“NOレフ”時代のカメラ選び。中級ミラーレス購入前に確認すべきポイント

第1号機の発売から10周年を迎えたミラーレス一眼は、その進化のスピードを一層加速。今春発売のモデルの多くは一眼レフを超える高速連写と多点AFを実現しています。ここではそのなかでも、機能と携帯性、価格のバランスが取れたミドルクラスモデルの性能をチェックしました。

 

※「画質」は、ISO感度と絞り値、焦点距離を揃え、露出とホワイトバランスはオートで撮影して評価。「AF」は、カメラに向かって走るオモチャの電車をAF-Cモードで連写して評価。「電子シャッター」は、高速な扇風機を撮影することで、動体歪みの発生具合をテストしました。スジが多く写るものほど歪みが生じがちです。

 

【解説する人】

カメラマン 永山昌克さん

雑誌やWEBで撮影と執筆を行っています。休日は、父としてミラーレス一眼で息子たちの成長記録を撮影。

 

「一眼レフ」から主役を奪う「ミラーレス一眼」の急成長

本格的なカメラといえば、従来は一眼レフでしたが、最近ではミラーレス一眼が取って代わりつつあります。販売ランキングを見ても、市場の主役がもはやミラーレス一眼なのは明らか。世界シェアではまだ一眼レフが優勢とはいえ、逆転するのも時間の問題でしょう。

 

そんな主役交代を象徴するような製品がキヤノン「EOS Kiss M」です。Kissシリーズといえば、フィルムの時代からデジタルの時代まで、ファミリー向け一眼の定番として人気を集めているロングセラー機。それがついにミラーレス化したのです。

 

Kissの特徴である初級者でも迷わずに扱える操作性と安定感ある画質を継承しつつ、小さなボディに中級機に迫る高機能を凝縮。ミラーレス機にKissブランドを冠したことは、時代の流れと同社の意気込みの表れと言えます。

 

それを迎え撃つライバルは、ミラーレスの実績ではキヤノンを上回るパナソニックとオリンパスの新作。センサーサイズや画素数といったスペックではKiss Mに及びませんが、機能の豊富さや交換レンズの充実度では勝っています。

 

【その1】一眼の雄“Kiss”がついにミラーレスに出陣

キヤノン

EOS Kiss M

実売価格9万5580円(15-45キット)、12万420円(ダブルズームキット)

EOS Kissブランドを冠する初のミラーレス一眼。外観は既存モデルのEOS M5と似ていますが、モニターがチルト式からバリアングル式に変更されたほか、操作部のレイアウトを初級者にも扱いやすいように一新。瞳AFや4K動画などにも対応し、撮影機能が大幅に強化されています。

SPEC●レンズマウント:EF-Mマウント●モニター:3.0型約104万ドット、バリアングル、タッチ対応●EVF:約236万ドット●2410万画素●秒約7.4コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ:W116.3×H88.1×D58.7㎜/約387g

 

 

樹脂製ボディで、上級機ほど高級感はありません。EVFを内蔵しながら小型軽量ボディを実現したのは魅力大。

 

画質:未評価(※)

APS-Cセンサーと新開発エンジンを搭載

APS-Cサイズの有効2410万画素センサーと新エンジンDIGIC 8によってクリアで色ノリのいい発色を実現。押すだけのフルオートでも見栄えのいい画質が得られそうです。

 

AF:未評価(※)

センサーの全画素がAFと撮像の働きを兼ねる「デュアルピクセルCMOS AF」によってスピーディなAF駆動を達成。動きのある被写体にもサクサクとピントが合います。

 

電子シャッター:未評価(※)

シーンモードから「静音撮影」を選択することで、電子シャッターによる無音撮影ができます。ただし、その際は絞りや感度の選択、連写などはできず、カメラまかせになります。

 

【プロのイチ押し機能!】

シビアにピントを合わせる瞳AFに対応

人物の顔を検出した状態であれば瞳の部分にピンポイントでフォーカスを合わせる「瞳AF」に対応。同社ミラーレスでは初の搭載で、ポートレート撮影が快適になりました。

↑2瞳AF使用時は、モニターに顔検出の枠と瞳検出の枠の両方が表示されます

 

※:EOS Kiss Mの作例はすべて試作機で撮影したものです。そのため、評価を行っていません

 

 

【その2】独自のチルト式EVFで自在にスナップを楽しめる

 

パナソニック ルミックス

GX7 Mark

実売価格11万9750円(レンズキット)

2016年に発売されたGX7 MarkⅡの後継機。チルト式EVFを内蔵しつつ、センサーの高画素化や撮影機能の強化を実現。手ブレ補正は、ボディ内5軸+レンズ内2軸で強力。グリップには手触りの良いシボ素材が張られ、ホールド感も良好です。

SPEC●レンズマウント:マイクロフォーサーズ●モニター:3.0型約124万ドット、チルト、タッチ対応●EVF:約276万ドット●2030万画素●秒約6コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ/質量:W124×H72.1×D46.8㎜/約450g

 

このクラスとしてはボタン類が多めで、直感的に操作できます。柔軟なカスタマイズに対応する点も魅力。

 

前機種で省かれたEVFのチルト機構が復活。最大90度可動でローアングル撮影がしやすいです。現状、GX7特有の機構となります。

 

画質:★×4

新センサーで細部まで解像!自然な発色も◎

前モデルよりも高画素化された有効2030万画素の4/3型Live MOS センサーによって、細部まで比較的くっきりと描写できた。発色にクセはなく、素直で自然な色再現。ISO3200くらいまでなら気になるノイズも見られませんでした。

 

AF:★×5

位相差AF非対応も動体予測に優れた高精度なAFを搭載

AFテストの合焦率は93%と好成績を記録。独自の空間認識技術を用いたコントラストAFを採用し、動体予測や顔・瞳認識にも対応。好きな測距点を登録できるカスタムマルチAFも便利です。

 

電子シャッター:★×4

撮影シーンに応じてメカ/電子シャッターの自動切り替えも可能

撮影メニューのシャッター方式では「自動切り替え/メカシャッター/電子シャッター」の3種類が選択できます。動体歪みの度合いは少なめ。歪みが気になる場合はメカシャッターを使うといいでしょう。

 

【プロのイチ押し機能!】

モノクロ撮影をとことん楽しめる

発色傾向をカスタマイズする「フォトスタイル」の新モードとして「L.モノクロームD」に対応。ハイライトとシャドウを強調しつつ、階調豊かなモノクロ表現が楽しめます。

↑「L.モノクロームD」では、フィルム風になる粒状感も調節可能です

 

【その3】高品位なデザインと豊富なアクセが魅力

オリンパス

PEN E-PL9

実売価格10万5840円(ダブルズームキット)

女性や若年層から絶大な支持を得ているPENの最新作。2016年発売のE-PL8から撮影機能が強化されたほか、よりビギナーに親しみやすいように操作系を改良。SNSとの連携機能や4K動画への対応、多彩なアクセサリー群も魅力です。

SPEC●レンズマウント:マイクロフォーサーズ●モニター:3.0型約104万ドット、チルト、タッチ対応●EVF:非搭載●1605万画素●秒約4.8コマ連写●常用最高ISO25600●サイズ/質量:W117.1×H68×D39㎜/約380g

 

EVFは非搭載。チルト式の液晶は下方向に最大180度まで可動し、自分撮りもスムーズに楽しめます。

 

E-PL8ではストロボを外付けとしていましたが、本機は天面にポップアップ式ストロボを内蔵。使い勝手がよくなりました。

 

画質:★×3

低ノイズな高感度画質とクリアな発色は好印象も控えめな画素数が惜しい

最新モデルにしては画素数が有効1605万画素と控えめに感じられます。わずかな差とはいえ、2000万画素クラスに比べて細部表現はやや劣ります。クリアで抜けのいい発色は好印象で、高感度画質についてもISO3200くらいまでは十分実用的。

 

AF:★×5

コントラストAFながら優秀な合焦率を記録し瞳AF機能にも対応

AFテストでは、合焦率92%と優秀な成績を記録しました。AFは121点の測距点を持つコントラストAFで、顔優先AFや瞳優先AF、9点のグループターゲットAFなどにも対応しています。

 

電子シャッター:★×4

通常モードでは電子シャッターは使えませんが、アドバンスフォトモードの「静音撮影」を選ぶと、作動音がしない電子シャッターによる撮影が可能になります。動体歪みの度合いは合格レベルです。

 

【プロのイチ押し機能!】

さらに充実した16種類のアートフィルター

特殊効果によって雰囲気のある写真を手軽に撮れるアートフィルターに「ネオノスタルジー」が追加。ノスタルジックな雰囲気と現代性が融合したユニークな効果です。

 

↑アートフィルターの設定画面では、効果を確認しながら選べます

 

小倉 唯が語る「デザインのこだわり」とは!? ハイレゾプレーヤー「AK70 MkII Yui Ogura Edition」の誕生秘話を聞く

Astell&Kernから、人気のハイレゾプレーヤー「AK70 MkII」と声優・小倉 唯とのコラボモデル「AK70 MkII Yui Ogura Edition」が4月14日より数量限定で発売されます。販売は、アキハバラe市場、アニメイト(オンラインショップのみ)、e☆イヤホン、ビックカメラ、フジヤエービック、ヨドバシカメラ各店で、先行予約を受付中。直販価格は8万9980円です。

 

「AK70 MkII Yui Ogura Edition」は、人気のハイレゾ対応オーディオプレーヤー「AK70 MkII」をベースに、小倉 唯さんの監修の下で実姉のイラストレーターsakittyart描き下ろしのイラスト&ロゴをフィーチャー。ボイスメッセージのほか、録り下ろしの新曲「Brand-New-Road」を192kH/24bitのハイレゾフォーマットで収録しています。

 

今回は、小倉唯さんと、曲を手がけた多保孝一さんのインタビューをお届けします。

 

――今回のコラボの話を聞いたとき、どう思われましたか?

小倉さん(以下、敬称略):こういったコラボは初めての経験なので、うれしい反面不安な気持ちもあって、みなさんに迷惑かけないように頑張らなきゃ、という気持ちになりました。

 

――今回は製品のデザインも小倉さんがご自身で行われたということですが。

小倉:もともと私は自分がCDデビューすることすら予想していなかったので、まさか自分の音楽プレーヤーが出るなんて考えてもみませんでした。ただ、デザインを自分で決められると伺ったときに、パッと姉にデザインを描いてもらいたい、というアイデアを思い付いたんです。今回は、色々な方とコラボして作り上げていくということがテーマだったので、姉の力も借りることにしました。カラーのピンクは私のイメージカラーでもあるのですが、男女問わず使って頂きやすいようにちょっと濃いめのピンクにしています。ぜひ、差し色として使ってほしいですね!

 

――収録曲「Brand-New-Road」を初めて聴いたときはいかがでしたか?

小倉:感動しました! 仮歌の時点で完成されているんじゃないかと思ったくらい。わたしが歌わせて頂くのも恐れ多かったのですが、せっかく歌わせて頂くのなら楽しんでやろう、と決めて精一杯歌いました。歌を入れ終わって完成した曲を聴いたときは、自分の声なんだけど自分じゃないみたいな不思議な感覚になりました。

 

多保さん(以下、敬称略):今回の曲を作る際、小倉さんのステージ映像を拝見したのですが、小倉さんの包み込むような存在感がすごいなと思って。それで“母性”をテーマにしました。曲はもともと打ち込みだけで作っていたのですが、ハイレゾであることを意識して生楽器を入れました。曲の最初のほうはシンセサイザーの音が続くんですが、サビになるとピアノとストリングスが入ってきて、バッと霧が晴れて世界が切り替わっていく感じをぜひ聴いて頂きたいですね。

 

――収録のときのエピソードなどがあれば聞かせて下さい。

多保:僕の曲はメロディのリズムが独特らしく、歌うのが難しいと言われることもあるのですが、小倉さんは最初からかなり歌いこなしていたのが印象的でした。

 

小倉:多保さんのボーカルディレクションがすごくわかりやすくて、スッと頭に入ってきました。そして、歌っていくうちに色々発見もあって、すごく貴重なレコーディングになりましたね。

 

――今回の曲はハモリなどもあって難しいそうでしたが……

小倉:私はもともとハモリが好きなので、楽しく収録できました。

 

――どういうシーンで聴くのがオススメでしょうか?

多保:希望を感じる曲なので、心が疲れたときに聴いてもらいたいな、と思っています。

 

小倉:この曲は不思議な曲で、聴くときの気持ちによって聴こえ方が違ってくるんです。聴く人の気持ちに寄り添ってくれる曲なので、楽しいとき、辛いとき、色々な気分のとき聴いてほしいです。

 

――お二人にAK70MkIIを使って頂いたとのことですが、聴いた感じはいかがでしたか?

小倉:わたしが普段聴いているプレーヤーと比べると、音質がすごく良くてびっくりしました。わたしは音楽を作る側の人間でもあるのですが、スタジオで聴くような音に近いと感じました。

 

多保:「Brand-New-Road」をずっと聴いていたんですけど、まず解像度の高さにビックリ。レンジの広さもすごいです。細かいところまで聴こえ過ぎたり、派手過ぎたりすると疲れることもあるんですが、解像度が高いのに心地よく聴けました。小倉さんの声の高いところもキレイに聴けて、お気に入りですね。

 

――最後にファンの方々にメッセージをお願いします。

小倉:今回の曲や製品は、色々な方とのコラボによって生まれたものになっていますので、私のファンの方はもちろん、音楽ファンの方にも聴いて頂ければなと思っています。みなさんの人生の宝物のひとつに加えて頂ければうれしいです。ぜひよろしくお願いします。

 

「AK70 MkII Yui Ogura Edition」は4月14日より限定500台で発売となります。収録曲の「Brand-New-Road」は、今後のリリースなどは現在のところ未定となっており、当面はこのコラボモデルでしか聴けないとのこと。気になる方は、ぜひチェックしてみて下さい。

4Kテレビ本当の「お買い得度」チェック! 大手の入門モデルが使い勝手抜群だった

12月の4K・8K本放送開始に向け、4Kテレビは低価格帯モデルが充実してきました。そこで今回は、機能が充実した大手メーカーのエントリーモデルを3機種ピックアップ。プロが性能やリモコンの使い勝手などを検証し、本当にお買い得かを見極めます。

※テレビのサイズ/質量はスタンドを含む数値

 

【解説する人】

テクニカルライター 湯浅顕人さん

PC&AVのライター。様々な音楽コンテンツをよく視聴するため、4Kテレビの音質にもこだわっています。

 

大手メーカー製の入門機は高コスパ

4Kテレビは低価格帯モデルのラインナップが充実してきました。ここで取り上げたのは、大手メーカー製の入門機モデル。テクニカルライターの湯浅顕人さんによれば、これらのモデルは高い技術を搭載しているといいます。

 

「大手メーカーのエントリーモデルは上位機に使われる高画質技術を踏襲していることが多く、高コスパです。東芝のレグザ C310Xは、同社のミドルクラス・M510Xと性能がほぼ変わりません」

 

<採点項目チェック>

1.操作性

リモコンの使い勝手を中心にチェック。ボタンの配置やレスポンスのスピードを検証しました。

2.ネット機能

ネットコンテンツの充実度をチェック。検索のしやすさやアクセス時のラグも検証しました。

3.画質

地デジ放送の4Kアップコンバート性能に注目。ワイプ画面などでの微細な描写も評価しました。

4.音質

人の声の聴き取りやすさを中心に検証しました。重低音強化など音声モードの多彩さも評価。

 

【その1】新回路の搭載により鮮やかで自然な色を再現!

パナソニック

ビエラ TH-49FX600

実売価格16万4220円

多くの補正ポイントを持つ色忠実補正回路を搭載し、鮮やかかつ自然に再現。よく見るチャンネルやアプリなどを登録すると、「かんたんホーム」画面からすぐアクセスできます。●サイズ/質量:W1102×H699×D232㎜/約15㎏4Kチューナー:非搭載4K VOD対応数:7地デジ/BS・110度CS:各2HDMI入力端子:3

 

操作性:★×5

リモコン上部左によく使うボタンを配置

「アプリ一覧を表示する『マイアプリ』や、録画&VODコンテンツを一覧できる『アレコレ』など使用頻度の高いボタンを集約し、押しやすい設計。起動のレスポンスも早く、快適でした」

 

ネット機能:★×4.5

ウェブプラウザがプリインストールされてすぐページ閲覧可能

「VODやアプリは購入時から非常に豊富で、さらにマーケットでアプリを追加可能。初めからウェブブラウザが利用でき、ネットをつないですぐにページの閲覧ができるのも便利です」

 

画質::★×5

ワイプ内に映った小さな顔も柔らかくキレイに描写

「地デジの4Kアップコンバートは、自然な色合い。ワイプ内の人の顔では輪郭こそキリッとしていないものの、柔らかく表現されキレイでした。4Kネイティブ映像は、艶やかな鮮やかさです」

 

音質:★×5

内蔵スピーカーとは思えないほどの重厚な音質を実現

「スピーカーを外付けしているかと思うほどの美音で、小音量でも人の声がクリアに聴こえました。映画鑑賞では『低音強調』をオンにすれば、より迫力のあるサウンドが楽しめます」

 

【その2】明るさセンサーを内蔵し部屋の明るさに即マッチ!

シャープ

AQUOS LC-50US5

実売価格15万4630円

新開発エンジンを搭載したことで、従来モデルよりも精細感を高め、臨場感豊かな映像を再現。「明るさセンサー」によりバックライトを自動調整でき、見やすい映像を実現します。●サイズ/質量:W1126×H719×D271㎜/約22.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:3●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

テレビとネットの操作ボタンエリアを視覚的に区分

「リモコンの上半分は『テレビ操作ゾーン』で黒色に、下半分が『ネットコンテンツ操作ゾーン』で白く塗り分けられて見やすいです。音声操作の認識精度は抜群で、自然に話せばOK」

 

ネット機能:★×5

視聴履歴を基にオススメの番組やネットコンテンツを表示

「AIoT技術を生かしたクラウドサービス『COCORO VISION』が秀逸。テレビの前に座るだけで電源が入り、ユーザーの視聴履歴などを基にオススメの番組やネットコンテンツを表示します」

 

画質:★×4

肌の質感を滑らかに仕上げ色合いも自然

「地デジの4Kアップコンは髪の毛や肌の質感が滑らかで、色合いも自然。4Kネイティブに迫るほどの精細な映像を楽しめます。ワイプ内の人の小さい顔も、自然に表現されていました」

 

音質:★×4

定位感があり楽器や人の位置を確かに感じられる

「定位感があり、楽器の位置や話している人の移動を鮮明に感じられます。特に高音に優れ、映画内の金属音などは、大きな音は歪まず、小さな音は埋もれずにしっかりと聞こえました」

 

【その3】ノイズを効果的に除去して地デジ放送もクリアな画質に

東芝

レグザ 49C310X

実売価格10万円

「地デジビューティ」で地デジ放送の映像ノイズを効果的に除去し鮮明な映像に仕上げます。「みるコレ」機能を使えば「SFアニメ」などテーマを登録するだけで一年中自動で録画。●サイズ/質量:W1110×H695×D248㎜/12.0㎏●4Kチューナー:非搭載●4K VOD対応数:6●地デジ/BS・110度CS:各3●HDMI入力端子:4

 

操作性:★×5

録画・再生に使うボタンが集約されて使い勝手良好

「録画予約や録画番組の再生に必要な『番組表』『録画リスト』『十字ボタン+決定ボタン』といったボタンを集約しているため、快適に操作可能。数字ボタンは大きくて押しやすいです」

 

ネット機能:★×5

好きなタレントやジャンルの映像を手軽に探して見られる

「『みるコレ』ではタレントやジャンルで検索すると、テレビ番組とVOD全体から探し出します。加入していないVODのコンテンツからも検索可能。テレビCMも検索対象となるのは秀逸です」

 

画質:★×4

動きの速いシーンでも滑らかに描写し輪郭も際立つ

「残像が少なく、動きの速いシーンでも滑らか。地デジではわずかに輪郭がぼやけますが、ネイティブ4K動画なら問題ありません。色再現も忠実で、鮮やかかつ自然に濃淡を表現できます」

 

音質:★×4

「クリア音声」をオンにすれば人の音声がハッキリ!

「デフォルトでは音がややこもるものの、『クリア音声』をオンにすると、人の声が際立ちます。効果音やBGMとの相性も良く、ニュース番組のほかドラマや映画でも不自然さがありません」

日本と海外のカメラはこれからどうなる? ソニーブースに訪れたアジアの写真家たちに聞いてみた

スマートフォンで写真を撮る人が世界中で増えましたが、日本が誇るデジタルカメラはどうなっていくのでしょうか――。3月1日、GetNavi webは世界最大級のカメラの祭典「CP+」でソニーブースに訪れた外国人写真家たちを取材。私たちは彼らにインタビューを行い、日本のカメラをどう見ているのかを調査しました。取材からはミラーレス機の発展に高い期待が寄せられていることがわかってきました。

 

ベトナム

Tuan Ngnyen (ウェディングフォトグラファー)
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CP+に来たのは今回が初めて。Tuanさんは「日本のカメラは世界一」と興奮気味に話してくれました。「毎年、新しい機能や性能を見るたびに、日本のカメラはスゴいと思っています」

 

なぜソニーのカメラを気に入っているのでしょうか。「ソニーはお客様の話をきちんと聞いてくれる」とTuanさんは言います。「ソニーはユーザーのニーズをきちんと把握し、いつも期待に応えてくれます。これは私にとって最高ですよ」

 

日本のカメラには今後もテクノロジーを進化させてほしいと話すTuanさん。カメラのテクノロジーが増えることは、写真家にとっても良いことだと考えています。

 

インドネシア

Fajar Kristiono (ウェディングフォトグラファー)、Benny Lim (ウェディングフォトグラファー)、Daniel Tjongari (風景フォトグラファー)、Glenn Prasetya (ファッションフォトグラファー)

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↑ (右から)Benny Lim氏、Glenn Prasetya氏、Daniel Tjongari 氏

 

CP+は、外国人の写真家にとっても刺激的な場所。インタビューした4人のインドネシアの写真家たちは、口を揃えてカメラの最先端テクノロジーを見に来たと話していました。オートフォーカスやセンサーなど「日本のカメラはテクノロジーという点で1歩先を行っている」とDanielさんは言います。

 

彼らは「α」の性能に大満足しているようですが、特にウェディング写真やファインアートを撮影するプロにとってこのシリーズは良いと話していました。「画像は細部に至るまで美しい」という意見が出ると、全員が同意。

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↑ 一番左がFajar Kristiono氏

 

カメラの今後のトレンドについて尋ねると、4人は「ミラーレスカメラにシフトしている」と話していました。インドネシアではプロの写真家の間でもミラーレスの話題で持ちきりだとか。また、日本でも見られるように、インスタグラムなどソーシャルメディアが普及するにつれて、良い写真を撮りたいと思う人が増えてきているようです。Bennyさんは「みんながミラーレスカメラを欲しがっている」と言います。カメラで撮った写真をスマホに簡単に送れることもその一因のようですね。

 

マレーシア

KL Yeam(デジタルカメラや写真のメディアを持つ出版社「Digital Imaging Publication」のエグゼクティブ・ディレクター)
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KL YeamさんにとってCP+は今回で2回目。「ほぼすべてのカメラ・写真ブランドが集結し、業界を盛り上げようとしている所が素晴らしい」と、このイベントを高く評価しています。イベントの規模も「ちょうど良い」と考えており、ドイツのカメラ見本市のフォトキナと比べて、出展者の質が良いことも注目に値すると話していました。

 

他の写真家と同じように、KL Yeamさんは「未来はミラーレスだ」と言い切ります。最近ではソニーのα9をスポーツイベントの取材で使ったそうですが、その画質や性能――特にサイレント撮影――は「とても良かった」と話していました。さらに、ミラーレスカメラは年々より小さくなっており、バッグのなかでかさばらず、とても持ち運びやすいとも述べていました。これが、マレーシアでミラーレスカメラが人気を伸ばしている理由の1つです。

 

そして、そのなかで一番の人気を誇るのがソニーです。他のカメラメーカーはαシリーズに追いつこうと努力していますが、「マレーシアではソニーのカメラがナンバー1」とKL Yeamさんは断言。「ソニーは他のどのメーカーよりも革新的で創造的です」

 

カメラ業界のゲームチェンジャー

スマホに脅かされている日本のデジタルカメラは、「インスタグラム効果」によってミラーレス機に活路を見出しました。ある調査によると、タイではミラーレスカメラがステータスシンボルを示す「高級品」になりつつあるようです。しかし、このようにカメラ業界の状況を劇的に変えているのは、インスタとソニーなのかもしれません。

 

撮影/我妻慶一

手間がかかるのが魅力の「ジュークボックス」をあえて現代に使うマニアたち

かつて、アメリカのカフェや娯楽場では必ずと言って良いほど存在したジュークボックス。コインを入れ、目当ての音楽を聴く機械ですが、1980年初頭までは日本でも喫茶店やスナックなどでよく置かれていました。まばゆい光で自由なデザインは、映画のワンシーンでも時代を表現する際のシンボリックなモノとして度々登場していますが、このジュークボックスを現代でも愛し続けコレクションをする人がいました。自宅で鳴らすジュークボックスの魅力と、コレクターたちの深い世界についてマニアの一戸英樹さんに話を聞きました。

 

↑ジュークボックスマニアの一戸英樹さん。古いモノ好きが高じて、一時は恵比寿に雑貨店を開いていたことも

 

 

音を鳴らすまで手間がかかるのもジュークボックスの魅力

――もともと一戸さんがジュークボックスにハマったきっかけは何だったのですか?

 

一戸英樹さん(以下:一戸) もともと富士重工が作っていた「ラビット」というスクーターが好きで集めていたのですが、集めているとバイク仲間ができて。バイクに乗りながら、ジュークボックスも愛するマニアの方が手持ち以外の機械をレストアするために、「いま持っているものを手放したい」という話を聞きました。その方が持っていたモデルは以前からカッコいいと思っていたので、すぐ購入することに。それがワーリッツァー社の2700というモデルでした。そこからどんどんハマっていったんです。

 

――でも、ジュークボックス自体、もともとが業務用だから家に置くのは大きいですね。

 

一戸 そう。でも、カタチとかデザインがカッコ良いことと、僕はなんでもそうなんですけど、便利なモノが嫌いで(笑)。

例えば、レコードを聴くにしても、古いメカ的なほうが好きで、色々と段取りをして、やっと音が出る……みたいなほうが楽しいんです(笑)。いま、スマホとかパソコンとかで簡単に音楽を聴ける時代になってるけど、僕はそれがあまり面白くない。むしろ面倒臭いほうが好きなんです。

 

↑一戸さんが最初に購入したジュークボックス(ワーリッツァー2700/1963年製)。ネオンのまばゆい光が美しい

 

 

ジュークボックスコレクターの情報網はネットより速い?

