「iPhone 14」のカメラレンズにひび割れ? 著名アナリストの独自調査で発覚

2022年9月、あと1か月ほどで「iPhone 14」シリーズが発表・発売と予想されているなか、部品の1つである背面カメラレンズにヒビが入る問題が起きているとの噂が伝えられています。

↑レンズに問題が発生しても、サプライチェーンが万全なので問題なしか(画像はiPhone 13 Pro)

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 14のリアカメラ用レンズで品質管理の問題が起きていることが独自の調査で判明したとツイートしています。コーティングが上手く行かずにヒビが入っているそうですが、1000万個のレンズの発注先を別のサプライヤーに切り替えることで、その影響は無視できるとも述べています。

 

ここ数か月にわたりAndroid端末は売上が苦戦している一方、iPhone 13シリーズは絶好調のため、アップルはiPhone 14向け部品の発注を増やしているとの噂話もありました。サムスンが第3四半期にiPhone 14向けディスプレイを8000万台分も用意したと伝えられており、アップルがiPhone 14は13より売れると信じているのは確実のようです。

 

それだけにアップルも、iPhone 14の生産に関する不安をできるかぎり除きたいはず。つい数日前も、Kuo氏はパネル(ディスプレイ)とメモリに供給上の問題があったものの、別のサプライヤーに不足分を埋めさせることで影響は限定的だと報告していました

 

2022年のラインアップは、6.1インチの「iPhone 14」、6.7インチの「iPhone 14 Max(ないしPlus)」、6.1インチの「iPhone 14 Pro」および6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」の4機種だと見られています。iPhone 13シリーズの通常価格モデルのうち、5.4インチのminiがなくなり、6.7インチのMaxに入れ替えられるというわけ。

 

数か月前にもiPhone 14 Maxの生産が3週間遅れているとの噂もありましたが、その後は続報もないことから、無事に解決したのかもしれません。アップルにとってもiPhoneは有りがたいドル箱のため、発売の遅れや品不足を避けることに全力を注いでいるようです。

 

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors

過去の有名アップルストアに行けるMacアプリ、無料公開! 3D店内を歩き回れます

アップル製品(やアップルという企業そのもの)愛好者にとっての聖地、それは直営店のアップルストアでしょう。その存在をこよなく愛する人が、4つの代表的なアップルストアのグランドオープン当日に「タイムトラベル」して訪問できるインタラクティブなMacアプリを作って提供を始めました。

↑Image:Michael Steeber

 

クリエイターのMichael Steeber氏は25日(米現地時間)、自らのサイトで「The Apple Store Time Machine」を公開しています。アプリは無料でダウンロードでき、最近のAppleシリコン搭載Macのほか、インテル製チップ版Macでも動きます。

↑Image:Michael Steeber

 

Steeber氏は、本アプリは「20年以上にわたり、私たちの生活を形作ってきた場所と製品への賛辞です」と述べ、「このインタラクティブな体験は、アップルの歴史の中で記憶に残る瞬間を、ていねいに、歴史的な正確さをもって再現しました」と説明しています。

 

このプロジェクトにあたり、調査や設計、開発には数百時間が費やされたそうです。さらに弟さんのRobert Steeber氏も協力し、音楽やUIサウンドを制作したとのこと。タダで使い続けることもできますが、公式サイトには寄付できるオプションも用意されています。

 

本アプリで体験できるアップルストアは、2001年頃の米バージニア州Apple Tysons Corner(世界初のアップルストア)、2004年頃のカリフォルニア州Apple Stanford Shopping Center、2006年頃のニューヨーク州Apple Fifth Avenue(「ガラスキューブ」として有名)、2015年頃のカリフォルニア州Apple Infinite Loop(アップル旧本社にある)の4か所です。

 

これら4つの店舗すべてに、iPhoneやMacのCMや、GarageBandやPhoto Boothなどの操作できるMacアプリ、昔のGenius Barで鳴っていた電話など隠し要素(イースターエッグ)が仕込まれています。

 

このアプリはゲームやVRシミュレータのように、キーボード操作で店の中を歩き回ることができます。そう言ってしまえばそれまでですが、Steeber氏はあくまで「体験」と表現。バーチャル店内の隅々まで歩いてみればみるほど、Steeber氏がどれほど多くの努力を払い、iPodやソフトウェアの箱にいたるまで、細部にまでこだわっているとしみじみ分かります。

 

新型コロナ感染拡大による移動制限もあって海外のストアには気軽には行けず、また時間を遡ることも不可能です。いずれ熱心なマニアがあらゆる資料を調べ上げて、アップル初のコンピュータ製品であるApple-1を販売していたThe Byte Shopなどを再現するアプリが現れるのかもしれません。

 

なお、iPhoneでApple Tysons Cornerなどの店内を楽しめるARコンテンツは、米9to5Macが2021年に公開しています。Macを持っていない、あるいはiPhoneで気軽に楽しみたい人は、こちらにアクセスをおすすめします。

 

Source:The Apple Store Timemachine
via:MacRumors

アップル、秋の「iPhone 14」売れまくりを予想? Androidブランドは大苦戦のさなか

ここ数か月ほどは全世界的に原材料費や燃料費が上がったり、半導体不足はあいかわらず解消しなかったりで、スマートフォンの売上げも落ち込みないし減速していると見られています。また今年の「iPhone 14」は先代のiPhone 13シリーズよりも値上げが予想され 、あまり売れないのではと危ぶむ声もあります。

Androidスマホは苦戦しているが……

 

そんななか、実際にAndroid端末は失速している一方で、アップルはiPhone 14向け部品の発注を拡大しているとの噂が報じられています。

 

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの調べによれば、アップルは9月のiPhone 14シリーズ発売を前にして、サプライヤーへの部品発注を増やしたそうです。かたやAndroidブランドは販売不振が続いているとのサプライチェーン筋の声も伝えられています。

 

ここ最近アップルは、安定した売上を維持している唯一のスマートフォンメーカーであり、しかも前年同期と比べて売上増もめざましいとのこと。同社はもともと市場のニーズが減っていくと織り込んでiPhone 14モデル用チップの発注を削ったものの、現行のiPhone 13がとてもよく売れているため「今年後半の準備」つまりiPhone 14シリーズの生産を強化するよう努めているそうです。

 

これは今月半ば、アップルがiPhone 14シリーズはiPhone 13よりも売れると予想しており、それに備えてサムスンも第3四半期に8000万台分もの画面パネルを出荷するとの報道と一致するものです。

 

いつもの年であれば、iPhoneの売上は9月の新モデル発売を前にして、7~8月にはブレーキがかかるものです。が、iPhone 13は今年7月に前年同期より3分の1も増えており、なぜか勢いが落ちていないことが窺われました。

 

ではAndroid陣営はどうかといえば、その主力商品であるミドルレンジ(中価格帯)の製品が、この1年は需要が減っていて苦戦を強いられているそうです。その表れとして、Android端末のチップを供給するMediaTekは、取引先から30%も注文が減らされたと伝えられています。

 

すでにアップルはiPhone 14のテスト生産を始めており、9月の発売に向けて8月に量産を開始する予定だと見られています。最上位モデルの「iPhone 14 Pro Max」は国内価格が18万円超えになる可能性も囁かれていますが、Proモデルを選ぶようなお金持ち、ないしアップルの熱烈なファンにとっては、先代より数万円の値上げぐらいは誤差の範囲内かもしれません。

 

Source:DigiTimes
via:MacRumors

「iPhone 14」、全モデルがRAM 6GB? 高価なProモデルは高速メモリ採用のうわさ

あと2か月ほど(おそらく9月)に「iPhone 14」シリーズは発表されるはず。その4機種すべてに6GBものRAMが搭載される一方で、お高いProモデルにはより高速な新型メモリが採用されるとの噂が報じられています。

Proモデル用RAMは速い?

 

台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesによると、次期iPhoneラインナップのハイエンドモデル(「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」)には、先代よりも高速で電力効率のいい「LPDDR5 RAM」が6GB搭載されるそうです。現行のiPhone 13シリーズにはLPDDR4Xが搭載されており、iPhone 14の通常価格モデルはそれを引き継ぐとのことです。

 

iPhone 14のProモデルにより高性能なLPDDR5が載ることは、有名アナリストのMing-Chi Kuo氏も予想していることです。以前のLPDDR4Xとどれほど違うかと言えば、パフォーマンスは50%、電力効率は20%高いとの説明もあります。またLPDDR5はMac用のM1 Pro/MaxやM2チップにも使われており、長時間のスタミナや高性能を支えています。

とはいえDigiTimesによれば、iPhone 14は通常価格モデルでもRAMは6GBとのこと。iPhone 13シリーズでは通常価格モデルは4GB、Proモデルは6GBでしたが。14世代では「すべてRAM 6GB、ただしメモリの種類により差別化」となるかっこうです。つまりProモデルは高性能RAMの採用により、動作もキビキビしたり、バッテリー持ちが良くなりそうです。

 

以上の話をまとめると、それぞれのモデルとRAMの組み合わせは次の通りです。

 

  • iPhone 14:6GB(LPDDR4X)
  • iPhone 14 Max:6GB(LPDDR4X)
  • iPhone 14 Pro:6GB(LPDDR5)
  • iPhone 14 Pro Max:6GB(LPDDR5)

 

これまで「同じ年のフラッグシップiPhoneは、価格と関係なくすべて同じプロセッサ」でした。が、今年はiPhone 14 Pro/Pro Maxの上位モデルのみが最新の「A16」チップを搭載し、通常モデルは前の年と同じA15 Bionicのままだとの予想が固まりつつあります

 

しかし、プロセッサが同じでも搭載RAMが増えれば、メモリに保持しておけるアプリの数も多くなり、複数を切り替えるマルチタスクの反応がサクサクになるはず。またiPhone 14世代では全モデルの自撮りカメラがパワーアップしてAF(オートフォーカス)にも対応、動画撮影のクオリティも上がるとの噂もあり、十分に価値あるお買いものとなりそうです。

 

Source:DigiTimes
via:MacRumors

iOS 15.6では「探す」でAirTagの残りバッテリー表示が消滅! 誤動作が多かったから?

アップルは21日、iOS 15.6とiPadOS 15.6を配信開始しました。この正規バージョンおよび最新の開発者向けiOS 16ベータ版にて、「探す」アプリで忘れ物トラッカーAirTagの残りバッテリー容量が表示されなくなったことが明らかとなりました。

↑AirTagと「探す」

 

直前のiOS 15.5の時点では、「探す」アプリではAirTagの名前と位置情報の下に、iPhoneのバッテリー状態のような小さなバッテリーアイコンが表示されていました。残り何%かまでは分かりませんでしたが、このアイコンでだいたい残りバッテリーの目安が分かり、それが赤くなると残量が残りわずか、そろそろバッテリーを交換する時期だと察しが付きました。

 

しかしiOS 15.6では、AirTagのバッテリー残量が極端に少なくなれば通知は来るものの、残りバッテリー表示は消えてしまいました。また最新のmacOS Monterey 12.5やwatchOS 8.7でも「探す」アプリからバッテリー残量アイコンが消えているため、これはアップルの手違いではなく、意図してやったことと思われます。

↑Image:iCulture.nl

 

そればかりか、アップルは北米向けの電池交換に関する公式サポート文書を更新し、「探す」アプリでのバッテリーアイコンに関する記述を消しています。その代わりにAirTagカードをタップし、「バッテリー残量低下」バナーが出ていないか確認するよう勧めています。

 

なお、日本向けはサポート文書はまだ更新されていないため、バッテリーアイコンの記述は残っています

 

この変更を発見したオランダのブログiCulture.nlは、AirTagのバッテリー残量表示に問題が相次いでいたために削除したのだろうと推測しています。ここ1年のうち、バッテリーが空だと表示されているのに、実際そうではないとの報告がいくつかありました

 

今後アップルが方針を改め、バッテリー残量表示を元に戻すかどうかは不明です。もしもこのままであれば、iPhoneを通じてAirTagのバッテリーがそろそろ危ういと警告を待つしかなさそうです。

 

Source:MacRumors

iPhone 11 Proがウクライナ兵士を銃弾から救う! 直撃を受けても貫通せず

いまなおロシアとウクライナの紛争が続いており、あまねく世界中で使われるアップル製品も思わぬ形で脚光を浴びることがあります。つい数ヶ月前にも、盗まれたアップル製品をiPhoneの「探す」アプリで追跡し、リアルタイムで行き先が分かったこともありました

↑Image:Reddit

 

それよりも直接的に、ウクライナの兵士がiPhone 11 Proのおかげで銃弾を防ぎ、一命を取り留めたことが報じられています。

 

海外の大手掲示板Redditには、ひびだらけのiPhone 11 Proが映し出されています。このiPhoneは兵士のプレートキャリア(防弾プレートを装着するために着るベスト)に付けられていたところ、銃弾が撃ち込まれたそうです。弾丸はiPhoneに当たったものの貫通せず、兵士を傷つけるはなかったとか。

 

もちろんプレートキャリアそのものにも銃弾をある程度は防ぐ耐久性があり、それがなければあいだにiPhoneが挟まっていてもただでは済まなかったと思われます。が、それでも兵士の胸やお腹にかけて装着されていたiPhoneが身代わりにならなければ、致命傷を負っていた可能性は少なからずあるはず。

 

2019年発売のiPhone 11 Proは、特に耐久性を高めることが意識されたモデルの1つです。側面にはステンレススチール製フレームが使われ、アップルいわく「スマートフォンが搭載したなかで最も頑丈なガラス」を備えているそうです。もともとコーヒーやジュースなど、日常でよくこぼすような液体からの保護が謳われていましたが、弾丸に対してもある程度は耐えられることが証明されたようです。

 

しかしiPhoneは防弾チョッキではなく、世界中の人々がつながり、交流を深めてともに豊かになるために開発された製品です。痛ましい傷を受けたiPhone 11 Proが報われるよう、少しでも早く平和が戻ってくることを祈りたいところです。

 

Source:Reddit

via:PhoneArena

M2 MacBook Airは512GB以上を選ぶべき? 分解動画が公開される

先週M2チップを搭載した新生MacBook Airが発売されたばかりですが、そのベースモデル(SSDが最低容量の256GB)の分解動画がさっそく公開され、内部構造や「内蔵SSDのスピードがなぜ遅いか」が解き明かされています。

↑Image:Max Tech

 

YouTubeチャンネルMax TechがM2 MacBook Air(256GB)を分解したところ、内部設計は全体的に先代のM1 MacBook Airと似ていることが確認されました。が、前モデルの後ろから前にかけて薄くなるくさび型から、箱型に近い筐体になったおかげで、より大容量のバッテリーを内蔵できるようになったと分析されています。

 

アップルの公式仕様書によると、前モデルのバッテリーは49.9Whに対して、新型モデルは52.6Whへと増量。しかし、M1モデルとM2モデルともに、1回の充電で最大18時間はバッテリーが持つとうたわれています。M2はM1よりもクロック周波数が上昇しているため、消費電力も多くなっていると思われます。

 

さて分解動画では、M2チップを含めた新たなロジックボード(マザーボード)が明るみにされています。そして256GBストレージを持つモデルでは、NANDチップが1つしかないことも確認されました。

 

この事実は、先週アップルがThe Vergeに対して「1つのチップを使って256GBのストレージを実現する、より高密度の新しいNANDを使用しています」との声明を出して認めていたことです。なぜThe Vergeがアップルに問い合わせたかといえば、ベンチマークテストでM1モデル(256GB)よりもSSDの速度が最大で30~50%も遅くなっていたためです。

 

どうしてSSDチップが1つだと遅くなるかといえば、ざっくり説明すると「1度に1つのチップしか読み書きできないため」です。2つあれば一度に2つのデータをやり取りでき、単純に計算して2倍は速くなるわけです。

 

またM2 MacBook AirでもSSDチップ(赤で囲った部分)はロジックボードにハンダ付けされており、購入してから自力で大容量に交換することはとても難しい、あるいは不可能となっています。

↑Image:Max Tech

 

ことは、単に「ストレージからデータの読み書きが遅い」だけに留まりません。Macが重い作業を処理するとき、物理RAMが足りなければ記憶領域(SSD)をRAMとして扱う「仮想メモリー」を利用します。つまりSSDの速度が遅ければ、事実上RAMのアクセスも遅くなり、ひいてはMacBook全体の動きが激重になりかねないわけです。

 

このことから、やはりM2 MacBook Airを買われる人は最低限の256GBストレージを避けて、512GB以上を選んだ方がよさそうです。

 

修理業者サイトiFixitは、いずれM2 MacBook Airの詳しい分解動画を公開するはず。そちらも心待ちにしたいところです。

 

Source:Max Tech(YouTube) 
via:MacRumors

アップル、故障が多かったMacキーボード訴訟に70億円の和解金を支払い。無償修理プログラムも提供中

アップルは、MacBookの旧モデルに付いていたバタフライキーボードの欠陥に関する集団訴訟につき、5000万ドル(約70億円)を支払って和解することに同意したと報じられています。

↑View Butterfly Keyboards/Shutterstock

 

問題のバタフライキーボードは、2015年の12インチMacBookで初採用され、2016年以降のMacBook ProやMacBook Airにも数年にわたって搭載されていました。それ以前のキー懸架(けんか)機構からアップルが「バタフライ構造」と称した機構となり、非常にキーストロークが薄くなっています。

 

おかげでMacBookの筐体は薄くなったものの、特定のキーが効かなくなる、文字が勝手に反復入力される、押したキーがスムーズに返ってこないなどの苦情が相次ぎました。一応は毎年のモデルで改良された跡はありましたがトラブルは絶えず、2018年には初の集団訴訟が起こされています

 

最近のモデルでは2019年のMacBook ProやMacBook Airが該当しており、アップルも無償修理プログラムを提供しています。この不具合の影響を受けたMacのリストは和解案の最初のページに書き連ねられていますが、基本的には「2015年から2019年までのMacBookシリーズ、ほぼ全て」(2019年発売の16インチMacBook Proを除く)です。

 

まだ裁判官が和解案を承認する手続きが残っていますが、バタフライキーボードで悪戦苦闘した人々にとっては、ようやくトンネルの出口が見えてきたようです。アップルも16インチMacBook Pro(2019)以降ではシザー式、つまり以前の懸架機構(の改良版)に戻しており、これ以上のトラブルはご免だと思っていたのかもしれません。

 

和解金を受け取れるのは米カリフォルニア州、ニューヨーク州、フロリダ州、イリノイ州、ニュージャージー州、ワシントン州、またはミシガン州に住んでいるユーザーに限られます。それ以外の米国の州や国々の人々は、この和解の対象となる「集団」には含まれません。

 

支払い予定額は「最大50ドル~395ドル」とされていますが、実際の取り分は和解に参加する人の数によって(頭割りで)変わります。また、5000万ドルのうち最大30%が弁護士費用に充てられ、その他の雑費もさっ引かれた残りが各ユーザーに割り振られます。

 

直接に日本在住ユーザーに関係ない和解ではありますが、上記のキーボード修理プログラムは国境を超えて受けられます。すでに有償でキーボードを交換していた場合でも(おそらくハードウェア設計によるため、「同じ部品」を交換しても問題は解決しない可能性が高いのですが)こちらから問い合わせて返金を受けられるかもしれません。また、無償修理は対象となるモデルを買ってから4年間に限られます。

 

Source:Reuters
via:The Verge

Apple Arcade、まもなく15本のゲームを削除! 遊べるうちに遊んでおこう

これまでアップルのゲーム定額サービス「Apple Arcade」は次々とゲームを追加し、ラインアップを充実していることが強調されていました。が、まもなく15本のゲームが消されることが公式に予告されています。

↑Apple Arcade

 

これは、モバイルゲーム情報サイトTouchArcadeが最初に発見したことです。実際、日本版のApp StoreアプリでもApple Arcade内に「まもなく配信終了」タブが追加され、去って行くゲームのリストが記載されています。

Image:Apple

 

記事執筆時点(7月19日)では、これらのタイトルがいつ削除されるのか、また入れ替わりに追加されるタイトルは何かは明らかにされていません。ただ「まもなく」ということで、近いうちに消されることは確実のようです。

 

Touch Arcadeによれば、Apple Arcadeがゲームを削除することは前にもあったものの、アップルがわざわざ告知するのは今回が初めてだそうです。

 

まもなくApple Arcadeにサヨナラする予定の15本は、次の通りです。

  • Dread Nautical
  • 少女とエルダーツリーの秘密
  • Towaga: Among Shadows
  • バトルスカイブリゲード:ハープナー
  • Lifeslide
  • Over the Alps
  • Cardpocalypse
  • Various Daylife
  • Dead End Job
  • Spidersaurs
  • EarthNight
  • Spelldrifter
  • Projection: First Light
  • Don’t Bug Me!
  • Explottens

これらのゲームが削除されたとして、いくつかの疑問が残っています。たとえば、改めてApp Storeに完全版が公開されて買うことができるのか? Xboxゲームパスなど他のゲームサブスクと同じように、消された後は全く遊べなくなるのか? あるいはセーブデータがどうなるのかも気になるところです。

 

初期のApple Arcadeは、なじみのないオリジナル作品ばかりでした。が、最近は『太鼓の達人 Pop Tap Beat』や『Sonic Dash+』、『Angry Birds Reloaded』など有名IPもののほか、「ファイナルファンタジー」シリーズの坂口博信氏による『Fantasian』などのビッグタイトルが揃いつつあります。それらもいつ消えるか分からないため、遊べる内に遊んでおくとよさそうです。

 

Source:TouchArcade
via:9to5Mac

「iPhone 14」のテスト生産がスタート! 8月に量産、9月に発売のうわさ

今年秋、おそらく9月に「iPhone 14」シリーズの発売が迫るなか、アップルはすでにテスト生産をスタートし、来月には量産するとの噂が報じられています。

↑今年も新iPhoneの発売に注目が集まりつつあります

 

中国メディアITHomeの事情通によると、アップルは秋(9月)に出荷できるよう、8月の大量生産をめざし、昨年と同じスケジュールでiPhone 14のテスト生産を開始したそうです。

 

またITHomeいわく、iPhone 13の売れ行きは好調ながら、米ウォール街のアナリストらはiPhone 14の売れ行きはさらに良くなると見ているそうです。しかし、これはまさにウォール街のアナリストであるブライアン・ホワイト氏の「経済が弱くインフレの中で、iPhone 14は苦戦する」との予測と矛盾しています。

 

ただし、世界的にスマートフォンの販売台数が落ち込んでいるなかで、アップルの現行ラインアップ(iPhone 13シリーズ)がトップの売れ行きというのは、ほかの情報源も伝えていることです。

 

特に中国では新型コロナによる都市封鎖が終わり始めて売上は絶好調で、アナリストのクリシュ・サンカー(Krish Sankar)氏もそれがiPhone 13がライフサイクルの後半で勢いを保つのに役立っていると述べていました

 

またITHomeによれば、アップル自らもiPhone 14がより良い結果を出すと考えているそうです。もともとiPhoneのフラッグシップ機はスマートフォンのハイエンド市場を主力としているため、懐に余裕のある裕福なユーザーにはほとんど影響がないと見込んでいるのかもしれません。

 

しかし、iPhone 14シリーズは全モデルとも13世代より100ドル値上げになるとの噂や、通常価格モデルの「iPhone 14」や「iPhone 14 Max」はプロセッサーやカメラ性能がProモデルと大差が付けられるとの予想もあります。

 

そうなると、9月以降もiPhone 13シリーズは(値下げされて)売れ続ける。ただしiPhone 14シリーズはあまり売れない……という展開もありえそうです。

Source:ITHome
via:9to5Mac

M2 MacBook Air、256GBモデルのSSD速度が遅いと判明。やはり512GB以上が買いかも

M2チップを搭載した新型MacBook Airは本日(15日)発売ですが、さっそく試用レビューが公開されました。先に貸し出された海外メディアによるものですが、ベースモデル(ストレージ256GB)のSSDアクセス速度が遅いと指摘されています。

↑Image:Apple

 

テックメディアThe Vergeが確認したところ、アップルは「256GB SSDのベンチマークは前世代と比較して違いを示すかもしれませんが、現実世界での運用ではM2ベースのシステムの性能はさらに高速です」との声明を出しています。

 

先月、やはりM2 13インチMacBook Pro(ストレージ256GB)も先代のM1モデルと比べて、SSDの読み込み速度が最大50%、書き込み速度が最大30%低下することが判明していました 。

 

なぜ遅くなったかといえば、M1モデルでは2つの128GBチップを使っていたのに対して、M2モデルでは1つの256GBチップに変更しているためです。もっとも512GB以上の構成では、複数のNANDチップを搭載しているため、これまで通りの速度が出せるようになっています。

 

アップルの声明が、実世界でのSSDの動作がベンチマークよりも速いと言っているのか、それともMac全体の性能について言及しているのかは不明です。ちなみにM2 13インチMacBook Proのベースモデルでは、実際に使ってみてもSSDの速度が遅いという結果が出ていました。

 

SSDの速度は仮想メモリーのスワップにも影響を与えるため、RAMが少ないモデルで多くのアプリを同時に使ったり、Webブラウザーのタブを大量に開いたりすると、全体の動作がモッサリする可能性もあります。そういう事態を避けたいのであれば、最低でも512GBのストレージ構成を選ぶことをおすすめします。

 

またThe Vergeは、M2 MacBook Airはファンレス設計のため、負荷が高くてCPU温度が上がりやすい作業をするとスロットリング(システムの破損を防ぐため、高温になると動作速度を下げるしくみ)が働いて性能が落ちることを報告しています。

 

とはいえ、Webを見たりSlackや電子メールを使ったりするぐらいでは差し支えはなく、M1モデルと同じぐらいバッテリー持ちがいいとのことです。8K動画やRAW写真を編集するなど重い作業をするつもりがなければ、M2 MacBook Airはいい相棒となりそうです。

Source:The Verge
via:MacRumors

M2搭載MacBook Airレビュー! 欲しくなる3つのポイントと注意点をチェック

アップルが約14年半ぶりにデザインを一新した「MacBook Air」を、7月15日に発売します。本機のどこが先進的で、ユーザーはどう快適さを感じられるのか? ファーストインプレッションをレポートします。

↑約14年半ぶりにデザインを一新した2022年モデルのMacBook Air

 

大きく変わった新デザインはスタイリッシュ&実用的

MacBook AirはアップルのモバイルPCの中で最も薄く・軽量で、ポータビリティの高さが特徴のシリーズです。ビジネスパーソンからクリエイター、学生にまで、MacBookシリーズのエントリーモデルとして広く親しまれてきました。

 

見た目も特徴的で、アップルが2008年に発売した最初のモデル以来、MacBook Airは本体のパネルを閉じた状態で、先端に向かって形状がシャープになる「ウェッジシェイプデザイン」を受け継いできました。

 

ですが、新しいMacBook Airはデザインが大胆に変更されています。パネルを閉じた状態で、全体の厚さが均一に1.13cmとなるフラットデザインを採用。新たなトレードマークとしており、2020年に発売されたM1搭載MacBook Airと持ち比べてみると、薄さを実感できます。

↑全体が均一に薄いフラットデザインになりました

 

また、質量は50gほど軽くなりました。ただ、こちらはすぐに気が付く変化ではありません。

↑新旧モデルのMacBook Airを並べてみるとデザインの違いがよくわかります

 

↑新色の「ミッドナイト」。光のあたり方によって青みが強く映えます

 

ディスプレイのサイズも、M1搭載MacBook Airに比べてわずかに大きくなりました。13.6インチのLiquid Retinaディスプレイは、画面上部中央を切り欠いてカメラユニットなどを載せたデザインとしています。

 

カメラユニットの左右にmacOSやアプリのメニューが表示されるので、たとえばExcelのスプレッドシートやWebブラウザーなど、アプリケーションのコンテンツ情報が従来よりも少し多めに表示できます。

 

動画を再生するとカメラユニットの左右部分は画面が暗くなりますが、切り欠きの部分が煩わしく感じられることはありません。ここが同じ切り欠きを持つオールスクリーンデザイン搭載のiPhone 13シリーズとの違いです。

↑トップフレームのギリギリのところにメニューバーが表示されるので、Excelのスプレッドシートなどのコンテンツを画面上に広く展開できます

 

Magic KeyboardはM1搭載MacBook Airと同じシザー構造です。タイピングの手応えは、新しいMacBook Airの方が、わずかにキーストロークが浅くなったようですが、長時間タイピングしても大きく差を感じることはありません。

 

見どころは、ファンクションキーとTouch IDを内蔵する電源キーがフルハイトサイズになったことでしょう。また、各キーが大きめなので、スムーズにタイピングできる安心感があります。

↑フルハイトの大きさになったファンクションとTouch IDを搭載する電源キー

 

新しいMacBook Airに「買い換えたくなる3つのポイント」

筆者はふだん、M1搭載MacBook Airを仕事のメインにしていますが、新しいMacBook Airを試用したところ、以下3つの点から買い換えたくなっています。

 

ひとつは電源ケーブルのコネクターにMagSafeが採用されたことです。マグネットで着脱するコネクターなので、うっかりケーブルに足をひっかけて本体を壊す心配から解放されます。

 

さらに、MagSafeで給電・充電をしながらでも2つのUSB-Cポートがフリーになるので、USBアクセサリーをつないだり、iPhoneやApple Watchの充電に使えたりするところもすごく便利です。

↑電源にMagSafeコネクターが復活したおかげで、2基のUSB-Cポートがほかの用途に使えるようになります

 

もうひとつは、先にも触れたとおり、画面の表示領域が広くなったこと。いつものテキストタイピングや写真の加工編集がより楽に感じられます。Apple TV+やNetflixの動画視聴もすこぶる快適です。

 

最後は、新しい4スピーカーサウンドシステムです。サウンドの切れ味が鋭く、クリアになりました。音像定位も明瞭になっているので、音楽コンテンツのボーカル、映画のダイアローグ(セリフ)がキリッと冴え渡って聞こえます。空間オーディオのコンテンツも、内蔵スピーカーで聞くと音場の立体感がとても豊かに感じられました。

 

新しいMacBook Airならば、自宅で音楽や映画を楽しむ際にはヘッドホンやイヤホンを使わずに内蔵スピーカーで聴きたくなると思います。

↑空間オーディオに対応するApple TV+のオリジナルコンテンツも、MacBook Airの内蔵スピーカーにより立体的なサウンドを楽しめます

 

購入検討前に真剣に吟味したいポイントは?

