「iPhone 14」精巧なモックアップ・ハンズオンビデオ公開、気になるポイントは?

今年は6月のWWDC 2022(世界開発者会議)も終了し、次のアップルによるイベントは9月の「iPhone 14」ラインナップ発表となりそうです。すでに新たなデザインや搭載プロセッサー、カメラの強化など数々の噂話が伝えられてきたなか、新たに精巧なモックアップのハンズオン(手に取って触ってみた)動画が公開されています。

↑iUpdateより

 

こうした未発表iPhoneのモックアップは、サードパーティーのアクセサリー企業が製品を作るために、自ら集めた情報を元に自作していると思われるものです。つまり「自社の命運がかかっている」ために、かなり正確である可能性が高かったりします。

 

さてアップル関連のYouTubeチャンネル「iUpdate」のSam Kohl氏は、iPhone 14の全4モデルにつきモックアップを手に取って紹介しています。これまでにもダミー写真の公開はありましたが、加工の精度や質感といい、より現実的なものと思われます。

 

まず通常価格モデルの「iPhone 14」(6.1インチモデル)と「iPhone 14 Max」(5.4インチのminiが廃止され、代わりに追加される6.7インチ)のデザインは、昨年のiPhone 13とiPhone 13 Pro Maxとほぼ同じであることがわかります。

 

これらは先代の通常価格モデルと同じくノッチ(画面上部に切り欠きがある)デザインであり、どちらもボディは引き続きアルミニウム製のようです。つまり「iPhone 13そのままか、デザインが同じのままデカくした」ものであり、ほかに特筆すべき点はありません。

 

その一方で「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」のほうは、もう少し目立った変化が見られます。まず前からの噂通り、今回のモックアップでもノッチがなくなり「ピルとパンチホール(画面に開けられる横長と丸い穴)」に代えられています。ノッチは顔認証用のパーツや自撮りカメラを収納する場所でしたが、それらが画面下に移され、視界を確保するために画面に穴が開けられているわけです。

 

モックアップには画面パネルが搭載されていないため、画面まわりのデザイン変更はわかりづらいものがあります。とはいえ、イヤースピーカー(通話するとき耳に当てる)はiPhone 13 Proと同じく画面の上に置かれながら、ノッチがなくなっているために見た目がおもしろくなっています。

↑iUpdateより

 

もうひとつ興味深いのは、iPhone 14 ProとiPhone 14 Pro Maxの背面でカメラバンプ(カメラを収納する出っ張り)が大きくなっていることです。なぜ大きくなっているかといえば、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「広角カメラの解像度が1200万画素から4800万画素に強化されるからだ」と説明していました

↑iUpdateより

 

iPhone 14シリーズでは、Proモデルだけが最新チップ搭載との予想が有力となっています。その上位モデルでさえ、基本性能はiPhone 13 Proとあまり変わらないとの説もあります。

 

しかも円安の影響のためか、6月にはMacの価格が軒並み値上げされており(たとえばM1 MacBook Airは最小構成が11万5280円から13万4800円に引き上げ)新型iPhoneのお値段もそうなる? と危ぶむ声が国内であがっています。もしかしたら、アップルが価格を改訂する前に、iPhone 13 Proを買っておくのもひとつの手かもしれません。

 

Source:iUpdate(YouTube)
via:9to5Mac 

iPhone用クラウドゲームアプリ解禁なるか、英政府がアップルとGoogleを「反競争的」と認定

マイクロソフトのクラウドゲーミングサービス「Xbox Cloud Gaming」はAndroid用アプリが用意されていますが、iPhoneやiPadでは専用アプリがなく、ウェブブラウザー(Safari)を使って遊ぶことになります。なぜ、そうした形になるかといえば、アップルが実質的に(後述)他社のクラウドゲーミングアプリをApp Storeで公開することを禁じているからです。

 

英国の規制当局が、こうしたアップルのクラウドゲームアプリ禁止や、すべてのiOSのブラウザーアプリに自社開発のWebKitエンジンを使うよう義務づけていることにつき、反競争的(独占禁止法に違反する疑いがある)との報告書を発表しました。

 

これは英国の競争・市場庁(CMA)がアップルとGoogle両社に対するさまざまな反トラスト法(独占禁止法)関連の苦情について1年にわたり調査を実施し、発表したものです。その結果は、両社とも競争を制限しているとのこと。

 

まず、前提知識として「App Storeでの、クラウドゲーミングアプリの実質的禁止」について。はじめアップルはXbox Cloud GamingやGoogleのStadiaなどを一律に不許可としていましたが、後に方針を変えて条件つきで許可しています。

 

ただし、その条件とは「個別のゲームごとに(ストリーミング用のクライアント)アプリをApp Storeに公開すること」「個別のゲームごとに、更新ごとに審査を通すこと」「アプリ内でのDLCやアイテム課金、月額課金などにはアップルのApp内課金(手数料30%)を使うこと」など。

 

それに加えて個別のゲームごとにApp Storeページを作り、スクリーンタイムやペアレンタルコントロールも用意することなど厳しすぎるため、MSはこれに反発。最終的にはApp Storeの審査を受けなくていいブラウザー経由での提供になった次第です。

 

またアップルは開発者にiOSやiPadOS用の独自Webブラウザーを作ってApp Storeで公開することを許可していますが、自社開発の描画エンジン「WebKit」を使ったものしか承認しません。このためiPhone用のChromeも中身はSafariとほぼ同じであり、その一方でApple Payとの連携などの、Safarが使える一部機能もブロックされています。

 

さて、英CMAはアップルとGoogleともに、モバイル端末OSやアプリストア、Webブラウザーを含む市場に対して支配力を行使でき、モバイルエコシステムの「実質的な二重独占状態にあることが判明した」と述べています。

 

アップルについては、第1にクラウドゲームサービスの排除が、開発者と消費者の双方に害を及ぼすと結論づけています。

 

「App Storeでのクラウドゲームサービスの出現を阻止している」としつつ、同社にとって「ゲームアプリは重要な収入源であり、クラウドゲームはアプリ配信におけるアップルの強力な地位を脅かす存在となりうる」とのこと。この分野の成長を妨げることで「モバイルユーザーがクラウドゲーミングの恩恵を十分に受けられなくなる危険性をはらんでいる」と指摘されています。

 

またiOS用ブラウザーでのWebKitの使用義務づけも、「このエンジンの能力により速度と機能の両方が制限されている」ことが競争を邪魔しているとの結論です。さらには、Webアプリ(ブラウザー上で動作するアプリ)についても「機能を著しく阻害し、消費者と企業からこの革新的技術の恩恵を完全に奪っている」とのことです。

 

もしもアップルがこれを受けて方針を変更すれば、iPhoneやiPadでのクラウドゲーミングアプリも解禁され、Safari以外のブラウザーも高速化するなど、機能が豊富になるかもしれません。アップルがどう反応するのか、続報を待ちたいところです。

Source:CMA
via:9to5Mac

連続窃盗犯、AirTag入りのバックパックを盗んだばかりにお縄に! 警察が「探す」アプリで追跡

アップルが忘れ物トラッカーAirTagを発売してから1年あまりが経ちましたが、本来の使い方をされることもあれば、悲劇に繋がることもありました。ユーザー自らが盗まれた品々の追跡に使って、無事に取り返したとの報道も思い出されます。

 

そんな最新の事例として、警察が泥棒そのものの追跡に使い、見事に逮捕できたと報じられています。

 

米ノースカロライナ州のメディアWRALによれば、現地の警察はAirTagを連続窃盗犯の追跡に役立てたそうです。この泥棒は、AirTag付きのバックパックを盗んでしまったとのこと。盗難が通報されると、捜査官は「探す」アプリを使ってバックパックを追跡し、窃盗犯を捕らえたしだいです。

 

警察はシャーロット(州の南西部にある都市)南東まで追跡し、窃盗犯がいる家を特定。そこで逮捕しようとしたところ、車で逃げ出されましたが、まだバックパックは持ったままでした。結局、捜査員は車を追跡し、逃げた場所を特定して捕まえたというわけです。

 

この泥棒は5回も逮捕されており、銃器を盗むなどの前科もあったそうです。今回の件でも自動車を壊して侵入、窃盗の重罪、銃器の盗難で起訴されており、ユーザー自らが追跡せずに警察に任せたのが賢明だったようです。

 

アップルは最近、AirTagをより安全なものにするためアップデートを繰り返しています。たとえばAirTagのセットアップ時に「自分の持ち物を追跡するためのものであること、同意なしに人を追跡することは世界中の多くの地域で犯罪である」ことを警告するポップアップを表示。このポップアップには、法執行機関がAirTagに紐付けられたApple IDの個人情報を要求することができるとも書かれています

 

だとすれば、今回の件は「同意なしに人(犯人)を追跡」しているということでアウト……?とも思われますが、警察(法執行機関)自らが、盗品と人間の両方を追跡しているのでグレーゾーンのようです。ともあれ、くれぐれも「AirTagは人を追跡するものではない」と注意しておきたいところです。

 

Source:WRAL
via:9to5Mac

M1 iPad ProでMacのアクセサリーを使えるようになる? 周辺機器メーカーがドライバを作れるように

アップルは今週、iPadOS 16を発表しました。特にM1チップ搭載のiPadではウィンドウを重ね合わせたりサイズを変更できたり、外付けディスプレイのサポートも強化され、より「Macに近づいた」といえます。

 

それに伴い、周辺機器メーカーが新たな「DriverKit」APIを使って、独自にiPad用のドライバ(PC等に他の機器をつないで使えるようにするソフトウェア)を作ることが初めて可能になったことが明らかとなりました。

 

このDriverKitは、もともとMacのために作られたフレームワークであり、周辺機器メーカーが自社製品をmacOSで問題なく使えるドライバを開発できるようにするものです。それが新たにiPadOS 16にも導入され、サードパーティの周辺機器メーカーも自社製品をiPadと互換性を持たせられるドライバを作れるようになったしだいです。

 

記事執筆時点では、iPadOS 16用のDriverKit APIは、USB、PCI、オーディオデバイスをサポートしています。このAPIはMacでも利用できるため、Appleシリコン(M1チップ等)に対応したmacOS用ドライバーを作成した開発者は、簡単にiPadに移植できるとのこと。ドライバは通常のアプリとしてApp Storeで配布できる格好です。

 

たとえば「DriverKit」で作ったドライバさえあれば、iPadは(今まで使えなかった)Thunderboltオーディオインターフェイスにも接続できるようになります。また、USBマイクのような比較的シンプルな機器や複雑でないデバイスにも対応する見通しです。

 

iPadOSに新しいドライバをインストールした場合は、設定アプリで手動で有効にする必要があります。ドライバのオン/オフはユーザがいつでも切り替えでき、各ドライバは外付け機器がiPadに繋がれている間のみ動作する(それ以外はメモリ等を消費しない)とのことです。

 

ただしアップルによれば、DriverKitはM1チップを搭載したiPadが必須となります。つまりiPadOS 16を入れても、古いiPadやA15チップを搭載したiPad mini(第6世代)では動かないことになります。

 

今後はiPadだけでも様々な周辺機器を繋いだり、あるいはMac用のアクセサリー類を流用することも出来るようになるはず。M1 iPad Proは高性能を持て余している感もありましたが、いよいよ実力を発揮しやすくなりそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

ついに「iPhone 15 Pro」はUSB-C採用? 翌年の「iPhone 16」は4モデルともLightning廃止のうわさ

ついに欧州連合(EU)が2024年秋までにスマートフォンなどの充電規格としてUSB-Cの採用を義務づけることを合意し、iPhoneやAirPodsの充電ケースなども影響を受けることが決定的となりました。

 

それに続き、来年(2023年)の「iPhone 15 Pro」と「iPhone 15 Pro Max」(どちらも仮称)がLightningポートに代えてUSB-C端子を搭載するとの噂話が報じられています。

 

これは有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のLeakeApplePro氏がTwitter上で述べていることです。それによれば、「iPhone 15 Pro」はUSB-Cに移行する一方で、通常価格モデルの「iPhone 15」はLightningポートのままだそうです。

 

 

EUの新たな規制は2024年までは適用されないため、アップルはあと1年は独自規格のLightningポートを持つiPhoneを作り続けられる、というわけです。

 

さらに翌年(2024年)は、通常価格の「iPhone 16」もUSB-Cを採用し、ハイエンドの「iPhone 16 Pro」はUSB-Cあるいはポートレス、つまり有線の充電端子がないワイヤレス充電のみとなるとのことです。LeakeApplePro氏は「アップル(社内)の情報源」から得た話だとしていますが、情報が正確だとしてもアップルの計画が変更されるのはよくあることです。

 

この噂話は、有名アナリストMing-Chi Kuo氏がツイートしていたこととも一致しています。ただしKuo氏は「2023年後半に出る新型iPhone」(iPhone 15一般)としており、どのモデルかは特定していませんでした。

 

それに続いて大手メディアBloombergも「実際にUSB-Cポートを搭載したiPhoneをテスト中だ」と報じていました。またKuo氏もその後、AirPodsなどアクセサリー類もLightningからUSB-Cに移行すると付け加えています

 

今後もアップルが通常価格モデルとProモデルとで、様々な面で差別化を図っていくことはあり得るはず。来年はUSB-CをiPhone 15 Pro限定としてプレミアム価値にするのも、理にかなっていると思われます。

 

さらに2024年のiPhone 16世代では、Proモデルでは「画面下Face ID」すなわちディスプレイの下に顔認証関連のパーツを埋め込みつつ、画面に穴を開けず外からも見えないとの予想もあります。しかし、そのために凄い値上げとならないよう祈りたいところです。

 

Source:LeakeApplePro(Twitter)
via:BGR

どのモデルで何が使える?「iOS 16」新機能のまとめ

先日、iPhone 6S、7や初代iPhone SE以前のモデルは、次期iOS 16にアップデートできないことが正式に発表されました。それでも、 すべての機能が数年前のiPhoneで使えるわけではありません。では、どの新機能がどのiPhoneで使えるのか? 米9to5Macが「一部のiPhoneだけで利用できる機能」をわかりやすくまとめています。

↑iOS16で何ができるようになる?

 

A12 Bionicチップ以上を搭載したモデルのみ(※)

※iPhone XR、iPhone XS、iPhone 11、iPhone 11 Pro、iPhone SE(第2世代)、iPhone 12、iPhone 12 Pro、iPhone 13、iPhone 13 Pro、iPhone SE(第3世代)

 

①動画での「テキスト認識表示」

一時停止中の動画内にあるテキストを完全に操作でき、コピー&ペースト、検索、翻訳などができるもの。この機能は、写真、クイックルック、Safari、そのほかのアプリで利用できます。

 

②「テキスト認識表示」のクイックアクション

写真や動画で検出されたテキストをワンタップでアクションに移すことができます。航空便や貨物の追跡、外国語の翻訳、通貨の換算も可能。

 

③「テキスト認識表示」が新たな言語に対応

日本語、韓国語、ウクライナ語を認識できるようになりました。

 

④音声での絵文字入力

Siriでメッセージを送るとき、「幸せな顔の絵文字」などを音声で入力できます。英語や日本語のほか、多数の言語で利用可能。

 

⑤Siriやアプリの機能を見つける

アプリを開いて「Hey Siri、 私は何ができる?」とか「Hey Siri、iRobotで何ができる?」など話しかけて、特定のアプリについて問い合わせることが可能。こちらも上述の④と同じく日本語などの多言語に対応しています。

 

⑥まったく新しいディクテーション体験

音声とタッチをスムーズに行き来できる機能。キーボードでの入力、テキスト入力欄でのタップ、カーソルの移動などを、すべて音声入力を停止せずに行うことができます。

 

⑦iPhoneのカメラを使って服薬を追加

薬のラベルをフレーム内に捉えるだけで、薬の名前や強度などの結果が表示されます。

 

⑧より進化した画像検索

Spotlightにより、メッセージ、メモ、ファイル内の画像の情報を対象として、場所や人、シーン、あるいはテキストや犬など、画像内のものでも検索できます。

 

⑨「背景からの対象物の抜き出し」の改善

画像内にある対象物を浮き上がらせたり、背景を消して対象物だけを取り出せます。これは写真やスクリーンショット、クイックルック、Safariなどで使うことができます。この新機能では鳥、昆虫、彫像が認識できるようになりました。

 

iPhone 11 以降の限定機能

①ライブキャプション

聴覚に障がいを持つユーザーのために、ビデオ会議や動画ストリーミング中、あるいは近くにいる人との会話中にリアルタイムで文字が自動的に生成されます。言語は英語で、カナダと米国でのみ利用可能。

 

iPhone 13モデル専用機能

①ポートレート撮影の前ボケ

ポートレート写真で手前にあるオブジェクトをぼかして、よりリアルな被写界深度フィルタをかけられます。

 

②シネマティックモード撮影の画質向上

横顔の角度や髪やメガネの端のあたりで被写界深度効果がより正確にかけられます。

 

以上、ほとんどの新機能はiPhone XRとiPhone XS以降で使うことができ、ごく一部のカメラ関連機能がiPhone 13モデル専用となっている模様です。アップデート対象から切り捨てられたiPhone 7ユーザーは怒りの声を上げているようですが、アップルも5年以上も新機能を提供したのだから十分だと考えているのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

Macに近づけるだけ!「iPhoneのウェブカメラに変身」機能をわかりやすく解説

アップルが世界開発者会議(WWDC 2022)で発表したmacOS Venturaは、「iPhoneをMacに合体させ、ウェブカメラとして使う」という新機能(正式名は「Continuity Camera(連携カメラ)」)のインパクトが強烈でした。それが実際にどうやって作動するのか、アップルのソフトウェア技術者が詳しく解説しています。

↑どうやってそうなるの?(画像提供/アップル)

 

要約すると、この機能はiPhoneをMacに近づけるだけで、カメラからの入力が自動的にiPhoneに切り替わるというもの。ワイヤレスで機能し、ケーブルを繋ぐ必要はありません。これにより「常に話している人を中央に捉える」センターフレームや、ユーザーの手元にあるデスクと本人の顔を同時に映し出す「デスクビュー」が使えます。

 

アップルによれば、macOSはiPhoneを「カメラとマイク」として認識するため、すべてのカメラアプリが動作する(はず)とのこと。WWDC 2022基調講演ではFaceTimeやZoom、TeamsやWebexに言及しただけでしたが、ほかのアプリでも開発者が修正することなく使えるようです。

 

また、ポートレートモード(背景ぼかし)やスタジオライト、センターフレームもアプリに関係なく利用可能。これらはコントロールセンターのドロップダウンメニュー内にあり、そこにはiPhoneのバッテリー残量も表示されています。

 

さらに、iPhoneの向きを変えてもそのまま使うことができ、縦向きにしているとズームインも可能。iPhoneを近づけたとき「魔法のように」カメラが切り替わる機能もFaceTimeに限定ではなく、ほかのアプリでも使える自動カメラ選択APIが提供されています。iPhoneがスタンドに取り付けられていて、USBで接続されるか、BluetoothとWi-Fiにより「近くにある」と検出されれば、自動的に切り替わるとのこと。

 

その一方、アップルは、カメラの自動選択をオフにする設定を用意することも推奨しています。本機能はワイヤレスだけでなく有線でも利用でき、ノイズやiPhoneの残りバッテリーが心配であればUSBケーブルでも大丈夫です。

 

iPhoneから写真や動画を取り込むアプリも用意されるほか、顔検出と身体検出の「メタデータ」を渡すことも可能とのこと。キャプチャは最大で解像度1920 x 1440と60fpsとされています。

 

加えて、デスクビュー用のAPIも用意され、サードパーティでも使うことができます(実際にZoomでのプレゼンをデモしたそう)。このモードはiPhoneの超広角レンズで捉えた画像を加工して切り抜いて表示しており、あたかも頭上にカメラがあるかのように机の上を表示できるわけです。

 

ただし、本機能はmacOS 13に加えてiOS 16も必要とされます。つまり、アップデート対象外とされたiPhone 6S, 7や初代のiPhone SE以前は使うことができません。それでも、最新のiPadさながらにセンターフレームが使えたり、手元の紙に書いた文字や絵を見せながらビデオ会議できたりすることは、リモートワークの生産性を大きく向上させそうです。

 

Source:Apple
via:The Verge

USB-C搭載iPhoneが2024年にも誕生? EUが標準化に合意

↑charnsitr / Shutterstock.com

 

ヨーロッパ(EU)にて、スマートフォンなどの電子機器にUSB-C端子の搭載を義務化するための合意がなされました。

 

EUでは、以前からスマートフォンの充電端子を統一化する動きがありました。これはスマートフォンの買い替えの際に、充電器が廃棄物として捨てられるという問題があるからです。Bloombergの報道によれば、EUでは年間に1万2000トンもの充電器が捨てられて降り、またユーザーは約24億ユーロ(約3400億円)もの出費を強いられているとしています。

 

今回の欧州議会の合意では、スマートフォン(携帯電話)やタブレット、電子書籍リーダー、イヤホン、デジタルカメラ、ヘッドホン、ヘッドセット、携帯ゲーム機、ポータブルスピーカーにて、2024年秋までにUSB-C端子の搭載を義務付けています。またノートパソコンについても、40ヶ月後までにUSB-C端子を採用する必要があります。

 

この合意で最大の影響を受けるのは、充電コネクタに「Lightning端子」を採用している米アップルのiPhoneです。iPhoneについては最新機器でもUSB-C端子を搭載しておらず、将来移行するかどうかも不明です。一方でアップルは以前に、スマートフォンにおけるUSB-C端子の標準化の動きに対して「イノベーションを阻害する」とのコメントを出していました。

 

ただし、他の電子機器と充電器を統一するために、少なくないiPhoneユーザーがUSB-C端子の搭載を望んでいるのも確か。アップルがiPhoneへとUSB-C端子を受け入れるのかどうかに、注目が集まります。

 

Source: European Parliament via Engadget

新型HomePodが開発中? iOS 16ベータ1に手がかりが発見される

アップルは次期iOS 16の開発者向けベータ版を公開しており、そこからは未公開の新機能(任天堂のJoy-Con対応など)が続々と報告されています。そんななかコードを解析したところ、未知のHomePodモデルの手がかりが見つかったと伝えられています。

 

米9to5MacがiOS 16ベータ1を調べてみると、未発売のHomePodモデルへの言及が隠されていたそうです。その名前は、内部的には「AudioAccessory6」とのこと。HomePod miniは「AudioAccessory5」、初代HomePodは「AudioAccessory1」と書かれていることから、まだ見ぬHomePodモデルだと推測されている次第です。

 

残念ながらこのコードだけでは、本製品に関するその他の詳しい情報は分からないそう。とはいえ、iOS 16がHomePod新モデルに対応する準備を整えていることは確かなようです。

 

先月、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、アップルが新型HomePodを開発中であり、2022年後半~2023年前半に発売する予定だとツイートしていました。この期間はちょうどiOS 16が正式リリースされる時期とも重なっているため、今回のコード調査結果は信ぴょう性を裏付けるものになっています。

 

ただし新型HomePodがどのような新機能を搭載するのかは、あまり分かっていません。Kuo氏は「ハードウェア設計には大きく革新がない」としていることから、HomePod miniのマイナーチェンジではないかとも推測されます。

 

また米Bloombergの名物記者Mark Gurman氏は以前、アップルが「画面とカメラ」を搭載した新型スピーカーを開発していると述べていたことがあります。もしかしたらアマゾンのEcho ShowやGoogle Nest Hubのようなスマートディスプレイかもしれませんが、それ以上の詳細な情報はありません。

 

それならSiriが使えるiPadで間に合っている気もしますが、Kuo氏のいうとおり「スマートスピーカーはホームエコシステム(スマートホーム)の重要な要素」の1つのはず。iOS 16プレビューでもホームアプリの再設計が強調されており、その要となる新型HomePodの発売も近づいている可能性もありそうです。

 

Source:9to5Mac

アップルのAR/VRヘッドセット、来年1月にスペシャルイベントで発表? 6月までに発売のウワサ

アップルが開発中とウワサのAR/VRヘッドセットは、結局はWWDC 2022(世界開発者会議)では発表されませんでした。いつ発表されるのかといえば、そのために2023年1月にスペシャルイベントが開催されるとのアナリスト予測が報じられています。

 

アップルのサプライチェーンに詳しいMing-Chi Kuo氏は、WWDC前にも本製品や専用OS「realityOS」の発表はあり得ないと予想していました。それが当たったことに続き、今後のタイムスケジュールを細かくツイートしています。

 

Kuo氏によると、ヘッドセットの出荷は2023年第2四半期までずれ込むそうです。それは(アップル製品の主要な工場がある)上海がロックダウンしたせいで開発が遅れてしまったため、とのこと。そして案の定WWDCでは何の言及もなかったとしつつ、ヘッドセットに関する見通しを箇条書きしています。

まずアップルは1月にイベントを開催して製品を発表し、開発者向けのツールを「イベント後2〜4週間以内」に出荷するとのこと。そしてヘッドセットの予約は2023年の第2四半期に始まり、来年のWWDC(おそらく6月)までに店頭に並ぶそうです。

 

複数の情報源から、ヘッドセットの開発は難航していて(バッテリーの持続時間や発熱など)発売が来年まで延期されたとの観測が相次いでいました。また、その価格は約3000ドル(約40万円)にも上り、一部のアーリーアダプタだけが買い求めるニッチな製品になると予想されています。

 

それでも、アップルが長い時間とケタ外れの予算を注ぎ込んだハードウェアや映像は観てみたいものです。「アイアンマン」や「マンダロリアン」などのジョン・ファブロー監督がヘッドセット用のコンテンツを作っているとの噂話もあり、未来がかいま見えることを期待したいところです。

 

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors

macOS Venturaでは人気のレーシングホイールやペダルにも対応! Macがゲームに本気になった?

アップルが発表したばかりの「macOS Ventura」ではPCのように複数のウィンドウが扱えるようになることが注目されがちですが、実はゲームに力を入れていくことも強調されていました。

 

それを反映するように、次期macOSではLogitechのレーシングホイール(ハンドルコントローラー)「G920」や「G29」など、レースゲームで使える人気のレーシングホイール、ペダル、シフター(シフトチェンジ用コントローラー)がサポートされていることが明らかとなりました。

 

これはアップルが開発者向けの公式リリースノートで発表していることです。また同社によると、macOS VenturaやiOS 16、iPadOS 16、tvOS 16では、さらに多くのBluetoothおよびUSBゲームコントローラに対応しているそうです。

 

実際、エミュレータ開発者のRiley Testut氏もiOS 16ベータ1を試用したところ、新たにNintendo Switch用のコントローラーJoy-Con(およびProコントローラー)に対応しており、左右を別々のコントローラーとして使うことも、まとめて1つとして使うこともできると報告していました

 

またmacOS Ventura、iOS 16、iPadOS 16の新機能「バディコントローラ」(iOS 16プレビューページに言及あり)は、2台のコントローラーを1台にまとめ、1人のプレイヤーを操作できるというもの。これが「Joy-Conを2つのコントローラー、あるいはまとめて1つ」機能とも関係がありそうです。

 

MacはWindowsよりも遊べるゲームライブラリが乏しく、そのためWWDCで「Macで没入感のあるゲーム体験」と発表されたときには何を言ってるの?と思った人も少なくないはず。その場では「バイオハザード ヴィレッジ」の移植も予告されていましたが、今後は続々とMac向けAAAタイトルが登場するのかもしれません。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iOS 16ではChromecastデバイスが標準サポートされるかも?

