パナソニックがワイヤレスで迫力の音を楽しめるゲーミングネックスピーカー「SC-GNW10」を発表

パナソニックは9月12日、ゲーミングネックスピーカーの新モデル「SC-GNW10」を発表。11月17日から発売します。市場想定価格は3万7000円前後(税込)です。

 

パナソニックは2021年10月に、ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」を発売しており、販売実績が2021年で計画比2倍、2022年は計画比3倍のヒット商品になっているとのこと。

 

今回登場したSC-GNW10は、その従来製品をグレードアップさせたモデル。スピーカーユニットの大型化や、従来の有線からワイヤレスに変更など、さまざまな点で進化を遂げています。

↑SC-GN01は想定を上回る大ヒットだったそうです

 

↑SC-GNW10。手前にあるのはワイヤレス接続のための専用送信機

 

スピーカーユニットは従来34mm径を採用していましたが、新モデルに合わせて38mm口径のユニットを新たに開発しました。これにより、従来製品と比べて約2倍の音圧を実現したうえ、低音も強化されています。スピーカーは4基搭載で、首手前に2基、首の後ろに2基配置。さらに、音響分析と高性能DSPによる独自の4chサラウンド技術「TRUE M.A.G.E.S.S.」によって、立体的で奥行きのあるサラウンドを実現しています。

 

ゲーミングネックスピーカーの機能として、従来製品でも採用されていた臨場感と迫力を楽しめる「RPGモード」、正確な音の定位から足音などを聴き取りやすい「FPSモード」、シナリオに没頭しやすい「Voice」モードを引き続き搭載。さらに、新製品に合わせてリリースするオリジナルのPCアプリ「SOUNDSLAYER Engine」には、ユーザーで独自に音の設定ができる「ゲームモード」も用意されています。

↑SC-GNW10の音質面でのポイント

 

接続は、製品同梱の送信機にUSB Type-Cが搭載されており、PCやゲーム機をUSBで繋ぐ方式。送信機からスピーカーは、2.4GHz帯のワイヤレス接続です。データ通信用の低遅延無線技術を採用しているため、4chのサラウンドに加えて、マイクの2chも低遅延で送受信が可能といいます。

↑送信機はシンプルなボックスタイプ

 

なお、今回は4chのサラウンド伝送を優先させるという理由で、テレビなどと接続しやすいHDMIは非搭載となっています。あくまでPCやゲーム機で楽しんでもらうことを狙っているそうです。一方で、さらにゲーム音の低域を効かせたいニーズに応えるため、送信機に音声出力を装備し、サブウーファーなどとの接続も可能とうたっています。

 

低遅延以外でも「ストレスフリー」を製品のポイントのひとつとして位置付けており、操作性を快適にさせるため、操作ボタン類を本体右側に集約したり、装着性向上のために鎖骨と僧帽筋に当たりにくい形状を採用したりしています。

↑装着性向上のため、本体デザインに工夫を重ねたほか、ネックバンドには柔軟なエラストマー素材を採用

 

↑操作ボタンを本体右の内側に集約しています

 

また、ボイスチャットでのやり取りも想定し、マイクを首に対して左右両側に配置したほか、AIボイスプロセッサーとエコーキャンセリング技術により、本体のスピーカーから出力される音がチャット相手にほぼ聞こえないようにしたそうです。

↑ボイスチャットも快適にできるよう、さまざまな技術を取り入れています

 

立体音響に近い聴こえ方で、臨場感たっぷり

限られた時間でSC-GNW10を体験してみたところ、立体音響に近い音の出方が印象的でした。首の後ろに位置する2基のスピーカーは、その位置のとおり、背後から音が聴こえるため、首手前のスピーカーと相まって前後にゲーム音が駆け巡ります。たとえばオープンワールドのゲームだと、360度に近い形で音が聴こえるので、臨場感はたっぷり味わえるでしょう。

 

また、SC-GNW10を身に着けた人が隣にいる際は、それほど大きな音に感じないのですが、音量をそのままに自分が身に着けてみると、ヘッドホンを大音量にしたかのような音の大きさ。スピーカーユニット変更による、音圧の高さを実感できます。シナリオ重視のゲームで映像はもちろん、音でも迫力を感じたい人にも向いています。

 

それでいて、ヘッドホンのように耳を塞ぐわけではないので、横にいる人と会話できる利便性もあります。たとえば自室にこもってゲームをしていても、部屋のドアをノックする音などを聞き取ることもできそうです。

 

長時間のゲームプレイでヘッドホンを装着すると、どうしても蒸れたり耳が痛くなったりします。ゲーミングネックスピーカーはそうした装着の難点から解放されるのが第一のメリットと言えるでしょう。一方で、ヘッドホンのように大音量で迫力を楽しめるかが気になるところですが、SC-GNW10であればそのあたりも満足できそうです。

 

なお、パナソニックは新モデルのSC-GNW10と従来製品のSC-GN01を併売するとしています。

「TGS2023」カプコンブースにもレグザが登場! 「スト6」キャミィに扮した貴島明日香がアンバサダーに

TVS REGZAは、9月21日から開幕する「東京ゲームショウ2023」にて、カプコンのブースに、4K量子ドット液晶レグザ「43Z670L」(43V型)を試遊台用として提供します。

 

43Z670Lは広色域量子ドット倍速液晶パネルを採用しており、色鮮やかな高画質を楽しめます。4K/120P入力対応。接続するゲーム機器を自動で判別し、快適にゲームをプレイできるよう各種設定を変更する「オートゲームアジャスト」機能を搭載しているので、ALLMやVRRを手動で設定する必要がありません。表示遅延時間は約0.83msecです。

 

また、9月6日から10月1日までカプコンの格闘ゲーム「ストリートファイター6」とのコラボレーションによるキャンペーンを実施。ゲーマーとしても知られる貴島明日香さんをアンバサダーに起用し、「ゲームするなら断然レグザ!」をテーマに、レグザのゲーム機能をわかりやすく解説するスペシャルコンテンツを期間限定公開します。

 

同作の機能のひとつである、アバタークリエーション機能で作成した自身のアバター「あすかさん」を使って、貴島さんが実際にゲームをプレイするYouTube動画を期間限定公開中です。PCゲームが得意な貴島さんが同作をプレイ実況しながら、「瞬速ゲームモード」や「オートゲームアジャスト」など、レグザならではの機能をわかりやすく解説。トレーディングカード制作の裏話も収録されています。

 

ストリートファイター6のキャラクターをモチーフにしたトレーディングカードのプレゼントキャンペーンも実施。トレーディングカードの種類は、貴島さんが「キャミィ」に扮したカードに加え、「ルーク」「春麗」「リュウ」「ダルシム」など全5種類です。配布は東京ゲームショウ2023のストリートファイター6コーナーでの試遊や、後述のTVS REGZA主催SNSキャンペーンなどで行います。

 

ストリートファイター6×レグザ コラボ記念プレゼントキャンペーンは、レグザ公式Xアカウント(https://twitter.com/regza_official)をフォローし、対象のポストを引用リポストして応募。抽選で43Z670Lや、貴島明日香さんのサイン入りトレーディングカードセット&オリジナルクリアファイルが当たります。応募期間は10月1日23時59分まで。

TGSでレグザのゲーミング機能をお試しできる! バンナムブースに全60台の4K液晶レグザ

TVS REGZAは、9月21日から開幕する「東京ゲームショウ2023」にて、バンダイナムコエンターテインメントブースに、4K液晶レグザ全60台を提供することを発表しました。

 

内訳は、タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ「65Z870M」(65V型)が8台、「55Z870M」(55V型)が3台、4K量子ドット液晶レグザ「43Z670L」(43V型)が49台。65V型と55V型のZ870Mシリーズはプロモーションビデオ用、43Z670Lは試遊台用です。

↑65Z870M

 

Z870Mシリーズは、高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZR」と新開発4K Mini LED広色域量子ドット液晶パネルモジュールを搭載しています。4K/120P入力対応。接続するゲーム機器を自動で判別し、快適にゲームをプレイできるよう各種設定を変更する「オートゲームアジャスト」機能を搭載しているので、ALLMやVRRを手動で設定する必要がありません。表示遅延時間は約0.83msec。

↑55Z870M

 

43Z670Lは広色域量子ドット倍速液晶パネルを採用し、色鮮やかな高画質を楽しめます。Z870Mシリーズ同様、4K/120P入力に対応し、オートゲームアジャスト機能を搭載。表示遅延時間は約0.83msecです。

↑43Z670L

シャオミから2000円以下の完全ワイヤレスイヤホン登場、日常で安心して使えそう

シャオミはエントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Active」をAmazon限定で発売しました。価格は1990円(税込)です。

 

Redmi Buds 4 Activeは充電ケースと併用で約28時間使用できるバッテリー、Androidスマホに表示されるポップアップのタップでペアリングできる「Google Fast Pair」、Bluetooth 5.3による低遅延モードなどに対応しながら2000円以下の製品。

 

音質では12mmの大型なダイナミックドライバーを搭載し、パワフルな低音を楽しめるとのこと。

 

このくらいの価格感であれば、日常使いでも安心して使える、という人も多そうです。IPX4生活防水性能で、多少の雨なら心配ないほか、ジムで使用なども可能でしょう。

映画館の画質を自宅で楽しめる! プロジェクター、スマートモニターなど注目の3モデルを紹介 【2023年上半期で売れたモノSELECTION デジタル編】

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「デジタル編」からアクティブスピーカー・DLPプロジェクター・スマートモニターをそれぞれ紹介しよう。AV評論家の藤原陽祐さんが解説する、ヒットの秘密も見逃せない!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が教えます

AV評論家 藤原陽祐さん
新聞記者、専門誌編集を経てフリーに。イヤホンからハイエンドオーディオまで明確に論評する。

 

【アクティブスピーカー】PCとつないで、デスクトップで手軽にハイレゾを満喫できる

エアパレス
A100 HD MONITOR
実売価格11万9980円
2022年9月発売

ハイレゾサウンドを手軽に楽しめるDAC内蔵アクティブスピーカー。精悍なブラックフェイスのフロントバッフルは25mm厚MDFを採用、強力なドライバーユニットのエネルギーをしっかりと受け止める。

 

↑硬質アルマイト処理を施した12.7mmアルミニウム合金コーン振動板を採用。音をリアルに、ダイナミックに表現する

 

【ヒットのシンソウ】

妥協なくデザインされたエンクロージャーを搭載

「同社人気モデルA100 BT5.0の音質強化版。エンクロージャーの剛性を高めたことで音の芯が明確になり、響きの鮮度が飛躍的に向上しました。思い切りパワーを入れても低音が甘くならず、リズム感も上々」(藤原さん、以下同)

売れ行き:★★★★
革新性:★★★
影響力:★★★★

 

【DLPプロジェクター】3色レーザー搭載により 映画館の画質を自宅で再現

JMGO
N1 Ultra
実売価格28万3360円
2023年5月発売

Android TV対応機としては日本初の3色レーザー搭載プロジェクター。小型化された国産レーザーモジュールの採用に加え、独自開発エンジンなどにより、明るい場所でもくっきりとノイズレスな映像が楽しめる。

 

↑自社開発の光学エンジンを搭載。光源には高効率で、小型化されたRGB3色レーザーモジュールを採用している

 

【ヒットのシンソウ】

フルオートの調整機能の使い勝手が画期的

「DMD素子はFHD解像度ですが、高度な画素ずらしで投影解像度は4K表示が可能。フォーカス、台形補正機能ともにフルオートで働き、画面をシフトしても自動的に画歪みが補正され、フォーカスもピタリと合います」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★★
影響力:★★★★

 

【スマートモニター】VODコンテンツもPC作業もコレ1台あればOK!

LGエレクトロニクス
LG SMART Monitor 32SQ780S-W
実売価格9万4800円
2023年4月発売

独自のwebOSを搭載した、31.5インチの4K液晶ディスプレイ。本体のみでYouTubeやNetflixなどのVODコンテンツが楽しめる。チルト角や高さの調整も行え、USB Type-C端子も備えるので、PCモニターと兼用するのも◎。

 

↑フルHDの4倍広く使える画面を駆使して、多くの情報表示が可能。5W×2の高出力スピーカーも搭載する

 

【ヒットのシンソウ】

自分専用テレビとしてデスクトップでVODを満喫

「Makuakeで先行販売し、今年1月までに5000万円を達成。地上波、BSチューナーは非内蔵ですが、多くのVODに対応しテレビとしても活躍します。4Kテレビで実績のある映像処理エンジンを搭載し画質面も◎」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★★

無線でハイレゾ再生が楽しめる!? プロが解説する注目DAP・ワイヤレススピーカー3選【2023年上半期で売れたモノSELECTION デジタル編】

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「デジタル編」から、高音質で楽しめる注目のワイヤレススピーカーとDAPの3モデルを紹介。専用機ならではの良音再生や無線でもハイレゾ再生が楽しめるなど、ヒットの秘密を解説してくれるのはAVライターの野村ケンジさんとAV評論家の藤原陽祐さんだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【ワイヤレススピーカー】ハイレゾ再生にも対応したストリーミング時代の飛行船

Bowers & Wilkins
Zeppelin
実売価格10万8900円
2022年3月発売

2007年(※)にiPhone / iPod用スピーカーとして登場したZeppelinの4代目モデル。専用のMusicアプリですべての設定や操作が行える。Deezer、Spotify、Amazon Musicほか音楽サブスク再生(ハイレゾ対応)なども可能だ。

※ 国内発売は2008年

 

↑3Way5スピーカーによる構成。左右にツイーターとミッドレンジ・ドライブ・ユニット、中央に150mmの大口径サブウーファーを搭載する

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>AV評論家 藤原陽祐さん
新聞記者、専門誌編集を経てフリーに。イヤホンからハイエンドオーディオまで明確に論評する。

 

伝統あるブランドの艶やかな音が堪能できる

「世界的なスピーカーメーカーB&Wが手がけたHi-Fi志向の強いワイヤレス・スマートスピーカー。96kHz / 24bitのハイレゾ・ストリーミングサービスに対応し、フレッシュで艶やかなサウンドが楽しめます」(藤原さん)

売れ行き:★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★

 

【DAP】あらゆる音源を専用機ならではの良音で再生

ソニー
ウォークマン NW-A300シリーズ
実売価格4万6200円(NW-A306)
2023年1月発売

最大約36時間再生が可能な “ストリーミングウォークマン” 。ワイヤレス再生時や音楽サブスク利用時に音質アップスケーリング機能「DSEE Ultimate」を適用可能だ。64GB(A307)と32GB (A306)をラインナップ。

 

↑金を添加した「高音質はんだ」を採用し、音の広がりと定位感が向上。基板配置を最適化し、S / N感(※)もアップした

 

※:S / Nとは、シグナル(S)に対するノイズ(N)比率のこと。実際の聴感としてのクリアさについて、「S / N感が良い」「高S / N」などと表現する

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>AVライター 野村ケンジさん
ヘッドホン・イヤホン、DAPなどに明るい。TBSテレビ開運音楽堂「ノムケンLab」に出演中。

 

専用プラグでつなぐとより高音質で楽しめる

「上位モデルと同じ4極3.5mmコネクタを用いた “グラウンド分離” を採用。専用プラグを利用すると、さらに音質が向上します。Blue toothのLDAC接続にも対応しており、ニュアンス表現の巧みさもなかなかです」(野村さん)

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★★★

 

【DAP】有線でも無線でもハイレゾ再生が楽しめる

Shanling
M0Pro
実売価格1万9770円
2023年3月発売

2018年にヒットした超小型DAP「M0」の最新作。手のひらに収まる小型サイズながら、最大384kHz/32bitまでのPCMとDSD128の再生が可能だ。LDACに対応し、ワイヤレスでもハイレゾの高音質が楽しめる。

 

↑別売の「3.5mm to 4.4mmバランスアダプタ」(実売価格1980円)。4.4mmのバランス出力が可能になる

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>AVライター 野村ケンジさん

 

この価格でこの装備と機能。ヒットも納得の一台です

「DACにESS社製『ES9219C』をデュアル搭載し、端子も3.5mm5極端子を用いたバランス出力を採用。BluetoothはLDACやaptXに対応するうえ、USB DAC機能も備えるなど高コスパです。初回ロットは1週間で完売」(野村さん)

売れ行き:★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★★★

フルシリコンの有線イヤホンが快適な “寝ホン” へ誘う。注目のイヤホン・ヘッドホン3選【2023年上半期で売れたモノSELECTION デジタル編】

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「デジタル編」から、注目のイヤホン・ヘッドホン3モデルを紹介! ヒットの秘密をAVライターの野村ケンジさんに教えてもらいました。

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が教えます

AVライター 野村ケンジさん
ヘッドホン・イヤホン、DAPなどに明るい。TBSテレビ開運音楽堂「ノムケンLab」に出演中。

 

TWS】クラファンMakuakeで9166%を達成した大注目モデル

SOUNDPEATS
Opera 05
1万3999円
2022年7月上旬一般発売

イヤホン専門ブランドとして13年の歴史を持つ同社のTWS。LDACコーデックに対応し、Bluetooth接続でハイレゾの高音質が楽しめる。本機「05」は3基のドライバーを搭載した贅沢な仕様で、2基構成の「03」も同時発売。

 

↑同社のフラッグシップモデルだけにリッチな仕上がり。素材や塗装にこだわっており、見た目でも愉しめる

 

【ヒットのシンソウ】

フィット感に優れるうえANC効果も上々

「耳側の形状に工夫が凝らされていたり、楕円形ノズルを採用されていたりすることで高いフィット感と高性能なANC効果を確保。サウンドは、細やかなディテール表現と迫力の良さを巧みに両立させています」(野村さん、以下同)

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★★★

 

【有線イヤホン】フル・シリコン構成によりリラックスできる装着感を実現

AZLA
ASE-500
実売価格2860円
2022年10月発売

ドライバーとケーブルを除く本体からイヤーピースまでをフル・シリコン構成の有線イヤホン。柔らかく、突起のない形状なので、寝ながらでも快適に使用できる。超小型高性能ドライバーを搭載し、サウンド面も文句なし。

↑5.7mmドライバーを搭載。シリコン筐体でドライバーを包み込む設計によりフィッティングを向上させている

 

↑直線的な振動板の動きと最適化されたモーターによる低歪みを実現。クラス最高レベルの性能を誇る

 

【ヒットのシンソウ】

寝転びながらでも 安心して聴ける

「シリコン素材で全体が覆われた小型のイヤホン本体により、日本では寝転がりながらでも使える“寝ホン”として高い人気を得ています。スピード感があるクリアなサウンドが特徴で、低域の量感も十分」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★

 

【ヘッドホン】立体音響などの制作に適したクリエイター向けモデル

ソニー
MDR-MV1
実売価格5万9400円
2023年5月発売

ヘッドホン内部の反射音を低減する背面開放型音響構造を採用し、立体的な音響空間での優れた空間表現が可能。立体音響など様々な音源の奥行きや細部まで、クリエイターが意図した音楽表現を精緻に再現する。

 

↑専用開発のドライバーユニットを搭載。超広帯域再生や広ダイナミックレンジ再生を実現し、立体音響音源の定位感や空間情報を表現する

 

↑背面開放型のハウジング音響構造を採用。信号処理で付与された反射音への影響を抑えて正確に音場を再現する

 

【ヒットのシンソウ】

脚色のないストレートなサウンドが好印象

「各サイトの売り上げランキングで有線モデルとして唯一上位に食い込むなど、瞬く間に人気モデルとなりました。一切の脚色がないストレートなサウンド表現や揺るぎない定位で、プロ・アマ問わず好評です」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★★
影響力:★★★★

快適な装着感で “ながら聴き” に最適! プロ厳選の「フローティングイヤホン」3選【2023年上半期で売れたモノSELECTION デジタル編】

『GetNavi』が選ぶ「2023年上半期売れたものSELECTION」。本記事では「デジタル編」から、フローティングイヤホンをピックアップ。装着感とサウンドのバランスが良く、ながら聴きにうってつけと人気が高い理由とおすすめモデルを、AVライターの野村ケンジさんに教えてもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

フローティング型は “ながら聴き” に最適

続々と新製品が登場するオーディオ機器のなかでも、ここ数年最も勢いがあるのがイヤホンだ。なかでもTWS(完全ワイヤレス)は人気を牽引している。

 

「TWSなどのカナル型イヤホン(先端にイヤーピースが付いているタイプ)は、遮音性の高さや音漏れの少なさから、特に日本国内では絶大な人気を誇ります。しかし、周りの音が聞こえにくい特性が逆にデメリットとなり、屋外では危険を伴うなど、やや使いづらさを感じることも。また、耳穴に押し込むので、長時間使い続けるのを負担に感じる人もいます。それを解決してくれる骨伝導イヤホンも登場していますが、音量や音質の面でまだまだ改良の余地があります」(野村さん、以下同)

 

そんななか、昨今注目を集めつつあるのが、耳穴の前にドライバーを配置する構造の「フローティングイヤホン」だ。

 

「フローティング型のイヤホンは、耳に対する身体的負担がほとんどなく、ごく一般的なダイナミック型ドライバーを搭載するため、音質面でも優位性があります。明るい高音と深みのある重低音を楽しめるだけでなく、周囲への音漏れも低減。特に、屋外で “ながら聴き” をする機会が多い人にとっては、ベストな選択肢と言えるでしょう」

 

耳穴を圧迫されることなく快適に高音質を楽しめる

Shokz
OpenFit【オープンイヤーTWS(2023年4月 GREEN FUNDING開始)】
2万1397円 (GREEN FUNDING早割)

骨伝導イヤホンで知られるShokz初のオープンイヤーTWS。クラファンで約1万人、2.5億円以上の支援を得て国内のイヤホン系では歴代1位に。イヤーバッズを耳の周りに装着するため、耳穴を塞ぐことなく快適に音楽を聴ける。

 

↑2つのパーツで構成される超軽量コンポジット振動板を採用したドライバーユニットを搭載。振動板の周りのポリマーリングが豊かなサウンドを実現する

 

↑専用の「Shokz App」を使えば自分だけの音をカスタマイズ可能。イコライザー調整や、ボタン機能のパーソナライズなどが簡単に行える

 

↑2層構造のリキッドシリコンを採用したイヤークッションコアが、あらゆる耳の形状にフィット。長時間でも快適にリスニングが可能だ

 

【ヒットのシンソウ】

<証言者>AVライター 野村ケンジさん
ヘッドホン・イヤホン、DAPなどに明るい。TBSテレビ開運音楽堂「ノムケンLab」に出演中。

 

装着感が良く音漏れもなしサウンドのバランスも上々

「耳掛け型なので圧迫感がなく、TWSのように耳から落ちる心配もなし。サウンドは中高低のバランスが良く、ボーカルもしっかりと耳に届きました。フローティング型ながら音漏れも気になりません」

売れ行き:★★★★★
革新性:★★★★
影響力:★★★★★

 

【コレもヒット!】

耳の前にスピーカーが浮き快適な装着感と高音質を実現

ソニー
Float Run
実売価格1万8700円

耳の前に浮いたスピーカーから音が流れるため、圧迫感や耳の周りの骨の振動がなく、違和感や疲れを抑えられる。大音量になりやすいランニング時などにもオススメだ。

 

↑耳穴に何も入れない快適な装着感と高音質を実現。ランニングなどのスポーツ時や、ながら聴きなどに最適だ

 

フローティング&軽量でより快適にリスニング可能

nwm
パーソナルイヤースピーカー nwm MWE001
実売価格8250円

両耳9gの軽量かつオープンイヤー構造により、着けていることを忘れてしまいそうなイヤホン。有線タイプなので充電がいらず、音切れの心配もなく、快適に良音を楽しめる。

 

↑パーソナライズドサウンドゾーン(PSZ)技術を初採用。耳を塞がなくても、音漏れを逆相で打ち消すことで最小限に抑える

分離するスピーカー、ソニー「HT-AX7」レビュー。ちっちゃい分身どこに置く?

↑ソニーのHT-AX7。ソニーストアでの価格は7万7000円(税込)

 

「立体音響」なる言葉をご存知でしょうか? 3Dオーディオと呼ぶこともありますが、これは音場を三次元的に捉える方式のこと。アップルの空間オーディオ、ソニーの360 Reality Audio、あるいはDolby Atmosなど、各メーカーが独自のシステムを提案しており、近年特に注目されている技術です。

 

右耳と左耳の2方向から聞こえているはずの音が、上や後ろなど、立体的な奥行きをもって感じられるのが立体音響の魅力。ただし、そのサウンド表現には技術的な難しさや、複数のスピーカーが必要になるなどの課題がありました。いわば映画館のような聞こえ方を再現するようなものですからね。

 

こうした課題を「スピーカーを好きな場所に置けるようにすれば良いのでは?」と、おもしろいアプローチで解決してきたのが、今回レビューするワイヤレススピーカー「HT-AX7」です。かなり独特な構造をしていますよ。

 

リアスピーカーを分離させて、立体的な音場を形成

↑一見するとスタンダードなワイヤレススピーカー

 

見た目こそシンプルでおしゃれなスピーカーですが、TOP画像を見てもわかるように、上部の円盤型の部分は取り外しが可能。つまり、オーバル型の本体(フロントスピーカー)+円盤型のリアスピーカー×2基の、合計3基のスピーカーが1つになっているんです。

↑天面はシリコンカバーで覆われており、再生や音量操作ボタンはカチッと押し込んで操作

 

使い方は一般的なワイヤレススピーカーと同様で、Bluetoothでスマホやタブレットと接続するだけ。映画鑑賞とも相性が良いため、テレビと無線接続するのもオススメです。

↑リアスピーカー設置部には充電端子が備わっている

 

フロントからリアスピーカーを取り外すと、その下には充電端子があります。フロント本体への充電はUSB Type-Cを使いますが、リアスピーカーへはフロント側から無線で給電するわけですね。バッテリー駆動時間はスピーカー全体で約30時間です。

 

リアスピーカー自身の裏側はこんな感じ。中央の丸い部分が充電端子で、本体の端子側に接触させると充電が可能です。

↑リアスピーカーの裏側には、電源ボタンやLRの向きが印字されている

 

↑インテリアのような優しい雰囲気を与えるファブリックカバー

 

フロントもリアスピーカーも、同色のファブリック素材で覆われています。ガジェット感が抑えられており、モダンなインテリアのようにも見えますね。

 

スピーカーのスペックは、フロントが49×71mmのドライバーを2基搭載、エンクロージャーはパッシブラジエーターを採用。リアスピーカーは60mmのドライバーを1基ずつ搭載し、エンクロージャーにはアコースティックサスペンションを採用しています。

 

前と後から音を出せば、それはもう確実に立体的

フロントとリアを分離させることによるメリットは、立体音響空間を即座に形成できること。映画館のような立体的な音響体験を、場所を選ぶことなく作り出せるのが最大の特徴です。

 

オフィシャルの動画では「ミニマルシアター」と銘打っており、ホームシアターのミニマル版を意識している感がありますね。ソニーは立体音響を形成できるスピーカーを数多く手掛けていますが、その多くは複数のスピーカー設置&購入が必要でした。HT-AX7なら、そうした複数購入が不要になるわけです。

↑リアスピーカーは頭の背後に置くのがベスト

 

たとえばこうして、ソファの背もたれにリアを配置し、自分の正面にはフロントを配置。この状態で音楽や映画を鑑賞すると、立体的な音響を感じられるわけです。ソファはテレビに向かって配置してあることが多いため、スピーカーをテレビと接続すれば、まさにミニマルシアターを構築できますね。

 

気になる音質は、音楽を再生すると音が正面からではなく全方位から聞こえる感覚があります。ジャンルによってはその効果がわかりにくいものもありますが、「普通のスピーカーとは違うな」という感じはしました。ちょっとした、包まれ感があります。

 

一方、音楽ではなく映画を視聴すると「効果音があちこちから聞こえる!」と、立体音響のウマ味をダイレクトに感じました。たとえば騎馬隊が突撃するシーンでは、蹄の音や剣戟の音などが四方八方から聞こえてきて、かなり映画館っぽい印象に。リアを背後に置いた場合と、あえてフロントに戻した場合とで比較してみましたが、格段に臨場感が違いました。

↑上向きではなく、あえて角度をつけて配置すると聞こえ方が変わる

 

リアから出る音は中低音がややカットされており、フロントから出ている音とチューニングが異なります。立体音響を作り出す「SOUND FIELDエフェクト」を、ボタンを押してオフにすると、フロントとリアとが同じ音を再生するようになります。こうなると部屋全体で同じ音が鳴ってくれるため、複数のスピーカーを繋ぐペアスピーカーのような使い方が可能です。リビングにはフロントを、キッチンにはリアを配置して、同じ音楽を楽しむといった使い方ですね。

↑スピーカー本体の持ち運びはスムーズ。あちこち設置してみて、お気に入りの場所を探すのも一興

 

従来のホームシアターのように、聴く場所を固定する必要がなくなったのは画期的。しかし、実際にフロントとリアをベストな場所に配置できるかは、ご家庭の間取りに左右されるでしょう。ソファがないお家もありますし、かといって床置きするのも気が引けるものです。

↑デスクの左右に置いても、一応の広がりは感じられる

 

たとえばデスクに置いて使うなら、無理してリアを背後に置かず、リスナーの左右、離れた位置に配置するという方法も。壁際に配置すると音が回り込んでくれるため、いくらか立体感は強まります。

 

タブレットでの映画視聴が特にオススメ。部屋全体を音楽部屋にすることも

HT-AX7はアプリでの細かいコントロール(低音の音量やリア単体の音量調整など)が可能なため、テレビよりもスマホやタブレットと繋ぎたくなります。しかし、映画を見るならテレビのような大画面で見たくなるのも事実。こうなると、アプリが使えてかつスマホよりも大画面であるタブレットとの接続がベストとなります。公式PVでもタブレットと繋いでいましたね。

↑デザイン性が高いため、ポンと置いていても絵になる

 

使い方としては、普段は一般的なポータブルスピーカーのように定位置に据え置いて、映画に没入したいときには、好きな場所にリアを設置してミニマルシアターを形成する、といった形が良いんじゃないかなと。普段から無理にリアを分離させて使おうとする必要はないでしょう。

 

一方で、音楽再生をする場合はフロントとリアを部屋の離れた場所に配置して、部屋全体をミュージックルームのようにするのもおもしろいですよ。これならリスニングポジションも問わないので、かなり気軽に使えます。低音をマシマシにすれば、かなりのパーティ感を醸し出せます。

 

などなど、HT-AX7はさまざまな使い方を提案できるスピーカーでした。3つに分割できるスピーカーがあったら、皆さんならどんな場所で鳴らしてみたいですか?

 

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ノイキャンの「静寂」がすごい、ソニー最新イヤホン「WF-1000XM5」発売前レビュー

ソニーが、ノイズキャンセリング機能を搭載する左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンの新製品「WF-1000XM5」を9月1日に発売。人気の「1000X」シリーズ最新モデルの実力を、発売前に先行レポートします。

 

ニーズに応え、順当に進化してきたソニーの1000Xシリーズ

1000Xはソニーのワイヤレスヘッドホン・イヤホンの中でも、最高品質のサウンドとノイズキャンセリング機能を持つ製品だけに与えられるシリーズネームです。左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは2021年にソニーが発売した「WF-1000XM4」以来、約2年ぶりの新製品。完全ワイヤレスイヤホンは間にM2を飛ばしていますが、2017年に登場した初代のWF-1000Xから順当な進化を続けてきました。

↑WF-1000XM5。製品名末尾のM5は「マーク5」を意味しています

 

完全ワイヤレスイヤホン全体を見渡しても、進化を遂げたり新たなニーズが誕生したりしています。たとえば、耳を物理的に覆う・塞ぐだけでなく、音声信号の電気的な処理によって、音楽リスニングに不要な環境ノイズだけを消去する「アクティブノイズキャンセリング」は、今から10年前だとヘッドホンの特別な機能として注目されていました。

 

現在は完全ワイヤレスイヤホンも、上位クラスのモデルを中心にノイズキャンセリング機能を搭載する製品が普及しています。ソニーの1000Xシリーズやアップルの「AirPods Pro」、ボーズの「QuietComfort Earbuds II」などに代表される人気のモデルを、街中や電車・飛行機で活用しているユーザーを見かける機会も増えました。筆者も手荷物をコンパクトにできるので、最近はもっぱら完全ワイヤレスイヤホンを外出時に持参しています。

↑2017年に発売された初代のWF-1000X

 

↑2019年に発売された“2代目”のWF-1000XM3

 

さらにコロナ禍を経て、ハンズフリー通話にも使えるワイヤレスイヤホンがリモートワークの音声コミュニケーションに欠かせないツールになりました。特に完全ワイヤレスイヤホンはビデオ通話の際に装着したまま動き回ることができますし、見た目も目立ちにくいことから有線イヤホンよりも使いやすく、人気を博しています。

 

こうした背景のもと、2021年の発売以来、ユーザーの音楽リスニングから音声コミュニケーションまで広くサポートしてきたのがWF-1000XM4であり、後継機として最新機種のWF-1000XM5が登場したわけです。

 

では、どのようなアップグレードを果たしたのか、新旧モデルを比べながら紹介します。

 

鳴りっぷりのよい新開発ドライバー。ハイレゾワイヤレス再生の音がひと味違う

最初は音質を比較しました。新旧1000Xシリーズのワイヤレスイヤホンはともに、ソニーが開発した「LDAC(エルダック)」というBluetoothオーディオの伝送技術により、ワイヤレス接続でハイレゾ再生を楽しめます。スマホやオーディオプレーヤーの側もLDACに対応している必要があるので、今回はソニーの「Xperia 1 V」をリファレンスにして聴き比べました。

↑WF-1000XM5とLDACで接続可能なソニーのスマホ、Xperia 1 Vでハイレゾの楽曲を聴きました

 

ソニーはWF-1000XM5のために音の心臓部となるドライバーユニットを新しく設計・開発しました。「ダイナミックドライバーX」と名付けたユニットは、WF-1000XM4のユニットよりも口径サイズが大きくなっています。また振動板の素材や構造も変更。結果、WF-1000XM5はよりパワフルで余裕のある鳴りっぷりが魅力的です。

 

ボーカルの質感はきめ細かく、ピアノやギターの音色は自然な鮮やかさで再現します。リズムは立ち上がりが鋭く、肉付きも充実。ベースやドラムスの低音はWF-1000XM4に比べてスムーズで伸びやかです。Amazon Music Unlimitedなどで配信されているYOASOBIの『祝福』『群青』、上原ひろみのアルバム「Silver Lining Suite」から『ジャンプスタート』などの楽曲を聴くと、WF-1000XM5によるハイレゾワイヤレス再生の懐の広さ、立体感の向上ぶりがよくわかると思います。

 

なお、WF-1000XM5にはLDAC接続に対応していないiPhoneと組み合わせた場合でも、ハイレゾ級の高品位なワイヤレスオーディオ再生を楽しめるアップスケーリング機能「DSEE Extreme」が搭載されています。専用アプリの「Sony | Headphones Connect」から機能をオンにすると、AIによる機械学習をベースにしたリアルタイム解析アルゴリズムにより、ボーカルや楽器などそれぞれの音源に最適なアップスケーリングを行ないます。

 

DSEE Extremeは「音がピカピカに磨かれる」というよりも、「極めてナチュラルな音に包まれる臨場感」といった印象。YouTubeやゲームの音声にも有効なので、いろんなコンテンツでその効果を確かめてみてください。

↑iPhoneとの接続時にはDSEE Extremeをオンにするとハイレゾ級の高音質再生を楽しめます

 

ノイズキャンセリング機能は静寂のクオリティが高い

続いてノイズキャンセリング機能を体験してみます。ソニーは「世界最高のノイズキャンセリング品質」を実現したことが、新しいWF-1000XM5の特徴であるとしています。

 

ノイズキャンセリング機能の出来映えを測る基準は、イヤホン自体の消音性能の「強さ」だけではありません。どんなユーザーの耳にも快適にフィットする装着性能の高さも大事です。

 

その点、新しいWF-1000XM5は、WF-1000XM4から小型・軽量化しています。重さは約20%、体積は約25%もサイズダウンしました。また、イヤホン本体は曲線を活かしたデザインにしたことで、耳にとても心地よくフィットします。ソニー独自設計の「ノイズアイソレーションイヤーピース」も、WF-1000XM4に付属するものから形状をブラッシュアップしたことで装着安定性を向上させました。

↑左がWF-1000XM5、右がWF-1000XM4。イヤホン本体のサイズがかなりコンパクトになりました

 

↑左がWF-1000XM5、右がWF-1000XM4に付属するソニー独自開発のイヤーピース。耳に装着して固定しやすい形状になっています

 

ほかにも内蔵するICチップの改良、環境音を集音するためのマイクの追加、先述したドライバーユニットのパワーアップなど、数々の変更が加えられています。WF-1000XM4と聴き比べるとWF-1000XM5は特に人の話し声のほか、エアコンのファンが回る音や自動車のモーター音など、持続的に響く低い音のノイズがよく抑えられています。

 

さらにWF-1000XM5は、音楽再生時にも自然な消音効果がかかります。ソニーが掲げるノイズキャンセリング性能の「世界最高品質」の意味とは、ほかのノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンに比べて、消音モード時の「静寂のクオリティ」が高いことだと筆者は考えます。クラシックやジャズの静かな楽曲を聴いてみると、WF-1000XM5は全体にノイズが少なく、立体的な音像をシャープに描いてくれるのです。

 

消音効果が単純に強くかかるのではなく、音楽と無音の合間に漂う空気感のようなものも丁寧に存在感を引き立てます。WF-1000XM5でヒラリー・ハーンの『パガニーニ:24の奇想曲 第24番』を聴いてみたところ、生命力あふれるバイオリンの音と、めくるめく表情の変化に圧倒されました。録音された音楽や映画の音声を聴いているのに、まるでコンテンツの中に入り込んで音に包まれているような、生々しい体験に触れられるところに「ソニーのノイキャン」の凄みがあります。

 

疲れない装着感。AIにより通話性能も強化

イヤホンが軽いと、長時間身に着けていても疲れを感じにくくなるため、オンライン会議などハンズフリー通話での使用にも適しています。ただし、イヤホンの装着感は人それぞれに耳の形が異なることを前提として「相性の良し悪し」によって評価する必要もあります。

 

筆者の場合、WF-1000XM4ぐらいの、少し大きめなイヤホンの方が耳穴の中だけでなく、外耳にも触れて安定するので、屋外で移動しながら音楽を聴きたいときに安心感があります。そしてあくまで筆者の印象ですが、曲線を活かしたWF-1000XM5のデザインは柔らかな印象があり、WF-1000XM4まで続いたガジェット的なイメージが一変しています。両者を並べてみるとデザインの好みが割れそうです。

 

WF-1000XM5の購入を真剣検討する段階では、ぜひショップなどに展示されている実機の外観をよく見て、できれば試着してみることをおすすめします。

↑左がWF-1000XM5、右がWF-1000XM4。新機種はケースも含めてよりコンパクトに、柔らかなデザインになっています

 

最後にハンズフリー通話について補足しておきます。WF-1000XM5は内蔵するマイクの改良を図り、さらに集音した音声からAI解析により通話に不要なノイズ成分だけを消す「ボイスピックアップテクノロジー」を搭載しています。試しに、家族にWF-1000XM5とWF-1000XM4を交互に装着してもらい、通話音声を聴き比べてみました。WF-1000XM5の方がノイズに強く、またユーザーの声を拾って力強く伝えるマイク性能を実感できました。

 

通話性能の高さに加えて、たとえばパソコンとスマホのように、同時に2台までのデバイスに接続して待機状態にできるマルチポイントにも対応しているので、WF-1000XM5はビジネスシーンでも使いやすいコミュニケーションツールになると思います。

 

4万円のワイヤレスイヤホンの価値を体験してほしい

WF-1000XM5はソニーが最高品質にこだわった完全ワイヤレスイヤホンです。その分、ソニーストアでの発売時価格は4万1800円(税込)と高価ですが、フラグシップの実力を見れば価格も相応しいと筆者は感じました。いまの完全ワイヤレスイヤホンに求められる最高のクオリティと、思いつく限りの多彩な機能をWF-1000XM5が備えていることを考えると、むしろコスパの高いワイヤレスイヤホンであるとさえ言えます。

 

ソニーにはいま、ノイズキャンセリング機能を搭載する左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンとして、1万円台で買えるエントリークラスの「WF-C700N」や、軽量設計を追求した2万円台のハイエンドモデル「LinkBuds S」もあります。それぞれ用途に最適化したイヤホンたちなので、比較検討をした際に、無理に4万円もかけて1000Xシリーズを選ぶ必要はもちろんありません。

 

ただ、いまお気に入りのワイヤレスイヤホン、ワイヤレスヘッドホンを持っている方も、一度WF-1000XM5の実力を体験する価値はあると思います。

 

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PC不要でカセット音源をデジタル変換できる「ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤー」

サンコーは、「ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤー」を発売しました。サンコー公式通販サイト、直営店、取扱店、ECサイトなどで販売します。価格は4980円(税込)。

 

ローファイを楽しむ80’sカセットプレイヤーは、カセットテープのアナログ音声をデジタル変換できるカセットプレイヤー。幅116×奥行30×高さ90mmとコンパクトサイズなほか、単三乾電池2本(別売)またはUSB給電で使用できます。アルカリ乾電池の場合は、約4時間の連続再生が可能となっています。

 

カセットテープの音声を、パソコンを使うことなく、ボタンを押すだけでデジタルデータに変換できます。カセットテープをセットし、USBメモリーを差し込んだら、変換操作ボタンを押し、カセットを再生。再生が終わったら停止ボタンを押し、録音操作ボタンを押したらデジタル変換が完了します。

 

プレイヤーとしての機能は、再生・早送り・巻き戻し・オートリバースに対応。またデザインは、昔懐かしいレトロなたたずまいを採用しています。シティポップをカセットで楽しみたい、カセットテープの音源を当時のままデジテルデータで残したい、そんな人たちにおすすめとのこと。

 

<仕様>

・サイズ:幅116×奥行30×高さ90mm、重量:約200g

・電源:単三乾電池2本(別売)またはUSB5V 1.0A以上

・トラック方式:4トラック、2チャンネル、テープスピード:4.76m/s±5%

・録音ビットレート:128Kps

・再生形式:MP3/WAV(※USBメモリー接続時)

・保存形式:MP3

・音声出力端子:直径3.5mmステレオミニジャック

・稼働時間:マンガン乾電池使用の場合約1時間、アルカリ乾電池使用の場合約4時間

・対応テープ:ノーマルタイプのみ(60分以下のテープを推奨)

・ケーブル長:約730mm

新発売の「DJI Osmo Action 4」、海外メディアはどう見た?

DJIは新型アクションカメラ「Osmo Action 4」を国内外にて発表しました。国内価格は「スタンダードコンボ」が5万8300円で、すでにオンラインストアで販売を開始しています。

↑Osmo Action 4(画像提供/DJI)

 

シリーズ4世代目のアクションカメラとなるOsmo Action 4の最大の特徴は、センサーサイズが1/1.3インチへと大型化されたこと。これは前モデル「Osmo Action 3」のセンサーサイズこと1/1.7インチを上回るだけでなく、ライバルのGoProが販売している「GoPro Hero 11 Black」の1/1.9インチよりもかなり大きなサイズです。

 

Osmo Action 4を試用した海外メディアのPocket Lint(PL)によれば、同アクションカメラはGoPro Hero 11 Blackと比較して、暗い場所での撮影性能が明らかに高く、ディテールをより良く捉えることができるようになったとのこと。その一方で、明るい場所の場合、GoPro Hero 11 Blackの鮮明な色づくりのほうが好みだったとも述べています。

 

Osmo Action 4は18mの防水性能(Osmo Action 3は16m)を備え、本体前後にタッチスクリーンを搭載。4K解像度/120fpsでの動画撮影や1080p/240fpsでのスローモーション撮影が可能です。PLによれば、電子手ぶれ補正機能の性能はGoPro Hero 11 Blackと遜色なかったそうですが、水平維持機能に関しては、GoPro Hero 11 Blackのほうが優れていたとのこと。

 

結論として、PLはOsmo Action 4とGoPro Hero 11 Blackは、どちらも市場にある最高のアクションカメラだと述べています。屋内や夜間の撮影が多い場合には、Osmo Action 4の大きなイメージセンサーの撮影能力が役に立ちそうです。

 

Source: DJI via Pocket Lint

要望もあるけど、「Dyson Zone」は確実に新しいデバイス感を放った製品だ

ダイソン初となるウェアラブル製品、「Dyson Zone空気清浄ヘッドホン」が日本で5月23日に発売された。

 

Dyson Zoneはダイソンが得意とする空気清浄機能を搭載したヘッドホン。ヘッドホンのハウジング部分のコンプレッサーで外気を取り込み、2層構造のフィルターで微細な粒子を除去して、きれいな空気を口元に届けるのが大きな特徴となっている。

↑Dyson Zone

 

ではどのような環境で使うと、身をもってDyson Zoneの良さを体感できそうか。最近だと考えられるのは、カナダの森林火災が影響を及ぼしているといわれるニューヨークだ。微細な「PM2.5」などの粒子状物体が占める濃度は、ニューヨークで過去最大レベルとなっており、実際にマスク姿で黄色く霞んだ街を歩く人の様子も多方面で報じられている。

 

一方の日本はどうかというと、ニューヨークほど身体に害を与える環境ではないように思う。「tenki.jp」で主要都市のPM2.5分布予測を確認したところ、黄色やオレンジ色で「非常に多い」「極めて多い」と示されているのは、日本ではなくお隣の韓国や中国だった。これは6月28日時点でのデータだ。

↑tenki.jpで示されたPM2.5分布予測(6月28日時点)

 

ダイソンによるプレゼンテーションの際も、大気が汚染されている主な街としてニューヨークや中国が紹介され、「日本がめちゃくちゃ汚れている」という発言はなかった。Dyson Zoneの空気清浄機能について身をもって体感するなら、日本を離れて使う必要がありそうだ。

 

少し長い前置きになったが、必要にかられて使用する製品ではない。だが、ジャンルとしては新しく、製品の完成度は気になるところ。そこで、今回Dyson Zoneを試してみた。

 

シールド装着の手間はあるものの、マスクよりも快適

実際に装着してみると、シールドからの風当たりは心地良く、夏場は特に口元が蒸れてくるマスクを長時間しつづけるよりは快適。心地良い空気が口元に当たっていて、蒸し暑い季節にはもってこいだ。

↑シールドから口元にやや涼しい風が当たる感覚だ

 

いい空気を吸っている感はあり、フィルターを通して送られてくる空気を不快に感じることはなかった。ハウジング部の静電フィルターは0.1μmまでの粒子状汚染物質を99%キャッチして、カリウムを含むカーボンフィルターが二酸化窒素(NO2)や二酸化硫黄(SO2)などの酸性ガスを捕らえるとのこと。交換は1年に1回のペースで良いという。

↑微細な汚染物質をキャッチし、きれいな空気を口元のシールドに届けるイメージ

 

口元に最も近いシールドは口や顎に直接触れない構造で、装着時に圧迫感や不快感を覚えることはなかった。

 

だが、ヘッドホンを装着する度にマグネットでシールドを装着しなければならず、これが面倒だと感じる。シールド内のメッシュ部分を水で洗えるのと、ヘッドホン単体として使えるようにシールドの取り外しができる利点はあるわけだが、それにしても装着時にすぐに外れてしまうのが難点だ。

↑シールドはマグネットで装着できるが、外れやすい

 

↑メッシュ部分を取り外して、水で洗える

 

MyDysonアプリで周囲の空気の状態がわかる

MyDysonアプリを使うと、Dyson Zoneの状態を一目で確認でき、空気質やフィルターの寿命などがわかる。後述するアクティブノイズキャンセリング機能のオン/オフはヘッドホンのイヤーカップをダブルタップするか、MyDysonアプリから切り替えることも可能だ。

↑MyDysonアプリ。空気質やヘッドホンの状態、フィルター交換が必要かどうかまで教えてくれる

 

↑ヘッドホンのハウジング部分のカバーを外せば、フィルター交換ができる

 

各項目の中でも特に良いのが空気質のリアルタイムモニタリングだ。これはほかのサイトからデータを引っ張ってきているわけではなく、Dyson Zoneのセンサーが捉えた二酸化窒素(NO2)や、そのほかの酸化ガスの濃度に基づき周囲の空気質を視覚的に表示するもの。空気が汚れているのか、それともきれいなのか、というデータを色付きのグラフで示す。

 

・赤色:とても汚れている(9.0+)

・オレンジ色:汚れている(7.0から8.9)

・黄色:やや汚れている(3.0から6.9)

・緑色:きれい(0から2.9)

 

都内近郊の自宅と都内で試したところ、自宅は緑色できれいな空気質、都内では黄色でやや汚れているという結果となった。ただ、空気質がわかっても、どのようなタイミングでシールドを装着すれば良いのかがわからない。たとえば、アプリで「空気質が悪いです。シールドを装着しましょう」といった注意喚起があると、さらにわかりやすいだろう。アプリのアップデートに期待したい。

↑空気質のグラフとその説明文。どちらもアプリ内で確認できる

 

ヘッドホンとしてはどう?

