アップル、「MacBook」を開けても起動しないように設定する方法を公開!

「MacBook」などを開けたり電源に接続したりしたときに自動で起動しないようにする方法を、アップルが公開しました。

↑自動的に起動してほしくないときが意外とある

 

現在の「Appleシリコン」を搭載した「MacBook」は、蓋を開けると自動的に起動するように設計されています。また、同チップを採用したMacも電源に接続すると自動で起動します。

 

アップルによれば、最新の「macOS Sequoia」を搭載したMacでは、「ターミナル」アプリに以下のコマンドを入力することで、パソコンを開けたり電源に接続したりしても起動しないようにすることができるとのこと。

 

・蓋の開閉と電源接続の両方で起動しない

sudo nvram BootPreference=%00

・蓋の開閉でのみ起動しない

sudo nvram BootPreference=%01

・電源接続でのみ起動しない

sudo nvram BootPreference=%02

・設定を元に戻す

sudo nvram -d BootPreference

 

MacBookを開けて掃除をするときや、マシンを起動せずに充電したい場合などで、これらのコマンドが役立つかもしれません。

 

Source: Apple via MacRumors

 

「Apple Intelligence」、近日中に日本語などに対応へ

アップルのAI(人工知能)機能「Apple Intelligence」が近日中に日本語に対応すると、同社のティム・クックCEOが明かしました。

↑もうすぐ日本語で使えるようになる

 

Apple Intelligenceは、ユーザーの背景を理解し生成AIを活用することで、通知の要約や文章の校正、絵文字の生成、文字起こしなどができます。現在は米国や英国、オーストラリア、カナダ、ニュージーランド、南アフリカなど英語圏の地域でのみ利用できます。

 

2024年第4四半期の決算発表に登壇したクック氏によれば、Apple Intelligenceは近日中にフランス語、ドイツ語、イタリア語、ポルトガル語、スペイン語、日本語、韓国語、簡体字中国語の8言語に対応するとのこと。さらに、4月に予定されているアップデートでは、インドとシンガポールのユーザー向けにローカライズされた英語も追加されるそうです。

 

決算発表の中でクック氏は、Apple Intelligenceの重要性について強調し、「一度使い始めると、それなしの生活は考えられなくなる」と述べています。特に、メールの要約機能を非常に価値あるツールとして取り上げ、自身も毎日数百通ものメールの管理で使用していると明かしました。

 

長らく英語圏にのみ対応していたApple Intelligence。いよいよその真価が問われることになりそうです。

 

Source: MacRumors

「折りたたみiPhone」、サプライヤー選定でやっと最終段階に到達!

アップルは、「折りたたみiPhone」の主要サプライヤーの選定で最終段階にいるようです。

↑折りたたむのに奮闘中!

 

韓国語サイトのNaverに投稿された情報によれば、アップルはサプライヤー候補に対して、厚さ、サイズ、曲率半径といった現在の業界標準を維持しつつ、耐久性と折り目で大幅な改善を求めているとのこと。一部の韓国部品メーカーはこれらの厳しい仕様を満たすために、最近大きな進展を遂げたと言います。

 

サプライヤーの選定プロセスは2月下旬から4月上旬に結論が出されるものの、アップルは最終決定を下していないとのこと。なお、海外メディアのThe Informationは2026年にも「クラムシェル型」の折りたたみiPhoneが発売されると報じています。

 

さらにアップルは、大型の折りたたみデバイスの開発も進めているようです。米ウォール・ストリート・ジャーナルは以前、アップルが19インチのラップトップ型の折りたたみデバイスを開発していると報じました。米ブルームバーグは、2028年に「巨大な折りたたみiPad」が発売されると述べています。折りたたみiPhoneの技術は、これらのデバイスでも重宝されるかもしれません。

 

Source: Naver via MacRumors

アップル、「AirPods」を手動でアップデートする方法を公開!

アップルが「AirPods」のファームウェアサポートページを更新し、具体的なインストールの手順を公開しました。

↑耳より情報!(画像提供/Dagny Reese/Unsplash)

 

アップルは定期的にAirPods、AirPods Pro、AirPods Max向けに新しいファームウェアをリリースしてきましたが、これまでそのインストール方法に関する十分な説明はありませんでした。

 

AirPodsをアップデートする手順は以下の通りです。

 

  1. AirPodsが、Wi-Fiに接続されたiPhone、iPad、またはMacのBluetooth範囲内にあることを確認
  2. AirPodsを充電ケースに入れ、ケースの蓋を閉じる
  3. 充電ケースに充電ケーブルを接続し、ケーブルのもう一方をUSB充電器またはポートに接続
  4. ケースの蓋を閉じたまま、最低でも30分間待機。これによりファームウェアがアップデート
  5. 充電ケースの蓋を開けて、AirPodsを再びiPhone、iPad、またはMacに接続
  6. ファームウェアのバージョンを再確認。アップデートできない場合はAirPodsをリセットし、再度アップデートを試みる

 

筆者はAirPods Proを使用していますが、充電ケーブルに接続しないとアップデートができないとは知りませんでした。アップデート方法が公開されたのはありがたいと言えるでしょう。

 

Source: Apple via MacRumors

「HomePod mini」がついにアップグレードへ! 次期モデルが年内に登場か

アップルのスマートスピーカー「HomePod mini」の次期モデルが年末に向けて発売されると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑ついに次期モデルが出る

 

現行モデルのHomePod miniは4年以上も前となる2020年11月に発売されました。「iPhone 12」シリーズと同時に発売されたといえば、長らくアップグレードが行われなかったことがわかるでしょう。

 

同記者によれば、次期HomePod miniは、アップルが独自開発したWi-FiとBluetoothの統合チップが搭載され、「Wi-Fi 6E」に対応するとのこと。現行モデルのHomePod miniは「Wi-Fi 4」にだけ対応しているため、次期モデルでは「Siri」や音楽再生などで、より速くて安定したWi-Fi接続が可能になります。

 

その他にも、次期HomePodでは以下の可能性が取り沙汰されています。

 

  • 新しい「S」チップの搭載
  • 音質の向上
  • 新しいカラーの登場
  • 低遅延の「Handoff」体験向けの新たな「Ultra Wideband」チップの搭載

 

今年は次期HomePod miniだけでなく、6〜7インチディスプレイを搭載した「スマートホームハブ」も登場すると予想されています。アップルのスマートホーム製品の動向から目が離せません。

 

Source: MacRumors

アップル、HomePodとiPadをミックスした「ホームハブ製品」を投入準備!

7インチディスプレイを搭載した「HomePod」のようなホームハブ製品が2025年に発売されると、米ブルームバーグが報じています。

↑2025年で最も大事なアップル製品になるかも

 

ブルームバーグのマーク・ガーマン記者によれば、アップルのホームハブ製品は「今年最も重要なアップル製品のリリース」になるとのこと。このデバイスは「小型で手ごろなiPadのようなもの」であり、「家電を操作したり、FaceTimeチャットをしたり、その他のタスクをこなしたりする」と言います。

 

ガーマン記者は以前、このホームハブ製品はスピーカー付きの卓上ベースに取り付けたり、壁に取り付けたりできると述べていました。また、カスタマイズ可能なウィジェット重視のホーム画面を搭載した「homeOS」を搭載し、「Siri」「Apple Intelligence」「HomeKit」が動作するそう。さらに、カメラ映像を表示する家庭用セキュリティシステムとしても機能し、内蔵カメラでFaceTimeビデオ通話も可能です。

 

このようなホームハブ製品市場には、グーグルの「Nest Hub」やアマゾンの「Echo Show」など、すでにライバル製品が存在します。アップルが新製品にHomePodのブランドを使用するのかどうかはまだわかりませんが、使いやすくてかっこいいホームハブ製品の登場に期待したいですね。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

「折りたためるセクション」や「ハイライト」を使って「メモ」を見やすく編集する方法【iPhoneの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「『メモ』で『折りたためるセクション』や『ハイライト』を使う方法」です。

 

 

思いついたことを手軽に書き留めておきたいときに便利なのが「メモ」アプリ。長い文章を作成する際の下書きやアイデアをまとめる際に便利な新機能がiOS 18で追加されたので使い方を紹介してみましょう。

 

ます最初は「折りたためるセクション」です。文章が長い時は段落分けすると見やすいですが、iOS 18では「見出し」や「小見出し」の下に書かれたテキストが折りたためるようになりました。早速使ってみましょう。

 

手順は簡単。見出しにしたいテキストを選択。[あぁ]をタップして「見出し」を選びます。そうすると見出しや小見出しにしたテキストの先頭に[∨]マークが付きます。ここをタップすると、その後に続くテキスト部分が隠れて見えなくなります。[>]をタップすると隠れていたテキストが再び現れます。

 

折り畳まれるのは次の見出しや小見出しまで。「小見出し」を使えば階層的にテキストを隠すことができるので上手に使い分けてください。

 

もう1つ紹介したいのは「ハイライト」の機能です。太字やイタリックなどを使ってもテキストの一部を強調できますが、その横にあるペンシルボタンをタップすると選択部分に色を付けてハイライト表示にできます。横にある[●]をタップすればパープル、ピンク、オレンジ、ミント、ブルーの5色から色も変えられます。

 

文字の色だけでなく、マーカーペンを使った時のように色がつくのでガッチリ目立たせたいときに使ってみましょう。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

次期「iPhone SE」の新たなダミーが出現! 廉価モデルとは思えない出来栄え

次期「iPhone SE(iPhone SE 4)」のダミーモデルの画像や動画を、リークアカウントのMajin Buが新たに投稿しています。

↑美しい仕上がりに期待(画像提供/Majin Bu/X)

 

今回のダミーモデルは、アップルのパートナー工場から漏れた情報に基づきケースメーカーが製作したもの。

 

ブラックとホワイトのダミーモデルでは、本体前面の中央やや左にインカメラが搭載されています。つまり、次期iPhone SEは「iPhone 14」と同じ通常のノッチデザインとなり、「iPhone 15」以降のパンチホール「ダイナミックアイランド」は搭載されないようです。

 

次期iPhone SEは背面に、シングルカメラを搭載。本体素材はアルミフレームとガラス製プレートで構成されています。「アクションボタン」や「カメラコントロール」といったボタンは存在しない見込み。

 

次期iPhone SEは「A18」チップや8GB RAM、4800万画素の広角カメラ、アップル自前のモデムチップを搭載し、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応するようです。今春にも登場しそうな次期iPhone SEは、大いに市場を賑わす製品となりそうです。

 

Source: Majin Bu/X via MacRumors

アップル、「カメラ付きAirPods」を模索中。何ができるようになる?

アップルは、カメラを搭載した「AirPods」のリリースを検討し続けているようです。

↑カメラを搭載する目的は?

 

米ブルームバーグによれば、AirPodsに内蔵される小型カメラは写真撮影用ではなく、赤外線センサーとして機能するとのこと。ただし、その具体的な用途は詳しく説明されていません。

 

アナリストのミンチー・クオ氏は以前、赤外線カメラを搭載したAirPodsはヘッドセット「Apple Vision Pro」と組み合わせることで、より高度な空間オーディオ体験を提供すると述べていました。例えば、特定の方向に顔を向けると、その方向の音源が強調されるそう。

 

さらに、赤外線カメラを搭載したAirPodsは「空中ジェスチャー操作」が可能になり、手の動きでデバイスが操作できるようになるかもしれません。

 

ブルームバーグによれば、カメラを搭載したAirPodsは2026年に量産されるとのこと。つまり、製品は2026年から2027年に発売される可能性があります。AirPodsがウェアラブル製品としての性格をさらに強めるのかどうか、今後の動向に注目です。

 

Source: MacRumors

次期「iPhone 17」、パンチホールは小さくならない⁉︎

次期「iPhone 17」では画面上部の「ダイナミックアイランド」が小さくならないと、著名アナリストのミンチー・クオ氏が述べています。

↑ダイナミックアイランドの大きさは変わらない?

 

ダイナミックアイランドとは、iPhoneのフロントカメラや顔認証機能「Face ID」を1箇所にまとめたもので、Androidスマートフォンでは「パンチホール」と呼ばれることもあります。

 

以前には、「iPhone 17 Pro」ではFace IDに「メタレンズ」を採用することにより、ダイナミックアイランドが「大幅に小さくなる」との予想がありました。

 

しかしクオ氏によれば、iPhone 17のダイナミックアイランドのサイズは「ほぼ変わらない」とのこと。これが標準モデルのiPhone 17だけを意図しているのか、あるいは上位モデルのiPhone 17 Pro/Pro Maxを含んでいるのかは不明ですが、従来の噂とは異なります。

 

iPhone 17ではダイナミックアイランドだけでなく、背面カメラが横一列の並びになったり、超薄型モデル「iPhone 17 Air」が登場すると言われたり、本体デザインが大きく変更されると囁かれています。今後の動向から目が離せません。

 

Source: Ming-Chi Kuo/X via MacRumors

次期「iPhone SE」、iPhone 16と同じチップを搭載⁉︎

次期「iPhone SE」には、「iPhone 16」と同等のチップが搭載される可能性があると、海外メディアのMacRumorsが伝えています。

↑iPhone SEにも搭載される?

 

同メディアによれば、次期iPhone SEには「T8140」という識別子のチップが搭載されるとのこと。これは「iPhone 16/16 Plus」の「A18」と、「iPhone 16 Pro/Pro Max」の「A18 Pro」の両方に該当します。しかし、次期iPhone SEが廉価モデルに相当することを考えると、搭載されるのはA18 ProではなくA18になりそう。

 

次期iPhone SEは3月から4月までに発表される見込みです。本体には6.1インチの有機ELディスプレイと、Face IDやUSB-Cポート、4800万画素のシングルカメラ、アップル独自設計の5Gモデムが搭載されると噂されています。さらに8GB RAMの搭載により、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応するようです。

 

そのほかにも、MacRumorsは次期「iPad Air」が「M3」チップを、次期「iPad」は「A16チップ」を搭載すると述べています。今年の新型iPhoneやiPadは、さらに強力なチップを搭載して登場することになりそうですね。

 

Source: MacRumors

アップルの「Black Unityコレクション」、すごく凝った新作を発表!

黒人歴史月間を讃え、黒人の文化とコミュニティを祝福するアップルの「Black Unityコレクション」。先日その新作が発表されました。「Apple Watch」向けの新バンド「Black Unityスポーツループ」や新たな文字盤、iPhone、iPad向けの壁紙があります。

↑新しいBlack Unityコレクション(画像提供/アップル)

 

Black Unityスポーツループは、バンドが凸凹になる独自のパターンの織り方で作られており、片側にはグリーン、反対側にはレッドが見えるようになっています。手首を動かすと、色がグリーンからレッドに変わる途中でイエローが現れるそう。

 

新たな文字盤「ユニティリズム」は、レッド、グリーン、イエローの糸を撚り合わせたカスタム文字が特徴です。ユーザーが手首を上げて時間を確認すると、糸の房が融合し、抽象的なブラシストロークが数字に変わります。また、ユニティリズムの使用中は1時間ごとと30分ごとに、個性的でリズミカルなチャイムが時刻を知らせます。

 

Black Unityスポーツループはオンラインのアップルストアで注文を受け付けており、直営店では今週から発売予定です。価格は6800円(税込)。ユニティリズムの文字盤は、ソフトウェアアップデートで提供されます。

 

Source: アップル

次期「iPhone SE」や「iPad Air」などの発売時期、より具体的な情報が判明!

「iPhone SE」「iPad Air」「iPad」の次期モデルは、今年の3月から4月までに発売される可能性が高いと海外で伝えられています。

↑春に新モデルが続々登場?

 

Xの非公開アカウントが共有した情報によれば、次期iPhone SEやiPad Air、iPadには「iOS 18.3」や「iPadOS 18.3」がインストールされるとのこと。つまり、これらの製品は「iOS 18.4」や「iPadOS 18.4」のリリース前となる3月から4月までに発表される可能性が高いのです。

 

次期iPad Airは「M3」チップの搭載が予想されています。次期iPadは「A17 Pro」チップや8GB RAMを搭載し、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応する模様。次期iPhone SEは6.1インチの有機ELディスプレイやFace ID、USB-Cポート、4800万画素カメラ、最新のAシリーズチップと8GB RAM、独自設計の5Gモデムを搭載する見通しです。

 

iOS 18.3とiPadOS 18.3の最終ベータ版は今週配信されており、来週には既存のiPhoneおよびiPad向けに正式にリリースされる予定。新たにやってくるiPhoneやiPadの登場を楽しみに待ちたいですね。

 

Source: MacRumors

新「Magic Keyboard」、次期iPad AirやiPadと同時に登場!?

アップルが「iPad Air」や「iPad」の次期モデルに向けて「Magic Keyboard」のアップグレードを計画していると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑操作性の向上に期待

 

2024年5月に発表された「iPad Pro」では、アルミ製のパームレストを採用したMagic Keyboardの新モデルが登場しました。パームレストの他に、従来より大きなガラス製トラックパッドやファンクションキーを備えていることも特徴です。

 

ガーマン記者によれば、次期iPad Airや次期iPadと同時に登場するMagic  Keyboardは、iPad Pro向けのMagic Keyboardといくつかの機能を共有しているとのこと。少なくとも、デザインの変更は期待できそうです。

 

次期iPad Airや次期iPad、そして新しいMagic Keyboardは今年の3月から4月の発売が期待されています。新Magic Keyboardを組み合わせることで、操作性がさらに向上することに期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期iPad Air、やっぱり「M3」チップを搭載?

アップルの次期「iPad Air」に「M3」チップが搭載される、と著名リークアカウントのエヴァン・ブラス氏が述べています。

↑次期iPadシリーズのチップはどうなる?

 

最近、米ブルームバーグが次期iPad Airには最新の「M4」チップが搭載されると報じていました。

 

しかし今回、ブラス氏は11インチ/13インチの次期iPad Airや、廉価な次期「iPad」の情報を含むソースコードの画像を共有。そこには、次期iPad AirにM3チップが搭載されると記載されているのです。

 

その一方、次期iPadの搭載チップに関しては不明。ブルームバーグによれば、次期iPadは「A17 Pro」チップや8GB RAMを搭載し、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応するとのこと。

 

次期iPad AirやiPadは今年の3月から4月の発売が予想されています。できれば、上位モデルのiPad Proに負けないくらい魅力的な新機種に登場してほしいですね。

 

Source: MacRumors

中国の「iPhone離れ」がどんどん加速! どうするアップル?

「iPhone」の販売台数が中国で大幅に減少しており、同国のスマートフォン市場に占めるアップルのシェアは3位に転落したと調査会社のCounterpoint Researchが報告しています。

↑かつての中国では究極の高級スマホだったが…

 

今回の調査によれば、2024年第4四半期におけるiPhoneの出荷数は前年比で18.2%減少したとのこと。その結果、アップルのシェアは17.1%に下がり、1位のファーウェイ(18.1%)、2位のシャオミ(17.2%)に次ぐ順位となりました。アップルの前年同期の市場シェアは19%でトップでした。

 

iPhoneの地位が低下している要因として、中国ブランドとの競争激化や、人工知能機能「Apple Intelligence」を中国で提供できていないことが挙げられています。一方、ファーウェイはフラッグシップの「Mate 70」シリーズやミッドシップの「Nova 13」シリーズが好調でした。

 

なお、中国スマホ市場も前年同期比で3.2%減少と、マイナス成長となりました。強力なライバルがひしめく中国でiPhoneはどのようなポジションになるのか? 今後も注目です。

 

Soruce: Counterpoint Research via MacRumors

アプリのアイコンカラーを変更する方法【iPhoneの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「アプリのアイコンカラーを変更する方法」です。

 

 

最新のiOS 18では、ホーム画面の外観モードに合わせてアプリアイコンをライトモードやダークモードに切り替えたり、ユーザーが自由にカラーを指定したり、壁紙に合わせた色合いを選んだりできるようになりました。その方法を解説しましょう。

 

変更は簡単。ホーム画面の空いている場所をロングタップしてアイコンが波打つ状態になったら、画面左上の[編集]をタップ。メニューから[カスタマイズ]をタップします。

 

 

すると画面の下にアイコンカラー変更のシートが現れます。ここで[ダーク]を選ぶとアプリアイコンも黒色ベースに変わります。[自動]を選べばホーム画面の外観モードに合わせてアプリのアイコンもダークモードに切り替えてくれます。

 

壁紙の色合いに合わせたい時は[色合い調整]をタップしましょう。今、表示している壁紙に合わせて最適な色合いを自動的に選択してくれます。

 

そのほかの色合いにしたければカラーバーや濃淡を調節するバーを使って変更してみてください。スポイトを使えば画面上をタップしてその場所の色を選ぶこともできます。

 

時刻によってホーム画面のダークモードに合わせてアプリのアイコンもブラック調に切り替えたり、壁紙に合わせて色調を変えたり、はたまた自分好みのカラーにしたり、いろいろカスタマイズを楽しんでみてください。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

次期「iPad Pro」が2025年に登場!? スペックのアップデートに注目

アップルが次期「iPad Pro」を2025年中に発売する、と韓国のニュースサイト・The Elecが報じています。

↑早くも次期モデルが出る?