――ジュークボックスは基本業務用ですし、大きいし、現代に残っている個体自体もすごく少ないように思うのですが。

 

一戸 そうですね。ただ、最近は目黒にあるフォルクスワーゲン・ビートルの専門店「FLAT-4」とかでも売られるようになったし、昔に比べれば手に入れやすくなったんじゃないですかね。

 

――そのコレクターのお仲間はどうやって古いジュークボックスを見つけてきたのでしょうか?

 

一戸 どうなんでしょうね。インターネットではないことだけは確か(笑)。きっとマニア同士の繋がりで「◯◯県で◯◯製のジュークボックスがあった」「売り手を探しているらしい」という情報がすぐに入ってくるんだと思うけど、それだけ狭い世界だからかもしれません。

 

僕は2台のジュークボックスを持っていますが、1台はさっき言った最初に買ったワーリッツァー社製の2700というモデル。次に買ったのが同じワーリッツァー社製の「2500」というモデルなんですが、これは「どうも沖縄にあるらしい」という話をマニア同士の情報網を通じて聞いて、ボロボロだったものを譲り受けて、レストアして再生しました。

 

――レストアすると言っても、技術はもちろん、パーツの入手などはどうされるんですか?

 

一戸 仲間内で直せる人もいたし、ジューク全盛期から設置されているお店に出向いてメインテナンスをし続けていたプロのメカニックの人もいたので大丈夫でしたね。あと、パーツはアメリカから直接取り寄せて。僕が買ったのは今から22年前で、いまみたいにebayとかがある時代ではないから、やはり仲間内でまとめてアメリカのパーツ屋さんに通販でオーダーする。一度にオーダーしたほうが送料が安いですからね。

 

↑一戸さんが沖縄から仕入れ、仲間内でレストアしたという2台目(ワーリッツァー2500/1961年製)。スピーカーの前面に竹を模したパーツを配列するなど、アメリカ人が考えたであろう、オリエンタルなデザイン

 

↑アメリカの業者から通販で購入し、ストックしているレコード針と真空管。「アメリカは古いパーツも長く取っておく習慣のあるすごい国」と一戸さん

1960年代のジュークボックスが一番近未来的

――いわゆるジュークボックスと言うと、丸いドーム型の木箱に入ったものを想像しますが、一戸さん所有の2台はどちらかと言うと、エッジが利いたデザインですね。

 

一戸 みんながジュークボックスをイメージするドーム型のタイプは1940~1950年代までのもので、アメリカの主力機。よくジュークボックスと言うと、フィフティーズとかのリーゼントっぽい人が好むけれど、ああいうのが好きな人たちは、この辺の丸いドーム型が好きかもしれないですね。でも、僕はあまりこのタイプが好きじゃなくて、1960年代のクロムメッキのパーツが多くて、ビカビカしているデザインが自由なもののほうが好きなんです。

 

たぶんアメ車とかと同じだと思うんです。アメ車も1950年代までは、流線型のいかにもクラシックな感じだけど、1960年代に入ると、直線でクロムメッキパーツが増えていくでしょう。こっちのほうが僕は断然カッコ良いと思ってるんです。ジュークボックスもあえてなかに入っているレコードの動きがスケルトンで見える仕組みになっていたり、近未来的な感じなんですね。

 

だけど、 これが1970年代に入ると、ジュークボックスはまた、ただの箱のようになって、レコードの中身は見られなくなるんです。こうなるとまた面白くないんですね。だから、僕や仲間内で欲しいなと思うジュークボックスは1960年代のモデルにほぼ限定されるんです。

 

――何社くらいのメーカーがあったんですか?

 

一戸 代表的なのは、アメリカのワーリッツァー、アミ、シーバーグ、ロッコーラという4つ。それに日本製もビクターなどが作っていました。

 

↑一戸さん所蔵の資料を見てお勉強。ジュークボックスとして象徴的なドーム型は確かに1940年代の製造とありました

 

↑一方、別の資料に載っていた1960年代製のジュークボックスはギンギラギンでスペイシーなデザイン。この時代のジュークボックスが一戸さんは好みとのこと

 

 

アナログのシングルレコードのドーナツ盤は、ジュークボックスのために開発された規格だった!

――ジュークボックスの中に入れるレコードはすべてシングルですが、自由に入れ替えられるんですよね?

 

一戸 そうです。特に1960年代の音楽は、やっぱりこの時代の機械で聴くのが一番良いですね。いまみたいな良い音が鳴るわけではないんだけど、その時代の雰囲気が感じられますね、やっぱり。

ジュークボックスって、だいたい50枚とか100枚のレコードを収納できるんですけど、アメリカではジュークボックス用のセットが売られているんです。その時代のレコードをベストセットみたいな感じで買うことができる。しかも、単品のシングルでは手に入りにくい曲が入っていたりするから、その曲1枚を入れたいがために、やむを得ずセットで注文してみたり……。でも、アメリカから届いて箱を開けてみたら、目当てのレコードだけ何故か入っていなかったり(笑)。結構テキトーなんですけど、そういう苦労も楽しみながらですね。

 

あと、余談ですけど、アナログのシングルレコードのドーナツ盤って、あれはもともとジュークボックスのための規格だったんです。

 

↑ジュークボックスの中を開けたところ。100枚のシングルレコードが輪のように縦に配列され、目当てのレコードをアームで持ち上げた後、プレイする仕組み

 

↑一戸さんの場合、収録楽曲のタイトルは、すべて手書きですが、レコードをセットで買う場合は、このタイトルカードも印字されたものが同時に封入されているそうです

 

ジュークボックスが日本で主に稼動したのは約30年!

――調べたところによると、日本でのジュークボックス市場は1948年に日本橋高島屋に初展示され、1953年に有楽町の外人バーに設置、1958年ごろのロカビリーブームで盛んになったようですね。

 

一戸 1960年初頭は数千台のみでしたが、1960年代後半から1970年代には、台数がうなぎ登りに伸びて、最盛期は7万台のジュークボックスが稼動していたようです。

 

――しかし、やがて、ジュークボックスは姿を消していくわけですが、この原因はなんだったのですか?

 

一戸 有線放送が始まったことと、あと、やっぱりカラオケですね(笑)。そりゃカラオケには叶わないですよね。

でもね、自分で所有してみると、すごい愛着が湧くものなんですよ。メッキの部分を磨いてレストアした記憶とか、タイトルカードを細かく書いて入れることとか。面倒くさいことではあるんですけど、そこも含めてジュークボックスの楽しさだと思っていますから。

 

――肝心の市場価格ですが、実際に手に入れたいと思ったら、今の相場はいくらくらいですか?

 

一戸 どうだろう……。ピンキリだとは思うけど、だいたい100万円くらいじゃないですかね。ちなみに僕のワーリッツァー社製2500は、沖縄から仕入れたあと、修理費用やパーツ代も含めると、100万円は遥かに越えています。高いものだけど、いまでも飽きず手放したくないし、ジュークボックスがずっと楽しいです。

 

その一番の理由はやはり「手間がかかる子ほどかわいい」という(笑)。やっぱり電話といったらダイヤルを何度もクルクル回したほうが楽しいっていう。僕がジュークボックスが好きなのは、電話機のダイヤルのほうがいまだに好きなのと同じことかもしれない(笑)。

 

ジュークボックスの稼動の様子を見てください。このつたない動き、どこまで柔らかい音は、確かに癒されます。

 

最後に一戸さんは「ジュークボックスで音楽を聴きながらお酒を飲むのがたまらなく好き」とおっしゃっていました。確かに、この音、この光、そしてつたないけど、愛らしいジュークの動き……一度ハマるとヤメられないかも。どこまでも奥が深いジュークボックスの世界、機会がありましたら皆さんも是非一度触れてみてはいかがでしょうか?

 

 

撮影/我妻慶一

人気の「おひとり様向けホームシアター」はどっちのソニーを選ぶべき? ポイントをプロが解説

毎年4月は多くの人々が新しい生活をスタートさせるシーズン。職場や住まいが変わった機会に何か新しいことも初めてみようと考えている方も多いのでは。新生活はワクワクすることもいっぱいですが、何かとストレスもたまりがち。この機会にわが家で映画や音楽、ゲームを大迫力のサウンドと一緒に楽しめる“マイ・シアター”をつくって、うっぷんをスッキリ解消してみてはいかがでしょうか。

 

自宅でゆっくり映画を見るなら“マイ・シアター”がオススメ

就職や転職で新しい住まいに移ったら、まずやるべきことはテレビの確保。最近はパソコンやスマホ、タブレットをテレビの代わりにしているという方も増えたと聞きますが、最新のテレビドラマや生放送のスポーツ番組をタイムリーに見られるのはテレビだからこその魅力です。ブルーレイレコーダーやプレーヤーをつなげば、いつでも好きな時にディスク系のコンテンツも楽しめ、グーグルのChromecastやアマゾンのFire TV Stick、アップルのApple TVなどの端末を使えば様々な動画配信サービスも手軽に楽しめます。休日はNetflixやAmazonプライムビデオ、dTVなどの動画配信サービスで映画やドラマ、アニメ三昧、なんていうのもいいですね。

 

そして、シアターというからには、音にもこだわりたいもの。テレビにもスピーカーは内蔵されていますが、映画のセリフをハッキリとシャープに、効果音を大迫力で楽しむには力不足と感じている方も多いのではないでしょうか。最も手軽にテレビの音をグレードアップするなら、サウンドバーがおすすめです。テレビの足もとに置いて、HDMIや光ケーブルでつなぐだけで、テレビのサウンドがリッチになります。ただ、サウンドバーは人によっては使いづらく感じられるポイントがあります。

 

ひとつは設置性。テレビの前にスピーカーを置くスペースが必要になります。いまどきのサウンドバーはコンパクトでスリムなものも多くなりましたが、使う時だけ出し入れすることの方が手間なので、あらかじめテレビラックの上など置き場所を確保してから導入を考えた方がよいでしょう。

 

そしてもうひとつ注意したいポイントは、迫力ある音が出せるぶん、夜中や音が漏れやすい集合住宅などでは大音量を出すことがためらわれてしまいます。映画館のような大音量は無理でも、せっかくならば大きな音で聴きたいものですよね。そこで、周囲や時間帯を気にせず、ひとりで思いっきりシアターサウンドを楽しめる注目アイテムを紹介します。

 

震える肩乗せスピーカー「SRS-WS1」

最初に紹介するのは、肩に乗せて使うソニーのワイヤレスウェアラブルスピーカー「SRS-WS1」です。本機は3月のはじめに放送されたテレビ番組で紹介されたところ人気に火が付いてしまい、残念ながら現在はオーダーストップがかかっているという人気ぶり。価格はオープンですが、発売当初はソニーの直販サイトで2万6000円前後で販売されていたように記憶しています。生産完了になったわけではないので、近く販売が再開されることを期待しましょう。

 

本製品は主にテレビのサウンドを迫力いっぱいに楽しむためのスピーカー。専用のデジタル無線送信機をテレビに接続して、見通し約10mの距離まで離れてもデジタル無線技術で音声信号を飛ばして、クリアなサウンドを耳元で鳴らせます。

 

さらにもうひとつ大きな特徴があります。再生されるコンテンツの音声信号に70~80Hz以下の低音成分が含まれていたら、信号を増幅して振動に変えて、本体が震える機能が搭載されています。例えば迫力の重低音を含むアクション映画やゲームを視聴する際に、臨場感がプラスされる新しい体験を味わうことができます。

 

バイブレーション機能は特にゲームを遊ぶときにいつも以上の臨場感を加えてくれます。振動は「オフ」を含めて全3段階に切り替え可能。シリアスなドラマやジャズボーカルの音楽ビデオをしっとりと聴きたい時にはオフにしておくといいでしょう。本体にスマホをつなぐこともできますが、Bluetoothではなくパッケージに同梱される専用のイヤホンケーブルを使います。

 

テレビとの接続には光デジタルケーブルやアナログ音声ケーブルを使うので、基本的にはテレビとの互換性は広く確保されています。スピーカーのサウンドがとても明瞭なので、リビングに置いたテレビのサウンドを、少し離れたキッチンで家事をしながら聴くなど、カジュアルな使い方にも向いていると思いました。

 

ウェアラブルスピーカーのいい所は、よっぽど大音量を出さない限りは周りにいる人から話しかけられても声が聞こえるところです。急な来訪者があってインターホンが鳴っても大丈夫。ただ、反対に周囲の騒音も聞こえてきます。そしてスピーカーで鳴らしている音はまわりの家族や友だち、恋人にも聞こえてしまうので、一人で盛り上がっているとひんしゅくを買いがち。やはりプライベートルーム用、または一人暮らし用がメインのスピーカーといえるかもしれません。

 

ヘッドホンのように耳を塞がなくても没入感が得られるので、特に夏場には涼しくて重宝しそう。充電台をテレビの横に置いておき、サッと装着すればすぐに自分だけのシアターサウンドが楽しめる手軽さもいいですね。

 

遮音性ばっちりのサラウンドヘッドホン「WH-L600」

より深く、お一人様シアターの世界にのめり込むならサラウンドヘッドホンがオススメ。ソニーから発売された新製品「HW-L600」は、独自の7.1chバーチャルサラウンド機能を搭載するワイヤレスヘッドホンです。ソニーストアの直販価格は2万9800円(税別)。

 

設置は信号処理回路や入出力インターフェースを搭載するスタンドを、薄型テレビにHDMIケーブル、または光デジタル/アナログ音声ケーブルでつなぐだけ。ヘッドホンとスタンドのあいだはデジタル無線接続になり、最大30mの見通し距離まで音声信号を伝送できます。

 

ソニー独自のVPT(Virtualphones Technology)によるサラウンド感はとてもリアル。自然な没入感を特徴としています。元のソースが2chまたは5.1chだったとしても、MATRIXデコーダー機能をオンにすると、入力音声を最大7.1chまでより立体的なサラウンド音場に拡張できます。映画やライブ系の音楽コンテンツと相性抜群。アクション映画では高さ方向の物体の移動感が生々しく再現されるようになり、作品の世界にのめり込んでしまいます。コンテンツに合わせてシネマ/ゲーム/ボイス/スポーツのエフェクトモードも選択可能。

 

イヤーカップが完全に遮蔽されている密閉型ヘッドホンなので、音が聞こえてくる方向や細かな環境音の移動感も実にリアル。例えばFPS(プレーヤー目線でフィールドを駆け巡るシューティング)系のゲームを楽しむなら、音像の定位感や解像度にも優れる本機がおすすめです。そしてスピーカー系の製品のように周囲に音が漏れないので、真夜中にも爆音が出せます。仕事で帰宅時間の遅い方には最適でしょう。イヤーパッドが柔らかく、装着感がとてもいいので、時間を忘れてコンテンツにのめり込まないようご注意を。まわりとのコミュニケーションを度外視して、シアター環境にどっぷり浸りたい一人暮らしの方々を中心におすすめしたい製品です。

 

スタンドもコンパクトなので、常にテレビ横に置いておいても気になりません。普段はテレビの後ろなどに見えないように置いてOK。

 

選ぶポイントは「コミュニケーションの有無」

どちらを選べばいいか、選ぶ際のポイントは2つ。ウェアラブルスピーカー「SRS-WS1」は、テレビの音声を聴きながら周囲の音も耳に入ってくるので、映画を見ながら家族や友人とコミュニケーションを取ることができます。一方、「HW-L600」は密閉型のヘッドホンなので、周囲の音をシャットアウトしてどっぷりコンテンツの世界に入り込めます。視聴中に周囲の音も聴きたいのか、余計な音はシャットアウトしたいのか、自分の視聴環境を考えてみましょう。

 

また、「SRS-WS1」はスピーカーを増やせば最大2人まで同時に音を聴けますが、「HW-L600」は送信機とヘッドホンが1対1なので、後から増設したくてもできません。家族や友人と一緒に映画を見る可能性があるなら、SRS-WS1のほうがいいでしょう。

 

以上のことから、家族と同居されている方や音漏れが気にならない環境の方は「SRS-WS1」、一人でじっくり楽しみたい方や夜間の視聴が多い方は「HW-L600」がオススメです。

 

自分の視聴スタイルや環境に合った1台を選んで、自分だけのマイ・シアターで映画やドラマを楽しんでみて下さい。

 

迷ったら「買う」より「借りる」が正解? 「レンズレンタル」ってなんぞや!?

高級レンズを使ってみたいが予算があまりないといった場合や、たまにしか使わない交換レンズなので購入するほどではないといった場合は、レンズをレンタルするという方法があります。従来、機材レンタルを行っているのは「プロショップ」と呼ばれる業務向けのショップが多く、少しハードルが高い印象がありました。ところが、インターネットの普及などによりショップの数が増え、広く一般向けにも機材を貸し出すレンタルショップが増加。本稿では、そうした一般向けレンタルショップやレンズの借り方などを基礎から紹介します!

↑一眼の交換レンズは、ボディ以上に高価な製品も多く、特にF2.8の大口径ズームといった高級レンズは、使ってみたくてもなかなか買えない。また、そうしたレンズは買う前に一度試してみたいというケースや年に数回しか使わないため、購入するほどでもないといったケースも多いだろう。そうしたときにレンズのレンタルサービスが活躍する
↑一眼の交換レンズは、ボディ以上に高価な製品も多く、特にF2.8の大口径ズームといった高級レンズは、使ってみたくてもなかなか買えません。また、そうしたレンズは買う前に一度試してみたいというケースや、年に数回しか使わないため購入するほどでもない、といったケースも多いでしょう。そうしたときにレンズのレンタルサービスが活躍します

 

レンズレンタルの種類――ショップの形態や料金体系に注目!

レンズをレンタルできるレンタルショップには、カメラ機材専門のレンタルショップやレジャー用品などを取り扱うレンタルショップなどいくつかあり、それぞれ実店舗を持っているショップと、実店舗がなくネット経由でレンタル事業を行っているレンタルショップ、実店舗とネット経由の両方で取り扱っているショップがあります。最近は実店舗とネット経由の両方で取り扱っているショップが多いようです。

 

ネット経由の場合は手軽に注文できるというメリットがあり、この普及がプロ以外でも利用しやすくなった大きな要因でしょう。一方、実店舗では実物を見ながらレンタルする製品を選んだり、ショップによっては店員さんからのアドバイスをもらったりできるなどの利点があります。

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↑大手の撮影機材レンタルショップ「マップレンタル」のWebページ(上)と実店舗の様子(下)。ネットでの製品探しや注文は便利だが、実店舗での“現物チェック”は安心感がある。最近は、ネット店舗のみのレンタル店も増えているが、実店舗があるショップなら店員からのアドバイスなども期待できる
↑大手の撮影機材レンタルショップ「マップレンタル」のウェブページ(上)と実店舗の様子(下)。ネットでの製品探しや注文は便利ですが、実店舗での“現物チェック”は安心感があります。最近は、ネット店舗のみのレンタル店も増えていますが、実店舗があるショップなら店員さんからのアドバイスなども期待できます(実店舗は2017年撮影)

 

主なレンタルショップとレンタル時の注意点

全国には大小さまざまなレンタルショップがありますが、カメラ専門のレンタルショップとしては「マップレンタル」「ビデオエイペックス」などが挙げられます。そのほか、カメラ専門以外にもさまざまなショップがあり、カメラやレンズのレンタルを行っています。ただし、機材の種類や数に関しては、当然ながらカメラ専門ショップのほうが多いでしょう。

 

【主なレンタルショップとその特徴】

■アットサービス

デジタル一眼やビデオカメラ、交換レンズを中心としたレンタルショップ(一部生活家電などもあり)。東京・浅草橋に実店舗を持ち、店頭での受取りや返却が可能(ただし、日曜日は定休)。店頭返却の場合、返却日が日曜日になったときは「サービスday」扱いとなり、月曜の19時までに返却すればOKなのでお得です。交換レンズはキヤノンマウントとニコンマウントの製品が中心ですが、量販店で23万8660円のキヤノン EF70-200mm F2.8L IS Ⅱ USMが2泊で5800円など、良心的な価格設定なのが魅力。

 

■ビデオエイペックスレンタル館

ビデオ編集、製作などを行っている「ビデオエイペックス」のレンタル部門。映像関連機器専門のレンタルショップで一眼カメラや交換レンズ、ビデオカメラなどのほか、プロジェクターやテレビなども扱っています。注文や予約はウェブのみでの受け付けとなりますが、受取りや返却は配送のほか実店舗でも可能。レンタル料金の合計金額の10%を支払うことで、国内・国外に対応した「安心補償」をつけることができるので、海外旅行先で使用したい場合も安心です。

 

■マップレンタル

映像機器全般を扱うレンタルショップで、カメラやレンズだけでなく、大型ストロボなどのプロ用機材を含む、撮影用アクセサリーも豊富に用意。ウェブでの申し込みはもちろん、実店舗がJR新宿駅南口から歩いて数分という利便性の高い立地も魅力で、カメラ初級者でも店頭でじっくり相談しながら製品をレンタルすることができるので安心です。

 

【ショップによるシステムの違いに注意しよう】

レンズを借りる際に気になるのは、やはり価格ですよね。当然、借りる日数によって価格は変わりますが、同じ「2泊3日」でもショップによって日数の算出方法が異なります。特に、配送を利用して借りる際には、価格表の日数だけでなく、実際の日数計算の方法も正しく把握しておきましょう。

 

配送された日を1日目と数えるケース

最も多いのが、このカウント方法。到着日が「レンタル1日目」になるので、撮影日や出発する日に合わせて、その日の出発前に受け取るとお得です(夜明け前などは難しいですが)。

↑最も多いのが、このカウント方法。到着日が「レンタル1日目」になるので、撮影日や出発する日に合わせて、その日の出発前に受け取る(夜明け前などは難しいが)とお得

 

 

到着した日の翌日を1日目と数えるケース

到着日の翌日を「レンタル1日目」にカウントする店もあります。この計算方法だと、上の例と同時間に受け取るとしたら半日ぶんお得になるため、価格表上は多少高価でも納得できます。

↑到着日の翌日を「レンタル1日目」にカウントする店もある。この計算方法だと、上の例と同時間に受け取るとしたら半日ぶんお得になる。価格表上は多少高価でも納得できる

 

【補償制度の有無や適用範囲を確認しよう】

レンタル品を破損させたり、紛失や盗難が発生したり……。そういうトラブルへの対応はショップによって異なります。レンタル代とは別に補償料金が必要か、海外でのトラブルにも適応されるかなどを事前にチェックしましょう。今回挙げたショップでは、ビデオエイペックスなどが国外でのトラブルに対応しています。

 

これから本格化する行楽シーズン、レンズレンタルをうまく利用して思い出をとびっきりの写真で残しましょう!

 

解説/吉森信哉  写真/河野弘道

 

協力/マップレンタル

 

ガジェ通カメラマンが伝授!! カメラ用品選び5つのポイント&おすすめアイテム10選

カメラやレンズにこだわる人はたくさんいるが、アクセサリーに関しては無頓着な人が多い。なんとなく標準付属品で満足してはいないだろうか。こだわりのストラップやカメラバッグは、機能性はもちろん、身にまとうことで撮影意欲を高め、“趣味”としてのカメラをより豊かに彩ってくれる。本稿では、3月に行われた日本最大級のカメラの祭典・CP+2018で見つけたおすすめアイテムを例に、アクセサリー選び5つのポイントをお伝えしよう。

 

【ポイント1】素材にこだわる

さまざまなカメラアクセサリーのなかでも最も身近なアイテムといえるのがカメラストラップだ。元々はカメラの持ち運びや取り回しの自由度を高めるために使うものだが、そうした実用面だけでなく、デザイン性とファッション性も考慮して選びたいところ。メーカー名やカメラ名がでかでかと入った標準ストラップを使っている人は多いが、見た目にこだわって人と違った個性を出したいなら、まずこれを使うのを止めるところから始めてみよう。

 

「そうはいってもセンスに自信がないし……」という人におすすめなのが、「素材」にこだわったアクセサリー選びだ。上質な素材を使ったアイテムは、それだけで高級感やオシャレさがただようもの。

 

まずは、時計ベルトメーカーとしてお馴染みのバンビが手がけた革製のハンドストラップ「HSG-Y4」シリーズをおすすめしたい。イタリアンレザーのGUIDI革を編み込んで作られたもので、見るからに高品位な雰囲気に満ちている。

↑バンビ「カメラストラップ HSG-Y4シリーズ」。税別8800円~。ブラックのほか、ピンクやレッド、ブラウンなどのカラーが選べる

 

↑使えば使うほどに手になじみ、味が出る革素材。時計ベルトのようなスタイルで腕に固定して使用する

 

↑「レザーによって縛られるようなフィット感がたまりません。カメラと手が一体化し、撮ることに集中できそうです」(編集部)

 

↑こちらは薄型のタイプの「カメラストラップ HSG-Y3シリーズ」。税別6200円~

 

カメラバッグについても同様で、素材にこだわったものは街中でもすんなりなじみ、普段使いも可能なものが多い。たとえば、クランプラーの新作「プロパーローディー 2000 スエードレザー」だ。フラップ部分に手触りのいいスエードレザーを採用し、カジュアルなデザインでありながら適度な高級感を生み出している。

↑クランプラー「プロパーローディー 2000 スエードレザー」。税別1万2000円。「クランプラーといえば派手めのデザインを連想しがちですが、このバッグは落ち着いた印象なので、服装とのコーディネートもラクそうです」(編集部)

 

↑クランプラーは、このたびオーストラリアからドイツ生産へと切り替わり、新モデルが多数登場。こちらはナイロン素材の「プロパーローディー 2.0 カメラスリング4500」。税別9500円

 

【ポイント2】限定生産にこだわる

人と同じものはイヤだ、人とは違うものを持ちたい。そんな人には「限定生産」のカメラアクセサリーをオススメする。

 

次のカメラリュックは、ケンコー・トキナーが数量限定で現在発売中のもの。同社のブランド「aosta」と、198年の鞄づくりの歴史を持つ「木綿屋五三郎」とのコラボレーション製品であり、和風のデザインが特徴的だ。素材には日本製8号帆布「富士金梅」を使用。藍色、抹茶色、カフェオレ色の3カラーから選べる。

↑ケンコー・トキナー「五三郎リュック」。価格はオープン。「限定という言葉に弱く、それだけで買ってしまいそうです。和のテイストも良い雰囲気ですし、カメラの出し入れがしやすい大きな開口部も気に入りました」(編集部)

 

【ポイント3】機能性にこだわる

カメラアクセサリーには、思わず手に取ってみたくなるようなアイデア商品もある。実用的であることはもちろん、ちょっとした話のネタにもなるこうした商品は、カメラ好きの大好物だ。ここでは、アイデア勝負の個性派カメラグッズを数多くリリースしている、よしみカメラとジャパンホビーツールの注目製品2つを紹介しよう。

 

よしみカメラの「カメラストラップ カリーナ」は、首ではなく、背負ったリュックに固定することで、首にかかるカメラの負担を軽く感じさせるストラップ。素材は綿および本革で、オレンジ/ネイビー/レッド/ライトブルーの4色から選べる。

↑よしみカメラ「カメラストラップ カリーナ」。税別5500円。正面から見ると普通のストラップのようだが……?

