Apple Watchが過熱して爆発? アップルは原因究明中とのこと

Apple Watch Series 7が過熱して煙を出し、最終的に爆発したことを記録した動画が公開されています。この件はアップルに報告されており、同社は回収してラボで原因を調査しているようです。

↑動画「Apple Watch Series 7 blows up」(Chance Miller)より

 

このApple Watchユーザーはその日、いつもよりずっと熱くなっていることに気づいたそうです。そこで調べてみると、Apple Watchの背面にひびが入り、画面には過熱しているためシャットダウンする必要があると表示されていたとのこと。当時、このユーザーは華氏70度(摂氏で約21度)強の室内にいたそうで、炎天下や酷暑の中にいたわけではありません。

 

すぐにアップルのサポートに電話をかけて状況を説明したところ、部署の上部へと報告され、最終的にマネージャーが担当することになったそうです。もっとも電話した後に解決策やアドバイスは提供されず、アップルから返事が来るまでApple Watchに触れないようにと指示が出されただけでした。

 

が、翌朝になると事態はさらにエスカレートしました。このユーザーが目を覚ますと、Apple Watchは熱さを増しており、ディスプレイが粉々になっていたのです。アップルに送る写真を撮ろうと手に取ると、Apple Watchからはパチパチと音がし始め、窓から投げ捨てようとした瞬間に「爆発」したと語られています。さらにソファに焦げ跡を残したとのことです。

 

また、このユーザーは鉛中毒の恐れがあると思い、緊急治療室に駆け込むことになりました。もっとも、Apple Watchには中毒を引き起こすほどの鉛が含まれていないため、ただ「心配しすぎた」だけです。

 

その後アップルに再び連絡を取ると、このケースが「最優先事項」だと言われたそうです。そして、ようやくApple Watchはアップルに引き渡されたとのことです。

 

リチウムイオン電池はその構造上、どうしても発熱や炎上することが完全には避けがたくはあります。今回のようなApple Watchの過熱による事故は国内でも数年前に起きており、アップルにはいっそうの安全対策を期待したいところです。

 

Source:Apple Watch Series 7 blows up(YouTube)
via:9to5Mac

Apple Watch Series 8/Ultraのマイク機能に問題があるみたい……、解決策は?

米アップルの新型スマートウォッチ「Apple Watch Series 8」「Apple Watch Ultra」でマイク機能に問題が発生しており、現在アップルが調査を進めていることを、海外テックサイトのMacRumorsが報じています。

↑Apple Watch Series 8

 

Apple Watch Series 8とUltraは、「しばらくするとマイクが反応しなくなり、アプリがエラーを表示したり、完全に動作しなくなったりする」といった問題が、アップルのサポートコミュニティやMacRumorsのフォーラムに先週よせられていました。

 

今回MacRumorsが入手したメモによると、アップルはこのマイク機能の問題を認識しており、「Siriの声が聞こえない」「ボイスメモを録音できない」「電話をかける機能に問題が発生する」などの可能性を指摘。「Noise」アプリでも、「測定が中断されました」というメッセージが表示されることがあるとしているのです。

 

アップルによれば、Apple Watchを再起動することで、これらの問題が一時的に解決する場合があるとしています。さらに、「watchOS」を最新バージョンに保つことも推奨しており、この問題はソフトウェアアップデートによって近日中に解決されるのかもしれません。

 

Source: Apple Support Community via MacRumors

 

 

ガチレジャーをしない人にも良い、Apple Watch Ultraの4つの魅力

アップルのスマートウォッチにタフネスモデルの「Apple Watch Ultra」が誕生しました。49mmチタニウムケースを採用する、Apple Watch史上最大サイズの存在感を放つ“Ultraの魅力”に迫ります。

 

魅力その1 手首に優しくフィットする、心地よい装着感

アップルが2022年秋に発売したApple WatchはこのUltraと、初代モデルから進化を続ける「Apple Watch Series 8」、そして廉価モデルの「第2世代のApple Watch SE」です。

↑「これまでで最も屈強で有能なApple Watch」とうたうApple Watch Ultra。49mmの大きなケースを採用しています。通信方式はGPS+セルラーモデルの1種類。価格は12万4800円(税込)からと、Apple Watch Hermèsに続く高級機です

 

ケースの素材は軽くて強度が高く、マリンスポーツでも使うことを想定して耐腐食性に優れる航空宇宙グレードのチタニウムを採用しています。

 

49mmのケースは45mmアルミニウムケースのApple Watch Series 8と並べて大きく見えます。ただ、手首に装着すると意外と軽いことに驚きます。さらに、ケースはエッジを持たない柔らかなラウンド形状なので、手首に優しくフィット。筆者は眠りながら睡眠計測をするため、一晩中Ultraを着けていたのですが、寝ても苦になりませんでした。

 

サイズだけを見て敬遠してしまうのはもったいないので、一度装着してみて感触を確かめるといいでしょう。

↑背面にはエッジを抑えた、柔らかな曲面仕上げを採用。心地よい装着感を実現しています

 

魅力その2 新発売のバンドとこれまでのバンドに対応、いろんなコーデを楽しめる

Apple Watch Ultraの発売に合わせて3種類の新しいバンドも発売されています。ポリエステル素材のアルパインループとナイロン素材のトレイルループ、高性能エラストマー製のオーシャンバンドです。今回筆者はアルパインループとオーシャンバンドを試しました。

↑Apple Watchに装着している方がオーシャンバンド。左のオレンジ色のバンドがアルパインループ

 

オーシャンバンドはレクリエーションダイビングのようなウォータースポーツを楽しむ際に備えて、チタニウムのバックルによるアジャスタブルループを使って手首にしっかりと固定します。慣れるまで着脱に少し手間がかかることと、バンド自体に少し厚みがあるので手首が少しふくよかに見えるところは好みが分かれそうです。

 

一方で、アルパインループは着脱がしやすく、スマートな印象に見えるため、ふだん使いに向いていると思います。

 

Apple Watch Ultraのケースサイズは49mmですが、バンドは45mm/44mmのApple Watchと互換性があります。これまでに登場したソロループやNikeスポーツバンドなどにも交換できるので、いろんな着こなしを楽しむのもよいでしょう。

↑Nikeスポーツバンドを装着。カジュアルなスポーツウェアとのコーディネートも楽しめそうです

 

魅力その3 操作性が向上。新設のアクションボタンは生活でも役立つ

Apple Watch Ultraは従来のApple Watchからデザインが大きく変わりました。Retinaディスプレイを保護する前面ガラスは形状をフラットにした、高強度のサファイアクリスタルを採用。ガラスに傷が付かないよう、ケースのエッジをわずかに高くしています。

 

また、アウトドア時などに装着するグローブ(手袋)を着けたままでも操作がしやすいよう、Digital Crownやサイドボタンはサイズを大型化。ケースの右側面に配置しました。ボタンの周りをケースと一体成形のフレームが囲んでガードしています。

↑チタニウムケースがDigital Crownとサイドボタンを保護します

 

さらに、左側には「アクションボタン」というユーザーインターフェイスを新設しています。クリックすると、例えばユーザーが設定した任意のワークアウトを、3カウントダウンを飛ばしてすぐに起動できます。

↑新設されたオレンジ色のアクションボタン

 

↑アクションボタンの操作には7種類の機能のうち1件を割り当てることができます

 

ボタンをクリックしたときのアクションはワークアウトを含む全7種類から選べます。少々特殊なところだと「ショートカット」で、Apple Watch UltraとペアリングしたiPhoneで作成したショートカットを1件、ボタン押し操作に割り当てられます。

 

筆者は自宅の空気清浄機を、アクションボタンのクリックによりオフにするショートカットを設定。このように、生活のなかで便利に使うことも可能です。

 

魅力その4 日本語キーボードが便利。セルラー通信機能を活用したい

画面が広くフラットなApple Watch Ultraのディスプレイ。Apple Watch Series 8に比べて画面の最大輝度も2倍明るく、晴れた日の屋外でも視認性の高いところが特徴です。

↑最大2000nitsの明るさを実現したApple Watch Ultraの画面は、屋外でも高い視認性を発揮します

 

この視認性の高さと画面の広さは、テキストメッセージのやり取りにおいても魅力を感じられます。セルラー通信を利用すれば、iPhoneの近くから少し離れている間にメッセージやメールが届いても、ウォッチだけで少し込み入った内容のメッセージが返せます。

 

最新のwatchOS 9から、Apple Watchでもメールやメッセージのテキストがソフトウェアの「日本語キーボード」を使って入力できるようになったのもうれしいポイント。Apple Watch Ultraのほか、Apple Watch Series 8とSeries 7が日本語キーボードに対応します。

↑Apple Watch Ultraの広い画面が日本語キーボードによるタイピング入力に最適です

 

日本語キーボードが使えるアプリはwatchOS純正のメッセージとメールのほか、LINEも対応していました。Facebookのメッセンジャーでは使えません。SlackはそもそもwatchOSに非対応。

 

日本語キーボードへのアプリの対応状況にはバラツキがありますが、Apple Watchによるメッセージのやりとりが断然便利になるので、各デベロッパの対応にもぜひ期待したいところです。

 

どこでも活躍してくれる幅の広さが魅力

Apple Watch Ultraは水深100メートルの耐水性能、IP6X等級の防塵性能と米軍MIL規格STD 810Hに準拠する強靱さを併せ持っています。ふだんはダイバーズウォッチのようなタフネス仕様の腕時計を愛用するファンも、Apple Watch Ultraの強靱さには確かな信頼を寄せられるでしょう。

 

レクリエーションダイビングを心地よく安全に楽しむための機能も搭載。ウォッチを装着して水中に入ると自動で「水深」アプリが立ち上がり「防水ロック」を有効にします。

↑プリインストールされている「水深」アプリ。ロックがかかっている間は画面のタッチ操作が無効になり、水中での誤入力が防げます。ダイバーはディスプレイに表示される正確な情報を見ることに集中できるというわけです

 

こうしたタフネスさや機能から、過酷な環境や本格的なレジャーで使う人のためのモデルと思いそうですが、そんなことはなく、これまで見てきた魅力はふだん使いでも十分に実力を発揮してくれます。

 

ほかにも、精度の高いGPSを使って、ユーザーが歩いた経路を「コンパス」アプリからバックトレースできる機能も便利です。例えば旅行先でちょっと森林浴にと自然の中に入って道に迷ってしまうというような、ありそうな機会で活躍してくれるでしょう。

↑watchOS 9の新しくなったコンパスアプリが使いやすいところもUltraの魅力です

 

Apple Watch Ultraは従来のApple Watchのスマートなデザイン、操作性を受け継ぎながらもタフネスに仕上がったウォッチです。それでいて、レザーやメタル系のバンドを装着すれば、男性のビジネスジャケットに合わせたり、女性のシックな装いのアクセントにしたりと、コーディネートが楽しめます。

 

また、これまで見てきた以外にも、散歩にジョギング、子どもたちと公園で遊ぶ、ガーデニングをするなど、気楽に過ごすアウトドアレジャーの時間でも、Apple Watch Ultraの魅力は発揮されると思います。

 

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Apple Watch Ultra分解動画でわかったことは「製造品質がすごい」でした

修理専門業者のiFixitは、米アップルの新型タフネススマートウォッチ「Apple Watch Ultra」の分解動画を公開しました。

↑iFixitより

 

Apple Watch Ultraはシリーズ最大となる49mmのケースサイズを採用。加えて、頑丈なチタニウムケースや「MIL-STD 810H」準拠、100メートルの耐水性能、IP6X等級の防塵性能、高精度2周波GPS、36時間使えるバッテリーなどが特徴です。

 

iFixitによると、Apple Watch Ultraのバックパネルは4個のPentalobe(星型)ネジでとめられており、内部への素早いアクセスが可能です。しかし、バックケースを取り外すと耐水性を保つガスケットがすぐに破損したり、バッテリーやTaptic Engineなどの部品へのアクセスにはディスプレイを取り外す必要があったりするなど、その修理は依然として困難であると伝えています。

 

本体内部には、542mAhのバッテリーを搭載。これは、「Apple Watch Series 8」よりもかなり大容量です。またスピーカーもかなり大きく、電話の音量が大きくなっていると報告されています。

 

最終的に、iFixitはApple Watch Ultraの製造品質について「非常に感銘をうけた」と結論づけています。まったく新しいモデルとして登場した同スマートウォッチは、そのサイズと価格に見合ったハイエンドモデルに仕上がっているようです。

 

Source: iFixit/YouTube via MacRumors

Apple Watch Ultra、水深40m以上潜ったらどうなる? YouTuberが潜水シミュレーターを使ってテスト

Apple Watch Ultraの「水深」アプリは40mまでの水深が測定できますが、陸上で生活している大半の人には試すチャンスがありません。それをダイビング機器用に設計された潜水シミュレータを使って、現実の水深に似せた環境でテストした動画が公開されています。

↑Image:Apple

 

これをおこなったのは、技術評論家でYouTuberのDC Rainmaker氏です。今回の動画ではコンピューター制御の潜水シミュレーターにより、仮想ダイバーが深く潜るにつれて高まる水圧にアプリが速やかに対応し、背景にある水のアニメーションが動き、水深の数値も正確に変化していく様子が確認できます。

↑DC Rainmaker氏の動画より

 

「水深」アプリは最大深度40m(130フィート)までの水中活動を想定していますが、Apple Watch Ultraは100m(328フィート)の耐水性能を備えています。つまりApple Watch Ultra本体は、アプリが測定できるよりも高い水圧に耐えられるわけです。

 

では、40mよりも深く潜った場合はどうなるのか。DC氏がテストしたところ、画面は警告するように黄色に変わり、「Beyond 130 FT(130フィート以上)」と表示され、浅い水深に戻るまで水色に戻らなくなります。

↑DC Rainmaker氏の動画より

 

またダイビングが終わった後は、潜った時間や水温、最大水深の記録も表示されます。このデータは、後でiPhoneのヘルスアプリで確認できるようです。

↑DC Rainmaker氏の動画より

 

もっとも、Apple Watch Ultraをより本格的なダイブコンピュータとして使いたいなら、アップルがHuish Outdoorsと共同開発したOceanic+アプリを待つ方がよさそうです。同アプリはBuhlmann減圧アルゴリズムを実行し、ダイブプラン、わかりやすいダイビング指標、視覚と触覚のアラーム、減圧不要限界、浮上速度、および安全停止ガイドなどの機能を備えていると謳われています。

 

このOceanic+アプリは「まもなく登場」とのことで、公式アナウンスを待ちたいところです。

 

 

Source:DC Rainmaker(YouTube) 
via:MacRumors

 

※Buhlmannのuは、ウムラウト付きが正式な表記です

隠れた本命はお手頃な「大画面iPhoneシアター」になるiPhone 14 Plusか、アップル新製品を実機で振り返る

アップルが現地時間9月7日に、米国クパティーノの本社で開催したスペシャルイベントに参加してきました。間もなく発売を迎える新しいiPhone 14シリーズ、Apple Watchの3モデル、そして第2世代のAirPods Proについて、現地で実機に触れながら確かめたインプレッションを報告します。

↑iPhone 14シリーズ、Apple Watchの3製品と第2世代のAirPods Proが発表されました

 

今年2度目のリアル開催。タッチ&トライコーナーも盛況

アップルは2020年の新型コロナウィルス感染症の拡大以来、スペシャルイベントをオンラインで開催してきました。リアルでのイベント再開は、2022年6月の世界開発者会議「WWDC」から。世界各国のジャーナリストやパートナーなど、人数を厳選して招いていました。

↑アップル本社のSteve Jobs Theaterで開催されたスペシャルイベントに、世界各国から大勢のジャーナリストやアップルのパートナー企業が招かれました

 

先日のスペシャルイベントも、アップルは会場各所で衛生対策を厳しく講じ、参加者にも協力を仰ぎながら万全の体制で実施しました。

 

ビデオ配信によるスペシャルイベントのキーノート後、会場のSteve Jobs TheaterにはiPhoneやApple Watch、AirPods Proのタッチ&トライコーナーが設けられ、大いに賑わいました。耳に装着して試さなければならないAirPods Proは、参加者が試聴を終えたらイヤホンをまるごと1台ずつ交換する徹底的な衛生対策が採られていました。

↑3カテゴリの新製品が展示されたタッチ&トライコーナーも盛況

 

動くiPhone 14 Proのノッチが楽しい! 本命は大画面のiPhone 14 Plusか?