 

2024年5月に発売された現行モデルのiPad Proは、Macに先駆けて「M4」チップを搭載。また、有機ELディスプレイによる美しい画面表示や超薄い本体デザインも特徴です。

 

The Elecによれば、次期iPad Proでは「小規模な変更」のみが予定されており、外観は現行モデルと似ているものになるとのこと。つまり、デザイン変更というよりもスペックのアップデートが主な刷新点となりそうです。

 

さらに、韓国企業のLXセミコンが次期iPad Proのディスプレイドライバーを供給する可能性があるとのこと。次期iPad Proの部品が4月から5月に量産されることから、製品の発売は年末頃になる可能性があります。

 

現行モデルのiPad Proは真っ先にM4を搭載しましたが、次期iPad ProもMacに先駆けて「M5」チップを搭載するのかどうか? 今後の動向に注目しましょう。

 

Source: The Elec via MacRumors

米アップルストアで「iPhone SE」の在庫が減少! 新モデルが来てる

米国のアップルストアにおいて「iPhone SE」の在庫が減少している、と米ブルームバーグが報じています。

↑新モデルの登場は近い

 

今回の報道によれば、iPhone SEの在庫の減少は「新モデルの登場が間近に迫っている、信頼できるサイン」とのこと。なお、現時点でiPhone SEはアップルのオンラインストアで注文可能です。

 

著名アナリストのミンチー・クオ氏によれば、次期iPhone SE(iPhone SE 4)は2025年第1四半期(1月〜3月)に発売されるとのこと。これまでのiPhone SEの発売スケジュールと同じように、次期iPhone SEも今年の3月か4月に発売される可能性が高そうです。

 

次期iPhone SEは「iPhone 14」に似たデザインになる見通し。画面は6.1インチの有機ELディスプレイで、新しいAシリーズチップと8GB RAM、Face IDやUSB-Cポート、4800万画素のシングリアカメラ、アップル独自開発の5Gモデムを搭載。人工知能機能「Apple Intelligence」もサポートします。

 

ダミーモデルも流出し、いよいよ登場が近づいている次期iPhone SE。期待はさらに高まります。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期「iPhone 17 Air」の部品が流出! 噂のカメラバーが見えた

次期「iPhone 17 Air(仮称)」のパーツとされる画像をリークアカウントのMajin Buが公開しました。

↑カメラバーを搭載したiPhone 17 Airのパーツ(画像提供/Majin Bu/X)

 

アナリストのミンチー・クオ氏によれば、iPhone 17 Airは最薄部が5.5mmと超薄型モデルになるとのこと。6.6インチの有機ELディスプレイや「A19」チップ、シングルリアカメラを搭載し、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応します。

 

今回の画像を見ると、iPhone 17 Airの背面には横長の「カメラバー」が存在していることがわかります。カメラバーの左側にはリアカメラ用らしき円形の切り抜きが、右側にはLEDフラッシュ用とマイク用の穴が確認できます。

 

このような横長のカメラバーは「iPhone 17 Air」と「iPhone 17 Pro」の両方に採用される可能性があります。次期「iPhone SE(iPhone SE 4)」はシングルリアカメラを搭載するようですが、カメラバーは搭載しない見通しです。

 

次期iPhone 17は超薄型モデルのAirが登場するだけでなく、背面にカメラバーを採用するなど、そのデザインが大きく変わりそうな予感です。

 

Source: Majin Bu / X via MacRumors

次期「iPhone 17」、高温対策で新たな説が浮上!

次期「iPhone 17」では放熱設計の大幅なアップグレードが予定されている、と中国テックニュースサイトのMyDriversが報じています。

↑熱くならないためにはどうすれば…

 

2年前に発売された「iPhone 15 Pro/Pro Max」がチタン製ボディを採用したことで、本体の熱問題が度々指摘されるようになりました。翌年の「iPhone 16 Pro/Pro Max」ではアルミニウム製の熱構造やグラフェンシート、バックガラスを採用したものの、依然として高負荷時には熱問題が発生するとの報告があります。

 

MyDriversによれば、iPhone 17シリーズの全機種は「ベイパーチャンバー式ヒートシンク」を採用するとのこと。これにより、熱をより広い面積に均一に分散させ、加熱による熱低下(サーマルスロットリング)を防ぎ、一貫した性能が発揮できると言います。

 

著名アナリストのミンチー・クオ氏は、iPhone 17 Pro/Pro Maxではベイパーチャンバー技術とグラフェンシートを組み合わせた、専用の冷却システムが搭載されると報告していました。しかし、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者は、iPhone 17 Pro/Pro Maxではグラフェンシートのみが採用されると述べています。

 

iPhoneの熱問題はユーザーによって程度が異なるかもしれませんが、放熱性能が高まり安心して使用できるようになれば、うれしいアップグレードとなりそうです。

 

Source: MyDrivers via MacRumors

「TikTok」が米「App Store」から消える。トランプ2.0でどうなる?

アップルのアプリストア「App Store」が、米国内において動画共有アプリ「TikTok」を削除しました。その後、TikTokサービスの利用は再開されましたが、TikTokユーザーは第2次トランプ政権の対応に注目しています。

↑米国が警戒するTikTok

 

2024年、米国はTikTokを運営する中国バイトダンスに対して、TikTokの所有権を手放すように求める法案を可決しました。これは国家安全保障上のリスクを懸念したものですが、結局バイトダンスはTikTokを手放さなかったため、1月19日にアップルは米国内でTikTokをApp Storeから削除しました(日本では今でもTikTokをダウンロードすることが可能)。

 

しかし、ドナルド・トランプ氏は米国大統領に就任する前の19日、「TikTokの禁止を執行する前に、さらに猶予を与える大統領令を月曜日(20日)に発行する」と発言。これにより、米国でのTikTokのサービスが再開されたのです。

 

アップルは「米国人を外国の敵対勢力が管理するアプリケーションから保護する法律(Protecting Americans from Foreign Adversary Controlled Applications Act)に基づき、バイトダンスとその子会社が開発したアプリは、米国内のユーザー向けのApp Storeでのダウンロードおよび更新ができなくなります」として、TikTokアプリの提供は再開していません。

 

米国の政策はTikTokだけでなく「CapCut」や「Lemon8」など、さまざまなアプリにも影響を与えています。トランプ新大統領の動向から目が離せません。

 

Source: MacRumors 1, 2

次期「iPhone SE」のダミーモデルが流出! アクションボタンはどこ?

次期「iPhone SE(iPhone SE 4)」のダミーモデルとされる画像を、リークアカウントのSonny Dickson氏が投稿しました。

↑iPhone SE 4のダミーモデル(画像提供/Sonny Dickson/X)

 

今回のダミーモデルは、アップルのパートナー工場から漏れた情報を基にケースメーカーが作成。画像を見ると、次期iPhone SEはやはり「iPhone 14」に似たデザインとなるようです。本体はアルミニウム製のシャーシで、ガラス製の背面、シングルレンズのリアカメラが搭載されています。

↑アクションボタンなどは見当たらない(画像提供/Sonny Dickson/X)

 

しかし、次期iPhone SEには「iPhone 16」以降で採用された、アクションボタンやカメラコントロールボタンが見当たりません。これが最終仕様なのかどうかは現時点ではわかりませんが、ケースメーカーがこれらの機能を考慮していないことから、両ボタンが採用される可能性は低そうです。

 

一方、次期iPhone SEは「iPhone 16E」という名称で販売される可能性が指摘されています。同モデルは「A17 Pro」チップと8GB RAM、4800万画素のシングルリアカメラを搭載し、人工知能機能「Apple Intelligence」に対応すると予想されています。

 

次期iPhone SEは今年の3月か4月に発売される見込み。価格は500ドル(約7万8000円※)未満になるとみられています。高性能かつ手ごろな次期iPhoneの登場に期待しましょう。

※1ドル=約155円で換算(2025年1月21日現在)

 

Source: Sonny Dickson/X via MacRumors

「HomePod mini」と「Apple TV」の次期モデル、発売次期が判明!?

アップルは「HomePod mini」と「Apple TV」の次期モデルを「年末に向けて発売」すると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑発売時期を教えて

 

次期HomePod miniでは、新しい「Sシリーズ」チップの搭載や音質の改善、新しいカラーオプションの追加が期待されています。次期Apple TVではより高速な「Aシリーズ」チップや、「FaceTime」ビデオ通話用の内蔵カメラを搭載し、米国では99ドル(約1万6000円※)と廉価に発売される可能性が指摘されています。

※1ドル=約156円で換算(2025年1月16日現在)

 

ガーマン記者によれば、これらのデバイスにはWi-FiとBluetoothを統合したアップル自前のチップが搭載されるとのこと。このチップは「Wi-Fi 6E」をサポートし、6GHz帯域での高速かつ低遅延な通信が期待できます。

 

次期HomePod miniとApple TVはアップルのスマートホーム戦略の一環であり、今年中に投入されるであろうスマートディスプレイこと「スマートホームハブ」に続く製品になるはず。アップルは「Face ID」対応のドアベルやロック、セキュリティカメラを開発しているとも噂されており、今後も同社のスマートホーム製品がさらに拡充することになりそうです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

アップルの「スマートホームハブ」、発売延期の可能性が浮上!

アップルからの投入が噂されている「スマートホームハブ」。その発売は今年の春とみられていましたが、今年後半まで延期される可能性があると米ブルームバーグが報じています。

↑スマートホームハブはもうしばらくお待ちを

 

これまでの情報によれば、アップルのスマートホームハブは7インチの正方形ディスプレイやFaceTimeカメラ、スピーカーが搭載され、アップルのアプリが動作する新しい「homeOS」が導入される見通しです。このスマートホームハブは壁掛けができるだけでなく、机やテーブルに置くためのドックも設計されていると言われています。

 

このスマートホームハブは、今年3月に発売される予定でした。しかしブルームバーグによれば、このデバイスのOSは「App Intents」機能に大きく依存しており、この機能は「iOS 18.4」および「iOS 19」のリリースまで完成しない見込みであるため、「ハードウェアの出荷の遅れにつながる可能性がある」とのことです。

 

発売の具体的な時期は開発者向け会議「WWDC 2025」以降になるかもしれませんが、アップルは今年3月にスマートホームハブを発表する可能性はまだ残っています。「HomePod」に続くアップルのスマートホーム製品が成功するのかどうか、今後を見守りたいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

初の米国製「iPhoneチップ」、量産開始に近づく!

米国内で初めて生産されるiPhone向け「Aシリーズ」チップの量産が近づいていると、Nikkei Asiaが報じています。

↑「アメリカファースト」チップに注目

 

これまでAシリーズのチップは、韓国のサムスンや台湾のTSMCが製造してきました。TSMCは米アリゾナ州でAシリーズチップを製造するための工場を建設していたのです。

 

Nikkei Asiaによれば、このアリゾナ州のTSMC工場において、Aシリーズのチップの試験生産が完了したとのこと。現在、アップルはその品質と性能を最終確認しているそうです。品質保証のプロセスが完了すれば、最初の商用チップの量産は早ければ今四半期(1月〜3月)に開始される予定。

 

TSMCのアリゾナ工場では、主に古いiPhone向けのAシリーズチップが製造されます。これは「iPhone 15/15 Plus」の「A16 Bionic」や「Apple Watch Ultra 2」向けの「S9 SiP」チップとなるようです。

 

貿易摩擦や地政学的なリスクを背景に押し進められてきたTSMCの米国工場の新設。消費者としては、米国で製造されたチップがiPhoneの製品価格にどう影響するのかが気になるところです。

 

Source: Nikkei Asia via MacRumors

次期「iPad Air」はM3を飛ばす!? M4版が2025年に発売する可能性が浮上

次期「iPad Air」は「M3」チップをスキップして「M4」を搭載すると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑M2からM4へ(Sanjeev Mohindra/Unsplash)

 

現行モデルのiPad Airには「M2」チップが搭載されており、次期モデルにはM3が使われるとこれまでは予想されていました。しかしその一方、ハイエンドモデルの「iPad Pro」はすでにM4を搭載しています。

 

ガーマン記者によれば、次期iPad Air(コードネーム:J607、J608、J637、J638)はデザインの変更より、むしろスペックのアップグレードに重点が置かれているそう。2025年モデルがM4にアップグレードされる可能性は十分にあり、iPad Proと同じ性能になっても驚くべきことではないと述べているのです。

 

次期iPad Airはアップル自前の「5Gモデム」を導入する可能性があると同時に、ファンクションキーを搭載した新しい「Magic Keyboard」を開発しているとも囁かれています。

 

M4を搭載したiPad Proが2024年5月に発売されたことを考えれば、今年はM4版iPad Airが登場してもおかしくないはず。iPadの進化が加速していることを感じさせますね。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期「Apple Watch SE」、新デザインで2025年に発売!?

次期「Apple Watch SE(Apple Watch SE 3)」が新しいデザインとなって2025年に発売される、と米ブルームバーグが報じています。

↑次のApple Watch SEは素材に注目(Jass〔akajassd〕Hernandez/Unsplash)

 

昨年9月、ブルームバーグは次期Apple Watch SEに「iPhone 5cのようなカラフルなプラスチック製ケースが採用される」と報じていました。現在のApple Watch SE(Apple Watch SE 2)は、アルミニウム製のケースを使っています。

 

今回の報道は、次期Apple Watch SEのデザインについて具体的に述べていません。次期Apple Watch SEがプラスチック製になれば、本体価格が安くなり、子ども向けにもっと気軽に購入できることでしょう。

 

次期Apple Watch SEはデザインの変更だけでなく、新しいチップを搭載することも期待されています。現行モデルのApple Watch SEは「S8 SiP」チップを搭載していますが、これが「Apple Watch Series 10」と同じ「S10 SiP」チップなどに置き換えられるのかもしれません。

 

現行モデルのApple Watch SEは2022年9月に発売されました。3年後となる2025年9月にどのような姿の次期Apple Watch SEが見られるのか、いまから楽しみです。

 

Source: Bloomberg

アップル、スマホの市場シェアが減少。中国メーカーに追い付かれそう!?

2024年のスマートフォン市場におけるアップルのシェアが前年の19%から18%に減少した、と調査会社のCounterpoint Researchが報告しています。

↑落ちていく…(Vinicius “amnx” Amano/Unsplash)

 

同社のレポートによれば、iPhoneの販売台数は前年同期比で2%減少。人工知能(AI)機能「Apple Intelligence」の欠如が「iPhone 16」の売り上げに影響を与えたとみられています。iPhoneの勢いは中国で衰えたものの、中南米などの新興市場では強い成長を維持。「Pro/Pro Max」といったハイエンドモデルが人気を博したようです。

 

スマートフォン市場は4%の成長を記録しました。サムスンはAI機能を搭載した「Galaxy S24」シリーズや廉価な「A」シリーズにより、トップシェアを維持。また、中国メーカーのファーウェイやHonor、モトローラが、トップ10のスマホメーカーの中で最も急成長しているブランドとなりました。

 

アップルはApple Intelligenceの機能をベータ版として段階的にリリースしていますが、「ChatGPT」のようなクラウドベースのAIサービスと比較すると、あまり話題になっているとは言えません。今後は音声アシスタント「Siri」がApple Intelligenceによって大幅に強化される予定なので、そこに注目です。

 

Source: Counterpoint  Research via MacRumors

次期「iPhone 17 Pro」、全カメラを4800万画素に統一!?

次期「iPhone 17 Pro/Pro Max」では、三つのカメラ全てに4800万画素のイメージセンサーが搭載されるとリークアカウントのDigital Chat Stationが投稿しています。

↑画素数を統一してパワーアップ

 

現行モデルの「iPhone 16 Pro/Pro Max」は広角カメラ(Fusionカメラ)と超広角カメラが4800万画素である一方、望遠カメラは1200万画素となっています。また、下位モデルの「iPhone 16/16 Plus」には、4800万画素の広角カメラと1200万画素の超広角カメラが搭載されています。

 

Digital Chat Stationによれば、iPhone 17 Pro/Pro Maxは4800万画素の「テトラプリズムカメラ」を装備し、背面カメラが全て4800万画素に統一されるとのこと。その一方、フロントカメラは2400万画素になると伝えています。

 

気になることに、iPhone 17 Pro/Pro Maxの広角カメラのイメージセンサーは1/1.3インチで、iPhone 16 Pro/Pro Maxの1/1.28インチから若干小さくなるとも報告されています。この差はごくわずかなので、実際の写真での画質の差はあまりなさそうです。

 

iPhone 17 Pro/Pro Maxは背面カメラ部分にアルミ素材が採用され、カメラ突起も長方形になると噂されています。このようなデザイン変更に合わせてカメラシステムも変わるのかもしれません。

 

Source: Weibo via MacRumors 1, 2

2026年、iPhoneのカメラセンサーがソニーからサムスンに変わる!?

2026年に投入されるであろう「iPhone 18」では、カメラにサムスン製のイメージセンサーが搭載されると台湾のDigiTimesが報じています。

↑ソニーとサムスンが対決

 

iPhoneのイメージセンサーは長らくソニーが供給してきました。ここにサムスンが入り込むことになれば、注目すべき変化となるはずです。

 

DigiTimesによれば、iPhone 18には「PD-TR-Logic」という技術を採用したサムスン製の3層構造のスタック型イメージセンサーが搭載されるとのこと。これにより、iPhone 18のカメラは応答性がよくなったり、写真のノイズが軽減したり、ダイナミックレンジが向上したり、さまざまな効果が期待されます。

 

2024年には著名アナリストのミンチー・クオ氏が、サムスンが2026年にもiPhone向けに4800万画素の超広角カメラのイメージセンサーを出荷すると予想していました。このセンサーがiPhoneの「Fusionカメラ(メインカメラ)」や望遠カメラにも採用されるのか、あるいは「iPhone 18 Pro/Pro Max」モデルに限定されるのかは現時点で不明です。

 

iPhoneのイメージセンサーがソニーからサムスンに変わってしまったら、日本人としてはどこか寂しさを感じます。それだけに今後の動向から目が離せません。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

噂の「iPhone 17 Air」、超薄くなるために導入する新装置とは?