 

↑背面から見ると、ストラップのベルトがリュックの取っ手部分に装着されていることがわかる。「首が軽く感じる魔法のようなストラップ。地味なようで、効果は抜群です」(編集部)

 

ジャパンホビーツール「イージーラッパー」は、風呂敷のようにカメラやレンズを包み込んで保護できるクッション素材のクロス。表地と裏地がぴったりとくっつく素材なので、バッグのなかでバラけることがなく、カメラに巻き付けた状態で持ち歩きもできる。

↑ジャパンホビーツール「イージーラッパー」。2100円~。色は、ブラック、カモフラージュ、デジタル迷彩さくら、デジタル迷彩グリーンの4タイプ、サイズはS/M/L/XLの4種類から選べる

 

↑首からカメラをさげた状態で包むという使い方も可能。「重ねるだけでくっつく、まさに現代版の風呂敷ですね。使い心地に優れ、なんだか幸せな気分にさせれくれます」(編集部)

 

【ポイント4】色使い・柄にこだわる

とにかくオシャレに、目を引きたい、ということであれば、こんなアクセサリーはいかがだろうか。カラフルな見た目のカメラストラップ「サクラカメラスリング」だ。こちらはストール状の生地で作られており、見た目が華やかなだけでなく、首や肩に掛けた際にカメラの重さを分散し、ラクに持てるというメリットもある。さらに、カメラを包んで収納したり、日よけや冷房対策に使ったりもできる。

↑サクラカメラスリング。Mサイズが税別1万4800円、Lサイズが1万6800円。「この華やかな色づかいは気分があがりますね。男性にはカモフラージュ/カーキのタイプもよさそうです」(編集部)

 

↑包んだ状態で持ち運んだり、そのまま撮影したりできる

 

続いて、迷彩や木目の柄が美しいポケット三脚を紹介しよう。最近日本でも取り扱いがスタートした上海の写真用品メーカー、レオフォトが手掛けたもので、小型軽量ながら約10kgの耐荷重を誇る。

↑レオフォト「ポケット三脚MT-01+LH-25」。シルバーは税別1万5000円。カムフラージュ/ウッドのタイプは税別1万8000円。最低高45mm、収納高150mm、重量168g

 

↑カメラバッグに入れたままにしても負担にならない軽量コンパクトが魅力。「普段から持ち歩いて、積極的に使いたくなるビジュアルとサイズ感が◎。特に木目柄のものが温もりを感じられていいですね」(編集部)

 

【ポイント5】シンプルさにこだわる

「あまり派手なのはちょっと……」という人は、逆にシンプルさにこだわってみよう。見た目や機能が洗練されたアイテムは、使用シーンを選ばないだろう。

 

CP+2018の会場で見つけた、使い方も見た目もシンプルなおすすめアイテムがコレ。「ヨセミテカメラストラップ」だ。近ごろは、長さの調整をスムーズに行えるカメラストラップが流行っているが、こちらは特にバックルなどは使わず、ごくシンプルな方法で素早く長さ調整ができる。

↑ヨセミテカメラストラップ。税別1万800円。全長105cm/111cm/126cmの3タイプを用意。いずれも職人が1本1本を丁寧に縫製して仕上げたもの。リング部は高品質な真鍮製

 

そもそもこの商品は、アウトドアの過酷な条件下で写真を撮ることの多いクライマーの「ザイルのように頑丈で、煩わしくないカメラストラップがあればいい」という発想から考案されたもの。ストラップ部分にクライミングロープを採用することで、重いカメラをしっかりと支える丈夫さを実現しつつ、ロープを「結ぶ」という簡単操作で長さを自由に調整できるようになっている。

↑「丈夫さとシンプルさを兼ね備えた美しいストラップ。これさえ付ければ、インドア派の自分も見た目だけはアウトドア派になれそうです」(編集部)

 

以上、5つのポイントにこだわりながら、オススメのカメラアクセサリーを紹介してきた。こうしたアイテムによってカメラまわりを着飾ることは、自らの満足度を高めると同時に、大切な自己表現の1つでもある。さまざまなコーディネートを楽しんでもらいたい。

大人の雰囲気漂う天然木ハウジング採用! デノンの密閉型ヘッドホン「AH-D5200」

デノンは、天然木材をハウジングに使用した「AH-D5200」と、ポータブルに最適な「AH-D1200」のヘッドホン2機種を4月上旬より順次発売します。実売予想価格は、D5200が6万5000円前後、D1200が1万9000円前後(いずれも税抜き)。

 

AH-D5200は、フラッグシップモデル「AH-D7200」同様に天然木をハウジングに採用したプレミアムヘッドホン。美しい縞模様のゼブラウッドのハウジングは、高い硬度により圧倒的な透明感とディテールの緻密な描写を可能にします。

 

ドライバーにはAH-D7200と同じく50mm径の「フリーエッジ・ドライバー」を採用。スピーカーと同様に振動板外周をロールエッジで保持するフリーエッジ構造によって振動板全域にわたる均一なピストンモーションを可能にし、入力信号に正確で低域の量感豊かなサウンドを実現しています。発売は4月上旬予定。

 

ポータブルに最適なAH-D1200は、ブラックとホワイトの2色を用意。50mmの大口径ドライバーを搭載し、デノンのヘッドホンの代名詞ともいえる豊かな低音再生を実現しています。一方で、再生周波数は可聴帯域を超え、ハイレゾに対応する40kHzまでをカバー。密閉型でりながら、開放的で抜けの良い中高域と豊かな低音再生を絶妙なバランスでチューニングしています。発売は4月下旬予定。

 

両モデルともイヤーパッドには一般的な人工皮革のおよそ2倍の耐久性を持つ人工皮革を採用。頭部のカーブに合わせて最適なフィット感が得られる形状記憶フォームと合わせ、ストレスフリーな付け心地を実現しています。ハンガー部にはアルミダイキャストを用いて長期間の使用に耐える信頼性を確保しています。AH-D1200のハンガー部には2軸式のヒンジが組み込まれており、フォールド・イン、フォールド・フラットの2通りの折りたたみ方に対応しています。

 

また、デノンのリアルウッド・ヘッドホンの魅力を伝えるスペシャルサイトもオ-プン。天然木のハウジング、フリーエッジ・ドライバー、ストレスフリーな装着感など、デノンのこだわりを知ることができる内容となっています。

 

デノンならではの豊かな響きを、ぜひ店頭などで体感してみて下さい。

【2018年春版】ソニーの人気ミラーレス一眼「α6500/α6300/α6000」3モデルの「違い」と「買い」の正解【後編】

後継機が発売されると、旧モデルは注目されなくなりがち。とはいえ、新旧の差が少ない製品も多く、旧モデルが実はお買い得というケースも少なくない。そこでここでは、ソニーのAPS-Cサイズミラーレス一眼、α6500、α6300、α6000の3世代のカメラを比較。それぞれの操作性や画質、連写性能などをチェックした。カメラ初心者的視点で吉森信哉さん、プロカメラマンの視点で永山昌克さんの評価を交え、3機種を評価する。

※記事内の価格は2018年3月現在の編集部調べによるものです

α6000シリーズは、APS-Cサイズ一眼で中級機の位置付けだが、連写は3機種とも約11コマ/秒と高速。新機種のほうが機能や性能面で進化しているが、2014年登場のα6000でも、あまり古さを感じない
↑α6000シリーズは、APS-Cサイズ一眼で中級機の位置付けだが、連写は3機種とも約11コマ/秒と高速。新機種のほうが機能や性能面で進化しているが、2014年登場のα6000でも、あまり古さを感じない

 

【連写性能を比較】連写速度は同じだが連続撮影枚数でα6500が圧倒

連写は3機種とも約11コマ/ 秒。ただし、α6300とα6000はRAW+JPEGだと連続21コマまでの対応で、α6500のみ連続100コマまで対応だ。

 

「今回実際に特急電車などを撮影したが、連続100コマのα6500は不足を感じることはなかった。ほかの2機種は連続21コマまでで、2秒弱しか高速連写できず、やや不満が残る。撮影開始のタイミングを上手く調整する必要がありますね」(吉森)

 

「α6300やα6000では、JPEGのみの連写を行うのがオススメ。AF追従も3機種とも優れていますが、不規則に動く被写体の場合は、測距点数の多いα6500やα6300が、ピントが合いやすいと思います」(永山)

↑奥の信号機の位置に先頭車両が来たら連写を開始。RAW+ JPEGで連写して高速連写の最終カットか、画面に先頭車両が入っている最後のカットを掲載
↑写真のように奥の信号機の位置に先頭車両が来たら連写を開始。RAW+ JPEGで連写して高速連写の最終カットか、画面に先頭車両が入っている最後のカットを掲載

 

↑α6300とα6000は、スペックどおり21コマ目以降で連写速度が低下し、その後は秒間1 ~2コマの連写になってしまった。α6500は、電車の先頭が画面を通り過ぎても連写できた。AF測距点自動選択を用いて撮影したが、3機種ともほとんどのカットでピントが合っていた。電車など、規則的な動きの被写体では、AFの差はほとんどないといえる
↑α6300とα6000は、スペックどおり21コマ目以降で連写速度が低下し、その後は秒間1 ~2コマの連写になってしまった。α6500は、電車の先頭が画面を通り過ぎても連写できた。AF測距点自動選択を用いて撮影したが、3機種ともほとんどのカットでピントが合っていた。電車など、規則的な動きの被写体では、AFの差はほとんどないといえる

 

【吉森信哉さんの連写性能の10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・6/10
●α6000・6/10

連写は、α6500の一択といっていいと思う。特に初心者の場合は、連写開始のタイミングを計るのは難しく、撮り続けられるほど有利だ。

 

【永山昌克さんの連写性能の10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・6/10
●α6000・5/10

連写は3機種とも十分速いが、連続撮影枚数でα6500が圧勝。連写中のAF追従については、α6300も測距点数が多くα6000よりもやや有利だ。

 

【価格比較】ダブルズームキットも選べるα6000がコスパに優れる

それぞれのボディの大手量販店での実売価格は、α6500が15万730円、α6300が10万4560円、α6000が6万4670円と大きな差がある。しかもα6500はレンズキットの設定がなく、別途レンズも必要だ。レンズキットは、α6300が10万8990円、α6000が7万5470円でα6000はダブルズームキット(8万7530円)も選べる。

 

「Eマウントレンズを持っているならα6500がおすすめですが、レンズも購入するとα6500は20万円程度必要。α6000ならダブルズームキットでも10万円を切るのが魅力です」(吉森)

 

「キットレンズを単体で買うと標準ズーム、望遠ズームともに3万円以上する。α6500は画質重視で高級レンズを狙うのもアリだと思いますが、そうなると予算的には25万円コース。コスパはα6000が圧倒的です」(永山)

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↑キットレンズのE PZ 16-50mm F3.5-5.6 OSS(写真)は、実売価格3万2640円。ダブルズームキットの望遠レンズ(E 55-210mm F4.5-6.3 OSS)も実売価格3万2590円なので、ダブルズームキットは非常にお得だ

 

↑高級なバリオ・テッサーT* E16~70ミリ F4 ZA OSSは、8万5970円。写りは申し分ないので、α6500の性能をフルに引き出したいなら有力候補
↑高品位なバリオ・テッサーT* E16-70mm F4 ZA OSSは、実売価格8万4230円。写りは申し分ないので、α6500の性能をフルに引き出したいなら有力な候補だ

 

【吉森信哉さんの連写性能の10段階評価】
●α6500・5 /10
●α6300・6/10
●α6000・9/10

α6000のコスパは圧倒的。4K動画を撮るにはα6300以降が必要だが、初めてEマウントのカメラを買う場合や静止画オンリーというならα6000ダブルズームキットが○。

 

【永山昌克さんの連写性能の10段階評価】

●α6500・6/10
●α6300・7/10
●α6000・9/10

できればα6500を選びたいが、キットレンズがないことも考慮するとやはり高価。ただ、4K動画機能も捨てがたく、α6300がバランス良く感じる。

価格変動は少なく、新機種登場時期にやや安くなる程度

α6000シリーズは旧機種も併売となっているため旧型でも型落ちせず、価格低下しにくい製品ではあるが、それでも時間経過や新機種の登場によって多少の低価格化は期待できる。そこで今後の価格変動を「価格.com」に掲載のα6000ボディの平均価格グラフを参考に予想してみよう。

↑グラフの青い線が購買支援サイト「価格.com」でのα6000ボディの平均価格(赤い線は最安値)だ。グラフは過去2年間のものだが、初値は6 万1000 円で最近でも5万9000円台。とはいえ、α6500登場時期となる、昨年12月に5万7000円台をマークしている。どうやら新機種登場時期が狙い目のようだ
↑グラフの青い線が購買支援サイト「価格.com」でのα6000ボディ(ブラック)の平均価格(赤い線は最安値)だ。グラフは過去2年間のものだが、初値は6 万1000 円で最近でも5万9000円台。とはいえ、α6500登場時期となる、昨年12月に5万7000円台をマークしている。どうやら新機種登場時期が狙い目のようだ。(2018年2月時点)

 

2014年登場のα6000は初値が6万1000円で、初値の段階でα6500よりもかなり低価格だった。グラフを見ると、2016年中盤に価格高騰しているが、これは4月に発生した熊本地震の影響と思われ、それを除くと2015年後半から16年にかけては概ね6万円台前半、2017年が6万円台前半から5万円台後半で推移。α6500登場の昨年12月に5万7000円台と比較的低価格になった。α6500も価格は大きくは変動せず、新機種登場時期に多少安くなる程度と思われる。

 

【総合評価】コスパのα6000と機能のα6500で識者の意見も割れる

操作性や実際の写りなどを考えるとα6500が魅力的だが、価格も考慮するとα6300やα6000に分がある。価格と性能のバランス面では、写りがα6500に近く、4K動画撮影も可能なα6300がベストな印象もある。

 

「まずは、高速連写が必要かで判断するのがいいと思います。連写はα6500がやはり有利。5軸手ブレ補正の有無については、手ブレ補正対応レンズを使えば、ほかの2機種でもある程度カバーできます」(永山)

 

「決定的な差があるのは、連写と価格。画質はRAW現像や仕上がり設定でカバーできそうです。性能重視のα6500、バランス重視のα6300、コスパのα6000といった感じ。個人的には、α6300は少し中途半端な印象。予算次第でα6500かα6000を選びたい」(吉森)

 

α6500の機能も凄いが、α6000のコスパも凄い。メインの被写体と予算に合わせて機種選びすれば、後悔のない買い物ができそうだ。

 

【吉森信哉さんの総合評価】
●α6500・41/50
●α6300・33/50
●α6000・34/50

トータルではα6500が優れているが、コスパで有利なα6000も魅力的。画素数的には3機種とも同等なので、4K動画撮影機能が必要なければα6000でも十分撮影を楽しむことができると思う。

 

【永山昌克さんの総合評価】

●α6500・42/50
●α6300・34/50
●α6000・31/50

プロ目線という点で操作性や画質に優れたα6500をおすすめしたい。とはいえ、コスパも重要なので、サブ機と割り切れるならα6000も良さそうだ。α6300は手軽に4K動画を楽しみたい人に向く。

 

【まとめ】こんな人にオススメ!
a6500/連写や操作性を重視する人に向く
a6300/4K動画撮影を手軽に楽しみたい人に最適
a6000/コスパ重視で小さな一眼が欲しい人に向く

 

写真/吉森信哉 解説/河野弘道

 

協力/価格.com

テクニクスの真髄! 最上位ターンテーブル「SP-10R」は開発者もニヤリと笑みが溢れる一台

2017年秋にドイツ・ベルリンで開催されたIFAで、パナソニックが初めてお披露目したテクニクスのアナログターンテーブルのフラグシップモデル「SP-10R」と、フルシステムの「SL-1000R」がいよいよ日本国内で3月27日から受注生産を開始します。

↑ダイレクトドライブターンテーブルシステム「SL-1000R」

 

気になる日本での販売価格はオープンですが、SL-1000Rが160万円前後、SP-10Rが80万円前後になる見込み。相応のアンプとスピーカーを組み合わせたらウン百万円の豪華なシステムになりそうです。発売日は5月25日を予定しています。

 

テクニクスの宇都宮「モノづくり革新センター」を訪問

パナソニックは3月に、SP-10R/SL-1000Rをはじめテクニクスの上位クラスの製品が生産されている栃木県・宇都宮の拠点「パナソニック モノづくり革新センター」で新製品説明会を開催。テクニクスの製造ラインも見学することができました。

↑テクニクスのハイエンドモデルの生産拠点、パナソニック モノづくり革新センターを訪問した

 

栃木県といえば古くからモノづくりが盛んな地域として知られています。例えば近年とても有名なのは“いちご”。「とちおとめ」や「スカイベリー」などのプレミアム・いちごの品種は栃木県の名産としても全国に名を轟かせています。ほかにも益子焼の美しい陶器の生産地として、または餃子の消費量が全国でナンバーワンの地域として栃木県を知る人も多いのでは。

 

パナソニックは全世界で様々な種類の家電製品を販売する総合家電メーカーです。その生産拠点はアジアのマレーシアとインドネシア、中南米のブラジル・メキシコなど地球規模に広がっています。今回訪問したモノづくり革新センターは2012年に同社の宇都宮工場から発展するかたちで設立されました。現在は4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルがこちらで生産されています。今回発表された新しいアナログターンテーブルも2018年に製造ラインが稼働を始めました。

↑4K有機ELテレビやテクニクスのオーディオ製品の上位モデルを生産

 

パナソニックのモノづくり革新センターは質の高い製品を製造するための施設であると同時に、モノづくりを支える「技術」や「人材」を育むことも使命として帯びている特別な場所。4K有機ELテレビやテクニクスの製品は1台あたりの部品点数も多く設計も複雑です。精度を高くキープしながら、しかもたくさんのユニットを効率よく製造するために求められる作業のオペレーションは、ここモノづくり革新センターで確立され、練度を高めながらパナソニックの全世界に広がる生産拠点に“ひな形”として共有されます。パナソニックのすべての製品が高い品質をクリアしたできる理由を、私たち記者もモノづくり革新センターを訪れることで初めて知ることができた次第です。

 

開発者も胸を張る、テクニクスの最上位アナログプレーヤーの出来映えとは

まずは5月に国内で発売されるテクニクスの新しいアナログターンテーブルがどんな製品なのか、説明会に登壇したテクニクス製品のCTO(チーフ・テクニカル・オフィサー)を務める井谷哲也氏のコメントから概要を振り返ってみましょう。

↑テクニクス製品の開発を統括するパナソニック アプライアンス社 テクニクス事業推進室CTOの井谷哲也氏

 

「SP-10R」はターンテーブル本体、「SL-1000R」はシャーシやトーンアームを含むフルシステムとして発売されます。どちらもテクニクスのオーディオ製品のトップシリーズである「Reference Class」に加わります。

↑ダイレクトドライブターンテーブル「SP-10R」

 

アナログレコードプレーヤーにあまり詳しくない方は「ターンテーブルだけがあっても音が聴けないのでは?」と不思議に思うかもしれません。実は、アナログレコードプレーヤーというオーディオ機器は、それがハイクラスな製品になるほど本体を構成するパーツを交換して、自分好みのサウンドを追求できる仕組みになっています。SP-10Rはアナログレコードプレーヤーの中でも心臓部分になるターンテーブルと、その動きを制御するコントロールユニットのセットになります。

 

こちらの部分をごっそりと、シャーシと呼ばれる筐体に装着して、好みのトーンアームやカートリッジを組み合わせて楽しめる、いわばトップ・オブ上級者向けのシステムが「SP-10R」だとすれば、復活したテクニクスのフラグシップモデルを中心に、アナログレコードを再生できる環境を1からつくってみたいという、いいモノに徹底的にこだわるアナログ入門層に最適なフルシステムが「SL-1000R」というわけです。

 

SP-10Rはテクニクスが1975年に発売した「SP-10MkII」や、1981年発売の「SP-10MkIII」とターンテーブルのサイズや形状に互換性を持たせています。つまり、旧機種をずっと愛用していたという方は、既存のリスニング環境を活かしながらSP-10Rが楽しめることになります。

↑1981年発売の銘機「SP-10MkIII」

 

↑1975年発売の「SP-10MkII」にアクリルのシャーシを装着したもの。ターンテーブルのサイズは互換性があるので、シャーシを流用できる

 

「現代テクニクス」の音を実現した

「テクニクスのアナログターンテーブルにとって、技術の要になっているのがコアレス・ダイレクト・ドライブ・モーターです」と語る井谷氏は、最新のSP-10R/SL-1000Rには基本思想からさらに発展させた「現代テクニクス」のターンテーブル技術が搭載されていると強調しています。アナログレコード再生にとって、ターンテーブルの回転軸の歪みは音質に悪い影響を与える最大の敵。テクニクスでは不要な振動の発生源にもなり得る「コア=鉄芯」を廃して、重量級のターンテーブルプラッター(=皿)のスムーズで安定した回転を実現しています。

↑両面コイルを採用したコアレス ダイレクトドライブモーター

 

さらに回転部の信頼度と精度を高めるため、2016年から発売する「SL-1200G」シリーズに搭載するモーターに改良を加えて、基板の片面に9個ずつ、角度を60度ずつずらしながら12極18個のコイルを配置。モーターの力を最大限に引き出しながら、回転ムラの発生を徹底して抑えています。

 

ターンテーブルの回転を制御するコントロールユニットも、ユニット自体から発生するノイズがターンテーブルに伝わらないように独自のノイズ補正回路を搭載しています。フロントパネルに設けた有機ELの表示窓にはコンマ2ケタ精度で回転数を表示。回転ピッチ調整も細かく変更できる機能が、いかにもハイエンドなアナログプレーヤーらしいですね。

 

そしてユニークな機能をもうひとつ。SP-10R/SL-1000Rともに、ターンテーブルにトーンアームベースを最大3台まで拡張できます。つまり3種類のアームを装着して、音の違うアームやカートリッジの組み合わせに素速くスイッチしながらアナログ再生が楽しむことができます。この機能がない場合はトーンアームやカートリッジを毎度交換しなければなりません。もっともその手間こそ愛おしいと思える方がアナログ再生を極められるのかもしれません。

↑別売のトーンアームベースが最大3本まで取り付けられる

 

熟練の「匠」たちが1台ずつ手作りで組み上げる

テクニクスのフラグシップモデルであるターンテーブル「SP-10R/SL-1000R」は、宇都宮のモノづくりセンターで1台ずつ、丁寧にハンドメイドで生産されます。モノづくりセンターで行われる工程は大別すると「組み立て」「検査」「包装」の3つになります。組み立てはチリやホコリのない、清潔な空気環境も徹底的に管理された専用室の中で熟練した作業員がクリーンな作業着に身を包んで行います。

↑モノづくり革新センターの一角にあるテクニクスの製造ライン

 

テクニクス製品の組み立てラインは、熟練したスタッフたちが集まって1人が1台の商品を組み上げていくオペレーション体制を採っています。ターンテーブルとコントロールボックス、それぞれを構成する全パーツが台車に並べられ、スタッフがパーツを一つずつ確認しながら丁寧に、かつテキパキと素速く組み上げていました。

↑熟練したスタッフが1台ずつターンテーブルを組み上げていた

 

重量級のターンテーブルプラッターは大人の男性でも片手で持ち上げるのは難しいほど重量級。重さは約7.9kgにもなります。プラッターは3層構造になっていて、真鍮製のプレートとアルミダイカストのボディを12個のタングステンウェイトを外周に配置して接続。大きな慣性モーメントを得ています。検査に当たるスタッフは、組み立てられたプラッターを高速で回転させながら重さの偏りをチェック。回転バランスがずれていると、余分な振動のもとになって音に歪みが発生します。偏りを見つけた場合は、その箇所を削りながらバランスを微調整するとのこと。

↑総重量7.9kgという重量級の3層構造プラッター

 

↑組み上げた後にプラッターの回転精度を専用の検査機で確認する

 

全体が組み上がったターンテーブルは、さらにセンター内の専用測定室で検査用レコードを使いながら、全数の回転ムラを検査していきます。この作業にも長年に渡ってオーディオ製品を手がけてきた、テクニクスとパナソニックのノウハウが詰まっています。

↑センター内の専用測定室。検査用レコードを使いながらターンテーブル全数の回転ムラを検査する

 

この日の取材では同じ部屋にセットされていたSL-1000RとReference Classのコンポーネントによる組み合わせを試聴することができました。そのサウンドは、驚くほど見通しがクリアで解像感も高く、明瞭な定位と立体感。深々と沈む低音。目の前に広がる音楽に吸い込まれそうになりました。ハイレゾを超えて、最先端のオーディオ技術から“アナログを超えるアナログ”が生まれたような強い印象を受けました。

↑↑モノづくりセンター内のテクニクス専用試聴室でSL-1000Rのサウンドを聴いた

 

↑ドナルド・フェイゲンの名盤「The Nightfly」を再生

 

世界に広がるパナソニックの高度なモノづくりの技術

パナソニック モノづくり革新センターでは質の高い生産体制を確立して、他の生産拠点に知見を広げるために「モノづくり道場」をセンター内に設けて、スタッフのスキル向上にも力を入れています。

 

センター内で組み立てや検査の作業に当たる生産パートナー企業のスタッフは、モノづくりセンターに入所するとまず最初に2日から最大5日にわたる独自の教育プログラムを受講。プログラムの項目は安全管理から製造の知識習得、さらにはドライバーによるビスどめ、ラジオペンチやピンセットなど工具の扱いなど多岐に及んでいます。そして一定のレベルに到達したスタッフだけが生産の現場に立つことができるのです。プログラムは各々のスタッフが持っている能力を最大限に発揮しながら、適材適所に人材を置いてスムーズなオペレーションを実現することにも重きを置いています。

↑スタッフは現場に立つ前にモノづくり道場でビスどめやラジオペンチの扱い方など実技を学ぶ

 

現場に出た後も、スタッフは技術の習熟度を高めるほど「帯(オビ)」と呼ばれる評価スコアを獲得できるシステムが導入されています。そして最高位である「赤帯」を獲得すると「匠」の称号を授与。モノづくりセンター所長の阪東弘三氏は「匠のレベルまで訓練されたメンバーで丁寧にテクニクス製品を組み上げ、最新の測定技術を組み合わせながら出荷まで品質管理を徹底して行っている」と述べていました。

↑モノづくり道場にて。スタッフは保有するスキルによって「黒帯」「赤帯」といった名称の評価が与えられる

 

パナソニックでは3月28日からパナソニックセンター東京・大阪のリスニングルームにSP-10R/SL-1000Rを公開します。また代官山のT-SITEでは3月28日から4月1日まで期間限定の試聴イベントも開催されます。ひと皮も、ふた皮もむけて生まれ変わったテクニクスの最新フラグシップ・アナログターンテーブルの音は必聴ですよ。

 

 

プライベート・ビエラ 19Z1を丸裸にする8つの証言――世代も属性も様々なテスターたちが本音で語る!