デザインの一新や、使ってみるとわかるポイントなど、新しいMacBook Air には多くの魅力があります。一方で気を付けるべき点もあります。新規に購入、あるいは旧モデルからの買い換えなどで吟味されている方のために、筆者が比較検討の際に気を付けるべきと考えるポイントにも触れたいと思います。

 

まずは価格です。MacBookシリーズの中で、「Air」は最も安価に買えるマシンであることからエントリーモデルとして親しまれてきました。今度の新しいMacBook Airは基本構成モデルの価格が16万4800円(税込)からとなり、M1搭載MacBook Airから3万円高くなっています。

 

続いてバッテリーの持続性能。新しいMacBook Air は、M1搭載MacBook Airと同じ約18時間の連続使用に対応しています。実際に使ってみると、フル充電の状態から、途中休ませながら使えば1日以上は追加でチャージをしなくてもバッテリーが持ちました。

 

また、新しいMacBook Airの内蔵バッテリーは高速充電にも対応しています。ただしパッケージに付属するUSB-C電源アダプターでは高速充電ができないため、別途67W以上のアダプターを買いそろえる必要があります。ここは注意したいところ。

↑MacBook Airに同梱される電源ケーブル。10コアGPU搭載/512GBストレージを選択した場合には「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」が付属します

 

もうひとつは、ビデオ通話などに使う機会も多くあるFaceTime HDカメラ。ここはイメージセンサーの解像度が720pから1080pに向上しています。ただ、筆者がFaceTimeやZoomなどのアプリケーションで試してみた限りでは、カメラ映像の解像感が劇的に向上する感じはありませんでした。

 

とはいえ、太陽の光が強く当たる部分など、映像の明部の白飛びは、新しいM2チップに統合されている画像信号プロセッサーが巧みに抑えて、バランスの良い画質に整えてくれます。

 

また、とてもスリムなデザインが魅力的であることについては冒頭でお伝えしましたが、このボディの薄さを損なわない本体ケース/プロテクターを見つけることは発売当初困難かもしれません。筆者はMacBookに細かな傷が付くのが嫌なのでプロテクターを使う派なのですが、もし新しいMacBook Airに買い換えたらスリーブタイプのケースに乗り換えるしかないと考えています。

 

最後に、MacBookのパネルにiPhoneを合体させて、FaceTime HDカメラのように使える、macOS Venturaの新機能「連係カメラ」を利用するときに、新しいMacBook Airだとパネル側に負担がかからないか若干心配です。

↑iPhoneをMacの外付けカメラのように使える「連係カメラ」。極薄のMacBook AirのパネルにもiPhoneをしっかりと装着できるアダプターが発売されることを期待しましょう

 

アップルはMacBookの本体を十分頑丈に作っているから心配無用だと思いますが、この機能の使い勝手はまた試せる機会が訪れたときに報告します。

 

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「Apple Watch Series 8」の価格が14万円越え? 「あまり売れない」と著名アナリストが予測

2022年の秋には新型Apple Watchが3種類も用意され、そのうちエクストリームスポーツ向けの大型で頑丈なモデルは「Pro」ブランドになると予想されています。画面の大きさは対角で約2インチ、これまでのケースモデル表記にすれば47mmになるとの試算も。しかし、このデカい「Apple Watch Pro」は少量しか生産されず、小売価格は高くなるかもしれないとアナリストが予測しています。

↑Apple Watch Pro 8は希少性が高いかも(画像はApple Watch Series 7)

 

これは信頼性の高いディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏が、YouTube番組「The MacRumors Show」の最新エピソードで語っていること。同氏は、アップルが「1.99インチの大型ディスプレイを搭載したApple Watch Series 8」モデルを2022年の第3四半期にわずか100万台しか出荷しないと見積もっています。

 

それに対して、45mmモデルのApple Watch Series 8は400万台もの出荷が予想されるとのこと。つまり、新しい大型のApple Watchの価格には、あまり売れないことを織り込んでいる可能性が。

 

この見通しは、大手メディアBloombergの名物記者・Mark Gurman氏が、新型Apple Watchは900~999ドル(約12万4000円〜13万8000円※)の価格帯になると予想したことを裏付けています。また、同氏は画面が衝撃に強くて割れにくくなり、バッテリー持続時間も長くなるとも述べていました

※1ドル=約138円で換算(2022年7月14日現在)

 

アップル製品で999ドルといえば、ちょうどiPhone 13 Proの開始価格と同じ。いまiPhone 13 Proのアップル公式価格は日本円で14万4800円(税込)ですが、15万円近い「Apple Watch」が大ヒットするとは考えにくいかもしれません。

 

Source:MacRumors

ギャラが高すぎた? iPodやiPhoneのデザインを手がけたジョニー・アイブ、アップルとの契約解消

iPodやMac、iPhone等を手がけたジョニー・アイブ氏は、20年以上も勤めたアップルの最高デザイン責任者の職を2019年に退いています。その後に自らのデザイン会社「LoveFrom」を設立しつつもアップルのコンサルタントを続けていましたが、その関係が解消されたらしいと報じられています。

Image:Apple

 

米The New York Times(以下「NYT」)は、この契約に詳しい2人の情報源に基づき、アップルとアイブ氏のコンサルティング契約はここ数週間で期限切れとなった。つまり、もはやアイブ氏はアップルの製品開発につき、たとえ小さなものであれ関わっていないと主張しています。

 

またNYTの情報源によると、アップル社内にはアイブ氏が自分の会社のため何人か人材を引き抜いたことや、どれだけ支払われていたかに「不満」を抱いていた人もいたそうです。この件につき、アイブ氏とアップル社はコメントを拒否しています。

 

アップルがアイブ氏(のデザイン会社)の主要クライアントになることや、今後もアップルと「緊密に連携し、様々なプロジェクトに関わ」ることは、公式のニュースリリースにも書かれていたことです。

 

しかし、アップルはアイブ氏がどのプロジェクトに関わっているかを明らかにすることはありませんでした。アイブ氏が公式に関与した最後の製品は、2019年のMac Proです。

 

とはいえ、契約が終わる前にアイブ氏が協力したアップル製品はいくつかあるようです。たとえば作曲家のハンス・ジマー氏は、アイブ氏が2020年後半に発表されたワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」の設計を手伝っていたことを明かしています。また未発表製品ではありますが、噂の自動運転EV「アップルカー」に深く関わったとの噂もあります

 

余分なものを極力そぎ落とすアイブ氏のミニマルデザインは世界に衝撃を与えたものの、薄さにこだわるあまり製品を使いにくくしているとの声もありました(旧MacBookのバタフライキーボードなど)。アイブ氏の退社後は、MacBook Proが分厚くなって外部ポートが増えるなど、アップル製品はかなり良くなったとの意見もあります。

 

もっとも、噂のAR/VRヘッドセットには大きな影響を与えたとの報道もありました 。今後も「最近のアップル製品はアップルらしくない」「いやスタイリッシュさよりも使いやすさ優先がいい」などユーザーの対立が続きそうです。

 

Source:The New York Times
via:9to5Mac

お手ごろ価格のデカ画面「iPhone 14 Max」の生産に遅れ? 発売がずれ込むかも

今年秋の「iPhone 14」は、通常価格モデルのうち5.4インチのminiサイズが廃止され、代わりに画面が大きな「iPhone 14 Max」が追加。つまり「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」および「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」の4モデル構成になると予想されています。

↑Shutterstockより

 

そんななか、iPhone 14 Maxの生産が予定より遅れているとのアナリスト報告が伝えられています。

 

ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏の8月までのサプライチェーン情報によると、iPhone 14 Max用の画面パネル出荷は、iPhone 14 Pro Maxよりも大きく遅れているそうです。なお、その発言はTwitterのスーパーフォロー(サブスクリプションに登録したフォロワーのみが見られるボーナス的ツイート)向けに発信されているため、無料ユーザーから見ることができません。

 

iPhone 14 MaxとiPhone 14 Pro Maxは、画面サイズは共通(6.7インチ)ではあるものの、使われるパネルは異なると見られています。すなわちiPhone 14 ProモデルはProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)に対応していますが、iPhone 14 Maxは非対応のためです。

 

さらにYoung氏はiPhone 14 Pro Maxの供給台数は、iPhone 14 Maxの3倍以上だと付け加えています。

 

今年5月末にもNikkei Asia(日経新聞の英字メディア)が、iPhone 14 Maxの生産は中国のロックダウンにより3週間ほど遅れていると示唆していました。が、その直後にアップル関連の有名アナリストMing-Chi Kuo氏が状況は「コントロール」されており、遅れは取り戻せるとツイートした経緯があります。

 

とはいえ、それから1ヶ月以上が経っています。今でもiPhone 14 Max向けパネルの生産がYoung氏の言うように酷い状況であれば、製品の発売が遅れたり、発売直後は極端な品薄になる可能性もありそうです。

 

iPhone 14 Maxは、発売されれば大変な人気モデルとなりそうです。なにしろ「Pro」ではない、つまりお手ごろ価格で初の6.7インチiPhoneとなるからです。

 

もっとも、上記のKuo氏はiPhone 14シリーズでは通常価格モデルとProの間には大きな差があるため(Proのみ新デザインや最新プロセッサー「A16 Bionic」搭載など)Proモデルの人気が高くなり、そちらが新モデル出荷の55~60%を占めると予想しています。アップルがProの売上を重視しているなら、iPhone 14 Maxだけが発売が遅れても、大して問題はないのかもしれません。

 

Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac

今年秋「iPhone 14」は売上が苦戦? 経済が弱くインフレの中で買い控えが起きるとのアナリスト予測

次期「iPhone 14」シリーズはあと数か月(おそらく9月)に発売されるはずですが、この秋は消費者の支出が低迷するため売上が苦戦するとのアナリスト予測が伝えられています。

↑「iPhone 14」シリーズはどうなる?

 

この見通しは米ウォール街のアナリスト、ブライアン・ホワイト(Brian White)氏が述べていることです。実際ホワイト氏は、アップル株の目標株価を1.9%下げています。

 

ホワイト氏は「経済の弱体化とインフレが予算を食い潰すなかで、 消費者は秋にアップルの次期iPhoneを買うことにつき、より多くの不安を感じるかもしれません, おそらく、この経済的な地獄が過ぎ去るまで買い控えることになるでしょう」と述べています。

 

投資家向けメディアInvestor’s Business Dailyによると、最近アップルの株価は好調に推移しています。が、ホワイト氏は、「景気は後退しているように見え、規制による逆風は続き、株式市場は混乱し、地政学的な状況は厳しい」と指摘しています。

 

iPhone 14の売れ行きに赤信号を灯しているのは、ホワイト氏だけではありません。今月初め、台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesは「iPhone 14」シリーズの出荷目標を1億台から9,000万台に引き下げると報じていました。もっともアップル情報に詳しい有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、中国市場でのニーズがこれまで以上に強いとして否定していました

 

とはいえ、大手証券会社Wedbushのアナリストであるダニエル・アイブス氏は、インフレの進行やサプライチェーンの混乱、それに半導体不足により、iPhone 14シリーズ全てが13よりも100ドル値上げになると予想しています

 

アップルが自社でコストを被らず、その分を価格に上乗せすることは、今月初めの「アップル製品、一斉値上げ」で証明された印象があります。その一方で、新製品の発売後は旧モデルが値下げされる傾向もあり、今年秋はそちらの方が人気が出るのかもしれません。

 

Source:Investor’s Business Daily
via:9to5Mac

AirPods Proが3万1000円、プライムデーでアップルの価格改定前に近い金額に

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。アップル「AirPods Pro(MagSafe充電ケース付き 2021年モデル)」が、20%オフの3万1000円(税込み)で販売されています。

 

外部のノイズを遮断し、音楽に集中できるようにする「アクティブノイズキャンセリング」と、周囲の音が聞こえる「外部音取り込みモード」、さらに「空間オーディオ」と「ダイナミックヘッドトラッキング」に対応するAirPodsの上位モデルです。

 

アップルは先日、円安にともなう価格改定で主要な製品を一斉に値上げしたばかり。AirPods Proも通常価格が3万8800円(税込み)に値上がりしていました。値上げ前の価格と同じ……とはいきませんが、それとほとんど近い価格でAirPods Proが手に入るのは、最後にチャンスになるかもしれません。

 

アップル製品とのスムーズな連携が魅力のAirPodsシリーズ。購入を考えていた人は、このチャンスをお見逃しなく!

Apple Watch Series 7が驚きの24%オフ、Amazonプライムデーのセール

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。

 

アップル「Apple Watch」も、最大24%オフと大幅に値引きして販売されています。たとえば、「Apple Watch Series 7(GPS + Cellularモデル)- 45mmゴールドステンレススチールケース」と「ダークチェリースポーツバンド – レギュラー」の組み合わせは、通常10万6800円(税込み)で販売されていますが、期間中は24%オフの8万1000円(税込み)です。

 

同じく「Apple Watch Series 7(GPS + Cellularモデル)- 45mmゴールドステンレススチールケース」と「ゴールドミラネーゼループ」の組み合わせでは、11万3800円(税込み)から20%オフの9万1000円(税込み)となっています。

 

最近、アップルは円安にともなって日本国内の販売価格を改定しており、主要な製品を大幅に値上げしたばかり。Apple Watchも従来の価格と比べて1万円前後、価格が上がっていました。その影響で、購入をためらっていた人も多いのではないでしょうか。

 

アップルの最新モデルが、ここまで大きく値引きされるケースは珍しいので、Apple Watchの購入を検討している人にとっては、またとないチャンスになっています。

アップル、「一部の第6世代iPad miniでiPadOS 15.5アプデ後に充電できない」事象を調査中か。とりあえず再起動がおすすめ

第6世代iPad miniをiPadOS 15.5にアップデートすると充電できなくなる場合があることが、一部ユーザーから報告されています。アップルもこの問題を認識しており、調査中との噂が報じられています。

↑iPad mini

 

米MacRumorsは、アップルが正規サービスプロバイダに送信したメモを入手したそうです。それによると、同社は一部の第6世代iPad miniユーザーがiPadOS 15.5に更新した後、充電できなくなったと報告する可能性があると認識しているとのこと。そのためサービスプロバイダと小売店スタッフに対し、調査中の一時的な対策として、デバイスを再起動するよう、ユーザーに伝えるように助言していると報じられています。

 

実際、MacRumorsの掲示板アップル公式サポートコミュニティでは、複数の第6世代iPad miniユーザーがiPadOS 15.5に更新した後に充電の問題が起きたと報告しています。その多くは再起動すると直ったと言っていますが、後に再発した人もいるようです。

 

またアップルのメモでは、iPad本体あるいはバッテリーを交換しても問題は解決しないと指摘しており、ハードウェアではなく純粋にソフトウェアの問題だと確認しているそうです。

 

今のところ最善の策は、「まだiPadOS 15.5にアップデートしてない人は見送る」ということでしょう。ただし、同アップデートは5月に配信されているため、ほとんどのユーザーが更新している可能性があります。

 

現在は開発者向けにiPadOS 15.6ベータテストが行われていますが、これが一般公開される際には問題が解決されるのかもしれません。

Source:MacRumors

ジョブズが初代iPhoneデビューで使った壁紙、iOS 16ベータ3に初登場!

今週アップルが開発者向けに配信したiOS 16ベータ3に、初代iPhoneに使われスティーブ・ジョブズ氏も愛用していたClownfish(カクレクマノミ)の壁紙が追加されたことが明らかとなりました。

Image:Mark Gurman

 

この壁紙は、2007年にジョブズ氏が初代iPhoneをデビューさせたときに使っていたものです。とても有名で象徴的な画像にもかかわらず、初代モデルやその後のiPhoneにインストールされることはありませんでした。

 

もちろん著作権的な問題があるわけではなく、今後のベータ版でも引き続き利用でき、秋の正式版iOSでも一般ユーザーが使えるようになると思われます。いま現在は一部ユーザーが発見したことをツイッターで報告しており、なかにはホームやロック画面の設定でも見つけられないという人もいますが、米9to5Macはおそらくバグだと推測しています。

 

iOS 16ではロック画面のカスタマイズ性が増したり強化される予定ですが、このカクレクマノミ壁紙でも、写真と時間や日付のフォントがそれぞれ引き立てあうように相互作用することが確認できるそうです。

 

また9to5Macは、iOS 16ベータを使ってない人もダウンロードできる壁紙を公開しています。ご希望の方はリンクからアクセスして画像を保存し、iPhoneやiPad、iPod touchの写真アプリまたは設定アプリを通じて利用をお勧めします。

 

iOS 16は、iPadOS 16、watchOS 9、そしてmacOS Venturaとともに、登録すれば誰でも使えるパブリックベータ版がまもなく公開予定です。正式公開より先に試したい人は「どんな不具合が起こっても自己責任」ということで、チャレンジしてもいいかもしれません。

 

Source:Mark Gurman(Twitter) 
via:9to5Mac

ぜひ実現してくれ!「Apple Watch」が指紋認証の特許を取得

アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」には、いまだに生体認証が採用されず、ロック解除はパスコード入力(ないし紐付けしたiPhoneから解除)となっています。しかし、どうやらTouch IDの採用を示唆する特許を取得したことが明らかとなりました。

↑ぜひこれをApple Watchにも!

 

米Patently Appleによると、アップルは指紋センサーをデジタルクラウン(竜頭)の横に置く特許を承認されたとのこと。スマートウォッチの小さな筐体には制限もあり、この配置は驚くことではありません。とはいえ、少なくとも2つの疑問はわき起こります。

 

1つ目は、ほかのアップル製品であれば指紋スキャナは他のボタンに統合されているのに、なぜ別にボタンを追加するのか? 例えば、iPhone SEならホームボタンに、iPad miniやAirなら電源ボタンにセンサーが内蔵されています。また、アップルは過去に、クラウンにTouch IDを埋め込む特許を申請していたことがありました。

 

スマートフォン情報サイトPhoneArenaは、論理的な唯一の回答は、将来のApple Watchに2つ目の(これまでにない機能を持つ)専用ボタンが搭載される可能性があることだと述べています。

 

2つ目の疑問は、なぜディスプレイ下に内蔵する指紋センサーを採用しないのか? 実際、サムスンはこの技術を何年も前から採用しており、必要な技術はすべて揃っているはず。が、アップルは意外と先進技術には手を出さない傾向があり、かつコストの上がりそうな部品を積むことは避けるため、「できるけどあえて避ける」戦略なのかもしれません。

 

アップルのような巨大ハイテク企業は毎週のように特許を出願や取得しており、そのうち製品化にこぎ着けるものはごく一部に過ぎません。しかし数字四ケタとはいえ、パスコード入力は面倒でもあり、いつもiPhoneが手元にあるとは限らない(スポーツ中など)ことから、Apple Watchの生体認証は、どのような形であれ実現を期待したいところです。

 

Source:Patently Apple
via:Phone Arena

M2搭載「新型MacBook Air」、7月8日午後9時から注文受付を開始!

アップルは、M2チップ搭載の新型MacBook Airを7月8日(金)午後9時から注文受付を開始し、7月15日(金)から配送することを発表しました。6月のWWDC 2022(世界開発者会議)では「来月発売」と予告されていましたが、ようやく日にちが明らかとなりました。

↑いよいよ発売される新型MacBook Air(画像提供/アップル)

 

M2チップは前世代のM1チップよりもCPUの性能は18%、グラフィック性能は最大35%も向上しました。ハイエンドノートPCのチップと低消費電力のもとでも競合でき、12コアを持つインテル製CPUの90%の性能を4分の1の電力で実現。最大18時間のバッテリー駆動時間を達成しつつも、たった30分で最大50%まで充電できる高速充電にも対応しています。

 

その最大の特徴は、完全に刷新されたデザイン。2010年モデル以来のくさび型から、ハイエンドの14/16インチMacBook Proのように角張った筐体となりました。厚みは11.3mm、重さは1.24kgとなり、体積は前世代より20%も削減された一方、M1モデルの静かなファンレス設計は継承。本体色はシルバーとスペースグレイ、ミッドナイトとスターライトの4種類から選ぶことができます。

 

また、ディスプレイは以前の13.3インチから13.6インチへと少し大きくなり、FaceTime HDカメラ(Webカメラ)の解像度も720pから1080pへと強化。その代わり、カメラ部分が画面の上側に食い込む「ノッチ」ができていますが、500ニトの輝度はこれまでより25%明るくなっています。

 

サウンド面では、4スピーカーサウンドシステムが搭載され、薄い筐体に収まるようにスピーカーとマイクをキーボードとディスプレイの間に組み込んでいるとのこと。ドルビーアトモスの空間オーディオにも対応するほか、マイクは3マイクアレイによるビームフォーミングを使うことでクリアな音声が捉えられると言われています。

 

外部ポートは2つのUSB-Cポートのみ。そちらはM1モデルと変わりませんが、磁石で着脱できるMagSafeポートが追加され、貴重なUSB-Cポートを塞がずに充電できるようになりました。

 

M2 MacBook Airの価格は16万4800円(税込/以下同じ)から。M1 MacBook Airの旧価格(6月30日以前)11万5280円~よりも5万円近くも高くなっていますが、学生・教職員価格では15万800円からに抑えられています。

 

Source:Apple

アップル、ジッパーの見苦しさに我慢できなかった? 磁石でケースやバッグの口を閉じる特許を取得

アップルは故スティーブ・ジョブズCEOが、iPhoneやMacの外見や内部まで美しいデザインにこだわったことが知られています。今度はジッパーの見苦しさに我慢できなかったのか、磁石に置き換える特許を取得したことが明らかとなりました。

↑イメージ

 

数年前にもアップルは健康状態を監視できる布地の特許を出願しており、バッグや周辺機器ケース、服作りにも興味がある可能性が浮上していました。

 

今回アップルが取得した特許「マグネットファスナー」では、「ジッパーは見苦しく、開閉に時間がかかる可能性があります」と前置き。「磁石クラスプのような留め具は、ジッパーよりも速く開閉できるかもしれませんが、大きな開口部を満足に塞げないかもしれません」と述べています。そこで、磁石ファスナーが提案されているしだいです。

 

この磁石ファスナーは、「縫い目の対向する側に第1と第2の部分があってもいい」とのこと。「磁石ファスナーを閉じた状態で操作すると、第1と第2の部分の磁石が互いに引き合い、ファスナーの第1と第2の部分が引っ張り合って縫い目を閉じます」と当たり前のようなことが書かれています。

しかし、磁石ファスナーを開いた状態で操作すると「第1と第2の部分の磁石は互いに反発し、第1と第2の部分を押し広げて、継ぎ目を開く 」とのこと。つまり、磁石は継ぎ目をしっかりと閉じることができるし、少しずらすだけで縫い目を開きやすいわけです。

 

この技術の一部は、すでにAirPods Max付属の「Smart Case」では実用化されています。が、こうしたバッグに使う磁石については、新たに公開された別の特許「柔軟な磁気クロージャと留め金を備えたエンクロージャ」でも扱われています 。

 

これまでアップルは莫大な数の特許を出願あるいは取得しており、そのうち製品化されたり、実用化された例はごく一部に過ぎません。今回の特許も、あくまで社内で研究しているだけに終わる可能性もあります。

 

とはいえ、理論的にはアップルが服や靴を作れることも確かでしょう。「ヘイSiri、靴紐を締めて」というと、映画「バック・トゥ・ザ・フューチャーPART2」のようにパチンと閉まる未来が来るのかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider

今年の「iPhone 14」発表イベントは9月13日? 過去のデータから予測

今年の秋にも新型iPhoneが発売され、その日はあと数か月後に迫っている可能性が高いと思われます。では、次期「iPhone 14」発表イベントはいつ開催されるのか? 過去のデータや最近の生産状況にまつわる噂に基づき、米9to5Macが「9月13日」との予想を打ち出しています。

↑Shutterstockより

 

初期のiPhoneはその年の前半に発表されていましたが、後に9月に新型を発表・発売するスケジュールに切り替わっています。ここ数年のフラッグシップiPhone(廉価なSEシリーズを除く)の発売日は、ざっと次の通りです。

  • iPhone 13:2021年9月23日
  • iPhone 12:2020年10月23日
  • iPhone 11:2019年9月20日
  • iPhone XS 2018年9月21日
  • iPhone X:2017年11月3日
  • iPhone 8 :2017年9月22日
  • iPhone 7 2016年9月16日

 

おおむね9月に発表・発売で安定してきていますが、大きな例外が2つありました。1つはiPhone Xが9月に発表され、11月に発売されたこと。こちらは初めて顔認証のFace IDを採用したモデルですが、その部品の生産が難航したため延期されたとの噂もありました。

 

もう1つは、2020年のiPhone 12シリーズです。そちらは新型コロナ禍の影響によりサプライチェーン網が混乱したため、1ヶ月遅れの10月となった次第です。

 

しかし、今年はiPhoneの生産が遅れているとの情報は1件しか入っていません。それは「iPhone 14 Max」、つまり通常価格モデルのうち大型モデルにつき、量産を始める前のEVT(エンジニアリング検証テスト)が遅れた影響を受けているため、とのことでした

 

もっとも有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、状況は制御されており、サプライヤーは残業して遅れを取り戻せるとツイートしていました

 

さて9to5Macによると、アップルは毎年、新型iPhoneを発表するスペシャルイベントを9月の第1または第2火曜日に開催するのが一般的とのこと。今年(2022年)は、その日は9月6日か9月13日です。米国ではレイバ・ーデー(労働者の日/祝日)が9月5日であることを考えると、今年のiPhone発表イベントは13日が最も可能性が高いと推測しています。

 

もちろん、延期になる可能性は完全には否定できません。いまなお新型コロナの影響は長引いており、半導体不足も解消していないほか、生産拠点である中国でもロックダウン(都市封鎖)の恐れは残っており、サプライチェーンに影響を与える問題は山積みのためです。

 

とはいえ、アップルは常に他の製品よりもiPhoneの生産を優先するはず。それはアップルにとって最大の製品であり、最も多くの収益を生み出し、投資家達も大きな関心を寄せているためです。もし、さらなるサプライチェーンの問題が起これば、iPhone 14以外の他の製品にしわ寄せがいくのかもしれません。

 

今年のiPhone 14シリーズは、通常価格のiPhone 14(6.1インチ)とiPhone 14 Max(6.7インチ)、高級モデルのiPhone 14 Pro(6.1インチ)とiPhone 14 Pro Max(6.7インチ)というラインナップが予想されています。

 

そしてiPhone 14 Proモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなりパンチホール(画面に開けられた穴)×2つにデザインが変わり、広角カメラの解像度も1200万画素から4800万画素に強化。かたや通常価格モデルはデザインもカメラ強化もなく、しかもプロセッサもiPhone 13と同じA15のままだと予想されています

 

