AIが画面やカメラ映像を見て質問に答える? Android向け新機能が登場

Googleが、AIアシスタント「Gemini Live」に新機能を導入しはじめていることが明らかとなりました。スマートフォンの画面やカメラを通じてリアルタイムで情報を取得し、ユーザーの質問に答えるようです。

↑Squtye/Adobe Stockより。AIに助言を求める機会が増えるかもしれません。

 

これは同社の広報担当者はThe Vergeに対して、メールで確認した形です。Googleが人間とAIの自然なやり取りを可能にする「Project Astra」のデモを行なってから約1年後のことになります。

 

ほぼ時を同じくして、大手掲示板RedditのユーザーはXiaomiのスマートフォンに同機能が登場したと報告していました。その人物が公開した動画では、Geminiが画面を読み上げています。

 

これはGoogleが3月初めに「Google One AIプレミアム(月額2900円)の一部として、Gemini Advancedの加入者に展開を始めます」と発表した2つの機能のうちの1つです。

 

もう1つの機能は「ライブビデオ」であり、これによりGeminiはカメラからの情報をリアルタイムで解釈し、それに関する質問に答えられます。Googleが今月公開した動画では、釉薬をかけたばかりの陶器に使う塗料の色を決めるためGeminiにアドバイスを求めています。

 

 

GoogleのPixel 9 Pro、Pixel Pro XL、Pixel 9 Pro Foldを購入すると、Google One AIプレミアムプランが12ヶ月無料で利用できます。アップルがiPhone向けのApple Intelligenceの開発に苦戦しているなか、大きな強みとなりそうです。

 

Source:9to5Google
via:The Verge

Epic Gamesストア、Android向けにも週イチの無料ゲーム提供を開始!

Epic Gamesは、モバイル向けのEpic Gamesストアにおいて、毎週無料ゲームを提供するプログラムを開始しました。 この取り組みは先週から始まっており、日本国内のAndroidユーザーも無料ゲームを入手できます。

↑Image:Epic Games。今後はPC版ストアと同等の無料ゲーム提供が展開される、ということのようです。

 

今年初め、Epic GamesはiOSおよびAndroid向けにゲームアプリストアを公開しました。iOS向けストアはEU域内に限定されていますが、Android向けストアは日本を含む全世界からアクセス可能です 

 

当初、Android向けの無料ゲームは月1回のペースで配布されていましたが、現在は毎週木曜日(米国時間)に新たな無料ゲームが提供されています。 これにより、PCプラットフォームでの週間無料ゲーム配布と同等のサービスが提供されています。

 

Epic Gamesストアアプリは、Google Playストアではなく、Epic Gamesのウェブサイトからインストールする必要があります。その際、設定アプリの「セキュリティおよびプライバシー」内で「自動ブロッカー」を無効にするなど、いくつかの手順を踏む必要があります。詳細なインストール手順については、公式サイトをご確認ください 

 

最初の無料タイトルとして、『Super Meat Boy Forever』と『Eastern Exorcist』の2本が提供されており、これらは3月27日まで無料で入手可能です。 その後は別のタイトルに切り替わる予定のため、希望する方は早めのダウンロードをおすすめします。

 

Epic Gamesストアは無料ゲームの提供を通じて、モバイル版の認知度向上を図り、ユーザーに定期的なログイン習慣を促す狙いがあると考えられます。PC版ストアで過去に配布された無料ゲームの中にはAAA(超大作)タイトルも含まれており、モバイル版でも今後の展開が期待されます。

 

Source:Epic Games
via:9to5Google

Androidの「デバイスを探す」に位置情報シェア機能が登場! 見守りにも使えそう

Googleは今月初め、Android向けの新機能「New Android Feature」の一環として、「デバイスを探す」アプリに位置情報のライブ共有機能を追加することを発表しました。この機能は同アプリの3.1.277-4アップデートとして正式に展開されています。

↑Ungureanu/Adobe Stockより。子どもや高齢者の見守りにも活躍しそうです。

 

この新機能は基本的にGoogleマップの「現在地の共有」と同じであり、「デバイスを探す」アプリにも追加された形です。これにより、モノと人を1つのアプリで探せるようになりました。また、最新版ではiOSのGoogleマップでシェアしている友人たちの位置も表示されます。

 

アプリを最新版にアップデートすると、新しい「ユーザー(ベータ版)」タブが表示され、そこから利用できます。このタブではマップ上に位置情報を共有している相手の場所が表示され、「デバイス」タブでは従来通りスマホや忘れ物タグなどモノの位置が表示されます。

 

最新版「デバイスを探す」のインターフェースは、アップルの「探す」アプリにより近づきました。どちらも画面が上下に分割され、下にはモノや人が、上には現在位置が表示されます。また、アップルの「探す」アプリが共有期間を「1時間」「明け方まで」「無制限」から選べるように、Androidでも共有する期間を変更できます。

 

位置を共有した相手には定期的にリマインダーが通知されるため、子供や高齢者など家族の位置をリアルタイムで確認するなど、さまざまな用途で活用できそうです。

 

Source: 9to5Google
via: The Verge

クアルコム、Androidスマホで8年間ソフトウェア更新を受けられる支援を開始!? その条件は

米クアルコムは、最新チップ「Snapdragon 8 Elite」を皮切りに、スマートフォン・メーカー各社が最大8年間のAndroidソフトウェアおよびセキュリティアップデートを提供できるよう支援するプログラムを発表しました。

↑Image:Qualcomm。サポート期間が延びるのは嬉しい限りです

 

この支援プログラムはGoogleとの提携により実現し、Androidデバイス製造企業がハードウェアやソフトを大きく変更することなく、8年間にわたるAndroid OSのアップデートを可能とするものです。

 

具体的には、Android Common Kernel(ACK/Googleが提供する共通のカーネル)2回のアップグレードが含まれるとのこと。これにより、デバイスの長期的なセキュリティと互換性が確保されるとのことです。

 

ただし、これらのアップデートを受けるかどうかは、最終的には各社の判断に委ねられています。 クアルコムは各社がデバイスのサポート期間を延長する際のコストを減らせると述べています。

 

この恩恵を最初に受けられるのは、Snapdragon 8 Eliteを搭載したAndroid 15が動くスマホです。さらに今後5世代のチップ、まず2025年内にSnapdragon 8および7シリーズのチップにも適用される予定です。

 

GoogleのPixel 9シリーズやサムスンのGalaxy S25シリーズは、7年間のソフトウェア更新が約束されています。GoogleのAndroidプラットフォーム担当副社長兼ゼネラルマネージャーであるSeang Chau氏は「クアルコムのAndroidデバイスの寿命を延ばす取り組みは、スマホの長寿命化に向けた重要な一歩です」と述べています。

 

この取り組みがスマホ業界に広がれば、Googleやサムスン製以外のAndroidスマホも、長期にわたりソフトウェア更新が受けられるようになり、買い替えせずに末永く使えるようになりそうです。

 

Source:Qualcomm
via:9to5Google

レトロゲーム機? いいえ、最新Androidゲームデバイスです。「AYANEO POCKET MICRO」国内正規販売スタート

天空は9月5日、AYANEOの3.5インチディスプレイ搭載Androidポータブルゲーミングデバイス「AYANEO POCKET MICRO」の国内正規版を11月上旬から販売開始すると発表しました。

記事のポイント

ポータブルゲーミングデバイスを数多く展開するAYANEOの最新デバイスです。ゲーム機としての性能は高くないものの、Androidに移植されたレトロゲーム、あるいはスマートフォンゲームなどを楽しめます。ユニークな外観の筐体は必見。

 

「AYANEO POCKET MICRO」は、画面比率3:2の3.5インチIPSディスプレーを搭載した“レトロゲーム向け”をうたうポータブルゲーミングデバイスです。現行のポータブルゲーミングデバイスは比率16:9のディスプレーを搭載するモデルがほとんどですが、あえて3:2の画面比率とすることで、レトロゲームを引き伸ばすことなく高解像度(960×640ドット)で表示できるのが特徴。ディスプレー自体はオールガラスのフルスクリーンで画面占有率も高く、没入感のある最高のレトロゲーム体験をうたいます。

↑特徴的なのが3:2のディスプレー。あくまでレトロゲーム向けなので、一般的な最新スマホゲームをプレイする際は注意が必要です

 

搭載OSはAndroid 13。SoCはスマートフォン向けのMedia Tek Helio G99で、最新の3Dゲームをヘビーに遊ぶようなユーザーには向きませんが、レトロゲームであれば快適にプレイできるでしょう。メモリとストレージは2種類のスペックを用意しており、6GB/128GBまたは8GB/256GBを選択可能です。

 

本体サイズは約156×63×18mm、重量は約233gと小型・軽量。レトロな雰囲気のデザインでありながら、エルゴノミクスデザインに基づいたCNC合金フレームを採用。長時間のゲームプレイでも疲労感を軽減するとしています。

↑USB Type-CポートやmicroSDカードスロットも用意

 

ほかのAYANEO製ゲーミングデバイスと同様、独自の管理アプリ「AYASpace」「AYAHome」によりゲームに合わせた設定変更に対応します。ゲームに応じて個別のボタンマッピングを設定したり、レトロゲームを検索して表示可能です。

 

価格は3万9800円(6GB/128GBモデル、税込)、4万4800円(8GB/256GBモデル、税込)で、ハイビーム公式オンラインストア、Amazon.co.jpなどで予約を開始しています。なお、ハイビーム公式オンラインストアでは9月19日までの予約限定で、10%オフの特別価格にて販売を実施中です。

 

ブランド名(メーカー名):天空
商品名:AYANEO POCKET MICRO
市場想定価格:3万9800円(6GB/128GBモデル、税込)、4万4800円(8GB/256GBモデル、税込)

なぜかグーグルが宣言! アップルの「RCS」導入は今秋から

Apple(アップル)が次世代携帯電話メッセージサービス「RCS(リッチコミュニケーションサービス)」を2024年秋から導入すると、Androidの公式サイトに記載されているのが見つかりました。

↑Googleより

 

RCSはSMS(ショートメッセージサービス)と同じく電話番号で送受信が可能ながら、長い文章や大きな添付ファイルを送信することができます。すでに米国の携帯キャリアだけでなく、日本でも「+メッセージ」としてサービスが提供されています。

 

Appleは2023年11月、RCSの導入を発表しました。その時は「来年後半」と漠然としていましたが、今回のAndroidのサイト表記により、その時期がはっきりしました。おそらく今年秋に提供される「iOS 18」「iPadOS 18」にて、RCSの導入が予定されていることでしょう。

 

AppleはRCSの対応を長らく渋っていた経緯がありますが、今秋からようやくiPhoneでもRCSが利用できるようになります。SNS全盛の昨今にRCSがどれだけ必要とされているのかは不明ですが、一度くらいは使ってみたいものです。

 

Source: Android via 9to5Mac

今後のAndroidスマホ性能、ついに「iPhone 16」を圧倒? 「Snapdragon 8 Gen 4」が「A18」をあらゆる面で超えるかも

ハイエンドのAndroidスマートフォン向けSnapdragonチップと、iPhoneに搭載されるAシリーズチップとは、年を追うごとに性能差が着実に縮まっています。そして新たに、次期「Snapdragon 8 Gen 4」は、今年秋の「iPhone 16」に採用される「A18」よりも高速になる可能性があるとの噂が伝えられています。

↑Snapdragon

 

これまでSnapdragon搭載のGalaxy SシリーズとiPhoneとは、ベンチマーク結果にかなりの差が付いていました。が、最新のGalaxy S24 UltraとiPhone 15 Proは抜きつ抜かれつで、ほぼ互角の戦いを繰り広げていました

 

著名リーカーの定焦数码氏は、Snapdragon 8 Gen 4はシングルコアスコアが3500に達する一方で、A18は3300を突破するのは難しいと主張。また8 Gen 4はマルチコアスコアやGPU性能でもA18を大きく上回ると述べています。

 

すでにクアルコムの幹部は、今年10月にSnapdragon 8 Gen 4を発表することや、「Oryon」を搭載することを認めています。Oryonとはクアルコム自社開発のCPUコアであり、これにより性能が大幅に向上するとみられるものです。

 

とはいえ、今回のスコアはメインコアのクロック周波数が4.3GHzの場合とのこと。現在のSnapdragon 8 Gen 3のCortex CPUコアはピーク周波数3.30GHzであり、それを大きく上回っています。あまりに動作周波数が上がりすぎると、発熱も激しくなるため、製品版では下げることになるのかもしれません。

 

それを差し引いても、性能が大きく向上する可能性は高いはず。2024年から2025年にかけて、iPhone 16シリーズの性能を凌ぐ、あるいは匹敵するAndroidスマホが続々と出ると期待したいところです。

 

Source:Minigadget Korea
via:PhoneArena

アップル、iPhoneからAndroidにデータを引っ越すツールを開発中! EU圏外での提供はどうなる?

アップルは最新のiOS 17.4で、EUのデジタル市場法(DMA)を守るため、EU域内のユーザーに限って代替アプリストア(App Store以外のアプリストア)などを認めました

↑EUの規制により移行ツールが登場

 

さらに今後、DMAの条項に準拠するため、EU域内では「純正ブラウザのSafariを完全に削除できる」ことや、「iPhoneからアップル製以外のスマートフォン」にデータを移行できる「ユーザーフレンドリー」な方法を開発中だと発表しました。

 

iPhoneからAndroidへの移行ツール

アップルは「非機密DMA コンプライアンス レポートの概要」と題したドキュメントを公表。この中で、今後の方針を明らかにしています。

 

1つには、「コンピュータ-(iPhone)から異なるOSを搭載したデバイスにデータを転送できる移行ソリューション」を開発中とのこと。要はiPhoneからAndroidスマホにデータを移し、乗り換えやすくするツールを準備しているというわけです。

 

この移行ツールは、2025年秋までに提供する予定です。それ以降はサムスンやGoogleなどのAndroidスマホメーカーが、これをベースにより使いやすいアプリを用意する展開となりそうです。

 

Safariの削除と別のブラウザへの移行ツール

EU圏のiPhoneユーザーは、2024年末からSafariを完全に削除でき、他のブラウザを使えます。この計画の一環としてブラウザのデータを別のブラウザに移せる「ブラウザ切り替えソリューション」も開発中とのことです。

 

Safariを削除できる新機能はEUユーザーに限られ、他の地域では利用できません。とはいえ、iPhoneからAndroidへの移行ツールにつき、アップルはEU圏だけとは述べておらず、日本など他の地域でも提供する可能性はあるかもしれません。

 

すでにGoogleは連絡先や写真、ビデオや無料アプリ、テキストやメモを転送できる「Switch to Android」を提供しています。が、Safariのブックマークなどは引き継げないため、アップル製ツールではその辺りのカバーが望まれそうです。

 

Source:Google Docs
via:MacRumors

Android Auto、クルマを駐車しないと使えないアプリが分かりやすく! 長文メッセージの要約も可能に

Android Autoは、スマートフォンを車載システムに接続してカーナビや各種のアプリを使うことができ、便利な機能として親しまれています。

↑Android Auto

 

その最新版では、クルマが駐車しているときだけ使えるアプリのアイコンには「P(Parked)」マークが付くようになりました。

 

Android Autoのアプリには様々なものがありますが、中にはクルマが完全に停止している場合、つまり運転中には使えないものもあります。その1つが、海外でも広く親しまれているの「GamesSnacks」。タッチ操作で遊べるミニゲーム集であり、主にEV(電気自動車)の充電中に暇つぶしとして遊ばれています。

 

このGameSnacksなど一部アプリは、クルマが走行中に起動すると、「駐車中でなければ動きません」というエラーメッセージが表示されます。が、開こうとしたときに初めて警告され、それまでは走行中に使えるのか、駐車中のみかは区別が付きませんでした。

 

しかし、最新版のAndroid Autoでは、駐車中だけ使えるアプリには「P」マークが表示されます。ドイツのブログSmartDroidが、Android Auto 11.4から有効になったと報告しています。

Image:9to5Google

 

またAndroid Auto 11.4では、ついに長文のメッセージを要約して読み上げることが可能となりました。ただしGoogleは「一部のデバイス、地域、国、言語ではご利用いただけません」と但し書きをしています。

 

これらのアップデートは今のところ展開中ですが、なかなか利用できない場合は、Google Playストアでアップデートを確認するとよさそうです。

 

Source:SmartDroid,Google
via:9to5Google

次期Android 15では“らくらくホン”モードあり? Googleが「簡単プリセット」機能を準備中かも

最近のAndroidスマートフォンは高性能になった一方で、アイコンが小さくて操作が複雑な場合もあり、技術に詳しくない人や視力に問題がある人にとっては混乱する恐れがあります。

 

そうした事態を防ぐためか、次期Android 15では、アイコンが見やすく操作がしやすくなる「簡単プリセット」モードを導入する可能性が浮上しています。

 

数日前にGoogleは、Android 14 QPR3(先行リリース版の第3弾)ベータ1を配信開始。Androidの未発表情報に詳しいAndroid AuthorityがGoogle Pixelスマートフォンにインストールしたところ、「簡単プリセット」と題された新機能の隠し設定ページを発見しました。

Image:Android Authority

 

さらに、隠された文字列も発掘。それらは簡単プリセットモードが何をするかを説明しており、「読みやすさとナビゲーションのしやすさの向上」のためにAndroid UI(ユーザーインターフェース)を最適化。具体的には「アイコンとテキストを拡大し、コントラストと太字を追加し、ナビゲーションボタンを画面の下に追加する」と書かれています。

 

この簡単プリセット機能の設定ページを手動で起動はできたものの、実際に有効にはできなかったそうです。しかし、このモードが有効になれば、使用中の壁紙が真っ黒な画像と入れ替わる手がかりは見つかりました。

 

他のAndroid OEMメーカーも独自にこうした機能を提供しており、またアップルもiOS 17以降で「アシスティブアクセス」という新機能を提供しています。画面上の項目が大きく表示され、機能も限定された代わりに迷いにくいインターフェースは、「まるで『らくらくホン』」との声もありました。

Image:Apple

 

この機能をGoogle自らが提供すれば、あらゆるAndroidスマホが高齢者でも使いやすくなると期待できるでしょう。

 

ただし、Googleが6月のAndroid 14 QPR3安定版アップデートで、この機能を実装する予定はなさそうです。今年後半に登場予定のAndroid 15から提供する可能性が高いと思われますが、スマホに詳しくない、ハイテク機器に不慣れな人達にとって頼もしい機能となりそうです。

 

Source:Android Authority

ついに異なるメーカーのAndroidスマホ間でeSIM転送が可能に! Galaxy S24 Ultraで確認されました

すでにiPhoneでは、デジタルSIMの「eSIM」を旧機種から新モデルに転送可能となっています(一部キャリアのみ)。端末を買い替えたときに非常に便利な機能ですが、これが異なるメーカーのAndroidスマートフォン同士でも利用できることが明らかとなりました。

↑ついにAndroidでも……

 

もともとAndroid一般でeSIMのワイヤレス転送が可能となる見通しは、昨年の初め頃に浮上していました。Android 13ベータ版に手がかりが見つかり、Googleも計画を発表済み

 

そしてGoogle Pixel 8シリーズやサムスン端末では実現したものの、あくまで「同じメーカー製品」同士であり、メーカーが異なるAndroid端末間で利用できる気配はありませんでした。

 

しかし、新品のGalaxy S24 Ultraでは、セットアップ時に「QRコードをスキャンすると、古い端末からeSIMを転送できます」オプションが表示された上に、LG V60 ThinQやPixel 8 Proも反応したとのこと。それらポップアップが出たスクリーンショットも公開されています。

Image:Android Police

 

ただし、今のところT-MobileのeSIMプロファイルでのみ動作するそうです。T-Mobileは海外キャリアであり、日本では展開していません。

 

この「異なるメーカーのAndroidデバイス間でもeSIM転送」が広く利用できるようになれば、スマホの買い替え・乗り換えもしやすくなるはず。多くのメーカーや通信キャリアが少しでも速く対応するよう期待したいところです。

 

Source:Android Police
via:Wccftech

エンタメ性能に力を入れた3万円台のAndroidタブレット「Lenovo Tab M11」

レノボ・ジャパンは1月23日、Androidタブレット「Lenovo Tab M11」を発表しました。想定価格は3万8280円(税込)。

 

Lenovo Tab M11は、高いエンターテインメント性能を備えたとうたうタブレットです。10.95型のディスプレイを搭載し、解像度は1920×1200ドット、リフレッシュレートは90Hzに対応。また、立体音響技術のDolby Atmosに対応したクアッドスピーカーを搭載しており、臨場感のある映像体験を実現しているといいます。

 

手書きでメモや数式を入力できるアプリ「Nebo」「Myscript Calculator 2」をプリインストール。さらに、4096レベルの筆圧感知機能を備えたLenovo Tab Penを同梱しているため、メモやイラスト制作もすぐに始められます。

 

Windows PCとシームレスな連携を可能にするLenovo Freestyleにも対応。Lenovo Tab M11をセカンドディスプレイとしても使えます。

 

本体サイズは約255.3×166.3×7.2mm、重さは約465g。またスペックは、MediaTek Helio G88 プロセッサー、4GBメモリー、64GBのストレージとなっています。インターフェイスはUSB Type-C、microSDカードリーダー、マイク/ヘッドホンジャックを装備。バッテリー容量は7040mAhです。

「Galaxy S24」シリーズ、7年間のソフトウェア・アップデートが受けられる? Android 21(仮)も使えるかも

長らくサムスンは、自社スマートフォンに業界最長のソフトウェア・アップデートを提供してきました。が、現在ではGoogleがPixel 8シリーズに7年間のアップデートを約束したため、トップの座を譲っています。

↑「Galaxy S24」シリーズも、もしかしたら……?

 

しかし、次期フラッグシップ機「Galaxy S24」シリーズではPixel 8シリーズ並みのソフトウェア・アップデートが提供されるとの噂が報じられています。

 

海外情報サイトAndroid Healinesによれば、サムスンは「Pixel 8とPixel 8 Proで始まった、Googleのアップデート戦略を採用する」とのことです。

 

通常のソフトウェア・アップデートとは、セキュリティ更新やその他の小さめの機能追加・修正を意味しています。が、Pixel 8シリーズの場合はセキュリティ更新のほか、Android OSバージョンのアップデートまでも7年間を保証。つまり、発売から7年後も最新のAndroid OS(Android 21?)が使える可能性を示しています。

 

iPhoneもソフトウェア・アップデートが受けられる期間の長さが知られていますが、昨年配信されたiOS 17の場合はiPhone X(2017年発売)がサポート打ち切りとなりました。今回の噂が本当であれば、Galaxy S24シリーズはそれを上回ることになります。

 

iPhoneの中古買い取り価格が高めなのは、iOSアップデートが長く受けられ、息長く使い続けられることが理由の1つと見られています。今回の噂が本当であれば、Galaxy S24シリーズも、中古価格が下がりにくくなるかもしれません。

 

Source:Android Headlines
via:Wccftech

Androidアプリで登場! マイクロソフトのAIチャットアシスタント「Copilot」

Microsoft(マイクロソフト)はAndroidデバイス向けに、AIチャットアシスタント「Copilot(コパイロット)」の配信を開始しました。

↑Google Playより

 

2023年3月に発表されたCopilotは、最新の人工知能技術「GPT-4」を活用することで、「Microsoft  365」では「Word」の下書きを作ったり、「PowerPoiot」のプレゼンテーションを作成したり、「Excel」でデータの視覚化が簡単にできます。「Windows 11」では、ウェブページの要約、メール作成、ダークモードへの設定変更、アイデアの画像化などが利用可能です。

 

Android向けのCopilotでも最新OpenAIモデルのGPT-4と「DALL・E 3」により、簡単な指示で「メールの草案作成」「物語や脚本の作成」「難解なテキストの要約」「多言語コンテンツのの翻訳、校正、最適化」「旅行プランの個別化」「職業証明書の作成と更新」が利用可能です。

 

画像生成機能としては、「新しいスタイルやアイデアを素早く探索する」「SNSコンテンツをカラフルにする」「ブランドマークを開発する」「ロゴデザインを生成する」「カスタムバックグラウンドを作成する」「ポートフォリオを作成し更新する」「本用イラストレーションを作成する」などの機能が使えます。

 

Android向けのCopilotはGoogle Playより無料でダウンロードが可能。プライベートの暇つぶしから仕事の効率化まで、かなり役立ってくれそうな予感です。

 

Source: Google Play via Engadget

Android Auto、過去OSで動作しなくなりそう……

車載アプリケーション「Android Auto」が古いバージョンのAndroid OSで動作しなくなる可能性を、海外メディアの9to5Googleが伝えています。

↑Roman Vyshnikov / Shutterstock.comより

 

Android Autoは2014年にリリースされた車載アプリケーションで、車載システムにAndroidスマートフォンを接続することで、ナビや音楽再生、電話、メッセージなどが利用できます。以前はスマートフォン単体でも利用することができましたが、2022年に同機能の提供は終了しています。

 

9to5GoogleがAndroid Autoの最新アップデート(バージョン11.0)の内部コードから見つけた情報によれば、今後のAndroid Autoでは「Android Oreo(Android 8)」が新たな最低要件となるとのこと。これに関連して、新しいバージョンへのアップデートを即すメッセージも通知されるようです。アップデートを促すメッセージはスマートフォンだけでなく、車載システムにも表示されます。

 

このような流れは「Chrome」ブラウザや「Google カレンダー」にも訪れており、現行バージョンが「Android Nougat(Android 7)」に対応する最後のバージョンだと明かされています。もしお手持ちのスマートフォンで古いAndroidが動作している場合は、(もし可能ならば)アップデートをしたほうがよさそうです。

 

Source: 9to5Google

Androidの銀行アプリを標的にする新たなマルウェアが登場。生体認証をオフにしてPINコードを盗み出す手口

Androidユーザーの銀行アプリや暗号通貨アプリを狙うマルウェアの新種が発見され、生体認証をブロックしてパスワードを盗み出そうとするなど、驚くべき進化を遂げていることが明らかになりました。

↑新種のマルウェアに注意!