2022年秋のiPhone新製品はナンバリングが「14シリーズ」になります。13シリーズまで好評だった5.4インチの「mini」がなくなり、代わりに6.7インチの大画面を搭載する「iPhone 14 Plus」を加えた4機種が揃います。

↑賑わうiPhone 14シリーズの展示

 

イベントの前には、昨今の円安による影響も受けて、Proシリーズのスタート価格が20万円に迫るのではないかとのウワサもありました。ですが、発表された価格を見ると確かに値上がりしてはいるものの、Proシリーズの2機種(「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)はどちらもスタート価格が14〜16万円台に落ち着きました。16日の発売に向けた予約の申し込みも、Apple Storeの納期を確認すると好調のようです。

↑トリプルレンズカメラを搭載するiPhone 14 Proシリーズ

 

iPhone 14 Proシリーズには最新のA16 Bionicチップと、高精細な48メガピクセルのセンサーを載せたメインカメラを含む、トリプルレンズのカメラが採用されています。

 

カメラは4つのピクセルを1つのピクセルとして機能させ、大きなセンサー面積を確保。他社の高機能カメラを搭載するスマホと同様、12MPの写真サイズを維持したまま、明るく高精細な写真を記録するピクセルビニングの技術を載せてきました。

 

加えて、アップル独自のソフトウェア処理により、暗い場所でも明るく精細感の高い写真が撮れる「Photonic Engine」や、ジンバルを使わずiPhoneを手に持った状態でブレのないスムーズな動画が撮れる「アクションモード」も搭載。これらの完成度がどこまで高いのか楽しみです。

↑左側が6.1インチのiPhone 14 Pro、右側は6.7インチのiPhone 14 Pro Max

 

大きな変化でいうと、フロントカメラやFace IDに使われる各種センサーを載せたディスプレイ上部の切り欠き(ノッチ)のデザインも挙げられます。iPhone 14 Proシリーズの切り欠きあたりに配置した「Dynamic Island」は、iPhoneやアプリの動作ステータスを文字とアイコンで表示したり、タップ操作によりアプリに飛べたりと、新しいユーザーインターフェースとしても機能します。アップルの純正アプリ以外に、サードパーティのデベロッパによるいくつかのアプリも既にDynamic Islandに対応済みです。

↑フロントカメラのエリアには形が変わり、なおかつタッチ操作に対応するスクリーンエリアを設け「Dynamic Island」と名付けました。写真の画面にはミュージックアプリで再生中の楽曲のジャケ写と、右側にタイマーアプリのアイコンが表示されています

 

今までのiPhoneにない楽しみ方を提供してくれそうなDynamic Islandは、 ほかのオールスクリーンデザインのiPhoneに対する、14 Proシリーズの“ルックスの違い”を際立たせる効果も担っています。いつも最先端のiPhoneを楽しみたい人には、今年はiPhone 14 Proシリーズが断然おすすめだと思います。

↑左が6.1インチのiPhone 14。右が6.7インチのiPhone 14 Plus。価格は11万円台から

 

かたや、iPhone 14 Plusは今年のラインナップの隠れた大本命かもしれません。同じく6.7インチのiPhone 14 Pro Maxよりも本体が37gも軽いほか、内蔵バッテリーはiPhone 14よりも6時間長くビデオ再生が可能で、最大26時間楽しめるスタミナを実現しています。普段から移動しながらゲームや動画を楽しむ機会が多い人には、軽快な大画面モデルのPlusがフィットするかもしれません。

 

ゲームの観点から見ると、本体の厚さも大事なポイント。筆者も最近はiPhoneでモバイルゲームをよく遊ぶのですが、一瞬の指さばきが勝負の結果を左右するアクション系、レーシング系のゲームで勝ちを拾えるかどうかは、手にフィットしやすいか、が重要といえます。その点でiPhone 14 PlusとiPhone 14 Pro Maxの厚さを見ると0.05mm差です。しかし、実際にはカメラユニットの高さ分だけiPhone 14 Pro Maxの方が少し大きいため、iPhone 14 Plusの方が手に持つとスリムに感じられます。

 

また、もう一方の動画の観点で見ていくと、iPhone 14 ProシリーズとiPhone 14シリーズはどちらもHDR対応の映像コンテンツの表示に対応しています。ただ、ピーク輝度の表示性能には差があり、iPhone 14 Proシリーズの方がHDRで400nits、標準レンジの映像コンテンツで200nits明るいです。とはいったものの、発表会の明るい室内ではiPhone 14 Plusも遜色なく明るくキレイな映像が楽しめました。

 

ここに、AirPodsシリーズを組み合わせれば没入感豊かな立体サウンドを組み合わせた「大画面iPhoneシアター」が、Proシリーズより手頃な価格で実現するわけです。こう見ていくと、iPhone 14 Plusがかなり魅力なモデルに見えるのではないでしょうか。

↑iPhone 14シリーズは広角・超広角のダブルレンズカメラを搭載しています

 

タフなアウトドアモデル「Apple Watch Ultra」にひと目ぼれ

Apple Watchには新しくタフなアウトドア仕様のモデル「Ultra」が追加されました。価格も12万円台とハイエンドですが、従来のApple Watchと一線を画するデザインの斬新さに惹かれます。

↑Apple Watchのラインナップに初登場したタフネスモデルのApple Watch Ultra

 

ケースのサイズは49ミリと、従来の45ミリのApple Watchよりも大きくなっています。また、アウトドアで使うことを想定して、Digital Crownやサイドボタンがグローブ(手袋)を着けた状態でも押しやすいように大型化。操作系のまわりをケースで保護するデザインとしています。ケースの素材であるチタニウムは比較的軽い金属なので、日常生活でカジュアルに身に着けるスマートウォッチとしてUltraを選んでも良さそうに思いました。

 

機能面でも際立っており、Apple Watch Ultraには周波数が異なるL1波・L5波をカバーする2基のGPSを内蔵しています。都会のビル群を徒歩や走りながら移動する場合でも、より正確に自分の位置を把握できる機能を持たせました。

↑左側サイドにはアクションボタンを配置

 

↑ワークアウトの一発呼び出しなどが可能です

 

筆者はマリンスポーツはやらないのですが、Apple Watch Ultraにはダイバーをサポートする機能があります。Huish Outdoors社が開発する「Oceanic+」アプリをインストールすると、Apple Watch Ultraが水深40mまでのレクリエーショナルスキューバダイビングをサポートするダイブコンピューターになるのです。

 

なお、Apple Watch Ultraは水中に入ると自動で「水深」アプリを立ち上げて「防水ロック」を有効化します。さらに、Oceanic+アプリを開いたときにも自動で防水ロックがかかる仕様。防水ロックを有効にしている間は画面をタッチしても反応しなくなるので、水中での誤操作が防げます。ケースのスピーカー孔に浸入した水は、防水ロックを解除すると排出されます。

 

また、新しいUltraの登場とともにトレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンドの3種類のバンドが発売されます。ちなみに、Ultraのケースサイズは49ミリですが、バンドを装着するスリットのサイズを45ミリ/44ミリのApple Watchと合わせています。過去に発売されたApple Watchバンドとの互換性も保っているので、買いそろえてきたバンドが無駄になりません。

↑エレガントなデザインを踏襲する「Apple Watch Series 8」。5万円台からで販売されます

 

ほかにも従来のナンバリングシリーズであるApple Watch Series 8には女性の健康を見守る機能や、車による衝突事故を自動で検出して緊急SOS通知を送り出す機能が充実します。ヘルスケア、フィットネスの用途だけでなく、装着するユーザーの命を守るデバイスとして、Apple Watchへの期待もさらに高りそうです。

↑エントリーモデルの第2世代「Apple Watch SE」

 

エントリーモデルのApple Watch SEは第2世代を迎えました。ヘルスケアやワークアウトについて基本的なデータ記録ができる機能を揃えながら、GPSモデルは3万7800円(税込)から購入できるコスパも魅力的。今後のApple Watchの成長を最も強く牽引する立役者になるでしょう。

 

Apple H2チップの性能を活かした「AirPods Pro」

最後にワイヤレスイヤホンのAirPods Proを紹介します。こちらは2019年10月に発売された、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するAirPods Proシリーズの第2弾です。

↑アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する第2世代のAirPods Pro

 

アップルの独自開発によるApple H2チップを載せて、ノイズキャンセリングの消音効果を従来の2倍に強化しています。外部音取り込みについては、ユーザーが環境音をクリアに聞けるように取り込みながら、同時にサイレンや工事現場の騒音など、大きなノイズを減衰させるという「適応型環境音除去」の機能が働きます。会場でその実力を試せなかったので、実機の感触をまた報告したいと思います。

 

ほかにも新しいAirPods ProはiPhoneの「探す」アプリから、イヤホン本体だけでなく充電ケースも探せるようになります。充電ケースに小型のスピーカーが内蔵され、バッグの奥底やソファの隙間に入り込んで、見つからなくなったAirPods Pro一式を、ビープ音をたどりながら見つけられるようになりました。

↑ケースの下側にスピーカーを搭載。「探す」アプリから検索するとビープ音が鳴ります

 

また充電ケースにストラップホールが付きます。外出時にはケースを首もとから提げたり、バッグに結びつけたりしておくとそもそも紛失する確率を減らせるかもしれません。

↑ケースにはストラップホールが付きました

 

第2世代のAirPods Proは価格が3万9800円(税込)と、他社の左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンよりもかなりハイエンドです。とはいえ、空間オーディオによる立体音楽体験と、ダイナミックヘッドトラッキングによるリアルな音の移動感を楽しめるなど、アップルならではの機能も備わっています。「最先端の進化を続けるAirPods」の魅力を考えると、本機をメインのイヤホンとして使い倒せる価値は大いにありそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

iPhone 14 Proの常時表示、Apple Watchを着けたまま部屋を出ると自動オフ! バッテリー節約も賢く

まもなく発売されるiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxでは、ロック画面がオフにならず時刻や通知などを表示し続ける「常時表示ディスプレイ」が搭載されています。今の時間やメールの着信などを確認するため、わざわざタップする必要もありません。

↑Image:Apple

また、iPhoneの画面を下にして置いたり、ポケットに入れている時(つまりユーザーが使っていないことが明らかな場合)は画面が暗くなり、バッテリーの消耗を防ぐ仕組みもあります。

 

では、持ち主が近くにいない場合はどうなるのか? ユーザーがApple Watchを着けたままiPhoneを持たずに部屋の外に出ると、自動的にオフになることが明らかとなりました。

 

これは先週のiPhone発表会「Far out」で実際にスティーブ・ジョブズ・シアター(アップル本社屋)のリアルイベントに参加し、その場で新製品を触ることができたYouTuberのFelixba氏が報告していることです。

 

それによると、Apple WatchをiPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxにペアリングしている場合に、ユーザーがiPhoneを持たずに部屋を出たことを検出すると、常時表示ディスプレイが無効化されるそうです。

 

おそらくiPhone 14 ProはBluetooth等でApple Watchとの距離を測り、ユーザーが部屋から出たことを認識していると思われます。アップルはこの独自の機能について、公式サイトでも一切触れておらず、イベントでも言及しませんでしたが、常時表示ディスプレイの省電力を支える多くの仕組みのひとつなのでしょう。

 

iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの画面は、可変リフレッシュレートの「ProMotion」技術を採用しており、下限を1Hz(画面を1秒間に1回だけ書き換える)にすることで消費電力を節約しています。さらに新型プロセッサーの「A16 Bionic」では、映像出力を担う「Display Engine」も刷新され、電力効率を最適化しながら常時表示などを管理できるようになっています。

 

ほかiPhone 14 Proモデルには強化されたカメラや、まったく新しいインターフェースの「Dynamic Islands」も追加され、9月16日に発売予定です。現在アップル公式オンラインストアでは、Proは4~5週間、Pro Maxは5~6週間の配送待ちとなっていますが、各通信キャリアでの売れ行きも注目したいところです。

 

Source:MacRumors 

ガーミン、Apple Watch Ultraに「バッテリー持ちは“時間”ではなく1か月単位で測る」とけん制?

Apple Watchのアスリート向け最新モデル「Apple Watch Ultra」は、過酷な環境にも耐える頑丈さに加えて、バッテリー持ちの良さもアピールされています。通常の使い方であれば36時間、新たな「低電力モード」の下では最大60時間もバッテリーが持つ、という具合です。

↑Image:Apple

 

しかし、元祖・アスリート向けスマートウォッチ企業といえる米ガーミンが、8日のiPhone 14とApple Watch発表イベントの後に「我々はバッテリー持ちを“数か月”で測っており、“時間”ではない」とツイートして、最新モデル「Enduro 2」の宣伝をしたことが注目を集めています。

 

これまでのApple Watchのバッテリー持続時間は公称で18時間ほどであり、watchOS 9の新機能「低電力モード」を使えば36時間持つと言われています。それと比べればApple Watch Ultraの最大60時間は飛び抜けていますが、単純に時間だけ比べれば、Garmin製品に及ばないようにも思われます。

 

ただし、Garminのスマートウォッチはさまざまなモードが用意されており、使い方により大きくバッテリー持続時間が変化します。たとえばEnduro 2はソーラー充電と合わせてGPS+光学式心拍数モードで最大150時間、スマートウォッチモードで最大34日間(ソーラー充電を使うと+約12日間)という具合です。

 

そしてApple Watch Ultraには約2インチの大きさで、従来モデルより2倍明るい最大2000ニトのディスプレイが搭載されています。それに対してGarmin Enduro 2の画面サイズは1.4インチです。つまりApple Watch UltraはEnduro 2より多くの電力を消費する大型ディスプレイを持つ一方で、ソーラー充電で電力を補充する仕組みもないわけです。

 

さらにApple Watch Ultraは、心電図を取ったり、血中酸素ウェルネスを測ったり、異常な心拍数を検出すると警告を出したりと、さまざまな健康関連センサーを搭載しています。それらの違いを考えると、Apple Watch UltraとEnduro 2は使うシーンが実はかなり異なっており、単純にバッテリー持続時間を比べることは適切ではなさそうです。

 

米国でのApple Watch Ultraの価格は799ドルで、Enduro 2は1099ドルです。Garminとしては、「アスリート向け」スマートウォッチ市場で競合することを警戒しているのかもしれません。

 

Source:Garmin(Twitter) 
via:MacRumors

大型のApple Watch Ultra、実は42mm~45mm用のバンドも使えます

新たに登場した耐久レースや冒険向けの「Apple Watch Ultra」のサイズは49mmもあり、これまでのApple Watch用バンドが使えないかもしれないと憶測する声もありました。が、アップルが公式に42mm~45mm用に設計されたバンドとは互換性があると認めています。

↑Image:Apple

 

アップル公式サイトによると、「45mmバンドは42mm、44mm、49mmのケースに対応します」とのこと。つまり42mm、44mmおよび45mm用のバンドは、Apple Watch Ultraでも使えるようです。

 

逆にいえば、それより小さなケース用のバンドはApple Watch Ultraで使うことはできません。つまり38mm、30mm、41mm用のバンドは互換性がないことになります。

 

またApple Watch Ultra用に設計されたトレイルループ、アルパインループ、オーシャンバンドは「44mm、45mm、49mmケースにのみ対応」と書かれていることから、Apple Watch Series 7の45mmモデル等でも使うことができます。

 

またソロループとブレイデッドソロループのバンドに関しては「Apple Watch SEとApple Watch Series 4以降のモデル」としているため、Apple Watch Ultraにも使えることを示唆しているようです。

 

Apple Watch Ultraは12万4800円(税込)からと高価なだけに、なるべくアクセサリー類の出費は抑えたいものです。すでに手持ちのバンドを流用できれば、これまでのモデルと近い感覚で装着できるメリットもありそうです。

 

Source:MacRumors

ナイキの文字盤、watchOS 9対応の全Apple Watchで利用可能に! 9月13日から

今月8日にApple Watch Series 8やApple Watch SE(第2世代)、Apple Watch Ultraが発表されたばかりです。さらに以前のApple Watchでも、次期watchOS 9にアップデートすれば、Nikeの文字盤が使えるようになることが明らかになりました。

↑Image:Apple

 

アップルはApple Watch Series 8など新製品を告知するリリースのなかで「この秋から、watchOS 9を実行するすべてのApple Watchユーザーは、Nikeモデルを持っていなくても、新鮮なカラーが登場する「バウンス」文字盤を含めたすべてのNike文字盤を利用することができます」と公表しています。

 

これまでNikeの文字盤は、Apple WatchのうちNikeとのコラボモデルでしか使うことができませんでした。この文字盤はスポーツや運動に特化しており、各種の測定値が確認しやすいほか、体の動きに合わせて連動するなど楽しい仕掛けも用意されています。

 

Nikeの文字盤は、「Nikeアナログ」、「Nikeバウンス」、「Nikeコンパクト」、「Nikeデジタル」、「Nikeハイブリッド」の5種類から選ぶことができます。

 

日本ではwatchOS 9は9月13日に登場予定です 。対応モデルはApple Watch Series 4、Apple Watch Series 5、Apple Watch SE(第1世代および第2世代)、Apple Watch Series 6、Apple Watch Series 7、Apple Watch Series 8、Apple Watch Ultraとなっています。

 

アップルは新製品を続々と投入しつつも、過去モデルにも数年にわたってソフトウェアのアップデートを提供し続けるため、ユーザーは息長く使うことができます。Apple Watch Series 4やSeries 5をお使いの方も、最新の体験がしばらく楽しめそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

アップル新製品の国内価格一覧まとめ。円安の影響でiPhone 14はやっぱり高い!