ではヘッドホン単体で見るとどうか。

 

Dyson Zoneは空気清浄機能とは別にもうひとつの機能を搭載する。アクティブノイズキャンセリング機能だ。

 

ヘッドホンのコンプレッサーは、1分間に最大9750回転する。ただ、コンプレッサーの回転数が高くなるに連れて、大量の空気が移動するとともにノイズも発生する。それを防ぐため、コンプレッサーを内部で吊り下げる構造とし、振動がほかの部品に直接伝わらないようになっている。

↑吊り下げ式のコンプレッサー。振動がほかの部品に伝わりにくくするための工夫だという

 

それに加えて、逆位相の音の波形を生み出すアクティブノイズキャンセリングによって、モーターの回転音や外部のノイズをかき消している。これが実に優秀で、ヘッドホンのハウジング部分にコンプレッサーが埋め込まれていることを忘れてしまうほど、静寂に包まれる。もちろん、完全に消えるわけではなく、若干コンプレッサーの音や車の走行音などは聞こえるが、数メートル離れた人の話し声は聞こえない。アクティブノイズキャンセリング機能をオフにすれば、それらの音はハッキリと聞こえる。

 

音質はどうだろう。テクノやダンスミュージックは、かなりズッシリ耳元で音が鳴る印象だ。ギター1本のフォークソングもカッティングの音がよく聞こえるし、ボーカルや楽器の定位感も損なわれず自然に再現できている。ただ、音数が少ない曲ほどスーというコンプレッサーの音は少し気になる。集中して音楽を楽しみたい場合は厄介だろう。

↑送風量を調節して「低」にして、アクティブノイズキャンセリング機能をオンにしても、コンプレッサー音は微かに聞こえる。どうしても気になる場合は送風を「OFF」にすれば良い

 

とはいえ、コンプレッサーの音を除けば、全体的な聞こえのバランスは良い。低音域や高音域が極端に際立って聞こえることはないし、バスドラムやタム、スネアドラム、ハイハットなども欠けることなくクリアに聞こえる。

 

新しいデバイスを持っている感はあるものの、今後に期待したい部分も

短期間ながら実機を試すと、やはり新しいデバイスを持っている感は確実にある。ヘッドホンはどれも見飽きた、という人にも試す価値はありそうだ。空気清浄機をヘッドホンに詰め込む技術力にはあっぱれだし、息がしづらいマスクをするよりもやや涼しい風が当たって快適なのは確か。

 

とはいえ、新しいデバイスだけにもちろん要望もある。約670gという重さや、目新しさからくる、街で装着したときの気恥ずかしさがあり、結果的に空気清浄機とヘッドホンは別でもいいかもしれない、と思わせる。約12万円の価格も難しいところ。

↑手にするとズッシリとした重さを感じる。装着していると頭や首回りが疲れる

 

ただ、裏を返せばそこには改善の余地があるわけで、今後の進化に期待したいところだ。

 

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推し活捗る~! スマホからCD楽曲取り込める「ラクレコ」がmicroSDを搭載

バッファローは7月27日、スマホ用CDレコーダー「ラクレコ」シリーズから、microSDスロットを搭載した、DVD再生対応モデル「RR-PW2シリーズ」を発表しました。希望小売価格は1万6500円(税込)です。

 

ラクレコは、BCNランキングのスマホ用CDレコーダー市場で2023年上半期シェアNo.1を獲得した、人気のシリーズ。iOS/Android/Fire OS対応のスマホやタブレットに、専用アプリを利用して音楽CDから楽曲を直接取り込めるうえに、専用アプリからDVDの再生もできるCDレコーダー兼DVDプレーヤーです。

 

RR-PW2シリーズは、本体にmicroSDカードスロットを搭載したモデル。スマホに楽曲を取り込むと同時に、挿し込んだmicroSDカードに楽曲を保存できます。保存した楽曲は、アーティスト別に自動で「SDライブラリー」として管理可能。ライブラリーからスマホやタブレットに転送できます。これにより、別の端末への取り込み時や、機種変更時の再取り込みの手間を省けるほか、スマホに取り込んだ楽曲のバックアップにもなります。

 

CDから楽曲を取り込む際にCD音質から低容量の音質まで選べたり、「ラクレコ専用DVDプレーヤー」アプリでDVD再生ができたりなど、これまでの機能ももちろん利用できます。

 

これまで、スマホのストレージを気にして取り込む楽曲をセレクトしていたという人もいるかもしれませんが、別途microSDカードを用意すればその心配もなくなりそうです。配信サービスで聴けない推しの楽曲をどんどん取り込みたい、推し活に励みたい人にピッタリでしょう。

シャープAQUOSから量子ドット有機ELテレビ登場、AIによる高画質化も

シャープは7月25日、4K有機ELテレビの新製品「AQUOS QD-OLED」のFS1ラインおよび、「AQUOS OLED」のFQ1ラインを発表しました。発売はFS1ラインが9月16日で、FQ1ラインが8月5日。市場想定価格はFS1ラインの「4T-C65FS1」が60万5000円(税込)前後、「4T-C55FS1」が44万円(税込)前後、FQ1ラインの「4T-C65FQ1」が47万3000円(税込)前後、「4T-C55FQ1」が33万円(税込)前後です。

 

FS1ラインは、量子ドット有機ELパネルを採用したモデルです。これまでシャープは、XLEDの「EP1ライン」などで量子ドットシートは採用していましたが、量子ドット有機ELパネル搭載モデルとして、新たにラインを作ったことになります。

↑量子ドット有機ELパネル搭載の4T-C65FS1

 

有機ELが発光した青を量子ドットで波長変換し、純度の高い赤、緑、青の3原色を生成。多彩な色を鮮やかに映し出すとしています。また、視野角が広い特性のため、テレビ正面はもちろん、斜めからでも美しい映像を楽します。

 

有機ELの発光量とパネルの温度分布をリアルタイム解析し、発光量を画素単位で制御する「クライマックスドライブ」回路も搭載。これにより、量子ドット有機ELパネルの輝度や色彩性能を引き出し、画面が暗いシーンでは漆黒からきらめきまで緻密に階調を描き、明るいシーンでは色彩豊かな表現で鮮烈さとリアリティのある映像を再現するそうです。

 

加えて、パネルの温度上昇と温度ムラを抑えるために、炭素製の放熱シートとアルミ製の放熱プレートを組み合わせた独自の放熱構造「クールダウンシールド Ⅱ」を搭載します。熱を抑えることで、明るいリビングでも高コントラストな映像を表示するとのこと。

 

画像処理エンジンは、XLEDモデルにも採用されている、AIプロセッサーの「Medalist S4X」を搭載。100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知した結果と、映画やドラマといった映像のジャンルに合わせて、色彩・明暗・精細感を自動で調整します。また、部屋の明るさに応じて画質を自動調整する「環境センシング」にも対応しています。

 

スピーカーは、ツイーター2基、ミッドレンジスピーカー4基、サブウーファー1基、ハイトツイーター2基、ハイトミッドレンジスピーカー2基の構成。画面下部と上部にスピーカーを配置することで、音の定位が画面中央に来るようにしています。加えて、立体音響の「Dolby Atmos」に対応しており、包み込まれるような音響体験が可能とのこと。

 

このほか、Google TV対応によって動画ストリーミングサービスを楽しめたり、スマホから映像や写真をキャストする「Chromecast built-in」や「Google Meet」に対応したり、体重計や血圧計で測定した記録をテレビ画面で確認できる「AQUOSヘルスビューアー」を搭載したりしています。

 

4T-C65FS1は65V型で、4T-C55FS1は55V型のモデルとなっています。

 

FQ1ラインは、輝度性能に優れた有機EL素子と、発光による発熱を抑える放熱構造「クールダウンシールド」を組み合わせた「S-Blightパネル」を搭載。さらに、このパネルの明暗表現性能を引き出す「スパークリングドライブ EX」回路を搭載し、たとえば夜空にきらめく花火や星々などを豊かな明暗で映し出すとしています。

↑4T-C65FQ1

 

画像処理エンジンには「Medalist S4」を採用。こちらもAIによる画質調整や環境センシングに対応しています。

 

スピーカーの数はFS1ラインと同じですが、合計出力がFS1ラインの85Wに対して、FQ1ラインは70Wに抑えられています。このほか、Google TVやChromecast built-in、AQUOSヘルスビューアーの搭載などはFS1ラインと同じです。

 

画面サイズは4T-C65FQ1が65V型、4T-C55FQ1が55V型です。

ソニー「世界最高」クラスのノイキャン性能実現したイヤホン「WF-1000XM5」発表

ソニーは7月25日、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「WF-1000XM5」を発表しました。市場想定価格は4万2000円(税込)前後で、9月1日から発売します。

 

市場でも高い人気をほこる「WF-1000XM4」の後継にあたるモデル。人気の一方で、賛否両論あるというノイズキャンセリング性能や本体サイズの大きさからくる装着感、発売当初マルチポイントに対応できていなかったなど、ユーザーから出ていた要望に応えたといいます。

↑WF-1000XM5のブラック

 

ノイズキャンセリング性能については、JEITA基準で完全ワイヤレス型のノイズキャンセリングヘッドホンとして、世界最高とうたっています。前モデルに搭載されていた、特に高音域のノイズ処理に強い「統合プロセッサーV1」が、WF-1000XM5では「統合プロセッサーV2」にアップデート。リアルタイムのノイズキャンセリング処理を可能にし、環境に合わせてノイズキャンセリング性能を最適化するといいます。

 

加えて、新たに「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN2e」を搭載。複数のマイクを正確に制御することで、ノイズキャンセリングの実力を向上させています。このプロセッサーにより、イヤホン本体内に搭載するマイク数も6個に増加。片耳にデュアルフィードバックマイクとフィードフォワードマイクがあることで、低域のノイズキャンセリング性能が高まっています。

↑2つのプロセッサーを搭載

 

↑片耳に搭載されているマイク。すぐ下で触れますが、マイクやプロセッサーが増えているにも関わらず、本体は軽量化しています

 

装着感はまず、前モデルから重さが約20%減っており、片耳約5.9gを実現。また、さまざまな人種の耳データと耳の形状を感性評価しながら設計しており、耳の内面にフィットする形状を採用したほか、本体を小さくして耳の干渉を減らしたり、耳から本体が飛び出す部分を少なくしたりしています。

↑プラチナシルバーのモデル。イヤホン片耳のサイズは前モデルの約7.3gから約5.9gに軽量化し、ケースも約41gから約39gになっています

 

なお、今回からイヤーピースにS/M/Lに加えてSSサイズも付属しています。

↑付属品

 

↑イヤーピースは単体でも9月1日に発売されます。一部モデルを除く、ソニーのインイヤーイヤホンで使用可能です。市場想定価格は各サイズ2000円(税込)前後

 

完全ワイヤレスイヤホンの中でもはや当たり前となりつつあるマルチポイント接続は、もちろん対応。OSを選ばず2台同時接続が可能です。

 

音質面では、ドライバーユニットに独自開発の8.4mm径を採用しています。振動板にはドーム部とエッジ部で異なる素材を組み合わせており、柔らかいエッジ部分が低音域を、軽量で高剛性のドーム部が伸びのある高音域を再生します。

↑新開発の「ダイナミックドライバーX」

 

ソニーならではの高音質技術「DSEE Extreme」や、立体音響技術「360 Reality Audio」にも対応しています。

↑WF-1000XM5の発売時から、対象のイヤホンで利用できるスマホアプリ「Headphones Connect」の新機能「ファインド・ユア・イコライザー」。好みの音のバランスを選択していって、直感的に音質の調整が可能です

 

1年ごとに更新の安心サポートも提供

WF-1000XM5の登場に合わせて、完全ワイヤレスイヤホン向けのサービスも新しくなり、「ヘッドホン ケアプランワイド」の提供が始まります。片方のイヤホンをなくす、あるいは落下による水濡れや落下時の破損に対して、提供や修理などで対応するサービスです。利用料金は1年で3300円(税込)。利用期間は1年ですが、申し出がない限り自動で1年間更新され続けます。

 

メーカー保証内容相当の修理は、何回でも無償で修理するほか、水濡れや破損などの事故についても1回目は無償で、2回目以降は修理費用の50%オフで対応します。1年間の更新後に破損した場合は、再び1回目という扱いになるので無償で修理に対応するとのこと。

 

また、片方のイヤホンの紛失についてはWF-1000XM5の場合5500円(税込)で対応と、一定の免責額で提供を受けられます。こちらは1年間の利用期間の間、1回利用可能です。

 

保証範囲は機器ごとなので、複数台持っていてサービスを受けるのであれば、1台ごとに契約が必要になります。提供開始は7月25日の10時からで、サービス開始時の対象機器はWF-1000XM5のみ。ただし、9月1日になると下記の機種もサービスに対応します。

 

LinkBuds S(WF-LS900N)

LinkBuds(WF-L900)

LinkBuds UC for Microsoft Teams(WF-L900UC)

WF-XB700

WF-C500

WF-C700N

 

なお、ソニーストアで購入履歴のある人、My Sony IDを新規取得した人は初年度50%オフクーポンを利用できるため、初年度は1650円(税込)となります。また、既存の「紛失あんしんサービス」は、ヘッドホン ケアプランワイドに切り替わっていくとのこと。

TCLから98インチの超大画面4Kテレビが登場、お値段98万円

TCL JAPAN ELECTRONICSは7月20日から、98インチの4K UHDテレビ「98C955」の予約を開始しています。

 

98C955は、先日開催されたTCLの戦略発表会で展示されたモデルで、登場が待たれていた製品。今回、製品の概要が明らかになるとともに、予約が開始されました。

 

独自のminiLEDバックライトを搭載しているため、光と影の表現が豊かになり、HDRコンテンツも存分に楽しむことができるとしています。また、大画面なので、テレビから約3m離れた場所で視聴すると、映画館の中央列から30mの位置でスクリーンを見ているかのような映像を楽しめるそうです。

 

チューナーはなく、Google TVを搭載。動画のストリーミングサービスなどを視聴できます。また、HDMI接続によるPCゲームも可能で、最大144Hzのリフレッシュレートに対応しています。

 

価格は98万円前後です。

東芝の本気が見える、Aurexからカセット付きBluetoothスピーカーなど発売

東芝エルイートレーディングは、オーディオブランド「Aurex(オーレックス)」から、カセット付きワイヤレススピーカー「AX-R10/AX-R10C」「AX-T10」2機種と、ワイヤレスカセットプレーヤー「AX-W10/AX-W10C」1機種を発表。7月下旬から発売します。

↑AX-W10C(クリア)

 

Aurexは、ブランドスローガンを「心、躍る。」としたほか、ロゴマークも刷新するなど、誕生50周年を機にリブランディングを実施。Aurexに親しみのない若年層にも共感されるブランドにすることを目標に掲げ、登場したのが今回の新製品です。

↑イラストレーターpomodorosaさんのイラストを使ってプロモーション展開するなど、若年層に寄せています

 

新製品はカセットテープに注目し、曲線的なデザインを採用。また、操作ボタンをシンプルでカラートーンを抑えたピクトグラムに変更したことで、ノイズレスなデザインにしたとしています。

 

AX-R10/AX-R10Cは、室内で音楽を聴くスタイルをイメージし、6Wのモノラルスピーカーとパッシブラジエーターを側面に配置。迫力のある重低音と良質な中高音を再現したそうです。スマホと接続してBluetoothスピーカーとして使えるほか、手持ちのBluetoothイヤホンにカセット音源を送信して楽しめます。

↑AX-R10

 

AX-T10は、屋外でアクティブに音楽を聴くスタイルをイメージしたスピーカー。5W+5Wのスピーカーを左右に配置したうえ、背面に大型のパッシブラジエーターを搭載し、音源をパワフルに再生してくれます。また、本体正面のフレーム内側には、LEDライトを搭載。7色に変化する光で空間の雰囲気を盛り上げるとしています。このほか、Bluetooth送受信も可能なので、AX-R10/AX-R10C同様の使い方ができます。

↑AX-T10

 

バッテリーは両機種ともに2000mAhで、充電は約2.5時間。カセットテープの推奨はノーマルカセットC60です。

 

AX-W10/AX-W10Cは、1980年代に展開していたポータブルカセットプレーヤー「Walky」を、現代風にアレンジしたワイヤレスカセットプレーヤーです。外観デザインにもこだわったとしており、AX-W10はカセット窓を小さくし、AX-W10Cはカセット窓を大きく露出させクリアなデザインを採用しています。加えて、スライドスイッチで操作できるバーチャルサラウンド機能を搭載。複数のスピーカーで再生したような音響効果を実現し、音場の広がりを豊かに再現するそうです。

↑AX-W10C(クリア)

 

電源はUSB Type-C経由のDC5Vのほか、単3形乾電池×2本。また、3.5mmのステレオミニジャックを搭載しています。カセットテープの推奨はほか2機種と同じです。

 

店頭想定価格はAX-R10/AX-R10CおよびAX-T10が1万5000円前後(税込)、AX-W10/AX-W10Cが8000円前後(税込)。

 

ロゴを刷新するなどで、本気度が伺える製品。最近ではカセットテープの盛り上がりもあり、ターゲットとしている若年層にどこまで食い込めるか注目したいところです。

インターネット動画配信サービスに特化。4万円以下でAndroid搭載のチューナーレスSmartTV「SmaTY」

BBソフトサービスは、Android搭載のチューナーレスSmartTV「SmaTY」の取り扱いを、7月13日(木)から+Style Amazon店で開始しています。

 

SmaTYは、インターネットの動画配信サービスに特化したSmartTV。43V型の大画面、4K UHDの画質、Dolby Audioの搭載により、迫力のある視聴体験が可能です。Androidも搭載されているため、YouTubeやNetflixをはじめ、人気の動画アプリがプリインストールされており、ほかにもGoogle Playストアからさまざまなアプリをインストールできます。

 

重量は約6.7kgと設置しやすいほか、電源コードをコンセントに差し込んでリモコンで起動するだけのため、すぐに視聴を始められます。また、Chromecast機能でスマートフォンの画面をSmaTYに表示させることもでき、家族や友人と一緒に、思い出の写真や動画を大画面で楽しめます。

 

インターフェイスはHDMI×3、USB×2、光デジタル、有線LAN。HDMI接続でPCゲームや家庭用コンソールゲームも楽しめます。価格は3万9900円(税込)です。

上半期、超絶ヒットしたJBLのTWSイヤホン! 専門店も驚く売り上げを記録した製品を深掘り

2023年上半期に売れたモノを紹介する本企画。今回は完全ワイヤレスイヤホンを取り上げる。

 

TOUR PRO 2は、発売初月で1.5万台以上を出荷、TWS(完全ワイヤレスイヤホン)市場におけるJBLの売上金額シェアを約3倍まで引き上げるなど超絶ヒット。スマホを取り出すことなく、ケースのタッチパネルで操作を完結できる画期的な製品だ。

※こちらは「GetNavi」2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ケースにタッチパネルを搭載したニューノーマルになり得るTWS

JBL
TOUR PRO 2

充電ケースに1.45型のスマートタッチディスプレイを搭載。再生停止や音量調整、ANCの切り替え、イコライザー調整など様々な操作ができる。音質も徹底追求し、JBLらしい躍動感に満ちた迫力のサウンドを実現。

SPEC●ドライバー:Φ10mm●連続再生時間:最大40時間(ANCオフ時/充電ケース併用)●防水性能:IPX5●質量:約6.1g(イヤホン片耳)

↑高精度なハイブリッドANCを採用。リアルタイムで周囲のノイズ成分を監視することで、屋外でも騒音のない快適な音楽リスニングを楽しめる

 

↑DLC(Diamond-Like Carbon)コーティング振動板を採用した、10mm口径ダイナミック型ドライバーを搭載。迫力と繊細さを併せ持つサウンドを楽しめる

 

イヤホン・ヘッドホン専門店に直撃! 売り場のリアルな反響は?

e☆イヤホン

世界中のイヤホン・ヘッドホンを取り揃えるオーディオ専門店。東京、大阪、名古屋、仙台と各地に店舗を展開する。

全店舗でナンバーワンの売上金額を記録した

同店担当者によれば、予約開始から6月までの期間で、オンラインも含めた全店舗・全商品のナンバーワン販売金額を記録。特徴的なケースで、ガジェット好きの男性からの人気が特に高いという。HIP-HOPやロックなどノリの良い音楽で重低音をしっかりと感じたいという、迫力重視の人も多く購入しているそうだ。

 

オーディオ業界のヒットメーカー JBLの歩み

設立以来プロ用・家庭用の大型スピーカーに実績があるが、カーオーディオやワイヤレススピーカーなど時代に応じて展開している。 Bluetoothスピーカーは世界シェア50%を誇り、累計出荷台数で1億7000万台以上を記録。イヤホン・ヘッドホンも累計出荷台数が2億台を突破した。

<コレもヒット>“リアル”サラウンドを実現する画期的なサウンドバー

左右両端が分離し、リスナーの後方に設置すればワイヤレスサラウンドシステムが完成。自動調整機能やDolby Atmos対応によるシームレスな音場表現に加え、ワイヤレスサブウーファーによる迫力の低音も魅力だ。クラファンで1億1500万円超を達成。

 

<使ってわかった! 売れているワケ>

AVライター 野村ケンジさん

AV機器全般に精通する。TBSテレビ「開運音楽堂」やレインボータウンFM「みケらじ!」など、様々なメディアに出演。

 

「PCやDAPでANCのオン/オフができる充電ケースは、個人的にも待望でした。他社が追従し、数年後には高級モデルでは標準搭載となるはず。ANCやマイクの性能、音楽をより楽しめる絶妙な調整のサウンドなど、総合力が抜群なのがヒットのキモ」

 

革新的だけど「当たり前」の操作性を獲得し音質・装着感・機能性を高次元で実現

充電ケースにタッチパネルが付いたTWSは、誰しも革新的な製品だと思うはず。しかし、作り手としてはあくまでも“当たり前”の機能だったという。JBLが大切にする製品作りの哲学に迫った。

この人に聞きました!

ハーマンインターナショナル
プロダクト&マーケティング部
マネージャー
濱田直樹さん

 

——充電ケースのタッチパネル採用について、潜在的なニーズをキャッチしていたのでしょうか?

濱田 JBLは2017年という比較的早い時期に初のTWSを発売しています。そうしたスピーディな動きができたのは、以前から手掛けている Bluetoothスピーカーなどのノウハウを製品作りに生かすことができたためです。ある意味TWSは「超小型化したポータブルスピーカー」ですから。「TOUR PRO 2」にタッチパネルをいち早く搭載できたのも、こうした実績によるものです。タッチパネルはTWSとしては世界初ですが、ほかのデジタル機器では一般的。ユーザー目線では「やっとイヤホンにも付いて、普通に使いやすくなった」くらいに思ってもらえたのではないでしょうか。使っているうちに、あるのが当たり前になるはずです。

——実際、「タッチパネル搭載」であることを必ずしも前面には押し出しておらず、音響技術や装着感などと並列にアピールしているような印象を受けました。

濱田 本機はタッチパネルだけでなく、音質や装着感、アダプティブ・ノイズキャンセリングや高品位通話マイクなど、多くの優れた点があります。なかでも「装着感」と「JBLサウンド」は、新フラッグシップモデルに相応しい進化を遂げています。前モデルから30%ものダウンサイジングを実現し、デュアルオーバルシェイプを採用するなど5年以上かけて追求したデザインは、「完成された装着感」と呼ぶに相応しいと自負しています。また、10万人規模の巨大スタジアムやホールの音作りを、スピーカーからアンプ、ソフトウェアまでの統合システムで提供する当社ならではのノウハウを生かした、圧倒的な鮮度感がJBLサウンドの特徴。これらの魅力も、存分に体感してください!

3278円でも十分買い! ドンキの完全ワイヤレスイヤホンが日常使いにピッタリでした

ドン・キホーテの「情熱価格」ブランドから登場した「完全ワイヤレスイヤホン」(JN-DQTWSS)は、実売価格3278円というお手ごろモデル。にも関わらず、「元オーディオメーカーイヤホン担当者が20種類以上を聴き比べ、メーカーと何度もやり取りして」開発したと、高音質を前面にアピールしています。3000円ちょっとのイヤホンがそんなに音いいの? と疑問に思う方もいるでしょう。そこで今回はこのドンキのワイヤレスイヤホンをがっつりレビューしたいと思います。

↑パッケージをびっしり文字で埋め尽くし高音質をアピール

 

ドンキ謹製「完全ワイヤレスイヤホン」の特徴は“音質”

現在、完全ワイヤレスイヤホン(TWS)市場は大きく3つの価格帯に分かれていて、5000円以下のお手軽モデル、ノイズキャンセリング機能などを備えた1万円台のミドルモデル、ソニーやアップルのフラッグシップ機が並ぶ3万円以上のハイエンドモデルです。

 

このドンキの「完全ワイヤレスイヤホン」(JN-DQTWSS)は5000円以下のお手軽モデルに位置しますが、この価格帯はかなりの激戦区。ECサイトを覗けば無名ブランドの商品が大量に並び、そのスペックもデザインも似通っているのでどれを選べばいいか迷ってしまいます。

↑「完全ワイヤレスイヤホン」(JN-DQTWSS)。カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色

 

そのなかでドンキ謹製TWSの特徴となるのが、「元オーディオメーカーのイヤホン担当者が20種類以上を聴き比べ、メーカーと何度もやり取りして」生まれたという音質へのこだわりでしょう。近年のTWSはほぼ中国でのOEM製造なので、メーカーごとのオリジナリティや音質の違い出しにくいのですが、ドンキはここをしっかりこだわって開発しているとのこと。この点は無名ブランド品にはない魅力だと思います。

 

また、遅延の発生しやすいワイヤレスの弱点をある程度カバーしてくれる「低遅延モード」も備えているので、音楽を聴くだけでなく動画やスマホゲームなどにもオススメです。

 

このほか、iPhoneやiPadなどのiOS機器で標準対応しているBluetoothのAACコーデックにも対応しているので、iOS機器であればより高品質なワイヤレスサウンドが楽しめます。Android機種でもAACコーデックをサポートしている場合があるので、ご自身の端末をチェックしてみてください。

↑パッケージにもAAC対応や低遅延モードの記載あり

 

【ここがポイント】

・安価ながら音質にもこだわったモデル

・動画やゲームに最適な「低遅延モード」搭載

・高音質なAACコーデックをサポート

・IPX5(さまざまな方向から水を直接噴きつけても影響を受けないレベル)の生活防水対応

・マイク内蔵でハンズフリー通話が可能

・連続再生時間はイヤホンのみで約6時間、充電ケース併用で最大約21時間

 

ノリのいい元気なサウンドで日常使いに最適

さっそくウリである音質を聴いてみましょう。手持ちのiPhoneで音楽を再生してみたところ、第一印象は「元気がいいサウンド」というものでした。低音がモリモリでベースやドラムの音に迫力が感じられます。低音が強めながら歌声が埋もれてしまうこともなく、J-POPやロック、EDMなどをノリよく聴ける音になっていると思います。

↑充電ケース・イヤホンともにシリコンのような素材でコーティングされており、しっとりとした手触り

 

一方で、音の解像度や空間表現といったオーディオ的な能力はあまり高くなく、じっくり聴き込むような用途には不向きです。低音寄りのバランスになっているので、低音がかき消されがちな屋外や電車・バスの車内での使用を想定しているのでしょう。日常生活のなかでカジュアルに使えるイヤホンだと思います。通勤や通学の際に気軽に使える完全ワイヤレスイヤホンを探している方にオススメですね。

 

続いて、もうひとつのウリである低遅延モードも試してみました。こちらはイヤホンの右側を3秒間長押しすることで通常モードと切り替えることができます。切り替わるときには英語音声で「ゲームモード」(低遅延モード)、「ミュージックモード」(通常モード)とアナウンスされるので、どちらのモードになったのか判別できます。

↑イヤホンの背面にタッチセンサーを備えており、触れるだけで操作が可能

 

iPhoneでネット動画を再生しながらモードを切り替えてみましたが、正直それほど違いはないように感じました。iPhoneではBluetooth通信に高音質・低遅延のAACコーデックを採用しており、低遅延モードにせずとも遅延を気にせず視聴できます。iPhoneユーザーなら通常モードでも十分でしょう。一部のAndroid端末など、AACコーデックをサポートしていない機種では、低遅延モードを積極的に使ってもいいかもしれません。

 

なお、低遅延モードでは処理能力を高めるためにパワーを使うため、消費電力が増加し、イヤホンの連続再生時間が短くなりますのでご注意ください。

↑充電ケースには3つのLEDライトが備わっており、バッテリー残量を確認できる。充電端子はUSB Type-C

 

結論:5000円以下の手ごろなモデルを探しているなら“買い”

同価格帯の製品と比べてズバ抜けて高音質というわけではありませんが、低音の効いたノリのいいサウンドは日常使いにちょうどよく、低遅延モードや生活防水対応などスペックも十分といえます。ECサイトなどでよく見かける低価格の無名ブランドのものを買うよりは、こちらのほうが安心できるのではないでしょうか。

↑非常にコンパクトで軽いので、シャツの胸ポケットに入れても気にならない

 

ノイズキャンセリングなどの機能が欲しければワンランク上の価格帯になってしまいますので、5000円以下でカジュアルに使える完全ワイヤレスイヤホンを探している方にオススメできるモデルとなっています。ドンキ店頭で見かけたら、ぜひ手にとってチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

ソニー、AIチップ搭載でフルサイズに迫るAPS-Cのミラーレス一眼「α6700」発表

ソニーは、APS-Cサイズのミラーレス一眼カメラ「α6700」を発表。ボディ単体とズームレンズキットを発売します。発売日は7月28日で、市場想定価格はボディ単体で21万8900円(税込)、レンズキットが26万2900円(税込)です。

 

α6700は、フルサイズ一眼カメラ「αシリーズ」や映像制作用カメラ「Cinema Line」の静止画・動画性能を、コンパクトなボディに搭載したモデルです。「α7R V」と同じAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF」で高精度に被写体を認識。顔が隠れていたり、顔が見えにくい姿勢でも被写体をとらえて追尾します。加えて、従来のα6000シリーズの人物や動物はもちろん、新たに鳥、昆虫、車や列車、飛行機も被写体としてとらえてくれます。

 

 

また、APS-Cサイズで有効約2600万画素の裏面照射型CMOSセンサー「Exmor R」と最新の画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載しており、高い描写力を発揮します。さらに、常用ISO感度が静止画・動画ともに100~32000(静止画の拡張感度は50~102400)で、高感度でノイズを抑えた撮影が可能です。これらにより、静止画では人物や植物などの被写体を自然な色合いで撮影できるとしています。

 

動画では、6K相当の解像度を凝縮し、4K映像に出力が可能。4K120Pの動画記録に対応しています。また、Cinema Lineで培った「S-Cinetone」を搭載しており、人の肌を美しく描写して被写体を際立たせた撮影ができます。このほか、カメラが自動的に構図を変更する「オートフレーミング」も搭載しています。

 

本体サイズは約幅122×奥行き75.1×高さ69mm、重さは約493gです。

 

お詫びと訂正:初出時、一部表記に誤りがございましたので、お詫びするとともに訂正いたします。

ソニーのブラビアでFF16を体験、驚いちゃうくらい映像美がすごい!

ソニーでゲームといえば真っ先に思い浮かぶのはPlayStationでしょう。しかし、これだけゲームが盛り上がりを見せている中で、家庭用コンソール機だけに注力しているわけではもちろんなく、ほかのカテゴリでも力を入れています。そのひとつがテレビです。

 

今回、ソニーがブラビアのゲーミング機能にフォーカスした体験会を実施。その様子をレポートしていきます。

↑大画面の有機ELブラビアでFF16を体験

 

高画質なブラビアでゲームを楽しむ新機能を公開

ブラビアといえば、高画質/高音質に力を入れてきたブランドです。2023年の主なラインナップは、赤・緑・青がそれぞれ独立して発色する「QD-OLED」パネル搭載のフラッグシップモデル「A95K」シリーズを含めた4K有機ELテレビ3シリーズ、miniLEDバックライト搭載の「X95L」を含む4K液晶テレビ6シリーズとなっています。

 

なかでも、4K有機ELテレビ3シリーズと、液晶テレビの上位モデルX95L、「X90L」、「X85L」の3シリーズには、独自のプロセッサー「XR」を搭載。人が映像を見るときに注視するポイントを検出し、カラーやコントラストといったさまざまな要素を個別にではなく、横断的に分析・処理することで、人の目が感じる自然な美しさを表現してくれます。このXR搭載ブラビアは、特に高画質なシリーズといえるでしょう。

 

こうして培ってきた高画質をゲームでも楽しめるように、ソニーは2023年に新機能として「ゲームメニュー」をリリースしました。利用できる機能に若干の差はあるものの、2022~2023年に登場したブラビアにこのゲームメニューを対応させています。

 

ゲームメニューの機能は、表示画面のサイズを変更できる「画面サイズ調整」、FPSなどで的を狙いやすくする「クロスヘア/クロスヘアタイプ」、画面を明るくしてゲーム内の暗所を見やすくする「ブラックイコライザー」、映像の乱れを低減する「残像低減」の4つ。このうち画面サイズ調整はまだ非対応で、今後のソフトウェアアップデートで利用可能になる予定です。

↑ブラビアのリモコン操作で、画面下部に表示されるゲームメニューの設定を変更できます

 

それぞれの機能を利用できるシリーズは下記のとおり。

画面サイズ調整 クロスヘア/クロスヘアタイプ ブラックイコライザー 残像低減
4K有機ELテレビ A95K、A90K、A80K、A80L A95K、A90K、A80K、A80L A80L A95K、A90K、A80K、A80L
4K液晶テレビ X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL、X95K、X90K、X85K、X80K、X80WK X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL、X95K、X90K、X85K、X80K、X80WK X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL X95L、X90L、X85L、X80L、X75WL、X95K、X90K、X85K、X80K、X80WK

 

体験会ではブラックイコライザーをメインに試用しました。

 

ぱっと見の明るさがわかる液晶、息をのむ映像美を楽しめる有機EL

体験会に用意されたブラビアは、4K液晶の最上位であるX95Lと4K有機ELのA95K。また試用ゲームタイトルは『FINAL FANTASY XVI』(FF16)です。スクウェア・エニックスはブラビアのうち、4K有機ELのA95K/A80L、4K液晶のX95L、X90L、X90Kシリーズを「公認画質」に定めています。FF16を楽しむうえで、最適な画質を有しているというお墨付きを与えているわけです。

↑85V型のX95L
↑77V型のA95K

 

公認するだけあって、どちらのブラビアも文句なしの画質でした。以下、体験した編集長・山田のコメントを交えながらレポートしていきます。

 

X95Lを見たときに、すぐにわかるのは明るさです。薄暗いレンガ造りの中を進むシーンでは、薄暗さを表現しつつも見えづらくなることはなく、ゲームプレイに支障をきたさない明るさを保っています。このあたりは、miniLEDバックライトによる恩恵を受けているものと感じられます。

↑X95Lで見たときの、城の中を移動している最中の画面。明かりが少ないため本来であればもっと暗く、見えにくいはずですが、全体的に明るく表示されているので、画面の奥の方まで見通せます

 

一方のA95Kは、夜の漆黒の闇と、そこで揺らめく炎や魔法のまばゆい輝きを体感できます。その両方を同時に表現し切るパフォーマンスを備えているので、特にストーリーを展開するムービーシーンは、まさに息をのむ映像美として画面に没入できます。

↑A95Kで見たときの、夜の屋外のムービーシーン。炎で明るく照らされた場所と、建物周辺の影や月明かりによるレンガの色表現が見事に描き分けられています

 

↑A95Kで見たときの、夜の屋外で戦闘しているシーン。写真だと見えにくいかもしれませんが、左奥の松明の間に木製の扉があり、そのあたりが黒く潰れることなく表現されているのが特徴的です

 

編集長・山田のレポ

4K液晶→4K有機ELの順番で矢継ぎ早に視聴したのだが、最初、液晶だと気づかなかったぐらい高コントラスト。あとで有機ELの画面を観てようやく、「さっきのって液晶でした?」となったのは驚き。

 

また、新製品のブラビアの多くのモデルがFF16公認画質ということで、ゲームをするときの画質は圧巻。古いレンガや木の経年劣化した感じ、鎧の鈍い金属の質感、人物の髪1本1本にわたる微細な表現などが余すことなく描かれていると感じた。

 

画面全体の明るさを持ち上げるブラックイコライザー

続いて、ブラックイコライザーをオンにしたときのゲーム画面を視聴してみました。

 

先に述べたように、液晶テレビのX95Lはそもそも画面が明るく、体験会中、ゲーム画面で暗くて見えにくいシーンはありません。それでもブラックイコライザーをオンにすると、画面の明るさが持ち上がることがはっきりとわかりました。

 

ブラックイコライザーは、画面の暗い場所を明るくするものではなく、画面全体を明るくします。そのため、明かりのない暗所では視認性が上がり、特に効果を感じられます。ただ、気になる点でいうとノイズです。これはテレビによるものなのか、ゲームによるものなのかははっきりしませんが、暗いところが明るくなると画面のノイズが目立つ場面がありました。ですので、ゲームの映像を楽しみたいときは、あえて暗いままにしておくなど、要所で切り替えて使うのがよさそうです。

 

【ブラックイコライザーが効いた画面をまとめてチェック】(画像をタップすると閲覧できます)

 

 

クリエイター向けながら、ゲーム用途で注目集まるモニターヘッドホン

体験会では、5月に発売されたクリエイター向けのモニターヘッドホン「MDR-MV1」も用意されていました。発売後、立体的な空間表現による音の定位のよさが、「敵の足音がわかりやすそう」「音の方向性がわかる」などの理由からゲーム用途で注目を集めているそうです。また、長時間使用にも適した装着性も、長い時間ゲームを楽しむ人にとってはうれしいところ。実際にゲーム用に購入する人もいるといいます。

↑MDR-MV1は主に、音響エンジニアやクリエイターが音楽制作する際に活躍するヘッドホン

 

そこで、普段からゲームを楽しむ山田が体験してみました。

 

編集長・山田のレポ

体験してみてわかったのは、音を「演出」するのではなく「情報」として捉えるのに適したヘッドホンだということ。ゲーマーからの草の根で評価が広がっていっていると聞いたが、それも納得できる、素直でシンプルな音が聞こえてくる。ひとつひとつの音が独立して聞こえてくるため、たとえばシューターゲームで銃声の位置なども把握できそうに感じた。

 

ソニーだとゲーミングブラントとして、INZONEのヘッドホンもあるが、こちらは「しっかり演出が施された、わかりやすい音」。音の鳴りがさすがで、たとえばレーシングゲームのエンジン音やエキゾースト音が耳いっぱい、頭いっぱいに広がり、高揚感が断然アップする。どちらを選ぶべきかはゲームジャンルや、どのように作品を楽しみたいかによるだろう。

 

画質や音質で、普段接しているコンテンツの印象が変わるのはよくあること。普段何気なく遊んでいるゲームでも、ブラビアで楽しむか別で楽しむかで体験としては変わってくるでしょう。とはいえ、ゲームを楽しむのに高価なブラビアは……、と踏みとどまる人も多いはず。そうした人の背中を押す機能が、今回のゲーミング機能といえそうです。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

 

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もしAppleがターンテーブルをデザインしたら、こんな姿に…?