 

このマルウェア「Chameleon」は、2023年初めに初めて発見されました。Google Playストアではなくフィッシングサイト(実在のサービスや企業を騙った偽サイト)など様々な手口で、正規のアプリに偽装して配布。主に金融アプリを対象とするため、「バンキング型トロイの木馬」と呼ばれます。

 

その特徴は、被害者のデバイスを操作することで、アカウント乗っ取り(ATO)やデバイス乗っ取り(DTO)攻撃をすること。これらの機能は、アクセシビリティ(ユーザー補助)サービスの悪用に依存しています。

 

さて、最新のChameleon亜種(すでに出回ったマルウェアの一部改変版)は、Chromeブラウザを装っている場合もあるとのこと。元々がオーストラリアとポーランドに限定されていたものの、こちらはイギリスとイタリアで発見。犯罪者が狙う地域が広がっているわけです。

 

インストールすると、Chameleonは「アクセシビリティ・サービスを有効」にしつつ「生体認証プロンプト(指紋認証などを促すメッセージ)をオフ」にします。

 

まずAndroid 13以降であれば、アクセシビリティ・サービスを有効にする案内ページを表示。1つ1つ手順を教えて親切なフリをして、ユーザー自らにスマホのガードを解かせ、PINコードも盗み出すというわけです。

 

そしてKeyguardManager APIとアクセシビリティイベントを使い、ロック画面ににつき生体認証やパターン、パスワードなどの保護状態を評価。そこで一定の条件を満たすと、生体認証からPIN認証に移行。これにより生体認証がバイパスされ、トロイの木馬が自由にデバイスのロックを解除できるようになります。

Image:Threatfabric

 

もしも生体認証が有効であれば、登録したユーザーがスマホで指紋認証や顔認証を行う必要があります。が、生体認証をスルーできるなら、より遠隔操作でPINによりロック解除でき、その後にキーロガー(キーボード入力を記録するソフト)経由で暗証番号や、他のアプリのパスワードも盗み出せることになります。

 

Googleはこのマルウェアを認識しており、自社ストアのPlayプロテクトがユーザーを保護するとThe Hacker Newsに語っています。なるべくGoogle Playストアや、信頼性の高い大手アプリストア以外でのダウンロードは控えたいところです。

 

Source:Threatfabric
via:BGR

まもなくAndroidでもバッテリーの劣化状態をすぐ確認できるようになる? 最新ベータ版に手がかり

すでにiPhoneではバッテリーの劣化状態を設定アプリから知ることができますが、Androidスマートフォンではサードパーティ製アプリを使うか、特別なコマンドを入力しなければ確認できませんでした。

↑バッテリーの交換時期がわかるように?

 

そんななか、まもなくAndroid端末でも設定アプリからバッテリーの状態が分かるようになる可能性が浮上しています。

 

今月のPixel Feature Drop(GoogleのPixelスマホ向けアップデート)では、すでに設定アプリの「デバイス情報」内に「バッテリー情報」項目が追加されています。現在はバッテリーの製造日とサイクル数の表示だけに留まっています。

 

が、Android OSの分析で知られるMishaal Rahman氏によれば、最新ベータ版の「Android 14 QPR2 Beta 2」では隠しページ「バッテリーの健康」(Battery Health)が追加されたとのこと。それと合わせて、画面を公開しています。

Image:Mishaal Rahman

 

まだ、実際にバッテリーがどれほど劣化したかは表示されていませんが、コードを解析したところ「バッテリーが新品だったときと比べて、現在バッテリーが保持できる推定充電率」のような情報が表示されるかもしれないそうです。

 

さらにRahman氏は、バッテリー容量が減っていたり、バッテリーが検出されないと示すと思しきアイコンも発見。またバッテリーの健康状態に変化があった場合、設定アプリが「ヒント」を送信するため、ユーザーは手動で確認しに行く必要がないと述べています。

Image:Mishaal Rahman

 

「バッテリーの状態」表示は、iPhoneユーザーにとっては基本的な機能と思えるはず。が、Androidでも同じ機能が標準の「設定」アプリからすぐ利用できるようになれば、バッテリーを交換したり修理に出す目安ともなり、大きな進歩となりそうです。

 

Source:Android Authority

“一芸重視”が最適解!プロが推す高コスパスマホ5選

すべてのスペックが高いハイエンドモデルは当然満足度が高いが、格安モデルには一抹の不安もある。注目は手の届きやすい価格ながら、一部の仕様がハイエンドモデル並みな“一芸スマホ”。長期の使用でも満足できるモデル選びをプロがナビゲートする。

※こちらは「GetNavi」2023年11月号に掲載された記事を再編集したものです。
●価格は直販サイト、取り扱いキャリアにより異なる場合があります。

 

【私が教えます!】

モバイルライター・井上 晃さん

スマートウオッチやスマホを中心に、デジタルアイテム全般を精力的に取材。情報誌やウェブメディアに幅広く寄稿する。

 

【バランスの良さ】
ミドルレンジ以上の体験ができる圧倒的コスパの「a」シリーズ

Google
Google Pixel 7a

実売価格:6万2700円

6.1型のミドルレンジモデルで、プロセッサーには上位機種と同じTensor G2を搭載。「a」シリーズとしては初めてワイヤレス充電にも対応した。画面内蔵型の指紋センサーに加え、顔認証もサポート。

SPEC●CPU:Google Tensor G2●ディスプレイ:6.1インチ(1080×2400)●メモリ+ストレージ:8GB+128GB●背面カメラ:広角64MP+ウルトラワイド13MP●サイズ/質量:W72.9×H152×D9.0mm/193.5g

 

↑IP67の防水防塵をサポートしており、水回りや屋外での利用も安心だ。耐傷性能も備える

 

↑「Google フォト」内の「ボケ補正」機能を使えば、動きが激しくてブレてしまった被写体を鮮明に補正できる
↑「Tensor G2」はGoogleが独自開発したプロセッサー。第1世代より電力効率が20%向上、機械学習処理が60%高速化している

 

【ここに一芸アリ!】

「望遠カメラこそ備えませんが、コンピューテーショナルフォトグラフィーを生かした撮影で、十分満足できるでしょう。最低5年間のセキュリティアップデートが保証され、長期使用を見据えやすいのもポイント」(井上さん)

 

【カメラ性能】
イチバン安いiPhoneだが頭脳は13シリーズと同等

Apple
iPhone SE

実売価格:6万2800円

2022年3月に発売された第3世代モデル。チップセットにはA15 Bionicを搭載し、5G通信もサポートする。現状のiPhoneラインナップでは、4.7型の画面とTouch ID内蔵のホームボタンを備える貴重な選択肢だ。

SPEC●CPU:A15 Bionic●ディスプレイ:4.7インチ(750×1334)●ストレージ:64 GB●背面カメラ:12MP●サイズ/質量:W67.3×H138.4×D7.3mm/144g

 

↑背面カメラは約1200万画素の単眼。「スマートHDR 4」や「フォトグラフスタイル」などの機能にも対応する

 

【ここに一芸アリ!】

「超広角や望遠への切り替えはできないものの、撮影した写真の質感などを機械学習によって最適化する『Deep Fusion』はしっかりサポート。高倍率ズームや夜景などの厳しい環境でなければ十分キレイな画質です」(井上さん)

 

【エンタメ性能】
21:9のスリムなディスプレイと高音質ステレオスピーカーを搭載

ソニー
Xperia 10 V

実売価格:6万7100円

7月上旬に発売されたXperiaシリーズにおける普及価格帯モデル。約6.1型の有機ELディスプレイを搭載し、21:9のアスペクト比も健在だ。背面カメラは超広角(800万画素)、広角(4800万画素)、望遠(800万画素)の3眼。

SPEC●CPU:Qualcomm Snapdragon 695 5G Mobile Platform●ディスプレイ:約6.1インチ(1080×2520)●メモリ+ストレージ:6GB+128GB●背面カメラ:超広角8MP+広角48MP+望遠8MP●サイズ/質量:約W68×H155×D8.3mm/約159g

↑Xperia 10シリーズでは初となるフロントステレオスピーカーを搭載

 

【ここに一芸アリ!】

「細長い画面は動画の“ながら視聴”に最適。サウンドは内蔵スピーカーでも十分楽しめるほか、『DSEE Ultimate』もサポートするので、ワイヤレスヘッドホンなどでストリーミング音源をより良い音で楽しめるのもナイス」(井上さん)

 

【画面の美しさ】
4万円台ながら6万円台の競合に見劣りしない高画質

OPPO
OPPO Reno9 A

実売価格:4万6800円

「Reno7 A」の後継に当たるミドルレンジ機で、約6.4型のフルHD+有機ELディスプレイを搭載。背面カメラは広角(4800万画素)、超広角(800万画素)、マクロ(200万画素)の3眼だ。IP68の防水防塵やおサイフケータイにも対応。

SPEC●CPU:Qualcomm Snapdragon 695 5G●ディスプレイ:約6.4インチ(1080×2400)●メモリ+ストレージ:8GB + 128GB●背面カメラ:広角約48MP+超広角約8MP+マクロ約2MP●サイズ/質量:約W74×H160×D7.8mm/約183g

 

↑画面のリフレッシュレートは可変で90Hz/60Hzをサポート。タッチサンプリングレートも最大180Hzある

 

【ここに一芸アリ!】

「背面はガラス素材が採用されたうえ、同社が『OPPO Glow』と呼ぶ加工も施されており、質感が良くなりました。4万円台でありながら、画面は有機ELで90Hzに対応。6万円台の競合にもそれほど見劣りしません」(井上さん)

 

【バッテリー性能】
ミドルレンジでは異例の画面仕様と強化されたバッテリーに注目!

サムスン
Galaxy A54 5G

実売価格:6万9850円

Galaxy A53 5Gの後継として5月に発売。約6.4型の有機ELディスプレイを搭載する。背面カメラは標準(5000万画素)、超広角(1200万画素)、マクロ(500万画素)の3眼。5年間のセキュリティアップデート保証もポイント。

SPEC●CPU:Exynos 1380●ディスプレイ:約6.4インチ(1080×2340)●メモリ+ストレージ:6GB+128GB●背面カメラ:超広角12MP+広角50MP+マクロ5MP●サイズ/質量:約W76.7×H158.2×D8.2mm/約201g

 

↑従来通りリフレッシュレート120Hzをサポートするほか、新たにHDR表示にも対応。映像の質にこだわれる仕様だ

 

【ここに一芸アリ!】

「120HzのリフレッシュレートとHDRを兼ね備えたハイエンド並みのディスプレイが魅力。さらにバッテリー持ちが強化され、ビデオ再生時間が従来機の最大18時間から21時間まで増えたことも見逃せません」(井上さん)

 

想定用途に合った特性を重視して選ぶのが正解

昨今は本体価格10〜20万円というハイエンドスマホが多い一方、“スマホは使えれば良い”と割り切る人は安価なモデルに目が行きがち。だが1〜3万円台のモデルを選ぶと、プロセッサーの処理性能や防水仕様、ストレージ容量など思わぬところで不満が出やすいので注意が必要だ。

 

その点、4〜6万円台で手が届くミドルレンジモデルは現実的な選択肢として注目。プロセッサーなどの基本性能や独自の機能が充実しており、使い勝手もストレスを感じにくい程度に洗練されているモデルが数多く発売されている。

 

「一部の仕様がハイエンド並みというモデルも増えていますので、カメラやディスプレイなど、想定用途にあった特徴さえ押さえておけば、長期使用を見据えても十分に満足できるでしょう。例えばGoogle Pixel 7aはプロセッサーとして上位モデルと同じ『Tensor G2』を搭載。処理性能と電力効率が向上しています。サムスンのGalaxy A54 5Gは120Hz・HDRの有機ELディスプレイを備え、高画質で動画を楽しむことができます」(井上さん)

一部のPixelスマホをAndroid 14に更新するとストレージがアクセス不可に! Googleは修正を約束

一部のGoogle Pixelスマートフォンにつき、ユーザーがAndroid 14にアップデートすると、内蔵ストレージにアクセスできなくなる症状が報告されていました

↑Googleは調査中

 

これにつきGoogleが、バグ修正への取り組みやデータ復旧の可能性など、より詳しい回答を発表しました。

 

Googleはまず、この問題をPixel 6およびそれ以降のモデルをAndroid 14にアップデートし、かつ複数のユーザーを設定している場合に起こることを確認したと述べています。主要ユーザー以外のプロファイルを作っているときにのみ発生する、というわけです。

 

この複数ユーザーとは、ユーザーやゲスト、制限付きプロファイル等が含まれます。ただし、主要ユーザーや仕事用プロファイルで複数のGoogleアカウントを持つことは含まれません。

 

そしてデバイスによっては、メインユーザーが内蔵ストレージにアクセスできなくなる可能性もあり。あるいは「出荷時リセット」というメッセージを表示して再起動する場合もあるとのことです。

 

後者の場合、このメッセージを受け入れると、バックアップされていないデータが失われる可能性があり、拒否すると「Pixel is starting」とのメッセージを表示して繰り返し再起動するそうです。

 

すでにGoogle Playのシステムアップデートを展開しており、他のデバイスでも同じ問題が起こるのを防ぐようにしたとのこと。この修正を適用するには、[設定]>[セキュリティとプライバシー]>[アップデート]>[Google Playシステムアップデート]を開きます。最新バージョンの日付は2023年10月1日であり、それより古ければアップデートをお勧めします。

 

また、現在ストレージにアクセスできない 人のために、「出荷時リセットを必要とせずに問題を修復し、ファイルへのアクセスを回復する」修正アップデートに取り組んでいるとのことです。

 

さらに出荷時リセットをした人を含む全てのユーザーに対して、Googleは「OTA(無線)アップデートが利用可能になるまで、端末上でセカンダリー(2人目)ユーザーを作成したり、ログインしたりすること」を避けるように警告しています。

 

このバグが起こるとインストールしたアプリやデータにアクセスできなくなる恐れがあります。複数のプロファイルを作らないよう気をつけて、Googleのさらなる対応を待ちたいところです。

 

Source:Google
via:9to5Google

Pixel 8シリーズやAndroidスマホでもロスレスUSBオーディオ再生が可能に! Google幹部が予告

最近の音楽ストリーミングサービスでは、オリジナルの音源そのままで聴ける「ロスレスオーディオ」が普及しつつあります。すでにAmazon Music、Apple Musicなどが対応済みです。

↑Android端末にロスレスUSBオーディオ搭載!?

 

そんななか、Pixel 8およびPixel 8 Proやその他のAndroidスマートフォンでも、将来のアップデートでロスレスUSBオーディオ(USB有線接続によるロスレス再生)を追加するとGoogle幹部が述べました。

 

Mishaal Rahman氏は、Googleのエンジニアリング担当副社長Dave Burke氏が大手掲示板Redditに投稿したコメントを紹介しています。

 

それによると、ロスレスUSBオーディオはPixel 8とPixel 8 Pro、その他のAndroid端末に将来的に搭載。オーディオミキサーなどの処理を省略するため、「ビットパーフェクトな音源」を聴けると説明しています。

 

つまり一切圧縮することなく、オリジナルに近い音源をスマートフォンからUSB経由でヘッドホンやイヤホンに転送できるということ。すべての楽器が1つ1つ際立ち、ボーカルはより聞こえやすくなり、圧縮で失われていた小さな音まで聴き取りやすくなるわけです。

 

ワイヤレス接続のBluetoothは帯域が狭いため音源を非可逆圧縮(解凍時に元の状態に戻せない)するため、ロスレス再生は非常に難しくなっています。もしもロスレス音源を聞きたければ、USBの有線イヤホン等に移行する必要があるでしょう。

 

またスマホでロスレスオーディオを聴く場合、通信データの消費量も多くなるため、データ使用量の上限や通信速度の制限に気をつけた方がいいでしょう。また、ダウンロードしてオフラインで聴く場合でも、通常の音楽ファイルよりもサイズが大きく、ストレージを消費するので注意が必要です。

 

Source:Mishaal Rahman(X)
via:PhoneArena

2024年のAndroidスマホ、「Snapdragon 8 Gen 3」がコスト高すぎて不採用? しかし性能は逆に上がるかも

2024年のハイエンドAndroidスマートフォンには、クアルコム製の次期チップ「Snapdragon 8 Gen 3」が搭載されると予想されています。が、このチップはコストが高いため、より古いSnapdragonチップ、あるいは他社製チップを採用する製品が増える可能性が浮上しています。

 

リーカーのDigital Chat Station氏は、中国SNSのWeiboにて、Snapdragon 8 Gen 3の価格は「少し高い」と述べています。そのため、一部のメーカーの新型スマホはコスト削減と効率向上のため、一世代前のSnapdragon 8 Gen 2、またはMediaTek製のDimensityチップを使うかもしれないとのことです。

 

実際、最近のクアルコム製チップは高価になったとの声もあります。米9to5Googleも、Snapdragon 8 Gen 2のコストが高いため、サムスン製品(Galaxy S23シリーズ等)が一部の市場で少し割高になっていると指摘しています。

 

またDigital Chat Station氏は、MediaTekの次期チップ「Dimensity 9300」が、前世代のDimensity 9200よりも消費電力が50%も減りつつ、次期iPhone用の「A17」に匹敵する性能を実現すると述べたことがあります。

 

この予想が本当だとすれば、たとえチップがMediaTek製に変更されたとしても、逆に性能が上がって価格が下がるなど良いことずくめなのかもしれません。

 

Source:Digital Chat Station
via:9to5Google

Android版ChatGPTアプリ、今週リリース! 事前登録すれば自動でインストール

OpenAIはチャットボットAI「ChatGPT」のAndroidアプリを今週中にリリースするとして、Google Playストアで事前登録を開始しました。利用可能になりしだい、自動的にインストールされます。

↑AndroidスマホでもChatGPTが使いやすく!(Image:OpenAI)

 

これまでにもウェブブラウザから、ChatGPTなどにアクセスは出来ました。が、専用アプリは「起動すればすぐに使える」など、様々な魅力があります。

 

iOS版は、リリース初週に50万回もダウンロードされ、大きな人気を勝ちえていました。OpenAIはiOS用アプリの公式ページで「Androidユーザーの皆さん、次はあなたの番です! ChatGPTはもうすぐあなたのデバイスにやってきます」と期待を高めています。

 

まだAndroid版アプリにつき詳しくは明かされていませんが、iOS版と同じくデバイス間で履歴を同期できるとのこと。また、iOS版でも実現していた音声入力(日本語を含む)も可能だと思われます。

 

OpenAIはTwitterで「来週(記事執筆時点では今週)からユーザーにロールアウトする」と予告しています。とはいえ、iOS版アプリは最初に米国でリリースされ、約1週間後に日本を含む全世界40か国以上で利用可能になったこともあり、Android版の配信も国や地域により時差があるかもしれません。

 

Source:Google Play
via:TechCrunch

iPhoneよりAndroidスマホの方が58%使いやすい? 調査結果が発表

iPhoneとAndroidはスマートフォン市場で激戦を繰り広げていますが、最近ではAndroidからiPhoneに乗り換えた米国ユーザーの比率が5年ぶりの高水準になっています。また、iPhoneアプリの方がAndroidアプリより使いやすいと感じる理由につき、ベテランユーザーが分析を語っていました

↑iPhoneとAndroid、どちらが使いやすいか

 

そんななか、iPhoneの方がAndroidスマホよりも直感的に操作が分かりにくく、ユーザーが苦労している可能性を示す調査データが公開されました。

 

米スマートフォン比較サービスGreen Smartphonesは、AndroidとiPhoneのどちらが使いやすいか確認するため、米国のAndroidユーザーとiOSユーザーが基本操作につき、どれだけGoogle検索を使っているかの「月間平均検索数」を調べました。

 

たとえば「スクリーンショットの撮り方」をググる回数が多ければ、それだけ操作が分からず困っている、というわけです。要は、基本操作につき月間平均検索数が少ない方が「より直感的である」ことを示すと解釈されています。

 

その結果は、スクリーンショット撮影方法やQRコードの読み取りではiOSが下回っているものの、「画面録画の撮り方」ではAndroidの250%、「電話番号をブロックする」では143%、「工場出荷状態にリセットする」では626%も上回っています。

 

これらを合計すると、「iPhoneユーザーはAndroidユーザーよりも、基本操作につき58%も多く検索している」ということ。そこから、Green Smartphonesは「AndroidはiOSよりも58%使いやすい」との結論を出しています。

↑iPhoneユーザーはAndroidユーザーより基本操作に関する検索が多め

 

とはいえ、AndroidからiPhoneに乗り換える米国ユーザーの比率が高まっているとのデータと合わせて考える必要があるでしょう。つまり、Androidユーザーは使い慣れている人が多いのに対して、iPhoneユーザーは初心者が増えており、検索回数も高めになっている可能性もあります。

 

結局のところ、どちらのOSにも長所と短所があります。iPhoneは5~6年間もソフトウェア・アップデートを受けられ、高品質のアプリはAndroidより先にiOSに登場することが多いもの。それに対してAndroidはユーザーが自分に合わせてカスタマイズしやすく、各ユーザーの好みによるところが大きそうです。

 

Source:Green Smartphones
via:PhoneArena

イギリスの警察に無言電話が急増! Androidスマホが誤作動のため

最近のスマートフォンには、身に危険が迫ったときや災害時に通報しやすくする機能が備わっています。が、Androidの「緊急通報」機能が大量の間違い電話を引き起こしており、Googleが対応することになりそうです。

↑iPhoneやApple Watchだけでなく、Androidでも同様の問題が

 

Android 12以降には、「緊急通報」機能が追加されています。この機能により、電源ボタンを5回以上すばやく押すことで緊急SOSに連絡を取ることが可能です。

 

この機能が発動すると数秒のカウントダウンが始まり、間違いであればキャンセルできます。最大のポイントは、緊急時にスマホの画面を見ずに、すぐに通報できること。各ブランドにより動作は少し異なりますが、おおむね同じように動作します。特にPixelスマホの場合、自動的に動画を撮影することも可能です

 

しかしイギリスでは、この緊急SOSが誤報の原因になっていると英BBCが報じています。

 

全国警察本部長評議会(NPCC)は、すべての緊急サービスで通報件数が過去最高を記録しており、それには複数の理由があるなか、大きな影響を及ぼしているのが「Androidスマホのアップデート」だと述べています。つまりAndroid 12や13への更新により緊急SOS機能が追加され、それらが誤作動しているというわけです。

 

これによる無言電話は、オペレーターが対応するのに20分もかかったそうです。そのためNPCCは、間違って通報した人はそのまま話し続け、間違いだったと伝えるよう呼びかけています。

 

またNPCCは、Android 13のアップデート以降、この問題がより広がっていると指摘。この問題はイギリスに限らず、欧州緊急番号協会(EENA)も「Android端末からの自動誤発信が急増している」との報告を受けているそうです。

 

これに対してGoogleは、緊急SOS機能をどう機能させるかは端末メーカー次第だとしつつ「これらのメーカーが意図しない緊急通報を防げるよう、Androidは追加のガイダンスとリソースを提供」していると回答。つまり、緊急SOSの動作方法を変える手助けをするようです。

 

さらに「この問題に対処するアップデートは、まもなく各端末メーカーからユーザーに提供させるものと思われます」とのこと。この問題が起こり続けるユーザー向けには、今後は数日間、緊急SOS機能をオフに切り替えてくださいと述べています。

 

緊急SOSのオン/オフを切り替える手順は、次の通りです。

  1. スマホの設定アプリを開きます
  2. [緊急情報と緊急通報]→[緊急 SOS]をタップします
  3. 設定を選択します
  4. 緊急 SOS の操作を選択します

 

Source:BBC
via:9to5Google

なぜiPhoneアプリの方がAndroidアプリより優れていると感じるのか? 両方とも使ったベテランがその理由を分析

iPhoneとAndroidスマートフォン、どちらのソフトウェアが優れているのか? それぞれの人により感想が異なる可能性はありますが、先日AndroidからiPhoneに乗り換えた米国ユーザーの比率が、5年ぶりの高水準になったとの調査結果も出ていました

↑その理由をベテランが説明

 

Android情報サイトAndroid Policeで長年にわたり執筆したマニュエル・ヴォナウ氏は、なぜiPhoneアプリがAndroidアプリよりも優れていると感じるのか。なぜ、自分がAndroidからiPhoneに戻り続けるのかを分析した記事を公表しています。

 

その理由の1つとされるのが、iPhoneの機種は選択肢が少ない、ということ。Androidスマホは性能やプロセッサー、ディスプレイやカメラ等が多種多様ですが、iPhoneは数えるほどの種類しかありません。

 

最近アップルはiPhoneのモデル数を増やしていますが、どれもが最も要求の厳しいアプリを何年にもわたって活用できる完成度の高い仕上がりです。そのため、どのモデルを選んでも満足度が高いということでしょう。

 

興味深いことにヴォナウ氏は、GoogleのアプリもiPhoneの方が優れていると指摘しています。たとえばGoogleマップは「その場でルートを探し、動きのある感覚を与えてくれる」し、YouTubeでは「スマホを横向きにすると、リッチで長時間のアニメーションが表示されます」という具合です。

 

もう1つの理由は、iOSのジェスチャー操作は(フラッグシップ機では)iPhone X以降は標準となっているのに、Androidスマホは機種ごとにバラツキがあるということです。たとえば「戻る」操作にせよ、「戻る」ボタンを押すか、「戻る」ジェスチャーをするか、各端末メーカーの判断に任されているというわけです。

 

またテックメディアBARは、iPhoneユーザーはAndroidユーザーよりもアプリにお金を使う傾向があることを指摘しています。調査会社Statistaは、ユーザーがApp StoreとGoogle Playストアでどれぐらい支払うかを示したグラフを掲載していますが、その差は歴然としています。そのためアプリ開発者も、iPhoneユーザー向けに良いアプリを作るのは当然だと推測されています。

 

ヴォナウ氏は、これらは次期Android 14により改善すると予想しています。が、Android 14にアップデートできる機種は限られているため、できる限り高価なスマホを買った方が、ソフトウェア体験も良くなりそうです。

 

Source:Android Police
via:BGR

安全だったはずが突如盗聴アプリに。アプデで悪質になった例とは?

