乃木坂46が、ライブBlu-ray&DVD『8th YEAR BIRTHDAY LIVE 2020.2.21-2.24 NAGOYA DOME』を12月23日(水)に発売する。その完全生産限定盤に特典映像として収録される「Behind the scenes of Nogizaka46 8th year birthday live」の予告編映像が公開された。
本作は、乃木坂46が2020年2月21日〜24日までの4日間にわたりナゴヤドームで開催した、「8th YEAR BIRTHDAY LIVE」の模様をBlu-ray&DVD化したもの。全10形態でリリースされる。
11月25日(水)放送の『ベストアーティスト2020』(日本テレビ系)で、NiziUが12月2日(水)リリースのデビュー曲「Step and a step」を世界初披露することが決定した。
NiziU
YouTubeで1億6000万回以上再生されている大ヒット曲「Make you happy」に続き、デビュー曲「Step and a step」もNizi Projectの総合プロデューサー J.Y. Park が作詞・作曲を担当。
リーダーのMAKOは「Step and a step」について「『Make you happy』とは雰囲気もガラッと変わって、本当に勇気をもらって背中を押してくれるような楽曲。ぜひ聴いてください」とコメント。見どころは「皆いつでも一緒だよ」という意味が込められているという、手をつなぐ振り付け。“縄跳びダンス”に続く、「Step and a step」にちなんだダンスに注目だ。
2018年からスタートした新感覚ダンス&ライブエンターテインメント「THE YOUNG LOVE DISCOTHEQUE」。その総合プロデュースを務める屋良朝幸さんと、音楽監督として参加してきたm.c.A・Tさんがタッグを組み、さらに進化したプロジェクトが始動。その第1弾として、10月25日(日)に無観客ライブ「BITTER fnk 75%」を東京グローブ座より配信する2人に、お互いの印象やイベントに懸ける思いを聞いた。
●エムシーエーティー…北海道出身。1993年にアーティストとして「Bomb A Head!」でデビュー。DA PUMPをはじめ、さまざまなアーティストのプロデュースおよび楽曲提供も手掛ける。現在、YouTubeのavexチャンネル、aquiowonder(アキオワンダー)チャンネルにて楽曲のMVを配信中。
歌手・高橋由美子が10月28日(水)にリリースするベストアルバム『最上級GOOD SONGS [30th Anniversary Best Album]』より、新曲「風神雷神ガール」のミュージックビデオを公開した。さらに、高橋と同楽曲の作詞を担当した森雪之丞よりコメントも到着。
1990年に「Step by Step」で歌手デビューして以来、“20世紀最後の正統派アイドル”として人気を博し、数々のヒット曲を放った高橋由美子。先日、日本テレビ系『THE MUSIC DAY』で約20年ぶりにテレビ音楽番組への出演を果たし、日向坂46との共演で「友達でいいから」を披露。歌唱後にトレンド入りするほどの大きな反響を呼んだ。
BIG LOVE RECORDSとJET SETは、10年以上ほぼ毎日見てます(笑)。ただ、20〜30代のころはあれもこれも全て知ってたいってバカみたいにレコードを買ってましたけど、もう50代なのでそこまでの欲はないですね。情報を得つつ、レコードで持っていたいなってものは買うって感じに変わってきました。
――『Barometz』の収録曲である『一日の終わりに』は、俳優の齊藤工さんがミュージックビデオの監督を手掛けたことや、門脇麦さん、宮沢氷魚さんが出演していることで話題を呼んでいます(※9月10日時点で再生回数35万回突破)。今年2月に放送され、齊藤さんが監督として参加した映画「フードロア:Life in a box」では、安藤さんが女優として出演していましたね。
――『Middle Tempo Magic』(1stアルバム)と似ているという意味ではなく、1stアルバムっぽいなと感じました。バラエティ豊かで、系譜的な作品というよりも、新しいスタートラインを示している印象です。
安藤 そうそう、私もそう思います。私を長く取材してくださっている人とよく「第●期:安藤裕子」という表現の仕方をするんですけど、『Middle Tempo Magic』から『chronicle.』(4thアルバム)までが「第1期」で、そこから世界観的に重いものに移っていくのが「第2期」なら、『Barometz』は「第3期の安藤裕子」なんだと思います。
さらに本楽曲が9月19日(土)から開催される、NTTドコモとユービーアイソフト共催のeスポーツ国内大会「レインボーシックス Japan Championship 2020」の大会公式ソングに決定。10月18日(日)の決勝大会では、LiSAによる本楽曲の初披露パフォーマンスが大会公式サイトやYouTubeなどで配信される予定だという。
今回発表された第3弾出演アーティストは、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE、GENERATIONS from EXILE TRIBE、SEVENTEEN、東京事変、浜崎あゆみ、BTS、平手友梨奈、満島ひかり、RADWIMPSの9組。RADWIMPS、東京事変、SEVENTEEN、満島ひかりの4組が初出演となる。そして『FNS歌謡祭』ならではの夢のスペシャル企画も発表された。
RADWIMPSはフジテレビ系の音楽番組に初出演。話題の新曲「夏のせい」を特別演出で披露する。
東京事変は新曲「赤の同盟」と「女の子は誰でも」の2曲を披露。
今回が2020年初のテレビ出演となる浜崎あゆみは、夏の名曲「You & Me」と新曲「Dreamed a Dream」を初披露。
番組では、7月8日にリリースされたBiSH初となるベストアルバム「FOR LiVE -BiSH BEST-」、さらに7月22日(水)にリリースを控えるメジャー3.5thアルバム「LETTERS」について、セントチヒロ・チッチが“今、アルバムを届ける意味”など強い思いを語る。また、メンバーの近況や活動についても明かされる。
番組情報
『69号室の住人』
TOKYO MX 地上波9ch
2020年7月11日(土)後9・00~9・30<TOKYO MX1>
スマートフォン用アプリ/Webサイト「エムキャス」で同時配信