さらにProモデルの価格は、iPhone 13世代よりも100ドル高くなるとの噂もありました 。これに円安の影響も上乗せされるとなると、日本での国内価格は庶民にとって厳しいものとなりそうです。

 

Source:9to5Mac

今年秋、カーナビ画面から燃料代が支払えるようになる? iOS 16のCarPlayが進化のウワサ

アップルが6月のWWDC 2022(世界開発者会議)で公開した次世代CarPlayのコンセプト は注目を集めましたが、実際のクルマに搭載されるまでには数年はかかると見られています。

↑Apple CarPlay

 

そんななか、今年秋に正式配信されるiOS 16では、ドライバーが給油した燃料代の支払いまで車内のタッチスクリーンで完了できるようになるとの噂が報じられています。

 

この手がかりは2つあり、1つはiOS 16のプレビューページ内に「給油アプリと運転タスクアプリ」のカテゴリーが設けられ、「給油の際に役立つアプリ」が予告されていることです。

 

もう1つは、Reutersの報じているニュースです。それによると、すでに米国で一部のガソリンスタンド・チェーンは、ドライバーがナビ画面から燃料の支払いができるよう準備を進めているとのことです。

 

これらの新しいCarPlay機能により、開発者はドライバーが車に給油したり、有料道路情報にアクセスしたり、レッカー移動を支援したりするアプリを作れるようになるそうです。

 

Reutersは米国で約1600ものガソリンスタンドを運営するHFシンクレアなどに取材しています。同社はこの技術を利用する予定であり「消費者がシンクレアのスタンドまで運転して、カーナビ画面から燃料を購入できる」との期待を述べています。

 

またReutersは、デジタル燃料決済インフラを運営するP97ネットワークスCEOのドナルド・フリーデン(Donald Frieden)氏にも取材。フリーデン氏は、自社のアプリをCarPlayで動作させたいと考える石油会社と話をしたことがあるそうです。

 

iOS 16は、記事執筆時点では開発者向けベータ版のみ配信されていますが、今年秋には誰でも利用できるようになる予定です。もしもCarPlayに新機能が備わったとしても、実際に利用するにはガソリンスタンドを運営する企業がアプリを提供しなければなりません。日本でも、水面下でアップルが関係各社と交渉なり準備を進めていると期待したいところです。

 

Source:Reuters
via:9to5Mac

M2搭載13インチMacBook Proの中身、M1モデルとほとんど同じ! 修理業者iFixitが分解して確認

先月発売された新型13インチMacBook Proは、M2チップを除けば先代のモデルとほとんど同じに見えます。そして実際に分解してみた修理業者のiFixitが、「ほぼ全ての部品が同じでした」と報告しています。

↑13インチMacbook Pro(2020)

 

iFixitによると、筐体やTouch Bar、ディスプレイは同じで、内部的には一部のチップと小さな部品が新しくなっているそうです。それ以外の部分は、全く同じだとのことです。

 

さらにiFixitはM2のロジックボードを引き抜き、M1 MacBook Proのケースにはめ込むことができました。そうしてボードは交換でき、電源を入れて起動できたものの、トラックパッドやキーボード、Touch IDセンサーが機能しないそうです。

 

しかし物理的にはM2 MacBook Proの部品はM1モデルの内部に収まるため、iFixitはアップルが「ソフトウェアロックにより修理や交換を妨害する露骨な試み」をしていると主張しています。

 

これまでMacBookの新旧モデルの間で部品交換したり、プロセッサを挿し替えてアップグレードできない理由は、筐体内部のスペースが違うから、コストを考慮している、または製造上の制約にあると思われてきました。が、13インチMacBook ProのM1モデルとM2モデルでは筐体の設計も部品もほとんど同じであり、それでは説明が付かないと指摘されています。

 

またiFixitは、M1 MacBook Pro(256GB)よりもM2 MacBook Pro(256GB)のSSDのベンチマーク性能が遅くなっている原因を検証しています。

 

 

なぜかといえば、M1では128GBのSSDチップを2つ使っていたのに対し、M2では256GBのSSDチップを1つ使っているためです。前モデルは2つのSSDチップに同時にアクセスでき、最大で2倍の速さで読み書きできたというわけです。アップルが設計を変更したのは、iFixitは部品不足が直接の原因だと推測しています。

 

iFixitの結論としては、アップルが久しぶりに(プロセッサーを交換することで)アップグレード可能なデバイスを実現できる機会を逃し、また相互運用性(互いに部品を交換できる)を制限することで、修理しやすさや環境に優しい設計を方向付けるチャンスを逃したというものです。

 

たしかにプロセッサーを挿し替えるだけでM1モデルがM2に進化すればユーザーは大喜びですが、そもそもアップルが(少なくともMacBookブランドでは)ノート型Macで内部パーツの交換を公式に認めたことはありません。他のMacBook Proでは廃止されたTouch Bar部品の在庫処分を兼ねている可能性もありそうです。

 

Source:iFixit(YouTube) 
via:MacRumors

「iPhone 14 Pro Max」、約18万円から? 今年秋のProモデルは高くなるとの噂

今年秋に発売される「iPhone 14」シリーズでは、通常価格モデルは(米国価格で)お値段据え置きながら、高級なProモデルは100ドル値上げされるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 14 Proモデルの価格はどうなる?(写真はiPhone 13 Pro Max)

 

iPhone 14シリーズでは、通常価格モデルのデザインはノッチ(画面上部の切り欠き)が残り、プロセッサーも13世代と同じA15 Bionicのまま。その一方でProモデルはノッチがなくなって「ピル+パンチホール」(画面に横長の穴と丸い穴が開けられる)となり、新型プロセッサー「A16」が搭載されて背面カメラの性能も上がると予想されています

 

有名リーカーThe Galox氏は、これらプレミアム要素のため、Proモデルはさらに高くつくと予想している次第です。Galox氏の情報は当たり外れはありますが、iPhone 14のProモデルがiPhone 13 Proモデルよりも高くなることは他のリーカーも噂してきたことです。

 

 

さてGallox氏が予想する「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」の価格とスペックは次の通りです。

 

  • プロセッサー:A16 Bionic
  • 画面: 6.1インチ|6.7インチ 120Hz 有機ELディスプレイ
  • 背面カメラ解像度:48MP/12MP/12MP
  • 内蔵ストレージとメモリ:128/256/512/1TBで8GB RAM
  • バッテリー容量:3200|4323 mAh
  • 特徴 常時表示ディスプレイ、Face ID、iOS 16
  • 価格:1099ドル|1199ドル

 

また一方で、今年の通常価格モデルは5.4インチのminiがなくなり、代わりに6.7インチの「iPhone 14 Max」(またはPlus)が発売されると見られています。こちらの価格は899ドルと予想されていますが、もしもiPhone 14 Proを前モデルと同じ999ドルに据え置けば、価格差はわずか100ドルとなります。

 

しかしアップルが通常モデルとProモデルの価格差200ドルを守りたければ、iPhone 14 Pro Maxを100ドル上げるのが理に適っているとも思われます。

 

こうした様々な情報を総合して、スマートフォン情報サイトPhoneArenaがまとめた価格の予想が次の通りです。

 

  • iPhone 14 799ドル(iPhone 13と同じ価格)
  • iPhone 14 Max 899ドル
  • iPhone 14 Pro 1099ドル
  • iPhone 14 Pro Max 1199ドル

 

では、日本での価格はどうなるのか? アップルは7月1日からiPhoneやiPad、Apple Watchの国内価格を一斉に値上げしており、たとえばiPhone 13は11万7800円(税込)となっています。その一方で、米国価格は799ドルのまま。つまり、1ドルが約147円という計算です。

 

これに基づき、iPhone 14シリーズの価格をざっと試算してみると……

 

  • iPhone 14 11万7800円
  • iPhone 14 Max 約13万2500円
  • iPhone 14 Pro 約16万2000円
  • iPhone 14 Pro Max 約17万7000円

 

今年の秋は、新型iPhoneを売るアップルも、買い求めるユーザーにとっても、辛い季節になるのかもしれません。

 

Source:The Galox(Twitter) 
via:PhoneArena

M2搭載MacBook Airは7月8日に予約開始、15日に発売の噂

M2チップを搭載した新型13インチMacBook ProとMacBook Airは、6月のWWDC 2022(世界開発者会議)で同時に発表されました。このうちMacBook Proは24日に発売されたものの、MacBook Airは「7月発売」以上の情報は出していません。

Image:Apple

 

しかし米アップル関連情報サイトMacRumorsが「小売店関係者から得た情報」として、M1搭載MacBook Airが7月15日(米現地時間)から発売される予定だと報じています。

 

新型MacBook Airはプロセッサのほかデザインも一新されており、以前の本体手前が薄くなるくさび型から14/16インチMacBook Proに似た箱っぽい形に変わっており、薄くて(ほんの少し)軽くなっています。M2チップのおかげでPhotoshopのようなアプリでのフィルタやエフェクトの適用は最大20%速くなり、最大18時間のビデオ再生ができるバッテリー持ちが謳われています

 

MacRumorsによれば、発売は今月15日で、予約受付は8日から始まる見込みだそうです。

 

新型MacBook Airは16万4800円(税込/以下同)~で、最上位構成は34万8800円です。従来のM1搭載MacBook Airも並行して販売中ですが、円安の影響のためか、以前の11万5280円~から13万4800円~と2万円近く値上げされています。前モデルの割高感が出てきた分、新型モデルは割安に感じるかもしれません。

 

Source:MacRumors

お手柄「AirTag」、盗まれたレンジローバーを発見!

アップルの忘れ物トラッカーAirTagは、良からぬ目的で使われることもあります が、最近は航空会社に行方不明にされた荷物を取り返すなど、本来の正しい使い道も報告されています。

↑愛車に設置しておいたほうがいいかも

 

そして新たに、カナダ・オンタリオ州の男性が3個のAirTagにより、自分のクルマばかりか他の盗難車を8台も突き止めるお手柄をあげたと報じられています。

 

地元メディアのCP24によると、2022年4月に「ローン」という名字の男性が、自宅の外で愛車のレンジローバーが白昼堂々と盗まれたことに気づいたそう。

 

車上荒らしは自動車に内蔵された追跡システムを無効化したうえ、車内にあった財布や子どもの携帯電話も車外に投げ出していました。ローン氏は、クルマの位置を追跡されないための対策に違いないと語っていますが、結局、この車は二度と戻ってきませんでした。

 

ローン氏は同じモデルの新車を買い直しましたが、その盗難からわずか30日後に、またしても何者かに盗まれてしまいました。しかし、ローン氏は盗難対策として車内に3つのAirTagを隠していたため、すぐに「探す」アプリにログインして追跡。金属リサイクル工場にあることを突き止めました。

 

子どもを学校に送った後、ローン氏はその場所に向かってから警察に電話しましたが、連絡が取れなかったので、自分から警察署にクルマを走らせたとのこと。トロント警察の広報担当者は、その報告を受けたことは事実だと認めています。

 

翌日、ローン氏は警察から9台の盗難車を回収したと連絡を受けたそう。ただし、6月27日(現地時間)現在も捜査中のため、警察はこの事件に関してこれ以上コメントできないとしています。

 

以前、ある自転車屋さんが「自転車泥棒をAirTagで追跡してみた」シミュレート動画を公開していましたが(「泥棒役」の友人に協力してもらって)人口密度が高い地域であれば見つけやすいことがうかがえました。

とはいえ、ユーザー自らが追跡して犯人と出くわせば、本人が危険に晒されかねません。盗品の場所を突き止めた場合でも、今回のように警察に通報するほうが安全といえそうです。

 

Source:CP24
via:iMore

「Apple Watch Series 8」には専用の低電力モードあり?バッテリーを節約しながらアプリが使えるかも

今年秋に発売とみられる「Apple Watch Series 8」(仮称)には、専用の低消費電力モードが用意されるとの噂話が伝えられています。

↑Nova Bana Slovakia

 

米Bloombergの名物記者Mark Gurman氏は、6月のWWDC 2022(開発者会議)前に「アップルが次期watchOS 9向けに新たな低電力モードを開発中」との独自情報を述べていました。しかし実際のwatchOS 9は、この新機能がないまま発表されています。

 

今回、Gurman氏はニュースレター「Power On」最新号で、この低電力モードがApple Watch Series 9専用になると主張している次第です。ちょうど2019年秋に、常時表示モードがApple Watch Series 5専用(その後の6や7でも利用可能)になったのと似ているのかもしれません。

 

現行のApple Watchモデルでも、すでに「省電力モード」が備わっています。しかし、この機能はあくまでバッテリーを節約するため時刻だけを表示し、ほか多くの機能をオフにするものです。それでもアプリなどを使いたい場合は、Apple Watchを再起動しなければいけません。

 

以前のGurman氏の記事によると、新たな低電力モードは電力をあまり消耗せずに、アプリや様々な機能を使い続けられるようにするものです。これはiPhoneやMacにある「低電力モード」と同じように、バックグラウンドの機能を停止したり、性能を抑えてバッテリーを長持ちさせると予想されます。

 

とはいえ、Apple Watch Series 8はSeries 7と同じチップを使うとの噂もあり、この機能をあえて新モデル専用にする理由は不明です。

 

最近の噂によると、Apple Watch Series 8は前モデルとほとんど変わらず、もしかすると体温測定機能が付くかもしれないとも言われています。またお安いApple Watch SEの後継モデルは画面サイズは変わらないものの、チップは高速なもの(Series 8と同じ)が積まれる見通しです。

 

今年秋にはもう1つ、エクストリームスポーツ向けの「頑丈エディション」が準備中とも予想されています。どれも性能があまり進化しないのであれば、この「G-SHOCKみたいなApple Watch」に期待してもいいかもしれません。

 

Source:Bloomberg

via:9to5Mac

 

川に落としたiPhone、10か月後に持ち主の元に戻る。一晩乾かすと復活!

スマートフォンをなくしたという話はよく聞きますが、それきり永遠のお別れというケースがほとんどです。しかし、あるイギリス人男性がiPhoneを川に落としてから10か月後に、なんと再会した上に復活できたと報じられています。

↑BBCより

 

2021年8月、オウェイン・デイヴィス(Owain Davies)さんはグロスターシャー州の川でカヌーを漕いでいるときにiPhoneを落としてしまいました。それから約10か月後、今度はミゲル・パチェコ(Miguel Pacheco)さんが家族とカヌーに乗っているとき、そのiPhoneが水に浮かんでいるのを見つけたそうです。

 

パチェコさんは自宅でiPhoneを乾かしつつ、その持ち主を探すためFacebookグループに写真を投稿しました。ご本人はiPhoneに「感傷的な」もの(子どもの写真など)が入っているかもしれないから、持ち主に返したいと思ったそうです。具体的にはエアコンプレッサーで乾かしてから、衣類乾燥棚に置いておいたとのことです。

 

そうして一晩乾燥したiPhoneに充電器を繋ぐと、なんと充電が始まったそうです. そのロック画面には男女の写真が表示されており、日付は8月13日。それはまさに、川に落とした当日でした。

 

このなくし物iPhoneの投稿は4000回以上もシェアされましたが、持ち主は半年ほどFacebookを使っていなかったため、すぐには気づかれませんでした。しかし、友人たちが最終的にロック画面のカップルを、デイヴィスさんと婚約者だと突き止めたしだいです。

 

デイヴィスさんは2人乗りのカヌーに乗っているとき、は、婚約者が立ち上がったと振り返っています。そのとき後ろのポケットからiPhoneを取り出したところ、水に落としてしまったそうです。

 

10か月も水没していたiPhoneが蘇ったこと、再び巡り合えたことのどちらも驚きといえそうです。またカヌーに乗っているときスマートフォンをなくした話もよく聞くため、乗る前にはiPhoneを別の場所に置いてApple Watchだけを身に着けるか、旅行前にAppleCare+ 盗難・紛失プランを契約しておくとよさそうです。

 

Source:BBC

via:9to5Mac

新型13インチMacBook Pro、負荷をかけまくったのに16時間以上のバッテリー持ち!

アップルのMacBookのプロセッサがインテル製から独自開発の「M1」チップに交代してから、ユーザーはバッテリー持ちの悪さに悩まされることもなくなりました。それまで数時間でバッテリーが切れていたのが、M1 Macは半日ほど使っていても余裕があることが大好評でした。

Image:Apple

 

その改良版である「M2」チップ搭載の13インチMacBook Proは、どれほどスタミナがあるのか? レビュアーがわざと消耗させようとしても、なんと16時以上も動いてしまったことが報告されています。

 

テックメディアThe Vergeは、M2 MacBook Proの電源がどれぐらい持つか調べるため、ふだんのアプリをいつも通り使って負荷をかけるテストをしました。Spotifyや、Webブラウザのタブを何枚も開き、さらにGoogle Docも使うという具合です。

 

まずGIGABYTEのAERO 16は99Whもの大容量バッテリーを備えていますが、午後8時から始めて午後10時30分までにほぼ電池切れとなったそうです。対してM2 MacBook Proのバッテリー容量は58.2Whですが、まだまだ余裕だったとのことです。

 

とにかく負荷が足りないと感じたため、古くなっていたAdobeのアプリを更新したり、動画編集のAfter Effectsを使いこなしたいと思っていたので、ちょっと遊んでみるなど。どちらも電源をつながない状態のノートPCでは、普通であれば無茶な作業と思われます。

 

そして16時間30分39秒の長丁場の後、M2 MacBook Proはついにミュージックビデオを再生している途中で電源切れになったそうです。アップル公式には「最大20時間のApple TVアプリのムービー再生、最大17時間のワイヤレスインターネット」とされていますが、まったくウソはなかったようです。

 

M2チップはM1よりもマルチスレッドの性能が18%向上したと謳われていますが、スタミナが異常に持つ強みもますます増しているようです。決してお安い買い物ではありませんが、充電しにくい出先に持ち歩くためには頼もしいパートナーとなりそうです。

 

Source:The Verge

キャプテン・アメリカ役のクリス・エヴァンスがiPhone 6sから最新機種に乗り換え、ホームボタンとの別れを惜しむ

俳優のクリス・エヴァンスといえばマーベル・シネマティック・ユニバース(MCU)シリーズでキャプテン・アメリカを8年にわたり演じたほか、最近では『バズ・ライトイヤー』の声優も務めた大スターです。そんな億万長者のセレブと思われる人物が、これまでiPhone 6sを長年使ってきたことが明らかとなりました。

 

今月23日、クリス・エヴァンスはTwitterとInstagramに、ついにスマートフォンを乗り換えるとのメッセージを投稿。「さようならiPhone 6s。いい走りをした、ホームボタンが恋しくなるだろう」と述べつつ、乗り換え先となるiPhone 13 Proらしきスマホと並べた写真を投稿しています。

 

この投稿をInstagramで見る

 

Chris Evans(@chrisevans)がシェアした投稿

 

しかし、iPhone 6sを充電する「毎晩の戦い」や、(解像度が低くて)ざらざらした写真や、いきなりバッテリー残量が100%から15%に落ちて数分で動かなくなったことは惜しくないとのこと。iPhone 6sは2015年発売であり、ちょうど次期iOS 16ではサポート対象から外れるため、いい潮時だったのかもしれません。

 

どれだけiPhone 6sで撮影した写真がざらざらしていたかは、クリス・エヴァンスのInstagramページから確認できます。また充電が「毎晩の戦い」だったのは、おそらくLightning端子がすり減って接触が悪くなったためと思われますが、iPhone 13 Proのワイヤレス充電ならば数年は余裕で戦えそうです。

 

テックメディアThe Vergeは、クリス・エヴァンスが2020年にApple TV+の番組に主演していたのに、その後もiPhone 6sを使い続けたことが興味深いと指摘しています。やはりApple TV+番組『テッド・ラッソ』主演のジェイソン・サダイキスはアップルからAirPods Maxをただでもらったと言っており、クリス・エヴァンスがおねだりすればiPhone XRかiPhone SEを間違いなく手に入れられたはずだからだそうです。

 

もっとも、映画『ナイブズ・アウト』の劇中でクリス・エヴァンスがAndroidスマホを使っていたのは、アップルが悪役にiPhoneを使うことを許可しないからだとの噂もありました

 

おかげで「Android携帯を使っている人物を探せば真犯人がわかる」というジョークもありましたが、クリス・エヴァンスもそのために遠慮していたのかもしれません。

Source:Chris Evans(Instagram)
via:The Verge

いざという時の命綱。「Apple Watch」が川での水難事故から女性を救う!

Apple Watchは、2016年発売のSeries 2以降は防水かつ水中ワークアウトにも対応しており、現在では水泳中の健康トラッカーとしても愛用されています。それとともに、このデバイスは命を守るライフガードとしても進化してきました。最近では、水中で身動きができなくなった女性が、Apple Watchで緊急電話をかけて救出されたと報じられています。

↑Apple Watchのおかげで助かった(画像提供/City of The Dalles Police Department)

 

米オレゴン州ザ・ダレスの警察署によると、現地のコロンビア川で泳いでいた女性が足を岩に挟まれ、華氏56度(摂氏で約13度)の水中に閉じ込められているのを発見したそうです。救助された当初、女性は疲労困憊に近く、低体温症の兆しがあったとのこと。

 

警察が救助に駆けつける前、この女性は30分以上も川から出られず、Apple Watchから緊急通報したと伝えられています。Apple Watchには、サイドボタン(デジタルクラウンの下のボタン)を数秒間押し続けると緊急通報できるSOS機能が搭載されているのです。

 

ただし、Apple WatchだけでSOSや電話をかけるには、単体で通信できるセルラーモデルが必要です。モバイルデータ通信に対応していないモデルの場合は、iPhoneが近くにあることが前提となります。

 

さて、実際の救出活動はどうだったのでしょうか? まず足を挟んだ岩をこじ開けながら、遭難した女性にハシゴを差し出したものの失敗。そこで巡査は現場を見定め、水が濁って流れも速く、水上からの目視ではわかりにくいため、自ら水に入って挟まれた状況を確認しなければ救出できないと判断したそうです。

 

この巡査は防弾チョッキと職務用ベルトを岸に置き、下流から慎重に入りました。そして頭だけを水上に出した状態で手を伸ばすと、ちょうど女性の足に届いたため、岩から解放して岸に上げ、後は消防士に任せたとのことです。

 

ここ最近のiPhoneは防沫・耐水性能が改善されていますが、ふつうプールや海・川での水泳にiPhoneは持ち込みません。まさにApple Watchはそうしたシーンでの使用が推奨されており、いざというときに使いやすいわけです。

 

また「いきなり川に落ちた」場合でもApple Watchは頼もしいパートナーです。例えば、2021年3月にも、スケートの先生が凍った川の上を滑っていたら、氷が割れて転落し、低体温症のピンチに晒されながらも、Apple Watchで緊急電話をかけたおかげで救われた事件がありました

 

Apple Watchは手首に巻くために、本人が転落しても外れたり急流に流される恐れも少なく、また緊急SOSの発信も「一つのボタンを押し続けるだけ」だけ。フィットネスだけでなく、命綱としても装着しておくといいかもしれません。

 

Source:Facebook
via:9to5Mac

いざという時の命綱。「Apple Watch」が川での水難事故から女性を救う!

Apple Watchは、2016年発売のSeries 2以降は防水かつ水中ワークアウトにも対応しており、現在では水泳中の健康トラッカーとしても愛用されています。それとともに、このデバイスは命を守るライフガードとしても進化してきました。最近では、水中で身動きができなくなった女性が、Apple Watchで緊急電話をかけて救出されたと報じられています。

↑Apple Watchのおかげで助かった(画像提供/City of The Dalles Police Department)

 

米オレゴン州ザ・ダレスの警察署によると、現地のコロンビア川で泳いでいた女性が足を岩に挟まれ、華氏56度(摂氏で約13度)の水中に閉じ込められているのを発見したそうです。救助された当初、女性は疲労困憊に近く、低体温症の兆しがあったとのこと。

 

警察が救助に駆けつける前、この女性は30分以上も川から出られず、Apple Watchから緊急通報したと伝えられています。Apple Watchには、サイドボタン(デジタルクラウンの下のボタン)を数秒間押し続けると緊急通報できるSOS機能が搭載されているのです。

 

ただし、Apple WatchだけでSOSや電話をかけるには、単体で通信できるセルラーモデルが必要です。モバイルデータ通信に対応していないモデルの場合は、iPhoneが近くにあることが前提となります。

 

さて、実際の救出活動はどうだったのでしょうか? まず足を挟んだ岩をこじ開けながら、遭難した女性にハシゴを差し出したものの失敗。そこで巡査は現場を見定め、水が濁って流れも速く、水上からの目視ではわかりにくいため、自ら水に入って挟まれた状況を確認しなければ救出できないと判断したそうです。

 

この巡査は防弾チョッキと職務用ベルトを岸に置き、下流から慎重に入りました。そして頭だけを水上に出した状態で手を伸ばすと、ちょうど女性の足に届いたため、岩から解放して岸に上げ、後は消防士に任せたとのことです。

 

ここ最近のiPhoneは防沫・耐水性能が改善されていますが、ふつうプールや海・川での水泳にiPhoneは持ち込みません。まさにApple Watchはそうしたシーンでの使用が推奨されており、いざというときに使いやすいわけです。

 

また「いきなり川に落ちた」場合でもApple Watchは頼もしいパートナーです。例えば、2021年3月にも、スケートの先生が凍った川の上を滑っていたら、氷が割れて転落し、低体温症のピンチに晒されながらも、Apple Watchで緊急電話をかけたおかげで救われた事件がありました

 

Apple Watchは手首に巻くために、本人が転落しても外れたり急流に流される恐れも少なく、また緊急SOSの発信も「一つのボタンを押し続けるだけ」だけ。フィットネスだけでなく、命綱としても装着しておくといいかもしれません。

 

Source:Facebook
via:9to5Mac

Apple WatchだけでYouTubeが見れる、待望のアプリ「WatchTube」が登場!

Apple Watchでは、近くにiPhoneがなくても、曲を聴いたりメッセージを読んだり電話に出たり、さまざまなことができます。が、意外とできなかったのが「YouTubeを見ること」で、登録したYouTubeチャンネルの新着通知は送られてくるものの、実際に見るためにはiPhoneが必要でした。

↑こんなアプリを待っていました!