↑Kaspars Grinvalds / Shutterstock.com

 

米アップルの次期モバイル向けOS「iOS 16」では、Chromecastデバイスが標準サポートされる可能性を、海外テックメディアの9to5Googleが伝えています。

 

現在のiOSでは「YouTube Music」などの特定のアプリにて、Chromecastデバイスへとコンテンツを配信することができます。しかしこれはネイティブにサポートされたものではなく、利用の可否はアプリによって異なります。

 

一方でアップルは、iOS 16に「DeviceDiscoveryExtension」という仕組みを導入しています。これにより、アプリがコンテンツをストリーミングできるサードパーティー製のメディアレシーバーを検出できるようになるのです。

 

これによりユーザーは統一されたインターフェイスから、ストリーミング先としてアップルの「AirPlay」かChromecastデバイスを選択することができると期待されているのです。

 

先日開催されたWWDC22では、iOS 16におけるChromecastデバイスのネイティブサポートに関する案内はありませんでした。しかし、正式リリース前のOSにひっそりと機能が追加されるのは、よくあること。iOS 16による柔軟なストリーミングデバイスの対応に、期待したいものです。

 

Source: アップル via 9to5Google

高い要求にも応えてくれる、新MacBook Proはやっぱりベストバイ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はAppleの「MacBook Pro」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

 

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

iOS 16はNintendo Switchのジョイコン/プロコンに対応

米アップルの次期モバイル向けOSこと「iOS 16」が、任天堂の家庭用ゲーム機「Nintendo Switch」のコントローラーに対応していることが、エミュレーター開発者のRiley Testut氏のツイートにより判明しました。

↑saksorn kumjit / Shutterstock.comより

 

現在のiOSでは、ソニーのゲーム機「PlayStation 5」のコントローラー「DualSense」と、Xbox Series S/Xのコントローラーに対応しています。しかし、Nintendo Switchのコントローラー「Joy-Con」「Proコントローラー」は、サポートされていなかったのです。

 

 

Testut氏によれば、iOS 16ではJoy-Conを左右それぞれ、あるいは単一のコントローラーとして認識できると報告しています。左右それぞれか単一化の切り替えは、スクリーンショットキャプチャとホームボタンを数秒間押し続けることで可能だとも伝えています。もちろんJoy-Conだけでなく、Proコントローラーにも対応していると報告しています。

 

iOS 16では、設定アプリのブルートゥース項目にて、コントローラーのカスタムが可能だと伝えています。

 

iOS 16は7月にパブリックベータ版が配布され、今年秋に正式にリリースされます。同OSでは、ゲームのプレイ環境がさらに充実することになりそうです。

 

Source: Riley Testut / Twitter via MacRumors

次期iOS 16では「iPhoneを横向きにしたまま顔認証でロック解除」ができる!

今朝未明、アップルは世界開発者会議(WWDC 2022)で数々の新たなiOSの機能や、ハードウェアの新製品を発表しました。そのステージ上で言及しなかったものの重要なアップデートとして、iOS 16では「ランドスケープモード(横向き)でもFace IDが使えるようになる」ことが明らかとなりました。

 

この情報はリークでもなんでもなく、アップル公式のiOS 16プレビューページで発見されたことです(ただし英語版のみ)。ページの中ほどにある「セキュリティ」の項目に、iPhoneが水平に傾いているときにもFace IDが機能すると小さく書かれています。つまり横向きのままロック解除や決済、パスワードの自動入力がまもなく出来るようになる模様です。

 

すでにiPadでも横向きでFace IDが使えるため、それがiPhoneにも広められることは自然な展開とも思われます。この機能が使えるようになれば、縦向きであることを確認しなくても良くなるため、今までの感覚であれば「縦向きでなくて戸惑う」こともあり得そうです、

 

もっとも、この機能には「サポートされているiPhoneモデル」でのみ利用できる、との但し書きが付いています。もしかするとFace IDを実現するパーツがある程度は新しくて性能が高い必要があり、「マスクしながらもFace ID」と同じくiPhone 12以降だけとなるのかもしれません。

 

Source:Apple
via:The Verge

次期watchOS 9、ついに「Apple Watchで日本語入力」を実現! ただしSeries 7の広い画面ありき

アップルが本日未明に発表した「watchOS 9」では、ついにApple Watch Series 7で日本語入力ができるようになると予告されました。Apple Watch Series 7+watchOS 8では英語圏のユーザー向けにQWERTYキーボードが用意されていましたが、他の言語もサポートが追加される格好です。

 

公式リリースによると、Apple Watch Series 7では、新たに6つの言語に対応した(ソフトウェア)キーボードが搭載されるとのことです。

 

昨年Apple Watch Series 7が発表されたとき、広くなったディスプレイがユーザーにとってどれほど便利かが強調されていました。その新機能の1つが、キーボードの実装だったわけです。

Apple

 

当時、アップルのインターフェースデザイン担当VPのアラン・ダイ氏はインタビューにて、「初代Apple Watch以来、テキスト入力は重要であり、大きな課題」だったことや、Series 7の大画面だからこそ(多くのキーがある)QWERTYキーボードが実現できたこと。さらにはキーのベゼル(枠)を取り除きつつ、AIにより打ち間違いを補正するとの趣旨を説明していました。

 

逆にいえば、Apple Watch Series 6以前の狭いディスプレイでは難しいということで、今後のソフトウェア・アップデートでも実現は期待しにくそうです。

 

ともあれApple Watch Series 7+watchOS 9では以下の言語がキーボードで打ち込めるようになります。

  • フランス語
  • ドイツ語
  • イタリア語
  • 日本語
  • ポルトガル語(ブラジル)。
  • スペイン語(メキシコ、スペイン、ラテンアメリカ)

 

watchOS 9は、Apple Watch Series 4以降を対象に(ようやくSeries 3のサポートが打ち切られました)今年の秋以降に提供される予定です。Series 7以前のモデルではキーボードは使えませんが、「iPhoneからApple Watchを操作」できるミラーリング機能なども追加されることもあり、楽しみに待ちたいところです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

M2チップ搭載MacBook、どちらも「外付けディスプレイは1枚だけ」の制限あり…

アップルは本日、第2世代Appleシリコン「M2」を搭載したMacBook Airと13インチMacBook Proの新モデルを発表しました。そこで気になるのが「接続できる外付けディスプレイは増えているか?」という点でしたが、M1搭載モデルに続いてまたしても「1台だけ」であることが明らかとなりました。

Apple

 

アップルの公式サイトに掲載された技術仕様によると、どちらの新モデルも「1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz」とのことです。先代のM1搭載モデルから、この仕様は全く変わっていません

 

ちなみに、より高価な14インチ/16インチMacBook Proでは、M1 Proチップ版で最大2台、M1 Maxチップ版で最大4台の外部ディスプレイが正式にサポートされています。

 

前モデルでも一応は抜け道があり、DisplayLinkソフトウェアとDisplayLink認定ディスプレイアダプタ(外部ドック経由)により最大5台の外付けディスプレイに表示できることが分かっています。それぞれの解像度度を4K~1080pまで混在させる工夫は必要ですが(USB-C1本で接続のため、ビデオ信号の帯域幅に限りがある)この回避策は新モデルでも変わりないと思われます。

 

また、繋ぐだけで簡単に3台の外付けディスプレイに表示できる「Anker 563 USB-Cドック」などサードパーティ製アクセサリーも発売されています。やはり持ち運びやすさに重きを置いたMacBookモデルでは妥協が必要で、それ以上の多くの画面が使いたければ上位モデルを買うしかなさそうです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

iOS 16の後払い機能「Apple Pay Later」とは?

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、iOS 16で利用できるApple Payの後払い機能「Apple Pay Later」を発表しました。

↑アップルより

 

後払いサービス(Buy Now, Pay Later)は近年急成長を遂げているビジネスで、消費者は最初に大きな出費をせずに製品を購入することができます。AffirmやKlarna、Afterpayなどの企業が、この分野では有名です。

 

Apple Pay Laterでは、消費者は購入代金を6週間かけて4等分し、支払うことができます。分割の際の金利や、遅延損害金は設定されていません。またユーザーが希望すれば、前払いすることも可能です。

 

アップルによれば、Apple Pay LaterはMasterCardのネットワークによって提供され、「Apple Payがオンライン、またはアプリ内で利用できる場所なら、どこでも利用可能」だとうたっています。現時点では利用可能地域に関する言及はありませんが、日本でも利用できることを期待したいものです。

 

その他の「ウォレット」アプリのアップデートとしては、ホテルのデジタルキーを共有する機能がまもなく投入されます。この機能はメール、メッセージ、WhatsAppなどのアプリで利用できます。またアプリ内でのID認証も追加され、写真付き身分証明書のデジタル版を認証に利用できるようになります。

 

上記のすべての機能は、今年秋のリリースが予定されている「iOS 16」で利用できるようになります。いち消費者としてはApple Pay Laterが日本で使えるのかどうかが気になりますが、それと同時に商品の買いすぎにつながらないか…という、一抹の不安を覚えないわけでもありません。

 

Source: Engadget, The Verge

次世代CarPlayがとんでもなくクール。エアコンも操作可能

米アップルは開発者向けイベント「WWDC22」にて、車載システム「CarPlay」の次世代コンセプトを発表しました。

↑アップルより

 

CarPlayはiPhoneを車載ディスプレイに接続することで、カーナビとして利用するシステムです。画面では使い慣れたiOSに近いインターフェイスでマップや電話、SMS、音楽アプリなどが利用できます。また、よそ見運転を防ぐために音声アシスタント「Siri」を活用しているのも特徴です。

 

今回発表された次世代CarPlayでは、まずマルチディスプレイのサポートがうたわれています。画面には車両のスピードメーター、燃料の残量、車内温度などを表示することが可能。さらに自動車システムとの深い統合により、直接ラジオや空調の調整などができるとしています。

 

さらにユーザーが異なるメーターデザインを選択したり、あるいは天気や音楽などのアプリのウィジェットを表示することもできます。

 

アップルによれば、次世代のCarPlayに対応した車両は2023年後半に発売されます。対応メーカーとしてはフォード、リンカーン、メルセデスベンツ、インフィニティ、ホンダ、アキュラ、ジャガー、ランドローバー、アウディ、日産、ボルボ、ポルシェなどがあげられており、今後もさらに情報を更新するとしています。

 

近年は上級グレードの車両にて、大掛かりなインフォテイメントシステムが次々と採用されています。そのような変化に合わせて、CarPlayも順当な進化を予定しているようです。

 

Source: MacRumors

新型13インチMacBook Pro登場! M2搭載で、インテルCPUモデルより最大3.4倍も高速

アップルは本日、WWDC 2022(世界開発者会議)にて新型13インチMacBook Proを発表しました。基本的にはプロセッサーが従来のM1チップから第2世代の「M2」チップに変更されたのみで、デザインおよびそのほかの仕様は従来モデルと同じです。

↑Appleより

 

第2世代の5nm技術により作られたM2チップは、M1と比べてCPUが18%、GPUが35%、機械学習のNeural Engineが40%高速化され、あらゆる点で先代を超えています。また、M1よりもメモリー帯域幅が50%向上し、最大24GBの高速ユニファイドメモリーを利用できます(M1は最大16GB)。

 

公式リリースによれば、より高速な8コアCPUと10コアGPUにより、Affinity PhotoなどのアプリでRAW画像を扱う場合は前世代よりも約40%高速化し、Appleシリコンを搭載しないモデル(つまりインテル製チップ搭載MacBook Pro)からアップグレードするユーザーの場合は最大3.4倍高速化するとのことです。

 

また『Baldur’s Gate 3』などグラフィックを駆使するゲームのプレイも、従来の13インチMacBook Proより約40%も高速化し、インテル製チップ搭載MacBook Proと比べれば最大で3.3倍高速になるそうです。Mac用のゲームライブラリは乏しい印象もありますが、それを意識してかAppleシリコン版『バイオハザード ヴィレッジ』の発表もありました(発売は2022年後半)。

 

このほかM2のメディアエンジンはProResのエンコードとデコードに対応しているため、最大11ストリームの4K ProResビデオと最大2ストリームの8K ProResビデオを再生でき、ビデオプロジェクトをこれまでよりも約3倍速くProResに変換できるとのことです。

 

さらに新型13インチMacBook Proはバッテリー持続時間にも優れており、1回の充電で最大20時間のビデオ再生が可能です。新生MacBook Airと同じく発売は来月のことで、価格は17万8800円(税込)から。M1版は14万8280円からだったため、3万円以上もの値上げとなります。

Source:Apple

iPadOS 16登場、ついにパソコン風なウィンドウ表示が可能になりました

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、次期タブレット向けOSとなる「iPadOS 16」を発表しました。長らく待望されてきた、マルチタスキング機能の進化によるパソコン風インターフェイスの実現が特徴となっています。

↑アップルより

 

iPadOS 16では「ステージマネージャ」機能により、ユーザーが作業中のアプリは中央に目立つように表示され、ほかのアプリやウィンドウは左側に配置されます。これにより、重なり合う異なるサイズのウインドウを単一のビューで作成したり、横からウインドウをドラッグ&ドロップしたり、Dockからアプリケーションを開いてアプリケーションのグループを作成できたりといった、高度なマルチタスキングが可能となります。

 

M1チップ搭載iPad ProとiPad Airで利用できるステージマネージャは、最大6K解像度の外部ディスプレイに対応。これによりiPad上に最大4個、外部ディスプレイに最大4個のアプリが表示できます。

↑アップルより

 

共同作業のための新しいツールも追加されています。例えばメッセージを利用してユーザーが共同作業の招待をすると、スレッドに含まれる全員が書類、スプレッドシート、プロジェクトに追加されます。また、スレッドの仲間との会話やFaceTime通話も利用できます。

 

さらにキャンバスつきの共同作業アプリケーションでは、ユーザーが一箇所に集まって表示、共有、共同作業を行うことができます。ここには、「Apple Pencil」での書き込みも可能です。

↑アップルより

 

メールアプリでは送信機能が進化したほか、Safariブラウザーではより安全性の高いサインイン方法「パスキー」の利用が可能に。さらにiPad向けに、新しい天気アプリも投入されたり、テキスト認識機能では動画の認識が可能となったり、iPad Proでカラーリファレンス機能を利用したりすることができます。

 

iPadOS 16は来月にパブリックベータ版が公開され、今秋にはiPad(第5世代以降)、iPad mini(第5世代以降)、iPad Air(第3世代以降)向けに無料アップデートとして提供されます。ますますパソコンやmacOSに近い存在となりつつあるiPadOSですが、いずれ両者が統合される未来があり得るのかどうかが、若干気になります。

 

Source: アップル

WWDC22で登場の「macOS Ventura」はMacにiPhoneが物理合体、ウェブ会議が高画質に

米アップルは開発者向け会議「WWDC2022」にて、次期Mac向けOSとなる「macOS Ventura」を発表しました。

↑アップルより

 

macOS Venturaの発表で注目を浴びたのは、上画像のように「iPhoneをMacのウェブカメラにする機能」。これは、高画質なiPhoneの背面カメラをウェブカメラとして利用できるのがメリットです。MacとiPhoneとの接続はワイヤレスでおこなわれ、センターフレームやポートレートモード、スタジオ照明などの機能が利用可能。さらにiPhoneの超広角カメラが手元までを撮影し、ユーザーの顔とデスク上を同時に表示する「デスクビュー」も利用できます。

↑アップルより

 

アプリとウィンドウの自動整理機能「ステージマネージャー」にも注目。ユーザーが作業している現在のウィンドウを中央に目立つように表示され、そのほかウィンドウは左側に表示されます。また、ウィンドウのグループ化も可能です。

 

macOS Venturaのそのほかの新機能は、主要アプリの刷新です。たとえば「Handoff」をFaceTimeでも使えるようになり、iPhoneでの通話をMacに引き継ぐことが可能。メールとメッセージアプリも刷新されます。Safariブラウザーでは次世代の認証情報である「パスキー」により、生体認証でより安全にサインインができるようになります。ゲームではEAの「GRID Legends」やカプコンの「バイオハザード ヴィレッジ」、Hello Gamesの「No Man’s Sky」が投入されます。

 

macOS Venturaは来月中にパブリックベータが配布され、この秋には正式版が無料アップデートとして提供されます。なにより、MacにiPhoneを合体させることでどれだけ高画質なウェブ会議機ができるのかを楽しみにしたいものです。

 

Source: アップル

WWDC22で新型MacBook Air発表、新デザインにM2チップ、MagSafe…これは買い時か

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、「新型MacBook Air」を発表しました。本体デザインからプロセッサーまでを一新した、まさにフルモデルチェンジとなっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

新型MacBook Airの最大の変更点は、デザインを完全に刷新したこと。本体はよりフラットな形状となり、薄さ11.3mmで重量2.7ポンド(約1.24kg)と、従来モデルから体積を20%も削減。本体カラーとしてはシルバー、スペースグレイ、スターライト、ミッドナイトがラインナップされています。

 

プロセッサーは新型の「M2チップ」を採用。「M1チップ」とくらべ、Adobe Photoshopを使用するような画像フィルターとエフェクトで20%高速化されています。また、米インテルのプロセッサーを搭載したMacBook Airからは5倍の性能向上です。さらに、本体はファンレスの静音設計となっています。

 

ディスプレイには13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。最大500ニトの明るさを実現しています。またフロントカメラを「ノッチ」に収めることで、ベゼルが狭くなりました。このフロントカメラも、2倍の解像度と低照度性能を持つ新しい1080pカメラに刷新されています。

 

音質まわりでは、4スピーカーと3つのマイクアレイが、キーボードとディスプレイ間に統合。そのキーボードには引き続き、指紋認証機能「Touch ID」が搭載されています。本体側面には、マグネット式の充電ポート「MagSafe」を採用。そのほかの外部ポートはThunderboltを2個と、イヤホンジャックを備えています。

 

バッテリー駆動時間としては、ビデオ再生なら最大18時間が可能。また2個のUSB-Cポートを備えたコンパクトな電源アダプターも登場しました。このうち、67Wの電源アダプターを利用した場合、30分で50%まで急速充電できます。

 

M2チップ搭載の新型MacBook Airの価格は16万4800円(税込)からで、来月より販売を開始。一方で、M1チップ搭載のMacBook Ariも13万4800円(税込)にて販売が続けられます。

 

Source: MacRumors

第2世代Appleシリコン「M2」発表! M1より18%高速化、最大24GBのRAMが搭載可能

アップルのWWDC(世界開発者会議) 2022において、同社はついに、独自開発チップ「Appleシリコン」の第2世代となる「M2」プロセッサーを発表しました。

↑Appleより

 

2020年11月に第1世代の「M1」チップが発表されて大きな話題を呼び、「M1 Pro」や「M1 Ultra」などバリエーションを含めて数々のMacに搭載されてきましたが、約1年半ぶりに世代交代となります。

 

アップルによれば、CPUの性能は18%高速化したとのこと。M1よりも50%多いメモリー帯域を実現し、最大で合計24GBのRAMを搭載できるようになりました(M1は最大16GB)。またGPUコアも合計10個になり(M1は最大8個)、グラフィックス性能が前世代より最大35%向上したと謳われています。

 

またM2は噂通り、M1と同じ5nmプロセスで製造されているそうです。「5nm」などの数値は半導体の回路線幅を意味しており(「プロセスルール」と呼ばれます)、この数値が小さくなればなるほど、一般的には処理能力が向上し、消費電力は小さくなる傾向があります。M2が5nm据え置きながら飛躍的に性能がアップしているとすれば、驚くべきことと思われます。

 

アップルいわく、M2チップはハイエンドノートPCのチップと低消費電力のもとでも競合でき、12コアを持つインテル製CPUの90%の性能を4分の1の電力で実現できるとのこと。またM2内部のMedia Engineコアも大幅にアップグレードされており、画像や動画の加工処理などに大いに力を発揮することになりそうです。

 

WWDC22でwatchOS 9発表、新ウォッチフェイスにフィットネス/睡眠機能が進化

米アップルはサンフランシスコにて開催中の「WWDC22」にて、次期モバイル向けOS「watchOS 9」を正式発表しました。同バージョンでは新しいウォッチフェイス、進化したフィットネス機能、睡眠トラッキング機能などが特徴となっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

ウォッチフェイスでは、「アストロノミー」「ルナ」などの4つの新しいウォッチフェイスが追加されました。背景色の変更ができ、また犬や猫のポートレート写真機能も利用できます。

 

ワークアウトでは垂直振動メトリクス、ランニング時のスライドレングスや接地時間の測定が可能に。また、スピードや持久力を重視した、距離/時間間隔のカスタムワークアウトオプションが追加されます。さらにペース、心拍ゾーンなどの新しいアラートも登場します。ハイキング、HIIT、ファンクショナルストレングストレーニングにも対応します。

 

「スリープステージ」機能では、睡眠の質をさらに詳しく分析できます。レム睡眠やコア睡眠、深睡眠などの判断が可能。また「Apple Heart & Movement Study」に参加し、睡眠データを共有することもできます。さらに不整脈を検知する心房細動機能には履歴機能が追加されます。

 

薬の管理に便利なアプリも登場。ユーザーがいつ、なにを服用するのかを記録し、通知することができます。iPhoneのカメラで薬のラベルをスキャンしてリストに追加したり、薬と薬との影響を監視したり、健康データを家族と共有したりすることも可能です。

 

Source: MacRumors

WWDC22で発表のiOS 16はテキスト認識表示が進化! 動画の中のテキストを選択したり、写真から犬だけ切り抜いてメール添付したりが可能に

アップルの世界開発者会議(WWDC 2022)で登場した次期iOS 16では、これまでも好評だった「テキスト認識表示(Live Text)」がビデオにも拡大されることが発表されました。

↑Appleより

 

この機能は、iOS 15(またはiPadOS 15以降)で導入されたものです。静止した写真や画像から情報を取り出し、テキストをコピーしたり、電話を掛けたり、外国語を翻訳したりできることが好評でした

 

iOS 16では、本機能が動画についても使えるようになり、ビデオ内のテキストを選択したり、(アプリが対応していれば)リアルタイムで翻訳したりすることも可能となりました。アップル純正のアプリはもちろんのこと、サードパーティの開発者も本機能を利用できる新たな「Live Text API」も用意されているそうです。

 

また、画像の被写体を簡単に選ぶことができ、背景から抜き出して(背景を削除して)、別のアプリにコピーできる驚きの機能もあり。これはiPhoneのAシリーズチップに内蔵されているNeural Engineを活用した機械学習によるものだそうです。デモ映像では犬が映っている風景写真から犬だけをきれいに切り取っていました。

WWDC22で「iOS 16」正式発表。ロックスクリーンのカスタムがすごい!

米アップルは開発者向けイベント「WWDC22」にて、次期モバイル向けOS「iOS 16」を正式発表しました。まずアピールされたのは、そのカスタムの柔軟さです。

↑アップルより

 

iOS 16のロックスクリーンには、新しいフォントや背景、時計と日付の色、ウィジェットをカスタムして選べるほか、アプリの直接制御機能が取り入れられています。

 

まずデザインでは、時計の前に画像の特定の部分をおいて、奥行きを表現。カラーフィルターや背景、時刻のフォントなどを変更できます。ウィジェットギャラリーの中には写真をシャッフルしたり、おすすめ写真を表示する機能も。さらに、iPhoneに複数のロックスクリーンを設定することもできます。

 

天気予報のロック画面では、現在の天気が表示されます。それだけでなく、地球を表示する天文系のロック画面も用意されています。

↑アップルより

 

通知機能も刷新。通知はロック画面の下側から、ロールインするように表示されます。「ライブアクティビティ」機能では、スポーツイベントやUberの情報などをホーム画面におき、自動更新することができます。

 

「フォーカス」機能もアップデートされ、写真やウィジェットにフォーカスを関連付けることが可能に。ロック画面とフォーカスの設定が統一されます。またフォーカスでは「Safari」のタブグループ、メッセージの会話、カレンダーのイベントをフィルタリングできます。

 

Source: MacRumors

WWDCで発表!? Apple Watchの「心房細動検知」が進化しそう

米アップルが、Apple Watchにおける心房細動の履歴機能を利用する許可をFDA(米国食品医薬品局)から取得していたことが、海外メディアのMyHealthyAppleの報道により判明しました。

 

↑DenPhotos / Shutterstockより

 

現在のApple Watchでは、不規則な心拍の通知機能が搭載されています。これは時々心臓の鼓動を確認し、心房細動を示唆する不規則な心拍リズムがないかどうかをチェックする、というもの。これにより、不整脈のリスクを前もって知ることが可能になります。

 

MyHealthyAppleによれば、今回のFDA認証(510(K))はまさにWWDC22のイベント直前となる、現地時間6月6日の月曜日に公開されました。これによりApple WatchはECG(心電図)アプリの機能として、心房細動の履歴を記録することができるようになります。

 

このようなApple Watch(あるいは「watchOS 9」)における心房細動の履歴機能の追加は、以前にBloombergによっても報じられていました。報道によればこの機能は「Afib burden detection」と名付けられ、通常だと14日間にわたってデータを収集し、心房細動の頻度を監視することができます。

 

今まさに開幕しようとしているWWDC22では、先述のwatchOS 9に関する詳細も発表されるはず。そのアップデートのうちの一つが、この心房細動の履歴機能なのかもしれません。

 

Source: MyHealthyApple via 9to5Mac

アップルがWWDC 2022で発表しそうな「3つのこと」ー いよいよiPadがノートPCに近づく?新13インチMacBook Proも登場?

世界開発者会議WWDC 2022を数時間後に控えるなか、アップルストアもメンテナンスモードに突入しました。イベントを前にしてアップデート作業中ということは、何らかのハードウェア新製品が発表されるのは確実と思われます。

 

Apple

 

が、WWDCは基本的には「iOS 16」や「iPadOS 16」、「macOS 13」(すべて仮称)といった次期OSのプレビューがお披露目される場です。新たなハードウェアを買う人以上に、「すでに持っている」アップル製品に新機能が追加され、さらなる可能性が切り拓かれることを心待ちにしている人も多いはず。

 

では、今回のWWDCでは何が発表されると噂されているのか? ソフトウェア・ハードウェアを含めた予想をざっとまとめてみましょう。

 

【予想その1】次期MacBook Air

 

↑Shutterstockより

 

現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン(前から後ろにかけて分厚くなるくさび型)が変わっていませんが、ようやくデザインが刷新された次期モデルが登場することは多くの情報源が予想していることです。

 

まず全体的には、14/16インチMacBook Pro(2021)の「底面側が丸く、上側が四角く」なった形をスリムにしたものになると予想されています。画面周りのベゼルは薄くなり、本体サイズはほぼ同じながら画面は少し広く(現行モデルの13.3インチから13.6インチ)になるとの説が有力です。

 

また搭載プロセッサは次期「M2」との噂も囁かれていましたが、現在では前と同じM1チップ、ないし強化版に留まるとの予想に落ち着いてきています。ほか磁石で着脱できるMagSafe充電端子が追加され(過去モデルからいえば「復活」)前面カメラの解像度も720pから1080pになると見られています。

 

カラーバリエーションについては「24インチiMacのように7色展開になる」とも言われてきましたが、現在では既存の3色(スペースグレイ/シルバー/ゴールド)+ブルーの4色になる可能性が高まっています

【予想その2】次期13インチMacBook Pro

↑Shutterstockより

 

これはWWDC直前に、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が言い出したことです。ただし、発表予定「だった」と過去形になっており、結局のところ延期されたと主張されています

 

新型MacBook Airとともに「より高速な13インチMacBook Proも計画されていた」ものの、中国でのロックダウンのため予定が狂ってしまった可能性があるとのこと。こちらは以前から噂には上っていたのですが、しばらく続報がなかったかと思えば、先送りされてしまっていたとは……。

 

しかしGurman氏の予想も百発百中というわけではなく、もしかしたら本製品も基調講演で姿を現すのかもしれません。

【予想その3】iPadOS 16(仮)

↑Shutterstockより

 

実はWWDC 2022最大の目玉ではないか、とも思われるのが「iPadOS 16」です。その新機能として予想されるのが「ウィンドウのサイズを変更したり、自由に配置できる」というもの。つまり、iPadもノートPCに近づくということです。

 

これはWebkit(iOS/iPadOS上のWebブラウザを動かすアップル純正の描画エンジン)のインフラに新たなマルチタスクモードが追加されて、「自由にサイズ変更できるウィンドウ」の可能性が浮上したという裏付けもあり。強力なM1チップを積んだiPad Pro(2021)はパワーを持て余していた感もありますが、今度こそiPadだけでガシガシ仕事が出来るようになるかもしれません。

アップルストアがアプデ入り。次期MacBook Air登場に期待!