アップルが投入すると思われる新型スマートフォン「iPhone 17 Air」は、本体の厚さが5.5mmになると著名アナリストが報告しています。

↑次はもっと薄いモデルが店頭に並ぶ

 

ミンチー・クオ氏によれば、iPhone 17 Airは「最薄部が5.5mm」になるとのこと。この表現から、本体は超薄型になる一方、背面カメラの突起部分は分厚くなることが予想されます。なお、iPhone 17 Airでは、4800万画素のシングルカメラが搭載される見込みです。

 

5.5mmという厚さが正確なら、iPhone 17 Airはこれまで最も薄かった「iPhone 6」の6.9mmを超え、史上最薄のiPhoneになるでしょう。この次期モデルは「iPhone 16/16 Plus」と比べたら約30%薄く、「iPhone 16 Pro/Pro Max」より約33%スリムになります。

 

クオ氏によれば、iPhone 17 Airは物理的なSIMカードスロットがなく、完全にデジタルな「eSIM」を採用するとのこと。これにより、「iPhone 17シリーズ」はより多くの国でeSIM専用になる可能性があります。

 

iPhone 17 Airは今年後半に量産が開始され、他のiPhone 17シリーズとともに9月に発売されると予想されています。その薄さを早く手に取って体験したいですね。

 

Source: Medium via MacRumors

「iPhone SE」と「iPad」の次期モデル、4月までに発売されることが濃厚!

iPhone SEとiPadの次期モデル(iPhone SE 4とiPad 11)はそれぞれ4月までに発売されると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑次期モデルへの期待が膨らむ

 

iPhone SEの後継機種と新しいiPadは、iOS 18.3と一緒に開発されているようです。しかし、ソフトウェアアップデートとデバイスが同時にリリースされることを意味するわけではないと同記者は説明。これらのデバイスは「iOS 18.4がリリースされる前」の4月までに発売されると言います。

 

次期iPhone SEは「V59」、次期iPadは「J481」のコードネームで開発されていると噂されています。昨年12月下旬には、とあるリークアカウントが、V59とJ481がiOS 18.3およびiPadOS 18.3とともにリリースされると主張していました。

 

次期iPhone SEは「iPhone 14」に似たデザインとなり、6.1インチディスプレイやFace ID、USB-Cポート、4800万画素の背面カメラ、新型Aチップ、8GB RAM、独自設計の5Gモデムを搭載するとみられています。また、人工知能機能の「Apple Intelligence」にも対応する模様。

 

他方、次期iPadは現行モデルの「iPad(iPad 10)」よりも新しいAチップと8GB RAMを搭載し、Apple Intelligenceに対応するようです。スペックが大きく向上しそうなiPhone SEとiPadの次期モデルには、お手ごろな価格で登場してほしいですね。

 

Soruce: Mark Gurman/X via MacRumors

iPhoneをブラジルの海で紛失! 驚きの展開が待っていた

海の中に沈んでいたiPhoneが再び動作し、持ち主の手元に戻るという幸運な出来事が海外で報じられています。

↑海の中に長時間沈んでも動いた(画像提供/Thiago Itagaki/Threads)

 

Threadsへの投稿によれば、Thiago Itagakiさんはブラジルのサンパウロ州のマレシアスビーチで泳いでいるとき、海中でiPhoneを発見したそう。「水深約3メートル、砂浜から約10メートルの場所」にあったiPhoneは、ビーチで持ち主を探しても見つけることができませんでした。

 

そこで、ItagakiさんはiPhoneを完全に乾かし、充電してみたところ、問題なく動きました。持ち主を見つけるために「メディカルID」を確認したところ、緊急連絡先にあった電話番号を見つけ、持ち主に連絡。驚くことに、持ち主のカップルはiPhoneを大晦日に紛失し、このiPhoneは水中に4日間も沈んでいたことがわかりました。

 

iPhoneは「iPhone 7」以降、防水性能を備えていますが、それは特定の深度と時間内でのみ保証されています。今回のように海中に4日間も沈んでいたのに再び動作したのは、非常に幸運なケースといえるでしょう。

 

また、iPhoneでは「ヘルスケア」アプリから、メディカルIDを登録することができます。メディカルIDはパスワードなしで重要な情報を確認できるので、万が一に備えて連絡先を登録しておくのもよさそうです。

 

Source: Thiago Itagaki / Threads via 9to5Mac

Apple Intelligence、「ニュースの要約機能」を改善へ

不正確なニュースの要約機能が問題となっている「Apple Intelligence」について、アップルはアップデートを予定していると英BBCに伝えました。

↑ヘッドラインの難しさを痛感

 

Apple Intelligenceでは、人工知能(AI)を活用したさまざまな機能を提供しており、その中に「ニュースの要約機能」が存在します。しかしBBCは、「大会が始まっていないダーツ選手権の優勝者が決まった」「著名テニスプレーヤーが同性愛者だとカミングアウトした」など、誤った見出しが複数もApple Intelligenceで配信されたとして、アップルに対策を求めていたのです。

 

アップルは、「Apple Intelligenceの機能はベータ版として提供されており、ユーザーからのフィードバックをもとに継続的に改善を進めています。数週間以内にリリース予定のソフトウェアアップデートでは、表示されるテキストがApple Intelligenceによる要約であることをさらに明確にします。予期しない要約の通知を目にした場合には、懸念を報告するようにユーザーにお願いしています」と釈明しました。

 

Apple Intelligenceのニュースの要約機能に関しては、重大事件に関する誤報が流れたとして、国境なき記者団(RSF)が機能の無効化を求めていました。Apple Intelligenceの改善に注目しましょう。

 

Source: BBC via MacRumors

実売22万円のApple Watch用高級ケース⁉ まるでブランド腕時計な「CRCS46 – Silver/Black」

PRINCIPE priveは、Apple Watchの高級ケースを取り扱うブランド「GOLDEN CONCEPT」から、ブラックセラミックベゼルが特徴の新モデル「CRCS46 – Silver/Black」を1月9日に販売開始しました。

 

記事のポイント
Apple Watchのデザインをガラっと変えたいなら、こんな高級ケースを使ってみるのはどうでしょうか。かなりインパクトは強いですが着脱は容易なので、他のケースと併用してシーンにより付け替えてみるというのも面白いかもしれません。

 

Apple Watch  Series 10 – 46MMとの互換性がある、45mm x 49mmサイズのケース。職人の手作業による彫刻や塗装により、あたかもブランド腕時計のような高級感あるデザインが特徴です。

 

重量は160g(Apple Watch含まず)で、独自機構「ハッチベゼルシステム」により、ワンタッチでApple Watch本体をケースに装着・取り外し可能。深みのあるブラックセラミックベゼルと、316Lステンレススチールのケースを組み合わせたデザインで、洗練されたスタイルを提供するとしています。

↑ブラックセラミックのベゼル部分が目を引きます

 

ステンレススチール製のハウジングとリンクブレスレットには、いずれも異なるポリッシュ仕上げを採用。また、バックル部分はバタフライバックル仕様となっています。

 

PRINCIPE prive
CRCS46 – Silver/Black
市場想定価格:22万円(税込)

次期「iPhone 17」、背面カメラの凸凹が消える!?

次期「iPhone 17」では、本体背面のカメラ突起が一体感を増したデザインになると海外で報じられています。

↑背面カメラの凹凸がなくなる?

 

リークアカウントのFixed Focus Digitalによれば、iPhone 17では製造プロセスの全面的な刷新が予定されているとのこと。これにより、新しいガラスと金属の接合素材技術が採用され、「本体のカメラバンプと背面カバーの接合部が段差ではなく、傾斜になる」と言います。

 

「iPhone 17 Pro/Pro Max」ではチタンフレームが廃止され、アルミフレームに戻ると噂されています。さらに、背面は全面ガラス素材ではなく、上部がアルミニウムになる一方、下部はワイヤレス充電向けのガラス素材になると伝えられています。

 

さらに、海外メディアのThe Informationは、iPhone 17 Pro/Pro Maxではアルミ製の長方形のカメラバンプが採用されると報じています。中国の情報筋によれば、このカメラ突起の形状は長方形というより、むしろ「細長い楕円形」になるそう。

 

近年のiPhoneの特徴ともいえる四角いカメラ突起。次期iPhoneでは、そのデザインが大きく変わるのかもしれません。

 

Source: Weibo via MacRumors

次期「iPhone 17 Air」、ついに価格が判明!?

次期「iPhone 17 Air」の価格と本体スペックに関する新たな情報が韓国メディアで報じられています。

↑iPhone 16 Plusと同じ価格?

 

韓国ニュースサイトのSisa Journalによれば、iPhone 17 Airの価格は899ドル(約14万円※)〜になるとのこと。これはiPhone 16 Plusと同じぐらいの価格であり、実質的には「iPhone 17 Plus」の代わりとしてiPhone 17 Airが投入されることになりそうです。

※1ドル=約158円で換算(2025年1月6日現在)

 

また、iPhone 17 Airの本体の厚さは6.25mmを目指して開発されているとのこと。これが正しければ、iPhone 17 Airはこれまでで最も薄いiPhoneとなり、iPhone 16/16 Plusと比較して約20%、iPhone 16 Pro/Pro Maxと比較して約25%も薄くなる計算です。

 

iPhone 17 Airは約6.6インチディスプレイや「A19」チップ、前面カメラと顔認証機能を収めた「Dynamic Island」、シングルリアカメラ、独自設計の5Gモデムを搭載すると言われています。超薄型の最新iPhoneへの期待が高まります。

 

Source: Sisa Journal via MacRumors

次期「iPhone SE」、まさかの値上がり!?

アップルの次期「iPhone SE(iPhone SE 4)」の価格が現行モデルより高くなる可能性があるとの噂が流れています。

↑値上がりは勘弁してください

 

現行モデルのiPhone SEは429ドル(日本価格は6万2800円)で販売されています。しかし、韓国のソーシャルメディアのNaverに寄せられた情報によれば、次期iPhone  SEの価格は約500ドル(7万9000円※)以下になるとのこと。

※1ドル=約158円で換算(2025年1月6日現在)

 

次期iPhone SEは「Face ID」や有機ELディスプレイ、USB-Cポートを搭載し、より現代的なフルスクリーンデザインになると予想されています。そのようなアップデートを考えれば、若干の値上がりは仕方ないのかもしれません。

 

その一方、リークアカウントのMajin Buは、次期iPhone SEの名称が「iPhone 16E」になると指摘。現時点では「E」が大文字なのか、小文字なのか、あるいは「E」が四角で囲まれるロゴになるのかは分かっていません。他の可能性も残っており、「iPhone 16 SE」やiPhone SEという名称がそのまま使われることもあり得ます。

 

次期iPhone SEは、今年3月の発売が期待されています。願わくば、スペックやデザインが大幅に進化しながらも、お手ごろな価格で登場してほしいですね。

 

Source: Naver, Majin Bu / X via MacRumors 1, 2

次期「Magic Mouse」、新たな操作方法を導入して2026年に発売!?

アップルの「Magic Mouse」の次期モデルがタッチと音声コントロールに対応して2026年に発売されると、韓国のリークアカウントが報告しています。

↑劇的な進化に期待

 

次期Magic Mouseに関しては、本体の再設計が予定されていると米ブルームバーグが以前に報じていました。下部に配置されて使いにくい充電ポートの位置がついに変更され、本体も人間工学的に使いやすいデザインになる可能性が指摘されています。

 

今回のリークアカウントのyeux1122によれば、次期Magic Mouseではタッチ、音声コントロール、手のジェスチャーを組み合わせた新しい操作方法に対応するとのこと。今日のコンピューターの使い方に適した形になるために進化するそうです。

 

次期Magic Mouseは2026年に、有機ELディスプレイと「M6」チップを搭載した「MacBook Pro」と共に発売されることが報告されています。本体デザインの変更や充電ポートの位置変更、新たな操作方法への対応など、次期Magic Mouseはかなり意欲的な製品になる予感です。

 

Source: Naver via MacRumors

なぜアップルは自前の検索エンジンを作らないのか? 幹部が明かした理由は…

なぜアップルは自前の検索エンジンを開発しないのか? 同社のエディ・キュー上級副社長がその理由を説明しました。

↑自前の検索エンジンを作らない理由とは?

 

米ワシントンD.C.の連邦裁判所に宣誓書を提出したキュー氏。それによると、アップルが検索エンジンを開発しない理由は以下の通りです。

 

  • 検索エンジンの開発には「数十億ドル」と「何年もの時間」が必要で、これによりアップルが注力する「他の成長分野」への投資や人材が削がれる。
  • 検索ビジネスは人工知能(AI)の影響で「急速に進化」しており、アップルが検索エンジンを開発することは「経済的なリスクが高い」
  • 「現実可能な」検索エンジン事業を構築するには「ターゲット広告」を販売する必要があるが、これはアップルの主要事業ではなく、同社の「長年のプライバシー保護への取り組み」に反する。
  • 検索エンジン事業を成功させるために必要な「専門的な人材」と「運営インフラ」がアップルには十分にない。

 

アップルは「Safari」ブラウザでグーグルを標準の検索エンジンにしていますが、その契約が反トラスト法に違反しているとの判決が2024年に下されました。キュー氏はこの判決に反論するために上記の理由を述べたのです。

 

キュー氏はアップルとグーグルが検索エンジンに関する契約を続けられなくなった場合、「アップルがユーザーのニーズに最も合った製品を提供し続ける能力が大きく損なわれるだろう」と述べています。これが真実なのか、あるいはポジショントークなのか、今後を見守る必要がありそうです。

 

Source: fingfx.thomsonreuters.com(PDF) via MacRumors

「ベゼルなしiPhone」の開発が難航! アップルはどんな画面を目指しているのか?

アップルの「ベゼルレスiPhone」の開発は難航しており、2026年の発売には間に合わないと韓国メディアのThe Elecが報じました。

↑iPhoneからベゼルがなくなる日はいつに…

 

報道によれば、アップルはサムスンディスプレイやLGディスプレイと協力して、ベゼルレスのiPhoneを開発しているとのこと。これは、サムスンやシャオミのスマートフォンに搭載されている既存の曲面ディスプレイと大きく異なるとされています。どうやらアップルは、曲面ディスプレイの端で発生する「拡大鏡効果」を解決したいそう。

 

アップルが独自に目指す曲面ディスプレイとは、iPhoneの特徴であるフラットなディスプレイと角ばった側面を維持しながら、画面を端までシームレスにのばすデザイン。このディスプレイ設計は現在の「Apple Watch」に似ており、「小石のようだ」と表現する関係者もいます。

 

しかしこのような曲面ディスプレイは、有機ELディスプレイをダメージから守る技術を発展させる必要があります。また、iPhoneの内部部品を収納する十分なスペースを確保することも課題になります。

 

アップルはこの曲面ディスプレイを2026年予定のiPhone 18に搭載するために計画を立てていたものの、そのタイムラインは延期される可能性が高いとのこと。今後の動向に注目です。

 

Source: The Elec via MacRumors

「Apple TV」の廉価版が2025年に発売!? ビデオ通話ができる可能性も

ストリーミングデバイス「Apple TV」の次期モデルが、2025年に99ドル(約1万6000円※)で発売されるかもしれないと、アナリストのミンチー・クオ氏が報告しています。

※1ドル=約157円で換算(2024年12月26日現在)

↑今年は買ってみる?

 

現行モデルの「Apple TV 4K」は64GBモデルが129ドル(日本では1万9800円)、128GBモデルが149ドル(日本では2万3800円)で販売されています。その一方、2010年と2012年に発売されたApple TVは99ドルと安価で、2012年モデルは最終的に69ドル(約1万1000円)に値下げされました。

 

現行モデルのApple TV 4Kが発表されたときにも、クオ氏は将来的に廉価なモデルが登場すると予測していました。

 

次期Apple TVでは、より高速な「Aシリーズ」チップの搭載と「Wi-Fi 6E」への対応がささやかれている一方、カメラが内蔵されるという噂もあります。「tvOS 17」ではApple TVに「FaceTime」アプリが追加され、接続したiPhoneやiPadの背面カメラを利用することでビデオ通話が可能になりました。Apple TVにカメラが搭載されれば、本体だけでビデオ通話ができるようになるかもしれません。

 

次期Apple TVが2025年のいつ頃に発売されるのかは不明。最近は円安の影響でアップル製品が値上がりする中、廉価な次期Apple TVの登場を待ちたいものです。

 

Source: MacRumors

「iPhone 18」Proシリーズはデジタル一眼カメラに近づく! 著名アナリストが主張を繰り返す

「iPhone 18 Pro/Pro Max」のメインカメラには、デジタル一眼カメラに近い撮影機能が搭載されるとアナリストのミンチー・クオ氏が再び伝えています。

↑iPhoneのカメラはデジタル一眼カメラっぽくなる?

 

クオ氏によれば、iPhone 18 Pro/Pro Maxのメインカメラには「可変絞り」が搭載されるとのこと。これにより、ユーザーはカメラのレンズを通る光の量を調整し、センサーに届く光をコントロールできます。同氏は以前にも同じようなことを述べていました。

2026年、iPhoneがデジカメみたいに絞りで遊べるようになる!?

 

現行モデルの「iPhone 16 Pro/Pro Max」には、f/1.78の固定絞りが搭載されています。また、ソフトウェア的にボケの大きな写真を作り出す「ポートレートモード」も利用可能。

 

iPhone 18 Pro/Pro Maxの可変絞りでは、被写界深度(フォーカスが合う範囲)をより細かくコントロールできるようになるはずです。しかし、スマートフォンは物理的に小さなイメージセンサーを搭載しているため、これがどの程度の効果をもたらすのかは不明。

 

今回クオ氏は、iPhone 18 Pro/Pro Maxの可変絞りはオランダのBE Semiconductorが提供するとも述べています。iPhone 18 Pro/Pro Maxでさらに柔軟な表現ができるようになるといいですね。

 

Source: Medium via MacRumors

M4搭載の次期「MacBook Air」、もうすぐ登場!? 次期iPadより早いかも…

M4チップを搭載した次期「MacBook Air」が、「iPhone SE」や「iPad」の次期モデルより早く発表されると、米ブルームバーグが報じました。また、次期iPadの発売に関する新たな噂も流れています。

↑次期モデルにもうすぐ会える?

 

報道によれば、次期MacBook Airや次期iPhone  SE、次期iPadは2025年の春にリリースされる一方、M4を搭載した13インチ/15インチの次期MacBook Airが、それらより先に発売されるとのこと。2025年前半には次期「AirTag」や次期「iPad Air」も登場すると言われています。

 

次期MacBook Airはデザインに大きな変更はなく、M4の搭載やマイナーな改善にとどまる模様。また、センターステージカメラや「Thunderbolt 4」の搭載も予測されています。

 

他方、次期iPadは「iPadOS 18.3」をインストールして出荷されるとMacRumorsが報じました。iPadOS 18.3は2025年の1月下旬または2月下旬にリリースされることから、次期iPadは3月ごろに出荷されると予想されています。

 

アップルは数か月前に、M4を搭載した「MacBook Pro」「iMac」「Mac mini」を発表しました。これらに匹敵する性能を備えた次期MacBook Airの登場に期待です。

 

Source: MacRumors 1, 2

2024年のAppleまとめ。今年の振り返りから「次のiPhone」を予想する!

2024年、アップルはiPhone 16シリーズをはじめ、様々な新製品を発売しました。2025年4月にはソフトウェアアップデートによる日本語対応も決まっている、独自の生成AIサービス「Apple Intelligence」についてもおさらいしながら、「次世代のApple製品」を予想してみます。

 

アップル独自の生成AI「Apple Intelligence」が誕生した

↑2024年にアップルのクパティーノ本社で開催された「WWDC 24」。トークセッションの壇上にはCEOのティム・クック氏(画像左)のほか、Apple Intelligenceを担当する機会学習・AI戦略の責任者であるジョン・ジャナンドレア氏(画像中央)、ソフトウェアエンジニアリングの統括責任者であるクレイグ・フェデリギ氏(画像右)が登壇しました

 

振り返れば2024年もアップルの周囲はいつも賑やかでした。

 

iPhoneにMacなど、主要製品に対応するアップル独自の生成AIサービス「Apple Intelligence」が6月に誕生。提供開始は10月28日からで、当初は「アメリカ英語のみ」の対応となりますが、最新のOSにアップデートして、デバイスとSiriの言語を英語に変えれば日本でも試せます。

 

Apple Intelligenceには様々な生成AIを活用する機能があります。その中から発表時にアップルが予告したものが、いま次々と実装されている段階です。

 

Apple Intelligenceが届いたメールの内容を要約したり、ユーザーが書いたテキストを用途に合わせて清書してくれる機能などは、現時点で英語のみの対応です。そのため便利に感じる場面は限られます。

 

おすすめは「写真」アプリに新しく追加された「クリーンアップ」。言語環境を英語に変えなくても即戦力として使えます。写真アプリに保存した静止画データから、削除したい被写体を選択してきれいさっぱり消去する機能です。

↑写ってほしくない被写体を「写真」アプリによる簡単な後処理加工で消せる「クリーンアップ」。iOS 18.2以降から試せます

 

グーグルのスマホ「Pixel」シリーズにも「消しゴムマジック」という似た機能があります。両方試している筆者の印象では、Apple Intelligenceのクリーンアップ機能の方が、不要なオブジェクトの消し方が自然で上手なように思います。

 

直近では12月11日に各デバイスのOSがアップデートされ、SiriにChatGPTが対応したり、AIで画像を生成するImage Playgroundが追加されました。OSの設定からChatGPT連携をオンにすると、Siriに聞いた少し複雑な質問を、代わりにChatGPTが答えてくれます。ChatGPTのアプリをあまり使ってこなかった方は、SiriにChatGPTが連携することで便利さを実感できるかもしれません。

 

Image Playgroundは独立したアプリとしてiOSやmacOSに追加されます。人物のポートレートなどベースになる写真データを選んで、任意のキーワードを追加するとApple Intelligenceがちょっと気の利いた画像を素速く生成します。

 

Image Playgroundは試すと楽しさが実感できる機能ですが、画像のテイストがちょっとアメリカンなところが気になります。サービスが日本語にも対応する頃には、テイストが日本人の好みに合わせてチューニングされているといいですね。

↑iPhoneのImage Playgroundアプリを遊んでみました。筆者のセルフポートレートから“異世界おじさん”の写真を生成。プリセットされている「Fantasy」「Summer」などのキーワードのほかに、フリーワード入力から「Video Game」「Knight」を追加すると、まずまずの画像が生成されました。メッセージなどに添付して使えます

 

大きくなったiPhone 16。次は待望の「新SE」か?