 

しかし、そんなApple Watchユーザーが本当にやりたいことを叶える無料アプリ「Watch Tube」がApp Storeで配信中です。

 

WatchTubeはその名の通り、あらゆるYouTubeの動画をApple Watchで見ることができるアプリ。複雑な設定もiPhone上でのセットアップも必要なく、watchOS用のApp Storeからダウンロードしてすぐに使うことができます(iPhone側のApp Storeからインストールも可能)。アプリをインストールしたら、あとは開くだけ。

 

このアプリには「ホーム」「検索」「ライブラリ」「設定」の4セクションあり、左右にフリックして切り替えることができます。ホーム画面にはYouTubeで話題になっている動画が表示されるほか、ホームに表示する動画のカテゴリーも選ぶことが可能。

 

また、検索画面では音声での入力や、走り書き(スクリブル)で検索もできます。本物のYouTubeのようにビデオの上位結果やチャンネルが表示され、面白そうな動画を探すことも難しくありません。ただし日本語には対応していない(入力はできるが検索結果がおかしい)ようで、英語を使ったほうがよさそうです。

 

ほかにもチャンネル登録したり、動画を「ライブラリ」に保存して後から見ることも可能。しかし、残念ながら完全に独立したローカルであり、YouTubeアカウントへの紐付けはサポートされていません。動画はApple Watchに素早く読み込まれ、AirPodsなどBluetoothヘッドホンがない場合は、Apple Watchの内蔵スピーカーから音声が再生されます。

 

さらに開発者によると、今後のアップデートで音声のみのモードが追加され、Apple Watchの画面はそのままにYouTubeで曲を聴けるようになるとのこと。

 

このアプリを使うには、watchOS 6以降を搭載したApple Watchが必要です。つまりApple Watch Series 1やSeries 2にも対応しており、ほぼ全てのモデルで使えそうなのもありがたいところです。

 

Source:App Store

via:9to5Mac

iPhoneの「ミュージック認識」がついにShazamとの連携! iOS 15.6とiOS 16ベータで確認

2020年にリリースされたiOS 14.2以降、iPhoneのコントロールセンターには音楽認識アプリ「Shazam」の機能が組み込まれています。ラジオやお店で流れている音楽が気になり、この曲なんだっけかな?と調べるのに便利な要素です。

 

iOS 16およびiOS 15.6ベータ版で、この機能がShazamアプリ本体と連携が取れるようになったことが明らかになりました。

 

Twitterユーザーの@someone_andrew氏は、コントロールセンターの「ミュージック認識」で識別された曲が、ついにShazamアプリと同期されるようになったと報告しています。

 

ちなみに「ミュージック認識」を使うには、まずShazamをコントロールセンターに追加。[設定]>「コントロールセンター」の順に選択し、「ミュージック認識」の横にある追加ボタン(+)をタップします。それからコントロールセンターのShazamボタンをタップすると、デバイスで再生中の曲や、周囲で流れている曲が認識されます。

 

これまで通りコントロールセンター内のShazamボタンを長押しして、過去に識別した曲の履歴を確認することも引き続き可能です。とはいえ、Shazamアプリ本体で確認した方がより便利ではありそうです。

 

アップルは2018年に4億ドルとも言われる金額でShazamを買収し 、アプリ内広告を削除するなど、サービスの向上に努めてきました。そうした努力のおかげか、2021年9月にはiPhoneとiPadの合計で「ミュージック認識」機能の月間楽曲発見数が10億回を突破したと発表していました

 

もちろん、Shazamは完全無料アプリです。コントロールセンター内の機能ともども活用し、音楽ライフを豊かにしていきたいところです。

 

Source:MacRumors

iPhoneへのUSB-C採用を後押し? 米国で充電器の標準化が提案

スマートフォンなどの充電器の標準化を求める書簡を、米国の複数の上院議員が提出したことが、海外にて報じられています。これにより、将来のiPhoneの外部端子が影響を受けることになるかもしれません。

↑charnsitr / Shutterstock.com

 

現在は数多くのスマートフォンにて、外部端子にUSB-Cが採用されています。しかし、米アップルのiPhoneではLightning端子が引き続き利用されており、充電器を使い分けるなどユーザーに負担がかかっています。一方でヨーロッパでは、2024年までにスマートフォンなどのモバイルデバイスにUSB-C端子を採用する合意がなされています。

 

今回書簡を提出したのは、米国上院議員のEd Markey氏、Elizabeth Warren氏、Bernie Sanders氏です。書簡では、共通の充電規格に関する「包括的な戦略」を開発するように求めており、ユーザーの利便性を向上させつつ充電器の環境への影響を減らすために、ヨーロッパの動きへと追従するように求めているのです。

 

ヨーロッパで主張されているように、もし充電器の規格が統一されれば、ユーザーは既存のケーブルや電源アダプターを新しいデバイスで利用でき、廃棄物を減らすことができます。またこれは、消費者の無駄な出費をへらすことにもつながります。

 

今回の書簡では、規格の統一先がUSB-Cになるのかどうかは触れていません。しかし市場で販売されているデバイスを見渡せば、USB-Cが想定されていることはほぼ確実でしょう。2023年にはiPhoneもUSB-Cに移行するという噂もありますが、今後アップルがどのようにLightning端子を取り扱うのかが注目されます。

 

Source: The Verge via Engadget

米バイデン大統領、Appleストアでの労組結成を「誇りに思う」と称賛! アップルは時給アップで対抗?

米国のAppleストアで初の労働組合が結成されましたが、米バイデン大統領が「私は彼らを誇りに思う」と表明したと報じられています。

 

この動きは、米メリーランド州タウソンのAppleストアで起こったものです。18日(米現地時間)に投票が行われ、賛成65票反対33票で可決されました。

 

Appleストアで組合が結成されたことにつき、バイデン大統領は従業員らを称賛するとともに「労働者はどんな条件で働くか、働かないかを決める権利を持っている」とコメントしたとのことです。

 

アップルは組合結成に対してコメントしていませんが、労組に否定的な立場を取っていることが知られています。今回の件に先立ち、同社の幹部が組合化が昇進や昇給、休暇などに「メリットが少ない」との警告をしたとの噂話もあり、従業員の最低時給を22ドル(約2800円)に引き上げるとの報道もありました。

 

また先月、米ジョージア州アトランタの直営店ではアップル本社の介入により支持率が低下したため、組合の投票を延期したと報じられていました。とはいえ、ニューヨークとケンタッキー州のストアでは組合投票に向けて動き始めており、ジョージア州の店舗でも実施する予定です。

 

バイデン大統領の応援があったことで、今後は他のAppleストアにも組合化の波が広がると予想されます。その先手を打って、アップルもさらなる時給アップなど対抗策を打ち出していくのかもしれません。

 

Source:Reuters

via:9to5Mac

iOS 16では鬱陶しいCAPTCHAが避けられるように! iPhone側で「この人は人間です」と保証するしくみ

最近のアプリやウェブサイトでは、何枚もの画像の中から「バスの写真をクリックして下さい」と求められたり、ゆがんだ文字列を見せて入力させるポップアップが出ることがあります。これは「CAPTCHA」と呼ばれ、「人間であること」を確認して悪意あるボットを排除するしくみです。が、文字が歪みすぎて読めなかったり、鬱陶しいと思う人も少なくないはず。

 

次期iOS 16では、このCAPTCHAを避けられる機能が追加され、「信号機の画像をタップ」などで自分が人間であることを証明しなくてもよくなることが明らかとなりました。

 

この便利な新機能は、[設定]アプリの[Apple ID]>[パスワードとセキュリティ]内の「自動検証」(Automatic Verification)から使えます。有効にすると、iCloudがバックグラウンドでデバイスとApple IDアカウントを自動的かつ非公開で検証し、アプリやサイトでCAPTCHAの検証ポップアップが表示されなくなるとのことです。

 

アップルは本機能につき、技術的に詳しく説明する動画を公開しています 。簡単にいえば、デバイスとApple IDアカウントが問題ない状態であると確認した上で、「プライベートアクセストークン」と呼ばれるものをアプリやWebサイトに渡すというものです。つまりiPhoneとiOSのローカル側で「この人は人間です」と保証することで、表面的にはユーザー体験が快適になるとともに、その人のプライバシーもより厳重に守れるというわけです。

 

新システムが機能するためには、サービス提供側の対応も必要です。その点では、すでにCDN(ウェブ上のコンテンツを安定的に配信するため構成されたネットワーク)大手のCloudflareとFastlyがプライベートアクセストークンのサポートを発表しており、今後は時間をかけて何百万ものアプリやサイトに広く展開されていくと予想されます。

 

iOS 16とiPadOS 16の開発者向けベータ1では、自動検証は標準で有効になっています。アップルはmacOS Venturaでも対応を予告しており、これらの正規版は今年後半にリリースされる予定です。画像が粗い信号機を間違えては解き直しさせられるという、世界一むなしい時間が地上から消え去る日を待ちたいところです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

M2搭載13インチMacBook Pro、約50万円も高いMac Proベースモデルより高速だと判明!

M2チップを搭載した新型の13インチMacBook Proが、約50万円は高いMac Proのベースモデル(最小限構成)よりも高速になりそうなことが、ベンチマーク結果から明らかとなりました。

 

この製品のベンチマークと称されるデータが定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserに出現したことは、昨日もお伝えしたばかりです。そのシングルコアスコアは1,919、マルチコアスコアは8,928であり、M1チップ搭載の前モデル13インチMacBook Proよりも約20%は高速化していました。

 

それに対して、最小構成のMac Pro(8コアIntel Xeon Wプロセッサ搭載)では平均マルチコアスコアが8,027。つまり17万8800円~の新13インチMacBook ProがMac Proベースモデル(66万2800円)よりもマルチコア性能が約11%も上回ることになります。

 

Mac Proの上位構成でCPUを12コアにすると、M2チップの性能を超える性能を発揮できますが、プラス14万円もの追加費用がかかります。

 

もっともMac Proには豊富な拡張性や、様々なグラフィックカードを挿せたり、より大容量のRAMや内蔵ストレージを積んだりできるため、単純な比較はできません。とはいえ、このベンチマーク結果はお手ごろ価格で買えるM2搭載MacBookの高いコストパフォーマンスを裏付けたといえそうです。

 

ちなみに、様々なMacモデルのGeekbench 5マルチコアスコア平均値は次の通りです

  • M1 Ultra版Mac Studio:23,366
  • 28コアのIntel Xeon W搭載Mac Pro。20,029
  • 14インチおよび16インチMacBook Pro(M1 Max版):12,162 – 12,219
  • 12コアIntel Xeon W搭載Mac Pro。11,919
  • 13インチMacBook Pro(M2搭載):8,928(サンプル数は1,平均値ではない)
  • 8コアのIntel Xeon Wを搭載したMac Pro。8,027
  • 13インチMacBook ProとMacBook Air(M1搭載):7,395~7,420

新型の13インチMacBook Proは、本日(17日)の午後9時から注文受付が始まります 。しかし、すでにM1 Macを持っているユーザーは、その価格に見合う性能アップがあるかどうかは(円安による値上げもあり)よく考えた方がよさそうです。

 

Source:MacRumors

約20%の高速化は本当だった!「M2」の性能がベンチマークテストで明らかに

新型プロセッサ「M2」を搭載した13インチMacBook Proは、6月17日午後9時から注文受付が始まります。つまり記事執筆時点では、アップルに選ばれたレビュアーや開発者以外の一般ユーザーは誰も持っていません。

↑実際どれほどパワーアップしている?

 

そんななか、本製品のベンチマークと称されるデータが定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserに出現し、実際にM2チップがどれほどの性能を持つかが明らかになりました。

 

このベンチマーク結果によれば、M2チップのシングルコアスコアは1919で、M1 13インチMacBook Proのスコア1707よりも約12%速くなっています。また、M2のマルチコアスコアは8928であり、M1モデルの7419から約20%アップしていると確認できます。

アップルはM2チップがM1チップよりも最大18%高速化したとアピールしていたので、看板に偽りないことが証明されました。もっともM1のクロック数が3.2GHzに対してM2は3.49GHzで動作しているため、「ほぼクロック数の比率通り」とは言えそうです。

 

さらに、グラフィック性能に関わるMetalベンチマークでは、M2チップは30627を記録しており、M1の21001から大幅に改善。M1チップのGPUは最大8コアに対して、M2チップは最大10コアですが、コア数が増えた以上にパワーアップしている模様です。

 

M2を搭載した13インチMacBook Proは(記事執筆時点では)まもなく注文できますが、新MacBook Airの注文受付がいつ始まるかは明らかになっていません。14インチ/16インチMacBook Proの納期は、生産拠点である中国・上海がロックダウンしたため遅れていますが、MacBook Airはそうならないよう祈りたいところです。

 

Source:Geekbench Browser
via:MacRumors

アップルの原点「Apple Ⅰ」が約4500万円で落札! 開発したウォズのサイン入り

アップルの原点といえるApple Ⅰコンピュータが、米オークションサービスeBayにて34万100ドル(約4500万円)で落札されました。一応は販売された当時のままではなく修理済みですが、ほとんどがオリジナルの部品が使われ、完全に稼働する貴重なものです。

The AAPL Collection

 

Apple Ⅰはアップル共同創業者のスティーブ・ウォズニアック氏とジョブズ氏により開発・販売され、アップル設立の基礎を築いた製品です。基板を収めるケースもキーボードも含まれないワンボードマイコンの組み立てキットであり、約200台が生産されたうち50〜60台が現存すると見られています。

 

今回の出品は、ビンテージのアップル製品をコレクションするThe AAPL Collectionによるもの。1976年に製造され(製造番号は「89」)修理に使われた部品も1977年に作られたTexas InstrumentsブランドのICが4つであり、ほぼ初期生産品そのままといえます。

 

さらに搭載された「6502」プロセッサには、ウォズニアック氏のサイン入り。もっともサインを入れたのは2021年(ドバイにあるAAPLコレクションにて)のことですが、大きなセールスポイントであることに変わりはありません。

 

AAPLの推定落札価格は、46万~48万5000ドル(約6200万円~6500万円)でした。が、12日の終了までに112件の入札があり、それには及ばなかったかっこうです。

 

出品の説明には、過去5回ものApple-1出品結果が書かれていました。最も安かった落札価格が45万8711ドルで、今回とほぼ同じモデルでウォズのサインなしは73万6862ドルで決着したそうです。

 

ちなみに現存する6つのうちの1つというByte Shop(無名時代のジョブズとウォズが持ち込んだショップの名前)版は、カスタム木製ケースなどの付加価値もあり、175万ドル(当時は約1億9000万円)で落札されたことがありました。すでにアップル好きの大金持ちは、ほとんどの人がApple Ⅰを購入済みなのかもしれません。

 

Source:The AAPL Collection ,eBay
via:AppleInsider

Apple Watchを使ったパーキンソン病監視アプリ、米FDAの認証を取得。家にいながらデータを取れるように

Apple Watchは様々な健康関連センサーを搭載しており、これまで多くの命を救ってきました。そうした応用方法のひとつとして、パーキンソン病のモニタリング(監視)アプリが米国食品医薬品局(FDA)に認可されたことが明らかとなりました。

 

もともとApple Watchによるパーキンソン病モニタリングは、2015年にResearchKit (医学研究者がデータを収集するためのソフトウェアフレームワーク)が発表された当時から、可能性が示された使い道のひとつでした。それが7年目にして、新たなステージに引き上げられた格好です。

 

ちなみにパーキンソン病とは運動障害の一種であり、日常生活での動きに影響をおよぼす可能性があるもの。慢性かつ進行性の疾患であり、時間の経過とともに症状が悪化していきます。一般的な症状としては振戦(リズミカルな震え)、筋肉のこわばりや硬直、動作の緩慢さ。また睡眠障害や便秘、不安、うつ、疲労などの非運動症状も現れます(以上、米国パーキンソン病協会の説明より)。

 

米国では100万人、世界では1000万人以上の患者がいるとの推定もあり。発症する人の多くは50歳を過ぎてからですが、若い人でも発症する場合があります。

 

さてReuters報道によると、米サンフランシスコを拠点とするスタートアップRune Labsは、Apple Watchを使ってパーキンソン病患者の振戦やその他の一般的な症状をモニタリングする許可をFDAから受けたとのことです。

 

Rune Labs社のアプリは、Apple Watch内蔵のモーションセンサーを利用するものです(現在は転倒検知などに使われています)。同社のCEOはApple Watchのデータを、脳信号を測定できるインプラントを含む他の機器からのデータと組み合わせる予定だと語っています。

 

現在、ほとんどの医師は患者を短時間のうちに診察して動作データを集める必要がありますが、パーキンソン病の症状は時間の経過とともに大きく変化するため理想的ではありません。その点Apple Watchを使えば、長時間に渡って観察できるようになるというわけです。

 

Apple Watchを使った研究としては、新型コロナウイルス感染の症状が現れる数日前に陽性が検出できるかもしれないといったものもありました 。家にいながら早めの対策や予防、ないし慢性病の観察も可能となることで、今後ますます「腕からの健康」が実現していくと期待したいところです。

 

Source:Reuters
via:9to5Mac

アップルのAR/VRヘッドセット、大手有機ELメーカーが受注争い? 韓国LGが製造準備を始めたウワサ

アップルが開発中と噂されるAR/VRヘッドセットは、先日のWWDC 2022(世界開発者会議)でも姿を現しませんでした。しかし、「韓国のLG Display(以下「LG」)が、そのメイン画面用のマイクロOLEDパネルの受注を目指している」という、いよいよ量産が近づいていることを裏付けるサプライチェーン情報が届けられています。

 

韓国の電子業界情報誌The Elecによると、LGはSunic SystemにマイクロOLED(OLED=有機EL)を製造するための蒸着機を発注する見通しとのことです。その目的は、アップルのMR(複合現実/ARとVRを合わせ持つ)ヘッドセット向けにマイクロOLEDパネルを供給することだそうです。

 

アップルがマイクロOLEDパネルにつきソニーと緊密に協力していることは、数年前から噂されていたことです。The Elecによれば、アップル製ヘッドセットではそれがメイン画面に使われる一方で、外側の画面(またはインジケーター)にはLGが通常の有機ELパネルを提供する見込みとのことです。

 

そこでLGは外側の画面だけではなく、内側のメイン画面も受注するため準備を始めた、というわけです。

 

マイクロOLEDパネルは従来のガラス基板を使う有機ELと異なり、シリコン基板を使うもの。もっぱらアップル製ヘッドセットのようなVRやAR、MRデバイスに広く使われていくことが期待されている技術です。

 

The Elecいわく、ソニーもマイクロOLEDをPlayStation方面に使う可能性があるため(ちなみにPlayStation VR2は通常の有機ELパネル)アップルは将来的にLGの技術を好んで使う可能性があるとのことです。

 

有機ELパネル製造の大手であるLGも動き出したとなれば、アップルのAR/VRヘッドセットが量産に向かっていることも確実と思われます。また2024年後半にはメガネ型のARグラスが発売されるとのアナリスト予想もあり 、やはり新型のMRヘッドセットを準備中のMetaとアップルがメタバースで激突する日も遠くはなさそうです。

 

Source:The Elec 
via:9to5Mac

新MacBook Airは歴代で最も使い勝手がいいかも、アップル「WWDC」現地取材レポート

アップルが今年も世界開発者会議「WWDC」を開催。初日の基調講演はカリフォルニア州クパチーノに構える本社「Apple Park」に、総勢1300人を超えるデベロッパーとジャーナリストを集めて、リアルとオンライン配信によるハイブリッド形式のイベントとなりました。

 

筆者もジャーナリストのひとりとして現地に足を運び、M2チップを搭載する新しいMacBook Airに触れてきました。

↑秋に発売を迎えるであろうアップルの新しいデバイスにも深く関連する、OSの新機能とサービスがWWDCで発表されました

 

異例の野外ステージ開催となった2022年のWWDC

イベントはWWDCの基調講演としては異例となる野外ステージで開催されました。大勢の来場者が集う場所での感染症対策も兼ねていたのだと思います。筆者は今回初のWWDC現地取材となりましたが、長年イベントを取材してきたジャーナリストの各氏は「Apple Parkの中で開催されるイベントも初めて」なのだと、目を輝かせながら話していました。

↑クパチーノの本社Apple Parkに1300人を超えるデベロッパーとジャーナリストを初めて招き入れて、WWDCが開催されました

 

↑発表イベントの開催直前。興奮のあまり弾ける筆者

 

午前中からカリフォルニアの強い陽射しが照りつけた基調講演のステージに、“生の”ティム・クックCEOが久しぶりに登壇すると客席から大きな歓声が上がりました。

 

WWDCのテーマは、世界中から集まるデベロッパーたちにアップルの次期OSのイノベーションを伝え、秋以降の正式リリースに向けて、iPhoneやMacといったハードウェアの魅力を高めるアプリケーションやサービスを一緒に開発してもらうためのアイデアを共有することです。

 

今年は初日のイベントを除き、すべての開発者向けセッションがオンライン配信で実施されました。平時であればWWDCは、デベロッパー同士が顔を合わせて情報を交換したり、互いに共同開発を呼びかけて仲間になったりといった出会いと交流の場にもなります。

 

WWDCの基調講演、ならびに開発者向けのセッションはすべてオンラインから無料で観ることができます。Macやアップルデバイスのユーザーであれば「Apple Developer」アプリから動画をトピックごとに、条件を指定して探せるので便利です。

 

たとえばiPhoneやiPadで楽しむARアプリの開発ツールについて、最新の開発Kitの発表動画を見ながら、アップルのARデバイスの将来を予想するのも楽しいと思います。

↑WWDC22で発表されたOSやプラットフォームの新しい技術は、WWDCのオンラインセッションとして無料で視聴できます

 

カスタマイズしまくれるiOS 16

基調講演ではiOS、iPadOS、macOS、watchOSの進化がハイライトされました。各OSは秋に正式リリースを予定しています。通常であれば新OSの配信開始とほぼ同時期に、新しいハードウェアも発売を迎えることが多いです。

 

ただ、今年は一足早くアップルが独自に設計するシステム・オン・チップ(SoC)「M2」を搭載するMacBook Air、13インチのMacBook ProがWWDCで発表されました。それぞれ7月からの販売を予定しています。

 

次期OSについては発表の日に本誌で詳細が紹介されているので、ここでそれを繰り返すことはしません。注目したいポイントを簡単に触れたいと思います。

 

iOS 16のメインテーマは「パーソナライゼーション」です。これまでユーザーは壁紙を選ぶことぐらいしか手出しができなかった「ロック画面」で、日時表示のフォントを変えたり、カレンダーのイベント、バッテリー残量やアクティビティリングの進捗などの情報表示を「ウィジェット」として配置したりできるようになります。

↑iOS 16ではロック画面のパーソナライゼーションが自由自在にできるようになります

 

ほかにも「ライブアクティビティ」がロック画面の下側に表示されます。スポーツの試合の途中経過、フードデリバリーの配達状況などリアルタイムにアップデートされる情報が見られる通知機能です。ウィジェットと合わせて、今後は外部のデベロッパーから対応するアプリやサービスが続々とリリースされることが予想できます。

↑スポーツの試合の経過、フードデリバリーの配達状況などリアルタイムに更新される情報をロック画面に表示する新機能「ライブアクティビティ」

 

Macの操作感に近づくiPad

iPadOS 16は新しく追加するユーザーインターフェイスである「ステージマネージャ」により、使い勝手がよりMacに近づきます。これまでのiPadはひとつのアプリを全画面表示にして使うか、Split Viewで画面を2つに分割して2つのアプリを同時に動かすか、またはSlide Overを組み合わせて別に立ち上げたアプリの画面を重ねて使うかなどの、マルチタスキング体験を提供していました。

 

ステージマネージャでは、メイン画面に複数のアプリを立ち上げて、ウィンドウのサイズを自由に変えることができるようになります。使わないアプリは画面の左側に並べて、必要なときに選択するとメイン画面のアプリと素早く切り替わります。

↑iPadOS 16の新機能である「ステージマネージャ」は、iPadの画面に4つのメインで作業するアプリを表示しながら、ケーブルで接続する外部ディスプレイにも同時に画面を出力、最大4つのメインアプリによるマルチタスキング体験を可能にします。なお、ステージマネージャはM1チップを搭載するiPad Pro、iPad Airに対応

 

Apple Watchに新スポーツタイプの予感

watchOS 9にも新しい文字盤が追加されます。中にはデザインやカラーがとてもポップな文字盤もあります。同時にOSのワークアウトをユーザーの好みに合わせてカスタマイズしたり、ランニングフォームをチェックできたりする機能も加わります。このことから、秋には“スポーツ推し”でカジュアルなルックスの「Apple Watch Sport Edition」的な新シリーズが出てくるのではないかと筆者は楽しみにしています。

↑カジュアルなデザインもそろうwatchOS 9の新しい文字盤

 

ヘルスケア系の機能は、睡眠の深さや質を判定できる「睡眠ステージ」が新たに追加。またApple Watch Series 7が搭載するQWERTY配列のキーボードが日本語入力をサポートします。iPhoneを持たずにCellularモデルのApple Watchだけを身に着けて外出する際にも、メールやメッセージに対してより複雑な応答が可能になるでしょう。

 

MacとiPhoneが合体!

macOS Venturaのプレゼンテーションの中で、WWDCの会場が最も沸いた新機能が「Continuity Camera=連係カメラ」でした。MacにiPhoneを合体して、iPhoneをWebカメラとして使う機能です。

 

コロナ禍の中でオンラインミーティングや、離れた場所にいる家族・友だちとのコミュニケーションにビデオ通話アプリを使い、その重要性を実感したという方も多いはずです。その中で、ビデオ通話に使うパソコンやタブレットの内蔵カメラが低画質だと、互いに相手の表情がよくわからずストレスを感じてしまいます。

↑iPhoneをMacに接続して、Webカメラとして使えるようになる「連係カメラ」

 

これに対して、連係カメラは動作環境に制限があるものの、対応するiPhoneとMacが手元にあれば、最新のMacに匹敵する高精細な映像をビデオ通話の相手に届けられるようになります。

 

満足度の高い新MacBook Air。M2チップのパフォーマンスに期待

WWDCで発表されたMacBook Airの実機にも触れてきました。ファーストインプレッションを報告します。

 

MacBook Airは誕生以来、本体を閉じたときに先端側に向かってスリムな形状になる“くさび形”のウェッジシェイプデザインを採用し続けてきました。ですが、新しいMacBook Airはデザインを一新。フラットでシャープな出で立ちとしました。

 

カラーバリエーションには従来のシルバーとスペースグレイに加えて、ミッドナイトとスターライトを加えました。

↑M2チップを搭載する新しいMacBook Air

 

↑ミッドナイトは光のあたり方で深いブルーにも見えます

 

アップルが新たに設計した独自のSoCであるM2チップはパフォーマンスと省電力性能を同時に高めています。1日中持続するバッテリー性能により、モバイルPCとして歴代のMacBook Airを超える快適な使い勝手を発揮してくれそうです。

 

また、プロフェッショナルグレードの動画ファイルの処理も素早くこなすパワフルなメディアエンジンを追加しているので、動画の編集やアップロードなどの作業を移動しながらこなすためのワークステーションとしても頼もしいツールになりそうです。

 

ディスプレイには、表示領域を画面の隅にまで拡大した13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載するほか、内蔵スピーカーや3.5mmヘッドホンジャックからの出力もパワーアップしています。エンターテインメント用のモバイルPCとしてもMacBook Airはとても魅力的です。

 

【MacBook Airフォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

いろいろな進化を遂げたことで、M1チップを搭載するMacBook Airよりも標準仕様モデルの比較で3万円ほど高くなっています。新機種の発売後もM1搭載モデルは併売されるので、予算と必要な機能を、時間をかけて吟味しながら自分に合うマシンを選ぶと良いでしょう。

↑MacBook Airのタッチ&トライが実施されたApple Park内の施設「Steve Jobs Theater」

 

↑ティム・クックCEOもタッチ&トライのイベント会場に訪れました

 

久しぶりの米国取材。事前準備で大変だったこと

今回筆者はジャーナリストとして初めてアップルが米国で開催するイベントに参加して、とても充実した時間を過ごすことができました。

 

海外出張は2020年1月に米国ラスベガスで開催されたCESを訪れて以来だったので、感染症対策も含めて、旅の準備はいつもよりも入念に行いました。海外渡航に必要とされる準備と、再び日本に入国するための条件などは、特に感染症対策の周辺に日々アップデートがあります。加えて渡航する地域によっても条件は変わるため、渡航の時期に合わせた準備が求められます。

 

現地滞在中は感染対策に気を配りながら過ごしていれば大丈夫だと思いますが、日本に戻る際の準備が少し大変です。

 

米国への渡航に関しては、2022年6月1日から日本の水際対策措置が変更され、年初に比べて日本入国時の条件が大幅に緩和されました。それでもなお、筆者が本稿を書いている現時点もすべての帰国者・入国者には、米国からの出国前72時間以内の検査と陰性証明書の提出が義務付けられています。

 

特に日本の厚生労働省・検疫所が求める有効な検査と証明書の発行に対応できる現地のクリニックを見つけて、出発前に足を運ぶことが大変です。日本を発つ前にクリニックの目星を付けて、検査の予約などを済ませておけば負担が減らせると思います。

 

また、現地での買い物は、昨今の円安ドル高のあおりを受けてつい尻込みしてしまいました。ただWWDCの期間中だけにApple Park最寄りのApple Storeで販売される限定Tシャツはしっかりとゲットできたので本望です。

↑Apple Parkに隣接するビジターセンターにもApple Storeのプレミアムストアがあります

 

↑2022年WWDCの限定デザインのTシャツをゲット!

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

「iPhone 14」精巧なモックアップ・ハンズオンビデオ公開、気になるポイントは?