Apple(アップル)の元チーフデザインオフィサーをつとめたJony Ive(ジョニー・アイヴ)氏は、オーディオブランドのLINNとコラボレーションし、50周年記念モデルのターンテーブル「Sondek LP12」をデザインしました。

↑LINNより

 

Ive氏といえばAppleのデザインチームを率いて多数のプロダクトを設計した後、2019年6月に同社から退社。退社後もLoveFromというデザイン会社を運営しながら、引き続きAppleとの協力関係を続けていました。

 

↑LINNより

 

Sondek LP12はIveのLoveFromにとって、Apple以外のために初めてデザインしたハードウェアプロダクトとなります。Ive氏は今回のデザインについて、「音楽は私にとって、常に重要なものでした。何世代ものiPod、そして何種類ものAirPodsをデザインしてきたのです。今回、私が初めて工場を訪れてから何年も経ち、一周できたことを本当に幸運に思っています」と述べています。

 

なおLoveFromは今回のプロジェクトに無償でたずさわり、LINNとの契約や金銭的な取り決めは一切ないことが、Fast Companyにより報じられています。Sondek LP12の価格は5万ポンド(約900万円)です。

 

Source: LINN

Razer、完全ワイヤレスイヤホンの上位モデルを発売。超低遅延接続でゲーマーのストレス解消を狙う

Razerは6月30日、完全ワイヤレスイヤホンの新モデルとして「Hammerhead Pro HyperSpeed」および有線イヤホン「Moray」、新シリーズのマウス「Cobra Pro」「Cobra」を発表した。いずれの製品も6月30日より予約を開始している。

 

PC、PS5、Nintendo Switchなどのあらゆる機器に対応した上位モデルのワイヤレスイヤホン

同社はこれまでに、完全ワイヤレスイヤホン「Hammerhead Pro HyperSpeed for PlayStation」「Hammerhead Pro HyperSpeed for Xbox」をラインアップしていたが、今回発表された「Hammerhead Pro HyperSpeed」はその上位モデルとなる。従来機同様、音響などのクオリティをチェックするTHX認証を新製品でも取得。周波数特性や歪み、遮音性などさまざまな観点での厳しいテストをクリアしており、高い音質と、高再現度の音響体験が可能だ。

 

新製品は、あらゆるデバイスに対応した接続方式をアピールしており、同梱されるUSB Type-C接続のドングルを使用すればPC、PlayStation 5、Nintendo Switchなど、幅広いプラットフォームで利用できる。また、Bluetooth 5.3に対応し、PCとスマートフォンへの同時接続も可能。さらにゲームをプレイする際など、集中したい時に着信があっても自動で着信拒否ができる「Do Not Disturb」モードを搭載している。

↑ゲームプレイ時の着信を自動拒否する「Do Not Disturb」モード概要

 

また、同社の独自技術である「Razer HyperSpeed Wireless」により、40ms以下の超低遅延接続を実現。Bluetooth接続時でも60msと、競合他社に比べて優れていることをアピールしている。この機能により、スマートフォンなどでもストレスなくゲームプレイを楽しむことができる。

 

さらに、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは初となるQiワイヤレス充電に対応しており、わずらわしいケーブルの抜き差しなくストレスフリーで使用することができる。ケースによる充電込みで30時間バッテリーが持続、ケース内で15分本体を充電した場合には80分の音楽再生(ANCオフ/ライティングオフ時)が可能だ。

↑「Hammerhead Pro HyperSpeed」は、同社初となるQiワイヤレス充電対応

 

アクティブノイズキャンセリングは10段階調整が可能なので、屋外を移動する際などは強度を弱めて使用することで、シーンに合わせた安全性も確保できる。さらにゲーミングデバイスを展開する同社ならではのこだわりとして、「Razer Chroma RGB」対応で、イヤホン本体のロゴ部分がゲーミングカラーに発光するなど、存在感を演出する仕組みも搭載されている。発売日は7月7日予定で、価格は3万3000円(税込)。

 

ゲーマーや配信向けにチューニングされた耳かけイヤホン

同日には、ゲームや配信向けにチューニングされた耳かけタイプの有線イヤホン「Moray」も発表された。こちらもTHX認証を取得しており、映画音響の専門家によりチューニングされた再現度の高いクリアなサウンドと、ハイブリッドデュアルドライバーによる優れた音響設計、また最大36dBのノイズを遮断する優れた遮音性を誇る。

 

マイクは付属していないが、同社製品の配信ユーザー向けに設計されたスタンドマイク「Razer Seiren」シリーズを併用することで、歪みのない安定したトーンの声を提供することができるとのこと。

 

さらに、自分の耳に合ったサイズを選べるシリコン製イヤーチップ3種とフォームタイプイヤーチップ3種、外出先へ持ち運べるキャリケース、カラビナなど豊富なアクセサリが付属しているのも本製品の特徴だ。こちらも発売予定は7月を予定しており、価格は2万1980円(税込)。

↑耳のサイズに合わせて付け替えられるイヤーチップなど、豊富なアクセサリも魅力だ

 

なお、いずれのイヤホンもエルゴノミクス設計で、長時間使用するゲーマーや配信者でも疲れにくい、自然なつけ心地にもこだわっている。

 

3種類の接続が可能。充電切れの心配もなくゲームプレイができるマウス

ゲーミングマウス「Cobra Pro」は、人気の前モデル「Viper Mini」のコンパクトなサイズ感はそのままに、最先端のテクノロジーを搭載した新モデル。解像度の正確性が99.8%と正確なセンサーは、厚さ4mm以上のガラス上でも優れたトラッキング性能を発揮する。また、第3世代オプティカルマウススイッチ搭載で、意図しないダブルクリックでバウンス遅延などを抑え、9000万クリック以上にも耐えられる長寿命も実現している。

 

コンパクトなボディながら、10通りのカスタマイズ可能なコントロール、最大5つのオンボードメモリープロファイル、ホールとアンダーグロー合わせて計11か所の豊富なライティングにも対応している。

 

↑「Cobra Pro」は、「Mouse Dock Pro」(別売)に置くだけでワイヤレス充電が可能

 

接続方法に関しても多岐に渡っており、HyperSpeed Wireless、Bluetooth、有線のUSB Type-Cに対応。充電を忘れてしまった場合でも、充電しながらプレイすることが可能だ。ワイヤレスマウスとキーボードをひとつのドングルに接続できる機能「HyperSpeedマルチドングル」により、USBポートをひとつ解放することもできる。また、別売りの「Mouse Dock Pro」を使用すれば、ドックに置くだけでワイヤレス充電もできる。

 

「Cobra」は「Cobra Pro」と同じ形状で有線接続に対応したモデル。スイッチタイプはCobra Pro同様、第3世代オプティカルマウススイッチを搭載しているが、センサーに関しては同ProがFocus Pro 30K オプティカルセンサーを使用しているのに対し、8500DPIオプティカルセンサーと制限がある。「Cobra Pro」は7月18日発売予定で2万1980円(税込)、「Cobra」は7月7日発売予定で6490円(税込)。

 

同社のリージョナルセールスマネージャー 丸山涼太氏は「エントリーモデルとしてはリーズナブルなCobraを購入して、2個目のマウス購入時には是非Cobra Proを選んでいただきたい」と語った。

↑Razerのリージョナルセールスマネージャー 丸山涼太氏

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

シアター空間を持ち運ぶ、ソニー新コンセプトのスピーカー「HT-AX7」登場

ソニーは7月6日、手軽にシアター空間を作れるポータブルなスピーカーセット「HT-AX7」を発表。7月21日に発売します。市場推定価格は7万7000円(税込)前後です。

 

家の好きな場所でシアター空間を楽しむ、新コンセプトな製品

スマホやタブレットなどのモバイル端末とともに、家の好きな場所に持ち運んでシアター空間を楽しめる、ソニーとしては新しいコンセプトの製品。約306mm幅のフロントスピーカー1基と、薄型の円形リアスピーカー2基がセットになっていて、パーソナルなシアター空間を作りだしたり、部屋中を均一な音で満たしたりできます。

↑上がフロントスピーカーで、下の円形がリアスピーカー。フロントスピーカーは約幅306×奥行き123×高さ94mmで、重さ約1.4kgです。リアスピーカーは直径122×高さ39mmで、重さは1個あたり約0.3kg

 

ホームシアターのように楽しむ場合は、視聴者から半径1~1.2mの範囲に、三角形になるようにスピーカーを設置。加えて、独自のエフェクト「SOUND FIELD」をオンにします。SOUND FIELDは、ソニーの360度立体音響技術「360 Spatial Sound Mapping」をHT-AX7向けにチューニングしたうえ、音をリアルタイムに分析して臨場感のある音にアップミックスする機能。このスピーカー3基と独自エフェクトにより、モバイル端末で映像を視聴する際、2chコンテンツを立体音響で楽しむことができます。

↑3基のスピーカーを設置して立体音響を楽しむときのイメージ。1~2人分の空間を立体音響にできるそうです

 

設置はたとえば、フロントスピーカーをテーブルに、リアスピーカーをソファの背もたれ上部に置くことを想定。それぞれのスピーカーで高さが若干違っても立体音響に影響はないそうです。また、画像のようにベッドのような安定しにくい場所においても問題ないとのこと。

 

部屋中を均一な音で満たす場合は、3基のスピーカーを、部屋を囲うように設置。またSOUND FIELDをオフにすることで、40平方メートル以内(約24畳)であれば部屋のどこにいても同じように聴こえるとしています。

 

デバイスとフロントスピーカーの接続はBluetoothで、スピーカー同士は2.4GHzを利用した独自技術で接続します。これにより、たとえばリアスピーカーがほかのデバイスと接続されることはありません。なお、HT-AX7を複数用意して接続ということはできず、基本的には3基のスピーカーセットと、モバイル端末での接続となります。

 

スピーカーはX-Balanced Speaker Unit搭載。音を広げる仕組みも

スピーカーユニットは、フロント/リアともに、音圧の向上や歪みを抑えてクリアな音質を実現したX-Balanced Speaker Unitを採用。フロントスピーカーはフルレンジスピーカーを2基、本体左右にパッシブラジエーターを2基搭載しています。また、リアスピーカーは、指向性の広さとクリアな高音を両立させたフルレンジスピーカーを搭載。従来の振動板に比べて浅型にしたことで、音を綺麗に広げているといいます。

↑リアスピーカーのユニットイメージ

 

本体はバッテリー駆動で、再生時間は約30時間。充電はフロントスピーカーのUSB Type-Cポートから。リアスピーカーはフロントスピーカー天面のくぼみに置くと充電されます。充電時間はフロントスピーカーが約4時間で、リアスピーカーは約4.5時間。なお、フロントスピーカーはType-C経由による急速充電に対応しており、約10分で約2.5時間再生できます。

↑リアスピーカー真ん中のへこみとフロントスピーカー天面のくぼみを合わせると充電が可能。なお、リアスピーカーは右チャンネルと左チャンネルが分かれています

 

↑フロントスピーカー天面には本体操作ボタンも付いています

 

このほか、2台の機器に同時に接続できるマルチポイント接続や、セットアップやリモコンとして使えるスマホアプリ「Home Entertainment Connect」に対応しています。

↑フロントスピーカーの足部分にUSB Type-Cポートを搭載。基本的にはワイヤレスで楽しむのが前提のため、ほかのポートはありません

 

↑本体底面に手を入れやすいくぼみを設けて持ち運びやすくしています

 

ホームシアターは基本大型テレビと接続するもの。ですが、最近では視聴環境が変化しており、テレビだけでなく、スマホやタブレットを使用して、好きな場所で視聴するのが当たり前となっています。そのなかで、“シアターを持ち運ぶ”ことで、映像や音楽を楽しめるようにしたのがHT-AX7。立体音響を手軽に楽しめることから、注目を集めそうです。

人気プロジェクターが48時間限定で最大30%OFF! 「XGIMI」「NOMVDIC」がAmazonプライムデー参戦

プロジェクターブランドの「XGIMI(エクスジミー)」と「NOMVDIC(ノメディック)」が、Amazonで開催される「プライムデー」でオトクなセールを実施します。

 

【XGIMI】新製品「MoGo 2 Pro」を含む6製品が最大25%OFF

XGIMIはプライムデーの7月11日(火)00:00~7月12日(水)23: 59にわたり、対象製品最大25%OFFとなるセールを実施。さらに、7月9日(日)00:00~7月10日(月)23:59の期間は、プライムデー期間と同様の割引率で「プライムデー先行セール」も開催します。

セール対象製品は、XGIMIとして初めてISA2.0技術を搭載し、2023年4月25日(火)から発売を開始した「MoGo 2 Pro」や、昨年全世界での売り上げが100万台を突破した「Elfin」など、人気機種を含む全6モデルです。

 

セール対象製品一覧

 

1.「MoGo 2 Pro」

小型のフルHDプロジェクターであるMoGo 2 Proは、XGIMIのプロジェクターで初めてISA2.0技術を搭載。映像を中断することなく自動台形補正とオートフォーカスを行い、ユーザーが視聴までスムーズに操作することができます。

 

最大400ISOルーメンの明るさで、ハリウッドの映画スタジオでも利用されるD65の色温度規格と、DCI-P3の色域規格を採用。また8Wのスピーカーユニットを2基搭載し、より没入感のあるオーディオ体験を楽しめます。

 

さらにAndroid TV11.0を搭載しているので、さまざまなエンタメコンテンツの視聴も可能です。65W以上のモバイルバッテリーからの給電にも対応しています。

 

Amazon製品ページ:https://amzn.asia/d/0aHcZq1

通常価格8万200円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は20%オフで6万4160円

 

 

2.「MoGo 2」

MoGo 2も小型のHDプロジェクター。MoGo 2 Proよりお手頃な価格ですが、MoGo 2 Proと同じく最大400ISOルーメンの明るさやD65の色温度規格、DCI-P3の色域規格を採用。8Wのスピーカーユニット2基も搭載しています。

 

さらにAndroid TV11.0の搭載や、65W以上のモバイルバッテリーからの給電にも対応しています。

 

Amazon製品ページ:https://amzn.asia/d/4GCoTx9

通常価格5万9900円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は25%オフで4万4925円

 

 

3.「Halo+」

「圧倒的な明るさの、持って歩ける映画館」をキャッチコピーに掲げる、高性能なポータブルスマートプロジェクターです。900ANSIルーメンという、ポータブルプロジェクター市場において、圧倒的な明るさを誇ります。

 

本体にバッテリーを内蔵しているため、2時間ほど映像を投影することができ、アウトドアでの使用にも最適。自動調整機能やAndroid TV搭載で、簡単かつ手軽な映像投影を実現しています。

 

Amazon製品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B0728D17SY

通常価格10万9890円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は17.4%オフで9万800円

 

 

4.「Elfin」

重量が0.9kg、厚さが約5cmというコンパクトで洗練されたデザインのホームプロジェクターです。小型サイズでありながら、800ANSIルーメンという高輝度での投影が可能です。

 

自動調整機能やAndroid TVも搭載しているほか、Harman Kardon製スピーカーを内蔵しており、ハイクオリティなオーディオを楽しむことができます。

 

Amazon製品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B09JSM6X6Q

通常価格8万5200円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は25%オフで6万3900円

 

 

5.「HORIZON Pro」

XGIMI製品の中で、最も多機能で使いやすいと称される4Kホームプロジェクターです。2200ANSIルーメンという高輝度で極上のエンターテインメントを楽しむことができます。

 

スタイリッシュかつ重厚感のあるデザインに加え、業界最高レベルの画質や高精度の画像処理機能、Harman Kardon製のスピーカー8Wを2基搭載。Android TV、Googleアシスタント、Chromecast機能も備えています。

 

Amazon製品ページ:https://www.amazon.co.jp/dp/B095CF4LKV

通常価格19万7890円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は15.6%オフで16万7100円

 

 

6.「AURA」

超短焦点プロジェクターであるAURAは、これまでの製品の中で最も高価格なだけあり、機能が本格的です。2400ANSIルーメンという明るさに加え4K画質、HDR10に対応しており、120インチの大画面でこれまで以上に鮮やかな色合いの映像を楽しめます。

 

15WのHarman Kardon製スピーカーが4基搭載されており、鮮明な高音域とダイナミックな中音域、聴き心地の良い低音域を体験可能。Android TV、Googleアシスタント、Chromecast機能もバッチリ備えていますよ。

 

Amazon製品ページ:http://amazon.co.jp/dp/B09MJ7M6N5

通常価格32万9890円→プライムデー期間(7/9 00:00~7月12日 23:59※先行期間含む)は15.5%オフで27万8600円

 

 

【NOMVDIC】多機能な「X300」、コンパクトな「R150」が対象製品に

NOMVDICはプライムデーの7月11日(火)00:00~7月12日(水)23:59にわたり、30%OFFとなる今年最大級のセールを開催します。

 

特にオススメの製品は、ポータブルスピーカーとしても使える多機能なプロジェクター「X300」と、2023年5月に発売を開始したばかりのモバイルプロジェクター「R150」の2製品です。

 

1.「X300」

ギターアンプのような、レトロモダンのデザインがおしゃれなホームプロジェクター。フルHDの映像が、40~110インチまでと幅広いサイズで投影可能です。垂直&水平台形補正・4点調節・フォーカス調整機能などを備え、本体に付いているノブで簡単に操作できます。天井投影もできるので、寝転がった状態で映画鑑賞などを楽しめますよ。

 

一方で、通常時はBluetoothスピーカーとしても使えるのが特徴です。オーディオブランド「Harman Kardon(ハーマン・カードン)」の高音質スピーカーを採用しています。

 

ほかにも、映像投影最大3時間、音楽再生は最大6時間の大容量バッテリーが内蔵されています。牛革のストラップが付いているため、持ち運びにも便利。おしゃれで多機能なモデルを探している人にオススメです。

 

Amazon製品ページ:https://bit.ly/3rcBbXW

通常価格→プライムデー期間(7/11 0:00 – 7/12 23:59)は約30%オフで6万9800円

 

 

2.「R150」

 

持ち運びに便利な天井投影対応プロジェクター。幅173×奥行き80×高さ81.5mmのカバンに入れやすいサイズで、重量も720gと軽量。家の中だけでなく、旅行先でも活躍します。

 

機能性に優れているのもポイント。100インチの大画面の投影が可能なほか、Harman Kardon製のスピーカーを搭載しており、臨場感のある映像体験を実現します。レンズが90度回転するので、ひねるだけで見やすい角度に調節できるのもメリットです。

 

さらに台形補正とピント補正機能を備えているため、細かい設定をせずに簡単に使用できるのも魅力。バッテリー性能も十分で、映像は最大4時間、音楽は最大7時間再生できます。

 

Amazon製品ページ:https://amzn.to/3PHqI0Y

通常価格3万9900円→プライムデー期間(7/11 0:00 – 7/12 23:59)は30%オフで2万7930円

 

 

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↑GetNavi webでは「Amazonプライムデー」のオトクな情報や、製品を紹介する特集を実施中

水辺でも安心のスピーカーは? プロが教える屋外&屋内シーン別オススメモデル4選

インテリアに合わせたり、屋外へ持ち運んだり、スピーカー選びのポイントは人にとってさまざまだと思う。そこで本記事では、AVライターの野村ケンジさんに教えてもらった、インテリア派と野外派、それぞれにぴったりのスピーカー4モデルを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。

 

【シーン1】テラスやアウトドアでも音楽を聴きたい!

屋外へ気軽に持ち運び室内ではスタンドでリスニング

Polaroid
P4 Music Player(ワイヤレスプレーヤー)
実売価格3万9600円

ポラロイド初のBluetoothスピーカー「Polaroid Music」シリーズのひとつ。最大15時間の連続再生が可能。別売でホームリスニングに最適な専用スタンド(価格1万2500円)を用意する。2台をペア使用することでステレオ再生もできる。

再生チャンネル 1.0ch
スピーカー構成 3Way
周波数帯域 60Hz~ 20kHz
実用最大出力 60W

 

↑カジュアルなデザインのP4。W300 ×H220×D90mm/約2.7kgとシリーズ最大サイズで、パワフル&大音量再生が可能だ

 

プロの推しポイント!

インテリアに馴染むスタンド設置がオススメ

「2台使ってのステレオ再生も魅力的ですが、最大出力60Wと、ある程度の音量が確保されており1台でも充分楽しめます。室内では別売スタンドを活用してスマートに設置できます」(野村さん、以下同)

 

重低音とイルミネーションで屋外パーティも大盛り上がり

Tribit
StormBox Blast(ポータブルスピーカー)
実売価格2万2990円

TWSやBluetoothスピーカーを中心にハイコスパな製品を展開するTribitのポータブルスピーカー。大型スピーカーによる大音量や低域ブースト機能、最大20時間の連続再生、IPX7の防水性能など屋外で楽しめる。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 2Way
周波数帯域 50Hz~ 20kHz
実用最大出力 90W

 

↑31mmトゥイーター×2、30Wの101mmウーファー×2、パッシブラジエーター×2の構成。パワフルなサウンドを実現する

 

プロの推しポイント!

高い防水性能と外部給電機能が便利

「大型スピーカーでIPX7の防水性能を確保している製品はレア。海岸や湖畔などの水辺でも安心して使えます。スマホへ充電できる外部給電機能も、いざというときにとても便利です」

 

【シーン2】インテリアに合わせて選びたい!

様々な場所に設置できるスリムなフォルムが魅力

BANG & OLUFSEN
Beosound Emerge(ワイヤレスプレーヤー)
実売価格9万3990円

B5判のブックシェルフ型Wi-Fiスピーカー。ウーファーを横向きに配置したことによりデスクで邪魔にならず、本棚やキッチンカウンターなど場所を選ばずスマートに設置できる。部屋に合わせて音響を最適化する自動音響補正機能も搭載。

再生チャンネル 1.0ch
スピーカー構成 3Way
周波数帯域 45Hz~ 22kHz
実用最大出力 120W

 

↑パールブラスト加工のアルミニウムやオーク材、Kvadrat社製ニットファブリックを採用。上質なデザインが魅力だ

 

プロの推しポイント!

どんなインテリアにも違和感なく溶け込みます

「一見しただけではオーディオ機器と気付かない、個性的かつスタイリッシュなデザインが特徴。コンパクトながら3基のスピーカーを搭載し、パワフルでクリアなサウンドが楽しめます」

 

音もデザインも個性的でロック&ジャズ好きは要注目

Marshall
WOBURN III(ワイヤレススピーカー)
実売価格9万9980円

ギターアンプを彷彿させるMarshall製Bluetoothスピーカー。新開発の3ウェイドライバーシステムを搭載し、高音から低音まで表現力の高いサウンドを実現した。HDMI端子を搭載し、テレビやPCの音も出力可能。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 3Way
周波数帯域 35Hz~ 20kHz
実用最大出力 150W

 

↑操作系もギターアンプそのもの。BluetoothコーデックはSBCのみだが、将来的にはLE Audioへの対応を予定だ

 

プロの推しポイント!

ギターフリークならずとも部屋に飾りたい逸品

「熱気溢れるサウンドや存在感のあるデザインなど、音楽好きにはたまらないモデル。HDMI端子を採用するスピーカーはまだ少ないので、テレビの音を鳴らせるのも嬉しいポイントです」

PCの音を3万円以下でグレードアップ!? プロがおすすめする高音質スピーカー4選

デスクトップをすっきりさせたいけど音質にもこだわりたい。そんなスピーカーを求めている人のために、本記事ではAVライターの野村ケンジさんが厳選した高コスパのモニタースピーカーなど、シーン別に注目の4モデルを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。

 

【シーン1】PCの音を手軽にグレードアップしたい

PCと無線接続だからデスクトップがすっきり

PreSonus
Eris E3.5 BT(モニタースピーカー)
実売価格2万5740円

優れたコストパフォーマンスを誇るプロ用モニタースピーカーPreSonus「Eris」シリーズのBlutooth対応最小モデル。背面にはRCAをはじめ3系統の入力が用意され、高域/低域の調整が行える。前面には音量調整や3.5mmステレオ入力、ヘッドホン出力を配備。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 2Way
周波数帯域 80Hz~ 20kHz
実用最大出力 25W

 

↑スタジオモニターながらRCA入力を装備。前面の3.5mmステレオ入力端子も含めて、多様な機器が接続可能となっている

 

プロの推しポイント!

PCデスクでさりげなくこだわりを主張できる

「まさにスタジオのモニタースピーカーそのもの。シックな佇まいは、デスクトップに派手なデバイスを遠慮したい人にはピッタリ。音質も十分納得いくクオリティを持ち合わせています」(野村さん、以下同)

 

3万円切りの製品ながら最高レベルの音を創出

JBL PROFESSIONAL
104-BTW-Y3(モニタースピーカー)
実売価格2万7280円

同軸スピーカーの採用による確かな定位感など、小型モニタースピーカーのなかでも高音質を誇る。既存製品とは異なる丸みを帯びたデザインの本体は、設置性の高さに加え、スマートさや可愛らしさからも人気を集めている。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 同軸構造
周波数帯域 60Hz~ 20kHz
実用最大出力 60W

 

↑同軸構造のスピーカーユニットは、音場表現の確かさが魅力。ユニットごとに高出力な30WのDクラスアンプに接続されている

 

プロの推しポイント!

サイズがちょうど良く使い勝手に優れている

「狭いデスクトップでも設置できるコンパクトサイズはなかなかうれしいポイントです。インプットを“ALL”にすると、Bluetooth以外の入力もすべてミックスしてくれるのも便利です」

 

モニター下側に設置して映画やライブ映像も大満足

JBL
Bar 2.0 All-in-one(MK2)(サウンドバー)
実売価格2万1600円

横幅約62cmのコンパクトなサウンドバー。大型のレーストラック型ウーファーを採用し、このサイズながらも迫力のサウンドを鳴らす。Bluetoothに対応しており、スマホと接続してワイヤレス再生を楽しむことも可能だ。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 2Way
周波数帯域 70Hz~ 20kHz
実用最大出力 80W

 

↑背面の端子部には、光デジタルに加えてHDMIも配備。PCだけでなくテレビやゲーム機器などと手軽に接続することができる

 

プロの推しポイント!

普段はPCスピーカー時々シアターバーとして活躍

「幅62cmと、サウンドバーとしてはかなりコンパクトなサイズですが、迫力のサウンドを再生できます。PCでも映画や音楽ライブを迫力満点で楽しみたい、という人にピッタリ!」

 

【シーン2】ハイレゾの高音質を存分に楽しみたい!

Wi-FiとBluetoothに両対応する万能スピーカー

KEF
LSXII(ワイヤレススピーカー)
実売価格23万1000円

同社の特徴である同軸ユニットを搭載したモデル。本体にネットワークスピーカー機能を搭載し、Wi-Fi接続によって様々なストリーミングサービスを楽しめる。最大384kHz/24bitのハイレゾ音源の再生にも対応。

再生チャンネル 2.0ch
スピーカー構成 2Way
周波数帯域 49Hz~ 28kHz
実用最大出力 70W

 

↑24bit/384kHzまでのストリーミングに対応し、専用アンプを内蔵。小型ながらも最高品質のサウンドを提供する

 

プロの推しポイント!

ハイレゾのサウンドをスタイリッシュに楽しめる

「Wi-FiやBluetoothだけでなく、有線接続すればハイレゾも楽しめるなど、音質的にも高い実力を誇ります。音質とデザインのどちらも妥協したくない人にオススメの逸品です」

リモートワークで使えるワイヤレスイヤホンは? プロが教えるシーン別おすすめモデル4選

リモートワークが日常化して、ビジネスにイヤホンは欠かせないアイテムとなった。求められるのは高い通話品質や、長時間使っても耳が疲れないデザインなど、人によってさまざまだと思う。本記事では、AVライターの野村ケンジさんが厳選した、高い通話品質や最新の音響技術を体験できるイヤホンなど、シーン別に注目の4モデルを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。

 

【シーン1】リモートワークで使いたい!

音も機能性もすべて完璧!耳にやさしい最先端モデル

ヤマハ
TW-E7B(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格2万950円

独自の高精度なNC機能や自然なマイク音声が魅力の同社最上位機。耳中を測定して最適な音に自動調整する「リスニングオプティマイザー」や、音量を下げても迫力あるサウンドが楽しめる「リスニングケア(アドバンスド)」など多彩な高機能を持つ。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 22時間 (NCオン時※1)
防水性能 IPX5
質量 約7.3g (※2)

 

↑米国Qualcomm社製のBluetoothチップを搭載。「TrueWireless Mir roring」に対応し、音切れの少ない安定した接続を実現する

 

プロの推しポイント!

聴覚保護により長く付き合える製品です

「なんといっても『リスニングケア(アドバンスド)』は重宝します。音量を下げても迫力を失わないため、リモートワークなど長時間の使用でも耳にやさしいサウンドを実現しています」(野村さん、以下同)

 

格別の通話品質を誇るハイコスパモデル

Jabra
Elite 4(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格1万4300円

ビジネス向けのヘッドセットなど、幅広くラインナップする同社の最新モデル。NC機能と良質なマイクを搭載しつつ、手ごろな価格を実現した。片耳モードや音声アシスタント対応などの機能も持ち合わせている。

ドライバー φ6mm
連続再生時間 最大 28時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX5
質量 約4.6g (※2)

↑片耳約4.6gとイヤホンが小型軽量な点が魅力。しかも、イヤホン本体で約7時間の連続再生できるスタミナ性能は頼もしい限りだ

 

プロの推しポイント!

ウエアラブルデバイスとしての機能性が光る一台

「安定した接続性、良質なマイク音声など、ウエアラブルデバイスを手がける同社渾身の逸品。プレゼン時のメインスピーカーは厳しいですが、オンライン会議などでは十分に活躍します」

 

【シーン2】アプリで音質をアレンジしたい!

最新の音響技術を生かした次世代サウンドを体験

Final
ZE8000(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万6800円

超高級クラスからエントリーまで、幅広い価格帯のイヤホン・ヘッドホンをラインナップする同社の最上級モデル。最新の音響工学を活用し、卓越した高音質を実現した。装着感や操作性についても十分に配慮がなされ、独特のイヤホン形状を採用。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 15時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約7g (※2)

 

↑プロオーディオツールを参考にしたという専用アプリのイコライザー機能。効果がわかりやすく、音量調整もしやすいので積極的に使いたい

 

プロの推しポイント!

イコライザーを使って自分好みの音を作れる

「音質については別格といえるクオリティ。特に解像度感の高さや自然な音場表現によって、演奏がリアルに感じられます。音が好みに合えば、生涯最高のパートナーになるハズ」

 

【シーン3】先進の機能・装備を自慢したい!

充電ケースで操作できる画期的な次世代モデル

JBL
TOUR PRO 2(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万3000円

スピーカー製品で有名なJBLは、近年 TWSも人気。同社は、充電ケースにタッチパネルを配置し、スマホアプリを立ち上げずに操作可能な革新的な最新モデルをリリースした。進化したNC機能や優れた装着感が魅力だ。

ドライバー φ10mm
連続再生時間 最大 15時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX5
質量 約6.1g (※2)

 

↑ケースのタッチパネルで様々な操作が可能。NC操作や外音取り込みのオン/オフ、イコライザー設定なども行える

 

プロの推しポイント

TWS操作の概念を覆す画期的なモデルが登場

「装着感に優れた本体や同社らしい迫力のサウンドなど、あらゆる点において満足度の高い製品。一番のウリはディスプレイ付きのケースですが、近い将来、類似品も登場しそう!?」

 

※1 充電ケース使用
※2 イヤホン片耳

コレは推せる! プロが厳選した “いい音” 完全ワイヤレスイヤホン3選

人気の完全ワイヤレスイヤホン(以下、TWS)は多彩な機能性もさることながら、音質面でも大きく進化中だ。本記事では、好きな音楽を存分に楽しめる、音質にこだわったイヤホンを、AVライターの野村ケンジさんが厳選。それぞれ「推しポイント」についても解説してもらった。

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

AVライター 野村ケンジさん
AVジャンルで幅広く活躍する。「開運音楽堂」(TBS)や「みケらじ!」(レインボータウンFM)などに出演中。

 

使用目的は当然だが重視したいのはやっぱり音質

近年のTWSは、音質・機能ともに日々進化しているが、AVライターの野村ケンジさんによると、「最も重要なのは素の音」だという。

 

「NCや外音取り込みに加え、空間オーディオなどの新表現にも対応してきています。とはいえ、最も重要なのは素の音。機能性だけでモノ選びをせず、実際の音を聴くことも重要です」(野村さん)

 

B&Wならではのリアルなサウンドが体験できる一台

Bowers & Wilkins
Pi7 S2(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格6万3800円

世界中のレコーディングスタジオで採用されるスピーカーブランド、B&Wの最上級TWS。すべての音をリアルに再現する音色傾向はそのままに、接続性やマイク性能、バッテリー持続時間などが向上し、使い勝手の良い製品となった。

ドライバー バランスド アーマチュア トゥイター+9.2mm
連続再生時間 最大 16時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IP54
質量 約7g (※2)

↑タッチパッド内側のアンテナを改良し、接続性を大幅アップ。マイク性能も音質設定を見直すことで大きな進化を遂げた

 

プロの推しポイント!

原音にこだわりたい人にオススメの一台

「同ブランドのスピーカー開発責任者が音質調整に携わっただけあって、B&Wらしい素直な表現の音が楽しめます。B&Wファンはもちろん、リアル志向のサウンドが好みの人に最適」(野村さん、以下同)

 

臨場感溢れるクリアネスなサウンドが魅力

オーディオテクニカ
ATH-TWX9(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万2780円

日本を代表するオーディオブランドの最上級TWS。高性能なハイブリッド・ノイズキャンセリング機能を搭載するほか、マイク性能や操作性など使い勝手に関しても優れた技術が見られる。Snapdragon Soundや360 Reality Audioにも対応。

ドライバー φ5.8mm
連続再生時間 最大 18.5時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約5.4g (※2)

↑左右合計4つの通話用マイクを搭載。配置を工夫し、ビームフォーミング技術と組み合わせることで良質な通話音声を実現した

 

プロの推しポイント!

音質も装着感も妥協したくない人へ

「J-POPからクラシックまで幅広く対応してくれる、メリハリの利いたエネルギッシュなサウンドがとても魅力。絶妙なデザインのイヤホン本体は、小ぶりで装着感が極めて良好です」

 

ピエール中野監修の音とデザインが秀逸

AVIOT
TE-Z1PNK(完全ワイヤレスイヤホン)
実売価格3万9600円

“日本のブランドが紡ぎ出す、繊細な日本の音” をポリシーに掲げる、同社の旗艦モデル。音やデザインなどは「凛として時雨」のドラマー、ピエール中野氏が開発に携わった。ハイブリットドライバー構成により、迫力を高めるとともにクリアな音色を両立。

ドライバー コアキシャル2way構成
連続再生時間 最大 18時間 (NCオフ時※1)
防水性能 IPX4
質量 約7g (※2)

↑平面駆動型とダイナミック型のドライバーを同軸配置。金属ノズルやイヤホン本体にカスタムIEMの技術を投入することで良質なサウンドを実現した

 

プロの推しポイント!

J-ROCKにピッタリの明瞭なサウンドが魅力

「モニターヘッドホンのようで、それとは微妙に異なるサウンドによって、リアルな歌声が楽しめるのが大きな魅力です。また、装着感の良い形状で、長時間使い続けても疲れません」

 

※1 充電ケース使用
※2 イヤホン片耳

シャオミ、2000円台で機能がそろった完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Lite」を発売

シャオミは6月29日、エントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Lite」を発売しました。直販サイトでの価格は2480円(税込)。

 

Redmi Buds 4 Liteは、イヤホン本体に独自のセミインイヤーデザインを採用したうえ、片耳約3.92gの軽量化を実現。長時間の使用でも疲れにくい設計にしたといいます。

 

音質においては12mmのダイナミックドライバーを搭載し、深みのある低音からクリアな高音までを表現するそうです。また、独自の調査によって、音や歪みを表す指標であるTHD率が0.1%と判明し、レコーディング時の音源を忠実に再現できるとうたっています。

 

バッテリーは充電ケース利用で最大18.5時間持続。本体のみだと最大4.5時間使えるとしています。また、充電時間はイヤホン本体が1.5時間、ケースが2時間となっています。充電はUSB Type-C経由からです。

 

このほか、通話時にAIによるノイズキャンセリングや、充電ケースのフタを開けてAndroidスマホに近づけるだけでペアリングできるGoogle Fast Pairに対応しています。

 

カラバリはブラックとホワイトの2色展開です。

シャオミ、2000円台で機能がそろった完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Lite」を発売

シャオミは6月29日、エントリーモデルの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 4 Lite」を発売しました。直販サイトでの価格は2480円(税込)。

 

Redmi Buds 4 Liteは、イヤホン本体に独自のセミインイヤーデザインを採用したうえ、片耳約3.92gの軽量化を実現。長時間の使用でも疲れにくい設計にしたといいます。

 

音質においては12mmのダイナミックドライバーを搭載し、深みのある低音からクリアな高音までを表現するそうです。また、独自の調査によって、音や歪みを表す指標であるTHD率が0.1%と判明し、レコーディング時の音源を忠実に再現できるとうたっています。

 

バッテリーは充電ケース利用で最大18.5時間持続。本体のみだと最大4.5時間使えるとしています。また、充電時間はイヤホン本体が1.5時間、ケースが2時間となっています。充電はUSB Type-C経由からです。

 

このほか、通話時にAIによるノイズキャンセリングや、充電ケースのフタを開けてAndroidスマホに近づけるだけでペアリングできるGoogle Fast Pairに対応しています。

 

カラバリはブラックとホワイトの2色展開です。

「Beats Studio Pro」の全スペックが流出! その内容は?

アップル傘下にあるBeatsブランドの未発表ヘッドホン「Beats Studio Pro」について、完全なスペック表とともに、米国では7月19日発売とのリーク情報が報じられています。

↑詳細が明らかに(画像はBeats Studio 3)

 

Beats Studio Proは、5月にmacOSベータ版から手がかりが見つかり、つい先日も米連邦通信委員会(FTC)の認証を取得していました。製品名から、おそらくBeats最上位モデル「Beats Studio 3」の後継モデルと見られています。

 

今回の情報源は、アップル関連のポッドキャスト番組「Connected」で語られたことと、米9to5Macの「信頼できる情報筋」で、いずれも内容はほぼ一致しています。

 

それらによれば、まずBeats Studio Proは音質が大幅に良くなる予定。「大音量でもほぼゼロの歪み」を実現しており、Beats Studio 3と比べて80%も改善しているそう。Beatsは「オーディオの忠実度を向上」させるとうたっているようです。

 

また、「パワフルでありながらバランスの取れたサウンド・プロファイルを実現する」統合デジタル・プロセッサーを搭載し、どんな曲であれ、その細かなディテールまで引き出すとも述べられています。

 

Beats Studio Proは、最近のBeats製品と同じく、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能や外部オン取り込みモード、Dolby Atmosによる空間オーディオにも対応。ダイナミックヘッドトラッキング(頭の向きに応じて音の向きが変わる)やパーソナルプロファイル(個人に合わせた設定)もサポートされているそうです。

 

さらに、「高品質の通話パフォーマンス」ために強化されたマイクも搭載。これらは周囲の雑音を取り除いて音声のクリア度を向上でき、Beats Studio 3よりも最大27%改善されていると言います。

 

一方、外部端子としては、USB-Cポートと3.5mmヘッドフォンジャックの両方を搭載。これはBeats Studio 3のMicro USBポートから大きな進化であり、まだLightningポートに留まっているAirPods Maxの先を行くものです。次期「iPhone 15」シリーズも、全モデルがUSB-Cに移行すると噂されています。

 

Beatsヘッドホン共通の特徴として、今回もiOSとAndroid製品の両方に対応。そうしたクロスプラットフォーム対応を改善するため、カスタム設計されたBeatsチップを使っているとのことです。

 

【Androidとの接続】

  • Google Fast Pair:1回のタップで素早く接続し、Gmailアカウントに登録されている全てのAndroidまたはChromeデバイスと自動的にペアリングできます
  • オーディオスイッチ:Android、Chromebook、その他の互換性のあるデバイス間でオーディオをシームレスに移行できます
  • 端末を探す:「デバイスを探す」アプリで、紛失したヘッドホンを簡単に見つけることができます

 

【アップル製品との接続】

  • ワンタッチペアリング:簡単なワンタッチ設定で、iCloudアカウント内の全てのデバイスと即座にペアリングできます
  • 無線アップデート:ソフトウェア・アップデートと新機能を自動的に受信
  • ヘイSiri対応:「ヘイSiri」というだけで音声アシスタントが起動します
  • 「探す」アプリ対応:紛失したヘッドホンを、最後に接続された場所に基づいて地図上で検索します

 

バッテリー持続時間は、ANCおよび外部オン取り込みモードを無効にした場合、合計で最長40時間のリスニングが可能。ANCまたは外部オン取り込みモードを有効にした場合には、最大24時間になります。

 

本体カラーは、ブラック、ネイビー、サンドストーン、ディープブラウンの4色から選べるそう。また、ケーブルをヘッドホンと一緒に収納できる「新設計のキャリングケース」も付属していると伝えられています。

 

Beats Studio Proの価格は定価が349ドルで、Beats Studio3の現在の小売価格と同じとのこと。日本もそうだとすれば、4万7800円(税込)となりそうです。

 

Source:9to5Mac, MacRumors

レグザ購入でラグビー日本代表応援グッズがもらえる! さらに抽選で豪華アイテムも……「レグザ de SPORTSキャンペーン」

TVS REGZAは、「レグザ de SPORTSキャンペーン」を7月1日より実施します。

 

同キャンペーンでは、キャンペーン対象モデルのレグザを購入し、専用フォームから応募すると、レグザロゴ入りラグビー日本代表応援マフラータオルがもれなくもらえます。

 

また、抽選による購入特典も用意しており、Aコース「タイムシフトマシンコース」かBコース「ラグビー日本代表応援コース」かを選んで申し込むことができます。

 

Aコースのタイムシフトマシンコースは、「選べるデジタルギフト8万円分」(15名)か「レグザ純正ハードディスク「THD-200V3(2TB)」」(3000名)のどちらか、Bコースのラグビー日本代表応援コースは、「ジャパンレプリカホームジャージー」(300名)か「日本代表レプリカラグビーボール」(100名)が当たります。

 

なお、各コースどちらの製品が当たるかは、あらかじめ選ぶことはできません。

 

キャンペーン対象モデルは、タイムシフトマシン4K有機ELレグザ:X9900Mシリーズ(77V型、65V型、55V型)、4K有機ELレグザ:X8900Lシリーズ(65V型、55V型)、タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ:Z970Mシリーズ(85V型、75V型、65V型)、タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ:Z870Mシリーズ(75V型、65V型、55V型)、タイムシフトマシン4K広色域量子ドット液晶レグザ:Z770Lシリーズ(75V型、65V型、55V型)です。

 

キャンペーン期間は、購入期間が7月1日~10月10日まで、応募期間が7月1日~10月23日23時59分まで。

 

詳細は、同社のキャンペーン特設ページ( https://www.regza.com/cpn/23despt )をご覧ください。

「市場衰退」の認識も、TCLがmini LED搭載QLEDテレビを続々投入する強気

中国の家電メーカー・TCLは、タイ・バンコク市でアジア太平洋地域全体の新製品発表イベントを開催しました。日本の家電量販店などですでに販売されている4Kテレビのほか、ホームシアタースピーカーシステムの新シリーズが発表されました。太平洋地域での発表会は珍しく、自然と期待がかかります。一体どんな製品を出したのでしょうか。

↑TCLがタイ・バンコク市で開催したアジア太平洋地域全体の新製品発表イベントの様子

 

TCLは、小型化したLEDバックライトを部分制御することでコントラストをアップした「mini LED」と、色再現性を向上する「QD(量子ドット)」技術と、液晶パネルを組み合わせたQLEDテレビを展開。発表会ではその最新ラインアップである「TCL Cシリーズ」とプレミアムラインの「TCL XLコレクション」が発表されました。

↑mini LED搭載QLEDテレビのプレミアムライン「TCL XLコレクション」の98インチモデル

 

最大輝度2000nitのmini LED搭載、クリアで優れたコントラストを実現

「TCL C845」シリーズは、mini LEDによって2000nitのピーク輝度を実現したTCL Cシリーズの上位モデルで、55、65、75、85インチの4サイズを展開。映像エンジンには、高コントラストを実現する「Ai-コントラスト」、色再現性を向上する「Ai-カラー」、はっきりとした色合いに加えてノイズを低減する「Ai-クラリティ」、高リフレッシュレートを実現する「Ai-モーション」、Dolby Visionなどの最新HDRフォーマットに対応させる「Ai-HDR」の5つの機能を搭載する「AiPQプロセッサー3.0」を採用しています。

↑mini LEDによって2000nitのピーク輝度を実現した「TCL C845」シリーズ

 

TCL パン・スマートスクリーン プロダクト オペレーションセンター ジェネラルマネージャーのボブ・ズオ氏は発表会で、「画質を向上させるうえでmini LEDが重要な役割を示しています」と語りました。

 

「最新世代のmini LEDによって画質がさらに向上し、深い黒とより明るい白を得ることに成功しました。我々のmini LEDは非常に高効率かつ明るく、2000 nitのピーク輝度を達成。非常にクリアかつ優れたコントラストを可能にしています。

 

また『ダイナミックαテクノロジー』によって画像の明るさを向上したのと同時に、特に低照度時の光の漏れを減少しています。さらに(デジタルシネマ向け)『DCI-P3』の97%の色域と100%の色数をカバーすることで、実世界と同じような色合いを再現できます」(ボブ・ズオ氏)

↑mini LED/QLEDテレビの仕組み。数多く敷き詰めた高輝度mini LEDバックライトを細かく制御することで、2000nitの明るさと高コントラストを実現。また、バックライトの光をQD(量子ドット)によって色変換することで、従来のフィルターに比べて広色域を実現しています

 

ゲーマー向け機能コレクションの「Game Master 2.0」も搭載しており、HDMI2.1対応、最高144HzのVRR(可変リフレッシュレート)、低遅延モードと高画質モードを自動的に切り替える「ALLM(Auto Low Latency Mode)」、最新版のHDRフォーマット(HDR10+、HLG、Dolby Vision、Dolby Vision IQ)にも対応。高画質・高音質を認証する「IMAX Enhanced」も取得しています。

↑C845シリーズのラインアップ

 

↑主な仕様

 

ゲーマー向けQLEDテレビとスタンダードモデルも登場

「TCL C745」シリーズは1000nitのピーク輝度を実現したTCL Cシリーズのゲーマー向けQLEDテレビで、55、65、75、85インチの4サイズを展開。mini LEDは搭載していないものの、映像エンジンの「AiPQプロセッサー3.0」やゲーマー向け「Game Master 2.0」などを搭載しており、最大144HzのVRRにも対応しています。

 

「TCL C645」シリーズはTCL CシリーズのスタンダードモデルのQLEDテレビで、43、50、55、66、75、85インチの6サイズを展開。上位モデルとは違ってGame Master 2.0は搭載していないですが、映像エンジンの「AiPQプロセッサー3.0」や最高120Hzで駆動する「120Hz Game Accelerator」などを搭載しています。

↑TCL C745シリーズとTCL C645シリーズの主な仕様

 

日本もグローバルも市場は衰退、状況打破の原動力は製品そのもの

TCL XLコレクションはmini LEDとQLEDを組み合わせたTCLのプレミアムラインで、最大98インチもの巨大サイズを誇るシリーズです。ほかに65、75、85インチも用意しています。98インチサイズの場合、3mほど離れた場所に座ると、映画館の中央の席から30m級の巨大なスクリーンを見るのと同じ、約60度の視野角で映画を楽しめます。

↑TCL XLコレクションのラインアップ

 

↑発表会場で展示されていたTCL XLコレクションの98インチモデル

 

「98インチのTCL XLコレクションでは、あたかも映画館にいるような体験ができます」(ボブ・ズオ氏)

 

TCL グローバルマーケティングセンター ジェネラルマネージャーのアイリーン・スン氏はTCLの今後の販売戦略について次のように語りました。

 

「直近の日本市場は衰退している印象がありますが、それはグローバルでも同様だと考えています。その状況を打破する原動力は製品そのものだと思います。日本市場における戦略の1つはハイエンド向けにQLEDとmini LED、そして98インチなどの大画面製品に注力して良い製品を作ること。一方でコストパフォーマンスの高い製品を作ることも必要だと思っています」(アイリーン・スン氏)

 

TCL Cシリーズは日本でも発売予定となっており、98インチのTCL XLコレクションも「2023年8月に発売予定です」とアイリーン・スン氏は語りました。

 

TCL XLコレクションの98インチ現行モデルは現在米国において8499.99ドル(日本円で約118万4320円)で販売されています。日本で発売される場合はいくらぐらいになるのかは不明ですが、市場投入を楽しみにしたいところです。

 

そのほか、発表会場では7.1.4chから2.1chまでラインアップするホームシアタースピーカーシステムも展示されていました。

↑TCLのホームシアタースピーカーシステムのラインアップ

 

↑会場で展示されていたホームシアタースピーカーシステム

 

ホームシアタースピーカーシステムの日本市場への展開は未定ですが、Amazonなどでは従来モデルが販売されており、こちらの展開も待ち遠しいところです。

 

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ソニーヘッドホン「WH-1000X M5」がブルーノート東京とコラボ! 特典コンテンツ付きで発売

ソニーは6月20日、ブルーノート東京とコラボしたワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM5 Midnight Blue -Blue Note Tokyo Edition-」を発表。期間限定で受注販売します。価格は6万4900円(税込)前後。注文の受付期間は、6月20日(火)13時~8月21日(月)24時です。

 

WH-1000XM5は2022年に発売した、ノイズキャンセリング性能に優れたBluetooth対応ヘッドホン。発売から1年が経過していますが、根強い人気を誇る製品です。

 

今回のコラボは、「上質な音楽体験を提供する」という共通点を持つほか、製品の新カラー「Midnight Blue」の名称とブルーノート東京に親和性があること、ブルーノート東京に観客の歓声や拍手を収録するソニーのオーディエンスマイクを取り入れるなどでかねてから親交がある、といった理由から実現したといいます。

 

購入特典として、オリジナルのパッケージには「BLUE NOTE TOKYO」のロゴが入っているほか、シリアルナンバーを刻印したオリジナルコースター、360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)スペシャルコンテンツ視聴用のシリアルコード付きチケットが同梱されています。

 

 

スペシャルコンテンツは、スマホアプリの「360 Reality Audio Live」で視聴可能。配信されているのは、「Blue Horizon」、「Sky Dance」、「Izumi Medley」の計3曲で、ブルーノート東京の音響エンジニアが監修しています。なお、コンテンツは限定ということもあり、ダウンロードして楽しむことはできないほか、視聴できるのは販売終了の8月21日から約1年間限定となっています。

 

ヘッドホンの仕様は通常モデルと同様で、「高音質ノイズキャンセリングプロセッサー QN1」と「統合プロセッサーV1」による優れたノイズキャンセリング性能や、専用設計30mmドライバーユニットなどによる高音質を実現しています。

 

販売はソニーストアや各ECサイトで、注文を受けて生産するとのこと。家電量販店でも注文は受け付けているといいいます。

富士フイルム「チェキ」に大人デザインの「INSTAX SQUARE SQ40」登場

富士フイルムは、INSTAX 「チェキ」の新ラインナップ「INSTAX SQUARE SQ40」(以下、SQ40)を発表。6月29日に発売します。想定価格は1万8700円(税込)です。

 

SQ40は、スクエアフォーマットのアナログインスタントカメラ。富士フイルムによると、大人の女性や男性をターゲットにしているそうです。そのターゲットに合うよう、デザイン性を追求しており、ボディ全体はレザー基調にしたほか、手になじむ質感にもこだわっています。

 

また、撮影シーンに合わせた最適な明るさで撮影できる「オート露光機能」を搭載。加えて、レンズを回して電源を入れた後に、さらに同じ方向にレンズを回すとセルフィーや接写に最適な「セルフィーモード」に切り替えらるなど、撮影を楽しむ機能がそろっています。

 

なお、同日に最上位機種「INSTAX mini Evo」(以下、mini Evo)の新色であるブラウンモデルも登場。6月29日に発売します。想定価格は2万5800円(税込)です。

 

mini Evoは、カードサイズの「ミニフォーマットフィルム」に対応したモデル。撮影したその場でプリントできるうえに、専用アプリでスマホと連携も可能です。アプリでは、スマホで撮影した画像をmini Evoでプリントしたり、mini Evoでプリントした写真にフレームを付けて画像としてスマホに保存できたりします。

シャープ立体音響に力を入れたネックスピーカー「AN-SX8」などを発表

シャープは6月15日、ウェアラブルネックスピーカー「AQUOS サウンドパートナー AN-SX8」および「AN-SS3」を発表しました。

 

AN-SX8は、自宅でライブ映像や映画を楽しむ使い方を想定し、立体音響に力を入れたモデルです。鹿島建設および音響技術の分野で有名なサウサンプトン大学が共同開発した立体音響技術「OPSODIS」を搭載。テレビ音声の信号を製品同梱の送信機からBluetoothでAN-SX8に送る過程で音声を処理し、立体音響を作り出します。

↑AN-SX8

 

4K8Kの22.2chや地上デジタルなどの2ch/5.1chなど、あらゆる音源を立体音響にすることが可能。Bluetoothなので遅延が気になるところではありますが、短い時間で体験した限りでは、映画などで遅延を感じることはなく、しっかり立体的に音を感じ取ることができました。また、Dolby Atmosにも対応しているため、対応コンテンツであれば楽しめます。

 

加えて、肩にかかる部分に重低音と振動による臨場感を実現した「ACOUSTIC VIBRATION SYSTEM」を搭載。本体内に蛇腹形状の振動ユニットを内蔵し、そのユニットが伸縮することで振動を作り出しています。これにより、低音に振動が加わり、迫力のあるサウンドを楽しめるとのこと。

↑内部構造。基板の上に付いている蛇腹状のユニットが振動を作り出しています

 

バッテリー駆動時間は約16時間で、充電は約3時間30分。また、Bluetoothは新規格の「LE Audio」に対応しています。なお、本体と送信機はペアリング済みで、送信機をテレビと接続するだけで使用できます。

 

本体サイズは約幅227×奥行き181×高さ33mm、重さは本体で約260gです。

↑操作ボタンは本体左側にまとめています

 

AN-SS3はテレビ視聴やWeb会議など、幅広いシーンでの活用を想定したモデル。約88gの軽量設計のため、首にかけても負担が少ない製品です。また、連続で約16時間の長時間再生が可能。

↑AN-SS3。4色展開です

 

本体にはシャープが補聴器の開発で培った技術を応用した「クリアボイスプラス」機能を搭載。人の声がくっきりと聴こえる調整が施されているといいます。

 

BluetoothのLE Audioや送信機とのペアリングはAN-SX8と同様です。本体サイズは約幅184×奥行き185×高さ18mmとなっています。

↑それぞれの送信機

XGIMIの新プロジェクターは小型で優秀。ならキャンプで使えるかもと思って試してみた!