2024年にはiPhone 16ファミリーの4モデルが発売されました。上位のiPhone 16 Proシリーズは「iPhone史上最大の画面サイズ」になりました。iPhone 16 Proが6.3インチ、iPhone 16 Pro Maxが6.9インチ。本体の厚さサイズは変えず、タテ・ヨコの大きさと質量を“少しだけアップ”した程度に抑えています。

アップルが9月に開催したイベントでiPhone 16ファミリーの4モデルが発表されました

 

iPhone 16ファミリーはすべてのモデルがApple Intelligence対応です。iPhone 16シリーズは背面メインカメラのレンズ配置がiPhone 12シリーズ以来に一直線に戻り、Apple Vision Pro用の空間写真や空間ビデオが撮れます。

 

本体側面には新しいユーザーインターフェースである「カメラコントロール」ボタンを追加しました。カメラアプリを起動して、シャッターを切ったり様々な設定変更の操作が素速くできます。iPhoneの画面ロックを解除しなくても、カメラコントロールボタンを押せばカメラアプリが起動します。まわりの人にiPhoneを預けて、写真を撮ってもらいやすくなりました。

 

2025年に注目すべきiPhoneの話題はずばり「次のiPhone SE」です。高い確率で、新しいチップが載ってApple Intelligence対応になると思います。また時代の流れから考えると、おそらく本体のサイズは6インチ台に大きくなって、Touch IDを内蔵するホームボタンが省かれるのではないでしょうか。

↑写真は現行第3世代のiPhone SE。次世代のモデルはスペックとデザインがどこまで変わるのか注目です

 

次のiPhone SEには、現在アップルが独自に開発を進める5Gモデムが搭載されるのではないかというウワサもあります。そうなった場合、現在のクアルコムが提供する5Gモデムと比べて通信の速度や安定感が変わるものなのかが気になります。

 

iPhone 16シリーズは2023年に発売されたiPhone 15シリーズから価格を据え置いています。おそらく次世代のiPhone SEは現行第3世代のiPhone SEの価格(6万2800円、税込/64GB)を越えてくるでしょう。それでも7〜8万円台に収まってほしいところですが、実現すればiPhoneとApple Intelligenceのさらなる普及拡大に弾みをつけそうです。

AI対応のiPadが充実

iPadは最上位のPro、高機能なAir、コンパクトなminiの新製品が2024年に出揃いました。iPad Airには初の大型13インチのモデルを追加。A17 Proチップを搭載するiPad miniもApple Intelligence対応です。

↑2024年5月にはロンドンでiPad Pro、iPad Airの新製品が発表されました

 

iPadの専用デジタルペンにも、新しい「Apple Pencil Pro」が追加されました。2024年モデルのiPadはすべてApple Pencil Proと、USB-CのApple Pencilのみに対応します。Apple Pencil Proは本体にセンサーを内蔵する箇所を強めに指で押す「スクイーズ」と、本体を回転させる「バレルロール」という新しいジェスチャー操作に対応。触感フィードバックを内蔵したことで、ペンツールの切り替え操作も確実に行えます。筆者はそそっかしいので、よくApple Pencil Proの所在を見失うことがありますが、iPadまたはiPhoneの「探す」アプリから探索できるようになってひと安心です。

 

一方、まだ発表されていないのは“無印”のiPad。2025年には、Apple Intelligence対応を果たした”11世代”モデルが登場することはほぼ間違いないでしょう。iPadには、ラフなスケッチをきれいなイラストに描き変える「マジックワンド」という“iPad専用”のApple Intelligenceの機能があります。このような楽しい機能こそ、比較的安価な無印iPadのユーザーに広く遊んでほしいとアップルは考えているはずです。

↑Apple Pencilで超ラフに描いたスケッチから、ゴージャスなイラストを生成してくれる「マジックワンド」。iPadで楽しむApple Intelligenceの象徴的な画像生成AIの機能です

 

Apple M4チップが拡大。MacBook Airはどうなる?

2024年はアップルが独自に開発するAppleシリコンの最新チップセット「Apple M4」シリーズを搭載するiPad ProとMacが発売されました。

 

Macはコンパクトになった新デザインの「Mac mini」と、一体型デスクトップの「iMac」、そして上位のモバイルノートである「MacBook Pro」がM4チップを搭載しています。もちろんすべてのモデルがApple Intelligence対応です。

↑Mac miniのデザインが大きく変わりました。最新のM4、M4 Proチップが選べます

 

MacについてはmacOS 15.1以上、Apple M1以降のチップを搭載していることがApple Intelligenceを活用するための条件です。2020年に発売されたMacBook AirでもOKなので、他のアップルのデバイスよりも比較的敷居が低いと言えます。ChatGPTと連携するSiriや、メールにWordなどサードパーティ製のドキュメント作成アプリケーションなどを含むシステム全体で使える「作文ツール」など、来年の4月以降にApple IntelligenceとMacとの相性の良さを日本語で体験できる機会が楽しみです。

 

2025年にはまず、M4チップを搭載するMacBook Airが順当に出てくるものと思います。上位のM4 Proチップが選べる「ほぼProなMacBook Air」も実現すれば、ポータビリティの高いプロフェッショナル向けMacBookとして、多くのクリエイターやビジネスパーソンに注目されそうです。

 

10周年を迎えたApple Watch。こちらも次は待望の「新SE」か?

2024年はアップルがApple Watchを発表してから10年目のアニバーサリーでした。節目に誕生した「Apple Watch Series 10」は本体が一段と薄くなりました。ヘルスケアに関わる新機能として、ウォッチを装着して眠るだけで睡眠時無呼吸の症状が調べられる機能がSeries 10とUltra 2に追加されています。最新のwatchOS 11に「翻訳」アプリが載ったことにより、Apple Watchがオフラインの状態でも“ポケット翻訳機”のように便利に使えます。

↑Apple Watch Series 10は本体がさらに薄くなり、装着感がアップしています

 

次は廉価モデルであるApple Watch SEの新製品を期待している方が大勢いると思います。秋にSeries 10が発表される直前、「新しいApple Watchがプラスチックの筐体を採用するのではないか」というウワサも流れました。アップルはいま、製品の筐体からパッケージまで、環境負荷の高いプラスチック素材の使用を徹底削減することに力を入れています。その流れに反して、これからアップルが単純なプラスチックを使ったApple Watchを出すことは考えにくいと思います。

 

例えば100%廃棄された材料からアップサイクルした「アップル独自開発の高機能プラスティック」を発表して、Apple Watchの「発売から10年」を華々しく祝う革新的なSEが誕生する可能性はあると思います。

 

2025年にアップルは「まったく新しいプロダクト」を発表するのか

アップルに関する2024年の大きな出来事といえばもうひとつ、ヘッドマウントタイプの“空間コンピュータ”である「Apple Vision Pro」が、日本では6月から商品として発売されています。

 

価格が59万円〜という高価なデバイスなので、販売台数的にはアップルが苦戦を強いられているとも言われています。ところが、筆者が今までに取材したvisionOS向けのアプリやサービスを開発しているデベロッパの方々は、みな“やる気”に燃えていました。Apple Vision Proが布石になって、より多くの人々の手と目に触れる斬新な没入型コンテンツがこれから出揃うかも、という期待がわいてきます。

↑2024年はアップルが新カテゴリの製品となるApple Vision Proを発売した重要な年です。デベロッパとの連携により今後どんなアプリやサービスが開拓されるのか注目です

 

あるいはApple Vision Proのようなヘッドマウントタイプのウェアラブルデバイスが、これからはApple Watchのようにユーザーの健康を見守り支援するデバイスとして成長する可能性もあると思います。Apple Vision Proはアップルにとって成功なのか否かを性急に判断する必要はありません。

 

アップルがディスプレイを搭載するHomePodのようなスマートデバイスを開発しているというウワサも聞こえてきます。もしもそれが、アマゾンやグーグルが先行する“スマートディスプレイ”のようなデバイスなのだとすれば、相当革新的な製品でなければ大きな成長は見込めないだろうと筆者は思います。むしろアップル独自開発の5Gモデムを搭載する「常時コネクテッドなMacBook」といったプロダクトの方が勝ち筋をつくれそうです。

 

2025年もアップルの動向に注目しましょう。

 

【ギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

次期「HomePod」、7インチ液晶画面とA18チップを搭載!?

アップルが、7インチ液晶ディスプレイとA18チップを搭載した次期「HomePod」を2025年に投入すると、台湾のDigiTimes紙が報じています。

↑iPhone 16に使われているA18チップを搭載?

 

同紙によれば、アップルは中国メーカーの天馬に対して、次期HomePodの液晶ディスプレイを発注しているとのこと。製品の価格は不明ですが、この液晶ディスプレイは非常に安価に供給されるそうです。また、次期HomePodは人工知能機能「Apple Intelligence」に対応するとも言われています。

 

次期HomePodにディスプレイが搭載されることは以前から報じられてきました。著名アナリストのミンチー・クオ氏は、次期HomePodに6〜7インチのディスプレイやA18チップ、Apple  Intelligenceが搭載され、2025年後半に発売されると予測しています。米ブルームバーグも、約6インチディスプレイを搭載した「スマートホームハブ」が投入されると報じていました。

 

ディスプレイを搭載したスマートホーム製品の中には、グーグルの「Nest Hub」やアマゾンの「Echo Show」があります。次期HomePodがこれらのライバル製品とどう戦うのか注目されます。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

 

次期「AirPods Pro」、心拍数や体温の測定ができる!?

アップルがワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の次期モデル(AirPods Pro 3)に心拍数モニタリングや体温測定機能を搭載すると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じました。

↑ヘルスケア機能をパワーアップへ

 

ガーマン記者によれば、次期AirPods Proの心拍数測定機能はアップル内部で「初期開発段階」にあるとのこと。この機能が実現すれば、「Apple Watch」と同じようにヘルスケアやフィットネスで活用できるようになるはずです。次期AirPods Pro 3のデータはApple  Watchほど精度が高くないものの、悪くない結果だったとも伝えられています。

 

アップルが2025年の発売を予定しているワイヤレスイヤホン「Powerbeats Pro 2」でも、心拍数の測定機能の搭載が予測されています。これによって、ランニングマシンのようなジム機器に接続して心拍数を測定し、iPhoneの「ヘルスケア」アプリや他の対応アプリでデータを確認することができるようになる見込み。

 

現時点で次期AirPods Proの発売時期は不明です。

 

アップルは将来、AirPodsに小型カメラを搭載し、AI(人工知能)を活用した新機能の導入を計画しているとも噂されており、AirPodsは同社にとってさらに重要なウェアラブル製品になる予感がします。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

アップル、「顔認証スマートインターホン」を2026年に発売!?

アップルが顔認証機能「Face ID」に対応したスマートインターホンを発売する予定だと、米ブルームバーグが報じました。

↑近未来の玄関シーン

 

ブルームバーグのマーク・ガーマン記者によれば、アップルのスマートインターホンはドアノブとワイヤレス接続し、ユーザーがFace IDを使ってドアを自動的に開錠できるとのこと。このスマートインターフォンは、「HomeKit」に対応したサードパーティ製ロックとも連携する可能性があるそうです。

 

スマートインターホンの中には、アマゾンの「Ring」シリーズのようにビデオカメラを搭載している製品があります。しかし、アップルのスマートインターホンがビデオ撮影機能を搭載するかどうかは現時点で不明。

 

アップルのスマートインターホンには自前の「Wi-Fiチップ」が搭載されるそうです。このチップは、ユーザーデータを保護する「Secure Enclave」機能を搭載。もしカメラが備わっていれば、動画をiCloudに暗号化して保存することもできるはずです。

 

ガーマン記者によれば、アップルのスマートインターホンは2026年に発売される可能性が高いとのこと。iPhoneだけでなく自宅のドアも顔認証でロックを解除する未来が近づいているようです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

「Apple Intelligence」、ニュースの見出しで重大ミス! 海外の大手メディアが激怒

アップルの生成AIが、海外の殺人事件に関するニュースで事実と異なる見出しを生成したとして、英BBCや国境なき記者団(RSF)から批判されています。

↑フェイクニュースが混じっていることをお忘れなく

 

アップルが配布を開始した「iOS 18.2」のアップデートでは、AI機能「Apple Intelligence」によるニュースの要約機能が追加されました。今回のトラブルでは、米国で発生した殺人事件の容疑者に関する誤った見出しをBBCのニュースを元に作成して配信してしまったのです。

 

BBCの広報担当者は、この虚偽のヘッドラインについてアップルに抗議。また、RSFはこの問題について、「信ぴょう性のある情報を公共に提供するには、生成AIのサービスは未熟すぎる」とコメントしています。

 

Apple Intelligenceが誤った見出しを流したのは、今回が初めてではありません。以前には「イスラエルのネタニヤフ首相が逮捕された」という間違ったヘッドラインを、米ニューヨーク・タイムズ紙の報道を元にして生成したことがありました。

 

Apple Intelligenceのニュース機能は「iPhone 15 Pro」や「iPhone 16」シリーズ、および最新のOSを搭載したiPadやMacで利用可能。この機能はデフォルトで有効になっていますが、ユーザーが手動で無効化することもできます。従来のメディアと同じように、ユーザーはAIが生成したニュースの真偽を見定める必要がありそうです。

 

Source: BBC via MacRumors

【iOS 18新機能】「視線トラッキング」の使い方【iPhoneの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「『視線トラッキング』を使う方法」です。

 

 

iPhoneには視覚や聴覚、身体機能などを補助するための「アクセシビリティ」機能が備わっています。iOS 18では、このアクセシビリティに「視線トラッキング」が追加されました。この機能を使えば、手を触れることなく視線だけでiPhoneを操作できます。早速、設定方法と使い方を紹介してみましょう。

 

まず「視線トラッキング」を有効にする方法ですが、ホーム画面から「設定」を開いて[アクセシビリティ]をタップ。「身体機能および動作」のグループから[視線トラッキング]を選びます。次の画面で[視線トラッキング]をオンにすると画面が暗転して「画面上を動く点を目で追ってください」のメッセージと共にカウントダウンが始まります。

 

 

顔から30センチぐらいの距離でiPhoneを安定した場所に置くか、できたら目の高さに構えて、カウントダウンが終了するのを待ちましょう。カウントダウンが終わると視線トラッキングの調整が始まります。画面上に色のついた丸印が現れるので、目で追って調整を行いましょう。この時、顔を動かすのではなく視線を動かすのがコツです。視線トラッキングの調整が終わると「視線トラッキング」の画面に戻ります。これで準備は完了です。

 

すでに視線トラッキングがオンになっているので、画面にはあなたの視線を示す丸いカーソルが表示されています。視線を動かすと丸いカーソルが移動します。視線を動かさずに同じ場所を見つめるとタップが実行されます。スイッチのオンオフやリンクの選択は、視線を項目の上に重ねると輪郭枠が表示されるので、そのまま視線を動かさずに見続けましょう。

 

ホーム画面のウィジェットやアプリも視線トラッキングで開けます。ホーム画面に戻りたいときは画面の右上の隅を見つめたままにしましょう。うまく視線でコントロールできない場合は、画面の左上の隅を見つめて視線トラッキングを再調整してみましょう。

 

視線トラッキングのコントロールも用意されているので、コントロールセンターに追加しておくと簡単にオンオフできて便利です。視線トラッキングをオンにした時は、再度調整が必要になるので、その都度行ってください。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

「Apple Intelligence」は期待外れ? iPhoneユーザーの7割が必要ないと米調査で回答

多くのiPhoneユーザーはAI(人工知能)機能の「Apple Intelligence」に興味がないと、ガジェット買取プラットフォームのSellCellが報告しています。

↑ユーザーの期待を超える日は来るのか?

 

SellCellの調査(※)によれば、iPhoneユーザーの47.6%は、AI機能をスマートフォン購入時の重要な要素だと考えているとのこと。しかし、Apple Intelligenceを使用したユーザーの73%が「自分にはほぼ全く必要のない機能だ」と感じていたのです。

※調査は2024年11月下旬〜12月上旬に実施。米国の18歳以上の成人2000人以上が参加

 

この点はiPhoneユーザーに限りません。サムスンの「Galaxy」スマートフォンユーザーの87%もAI機能が必要なかったとSellCellは報告しています(スマホ購入時にAI機能を重視しているGalaxyユーザーの割合は23.7%)。

 

アップルは2024年10月に「iOS 18.1」とともに、Apple Intelligenceをリリース。そのうちテキスト編集や要約、複数の通知をまとめる機能はそれぞれ72%と54%のユーザーが使用していました。一方でメッセージ機能や画像編集機能、写真検索機能、音声メモの要約は使用率がかなり低くなっていました。

 

また、興味深いことに、AIサービスに料金を支払う意欲があると回答したユーザーも少数であり、アップルユーザーの場合は11.6%、サムスンユーザーはわずか4%でした。

 

SellCellは、iPhoneとGalaxyのAI機能は「期待外れ」とレポートの見出しで述べています。今後は一般向けにアピールできるAI機能の開発が必要かもしれません。

 

Source: SellCell via MacRumors

「iPad」の有機EL化、2026年から拡大!? 翌年には折りたたみ化も…

アップルが「折りたたみiPad Pro」や、有機ELディスプレイを搭載した「iPad Air」「iPad mini」の投入を予定しているとディスプレイ関連調査会社のDSCCが報告しています。

↑折りたたみ版の開発に注目

 

DSCCによれば、2026年には8.5インチの有機ELディスプレイを搭載したiPad miniが、翌年には11インチ/13インチの有機ELディスプレイを搭載したiPad Airが発売される予定とのこと。これにより、低価格の「iPad」を除くすべてのiPadが有機ELディスプレイに移行することになります。

 

さらに、18.8インチの有機ELディスプレイを搭載した折りたたみiPad Proが2027年に登場するとのこと。アップルの折りたたみデバイスがiPad ProなのかMacBookなのかは複数の見方が存在しており、以前には米ウォール・ストリート・ジャーナル紙が「20インチの折りたたみMacBookが3年以内に発売される」と報じていました。

 

米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者によれば、アップルは2028年の発売を視野に入れて大画面の折りたたみiPadを開発しているとのこと。画面の折り目が残らず一枚のガラスとして見えるデザインを目指していると言います。

 

iPhoneやApple Watchと異なり、iPadやMacBookといった大画面デバイスへの有機ELディスプレイの導入は遅れています。今後の動向から目が離せません。

 

Source: DSCC via MacRumors

次期「AirTag」、新たな追跡能力を獲得!?

アップルは2025年に紛失防止タグ「AirTag」の次期モデルを発売するとみられていますが、アイテムの追跡範囲が大幅に拡大されるようです。

↑もっと広く、もっと正確に

 

米ブルームバーグの報道によれば、次期AirTagには第2世代の「Ultra Wideband(UWB)」チップが搭載されるとのこと。これは「iPhone 15」以降や「Apple Watch Ultra 2」に搭載されたチップで、現在のAirTagに搭載されている「初代UWB」チップの最大3倍の追跡範囲を実現すると言われています。

 

一方、iPhone 15以降では、混雑した場所で友人を探す「Precision Finding(正確な場所を見つける)」という機能が搭載されています。最大約60メートルの範囲内で相手を追跡する同機能が、次期AirTagにも搭載されることになりそう。

 

先月、ブルームバーグのマーク・ガーマン記者は、「次期AirTagは通信範囲を拡大する一方、内蔵スピーカーがより取り外しにくくなる」と述べていました。これはストーカー行為対策のようです。アクセサリ自体に大きなデザイン変更はないと同記者は予測しています。

 

筆者は現行モデルのAirTagをいくつか所有していますが、いくつか故障したりして、耐久度はあまり高くないという印象を持っています。この点も次期AirTagで改善されることを期待しています。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

【iOS 18新機能】「計算メモ」の使い方【iPhoneの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「『計算メモ』の使い方」です。

 

 

買い物メモなどで計算が必要な場合、一旦「計算機」アプリを開いて計算、その答えをコピーし「メモ」アプリにペーストする作業をしている人も多いかもしれません。iOS 18なら、そんな面倒なことをしなくても、メモに計算式を入力するだけで答えを表示してくれるんです。

 

使い方は簡単。今までのようにメモを開いたら、計算したい式をそのまま入力しましょう。イコールを入力した瞬間、答えが表示されます。入力した数値や数式を変えても即、答えを出してくれます。

 

簡単な四則演算だけではなく変数を使った計算もできます。お馴染みのX、Y、Zといった変数以外にもアルファベットが使えるので、Apple =160円、Orange = 230円、(Apple × 16)+(Orange ×25)= といった式でもちゃんと答えを表示してくれます。もちろん、変数の値や数式を書き換えれば答えも自動的に計算し直してくれます。

 

計算式を入力できるのはキーボードだけではありません。マークアップを使って手書きで入力した計算式でも、ちゃんと答えを出してくれます。手書きの場合は数値をタップするとスライダーで増減もできます。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

iPhoneとMacBookの「折りたたみ版開発計画」、ディスプレイに進展!?

アップルが「iPhone」と「19インチのMacBook」の折りたたみ版を開発していると、米ウォール・ストリート・ジャーナル(WSJ)紙が報じています。

↑折りたたみ版の開発はどんな感じ?

 

WSJによれば、折りたたみiPhoneは「iPhone 16 Pro Max」より大きな内向きの折りたたみディスプレイを搭載しているとのこと。このデバイスは2026年から2027年に発売される可能性があります。

 

アップルは折りたたみiPhoneの開発で大きな課題に直面しており、特にヒンジの設計や画面を保護するレイヤーの開発に苦労している模様。当初は外向きディスプレイを搭載する案も検討されましたが、現在は内向きディスプレイを採用する方向で開発が進められています。

 

一方、19インチの折りたたみMacBookについては、MacBookとしては史上最大の画面サイズとなります。なお、具体的な発売時期は明言されていません。ただし折りたたみMacBookの発売は、折りたたみiPhoneの後になるそう。

 

アップルがこれらのデバイスを本当に投入するかどうかに注目です。

 

Source: The Wall Street Journal via MacRumors

アップル、「Magic Mouse」を再設計へ。ついに充電ポートの位置を変える!?