迫力の映像と音を楽しめる“ひとり贅沢”テレビ、パナソニック プライベート・ビエラ 19Z1を、様々な嗜好を持つ8人のテスターが視聴。自身の視聴スタイルと合わせて、製品の性能や使い勝手のリアルなインプレッションをお届けする!

 

 

【CASE1:50代・マンガ家 鈴木みそさんの証言】

CSのスポーツ専門チャンネルや、ネットコンテンツを中心に視聴する。GetNavi本誌にて「おひろめ」連載中。

 

ネットコンテンツの画質が思っていた以上に良かった

19V型のコンパクトなテレビということでそこまで期待していなかったのですが、Netflixなどのネットコンテンツの再生画質が、思っていた以上に良かったです。音質にも注力しているため、映画鑑賞時の没入感がありました。ブルートゥーススピーカーとして使えるのも面白い機能ですね。

 

●ココが使える!

環境に応じて選べる5つの画質モードを用意

暗い部屋での使用に適した「ナイト」や明暗をはっきりさせる「ダイナミック」など、5つの画質モードを用意。ユーザーの好みに応じてカスタマイズできる「画質の詳細設定」モードもある。

19Z1便利機能http://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/convenient.html

 

【CASE2:30代・企業広報 菊池紗矢香さん】

主にBSのDlifeでドラマ、映画、音楽番組を楽しむ。ネット動画も大画面で見たいと思っていた。

 

外出先からでもLINEで録画予約できるのが最高!

Club PanasonicのLINE公式アカウントを友だちに追加すると、外からLINEで番組検索&録画予約できるのはありがたい! 録画予約を忘れたことで、それ以降見なくなった番組がいくつもあるので……。部屋が広くないため、ブルートゥーススピーカーやブルーレイ/DVDプレーヤー機能を備えるのもうれしいです。

 

●ココが使える!

検索結果はすぐ返信され録画予約もワンタップで

キーワードのほか「予約ランキング教えて」などと入力すると、すぐに検索結果が返信される。モニターのリモート接続をONにしておけば、画面をタップするだけで録画予約ができる。

LINEでもっとテレビを楽しもうhttps://club.panasonic.jp/guideinfo/linetv/

 

【CASE3:20代・ライター 園田菜々さんの証言】

YouTubeやAmazonプライム・ビデオなどのネット動画を楽しむ。好きなジャンルはバラエティ。

 

デジタル機器に疎い私でも簡単にセッティングできた

リビングにあるテレビは知り合いにセッティングを頼んだほどデジタル機器に疎いのですが、これは画面の案内に従いひとりでできました。このサイズにも関わらず画質と音質が良く、お笑いのネタ番組を臨場感たっぷりに楽しめます。当然ながらスマホで見るより手や目が疲れないのも◎。

 

●ココが使える!

画面の案内に従うだけで誰でも迷わず視聴できる

地デジ放送を受信するための初期設定は、郵便番号を入力するだけでOK。その他、ネット動画を視聴するためのセッティングなども、画面の案内に従って行うだけなので迷わず行える。

19Z1持ち運びhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/portable.html

 

【CASE4:50代・カメラマン 福永仲秋さんの証言】

地デジ放送のほか、Netflixなどのネット動画を視聴。スポーツ、バラエティ、報道番組がメイン。

 

作業中のBGMとしてラジオを流しておけるのが◎

地味な機能かもしれませんが、radiko.jpに対応しているのは、ラジオファンにとって重宝します。音質が良いので、作業中のBGMとして流しておくのに最適です。YouTubeは、PCやスマホと同様に再生しているコンテンツの関連動画が表示されるので、コンテンツの幅が広がりますね。

 

●ココが使える!

アプリ一覧のアイコンからアクセスしてすぐ聴ける

インターネットに接続すれば、radiko.jpを利用してラジオ放送を高音質で楽しめる。アプリ一覧のアイコンからアクセスできる。エリアフリー聴取など一部の機能は利用できないので注意。

19Z1見る/聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/view.html

【CASE5:30代・営業マン 河森博紀さんの証言】

スポーツやビジネス、ドキュメンタリー番組などを好んで見る。テレビ視聴は録画がメイン。

 

アニメのブルーレイ/DVDを手軽に見られて子どもも大満足

小さな子どもがいるので、アニメや教育番組などのブルーレイ/DVDを手軽に再生できるのは非常に便利です。モニター部にバッテリーを内蔵しており、家の中で持ち運んで一緒に見られるのもうれしいですね。Huluなどのネットコンテンツにも幅広く対応し、個人的にも楽しめました。

 

ココが使える!

リビングのテレビにつないでブルーレイ/DVD鑑賞もできる

チューナー部にブルーレイ/DVDドライブを搭載。映像はモニター部に無線で転送されるので、離れた部屋で視聴できる。チューナー部をリビングのテレビにつないで、ブルーレイプレーヤーとしても使える(※)。

※:ディスク再生は、モニター部とテレビ(HDMI接続)で同時に視聴することはできません

ブルーレイ/DVD再生:http://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/blu-ray_dvd.html

 

【CASE6:30代・スタイリスト 宮崎 司さんの証言】

視聴は地デジ放送やネットがメイン。ドラマや映画から、スポーツ、バラエティまで幅広く楽しむ。

ブルートゥーススピーカーとしてスマホの音楽を高音質再生

モニター部とスピーカー部がセパレートできるのは、何気ないようで使ってみると実は便利でした。特に、ディスクメディアを好きな場所で見られるのはストレスがなくて良いです。単体で高性能なブルートゥーススピーカーとして使えるのもポイントで、スマホの音楽を高音質で流して楽しんでいます。

 

●ココが使える!

モニター部と切り離して単体で音楽を楽しめる

スピーカー部はBluetooth接続に対応しており、スマホなどの音楽を転送して良音で楽しめる。モニター部で映像を流しているときでも、スピーカー部単体で音楽を再生できるのも便利だ。

19Z1高音質で聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/speaker.html

 

CASE7:40代・GetNavi web編集部 小林史於の証言

地デジのほかAbemaTVを頻繁に視聴。本機を導入してNetflixにハマり、寝不足の日々を送る。

 

身体まで響くほどの重厚なサウンドを堪能

低音から中高音まで良く鳴り、解像感も高いです。「エクストリーム シネマ」モードで映画を鑑賞すると特に顕著で、Netflixで「パシフィック・リム」を見ると、爆発音などが身体に響いてくるほどの迫力でした。映画を見るなら、リビングのテレビを見るよりもこちらのほうが良かったほど。

 

●ココが使える!

充実の音響ユニットで迫力のサウンドを楽しめる

左右4つのフルレンジスピーカーと中央のサブウーハーで、広がりのある音と迫力の重低音を実現。映画向けの「エクストリーム シネマ」のほか、音楽向け、夜間視聴向けのモードがある。

19Z1高音質で聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/speaker.html

 

【CASE8:30代・本誌編集部 鈴木翔子さんの証言】

テレビ放送よりもネットコンテンツの視聴がメイン。ドラマや映画などを楽しむことが多い。

 

NetflixやHuluなど多彩なネット動画を空き時間に視聴

時間が決まっているテレビ放送よりも、空いている時間にYouTubeなどのネット動画を見ることが多いです。NetflixやHuluなど多くのコンテンツに対応しているのがうれしいですね。ルームシェアしている友人(女性)はDAZNでスポーツ中継を楽しんでいて、満足しています。

 

●ココが使える!

ドラマや映画だけでなくスポーツや音楽も一台で

ネットコンテンツは、YouTubeやNetflix、DAZN、Hulu、dTVなどに対応。ドラマや映画だけでなく、スポーツ、音楽などあらゆるジャンルを一台で楽しめるので、満足度が高い。

19Z1見る/聴くhttp://panasonic.jp/privateviera/products/19z1/view.html

 

テレビ放送に加えてブルーレイ/DVDやネット動画も一台で堪能できる!

パナソニック
プライベート・ビエラ UN-19Z1
オープン価格

19V型モニター、ドックスピーカー、500GB HDD内蔵のチューナーのセット。チューナー部からの映像・音声転送はワイヤレスのため、バッテリー内蔵のモニター部だけを家じゅう(※)に持ち歩いて視聴できる。スピーカー部はBluetooth再生に対応し、単体でも使用可能だ。

SPEC●バッテリー持続時間:最長約3時間30分(モニター部)●サイズ/質量:W316×H46×D180㎜/約1.5㎏(チューナー部)、W446×H
294×D29.5㎜/約2.2㎏(モニター部)、W606×H251×D119㎜/約2.9㎏(スピーカー部)

 

※建物の構造や周囲の環境によって電波が届かない場合があります。

 

商品の問い合わせ先:パナソニック panansonic.jp/privateviera

SFの銃みたいだ! 山梨の町工場が男心をくすぐりまくるカメラ専用グリップを開発!

山梨のとある町工場が、カメラ専用グリップ「5Ax」でクラウドファンディングに挑戦。目標金額達成まではまだ届いていないが、多数の応援が寄せられている。

出典画像:「カメラをスタイリッシュに持ち歩こう! カメラ専用グリップ『5Ax』アルミ削り出し」CAMPFIRE より

 

スタイリッシュなカメラ専用グリップ「5Ax」

「5Ax」は2つのカメラを一体化させて持ち歩けるカメラグリップ。例えば小型のデジタルビデオカメラとコンパクトデジタルカメラを取り付けることで、わざわざ機体を持ちかえることなく動画と写真を撮影できる。

 

そんな同カメラグリップは銃のような形をしており、カメラを搭載する部分には小火器にスコープなどを取り付けるための台座“ピカティニーレール”を採用。これにマウントを介して、カメラを上下に2つ取り付けて使用する。

出典画像:「カメラをスタイリッシュに持ち歩こう! カメラ専用グリップ『5Ax』アルミ削り出し」CAMPFIRE より

 

また様々なカスタムパーツにも対応しており、一眼レフなどのハンドストラップやコンパクト3脚なども取り付け可能。スマートフォンをカメラとしてグリップに取り付けても面白いかもしれない。

出典画像:「カメラをスタイリッシュに持ち歩こう! カメラ専用グリップ『5Ax』アルミ削り出し」CAMPFIRE より
出典画像:「カメラをスタイリッシュに持ち歩こう! カメラ専用グリップ『5Ax』アルミ削り出し」CAMPFIRE より

 

今回のクラウドファンディングで集まった資金は、グリップ部分の精度向上や生産体制の強化、カメラグリップ専用アフターパーツの開発などに使用される。「5Ax」自体は製品化目前のところまで出来上がっているそうなのだが、同プロジェクトのオーナーにはまだまだ納得できない部分があるという。

出典画像:「カメラをスタイリッシュに持ち歩こう! カメラ専用グリップ『5Ax』アルミ削り出し」CAMPFIRE より

 

ちなみに現在開発中のアフターパーツには、「引き金式レリーズ」というアイテムも。これを取り付ければ、本当に銃の引き金を引くような操作で撮影が出来るようだ。見た目もスタイリッシュなカメラグリップに、SNSなどでは「望遠レンズをつけて使ったら銃みたいな形状になりそう」「こういうのちょっと欲しかった」「アクションカメラと親和性が高そう」といった声が。その形状に思わず心をくすぐられる人も少なくない。

 

目標達成まであと半分!

3月20日現在、同クラウドファンディングには15万5000円もの金額が集まっている。目標金額は32万円なので、まだまだ道半ばといったところ。募集終了までは残り54日とまだまだ時間は残されているが、目標金額に届かないと支援金がファンディングされないAll-or-Nothing方式でのプロジェクトなので予断は許されない。

 

そんな町工場の挑戦に、支援者からは「同じモノづくり業界で働いてるから、こういう素敵な試みは是非とも応援したい!」といった温かい声が。同クラウドファンディングのリターンは「5Ax」の本体などで、発送は7月が予定されている。気になった人は夏休みの行楽シーズンに、「5Ax」で写真を撮りまくってみてはいかが?

ももクロ10周年の記念コラボウォークマンはファン必携! こだわり仕様&ベスト盤全曲ハイレゾ収録

ソニーマーケティングは、「ももいろクローバーZ」結成10周年を記念して、ウォークマンAシリーズ「MOMOIRO CLOVER Z 10th ANNIVERSARY MODEL –Hi-Res Special Edition-」をソニーストアで販売を開始しました。6月11日10時まで期間限定&数量限定販売で、価格は2万9880円(税別)。また、「ももいろクローバーZ」公式ファンクラブ「ANGEL EYES」でもファンクラブ会員限定で販売されています。

 

「MOMOIRO CLOVER Z 10th ANNIVERSARY MODEL –Hi-Res Special Edition-」は、10周年を記念した「ももいろクローバーZ」特別ロゴと「桃」と「四つ葉のクローバ」をあしらった「ももクロ」の家紋マークが本体背面パネルに刻印されているほか、ホーム画面のメニューアイコンや音楽再生時の操作ボタンなども「ももいろクローバーZ」の特別仕様になっています。

 

 

また、5月23日発売される10周年記念ベストアルバム収録曲(全曲)に加え、本モデルでしか手に入らない限定リミックス音源を、全曲ハイレゾ音源でプリインストール。歴代楽曲タイトルをコラージュした、オリジナルデザインのパッケージなど、細部までこだわった仕様になっています。

 

ももクロの結成10周年を記念した貴重なコラボモデルは、ファンならずとも必携の1台ですね!  期間限定&数量限定なので、欲しい方はお早めに!

 

いつでもどこでも音楽を聴きたいのです! 快適音楽リスニンググッズ4選

テレビやラジオ、音楽などを観たり聴いたりする時に欠かせないのがリスニンググッズ。最近では、「入浴中に音楽を聴きたい」「横になりながらテレビを見たい」といった希望を叶えてくれるアイテムが続々登場しています。今回は、生活がワンランクアップするリスニンググッズ4選をご紹介。普段の暮らしやビジネスシーンに役立つ商品が揃っているので、あなたの理想にマッチしたグッズが見つかるかも。

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

 

防水機能が備わった“ネックピロー型スピーカー”

出典画像:「J-Force」公式サイトより

フォースメディア
ウォーター枕スピーカー
「ウォーター枕スピーカー」は、プールやビーチサイドなどで手軽に音楽を聞けるネックピロー型スピーカーです。空気で膨らませるネックピローにスピーカーと防水ケースを内蔵しているため、水濡れが気になるところでも使用可能。風呂場やプールサイドでくつろぎながら、お気に入りの音楽を楽しんでみては?

 

<注目ポイント>
・横になりながら音楽が楽しめる
・水に濡れても心配ない「防水ケース」
・カラーバリエーションは「ピンク」「ホワイト」「イエロー」の3色
内蔵スピーカーは、スマートフォンのミニジャックなどの「3.5mmステレオミニプラグ」に対応。もう1つのタイプ「ワイヤレスレシーバー付属モデル」は無線で使用できるため、音楽を聞きながらスマートフォンを自由に操作できるのが嬉しいですね。

 

快眠のパートナーにぴったり

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

匠の技
MusicBand 枕用スピーカー
PS001
「PS001」は枕の中や下に置いて、寝ながら使用できる有線ピロースピーカーです。スマートフォンやテレビなどに接続すれば枕元から音が流れるので、就寝前のリラックスタイムに活用できるのがポイント。スピーカー機能だけでなく、横になりながら通話できる「マルチファンクションボタン」も付いているので活用してみましょう。

 

<注目ポイント>
・寝ながら使用できるステレオスピーカー
・スマートフォンやテレビ、ラジオなどに接続可能
・横になりながら通話できる「マルチファンクションボタン」
同梱される「ステレオミニケーブル」には、音量調整&通話用マイク機能を搭載しています。ミニケーブルを使えば、音楽を聴く時や通話する時などにスマートフォンを直接操作しなくてもOK。快眠をサポートしてくれるパートナーとして、同商品を利用してみては?

 

子どもの耳を守るヘッドバンド型ヘッドホン

出典画像:「MusicBand」公式サイトより

匠の技
子供用ヘッドバンド型ヘッドホン MBZERO
旅行時やリラックスタイムに最適なヘッドバンド型ヘッドホン「MBZERO」。イヤホンからの「音漏れ」を抑えるために、最大音量は85デシベルに設定されています。また子どもの耳を守る「音量制限機能」も搭載。カラーは「ピンク」「グレー」「ブルー」の3色を用意しているので、子どもに似合った色を選んでくださいね。

 

<注目ポイント>
・最大音量は85デシベルに設定
・子どもの耳を守る「音量制限機能」
・蒸れにくい素材「スパンデックス」を採用
スポーツウェア素材を採用し、快適な装着感を実現しました。レギンスやスポーツブラなどにも使用される素材「スパンデックス」を使っているので、汗をかいても蒸れにくいのが特徴です。スピーカー部分の厚みはわずか「11mm」のため、ソファーやベッドで横になりながら利用しても違和感がありません。

 

プレゼンで大活躍する振動式スピーカー

出典画像:「KING JIM」公式サイトより

KING JIM

Bluetooth(R)振動式スピーカー BTSP10

振動式スピーカー「BTSP10」はテーブルの上に置くと、設置面を振動させて広範囲に音を届けてくれます。ケーブル接続する必要がなく、ただ設置するだけで大音量のスピーカーとして使えるのが魅力的。しかも小型なので置き場所に困る心配もありませんよ。

 

<注目ポイント>
・テーブルに置くだけで大音量のスピーカーに早変わり
・ワイヤレスでストレスフリー
・コンパクトサイズで持ち運びラクチン
振動式スピーカーの他にサテライトスピーカーも内蔵されていて、より高音質な音を実現。蛇腹部分は伸ばすことが可能で、使う場所の広さによって音量の調節ができます。会議やセミナー、プレゼンなど人前で話す時に役立つ同商品は、ビジネスパーソン必見のアイテム。

【2018年春版】ソニーの人気ミラーレス一眼「α6500/α6300/α6000」3モデルの「違い」と「買い」の正解【前編】

後継機が発売されると、旧モデルは注目されなくなりがち。とはいえ、新旧の差が少ない製品も多く、旧モデルが実はお買い得というケースも少なくない。そこで本稿では、ソニーのAPS-Cサイズミラーレス一眼、α6500、α6300、α6000の3世代のカメラを比較。それぞれの操作性や画質、連写性能などをチェックした。カメラ初心者的視点で吉森信哉さん、プロカメラマンの視点で永山昌克さんという両カメラマンの評価を交え、両機を評価する。

↑α6500(中央)、α6300(左)とα6000(右)。2014年の初代モデルα6000の発売から3年以上経過したが3機種とも現行機だ。それだけに、性能や金額の差が気になる
↑α6500(中央)、α6300(左)とα6000(右)。2014年の初代モデルα6000の発売から4年が経過したが、3機種とも現行機だ。それだけに、性能や金額の差が気になる

 

【基本スペック比較】画素数などは同等だが連続撮影枚数に差

基本スペックは3機種とも2400万画素クラスで、α6000は有効約2430万画素とわずかに画素数が多い。連写速度や常用感度も3機種ともに同じ。ただし、連続撮影枚数は、α6500が高くなっている。AF測距点数は、α6500とα6300が多くなっているが、3世代とも像面位相差AFには対応しており、スペック上の差はわずかだ。

 

「α6500とα6300は発売時期も半年しか違わず、スペックも差がないように見えますが、α6500はボディ内手ブレ搭載でモニターのタッチ操作対応。連続撮影枚数がα6500はRAW+JPEGで100枚、α6300とα6000が21枚です。AF測距点数も考慮すると、動きモノを撮るならα6500の一択のように思います」(永山)

 

「連写性能を求めないなら、α6000の価格は魅力的。α6300はちょっと中途半端かも」(吉森)

↑α6000の発売からα6500登場まで3年近く経過している割にスペックの差は少ない。それだけα6000の完成度が高かったということだが、α6500ではBluetoothへの対応や連続撮影枚数の増加などのブラッシュアップが図られた。加えて、ボディ内手ブレ補正にも対応しているので、常用感度は同じでも室内や夜景など、撮影の幅が広がった。(※)RAW+JPEG時
↑α6000の発売からα6500登場まで3年近く経過している割に、スペックの差は少ない。それだけα6000の完成度が高かったということだが、α6500ではBluetoothへの対応や連続撮影枚数の増加などのブラッシュアップが図られた。加えて、ボディ内手ブレ補正にも対応しているので、常用感度は同じでも室内や夜景など、撮影の幅が広がった(※)RAW+JPEG時

 

↑各機種の動画設定を比較。α6500とα6300が4K/30p対応でα6000がフルHD/60pまでのサポートとなっている。記録形式は、いずれも業務用の記録形式を民生化したXAVC Sを選択可能だ。α6000はAVCHDのみ対応だったが、ファームウェア2.0で100MbpsのXAVC Sに対応した(4K撮影は不可)
↑各機種の動画設定を比較。α6500とα6300が4K/30p対応でα6000がフルHD/60pまでのサポートとなっている。記録形式は、いずれも業務用の記録形式を民生化したXAVC Sを選択可能だ。α6000はAVCHDのみ対応だったが、ファームウェア2.0で100MbpsのXAVC Sに対応した(4K撮影は不可)

 

【吉森信哉さんの基本スペックの10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・6/10

4K動画撮影にこだわらなければ、α6300とα6000の差は小さい。連写を多用するならα6500がオススメだが、価格差を見るとα6000も魅力的。

 

【永山昌克さんの基本スペックの10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・5/10

α6300にはないボディ内手ブレ補正は動画にも有効でα6500がオススメ。あくまでサブ機として見るなら、小型・軽量なα6000もアリ。

 

【操作性を比較】タッチパネル採用で操作性に優れるα6500が◎

α6000とα6300を比べると、α6300では背面のAEロックボタンの周囲にレバーが付き、AF/MF切り替えとAFロックを切り替えて使えるようになった。次にα6300とα6500を比べると、α6500はグリップ部が大型化して天面にカスタムボタンが追加されている。背面モニターもタッチ対応になり、操作性が向上した。

 

「使い勝手の面でタッチパネル採用は大きいと思います。それと、α6500はボディ内5軸手ブレ補正も搭載され、安心して手持ち撮影ができる点も魅力です」(吉森)

↑基本的なデザインやボタンレイアウトは3機種で共通だ。目立った違いは、α6500のグリップが大型化した点で、持ちやすさは格段に向上している。機能割り当てが可能なカスタムボタンも天面に2つ用意された。α6000にはAF/MF切り替えボタンがないが、カスタムボタンには登録可能だ
↑基本的なデザインやボタンレイアウトは3機種で共通だ。目立った違いは、α6500のグリップが大型化した点で、持ちやすさは格段に向上している。機能割り当てが可能なカスタムボタンも天面に2つ用意された。α6000にはAF/MF切り替えボタンがないが、カスタムボタンには登録可能だ

 

↑α6300(右)では横方向に太かったグリップが、α6500(左)では細めで深さのあるグリップに変更された。これにより、手が大きな人でもホールドしやすくなった
↑α6300(右)では横方向に太かったグリップが、α6500(左)では細めで深さのあるグリップに変更された。これにより、手が大きな人でもホールドしやすくなった

 

20180130_kohno_001

↑α6500は背面モニターがタッチ操作対応になった。タッチAFが可能なほか、ファインダー使用時にはタッチパッドとして機能し、AF位置を素早く変更できる
↑α6500は背面モニターがタッチ操作対応になった。タッチAFが可能なほか、ファインダー使用時にはタッチパッドとして機能し、AF位置を素早く変更できる

 

【吉森信哉さんの操作性の10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・6/10

タッチ操作が可能な点でα6500を高く評価したい。α6300とα6000は操作性の面の差はあまりないが、α6300の電子水準器の搭載は◎。

 

【永山昌克さんの操作性の10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・6/10
●α6000・5/10

グリップが持ちやすく、タッチ操作対応のα6500を評価。動画撮影時のAFもタッチ操作なら行いやすく、録音中のノイズも最小限に抑えられる。

【画質を比較】差はわずかながら新機種ほど写りも進化

画素数は基本的に変わらないので、感度を上げない限り解像力は同等かと思われたが、実際は異なるようだ。α6300以降はセンサーの集光力がアップしており、拡張感度でISO51200に対応するなど、高感度性能も向上している(α6000は拡張感度に非対応)。

 

「各機種とも低感度、高感度のどちらも十分優秀な描写だと思いますが、α6000は、高感度撮影時にわずかながらノイズが見られます。α6300ではノイズが減り、α6500では解像感もアップ。大きくプリントしないとわからないレベルの差ですが、新型のほうが画質はよくなっているようです」(永山)

↑α6500とα6300は適度にメリハリが効いた写りなのに対し、α6000は比較するとわずかに緩い写りでシャープネスが弱めにかかっているようだ。結果としてα6500とα6300の解像感が高く感じられる。気になる場合は、α6000の設定などでシャープを少し高めにするといいだろう
↑各機種のISO100(低感度)での画質を比較。α6500とα6300は適度にメリハリが効いた写りなのに対し、α6000は比較するとわずかに緩い写りでシャープネスが弱めにかかっているようだ。結果としてα6500とα6300の解像感が高く感じられる。気になる場合は、α6000の設定などでシャープを少し高めにするといいだろう

 

↑最高常用感度のISO25600まで感度を上げて撮影。拡大して見ると、いずれもノイズを処理した形跡が確認できるが、α6500はムラが少なく、質感も十分に残っている。α6300はノイズは目立たないものの、質感が粗く感じる。α6000は多少ノイズは残っているが、質感描写は悪くない
↑最高常用感度のISO25600まで感度を上げて撮影。拡大して見ると、いずれもノイズを処理した形跡が確認できるが、α6500はムラが少なく、質感も十分に残っている。α6300はノイズは目立たないものの、質感が粗く感じる。α6000は多少ノイズは残っているが、質感描写は悪くない

 

【吉森信哉さんの画質の10段階評価】
●α6500・9/10
●α6300・7/10
●α6000・7/10

低感度、高感度ともにα6500が優秀であった。ただ、低感度ではα6300、高感度ではα6000の画質も悪くはなく、この2機種は甲乙付け難い。

 

【永山昌克さんの画質の10段階評価】

●α6500・9/10
●α6300・8/10
●α6000・7/10

最新のα6500の画質が優秀なのは当然として、低感度でのα6300の画質もダイナミックレンジが広めで好印象。α6000も解像感は悪くない。

 

後編では連写性能やコスパの比較、買い時情報などを紹介していく。

 

写真/吉森信哉 解説/河野弘道

プロが溺愛するオリンパス「M.ZUIKO PROレンズ」珠玉の3本ーースペックだけでない美しさを語り尽くす

吉森信哉のレンズ語り~~語り継ぎたい名作レンズたち~~ 第1回「オリンパス M.ZUIKO PROレンズ」

 

一眼レフやミラーレス一眼の醍醐味は、“交換レンズを駆使できる”ことである。カメラボディは同じでも、違うレンズを装着することで、まったく異なる視覚効果(画面の広さ、遠近感、ボケの度合い)が得られるのである。だから、そのカメラでどんなレンズが使用できるかは、極めて重要なポイントだ。

 

そして、名作といわれる製品は、ただハイスペックなだけでなく、語りたくなるポイントがある。本連載ではそんな“語りどころ”にフォーカスし、おすすめの交換レンズを紹介していく。

 

第1回で取り上げるのは、オリンパスのM.ZUIKOレンズ群のなかでも、高い光学性能と防塵防滴や堅牢性を兼ね備え、過酷な状況下でも高画質が得られる「M.ZUIKO PROレンズ」(現在9本)。本稿では、同シリーズでも特に魅力的な描写やパフォーマンスが得られる3本をピックアップして紹介したい。

 

【その1】

驚きの明るさと近接能力を誇るハイスペック魚眼レンズ

オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO
実売価格10万7710円

交換レンズとしては世界初「F1.8」の明るさを実現した、画期的な魚眼レンズ。対角線画角が180°と極端に広いが、高い光学性能により画面中心から周辺まで優れた描写を得ることができる。

●焦点距離:8mm(35mm判換算:16mm相当) ●レンズ構成:15群17枚(非球面レンズ1枚、スーパーEDレンズ3枚、EDレンズ2枚、スーパーHRレンズ1枚、HRレンズ2枚) ●最短撮影距離:0.12m ●最大撮影倍率:0.2倍(35mm判換算:0.4倍相当) ●絞り羽根:7枚(円形絞り) ●最小絞り:F22 ●フィルター径:- ●最大径×全長:62mm×80mm ●質量:315g ●その他:防塵・防滴・耐低温性能

 

コツさえつかめばダイナミックな空間表現が思いのまま!