ここ数年は自宅でのんびりホームシアターを楽しむ習慣が身につきました。我が家で使用しているプロジェクターはXGIMIの製品の中で最上位にあたる「Horizon Pro」ですが、そのXGIMIの新商品「MoGo 2 Pro」が発売。MoGo 2 Proの公式サイトでの価格は8万200円(税込)です。

↑MoGo 2 Pro

 

従来製品である「MoGo Pro+」もお借りできたので、従来からどんなところが進化したのか比較しながら見ていきましょう。

 

バッテリー非搭載だから、従来モデルと用途は違いそう

MoGo 2 Proの本体サイズは約幅119×奥行き108×高さ161mmで、重量は1.1kg。MoGo Pro+と比較してみると一回り大きくなって、同社のHaloシリーズに近い印象です。

 

ただし、MoGo Pro+がバッテリー内蔵のモバイルプロジェクターという位置づけだったのに対し、MoGo 2 Proはバッテリー非搭載で据置用途の強いホームプロジェクター。後継機種とはなりますが、用途としては少し変わってくるのかもしれません。

↑左がMoGo Pro+で、右がMoGo 2 Pro。カラーも若干違います

 

背面の端子類は、左から電源となるUSB Type-C(USB PD対応)、外部ストレージなどを接続できるUSB Type-A、パソコンやゲーム機などの外部機器を接続するHDMI2.0入力、そしてヘッドフォン出力。底面には三脚ネジも切ってありますので、カメラ三脚に固定したり、ミニ三脚を使ってテーブル上で角度を変えたりと、設置も容易です。

↑背面に端子がまとまっているほか、下部にはスピーカーも搭載。2基のユニットがスピーカーグリル向きに内蔵されています

 

スピーカー出力は従来の3W×2基から8W×2基へとアップ。これにより低音の迫力が増しました。4つのオーディオモード (スポーツ、映画、ニュース、音楽)も搭載されているので、スポーツ観戦や映画/音楽などもより楽しめます。

 

 

ちょっと明るくなり、補正とオートフォーカスではうれしい進化

投影解像度はフルHD(1920×1080ピクセル)。100インチの大きさで投影した場合、スクリーンまでの距離は約2.6mでした。

 

Android TV 11.0搭載なのでGoogle Playから本体にアプリをインストールでき、各種動画ストリーミングサービスも簡単に利用できます。もちろんスマホやタブレットの画面をWi-Fi接続でキャストすることも可能です。

↑手軽に大画面でストリーミングサービスの映像を見られます

 

明るさはMoGo Pro+の300ANSIルーメンに対し、MoGo 2 Proは400ISOルーメン。単位表記が変更されたのでわかりづらいですが、従来品より少し明るくなりました。同時に投影してみても肉眼で確認できるくらいの違いはあります。とはいえ劇的に明るくなったわけではありません。体感としては部屋がしっかり暗い状態であれば、100インチ程度までなら実用範囲内だと思います。

↑左がMoGo Pro+で、右がMoGo 2 Proの投影。右の方が一段明るく、各サービスロゴの色もはっきりしています

 

そして進化したのが、自動台形補正とオートフォーカス。従来のXGIMI製品では自動補正用のマーカーが表示されて、その間は映像表示が途切れてしまいましたが、MoGo 2 Proでは映像を流したまま補正してくれるようになりました。

 

また、スクリーンなどがなくて白壁に投影するような場合、障害物自動回避機能で絵画や壁掛け時計などの障害物を自動的に検知して、最適なサイズに投影してくれます。もちろん、手動操作での4点台形補正も搭載されていますので、据置型として使うなら一度設定してしまえば固定可能です。

 

さらに、お子様やペットなどが誤って、スクリーンを横切ってしまっても目を保護するアイ・プロテクション機能が搭載されました。赤外線によってスクリーン前にある遮蔽物の存在を検知して自動的に調光してくれます。

 

バッテリー非搭載でも屋内・屋外問わず使える

ここまでスペックや特徴を見てきましたが、より明るくなって自動補正機能が進化して、音質も向上、ホームシアターとして導入するのも手軽で優秀だと思います。

 

バッテリーが搭載されていないので、位置づけ的には据置型のホームプロジェクターとなっていますが、コンパクトなオールインワン・プロジェクターなのでいろんなシーンで使いたくなりますよね。家庭内でもリビングはもちろん、寝室や子供部屋へ移動しても面倒な設定不要で、すぐに大画面が楽しめます。

 

そこでポータブル電源とともに、キャンプに持って行って使用。しっかりと暗くなってからであれば、テント内だけでなく屋外でも大画面を楽しめました。周りに誰もいなければ、本体の内蔵スピーカーから音声も楽しむことができますね。音を出せないとしてもスマホの写真を大画面で投影してみんなで楽しむなどと、グループキャンプなども盛り上がるでしょう。

↑テントサイトにスクリーンを張って、映像の投影準備が完了。なお、キャンプ場で使用する際は周囲に気を付けましょう

 

↑夜であればしっかりと映像を楽しめました。いつものキャンプに物足りなくなってきた場合は、使ってみると新鮮で楽しめるでしょう

 

また、電源がUSB PD対応になったことでポータブル電源がなくても65W以上のモバイルバッテリーであれば動作してくれます。外出先やアウトドアでも使いやすいでしょう。いろんな場所に持ち出して、手軽に大画面を楽しむような使い方に向いているプロジェクターだと思います。

 

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スピーカーフォンが50%オフで1万円台に! オンライン会議で役立つアイテムが「楽天スーパーSALE」で特価中

深セン壹秘技術は、現在開催中の「楽天スーパーSALE」に合わせ、「EMEET」製品を最大50%オフで販売しています。セール期間は6月11日1時59分まで。

 

セールでは、通常価格2万1900円の「EMEET M2 スピーカーフォン」が、50%オフの1万950円に。

 

通常価格8999円の「EMEET S600 4Kwebカメラ」が、30%オフの6299円となっています。

 

そのほか「EMEET M0 Plus スピーカーフォン」が5279円、「EMEET C960 webカメラ」が2399円と、限定お買い得価格で展開中です。

量子ドットミニLED搭載! 独自フィルムで鮮明な表現も可能になったLGの4K液晶テレビ新モデル

LGエレクトロニクス・ジャパンは6月7日、2023年の液晶テレビのラインナップとして、全4シリーズ13モデルを発表。7月から順次販売を開始します。ラインナップは下記のとおりです。

↑QNED85JRA

 

シリーズ名/画面サイズ/予想実売価格(税込)/発売予定日

QNED85JRA/75V型・86V型/50万~72万円前後/7月上旬発売
QNED80JRA/50V型・55V型・65V型・75V型・86V型/18万~59万円前後/7月上旬発売
QNED75JRA/43V型/14万円前後/8月下旬発売
UR8000/43V型・50V型・55V型・65V型・75V型/11万~26万円前後/8月下旬発売

 

QNED85JRAは量子ドットミニLED液晶を搭載したモデルで、QNED80JRAとQNED75JRAは量子ドット液晶搭載のモデル。UR8000は直下型液晶のモデルとなっています。

 

QNED85JRAはパネルの後ろに「ナノオーガニックフィルム」「量子ドットフィルム」「ミニLEDバックライト」を搭載。この組み合わせにより、従来の液晶テレビ比べて、色の純度を高めたほか、深い黒の再現が可能になったとしています。

 

ナノオーガニックフィルムは、緑色の純度を高めながら赤の色域を広げる独自のフィルムで、よりクリアかつ鮮明な表現が可能とのこと。QNED80JRAにも搭載されています。

↑QNED80JRA

 

また、すべてのモデルで、エリアごとに光を個別に制御できる機能を搭載。たとえば夜のシーンでも、月に近い闇と遠い闇の違いや、奥行き感などを緻密に再現できるといいます。

 

AI映像エンジンには「α 7 AI Processor」を搭載。何百万もの映像ソースを学習させたAIプロセッサーが、地上波・ネット動画問わずあらゆるコンテンツに合わせて適した映像と音響を表現してくれます。映像は映画やスポーツなどのジャンルはもちろん、夜景や街並みといったシーンも自動で認識し、それぞれに合った設定を適用します。

 

さらに、ユーザーの好みの画質に設定できる「パーソナルピクチャーウィザード」機能も新搭載。画面の案内に従って、表示された画像から好みの画像を1~2枚選択し、これを繰り返すことでAIが好みを判別し、ユーザーに合った映像モードに設定してくれます。

 

なお、QNED75JRAとUR8000シリーズは、「α 5 AI Processor Gen6 」を搭載するため、機能が異なります。

 

サウンドでは、音色と音の輪郭を補正して音をクリアにする「AI クリアサウンド」や、音量によって異なる高音や低音の聴こえ方を均一にする「オートバランスコントロール」などの新機能を搭載しました。

約300億個のマイクロレンズ搭載で輝度70%アップ、AIも進化して画質音質が向上したLGの新4K有機ELテレビ

LG エレクトロニクス・ジャパンは6月7日、2023年の有機ELテレビのラインナップとして全4シリーズ12モデルを発表。7月から順次発売します。ラインナップと予想実売価格は下記のとおりです。

 

シリーズ名/画面サイズ/予想実売価格/発売予定日

OLED Z3/88V型/396万円前後(税込)/受注生産
OLED G3/77V・65V・55V型/43万~88万円前後(税込)/7月上旬発売
OLED C3/42V・48V・55V・65V・83V型/29万~99万円前後(税込)/7月上旬発売
OLED B3/55V・65V・77V型/30万~65万円前後(税込)/8月上旬発売

 

OLED Z3は8Kの有機ELテレビで、OLED G3/OLED C3/OLED B3は4Kの有機ELテレビ。このうち、OLED G3に採用されている有機ELパネルには、約5.9ミクロンの微細なマイクロレンズを300億個ほど搭載した「マイクロレンズアレイ」技術を取り入れています。これにより、光の出力効率が向上し、2022年のスタンダードモデル「OLED B2」に比べて、輝度が最大70%アップしているとのこと。

↑OLED Z3

 

また、OLED G3とOLED C3には、進化したAI対応の映像エンジン「α 9 AI Processor」が搭載。何百万もの映像ソースを学習したAIプロセッサーが画質と音質を最適化し、あらゆるコンテンツを美しく鮮明な映像と豊かなサウンドにしてくれるといいます。

 

加えて、新機能として「パーソナルピクチャーウィザード」を搭載しました。画面の案内に従って、表示された画像から好みの画像を1~2枚選ぶのを繰り返すことで、AIがユーザーの好みを判別し、ユーザーに適した映像モードで視聴できる機能です。テレビの画質に詳しくない人でも、自身に合った画質で視聴できるとのこと。

↑OLED G3

 

サウンド面では、従来の「AIサウンドプロ」が進化し、音色と音の輪郭を補正して音をクリアにする「AIクリアサウンド」や、音量によって高音や低音の聴こえ方が変わるのを均一にする「オートバランスコントロール」を搭載しています。

 

このほか、独自OSが「webOS 23」に進化して見たいコンテンツにすぐアクセスできるようになったり、ネット動画アプリとして新たに「TVer」に対応したりしています。

2.5cmの距離から80型の映像を投写できるアイテムも! 極上ビジュアルを堪能できるビジュアル機器3選

テレビ放送をはじめ、ネット配信サービスやBDソフトなど……近年のビジュアル機器では多様なコンテンツ視聴が可能に。それらの上質な映像を独自の技術により、快適かつ極上に描き出す最新機器を紹介する! 今回はソニー「ブラビア XRJ-65X95L」とエプソン「dreamio EH-LS800W」、LGエレクトロニクス「32SQ730S-W」をピックアップ!

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が選びました】

テクニカルライター・湯浅顕人さん

AV機器をはじめ、PC・ガジェットなどデジタル全般に明るい。本誌ではテスターとして多くの機器を検証する。

 

次世代液晶パネルと独自回路が異次元の画音を創出

●写真は75V型(XRJ-75X95L)

【4K液晶テレビ】

ソニー
ブラビア XRJ-65X95L

実売格47万3000円

Mini LEDバックライト搭載モデル。進化した認知特性プロセッサー「XR」がバックライトを自在に制御し、従来機よりもハイコントラストな映像を実現する。サウンドも、フレーム自体を震わせて高音域の音を出す独自の音響技術により映像との定位感が向上している。

SPEC●画面サイズ:65V型●チューナー:BS4K/110度CS4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1443×H846×D
341mm(標準スタイル)/33.7kg

 

↑従来の約1/100サイズのMini LEDバックライトを搭載。XRプロセッサーや駆動技術などにより高コントラストな映像を実現した

 

【この超絶ワザで酔いしれる!】Mini LED+認知特性プロセッサー

人の目が感じる自然な美しさを再現

「バックライトに微細粒子のMini LEDを搭載。それを認知特性プロセッサー『XR』が制御することで、“人間が観て美しいと感じる映像”になるように輝度や色合いを調整します。制御システムの改良により、前モデルよりコントラスト・輝度ともに向上しました」(湯浅さん)

 

壁際約2.5cmの設置で80インチの大画面投影が可能

【ホームプロジェクター】

エプソン
dreamio EH-LS800W

実売価格45万1000円

超短焦点レンズの採用により、壁から約2.5㎝離して置くだけで80インチの大画面投影が可能な4K対応プロジェクター。面倒な歪みやピント補正がアプリで簡単に行える。ヤマハ製の2.1chスピーカーを搭載し、本体だけで迫力の3Dサラウンドを体感可能。

SPEC●方式:3LCD●スクリーン解像度:4K相当●明るさ:4000ルーメン●コントラスト比:250万:1●OS:Android TV●サイズ/質量:W695×H145×D
341mm/約12.3kg(突起部除く)

 

↑「Epson Setting Assistant」を採用。投写画面をスマホのカメラで撮影することで、自動的に画面の歪みを補正できる

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】超短焦点

壁前の設置で最大150インチの投写が実現

「レンズを投写面からわずか約2.5cm離すだけで80型の映像を投写できるという超短焦点を実現。従来のような部屋の中央や反対側の壁際ではなく、『投写したい壁』の壁際に設置できます。間隔を約28.5cmにすれば、さらに150型の大画面に対応するのも魅力」(湯浅さん)

 

VODの視聴もPC作業もコレ1台あればOK!

【PCモニター】

LGエレクトロニクス
32SQ730S-W

実売価格8万2800円

独自のwebOS 22を搭載した、31.5インチの4K液晶ディスプレイ。本体のみでYouTubeをはじめNetflixやAmazon Prime Video、Disney+などのVODコンテンツが楽しめる。チルト角や高さの調整も行え、USB Type-C端子も備えるので、PCモニターと兼用するのも◎。

SPEC●画面サイズ:31.5インチ●パネルタイプ:VA●輝度:250cd/㎡●視野角:水平・垂直178°●接続端子:HDMI×2、USB×3ほか●サイズ/質量:W714×H487-597×D260mm/9.1kg

 

↑メインの端子は背面にレイアウト。ゲームコントローラーやPC周辺機器との接続用のUSB2.0ダウンストリーム端子は側面に配備する

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】新パーソナルディスプレイ

1台2役で活躍するパーソナルデバイス

「独自OSの搭載で、VODやアプリのダウンロード追加が可能。将来新しいVODサービスが登場した場合にも対応されることが期待できます。マウス接続でPCのように操作でき、「PCモニター」としても「チューナーレステレビ」としても使える製品です」(湯浅さん)

ディスプレイが20段階で曲がる!? テレビ&PCモニター「LG OLED Flex 42LX3QPJA」

テレビ放送をはじめ、ネット配信サービスやBDソフトなど……近年のビジュアル機器では多様なコンテンツ視聴が可能に。それらの上質な映像を独自の技術により、快適かつ極上に描き出す最新機器を紹介する! 今回はLGエレクトロニクス「LG OLED Flex 42LX3QPJA」とXiaomi
「Mi Smart Projector 2」をピックアップ。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が選びました】

テクニカルライター・湯浅顕人さん

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思うままに曲率を変えてテレビ&PCモニターとして活躍

【有機ELテレビ】

LGエレクトロニクス
LG OLED Flex 42LX3QPJA

実売価格43万7800円

曲率調整可能な42V型有機ELテレビ。通常の平面から没入感あふれる最大曲率900Rまで、視聴コンテンツや好みに合わせてリモコンボタンで20段階の調整ができる。ゲーミングモニターのように高さ(614~754mm)や、傾き(前方10度/後方5度)の調整をすることも可能。

SPEC●画面サイズ:42V型●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか●音声最大出力:40W●サイズ/質量:W937×H614~754×D297mm/22.6kg

 

↑背面のアームが動き、ディスプレイを曲げる。曲率は5%刻みで変更でき、好みの曲率を保存しておくことも可能だ

 

↑Dolby Atmos対応のフロントスピーカーをスタンド下部に搭載。横面にあるUSBポートにキーボードやマウスなどを接続することもできる

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】曲率調整

曲率を調整でき用途に合わせて使い分け可能

「曲面ワイドモニターが普及しつつあるなか、本機は曲率を20段階に変更可能という驚きの仕様。一人称視点のゲームをするときは没入感の高い曲面、複数のPDFやウェブページを並べて表示しつつ資料を作成するときなどは平面、といった使い分けができて便利です」(湯浅さん)

 

自動で歪みを補正し四角形の美麗な映像を投影

【スマートプロジェクター】

Xiaomi
Mi Smart Projector 2

実売価格8万8000円

Android TVを搭載したポータブルプロジェクター。500ルーメンの明るい映像を最大120インチの大画面で楽しめる。3つの軸と6つの角度調整可能なマルチアングル自動台形補正機能を搭載。自動的に歪みを補正し、見やすくきれいな四角形の映像を投影可能だ。

SPEC●方式:DLP●スクリーン解像度:フルHD(1920×1080)●明るさ:500ANSIルーメン●画面サイズ:60~120インチ●OS:Android TV 9.0●スピーカー:5
Wフルレンジ×2●サイズ/質量:W115×H150×D150mm/1.3kg

 

↑最大120インチの投影が可能。投写距離を調整(1.6m/60インチ~3.2m/120インチ)して、様々な部屋のスペースに合わせられる

 

↑背面の端子は、3.5㎜ステレオミニ、USB、HDMIともに4K入力をサポート。ハードドライブやゲーム機、マイクなどに対応する

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】自動台形補正

設置場所を選ばず大画面が楽しめる

「真正面以外からの投写でもきっちりと四角形で表示可能。設置場所を選ばず、広い壁をフル活用できます。オートフォーカスを備え、面倒なピント合わせが不要なのも◎。500ANSIルーメンという明るさは、ポータブルプロジェクターとしては十分に高輝度です」(湯浅さん)

メーカーこだわりの超絶技巧で極上ビジュアルを生み出す「レグザ 65X9900M」を紹介

テレビ放送をはじめ、ネット配信サービスやBDソフトなど……近年のビジュアル機器では多様なコンテンツ視聴が可能に。それらの上質な映像を独自の技術により、快適かつ極上に描き出す最新機器を紹介する! 今回はTVS REGZA「レグザ 65X9900M」とJMGO「N1 Ultra」をピックアップ。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

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ミリ波レーダー技術によりさらなる高画質・高音質を実現

【有機ELテレビ】

TVS REGZA
レグザ 65X9900M

実売価格59万4000円

ミリ波レーダーを用いたセンシング技術「レグザセンシング」を搭載した有機ELテレビ。ミリ波レーダーが視聴位置を測定し、画質・音質を自動調整する。輝度を従来比最大約20%アップするなど、コントラスト性能も強化している。

SPEC●画面サイズ:65V型●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ×9、BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4ほか●サイズ/質量:W1452×H868×D336mm/約29.5kg

↑画質・音質調整は、センシング設定から行う(出荷時オフ)。ミリ波レーダーで複数人(最大2名)を認識できる

 

↑自動車の安全運転支援技術などにも用いられるミリ波レーダーを初採用。視聴距離を感知し、最適な映像やサウンドに自動調整してくれる

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】ミリ波レーダー

視聴位置を問わず最適な画音に自動調整

「視聴位置をミリ波レーダーで計測。画面に近いときにはノイズが目立たないように抑制し、遠いときには精細感を高めたメリハリのある画質にします。センターからズレている場合には左右の音声のズレまで補正。どの位置にいても、最適な画質と音質で視聴できます」(湯浅さん)

 

3色レーザー搭載により映画館の画質を自宅で再現

【ホームプロジェクター】

JMGO
N1 Ultra

実売価格28万3360円

Android TV対応機としては日本初の3色レーザー搭載プロジェクター。小型化された国産レーザーモジュールの採用に加え、独自開発エンジンなどにより明るい場所でもくっきりとノイズレスな映像が楽しめる。台形補正機能を備え、手間なく最適な投写が可能だ。

SPEC●方式:DLP●スクリーン解像度:4K●明るさ:2200CVIA(※)ルーメン●コントラスト比:1600:1●OS:Android TV 11●サイズ/質量:W241×H236×D203mm/4.5kg

※:CHINA VIDEO INDUSTRY ASSOCIATIONの略。プロジェクターの明るさに関する中国国内での新規格

 

↑9つの特許を取得した、自社開発の光学エンジン「MALC」を搭載。光源には、小型化された3色レーザーモジュールを採用した

 

↑デンマークの高級スピーカーメーカーDYNAUDIOと協業した10Wのスピーカーを2基内蔵。本体だけで高音質で再生可能だ

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】4K3色カラーレーザー

3色レーザーが明るく鮮明な映像を描く

「独自開発したRGB3色のカラーレーザーを搭載。高輝度、高コントラスト、忠実な色再現を実現します。2軸ジンバルシステムにより投写角度を自在に変えることができるほか、斜めからの投写でも傾きを自動的に調整して歪みのない映像にしてくれる機能も魅力です」(湯浅さん)

夢の壁掛け設置が手軽に実現! パナソニック「ウォールフィットテレビ TH-55LW1」

テレビ放送をはじめ、ネット配信サービスやBDソフトなど……近年のビジュアル機器では多様なコンテンツ視聴が可能に。それらの上質な映像を独自の技術により、快適かつ極上に描き出す最新機器を紹介する! 今回はパナソニック「ウォールフィットテレビ TH-55LW1」をピックアップ。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が選びました】

テクニカルライター・湯浅顕人さん

AV機器をはじめ、PC・ガジェットなどデジタル全般に明るい。本誌ではテスターとして多くの機器を検証する。

 

独自の4K無線伝送技術により夢の壁掛け設置が手軽に実現

【有機ELテレビ】

パナソニック
ウォールフィットテレビ TH-55LW1

実売価格40万7000円

自分で簡単に壁掛けができる有機ELテレビ。独自の4K無線伝送技術によりテレビ本体とチューナー部の分離を実現、部屋のアンテナ端子位置に制約されることなく設置が行える。4K2基を含む3チューナーを搭載し、2TBの内蔵HDDに2つの裏番組を同時に録画可能。

SPEC●画面サイズ:55V型●チューナー:BS4K/110度CS4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●音声最大出力:20W●内蔵HDD:2TB●サイズ/質量(モニター部):W1227×H706×D27mm/約12.5kg

 

↑チューナー前面にデータ取込用のUSB端子を搭載。背面にはアンテナ端子、LAN端子、HDD対応のUSB端子などを備える

 

↑本体の電源コードは、コンセントまでの距離に合わせて巻き取り可能。背面は壁掛け用の金具が本体に入り込むよう設計されている

 

↑画面を振動させて音を出す「画面振動スピーカー」を採用。スピーカーボックスを廃して、ディスプレイの薄型化を図っている

 

↑フック、マグネット、ピンなど専用の取り付け金具一式が付属。金具はピンで固定し、石膏ボードの壁でも補強なしに固定できる

 

【この超絶技巧で酔いしれる!】4K無線伝送

無線伝送・圧縮技術で4Kの伝送に成功

「チューナーと無線で接続できるため、アンテナ線を気にすることなくスッキリと壁掛け可能。独自の無線伝送方式で、データ容量の大きな4K放送にも対応します。石膏ボードにも補強なしで設置でき、奥行き約3.5㎝と有機ELテレビの薄さを生かせるのも魅力」(湯浅さん)

「楽天スーパーSALE」が始まるぞ! XGIMIのプロジェクターが最大25%OFFでアツい

楽天市場で「楽天スーパーSALE」が6月4日(日)から始まることが発表されました

rakuten-sale
楽天公式サイトより

 

合わせてスマートプロジェクターメーカーの「XGIMI(エクスジミー)」は、6月4日(日)20:00~6月11日(日)01:59にわたり、楽天スーパーSALEにて、対象製品が最大25%OFFとなるセールを実施することを発表しました。

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対象製品は、4月25日(火)から発売を開始した、XGIMIとして初めて投影補正技術のISA 2.0(Intelligent Screen Adaptation2.0)技術を搭載した「MoGo 2 Pro」や、2022年に全世界での売り上げが100万台を突破した「Elfin」など、人気機種を含む全6モデルです。

 

1.MoGo 2 Pro

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MoGo 2 Proは小型のフルHDプロジェクター。最大400ISOルーメンの明るさで、ハリウッドの映画スタジオでも利用されるD65の色温度規格と、DCI-P3の色域規格を採用しています。また、8Wのスピーカーユニットを2基搭載し、より没入感のあるオーディオ体験を楽しめるとのこと。

 

また、Android TV11.0を搭載しており、さまざまなエンタメコンテンツの視聴も可能です。XGIMIプロジェクターとして初めてISA 2.0技術を搭載し、映像を中断することなく自動台形補正とオートフォーカスをしてくれ、ユーザーがより快適に視聴できるそうです。なお、65W以上のモバイルバッテリーからの給電に対応しています。

 

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/mogo2pro

 

2.MoGo 2

mogo-2

MoGo 2は小型のHDプロジェクターです。MoGo 2 Pro同様、最大400 ISOルーメンの明るさと、ハリウッドの映画スタジオも利用されるD65の色温度規格と、DCI-P3の色域規格を採用。ほかスピーカーや、モバイルバッテリーからの給電もMoGo 2 Proと同等です。

 

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/mogo2

 

3.Elfin

elfin

Elfinは、重量が0.9kg、厚さが5cmというコンパクトなデザインのホームプロジェクターです。小型サイズでありながら、800ANSIルーメンという高輝度での投影が可能です。

 

また、Harman/Kardon製スピーカーを内蔵。加えてさまざまな自動調整機能や、Android TVを搭載しているため、気軽にエンターテインメントを楽しめます。

 

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/elfin/

 

4.Halo+

halo

Halo+は、「圧倒的な明るさの、持って歩ける映画館」をキャッチコピーに掲げる高性能なポータブルスマートプロジェクターです。900ANSIルーメンという、ポータブルプロジェクター市場において、圧倒的な明るさを誇ります。

 

本体にバッテリーを内蔵しているため、2時間ほど映像を投影することができ、アウトドアでの使用にも最適です。様々な自動調整機能や AndroidTVも搭載されており、簡単かつ手軽な映像投影を実現しています。

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/haloplus01/

 

5.HORIZON Pro

horizon-pro

HORIZON Proは、XGIMI 製品の中で、最も多機能かつ使いやすい4Kホームプロジェクターです。2200ANSI ルーメンという高輝度で極上のエンターテインメントを楽しむことができます。

スタイリッシュかつ重厚感のあるデザインに加え、業界最高レベルの画質や高精度の画像処理機能、Harman/Kardon 製のスピーカー8Wを2基搭載、最高レベルの没入感を提供します。 Android TV、Google アシスタント、Chromecast 機能も備えています。

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/horizonpro/

 

6.AURA

aura

AURAは、超短焦点プロジェクターです。2400ANSI ルーメンという明るさに加え4K画質、HDR10に対応しており、120インチの大画面でこれまで以上に鮮やかな色合いの映像を楽しむことができます。

15WのHarman/Kardon製スピーカーが4基搭載されており、鮮明な高音域とダイナミックな中音域、聴き心地の良い低音域を提供。Android TV、Googleアシスタント、Chromecast機能も備えています。

楽天スーパーSALE ページ:https://item.rakuten.co.jp/xgimi-store/aura01/

 

XGIMI とは?

XGIMIは2013年に設立された、アメリカ、ヨーロッパ、日本を含む100カ国以上の世界各地で選ばれている次世代のプロジェクターブランドで、美しい映像と圧倒的な使いやすさが特徴です。設立から翌年の2014年には第1世代のスマートプロジェクターを発売し、革新的な製品コンセプトと優れたユーザーエクスペリエンスにより、プロジェクター業界に旋風を巻き起こしました。それ以降、世界的に有名なHarman Kardon、Google、Texas Instrumentsといった企業とパートナーシップを組みながら、様々なモデルのスマートプロジェクターの製造を続けています。業界をリードする先駆者として、XGIMIは革新的な技術と洗練されたデザインを通じて、あらゆる人が楽しめる最高のホームプロジェクターとポータブルプロジェクターを開発するよう常に努力しています。

即完売したオーテクのサウンドバーガーが一般販売! 80年代のリバイバル品として手に取るなら今

2022年に創業60周年を迎えたオーディオテクニカ。創業記念限定モデルとして、1980年代に販売されていた携帯型レコードプレーヤー「サウンドバーガー(Sound Burger)」の復刻版(AT-SB2022)を販売したものの、即完売! これをうけ、5月31日に、通常販売モデルのサウンドバーガー「AT-SB727」の一般販売をスタートさせました。

 

↑3色のカラーバリエーション。左からBK(ブラック)、YL(イエロー)、WH(ホワイト)※WH(ホワイト)は、同社公式オンラインストア限定

 

AT-SB2022の仕様はそのままに、3色のカラーバリエーションをたずさえた、満を持しての登場。またもや即完売の予感で、一部モデルではすでに入荷待ちとなっています。

 

サウンドバーガーのウリは何といっても、レコードというクラシックなメディアを気軽に楽しめるところ。

 

Bluetoothスピーカーやヘッドホンと接続した状態で、クリップのような形状をした機械にレコードを挟むだけで音楽が簡単に再生。初回にペアリングできたら、2回目以降の接続は、電源ボタンを押すだけと手軽な仕様です。

 

片手で持ち運びできるコンパクトサイズ(10×30cm)なので、自宅に限らず野外までシームレスにレコードの音を楽しめるほか、インテリアとして飾るにもよさそうです。味わいのあるレトロなデザインが、独特の存在感を放ってくれます。

 

 

その見た目ゆえに、充電方法は、まさか電池式!? と思いきや、現代人の生活にマッチするUSB充電式を採用。付属のUSB Type-Cケーブルでフル充電すると、約12時間再生のタフさで、一日中音楽のある暮らしをサポートしてくれます。充電時間は約12時間です。

 

もう一つの付属品であるオーディオケーブルは、手持ちのアンプやアクティブスピーカーに接続可能。据え置き型のレコードプレーヤーのような使い方も楽しめます。

 

レトロな見た目とは裏腹に、現代的な機能で魅せるサウンドバーガーのAT-SB727。アナログ熱が高まる昨今、1980年代当時のリバイバル品として手に取るなら今がチャンス!

 

希望小売価格は2万3980円(税込)。購入は、オーディオテクニカ公式オンラインストア、および家電量販店などの一部ECサイトからとなっています。店頭では、6月20日(火)から予約受付が開始され、6月23日(金)に発売が予定されています。

高音質・高画質に加えて、ライフサポート機能も搭載! 新4K液晶AQUOS発表

シャープは6月1日、4K液晶テレビ「AQUOS」の新モデル「FN1ライン」「FN2ライン」「FL1ライン」を発表。合計9機種を発売します。ラインナップは下記のとおりです。

 

・FN1ライン

75V型 4T-C75FN1
65V型 4T-C65FN1
55V型 4T-C55FN1

↑4T-C75FN1

 

・FN2ライン

55V型 4T-C55FN2
50V型 4T-C50FN2
43V型 4T-C43FN2

↑4T-C55FN2

 

・FL1ライン

65V型 4T-C65FL1
50V型 4T-C50FL1
42V型 4T-C42FL1

↑4T-C65FL1

 

発売は6月10日で、FL1ラインの50V型モデルのみ9月16日となっています。

 

発表された機種はすべて、新しい画像処理AIエンジン「Medalist S4」を搭載。今回から音質の自動調整が可能になり、ニュースやドラマでは人の声がより聞き取りやすくなったほか、スポーツでは臨場感を楽しめるとしています。画質における処理はこれまでと同様で、100万以上の映像を学習したAIが、人の顔や空などを高精度で検知し、その結果を見ている映像のジャンルと合わせて、色彩/明暗/精細感を自動で調整します。

↑Medalist S4の搭載によって、部屋の明るさに応じて画質を自動で調整する「環境センシング」機能も新たに搭載されました

 

また、FN1ラインには、ミニLEDバックライト搭載の「AQUOS XLED」の開発で培ったバックライト制御技術を応用した「アクティブLED駆動」を採用。直下型LEDをエリアごとに明暗制御することで、コントラストの性能を向上させているそうです。これにより、まばゆい輝きから締まった黒まで、明暗の豊かな映像を楽しめるとのこと。

↑映像と連動して直下型LEDを制御するアクティブLED駆動

 

加えて、FN1ライン/FN2ラインともに、前モデルの「EN1/EN2ライン」に搭載された、パネルの表面に低反射を実現する「N-Blackパネル」を内蔵。大画面ほど気になる外光や照明の映り込みを抑えています。

 

音質においては、すべてのモデルで立体音響フォーマットのDolby Atmosに対応するほか、FN1ライン/FN2ラインは音の抜けがよい設計の「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。スピーカーネットのないリフレクター構造で、音を画面前方に響かせるうえ、ツイーターを前向きに配置して、高域から低域まで豊かな音を出力するといいます。

 

ただし、FN1ラインとFN2ラインで内蔵されているスピーカーと、最大出力に違いがあります。FN1ラインはツイーター2基、ミッドレンジ4基、サブウーハー1基の構成で最大50W出力。FN2ラインはツイーター2基、ミッドレンジ2基、サブウーハー1基で最大35W出力です。

 

さらに、新モデルではライフサポートにつながる機能も搭載。ヘルスケア関連アプリ「AQUOSヘルスビューアー」では、スマートウォッチや体重計、血圧計などの「Google Fit」対応機器と連携し、各機器が測定した歩数や心拍数、体重、血圧などの日々の変化をグラフで、テレビの大画面で確認できます。また、放送や動画配信アプリなどの視聴時間をグラフで表示する「AQUOSスクリーンタイム」も搭載します。

↑大画面で自分の健康状態が見られるAQUOSヘルスビューアー

 

↑日々テレビをどれくらい視聴していたかなどがわかるAQUOSスクリーンタイム

 

このほか、Google TV対応による多彩なコンテンツやアプリケーションを楽しめたり、リモコンに10個のダイレクトボタンを搭載したりと、テレビ番組以外のコンテンツを手軽に楽しめる機能も備えています。

 

ライフサポート機能は、テレビとしては珍しいところ。高画質・高音質はほかのメーカーも高めているところなので、こうした独自の機能はユーザーにとってわかりやすい違いといえそうです。

↑別売りのUSBカメラを接続して使えるカメラアプリ「リビングカメラ」も進化。YouTubeと、USBカメラ越しを映したミラー画面の同時表示に対応し、たとえばヨガの動画を見ながら自身のフォームを確認できるようになりました

 

「有線のような高音質」テクニクスが完全ワイヤレスイヤホン最上位「EAH-AZ80」発表

パナソニックは5月29日、テクニクスから完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「EAH-AZ80」と「EAH-AZ60M2」を発表しました。発売は6月15日を予定しており、市場想定価格はEAH-AZ80が3万6000円(税込)前後、EAH-AZ60M2が2万7700円(税込)前後です。

 

いま完全ワイヤレスに求められるのは5つの要素

パナソニックは製品開発にあたり、独自で市場を調査。それによると、完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に、ユーザーは音質を重視する傾向が高いことがわかったそうです。一方で、完全ワイヤレスイヤホンよりも有線イヤホンの方が音質が良いという認識が強いとのこと。

↑完全ワイヤレスイヤホンを取り巻く環境を調査した結果

 

また、完全ワイヤレスイヤホンの利用シーンを見るとエンタメを楽しむほかに、テレワークの普及による通話が増えているといいます。

 

そうした市場を見た結果、パナソニックでは、いまの完全ワイヤレスイヤホンに求められるのは、「音質」「通話音質」、それらを支える「ノイズキャンセリング」「装着感」「使いやすさ」の5つであると断定。新製品はこうしたニーズに応えるべく開発されたものだとしています。

 

「有線イヤホンのような高音質を、ワイヤレスで」がコンセプト

EAH-AZ80は、テクニクスの完全ワイヤレスイヤホンとして新たなフラッグシップにあたるモデル。一方のEAH-AZ60M2は「EAH-AZ60」の後継に位置づけられるモデルです。

↑EAH-AZ80

 

音作りの方向性としては両モデルともに、低域を強調したり、イヤホン側で音に「味付け」したりすることなく、アーティストが表現する音をそのまま再現することを考えたとしています。

 

EAH-AZ80は「有線イヤホンのような高音質を、ワイヤレスで」をコンセプトに開発されています。10mm径ドライバーの振動板には、テクニクスの有線イヤホン最上位モデル「EAH-TZ700」に搭載されたアルミニウム振動板を採用。きめ細やかな音と広い音場を実現しています。

 

また、EAH-AZ60で取り入れられた独自の音響構造「アコースティックコントロールチャンバー」と「ハーモナイザー」を引き続き採用。アコースティックコントロールチャンバーはドライバーの空気の流れをコントロールして正確な低音を再現し、ハーモナイザーはドライバー前方の空気の流れを最適化することで良好な高音を実現しているそうです。

↑EAH-AZ80の内部構造

 

↑従来モデルだと、サウンドモードがオフのときにEQによって若干音質が劣化していたそうです。新モデルはその劣化を抑える「ダイレクトモード」を搭載

 

ノイズキャンセリングもEAH-AZ60で採用された「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」機能を搭載しています。イヤホン本体外側のマイクでノイズを拾い、デジタル処理を実行。また耳の中のノイズを消すためにイヤホン本体内側にもマイクを設けています。さらに、内側のマイクはノイズキャンセリング処理に遅延が出ないよう、専用のチップで制御しているとのこと。仕組みは同じながら、EAH-AZ60に比べると会話の帯域である中高音のノイズキャンセル性能が向上しているといいます。

 

通話においては、独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」をアップデート。風によるノイズ環境でも発話の明瞭度が上がるよう発話用マイクを進化させたほか、発話の音声解析アルゴリズムを改善させることで音声のこもり感を抑えているといいます。

↑JustMyVoiceのアップデートポイント

 

このほか、EAH-AZ80は装着性を高めるために、耳の「コンチャ」と呼ばれるくぼみに収まるよう設計。さらに、完全ワイヤレスイヤホンとしては珍しい、最大3台のデバイスにマルチポイント接続を可能にするなど、使い勝手を向上させています。

↑装着性の改善のため、試作や試験を重ねた結果、耳のコンチャに収まる形状に行きついたそうです

 

対応コーデックはSBC/AAC/LDAC。またバッテリーはノイズキャンセリングオンの状態で約7時間の音楽再生が可能、充電ケースを含めると約24時間です。本体重量片耳で約7g。防水はIPX4相当となっています。

 

EAH-AZ60M2は、紙に近い素材のバイオセルロース振動板を採用した、8mm径のドライバーを搭載したモデル。本体内部の機構やJustMyVoiceの進化、3台のマルチポイント接続対応、対応コーデックやバッテリーなどは上位モデルと同様です。

↑EAH-AZ60M2

 

デュアルハイブリッドノイズキャンセリングについては仕組みは同じですが、性能は前モデルと同等となっています。また、本体形状は耳のコンチャに収まる形ではなく、しずく型を採用しています。

PlayStation初のワイヤレスイヤホンはかなり高音質らしい

ソニーはPlayStation Showcaseにて、PlayStationブランドとして初となるワイヤレスイヤホンを公開しました。

↑ソニーから

 

 

ソニーはPlayStation Showcaseで、PS5のゲームを遠隔プレイできる携帯ゲーム機「Project Q」を発表。同時発表された今回のワイヤレスイヤホンはPS5やPC、そしてProject Qとワイヤレス接続することができます。もちろん、スマートフォンともBluetoothでの接続が可能です。

 

ソニーによれば、PlayStationのワイヤレスイヤホンはロスレスでのサウンド再生が可能。かなり高音質な設計となっているようです。また「新たに開発した無線技術」により、低遅延での接続も可能だとしています。まさに、高音質でのゲームプレイにぴったりのワイヤレスイヤホンとなるようです。

 

PlayStationのワイヤレスイヤホンは、2023年内の発売を予定。具体的なスペックや機能などは、今後発表するとしています。PlayStationブランドとして初となるワイヤレスイヤホン、ぜひ高性能な製品の登場を期待したいものです。

 