アップルが「Magic Mouse(マジックマウス)」の再設計に取り組んでいると米ブルームバーグが報じています。

↑どうかこれを解決してください

 

Magic Mouseには、ユーザーの間で「本体の背面に充電ポートがあり、ひっくり返さないと充電できない」という不満が長年存在しています。数か月前に本体のLightningポートがUSB-Cポートに切り替わりましたが、充電ポートの位置は残念ながら変わりませんでした。

 

ブルームバーグによれば、ようやくアップルはこの不満を解消するために、Magic Mouseの再設計に取り組んでいるとのこと。「アップルは充電ポートの問題を含め、より実用的な製品を目指している」と言います。また、人間工学的にもっと使いやすいデザインになる可能性もあるそう。

 

海外メディアのMacRumorsは、次世代のMagic Mouseはロジクールの「MX Master 3S」に似たものになると指摘。このマウスは、親指をのせるスペースを備えたエルゴノミックデザイン、前面に配置されたUSB-Cポート、精密なトラッキング機能、二つのスクロールホイールなどが特徴です。

 

新しいMagic Mouseのリリースは早くても2026年半ばになると言われています。アップルがユーザーの不満を解消してくれる新製品を投入することに期待です。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期「Apple TV」と「HomePod mini」、独自のWi-Fi/Bluetoothチップを導入!?

「Apple TV」と「HomePod mini」の次期モデルが2025年にそれぞれ発売され、独自のWi-Fi/Bluetoothチップが導入されると米ブルームバーグが報じています。

↑自前の通信チップに移行へ

 

ブルームバーグによれば、アップルは「Wi-Fi 6E」に対応したカスタム設計のWi-Fi/Bluetoothチップを開発しているとのこと。これが現在使用されているブロードコムのチップに取って代わり、次期Apple  TVとHomePod miniに搭載されると言います。

 

アップル社内で「Proxima」と呼ばれるWi-Fi/Bluetoothチップは、2025年から製品に搭載される予定。まずは「iPhone 17」「Apple TV」「HomePod」に採用され、2026年には「iPad」と「Mac」に搭載されると言われています。

 

さらにアップルは、現在開発している5GモデムチップとWi-Fi/Bluetoothチップを統合する計画。これにより、エネルギー効率のよいワイヤレスシステムを構築し、iPhoneやiPadのバッテリー使用量を削減することができます。

 

アップルは2025年3月に、AI(人工知能)を搭載したスマートディスプレイを投入するとも報じられています。この製品にも独自開発のWi-Fi/Bluetoothチップが搭載されるかどうかは現時点で不明ですが、今後のアップル製品の通信システムの進化に期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors 1, 2

噂の薄型「iPhone 17 Air」、量産に向けて前進!

2025年に投入されると噂されている薄型の「iPhone 17 Air(仮称)」が、台湾の電子機器受託生産大手のフォックスコンにおいて「新製品導入フェーズ(NPI)」に入ったとDigiTimes紙が報じています。

↑フォックスコン、iPhone 17 Airを形にできるか?

 

次期iPhone 17 Airに関してはさまざまな情報が登場しており、米ブルームバーグは「iPhone 16 Proより本体が約2mm薄くなる」と報じています。本体背面の中央にはシングルカメラが搭載され、アップル独自設計の5Gモデムチップが採用される模様。

 

DigiTimesによれば、フォックスコンのNPIフェーズでは設計検証とプロトタイプテストから始まり、サプライヤーの認定と製造プロセスの開発が続き、製品がコンセプトから量産に移行するとのこと。その後はパイロット生産を経て、本格的な量産が開始されます。

 

iPhone 17 AirはiPhoneの「Plus」モデルに取って代わって販売され、サイズは「iPhone 17 Pro」と「iPhone 17 Pro Max」の中間になると予想されています。年々本体が分厚くなるiPhoneのアンチテーゼとしてiPhone 17 Airが投入されることになるのか、今後に注目です。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

次期「iPhone 17 Pro」、横長の背面カメラを導入!?

次期「iPhone 17 Pro/Pro Max」に横長の背面カメラが搭載されると、ある中国のリークアカウントが伝えています。

↑次はどんな形のカメラになるのか…

 

iPhone 17 Pro/Pro Maxのデザインが変更されるという情報は、以前に海外メディアのThe Informationが報じていました。それによれば、本体背面の上半分はアルミ素材となり、「従来の3Dガラスではなく、アルミ製の長方形のカメラ突起」が搭載されるとのこと。本体の下半分はワイヤレス充電のサポートのためにガラス製になると言います。

 

WeiboアカウントのDigital Chat Stationがサプライチェーンから得た情報によれば、やはりiPhone 17 Pro/Pro Maxはカメラデザインが大幅に変更されるとのこと。「カメラの配置の詳細は不明だが、モジュールは細長い楕円形だ」と報告しています。

↑本当にこうなるの?(画像提供/MacRumors)

 

これらの情報が正しければ、iPhone 17 Pro/Pro Maxはグーグルのスマートフォン「Pixel」と同じようなカメラデザインを導入することになります。iPhoneは「11」から現行モデルの「16 Pro/Pro Max」まで、正方形の背面カメラ突起を採用してきました(「iPhone 16/16 Plus」は久々に縦長のカメラ突起となっています)。

 

iPhoneの今後のデザインに注目です。

 

Source: Digital Chat Station/Weibo via MacRumors

【西田宗千佳連載】新機種の中でも特に完成度の高い「Mac mini」に注目

Vol.144-4

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はAppleの「新型iPad mini」の話題。Apple独自の生成AI「Apple Intelligence」の展開において、iPad miniが狙う立ち位置とは何なのかを探る。

 

今月の注目アイテム

Apple

iPad mini

7万8800円~

iPad miniに加えてもう1つ、10月末にアップルが発表したMac新製品のなかで注目を集めた製品がある。新型の「Mac mini」だ。

 

Mac miniは小型のデスクトップ型Mac。2010年に初代モデルが登場以来14年間、「薄くて小さなMac」として親しまれてきたのだが、今回の新モデルはさらに小さくなった。本体は手のひらに乗るほどのサイズしかない上に、従来のデザインに比べて設置面積は半分以下になった。

 

それでいて、性能は非常に高い。最新の「M4」は、M1からM2、M2からM3への進化に対して伸びしろが大きい。さらにGPUの性能を求める場合には、M4でなく「M4 Pro」も選べる。

 

しかも安い。ディスプレイやキーボードなどを別途用意する必要があるとはいえ、もっとも廉価なモデルは9万4800円(税込)。性能を考えると、Macのなかはもちろん、Windows PCと比較しても安価である。

 

こうした小型のPCは、Appleだけが開発しているものではない。ノートPC向けのプロセッサーを使い、手のひらサイズの「ミニPC」を作るメーカーは増えてきている。NVIDIAやAMDのハイエンドGPUを使うPCはともかく、そうでないなら、もはや「デスクトップ型」といえども大柄にする理由は減ってきた。

 

ただ、Windows系のミニPCと比べてもMac miniは小さい。そして、動作音も静かだ。筆者はWindowsのミニPCと新しいMac miniを両方持っているが、動作音の静かさや消費電力の点で、Mac miniの完成度は頭一つ抜け出している印象だ。Windows系のミニPCもコスパの良い製品が多く、注目のジャンルではなるのだが、電源が外付けであったり動作音が大きかったりと、Mac miniほど洗練された製品は見当たらない。

 

Mac miniが小さなボディかつ静かな製品になっている理由は、AppleシリコンがスマホやノートPC向けの技術から生まれたもので、省電力性能が高いためだ。プロが使うにしろ一般の人が使うにしろ、Mac上での処理の多くはさほど性能を必要としない。用途によっては、時々高い性能を必要とすることもあり、ピーク性能は重要な要素だ。だが同時に、性能負荷が下がったら速やかに消費電力を下げ、プロセッサーを冷やして動作することも必要になってくる。その結果として、ファンや電源が小さくなってボディも小さく、静かなPCになる。

 

Macも他のPCと同じく、より多く売れるのはノート型(MacBook Air)ではある。だがMac miniも、人気があって長く使われる製品であり、Appleが力を入れている商品であることに違いはない。AppleはApple Intelligenceに合わせてプロセッサーを刷新し、自社製品の性能向上をしてきた。Mac miniはそのタイミングに合わせて出てきた意欲作といえそうだ。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

「Apple Watch」、2025年に導入しそうな新機能が判明!

「Apple Watch」が2025年に血圧モニタリング機能を導入すると同時に、次期「Apple Watch Ultra 3」は衛星経由のテキストメッセージに対応するだろうと米ブルームバーグが報じています。

↑これで血圧をチェック

 

現行モデルの「Apple Watch Series 10」では心拍数や血中酸素濃度、睡眠などのデータを計測できますが、血圧モニター機能は搭載していません。一方、「iPhone 14」以降のモデルでは、米国とカナダにおいて衛星経由のメッセージを送信することができます。

 

ブルームバーグによれば、アップルはApple Watch向けの血圧モニタリング機能の開発を強化しており、早ければ2025年に完成する可能性があるとのこと。この機能は正確な血圧の上下数値を計測するのではなく、血圧が上昇傾向にあるかどうかを追跡し、高血圧の場合には警告を送信する仕組みです。

 

この機能は2025年に次期Apple Watch Ultra 3と標準モデルの「Apple Watch Series 11」に搭載される可能性が高いとのこと。また、Apple Watch Ultra 3ではiPhoneと同じように衛星ネットワークに接続し、テキストを送信できるようになるそうです。

 

Apple Watchのヘルスケア機能の進化に期待です。

 

Source: Bloomberg via MacRumors 1, 2

「iPad mini」、有機EL化のスケジュールが判明!? 早ければ…

有機ELディスプレイを搭載した「iPad mini」は、早ければ2026年に発売される可能性が高いと、調査会社のOmdiaが報告しています。

↑有機EL化のスケジュールは…

 

現行モデルのiPad miniは、8.3インチの「Liquid Retinaディスプレイ」という液晶ディスプレイを搭載。その一方、上位モデルの「iPad Pro」は有機ELディスプレイを採用し、最大120Hz駆動による滑らかな表示を可能にする「ProMotionテクノロジー」に対応しています。

 

Omdiaによれば、iPad miniは有機ELディスプレイを2026年か2027年に導入する予定。さらに「iPad Air」も、2027年か2028年に有機ELディスプレイに移行すると言います。これらのデバイスには、シンプルな60Hz駆動の「シングルスタック有機ELディスプレイ」が搭載されるそう。

 

Macに関しては、「MacBook Pro」が早ければ2026年に「デュアルスタック」の有機ELディスプレイを導入し、「MacBook Air」が2028年に120Hzのシングルスタック有機ELディスプレイを搭載するとOmdiaは予測しています。さらに、2028年以降には120Hzのシングルスタック有機ELディスプレイを搭載した「18.8インチの折りたたみ式デバイス」が発売されるそう。

 

黒がより濃く、高いコントラスト比を実現する有機ELディスプレイ。このディスプレイがiPad miniだけでなく、今後さまざまなアップル製品に採用されるのは間違いなさそうです。

 

Source: MacRumors

次期「HomePod」、有機ELディスプレイを搭載!?

アップルの次期「HomePod」に6〜7インチの有機ELディスプレイが搭載されると、韓国メディアのSE Dailyが報じています。

↑有機EL画面を搭載したら買っちゃう?

 

現行モデルのHomePodは本体上部にディスプレイではなく、バックライトの「Touchサーフェイス」を搭載。この部分は現在の操作にあわせて淡く発光します。小型モデルの「HomePod mini」にそのような機構は存在しません。

 

SE Dailyは業界関係者の話として、2025年発売予定の次期HomePodの有機ELディスプレイを、中国のディスプレイメーカー・Tianma(天馬)が供給すると伝えています。

 

アップルがディスプレイを搭載したHomePodを開発しているという噂は以前から流れていました。アナリストのミンチー・クオ氏は「WWDC 2025の後、おそらく同年の第3四半期(7月〜9月)に発売される」と報告。クオ氏もディスプレイを提供するのは天馬だと指摘していますが、それが有機ELディスプレイかどうかは明言していません。

 

アップルはディスプレイを搭載した次期HomePodだけでなく、「iMac G4」にも似たオールインワンのホーム管理デバイスを開発しているとも言われています。アップルのスマートホームデイバイスがどのように進化するのか、今後に注目です。

 

Source: SE Daily via MacRumors

アップルとソニー、「Apple Vision Pro」向け「PlayStation VR2 Senseコントローラー」を共同開発!

アップルとソニーは、ヘッドセットの「Apple Vision Pro」が「PlayStation VR2 Senseコントローラー」に対応するように共同開発を進めていると、米ブルームバーグが報じています。

↑VRゲームを改善するために秘密兵器を導入

 

Apple Vision Proは本体外部に搭載したカメラにより、腕や指の動きを読み取ることで操作できます。「PlayStation 5」や「Xbox」のコントローラーでもApple Vision Proを操作することは可能ですが、VRゲームに必要な「6自由度(6DoF)」に最適化されていないという問題があります。

 

ブルームバーグによれば、アップルとソニーのパートナーシップは数か月前から話が進められており、Apple Vision ProのオプションアクセサリーとしてPS VR2 Senseコントローラーが導入されるとのこと。現在、PS VR2 Senseコントローラーは単品で販売されていないので、アップルの小売店やオンラインストアから販売される可能性があると指摘されています。

↑PlayStation VR2 Senseコントローラー(画像提供/MacRumors)

 

さらに、Apple Vision ProとPS VR2 Senseコントローラーを組み合わせることで、オフィス作業などの生産性タスクやメディア編集にも利用できるそう。ユーザーはコントローラーのサムスティックト方向パッドでスクロールし、トリガーボタンで選択操作ができると言います。

 

現時点では、いつApple Vision ProがPS VR2 Senseコントローラーに対応するのかは不明。進展に期待しましょう。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期「iPhone SE」、カメラ性能がiPhone 16と同じになる!?

次期「iPhone SE(iPhone SE 4)」は4800万画素のリアカメラと、1200万画素のTrueDepthフロントカメラを搭載すると、韓国ニュースサイトのET Newsが報じています。

↑次のカメラは十分よさそう

 

現行モデルのiPhone SE(iPhone SE 3)は、背面に1200万画素のシングルカメラ、ディスプレイ上部にFaceTime HDカメラ(700万画素の写真)を搭載。また、「iPhone 16/16 Plus」では、背面のメインカメラが4800万画素、前面はTrueDepth(1200万画素の写真)となっています。

 

ET Newsによれば、来年の第1四半期(1月〜3月)に発売される次期iPhone SEの前面および背面のカメラモジュールは、韓国のLG Innotekが供給するとのこと。次期iPhone SEのカメラセットアップは、カメラの個数を除いてiPhone 16と同等になる可能性があります。

 

次期iPhone SEは「iPhone 14」と同様のフルスクリーンデザインで、Touch IDの代わりにFace IDを採用し、液晶ディスプレイではなく有機ELディスプレイを搭載すると言われています。USB-Cポートやアクションボタンを採用し、AI(人工知能)機能の「Apple Intelligence」に対応するために8GB RAMを搭載する模様。さらに、アップル独自設計の5Gモデムチップも組み込まれるそうです。

 

次期iPhone SEの背面カメラが4800万画素になれば、iPhone 16と同じように2倍のズーム撮影も可能になるはず。お求めやすいiPhoneのカメラ性能に注目です。

 

Source: ET News via MacRumors

「MacBook Pro」、有機ELディスプレイを搭載したらノッチが消える!?

有機ELディスプレイを搭載した将来の「MacBook Pro」では、画面上部のノッチがなくなると、MacRumorsが報じています。

↑ノッチのデザインも変わりそう

 

現行モデルのMacBook Proでは、画面上部にノッチが存在し、顔認証機能「Face ID」のパーツが搭載されています。また、近年のiPhoneでは、画面内にパンチホールの「Dynamic Island」としてFace IDの部品が配置されています。

 

MacRumorsによれば、2026年に発売される14インチ/16インチのMacBook Proにはノッチではなく、ディスプレイ内部にパンチホールが搭載されるとのこと。これが小さなピンホールなのか、あるいはiPhoneのような大型なDynamic Islandなのかは現時点で不明です。

 

さらに、MacBook Proからノッチがなくなることで、ディスプレイ上で表示可能なピクセル数が増え、macOSのメニューバーの使用可能な領域がわずかに増加する可能性もあります。

 

有機ELディスプレイには明るさの向上やより深い黒の表示、高いコントラスト比、バッテリー駆動時間の増加などのメリットがあります。iPhoneのようにパンチホールを搭載したMacBook Pro、ぜひ見てみたいですね。

 

Source: MacRumors

iPhoneに久々の朗報! TSMCの「2ナノメートルチップ」開発は順調

台湾のチップメーカー・TSMCにおいて、「2nm(ナノメートル)プロセス」によるチップの開発が順調に進んでいるとLiberty  Times Netが報じました。この技術は2026年の「iPhone 18 Pro」に導入されると予想されています。

↑2ナノチップの搭載が楽しみ

 

現行モデルの「iPhone 16 Pro/Pro Max」には、TSMCの「3nmプロセス」で製造された「A18 Pro」チップが搭載されています。

 

今回の報道によれば、TSMCは2nmチップの試作で期待を上回る「歩留まり60%以上」という成果を出したとのこと。この工場では、現在の「3nm FinFETプロセス」から大幅に進歩した新しいナノシートアーキテクチャーを実装しています。

 

iPhone 18 Proに関しては、著名アナリストのミンチー・クオ氏も、「2nmチップと12GB RAMを搭載する」と報告していました。標準モデルの「iPhone 18」は3nmチップを搭載するそう。

 

プロセスの数字は小さければ小さいほど、チップの性能や電力効率はより高くなります。2nmチップは処理性能と省電力性が向上することで、AI(人工知能)などの機能によい効果をもたらすとみられています。

 

Source: Liberty Times Net via MacRumors

セルラーモデル「Mac」、2026年以降に登場!? もっと早くしてー!

アップルがセルラー通信(携帯通信)に対応した「Mac」の導入を検討していると、米ブルームバーグのマーク・ガーマン記者が報じています。

↑Wi-FiやiPhoneがなくてもネットにつなげられたら…

 

スマートフォンの「iPhone」はもちろん、「iPad」でもセルラー通信に対応したモデルが販売されている一方、Macにセルラーモデルは存在しません。「Windows」を搭載したノートパソコンにはセルラー通信に対応した製品がいくつも存在します。

 

ガーマン記者によれば、アップルはMacに今後モデムチップを追加する可能性を調査しているとのこと。さらに、セルラー対応Macは2026年以降に登場する可能性が高いと指摘しているのです。

 

アップルといえば、独自開発を進める5Gモデムチップを2025年にも導入すると噂されています。この5Gモデムチップは、次期「iPhone SE」や「iPhone 17 Air」、次世代「iPad」から使用され、問題がなければ、その後はフラッグシップ製品に搭載される予定。

 

5Gモデムチップを搭載したMacは、Wi-FiやiPhoneがなくてもセルラー通信を利用して、インターネットに接続することができるようになります。早めに登場してほしいですね。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

噂の「iPhone 17 Air」、iPhone史上最薄説を裏付ける新情報!