「WWDC22」の開催を数時間後にひかえるこのタイミングで、米アップルのオンラインストア「Apple Store」にアップデートが入りました。

 

↑アップルより

 

WWDC22は開発者向けのイベントとなっており、通常はiOSやiPadOS、macOSに関連した発表がメインとなります。しかし過去のWWDCでは、さまざまなハードウェアが発表されてきた経緯があります。

 

今年のWWDC22での発表が期待されているのは、なんといっても「次期MacBook Air」です。こちらは画面上部のノッチなどの新デザインを採用し、さらに次期プロセッサ「M2」の搭載も予測されています。しかし一方ではM2の搭載を否定する予測もあり、プロセッサのアップグレードがあるかどうかは不透明です。

 

また以前よりアップルは、WWDC22での「AR/VRヘッドセット」と専用OS「realityOS」の発表が期待されていました。しかしこちらについても、アナリストは「どちらもWWDC22ではリリースされない」との予測を発表しています。

 

前モデルが2020年末に投入されたことを考えると、そろそろM2を搭載したMacBook Airが登場してもおかしくない頃合いですが…その答え合わせは、もうすぐ明かされるはずです。

 

Source: アップル

米小売店サイトに「Mac」新製品ページ出現! ただし信ぴょう性は……

アップルがまもなく開催する開発者向けイベント「WWDC 2022」(日本時間の7日午前2時~)では、新型MacBook Airなどハードウェア製品の発表も予想されています。そんななか、アップルの正規販売代理店が「M2 Mac mini」と「Mac mini tower」なる未知の新製品ページを公開したことが注目を集めています。

↑Jon Prosser氏のレンダリング画像

 

これらは米国の家電小売店B&H Photoが2つの製品ページを、公式サイトに掲載したというものです。それぞれ「Apple MAC MINI 8/256 M2」および「Apple MAC MINI TOWER 8/256 M1P」とされ、記事執筆時点でも消されずに残っています。

 

もちろん、これは「噂を聞いた従業員が、気まぐれで作ってみただけ」の可能性もあります。アップルの正規販売代理店のサイトには根拠のないプレースホルダー(後から修正を前提として、暫定で作ってみたデータ)が掲載されることが珍しくなく、過去にも「AirPods X世代」や「Apple TV X世代」のプレースホルダーが見つかったものの空振りに終わっています

 

とはいえ、次期「M2」チップ搭載Mac miniが開発中との噂話は何度も伝えられてきたことです。まず昨年5月に有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Jon Prosser氏が「薄くなってMagSafe充電コネクタ搭載」の予想レンダリング画像を公開し、米9to5Macも「M2 Mac mini」と「M2 Pro Mac mini」が2022年内に発売予定と報じていました

 

さらに有名リーカーLeaksApplePro氏が「M2 Mac miniの設計図」と称する画像をツイートしています。この画像は以前と同じものの再投稿ではありますが、WWDC直前につぶやいたことがなんとも意味深です。

 

あと10数時間で始まるWWDC 2022では、おそらく新型MacBook Airの発表は確実と思われますが、ほかにサプライズがないか楽しみにしたいところです。

Source:B&H Photo(1),(2)
via:9to5Mac

AirTagの追跡から事件に発展、 浮気を疑われた男性が悲劇に遭う

※この記事は過激な内容を含みます。また、製品の悪意ある使用方法をすすめるものではありません。

 

アップルの忘れ物トラッカーAirTagは、本来の目的から外れてストーカーや車泥棒などに悪用されている事件がいくつか報じられてきました。そして新たに、男性の浮気を疑った女性がAirTagを利用して追跡し、あげく車でひき殺す悲劇にいたったと報じられています。

 

米インディアナポリスの地元誌によると、アンドレ・スミス氏(26)は現地のパブの外で車に何回もひかれ、救急隊が車の下敷きになっているところを発見したと伝えられています。その場で死亡が確認され、死因は車だと断定されたとのことです。

 

事件の目撃者は、車を運転していた女性ゲイリン・モリスから、被害者を「AirTagとGPSを使って追跡していた」と聞いたと語っています。モリスは自分がスミス氏のガールフレンドで、スミス氏が浮気しているに違いないと主張していたそうです(本当にGFだったのか、浮気の事実があったのかどうかは不明)。

 

スミス氏を追跡してバーで女性と話しているのを見たモリスは、空き瓶を手にして相手を殴ると脅したそうです。スミス氏は2人の間に割って入って殴るのを止めようとしたが、バー側が3人に立ち去るよう求めたと伝えられています。

 

目撃証言によれば、モリスは車に乗り込んで前方にいたスミス氏をひき、さらに車をバックさせて身体の上を通ってから突進し、計3回もひいたそうです。その後モリスは車を降りて女性を追いかけようとしたところを、警官に取り押さえられたとのことです。

 

AirTagについては、ストーカー達が悪用して被害者を追跡したとの報道が相次いでおり、米ニューヨーク州司法長官も注意を呼びかけていました。アップル側でも見逃しているわけではなく、数々のストーカー防止対策の強化が約束されており、実際にファームウェア更新によりアラーム音が大きくされたばかりです。

 

AirTagはアップル製品ゆえに販売台数も多く、それだけに注目されやすい側面もあるはず。さらには、競合他社の忘れ物トラッカーはAirTagよりもセキュリティ対策が緩く、悪用される危険が高いとの指摘もあり、メーカーの枠を超えた広範な規制が必要なのかもしれません。

Source:Indystar
via:AppleInsider

将来のMacBookではApple Pencilが使えるようになる? アップルが特許を更新

MacBookでタッチパネル画面が使いたい、あるいはApple Pencilを使いたいとのぼやきは、ユーザーなら誰しも一度は口にしたことがあるはず。そんな願いを叶えるように、アップルが「MacBookのキーボードにApple Pencilを取り外し可能な形で装着できる」と思しき特許の更新を申請したことが明らかとなりました。

 

この特許は、まずApple PencilをMacBook内にセットすると、マウスとして使えるというもの。また照明システムも組み込まれており、Apple Pencilに「F1」や「F2」といった文字を表示してファンクションキー代わりにもできます。要するにApple PencilをM1 MacBook ProにあるTouch Barと置き換え、2つの機能を兼ねさせることが狙いのようです。

USPTO/Apple

 

アップルが初めて本特許を申請したのは1年以上も前のことですが、今回の申請では新たなアイディアも追加されています。たとえばApple Pencilを置き場所に保持するために(iPadのように)磁力を使うというぐあいです。

USPTO/Apple

 

どれだけのMacユーザーが(Apple Pencilが使える)タッチスクリーン機能を望んでいるのか。米9to5Macが読者に投票してもらったところ、4600票のうち半数近くが「イエス」だったそうです。

 

しかし、アップル共同創業者のスティーブ・ジョブズ氏は否定的だったようで「タッチ画面は(Macのように)垂直型にしたくないんだ。素晴らしいデモができるが、短時間で疲れが出てきて、長時間だと腕を下ろしたくなる。役に立たないし、人間工学的に最悪だ」と述べていました。

 

また、現代のアップル幹部らも(タッチ画面の)iPadとMacを融合させるつもりはない、と何度も語っています。マーケティング担当副社長のグレッグ・ジョズウィアック氏も、両方の製品をより良いものにしていくだけで、「統合」などの理論に「巻き込まれる」つもりはないとして、iPadとMacの2本立てを堅持する意図を示していました

 

その一方で、アップルは20インチの折りたたみデバイスを開発中であり、iPadとMacのハイブリッドにするとの噂話もありました。同社が手のひらを返すのは珍しくないだけに(最近のハイエンドMacBook ProでTouch Barを廃止して物理ファンクションキーを復活させたなど)Apple Pencil対応のMacBookが出る可能性もなくはなさそうです。

 

Source:USPTO,Patently Apple
via:9to5Mac

新型AirPods Pro、デザインはほとんど変化なし? 肌検出センサー採用で誤動作が減るかも

アップルの次期ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 2」は今年後半に発売とみられていますが、持ち手部分の軸がなくなり「ステム(軸)レス」のデザインになるとの噂もありました。が、実は現行モデルとほぼ同じデザインになるかもしれないと報じられています。

Ian Zelbo/Macrumors

 

このウワサの発信源は、アップル関連情報サイトMacRumorsです。同サイトは以前もAirPods Pro 2の予測レンダリング画像を公開したことがありますが、それは現行モデルとほとんど変わらないデザインでした。そして今回、あらためてアップル製品の予想画像で知られるIan Zelbo氏(有名リーカーJon Prosser氏と協力することもよくある)による原寸大3Dイメージの比較画像を検証した結果、同製品が「ステムレス」デザインではない確証を得たと述べています。

 

前回の画像でも、AirPods Pro2には両イヤホンの下側にあったデュアル光学センサーがなくなっていました。その代わりに、第3世代AirPodsで採用された肌検出センサーを搭載すると推測されていましたが、最新の3D予想画像ではその可能性が高まったとのことです。

 

新たな肌検出センサーの強みは、触れている物体を識別して「イヤホンがユーザーの耳に入っている」のを正確に検出できることです。装着している人の皮膚に含まれる水分を検知することで、ポケットやテーブルを肉体と間違えて誤作動することを防げるわけです。

 

そしてZelbo氏の比較画像では、第3世代AirPodsとまったく同じ形の肌検出センサーがあると確認されています。それ以外は現行モデルとほとんど変わらず、大きなデザイン変更はない可能性が高まっているしだいです。

 

1年以上前に「第2世代AirPods Proはステムレスになる可能性がある」と主張したBloombergのMark Gurman記者も、AirPods Proのノイズキャンセリング機能やワイヤレスアンテナなどを小さな筐体に収めるのは難しく、製品版ではあまり野心的なデザインにならないかも、との但し書きを付けていました。

 

もしも見かけの変化があまりなくとも、豊富な機能が追加されていれば魅力的な製品となるはず。最先端のノイズキャンセリングやロスレスオーディオ対応などが噂通り実現すれば、ライバルを圧倒する大ヒットとなるのかもしれません。

 

Source:MacRumors

次期「MacBook Air」はどうなる? これまでの噂話まとめ10選

まもなくアップルが開催する開発者会議WWDC 2022(6月7日午前2時~)では、デザインが刷新されたMacBook Air後継モデルが発表される可能性が高まっています。この製品がどういうものになるのか? 米MacRumorsがこれまでの噂話をまとめて整理しています。

↑新型MacBook Airはどんな物になるのか?

1: 再設計されたデザイン

現行モデルの筐体は2010年からテーパーデザイン、つまり「後ろ側は分厚く、手前にかけて薄く」なるくさび型となっています。これに対して新型モデルは、底面側の角が丸く、上側の角が四角くなる14/16インチMacBook Proをスリムにしたようになる、と予想されています。また、新型MacBook Airは薄くて軽く、ディスプレイの周りのベゼルも薄くなると見られています。

 

2: 白いベゼルとキーボード

全体の色合いは24インチiMacをモデルにすると噂されており、画面周りのベゼルもキーボードもオフホワイト(白だが純粋な白ではない)になるとのこと。また、最新のMacBook Proモデルと同様に、フルサイズのファンクションキーが採用されることもあり得そうです。

 

3: ディスプレイの上部にノッチ(切り欠き)

14/16インチMacBook Pro(2021)では前面カメラを収納するノッチが驚かれましたが、次期MacBook Airでもその採用が予想されています。が、ベゼルとキーボードに合わせて黒ではなく白になるようです。

 

4: 複数のカラーバリエーション

24インチiMacと同じく、複数のカラバリが用意されると予想されています。やはりブルー、グリーン、ピンク、シルバー、イエロー、オレンジ、パープルが登場するのかもしれません。

 

5: やや大きめの液晶ディスプレイ

ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏によれば、新型モデルは13.6インチ画面を採用するそう。これは現行のMacBook Airよりも0.3インチ大きくなりますが、14インチ(正確には14.2インチ)MacBook Proよりは0.6インチ小さい位置づけです。

6: ミニLEDバックライトやProMotionは採用せず

Young氏はMacRumorsに対し、MacBook Air(2022)はミニLEDディスプレイやProMotion技術(最大120Hzの可変リフレッシュレート)を搭載しないと語ったそうです。これは台湾の電子部品業界情報誌DigiTimesの報道と反していますが、Young氏は低価格に抑えるため従来型の液晶ディスプレイを採用すると主張しているとのことです。

 

7: 新型M1チップ搭載

有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、2022年のMacBook Air用プロセッサに使える製造技術は昨年とあまり変わらないため、大した性能向上は期待できないと述べていました。新型MacBook Airに搭載するチップを「M2」と呼んで売上を伸ばそうとする可能性もあるものの、Appleシリコンのブランドイメージを高めるために、「M2」の名前は大きな進歩が見込める来年まで取っておくかもしれないとのことです。

 

8: 前面カメラの解像度が720Pから1080pに改善

最近のMacBook Proや24インチiMacなどにも1080pの前面カメラが搭載されたため、新型MacBook Airもそれに続く可能性が高くなっています。

 

9: MagSafeとThunderbolt/USB4ポート×2

上記のGurman氏は、ハイエンドMacBook Proと同じく新型はMacBook AirにもMagSafe(磁石で固定する有線の充電端子)が搭載されると予想。しかし、外部ポートがThunderbolt/USB4ポートが2つだけという仕様は、現行モデルと変わらないようです。

 

あと数日後のWWDC 2022で新型MacBook Airが発表されるかどうかは、100%確実とはいえません。が、アップルのオンラインストアで出荷時期が遅れているM1 MacはMacBook Air現行モデルのみ。そのため同社が新モデルの発売を準備中との期待が高まっているしだいです。

 

Source:MacRumors

差別化というより急場凌ぎ?「iPhone 14 Pro」だけ最新チップ搭載の可能性が高まる

2022年秋に登場予定の「iPhone 14」シリーズには、アップル独自開発の「A16 Bionic」(以上、いずれも仮称)が搭載されると予想されています。が、この次世代チップが高価なProモデル専用になるとの噂が伝えられています。

↑iPhone 14のチップはProだけ最新になる可能性がますます高まった(写真はiPhone 13 Pro)

 

これは台湾の調査会社TrendForceが、全世界のスマートフォン生産を考察するレポートの中で述べていること。そこではアップルが2022年後半に新たな4つのiPhone 14モデルを発売する予定だと触れつつ、「以前の製品とは違い、Proシリーズのみに最新のプロセッサが採用されます」と説明されています。

 

この見通しは、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏が3月にツイートしたこととも一致。またBloombergの名物記者Mark Gurman氏も4月に、iPhone 14の標準モデルは「昨年のA15かそのバリエーションに留まる可能性が高い」としていました。

 

その理由としてGurman氏は「Proを目立たせようとする」以上に、現在進行中のチップ不足がアップルの決断につながった可能性があると述べています。もし本当に「最新チップがPro限定」になるとすれば、フラッグシップiPhoneが価格ごとにチップの種類が異なるのは約10年ぶりとなります。前回は2013年、iPhone 5SにはA7が搭載された一方、安価なiPhone 5Cは1年前のA6チップが採用されたことまでさかのぼるのです。

 

また、最新鋭のはずのA16にせよ、製造を担当する台湾TSMCは前年のA15と同じ技術を使うため、基本性能は大して変わらないとの噂話もあります。改善があるとすれば、GPUの強化や、RAMを LPDDR5に変更(iPhone 13シリーズに採用されたLPDDR4X RAMと比べて最大1.5倍高速 )することにより実現すると見られています。

 

その一方、iPhone 14 Proモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなりパンチホール×2になってデザインが変わるとか、広角カメラの解像度が1200万画素から4800万画素に強化されるとの予想も有力。しかしiPhone 14標準モデルはデザインもカメラも強化はないと見られ、しかもプロセッサも1年前と同じだとすれば、少し魅力に乏しいかもしれません。

 

Source:TrendForce
via:MacRumors

噂のアップル製「AR/VRヘッドセット」はしばらくおあずけ? 他社にマネされることを防ぐためか

ここ数ヶ月、アップルのAR/VRヘッドセットの噂が盛んとなっていますが、いつ発表・発売されるかはいまだに不明です。そのOSらしき「realityOS」の商標登録も見つかっていましたが、まもなく開催される開発者会議WWDCではお披露目されず、公式発表はずっと先になるとのアナリスト予想が届けられています。

Ian Zelbo

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏のツイートによると、噂のAR/VRヘッドセットの量産が始まるまでには、しばらく時間がかかるそうです。そのため、WWDCでは本製品もrealityOSも発表されるとは考えられないとのこと。

 

なぜ、アップルはAR/VRヘッドセットをお披露目するつもりがないのか。Kuo氏が(量産がまで間があること以外に)挙げている理由の1つは、競合他社に機能をコピーする十分な時間を与えてしまうからです。アップル純正品が店頭に並ぶ2023年までに、その素晴らしいアイディアをライバルが喜んでマネしてしまうというわけです。

 

実際、クラウドファンディングなどで発表された製品が、いち早く他社に(未熟な形であれ)コピーされて市場に出されてしまい、本家本元が完成する頃にはアイディアが古くさくなっているのはよくあることです。

 

ほかHaitong International SecuritiesのアナリストJeff Pu氏も、本製品が2023年の第1四半期まで遅れると予想していました。またアップルの内部情報に精通するMark Gurman記者も、WWDCで発表は期待しにくいと述べています

 

とはいえ、AR/VRヘッドセットのような革新的なハードウェアをいきなり発売して大ヒットに持って行けるとも考えにくく、早めに発表して一般ユーザーにどういう製品かを知らせておく必要もあるはず。かつて初代Apple Watchでそうしたように、2022年後半に発表し、2023年初頭に発売するのかもしれません。

 

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:9to5Mac

うわさの「M2」搭載MacBook Air、いよいよ6月に正式発表される可能性が高まる

あと1週間ほどでアップルの開発者会議WWDC 2022が開催予定ですが、その場では次期「iOS 16」や「iPadOS 16」、「watchOS 9」や「macOS 13」(以上、すべて仮称)などソフトウェアのほか、ハードウェアの新製品が発表される可能性もあります。

 

その中で最も有力な候補は、噂の「デザインが一新されたMacBook Air」だという予想が報じられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にてWWDCで発表される数々のソフトウェアやハードウェアの予想を述べています。そのうちソフトウェアの情報には、「iPhone 14 Proでの常時表示が可能になるかも」が含まれていました。

 

さてハードウェア新製品については、まずAR/VRヘッドセットは開発が「全力で前進している」ものの、来週(WWDCでは)「開発者や消費者向けの本格的なプレゼンテーション」は期待しにくいそうです。この製品は先日「アップルの取締役会でデモが行われた」との報道もあったほか、そのOSらしき「realityOS」の商標登録も見つかっていましたが、少なくとも試作品などのお披露目はなさそうです。

 

Gurman氏によれば、今年のWWDCで何らかのハードウェア新製品が発表されるなら、Mac関連の可能性が高いそうです。それが「M2チップを搭載した次期MacBook Air」というわけです。

 

M2 MacBook Airは「中国での新型コロナ関連のロックダウンによりサプライチェーンが逼迫したことが事態を複雑にしている」ものの、「アップルの従業員が次世代MacBook Airで自社アプリをますます使うようになっている」ことが発売が近づいているサインだ、と述べられています。

 

まもなく新型MacBook Airが発表されることは、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も同意しています。ただし「iPhone 14 Pro」用のA16(仮)プロセッサーがA15とあまり性能に差が無いように、こちらのチップも「同じ技術的な限界」に直面しているため、大きな進歩は期待できないと付け加えられています

 

もともとMacBook Airはすごい高性能を求められていないため、デザインが洗練されて少しでも処理スピードが速く、バッテリー持ちが良くなれば、何の問題もないのかもしれません。とはいえ、MacBook Airは「値段の割にはサクサク動作」が人気の機種だけに、円安を反映して値段が爆上がりしないよう祈りたいところです。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors

iPhone 14 ProはiOS 16によって時刻の常時表示などが可能に?

今年秋に発売が予想される「iPhone 14(仮)」シリーズのうちProモデルは、ロック状態でも時刻や通知などを表示し続ける「常時表示」に対応するかもしれないと噂されています。それを裏付けるように、次期iOS 16(仮)では常時表示がサポートされるとの予想が報じられました。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にて、iOS 16が「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」(それぞれ6.1インチと6.8インチProモデルの仮称)での「常時ロック画面のための将来のサポート」を含んでいると聞いた、と述べています。

 

つまり現行モデルでは(iOSベータ版であれ)実用化されないものの、次期Pro製品の発売に備えてシステムソフトウェア内に新機能を隠し持っている、ということでしょう。

 

Gurman氏によれば、もともと常時表示は昨年のiPhone 13 Proモデル向けに計画されていたとのこと。さらに、この機能は「iPhoneがロック画面で大幅にフレームレートを下げ、素早く一目でわかる情報を表示できるようになるでしょうーー 最近のApple Watchのように」と説明されています。

 

たしかにiPhone 13 Proの正式発表前には、常時表示に対応するとの噂話もありました。しかし常時表示は画面のリフレッシュレート(画面を書き換える回数)を1Hz、すなわち「1秒間に1回」まで下げるしくみです。iPhone 13 Proは可変リフレッシュレートに対応しているものの、下限は10Hzのため不可能だったと思われます。

 

しかし今年のiPhone 14 Proモデルについては、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏も「1Hzまで落とせるかもしれない」との趣旨をコメントしていました。今度こそ、常時表示が実現する可能性が高まっているしだいです。

 

iPhone 14 Proの画面については、ノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなってパンチホール+ピル、つまり「丸い穴と横長の穴」が開く新設計が予想されています。また背面カメラはセンサーが57%拡大して4800万画素(13 Proは1200万画素)に強化されるとの説が有力です。

 

その一方で新型チップの「A16 Bionic(仮)」は、iPhone 13シリーズのA15とあまり性能に差がないとの予想も浮上してきました。もしも円安の影響で新型iPhoneの大きく値上がりするなら、前モデルから買い替えるべきかどうかは悩ましいかもしれません。

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

iPhone 14の性能は現行iPhoneとあまり変わらない可能性出てきた、一方Macは大幅進化?

アップルは独自開発チップ(通称「Appleシリコン」)をiPhoneやMacに搭載し、競合他社のスマートフォンやPCに対して「省電力性能とパフォーマンスの両立」という強みを実現してます。

 

そのうち「A16」チップや「M2」チップ、さらにはM1チップファミリーの「最終」版に関する計画を「かなり信頼できる情報源」から得たという噂話が報じられています。

 

ここでいうA16とは、今年秋に登場が噂されている「iPhone 14(仮)」シリーズの一部に搭載されると予想されるもの。またM2チップは次期Mac向けであり、M1チップファミリーとは現行のMacやiPadに搭載されたM1 ProやM1 Ultraなど「M1」チップの延長上にあるプロセッサーのことです。

 

この噂の発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏がツイートしたことです。それによれば、まずA16はA15やM1チップと同じく、TSMCの5nmプロセス技術をベースにした「N5P」により製造されるそうです。

 

ちなみに半導体における「製造プロセス」とは、回路内の配線幅のこと。一般的には7nmや5nmといった数字が小さくなればなるほど集積度が高まり、結果的に処理速度や省電力性能が良くなる傾向があります。

 

これまでの報道では、A16はTSMCの「N4P」技術が使われるとの観測もありました。いかにも4nmのような呼び方ですが、実はTSMCはN4Pを「TSMCの5nmファミリーの3番目の大きな強化」だと説明しています。つまり配線幅は5nmのまま、4nm相当の性能を引き出す「ブランド名」とも推測されていたわけです。

 

それでも進歩には違いなかったはずですが、もしもN5Pだとすれば、A15と同じ製造技術が使われることになります。このことから、A16はさほど性能が向上しない可能性が出てきました。

 

今回の情報によると、A16の改良は「少し強化されたCPU、 LPDDR5 RAMやGPU」により実現するそうです。特にLPDDR5 RAMは、現行のiPhone 13シリーズに採用されたLPDDR4X RAMと比べて最大1.5倍高速だと言われています。RAMが速くなればゲームの読み込みや起動までの時間も短くなり、ゲーマーにとってはうれしいはずです。

 

次に「M2」チップは、4nmを飛び越して3nmプロセスを採用する初のAppleシリコンとなるようです。以前はM2世代は4nmで、次の「M3」世代でようやく3nmプロセスになるとの説もありましたが、前倒しになるのかもしれません。

 

第3にShrimpApplePro氏は、アップルがコアを更新した「M1シリーズの最終SoC(チップ)」に取り組んでいると主張しています。M1~M1 Ultraチップでは高効率(消費電力が少ない)の「Icestorm」コアと高性能な「Firestorm」コアを使っていますが、これらが高効率の「Blizzard」コアと高性能の「Avalanche」コアに置き換えられるそうです。

 

もっとも、アップルはMac Studio向けのM1 Ultraを「最後のM1ファミリー」と呼んでいました。この新型チップは、別のブランド名を付けて次期Mac Proなどに搭載される可能性もありそうです。

 

iPhone 14シリーズではA16チップは高価なProモデルのみ、通常価格モデルはA15(ないし、そのバリエーション)に留まるとの予想もありました。しかし搭載チップが違ったとしても、それほど性能差は大きくならないのかもしれません。

Source:ShrimpApplePro(Twitter)
via:MacRumors

「iPhone 14 Max」の生産が3週間遅れ? それでも遅れは取り戻せるとの声もアリ

日経新聞の英字メディアNikkei Asia(以下「日経」)は、今年秋に発売される「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、少なくとも1モデルの生産が3週間遅れていると報じていました。中国のロックダウンにより生産拠点である上海市などでの作業が滞っているためで、それにより発売直後は品薄になる恐れがあるとのことでした。

 

では、どのモデルが遅れているのか? それは「iPhone 14 Max」だというアナリスト情報が伝えられています。

 

日経の報道によれば、特定のiPhone 14モデルが、大量生産を始める前にすべての部品や製造過程を決めるためのEVT(エンジニアリング検証テスト)が遅れた影響を受けているとのことでした。ちなみにEVTとは、アップル製品が量産に入るまでのテストの1つで、通常はEVT>DVT(設計検証テスト)>PVT(生産検証テスト)の段階が踏まれています。

 

さてアナリストのJeff Pu氏によると、遅れているモデルは「iPhone 14 Max」だそうです。このモデルは通常価格モデルながらも、6.8インチの広い画面を備えていると噂されているもの。一昨年や昨年、5.4インチのminiモデルは売れ行きが芳しくなかったことから2022年モデルでは廃止され、代わりに大きなサイズが投入されると見られています。

 

Pu氏いわく、iPhone 14 Maxの生産は遅れるものの、アップルは年内に9100万台のiPhone 14シリーズを製造する予定だそうです。これは2021年内に出荷されたiPhone 13シリーズの8400万台を上回り、かなりの強気とも思われます。しかし、生産の遅れによりiPhone 14の正式発表が延期されるかどうかは不明と伝えられています。

 

その一方で数々の実績あるアナリストMing-Chi Kuo氏によれば「自分の最新情報は、アップルが上海のロックダウン以来、iPhone 14モデルの出荷計画を変更していないと示唆している。 iPhone 14 Maxは遅れを取っているが、状況は制御されており、サプライヤーは残業してスケジュールに追いつける」とのことです。

つまりiPhone 14 Maxの開発に遅れが生じているのはほぼ確実ですが、まだまだ遅れは取り返せる可能性が高いということでしょう。

 

すでにiPhone 14シリーズについての噂や予想は次々と届けられており、先日も有名リーカーが「iPhone 14 Pro」の詳しい予想レンダリング画像を公開したばかりです

 

おおむね「高価なProモデルはデザインが変更、カメラは大幅強化」ながら「通常価格モデルはデザインもカメラもほとんど変わらない」と予想されており、新型チップ「A16 Bionic」もProモデルのみとの説が有力です。お値段が張っても高い性能を求める人はProモデル一択であり、iPhone 14 Maxの発売が遅れても問題ないかもしれません。

 

Source:9to5Mac

センサーが57%拡大!「iPhone 14 Pro」の予想レンダリング画像が公開

2022年秋に登場が予想される「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、高価なモデル「iPhone 14 Pro」について予想レンダリング画像が公開されています。

↑iPhone 14 Pro(仮)の予想デザイン(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

これは、YouTubeチャンネル『Front Page Tech』にて、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のJon Prosser氏が公開したもの。レンダリングCGはアップル未発表製品の予想でおなじみのIan Zelbo氏により作成され、これまで伝えられてきた数々の噂(CAD画像や寸法、流出した回路図、アクセサリーの生産用の金型など)を取り入れています。

 

まず、iPhone 14 Proの前面は、ノッチ(画面上部の切り欠き)の代わりに横長と円形のパンチホール(画面に開けられた穴。その下に自撮りカメラや顔認証パーツを置く)が中央に配置され、ディスプレイ周りの枠もスリムになっているようです。また画面がやや縦長になるのは、前面パネルと称された写真からも窺われたことです。

↑iPhone 14 Pro(仮)の前面(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

背面の最も目立つ変化は、大きくなったカメラ周りで、前モデルより57%大きいセンサーと8Kビデオの撮影ができる48MPカメラ(前モデルでは12MP)を搭載。6.1インチのiPhone 14 Proと6.7インチのiPhone 14 Pro Maxは同じカメラを採用すると予想されますが、その分(小さいほうの)14 Proではカメラの大型化がより顕著に現れているようです。

↑iPhone 14 Pro(仮)の予想背面レンズ(画像提供/Jon Prosser/Ian Zelbo)

 

また、レンダリング画像では、iPhone 14 Proの角は前モデルよりも丸みを帯びている模様。背面カメラが大きくなった分だけ、角の半径も大きめにせざるを得なかったのかもしれません。それにより、「iPhone 12 ProからiPhone 13 Pro」よりも「iPhone 13 ProからiPhone 14 Pro」へのデザインの変化は大きくなりそう。

 