Source: PlayStation / Twitter

こんなイヤホン見たことない。“美”をこだわり抜いた「HUAWEI FreeBuds 5」が圧巻

そう、こんなイヤホンを待っていたーー。

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「たとえ音楽が流れていなくても、身に着けていたい」。そう思えたイヤホンは初めてかもしれません。

 

ファーウェイが新たに発表したフルワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5」は、デザインにこだわり抜いた逸品。その洗練されたフォルム・質感は、もはや装飾品と言えるレベルに達しています。

 

【HUAWEI FreeBuds 5(画像をタップすると閲覧できます)】

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耳元を飾るアクセサリー

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ジャンルを問わず、良い製品というのは、独特の世界観を纏っているものです。私たちは、製品を手に取り、その世界観へ吸い込まれます。

 

HUAWEI FreeBuds 5とのファーストミートは、言うなれば、ジュエリーケースを開くような感覚でした。

 

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充電ケースの蓋をオープンすると、葉のうえに乗った「しずく」を思わせる美しい曲線が現れます。イヤホン本体を取り出して感じるのは、今までにない新しさと、小さな感動ーー。

 

「自然」から着想を得たという、曲線のみで構成されたフォルム。しっとりと上品に放たれる「シルバーフロスト」の光沢感も、白色が軽やかな「セラミックホワイト」の爽やかさも。まさに“洗練”という単語がふさわしいでしょう。

 

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イヤホンを耳にはめれば、まるでピアスやイヤーカフを身に着けたかのように、耳元から顔周りがパッと明るくなります。周囲の景色が映り込んで生じる“ゆらぎ”も、狙ってデザインの一部として取り込まれているのが分かります。

 

 

斬新なデザイン、だが装着感へのこだわり

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斬新なデザインゆえに、使い勝手は大丈夫なのかーーと疑いたくなるかもしれません。しかし、装着感についても、とことん追求しているのが、HUAWEI FreeBuds 5のすごいところ。

 

同イヤホンの耳に装着する部分は、イヤーピースのない「インイヤー型」です。そのため、製品の形状がダイレクトに使い勝手に影響します。

 

さらに、人間工学に基づき、人の体に馴染むようデザインされているのが特徴です。装着感への懸念が残らないよう、開発段階で、1万を超える人間の耳のサンプルでシミュレーションをし、何百ものテストを重ねたうえで、0.01mm単位での微調整が加えられています。結果として、小型でありながらも、耳に触れる面積を十分に広く確保しており、快適な装着感・フィット感が実現されています。

 

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なお、耳元での操作については、アーチ型の軸(ステム)部分を

 

(1)ダブルタップ:「通話への応答・終了」「音楽の再生・一時停止」

(2)上下スワイプ:「音量調整」

(3)長押し:「ANCモードのオン・オフ切り替え」「着信拒否」

 

のように扱います。

 

シングルタップによる誤動作が起きにくいため、耳元で角度調整などをしても、機能に影響しづらいことも嬉しいポイント。煩雑な操作が、HUAWEI FreeBuds 5の世界観を邪魔することはありません。

 

 

軽やかなインイヤー型なのに、ノイズは消える

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機能面については、先述の通りイヤーピースのないインイヤー型でありながらも、環境ノイズを低減してくれる「ANC(アクティブノイズキャンセリング)」機能を備えていることが秀逸。地下鉄で音楽を聴いたり、洗い物をしながらポッドキャストを楽しんだりできます。

 

なお、ノイズキャンセリングのモードとしては、「標準」と「くつろぎ」の2モードを切り替え可能。さらに2つのモードが自動で切り替わる、ダイナミックモードも搭載しています。

 

軽やかな装着感と、実生活での聴きやすさを両立している点で、デザインを抜きにしても、ワイヤレスイヤホンとしてかなりの優等生だと言えるでしょう。

 

通話については、搭載したトリプルマイクによって、ノイズ低減機能が従来製品よりも大幅に向上されていることがポイントです。例えば通話相手に、よりクリアに聞こえます。インイヤー型でありながら、オフィスだけでなく、環境音や風切り音の多い地下鉄や交差点などでの急な通話応答にも、十分に対応できるわけです。

 

一般的に、インイヤー型のワイヤレスイヤホンでは、これまでこうした性能について諦めなくてはいけないことが多々ありました。しかし、HUAWEI FreeBuds 5は、インイヤー型の装着感のままで、ANCを有効にしたうえでの音楽再生や、ノイズの低減された通話などを楽しめます。こだわり抜いて開発されたイヤホンだということが、こうした特徴からもしっかりと伝わってきます。

 

 

妥協しない、パワフルな低音×音圧

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さて、肝心の音質については、パワフルな低音域が実現されています。磁気密度を高めたデュアルマグネットリング機構が取り入れられたダイナミックドライバーにより、低音域の迫力が増していることがポイント。気流の通り道を広げることで空気抵抗を減らし、ドライバーユニットの振幅をより大きくしたことで、音圧も強化されています。

 

さらに、LDACといった高解像度コーデックもサポート。加えて、耳の形の差を考慮して、音質を最適化する「アダプティブイヤーマッチングテクノロジー」なども実装されており、音質面でも抜かりはありません。EQについては、リアルタイムで最適化される一方で、10段階カスタマイズで自分好みに調整することも可能です。

 

ここで、オーディオ機器に詳しいライター 山本敦さんに、音質についてレビューをいただきました。

山本 敦

オーディオビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

FreeBudsシリーズはANCを搭載する開放型イヤホンの先駆けです。音の心臓部であるドライバーユニットを包み込み、バランスを整える役割も担う外殻のハウジングが開放型であることで、音楽や通話音声の透明感と広大な音場の表現力などに反映されます。

 

ANCをオンにすると、音楽や通話音声が一段と聞きやすくなります。さらに音楽や通話音声のバランスを崩さず、ノイズだけをピタリと抑えます。開放型であることから外の環境音にも注意を向けられるので、歩きながらでも安全に使えるイヤホンです。イヤーチップで耳を塞がない“耳のせ”スタイルで、心地よいフィット感も持続します。

 

強力な磁力を生み出せるデュアルマグネットリング機構を搭載したドライバーは、クラシックの弦楽器やボーカルの繊細なニュアンスを丁寧に引き出します。ロックやEDMのビートをズシンと腹の底に響かせる低音のインパクトも見事。大編成のオーケストラやジャズバンドの演奏とも相性が良く、繊細なディティールと雄大なスケール感を味わいました。ユーザーの耳の形や装着状態に合わせてサウンドを最適化するリアルタイムEQの精度が高く、音のバランスがいつも安定しています。LDACやHWAに対応するスマホや音楽プレーヤーと組み合わせて、ハイレゾワイヤレス再生を楽しみましょう。

 

リスニングシーンを問わず、イヤホンでいい音を楽しみたい方に本機をおすすめします。

 

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急速充電と、最大30時間のバッテリー持ちhuawei-freebuds5-6

 

うっかり充電を切らしてしまった、そんな時、5分間の充電をすることで約2時間の音楽再生が行えるまで回復します。一般的なインイヤー型の機種に比べても、充電速度はかなり高速な部類だと言えるでしょう。

 

なお、充電ケースでイヤホンを100%まで充電するのにかかる時間は約20分。空の充電ケースを有線で100%まで充電するのにかかる時間は約40分です(ワイヤレス充電だと約240分)。

 

バッテリー持ちについては、ANCをオンにした状態で、イヤホン単体で約3.5時間の音楽再生が、ANCをオフにした状態で約5時間の再生が可能です。これは前世代のFreeBuds 4と比べると、それぞれ+約1時間ずつ伸びています。

 

充電ケースを併用すれば、ANCオンで計約20時間、ANCオフで計約30時間の音楽再生が可能になります。こちらについても、前世代と比べて、それぞれ+約6時間、+約8時間も伸びています。スタミナ面での懸念は一切ありません。

 

 

最後にーー

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イヤーピースのあるカナル型のイヤホンはどうも苦手だったという人にとって、HUAWEI FreeBuds 5はかなり魅力的な選択肢だと言えます。軽やかな装着感が魅力のインイヤー型でありながら、ANCや通話時のノイズ低減もしっかりサポート。音質は、低音域・音圧にもこだわられていて、ハイレゾサウンドもサポートされています。

 

そして何より、先進的で、美しいデザイン——。ほかのイヤホンにはない体験がここにあります。先述したような堅実な機能・性能が土台にあるからこそ、これまでのワイヤレスイヤホンとは一線を画すデザインを、不安なく楽しめるでしょう。

 

自分へのご褒美でも、大切な人へのプレゼント用でも。

 

ぜひ、耳元にスマートなアクセントを。

 

 

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〈商品概要〉

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HUAWEI FreeBuds 5

・価格:2万1800円
・サイズ(イヤホン本体):約W17.6 x H32.4 x D22.8mm
・サイズ(充電ケース):約W50.1 x H66.6 x D27.3mm
・質量(イヤホン本体):約5.4g
・質量(充電ケース):約45g
・カラー:シルバーフロスト、セラミックホワイト
・形状:インイヤー型
・ANC:対応
・通話ノイズキャンセリング:対応
・ダイナミックEQ:対応
・センサー:加速度センサー、赤外線センサー、ホールセンサー、タッチセンサー
・スピーカー:11mmのデュアルマグネットダイナミックドライバー
・再生周波数帯域:16Hz〜40kHz
・通信仕様:Bluetooth(R)5.2、近接接続規格
・デュアル接続:対応
・電池容量(最小値):42mAh(イヤホン本体)、505mAh(充電ケース)
・充電ポート:USB Type-C
・ワイヤレス充電:対応
・防水・防塵性能:IP54(イヤホン本体)、耐水性なし(充電ケース)

 

撮影/松浦文生

自撮り最強コンデジ! 「VLOGCAM ZV-1 II」がソニーから登場

ソニーは超広角ズームレンズを搭載した、新型レンズ一体型デジタルカメラ「VLOGCAM ZV-1 II」を発表しました。

↑ソニーより

 

VLOGCAM ZV-1 IIの特徴は、18mm-50mm(35mm換算)の超広角ズームレンズを搭載したこと。前モデルの「VLOGCAM ZV-1 」の24mm-70mmや、「VLOGCAM ZV-1F」の20mmと比較して、より広い画角での撮影が可能です。これにより、自撮りで自分だけでなく背景まで大きく捉えることができます。

 

 

撮影モード「シネマティックVlog設定」では、横長のシネマスコープアスペクト(2.35:1)での撮影が可能。さらにLook(ルック)やMood(ムード)といった、表現やシーンにあわせた映像表現も選べます。また複数人顔認識も可能で、グループ撮影でも顔がわかりやすいようにぼけ量が自動で調整されます。

 

センサーには有効約2010万画素の1.0型積層型イメージセンサー「Exmor RS」を搭載し、AF/AE追従最高約24コマ/秒で連続撮影や、4K30pでの動画撮影、最大5倍スローモーション撮影、最大60倍のクイックモーション撮影が可能。「商品レビューモード」「背景ぼけ切り替え」も引き続き搭載しています。本体は小型軽量設計(幅約105.5mm×高さ約60.0mm×奥行約46.7mm、重さ約292g)で、インテリジェント3カプセルマイクを搭載しています。

 

LOGCAM ZV-1 IIのカラーはブラックとホワイトの2色で、発売日は6月23日、予約販売は5月30日10時から。価格はオープンとなっています。また、シューティンググリップキットも発売されます。お手軽に高画質な自撮りが撮影できる同カメラは、SNS投稿などに活躍してくれそうです。

 

Source: ソニー

透明性が魅力。「Beats Studio Buds +」が新登場

Apple(アップル)傘下のBeatsが、新型ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds +」を発表しました。

↑Beatsもトランスペアレント(画像提供/Apple)

 

Beats Studio Buds +は独自のアコースティックプラットフォームを採用したことで、「パワフルでバランスに優れたサウンド」を実現したワイヤレスイヤホン。再設計されたベントが圧力を排出することで、快適なつけ心地が一日中続くことも特徴です。

 

イヤホンではアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能と、周辺音の取り込みモードを使用することが可能。さらにワンタッチペアリング機能や「Hey Siri」、なくしたイヤフォンの最後の位置を地図上で確認する「探す」の機能もあり、Androidデバイスでも自動ペアリングや音声の切り替え、デバイスを探す機能を使用できます。

 

Beats Studio Buds +はイヤホン単体では最大9時間、充電ケースと合計して最大36時間の利用が可能。本体はIPX4等級の耐汗耐水性能を備えています。

 

本体カラーはトランスペアレント、ブラック/ゴールド、アイボリーの3色で、本体価格は2万4800円(税込)。公式オンラインストアでは、まもなく販売が開始されます。本体機能のアップデートもさることながら、透明なトランスペアレントの登場にも注目が集まりそうです。

 

Source: Apple

「ゼロから作った」まるでスマホなキヤノンの新Vlogカメラ「PowerShot V10」発売

キヤノンは、スマホライクな縦型デザインのVlogカメラ「PowerShot V10」を6月下旬に発売します。カラーはブラックとシルバーの2色を用意。5月11日より予約を開始し、キヤノンオンラインショップでの実売価格は税込5万9950円です。また、トライポッドグリップが同梱されたキットは税込6万5450円。

↑PowerShot V10。シルバー(左)とブラック(右)の2色展開

 

 

スマホライクに高画質動画を撮影できる

PowerShot V10は、1.0型1310万画素のCMOSセンサーを搭載した動画専用カメラ。スマホで撮影するように片手で撮れる縦型デザインを採用するほか、-30度~30度まで角度調整ができるスタンドを備えており、三脚を用意しなくてもこれ1台で手軽に動画の撮影が可能です。本体には大口径マイクを内蔵しており、クリアな音声で撮影者の声や周囲の音を録音できます。

↑-30度~30度で自由に角度を調整できるスタンドを装備

 

↑三脚を使わず手軽に動画撮影できる

 

独自の映像エンジン「DIGIC X」により高画質な4K/30p、フルHD/60pの動画撮影が可能。レンズはワイドに撮れる焦点距離19mm相当で、撮影者を含めた自撮り撮影も手軽にできます。加えて、歩きながらの撮影でもブレを抑える「手ブレ補正動画」機能も備えています。

↑広角19mm相当でワイドに撮影可能。自撮りもしやすい

 

さらに、キヤノン初搭載となる「美肌動画モード」や14種類のカラーフィルターを備えるなど、スマホで撮影するユーザーを意識した機能も搭載しています。

↑14種類のカラーフィルターでシーンにあった映像に調整可能

 

Wi-Fi/Bluetoothでスマホとの無線接続に対応しており、スマホと連携してリアルタイム配信も可能。自宅のWi-Fi回線に接続してのインターネット接続やクラウドサービスへの自動アップロードが可能なほか、PCとUSB接続してwebカメラとして利用することもできます。

 

本体はW63.4×D34.3×H90mmのコンパクトサイズで、質量はわずか約211gとスマホ並みの軽さを実現。バッテリー内蔵式で、4K/30pで約55分、フルHD/60pで約1時間20分の撮影が可能です。

 

拡大する動画市場をターゲットに、「手軽さ」を強調

キヤノンマーケティングジャパン カメラマーケティング本部カメラマーケティング部の島田正太チーフは、本製品が拡大するVlog(Video Blog)市場をターゲットにしていることを説明。同社の調査によると、日ごろから動画を撮影している人のうち動画をSNSや動画サイトなどに投稿している人は4分の1ほど存在しており、その約半数の人がVlog動画を投稿しているとのこと。年齢では20代後半~30代が中心で、撮影はスマホを使う人が多いそうです。

↑キヤノンマーケティングジャパン カメラマーケティング本部カメラマーケティング部の島田正太チーフ

 

スマホ撮影者の多くは、スマホで手軽に動画撮影できることに満足している一方で、「動画撮影でスマホのバッテリーを消費したくない」「スマホのストレージを圧迫したくない」「画質に満足できない」といった不満を感じており、撮影機材の購入意欲は高いとのこと。

 

そこで同社では製品の開発にあたり、「誰でも扱いやすいスタイルをゼロから作り上げた」と説明し、スマホライクでありながらカメラとしては本格的なスペックで、スマホよりワンランク上の高画質、高音質な撮影を求める層に対してアピールします。

 

また、これまでデジタル一眼カメラなどで本格的な動画を撮影してきたユーザーに対しても、「スタンド装備で三脚不要な手軽さ」や「街中や店内で撮影していても目立ちにくいコンパクトサイズ」「内蔵マイクだけでも高音質な音声で記録可能」といった点を訴求し、買い替え・買い増し需要にアピールします。

 

これまで同社のラインナップではプロ~ハイアマチュアなど本格的な動画撮影をする層に向けた製品が多く、スマホで動画撮影するライト層とは住み分けてきた印象がありましたが、まったく新しいスタイルのVlogカメラを投入することで、拡大する動画市場でより幅広いユーザーにアプローチしていく姿勢を見せました。スマホ主体で撮影するユーザー層の関心をどれだけ集められるか、注目したいところです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

最先端エンジンとMini LEDライトを搭載したゲーム特化モデル! TCL、4Kテレビ全3シリーズ12機種を発表

TCL JAPAN ELECTRONICSは新製品を発表。5月18日以降順次発売します。

 

今回発表となったのは、「C84シリーズ(65V型、55V型)」、「C64シリーズ(75V型、65V型、55V型、50V型、43V型)」、「P74シリーズ(75V型、65V型、55V型、50V型、43V型)」の全3シリーズ12機種です。

 

C84シリーズは、Mini LEDライトの個数を数十倍に増加し、明るさが液晶テレビの4倍の高輝度に。直下型Mini LEDライトをゾーンごとにON/OFF制御するローカルディミングで、コントラストが大幅に向上しています。

↑C84シリーズ 65V型

 

また、C84シリーズは4K 144Hz VRRを搭載。リフレッシュレート144Hzとは、1秒間に144回画面をリフレッシュして、120Hzよりも滑らかに新しい映像を表示することを意味します。144Hzのリフレッシュレートは、現在のeスポーツレベルの高性能ゲームを快適にサポートします。

 

C84シリーズとC64シリーズはQLED技術により、広色域で豊富な色彩、効率よく色のロスを低減した高色純度で、リアルな映像美を楽しめます。また、安定した無機物(量子ドット)採用で、テレビ画面の綺麗さが長持ちします。

↑C64シリーズ 75V型

 

同社の自社開発エンジン「Algo Engine」は、「Algo Engine Max II」まで進化し、AIと画質解析のアルゴリズムを取り入れ、放送とネット配信映像を適切に解析してから映像処理を行います。

 

AI音声分類技術とダイナミックレンジ圧縮技術により、インテリジェントサウンドと音声強化技術を搭載。音を自動調整することによって、適切な音質体験を提供し、小音量でも詳細な対話と低域感覚、大音量でも歪みのない安定した出力が可能です。

 

Google TVでYouTube、Amazonプライムビデオ、Netflix、Hulu、Disney+、Apple TV+、U-NEXTなど、様々なネット動画サービスが楽しめます。

 

税込価格は、C84シリーズが20万~30万円前後、C64シリーズが8万~17万円前後、P74シリーズが7万~15万円前後です。

↑P74シリーズ 75V型

広い場所でもパワフルな音をお届け! ソニーから大型ワイヤレスポータブルスピーカー「SRS-XV800」登場

ソニーは、大型ワイヤレスポータブルスピーカー「SRS-XV800」と、小型ワイヤレスポータブルスピーカー「SRS-XB100」を、5月19日に発売します。

↑SRS-XV800

 

SRS-XV800は、約170mm×170mmの大口径ウーファーを搭載していることに加え、振動板の面積を拡大させた同社独自の「X-Balanced Speaker Unit」をウーファーに採用。迫力のある重低音と歪みの少ないクリアな音質を楽しめます。

 

持ち出し時に便利なキャリーホイールを装着。Bluetooth接続に対応し、マイク端子やギター端子、USB端子などの外部入力端子を搭載しています。また、JIS防水保護等級IPX4相当の防滴も対応しており、連続で約25時間再生ができるバッテリーを内蔵。屋内、屋外の様々な利用シーンに対応しています。

 

SRS-XB100は、同社独自の技術を活用したスピーカーユニットを採用することで、音のパワフルさとボーカルの明瞭さが向上。低域を効果的に増強するパッシブラジエーターを搭載し、迫力のあるサウンドが楽しめます。IP67の防水・防塵性能で、約16時間再生できるバッテリーを搭載しており、屋外での使用にも便利です。

↑SRS-XB100

 

スマートフォンとBluetooth接続して、ハンズフリー通話も可能。反響音を消すことでハウリングを防ぐエコーキャンセリングを搭載しており、オンライン会議時のPCスピーカーとしても活用できます。カラーはブラック、ライトグレー、ブルー、オレンジの4色展開。

 

市場推定価格は、SRS-XV800が8万円前後、SRS-XB100が1万円前後です。

オンライン会議での印象が格段に良くなる「webカメラ」にプロが大注目!

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”のガジェット製品。今回は「WEBカム」「シンクロタブレット」「モバイルプロジェクターを紹介!

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

画面中央に1.5㎝角のカメラを配置できる好感度WEBカム

プラネックス
好感度WEBカム

実売価格1万4220円

相手の目を見て話せば“好印象”なウェブ会議に

ディスプレイ中央に配置できるウェブカメラ。画面を見ながらも、相手を見るような目線で映る。ホルダーが複数種類同梱されており、ノートPCや外付けモニターなどを問わず固定可能だ。画角の異なるレンズも用意されている。なお、焦点合わせは手動だ。

 

プロも注目

サイコロほどの小型カメラをディスプレイの前に吊り下げることで、画面を見ながらのビデオ通話でも自然な目線を再現できます」(モバイルライター・井上 晃さん)

 

【ヒットアナリティクス】
会議中の印象がアップニーズを捉えた一台

ウェブカメラとしては高額な部類だが、営業職など、ビデオ通話時の印象を優先したい人にとっては数少ない選択肢。オンライン会議が主流となっている昨今でも皆無だった、目線の位置にフォーカスするという、シンプルながらも着実にニーズを捉えた周辺機器と言える。

■先進技術:3/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:4

 

手元で書いた文字やイラストを読み込める手書きシンクロタブレット

MKトレード
DigiNote Pro3

実売価格9999〜1万780円

手書きをスマホ・PCなどにリアルタイムに反映させる

電子メモパッドとペンタブレットが一体化したような製品で、クラウドファンディングサイトで目標額を達成済み。ドロー系アプリやウェブ会議ツールのホワイトボード機能と連携でき、スマホでも使える。筆圧感知は8192段階対応。寿命後のLCDパネルは交換対応だ。

 

プロも注目

PCだけでなくスマホやタブレットとも書いた内容を連携できて便利。接続端子はUSB Type-Cを採用しており、幅広い機器と接続できます」(「GetNavi」デジタル担当・上岡篤)

 

【ヒットアナリティクス】
Officeとの連携が便利資料の作成に役立つ!

PowerPointやWord、ExcelといったMicrosoftの主要ビジネスソフトとも連携可能なのは便利。言葉で説明しにくい微妙なニュアンスを手書きでスラスラ描けて共有可能なのは、オンライン会議や資料作成時に重宝する。タブレットは脱着式で使い分けできるのも気が利く。

■先進技術:4/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:5

 

壁や天井があればどこでも動画を楽しめるカベーニ

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カベーニ

実売価格3万7800円

スマホサイズで設置容易なモバイルプロジェクター

コードレスで使える小型プロジェクター。最大140インチで投影でき、スマホ・PCからのミラーリングに対応。Wi-Fiがあればプロジェクター本体だけでYouTubeやNetflixなどの視聴も行える。昨年末には画質やバッテリー容量を改良した「カベーニPRO2」も登場。

 

プロも注目

軽量でコンパクトなので旅行のお供にしたいプロジェクターです。映画鑑賞や推し活にもオススメ。天井に映して寝ながらゲームしたい!」(本誌AV担当・松山葉南)

↑サイズはW80×H145×D17㎜で一般的なスマホと並べてもほぼ同じ大きさ。コンパクトゆえ場所を選ばず設置可能

 

【ヒットアナリティクス】
とにかくコンパクトを求める人にはコレ

スマホサイズで壁にも天井にも投影可能なプロジェクター。ひとり暮らしの部屋でも簡単に設置し使用できる。約220gと軽く、持ち運びや収納にも困らない。単体で操作でき、YouTubeやNetflixなどを本体操作で見ることが可能。テレビを持たない若者の新生活にも◎。

スマートホームのハブとなる「muiボード」はプロ注目のガジェットだ!

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”のガジェット製品。今回は「muiボード」、「自転車用ドライブレコーダー」「充電器」を紹介!

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スマートホームのインターフェースに注目! muiボード

mui Lab
muiボード

価格未定

Matterの普及で対応機器も増加中!

京都のスタートアップmui Labが手がけるスマートホームのハブとなる製品。外観は木製インテリアのようで、接続機器をタッチ操作でコントロールできる。スマートホーム製品相互接続のための標準規格である「Matter」に対応する第2世代モデルが今年春にクラファン、翌年春にはリリース予定。

 

プロも注目

照明操作や楽曲再生など、スマート機器との連携をタッチ操作に集約できるのがポイント。今後対応機器が増えていく流れに目が離せません」(モバイルライター・井上 晃さん)

 

【ヒットアナリティクス】
リリースが待ち遠しい!! 今年以降の動きに期待

スマートホーム機器の国際規格である「Matter」に対応した第2世代モデルが今年じゅうにリリースされる予定。徐々に連携できる機器が増えていく期待感がある。実力は未知数だが、スマート家電のラインナップが増えてきたいまこそ、ユーザーに訴求するか。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:5/独自性:4/コスパ:-

 

ヘルメット着用の努力義務化に合わせて備えを! 自転車用ドラレコ

サンコー
前後両対応サイクルライト付き
自転車用ドライブレコーダー

4980円

<LEDライトも兼ねており前後どちらに付けてもOK>

microSDHCカード(最大32GB)に対応し、画角は80度、動画は1080p・30fpsで撮影できる。内蔵バッテリーで駆動し、充電時間はUSB経由で約1.5時間。録画時の動作時間は約2時間半で、ライトのみを使用する場合には約12.5時間使える。雨天時にも使用可能だ。

 

プロも注目

ライト付きなので、ハンドルやシートポストの限られた設置スペースを有効活用できます。テールライト用に赤点灯できるのも便利です」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

 

【ヒットアナリティクス】
ヘルメット着用に加えドラレコ設置も普及か

2つ買えば1万円以下で前後にドラレコとライトを設置できて高コスパ。近年は交通事故の自転車関与率が増加しつつあり、取締りも強化されつつある。万一の場合に正しい主張をするのに役立つアイテムだ。もちろん風景を動画で記録してあとで見返すという使い方も楽しい。

■先進技術:3/顧客ニーズ:5/市場の将来性:5/独自性:5/コスパ:5

 

 

 

【コレもCHECK】

サンコー
自転車用テールランプ
ドラレコ「バックカム」

実売価格8980円

シートポスト(サドルの支柱)に固定して使う。動画は、画角120度、1920×1080・30fpsで撮影可能。テールライトの機能も兼ねており、雨天時も使用できる。

 

PCの充電器よりもひと回り以上スリムな同時急速チャージャー

Anker
737 Charger(GaNPrime 120W)

実売価格1万2990円

<ノートPCやスマホなどを3台同時に急速充電できる>

USB-C×2とUSB-A×1の計3ポートを備えた充電器で、プラグは折りたたみ式。複数ポートを使用しても、合計の最大出力は120Wを誇る。独自技術のPowerIQ 4.0により機器に最適化した充電が可能。サイズは約80x43x32㎜で、やや細長くコンパクトだ。質量は約187g。

 

プロも注目

ノートPCを2台同時に充電できて優秀。ノートPCと高速充電対応スマートフォンをまとめて充電できるのはありがたい。手放せません!」(AVライター・野村ケンジさん)

 

【ヒットアナリティクス】
小型軽量設計は仕事でも旅行でも重宝

ノートPC2台を同時に充電できる最大120Wに対応し、3台同時充電も叶えたUSB充電器はレア。ほかにもノートPCや高速充電対応のスマホを同時に充電できるのはうれしい。片手で握れる小型サイズで軽量性に優れ、外出時も持ち運びやすい。ハイブリッドワークや出張時も重宝する。

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:5/独自性:4/コスパ:4

クラファンで目標金額を達成! 「HUAWEI WATCH Buds」はガジェット好き注目の新星

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”のガジェット製品を紹介。今回は腕時計なのにイヤホン充電ケースも兼ねるファーウェイ「HUAWEI WATCH Buds」を深掘り!

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

腕時計なのにイヤホン充電ケースも兼ねる2in1スマートウオッチ

ファーウェイ
HUAWEI WATCH Buds

実売予想価格7万1280円

クラファンで目標金額を達成ガジェット好き注目の新星

47㎜のタッチディスプレイを備えたスマートウオッチが、TWSの充電ケースを兼ねる。ケースはステンレススチールで、ベルトは本革製。80種類以上のワークアウトに対応し、血中酸素レベルや睡眠測定も可能。着信時はイヤホンの装着動作が応答操作に。

 

↑ウオッチのケースを開くと、磁力で固定されたイヤホンが現れる。イヤホンは耳栓のような形状で、左右を気にせず利用可能だ

 

【プロも注目】

ガジェット好きにはたまらないであろう一台。一方、イヤホンを探すための機能などを備えるなど、実用面もよく練られている印象です」(モバイルライター・井上 晃さん)

とてもユニークな製品。4マグネット式平面振動板ドライバーにより音質も良好。外出時にTWSを忘れがちな人にはピッタリです」(AVライター・野村ケンジさん)

一見、何の変哲もない丸型スマートウオッチからTWSが姿を見せる驚きのモデル。左右を意識することなく装着できる点も実用的です」(AV評論家・藤原陽祐さん)

 

ワイヤレスイヤホンを内蔵しタップコントロールも斬新

クラウドファンディングで1200万円以上(※)の支援を集め、話題となっているのがファーウェイのWATCH Budsだ。

「スマートウオッチの中に完全ワイヤレスイヤホンを収納するという発想に驚き。それでいてケースの厚さを14・99㎜に抑えている技術が圧巻です」(井上さん)

イヤホンの通話機能も優秀で、骨伝導センサーとデュアルマイクを搭載。通話時は独自のノイズリダクションアルゴリズムにより、周囲のノイズを抑えてクリアに通話が可能だ。

「イヤホン本体に触れずに耳介や耳の前に触れてタッチ操作できるのも便利です。触れることで位置がズレて装着感が悪くなるのを防いでくれます」(野村さん)

※:2023年3月12日現在

 

【ヒットアナリティクス】
イヤホンの音質調整や軽量性も優秀で期待値はクラファンでも証明済み

TWSはANC機能に加えて、ユーザーの耳の形や装着状態、音量を自動的に検出して、最適な音質に整える機能を備えた。イヤホン本体は約4gと小型軽量。クラウドファンディングで目標金額を達成して国内販売が決定するなど今後注目のアイテムだ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:3

 

【コレもCHECK】

ワークアウトに最適なコスパ最強スマートウオッチ

OPPO
OPPO Band2

実売価格8480円

1.57型の縦長有機ELディスプレイを備えるスマートバンドで、ストラップはシリコン製。100種以上のワークアウトをサポートし、バッテリーも最長14日間稼働する。マットブラック(写真)とライトブルーの2色を展開。

Amazonの新Echo Dotなど、次にヒットしそうなオーディオ製品を紹介!

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

進化したAlexa搭載スマートスピーカー 高音質・多機能Eco Dot

Amazon
Eco Dot(第5世代)

実売価格7480円

<サウンドに磨きをかけ音声操作もより賢く進化>

音声アシスタントAlexa搭載スマートスピーカーの第5世代モデル。前モデルより10%サイズアップした44㎜のスピーカーを搭載し、高音・低音ともに音質が向上した。Alexaに話しかけるだけで、音楽やポッドキャスト、ラジオ、オーディオブックなどが楽しめる。

 

【プロも注目】

2台つなげるとステレオスピーカーになる点が秀逸。スマホやタブレット、VOD機器などの音質が物足りないとき、簡単にグレードアップできます」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

↑10%大きくなった44㎜径の前面放射型スピーカーを搭載。クリアな高音と、前世代比最大2倍という深みのある低音を実現した

 

【ヒットアナリティクス】
最新のAlexa“純正品”がわずか7480円はかなりキャッチー

「Amazon Alexa」はAIアシスタントのなかでも高い人気を誇る。その“純正品”であるEcho Dotの最新版ということで、ヒットの可能性は大。価格も7480円と、ライバル「Apple HomePod」の6分の1程度でスマスピ入門機として最適なモデルだ。

■先進技術:3/顧客ニーズ:4/市場の将来性:5/独自性:3/コスパ:5

 

小型ながら高音質機能が盛りだくさん!
Android OS搭載デスクトップオーディオ

FiiO
R7

実売価格12万4670円

<コンパクトボディに多彩な装備や機能を満載>

Android10 OSを搭載した、据え置き型のオーディオデバイス。DAC内蔵ヘッドホンアンプやプリアンプ、Bluetoothトランスミッター、DAP機能等を1台に集約し、単体またはオーディオ機器と組み合わせて使用する。

 

【プロも注目】
「PCにつながなくても本機のみで音楽再生が楽しめるのが実に便利。有線ヘッドホンだけでなくワイヤレスイヤホンが接続できる点も秀逸です」(AVライター・野村ケンジさん)

↑机に配置しやすいサイズ。再生データをUSB/光/同軸で外部DACにデジタル出力できる

 

【ヒットアナリティクス】
本機をポンとデスク上に置いて手軽にハイレゾを満喫できるのが秀逸

OSやWi-Fiを搭載するなど“全部盛り”なので、多彩な使い方が可能。Amazon Musicなどがデフォルトで楽しめる(※)ほか、パワードスピーカーのみで簡単に本格デスクトップオーディオが実現する。あれこれ揃えず、手軽にハイレゾを楽しめるのが◎。

※:アプリを利用するにはユーザー側でインターネット接続とインストール作業が必要

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:4

 

聴きたい場所にペタッと貼れるステッカースピーカー

MUZEN
PETA Bluetooth
スピーカー

実売価格4400円

<磁石で接着面を振動させ迫力のサウンドを創出>

背面に磁石を備え、冷蔵庫などの金属面に貼って音楽を楽しめるBluetoothスピーカー。スピーカーから出力される音に合わせて磁石の接着面が振動し、コンパクトサイズながらダイナミックなサウンドを鳴らす。カラーはオリーブグリーン(写真)とパッションレッドの2色展開。

 

【プロも注目】

薄くて軽いマグネットスピーカーで、置き場には困りません。レトロな見た目とカラーがかわいい。冷蔵庫に貼って料理中の音楽をダイナミックに!」(「GetNavi」AV担当・松山葉南)

 

【ヒットアナリティクス】
かわいい見た目から鳴り響くサウンドはダイナミックであなどれない

金属に貼ると、スピーカーから出力される音に合わせて磁石の接着面が振動する“アンプリファイア効果”でダイナミックな音が楽しめる。1回の充電で約5時間の再生が可能。インテリアにも映えるレトロなデザインが特徴的で、手ごろな価格も人気を後押ししそう。

■先進技術:3/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:5

 

【コレもCHECK】

コンパクトながら迫力のステレオサウンド

MUZEN
DISCO
Bluetoothスピーカー

実売価格1万6740円

ステレオスピーカーを搭載。立体的で奥行きのある音を楽しめる。本体に亜鉛アルミニウム合金を使用し、レトロ感を演出。

アップルの新HomePodなど、プロがいま気になるオーディオ製品はどれ?

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

手軽にマイホームシアターを体感できる3Dサウンドヘッドホン

ヤマハ
YH-L700A

実売価格6万6000円

<映画や音楽コンテンツを没入感の高い音で楽しめる>

サウンドバーよりも手軽にシアター体験ができるワイヤレスヘッドホン。2ch音源を立体音響に変換する「3D サウンドフィールド」や、7つの「サラウンドモード」といった独自の3次元音場再生機能を備え、あらゆるコンテンツを最適な3D音場で再現する。

 

【プロも注目】

映像に合わせた音場拡張効果を楽しめる『3D サウンドフィールド』を搭載。同社独自のノウハウが詰まったリアルなサラウンド感が堪能できます」(AVライター・野村ケンジさん)

↑「ヘッドトラッキング」機能を搭載。顔の向きと頭の動きを感知して音の鳴る位置を調整し、周囲で音が鳴っている感覚を生む

 

【ヒットアナリティクス】
ハイレベルなサラウンドに加え先進のインテリジェント機能が光る

サラウンド機能が最大の目玉だが、聴覚保護のリスニングケア(アドバンスド)やパーソナライズ可能なリスニングオプティマイザーなどインテリジェントな機能も魅力。ヘッドホンとしては高価だが、本格的なサラウンドシステムを揃えるよりは手ごろだ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:2

 

画期的なサウンドと進化した知能を兼備する新HomePod

Apple
HomePod(第2世代)

実売価格4万4800円

<安全で安心なスマートホーム体験を提供>

音声アシスタントSiriに対応したスマートスピーカー「HomePod」の新作。独自のオーディオテクノロジーにより、豊かで深みのある低音、自然な中音、クリアで繊細な高音を再生する。Siriとの連携機能も強化され、スマートホームのハブとしても活躍。

 

【プロも注目】

HomePod miniと同等の使い勝手でありながら、さらにウーファーによる重低音の体験が可能。Apple TV 4Kを介したTV連携も魅力です」(モバイルライター・井上 晃さん)

↑サウンドをリアルタイムで最適に調整。パワフルかつクリアな音響体験を提供してくれる

 

【ヒットアナリティクス】
価格を超えた特別な音が体感できる

本機のポテンシャルを最大限に発揮するなら、本体を2台と、対応世代のApple TV 4K、ARC/eARC対応の薄型テレビを揃えて特別なホームシアターを構築したい。本機を2台購入すると約9万円の出費となるが、映画館に迫るサウンドは十分な価値アリ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:4

 

 

無線で7.1.4chシステムが実現! 完全ワイヤレスサウンドバー

JBL
BAR 1000

実売価格14万3000円

<オーディオ知識がなくてもリアルサラウンドが完成>

最新の立体音響フォーマット「Dolby Atmos」や「DTS:X」に完全対応した、本格的な7.1.4chのサラウンドシステム。サウンドバーにワイヤレス・サブウーファー、充電式ワイヤレス・サラウンドスピーカーで立体音場を創出する。

 

【プロも注目】

完全ワイヤレスのリアスピーカーを装備し、ギミックではない自然なサラウンド感が得られます。本体に接続すると自動的に充電される仕組みも便利」(AV評論家・藤原陽祐さん)

↑「MultiBeam」テクノロジーを採用。サウンドバーながら、Dolby AtmosとDTS:Xを完全な立体音響として再現できる

 

【ヒットアナリティクス】
ホームシアターシステムに完全ワイヤレスの波が押し寄せる!?

JBL初の「完全ワイヤレス」のリアスピーカー採用モデル。「常設」から「使うときだけ置く」という発想の転換で、リアルな7.1.4chサラウンドが実現する。サウンドバーとしてはやや高価だが、オールインワンのシステムであることを考えればおトクだ。

■先進技術:4/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:4/コスパ:3

 

 

ポータブルアナログプレーヤーがくる? プロ注目のオーディオ製品をチェック

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

迫力の立体映像を大画面で堪能できる3D対応4Kプロジェクター

ビクター
DLA-V50

実売価格80万円

<ネイティブ4Kに対応したエントリーモデル>
ネイティブ4K「D-ILA」デバイスの搭載と1900lmの高輝度を実現し、滑らかで高精細な映像表現が可能に。最新のHDR規格「HDR10+」に対応し、映像制作者の意図を忠実に再現する。内部回路によるアップコンバートにより、4K相当の3D映像が楽しめる。

 

【プロも注目】

画質は家庭用機としてトップレベル。メリハリの効いた高コントラストが特徴的で、精細感に富んだ100インチ超えの映像は見応え十分です」(AV評論家・藤原陽祐さん)

 

↑進化した4K D-ILAデバイスにより、さらなるハイコントラストを実現。4Kネイティブによる滑らかかつ高精細な映像表現が可能となった

 

【ヒットアナリティクス】
3D対応テレビが消えつつあるなか唯一家庭で3D映像が楽しめる

上位モデルと同じデバイスを搭載しつつ、実売80万円(最上位モデルは実売約260万円!)を実現。3D対応のテレビが絶滅危惧される一方で、“アバター2”などの3DBDソフトが発売され、3Dプロジェクターは唯一の3D鑑賞手段として注目を浴びそう。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:3/独自性:4/コスパ:4

 

意のままに最適な視聴スタイルが実現! 曲がる有機ELテレビ

LGエレクトロニクス
LG OLED Flex
42LX3QPJA

実売価格43万7800円

<自由に曲率を変えられる初の有機ELテレビ>

曲率調整可能な42V型の有機ELテレビ。通常の平面から没入感あふれる最大曲率900Rまで、視聴コンテンツや好みに合わせて20段階での調整が可能だ。ゲーミングモニターのように、高さ(614〜754㎜)、傾き(前方10度/後方5度)の調整も行える。

 

【プロも注目】

バックライトのない有機パネルだからこそ成し得たワザ。みんなで映画を見るのも、ひとりでゲームに没入するのも、この1台でカバーできます」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

↑曲率は5%刻みで変更可能。好みの曲率を保存しておくこともできる

 

【ヒットアナリティクス】
同サイズの他社モデルより割高だが画面が曲がる先進性は試す価値あり

画面が湾曲したPCモニターは存在するが、曲率を変えられるテレビは現在本機だけ。一般的な42V型の有機ELと比べるとかなり割高ではあるが、“第1号機”と考えれば妥当な価格だろう。映画もPCゲームも満喫したい、という人にはピッタリの1台だ。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:4/独自性:5/コスパ:2

 

いつでもどこでもレコードが聴ける! サウンドバーガー

オーディオテクニカ
サウンドバーガー
AT-SB2022

完売(オンラインストア価格2万3800円)

<レコードを挟んで再生するポータブルプレーヤー>

1980年代に発売され、いまでもコレクターの間で人気のアナログプレーヤー。その復刻モデルが、昨年11月に同社オンラインストアで限定発売されるも即完売した。その後多くのリクエストに応え、今春以降の発売がアナウンスされている(発売日・詳細等不明)。

 

【プロも注目】

「レコードを挟み込むように固定して再生するスタイル。1980年代モデルの復刻版ですが、USB充電やワイヤレス再生対応などの機能はいま流です」(AV評論家・藤原陽祐さん)

↑バネにより針圧をかける方式。携帯性とトーンアームの安定性を両立する

 

USB Type-Cポートを備え、充電が可能だ(フル充電で12時間連続再生)

 

【ヒットアナリティクス】
レコード体験のない若年層にウケそう

同社創業60周年記念モデルとして、約40年ぶりに復刻。昨今のアナログレコードブームが追い風になり、大きな話題を呼んだ。新たに、USB充電をはじめBluetoothによるワイヤレス接続など、現代のトレンドを導入。若年層には新鮮な機器として支持されそう。

■先進技術:5/顧客ニーズ:4/市場の将来性:3/独自性:4/コスパ:5

「お~認識が速い!」AI自動追尾が感動レベルで動画撮影がはかどるスマホ用ジンバル「Insta360 Flow」レビュー

360度カメラやアクションカメラでおなじみのInsta360シリーズから、従来のラインナップにはなかった新製品「Insta360 Flow」(以下Flow)が登場しました。Insta360シリーズと言えば手ブレ補正機能に定評がありますが、Flowはその技術をさらにブラッシュアップしたスマホ用の三軸電動ジンバルです。

↑Insta360 Flow。クリエイターキットの実売価格は2万8000円(税込)。Insta360.com公式ストアや家電量販店、オンラインショップで購入できます

 

製品は通常版とクリエイターキットの2タイプで、サミット・ホワイトとストーングレイの2色展開。今回試用したのはクリエイターキットのサミット・ホワイトです。

 

タッチ操作やズームリングも搭載、操作性がよく考えられたコントローラー

ジンバル本体は約369gと軽量で、しかも折りたたみ式なのでコンパクト。ジンバルを装着するための専用スマホホルダーは、マグネット吸着式で装着時の位置合わせも容易です。スマホを装着したらジンバルのアームをクルッと回転させるだけで起動し、専用アプリとも1タップで接続してすぐに撮影ができます。

 

ジンバルやカメラの操作は手元の「スマートホイール」と呼ばれるコントローラーに集中しており、録画開始停止、インアウトカメラの切り替えなどはボタン操作。中央のジョイスティックでパン/チルト移動でき、各種ジンバル動作モードはホイールをスワイプ操作で順逆方向に切り替えできます。

 

またスマートホイール外側のリングを回転させると、カメラのズーミングまで制御できてしまいます。これらの操作が集約されたコントローラー部は、よく考えられたデザインです。

↑コントローラー部になっているスマートホイール

 

ジンバルの動作モードはF(フォロー)、PF(パンフォロー)、FPV(一人称視点)、L(ロック)のほかに、AUTOを用意。意図して撮影したい中級者以上の方であれば高度に各モードを使いこなせると思いますが、単に手ブレを抑えたいだけならAUTOで撮影しても大きな問題はないでしょう。電動ジンバルのハードウェアだけでなく、専用アプリのソフトウェア側でも手ブレを補正しているようなので、初心者でもスムーズな映像を手軽に撮影できます。

 

また持ち手部分を延長して握りやすくできるほか、さらに引き伸ばすとミニ三脚を展開でき、テーブルや地面に固定した撮影もできます。加えて、本体も自撮り棒のように長く伸ばして角度調節もできるので、無理のない体制で安定した撮影ができるでしょう。

↑本体内蔵のミニ三脚

 

↑自撮り棒のように伸びます

 

作例として動画を撮影してみました。最初はAUTOモードやカメラの向きを固定したロックモードで撮影。手ブレをほとんど感じさせないため、映画のような長回し映像もきれいに記録できます。また、オリジナルの映像を撮影後自由に速度を変えられるタイムシフト撮影や、カメラを動かしながら撮るモーションタイムラプス撮影も手軽にできます。

 

 

 

ほかにはない精度のAI自動追尾機能で被写体を逃さない

スマートホイールの裏側に位置するトリガーを1回引くと、画面中央にある被写体を認識して自動追尾をしてくれます。このような追尾機能は他社製品にも搭載されていますが、FlowではAIを用いてより精度の高い追尾を実現しているのが特徴です。

 

被写体が隠れてしまっても再び画角に入ればすぐに追尾を再開してくれますし、被写体の向きが変わってしまっても大丈夫。この追従性は従来品よりもかなり優れています。また自動追尾はスローモーションやズーム撮影時にも有効です。

 

スマホアプリを使えば表現の幅が広がる

スマホの専用アプリを使えばさらに多彩な表現が可能となります。パノラマモードではワンタップで各種パノラマ撮影を自動で実行してくれて、360度パノラマ写真を元に動画を作ってSNSに投稿するのも簡単です。

 

 

 

 

さらに、さまざまなシーンテンプレートの手順に沿って撮影するだけでカッコイイ動画を作れたり、AIがハイライトシーンを選んで自動編集してくれたりする機能まであります。もちろんSNS向けの縦動画にも対応しています。

 

なお、クリエイターキットにはLEDライトも付属。本体のUSBポートに接続すれば暗所や逆光時の自撮りなどで威力を発揮してくれるでしょう。またUSBポートはスマホの充電にも使えるので、長時間の撮影でも安心できます。

↑クリエイターキットに付属するLEDライト

 

いまはスマホの手ブレ補正もかなり優秀ですが、Flowを使えば、子どもやペットを追いかけたり、激しいスポーツを間近で記録したりする際に、水平を維持してくれるので映像が安定します。また暗い場所でもハードウェアでしっかりブレを抑えてくれるという利点もあります。

 

また、単に手ブレ補正性能が優秀なだけでなく、AI技術を用いた追尾機能や自動編集など、高品質な映像を手軽に撮影することもできるFlow。ブログやSNSの動画投稿、Vlog撮影やライブ配信、ダンスやスポーツなどの動きのある被写体を撮影するのに重宝するでしょう。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップするとご覧いただけます)

完全ワイヤレスイヤホンの記念碑的モデル!「JBL TOUR PRO 2」に注目!!