米アップルから本日発表された、「iPhone 14 Pro」シリーズや「Apple Watch Ultra」、そして「AirPods Pro(第2世代)」などの魅惑の新製品たち。これらの国内向け価格を早速まとめてみました! なお、記事内の価格はすべて税込みです。

↑アップルより

 

iPhone 14シリーズ

iPhone 14:11万9800円から

iPhone 14 Plus:13万4800円から

iPhone 14 Pro:14万9800円から

iPhone 14 Pro Max:16万4800円から

 

Apple Watchシリーズ

Apple Watch Series 8 41mm GPSモデル:5万9800円から

Apple Watch Series 8 41mm セルラーモデル:7万4800円から

Apple Watch Series 8 45mm GPSモデル:6万4800円から

Apple Watch Series 8 45mm セルラーモデル:7万9800円から

 

Apple Watch SE(第2世代) 40mm GPSモデル:3万7800円から

Apple Watch SE(第2世代) 40mm セルラーモデル:4万5800円から

Apple Watch SE(第2世代) 44mm GPSモデル:4万2800円から

Apple Watch SE(第2世代) 44mm セルラーモデル:5万800円から

 

Apple Watch Ultra:12万4800円から

 

AirPods Proシリーズ

AirPods Pro(第2世代):3万9800円から

 

やはり円安の影響もあってか、どの製品も昨年のモデルから値上がりしています。とくに、iPhone 14シリーズは2万円以上の値上げとなりました。アップルファンにとって(そしてガジェットファンにとっても)、なかなか厳しい時代といえそうです。

 

Source: アップル

Apple Watch Ultraが正式発表。巨大画面にタフネス、最大60時間駆動スマートウォッチが出た!

米アップルはオンラインイベント「Far Out」にて、大画面とタフネス仕様、長時間駆動を実現した新型スマートウォッチ「Apple Watch Ultra」を発表しました。

↑アップルより

 

Apple Watch Ultraでまず目を引くのが、49mmの大画面。この画面をカバーするチタン製の本体ケースは「MIL-STD 810」に準拠した、タフネスなものが採用されています。さらに本体サイドにはアクションボタンが新搭載され、ユーザーが好みの機能を割り振ることができます。

 

Apple Watch Ultraのバッテリーは36時間の長時間駆動が可能。さらに、新たな省電力モードを利用することで、60時間もバッテリーをもたせることができます。またWR100の防水性能に対応し、水深計や進化したGPSセンサーが搭載されています。加えて、スマートウォッチのバンドも新デザインとなっています。

↑アップルより

 

一方で、体表温の計測や衝突検知が可能なのは、「Apple Watch Series 8」と共通。

 

Apple Watch Ultraはセルラーモデルのみが用意され、海外向け価格は799ドルから。本日より予約が開始され、9月23日に発売予定です。

 

Source: アップル

新Apple Watch SE発表! Apple Watch Series 8ゆずりの機能を搭載

米アップルは本日開催のオンラインイベント「Far Out」にて、新型スマートウォッチ「Apple Watch SE(第2世代)」を発表しました。

↑アップルより

 

Apple Watch SE(第2世代)は同日に発表された「Apple Watch Series 8」と同じく「S8」プロセッサを搭載し、転倒検知や衝突検知などの機能が利用できるなど、Series 8ゆずりの最新機能を搭載しているのが特徴です。また、20%の性能向上も実現しています。

 

本体には前モデルから30%も大きくなったディスプレイを搭載したほか、WR50の防水機能や睡眠測定に対応し、心拍数測定や心房細動に関する通知を受け取ることもできます。

 

Apple Watch SE(第2世代)の本体カラーはシルバー、ミッドナイト、スターライトの3色で、海外向け価格はGPSモデルが249ドル/LTEモデルが299ドルとなり、本日から予約が可能。9月16日から販売が開始されます。

 

Source: アップル

Apple Watch Series 8発表! 女性の健康サポートや自動車の衝突検知、36時間のバッテリー持ちも実現

アップルは8日深夜の「Far Out」イベントで、最新スマートウォッチ「Apple Watch Series 8」を発表しました。

 

カラーはアルミニウムケースではミッドナイト、スターライト、シルバー、(プロダクト)レッド。そして、ステンレススチールケースではシルバー、ゴールド、グラファイトとなっています。

 

最新のApple Watchには、新たな2種類のセンサーが追加されました。1つは皮膚温センサーで、「女性の健康へのこだわりをさらに深める」ためとのことです。

 

女性向けの「周期記録」は3年前に追加されていましたが、今回は排卵日も把握しやすくなる、というもの。手首の温度を一晩中5秒ごとに測り、基礎体温からの変化を感知。そうして排卵の時期や有無を知ることで、家族計画の参考にできると謳われています。

 

もう1つは新たなモーションセンサーです。3軸ジャイロスコープと高Gの加速度センサーによって、最大256Gまで測定が可能。それとアルゴリズムにより、自動車の衝突検知が実現されました。

 

前面衝突や側面衝突、後面衝突など「どうやって衝突したか」のほか、SUVやピックアップトラックなど車種の違いも検知するそうです。この検出および記録は運転中のみ行われ、衝突時のデータのみを処理し、Apple Watch内にのみ保存されるため、プライバシー保護も行き届いてるようです。

 

またバッテリー持続時間は、通常の使用では1回の充電で18時間とのこと。こちらはSeries 7以前と変わりません。

 

ただし、新たな低電力モードを使えば、フル充電で36時間のバッテリー持ちが実現されます。これはアクティビティトラッキングや転倒検知など多くのコア機能は利用できながらも、常時表示やワークアウト検知などを無効化し、バッテリーを最大限に節約します。

 

米国での価格はGPSモデルが399ドルから、セルラーモデルは499ドルから。予約受付は本日から始まっており、9月16日に発売されます(更新中)。

「Apple Watch Pro」はデカすぎて一般人には売れない? 価格は14万円かも

今年の新型Apple Watchは、標準モデルの「Apple Watch Series 8」やお手ごろ価格の「Apple Watch SE 2」のほか、大型かつ頑丈な「Apple Watch Pro」モデルも登場すると噂されています。そのサイズはほとんどの人にとって大きすぎ、また値段は最高で1,000ドル(約14万円)になるとの予想が届けられています。

↑大きさが気になる?

 

このApple Watch Proは登山や水泳、厳しい環境で行うエクストリームスポーツ向け製品と言われています。搭載チップも健康センサーも標準モデルと同じであり、違いは主に「画面とケースが大きくて頑丈」だけとの説が有力です。

 

どれだけデカくなるかと言えば、対角1.99インチ(約50.5mm)の画面を搭載するとのこと。これまでの「41mm」や「45mm」のサイズに換算すれば47mmになる見通しです。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者によれば「”Apple Watch Pro”はかなり大きく、ほとんどの手首では持て余すため、おそらく全ての消費者にアピールはできないだろうと言われています」とのこと。

 

とはいえ、一応はApple Watch Series 7以前のバンドも使えるよう設計されています、と付け加えられています。実は初代からSeries 7まで同じバンドを流用できたため、その伝統は守られるようです。

 

なぜ、売上がそう見込めないProサイズを追加するのか。それは「2019年のPro iPhoneの導入と同じく、Apple Watch Proラインをリリースすることで、アップルは最も重要な新機能を、より多くの収益をもたらす高価な製品のために確保できる」ため、と説明されています。高価にすることで特別な機能を追加でき、来年以降の標準モデルを先取りできる、ということかもしれません。

 

こうした新要素を考えると、Apple Watch Proは900~1,000ドルで、現行のApple Watch Edition(高級モデル)を上回ると予想されます。しかし、Garminのハイエンド製品は1,000ドル~1,500ドルであり、競合他社と比べればそう高くはないようです。

 

先月の初めにも、まさにEditionモデルが売り切れとなり、Proモデル登場の前ぶれかもと話題になっていました。47mmのデカさとなれば、激しいスポーツで身体と干渉しないのか気になりますが、発売後の使用レポートを楽しみにしたいところです。

 

Source:Bloomberg
via:Wccftech

Apple Watchがまたお手柄! 48時間で138回も心臓が止まった男性を救う

これまでApple Watchは本人に自覚がない症状も見つけ、たびたび命を救ってきました。そして新たに、48時間のうちに138回も心臓が止まった男性が助かるきっかけとなったと報じられています。

↑Image:Independent

 

イギリス在住のデビッド・ラストさん(54歳)は、4月の誕生日に妻からApple Watchをプレゼントされました。装着して間もなく、心電図アプリ(ECG)が約3000回にわたって安静時の心拍数が低すぎると警告を出すようになったそうです。

 

平均的な成人男性の安静時心拍数は、通常60~100bpmと言われています。が、ラストさんの場合は30bpmまで下がっていました。あまりにアラートが多いため、Apple Watchにバグがあるのではと考えたとのこと。家族にも心臓の合併症が出たこともなく、本人も活発なライフスタイルを送っており、身に覚えがなかったようです。

 

しかし、最終的にラストさんは妻に説得され、かかりつけ医に相談したところ、循環器専門医を紹介されました。5月にMRI検査を受け、7月に結果が出た後に48時間の心電図を取ったところ、病院から「至急、来て下さい」と電話があったとのこと。そこで行ってみると、すぐに病床を用意してくれたと語られています。

 

ラストさんの心臓は48時間の間に10秒間隔で138回止まり、ほとんどが睡眠中に起こっていました。心臓の接合部が摩耗して、心筋梗塞になっていたのです。これが進行すると、突然死の危険さえある重大な症状でした。

 

結局ラストさんは手術を受け、心臓にペースメーカーを埋め込みました。この装置は異常なリズムを検知すると、それぞれの心室が同期して血液を送り出すのを助けるしくみです。

 

ラストさんは「もし妻が私の誕生日にApple Watchを買ってくれなかったら、私はここにいなかったでしょう」と振り返っています。そして妻への感謝を述べるとともに、充電している以外はApple Watchをいつも身につけていると語っています。

 

ふだん健康に自信がある人ほど、異常を見落としやすい傾向があるもの。次期「Apple Watch Series 8」には体温センサーが追加されると噂されていますが、そちらも多くの命を救うことになるのかもしれません。

 

Source:Independent
via:AppleInsider

Apple Watch、世界スマートウォッチ市場で圧倒的シェア! 2位サムスンの3倍以上

最近はサムスンがGalaxy Watch5シリーズを、老舗のFitbitが新型モデル2つを投入したりと、スマートウォッチ市場は活気づいています。その中でも、やはりApple Watchが圧倒的な優位に立ち続けており、2位のサムスンの3倍以上のシェアがあることが明らかとなりました。

↑スマートウォッチ(イメージ)

 

市場調査会社Counterpoint Researchによると、2022年第2四半期の全世界スマートウォッチ売上は、前年同期よりも13%増えたそうです。これは前四半期の売上が、やはり前年同期比で13%も伸びたとする以前の調査に続くものです。

 

そしてアップル(Apple Watch)の出荷台数は、前年同期比で8%増えたとのこと。が、ちょうど次期「Apple Watch Series 8」が発表される直前であり、「Apple Watch Series 7出荷台数の減り方が四半期よりも大きくなった」と指摘されています。つまり新モデルが間近に迫ってきたため、買い控えが起きたということでしょう。

 

最終的にアップルはかなりの差でトップを守ったものの、2021年第2四半期の市場シェアは前年の30.6%から29.3%に少し落ちる結果となっています。

↑Image:Counterpoint Research

 

また地域別に見ると、中国では景気が後退したことでスマートウォッチの売上が減った一方で、インド市場は300%以上の成長を遂げたとのこと。その結果、米国が「スマートウォッチを一番買っている国」であり続けているのに対して、インドは2位に浮上し、中国は3位に、EU諸国は4位に押し下げられています。

 

またメーカー別ではシェアに変化があり、2位のサムスンは2021年の7.4%から9.2%に伸ばし、全体では3位から2位にランクが上がっています。

 

もっとも、各スマートウォッチの販売台数が売上高に直結するわけではなさそうです。これらの数字には格安モデルが含まれており、特にインド市場では実に3割が50ドル未満だったそうです。

 

それに対してApple Watchは、最も安いSeries 3でも2万8800円(税込)。すでにApple Watchは、iPhoneに続くアップルのドル箱となっているようです。

 

Source:Counerpoint Research

Apple Watch Series 7が驚きの24%オフ、Amazonプライムデーのセール

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。

 

アップル「Apple Watch」も、最大24%オフと大幅に値引きして販売されています。たとえば、「Apple Watch Series 7(GPS + Cellularモデル)- 45mmゴールドステンレススチールケース」と「ダークチェリースポーツバンド – レギュラー」の組み合わせは、通常10万6800円(税込み)で販売されていますが、期間中は24%オフの8万1000円(税込み)です。

 

同じく「Apple Watch Series 7(GPS + Cellularモデル)- 45mmゴールドステンレススチールケース」と「ゴールドミラネーゼループ」の組み合わせでは、11万3800円(税込み)から20%オフの9万1000円(税込み)となっています。

 

最近、アップルは円安にともなって日本国内の販売価格を改定しており、主要な製品を大幅に値上げしたばかり。Apple Watchも従来の価格と比べて1万円前後、価格が上がっていました。その影響で、購入をためらっていた人も多いのではないでしょうか。

 

アップルの最新モデルが、ここまで大きく値引きされるケースは珍しいので、Apple Watchの購入を検討している人にとっては、またとないチャンスになっています。

ステンレススチールのシンプルで美しいデザイン! ベルキンのMagSafe充電器、Apple Watch第7世代の急速充電に対応した改良版が発売

ベルキンは、「Belkin BOOST↑CHARGE PRO MagSafe 3-in-1 Wireless Charger 15W」の改良版、Apple Watch 7シリーズを約45分で80%まで急速充電できるアップグレート版製品を、6月30日より限定販売しています。税別価格は2万108円。

 

同製品は、3つのワイヤレス充電モジュールを搭載し、iPhone12/13、AirPodsなどのQi充電対応製品とApple Watchを、置くだけで同時にワイヤレス充電することができます。MagSafeに対応し、iPhone12/13シリーズを最大15Wで急速充電できます。AirPods、AndroidスマホやワイヤレスイヤホンなどのQiワイヤレス充電対応製品も、5Wで充電可能です。

 

ステンレススチールで作られたフレームと、ケーブルを極力排したシンプルかつ洗練されたデザインで、リビングルームからオフィスまで、様々なインテリア空間に溶け込みます。iPhoneは縦向き横向きどちらでも設置できるので、ビデオ通話をしながら、動画を見ながらなど、様々なシーンで使用可能。台座部分の充電モジュールにはLEDライトが搭載されており、正しく充電されているか一目で確かめることができます。

 

Apple公式のMagSafeケースやアクセサリーなどに対応しており、専用ケースや他の対応製品を磁気面にセットするだけで利用可能。Apple純正パーツ採用により、OSのアップデートにも対応可能です。

Apple Watchを使ったパーキンソン病監視アプリ、米FDAの認証を取得。家にいながらデータを取れるように

Apple Watchは様々な健康関連センサーを搭載しており、これまで多くの命を救ってきました。そうした応用方法のひとつとして、パーキンソン病のモニタリング(監視)アプリが米国食品医薬品局(FDA)に認可されたことが明らかとなりました。

 