さらにProsser氏は、iPhone 14シリーズに新色としてパープル(紫)が加わるとも強調しています。これは中国方面からの噂話とも一致するものであり、ほかにもProモデルとしてはグラファイト、シルバー、ゴールドのカラーバリエーションもあると描写されています。

先日、Prosser氏は、2022年秋の新型Apple Watchについて予想図をお披露目していました。ここ1年ほどProsser氏のアップル関連リークは大人しくなった印象がありますが、それはアップルが自社の従業員にボディーカメラを付けさせて情報漏えいを厳しく取り締まるようになったためかもしれません。今回の予想レンダリング画像が当たるかどうかも見守りたいところです。

 

Source:Front Page Tech
via:MacRumors

「iPhone 14 Pro」はApple Watchのような常時表示が実現? 可変リフレッシュレートの幅が広がるかも

昨年のiPhone 13 Proモデルは、初の「120Hz ProMotion(可変リフレッシュレート)ディスプレイを搭載するiPhone」となりました。今年秋の「iPhone 14 Pro(仮)」2モデルもそれを引き継ぎつつ、常時表示(常に時刻などを表示し続ける)に対応するかもしれないとの噂が伝えられています。

 

iPhone 13 ProではiPad Proと同じProMotion画面を実現するため、可変リフレッシュレートに対応したLTPO(低温多結晶酸化物)バックプレーン技術を採用しています。ちなみに、それ以前のiPhoneに採用されていた技術はLTPS(低温ポリシリコン)です。

 

バックプレーンとは、ディスプレイ上の個々のピクセルのオン・オフを切り替える部分のこと。ここにLTPOを採用したことで、高速な表示が必要なときには120Hzまで向上させ、そうでないときはリフレッシュレート、つまり「画面を書き換える回数」を落としてバッテリーを節約できるようになったわけです。

 

しかし、iPhone 13 Pro/Pro Maxでは、画面のリフレッシュレートを10Hzまでしか下げられません。これは、同じくLTPO技術を使うOPPOやサムスンのスマートフォンが1Hzまで下げられることとは対照的です。またApple Watch Series 5以降もLTPO技術により常時点灯ができますが、iPhoneではできなかったわけです。

 

さて最新情報は、ディスプレイ専門アナリストRoss Young氏のツイートです。それによればiPhone 14 Pro/Pro Max(ともに仮称)に採用されたProMotionディスプレイは1Hzの低さにまで落とせると「保証はできないが、予想している」とのことです。

もしもiPhone 14 Proモデルの画面も1Hzに対応すれば、バッテリー持続時間を保ちつつ、常に画面上に時刻や日付、各種の通知を表示できるようになるはず。これらは、すでにApple Watch Series 7でも実現していることです。

 

昨年もBloombergの名物記者Mark Gurnan氏や、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)Max Weinbach氏は「iPhone 13 Proは常時表示に対応」と示唆していました。

 

これらは外れてしまいましたが、どちらも信頼性のある情報源であり、「アップル社内で検討されていたが、結局見送られた」可能性も高いと思われます。今年こそ常時表示が実現し、iPhoneのProモデルは少し使いやすくなるのかもしれません。

Source:Ross Young(Twitter) 
via:MacRumors

 

iPhoneのSOS機能で救われた! 暴行犯に襲われた女性が恐怖の一夜を振り返る

いまや多くの人にとってiPhoneは良きパートナーとなっていますが、暴漢に襲われた女性がその緊急SOS機能を使って助けを呼び、無事に救われたとのニュースが報じられています。

 

米バージニア州に住むケリー・ワースト(Kelli Worst)さんは、2019年末に起きた恐ろしい出来事を振り返っています。友人達と一夜を過ごしてビーチを出ようとしたとき、ある男性からiPhoneを探すのを手伝ってほしいと言われたとのこと。そのときは午前2時で、彼女はLyft(配車サービス)で帰宅しようとしていましたが、すぐに済むと思ってドライバーに待つように頼んだそうです。

 

その男性は軍隊に所属していると聞き、自分の兄も軍にいるワーストさんは同情してともに探すことに。そして軍人だと聞いて、安心感さえ覚えたと語っています。

 

ワーストさんは何度も彼のiPhoneに電話をかけたものの、着信音はなし。そこで「探す」アプリに電話番号を入力すると「無効な番号です」と表示されたことから雲行きが怪しくなってきました。番号を間違えたのかもと男性にiPhoneを手渡すと、相手は性的なジェスチャーを始めたそうです。

 

iPhoneを取り返したワーストさんが逃げようとすると、男性は彼女の口と鼻を塞いで地面に押し倒し、顔を砂の中に抑えつけたとのこと。さらに彼女は逃げようとしながら、助けを求めてiPhoneに手を伸ばし、サイドボタンと音量ボタンを長押しし、画面を横にスワイプしてSOS機能を作動させました。それからは、911(米国の緊急通報用電話番号)が起こっていることをすべて聞くことができたそうです。

 

幸いなことに、警官が直ちに現場に駆けつけ、男は逃げ出しました。ワーストさんは「私の手の中に携帯電話(iPhone)があり、SOS機能の使い方を知っていたことが私の人生を救ったのです」と語っています。

 

iPhoneのSOS機能を起動する方法は、iPhone 8以降では上記のようにサイドボタンと音量ボタンのどちらかを同時に長押しすること。またiPhone 7以前ではサイドボタンを素早く5回押すと緊急時サービスに繋がります。

 

また緊急SOSの設定(「設定」アプリ>「緊急SOS」)で「カウントダウンで音を出す」をオンにしている場合は、ボタンを押し続けるとカウントダウンが始まり、警報が鳴ります。そしてカウントダウンが終わると、自動的に緊急時サービスに電話を掛けます。

 

緊急電話が終わると、特にキャンセルしない限りは、指定の緊急連絡先(自分の家族などを含む)にiPhoneの現在地を知らせるテキストメッセージが送信されます。いざという時のためにも、以上のことを基礎知識として覚えておきたいところです。

Source:Wavy ,Apple
via:9to5Mac

Apple Watchを落としただけなのに? ディズニー・ワールドでなくした女性、クレカ500万円分を不正使用されたと主張

米ウォルト・ディズニー・ワールドでApple Watchを落としてしまった女性が、それが原因で4万ドル(約500万円)が不正利用されたと主張しています。

 

その女性は先月、ディズニーパーク「エプコット」のシー・ウィズ・ニモ&フレンズ(貝型の乗り物でニモを探しに行くアトラクション)に乗車中、女性はエルメス版のApple Watchをなくしてしまったそうです。これ自体が約1300ドル(日本では約14万円)の価値があり、通常モデルよりもはるかに高価です。

 

Apple Watchは下の通路に落ちてしまい、その時は見える範囲だが手の届かないところにあったとのこと。彼女の夫は取り戻そうと乗り物から飛び降りましたが、キャストは安全規則違反だと押しとどめた上で、ディズニーが彼らのホテルに返すと保証したそうです。

 

そのApple Watchには複数のクレジットカードが登録され、限度額が無制限のアメリカン・エキスプレスも含まれていたとのことです。ホテルに戻ったとき、女性はキャストからApple Watchを回収してないと言われたものの、後に不正使用されているとの警告を受けており、誰かがそれを持って行ったと主張しているしだいです。

 

その日のうちに約4万ドルもの不正請求があったとのことですが、女性がApple Payでクレジットカードをすぐ停止したのか、いつ停止したかの時系列は分かっていません。

 

これらは保安官が女性から聞き取り調査をしたことであり、厳密に検証された客観的な事実とは限りません。

 

米9to5Macのライターは「エプコット」のあるアトラクションで働いていたそうですが、お客がApple Watchなどを紛失した場合、とりあえず放置しておき、その日の終わりに回収するそうです。安全管理が行き届き、部外者の侵入を許しそうもないディズニーの施設で、誰かが取っていくとは少し考えにくいとも思われます。

 

また、泥棒はどうやってApple Payにアクセスできたのか。Apple Watchに推測しやすいパスコードを設定していた可能性もありますが、様々な謎が解き明かされることを祈りたいところです。

 

Source:WDW News Today
via:9to5Mac

強盗犯、忘れ物トラッカーAirTag入りの荷物を盗んだばかりに追跡されて逮捕!

武装した強盗がアップルの忘れ物トラッカーAirTag入りだと知らずに盗んだことで、警察に追跡されて逮捕された事件が報じられています。

 

事件の始まりは、米オレゴン州ポートランドで強盗が発生したことです。警察の事情聴取に「ジャスティン・ジョンストン」と名乗った容疑者は、店のスタッフに銃を向けて金を要求し、携帯電話と財布を奪いました。

 

そこで警察は携帯電話を追跡して現地のホテルを突き止め、容疑者が出入りしていたことを監視カメラで確認。その後にホテルから容疑者が戻ってきたと連絡があり、警察が逮捕しようとしたところ、火災報知器を作動させて逃げ切ってしまいました。そこにはニセの拳銃があったとのことです。

 

が、さらに宿泊客から「部屋に侵入され、AirTagを取り付けた荷物が奪われた」との通報が入りました。そこで警察はAirTagを使ってノース・ポートランドまで追跡し、容疑者を逮捕したしだいです。

 

つまり、容疑者はまず携帯電話を手がかりに追跡され、そしてAirTagを盗んだばかりに2度目の追跡が始まったわけです。なお、今回逮捕された容疑者は第二級強盗と第一級強盗の罪で起訴されたとのことです。

 

この話は、AirTagが本来の形でお手柄をあげた最新のものです。つい先日も、オーストラリアで盗まれた90万円相当のノートPCやカメラなどを取り返す上で役に立っていました。

 

その一方で、AirTagはストーカー行為に悪用しようとする輩がいるために、規制しようとする動きも目立ち始めています。たとえば米オハイオ州では、AirTagを誰かの追跡に許可なく使うことを犯罪行為とする法案が提出された、という具合です。

 

とはいえ、AirTagは他社GPSトラッカーよりもストーカー対策がしっかりしているとの検証結果もありました。「安全性と便利さ」のバランスが、今後も模索されることになりそうです。

 

Source:KATU2
via:AppleInsider

iPhoneのeSIMでバグ発生、メッセージなどが使えないという報告が

iPhoneのeSIM関連バグ(と思われる現象)により、メッセージ(iMessage)やFaceTimeが使えなくなり、場合によっては物理SIMを入れないと直らないトラブルが伝えられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、この問題を米キャリアのT-Mobileで経験したことや、ほかのキャリアでも同じトラブルがあったと報告しています。

 

ここでいうeSIMとは、iPhoneに内蔵されているデジタルSIMのこと。物理的なSIMを交換しなくても通信キャリアを変更でき、キャリアの窓口に行くなどの手間がかかりません。また、物理SIMとeSIMを併用することで2つの電話番号を使えるメリットもあります。アップルは2018年のiPhone XR/XSにて、初めてiPhoneにeSIMを搭載しました。

 

さてGurman氏は、あらゆるトラブルシューティングを試したがうまくいかず、物理SIMを入手するしかなかったとツイートしています。そしてT-Mobileストアの担当者がすばやく物理SIMをアクティベートしてくれたことを感謝しつつ、そもそも「あってはならない問題だ」と指摘。さらにほかの人も同じトラブルを窓口に持ち込み、アップルも解決できなかったと聞いたそうです。

 

またGurman氏は、アップルではなく直接T-Mobileに問い合わせたそうです。なぜかといえば、アップルが提供しているトラブルシューティングは、Gurman氏がすべて試しており、アップルはこの問題を解決できないのではと判断したためだそうです。それにほかのキャリアでも同じようなこと、あるいはメッセージやFaceTimeが最初から起動できないとの報告もあったと付け加えています。

 

ほかの米国のキャリアではVerizon、インドではAirtelで起こったとの声も報告されています。Gurman氏は、この問題がiOSの不具合だと結論づけ、 iOS 15.4、15.5と15.6ベータ1にバグがあることは確かだと述べています。

 

複数の報告の中にはeSIMを無効にして再アクティブ化する、あるいはiPhoneからeSIMのアカウントを削除して再設定することで解決した例もあるようです。しかし、T-Mobileに少なくとも3回もeSIMを再発行してもらい、ようやく解決したかと思えば回線そのものに問題が起こり……とのツイートもあり、かなり厄介なトラブルに違いないようです。

 

メッセージやFaceTime、そのほかeSIMの電話番号に紐付いたアプリが使えなくなるのは、大変困ったこと。アップルの公式な対応を待ちたいところです。

Source:Mark Gurman(Twitter) 
via:9to5Mac

ジョニー・アイブのせいで開発に苦労? アップル製ヘッドセットにまつわる噂

アップルがAR/VRヘッドセットを開発中であり、取締役会でデモを行って発表も間近かもしれない、との噂が報じられたばかりです。その形はスタンドアローン、つまりMeta Quest 2など他社製品と同じく「(ワイヤレスを含め)外付け機器を必要とせず、単体で動作する」と見られています。

 

なぜ、開発が難しいスタンドアローンが選ばれたのか。それは「元デザイン最高責任者のジョナサン・アイブ(ジョニー・アイブ)氏がそう望んだから」という、詳しいレポート(そこから生じた技術的な問題を含めて)が届けられています。

 

今回の報告は、有料メディアThe Informationが先週伝えたレポートに続く第2弾。それによれば、2019年にジョニー・アイブ氏はヘッドセット開発チームに対して、ベースステーション(外部サーバー的な機器)と連携する設計を捨ててスタンドアローンで機能する、性能は低いがシンプルな製品にするよう意見したそうです。

 

この話は、2020年に米Bloombergが報道したことと一致しています。その報道では、当初はウェアラブル製品としては前代未聞のグラフィックスと処理速度を備えながらも、かなりの熱が発生するために固定式ハブ(ベースステーション)とセットにする計画が語られていました。

 

さてThe Informationの報告に戻ると、ティム・クックCEOとジョニー・アイブ氏は、2つのアプローチ(スタンドアローン版とベースステーション版)がどう違うかを示す試作機でVRデモを見た幹部の中にいたそうです。

 

ベースステーション版は、写真のようにリアルなアバターを含む優れたグラフィックスを表示する一方で、スタンドアローン版は漫画のキャラクターのような描画だったそうです。AR/VRチームを率いるマイク・ロックウェル氏は、上層部がスタンドアローン版の低品質なビジュアルを受け入れないと考え、ベースステーション版を支持したとのこと。

 

が、ジョニー・アイブ氏はプロジェクトの初期からスタンドアローン版を推しており、最終的にアップルの上層部もジョニー・アイブ氏に味方したそうです。それでもロックウェル氏は「(ベースステーション版で)素晴らしい製品を作ることができる」と抵抗したものの、結局はスタンドアローン版の開発が進められたとしています。

 

この決定により、ヘッドセットチームは「バッテリーの持ち時間と性能のバランスを取りながら、デバイスを装着している人がヤケドしないように熱を最小限に抑える」ために、多くの苦難に直面してきたと述べられています。またスタンドアローン版では「(ロックウェル氏が)アップル幹部らに伝えた高品質の複合現実体験」を提供できなかったことが、この製品が何度も発表を先延ばしされた主な理由だと報告しています。

 

もう1つ興味深いのは、ジョニー・アイブ氏がアップルを退社した後も、ヘッドセット開発チームの中には「変更の承認」をもらうため彼の家に行かなければならない人もいた、という下りです。同氏が独立したデザイン会社「LoveFrom」を設立した後もアップルと取引関係があることはわかっていましたが、具体的な仕事が明かされたのは珍しいことです。

 

BloombergとThe Informationともに、アップルのAR/VRヘッドセットの価格は2000ドル~3000ドル(約25万円~38万円)の範囲で検討されている、と伝えています。もしも本当であれば、少なくとも第1世代は(より安くなった第2世代を開発中との噂もあり)庶民とは縁遠い製品となりそうです。

Source:The Information
via:9to5Mac

アップル27型ミニLEDディスプレイの発売が延期? 中国が影響か

アップルは3月に27型5K外付けディスプレイ「Studio Display」を発売したばかりですが、今後は27インチでミニLEDバックライトとProMotion(最大120Hzの可変リフレッシュレート)を搭載した「Studio Display Pro」を発売予定だと噂されてきました。

 

もともと本製品は6月に登場すると見られていましたが、10月に延期されたとのアナリスト情報が伝えられています。

 

ディスプレイ専門サプライチェーン調査会社DSCCのアナリスト(兼CEO)Ross Young氏は、噂のミニLED搭載27インチ単体ディスプレイが10月まで延期されたとツイートしています、そもそも「6月に登場」と言い出したのもYoung氏でしたが、予想を修正したことになります。

 

Young氏いわく、この延期は新型コロナ禍により台湾Quantaの(中国)工場でロックダウンが相次いでいることが原因だそうです。それに対応して別の施設に生産を移しているために遅れるとのことです。

 

現在14インチ/16インチMacBook Pro(2021)の納期が大幅に遅れているのも、その組み立てを一手に引き受けるQuantaの上海工場がロックダウンにより操業率が大幅に落ちていることが原因と言われています。そのため、Quantaが生産拠点を上海から他の地域(重慶)に移すことを検討しているとも報じられていました

 

アップル純正のStudio Displayについては、Mac Studioなどと組み合わせることで「Hey Siri」やWebカメラも利用できて便利な反面で、最新製品としては物足りないとの声もあります。たとえば14インチおよび16インチMacBook Pro(2021)などに搭載されたミニLEDバックライト画面が、Studio Displayにはありません。

 

アップル純正の外付けミニLED搭載ディスプレイとしては、すでにPro Display XDRが販売中です。が、価格は58万円以上~(税込)であり、買い求めやすい製品とは言えません。「Studio Displya XDR」が本当に発売されるのであれば、高くともその半額程度がユーザーから期待されそうです。

Source:Ross Young(Twitter)
via:9to5Mac

【西田宗千佳連載】今後登場するMac Pro用CPUはMac Studioとは違う、特別構造なのではないか

Vol.114-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルが発表した、独自のCPU技術を駆使したMac Studio。本製品の登場で、次期Mac Proはどのような製品になるのかを予想する。

 

M1 Ultraより速いプロセッサーを、アップルはどう考えているのだろうか? Appleシリコン版Mac Proが登場する場合、M1 Ultraよりも高速なプロセッサーが求められる可能性もある。

 

筆者は、Mac Pro向けのAppleシリコンは、ほかとはちょっと違うモノになると予想している。

 

前回の連載でも解説したが、M1シリーズには“拡張性が低い”という欠点がある。PCI-Expressによる拡張を想定しておらず、メモリーもプロセッサーに一体化されている。だから消費電力が低い割に高速なのだが、Mac Proのように拡張性が重要な用途には向かない。

 

そのため、Appleシリコン版Mac Proでは、M1 Ultraともさらに違うプロセッサーが使われるのだろう、と予測している。

 

さすがにその構造を正確に予測するのは難しい。インテルやAMDのプロセッサーのように、シンプルに外部接続を前提としたものになる可能性はあるものの、それだとAppleシリコンの良さが出にくいので、なにか不利をカバーする仕込みが、M1シリーズにはあるのではないか……という気もする。

 

では速度はどうするのか? 「M1 UltraではM1 Maxを2つつなげたのだから、今度は4つでも8つでもつなげばいいのでは」という声もある。だが、そう簡単にはいかない。

 

M1 Ultraで採用された「UltraFusion」は、プロセッサーとして実装する際に2つのM1 Max同士を密結合する技術だ。ただ、その特性上非常に微細なものであるため、さらに2倍・4倍と実装を増やしていくのは技術的に困難だろう。

 

サーバーのような高性能PCでは、複数のCPUを搭載する際にひとつのパッケージには入れず、マザーボード上などに複数搭載する形になっている。そうするとデータ転送や消費電力で不利になり、「2つ積んだから2倍」と単純には高速化しなくなる。

 

だが、そうしたやり方を採らないと、多数のプロセッサーを搭載するのは難しい。そうすると、「多数のM1を外部接続することを前提とした特別な構造」のものを作り、多少実効値が落ちても数でカバー……というパターンになるのではないか。

 

また、そもそもM1シリーズ共通の課題として、CPU・GPU1コアあたりの性能は同じであるという点がある。複数のCPU・GPUを活用できるアプリは速くなるが、そうでないものはコアの速度に引っ張られてしまう。M1 Ultraなのに思ったほど速度が上がらないパターンはこれが原因だ。

 

となると、根本的にコアを高速化するには、アーキテクチャを進化させた、仮に「M2」とでもいうべき次世代プロセッサーが必要になる。

 

アップルは当然「M2」をすでに準備済みだろう。いつ出てくるかはわからないが、iPhoneのプロセッサーが年々変わるように、タイミングを見てM1を置き換えていくものと想定される。

 

ただ、それと前述のMac Pro用Appleシリコンの登場時期がどう関係するかはわかりづらい。M2(仮称)アーキテクチャからMac Pro用も作るのか、それともM1ベースで作り、その後にM2搭載のMacもでてくるのか。

 

この辺は注意深く見守っていきたい。

 

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M1 Ultra、M1 Maxよりも実際の使用では40~100%も高速! 特にビデオレンダリング処理が圧倒的

「超強力なMac mini」ことMac Studioが発売されてから、上位モデルに積まれたM1 Ultraにつき数々のベンチマークが公開されてきました。

 

では下位モデルのM1 Maxと比べれば、実用する上でどれほどパフォーマンスの違いがあるのか? それをプロフェッショナルが検証した結果が報告されています。

 

米テック系サイトEngadgetが行ったのは、実際の使用シーンから離れがちなベンチマークテストを可能な限り現実的なものにすることです。

 

そのため、読者から最も頻繁に行う負荷の高いタスクが何かと尋ねて、Adobe LightroomとPremiere Pro、DaVinci ResolveとFusion、Blenderの3Dモデリング、TensorFlowやPyTorchなどの機械学習テストなどのリストを作成。いわば「ユーザーが最も軽く動いてもらいたい」アプリについて、ベンチマークテストを行ったしだいです。

 

M1 Ultraは、2つのM1 Maxチップを合体させ、プロセッサは20のCPUコア+64のGPUコア、最大128GBのRAMを搭載しています。少なくとも、これまでMacで積まれたチップの中では最も高性能と言えるスペックです。

 

それに相応しく、CPU負荷の高いタスクに関しては、M1 UltraはM1 Maxの約2倍の速さだったそうです。かたやGPUを多用する場合は、それほど劇的な差は付かなかったものの、それでも概ね40~80%の範囲に収まっているとのことです。

 

そしてM1 Ultraが真価を発揮するのは高負荷のビデオレンダリングであることは、アップルが発表した当時に主張していた通りのようです。

 

Engadgetによれば、M1 Ultraは「M1 Ultraは、ハードウェアアクセラレータが効果を発揮するときに最高のパフォーマンスを発揮」する構成であり、「ビデオレンダリングやAI処理など、特定のタスクを高速化するために作られたチップ」とのことです。

 

実際に10本の8Kビデオクリップを同時に処理するテストでは、M1 Ultraはわずか29秒で作業を完了しました。これは16コアのAMD 5950XプロセッサととNVIDIA RTX 3080 TiのGPUカードを搭載したWindows PCの約2倍も速かったと述べられています。

 

M1 Ultra搭載Mac Studioは税込で約50万円~とお高くも思えますが、負荷の高い動画レンダリングなどクリエイティブのプロ向け用途に限れば非常にコストパフォーマンスが高く(ゲームライブラリはWindowsよりも乏しいですが)むしろ「安い」と言えるのかもしれません。

 

Source:Engadget
via:9to5Mac

iPhoneやMacで音声通話がクリアになる隠し設定「声を分離」が注目を集める

新型コロナ禍が長く続くなかでビデオ通話などの回数が増えてきましたが、iPhoneやMacで音声通話がクリアに聞こえるようになる隠し設定が注目を集めています。

 

Twitterユーザーのcan duruk氏は、iPhoneとAirPodsの組み合わせで通話しているとき、(コントロールセンター内に)「声を分離(Voice Isolation)」なる隠し設定を見つけたとつぶやいています。

 

この機能はiOS 15やiPadOS 15、ないしmacOS Montereyをインストールした製品なら、ほぼ例外なく使えるものです。空間オーディオをサポートしている製品は、本機能も対応しているようです。

 

一応アップルはFaceTimeの公式ガイドでも案内はしていますが、非常に見つけにくく、通話中のときのみ設定にアクセスできます。右上隅から下にスワイプして(Macでは右上隅をクリック) コントロールセンターを開き、「声を分離」ボタンをタップします。

Apple

ほか「標準」は元のまま。そして「ワイドスペクトル」は自分の声と周囲のすべての音を拾うものであり、コンサート会場の音をそのまま相手に届ける以外は使いたくはなさそうです。

 

さて「声を分離」は、自分の声だけをはっきり聞こえるようにして、それ以外の音は除去されます。The VergeのライターがiPhoneで設定をオンにして試したところ、約3m先で吠えていた犬の声が完全に消え、交通の音もほぼすべて聞こえなくなったそうです。またMacBookではファンの音も、キーボードを打つ音も、完全に遮断されたと述べています。

 

ただし「声を分離」には、2つの問題があります。1つはiOSやmacOSの共通設定はなく、通話アプリごとに有効にする必要があること。2つ目は、対応するアプリが限られていることです。

 

もっともiPhone用アプリの対応状況はかなり良く、Snapchat、WhatsApp、Slack、Signal、Instagramでもすべてサポートされている一方で、意外なことにTikTokでは使えません。またZoomのiOSに対応していましたが、Macでは使えず。さらにブラウザ内のアプリではコントロールセンター内のメニューが使えないため、Google Meetなどは除外されます。

 

実はiPhone 12以前のモデルでは電話のノイズキャンセリング機能はありましたが、iPhone 13シリーズでは使えなくなっています。それはバグではなくアップルが意図した通りの動作であり、今後は「声を分離」を使おう、という記事もありました

 

これほど優れた「声を分離」機能がほとんど知られていないのは非常にもったいないことであり、アップル公式にアピールを望みたいところです。

 

Source:The Verge,Apple

イーロン・マスク、アップルのオフィス復帰延期をあざ笑う。Twitter従業員から「フルで在宅勤務できなくなるかも」と危ぶむ声も

アップルが従業員らを在宅勤務から職場に復帰させる計画を延期したとの報道に対して、テスラCEOのイーロン・マスク氏があざ笑うツイートをしたことが話題となっています。

 

もともと、ほとんどのアップル従業員は1年以上もリモートワークが続いた後に、昨年9月から職場に復帰する予定でした。完全に戻るわけではなく、週に3日の出社を義務づけるというものです。

 

そして4月11日からアップルは、段階的に切り替えを進めようとしていました。まずは最低でも週に1日、5月2日からは週2日、23日以降は週3日という具合です。が、18日(米現地時間)に米Bloombergは、同社が「23日以降は週3日の出社」を延期したと報道。あくまで新型コロナの感染が再拡大したため、ということで「いずれは週3日出社」の基本方針は曲げていない模様です。

 

このニュースをBloombergがツイートすると、マスク氏は「体操服を着て、テレビを見て」というだらけた犬の画像(大事なことは明日やる、という怠け者をあざ笑うネットミーム)を返信して嘲笑を示唆した、と見られているしだいです。

 

これだけならば「マスク氏がアップルをイジった」だけで、いつものことではあります。問題は、以前からマスク氏が在宅勤務に対して否定的であることと、マスク氏が買収するかもしれないTwitter社の雇用に影響するかもしれないことです。

 

米フォーチューン誌は、Twitter社の従業員が一般的なワークライフバランス(仕事と生活のバランスが取れた状態のこと)と、特に在宅勤務に関するマスク氏の姿勢を心配していると指摘しています。

 

実際、マスク氏は中国の労働文化を高く評価し、中国の労働者が「午前3時の石油を燃やす」(真夜中も現場で働いている)ことを称賛し、「彼らは工場から出ることさえしない…一方、アメリカでは人々は仕事に行くことを一切避けようとしている」と述べていました。

 

その上でフォーチューンは、Twitter社の従業員は、マスク氏に会社が買収された場合、フルタイムで在宅勤務するオプションが取り消されるかもしれないという懸念を表明しているとの報道を引用しています。

 

アップルでは職場復帰の方針をめぐって機械学習の第一人者が退社したとの話もありましたが、テスラでも同じような離職がないのかは気になるところです。

 

Source:Elon Musk(Twitter) ,Fortune
via:9to5Mac

アップルのAR/VRヘッドセット、まもなく発表? 取締役会でデモを行ったとの噂

アップルは長年にわたりAR(拡張現実)/VR(仮想現実)ヘッドセットを開発中と噂されており、その間にiPhone向けの安いVRヘッドセットを諦めたとの報道もありました

 

そんな苦難の道のりを経て、ついにアップルの取締役会で次期AR/VRヘッドセット製品のデモが行われたと報じられています。

 