06.The Ballad Of Dorothy Parker/プリンス
(1987年3月30日リリース)
プリンスらしいミッドテンポのクールなファンクナンバーで、ドロシー・パーカーなる女性ウェイトレスとの出会いと情事の秘めごとを「ドロシー・パーカーのバラード」として歌ったもの。複雑極まりない高度のサウンドプロダクションに、当時のミュージシャンたちは絶望したとのエピソードがあります。歌詞中にドロシーの好きな曲としてジョニ・ミッチェルの「ヘルプ・ミー」が登場しますが、その歌の一節をプリンスが歌う箇所がありますので、そんな彼の遊び心にも注目してみてください。2枚組の大作「Sign ‘O’ The Times(サイン・オブ・ザ・タイムズ)」に収録。
07.Ballade de Melody Nelson/セルジュ・ゲンスブール
(1971年3月24日リリース)
10.Ballade pour Marion/リシャール・ガリアーノ
(2016年10月28日リリース)
ジャズ、ブラジル音楽、タンゴを始め、世界各国の様々な音楽性をクロスオーバーさせた独自の音楽性で人気の世界最高峰のアコーディオン奏者。本作は2016年に発表したアルバム「NEW JAZZ MUSETTE」に収録されているとびきりジャジーなバラード作。パリの下町で長く愛されてきた、アコーディオンをフィーチャーしたワルツタイプのミュゼットがジャズと接近。不思議と郷愁感を誘うナンバーで、何度でも聴きたくなってしまいます。
平成という時代を代表する存在となった安室さんですが、その去り際にも多くの記録を打ち立てています。まず、ラストツアーの模様を映像化したBD/DVD「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」は、9/13時点で売上累計が146.8万枚を突破。音楽映像作品としては史上初となるミリオンセールスを記録しました。
小室プロデュースになる前の、ユーロビート3部作の1曲目が堂々10位にランクイン。前曲「PARADISE TRAIN」が最高137位だったのに対し、この曲はなんとオリコンチャートで最高8位を記録。これ以降、破竹の勢いで時代のトップに登りつめた初期の安室奈美恵のイメージを決定づけたダンサブルな1曲です。ちなみにこの曲までは「安室奈美恵 with SUPER MONKEY’S」名義でした。
97年にリリースされた安室奈美恵の代表曲が8位にランクイン。リリースから20年以上経ったいまでも結婚式の定番曲として人気があるこの曲は、歌詞やCan you celebrate?というフレーズの是非について注目されがちですが、あらためて聴いてみるとなかなか凝った構成の曲ということがわかります。特に最後の転調でのカタルシスは、思わず涙腺が緩んでしまいそうなほど感動的な効果を生んでおり、さすが小室哲哉! と唸るほど。もう飽きるほど聴いた、という方も、ぜひもう一度じっくり聴いてみてほしい名曲です。
無料インターネットテレビ局・AbemaTVの「AbemaSPECIAL2チャンネル」で、安室奈美恵の特別番組『安室奈美恵 最初で最後のMV総選挙 MEMORIAL MOVIE BEST50』が9月16日(日)後4時から、『日本全国のファンの声で安室奈美恵伝説のライブ映像が復活 WE♡NAMIE FINAL アンコールLIVE』が同日後9時から生放送される。
9月16日後4時から生放送される『安室奈美恵 最初で最後のMV総選挙 MEMORIAL MOVIE BEST50』は、ファンが投票をした安室の過去25年間のミュージックビデオの中からBEST50を選出、カウントダウン形式で当時の安室の映像とともに発表していく。また、投票には安室ファンの芸能人も多数参加予定で、当日は豪華ゲストも登場予定。
9月16日後9時から生放送される『WE♡NAMIE FINAL アンコールLIVE』は、安室の引退前日の9月15日(土)午前10時から“#安室アンコール”で安室のライブ映像のリクエストをTwitterやInstagramなど各種SNSで募集。引退直前に日本全国のファンの声で安室伝説のライブ映像が復活する最後のプレミアムアンコールライブとなる。
【1987年】
・One Way Generation/本田美奈子 (2月4日リリース)
~TBS系『パパはニュースキャスター』主題歌
・A・r・i・e・s/柏原芳恵(5月1日リリース)
~フジテレビ系『アリエスの乙女たち』主題歌
・パラダイス・ウォーカー/伊藤智恵理(6月11日リリース)
~フジテレビ系『キスより簡単』挿入歌
・ごめんなさい/バービーボーイズ(12月2日リリース)
~フジテレビ系『桃色学園都市宣言!!』主題歌
・KISS IN THE MOONLIGHT/UP-BEAT(7月21日リリース)
~フジテレビ系『同級生は13歳』主題歌
【1988年】
・Sugar Baby Love/Wink(4月27日リリース)
~フジテレビ系『熱っぽいの!』主題歌
・アクアマリンのままでいて/カルロス・トシキ&オメガトライブ(8月10日リリース)
~フジテレビ系『抱きしめたい!』主題歌
・リバーサイドホテル/井上陽水(10月21日リリース)
~フジテレビ系『ニューヨーク恋物語 LOVE STORY IN NEW YORK』
・GET CRAZY!/プリンセス・プリンセス(10月21日リリース)
~フジテレビ系『君が嘘をついた』主題歌
ユーロビート歌謡の象徴といえば、やはりWinkではないでしょうか。80年代にユーロビートの女王とも称されていたカイリー・ミノーグのヒット曲をカバーした「愛が止まらない〜Turn it into love〜」の大ヒットに続く4枚目のシングルが本作。原曲はユーゴスラビアのダンス・デュオ、ムーランルージュの「Boys Don’t Cry」。イタロ・ディスコ特有のシンセサイザー音とドラムマシーンのフロアライクな要素を極力抑えて、非常にうまく歌謡曲へと落とし込んだ仕上がりとなっています。訳詞というか意訳はWinkの楽曲を一手に引き受け、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を手掛けたことでも知られる及川眠子。オリコンチャート1位を3週連続でキープしました。
05.Feel My Heart/Everything Little Thing
(1996年8月7日リリース)