今年は6月のWWDC 2022(世界開発者会議)も終了し、次のアップルによるイベントは9月の「iPhone 14」ラインナップ発表となりそうです。すでに新たなデザインや搭載プロセッサー、カメラの強化など数々の噂話が伝えられてきたなか、新たに精巧なモックアップのハンズオン(手に取って触ってみた)動画が公開されています。

↑iUpdateより

 

こうした未発表iPhoneのモックアップは、サードパーティーのアクセサリー企業が製品を作るために、自ら集めた情報を元に自作していると思われるものです。つまり「自社の命運がかかっている」ために、かなり正確である可能性が高かったりします。

 

さてアップル関連のYouTubeチャンネル「iUpdate」のSam Kohl氏は、iPhone 14の全4モデルにつきモックアップを手に取って紹介しています。これまでにもダミー写真の公開はありましたが、加工の精度や質感といい、より現実的なものと思われます。

 

まず通常価格モデルの「iPhone 14」(6.1インチモデル)と「iPhone 14 Max」(5.4インチのminiが廃止され、代わりに追加される6.7インチ)のデザインは、昨年のiPhone 13とiPhone 13 Pro Maxとほぼ同じであることがわかります。

 

これらは先代の通常価格モデルと同じくノッチ(画面上部に切り欠きがある)デザインであり、どちらもボディは引き続きアルミニウム製のようです。つまり「iPhone 13そのままか、デザインが同じのままデカくした」ものであり、ほかに特筆すべき点はありません。

 

その一方で「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」のほうは、もう少し目立った変化が見られます。まず前からの噂通り、今回のモックアップでもノッチがなくなり「ピルとパンチホール(画面に開けられる横長と丸い穴)」に代えられています。ノッチは顔認証用のパーツや自撮りカメラを収納する場所でしたが、それらが画面下に移され、視界を確保するために画面に穴が開けられているわけです。

 

モックアップには画面パネルが搭載されていないため、画面まわりのデザイン変更はわかりづらいものがあります。とはいえ、イヤースピーカー(通話するとき耳に当てる)はiPhone 13 Proと同じく画面の上に置かれながら、ノッチがなくなっているために見た目がおもしろくなっています。

↑iUpdateより

 

もうひとつ興味深いのは、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの背面でカメラバンプ(カメラを収納する出っ張り)が大きくなっていることです。なぜ大きくなっているかといえば、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「広角カメラの解像度が1200万画素から4800万画素に強化されるからだ」と説明していました

↑iUpdateより

 

iPhone 14シリーズでは、Proモデルだけが最新チップ搭載との予想が有力となっています。その上位モデルでさえ、基本性能はiPhone 13 Proとあまり変わらないとの説もあります。

 

しかも円安の影響のためか、6月にはMacの価格が軒並み値上げされており(たとえばM1 MacBook Airは最小構成が11万5280円から13万4800円に引き上げ)新型iPhoneのお値段もそうなる? と危ぶむ声が国内であがっています。もしかしたら、アップルが価格を改訂する前に、iPhone 13 Proを買っておくのもひとつの手かもしれません。

 

Source:iUpdate(YouTube)
via:9to5Mac 

iPhone用クラウドゲームアプリ解禁なるか、英政府がアップルとGoogleを「反競争的」と認定

マイクロソフトのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」はAndroid用アプリが用意されていますが、iPhoneやiPadでは専用アプリがなく、ウェブブラウザー(Safari)を使って遊ぶことになります。なぜ、そうした形になるかといえば、アップルが実質的に(後述)他社のクラウドゲーミングアプリをApp Storeで公開することを禁じているからです。

 

英国の規制当局が、こうしたアップルのクラウドゲームアプリ禁止や、すべてのiOSのブラウザーアプリに自社開発のWebKitエンジンを使うよう義務づけていることにつき、反競争的(独占禁止法に違反する疑いがある)との報告書を発表しました。

 

これは英国の競争・市場庁(CMA)がアップルとGoogle両社に対するさまざまな反トラスト法(独占禁止法)関連の苦情について1年にわたり調査を実施し、発表したものです。その結果は、両社とも競争を制限しているとのこと。

 

まず、前提知識として「App Storeでの、クラウドゲーミングアプリの実質的禁止」について。はじめアップルはXbox Cloud GamingやGoogleのStadiaなどを一律に不許可としていましたが、後に方針を変えて条件つきで許可しています。

 

ただし、その条件とは「個別のゲームごとに(ストリーミング用のクライアント)アプリをApp Storeに公開すること」「個別のゲームごとに、更新ごとに審査を通すこと」「アプリ内でのDLCやアイテム課金、月額課金などにはアップルのApp内課金(手数料30%)を使うこと」など。

 

それに加えて個別のゲームごとにApp Storeページを作り、スクリーンタイムやペアレンタルコントロールも用意することなど厳しすぎるため、MSはこれに反発。最終的にはApp Storeの審査を受けなくていいブラウザー経由での提供になった次第です。

 

またアップルは開発者にiOSやiPadOS用の独自Webブラウザーを作ってApp Storeで公開することを許可していますが、自社開発の描画エンジン「WebKit」を使ったものしか承認しません。このためiPhone用のChromeも中身はSafariとほぼ同じであり、その一方でApple Payとの連携などの、Safarが使える一部機能もブロックされています。

 

さて、英CMAはアップルとGoogleともに、モバイル端末OSやアプリストア、Webブラウザーを含む市場に対して支配力を行使でき、モバイルエコシステムの「実質的な二重独占状態にあることが判明した」と述べています。

 

アップルについては、第1にクラウドゲームサービスの排除が、開発者と消費者の双方に害を及ぼすと結論づけています。

 

「App Storeでのクラウドゲームサービスの出現を阻止している」としつつ、同社にとって「ゲームアプリは重要な収入源であり、クラウドゲームはアプリ配信におけるアップルの強力な地位を脅かす存在となりうる」とのこと。この分野の成長を妨げることで「モバイルユーザーがクラウドゲーミングの恩恵を十分に受けられなくなる危険性をはらんでいる」と指摘されています。

 

またiOS用ブラウザーでのWebKitの使用義務づけも、「このエンジンの能力により速度と機能の両方が制限されている」ことが競争を邪魔しているとの結論です。さらには、Webアプリ(ブラウザー上で動作するアプリ)についても「機能を著しく阻害し、消費者と企業からこの革新的技術の恩恵を完全に奪っている」とのことです。

 

もしもアップルがこれを受けて方針を変更すれば、iPhoneやiPadでのクラウドゲーミングアプリも解禁され、Safari以外のブラウザーも高速化するなど、機能が豊富になるかもしれません。アップルがどう反応するのか、続報を待ちたいところです。

Source:CMA
via:9to5Mac

連続窃盗犯、AirTag入りのバックパックを盗んだばかりにお縄に! 警察が「探す」アプリで追跡

アップルが忘れ物トラッカーAirTagを発売してから1年あまりが経ちましたが、本来の使い方をされることもあれば、悲劇に繋がることもありました。ユーザー自らが盗まれた品々の追跡に使って、無事に取り返したとの報道も思い出されます。

 

そんな最新の事例として、警察が泥棒そのものの追跡に使い、見事に逮捕できたと報じられています。

 

米ノースカロライナ州のメディアWRALによれば、現地の警察はAirTagを連続窃盗犯の追跡に役立てたそうです。この泥棒は、AirTag付きのバックパックを盗んでしまったとのこと。盗難が通報されると、捜査官は「探す」アプリを使ってバックパックを追跡し、窃盗犯を捕らえたしだいです。

 

警察はシャーロット(州の南西部にある都市)南東まで追跡し、窃盗犯がいる家を特定。そこで逮捕しようとしたところ、車で逃げ出されましたが、まだバックパックは持ったままでした。結局、捜査員は車を追跡し、逃げた場所を特定して捕まえたというわけです。

 

この泥棒は5回も逮捕されており、銃器を盗むなどの前科もあったそうです。今回の件でも自動車を壊して侵入、窃盗の重罪、銃器の盗難で起訴されており、ユーザー自らが追跡せずに警察に任せたのが賢明だったようです。

 

アップルは最近、AirTagをより安全なものにするためアップデートを繰り返しています。たとえばAirTagのセットアップ時に「自分の持ち物を追跡するためのものであること、同意なしに人を追跡することは世界中の多くの地域で犯罪である」ことを警告するポップアップを表示。このポップアップには、法執行機関がAirTagに紐付けられたApple IDの個人情報を要求することができるとも書かれています

 

だとすれば、今回の件は「同意なしに人(犯人)を追跡」しているということでアウト……?とも思われますが、警察(法執行機関)自らが、盗品と人間の両方を追跡しているのでグレーゾーンのようです。ともあれ、くれぐれも「AirTagは人を追跡するものではない」と注意しておきたいところです。

 

Source:WRAL
via:9to5Mac

M1 iPad ProでMacのアクセサリーを使えるようになる? 周辺機器メーカーがドライバを作れるように

アップルは今週、iPadOS 16を発表しました。特にM1チップ搭載のiPadではウィンドウを重ね合わせたりサイズを変更できたり、外付けディスプレイのサポートも強化され、より「Macに近づいた」といえます。

 

それに伴い、周辺機器メーカーが新たな「DriverKit」APIを使って、独自にiPad用のドライバ(PC等に他の機器をつないで使えるようにするソフトウェア)を作ることが初めて可能になったことが明らかとなりました。

 

このDriverKitは、もともとMacのために作られたフレームワークであり、周辺機器メーカーが自社製品をmacOSで問題なく使えるドライバを開発できるようにするものです。それが新たにiPadOS 16にも導入され、サードパーティの周辺機器メーカーも自社製品をiPadと互換性を持たせられるドライバを作れるようになったしだいです。

 

記事執筆時点では、iPadOS 16用のDriverKit APIは、USB、PCI、オーディオデバイスをサポートしています。このAPIはMacでも利用できるため、Appleシリコン(M1チップ等)に対応したmacOS用ドライバーを作成した開発者は、簡単にiPadに移植できるとのこと。ドライバは通常のアプリとしてApp Storeで配布できる格好です。

 

たとえば「DriverKit」で作ったドライバさえあれば、iPadは(今まで使えなかった)Thunderboltオーディオインターフェイスにも接続できるようになります。また、USBマイクのような比較的シンプルな機器や複雑でないデバイスにも対応する見通しです。

 

iPadOSに新しいドライバをインストールした場合は、設定アプリで手動で有効にする必要があります。ドライバのオン/オフはユーザがいつでも切り替えでき、各ドライバは外付け機器がiPadに繋がれている間のみ動作する(それ以外はメモリ等を消費しない)とのことです。

 

ただしアップルによれば、DriverKitはM1チップを搭載したiPadが必須となります。つまりiPadOS 16を入れても、古いiPadやA15チップを搭載したiPad mini(第6世代)では動かないことになります。

 

今後はiPadだけでも様々な周辺機器を繋いだり、あるいはMac用のアクセサリー類を流用することも出来るようになるはず。M1 iPad Proは高性能を持て余している感もありましたが、いよいよ実力を発揮しやすくなりそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

ついに「iPhone 15 Pro」はUSB-C採用? 翌年の「iPhone 16」は4モデルともLightning廃止のうわさ

ついに欧州連合(EU)が2024年秋までにスマートフォンなどの充電規格としてUSB-Cの採用を義務づけることを合意し、iPhoneやAirPodsの充電ケースなども影響を受けることが決定的となりました。

 

それに続き、来年(2023年)の「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」(どちらも仮称)がLightningポートに代えてUSB-C端子を搭載するとの噂話が報じられています。

 

これは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のLeakeApplePro氏がTwitter上で述べていることです。それによれば、「iPhone 15 Pro」はUSB-Cに移行する一方で、通常価格モデルの「iPhone 15」はLightningポートのままだそうです。

 

 

EUの新たな規制は2024年までは適用されないため、アップルはあと1年は独自規格のLightningポートを持つiPhoneを作り続けられる、というわけです。

 

さらに翌年(2024年)は、通常価格の「iPhone 16」もUSB-Cを採用し、ハイエンドの「iPhone 16 Pro」はUSB-Cあるいはポートレス、つまり有線の充電端子がないワイヤレス充電のみとなるとのことです。LeakeApplePro氏は「アップル(社内)の情報源」から得た話だとしていますが、情報が正確だとしてもアップルの計画が変更されるのはよくあることです。

 

この噂話は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏がツイートしていたこととも一致しています。ただしKuo氏は「2023年後半に出る新型iPhone」(iPhone 15一般)としており、どのモデルかは特定していませんでした。

 

それに続いて大手メディアBloombergも「実際にUSB-Cポートを搭載したiPhoneをテスト中だ」と報じていました。またKuo氏もその後、AirPodsなどアクセサリー類もLightningからUSB-Cに移行すると付け加えています

 

今後もアップルが通常価格モデルとProモデルとで、様々な面で差別化を図っていくことはあり得るはず。来年はUSB-CをiPhone 15 Pro限定としてプレミアム価値にするのも、理にかなっていると思われます。

 

さらに2024年のiPhone 16世代では、Proモデルでは「画面下Face ID」すなわちディスプレイの下に顔認証関連のパーツを埋め込みつつ、画面に穴を開けず外からも見えないとの予想もあります。しかし、そのために凄い値上げとならないよう祈りたいところです。

 

Source:LeakeApplePro(Twitter)
via:BGR

どのモデルで何が使える?「iOS 16」新機能のまとめ

先日、iPhone 6S、7や初代iPhone SE以前のモデルは、次期iOS 16にアップデートできないことが正式に発表されました。それでも、 すべての機能が数年前のiPhoneで使えるわけではありません。では、どの新機能がどのiPhoneで使えるのか? 米9to5Macが「一部のiPhoneだけで利用できる機能」をわかりやすくまとめています。

↑iOS16で何ができるようになる?

 

A12 Bionicチップ以上を搭載したモデルのみ(※)

※iPhone XR、iPhone XS、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone SE(第3世代)

 

①動画での「テキスト認識表示」

一時停止中の動画内にあるテキストを完全に操作でき、コピー&ペースト、検索、翻訳などができるもの。この機能は、写真、クイックルック、Safari、そのほかのアプリで利用できます。

 

②「テキスト認識表示」のクイックアクション

写真や動画で検出されたテキストをワンタップでアクションに移すことができます。航空便や貨物の追跡、外国語の翻訳、通貨の換算も可能。

 

③「テキスト認識表示」が新たな言語に対応

日本語、韓国語、ウクライナ語を認識できるようになりました。

 

④音声での絵文字入力

Siriでメッセージを送るとき、「幸せな顔の絵文字」などを音声で入力できます。英語や日本語のほか、多数の言語で利用可能。

 

⑤Siriやアプリの機能を見つける

アプリを開いて「Hey Siri、 私は何ができる?」とか「Hey Siri、iRobotで何ができる?」など話しかけて、特定のアプリについて問い合わせることが可能。こちらも上述の④と同じく日本語などの多言語に対応しています。

 

⑥まったく新しいディクテーション体験

音声とタッチをスムーズに行き来できる機能。キーボードでの入力、テキスト入力欄でのタップ、カーソルの移動などを、すべて音声入力を停止せずに行うことができます。

 

⑦iPhoneのカメラを使って服薬を追加

薬のラベルをフレーム内に捉えるだけで、薬の名前や強度などの結果が表示されます。

 

⑧より進化した画像検索

Spotlightにより、メッセージ、メモ、ファイル内の画像の情報を対象として、場所や人、シーン、あるいはテキストや犬など、画像内のものでも検索できます。

 

⑨「背景からの対象物の抜き出し」の改善

画像内にある対象物を浮き上がらせたり、背景を消して対象物だけを取り出せます。これは写真やスクリーンショット、クイックルック、Safariなどで使うことができます。この新機能では鳥、昆虫、彫像が認識できるようになりました。

 

iPhone 11 以降の限定機能

①ライブキャプション

聴覚に障がいを持つユーザーのために、ビデオ会議や動画ストリーミング中、あるいは近くにいる人との会話中にリアルタイムで文字が自動的に生成されます。言語は英語で、カナダと米国でのみ利用可能。

 

iPhone 13モデル専用機能

①ポートレート撮影の前ボケ

ポートレート写真で手前にあるオブジェクトをぼかして、よりリアルな被写界深度フィルタをかけられます。

 

②シネマティックモード撮影の画質向上

横顔の角度や髪やメガネの端のあたりで被写界深度効果がより正確にかけられます。

 

以上、ほとんどの新機能はiPhone XRとiPhone XS以降で使うことができ、ごく一部のカメラ関連機能がiPhone 13モデル専用となっている模様です。アップデート対象から切り捨てられたiPhone 7ユーザーは怒りの声を上げているようですが、アップルも5年以上も新機能を提供したのだから十分だと考えているのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

Macに近づけるだけ!「iPhoneのウェブカメラに変身」機能をわかりやすく解説

アップルが世界開発者会議(WWDC 2022)で発表したmacOS Venturaは、「iPhoneをMacに合体させ、ウェブカメラとして使う」という新機能(正式名は「Continuity Camera(連携カメラ)」)のインパクトが強烈でした。それが実際にどうやって作動するのか、アップルのソフトウェア技術者が詳しく解説しています。

↑どうやってそうなるの?(画像提供/アップル)

 

要約すると、この機能はiPhoneをMacに近づけるだけで、カメラからの入力が自動的にiPhoneに切り替わるというもの。ワイヤレスで機能し、ケーブルを繋ぐ必要はありません。これにより「常に話している人を中央に捉える」センターフレームや、ユーザーの手元にあるデスクと本人の顔を同時に映し出す「デスクビュー」が使えます。

 

アップルによれば、macOSはiPhoneを「カメラとマイク」として認識するため、すべてのカメラアプリが動作する(はず)とのこと。WWDC 2022基調講演ではFaceTimeやZoom、TeamsやWebexに言及しただけでしたが、ほかのアプリでも開発者が修正することなく使えるようです。

 

また、ポートレートモード(背景ぼかし)やスタジオライト、センターフレームもアプリに関係なく利用可能。これらはコントロールセンターのドロップダウンメニュー内にあり、そこにはiPhoneのバッテリー残量も表示されています。

 

さらに、iPhoneの向きを変えてもそのまま使うことができ、縦向きにしているとズームインも可能。iPhoneを近づけたとき「魔法のように」カメラが切り替わる機能もFaceTimeに限定ではなく、ほかのアプリでも使える自動カメラ選択APIが提供されています。iPhoneがスタンドに取り付けられていて、USBで接続されるか、BluetoothとWi-Fiにより「近くにある」と検出されれば、自動的に切り替わるとのこと。

 

その一方、アップルは、カメラの自動選択をオフにする設定を用意することも推奨しています。本機能はワイヤレスだけでなく有線でも利用でき、ノイズやiPhoneの残りバッテリーが心配であればUSBケーブルでも大丈夫です。

 

iPhoneから写真や動画を取り込むアプリも用意されるほか、顔検出と身体検出の「メタデータ」を渡すことも可能とのこと。キャプチャは最大で解像度1920 x 1440と60fpsとされています。

 

加えて、デスクビュー用のAPIも用意され、サードパーティでも使うことができます(実際にZoomでのプレゼンをデモしたそう)。このモードはiPhoneの超広角レンズで捉えた画像を加工して切り抜いて表示しており、あたかも頭上にカメラがあるかのように机の上を表示できるわけです。

 

ただし、本機能はmacOS 13に加えてiOS 16も必要とされます。つまり、アップデート対象外とされたiPhone 6S, 7や初代のiPhone SE以前は使うことができません。それでも、最新のiPadさながらにセンターフレームが使えたり、手元の紙に書いた文字や絵を見せながらビデオ会議できたりすることは、リモートワークの生産性を大きく向上させそうです。

 

Source:Apple
via:The Verge

USB-C搭載iPhoneが2024年にも誕生? EUが標準化に合意

↑charnsitr / Shutterstock.com

 

ヨーロッパ(EU)にて、スマートフォンなどの電子機器にUSB-C端子の搭載を義務化するための合意がなされました。

 

EUでは、以前からスマートフォンの充電端子を統一化する動きがありました。これはスマートフォンの買い替えの際に、充電器が廃棄物として捨てられるという問題があるからです。Bloombergの報道によれば、EUでは年間に1万2000トンもの充電器が捨てられて降り、またユーザーは約24億ユーロ(約3400億円)もの出費を強いられているとしています。

 

今回の欧州議会の合意では、スマートフォン(携帯電話)やタブレット、電子書籍リーダー、イヤホン、デジタルカメラ、ヘッドホン、ヘッドセット、携帯ゲーム機、ポータブルスピーカーにて、2024年秋までにUSB-C端子の搭載を義務付けています。またノートパソコンについても、40ヶ月後までにUSB-C端子を採用する必要があります。

 

この合意で最大の影響を受けるのは、充電コネクタに「Lightning端子」を採用している米アップルのiPhoneです。iPhoneについては最新機器でもUSB-C端子を搭載しておらず、将来移行するかどうかも不明です。一方でアップルは以前に、スマートフォンにおけるUSB-C端子の標準化の動きに対して「イノベーションを阻害する」とのコメントを出していました。

 

ただし、他の電子機器と充電器を統一するために、少なくないiPhoneユーザーがUSB-C端子の搭載を望んでいるのも確か。アップルがiPhoneへとUSB-C端子を受け入れるのかどうかに、注目が集まります。

 

Source: European Parliament via Engadget

新型HomePodが開発中? iOS 16ベータ1に手がかりが発見される

アップルは次期iOS 16の開発者向けベータ版を公開しており、そこからは未公開の新機能(任天堂のJoy-Con対応など)が続々と報告されています。そんななかコードを解析したところ、未知のHomePodモデルの手がかりが見つかったと伝えられています。

 

米9to5MacがiOS 16ベータ1を調べてみると、未発売のHomePodモデルへの言及が隠されていたそうです。その名前は、内部的には「AudioAccessory6」とのこと。HomePod miniは「AudioAccessory5」、初代HomePodは「AudioAccessory1」と書かれていることから、まだ見ぬHomePodモデルだと推測されている次第です。

 

残念ながらこのコードだけでは、本製品に関するその他の詳しい情報は分からないそう。とはいえ、iOS 16がHomePod新モデルに対応する準備を整えていることは確かなようです。

 

先月、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、アップルが新型HomePodを開発中であり、2022年後半~2023年前半に発売する予定だとツイートしていました。この期間はちょうどiOS 16が正式リリースされる時期とも重なっているため、今回のコード調査結果は信ぴょう性を裏付けるものになっています。

 

ただし新型HomePodがどのような新機能を搭載するのかは、あまり分かっていません。Kuo氏は「ハードウェア設計には大きく革新がない」としていることから、HomePod miniのマイナーチェンジではないかとも推測されます。

 

また米Bloombergの名物記者Mark Gurman氏は以前、アップルが「画面とカメラ」を搭載した新型スピーカーを開発していると述べていたことがあります。もしかしたらアマゾンのEcho ShowやGoogle Nest Hubのようなスマートディスプレイかもしれませんが、それ以上の詳細な情報はありません。

 

それならSiriが使えるiPadで間に合っている気もしますが、Kuo氏のいうとおり「スマートスピーカーはホームエコシステム(スマートホーム)の重要な要素」の1つのはず。iOS 16プレビューでもホームアプリの再設計が強調されており、その要となる新型HomePodの発売も近づいている可能性もありそうです。

 

Source:9to5Mac

アップルのAR/VRヘッドセット、来年1月にスペシャルイベントで発表? 6月までに発売のウワサ

アップルが開発中とウワサのAR/VRヘッドセットは、結局はWWDC 2022(世界開発者会議)では発表されませんでした。いつ発表されるのかといえば、そのために2023年1月にスペシャルイベントが開催されるとのアナリスト予測が報じられています。

 

アップルのサプライチェーンに詳しいMing-Chi Kuo氏は、WWDC前にも本製品や専用OS「realityOS」の発表はあり得ないと予想していました。それが当たったことに続き、今後のタイムスケジュールを細かくツイートしています。

 

Kuo氏によると、ヘッドセットの出荷は2023年第2四半期までずれ込むそうです。それは(アップル製品の主要な工場がある)上海がロックダウンしたせいで開発が遅れてしまったため、とのこと。そして案の定WWDCでは何の言及もなかったとしつつ、ヘッドセットに関する見通しを箇条書きしています。

まずアップルは1月にイベントを開催して製品を発表し、開発者向けのツールを「イベント後2〜4週間以内」に出荷するとのこと。そしてヘッドセットの予約は2023年の第2四半期に始まり、来年のWWDC(おそらく6月)までに店頭に並ぶそうです。

 

複数の情報源から、ヘッドセットの開発は難航していて(バッテリーの持続時間や発熱など)発売が来年まで延期されたとの観測が相次いでいました。また、その価格は約3000ドル(約40万円)にも上り、一部のアーリーアダプタだけが買い求めるニッチな製品になると予想されています。

 

それでも、アップルが長い時間とケタ外れの予算を注ぎ込んだハードウェアや映像は観てみたいものです。「アイアンマン」や「マンダロリアン」などのジョン・ファブロー監督がヘッドセット用のコンテンツを作っているとの噂話もあり、未来がかいま見えることを期待したいところです。

 

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors

macOS Venturaでは人気のレーシングホイールやペダルにも対応! Macがゲームに本気になった?

アップルが発表したばかりの「macOS Ventura」ではPCのように複数のウィンドウが扱えるようになることが注目されがちですが、実はゲームに力を入れていくことも強調されていました。

 

それを反映するように、次期macOSではLogitechのレーシングホイール(ハンドルコントローラー)「G920」や「G29」など、レースゲームで使える人気のレーシングホイール、ペダル、シフター(シフトチェンジ用コントローラー)がサポートされていることが明らかとなりました。

 

これはアップルが開発者向けの公式リリースノートで発表していることです。また同社によると、macOS VenturaやiOS 16、iPadOS 16、tvOS 16では、さらに多くのBluetoothおよびUSBゲームコントローラに対応しているそうです。

 

実際、エミュレータ開発者のRiley Testut氏もiOS 16ベータ1を試用したところ、新たにNintendo Switch用のコントローラーJoy-Con(およびProコントローラー)に対応しており、左右を別々のコントローラーとして使うことも、まとめて1つとして使うこともできると報告していました

 

またmacOS Ventura、iOS 16、iPadOS 16の新機能「バディコントローラ」(iOS 16プレビューページに言及あり)は、2台のコントローラーを1台にまとめ、1人のプレイヤーを操作できるというもの。これが「Joy-Conを2つのコントローラー、あるいはまとめて1つ」機能とも関係がありそうです。

 

MacはWindowsよりも遊べるゲームライブラリが乏しく、そのためWWDCで「Macで没入感のあるゲーム体験」と発表されたときには何を言ってるの?と思った人も少なくないはず。その場では「バイオハザード ヴィレッジ」の移植も予告されていましたが、今後は続々とMac向けAAAタイトルが登場するのかもしれません。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iOS 16ではChromecastデバイスが標準サポートされるかも?

↑Kaspars Grinvalds / Shutterstock.com

 

米アップルの次期モバイル向けOS「iOS 16」では、Chromecastデバイスが標準サポートされる可能性を、海外テックメディアの9to5Googleが伝えています。

 

現在のiOSでは「YouTube Music」などの特定のアプリにて、Chromecastデバイスへとコンテンツを配信することができます。しかしこれはネイティブにサポートされたものではなく、利用の可否はアプリによって異なります。

 

一方でアップルは、iOS 16に「DeviceDiscoveryExtension」という仕組みを導入しています。これにより、アプリがコンテンツをストリーミングできるサードパーティー製のメディアレシーバーを検出できるようになるのです。

 

これによりユーザーは統一されたインターフェイスから、ストリーミング先としてアップルの「AirPlay」かChromecastデバイスを選択することができると期待されているのです。

 

先日開催されたWWDC22では、iOS 16におけるChromecastデバイスのネイティブサポートに関する案内はありませんでした。しかし、正式リリース前のOSにひっそりと機能が追加されるのは、よくあること。iOS 16による柔軟なストリーミングデバイスの対応に、期待したいものです。

 

Source: アップル via 9to5Google

高い要求にも応えてくれる、新MacBook Proはやっぱりベストバイ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はAppleの「MacBook Pro」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

 

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

iOS 16はNintendo Switchのジョイコン/プロコンに対応

米アップルの次期モバイル向けOSこと「iOS 16」が、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」のコントローラーに対応していることが、エミュレーター開発者のRiley Testut氏のツイートにより判明しました。

↑saksorn kumjit / Shutterstock.comより

 

現在のiOSでは、ソニーのゲーム機「PlayStation 5」のコントローラー「DualSense」と、Xbox Series S/Xのコントローラーに対応しています。しかし、Nintendo Switchのコントローラー「Joy-Con」「Proコントローラー」は、サポートされていなかったのです。

 

 

Testut氏によれば、iOS 16ではJoy-Conを左右それぞれ、あるいは単一のコントローラーとして認識できると報告しています。左右それぞれか単一化の切り替えは、スクリーンショットキャプチャとホームボタンを数秒間押し続けることで可能だとも伝えています。もちろんJoy-Conだけでなく、Proコントローラーにも対応していると報告しています。

 

iOS 16では、設定アプリのブルートゥース項目にて、コントローラーのカスタムが可能だと伝えています。

 

iOS 16は7月にパブリックベータ版が配布され、今年秋に正式にリリースされます。同OSでは、ゲームのプレイ環境がさらに充実することになりそうです。

 

Source: Riley Testut / Twitter via MacRumors

次期iOS 16では「iPhoneを横向きにしたまま顔認証でロック解除」ができる!