もともとは問題がなかったAndroidアプリが、後に更新されて悪に染まり、ユーザーの音声を盗聴するマルウェアに成りはてていたと、ネットセキュリティ企業ESETの研究者が報告しています。

September 4, 2021, Brazil. In this photo illustration the Android logo displayed on a smartphone with malware alert in the background

 

「iRecorder Screen Recorder」というアプリは、2021年9月にGoogle Playストアで配信開始されたものです。初めはAndroidデバイスの画面を録画できる良性のアプリでしたが、翌年8月のアップデート後、15分ごとに1分間の音声を録音し、それを暗号化されたリンクを通じて開発者のサーバーに転送するようになったそうです。

 

ESETの研究者Lukas Stefanko氏は、このアプリは更新された際に、オープンソースのAhMyth Android RAT(リモートアクセス型トロイの木馬)をベースにした「悪意のあるコード」が埋め込まれたと説明しています。

 

このアプリはGoogle Playストアから削除されるまでに、5万回もダウンロードされていました。Stefanko氏は、AhMythが埋め込まれたアプリは、以前にもGoogleのチェックをすり抜けたことがあったと付け加えています。

 

こうした詐欺アプリは、アップルのApp StoreであれGoogle Playストアであれ、特に目新しいものではありません。しかし、今回のように最初は問題はなかったアプリが、後にダークサイドに傾いた場合は非常にやっかいです。旧バージョンを入れていたユーザーは、手動または自動でアプリを更新した場合、知らない内に自分のデバイスを盗聴の危機に晒してしまったわけです。

 

次期Android 14では、アプリがデータ共有方法を変更したときは、毎月の通知で教えてくれるアップデートが予定されています。その機能が少しでも早く実装され、しっかりと悪質アプリを検知するよう期待したいところです。

Source:ESET
via:Ars Technica

10代の憧れ? iPhone価格高騰にもかかわらずAndroidからの乗り換え進む

ここ数年、iPhoneの価格は上がり続けています。今月初めにも、iPhoneの平均販売価格が1000ドル(約13万8000円)近くになっているとの報告もありました

↑ライバルであるAndroidとiPhone

 

しかし、最新の調査結果では、AndroidスマートフォンからiPhoneに乗り換えた米国ユーザーの比率が、5年ぶりの高水準になっていることが明らかとなりました。

 

米市場調査会社CIRPは、2023年3月までの1年間に、米国でiPhoneを新規に購入した人を対象にしたデータを発表しました。それによれば、およそ15%が直前にはAndroid端末を使っていたとのこと。この数字は2022年から4%増えており、2020年や2021年よりも5%高くなっています。

↑Image:CIRP

 

またiPhone新規購入者の2%は、そのほかの機種あるいは初めてスマホを買ったと回答しています。そして83%もの人々が以前からiPhoneを持っていた、つまりiPhoneからの乗り換えだと述べています。

 

これ以前にAndroidからiPhoneに乗り換えた比率が15%に上ったのは、2018年のこと。また、過去9年間で乗り換えの割合が最も高かったのは2016年の21%に遡ります。当時の最新iPhoneといえば、2015年秋に発売のiPhone 6s/6s Plusでした。

 

アップルのルカ・マエストリCFO(最高財務責任者)も第2四半期(2023年1~3月)の業績説明会で「わが社の市場シェアが低い地域では、(Androidから)乗り換える人が増える傾向がある」と話していました。つまり、米国以外の多くの市場では、乗り換え比率が15%を超えているということです。

 

iPhone標準のメッセージアプリ(iMessage)ではiPhone(アップル製品)間では青の吹き出し、それ以外では緑の吹き出しで表示され、10代の若者は青に憧れているとの報道もありました。そうした優越感が、iPhoneへの乗り換えに繋がっているのかもしれません。

 

Source:CIRP
via:9to5Mac

次期Android 14ではGoogle フォトの写真が明るくカラフルに! 新技術Ultra HDR対応により

5月11日に開催された「Google I/O 2023」では、次期Android 14に「Ultra HDR」と呼ばれる機能が追加されると明らかにされていました。

↑Google フォト

 

これにより、Google フォトの写真の色域とダイナミックレンジ(明るさの幅)の範囲がより広くなるとのこと。つまり、より明るく、よりリアルで、よりカラフルになると報じられています。

 

米メディアForbesによると、Ultra HDRはGoogleフォトでサポートされる予定だそうです。この技術は、標準的なJPEG画像に「ゲインマップ」と呼ばれる追加の情報レイヤーを追加することで機能します。

 

このゲインマップにつき特許を持つアドビの説明によると、「HDRディスプレイ用に最適化された画像は、ハイライトが明るく、シャドウがより詳細に表現されるため、臨場感が増し、よりインパクトがある」とのことです。

 

Ultra HDR技術のメリットは、後方互換性があることです。つまり、この技術に対応していないアプリは、追加情報を無視して、従来のSDR(以前から使用されている映像技術。ダイナミックレンジが狭い)方式で問題なく画像を表示できるわけです。

 

こうしたUltra HDとSDR画像の違いは、Googleの記事に掲載されている画像でよく分かります。左側がSDRの写真で、右側がより明るく鮮やかなUltra HDRの画像です。

Image:Google

 

Ultra HDRを実現するハードウェアは、最近のフラッグシップスマートフォンに搭載されています。そのため、いずれAndroid 14が正式にリリースされれば、インストールするだけですぐに新機能が追加される見通しです。

 

他のサードパーティ製アプリの場合は、Ultra HDR技術に対応するかどうかは開発者が自ら選ぶ必要がありますが、アドビが簡単に追加できるよう設計しているため、ほぼ全ての有名アプリに搭載される可能性が高いと見られています。最近のスマートフォンはカメラの進化が止まりませんが、どのアプリでも美しくて鮮明な写真が楽しめるようになりそうです。

 

Source:Forbes
via:PhoneArena

マイナンバーカードの機能がスマホで利用可能に! 「スマホ用電子証明書搭載サービス」開始

Googleは11日、デジタル庁が提供するAndroid用マイナポータルアプリがアップデートされ、マイナンバーカードの電子証明書と同等の機能がサポートされるようになったと発表しました。

↑Image:デジタル庁

 

スマホ用の電子証明書をAndroidスマホに登録しておくことで、マイナンバーカードを持ち歩かなくとも、スマホだけで各種行政サービスがより便利に利用できるようになりました。今後はマイナポータルアプリでマイナンバーカードを毎回読み取る必要がなくなり、各種情報の閲覧や、オンライン申請なども可能となります。

 

Android用マイナポータルアプリは、Google Playストアからダウンロードできます。スマホ用電子証明書を申し込む手順は、次の通りです。

 

  1. マイナンバーカードと、マイナンバーカード用の署名用電子証明書のパスワードを用意します
  2. マイナンバーカード読み取りに対応したスマホを用意。対応する機種は、ここから確認できます
  3. お使いのスマホにマイナポータルアプリをダウンロードし、起動します
  4. スマホがスマホ用電子証明書の搭載に対応している場合のみ、申込みができる旨が表示されます
  5. 画面の指示に従い、申込みの作業を進めます

 

公開に合わせて、デジタル庁の河野太郎大臣もコメントを寄せています。それによれば、今後は各種民間サービスのオンライン申請やコンビニエンスストアでの証明書取得なども順次、可能となるそうです。

 

実物のマイナンバーカードでできる手続きすべてが可能となるわけではありませんが、それでもかなり便利となるはず。今後、ますます日本のデジタル行政が加速していくことを期待したいところです。

 

Source:Google Japan Blog,Google Play Store

AndroidとWindowsの融合進む、新公開された2つの便利なアプリとは?

4月に話題となったデジタル関連の注目ニュースをピックアップしてお届けします。ここで取り上げるトピックは、

AndroidとWindowsの融合が進んでいる点です。

 

AndroidスマホのゲームがPCで遊べる「PC版Google Play Games」が日本上陸

モバイル向けOSのAndroidと、PC向けOSのWindows。この2つのOSの連携が強化されつつあります。4月には「PC版Google Play Games(ベータ)」と、「ニアバイシェア for Windows(β)」という2つのアプリが公開されました。

↑Google Play Gamesが日本で使えるようになりました

 

PC版Google Play Gamesは、スマホ(Android)向けゲームの一部を、Windows PCでプレイできるサービス。2022年に北米で公開されており、4月19日に日本向けのサービスがスタートしました。約100タイトルのラインアップがあるほか、日本での公開に合わせて、以下の4タイトルが遊べるようになりました。

 

・ウマ娘 プリティーダービー

・FFBE幻影戦争 WAR OF THE VISIONS

・eFootballウイコレ CHAMPION SQUADS

・三國志 覇道

 

PC版Google Play Gamesは、エミュレーター上でAndroid OSを動作させ、Android向けのゲームアプリを動かす仕組みとなっています。Googleアカウントでログインでき、セーブデータはスマホ上で遊んでいるものと同期されます。動作可能なスペックは低めで、2020年頃のPCならおおむね動作するものと思われます。ただし、タイトルによっては要求条件が厳しく、中には追加の仮想化機能を有効にする必要があるタイトルもありました。

 

ここ数年で、モバイル向けゲームの存在感が増し、いまではスマホが最も身近なゲームプラットフォームとなりました。調査会社のdata.aiとIDCは、モバイルゲーム市場の消費支出規模は、家庭用機ゲームやPC向けゲームの約3倍の規模に達していると報告しています。

 

モバイルゲームはこれまでカジュアルゲームが中心でしたが、スマホ側の性能向上により、本格的な3Dグラフィックを楽しめるタイトルがいくつも登場しています。また、スマートフォンメーカーにとっても、ゲームが快適に遊べることが、高価格帯での差別化要因となっています。たとえば4月20日に日本で発売されたGalaxy S23シリーズでは、ハイスペックなPCゲームなどで導入されているグラフィック表現技術「レイトレーシング」に対応。光や影をリアルに描写できるようになっています。

 

PC版Google Play Gamesの登場により、スマホ向けゲームがPCでも遊ばれるようになれば、グラフィックにこだわったゲームが多く登場することになるかもしれません。

 

ファイルのやり取りがラクに、Android版“AirDrop”がWindowsにも対応

iPhoneやMacには、近くにある機器同士で写真などを簡単にやりとりする便利な機能「AirDrop」がありますが、Androidにも「ニアバイシェア(Nearby share)」という類似の機能が存在します。

 

そのニアバイシェアが4月、Windows PCに対応しました。これにより、AndroidスマホとWindows PCの間で、写真や動画などのファイルや連絡先、URLなどの情報を、簡単な手順で送り合えるようになりました。

↑Androidのファイル転送ツール「ニアバイシェア」がWindowsに対応

 

Windows版ニアバイシェアに必要なアプリは、Googleの公式サイトからダウンロードできます(2023年4月現在はβ版です)。Windowsにアプリをインストールしたら、起動するだけで準備状態になります。スマホ側はAndroid 6以降でGoogle Play対応の機種なら、標準搭載のニアバイシェアがそのまま使えます。

 

スマホからPCにファイルを送りたいときは、Windows側のアプリで「すべてのユーザーから受信を許可」をオンにして、スマホの「共有」機能を使って、送りたいものを選びます。PCからスマホに送りたいときは、送りたいファイルをニアバイシェアアプリにドラッグ&ドロップして選択できます。

 

機器間の通信はWi-FiかBluetoothが用いられます。基本的には直接通信するため、データ通信料はかかりません。ただし、通信速度を確保するためにモバイルデータ通信が併用されることもあります(モバイル通信を使うかどうかは設定で選択可能です)。

↑ニアバイシェアの利用イメージ

 

Windows 11には「Microsoft スマートフォン連携」という連携機能が初期搭載されていますが、これは使い始める際の設定手順が複雑なところが難点でした。Googleのニアバイシェアならそうした設定の面倒さはなく、スマホ側・PC側のメーカーを問わず使えます。近くにいる家族や知人などのPCともやりとりできるという点でも便利です。

 

なお、残念ながら、iPhone/Macとのやりとりではニアバイシェアは使えません。同様にAirDropでAndroidやWindowsに写真を送ることもできません。ファイル送信にはOS間での“壁”が存在する状況ですが、AndroidとWindowsのように、OSの壁を超えた相互接続にも期待をしたいところです。

Amazonの新Echo Dotなど、次にヒットしそうなオーディオ製品を紹介!

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

進化したAlexa搭載スマートスピーカー 高音質・多機能Eco Dot

Amazon
Eco Dot(第5世代)

実売価格7480円

<サウンドに磨きをかけ音声操作もより賢く進化>

音声アシスタントAlexa搭載スマートスピーカーの第5世代モデル。前モデルより10%サイズアップした44㎜のスピーカーを搭載し、高音・低音ともに音質が向上した。Alexaに話しかけるだけで、音楽やポッドキャスト、ラジオ、オーディオブックなどが楽しめる。

 

【プロも注目】

2台つなげるとステレオスピーカーになる点が秀逸。スマホやタブレット、VOD機器などの音質が物足りないとき、簡単にグレードアップできます」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

↑10%大きくなった44㎜径の前面放射型スピーカーを搭載。クリアな高音と、前世代比最大2倍という深みのある低音を実現した

 

【ヒットアナリティクス】
最新のAlexa“純正品”がわずか7480円はかなりキャッチー

「Amazon Alexa」はAIアシスタントのなかでも高い人気を誇る。その“純正品”であるEcho Dotの最新版ということで、ヒットの可能性は大。価格も7480円と、ライバル「Apple HomePod」の6分の1程度でスマスピ入門機として最適なモデルだ。

■先進技術:3/顧客ニーズ:4/市場の将来性:5/独自性:3/コスパ:5

 

小型ながら高音質機能が盛りだくさん!
Android OS搭載デスクトップオーディオ

FiiO
R7

実売価格12万4670円

<コンパクトボディに多彩な装備や機能を満載>

Android10 OSを搭載した、据え置き型のオーディオデバイス。DAC内蔵ヘッドホンアンプやプリアンプ、Bluetoothトランスミッター、DAP機能等を1台に集約し、単体またはオーディオ機器と組み合わせて使用する。

 

【プロも注目】
「PCにつながなくても本機のみで音楽再生が楽しめるのが実に便利。有線ヘッドホンだけでなくワイヤレスイヤホンが接続できる点も秀逸です」(AVライター・野村ケンジさん)

↑机に配置しやすいサイズ。再生データをUSB/光/同軸で外部DACにデジタル出力できる

 

【ヒットアナリティクス】
本機をポンとデスク上に置いて手軽にハイレゾを満喫できるのが秀逸

OSやWi-Fiを搭載するなど“全部盛り”なので、多彩な使い方が可能。Amazon Musicなどがデフォルトで楽しめる(※)ほか、パワードスピーカーのみで簡単に本格デスクトップオーディオが実現する。あれこれ揃えず、手軽にハイレゾを楽しめるのが◎。

※:アプリを利用するにはユーザー側でインターネット接続とインストール作業が必要

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:4

 

聴きたい場所にペタッと貼れるステッカースピーカー

MUZEN
PETA Bluetooth
スピーカー

実売価格4400円

<磁石で接着面を振動させ迫力のサウンドを創出>

背面に磁石を備え、冷蔵庫などの金属面に貼って音楽を楽しめるBluetoothスピーカー。スピーカーから出力される音に合わせて磁石の接着面が振動し、コンパクトサイズながらダイナミックなサウンドを鳴らす。カラーはオリーブグリーン(写真)とパッションレッドの2色展開。

 

【プロも注目】

薄くて軽いマグネットスピーカーで、置き場には困りません。レトロな見た目とカラーがかわいい。冷蔵庫に貼って料理中の音楽をダイナミックに!」(「GetNavi」AV担当・松山葉南)

 

【ヒットアナリティクス】
かわいい見た目から鳴り響くサウンドはダイナミックであなどれない

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【コレもCHECK】

コンパクトながら迫力のステレオサウンド

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Bluetoothスピーカー

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ステレオスピーカーを搭載。立体的で奥行きのある音を楽しめる。本体に亜鉛アルミニウム合金を使用し、レトロ感を演出。

Androidスマホ、電源切れていても探せる? Googleが新機能開発中か

2022年末、Googleがネット接続がなくともAndroidスマートフォンを追跡する機能を開発している可能性が浮上していました。それに続き、同社は電源が切れたAndroidスマートフォンを見つけられる機能の開発に取り組んでいると、有名リーカーが主張しています。

google-find-device
↑ネット接続がなくとも電源が切れていても、Androidスマートフォンを見つけられるように?

 

開発者でリーカーのKuba Wojciechowski氏によると、この機能はPixelスマートフォンでは「Pixel Power-off Finder」(パワーオフのPixelを探す)と呼ばれるそうです。

 

Kuba氏いわく、GoogleはAndroid端末から構成される巨大ネットワークの構築に取り組んでおり、UWB(超広帯域無線)サポートや、Google独自の紛失防止タグ「Grogu」も含まれるとのこと。このGroguは、今年初めにも開発中との噂が伝えられていました

 

今回の情報は、Googleが早期アクセスプログラムに登録している企業にシェアしたAndroid 14の初期ソースコードから得られたようです。

 

そこには「hardware.google.bluetooth.power_off_finder」と呼ばれる新しいハードウェア抽象化レイヤー(HAL)定義が。コメントによれば、事前に計算されたFinger Network Keys(デバイス固有のキー)がBluetoothチップに送信され、スマートフォン本体がオフの状態でもオンに保たれるそうです。

 

要するに、スマートフォンの電源が切れていてもBluetoothチップが動作を続けており、近くにある他のAndroidデバイスから検出できるわけです。このしくみは、iPhoneの「探す」ネットワークと非常によく似ています。

 

ただし、この機能にはBluetoothチップを常に動作させるためのハードウェアが必要です。そのためPixel 7やPixel 7 Proといった現行モデルが対応しているかどうかは不明ですが、今後の「Pxel 7a」や「Pixel 8」ではサポートされる可能性が高そうです。

 

Source:91mobiles

折りたたみ機「Pixel Fold」発売スタンバイ? Google Keepのメモが大画面で2つ並べられるように

GoogleはPixelシリーズ初の折りたたみスマートフォン「Pixel Fold」を準備中と噂されるなか、自社製アプリを大画面や折りたたみデバイスで使いやすくするアップデートを続けています。その1つがメモ帳アプリ「Google Keep」であり、昨年秋には画面の左側でメモの一覧を表示し、右側でメモの内容を編集できるようになりました

↑Google Keep

 

それに続き、まもなくAndroidタブレットと折りたたみデバイスのGoogle Keepで、2つのメモを並べて表示して編集できるようになります。

 

Google Keepで2つのメモを開く(マルチインスタンス)には、まず左側のリストで編集したいメモを長押し。そして「新しいウィンドウで開く」を選ぶと、右側のウィンドウにメモが表示されます。続いて左半分で別のメモを開くと、同時に両方のメモを表示・編集できます。

↑使用イメージ

 

Googleによれば、2つのウィンドウを並べて開くことで、メモをより深く理解できるとのこと。これまでAndroid端末では1枚ずつしかメモを確認できませんでしたが、2つのメモを見比べたり、互いにコピー&ペーストができれば、理解も深まって作業の効率も高まりそうです。

 

その一方で、Android版Google Sheets(Microsoft 365のエクセルに相当)とSlides(同パワーポイントに相当)は、マウスがフルサポートされます。前者では選択されていない行や列のサイズを変更できるほか、クリック、ドラッグ、ホバーも可能です。すでに昨年、Google Docsアプリには実装済みであり、それに続くものです。

↑Google Sheets

 

これらの新機能は、今後数週間かけて展開される予定です。折りたたみスマホPixel Foldは6月中旬に発売が噂されていますが、その頃には使いやすいアプリが揃っていることになりそうです。

 

Source:Google
via:9to5Google

次期Android 14では「スピードブースター」や「タスクキラー」を名乗るアプリは無効化? スマホの動作に悪影響を及ぼすため

Google Playストア等では、Androidスマートフォンを高速化させるとして「スピードブースター」や「タスクキラー」と名乗るアプリが人気を集めています。が、実際にはバックグラウンドのプロセス(アプリの背後で動いているプログラム)を大量に終了させるだけで、良いことよりも悪影響が多いとみられています。

↑Android 14は「タスクキラーキラー」に?

 

こうしたアプリが、次期Android 14では無効化されることが明らかとなりました。

 

「スピードブースター」等は一見すれば効果があるように思えるものの、それは長続きしないものです。また止められたプロセスが必要なものであれば、後に再起動されることになり、結果的にシステムの動作が遅くなり、バッテリーが消耗してしまうことになります。

 

Androidの取材を専門とするジャーナリストMishaal Rahman氏はブログで、Googleがこれらのアプリによりデバイスがダメージを受けることを防ぐよう動き出したと述べています。

 

次期Android 14では、アプリが自分以外のバックグラウンド・プロセスを終了できなくなっているとのこと。サードパーティ製アプリが「killBackgroundProcesses」APIを使って他のアプリのプロセスを終了しようとすると、「無効なパッケージ名が送信されました」としてエラーを返すようになるそうです。

 

つまり、「スピードブースター」や「タスクキラー」と称するアプリが、他のアプリのプロセスに手出しできなくなり、実質的に無効化されることになるわけです。

 

またGoogleは「サードパーティのアプリケーションがAndroidデバイスのメモリ、電力、熱挙動を改善することは不可能です」として、アプリ開発者に自分のアプリが「誤解を招く主張」に関するGoogle Playポリシーに沿っているかどうか、再検討するよう勧めているとのことです。

 

これまではスマホのバッテリーを節約する等をうたうアプリは禁止されてきませんでしたが、今後は取締りの対象となるのかもしれません。

 

Source:Mishaal Rahman
via:9to5Google

Google Play、ユーザーのスマホで上手く動かないアプリを事前に警告! 無駄なダウンロードを避けられます

Google Playストアで評判が高いアプリやゲームをダウンロードしてみれば、実際にはほとんど動かない体験をした人は少なくないはず。そうした事態を避けるため、Googleが事前に警告する新機能を導入していることが明らかとなりました。

↑Google Play

 

TwitterユーザーのMishaal Rahman氏は、一部ユーザーがGoogle Playに「同様のデバイスからの最近のデータでは、このアプリがあなたのデバイスで動かないかもしれないようです」と警告されていると画像付きでツイートしています。

 

最も古い報告は昨年10月からで、数か月にわたって静かに展開されていたようです。

 

この警告は、ユーザーが持っているスマートフォンとよく似たデバイスからデータを得ているとされており、「同じような環境では、問題の再現性がある」ということで信ぴょう性が高そうです。Googleは、ハードウェアの各種情報をスキャンしているのかもしれません。

 

この新機能は、Google Playがアプリやゲームの技術的なクォリティを高める計画の一環のようです。昨年11月、あるアプリが特定のスマートフォンにつき8%以上のクラッシュを起こした場合は、同じスマホを持つユーザーに警告を表示することがあると予告されていました

 

またアプリ開発者にとっては「このスマホでは動かない可能性が高い」と世間に晒されるため、バグを修正する動機付けにもなると思われます。

 

つまりユーザーが失望するのを防ぐとともに、特定のスマホについての問題を開発者が知ることができる、一石二鳥となるはず。Google Playストアの信頼性もアップするため、広く展開が望まれそうです。

 

Source:Mishaal Rahman(Twitter) 
via:PhoneArena

来年のAndroidのコードネームは美味しい「バニラアイスクリーム」に?