今振り返ると少々意外な気もしますが、ELTのデビュー・シングル「Feel My Heart」は、ユーロビートのエッセンスが散りばめられた楽曲でもありました。当時、ダンスミュージックの象徴的なレーベル「エイベックス・トラックス」の新人ということで、そのブレないサウンドメイクは今聴くとなかなかに見事なものがあります。アレンジはELTのもとメンバーでリーダーを務めていた五十嵐 充。いわゆる小室サウンドからうまく脱却しながらも、なおかつ安定の小室印をイメージさせる楽曲構成は聴き応えがあります。シングル盤のカップリングには本家ユーロビート出身のデイブ・ロジャースによるユーロミックスを収録。彼は90年代後半に安室奈美恵やMAXなどのプロデュースを手掛け、和製ユーロビートを牽引したひとりでもあります。
06.ナンダカンダ/藤井 隆
(2000年3月8日リリース)
T.M.Revolutionのプロデュースなどでヒットを連発していた浅倉大介が手がけた藤井隆のデビュー・シングル。80年代に活躍したPWLの秘蔵っ子、ジェイソン・ドノヴァンの大ヒット曲「ブロークン・ハーツ(Too Many Broken Hearts)」へのオマージュと思しき、黄金のヒット曲の法則が見え隠れします。ベースにあるユーロビートからマニアックな要素を極力排除して、J-POPのフォーマットに寄せた人懐っこいサウンドデザイン。作詞はヒップホップユニットのEAST ENDのメンバーであったGAKU-MCによるもの。「なんだかんだ夢見たって 問題ない世の中です あんたなんだ次の番は」と、韻を踏んだリズムのある歌詞が次第にパワーソングとして機能していきます。印象的なダンスも取り入れたこの楽曲で彼はブレイクし、紅白歌合戦にも出場することになります。
ユーロビート直球ではありませんが、超広義的な解釈でこちらをチョイス。女優として活躍する片瀬那奈がエイベックスに残した作品で、浅香唯が1988年に放った大ヒット曲をキラキラとしたダンスアレンジでカバー。アレンジはつんくの楽曲のアレンジを数多く担当していた平田祥一郎。デフォルトでもある過剰なシンセの上物を極力減らし、逆にキックを太くすることで、和製ユーロビートとは形容できない独自のサウンドを構築しています。カバーアルバム「EXTENDED」に収録。ちなみに彼女は毎年FUJI ROCK FESTIVALに通うほどのミュージックマニアでダンスミュージックへの造詣が深いことでも知られています。デビュー・アルバムの「TELEPATHY」は四つ打ちと2ステップを柱にした、当時の海外のダンスシーンの空気感を見事にリンクさせた出来栄えです。
横山 ダメ元でやってみたんだけどちゃんと再生できて、「よしっ!」って感じでしたね。クレイジーケンバンドにはその当時サックス一本しかなかったんです。でも「MIDNIGHT BLACK CADILLAC」はホーンセクションがないとダメだよなと思ってて。いやあ、あの時出さなくてよかった、いまこの編成でこそやってよかったですね。
<和恵のチェック・ポイント>
前回の童謡カバーに続き、お次は洋楽・映画音楽をカバーしたアルバム「恋人たち」をリリース。そのタイトル曲「恋人たち」のみ阿木燿子センセーと筒美京平センセーによるオリジナル曲、そして11曲目に何故か「思い出さないで」という島崎恵子という歌手がリリースした曲のカバーが唐突に収録されています(のちにシングルカット)。当時、伊東ゆかりさんが司会を勤めていたTBSの日曜日夜11時に放送していた「SOUND INN ‘S’」という映画音楽や洋楽を主に歌う番組があり、そこに出演できるのは、そういった楽曲をレパートリーとして歌える実力のある大人の歌手たちで、彼女もそのランクの歌手へレベルアップするための挑戦だったのだろうと想像出来ます。
シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。
1.Theme From The Endless Summer/The Sandals
2.Miserlou/Dick Dale
3.Wipe Out/The Surfaris
4.Let’s Go/The Ventures
5.Surf City/Jan&Dean
6.Surfer Girl/The Beach Boys
7.Mama/Country Comfort
8.Catherine/Mackey Feary Band
9.Here With You/Cecilio & Kapono
10.he Hurt/Kalapana
11.Sparkle/Greenwood
12.Words To a Song/Billy Kaui
13.A Love Of Your Own/Ned Doheny
14.Love Love Love/Tristan Prettyman
15.Give You All The Love/Mishka
16.Baby’s Got Sauce/G.Love & Special Sauce
17.Jah Work/Ben Harper
18.Good People/Jack Johnson
19.Upside Down/Jack Johnson
20.The Way It Is/Donovan Frankenreiter
21.After Sense/Sim Redmond Band
22.Tied Down/Colbie Caillat
23.Butternut/Sprout House Band(Tommy Guerrero, Jack Johnson, Money Mark, Adam Topol)
24.In My Head/Tommy Guerrero
25.Thank You For The Music-Nui!/bonobos
26.Think/Caravan
27.Am08:59/Rickie-G
28.Time Stop(Dub Mix)/Moomin
29.After The Sorrow/Natural Calamity
30.Wish You Were Here/Sparklehorse
声優・アーティストとして活躍する南條愛乃のアーティスト活動5年間の軌跡となるベストアルバム「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Anime ‐」「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Original ‐」の2作が7月18日に発売。ファン必見のその内容をご紹介しましょう!