米Bloomberg報道によれば、このことはプロジェクトが「進行した段階」にあり、一般向けの製品発売も間近に迫っているようです。同誌は前に、ヘッドセットの発売は過熱やソフトウェアの問題があるために2023年まで遅れるかもしれないと報じていましたが、前倒しになっている模様です。

 

また今回の記事では、ここ数ヶ月でヘッドセット用OSの開発が急ピッチで進められているそうです。そういえば数か月前、アップルのオープンソースコードやApp Storeのアップロードログから、それらしき「realityOS」に関する記述が見つかっていました

 

またBloombergいわく、アップルはヘッドセットの中核となるiPhoneアプリのAR版だけでなく、「没入型コンテンツのストリーミングや仮想会議の開催などのタスクを処理する新しいアプリに取り組んできた」そうです。先進的なヘッドセットも、役立つアプリがなければただのかぶり物ですが、買ったその日から使いものになるのかもしれません。

 

アップル製ヘッドセットの「第1世代」は、8Kディスプレイ×2枚や高性能チップを搭載(14インチ/16インチMacBook ProのM1 Proと同等になるとの説も)、高度なセンサーを備えつつ、かなりかさばる高価な製品になると予想されています。具体的には1000ドルをはるかに超えるとの噂もあり、主にAR/VRに熱心な人達や開発者コミュニティ向けの製品になるのかもしれません。

 

もっとも、有名アナリストMing-Chi Kuo氏は、すでに後継モデルが開発中とも述べていました。アップルの長期的な目標は、ふだん使いできるほど軽いARメガネ(通称「アップルメガネ」)を作ることと見られていますが、おそらくあと数年は実現できないと思われます。

 

もしかすると、6月6日(米現地時間)から開催される世界開発者会議WWDCにて、AR/VRヘッドセットが発表されるのかもしれません。もし仮にそうだとしても、単なるお披露目だけで、発売は数か月~半年後という初代Apple Watchのようなパターンになりそうです。

 

Source:Bloomberg
via:9to5Mac

Appleが「iPhone向けVRヘッドセット」の開発計画を諦めていたことが発覚。米メディアが報道

ここ数年、AppleはAR/VRヘッドセット開発に取り組んでおり、年内または2023年初めに発売すると予想されています。その過程でGoogle Cardboard (厚紙にレンズをはめ込んだものにスマートフォンを入れるもの)やサムスンのGear VRに対抗するiPhone用の安価なVRヘッドセットを作ろうとしたものの、最終的にこのプロジェクトを諦めたと報じられています。

↑えー、Appleも諦めたことがあったの!? (画像はサムスンのGear VR)

 

有料メディアThe Informationは、Apple社内のヘッドセット開発チームが重ねてきた試行錯誤の道のりをレポート。それによれば、本製品はiPhoneを立体視ディスプレイとして使うことでVRを体験できる「安価なヘッドセット」であり、「基本的なARやVR体験ができる」はずだったそうです。

 

当時の予定としては、この廉価ヘッドセットは2019年、iPhone 11の直後に発表される予定だったとのこと。

 

なぜ発売できなかったのかといえば、「デジタル環境に心地よく没入していると感じる」ために欠かせない「頭の動きの追跡を含む、技術的な問題」に苦戦したからだそうです。最終的にプロジェクトは破棄されたものの、それに関係するコードが2019年にいくつかリークされたとのこと。確かに2019年初めに有名アナリストMing-Chi Kuo氏が、Apple純正ARヘッドセットに言及したことがありました。

 

また、The Informationのレポートでは、初期のプロトタイプ試作機ではWindowsが動いており、そのうちの1つは重過ぎて、小さなクレーンで支えながら付ける必要があった。さらに本来は2019年に発売される予定だったが、「数回」延期を重ねて2022年末か2023年に発表されるかもしれないなど、興味深い情報を伝えています。

 

ほかヘッドセット開発プロジェクトは社内で優先順位が低く、内蔵カメラの動作を改善するファームウェア機能を追加するようカメラハードウェア技術チームに頼んだところ、iPhone XSの出荷後まで待つように言われたなど、涙ぐましい話もあった模様。それだけ苦労を重ねたのなら、ぜひとも成功を祈りたいところです。

 

Source:The Information
via:iMore

iPhoneがますますタフに? Appleが過酷な環境にも耐えられる設計で特許を取得

アップルは毎年のようにiPhoneの耐水性能などを高めてきましたが、同社が高い水圧や低い気圧のもとでもiPhoneのセンサーを正常に動作させる特許を取得したことが明らかとなりました。

 

米特許商標庁(USPTO)がアップルに承認した「圧力センサーを内蔵した電子機器」なる特許は、ポータブル電子機器に外部から圧力が加わったり、あるいは水圧や気圧などが変化することで本体にダメージを与えたり、センサーの精度に影響を与えるのを防ぐことを目的としたものです。

 

特に製品名は書かれていませんが「これらのデバイスは、通勤中の人々と一緒に外出し、バスのルート、交通情報、その日の試合のスコアなどを更新する」と述べていることから、iPhoneであることは明らかでしょう。「ユーザーがこれら製品にますます頼るようになり、デバイスもより頑丈に設計されています」とのことです。

 

そこで脅威となるのが、より多様な環境で使われることです。たとえば「気温が氷点下まで下がる登山やスキー・トレッキングで持ち運ぶ」場合や、「水中や水辺に持ち込まれる」といった具合です。

 

水が機器内に入り込むのを防ぐ方法の1つは、入り込むような外部ポートをなくすことです。アップルが2016年発売のiPhone 7以降はヘッドホン端子を廃止し、他のメーカーも批判しながらも結局は後に続いたのはそのためと推測されます。

 

しかし、特許文書によればポートを取り除く、つまりデバイスを密閉することにより、思わぬマイナス効果もあるそう。「デバイスを密閉して、ある程度は水没できるようになると、デバイスに内蔵されるセンサーの一部に動作に予期せぬ影響をもたらす場合もあります」とのことです。

 

最も顕著なのは、「密閉された環境内に封入されるため、動作温度の上昇につながる可能性があります」ということ。つまり水濡れの代わりに、過熱してダメージを受けるかもしれない、というわけです。iPhoneが熱くなりすぎると自動的にシャットダウンするのも、そのためです。

 

それを防ぐには温度や圧力センサーなどを組み込む必要があるものの、デバイス内に密閉されて外部環境と接触がないため、精度が低くなる可能性がある。この特許は、それを解決することに焦点が置かれています。

 

その主な方法は、デバイスの中に密閉された空洞を作り、環境圧(大気圧と水圧の合計値)を測定することです。そうして圧力を検出した場合は、デバイス内部の気圧と外部の圧力を近づけて、部品にかかる圧力を和らげるアプローチが取られています。

Apple/USPTO

 

どうやってiPhone内部の気圧を高めるのかは記述されていませんが、少なくとも「外部からの圧力を和らげる必要」は認識されていることになります。iPhoneの防水性能を高めることが逆に内部の過熱に繋がるとは意外ですが、将来のモデルではiPhoneを「より深く、より高い」過酷な環境下で使えるようになるかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider

G-SHOCKみたいにタフなApple Watchが出る? デザイン刷新の予想も

2015年に初代モデルが発売されて以来、Apple Watchのデザインはほとんど変わっていません。昨年のApple Watch Series 7は画面こそ少し広くなっていましたが、それ以外の見た目はほぼ前モデルSeries 6のままでした。

Jon Prosser/Ian Zelbo

 

しかし、今年秋の「Apple Watch Series 8(仮)」では、フラットエッジ(側面が平たくて直線的な)なデザインに変更されるという予想レンダリング画像が公開されました。

 

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)のJon Prosser氏は、自らのYouTubeチャンネルでApple Watch Series 8の予想図をお披露目しています。それは、従来は丸みを帯びていた側面やディスプレイがフラットになったものです。

 

この予想図は、Prosser氏がApple Watch Series 7が発表される数カ月前に「Series 7のものだ」として公開したCGとほとんど同じにも見えます。Prosser氏は予想が外れた後に、実は次期モデルのものと勘違いしていたと見解を修正していました。

 

ちなみにProsser氏は、アップル未発表製品を百発百中で的中させたわけではありません。かなりの当たり外れもありますが、AirPods Max(当時はAirPods Studio)のレンダリング画像は製品版にかなり近く忘れ物トラッカーAirTagの予想図も正確でした

 

今回Prosser氏は、フラットエッジ版Apple Watch試作機の写真を実際に持っており、何らかの形で製品化が予定されていることは確信していると述べています。3つの可能性も挙げられており、1つはApple Watch Series 8そのもの。次に噂されている、より頑丈なタフモデル(エクストリームスポーツ向け)、あるいはどちらでもない別ものか、とのことです。

 

今年のApple Watchは3モデルが用意されており、1つはApple Watch版G-Shockともいうべきタフモデルになるだろうとの予想は、大手メディアBloombergも報じていたことです。またアップルも、そのためのような防水関連特許を出願していました

 

今のApple Watchデザインは、iPhoneやiPadからMacまでフラットエッジに移行したアップル製品の中では違和感があるとの指摘もありました。デザインの統一性にこだわるアップル的には、そろそろ筐体のフルモデルチェンジもあり得そうです。

 

Source:Front Page Tech
via:Tom’s Guide

 

Appleがサブスク料金の方針改定。ユーザーの同意なくても値上げ→自動更新可能に

これまでiPhoneアプリのサブスクリプション(定額製サービス)は、自動更新の料金を値上げする場合、ユーザーに購読を続けるかどうか確認する必要がありました。もし同意しなければ、購読は自動的にキャンセルになっていたわけです。

 

この方針をアップルが変更し、今後はアプリ開発者はユーザーの同意がなくても自動更新の購読料を値上げ可能になったことが明らかとなりました。

 

これは今年4月頃に、アップルが一部の開発者を対象としてテストを始めていたと報告されていました。今回はこの「試験的プログラム」がすべての開発者に開放された格好ですが、いくつかの制限があります。

 

まず、ユーザーには価格の変更を通知しなければなりません。さらに、値上げは1年に1回だけに限られています。

 

ほかの制限としては、通常(月額)のサブスクなら値上げは最大5ドルまで、年間契約は最大50ドルが上限となっています。その場合、アップルは値上げを電子メール、プッシュ通知、アプリ内のメッセージでユーザーに知らせるとのこと。またユーザーは、購読を中止したい場合は、簡単に購読中止の設定にアクセスできるようになります。

 

自動更新の購読料の値上げがこれらの上限を超えた場合、従来通りユーザーの同意が必要となります。新価格に同意しなかった場合は、次の請求期間では購読が更新されない、つまり自動キャンセルとなります。

 

自動更新サブスクに設定しているアプリは、iPhoneのApp Storeアプリ>ユーザーをタップ>サブスクリプションから確認できます。ユーザーは値上げのメールや通知が来ていないか注意しておきたいところですが、とりあえず無茶な値上げは今後もブレーキが掛けられそうです。

 

Source:Apple
via:9to5Mac

もう“うどん”とは呼ばせない。「AirPodsPro 2」はステムレス化やロスレス対応で過去最大の革新との噂

アップルの次期ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 2(仮)」は以前から噂されており、今年後半に発売されるのは確実と見られています。その仕様につき様々な憶測が飛びかうなか、ここ数年で「最大の技術革新」となり、高品質な音楽を再生できるロスレス再生に対応するとの予想が報じられています。

 

このウワサの発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksApplePro氏です。それによればAirPods Pro 2は初代モデルの登場以来「ワイヤレスイヤホンにおける最大の革新」になるとのことです。デザインはステムレス、つまり持ち手部分の軸がなくなり、最先端のノイズキャンセリング機能を搭載。さらに「新しいコーデックのおかげでロスレスオーディオ対応」と述べられています。

 

まずAirPodsPro 2がステムレスになるのは、1年以上も前から米Bloombergが伝えていたことです。また有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、ロスレス音源の再生をサポートすると述べていました

 

現在のAirPodsシリーズ(最高級モデルAirPods Maxを含め)ロスレス再生に対応していないのは、アップル独自規格Apple AAC Bluetoothコーデックの制限によりますが、限界を突破するためのハードウェア技術が持ち込まれるのかもしれません。

 

また(充電ケースの)LightningポートがUSB-Cに替えられるかもしれないとのことです。アップルがゆくゆくはiPhoneやAirPodsなどをUSB-Cに移行することは、Bloombergも予想しつつも「2023年以降」とされており、こちらの可能性は高くないとも思われます。

 

ほかLeaksApplePro氏の気になる予想は、AirPods Pro 2が現行のAirPods Proよりも値上げになるかもしれないということです。AirPodsProが249ドル(アップル公式ストアでの設定)に対して、299ドルになる可能性があるとのこと。

 

この価格が本当であれば、5月現在の日本円に換算すれば約4万円にものぼります。競合他社のワイヤレスイヤホンよりも割高な感もあり、厳しい競争を強いられるのかもしれません。

Source:iDropNews
via:Tom’s Guide

「iPhone 14 Pro Max」レプリカを開封? 人気YouTuberがハンズオン動画を公開

今年のiPhone 14(仮)シリーズのうち高価なProモデルは、iPhone 13シリーズと同じく6.1インチの「iPhonei 14 Pro」と6.7インチの「iPhone 14 Pro Max」が予想されています。これらProモデルの画面はノッチ(上部の切り欠き)がなくなり、代わりにパンチホール(ディスプレイに穴を開け、その下に自撮りカメラや顔認証のパーツを置く)が2つあるとの説も有力です。

Unbox Therapy

 

開封動画で有名なYouTuberが、その噂を裏付けるような「iPhone 14 Pro Maxのレプリカ」と称する動画を公開しています。

 

テック系の人気YouTubeチャンネル(以前もサムスンのGalaxy Foldなどを開封)Unbox Therapyが公開した「iPhone 14 Pro Maxレプリカ」は、画面デザインが変更された以外は、iPhone 13 Pro Maxから微調整に留まっているようです。

 

 

本体まわりでは端にアンテナ線がなく、電源や音量ボタンがわずかに大きくなった程度であり、どれほど違いがあるか正確には分かりません。

 

そのほか、インドメディア91mobilesや、リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏が公開したダミーモデルなどの公開したイメージや寸法ともほぼ一致しているようです。

 

たとえば本体は分厚くなり、背面カメラのバンプ(部品を収納するスペース)は高さ、幅、出っ張り全てが少し大きくなっている、というぐあいです。ただしレンズの直径がiPhone 13 Pro Maxの15.51mmに対して16.17mmになっていることは、おそらく初出の情報です。

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、iPhone 14 Proモデルの背面カメラが大きくなるのは、広角カメラ従来の12MP(1200万画素)から48MP(4800万画素)に強化されるためだ、と述べていました。この48MPカメラはProモデルのみで、8Kビデオ撮影もできると予想されています。

 

今回の動画が本当であれば、iPhone 14 Proモデルのディスプレイは全画面に近づき、カメラの大幅な強化も期待できそうです。また、通常価格の「iPhone 14」と「iPhone 14 Max」はiPhone 13と同じくA15 Bionicチップが引き続き採用され、新しい「A16」チップはProモデル限定との噂もあり、今年はProモデルが“買い”なのかもしれません。

 

Source:Unbox Therapy(YouTube)
via:MacRumors

iPhoneへのUSB-C搭載がようやく実現? ただし今年じゃないかも

米アップルがLightningポートではなくUSB-Cポートを搭載したiPhoneやアクセサリ類を開発していると、米ブルームバーグが報じています。

 

これまでも新型iPhoneの登場前に何度も報じられてきた「USB-Cポートへの移行」ですが、これまでそれが実現することはありませんでした。一方でアップルはMacやMacBookシリーズだけでなく、「iPad Pro」や「iPad Air」でもUSB-Cポートの採用をすすめています。

 

ブルームバーグの報道によれば、アップルはUSB-Cポートを搭載したiPhoneや電源アダプター、さらにはアクセサリ類もテストしているとのこと。これには、Lightningポート用に設計されたアクセサリをUSB-Cポートに接続するための「Lightning to USB-Cアダプター」などが想定されるとも伝えられています。

 

ただしこの変更はすぐに反映されるというわけではなく、報道によれば「2023年移行にUSB-Cポートへの移行がおこなわれる」としています。つまり、今年秋に発売されるであろう「iPhone 14シリーズ」ではなく、「iPhone 15シリーズ」やその後でのUSB-Cポートの搭載を指摘しているのです。

 

現在多くのスマートフォン/パソコン向けアクセサリはすでにUSB-Cポートを採用しており、Lightningポートにこだわるアップルの姿勢にはユーザーから多くの不満の声が寄せられています。またEUもアップルに対して「互換性の高いUSB-Cポートをスマートフォンに搭載するように」との制度づくりをすすめており、そのような状況から「USB-C搭載iPhone」の開発がすすめられているのかもしれません。

 

Source: ブルームバーグ via Engadget

Google、「iPhoneにはヘッドホン端子がない」ことをネタにした数か月後にPixel 6aでも廃止

Googleは最新のミッドレンジ(中価格帯)5Gスマートフォン「Pixel 6a」を発表しましたが、廉価版モデルのaシリーズとしては初めて3.5mmヘッドホンジャックが廃止されています。このこと自体は、アップルが2016年のiPhone 7でヘッドホン端子をなくした流れに沿っており、別に不思議ではありません。

Google

 

しかしGoogleは昨年、Pixel 5aにヘッドホンジャックがあることを、アップルの元デザイン最高責任者ジョニー・アイブ氏の口調を真似たようなCM動画でアピールしたばかりです。まだ1年も経っていないのに、Googleが手のひらを返した? と話題を呼んでいます。

 

このPixel 5a紹介ビデオは昨年8月に公開され、Pixel 5aのヘッドホンジャックが「丸い」デザインであることを2分にわたってアピールしたCMです。その語り口は、アップルの元デザインチーフであるジョニー・アイブ氏がナレーションを担当したiPhoneやMac紹介ビデオそのものです。

 

しかもYouTube動画の説明文も、次のようなありさまです。

この完璧なまでにシンメトリーな技術的驚異を「ヘッドホンジャック」と呼ぶのは、控えめな表現に感じるかもしれません…しかし、技術的にはそう呼ばれていますので…まあいいでしょう。見てください。5G対応のGoogle Pixel 5aに搭載されたヘッドホンジャックを。

 

要するに「ヘッドホン端子の穴が丸い」というだけのことを、詩的な言葉でたっぷり2分かけて紹介して「最近のiPhoneにはヘッドホン端子がない」と揶揄っているわけです。しかも英国出身のアイブ氏の「アルミニウム(aluminum)」という発音を、2箇所も真似ていることが指摘されていました

 

GoogleはiPhoneにヘッドホン端子がないことを、2016年に初代Pixelスマートフォンを発表したときもネタにしていました(当時の標的はiPhone 7)。それから、ちょうど1年後のPixel 2ではヘッドホンジャックを廃止しています

 

かつてサムスンもGalaxy S9を発売した当時、iPhoneにヘッドホン端子がないことをイジっていました。そこまで他社に意識されるアップルやiPhoneの凄さが、逆に浮かび上がってくるのかもしれません。

 

Source:MacRumors

 

iPhone用ケースを変えると操作画面もガラリと変わる? アップルが特許を出願

人がコスチュームを変えると振る舞い方も変わるように、「iPhoneのケースを変えると、それに応じて操作やユーザーインターフェース(UI)もガラリと変わる」という特許を出願したことが明らかとなりました。

 

この特許は、近距離無線通信システムを備えたiPhone用ケースとドックに関するものです。つまりiPhoneが被せられたりセットされたアクセサリーと通信を取り合い、「自分が何を着せられているか」を認識し、そのアクセサリーに特化したUIに変化する仕組みです。

 

例えばスポーツ向けの保護ケースに入れると、iPhoneは自動的に画面のインターフェースをスポーツ寄りに模様替えできるということ。iPhoneをスピーカードックに差し込むと、楽曲を操作しやすいUIに自動的に切り替えられるという具合いです。

 

この新しいUIは、iPhoneの標準的なインターフェースよりもさらにシンプルになる見通しです。特許文書にはiPhoneが車載ドックに収まっている図もあり、CarPlay(カーナビなど車載ユニットとiPhoneの連携モード)とマップがiPhone標準画面を置き換えているイメージが描かれています。

 

また、iPhoneユーザーがふだん使いする2大用途といえば「カメラ」と「ゲーム」でしょう。この特許でもそこは行き届いており、カメラ用ケースに入れると撮影以外のボタンが消されて操作しやすくなる、ゲーム用の仮想ボタンが追加されるといったアイディアが紹介されています。

Apple/Patently Apple

 

初心者にとっては表示されたボタンが多すぎると使いにくく、熟練者もスピーカードックに挿した場合は音楽の操作だけをしたいはず。また、ケースごとに違うUIになるのであれば、日によってケースを替えたりする楽しみもあるでしょう。

 

アップルのようなハイテク大手は毎週のように多くの特許を出願しており、そのうち実現にこぎ着けるのはごく一部に過ぎません。ですが、この特許は多くの人から実現が待ち望まれそうです。

 

Source:Patently Apple
via:9to5Mac

「iPhone」のスクリーンが数年後に大きく変わる? 有力アナリストが予測

2022年秋の「iPhone 14(仮)」シリーズは、Proモデルがノッチ(画面上部の切り欠き)廃止となり、「ピル+パンチホール」(横長と丸い穴の2つが画面に開けられる)と予想されています。4月末も、それを裏付けるような前面パネル写真と称されるものが公開されていました。その一方で、通常価格モデルはノッチが残り続けると見られています。

↑まもなく見納めになるノッチの後はどうなる?

 

では、2023年の「iPhone 15(仮)」シリーズはどうなるのか? ディスプレイ関連の情報に定評あるアナリストが、全4モデルともノッチに代わる穴あき画面デザインを採用するとの予想を述べています。

 

ディスプレイ専門アナリストのRoss Young氏はツイートで、iPhone15の標準モデルとProモデルの両方が、「ピル+パンチホール」デザインになるというロードマップを公開。以前にYoung氏は、横長の穴(ピル)は顔認証のFace IDパーツ用で、丸い穴のホールは自撮りカメラ用だと述べていたことがあります。

 

さらにYoung氏は、アップルの最終目標はFace IDセンサーと自撮りカメラを完全に画面の下に移す(外からは見えなくする)ことだと考えている様子。開発が順調に進めば、2024年の「iPhone 16 Pro」では画面下Face IDが実現し、2026年の「iPhone 18 Pro」では自撮りカメラも画面下になるとの見通しです。

 

その一方、Young氏はiPhone 14 Proモデルについて、iPhone 13 Proモデルより画面が少し大きくなると予想。もっとも「6.06インチから6.12インチ」とほぼ誤差の範囲のようで、過剰な期待はできないようです。

 

かつてYoung氏は、第6世代iPad miniの画面サイズが8.3インチになることや、14インチと16インチのMacBook ProがミニLEDバックライト画面を搭載することも正確に予想していました。今回の予想が正しければ、「ディスプレイに穴が開いていない全画面iPhone」が実現するのは数年先のことになりそうです。

 

Source:Ross Young(Twitter) 
via:MacRumors

将来の「アップルカー」は充電プラグを自動で位置合わせ?アップルの特許取得が明らかに

現在EV(電気自動車)のほとんどは、ドライバー本人が手動で充電ケーブルを差し込む必要があります。しかしアップルが、開発中と噂される自動運転EV「アップルカー」向けと思しき「自動で充電プラグの位置合わせをしてくれる」特許を取得したことが明らかとなりました。

 

米特許商標庁が承認した「パッシブアライメント機構を備えた充電ステーション」(改訂版)では、ドライバーが駐車してすぐに充電を始められるような工学的システムを提案しています。

 

この特許の中心となるのは、車両本体のソケットに差し込むめる充電プラグを備えた充電ステーションです。このプラグはスライド式のロッドに取り付けられており、垂直および水平方向に移動できるものです。

Apple/USPTO

 

EV側のソケットの高さはメーカーや車種が同じでも、積載重量やタイヤの空気圧などで変わる可能性もあり、それに合わせてプラグ側が動くというわけです。

 

そして運転中のEV側では、充電ステーションに近づくと充電ソケットのカバーを上に開くしくみが備わることになります。ドライバーや自動運転車は、充電ステーションとうまく接続できるよう、車両をできるだけ近づけなければなりません。

 

この特許では、その努力を最小限に抑えるしくみも提案されています。すなわち充電プラグが繋げられる範囲まで近づけば、その後はほぼ自動的に調整できるとのことです。スライ式ドロッドにより充電プラグが動かせることで、車両を近づけすぎてもプラグを押し戻すことができ、車体にぶつかるダメージを最小に抑えられるというものです。

 

またアップルカー側のフラップ(パタパタ開閉するもの)が開いて充電プラグをソケット内に収まるようにしたり、壊れやすい充電プラグを保護するため上部に強い衝撃を吸収するプレートを配置したりと、故障対策にもかなりの注意が払われています。

Apple/USPTO

 

さらに適切に接続しやすくするため、ソケットの周りが漏斗のようになってプラグを充電コネクタに誘導したりするしくみもあり。また結合が外れないよう磁石を使うことも提案されており、iPhoneをワイヤレス充電するとき位置合わせに磁石を使うMagSafeに近い発想といえます。

 

アップルは毎週のように数多くの特許を出願しており、実際に製品化されるものは一部に過ぎません。今回の特許も「アップル社内で研究されている」以上の事実を裏付けておらず、仮にアップルカーが発売されたとしても採用される保証はどこにもないでしょう。

 

とはいえ、アップルカーの充電関連らしき特許は、これまでにも何回か出願されています。今回の特許出願も2020年に取得された特許の改良版であり、それだけアップルが真剣に検討している可能性も窺えます。先日も「声で指示すれば、行き先や駐車場所まで自動的に決めてくれる」特許出願が見つかっていましたが、夢のアップルカーが実現する日を楽しみにしたいところです。

 

Source:USPTO

via:AppleInsider

iPod touchが在庫限りで販売終了。20年以上の「iPod」ブランドが消滅に

アップルは10日(米現地時間)、iPod touchを製造終了することを正式に発表しました。アップル公式ストアやアップル直営店、アップル正規代理店では在庫限りの販売となります。

 

iPod touchは「iPod」ブランドとして最後に残った製品であり、3年前の2019年5月から後継モデルが投入されていません。今回の生産終了により、20年以上前に登場したiPodシリーズが消滅することになります。

 

アップルいわく、iPodの「外出先に音楽を持ち歩ける」機能はiPhoneやApple WatchからiPadやMacまですべてのアップル製品で利用できるとのことです。要するに音楽に特化したデバイスは時代遅れになった、と示唆しているようです。

 

アップルのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのグレッグ・ジョスウィアック氏は声明のなかで、他のアップル製品にも「iPodの精神は生き続けている」と述べています。

 

初代iPodは、今から21年前の2001年10月に発表されました。当時は「1000曲をポケットに」をキャッチフレーズとして登場した画期的な音楽デバイスであり、当時としては小型軽量かつ低消費電力だった東芝製の1.8インチHDDのおかげで実現したとの関係者証言もありました

 

その後アップルはiPod Shuffle、iPod nano、iPod touchなど、多くのバリエーションを投入してきましたが、その後どれも段階的に製造中止され、市場や店頭から姿を消しています。

 

最後のiPodとなる第7世代iPod touchは、日本では2万3980円(税込)から。分厚いベゼルのある4インチ画面や指紋センサーのないホームボタンはiPhone 5から引き継いだもので、プロセッサのA10 FusionはiPhone 7と同じです。

 

一時は第8世代モデルが登場するとの噂もありましたが、伝統ある「iPod」ブランドは表舞台からこのまま立ち去っていくようです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

AirTagがお手柄! 盗まれた90万円相当のノートPCやカメラを取り返すことに役立つ

アップルの忘れ物トラッカーAirTagはストーカーや自動車泥棒に悪用されること(大ヒット商品ゆえに「様々な人が使っている」ためでもあります)が注目を集めやすくなっていますが、盗難に遭った男性が90万円相当の写真機材などを取り返す役に立ったと報じられています。

 

写真家にとっての悪夢は、自分の撮影機材が盗まれたり行方不明になったりすることでしょう。シドニーに住むグラハム・テイトさんも5月初旬、南オーストラリア州での休暇を過ごすホテルで所持品の盗難に遭ってしまいました。ノートPCやソニーのカメラ、財布、GoProなど、1万オーストラリアドル(約90万円)もの物品を持って行かれたそうです。

 

しかしテイトさんは、ノートPCバッグとカメラの両方にAirTagを付けていました。そのため「探す」アプリを起動して盗まれたハードウェアの在処を探し、宿泊していたホテル内の別の部屋に持ち去られていたことを突き止めたと語っています。

 

その後に警察が呼ばれて、テイトさんは無事に持ち物を回収したとのこと。警察当局は現在、容疑者に対処していると伝えられています。

 

AirTagやアップル製品の場所が「探す」アプリで分かるのは、世界中のiPhoneやアップル製品がBluetooth経由で通信を取り合う「探す」ネットワークのおかげです。今回の事件でも、犯人の部屋の近くを通りかかった宿泊者のiPhone、ないし犯人が持っているiPhoneのおかげで、盗品の場所が突き止められたと思われます。

 

逆にいえば宿泊者がほとんどいない(アップル製品がほとんどない)ホテルであれば、見つからなかったのかもしれません。

 

「ディズニー・ワールドで不審者に追われた(疑い)」など批判の目が向けられやすいAirTagですが、盗難車の追跡に活躍したり、ロストバゲージの取り戻しに貢献したエピソードもありましたアップルが約束した各種の強化策が実現すれば、犯罪者には悪用しにくく、善良な市民にはよきパートーナーとなりそうです。

 

Source:9News
via:AppleInsider

iPhone 14 Pro Max(仮)のダミーモデル公開。噂のパンチホールは意外と大きい?