グーグルが2024年にリリースする「Android OS」のコードネームが「V(Vanilla Ice Cream:バニラアイスクリーム)」になるとの情報を、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

↑New Africa/Shutterstock.comより

 

Android OSではこれまで一貫して、スイーツの名称のコードネームがつけられてきました。最新のAndroid 13は「T(Tiramisu:ティラミス)」でしたし、今年の「Android 14」は「U(Upside Down Cake:アップサイドダウンケーキ)」になることが以前に報じられています。

 

今回開発者のMishaal Rahman氏が報告したところによると、2024年のAndroid 15は「V」のコードネームで開発がすすめられており、これはVanilla Ice Creamとのこと。Android OSのテストフレームワークのコード変更から確認されたものです。

 

なお、Androidのバージョン名からどのような変更が予定されているのかどうかを推測することはできません。一方でAndroid 14ことUpside Down Cakeのプレビューは1か月前から公開が始まっており、今後はさらなる詳細が明かされることになりそうです。

 

Source: 9to5Google

Androidスマホ、待望のeSIMのワイヤレス転送が可能に! 今年後半から

米GoogleはAndroid端末でも、eSIMのワイヤレス転送が可能になることを発表。「今年後半に」転送のサポートをAndroidに導入するとしています。

Android-eSIM
ついにAndroidでeSIM転送が可能に

 

eSIMとは、これまでのSIMカードと違い、端末内に部品として組み込まれているデジタルSIMのこと。物理的に抜き差しする必要がなく、その場ですぐに通信キャリアと契約したり、別のキャリアに乗り換えることができます。

 

最近のiPhoneでは、以前使っていたeSIMを新しいモデルに転送することも(一部のキャリアで)できます。この便利な機能が、ついにAndroidにもやって来る見通しです。

 

世界最大級の通信関連カンファレンスMWCバルセロナ2023の開催にさいし、Googleは「今年後半には、GSMAの世界標準に基づき、ユーザーが物理的にSIMカードを交換することなく、迅速かつ安全にモバイルプランを新デバイスに移行できるeSIM転送機能をAndroidに提供します」と発表。まず、ドイツテレコム(Deutsche Telekom)が対応すると述べています。

 

今年初め、最新のAndroid 13ベータ版からeSIMワイヤレス転送の手がかりが見つかっていました。どのAndroid端末が対応するかは不明ですが、少なくともGoogleのPixelスマホ間では可能になると推測されています。

 

これにより、Android端末から別のAndroidスマホに乗り換えるとき、これまでの通信プランが手軽に持ち越しやすくなるはず。最近のiPhoneでは旧モデルと新モデルを近づけ、指示通りボタンをタップするだけで設定が完了しますが、Androidでもカンタン設定を期待したいところです。

 

Source:Google
via:9to5Google

充電めちゃ早いとスマホの使い方が少し変わる? 19分でフル充電のXiaomi 12T Proレビュー

スマホで動画サイトをだらだら見ていたら寝落ちしてしまい、もう出かけなければいけない時間。しかし充電は残り数%……ピンチ! スマホを使う人なら、誰しも経験がありそうな瞬間でしょう。2022年12月に発売されたシャオミのフラグシップモデル「Xiaomi 12T Pro」は、このような“ちょっとしたピンチ”を解決できるスマホです。

↑Xiaomi 12T Pro

 

↑背面はシンプルなデザイン。カメラユニットが目立ちます

 

とにかく早い! 約19分でフル充電

Xiaomi 12T Proの一番の売りは、充電の速さです。独自の120W急速充電技術により、電池残量が0%の状態から、約19分でフル充電が可能としています。

 

実際にACアダプターに挿してみると、瞬く間に充電されていきます。充電中は電池残量が0.00%単位で表示されるようになっており、ストップウォッチで時間を計るかのように残量が増えていきます。室温20度の環境で、電池残量1%からフル充電にかかった時間は18分。ほぼ公称通りの時間で充電できました。室温が約5度の寒い部屋では充電のペースを若干落としているようですが、それでも30分で満充電になっていました。

↑充電端子を差し込んで10秒ほどで1%充電されました

 

↑「バッテリーログ」アプリで電池残量の推移を計測。ものすごい勢いで充電されていることがわかります

 

単純に充電が速いというだけなく、たっぷり使えるのもXiaomi 12T Proの特徴です。バッテリー容量は5000mAhもあり、YouTubeやNetflixなどの動画再生をメインに使っても1日半は継ぎ足し充電なしで使用できました。あまりスマホを使わない日なら、1日使っても10%程度しか減りません。

 

急速充電だから「ながら充電」が減り、結果的にバッテリー消耗も抑えられる

力強い急速充電があると、スマホの使い方が変わります。たとえば、スマホの電池残量が10%を切っているときは、使い切ったときの充電の手間を考えて動画再生をやめるなど、抑制した使い方になりがち。また、スマホの電池消耗の原因として挙げられる「ながら充電」をしてしまう、なんて人もいるのではないでしょうか。

 

その点、急速充電があることで、短時間でフル充電できるため、たとえばシャワーを浴びて出かける準備をしている間に充電が可能。ながら充電を減らすことができ、結果的にバッテリー消耗を抑えられそうです。すぐに充電できるわけですから、少し待てば動画の再生も再開できるでしょう。

 

それでも急速充電によるバッテリー劣化が不安という人に対して、Xiaomiはバッテリー交換サービスを提供しています。Xiaomi 12T Proに限っては、発売から24か月以内なら、無償でバッテリー交換を受け付けるとしています。

↑バッテリー関連の設定項目。超急速充電だけでなく、一晩かけて充電してバッテリーの劣化を抑える設定も用意されています

 

「2億画素カメラ」は夜景にも強く、「SNS映え」な写真に

19分でフル充電の急速充電が目を引きますが、Xiaomi 12T Proはそれ以外もフラグシップにふさわしい機能、性能を備えています。

 

背面カメラはメイン、超広角、マクロの3眼仕様で、メインカメラは「2億画素(200MP)」と、スマホとしてはトップクラスの高画素センサーを搭載します。このセンサーは4つの画素を1つの大きな画素として撮影するピクセルビニング機能を備えており、暗所撮影に強いという特徴もあります。

↑メインカメラに2億画素のイメージセンサーを搭載

 

実際の写りを確認してみても、特に都会の夜景のような明暗差が激しいシーンの表現が秀逸でした。AIオートで撮る色味は、ぱっきりくっきりとした色味になり、実物を目で見るよりも目を引く仕上がり。いわゆる「SNS映え」な写真を撮りやすいカメラという印象です。写真のトーンを簡単に変えられるカメラフィルターも用意されており、トイカメラ的な遊び方もできます。

↑手軽に写真の雰囲気を変えられるフィルター機能が便利

 

オートモードでも被写体によってはボケ効果が強調されることがあり、手軽に雰囲気の良い写真を撮れます。ただし、髪の毛のような細かい被写体をうまく検出できず、ボケ効果がかかりつつも輪郭に不自然さが残った写真となることもありました。

 

【Xiaomi 12T Proの作例フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

動画もゲームも快適なパフォーマンス

Xiaomi 12T Proの見どころは、まだあります。ディスプレイは2712×1220ドットの有機ELディスプレイで、リフレッシュレート120Hzの滑らかなディスプレイ表示にも対応します。SNSアプリのタイムラインの閲覧も、Webサイトのブラウジングもストレスはありません。

 

HDR10+とDolby Visionもサポートし、オーディオではDolby Atmosのステレオ再生に対応。スピーカーのチューニングは高級オーディオブランドのHarman Kardonが手掛けています。6.7インチと大きな画面もあいまって、卓上に置いて動画を視聴するには使い勝手が良いスマホといえます。

 

スマホの性能の要となるチップセットは2022年後半時点で最上位モデル「Snapdragon 8+ Gen 1」を搭載。メモリーは8GBです。加えて、本格的な水冷システムを搭載しており、重めの3Dゲームをプレイしても負荷を掛けずに処理できるようになっています。

 

生体認証は画面内指紋認証に対応。ロック解除までのスピードは早めで、ストレスを感じることはありません。このほか、おサイフケータイ(FeliCa)とNFCも対応しています。

 

シンプルなデザイン、防水は非対応

背面のデザインは落ち着いた仕上がりで、カラーはブルーとブラックの2色展開。3眼カメラの出っ張りがトレードマークとなっているほか、「Xiaomi」のロゴは横向きに配置されています。大きさは約163×76×8.8mm、重さは205g。画面サイズに見合う程度の厚みや重さに抑えていますが、手に持ってみるとずっしりとした重みを感じます。

 

両面ガラス張りの仕上げで、背面はすべすべとした質感。また、背面の左右はなだらかなカーブを描いており、手に持ったときに角が当たることはありません。ただし、手に持ったときの重心が安定しにくく、若干持ちづらいと感じました。

 

【Xiaomi 12T Proの外観フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

持ちづらさは付属のシリコン製クリアケースを併用すれば見事に解決。スマホを持つときには滑り止めとしてもよく機能します。なお、ケースはカメラ周辺までカバーしつつも、ボタンも覆う形状です。とはいえ、ボタンが押しづらくなることはありません。

 

ちなみに、防水仕様はIP53相当の生活防水で、日本の一般的なスマホとは違い、水洗いは難しいと思うので注意が必要です。

 

付属の充電器はPCも充電できる

Xiaomi 12T Proに付属する充電器は、USB Type-C端子を備えるほかのスマホやタブレット、ノートPCなどへの給電も対応しています。筆者の手元にあったiPad Air(第4世代)やタブレットPCの「Surface Pro 8」も問題なく充電できました。他社製品への給電はUSB PD規格と互換性があり、最大30Wでの給電となるそうです。

 

Xiaomi 12T Proで120Wの急速充電を行なうためには、スマホと急速充電器、USBケーブルのすべてがXiaomiの独自規格「Xiaomi HyperCharge」に対応している必要があります。実質的には、付属の充電器以外では120Wで充電できないと考えた方がいいでしょう。Xiaomiでは独自の充電ICチップ「Surge P1」を開発しており、このチップにより20V・3Aの急速充電を可能としています。

 

その急速充電器はシングルポートのUSB充電器としてはやや大きめ。ケーブルもしっかりとした作りで束ねづらい作りとなっています。

 

個人的には自宅用と職場用など、可能であれば予備の充電器を確保しておきたいところです。ただ、Xiaomiによると充電器の単体販売は発売時点ではなく、2023年の上半期までに公式オンラインショップで販売する方針で検討しているとしています。

 

【Xiaomi 12T Proの充電器フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

ややネックなのは販売価格

総評すると、Xiaomi 12T Proは、夜景も明るく撮れるカメラや、大画面で高精細なディスプレイなど、ハイエンドスマホに求められる機能をバランス良く取り入れたスマホと言えます。そして、スマホとしての使い勝手を変えるポテンシャルを秘めているのが、19分でフル充電できる超強力な急速充電技術。動画を視聴し続けたり、ゲームを存分に遊んだりしていて、充電切れが多いという人なら、Xiaomi 12T Proの急速充電は生活を変える機能となるでしょう。

 

なお、購入方法についてざっくり紹介すると、日本で販売されるXiaomi 12T Proは「オープンマーケット版」と「ソフトバンク版」の2種類が存在します。

 

「オープンマーケット版」はいわゆるSIMフリー版で、Xiaomiのオンラインショップでの価格は10万9800円(税込)となっています。家電量販店やいくつかのMVNOでも販売されており、たとえばIIJmioでは9万8820円(税込)で販売されています。

 

「ソフトバンク版」は基本的にはオープンマーケット版と同等の仕様ですが、大きな違いとしてストレージ容量が256GBに倍増されています。Xiaomi 12T ProはSDカードスロットが非搭載となっているため、本体にアプリやデータをたくさん保存したい場合は、ソフトバンク版を選ぶと良いでしょう。

 

ちなみに、ソフトバンク版もSIMロックフリーでeSIM対応となっており、他キャリアの回線を入れて使うこともできます。ネックなのは、ソフトバンクの直営店での価格は14万3280円(税込)とやや高めの設定なこと。ただ、「新トクするサポート」に加入すると、2年後の端末返却を条件に半額相当の負担で購入できます。こうしたサービスを利用するのがいいでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

Android Autoのワイヤレス接続機能が日本にもやってきた!

車載システム「Android Auto」のワイヤレス接続機能が日本地域にも拡大されたことが、Google(グーグル)の公式ブログにて明かされています。

↑Roman Vyshnikov / Shutterstock.comより

 

Android Autoとは2014年にリリースされた車載アプリケーションで、スマートフォンをダッシュボードに接続することで、カーナビゲーションシステムとして利用できます。また他国ではスマートフォンをワイヤレス接続できるようになったり、あるいはスマートフォンでもAndroid Autoが利用できるようになっています。

 

そして今回、このAndroid Autoのワイヤレス接続機能が日本へと拡大されました。ワイヤレス接続機能は日本とロシアをのぞく国で数年前からすでにサポートが開始されており、ロシアも2020年後半に対応が拡大されたことから、日本が主要国では最後の参加となりました。

 

なぜAndroid Autoのワイヤレス接続機能が日本で長らくサポートされていなかったのかは、公式ページでは明かされていません。日本では屋外でのWi-Fi 5.2GHz帯の使用が以前は禁止されており、2022年末にその法律が改正されたことから、それが影響しているのかもしれません。

 

今後、日本で販売されるクルマでもAndroid Autoのワイヤレス接続をサポートするために、独自のアップデートおこなわれる可能性があります。それでも、日本でも便利な機能が解禁されたのは嬉しい進歩といえるでしょう。

 

Source: Google via 9to5Google

指やスタイラスでPDFに注釈が書き込める! Android版「Google ドライブ」がアップデート

米Googleはタブレット端末「Pixel Tablet」を発売予定であり、自社アプリをタブレットに最適化する動きを進めています。そんななか、Android版「Google ドライブ」アプリにスタイラスや指を使ってPDFに注釈を書き込める機能が追加されました。

↑指やスタイラスでPDFに“書き込める”ように

 

先週末、Google Workspaceチームは公式ブログで新規アップデートを発表。そのなかでAndroid版Google ドライブに「フリーハンドのPDF注釈」がサポートされたと述べています。

 

具体的なやり方は、次の通りです。

  1. Android端末で、「Google ドライブ」アプリを開きます
  2. 注釈を付けたいPDFをプレビューモードで開きます
  3. 右下にある、注釈ボタン(ペンのマーク)をタップします
  4. ツールバーが開き、複数の注釈ツールが表示されます。スタイラスや指を使って、注釈ツールを選ぶことができます

 

ペンや蛍光ペンなど、様々な筆の太さや色も用意されています。また消しゴム(1行単位)やUndo(取り消し)/Redo(やり直し)機能もあり、注釈を消さずに表示/非表示の切り替えも可能。ツールバーは、タップ&ホールドして他の場所に移すこともできます。

 

注釈を付け終えたら、それを元のPDFに保存するか、別の新規ファイルに保存することもできます。後者の場合、元のファイルは変更されないままです。

 

もっとも、いくつかのAndroidデバイス(Pixelスマホやサムスン製タブレット含む)を確認したところ、まだアップデートは反映されていない模様です。

 

この新機能はスタイラスを使うタブレットをますます便利にする一方で、スマホでもいざという時(PDF書類にサインするなど)に活躍しそうです。公式発表では「15営業日以内にロールアウト(時差のある展開)」とあり、手元のAndroidデバイスにやって来ることを楽しみにしたいところです。

 

Source:Google Workspace
via:9to5Google

Android 14ではスマホがPCのウェブカムになる?

Google(グーグル)の次期モバイル向けOS「Android 14」にて、スマートフォンをパソコンのウェブカメラとして使える機能が搭載される可能性を、開発者のMishaal Rahman氏が報告しています。

↑Tayfun Mehmed / Shutterstock.com

 

スマートフォンをパソコンのウェブカメラとして利用する機能については、Apple(アップル)が「Continuity Camera(コンティニュイティ・カメラ)」を提供しています。これにより、iPhoneの高画質なカメラを使用してMacでのビデオ会議が可能となります。

 

Rahman氏が発見したコードによれば、Googleが開発を進めている「DeviceAsWebcam」という機能では、Androidスマートフォンをパソコンのウェブカメラとして利用できます。AppleのContinuity Cameraとは異なり、DeviceAsWebcamでは「USBビデオクラス」(UVC)といった標準的なパソコンとの接続方法を採用しているのも特徴です。

 

現時点では、どのAndroidスマートフォンでAndroid 14のウェブカメラ機能が利用できるようになるのかは不明です。リモートワークの普及によりますます一般的になったウェブカメラによるビデオ会議が、さらに便利になることを期待したいものです。

 

Source: Mishaal Rahman / Twitter via 9to5Google

どんな形状に? SamsungがXRデバイスの開発を表明

Samsung(サムスン)は「Galaxy Unpacked」イベントにて、Qualcomm(クアルコム)のプロセッサとAndroid OSを搭載した「XR(VRやARの総称)デバイス」を開発していると明かしました。

↑Samsungより

 

先日には、新型スマートフォン「Galaxy S23」シリーズと新型ノートパソコン「Galaxy Book3」シリーズを発表した、サムスン。同社は以前に、Galaxyスマートフォンを差し込むタイプのVRヘッドセット「Galaxy Gear VR」を販売していたこともあります。

 

SamsungのTM Roh氏はThe Washington Post(ワシントン・ポスト)の取材に対し、同社がXRデバイスの開発に取り組んでおり、「そう遠くないうちに実現する」と語りました。なお、製品が具体的にどのようなものになるのかについては、明かされていません。

 

Roh氏によれば、SamsungのXRデバイスでは「ウェアラブルディスプレイなどのデバイスに特化した、未発表バージョンのAndroid OS」が動作するとのこと。Googleの広報は「私たちはパートナーと協力して、次世代のイマーシブ・コンピューティング体験を構築することに興奮しています」と語っています。

 

SamsungのXRデバイスには、4nmプロセスで製造されるARデバイス向けプロセッサ「Snapdragon AR2 Gen1」が採用されると予測されています。また、Meta(メタ)やMicrosoft(マイクロソフト)とも提携してサービスを提供する予定です。

 

現時点ではわからないことだらけのSamsungのXRデバイスですが、ライバルのApple(アップル)とともに、今後の業界を盛り上げてほしいものです。

 

Source: The Washington Post via 9to5Google

閲覧履歴などが見られにくい、Android版Chromeでシークレットタブに指紋などの生体認証ロックが可能に

米Googleは、Android版Chromeでもシークレットモードにしたタブに、指紋などの生体認証によるロックを掛けられる新機能を展開していると発表しました。

↑Android版Chromeのシークレットモード

 

この機能は、iOS版では1年以上前から実装されていたもの。実はAndroid版でも2022年秋から利用はできましたが、あくまで「chrome://flags」からフラグを有効にすると使えるテスト機能という位置づけでした。ようやく、正式な機能となったわけです。

 

シークレットモードでは、閲覧履歴やCookie、サイトのデータやフォームの入力情報がデバイス内に保存されません。が、閲覧履歴が消されるのは、あくまでタブを閉じたときです。もしもタブを開いたまま、ほかのアプリに切り替えた状態で第三者にスマホを渡した場合は、どんなサイトを閲覧していたかを知られる恐れがあります。

 

が、この新機能をオンにしておくと、ほかのアプリからChromeに戻った場合は、シークレットタブを見るときは生体認証が求められることになります。ほかのタブは、特にロックが掛けられず普通に見ることができます。

 

この機能が有効になったChromeでは、右上にある3つのドットのメニューをタップ。そして[設定]>[プライバシーとセキュリティ]内に「Chromeを終了するときにシークレットタブをロックする」の項目が追加されています。

 

もっともシークレットモードであれ、閲覧履歴などがアクセス先のWebサーバーなどには残り続けるはず。完全に匿名になれるわけではないことを意識しつつ、賢く使っていきたいところです。

 

Source:Google
via:The Verge

AndroidスマホでもiPhoneのようにeSIMをクイック転送できるようになるかも

すでにiPhoneでは、デジタルSIMの「eSIM」を以前使っていた機種から新しいモデルに転送することができます(一部キャリアのみ)。こうしたeSIMのワイヤレス転送が、将来的にAndroidスマートフォンでもできる可能性が浮上しています。

↑eSIMが転送可能になる手がかりを発見か

 

この手がかりは、米グーグルが公開した最新のAndroid 13ベータ版(Android 13 QPR2 Beta 2)から発見されたものです。本ベータ版は、Pixelスマホ用Androidベータプログラムに参加しているユーザー向けに配信されています。

 

Android OS解析でおなじみのMishaal Rahman氏によれば、最新ベータにはeSIMプロファイル転送に関する情報が含まれているそうです。すなわち古いAndroidスマホから新たなスマホにeSIMプロファイルを転送したり物理SIMカードのプロファイルをeSIMプロファイルに変換できる日が近いかもしれないとのことです。

 

ただし、デバイス間でのeSIMプロファイル転送は、eSIM仕様で定義されているとは考えられないため、どのデバイスがサポートするかは不明。少なくともPixelスマホ間では転送できるようになる、と推測されています。

 

もしもユーザーが次期「Pixel 8」を買った場合、以前のPixelスマホからeSIM、あるいは物理SIMをすばやく移行できるかもしれないわけです。

 

記事執筆時点では、グーグルがこの機能をいつリリースするのか明らかではありません。開発者情報サイトXDA Developersは、今年3月のPixel Feature Drop(3か月ごとにPixelスマホに提供される新機能)で登場するかもしれず、次期「Android」に含まれるかもしれないと指摘しています。

 

もしもこの機能が実現すれば、eSIM対応Androidスマホの乗り換えがスムーズになるはず。複数のAndroidデバイスを持つ人がeSIMを使い回す上でも、便利な機能となるのかもしれません。

 

Source:Mishaal Rahman(Twitter)
via:XDA Developers

Androidスマホにも衛星通信を! Snapdragon Satelliteは緊急SOSが送信可能

Qualcomm(クアルコム)はAndroidスマートフォン向けの衛星通信機能「Snapdragon Satellite」を発表しました。

↑Qualcommより

 

スマートフォンにおける衛星通信機能といえば、昨年発売された「iPhone 14」シリーズにて、緊急通報機能が搭載されました。同機能は北米とヨーロッパの一部にてサービスが提供されており、今後は対象エリアが拡大される予定です。

 

Snapdragon Satelliteは衛星通信サービスを提供するIridium(イリジウム)と提携することで、双方向の通信が可能となります。通信にはIridiumの悪天候に強い「Lバンド」の周波数を利用し、上空が見渡せる場所なら最短10秒で緊急メッセージを送信することができるのです。

 

さらにSnapdragon Satelliteは緊急メッセージだけでなく、将来的にはSMSテキストが送信できる可能性にも言及されています。またスマートフォンに限らず、ノートパソコンやタブレット、自動車、IoTデバイスでも利用が可能です。

 

Snapdragon Satelliteは「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載したスマートフォンにて、2023年後半から利用が開始されます。一方で現時点では、どのような料金で同サービスが提供されるのかは発表されていません。近い将来、スマートフォンでは衛星通信による緊急通報機能の搭載が当たり前となるのかもしれません。

 

Source: Qualcomm via MacRumors

自然にボケるエモい写真が撮れる! ライカ監修の「Leitz Phone 2」を旅先で使ってみた

11月18日にソフトバンクから発売された「Leitz Phone 2」(ライツフォン ツー)は、高級カメラメーカーのLeica(ライカカメラ社)が監修するAndroidスマートフォンです。このスマートフォンの目玉機能は、ライカの高級カメラのような写真が撮れる「Leitz Looks」。今回はその機能を堪能すべく、三重県の伊勢・鳥羽地域への旅を通して写真を撮影してみました。

 

もはやカメラな見た目、スマホとしても高性能

Leitz Phone 2の見た目はもはや、スマホというよりカメラの風格。大きなカメラユニットが、柔らかいホワイトのボディから浮かび上がるように配置されています。背面の白は発色が良く、冷たすぎず、かといって黄色寄りでもない絶妙な色合いになっています。

 

側面フレームはライカらしく、温かみのあるシルバーメタルを採用。左右の側面にはカメラで使われるローレット加工という凹凸がほどこされています。フレームの端は切り立った形状になっていて、表面から見ても個性的な見た目です。

↑Leitz Phone 2の画面サイズは6.6インチ

 

↑清潔感がありつつ、安っぽくない絶妙な白色。Leitzロゴが映えます

 

Leitz Phoneシリーズならではの要素としてカメラの「レンズキャップ」が付属します。このレンズキャップはマグネット式で、本体のカメラ部分にペタッと取り付けられます。レンズキャップを外すという“儀式”を経ると、写真を撮るという行為に集中できることでしょう。もちろん、レンズキャップ無しで持ち歩いても問題ありません。

 

また、ブラックのシリコンケースも付属します。こちらもLeitzロゴ入りとなっており、レンズキャップを装着してもなじむ色合いです。

↑レンズキャップとシリコンケースを付けると、見た目はカメラそのもの。製造はスマホメーカーのシャープが担当しており、2022年夏の最上位モデル「AQUOS R7」とほとんどの仕様が共通しています。ということで、性能も折り紙付きです

 

一眼カメラのボケを再現するLeitz Looks

Leitz Phone 2のメインカメラは、ライカの「SUMMICRON(ズミクロン)」ブランドを冠するレンズと、1インチの大型イメージセンサーを搭載。旅先の風景や人を撮るときに、柔らかく自然なボケを表現できます。

 