もともとApple Watchによるパーキンソン病モニタリングは、2015年にResearchKit (医学研究者がデータを収集するためのソフトウェアフレームワーク)が発表された当時から、可能性が示された使い道のひとつでした。それが7年目にして、新たなステージに引き上げられた格好です。

 

ちなみにパーキンソン病とは運動障害の一種であり、日常生活での動きに影響をおよぼす可能性があるもの。慢性かつ進行性の疾患であり、時間の経過とともに症状が悪化していきます。一般的な症状としては振戦(リズミカルな震え)、筋肉のこわばりや硬直、動作の緩慢さ。また睡眠障害や便秘、不安、うつ、疲労などの非運動症状も現れます(以上、米国パーキンソン病協会の説明より)。

 

米国では100万人、世界では1000万人以上の患者がいるとの推定もあり。発症する人の多くは50歳を過ぎてからですが、若い人でも発症する場合があります。

 

さてReuters報道によると、米サンフランシスコを拠点とするスタートアップRune Labsは、Apple Watchを使ってパーキンソン病患者の振戦やその他の一般的な症状をモニタリングする許可をFDAから受けたとのことです。

 

Rune Labs社のアプリは、Apple Watch内蔵のモーションセンサーを利用するものです(現在は転倒検知などに使われています)。同社のCEOはApple Watchのデータを、脳信号を測定できるインプラントを含む他の機器からのデータと組み合わせる予定だと語っています。

 

現在、ほとんどの医師は患者を短時間のうちに診察して動作データを集める必要がありますが、パーキンソン病の症状は時間の経過とともに大きく変化するため理想的ではありません。その点Apple Watchを使えば、長時間に渡って観察できるようになるというわけです。

 

Apple Watchを使った研究としては、新型コロナウイルス感染の症状が現れる数日前に陽性が検出できるかもしれないといったものもありました 。家にいながら早めの対策や予防、ないし慢性病の観察も可能となることで、今後ますます「腕からの健康」が実現していくと期待したいところです。

 

Source:Reuters
via:9to5Mac

次期watchOS 9、ついに「Apple Watchで日本語入力」を実現! ただしSeries 7の広い画面ありき

アップルが本日未明に発表した「watchOS 9」では、ついにApple Watch Series 7で日本語入力ができるようになると予告されました。Apple Watch Series 7+watchOS 8では英語圏のユーザー向けにQWERTYキーボードが用意されていましたが、他の言語もサポートが追加される格好です。

 

公式リリースによると、Apple Watch Series 7では、新たに6つの言語に対応した(ソフトウェア)キーボードが搭載されるとのことです。

 

昨年Apple Watch Series 7が発表されたとき、広くなったディスプレイがユーザーにとってどれほど便利かが強調されていました。その新機能の1つが、キーボードの実装だったわけです。

Apple

 

当時、アップルのインターフェースデザイン担当VPのアラン・ダイ氏はインタビューにて、「初代Apple Watch以来、テキスト入力は重要であり、大きな課題」だったことや、Series 7の大画面だからこそ(多くのキーがある)QWERTYキーボードが実現できたこと。さらにはキーのベゼル(枠)を取り除きつつ、AIにより打ち間違いを補正するとの趣旨を説明していました。

 

逆にいえば、Apple Watch Series 6以前の狭いディスプレイでは難しいということで、今後のソフトウェア・アップデートでも実現は期待しにくそうです。

 

ともあれApple Watch Series 7+watchOS 9では以下の言語がキーボードで打ち込めるようになります。

  • フランス語
  • ドイツ語
  • イタリア語
  • 日本語
  • ポルトガル語(ブラジル)。
  • スペイン語(メキシコ、スペイン、ラテンアメリカ)

 

watchOS 9は、Apple Watch Series 4以降を対象に(ようやくSeries 3のサポートが打ち切られました)今年の秋以降に提供される予定です。Series 7以前のモデルではキーボードは使えませんが、「iPhoneからApple Watchを操作」できるミラーリング機能なども追加されることもあり、楽しみに待ちたいところです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

WWDC22でwatchOS 9発表、新ウォッチフェイスにフィットネス/睡眠機能が進化

米アップルはサンフランシスコにて開催中の「WWDC22」にて、次期モバイル向けOS「watchOS 9」を正式発表しました。同バージョンでは新しいウォッチフェイス、進化したフィットネス機能、睡眠トラッキング機能などが特徴となっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

ウォッチフェイスでは、「アストロノミー」「ルナ」などの4つの新しいウォッチフェイスが追加されました。背景色の変更ができ、また犬や猫のポートレート写真機能も利用できます。

 

ワークアウトでは垂直振動メトリクス、ランニング時のスライドレングスや接地時間の測定が可能に。また、スピードや持久力を重視した、距離/時間間隔のカスタムワークアウトオプションが追加されます。さらにペース、心拍ゾーンなどの新しいアラートも登場します。ハイキング、HIIT、ファンクショナルストレングストレーニングにも対応します。

 

「スリープステージ」機能では、睡眠の質をさらに詳しく分析できます。レム睡眠やコア睡眠、深睡眠などの判断が可能。また「Apple Heart & Movement Study」に参加し、睡眠データを共有することもできます。さらに不整脈を検知する心房細動機能には履歴機能が追加されます。

 

薬の管理に便利なアプリも登場。ユーザーがいつ、なにを服用するのかを記録し、通知することができます。iPhoneのカメラで薬のラベルをスキャンしてリストに追加したり、薬と薬との影響を監視したり、健康データを家族と共有したりすることも可能です。

 

Source: MacRumors

Apple Watchを落としただけなのに? ディズニー・ワールドでなくした女性、クレカ500万円分を不正使用されたと主張

米ウォルト・ディズニー・ワールドでApple Watchを落としてしまった女性が、それが原因で4万ドル(約500万円)が不正利用されたと主張しています。

 

その女性は先月、ディズニーパーク「エプコット」のシー・ウィズ・ニモ&フレンズ(貝型の乗り物でニモを探しに行くアトラクション)に乗車中、女性はエルメス版のApple Watchをなくしてしまったそうです。これ自体が約1300ドル(日本では約14万円)の価値があり、通常モデルよりもはるかに高価です。

 

Apple Watchは下の通路に落ちてしまい、その時は見える範囲だが手の届かないところにあったとのこと。彼女の夫は取り戻そうと乗り物から飛び降りましたが、キャストは安全規則違反だと押しとどめた上で、ディズニーが彼らのホテルに返すと保証したそうです。

 

そのApple Watchには複数のクレジットカードが登録され、限度額が無制限のアメリカン・エキスプレスも含まれていたとのことです。ホテルに戻ったとき、女性はキャストからApple Watchを回収してないと言われたものの、後に不正使用されているとの警告を受けており、誰かがそれを持って行ったと主張しているしだいです。

 

その日のうちに約4万ドルもの不正請求があったとのことですが、女性がApple Payでクレジットカードをすぐ停止したのか、いつ停止したかの時系列は分かっていません。

 

これらは保安官が女性から聞き取り調査をしたことであり、厳密に検証された客観的な事実とは限りません。

 

米9to5Macのライターは「エプコット」のあるアトラクションで働いていたそうですが、お客がApple Watchなどを紛失した場合、とりあえず放置しておき、その日の終わりに回収するそうです。安全管理が行き届き、部外者の侵入を許しそうもないディズニーの施設で、誰かが取っていくとは少し考えにくいとも思われます。

 

また、泥棒はどうやってApple Payにアクセスできたのか。Apple Watchに推測しやすいパスコードを設定していた可能性もありますが、様々な謎が解き明かされることを祈りたいところです。

 

Source:WDW News Today
via:9to5Mac

G-SHOCKみたいにタフなApple Watchが出る? デザイン刷新の予想も

2015年に初代モデルが発売されて以来、Apple Watchのデザインはほとんど変わっていません。昨年のApple Watch Series 7は画面こそ少し広くなっていましたが、それ以外の見た目はほぼ前モデルSeries 6のままでした。

Jon Prosser/Ian Zelbo

 

しかし、今年秋の「Apple Watch Series 8(仮)」では、フラットエッジ(側面が平たくて直線的な)なデザインに変更されるという予想レンダリング画像が公開されました。

 

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のJon Prosser氏は、自らのYouTubeチャンネルでApple Watch Series 8の予想図をお披露目しています。それは、従来は丸みを帯びていた側面やディスプレイがフラットになったものです。

 

この予想図は、Prosser氏がApple Watch Series 7が発表される数カ月前に「Series 7のものだ」として公開したCGとほとんど同じにも見えます。Prosser氏は予想が外れた後に、実は次期モデルのものと勘違いしていたと見解を修正していました。

 

ちなみにProsser氏は、アップル未発表製品を百発百中で的中させたわけではありません。かなりの当たり外れもありますが、AirPods Max(当時はAirPods Studio)のレンダリング画像は製品版にかなり近く忘れ物トラッカーAirTagの予想図も正確でした

 

今回Prosser氏は、フラットエッジ版Apple Watch試作機の写真を実際に持っており、何らかの形で製品化が予定されていることは確信していると述べています。3つの可能性も挙げられており、1つはApple Watch Series 8そのもの。次に噂されている、より頑丈なタフモデル(エクストリームスポーツ向け)、あるいはどちらでもない別ものか、とのことです。

 

今年のApple Watchは3モデルが用意されており、1つはApple Watch版G-Shockともいうべきタフモデルになるだろうとの予想は、大手メディアBloombergも報じていたことです。またアップルも、そのためのような防水関連特許を出願していました

 

今のApple Watchデザインは、iPhoneやiPadからMacまでフラットエッジに移行したアップル製品の中では違和感があるとの指摘もありました。デザインの統一性にこだわるアップル的には、そろそろ筐体のフルモデルチェンジもあり得そうです。

 

Source:Front Page Tech
via:Tom’s Guide

 

今年秋のApple Watch SE2(仮)は心電図が取れるように? より高速なチップも搭載されるウワサ

今年秋には例年通り新型Apple Watchが発表されつつも、今回は3モデルも登場するとの有力な噂があります。その候補の1つが廉価モデルの後継機「Apple Watch SE2(仮)」ですが、現行の上位モデルApple Watch Series 7と同じプロセッサを積み、心電図アプリが追加されるとの噂話が届けられています。

 

このウワサの発信源は、当たり外れのある有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksApplePro氏です。同氏は「M1X」(後のM1 Pro/Max)搭載のMac mini予想レンダリング図を公開していたこともありますが、この未発表製品は「Mac Studio発売を優先してボツにされた」との説もあり信ぴょう性は不明のままでした。

 

さてLeaksApplePro氏の情報源によれば、まずApple Watch SEのデザインは現行(先代モデル)のApple Watch SEと全く同じに見えたとのことです。サイズも同じで、40mm/44mmの2種類も変わらないままだそうです。

 

ただし搭載チップは先代のS5プロセッサから、Apple Watch Series 7と同じS7に変更されると伝えられています。第3世代iPhone SEも見かけは第2世代と同じながらもプロセッサをA15 Bionic(iPhone 13と同じ)に変更されていましたが、それと同じアプローチを取るというのは説得力があると思われます。

 

また「オーディオはより良く」なるほか、常時点灯ディスプレイ技術を搭載するそうです。この技術は手首を下ろしていても時間などの情報が表示され続け、バッテリーを節約するために画面を暗くする(画面書き換えのリフレッシュレートを1Hz=1秒に1回に落としている)仕組み。

 

さらに現行モデルよりも改善された心拍センサーを採用し、心電図アプリも使えるようになるとのことです。つまり上位モデル(Series 5以降)と同等の仕様になるというわけですが、Series 6以降に追加された血中酸素ウェルネス機能は付かないと述べられています。

 

そしてSEモデルの核である「価格(の安さ)」については299ドル~とされ、現行モデルの279ドル~から20ドル値上げされつつも、300ドル以内に留まるとのことです。

 

情報源がLeaksApplePro氏だけでは心許ないのですが、「Apple Watch SE2に心電図アプリが搭載される可能性」は信頼性の高いアップル関連情報サイト9to5Macも指摘していたことです。ひとまず、さらなる追加の情報を待ちたいところです。

 

Source:iDropNews

今年のApple Watchはいよいよ体温計を搭載か?複数メディアで報道

米アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」に関して、体温計機能の搭載は今年発売されるであろう「Apple Watch Series 8」のタイミングになるとの予測を、著名アナリストのミンチー・クオ氏が伝えています。

 ↑Halfpoint / Shutterstock.comより。画像はシリーズ5

 

心拍数や心電図など高度なヘルスケア機能を搭載したApple Watchですが、これまで体温計機能は搭載されていませんでした。一方で他社のスマートウォッチやスマートバンドは体温を測定することで、毎日の体調へ変化などに気づくヒントを提供しています。

 

 

一方でミンチー・クオ氏の報告によれば、アップルは昨年リリースされた「Apple Watch Series 7」において、体温計機能の搭載を見送ったと伝えています。この理由は、測定アルゴリズムが十分なレベルに達していなかったからだそう。スマートウォッチを装着する手首の表側は温度が変化しやすいので、高度なアルゴリズムが必要なのです。

 

しかし今年のApple Watch Series 8では、体温計機能のアルゴリズムがアップルによる要求を満たしていれば、いよいよ搭載が実現する可能性が指摘されています。

 

Apple Watch Series 8への体温計機能の搭載は、ウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグによっても報道されています。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、このセンサーは妊活のために使われる可能性があるとのこと。体温計機能はただの体調変化だけでなく、幅広く利用できるものとなるのかもしれません。

 

Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / Twitter

via 9to5Mac 1, 2

 

Apple Watch Series 6「画面が真っ黒になり何も表示されない」問題発覚。アップルは無償修理サービスプログラムを開始

アップルは週末、ごく一部のApple Watch Series 6において、画面が真っ黒になって何も表示されず、それが元に戻らなくなる問題があるとして、無償で修理するサービスプログラムを発表しました。

↑Appleのサイトから

 

この問題はApple Watch Series 6(40mm)のうち、2021年4月から 2021年9月までの間に製造されたデバイスとされています。本製品は2020年9月に発売されたため(後継モデルのSeries 7は2021年9月)、すべてのデバイスが対象に含まれているわけではありません。

 

アップルによれば、使用しているApple Watch Series 6でこの問題が見られる場合は、その製品のシリアル番号を公式サイトにあるボックスに入力して、本プログラムの対象になるかどうかを確認できるそうです。

 

本プログラムの対象となるデバイスは、アップルまたはアップル正規サービスプロバイダにて無償修理サービスを受けられます。お店への持ち込みのほか、アップル公式サポートにこちらから連絡し、リペアセンターへの配送修理の手配をしてもらうこともできます。

 

ただし、修理開始前にアップル側で実機を検査し、実際に本プログラムが適用されるかどうかが検証されるとのことです。

 

最後に本プログラムは対象となるApple Watch Series 6につき、最初の小売販売日から2年間だけ適用されます。それを過ぎると対象外となるため、問題があると思われる方は、早めに行動を起こした方がいいでしょう。

Source:Apple

Apple Watch Series 3、発売から5年目でもwatchOS 9(仮)のアップデート対象になるウワサ

毎年のようにApple Watchユーザーが気になることは、「自分の持っているモデルが、次のwatchOSではリストラ(アップデートの対象外)にされるのでは?」ということでしょう。2021年のwatchOS 8では、アップルが販売中のうち最も古いApple Watch Series 3(2017年発売)が、多くの機能を制限されながらも、どうにか現役に踏み止まっていました。

 

しかし6月のWWDC(世界開発者会議)で発表され、おそらく今年秋にリリースされる次期watchOS 9(仮)でも、Apple Watch Series 3はアップデート対象になるという噂が伝えられています。

 

アップル関連情報サイト9to5Macの情報源によると、watchOS 9の対象製品は次の通りです。

 

  • Apple Watch Series 7
  • Apple Watch Series 6
  • Apple Watch SE
  • Apple Watch Series 5
  • Apple Watch Series 4
  • Apple Watch Series 3

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、Apple Watch Series 3は2022年内に製造中止になると予想していました。なぜなら「処理能力が新たなwatchOSの要件を満たさないかもしれない」という理由です。

 

Apple Watch Series 3はプロセッサーの古さ(Series 3搭載の「S3」チップは32ビット、Series 4以降は64ビットに変更)以上に、「内部ストレージが8GBしかない」ことが使いにくさの原因となっています。ソフトウェア更新するための十分な空き容量がないため、iPhoneとペアリング解除してから復元を求められたこともありました