今朝未明、アップルは世界開発者会議(WWDC 2022)で数々の新たなiOSの機能や、ハードウェアの新製品を発表しました。そのステージ上で言及しなかったものの重要なアップデートとして、iOS 16では「ランドスケープモード(横向き)でもFace IDが使えるようになる」ことが明らかとなりました。

 

この情報はリークでもなんでもなく、アップル公式のiOS 16プレビューページで発見されたことです(ただし英語版のみ)。ページの中ほどにある「セキュリティ」の項目に、iPhoneが水平に傾いているときにもFace IDが機能すると小さく書かれています。つまり横向きのままロック解除や決済、パスワードの自動入力がまもなく出来るようになる模様です。

 

すでにiPadでも横向きでFace IDが使えるため、それがiPhoneにも広められることは自然な展開とも思われます。この機能が使えるようになれば、縦向きであることを確認しなくても良くなるため、今までの感覚であれば「縦向きでなくて戸惑う」こともあり得そうです、

 

もっとも、この機能には「サポートされているiPhoneモデル」でのみ利用できる、との但し書きが付いています。もしかするとFace IDを実現するパーツがある程度は新しくて性能が高い必要があり、「マスクしながらもFace ID」と同じくiPhone 12以降だけとなるのかもしれません。

 

Source:Apple
via:The Verge

次期watchOS 9、ついに「Apple Watchで日本語入力」を実現! ただしSeries 7の広い画面ありき

アップルが本日未明に発表した「watchOS 9」では、ついにApple Watch Series 7で日本語入力ができるようになると予告されました。Apple Watch Series 7+watchOS 8では英語圏のユーザー向けにQWERTYキーボードが用意されていましたが、他の言語もサポートが追加される格好です。

 

公式リリースによると、Apple Watch Series 7では、新たに6つの言語に対応した(ソフトウェア)キーボードが搭載されるとのことです。

 

昨年Apple Watch Series 7が発表されたとき、広くなったディスプレイがユーザーにとってどれほど便利かが強調されていました。その新機能の1つが、キーボードの実装だったわけです。

Apple

 

当時、アップルのインターフェースデザイン担当VPのアラン・ダイ氏はインタビューにて、「初代Apple Watch以来、テキスト入力は重要であり、大きな課題」だったことや、Series 7の大画面だからこそ(多くのキーがある)QWERTYキーボードが実現できたこと。さらにはキーのベゼル(枠)を取り除きつつ、AIにより打ち間違いを補正するとの趣旨を説明していました。

 

逆にいえば、Apple Watch Series 6以前の狭いディスプレイでは難しいということで、今後のソフトウェア・アップデートでも実現は期待しにくそうです。

 

ともあれApple Watch Series 7+watchOS 9では以下の言語がキーボードで打ち込めるようになります。

  • フランス語
  • ドイツ語
  • イタリア語
  • 日本語
  • ポルトガル語(ブラジル)。
  • スペイン語(メキシコ、スペイン、ラテンアメリカ)

 

watchOS 9は、Apple Watch Series 4以降を対象に(ようやくSeries 3のサポートが打ち切られました)今年の秋以降に提供される予定です。Series 7以前のモデルではキーボードは使えませんが、「iPhoneからApple Watchを操作」できるミラーリング機能なども追加されることもあり、楽しみに待ちたいところです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

M2チップ搭載MacBook、どちらも「外付けディスプレイは1枚だけ」の制限あり…

アップルは本日、第2世代Appleシリコン「M2」を搭載したMacBook Airと13インチMacBook Proの新モデルを発表しました。そこで気になるのが「接続できる外付けディスプレイは増えているか?」という点でしたが、M1搭載モデルに続いてまたしても「1台だけ」であることが明らかとなりました。

Apple

 

アップルの公式サイトに掲載された技術仕様によると、どちらの新モデルも「1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz」とのことです。先代のM1搭載モデルから、この仕様は全く変わっていません

 

ちなみに、より高価な14インチ/16インチMacBook Proでは、M1 Proチップ版で最大2台、M1 Maxチップ版で最大4台の外部ディスプレイが正式にサポートされています。

 

前モデルでも一応は抜け道があり、DisplayLinkソフトウェアとDisplayLink認定ディスプレイアダプタ(外部ドック経由)により最大5台の外付けディスプレイに表示できることが分かっています。それぞれの解像度度を4K~1080pまで混在させる工夫は必要ですが(USB-C1本で接続のため、ビデオ信号の帯域幅に限りがある)この回避策は新モデルでも変わりないと思われます。

 

また、繋ぐだけで簡単に3台の外付けディスプレイに表示できる「Anker 563 USB-Cドック」などサードパーティ製アクセサリーも発売されています。やはり持ち運びやすさに重きを置いたMacBookモデルでは妥協が必要で、それ以上の多くの画面が使いたければ上位モデルを買うしかなさそうです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iOS 16の後払い機能「Apple Pay Later」とは?

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、iOS 16で利用できるApple Payの後払い機能「Apple Pay Later」を発表しました。

↑アップルより

 

後払いサービス(Buy Now, Pay Later)は近年急成長を遂げているビジネスで、消費者は最初に大きな出費をせずに製品を購入することができます。AffirmやKlarna、Afterpayなどの企業が、この分野では有名です。

 

Apple Pay Laterでは、消費者は購入代金を6週間かけて4等分し、支払うことができます。分割の際の金利や、遅延損害金は設定されていません。またユーザーが希望すれば、前払いすることも可能です。

 

アップルによれば、Apple Pay LaterはMasterCardのネットワークによって提供され、「Apple Payがオンライン、またはアプリ内で利用できる場所なら、どこでも利用可能」だとうたっています。現時点では利用可能地域に関する言及はありませんが、日本でも利用できることを期待したいものです。

 

その他の「ウォレット」アプリのアップデートとしては、ホテルのデジタルキーを共有する機能がまもなく投入されます。この機能はメール、メッセージ、WhatsAppなどのアプリで利用できます。またアプリ内でのID認証も追加され、写真付き身分証明書のデジタル版を認証に利用できるようになります。

 

上記のすべての機能は、今年秋のリリースが予定されている「iOS 16」で利用できるようになります。いち消費者としてはApple Pay Laterが日本で使えるのかどうかが気になりますが、それと同時に商品の買いすぎにつながらないか…という、一抹の不安を覚えないわけでもありません。

 

Source: Engadget, The Verge

次世代CarPlayがとんでもなくクール。エアコンも操作可能

米アップルは開発者向けイベント「WWDC22」にて、車載システム「CarPlay」の次世代コンセプトを発表しました。

↑アップルより

 

CarPlayはiPhoneを車載ディスプレイに接続することで、カーナビとして利用するシステムです。画面では使い慣れたiOSに近いインターフェイスでマップや電話、SMS、音楽アプリなどが利用できます。また、よそ見運転を防ぐために音声アシスタント「Siri」を活用しているのも特徴です。

 

今回発表された次世代CarPlayでは、まずマルチディスプレイのサポートがうたわれています。画面には車両のスピードメーター、燃料の残量、車内温度などを表示することが可能。さらに自動車システムとの深い統合により、直接ラジオや空調の調整などができるとしています。

 

さらにユーザーが異なるメーターデザインを選択したり、あるいは天気や音楽などのアプリのウィジェットを表示することもできます。

 

アップルによれば、次世代のCarPlayに対応した車両は2023年後半に発売されます。対応メーカーとしてはフォード、リンカーン、メルセデスベンツ、インフィニティ、ホンダ、アキュラ、ジャガー、ランドローバー、アウディ、日産、ボルボ、ポルシェなどがあげられており、今後もさらに情報を更新するとしています。

 

近年は上級グレードの車両にて、大掛かりなインフォテイメントシステムが次々と採用されています。そのような変化に合わせて、CarPlayも順当な進化を予定しているようです。

 

Source: MacRumors

新型13インチMacBook Pro登場! M2搭載で、インテルCPUモデルより最大3.4倍も高速

アップルは本日、WWDC 2022(世界開発者会議)にて新型13インチMacBook Proを発表しました。基本的にはプロセッサーが従来のM1チップから第2世代の「M2」チップに変更されたのみで、デザインおよびそのほかの仕様は従来モデルと同じです。

↑Appleより

 

第2世代の5nm技術により作られたM2チップは、M1と比べてCPUが18%、GPUが35%、機械学習のNeural Engineが40%高速化され、あらゆる点で先代を超えています。また、M1よりもメモリー帯域幅が50%向上し、最大24GBの高速ユニファイドメモリーを利用できます(M1は最大16GB)。

 

公式リリースによれば、より高速な8コアCPUと10コアGPUにより、Affinity PhotoなどのアプリでRAW画像を扱う場合は前世代よりも約40%高速化し、Appleシリコンを搭載しないモデル(つまりインテル製チップ搭載MacBook Pro)からアップグレードするユーザーの場合は最大3.4倍高速化するとのことです。

 

また『Baldur’s Gate 3』などグラフィックを駆使するゲームのプレイも、従来の13インチMacBook Proより約40%も高速化し、インテル製チップ搭載MacBook Proと比べれば最大で3.3倍高速になるそうです。Mac用のゲームライブラリは乏しい印象もありますが、それを意識してかAppleシリコン版『バイオハザード ヴィレッジ』の発表もありました(発売は2022年後半)。

 

このほかM2のメディアエンジンはProResのエンコードとデコードに対応しているため、最大11ストリームの4K ProResビデオと最大2ストリームの8K ProResビデオを再生でき、ビデオプロジェクトをこれまでよりも約3倍速くProResに変換できるとのことです。

 

さらに新型13インチMacBook Proはバッテリー持続時間にも優れており、1回の充電で最大20時間のビデオ再生が可能です。新生MacBook Airと同じく発売は来月のことで、価格は17万8800円(税込)から。M1版は14万8280円からだったため、3万円以上もの値上げとなります。

Source:Apple

iPadOS 16登場、ついにパソコン風なウィンドウ表示が可能になりました

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、次期タブレット向けOSとなる「iPadOS 16」を発表しました。長らく待望されてきた、マルチタスキング機能の進化によるパソコン風インターフェイスの実現が特徴となっています。

↑アップルより

 

iPadOS 16では「ステージマネージャ」機能により、ユーザーが作業中のアプリは中央に目立つように表示され、ほかのアプリやウィンドウは左側に配置されます。これにより、重なり合う異なるサイズのウインドウを単一のビューで作成したり、横からウインドウをドラッグ&ドロップしたり、Dockからアプリケーションを開いてアプリケーションのグループを作成できたりといった、高度なマルチタスキングが可能となります。

 

M1チップ搭載iPad ProとiPad Airで利用できるステージマネージャは、最大6K解像度の外部ディスプレイに対応。これによりiPad上に最大4個、外部ディスプレイに最大4個のアプリが表示できます。

↑アップルより

 

共同作業のための新しいツールも追加されています。例えばメッセージを利用してユーザーが共同作業の招待をすると、スレッドに含まれる全員が書類、スプレッドシート、プロジェクトに追加されます。また、スレッドの仲間との会話やFaceTime通話も利用できます。

 

さらにキャンバスつきの共同作業アプリケーションでは、ユーザーが一箇所に集まって表示、共有、共同作業を行うことができます。ここには、「Apple Pencil」での書き込みも可能です。

↑アップルより

 

メールアプリでは送信機能が進化したほか、Safariブラウザーではより安全性の高いサインイン方法「パスキー」の利用が可能に。さらにiPad向けに、新しい天気アプリも投入されたり、テキスト認識機能では動画の認識が可能となったり、iPad Proでカラーリファレンス機能を利用したりすることができます。

 

iPadOS 16は来月にパブリックベータ版が公開され、今秋にはiPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)向けに無料アップデートとして提供されます。ますますパソコンやmacOSに近い存在となりつつあるiPadOSですが、いずれ両者が統合される未来があり得るのかどうかが、若干気になります。

 

Source: アップル

WWDC22で登場の「macOS Ventura」はMacにiPhoneが物理合体、ウェブ会議が高画質に

米アップルは開発者向け会議「WWDC2022」にて、次期Mac向けOSとなる「macOS Ventura」を発表しました。

↑アップルより

 

macOS Venturaの発表で注目を浴びたのは、上画像のように「iPhoneをMacのウェブカメラにする機能」。これは、高画質なiPhoneの背面カメラをウェブカメラとして利用できるのがメリットです。MacとiPhoneとの接続はワイヤレスでおこなわれ、センターフレームやポートレートモード、スタジオ照明などの機能が利用可能。さらにiPhoneの超広角カメラが手元までを撮影し、ユーザーの顔とデスク上を同時に表示する「デスクビュー」も利用できます。

↑アップルより

 

アプリとウィンドウの自動整理機能「ステージマネージャー」にも注目。ユーザーが作業している現在のウィンドウを中央に目立つように表示され、そのほかウィンドウは左側に表示されます。また、ウィンドウのグループ化も可能です。

 

macOS Venturaのそのほかの新機能は、主要アプリの刷新です。たとえば「Handoff」をFaceTimeでも使えるようになり、iPhoneでの通話をMacに引き継ぐことが可能。メールとメッセージアプリも刷新されます。Safariブラウザーでは次世代の認証情報である「パスキー」により、生体認証でより安全にサインインができるようになります。ゲームではEAの「GRID Legends」やカプコンの「バイオハザード ヴィレッジ」、Hello Gamesの「No Man’s Sky」が投入されます。

 

macOS Venturaは来月中にパブリックベータが配布され、この秋には正式版が無料アップデートとして提供されます。なにより、MacにiPhoneを合体させることでどれだけ高画質なウェブ会議機ができるのかを楽しみにしたいものです。

 

Source: アップル

WWDC22で新型MacBook Air発表、新デザインにM2チップ、MagSafe…これは買い時か

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、「新型MacBook Air」を発表しました。本体デザインからプロセッサーまでを一新した、まさにフルモデルチェンジとなっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

新型MacBook Airの最大の変更点は、デザインを完全に刷新したこと。本体はよりフラットな形状となり、薄さ11.3mmで重量2.7ポンド(約1.24kg)と、従来モデルから体積を20%も削減。本体カラーとしてはシルバー、スペースグレイ、スターライト、ミッドナイトがラインナップされています。

 

プロセッサーは新型の「M2チップ」を採用。「M1チップ」とくらべ、Adobe Photoshopを使用するような画像フィルターとエフェクトで20%高速化されています。また、米インテルのプロセッサーを搭載したMacBook Airからは5倍の性能向上です。さらに、本体はファンレスの静音設計となっています。

 

ディスプレイには13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。最大500ニトの明るさを実現しています。またフロントカメラを「ノッチ」に収めることで、ベゼルが狭くなりました。このフロントカメラも、2倍の解像度と低照度性能を持つ新しい1080pカメラに刷新されています。

 

音質まわりでは、4スピーカーと3つのマイクアレイが、キーボードとディスプレイ間に統合。そのキーボードには引き続き、指紋認証機能「Touch ID」が搭載されています。本体側面には、マグネット式の充電ポート「MagSafe」を採用。そのほかの外部ポートはThunderboltを2個と、イヤホンジャックを備えています。

 

バッテリー駆動時間としては、ビデオ再生なら最大18時間が可能。また2個のUSB-Cポートを備えたコンパクトな電源アダプターも登場しました。このうち、67Wの電源アダプターを利用した場合、30分で50%まで急速充電できます。

 

M2チップ搭載の新型MacBook Airの価格は16万4800円(税込)からで、来月より販売を開始。一方で、M1チップ搭載のMacBook Ariも13万4800円(税込)にて販売が続けられます。

 

Source: MacRumors

第2世代Appleシリコン「M2」発表! M1より18%高速化、最大24GBのRAMが搭載可能

アップルのWWDC(世界開発者会議) 2022において、同社はついに、独自開発チップ「Appleシリコン」の第2世代となる「M2」プロセッサーを発表しました。

↑Appleより

 

2020年11月に第1世代の「M1」チップが発表されて大きな話題を呼び、「M1 Pro」や「M1 Ultra」などバリエーションを含めて数々のMacに搭載されてきましたが、約1年半ぶりに世代交代となります。

 

アップルによれば、CPUの性能は18%高速化したとのこと。M1よりも50%多いメモリー帯域を実現し、最大で合計24GBのRAMを搭載できるようになりました(M1は最大16GB)。またGPUコアも合計10個になり(M1は最大8個)、グラフィックス性能が前世代より最大35%向上したと謳われています。

 

またM2は噂通り、M1と同じ5nmプロセスで製造されているそうです。「5nm」などの数値は半導体の回路線幅を意味しており(「プロセスルール」と呼ばれます)、この数値が小さくなればなるほど、一般的には処理能力が向上し、消費電力は小さくなる傾向があります。M2が5nm据え置きながら飛躍的に性能がアップしているとすれば、驚くべきことと思われます。

 

アップルいわく、M2チップはハイエンドノートPCのチップと低消費電力のもとでも競合でき、12コアを持つインテル製CPUの90%の性能を4分の1の電力で実現できるとのこと。またM2内部のMedia Engineコアも大幅にアップグレードされており、画像や動画の加工処理などに大いに力を発揮することになりそうです。

 

WWDC22でwatchOS 9発表、新ウォッチフェイスにフィットネス/睡眠機能が進化

米アップルはサンフランシスコにて開催中の「WWDC22」にて、次期モバイル向けOS「watchOS 9」を正式発表しました。同バージョンでは新しいウォッチフェイス、進化したフィットネス機能、睡眠トラッキング機能などが特徴となっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

ウォッチフェイスでは、「アストロノミー」「ルナ」などの4つの新しいウォッチフェイスが追加されました。背景色の変更ができ、また犬や猫のポートレート写真機能も利用できます。

 

ワークアウトでは垂直振動メトリクス、ランニング時のスライドレングスや接地時間の測定が可能に。また、スピードや持久力を重視した、距離/時間間隔のカスタムワークアウトオプションが追加されます。さらにペース、心拍ゾーンなどの新しいアラートも登場します。ハイキング、HIIT、ファンクショナルストレングストレーニングにも対応します。

 

「スリープステージ」機能では、睡眠の質をさらに詳しく分析できます。レム睡眠やコア睡眠、深睡眠などの判断が可能。また「Apple Heart & Movement Study」に参加し、睡眠データを共有することもできます。さらに不整脈を検知する心房細動機能には履歴機能が追加されます。

 

薬の管理に便利なアプリも登場。ユーザーがいつ、なにを服用するのかを記録し、通知することができます。iPhoneのカメラで薬のラベルをスキャンしてリストに追加したり、薬と薬との影響を監視したり、健康データを家族と共有したりすることも可能です。

 

Source: MacRumors

WWDC22で発表のiOS 16はテキスト認識表示が進化! 動画の中のテキストを選択したり、写真から犬だけ切り抜いてメール添付したりが可能に

アップルの世界開発者会議(WWDC 2022)で登場した次期iOS 16では、これまでも好評だった「テキスト認識表示(Live Text)」がビデオにも拡大されることが発表されました。

↑Appleより

 

この機能は、iOS 15(またはiPadOS 15以降)で導入されたものです。静止した写真や画像から情報を取り出し、テキストをコピーしたり、電話を掛けたり、外国語を翻訳したりできることが好評でした

 

iOS 16では、本機能が動画についても使えるようになり、ビデオ内のテキストを選択したり、(アプリが対応していれば)リアルタイムで翻訳したりすることも可能となりました。アップル純正のアプリはもちろんのこと、サードパーティの開発者も本機能を利用できる新たな「Live Text API」も用意されているそうです。

 

また、画像の被写体を簡単に選ぶことができ、背景から抜き出して(背景を削除して)、別のアプリにコピーできる驚きの機能もあり。これはiPhoneのAシリーズチップに内蔵されているNeural Engineを活用した機械学習によるものだそうです。デモ映像では犬が映っている風景写真から犬だけをきれいに切り取っていました。

WWDC22で「iOS 16」正式発表。ロックスクリーンのカスタムがすごい!

米アップルは開発者向けイベント「WWDC22」にて、次期モバイル向けOS「iOS 16」を正式発表しました。まずアピールされたのは、そのカスタムの柔軟さです。

↑アップルより

 

iOS 16のロックスクリーンには、新しいフォントや背景、時計と日付の色、ウィジェットをカスタムして選べるほか、アプリの直接制御機能が取り入れられています。

 

まずデザインでは、時計の前に画像の特定の部分をおいて、奥行きを表現。カラーフィルターや背景、時刻のフォントなどを変更できます。ウィジェットギャラリーの中には写真をシャッフルしたり、おすすめ写真を表示する機能も。さらに、iPhoneに複数のロックスクリーンを設定することもできます。

 

天気予報のロック画面では、現在の天気が表示されます。それだけでなく、地球を表示する天文系のロック画面も用意されています。

↑アップルより

 

通知機能も刷新。通知はロック画面の下側から、ロールインするように表示されます。「ライブアクティビティ」機能では、スポーツイベントやUberの情報などをホーム画面におき、自動更新することができます。

 

「フォーカス」機能もアップデートされ、写真やウィジェットにフォーカスを関連付けることが可能に。ロック画面とフォーカスの設定が統一されます。またフォーカスでは「Safari」のタブグループ、メッセージの会話、カレンダーのイベントをフィルタリングできます。

 

Source: MacRumors

WWDCで発表!? Apple Watchの「心房細動検知」が進化しそう

米アップルが、Apple Watchにおける心房細動の履歴機能を利用する許可をFDA(米国食品医薬品局)から取得していたことが、海外メディアのMyHealthyAppleの報道により判明しました。

 

↑DenPhotos / Shutterstockより

 

現在のApple Watchでは、不規則な心拍の通知機能が搭載されています。これは時々心臓の鼓動を確認し、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかをチェックする、というもの。これにより、不整脈のリスクを前もって知ることが可能になります。

 

MyHealthyAppleによれば、今回のFDA認証(510(K))はまさにWWDC22のイベント直前となる、現地時間6月6日の月曜日に公開されました。これによりApple WatchはECG(心電図)アプリの機能として、心房細動の履歴を記録することができるようになります。

 

このようなApple Watch(あるいは「watchOS 9」)における心房細動の履歴機能の追加は、以前にBloombergによっても報じられていました。報道によればこの機能は「Afib burden detection」と名付けられ、通常だと14日間にわたってデータを収集し、心房細動の頻度を監視することができます。

 

今まさに開幕しようとしているWWDC22では、先述のwatchOS 9に関する詳細も発表されるはず。そのアップデートのうちの一つが、この心房細動の履歴機能なのかもしれません。

 

Source: MyHealthyApple via 9to5Mac

アップルがWWDC 2022で発表しそうな「3つのこと」ー いよいよiPadがノートPCに近づく?新13インチMacBook Proも登場?

世界開発者会議WWDC 2022を数時間後に控えるなか、アップルストアもメンテナンスモードに突入しました。イベントを前にしてアップデート作業中ということは、何らかのハードウェア新製品が発表されるのは確実と思われます。

 

Apple

 

が、WWDCは基本的には「iOS 16」や「iPadOS 16」、「macOS 13」(すべて仮称)といった次期OSのプレビューがお披露目される場です。新たなハードウェアを買う人以上に、「すでに持っている」アップル製品に新機能が追加され、さらなる可能性が切り拓かれることを心待ちにしている人も多いはず。

 

では、今回のWWDCでは何が発表されると噂されているのか? ソフトウェア・ハードウェアを含めた予想をざっとまとめてみましょう。

 

【予想その1】次期MacBook Air

 

↑Shutterstockより

 

現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン(前から後ろにかけて分厚くなるくさび型)が変わっていませんが、ようやくデザインが刷新された次期モデルが登場することは多くの情報源が予想していることです。

 

まず全体的には、14/16インチMacBook Pro(2021)の「底面側が丸く、上側が四角く」なった形をスリムにしたものになると予想されています。画面周りのベゼルは薄くなり、本体サイズはほぼ同じながら画面は少し広く(現行モデルの13.3インチから13.6インチ)になるとの説が有力です。

 

また搭載プロセッサは次期「M2」との噂も囁かれていましたが、現在では前と同じM1チップ、ないし強化版に留まるとの予想に落ち着いてきています。ほか磁石で着脱できるMagSafe充電端子が追加され(過去モデルからいえば「復活」)前面カメラの解像度も720pから1080pになると見られています。

 

カラーバリエーションについては「24インチiMacのように7色展開になる」とも言われてきましたが、現在では既存の3色(スペースグレイ/シルバー/ゴールド)+ブルーの4色になる可能性が高まっています

【予想その2】次期13インチMacBook Pro

↑Shutterstockより

 

これはWWDC直前に、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が言い出したことです。ただし、発表予定「だった」と過去形になっており、結局のところ延期されたと主張されています

 

新型MacBook Airとともに「より高速な13インチMacBook Proも計画されていた」ものの、中国でのロックダウンのため予定が狂ってしまった可能性があるとのこと。こちらは以前から噂には上っていたのですが、しばらく続報がなかったかと思えば、先送りされてしまっていたとは……。

 

しかしGurman氏の予想も百発百中というわけではなく、もしかしたら本製品も基調講演で姿を現すのかもしれません。

【予想その3】iPadOS 16(仮)

↑Shutterstockより

 

実はWWDC 2022最大の目玉ではないか、とも思われるのが「iPadOS 16」です。その新機能として予想されるのが「ウィンドウのサイズを変更したり、自由に配置できる」というもの。つまり、iPadもノートPCに近づくということです。

 

これはWebkit(iOS/iPadOS上のWebブラウザを動かすアップル純正の描画エンジン)のインフラに新たなマルチタスクモードが追加されて、「自由にサイズ変更できるウィンドウ」の可能性が浮上したという裏付けもあり。強力なM1チップを積んだiPad Pro(2021)はパワーを持て余していた感もありますが、今度こそiPadだけでガシガシ仕事が出来るようになるかもしれません。

アップルストアがアプデ入り。次期MacBook Air登場に期待!