そして、Leitz Phone 2ならではの撮影モードがLeitz Looksです。このモードでは、ライカのクラシックカメラを代表するレンズの“写り”がスマホ上で再現されています。さらに3つのフィルターをかけて、印象的な写真に仕上げられます。

↑カメラはSUMMICRONブランド

 

↑ライカのカメラレンズの写りを再現する撮影モードLeitz Looks

 

旅先で寄った鳥羽水族館では、Leitz Looksでさまざまな被写体を撮ってみました。

 

Leitz Looksが威力を発揮するのは、ポートレートや街中のスナップ写真のようなシーンです。狙った被写体に柔らかいボケが入ると、実に印象的な温かい雰囲気の写真に仕上がります。水族館では、水槽に浮かぶペンギンや、漂う淡水魚が良い被写体となりました。

 

【鳥羽水族館でのフォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

水族館での撮影を通して、Leitz Looksの苦手なシーンも見えてきました。まず、構図が3つしか選べない(35mm判換算で28mm、35mm、50mm相当)ため、遠くの被写体を大きく写したりはできません。また、シャッターボタンを押してから、撮影して写真が表示されるまで数秒待たされることもあるため、カワウソのような常に動き回る被写体は撮り逃してしまうことがしばしばあります。

 

適当にパシャパシャ撮っているだけでは狙った被写体にボケが入らず、失敗写真になることも。Leitz Looksは、スマホのカメラのような感覚で使うよりも「スナップ写真を撮る」と意識して、ここぞという場所で使う方が成功率は高いでしょう。

 

【伊勢・鳥羽地域でのフォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

センサー改善でオートモードも使い勝手アップ

もちろん、Leitz Phone 2もスマホなので、カメラ任せできれいな写真が撮れるオート撮影モードを搭載しています。改良型の1インチセンサーを搭載しているため、2020年発売の初代機と比べると、動きのある被写体や暗いシーンでも撮影しやすくなっています。

 

オートモードでは、AIがシーンを判断して映える写真に仕上げてくれる機能や、見栄えの良い構図に自動で調整してくれる機能なども搭載しています。ズームの操作がしやすくなるなど、細かな使い勝手が改良されているのも見逃せません。

 

オートモードの写りは、兄弟機の「AQUOS R7」と同等です。ただし、Leitz Phone 2ならではの機能として、「ブライトフレーム」を搭載しています。これは、プレビュー画面で、実際に撮影される範囲よりも広い領域を表示するというもの。撮影するときに構図を意識するため、より見栄えの良い写真を撮影しやすくなります。

↑オートモードでは構図決めに便利な「ブライトフレーム」機能を利用できます

 

↑動きの速い被写体はオートモードで撮ると失敗しません

 

「ゴールデン・アワー」に撮る

Leitz Phone 2では、ホームアプリにも若干のライカ要素が盛り込まれています。その1つが、新たに追加されたウィジェット「ゴールデン・アワー」。日の出前と日の入り後の“最高の時間帯”を表示してくれるだけのシンプルなウィジェットです。

 

なぜ日の出前と日の入り後がゴールデン・アワーなのか。その時間に写真を撮って見るとよくわかります。実際に鳥羽の海で撮ってみたところ、沈みゆく夕日が空全体に広がり、反物のような淡いグラデーションを織りなしていました。

↑写真撮影に適した時間を教えてくれるゴールデン・アワー

 

ゴールデン・アワーは、「撮影に適した時間を表示する」以外の機能はなく、タップしても何も表示されません。さらには、Leitz Phone 2には天気アプリがプリインストールされていないため、本当にきれいな夕日が撮れるのかは、そのときの天候にも左右されます。それでも、エモい写真を撮りたい人にとっては貴重な機能になりそうです。

↑この記事の最後は、まさにゴールデンアワーに撮影した写真。空から海へ夕焼けが染みてゆく、なんとも情緒のある景観でした

 

撮影協力:鳥羽水族館

 

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Androidの「デバイスを探す」でもオフラインのスマホが探せるように?グーグルが開発中かも

今のところグーグルが提供するAndroid向け「デバイスを探す」アプリは、Googleアカウントにサインインしたスマートフォンのみを探すことができます。

↑アプリ「デバイスを探す」

 

これがアップルの「探す」ネットワークのように、ネット接続がなくても紛失や盗難にあったAndroid端末を探せるようになる可能性が浮上しています。

 

アップルの「探す」アプリは、世界中にある数億台のアップル製品により構成された「探す」ネットワークを通じて、インターネット接続がない紛失・盗難デバイスを探索することができます。それと同じように、世界中のAndroid端末により「探す」ネットワークを作る開発が進んでいるとの手がかりが、昨年6月頃に見つかっていました

 

米Android Policeは、2022年12月のGoogleシステム変更履歴の中に「プライバシーを重視した新しいフレームワークを使用して、Android デバイスの直近の位置情報に関するレポートの暗号化に対応しました」との記述を発見しました。ここから、「デバイスを探す」機能が近日中にアップグレードされる可能性が浮かび上がったかっこうです。

 

この記述は、まもなく全てのAndroid端末向けに展開される「デバイスを探す」ネットワークを示唆する可能性があるとのこと。それにより紛失や盗難に遭ったオフラインのAndroid端末を追跡できるかもしれない、というわけです。

 

端末の情報は暗号化されるため、その持ち主のみが位置を知ることができる。また、紛失したり盗難されたWear OS端末を見つけるにも役立つと推測されています。

 

全世界には30億台以上ものアクティブなAndroid端末があるため(2021年5月時点)Google版の「デバイスを探す」ネットワークはアップル以上に広い地域をカバーできる可能性もあります。

 

まだ「デバイスを探す」のアップグレードについて公式の発表はなく、この機能がいつ展開されるのか不明です。もっとも、実現すればAndroidユーザーにとって大きな出来事でもあり、いずれGoogleから全世界に向けてアナウンスがあるのかもしれません。

 

Source:Google

via:Android Police

アップルのCar Key、Androidスマホとも車の鍵がシェアできます

アップルの自動車向けキーレスシステム「Car Key」において、一部のAndroidスマートフォンとも車の鍵を共有できるようになりました。

↑アップルより

 

Car Keyは2020年6月にアップルが発表した規格で、iPhoneやApple Watchなどを利用して車の解錠や施錠が可能です。さらに、メッセージアプリなどで、アップル端末同士で鍵をシェアすることもできます。また、iPhoneやApple Watchのバッテリーが切れた状態であっても操作が可能です。

 

アップルはIETF(インターネット技術の標準化団体)や業界メンバーと協力して、クロスプラットフォームでのCar Keyの標準化を進めています。そして今回、グーグルの「Pixel」スマートフォンでもCar Keyが利用できるようになったのです。さらに近日中には、すべてのAndroid 12以降のスマートフォンへのサポートが展開される予定です。

 

実際にはiPhoneの「Wallet」アプリ内の共有ボタンから、Androidスマートフォンへの鍵の共有ができます。共有方法にはメッセージやメール、WhatsAppなどのSNSアプリが利用でき、オプションのワンタイムパスワードにてセキュリティを高めることもできます。

 

さらに共有後であっても、いつでも車の鍵の共有を取り消すことができます。Walletアプリを開いて自動車のキーを選択し、「人」アイコンをタップすることで、現在の共有リストを管理できます。

 

というわけで、さらに便利に利用できるようになったCar Key。後は、対応する車種やブランドが拡大することを待ちたいものです。

 

Source: 9to5Mac

Material Youも使えます! Android 13(Go Edition)はアプデやカスタマイズ機能が進化

米グーグルは廉価スマートフォン向けのモバイルOS「Android 13(Go Edition)」を正式発表しました。

↑グーグルより

 

「Android 13」は今年リリースされた最新モバイルOSで、プライバシーやセキュリティ、UIの最適化、インターフェイスの調色機能「Material You」の搭載が特徴です。一方でAndroid(Go Edition)は、低性能な端末や低速な通信環境でも利用できるように最適化されています。

 

グーグルによれば、Android 13(Go Edition)は信頼性、ユーザビリティ、カスタマイズに焦点があてられています。具体的にはGoogle Playのシステムアップデートを導入し、Androidのメジャーリリースとは別に、重要なソフトウェアアップデートを定期的に受け取ることができるようになりました。

 

自分に適したコンテンツをより簡単に見つけられるように、ホーム画面から右にスワイプして、記事やその他のコンテンツのリストを見ることができる「発見(Discover)」機能が登場。さらにAndroid 12から採用されたMaterial YouがGo editionにも導入され、スマートフォンの壁紙と配色をカスタマイズできるようになっています。その他にも通知許可やアプリ言語設定など、Android 13の主要な機能も提供されます。

 

Android 13(Go Edition)を搭載したスマートフォンは、2023年に発売される予定です。日本ではあまり縁のないGo editionのスマートフォンですが、新興国では広く活用されることが期待されます。

 

Source: グーグル via 9to5Google

AndroidのNearby Share、自分のデバイスへの共有が可能に

米グーグルは公式ブログにて、ファイル共有機能「Nearby Share」の拡張を発表しました。

↑グーグルより

 

Nearby Shareとは2020年にAndroid OSに導入された機能で、自分の近くにあるデバイスにワイヤレス通信にてファイルやアプリを共有することができます。米アップルの「AirDrop」の、Android版ともいえそうです。

 

グーグルによれば今後数週間のうちに、自分が所有するデバイス間でもNearby Shareを使ってファイルが転送できるようになります。つまりこれまでは、Nearby Shareでは他人のアカウントのデバイスにしか、ファイルを転送できなかったのです。

 

使い方としては、GoogleアカウントにログインしているAndroid端末を共有メニューから選択することで、端末間ですばやくファイル共有できます。一度登録すれば、画面がオフの状態でもファイル転送を受け付けることができます。

 

グーグルはその他にも、Google ワークスペースアプリの外観の刷新や、Google Driveウィジェットの刷新、Gboardでのメッセージの絵文字化、絵文字キッチンのアップデート、Google Meetの新しい共有機能や大グループ通話の追加、アクセシビリティーツールの強化を発表しています。

 

AirDropと比較するとまだまだ影が薄い印象もあるNearby Shareですが、今回のアップデートでさらに利便性が高まることで、より多くのユーザーに周知されてほしいものです。

 

Source: グーグル

次期OSのAndroid 14では、宇宙からの衛星通信をサポートか

米グーグルでプラットフォーム&エコシステム担当上級副社長を務めるLockheimer Hiroshi氏は、次期モバイル向けOS「Android 14(仮称)」にて、衛星通信への接続機能を提供すると明らかにしました。

↑Android 14で衛星通信が可能に?

 

スマートフォンによる衛星通信への接続には、これまで別売の受信機を利用するか、あるいはスマートフォンの特殊な拡張が必要でした。一方で先週には米スペースXと米キャリアのT-Mobileがスマートフォン向けの衛星通信サービスを発表するなど、一般向けの展開も徐々にすすみつつあります。

 

Hiroshi氏は「最初のスマートフォン(G1)では3GとWi-Fiへの同時接続を提供するのが精一杯だった」と振り返りつつ、今回の衛星通信とパートナーへの対応を歓迎しているのです。

 

現時点ではAndroid 14でどのように衛星通信が利用できるのかは、はっきりしていません。しかし例年どおりのスケジュールなら、Android 14は来年後半にリリースされることでしょう。

 

スペースXとT-Mobileのサービスでは、まずテキストメッセージやMMS、そして「特定のメッセージアプリ」がサポートされ、将来的にはデータ通信と音声通信のサポートも検討されています。Android 14がOS標準で衛星通信をサポートすることにより、これまで縁の遠かった同機能がぐっと身近になりそうです。

 

Source: Hiroshi Lockheimer/Twitter via 9to5Google

TikTokのAndroidアプリ、ワンクリックで乗っ取れる脆弱性が発見! 直ちにアップデートをお勧めします

米マイクロソフト(以下、MS)が、ショート動画サービスTikTokのAndroidアプリに1クリックで乗っ取ることができ、数億人のユーザーに影響が及ぶ恐れがある脆弱性を発見したと報告しました。すでにTikTokはこのバグを修正済みであり、誰かが悪用した形跡は確認されていないそうです。

↑「TikTok」Android版アプリは最新版にアップデートしましょう

 

MSのTanmay Ganacharya氏はテックメディアThe Vergeに「私たちはTikTokに脆弱性に関する情報を提供し、この問題の修正を助けるために協力しました」と語っています。またTikTok側はすばやく対応したとして、「セキュリティチームによる効率的かつ専門的な解決を称賛します」と述べられています。

 

この脆弱性は、TikTokアプリ内のディープリンク機能の不具合にあったそうです。この機能は、特定のURLを特定の方法で処理するようにプログラムする、というもの。たとえばChromeで埋め込みツイートをタップすると、ツイッターのアプリが起動するというぐあいです。

 

ふつうディープリンク機能は特定のアクションを実行するだけに制限されていますが、その制限のため設けていた検証プロセスを避ける方法が見つかったそうです。これによりコンテンツの投稿や他のTikTokユーザーへのメッセージ送信など、アカウントにひも付けられた主な機能が使えるのを発見したとのことです。

 

このバグを含む2つのバージョンは15億回以上ダウンロードされており、もしも修正する前に何者かが発見して悪用した場合の影響はおそろしく広がった可能性がある、と指摘されています。

 

MSは、すべてのAndroid版TikTokユーザーにできるだけ早く最新版アプリをダウンロードするよう勧めています。とりあえず、怪しげなURLをうっかり踏まないように気をつけたいところです。

 

Source:Microsoft
via:The Verge

最新のAndroid 13でPixel 4のワイヤレス充電に問題発生、原因などは?

米グーグルがリリースを開始した最新モバイル向けOS「Android 13」をインストールした「Pixel 4」シリーズの一部ユーザーから、ワイヤレス充電に問題が発生したとの報告が伝えられています。

 

Pixel 4は2019年に発売されたスマートフォンで、前モデルの「Pixel 3」シリーズとおなじく、ワイヤレス充電機能を搭載しています。またAndroid 13は、先週からPixelスマートフォン向けの配信が開始されました。

 

海外掲示板のRedditに寄せられた報告によれば、主に「Pixel 4」と上位モデルの「Pixel 4 XL」にて、Android 13のインストール後にワイヤレス充電機能が使えなくなったと伝えています。ただし問題が発生しているのはPixel 4だけでなく、「Pixel 6」シリーズでも報告が上がっています。

 

現時点では、なぜPixel 4とAndroid 13との組み合わせでワイヤレス充電機能に問題が発生しているのかはわかっていません。ただし、充電関連のソフトウェアに問題があることも指摘されています。Pixelスマートフォンでは、特定の状況下で充電を遅くしたり止めたりすることがあるのです。

 

なお「Pixel 6」シリーズとは異なり、Pixel 4ではAndroid 13をインストールした後でも「Android 12」にロールバック(インストールし直し)をすることも可能。もし手持ちのPixel 4にて問題が発生してしまったら、このような手法を検討してみるのもよさそうです。

 

Source: Reddit via 9to5Google

ついに日本でもWindows 11がAndroidアプリに対応! Insiderプログラムで提供開始 

米マイクロソフトは18日(米現地時間)、日本国内向けのWindows 11 Insiderプログラムでも、Androidアプリが使える機能を提供することを発表しました。この機能は2021年後半に米国にてInsider向けに提供が始まり、今年2月には米国の一般ユーザー向けプレビュー版が公開。日本にも提供が予告されていましたが、ようやく実現したかっこうです。

↑Image:Microsoft

 

Windows 11上でのAndroidアプリの利用は、Google PlayストアではなくAmazonアプリストアを通じてとなります。すでにKindleやAudibleのほか、ロードモバイルやKhan Academy Kidsなどのアプリがダウンロードできます(地域により利用できるアプリは違う可能性あり)。

 

Androidアプリを使うためには、Windows Subsystem for Androidの要件を満たし、Windows 11 Version 22H2以降を搭載したPCが必要となります。

 

具体的にはプロセッサーはインテルのCore i3 第8世代以降ないしAMD Ryzen 3000以降、クアルコム製はSnapdragon 8c以上、RAMは8GB以上(推奨は16GB)、それにストレージはSSDが必須です。より詳しくは、こちらでご確認ください

 

この条件を満たした上で、Microsoftストアをバージョン22206.1401.6以降にアップデートして、最新版のAmazonアプリストアをインストールすると使えます。またトラブルがあった場合は、フィードバックを提出するよう呼びかけられています。

 

Windows 11でのAndroidアプリ動作は、GoogleもGoogle Playストアの対応予定を発表済みで、すでに香港・韓国・台湾でベータテストが行われていますM1やM2チップ搭載MacでもiPhoneやiPadアプリ(の一部)が動きますが、今後ますますPC上でモバイルアプリが使いやすくなりそうです。

Source:Microsoft

Androidゲームの迷惑広告やなりすましアプリを取締り! Google Playストアの新ポリシー発表

GoogleはAndroidアプリストア「Google Play」の開発者向けポリシーを変更し、スキップできない広告への規制を厳しくしたり、これまで悪質な開発者が使っていたであろう抜け道を塞ぐことを発表しました。

Google Play

 

その狙いは、ユーザーのセキュリティとアプリの体験を向上させることを目指しているそうです。以下、Googleが打ち出した新規則と「いつから実施するか」の一部です。

 

より良い広告体験(2022年9月30日)

ゲーム内に現れる広告は鬱陶しいものですが、今後は「15秒後に閉じることができないフルスクリーン広告」が禁止される予定です。ただし、ゲームの報酬をもらうために見るオプトイン(同意を必要とする)広告では、この時間制限は当てはまりません。

 

またアプリのローディング画面の前や、レベル(ステージ)開始時、ゲームプレイ中に表示される全画面のインタースティシャル広告(画面やページの切り替え時に表示される)も禁止されます。

↑Image:Google

 

なりすまし(2022年8月31日)

他者(他の開発者や会社、組織など)、または別のアプリになりすますアプリは取り締まられます。たとえば国章や特定企業のロゴを使って、公式アプリだと誤解させることは許されません。ほか有名な暗号通貨やアーティスト、テレビ番組と公式に提携していると偽るアイコンを使うことも禁止されます。

 

健康に関する誤った情報(2022年8月31日)

医学的な統一見解に反する主張をしたり、ユーザーに害をおよぼす可能性のある効果効能をうたうアプリは禁止されます。例としては「ワクチンは DNA を変化させる可能性がある」など誤解を与えたり、承認されていない有害な治療法や転向療法をかばうことが挙げられています。

 

VPNサービス(2022年8月31日)

Android向けVPNサービスを、ユーザーデータの追跡や、広告で収益を得るためにトラフィック(通信)を迂回させるために使うアプリは禁止されます。

 

子供だけを対象としたアプリの規制強化(2022年11月1日)

このようなアプリに広告を出す場合は、必ず Google Play 認定広告 SDKを使う必要があります。

 

無料ゲームを遊んでいるユーザーにとっては特に広告体験の改善(長ったらしいフルスクリーン広告の禁止)が、多くの人にとってはなりすましアプリ(マルウェアが偽装している可能性が高い)のへの規制強化が、重要となりそうです。

 

Source:Google
via:TechCrunch

Androidスマホをスマートウォッチでロック解除! 「Nearby Unlock」のしくみが明らかに

数か月前にGoogleはCES 2022にて、Wear OS 3搭載のスマートウォッチでスマートフォンをロック解除できる「Smart Unlock」を導入すると予告しました 。その後に正式な続報はありませんが、最近Google Playサービスの最新ベータ版から新たな設定ページが見つかったと報告されていました

Google

 

この新機能について、どうやって使うかの追加情報や、どのように機能するかを示すアニメーションが発見されたことが明らかとなりました。

 

Esper社のシニアテクニカルエディターであるMishaal Rahman氏は、Google Playサービスから、「Smart Unlock」が「Nearby Unlock」(近くからアンロック)に名前が変わったと報告しています。さらに新機能を使うためのセットアップ方法や、どうやってロック解除するかを説明するアニメーションも合わせてツイートしています。

 

「Nearby Unlock」を使うには、まずスマートウォッチがロック解除されていること、そして手首に装着されている必要があります。その状態で時計を近づけるだけで、スマホのロックは自動的に解除されます。

 

さらにスマホのロックが解除されると、時計にも通知が届く。その通知をタップすると、再びスマホはロックされるしくみです。もちろん、スマホ側の設定から「Nearby Unlock」のON/OFFは切り替えられます。

 

こうしたロック解除や時計側から再ロックがかけられるしくみは、ほぼ「Apple WatchでiPhoneのロック解除」 と近い印象です。

 

「Nearby Unlock」は、おそらく今年秋のGoogle Pixel Watchでデビューを飾り、ほかWear OS 3の対象端末だけで利用できると推測されます。なるべく多くのスマートウォッチに提供されることを期待したいところです。

 

Source:Mishaal Rahman(Twitter) 
via:PhoneArena

視覚障碍者に優しく。Android 13は点字ディスプレイに標準対応

米グーグルは公式サポート文章にて、次期モバイル向けOS「Android 13」にて点字ディスプレイを標準サポートすると発表しました。

↑zlikovec / shutterstock.comより

 

点字ディスプレイ(リフレッシュ式点字ディスプレイ)では、平らな面から丸いピンが飛び出すことで、視覚障碍者のユーザーに文字を伝えます。またAndroid 13は年内のリリースが予定されており、すでに開発者向けとなる「Beta2」が公開されています。

 

グーグルによれば、Android 13の数週間後にリリースされるBeta版では、AndroidのスクリーンリーダーであるTalkbackで点字ディスプレイがすぐに使えるようになります。これまでは点字ディスプレイの接続に「BrailleBack」アプリを別途ダウンロードするか、Talkback内の仮想キーボードを使用する必要がありました。

 

これにより、Android 13では点字ディスプレイを使用して画面の操作、電子メールの作成、電話の発信、テキストメッセージの送信、本の閲覧などができるようになります。

 

またTalkbackで点字ディスプレイを使うための新しいショートカットも追加されており、スクロールして次の文字、単語、行に移動するのがより簡単に。また文書の最後にジャンプしたり、選択、コピー、貼り付けなどの編集のためのショートカットも用意されています。

 

Android 13ではデバイス超えのコピー&ペースト機能が実装されるなどさまざまな機能改善が揚程されており、今回の点字ディスプレイの標準サポートもアクセシビリティを着実に改善することになりそうです。

 

Source: グーグル via Engadget

こりゃ便利。Android 13ではデバイス超えのコピペができます

米グーグルはGoogle I/Oにて、次期モバイルOSこと「Android 13」における、デバイスを超えたコピー&ペースト機能について説明しています。

↑グーグルより

 

これまで、グーグルが提供するAndroidスマートフォンやタブレットでは、デバイスを超えたコピー&ペースト操作ができませんでした。一方で米アップルのiOSやmacOSでは、iPhoneでコピーしたテキストや画像をMacのドキュメントに貼り付けるといった連携機能が実現しています。

 

グーグルが公開したAndroid 13でのデバイスを超えたコピー&ペースト機能では、まずテキストや画像をクリップボートへとコピーし、その後に別のデバイスに送り、最後に貼り付けが可能となります。アップルが提供するコピー&ペースト機能よりは若干手間がかかりますが、それでも便利な機能であることは事実です。

 

グーグルによれば今回のコピー&ペースト機能は、今秋にAndroid 13をを搭載したスマートフォンやタブレットにて今秋からリリースされる予定です。今後もAndroidやスマートウォッチ向けOS「Wear OS」、ノートパソコン向けの「Chrome OS」では、さらに連携機能が強化されることが予測されます。

 

Source: 9to5Google

洗練を極めた“カメラスマホ”! シャープ「AQUOS R7」が7月発売

シャープはAndroidスマートフォンのフラッグシップモデル「AQUOS R7」を発表しました。NTTドコモとソフトバンクの2キャリアから7月以降に発売されます。

↑シャープが5月9日に発表したフラッグシップモデル「AQUOS R7」

 

AQUOS R7は、前世代モデルのAQUOS R6で初搭載した「ライカコラボの1インチカメラ」や「240Hz駆動のなめらかディスプレイ」といった特徴はそのままに、デザインや操作性を磨き上げたスマートフォンです。発表時点では価格は公表されてませんが、これまでのハイエンドスマートフォンと同様に、発売当初は10万円台半ばで販売されるものと思われます。

 

また、エントリーモデル「AQUOS wish2」も同時に発表されました。NTTドコモの2022年夏モデルとして販売されます。

↑NTTドコモ向けのエントリーモデル「AQUOS wish2」(左)も発表されました

 

洗練された“カメラスマホ”

2021年発売の前世代モデル「AQUOS R6」では、カメラの著名ブランド「Leica(ライカ)」との提携を実現し、背面カメラを大きく刷新。高級コンパクトデジカメで使われている1インチセンサーを搭載して、趣きのある風景写真を撮れるスマホとなりました。AQUOS R7ではこの路線を踏襲しながらも、細かな使用感を改善。前世代モデルの“弱点”をひとつひとつ潰すような、細かな改良が加えられています。

↑AQUOS R7のカラーはブラックとシルバーの2色展開

 

ボディはブラックとシルバーの2色展開。背面は光沢のある磨りガラス仕上げで、大きなカメラが引き立つデザインとなっています。画面サイズは約6.6インチで、前世代モデルのAQUOS R6と同じ。ただし、画面端の仕上げがカーブ(2.5D)ディスプレイから平らな2Dディスプレイに変更されています。

