臨場感抜群の音響でゲーマーも満足! パナソニック「ゲーミングネックスピーカー」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「デジタル・AV」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、ネックスピーカー「ネックスピーカーシステム SC-GN01」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ゲーミングネックスピーカー

臨場感抜群の音響でゲーマーも納得

【ネックスピーカー】

2021年10月発売

パナソニック

ネックスピーカーシステム SC-GN01

実売価格1万9260円

人気ゲーム「FF XIV」のサウンドチームの協力で実現した4chネックスピーカー。RPG/FPS/ボイス強調と、3モードを切り替えられる。シリコンゴム製のパッドを採用し、質量約244gと軽量で、長時間プレイでも快適。

 

↑ボイスが届きやすい「エコーキャンセルマイク」を搭載。ゲームサウンドの干渉を抑え、快適なボイスチャットを叶える

 

↑側面に配したボタンでサウンドモードの変更やミュートの操作ができる。ゲームを中断せずに切り替えられて便利

 

【ヒットの裏付け】革新的な音響設計にゲーマーからの予約殺到

4基のスピーカー設計が革新的な「FF XIV」推奨モデルとして話題に。昨年10月の発売時には予約が殺到し、年明けの配送となる人が続出した。

高速連写と高画質を両立! 多様なシーンに対応するキヤノン「EOS R3」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「デジタル・AV」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、ミラーレス一眼「EOS R3」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

EOS R3

高速連写と高画質を両立し多様なシーンに対応する

【ミラーレス一眼】

2021年11月発売

キヤノン

EOS R3

実売価格74万8000円(ボディ)

フルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を新搭載。電子シャッター撮影時には、AF/AE 追従で最高30コマ/秒の高速連写と高画質を両立した。高速性能を拡充し、プロやハイアマチュアのニーズに応える。

 

↑電子シャッターが約30コマ/秒を実現。従来のミラーレス機では難しかった、スポーツなどの素早い動きが撮影可能に

 

↑ブラックアウトフリーな電子ビューファインダーを搭載。表示パネルはシームレスな応答性を誇る約576万ドット有機ELだ

 

【ヒットの裏付け】現在は緩和されたが納品半年待ちが続いた

2300台/月を生産(※)しているが、国内をはじめ世界各国から注文が殺到。発売から約6か月間は半年待ちとなっていた。「視線入力」など直感的な操作性がプロ・アマ問わず支持される。
※:発売時から最需要期にかけての平均値

ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」の音質への拘りがとことん過ぎる。

韓国サムスンはイベント「Galaxy Unpacked」にて、新型ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds2 Pro」を発表しました。

 

↑サムスンより

 

新しいコンパクトデザインを採用したGalaxy Buds2 Proは「Hi-Fi 24bit Audio」に対応することで、ハイダイナミックレンジと高い解像度を提供。またサムスンの新しいコーデックにより、高音質なサウンドを途切れなく転送することができます。さらに新しい2軸の2ウェイスピーカーも、再生音質を高めています。

 

イヤホン本体は15%小さくなり、フィットネス向けに回転せず外れにくい本体形状を実現。アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応することで、周囲の雑音をシャットアウトできます。また、指一本でタブレットからスマートフォンへと、シームレスに接続を切り替えることが可能。「Auto Switch」機能により、テレビから電話などへと簡単に再生デバイスを接続し直すこともできます。

 

SmartThingsの検索機能では、なくしたGalaxy Buds2 Proを検索することが可能です。Galaxy Buds2 Proはグラファイト、ホワイト、ボラパープルの3色が登場。8月10日から予約が開始され、同月26日から一部の国で販売されます。海外向け価格は229ドル(約3万円)と案内されていますが、現時点では日本向けの発売日や価格は案内されていません。

 

Source: サムスン

多彩な撮影エフェクトを搭載! クラシックな風合いも美しい「ハイブリッドチェキ」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「デジタル・AV」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、インスタントカメラ「instax mini Evo」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ハイブリッドチェキ

多彩な撮影エフェクトとクラシックな風合いを兼備

【インスタントカメラ】

2021年12月発売

富士フイルム

instax mini Evo

実売価格2万5800円

レバーを引くとその場でプリントされるチェキ。各10種類のレンズ/フィルムエフェクトの組み合わせで、100通りの写真表現ができる。アプリ連携でスマホの写真データを共有し、チェキプリントすることも可能。

 

↑背面に3.0インチのTFTカラー液晶モニターを搭載。画面を見ながら撮影して、選択中のエフェクトもひと目で確認できる

 

↑エフェクト選択はダイヤル式を採用。操作音までこだわったアナログな操作感で、“作品を創る”楽しさを味わえる

 

【ヒットの裏付け】デザインが好評で計画の2倍以上を販売

世界三大デザイン賞から「iFデザイン賞」「レッドドット・デザイン賞」を受賞した、高級感あるクラシックなカメラデザインが好評。2021年度は国内で計画の2倍以上を販売した。

 

Nothingから新イヤホンが次々と!? ear (1) Stick/ear (2)の噂が浮上

英Nothingが次期ワイヤレスイヤホン「Nothing ear (1) Stick/Nothing ear (2):どちらも仮称」に関する情報を、リークアカウントのMukul Sharma氏が報告しています。

↑Mukul Sharma/Twitter

 

先日には新型スマートフォン「Nothing Phone(1)」を日本でも発売するなど、破竹の勢いでビジネスを拡大するNothing。同社は2021年にスケルトンデザインを採用した高コスパワイヤレスイヤホン「Nothing ear (1)」を発売しましたが、すでにケースデザインを縦長に変更した「Nothing ear (1) Stick」のリーク画像も出回っています。

 

Sharma氏によれば、Nothingはすでにヨーロッパとアジア地域にてNothing ear (1) Stick/ear (2)の内部テストを開始している、とのこと。さらに、デジタル製品の認証サイトにも「Nothing B155」「Nothing B157」という2モデルが登録されており、どちらも5Wでの充電が可能だとしています。

 

 

またNothingは公式YouTubeで公開した動画にて、わずか1フレームではありますが、ワイヤレスイヤホンらしきプロダクトをチラ見せしています。このことからも、Nothing ear (1) StickやNothing ear (2)の登場がそう遠くないことを示唆しています。

 

Nothing ear (1)は廉価かつアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載したことで、ヒット製品となりました。次期モデルのNothing ear (2)ではどのようなイノベーションが待っているのか、実に楽しみです。

 

Source: Mukul Sharma/Twitter via 91Mobiles

Galaxy Buds 2 Proは強力な「インテリジェント・アクティブノイキャン」を搭載?

韓国サムスンの次期ワイヤレスイヤホン「Galaxy Buds 2 Pro」に、「インテリジェント・アクティブノイズキャンセリング(ANC)」機能が搭載されることを、ドイツ語テックサイトのWinFutureが報じています。

↑WinFutureより

 

サムスンは8月10日にイベントを開催し、次期折りたたみスマートフォン「Galaxy Z Fold4」「Galaxy Z Flip4」や次期スマートウォッチ「Galaxy Watch5」シリーズ、そしてGalaxy Buds 2 Proを発表すると期待されています。以前のリーク情報によれば、Galaxy Buds 2 Proのデザインは現行モデル「Galaxy Buds Pro」とほぼかわらず、バッテリー容量が若干増加するようです。

 

WinFutureは今回、Galaxy Buds 2 Proの公式らしき画像を掲載。それによると、ゼニス・グレーやボラ・パープのカラーリングが存在するようです。内部には10mmのスピーカードライバーを搭載し、満充電で最大8時間、ケースを含めて最大29時間の使用が可能。IPX7の防水機能も備えるとしています。

 

そして注目のインテリジェント・アクティブノイズキャンセリングでは、「とても大きなアンビエント(環境)ノイズも消去できる」としており、かなりの性能となる模様。また、周辺音の取り込み機能も引き続き搭載されるとしています。

 

WinFutureによれば、Galaxy Buds 2 Proの価格は229ユーロ(約3万1000円)になるとのこと。さらに強力に進化するノイズキャンセリング機能を、米アップルの「AirPods Pro」のそれと比較してみたいものです。

 

Source: WinFuture via Android Authoriry

Pixel Buds Proは進化する。イコライザー機能は秋に追加へ

米グーグルが販売を開始したワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」にて、秋にもフル5バンドのEQ(イコライザー)機能が追加されることを、海外テックメディアの9to5Googleが伝えています。

↑グーグルより

 

Pixel Buds Proは今年5月に開催されたGoogle I/Oにて発表されたワイヤレスイヤホンで、Pixel Budsシリーズとして初めてアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能に対応したのが特徴です。またGoogleアシスタントを活用したテキストメッセージへの返信や、リアルタイム翻訳が可能です。

 

もともと製品発表時から、フル機能のSバンドEQとボリュームEQの搭載がうたわれていたPixel Buds Pro。グーグルのワイヤレスイヤホンではこれまでEQがサポートされていなかったので、今後はユーザーによる柔軟な音質調整が可能になると期待されます。

 

さらに9to5Googleによれば、Pixel Buds Proには将来のアップデートにより空間オーディオ(Spatial Audio)が追加されるとも伝えられています。音源が自分を取り囲んでいるような体験ができる空間オーディオは、音楽/動画ストリーミングサービスでも採用が広まっており、こちらも実現が楽しみです。

 

一方でPixel Buds Proでは、これまでPixel Budsシリーズに搭載されていた「アダプティブサウンド」「アテンションアラート」「バスブースト」が削除されています。アダプティブサウンドに関しては、ノイズキャンセリング機能でそれを代用できるとの判断があったようです。

 

グーグルはワイヤレスイヤホンに関して、「さらなる体験の向上」に取り組んでいるとも伝えています。上の削除された機能も、いずれ復活することがあるのかもしれません。

 

Source: 9to5Google

軽量で耳をふさがないワイヤレスイヤホン「LinkBuds」大ヒットの秘密

早いもので、2022年ももう折り返し!!ここでは、上半期に売れたモノ・話題になったコトを大きく「家電・デジタル」「レジャー・乗り物」「日用品」「フード」「エンタメ」にカテゴリ分けして総ざらいしていこう。……さて、アナタは全部ご存知ですか!?