今年の秋に登場が噂されている「iPhone 14(仮)」シリーズのうち、高価なProモデルはノッチ(画面上部の切り欠き)がなくなり、パンチホール(ディスプレイに穴を開け、その下に自撮りカメラや顔認証のパーツを置く)が2つあるデザインになるとの予想が定説となっています。

↑ShrimpApplePro氏のツイートから

 

その新デザインをいち早く伝えたリーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)ShrimpApplePro氏が、「iPhone 14 Pro Max」(大型モデルの仮称)を3Dプリントしたダミーモデルの画像と動画を公開しています。

 

これまで前面パネルと称される写真モックアップとされるものは届けられてきましたが、噂通り「パンチホール2つ」を備えたダミーモデルを確認できたのは今回が(おそらく)初めてのことになります。

 

こうした未発表iPhoneのダミーは毎年のように現れており、サードパーティのアクセサリーメーカーが自社製品を生産するために(アップルの正式発表を待っていると間に合わない)情報をかき集めて自作していると思われ、かなり正確である可能性が高いものです。

 

さてノッチに代わる「ピルとパンチホール」(画面に開けられる横長と丸い穴)は、今回のダミーを見る限り、かなり大きくなるようです。単にノッチの周りにあった不要なスペースを取り除いただけで、その下にある自撮りカメラやFace ID部品は小さくしていないと推測されます。

↑ShrimpApplePro氏のツイートから

 

もうひとつ明らかになったと思われるのは、iPhone 14 Pro Maxのアスペクト比がiPhone 13 Pro Maxよりも縦長ということです。これは中国SNS上で公開されていた前面パネル画像とも一致しており、どうやら比率が19.5:9から20:9に変更されたようです。

 

さらに背面を見れば、iPhone 14 Pro Maxが先代より大きなカメラバンプ(部品を収納する出っ張り)を搭載するとの噂とも符合しています。なぜ大きくなるかというと、アップル関連の有名アナリストMing-Chi Kuo氏は「広角カメラの解像度が12MPから48MPに強化されるからだ」と説明していました

 

iPhone 14 Proモデルは新デザインとなってカメラも強化される可能性も高まり、新規で買う人にも、以前のiPhoneから乗り換える人にとっても魅力的な製品となりそうです。とはいえ、世界最大のiPhone組み立て工場がある中国・鄭州市が事実上ロックダウンされた事情もあり、もしかすると発売が遅れるのかもしれません。

Source:ShrimpApplePro(Twitter)
via:PhoneArena

アップルの原点「Apple I」がオークションに、しかもスティーブ・ジョブズの手書きシリアルナンバー入り!

アップルの原点ともいえるレトロコンピューター「Apple I」の初回生産分、しかもスティーブ・ジョブズ氏が手書きしたシリアルナンバー付きの逸品が、ネットオークションに出品されています。

↑Goldinから

 

Apple Iは1970年代半ば、アップル創業者のスティーブ・ジョブズ氏とスティーブ・ウォズニアック氏により製造・販売され(開発はウォズニアック氏の独力)、アップル設立のきっかけとなった製品です。

 

本来はワンボードマイコンの組み立てキットで、基板を収める筐体もキーボードも含まれていませんでした。

 

発売当時は約200台が生産されましたが、その後アップルがApple Iを下取りしてApple IIに乗り換えさせるキャンペーンを展開し、回収されたApple Iは廃棄処分されたため、現在では50~60台しか残っていない超レアものとなっています。実際に稼働するものは70万ドル以上で取引され、最初期のものは2億円近くで落札されたこともあります

 

そして、今回出品されたApple Iは本体のほか、当時のBrittany McGannon製電源やサンヨーVM-4509モニター、Dataneticsキーボード、さらにウォズニアック氏とロナルド・ウェイン氏(やはりアップル共同創業者の1人)のサイン入り複製マニュアルなども付いてきます。なおウォズニアック氏は「Think different!」とも書いていますが、このフレーズは1997年の広告スローガンであり、1970年代当時としてはあり得ません。

 

そして目玉となるのが、ジョブズ氏が手書きしたと証明されている「01-0050」なるシリアルナンバーです。レジストリ番号は「7」ですが、ファーストバッチ(初回生産分)と確認済み。また元アップル社員のダニエル・コトケ氏により、動作状態が確認されているとのことです。

↑Goldinから

 

この超レアなApple Iは5日から約2週間のオークションにかけられ、現在の最高入札額は27万ドル(約3500万円)となっています。長年のアップルファンにとっては魅力ある出品ですが、もしもオークションに参加すれば、世界の大金持ち達と札束で殴り合うことになりそうです。

Source:Goldin
via:9to5mac

これは怖い、一部のiPhoneユーザーで「幻のAirTag」から警告が来る問題発生

アップルの忘れ物トラッカー「AirTag」は、本来の目的から外れて悪用されることを防ぐため、数々の対策を施しています。先日も見知らぬAirTag(ストーカーが悪用している可能性がある)を見つけやすいよう、警告音を大きくしたことが明らかとなっていました

 

しかし新たに一部のユーザーから、実在しない「幻のAirTag」を警告されて困惑している、との報告が伝えられています。

 

iPhoneの初期設定では、不審なAirTagを検出すると通知し、さらにユーザーは音を鳴らして場所を特定したり、警察に相談したりできます(法執行機関は捜査に役立てるため、アップルに情報開示を求められます)。

 

ですが、The Wall Street Journalはここ数週間、一部のiPhoneユーザーにおいて、たびたび真夜中に存在しそうにないAirTagがあると警告され始めていると報じています。これらの通知を受けたユーザーは「探す」アプリで追跡されたらしき経路のマップを確認できますが、今回の場合は「現在位置から放射状に伸びる赤い直線」というあり得ないルートが共通しているようです。

 

もしもAirTagがこうした経路で移動(飛行?)したとすれば、工事現場を横切ったり、壁を突き破ったりしているはず。AirTagはさておき、人間であるユーザーはそんな動きができるわけがありません。

 

この問題が、どの程度の範囲で起こっているのか。また最近始まったことなのか、それともAirTag発売直後からのことか、いずれも記事執筆時点では不明です。

 

米アップルの広報担当者は、この問題を認識していることを確認しています。なぜ幻の警告が起こるのかといえば、iPhoneがWi-Fiを受信したため、一時的に位置情報サービス面で混乱した可能性があるそうです。また人口密度の高い地域では、近くにいる人が持つAirTagが不要なアラートを引き起こすかもしれない、と付け加えています。

 

アップルは年内に、AirTagと「探す」アプリをさらに強化することを約束していますが、その中には「不要な追跡アラートのロジック改善」が含まれています。ストーキングを正確に検出する一方で、ユーザーを不安にさせる誤検知を減らすことも望まれそうです。

Source:The Wall Street Journal
via:9to5Mac

【西田宗千佳連載】Mac Studioが出たからといって、現行のMac Proに意味がないとは言えない

Vol.114-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルが発表した、独自のCPU技術を駆使したMac Studio。本製品の登場で、現行のMac Proはどのような位置付けになるのかを解説する。

↑2019年に登場したMac Pro(画像左)

 

現在のMacのラインナップをみると、ほぼすべてがAppleシリコンへの移行を終えている。ただし唯一、インテルのCPUを使ったモデルも残っている。それがMac Proだ。

 

アップルはMac Studioの発表に際し、スピードの比較対象としてMac Proをピックアップしていた。実際問題として、多くの処理において、単純な性能であればMac ProよりもMac Studio(特にM1 Ultra搭載版)のほうが速く、消費電力が少ない……ということはあり得る。

 

特に動画を扱う場合には、M1 Max・Ultraに、プロ向けの「Apple ProRes」処理を高速化する機能が搭載されていること、SSDが高速であることなどもあり、有利な点はあるだろう。

 

Mac Proは「Pro」と名がついているため、これまで最高速のMacとして扱われてきた。だが、現在はすでに違う。では、Mac Proに意味がないか、というとまったくそんなことはないのだ。

 

理由は2つある。

 

ひとつ目は、業務フローの中で、まだ「Appleシリコンへの完全移行にリスクがある」場合だ。M1をベースとしたAppleシリコンの上では、すでにほとんどの作業が可能になっている。だが、企業や大学などで独自に開発されたソフトや、特定の業務だけに使われるマイナーなソフトの場合、Appleシリコンへの最適化が終わっていないことは多い。

 

Macの置き換えで業務が滞る可能性があるなら、まだ置き換えたくない……というところはあるはず。そろそろ少数派になってはいるだろうが、コアな業務に関わるものほど、移行措置には慎重になるものだ。

 

そして2つ目が「PCI-Expressでの拡張カードを必要とする用途」。完全に特定業種向けではあるが、特定の処理を速くしたり、特殊な機器を接続したりする用途のために、独自の拡張カードを設計することはある。同様に、GPUとしてAMDやNVIDIAのモノがどうしても必要である、というニーズもある。

 

そうすると、現状外付けGPUを搭載できるのはMac Proだけなので、Mac Proを選ばざるを得ない(ただし、Mac Proで使える外付けGPUは、アップルからの提供としてはAMD製に限られる)。

 

こうしたニーズであればWindowsでも……と思わなくもないが、やはり業務でMacが必要、というクリエイターや開発関係部門はある。そうした部分では、いまのM1をベースとしたAppleシリコン搭載Macでは限界がある。

 

また、メモリー搭載量が「最大でも128GB」ということも制約となる。なにしろ、現行Mac Proは「最大1.5TB」のメモリーが搭載できるのだから。

 

アップルは、Mac ProのAppleシリコン対応版については、また別の機会にアナウンスするとしている。ということは、それらの機器は、単に速いプロセッサーが搭載されているということではなく、Mac Proで現在実現されている拡張性を備えたモノ……ということになるのではないか、と予想している。

 

すなわち、文字通りの“Pro向け”であるという特性がさらに強くなるのだろう。

 

では、その速度はどうなるのだろう? M1はM1 Ultraで良好なパフォーマンスを示したが、さらに高速化する方法はどうなるのだろうか? その点は次回解説する。

 

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パスワード管理のお悩みがついに終焉? アップルとGoogleおよびマイクロソフト、パスワードなし認証の拡大と連携を約束

アップルとGoogle、マイクロソフトの3社は5日(米現地時間)、パスワードを要らないユーザー認証のしくみをWebサイトやアプリ上で使いやすくすることを共同で発表しました。

 

画像引用元:Shutterstock

 

具体的にはFIDOアライアンスとWorld Wide Web Consortium(W3C)が策定したパスワードレス規格のサポートを拡大するかっこうで、より迅速、簡単、かつ安全なユーザー認証を約束しています。

 

FIDOは「Fast IDentity Online(すばやいオンライン認証)」の略で、パスワードなしでログイン認証できる仕組みのこと。パスワードの代わりにUSBやBluetoothによる物理キーのほか、指紋や手の静脈、虹彩などの生体情報が“鍵”として使われます。

 

共同発表によると、今後は技術標準を広めることで、Webサイトやアプリがエンドツーエンドのパスワードレスオプションを提供できるようになるとのことです。ユーザーはパスワードを入力する代わりに、iPhoneのFace IDやTouch IDなど、毎日何度も行っているデバイスのロック解除と同じ操作で認証できるようになります。

 

FIDOアライアンスは、パスワードのみによる認証がウェブでの最大のセキュリティ課題の1つだと指摘しています。多くのパスワードを管理するのは面倒であり、ユーザーは同じパスワードを複数のサービスで流用しがちのため、アカウント乗っ取りやデータ流出、ひいては個人情報が盗まれることに繋がりやすいというわけです。

 

また、この新方式は従来のパスワード管理ソフトや二段階認証(SMSで送信するワンタイムパスワードなど)よりも「根本的に安全」だと説明されています。

 

アップル、Google、MSの3社とも、すでにFIDOアライアンス標準をサポートしていますが、今後は以下の新機能が使えるようになると予告されています。

 

  1. すべてのデバイスですべてのアカウントにFIDO認証を再登録することなく、そのユーザーが所有する他のデバイスや新しいデバイスでFIDO認証資格情報(一部では「パスキー」とも呼ばれる)を自動的にアクセスできるようにすることで、シームレスにパスワードレス認証を使える
  2. そのとき使っている(PCなどの)OSプラットフォームやブラウザに関係なく、近くにあるモバイルデバイスでFIDO認証を使うことで、(PCなどの)デバイスのアプリやウェブサイトにサインインできるようにすること

 

つまりMSのWindows 11がインストールされたPC上で動くGoogleのWebブラウザChromeに、iPhoneのFace IDなどでサインインできるようになる、といったところです。

 

これらの新機能は、この1年間でアップル、Google、MSの各プラットフォームで利用可能になる予定とのことです。

 

おそらくハイテク各社は自社プラットフォームごとにユーザー認証を別々にした方が、ユーザーを囲い込むためにも都合が良いはずで、利害関係を乗り越えて協力にいたったのは歓迎すべきことでしょう。まもなく世界の人々は、パスワードを管理する面倒さや個人情報が流出する恐怖から解放されるかもしれません。

 

Source:FIDO Alliance,Apple,PR TIMES

将来の「アップルカー」はSiriで操作、行き先や駐車場所も自動で決めてくれる?特許出願が明らかに

アップルが自動運転EV(電気自動車)、通称「アップルカー」を開発中であることは、ほぼ公然の秘密となっています。ちょうど先日も、元フォードのベテラン幹部を採用したと報じられたばかりです。

 

 

そのアップルカーに音声アシスタントのSiriを通じて話しかけると、どこに行くか、さらには駐車する場所まで自動的に決定する技術が検討されているらしき特許出願が明らかとなりました。

 

米特許商標庁(USPTO)が5日に公開したアップルの「意図信号を用いた目的地近傍における自動運転車の誘導」なる特許出願は、自動運転車のユーザーインターフェースや、ハンドルやアクセルやブレーキがない車体でユーザーが車のルートをどう制御するかを説明しています。

 

アップルの特許出願では「許可された個人」(運転手である必要はない)と「意図信号」の両方に繰り返し言及されています。意図信号とは、「こちらに曲がりたい」と操作をいちいち指示するのではなく、「ユーザーが何を望んでいるか」を車に伝える方法のことです。

 

例えば、大型小売店の近くで乗客が「庭用の植物を買いたい」と言った場合、ナビゲーション・マネージャーは「ガーデニング」または「ガーデニング用品」と書かれた入り口の近くに車を停めるのが望ましいと判断する、という具合です。アップルカーはベストな駐車場所だけでなく、まずユーザーの発言を解釈し、最寄りの「大型小売店」まで運転することを決めているわけです。

 

↑Apple/USPTO

 

あるいは、ドロップダウンメニューから「大型小売店に行く」と指示もできるそうです。その後、「正面玄関の近くに駐車する」「ガーデニングの入り口近くに」といった選択肢を提示できるとも書かれています。

 

また、目的地の近くまで来たと検出すると、ナビゲーションマネージャーは、許可された個人に「店の近くにまで来ました。正面玄関の近くに駐車しましょうか」と音声で問いかけ、やはり声で指示してもらえるとのことです。

 

さらに、どの店に行くのか、どこに駐車するのかユーザーが「タイムリーな入力」を提供できなかった場合、「停止場所を選ぶためにデフォルトの基準を使用することができる」と述べられています。人間からの指示待ちをせずに、完全に自動で駐車場所を選んで停めてくれるということです。

 

この特許出願には、「許可された個人」をどうやって特定するかは、何も説明がありません。音声を登録したユーザーに限られたり、登録さえすれば後部座席から運転を指示することもできるのかもしれません。

 

アップルカーは「目的地を入力すれば何もせず到着」を目標としているとの報道もありました。いずれは「iPhoneやApple Watchに話しかければ迎えに来てくれる」が実現すると夢見たいところです。

Source:USPTO
via:AppleInsider

アップルが元フォードのベテラン幹部を採用したウワサ。「アップルカー」の開発が加速?

アップルが、米フォード・モーターで長年にわたり安全対策や車両設計を率いていたベテラン幹部を採用したと報じられています。同社が開発中と噂される自動運転EV(電気自動車)、通称「アップルカー」のプロジェクトが大きく加速するのかもしれません。

 

米Bloombergは情報筋の話として、アップルがデジ・ウィカシェビッチ(Desi Ujkashevic)氏を自動車プロジェクトで採用したと伝えています。

 

ウィカシェビッチ氏はフォードに30年以上も勤務し、多くの車種において内装および外装、シャーシや電機部品のエンジニアリングを統括したことがあり、新たなEV開発にも関わっていたそうです。最近では自動車安全エンジニアリングのグローバルディレクターを務めていたとのこと。

 

1991年にウィカシェビッチ氏がフォードに入社してから出世街道を歩んできたことは、フォードの公式サイトにも詳しく説明されています。Bloombergによると、具体的にはフォード・エスケープやエクスプローラー、フィエスタやフォーカスの開発にも関わったそうです。

 

こうした経歴から、ウィカシェビッチ氏は「アップルカー」開発に役立つ豊富な専門知識を持っており、安全システムの開発に貢献する可能性がうかがえます。以前Bloombergは、アップルが「アップルカー」をテスラやWaymoの車より安全にしようと考えており、運転システムの不調にそなえてバックアップシステム搭載を検討していると伝えていました

 

アップルが自動運転EV開発計画「Project Titan」を社内で進めていることは公然の秘密であり、ここ数年、フォードをはじめとする自動車会社から何度も人材を採用してきました。ただしプロジェクトのリーダーが交代することも度々で、最近も有名アナリストMing-Chi Kuo氏は開発チームが「一時的に」解散したと述べていたことがあります。

 

そんななかでアップルは2025年までの発売を目指しながらも、実際には2028年までずれ込む可能性も指摘されています。むやみに開発を急ぐよりも、より安全なアップルカーを実現するためにも「徐行運転」が望ましいかもしれません。

Source:Bloomberg
via:MacRumors

iPhone 14(仮)生産に暗雲? 世界最大のiPhone組み立て工場がある中国・鄭州市がロックダウン

世界最大のiPhone工場がある中国・鄭州市が事実上ロックダウン(都市封鎖)され、iPhone 13の生産ばかりか、今年秋に発売が予想されるiPhone 14(仮)シリーズの生産準備に影響が出るとの懸念が生じています。

 

これまで中国・上海市や昆山市といったアップル製品の生産拠点がロックダウンされたことはありましたが、台湾Foxconnが最大のiPhone組み立て工場があり、「iPhone City」の異名を取る鄭州市はそれを免れてきました。やはりFoxconnのiPhone工場が2つある深セン市もロックダウンされたものの「クローズドループ」、つまり従業員が敷地内の社宅から職場の移動だけが許されるバブル方式により稼働が続けられ、大きな影響はなかった経緯もあります

 

しかし香港メディアSouth China Morining Postによると、鄭州市では4人の新型コロナ感染者と10人の無症状陽性者が見つかったため、1週間のロックダウン状態となっているとのことです。この間は市内の主要地区にある政府機関や企業の従業員は自宅待機とされ、鄭州への出入りは「必要な」状況でのみ許可されるそう。要はiPhone組み立て工場の従業員は作業できず、部品の搬入や製品の搬出もできそうにないわけです。

 

ちょうど直前に、Foxconは鄭州のiPhone工場でiPhone 14生産のための従業員を募集し始めた(しかもボーナス30%増)と報じられたばかりでした。中国でロックダウンが何度も起こる不確実性のなか、アップルがiPhone 14の発売が遅れるのを避けようと例年より早めに製造を始める狙いが推測されていたわけです。

 

その矢先での「iPhone City」のロックダウン。しかも、生産拠点である上海市や昆山市も緩和されたとはいえロックダウンが続いており、合計3つの拠点がフル稼働できない状況にあるといえます。

 

鄭州市のロックダウンはたった1週間ではありますが、それでも一度は感染が定着すると、さらなる感染の恐れもあり、再ロックダウンにも繋がりかねません。

 

中国の「ゼロコロナ」政策は全世界の工業生産にも悪影響を及ぼしており、いずれ遠からず、中国政府も方針を見直す必要に迫られるかもしれません。

Source:South China Morning Post
via:9to5Mac

「MacBook Pro」の生産が再開との噂。それでも消えない値上げの可能性

Appleの製造パートナーである台湾Quantaが、中国・上海市でロックダウン(都市封鎖)が緩和されたことを受けて、中国工場でMacBookの生産を徐々に再開しているとの噂が伝えられています。

↑生産が遅れているMacBook Pro

 

記事執筆時点で、14インチおよび16インチのMacBook Proは配送日が6月末~となっている状況。つまり、2か月近く先ということで大変な納期遅れとなっており、3〜4月に注文した商品が届かないとの声も聞こえてきます。これはMacの生産拠点である中国の上海市が、いわゆる「ゼロコロナ」政策により事実上のロックダウンとなり、製造が止まっていたためと見られています。

 

上海市では3月28日に東部からロックダウンが始まり、4月11日には全体の8割に当たる2000万人以上が外出できない事態となっていました。そして、上海市および隣接する昆山市には台湾のEMS(電子機器の受託製造サービス)大手がApple製品の組み立て工場を置いているため、ゼロコロナ政策の直撃を受けたわけです。

 

しかし、台湾の電子部品業界情報誌『DigiTimes』は、上海のQuanta工場でMacBook Proモデル生産ラインの稼働率が上がり、ここ数週間もの納期遅れが解消されそうだと報じています。

 

Appleのサプライチェーンに詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、QuantaはハイエンドMacBook Proを組み立てる唯一のサプライヤーであり、中国のロックダウン以降、納期が3週間から5週間まで延びていたと説明しています。

とはいえ、Appleのティム・クックCEOは半導体不足のため、消費者の強い需要を満たすために十分な製品を生産することが引き続き難しく、40億ドル~80億ドル(約5200〜1兆400億円※)相当の売上機会を失うかもしれないと述べていました

※1ドル=約130円で換算(2022年5月4日時点)

 

また、もし米ドルの為替レートが高止まりし続ければ、2022年秋のiPhone 14(仮)シリーズが米国外では価格が引き上げられるとの予想もあり、MacBook Proの品薄が解消されたとしても、Appleが日本での価格を改訂して値上げする可能性もありそうです。

 

Source:DigiTimes
via:MacRumors

Surfaceみたいなキーボード!?「iPad」の2年前の設計図が公表される

AppleはiPad Pro向けに独自のMagic Keyboardを、何世代にもわたって販売しています。が、同社がMicrosoftのSurface用タイプカバーに近いキーボードも検討していたことが、特許出願から最近、明らかになりました。

↑AppleはSurfaceに近いキーボードを検討していた

 

「タブレットコンピューティングデバイス用の複数のインストールモードを備えたヒンジ付きキーボードアクセサリ」と題された特許は、2020年7月に申請されたもの。米特許商標庁が公開した文書では、スライド式カバーやヒンジに始まり、本体からキーボードを取り外す方法まで、デバイス全体が説明されています。

 

まず人間が操作するインターフェースについては「1つ以上の入力デバイス「(たとえばキーボード、トラックパッド、タッチスクリーンディスプレイなど)を備えたベース部分を含められる」とのこと。つまりタッチパッド付きキーボードに画面付きのタッチパネルを追加してもよい、というわけです。

 

また「複数の異なる設置モードで、アクセサリ装置のベース部分をタブレットコンピューティング装置に着脱できる結合機構を含めてもよい」との記述や、「結合機構は、スタイラスを受け入れるための凹部を含んでもよい」という注釈もあり。要はタブレット本体に着けたまま色々な形に変形したり、タッチペンを置くスペースを設けたりしてもよい、ということでしょう。

 

同文書に添付された図面(以下の画像)は、どう見てもSurface用タイプカバーそのもの。もっとも「こうした製品を発売する」と約束したわけではなく、あくまでも特許の主張を分かりやすくする補助的なイメージに過ぎません。

↑Appleが開発していた(る?)Surface用タイプカバーの図面

 

さらにタブレット画面として描かれた図面(以下の画像)は、iPadOSやiOSでもなく、明らかにmacOSそのもの。2つ以上のウィンドウが画面の中に浮かんでおり、iPadアプリにはないメニューバーも確認できます。

↑タブレット画面として描かれた図面

 

加えて「タッチスクリーン画面の一部が、アクセサリ機器の結合機構に覆われていることに応じて変化する」との説明もあります。この「カップリング機構」により画面のインターフェースが変化する図面は、かなり作り込まれたバリエーションが何種類かあるという気合いの入れようです。

 

これらを総合すると「iPadをキーボードに繋ぐとmacOSのような画面になる」可能性も浮上します。以前もAppleが20インチ前後のiPadとMacのハイブリッドを開発中との噂話や、iPadの「Proモード」が準備中との観測もありましたが、そちらとも関係あるのかもしれません。

 

Source:USPTO
via:AppleInsider

今年秋の「iPhone 14」、米ドル高とロシア危機のために値上げ? アナリストが警告

アップルは第2四半期の業績を発表し、厳しい環境のなかでも売上高は前年同期比で9%増加、1~3月期としては過去最高を更新したと述べていました

 

しかしアナリストらは、今年秋に発売とみられるiPhone 14(仮)シリーズは為替レートのために米国以外では(13シリーズより)値上げとなり、アップルの収益が落ち込む原因となるかもしれないと警告しています。

 

アップルのティム・クックCEOは、第2四半期が「記録的な業績」だったと報告するとともに、第3四半期は部品の供給不足等により40億ドル~80億ドル相当の売上機会を失う可能性が高いと警告しました。談話のなかで挙げられた「収益に大きな打撃が予想される」5つの理由は次の通りです。

 

  • 部品の供給不足
  • 中国における新型コロナ禍の混乱
  • 為替レートの低迷
  • ロシアでの販売減
  • インフレによる消費者の消費意欲の減退

こうした発表につき、PED30では13人のアナリストらの反応がまとめられています。今後のアップルの業績に関しては概ね楽観的ではありますが、その中でChris Caso氏は「秋にiPhone 14シリーズが発表される際、米国外でiPhoneの価格が上がる可能性がある」と警告を発しているしだいです。

 

Caso氏いわく、ロシア問題と為替問題(米ドル高)が長期的に続く可能性があるとのこと。特に後者により、アップル製品の価格も米国外では軒並み上昇するかもしれず、ことiPhone 14については「特に不運なタイミング」となる恐れがあると指摘されています。

 

つまり秋にiPhone 14が発売されるまで米ドルが高いままであれば、アップルは各国の現地価格を引き上げる必要があるかもしれない。過去にそうした事態があった場合、アップル製品の需要にマイナスの影響があった、というわけです。

 

おそらくiPhone 14シリーズよりも先に、6月のWWDC(世界開発者会議)では「M2」搭載MacBook AirやMac miniが発表される可能性が高いはず。どちらも「安さ」が魅力的な製品カテゴリーですが、1ドル130円を前提にされたなら、とても割安とは言えなくなるかもしれません。

 

Source:PED30
via:9to5Mac

今年秋のApple Watch SE2(仮)は心電図が取れるように? より高速なチップも搭載されるウワサ

今年秋には例年通り新型Apple Watchが発表されつつも、今回は3モデルも登場するとの有力な噂があります。その候補の1つが廉価モデルの後継機「Apple Watch SE2(仮)」ですが、現行の上位モデルApple Watch Series 7と同じプロセッサを積み、心電図アプリが追加されるとの噂話が届けられています。

 

このウワサの発信源は、当たり外れのある有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksApplePro氏です。同氏は「M1X」(後のM1 Pro/Max)搭載のMac mini予想レンダリング図を公開していたこともありますが、この未発表製品は「Mac Studio発売を優先してボツにされた」との説もあり信ぴょう性は不明のままでした。