プロが厳選した最先端を行く“ヒット間違いなし!”豊かなサウンドを満喫できるオーディオ製品を紹介。今回は充電ケース進化型TWS「JBL TOUR PRO 2」!

 

こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

画面をタッチするだけで様々な設定や操作が行える

 

 

JBL
TOUR PRO 2

実売価格3万3000円

充電ケースにスマートディスプレイを搭載したTWS。スマホやアプリを使うことなく、本機の操作でリスニングや通話が可能だ。イヤホンやオーディオ、アラームの設定をはじめ、通話と再生の管理などもタッチ操作で素早く行えて便利。

 

【プロも注目】

ケースにタッチパネルを搭載し、様々な操作や設定ができるという画期的なコンセプトが◎。今後多くの高級機が採用しそうなスタイルです」(AVライター・野村ケンジさん)

ノイズキャンセルは通勤時などに、外音取込みはジョギングやジムでと、幅広いシーンで活用できます。何と言っても充電ケースでの操作が便利」(テクニカルライター・湯浅顕人さん)

充電ケースのタッチディスプレイが秀逸。ゲーム機などとの接続時にも、イコライザーの設定などを調整できる点にメリットを感じます」(モバイルライター・井上 晃さん)

 

音質+ケースの利便性で選ぶ時代に!充電ケース進化型TWS

TWSがイヤホン業界を牽引している現在、音質やNC効果の追求はもとより、様々な機能や装備を搭載したモデルが登場している。なかでも注目なのが、JBLのTOUR PRO2。充電ケースに1・45インチの大型タッチディスプレイを備え、独自アプリで豊富な機能の操作などが行える。

「操作のたびにいちいちスマホのアプリを開く必要がないのは画期的。DAPなどと接続しても不満なく使えます」(野村さん)

もちろん、NCなどTWSとしての基本機能にも抜かりはない。「周囲のノイズを監視し、最適なANC効果を調整するリアルタイム補正が秀逸です」(湯浅さん)

どこにいても、ケーブルを気にすることなく、タッチ操作で高音質を楽しめる。今後TWSは“音質+快適性”をカギに進化しそうだ。

↑世界初となる、1.45インチのスマートタッチディスプレイ搭載の充電ケースを採用。タッチ操作で、アプリ上の豊富な機能を操作できる

↑カーボン素材コーティングの振動板を採用した10㎜径ダイナミックドライバーを搭載。音の微細なディテールまで鮮やかに再現する

 

↑サウンドチューブとイヤホン本体に、楕円型の様相を施したデザインを採用。より小型化され、様々な形状の耳にしっかりフィットする

 

【ヒットアナリティクス】
TWS業界に新風を吹き込むエポックメイキングな機能に注目

PCで音楽を聴いていてスマホが手元にない状態など、本機で操作ができて便利。同社の最上位モデルであり、音質・ANC・バッテリーなどの基本機能も別格だ。ディスプレイ付きTWSという、新たなる発想を世に知らしめた記念すべきモデル。

■先進技術:5/顧客ニーズ:5/市場の将来性:5/独自性:5/コスパ:4

 

【これもチェック】

充電ケースで蓄電白く イヤホンの充電を行う

urbanista
PHOENIX(アーバニスタ フェニックス)

実売価格2万7500円

ソーラー充電パネルを搭載した自動充電型完全ワイヤレスイヤホン。太陽光・室内光で発電し、屋内外を問わず充電ケースが常に蓄電されてイヤホンの充電を行う。ハイブリッドANC搭載で、没入感のある環境を提供する。

先代からパワーアップした「Beats Studio Buds+」は5月に発売? 米アマゾンで目撃情報

ここ最近、アップル傘下Beatsの新型ワイヤレスイヤホン「Beats Studio Buds+」が時々噂となっていました。新しい情報では、米Amazon.comに一時的に出品され、発売日は5月18日で価格は169.95ドル(約2万2700円※)と掲載されていたことが明らかとなりました。

※1ドル=約133.5円で換算(2023年4月27日現在)

↑期待が膨らむ「Beats Studio Buds+」(画像提供/AppleInsider)

 

本製品は、2023年3月にiOS 16.4ベータ版から画像が見つかった後に、米連邦通信委員会(FCC)の認証を取得したことが発見され 、発売が間近に迫っていると見られていました。

 

今回の情報によれば、Studio Buds+はNothing Ear (2)のように透明なスケルトン仕様のほか、ブラックとアイボリーと合わせて計3色が発売される予定とのこと。本体色を除けば、2021年に発売されたStudio Budsとほぼ同じのような見た目となるようです。

 

また、3倍大きなマイクと新たな通気口により、先代のStudio Budsと比べてアクティブノイズキャンセリング能力が最大1.6倍、外部音取り込みの性能は最大2倍改善されているそうです。バッテリー持続時間も長くなり、付属のUSB-C充電ケースと併用した場合、Studio Budsが最大24時間だったのに対して最大36時間に向上しています。

 

さらに、Studio Buds+はIPX4準拠の防水性能を備え、幅広い耳に対応できるようXS、S、M、Lのイヤチップも用意される見通し。アップルとAndroid端末どちらにも接続することができ、ワンタッチでのペアリング、デバイス間の自動切り替え、Hey Siri対応、「探す」アプリにも対応しているそうです。

 

おそらく手違いで掲載されたであろうAmazonの商品ページは、記事執筆時点では削除されていますが、AirPods Pro(第2世代)よりも安く、アクティブノイズキャンセル機能も備えているBeats Studio Buds+は、iPhoneとAndroidスマートフォン両方を使っている人も便利に使えそうです。

 

Source:AppleInsider

AirPods と比べてどう? Jabra Elite 4をレビューしながら1万円台完全ワイヤレスイヤホンの狙い目を探る

2023年もポータブルオーディオは左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが人気です。2023年のトレンドを予想しながら、筆者が注目するブランドのひとつであるJabra(ジャブラ)が発表した新製品「Jabra Elite 4」(以下:Elite 4)のファーストインプレッションを報告します。

↑デンマークのJabraが発売する完全ワイヤレスイヤホンの最新モデル・Jabra Elite 4

 

注目は1~2万円台の完全ワイヤレスイヤホン

はじめに、2023年の完全ワイヤレスイヤホンのトレンドを予想してみたいと思います。

 

長く続いたコロナ禍の間に、ワイヤレスイヤホンは音楽や動画の音声コンテンツを楽しむためのオーディオとしてだけでなく、リモート会議や友人・家族との音声通話にも役立つコミュニケーションデバイスとしてブレイクしました。特に左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは5000円台から1万円未満のエントリーモデルがよく売れたようです。

 

今年も、完全ワイヤレスイヤホンは同価格帯のエントリーモデルが引き続き人気の足もとを支えています。そのうえで、ワンランク上の音質や便利機能を備える、1万円から2万円までのミドルレンジモデルにより注目が集まりそうです。理由は、この価格帯には高音質なイヤホン、音楽を聴きながら外の音も同時に聞ける開放型のイヤホン、スポーツシーンにも最適な防水モデルなど、レベルの高い個性派がそろっているからです。

 

ちなみに価格が3万円を超えるハイエンドモデルの完全ワイヤレスイヤホンも急速に進化。高音質であることは言うまでもなく、機能面でも際立っています。たとえば、360度に音が立体的に広がるコンテンツを再生しながら「ダイナミックヘッドトラッキング」と呼ばれる機能を使えるイヤホンがあります。ダイナミックヘッドトラッキングは、イヤホンを装着するユーザーの頭と体が向く方向を、イヤホンに内蔵するセンサーで追尾しながら、コンテンツの音があるべき位置から聞こえてくるようにする技術です。

 

ほかにも、充電ケースにリモコンを搭載し、複雑なイヤホンのタップ操作を覚えなくても快適に楽しめるユニークなイヤホン「JBL Tour Pro 2」などもあります。

↑充電ケースにリモコン機能を内蔵する完全ワイヤレスイヤホン「JBL Tour Pro 2」

 

音質・機能のバランスに優れ、音声通話の品質も高いElite 4

今回注目したいJabraのElite 4は、販売価格が1万4300円(税込)。アンダー1万円の完全ワイヤレスイヤホンを使っていた方には、次のステップアップに最適なイヤホンで、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)や防滴機能を搭載するオールラウンダーモデルです。

 

JabraのEliteシリーズには本機の上下に複数のラインナップがあります。そこで、価格が近接するモデルと比べた場合の、Elite 4の特徴についても触れたいと思います。

 

Elite 4はシリーズの中でもミドルレンジに位置付けられる完全ワイヤレスイヤホンです。本体と充電ケースがコンパクトで軽く、ポータビリティに優れています。内蔵バッテリーによる連続音楽再生時間はANC機能のオンとオフを切り換えた場合で変わりますが、オンで約5.5時間。AirPods Proの約6時間にほぼ近いレベルです。

↑左が上位のElite 5。右がElite 4。ケースのサイズはElite 4の方が少し小さく・軽くなりました

 

Jabraとしては本機の特徴を、小さなイヤホンの本体に計4つのマイクを載せて、ハンズフリー通話時の音声を明瞭にピックアップできるところとしています。Jabraはもともと業務用の通信機器も手がけるエキスパートなので、実際にオーディオリスニング用の完全ワイヤレスイヤホンも音声通話能力の安定度が高いと筆者は思います。Elite 4も音の“こもり”が少なく、声の輪郭が明瞭に伝えられる通話品質を実現しています。

 

ふだん使いに役立つ「マルチポイント」に対応

音声通話については、本機を同時に2台のBluetooth対応デバイスに接続できる「マルチポイント」に対応します。たとえばパソコンで動画を見ている最中、同時に接続しているスマホに着信があれば、通話に応答するとイヤホンから聞こえてくる音声が自動的にスマホ側に切り替わります。マルチポイントはビジネスシーンに便利な機能とされることが多いですが、実際にはふだん使いのさまざまな場面で役に立つと思います。

↑同時に2台までのBluetooth機器にペアリングできるマルチポイント機能に対応

 

なお、Elite 4が発売される前、Jabraは高い防水性能を備え、イヤホン本体に滑りにくい加工を施してワークアウトシーンに最適化した完全ワイヤレスイヤホンとして「Jabra Elite 4 Active」を発売しています。ただし、本機はマルチポイントに非対応で、販売価格は1万4850円(税込)。音声通話の利便性を重視するならばElite 4の方がおすすめです。

 

フラットで色づけのないサウンド。イコライザーで自由にカスタマイズもできる

Jabra Eliteシリーズのイヤホンはどのモデルもバランスの良いサウンドが魅力です。Elite 4も高音域や低音域への偏りが少なく、音色にむやみな色づけがありません。クラシックからロック、ボーカル曲までさまざまなジャンルの楽曲を聴いても相性の良さが実感できるでしょう。通話音声もクリアで聞きやすいと思います。

 

ただ、その魅力を反対側から見ると、Elite 4の音のバランスがフラットすぎるように感じるかもしれません。ボーカルを引き立たせたり、低音をどっしりと響かせたりする楽曲を聴く際には、iOS/Androidに対応するモバイルアプリ「Jabra Sound+」の「音楽用イコライザー」を活用しましょう。6種類のプリセットのほか、5つの帯域の音を細かく調整して好みのバランスに整えたカスタムイコライザーを使えます。

↑AndroidとiOSの両方に対応する専用モバイルアプリのJabra Sound+

 

↑5つの帯域を調整しながら好みの音のバランスに調整できるイコライザー機能。カスタムしたイコライザーは保存して繰り返し利用できます

 

コーデックには、音質に定評のあるBluetoothオーディオのaptXに対応。今は多くのAndroidスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーがaptXコーデックによる接続に対応しているので、Elite 4の実力が存分に引き出せます。

 

一方、iPhoneやiPadなどAppleのデバイスが採用するBluetoothオーディオのAACコーデックをElite 4はサポートしていません。iPhoneに接続すると汎用コーデックのSBCでつながります。一般的な音楽リスニング、あるいは音声通話に支障を来すことはありませんが、リスニングの音質を比較してみると、やはりaptX接続ができるAndroidスマホとElite 4の組み合わせの方がサウンドは繊細で滑らかです。

↑Google Pixel 7など、新しいAndroidスマホはaptXコーデックを標準サポートしているので、Jabra Elite 4の音質面での実力を引き出せるアドバンテージがあります

 

消音効果に違い。高い性能のElite 5と自然で疲れにくいElite 4

iPhoneユーザーの方についてさらに言及すると、音楽再生の体験を重視するなら、Appleの製品に長らく採用されてきたAACコーデックにも対応する「Jabra Elite 5」を選ぶべきかもしれません。iPhoneによるオーディオ再生は音質や接続の安定性の面でも、やはりSBCよりAACの方が優れているからです。

 

Elite 5の価格はElite 4よりも約4000円高い1万8480円(税込)となりますが、ノイズキャンセリング機能の消音性能についてもElite 5の方がElite 4よりも高いと筆者は感じました。Elite 5がイヤホンの外側・内側の両方に載せたマイクで環境音を集めて、リスニングに不要なノイズを独自のアルゴリズムにより打ち消す「ハイブリッド方式」であるのに対して、Elite 4はマイクをイヤホンの外側だけに載せた「フィードフォワード方式」。方式の違いからも、ノイズを消す効果はElite 5の方が高いといえます。

 

とはいえ、フィードフォワード方式のノイズキャンセリングは消音効果が「自然で疲れにくい」という声もあります。Jabraの製品を販売するショップなどで、音質とノイズキャンセリング機能を確認してから自分に合うモデルを選ぶとよいでしょう。

 

なお、Jabra Eliteシリーズにはアンダー1万円でゲットできる「Jabra Elite 3」もあります。Jabraらしい、音楽再生や音声通話の安定した品質を誇る良質なエントリーモデルですが、ノイズキャンセリング機能を備えていません。こうした製品ごとの機能差を見て、ノイズキャンセリング機能の必要性を吟味しながら、自分のライフスタイルにフィットするJabra Eliteシリーズを見つけてほしいと思います。

 

AirPodsシリーズとどちらを選ぶ?

最後に、AppleのAirPodsシリーズと比較した場合のElite 4の特徴をあげてみたいと思います。

 

JabraのElite 4はなんと言っても価格がお手頃です。同じノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro」の半値以下で購入できます。本体のカラーバリエーションが3つの色から選べる魅力もあります。

↑圧倒的な人気を誇るAppleの完全ワイヤレスイヤホン・AirPods Pro

 

AirPodsシリーズはiPhoneやiPadなどAppleのデバイスとの接続がとてもシンプルにできますが、Elite 4はさらにAndroidスマホやBluetoothに対応するポータブルオーディオプレーヤーとも好相性です。接続するデバイスの切り換えもスムーズにできます。

 

AirPods Proの人気は高いですが、価格や機能を見ていくと、Elite 4も引けは取りません。この春以降にワイヤレスイヤホンの買い換え・買い増しを検討されている方は、AirPodsのほかにも、Jabra Eliteシリーズのような選択肢があることもぜひ意識してみてください。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

画質も音質も進化! Mini LEDバックライト搭載液晶テレビ「X95L」など、ソニーから4Kテレビ6シリーズ22機種が新登場

ソニーは、画質・音質ともに進化したMini LEDバックライト搭載の液晶テレビ「X95L」シリーズを5月20日に発売するほか、全6シリーズ22機種の4K有機ELテレビ・液晶テレビを、4月22日より順次発売します。

↑左から、4K有機ELテレビ「XRJ-65A80L」、4K液晶テレビ「XRJ-65X90L」「XRJ-75X95L」「KJ-65X85L」「KJ-85X80L」

 

X95Lシリーズは、映像と音の信号処理をつかさどる認知特性プロセッサー「XR」を搭載し、映像処理の精度を高め、奥行、コントラスト、色表現を強化しており、よりリアリティのある高画質な映像が楽しめます。新技術「XR クリアイメージ」は、大画面で目立ちやすい放送波やネット動画などのノイズや速い動きのブレを抑制し、精細感のある映像表現が可能です。

 

2022年発売の「X95K」シリーズと比較し、ピーク輝度は最大30%、LEDバックライトの分割数は最大20%向上。「XR バックライト マスタードライブ」によってMini LEDバックライトを自在に制御する技術を搭載しているほか、「XRコントラスト ブースター」の進化により、まばゆい明るさと引き締まった黒で、さらなる高コントラストの映像を描き出します。

↑XR クリアイメージ

 

音質面では、独自の音響技術「アコースティック マルチ オーディオ プラス」を新たに採用。新開発の「フレームトゥイーター」をフレームの裏に搭載し、テレビのフレーム自体を震わせて高音域の音を出すことで、音の広がりや声のクリアさ、定位感が向上。

↑アコースティック マルチ オーディオ プラス

 

「アコースティックセンターシンク」機能を搭載しており、ソニーのホームシアターシステムやサウンドバーと接続して使う場合、テレビのスピーカーをセンタースピーカーとして駆動し、映像内の人の声が画面から聞こえてくるような視聴体験が可能です。

↑アコースティックセンターシンク

 

市場推定価格(税込)は、X95Lシリーズ85V型「XRJ-85X95L」が99万円前後、75V型「XRJ-75X95L」が71万5000円前後、65V型「XRJ-65X95L」が47万3000円前後です。

小岩井ことりも驚き! おうちゲーム時間を「Denon Home Sound Bar 550 Set」でリッチ改革

近年ゲームコンテンツ市場はますます盛り上がりをみせており、合わせてゲームを楽しむうえで“音の重要性”に注目が集まっています。アラフォー男性の中には平日夜のリラックスタイムとして、家庭用ゲームを楽しむという人も。そこで迫力ある音を堪能するため“サウンドバー”をセットするなど、贅沢なサラウンド体験を望む声が増えています。

 

今回、オーディオ好きとして知られる声優・小岩井ことりさんが人気ゲームをプレイしながら、臨場感あふれるサウンドを生み出す「Denon Home Sound Bar 550 Set」を体験。通常プレイと比較しつつ、その製品の魅力についてじっくりと掘り下げます!

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小岩井ことり…声優だけでなく、歌手、DAWを駆使しての楽曲制作、クラブDJ、メタルバンド、VTuberなど多岐にわたるジャンルで活躍中。大のオーディオ機器好きで、ヘッドホン・イヤホンは100点以上を所有。ピアレスガーベラ所属。

 

 

「Denon Home Sound Bar 550」はセットがお得!

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はじめに製品について紹介しましょう。2023年3月下旬に発売されたばかりのDenon Home Sound Bar 550 Setは、発売中のサウンドバー「Denon Home Sound Bar 550」と、スマートスピーカー「Denon Home 150」2台がセットになったものです。

 

サウンドバーと2台のリアスピーカーはワイヤレスで接続されるので、面倒な配線は不要。それぞれのスピーカーの電源ケーブルをコンセントに挿すだけで、手軽に本格的な立体音響が楽しめます。セットで購入すれば2万円以上お得(※編集部調べ)ということで、これからホームシアターの購入を考えている方にオススメです!

 

さらに別売りのワイヤレスサブウーファー「Denon Home Subwoofer」(実売価格7万7000円前後/税込)を追加すれば、迫力のある重低音をプラスすることも。必要に応じて後から追加できる拡張性の高さも魅力ですね。

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「Denon Home Sound Bar 550」のココがすごい!

「Denon Home Sound Bar 550」は同社のサウンドバーの最上位モデルで、デノンサウンドマスターによるチューニングによりHi-Fiオーディオにも通じる本格的なサウンドを実現。本体に6つのスピーカー(ツイーター×2、ミッドバス×4)と3つのパッシブラジエーターを内蔵し、低域から高域までバランスのとれたクリアなサウンドを再生します。

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サウンドバー単体でも「Dolby Atmos」や「DTS:X」といった最新の3Dサラウンドに対応しており、広がりのあるバーチャルサラウンドを楽しめますが、リアスピーカー2台を加えることで、より立体的で奥行きのあるサラウンドを実現。

 

また音楽再生には、BluetoothはもちろんのことWi-Fi接続にも対応しており、SpotifyやAmazon Musicといった音楽ストリーミングサービスを利用することも可能。さらにAmazon Alexaも搭載しているので、声で操作したり、ニュースや天気情報などを確認したりすることもできます。

 

高さ75mm、横幅650mm、奥行き120mmとも非常にコンパクトに設計されており、テレビの前に置いても画面の邪魔になりません。本体上部には近接センサーを備えており、手を近づけるとバックライトが点灯して操作パネルが表示されます。付属のリモコンで操作することも可能ですが、スマホ・タブレット用の「HEOSアプリ」(無料)を使えば様々な操作や設定が行えるので、購入したらダウンロードして設定しておきましょう。

 

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【SPEC】

ドライバー:19 mmツイーター×2、55mmミッドバス×4、50×90mmパッシブラジエーター×3
パワーアンプ:6ch(全ch独立駆動)
入出力端子:HDMI(入力/出力 各1:4K、Dolby Vision、HDR10、ARC、eARC、CEC)、光デジタル入力×1、ネットワーク端子(Ethernet)×1、USB A×1、AUX入力×1
電源:AC 100~120V、50/60 Hz
消費電力:50W
外形寸法(W×H×D):650×75×120mm
質量:3.5 kg

 

 

【製品画像はコチラ(画像をタップすると閲覧できます)

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大画面でゲームするなら音の没入感も大事! 小岩井ことりが体験

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今回は小岩井さんに、デノンの視聴室でゲームをプレイしていただきました。オーディオ機材は、Denon Home Sound Bar 550 Setに、Denon Home Subwooferを追加した構成となっています。

 

まず体験していただいたのは、PS4用ソフト『アンチャーテッド 海賊王と最後の秘宝』。映画のような本格ストーリーとリアルなアクションが楽しめる作品で、小岩井さんは初プレイとのこと。オープニングでは、いきなり嵐の海上でボートに乗って追っ手から逃れるシーンから始まりますが、荒れる海の音やカミナリの音が鳴り響き、緊迫感のある雰囲気を演出しています。

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©2016 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC.

 

小岩井 わーすごい臨場感! 音が前からだけじゃなく後ろからも聴こえて、音に包まれているような感覚ですね。画面の中の世界に入り込んだような感じです。没入感がすごい! 1回テレビのスピーカーだけで聴いてみてもいいですか?

 

ここでサウンドバーをオフにし、テレビの内蔵スピーカーだけでプレイしてもらいました。

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小岩井 あ、全然違いますね。テレビだけだと音が軽くて、周囲の環境音が聞こえにくいしなんか物足りなく感じちゃう。迫力が出ないからとボリューム上げると、音が割れちゃった場面もありましたね。せっかく大画面のテレビでゲームするのに、この環境でプレイするのはもったいない、という気がします。

 

ここで再び、サウンドバーをオンに。

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©2016 Sony Interactive Entertainment LLC. Created and developed by Naughty Dog LLC.

 

小岩井 うーん、やっぱりこの音を聴いちゃうと戻れないですね。音量だけの問題じゃなくて、ダイナミクスの表現にも差がある印象です。例えば、ゲーム中でわざと大きな音で驚かせるような演出があったんですけど、そういうシーンもこのサウンドシステムだとすごく伝わるんですよ。制作者の意図を伝えるには音も大事なんだ、と感じました。

 

 

音が良くなるとアクションプレイが上達する?

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続いて、キャラクターを操作してナワバリ争いを繰り広げる人気アクションシューティングソフトをプレイ。こちらは小岩井さんもプライベートでやり込んでいるということで、普段のプレイとの違いを語ってくれました。

 

小岩井 このゲーム大好きなんですけどあまり上手くなくて、いつも前に出すぎてやられちゃうので、みんなから「デス会長」と呼ばれてるんです(笑)。でも、このサウンド環境でやってみたら、敵との距離感や攻撃が飛んでくる方向が音でわかるので、なんだか上手くなったような気がします! 音が良くなると、自然と頭に入ってくる情報量も上がるんですね。

 

小岩井 あと、この作品がサウンドにこだわっているのは知識として知っていたんですけど、このホームシアターのセットアップで聴くと、ここまでBGMやSE(効果音)にこだわっていたんだと驚きました。音の分離がいいので、自分が弾を撃つときの音がBGMに埋もれずしっかり聞こえるし、ちょっとした音にもすごくこだわっているのがわかります。

 

こちらもサウンドバーをオフにしたり、リアスピーカーだけオフにしたりしてプレイしてもらいます。

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小岩井 やっぱりリアスピーカーやサブウーファーがあると定位が良くなったり迫力が増したりしますけど、このサウンドバーだけでも結構音の広がりを感じられて、テレビのスピーカーだけで遊ぶよりも断然よかったです。今回はゲーム中心だったんですけど、このサウンドシステムで映画やアニメ見ても楽しいだろうなぁと思います。

 

なお普段は携帯ゲーム機やスマホなどでゲームをすることが多く、イヤホンやヘッドホンを使っているという小岩井さんですが、大画面+スピーカーでプレイしてみていかがでしたか?

 

小岩井 大画面で遊ぶとやっぱり迫力が違いますね。あと、スピーカーで音を出すと、身体で音の振動を感じられるのがいいなぁと思いました。家族や友人とみんなでゲームやったり映画見たりするなら、絶対サウンドバーがあったほうが盛り上がりますよね。

 

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いろんなシーンで便利に使えるスマートスピーカーにも注目

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Denon Home Sound Bar 550 Setに同梱されているワイヤレスリヤスピーカーは、単体でもスマートスピーカーとして使用可能で、テレビを見ないときは家中持ち運んで好きな場所で使えます。

 

手を近づけるとセンサーが反応するので操作も簡単です。さらにAmazon Alexaを内蔵。音声で操作することもできるため、家事などで手が離せないときにも便利です。

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小岩井さんならどのように活用するか聞いてみたところ、「寝る前のリラックスタイムに音楽を流したい」とのこと。

 

小岩井:リラックスしたいときは、あまり知らない音楽を流すようにしているんです。知ってる曲だとついつい聴きいってしまうんですけど、知らない曲だとBGMとして聞き流せるんですよね。スマートスピーカーだと、「アレクサ、ジャズをかけて」と言うだけで自動的にプレイリストを再生してくれるので、どのプレイリストを再生しようかと考えずに済むのですごく便利ですよ。

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まとめ「大画面でゲームするなら音もリッチに!」

今回紹介したDenon Home Sound Bar 550 Setは、大画面テレビでゲームをプレイするのに最適なオーディオシステムです。特に、自宅にホームシアターを取り入れたいけど、スピーカーの配線が面倒だし一度にAVアンプや5.1chスピーカーを買い揃えるのも予算がキビシイ……と悩んでいる方にオススメ!

 

本体はHDMIケーブル1本でテレビと接続でき、リアスピーカーやサブウーファーとワイヤレスで接続できるので配線で困る心配もなく、必要に応じて後からサブウーファーを買い足すことも可能。これなら家族も説得しやすいですね。

 

そのサウンドを実際に体感した小岩井ことりさんもイチオシのDenon Home Sound Bar 550 Setで、快適なゲームライフを楽しんでみてはいかがですか。

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撮影/中田 悟 ヘアメイク/Hitomi Haga

 

【小岩井ことりさんの撮り下ろし写真(画像をタップすると閲覧できます)

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「ゲーマーにとって最強のイヤホン」登場、高級な完全ワイヤレスモデル「ロジクール G FITS」

ロジクールは4月6日、完全ワイヤレスイヤホン「ロジクール G FITS」を発表しました。4月27日に発売します。

 

ロジクールとしては新しいラインの製品。また、オンラインストア価格で3万5750円(税込)なので、完全ワイヤレスイヤホンとしてハイエンドに位置づけられるモデルです。

 

ロジクールによると、初心者から本格的にゲームにのめり込む人、さらにはストリーマーと、イヤホンを使いたいゲーマーは多いものの、あらゆるレンジで悩みがあるとしています。一方で、独自の調査によって、ゲームプレイにおける完全ワイヤレスイヤホンのニーズが高いこともわかっているそうです。

 

ロジクール G FITSは、そうした「イヤホンを探しているゲーマーのすべてのニーズを満たせる最強の製品」とのこと。主な特徴は3つで、独自技術によるカスタムフィット、高音質、豊富な接続方式です。

↑ロジクール G FITSのブラック

 

ロジクール G FITSには、特許取得の「LIGHTFORM」を採用。開封後、耳に装着してから、独自のスマホアプリの指示に従うことで、イヤホンをユーザーの耳にフィットさせる技術です。開封時のイヤーチップはシリコンのように柔らかいですが、耳に装着してアプリ操作を進めるとイヤーチップが発熱。しばらくして耳の型にイヤーチップが固まり、カスタムイヤホンのようなフィット感を実現しています。

 

これにより、イヤホンがずれたり落ちたりしないのはもちろん、長時間の装着でも痛くなりづらいうえに、高い遮音性によるパッシブノイズキャンセルや、没入感のある音楽体験も可能になるとのこと。

 

なお、イヤーチップは一度耳の型に固まると、再度変形などは不可。万が一フィットに失敗した場合はカスタマーサポートで相談を受け付けるとしています。また、フィットしているかどうかはスマホアプリで確認できるほか、こちらもカスタマーサポートで相談可能です。

↑フィッティングは基本的にアプリの指示に従うのがベター。また、フィッティング時に耳の奥に入れすぎず、ほどよい位置で固定すると、より耳に合いやすいそうです。ちなみに、フィット時の発熱はまったく熱くなく、ほんのり温かいと感じる程度です

 

音質ではインイヤーモニターでおなじみのUltimate Earsが培った技術を搭載。また、10mmのドライバーを搭載するほか、周波数帯域は20Hz~20kHz、インピーダンスは16Ωとなっており、ゲームはもちろん、普段使いのイヤホンとしても楽しめるとしています。

 

加えて、専用アプリでイコライザー設定が可能。自分で細かに音質を調整できるのはもちろん、「FPS」「MOBA/RPG」などのゲームのジャンルごとに分かれたプリセットがあるので、簡単に音質を変更できます。さらに、プリセットをもとに自分で音質を調整、その設定を新たなプリセットとして保存もできます。

 

接続は主にBluetoothと2.4GHzのUSBワイヤレスの2つ。ただ、Bluetoothは音楽を聴くなどの普段使いと、スマホでゲームをするときなどに低遅延を実現する「ゲームモード Bluetooth」を用意しています。

 

本体サイズは35×22.8×24.5mm、重さは片耳で7.2g。バッテリーはBluetooth接続時の充電ケース込みで最大22時間駆動します。

↑こちらはホワイトカラーのモデル
↑本体と付属品

フルサイズセンサー搭載で、“主役”を引き立てる! ソニーのVlogカメラ「VLOGCAM ZV-E1」

ソニーは、Vlog(ブイログ)など動画撮影に特化したVLOGCAMシリーズの最上位機種として、フルサイズイメージセンサー搭載のレンズ交換式Vlogカメラ「VLOGCAM ZV-E1」を4月21日に発売。現在、予約販売受付中です。

 

同製品は、幅約121.0mm×高さ約71.9mm×奥行約54.3mm、重さ約483gの、小型で軽量のボディが特徴。メニューと動画再生画面を音声で読み上げて操作をアシストする「音声読み上げ機能」に対応しています。

 

35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサーと、最新の画像処理エンジンBIONZ XR(ビオンズ エックスアール)を組み合わせることで、静止画・動画の両面で、フルサイズならではの主役を引き立てる映像表現が可能。常用ISO感度は低感度側80~102400(静止画、動画共通。静止画拡張時40 – 409600、動画拡張時80 – 409600)で、暗い場所でもノイズを抑えた撮影ができます。

 

同社の映像制作用デジタルシネマカメラ「VENICE」の開発を通じて培った画作りS-Cinetone(エスシネトーン)を搭載。15+ストップのワイドラチチュードによる豊かな階調性能や、4K60pに対応するほか、アップグレードにより4K120p撮影も可能です。

 

最新のAIプロセッシングユニットを搭載し、「リアルタイム認識AF(オートフォーカス)」で、高精度に被写体を認識。認識できる被写体として[人物][動物][鳥][昆虫][車/列車][飛行機]などに対応します。

 

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。市場推定価格は、ボディが33万円前後、レンズキット(FE 28-60mm F4-5.6)が36万円前後です。

Appleのスマートスピーカーって買っていいの?Sonosは?最新スマスピのトレンド

春は新しい生活が始まる季節です。そして今年は年初から注目のスマートスピーカーが次々に発売を迎えています。つまり、音楽などエンターテインメントを楽しむ環境を整えるならばいまが狙い目。

 

今回は「音質」にもこだわり抜いた、Appleの「HomePod」とアメリカの人気スピーカーブランドであるSonos(ソノス)の新製品「Era 300」の特徴を比較しながら、最新スマートスピーカーのトレンドを紹介したいと思います。

 

「音質」にこだわるプレミアム級スマートスピーカーがいまおもしろい

↑Sonos「Era 300」(左側)とApple「HomePod」(右側)。2つの最新プレミアムモデルのスマートスピーカーをレビューします

 

スマートスピーカーといえば、SiriやAlexaなどAIアシスタントを声で呼び出して、スマート家電を遠隔操作できるガジェットとしての印象を強く持っている方も少なくないと思います。

 

最新のスマートスピーカーはその機能をもちろん搭載しながら、いっそうオーディオ製品としての「音質」にこだわっています。今回注目するAppleのHomePodとSonosのEra 300は、代表的なプレミアムクラスの高音質スマートスピーカーで、そろって特徴的な機能をそなえています。

 

トレンドその1 今後増えそうな空間オーディオにいち早く対応

ひとつは、両製品ともに360度全方位から心地よいサウンドに包まれるようなリスニング体験を実現する「空間オーディオ」に対応していること。空間オーディオによる立体音楽体験はヘッドホン・イヤホンによるポータブルリスニング、サウンドバーによるホームシアターにも急速に広がりました。

 

これからは空間オーディオに対応するスマートスピーカーも続々と増えそうです。トレンドを先取りできることからもHomePodとEra 300は要注目です。

↑ストリーミングサービス内の空間オーディオ対応楽曲を再生すると、立体的な音楽リスニングが楽しめます

 

トレンドその2 空間に合わせてサウンドを自動で最適化

HomePodとEra 300は、スピーカーを置いた空間の音響に合わせてサウンドを自動で最適化する機能も搭載しています。初期設定の手間をかけることなく「自動で最高の音質」に調整できるスマートスピーカーも主流になりそうです。ただし、HomePodとEra 300の自動最適化機能は少し使い勝手が違います。後ほど実機による使用感をレポートします。

 

トレンドその3 スマートホームの最新規格「Matter」に注目

AppleのHomePodは「Matter(マター)」というスマートホームの新しい規格に対応しました。従来HomePodシリーズで遠隔操作ができるのはApple独自規格のHomeKitに対応するスマートホーム機器だけでした。今後はGoogleやAmazonもサポートするMatter対応の生活家電や照明器具、ホームセキュリティ機器も広く遠隔操作ができるようになることも覚えておきましょう。

 

なお、SonosのEra 300はAmazon Alexaによるスマートホーム機器のコントロールに対応しています。

 

HomePodとEra 300の共通点その1 ホームシアター環境にも発展

HomePodとEra 300の特徴を個別に掘り下げる前に、さらにふたつの製品に共通する点をチェックしておきましょう。

 

空間オーディオのほか、サウンドの自動最適化機能と音声によるスマートホーム機器の操作に対応していることは先に触れました。

 

音楽再生については2台同じスピーカーをそろえると、ステレオ再生が楽しめます。またHomePodはApple TV 4Kにペアリングして映画に音楽、ゲームなどコンテンツのサウンド再生を受け持つことができます。大画面テレビに内蔵されているスリムなスピーカーのサウンドを補強する手段としてとても効果的、かつ経済的です。

 

Era 300は同じスピーカーを2台ペアリングしたうえで、Sonosのサウンドバー「Arc」、または第2世代の「Beam」を介してドルビーアトモスに対応する映画を楽しむ本格ホームシアターに拡張ができます。

↑2台のEra 300に、Sonosのサウンドバーを追加すると本格的なサラウンド再生システムに発展できます

 

HomePodは4万4800円(税込)、Era 300は6万9800円(税込)と、単体でも価格がプレミアムなスマートスピーカーです。すぐに2台のスピーカーと、ほかに連携する機器をそろえることは予算的に難しいかもしれませんが、将来の発展性が確保されているので「長く楽しめるスマートスピーカー」であると言うことはできるでしょう。

 

なお、HomePodとEra 300はどちらも無料の専用アプリを使ってサウンドのバランスを整えたり、さまざまな機能を設定できたりします。

 

HomePodとEra 300の共通点その2 自宅内で設置する際の自由度の高さ

Wi-Fiでホームネットワークに接続すれば、AppleのAirPlayを使ってiPhoneやiPad、Macなどで再生したコンテンツのサウンドをよりいい音で楽しむことができます。

↑SonosのEra 300もAirPlayによるワイヤレスリスニングに対応しています

 

ふたつのスピーカーは本体にバッテリーを内蔵していません。電源ケーブルによる給電が必要です。よって、屋外での使用には不向きですが、設定を済ませた後はホームネットワークの通信範囲内で電源が確保できる場所であれば、自由に設置できます。都度、サウンドの自動最適化機能を活用すれば、いつでもベストなサウンドが楽しめるわけです。

↑スピーカーの電源はケーブルによる給電が必要。持ち運びは可能なサイズ感なので、電源が確保できれば室内で場所を自由に移動しながら楽しめます

 

カスタマイズの自由度がとても高いEra 300

ふたつのスピーカーの共通点を確認できたので、続いて各製品の特徴を掘り下げてみたいと思います。まずはSonosのEra 300から。

 

Era 300は音楽ファンだけでなく、オーディオを趣味として楽しむ方々のこだわりにも応えられる、カスタマイゼーションの自由度がとても高いスマートスピーカーです。

 

音質などのカスタマイゼーションは専用アプリ「Sonos」から行ないます。このアプリがiOSとAndroidの両方に対応している点もポイントが高いと思います。なぜならHomePodを楽しむためには、最新バージョンのiOS搭載iPhoneまたはiPadOSを搭載するiPadが必要だからです。

↑専用アプリのSonosはAndroid、iOS両方のプラットフォームに対応。見え方はほぼ同じです

 

Sonosアプリでは、ユーザーが利用しているさまざまな音楽配信サービスをひも付けることもできます。たとえばAmazon Music UnlimitedとApple Musicを連携しておけば、Sonosアプリの検索機能からふたつの音楽サービスが配信する楽曲やアーティストの「横串検索」ができます。

 

筆者はよく海外のラジオを聴きながら仕事をしています。その際、Sonosアプリに内蔵されているインターネットラジオの検索・聴取機能「Sonos Radio」がとても重宝します。

↑Sonosアプリには音楽プレーヤー機能のほか、独自のインターネットラジオのポータル機能「Sonos Radio」や、複数音楽サービスの横串検索が搭載されています

 

先に触れたサウンドの自動最適化は「Trueplayチューニング」という機能を使います。こちらの機能もiOSとAndroidの両方に対応しています。iPhoneの場合は「高度なチューニング」を選ぶと、iPhoneのマイクを使って部屋の隅々まで音響環境を測定しながらより正確なチューニングができます。

↑Era 300が搭載する自動最適化機能のTrueplayチューニング。iOSはiPhoneのマイクを使った高度なチューニングが可能

 

もうひとつEra 300が魅力的なポイントは「多彩な音楽ソースの入力に対応している」こと。Bluetooth接続に加え、専用アクセサリーを介してアナログ音声入力ができるスマートスピーカーなのです。

 

Bluetooth接続については、HomePodは対応していません。もしBluetooth対応のポータブル音楽プレーヤーやWindowsパソコンのサウンドを音のいいスピーカーで楽しみたいのであればEra 300を選ぶべきです。

 

専用アクセサリーとしては、SonosがEra 300のために販売する変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」があります。外部の再生機器、たとえばアナログレコードプレーヤーも繋げられるので、「ジャケ買い」してしまったアナログ盤を聴く環境を整えてみてはいかがでしょうか。

↑Sonos純正のUSB-Cに対応するアダプターを使ってEra 300とさまざまな音楽ソースプレーヤーをケーブルで接続できます

 

「シンプルにいい音」のコンセプトを極めたHomePod

AppleのHomePodは、手軽にいい音を楽しみたいiPhone/iPadのユーザーにおすすめのスマートスピーカー。毎日の音楽再生やSiriによるスマートホームの音声操作もとにかくシンプルなところが大きな特徴です。

 

基本的には数ステップで完了する初期設定を済ませてしまえば、あとは操作方法などを覚えなくても誰でも簡単に使いこなせます。HomePodは常時自動でサウンドの最適化をしているので、ユーザーがその設定を意識する必要がないのも特徴です。もちろん、iOS/iPadOSの「ホーム」アプリには「低音を減らす」のような、夜間の音楽リスニングに便利な設定メニューなどもそろえています。

↑iOSのホームアプリからHomePodをコントロール。夜間の音楽再生に便利な「低音を減らす」機能もあります

 

音声による楽曲の検索・再生に対応する音楽サービスはApple Musicに限られますが、AirPlayを使えばほかの音楽サービスやYouTubeなど、動画配信サービスの音声をHomePodに飛ばして聴くこともできます。

 

また、HomePodにiPhoneを近づけるだけで、iPhoneで聴いているサウンドを素早くHomePodに引き継げるHandoffという機能もあります。iPhoneと連携する機能の完成度がとにかく高いので、スマートスピーカーの購入を検討しているiPhoneユーザーには、まずHomePodシリーズをおすすめしています。

↑iPhoneで再生中のコンテンツを素早くHomePodに引き継げるHandoffも便利。外出先から帰ってきたときなど、聴いている音楽をスムーズにHomePodで再生できます

 

先にお伝えしたように、スマートホームの新規格であるMatterに対応したこともHomePodの魅力です。先日ソフトバンクグループのSB C&Sが、いち早くMatterに対応するスマートリモコン「SwitchBotハブ2」を発売しました。今後も続くことが予想されるMatter対応スマートホームデバイスの拡大に先回りして、いまHomePodを手に入れる価値は大いにあると思います。

 

クリアな音の広がりのEra 300、一体感に富んだサウンドのHomePod

最後に音の違いを確かめるために、Apple Musicで配信されている空間オーディオ対応の、松任谷由実のベストアルバム「ユーミン万歳!」から『中央フリーウェイ』を選曲して、Era 300とHomePodのサウンドキャラクターを聴き比べてみました。

↑Apple Musicで配信されている空間オーディオ対応の作品で、Era 300とHomePodを聴き比べました

 

Era 300は本体に全6基のスピーカーユニットを内蔵しています。うち1基のドーム型トゥイーターを天面上向きに配置したことで、空間オーディオに対応する楽曲は特に高さ方向に鮮やかな音の広がりをつくり出します。さらに、Sonosアプリから「ハイトオーディオ」を選んで高さ成分の調整もできます。

↑高さ方向の音成分を調整できるハイトオーディオ機能

 

クリアな音の広がり感は、ほかのスマートスピーカーを圧倒するほどにハイレベルです。ボーカルの声の輪郭はディティールの描写力に富んでおり、ボーカリストが歌に込めた感情をリアルに引き出します。また、空間の見晴らしが透明感に富んでいて心地よいです。ベースは力強く瞬発力も豊か。底力を感じさせます。

 

一方のHomePodは、内部下側に5基のビームフォーミングトゥイーターを全方位に向けて配置。加えて1基の大型ウーファーを設けて、スムーズで一体感に富んだサウンドを再現できるスマートスピーカーです。

 

中高音域は明るく開放的。歌声や楽器のメロディラインが煌びやかに感じられます。タイトな低音は重心が低く安定感が抜群。音像の立体感がとても鮮明です。エレクトリックピアノやストリングスの演奏がふわっと包み込むような、空間オーディオ体験も熟成されています。爽快なベースラインの疾走感は、ドライブがテーマのこの楽曲の魅力を存分に引き出します。

 

