世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「本」のランキング(集計日:12月8日、朝)を紹介していこう。
院長の豪快な行動で一躍大注目書籍に!
●1位『伊藤万理華写真集(仮)』(伊藤万理華・著/大江麻貴・写真/集英社インターナショナル・刊/1944円)
●2位『スピリチュアル・リナーシェ 祈るように生きる (単行本)』(江原啓之・著/三笠書房・刊/1296円)
●3位『カワウソちぃたん【本書限定シール付き】』(ちぃたん・著/宝島社・刊/1058円)
●4位『IMAGINE イマジン <想像>』(ジョン・レノン・著/ジャン・ジュリアン・イラスト/岩崎夏海・翻訳/岩崎書店・刊/1836円)
●5位『15歳のコーヒー屋さん 発達障害のぼくができることから ぼくにしかできないことへ』(岩野響・著/KADOKAWA・刊/1404円)
●6位『昭和天皇独白録 (文春文庫)』(寺崎英成・著/文藝春秋・刊/540円)
出典画像:Amazonより
1990年に発掘、発表されて大反響を呼んだ昭和史の超一級資料がここにきて再び注目されている。同書は昭和天皇が太平洋戦争に至る経緯などを語り、側近の元外交官である寺崎英成氏が記録した文書が文庫化されたもの。急上昇の理由は高須クリニックの院長である高須克弥氏の豪快な行動によるものだろう。
12月6日に同書の原本とされる文書がニューヨークで競売にかけられ、高須氏はそれを27万5000ドル(約3000万円、手数料込み)で落札。その後取材に応じ、「(昭和天皇独白録は)日本の心ですので、なんとか日本に取り戻したいという志なんで」と答えた。また高須氏はこれを皇室に提供する意向を示している。
ネット上にも高須氏を称賛する声があふれており、「高須院長ホントにかっこいいな」「先生のそれは完全にヒマを持て余した神々の遊びだよな」「こんな本あったんだね。文庫化されてるみたいで興味わいたから読んでみようかな」「高須院長すごいけど、すごい内容の気になるタイトルだな。今まで知らなかったよ」と、これを機に同書に興味を抱いた人も数多くいるようだ。
●7位『3月のライオン おでかけニャーしょうぎ ([バラエティ])』(羽海野チカ、北尾まどか・著/白泉社・刊/1512円)
●8位『Oggiエディター 三尋木奈保 My Basic Note2:”きちんと見える” 大人の服の選び方』(三尋木奈保・著/小学館・刊/1620円)
●9位『文庫版 姑獲鳥の夏 (講談社文庫)』(京極夏彦・著/講談社・刊/994円)
出典画像:Amazonより
古本屋の店主にして陰陽師である主人公が憑物を落とし事件を解きほぐす京極夏彦の人気シリーズ「京極堂(百鬼夜行)」。その第1弾である同書に注文が殺到している。
11月末頃からTwitter上では「#名刺代わりの小説10選」というハッシュタグが流行中。こちらは自分の好きな小説を10冊紹介するというもので、この中に『姑獲鳥の夏』を挙げている人が多く見られた。同書は2005年に堤真一主演で映画化もされており、「#名刺代わりの映画10選」というハッシュタグでも多数その名が挙がっている。
またネット上でも「みんなが『姑獲鳥の夏』をすすめてくるからもう読むしかない」「映画すごい面白かったから小説も読んでみようと思ってる」「また読みたくなってきた。初めて読んだ時のインパクトが凄かった」といった声が。
●10位『施工がわかるイラスト建築生産入門』(一般社団法人 日本建設業連合会・編集/川﨑一雄・イラスト/彰国社・刊/3456円)
話題が話題を呼び注文が殺到した今回のランキング。次はどんな本が注目を浴びるのか、楽しみにしていよう。