↑トレンドマークの大きな背面カメラには、ライカのスマホブランド「Leitz」のロゴが刻まれています

 

カーブディスプレイは“画面を持っている”かのようなダイナミックさが魅力ですが、画面端がゆがんで表示されたり、画面端のタップが難しいといった弱点もあります。フラットディスプレイに回帰したことで、こうした弱点が解消されたと言えるでしょう。

↑額縁が目立ちやすいものの、誤操作の不安が少ないフラットディスプレイになりました

 

大きさ、重さは発表時点では“測定中”とされていますが、試作機を手にとった印象では、前世代モデルのAQUOS R6と大きくは変わらないように思えます。フラットディスプレイになった分、全体的に角張った形状となっています。2022年時点のスマホの中では重量級といえますが、厚みがあるぶん、手にフィットしやすいように感じました。

↑側面に厚みがある分、手にフィットしやすくなっています

 

1インチカメラの弱点“ブレやすさ”を克服

AQUOS R7の背面カメラでは、前世代モデルの弱点となっていた「ピント合わせの遅さ」を大幅に改善。人の撮影に特化した「ポートレートモード」も強化されました。

 

メインカメラのレンズは、Leicaの一眼カメラ用のレンズに由来する「ズミクロン」を名乗っており、F値は1.9。レンズの構造は基本的にはAQUOS R6と共通しており、ライカの開発担当者による画質監修を受けています。

↑レンズの構成はAQUOS R6を踏襲しています

 

センサーサイズは同じ1インチですが、約4720万画素という高解像度なスマホ向けCMOSセンサーに置き換えたことで、実際の撮影性能は大きく向上。具体的には、暗い場所のピント合わせが速くなり、遠くのモノをズームで撮った時の画質低下が抑えられています。

 

どれだけ暗い場所で撮影できるかの目安となる集光量は、前世代モデル比で約1.8倍向上しており、オートフォーカスの速度が約2倍に高速化しています。ただし、前世代のAQUOS R6はスマホとしてはフォーカス速度が遅い傾向があったため、弱点が解消されたということになりそうです。

↑フォーカス速度は2倍高速化

 

カメラアプリでは広角0.7倍(35mm判換算で19mm相当)、標準画角(同24mm相当)、望遠最大6倍(同約145mm)相当で画角の切り替えに対応。画角切り替えがしやすくなるなど、細かな点が改良されています。

 

オートフォーカスではAIによる被写体検知も活用。人物の瞳や顔、犬や猫といった動物などを検知してピント合わせを行います

↑AQUOSとしては初めて瞳AFに対応

 

また、人の静止画撮影に特化した「ポートレートモード」を搭載。ポートレートモード専用のモノクロセンサーや、被写体の髪の毛や肌などを識別するAIを併用して、くっきりとした写真が撮影できるとしています。

 

動画では、2年前のAQUOS R5Gが搭載していた「8Kビデオ撮影」が復活。8K画質の高解像度で撮影できます。この8Kビデオ撮影機能は、1回の撮影で1分間までという制限がありますが、従来機種よりも格段に明るく撮影できるため、多くのシーンで使えるようになっています。

 

なお、インカメラはAQUOS R6と共通で、撮影解像度は1260万画素。F値は2.3となっています。

 

テレビのような“超解像”機能も

ディスプレイは前機種と同じく、シャープの国内工場で製造された「Pro IGZO OLED」ディスプレイを搭載しています。屋外でも明るくくっきりと表示できる画面輝度の高さに加えて、映像を色鮮やかに表示する“HDR”もサポートしており、NetflixやAmazon プライム・ビデオなどの動画配信サービスを楽しむには十分な性能を備えています。

↑Pro IGZO OLEDディスプレイを搭載

 

さらに、動きをなめらかに表示する1~240Hzまでの可変リフレッシュレートに対応するなど、スマホのディスプレイの中では最高クラスの性能を備えています。

↑240Hzの「4倍速駆動」に対応。フレームの切り替えの合間に黒いコマを見た目のなめらかさをさらに高めている

 

スマホにしては上等なディスプレイを備えているAQUOS R7。その性能を生かすべく、リッチに再生するための2つの機能が追加されました。「AI超解像」と「フレーム補間」という2つの機能で、どちらもYouTubeやスマホで撮影した動画を再生する時に適用されます。AI超解像は、荒い動画をAIで補って、HD動画として再生する機能。フレーム補間は30FPS以下の動画をコマとコマの間をAIが補完して、動きをなめらかに表示する機能です。テレビではおなじみの機能ですが、AQUOSスマートフォンとしては初めての搭載となります。

↑YouTubeなどの動画の画質をAIで強化する機能を搭載

 

最新機能を多数搭載したフラッグシップにふさわしい1台

スマホの性能の要となるチップセットは2022年夏モデルとしては最新、最高性能の「Snapdragon 8 Gen 1」を搭載。メモリ(RAM)は12GBで、ゲームなどヘビーなアプリを動かす上でも不足はないでしょう。本体ストレージ(ROM)の容量は256GB。1TBまでのmicroSDカードも利用できます。

 

細かな使い勝手を支える機能も充実しています。画面ロックやパスワード入力時に使う生体認証は、「超音波式の指紋認証」に対応。画面に指をかざした瞬間にロック解除が可能です。

 

通信関連の機能では、ドコモ版・ソフトバンク版ともに5Gをサポート。多くのスマホが対応しているSub-6周波数帯のほか、より高速に通信できるミリ波帯にも対応しています。また、キャリア向けのAndroidスマホとしては珍しく、microSIMとeSIMのデュアルSIMに対応。2回線の同時待ち受けが可能です。もちろん、おサイフケータイや防水・防じん性能にもしっかり対応しています。

↑5Gはミリ波にも対応。エリアは限られるものの、固定回線並みの高速通信も可能です

 

充電周りではAQUOSシリーズとしては久しぶりに「ワイヤレス充電」にも対応。Qi規格の充電器に置くだけで充電できます。バッテリーは容量5000mAhとAndroidスマートフォンの中でも大容量と言えます。

 

前世代モデルのAQUOS R6は、1インチカメラや高性能ディスプレイなどを初めて搭載した意欲的なモデルでした。AQUOS R7はそれと比べると、目立った変化が無いように思えるかもしれません。実際に、斬新な機能変更はありませんが、AQUOS R6が物足りなかった部分を補うような着実な機能改善が図られています。AQUOS R6の個性を生かしつつ、より洗練したスマホが「AQUOS R7」といえるでしょう。

↑AQUOS R7の主な特徴まとめ

 

気になる価格ですが、AQUOS R7はNTTドコモとソフトバンクからの販売となるため、価格を明らかにしていません。ただし、前世代モデルのAQUOS R6(キャリアによって11万円~13万円程度)から性能がアップしている分、同等の価格帯か、やや上回る価格となるようです。

性能がちょっとアップした「AQUOS wish2」も同時発表

AQUOS R7の発表とあわせて、価格を抑えたエントリーモデル「AQUOS wish2」も発表されました。AQUOS wish2はNTTドコモの夏モデルとして、6月下旬以降に発売予定です。

↑エコロジーでエコノミーなスマホ「AQUOS wish2」

 

前世代モデルのAQUOS wishは、2021年12月に発表された5Gスマートフォンで、これまでau、ソフトバンク、楽天モバイル、UQ mobile、ワイモバイルといった各キャリア向けモデルと、SIMフリー(メーカー直販)向けモデルが投入されている人気モデルです。コンセプトは「シンプルで飾らないスマホ」で、再生プラスチックを使用しているエコなボディに、動画視聴やSNSなど、スマホで使われる用途にあった必要十分な性能を備えています。

 

AQUOS wish2は、初代wishの外観や機能はそのままに、チップセットを Snapdragon 480 5Gから「Snapdragon 695 5G」へと変更。処理性能が約10%アップしたとしています。基本的な機能は初代wishと共通で、5.7インチの液晶ディスプレイや、1300万画素のメインカメラ、おサイフケータイ、指紋認証などを搭載。MIL規格に準拠した高レベルな防水・防塵性能も備えています。

↑AQUOS wish2の主な機能

 

AQUOS wishがauやソフトバンクなど様々なキャリアで販売されているのに対して、AQUOS wish2はNTTドコモ向けに投入されることになります。ドコモ向けのwishシリーズの投入まで日があいた分、性能が若干強化されている、ということになるでしょう。

 

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Android 13のベータ版が初公開! セキュリティ強化やメディアアクセス改善など

↑グーグルより

 

米グーグルは次期Android OSとなる「Android 13」のベータ版を初めて公開しました。

 

毎年バージョンを重ねるAndroid OSですが、今年のリリースが予定されているのはAndroid 13。さらに開発者向けとして、プレビュー1、プレビュー2もすでにリリースされています。

 

Android 13の特徴として、プライバシーとセキュリティの向上に力が入れられています。また「Android 12」にて導入された「ダイナミックカラー」も拡張され、壁紙の色がグーグル製以外のアプリにも反映されます。

 

そして今回のAndroid 13のベータ版では、アプリがローカル領域にあるメディファイルにアクセスする際に、異なる3種類のアクセス権が利用できるようになっています。

 

その他の変更点としては、新たにアプリが通知を表示する際に許可を求めるようになりました。また新しいフォトピッカーやBluetooth LEオーディオ、USB接続のMIDI 2.0による楽器のサポートなどが含まれています。

 

Android 13のベータ版は、グーグルのスマートフォン「Pixel 4〜6」にて自由にインストールし、試すことができます。今後は6月までバージョンアップにより安定度を向上させ、年内にも正式リリースがおこなわれる予定です。

 

Android OSの新バージョンは例年、秋ごろに新型の「Pixelスマートフォン」と同時にリリースされてきました。日進月歩で変化するスマートフォンやサービスにあわせて進化するAndroid OSですが、まずは5月に開催される開発者向け会議「Google I/O」にて、その詳細が明かされることを期待したいものです。

 

Source: グーグル

Google Playにて、サードアプリの通話録音機能が5月から禁止へ

米グーグルはアプリストア「Google Play」の規約を更新し、5月11日からサード製の通話録音アプリが禁止されることを、公式ドキュメントにて明かしています。

↑ninefotostudio / shutterstockより

 

相手との通話を録音することでメモ代わりに使ったり、あるいは証拠を保存するために利用されている通話録音機能。一方で、相手には録音されていることが通知されず、プライバシー上の問題も指摘されています。

 

今回のサード製アプリの通話録音機能のブロックは、「Accessibility API」へのアクセスの制限が原因です。これまで、サード製アプリは通話録音機能を実現するため、回避策としてアクセシビリティ機能の一つであるAccessibility APIを利用していました。

 

しかし5月11日からは、Google Playストアに掲載されているAndroidアプリはAccessibility APIによる、リモート通話の音声録音を利用することができなくなります。

 

一方でグーグルや中国シャオミは自社のスマートフォン向けに、録音機能を搭載した通話アプリを搭載しています。今回のポリシー変更はこれらの純正アプリには影響を与えず、通話録音機能も引き続き利用できます。

 

というわけで、わりと急遽決まった印象もある、サード製アプリによる通話録音機能のブロック。同様の機能を利用していた人も多いことから、その影響は大きそうです。

 

Source: グーグル via 9to5Google

Androidのアプリ容量を60%削減! アーカイブ機能が今年後半に登場

↑グーグルから

 

米グーグルはAndroidの公式ブログにて、不要なアプリをアーカイブしてスマートフォンの空き容量を増やす機能を、今年後半にリリースすると発表しました。

 

スマートフォンのストレージ容量を圧迫するのは動画や写真だけでなく、アプリも大きな要因となっています。ユーザーによっては使用頻度の低いアプリを削除するケースもありますが、もう一度使用する際にはアプリをダウンロードし直す必要があるなど、効率的な使い方とはいえません。

 

現在グーグルが開発しているアプリのアーカイブ機能ではアプリを完全にアンインストールするのではなく、一部を削除することで、そのストレージ容量の最大60%を一時的に利用できるようになります。また再びアプリを使用する際は、互換性のある最新バージョンへと復元され、ユーザーのデータも保持されます。

 

この機能はアプリの開発者(ディベロッパー)にとっても、アプリのアンインストール数が減り、また再使用時のユーザーの負担が減るというメリットがあると言及されています。

 

今回のアプリのアーカイブ機能は、Bundletoolのバージョン 1.10から利用できます。またAndroid Gradle プラグイン 7.3にてアーカイブAPKが生成できるようになりますが、今年後半にアーカイブ機能が一般リリースされるまでは、この機能は動作しません。

 

ユーザーによるアプリを消したり再インストールしたりする手間を減らせる、Androidによるアプリのアーカイブ機能。高画質な動画や写真でスマートフォンのストレージ容量がますます圧迫される昨今では、かなり歓迎される機能となりそうです。

 

Source: グーグル

コントラストと彩度を改善し、より鮮明に! カラー電子ペーパー「BOOX Nova Air C」4月22日発売

ONYX Internatinalの正規代理店であるSKTは、7.8インチカラー電子ペーパーをパネル面に用いてGooglePlayが使用可能なAndroid 11タブレット「BOOX Nova Air C」を、4月22日に販売開始します。市場想定価格は5万9800円前後。

 

同製品は、最新のオンセルテクノロジーの採用により、コントラストや彩度が改善された7.8インチカラー電子ペーパーAndroid 11タブレット。各種電子書籍アプリの利用や、PDFやePubなどの読書、筆圧検知に対応したワコムスタイラスによる書き込み、ステレオスピーカーを使用してアプリによる語学学習など、様々な用途で使うことができます。

 

EInkによって開発された最新のePaperモジュール「Kaleido Plus On-Cell ePaper」を、EInkパネルとして採用。前作の「BOOX Nova3 Color」と比較し、フロントライトがオンの場合、色のコントラストが30%、彩度が15%改善。オフの場合でもコントラストは6%、彩度が14%改善されています。フロントライトは、従来の寒色のほか、暖色も追加されました。

 

GooglePlayから各種電子書籍アプリをインストールすれば、カラー電子ペーパーをより活用できます。電子ペーパーは長時間使用でき、子ども向けの学習アプリや、図や表や音声を用いた語学アプリなどにも最適です。「Kindle」「honto」「Sony Reader」「BOOKWALKER」「booklive」「DMMブックス」「Kinoppy」「doly」などの電子書籍アプリでは、音量ボタンでページめくりができたり、ページめくり効果オフに対応しています。

 

電磁誘導方式採用で4096段階の筆圧検知が可能なワコムスタイラス「BOOX Pen PLus」は、本体と同一の色合いにカラーリングを変更。タブレットの側面に磁力で取り付けられます。物理ボタン付きマグネティックケースを使用すると、本体とPogoピンで接続され、指による物理ボタンへのクリックで、ページをめくることができます。

アンチウィルスに偽装したAndroidアプリが銀行情報を盗み出していたと判明

Google Playストアに、Android用のアンチウィルスを名乗りながら実は「銀行情報を盗み出すマルウェア」を広める偽装アプリが6本も公開されていたことが明らかとなりました。記事執筆時点では、すべてストアから削除されています。

↑Tom’s Guideから

 

サイバーセキュリティ専門企業のCheck Point Researchはこれらのアプリを発見し、「Sharkbot」というマルウェアを配布していることを突き止めたと報告しています。このマルウェアは起動すると、銀行口座情報やAndroidユーザーの認証情報を盗み出すというものです。

 

その手口は、偽のフォームを表示してユーザーを騙し、機密データを提供させるというやり方です。この盗難データは、C&Cサーバー(不正なコマンドを遠隔で送るために使われるサーバー)に送り返し、ハッカーやサイバー犯罪者に悪用される恐れがあります。

 

該当する偽アプリは「Antivirus, Super Cleaner」「Alpha Antivirus,Cleaner」「Atom Clean-Booster, Antivirus」「Center Security – Antivirus」「Powerful Cleaner, Antivirus」 など。これら偽装アプリは約1万5000回ダウンロードされていたと判明しています。

 

Googleは偽装アプリにつき警告を受け、その後ストアから直ちに削除されたものの、被害はすでに出ていたようです。

 

さらにCheck Point社によれば、Sharkbotは中国やインド、ルーマニア、ロシア、ウクライナ、ベラルーシのユーザーを狙わないようにジオフェンシング(位置情報を使った仮想的な境界)が使われており、主にイタリアとイギリスのデバイスに拡散していたとも報告。こうした「国ごとに被害が発生しないことがある」という仕組みも発覚を遅らせたのかもしれません。

Source:Check Point Research
via:Tom’s Guide

コントローラーが交換可能なゲーミングスマホ「GPD XP Plus」がデビュー

小型PCで有名なスタートアップのGPDは、本体サイドのコントローラーの交換が可能なAndroidスマートフォン「GPD XP PLUS」のプロジェクトを公開しています。

 

これまでも、手のひらサイズの小型Windows PC「GPD WINシリーズ」などを展開してきたGPD。またゲームプレイにおける操作性を重視しているのも特徴で、本体にはアナログスティックや十字キーなどが搭載されています。

 

一方でGPD XP PLUSは、OSにAndroidを搭載したスマートフォン。プロセッサーにMediaTekの「Dimensity 1200」を採用し、LPDDR4x 4266のRAMやUFS 3.1の内蔵ストレージを搭載するなど、ゲームでの活用を想定した高性能なスペックとなっています。

 

スマートフォンの左側(持ち方によっては下側)には、アナログスティックと十字キー、ボタンを搭載。そして右側には、複数のモジュールタイプのコントローラーが用意されており、単純なボタンタイプから、アナログコントローラを備えた本格的なものまで、プレイするゲームの種類によってモジュールを切り替えて利用できます。また持ち運び用に、ボタン類のない薄型のモジュールも用意されています。

 

外部端子としてはUSB Type-Cを搭載し、Display Port 1.2による画面出力も可能。7000mAhバッテリーの充電速度は最大65Wに向上しており、4G通信やWi-Fi 6による高速な通信にも対応しています。

 

GPD XP PLUSのプロジェクトはクラウドファンディングサイトのIndiegogoにてプレビュー公開されており、今後に資金調達と製品化が予定されています。ゲームプレイをとことん追求したゲーミングスマートフォンとして、GPD XP PLUSは大いに注目されることになりそうです。

 

Source: GPD 1, 2

世界初のLightningポート搭載Androidスマホ、海外ハッカーが開発

世界初となる「Lightningポートを搭載したAndroidスマートフォン」を開発したとして、海外エンジニアのKenny Pi氏がYouTubeにて動画を公開しています。

 

Lightningポートは2012年に「iPhone 5」から採用されたインターフェイスで、コネクターの表裏関係なく挿入できるのが特徴。現在はiPhoneだけでなく、iPadやiPod touch、アクセサリーのような幅広い商品に搭載されています。一方で米アップルの認証を取得することができないAndroidスマートフォンでは、USB Type-Cコネクターの採用が一般的です。

 

今回Kenny Pi氏は韓国サムスンのスマートフォン「Galaxy A51」をベースとし、その外部ポートをLightningへと改造。このLightningポートでは充電だけでなく、データ転送も可能だと報告されています。また一方で、LightningケーブルがAndroidスマートフォンではなくiPhoneに接続していると認識させるための工夫が難しかったとも伝えているのです。

 

実はKenny Pi氏、以前には「世界初のUSB-C搭載iPhone」を開発した経験のある人物。彼が改造したiPhoneは、オークションで10万ドルを超える価格で落札されました。一方で今回のLightningポート搭載Androidスマートフォンについては、今後改造の解説ビデオを制作するものの、端末の販売は行わないと伝えています。

 

Androidスマートフォンに対応アクセサリの少ないLightningポートを搭載するメリットは、あまり大きくないかもしれません。それでも、実際に動作する端末を作ってしまうハッカーの探究心は称賛したいものです。

 

Source: Kenny Pi / YouTube

Android版Twitter、まもなく「テキストの選択」が可能になりそうな手がかり見つかる

↑Jane Manchun Wong氏のツイートから

 

Android版Twitter公式アプリは、実はiOS版より何年も遅れを取っているところがあります。そんな欠点の1つが解消され、まもなく「ツイート内のテキスト選択」が出来るようになる可能性があることが明らかとなりました。

 

iPhoneとAndroidの両方とも使っていないと気づきにくいことですが、実はiOS版ではできる「ツイート内の一部テキストを選ぶこと」がAndroid版ではできません(「画面長押し」により全文コピーはできましたが)。

 

この新機能を報告しているのは、アプリやサービスの解析で知られるJane Manchun Wong氏です。Wong氏はTwitterの有料プラン「Blue」(まだ海外展開のみ)をいち早く見つけたなどの実績があります。

 

Wong氏のツイートによると、Android版Twitterは「テキストを選べる」機能に取り組んでいるとのことです。つまり今の時点では使えず、開発している手がかりが見つかったというわけです。

 

これまでもAndroid標準の機能として、タスク切り替え画面でテキストを選択できたものの、この機能は一部の機種でしか利用できないとの報告もあります

 

一見して簡単とも思える機能の開発に、これほどの時間がかかっているのは不思議ですが、「当然できる」と思えることが当たり前にできるのはありがたいことでしょう。

 

とはいえ、最近のTwitterは新機能を海外のみの有料プラン「Blue」の特典にする傾向もあるため、続報を待ちたいところです。

Source:Jane Manchun Wong(Twitter)

via:Android Police

Androidの安全性向上へ? 紛失防止タグ検出機能が追加の見込み

Android OSに「紛失防止タグ」の検出機能が搭載される見込みであることを、海外テックサイトの9to5Googleが伝えています。

 

紛失防止タグとは、お財布やバッグなどに装着できるキーホルダーサイズのデバイス。スマートフォンやパソコンとBluetoothで通信することによりその場所を通知したり、あるいは同メーカーのデバイスを所有するユーザー同士で信号を検知しあう「クラウド検出」などの機能を備えています。

 

一方で紛失防止タグには、ストーカーや車両の盗難に利用されたとの報告が複数登場しています。これは、紛失防止タグ自体の悪用防止機能がまだ充実していないこと、さらにメーカーの垣根を超えた検出機能が用意されていないことが理由となっています。

 

一方で9to5Googleによれば、Androidのストアアプリ「Google Play」のベータバージョンには「不審なデバイスの警告(Unfamiliar device alerts)」「不審なデバイスの通知(Unfamiliar Tag Detected Notification)」といった機能が発見されたそう。また実際に、設定アプリの「安全と緊急」の項目にこれらの機能が用意されていることも確認されています。

 

またこの機能では「ATag」「Finder tag」「Tile tag」という文字列も発見されており、米アップルの「AirTag」やTileの紛失防止タグが検出できる可能性も指摘されています。

 

米アップルはAirTagにて安全性を高める機能を次々と追加しており、またAndroidスマートフォンでAirTagを検出できるアプリ「Tracker Detect」もリリースしています。現時点ではいつこの機能がAndroid OSに追加されるのかは不明ですが、ユーザーの安全性を向上させるためにも早めの実装を待ちたいものです。

 

Image : 9to5Google

Source: 9to5Google

BALMUDA Phone専用スケジュール管理アプリが、他のAndroid端末でも使用可能に! 「BALMUDA Scheduler」Google Playで公開中

バルミューダは、IT機器やサービスを展開するブランドBALMUDA Technologiesのスケジュール管理アプリ「BALMUDA Scheduler(バルミューダ スケジューラ)」を、Google Playストアにて、一般公開しました。

 

同アプリは、あらゆる予定を一望できるスケジュール管理アプリ。スマートフォンの縦長の画面を最大に生かせるように設計され、ピンチイン・ピンチアウトだけで1日から1年間までシームレスに確認でき、先々の予定が確認しやすくなっています。予定と共に1週間の天気も確認できるので、週末の旅行の準備などにも活用できます。Google、Microsoftの外部カレンダーデータベースと同期が可能。複数のアカウントを登録すると、予定の確認がより見やすく便利になります。

 

価格は無料。Android 9以降の端末で利用可能です。Google Pixel 6、Galaxy Z Fold3 5Gで動作確認済み。

シャオミの旗艦スマホ「Xiaomi 11T Pro」が日本上陸! 超急速充電&1億画素カメラ&おサイフ対応で“鬼コスパ”

シャオミは、Androidスマートフォン「Xiaomi 11T Pro」など新モデルを発表しました。同社が日本向けに投入する初のフラッグシップ級スマートフォンとなるXiaomi 11T Proは、120Wの超急速充電や1億画素センサーのカメラ、おサイフケータイ対応など見どころが多い端末です。

 

このほか、準ハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」や高性能なAndroid タブレット「Xiaoi Pad 5」、スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」、完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」と、注目のモデルを怒涛のごとく発表しました。これらの新製品はこの記事の後半でまとめて紹介します。

↑大量の新製品が発表されました

 

いよいよ上陸のフラッグシップ「Xiaomi 11T Pro」

シャオミは今年で創業11年になる、中国発のスマホメーカーです。低価格なスマホが強みで、出荷台数ではアップルを追い抜き世界2位に位置付けています。日本では2018年12月に参入し、5G時代にはauやソフトバンクへの製品を投入。オープンマーケット(SIMフリー市場)向けにも多くのスマホを投入してきました。

 