 

さてLeaksApplePro氏の情報源によれば、まずApple Watch SEのデザインは現行(先代モデル)のApple Watch SEと全く同じに見えたとのことです。サイズも同じで、40mm/44mmの2種類も変わらないままだそうです。

 

ただし搭載チップは先代のS5プロセッサから、Apple Watch Series 7と同じS7に変更されると伝えられています。第3世代iPhone SEも見かけは第2世代と同じながらもプロセッサをA15 Bionic(iPhone 13と同じ)に変更されていましたが、それと同じアプローチを取るというのは説得力があると思われます。

 

また「オーディオはより良く」なるほか、常時点灯ディスプレイ技術を搭載するそうです。この技術は手首を下ろしていても時間などの情報が表示され続け、バッテリーを節約するために画面を暗くする(画面書き換えのリフレッシュレートを1Hz=1秒に1回に落としている)仕組み。

 

さらに現行モデルよりも改善された心拍センサーを採用し、心電図アプリも使えるようになるとのことです。つまり上位モデル(Series 5以降)と同等の仕様になるというわけですが、Series 6以降に追加された血中酸素ウェルネス機能は付かないと述べられています。

 

そしてSEモデルの核である「価格(の安さ)」については299ドル~とされ、現行モデルの279ドル~から20ドル値上げされつつも、300ドル以内に留まるとのことです。

 

情報源がLeaksApplePro氏だけでは心許ないのですが、「Apple Watch SE2に心電図アプリが搭載される可能性」は信頼性の高いアップル関連情報サイト9to5Macも指摘していたことです。ひとまず、さらなる追加の情報を待ちたいところです。

 

Source:iDropNews

米ディズニー・ワールドで「不審なAirTagに追われた」家族。悪意あるAirTag使用から身を守る設定

アップルの忘れ物トラッカーAirTagを、本来の目的から外れて悪用される例がいくつか報じられてきました。そんなか、ある家族のディズニー・ワールドでの楽しいひとときが、AirTagによりストーキングされていた可能性があると分かったことで、ゾッとする雰囲気になったと伝えられています。

 

米テネシー州に住むガストン一家は、ディズニーワールドを一日がかりで楽しんでいたそうです。しかし、iPhoneから「見知らぬAirTagが一緒に移動している」との通知が届き、楽しむどころではなくなってしまったそう。

 

母親のジェニファーさんと娘のマディソンさんは、夜遅く車に向かって歩いていたところで通知を受け取ったそうです。最初の検出は午後7時9分で、午後11時33分に再通知され、約4時間にわたってストーキングされていたことが明らかに。母娘ともに駐車場でバッグや衣服を揺すったものの不審なAirTagは見つからず、その後に車でホテルに向かい、途中で警察に連絡したと語られています。

 

もし物理的にAirTagが見つかれば、シリアル番号から所有者、つまり犯人が突き止められたはず。しかし結局のところ発見されず、犯罪行為を特定できなかったそうです。それでも(iPhoneに通知があったことは事実のためか)捜査官は事件の調書を取ったとのことです。

 

真相としてあり得るのが、ひとつには「駐車場でAirTagが落ちて行方不明になった」ということ。しかしパーク内にはAirTagのほか、かなり多くのアップル製品があったと思われ(AirTagでも検出されます)「誤検出」だった可能性も指摘されています。

 

ディズニー・ワールドの人気アトラクションには数時間にもおよぶ行列ができることもあり、その間に「ずっと(行列とともに)一緒に移動している」として検知されるかもしれない、というわけです。

 

とはいえ子を持つ家族にとっては、それで気休めになるわけでもありません。ジェニファーさんは「親として、その時はだただ必死でした」「誰かが娘にそんな意図を持っていると考えただけで恐ろしかったんです」と振り返っています。

 

AirTagを悪用したストーキングと思しき事例は引き続き報告されており、米ニューヨーク州司法長官も注意を呼びかけていました

 

が、それはAirTagがストーカー防止対策を施しているために「悪事がバレやすい」という側面もあります。The New York Times記者も、実際に擬似ストーキングを実験してみて、AirTagが競合他社製品よりも強固なセキュリティ対策をしているとレポートしていました

 

AirTagによる迷惑な追跡を避ける、あるいは察知するには、こちらの設定をご確認ください(iOS 14.5以降)。

 

  • 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」を表示して、「位置情報サービス」をオンにします。
  • 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」の順に選択します。「iPhone を探す」をオンにします。
  • 「設定」>「プライバシー」>「位置情報サービス」>「システムサービス」の順に選択します。自宅など、特定の場所に着いたときに通知してもらうには、「利用頻度の高い場所」をオンにします。
  • 「設定」>「Bluetooth」の順に選択し、「Bluetooth」をオンにします。
  • 「探す」App を開いて、「自分」タブをタップし、トラッキング通知を有効にします。

 

アップルはストーカー対策を強化していくと約束しており、実際にファームウェア更新によりAirTagのアラーム音が大きくされたばかりです。今後も、いっそうの対策を望みたいところです。

 

Source:WKRN.com 
via:AppleInsider

今年のApple Watchはいよいよ体温計を搭載か?複数メディアで報道

米アップルのスマートウォッチ「Apple Watch」に関して、体温計機能の搭載は今年発売されるであろう「Apple Watch Series 8」のタイミングになるとの予測を、著名アナリストのミンチー・クオ氏が伝えています。

 ↑Halfpoint / Shutterstock.comより。画像はシリーズ5

 

心拍数や心電図など高度なヘルスケア機能を搭載したApple Watchですが、これまで体温計機能は搭載されていませんでした。一方で他社のスマートウォッチやスマートバンドは体温を測定することで、毎日の体調へ変化などに気づくヒントを提供しています。

 

 

一方でミンチー・クオ氏の報告によれば、アップルは昨年リリースされた「Apple Watch Series 7」において、体温計機能の搭載を見送ったと伝えています。この理由は、測定アルゴリズムが十分なレベルに達していなかったからだそう。スマートウォッチを装着する手首の表側は温度が変化しやすいので、高度なアルゴリズムが必要なのです。

 

しかし今年のApple Watch Series 8では、体温計機能のアルゴリズムがアップルによる要求を満たしていれば、いよいよ搭載が実現する可能性が指摘されています。

 

Apple Watch Series 8への体温計機能の搭載は、ウォール・ストリート・ジャーナルやブルームバーグによっても報道されています。ウォール・ストリート・ジャーナルによれば、このセンサーは妊活のために使われる可能性があるとのこと。体温計機能はただの体調変化だけでなく、幅広く利用できるものとなるのかもしれません。

 

Source: 郭明錤 (Ming-Chi Kuo) / Twitter

via 9to5Mac 1, 2

 

ケース買い替え必須!? iPhone 14(仮)のモックをチェックしてみたら…

米アップルの新型iPhoneこと「iPhone 14シリーズ(仮)」のものとされるモックを、国内テックサイトのMacお宝鑑定団Blog[羅針盤]が公開しています。また動画では、既存の「iPhone 13シリーズ」のケースとのフィッティングも検証されています。

↑Kuznetsovedit / Shutterstock.comより。画像はイメージです

 

iPhone 14シリーズでは、6.1インチサイズの「iPhone 14/iPhone 14 Pro」と、6.7インチサイズの「iPhone 14 Max/iPhone 14 Pro Max」の4機種の投入が噂されています。またそのデザイン変更としてパンチホールカメラ/顔認証機能の搭載や、背面カメラの大型化が噂されています。

 

 

今回、Macお宝鑑定団Blog[羅針盤]が公開したモックとされる画像では、iPhone 14シリーズの4機種すべてが確認できます。以前のリーク情報からも判明していましたが、下位モデルのiPhone 14/iPhone 14 Maxでは画面上部にノッチが存在し、上位モデルのiPhone 14 Pro/iPhone 14 Pro Maxではパンチホールデザインが採用されるようです。

 

そしてiPhone 13シリーズのケースをiPhone 14/14 Proのモックに装着しようとすると、背面カメラが邪魔をしてフィッティングに失敗してしまいます。これは、iPhone 14/14 Proの背面カメラが大型化しているからです。さらに、本体の厚みも増しているようです。

 

一方で大柄なiPhone 14 Max/14 Pro Maxの場合、iPhone 13シリーズのケースをなんとか装着することができました。たたしやはり大型化した背面カメラのせいで、完璧なフィッティング得られなかったと伝えています。

 

例年の新型iPhoneでもそうですが、今年のiPhone 14シリーズでもはそれにあわせた専用のケースの購入が必須となるようです。

 

Source: Macお宝鑑定団Blog[羅針盤] via 9to5Mac

コストは半額だけどさ…27インチiMacをStudio Display(相当)に改造したYouTuberの話

アップルの新型5K外付けディスプレイ「Studio Display」が発表された当時、その画面パネルがかつて27インチiMac(2014年発売/すでに販売終了)に採用されたものとほぼ同じだと指摘されていました。

 

それならばと、実際に古い27インチiMacをStudio Display(相当)に改造できるか試してみたYouTuberが現れました。

Luke MianiのYouTubeチャンネルより

 

新製品のStudio DisplayはWebカメラが内蔵されるほか、古いMacに繋ぐとSiri対応にするなど、なかなか面白いガジェットです。とはいえ1599ドルという価格(日本では税込19万9800円~)はお安くない印象。さりとて27インチで5K解像度のディスプレイは他にはほとんどないため、唯一の選択肢とも思われます。

 

そこで27インチiMacの改造を思いついたのが、テック系YouTuberのLuke Miani氏でした。Miani氏は強力Mac miniこと「Mac Studio」の予想画像を公開し、ほぼ的中させたことでも知られています。

 

かつてはiMacを他のMacの外付けディスプレイとして使える機能「ターゲットディスプレイモード」がありました。しかし、macOS Mojave以降では廃止されており、現在の最新Macでは利用できなくなっています。

 

Miani氏が取り掛かったのは「2014年に発売されたiMacを、完全に機能する外付けディスプレイに改造する」ことでした。このためiMacを完全に分解する必要があり、しかもMacを接続できる変換ボードを探す苦労もしています。


でき上がったものは、USB-C接続もでき、内蔵ウェブカメラも完全に機能します。このプロジェクトにかかった総費用は829ドルになり、Studio Displayの約半分の費用で済んでいます。P3色域(広色域)のサポートなど一部の機能は足りませんが、1000ドル以下としては素晴らしい成果と言えるでしょう。

 

もっとも、改造するための作業はかなり複雑であり、とてもハードウェアの素人ができることとは思えません。Miani氏のように技術があり、さらにYouTube動画で稼げる立場でなければ、素直にStudio Displayを買ったほうが賢いかもしれません。

 

Source:Luke Miani(YouTube) 
via:9to5Mac

Apple「古いアプリを消す」方針を少し修正。開発者の抗議を受けたポイントとは?

先日、アップルがしばらく更新されていないアプリをApp Storeから削除すると一部の開発者に通達を始めたことが物議を醸していました。おもに更新の終わった古いゲームやインディーアプリが消されると懸念され、しかも削除する具体的な基準を示さなかったためです。

 

その後、アップルが方針をより明確にした上に、削除するまでの猶予期間を少し長くしたことが報じられています。

 

アップルからの通達を受け取った開発者の多くは、自分のアプリがアップデートがなくても問題なく動作していることを指摘していました。さらにマイナーアップデートさえ必要な作業量が少なくないこと、ゲームなどは更新を続ける必要はなく「完成品」として存在できると主張して、アップルの方針に異議を唱えていたかっこうです。

 

これを受けてアップルは、「App Storeの改善」ページを改訂し(米国版のみ)、対象となったアプリ開発者がアップデートを提出するまでの猶予期間を30日から90日間に延長したしだいです。

 

また改訂後のページでは、基準も明らかにされています。過去3年以内に更新されておらず、最小のダウンロード数いき値(「12か月の間に全くダウンロードされていないか、極めて少ない」)を満たさないアプリが対象となり、開発者は電子メールで通知を受け取ると述べられています。

 

そのメールを受け取った開発者は、App Storeでのアプリ公開を続けたければ異議を唱えて、90日以内にアップデートを提出するよう求められます。また、アプリが削除された場合でも、すでにダウンロードしたユーザーは引き続き利用でき、影響を受けることはないとされています。

 

すでにアプリをダウンロードしたiPhoneを使い続けるのであれば問題なさそうですが、新型iPhoneに乗り換えあるいは買い足したときに、もしもアプリがApp Storeから削除されていたら再ダウンロードはできなくなりそうです。消して欲しくないアプリがあれば、iPhoneのほかiPadやiPod touchでダウンロードしたり、友だちにアプリを勧めるといいかもしれません。

 

Source:Apple
via:MacRumors

【西田宗千佳連載】アップルMac Studioの高性能をWindowsと比較するのは難しい

Vol.114-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルが発表した、独自のCPU技術を駆使したMac Studio。本製品はどれくらい高性能なのかを探る。

↑M1 Ultra搭載のMac Studioは最大128GBのユニファイドメモリーを備え、18本の8K ProRes 422ビデオストリームを同時に再生可能。PCでの重い作業を驚異的なスピードとパフォーマンスで処理できる。SSDのアクセス速度は最大7.4GB/秒と超高速なのも魅力的だ

 

アップルが3月末に発売したハイエンドMacである「Mac Studio」は、高性能であることがなによりも特徴だ。

 

実際ベンチマークをとってみると、ほかのMacに比べてCPUコア・GPUコアが多い分、性能はストレートに向上している。

 

ただ気になるのは“Windowsと比較してどうなのか”ということだろう。これは意外と難しい。

 

特に大きく違うのがGPUだ。WindowsとmacOSでは、グラフィックの処理がかなり違う。同じGPUであっても、Windowsで使う処理に特化したアプリケーションと、macOSに特化したプリケーションとでは、パフォーマンスがかなり異なる。

 

アップルは、iPhone/iPad/Macでのグラフィック処理に「Metal」という技術を使っている。当然、アップル製品に使われるプロセッサーはすべて、Metalに特化した作りになっている。

 

だが、Metalはほかのプラットフォームでは使われていない。ほかのプラットフォームと同じように評価するには、Metal以外でテストをするか、Metalに最適化したアップル向けのソフトと、Metal以外に最適化したWindowsなど向けのアプリをそれぞれ用意し、「同じ用途・同じ機能のアプリ」として比較する必要がある。

 

Mac Studioが発売されて以降、「アップルがいうほど速くないのではないか」という記事も出回っているが、それらは必ずしも間違いではない。だが、ポイントはちょっとズレている。Macに最適化されている訳ではない、Metal向けではないテストで比較してしまうと、Mac Studioといえど性能は出しきれないのだ。

 

そうすると、実際にはなにで評価すべきか? やはり、WindowsとMacで両方にあるソフトで、作業時間などで比較するのが適切だろう。

 

筆者の手持ちのデータで言えば、Mac Studioは確かに速い。Macの中では間違いなくトップの性能である。一方、世の中に存在するすべてのWindows PCよりも速いのか……というと、そうもいかない。

 

特にGPUについては、Mac StudioのGPUは「ハイエンドGPUと同等」ではあるものの、NVIDIAやAMDの最高性能のGPUの方が性能は上、という部分も多い。

 

ゲームや機械学習向けには、Windowsのほうが優れている部分もあるだろう。それは、開発環境やニーズが影響する部分も大きい。

 

一方で、CG制作などの場合だと、話が少し変わってくる。

 

Mac Studioに使われる「M1 Ultra」は、最大128GBのメモリーを、CPUとGPUが共有する構造になっている。極論、最大のビデオメモリーは128GB、とも言える。もちろん実効ではもっと少ない。とはいえ、100GBを超える容量のデータをGPUが一度に扱うこともできるのは間違いない。

 

Windowsで使われる外付けGPUの場合、GPUが使うビデオメモリーはGPU側についている。その結果として、Windows PCのビデオメモリーはゲーム用で十数GB、ワークステーション用でも32GB程度となっている。GPUが処理する場合、データをストレージからメインメモリー、メインメモリーからビデオメモリーへと転送する必要があるため、処理効率も落ちやすい。

 

ゲームなどではそこまで巨大なデータは使わないが、開発環境やCG制作では、巨大なデータを扱うこともある。そのときの効率では、結局Mac Studioのほうが良い……という可能性は高い。

 

さらに、Mac Studioは放熱効率が高く、フルパワーで動いても動作音が静かだ。作業環境として望ましいのは間違いない。

 

というわけで、性能評価は“場合による”のである。

 

では、Mac Studioはいつまで最高性能のMacでいるのだろうか? その点を次回予測してみたい。

 

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iPhone 14(仮)の前面パネル写真が流出? Proは「画面に穴2つ」で縦長になるかも

今年秋に発売が予想される次期iPhone 14(仮)シリーズでは、5.4インチの「mini」サイズが廃止されて通常価格モデルに大きな「Max」サイズが追加されることや、高価なProモデルではノッチ(画面上にある切り欠き)がなくなって画面に穴が2つ開くとの噂が有力となっています。

↑Saran Byte/Weiboから

 

そんななか、iPhone 14シリーズのフロントパネルと称される写真がネット上に公開され、噂を裏付けることとなっています。

 

コンテンツクリエイターのSaran Byte氏は、iPhone 14のフロントパネル(と称される写真)が中国SNSのWeiboで公開されたとツイートしています。

 

ここで引用されている画像はiPhone 14シリーズが13世代と同じ4モデル構成ながらも、miniサイズが消えて「iPhone 14 Max」(通常価格の大型モデル)が追加されたものです。またByte氏は、画面のアスペクト比、つまり縦横比が「Proモデルで少し異なる(iPhone 13世代の19.5:9から20:9へと変更)」ことがわかったと述べています。

 

ちょうど3月、アップル関連情報サイト9to5Macも、今年は「mini」サイズがなくなり、通常価格モデル2つがiPhone 13と同じアスペクト比になること。ただし「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」のディスプレイは、新たな「ノッチ+ピル」(横長と丸型、2つの穴があるデザイン)に対応するため、少し縦長になるかもしれないと予想していました

 

iPhone 13シリーズにあるノッチは、顔認証のFace IDと自撮りカメラを収納するためのスペースです。そしてiPhone 14 Proの画面にある2つの穴は、これらの部品を画面の裏に移しつつ、視界を確保するために開けられると推測されています。

 

もしもノッチがなくなり「穴が2つ」になれば、iPhoneの画面占有率も高くなり、より全画面デザインへと近づくはずです。が、アスペクト比が変わればアプリのデザインも対応する必要があるため、開発者やデザイナーの方々は苦労するかもしれません。

Source:Saran Byte(Twitter)

via:9to5Mac

【西田宗千佳連載】驚きの方法で高性能を実現したアップルの「Mac Studio」

Vol.114-1

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはアップルが発表した、独自のCPU技術を駆使したMac Studio。製品の登場を支えた技術の秘密は何なのか。

↑M1 Ultra搭載のMac Studioは最大128GBのユニファイドメモリーを備え、18本の8K ProRes 422ビデオストリームを同時に再生可能。PCでの重い作業を驚異的なスピードとパフォーマンスで処理できる。SSDのアクセス速度は最大7.4GB/秒と超高速なのも魅力的だ

 

M1 Max以上の高性能CPUはあるか

アップルが3月に発売した「Mac Studio」は、多くの関係者の度肝を抜いた。

 

アップルはMacの独自半導体への移行を進めているが、残すのはハイエンド系だけになっていた。だから高性能をウリにした製品が出てくるのは予測の範囲内だった。

 

ただ、アップルがどう「M1 Max」より高性能なプロセッサーを作るのかは、PC業界内でも意見が分かれていた。

 

アップルのM1シリーズは、スマートフォンであるiPhoneのプロセッサーから派生している。そのため、CPUとGPUを混載し、さらに高速なバスで同じチップの中にメインメモリーまで搭載する構造になっている。これはベーシックなM1から、ハイエンドのM1 Maxまで変わらない。この構造であるから、データのムダな転送を減らし、効率的に扱うことで速度を稼いでいる。

 

ただ、半導体製造には技術的な限界がある。CPUやGPUを際限なく増やせるなら性能も上げやすいが、ある規模以上になると製造が難しい。実は、M1 Maxは限界に近い規模であり、単純に同じアプローチでさらに規模が大きく、性能が高いプロセッサーを作るのは無理だ、と考えられていた。

 

プロユースにも耐えうるM1 Ultraの実力

一般的なPCの場合、GPUを外付けにしたり、CPUを複数搭載したりすることで性能向上を図るのが通例だ。だからアップルも、M1シリーズを複数積んだ高性能Macを作るのではと予測されていた。

 

そして実際、Mac StudioはM1 Maxを2つ搭載したMacになった。ただし、実現の方法は非常に独特なものだ。単純にプロセッサーを2つ搭載するのではなく、最初からM1 Maxに“2つのM1 Maxを高速につなぐ”、“2基つなげても、ソフトから見るとひとつのプロセッサーに見える”機能を搭載しておき、それを使用して、製造の段階で2基のM1 Maxがつながった特別なプロセッサーを作ったのである。アップルはこれを「M1 Ultra」と名付けた。

 

2021年秋に発表されたとき、M1 Maxは単に高性能なM1だった。だが実は、M1 Ultraを実現する機構が隠されている、野心的なプロセッサーでもあった。そして、そのことはM1 Ultra登場まで秘密とされていた。

 

筆者も、Mac Studioをアップルから借り受け、性能をテストしてみた。実に速く素晴らしい。M1 Maxの倍の速度で動き、動作音はほとんどしない。M1 Ultra搭載モデルは約50万円という高価な製品だが、Macでなにかを作ってお金を稼ぐプロ向けのPCだから、十分価格に見合うものと言える。

 

ただ、Mac Studioにはいくつか疑問もある。性能はWindows PCと比較してどうなのか? アップルはMac Proについては後日別途に発表するとしているが、それはMac Studioとどう違うものになるのだろうか? そして、性能向上は今後どのように実現していくのだろうか?

 

そのような謎については、次回解説していく。

 

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「iPhone 14 Max」と「iPhone 14 Pro Max」の価格差は200ドル? プロセッサやカメラ性能がかなり違うとの予想も

おそらく今年秋に発売される次期iPhone 14(仮)シリーズは、通常価格モデルではmini(5.4インチ)モデルが廃止されて、代わりにMax(6.7インチ)が追加されるとの噂が有力です。なぜminiがなくなるかといえば、すでにiPhone 12 miniのころから「期待をはるかに下回る需要」などが何度も報じられていたことから察しは付きそうです。

 

つまり、iPhone 14世代のラインナップは通常価格モデルが「iPhone 14」「iPhone 14 Max」、高価なモデルが「iPhone 14 Pro」と「iPhone 14 Pro Max」であり、それぞれ6.1インチと6.7インチになる、というわけです。そのうちiPhone 14 Maxのお値段が、iPhone 14 Pro Maxよりも少なくとも200ドルは安くなるとの予想が報じられています。

 

ここ2年ほどは、5.4インチのminiサイズが「最も安いフラッグシップiPhone」(iPhone SEモデルを除く)でした。しかし14世代ではminiがなくなることで、iPhone 14がその位置にスライドし、従ってスタート価格は上昇するとみられています。

 

その一方で、気になるのがiPhone 14 Maxの価格設定です。iPhoneの「画面が大きいほど高くなる」法則に従えば、iPhone 14よりは高価になる。しかし、上位モデルのiPhone 14 Pro Maxよりはお手ごろな価格にせざるを得ません。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者によれば、iPhone 14 Maxの価格はPro Maxよりも少なくとも200ドルは安くなるだろう、とのことです。もっとも、今回の記事は「おいくらなのか」は明示されていません。

 

が、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksApplePro氏はそれぞれの開始価格を「iPhone 14は799ドル、14 Maxは899ドル、14 Proは1099ドル、14 Pro Maxは1199ドル」と述べていました。つまり、おおむね13世代より100ドル値上げされつつ、14 Maxと14 Pro Maxの価格差は300ドルとされていたわけです。

 

さて、Gurman氏の主張する200ドルの価格差を、どう受け止めればいいのか。同氏のいうiPhone 通常モデルとProモデルの違いは、ざっくり言えば「デザイン」と「広角カメラの解像度」と「搭載プロセッサ」の3つです(ProモデルのみProMotion画面=最大120Hzまでの可変リフレッシュレートであることは14世代でも同じとの予想)。

 

まずデザインは、通常モデルは前世代と同じくノッチ(画面上部の切り欠き)あり。それに対してProモデルはノッチがなくなり、代わりに(顔認証と自撮りカメラ用に)穴が2つ開いて、画面占有率が高くなると見られています。

 

次に広角カメラは、Proモデルの解像度は13世代の12MPから48MPに、実に4倍もの進化。かたや通常モデルは12MPに据え置きとされています。

 

最後に搭載チップは、Proモデルには次世代の「A16 Bionic」が搭載される一方で、通常モデルにはiPhone 13シリーズと同じA15(ないし、そのバリエーション)に留まることに。半導体不足が続いていることも「Proモデルだけチップ更新」の理由の1つとも推測されます。

 

これだけの違いがあって200ドルの価格差は、果たして妥当といえるのか。大画面スマホを愛する人は、今年はiPhone 14 MaxとiPhone Pro Maxのどちらを選ぶか、頭を悩ませるかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:BGR

アップルAirTagとパワポのプレゼンでロストバゲージの荷物取り戻しに成功!