※こちらは「GetNavi」 2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

LinkBuds

 

軽量で着けていることを忘れる耳をふさがないワイヤレスイヤホン

「ドライバーに穴の空いたイヤホン」という、他に類を見ないコンセプトの「LinkBuds」が売れている。装着したままでも周囲の音を聞くために「耳穴をふさがない」という斬新な解決法をとったLinkBudsとはどんな製品なのか。開発者にインタビューした。

 

ソニー

LinkBuds

実売価格2万810円

ドライバーの中央に穴が空いており、耳穴をふさがず装着できる完全ワイヤレスイヤホン。周囲の騒音に合わせて自動的に音量を調整する機能を搭載する。マイクを内蔵し、通話や音声アシスタント機能も使用できる。

SPEC●型式:開放ダイナミック型●ドライバー径:φ12mm●対応コーデック:SBC、AAC●伝送帯域:20Hz~20kHz●連続再生時間:最大5.5時間●防滴性能:IPX4相当●質量:約4.1g(片耳)

 

↑耳穴の周囲と軟骨部で支えることで装着感が安定。本体だけでなく周囲の皮膚をタップすることでも再生やスキップなどの操作できる

 

外音が自然に聞こえつつ音楽や通話は高音質

イヤホンのトレンド機能に「外音取り込み」がある。イヤホンを装着した状態でも、クルマのエンジン音や呼びかけなどに気付ける機能だ。LinkBudsは、そのための手法の一つとして「穴の空いたリング型」を採用している。

実際に装着してみると、周囲の音が“裸耳”のようにクリアに聞こえる。耳穴がふさがれていないため、長時間装着しても耳の中が蒸れるということはない。この特徴により、一日中耳に着けっぱなしにしておいて音楽を聴きたいときは再生し、そのまま外出して人と会話したり買い物したりする、という使い方ができるのだ。

人と話したり鳥の鳴き声を聞いたりといった「リアル」と、音楽配信やゲームという「オンライン」を、シームレスに繋げてくれる。それがLinkBudsの「リンク」が意味するところだ。

珍しいリング型の振動板ということで音質面が気になるところだが、実際に聴いてみるとその心配は杞憂だった。どっしり、と表現して良いくらい厚みのある音。通話においても、環境ノイズが分離されるので、自分の声をクリアに相手に届けることができる。

屋内でも屋外でも、まるでスピーカーのように「音楽」と「外の音」を両方クリアに聴ける。これは新しいリスニング体験だ。

 

【ヒットの裏付け】 若年層を中心に「ながら聴き」需要が急増

ソニーが実施したアンケートによると、音楽配信の利用動機として「ながら聴き」が高い割合を占めていた。「ながら聴き」では外音取り込み性能が重要であり、長時間使用するので快適な装着感も求められる。それらを両立したこともヒットの大きな要因だろう。

 

企画担当&設計担当者に直撃

“ながら聴き”で2つの世界をリンク

LinkBudsは「ながら聴き」需要を受けて開発された。そのきっかけや、外音取り込みのために「ドライバーに穴を空ける」という手法を選択した理由など、気になるポイントを聞いた。

 

この人に聞きました

ソニー株式会社モバイル商品設計部

鎌田 浄さん

ソニー株式会社にエンジニアとして入社。ウォークマンSシリーズ/Wシリーズの電気設計を経て、LinkBudsのプロジェクトリーダーを担当。

ソニー株式会社モバイル商品企画部

辻 万葉さん

ソニー株式会社に商品企画として入社。携わった主な製品はウォークマンAシリーズやノイズキャンセリングイヤホンWF-1000XM4など。

 

高音質と外音取り込みの両立に苦労した

──音楽再生中も「外音を聞きたい」という需要に気付いたきっかけを教えてください。

 

 スマホや音楽配信サービスの普及で、音楽を「真正面から集中して聴く」のではなく「何かをしながら音楽をかけっぱなしで聴く」という「ながら聴き」の需要が増えていることに気付きました。そのために、従来の「外音を遮断する」とは真逆である「音楽を聴きつつ外音も聞こえるようにする」というアプローチの製品を開発することにしました。

 

──マイクでの取り込みや骨伝導もあるなかで、なぜリング型に?

 

 より自然な外音を取り込むためです。リング型なら聞こえる外音は元の音そのものですから。

 

鎌田 骨伝導にしなかったのは高音質化のためでもありました。このサイズですが、ソニー製品らしい高音質を実現しています。

 

──リング型のドライバーというのはこれまでに類を見ない構造ですが、開発に苦労はありましたか?

 

鎌田 一般的に、音を出すための振動板は面積が広いほど音質的には有利。LinkBudsは元々コンパクトなのに穴でさらに面積が削られてしまいます。試作を繰り返して、穴の大きさと音質のバランスを取りました。振動板の構造やイコライジングにも、高音質化のための工夫を凝らしています。

 

──着け心地もかなり良いのですが、これは長時間装着を意識して追求したのでしょうか。

 

鎌田 そのとおりです。実際に多数の耳のサンプルを取り、なるべく多くの人の耳にフィットするよう研究を重ねました。本体のサイズやデザイン、フィッティングサポーターの形状を調整して、落ちにくさと快適性を両立しています。

 

 朝から夜まで着けっぱなしで生活することを想定している製品なので、バッテリー性能にもこだわり、連続待受時間は11時間と長めに確保しています。

 

──LinkBudsの今後の展開を教えてください。

 

 音楽配信サービスやARゲームなどを提供するパートナー企業と連携し、LinkBudsならではの新しい音体験を広げていく予定です。

 

↑充電ケース(上)とイヤホン(下)の構造。ソニーの完全ワイヤレス史上最小最軽量の筐体と高性能を両立させるため、ほとんどの部品をゼロから開発した

 

↑最大の特徴であるリング型ドライバーユニット。振動板の面積が制限される条件下で、音質と外音取り込みのバランスを追求した

 

↑本体を耳に固定するためのフィッティングサポーターが付属。XSからXLまで5種類が付属し、様々な大きさや形の耳に対応する

 

1日中つけっぱなしでもラクに過ごせる耳をふさがないイヤホンが続々!

 

【その1】 アクセサリーのようなデザインと装着感がユニーク

Ambie

サウンドイヤカフ AM-TW01

実売価格1万5000円

イヤーカフのように「耳輪」(耳の周辺部)の後部を挟んで装着し、耳穴をふさがないイヤホン。操作ボタンは専用アプリで機能を割り当てられる。通話も可能で、周囲の雑音を低減するCVC8.0に対応。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive●防水性能:IPX5●連続再生時間:約6時間●サイズ/質量:W20.9×H27.9×D14.1mm/4.2g(片耳)

 

【その2】 頬骨を振動させる骨伝導方式で耳をふさがない

Shokz

OpenRun

実売価格1万7880円

スピーカー部を耳の付け根部分に密着させることで、頬骨を通して音を伝達させる「骨伝導方式」を採用する。ネックバンド部は装着感の高いチタニウム製。10分の急速充電で1.5時間の再生が可能だ。

SPEC●対応コーデック:SBC●防塵防水性能:IP67●充電時間:1.5時間●連続時間:8時間●再生周波数帯域:20Hz~20kHz●音圧感度:105±3dB●質量:26g

グーグル最新イヤホン「Pixel Buds Pro」が発売前に到着? ノイキャンもマルチポイントも良好らしい

米グーグルの最新ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」は7月28日に発売予定ですが、すでに入手した人が廉価モデル「Pixel Buds A-Series」との比較をレビューしています。

↑Image:u/Linkakox

 

Redditユーザーの「u/Linkakox」氏は、なぜかPixel Buds Proが手元に届いたことを明らかにしました。フランスの小売業者Fnac.comに21日に発注したところ、お店がまだ予約期間中であることを忘れて発送してしまったようです。

 

まず使ってみた印象では、(当然ながら)A-Seriesよりも音質が良く、またサイズも少し大きいそうです。ただ、装着してみると、A-Seriesほど「安定感がない」とも表現されています。

 

アクティブノイズキャンセリング(ANC、外部の音を電子的に消す)は良好で、複数機器に繋げるマルチポイントも機能しているようです。これについて、グーグルはまるでAirPodsのように、スマートフォンやノートPCの間で自動的に切り替える「Fast Pair」を案内していました。

 

マルチポイント設定はAndroid OS本体からも変更できるほか、Windowsパソコンでもマルチポイントが使えるようです。要はマルチポイントはBluetooth機能として実現されており、グーグルの「Fast Pair」はソフトウェアによる切り替えに過ぎないわけです。

 

さて、見かけについて。ProモデルはA-Seriesよりもずっと丸く見えるほか、これまでのグーグル製品イヤホンに付きものだったフィン(耳の内側で固定する部位)もありません。加えてケースは以前よりも幅広く、分厚いようです。

↑Image:u/Linkakox

 

また別の画像では、予備のイヤーチップが入った小さな筒が写っています。しかしながら、外箱の中にはUSB-Cケーブルさえ入っておらず、充電器はユーザーが自前で用意してやる必要があります。もっともPixel Buds Proは、Pixel 6などと同じワイヤレス充電器が使えます。

 

さらにソフトウェア面では、従来の「Pixel Buds」コンパニオンアプリが使えるものの、ANCなどProモデル専用機能のすべてがサポートされているわけではありません。しかし、「イヤホンを2秒押し続ける」タッチ操作により、ANCモードとTransparency(外部音取り込み)モードが切り替えられるとのことです。

 

Pixel Buds Proは28日、最新スマートフォン「Pixel 6a」と同時発売される予定です。グーグルが開発した6コアのカスタムオーディオチップを搭載し、最大31時間もバッテリーが持つと謳われています。

 

日本での価格は税込で2万3800円ですが、米国価格は199ドル、つまり約2万7000円(7月25日現在)。かなりお得な価格設定ですが、Pixel 6aを買う人はPixel Buds A-Seriesが1台もらえる(在庫がなくなりしだい終了)ので悩ましいかもしれません。

Source:Reddit
via:9to5Google

JBL Quantum ONE&TWSがゲーミングヘッドセットの領域を超えて暮らしを豊かにする! “絶対良音”の向こう側へ

JBLが贈るゲーミングデバイスシリーズ「Quantum」が止まらない。オーディオブランド由来のサウンドクオリティと、 ゲーミングデバイスならではのユーザビリティを両立したアイテムの数々は、シーンを越えて私たちの暮らしを豊かにする!