画角が極端に広くて、画面周辺部に向かうほど像が大きく湾曲する。その魚眼(フィッシュアイ)レンズの独特な描写は、肉眼とは異なるダイナミックな空間表現を可能にする。だが、その独特な描写ゆえに“特殊なレンズ”という印象を持つ人は多いだろう。

↑魚眼の独特な描写が楽しいM.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO。さらに、ボディがOM-D E-M1 MarkⅡ(2月28日公開のファームウェアVer.2.0以降を適用)なら、新規機能の「Fisheye補正」によって、歪みのない3種類の画角の超広角レンズとしても使用できる

 

事実、魚眼レンズを思い通りに使いこなすには、ある程度は経験を積んでコツをつかむ必要がある。例えば、画面内に“目を引くポイント”を取り入れたり、画面の四隅に目障りなモノを入れない、といったことである。そういった点に注意しながら、F1.8の明るさを生かした夜間の手持ち撮影を楽しんだり、レンズ先端から2.5cmまでピントが合う近接能力を生かしたダイナミックなマクロ撮影などを堪能したい。

 

次の作例では、逆光の光と影が印象的な竹林を、すぐ近くから見上げるように撮影。対角線画角180°の広大な画面と、竹や周囲の木が大きく歪む描写が、実際よりも開放的な雰囲気に演出してくれる。

オリンパス OM-D E-M1 Mark Ⅱ M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 絞り優先オート F11 1/60秒 WB:オート ISO250

 

このレンズの最短撮影距離は12cm。だが、それはセンサー面からの距離で、レンズ先端からの距離は前述の通り「2.5cm」である。次の作例をご覧いただいてわかるように、その抜群の近接能力によって、極端に画角が広い魚眼レンズでも一輪の桜をここまで大きく写せるのだ。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 絞り優先オート F5.6 1/160秒 +1補正 WB:オート ISO200

 

また、レンズの被写界深度(ピント位置の前後のシャープに見える範囲)は、焦点距離が短いほど深くなる。だから、焦点距離わずか8mmの本レンズは、必然的に被写界深度は深くなる。一方、F値が明るいほど被写界深度は浅くなる。だから、F1.8の開放で撮影すれば、割と近い被写体なら、狙った被写体の前後をぼかすことも可能になる。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 絞り優先オート F1.8 1/5000秒 WB:オート ISO200

 

ボケ表現だけでなく、開放F値が明るいということは、それだけ“ISO感度を上げなくても速いシャッターが使える”ということである。次の作例は夜間、外灯に照らされる植え込みの木を、手持ちで撮影したもの。こうした場面でも、極端な高感度が避けられ(ボディ内手ブレ補正の効果も手伝って)、画質劣化を最小限に抑えることができた。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 8mm F1.8 Fisheye PRO 絞り優先オート F1.8 1/5秒 -0.3補正 WB:オート ISO800

 

【その2】

ボケを極めし「F1.2大口径単焦点シリーズ」の中望遠レンズ

オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO
実売価格13万7490円

人物撮影に最適な画角を持つ、大口径中望遠レンズ。特殊レンズを贅沢に使用し、高い解像力が得られるレンズである。と同時に、ボケを極める「F1.2大口径単焦点シリーズ」の1本でもある。その開放F1.2での“美しくにじむボケ”は、一般のレンズとはひと味違う。

●焦点距離:45mm(35mm判換算:90mm相当) ●レンズ構成:10群14枚(EDレンズ1枚、HRレンズ4枚、非球面レンズ1枚) ●最短撮影距離:0.5m ●最大撮影倍率:0.1倍(35mm判換算:0.2倍相当) ●絞り羽根:9枚(円形絞り) ●最小絞り:F16 ●フィルター径:62mm ●最大径×全長:70mm×84.9mm ●質量:410g ●その他:防塵・防滴・耐低温性能

 

ズームレンズにはない上質なボケで被写体の存在感を高める

単焦点レンズの魅力のひとつに“開放F値の明るさ”が挙げられる。もちろん、ズームレンズと同等の明るさ(もしくは暗い)の製品もあるが、広角から中望遠の焦点距離なら、F1.2やF1.4といったズームレンズにはない明るさの製品も多い。この45mmもそんな中望遠レンズで、F1.2の明るさでピント位置の前後を大きくぼかした“被写体を浮かび上がらせる”描写を堪能することができる。

↑本レンズと同じ焦点距離のレンズとしては、「M.ZUIKO DIGITAL 45mm F1.8」というコンパクトな製品もあるが、F1.2大口径単焦点シリーズの“より大きくて上質なボケ描写”や、PRO仕様の堅牢で重厚感のある作りは魅力的

 

また、広角17mmと標準25mmと中望遠45mm(本レンズ)の3本は、ボケを極める「F1.2大口径単焦点シリーズ」にもカテゴライズされている。最先端の超精密機器「収差測定器」を使用して、歴史的な名レンズの“レンズの味”を検証。そして、ボケ描写に影響を及ぼす球面収差の調整を最適にコントロールして、開放F1.2の“美しくにじむボケ”を実現するレンズなのだ。

 

百聞は一見にしかず、ということで、同じ被写体を開放のF1.2とF2.8で撮り比べてみた。「F2.8」は大口径ズームの開放F値でお馴染みの数値で、これでも十分に明るい印象がある。だが、F1.2はそれより「2段と2/3段」も明るい。そのぶん、背景描写などでボケ効果の違いを実感する。

↑F1.2で撮影

 

↑F2.8で撮影/オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先オート WB:晴天 ISO200

 

では、この美しいボケ味を生かした作例を見ていこう。まずは、あまり明るくない古民家の雛飾り。そのなかの一体の人形を、前後の飾りや人形を絡めながら撮影。90mm相当の中望遠の画角は、こういった撮影に最適で、距離的にあまり大きくボケない飾りや人形も“美しくにじむボケ”によって、上質な写真に仕上げられた。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先オート F1.2 1/30秒 WB:電球 ISO800

 

続いて、閑散とした冬枯れの花壇に咲く、可憐なスイセンの一群。そのなかの一輪にピントを合わせ、開放F1.2で撮影することで、周囲の花や背景を大きくぼかした。背後に広がる冬枯れ花壇の“まろやかなボケ”も美しい。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 45mm F1.2 PRO 絞り優先オート F1.2 1/640秒 WB:オート ISO200

【その3】

超強力手ブレ補正で手持ち撮影が可能な600mm相当の超望遠レンズ

オリンパス
M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO
実売価格31万6760円

非常に高い光学性能と、防塵防滴性能や堅牢性を持った、600mm相当の単焦点超望遠レンズ。オリンパスの交換レンズでは、初めてレンズ内に手ブレ補正機構を搭載(ボディ内手ブレ補正方式を採用しているため)。OM-D E-M1 MarkⅡやPEN-Fなどのボディとの組み合わせで、ボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正機構をシンクロさせて補正効果を高める「5軸シンクロ手ブレ補正」を実現した。

●焦点距離:300mm(35mm判換算:600mm相当) ●レンズ構成:10群17枚(スーパーEDレンズ3枚、HRレンズ3枚、E-HRレンズ1枚) ●最短撮影距離:1.4m ●最大撮影倍率:0.24倍(35mm判換算:0.48倍相当) ●絞り羽根:9枚(円形絞り) ●最小絞り:F22 ●フィルター径:77mm ●最大径×全長:92.5mm×227mm ●質量:1,270g(三脚座除く)、1,475g(三脚座含む) ●その他:防塵・防滴・耐低温性能

 

一般的な望遠ズームとはひと味違う圧倒的な引き寄せ効果

超望遠レンズといえば“特殊なレンズ”という印象があるが、現在は、比較的リーズナブルな150-600mmなどの超望遠ズームが発売されている。しかし、その光学性能(解像力や開放F値など)は、単焦点の500mmや600mmのレンズには及ばない。

 

とはいえ、35mm判フルサイズ対応の500mmや600mmのレンズは、大きさや重さの面で簡単に扱えるシロモノではない。たとえば、フルサイズ対応の600mmF4だと、全長400mm台・質量4000g弱。このくらいになる。だが、本製品は、600mm相当F4ながら「全長227mm・本体質量1270g」という小型軽量な設計だ。

↑4本レンズで、ボディ内手ブレ補正機構とレンズ内手ブレ補正機構をシンクロさせる「5軸シンクロ手ブレ補正」が可能になるボディは、前述のとおりM-D E-M1 Mark ⅡとPEN-F。あとは、ファームウェアVer.4.0を適用したOM-D E-M1と、ファームウェアVer.2.0を適用したE-M5 Mark Ⅱも可能

 

そして、特殊レンズを贅沢に使用した光学設計・製造技術の結集によって“オリンパス史上最高の解像力”を実現している。また、シャッター速度換算6段分の補正効果が得られる「5軸シンクロ手ブレ補正」の実現によって、通常の超望遠レンズでは考えられないような、手持ちでの低速シャッター撮影(1/15秒とか)も可能になる。

 

次の作例は、同じ場所から600mm相当(本レンズ)と200mm相当(一般的な望遠ズームの望遠端)で撮影したもの。手前に障害物があったり、時間的に難しかったりなどの理由で、撮りたい被写体に近づけないケースは多い。そんなときには、望遠レンズの引き寄せ効果(遠くの被写体が拡大できる)が必要になる。動物園などの撮影では、特にその効果の重要さを実感する。このケースでも、200mm相当までの一般的な望遠ズームだと不満な大きさだが、600mm相当の超望遠なら十分な大きさに写せた。

↑600mm相当で撮影

 

↑200mm相当で撮影/オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ 絞り優先オート WB:オート ISO200

 

離れた動物が大きく写せる……だけでなく、600mm相当の極端に狭い画角なら、その動物の一部分だけを切り取ることも可能になる。次の作例では、夕方の光を浴びるゾウの表情を、穏やかな目を中心に切り取ってみた。

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO シャッター優先オート F5 1/1000秒 WB:オート ISO200

 

さらに、本レンズでは、焦点距離を1.4倍に変えるテレコンバーター「M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14」が使用できる。それによって、焦点距離を300mm相当からさらに「840mm相当」に伸ばすことができるのだ。野鳥などの撮影で、その効果のありがたさを実感!

オリンパス OM-D E-M1 MarkⅡ M.ZUIKO DIGITAL ED 300mm F4.0 IS PRO+M.ZUIKO DIGITAL 1.4x Teleconverter MC-14 シャッター優先オート F7.1 1/1000秒 WB:オート ISO200

 

↑全長14.7mm・質量105gと、非常にコンパクトで軽量なテレコンバーター。3群6枚(HRレンズ1枚)のレンズ構成で、画質の劣化がほとんどなく望遠効果を高めることができる。PROシリーズのレンズと同様に、防塵・防滴・耐低温性能も備えている

 

今回はオリンパスのM.ZUIKO PROレンズから3本を紹介した。今後も注目すべき名作レンズについて語っていきたい。

この春ハイレゾ&スポーツ始めたい人に! パナソニックからお手軽価格のイヤホン3種登場

パナソニックは、手軽にハイレゾを楽しめるエントリークラスのイヤホン「RP-HDE1」と、防水仕様のBluetoothイヤホン「RP-BTS55」「RP-BTS35」を2018年4月20日より発売します。

 

ハイレゾ入門にオススメなエントリーイヤホン

「RP-HDE1」は、耳への装着時に前方と後方を支えるダブルホールド形状を採用し、安定した装着感を実現。耳にぴったりフィットして、高い遮音性を発揮します。

 

また低域から高域までクリアに再生する新設計の11mm径HDドライバーを搭載し、ハイレゾならではの解像感と明瞭感のある音質を実現しています。

 

ラインナップは、5色のカラーバリエーションを用意する「RP-HDE1」に加え、スマホでの使用に便利なマイク/リモコン付きの「RP-HDE1」も用意。用途に応じて選ぶことができます。実売予想価格は、HDE1が5000円前後、HDE1Mが6000円前後。

 

【SPEC】
●インピーダンス:18Ω●音圧感度:110dB/mW●再生周波数帯域:5Hz~40kHz●最大入力:200mW●質量:約14g(ケーブル含む)●付属品:イヤーピース(S/M/Lサイズ)、 コードアジャストホルダー

 

スポーツにぴったりな防水イヤホン

「RP-BTS55/BTS35」は、IPX5相当の防水設計を採用したスポーツ向けのワイヤレスイヤホン。耳の形に合わせて変形可能な「フレキシブルイヤークリップ」を採用し、激しい動きでも外れにくく安定した装着性を実現します。

 

上位モデルの「RP-BTS55」は、暗い場所で光って装着者の視認性を高める「ブルーエッジLEDライト」を搭載。また、ケーブルに搭載したリモコンを操作することで、スマホなどに搭載された音声アシスタント機能を起動することが可能。選曲や電話の発信などをハンズフリー操作で行えます。

 

急速充電に対応し、15分充電で約70分再生可能。フル充電時には約6時間連続再生できます。Bluetoothコーデックは、BTS35がSBCのみ、BTS55はSBCとAACに対応しています。実売予想価格は、RP-BTS55が1万円前後、RP-BTS35が8500円前後。

 

【SPEC】
●再生周波数帯域:18Hz~20kHz●対応コーデック:SBC(BTS55のみAAC/SBC)●付属品:イヤーピース(S/M/Lサイズ)、 USB充電ケーブル(0.1m)、キャリングケース(BTS55のみ)

 

この春より新生活をスタートし、ハイレゾ音源を聴いてみたり、ジョギングなどのスポーツを始めたりすることをお考えの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

イヤホン・ヘッドホンが最大2000円引き! AWAとe☆イヤホンのコラボ企画がスタート

サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービス「AWA(アワ)」は、イヤホン・ヘッドホン専門店「e☆イヤホン」と提携し、「e☆イヤホン」全店でAWA登録した人に購入額から最大2000円割引となるキャンペーンを開始しました。

 

このキャンペーンは、e☆イヤホンの全6店舗(秋葉原店、秋葉原カスタムIEM専門店、SHIBUYA TSUTAYA店、名古屋大須店、大阪日本橋本店、梅田EST店)に設置されている専用QRコードをスマホで読み取って、「AWA」のStandardプランに会員登録を行うと、購入した商品から最大2000円が割引されるというもの(※)。

※:割引金額は、1万円以上の購入で2000円の割引、5000円以上は1000円の割引、3000円以上は600円の割引となります。また、割引の適用には店頭に設置されている専用のQRコードから、AWAのStandardプランへの登録が必要となります。

 

さらに、現在「AWA」に初めて登録すると、通常1か月の無料お試し期間が、3か月無料で利用できるので、ぜひこの機会に利用してみてはいかがでしょうか。

 

サブスクリプション型(定額制)音楽ストリーミングサービス 「AWA(アワ)」は、2015年5月にサービスの提供を開始し、配信楽曲数は4300万曲、著名人およびユーザーが作成したプレイリスト数は約1000万件におよびます。2016年11月には、「オフライン再生」を除くすべての機能が月額無料で利用できる新「Freeプラン」を発表し、楽曲のショートバージョンをクロスフェードで再生できる新機能「ハイライト再生」も追加され、累計ダウンロード数は1500万ダウンロードを突破(2018年1月10日時点)。また、2017年12月に発表された、Google Play発表「ベスト オブ 2017」日本版にて、アプリの中で頂点となる「2017年 ベストアプリ」を受賞し、名実ともに国内最大規模の音楽ストリーミングサービスとなっています。

 

「AWA(アワ)」アプリの詳細
推奨環境:<スマホ版>iOS 9.0以降、Android 6.0以降
<PC版>Windows 7, 8, 8.1, 10 (32/64bit)、Mac OS X 10.9 Mavericks以上
<埋め込みプレイヤー> Google Chrome (最新版)、Microsoft Edge (最新版)、Safari (最新版), Internet Explorer 11以降
価格:Standardプラン(月額 税込960円)/ Freeプラン(月額 無料)

ケーブル×フィルター交換で好みの音に! 4way5ドライバーのハイレゾ対応イヤホンAKG「N5005」

ハーマンインターナショナルは、オーストリアのオーディオブランド「AKG(アーカーゲー)」より、5ドライバーユニット搭載4wayイヤホン「N5005」を3月30日に発売します。直販価格は9万9880円。

 

「N5005」は、AKG初のハイレゾ/リケーブル/耳掛け式装着に対応した「N40」の技術に加え、フラッグシップモデル「K3003」のサウンドを継承したハイレゾ対応の4way5ドライバー搭載のイヤホン。高音質と優れたデザインを兼ね備えた「Nシリーズ」のリファレンスモデルとなります。

 

中高音域用にバランスド・アーマチュア(BA)ドライバー4基、低音域用に9.2mm径ダイナミックドライバー1基の合計5基を搭載したハイブリッド方式を採用。さらに、接続する機器や音楽の特性に合わせ、自分好みの音質に調整ができる「メカニカル・チューニング・フィルター」を搭載。4種類のメカニカル・チューニング・フィルターにより低音域、中音域、中高音域、高音域の調整が可能です。

 

チューニング用フィルターは、シンバル、ピアノ、ヴァイオリンなどの高音域をクリアに表現する「HIGH BOOST(ハイ・ブースト)」、ボーカルを豊かにする「MID-HIGH BOOST(ミッド・ハイ・ブースト)」、中庸なサウンドバランスを実現する「REFERENCE (リファレンス)」、ベースやドラムの低音域を増強する「BASS BOOST(バス・ブースト)」と、透過性の異なるフィルター4種類から自由に付け替えられます。

 

また、サウンドバランスのチューニングは、フラッグシップモデルの「K3003」と同様に、音質劣化につながる電気的なネットワークを一切搭載せず、アコースティックに調整。振動板の振幅時に発生する背圧を最適化する「ベンチレーション・システム」も備え、広々とした空間表現を実現しています。

 

装着方法は耳掛け式で、ケーブルを交換できるMMCX端子のリケーブルにも対応。ケーブルは、リモコン付きツイストケーブル(3.5mmステレオミニ)、ツイストバランスケーブル(2.5mmステレオミニミニ)、Bluetoothケーブルに加えて、日本仕様には、AKG純正アップグレードリケーブル「CN120-3.5」(3.5mmステレオミニ)を追加で同梱。プレーヤーや使用シーンに応じて使い分けが可能です。

 

ツイストケーブルの導体には高純度OFCを採用。Bluetoothケーブルは、接続すれば約8時間のワイヤレス再生が可能なBluetoothイヤホンとして利用可能となります。純正アップグレードリケーブル「CN120-3.5」は、汎用性が高い3.5mmのストレートケーブルで、さらなる音質向上を目指し、ケーブルの導体に高純度6N-OFCを採用。信号の伝送ロスや歪みを抑え、低音域から高音域にいたるまでN5005の性能を最大限に引き出します。

 

名門ブランドから満を持して登場したリファレンスイヤホンで、ワンランク上のポータブルミュージックライフを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【SPEC】
●インピーダンス:18Ω●音圧感度:99dB/mW■再生周波数帯域:10Hz~40kHz●質量:約11.4g(ケーブル含まず)●付属品:イヤホンケーブル3種(リモコン付ツイストケーブル、ツイストバランスケーブル、Bluetoothケーブル)、AKG純正アップグレードリケーブル「CN120-3.5」、メカニカル・チューニング・フィルター4種、イヤチップ(XS/S/M/L) 、スピンフィットイヤチップ(S/M/L)、専用キャリングケース、フライトアダプタ、クリーニングツール、USB充電用ケーブル、シリアル番号プレート

机の上がライブホールに!? ACROのデスクトップオーディオは音が目の前に浮かぶような臨場感

アーティストのライブやコンサートに足を運ぶと、音楽は耳だけでなく、全身で音のシャワーを浴びながら聴いているから気持ちいいんだということに気がつくものです。柔らかなハーモニーに包まれたり、重低音が腹の底を突き上げてくるような体験に、思わず涙したり、コンサート会場で踊り出してしまったという方も多いのでは。

 

そんな音楽を聴くことによって得られる感動を、CDやレコード、音楽ファイルを聴きながら手もとでも再現してみたくなるもの。でも、イヤホンやヘッドホンは没入感こそ得られるけれど、音が体にぶつかってくるような迫力がいまひとつと感じるかもしれません。そんなふうに感じている方は、ぜひ一度スピーカーを使って音楽を聴いてみてほしいと思います。音楽をカラダに浴びながら、まるでライブやコンサートの会場に迷い込んでしまったようなリアリティが自宅にいながら再現できるはず。音楽が部屋いっぱいに満たされると、自然と音楽ソースの「品質=クオリティ」にも耳が気が付くようになります。「ハイレゾはCDよりもさらに高音質」といわれていますが、ハイレゾが再生できるスマホでは実感が沸かなかったという方も、スピーカー再生だと意外にあっさりと「いい音」がわかってしまった、なんてこともよく聞く話です。

 

ただし、スピーカー再生にも弱点はあります。まずポータブルオーディオプレーヤーとヘッドホン・イヤホンの組み合わせに比べると、再生機器を置く場所がどうしても必要に。マンションにお住まいの場合など、環境によっては夜中に大きな音を鳴らせない場合もありますね。そして、これから初めてスピーカー再生環境を導入するという方にとっては、自分の好みに合う製品をあれこれ吟味するプロセスは楽しいと感じる反面、次第にそのプロセスが面倒に感じられてしまう気持ちもわかります。

 

まとめると、「コンパクトに置けて」「大きな音が出しづらい夜にも楽しめる」「おすすめのアンプとスピーカーの一体型システム」があればいうことなしですよね。そこで今回、おすすめしたい最適な製品があります。Astell&Kernのデスクトップオーディオ向け新シリーズ・ACROのDAC内蔵アンプ「L1000」(直販価格11万9980円/発売中)と、スピーカーシステムの「S1000」(ペア12万9980円/3月24日発売)です。

 

↑DAC内蔵アンプ「L1000」

 

↑スピーカーシステム「S1000」

 

あのAKが手がけるACROシリーズとは?