そんなシャオミが今回、満を持して投入するフラッグシップ(旗艦)モデルが「Xiaomi 11T Pro」です。Snapdragon 888という、2021年時点で最高クラスのチップセットを搭載しながら、価格は約7万円からと、他のハイエンドスマホの半分程度に抑えています。

↑カラバリは3色

 

Xiaomi 11Tメモリ8GB+ストレージ128GBモデルが6万9800円(税込、以下同)、8GB+256GBモデルが7万9800円。発売日は11月5日を予定しています。

↑ストレージは128GBと256GBの2種類

 

その性能の割りにはかなり控えめな価格設定ですが、発売日前日の11月4日までに予約した人には、5000円引きの予約特典も用意されています。予約特典はシャオミ公式サイトのMi.comと家電量販店限定で、1300台の台数限定となっています。

 

17分でバッテリー満タン、120W超急速充電

Xiaomi 11T Proは見どころが多いスマホですが、中でも注目は急速充電です。大容量の5000mAhバッテリーを搭載しながら、独自規格の「120W Xiaomi ハイパーチャージ」によって、17分でバッテリーをフル充電にできます。充電する時間がたった10分しかなくても、7時間分の動画再生ができるほど、高速に充電できます。

↑120Wで高速充電が可能

 

この充電の速さの秘密はスマホの中にあります。バッテリーパックを2つに分けて搭載していて、充電用のチップも2系統分備えているのです。

 

この急速充電システムでは、安全性にも配慮されています。スマホ内部に複数の温度計を配置して、不慮の過熱が起きないように制御するなど、34種類の安全対策を実施し、外部認証機関による「安全な急速充電」の認証も取得されています。

↑温度をリアルタイムで計測し安全性にも配慮

 

結果として、電池の劣化も一般的なスマホよりも抑えられるとしています。一般的なスマホは充電を重ねるごとに最大容量が減っていき、約500回でバッテリー容量が80%まで下がるとされています。一方で、Xiaomi 11T Proはシャオミの検証によると、容量80%に低下するまでに、約800回の充電が可能だったとしています。

 

なお、付属の120W急速充電器は、シャオミ独自の規格の充電器ですが、USB Type-C標準の充電規格との互換性も備えています。USB PD準拠のノートパソコンやスマホの場合、最大65Wで充電可能としています。

 

Dolby対応の豪華なディスプレイ

Xiaomi 11T Proは6.67インチの有機ELディスプレイを搭載。パンチ穴型のインカメラを内蔵しています。10億色(10ビットカラー)の色表現が可能な仕様で、ダイナミックな映像表現ができる「Dolby Vision」や「HDR10+」といったHDR規格にも対応しています。加えて120Hz駆動にも対応しており、画面の動きや3Dゲームの表示をなめらかに動かすことができます。

↑6.67インチの有機ELディスプレイを搭載

 

ゴージャスな映像にはリッチな音も欲しいということで、サウンドはステレオスピーカーを内蔵。音響のチューニングは有名オーディオ機器ブランドのHarman Kardonが監修しています。映画などの映像は、Dolby Atmos規格でサラウンド再生が可能です。

↑ステレオスピーカーを内蔵

 

スピーカーは横持ちしたときに持ちやすい形状に設計されていて、スピーカーは動画を見るときに手でふさがらない場所に配置されています。

 

映像を見るだけでなく、撮るほうもHDR10+規格に対応。見ごたえのある映像を撮影できます。

 

映画風に撮れる1億画素カメラ

背面カメラには「1億画素」こと108メガピクセルの高画素カメラを搭載。このカメラでは実際に1億画素の写真を取ることもできますが、暗いシーンで明るい写真を撮影したり、デジタルズームをしても映像が荒れにくいという強みがあります。

↑トリプルAIカメラを搭載

 

108メガピクセルのメインカメラの他に、視野角120度の超広角カメラ(8メガピクセル)と、マクロカメラ(5メガピクセル)を装備。メインカメラとの組み合わせで、広角や接写といったシーンにも対応します。

 

また、動画撮影では8Kや4K HDRといった高画質な映像も撮影可能。さらに、映画でよく使われる特殊効果を簡単に撮れる「ワンクリックAIシネマ」という機能を備えています。例えば周りの風景を止めて人だけが動きだしたり、人以外の動きをスローシャッターにして疾走感を出したりといった特殊効果をかけたりできます。

 

しっかりハイエンド性能でおサイフケータイも対応

Xiaomi 11T Proは8コアの最上位チップセットSnapdragon 888を搭載。メモリは8GBと、2021年現在のハイエンドスマホとして十分な性能を備えています。

 

モバイル通信は国内4キャリアの5G/4G LTEに対応しています。5Gでは、通信速度が出やすい周波数帯のミリ波帯にも対応。仕様上はau、ソフトバンク、楽天モバイルの3キャリアのミリ波帯につながります。デュアルSIM仕様になっており、2枚のnanoSIMをセットして5Gと4G LTEの同時待受が可能です。

 

OSはAndroid 11を搭載し、もちろんGoogle Playにも対応。Xiaomi独自のユーザーインターフェイス「MIUI 12.5」を搭載し、メモやレコーダーなどツール系のアプリを多く備えています。生体認証は指紋センサーを装備しています。

 

日本版だけの仕様として、おサイフケータイにも対応しています。SuicaやiD、QUICPay、楽天Edy、WAON、nanacoなど国内の電子マネーが利用可能。一方で、防水防塵はIP52相当規格準拠で、つまり防水ではなく防滴仕様となっています。

↑スペック概要

 

【Xiaomi 11T Proの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
Dolby Vision/HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
Harman Kardon監修
チップセット Snapdragon 888
メモリ 8GB(LPDDR5)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 120W Xiaomiハイパーチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ ○
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 204g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

カメラは同じでさらに安い「Xiaomi 11T」も

Xiaomi 11T Proのほかに、一部の機能を抑えた準ハイエンドモデル「Xiaomi 11T」も発表されました。こちらも11月5日発売で、価格は5万4800円。予約特典の5000円引きは1600台限定で用意されています。

↑一部機能を抑えた「Xiaomi 11T」

 

Xiaomi 11Tは、形状やバッテリー容量、カメラの構成など大部分がXiaomi 11T Proと同じ仕様となっています。大きな違いとしては、チップセットは同じ8コアですが、性能が近いMediaTek製の最上位モデル「Dimensity 1200-Ultra」に変更されています。

 

急速充電は最大67Wとなっており、Dolby Visionなど一部の機能に対応していません。おサイフケータイも非対応となっています。

↑スペックの比較表

 

【Xiaomi 11Tの主なスペック】
ディスプレイ 6.67インチ有機EL
解像度:FHD+(2400×1080ドット)
HDR10+対応
120Hz駆動
オーディオ ステレオスピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット MediaTek Dimensity 1200-Ultra
メモリ 8GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1億800万画素(広角)+800万画素(超広角)+500万画素(テレマクロ)
インカメラ 1600万画素
バッテリー 5000mAh
急速充電 67W Xiaomiターボチャージ(USB PD互換)
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 指紋センサー
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 5G(サブ6:au/ソフトバンク/楽天モバイルの周波数に対応)、4G LTE
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 6
OS Android 11(MIUI 12.5)
大きさ 164.1×76.9×8.8mm
重さ 203g
カラー セレスティアルブルー、ムーンライトホワイト、メテオライトグレー

 

コスパ良好なAndroidタブレット「Xiaomi Pad 5」

シャオミはまた、Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」も発表しています。Androidタブレットとしては珍しく高性能なタブレットとなっています。

↑Androidタブレット「Xiaomi Pad 5」

 

11インチディスプレイを備えており、厚さが約6.85mmというスリムなボディが特徴。専用のペン「Xiaomi Smart Pen」での描画にも対応します。

 

価格と発売日はストレージ128GBモデルが4万3780円で10月21日発売、256GBモデルが5万4780円で11月末発売です。Xiaomi Smart Penは別売で、価格は1万1800円となっています。

 

ディスプレイはXiaomi 11Tシリーズと同じく、120Hz駆動のなめらかな表示に対応し、HDR/Dolby Visionの再生をサポート。スピーカーは4基を内蔵し、Dolby Atmos規格の迫力のあるサラウンド再生が可能です。発表では、NetFlixアプリの高画質再生が可能だとアピールされました。

↑4つのスピーカーを搭載

 

チップセットはSnapdragon 860でメモリは6GBとAndroidタブレットとしては高性能な構成。指紋認証には非対応ですが、インカメラを使った顔認証が利用できます。

 

バッテリー容量は8720mAhで、22.5Wの急速充電に対応。モバイル通信には対応しない、Wi-Fi版のタブレットとなっています。OSはAndroid 11で、「MIUI 12.5 for Pad」を搭載します。

↑スペック概要

 

スペックだけで比較するならiPad Proとも引けをとらない内容で、価格はその半分以下というXiaomi Pad 5。高性能なAndroidタブレットを求めていた人には待望の選択肢となりそうです。

 

【Xiaomi Pad 5の主なスペック】
ディスプレイ 11インチ
解像度:WQHD+(2560×1600ドット)
HDR10+/Dolby Vision対応
120Hz駆動
オーディオ 4スピーカー内蔵
Dolby Atmos対応
チップセット Snapdragon 860
メモリ 6GB(LPDDR4X)
ストレージ 128GB/256GB(UFS 3.1)
背面カメラ 1300万画素
インカメラ 800万画素
バッテリー 8720mAh
ワイヤレス充電 非対応
生体認証 インカメラによる顔認証
おサイフケータイ 非対応
モバイル通信 非対応
デュアルSIM(nanoSIM×2)
Wi-Fi Wi-Fi 5
OS Android 11(MIUI 12.5 for pad)
大きさ 254.69×166.25×6.85mm
重さ 511g
カラー パールホワイト、コズミックグレー

 

スマートスピーカー「Mi Smart Speaker」

Mi Smart Speakerは、Google アシスタント対応のスマートスピーカー。価格は6480円で、11月下旬発売です。

↑Mi Smart Speaker

 

機能はGoogle Nestシリーズとほぼ同等で、スマート家電を操作したり、音楽配信サービスを聴いたりできます。シャオミならではの機能として、Mi Home対応のスマート家電やIoT機器を音声操作する仕組みも備えています。

 

シンプルな筒形のデザインで、2.5インチスピーカーを装備。同じ部屋に2台を置けば、ステレオ再生も可能です。大きさは131×104×151mm、重さは842g。カラーはホワイトのみの展開です。

 

7000円のノイキャンワイヤレス「Redmi Buds 3 Pro」

ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3 Pro」も発表されました。価格は6990円で、10月29日発売となっています。

↑Redmi Buds 3 Pro

 

シンプルなクリスタルグレーとオブシディアンブラックの2色展開で、アクティブノイズキャンセリングに対応。スマホやノートパソコンなど2台に同時接続して、接続先をスムーズに切り替えることができます。

 

充電ケースを含めた再生時間はノイズキャンセリング適用で6時間、非適用で28時間。Type-Cポートからの急速充電に対応し、10分充電すれば3時間の再生が可能。ワイヤレス充電もサポートします。

↑ワイヤレス充電に対応

 

低価格かつ魅力的なスペックの新製品が多数登場した今回の発表で、国内市場でのシャオミの躍進が一段と進みそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

シャオミの5Gスマホ「Xiaomi 11T」は超ハイスペック! 高コスパなタブレットにも注目

iPhone 13が発表されてから約19時間後、シャオミも新製品発表会をオンラインで配信しました。欧州向けの発表でしたが、スマートフォンの最新モデル「Xiaomi 11T」シリーズと、11インチタブレット「Xiaomi Pad 5」は日本での発売予定があることを、シャオミ ・ジャパンがTwitterの公式アカウントで公表しています。

↑Xiaomi 11Tシリーズ

 

上位モデルのXiaomi 11T ProはSnapdragon 888を搭載

「Xiaomi 11T」シリーズは、無印の「Xiaomi 11T」と上位モデルの「Xiaomi 11T Pro」が発売されます。シャオミは、これまで「Mi」と「Redmi」の2つのブランドを展開していましたが、今回のモデルから「Mi」ブランドを廃止し、「Xiaomi」ブランドに変更されました。

 

Xiaomi 11TとXiaomi 11T Proは、どちらも6.67インチのディスプレイを搭載し、デザインは共通。カラバリはメトロライトグレー、ムーンライトホワイト、セレスティアルブルーの3色展開となります。

↑どちらもカラバリは3色

 

両モデルはSoC(チップ)が異なり、Xioami 11TがMediaTekの「Dimension 1200-Ultra」というチップを採用しているのに対して、Xiaomi 11T Proは、Androidスマホ向けでは最高峰とされる「Snapdragon 888」を搭載。Dimension 1200-Ultraも処理速度は最大3GHzというハイスペックなチップですが、総合力ではSnapdragon 888がワンランク上で、一部の機能が強化されています。

↑Xiaomi 11T Proはクアルコムの「Snapdragon 888」を搭載

 

Xiaomi 11Tシリーズのテーマは「CINEMAGIC」

Xiaomi 11Tシリーズのキャッチコピーは「CINEMAGIC」。魔法のような映像体験ができることがアピールされました。つまり、最大のセールスポイントはカメラとディスプレイです。

↑Xiaomi 11Tシリーズの特徴を表す言葉として、何度も使われたキーワードが「CINEMAGIC」

 

カメラは、メイン(1億800万画素)+超広角(800万画素)+テレマクロという構成。録画時に赤く光るドットを備えるなど、CINEMAGICのコンセプトは、カメラ部のデザインにも反映されています。

 

本来であれば、特別な機材が必要だったり、あとで編集する必要があるような映像を誰でも簡単に撮影できることが特徴。例えば、フォーカスした人物にオートでズームしたり、背景の動きを止めたり、あるいは背景だけを動かしたりといった、多彩なエフェクトを楽しめる趣向です。

↑Xiaomi 11Tシリーズのカメラで撮影できるビデオの効果の例

 

テレマクロでの動画撮影も可能で、被写体へのズームアップに合わせて、音もだんだん大きく捉える「Audio Zoom」も可能。3つのマイクを搭載することで、ノイズを除去しつつ、狙った音をクリアに録音できる仕組みです。

↑鉄板の上で焼かれるステーキにズームアップすると、ジュウジュウと美味しそうに焼ける音がだんだん大きくなるデモ映像が披露された

 

↑一般的なスマホにはマイクは2基しか搭載されていないが、3つの目のマイクを搭載することで周囲のノイズを除去できるという

 

なお、Xiaomi 11T Proは8Kビデオを撮影でき、HDR10+ビデオの撮影にも対応。ディスプレイもHDR10+対応なので、鮮明な画質で撮ったビデオを、そのままの画質で再生できるわけです。

↑Xiaomi 11T Proは8Kビデオ撮影にも対応

 

↑さらに、HDR10+ビデオも撮影できる

 

ディスプレイと内蔵スピーカーも高性能

ディスプレイはフラットなAMOLED(有機EL)で、リフレッシュレートは120Hz。タッチサンプリングレートは480Hzを実現しています。フロントパネルに「Corning Gorilla Glass Victus」を採用し、2メートルの高さから落下させても画面が割りにくい堅牢さも備えています。

↑業界トップクラスのフラットな有機ELディスプレイを採用

 

↑10億色を超える階調表示が可能で、自然のグラデーションもなめらかに描写

 

↑リフレッシュレートは最大120Hz

 

内蔵スピーカーはデュアルで、Xiaomi 11T Proはドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。さらに、音響メーカーのHarman Kardonの監修も受けているとのこと。

↑デュアルスピーカーは、両手で持った時に指で塞がないように搭載位置を改良

 

5000mAhバッテリー×120Wの急速充電を実現

バッテリーの優位性も力説していました。Xiaomi 11T Proは5000mAhの大容量バッテリーを搭載し、120Wの急速充電が利用可能。なんと、わずか17分で100%まで充電できるとのこと。もはや、電池切れを恐れることはなくなりそうです。ちなみに、Xiaomi 11Tのバッテリーも5000mAhで、67Wの急速充電により約36分でフル充電が可能とのこと。

↑バッテリーが2つのセルに分かれていることや、加熱を抑えつつ急速に充電できる仕組みなど、独自技術についても解説された

 

欧州での価格は、Xiaomi 11Tの8GB+128GBモデルが499ユーロ、8GB+256GBモデルが549ユーロ。Xiaomi 11T Proの8GB+128GBモデルが649ドル、8GB+256GBモデルが649ドル、12GB+256GBモデルが649ドル。日本で発売されるモデルがどのような仕様になるかはわかりませんが、かなりお得感のある価格になることは期待してよさそうです。

 

ペン操作にも対応する11型タブレット「Xiaomi Pad 5」

日本向けには初となるタブレットも発表されました。11インチの液晶ディスプレイを搭載する「Xiaomi Pad 5」です。

↑Xiaomi Pad 5は11インチのディスプレイを搭載し、薄くて軽いことが特徴

 

画面アスペクト比は16:10で、解像度はWQHD+。10億色表示に対応し、リフレッシュレートは120Hzと、充実したスペックを備えています。クアッドスピーカーを搭載し、ドルビービジョンとドルビーアトモスにも対応。カラバリはコズミックグレーとパールホワイトの2色が用意されます。

↑クアッドスピーカーを搭載

 

↑カラバリは2色

 

SoCはSnapdragon 860。8720mAhのバッテリーを内蔵し、フル充電でゲームは10時間以上、ビデオは16時間以上楽しめます。

↑チップセットはハイエンド向けのSnapdragon 860を採用

 

独自の「Xiaomiスマートペン」に対応し、メモやイラストを描けて、ファイルを動かしたり、一部を切り抜いてスクリーンショットを撮ったりすることも可能。ペンはマグネットでタブレットの側面にくっつけて充電することができます。

↑例えばペンでエリアを指定してスクショを撮ることも

 

欧州での価格は、6GB+128GBモデルが349ユーロ(約4万5000円)、6GB+256GBモデルが399ユーロ(約5万1500円)。

 

Mi 10 Lite 5Gの派生モデルも発表

なお、発表会では、日本でも発売中のMi 10 Lite 5Gのニューエディションモデル「Mi 10 Lite 5G NE」、スマートバンド「Mi Smart Band 6」のNFC搭載モデルなども発表されましたが、日本で発売される可能性は低そうです。

↑新色のスノーフレークホワイトを含む4色バリエで発売される「Mi 10 Lite 5G NE」の価格は369ユーロ

 

日本向けには初めてとなる5G対応のハイエンドスマホ「Xiaomi 11T」シリーズと、多目的に使えそうなタブレット「Xiaomi Pad 5」の、日本での正式な発表を待ちましょう。

 

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スマホとしては異例の超大型センサー搭載! カメラ性能に振り切った「AQUOS R6」が超おもしろい

シャープは、カメラ機能を強化した5G対応のAndroidスマートフォン「AQUOS R6」を、NTTドコモおよびソフトバンクの2021年夏モデルとして発売します。

↑シャープ「AQUOS R6」(ブラック、ホワイト)

 

AQUOS R6は、独ライカカメラと共同開発したセンサーやレンズ、カメラシステムを搭載。“co-engineered with Leica”と銘打った第1弾製品として展開します。

↑国内メーカーのスマホでは初となるライカカメラ共同開発のカメラシステムを搭載

 

カメラには、一般的なスマートフォンの約5倍の大きさとなる1インチサイズのイメージセンサーと、ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用。超大型センサーによる圧倒的な集光量で、暗い場所でも高感度、かつ広角から望遠までひずみを抑えた撮影を可能にしています。

↑レンズは7枚構成

 

さらに、カメラの土台となるセンサーやレンズなどのスペックの高さに、スマホが得意とするコンピュテーショナルフォトグラフィー(デジタル画像処理技術)を融合。デジタルズーム時にも細部の輪郭まで緻密に再現できるほか、夜景撮影時にはノイズを抑えたダイナミックレンジの広い描写が可能になるなど、昼夜、室内外を問わず、大切な瞬間をその場の“空気感”とともに残します。

 

6.6インチ/WUXGA+(1260×2730ドット)のディスプレイには、世界初となる1Hz-240Hzで駆動する有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。表示コンテンツに応じて駆動速度を自動で切り替え、高い省エネ性能と、滑らかで残像を抑えたクリアな表示を両立します。

 

10億色の色彩階調と2000万:1の高コントラスト、業界最高レベルの2000nit(cd/m2)の高いピーク輝度などにより、HDRコンテンツを明るく臨場感のある立体的な映像で表示します。

↑高い省エネ性能と高画質を両立した有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」

 

本体前面は、フロントカメラ部分以外はほぼディスプレイという設計で、画面内に3D超音波指紋センサー「Qualcomm 3D Sonic Max」を内蔵。指紋認証エリアが広いため、2本の指で同時にタッチするよう登録しておけば、従来の20倍のセキュリティ強度にすることも可能です。

↑画面内に指紋センサーを内蔵。フロントカメラによる顔認証にも対応しています

 

本体スペックは、OSがAndroid 11対応、CPUはQualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platform(2.8GHz+1.8GHz オクタコア)で、RAMは12GB、内蔵ストレージは128GB。カメラは、フロントカメラが1260万画素、背面カメラが2020万画素。Wi-FiはIEEE802.11a/b/g/n/ac/axをサポートしています。NFC・おさいふケータイにも対応しています。サイズ・質量は約162×74×9.5mm/約207g。

 

コンパクトデジタルカメラ並みの超大型イメージセンサーと、ライカ共同開発によるスマホの常識を超えたカメラスペックで、とにかく撮影が楽しくなりそうなシャープの「AQUOS R6」は、スマホのカメラ機能をよく利用する人にオススメのモデルといえそうです。

 

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スマホで“カワイイ”は作れる! OPPO「R11s」で1週間の自撮り生活

みなさん、OPPO(オッポ)という名前をご存知ですか? 私はつい最近知ったのですが、初めてOPPOの名前を聞いたとき、「なにそれカワイイ」という印象でした。しかし、よくよく聞いてみると、“アジアでNo.1”、そして“グローバルでNO.4”のシェアを誇る、中国のスマホメーカーでした。

 

早速、“カメラフォン”とも呼ばれるOPPOスマホの真骨頂であるカメラ機能をメインに、R11sを1週間使ってみた様子をご紹介します。結論から言うと、「とりあえず、R11sを持ってれば、自撮りもインスタ映えもバッチリ」の1台でした。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑OPPO R11s

 

ビューティモードで自然に“盛れる”

R11sの1番の魅力は、2000万画素のインカメラ。しかも、R11sは、「A.I.ビューティセンサー」という美顔技術を搭載しており、被写体の性別や年齢、肌の色などを分析して、200万以上のデータからその人にとっていちばん良い補正をしてくれるんです。

↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる↑ビューティモードで撮影。目の大きさや肌の色合い、輪郭が補正された。補正具合は、「オート」「1~6段階」から選べる

 

このビューティモードでは、ナチュラルに、肌がつるんときれいに撮れました。すっぴんでもこわくない、とさえ思える補正具合です。よくある美顔アプリのように、加工や補正によってまわりの空間がゆがんだりすることなく、肌や目がきれいに補正されるのはうれしいところ。“自然”な仕上がりというのも高ポイントです。

 

もちろん、このビューティーモードは男性にもオススメ。一般的な美顔アプリでは、男性も女性と同じように補正するので仕上がりが不自然になってしまいますが、R11sの場合は、肌はなめらかにしつつも、男らしさの象徴でもある眉毛やヒゲはあえて活かして処理が施してくれます。ただし、補正具合は3以上になるとやりすぎ感が出るので、1~2あたりがおすすめ。

20180220-i04 (3)↑男性をビューティモードで撮影

 

日中の自撮りの仕上がりには満足ですが、夜間の場合はどうでしょうか。夜間や暗い室内で撮影すると、顔のあたりが暗くなりがちですよね。しかし、ビューティモードで撮影すると、夜でも顔はしっかり明るくきれいに撮れました。

↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ↑夜にビューティモードで撮影。夜間でも明るく撮れるのも魅力のひとつ

 

おしゃれな背景ぼけでインスタ映えを狙う

R11sの背面にあるメインカメラは、1600万画素と2000万画素の2つのカメラによる“デュアルカメラ”を搭載。デュアルカメラは、機種やメーカーによってどのように活用するのかが異なりますが、R11sの場合は撮影する場所の明るさによって使い分けるというパターンを採用しています。日中や明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを、夜景や暗い室内などの暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを自動で切り替わる仕組み。

 

個人的にとくに気に入ったのが、「ポートレートモード」。背景をぼかして被写体を際立たせることができ、インスタ映えするおしゃれな写真が撮れるんです。

↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる↑ポートレートモードの全体撮影モードで撮影。近距離と全体を映すモードが選択できる

 

 ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ↑ポートレートモードで撮影。花びらの色はくっきりと、背景はぼけて対象物が際立つ

 

↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える↑ポートレートモードで撮影。小さな水滴も捉える

 

↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった↑ポートレートモードで撮影。ランプのまわりがぼけて、ランプの光が印象的な仕上がりになった

 

ワンタッチで2倍にズーム撮影できる機能も便利です。スマホでズーム撮影をすると画質が粗くなることが多いのですが、R11sはきれいな画質のままでぐっと近づけます。

 

とことんインスタ映えを狙いたい! おしゃれに写真を加工したい! という人におすすめな機能が、「エキスパートモード」です。このモードでは、デジタル一眼カメラのようにホワイトバランスやシャッター速度などを自由に調整できます。使いこなすにはカメラの知識が必要ですが、より凝った写真を撮影できるようになりますよ。

↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる↑通常モードで撮影(左)エキスパートモードで撮影(右)。ホワイトバランスや、明るさ、ISOなどを調整することで、写真の雰囲気をがらりと変えられる

 

真っ赤なかわいいカバーが付属でついてくる!