 

【今回紹介する製品】

JBL
Quantum ONE

実売価格2万7280円

ドライバー径 50mm/アクティブNC搭載/7.1ch サラウンド (PC接続設定時)/ゲームチャットバランスダイヤル搭載

JBL
Quantum TWS

実売価格1万9800円

2.4GHzワイヤレス低遅延接続/Bluetooth同時接続/ハイブリッドNC搭載/7.1chサラウンド(PC接続設定時)

 

私がレビューします

GetNavi web編集長

山田佑樹

デジタルからアナログまで様々なガジェットをライフスタイルに取り入れる。ゲームは趣味のひとつ。

音質はJBLクオリティで 性能は本格ゲーミング機器

 

とにかく驚いた。それがQuantumシリーズを試した感想だ。何がスゴいって、ゲーミングうんぬんの前に、音質が“オーディオ”なのである。例えば定番ゲーム「フォートナイト」では、現実の人気楽曲を使ったジェスチャーがあるが、その音質が段違いに良い。勝つための音はもちろん、音が奏でられている感覚を味わえるのだ。

 

では、銃声や足音といったゲームに必要な音はどうかというと、より素晴らしい。特に最上位機の「ONE」は、一般的なゲーミングヘッドセットではわかりづらい「高低」の音も正確に伝えてくれる。

 

ゲームにエンタメにビジネスに、様々なシーンにハマるQuantumシリーズは、大人が嗜むデバイスの最適解だと断言できる。

 

最高の臨場感を堪能できるフラッグシップモデル

JBL
Quantum ONE

実売価格2万7280円

ドライバー径 50mm/アクティブNC搭載/7.1ch サラウンド (PC接続設定時)/ゲームチャットバランスダイヤル搭載

ヘッドトラッキング機能のほか、サラウンド技術「JBL QuantumSPHERE 360™」、50mm径ハイレゾドライバーなど、同社の音響技術を結集させたフラッグシップモデル。人間工学に基づいたデザインで、長時間の使用でも快適だ。

SPEC●再生周波数帯域:20Hz~40kHz●インピーダンス:32Ω●音圧感度:95dB●オーディオケーブル長:1.2m(着脱可能)●USBケーブル長:2.7m●質量:約369g

 

Gaming

「左右」だけでなく「高低」の再現も正確

音の方向を誤差30度以下の正確さで捕捉できる。しかも左右だけでなく高低方向もわかるのが驚異的。FPSをはじめ、音の位置が重要な作品で勝利へと導く。

音でマシンの状態まで把握できる

風切り音や、敵車を抜いたり抜かれたりする際の走行音が脳内に響き渡る。自車の挙動を音で把握する点でも効果を発揮するので、より良いタイムを狙える。

 

LifeStyle

ライブ映像の鑑賞にうってつけ

独自技術「JBL QuantumSPHERE 360™」が臨場感のある音を再現。映像鑑賞では、頭を振っても音が正面から鳴る体験は衝撃だ。

 

驚異の低遅延再生を実現したシリーズ初の完全ワイヤレス

JBL
Quantum TWS

実売価格1万9800円

2.4GHz ワイヤレス 低遅延接続/Bluetooth同時接続/ハイブリッドNC搭載/7.1ch サラウンド(PC接続設定時)

周囲の環境に合わせて最適化するノイズキャンセリングや外音取り込み機能を搭載。独自技術「JBL QuantumSURROUND™」が叶える没入感は抜群だ。スマホアプリとPC接続時のソフトで多彩な設定やカスタマイズに対応する。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC●充電ケース併用再生時間:最大約24時間(ANCオフ時)●充電時間:約2時間●充電ケースサイズ/質量:約W75×H25×D40mm/約42.4g●イヤホン質量:約5.5g(左右とも)

ケースに収納できるUSB Type-Cドングルを介して低遅延再生が可能。Bluetoothとの同時接続にも対応する

 

Gaming

遅延が抑えられプレイするジャンルを選ばない

ラグがほぼなく、リズムゲームなどの遅延がシビアな作品でも十分遊べる。FPSなども同様で、有線でプレイしているのと変わらないゲーム体験が可能だ。

 

LifeStyle

移動中の「エンタメ」を拡張

高精度のノイキャンに加えて外音取り込み機能も搭載。ゲームに良し、音楽鑑賞にも良しで、移動中のエンタメの幅が広がる。

クリアな音はウェブ会議にも◎

左右に計6個のマイクを搭載し、クリアな声でウェブ会議が可能。落ち着いたデザインで、ビジネスシーンで悪目立ちしない。

 

≪ヘッドセット以外の機器も充実!≫

[USBコンデンサーマイク]

JBL
Quantum Stream

実売価格1万1000円

高感度かつ96kHzの高サンプリングレートにより、声を大きくクリアにキャプチャできる。本体天面のタップでミュートのオン/オフが可能だ。

[ゲーミングスピーカー]

JBL
Quantum Duo

実売価格1万9800円(ペア)

ソフトドームツイーターと63mm径ウーファーを搭載する、本格的な2Way構成。かすかな足音から爆発の轟音まで忠実に再生する。

スマホもタブレットも簡単切り替え。Pixel Buds Proの「Fast Pair」ってなんだ?

米グーグルは新型ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」の販売開始にあわせ、マルチポイントによるペアリング機能「Fast Pair」の展開を案内しています。

↑グーグルより

 

Bluetoothを利用したワイヤレスイヤホンでは複数機器へと同時に接続できるものが増えていますが、オーディオソースの切り替えにはユーザーが操作する必要があるなど、まだまだ便利とはいえません。一方で米アップルの「AirPods」シリーズでは、新しくサウンド再生をおこなったデバイスに自動で切り替える機能が搭載されるなど、より利便性が高くなっています。

 

Fast Pairは、AirPodsのサウンド切り替え機能をPixel Buds Proなどでも実現したものです。グーグルによれば、「ノートパソコン、タブレット、テレビ、Android や iOSスマートフォンにて、直前にペア設定したBluetoothデバイス接続先を自動的に切り替えることができます」とのこと。つまり、ユーザーが明示的にオーディオ再生デバイスを切り替える必要がなくなるのです。

 

Fast Pairでのサウンドの切り替えについては、その種類によって切り替えが実施されるかどうかが判断されます。例えば通知音では切り替えはおこなわれませんが、電話の着信では再生デバイスの切り替えが実施されるのです。また切り替えの際に通知が表示され、その通知をタップすることで元のサウンドの再生を続けることもできます。

 

Fast PairはまずPixel Buds Proにて利用が開始されますが、今後数週間でソニーやJBLの一部イヤホンも対応するとうたわれています。iPhoneでお馴染みだった便利なサウンド切り替えが幅広いデバイスで利用できるようになるのは、ありがたいの一言でしょう。

 

Source: グーグル via 9to5Google

明るいリビングでも色鮮やか、シャープ8K液晶テレビがオススメ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はシャープの8K/4K液晶テレビ「AQUOS XLED 8T-C75DX1」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

リアリティ溢れる8K映像を75V型の超大画面で堪能

【8K/4Kテレビ】

シャープ

AQUOS XLED 8T-C75DX1

実売価格80万円

バックライトに小型のLED(mini LED)を採用した8K/4K液晶テレビ。エリアごとの明暗をきめ細かく制御する「アクティブmini LED駆動」と量子ドットによる光波長変換技術により、輝度やコントラスト、色域が飛躍的にアップした。

 

SPEC●チューナー:8K×1、4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1655×H1009×D310mm/約45.0kg(スタンド含む)

 

私が激推しします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた論評で多媒体で活躍する。

 

有機EL機の台頭が著しい大型テレビ市場だが、シャープが新技術を投入した大型液晶シリーズを発売した。同モデルについて、藤原さんはこう語る。

 

「mini LED次世代ディスプレイ技術を用いた8K対応モデルです。正面のコントラストに優れるVA液晶で、mini LEDバックライトと量子ドット技術の組み合わせで、より明るく、鮮やかな再現性を実現。とにかく明るく、黒も適度に締まるので、日差しが差し込むような明るいリビングでも、色鮮やかで高コントラストの映像が楽しめます。サイズは65V/75V/85V型と超大型のラインナップですが、オススメは等身大の8K映像の醍醐味が体験できる75V型。現状8K放送はNHKのBS8Kのみですが、YouTubeなどのネット配信で良質な8Kコンテンツが増えつつあります。4Kを凌駕するリアリティに富んだ映像を堪能できますよ」

↑低反射広視野角の「N-Wideパネル」を採用。照明などの映り込みを抑える

 

↑「アクティブmini LED駆動」を採用。高コントラスト・高輝度・広色域を実現した

GN編集長のイチオシ! ソニーが作った最強の“ながら聴き”イヤホン「LinkBuds」

普段、様々な製品をチェックしているGetNavi編集部員が、実際に使ってみて新生活に役立つであろうモノや、いま狙っているアイテムを紹介。春から環境が変わる人も、そうでない人も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

長時間使ってもストレスフリー! 最強の“ながら聴き”イヤホン

ソニー

LinkBuds

実売価格2万4200円

ソニー史上最小で最軽量の完全ワイヤレスイヤホン。独自開発した振動板の中心部が開放されているリング型ドライバーユニットを採用し、耳をふさがないので圧迫感がない。さらに片耳4.1gの軽量を実現し、ストレスフリーに長時間使用できる。

 

↑ケース併用で最長17.5時間使用可能なバッテリー性能。防滴性能も搭載しており、雨や汗を気にせず楽しめる

 

GetNavi編集長

川内一史

オーディオ担当歴は約9年。複数のイヤホンを持ち歩き、用途に応じて使い分けている。最近の趣味はウォーキング

昨年、オンライン会議用に骨伝導イヤホンを買いました。期待以上に声を聞き取りやすく、マイクの性能も上々。何より耳をふさがないのが快適で満足しています。強いて難点を挙げるなら、長時間使うとこめかみがこそばゆくなること。また、音質は改善されているものの、まだ骨伝導は「音を楽しむ」レベルにありません。

 

そんなプチ不満を解消する製品を探していた矢先、衝撃作が登場! 早速手に入れた知人に試させてもらいました。まずリング状の開放型ドライバーが、ガジェット好きにはたまらん! ピアスのような極小ハウジングが耳にフィットし、ヘッドセット型の骨伝導イヤホンと比べても快適でした。穴が空いているため、周囲の音は普通に聞こえます。音質も、想像以上。開放型にしたことでスカスカな音になりそうですが、さすがはソニー。“音を楽しめる”クオリティです。

 

オンライン会議では未使用ですが、AIによるボイスピックアップテクノロジーで、声をしっかり相手に届けてくれるとのこと。ビジネス用途にも配慮されています。

 

2台のデバイスと同時接続できるマルチポイント機能に非対応なのは惜しいですが、現時点では最強の“ながら聴きイヤホン”でしょう。密閉型イヤホンを長時間着けると耳が痛くなる人や、骨伝導が合わない人にオススメ。私も買います!