噂されているアップルの「iPhone 17 Air(仮称)」は、現行モデルの「iPhone 16 Pro」より本体が約2mm薄くなると、米ブルームバーグが報じています。

↑iPhone 16 Proより2mmも薄いらしい

 

iPhone 16 Proの本体の厚さは8.25mm。今回の情報が正しければ、iPhone 17 Airの厚さは約6.25mmになり、これまでで最も薄いiPhoneということになります(これまでで最も薄かったのは「iPhone 6」の6.9mmでした)。

 

iPhone 17 Airには、従来のクアルコムのチップよりも小型で、アップルが独自に設計した5Gモデムチップが導入されると噂されています。これによりバッテリー寿命やカメラ性能、ディスプレイ品質を犠牲にすることなく、スリム化されたiPhone 17 Airの設計が可能になったと報じられています。

 

2017年に発売された「iPhone X」以来、iPhoneは厚みを増しています。もし来年、iPhone 17 Airが本当に登場すれば、新たな需要を掘り起こすことができるかもしれません。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

【西田宗千佳連載】Apple Intelligenceは発展途上。本質は2025年になってから花開く

Vol.144-3

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はAppleの「新型iPad mini」の話題。Apple独自の生成AI「Apple Intelligence」の展開において、iPad miniが狙う立ち位置とは何なのかを探る。

 

今月の注目アイテム

Apple

iPad mini

7万8800円~

「Apple Intelligence」とは、生成AIなどを使ったAIモデルをOSに複数搭載し、いろいろな機能をより便利に使えるようにするフレームワークである。Appleの場合、同じ機能をiPhone・Mac・iPadの主要3製品にすべて搭載し、基盤技術として利用していく。

 

10月末に各種OSのアップデートがあり、アメリカ英語ではApple Intelligenceが使えるようになっている。日本語での対応は2025年4月以降だ。だが日本で売られているApple製品でも、言語の設定を「英語」にすれば、そのままでApple Intelligenceが使える。

 

Apple Intelligenceの有効化により一番目立つのは「Siriの変化」だ。従来は丸いボールが表示されていたが、Apple Intelligence後には「画面の周囲が虹色」で表されるエフェクトになる。以前は“音楽を流す”“なにかを検索する”といったことに使う場合が多かったと思うが、Apple Intelligenceの導入により、個人の行動やアプリの利用履歴を活用し、「パーソナルなコンテクスト」に合わせて回答するようになる。

 

また、会話はよりなめらかなものになる。単に言い回しが自然になるだけではない。人間の側が、言い淀んだり言い間違ったりしても、その内容を汲み取って会話を続けようとする。これまでは「どういう命令を与えるとSiriがきちんと動くか」を理解した上で一定の命令を与える、という使い方が馴染んだが、人に話しかけるのに近い対話で、「おすすめのレストランまでの道筋を示して、カレンダーに予定をメモとして組み込む」といったことが可能になる。

 

メールやウェブの要約もできる。特にメールについては、たくさんの返信が続いた長いものでも、“これまでの会話はどんなものだったか”という感じの内容で要約を作ってくれて、かなり便利だと感じる。

 

画像や動画も、「海の近くにあるヨット」のような自然文で検索可能になる。Apple Intelligenceが画像になにが映っているかを把握し、検索のための情報を作る仕組みが導入される。結果として、より人間的な発想で画像検索が可能になるわけだ。

 

ただ、これらの機能があっても、“Apple製品が劇的に賢くなった”とまでは言えない。結局のところ、ちょっと検索や要約が便利になっても、それは付加的な要素に過ぎない。AIでスマホが大きく変わる……というところまでは進化していない。

 

Apple Intelligenceは段階的に機能が投入される。10月末のアップデートは「第一弾」に過ぎず、年内に第二弾、年明けにさらに機能が少しずつ追加されていく。そんなこともあって、まだまだ本命と言えるほどの機能向上ができていない、というのが筆者の見立てだ。日本語でのサービスは2025年以降なのだが、その時期であっても、Apple Intelligenceはまだ“進化途上”である。そういう意味では慌てる必要もなく、単純に「お買い得なタイミングだから買う」という考え方で十分だ。

 

実のところ、AI関連機能の“産みの苦しみ”は、Appleだけの課題ではない。GoogleにしろMicrosoftにしろ、同じように付加価値を出しきれてはいない。2025年に向けて機能が模索され、価値を高めていく……と考えれば良いだろう。

 

そんな中、1機種だけ大きく価値を変えた「新Mac」がある。そのMacの話は次回のウェブ版で解説することとしたい。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

アップル、検索などでアマゾンのAIチップを使っていた!

アップルの検索サービスには、「Amazon Web Services(AWS)」のカスタムAI(人工知能)チップ「Inferentia and Graviton」が利用されていることが明らかになりました。

↑Siriのごひいきチップが判明

 

アップルで機械学習とAI担当ディレクターを務めるBenoit Dupin氏が「AWS re:Invent」のカンファレンスで語ったところによれば、アマゾンのAIチップは「信頼性が高く、確実で、世界中のアップルの顧客にサービスを提供できる」とのこと。

 

また、同氏はアマゾンの「Trainium2」チップを「Apple Intelligence」やその他のAIモデルの事前トレーニングに使用できるかどうかをテストする予定だと言います。

 

現地メディアによれば、アップルは10年以上にわたり「Siri」「Apple Maps」「Apple Music」において、AWSを利用しているそう。Inferentia and Gravitonでは40%の効率向上を実現しており、Trainium2では最大50%の効率向上が見込まれています。

 

AIチップといえばNvidiaが有名ですが、アマゾンのチップは低価格な選択肢として存在感を増していくかもしれません。

 

Source: CNBC via MacRumors

アップルの「HomeKit」、ロボット掃除機のサポートを2025年初頭に延期

アップルは、スマートホーム向けの管理システム「HomeKit」におけるロボット掃除機のサポートを2025年初頭まで延期したことを明らかにしました。

↑ロボット掃除機への対応はもう少し先に

 

アップルは今年6月の開発者向け会議「WWDC」で同サポートを発表しました。これにより、HomeKitからロボット掃除機を起動したり、音声アシスタント「Siri」に特定の部屋を掃除するように頼めたりするようになります。さらに、掃除機やモップがけ、電源制御、掃除モード、充電状態などの「ロボット掃除機のコア機能」が利用できるようになる予定です。

 

秋にリリースされた「iOS 18」にこのサポートは含まれていませんでした。その代わり年内のアップデートでロボット掃除機が利用できると案内していたのです。

 

しかし、公式サイトで表記が変更されました。「この機能は2025年初頭に利用可能になります。Siriによるロボット掃除機の制御は英語(米国)でのみ利用可能」と案内されているのです。

 

アップルはおそらく今月中に「iOS 18.2」をリリースするでしょうが、ロボット掃除機のサポートは含まれない模様。iPhoneからロボット掃除機をスマートに制御できるようになるまで、もう少しだけ待つ必要がありそうです。

 

Source: Apple via MacRumors, 9to5Mac

MacBook ProのTouch Barが恋しい?「Flexbar」をどうぞ!

以前の「MacBook Pro」に搭載されていた、キーボード上部のタッチインターフェイス「Touch Bar」。このシステムを再現したサードパーティ製「Flexbar」がクラウドファンディングに登場しています。

↑Flexbar(画像提供/ENIAC/Kickstarter)

 

Touch Barでは、横長のタッチディスプレイに表示されているボタンを押すことで、さまざまな機能が実行できます。しかし、2021年モデルのMacBook ProからTouch Barは徐々に廃止されていきました。

 

Flexbarは、かつてのTouch Barを単体の製品として切り出したようなプロダクトです。MacやiPad、iPhone、PCにUSB-C経由で接続することで、有機ELディスプレイ(10インチ・2K解像度)にさまざまなボタンが表示され、タッチ操作ができます。また、YouTubeやマイクロソフトのアプリ、アドビなどのアプリに合わせて、専用のショートカットが用意されています。

 

Touch Barと同じように、Flexbarはタスクウィンドウに応じてコントロールが自動的に切り替わります。ユーザーは好みのレイアウトを作成することができ、マルチステップのマクロやシーケンスをサポートします。

 

Flexbarは120ドル(約1万8000円※)を出資することで、製品を一つ手に入れることができます。プロジェクトはすでに目標金額を達成済みで、出荷時期は2025年2月を予定。この興味深い製品が現実のものになるのか、注目が集まります。

※1ドル=約150円で換算(2024年12月5日現在)

 

Source: Flexbar/Kickstarter via MacRumors

「折りたたみiPhone」、2026年後半に登場して強烈なインパクトを与える!?

2026年後半に「折りたたみiPhone」が登場することにより、折りたたみスマートフォン市場が活性化すると、ディスプレイアナリストのロス・ヤング氏が報告しています。

↑折りたたみスマホ市場はiPhoneを待っている?

 

ヤング氏によれば、現在の折りたたみスマホ市場は顧客の関心の低下により、低迷しているとのこと。しかし、アップルが折りたたみiPhoneを投入することで、2026年は同市場にとって記録的な年になる可能性があると言います。具体的には、2026年には市場が30%以上成長し、その後の2027年と2028年も20%の成長が続くと同氏は予測しています。

 

アップルが折りたたみiPhoneを開発しているという噂は以前から存在しており、早ければ2026年後半に製品が発表されると一部では言われています。その画面は7.9〜8.3インチとなり、サムスンの「Galaxy Z Flip」のようなクラムシェル型のデザインになるという見方があります。

 

Androidではさまざまな折りたたみスマホが登場していますが、アップルがこの市場に本当に参入するのかどうかに注目が集まります。

 

Source: DSCC via MacRumors

次期「iPhone 17 Pro」、アルミ素材に戻るなんてあり得ない! 中国の情報筋が反論

次期「iPhone 17 Pro/Pro Max」の本体素材にはチタンが採用されると、リークアカウントのInstant Digitalが報じています。

↑アルミ製の復活は本当?

 

現行モデルの「iPhone 16 Pro/Pro Max」には、チタン素材が採用されていますが、最近では米テック系メディアのThe Informationが、iPhone 17 Pro/Pro Maxの本体はアルミニウム製に戻ると報道しました。背面の上半分はアルミニウム素材で、下半分はガラス素材になると言います。

 

しかし今回、Instant Digitalは「もちろん、iPhone 17 Proはチタン素材を使い続ける。アルミニウム素材に切り替わるなんて誰が信じられるだろう。ありえないことだ」と主張。「最近のiPhoneでは、Proシリーズのステンレススチール素材からチタン素材までをセールスポイントとしてアピールしてきた。アルミニウム素材に切り替えたら、どうやって売り込むのだろう?」

 

Instant Digitalの予測はいつも正しいとは限りませんが、「iPhone 14」のイエローモデルや「iPhone 15/15 Plus」の背面すりガラスの登場など、予測が正確だったこともあります。筆者もiPhone 17 Pro/Pro Maxが廉価なアルミニウム素材に切り替わるとは思えないのですが、はたしてどうなるのでしょうか?

 

Source: Instant Digital/Weibo via MacRumors

テスラの公式アプリ、Apple Watchで使えるようになった!

テスラの車両が「Apple Watch」の公式アプリからコントロールできるようになりました。

↑Apple Watchでテスラ公式アプリが使える(画像提供/テスラ)

 

テスラの車両はスマートフォンのアプリにより、さまざまな機能をコントロールすることができます。同様のことをApple Watchで行うためには、「Watch for Tesla」などのサードパーティ製アプリを使用する必要がありました。

 

テスラによれば、今月後半に配布されるアップデートにより、スマートフォンアプリと同様の機能がApple Watchでも利用できるようになるとのこと。車両のロックを解除したり施錠したり、トランクやフロントトランクを開閉したり、バッテリー状態を確認したり、空調を設定したり、さまざまなことがApple Watchで行えるようになります。

 

テスラによれば、Wear OSを搭載したスマートウォッチに同様のアプリが提供されるかどうかは未定とのこと。テスラを公式アプリでコントロールしたいドライバーは、しばらくiPhoneとApple Watchを使うことになりそうです。

 

Source: Tesla/X via MacRumors

「iPhone」だけ勢いが戻らない! 世界のスマホ市場で苦戦が続く

2024年、世界のスマートフォン市場が大幅に回復したにもかかわらず、「iPhone」の成長は最小限にとどまっていると、調査会社のIDCが報告しています。

↑出荷台数の低調が続くiPhone

 

今回の調査によれば、今年の世界のスマホの出荷台数は6.2%増加し、12億4000万台に達したとのこと。しかし、同時期のiPhoneの出荷台数の伸びはわずか0.4%にとどまったと言います。

 

iPhoneの出荷台数が低調な理由には、中国など主要市場におけるアップルの課題があるようです。中国ではシャオミやファーウェイがハードウェアとソフトウェアの開発に積極的に投資しており、先月ファーウェイは自社製チップを搭載した新型スマートフォン「Mate 70」を発表しました。

 

さらに、アジア太平洋やラテンアメリカ、中東、アフリカの新興市場では、Androidスマホが7.6%の成長を達成。Androidスマホのメーカーは、平均販売価格295ドル(約4万4000円※)という手ごろな端末を販売しています。

※1ドル=約150円で換算(2024年12月3日現在)

 

その一方、アップルの出荷台数は2025年に改善する見通しともIDCは報告しています。iOSデバイスは来年3.1%の成長が見込まれているのに対して、Androidスマホの成長は1.7%になるそう。

 

しかしIDCは、「Apple Intelligence」のような生成AIなどの機能は、消費者の需要に大きな影響を与えられなかったと結んでいます。Apple Intelligenceは国際的な展開が遅れており、アップルによる今後のテコ入れが必要となりそうです。

 

Source: IDC via MacRumors

次期「iPhone 17 Pro」シリーズで噂される8つの新機能とは?

2025年に発売されるであろう「iPhone 17 Pro/Pro Max」。8つの新機能が導入されるかもしれないと噂されています。海外メディアのMacRumorsがそれらをまとめているので紹介しましょう。

↑どの予想が当たるかな?

 

1: アルミフレーム

アルミフレームの採用が噂されています。本体の背面は「一部がアルミニウム、一部がガラス」という新しいデザインになるようです。

 

2: 長方形のカメラ突起

背面には、従来より大きいアルミニウム製の長方形のカメラ突起が搭載されるようです。

 

3: A19 Proチップ

次世代のA19 Proが搭載されると言われています。同チップは新しい第3世代の3nmプロセスで製造。これにより、パフォーマンスと電力効率の向上が期待されます。

 

4: アップル設計のWi-Fi 7チップ

iPhone 17の少なくとも1モデルに、従来のブロードコムではなく、アップルが自社開発したWi-Fi 7チップが搭載されるようです。

 

5: 2400万画素の前面カメラ

iPhone 17では4モデル全てに、アップグレードされた2400万画素の前面カメラが搭載される見込み。

 

6: 4800万画素の望遠カメラ

iPhone 17 Pro/Pro Maxの背面には、1200万画素から4800万画素へとアップグレードされた望遠カメラが搭載される模様。

 

7: 12GBのRAM

iPhone 17 Pro/Pro Maxでは、RAM容量が8GBから12GBへとアップグレードされるそう。

 

8: より小さなDynamic Island

iPhone 17 Pro Maxでは顔認証機能「Face ID」システムに「メタレンズ」を搭載することで、画面上部のパンチホールことDynamic Islandが大幅に狭くなるようです。

 

これらの予想がどれだけ的中するのか、2025年を楽しみにしたいものです。

 

Source: MacRumors

アップル、「M5」の生産をTSMCに発注! 最初に搭載するのは…

アップルが、次世代Macなどに搭載される「M5(仮称)」チップの生産を台湾のチップメーカー・TSMCに発注した、と韓国メディアのThe Elecなどが報じています。

↑M5を最初に搭載するデバイスは…

 

現行モデルのMacや「iPad Pro」には、「M4」チップが搭載されています。このチップもTSMCが生産しており、「第2世代の3nm(7メートル)」テクノロジーが採用されています。

 

The Elecによれば、M5は強化された「ARMアーキテクチャ」を搭載し、TSMCの3nmプロセスで製造されるとのこと。次世代の「2nmプロセス」が採用されなかったのは、主に生産コストが原因のようです。ただし、M5ではTSMCの「System on Integrated Chip(SoIC)」技術を取り入れることで、M4から大幅に進化しているとも伝えられています。

 

従来のチップと比較して、M5は熱管理を強化して電力効率を向上します。これにより、デバイスのパフォーマンスと効率が大幅に改善される模様。M5の生産は早ければ2025年後半に開始され、最初の搭載製品は同年末から2026年初頭に発売される可能性があります。

 

M5を最初に搭載する製品としては、iPad ProやMacBook Pro、MacBook Air、空間コンピューターの「Apple Vision Pro」などが予測されています。同チップではAI(人工知能)機能がどれだけ強化されるのかにも注目が集まりそうです。

 

Source: MacRumors

【西田宗千佳連載】「Apple Intelligence」シフトで“お買い得”になった今年のアップル製品

Vol.144-2

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はAppleの「新型iPad mini」の話題。Apple独自の生成AI「Apple Intelligence」の展開において、iPad miniが狙う立ち位置とは何なのかを探る。

 

今月の注目アイテム

Apple

iPad mini

7万8800円~

Appleは例年、9月にiPhoneを発売する。そして10月・11月にはMacやiPadなど、残る主要製品を発売することが多い。今年もそうした部分に変化はなかった。10月なかばに「iPad mini」を、10月末に「iMac」「Mac mini」「MacBook Pro」を発売し、ラインナップ全体を刷新している。

 

基本的にはどれもプロセッサーの刷新が中心の内容だ。ここでプロセッサーを刷新するのは、その年の新技術を導入するため……という部分もあるのだが、特に今年については、「Apple Intelligence」の準備という部分が大きい。

 

Apple Intelligenceは生成AIをベースとした機能だ。複数のAIモデルを、クラウドに頼らない「オンデバイスAI」として動かす。そのためには、AIの推論を担当する「Neural Engine」と、より大きなメインメモリーを必要とする。

 

特にiPhoneとiPadについては、対応のハードルが少々高い。Macは2020年発売の「Appleシリコン搭載Mac」であれば条件を満たすが、iPhoneは2023年発売の「iPhone 15 Pro」シリーズか、今年発売の「iPhone 16/16 Pro」シリーズでないと対応できない。iPadについても、Appleシリコンである「Mシリーズ」搭載の製品のみが対象。iPad miniについては、今年発売の新機種でプロセッサーをiPhone 15 Proシリーズと同じ「A17 Pro」に切り替えて対応することとなった。

 

Appleとしては、販売する主要製品のほとんどをApple Intelligence対応とし、今後のソフトウエア基盤とする必要性がある。だから、ここで一気に各製品を刷新しておきたかったわけだ。現状、Apple Intelligenceに対応しないのは「iPad」と「iPhone SE」くらい。特別な価格重視モデル以外では使われる基本機能になってきた。

 

また面白いことに、Macについてはメインメモリーの拡充も行われた。新製品ではないものの、MacBook Air(M2もしくはM3搭載製品)の場合、価格据え置きのまま、最小メモリー容量を8GBから16GBに変更する措置が取られた。Apple Intelligenceは8GBでも動作するものの、十分な余力を生み出すには16GBの方が望ましい……と判断されたわけだ。

 

そんなことから、今年のApple製品は全体に“ちょっとお買い得”になっている。プロセッサーが高性能になったのは当然として、メインメモリーは増量され、ストレージ容量も増えた。Apple製品自体が全体的には少し高めの価格設定ではあるし、円安の影響を受けてはいるものの、“今年がお買い得”であるのは間違いない。特にメモリーについては、容量の増加だけでなくアクセス速度の向上もあり、実パフォーマンスの向上にも寄与している。

 

Apple Intelligenceは、日本では2025年4月以降に提供予定となっている。だから、Apple Intelligence自体を目的にApple製品を買い替えるのはまだ時期尚早と言っても良い。一方でメモリーや性能のことを考えると、Apple Intelligenceがなくてもお買い得であり、買い替えなどには良いタイミングと言って良さそうだ。

 

では、Apple Intelligence自体の評価はどうだろうか? その点は次回のウェブ版で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

「メール」でフォントや文字サイズが勝手に変わるのを防ぐ方法【Macの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「『メール』でフォントや文字サイズが勝手に変わるのを防ぐ方法」です。

 

 

Webサイトや他のソフトからテキストをコピーして「メール」ソフトの新規メール作成画面にペーストすると、フォントや文字色、文字サイズ、リンクなど、元の書式がそのまま反映されるため、場合によっては見づらくなることがあります。

 

しかし、「メール」ソフトの設定をあらかじめ変更しておけば、常に標準テキストとしてペーストすることが可能です。この動画では、その設定方法を解説します。

 

 

まず、「メール」ソフトを開いたら、メニューバーの「メール」から「設定」を選びます。

 

設定ウインドウが開いたら、「作成」タブをクリック。次に、最上部にある「メッセージのフォーマット」から「標準テキスト」を選択しましょう。こうすることで、新規メール作成時にフォーマットが標準テキストとなり、Webページなどからコピーしたテキストも書式が含まれない標準テキストとしてペーストされます。

 

なお、同じ画面にある「受信メッセージと同じフォーマットを使用」のチェックをオフにしておくと、受け取ったメールに対して返信する際も、標準テキスト形式でメールを作成できます。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

にわかに話題の「LLM Siri」、リリースは早くとも2026年春?

音声アシスタント「Siri」の改良版「LLM Siri(仮称)」のリリースは早くとも2026年になると、米ブルームバーグが報じています。

↑Hey Siri、LLM化はいつ?

 

以前の報道によれば、LLM Siriは「高度な大規模言語モデル(LLM)」を活用することで、ChatGPTのようなチャットボットに対抗するものになると言われていました。

 

ブルームバーグによれば、LLM Siriは2025年6月の開発者向け会議「WWDC(Worldwide Developers Conference)」で発表されるものの、2026年春まで利用できないとのこと。具体的には「iOS 19」ではなく「iOS 19.4」のアップデートで提供されるようです。

 

今後のリリースが予定されている「iOS 18.2」ではChatGPTのSiriへの統合が追加され、その後のアップデートでGoogleの「Gemini」との統合が続くと予想されています。「iOS 18.4」では、Siriの画面認識、詳細なアプリごとのコントロールなどの機能が強化される予定。

 

高性能なLLM Siriがリリースされれば、iPhoneユーザーはChatGPTやGeminiに頼る必要性が下がるはず。生成AI分野で先を走るOpenAIやGoogleに対して、アップルがどこまで対抗できるのかに注目です。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

「AirPods Max」、しばらくチップは「H1」のまま!?

アップルにはヘッドホン「AirPods Max」をアップデートする「具体的な計画がない」と、米ブルームバーグが報じています。

↑チップを変えない理由は?