AppleとSonos、どちらのスピーカーも開発者が明快に意図した音づくりの方向性をしっかりと感じられると思います。価格はプレミアムですが、手に入れたあとは「うちのメインスピーカー」として長く愛着を感じながら活用できる良い買い物になるでしょう。

 

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待ってたよ! ソニーから1万円台のノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「WF-C700N」キタ

ソニーは4月6日、ノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「WF-C700N」を発表しました。市場想定価格は1万8000円(税込)前後です。

 

新モデルはエントリーに位置付けられる製品。ソニーとしては初めて、ノイズキャンセリング搭載の完全ワイヤレスイヤホンで価格を1万円台に抑えています。

 

完全ワイヤレスの製品だと、リーズナブルな価格の大ヒットモデル「WF-C500」があります。しかし、低価格帯でノイズキャンセリング機能を望む声も出ていました。WF-C700Nは、その声に応えた製品といえます。待ってた! という人も多かったことでしょう。

↑エントリーということもあり、カラバリが豊富。トレンドを取り入れたくすみカラーに仕上げています

 

エントリーモデルなので、「LinkBuds S」などに使われている「デュアルノイズセンサーテクノロジー」や「統合プロセッサーV1」は搭載されていないものの、高いノイズキャンセリング性能を実現。また、外音取り込み機能も搭載するほか、ノイズキャンセリングや外音取り込みの設定などが自動で切り替わる「アダプティブサウンドコントロール」に対応しています。

↑外側のマイクの前にメッシュを配置。これによって風切り音を低減しています

 

音質は高音から低音までバランスよく聴こえるようにし、特にボーカルがクリアな音作りをコンセプトにしています。同時に、幅広いユーザーに楽しんでもらうために、極力原音に近い音に仕上がっているとのこと。

 

ドライバーはLinkBuds Sと同じ、5mmのユニットを採用。小型ながら豊かな低音を表現してくれます。また、高音域を補完する「DSEE」も搭載し、ストリーミングサービスなどで圧縮された音源を、自然で広がりのある音にします。なお、対応コーデックはSBC/AACとなっています。

↑イヤホンは片耳約4.6gの軽量設計

 

このほか、IPX4の防滴設計や充電ケース含めて最大約15時間再生できるバッテリー、立体音響の360 Reality Audio対応など、基本性能もしっかり備わっています。

↑充電ケースも小型軽量で、ケースのみだと約31g

 

なお、PC・スマホと2台に接続できるマルチポイントは2023年の夏ごろにアップデートで対応予定です。

業界初ミリ波レーダー採用で視聴位置にあった高画質化! レグザが新4K有機ELテレビと4K ミニLED液晶テレビを発表

TVS REGZAは4月6日、4K有機ELレグザ「X9900M」シリーズ、液晶モデルとしては最上位に位置する4K ミニLED液晶レグザ「Z970M」シリーズ、スタンダードな4K ミニLED液晶レグザ「Z870M」シリーズを発表しました。

↑X9900Mシリーズ

 

ラインナップと市場想定価格(税込)、および発売日は下記のとおりです。

 

X9900Mシリーズ
77V型「77X9900M」 約93万5000円 4月21日発売予定
65V型「65X9900M」 約59万4000円 4月21日発売予定
55V型「55X9900M」 約44万円 4月21日発売予定

 

Z970Mシリーズ
85V型「85Z970M」 約93万5000円 5月発売予定
75V型「75Z970M」 約77万円 4月21日発売予定
65V型「65Z970M」 約52万8000円 4月21日発売予定

↑85V型の85Z970M

 

Z870Mシリーズ
75V型「75Z870M」 約55万円 4月21日発売予定
65V型「65Z870M」 約41万8000円 4月21日発売予定
55V型「55Z870M」 約30万8000円 4月21日発売予定

↑75V型の75Z870M

 

業界初のミリ波レーダー採用で、距離に合わせて最適な画質に調整

今回発表の製品は、2023年1月に開催された家電見本市「CES」で出展された参考展示モデルが、製品化されたものです。X9900MシリーズとZ970Mシリーズには、ミリ波レーダーによるセンシング技術と、AIによる映像コンテンツ解析を組み合わせた、新しい「レグザエンジンZRα」を搭載しています。

 

ミリ波レーダーは業界としては初めての採用としており、画質・音質の向上を実現しています。画質においては、視聴者とテレビの距離を把握。距離に適した精細感を表現しつつ、ノイズを抑制しています。

 

なお、CESでの参考展示モデルからさらに進化しているそうで、たとえばミリ波レーダーでテレビの前に人がいるかいないかを検知し、人がいないと認識すると明るさを抑えて省電力化してくれるそうです。

↑このように人のいる距離・位置を把握し、画質を調整。距離が近いとノイズを抑制して自然な高画質にし、距離が遠いと精細感を上げてメリハリのある高画質にします

 

音質面では、視聴位置を把握して音場を調整。よりクリアなサウンドを出せるようになったとしています。

 

また、レグザエンジンZRαのAIを活用した「ネット動画ビューティPRO」を搭載。AIが映像コンテンツの種類を判別して、コンテンツに合わせた高画質化を自動で調整します。たとえばネット動画にありがちなバンディングノイズなどを抑制し、滑らかな映像を表現してくれるといいます。

↑地デジの放送などと違い、ネットのコンテンツは種類やジャンルの情報を入手しにくく、適した高画質化が難しいところですが、ネット動画ビューティPROでは適切な画質に調整します

 

さらに、「AIナチュラルフォーカステクノロジーPRO」も搭載しました。AIが映像画面の構図を分析し、被写体全体を判別。被写体を高精細化することで立体感のある映像を実現しています。

 

もうひとつ、アニメに強いレグザならではの機能として「アニメビューティPRO」も搭載。セルアニメやデジタルアニメなどと、アニメコンテンツの種類を判別して最適な高画質処理を施します。加えてAIがアニメキャラの顔を検出してノイズを抑制。滑らかに再現できるとのこと。

↑アニメビューティPROで、顔がはっきりと再現

 

有機EL、ミニLEDともにパネルも新しくなった

新モデルはパネルも刷新しています。有機ELパネルはチューニングを施すことで、従来機種「65X9900L」「65X9900M」に比べて輝度が約20%向上しているそうです。

↑新しくなった有機ELパネル

 

ミニLED液晶パネルは、高輝度のミニLEDバックライトと従来から改良された量子ドットを搭載し、新たなパネルを開発。Z970Mシリーズは従来機種「65Z875L」に比べて約10倍のエリアコントロールが可能になり、高コントラストを実現しています。加えてZ970Mシリーズには、低反射のARコートとワイドアングルシートを搭載。より視野角の広い、高コントラストな映像を再現可能になっています。

↑新開発のミニLEDパネル

 

↑X9900Mシリーズの重低音立体音響システム「XHR」。10基のスピーカーを90Wのマルチアンプで出力します

 

↑Z970Mシリーズの重低音立体音響システム「ZHD」のイメージ図。こちらは11基のスピーカーを112Wで出力

ハイレゾ対応で音質が向上した「Nothing Ear (2)」、3月30日から全国発売

英Nothingは、新型ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (2)」を3月30日から全国で販売すると発表しました。

↑音質に期待(画像提供/Nothing)

 

Ear (2)の特徴は、ハイレゾオーディオ認証と「LHDC 5.0」技術によって高品質の音楽再生を実現したこと。これには11.6mmのカスタムドライバーの搭載も貢献しています。また、新たなデュアルチャンバー設計によりエアフローが改善され、音質が向上しました。

 

さらに、Ear (2)はデバイスの切り替えを容易にするデュアルコネクションに対応。アプリからのヒアリングテストによる「パーソナルサウンドプロファイル」の作成や、リアルタイムで音質を最適化するイコライザー設定、改良された風切り音や人混みの雑音を防止するクリアボイステクノロジー、ユーザーの外耳道の形状に適応するパーソナルアクティブノイズキャンセレーションも搭載しています。

↑かっこいい組み合わせ(画像提供/Nothing)

 

Ear (2)は本体がIP54、充電ケースがIP55の防塵・防水性能に準拠。ケースは逆ワイヤレス充電にも対応しています。

 

Nothing Ear (2)の国内向け価格は2万2800円で、3月23日からNothing.tech(Nothingの公式サイト)で販売を開始する予定。同日には日本を含むKithの実店舗(Kith Tokyo)でも販売されます。3月28日には予約販売の受付を開始し、3月30日から全国販売が始まります。

 

初代モデルかつブランド初のプロダクトとなったワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (1)」で、スマッシュヒットを飛ばしたNothing。Ear (2)でも多くの消費者の心をつかむことができるのかどうか注目です。

 

Source: Nothing

高性能なノイキャンとLDAC対応で1万円台前半、ファーウェイが完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5i」発売

ファーウェイ・ジャパンは3月16日、高いノイズキャンセリング性能と高音質を備えた完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 5i」を発表。同日から販売を開始します。実売価格は1万1800円(税込)です。

↑HUAWEI FreeBuds 5i。カラバリは写真のアイルブルーのほかに、ネビュラブラック、セラミックホワイトの3色展開です

 

HUAWEI FreeBuds 5iは、手を出しやすい価格と高音質で人気だった「HUAWEI FreeBuds 4i」の後継モデル。前モデルからノイズキャンセリング性能が大きく向上し、最大42dBまで効果を発揮します。

 

イヤホン本体に2つのマイクを搭載し、周囲のノイズと外耳道内のノイズを認識。加えて、密閉構造も改善したことでノイズキャンセリング性能を上げており、飛行機や地下鉄などの騒がしい環境でも音楽を楽しめるとしています。また、ノイズキャンセリングはウルトラ、標準、くつろぎの3モードから選ぶことができるほか、外音取り込みモードも備えています。

↑ノイズキャンセリング性能が高くなっているので、騒がしい環境でも音楽に没頭できます

 

音質においては、新たにLDACに対応。さらに、剛性の高い素材を採用した10mmのシングルダイナミックドライバーを搭載することで、20Hz~40kHzの広い周波数帯域をカバーしています。

 

このほか、最大2台のデバイスと接続可能なマルチポイント機能や、「HUAWEI AI Lifeアプリ」を利用しての低オーディオ遅延モードなどを搭載しています。

↑低オーディオ遅延モードが搭載されたので、スマホゲームなども楽しめます

 

↑HUAWEI AI LifeアプリではEQ設定なども可能

 

バッテリーはイヤホン単体で最大約7.5時間連続再生が可能、充電ケース込みで約28時間持続します。充電時間はイヤホン本体が約60分、充電ケースのみが約110分。

 

充電ケースのサイズは約幅61.8×奥行き26.9×高さ約48.2mm、重さは充電ケースのみが約33.9g、イヤホン単体が約4.9gです。

オンライン会議の「聞く・話す」環境を改善! 5色のアースカラーで選べるBluetoothスピーカー

「相手の声が聞こえにくい」「自分の声はちゃんと届いてるのか不安」……スマートフォンやタブレットでオンライン会議に参加すると、音量や音質が気になってしまいがち。

 

そんなときは、マイク付きのスピーカーを使ってみることをオススメします!

 

そこで今回紹介するのは、オウルテックから発売中のアルミニウム製モバイルスピーカー「OWL-BTSP03S-R」。アルミニウム合金素材を用いたスタイリッシュなデザインが特徴で、シンプルな外観とは対照的に、高域を奏でる弦楽器や中域を担うボーカルがクリアなサウンドで楽しめるBluetoothスピーカーです。

 

税込価格は4780円で、ブラック、グリーン、ネイビー、レッド、シルバー、全5色の美しいアースカラーで展開。マイクも搭載し、スピーカーとしてはもちろんのこと、快適にハンズフリー通話が可能で、オンライン会議などで活躍します。

 

また、同製品を2台用意して、スピーカー同士を接続することで、ワイヤレスステレオモードに切り替わり、より臨場感のあるサウンドにグレードアップ!

 

スピーカー2台のペアリング中にステレオボタンを押すだけで、ワイヤレスステレオモードに切り替えることができます。

 

「このBluetoothスピーカーは、人気商品をリニューアルした3代目になります。今回のリニューアルでは、オウルテックのア―スカラーに合わせたカラーチェンジと、本体上部のエッジ部分の変更です。2代目はエッジ部分が削られており、本体色のシルバーが見えていましたが、3代目はエッジ部分を削らず、全面がカラーになり、マット感を強めています」(オウルテック担当者)

 

 

直径約90mm、高さ約30mmのコンパクトサイズで、ポケットが大きめの衣類であれば、ポケットにもスポッと入るかもしれません。場所を取らない&持ち運びがラクなのも、愛着が湧きそうなポイントといえるでしょう!

 

写真/我妻慶一

 

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劇場のようなサウンド! ついに「Pixel Buds Pro」に空間オーディオ機能が追加

米Googleは、完全ワイヤレスイヤホンPixel Buds Proに空間オーディオ機能が追加されたことを発表しました。3月7日(現地時間)からアップデートの展開が始まっており、来週にかけて全てのPixel Bud Proで利用できる予定です。

↑パワーアップ!

 

すでに最新のPixelスマートフォンでは、2023年1月のアップデートにより空間オーディオに対応しています。また、Pixel Buds Proの空間オーディオ機能追加は1月と予告されていましたが、少し遅れた格好です。

 

このバージョン4.30更新は、10月の3.14から約5か月ぶりとなるもの。アップデート後には、Pixel Buds Proの設定に「ヘッドトラッキング」を含めた空間オーディオ(Spatial Audio)メニューが追加されます。

 

ヘッドトラッキングとは、Googleによれば「音はユーザーと共に動き、頭の向きに合わせて位置が変わる」というもの。さらに「映画やテレビ番組で劇場のようなサウンドを楽しめます」と説明されています。

 

一方、ドルビーオーディオや5.1+サラウンド対応コンテンツを視聴する際には「スマートフォンを安定させるか、安定した表面やスタンドの上に置く」ことが良いとのこと。対応する動画ストリーミングサービスはYouTube、Google TV、Disney+、HBO Max、Netflixです。

 

この機能は、現在のところPixel 6、6 Pro、7、7 Proで利用できる予定とのこと。また、Pixel Buds A-SeriesまたはPixel A-Seriesを使うスマホではサポートされていないそうです。

 

Source:Google
via:9to5Google

音質の完成度に注目! Sonos新スマートスピーカー「Era」は大迫力だった

スタイリッシュなデザインと、音楽ファンの好奇心を刺激するサウンドチューニングが脚光を浴びるアメリカのスピーカーブランド、Sonos(ソノス)から最新のスマートスピーカー「Sonos Era 300」と「Sonos Era 100」が発売されます。

↑Sonosの新しいスマートスピーカー「Era 300」(左)、「Era 100」(中央)が3月28日に発売されます

 

今回発売される2機種がSonosの新しい「Era(時代)」シリーズのファミリー製品群です。

 

3月28日から日本を含む世界各地で同時発売。価格は上位の空間オーディオ再生に対応するEra 300が6万9800円(税込)、スタンダードモデルのEra 100が3万9800円(税込)です。どちらのモデルもカラーバリエーションはブラックとホワイトから選べます。

 

Sonosの「新時代」をつくる2つのスマートスピーカーが誕生

Era 300はコンパクトな本体に6基のスピーカーユニットを内蔵。ユニットは左右にウーファーとドーム型トゥイーターを計4基、同じドーム型トゥイーターを正面と天面に向けて1基ずつ搭載しました。さらに、トゥイーターの中高音域に広がりを持たせるため、ユニットの先端にホーン構造のウェーブガイドを設けています。

↑6基のスピーカーユニットを内蔵するEra 300

 

空間オーディオ再生は、Amazon Music Unlimitedが配信するドルビーアトモス対応の3Dオーディオコンテンツで楽しめます。また発売後に、Apple Musicの空間オーディオコンテンツの再生にも、ソフトウェアアップデートで対応を予定。

 

一方のEra 100は、日本で2018年夏に発売された「Sonos One」という、Amazon Alexa対応スマートスピーカーの後継機。「シンプルにいい音が楽しめるスピーカー」としてのコンセプトを継承しています。

↑Sonos Oneをブラッシュアップ。ステレオ再生に対応したEra 100

 

Era 300のエンクロージャ(筐体)はHourglass=砂時計をイメージしたという、横向きのオーバルデザインを特徴としています。かたやEra 100は縦長の筒型デザイン。Sonos Oneに比べるとサイズは少しだけ大きくなりました。

 

Era 300とEra 100はともにWi-Fi経由でホームネットワークに接続して、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスを楽しめます。またBluetooth経由でスマホやPCに接続して、ワイヤレスで音楽を聴くことも可能。サポートするコーデックはAACとSBCで、aptXは非対応です。このほかワイヤレス再生でいうと、アップルのデバイスと連携してAirPlay 2にも対応します。

 

外部オーディオ入力は背面のUSB-C端子経由。別売りの純正変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」とオーディオケーブルを介してプレーヤーと接続すれば、レコードやCDの音も楽しめます。

↑背面にUSB-C端子を搭載

 

↑USB-C/3.5mmオーディオジャック、USB-C/3.5mmオーディオジャック+イーサーネット端子を搭載するSonos Line-In Adapterも発売されます

 

7.1.4チャンネル相当の立体音響システムに拡張できる

Sonosはグラミー賞を受賞した音楽プロデューサーのManny Marroquin氏や、アカデミー賞を獲得したレコーディングエンジニアのChris Jenkins氏といった、音楽クリエイターたちを「Sonos Soundboard」と呼ばれるチームに招聘。同社オーディオ製品のサウンドチューニングを深めてきました。新しいEraシリーズも同様です。

↑Era 300のブラック。専用スタンドも発売されます

 

そのEra 300は2台をペアリングして、より分離感の高いステレオ再生環境を構築できます。また、Sonosのサウンドバー「Arc」「Beam(Gen 2)」やサブウーファー「Sonos Sub Mini」と組み合わせると、映画やドラマのドルビーアトモス音声をホームシアターでリアルに再現可能です。

 

ホームシアターのように再生システムを拡張する場合、2台のEra 300をペアリングしてからリアスピーカーとして視聴環境の後方にレイアウト。その際、SonosのサウンドバーはHDMI eARC接続でテレビと繋ぐ必要があります。なお、それぞれのスピーカーのセッティングはiOS/Android対応の「Sonos」アプリを使います。

 

単体はステージのような臨場感で、組み合わせるとまさしく「映画館の迫力」

単体でも使用できて拡張性もあるEra 300ですが、実力はどの程度のものなのか。単体、そしてSonosのサウンドバーなどと組み合わせたシアター環境の両方で試聴しました。

 

Era 300は少しドライで歯切れが良く、華やかなサウンドが魅力的なスピーカーです。ボーカルやメロディを演奏する楽器の旋律は明るく、音色も鮮やか。さまざまな音楽を楽しく聴けます。低音はスピーディーで切れ味鋭く、タイトで躍動感が充実。スケールの大きな音場を描きます。Era 300を置いた部屋が、たちまちコンサートホールやライブステージに変わるような臨場感がとても魅力的です。

 

サウンドバーのArcとサブウーファーのSonos Sub Mini、そして2本のEra 300によるサウンドも迫力満点でした。Amazon Music Unlimitedのドルビーアトモスによる3Dオーディオの楽曲を聴くと、歌っていたボーカルが高いステージに立ったように、音像の位置がグンと持ち上がり、高さ方向への空間の広がりがとても生々しく伝わってきます。

↑Sonosのホームシアター製品と組み合わせて本格的なドルビーアトモスシアターを構築できます

 

低音もさらに肉付きが良くなります。堂々とした鳴りっぷりが魅力的。加えて2台のEra 300が横方向の音の広がりも鮮やかに再現します。アクション映画の音は息を吞むほど豊かな切れ味。ドルビーアトモス対応の映画館をわが家に再現できる、Eraシリーズのシステムの拡張性にも注目です。

 

自動音場チューニングやAlexaによる音声操作にも対応

チューニング機能もアップデートしており、スピーカーを設置した場所に自動最適化する機能「Trueplayチューニング」はiOSアプリのほか、新しくAndroid対応のSonosアプリからも利用できるようになりました。Androidデバイスの場合、TrueplayはEra 300の内蔵マイクを使います。iOSデバイスの場合はスピーカーの内蔵マイクによるQuick Tuning、またはiPhone/iPadのマイクを使用し、部屋を移動しながらより高精度にチューニングするAdvanced Tuningを選べます。

↑iOS/Androidに対応するSonosアプリで自動音場補正が可能

 

↑Sonosアプリから高音・低音のバランス、ラウドネス調整もできます

 

使い勝手の面では、本体のフロント天面にボリュームスライダーを設けており、指でなぞると直感的に音量調整や楽曲スキップ操作ができます。また音楽再生は独自の「Sonos Voice Control」により音声で操作可能ですが、発売時点では英語・フランス語のみに対応。日本語対応は未定です。ただし、IoTスマートホームの音声操作はビルトインするAmazon Alexaから行なえます。

↑Era 300/Era 100は天面にタッチセンサーリモコンを搭載しました

 

1本でステレオ再生が楽しめるEra 100

Era 300はドルビーアトモスによる空間オーディオ再生に対応していますが、スタンダードモデルのEra 100は単体でステレオ再生が楽しめるスマートスピーカーです。

 

本体には2つの高音域用トゥイーターを正面向きに角度を変えて搭載。さらにSonos Oneよりも本体の背丈を少し高くして、25%サイズを大きくしたウーファーが深みのある中低音域を再現します。

 

本体には最新のオーディオ用プロセッサーと、機械学習処理をこなすCo-Neuralプロセッサーを搭載。音声操作ではSonos Oneよりも47%速い処理速度を実現しました。

 

Sonosアプリからは、iOSに加えてAndroidにも対応するTrueplayチューニングが可能。Era 100もまたSonosのサウンドバーやサブウーファーと組み合わせてシアター環境を作ったり、2台をペアリングしてステレオ再生を楽しんだりできます。Sonos Voice Controlによる本体の操作、およびスマートホーム機器のAmazon Alexaによる操作も可能。

 

BGMとして再生/音楽を聴き込むのどちらもいける1台

Era 100のサウンドを試聴したファーストインプレッションもレポートします。低音域の重心が低く、中高域はクールで華やかな印象。メロディの余韻がふわっと爽やかに広がります。コンパクトなルックスからは想像もできないほど、ジャズのベースラインを重厚に、またドラムスのビートを躍動感いっぱいに再現します。音楽のボリュームを上げても音像が破綻しない安定感も見事。底力が充実しています。1台でステレオ再生できるスピーカーなので、音像の立体感にも優れています。

 

BGM的に音楽を部屋に満たす、あるいは腰を落ち着けて好きな楽曲をじっくりと聴き込むスタイルのどちらにもフィットすると思います。

 

音質を徹底的に磨き抜いたEraシリーズに要注目

環境への配慮も見どころのひとつ。Eraシリーズはそれぞれ、環境に優しい素材を本体に採用しました。エンクロージャなどメインのパーツは再生プラスティックを採用。パーツどうしの接合は接着剤からビス留めに可能な限り変更しています。また消費電力、待機電力を抑える設計にもなっています。

 

今春はアップルのHomePod、アマゾンのAmazon Echo DotシリーズなどITテクノロジーメーカーのスマートスピーカーが出揃っています。その中で、Sonosのスマートスピーカーはオーディオブランドならではと言える音質の完成度が要注目です。音楽・映画をワンランク上のサウンドで楽しみたい方におすすめします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

音質の完成度に注目! Sonos新スマートスピーカー「Era」は大迫力だった

スタイリッシュなデザインと、音楽ファンの好奇心を刺激するサウンドチューニングが脚光を浴びるアメリカのスピーカーブランド、Sonos(ソノス)から最新のスマートスピーカー「Sonos Era 300」と「Sonos Era 100」が発売されます。

↑Sonosの新しいスマートスピーカー「Era 300」(左)、「Era 100」(中央)が3月28日に発売されます

 

今回発売される2機種がSonosの新しい「Era(時代)」シリーズのファミリー製品群です。

 

3月28日から日本を含む世界各地で同時発売。価格は上位の空間オーディオ再生に対応するEra 300が6万9800円(税込)、スタンダードモデルのEra 100が3万9800円(税込)です。どちらのモデルもカラーバリエーションはブラックとホワイトから選べます。

 

Sonosの「新時代」をつくる2つのスマートスピーカーが誕生

Era 300はコンパクトな本体に6基のスピーカーユニットを内蔵。ユニットは左右にウーファーとドーム型トゥイーターを計4基、同じドーム型トゥイーターを正面と天面に向けて1基ずつ搭載しました。さらに、トゥイーターの中高音域に広がりを持たせるため、ユニットの先端にホーン構造のウェーブガイドを設けています。

↑6基のスピーカーユニットを内蔵するEra 300

 

空間オーディオ再生は、Amazon Music Unlimitedが配信するドルビーアトモス対応の3Dオーディオコンテンツで楽しめます。また発売後に、Apple Musicの空間オーディオコンテンツの再生にも、ソフトウェアアップデートで対応を予定。

 

一方のEra 100は、日本で2018年夏に発売された「Sonos One」という、Amazon Alexa対応スマートスピーカーの後継機。「シンプルにいい音が楽しめるスピーカー」としてのコンセプトを継承しています。

↑Sonos Oneをブラッシュアップ。ステレオ再生に対応したEra 100

 

Era 300のエンクロージャ(筐体)はHourglass=砂時計をイメージしたという、横向きのオーバルデザインを特徴としています。かたやEra 100は縦長の筒型デザイン。Sonos Oneに比べるとサイズは少しだけ大きくなりました。

 

Era 300とEra 100はともにWi-Fi経由でホームネットワークに接続して、Apple MusicやSpotifyなどの音楽配信サービスを楽しめます。またBluetooth経由でスマホやPCに接続して、ワイヤレスで音楽を聴くことも可能。サポートするコーデックはAACとSBCで、aptXは非対応です。このほかワイヤレス再生でいうと、アップルのデバイスと連携してAirPlay 2にも対応します。

 

外部オーディオ入力は背面のUSB-C端子経由。別売りの純正変換アダプター「Sonos Line-In Adapter」とオーディオケーブルを介してプレーヤーと接続すれば、レコードやCDの音も楽しめます。

↑背面にUSB-C端子を搭載

 

↑USB-C/3.5mmオーディオジャック、USB-C/3.5mmオーディオジャック+イーサーネット端子を搭載するSonos Line-In Adapterも発売されます

 

7.1.4チャンネル相当の立体音響システムに拡張できる

Sonosはグラミー賞を受賞した音楽プロデューサーのManny Marroquin氏や、アカデミー賞を獲得したレコーディングエンジニアのChris Jenkins氏といった、音楽クリエイターたちを「Sonos Soundboard」と呼ばれるチームに招聘。同社オーディオ製品のサウンドチューニングを深めてきました。新しいEraシリーズも同様です。

↑Era 300のブラック。専用スタンドも発売されます

 

そのEra 300は2台をペアリングして、より分離感の高いステレオ再生環境を構築できます。また、Sonosのサウンドバー「Arc」「Beam(Gen 2)」やサブウーファー「Sonos Sub Mini」と組み合わせると、映画やドラマのドルビーアトモス音声をホームシアターでリアルに再現可能です。

 

ホームシアターのように再生システムを拡張する場合、2台のEra 300をペアリングしてからリアスピーカーとして視聴環境の後方にレイアウト。その際、SonosのサウンドバーはHDMI eARC接続でテレビと繋ぐ必要があります。なお、それぞれのスピーカーのセッティングはiOS/Android対応の「Sonos」アプリを使います。

 

単体はステージのような臨場感で、組み合わせるとまさしく「映画館の迫力」

単体でも使用できて拡張性もあるEra 300ですが、実力はどの程度のものなのか。単体、そしてSonosのサウンドバーなどと組み合わせたシアター環境の両方で試聴しました。

 

Era 300は少しドライで歯切れが良く、華やかなサウンドが魅力的なスピーカーです。ボーカルやメロディを演奏する楽器の旋律は明るく、音色も鮮やか。さまざまな音楽を楽しく聴けます。低音はスピーディーで切れ味鋭く、タイトで躍動感が充実。スケールの大きな音場を描きます。Era 300を置いた部屋が、たちまちコンサートホールやライブステージに変わるような臨場感がとても魅力的です。

 

サウンドバーのArcとサブウーファーのSonos Sub Mini、そして2本のEra 300によるサウンドも迫力満点でした。Amazon Music Unlimitedのドルビーアトモスによる3Dオーディオの楽曲を聴くと、歌っていたボーカルが高いステージに立ったように、音像の位置がグンと持ち上がり、高さ方向への空間の広がりがとても生々しく伝わってきます。

↑Sonosのホームシアター製品と組み合わせて本格的なドルビーアトモスシアターを構築できます

 

低音もさらに肉付きが良くなります。堂々とした鳴りっぷりが魅力的。加えて2台のEra 300が横方向の音の広がりも鮮やかに再現します。アクション映画の音は息を吞むほど豊かな切れ味。ドルビーアトモス対応の映画館をわが家に再現できる、Eraシリーズのシステムの拡張性にも注目です。

 

自動音場チューニングやAlexaによる音声操作にも対応

チューニング機能もアップデートしており、スピーカーを設置した場所に自動最適化する機能「Trueplayチューニング」はiOSアプリのほか、新しくAndroid対応のSonosアプリからも利用できるようになりました。Androidデバイスの場合、TrueplayはEra 300の内蔵マイクを使います。iOSデバイスの場合はスピーカーの内蔵マイクによるQuick Tuning、またはiPhone/iPadのマイクを使用し、部屋を移動しながらより高精度にチューニングするAdvanced Tuningを選べます。

↑iOS/Androidに対応するSonosアプリで自動音場補正が可能

 

↑Sonosアプリから高音・低音のバランス、ラウドネス調整もできます

 

使い勝手の面では、本体のフロント天面にボリュームスライダーを設けており、指でなぞると直感的に音量調整や楽曲スキップ操作ができます。また音楽再生は独自の「Sonos Voice Control」により音声で操作可能ですが、発売時点では英語・フランス語のみに対応。日本語対応は未定です。ただし、IoTスマートホームの音声操作はビルトインするAmazon Alexaから行なえます。

↑Era 300/Era 100は天面にタッチセンサーリモコンを搭載しました

 

1本でステレオ再生が楽しめるEra 100

Era 300はドルビーアトモスによる空間オーディオ再生に対応していますが、スタンダードモデルのEra 100は単体でステレオ再生が楽しめるスマートスピーカーです。

 

本体には2つの高音域用トゥイーターを正面向きに角度を変えて搭載。さらにSonos Oneよりも本体の背丈を少し高くして、25%サイズを大きくしたウーファーが深みのある中低音域を再現します。

 

本体には最新のオーディオ用プロセッサーと、機械学習処理をこなすCo-Neuralプロセッサーを搭載。音声操作ではSonos Oneよりも47%速い処理速度を実現しました。

 

Sonosアプリからは、iOSに加えてAndroidにも対応するTrueplayチューニングが可能。Era 100もまたSonosのサウンドバーやサブウーファーと組み合わせてシアター環境を作ったり、2台をペアリングしてステレオ再生を楽しんだりできます。Sonos Voice Controlによる本体の操作、およびスマートホーム機器のAmazon Alexaによる操作も可能。

 

BGMとして再生/音楽を聴き込むのどちらもいける1台

Era 100のサウンドを試聴したファーストインプレッションもレポートします。低音域の重心が低く、中高域はクールで華やかな印象。メロディの余韻がふわっと爽やかに広がります。コンパクトなルックスからは想像もできないほど、ジャズのベースラインを重厚に、またドラムスのビートを躍動感いっぱいに再現します。音楽のボリュームを上げても音像が破綻しない安定感も見事。底力が充実しています。1台でステレオ再生できるスピーカーなので、音像の立体感にも優れています。

 

BGM的に音楽を部屋に満たす、あるいは腰を落ち着けて好きな楽曲をじっくりと聴き込むスタイルのどちらにもフィットすると思います。

 

音質を徹底的に磨き抜いたEraシリーズに要注目

環境への配慮も見どころのひとつ。Eraシリーズはそれぞれ、環境に優しい素材を本体に採用しました。エンクロージャなどメインのパーツは再生プラスティックを採用。パーツどうしの接合は接着剤からビス留めに可能な限り変更しています。また消費電力、待機電力を抑える設計にもなっています。

 

今春はアップルのHomePod、アマゾンのAmazon Echo DotシリーズなどITテクノロジーメーカーのスマートスピーカーが出揃っています。その中で、Sonosのスマートスピーカーはオーディオブランドならではと言える音質の完成度が要注目です。音楽・映画をワンランク上のサウンドで楽しみたい方におすすめします。

 

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「つい触りたく」広瀬すず、新チェキ“INSTAX mini 12”で好きなもの撮影 キンプリ永瀬廉とのドラマ秘話明かす

富士フイルムはINSTAX“チェキ”の新製品「INSTAX mini 12」を発表。3月16日に発売します。合わせて製品発表会を開催し、俳優の広瀬すずさんと、4人組バンドの緑黄色社会が登壇しました。

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↑広瀬すずさん

 

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1998年の発売以来、“チェキ”の愛称で⾧く親しまれているINSTAX は、撮ったその場でプリントできるインスタントカメラです。INSTAX mini 12は「INSTAX mini 11」(2020 年 5 月発売)を進化させたモデルで、前モデルでも好評だったというオート露光機能に加え、接写やセルフィーに適した「クローズアップモード」を搭載。ファインダーから見える視野とプリントに写る範囲のズレを防止する機能をエントリーモデルとして初めて搭載し、さらにセルフィーでは、レンズの横にある「セルフィーミラー」を使用することで、プリントイメージを確認しながら撮影することができます。

 

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↑カラーは5色。左からクレイホワイト、パステルブルー、ブロッサムピンク、ミントグリーン、ライラックパープル。価格はオープン価格

 

INSTAXシリーズのCMに出演している広瀬さんは「マットな質感で、つい触りたくなります」と、ブロッサムピンクのINSTAX mini 12を手にして登壇。花好きな広瀬さんのためにフラワーマーケットが登場すると、オリジナルブーケ作りに挑戦します。

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↑「一気に春の気分になりました。いい香りがします」とピース

 

「センスが問われますね」と真剣な表情をみせるも、大きな白い花を選び「1本で終わっちゃいそう」と戸惑ったり、「全部引っこ抜いちゃった」と複数本まとめて抜いてしまったりと悪戦苦闘。「シンプルですが、ときに刺激的な色を取り入れて生きていけたら」と人生と重ね合わせつつ完成したブーケとともに、クローズアップモード撮影を楽しみました。

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↑選んだ花を引き抜くと「な、長い…」

 

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↑完成したプリントに笑顔

 

次にプリントをスマホでフレームごとスキャンし、デジタルデータ化するアプリ「INSTAX UP!」を紹介。すでに“私の好きなものコレクション”としてプリントをスキャンしていた広瀬さんは、お手玉の写真を取り上げ「ドラマでお手玉のシーンがあることに前日気づいて、1日で練習しました。現場でハマって、空き時間にみんなでやっていましたね」と1月期のドラマ『夕暮れに、手をつなぐ』(TBS系)での、永瀬廉さんとのシーンの撮影秘話を告白。

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↑広瀬さんの好きなものコレクションの1つはお手玉

 

さらにINSTAX mini 12のキャッチコピー“たのしいがみるみるふくらむ”にちなみ、最近あった楽しかったことについても「そのドラマの現場は、お芝居していてすごい楽しかった。いろんな感情に出会えました。撮影後も今も余韻に浸るほどで、いい時間といい経験と、いい出会いがたくさんありました」と同ドラマへの思いを熱弁しました。

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↑プリントを箱に詰め込んだようなイメージで表示し、スマホを振るとシャッフルされたかのようにレイアウトが変わる「ボックスビュー」モード

 

後半には広瀬さんと横浜流星さんが出演するCM「INSTAX SQUARE Link 篇」の楽曲「Don!!」を歌う緑黄色社会が、ライブパフォーマンスを披露。広瀬さんは「CM撮影の時に現場でかかっていたので、今聞いて、本物だっ! って」と生演奏に大興奮し、「流星くんとは、大丈夫かなと思うくらいワチャワチャしていました。音楽があったからこそテンションがあがって、すてきなCMが完成しました」と楽曲の影響力の大きさを振り返りました。

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↑同じ舞台上で楽曲を聞いていた広瀬さん「この席やばいですよ。この景色をチェキで共有したい」

 

恥ずかしさゆえ自撮りをすることがまったくないという広瀬さんですが、最後にINSTAX mini 12について「やっぱり近いものや自撮りがきれいに撮れると思うと、撮りたくなりますね。みんなを撮りに現場に持っていこうと思います」と持ち運ぶ意志を報告。

 

しかし一方で「人見知りなので、『写真撮りましょう』は言えないです。言われるまで“待ち”です。言ってほしいな。チェキを隠し持って、いざというときに出したいと思います」と、はにかんでいました。

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↑念願の初対面で記念ショット

 

INSTAX 公式サイト:https://instax.jp/

Nothing Ear (2)は3月22日に発表へ! Phone (2)の搭載プロセッサも判明

ロンドンを拠点とするデジタルブランドのNothing(ナッシング)は、次期ワイヤレスイヤホン「Ear (2)」の発表イベントを3月22日に開催すると発表しました。また、次期スマートフォン「Phone (2)」のプロセッサ情報も伝えられています。

↑Mr.Mikla / Shutterstock.comより

 

Nothingが投稿したEar (2)のティーザー画像には、スケルトンデザインの充電ケースと甲虫が描かれています。現時点ではその詳細はわかっていませんが、リーク情報によれば、Ear (2)は現行モデルのワイヤレスイヤホン「Ear (1)」と同一デザインで、フィット感を洗練するためにいくつかの微調整がくわえられているようです。

 

 

なおNothingは、新型のスピーカー製品を準備しているとも噂されています。しかし今回のティーザー画像からは、スピーカー製品への言及はありません。

 

一方で次期スマートフォンのPhone (2)に関しては、Qualcomm(クアルコム)の幹部が「Qualcomm Snapdragon 8+ Gen 1」の搭載を誤って投稿しています。同スマートフォンではパワフルな「Snapdragon 8シリーズ」の搭載が明言されていたため、それが確認されたかたちとなります。

 

おしゃれかつコスパに優れたEar (1)の投入で、一躍人気メーカーとなったNothing。次期プロダクトのEar (2)も、その完成度を楽しみにしたいものです。

 

Source: 9to5Google 1, 2

スピーカー? Nothingの奇妙な新製品がリーク

スタートアップのNothingが奇妙な外観のスピーカーを開発しているとの情報を、海外テックサイトの91Mobileが報じています。

↑91Mobilesから

 

これまでワイヤレスイヤホン「Ear (1)」やスマートフォン「Phone (1)」をリリースしてきたNothing。また次期ハイエンドスマートフォン「Phone (2)」や、次期ワイヤレスイヤホン「Ear (2)」の投入も予定しているといわれています。

 

さらに先日、NothingのCEOであるCarl Pei氏は、同ブランドで新製品をリリースする予定だと明かしました。具体的な製品の詳細は不明ですが、この製品は「Beetle」と関係があるそう。もしかすると、Beetleが開発コードなのかもしれません。

 

そして91Mobilesは、「Nothing Speaker」と呼ばれる製品の画像を公開。その外観は、ひと目ではスピーカーとは思えない不思議なものです。本体上部には半透明な取っ手があり、下部には5個の切り欠きが存在しています。9to5Googleによれば、これらの切り欠きは3種類のスピーカードライバー(おそらくツイーター)とサブウーファーとのこと。そのほかにも、アクセントとなる赤いボタンが搭載されています。

 

現時点ではこのNothingのスピーカーがいつ発売されるのか、ワイヤレス接続が可能なスマートスピーカーなのかは不明。これまで斬新な製品デザインでユーザーを驚かせてきたNothingですが、次期プロダクトもかなり攻めた外観となるようです。

 

Source: 91Mobiles via 9to5Google

Google、Pixel Buds A-Seriesに新色「スカイブルー」追加? 「Pixel 7a」と同時発表かも

グーグルの次期廉価版スマートフォン「Pixel 7a」の発表が、間近に迫っているとの予想が相次いでいます。そんななか、グーグルがPixel 7aに合わせて、ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds A-Series」と「Pixel Buds Pro」に新色モデルを準備中との噂が伝えられています。

↑Image:Wojciechowski

 

2021年に発売されたPixel Buds A-Seriesのカラーバリエーションは、今のところ3つです。まずグーグル製品の定番「Cleary White」と、同時発表のPixel 5aを引き立たせる「Dark Olive」。3色目の「Charcoal」はPixel 7シリーズ発売に合わせて、2022年末に追加されていました。

 

Android関連の有名リーカーKuba Wojciechowski氏は、Pixel Buds A-Seriesの新色「sky blue」が登場すると画像付きでツイートしています。

 

これまでのカラバリと同じく、バッテリーケースは白いまま、フタの内側とイヤホンが新色になるようです。またPixel Buds Proにも、「同様の」新色が提供される予定とのことです。

 

これら新色は、Pixel 7aにも(近い色の)「Arctic Blue」のカラバリがあると予想されるため、そちらに合わせている可能性が高いそうです。この噂が正しければ、Pixel 4a(2020年発売)の追加色「Barely Blue」以来のことになります。

 

Wojciechowski氏は、これらが年次開発者会議「Google I/O」にて「新しいPixel」とともに発表される可能性が高いと述べています。Google I/Oは毎年5月頃に開催されていますが、あと2か月の内にリーク情報が次々と出てくるかもしれません。

 

Source:Kuba Wojciechowski(Twitter)
via:9to5Google

多機能&高音質のフラッグシップモデル! シャオミ「Xiaomi Buds 4 Pro」発売

Xiaomi(シャオミ)は、フラッグシップモデルのワイヤレスイヤホン「Xiaomi Buds 4 Pro」を、3月2日に発売しました。

 

同製品は、最大48dBのノイズキャンセリング深度で、周囲の騒音を最大99.6%低減。ノイズキャンセル帯域は最大4000Hzで、より幅広い種類のノイズに対応できます。6段階のマニュアルノイズキャンセリング機能を搭載しているほか、異なるノイズ環境を識別し、3つのモードによるノイズキャンセリングの自動切り替えが可能です。

 

同社カスタマイズの第2世代ウルトラダイナミックデュアルマグネットリングによる、高音質な低周波が特徴。センタリングディスクの最適化された設計により、ライブ感のあるアコースティックなサウンドを体験できます。96kHzのオーディオ解像度を提供するLDACオーディオコーデックを採用しており、Hi-Res Audio Wireless認証による高音質を楽しめます。

 

また、同社の独自技術により、スマートフォンだけでなく、PCやゲーム機などあらゆるデバイスで、没入感のある空間オーディオ機能を体験することができます。

 

税込価格は2万6800円。カラーバリエーションは、スターゴールドとスペースブラックの2種類です。

近未来的! スケルトンデザインの完全ワイヤレスイヤホン「GeePods-T」登場

Gloture(グローチャー)がBluetoothワイヤレスイヤホンの「GeePods-T(ジーポッド ティー)」を、自社ECサイト「MODERN g」で2月14日に発売しました。

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↑内側の精密部品など細かい部分が見えるデザインが斬新

 

GeePods-Tは、スケルトンデザインが印象的なイヤホンです。それでいて、内部のダイナミックな音響構造により高音はクリアで低音は響くため、シンプルかつスタイリッシュに高音質を楽しめます。Bluetooth 5.3機能や、スマートチップとHDオーディオデコードによるノイズリダクション機能も搭載しています。

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左右のイヤホンでマスター・スレーブ制限がなく、シングルとバイノーラルモードを簡単に切り替えることが可能です。左右両方の耳をメインにすることができます。

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イヤホンの両耳には、それぞれ35mAhのバッテリーを搭載。フル充電で最大5時間使い続けることができます。さらに収納ケースには250mAhバッテリーを備えています。またイヤホンの形状は人間工学に基づいているため、装着も快適です。

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カラーはシンプルで美しいホワイトとブラックに加えて、ビビッドなオレンジとパープルの4色がそろっています。価格は各4250円(税込)。好みやファッションに合わせて選んでみてはいかがでしょう。

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カメラ初心者でも手軽に使える! キヤノン「EOS R50」と小型・軽量な望遠ズームレンズ「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」が3月下旬発売

キヤノンは、APS-Cサイズミラーレスカメラ「EOS R50」と、小型・軽量のAPS-Cサイズカメラ用望遠ズームレンズ「RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM」を、3月下旬に発売します。実売価格(税込)は、EOS R50(ボディー)が11万1100円、RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMが6万500円。

↑EOS R50(ブラック/ホワイト)

 

↑RF-S55-210mm F5-7.1 IS STM

 

EOS R50は、EOS Rシリーズ最小・最軽量となる小型・軽量ボディーに「EOS Rシステム」の撮影性能や通信機能を凝縮したミラーレスカメラ。

 

カメラ初心者でもシーンに適した撮影が簡単にできる全自動モード「シーンインテリジェントオート」の機能がさらに充実。撮影が難しい逆光や夜景などのシーンでも、カメラまかせで豊かな写真表現ができる「アドバンスA+」や、1回の撮影で明るさや色合いの異なる3枚の画像を自動で記録し、画づくりの違いを楽しめる「クリエイティブブラケット」を新たに搭載しています。2022年7月発売の上位機種「EOS R10」のAF被写体検出技術を継承し、人物、動物(犬・猫・鳥)、乗り物(モータースポーツでのクルマやバイク)の被写体検出に対応。電子シャッターによる撮影時は、AF/AE 追従で最高約15コマ/秒、電子先幕による撮影時は、AF/AE 追従で最高約12コマ/秒の高速連写が可能です。

 

クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画撮影が可能。商品の魅力などを紹介するレビュー動画を快適に撮影可能な「レビュー用動画」や、手持ち撮影時の手ブレを補正して、より自然なVlog撮影などができる「手ブレ補正動画」などの動画撮影機能を搭載しています。

 

RF-S55-210mm F5-7.1 IS STMは、全長約92.9mm、質量約270gの小型・軽量で、幅広い望遠域をカバー。レンズ内光学式手ブレ補正機構により4.5段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載したカメラとの協調制御により7.0段の手ブレ補正効果を備えています。最大撮影倍率0.28倍の近接撮影や、リードスクリュータイプのステッピングモーター(STM)の搭載による自然でなめらかな動画AFなど、様々なシーンで快適な撮影が可能です。