 

<これもオススメ!>

アピックス

むしざんまい AMZ-450

実売価格8800円

水を入れつまみを回すだけで、本格的な蒸し料理が楽しめる専用調理器。抗菌性・調湿性に優れている本格的な竹製せいろを採用。

 

小籠包を手作りして無限に食べまくりたい

「我が家は点心大好きファミリー。これで小籠包とか自作できたら素敵やん。身体にやさしそうな蒸し料理のレシピが多数用意されているのもイイ」(川内)

 

Anker

535 Portable Power Station (PowerHouse 512Wh)

実売価格4万8900円

長寿命バッテリーを搭載したポータブル電源。持ち運べるサイズで、最大9つの機器に合計716Wの出力で同時に充電/給電することができる。

 

シティ派父子が快適にキャンプを過ごすために

「3歳になる子どもと一緒にキャンプへ行きたい。ただし、世田谷育ちの父子だから不便はノーサンキュー。容量たっぷりの本機があれば安心」(川内)

275万円のプロジェクター「DLA-V90R」は極上の画づくりがすごい

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はビクターの「D-ILAプロジェクターDLA-V90R」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

最高クオリティの映像で感動の光を体感できる

【レーザープロジェクター】

ビクター

D-ILAプロジェクターDLA-V90R

実売価格275万円

世界で初めて8K60p入力に対応。最新のLSIを搭載し、8Kの情報量を入力から液晶パネル(D-ILAデバイス)まで瞬時に処理して8K信号を正しく表示できる。4K120p入力にも対応し、最新ゲーム機もサポート。

 

SPEC●表示デバイス:0.69型4K「D-ILA」×3●明るさ:3000lm●コントラスト比:10万:1●投写サイズ:60〜300型●HDMI端子:2●サイズ/質量:W500×H234×D528mm/25.3kg

 

私が激推しします!

デジタル・メディア評論家

麻倉怜士さん

雑誌や書籍の執筆のほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍する。「麻倉怜士のデジタル進化論」を連載中。

 

画質には厳しい目を持つ麻倉さんは、プロジェクターにこそ大画面テレビでは味わえないスペシャルな魅力があるという。

 

「直視型のテレビの本質は“情報性”。ディスプレイから押し出された高精細な情報を持った光がこちらに向かってきます。一方、光源から照射された光をスクリーンに反射させるプロジェクターは“感動性”を体感できる。目だけでなく、全身で感動の光を感じることができます。そのなかでもDLA-V90Rの映像は別格。技術的な完成度はもちろんのこと、画づくりも極上のレベルにあります。HDMI2.1の採用により、8K60p/4K120p信号の再生が可能になったことをはじめ、独自のレーザー光源技術『BLU-Escent』の搭載や、HDRの最新規格『HDR10+』への対応など、最新の映像技術が集結。現在得られる最高のクオリティの映像を存分に楽しめます

↑上下左右4方向へのシフトを実現した新開発「8K/e-shiftXテクノロジー」を搭載。画素を0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する

 

↑フルアルミ鏡筒を採用した16群18枚のガラスレンズを搭載。100mmの大口径に加え、EDレンズも5枚使用する

ニコンが一眼レフカメラ開発から撤退と報道、本当のところは?

日本経済新聞は7月12日、ニコンが一眼レフカメラの開発から撤退したと発表しました。一方で、ニコンはこの報道を「憶測にもとづくもので、当社が発表したものではない」とコメントしています。

↑SAVIKUTTY VARGHESE/Shutterstock.com

 

ニコンは1959年に一眼レフカメラ「ニコンF」を発表し、フィルムカメラビジネスに参入しました。その後に一眼レフカメラがデジタルへと移行し、また本体内部にレフ板のない「ミラーレスカメラ」のラインナップが増えている現在も、ニコンは一眼レフカメラの販売を続けています。

 

今回の報道で気になるのは、ニコンが日本経済新聞の報道を完全に否定しているわけではない点です。ニコンは「デジタル一眼レフカメラの生産、販売、サポートは継続しており、ご愛用のお客様には引き続きご安心してご利用頂ければと思います」と伝えており、一眼レフカメラの開発が継続しているかどうかについては言及していません。

 

また日本経済新聞は、これまでも「あえて」業界筋の未発表情報を報じ、その後にメーカーが「当社が発表したものではない」と否定。しかしその後、メーカーから報道どおりの公式発表がなされることもありました。

 

現在デジタルカメラ業界はミラーレスカメラへの移行という大きな流れのなかにあり、そんな状況でニコンが一眼レフカメラの開発を中止したとしても、なんら不思議ではありません。一眼レフカメラに愛着がある方にはなんとも寂しさを感じさせる報道ですが、スマートフォンの急速な高画質化という時流の中で、カメラメーカーも必死に生き残り策を模索していることが予測されます。

 

Source: ニコン日本経済新聞

ハイセンスの4K液晶テレビが44%オフで4万円台、プライムデーで安い

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。ハイセンスの43V型4K液晶テレビ「43U7FG」が、通常価格から44%オフの4万5800円(税込み)で販売されています。

 

有機ELテレビも台頭しはじめていますが、液晶テレビはなんといってもそのお手頃な価格が魅力ですよね。43V型で4万円台となれば、コストパフォーマンスはかなり高いレベルと言えます。

 

また、インターネット接続機能を備え、単体でNetflixやhulu、YouTubeも視聴できます。リビングに、自室に、寝室にと、どこにでもなじみやすいサイズ感なので、2台目のテレビとしてもおすすめです。

プライムデーでボーズの売れ筋ヘッドホンが脅威の40%オフ!

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。人気オーディオメーカー・ボーズのワイヤレスヘッドホン「Bose SoundLink around-ear wireless headphones II」が、なんと40%オフの1万5840円(税込み)で販売中です。

 

ボーズらしい洗練されたスタイルと高い音質、最大15時間の連続使用時間が魅力の、密閉型オーバーイヤーヘッドホンです。

 

発売からしばらく経っているモデルではありますが、軽量、高音質、頑丈と3拍子そろった使用感で、いまだに支持を集めているロングセラーモデル。通常販売価格でも、ボーズのヘッドホンとしては買いやすい価格の製品ですが、1万円台となれば、より手が出やすいはずです。

 

ボーズならではのサウンドを、お手頃価格で楽しめるこのチャンス、必見です!

3Dメガネなどの豪華特典も! 「XGIMI」のスマートプロジェクターが「プライムデー」で最大25%オフ

XGIMIは、Amazonで開催される「プライムデー」にて、スマートプロジェクターブランド「XGIMI(エクスジミー)」各製品最大25%のセールを実施します。

 

今回のセール対象商品は、アウトドアシーンでも活用できるモバイルプロジェクター「Halo+」(税込9万3406円、15%オフ)、家でも映画館のような映像が楽しめる4Kホームプロジェクター「HORIZON Pro」(税込16万8206円、15%オフ)や、全世界での売り上げが100万台を突破した「XGIMI Elfin」(税込6万8160円、20%オフ)など全7モデルです。

 

対象製品の購入者を対象に、もれなくHDMIケーブルをプレゼントするほか、3Dメガネや専用収納ケースなどの特典も用意しています(3Dメガネは数量限定)。

↑3Dメガネ

駅で電話も不快にさせない、通話性能抜群のテクニクス「EAH-AZ60」

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はテクニクスの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

卓越した音声通話技術によりオンライン会議にも最適

【完全ワイヤレスイヤホン】

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

独自の音響構造により臨場感溢れるリアルな高音質を実現。ハイレゾ相当の音声伝送が可能なLDACに対応し、ワイヤレスながらハイレゾ音質を楽しめる。また、自分の声だけをクリアに相手に伝える通話音声処理により快適に通話できる。

 

SPEC●ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●防水性能:IPX4●質量:約7g(片耳)

 

私が激推しします!

本誌編集長

川内一史

長年オーディオ記事を担当。特にイヤホン・ヘッドホンに詳しく、数多くの新製品を日々チェックしている。

 

AV機器の記事を担当する本誌編集長の川内は、完全ワイヤレスイヤホンをパワープッシュ。

 

「私の激推しはテクニクスのEAH-AZ60。このモデル最大のウリは、卓越した通話性能です。左右合計8つのマイクと独自の『JustMyVoice』プロセッサーにより、周囲のノイズと発話者の声を拾い上げて自動で解析。最適な処理をすることで、クリアな声をしっかり届けられます。駅のホームにいる際に電話がかかってきたり、カフェからビデオ会議に参加したりしたときなども、相手に不快な思いをさせずに済みます。また、マルチポイントに対応しており、例えばスマホとノートPCに同時接続が可能。移動中などはスマホで音楽を聴いていても、すぐにデバイスを切り替えてオンライン会議に参加することができ、文字通りマルチに使えます。イマドキのワイヤレスイヤホンは、オーディオ用だけでなくビジネス用としてもシームレスに使えることが重要なポイントになりますが、その点もバッチリです」

 

肝心の音質面も抜かりはない。

 

「オーディオ性能も価格以上に高いですね。特に低音の表現が豊かで、解像感もバツグン。ノイズキャンセリングの精度も高いので、どこでも音楽の世界に浸れます」

 

↑ビームフォーミングや音声解析などの技術を組み合わせた「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。通話音声をはっきりと伝達できる

 

↑片耳4つ(合計8つ)のマイクを搭載。音声解析を1秒間に1万5000回以上行い、発話者の声だけを高精度に検出する

 

↑アプリ「Technics Audio Connect」のUIを一新。ノイズキャンセリングなど機能別に分類され、目的の機能を選びやすくなった

 

身近になった開放型ヘッドホンスピーカーライクな音を味わえる!

オーディオテクニカ

ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

オーディオビギナーにはハードルが高かった開放型ヘッドホンが、ワイヤレス化&リーズナブルな価格設定によって身近な存在に。開放型ならではの自然な音の鳴りや余韻が手軽に楽しめる。

↑オーバーヘッドながら220gと軽量。2層構造のイヤーパッドにより、最適な音響空間と高い装着性を実現した

ASUS、ワイヤレスでも有線でも利用できる「ROG Centra Pro」を新発表!