 

これまでの情報をまとめると、「watchOS 9は、Apple Watch Series 3にとって最後のアップデートになる」可能性が高そうです。およそ5年前のハードウェアであり、やむを得なさそうです。

 

またwatchOS 9の新機能については、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が予想を述べていたことがあります。以下、ざっくりしたまとめです。

  • Afib(心房細動)負担検出、つまりユーザーが一定期間内にどれくらいの頻度で心房細動になるかを監視する機能
  • 改善された低電力モード。一部のアプリや機能と連動する
  • iPhoneから離れた場所で、ショートメールやSOSを緊急サービスへ送信できる衛星通信機能
  • 新しい睡眠追跡機能
  • 「ヘルス」アプリ内に女性の健康や薬のトラッキング機能が追加
  • 新しいワークアウト
  • 新しいウォッチフェイス(文字盤)や刷新されたウォッチフェイス

 

これだけの新機能が一度にやってくるのであれば、さすがにApple Watch Series 3には荷が重いのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

Apple Watchの傷は一切許さん! 防御力MAXの保護アイテムを紹介

スマートウォッチの定番「Apple Watch」。決して安くないものですし、できれば傷一つ付けずに大切に扱いたいところ。しかし、普通に使っていると、気付けば細かい傷がついていたりするもの。

 

傷が付いたらリサイクルショップで高く買い取ってくれなかったり、ネットオークションやフリマアプリでも高く売れません。

 

スマホなどと同様、傷一つ付けたくない……とお悩みの、モノを人一倍大切にするあなたにおすすめしたいのが、Apple Watch用(Series SE/6/5/4対応)アクリル樹脂保護フィルムや、ガラスフィルム一体型ケース。

 

正面のディスプレイ部分だけ傷から守る“できるだけ素のApple Watchを見せたい”派なら、保護フィルムがいいでしょう。フィルムの透過率は92%以上の3Dフルスクリーンフィルムで、画面のラウンド部分までしっかりカバーします。

 

ディスプレイだけでなく、とにかく本体に傷をつけたくない人は、まるっと完全保護できるケースを使いましょう。

 

ガラス一体型ケースは、表面のディスプレイ部分を9Hの強化ガラスで守るだけでなく、サイドもしっかりカバーし、Apple Watchを完全保護! ケースを装着したままでも、充電やボタン操作がスムーズにできるので、スマホケースのようにずっと付けっぱなしでもOK。カラーはクリア、ブラック、ネイビーの3色が選べます。

 

税込価格は、保護フィルムが1580円、ガラス一体型ケースが1980円。どちらも40mmサイズと44mmサイズを用意しています。

 

大切なコレクションとして愛用している人も、使わなくなったら売ってしまおうと考えている人も、傷は「ない」に越したことはありません。Apple Watchを傷つけたくないとお悩みの方は、ぜひ使ってみてください。

Apple Watch Series 7を1ヶ月使ってわかった3つの良いところ

ディスプレイのサイズが拡大して、高速充電にも対応した最新の「Apple Watch Series 7」。ひとつ前の世代の「Apple Watch Series 6」を愛用している筆者が、この最新モデルの良いところや物足りなく感じたところ、さらにはスケールアップを期待したいことなどを報告していきます。

↑Apple Watch Series 7。筆者が使用しているのは44mm・アルミニウムケースの新色グリーンです

 

Apple Watchの新旧ファンを開拓した最新モデル

10月15日の発売から1ヶ月の間、筆者のまわりでは前のモデルからApple Watch Series 7に買い換えた、あるいは初めてApple Watchを買ったという方々の報告が届きました。「Apple Watch Series 7のどこに惹かれたのですか?」と、聞ける方には理由を尋ねてみたところ、買い換えた方はやはり「ディスプレイが大きく、見やすくなること」を第1の理由に挙げていました。

 

アウトドアレジャーを趣味にする別の友人は、本体にIP6X等級の防塵性能が加わったことが、安心して買える決め手になったみたいです。

 

また、多くの方がApple Watch Series 7から高速充電対応になったことで、毎日のバッテリー管理が少し楽になるはずと期待したようです。就寝前後に気が付いたらバッテリーを素早くチャージできるので、睡眠トラッキング機能も使いやすくなりました。ちなみに筆者のまわりでは新色「グリーン」のApple Watch Series 7が人気です。

↑アルミニウムケースのモデルは、落ち着いた深い色合いのグリーンが人気のようです

 

大型化したディスプレイはやはり便利、ただし質量で注意すべきポイントも

筆者も、新しいApple Watch Series 7では3つの点が特に気に入っています。ひとつは多くの注目が集まる「大きくなったディスプレイ」です。

 

Apple Watch Series 7はディスプレイ周囲の黒いベゼル(縁)の部分を減らして、画面の表示領域をApple Watch Series 6から約20%、Apple Watch Series 3から約50%以上も拡大しています。これにより、メールやLINEなど、文字量が多いアプリの情報を一目で把握しやすくなりました。最近はもっぱらメールをApple Watchでチェックする習慣も付いてしまいました。

↑従来モデルから大型化を図ったApple Watch Series 7のディスプレイ。メールのチェックも楽々とできます

 

そのぶん本体も大きく、重くなっています。筆者はこれまで44mmのステンレススチールケースのApple Watch Series 6を使っており、質量は47.1g。これに対して、Apple Watch Series 7は、45mmのステンレススチールケースのモデルを選ぶと、質量が51.5gにもなります。

 

日中はさほど気にならないのですが、Apple Watchを眠る間も身に着けて睡眠トラッキングに使うときにはやっぱり軽いモデルが良いと感じます。Apple Watch Series 7の場合は、アルミニウムケースのモデル、または小さい方のケースにサイズダウンを検討しても良いかもしれません。

↑左側がステンレススチールケースのApple Watch Series 6。キラリと輝く金属の贅沢な質感は魅力的ですが、質量が少し重くなりますので、Apple Watch Series 7で選ぶ際は一度考えてからの方がいいでしょう

 

耐久性が向上。新機能の高速充電も歓迎したい

ふたつめの気に入っているポイントは、Apple Watch史上で最も強いというApple Watch Series 7の風防ガラス。これは確かに耐久性に優れていると思います。意図的に風防ガラスを硬いものにぶつけてみたりはしていませんが、毎日身に着けていても細かいキズが付くことはなく、透過性が落ちることも今のところありません。

↑耐久性が向上した風防ガラス。保護フィルムなどを貼らずに1ヶ月以上使っていますが、細かい擦り傷が付かないのでガラスの透明感が失われません

 

そして3つめの良いところは、付属するUSB Type-Cタイプの磁気充電ケーブルによって、チャージスピードが速くなったことです。Apple Watch Series 7を1日中しっかりと使って、電源残量が15%を切っている状態から、約45分でフル充電になります。

 

筆者はApple Watchを初代のモデルから使い続けているので、「ウォッチを毎日充電する習慣」がもう身に付いています。そのため、毎晩眠る前に1時間程度Apple Watchを充電することがあまり苦になりませんが、それでもやはりチャージが手早くできたらありがたいと思います。

↑付属するUSB Type-C対応の磁気充電ケーブルを使ったときに、高速充電に対応するApple Watch Series 7

 

なお、Apple Watch Series 7は画面表示を「常時オン」に選択してスタンバイ状態になっても、屋内ではApple Watch Series 6よりも約70%明るく見えるようになっています。また、ディスプレイが大きいということは当然電力をより多く消費することにもなります。

 

それでも、内蔵バッテリーによる最大駆動時間はApple Watch Series 6と同じ最大18時間としています。これは、Apple Watch Series 7に内蔵されている64ビットデュアルコアプロセッサ搭載のシステムチップ「S7 SiP」が、駆動時に消費する電力をより高度に最適化しているためです。バッテリー容量が減るスピードについてはApple Watch Series 7も以前のモデルとほぼ同じだと思います。

 

サイクリングの自動検知が毎日のワークアウトを楽しくしてくれる

続いてOSに目を向けてみましょう。watchOS 8の新機能については、以下のふたつを筆者は特に活用しています。

 

ひとつはワークアウトアプリに加わった「サイクリング」の自動検知です。筆者は自宅から駅を往復する手段として、あるいは体力作りのため自転車に乗ってよく移動しています。watchOS 5以降から、Apple Watchはウォーキングにランニング、スイミング、エリプティカルにローイングといった各種目を始めると、ワークアウトアプリが記録を付けるように促してくれます。ここに、サイクリングが含まれたことで、アクティビティアプリのワークアウトリングが達成しやすくなりました。これで毎日ワークアウトを続けるモチベーションにもなります。

↑普通の速度で自転車をこぎ始めると、5分もしないうちにワークアウトアプリがサイクリングの動作を検知。ワークアウトの記録を忘れないように促してくれます

 

また、ワークアウトの開始時だけでなく、終了時も自動検知してくれるので誤ったデータを積み上げてしまうことを未然に防げます。これには設定が必要ですが、Apple Watchで「設定」アプリを開き「ワークアウト」を選択し「ワークアウトの開始を通知」「ワークアウトの停止を通知」のそれぞれをオンにするだけと簡単です。

 

もうひとつは、「Apple Music」に続いて「Amazon Music」も、Apple Watchで直接音楽ストリーミングを受信して再生できるようになったことです。Apple Watchは「AirPods」のようなワイヤレスイヤホン、あるいはワイヤレスヘッドホンをペアリングして音楽を聴くことができます。さらに、GPS+CellularモデルであればiPhoneが近くになくても、Apple Watch単体で音楽のストリーミングを受信しながら身軽にランニングやウォーキングに出かけられます。

 

ただし、Amazon MusicはApple Watchによるオフライン再生には対応していません。Apple Musicのように配信楽曲をApple Watchのストレージにため込んで聴ければGPSモデルでも十分に活用ができそうですが、ここは少々残念です。

↑Amazon Musicの音楽ストリーミング再生にも対応しました

 

セルラー版Apple Watchの進化に要注目

Apple Watch Series 7は完成度の高いスマートウォッチです。しかし、その便利さが実感できるようになると、物足りなく感じられる部分もはっきりとしてきます。

 

ひとつは英語のアルファベット入力から先行対応した「QWERTYソフトウェアキーボード」の日本語対応がまだできていないことです。

 

ディスプレイが大きくなって、さらにGPS+Cellularモデルのように直接モバイルデータ通信ができるApple Watch Series 7であれば、メールやメッセージの返信もより込み入った内容をキーボードでタイピングしたくなるものです。ですが、QWERTYキーボードの日本語対応はなかなかの難関なのかもしれません。アップルにはぜひ早めの対応に向けて奮闘してもらいたいです。

↑メールやメッセージの入力に活用したいQWERTYキーボード。日本語対応が待ち遠しい限りです

 

そしてもうひとつはYouTubeのストリーミング再生ができないことです。さすがにウォッチの画面で動画を長時間見たいとは思いません。ただ、ランニングやウォーキングの最中にYouTubeのトーク系番組の音声だけを聞くことができたら便利そうです。ライバルであるグーグルのサービスとの深い連携が求められる機能であることは承知のうえで、アップルにはぜひ対応してほしいです。

 

または今後、グーグルのWear OS陣営のスマートウォッチでYouTubeの音声ストリーミングが“聴ける”モデルが発売されたらすぐに買いたいです。

 

これまで述べたように、メールの受信・返信や音楽ストリーミングもApple Watch単体で活用できるようになれば、もはや「ウェアラブルなiPhone」と変わりません。

 

これからはウォッチ単体で通信しながら積極的にコンテンツを利用できるGPS+CellularモデルがApple Watchの進化をリードするように思います。Apple Watchの購入を真剣に検討される方は、GPS+Cellularモデルを選んでおくと魅力的な機能をタイムリーに試して役にも立てられるのでおすすめです。

 

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Apple Watch Series 7の注文受付が10月8日21時から開始! 発売は10月15日

アップルは、Apple Watch Series 7の注文受付を10月8日午後9時(日本時間)から開始し、10月15日(金)から販売開始すると発表しました。

 

先日発表されたApple Watch Series 7は、再設計された常時表示Retinaディスプレイを搭載し、一段と広くなった画面領域と細くなった外枠が特徴です。

 

サイズを維持しつつ、画面を拡大した新しいApple Watch

Apple Watch Series 7のデザインは、四隅がより柔らかく丸みを帯びるように改良されています。わずか1.7mmの外枠により、Apple Watch自体の寸法の変更は最小限に抑えながらもディスプレイの画面領域が拡大しました。

↑Apple Watch Series 7のディスプレイは独特な縁で光を屈折させ、フルスクリーンの文字盤とアプリケーションがケースの曲面と繋がっているように見えます

 

バッテリーはこれまでと同様の一日中使える18時間のバッテリー駆動時間を維持しつつ、充電を33%高速化しています。

 

41mmと45mmのサイズから選べるApple Watch Series 7。カラーバリエーションとして、ミッドナイト、スターライト、グリーン、新色のブルーに加え、プロダクトレッドの5つのアルミニウムケースと、様々なカラーやスタイルの新しいバンドが加わります。

 

ステンレススチールモデルはシルバー、グラファイト、ゴールドのステンレススチールから、Apple Watch Editionはチタニウムとスペースブラックチタニウムから選ぶことができます。

↑アルミニウムケースのカラバリ

 

Apple Watch NikeとApple Watch Hermèsにも、専用の新しいバンドとストラップ、文字盤が提供されます。また、Apple Watch SEとApple Watch Series 3は既存のカラーのままで提供されます。

↑Nikeスポーツループを付け、新しい「バウンス」文字盤を表示したApple Watch Nike

Apple新製品、専門家の評価は? iPad miniは大きな進化、iPhone 13のカメラはぜひ使ってみたい

日本時間の15日未明に、アップルはオンラインでスペシャルイベントを開催。「iPhone 13」シリーズ4機種と「iPad」シリーズ2機種に加え、秋に発売予定の「Apple Watch Series 7」が発表された。

 

毎年恒例となっている9月の新製品発表会だが、今年のそれは例年以上にバリエーション豊富なラインナップを披露した格好だ。

 

フルモデルチェンジとも言える第6世代のiPad mini

なかでも前モデルから大きな進化を遂げたのが、第6世代の「iPad mini」だ。iPad miniとしては2019年に発売された第5世代から約2年ぶりの登場になり、デザインを刷新。「iPad Pro」や「iPad Air」と同じ、ホームボタンを廃したフルディスプレイのデザインに生まれ変わった。

 

これにより、ベゼル(額縁)いっぱいまで液晶を広げられるようになった結果、画面のサイズは第5世代の7.9インチから8.3インチへとアップ。また指紋センサーのTouch IDは、昨年発売されたiPad Airと同じトップボタンに統合される形になった。

 

↑前モデルから刷新されたのがiPad mini。サイズ感はそのままにホームボタンがなくなり、大画面になった

 

2年ぶりということもあり、スペックの向上にも目を見張る。チップセットには、「iPhone 13 Pro」/「iPhone 13 Pro Max」と同じ「A15 Bionic」を採用。ギリギリ片手で握れるサイズ感ながら、動画の編集などもスムーズにこなせる高性能を実現した。さらに、通信方式は5Gに対応。

 

サイズこそ小さいが、機能的にはiPad AirとiPad Proの中間に位置するタブレットとして生まれ変わったというわけだ。

 

もちろん、「Apple Pencil」はマグネットで側面に装着できる第2世代のもの。また、iPad Proから導入された、超広角のインカメラも搭載し、ビデオ会議の際に自動で被写体にフレームを合わせる「センターフレーム」にも対応する。

 

↑A15 Bionicを搭載しており、高い処理能力でコンパクトながら動画編集もこなせる

 

廉価版のiPadはディスプレイなどの性能を向上させ、正統進化を遂げた

このセンターフレームは、同時に発表された第9世代のiPadにも共通した機能だ。

 

ProやAir、miniといった修飾語のつかないiPadは、いわゆる廉価版のシリーズ。販売数量的にもiPadのなかでもっとも多く、同シリーズの代表的なモデルと言える。

 

そんなiPadも第9世代になり、基本性能を向上させた。ホームボタンのあるクラシックなiPadのスタイルはそのままだが、チップセットはiPhone 11シリーズと同じ「A13 Bionic」になっている。

 

↑iPadはセンターフレームに対応。ビデオ会議がさらにしやすくなった

 

iPadの性能向上において、よりユーザーの目に留まりやすいのは、ディスプレイだろう。サイズや解像度はそのままだが、sRGB相当の広色域に対応。また周囲の環境に応じて画面の色温度を調整し、自然な見え方を実現する「True Tone」にも対応した。