Astell&Kernといえば、もう国内では人気も定着したハイレゾ対応ポータブルDAPの先駆者的ブランドです。2012年の秋に発売されたブランド初のハイレゾ対応ポータブルDAP「AK100」はいまや伝説の銘機。最近ではコンパクトで、カジュアルにハイレゾ再生が楽しめるスタンダードモデルの「AK70 MkII」も人気ですね。そのAstell&Kernが本気でチャレンジしたデスクトップオーディオシステムがACROシリーズです。

↑AK70 MkII

 

アンプのL1000は、最先端のハイレゾ音源を高品位な音で再生できる旭化成エレクトロニクスのハイエンドDAコンバーター(DAC)チップ「AK4490」を内蔵。左右のチャンネル用に1基ずつDACチップを乗せたことで、分離感が鮮明で滲みのないステレオ再生が楽しめます。ハイレゾ音源のファイル形式はリニアPCM系から、滑らかなアナログライクな音が特徴といわれているDSDと呼ばれる形式まで様々に分かれています。L1000は現在あるメジャーなハイレゾ音源のほぼすべてをサポートしているので、一度導入すれば長くメインのデスクトップオーディオシステムとして活躍してくれます。

 

夜間の音楽リスニングにも最適なヘッドホン出力も装備。通常の3.5mm/3極、6.3mm/3極の端子はもちろん、左右のチャンネルセパレーションに富んだ高音質なバランス接続の音が楽しめる、2.5mm/4極、4極XLRのバランス出力端子まで備えに抜かりなし。ベストコンディションでヘッドホン・イヤホンリスニングが楽しめます。

 

背面のスピーカー端子は汎用性の高い形状としています。本稿ではデザインや音の作り込みをピタリと合わせた、同じブランドのACROシリーズのS1000をレコメンドしていますが、他社のスピーカーを組み合わせてもOK。アンプの斜めにスラントしたデザインと、大型のダイヤルボリュームは本体をデスクトップに置いたときの操作性を一番に考え抜いています。

 

アンプに組み合わせるプレーヤー機器は今回MacBook Airを使っています。もちろんWindowsのノートPCと組み合わせてもOKです。アンプの背面にあるmicroUSB端子にUSBケーブルで接続します。Astell&KernのポータブルDAPをはじめ、USBオーディオ出力に対応する、スマホも含むポータブルオーディオプレーヤーとUSBケーブルでつないでプレーヤに保存した音楽を聴くこともできます。

 

スピーカーはサイズマッチを図ったS1000が今回の推しモデルです。アルミニウム製のエンクロージャー(本体ボックス)もスタイリッシュな佇まいがL1000によく合います。高域用のトゥイーターは19mm、中低域用のフルレンジドライバーは50mmで、ともにデンマークScanSpeak社の高音質スピーカーユニットを搭載しています。筐体をバスレフ構造にすることで、低音域を効果的に増幅します。再生周波数帯域は高域が40kHzに到達するハイレゾ対応。

 

スピーカーとしても、ACROシリーズ以外のアンプと自由に組み合わせが選べるように汎用的なスピーカー端子を採用しています。

 

アンプをUSBケーブルでMacBook Airに接続して、アンプとスピーカーの間はスピーカーケーブルにつなぐだけ。アンプに電源を入れれば再生準備は完了です。

 

ヘッドホンでは体験できないリアリティ

実際にハイレゾ音源を再生してみたところ、コンパクトで省スペース設計なのに、まるでコンサートホールにいるように感じてしまうほど豊かな広がり感が味わえました。ワイドな音の広がりには限界が感じられません。クラシックのオーケストラを聴くとホールのイメージが浮かんできます。ボーカルの定位が鮮明で、目をつぶるとすぐ側にアーティストが立って歌をうたっているように思えてしまうほど、音に生々しいリアリティがあります。

 

高品位なトゥイーターの効果によるものなのか、ピアノや金管楽器の煌めき感も非常にリッチです。弱音も音の粒がしゃきっと立っているので、立体的な演奏を体で感じながら聴く醍醐味が味わえます。

 

コンパクトなサイズのスピーカーなので低音の量感は少し控えめに感じられましたが、音の芯がしなやかで、打ち込みのインパクトがとても強いので力不足にはまったく感じません。クリアに突きぬけるようなEDMやポップス系の楽曲の軽やかさは、むしろこのアンプとスピーカーのペアにしか出せない魅力といえるかもしれません。

 

イチオシはやはりボーカルものの楽曲でしょうか。声に窮屈さがなく、艶っぽさが匂い立つような余韻を楽しむことができました。ふだんはジャズやポップスの女性ボーカルものを中心に聴いているという方には必聴のシステムです。

 

いま自宅にアンプを搭載していないパッシブタイプのスピーカーがあるという方は、まずはL1000から導入して、愛用しているスピーカーでPCによるデスクトップ再生環境を構築するところから始めてみてはいかがでしょうか。もし将来、よりパフォーマンスの高いスピーカーや、いま使っているものと音の違うスピーカーを試してみたくなっても、L1000と組み合わせることができる発展性が確保されています。もしスピーカーも新たにということであれば、デザインマッチや省スペース設置ができるACRO S1000の導入を検討する価値があります。正面だけでなく、上下左右から心地よい音楽に包まれるスピーカーリスニングの醍醐味を、ぜひ多くの方々に味わってみてほしいと思います。

 

USB出力搭載でデジタル録音もできる! ティアックのダブルカセットデッキ「W-1200」

ティアックは、2つのカセットを入れ替えながら再生や録音が楽しめるダブルカセットデッキ「W-1200」を3月下旬に発売します。実売予想価格は4万9800円前後(税抜)。

 

W-1200は、ワンウェイ(片道走行)カセットメカを2基搭載したダブルデッキに、マイクミキシング機能やUSBデジタル出力を備えたカセットデッキ。カセットデッキとしての基本性能とデジタルオーディオ時代にマッチしたインターフェースを備えたカセットデッキを目指して開発されました。手持ちのカセットテープ・ライブラリーの再生だけでなく、カラオケ用途や会議の音声議事録作成、パソコンでのデジタル録音にも対応するなど、幅広く活用することができます。

 

ダブルデッキはテープの複製が簡単なワンタッチダビング機能に対応。2本のテープに同時録音できるパラレル(同時)録音機能も搭載しています。また、ワンタッチで4秒間、または無音録音部分を任意の秒数で作成できるREC MUTE機能も搭載。シビアな録音に欠かせないレベルメーターを搭載したFLディスプレー(ディマー機能付き)を内蔵しています。

 

カセットテープは、ノーマルテープ(タイプⅠ)、クロームテープ(タイプⅡ)の録音再生に加え、メタルテープ(タイプⅣ)の再生も可能。再生時にテープヒスノイズを低減するノイズリダクションシステム(Dolby B NR相当)や、±12%のピッチコントロール機能(TAPE 1の再生時のみ)も備えています。

 

カセットテープの音声をパソコンでデジタル録音できるUSB出力端子や、カラオケやアナウンス用途に便利なマイクミキシング機能付きマイク端子を装備。様々な用途に使用できます。

 

近年、レコードをはじめとするアナログオーディオが見直されており、カセットテープも静かなブームとなっています。新品のカセットデッキはいつまで入手できるかわからない貴重なアイテムですので、この機会にぜひ購入してみてはいかがでしょうか。

新生Aurex第2弾はカセットテープの音声もハイレゾ化してしまうCDラジカセ「TY-AK1」

東芝エルイートレーディングは、カセットテープやCDの音源もハイレゾ相当の高音質で再生できるCDラジオカセットレコーダー「TY-AK1」を3月下旬に発売します。実売予想価格は2万7000円前後(税抜)。

 

↑TY-AK1(サテンゴールド)

 

Aurexシリーズ第2弾となる本製品は、「様々な音源をハイレゾ音質に。」をコンセプトに、ハイレゾ音源を楽しめるほか、カセットテープやCDの音源もハイレゾ相当にアップコンバートして再生。SDカードとUSBメモリーへの録音や、ワイドFM(FM補完放送)対応のにも対応しています。

 

また、カセットデッキを省き、BluetoothとPC接続に対応した「TY-AH1」(実売予想価格2万2000円前後)もラインナップ。こちらは4月下旬の発売予定。

↑TY-AH1(ブラック)

 

「TY-AK1」は、コンパクトなサイズのボディに40kHz以上の高域が再生可能な2ウェイスピーカーと、実用最大出力40Wのデジタルアンプを搭載しており、SDカードとUSBメモリーのハイレゾ音源を忠実に再現します。現行機種の「AH1000」では96kHz/24bitの音源まで対応していましたが、本製品では、音楽CDの約6.5倍の情報量をもつ192kHz/24bitの音源にも対応。スタジオ原曲に近い高音質で、今までとは違う鮮明で躍動感まで表現することが出来ます。

 

さらに、CDやMP3などの圧縮音源(非ハイレゾ音源)を圧縮する過程で失われたデータを補完することで、音質をハイレゾ音源相当の周波数帯域と高解像度音源に変換する機能を搭載。CD、MP3、ラジオだけでなく、カセットテープ(「TY-AK1のみ」までの音源の変換も可能になり、現在の音源にだけでなく、昔聞いていた音楽も最新の音質でよみがえります。

 

また、テープ再生切替により、これまでのノーマルテープに加えて、ハイポジションテープ(TYPEII)再生にも対応しています。

 

本体には移動に便利な大型ハンドル、リモコンが付属しているので、いつでも気軽に快適に好きな音源の音楽を楽しめます。カセットテープやCDをSDカードまたはUSBメモリーへ録音することや、ラジオのタイマー予約録音、カラオケも楽しめる機能も備えたAurexのCDラジカセ「TY-AK1」を、ぜひチェックしてみて下さい。

3000円台の「ハイレゾイヤホン」は使える? ステップアップに最適なパイオニア「SE-CH3T」ミニレビュー

オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、ハイレゾ音源の再生に対応したパイオニアブランドのカナル型イヤホン“CH3”「SE-CH3T」を3月9日に発売します。実売予想価格は3400円前後(税抜)。カラーはブラック、ゴールド、レッド、ピンク、シルバーの5色をラインナップしています。

 

CH3は、ダイヤモンドよりも硬いといわれる“グラフェン”を振動板にコーティングした5.5mmマイクロドライバーを搭載。ハイレゾ音源に対応する伸びのある高域から躍動感のある低域までの広帯域再生を実現しています。

 

また、精密切削によるアルミニウム製筐体により、ドライバーから発生する不要な共振を抑制し、クリアな中・高音とタイトで迫力ある低音を実現。筐体にはアルマイト処理を施し、金属ならではの輝きのある高い質感を表現しています。

↑アルミニウム筐体に5.5mm径のマイクロドライバーを搭載

 

スマホでの通話が可能なコントロールBOX付ケーブルを採用。プラグはL字型の3.5mm4極プラグで、リケーブルには対応していません。一般的な装着方式に加え、耳かけ式のオーバーイヤースタイルにも対応しています。

 

【保存版】ソニー超定番ヘッドホン「MDR-1AM2」はどこまで進化した? シリーズ新旧3モデルを比較&レビュー

ソニーからハイレゾ対応のポータブルヘッドホン「MDR-1AM2」が発表されました。過去に発売された“MDR-1シリーズ”の系譜を辿りながら、特に現行モデルの「MDR-1A」と比べたデザインと機能性、そして音質がどのように変わったのか比較してみたいと思います。

↑ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホンの新旧モデルを比較してみた。右側が3月10日に発売される「MDR-1AM2」。左が「MDR-1A」↑ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホンの新旧モデルを比較してみた。右側が3月10日に発売される「MDR-1AM2」。左が「MDR-1A」

 

ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホン「MDR-1」シリーズの系譜を辿る

ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホンの歴史は2012年10月に発売された「MDR-1R」に始まります。筆者も本機を長らく愛用してきたユーザーの1人です。当時は2~3万円前後のなかなかお手ごろな価格で愛機を購入したように記憶しています。まだいまほどハイレゾ対応の機器やソフトが多くなかったため、MDR-1Rは音質とポータビリティ、そしてコストパフォーマンスのバランスがよいポータブルリスニング用のハイレゾ対応ヘッドホンとして目立つモデルでした。ヘッドホンのデザインについては音質とともに色々と好みが分かれるところだと思いますが、筆者はシンプルで高級感も醸し出していたMDR-1Rのルックスも気に入って購入を決めました。

↑MDR-1R↑MDR-1R

 

MDR-1Rは発売後に好評を得て、めでたくシリーズ化される運びとなりました。2013年秋には「MDR-1R MkII」が発売されましたが、こちらはパッケージに同梱するケーブルの組み合わせを変えたマイナーチェンジ版でした。続く2014年10月に発売された後継機「MDR-1A」で大きくアップデート。ドライバーユニットを大胆に改良して、再生周波数帯域はMDR-1Rの4Hz~80kHzから、MDR-1Aでは3Hz~100kHzに拡張されています。そしてバランス接続に対応したのもMDR-1Aからでした。本機は現在、大手家電量販店などで2万円台前半ぐらいの価格で買えるので、まさしく狙い目の時を迎えているヘッドホンです。

↑MDR-1A↑MDR-1A

 

そして2015年3月にはMDR-1AをベースにしたBluetoothワイヤレスヘッドホン「MDR-1ABT」が発売されました。本機はBluetoothでハイレゾ相当の高品位なワイヤレスリスニングが楽しめる「LDAC」のコーデックに初めて対応したヘッドホンとしてマイルストーンになりました。本体にDACとアンプ、バッテリーなど色々と内蔵しながらワイヤードのMDR-1Aと変わらないポータビリティを実現した点も見逃せません。

 

“M2(マークツー)”はMDR-1Aと比べてどこが進化したのか?

MDR-1Aの発売から約3年半を迎えて、3月10日に発売される最新モデル“M2(マークツー)”はどこがアップデートされたのでしょうか。音やデザインなど細かく見ていきましょう。

 

まず気になるデザインですが、並べてみるといくつかの大きな違いが見えてきます。今回は互いにシルバーのカラーバリエーションを用意。新モデルのM2はハウジングだけでなく、イヤーカップのハンガーやヘッドバンドのスライダーまでマットなシルバーになって全体に落ち着いた印象を受けます。ヘッドバンドやイヤーパッドの外皮はブラウンからライトグレーになり、全体に統一感のあるシングルトーンとしています。スライダーの素材がステンレスからアルミニウムに変わったのは軽量設計も重視したためでもありますが、おかげで全体的にクールなルックスに。ただ、トラディショナルなオーディオ機器らしいMDR-1Aのほうが見た目には好みという方もいると思います。

↑ルックスを比較してみると、MDR-1AM2はトーンが落ち着いた印象。MDR-1Aはブラウンとシルバーのツートンカラーになる↑ルックスを比較してみると、MDR-1AM2はトーンが落ち着いた印象。MDR-1Aはブラウンとシルバーのツートンカラーになる

 

↑ヘッドバンドのスライダー部分も左側MDR-1Aの煌びやかなステンレスに対して、MDR-1AM2ではマットな質感のアルミニウムに変更されている↑ヘッドバンドのスライダー部分も左側MDR-1Aの煌びやかなステンレスに対して、MDR-1AM2ではマットな質感のアルミニウムに変更されている

 

新しいM2では本体がMDR-1Aよりも38gも軽くなって、200gを切る約187gに質量を抑えています。手にとって比べると違いは明らか。筆者はポータブルヘッドホンは軽いことが正義だと信じていますので、これはプラスの機能改善と受け止めていますが、もしかするとハイレゾ対応ヘッドホンとしてはこの軽さが頼りないと感じる人もいるかもしれません。そこはぜひ音を聴いて実力で判断して欲しいと思います。

 

せっかくこんなに軽くなったのだから、本体をコンパクトに折り畳めるコラプシブル設計も採用して欲しかったところ。WH-1000XM2のように小さく畳むことができたら限られたバッグのスペースがもっと有効に使えそうです。ただMDR-1シリーズのようなプレミアムモデルが“折り畳める”ことについては賛否が分かれそうです。

 

本体が計量化されたことで装着感が格段に良くなりました。やはりポータブルヘッドホンにとって軽さは大事。MDR-1AM2は音楽を聴いているあいだ、ヘッドホンを身に着けていることを忘れさせてくれます。MDR-1AM2はイヤーパッドがMDR-1Aよりも若干薄くなっているように見えますが、これは中のクッション素材を最適化したことによるもの。長時間身に着けていると素材が耳まわりにゆっくりと馴染んでくるような素材に変わっています。

↑イヤーパッドは右側のMDR-1Aのものは耳の裏側の厚みを変えて音漏れを少なくしている。かといってMDR-1AM2の遮音性が低いわけではなく、装着していると徐々に耳にフィットしてくるような新しいクッション素材に変更されている↑イヤーパッドは右側のMDR-1Aのものは耳の裏側の厚みを変えて音漏れを少なくしている。かといってMDR-1AM2の遮音性が低いわけではなく、装着していると徐々に耳にフィットしてくるような新しいクッション素材に変更されている

 

↑イヤーカップのサイズ感を比較。搭載されているドライバーユニットの口径は同じだが、右側MDR-1Aの方がイヤーカップが若干大きく見える↑イヤーカップのサイズ感を比較。搭載されているドライバーユニットの口径は同じだが、右側MDR-1Aの方がイヤーカップが若干大きく見える

 

耳のまわりをグッとグリップするようなMDR-1Aの着け心地に比べると、だいぶ自然なフィット感が得られます。耳の後ろ側のイヤーパッドを厚めに設計したMDR-1Aは、確かに音漏れがとても少なかったものの、夏が近づくとイヤーパッドに熱がこもる感じもありました。M2のイヤーパッドは外皮の触感がサラッとしていて、スティッチ(糸の縫い目)が耳のまわりに当たらないように縫製も工夫しています。

 

機能性については前回、MDR-1AM2の単体レビューで紹介した通りですが、ケーブルが本体着脱式で、対応するリケーブルと交換して好みの音が探求できます。MDR-1AM2の商品パッケージには3.5mm/4極のリモコン付ステレオミニケーブル(アンバランス接続)と、バランス接続用として4.4mm/5極端子のケーブルが同梱されています。どちらも長さは約1.2m。ウォークマンとスマホ、据え置き型のヘッドホンアンプなど色んな製品との組み合わせを買ってすぐに楽しめるのが特徴です。

 

専用のキャリングポーチが少し固めのナイロン素材から、MDR-1AM2では柔らかいナイロン素材に変更されています。ポケットの内側はフリースのようになっているのでヘッドホンの外装に余計な傷が付くことはないと思います。ただ、MDR-1Aまでの固めのポーチの方が筆者は信頼が置けて好みでした。

↑左側がMDR-1Aのキャリングポーチ。外側の素材が少し固めだったが、MDR-1AM2のポーチは柔らかくなっている↑左側がMDR-1Aのキャリングポーチ。外側の素材が少し固めだったが、MDR-1AM2のポーチは柔らかくなっている

 

「1AM2×1A×1R」歴代モデルと音を聴き比べてみる

肝心の音質を比べてみます。MDR-1AM2とMDR-1Aのほかに、筆者が使い込んできたMDR-1Rも用意しました。リファレンスのポータブルオーディオプレーヤーはハイレゾ対応ウォークマン「NW-ZX300」。3.5mmアンバランス接続のケーブルで聴いた音を比べています。

↑左端に用意したのがシリーズの初代モデルMDR-1R。MDR-1AM2(中央)、MDR-1A(右端)と音を聴き比べた↑左端に用意したのがシリーズの初代モデルMDR-1R。MDR-1AM2(中央)、MDR-1A(右端)と音を聴き比べた

 

ジャズのビッグバンドの演奏を聴いてみます。「ルパンIII世 PART IV オリジナル・サウンドトラック」から「ルパンIII世のテーマ 2015」では、MDR-1Aの熱のこもった低音のうねりが炸裂。足場がどっしりとして安定感あふれる演奏を楽しめます。同じ曲をMDR-1AM2で聴くと、中高域の見晴らしが良くなったような印象を受けます。反対に低域は少し細くなったようにも感じますが、芯の強さは変わらず。何より低音の切れ味とスピード感がグンと増しているので、よりいっそう緊張感のあるスリリングなサウンドに包まれる手応えがあります。アグレッシブなジャズ、ロックやダンスミュージックにとても良く合いました。

20180220-i01 (11)↑MDR-1AM2はZX300とトーンが統一されている

 

ライブ録音の作品はMISIAの「星空のライヴIII@山中湖シアターひびき」から「Everything」を聴いてみました。MDR-1Rは、今になって最新のモデルと比べてしまうと情報量や音の広がり感がイマひとつのように感じられてしまいました。それほどMDR-1Aから最新モデルのM2までステップアップしていく段階で、情報量の豊かさ、細かな音の一粒ずつにフォーカスが合う解像度の高さが実感できました。ボーカルはハイトーンがとても伸びやかで、細かいニュアンスが自然と飛び込んでくるので、アーティストとの距離感が一段と間近に感じられます。1Rから1A、M2にヘッドホンをスイッチしていくと、まるでとコンサートホールの遠くの席から徐々にアーティストの目の前のプラチナ席に場所を移りながら聴いているようでした。

 

最新モデルのMDR-1AM2で一番品質が向上したと感じる部分はボーカルの表現力です。最近のポータブルオーディオのトレンドに合わせて、自然さを損なわない範囲でボーカルや楽器のメロディラインを前に張り出したようなフレッシュな音に仕上がっています。声の繊細なニュアンスが浮き彫りになってリアリティが高まっています。筆者はふだんから“歌もの”の曲ばかり聴いているので、どちらかと言えばM2の進化は大歓迎です。

 

MDR-1シリーズには、初めてその音を聴いたときの鮮やかさと豊かな情報量のインパクトが毎日使い続けるうちに深く馴染んできて、やがてこの音以外に満足できなくなってしまうようなユーザーを惹きつける不思議な力があります。まるで主食のご飯、パンのようなヘッドホンといえるのではないでしょうか。ハイレゾ以外の音源を聴く時にもその実力は十分に発揮されます。シリーズ最新モデルのMDR-1AM2は間違いなくこの春、要チェックのヘッドホンです。

 

 

紛失が怖くて使えそうもない! 146個のダイヤをあしらった完全ワイヤレスイヤホンが当たるソフトバンクセレクション10周年キャンペーン

スマホアクセサリーのトータルブランド「SoftBank SELECTION」は、ブランド設立10周年を記念し、オーディオブランド「GLIDiC(グライディック)」の完全ワイヤレスイヤホンに146個のダイヤモンドをあしらった限定モデル「GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition(非売品)」を2名にプレゼントする「SoftBank SELECTION 10周年記念SNSキャンペーン(3月)」をスタートしました。

20180305-i02 (4)↑GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition

 

この限定イヤホン「GLIDiC SoundAir TW-5000 Diamond Edition」は、イヤホン本体と充電ケースに合計146個の天然ダイヤモンドをあしらったもの。左右のイヤホンのボタン部分と充電ケースの GLIDiC ロゴの部分に合計0.6カラット分のダイヤモンドを使用し、ダイヤモンドを固定する台座部分もK18のホワイトゴールドを使用したゴージャスでラグジュアリーな特別モデルです。

20180305-i02 (1)↑左右イヤホンのボタン部にダイヤモンドをあしらっている。台座部は18Kのホワイトゴールド

 

20180305-i02 (2)↑充電ケースのブランドロゴ部にもダイヤモンドを贅沢に使用

 

応募方法は、3月31日までのあいだにSoftBank SELECTIONの公式SNSアカウント(TwitterもしくはInstagram)をフォローして、ハッシュタグ「#SBS10」と「#ダイヤモンド GLIDiC」を付けて、10年前の思い出を投稿するだけ。抽選で、2名に「GLIDiC Sound Air TW-5000 Diamond Edition」のほか、「10万円分のドリームジャンボ宝くじ」や「10万円分のQUOカード」など豪華賞品が当たります。

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SNSをフォローするだけで誰でも気軽に応募できるキャンペーンですので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

特設ページ:https://www.softbankselection.jp/special/10th/tw-5000de/

プリングルズの「絶対もらえる」キャンペーン第4弾! 今年は“振動スピーカー”が当たる

成型ポテトチップス「プリングルズ」は、“FUN(楽しさ・面白さ)”と“音楽”を融合した「プリングルズ『絶対もらえる!! 』スピーカーキャンペーン2018」を3月上旬よりスタートします。応募締切は6月30日まで。

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本キャンペーンは、毎年開催している「絶対もらえる!!」キャンペーンの第4弾。今年の景品は、空き箱などに乗せるだけで缶や箱がスピーカーに早変わりする振動スピーカーです。デザインは、プリングルズ販売開始50周年を記念した日本限定特別版で、黄金色のMr.Pのデザインを採用。また、アンプ・電池ボックスは1989年まで使用された初代Mr.Pがデザインされています。

↑振動スピーカー↑振動スピーカー

 

↑↑初代Mr.P

 

対象商品の中ぶたを19枚を集めると、必ず手に入れることができる本キャンペーン。いましか手に入らない、ゴールデンMr.P振動スピーカーで音楽を楽しんでみてはいかが?

 

その他画像

 

【SPEC】
サイズ:スピーカー W50×H55×D50mm、アンプ・電池ボックス W37×H65×D17mm
質量:約50g
出力:標準 2W、最大3W
電源:1.5Vアルカリ単4電池×3個(別売)
入力端子:3.5mm径ミニプラグ

サッとまとめてポケットにしまえる! やわらかエラストマー素材使用のワイヤレスイヤホン「C7wireless」

オンキヨー&パイオニアマーケティングジャパンは、パイオニアブランドのBluetoothイヤホン「C7wireless」(SE-C7BT)を3月上旬に発売します。カラーはカーマインレッド、シャンパンゴールド、アルパインホワイト、オールブラックの4色展開で、実売予想価格は6500円前後(税別)。

20180301-i01 (2)↑カラーは4色展開

 

SE-C7BTは、エラストマー製ネックバンドによる快適な装着感と、ワントーンデザインを採用したBluetoothイヤホン。筐体部(ハウジングとベース)に剛性の高いアルミニウムを使用することで、不要な振動を抑制するとともに、強磁力希土類マグネットを使用した8mm径ドライバーの迫力ある再生音により、クリアでタイトな高音質再生を実現します。

 

柔らかいエラストマー製ネックバンドは滑り落ちにくく、装着時の快適さを実現します。コンパクトに本体をまとめることができ、ポケットやバッグなどに簡単に収納が可能。

20180301-i01 (1)↑簡単にまとめて収納可能

 

また、首元に操作ボタンとマイクを装備しており、ボリュームのアップ/ダウンやトラックの送り/戻し、着信やハンズフリー通話などの操作を簡単に行うことができます。

↑操作ボタンを搭載↑操作ボタンとマイクを搭載

 

そのほか、スマホに届くメールやSMS、様々なメッセンジャーサービス、さらにカレンダー、ニュースといったいますぐ知りたい情報の通知を読み上げることができる音声読み上げアプリ「Notification App」に対応。ワイヤレス再生などを楽しみながら、スマホの画面を見ることなく外部からの情報を音声で確認することができます。

 

またNFC機能を搭載したBluetooth対応のスマホや携帯電話、DAPなどを本機にかざすだけで簡単に接続ができるため、保存した楽曲などをワイヤレス再生で手軽に楽しむことができます。

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連続通信は最大7時間(音楽再生時間を含む)。BluetoothのコーデックはSBC/AACに対応しています。耳の大きさに合わせて選べる4サイズのイヤーチップが付属。

 

トレンドの“ワントーンデザイン”を採用した「C7wireless」は、ネックバンド・コードやイヤホンチップとの一体感があり、ファッション性も備えています。カジュアルに使えるワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみてください。

 

これ見ないでテレビ買っちゃダメ! 国内メーカー5社のオススメモデルを一挙紹介

2018年は、2月の冬季五輪平昌大会を皮切りに、夏にはサッカーW杯ロシア大会が開催されるなど、大型スポーツイベントが目白押し。この機会に古くなったテレビを買い替えようとお考えの方も多いのではないでしょうか。しかし、価格が下がったとはいえ、まだまだテレビは高額なアイテム。買い替え前には各社の製品を見比べながら選ぶことをオススメします。

 

そこで今回は、国内メーカー5社のオススメモデルをピックアップして紹介します。

 

パナソニック「ビエラ」はコレがオススメ!