台湾のASUSは、新型ワイヤレスイヤホン「ROG Centra Pro」を海外向けに発表しました。ワイヤレスだけでなく有線接続もできることが特徴の製品です。

↑ワイヤレス時の「ROG Centra Pro」(画像提供/ASUS)

 

ゲーミングギアとして「ROG」シリーズを展開するASUSは、2022年4月にブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン「ROG CETRA TRUE WIRELESS」を日本でも発売しました。同ワイヤレスイヤホンは、ANC(アクティブノイズキャンセリング)機能やゲームモードを搭載しています。

 

ROG Centra Proの特徴となる有線接続機能では、DAC「ESS 9280 Quad」を搭載したUSB-Cオーディオケーブルを使用。これにより、高品質かつ低遅延でサウンドを再生することができます。ワイヤレス接続では「AptX Lossless」コーデックや96khz/24ビットオーディオが利用可能。

 

ASUSによれば、ROG Centra Proと新型ゲーミングスマートフォン「ROG Phone 6/6 Pro」を組み合わせた場合、ワイヤレス接続では45ms、有線接続ではそれ以上の低遅延でサウンド再生ができるとのこと。

↑有線時の「ROG Centra Pro」(画像提供/ASUS)

 

本体には10mmの大型ドライバーを採用し、音質を底上げ。マイクには、AI(人工知能)によるノイズキャンセリング機能を搭載しています。駆動時間はワイヤレス充電ケース込みの場合、28時間の使用が可能であるうえ、急速充電にも対応。本体はIPX4の防水仕様となっています。

 

現時点では、ROG Centra Proの発売日や価格は発表されていません。前モデルからゲーム向けの性能をさらに向上させた同イヤホンの日本市場への投入が楽しみですね。

 

Source: ASUS via 9to5Google

AirPods Maxのダサいケースにさよなら? 将来デザインが変わるかも

ワイヤレスヘッドホン「AirPods Max」のケースに関する特許を米アップルが米特許商標庁(USPTO)に出願していたことが、海外テックサイトのPatently Appleの報道により判明しました。

↑Hadrian/Shutterstock.com

 

2020年に登場したAirPods Maxはその高音質な設計と、AirPodsシリーズと共通のスマートな接続機能、そしてアップルらしいモダンなデザインが特徴です。しかし付属するキャリングケース「スマートケース」はAirPods Maxの一部しか保護することができず、その外観にも賛否の声が寄せられていました。

↑USPTOより

 

一方でアップルが出願した特許では、AirPods Maxの全体を覆うデザインのケースを確認することができます。これなら持ち運び時にヘッドホンが傷つくこともありませんし、また外観もよりスッキリした印象です。さらにケースの開閉には、磁気を利用するアイディアも記述されています。

 

AirPods Maxの正式発表前には、アップルのヘッドホンはヘッドバンドが交換可能で、操作用のタッチパッドを搭載し、左右どちらの向きでも利用できると報じられていました。このような機能を盛り込んだ「次期AirPods Max(通称:AirPods Max 2)」に、今回のようなデザインのケースが付属する可能性もあります。

 

最近は「次期AirPods Pro(通称:AirPods Pro 2)」のアップデートに関する噂が数多く登場していますが、次期AirPods Maxやその付属ケースの進化にも期待したいものです。

 

Source: Patently Apple via 9to5Mac

 

Vlog撮影に最適! Zシリーズ最小・最軽量……ニコン「Z 30」

ニコンイメージングジャパンは、「ニコン Z マウント」を採用したAPS-Cサイズ/DXフォーマットミラーレスカメラ「ニコン Z 30」を、8月5日に発売予定。現在、予約販売を受け付けています。市場想定価格は税込9万7900円(ボディ)。

 

 

同製品は、2018年9月発売「ニコン Z 7」に採用した画像処理エンジン「EXPEED 6」と、2021年7月発売「ニコン Z fc」に採用したイメージセンサーを搭載。常用感度ISO100~51200に対応し、シーンを問わず高品質な映像が撮影できます。動画撮影時も、人や犬、猫の瞳を検出する「瞳AF」「動物AF」を搭載しており、動画・静止画を問わず、動きのある被写体の瞳をより確実に捉えられます。被写体の動きや構図の変化に応じてピントを合わせ続ける「AF-F(フルタイムAF)」も搭載。

 

すべてのNIKKOR Z レンズを使うことができ、DXフォーマット/FXフォーマット問わず、Vlog撮影に最適な広角レンズや、ボケを活かせる単焦点レンズ、一本で幅広い撮影を楽しめるズームレンズなど、撮影目的に合わせてあらゆる表現が楽しめます。

 

「ニコン Z シリーズ」で最小・最軽量となるボディーに加え、視認性をより高めた、大きい動画撮影ボタンや、ウィンドマフを装着しやすい大型マイク、撮影中であることがひと目でわかる「RECランプ」などの搭載や、動画最長記録時間125分対応など、Vlogなどの動画撮影に最適化。

 

タッチパネルを採用したバリアングル式液晶モニターにより、スマートフォンと同様の感覚でタッチ操作ができ、撮影操作や設定変更、画像再生時のピンチイン、ピンチアウトなども可能。写っている状況を確認しながらの自撮りだけでなく、被写体を真上から撮影する真俯瞰撮影や、足元などからの低位置撮影もできます。

 

また、ボディとレンズを組み合わせたキットも同時発売。市場想定価格は、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR付き「Z 30 16-50 VR レンズキット」が税込11万9900円、NIKKOR Z DX 16-50mm f/3.5-6.3 VR、NIKKOR Z DX 50-250mm f/4.5-6.3 VR付き「Z 30 ダブルズームキット」が税込15万700円。

持ち運び特化? Nothing「ear (1) STICK」がphone (1)と同時発表されるかも!

英Nothingの次期ワイヤレスイヤホン「ear (1) STICK(仮称)」のものとされる画像を、リークアカウントのMukul Sharma氏が投稿しています。

↑Mukul Shrma/Twitterから

 

Nothingといえば、2021年に初プロダクトとなる「ear (1)」を国内外で発売し、そのフレッシュなデザインと高いコストパフォーマンスで話題となりました。また製品には、スケルトンデザインかつほぼ正方形の充電ケースが付属していたのです。

 

今回投稿されたear (1) STICKの画像を見ると、その充電ケースはより長方形となっています。ポケットにスマートフォンと一緒に収納する際は、かなり取り回しやすい形状です。なおイヤホン本体のデザインは、現行モデルのear (1)にドット模様がくわえられる以外は、ほぼ変わらないようです。

 

ear (1)はイヤホン本体にイヤピースを搭載していましたが、ear (1) STICKでも同じようにイヤピースが搭載されているかは、今回の画像からは確認できません。もしかすると、米アップルの「AirPods Pro」にたいする「AirPods」のように、ear (1) STICKがイヤピースを省略した廉価版となる可能性も、ないわけではありません。

 

今回のツイートでは、ear (1) STICKはNothingのスマートフォン「phone (1)」と同時発表されると伝えています。phone (1)は日本時間7月13日0時に発表予定となっており、今回のear (1) STICKもイベントを大いに盛り上げてくれることになりそうです。

 

Source: Mukul Shrma/Twitter via 9to5Google

ソニーがPCゲーミングに参入! 新ブランド「INZONE」から液晶モニターとヘッドホンを発売

ソニーがPCゲーミング向けオーディオ・ビジュアルデバイスのブランド「INZONE(インゾーン)」を立ち上げます。新しく登場するのは4K/HDR対応の「INZONE M9」など液晶モニター2機種と、360 Reality Audioによる立体ゲーミング体験を実現する「INZONE H9」など無線・有線のブームマイク付きヘッドセット3機種です。新製品の特徴を紹介します。

↑INZONEブランドから発売される4K/HDR対応の液晶ゲーミングモニター「INZONE M9」

 

ソニーのゲーミング機器といえばPlayStationシリーズがあまりにも有名ですが、なぜソニーは新しいブランドのINZONEを立ち上げるのでしょうか。

 

INZONEはeスポーツの人気の高まりを受けて、ソニーが「PCゲーミング」の領域に狙いを定めて殴り込みをかける新シリーズです。INZONEが掲げるコンセプトは「没入」と「勝利」。

 

ソニー本社のオーディオ・ビジュアル製品の開発チームが築いてきた「高画質・高音質」のための先端技術を、ゲーミングデバイスに活かして、ライバルのゲーミングブランドに差を付けることがソニーの狙いです。

 

ブラビアの高画質技術を投入した27型モニター

INZONEから発売されるゲーミングモニターは2機種。画質を重視する4K/HDR対応のフラグシップモデルが「INZONE M9」。240Hz対応の高リフレッシュレート対応による“滑らか表示”により、ユーザーを勝利に導くハイエンドモデルが「INZONE M3」です。

↑240Hz対応のフルHDモデル「INZONE M3」

 

どちらのモデルも、映像の明暗表現力に富むHDR(ハイダイナミックレンジ)グラフィックスに対応する27インチのIPS液晶を採用。1ミリ秒の高速応答性能を備えています。

 

2つのモデルから先にM9が7月8日に発売されます。オープン価格ですが、市場想定売価は15万4000円前後。ゲーミングモニターのなかでは価格もハイエンドなモデルです。

 

M3も年内に発売を予定しています。価格は明らかにされていませんが、本機もまたプレミアム価格帯に位置付けられるゲーミングモニターになりそうです。

 

ソニーが敢えて高価格帯の製品を揃えた背景には、テレビのブラビアの開発により培ってきた独自の高画質化技術と、PCゲーミングを快適に楽しめるように細部までこだわったデザイン・機能性により、プレミアムなゲーミング体験をユーザーに届けたいという思いがあるからです。

 

INZONE M9を視聴。映像の暗部・明部をつぶさない高画質

INZONE M9の映像を視聴することができましたので、そのレポートをお届けします。上位のM9は特に液晶のバックライトを直下型LEDとして、細かくエリアに分けて明滅をコントロールすることでコントラスト再現性能を高めています。通常のモニターであれば黒つぶれしてしまう暗部のエリアも階調豊かに描かれるので、暗闇に潜む敵、障害物となるオブジェクトの形がはっきりとわかります。

 

設定メニューからアクセスできるブラックイコライザーにより、自然なコントラストのバランスを保ちながら映像の明暗を変えることができます。イコライザーを調整すると暗所の視認性が高まり、暗闇にいる敵の動きがはっきりと見えるようになります。映像の明部の白飛びを抑えることもできるので、炎の向こうから迫り来る弾丸がいち早く確認できます。

 

INZONEのモニターがあれば、勝利という確かな成果が残せそうです。この体験価値の差がユーザーに伝われば、INZONEのスタートダッシュと他社製品の差別化は上手く運ぶだろうと筆者も思います。

 

設定メニューからアクセスできるブラックイコライザーにより、自然なコントラストのバランスを保ちながら映像の明暗を変えることができます。イコライザーを調整すると暗所の視認性が高まり、暗闇にいる敵の動きがはっきりと見えるようになります。映像の明部の白飛びを抑えることもできるので、炎の向こうから迫り来る弾丸にいち早く反応できます。INZONEのモニターがあれば、勝利という確かな成果が残せそうです。

 

数々の機能が充実。設置性も高い

INZONEのモニター本体はホワイトを基調に、ブラックをコンビにしたツートーンカラーとしています。どことなくPlayStation 5のデザインに近い雰囲気です。本体背面のスリットにはLEDが内蔵されていて、INZONEのテーマカラーである「パープル」のほか、様々な色に点灯します。

↑「INZONE M9」の背面。上側スリットに光るLEDライトが搭載されています

 

くさび形の専用スタンドは足もとにワイヤレスキーボードを様々な角度で滑り込ませることができるように、前側スペースを広く確保したユニークなデザインです。ディスプレイ部は高さと角度調整に対応しています。

↑独自形状のスタンド。高さと画面の角度調整が可能です

 

↑スタンドはワイヤレスキーボードなどが置きやすいデザインとしています

 