 

iPad miniのようなフルモデルチェンジを果たしたわけではないものの、普及促進の役割を担うど真ん中のiPadとして正統進化したと言えそうだ。

 

第1世代ながら引き続きApple Pencilにも対応し、幅広い用途で利用できる。

 

↑第1世代のApple Pencilにも対応。安価ながら、幅広い用途に活用できる

 

iPhone 13シリーズはかつて型番に「s」とついたモデルに近い位置付けの進化

iPhone 13シリーズの進化の仕方も、どちらかと言うと第9世代iPadに近い。かつてのiPhoneは2年ごとにフルモデルチェンジしながら、その間を埋める製品として型番に「s」とついたモデルをリリースしていた。「iPhone 4s」や「iPhone 5s」がそれだ。

 

2020年に登場した「iPhone 12」は、フレーム部分のデザインを曲面からスクエアへと大きく変え、5Gにも初めて対応したが、iPhone 13はこうした基本部分を踏襲している。その意味では、型番に「s」のついたiPhoneに近いと言えるだろう。

 

一方で、それぞれの機能には確実に磨きがかかっており、特にカメラ機能は刷新と呼んでいいほどの進化を遂げている。

 

iPhone 12のときは、最上位モデルとして「iPhone 12 Pro Max」のみセンサーサイズが大きく、手ブレ補正の方式も唯一センサーシフト式を採用していたが、今年は「iPhone 13 mini」を含む「無印」のiPhone 13と、「Pro」の名を冠するモデルでカメラ機能に差をつけてきた。

 

これにより、iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxの差分は、純粋に画面の大きさだけになったというわけだ。

 

↑iPhone 13 Pro/Pro Maxはカメラを刷新

 

Proの名がつくiPhoneは暗所撮影が強いうえに、マクロ撮影、映画のような撮影などが可能に

iPhone 13 ProとiPhone 13 Pro Maxは標準広角カメラに、画素ピッチ1.9μmのセンサーを採用した。これまでのiPhoneでもっとも画素ピッチが大きかったのはiPhone 12 Pro Maxの1.7μmだったが、iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Maxはさらに大型化を進めている。

 

またレンズのF値もF1.5になり、暗所での撮影にさらに強くなった。

 

これに加えて、望遠カメラは焦点距離が変わり、35mm判換算で77mmに。これによって光学ズームは「iPhone 12 Pro」の2倍やiPhone 12 Pro Maxの2.5倍より高倍率な3倍になっている。さらに超広角カメラもF1.8になったうえに、新たにオートフォーカスが加わった。

 

↑センサーを大型化し、レンズも明るくなった

 

↑望遠カメラは77mmになり、ちょうど3倍ズームに

 

また、この超広角カメラはマクロ撮影にも対応。被写体に近づいていくと自動的にマクロモードに切り替わり、物や草花、食べ物などのディテールをクッキリと写すことが可能だ。

 

さらに、撮影モードには新たに「フォトグラフスタイル」が導入された。これは、単純なフィルターと違い、肌のトーンを一定に保ったままコントラストを高めたり、暖かみを出したりできる機能。機械学習で写っているものを認識できる、iPhoneならではの新機能だ。

 

↑マクロモードで撮影した写真

 

↑肌のトーンを一定に保ったまま、背景の鮮やかさや細部のトーンなどを変えられるフォトグラフスタイル

 

動画撮影も大きく進化し、「シネマティックモード」に対応した。フォーカスを合わせる人物をシーンごとにiPhone側で判断して、あたかも映画のワンシーンのように自動で切り替えることが可能。タップしてフォーカスを合わせたあと、編集でピントの合う場所を変える機能も用意されている。

 

こうした処理ができるのも、最新のiPhoneに採用されたチップセット「A15 Bionic」の高いパフォーマンスがあってこそだ。

 

↑映画のようなピント合わせを実現するシネマティックモードに対応

 

ディスプレイは、新たに「ProMotion」に対応し、10Hzから120Hzの間でリフレッシュレートを自動で切り替える。画面の滑らかさと省電力を両立させた機能だが、これを搭載したのもProの名を冠した2機種のみになる。

 

なお、細かな点では、屋外での明るさが最大1000ニトと、さらにディスプレイが明るくなっているのも特徴だ。

 

iPhone 13もカメラ機能が大きく進化

一方で、iPhone 13やiPhone 13 miniは、広角と超広角のデュアルカメラを踏襲しながら、センサーサイズはiPhone 12 Pro Maxと同じ1.7μmに拡大した。先に挙げたフォトグラフスタイルやシネマティックモードにも対応するなど、無印のiPhoneとしてはカメラ機能が大きく進化している。

 

このほか4機種とも、Face ID用のノッチがコンパクト化するなど、正統進化ながら、各機能にはしっかり磨きがかかった印象を受ける。

 

↑iPhone 13やiPhone 13 miniもカメラのハードウェアは進化している

 

Apple Watch Series 7はディスプレイの大型化がポイント

これらに加えて、スマートウォッチのApple Watch Series 7も発表された。今年は、投入時期がやや遅れ、iPhoneより後の秋発売になり、正確な日程も公表されていないが、サイズはそのままにディスプレイサイズが大型化しており、印象が変わった。

 

充電時間も、Apple Watch Series 6比で33%高速化するなど、基本性能も向上した。耐久性も上がり、歴代最高になったという。

 

↑Apple Watch Series 7はディスプレイサイズが大型化。ベゼルが細くなり、デザインが洗練された

 

新鮮味に欠けるところはあったものの、製品の完成度は高そう

デザインを含めた、フルモデルチェンジを果たしたiPad miniやApple Watch Series 7に対し、基本性能やカメラ機能を向上させたiPhone 13シリーズやiPadは新鮮味に欠けるところはあったものの、いずれの製品も完成度は高そうだ。

 

特にiPhone 13シリーズのカメラは、画質を向上させただけでなく、シネマティックモードでの動画撮影といった新たな提案があり、ぜひ使ってみたいと思わせる1台に仕上がっている。

 

Apple Watch Series 7以外はいずれも24日に発売される。発売まで残すところあと1週間。その時が今から楽しみだ。

 

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史上最大かつ、最強のApple Watchが誕生! 充電も高速化して使いやすそう!!

9月15日、アップルが新たに発表したApple Watch Series 7。Apple Watch史上最大のフェイスを備える本品は、充電の早さや頑強さなど、機能性の面で大きな進歩を遂げました。

 

ポイント1 Apple Watch史上最も大きいディスプレイで視認性アップ

Apple Watch Series 7 は、本体のサイズを変えることなく、ディスプレイを拡大しました。ふちのサイズを40%削減して1.7mmとすることで、スクリーンの広さをSeries6から約20%、3からはなんと50%以上も拡大しています。

 

Retinaディスプレイの表示はより明瞭になり、手首を下げているときでも、屋内では70%以上も明るく見えるそうです。画面が大きくなったこととあわせ、明るさの面でもフェイスの視認性が向上しています。

 

 

ポイント2  文字入力も楽々! アプリのUIが進化

画面が大きくなったことによる大きな影響は、視認性だけにとどまりません。ボタンが大きくタップしやすくなり、アプリのUIが向上しました。

 

大きくなったディスプレイをフル活用できるよう、システム全体のボタンのデザインを改良し、計算機やストップウォッチなどのアプリが使いやすくなっています。テキストの表示量は、Series 6と比較して、50%も増加しました。このApple Watchなら、フルキーボード入力もお手の物ですし、機械学習による入力する単語の予測機能も搭載しています。

 

 

ポイント3 Apple Watchとして初めて、IP6Xの防塵規格に対応

Apple Watch Series 7は、耐久性も向上しました。同シリーズで初めて、IP6Xの防塵規格に対応し、土ぼこりなどへの耐性が向上。防水性能も、50m防水に対応しています。

ディスプレイの亀裂耐性も向上しているとのことで、アウトドアでも安心して使えそうです。

 

 

ポイント4 45分で0から80%に達する高速充電

Apple Watch Series 7のバッテリー稼働時間はこれまでと同じ18時間ですが、充電が高速化しました。

 

充電速度は、Series 6と比べて最大33%速くなり、45分間の充電で、バッテリーの80%を充電できます。また、8分間充電するだけで、8時間の睡眠記録に対応できるため、わずかな時間充電するだけでも、多くのライフログを残せます。

 

ポイント5 サイクルウォッチとして大きく進化

Apple Watch Series 7は、サイクルウォッチとして大きく進化。

自転車に乗り始めると自動検知、ストップすると計測を自動停止するほか、万が一転倒した場合もそれを検知して緊急通報サービスに自動で電話をしてくれます。また、速度や走行距離などを声で知らせる音声フィードバック機能を搭載しており、アスリートレベルでも活用ができそうです。

なお、定額サービスで、毎週新しいワークアウトがビデオで提供されるApple Fitness+には、ピラティスなどの新しいワークアウトが配信されます。配信先の国として既存の6か国に加え、新たに15か国が加わるとのことですが、日本はそれに含まれておらず、今後の対応が待たれます。

 

 

Apple Watch Series 7のカラーは、アルミニウムモデルが、グリーン、ブルー、プロダクトレッド、スターライト、ミッドナイトの5種類。ステンレススチールモデルが、シルバー、グラファイト、ゴールドの3種類。さらに、チタニウムモデルが、自然色と、スペースブラックチタニウムの2種類となっています。また、Apple Watch Nike、Apple Watch Hermèsも発売されます。

なお、バンドは、既存のすべてのバンドに対応するということです。

↑アルミニウムモデルのカラバリ

 

↑ステンレススチールモデルのカラバリ

 

↑チタニウムモデルのカラバリ

 

↑Nikeモデルには、新たなデザインのバンドを採用

 

発売時期は今秋で、価格は、Apple Watch Series 7が399ドルから、Series 3が199ドルから展開すると発表がありましたが、日本円での価格は現時点で未発表となっています。

 

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純正から超軽量タイプまで! 常に持っておきたいApple Watch用充電アイテム3選

Apple Watch用の充電アイテムはコンビニであまり見かけず、街中に溢れるモバイルバッテリーのレンタルスポットも、スマホの充電ばかり……。Apple Watchは利用している人が多いのに、外出先で充電が切れてしまったときに充電器が手に入りにくいのが悩みどころではないでしょうか。そんなApple Watchユーザーにおすすめしたいのが、自宅用とは別に、持ち運べる充電アイテムを持っておくこと。出先でのピンチに役立つのでぜひ1つ持っておきましょう。Series 6、SE、Series 3……等々、Apple Watchなら共通で使えます。

 

目次

 


接続の質を気にせず使える安心の純正品


Apple Watch 磁気充電ケーブル

こちらはAppleの純正充電ケーブル。マグネットにより、コネクタをApple Watchの裏側に付けるだけで、ぴたりと接続できます。レビューでは「最初に付属していた充電ケーブルよりも、マグネットの磁力が強くしっかりキープできます。やはり安心の純正品です」と純正の質を評価する声に加え、「Apple Watchはあまり充電が持たないので、泊まりがけで出かける際には充電ケーブルが必須です。(0.3mは)ケーブルが短いので、ホテルのテーブルの上などで充電するのにちょうど良い長さです」と出先での使いやすさを評価する声も。

【詳細情報】
サイズ:0.3m、1m、2m

 


2回分充電できる高密度ポリマー充電式バッテリーを内蔵


CHOETECH Apple Watch ワイヤレス充電器 t313

持ち運びに便利なキーホルダーを備えたポケットサイズのコンパクトなデザイン。900mAhの高密度ポリマー充電式バッテリーを内蔵しており、Apple Watchを2回充電できます。また、4段階の青色LEDバッテリーレベルインジケーターがあり、残りのバッテリー容量が一目で分かります。MFi認証・PSE認証取得済。

【詳細情報】
サイズ:55×42×22mm

 


独自のマルチ保護技術を搭載した軽量・コンパクトな1台


YOFITAR Apple Watch用ワイヤレス充電器

手のひらに収まるコンパクトサイズのワイヤレス充電器。約29gと軽量で、バッグやポケットにすっぽり入り、かさばりません。独自のマルチ保護技術を搭載し、温度管理、サージプロテクター、電子回路のショート防止をはじめとした保護機能を内蔵。PC、モバイルバッテリー、ACアダプターのUSBポートに差し込んで充電できます。キーホルダーを取り付けることもできるので、持ち運びに便利です。ユーザーからは「USBのキャップが本体と離れない仕様になっている点など、使いやすいと思いました」という声も。

【詳細情報】
サイズ:38×77.7×9mm
重量:約29g
カラー:ホワイト、ブラック

 

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アップルが世界22ヵ国を表したデザインのApple Watchバンドを発売

アップルは、世界22ヵ国を表したカラフルなデザインが特徴の「Apple Watch」向けインターナショナルコレクションバンドを発売しました。価格は40mmケースサイズモデル/44mmケースサイズモデルともに5280円(税込)です。

 

アップルによると、すべてのアスリートとファンの言葉にできないほどの思いと競争心に敬意を表して発売するバンドであるとしています。

 

バンドに合わせて、対応するストライプ文字盤も用意。文字盤をダウンロードすることで、Apple Watchをパーソナライズし、自分が応援する国を表現することができるといいます。

 

バンドは柔らかいうえに通気性に優れており、軽量な素材を採用。また、面ファスナーを採用しているため、サイズの調整が簡単にできます。デザインは米国やドイツ、英国などをそろえています。もちろん、日本デザインのバンドもラインアップしています。

 

↑こちらが「日本・インターナショナルコレクションスポーツループ」

最新のSeries 6&SEとSeries 3にも対応! Apple Watch用モバイルバッテリー5選

スケジュール管理や体調管理など、様々な用途でされているApple Watchですが、やっぱり心配なのはバッテリー切れ。もし前日に充電を忘れてしまうと、例えばランニング中にバッテリーが切れて、最後までランの記録がつけられない……なんてことも。そこで今回は、いざというときのために持っておきたいApple Watch用のモバイルバッテリーをご紹介します。現在発売中のSeries 6、SE、Series 3、どれでも使えますよ!

 

目次

 


Apple Watchと同時にスマホも充電できる大容量バッテリー


CHOETECH Apple Watch モバイルバッテリー 5000mAh大容量

一台でApple Watchとスマートフォン(USB出力)を2台同時に充電できるモバイルバッテリー。5000mAhと大容量なので一度フル充電にすると、Apple Watchを最大6回、iPhoneを最大1.5~2回完全に充電することができます。Smart Chipが内蔵されているので、Apple Watchへの高速充電だけではなく、使用デバイスを自動的に検出し、最大2.1Aの高速充電を利用できます。MFi認証・PSE認証済み。4段階バッテリー残量確認LED搭載により、バッテリー残量が一目で分かります。

【詳細情報】
サイズ:123×42×22mm
重量:100g

 


わずか70gの重さで約3.5回の充電ができる!


ベルキン BOOST↑CHARGE Apple Watch用モバイルバッテリー(2200mAh)

外出の際にバッグやポケットに入れても邪魔にならないコンパクトさで、重さもわずか70gながら、Apple Watchを約3.5回充電可能なモバイルバッテリーです。横置きと縦置きで使用でき、充電中はナイトスタンドモードにも対応。目覚まし時計のように使えます。Apple MFi認証取得。レビューでは「さすがにApple MFi認証を取得しているだけあって、一旦Apple Watchを置いたら途中で止まることなく、100%になるまで充電してくれます」という声も。

【詳細情報】
サイズ:17.25×41.94×79mm
重量:70g

 


キーホルダー感覚で持ち運べるコンパクトさがイイ!


FOCAL TUNEMAX for Apple Watch 900mAh

本体には光沢のある軽い樹脂素材を採用。Apple Watchを1.5回分充電できるバッテリーを搭載しながら、約54gの超軽量設計でキーホルダー感覚で持ち運べます。Apple Watchとの接点部分には、アップル純正と同じマグネットを搭載した磁気充電を採用しており、吸い付くような使用感で確実に充電できます。バッテリー残量に合わせて4段階に点灯するLEDインジケータランプを搭載。バッテリー残量が一目でわかるので、外出先での急な電池切れに悩む心配もありません。

【詳細情報】
サイズ:約55×60.2×16.6mm(キーチェーン除く)
重量:約54g

 


収納ケースとして使いながら充電もできる!


