「吸わない」のにここまでゴミが取れるのか! ケルヒャーの1万4000円スティッククリーナーを編集部で最速レビュー

清掃機器で知られるドイツ・ケルヒャーの日本法人、ケルヒャー ジャパンは、家庭用スティッククリーナー「KB 5 イエロー」「KB 5 ホワイト」を発売します。発売日は3月1日で、実売予想価格は1万4018 円(税込)。

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回転するブラシでゴミをかきとるバッテリー式コードレスクリーナー

本機は、吸うのではなく、回転するブラシでかきとることで、ゴミをダストボックスに集めるバッテリー式のコードレススティッククリーナー。重さ1.2kgと軽量・コンパクトなうえ、スティックを倒すだけで電源が入り、スティックを戻せば直立して電源がOFFになるので、最低限の動作で掃除ができます。一般的な掃除機と比べて動作音も静かとのこと。

↑パッケージは驚くほどコンパクト↑パッケージは驚くほどコンパクト

 

勝手に前に進む印象で、操作感は驚くほど軽い

今回、モニター用として編集部に実機が届きましたので、実際に使ってみました。まず驚いたのは、操作感の軽さ。本体も1.2kgと軽量なうえに、ヘッドはブラシの回転の力で勝手に前へ進んでいくイメージなので、操作はラクラクです。気になるのは「吸引しないで本当にゴミが取れるのか?」という点。普通にカーペットを5分程度かけてみて、ダストボックスを見てみると……おお、思ったより綿ゴミが取れていますね。髪の毛や砂粒も取れているようです。

20180209-s2-(17)↑力を入れなくても勝手に前に進んでいくイメージです

 

↑↑軽く掃除したあと、ダストボックスを本体のサイドから取り出してみると、綿ゴミや砂粒、髪の毛などがしっかり取れていました

 

紙ゴミ、粉ゴミも十分取れるが、壁ぎわは左右で取れ方が違う点に注意

次はカーペットの幅50cm、長さ1mほどのスペースに紙ゴミをまいて検証してみました。以下写真で本機が通ったあとに道ができているのがわかる通り、紙ゴミの捕集率は優秀。2~3回往復するだけで、あらかた紙ゴミは取れました。

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面白いのは、ゴミの取れ方が左右対称ではないということ。ハンドルを手にしたとき、ヘッドの向かって右側は、壁ぎわのゴミまで捕集できるのですが、左側で壁ぎわを掃除すると、取り残しが出てしまいます。こちらは右側がヘッドのギリギリまでゴミの取り込み口とブラシがある一方、左側はヘッドの端から2cmほどの空白地帯(ブラシがない部分)があるため。ここにローラーを回すベルトがあるのか、構造上の特徴が原因のようです。壁ぎわのゴミを掃除するときは、この点を意識して掃除してみるといいでしょう。

↑↑本体の右端を壁ぎわに沿わせた場合(左)、ほとんどのゴミがキレイに取れています。一方、左側を壁ぎわに沿わせていくと、左側に帯状の取り残しが(右)

 

↑ヘッド↑ヘッドを裏返してブラシを見てみると、向かって左側は本体の端ギリギリまでブラシがあります。一方向かって右側には2cmほどブラシがない部分が

 

では、粉ゴミはどうでしょうか? コーヒーに使う粉末クリームをカーペットにまいてかけてみると、1回かけただけではうっすらと粉が残りますが、2回、3回と往復すると、みるみる白い部分が取れていきます。一般的な粉ゴミなら、問題なく捕集できることがわかりました。

 

運転音は、低くくもったモーター音とブラシが床をかく規則的な音。掃除機と違い、キーンという高い音がせず、耳障りな印象はありません。その意味では、オフィスなど公共性の高い場所でも活用できそうです。

↑粉↑粉ゴミも意外なほどよく取れました

 

方向転換が苦手ながら、モノの下の掃除が得意

一方、惜しかったのは、ヘッドの方向転換がやや苦手であること。グリップをひねるだけで方向転換しようとすると、ヘッドが浮いてしまいます。また、ヘッドがほぼ正方形の「面」なので、床に凹凸があるとやや進みづらくなるうえ、モノとモノの間のちょっとした隙間にねじ込むのは難しいです。

20180209-s2 (2)↑グリップをひねるだけで方向転換をしようとすると、ヘッドの後部が浮いて前に進まなくなります

 

しかしながら、操作感が超軽いので、往復させながら方向を変えていく作業はまったく苦になりません。さらに、スティックを床のギリギリまで倒すことができ、ヘッドとジョイント部を合わせた高さ(約10cm)の隙間が掃除できるので、イスやラックなどは、モノをよけずとも下にすべりこませることができました。

20180209-s2 (12)↑ラックの下にもすべり込ませることができます

 

デザインはシンプルそのものですが、カラーリングが独特。GetNavi本誌の副編集長で「映画好き巨大物体」として知られるM氏によると、「これが1台あるといいですね――」と評価しつつ、「このカラーがアイデンティティなんだろうけど、もうちょっと(部屋に)溶け込んでよ~」とのこと。確かに、この色使いは好みが分かれるところ。ホワイトも用意しているので、こちらを検討してもいいでしょう。