 

AirPods Maxは今年9月にアップデートされました。本体のLightningポートがUSB-Cポートに変わり、新カラーが登場しました。その一方、搭載チップは「H1」のままで、AirPods Proの「H2」と比べると若干見劣りしてしまいます。

 

ブルームバーグによれば、アップルは「当面の間、AirPods Maxを現在の形で販売し続けることを考えている」とのこと。さらに、AirPods Maxの売り上げが低すぎるため、開発リソースを割り当てることを正当化できないという見方もあるそうです。

 

先述のようにAirPods MaxにはH1チップが搭載されているため、AirPods Proに存在する「アダプティブオーディオ機能」が使用できないうえ、アクティブノイズキャンセリング(ANC)も改善されていません。「しばらくアップデートがないのなら、せめて価格の見直しを」とも考えてしまいますが、あまり期待しないほうがよさそうです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

【西田宗千佳連載】性能アップの新iPad miniから見えるAppleの戦略

Vol.144-1

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回はAppleの「新型iPad mini」の話題。Apple独自の生成AI「Apple Intelligence」の展開において、iPad miniが狙う立ち位置とは何なのかを探る。

 

今月の注目アイテム

Apple

iPad mini

7万8800円~

性能を大きく進化させ生成AIに対応させる

Appleは10月23日から新型の「iPad mini」を発売した。刷新は3年ぶりだが、新型には大きな特徴がある。といっても、製品の外観はまったくと言っていいほど変わっていない。電子書籍を読んだり動画を見たりするだけなら、差は分かりづらいかもしれない。

 

今回の刷新の主軸は“中身の変化”だ。プロセッサーが昨年のフラッグシップiPhoneに搭載された「A17 Pro」に変更され、CPU・GPUともに強化されている。それ以上に大きいのは、AIの推論能力が倍近くになり、メインメモリーも4GBから8GBまで増えた。

 

これはなんのためかと言うと、Appleがアメリカで10月から導入したAI機能「Apple Intelligence」に対応するためだ。

 

Apple Intelligenceは要約や画像生成など、多数の機能を備えている。大量の返信が連なったメール全体の内容を理解し、短い要約を読むだけで内容を把握する機能や、周囲に書かれた文章の内容からそれに合った画像を生成する機能がある。音声アシスタントのSiriとの対話はよりなめらかなものになり、やり取りしたメールやメッセージの文脈を読んだ対応もするようになる。

 

ただ、プライバシーに配慮してほぼすべての処理をクラウドではなく端末内で行うため、プロセッサーには一定以上の性能が必要になる。その基準が「A17 Pro」搭載なのだ。iPhoneの場合も、Apple Intelligenceが動作するのは、A17 Proを搭載した2023年のフラッグシップであるiPhone 15 Proからとなっている。

 

残るモデルのうちminiを先行させる

Appleは今後、Mac、iPhone、iPadのすべてでApple Intelligenceを共通のコア機能として活用していくが、そのためには製品の刷新が必須となる。Macはすでに全機種がApple Intelligence対応だし、iPhoneも安価な「SE」を除けば、現行モデルのほとんどが対応している。

 

そうなると、iPadシリーズのなかでも残されたもっとも安い「iPad」と「mini」のうちminiから刷新を……ということなのである。時期がいつかはわからないが、「iPhone SE」や「iPad」も、性能を底上げした新機種が出てくる可能性は高くなった。

 

Appleにとっては、Apple Intelligenceはそれだけ重要な存在である……という証でもあるのだが、日本で使えるようになる時期は「2025年内」とされている。

 

すでにApple Intelligenceが搭載された新OSは正式公開されているが、現状はアメリカ英語のみの対応で、日本ではほとんどの機能が使えない。写真からワンタッチで気になる部分を消す「クリーンアップ」のみ、言語を問わず利用可能になっている。これだけでは、まだ恩恵は感じづらいだろう。

 

しかしiPhoneを含め、それでも製品をすぐに買う意味はあるのか? 他社はどのように対抗してくるのか? その点は次回以降で解説する。

 

週刊GetNavi、バックナンバーはこちら

次期「iPhone 17 Pro」シリーズに大変身の予感! 意外な素材が復活?

次期「iPhone 17 Pro/Pro Max」ではデザインが大幅に変更されると、米テック系メディアのThe Informationが報じています。

↑次期モデルで久々の大変身!?

 

The Informationによれば、iPhone 17 Pro/Pro Maxはアルミフレームの珍しいハイエンドiPhoneになるとのこと。現行の「iPhone 16 Pro/Pro Max」ではステンレススチールフレームが採用されていますが、次期iPhone 17 Proシリーズを皮切りにiPhoneはアルミ素材に戻る計画だと言います。

 

具体的には、iPhone 17 Pro/Pro Maxは背面の一部にアルミニウムやガラスを使用したデザインとなるそう。背面の上半分はアルミニウム素材であり、「従来の3Dガラスではなくアルミニウム製の長方形のカメラ突起」を取り入れると言います。このカメラ突起はiPhone 16 Pro/Pro Maxより大きくなりそう。さらに、iPhone 17 Pro/Pro Maxの下半分はワイヤレス充電をサポートするためにガラス製となります。

 

今回の情報が正しければ、iPhone 17 Pro/Pro Maxは久々のメジャーアップグレードモデルになりそう。超薄型モデルの「iPhone 17 Air」だけでなく、Pro/Pro Maxの進化にも注目です。

 

Source: The Information via MacRumors

次期「iPhone 17 Air」、薄さ5mmのために失われるのは何?

次期「iPhone 17 Air」は厚みが5mmになる。そんな驚きの情報を米テック系メディアのThe Informationが報じています。

↑どれくらい薄くなるんだ!?(画像はiPhone 14 Pro Max)

 

iPhone 17 Airは超薄型モデルとして投入されることが期待されており、アナリストのジェフ・プー(Jeff Pu)氏は以前に「本体の厚みが約6mmで、最も薄いiPhoneになる」と報告していました。

 

The Informationによれば、iPhone 17 Airのプロトタイプの本体厚は5mm〜6mmで、これまでで最も薄いiPhoneになるとのこと。「iPhone 16」の本体厚は7.8mm、「iPhone 16 Pro」は8.25mmです。

 

iPhone 17 Airは超薄型の設計を実現するため、妥協点がいくつかある模様。まず、物理的なSIMトレーがなくなり、「eSIM」を利用することになります。また、本体下部に二つ目のスピーカーを設置するスペースがないため、イヤーピース部分にスピーカーが1個だけ搭載されます。

 

iPhone 17 Airでは、現在のクアルコム製モデムより小さく、電力効率に優れた「アップル独自の5Gモデム」が搭載されるとのこと。ただし、このモデムは高速な「ミリ波(mmWave 5G)」には対応していないようです。本体背面のカメラは中央にシングルカメラが搭載されるそう。

 

さまざまな工夫を凝らすことで、画期的な超薄型モデルになるかもしれないiPhone 17 Air。期待が高まります。

 

Source: The Information via MacRumors

次期「iPhone 17 Air」、SIMトレーがない!?

次期「iPhone 17 Air」では物理的なSIMトレーが多くの国で消える、と米テック系メディアのThe Informationが報じています。

↑iPhone 17 AirはeSIMだけ?

 

米国向けの「iPhone 14」「iPhone 15」「iPhone 16」では、すでにSIMトレーがなく、代わりに「eSIM」を使うように設計されています。米国以外の国や地域ではSIMトレーがないiPhoneは販売されていません。

 

The Informationによれば、iPhone 17 Airの全てのプロトタイプにはSIMカードトレーが存在しないとのこと。中国ではスマートフォンへのeSIMの搭載が認められていないため、この端末が中国向けに販売されるかどうかは不明です。

 

2022年にeSIMに対応したiPhone 14が発売されたとき、アップルは「iPhoneを紛失したり盗まれたりしても、eSIMは取り外すことができないから、物理SIMよりも安全だ」とアピールしていました。さらに、iPhoneでは複数のeSIMを管理することができるため、旅行中に物理SIMカードを購入したり持ち運ぶ必要がなくなります。

 

日本でも利用者が徐々に増えつつあるeSIM。日本でSIMトレーなしのiPhone 17 Airが発売されるかどうかは不明ですが、そんなモデルが発売されたら、eSIMの利用は広がるかもしれません。

 

Source: The Information via MacRumors

「Siri」の逆襲計画が浮上! LLM化してChatGPTに追い付く!?

アップルが、音声アシスタント「Siri」の高性能バージョンとなる「LLM Siri」を開発していると米ブルームバーグが報じています。

↑ChatGPTに追い付ける?

 

アップルはすでに「Apple Intelligence」として、AI(人工知能)機能を自社製品に導入しています。同機能ではSiriが強化されており、「より自然な会話ができる」とアピール。また、Apple IntelligenceからOpenAIのAIチャットボット「ChatGPT」にアクセスすることも可能です。

 

ブルームバーグによれば、LLM Siriは「高度な大規模言語モデル(LLM)」を活用することで、ChatGPTのようなチャットボットに対抗することを目指しているとのこと。具体的には、ChatGPTのように会話を継続することができるうえ、より複雑なタスクを実行できるようになると言います。

 

現在、アップルはiPhone/iPad/Mac向けの別のアプリにおいてLLM Siriをテスト中。将来的には、これが現在のSiriと置き換わる予定です。LLM Siriは早ければ2025年に発表される可能性があり、「iOS 19」がお披露目されるであろう6月のWWDC頃となるかもしれません(実際のリリースは翌年になると現段階ではみられています)。

 

他社の音声アシスタントと比較して、力不足が否めなかったSiri。しかし、生成AIを取り入れることで逆襲を計画しているのかもしれません。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

「MacBook Pro」、有機EL化は2026年〜2027年までお預け?

有機ELディスプレイを搭載した「MacBook Pro」が2026年から2027年に発売されると、台湾調査会社のTrendForceが報告しています。

↑ディスプレイの変化はしばらく先になりそう

 

現行モデルのMacBook Proには、ミニLEDバックライトによる液晶ディスプレイが搭載されています。

 

有機ELディスプレイには、より深い黒や高いコントラスト比、明るさの向上、電力効率の向上などのメリットがあります。このディスプレイを導入することで本体の薄型化が進むかもしれません。

 

TrendForceによれば、アップルはディスプレイパネルのサプライヤーに対して、ノートパソコンサイズの有機ELディスプレイの投資拡大を奨励したとのこと。この動きはMacBook Proへの搭載を見越したものといってよさそうです。また、LGとサムスンが有機ELディスプレイのサプライヤーになるとも言います。

 

その一方、MacBook Proの大きなアップデートは当面の間ないことも予測されています。2025年の次期「MacBook Pro」では「M5/M5 Pro/M5 Max」チップが搭載されるはずですが、有機ELディスプレイが使用されるのはそれ以降になりそうです。

 

アップルのタブレット「iPad Pro」は有機ELディスプレイを搭載することで、大幅な薄型化を実現しました。これにならって、さらに薄いMacBook Proの登場に期待したいものです。

 

Source: TrendForce via MacRumors

写真家が教える「iPhone16/16Pro」で失敗しない撮影術とは?進化した超広角カメラと望遠カメラを活用した5つの撮影シーン

2024年9月に発売されたiPhoneの新モデル「iPhone 16」。@Livingでは今回も、年々進化するiPhoneのカメラ機能を使った撮影術を解説します。今回はフォトグラファーのコムロミホさんに、撮りおろしの作例写真を用いながら、撮影のポイントを解説していただきました。

 

 

写真家が教える「iPhone15/iPhone15Pro」の撮影術…13枚の作例で解説するポートレートモードの使いこなし

 

撮りたい瞬間を逃さない!
iPhone 16のカメラ性能が大幅に進化

新作発表のたびに驚くべき進化を遂げるiPhoneのカメラ機能。とくに今回は、すべてのモデルでカメラの性能が大幅に向上しています。

 

48メガピクセル(4,800万画素)のメインカメラ(Fusionカメラ)のほか、超広角カメラはiPhone 16/16 Plusが12メガピクセル(1,200万画素)に、iPhone 16 Pro/Pro Maxはメインカメラと同等の48メガピクセルに進化。またProモデルの望遠カメラは、iPhone 16 Pro/Pro Max両機種で光学5倍ズームが可能になりました。

 

「実際にiPhone 16シリーズで撮影してみて、『iPhoneのカメラってここまで進化しているんだ!』と非常に驚きました。これを使ってぜひ作品を撮ってみたいと思いましたね」(フォトグラファー・コムロミホさん、以下同)

 

コムロさんがとくに注目したのが「カメラコントロールボタン」です。本体右側面に搭載されたボタンをワンプッシュするだけでカメラが瞬時に起動し、最短2プッシュで写真撮影ができます(動画はカメラ起動後に長押しで撮影開始)。

 

カメラコントロールボタンは、タッチ操作にも対応。撮影画面でボタンを軽く2回押すと、露出、被写界深度、ズームなどの設定が表示されます。左右にスワイプすることで細かい調整ができるので、実質、指一本で操作が完結します。

 

「すぐにカメラを起動できるのはすごく便利だと思います。撮りたいと思った瞬間に、タイムラグなしで撮影できるのがいいですね」

 

撮影の前に押さえておきたい3つのポイント

まずはカメラの設定や構図などの基本を教えていただきます。

 

1.高解像度で撮影するには事前の設定が必要

初期設定では48メガピクセルの高解像度の撮影が無効になっているため、撮影前に設定を変更する必要があります。

 

【設定方法】
設定アプリ→「カメラ」→「フォーマット」→「解像度コントロール」(Proモデルは「Pro RAWと解像度コントロール」)をON

 

2.「三分割構図」「放射線構図」を意識する

「被写体を配置する位置で、写真の印象は大きく変わります。被写体をどのように際立たせたいかを考え、構図を意識しながら撮影することで、写真の魅力はぐっと増します。ここでは基本の『三分割構図』と、広角で奥行きを表現できる『放射線構図』をご紹介します。少しずつ、構図のバリエーションを増やしていきましょう」

 

【三分割構図】
画面を縦横に三分割し、縦横の線が交わる「交点」やそのライン上に被写体を配置する構図です。これにより、空間のバランスを取ることができます。

 

「わかりやすいよう、三分割構図を使った作例にガイドラインを入れています。被写体と背景の比率が1:2になるように、分割したラインの上に被写体を配置すると、背景を活かした写真を撮ることができます」

 

【放射線構図】
奥行きを出したいときにおすすめの構図です。ある一点(収束点)から線が放射状に伸びたように見える構図で、広角レンズを使った撮影と相性がいいのが特徴。道の奥行きや建物の高さを表現したいときに活用してみましょう。

 

「手すりや地面上の線が放射状になるように配置することで、道の奥行きを強調できます。広角になるほど奥行き感が出やすくなるので、画角を調整しながら撮影してみましょう」

 

3.「水平」を意識する

「風景撮影では特に、水平を取ることを意識しましょう。iPhoneのカメラには、画面上で水平を確認できる『水平器』機能があり、これを有効にすると撮影画面中央に水平器が表示されます」

 

水平が取れると、「水平器」機能で表示された線が一直線になり、白から黄色に変わります。そのタイミングでシャッターを切りましょう。

 

【設定方法】
設定アプリ→「カメラ」→構図の「水平」をON

 

iPhone 16のカメラで撮りたい
5つの撮影シーンとポイント

基本的な構図と設定を押さえたら、早速撮影に挑戦してみましょう。今回の作例撮影では、iPhone 16 Proを使用します。

 

1.「超広角カメラ」で迫力のある写真を撮る

「超広角カメラは、視覚的な効果をうまく活かすと印象的な写真を撮ることができます。構図を工夫し、被写体との距離や角度を調整すれば、広がりや奥行きを強調したダイナミックな撮影が可能です」

 

超広角カメラへの切り替えは、撮影画面に表示される「.5」をタップするだけ。ワンタッチでスムーズに切り替えることができます。

 

 

2.「マクロモード」で被写体のディテールにフォーカス

超広角カメラの画質向上により、被写体に接近して撮影するマクロモードも、より高画質で撮影できるようになりました。細部まで鮮明に捉えることができるので、迫力のあるクローズアップ撮影が可能です。

 

マクロ撮影ができる距離まで被写体に近づくと、画面左下に花のアイコンが表示され、自動的にマクロモードに移行します。

 

花を撮影する際は、マクロモードを活用して花びらや花芯の質感、色のグラデーションなど細部に焦点を当てると、より印象的な写真に仕上がります。

 

「ぐっと寄ることで水滴の質感まで捉えることができ、マクロモードでしか撮れない写真に仕上がりました」

 

花壇やお花畑で撮影するときは、アングルも意識してみましょう。下の写真はスマホを傾け少し斜め上から撮影したもの。アングルを変えることで、背景の写り込む範囲を変えることができます。

 

「写真の主役となる花を決めたら、真上からではなく斜めからアプローチするといいでしょう。角度をつけて撮影するとほかの花も写り込むので、奥行きが生まれ立体感のある写真に仕上がります」

 

3.被写体を際立たせる「望遠カメラ」の活用法

「望遠カメラは、遠くの被写体を大きく写し出したいときに活躍します。運動会や遊園地など、人ごみの中にいる人物を撮影するときにも便利です」

 

近づくと逃げてしまいそうな鳥も、望遠カメラなら離れた場所から大きく切り取ることができます。背景を引き寄せて撮影できるため、背景のタワーも大きく写り、迫力のある写真になりました。

 

「望遠カメラは、背景を整理したいときにも有効です。被写体が写る範囲を整理することによって、余計なものの写り込みが減り、被写体をより際立たせることができます」

 

左は標準域、右は光学5倍の望遠カメラで同じ場所から撮影。雑然とした背景から被写体だけを際立たせることができます。

 

4.「ポートレートモード」の効果的な使い方

背景をぼかすことで人物などの被写体を際立たせることができる「ポートレートモード」。カメラアプリを起動し、撮影モードを左右にスワイプすることでポートレートモードに切り替えられます。

 

画面の右側にある「撮影モード」をスワイプして「ポートレート」を選択すれば設定は完了。F値は、左上の「f」マークから設定します。

 

ポートレートモードで重要になるのが、「F値(絞り値)」の設定です。カメラレンズの絞り具合を示す数値で、背景のボケ具合をコントロールできます。

 

「F値を小さくすると、被写界深度(ピントが合って見える範囲)が浅くなり背景がボケやすくなるため、ポートレート撮影など被写体を際立たせたいときにおすすめです。反対にF値を大きくすると、被写界深度が深くなり、ピントが合う範囲が広がるので、風景撮影などに適しています。
例えば、観光地などで人物と背景を一緒に撮る場合、F値を小さくするとせっかくの景色がぼけてしまいます。そうならないためには、F値を大きくすること。そうすれば、人物と背景の両方にピントが合った写真を撮ることができますよ」

 

F値は、撮影画面上部の「f」マークを押すと調整できます。iPhone 16の場合は、f1.4からf16まで設定できます。

 

「2枚ともf1.4で撮影。左の写真は手前の花にピントを合わせて背景をぼかしました。右の写真は奥にピントを合わせて『前ボケ』を作り、奥行を強調しています。構図やF値は同じでも、ピントの位置を変えるだけで、写真の雰囲気はガラリと変わります」

 

せっかくなので、ポートレートを撮影するときのコツも教えていただきました。

 

「撮影した自分の写真を見て、『写真写りが悪い……』と感じたことのある人は多いでしょう。もしかしたらそれは、広角のデフォルメ効果が原因かもしれません。というのも、広角レンズで顔に近づくと、デフォルメ効果により遠近がつくため、顔の形が歪んで写ってしまうからです。
そうならないためにも、人物の写真を撮るときは望遠カメラで撮影してみてください。物理的に近づくのではなく、少し離れた位置から望遠カメラで近づけば、顔の歪みがなくなり自然な写りになりますよ」

 

5.進化した「フォトグラフスタイル」でより自由な表現が可能に

撮影中に写真のトーンやカラーをリアルタイムで調整できる「フォトグラフスタイル」機能は、iPhone 16シリーズでさらにアップデートされ、より直感的で細かな調整が可能になりました。

 

「コントロールパッドを指でドラッグするだけで、トーンやカラー、明るさを自在に調整できます。撮影画面右上からコントロールパッドを開くと、撮影中の画面にも自動で反映されます。直感的な操作で簡単に絵作りができるのも、この機能のすごいところですね」

 

画面下部に表示されているのが「コントロールパッド」。撮影中はもちろん、編集画面からも調整できます。

 

新しい「フォトグラフスタイル」では、フィルターのバリエーションも大幅に増えました。なかでも注目なのが「スキントーン」。被写体となる人物の肌を自動で認識し、好みの色相に調整することができます。

 

左上はフィルターなしの写真。人物の肌色や周辺の環境に合わせて、自然な肌のトーンに補正してくれます。

 

シーンや被写体の雰囲気に応じてさまざまな撮影を楽しめるフィルター機能は、コムロさんご自身も普段の撮影で積極的に活用しているそう。

 

「『スターブラック』というフィルターを使って撮影しました。主役となる被写体(この写真の場合は中央の人物)を囲むようにして撮影する『トンネル構図』で、被写体を印象的に見せることができます」

 

「同じ構図の写真でも、フィルターの使い方次第で多彩な表情を楽しむことができます。自分のそのときの感情や表現したい世界観を演出できるのも、フィルターを使った撮影の醍醐味です」

 

「4K120fps」の映像美!
プロ級の画質で動画撮影が可能に

最後に紹介するのが、動画撮影機能です。iPhone 16シリーズは、動画の撮影機能も大きく進化しており、Proモデルは最大4K120fpsに対応しています。fpsとは、動画1秒あたりのフレーム数のこと。この数字が大きいほど、滑らかで高精細な映像となり、とくにスローモーション映像で威力を発揮します。

 

撮影した動画は、「写真」アプリの編集機能のなかにある、時計マークのような「再生速度」アイコンから再生速度を調整できます。

 

「街で人が行き交う様子や、鳥が飛んでいく様子など、日常の何気ない風景もスローモーションでドラマチックに表現することができます。ただし、120fpsはデータ容量がかなり大きくなってしまうため、普段の動画撮影で使うにはオーバースペック。普段は30fpsに設定しておき、スローモーション撮影を行いたいときに120fpsを選ぶとよいでしょう」

 

動画撮影で活躍するおすすめの機能が、もうひとつあります。それは、iPhone 16シリーズから登場した「風切り音の低減」。動画撮影中のノイズを自動で調整してくれるので、風が強い環境でもクリアな音で記録することができます。iPhone 16シリーズを購入したら、事前にこの設定を有効にしておくといいでしょう。

 

【設定方法】
設定アプリ→「カメラ」→「サウンド収録」→「風切り音の低減」をON

 

何気ない日常のワンシーンを楽しんで

最後に、コムロさんにiPhoneカメラならではの楽しみ方についてうかがいました。

 

「iPhoneのカメラの最大の魅力は、いつでもどこでも持ち運べること。つねに携帯しているので、本格的なカメラを持っていなくても、気軽に直感的に撮影できますよね。街を歩いているときや旅行に行ったときに、『これいいな』と感じた瞬間を写真に収めておくと、たとえそれが日常の何気ないシーンだったとしても、後から見返したときに特別な思い出になるのではないでしょうか。
iPhone 16シリーズでは撮影の幅が広がり、より多彩な楽しみ方ができるようになったと思います。ぜひ新しいiPhone 16シリーズで、たくさん写真を撮ってみてくださいね」

 

 

Profile


フォトグラファー / コムロミホ

文化服装学院でファッションを学び、ファッションの道へ。 撮影現場でカメラに触れるうちにフォトグラファーを志すことを決意。アシスタントを経て、現在は広告や雑誌で活躍。街スナップをライフワークにしながら旅を続けている。YouTubeチャンネル「写真家夫婦上田家」「カメラのコムロ」でカメラや写真の情報を配信中。
X
Instagram

次期「iPhone 17 Air」、5倍ズームレンズを搭載しない!?