Smatree Apple watch 充電収納ケース

こちらはApple Watchの収納ケースでありながら、3000mAhのバッテリーを備えているため、収納しておきながら充電ができます。カバーの素材は防水機能を持つPUレザー製。便利なカラビナループがあり、バッグにつけて持ち運べます。レビューでも「しっかりとしたケースでバッテリー内蔵の割に重くも無く、災害時や停電する様な環境下でも内蔵バッテリーで3回程度充電出来るならありがたいです」「仕事上使えないときの収納ケースが欲しくて購入しました。充電もできてかなり助かっています」と好評です。

【詳細情報】
梱包サイズ:128×110×62mm
発送重量:260g
カラー:ブラック、ブルー

 

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2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

新iPad Proの何が良いってトラックパッド対応よ! 2 in 1のMacBook Air的にも使えるしビジネスに最適っしょ

やっぱりMacBook Air好き! 新モデルはMagic Keyboard搭載で…安くなりました!

 

【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

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【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

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【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

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【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

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【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。

「Apple Watch Series 6」を触って分かった、5つの気になるポイント

日本時間9月16日のApple Eventで発表された「Apple Watch Series 6」——。新たに血中の酸素濃度を測定できるなど、ユーザーにとって未知の機能が詰まっています。本稿では、発売前の実機に触れる機会を得ましたので、以下の気になる5つのポイントを検証してみました。

 

1)どんな文字盤が合いそうか?

2)血中酸素濃度の測定はどう使うか?

3)常時表示の画面輝度はどのくらい上がったのか?

4)高度計の常時測定はどう使うのか?

5)ソロループバンドの使い心地はどうか?

 

1)どんな文字盤が合いそうか?

Apple Watch Series 6の外観は、従来モデルのSeries 5と比べてさほど変わっていません。いくつかの新色こそ登場しましたが、新しさをアピールするためには、ウォッチフェイスを工夫したいところです。

↑写真は、ブルーアルミニウムケース(44mm)と、キプロスグリーンソロループの組み合わせ

 

watchOS 7を搭載するApple Watch Series 6で選択できる文字盤は下記の41種類ありました。多くの文字盤ではさらにカスタマイズが可能です。

↑Apple Watch Series 6で選択できる41種類の文字盤。赤字が新規のデザインだ

 

ちなみに、Apple Watch Series 6をセッティングしたところ、最初に「メリディアン」の文字盤が表示されました。その他の文字盤はデフォルトでは表示されず、手動で追加する必要がありました。

 

今回は全種類検証できていませんが、筆者の主観で新登場の文字盤を一通り試したかぎり、「タイポグラフィ」や「ストライプ」をカスタマイズしたものが、使いやすそうに感じました。ただし、好みが分かれるものなので、あくまで一例としてどうぞ。

↑タイポグラフィ文字盤をカスタマイズしたものの、常時表示中の見た目

 

↑ストライプ文字盤をカスタマイズすると、ストライプの数を減らして、斜めにしたりすることで、こんなデザインにも調整できた

 

「GMT」や「カウントアップ」「クロノグラフプロ」などは、情報量が多いので、時計好きの人には良いかもしれませんが、筆者はやや目が疲れてしまいそうになりました。人によって相性はありそうです。

 

2)血中酸素濃度の測定はどう使うか?

Apple Watch Series 6では、「血中酸素ウェルネス」機能が搭載されました。医療機関テスト時点ではアプリ名は「血中酸素濃度」として表示されているが、「血中酸素ウェルネス」に今後名称が変わる予定とのこと。

 

さらに注釈を加えておくと、「血中酸素ウェルネス」アプリの測定値は、自己診断または医師との相談を含む医療での使用を目的とするものではなく、一般的なフィットネスとウェルネスのみを目的としたものだそうです。

 

同機能を利用する方法は2つ。ひとつは、ウォッチ画面に表示される「血中酸素ウェルネス」アプリをタップして起動し、手動で測定する方法。もうひとつはバックグラウンドでの測定です。

 

手動測定の場合には、アプリを起動して、測定をスタートします。測定中には、手首を平らにして時計を上向きにした状態で、キープする必要がありました。この測定が意外と難しく、15秒待った結果「測定がうまくいきませんでした」と表示されることも多々。慣れるまでは、扱いが難しそうでした。

↑「血中酸素ウェルネス」機能の測定中画面。15秒は意外と長く感じた。なお、写真は画面撮影用に腕を持ち上げているだけで、測定時には机や膝に腕を置くのがよい

 

↑「血中酸素ウェルネス」アプリ(左)を起動し、諸注意を読んだあと「開始」をタップ(中)。測定結果の画面(右)

 

平常時に測定してみた結果は、100%や99%が表示されました。これがどう変化するのだろうと、まずは運動してみました。約5分ほどジョギングして息が上がったタイミングで測定したところ99%のままでした。

 

では、息を止めた状態で測定するとどうでしょうか。筆者の場合、1分弱くらい、可能な限り息を止めてから測定を試みたところ値は95%まで下がりました。結構苦しかったです。

↑平常時(左)、6分/km程度のペースで5分程度ジョギングした直後の数値(中)、1分弱息を止めていたときの数値(右)

 

バックグラウンドの測定に関しては、iPhoneの「Watch」アプリからカスタマイズ可能。「血中酸素濃度測定」のスイッチをオンになっていれば、終日測定が行われます。また、設定画面で「睡眠モード」中のスイッチがオンになっていれば、watchOS 7から追加された睡眠モードを有効にしている際にバックグラウンドで血中酸素濃度が測定できます。

 

まだ睡眠モードを検証はできていませんが、おそらく睡眠時無呼吸症候群のセルフチェックには、使える可能性がありそうだな、と思いました。なお、測定結果は「ヘルスケア」アプリ内で確認可能です。

↑ヘルスケアアプリから「ブラウズ」>「バイタル」>「血中酸素濃度」をタップすると(左)、測定結果のグラフ表示を確認できる(右)

 

3)常時表示の画面輝度はどのくらい上がったのか?

Series 6の常時表示は、Seires 5の最大2.5倍の明るさになったとされています。実際どのくらいのものなのか検証してみました。共通する文字盤として、ここでは「インフォグラフ」を選択。それぞれ比べてみました。

 

まず、通常表示での比較がこちら。

↑Series 6(左)とSeries 5(右)

 

続いて、常時表示での比較がこちら。

↑Series 6(左)とSeries 5(右)

 

確かに、コンプリケーションの部分を比べてみると、見え方が異なります。例えば、日付の17の上にある曜日の「木」の字がSeries 5でははっきり視認できませんが、Series 6では見えますね。

 

4)高度計の常時測定はどう使うのか?

高度測定はSeries 5でも対応していた機能です。これがSeries 6では常時測定可能になりました。例えば、ハイキングなどのワークアウトを測定している分には、これまでも高度の表示を確認できました。しかし、Series 6では文字盤のコンプリケーションにコンパスを配置し、標高の変化を常に確認できるのです。電池の節約をしながら登山をしたり、現在の標高を知りたいような場面で活用できるでしょう。

↑高度が39mだとコンプリケーションでわかる

 

5)ソロループバンドの使い心地はどうか?

新たに追加された「ソロループバンド」も試してみました。ソロループバンドは留め具がない新デザインのバンドです。素材には、ソフトシリコーンが使われており、特殊なUV加工を施すことで、滑らかでシルクのような仕上がりに整えられています。

↑留め具などがない

 

肌触りはよく、従来のスポーツバンドと同じような印象で使えると思います。引っ張るとびよんと伸びるので、大人はもちろん、留め具の扱いに苦戦する子どもや高齢のユーザーなどにもオススメしやすいと感じました。

↑引っ張ったらこんなに伸びた

 

ただし、サイズを間違えるとApple Watchが腕に正しく固定できず、多くの機能を活かせません。オンラインストアの画面には、印刷して確認できるサイズガイドも用意されているので、購入の際には上手く活用してみてください。

↑オンラインのストアでダウンロードできるサイズガイド

 

最後になりましたが、Apple Watch Series 6は、9月18日発売で、4万2800円(税別)〜。最低価格は、Series 5が発表されたときと同じです。価格据え置きで常時表示が進化し、新機能もどんどん追加されたことを思うと、昨年購入を見送った皆さんにとって、良い買い替え時と言えそうです。

 

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Apple WatchとiPadシリーズに何が起きた? 「Apple Events」新作発表で起きたことまとめ!

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Events」が、日本時間9月16日午前2時から開催されました。Apple Watch Series 6や第8世代のiPadなど、注目の新作が登場した今回の発表会をダイジェストで振り返ります。

 

1.Apple Watch Series 6は血中酸素濃度の測定が可能に

健康志向が強くなっている近年のApple Watchですが、新作ではその傾向がより顕著になりました。運動の激しさで上下するVO2 MAX(最大酸素摂取量)、呼吸器や循環器の状態と関連するSpO2(血中酸素飽和度)を測定する機能を新たに搭載したのです。特に後者はCOVID-19の症状との関連性も指摘されており、大学などと連携した研究にも使われます。

チップには、A13 Bionicを搭載し、処理速度がSeries 5の1.2倍にアップ。常時ディスプレイ表示にも対応し、画面はさらに明るくなりました。また、文字盤のデザインが進化したほか、金具を全く使わないバンド「ソロループ」の登場など、ビジュアルや使い勝手の面でも新たな提案がなされています。

Apple Watch Series 6について、詳しくはこちら

Apple Watch Series 6とApple Watch SEのスペック比較について、詳しくはこちら

 

2.ついに出た! お手頃価格のApple Watch SE

低価格ながら、ほどよい機能を備えたApple Watch SEが新登場。チップにSeries 3の最大2倍速となるApple Watch Series 5のものを搭載し、加速度センサーやジャイロスコープ、高度計、心拍数測定機能、転倒防止機能はSeries 6と同様のレベルで装備しています。サイズはSeries 6と同様、40mmと44mmの2種類を用意、新たに登場したバンド「ソロループ」にも対応しました。

税込3万2780円からの販売で、Series 6より1万円以上安い価格設定の本機。入門機として最適な1本になりそうです。

Apple Watch SEについて、詳しくはこちら

Apple Watch Series 6とApple Watch SEのスペック比較について、詳しくはこちら

 

3.Appleのサブスクが超お得になる「Apple One」とフィットネスサービス「Fitness+」

Apple Oneは、Appleが展開している、iCloud、Apple Music、Apple TV+、Apple Arcadeといったサブスクサービスをまとめてお得な価格で利用できる、新たなパッケージプランです。個人プランでは、iCloud 50GBとその他3つのサービスをあわせて月額1100円。個別で契約するのに比べて、1210円もお得と、半額以下になっています。また、1850円のファミリープランなら、iCloudの容量が200GBにアップし、最大5人まで利用できます。

ヨガ、サイクリング、ダンス、コアトレーニングなど、様々なトレーニングの動画を毎週配信するサブスクサービス、Fitness+も登場しました。Apple Watchの機能とリンクし、Apple TVやiPhoneの画面上で心拍数などをウォッチしながらトレーニングができます。ただし、現時点で日本は配信の対象外です。

さらに、複数本のApple Watchを1台のiPhoneでペアリングできる、ファミリー共有機能も新登場。これにより、子どもの連絡先を親が管理してメッセージの送信先を制限したり、いまどこにいるのかがGPSで分かるようになったり、家族の安全をApple Watchが守ってくれます。

Apple One、Fitness+、ファミリー共有機能について、詳しくはこちら

 

4.iPadはスペックが大幅進化して、お値段据え置き!

10周年を迎えたiPadシリーズ。その節目を飾る第8世代iPadは、デザインは前世代モデルを踏襲しながらもスペックが大幅に進化。iPhone XSやXRと同じA12 Bionicチップを搭載し、前世代モデルと比較して、CPU性能は約40%向上し、グラフィックス性能は約2倍に高速化しました。

アクセサリーは、フルサイズのSmart Keyboardが使用可能なほか、Apple Pencil(第1世代)にも引き続き対応。最新のiPadOS 14との組み合わせにより、高精度な手書き入力が可能となっています。画面サイズは従来と同じ10.2インチRetinaディスプレイを採用し、カメラは背面に8MP HDカメラ、フロントに1.2MP FaceTime HDカメラを搭載。バッテリーは最大10時間の使用が可能です。

ここまで進化して、価格は従来から据え置き。幅広く使える高コスパモデルの登場です。

第8世代iPadについて、詳しくはこちら

新型iPad/iPad Air、iPad Proのスペック比較について、詳しくはこちら

 

5.新型iPad Airが、iPad Pro並みの性能を獲得!

第4世代となるiPad Airは、デザインを再設計し、フルモデルチェンジを果たしました。最新のチップとなるA14 Bionicを搭載したiPad史上最も先鋭的なこのモデルなら、4K動画の編集や高精細なゲーム映像の表示が可能です。

指紋認証を行うTouch IDをトップボタンに内蔵することで、利便性と高いセキュリティ性能を維持しながら、従来と同じサイズの筐体により大きな10.9インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。前面すべてがディスプレイとなる「オールスクリーンディスプレイ」デザインを実現しています。

アクセサリーは、iPad Proと同様、第2世代のApple Pencil、Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioに対応。まさにiPad Pro並みといえるスペックを獲得しました。

新型iPad Airについて、詳しくはこちら

新型iPad/iPad Air、iPad Proのスペック比較について、詳しくはこちら

【スペック徹底比較】Apple Watch Series 6 & Apple Watch SEとおまけにSeries 3の違いを比べてみました

9月16日深夜に発表された、Apple Watch Series 6 とApple Watch SE。本記事では、Appleの発表をもとに両者のスペックを比較していきます。一目でわかるよう、違いを表にしてみました。なお、Series 3も販売が継続されているため、スペック表にはこちらも含めています。

 

 

一目で違いがわかるSE/Series 6/Series 3のスペック表

SE Series 6 Series 3
サイズ 40㎜/44㎜ 40㎜/44㎜ 38mm/42㎜
価格 3万2780円 4万7080円 2万1780円
処理速度 Series 3の最大2倍の速度 SEの1.2倍の速度 S3チップを搭載
文字盤の常時表示 非対応 対応 非対応
血中酸素濃度アプリ 非対応 対応 非対応
心拍数センサー 搭載 搭載 搭載
ジャイロスコープ 搭載 搭載 搭載
加速度センサー 搭載 搭載 搭載
モーションセンサー 搭載 搭載 搭載
コンパス 搭載 搭載 非搭載
高度計 搭載 搭載 搭載
転倒検出機能 搭載 搭載 非搭載
耐水性能 水深50m 水深50m 水深50m
販売モデル GPS/GPS + セルラー GPS/GPS + セルラー GPS

 

SEはApple Watch入門機としておすすめ!