パナソニックのVIERA(ビエラ)は、自発光型のプラズマテレビで培った技術を生かし、有機ELテレビをフラッグシップモデルとして位置づけています。ラインナップは、プレミアムモデルの「EZ1000」シリーズと、スタンダードモデルの「EZ950」シリーズの2モデルを用意。

 

2モデルの最も大きな違いはサウンド性能。EZ1000はサウンドバー型のアンダースピーカーが同梱されており、テクニクスによる音質調整が施された「Tuned by Technics」仕様となっています。

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4K有機ELビエラ EZ1000シリーズ

サイズ:77型(受注生産品)、65型

実売価格73万7500円(65型)

↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱↑テクニクスのチューニングによるスピーカーを同梱

 

EZ1000/950共通の仕様としては、プラズマテレビで培われた自発光方式のチューニングを生かした新・映像エンジン「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載していることや、高品位なHDR映像を楽しめる国際認証「ULTRA HD PREMIUM」を取得していること、映画館の質感を再現する「THX 4Kディスプレイ規格」を取得していることが挙げられます。

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4K有機ELビエラ EZ950シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格44万500円(65型)

 

2月下旬に発売されたばかりの「FX750」シリーズは、4K液晶テレビのスタンダードモデル。地震などによりテレビが設置面から離れる力が働くとテレビ台に吸着する新開発「転倒防止スタンド」を備えているほか、上位モデルと同じく映像エンジン「ヘキサクロマドライブ」を搭載しています。

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4K液晶ビエラ FX750シリーズ

サイズ:55型、49型、43型

実売予想価格23万4740円前後(49型)

↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます↑FX750は新開発の「転倒防止スタンド」を搭載。万が一転倒しそうになってもテレビ台に吸着して転倒を防ぎます

 

→ビエラ全モデルを紹介した記事はこちら

 

ソニー「ブラビア」はコレがオススメ!

ソニーのBRAVIA(ブラビア)は、有機ELテレビと液晶テレビのそれぞれにフラッグシップモデルを用意。どちらもソニー独自の技術が投入されたオリジナリティあふれるモデルとなっています。

 

4K液晶テレビのフラッグシップ機「Z9D」シリーズは、高密度に配置されたすべてのLEDバックライトをひとつずつ完全に独立駆動させ、細かい範囲で明暗を緻密にコントロールする「バックライト マスタードライブ」を搭載。細かく配置されたLEDがまるで自発光パネルのように見え、有機ELテレビに肉薄する美しいグラデーションや暗部表現を実現しています。

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4K液晶ブラビア Z9Dシリーズ

サイズ:100型(受注生産品)、75型、65型

実売価格59万8000円(65型)

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有機ELテレビ「A1」シリーズは、画面を直接振動させることで音を再生する「アコースティック サーフェス」という技術を搭載。これまでガラス管を振動板としたスピーカーシステムを開発してきた同社ならではの技術により、テレビの画面自体を振動させ、映像と音がリンクした臨場感のあるサウンドを体感できます。ベゼルを極限まで薄くし、スタンドが正面から見えないようにすることで映像だけが浮かんでいるような感覚を引き起こす独特のデザインも特徴です。

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有機ELブラビア A1シリーズ

サイズ:77型、65型、55型

実売価格59万5000円(65型)

20180130-i03 (3)↑画面を振動させて音を出す「アコースティック サーフェス」技術

 

4K液晶テレビのスタンダードモデル「X8500E」は、超解像エンジン「4K X-Reality PRO」や広色域を実現する「トリルミナスディスプレイ」、さらなる高画質を実現する4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。リアリティー豊かな映像美を再現します。

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4K液晶ブラビア X8500Eシリーズ

サイズ:75型、65型、55型

実売価格14万6800円(55型)

 

→ブラビア全モデルを紹介した記事はコチラ

 

シャープ「アクオス」のオススメはコレ!

シャープのAQUOS(アクオス)は、業界初の民生用8Kテレビをラインナップしていますが、その8Kテレビと平行して開発を進めているのが、4K解像度のディスプレイで8K相当の画質を実現する「4K NEXT」シリーズ。これは、独自の「4原色技術」と「超解像技術」を融合することで、疑似的に縦横2倍の解像度を得るというもの。4Kディスプレイを使用するので、8Kテレビと比べて比較的安価に8K相当の高解像度を実現することが可能となります。

 

アクオス4K NEXTの「XG35」ラインは、地デジ放送も8K情報量で映像を再構成する「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載し、細部まで美しい映像を実現しています。また、「高演色リッチカラーテクノロジー」により自然でなめらかな色を表現。画面両サイドに独立型スピーカー(2.1ch 3ウェイ10スピーカー)を備えた「AROUND SPEAKER SYSTEM」により、広がりのあるサウンドを再生します。

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アクオス4K NEXT XG35ライン

サイズ:70型

実売価格:41万2500円

20180226-i06 (15)↑画素を分割駆動することで8K相当の画質を実現

 

4K NEXTと並び、同社の独自の技術が光るのが、AI(人工知能)技術の「COCORO VISION」。ユーザーがよく見る番組や時間帯をどんどん学習し、好きなジャンルの番組やよく見るタレントが出演する作品を音声で知らせてくれるなど、使い続けることで自分好みの提案をしてくれるようになります。

 

COCORO VISION対応モデルの「US5」ラインは、「4K-Master アップコンバート」機能やコントラストを高める「メガコントラスト(ダイナミックレンジ拡張)」機能を備えた「AQUOS 4K Smart Engine」により、精細で美しい映像を再生。広がりのあるサウンドを奏でる「AROUND SPEAKER SYSTEM」も備えています。

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アクオス4K US5ライン

サイズ:60型、55型、50型

実売価格:24万1800円(60型)

20180226-i06 (16)↑「COCORO VISION」は音声コミュニケーション機能も備える

 

同社の4Kテレビのハイグレードモデルとして位置づけられている「US45」ラインは、「AQUOS 4K-Master Engine PROⅡ」や「N-Blackパネル」などの高画質化技術を搭載。視聴位置に合わせて、画面角度を水平方向にを左右計約30度調節できる便利なスイーベルスタンドを採用しています。

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アクオス4K U45ライン

サイズ:60型、55型、50型、40型

実売価格:16万2000円(60型)

 

→アクオス4K全モデルを紹介した記事はコチラ

 

東芝「レグザ」のオススメはコレ!

東芝REGZA(レグザ)は、複数のチャンネルを24時間連続録画できる「タイムシフトマシン」機能を搭載していることが特徴(上位機種のみ)。地デジ最大6chを約80時間まるごと録画できるので(2TBのタイムシフトマシン対応HDDを利用した場合)、個々の番組の録画予約をしなくとも、過去の番組欄から見たい番組を選ぶように視聴できます。

20180228-i02 (10)↑最大6ch分の番組を連続録画できる「タイムシフトマシン」機能

 

4K有機ELモデル「X910」シリーズは、有機ELテレビ専用に新たに開発した高画質処理エンジン「OLEDレグザエンジン Beauty PRO」を搭載。有機ELパネルの特徴である深い黒を生かしながら、HDR復元やローカルコントラスト復元により高輝度なきらめきを再現しています。ドラマや映画などをじっくり見たい人にオススメです。

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4K有機ELレグザ X910シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格:49万9880円(65型)

 

4K液晶テレビ「BZ710X」は、「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」を搭載した高音質モデル。臨場感のある重低音を再生する「バズーカウーファー」により、テレビのスピーカーとは思えない迫力のサウンドが楽しめます。さらに、付属のリモコンには専用の「重低音」ボタンを用意。好みのレベルに重低音を調整することができます。音にこだわる方にオススメのモデルです。

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4Kレグザ BZ710Xシリーズ

サイズ:55型、49型

実売価格:16万1000円(55型)

20180228-i02 (12)↑「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」搭載

 

4K液晶テレビのスタンダードモデル「M510X」は、テレビの正面にスピーカーを設置し、音が聴き取りやすい「クリアダイレクトスピーカー」を採用。タイムシフトマシン機能は備えていませんが、「タイムシフトリンク」機能により、レグザサーバーやタイムシフトマシン搭載レグザとLANケーブルでつなぐだけで録画した番組を視聴できます。搭載チューナー数は地デジ・BS/CSとも各3つで、別売のUSB HDDを接続することでW録画も可能です。

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4Kレグザ M510Xシリーズ

サイズ:58型、50型、40型

実売価格:12万5800円(58型)

20180228-i02 (15)↑音が聴き取りやすい「クリアダイレクトスピーカー」搭載

 

→レグザ全モデルを紹介した記事はコチラ

 

三菱電機「リアル」はコレがオススメ!

三菱電機のREAL(リアル)は、全モデルで録画用のHDDを内蔵していることが特徴。別途、レコーダーやUSB HDDを用意しなくても、テレビだけで録画が可能です。また、4K対応の「LS3」シリーズ以外は、すべてブルーレイレコーダーも内蔵。BDソフトの視聴や、HDDに録り貯めた番組のダビングまで1台で行えるという多機能ぶりです。

 

最上位モデル「LS3」シリーズは、4K液晶パネルを採用。また、バックライトには業界で唯一、色純度の高い赤色レーザーとシアン色LEDを採用。一般的な白色LEDバックライトには真似できない豊かな色彩となめらかな諧調を実現しており、最新のHDR映像においても高い輝度表現を可能にしています。

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4K液晶テレビ REAL LS3シリーズ

サイズ:65型、58型

実売価格34万2800円(58型)

20180131-i03 (10)↑業界唯一の「赤色レーザーバックライト」を採用

 

フルHDモデルの「MD9」シリーズは、内蔵HDDに加え、ブルーレイレコーダーも搭載。カーボンナノチューブ配合のDIATONE NCVスピーカーを搭載しており、クリアなサウンドが楽しめます。

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液晶テレビ REAL MD9シリーズ

サイズ:40型(フルHD)

実売価格12万5000円

20180131-i03 (5)↑BDレコーダーを内蔵する

 

スタンダードモデルの「BHR9」シリーズは、上位モデルにも採用される映像処理エンジン「DIAMOND Engine」や、鮮明で引き締まった映像を実現する「DIAMOND Panel」を搭載。また、リモコンでテレビの向きを調整できる「オートターン」機能も備えています。

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液晶テレビ REAL BHR9シリーズ

サイズ:40型(フルHD)、32型(HD)

実売価格9万5500円(40型)

↑オートターン機能↑オートターン機能

 

→リアル全モデルを紹介した記事はコチラ

 

このようにメーカー各社のテレビを比較すると、それぞれに個性的な機能を備えていることがわかります。特徴やスペックを確認して、自分の使い方にあったテレビを探してみて下さい。

 

録画で選ぶならレグザ一択! メーカー別テレビ全モデル比較【東芝編】

メーカー各社の薄型テレビをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介し、テレビの購入や買い替えをサポートする連載企画。第5回目は、東芝REGZA(レグザ)の4K/フルHDモデルを一挙に紹介します。

 

圧倒的な録画性能「タイムシフトマシン」

レグザシリーズの特徴は、なんといっても複数のチャンネルを24時間連続録画できる「タイムシフトマシン」機能でしょう。一般的なテレビにも外付けHDDを利用した録画機能は備わっていますが、ほとんどが1~2ch分の録画のみ。タイムシフト対応レグザの場合は地デジ最大6chを数十時間まるごと録画できるので、個々の番組の録画予約をしなくとも、過去の番組欄から見たい番組を選ぶように視聴できます。「うっかり録画を忘れた」「録画していなかったが、放送後に話題になっていたので見たい」という場合でも、タイムシフトマシンなら対応できちゃいます。

20180228-i02 (10)↑最大6chを連続録画できる「タイムシフトマシン」機能がウリ

 

また、視聴中の番組以外に最大6つの地デジ裏番組を同時に表示できる「まるごとチャンネル」を搭載。番組を見ながら、ほかのチャンネルの放送も確認できます。

20180228-i02 (11)↑まるごとチャンネルのイメージ。視聴中の番組以外の番組を同時にチェックできる

 

これだけの録画機能を備えていれば、別途レコーダーを用意しなくてもいいので助かりますね。タイムシフトマシンに対応した外付けHDDは、東芝の純正品のほか、バッファローやアイ・オー・データ機器などのサードパーティー製も用意されています。

 

ただし、6chでは足りないという方や、BS/CS放送も録画したいなら、「レグザサーバー」と組み合わせるのもオススメ。録画の幅がより広がります。

20180228-i02 (13)↑レグザサーバー DBR-M590

 

2つのフラッグシップ

レグザのフラッグシップは、ソニーと同様、有機ELモデルと液晶モデルの2本立て。どちらかが上位という位置づけではなく、それぞれデバイスの特徴を活かした高画質をアピールしていく方針を示しています。

 

4K有機ELモデル「X910」シリーズは、有機ELテレビ専用に新たに開発した高画質処理エンジン「OLEDレグザエンジン Beauty PRO」を搭載。有機ELパネルの特徴である深い黒を生かしながら、HDR復元やローカルコントラスト復元により高輝度なきらめきを再現しています。ドラマや映画などをじっくり見たい人には、こちらの有機ELモデルがオススメです。

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4K有機ELレグザ X910シリーズ

サイズ:65型、55型

実売価格:49万9880円(65型)

地デジを4K解像度にアップコンバートする「地デジビューティPRO」や、映画などの24フレーム/秒の映像に対し、超解像処理とノイズリダクションをそれぞれ2回行う「熟成超解像」などの高画質化技術を搭載。人の肌の質感をリアルに再現する「美肌リアライザー」により、白とびを抑えて立体感のある肌色を演出します。タイムシフトマシン機能は、最大6chを約80時間録画可能(2TBのタイムシフトマシン対応HDDを使用した場合)。

↑美肌リアライザーの効果により、人肌のきめ細かな質感や色合いが再現できる↑美肌リアライザーの効果により、人肌のきめ細かな質感や色合いが再現できる

 

一方、4K液晶にフラッグシップ「Z810X」シリーズは、パネルの全面にLEDを配置した「全面直下LEDバックライト」を採用。さらに、エリアごとに点灯値をきめ細かく制御する「直下型LEDハイブリッドエリアコントロール」により、引き締まった黒と高いピーク輝度を両立します。リビングなどの明るい部屋で日常的にテレビを視聴するのなら、明るい液晶モデルがオススメです。

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4Kレグザ Z810Xシリーズ

サイズ:65型、58型、50型

実売価格:34万1450円(65型)

4K液晶パネル用にチューニングした高画質処理エンジン「レグザエンジン Beauty PRO」を搭載。人間の脳を模した5層の「ニューラルネットワーク」による深層学習によって入力映像を高精度にシーン解析し、映像に応じて画質を自動調整する「AI深層学習シーン解析高画質」も搭載しています。パネルには外光の反射を抑え、深みのある黒を再現する「ハイコントラストブラックパネル」を採用。タイムシフトマシン機能は、最大6chを約80時間録画可能(2TBのタイムシフトマシン対応HDDを使用した場合)です。

20180228-i02 (14)↑外光の反射を低減する「ハイコントラストブラックパネル」

 

4Kモデルのラインナップは3機種

最上位機「Z810X」以外にも、レグザの4K液晶モデルは3機種をラインナップしています。

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4Kレグザ BZ710Xシリーズ

サイズ:55型、49型

実売価格:16万1000円(55型)

BZ710Xは「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」を搭載した高音質モデル。臨場感のある重低音を再生する「バズーカウーファー」により、テレビのスピーカーとは思えない迫力のサウンドが楽しめます。さらに、付属のリモコンには専用の「重低音」ボタンを用意。好みのレベルに重低音を調整することができます。音にこだわる方にオススメのモデルです。

20180228-i02 (12)↑「大容量バスレフボックス2ウェイスピーカー」を搭載

 

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4Kレグザ M510Xシリーズ

サイズ:58型、50型、40型

実売価格:12万5800円(58型)

M510Xは、テレビの正面にスピーカーを設置し、音が聴き取りやすい「クリアダイレクトスピーカー」を採用。タイムシフトマシン機能は備えていませんが、「タイムシフトリンク」機能により、レグザサーバーやタイムシフトマシン搭載レグザとLANケーブルでつなぐだけで録画した番組を視聴できます。搭載チューナー数は地デジ・BS/CSとも各3つで、別売のUSB HDDを接続することでW録画も可能です。

20180228-i02 (15)↑正面向きに設置される「クリアダイレクトスピーカー」はオンキヨーとの共同開発

 

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4Kレグザ C310Xシリーズ

サイズ:49型、43型

実売価格:8万9800円(49型)

C310Xは、4Kレグザのエントリーモデル。映像エンジン「レグザエンジン Beauty」を搭載し、地デジもネット動画も4K解像度で高精細に再生します。ゲームモードでは、プレイ時の画像処理の遅延時間を約0.83msecに短縮し、遅延の少ない快適なレスポンスで操作可能。タイムシフトマシン搭載機と接続して録画番組を視聴できる「タイムシフトリンク」機能を備えています。

 

2台目用として使いたいフルHD/HDモデル

寝室や子ども部屋などの2台目、3台目として活用するのにオススメなフルHD/HDモデルは3機種をラインナップしています。

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レグザ V31シリーズ

サイズ:40型(1920×1080ドット)、32型(1366×768ドット)

実売価格:5万9500円(40型)

V31は、映像エンジン「レグザエンジンファイン」を搭載。映像や文字をくっきり映す「地デジノイズクリア」や、ローカルエリアごとに映像を解析する「地デジ精細感復元」により、地上波デジタル放送をクリアな画質で視聴できます。地デジ、BS/CSチューナーは各3つずつ備え、番組を見ながら別の2番組をW録画可能。

↑映像エンジン「レグザエンジンファイン」↑映像エンジン「レグザエンジンファイン」

 

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レグザ S21シリーズ

サイズ:40型(1920×1080ドット)、32型(1366×768ドット)

実売価格:5万300円(40型)

S21は、地デジ放送を気軽に楽しめるシングルチューナー搭載。寝室などに設置するシンプルな液晶テレビが欲しい方にオススメです。別売のUSB HDDへの録画も可能。低遅延でゲームが楽しめる「ゲームモード」も備えているので、PCゲーム用モニターとして使うのも◎。

 

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レグザ S12シリーズ

サイズ:24型(1366×768ドット)

実売価格:3万9800円

S12は、自分だけのプライベートテレビとして使えるコンパクトモデル。安定感のあるローフォルムデザインを採用し、邪魔にならずにスッキリ置くことができます。ダブルチューナー搭載で、番組を見ながら裏番組の録画も可能(録画には別売のUSB HDDが必要)。よく使うボタンを大きくした、使いやすいシンプルリモコンが付属します。

 

各モデルの特徴や仕様を比較して、自分の用途に合った1台を選んでみて下さい。

 

同じアクオスでもこんなに違う! 4Kテレビ全モデル一挙比較【シャープ編】

メーカー各社の薄型テレビをハイエンドからエントリーまで一挙に紹介し、テレビの購入や買い替えをサポートする連載企画。第4回目は、液晶テレビの草分け的ブランドであるシャープAQUOS(アクオス)の8K/4Kモデルを一挙に紹介します。

 

シャープは8Kテレビをいち早く商品化

4K有機ELテレビをフラッグシップに据えているソニーやパナソニックと異なり、シャープは次世代の8K液晶テレビをいち早く商品化してフラッグシップとしています。8Kテレビの解像度は7680×4320ドットで、フルHDの約16倍という驚異の画素数! 2018年12月開始予定の8K実用放送に対応する唯一の民生用テレビとなっています(2018年2月現在)。

 

70型で約100万円という価格は、まだまだ一般消費者の手に届くものではありませんが、イベントで使われる展示ディスプレイや街頭サイネージとして利用が始まっており、実際にNHKなどでは8Kによる試験上映も行われています。4Kの次のスタンダードとして、8K映像を目にする機会も増えていきそうです。

20180226-i06 (1)↑8Kテレビはサイネージなどでの活用が始まっている

 

【8Kモデル】

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アクオス8K X500ライン

サイズ:70型

実売価格:97万2000円

実物が目の前にあるような「臨場感」や「実物感」、物体の奥行や膨らみなどの「立体感」をリアルに感じることができる8K解像度の液晶テレビ。「8Kマスターアップコンバート」機能により、フルHDや4Kコンテンツも高解像度化・高精細化処理を行い、よりリアルに再現します。高輝度映像を忠実に再現するHDR規格にも対応。

 

4Kモニターで8K相当の解像度を実現する「4K NEXT」

8Kテレビと並び、シャープが独自に開発を進めているのが4K解像度のディスプレイで8K相当の画質を実現する「4K NEXT」シリーズ。これは、独自の「4原色技術」と「超解像技術」を融合することで、疑似的に縦横2倍の解像度を得るというもの。4Kディスプレイを使用するので、8Kテレビと比べて比較的安価に8K相当の高解像度を実現することが可能となります。

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今後のことを考えて8K放送に備えておきたいけど、8Kテレビはまだ高い……という方にオススメ。いまから7~8年後を見据えて購入を検討してもよいでしょう。

 

【4K NEXTモデル】

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アクオス4K NEXT XU30ライン

サイズ:80型

実売価格:151万900円

世界初の「超解像・8Kアップコンバート」回路を搭載し、地デジ放送も8K情報量で映像を再構成。細部まで美しい映像を実現しています。また、「高演色リッチカラーテクノロジー」により自然でなめらかな色を表現。音質面では、ミッドレンジに加え高域を奏でるツィーターと豊かな低音を再現する低振動ウーハー「DuoBass」を組み合わせた2.1ch 3ウェイ6スピーカーシステムにより、臨場感のあるサウンドを実現しています。

 

LC-70XG35

 

アクオス4K NEXT XG35ライン

サイズ:70型

実売価格:41万2500円

XU30ラインと同様、「超解像・8Kアップコンバート」回路や「高演色リッチカラーテクノロジー」などの高画質化技術を搭載。このXG35ラインは、画面両サイドに独立型スピーカー(2.1ch 3ウェイ10スピーカー)を備えた「AROUND SPEAKER SYSTEM」により、広がりのあるサウンドを再生します。

↑↑広がりのある音を実現する「AROUND SPEAKER SYSTEM」

 

テレビが家族の一員になるAI技術「COCORO VISION」

シャープの4Kテレビは豊富なラインナップが特徴。そのなかでも、独自のAI(人工知能)「COCORO VISION」搭載モデルは、よく見る番組や時間帯をどんどん学習し、好きなジャンルの番組やよく見るタレントが出演する作品を音声で知らせてくれるなど、使い続けることで自分好みの提案をしてくれるようになります。

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また、人感センサーを搭載しているので、テレビの前に座るだけで自動でテレビがオンになったり、テレビの方から話しかけてくれたりすることも。まるでテレビが家族の一員になったかのような感覚を体験できます。

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【COCORO VISION搭載モデル】

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アクオス4K UH5ライン

サイズ:60型、55型

実売価格:28万2700円(60型)

人工知能が最適なAIoTサービスを届ける「COCORO VISION」を搭載。「4K-Master アップコンバート」機能やコントラストを高める「メガコントラスト(ダイナミックレンジ拡張)」機能を備えた「AQUOS 4K Smart Engine」により、精細で美しい映像を再生します。広がりのあるサウンドを奏でる「AROUND SPEAKER SYSTEM」も備えています。

 

20180226-i06 (6)

アクオス4K US5ライン

サイズ:60型、55型、50型

実売価格:24万1800円(60型)

UH5ラインと同様、AIがユーザーの好みを学習して最適な情報を提供する「COCORO VISION」を搭載。このUS5ラインは、音声を前方に導くリフレクター構造と前面開口構造の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」により、明瞭で聴き取りやすい音質を実現しています。

20180226-i06 (21)↑音を前方に放射する「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」

 

独自技術を備えた4Kテレビ

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アクオス4K XD35ライン

サイズ:60型

実売価格:23万5400円

XD35は、4Kモデルのフラッグシップに位置づけられている機種。「4K NEXT」モデルと同様に「超解像・8Kアップコンバート」回路を内蔵したテレビエンジン「X8-Master Engine」を搭載。入力された映像を内部で8K情報まで高めて画像処理することで、よりクリアな4K映像を実現します(8Kおよび8K相当表示はされません)。また、独自のUV2A技術による高コントラスト液晶パネルと、エリア毎に輝度調整が可能なLEDバックライトを組合せ、明暗の表現力を高める「メガコントラスト」技術も採用しています。

↑↑自然な輝きを再現する「メガコントラスト」技術を搭載

 

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アクオス4K XD45ライン

サイズ:55型

実売価格:23万3700円

XD45は、広がりのある音が楽しめる「AROUND SPEAKER SYSTEM」や、外光の反射を抑え引き締まった黒を実現する「N-Blackパネル」、コントラストを高める「メガコントラスト」といった高画質・高音質化技術を搭載。テレビエンジン「X8-Master Engine」こそ搭載していないものの、上位モデルであるXD35に迫る美しい映像を楽しめます。

 

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アクオス4K US4ライン

サイズ:70型

実売価格:34万1700円

US4は、4K液晶パネル専用のテレビエンジン「AQUOS 4K-Master Engine PROⅡ」を搭載した大画面モデル。外光の反射を抑え引き締まった黒を再現する「N-Blackパネル」を搭載するほか、エリアごとにLEDバックライトを制御する直下型LEDバックライトの採用により、高コントラストでメリハリのある映像を表現します。

↑↑低反射「N-Blackパネル」を搭載

 

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アクオス4K US45ライン

サイズ:60型、55型、50型、45型

実売価格:16万9800円(60型)

US45は、US4と同様、同社のハイグレードモデルとして位置づけられている機種。「AQUOS 4K-Master Engine PROⅡ」や「N-Blackパネル」などの高画質化技術が惜しみなく投入されています。また、視聴位置に合わせて、画面角度を水平方向にを左右計約30度調節できる便利なスイーベルスタンドを採用。スタンドを動かさなくても、視聴しやすい向きに向けることができます。

 

 

 

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アクオス4K U45ライン

サイズ:60型、55型、50型、40型

実売価格:16万2000円(60型)

低反射4Kパネルを装備したスタンダードモデル。HDR映像に対応するほか、豊かな色彩を再現する広色域技術「リッチカラーテクノロジープロ」(60型のみ)を採用しています。US45と同様、画面の向きを調整できる便利なスイーベル機構を備えています。

 

各モデルの特徴や仕様を比較して、自分の用途に合った1台を選んでみて下さい。

“歩きスマホ”はこれで卒業! 音声アシスト搭載でビジネスでもプライベートでも使えるボーズ「QC 35 II」

ボーズから、世界初となる音声アシスタント搭載ヘッドホン「QuietComfort 35 wireless headphones II」(QC 35 II)が登場しました。スマホを操作しなくても、音声だけで今日の予定や天気の読み上げなどに対応します。音質やノイズキャンセリング性能、装着感も高められ、あらゆる点においてプレミアムな1台となっています。

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ボーズ
QuietComfort 35 wireless headphones Ⅱ
実売価格3万9960円

SPEC●連続再生:最大20時間(電池切れしても付属のケーブルを接続してリスニング可能)●急速充電:15分間の充電で2.5時間再生●ケーブル長:音声ケーブル1.2m、充電用USBケーブル30.5cm●サイズ/質量:W170×H180×D81mm/234g

 

2016年に発売されたボーズの「QC 35」は、ワイヤレス&ノイズキャンセリングヘッドホンの定番モデル。そのQC 35が、「Googleアシスタント」搭載の“スマートヘッドホン”に進化しました。天気や予定の確認、音楽配信サービスなどが手軽に利用できますが、本機のメリットは「アクションボタン」を押すだけで使える点。「OK Google」などのウェイクワードが不要でアクセスもスムーズなので、昨今問題視されている「歩きスマホ」を卒業できます。

20180219-i05 (3)↑左のイヤカップにアクションボタンを搭載。これを押せば「OK Google」などのウェイクワードを口にする必要はない

 

↑右側にはマルチファンクションボタンを搭載。iPhoneユーザーならこれを押して Siriを呼び出すことも可能だ↑右側にはマルチファンクションボタンを搭載。iPhoneユーザーならこれを押してSiriを呼び出すことも可能

 

また、音質やノイズキャンセリング、装着感などヘッドホンとしての性能は従来機を踏襲。環境ノイズや、長時間リスニングによる聴き疲れなどからもユーザーを解放してくれるのです。

↑コンパクトに折りたたんで ケースに収納できる。バッグ に入れて持ち歩きやすく、出 張や旅行時もかさばりにくい↑コンパクトに折りたたんでケースに収納できる。バッグに入れて持ち歩きやすく、出張や旅行時もかさばりにくい

 

ビジネスでもプライベートでも頼りになる〝アシスタント〟に

例えばビジネスシーンでは、移動中に音楽を楽しみながら、思い立ったときにスマホに入力していた予定をサッと確認可能。電車の中やオフィスのデスクなど、左イヤカップのアクションボタンを押すだけで予定を読み上げてくれるので、周囲に人がいるなど「OK Google」と声に出しづらい場面でも便利に使えます(事前の設定が必要)。

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プライベートでは、外出前に今日の天気やニュースなどを素早くチェック可能。音声を聴きながら準備ができるので、約束の時間に遅れそうな時でもしっかり情報を確認できますね。

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QC 35 IIなら、ビジネスシーンでもプライベートでも、頼れるアシスタントがいつも耳元にいてくれているような気分に。ボタンを押すだけでアシスタントを呼び出せるのもうれしいですね!