次期「iPhone 17/17 Air」に光学5倍のズームレンズは搭載されない、と韓国メディアのThe Elecが報じています。

↑カメラ性能の高さより薄さを重視?(画像はiPhone 16 Pro Max)

 

The Elecによれば、光学5倍ズームを可能にするテトラプリズムレンズは、iPhone 17シリーズでは上位モデルのPro/Pro Max専用になるとのこと。iPhone 17 Airは超薄型モデルになると噂されているので、これは驚くことではありません。

 

「iPhone 16」の標準モデルでは、最大2倍の光学ズームが使用可能。これを参考にすれば、標準モデルのiPhone 17には少なくとも2倍の光学ズームが提供されるはずです。ただし、超薄型のiPhone 17 Airでは4800万画素のシングルリアカメラだけしか搭載しない可能性があり、光学ズームのスペックは未知数です。

 

iPhone 17 Airに関してはさまざまな噂が流れており、6.6インチ前後のディスプレイや「A19」チップ、「Dynamic Island(ダイナミックアイランド)」、シングルリアカメラ、アップル独自設計の5Gモデムが搭載されるだろうとみられています。このうち5Gモデムについては、iPhone 17 Airが初めて採用するモデルとなるかもしれません。

 

次期iPhone 17 Airの動向から目が離せません。

 

Soruce: The Elec via MacRumors

コピー&ペースト時に元のファイルを削除する方法【Macの“知っトク”便利技】

Mac Fanは1993年創刊の老舗のApple専門誌。Appleの最新情報はもちろん、基本的な使い方から、ディープな解説記事まで幅広く網羅しています。

 

ここでは、Mac FanのYouTubeチャンネル「Mac Fan TV」で配信しているTIPS術をお届け。「そんなことできるの!?」「聞いたことあるけど使ったことなかった」といった便利術を動画とともに紹介していきますので、日々のAppleライフの参考にしてみてください。今回のテーマは「コピー&ペースト時に元のファイルを削除する方法」です。

 

 

macOSでは、外部ストレージにファイルをドラッグすると、「移動」ではなく「コピー」されますが、場合によっては「移動」だけしたいと思うこともあるのではないでしょうか。

 

そんなときにお勧めしたいのが、ドラッグ&ドロップではなく、ショートカットキーを使う方法です。

 

…とはいえ、macOSはファイルの「カット&ペースト」には対応していませんので、次の手順を行います。

 

 

まず、ファイルを選択したら[command]+[C]キーを押してコピーします。次に、外部ストレージなどにペーストする際に、通常のペーストのショートカットキーの[command]+[V]ではなく、[command]+[option]+[V]キーを押します。

 

これにより、元のファイルが自動的に削除され、「移動」と同じ状態になるんです。

 

たとえば、内蔵ストレージの空き容量を増やすために大きなファイルを外部ストレージに移動したいとき、通常であれば外付けストレージにコピーした後、元のファイルをゴミ箱に移動し、さらにゴミ箱を空にするといった操作が必要ですが、このショートカットキーを使うことでそれらの操作が不要になり、効率的にファイルを「移動」することができます。

 

記事前半に埋め込んだ動画では細かい手順などのムービー形式で解説。また、「Mac Fan TV」では毎週、便利な活用術を配信中しています。それ以外にもアプリ解説やインタビューなども配信しているのでぜひチェックしてみてください。

 

【関連リンク】
Mac Fan Portal
Mac Fan TV(YouTube)

アップルの「Pro Display XDR」、量子ドット技術を導入? きっと美しすぎる…

アップルが販売するプロ向けのディスプレイ「Pro Display XDR」の次期モデルには「量子ドット技術」が採用されると、業界アナリストのロス・ヤング(Ross Young)氏が報告しています。

↑プロではなくても肉眼で見たい

 

量子ドットとは光を別の色に変更できる半導体結晶のことで、より鮮やかな色の表現が可能になります。アップル製品では最新の「MacBook Pro」がすでに同技術を取り入れています。

 

ヤング氏によれば、次期Pro Display XDRの量子ドット技術では、現行モデルと同等かそれ以上の色域をサポートし、モーションパフォーマンスが向上するとのこと。つまり、Pro Display XDRはより美しくなり、ディスプレイの応答速度も改善されるようです。

 

次期Pro Display XDRについては、米ブルームバーグが「『Appleシリコン』を搭載したアップデート版が開発されている」と以前に報じていました。現時点でその販売時期はわかっていませんが、プロ向けにとことんスペックを向上させた次期モデルの登場に期待です。

 

Source: DSCC via MacRumors

iPhoneの「写真編集」がおかしい! 変更を保存できない人が続出

「iOS 18」にアップグレードした「iPhone」において、写真の編集内容が保存されないバグが一部のユーザーに発生していると、海外メディアのMacRumorsが報告しています。

↑編集した写真を保存できない?

 

MacRumorsによれば、写真の編集内容を保存しようとすると「この写真の保存中にエラーが発生しました。後でもう一度お試しください」とのメッセージが表示されるとのこと。これにより編集内容は保存できず、「キャンセル」を押して変更を破棄するしか手が打てなくなります。

 

このバグの多くは「iPhone 16」ユーザーから寄せられているようですが、一部の古いiPhoneでも発生している模様。MacRumorsのチームもこのバグに何度か遭遇しており、これまでのiOS 18の全てのバージョンに影響を与えていると伝えています。

 

現時点でこのバグの原因は特定されていません。MacRumorsは「Live PhotoかiCloud Photosの問題の可能性がある」と指摘しています。

 

がんばって編集した写真を保存できない今回のバグ。早めに修正されてほしいですね。

 

Source: MacRumors

次期「iPhone 17 Air」、やっぱりiPhone史上最薄になる!?

次期「iPhone 17 Air」は本体の厚みが約6mmで、最も薄いiPhoneになると、アナリストのジェフ・プー(Jeff Pu)氏が報告しています。

↑噂のiPhone 17 Airはウルトラスリム?(画像はiPhone 16 Pro)

 

iPhone 17 Airの厚みについては、「iPhone 6」ほど薄くならないと韓国の情報筋が最近伝えていました。iPhone 17 Airには「A19」チップやシングルリアカメラ、最大120Hz駆動の「ProMotion」ディスプレイが搭載されるようです。

 

しかしプー氏によれば、iPhone 17 Air(同氏の報告では『iPhone 17 Slim』と表記)の本体の厚みは約6mmであり、このモデルはiPhone 6の6.9mmより薄くなるとのこと。つまり、iPhone史上最薄になります。さらに、iPhone 17 Airの厚みは「iPhone 16/16 Pro」シリーズのモデルの約4分の3になると同氏は付け加えています。

 

近年のiPhoneは本体が徐々に厚みを増しており、iPhone 16 Pro/Pro Maxの本体厚は8.25mmに達しています。「スペックはそれなりでいいから持ちやすいiPhoneがほしい」というニーズにiPhone 17 Airは応えることができるのでしょうか?

 

Source: MacRumors

次期「iPhone 17」、最新の3nmプロセスをチップに導入!?

次期「iPhone 17」シリーズに搭載される「A19/A19 Pro」チップには、台湾の半導体メーカーのTSMCで最新となる第3世代3nmプロセス「N3P」が導入される予定だと、アナリストのジェフ・プー(Jeff Pu)氏が述べています。

↑チップのさらなる進化に期待

 

現行モデルの「iPhone 16」シリーズに搭載されている「A18/A18 Pro」チップは、TSMCの第2世代3nmプロセス「N3E」で製造されています。その前の「iPhone 15 Pro/Pro Max」の「A17 Pro」チップは、第1世代3nmプロセス「N3B」でした。

 

次期iPhone 17のN3Pは、N3Eと比較してプロセスが縮小される見込み。これにより、パフォーマンスや電力効率が向上するはずです。以前の報道では、TSMCは2024年後半にN3Pプロセスによるチップの量産を開始すると言われていました。

 

次期iPhone 17のパフォーマンスに期待です。

 

Source: MacRumors

アップルが「テレビの開発」を検討!? なんでまた…

アップルがテレビ製品の開発を検討していると、米ブルームバーグが報じています。

↑テレビ開発案は捨てきれない?

 

「アップルがテレビを発売する」という噂は2009年から2011年にかけて何度か流れていましたが、実現しませんでした。しかし今、ブルームバーグのマーク・ガーマン記者によれば、「アップルブランドのテレビ」を作るというアイデアが再検討されているとのこと。

 

現在、アップルはテレビに接続するデバイスとして「Apple TV」を販売しています。最近では、同社がスマートディスプレイを2025年3月に発売すると報じられました。これはアップルが検討している新しいスマートホームデバイスの一つになる可能性があります。

 

アップルのティム・クックCEOは、2011年に「テレビ市場への参入には興味がない」と述べています。同社の方針が変更されるのかどうか、今後の動向に注目です。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

最小で最高のMac miniが誕生!デザインも一新した「M4搭載Mac mini」実機レビュー

アップルは、歴代デスクトップ型Macの中でも最小サイズとなる新しいM4搭載Mac miniを発売しました。macOS 15.1からサービスを開始したApple Intelligenceの使い勝手と合わせて、最新のMac miniの実機をレポートします。

↑史上最小サイズ・最高スペックを実現したM4搭載Mac miniをレポートします

 

歴代最小・最軽量のMac mini。M4版とM4 Pro版をラインナップ

Mac miniは、アップルが2005年に最初のモデルを発売した小型のデスクトップ型Macです。その他のMacとしては、ディスプレイ一体型でマウスやキーボードなど周辺機器が付属する「iMac」などもありますが、最新のMac miniは本体のほか商品パッケージに同梱する付属品が1.8メートルの電源ケーブルだけというシンプルな仕様。それぞれのユーザーの用途に合わせた、あるいは使い慣れた周辺機器と組み合わせるようなDIY的なPC環境構築が楽しめます。

 

発売20周年を前に、今年のMac miniは大きくデザインが変わりました。縦横サイズが12.7cm、高さは5cmで、質量は700g前後と、歴代モデルの中でも最小・最軽量となります。極小サイズの本体にはしっかりAC電源も内蔵しており、付属の電源ケーブルを挿すだけで省スペース設置が可能です。

↑本体の背面。HDMI、イーサーネットポートと3基のThunderboltポートを搭載しています

 

アップルが独自に設計した最新のApple M4チップを採用し、上位モデルには、さらに高性能なM4 Proチップを載せたラインナップもあります。基本モデルの価格はM4チップ機が9万4800円(税込)から、M4 Proチップ機が21万8800円(税込)から。ちなみにApple Storeでの購入なら、搭載するメインメモリやストレージ容量などをカスタマイズ可能です。メインメモリの最小容量は16GBで、M2/M2 Pro版の従来Mac miniと比べて倍になっています。

 

電源ボタンが底面に……。気になるならタテ置きもあり

筆者は発売に先駆けてM4 Pro搭載のMac miniを試しました。外観の特徴はM4搭載のMac miniと変わりません。本体の質量はM4機が670gですが、M4 Pro機は少し重い730g。いずれにせよ、片手で軽々と持ち運べるサイズ感で、一般的なノートPCよりも軽いわけです。

 

本体の縦横サイズは、長辺サイズが約15cmのiPhone 16 Proと並べてみるとわかりやすいでしょうか。デスクトップの限られたスペースを有効に活用しながらMacが置けます。

↑iPhone 16 Proとサイズを比較。12.7cm四方のMac miniを並べると小ささがわかりやすいでしょうか

 

本体の背面には高速伝送に対応するThunderboltポートが3基あります。M4機は転送速度が最大40GbpsのThunderbolt 4ポート、M4 Pro機は最大速度が120GbpsのThunderbolt 5ポートと速度の違いがあるため、その点は留意すべきでしょう。動画に写真、オーディオの大容量ファイルを頻繁に扱うクリエイターの方なら、Thunderbolt 5ポートの恩恵を日々実感できると思います。

 

筆者はあまりMacで重いファイルを扱うことはないのですが、今回のレポートのためMac miniを初期設定する際、Thunderbolt 5を搭載するMacどうしを直結して「移行アシスタント」を利用してみました。結果、約250GBのデータを転送したところ、10〜15分前後で作業が完了しています。データの重さを考えれば、かなり高速と言っていいでしょう。

 

本体のフロント側には、2基のUSB-Cポートと3.5mmヘッドホンジャックを備えています。SDカードリーダーやポータブルオーディオ機器を接続したり、映画・音楽鑑賞の際に有線ヘッドホンを着脱しやすいです。

↑フロント側にもUSB-Cポート、ヘッドホンジャックがあるため、アクセサリー機器やヘッドホン・イヤホンが素速く着脱できます

 

また、電源ボタンが本体の背面から底面に移動しています。そのままヨコ置き設置すると、電源を投入する際に指が届きにくくなっていますが、Mac miniはタテ置きも可能です。タテ置きするためのスタンドは多くのアクセサリーメーカーが商品化してきましたので、デザインが変わったMac miniに対応するスタンドが登場する日はそう遠くないと思います。

↑タテ置き設置をすると底面の電源ボタンにアクセスしやすくなります

 

外からは見えないものの、コンパクトな本体内には空冷ファンが内蔵されています。M4 Proチップが負荷の大きなタスクも涼しい顔でこなしてしまうためか、筆者は新しいMac miniの実機を試してから約1週間のあいだ、ファンが回る音を聞いていません。最小・最軽量ということで静音性や冷却能力を気にする方もいると思いますが、非常に静かです。

 

M4チップ、M4 ProチップのGPUには、コンピュータグラフィックスにより表現する光と陰影のリアルな表現を可能にする「ハードウェアアクセラレーテッドレイトレーシングエンジン」が搭載されています。このエンジンはM3世代のチップから採用が始まったものなので、従来のM2、M2 Pro採用Mac miniには載っていません。グラフィックスの美麗なPCゲームをプレイする方なら、光がもたらす映像のリアリティにこだわるゲームコンテンツの世界により深く没入できるでしょう。

 

ゲーム機や4K対応のメディアストリーマーになるが、スピーカーはやや非力

なお、筆者は新しいMac miniをApple Studio Displayと組み合わせて試しています。Thunderboltケーブルは映像信号のほかにデータ転送も行えるので、 Studio Display側のポートをMac miniのUSBポートとして拡張できます。

↑Apple Studio Displayとの組み合わせはやはり特別に好相性です

 

サードパーティーのゲーミング用ディスプレイ、または大きな画面の4KテレビをHDMIケーブルでつなぎ替えれば、Mac miniがゲームコンソールやメディアストリーミングプレーヤーにもなります。コンパクトで軽く、可搬性能に優れるMac miniの特徴がさらに活きてきます。

 

Mac miniの弱点を挙げるとすれば、パワフルな6スピーカーシステムを内蔵するiMacに比べるとスピーカーサウンドが非力なところです。これを肉付けするためにアップルのスマートスピーカーであるHomePodシリーズを使う手もありますが、BluetoothやUSBケーブルでよりシンプルに接続できるサードパーティーのスピーカーにも良い製品が沢山あります。Mac miniとデザインもマッチするボーズの新製品「Bose SoundLink Home speaker」もおすすめです。

 

M4搭載Mac miniの発売に先駆けて、アップルが無料のソフトウェアアップデートとして提供を開始したmacOS 15.1から、アップル独自の生成AIモデルを活用するApple Intelligenceのサービスがスタートしました。Apple M1チップ以降を搭載するMacがApple Intelligenceに対応します。Apple Intelligenceに含まれる新機能はAIによる画像処理を中心とする「クリーンアップツール」のほかは、MacのデバイスとSiriの言語環境を英語(米国)にすると有効化され、日本でも試すことができます。

↑Apple Intelligenceの「クリーンアップツール」。写真に写り込んだ不要な被写体を選択して消し、跡を自然な見え方になるように加工してくれます

 

ただし、macOSの「メール」アプリに搭載される「要約」機能など現時点ではまだ英語にのみ使える機能が大半です。アップルは2025年にApple Intelligenceの日本語対応を予告しています。その頃には、現在macOS 15.1の段階ではまだ利用できない画像生成機能の「Image Playground」などが公開されていることを期待しましょう。

 

コンパクトな筐体でもパワフル。周辺機器との組み合わせ方を工夫したい

ほかのデスクトップ版Macと比べた場合のMac miniの大きなメリットは、デスクトップやリビングルームの限られたスペースを活用して、生活空間の邪魔にならないように置くことが可能な点です。利用するには組み合わせる周辺機器が必要になりますが、逆に言えば、周辺機器を自由に選べるということでもあります。パワフルでできることが多いので、自分なりの環境を構築したいところです。

 

反対に、買ってすぐ本格的に活用できるオールインワンのデスクトップ型Macを探している方には、M4チップを搭載した新しいiMacがおすすめです。

「アップルはスマートリングを作らない」オーラのCEOが発言

「アップルはスマートリング製品を投入しないだろう」と、スマートリングを販売しているOura(オーラ)の代表が発言しました。

↑アップルには難しそう

 

2024年に入り、韓国メディアが「アップルがスマートリング『Apple Ring(仮称)』を開発している」と報道。しかし、米ブルームバーグは「(アップルは)検討しているものの、積極的に開発しておらず、発売する予定もない」と伝えるなど、情報は錯綜していました。

 

Ouraのトム・ヘイルCEOは、「アップルのスマートリングは『Apple Watch』の売り上げを下げる可能性がある」と指摘。「この製品カテゴリー(スマートリング)で正しくビジネスが行えない」ため、製品は投入されないだろうと述べています。

 

スマートリングは健康管理機能やフィットネスの追跡が可能なことから、スマートウォッチと競合することが以前から指摘されていました。さらに、アップルは今月、「将来の製品がiPhoneほどの利益を生むことはないかもしれない」と述べるなど、なにやら新製品開発に弱気な姿勢も見せています。

 

現在のテック業界ではAI(人工知能)などのソフトウェアやサービスが話題の中心です。OuraのCEOが指摘する通り、アップルが新たにスマートリングを投入する可能性はあまり高くないのかもしれません。

 

Source: CNBC via MacRumors, New York Post