さらに、初回限定盤には、2017年11月5日に両国国技館で開催された「Yoshino Nanjo Live Tour 2017<・R・i・n・g・>」とLisAni!NAVI「南條一間 ~シーズン4~」part1(未放送分含む4話収録)を収録した特典映像ディスク(DVD/Blu-ray)、そして特典グッズ「アパートの鍵」(カラー:A-type)が付属します。
一方、「南條愛乃 ベストアルバム THE MEMORIES APARTMENT ‐ Original ‐」は、リクエスト投票および本人セレクトによって収録が決定した既存曲13曲に新曲2曲を加えた全15曲を収録。収録曲は以下のとおりです。
【収録曲一覧】
01. THE MEMORIES APARTMENT <新曲>
作詞:南條愛乃 作曲・編曲:井内舞子
かつて1975年から1978年にかけて、茅ヶ崎に「Bread & Butter」という名のカフェがあった。湘南の先端を行くミュージシャンやサーファーたちが夜毎集い、ユーミンをも通わせた伝説のライブカフェ。そこを仕切っていたのは、地元出身の岩沢幸矢、二弓兄弟。ブレッド&バターとしてデュオ活動も行っていた彼らの復活作「Late Late Summer」に収録された珠玉の名曲。湘南に広がるとっておきの海の風景を、「君」と一緒に共有できる瞬間をローカルならではの視点で描く。麗しのボッサタッチなアレンジは当時ティン・パン・アレーとして活動していた細野晴臣と鈴木茂によるもの。
数多くのバンドに愛されるペトロールズの結成12周年を祝して、昨年にリリースされたトリビュート・アルバム「WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?」で、Suchmosが人気曲の「雨」をカバー。軽やかに刻まれるキーボードの音色とYonceの気怠くもソウルフルな歌声が、原曲が持つメロウな側面を増幅させて完全に自分たちのものにしている。「逢いたい気持ちはこの雨のように 全てを濡らして色を増すように」と、雨という要素が歌詞中の2人の関係性と距離感をそれとなく伝えてくれているようだ。
甲斐よしひろは、「安奈」などのヒット曲で知られる甲斐バンドの中心人物であり。小室版「We are the World」ともいわれるTK presents こねっと「YOU ARE THE ONE」に参加後、小室プロデュースのもとで3枚のシングルを連続リリースしている。いずれも甲斐氏が作詞、小室氏が作曲・編曲を担当。どの曲も大人の渋みと切なさを感じさせるビターな味わいがあり、両者にとって新境地を切り開いたといえそうなほどの素晴らしい出来栄えだ。残念ながらどの曲もあまり売れず、3曲ともアルバム未収録のため、現在では入手が困難になってしまっている。このほかにも「against the wind」という未CD化曲なども存在しており、ぜひ1曲くらい甲斐氏の曲をアーカイブスに収録して欲しいと願っているが、果たして……(執筆時点ではTETSUYA KOMURO ARCHIVES収録曲は一部未定)。
13.Girls, be ambitious!/TRUE KiSS DESTiNATiON(TETSUYA KOMURO ARCHIVES “T” Disc 3収録予定)
98年ごろから日本の音楽シーンでは宇多田ヒカルやMISIAなどのR&B歌姫がブームとなっており、小室氏もその流れに乗る形でdosのダンサーだったasamiをボーカルに抜擢し、このTRUE KiSS DESTiNATiONを結成。メジャーデビュー前にクラブシーン向けにアナログ盤をリリースしたり、米国のインディーズ市場でCDをリリースしたりと、従来の大々的なCMタイアップのようなマス的戦略から、よりディープでアンダーグラウンドな方向への転換を模索していた。これまでのユーロビートを下敷きにした小室サウンドとは大きく異なるアプローチを採用し、とくに当時米国のシーンで流行っていた変則ビートが特徴の“チキチキ”サウンドを積極的に取り入れていた。この「Girls, be ambitious!」も、演奏とボーカルのリズムをあえてずらしたり、Aメロ→Bメロ→サビといういわゆるJ-POP的な枠を超えたどこがサビなのか分からないような構成を採用したりと、かなり凝った曲に仕上がっている。
BALANCeはEMA、KIYOKO、NAOの女性3人によるボーカルユニット。1stシングルの「MOVE YOUR BODY」を聴く限り、当初はR&Bシーンを意識して結成されたと思われるが、のちに小室氏が傾倒していくトランスミュージックの先鋒として「BALANCe OF TRANCE」名義のREMIX CDをリリースしたり、trfのメンバーも参加したトランスユニット「zento」に加わったりした。アーカイブスにはT盤のDisc 3に2ndシングル「GET INTO YOU SUDDENLY」が収録されるが、オススメしたいのは3rdシングルのこの曲。当時、本人たちが出演したパナソニックのMDコンポのCM曲として使われ、ユニット最大のヒットを記録。3枚目のシングルで勢いをつけ、そのままオリジナルアルバムを……と期待していたものの、結局アルバムを出すことなく解散してしまった。
16.IF ONLY WE COULD FLY/MIYUKI
MIYUKIは、鈴木あみのデビューのきっかけとなったTV番組「ASAYAN」のボーカリストオーディションにおいて、視聴者投票の結果、惜しくも鈴木あみに敗れ2位となってしまった人物。その後、小室プロデュースによって2000年に「Feel the Revolutions」でデビューを果たしている。この「IF ONLY WE COULD FLY」は彼女の2ndシングルで、トレモロ調の前奏がインパクトのある曲。そこそこ売れた1stシングルと比較して市場に出回っている枚数が少なく、現在は入手困難となっている(アルバム収録やデジタル配信もナシ)。こちらもアーカイブスに収録されることを願ってやまない佳曲だ。
17.Freeze/Female Non Fiction
Female Non Fictionは、ブルボンが2001年に発売したCD付きチョコレート菓子「MUSIC FACTORY」のタイアップでデビューした女性3人組のユニット。なお、チョコは2種類の味があり、ミルクチョコにはFemale Non FictionのCDが、ビターチョコのほうにはR9という、これまた小室プロデュースによる新人女性ボーカルのCDが同梱されていた。この曲はJ-POPとしてはかなり本格的なトランスサウンドを導入しており、お菓子のオマケとして聴くにはいささかハード過ぎた感も否めない。実際、ブルボンのMUSIC FACTORYも、Female Non FictionもR9もこの1曲のみで終了しており、それほど売れなかったと思われる。お菓子のオマケとは別にCDも発売されたが市場に数が出回っておらず、現在では入手困難な曲となっている。
18.世界の終りの夜に/globe
globeといえば小室ファミリーのなかでも数々の名曲を生み出してきたユニットだが、意外と忘れられてしまっているのが、2002年に発表されたX JAPANのYOSHIKIの加入である。このとき、シングル「seize the light」がリリースされ、その翌年には「LEVEL 4」という4人組になったことを意識したタイトルのアルバムが発売された。また、YOSHIKI加入に合わせ東京ドームでのライブが告知されるなど、かなり本気で活動しそうな感じであったが、結局YOSHIKIの名前がクレジットされた曲は1曲のみにとどまった。このときにYOSHIKIがglobeのために作ったとされる未発表曲が、この「世界の終りの夜に」という曲。ネット上にはKEIKOのボーカルによるデモ音源も上がっているが、これまでCD化どころか正式な音源としてリリースされたこともない幻の曲である。ちなみにこの曲は、のちに歌詞やアレンジを変え、宝塚へ提供された。こういうレアな楽曲が収録されればファンは喜んでBOXでもなんでも買うと思うのだが(筆者ならこの1曲のためだけにでも絶対買う)、ぜひこの機会にアーカイブスに収録してほしいものだ。
小室ファミリーの基幹ユニットといっても差し支えないであろうtrfだが、96年に発売したシングル「LEGEND OF WIND」以来、数曲の楽曲提供はあったものの、基本的には小室プロデュースを離れて活動を続けていた。しかし、20周年プロジェクトの一環として2013年に発売されたミニアルバム「WATCH THE MUSIC」で、約16年ぶりに小室氏の全面プロデュースが復活。ファンにとっては長年の願いが実現した瞬間であった。その先行シングル「PUSH YOUR BACK」は、これまでのtrfらしさを残しつつ、新時代のダンスサウンドを感じさせるソリッドな楽曲に仕上がっており、同窓会的な懐古主義でお茶を濁さず、新しい音を求めて前に進もうとする小室氏やtrfのメンバーの姿に感動を覚えた。小室哲哉はまだまだやれる、という決意表明のような作品だっただけに、早すぎる引退表明が悔やまれる。