小型・軽量ボディーながら、上位機種の高い基本性能を継承! キヤノン「EOS R8」……コンパクトで携帯性に優れた標準ズームレンズも

キヤノンは、小型・軽量のフルサイズミラーレスカメラ「EOS R8」とコンパクトな標準ズームレンズ「RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM」を、4月下旬に発売します。実売価格はEOS R8(ボディー)が26万4000円、RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMが5万380円です。

↑EOS R8

 

↑RF24-50mm F4.5-6.3 IS STM

 

EOS R8は、2022年12月発売の上位機種「EOS R6 Mark II」の基本性能を継承しながら、小型・軽量化したフルサイズミラーレスカメラ。

 

有効画素数最大約2420万画素フルサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」による高画質で、大きなボケ味や広いダイナミックレンジなど、豊かな表現が可能です。また、常用で最高ISO102400(静止画撮影時)の高感度撮影により、夜間や室内の暗いシーンでも、自由度の高い表現ができます。大きさは約W132.5×H86.1×D70.0mm、質量はEOS Rシリーズのフルサイズミラーレスカメラで最軽量となる約461gです。

 

幅広い撮影領域をカバーする高速・高精度なAFや優れた被写体検出のほか、AF/AE 追従で最高約40コマ/秒の高速連写(電子シャッター撮影時)など、EOS R6 Mark II基本性能を継承。クロップなしの6Kオーバーサンプリングによる4K/60P動画撮影や、フルHD/180Pハイフレームレート動画撮影、動画撮影ボタンを押す5秒前または3秒前から動画を記録できる「プレ記録」機能なども搭載しています。

 

RF24-50mm F4.5-6.3 IS STMは、全長約58mm、質量約210gのコンパクトサイズが特徴。レンズ内光学式手ブレ補正機構により4.5段、ボディー内手ブレ補正機構を搭載したカメラとの協調制御により7.0段の手ブレ補正効果を備えています。リードスクリュータイプのステッピングモーター(STM)の搭載による、自然でなめらかな動画AFなど、様々なシーンで動画撮影が可能です。

まるで装着しないヘッドホン、SteelSeriesから出た業界初の5.1chサラウンドスピーカーを体感

デンマークに本社を置くゲーミング機器メーカー・SteelSeriesは、同社初のゲーミングスピーカーとなるArenaシリーズ3モデルを発表しました。ゲーミングスピーカーとしては初とうたう5.1chサラウンドに対応した最上位モデルArena 9を筆頭に、いずれの製品もユニークで、ゲーミングスピーカーと名乗るだけの個性にあふれています。

 

その発表会も一風変わったもので、なんとDJパーティと同時開催。独創的な製品と発表会の模様を取材しました。

 

大型サブウーファーを備える上位機種と、小型ながらパワフルな音を鳴らすエントリーモデル

今回発表された新製品は、Arena 9、Arena 7、Arena 3の3台。そのうちArena 9とArena 7は大型のサブウーファーを装備しています。

 

最上位のArena 9は業界初の5.1chサラウンドに対応した一台。高音域と中音域を再生する2wayスピーカー4基、人の声に特化したセンターチャネルスピーカー1基、大型の6.5インチダウンファイアリングサブウーファー1基という構成です。

 

メーカーによると、人の声に特化したスピーカーを中央に配置した背景には、「ボイスチャットの音がクリアに聞こえるようにしたかった」という、ゲーミングスピーカーならではの配慮があったといいます。また、4基ある2wayスピーカーの背面や脚部の外周にはLEDが内蔵されており、そのLEDをコントロールするためのOLEDコントロールポッドが付属します。

↑Arena 9。左端がサブウーファー、画面の下にあるのがセンターチャネルスピーカーです。なおスペースの関係で、写真には2wayスピーカーが2基しか写り込んでいませんが、さらに2基・合計4基の2wayスピーカーが付属します

 

Arena 7は、2wayスピーカー2基、サブウーファー1基という構成。スピーカーそのものはArena 9と同様ですが、2.1chサラウンドにダウングレードされています。また、OLEDコントロールポッドが付属しないので、2wayスピーカーの背面LEDは、PCから専用ソフトを介して操作します。

↑Arena 7は、Arena 9から2wayスピーカー2基とセンターチャネルスピーカー、OLEDコントロールポッドを省略した構成。スピーカー自体は同じものを使っているので、サラウンド感こそ劣るものの、音の質はほとんど変わりません

 

今回発表された3機種のなかで、唯一サブウーファーを伴わないのが、エントリーモデルであるArena 3。構成は4インチフルレンジスピーカー2基となっています。サブウーファーこそありませんが、一般的なPCスピーカーと比べて大きな4インチのドライバーを搭載しており、スピーカーのサイズに似合わないパワフルな音を鳴らします。

↑Arena 3。スピーカーのサイズが小さいため、上位モデルと比べて設置がしやすいという強みがあります。なお、スピーカー背面のLEDは内蔵されていません

 

いずれのモデルも、有線接続のほか、Bluetooth 4.2による無線接続に対応しています。有線と無線を切り替えて使えるので、スマホやタブレットから音楽を流すことも可能です。

 

ヘッドホンの開発で培ったアルゴリズムを活かした”装着しないヘッドホン”

SteelSeriesはこれまで、多くのゲーミングヘッドホンを世に送り出してきましたが、スピーカーを発売したのは今回が初となります。その狙いについて、同社のジャパンカントリーマネージャー・石井靖人さんは「ゲーミングヘッドホンで培ったノウハウを活かした新しいスピーカーを開発することで、esportsの可能性をより広げたい」と語ります。

↑プレゼンテーションをする石井さん。同社は、マウス、キーボード、ヘッドホンなど、さまざまなジャンルのゲーミングデバイスを発売していますが、いずれの製品も「業界初」にこだわって開発に取り組んできたといいます

 

実際にこれらの製品は、同社がこれまで開発してきたヘッドホンと同様のアルゴリズムを搭載しています。また、音声を自由にコントロールできるイコライザーソフト・SONARと連携するのも、ヘッドホンと同様です。

 

このソフトを使うと、どの音域を強化するかパラメーターで自由に指定できるので、ユーザー自身の手で好みの音を作れます。また数多くのデフォルト設定が用意されており、「APEX Legends」のような有名なタイトルには、最適な音域設定があらかじめインストールされています。

↑SONARの操作画面。有名ゲームタイトルに向けた最適な設定が、あらかじめインストールされています。すでに多くの設定が用意されていますが、ソフトのバージョンアップにより、そのバリエーションは今後さらに増えていくそうです

 

現地で試聴してみたところ、パラメーター設定によって音の聞こえ方は大きく異なりますが、上位モデルになればなるほど、ヘッドホンで音を聞いているようなサラウンド感が強まります。特にArena 9では、スピーカーでありながら、音がどの方向から聞こえているのか感じとれるほどでした。”装着しないヘッドホン”と形容したくなるほどの音の響きです。

 

ただし、本シリーズには1つだけ欠点があります。それが指向性の狭さです。これらの製品は、PCの前に座ってゲームを楽しんでいるシーンを念頭に設計されています。そのため、PCから離れたり、立って音を聞くと、音が明らかに変わってしまうのです。各スピーカーをユーザーの方向に向け、1点に収束させてこそ、極上のサラウンド感を味わえます。

 

新製品発表会と併催したDJパーティは、「esports×culture」の実験

SteelSeriesは2023年のテーマとして、ゲームと別領域の文化を融合させることを掲げています。その第一弾として、今回の発表会は渋谷のカフェを貸し切り、DJパーティと併催する形で実施されました。

↑発表会会場にDJが出現。少なくとも、筆者にとっては初めての体験でした

 

製品開発だけでなく、発表会の形式でも”新しさ”を模索している同社。その姿勢には、メーカーとしてのこだわりが存分に感じられました。発表会では「今回のDJパーティは第一弾であり、今後はほかのジャンルとの融合も試していきたい」といった意欲も示されています。ゲーミングシーンをリードする新たな試みから、今後も目が離せません。

 

【製品の参考価格】

Arena 9:8万270円
Arena 7:4万3970円
Arena 3:1万9990円

【発売日】

3月10日

Nothing Ear (2)の繊細ビジュアルがリーク! デザインは前モデルとほぼ同一?

Nothing(ナッシング)の次期ワイヤレスイヤホン「Nothing Ear (2)」のものとされる画像を、リークアカウントである@OnLeaksと、テックサイトのSmartPrixが共同で公開しています。

Nothing Ear (2)
SmartPrixで高解像度画像が公開

 

今回の画像でNothing Ear (2)のケースと本体の外観が、現行モデルの「Nothing Ear (1)」とほぼ同一であることがわかりました。ただしNothing Ear (2)では上部のマイクの切り欠きがなくなり、ステム(軸)のデザインにも若干の変更が加えられています。またカラーリングもより洗練され、はっきりしたものになりました。

 

Nothing Ear (2)が開発されている噂は、以前にも伝えられていました。またNothingは別ブランドのワイヤレスイヤホンとして「Particles by XO(仮称)」も用意しているようです。

 

現時点では、Nothing Ear (2)の発売時期は不明です。本体機能としては、ANC(アクティブノイズキャンセリング)を含めた初代モデルと同等のものが搭載されると予測されています。レトロなスケルトンデザインを現代風に蘇らせたNothingですが、そのワイヤレスイヤホンの次回作にも期待したいものです。

Source: @OnLeaks x / SmartPrix

あなたのAirPods Pro、性能出てる? イヤーピース「SpinFit SuperFine」が実力を出し切ってくれますよ

これまで数多くの完全ワイヤレスイヤホンを試してきた筆者ですが、そのなかでも万人にオススメできる高いクオリティとデザイン性を兼ね備えているのは、ご存知Appleの「AirPods Pro」でしょう。トップレベルのノイズキャンセリングや空間オーディオ対応など多くの機能を備え、iPhoneやiPad、MacBookなどApple製品との相性の良さもバツグンです。

 

そんな高性能なAirPods Proですが、使っている人に話を聞くと意外に多いのが「自分の耳になかなかフィットしない」「装着してるうちに外れてしまう」というもの。AirPods Proはカナル型(耳栓型)という方式を採用しており、開放型のノーマルAirPodsよりも耳への密着感と遮音性が高くなっています。その密着感と遮音性を支えているのがイヤーピースというパーツ。イヤホンの先端部分についているゴム栓のようなものですね。

 

実はこのイヤーピース、音質までも左右するとっても重要な部分なのです。そして上記のようなAirPod Proの装着感に不満がある人や、音質をよりブラッシュアップしたい人にオススメなのが、交換用イヤーピース「SpinFit SuperFine」。SpinFitは数多くのイヤーピースを発売していますが、このSpinFit SuperFineはAirPods Pro専用に開発されたもので、AirPods Proの性能を高める工夫がされています。

AirPods Pro専用交換イヤーピース
SpinFit SuperFine

実売価格1980円(税込)

※AirPods Pro 第1/第2世代のどちらにも対応

 

↑サイズは全5サイズ。左からSS、S、M、ML、L。カラーもそれぞれ異なります

 

 

使用時の安心感、装着感、イヤホンの保護を実現する3つの特徴

このSpinFit SuperFineの特徴は大きくわけて3つあります。まずは、イヤーピースに医療用シリコン素材を採用していること。イヤーピースは素材によっては長時間つけているとかゆくなったりかぶれてしまったりすることもありますが、SpinFit SuperFineは安全性の高いシリコンを使っているので、安心して装着できますね。

↑イヤーピースには医療用シリコン素材を採用

 

次に、特許取得の3Dクッション構造により、どんな耳にもフィットして安定した装着感と密閉性を保つことができること。完全ワイヤレスイヤホンはイヤーピースが耳穴にフィットして本体を支える設計になっているので、イヤーピースのフィット感はとても重要になってきます。SpinFit SuperFineはこの3Dクッション構造により耳の奥まで挿入しやすく、耳穴の形にぴったりフィットしてしっかり固定してくれます。

↑イヤーピースが柔軟に動く3Dクッション構造

 

3つめは、アダプター部分に高性能なメッシュフィルターを採用し、耳垢やゴミ、汗などの水分の侵入からイヤホンをしっかりガードしてくれること。これによりIP54相当の防塵・防水性能を発揮してくれるとともに、音の抜けの良さもキープしてくれます。

↑アダプター部には高性能なメッシュフィルターを使用しています

 

SpinFit SuperFineは最初からアダプター部とイヤーピース部が一緒になってセットされていますが、アダプター部は共通なのでイヤーピース部だけ取り変えることも可能です。サイズによっては前モデルのSpinFit CP1025 for TWSのイヤーピースを利用することもできるので、CP1025を持っている方にはうれしいですね。

 

ちなみに、SpinFit SuperFineのアダプター部は新設計となっており、以前のものと比べて透明感のあるデザインになっています。また、底部分の内輪はポリカーボネイトと熱可塑性エラストマーを使い、AirPods Proにしっかり装着できるツメ構造を採用しています。

 

AirPods Proの装着感、しっくりこないかも→装着感上がってノイキャン効果もUP!

手持ちのAirPods ProにSpinFit SuperFineを装着する前に、まずはサイズ選びから。SpinFit SuperFineはSSからLまで5サイズをラインナップしています。耳に合ったサイズを選ぶことは装着感を高めるためにとても重要なので、できれば店頭などでいくつかサイズを試してみたいところ。また、耳の左右で異なるサイズが合うということもあるので、ちゃんと右耳と左耳の両方でフィッティングしましょう。手頃な価格の製品なので、いくつかサイズごとに購入して使い分けるのも手です。

↑左右それぞれの耳でフィッティングしましょう

 

筆者は通常、イヤーピースはMかLサイズを使うのですが、今回はM、ML、Lの3つのサイズを試してみました。3サイズのなかではMかMLが耳に合っているようなので、とりあえず左右ともMをチョイス。Apple純正のイヤーピースはサラっとした感触のシリコンですが、SpinFit SuperFineはモチモチした感触で、より耳穴にピッタリ密着してくれます。AirPods Proが耳からよく外れてしまう、という人もこれなら安心できそうです。長時間イヤホンをつけていてもストレスもなく、快適に使えました。

↑SSサイズ(左)とLサイズ(右)だとここまで大きさが変わってきます

 

イヤーピースを変えて気付いたのは、耳穴をしっかり塞いでくれるので、遮音性が上がりAirPods Proのノイキャン効果をより高めてくれていること。元々AirPods Proは高いノイキャン性能を誇っていますが、それがさらに良くなった印象です。いまは電車の車内などは換気のために窓が少し開いていることがあり、そのため走行音が結構うるさく感じることもありますが、ボリュームをさほど上げずに音楽や動画が楽しめました。通勤通学のお供として、仕事や勉強に集中したいときにも、SpinFit SuperFineを組み合わせることでより強力な遮音性を発揮してくれるのでオススメです。

 

AirPods Proの音いいね! →イヤーピースでもっと低音が出ますよ!

もうひとつ、見逃せないのが音質の変化です。イヤーピースをSpinFit SuperFineに変えたことで、今までよりも低音がしっかり出ているように感じられました。低音の量が増えたというよりも、より深いところまで聴こえるようになったような印象です。SpinFit SuperFineは耳穴にしっかりフィットするので、耳の密閉性が高まり低音を逃さず耳に届けてくれるのでしょう。AirPods Proが耳にフィットしないと思っている人がつけてみると、これまでとは違った音を実感できるはず。

 

また、遮音性を高めてくれるので、動画やゲームのセリフなどもくっきりクリアになり聴き取りやすくなったと感じました。人の声は雑音や騒音にかき消されてしまいやすいのですが、これなら外出先でもドラマや映画などを楽しめますね。電車やバスでの移動中はスマホで動画を見るのが習慣、という方はぜひSpinFit SuperFineを使ってみてください。

 

イヤーピースを変えてケースに入らないのはちょっと……→装着したまま充電できる神仕様です!

大事なことがもうひとつ。完全ワイヤレスイヤホンは専用ケースに入れて充電する必要があるため、イヤーピースによっては交換してしまうとケースに入らなくなってしまうことがあります。そうなると、毎回ケースにしまう前にイヤーピースを取り外して収納せねばならず、非常に面倒くさいことに。特に、AirPods Proはケースが小型で、内側に余計なスペースがない設計のためイヤーピースのサイズ感が非常にシビアなのですが、SpinFit SuperFineは薄型でステムが短めになっており、AirPods Proに装着したままケースに収納できます!

↑SpinFit SuperFineならイヤホンにつけたまま充電ケースに収納できちゃいます

 

これ、AirPods Proを使っている人ならわかってもらえると思いますが、めちゃくちゃありがたいです! 交換イヤーピースをつけたままケースに収納できるなんて、神仕様としか言いようがありません!

 

また、前述したメッシュフィルターがホコリや水、汗などの侵入を防いでくれるので、イヤホンをしっかり守るという意味でもSpinFit SuperFineは有力な選択肢といえるでしょう。スポーツをするときもAirPods Proを使っているという方なら、SpinFit SuperFineが断然オススメです。

 

SpinFit SuperFineはAirPods Proのベストパートナー

ポータブルオーディオ業界では、数年前から交換イヤーピースで装着感や音質を自分好みにカスタマイズするのが流行りとなっています。なかでも、実売価格1980円(税込)と手ごろな価格ながら、装着感や遮音性向上に役立ち、さらに音質変化も楽しめるSpinFit SuperFineは、初めてイヤーピース交換を試してみたいと考えている方に最適な製品と言えるでしょう。また、SpinFitシリーズには、AirPods Pro用以外にも数多くの製品をラインナップしているので、複数のイヤホンを所有している方は、そちらも試してみてください。

 

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撮影:中田悟

耳の前にスピーカーが浮いている!? ランニングやながら聴きに最適なオフイヤーヘッドホン「Float Run」

ソニーは、耳をふさがず、耳の前にスピーカーが浮く構造のオフイヤーヘッドホン「Float Run(フロートラン)」を、2月3日に発売します。市場想定価格は税込2万円。

 

同製品は、耳をふさがない構造のヘッドホンで、周囲の音を自然に聞きながら、音楽などの“ながら聴き”を楽しめます。耳の前に浮いたスピーカーから音が流れるため、圧迫感や振動がなく、違和感や疲れの少ない音楽視聴が可能。

 

イヤーハンガー(耳にかける部分)を含めた本体設計に、耳や頭部などのさまざまな身体データを活用。様々な頭の大きさや形に合う、誰にでもフィットしやすいデザインで、長時間の使用でも快適に装着できるとしています。電池や基板などの電気部品を耳の後ろ側に配置することで重心の位置を調整しており、ランニングなどの激しく動くスポーツ時でも、安定した装着が可能です。

 

音質面では、直径16mm大口径ダイナミック型ドライバーユニットを採用。IPX4相当の防滴性能や約33gの軽量設計で、ランニングでの使用にも適しています。最大約10時間の連続音楽再生が可能で、約10分間の充電で約60分間の再生が可能な急速充電にも対応。個装パッケージは環境に配慮した、プラスチック使用量ゼロパッケージです。

最新ウォークマンNW-A300レビュー! スマホと2台持ちもオススメな音楽プレーヤーの決定版

ソニーがウォークマンの新製品「NW-A300」を発売します。スマホでいつでも音楽を聴ける時代において、Wi-Fiストリーミング再生対応のウォークマンの魅力はどこにあるのでしょうか?

↑Android 12とWi-Fi機能を搭載する、ソニーの最新ストリーミングウォークマン「NW-A300」シリーズ(イヤホンは別売)

 

ストリーミングウォークマンの新しい入門機が登場

ソニーのウォークマンといえば、カセットテープにCD/MDなど、外出先で音楽を持ち歩きながら聴ける記憶メディアとともに進化してきたポータブルメディアプレーヤーです。

 

現在のラインナップにはAndroid OSやWi-Fi機能の搭載により、インターネットに直接つながって、音楽サービスなどのストリーミングメディア再生を楽しめるモデルが充実しています。その中で、NW-A300はストリーミング対応ウォークマンの新しいエントリーモデルです。

シリーズの中でのラインナップは、内蔵ストレージの容量が64GBの「NW-A307」と、32GBの「NW-A306」があります。カラーバリエーションは同じで、グレー/ブルー/ブラックの3色。価格はオープンですが、オンラインのソニーストアではNW-A306が4万6200円(税込)、NW-A307が5万7200円(税込)で予約販売されています。

 

ストレージはmicroSDカードを装着して容量を足すこともできるので、本体価格が1万1000円ほど安価なNW-A306の方を選ぶのがひとつの手かもしれません。

 

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上位モデルの高音質化技術を継承

NW-A300にはソニーが独自に開発するフルデジタルアンプの「S-Master HX」が搭載されているので、さまざまな有線・無線接続のイヤホン・ヘッドホンをとてもパワフルに鳴らせます。

 

さらに、上位モデルのウォークマン「WM1シリーズ」「ZXシリーズ」に採用する高音質パーツを、エントリーグレードのAシリーズにも載せるなど、技術の最適化にも力を入れてきました。内部の基板や部品を溶接する「はんだ」といった、細部の部品にもこだわり抜いたことで音の解像度と広がり感を高め、まるでライブ会場やコンサートホールで聴く音楽に近い体験を、ポータブルサイズのプレーヤーで実現しています。

 

なお、NW-A300は「ハイレゾ対応」のウォークマンですが、その実力がわかるのはハイレゾ音源の再生時に限りません。いつもはスマホやパソコンで聴いているサウンドが、NW-A300で再生すると、さらに良い音に感じられると思います。その理由のひとつが本機に搭載された、さまざまな音源を高音質化する「DSEE Ultimate」というソニーの独自技術です。

 

DSEE Ultimateは、ソニーが膨大な数の楽曲データを学習させて作り上げたAIエンジン。圧縮された音源ファイルや、音楽ストリーミングサービスの再生時にDSEE Ultimateをオンにすると、AIエンジンが楽曲に含まれる人の声やさまざまな楽器の音色、リズムや音場をリアルタイムに解析して、ハイレゾ級の音質に変換処理(アップスケーリング)します。

↑CDやストリーミングの音源をハイレゾ級の音質に変換するDSEE Ultimateを搭載。こちらも上位モデルのウォークマンではおなじみの技術です

 

その処理がとてもスムーズで、違和感のないリアルなリスニング感が得られるところに、AIを活用するDSEE Ultimateの真価があります。効果はウォークマンに有線・無線、どちらのタイプのイヤホン・ヘッドホンを接続した場合にも同様に働き、また音楽だけでなく動画やゲームアプリの音声も高音質化します。

 

Apple Musicのハイレゾロスレスもウォークマンだとシンプルに再生できる

一般的な音楽ストリーミングサービスのひとつであるApple Musicには、CDの音質を超えるハイレゾロスレス音質で配信する楽曲が数多くあります。ただ、iPhoneでApple Musicのハイレゾロスレス再生を楽しむためには、別途ハイレゾに対応するDAC内蔵ヘッドホンアンプなど、外付けオーディオ機器が必要です。

 

その点ウォークマンの場合、本体の3.5mmヘッドホンジャックにハイレゾ対応のイヤホン・ヘッドホンを接続して聴くだけと、ハイレゾロスレスの再生方法がシンプルです。

 

試しに、ウォークマンにAndroid版Apple Musicアプリをインストールしてハイレゾロスレス配信の楽曲を聴いてみたところ、ボーカルの声、楽器のサウンドがとても濃厚かつ新鮮です。音の輪郭が力強く描かれ、リズムの躍動感も際立っています。ボーカルやギターの高音域には透明感があり、ベースやドラムスが奏でる低音域には温かさと深みがあります。ウォークマンでコンテンツを再生すると、スマホでは再現しきれない音の幅広さと厚みが発見できます。

↑Apple Musicで配信されているハイレゾロスレスの楽曲を再生。圧倒的な情報量の豊かさを実感できます

 

また、DSEE Ultimateの効果をオンにするとサウンドの情報量がグンと増える手応えが感じられるでしょう。たとえばクラシックの弦楽四重奏を聴くと、各音域を担当する楽器のそれぞれの音色が際立ち、音の幅の広がりが豊かになることがとてもよくわかると思います。弓に弾かれる弦が小刻みにふるえる様子まで浮かび上がってくるような、細やかなディティールを描き切れるところも、DSEE Ultimateをオンにしたウォークマンの特徴です。

 

同じ曲をiPhone 14 ProとAirPods Proの組み合わせで聴き比べてみました。この組み合わせではハイレゾ再生やロスレス再生ができないため、やはりサウンドの情報量に如何ともしがたい差が現れます。AirPods Proも高音から低音までバランスの良いサウンドを聴かせる良質なイヤホンですが、リズムの抑揚とスピード感、音像の彫りの深さはウォークマンで聴くサウンドの方が真に迫る実感があります。

↑6.1インチのiPhone 14 ProとNW-A300を並べてみると、ウォークマンがとてもコンパクトなデバイスであることがわかります

 

ハイレゾワイヤレス再生のスマホもあるけど、専用プレーヤーとしての底力が違う

なおDSEE Ultimateの効果は、YouTubeの動画再生にもわかりやすく表れます。サウンドが活き活きとして、音場の見晴らしが格段に向上するからです。人の声によるナレーションがグンと近くに感じられるような生々しさがあります。

↑ウォークマンはYouTubeの音楽モノの動画コンテンツとの相性も抜群に良いです

 

また、ハイレゾロスレス楽曲の試聴は有線のイヤホンでしたが、ウォークマンはソニー独自のBluetoothオーディオのコーデックであるLDACと、クアルコムのaptX HDによるハイレゾワイヤレス再生にも対応。たとえばLDACをサポートするソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」で聴くと、スピーカー再生のように豊かな音の広がりが感じられます。

 

現在はLDACやaptX Adaptiveなどのハイレゾワイヤレス再生に対応するスマホが増えています。ですが、ウォークマンAシリーズはパーツや設計の高音質化にもこだわり抜いた専用プレーヤーであるからこそ、「底力」が違うと言えます。

↑LDACに対応するソニーのワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」で新しいウォークマンを試聴。高いディティールの再現力が実感できます

 

スマホと「2台持ち」、オススメの理由と懸念点は?

スマホなら1台で簡潔にできることを、あえてウォークマンとの2台持ちにするとしたら、メリットは「音が良くなる」ことのほかにもあるのでしょうか。

 

約113gのNW-A300シリーズには、音楽ストリーミングサービスアプリを使用で最大26時間の連続再生を楽しめる(端末にファイルを一時ダウンロードして聴くオフライン再生の場合)バッテリーが内蔵されています。あらかじめウォークマンにコンテンツをダウンロードして、移動中の再生はウォークマンに任せてしまえばスマホのバッテリーが節約できます。スマホの充電用にモバイルバッテリーを持ち歩くことを考えれば、ウォークマンとの2台持ちは大きな負担に感じられないと思います。

↑NW-A300シリーズの専用ケースを装着すると持ち運びも快適。写真はシリコンタイプの「CKM-NWA300」

 

↑ディスプレイを保護できる開閉が可能なソフトケース「CKS-NWA300」

 

一方でウォークマンにはセルラー通信機能がなく、外出時に音楽・動画のストリーミング視聴を楽しむ際には、一緒に持ち歩くスマホでテザリングしたり、Wi-Fiスポットを利用したりしなければなりません。最近はスマホで大容量のデータを使えるプランの価格がこなれてきたので、テザリングによる通信量は気にならないかもしれませんが、スマホのテザリングを起動して、ウォークマンをWi-Fiでつないで……といった手間をかけることは筆者も面倒に感じます。

 

ソニーには「外付けセルラー通信ユニット」のような専用アクセサリーなどを企画してもらいたいです。

 

パソコンと組み合わせて使うのも◎

最後に、NW-A300シリーズには、MacやWindowsのパソコンとUSBケーブルで接続してUSB-DAC内蔵ヘッドホンアンプとして使える機能があります。

 

アップルのパソコンは最近のMacBook ProやMac Studioが最大96kHz/24bitのハイレゾ対応DACを搭載するほか、抵抗値の高い高級ヘッドホンも力強く鳴らせるアンプを内蔵しているので、パソコン単体でもパワフルなサウンドを再現できます。そこにウォークマンをつなぐと、DSEE Ultimateでさまざまな音源をハイレゾ級の音質に変換したり、イコライザーを使って好みのバランスにカスタマイズしたりもできます。

 

新しいウォークマンを購入したら、ぜひUSB-DAC機能も使ってみてください。

 

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ゲーム音と通話音を同時に聴けるアナログミキサー付き! 長時間プレイでも疲れにくいゲーミングヘッドセットを発売……エレコム

エレコムは、ゲーミングヘッドセット「HS-GM04MSTBK」を発売しました。実売価格は税込4780円。

 

同製品は、直径3.5mm 4極ミニプラグ仕様で両耳オーバーヘッドタイプのゲーミングヘッドセットに、ケーブル一体型のアナログミキサーが付属。

 

アナログミキサーを使用することで、ゲーム音とスマートフォンの通話音を同時にヘッドセットから聴くことができます。

 

ヘッドセットは直径40mmの高音質ダイナミックドライバーを搭載。ヘッドセットのケーブル長は約1mです。

 

アナログミキサーを使用せず、直径3.5mm 4極ミニプラグ対応のゲーム機などに接続し、一般的なヘッドセットとしても使用できます。

 

厚手でやわらかい大型のイヤーパッドを採用し、安定した装着感で長時間プレイでも疲れにくい設計です。

 

周囲の雑音を拾いにくいノイズ低減マイクを搭載するほか、ヘッドセットにはボリュームの調整やマイクのオン/オフが手元で操作できるコントローラーを装備しています。

「Chromecast with Google TV」の新型が開発中? ハイエンドモデルかも

米グーグルが、「Chromecast with Google TV」の新型を準備中である可能性を示す手がかりが見つかったと報じられています。

↑Chromecast

 

Chromecastシリーズは、テレビのHDMI端子に挿してさまざまなコンテンツを楽しめるようにするメディアストリーミング製品です。もともとはスマートフォンやタブレットで再生していた動画などをテレビに「キャスト」するものでしたが、2020年秋に発売された「Chromecast with Google TV」ではGoogle TVも搭載。

 

これによりテレビに接続するだけでYouTubeやNetflixなどの動画ストリーミングアプリを利用できるようになり、後に廉価モデルの「Chromecast with Google TV(HD)」も投入されています。前モデルとの違いは、主に解像度が4KからHDに抑えられたことです(RAMも2GBから1.5GBに減らされたとの分析もあり)。

 

さて米9to5Googleによると、「Google Home」アプリの最新のプレビュー版から「YTC」と呼ばれる新型Google TVデバイス向け初期の準備が見つかったとのこと。ほかのところのコードでも、以前の「YTV (Chromecast with Google TV)と「YTB (Chromecast with Google TV(HD))」 と並んでいることから、「Chromecast with Google TV」の1モデルであることは確かだそうです。

 

すでに廉価モデルは発売されていることから、現在の上位モデルに代わる、より高性能な製品をリリースする予定とも推測されます。もっとも、具体的なスペックは明らかになっていません。

 

「Chromecast with Google TV」は内蔵ストレージの容量が小さいため、複数のアプリをインストールしつつ更新することが難しくなっています。もしも次期モデルが本当に開発中であれば、ストレージを増やすほか、より高速なプロセッサーを搭載する、2つ目のUSB-Cポートを追加してさまざまなアクセサリーを接続可能にすることなどが望まれそうです。

 

Source:9to5Google

高音質技術を惜しみなく搭載! ソニーが新ウォークマン「NW-ZX707」などを発表

ソニーは1月11日、ウォークマンの新モデルとして「NW-ZX707」、「NW-A300シリーズ」を発表しました。市場想定価格はNW-ZX707が10万5000円前後(税込)、NW-A300シリーズは容量32GBモデルが4万6000円前後(税込)、64GBモデルが5万7000円前後(税込)です。発売はすべて1月27日となっています。

↑NW-ZX707

 

新モデルはNW-ZX707がハイエンドモデル、NW-A300シリーズがコンパクトモデルという位置づけです。

 

NW-ZX707は、フラッグシップモデル「NW-WM1ZM2/WM1AM2」で採用されているパーツや技術を搭載しつつ、前モデルにあたる「NW-ZX500」シリーズユーザーからの不満点を解消したとするモデル。パーツの変更により音の透明感や表現力、音の広がりや低音の力強さが向上し、高音質化が図られています。

 

一方で、前モデルユーザーからは、ストリーミングサービス利用時のバッテリー駆動時間に不満を持つ声があったそうで、NW-ZX707では改善。ストリーミングサービスのアプリ使用時で最大約22時間、ウォークマンオリジナルのW.ミュージックアプリでは最大約25時間動くバッテリーを搭載しています。

 

このほか、片手でも操作しやすいサイズ感、5.0インチとディスプレイを大型化、専用UIによる高い操作性などを実現しています。

↑本体サイズは約幅72.5×高さ132.3×奥行き16.9mm、重さは約227g

 

もちろん、フルデジタルアンプの「S-Master HX」、さまざまな形式の楽曲データを5.6MHzのDSDに変換して再生する「DSDリマスタリングエンジン」、圧縮音源をハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングして再生する「DSEE Ultimate」といったソニー独自の高音質技術も搭載されています。

 

NW-A300シリーズは、「NW-A100シリーズ」ユーザーが満足しているポイントは進化・踏襲しつつ、不満点を改善させたとするモデル。LDAC対応のワイヤレスヘッドホンでもハイレゾ並みの高音質や、ストリーミングサービスでも高い音質といった点はそのままに、バッテリーの持ちや容量の少なさなどを改善させています。

↑NW-A300シリーズ

 

バッテリーはストリーミングサービスなどのアプリ使用時は最大約26時間、W.ミュージックアプリでは最大約36時間の再生が可能。また、容量は32GBからと増量しています。

 

音質面では、DSEE UltimateがBluetooth使用時やストリーミングアプリ使用時にも対応しました。

↑本体サイズは約幅56.5×高さ98.4×奥行き11.8mm、重さは約113g

 

アップル、ボーズ、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンをまとめてチェック! それぞれの特徴は?

市場シェアの高いTWS人気モデルの「第2世代」が今年に入って続々登場。“AirPods”をはじめ、“QC”“LinkBuds”など、TWSブームを牽引してきたモデルのDNAを受け継いだ3アイテムが集結し、熱い火花を散らす!

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

KEY TREND ≪定番TWS2.0≫

AirPodsの登場以来、完全ワイヤレス(TWS)がイヤホンの新定番に。音質の向上に加え、機能性や使い勝手が大幅に進化した、定番モデルの第2世代に要注目だ。

 

私がチェックしました!

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオからホームオーディオまで、音響機器全般に精通。的確な分析と評論に定評がある。

高音質の追求に留まらず機能性や利便性も重要に

今季も各社から最新のTWSが続々と登場しているが、なかでも注目度が高いのは、Apple、ボーズ、ソニーの3社。AppleはAirPods Pro、ボーズはQuietComfort Earbudsと、それぞれのフラッグシップモデルに待望の第2世代が登場した。ソニーは新機軸のリスニング体験ができるLinkBudsが今年話題を呼んだが、シリーズ第2弾のLinkBuds Sが早くもラインナップされた。

 

3モデルに共通しているのは、オーディオ機器としての基本性能がブラッシュアップされたことに加え、ウェアラブルデバイスとして高い利便性を備えること。なかでも、サウンドのパーソナライズ機能や、周囲の音を検知して自動調整するインテリジェントなANC機能の進化は目覚ましい。

 

3モデルの価格帯は2〜3万円台と安くないが、各社の知見とアイデアが詰まっており、いずれも買って損はない。数多ある製品群を前にして迷ったら、このなかから好みのものを選ぶのがベターだ。

 

【その1】音質の向上に加えANCもアップグレード

 

Apple

AirPods Pro(第2世代)

実売価格3万9800円

 

新開発のH2チップやドライバーを搭載し、オーディオパフォーマンスが向上。さらに前モデルの2倍に強化したANC機能に加えて「適応型環境音除去」機能を備え、周囲の雑音をこれまで以上に低減する。Dolby Atmos楽曲を中心とした「空間オーディオ」に対応。

 

SPEC●充電時間:5分で約1時間再生(急速充電)●最大再生時間(イヤホン/ケース込み):6時間/30時間●耐水:IPX4●イヤホン質量(片耳):5.3g

 

↑耳にしっかりフィットし、装着感は上々。スティック部分にセンサーを備え、タッチ操作ができるようになった

 

↑充電ケースにストラップループを配備。ストラップを付けてバックなどに下げれば、落下による紛失や破損を防止できる

 

↑L/M/S/XS、4サイズのシリコン製イヤーチップが付属。新たにXSが追加され、より多くの耳にフィットする

 

[野村’s Check] 耳の形に合わせて音を最適化できるように

「ANCの効かせ方が実に巧妙。音質面では、ボーカルやピアノの音色などがリアルになった印象です。パーソナライズの細かな測定により、空間オーディオの定位感や広がりも格段に向上」

NC性能★★★★★

音のクリア感★★★★

装着感★★★★

 

【その2】耳の特性に合わせて音とANC効果を自動調整

 

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds II

実売価格3万6300円

 

ユーザーの耳に合わせて音の周波数プロファイルを最適化する「CustomTuneテクノロジー」を搭載。ニュアンス、明瞭さ、奥行きを備え、アーティストの意図したサウンドをバランス良く再現する。ANC機能も大幅に改良され、自然な打ち消しに加え、周囲のノイズの変化にも継続的に反応。

 

SPEC●充電時間(イヤホン/ケース込み):1時間/3時間、20分で最大2時間再生(急速充電)●最大再生時間:6時間●防水:IPX4●Bluetooth Ver:5.3●対応コーデック:SBC、AAC●付属イヤホンチップ:S/M/L●イヤホン質量(片耳):6g

 

↑付属の柔らかいイヤーチップとスタビリティバンドにより、快適な装着感を実現。長時間の使用も実に快適だ

 

↑前モデルと比べて約1/3サイズダウン。片耳が6gと軽量で、充電ケースも手のひらに収まるほどコンパクトに

 

↑セットアップや様々な設定が行えるアプリ「Bose Music」。フィットテストに対応し、密閉状態を確認できる

 

[野村’s Check] ボーズならではの優れたANC機能に脱帽

「定評のあるANCがさらに進化し、とても静かで、かつ自然な効果が楽しめます。音は迫力重視に感じられた先代に対して、よりバランスの良いボーズらしいサウンドへと原点回帰しました」

NC性能★★★★★

音のクリア感★★★★★

装着感★★★★

 

【その3】外音取り込みを自在に調整でき使い勝手が格段にアップ

 

ソニー

LinkBuds S

実売価格2万6400円

 

NC機能とハイレゾ再生に対応しながら、世界最小・最軽量(※)を実現。外音取り込みによる“ながら聴き”と、高性能NCによる“没入”を切り替えて楽しめる。独自のセンシング技術の活用により、連携する音楽サービスのコンテンツを自動再生するなど、新しい音体験が可能。

 

SPEC●ドライバー径:φ5mm●充電時間:5分で60分再生(急速充電)●最大再生時間(ケース込み):NCオン時6時間(20時間)/NCオフ時9時間(30時間)●防水:IPX4●Bluetooth Ver:5.2●対応コーデック:AAC、SBC、LDAC●イヤホン質量(片耳):約4.8g

※:2022年5月9日時点、ソニー調べ。LDAC対応完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて

 

↑軽量・小型化に加え、耳から飛び出す高さを抑制。イヤホンの重心が頭の近くになり、より安定した装着性を実現した

 

↑イヤホンとケース内のレイアウトを見直し、コンパクト化に成功。上位機「WF-1000XM4」と比べて40%小型化された

 

↑スマホの加速度センサーにより、4パターンの行動を検出。あらかじめセットしておいた設定に自動で切り替えてくれる

 

[野村’s Check] クリアではつらつとしたソニーらしいサウンド

「本機のウリは“外音取り込み”で、周りの音が実に自然に聴こえるのには感心しました。音のクリア感は3製品の中で最も優秀。小型軽量で装着感は良好、長時間使用も聴き疲れなしです」

NC性能★★★★

音のクリア感★★★★★

装着感★★★★★

 

 

<Topic>オーディオグラスも進化中

【その1】高音質再生が楽しめるエレガントなデバイス

 

ボーズ

Bose Frames Soprano

実売価格2万9800円

 

テンプル部に2基のスピーカーを内蔵したサングラス。耳をふさがない“オープンオーディオ”テクノロジーにより、周りの音を聴きながら、自分だけに聴こえる音楽を楽しめる。

 

【その2】音漏れを抑えた構造でクリアな音声を実現

 

ファーウェイ

HUAWEI Eyewear

実売価格3万2780円

 

128平方ミリメートルの大型振動板を搭載した指向性セミオープンスピーカーを採用。音漏れを防ぎつつ、臨場感溢れるパワフルなサウンドを楽しめる。革新的なフレーム設計で、レンズ交換も簡単。

 

【その3】アクのないデザインでオンタイムにも活躍

 

アンカー・ジャパン

Soundcore Frames Cafe

実売価格1万9990円

 

独自のOpenSurroundオーディオシステムを採用。耳の周りに設置した4基のスピーカーとカスタムオーディオプロセッサーにより、耳をふさがず高音質サウンドが聴ける。

LUMIX初の像面位相差AF採用! 動く被写体にもしっかり追随するフルサイズ一眼「DC-S5M2/S5M2X」

パナソニックは、フルサイズミラーレス一眼カメラ LUMIX「DC-S5M2」を2023年2月16日に、「DC-S5M2X」を2023年6月中旬に発売します。M2とM2Xの主な違いは「本体デザイン」「動画性能」「ライブストリーミング対応の有無」で、M2Xの方がより動画撮影性能が高いプロ向けモデルという位置付け。

↑LUMIX DC-S5M2(左)とDC-S5M2X(右)

 

実売予想価格は、DC-S5M2(ボディ)が税込24万8000円前後、標準ズームレンズ同梱のKキットは税込28万1000円前後、標準ズーム+単焦点レンズ同梱のWキットが税込30万前後。DC-S5M2X(ボディ)は税込27万4000円前後、Kキットが税込30万6000円前後、Wキットが税込33万4000円前後。

↑ハイアマチュア~クリエイター向けのDC-S5M2

 

↑より動画撮影性能を高めたDC-S5M2X

 

また、新機種の発売に合わせてレンズラインナップに広角ズーム「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」が追加されます。こちらは3月中旬発売で、価格は税込10万7800円。

↑広角ズーム「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」

 

初の像面位相差AFで追随性が大幅にアップ

DC-S5M2/S5M2Xは、新24.2MPのフルサイズセンサーを搭載したデジタル一眼カメラ。LUMIXシリーズ初となる「像面位相差AF」を採用しており、イメージセンサーの撮像領域のほぼ全域をカバーする779点の測距点を配置し、動体への追随性能が大幅に向上していることが特徴です。

↑初の像面位相差AFを採用

 

この像面位相差AFと認識AFにより、被写体がこちらに向かってくるシーンや複数の被写体があるシーン、夕暮れなどの逆光のシーンなど、6つのシーンでAF性能が向上しているとのこと。

↑像面位相差AFにより6つのシーンでAF性能が向上

 

また、ライカと共同開発した「新ヴィーナスエンジン」の搭載により、ノイズが少なく圧倒的な色再現性と繊細な階調表現が可能になったほか、静止画も動画もより快適に撮影できるように進化しています。さらに、手ブレ補正テクノロジー「アクティブ I.S.」が水平・垂直・回転方向の手ブレ補正割合を最適化し、歩き撮りや望遠撮影時でもブレのない撮影が行えます。

↑手ブレ補正も進化。アクティブ I.S.により補正効果が向上しています

 

 

発表会では動くモデルを撮影できる試写会が実施されましたが、AFの追従性はかなり高く、モデルが前後に動いてもピタリとピントが合ったままスムーズに追従してくれました。また、手ブレ補正のデモでは、スケートボードに乗って激しく動く被写体を自転車で追いかける映像が流されましたが、かなりアクティブな動きでも手ブレがほとんどなく、まるでスタビライザーを装着しているようななめらかさ。静止画も動画の撮影も、かなりアクティブなシーンに対応できそうです。

 

本体には高精細368万ドットのOLEDファインダーと184万ドットフリーアングルモニターを搭載。天面にWB/ISO/露出ボタンを備えるほか、ジョイスティックが従来の4方向から8方向に動くように進化しており、直感的な操作を可能にしています。

 

ハイスペックモデルのDC-S5M2Xではそれらの基本性能に加え、高画質で動画編集にも適したProRes動画記録や高い圧縮率で記録できるAll-Intra動画記録などのハイグレードな動画撮影が可能。さらに、カメラから有線/無線で直接動画のライブ配信が行えたり、USBテザリングも可能など動画配信者向けの機能も搭載。本体デザインもロゴなどが目立たないオールブラック仕様となっています。

↑赤色の部分がDC-S5M2Xだけの機能。主に動画撮影機能が強化されています

 

1本でいろいろ撮れる広角ズームレンズが追加

広角ズーム「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」は、14mmの超広角から28mmの標準画角まで対応するズームレンズ。これ1本で風景撮影からスナップまで手軽に楽しめます。また、全域0.15mまで寄れるほか、T端(28mm)ではマクロ撮影(ハーフマクロ)も可能。静止画・動画を問わずクリエイターに最適な仕様となっています。

↑広角ズーム「LUMIX S 14-28mm F4-5.6 MACRO」

 

合わせてSシリーズのレンズロードマップも発表され、今回の広角ズームのほか、今後新たにマクロと高倍率ズームレンズも登場予定であることが明かされました。

 

動画撮影に強く、動画配信者や映像クリエイターなどにも人気が高いLUMIXのSシリーズだけに、動画撮影性能を大幅に強化してきたのは納得。また新採用の像面位相差AFの効果も高く、動く被写体への追従性が優れているため、動きまわる小さな子どもやペットの撮影、スポーツシーンの撮影などにも最適ですね。

 

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