普段iPhoneを使っていると、どうしてもAndroidスマホの使い方に戸惑うのですが、R11sは下からスクロールすると操作パネルが表示されるなど、iPhoneに似ている点があって使い勝手がいいと感じました。

 

次に注目したいのが、付属の真っ赤なスマホカバー。一般的に、スマホの付属品といえば充電ケーブルくらいしかありませんよね。しかしこのR11sには、なんと初めから本体のカラーに合わせたスマホカバーがついてくるんです。

↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー↑パッと赤が目を引くおしゃれなスマホカバー

 

正直、第一印象は、「赤が強すぎじゃない?」と思いましたが、見慣れるとさほど気にならず、むしろ愛着が沸いてきました。道を歩いていて、真っ赤なスマホカバーを付けている人もあまり見かけないので、個性的でいいかもしれません。カバーの手触りはぴたっとしていて、すべらずに手にフィットします。ちなみに、赤はちょっと……という人には、ほかにもブラックとゴールドの2色があるので、ご安心を。

 

ふたつ目は、「顔認証」でのロック解除です。最近、iPhone Xの顔認証搭載が話題になりましたが、なんとこのR11sにも搭載されているんです。普段iPhone 8を使用している私は指紋認証で満足していましたが、いざ顔認証でのロック解除を体験してみると……早い! 便利! ラク! と、すっかり気に入ってしまいました。スマホをチラ見するだけで、瞬時に画面が開く。顔認証のスピードに驚きました。

↑円の中に顔を入れて登録する↑円の中に顔を入れて登録する

 

なお、自分の顔写真を使ってロックが解除されるか試してみましたが、解除はされませんでした。しかし、顔が似ている人や写真で解除できてしまう可能性もあるそうなので、その点はご留意ください。

 

カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)ブラック、レッドの3色展開で、価格は5万7980円(税抜)。ビックカメラとヨドバシカメラで発売中です。

20180220-i04 (14)

 

安価な端末が多いSIMフリースマホのなかではややお値段が張りますが、インスタ映えや自撮りというキーワードが気になる人にはとくにおすすめな1台。この価格に見合うかどうか、ぜひ一度、店頭でカメラ性能に触れてみてはいかがでしょうか。

 

アジアNo.1スマホメーカー「OPPO」が日本上陸! かわいく撮れるカメラフォン「R11s」で“自撮り女子”を狙い撃ち

アジアNo.1シェアのスマホメーカーOPPO(オッポ)は、日本市場参入を発表し、その第1弾としてSIMフリースマホ「R11s」を2月9日よりビックカメラおよびヨドバシカメラで発売します。価格は5万7980円(税抜)。

 

世界的に高いシェアを誇る同社が、満を持して日本市場に投入する「R11s」とはどのような特徴を持つ端末なのか、じっくり紹介します。

 

そもそもOPPOって?

OPPOという名前を聞くのが初めてという人も多いことでしょう。OPPOとは、2004年に中国で設立したスマホメーカーで、2009年からは30か国におよぶグローバル展開をしており、現在はアジアNo.1、世界No.4のシェアを誇ります。

「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏↑「OPPOにとって日本市場への参入は、先進的な製品で市場を作ってきた日本企業から学べる良い機会だ」と語るOPPO Japan 代表取締役 宇辰(トウ・ウシン)氏

 

現在では珍しくないカメラの“ビューティーモード機能”は、2012年にOPPOが世界で最初に取り入れたとしており、自社端末を“カメラフォン”と評するほど、カメラ性能を追求しています。

 

R11sはカメラ性能の高さが1番の魅力

日本市場参入第1弾となるAndroidスマホ「R11s」の1番の特徴は、なんといってもカメラ性能の高さにあります。背面にあるメインカメラは2000万画素と1600万画素のデュアルカメラを搭載。明るい場所などの普段使いでは1600万画素のカメラを使い、夜景や暗い店内など暗所で撮影するときは2000万画素のカメラを使うように自動で切り替わる仕様になっています。

↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開↑カラバリは、シャンパーニュ(ゴールド)、ブラック、レッドの3色展開

 

インカメラも2000万画素を搭載し、「AIビューティー」という美顔技術を採用しているのが特徴です。これは、被写体の性別や年齢、国籍や肌の色など個人の特徴を分析して、200万以上の肌データからもっとも良い補正をするというもの。

↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる↑ビューティーモードで撮影。カメラ越しでも肌がきれいに撮れているのがわかる

 

ビューティーモードで撮影すると、女性なら肌のトーンを明るく、シミを薄くしてきれいに見せながら目や鼻などははっきり見せ、男性では肌の色白処理を抑えてヒゲが消えないようにするなど、被写体に合った処理をします。それにより、不自然な補正がかからず、ナチュラルな自撮りが実現します。

 

自分で調整することなく、オートで自然な肌の質感できれいになるのは、自撮りをする機会が多い女性にとってうれしい機能ですね。写真に写った自分の姿を見るのが楽しくなって、自撮りが好きになりそうです。

 

発表会では、写真家の角田修一氏も登壇し、実際にR11sを使ってモデルを撮影した写真を公開しました。角田氏は、「ぼけ味がすごくきれいで、デュアルカメラによってシャープとぼけ味をうまく表現している」と評価。また、自身が飼っているハリネズミを撮影するときも、「小さいものを、暗い場所や逆光でもきれいに撮れる」と語りました。

↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)↑「スマホというより、もはやカメラ。一眼レフにも近いという印象」と語るカメラマンの角田修一氏(右)

 

会場でR11sを使って撮影した写真をいくつかご紹介しましょう。

↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている↑R11sのポートレートモード(左)と通常モード(右)で撮影。ポートレートモードの方は、被写体が明るくきれいに映り、背景がボケている

 

↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている↑通常モードで撮影。背景がぼけてチョコレートケーキを際立たせている

 

↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている↑ビューティーモードで撮影。肌のトーンは明るく、目ははっきりと撮れている

 

実際にR11sのカメラを使ってみると、うれしくなるほどきれいな映りで、苦手な自撮りも楽しくなりました。自撮りをすることが多い女性に人気が出そうです。詳しくは、後日レビューで紹介したいと思います。

 

6インチ有機ELディスプレイ搭載

R11sは、6.01インチ(2160×1080ドット)の有機ELディスプレイを搭載し、ホームボタンのないフルスクリーンをコンセプトにデザインされています。背面には指紋センサーを搭載し、さらに顔認証でのロック解除にも対応します。

↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい↑女性の手には少し大きいかなという印象だが、薄いので持ちやすい

 

プロセッサは、QualcommのSnapdragon 660(2.2GHz オクタコア)で、メインメモリは4GB、内蔵ストレージが64GB。バッテリー容量は3205mAhで、OPPO独自の急速充電技術「VOOC」の搭載により、たった5分の充電で2時間の通話ができます。OSはAndroid 7.1ベースの独自OS「Color 3.2」を採用しています。

↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏↑R11sのスペックについて語るOPPO Japan 取締役 河野 謙三氏

 

SIMカードはnanoSIMが2枚使える仕様で、DSDS(デュアルSIMデュアルスタンバイ)にも対応。なお、防水やFelica/NFCには対応していません。

 

まだまだ日本での知名度が低いOPPO。1番の売りとなるカメラ機能がカギとなるでしょう。ポートレートモードやビューティーモードなど、人物の撮影や自撮りをするのが好きな人にはとくにオススメなので、まずは店頭でカメラ性能をチェックしてみて下さい。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

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MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

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MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

10か月経っても他機を圧倒する高音質! オンキヨー「グランビート」の注目すべき進化機能を総ざらい

以前にGetNavi webの企画でハイレゾ対応スマホのクロスレビューに参加させてもらった際に、高音質がウリのスマホ5モデルを聴き比べしました。揃ったスマホの数を多いと捉えるか否かは意見が分かれる所かもしれませんが、試聴した5モデルのほかにも、いま日本国内で販売されているハイエンドクラスのスマホは軒並みハイレゾ対応になっています。

 

ハイレゾスマホのクロスレビューはコチラ

“高音質スマホ”で最も音がいいのはどれだ!? 人気の5機種を一挙試聴

 

半年前のクロスレビューで見事1位に選ばれたオンキヨーの“グランビート”「DP-CMX1」は、発売から10か月近く経過した現在でも、ほかのモデルを圧倒する別格の高音質を誇るモデルとして人気となっています。スマホとしてはほかに類を見ない「バランス出力」への対応や多彩なファイル形式の音楽再生対応など、その実力の詳細は過去にレポートしていますので合わせてご覧ください。

↑↑オンキヨーのグランビート「DP-CMX1」

 

グランビートの詳細レビューはコチラ

すべての音楽好きに捧げる前代未聞の高音質設計! オンキヨーのハイレゾスマホ「グランビート」がスゴい5つのポイント

 

知られていない3つの進化ポイント

さて、そのグランビートが発売されてからまもなく1年が経とうとしていますが、本機は相変わらず高音質スマホの頂点に君臨し続けているといえます。それどころか快適に音楽再生を楽しむための機能アップデートや、ほかの製品やアプリとの連携が充実して、ますます進化を遂げています。これからハイレゾ対応のスマホや音楽プレーヤーの導入を検討している方はぜひ、グランビートが進化したポイントを押さえて選択肢に加えてほしいと思います。

 

その1:ハイレゾ対応のハード&ソフト情報に一発でアクセスできる「おすすめApp」

グランビートにはe-onkyo musicのストアで発売された新譜や、音楽プレーヤーアプリのレコメンドなど役立つ情報を集められる専用アプリ「おすすめApp」がプリインストールされています。もしかするとグランビートを長く使っているのに、このアプリに気づいていなかったという方もいるのではないでしょうか。

↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる↑プリインされている「おすすめApp」のホーム画面。e-onkyo musicのアップデートなどがすばやくチェックできる

 

アプリを開くと、トップにはe-onkyo musicが扱う新譜や人気アルバム・シングルのトップ10を表示、ユーザーの好みに合わせて音楽ジャンルごとに情報をセレクトして集めることができます。気になるタイトルのアイコンをタップするとe-onkyo musicから直接購入できるカゴに飛びます。

↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能↑ランキングデータは興味のあるジャンルを絞って表示することも可能

 

少し脇道にそれてしまいますが、e-onkyo musicのストアで販売されている音楽タイトルはスマホでダイレクトに買うことができます。グランビートを活用すれば、わざわざPCにつないでファイルをドラッグ&ドロップで転送といった面倒な作業も必要ありません。グランビートの「Music」アプリにはダウンローダーの機能もあり、e-onkyo musicで購入した作品を制限回数に応じて端末に直接ダウンロードできるので試してみてください。

↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ↑e-onkyo musicで購入した音源はグランビート単体でダウンロードして楽しめる。Wi-Fi接続がおすすめ

 

話題をおすすめAppに戻しましょう。アップデートによって、オンキヨー、パイオニアブランドのオーディオ製品が購入できるオンラインストア「ONKYO DIRECT」へのリンクも追加されました。さらにe-onkyo musicとONKYO DIRECTのアップデート情報へのリンクは、おすすめAppの「ウィジェット」にしてグランビートのホーム画面に常駐させることができます。ホーム画面の空きスペースを長押しして表示される「ウィジェット」を選択してみて下さい。おすすめAppのウィジェットがふたつ並んでいるので、すぐに見つけられるでしょう。

↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利↑e-onkyo musicとONKYO DIRECTはウィジェットにしてホーム画面に貼り付けておくと便利

 

その2:アイ・オー・データ機器の「CDレコ」と連携。パソコンなしで音楽CDを取り込める

アイ・オー・データ機器の“CDレコ”シリーズは、PCレスで手軽に音楽CDをスマホやタブレットに取り込めるCDレコーダー(ドライブ)です。Android/iOSに対応する「CDレコ」アプリをスマホに入れて、Wi-FiでCDレコの本体に接続すれば、60分の音楽CDをAndroidスマホの場合は約5分で素速く取り込めます。10月末にグランビートをはじめ、オンキヨー「DP-X1」「DP-X1A」、パイオニア「XDP-300R」「XDP-100R」の各機種がGoogle PlayストアからCDレコアプリをインストールして、音楽CDが取り込めるようになりました。

↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる↑アイ・オー・データ機器の「CDレコ」で眠りかけていたCDの音源が手軽にグランビートへリッピングできる

 

今回CDレコシリーズのWi-Fi対応モデル「CDRI-W24AI2」を借りて、グランビートでCDの取り込みに挑戦してみました。CDレコのドライブには電源を供給するためのACアダプターが必要ですが、スマホとの接続はWi-Fi経由になるのでケーブルは不要。CDレコアプリのガイダンスに従って、CDレコの本体を宅内のWi-Fiルーターにつなぎます。あとはドライブに取り込みたいCDディスクをセットして、アプリのメニューから「CDを取り込む」を選択。アルバム情報はグレースノートの音楽データベースから自動参照されます。

 

CDレコアプリにはプレーヤー機能も内蔵されているので、取り込んだ楽曲を選択してすぐにリスニングが楽しめます。グランビートの端末に保存されている音楽ファイルもアルバム/楽曲リストに表示され、CDレコアプリで聴いたり、プレイリストの作成も可能です。

 

CDレコで取り込んだ音楽ファイルは、もちろんグランビートにプリインされているMusicアプリからも再生できます。Musicアプリならグランビートのハイレゾアップサンプリングやデジタルフィルターなどの機能も効かせることができます。しばらく聴いていなかったCDをグランビートに取り込んで再生してみると新しい発見も得られるはずです。

↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる↑リッピングしたCD音源はグランビートのアップサンプリングやフィルター機能を活用しながら、さらにいい音で楽しめる

 

その3:音声読み上げアプリ「Notification App」が便利

オンキヨーがAndroidスマホ向けに開発した「Notification App」が11月6日から配信を開始しました。こちらのアプリをオンキヨーグループと一緒に開発したネインは、LINEやメールなどスマホに届いた通知を音声で読み上げてくれる「APlay」アプリと、対応するワイヤレスイヤホンを展開する日本の“ヒアラブル”技術を得意とするベンチャーです。

↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」↑オンキヨーグループとネインが共同開発したスマホ向け通知アプリ「Notification App」

 

Notification Appはグランビートとパイオニアのブランドから発売されているイヤホン「E7wireless」、ヘッドホン「SE-MS7BT」など本稿執筆時点では全部で6つのモデルに対応しています。グランビートにアプリをインストールして、設定画面からメール、SNS、ニュース、カレンダーなど届いた通知を読み上げてほしいアプリを選びます。現在の時刻を一定間隔で知らせてくれる時報機能もあります。

↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている↑パイオニアのワイヤレスヘッドホン「SE-MS7BT」など、「Notification App」が活用できるヘッドホン・イヤホンが決まっている

 

例えば満員電車の中で手が離せないときにも通知を見逃すことがなくなるし、歩きスマホの防止にもなるでしょう。スマホとしてのグランビートの可能性をさらに広げてくれるよきコラボレーションです。オーディオプレーヤーとして、グランビートで再生している音楽に集中したい場合はNotification Appの通知や時報機能をミュートすることもできるので安心ですね。

 

グランビートはオーディオプレーヤーとしての基幹システムを安定させるため、Android OSのアップデートにはあえて対応していません。そのぶんMusicやおすすめAppなどプリインされているアプリが進化して、連携できるサービスや機器も増えていくことで常にフレッシュな環境で音楽リスニングを満喫できる最強のハイレゾ対応スマホです。

 

高音質が楽しめるだけでなく、アップデートにより機能面での進化を続けるグランビート。この年末年始にスマホの買い替えや機種変更を検討されている方は、ぜひ選択肢のひとつとして考えてみてはいかがでしょうか。

 

 

プロがジャッジ! この冬買いたいAndroid/Windowsタブレット8選【2017】

タブレット端末は、プライベートで手軽に使えるAndroidタブレットと、ビジネスでも活躍するキーボード付きのWindowsタブレット(2in1タイプ)が人気。そこで今回は、各タブレットの人気機種4モデルを、デジタル製品に詳しいライターのナックル末吉さんのコメント付きで紹介します。この冬、新しい端末を購入しようと考えている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

20171128-i02 (2)↑ナックル末吉さんが実際に使ってチェック

 

【Androidタブレット】

1.スタンド付きで動画視聴に最適

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Lenovo「YOGA Tab 3 10」
実売価格2万3650円

可動式のスタンドを備え、利用シーンに応じてホールド、チルト、スタンド、ハングの4つのモードで使用可能。導電性の有無やパネルへの接触面積からタッチを認識し、一般的な鉛筆やペンをそのままスタイラスとして利用できる「AnyPenテクノロジー」を採用しています。

●CPU:Qualcomm APQ8009 クアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約18時間●サイズ/質量:253×185×3.5-9.5mm/約655g

 

「スタンドを搭載したLenovo『YOGA Tab 3 10』は、動画視聴向き。外に持ち歩くにはやや重く、スタンドの分だけ厚みもあるので、自宅専用機が欲しい人にオススメです」(ナックルさん)

 

2.ガラス採用の薄型ボディがスタイリッシュ

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NEC「LAVIE Tab TE510/HAW」
実売価格3万6800円

本体背面に耐久性・傷耐性にすぐれた「Gorilla Glass 4」を採用し、厚さ約7.2mmの薄型ボディを実現。すばやくログインできる指紋認証の採用でセキュリティを強化しています。タブレットの起動から基本的な操作方法までがわかるセットアップシートや、Googleアカウントの登録方法、インターネットやメールのはじめ方などを解説したガイド「かんたん!LAVIE Tab for Android」など、初心者でも簡単に使い始められます。

●CPU:Qualcomm APQ8053 オクタコア(2Hz)●メモリ:3GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約8.8時間●サイズ/質量:246.8×172.5×7.2mm/約485g

 

「NEC『LAVIE Tab TE510/HAW』は、隙のないスペックと使いやすさなので、これを買っておけば不満なし、という意味ではタブレット初心者や初めての1台にオススメ。国内メーカーらしくサポートが充実しているので、お子さんや高齢者へのプレゼントにも最適です」(ナックルさん)

 

3.お手ごろ価格の10型タブレット

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ASUS「ZenPad 10(Z301M)」
実売価格2万1400円

独自の映像テクノロジー「ASUS VisualMaster」により、鮮明な映像を再生。ディスプレイには指紋がつきにくい「アンチフィンガープリント加工」を施しているので、いつでもきれいに使えます。本体カラーはダークブルー、クラシックホワイト、アッシュグレーの3色(画像はアッシュグレー)。

●CPU:MediaTek MT8163Bクアッドコア(1.3GHz)●メモリ:2GB、ストレージ:16GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型ISP(1280×800ドット)●バッテリー:連続使用約10時間●サイズ/質量:251.7×172.1×8.9mm/約470g

 

「ASUS『ZenPad 10(Z301M)』は価格は安いのですが、スペックは1世代前のものという印象。自分の用途に合ったスペックかどうか見極められる人なら、コスパが高いといえます。また、2台目、3台目としてもオススメです」(ナックルさん)

 

4.持ち歩きたくなる8型タブレット

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Huawei「MediaPad M3 Lite」
実売価格2万7670円(Wi-Fiモデル)

フルHD解像度の8型ディスプレイを搭載。Android 7.0をベースにした独自のUI「Emotion UI」を搭載しており、誰でも使いやすい操作性を実現しています。Wi-Fiモデルのほか、ナノSIMカードを挿して単独でネット通信が行えるLTEモデル(2万8962円)もラインナップ。

●CPU:Qualcomm MSM8940 オクタコア(1.4GHz)●メモリ:3GB、ストレージ:32GB●ディスプレイ:タッチ対応8型ISP(1920×1200ドット)●バッテリー:連続使用約時間-(4800mAh)●サイズ/質量:213.3×123.3×7.5mm/約310g

 

「HuaweiHuawei『MediaPad M3 Lite』は、持ち歩いて使うことを考えている人向け。今回はWi-Fiモデルを使いましたが、格安SIMを挿して便利に使えるLTEモデルもオススメです」(ナックルさん)

 

【Windowsタブレット(2in1)】

5.アルミボディ採用のエントリーモデル

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ASUS「TransBook T101HA」
実売価格3万2460円

アルミボディを採用したクラムシェル型ノートPCのようなスタイルが特徴。180度回転するヒンジにより、様々なスタイルで使うことができます。充電端子はマイクロUSBなので、モバイルバッテリーから給電することも可能。

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●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 2GB、ストレージ:eMMC 64GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1280×800ドット)●インターフェイス:USB 2.0×1、マイクロUSB×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン●バッテリー:約13.6時間●サイズ/質量:261×175×20mm(キーボード装着時)/約580g(本体のみ)、約1080g(キーボード含む)

 

「ASUS『TransBook T101HA』は、ほかに比べてスペック的にはやや見劣りしますが、マイクロUSB給電ができる点は魅力。ACアダプターは以外と重くて荷物になりますからね。キーボードは標準的な仕様ですが、ややたわむのでハードパンチャーは注意」(ナックルさん)

 

6.ビジネスでもプライベートでも活躍する2in1

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Lenovo「ideapad Miix 320」
実売価格3万8670円

堅牢なキーボードを備えたクラムシェル型スタイルの2in1タブレット。広い視野角のIPSディスプレイや、迫力のサウンドを再現する「Dolby Advanced Audio」を搭載し、ビジネスでもプライベートでも活躍します。本体にUSB Type-Cを装備するほか、キーボード部にフルサイズのUSB端子を2ポート備え、拡張性も優れています。

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●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 4GB、ストレージ:eMMC 64GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1920×1200ドット)●インターフェイス:(本体)USB Type-C×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン、(キーボード)USB 2.0×2●バッテリー:約11.3時間●サイズ/質量:249×184×17.6mm(キーボード装着時)/約550g(本体のみ)、約1020g(キーボード含む)

 

「Lenovo『ideapad Miix 320』は低価格ながらフルHDディスプレイを搭載しており、USB Type-Cも備えているところがポイントです。キーの形状は正方形に近く打ちやすいですが、配列は上部にファンクションキーがない5列タイプなので、ショートカットを多用する人は慣れが必要でしょう」(ナックルさん)

 

7.持ち運びやすいキーボード一体型カバーを採用

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富士通「arrows Tab QH35/B1」
実売価格4万6380円

キーボード一体型の専用カバーが付属する2in1タブレット。カバーを折りたたんでスタンドにすることも可能。日本語入力の使いやすさに定評のあるATOKや、簡単な文章の作成・編集が可能なOffice Mobileもプリインストールしています。

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●OS:Windows10 Home(32bit)●CPU:Atom x5-Z8350(1.44GHz)●メモリ: 2GB、ストレージ:eMMC 128GB●ディスプレイ:タッチ対応10.1型IPS(1280×800ドット)●インターフェイス:USB Type-C×1、USB 2.0×1、マイクロSDカードスロット、マイクロHDMI出力、ヘッドホン×1●バッテリー:約7.5時間●サイズ/質量:270×190×20mm(キーボード装着時)/約620g(本体のみ)、約999g(キーボード含む)

 

「富士通『arrows Tab QH35/B1』は国内メーカーらしく、Office MobileやATOKといったソフト面が充実しているので、これらが必要な人にとってはコスパが高いといえるでしょう。スタンドは場所をとる上、画面角度の調整もできないので、デスクの上以外では広げにくいので注意。キーボードはピッチが少し狭いですが使いやすさは及第点です」(ナックルさん)

 

8.スタイリッシュな大画面型モデル

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Huawei「MateBook E」(Core i5モデル/オフィスなし)
実売価格12万1672円

2K解像度の12型ディスプレイを備えたスタイリッシュモデル。付属のキーボード一体型カバーは高級感のあるレザー調で、背面のヒンジによりディスプレイ角度の調整も可能。静電容量式のペンに対応しており、オプションのMatePenを使えば繊細なイラストなども描くことができます。パワフルなCore i5搭載モデルのほか、モバイル向けのCore m3搭載モデルも用意し、用途に応じて選択可能。

20171128-i02 (20)

●OS:Windows10 Home(64bit)●CPU:Kaby Lake Core i5(m3モデルもあり)●メモリ: 8GB(m3は4GB)、ストレージ:SSD 256GB(m3は128GB)●ディスプレイ:タッチ対応12型IPS(2160×1440ドット)●インターフェイス:USB Type-C×1、ヘッドホン●バッテリー:約9時間●サイズ/質量:278.8×194.1×6.9mm(本体のみ)/約640g(本体のみ)、約1100g(キーボード含む)

 

「Huaweiの『MateBook E』は、Core i5を積んでいたり、大容量SSDを搭載していたりと、ノートPCと同じように使える高い性能を持っています。ディスプレイも明るく精細で、タブレットとして使っても優秀なモデル。価格は高めですが、複雑な表計算や写真・動画の編集などパワーが必要な作業を行うなら検討する価値があります」(ナックルさん)

 

ぜひ、プロのコメントを参考に、自分の目的や用途にあったモデルを探してみて下さい。