dosは、あのモーニング娘。や鈴木あみを生み出した伝説的番組「ASAYAN」から生まれたダンスユニット。いまは女性になってしまったkaba.ちゃんも在籍していた。dos自体の知名度は高いが、知って頂きたいのは唯一のアルバム「Charterd」という作品。このアルバム、音がすごいカッコいいのだ。なかでもオススメは1曲目の「CRAZY FOR YOU」。バカンスで大胆な気分になる女性の心境を描いた曲だが、歌詞もサウンドも大人っぽい。taecoのちょっと線の細いボーカルも涼しげでクール。ほかにもm.c.A・Tが手がける「You Blow My Mind」や「Spend da Night」など、ちょっと当時のTKプロデュース作品とは毛色の違う曲が収録されているので、ぜひ中古CDショップなどで入手して聴いて頂きたい。
Ringと同時期に中国でデビューしたGrace Ipは、日本でのCDリリースはないものの、日中国交正常化25周年を記念して北京や上海、香港などで行われた1997年のライブツアー「小室家族演唱会」に出演していた。この曲は1stシングル「In Your Arms」のB面に収録されたもので、英語タイトルは「What I Hold(Is Your Love)」。しっとりしたバラードで、AメロBメロを中国語、サビを英語で歌っている。純真な少女らしさを感じさせるRingの歌声とは異なり、大人っぽく情熱的なボーカルが楽しめる。小室プロデュースの3曲を収録したアルバム「RPG」は日本のiTunes Storeでも購入できるので、ぜひチェックしてみてほしい。
1.Fly Over The Horizon/Azymuth
2.キスカ/山下達郎
3.Midnight Pretenders/亜蘭知子
4.Something About You/Ramsey Lewis
5.Spaceship Coupe/Justin Timberlake
6.Movie/Tom Misch
7.So Far To Go feat. Common&D’angelo/J Dilla
8.Feel Like Makin’ Love/D’angelo
9.Ascension(Don’t Ever Wonder)/Maxwell
10.Thinkin Bout You/Frank Ocean
11.Summer Reminds Me/小袋成彬
12.Bad Mood/Triathalon
13.L.A.Night/阿川泰子
14.Time Goes By/サーカス
15.サマーブリーズ’86/一十三十一
16.It’s Our Own Affair/Ray Parker,Jr.
17.Rock With You – Single Version/Michael Jackson
18.My Love Is Forever/Prince
19.Lowdown – Edit/Boz Scaggs
20.Lucky Radio/Samuel Purdey
21.Fragments Of Time/Daft Punk
22.If I Saw You Again/Pages
23.Cheapest Flight/PREP
24.YUMEGIWA LAST BOY(ゆるふわギャングVersion)/ゆるふわギャング
25.SSWB/D.A.N.
26.ラビリンス/Mondo Grosso
27.Loyal Man’s Logic/WONK
28.Street Corner Symphony/Street Corner Symphony
29.The Whistle Song – Re-Directed/Frankie Knuckles
30.Beijo(Interlude)aka Brazilian Rhyme(Interlude)/Earth, Wind & Fire
31.Time And Space/Roy Ayers Ubiquity
32.頬に夜の灯/吉田美奈子
33.You Are The Way You Are – Instrumental/Marvin Gaye
34.Life Easy/Suchmos
35.Seeing You For The First Time/Jimmy Messina
最後に。元bounce編集部で音楽ライター・DJのフミヤマウチさんが「note」の連載で洋楽で渋谷系をプレイバックするという素晴らしい試みをされていますが(多分、自分のことは覚えていないかと)、後輩として同じベクトルというか心意気で、セレクトという名の青春プレイバックをさせていただきました。蛇足ですが、渋谷系の裏テーマとして、レコードは「Touch&Buy」、クラブでは「Dance, Drink or Die」でもあったことも付け加えておきます。
※画面をタップすると試聴できます
【プレイリスト収録曲】
1.Seven Golden Men/Armand Trovajoli
2.Rossana – organo version/Armand Trovajoli
3.The Red Bus/Armand Trovajoli
4.Sesso Matto/Armand Trovajoli
5.Al trani/Carlo Rustichelli
6.How Is the Weather In Paris/Alain Romans
7.Mon oncle/Frank Barcellini
8.Samba Saravah/Pierre Barouh
9.The Girl From U.N.C.L.E./Dave Grusin
10.L’americana/The Swingle Singers
11.Goodbye Columbus – Instrumental/The Association
12.Mad/Harpers Bizarre
13.The Drifter/Harpers Bizarre
14.Windy/Astrud Gilberto
15.Call Me/Chris Montez
16.Finders Keepers/Salt Water Taffy
17.Mr.Dieingly Sad/The Critters
18.I Just Want to Be Your Friend/The Millennium
19.Curtain/Marden Hill
20.You Mary You/Louis Philippe
21.The Camera Loves Me/Would-be-Goods
22.The Man Who Invented Jazz – Extended/Bobby Valentino
23.Le coeur qui jazze/France Gall
24.Duo/Martial Solal
25.La Pasionaria/Michel Legrand
26.Selim/Johnny Lytle
27.Milestone –Live/Charles Earland
28.Freedom Jazz Dance/Woody Herman
29.Rapid Fire/Black Heat
30.Bring Down The Birds – Outtake/Herbie Hancock
31.Car Chase/James Taylor Quartet
32.Jus’ Reach/Galliano
33.Prince of Peace/Galliano
34.Music – 12’’ Mix/Omar
35.Too Young to Die – 12’’Version/Jamiroquai
36.Apparently Nothin’ – Original 12’’ A Side/Young Disciples
37.Dream Come True/The Brand New Heavies
38.Keep It Coming/The Brand New Heavies
39.Nothing/Sandals
40.Something In My Eye/Corduroy
41.Nothing Can Stop Us/Saint Etienne
42.Barbarella/Fuzzbox
43.Give Me Just A Little More Time/Kylie Minogue
44.Lolita Go Home/Jane Birkin
45.Be My Baby/Vanessa Paradis
46.Your Love Has Got A Handle On My Mind/Vanessa Paradis
47.It Ain’t Over ‘Til It’s Over/Lenny Kravitz
48.Dub Be Good To Me/Beats International
49.She’s A Woman – Little Way Different 7’’/Scritti Politti
50.Step It Up/Stereo MC’ s
51.The Hip Hop Band – Interlude/Stetsasonic
52.My Definition Of A Boombastic Jazz Style/Dream Warriors
53.Peachfuzz/KMD
54.Set Adrift On Memory Bliss(Re-Recorded)/P.M.Dawn
55.Bonita Applebum/A Tribe Called Quest
56.Award Tour/A Tribe Called Quest
57.Lot’s Of Lovin’/Pete Rock & C.L.Smooth
58.A Free Soul/Gumbo
59.Tell Me Mama/Tony! Toni! Tone!