↑↑シンプルなフォルムで、ちょっとしたスペースに設置できます

 

軽い操作感と5秒で完結する手軽さが大きなメリット

使ってみた実感としては、集じん力が予想以上。紙ゴミから綿ゴミ、粉ゴミに至るまで幅広い種類に対応してくれました。そしてなにより、操作がラクでシンプルなのがいい。本機の質量1.2㎏といえば、吸引タイプのスティック掃除機だと最軽量クラス。さらに本機は重心がヘッドにあるので、手にかかる負担はほとんどなく、いちど使えば誰もがその操作感の軽さに驚くはず。また、部屋の隅に置いておけば、例えば、キッチンで粉をこぼしてしまったとき、ペットがドライフードをこぼしたとき、本体を倒すだけでサッと使えて、5秒後には収納も完結(立てるだけ)。1万4018 円と価格もお手ごろなので、メインの掃除機は持っていて、サブ掃除機としてコードレスを買い増ししたいという方にはぴったりですね。

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KB 5 イエロー KB 5 ホワイト

●発売日:3月1日●実売予想価格:1万4018 円(税込)●サイズ/質量:D215×W230×H1120mm/1.2kg●充電時間:約3時間●連続使用時間(満充電時):フローリング約30 分、カーペット約20 分●清掃幅:210mm●ダストボックス容量:370mL

 

お手入れは吸い取るだけ!? 「PM0.1」すら除去する空清付きエアコン「大清快」が登場

東芝ライフスタイルは、空気清浄機能「プラズマ空清」付きのルームエアコン「大清快」から、最上位機種のDRシリーズを2月上旬に発売します。こちらは国内家庭用ルームエアコンでは業界で初めて、PM0.1レベルの微細な粒子(0.09~0.11μm)を除去することが確認されました。実売予想価格は21万~35万円前後(税抜)。

 

PM0.1を90%以上除去することを確認し、お掃除機能も充実!

↑DRシリーズ↑「大清快」DRシリーズ

 

同シリーズは、空気清浄機能「プラズマ空清」を備えているのが大きなウリ。室内機に搭載されたプラズマ空清ユニットが、吸い込んだ汚れ物質を帯電させ、熱交換器に吸着させることで、空気中に浮遊する花粉やカビ、PM2.5を99%除去。さらに今回、PM0.1レベルの微細な粒子(0.09~0.11μm)も90分間で90%以上除去することも確認しています。また、タバコの煙や細菌、ウイルスなどの微細な粒子までも集じんするので、エアコンからはいつでもきれいな空気が吹き出します。

 

なお、「プラズマ空清」は、冷房・暖房との併用はもちろん、空気清浄だけの単独運転も可能。エアコンを運転しない時期を含め、一年を通して室内の空気をキレイに保つことができます。

↑「プラズマ空清」イメージ↑青く見える部分がプラズマ空清ユニット。中央の金属部分が「マジック洗浄熱交換器」(後述)

 

同シリーズは清潔性も大きな特徴。室内機に搭載された自動お掃除機能により、エアフィルターの両面を自動でお掃除します。また、特殊樹脂コーティングされた「マジック洗浄熱交換器」を採用し、除湿・冷房時に発生する水で汚れを洗い流します。汚れはそのまま屋外に排出されるため、面倒な熱交換器のお手入れが不要なのもうれしいポイント。

 

前面パネルには、ホコリや汚れの付着を抑える帯電防止加工を施し、室内機の内部だけでなく、外部もキレイで清潔に保つことができます。運転停止後はセルフクリーン運転で送風経路のいやなニオイを脱臭するうえ、付着菌も減少し、カビの発生やホコリの付着も抑制。また、内部のダストボックスに溜まったホコリは、付属のお掃除ノズルを使用して、掃除機で簡単に吸い取ることができます。ダストボックスの取り外しや、フィルターの掃除は不要。

↑フィルターの自動お掃除機能で取ったホコリは、室内機の内部のダストボックスに溜まります。付属のお掃除ノズルを使用すれば、ダストボックスに溜まったホコリを掃除機で直接吸い取ることができます↑フィルターの自動お掃除機能で取ったホコリは、室内機の内部のダストボックスに溜まります。付属のお掃除ノズルを使用すれば、ダストボックスに溜まったホコリを掃除機で直接吸い取ることができます

 

また、40℃の温風が出るまでわずか30秒と、短時間で暖かさが広がる「秒速ダッシュ暖房」と、25mまで風が届くパワフル気流、生活シーンに合わせてお好みの気流(風あて/風よけ)が選べる「快適気流」を搭載するなど、エアコン本来の機能も優秀です。「空気清浄機を置きたいが、置く場所がない…」「エアコンの手入れの手間を減らしたい」という方には、まさにうってつけのモデル。新生活のパートナーとして、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

↑設置イメージ↑設置イメージ