HDMI2.1端子は2基、USBもType-C/B/Aの各種を揃えています。複数のPCをINZONEのモニターにつないで、1組のキーボードとマウスで操作できるように「オートKVMスイッチ」の機能も搭載しました。この機能を利用するためにはモニターとPCとの間をUSB-C/USB-Bでつなぐ必要があります。モニターにはステレオスピーカーを内蔵していますが、夜間のゲーミングも気兼ねなく楽しめるようにヘッドホン出力も付いています。

↑多彩な入出力端子が揃っています

 

ソニーの立体音響技術に対応するヘッドセット

INZONEのヘッドセットは3機種です。発売は7月8日から。モデルの内訳は下記の通りです。

↑INZONEブランドのゲーミングヘッドセット

 

・INZONE H9/オープン(想定売価3万6000円前後):ワイヤレス/ノイズキャンセリング付き
・INZONE H7/オープン(想定売価2万9000円前後):ノイズキャンセリング付き
・INZONE H3/オープン(想定売価1万2000円前後):有線

 

↑INZONE H9の装着イメージ。ブームマイクは本体に固定されています

 

すべてのモデルがホワイトを基調に、ブラックを合わせたツートンカラーです。高音質なボイスチャット音声をピックアップするブームマイクは本体に固定しています。

 

ワイヤレスモデルは2.4GHz帯のデジタル無線対応。専用のドングルをPC、またはPlayStationに接続して使います。INZONE H3は3.5mmステレオミニプラグと、USB接続に変換できるアダプターが付属します。

↑PC/PS5に接続して使うINZONE Hシリーズのワイヤレス通信用ドングル

 

Windows PC用のソフトウェア「360 Spatial Sound for Gaming」を使うと、サラウンド音声を収録するゲームサウンドを最大7.1chまで実力を引き出して、INZONEのヘッドホンで再現します。

↑「360 Spatial Sound for Gaming」により詳細なサウンドプロファイルが作成できます

 

元がサラウンド音声により制作されているゲームサウンドも、通常はヘッドホンで再生する場合に2チャンネルに圧縮されてしまいます。ソニーのソフトを使うと、ソニー独自の360立体音響技術によりゲーム本来の立体サウンドを復元。最大7.1chまで仮想立体化処理を施します。

 

ユーザーの耳を撮影した画像をスマホで撮り、モバイルアプリの「360 Spatial Sound Personalizer」でサーバーにアップ。PCソフトウェアのINZONE Hubによる「個人最適化」を行えば、立体音響のサウンドがよりリアルに聞こえるようになります。

 

全方位の聴覚が研ぎ澄まされる! 最上位H9の音を聴いた

筆者はH9によるデモンストレーションを体験しました。個人最適化を行っていない状態でも、ゲーム効果音の正確な音像、音の移動感がとても鮮明です。オーディオヘッドホンの「スムーズなつながりの良さ」「あたたかみ」とはまたひと味違い、ゲームに没入すること、あるいは勝負に「勝つ」ことに徹底した精度重視のチューニングに振った、ゲーミングヘッドセットならではといえるリスニング体験に圧倒されました。

 

細やかな音の再現力は、ソニーのオーディオヘッドホンにも採用され実績を上げてきた40ミリ後継ダイナミック型ドライバーによるもの。ハウジングに空気の通り道となるダクトを付けて、タフでインパクトの鮮やかさに富んだ低音を再現します。

↑最上位のINZONE H9はANC/外音取り込み機能を搭載しています

 

筆者が試したH9は、オーディオヘッドホンのWH-1000XM5にも採用されている合成皮革の「ソフトフィットレザー」を採用しています。さらっとした肌触りに、独特なモチッとした柔らかさ。長時間身に着けていても負担が少ないように側圧も低く抑えています。自然なノイキャン効果と、外音取り込み機能も使えるので、どうせなら奮発して最上位のH9を手に入れたいところです。

 

ブームマイクが外れないので、街歩き用のオーディオヘッドホンとしても使えないところが残念ですが、Bluetooth接続(AAC/SBC)に対応しているので、スマホやタブレットのゲームを楽しんだり、PCによるオンライン会議にも活用できると思います。ゲーム以外にも色々な用途につぶしが効くヘッドセットなので「高価だけどお買い得」といえそうです。

 

PS5とも便利に連携

なお、INZONEの上位デバイスには「Perfect for PlayStation 5」のコンセプトをうたう連携機能があります。

 

モニターは上位のM9が、PS5をHDMI接続した状態でHDR映像の画質・色彩を自動で最適化する「オートHDRトーンマッピング」のほか、PS5でゲームと映画、それぞれのコンテンツを再生した時にモードを自動で切り換える「コンテンツ連動画質モード」に対応します。

 

ヘッドセットはH9/H7がともに、PS5に接続した時に画面上に音量/バッテリー残量/マイクミュートのステータスを表示する機能を使えます。PS5接続時には、ヘッドセット側のボタン操作でゲームとボイスチャットの「音量配分」を振り分けられます。また360 Reality Audioとベースを共有するPS5独自の立体音響体験「Tempest 3D Audio Tech」に最適化されたゲームのサウンドを、H9/H7は臨場感たっぷりに再現します。

 

体験イベントを見逃すな

PCゲーミング向けのディスプレイやヘッドセットはオンラインで勢いよく購入してしまう方も多いと思います。INZONEの製品はいずれも「画質」「音質」の出来映えが突出しているところが“ソニーらしさ”であり、他社製品とひと味違う特徴です。映像と音のクオリティが上がると、ゲームの「没入感」と「勝利に導かれる可能性」が一気に上がるはず。INZONEの製品はぜひ一度、実物を体験してみることを強くおすすめします。

 

ソニーでは今後、家電ショップの店頭展示や様々なゲームイベントに出展してINZONEの製品の魅力を多くのゲームファンに伝える場所をつくるそうです。

 

直近では6月29日から、ソニーストア大阪で体験イベントが開催される予定。M9と各ヘッドセットが発売を迎える7月8日には、東京銀座のソニーストアでスペシャルイベントも実施されます。当イベントにはバイオハザードシリーズのプロデューサーである川田将央氏によるトークセッションや、INZONEの製品を体験できる機会が設けられます。足を運ぶ価値は大アリです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

“統一感”で出す個性! オウルテックの人気AirPodsケースに「AirPods第3世代」バージョン登場

iPhoneケースとAirPodsケース、同じデザインだったら、その“統一感”が逆に“個性”として際立ちそう。

 

そんなiPhoneとAirPodsを“おそろコーデ”にできるAirPodsケースに、AirPods(第3世代)対応モデルが、新たに仲間入りしました!

 

オウルテック「OWL-CVAPP01S」は、同社でのiPhoneケースでロングセラーデザインとなっている、縦バイカラー手帳型ケースと同デザインのAirPodsケース。親しみやすいファブリック素材に、アクセントとなるPUレザーを採用したデザインが特徴。カラー展開はグレー×ブラックとネイビー×ブラックの2色で、税込価格は2380円です。

 

カジュアルな雰囲気の中に溶け込むブラックPUレザーで高級感をプラスした、シンプルながらも飽きがこないデザインで、大切なAirPodsをキズや衝撃から守ります。カラビナ付きで持ち運びも便利なのが嬉しいポイント。

 

上蓋部分はセパレートになっており、大切なAirPodsを隙間なく保護することができます。また、上蓋にはあらかじめ両面テープが貼り付けてあるので、しっかりと固定できます。

 

「AirPodsをケースに収納したままで、ケーブルでの充電やワイヤレス充電、どちらにも対応しています。LEDランプ部分に穴が開いているため、充電状況の確認も可能です」(オウルテック担当者)

 

「あ、iPhoneとAirPodsのケースおそろにしてる人だ!」と、相手に与えるインパクトは抜群。アクセサリーからさりげなく、個性を出してみませんか?

USBドングルを挿すだけ! 無線ゲーミングヘッドセット「Arctis 7P+ Wireless」でゲームがもっと快適に

オンラインゲームで仲間と音声チャットをする時に、つい欲しくなるのが「ゲーミングヘッドセット」。大音量で音を鳴らしても周囲の迷惑にならないし、マイクが最初から付属しているのも便利ですよね。

 

ゲームプレイに便利な機能を備えたワイヤレスタイプのヘッドセット「Arctis 7P+ Wireless」が、ゲーミング周辺機器ブランドのSteelseriesから発売されました。USB-Cドングルを利用した、柔軟な接続機能が特徴の製品となっています。

↑SteelseriesのArctis 7P+ Wireless

 

Arctis 7P+ Wirelessはゲーミングヘッドセットということで、ボイスチャットの音声をクリアに届けるべく、本格的なノイズキャンセリングマイクが本体に収納されています。手で引き出したり、しまったりできるこの機構は、なんだか少年心をくすぐりますね。

↑マイクは本体収納式

 

付属するUSB-Cドングルをパソコンやスマートフォン、さらには「PlayStation 5」や「Nintendo Switch」に接続するだけで、すぐにワイヤレス通信での利用が開始できます。ペアリング操作が必要ない点も、ポイント高し。

↑USB-Cドングル

 

本体には40mmのネオディミウムドライバーを搭載。イヤークッションが柔らかく、長時間使っても疲れません。満充電状態では30時間の使用が可能で、USB-Cポートからの15分の急速充電でも3時間のプレイができます。

 

イヤーカップには、マイクのオン/オフ、ボリュームダイヤル、オーディオ入力、ヘッドホンシェア入力、USB-C入力、マイクボリューム、電源ボタンが搭載されています。ボリュームとマイクのダイヤルは、直感的な操作ができて便利。一方でマイクのミュートボタンはちょっと場所がわかりづらく、試用期間中はあまり使いませんでした。

 

【ディテール画像(クリックすると拡大表示します)】

 

さて、Arctis 7P+ Wirelessを実際に視聴してみましょう。音の傾向は「シャキシャキ、はっきり」した傾向だと感じました。ゲーム中のさまざまな効果音を聞き分けるのには、最適な音響設定かと思いました。また、マイクをとおして聞いた自分の声も、ノートパソコンの内蔵マイクと比べるとずっとクリアです。

 

通常の動画や音楽視聴では、無理に低音や高音を持ち上げていないことにより、聞き疲れがしないサウンドだと感じました。長時間の動画や音楽視聴でも、本体のやわらかなクッションのおかげで実に快適です。

↑長時間のリスニングでも快適

 

ワイヤレスヘッドホンにも関わらず、音の遅延がかなり小さいのも好印象。完全にゼロというわけではありませんが、ゲームの効果音や動画の音声で違和感を感じることはありませんでした。電波の接続性もよく、壁を2枚へだてた別の部屋に行かない限り、音声が途絶えることはありませんでした。

↑本格ヘッドセットとしておすすめ

 