60.It’s a Shame(My Sister)/Monie Love
61.Let Me Turn You On/Biz Markie
62.Right Here-Human Nature Radio Mix/SWV
63.Hey Mr.D.J.-Original Mix-Edit/Zhane
64.Revival/Martine Girault
65.Where Are You Baby/Betty Boo
66.Good Beat/Deee-Lite
67.The Girl From IPANEMA(Gota Remix)/Lio
68.Tom’s Diner/DNA feat. Suzanne Vega
69.I’m Still Waiting/Courtney Pine feat. Carroll Thomson
70.Get It On,Pt.1/Yoyohoney
71.All Around the World/Lisa Stansfield
72.Forever Blue/Swing Out Sisters
73.Love/The Dream Academy
74.Biology/Gangway
75.Buzzing/Top
76.And Then She Smiles/The Mock Turtles
77.Sway/Ocean Colour Scene
78.There She Goes/The La’s
79.Pearl-Edit/Chapterhouse
80.Catch The Breeze/Slowdive
81.Glider/My Bloody Valentine
82.Loaded-Andy Weatherall Mix/Primal Scream
83.I’m Free/The Soup Dragons
84.Groovy Train/The Farm
85.Fools Gold/The Stone Roses
86.Caravan/Inspiral Carpets
87.He’s Gonna Step On You Again/John Kongos
88.Loose Fit/Happy Mandays
89.Weirdo/The Charlatans
90.Still Feel The Rain/Stex
91.Now Is Tomorrow/Definition Of Sound
92.Mathar – Radio Mix/Indian Vibes
93.Floatation – Single Edit;Remixed by Andrew Weatherall/The Grid
94.Trees and Flowers – Extended Mix/Strawberry Switchblade
95.Wearing Your Jumper/A Craze
96.If She Doesn’t Smile(it’ll Rain)/Fantastic Something
97.Forever/The Hit Parade
98.Streets of Your Town/The Go-Betweens
99.Palm Of My Hand/The Pale Fountains
100.Carnival/The Cardigans
「CHATMONCHY LAST ONEMAN LIVE ~I Love CHATMONCHY~ みんなでライブ・ビューイング」
7月4日(水)後6・30より全国の映画館へ生中継
※大阪府では条例により16歳未満の方で保護者同伴でない場合、終映が19・00を過ぎるためご入場いただけません。予めご了承ください。
そして音楽方面では、誌面掲載からアニメ化された歴代名作の主題歌などをノンストップで1枚にコンパイルしたコラボCD「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.1」と、つい先ごろには「週刊少年ジャンプ50th Anniversity BEST ANIME MIXvol.2」もリリースされ、年代とジャンルを超越したセレクトと鬼ミックスで話題を呼んでいます。
↑「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.1」&「週刊少年ジャンプ50th Anniversary BEST ANIME MIX vol.2」(エピック・レコード)
時代を経ても人気を誇る学園恋愛マンガ「いちご100%」。映画好きな中学3年生の真中淳平が、放課後の校舎の屋上で偶然出会った謎の美少女、東城綾の「いちごパンツ」を目撃。そのコを学園イチのマドンナ・西野つかさと勘違い。真中を取り巻く様々な恋愛絵巻が描かれていく。2017年には「少年ジャンプGIGA」で続編の「いちご100% EAST SIDE STORY」が連載された。アニメは2005年に全24話オンエアされ、オープニングテーマを女性ダンス&ヴォーカルグループのdreamが担当。ポップ・ファンクをベースにメリハリのあるホーンアレンジ、絡み合うコーラスワークと、かなり凝った作りで今聴くといい感じにフィットします。キャッチーなメロディメイクは、90年代半ばから後半にかけて活躍していたロックバンド、MOON CHILDで活躍していたヴォーカリストの佐々木収によるもの。
★ミニアルバム「ナツイロ」収録
10. departure!/小野正利
(2011年12月21日発売)
「HUNTER×HUNTER」原作・冨樫義博
1998年にスタートし、現在でも休載をはさみながら連載されている大人気冒険活劇マンガ「HUNTER×HUNTER」。主人公の少年、ゴン=フリークスが父親を探すためにプロのハンターになり、仲間たちとの様々な冒険と闘いを描いていく。2度テレビアニメ化されており、1作目は1999年から2001年にかけてフジテレビ系で、2作目は2011年から2014年にかけて日本テレビ系にてオンエアされた。本楽曲は第2作目のオープニングを飾ったもので、担当しているのは1992 年のデビューイヤーにシングル「You’re the Only…」でミリオンセラーを叩き出したシンガーの小野正利。彼の武器でもある4オクターブのハイトーンヴォイスが縦横無尽に駆け巡るアップリフティングなナンバーは、見事にマンガの世界観を踏襲している。
さらに90年代は歌謡曲再評価ブームが花開いた年でもあり、レアグルーブ的観点でセレクトされたマニアも喜ぶラインナップで各レコード会社からリリースされた「筒美京平ウルトラベストトラックス」、2007年には作家生活40周年でリリースの6枚組「THE HIT MAKER ~筒美京平の世界~」、そして作家生活45周年ではレコード会社7社の合同企画で計7枚リリースされた「GOLDEN HITSTORY」など、過去にもたくさんの作品集がリリースされていますが、今回は筒美京平センセー「自選」といういままでにないアプローチでまとめられた作品集というのが大きなポイント。しかしほとんどが過去の作品集にも収録されているおなじみの曲がほぼ並んでいるわけですが、そうはいっても筒美京平センセー本人が選んでいるのか……と思うと、自身のその曲への評価や思い入れや好みなどを想像したりして改めて聴き直す面白さもあります。さらには、最近の歌謡曲再評価の傾向において外すことのできない「AOR」「アイドル」「シティーポップ」というカテゴリーに焦点を合わせてパッケージされているというところも特筆すべきポイントです。