「WWDC22」の開催を数時間後にひかえるこのタイミングで、米アップルのオンラインストア「Apple Store」にアップデートが入りました。

 

↑アップルより

 

WWDC22は開発者向けのイベントとなっており、通常はiOSやiPadOS、macOSに関連した発表がメインとなります。しかし過去のWWDCでは、さまざまなハードウェアが発表されてきた経緯があります。

 

今年のWWDC22での発表が期待されているのは、なんといっても「次期MacBook Air」です。こちらは画面上部のノッチなどの新デザインを採用し、さらに次期プロセッサ「M2」の搭載も予測されています。しかし一方ではM2の搭載を否定する予測もあり、プロセッサのアップグレードがあるかどうかは不透明です。

 

また以前よりアップルは、WWDC22での「AR/VRヘッドセット」と専用OS「realityOS」の発表が期待されていました。しかしこちらについても、アナリストは「どちらもWWDC22ではリリースされない」との予測を発表しています。

 

前モデルが2020年末に投入されたことを考えると、そろそろM2を搭載したMacBook Airが登場してもおかしくない頃合いですが…その答え合わせは、もうすぐ明かされるはずです。

 

Source: アップル

米小売店サイトに「Mac」新製品ページ出現! ただし信ぴょう性は……

アップルがまもなく開催する開発者向けイベント「WWDC 2022」(日本時間の7日午前2時~)では、新型MacBook Airなどハードウェア製品の発表も予想されています。そんななか、アップルの正規販売代理店が「M2 Mac mini」と「Mac mini tower」なる未知の新製品ページを公開したことが注目を集めています。

↑Jon Prosser氏のレンダリング画像

 

これらは米国の家電小売店B&H Photoが2つの製品ページを、公式サイトに掲載したというものです。それぞれ「Apple MAC MINI 8/256 M2」および「Apple MAC MINI TOWER 8/256 M1P」とされ、記事執筆時点でも消されずに残っています。

 

もちろん、これは「噂を聞いた従業員が、気まぐれで作ってみただけ」の可能性もあります。アップルの正規販売代理店のサイトには根拠のないプレースホルダー(後から修正を前提として、暫定で作ってみたデータ)が掲載されることが珍しくなく、過去にも「AirPods X世代」や「Apple TV X世代」のプレースホルダーが見つかったものの空振りに終わっています

 

とはいえ、次期「M2」チップ搭載Mac miniが開発中との噂話は何度も伝えられてきたことです。まず昨年5月に有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏が「薄くなってMagSafe充電コネクタ搭載」の予想レンダリング画像を公開し、米9to5Macも「M2 Mac mini」と「M2 Pro Mac mini」が2022年内に発売予定と報じていました

 

さらに有名リーカーLeaksApplePro氏が「M2 Mac miniの設計図」と称する画像をツイートしています。この画像は以前と同じものの再投稿ではありますが、WWDC直前につぶやいたことがなんとも意味深です。

 

あと10数時間で始まるWWDC 2022では、おそらく新型MacBook Airの発表は確実と思われますが、ほかにサプライズがないか楽しみにしたいところです。

Source:B&H Photo(1),(2)
via:9to5Mac

AirTagの追跡から事件に発展、 浮気を疑われた男性が悲劇に遭う

※この記事は過激な内容を含みます。また、製品の悪意ある使用方法をすすめるものではありません。

 

アップルの忘れ物トラッカーAirTagは、本来の目的から外れてストーカーや車泥棒などに悪用されている事件がいくつか報じられてきました。そして新たに、男性の浮気を疑った女性がAirTagを利用して追跡し、あげく車でひき殺す悲劇にいたったと報じられています。

 

米インディアナポリスの地元誌によると、アンドレ・スミス氏(26)は現地のパブの外で車に何回もひかれ、救急隊が車の下敷きになっているところを発見したと伝えられています。その場で死亡が確認され、死因は車だと断定されたとのことです。

 

事件の目撃者は、車を運転していた女性ゲイリン・モリスから、被害者を「AirTagとGPSを使って追跡していた」と聞いたと語っています。モリスは自分がスミス氏のガールフレンドで、スミス氏が浮気しているに違いないと主張していたそうです(本当にGFだったのか、浮気の事実があったのかどうかは不明)。

 

スミス氏を追跡してバーで女性と話しているのを見たモリスは、空き瓶を手にして相手を殴ると脅したそうです。スミス氏は2人の間に割って入って殴るのを止めようとしたが、バー側が3人に立ち去るよう求めたと伝えられています。

 

目撃証言によれば、モリスは車に乗り込んで前方にいたスミス氏をひき、さらに車をバックさせて身体の上を通ってから突進し、計3回もひいたそうです。その後モリスは車を降りて女性を追いかけようとしたところを、警官に取り押さえられたとのことです。

 

AirTagについては、ストーカー達が悪用して被害者を追跡したとの報道が相次いでおり、米ニューヨーク州司法長官も注意を呼びかけていました。アップル側でも見逃しているわけではなく、数々のストーカー防止対策の強化が約束されており、実際にファームウェア更新によりアラーム音が大きくされたばかりです。

 

AirTagはアップル製品ゆえに販売台数も多く、それだけに注目されやすい側面もあるはず。さらには、競合他社の忘れ物トラッカーはAirTagよりもセキュリティ対策が緩く、悪用される危険が高いとの指摘もあり、メーカーの枠を超えた広範な規制が必要なのかもしれません。

Source:Indystar
via:AppleInsider

将来のMacBookではApple Pencilが使えるようになる? アップルが特許を更新

MacBookでタッチパネル画面が使いたい、あるいはApple Pencilを使いたいとのぼやきは、ユーザーなら誰しも一度は口にしたことがあるはず。そんな願いを叶えるように、アップルが「MacBookのキーボードにApple Pencilを取り外し可能な形で装着できる」と思しき特許の更新を申請したことが明らかとなりました。

 

この特許は、まずApple PencilをMacBook内にセットすると、マウスとして使えるというもの。また照明システムも組み込まれており、Apple Pencilに「F1」や「F2」といった文字を表示してファンクションキー代わりにもできます。要するにApple PencilをM1 MacBook ProにあるTouch Barと置き換え、2つの機能を兼ねさせることが狙いのようです。

USPTO/Apple

 

アップルが初めて本特許を申請したのは1年以上も前のことですが、今回の申請では新たなアイディアも追加されています。たとえばApple Pencilを置き場所に保持するために(iPadのように)磁力を使うというぐあいです。

USPTO/Apple

 

どれだけのMacユーザーが(Apple Pencilが使える)タッチスクリーン機能を望んでいるのか。米9to5Macが読者に投票してもらったところ、4600票のうち半数近くが「イエス」だったそうです。

 

しかし、アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏は否定的だったようで「タッチ画面は(Macのように)垂直型にしたくないんだ。素晴らしいデモができるが、短時間で疲れが出てきて、長時間だと腕を下ろしたくなる。役に立たないし、人間工学的に最悪だ」と述べていました。

 

また、現代のアップル幹部らも(タッチ画面の)iPadとMacを融合させるつもりはない、と何度も語っています。マーケティング担当副社長のグレッグ・ジョズウィアック氏も、両方の製品をより良いものにしていくだけで、「統合」などの理論に「巻き込まれる」つもりはないとして、iPadとMacの2本立てを堅持する意図を示していました

 

その一方で、アップルは20インチの折りたたみデバイスを開発中であり、iPadとMacのハイブリッドにするとの噂話もありました。同社が手のひらを返すのは珍しくないだけに(最近のハイエンドMacBook ProでTouch Barを廃止して物理ファンクションキーを復活させたなど)Apple Pencil対応のMacBookが出る可能性もなくはなさそうです。

 

Source:USPTO,Patently Apple
via:9to5Mac

新型AirPods Pro、デザインはほとんど変化なし? 肌検出センサー採用で誤動作が減るかも

アップルの次期ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 2」は今年後半に発売とみられていますが、持ち手部分の軸がなくなり「ステム(軸)レス」のデザインになるとの噂もありました。が、実は現行モデルとほぼ同じデザインになるかもしれないと報じられています。

Ian Zelbo/Macrumors

 

このウワサの発信源は、アップル関連情報サイトMacRumorsです。同サイトは以前もAirPods Pro 2の予測レンダリング画像を公開したことがありますが、それは現行モデルとほとんど変わらないデザインでした。そして今回、あらためてアップル製品の予想画像で知られるIan Zelbo氏(有名リーカーJon Prosser氏と協力することもよくある)による原寸大3Dイメージの比較画像を検証した結果、同製品が「ステムレス」デザインではない確証を得たと述べています。

 

前回の画像でも、AirPods Pro2には両イヤホンの下側にあったデュアル光学センサーがなくなっていました。その代わりに、第3世代AirPodsで採用された肌検出センサーを搭載すると推測されていましたが、最新の3D予想画像ではその可能性が高まったとのことです。

 

新たな肌検出センサーの強みは、触れている物体を識別して「イヤホンがユーザーの耳に入っている」のを正確に検出できることです。装着している人の皮膚に含まれる水分を検知することで、ポケットやテーブルを肉体と間違えて誤作動することを防げるわけです。

 

そしてZelbo氏の比較画像では、第3世代AirPodsとまったく同じ形の肌検出センサーがあると確認されています。それ以外は現行モデルとほとんど変わらず、大きなデザイン変更はない可能性が高まっているしだいです。

 

1年以上前に「第2世代AirPods Proはステムレスになる可能性がある」と主張したBloombergのMark Gurman記者も、AirPods Proのノイズキャンセリング機能やワイヤレスアンテナなどを小さな筐体に収めるのは難しく、製品版ではあまり野心的なデザインにならないかも、との但し書きを付けていました。

 

もしも見かけの変化があまりなくとも、豊富な機能が追加されていれば魅力的な製品となるはず。最先端のノイズキャンセリングやロスレスオーディオ対応などが噂通り実現すれば、ライバルを圧倒する大ヒットとなるのかもしれません。

 

Source:MacRumors

次期「MacBook Air」はどうなる? これまでの噂話まとめ10選

まもなくアップルが開催する開発者会議WWDC 2022(6月7日午前2時~)では、デザインが刷新されたMacBook Air後継モデルが発表される可能性が高まっています。この製品がどういうものになるのか? 米MacRumorsがこれまでの噂話をまとめて整理しています。

↑新型MacBook Airはどんな物になるのか?

1: 再設計されたデザイン

現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン、つまり「後ろ側は分厚く、手前にかけて薄く」なるくさび型となっています。これに対して新型モデルは、底面側の角が丸く、上側の角が四角くなる14/16インチMacBook Proをスリムにしたようになる、と予想されています。また、新型MacBook Airは薄くて軽く、ディスプレイの周りのベゼルも薄くなると見られています。

 

2: 白いベゼルとキーボード

全体の色合いは24インチiMacをモデルにすると噂されており、画面周りのベゼルもキーボードもオフホワイト(白だが純粋な白ではない)になるとのこと。また、最新のMacBook Proモデルと同様に、フルサイズのファンクションキーが採用されることもあり得そうです。

 

3: ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)

14/16インチMacBook Pro(2021)では前面カメラを収納するノッチが驚かれましたが、次期MacBook Airでもその採用が予想されています。が、ベゼルとキーボードに合わせて黒ではなく白になるようです。

 

4: 複数のカラーバリエーション

24インチiMacと同じく、複数のカラバリが用意されると予想されています。やはりブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルが登場するのかもしれません。

 

5: やや大きめの液晶ディスプレイ

ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏によれば、新型モデルは13.6インチ画面を採用するそう。これは現行のMacBook Airよりも0.3インチ大きくなりますが、14インチ(正確には14.2インチ)MacBook Proよりは0.6インチ小さい位置づけです。

6: ミニLEDバックライトやProMotionは採用せず

Young氏はMacRumorsに対し、MacBook Air(2022)はミニLEDディスプレイやProMotion技術(最大120Hzの可変リフレッシュレート)を搭載しないと語ったそうです。これは台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの報道と反していますが、Young氏は低価格に抑えるため従来型の液晶ディスプレイを採用すると主張しているとのことです。

 

7: 新型M1チップ搭載

有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、2022年のMacBook Air用プロセッサに使える製造技術は昨年とあまり変わらないため、大した性能向上は期待できないと述べていました。新型MacBook Airに搭載するチップを「M2」と呼んで売上を伸ばそうとする可能性もあるものの、Appleシリコンのブランドイメージを高めるために、「M2」の名前は大きな進歩が見込める来年まで取っておくかもしれないとのことです。

 

8: 前面カメラの解像度が720Pから1080pに改善

最近のMacBook Proや24インチiMacなどにも1080pの前面カメラが搭載されたため、新型MacBook Airもそれに続く可能性が高くなっています。

 

9: MagSafeとThunderbolt/USB4ポート×2

上記のGurman氏は、ハイエンドMacBook Proと同じく新型はMacBook AirにもMagSafe(磁石で固定する有線の充電端子)が搭載されると予想。しかし、外部ポートがThunderbolt/USB4ポートが2つだけという仕様は、現行モデルと変わらないようです。

 

あと数日後のWWDC 2022で新型MacBook Airが発表されるかどうかは、100%確実とはいえません。が、アップルのオンラインストアで出荷時期が遅れているM1 MacはMacBook Air現行モデルのみ。そのため同社が新モデルの発売を準備中との期待が高まっているしだいです。

 

Source:MacRumors

差別化というより急場凌ぎ?「iPhone 14 Pro」だけ最新チップ搭載の可能性が高まる

2022年秋に登場予定の「iPhone 14」シリーズには、アップル独自開発の「A16 Bionic」(以上、いずれも仮称)が搭載されると予想されています。が、この次世代チップが高価なProモデル専用になるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 14のチップはProだけ最新になる可能性がますます高まった(写真はiPhone 13 Pro)

 

これは台湾の調査会社TrendForceが、全世界のスマートフォン生産を考察するレポートの中で述べていること。そこではアップルが2022年後半に新たな4つのiPhone 14モデルを発売する予定だと触れつつ、「以前の製品とは違い、Proシリーズのみに最新のプロセッサが採用されます」と説明されています。

 

この見通しは、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が3月にツイートしたこととも一致。またBloombergの名物記者Mark Gurman氏も4月に、iPhone 14の標準モデルは「昨年のA15かそのバリエーションに留まる可能性が高い」としていました。

 

その理由としてGurman氏は「Proを目立たせようとする」以上に、現在進行中のチップ不足がアップルの決断につながった可能性があると述べています。もし本当に「最新チップがPro限定」になるとすれば、フラッグシップiPhoneが価格ごとにチップの種類が異なるのは約10年ぶりとなります。前回は2013年、iPhone 5SにはA7が搭載された一方、安価なiPhone 5Cは1年前のA6チップが採用されたことまでさかのぼるのです。

 

また、最新鋭のはずのA16にせよ、製造を担当する台湾TSMCは前年のA15と同じ技術を使うため、基本性能は大して変わらないとの噂話もあります。改善があるとすれば、GPUの強化や、RAMを LPDDR5に変更(iPhone 13シリーズに採用されたLPDDR4X RAMと比べて最大1.5倍高速 )することにより実現すると見られています。

 

その一方、iPhone 14 Proモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなりパンチホール×2になってデザインが変わるとか、広角カメラの解像度が1200万画素から4800万画素に強化されるとの予想も有力。しかしiPhone 14標準モデルはデザインもカメラも強化はないと見られ、しかもプロセッサも1年前と同じだとすれば、少し魅力に乏しいかもしれません。

 

Source:TrendForce
via:MacRumors

噂のアップル製「AR/VRヘッドセット」はしばらくおあずけ? 他社にマネされることを防ぐためか

ここ数ヶ月、アップルのAR/VRヘッドセットの噂が盛んとなっていますが、いつ発表・発売されるかはいまだに不明です。そのOSらしき「realityOS」の商標登録も見つかっていましたが、まもなく開催される開発者会議WWDCではお披露目されず、公式発表はずっと先になるとのアナリスト予想が届けられています。

Ian Zelbo

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏のツイートによると、噂のAR/VRヘッドセットの量産が始まるまでには、しばらく時間がかかるそうです。そのため、WWDCでは本製品もrealityOSも発表されるとは考えられないとのこと。

 

なぜ、アップルはAR/VRヘッドセットをお披露目するつもりがないのか。Kuo氏が(量産がまで間があること以外に)挙げている理由の1つは、競合他社に機能をコピーする十分な時間を与えてしまうからです。アップル純正品が店頭に並ぶ2023年までに、その素晴らしいアイディアをライバルが喜んでマネしてしまうというわけです。

 

実際、クラウドファンディングなどで発表された製品が、いち早く他社に(未熟な形であれ)コピーされて市場に出されてしまい、本家本元が完成する頃にはアイディアが古くさくなっているのはよくあることです。

 

ほかHaitong International SecuritiesのアナリストJeff Pu氏も、本製品が2023年の第1四半期まで遅れると予想していました。またアップルの内部情報に精通するMark Gurman記者も、WWDCで発表は期待しにくいと述べています

 

とはいえ、AR/VRヘッドセットのような革新的なハードウェアをいきなり発売して大ヒットに持って行けるとも考えにくく、早めに発表して一般ユーザーにどういう製品かを知らせておく必要もあるはず。かつて初代Apple Watchでそうしたように、2022年後半に発表し、2023年初頭に発売するのかもしれません。

 

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:9to5Mac

うわさの「M2」搭載MacBook Air、いよいよ6月に正式発表される可能性が高まる

あと1週間ほどでアップルの開発者会議WWDC 2022が開催予定ですが、その場では次期「iOS 16」や「iPadOS 16」、「watchOS 9」や「macOS 13」(以上、すべて仮称)などソフトウェアのほか、ハードウェアの新製品が発表される可能性もあります。

 

その中で最も有力な候補は、噂の「デザインが一新されたMacBook Air」だという予想が報じられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にてWWDCで発表される数々のソフトウェアやハードウェアの予想を述べています。そのうちソフトウェアの情報には、「iPhone 14 Proでの常時表示が可能になるかも」が含まれていました。

 

さてハードウェア新製品については、まずAR/VRヘッドセットは開発が「全力で前進している」ものの、来週(WWDCでは)「開発者や消費者向けの本格的なプレゼンテーション」は期待しにくいそうです。この製品は先日「アップルの取締役会でデモが行われた」との報道もあったほか、そのOSらしき「realityOS」の商標登録も見つかっていましたが、少なくとも試作品などのお披露目はなさそうです。

 

Gurman氏によれば、今年のWWDCで何らかのハードウェア新製品が発表されるなら、Mac関連の可能性が高いそうです。それが「M2チップを搭載した次期MacBook Air」というわけです。

 

M2 MacBook Airは「中国での新型コロナ関連のロックダウンによりサプライチェーンが逼迫したことが事態を複雑にしている」ものの、「アップルの従業員が次世代MacBook Airで自社アプリをますます使うようになっている」ことが発売が近づいているサインだ、と述べられています。

 

まもなく新型MacBook Airが発表されることは、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も同意しています。ただし「iPhone 14 Pro」用のA16(仮)プロセッサーがA15とあまり性能に差が無いように、こちらのチップも「同じ技術的な限界」に直面しているため、大きな進歩は期待できないと付け加えられています

 

もともとMacBook Airはすごい高性能を求められていないため、デザインが洗練されて少しでも処理スピードが速く、バッテリー持ちが良くなれば、何の問題もないのかもしれません。とはいえ、MacBook Airは「値段の割にはサクサク動作」が人気の機種だけに、円安を反映して値段が爆上がりしないよう祈りたいところです。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors

iPhone 14 ProはiOS 16によって時刻の常時表示などが可能に?

今年秋に発売が予想される「iPhone 14(仮)」シリーズのうちProモデルは、ロック状態でも時刻や通知などを表示し続ける「常時表示」に対応するかもしれないと噂されています。それを裏付けるように、次期iOS 16(仮)では常時表示がサポートされるとの予想が報じられました。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、iOS 16が「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」(それぞれ6.1インチと6.8インチProモデルの仮称)での「常時ロック画面のための将来のサポート」を含んでいると聞いた、と述べています。

 

つまり現行モデルでは(iOSベータ版であれ)実用化されないものの、次期Pro製品の発売に備えてシステムソフトウェア内に新機能を隠し持っている、ということでしょう。

 

Gurman氏によれば、もともと常時表示は昨年のiPhone 13 Proモデル向けに計画されていたとのこと。さらに、この機能は「iPhoneがロック画面で大幅にフレームレートを下げ、素早く一目でわかる情報を表示できるようになるでしょうーー 最近のApple Watchのように」と説明されています。

 

たしかにiPhone 13 Proの正式発表前には、常時表示に対応するとの噂話もありました。しかし常時表示は画面のリフレッシュレート(画面を書き換える回数)を1Hz、すなわち「1秒間に1回」まで下げるしくみです。iPhone 13 Proは可変リフレッシュレートに対応しているものの、下限は10Hzのため不可能だったと思われます。

 

しかし今年のiPhone 14 Proモデルについては、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も「1Hzまで落とせるかもしれない」との趣旨をコメントしていました。今度こそ、常時表示が実現する可能性が高まっているしだいです。

 

iPhone 14 Proの画面については、ノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなってパンチホール+ピル、つまり「丸い穴と横長の穴」が開く新設計が予想されています。また背面カメラはセンサーが57%拡大して4800万画素(13 Proは1200万画素)に強化されるとの説が有力です。

 

その一方で新型チップの「A16 Bionic(仮)」は、iPhone 13シリーズのA15とあまり性能に差がないとの予想も浮上してきました。もしも円安の影響で新型iPhoneの大きく値上がりするなら、前モデルから買い替えるべきかどうかは悩ましいかもしれません。

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

iPhone 14の性能は現行iPhoneとあまり変わらない可能性出てきた、一方Macは大幅進化?

アップルは独自開発チップ(通称「Appleシリコン」)をiPhoneやMacに搭載し、競合他社のスマートフォンやPCに対して「省電力性能とパフォーマンスの両立」という強みを実現してます。

 

そのうち「A16」チップや「M2」チップ、さらにはM1チップファミリーの「最終」版に関する計画を「かなり信頼できる情報源」から得たという噂話が報じられています。

 

ここでいうA16とは、今年秋に登場が噂されている「iPhone 14(仮)」シリーズの一部に搭載されると予想されるもの。またM2チップは次期Mac向けであり、M1チップファミリーとは現行のMacやiPadに搭載されたM1 ProやM1 Ultraなど「M1」チップの延長上にあるプロセッサーのことです。

 

この噂の発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏がツイートしたことです。それによれば、まずA16はA15やM1チップと同じく、TSMCの5nmプロセス技術をベースにした「N5P」により製造されるそうです。

 

ちなみに半導体における「製造プロセス」とは、回路内の配線幅のこと。一般的には7nmや5nmといった数字が小さくなればなるほど集積度が高まり、結果的に処理速度や省電力性能が良くなる傾向があります。

 

これまでの報道では、A16はTSMCの「N4P」技術が使われるとの観測もありました。いかにも4nmのような呼び方ですが、実はTSMCはN4Pを「TSMCの5nmファミリーの3番目の大きな強化」だと説明しています。つまり配線幅は5nmのまま、4nm相当の性能を引き出す「ブランド名」とも推測されていたわけです。

 

それでも進歩には違いなかったはずですが、もしもN5Pだとすれば、A15と同じ製造技術が使われることになります。このことから、A16はさほど性能が向上しない可能性が出てきました。

 

今回の情報によると、A16の改良は「少し強化されたCPU、 LPDDR5 RAMやGPU」により実現するそうです。特にLPDDR5 RAMは、現行のiPhone 13シリーズに採用されたLPDDR4X RAMと比べて最大1.5倍高速だと言われています。RAMが速くなればゲームの読み込みや起動までの時間も短くなり、ゲーマーにとってはうれしいはずです。

 

次に「M2」チップは、4nmを飛び越して3nmプロセスを採用する初のAppleシリコンとなるようです。以前はM2世代は4nmで、次の「M3」世代でようやく3nmプロセスになるとの説もありましたが、前倒しになるのかもしれません。

 

第3にShrimpApplePro氏は、アップルがコアを更新した「M1シリーズの最終SoC(チップ)」に取り組んでいると主張しています。M1~M1 Ultraチップでは高効率(消費電力が少ない)の「Icestorm」コアと高性能な「Firestorm」コアを使っていますが、これらが高効率の「Blizzard」コアと高性能の「Avalanche」コアに置き換えられるそうです。

 

もっとも、アップルはMac Studio向けのM1 Ultraを「最後のM1ファミリー」と呼んでいました。この新型チップは、別のブランド名を付けて次期Mac Proなどに搭載される可能性もありそうです。

 

iPhone 14シリーズではA16チップは高価なProモデルのみ、通常価格モデルはA15(ないし、そのバリエーション)に留まるとの予想もありました。しかし搭載チップが違ったとしても、それほど性能差は大きくならないのかもしれません。

Source:ShrimpApplePro(Twitter)
via:MacRumors

「iPhone 14 Max」の生産が3週間遅れ? それでも遅れは取り戻せるとの声もアリ

日経新聞の英字メディアNikkei Asia(以下「日経」)は、今年秋に発売される「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、少なくとも1モデルの生産が3週間遅れていると報じていました。中国のロックダウンにより生産拠点である上海市などでの作業が滞っているためで、それにより発売直後は品薄になる恐れがあるとのことでした。

 

では、どのモデルが遅れているのか? それは「iPhone 14 Max」だというアナリスト情報が伝えられています。

 

日経の報道によれば、特定のiPhone 14モデルが、大量生産を始める前にすべての部品や製造過程を決めるためのEVT(エンジニアリング検証テスト)が遅れた影響を受けているとのことでした。ちなみにEVTとは、アップル製品が量産に入るまでのテストの1つで、通常はEVT>DVT(設計検証テスト)>PVT(生産検証テスト)の段階が踏まれています。

 

さてアナリストのJeff Pu氏によると、遅れているモデルは「iPhone 14 Max」だそうです。このモデルは通常価格モデルながらも、6.8インチの広い画面を備えていると噂されているもの。一昨年や昨年、5.4インチのminiモデルは売れ行きが芳しくなかったことから2022年モデルでは廃止され、代わりに大きなサイズが投入されると見られています。

 

Pu氏いわく、iPhone 14 Maxの生産は遅れるものの、アップルは年内に9100万台のiPhone 14シリーズを製造する予定だそうです。これは2021年内に出荷されたiPhone 13シリーズの8400万台を上回り、かなりの強気とも思われます。しかし、生産の遅れによりiPhone 14の正式発表が延期されるかどうかは不明と伝えられています。

 

その一方で数々の実績あるアナリストMing-Chi Kuo氏によれば「自分の最新情報は、アップルが上海のロックダウン以来、iPhone 14モデルの出荷計画を変更していないと示唆している。 iPhone 14 Maxは遅れを取っているが、状況は制御されており、サプライヤーは残業してスケジュールに追いつける」とのことです。

つまりiPhone 14 Maxの開発に遅れが生じているのはほぼ確実ですが、まだまだ遅れは取り返せる可能性が高いということでしょう。

 

すでにiPhone 14シリーズについての噂や予想は次々と届けられており、先日も有名リーカーが「iPhone 14 Pro」の詳しい予想レンダリング画像を公開したばかりです

 

おおむね「高価なProモデルはデザインが変更、カメラは大幅強化」ながら「通常価格モデルはデザインもカメラもほとんど変わらない」と予想されており、新型チップ「A16 Bionic」もProモデルのみとの説が有力です。お値段が張っても高い性能を求める人はProモデル一択であり、iPhone 14 Maxの発売が遅れても問題ないかもしれません。

 

Source:9to5Mac

センサーが57%拡大!「iPhone 14 Pro」の予想レンダリング画像が公開

2022年秋に登場が予想される「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、高価なモデル「iPhone 14 Pro」について予想レンダリング画像が公開されています。

↑iPhone 14 Pro(仮)の予想デザイン(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

これは、YouTubeチャンネル『Front Page Tech』にて、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のJon Prosser氏が公開したもの。レンダリングCGはアップル未発表製品の予想でおなじみのIan Zelbo氏により作成され、これまで伝えられてきた数々の噂(CAD画像や寸法、流出した回路図、アクセサリーの生産用の金型など)を取り入れています。

 

まず、iPhone 14 Proの前面は、ノッチ(画面上部の切り欠き)の代わりに横長と円形のパンチホール(画面に開けられた穴。その下に自撮りカメラや顔認証パーツを置く)が中央に配置され、ディスプレイ周りの枠もスリムになっているようです。また画面がやや縦長になるのは、前面パネルと称された写真からも窺われたことです。

↑iPhone 14 Pro(仮)の前面(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

背面の最も目立つ変化は、大きくなったカメラ周りで、前モデルより57%大きいセンサーと8Kビデオの撮影ができる48MPカメラ(前モデルでは12MP)を搭載。6.1インチのiPhone 14 Proと6.7インチのiPhone 14 Pro Maxは同じカメラを採用すると予想されますが、その分(小さいほうの)14 Proではカメラの大型化がより顕著に現れているようです。

↑iPhone 14 Pro(仮)の予想背面レンズ(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

また、レンダリング画像では、iPhone 14 Proの角は前モデルよりも丸みを帯びている模様。背面カメラが大きくなった分だけ、角の半径も大きめにせざるを得なかったのかもしれません。それにより、「iPhone 12 ProからiPhone 13 Pro」よりも「iPhone 13 ProからiPhone 14 Pro」へのデザインの変化は大きくなりそう。

 

さらにProsser氏は、iPhone 14シリーズに新色としてパープル(紫)が加わるとも強調しています。これは中国方面からの噂話とも一致するものであり、ほかにもProモデルとしてはグラファイト、シルバー、ゴールドのカラーバリエーションもあると描写されています。

先日、Prosser氏は、2022年秋の新型Apple Watchについて予想図をお披露目していました。ここ1年ほどProsser氏のアップル関連リークは大人しくなった印象がありますが、それはアップルが自社の従業員にボディーカメラを付けさせて情報漏えいを厳しく取り締まるようになったためかもしれません。今回の予想レンダリング画像が当たるかどうかも見守りたいところです。

 

Source:Front Page Tech
via:MacRumors

「iPhone 14 Pro」はApple Watchのような常時表示が実現? 可変リフレッシュレートの幅が広がるかも

昨年のiPhone 13 Proモデルは、初の「120Hz ProMotion(可変リフレッシュレート)ディスプレイを搭載するiPhone」となりました。今年秋の「iPhone 14 Pro(仮)」2モデルもそれを引き継ぎつつ、常時表示(常に時刻などを表示し続ける)に対応するかもしれないとの噂が伝えられています。

 

iPhone 13 ProではiPad Proと同じProMotion画面を実現するため、可変リフレッシュレートに対応したLTPO(低温多結晶酸化物)バックプレーン技術を採用しています。ちなみに、それ以前のiPhoneに採用されていた技術はLTPS(低温ポリシリコン)です。

 

バックプレーンとは、ディスプレイ上の個々のピクセルのオン・オフを切り替える部分のこと。ここにLTPOを採用したことで、高速な表示が必要なときには120Hzまで向上させ、そうでないときはリフレッシュレート、つまり「画面を書き換える回数」を落としてバッテリーを節約できるようになったわけです。

 

しかし、iPhone 13 Pro/Pro Maxでは、画面のリフレッシュレートを10Hzまでしか下げられません。これは、同じくLTPO技術を使うOPPOやサムスンのスマートフォンが1Hzまで下げられることとは対照的です。またApple Watch Series 5以降もLTPO技術により常時点灯ができますが、iPhoneではできなかったわけです。

