世間で注目を集めている商品が一目でわかるAmazon「人気度ランキング」。さまざまなカテゴリの注目商品がわかる同ランキングだが、商品数の多さゆえに動向を追いかけられていない人も少なくないだろう。そこで本稿では、そんなAmazon「人気度ランキング」の中から注目の1カテゴリを厳選。今回は「本」のランキング(集計日:3月1日、朝)を紹介していこう。
有名コピーライター糸井重里のお墨付き?
●1位『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 算数編 平成29年7月』(文部科学省・著/日本文教出版(大阪)・刊/242円)
●2位『小学校学習指導要領(平成29年告示)解説 特別の教科道徳編 平成29年7月』(文部科学省・著/廣済堂あかつき・刊/146円)
●3位『最強の栄養療法「オーソモレキュラー」入門 (光文社新書)』(溝口徹・著/光文社・刊/972円)
●4位『CYBERJAPAN DANCERS PHOTOBOOK HOLIDAY★GALS 【秘蔵生写真付き】(バラエティ)』(CYBERJAPAN DANCERS・著/宝島社・刊/2138円)
●5位『処刑の文化史』(ジョナサン・A・ムーア・著/森本美樹・翻訳/ブックマン社・刊/2916円)
●6位『運は人柄 誰もが気付いている人生好転のコツ(角川新書)』(鍋島雅治・著/KADOKAWA・刊/929円)
出典画像:Amazonより
2018年2月10日に発売された鍋島雅治の新刊が再び注目を集めた。漫画原作者として知られる鍋島が、数多くの漫画家を見てきたなかで辿りついたのは「漫画家に必要なのは才能と努力と運、その比率は1:2:7くらいだと思う」という結論。そして運と言われる事のほとんどは、実は人間関係によるものという自身の考えを綴った珠玉の1冊となっている。
急上昇の要因は2月28日にコピーライターの糸井重里が、自身の主宰するウェブサイト「ほぼ日刊イトイ新聞」で同書を取り上げたからだろう。サイト内の「糸井重里が毎日書くエッセイのようなもの“今日のダーリン”」で糸井は、「先日『運は人柄』という新書を買いました。なんとなくですが、納得できるように思います」と語っていた。これについて鍋島はTwitterで「自分の言葉が名コピーライターの目に止まるのは嬉しい事です。運がいいなぁ。ボクは」と大喜び。
ネット上では「本当に参考になる本です!」「解りやすい文章でサクサク読め、とても前向きになれる」「人を惹き付ける魅力を持ち合わせた方は考え方も素敵」「語り口が柔らかくて、読みやすいのに内容が濃い」などの声が相次いでいた。
人気絵本作家が初の自己啓発本に挑む!
●7位『かみさま試験の法則 つらい時ほど、かみさまはちゃんと見てる』(のぶみ・著/青春出版社・刊/1404円)
出典画像:Amazonより
ベストセラー絵本作家・のぶみによる初の自己啓発本が話題に。人生にはときどき、かみさまに試される出来事がやってくる。のぶみが絵本で8年売れなかった時期に思いついたという、今までに実践してきた「かみさまに味方される生き方」のコツを書いた1冊。
のぶみは60万部を突破する「ママがおばけになっちゃった!」シリーズをはじめ、これまでに200冊以上の絵本を出版している。絵本のほかにもキャラクターデザインを手掛けたり、NHKの「おかあさんといっしょ」で“11代目うたのお兄さん”を務めた横山だいすけが歌う「あたしおかあさんだから」の作詞も担当した。
しかし、のぶみの作品を批判する声も多い。のぶみもそれを分かっているようで、自身のTwitterでは「この本読んでまだ僕のこと嫌いだったら諦めます」「僕にもう一度チャンスをください!」と熱い思いをつぶやいている。
このツイートを見たファンからは、「のぶみさん渾身の1冊と聞いて速攻ポチりました」「色々経験してる人だから面白い本になってると思う」「批判も多いけど、自分の心には突き刺さることが多かったから今回も期待してる」といった声が。
●8位『ドラえもん映画!スペシャル―「映画ドラえもん」の“素になった”まんがセレクショ (My First Big SPECIAL)』(藤子不二雄F・著/小学館・刊/500円)
●9位『バイク擬人化菌書(2):モーターマガジンムック』(鈴木秀吉・著/モーターマガジン社・刊/950円)
●10位『ほうれい線が消失! タルミもシワ・シミも薄れる 肌若返り3分整顔(わかさ夢MOOK 58)』(わかさ出版・著/わかさ出版・刊/853円)
ランキングは以上の通り。今回は10位以降も含めて自己啓発本が多くの注目を集めていた。新年度に向けて気持ちを新たにする人が多いのかもしれない。