15.「MUST BE HEAVEN」中西圭三(作詞/高見沢俊彦 編曲/小西貴雄)
恐縮ながら初めて聴きました。中西圭三さんの歌は、もちろん色んなヒット曲で耳にしていましたし、歌唱力の素晴らしさは承知でしたが、こんなにも引き込まれ、胸をグっと掴まれた歌唱は久しぶりです。歌い出しからラストへ向かうほどに少しずつ声が擦れていく中、それでも絞り出すように歌い上げる中西圭三さんのヴォーカルの凄みに、つい涙が込み上げていました。
1.Knock Me In The Middle Of The Night
2.愛のミスタッチ
3.ANIMALIZER (2018 new mix)
4.半蔵門シェリ
5.波の数だけターコイズ
6.降水確率
7.星屑スキャットのテーマ (2018 new mix)
8.マグネット・ジョーに気をつけろ (シングル・バージョン)
9.Interlude – Cosmetic
10.コスメティック・サイレン
11.REMEMBER THE NIGHT (2018 new mix)
12.HANA-MICHI
13.ご乱心 (2018 extended mix) ※Bonus Track
ボランティアの活動期間(応募期間も同様)は、2018年4月12日(木)から8月31日(金)のおよそ5か月間となり、実施される活動場所は東京都、千葉県、神奈川県、福島県。募集人数は4000人。参加資格は満16歳以上の男女となっています。応募方法はRock Corps supported by JT 2018の公式サイトから、自分が参加したいボランティア・プログラムを選択して申し込むことができます。
また、ステージにはロックコープスのCEOを務めるスティーブン・グリーン氏が登壇し「Rock Corps supported by JT 2018」への抱負を語ってくれました。東日本大震災や熊本地震での被災地復興など、日本でのボランティア活動の活性化は大きな意味を持ち、これからも永続的に続けて行くことが重要であることをアピール。そして、このイベントを通して若者たちにボランティアのムーブメントを根付かせるため、若者の街である渋谷を舞台とした活動や、在日外国人向けのサポート活動にも力を入れて行きたいとのこと。
音楽のパワーで“企業”と“地域社会”と“人”を結び付け、楽しみながら気軽に参加できる社会貢献の新たなる形として「Rock Corps supported by JT 2018」が大きなムーブメントになることに期待です。
そもそもの「渋谷系」なる音楽性は、海外の最先端の音楽シーンと同時代的にリンクしていたムーブメントだったように思います。90年代前半、新しい音楽との出会いを求めて、夜な夜なクラブに通っていた自分。主戦場は下北沢の「ZOO」(後にSLITSに改名)、吉祥寺の「HUSTLE」、渋谷の「DJ BAR INKSTICK」「CAVE」「ROOM」といった小箱から、西麻布の「YELLOW」などの中箱まで。
HIROSHI II HIROSHI
・BEAUTY & BEAST+BAGEL(DUB)
・H2O
・PULSE OF CALM(GUITAR)
SUBLIMINAL CALM
・かすかなしるし
・カントリー・リビング
・メルティング・グリーン
藤原ヒロシ
・Natural Born Dub
・Dawn
UA
・HOLIZON
・COLONY
・太陽を手に月は心の両手に
Cibo Matto
・Beef Jerky
Nelories
・Set Pure Ven
・HELL TOUPEE
カヒミ・カリィ
・En Melody
Flippers Guitar
・Coffeemilk Crazy
・Happy Like A Honeybee/ピクニックには早すぎる
・Goodbye, our Pastels Badges/さよならパステルズ・バッジ
・カメラ!カメラ!カメラ!(Guitar Pop Version)
・クールなスパイでぶっとばせ〜Cool Spy On A Hot Car〜(Live)
・GROOVE TUBE
・星の彼方へ – Blue Shinin’ Quick Star-
ORIGINAL LOVE
・DEEP FRENCH KISS
・GIANT LOVE
・WITHOUT YOU
・ミリオン・シークレッツ・オブ・ジャズ(UFOリミックス)
・SCANDAL(New Recording)
・月の裏で会いましょう
・サンシャインロマンス
・WALL FLOWER
・The Rover
・The Best Day of My Life
シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。http://www.yohito.com/
DJ OSSHY 1981年の高校1年のとき、初めてディスコにいって衝撃を受けたんですよ。ノンストップで音楽が流れている環境にびっくりしまして。それから通うようになって、1982年から見習いをはじめました。当時はお店の専属DJというか、従業員がやってましたね。みんなの共有財産としてレコードがあって、それをみんながつかっていました。各店舗2~3人くらいしかいなくて、狭き門ですよね。
寺岡 DJを目指している人はたくさんいたんですか。
DJ OSSHY DJは花形的な見方はされていたかもしれませんが、本気でやろうという人はいなかったですね。人気があるのは黒服側でしたね。あとバーテンさん。
DJ OSSHY 典型的なのはブルーノ・マーズの作風だと思っていまして。「Finesse (Remix)」という曲が出たばかりですが、あれ、ニュージャックスウィングですからね。びっくりしますよ。ニュージャックスウィングは1988年に誕生したと言われていて今年で30周年になるのですが、ブルーノ・マーズの世代があの時代の音楽に、相当影響されて、作ってきているなと思うんですよね。そういう部分に注目していますね。
1962年9月24日生。1987年にレコードデビュー。2002年春からフランス・パリに移住し、【Ecole Normale de Musique de Paris】に留学。2004年夏の帰国後は、バンド・弾き語り・弦楽四重奏やオーケストラとの共演など、様々なスタイルでの活動を展開中。好きな食べものは生牡蠣。www.kimuraKAN.com
DVD 2枚組、全21曲、約154分/2018年2月発売/6000円+税/製品番号:EPBE-5563~4/発売元:UP-FRONT WORKS inc. / zetima
【寺岡呼人】
シンガーソングライター兼音楽プロデューサー。1988年、JUN SKY WALKER(S)に加入。1993年にソロデビューし、1997年にはゆずのプロデュースを手がけるようになる。ライブイベント Golden Circleを主催し、FM COCOLOの番組「CIRCLE OF MUSIC」で、さまざまな音楽とアーティストをナビゲートしている。筋金入りのオーディオマニアであり、カーマニアでもある。http://www.yohito.com/
KAN しょっちゅう修理に出しているし、すごくお金かかってますよ。去年なんてドアのヒンジが折れちゃったので、ドアごと交換したから。部品はもうないし中古で探すしかなくて。で、見つかったのはいいけど色が違った。僕としては問題なかったんだけど、ディーラーさんが「それはいくらなんでも!」てことで、塗られました。
寺岡 ずっと乗り続けているというのは、やはり愛着があるからですか?