Arctis 7P+ WirelessのAmazon.co.jpでの販売価格は、2万3880円。USB-Cドングルを利用すれば接続先を選ばない利便性と、ゲーム向けにチューニングされた本格的な再生/通話機能が印象的なワイヤレスヘッドセットという印象です。

 

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この夏、海にも山にも連れて行きたいワイヤレスポータブルスピーカー! ソニーから3機種同時発売

ソニーは、Bluetooth対応ワイヤレスポータブルスピーカーのXシリーズとして、「SRS-XE300」「SRS-XE200」「SRS-XG300」の3機種を、7月8日に発売します。

↑SRS-XE300(左からブラック、ライトグレー、ブルー)

 

今回発売される3機種とも、高音質かつ大音圧の音楽再生が可能な、同社独自の「X-Balanced Speaker Unit(エックスバランスドスピーカーユニット)」を搭載。スピーカー自体のサイズはコンパクトなまま振動板の面積を拡大したことで、音圧やボーカルの明瞭さが向上。歪みの少ないクリアな音質を楽しめます。低域を効果的に増強するパッシブラジエーターも搭載しています。

↑SRS-XG300(左からブラック、ライトグレー)

 

SRS-XE300とSRS-XE200は、同社の新技術「Line-Shape Diffuser」により、コンパクトな本体ながら、広いリスニングエリアを作り出すことが可能。本体を縦置きすることで効果を最大限発揮できますが、横置きでのステレオ再生も可能です。

↑Line-Shape Diffuser

 

また、SRS-XE300はトゥイーターを搭載した「2Way Speaker System」により、明瞭度の高いボーカルや豊かな低音を再生可能。トゥイーターとウーファーが独立したバイアンプの構成により、低域と高域の分担を明確にすることで、幅広いジャンルに適したサウンドを再生します。

↑2Way Speaker System

 

3機種いずれもポータビリティ性に優れ、コンパクトで軽量な本体により、屋外などに気軽に持ち運び、複数人などで音楽を楽しめます。SRS-XE200は持ち運びに便利なストラップが付属。SRS-XG300は格納式ハンドルを装備しており、持ち運ぶ際はハンドルを出して掴むことができ、家の中などではハンドルを格納することでインテリアにも馴染みます。

↑SRS-XE200(左からブラック、ライトグレー、ブルー、オレンジ)

 

IP67の防水・防塵に対応するほか、SRS-XE300とSRS-XE200は防錆性能も備えており、プールなどの水回りのほか、海辺やキャンプなどのアウトドアシーンでも音楽を楽しめます。再生時間は、SRS-XE300が連続最大約24時間、SRS-XE200が連続最大約16時間、SRS-XG300が連続最大約25時間。いずれの機種も10分の充電で約70分の再生が可能な、急速充電にも対応します。また、SRS-XE300とSRS-XE200には、新機能「外音ノイズセンシング」を搭載。周囲のノイズにより聞こえにくくなる低音を自動的にカットし、音質の変化は最小限に抑えながらバッテリーを長持ちさせることができ、屋外などで電力を節約したいときに便利です。

↑SRS-XG300のハンドル

 

市場推定価格(税込)は、SRS-XE300が2万4000円前後、SRS-XE200が1万8000円前後、SRS-XG300が3万4000円前後。

 

「広色域量子ドット」で色鮮やか! 4K液晶レグザ「Z770L」など5機種を発表

TVS REGZAは、2022年夏モデルとして、広色域量子ドットを採用した4K液晶テレビ「Z770L/Z670L」シリーズや4K有機ELテレビ「X8900L」など、5モデルを7月1日より順次発売します。

 

いずれも新開発の映像エンジン「レグザエンジンZR II」を搭載し、「地デジAIビューティZR II」「ネット動画ビューティZR II」「美肌フェイストーンZR II」などの高画質化技術を備えています。

↑新開発の「レグザエンジンZR II」

 

広色域量子ドット採用で色鮮やかに再現

4K液晶レグザ「Z770L」および「Z670L」は、先行して発売されたMini LED液晶バックライト搭載の液晶レグザ最上位モデル「Z875L/Z870L」と同様に、色彩を鮮やかに再現する「広色域量子ドット」を採用していることが特徴。バックライトはMini LEDではありませんが、広色域量子ドット用の青色LEDを使用しており、従来よりも濁りのない鮮やかな色彩を表現します。

2モデルの違いは、独自の録画機能「タイムシフトマシン」搭載の有無。Z770Lはタイムシフトマシン搭載、Z670Lは非搭載となっており、タイムシフトマシン以外のスペックは共通となります。

 

サイズは、Z770Lが75型、65型、55型の3サイズ。Z670Lが50型、43型の2サイズ展開。

 

パネルは倍速対応の4K液晶パネルを採用しており、直下型の高輝度LEDバックライトを搭載。エリアコントロール技術により、高コントラストな映像を実現しています(Z670L 43型のみエリアコントロール非対応)。

 

9個のスピーカー(75型のみ11個)で迫力のあるサウンドを再生する「重低音立体音響システムZ」を搭載しており、Dolby Atmosにも対応。リモコンの内蔵マイクで最適な音質設定を行える「オーディオキャリブレーション」機能も搭載しています。

 

HDMI 2.1に対応しており、ゲーム機などの4K120p入力やVRR(可変リフレッシュレート)などにも対応しているほか、自動でゲームプレイに最適な設定にする「オートゲームアジャスト」機能も備えています。

 

また、75型以外のモデルは画面の向きを変えられる回転スタンドを採用。10個のネット動画ダイレクトアクセスボタンと2個のMy.choiceボタンを備えた新レグザリモコンを同梱しています。

↑新レグザリモコン

 

新世代有機ELパネルでより高画質に

4K有機ELレグザ「X8900L」は、新世代のレグザ専用高輝度有機ELパネルを採用。先行する最上位モデル「X9900L」との大きな違いは、映像エンジンが「レグザエンジンZR II」となるほか、サウンドシステムやタイムシフトマシン非搭載など。サイズは、65型、55型、48型の3サイズ。

X9900Lと同様に、高冷却インナープレートを採用しており、有機ELならではの引き締まった黒を再現します。

 

また、6個のスピーカーで立体感のあるサウンドを再生する「重低音立体音響サウンドシステムXP」を搭載。Dolby Atmosやオーディオキャリブレーション機能にも対応しています。

 

Z770L/Z670L同様、画面の向きを変えられる回転スタンドを備えているほか、新レグザリモコンを同梱しています。

 

上位機種と同じ映像エンジンを搭載

「Z570L」は、4K倍速パネルを搭載した液晶レグザのミドルクラスモデル。こちらは広色域量子ドット非搭載となっています。

バックライトは直下型LEDを採用しており、明るくなめらかな映像を実現。タイムシフトマシン機能は備えていないものの、おすすめの番組を自動で録画してくれる「おまかせ録画」機能に対応しています(録画にはUSBハードディスクが必要)。

 

サイズは65型、55型、50型、43型の4サイズをラインナップします。

 

「M550L」は、直下型LEDバックライトを搭載した4Kレグザのエントリーモデル。上位機種と同様、最新の「レグザエンジンZR II」を搭載しており、様々な高画質化機能を備えています。

サイズは75型と65型の2サイズをラインナップしています。

 

先行して発売された最上位モデル「X9900L」および「Z875L/Z870L」を筆頭に、新たに5モデルがラインナップ加わり、合計8モデルで展開される2022年のレグザ。機能やスペックの違いにより、より好みや用途に応じて最適な機種が選びやすくなっています。

ノイキャンが進化? FreeBuds Pro 2の進化が見えてきた

中国ファーウェイの次期ワイヤレスイヤホン「FreeBuds Pro 2」のものとされる画像やスペック情報を、ドイツ語テックサイトのWinFutureが公開しています。

↑WinFutureより

 

近年はイヤホンのラインナップを強化している、ファーウェイ。現行モデルとなるハイエンドイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro」では、最大-40dBのアクティブノイズキャンセリング(ANC)性能や外音取り込みモード、2デバイスへの同時接続など、先進的な機能が搭載されています。

 

↑WinFutureより

 

WinFutureに掲載されたFreeBuds Pro 2の画像をみると、その外見は初代FreeBuds Proからほぼ変わっていません。本体カラーとしては、ブルーシルバー、セラミックホワイト、フロストシルバーの3色が用意されるようです。

 

ANC性能は最大47dBへと進化し、3段階の調整が可能。内部には2基のオーディオドライバーが搭載され、周波数帯域は14~48,000Hzに。さらにHi-Res Audioに対応し、音量、位置、音を同時に調整して最適な再生を実現する「Triple Adaptive Equalizer」も搭載されると伝えられています。

 

バッテリー駆動時間はANC有効だと最大4時間で、無効だと最大6時間半。充電ケースを利用すれば、最大30時間の再生が可能です。また、IP54の防塵・防水機能に対応しています。

 

というわけで今回の情報が正しければ、ANCを含めて多くの基本機能が進化しそうなFreeBuds Pro 2。米アップルの「AirPods Pro」やその後継モデルと、どのように差別化を図るのかにも注目したいものです。

 

Source: WinFuture via XDA Developers

最新オーディオをじっくり試聴できる! 第1回「ノムケンLabアカデミー」が26日に秋葉原で開催

オーディオ・ビジュアルライターの野村ケンジ氏が主催する最新オーディオの試聴&トークイベント「ノムケンLabアカデミー #01」が、6月26日(日)に秋葉原・1/3rd life 秋葉原にて開催されます。

↑オーディオ・ビジュアルライターの野村ケンジさん

 

このイベントは、同氏がテレビやラジオ番組、YouTubeチャンネル、コミュニティサイトを横断して展開するクロスメディア企画「ノムケンLab!」のリアルイベントとして実施されるもの。2021年にプレイベントが開催され、今回正式に第1回として実施されることとなりました。

 

イベントでは、「欲しいと思っているものをゆったりじっくり試聴」「ミュージシャンやライターが本音の本音でトーク」という2つのテーマを掲げ、人数を限定したポータブルオーディオ製品の試聴と、ミュージシャンのトークセッションを織り交ぜたプログラムとなっています。

 

試聴コーナーでは、これから発売される新製品のほかにも、コロナ禍の影響で試聴する機会が少なかった既発売の製品も展示。いずれも試聴の時間や人数制限を設けているので、誰でも聴きたい製品をじっくり聴くことができます。出展メーカーや展示製品の詳細は後述を参照ください。

 

また、トークイベントにはTECHNOBOYS PULPCRAFT GREEN-FUNDのフジムラトヲル、石川智久、Task have funの今岡今日花、AVライターの高橋 敦、音元出版の平野勇樹取締役が出演。全5回にわけて実施され、いずれも見学自由で参加することができます。

 

なお、イベントの入場は無料ですが、別途1ドリンク500円~の購入が必要。会場では入場時に消毒や体温測定を行い、マスクの着用も要請されています。

↑会場となる1/3rd life 秋葉原

 

