「櫻井翔、サウナ行こう」 自動で“韻”を踏んでくれるサイト「韻ノート」がラップを変える!?

検索窓に任意の語句を入れると自動で“韻”を踏んでくれるサイト「韻ノート」が、SNSなどで「面白すぎる!」と話題沸騰している。

出典画像:「韻ノート」公式サイトより出典画像:「韻ノート」公式サイトより

 

“韻ジニア”が開発した“韻”の検索サイト

「韻ノート」を制作したのは「声に出して踏みたい韻」の著者で、「Indeed」日本オフィスの立ち上げメンバーでもある「韻ジニア(韻のエンジニア)」の細川貴英氏。彼は同サイトを作った経緯について、自身のブログで「これを作ることで何を目指しているかというと、いつも言ってる通り日本人の韻リテラシーを高めたいんだけど、具体的には『韻をGoogleで検索するのが当たり前な世界』を作りたい」と語っていた。

 

そんな「韻ノート」は、例えば「ゲットナビ」で検索してみると、「ペンと紙」「ネットサーフィン」「レッドアイ」といった語句が表示される。またそれぞれの語には、どのように韻を踏んでいるかがわかる解説も。「ペンと紙」の場合は「『げっとなび』の母音は『えっおあい』で、『ぺんとかみ』の母音は『えんおあい』です。『ん』『ー』『っ』は、母音を含まないので無視できますが、同じ場所に位置していれば1文字としてカウントが可能です」とのことで、「ゲットナビ」の“ッ”と「ペンと紙」の“ン”も韻を踏めているらしい。つまり表示された語を組み合わせることで、「ペンと紙とゲットナビ」「ゲットナビでネットサーフィン」といったちょっと語呂の良い文章を簡単に作成できる。

 

同サイトは昨年7月に作られたものだが、なぜか今年に入って大きな話題に。SNSなどでは「これめっちゃ面白い! 永遠に時間をつぶせる!」「韻ノートフル活用したラッパーとか出てきそう」「わりとマジでリリック作れる」との声が上がった。

 

さらに、「韻ノート」の検索結果を報告する人も続出。「『百田夏菜子』と『東京サマーランド』で踏めるのか」「『櫻井翔、サウナ行こう』が優勝」「『シンゴジラ』が『新小岩』に!?」「『ノー残業デー』と『ローマ皇帝』でどうやってリリックを作れと…」といった声が寄せられている。

 

プロラッパーのお手本

「韻ノート」では50音で検索して、プロのラッパーが踏んだ“韻”を見ることも可能。例えばカリスマ的な人気を誇るラッパー「R-指定」で検索すると、「“不思議の国のアリス”速攻お前こっから“うちに送り返す”、お前はここでこけまくって打撲&“打ち身を繰り返す”」という文章が。実際に詞を作る時の参考にしてみても良いかもしれない

 

ちなみに細川貴英は自身のTwitterで、「韻ノートの開発者は韻ノートを使わずにどれだけ韻が踏めるのか気になってる人がいるみたいなので、僕が7年前に踏んだ人生最高の韻をこの機会に共有しておきます」とツイート。一緒に投稿された動画で見事なラップを披露している。

 

今後も「韻ノート」が普及していけば、日本人のラップの見方が変わるかも?