アップルが忘れ物トラッカーAirTagを発売してから、興味深い話がネット上でもたびたび報じられてきました。その新たなストーリーとして、新婚旅行中に航空会社に荷物を行方不明にされた男性が、AirTagの力を借りて無事に取り戻したことを報告しています。

 

エリオット・シャロッド(Elliot Sharod)さんと妻のヘレン(Helen)さんは、4月17日に南アフリカでの結婚式から英国に戻る飛行機に搭乗しました。当初、夫妻はアブダビとフランクフルトでストップオーバー(途中降機)するチケットを購入していたものの、新型コロナ禍により別ルート便に変更を迫られたそうです。その結果、本人達は英国に戻れましたが、荷物はそうではありませんでした。

 

しかし幸いなことに、シャロッドさんは3つのバッグすべてにAirTagを入れており、iPhoneなどの「探す」アプリから追跡できるようにしていました。おかげで荷物がフランクフルトまで行ったものの、ロンドン行きの飛行機には積まれなかったと突き止めたとのことです。

 

航空会社のエアリンガスは、荷物はご自宅に届けると連絡してきたものの、翌日の夜に届けられたのは3つのうち2つだけ。シャロッドさんは同社に何度も電話やメールを繰り返しましたが解決せず、Twitterでも苦情を伝えましたが、それでも満足な対応はありませんでした。

 

そこでシャロッドさんは、「探す」アプリの画像を使ってPowerPointのプレゼンテーションを作成、それを動画にしてツイッターに公開する方法に打って出ました。何度もバッグがこの場所にあると言っているのに、何もしてくれない!と全世界に見える形で航空会社に訴えかけたわけです。

 

このプレゼン動画が米大手メディアCNNにより取り上げられ、直後にシャロッドさんの自宅に残り1つのバッグが届けられたそうです

 

たしかにAirTagは世界中どこでも忘れ物・なくし物を追跡できる(近くにiPhoneなどアップル製品がある限り)便利な製品ではありますが、最後にはユーザー本人のプレゼン力がモノをいうのかもしれません。

Source:CNN

Apple Watch Series 6「画面が真っ黒になり何も表示されない」問題発覚。アップルは無償修理サービスプログラムを開始

アップルは週末、ごく一部のApple Watch Series 6において、画面が真っ黒になって何も表示されず、それが元に戻らなくなる問題があるとして、無償で修理するサービスプログラムを発表しました。

↑Appleのサイトから

 

この問題はApple Watch Series 6(40mm)のうち、2021年4月から 2021年9月までの間に製造されたデバイスとされています。本製品は2020年9月に発売されたため(後継モデルのSeries 7は2021年9月)、すべてのデバイスが対象に含まれているわけではありません。

 

アップルによれば、使用しているApple Watch Series 6でこの問題が見られる場合は、その製品のシリアル番号を公式サイトにあるボックスに入力して、本プログラムの対象になるかどうかを確認できるそうです。

 

本プログラムの対象となるデバイスは、アップルまたはアップル正規サービスプロバイダにて無償修理サービスを受けられます。お店への持ち込みのほか、アップル公式サポートにこちらから連絡し、リペアセンターへの配送修理の手配をしてもらうこともできます。

 

ただし、修理開始前にアップル側で実機を検査し、実際に本プログラムが適用されるかどうかが検証されるとのことです。

 

最後に本プログラムは対象となるApple Watch Series 6につき、最初の小売販売日から2年間だけ適用されます。それを過ぎると対象外となるため、問題があると思われる方は、早めに行動を起こした方がいいでしょう。

Source:Apple

アップル純正USB-C充電器の写真が流出? 小型かつ折りたたみプラグで持ち運びやすいかも

今月初めにアップルの公式サイトに「35WデュアルUSB-Cポート電源アダプター」なる未発表製品が出現しましたが(直後に削除)、その商品パッケージと称される写真がネット上で公開されました。

WHYLAB(Weibo)氏の画像から

 

中国SNSのWeiboユーザー・WHYLAB氏は、USB-Cポートが2つある電源アダプター関連らしきパッケージ写真をいくつか公開しており、異なる市場(国や地域ごとに電源プラグの形状や電圧が違うため)向けに最大5つのバリエーションが用意されると主張しています。箱に「USB-C+C」と印刷された電源アダプターは、USB-C端子が横に2つ並び、ACプラグが折りたためるようです。

 

冒頭の公式サイトでのアクシデント(「アップル公式リーク」との声もある)から数日後、香港メディアのChargerLABもほぼ同じリーク画像をツイートしていました

 

この製品には、GaN(窒化ガリウム)技術が採用されるとの予想もあります。GaNは発熱と変換効率に優れており、放熱構造を小さくできるため、小型・軽量化しやすいというもの。アップル製品でも、すでに16インチMacBook Pro(2021)同梱の140W電源アダプターに投入されていたりします。

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、3月初めに「アップルは30W対応のGaN充電器を2022年内に発売するかもしれない」と述べていました。その後、この30W充電器が実は35Wデュアル充電器と同じものだと示唆しつつ「まもなく量産に入る」と付け加えています

 

USB-Cの充電端子が2つ、しかもGaNが採用されるなら、複数のデバイスを充電できるアダプターが小さく軽くなり、カバンの中身を圧迫しなくても済むはず。「アップル純正の電源アダプターはデカくて重い」というぼやきもなくなるかもしれません。

Source:WHYLAB(Weibo)
via:Gizmochina

新型チップ「M2」搭載MacBook AirとMac miniが6月に同時発表されるウワサ

今年はまもなく、「M2」(M1チップの後継プロセッサ)を積んだ新型MacBook Airが発表されるとの噂話が盛んとなっていました。この製品が6月に開催されるWWDC(世界開発者会議)でお披露目されるとともに、M2搭載のMac miniまで同時に発表されるとの観測が伝えられています。

 

有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksAppleProはツイッターで「WWDCでM2 MacBook AirとM2 Mac miniが発表されるらしい」とつぶやいています。LeaksAppleProの噂話は百発百中とはいきませんが、第3世代AirPods 3については正式発表前に実物の写真を公開していました

 

今年のWWDCは6月6日(米現地時間)から始まります。この場では次期iOSやmacOSなど新たなが発表されるものですが、過去にはMac Proなどハードウェア製品が発表されたこともありました。

 

その一方で、アップルは「M2」搭載の新型Macを9種類以上もテストしているとの有力な噂話もありました。M2はM1よりも高速かつグラフィック性能が強化され(GPUが7~8個から9~10個に増やされる等)発熱や消費電力が少なくなり、バッテリー持ちも良くなると期待されています。

 

もっとも新型MacBook Airの発売は2022年後半にずれ込んだ、量産は早くても2022年第2四半期(7~9月)になるとの有名アナリスト予測もあり、予断を許しません。

 

しかし円安がすごいペースで進んでいるなかでは、お手ごろ価格が好評だったMacBook AirやMac miniも相当なお値段になる可能性も否定できません。円安が落ち着くか、アップルが日本のMacユーザーを思いやってくれることを祈りたいところです。

 

Source:LeaksApplePro(Twitter)
via:Cult of Mac

将来のiPhoneはUSB-C端子の搭載を義務づけられる? EUが「USB-C統一法案」を一歩前進

EUの域内市場・消費者保護委員会は、スマートフォンを含めたデジタル機器の充電端子をUSB-Cに統一する法案を圧倒的多数で可決しました。独自規格のLightning端子を採用し続ける、アップルのiPhoneやAirPodsに対して特に影響が大きいと予想されています。

 

この法案は、昨年9月に発表されていたものです。域内で販売されるすべての家電製品につき、全てのメーカーは携帯電話やタブレット、ノートPCやデジタルカメラ、ヘッドフォンや携帯ゲームなどにUSB-C端子の搭載が義務づけるという内容です。ただしスマートウォッチや活動量計、一部のスポーツ用品など、小さすぎてUSB-Cポートを搭載できない機器は例外とされています。

 

域内市場・消費者保護委員会での投票結果は、賛成43票、反対わずか2票となっています。公式リリースでは、この動きは電子機器の廃棄物を減らし、製品の持続可能性に対応しており、さまざまな機器をより使いやすくすると表明されています。

 

2020年初めに欧州議会で議論が始まった当時、アップルはこれを「コネクタの規格統一を強いる規制」と呼び、「技術革新を抑制する」として反対声明を出していました。こちらもドッキングステーションや既存のLightningアクセサリ全てが捨てられるとして、EU側と同じく「前例のない」電子機器の廃棄物が生じることを反対の理由の1つとしていたしだいです。

 

もっとも、今回の動きは「一歩前進した」にすぎません。発効のためには5月に欧州議会の本議会にかけられ、そこで承認された上で、最終的にどう実施するかについてEU加盟国と協議しなければなりません。

 

さらに言えば、アップルは将来のiPhoneを外部の開口部がない完全ポートレス化する計画とも噂されており、実際にワイヤレス充電方式のMagSafeを経由してデータをやり取りできる(データ転送のためにUSB-Cなど外部端子が必要ない)特許を申請しています。それが実現した場合、EUがどう対応するのかは興味深いところです。

 

Source:Europäisches Parlament
via:MacRumors

ウェルカム!「Apple Pay」が不正防止対策を強化

iPhoneやApple Watchの「Apple Pay」は、クレジットカードを登録しておくと、オンラインやお店で簡単に決済できる便利な手段です。このApple Payに初めてカードを追加したり、あるいは初めて決済しようとするとき、「不正防止機能が強化された」と通知されるようになったと海外で報じられています。

↑不正防止機能が強化されたApple Pay

 

これはツイッター上のユーザーや、アップル関連情報サイト「9to5Mac」のスタッフが気づいたこと。

アップルのメッセージ(iPhone上に表示)によると、その内容は次の通りです。

 

「特定の不正防止機能が強化されたカードでは、オンラインまたはアプリ内で取引を試みると、デバイス(iPhone等)がApple IDやデバイス、位置情報(位置情報サービスを有効にしている場合)に関する情報を評価し、不正防止評価を作成します。これをアップルは、不正を特定および防止するために使用します」

 

また、アップルは「不正防止の評価とお客様の取引に関する情報(購入金額、通貨、日付など)を、不正防止のためにお客様の決済カードネットワークと共有する」とも述べています。

 

さらに「決済カードネットワークとの不正防止評価の共有を防ぐため、別のカードを選ぶこともできます」とも警告しているそう。裏返せば、特定ブランドのカードであれば、ユーザーの同意がなくともカードネットワークに情報を共有するとも解釈できそうです。

 

9to5Macによれば、この機能は4月20日時点ではアメリカン・エキスプレスやマスターカードでは利用できないものの、世界中の一部のVisaカードには展開されているとのこと。

 

単なる現金を紛失あるいは盗まれることよりも、クレジットカードの不正利用は被害が青天井になる恐れもあります。こうしたアップルの対策は、歓迎すべきかもしれません。

 

Source:9to5Mac

ディズニーがオンライン事業に前のめりになったのは、ジョブズがきっかけだった! 秘話が明かされる

ここ数年のディズニーは動画配信サービス「Disney+」の絶好調ぶりをはじめとして、オンライン事業での躍進は目覚ましくあります。そうしてディズニーの経営姿勢は、アップルの共同創業者スティーブ・ジョブズが、ディズニーのボブ・アイガー元会長に影響を与えたことがきっかけだったと明かした書籍が米国で発売されました。

 

アップルとディズニーの関係は、ジョブズがピクサー・アニメーション・スタジオをディズニーに売却した2006年にまで遡ります。ジョブズはディズニーの個人筆頭株主になるとともに同社の役員に就任し、それを境として両社は距離を縮めており、ジョブズが逝去した2011年にはアイガーがアップルの取締役に就任していたほどです(後に退任)。

 

さて、新たに出版された「Binge Times」という本は、動画ストリーミング業界に関する書籍です。その中ではジョブズがディズニーを味方に付けるために多大な労力を費やしたと書かれています。

 

その始まりは、ディズニーが海賊版の問題を解決しようとジョブズを交えて行った2005年の会議からです。ディズニー・ABCグループ元社長のアン・スウィーニーは、「デスパレートな妻たち」(2004~2012年に放送されたTVドラマ)のシーズン最終回が3000万人の視聴者を獲得したものの、放送後わずか数分で海賊版があふれたことを振り返っています。

 

その数か月後、ジョブズは海賊版の問題を解決する方法を(アイガーを経由して)提案し、バーバンク(ディズニー本社)に飛んで行ってiPodの動画再生デモを行ったそうです。その場でノートPCを開いてiTunes Storeの画面を表示すると、そこにはABCのテレビドラマ「LOST」の画像が大きく表示。そして、ジョブズはスウィーニーに番組をダウンロードする方法を説明し、番組のエピソードを再生したiPodを手渡したとのことです。

 

スウィーニーは「彼が帰るまで気がつかなかったんだが、どうやってLostのエピソードを手に入れたんだろうと思った」と振り返っています。要するに、ジョブズもおそらく事前に(海賊版を)ダウンロードしていたわけです。

 

取引が成立した後、ディズニーは人気番組のマスター音源を密かにアップル本社に運んだとのこと。それは2005年10月、アップルがiTunesでテレビ番組をダウンロード販売することを発表するまで秘密とされていました。

 

この契約をきっかけにディズニーとジョブズの関係は修復され(それ以前には悪化していた)、ジョブズのブランドと品質を重視する姿勢がディズニーの事業全体に影響を与えたと語られています。またアイガーが会長に就任したとき、ハイテクを広く受け入れるようになった前触れだったと語られています。

 

ジョブズの行動力や「明らかに無許諾の動画のコピーを版権元に持ち込み、プレゼンをする」度胸はすさまじいものがありますが、その突破力がiPhoneで世界を変えたことに繋がったのかもしれません。

 

Source:AppleInsider

Apple Watch Series 3、発売から5年目でもwatchOS 9(仮)のアップデート対象になるウワサ

毎年のようにApple Watchユーザーが気になることは、「自分の持っているモデルが、次のwatchOSではリストラ(アップデートの対象外)にされるのでは?」ということでしょう。2021年のwatchOS 8では、アップルが販売中のうち最も古いApple Watch Series 3(2017年発売)が、多くの機能を制限されながらも、どうにか現役に踏み止まっていました。

 

しかし6月のWWDC(世界開発者会議)で発表され、おそらく今年秋にリリースされる次期watchOS 9(仮)でも、Apple Watch Series 3はアップデート対象になるという噂が伝えられています。

 

アップル関連情報サイト9to5Macの情報源によると、watchOS 9の対象製品は次の通りです。

 

  • Apple Watch Series 7
  • Apple Watch Series 6
  • Apple Watch SE
  • Apple Watch Series 5
  • Apple Watch Series 4
  • Apple Watch Series 3

 

アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏は、Apple Watch Series 3は2022年内に製造中止になると予想していました。なぜなら「処理能力が新たなwatchOSの要件を満たさないかもしれない」という理由です。

 

Apple Watch Series 3はプロセッサーの古さ(Series 3搭載の「S3」チップは32ビット、Series 4以降は64ビットに変更)以上に、「内部ストレージが8GBしかない」ことが使いにくさの原因となっています。ソフトウェア更新するための十分な空き容量がないため、iPhoneとペアリング解除してから復元を求められたこともありました

 

これまでの情報をまとめると、「watchOS 9は、Apple Watch Series 3にとって最後のアップデートになる」可能性が高そうです。およそ5年前のハードウェアであり、やむを得なさそうです。

 

またwatchOS 9の新機能については、アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者が予想を述べていたことがあります。以下、ざっくりしたまとめです。

  • Afib(心房細動)負担検出、つまりユーザーが一定期間内にどれくらいの頻度で心房細動になるかを監視する機能
  • 改善された低電力モード。一部のアプリや機能と連動する
  • iPhoneから離れた場所で、ショートメールやSOSを緊急サービスへ送信できる衛星通信機能
  • 新しい睡眠追跡機能
  • 「ヘルス」アプリ内に女性の健康や薬のトラッキング機能が追加
  • 新しいワークアウト
  • 新しいウォッチフェイス(文字盤)や刷新されたウォッチフェイス

 

これだけの新機能が一度にやってくるのであれば、さすがにApple Watch Series 3には荷が重いのかもしれません。

 

Source:9to5Mac

暗号通貨やWeb3対応のOpera Crypto Browserに、iOS版が登場

カスタム機能が豊富なブラウザー「Opera」を開発しているノルウェー拠点のオペラは、暗号通貨や「Web3」へのネイティブ対応が特徴のブラウザー「Crypto Browser」のiOS版を公開しました。

↑すでにMacやWindows、Android向けに公開されているCrypto BrowserのiOS版

 

Web3は、「ブロックチェーン」をベースとしたパブリック型のインターネットの概念で、従来の企業によって管理されたインターネットとは異なり、データやサーバーが分散的に存在するのが特徴です。

 

そのWeb3に対応するとうたうCrypto Browserの特徴は、Ethereum、Polygon、Celoといったブロックチェーンのシステムをサポートし、暗号通貨ウォレットを内蔵していること。これにより、暗号通貨の購入やトークンの受信、送信、交換が可能となっています。さらに別の暗号通貨ウォレットを持っている場合も、既存の資産や残高をCrypto Browserへと統合することができます。

 

ニュースとデータ収集のハブとなる、Crypto Cornerも搭載。暗号通貨に関する価格やニュース、さらにはポッドキャストを収集することができます。また分散型アプリやゲーム、メタバースプラットフォームでのわかりやすいユーザー体験、分散型取引所やWeb3ベースのNFT、ゲームサービス「Dapps」へのアクセスも可能です。

 

加えて、Crypto Browserはセキュリティ性能も高められており、ネイティブの広告およびトラッカーのブロック、ポップアップブロッカー、直感的なクッキーダイアログブロッカーなどが搭載されています。さらに暗号通貨採掘保護機能も搭載されており、iOSデバイスを危険に晒す採掘スクリプトをブロックできます。

 

アグレッシブに新技術を組み込んだCrypto Browser。現時点ではその需要はニッチかもしれませんが、今後の発展が楽しみなブラウザーといえそうです。

 

Image: Opera

Source: Opera

人命救助にも役立った! 車ごと息子をさらわれた母親、「iPhoneを探す」で犯人を追跡

米ジョージア州に住む母親が、「iPhoneを探す」機能を使って、盗まれた自動車に乗ったままだった9歳の息子を追跡したとのニュースが報じられています。

 

画像引用元:shutterstock

 

現地のアトランタ警察によると、ジェリカ・ムーア(Jerrica Moore)さんは4月4日に車を駐車し、キーを抜かないまま車から離れたそうです。その後に犯人の男が車に乗り込み、子供を乗せたまま走り去ったとのことです。

 

警官がすぐに現場に駆けつけて予備調査を開始した(警察のFacebook投稿から)一方で、ムーアさんは「探す」アプリから息子の持つiPhoneを追跡したおかげで、リアルタイムで位置情報を警官に伝えられたそうです。

 

さらにはジョージア州パトロール(GSP)やフルトン郡などの警察関連組織も助けに入り、盗難車を追跡。するとアトランタの警官がGSPに追われる車両を発見し、逃げようとしたところをPIT(車両を使った逮捕術)により取り押さえたと伝えられています。

 

容疑者は無事に逮捕され、子供も幸い無傷だったようですが、念のため病院に搬送されたとのことです。なぜ子供ごとさらわれたのかといえば、現地では車にエンジンをかけたまま持ち主が離れる瞬間を狙う車泥棒が珍しくないためです。

 

悪党はその隙をついて車を奪ってから、後部座席にいる子供を見るため、とアトランタ警察は説明しています。もっとも、ほとんどの場合は犯人らは直ちに状況が分かってパニックになり、車を捨てるか、道路脇に子供を捨て去るそうです。

 

日本ではあまりない事件とも思われますが、車だけならまだしも、大切な家族まで巻き添えにされ、命の危険にさらされることは理不尽という他はありません。どこに危険が潜んでいるか分からないこともあり、子供や家族は1台ずつiPhoneなど「遠隔から場所が追跡できるガジェット」を持つことが、いざというときの保険となりそうです。

Source:Independent

アップル「Studio Display」は在宅作業で周辺機器を増やしすぎた人こそ買うべき

クリエイタースタジオに導入されるような、高性能なデスクトップPC「Mac Studio」とあわせて発表された「Studio Display」。このディスプレイは、どのような人が使うといいのでしょうか。本記事では、筆者の環境に導入した感想とあわせて、その魅力を紐解いていきます。

↑13インチのMacBook Proと比較。存在感があります

 

Studio Displayはこれまでにない、新ジャンル製品

まずは価格から見ていきます。最小構成で19万9800円(税込)は、27インチのディスプレイとしては、明らかに高級品の部類。もちろん、5120×2880ドットと5K解像度なうえに、10億色の表現に対応していたり、P3規格の広色域を実現していたりと、忠実な色の再現性にこだわるクリエイター向けの製品という側面はあります。

 

しかし、Apple M1チップを搭載する24インチの「iMac」が最小構成価格15万4800円(税込)であることを考えると、ディスプレイがPC本体の価格を超えているのは珍しいです。

 

一方、よりハイエンドなディスプレイ「Pro Display XDR」と比べると、途端にお買い得な印象も出てきます。Pro Display XDRは32インチ(6016×3384ドットの6K)で、XDR(Extreme Dynamic Range)技術に対応するプロシューマー向けのディスプレイですが、その価格は58万2780円(税込)。個人利用ではなかなか手が出しにくい価格です。

 

40万円近い差を知ると、「Studio Displayにできて、Pro Display XDRにできないことはない」と考えそうになりますが、そんなことはありません。Pro Display XDRにはカメラもスピーカーも搭載されていませんが、Studio Displayには、122度の視野角を持つうえにセンターフレームに対応した12メガピクセルのカメラと、6ウェイのスピーカー、スタジオ品質をうたうマイクアレイが搭載されています。

 

しかも、Siriの呼び出しや、ドルビーアトモス規格のオーディオ再現性能も備えており、さらには、A13 Bionicチップも内蔵しています。

 

価格と仕様面を見ると、Studio Displayはこれまでのアップルのラインナップにはなかった、新たなジャンルの製品であることがわかります。iMacは、手軽にアップルの世界に入るためのデスクトップPCに位置付けることができるでしょう。そして、Pro Display XDRは、純粋にプロ環境の映像再現に特化したデバイスです。

 

対してStudio Displayは、Siriやセンターフレームなど、iPhoneやiPadで培った技術を、ディスプレイという形状に盛り込み、すでにアップル製のPCを使っているユーザーの環境をアップグレードさせるための「多機能型ディスプレイ」といえそうです。

 

スタンド形状は3種類。見た目の質感には徹底したこだわりを感じる

Studio Displayは、スタンド形状に「傾きを調整できるスタンド」「傾きと高さを調整できるスタンド」「VESAマウントアダプタ」の3つのオプションをそろえています。傾きと高さを調整できるスタンドのモデルは24万3800円(税込)で、ほかの2種類を選ぶと19万9800円(税込)です。

↑アップルの製品サイトなどで購入時に、オプションを選べます

 

さらなるオプションとしては、強い光の下でも写り込みを防げるという「Nano-textureガラス」も用意。これに傾きを調整できるスタンドもしくはVESAマウントアダプタを選ぶと24万2800円(税込)、傾きと高さを調整できるスタンドは28万6800円(税込)です。

 

今回は傾きと高さを調整できるスタンドのモデルを試用しましたが、片手でラクに調整できるほどスムーズなほか、安定性が高いです。さらに見た目は、アルミ製スタンドとボルトとのコントラストが美しく、質感に徹底的にこだわるアップルらしさが強く感じられます。

 

上下にはメッシュ状の細かな穴が設けられており、ここにスピーカーとマイクが収まっています。またカメラは、ベゼル上部にさり気なく配置。表面ガラスの奥に埋め込まれており、注意して見なければ存在に気付きません。

 

【製品外観フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

設定はほとんど不要で、軽快な使用感

ユーザーインターフェイスは、徹底して“アップル的”です。というのも、Studio Displayにはボタンやスイッチの類がひとつもありません。同梱のLightningケーブルで出力側のMacと接続すると、自動的に電源がオンになり、解像度も自動で調整されます。

↑接続するだけで電源が入り、解像度や輝度の設定も不要

 

MacBookと接続した場合、標準設定ではStudio Displayはサブディスプレイとして扱われます。MacBookのディスプレイでカーソルを端まで移動させると、Studio Displayの端からカーソルが出現。また、MacBookを閉じれば、MacBookのディスプレイがオフになると同時にStudio Displayがメインのディスプレイに切り替わります。

 

Studio Displayを接続すると、Mac側では同時に内蔵のマイクとスピーカー、カメラを認識します。マイク・スピーカーは「設定」アプリの「サウンド」から切り替えられ、カメラは、Web会議アプリの設定画面から切り替えられます。

↑設定アプリから、サウンドへ進むと、マイク、スピーカーが切り替えられます

 

多くのディスプレイのように、ベゼル下や本体サイドに設けられたスイッチやボタンで入力元を切り替えたり、解像度をあわせたりする必要はありません。設定というほどの設定もいらず、基本的には、つなぐだけで次の瞬間からディスプレイとして機能するため、使用感は軽快です。

 

導入で机がスッキリ! 3台のデバイスを一気に置き換えできた

ここで、今回Studio Displayを試用した筆者の環境に触れておきましょう。筆者はふだん、AirPods Maxを接続した15インチのMacBook ProをWeb会議用に、13インチのMacBook Proをメインの作業用に、iPad miniをサブのブラウザー用端末として使っています。

 

15インチのMacBook Proはスタンドに固定していますが、ほかの3つのデバイスは、気分や作業の内容に応じて随意に移動させるため、机の上は、なんとなく雑然とした印象です。

↑必要に応じてデバイスを足していく内に、雑然としてしまった机の上

 

13インチのMacBook Proだと、Web会議をしながら作業をするには表示領域が小さかったため、元々持っていた古い15インチをWeb会議専用機にしました。その後SNSやチャットツールを使う機会も多くなり、さらにiPad miniを導入。もちろん、同一のアカウントでログインしているから、データの連携は完璧です。

 

しかし、AirPods Maxを装着し、3台のデバイスを使い分けながら仕事をする自分の姿に疑問を抱かないわけでもありません。PCを使っているつもりで、PCに使われる側になっていないか? と。

 

ここに、Studio Displayを導入してみると、15インチのMacBookが不要になり、iPad miniは動画鑑賞など、趣味の領域で活躍させることに。AirPods Maxも同様です。詳細は後で述べますが、筆者の環境なら、Studio Displayのマイクとスピーカーがあれば、音声品質は十二分以上に満足できます。

 

導入後、はじめに述べたStudio Displayの「多機能型ディスプレイ」という評価は改めて正しいと思いました。Studio Displayだけで、3台のデバイスを机の上から取り除くことができたのです。

 

その代わりに、13インチのMacBook Proを閉じたままで使うため、純正の「Magic Keyboard」「Magic Trackpad」「Magic Mouse」を導入。これで美しく、整然とした机になりました。

↑Studio Displayが3つのデバイスの機能を置き換え、机の上はとてもスッキリ

 

ビジュアルを扱う作業でポテンシャルを発揮。スピーカーの音質は特に優秀

ディスプレイとして使用感は、27インチの作業領域に改めて余裕があることを感じます。元々13インチのMacBook Proを使っていたため、同じように作業するとStudio Display では2台分以上のスペースがあります。そのため、たとえばPhotoshop CCとブラウザーを同時に開き、ブラウザーの内容を参照しながら画像編集、といった複数のアプリを開いての作業も快適です。

 

もちろん、Web会議をしながらメモを取るようなビジネス作業もまったく苦労はしません。まだノートPCだけで作業しているという人は、導入すると快適さに驚くでしょう。

 

また、画素密度は218ppiと、よほど顔を近づけて見なければ、ピクセルが視認できないほどの細かさ。さらに輝度は高く、色域が広いため、色再現性も高く、画像編集時の色確認もスムーズにできました。ビジュアルを扱う作業が多いのであれば、この広大なサイズと優れた表示性能は最大限に活かせそうです。

↑27インチ(5120×2880ピクセル)で、画素密度は218ppi。ピクセルは非常に細かく、美しい色彩表現が楽しめます

 

一方、スピーカーの音質は特に優秀。PCやディスプレイに内蔵されているスピーカーの音質は、貧弱であることも多い分、ボリューム感には驚きます。また、音は確かにスピーカー部分から出力されていますが、音楽の再生や映像の鑑賞時において、ディスプレイ前面から音が前に飛び出してくるような迫力も感じられました。

 

Studio Displayを買うべきなのは、どんな人?

Studio Displayは、当初「Mac StudioやMac Mini、あるいはMac Proと組み合わせて使うのが基本のディスプレイ」と認識していました。

 

ですが、MacBookとの組み合わせが、実はStudio Displayの最もおもしろい使い方に感じました。時に持ち歩くMacBookの環境を100%維持しつつ、デスクトップPCライクに使えるようにする装置だと捉えると、また異なった魅力があるように見えます。

 

では、安価なディスプレイをつなぐことと、どこに違いがあるのか? それは、やはりアップル製品同士のスムーズな連携と、Studio Displayそのものが持っているハード的な付加価値という点でしょう。

 

見た目はシンプルなディスプレイですが、その本質は高精細な5Kディスプレイと、リモート時代に対応できる高機能なマイクとスピーカー、カメラの集合体。個人的には、業務がリモート環境に切り替わり、次第に増えてきた周辺機器の類を、1つのデバイスで補ってくれる存在でした。

 

お気に入りのマイク、お気に入りのスピーカー、お気に入りのカメラを組み合わせていて、既存の環境に満足しているなら、導入は見送った方が懸命かもしれません。

 

ですが、すでにmacOS環境があり、日によって自宅で作業したり、屋外で作業したりとフレキシブルな働き方をしている人、それにともなって、複数の周辺機器で机の上がごちゃついてきた人には、特に導入をおすすめしたい製品です。

 

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2022年秋「Apple Watch」に「体温センサー」が新搭載される可能性。米国メディアの報道

アップルの計画が例年通りであれば、2022年秋には次期Apple Watch Series 8(仮)が登場するはず。その新型モデルに、体温測定機能が追加されるとの噂が伝えられています。

↑Apple Watchのヘルスケア機能が進化しそう

 

ウワサの発信源は、アップルの社内情報に詳しいBloomberg誌のMark Gurman記者です。最新記事によると、2022年は最大で3つの新型Apple Watchが投入されるとのこと。Apple Watch Series 7の後継モデル「Series 8」、お手ごろ価格のApple Watch SEのアップデート版、そしてエクストリームスポーツ向けの頑丈なモデルだとされています。Gurman氏はこの説をかなり以前から唱えており、それほど自信があるということでしょう。

 

Apple Watchは早くから健康関連に力を入れていますが、Series 8では体温センサーが追加される可能性があるそう。米The Wall Street Journalも同じ見解を報じたことがあり、これは妊活向けの機能と見られています。

 

また、アップルは6月の世界開発者会議(WWDC)にて、Apple Watch用の次期OS「watchOS 9(仮)」を発表すると予想されていますが、Gurman氏はそこで数々の新機能が導入されるかもしれないと述べています。

 

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その1つは、改善された省電力モード。現在の(watchOS 8までの)省電力モードでは時間を表示するだけで、ほかの機能は使うことができませんが(iPhoneとの通信も遮断)、改善版ではいくつかのアプリやほかの機能を実行することができるそう。

 

また、Apple Watch Series 4以降では心房細動(AFib)の兆候が検知できますが、これを基にして、一定期間内にAFibの状態になる頻度を検出する「負荷機能」も加わると予想されています。加えて、運動を管理するワークアウトアプリでより多くの運動タイプやランニング計測が使えるかもしれないとのこと。

 

起きている間は運動のアクティビティを管理し、夜になれば睡眠の記録もできるApple Watch。それだけに、数日は充電なしで使えるバッテリー持ちの良さも期待したいところです。

 

Source:Bloomberg