 

さて最新情報は、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のツイートです。それによればiPhone 14 Pro/Pro Max(ともに仮称)に採用されたProMotionディスプレイは1Hzの低さにまで落とせると「保証はできないが、予想している」とのことです。

もしもiPhone 14 Proモデルの画面も1Hzに対応すれば、バッテリー持続時間を保ちつつ、常に画面上に時刻や日付、各種の通知を表示できるようになるはず。これらは、すでにApple Watch Series 7でも実現していることです。

 

昨年もBloombergの名物記者Mark Gurnan氏や、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Max Weinbach氏は「iPhone 13 Proは常時表示に対応」と示唆していました。

 

これらは外れてしまいましたが、どちらも信頼性のある情報源であり、「アップル社内で検討されていたが、結局見送られた」可能性も高いと思われます。今年こそ常時表示が実現し、iPhoneのProモデルは少し使いやすくなるのかもしれません。

Source:Ross Young(Twitter) 
via:MacRumors

 

iPhoneのSOS機能で救われた! 暴行犯に襲われた女性が恐怖の一夜を振り返る

いまや多くの人にとってiPhoneは良きパートナーとなっていますが、暴漢に襲われた女性がその緊急SOS機能を使って助けを呼び、無事に救われたとのニュースが報じられています。

 

米バージニア州に住むケリー・ワースト(Kelli Worst)さんは、2019年末に起きた恐ろしい出来事を振り返っています。友人達と一夜を過ごしてビーチを出ようとしたとき、ある男性からiPhoneを探すのを手伝ってほしいと言われたとのこと。そのときは午前2時で、彼女はLyft(配車サービス)で帰宅しようとしていましたが、すぐに済むと思ってドライバーに待つように頼んだそうです。

 

その男性は軍隊に所属していると聞き、自分の兄も軍にいるワーストさんは同情してともに探すことに。そして軍人だと聞いて、安心感さえ覚えたと語っています。

 

ワーストさんは何度も彼のiPhoneに電話をかけたものの、着信音はなし。そこで「探す」アプリに電話番号を入力すると「無効な番号です」と表示されたことから雲行きが怪しくなってきました。番号を間違えたのかもと男性にiPhoneを手渡すと、相手は性的なジェスチャーを始めたそうです。

 

iPhoneを取り返したワーストさんが逃げようとすると、男性は彼女の口と鼻を塞いで地面に押し倒し、顔を砂の中に抑えつけたとのこと。さらに彼女は逃げようとしながら、助けを求めてiPhoneに手を伸ばし、サイドボタンと音量ボタンを長押しし、画面を横にスワイプしてSOS機能を作動させました。それからは、911(米国の緊急通報用電話番号)が起こっていることをすべて聞くことができたそうです。

 

幸いなことに、警官が直ちに現場に駆けつけ、男は逃げ出しました。ワーストさんは「私の手の中に携帯電話(iPhone)があり、SOS機能の使い方を知っていたことが私の人生を救ったのです」と語っています。

 

iPhoneのSOS機能を起動する方法は、iPhone 8以降では上記のようにサイドボタンと音量ボタンのどちらかを同時に長押しすること。またiPhone 7以前ではサイドボタンを素早く5回押すと緊急時サービスに繋がります。

 

また緊急SOSの設定(「設定」アプリ>「緊急SOS」)で「カウントダウンで音を出す」をオンにしている場合は、ボタンを押し続けるとカウントダウンが始まり、警報が鳴ります。そしてカウントダウンが終わると、自動的に緊急時サービスに電話を掛けます。

 

緊急電話が終わると、特にキャンセルしない限りは、指定の緊急連絡先(自分の家族などを含む)にiPhoneの現在地を知らせるテキストメッセージが送信されます。いざという時のためにも、以上のことを基礎知識として覚えておきたいところです。

Source:Wavy ,Apple
via:9to5Mac

Apple Watchを落としただけなのに? ディズニー・ワールドでなくした女性、クレカ500万円分を不正使用されたと主張

米ウォルト・ディズニー・ワールドでApple Watchを落としてしまった女性が、それが原因で4万ドル(約500万円)が不正利用されたと主張しています。

 

その女性は先月、ディズニーパーク「エプコット」のシー・ウィズ・ニモ&フレンズ(貝型の乗り物でニモを探しに行くアトラクション)に乗車中、女性はエルメス版のApple Watchをなくしてしまったそうです。これ自体が約1300ドル(日本では約14万円)の価値があり、通常モデルよりもはるかに高価です。

 

Apple Watchは下の通路に落ちてしまい、その時は見える範囲だが手の届かないところにあったとのこと。彼女の夫は取り戻そうと乗り物から飛び降りましたが、キャストは安全規則違反だと押しとどめた上で、ディズニーが彼らのホテルに返すと保証したそうです。

 

そのApple Watchには複数のクレジットカードが登録され、限度額が無制限のアメリカン・エキスプレスも含まれていたとのことです。ホテルに戻ったとき、女性はキャストからApple Watchを回収してないと言われたものの、後に不正使用されているとの警告を受けており、誰かがそれを持って行ったと主張しているしだいです。

 

その日のうちに約4万ドルもの不正請求があったとのことですが、女性がApple Payでクレジットカードをすぐ停止したのか、いつ停止したかの時系列は分かっていません。

 

これらは保安官が女性から聞き取り調査をしたことであり、厳密に検証された客観的な事実とは限りません。

 

米9to5Macのライターは「エプコット」のあるアトラクションで働いていたそうですが、お客がApple Watchなどを紛失した場合、とりあえず放置しておき、その日の終わりに回収するそうです。安全管理が行き届き、部外者の侵入を許しそうもないディズニーの施設で、誰かが取っていくとは少し考えにくいとも思われます。

 

また、泥棒はどうやってApple Payにアクセスできたのか。Apple Watchに推測しやすいパスコードを設定していた可能性もありますが、様々な謎が解き明かされることを祈りたいところです。

 

Source:WDW News Today
via:9to5Mac

強盗犯、忘れ物トラッカーAirTag入りの荷物を盗んだばかりに追跡されて逮捕!

武装した強盗がアップルの忘れ物トラッカーAirTag入りだと知らずに盗んだことで、警察に追跡されて逮捕された事件が報じられています。

 

事件の始まりは、米オレゴン州ポートランドで強盗が発生したことです。警察の事情聴取に「ジャスティン・ジョンストン」と名乗った容疑者は、店のスタッフに銃を向けて金を要求し、携帯電話と財布を奪いました。

 

そこで警察は携帯電話を追跡して現地のホテルを突き止め、容疑者が出入りしていたことを監視カメラで確認。その後にホテルから容疑者が戻ってきたと連絡があり、警察が逮捕しようとしたところ、火災報知器を作動させて逃げ切ってしまいました。そこにはニセの拳銃があったとのことです。

 

が、さらに宿泊客から「部屋に侵入され、AirTagを取り付けた荷物が奪われた」との通報が入りました。そこで警察はAirTagを使ってノース・ポートランドまで追跡し、容疑者を逮捕したしだいです。

 

つまり、容疑者はまず携帯電話を手がかりに追跡され、そしてAirTagを盗んだばかりに2度目の追跡が始まったわけです。なお、今回逮捕された容疑者は第二級強盗と第一級強盗の罪で起訴されたとのことです。

 

この話は、AirTagが本来の形でお手柄をあげた最新のものです。つい先日も、オーストラリアで盗まれた90万円相当のノートPCやカメラなどを取り返す上で役に立っていました。

 

その一方で、AirTagはストーカー行為に悪用しようとする輩がいるために、規制しようとする動きも目立ち始めています。たとえば米オハイオ州では、AirTagを誰かの追跡に許可なく使うことを犯罪行為とする法案が提出された、という具合です。

 

とはいえ、AirTagは他社GPSトラッカーよりもストーカー対策がしっかりしているとの検証結果もありました。「安全性と便利さ」のバランスが、今後も模索されることになりそうです。

 

Source:KATU2
via:AppleInsider

iPhoneのeSIMでバグ発生、メッセージなどが使えないという報告が

iPhoneのeSIM関連バグ(と思われる現象)により、メッセージ(iMessage)やFaceTimeが使えなくなり、場合によっては物理SIMを入れないと直らないトラブルが伝えられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、この問題を米キャリアのT-Mobileで経験したことや、ほかのキャリアでも同じトラブルがあったと報告しています。

 

ここでいうeSIMとは、iPhoneに内蔵されているデジタルSIMのこと。物理的なSIMを交換しなくても通信キャリアを変更でき、キャリアの窓口に行くなどの手間がかかりません。また、物理SIMとeSIMを併用することで2つの電話番号を使えるメリットもあります。アップルは2018年のiPhone XR/XSにて、初めてiPhoneにeSIMを搭載しました。

 

さてGurman氏は、あらゆるトラブルシューティングを試したがうまくいかず、物理SIMを入手するしかなかったとツイートしています。そしてT-Mobileストアの担当者がすばやく物理SIMをアクティベートしてくれたことを感謝しつつ、そもそも「あってはならない問題だ」と指摘。さらにほかの人も同じトラブルを窓口に持ち込み、アップルも解決できなかったと聞いたそうです。

 

またGurman氏は、アップルではなく直接T-Mobileに問い合わせたそうです。なぜかといえば、アップルが提供しているトラブルシューティングは、Gurman氏がすべて試しており、アップルはこの問題を解決できないのではと判断したためだそうです。それにほかのキャリアでも同じようなこと、あるいはメッセージやFaceTimeが最初から起動できないとの報告もあったと付け加えています。

 

ほかの米国のキャリアではVerizon、インドではAirtelで起こったとの声も報告されています。Gurman氏は、この問題がiOSの不具合だと結論づけ、 iOS 15.4、15.5と15.6ベータ1にバグがあることは確かだと述べています。

 

複数の報告の中にはeSIMを無効にして再アクティブ化する、あるいはiPhoneからeSIMのアカウントを削除して再設定することで解決した例もあるようです。しかし、T-Mobileに少なくとも3回もeSIMを再発行してもらい、ようやく解決したかと思えば回線そのものに問題が起こり……とのツイートもあり、かなり厄介なトラブルに違いないようです。

 

メッセージやFaceTime、そのほかeSIMの電話番号に紐付いたアプリが使えなくなるのは、大変困ったこと。アップルの公式な対応を待ちたいところです。

Source:Mark Gurman(Twitter) 
via:9to5Mac

ジョニー・アイブのせいで開発に苦労? アップル製ヘッドセットにまつわる噂

アップルがAR/VRヘッドセットを開発中であり、取締役会でデモを行って発表も間近かもしれない、との噂が報じられたばかりです。その形はスタンドアローン、つまりMeta Quest 2など他社製品と同じく「(ワイヤレスを含め)外付け機器を必要とせず、単体で動作する」と見られています。

 

なぜ、開発が難しいスタンドアローンが選ばれたのか。それは「元デザイン最高責任者のジョナサン・アイブ(ジョニー・アイブ)氏がそう望んだから」という、詳しいレポート(そこから生じた技術的な問題を含めて)が届けられています。

 

今回の報告は、有料メディアThe Informationが先週伝えたレポートに続く第2弾。それによれば、2019年にジョニー・アイブ氏はヘッドセット開発チームに対して、ベースステーション(外部サーバー的な機器)と連携する設計を捨ててスタンドアローンで機能する、性能は低いがシンプルな製品にするよう意見したそうです。

 

この話は、2020年に米Bloombergが報道したことと一致しています。その報道では、当初はウェアラブル製品としては前代未聞のグラフィックスと処理速度を備えながらも、かなりの熱が発生するために固定式ハブ(ベースステーション)とセットにする計画が語られていました。

 

さてThe Informationの報告に戻ると、ティム・クックCEOとジョニー・アイブ氏は、2つのアプローチ(スタンドアローン版とベースステーション版)がどう違うかを示す試作機でVRデモを見た幹部の中にいたそうです。

 

ベースステーション版は、写真のようにリアルなアバターを含む優れたグラフィックスを表示する一方で、スタンドアローン版は漫画のキャラクターのような描画だったそうです。AR/VRチームを率いるマイク・ロックウェル氏は、上層部がスタンドアローン版の低品質なビジュアルを受け入れないと考え、ベースステーション版を支持したとのこと。

 

が、ジョニー・アイブ氏はプロジェクトの初期からスタンドアローン版を推しており、最終的にアップルの上層部もジョニー・アイブ氏に味方したそうです。それでもロックウェル氏は「(ベースステーション版で)素晴らしい製品を作ることができる」と抵抗したものの、結局はスタンドアローン版の開発が進められたとしています。

 

この決定により、ヘッドセットチームは「バッテリーの持ち時間と性能のバランスを取りながら、デバイスを装着している人がヤケドしないように熱を最小限に抑える」ために、多くの苦難に直面してきたと述べられています。またスタンドアローン版では「(ロックウェル氏が)アップル幹部らに伝えた高品質の複合現実体験」を提供できなかったことが、この製品が何度も発表を先延ばしされた主な理由だと報告しています。

 

もう1つ興味深いのは、ジョニー・アイブ氏がアップルを退社した後も、ヘッドセット開発チームの中には「変更の承認」をもらうため彼の家に行かなければならない人もいた、という下りです。同氏が独立したデザイン会社「LoveFrom」を設立した後もアップルと取引関係があることはわかっていましたが、具体的な仕事が明かされたのは珍しいことです。

 

BloombergとThe Informationともに、アップルのAR/VRヘッドセットの価格は2000ドル~3000ドル(約25万円~38万円)の範囲で検討されている、と伝えています。もしも本当であれば、少なくとも第1世代は(より安くなった第2世代を開発中との噂もあり)庶民とは縁遠い製品となりそうです。

Source:The Information
via:9to5Mac

アップル27型ミニLEDディスプレイの発売が延期? 中国が影響か

アップルは3月に27型5K外付けディスプレイ「Studio Display」を発売したばかりですが、今後は27インチでミニLEDバックライトとProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)を搭載した「Studio Display Pro」を発売予定だと噂されてきました。

 

もともと本製品は6月に登場すると見られていましたが、10月に延期されたとのアナリスト情報が伝えられています。

 

ディスプレイ専門サプライチェーン調査会社DSCCのアナリスト(兼CEO)Ross Young氏は、噂のミニLED搭載27インチ単体ディスプレイが10月まで延期されたとツイートしています、そもそも「6月に登場」と言い出したのもYoung氏でしたが、予想を修正したことになります。

 

Young氏いわく、この延期は新型コロナ禍により台湾Quantaの(中国)工場でロックダウンが相次いでいることが原因だそうです。それに対応して別の施設に生産を移しているために遅れるとのことです。

 

現在14インチ/16インチMacBook Pro(2021)の納期が大幅に遅れているのも、その組み立てを一手に引き受けるQuantaの上海工場がロックダウンにより操業率が大幅に落ちていることが原因と言われています。そのため、Quantaが生産拠点を上海から他の地域(重慶)に移すことを検討しているとも報じられていました

 

アップル純正のStudio Displayについては、Mac Studioなどと組み合わせることで「Hey Siri」やWebカメラも利用できて便利な反面で、最新製品としては物足りないとの声もあります。たとえば14インチおよび16インチMacBook Pro(2021)などに搭載されたミニLEDバックライト画面が、Studio Displayにはありません。

 

アップル純正の外付けミニLED搭載ディスプレイとしては、すでにPro Display XDRが販売中です。が、価格は58万円以上~(税込)であり、買い求めやすい製品とは言えません。「Studio Displya XDR」が本当に発売されるのであれば、高くともその半額程度がユーザーから期待されそうです。

Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac

【西田宗千佳連載】今後登場するMac Pro用CPUはMac Studioとは違う、特別構造なのではないか

Vol.114-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルが発表した、独自のCPU技術を駆使したMac Studio。本製品の登場で、次期Mac Proはどのような製品になるのかを予想する。

 

M1 Ultraより速いプロセッサーを、アップルはどう考えているのだろうか? Appleシリコン版Mac Proが登場する場合、M1 Ultraよりも高速なプロセッサーが求められる可能性もある。

 

筆者は、Mac Pro向けのAppleシリコンは、ほかとはちょっと違うモノになると予想している。

 

前回の連載でも解説したが、M1シリーズには“拡張性が低い”という欠点がある。PCI-Expressによる拡張を想定しておらず、メモリーもプロセッサーに一体化されている。だから消費電力が低い割に高速なのだが、Mac Proのように拡張性が重要な用途には向かない。

 

そのため、Appleシリコン版Mac Proでは、M1 Ultraともさらに違うプロセッサーが使われるのだろう、と予測している。

 

さすがにその構造を正確に予測するのは難しい。インテルやAMDのプロセッサーのように、シンプルに外部接続を前提としたものになる可能性はあるものの、それだとAppleシリコンの良さが出にくいので、なにか不利をカバーする仕込みが、M1シリーズにはあるのではないか……という気もする。

 

では速度はどうするのか? 「M1 UltraではM1 Maxを2つつなげたのだから、今度は4つでも8つでもつなげばいいのでは」という声もある。だが、そう簡単にはいかない。

 

M1 Ultraで採用された「UltraFusion」は、プロセッサーとして実装する際に2つのM1 Max同士を密結合する技術だ。ただ、その特性上非常に微細なものであるため、さらに2倍・4倍と実装を増やしていくのは技術的に困難だろう。

 

サーバーのような高性能PCでは、複数のCPUを搭載する際にひとつのパッケージには入れず、マザーボード上などに複数搭載する形になっている。そうするとデータ転送や消費電力で不利になり、「2つ積んだから2倍」と単純には高速化しなくなる。

 

だが、そうしたやり方を採らないと、多数のプロセッサーを搭載するのは難しい。そうすると、「多数のM1を外部接続することを前提とした特別な構造」のものを作り、多少実効値が落ちても数でカバー……というパターンになるのではないか。

 

また、そもそもM1シリーズ共通の課題として、CPU・GPU1コアあたりの性能は同じであるという点がある。複数のCPU・GPUを活用できるアプリは速くなるが、そうでないものはコアの速度に引っ張られてしまう。M1 Ultraなのに思ったほど速度が上がらないパターンはこれが原因だ。

 

となると、根本的にコアを高速化するには、アーキテクチャを進化させた、仮に「M2」とでもいうべき次世代プロセッサーが必要になる。

 

アップルは当然「M2」をすでに準備済みだろう。いつ出てくるかはわからないが、iPhoneのプロセッサーが年々変わるように、タイミングを見てM1を置き換えていくものと想定される。

 

ただ、それと前述のMac Pro用Appleシリコンの登場時期がどう関係するかはわかりづらい。M2(仮称)アーキテクチャからMac Pro用も作るのか、それともM1ベースで作り、その後にM2搭載のMacもでてくるのか。

 

この辺は注意深く見守っていきたい。

 

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M1 Ultra、M1 Maxよりも実際の使用では40~100%も高速! 特にビデオレンダリング処理が圧倒的

「超強力なMac mini」ことMac Studioが発売されてから、上位モデルに積まれたM1 Ultraにつき数々のベンチマークが公開されてきました。

 

では下位モデルのM1 Maxと比べれば、実用する上でどれほどパフォーマンスの違いがあるのか? それをプロフェッショナルが検証した結果が報告されています。

 

米テック系サイトEngadgetが行ったのは、実際の使用シーンから離れがちなベンチマークテストを可能な限り現実的なものにすることです。

 

そのため、読者から最も頻繁に行う負荷の高いタスクが何かと尋ねて、Adobe LightroomとPremiere Pro、DaVinci ResolveとFusion、Blenderの3Dモデリング、TensorFlowやPyTorchなどの機械学習テストなどのリストを作成。いわば「ユーザーが最も軽く動いてもらいたい」アプリについて、ベンチマークテストを行ったしだいです。

 

M1 Ultraは、2つのM1 Maxチップを合体させ、プロセッサは20のCPUコア+64のGPUコア、最大128GBのRAMを搭載しています。少なくとも、これまでMacで積まれたチップの中では最も高性能と言えるスペックです。

 

それに相応しく、CPU負荷の高いタスクに関しては、M1 UltraはM1 Maxの約2倍の速さだったそうです。かたやGPUを多用する場合は、それほど劇的な差は付かなかったものの、それでも概ね40~80%の範囲に収まっているとのことです。

 

そしてM1 Ultraが真価を発揮するのは高負荷のビデオレンダリングであることは、アップルが発表した当時に主張していた通りのようです。

 

Engadgetによれば、M1 Ultraは「M1 Ultraは、ハードウェアアクセラレータが効果を発揮するときに最高のパフォーマンスを発揮」する構成であり、「ビデオレンダリングやAI処理など、特定のタスクを高速化するために作られたチップ」とのことです。

 

実際に10本の8Kビデオクリップを同時に処理するテストでは、M1 Ultraはわずか29秒で作業を完了しました。これは16コアのAMD 5950XプロセッサととNVIDIA RTX 3080 TiのGPUカードを搭載したWindows PCの約2倍も速かったと述べられています。

 

M1 Ultra搭載Mac Studioは税込で約50万円~とお高くも思えますが、負荷の高い動画レンダリングなどクリエイティブのプロ向け用途に限れば非常にコストパフォーマンスが高く(ゲームライブラリはWindowsよりも乏しいですが)むしろ「安い」と言えるのかもしれません。

 

Source:Engadget
via:9to5Mac

iPhoneやMacで音声通話がクリアになる隠し設定「声を分離」が注目を集める

新型コロナ禍が長く続くなかでビデオ通話などの回数が増えてきましたが、iPhoneやMacで音声通話がクリアに聞こえるようになる隠し設定が注目を集めています。

 

Twitterユーザーのcan duruk氏は、iPhoneとAirPodsの組み合わせで通話しているとき、(コントロールセンター内に)「声を分離(Voice Isolation)」なる隠し設定を見つけたとつぶやいています。

 

この機能はiOS 15やiPadOS 15、ないしmacOS Montereyをインストールした製品なら、ほぼ例外なく使えるものです。空間オーディオをサポートしている製品は、本機能も対応しているようです。

 

一応アップルはFaceTimeの公式ガイドでも案内はしていますが、非常に見つけにくく、通話中のときのみ設定にアクセスできます。右上隅から下にスワイプして(Macでは右上隅をクリック) コントロールセンターを開き、「声を分離」ボタンをタップします。

Apple

ほか「標準」は元のまま。そして「ワイドスペクトル」は自分の声と周囲のすべての音を拾うものであり、コンサート会場の音をそのまま相手に届ける以外は使いたくはなさそうです。

 

さて「声を分離」は、自分の声だけをはっきり聞こえるようにして、それ以外の音は除去されます。The VergeのライターがiPhoneで設定をオンにして試したところ、約3m先で吠えていた犬の声が完全に消え、交通の音もほぼすべて聞こえなくなったそうです。またMacBookではファンの音も、キーボードを打つ音も、完全に遮断されたと述べています。

 

ただし「声を分離」には、2つの問題があります。1つはiOSやmacOSの共通設定はなく、通話アプリごとに有効にする必要があること。2つ目は、対応するアプリが限られていることです。

 

もっともiPhone用アプリの対応状況はかなり良く、Snapchat、WhatsApp、Slack、Signal、Instagramでもすべてサポートされている一方で、意外なことにTikTokでは使えません。またZoomのiOSに対応していましたが、Macでは使えず。さらにブラウザ内のアプリではコントロールセンター内のメニューが使えないため、Google Meetなどは除外されます。

 

実はiPhone 12以前のモデルでは電話のノイズキャンセリング機能はありましたが、iPhone 13シリーズでは使えなくなっています。それはバグではなくアップルが意図した通りの動作であり、今後は「声を分離」を使おう、という記事もありました

 

これほど優れた「声を分離」機能がほとんど知られていないのは非常にもったいないことであり、アップル公式にアピールを望みたいところです。

 

Source:The Verge,Apple

イーロン・マスク、アップルのオフィス復帰延期をあざ笑う。Twitter従業員から「フルで在宅勤務できなくなるかも」と危ぶむ声も

アップルが従業員らを在宅勤務から職場に復帰させる計画を延期したとの報道に対して、テスラCEOのイーロン・マスク氏があざ笑うツイートをしたことが話題となっています。

 

もともと、ほとんどのアップル従業員は1年以上もリモートワークが続いた後に、昨年9月から職場に復帰する予定でした。完全に戻るわけではなく、週に3日の出社を義務づけるというものです。

 

そして4月11日からアップルは、段階的に切り替えを進めようとしていました。まずは最低でも週に1日、5月2日からは週2日、23日以降は週3日という具合です。が、18日(米現地時間)に米Bloombergは、同社が「23日以降は週3日の出社」を延期したと報道。あくまで新型コロナの感染が再拡大したため、ということで「いずれは週3日出社」の基本方針は曲げていない模様です。

 

このニュースをBloombergがツイートすると、マスク氏は「体操服を着て、テレビを見て」というだらけた犬の画像(大事なことは明日やる、という怠け者をあざ笑うネットミーム)を返信して嘲笑を示唆した、と見られているしだいです。

 

これだけならば「マスク氏がアップルをイジった」だけで、いつものことではあります。問題は、以前からマスク氏が在宅勤務に対して否定的であることと、マスク氏が買収するかもしれないTwitter社の雇用に影響するかもしれないことです。

 

米フォーチューン誌は、Twitter社の従業員が一般的なワークライフバランス(仕事と生活のバランスが取れた状態のこと)と、特に在宅勤務に関するマスク氏の姿勢を心配していると指摘しています。

 

実際、マスク氏は中国の労働文化を高く評価し、中国の労働者が「午前3時の石油を燃やす」(真夜中も現場で働いている)ことを称賛し、「彼らは工場から出ることさえしない…一方、アメリカでは人々は仕事に行くことを一切避けようとしている」と述べていました。

 

その上でフォーチューンは、Twitter社の従業員は、マスク氏に会社が買収された場合、フルタイムで在宅勤務するオプションが取り消されるかもしれないという懸念を表明しているとの報道を引用しています。

 

アップルでは職場復帰の方針をめぐって機械学習の第一人者が退社したとの話もありましたが、テスラでも同じような離職がないのかは気になるところです。

 

Source:Elon Musk(Twitter) ,Fortune
via:9to5Mac

アップルのAR/VRヘッドセット、まもなく発表? 取締役会でデモを行ったとの噂

アップルは長年にわたりAR(拡張現実)/VR(仮想現実)ヘッドセットを開発中と噂されており、その間にiPhone向けの安いVRヘッドセットを諦めたとの報道もありました

 

そんな苦難の道のりを経て、ついにアップルの取締役会で次期AR/VRヘッドセット製品のデモが行われたと報じられています。

 

米Bloomberg報道によれば、このことはプロジェクトが「進行した段階」にあり、一般向けの製品発売も間近に迫っているようです。同誌は前に、ヘッドセットの発売は過熱やソフトウェアの問題があるために2023年まで遅れるかもしれないと報じていましたが、前倒しになっている模様です。

 

また今回の記事では、ここ数ヶ月でヘッドセット用OSの開発が急ピッチで進められているそうです。そういえば数か月前、アップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログから、それらしき「realityOS」に関する記述が見つかっていました

 

またBloombergいわく、アップルはヘッドセットの中核となるiPhoneアプリのAR版だけでなく、「没入型コンテンツのストリーミングや仮想会議の開催などのタスクを処理する新しいアプリに取り組んできた」そうです。先進的なヘッドセットも、役立つアプリがなければただのかぶり物ですが、買ったその日から使いものになるのかもしれません。

 

アップル製ヘッドセットの「第1世代」は、8Kディスプレイ×2枚や高性能チップを搭載(14インチ/16インチMacBook ProのM1 Proと同等になるとの説も)、高度なセンサーを備えつつ、かなりかさばる高価な製品になると予想されています。具体的には1000ドルをはるかに超えるとの噂もあり、主にAR/VRに熱心な人達や開発者コミュニティ向けの製品になるのかもしれません。

 

もっとも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、すでに後継モデルが開発中とも述べていました。アップルの長期的な目標は、ふだん使いできるほど軽いARメガネ(通称「アップルメガネ」)を作ることと見られていますが、おそらくあと数年は実現できないと思われます。

 

もしかすると、6月6日(米現地時間)から開催される世界開発者会議WWDCにて、AR/VRヘッドセットが発表されるのかもしれません。もし仮にそうだとしても、単なるお披露目だけで、発売は数か月~半年後という初代Apple Watchのようなパターンになりそうです。

 

Source:Bloomberg
via:9to5Mac