価格が1万4000円以上離れているSEとSeries 6。Appleは、「Apple Watchを初めて使うお客様にとって、Apple Watch SEは最適なモデルです」と発表会で断言しました。

 

SEはSeries 6に比べて処理速度が劣るといえ、致命的なほど大きな差ではありません。また、文字盤の常時表示とApple Watch Series 6で初めて対応した血中酸素濃度の測定機能に非対応ですが、Apple Watchが大きな人気を集める要因となっているそれ以外の機能に関してはSeries 6と同様のものを揃えており、初めて使う1本としては必要十分といえるでしょう。

 

実際、Apple Watchは多機能化が進んでいますから、初めから高性能機を買っても使いこなせない……というケースもあり得ます。すでにApple Watchを使っているユーザーはSeries 6、初めての方はSEを買うのが基本線になりそうです。

「Apple Watch Series 6」で健康管理は新たな局面へ。血中酸素濃度を計測できる新ハイエンドモデル

9月16日深夜2:00から開催されているAppleの発表会。GetNavi Webでは、様々な新作の発表が注目される本発表会の模様を速報でお届けします。

 

呼吸器や循環器の研究にも貢献するApple Watch Series 6

近年、健康への志向が高まっているApple Watch。COVID-19の感染拡大もあって、その傾向はさらに強くなっています。

 

今回のイベントで発表されたApple Watch Series 6では、運動の激しさで上下するVO2 MAX(最大酸素摂取量)、呼吸器や循環器の状態と関連するSpO2(血中酸素飽和度)を測定する機能を追加しました。

 

特に後者はCOVID-19の症状との関連性も指摘されており、Apple Watchの最新作は、この数値をわずか15秒で測定できます。

 

この機能を活かして、大学などと連携し、ぜんそく、心不全、インフルエンザといった病を治療するための研究にも使われるそうです。

 

処理速度は、Series 5の1.2倍に

Apple Watch Series 6に搭載されるApple シリコンは、A13 Bionicをベースにしたデュアルコアプロセッサを採用。Series 5で搭載されたものより処理速度が20%アップしているとのことです。

 

エネルギー効率が高い本製品は、常時ディスプレイ表示を実現しており、手首を下げていても従来の2.5倍の明るさを誇ります。また、高度計を搭載し、前述したとおり酸素の取り込みレベルも常時わかるので、アクティビティにはぴったりといえます。

 

 

また、充電速度も20%速くなりました。地味ですが、充電を忘れたときにはありがたいですね。

 

文字盤のバリエーションもパワーアップ

文字盤は、「時計の歴史に敬意を表す」としたクラシカルモデルのものから、サーフィンや写真といった趣味を楽しむ人向けにカスタマイズしたものまで、多彩なラインナップを用意。文字盤にミー文字を表示することもできます。

 

 

 

金具がないバンド「ソロループ」

金属やバックルがなく、重なる部分がないバンド「ソロループ」も発表されました。

液状シリコーンで作られ、伸縮性にも優れるこのバンドは、フラットなもののほか、極細のシリコーンを編みこんだモデルも用意されています。また、ナイキ、エルメスとのコラボモデルもリニューアルされます。

 

 

 

なお、本作では、Apple Watch史上初めてプロダクトレッドのカラーが登場。ブルー、ゴールドと併せて3色をラインナップします。

 

様々な進化をしたApple Watch Series 6は、4万2800円(税別)から、9月18日の発売です。

 

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ついにお手頃な「Apple Watch SE」登場! ほどよいスペック&ちょうどいい装着感で約3万3000円から

9月16日深夜2:00から開催されているAppleの発表会。GetNavi Webでは、様々な新作の発表が注目される本発表会の模様を速報でお届けします。まずはついにApple Watchでも登場した「SE」モデルをご紹介!

 

ついにApple Watch SEが登場!Series 5のチップを搭載

 

今回の発表では、Apple Watch SEの登場もアナウンスされました。チップはSeries 3の最大2倍速となるApple Watch Series 5のものを搭載し、加速度センサーやジャイロスコープ、高度計、心拍数測定機能、転倒防止機能はSeries 6と同様のレベルで装備。ただし、文字盤の常時表示には対応していません。

 

 

なお、GPSモデルに加え、GPS + セルラーモデルも用意されています。

 

サイズはSeries 6と同様の大型画面

Apple Watch SEのサイズは、44mmまたは40mmと、Series 6と同じ。今回の発表会で登場した金具のないバンド「ソロループ」にも対応しています。

 

 

 

↑丁寧に糸を編み込んだブレイデッドソロループも用意

 

多機能性とほどよいスペック、そして身に着けやすい装着性を兼ね備えたApple Watch SEは、税込3万2780円からの発売。Series 6より1万円以上安い価格設定となっています。

 

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Apple Watchでジム活が捗っちゃうなあ! 日本上陸した「GymKit」でジム通いへの意識がさらに高く

Apple Watchについて、watchOS 4で導入されたテクノロジー「GymKit(ジムキット)」をご存知でしょうか? これは2017年6月のApple 世界開発者会議 (WWDC)で発表されたもので、ジムに設置された対応フィットネスマシンとApple Watchを連携できるようにするためのプラットフォームのこと。実は、オーストラリア、米国、ヨーロッパ、中国、香港に続き、3月15日から日本でも利用できるようになりました。

 

 

Gymkitについては、「テクノジム」「ライフ・フィットネス」「シュウィン」など、世界シェアトップクラスの7メーカーとパートナーシップが結ばれています。今回はまず、ライフ・フィットネス社製のマシンが日本に導入されたということで、筆者も早速体験しにいってきました。なお、同社が提供するマシンでは、「トレッドミル」「エリプティカル」「インドアバイク」「ステッパー」で対応しています。

 

LifeFitness社PresidentのJaime Irickさんは、「LifeFitnessでは、世界中のフィットネス愛好家の方、フィットネスクラブ、そしてパートナーにとって最適なプラットフォームであることを目指している。その3者にとってGymKitのテクノロジーは最高の成果を提供してくれるだろうと考えている」といった旨をコメント。また、「LifeFitness のマシンでは年間約10億のワークアウトが行われている。将来的にこの大部分がApple GymKitで使われるだろう」とも述べています。

 

↑GymKit対応マシンの例。リカベントタイプのインドアバイクで、Apple Watchを連携できる

 

今回訪れたのは、24時間年中無休で使えるフィットネスジム「エニタイムフィットネス」の恵比寿店。同ジムでは、ひとつのキーを用いて国内および海外にある3500以上のジムすべてを利用できるのが特徴です。店舗により異なり、利用頻度の高い店舗の価格が適用される仕組み。なお、恵比寿店の場合には、9180円/月となります。

 

そもそも、ジムでトレッドミル(ランニングマシン)などを利用すると、Apple Watchに表示される心拍数や消費カロリーと、マシン側に表示されるデータが異なってしまうという課題がありました。さらにトレーニングが終了した際に、せっかくマシン側で測定したデータを、持ち帰ることができませんでした。GymKit対応のフィットネスマシンが普及すると、こうした状況の改善が期待されます。

 

国内のANYTIME FITNESSのメインフランチャイザーであるFast Fitness Japan 代表取締役社長COOの土屋 敦之さんは 「GymKit導入は、利用者にとっての快適さをさらに高めるサービスであり、ジム・日常生活問わずApple Watchを通じて運動や健康状態をモニタリングできるようになれば多くのお客様に喜んでもらえるのではないかと思う」とコメントしています。

 

フィットネスマシンを実際に使ってみた

まず、Apple Watchを対応マシンに近づけるとNFCが反応して、両者がBluetooth経由で接続されます。NFCとBluetoothの2段階になっているので、不要な自動接続を防げます。

 

初回は確認画面が表示されるので、「続ける」をタップ。トレッドミルの場合、その後「室内ランニング」か「室内ウォーキング」を選択。Apple Watchではワークアウトアプリが起動し、マシン側には集約された情報が表示されます。

 

↑マシンにある「NFC」のマークにApple Watchを近づけてから、ウォッチ画面上で確認操作を行う。するとワークアウトアプリが起動し、マシン画面にデータが共有される

 

Apple Watchからトレッドミルへは身長・体重、心拍数などのデータが送られます。一方、トレッドミルからApple Watchへは、ランニングのペースや傾斜などの情報が送られます。Apple Watch側では、消費カロリーが計算され、それがトレッドミルへと送り返されてモニターに表示される仕組みです。

 

↑ワークアウト中に表示されるマシン側の画面。「時間」「距離」「カロリー」「心拍数」「ペース」「メッツ」「傾斜率」「速度(KPH=km/時)」「経過時間」「アクティブカロリー」「合計カロリー」が確認できる

 

マシンの画面左下にある停止ボタンをタップすると、一時停止状態に。そのまま終了を選択すれば、測定が終わり、サマリー画面が表示されます。この状態で、Apple Watchにもデータが共有されていることがわかりました。

 

接続を解除するとトレッドミルにある個人情報は消去されるようになっています。また、測定データはiPhoneの「ヘルスケア」アプリや「アクティビティ」アプリで管理できます。

 

↑iPhoneの「アクティビティ」アプリからワークアウトの結果が確認できる。LifeFitnessのマシンを使ったことも記録されていた

 

ついに日本上陸を果たしたGymKitですが、連携具合はとても滑らかでした。使い勝手もよく、筆者の通うジムにも早く導入されれば良いのに、と願うばかり(笑)。今後も普及が進めば、多くのジムで見かけるようになると思うので、Apple Watchをお使いの皆さんは、ぜひ試してみてくださいね。

テクノロジーはスキーを救うか? 減少の一途を辿るスキー人口を増やす、3者からの提案

ここ数年、耳にする機会が増えた「IoT」という言葉。これは、「モノ」がインターネットにつながる仕組みや技術のことを表しており、これまで埋もれていたデータを収集・分析することで、新たな価値を生み出すことが期待されています。最近では、企業にかぎらずさまざまな分野でこうしたITのテクノロジーを取り込んでいこうという動きが見られます。そのひとつが、スキー業界です。

 

スキー人口は長期にわたって減少傾向にあり、現在ではピーク時の3分の1まで減ったと言われています。スキー場の閉鎖も相次いでいるようです。こうした現状を打開しようとしているのが、オリンピックでの入賞経験があり、現在はプロスキーヤーとしてだけでなく、全日本スキー連盟の常務理事を務めている皆川賢太郎氏です。

 

ここでは、皆川氏がファシリテーターを務め、ITのテクノロジーを使ってスキー産業をいかに活性化していくかが議論されたイベント「スキー未来会議」の模様をレポートしたいと思います。

 

スキー未来会議とは?

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「スキー未来会議」は、スキー用品のメーカーやホテル、販売店などスキー産業に関わる人たちが集まり、いかにスキー産業を盛り上げていくかを討論するシンポジウムです。過去に3回開催されており、第1回目では国内外に向けたスキーの映像コンテンツをどう発信していくか、第2回目では小売店の活動やスキー産業全体についての話し合いが行われました。11月末に開催された第3回目では、スキー産業にテクノロジーを導入することで得られるメリットについて議論されました。

 

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑全日本スキー連盟常務理事・皆川賢太郎氏

 

このシンポジウムは2部編成となっており、第1部では皆川氏がスキー産業の現状を語りました。「インターネットの活用やデジタル化を行うことで、スノースポーツの興行化に繋がる」と皆川氏が提唱した背景もあり、今回はITに特化した話し合いが行われました。第2部では、IT関連のパネリストが3名登壇し、テクノロジーの活用方法について語りました。

 

なぜ、テクノロジーがスキー産業の今後の”鍵”となるのか。それは、スキー産業の現状と直面している課題を知ることで見えてきます。

 

スキー産業が抱える課題と取り組み

現在、国内のスキー人口は800万人弱。国内のスキー場数は600か所以上と世界トップクラスを誇る一方で、スノーボードを含めたスキー人口は1998年の約1800万人をピークに年々減少の一途を辿っています。スキー人口を増やすこと、そしてスノースポーツの種目をいかに興行化するかが、大きな課題となっています。

 

↑第1部では、皆川氏がテクノロジーによって解決できるスノー産業の3つの課題を説明した↑第1部では、皆川氏がテクノロジーによって解決できるスノー産業の3つの課題を説明した

 

1つ目の課題は、スキー人口を正しく把握できていないこと。現在のスキー場の仕組みでは、正確な利用者数をカウントできていないと皆川氏は指摘します。それは、”リフト券の販売数”や”駐車場の車の台数”などの曖昧な基準によって、利用者を算出しているためです。

 

2つ目は、チケットレス、キャッシュレスの遅れ。アメリカなどの他国では、財布を持ってスキーをするという概念がほぼないにも関わらず、日本ではいまだに紙のリフト券を使用している所を多く見かけます。また、現金での支払いがメインのスキー場では、滑っている間に現金を落とすというリスクもあります。

 

3つ目が、スキー産業とホテルや小売店などの周辺産業とのつながりが希薄であることです。横のつながりと連携しやすくするため、スキー未来会議や全日本スキー連盟など、全体の情報を集約・管理するプラットフォームをつくる必要性が高まっているとのこと。

 

スキー産業は上記のような課題を抱えていますが、ITのテクノロジーを使った取り組みも行われています。2016年2月13~14日に、新潟県の苗場スキー場でアルペンのワールドカップ「アルペンワールドカップ苗場」を、NTTドコモや富士通、パナソニック、シスコと協力して開催。サッカーや野球と違い、スキーは山のふもとからはるか高いスタート地点を見上げる形になります。

 

そのため、試合全体の様子が見えづらく、選手の情報を詳しく知ることがなかなか難しいのが現状です。この大会では、大会やレースに関する情報や、選手の詳細情報などをインターネットを通じて観客に提供するサービスを実施しました。皆川氏は、「お客さんからも良い反応があり、インターネットの活用は非常によかったと感じる」と当時のことを振り返りました。

 

課題を解決するために、テクノロジーがどう活躍するのか?

OLYMPUS DIGITAL CAMERA↑楽天 グローバルデータ統括部 データインテリジェンスマネジメントグループ・楽天野球団 事業企画部 杉浦和代氏(左)、ユーフォリア 代表取締役 宮田誠氏(中央)、ITジャーナリスト 井上晃氏(右)

 

第2部では、ITのエキスパートである3名のパネリストが、スポーツにおけるITの活用事例を紹介しました。

 

楽天からの提案-アプリを使ってファンも団体も盛り上げる

 

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楽天の杉浦氏は、スポーツを興行化するうえでのキャッシュレス決済の普及の重要さなどを述べました。東北楽天ゴールデンイーグルス専用球場の「Koboパーク宮城」では、グッズやスタジアム内でのドリンク購入の際に、売店での決済方法としてクレジットカードやEdy、楽天ポイントなどが利用できます。キャッシュレス化により、現金でのやりとりが減り効率的になっています。

 

また、ファンクラブと楽天IDのデータベースを連携することで、利用者はアプリで球場にチェックインをしたり、楽天市場で応援グッズを買ったり、映画やアニメなどが視聴できる動画配信サービス「Rakuten TV」で試合のハイライトを観たりと、さまざまなコンテンツにアクセスしやすくなります。

 

そのほか、試合の映像や試合予想ゲーム、選手の情報、スタジアムでの出前サービスなどを利用できるアプリ提供なども、スポーツを興行化するための大事なツールだと杉浦氏は述べました。

 

ユーフォリアからの提案―スポーツをデータ化する

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スポーツ領域におけるITソリューションを提供するユーフォリアの代表取締役である宮田氏は、選手育成の観点からスノースポーツの盛り上げを提案しました。

 

ユーフォリアでは、アスリート向けの体調管理システム「ONE TAP SPORTS」を提供しており、ラグビー日本代表を筆頭にバレーボール、テニスなどさまざまなスポーツで250以上のチームに導入されています。このシステムは、スマホやパソコンなどから利用できるクラウド上のソフトウェアで、選手のコンディションやトレーニング、食事データの管理などを行います。

 

選手のアクティビティやコンディション、結果をデータ化することで、良い結果を生み出すフローができあがるとのこと。「客観的なデータだけでなく、体調や睡眠の質などアスリートの主観的なデータも収集することが大事」(宮田氏)とスポーツをデータ化する重要性を解説しました。

 

ITジャーナリストからの提案―Apple Watchでキャッシュレス化に貢献

 

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最近では、ウェアラブル製品に対する関心が高まり、スポーツへのウェアラブル製品の導入が盛り上がっています。特に、スマートウォッチはランニングや水泳時に身に付けながら運動量の把握や目標の設定ができ、スポーツと相性が良好。なかでも、連絡手段としても使えるApple Watchは、一石二鳥なITデバイスです。井上氏は、このApple Watchを活かすことで得られるメリットを3つ提案しました。

 

まずは連絡手段としての活用。最新のApple Watch series 3には、通話・通信モバイル機能が搭載されているため、スマホを持たずにApple Watchだけで通話やメッセージの送受信ができます。スキーやスノボで滑っている間に家族や友人とはぐれてしまったというときにも、慌てず連絡が取れます。スマホを取り出して操作する必要もなくなるため、リフトからスマホを落とす心配もありません。

 

また、ウィンタースポーツに特化したアプリでモチベーションをアップすることもできます。滑走時の移動距離や最高速度、消費カロリーなどを記録したり、その数値を友人と競いあったりと楽しみ方はさまざまです。

 

Apple Watchは皆川氏が最も期待する”キャッシュレス化”にも貢献します。スマホをかざすだけで支払いができるサービス「Apple Pay」を使えば利用者は現金を持ち歩く手間が省け、スマートに支払いができます。一方、店舗側は売り上げ状況の確認や分析が簡単にできるPOSレジアプリの「Airレジ」を使うことで、顧客や売上の管理がしやすくなるメリットがあります。

 

現在、紙のリフト券を販売しているスキー場は数多くあります。そこで、決済と同じようにApple Watchをかざすだけでゲートを通るシステムが開発されれば、将来的にはリフト券のチケットレス化を実現できる可能性もあります。

 

一見、テクノロジーとは無縁と思えるスキー産業。しかし、今後生き残っていくためには、スキーに限らずどの分野でもITの力は必要になることでしょう。