KAN ですね。それまでクルマを持つという考えがなかったんだけど、92年頃に会社の勧めでクルマを買うことになって、どんなのがいいか街を走るクルマを見ていたんですが、いいなぁと思うものはどれも古いクルマだったんですよ。維持が大変だよと言われていまのクルマにしたんだけど、うちのクルマはいま、やっとクラシックカーになり始めましたね。だから、ここからです(笑)。本当にどうやっても乗れなくなるまで乗りますよ。
寺岡 クルマを買ってからドライブが好きになったとか、変化はありましたか?
KAN 基本的には生活の足なんです。ただ、音楽を聴くにはいい場所だよね。遠慮なく大きなボリュームで音楽を聴けるじゃない。
KAN それはいろいろありますよねー。ビートルズの初期のやつは無条件で楽しいし。でもいわゆるリファレンス的なものはないですね。例えばコンサートのとき、PAの方がセッティング時に必ず同じ曲をかける、ってあるじゃないですか。この曲、この歌が会場でどう聴こえるのかというチェックのためなんだけど、そういうのは僕にはないですね。
KAN CDを、パッケージのやつを、お店で買います。どうしてもお店で手に入らないものはネットで買うこともあるけど。
寺岡 ハイレゾとかアナログとかに興味はありますか?
KAN 黙っていても時代は変わっていくだろうと考えているけど……。例えばビートルズのハイレゾリマスターが出たとして。いくら音質が良くなって、いままで聴き取れなかった音がわかるようになって、それはそれで面白いとは思うんだけど、ぼくは、当時彼らが作ったものが正しいと思いますね。まあファンとしてハイレゾも買うんだけれども。そういう考え方ですね。
KAN 僕はいま55歳だけど、音楽家として、あと何年やれるかというのがありますね。肉体的に、あと10年やれているかどうかとか考えると……。ある日突然、大きい病気だと宣告されたらアウトじゃない。いまコンサートを3タイプやっていて。10年前だったら期間を空けてじっくり面白いものを作ろうという考え方だったけど、いまはただただ楽しいんだよね。だからコンサートを面白いを思っているうちにどんどんやっていかないと。それでやったことがないことにもどんどんチャレンジしていこうと。あとはフルオーケストラをちゃんとやりたいですよね。
寺岡 山本直純かKANさんか(笑)
KAN 過去に何度か、自分の曲をアレンジしてやらせてもらったこともあるんだけど、あの数の楽器で演奏しないとわからないものってあるんですよね。あとは……指揮者にもなりたい。あとはそうだな、オーケストラコントもやりたい(笑)
1.Knock Me In The Middle Of The Night
2.愛のミスタッチ
3.ANIMALIZER (2018 new mix)
4.半蔵門シェリ
5.波の数だけターコイズ
6.降水確率
7.星屑スキャットのテーマ (2018 new mix)
8.マグネット・ジョーに気をつけろ (シングル・バージョン)
9.Interlude – Cosmetic
10.コスメティック・サイレン
11.REMEMBER THE NIGHT (2018 new mix)
12.HANA-MICHI
13.ご乱心 (2018 extended mix) ※Bonus Track
少々強引ですが、「ひとりぼっちの自分との卒業」という視点でセレクトしてみました。ちょっとした寂しさと希望とが交差する感情を、まどろみを感じさせるメロウなサウンドに昇華させたアーバンな傑作。サビで繰り返し歌われる「昨日のなみだ忘れて Good Bye 明日はきっとすばらしい Good Day」。仕事も恋愛も多くの大人は日々これの繰り返しですよね。大橋純子&美乃家セントラル・ステイション名義のファーストアルバム「RAINBOW」に収録。
81年に解散、98年に再集結後は、断続的に活動を続け、2017年にデビュー40周年を迎えたレイジー。オリジナル・メンバーの田中と樋口は鬼籍に入ってしまったものの、残る3人は各々のフィールドで大きな影響力を持つ存在、もはやリヴィングレジェンドと言ってもいい活躍を見せている。40周年を記念してひさびさにリリースされたシングル『Slow and Steady』では、3人それぞれが作曲を手掛け、うち2曲では、デビュー曲「Hey! I Love You!」を手掛けた森雪之丞が詞を託している。
井上「『Slow and Steady』っていうタイトルは、たっかんがつけてくれてね。まあ、記念で曲を作ろうねって話になって、せっかくだからみんなで1曲ずつ書いて3曲にしようっていう。シングルの価格で3曲(+各曲のインスト)って、普通、ウチの会社でこんな企画があがったら、そんなんあかんわって言いますけど(笑)」