 

QC 35 IIをもっとよく知るための4つのポイント

ここでQC 35 IIの性能をもっとよく知るための4つのポイントを整理しておきましょう。

 

その1.Googleアシスタントにより様々な機能を音声で利用

ウェイクワードは不要ですが、Google Homeなどの「Googleアシスタント」搭載デバイスと機能は共通。アクションボタンを押しながらリクエストすると、音声アシスタントが最適な答えを返してくれます。スマホを取り出すことなく様々な確認が行えるのがメリット。

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【Googleアシスタントで出来ること】

・お気に入りのプレイリストやアーティストの楽曲を再生

・電話を受けたりかけたりする

・リマインダーやイベントの読み上げ

・Googleカレンダーへ新しい予定を追加する

・SMSなど着信メッセージの通知と読み上げ

 

その2.業界最高クラスのノイズキャンセリングを実現

高性能なアクティブノイズキャンセリング機能を備え、音楽の世界に没入できます。ノイズキャンセリングレベルは高/低/オフに設定可能で、環境に応じて使い分けが可能。作業に集中したいときや安眠したいときなどは、音楽を再生せずにノイズキャンセリングだけ利用するのもオススメです。

↑ふかふかのイヤークッションと適度な側圧で、快適なリス ニングを楽しめる。軽量コンパ クトな設計なのもポイント↑本体に搭載するマイクで環境ノイズを検知し、逆位相の音を発して相殺。ボーズが開発したNC技術は進化を続けている

 

その3.軽量かつ上質な素材で快適な装着感

イヤークッションには耳触りの良い低反発フォーム素材を採用し、ヘッドバンドは適度なしなやかさ。長時間のリスニングでも耳が痛くなりにくいのが特徴です。頭部と接する部分には高級車のインテリアにも使われるアルカンタラ素材を用いるなど、質感にもこだわっています。

↑ふかふかのイヤークッションと適度な側圧で、快適なリス ニングを楽しめる。軽量コンパ クトな設計なのもポイント↑ふかふかのイヤークッションと適度な側圧で、快適なリスニングを楽しめる。軽量コンパクトな設計なのもポイント

 

その4.どんな音量でも豊かでクリアなサウンドに

独自開発のイコライザーを搭載し、どの音量でも高域から低域までバランスの取れた高品位なサウンドを楽しめます。静かなオフィスなどで音を小さくするときも、騒音の大きい街中などで音量を上げて聴くときも、同じように豊かでクリアな音質を堪能できます。

↑Bluetooth搭載のワイヤレ ス機だが、有線でもリスニン グ可能。航空機内のエンター テインメントなども楽しめる↑Bluetooth搭載のワイヤレス機だが、有線でもリスニング可能。航空機内のエンターテインメントなども楽しめる

 

QC 35 IIをプロがチェック!!

ここまでQC 35 IIの特徴をチェックしてきましたが、実際の使い勝手や音質はどうなのでしょうか。2人のプロが実機を使って細かいところまでチェックしてみました。

 

良バランスながらも中低域の力強さに富むサウンド(オーディオライター 山本 敦さん)

↑オーディオライター 山本 敦さん

「全体のバランスは整えつつも、中低域の量感、力強さに富んだサウンドが特徴。かといって余計な脚色はなく、長時間でも心地良く楽しめる音質は見事! ノイズキャンセリングは、立ち上げた際の効果が自然で、耳へのプレッシャーが非常に小さい点がうれしいですね」(山本)

 

Googleアシスタントはボタンからの立ち上がりが機敏(GetNavi本誌 オーディオ担当 川内一史)

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「周囲の目を気にしがちな日本人にとって、ウェイクワードの『OKGoogle(ねぇGoogle)』を発すること自体が高いハードル。ボタンひとつで音声アシスタントにアクセスでき、設定した通知を読み上げる本機は、真の意味で“スマート”です。立ち上がりも機敏でした」(川内)

 

プロも認める高性能で高音質なワイヤレスヘッドホンQC 35 IIの実力を、ぜひ店頭で手に取って試してみてはいかがでしょうか?

 

QC 35 II製品情報 https://www.bose.co.jp/ja_jp/products/headphones/over_ear_headphones/quietcomfort-35-wireless-ii.html?mc=26_DD_35_AH_00_GV_GV0001

【速報レビュー】ソニーの超定番ヘッドホンがリニューアル! 「MDR-1AM2」をウォークマンとXperiaで試してみた

ソニーからハイレゾ対応のポータブルヘッドホン「MDR-1AM2」が3月10日に発売されます。実売予想価格は3万円前後。カラーはブラックとシルバーの2色が用意されます。

 

今回は2012年に誕生した大ヒットモデル「MDR-1R」の系譜に連なるこの銘機の実力を、2回のレポートに渡って様々な角度から紹介したいと思います。第1回目のレポートでは、MDR-1AM2とハイレゾ対応のポータブルオーディオプレーヤー“ウォークマン”「NW-ZX300」や「Xperia XZ1」につないで実力を検証してみました。

↑ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホン最新モデル「MDR-1AM2」。2014年発売のMDR-1Aから約3年半ぶりのアップデートを遂げた↑ソニーのハイレゾ対応ポータブルヘッドホン最新モデル「MDR-1AM2」。2014年発売のMDR-1Aから約3年半ぶりのアップデートを遂げた

 

定番ヘッドホンがリニューアル

ソニーはノイズキャンセリング対応のBluetoothワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM2」や、ホームリスニングをメインに想定したフラグシップ“Signature”シリーズ「MDR-Z1R」など、ハイレゾ対応のヘッドホンに多彩なラインナップを揃えています。今年の3月に発売されるMDR-1AM2はポータブルオーディオプレーヤーやスマホと組み合わせればアウトドアでの音楽リスニングに活躍するだけでなく、室内でのオーディオ・ビジュアルコンテンツの鑑賞にも最適なオールラウンダー。ハイレゾ対応のプレミアムモデルながら、本体が軽量・コンパクトなので“ポータブルヘッドホン”と呼んでも差し支えないモデルです。

 

本機の原型となるハイレゾ対応ポータブルヘッドホンのMDR-1Rは、まだポータブルオーディオでハイレゾを聴くための製品やコンテンツが現在ほど充実していなかった2012年10月に発売されました。価格は30975円(税込)。“3万円のヘッドホン”と聞くと、ちょっと高いなと感じる方もいるかもしれませんが、ハイレゾというキーワードにピンと来る人がまだ少なかった頃にも関わらずMDR-1Rは今も銘機として語り継がれるほどのヒットモデルになりました。理由は色々と考えられると思いますが、敢えて大きな3つの要因を挙げるとすれば「音質」「機能性」「ポータビリティ」が優れていたことではないでしょうか。そのMDR-1RのDNAが、最新モデルのMDR-1AM2にどのような形で受け継がれているのでしょうか。

20180220-i01 (10)↑MDR-1R

 

バランス接続でいい音を満喫

「音質」の核心を支えるのはMDR-1Aから引き続き採用する40mm口径のHDドライバーユニットです。ドーム型のLCP(液晶ポリマー)振動板にアルミニウム薄膜をコーティングして、全帯域に渡るフラットなバランスを実現しています。再生周波数帯域はMDR-1Aから変わらず3Hz~100kHzをカバーしていますが、ボーカルの明瞭度が上がるように振動板のドーム部の剛性を高めています。

↑ハウジングの上部側面に通気孔を設けて、鋭く正確なリズム音を再現するビートレスポンスコントロールは歴代モデルから継承する高音質再生のための技術だ↑ハウジングの上部側面に通気孔を設けて、鋭く正確なリズム音を再現するビートレスポンスコントロールは歴代モデルから継承する高音質再生のための技術だ

 

ドライバーユニットを覆うグリルには数学の「フィボナッチ数列」という数の並び方から導き出したという、ひまわりの花のようなデザインを採用しています。編み目のサイズを均等にすることで、空気の伝搬がより滑らかになる効果が得られるというもので、フラグシップヘッドホンの「MDR-Z1R」にも採用されています。

↑イヤーカップの中をのぞき込むと花のような模様の「フィボナッチパターン」を採用するグリルが見える↑イヤーカップの中をのぞき込むと花のような模様の「フィボナッチパターン」を採用するグリルが見える

 

MDR-1Aと同じくオーディオプレーヤーやアンプとのバランス接続にも対応しています。多くのポータブルオーディオプレーヤーや、いまや音楽プレーヤーとしてもお馴染みのスマホには「アンバランス接続」に対応する一般的な端子が搭載されています。プラス極にアンプ(正相)からの音声信号、マイナス極にグランド/アースをそれぞれ伝送して、ヘッドホンの左右ドライバーユニットを合計2台のアンプ回路で動かす仕組みになっています。

 

対する「バランス接続」の場合は左右のグランド側にも逆相のアンプが接続されます。つまり片側のドライバーユニットを2台ずつ、左右で合計4台のアンプ回路を使って鳴らすという仕組みになっています。バランス接続の場合は個々のアンプにかかる負担が減るので、さらに余裕を持ってドライバーユニットを動かせるようになります。入力されたオーディオ信号に対する反応はより鋭く、正確さを増してくることは音を聴いても明らかなはず。グランド/アースを共有するアンバランス接続の場合と違って、左右チャンネル間の信号干渉が生まれないため、ステレオイメージの鮮度も高くキープされます。

 

アンバランス接続は多くの場合が3.5mmのステレオミニ端子を使いますが、バランス接続には色々な方法があります。いま最も広く普及しているのは「2.5mm/4極」の細めの端子ですが、最近ではソニーのウォークマンやヘッドホン・イヤホンの上位モデルを中心に通称“ペンタコン”と呼ばれる、端子が太く安定性に優れていて、音質面でも優位と言われる4.4mm/5極の端子によるバランス接続に対応する機器も増えてきました。

 

ケーブル交換で自分好みの音にカスタマイズができる

MDR-1AM2は、本体左側から片出しのケーブルが着脱交換できる「機能性」にも優れたヘッドホンです。本体パッケージには1.2mのアンバランス接続用ケーブルのほか、同じ長さの4.4mm/5極端子のバランス接続用ケーブルが同梱されています。ヘッドホン側の端子は3.5mm/4極のミニプラグ。ソニー純正のアクセサリーとして販売されている、米キンバーケーブルと共同開発した8芯編み構造のケーブル「MUC-S12SB1」などこだわりのアクセサリーと交換しながら、自分の好みに合わせて音をカスタマイズしていく深い楽しみも得られます。

↑ヘッドホンには2種類のケーブルが付属する。左側が4.4mm/5極のバランスケーブルの端子↑ヘッドホンには2種類のケーブルが付属する。左側が4.4mm/5極のバランスケーブルの端子

 

「ポータビリティ」についても、MDR-1Aからさらに進化しています。ケーブルを含まないヘッドホン本体だけの質量を比較すると、MDR-1Aは約225g、MDR-1AM2は約187gと38gも軽くなっています。その違いは手に持つとすぐにわかるほど明らか。ヘッドバンドのアームは素材をステンレスから軽量・高剛性なアルミに変更。部材の内側をくり抜いて空洞にする“肉抜き”処理も要所に織り交ぜて、ドライバーユニットもボイスコイルやポールピース、マグネットなど細かな部品を徹底的に軽量化しました。この軽さはふだんから長時間音楽を聴く人には大きな魅力に感じられるでしょう。

 

外観はカラーリングを落ち着きのあるマットなシングルトーンに統一。今回は「シルバー」のカラーバリエーションの実機を借りてみました。ヘッドバンドやイヤーパッドの外皮をブラウンからグレーに変更して、付属ケーブルの色も本体に合わせたクールなルックスに仕上げています。ブラックとともにウォークマン「NW-XZ300」と色を合わせたそうです。筆者はMDR-1Aのオーディオ製品らしいトラディショナルな外観と比べて、ずいぶん若返りした印象を受けました。ただ、ルックスは重厚感のあるMDR-1Aの方が好きだという人がいても不思議はないと思います。

↑こちらはシルバーモデル。カラーリングは明るいトーンのシルバーとライトグレーをコンビにした↑こちらはシルバーモデル。カラーリングは明るいトーンのシルバーとライトグレーをコンビにした

 

↑イヤーカップの色合いはマットに仕上げた。イヤーパッドとの接続部分にきらりと輝くクロームフィニッシュのパーツをレイアウトしている↑イヤーカップの色合いはマットに仕上げた。イヤーパッドとの接続部分にきらりと輝くクロームフィニッシュのパーツをレイアウトしている

 

ウォークマンとXperiaを組み合わせて音を聴いてみた

MDR-1AM2のサウンドを、まずはウォークマン「NW-ZX300」と組み合わせて、アンバランス接続とバランス接続の音を聴き比べてみました。楽曲は川本真琴のアルバム「ふとしたことです」から、『1/2』(ハイレゾ 96kHz/24bit)を選んでいます。

↑ウォークマン「NW-ZX300」のシルバーと色合いを統一している↑ウォークマン「NW-ZX300」のシルバーと色合いを統一している

 

アンバランス接続でも中高域の透明感や、特にボーカルの鮮度の高さは抜群によいヘッドホンであることが実感できます。低域はだぶつかず、スピード感も鮮やか。細かなリズム音まで立体感に富んでいて、息を呑むほど広い音場が展開します。音のない無音の一拍ずつから、演奏者の緊張感が肌に伝わってくるようです。

 

バランス接続のケーブルに変えてみます。NW-ZX300は本体トップの位置にアンバランスとバランス接続の端子を1基ずつ搭載していますが、それぞれに対応するケーブルをつなぐだけで面倒な本体設定も要らず、手軽にバランス接続の音が楽しめるプレーヤーです。

↑NW-ZX300は本体のトップにアンバランスとバランス接続用のジャックを搭載している↑NW-ZX300は本体のトップにアンバランスとバランス接続用のジャックを搭載している

 

バランス接続のサウンドはやはり芯が強くコシもしなやか。底力の違いを感じさせます。ピアノの演奏にいっそう熱がこもってきました。ウッドベースの低音はベルベットのように柔らかくてふくよか。エレキの乾いた旋律の余韻が気持ち良くいつまでも耳に残ります。そしてこれがフィボナッチグリルの効果なのか、アンバランス接続の時よりもボーカルの立体感がさらに一歩前に浮き出てきました。ハイトーンは抜けが爽やかで、余計な雑味を感じさせません。演奏者の息づかいまで間近に感じられるようになりました。もしこのプレーヤーとヘッドホンの組み合わせを手もとに揃えることができれば、バランス接続をメインで使うことをおすすめします。

 

最後にAndroidスマホの「Xperia XZ1」につないで、先ほどと同じ楽曲を聴いてみました。スマホと組み合わせて聴くMDR-1AM2のサウンドも歯切れ良く滲みなし。ボーカルのビブラートや息づかいの繊細な表情を浮き彫りにします。筆者の印象では、Xperiaシリーズのハイレゾ対応機は繊細なニュアンスの表現は得意ながら、出音のパワー感が足りないところがあるので、特に屋外で音楽を聴くと物足りなさを感じてしまうことがありました。MDR-1AM2との組み合わせで聴くと、スマホのボリュームをむやみに上げなくても、音楽のディティールが自然と見えてきました。イヤーパッドによる密閉感と遮音性能がとても高いことも奏功しているようです。

↑Xperia XZ1との組み合わせでも音質を検証した。アンバランス接続用のケーブルはシングルボタンのリモコン付き↑Xperia XZ1との組み合わせでも音質を検証した。アンバランス接続用のケーブルはシングルボタンのリモコン付き

 

なお本体に付属する3.5mm/4極のケーブルはシングルボタンのリモコン付き。Andoridスマホ、iPhoneともにレスポンスの良いリモコン操作と、クリアな音声通話ができます。もしリモコンなしの3.5mmステレオミニケーブルの方がベターということならば、ソニー純正のアクセサリーとして発売されているケーブル「MUC-S12SM1」も使えます。MDR-1A専用の交換アクセサリーはMDR-1AM2と互換性が確保されているので安心です。

 

ハイレゾじゃなくてもいい音が実感できる

最新モデルのMDR-1AM2は、SpotifyやApple Musicなどの定額制音楽配信の音源や、CDからリッピングしたお気に入りの楽曲も活き活きとした音で鳴らしてくれるヘッドホンです。いま手もとにハイレゾ作品は持っていないという方でも、本機の魅力は十分すぎるほど感じられるはず。遮音性能がとても高いので、アクティブノイズキャンセリングヘッドホンは苦手という方にもアウトドアで使い倒せるヘッドホンとしておすすめです。音楽の再生環境にはこだわりたいという方はとにかくぜひ一度は聴いてみて欲しいと思います。

 

iPhoneユーザーに最高のイヤホンはどれだ!? Lightningイヤホン人気5機種を3人のプロが聴き比べ

iPhone 7の登場以降、iPhoneシリーズからイヤホンやヘッドホンを接続するためのステレオミニジャックが省かれ、従来のイヤホンを利用するためには付属の変換アダプターを利用するか、Bluetoothなどのワイヤレス接続を行わなければならなくなりました。その後、オーディオメーカー各社からはLightning端子に直接接続できるLightningコネクタを採用したモデルが登場。徐々にラインナップも拡充し、好みのサウンドや機能を備えたモデルを選べるようになってきています。

 

そこで今回は、iPhoneで音楽を聴いている人にオススメな、Lightning端子を搭載したイヤホン5機種を紹介。3人のプロが各機種の音質や使い勝手をチェックしています。

 

【今回試した機種】

1.AKG「N20LT」

2.ラディウス「HP-NHL21」

3.1MORE「E1004」

4.パイオニア「RAYZ PLUS」

5.JBL「REFLECT AWARE」

 

レビューを行ったのは、オーディオライターの山本 敦さん、e☆イヤホン秋葉原店 店長の”ゆーきゃん”さん、編集部オーディオ担当の一條 徹の3人。いずれも、普段使用しているオーディオプレーヤーやスマートフォンを持参し、聴き込んだ音源を試聴しています。

20170804-i03 (1)

 

Lightningイヤホンのメリットは?

Lightning接続で音楽を再生する場合、従来のステレオミニ端子と違い、音楽データがデジタルのままiPhoneより出力されます。デジタル出力されたデータは、イヤホンに内蔵されたDACによってアナログ変換されアンプで増幅されたのち、イヤホンから音が再生されます。このため、LightningイヤホンはDAC/アンプを必ず内蔵しており、その多くが48kHz/24bitのハイレゾ音源にも対応しています。

 

今回紹介しているラディウスの「HP-NHL21」やパイオニア「RAYZ PLUS」は、iPhoneに接続すると、一部有料のハイレゾ再生アプリが無料で使えるようになるので、iPhoneで手軽にハイレゾ再生が楽しめます。ハイレゾ音源を聴いてみたいけど、専用プレーヤーやポータブルアンプを購入するのはハードルが高いと思っている方は、はじめの1歩としてLightningイヤホンを選んでみてもいいでしょう。

 

また、Lightning端子からは電源の供給も行えるため、イヤホン側にバッテリーを搭載しなくともノイズキャンセル機能が使えるのも魅力。出かける前に充電しておく必要もなく、いざノイズキャンセル機能を使おうしたらバッテリー切れで使えなかった……ということもありません。

20180214-i05 (2)↑3人のプロが1機種ずつ試聴を行いました

 

1.人気モデルがLightning仕様に

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AKG「N20LT」(e☆イヤホン販売価格1万2519円)

●ドライバー :7mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 20Hz~20kHz●インピーダンス : 24Ω●感度 : 76dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC  : 48kHz/24bit対応

オーストリアのオーディオメーカーAKG(アーカーゲー)の人気機種「N20」をLightning端子仕様にしたモデル。振動板の振幅時に発生する背圧を最適化する「ベンチレーション・システム」搭載により、ワイドレンジ再生と広々とした空間表現を実現。装着性を高める「アングルド・イヤチップ構造」により、耳にしっかりフィットします。

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2.ハイレゾ再生アプリが無料で使える

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ラディウス「HP-NHL21」(e☆イヤホン販売価格2万6870円)

●ドライバー :13mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 5Hz~24kHz●インピーダンス : -●感度 :102dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC  : 48kHz/24bit対応

ドライバーの磁束密度を高める「High-MFD構造」により、低域から高域までキレのあるクリアなサウンドを実現。低音域の再現性を高めるバスポート構造も採用している。同社のハイレゾ再生アプリ「NePLAYER」と合わせて使えば、EQやサラウンド機能も利用可能。

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3.ノイキャン機能搭載のハイブリッド型イヤホン

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1MORE「E1004」(e☆イヤホン販売価格1万8980円)

●ドライバー :ハイブリッド型(10mm径ダイナミック+BA)●再生周波数帯域 : 20Hz~20kHz●インピーダンス : 32Ω●感度 : 110dB●ケーブル長 : 1.25m●DAC : ハイレゾ非対応

サウンドエンジニアのLuca Bignardi氏がサウンドチューニングを行った、ハイブリッド型ドライバー搭載モデル。独自のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、周囲の騒音を低減して音楽を楽しめる。ハウジングには耐久性の高いエアーチタンを採用する。

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4.音楽を聴きながらiPhoneの充電も可能

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パイオニア「RAYZ PLUS」(e☆イヤホン販売価格1万9310円)

●ドライバー :9.2mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 : 10Hz~22kHz●インピーダンス : 16Ω●感度 : 100dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC : 48kHz/24bit対応

世界初、音楽を聴きながらiPhoneを充電できる「チャージングポート」を備えたLightningイヤホン。省エネ性能に優れた第2世代モジュール「LAM2」を搭載し、iPhoneのバッテリーの消費を抑えて音楽を楽しめる。ノイズキャンセリング機能を備えるほか、周囲の音を内蔵マイクで拾って再生する「HearThru」機能も搭載。オンキヨーのハイレゾ再生アプリ「HF Player」も無料でフル機能を利用できる。なお、チャージングポートを省いた「RAYZ」(同1万4990円)もラインナップしている。

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5.スポーツにも使える防水仕様

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JBL「REFLECT AWARE」(e☆イヤホン販売価格1万9323円)

●ドライバー :14.6mm径ダイナミック型●再生周波数帯域 :10Hz~22kHz●インピーダンス : 16Ω●感度 : 97dB●ケーブル長 : 1.2m●DAC : ハイレゾ非対応

フィードバック方式とフィードフォワード方式を合わせた「ハイブリッド方式ノイズキャンセリング」により、高い精度のノイズキャンセリングを実現。周囲の音の聴こえやすさを3段階で調整できる「アンビエントアウェア」により、使用中も周囲の音を聴くことができる。IPX5相当の防水性能を備え、スポーツ時の汗や雨にも対応する。

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【結論】あなたに合ったイヤホンはコレだ!

それぞれ個性的な特徴を備えた5機種ですが、手軽にイイ音を楽しみたいなら価格が手ごろなAKG「N20LT」、ハイレゾ再生を手軽に楽しみたいなら再生アプリが無料で使えるラディウス「HP-NHL21」かパイオニア「RAYZ PLUS」、ノイズキャンセル機能を使いたいなら1MORE「E1004」、パイオニア「RAYZ PLUS」、JBL「REFLECT AWARE」の3機種、ジョギングなどでも使いたいなら防水性能を備えたJBL「REFLECT AWARE」がオススメです。ぜひ、e☆イヤホンの店頭で試聴してみて下さい。

 

イヤホン & ヘッドホン専門店 「e☆イヤホン」

今回、企画に協力頂いたe☆イヤホンは、東京・秋葉原、渋谷と、名古屋、大阪・梅田、日本橋の6店舗を構える国内最大級のイヤホン&ヘッドホン専門店。店内取扱アイテムは約2万4000点オーバーで、常時 新品約4000機種以上/中古約4000機種以上試聴が可能です。また、国内外のオーディオ製品の新品販売はもとより、独占先行取扱モデルや、オリジナル商品の企画/開発及び販売も行っているほか、修理やチューンナップ、中古買取/中古販売も実施。店内は、イヤホン & ヘッドホンのビギナーからハイエンドユーザーまで、幅広いユーザーで賑わっています。

↑e☆イヤホン秋葉原店(1F外観)↑e☆イヤホン秋葉原店(1F外観)

 

このほか、世界初のオーダーメイドイヤホン“カスタムIEM”の店舗も展開しており、耳型採取から対応可能。一般のユーザーをはじめ、プロミュージシャンや著名アスリートなど、多くの顧客に利用されています。

 

また同社が主催する大規模オーディオイベント「ポタフェス」も日本各地で開催。直近の「ポタフェス2017」(秋葉原)では、2日間の開催期間中、約5万6000人が来場するなど、盛況となっています。

 

e☆イヤホン 秋葉原店
住所:東京都千代田区外神田4-6-7 カンダエイトビル4F
営業時間:11:00~20:00
休日:無休

http://www.e-earphone.jp