タイムスケジュール

6月26日(日)11時〜18時:各出展ブース試聴タイム(各社最短15分以上を確保)

 

トークセッションA(11時30分~12時10分)

VGPの裏側見せます!? VGP 2022 Summer審査会を終えて
ゲスト:平野勇樹取締役(音元出版)、高橋敦(ライター) 進行:野村ケンジ

 

トークセッションB(12時30分~13時10分)

ライターがオススメする、アニソンに相性ピッタリのオーディオ製品組み合わせ
ゲスト:高橋敦 進行:野村ケンジ

 

トークセッションC( 14時~14時40分)

白岡今日花(Task have fun)トークイベント
ゲスト:白岡今日花(Task have fun)

 

トークセッションD(15時~15時30分)

TECHNOBOYS アナログレコード試聴会
ゲスト:フジムラトヲル、石川智久

 

トークセッションE(15時40分~16時10分)

石川智久ソロアルバム アナログレコード試聴会
ゲスト:石川智久

 

イベント出展ブランド/出展製品(出展社名50音順)

コペックジャパン

Cayin:N8ii(DAP)、MT-35MK2 PLUS Bluetooth edition(真空管プリメイン)

 

サイラス

HYLA:Hallowellii(仮称 / 日本国内初出品 / 2022年内発売予定)、arborea(仮称 / 日本国内初出品 / 2022年内発売予定)

PW AUDIO:First time(2022年夏頃発売予定)
Oriolus:Szalayi(2022年夏頃発売予定)

 

スタックス

STAX:SR-X9000、SR-009S、SRM-700S 、SRM-T8000

 

須山歯研

FitEar:FitEar Silver(ユニバーサルIEM 新モデル)ほか

 

CHIKYU-SEKAI

水月雨:VARIATIONS、ILLUMINATION、MOONRIVER2
Softears:CERBERUS、RS10、RSV、Volume
CHIKYU-SEKAI:16/COSMOS、NOVA Cyg、NOVA Aql
その他の製品:TANCHJIM ECHO、Questyle M15

 

トップウイングサイバーサウンドグループ

iFi audio: ZEN Air DAC、ZEN Air Blue、ZEN Air CAN、ZEN Air Phono(発売予定)
M2TECH:Young MkIV、Joplin MkIII
Tien Audio:Tien TT3+Viroa 10inch

 

HIFIMAN JAPAN

HIFIMAN:EF400、HE-R9(2022年発売予定)、Edition XS、RE2000(2022年発売予定)

 

ブリスオーディオ

brise Audio:リケーブル製品ほか

 

MUSIN

iBasso Audio:DX320(6/29発売予定DAP)、AMP13(6 / 29発売予定アンプカード)ほか
Shanling:M7(6/24発売DAP)、UA3(DACアダプタ)ほか

 

ピクセル

Acoustune:HS2000MX SHO-笙-、HS1790TI(新製品)、HS1750CU(新製品)
MADOO:MADOO Typ711

 

特設コーナー出展ブランド

アンダンテラルゴ:SuperTMD(接点安定剤 新モデル)
NF Audio(ゲート):NA2+、NE4 Evolution(イヤホン)
Sleeper(ADVSOUND):Sleeper TWS(未発表)、Sleeper Loop
YAXI:ゼンハイザーHD800 / STAX L700MMK2用イヤーパッド(初披露)
オトモノ(CAMPFIREコミュニティ):イヤホン等の製作を予定する新コミュニティ。開設に向けての初お目見え

 

イベント使用機器

JBL:IRX108BT-Y3 (PAスピーカー)
テクニクス:SL-1200MK7 (アナログレコードプレーヤー)
Cambridge Audio:DUO(フォノイコライザー)

 

イベントの追加情報や内容の変更は野村ケンジさんのTwitter(@nomurakenji)をチェック!

「クラス最高のサウンド」を約束! ゼンハイザーが「MOMENTUM 4 Wireless」をチラ見せ

独ゼンハイザーは、次期ワイヤレスヘッドホン「MOMENTUM 4 Wireless」の外観とスペックに関する情報を一部公開しました。

↑情報が一部公開された「MOMENTUM 4 Wireless」(画像提供/ゼンハイザー)

 

同社のMOMENTUM Wirelessシリーズは、高い音質とノイズキャンセリング機能の搭載により、市場でも高い評価を得るワイヤレスヘッドホン。現行モデルの「MOMENTUM 3 Wireless」では、外音取り込みモードやアプリによる調整機能を備えています。

 

そんなゼンハイザーは6月15日に、MOMENTUM 4 Wirelessのヘッドバンドとイヤーカップの一部情報を公開。画像を見ると、MOMENTUM 3 Wirelessで象徴的だった金属素材がプラスチップ素材に変わり、イヤーカップの回転機構が採用されているようです。これによって装着感やユーザビリティは向上しそうですが、デザインの高級感がどうなるのかが気になるところ。

 

公式情報によれば、MOMENTUM 4 Wirelessでは「クラス最高のサウンド、高度なアダプティブノイズキャンセリング機能と優れた快適性」を提供するとのこと。本体には42mmトランスデューサーシステムを採用し、スピーカーに角度をつけることで前方から耳元に向かって音を流し、ダイナミックかつ透明度の高いサウンドを実現したとされています。

 

本体には新たに軽量設計が取り入れられた一方、クッション性の高いイヤーパッドを採用したことで優れた装着感を実現。また、ユーザーの好みに合わせた複数のカスタマイズが可能です。高度なボイスピックアップ機能により、通話や音声アシスタントへのアクセスを最適化。60時間という長時間のバッテリー駆動時間も魅力です。

 

MOMENTUM 4 Wirelessは2022年8月から全世界にて発売される予定。ワイヤレスヘッドホンといえば、最近ソニーも新モデル「WH-1000XM5」を投入していますが、MOMENTUM 4 Wirelessは強力なライバルとなりそうです。

 

Source: ゼンハイザー

ソニー「BRAVIA XR」全8シリーズ28機種を発表! 新パネル「QD-OLED」採用の有機ELテレビなど

ソニーは、「BRAVIA XR(ブラビア エックスアール)」に、新パネル採用の有機ELテレビや、Mini LEDバックライト搭載の液晶テレビなど、全8シリーズ28機種の4K有機EL・液晶テレビを、新たに発売します。

 

BRAVIA XRは、映像と音の信号処理をつかさどる認知特性プロセッサー「XR」により、自然で美しい映像や立体的で臨場感のある音など、没入感のある視聴体験を楽しめます。Google TV機能やスマートフォンとの連携機能のほか、ゲームや映画に最適な画質モードを搭載しています。液晶テレビでは85V型や75V型の大画面の機種、有機ELテレビではコンパクトな42V型が新たに追加となります。

↑認知特性プロセッサー「XR」

 

4K有機ELテレビ「A95K」シリーズは、RGB(赤・緑・青)がそれぞれ独立して発色する新たな有機ELパネル「QD-OLED」を採用。認知特性プロセッサー「XR」による映像信号処理技術と新パネルを掛け合わせ、より明るく、自然で鮮やかな色彩を表現しています。7月発売予定で、65V型、55V型の2種類。市場推定価格は税込47万3000円前後から。

 

4K液晶テレビ「X95K」シリーズは、液晶パネルのバックライトにMini LEDを搭載。従来よりも小さく数が多いLED光源を、認知特性プロセッサー「XR」に搭載した、同社独自のLED制御技術で精密に制御し、高コントラストな映像を楽しめます。8~9月発売予定。85V型、75V型、65Vの3種類で、市場想定価格は税込52万8000円前後から。

 

発売する28機種はすべて、新開発のBRAVIA CAM(ブラビアカム)に対応。同製品は画面の上部に装着するカメラで、テレビを見る人の位置を認識することで画面の明るさや音声の左右のバランスなどを自動調整し、視聴環境にあわせて映像と音声を最適化します。音量調整や電源オフなどが可能なジェスチャーコントロール機能や、遠方の家族や友人とテレビ画面を通して会話ができるビデオチャット機能なども対応予定です。市場推定価格は2万4000円で、8月に発売を予定しています。

↑ブラビアカム

 

A95Kシリーズ、「A80K」シリーズ(65V型、55V型)、「A90K」シリーズは、同社が独自に開発した再生プラスチックSORPLAS(ソープラス)を背面カバーに採用し、バージンプラスチックの使用量を約60%削減しています。梱包サイズを約15%、梱包材を含む製品の総重量を約10%削減していますることで、1パレットに搭載可能な台数が約1.4倍になり、製品輸送によるパレット単位でのCO2排出量を約19%削減します。A80Kシリーズは65V型、55V型のほか、77V型を合わせた3種類。いずれも8月発売予定で、市場想定価格は税込37万4000円前後から。A90Kシリーズは8月発売予定で、48V型と42V型の2種類を用意しています。市場推定価格は税込30万8000円前後から。

イヤホンみたいなスピーカー「Oladance Wearable Stereo」は“耳をふさがない”系の決定打になるか?

音楽再生やハンズフリー通話と同時に周囲の環境音も聴ける、“耳をふさがないイヤホン”がいま注目されています。元ボーズのエンジニアが設立した海外のスタートアップ、Oladance(オーラダンス)がとてもユニークな“耳をふさがないスピーカー”を発表しました。どんな製品なのか、発売前に入手した実機をレポートします。

 

Makuakeでのクラウドファンディングが始まる

今回筆者がピックアップするのは「Oladance Wearable Stereo」という製品です。左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンのようなデザインですが、「耳をふさがずに使える」ことや「とてもパワフルなサウンドが楽しめる」ところが特徴です。

↑イヤーハンガースタイルの開放型ワイヤレスイヤホン「Oladance Wearable Stereo」

 

本機は海外に拠点を置くクラウドファンディングのプラットフォーム、Kickstarter(キックスターター)で2021年秋にお披露目されました。約5000万円の開発資金を調達した後に製品をローンチしています。

 

6月7日から、日本のMakuakeでOladance Wearable Stereoのクラウドファンディングがスタートし、日本上陸を目指します。使用感を報告する前に、まずは本機のプロフィールから紹介したいと思います。

 

スピーカー再生のような臨場感が楽しめる

オーラダンスは、アメリカの人気オーディオブランドであるボーズで活躍した経験豊かなエンジニアたちが集まって2019年に香港で設立したブランドです。Webサイトに開設するオンラインコミュニティ上でファンと交流を深めながら、先進的であり、なおかつ多くの人々に求められるプロダクトを作ることが同社のモットーであるといいます。

 

Oladance Wearable Stereoは「オープン型イヤホン」に属する製品です。その特徴は一般的なオープン型イヤホンと比べることで際立ってきます。

 

ハウジングやシェルなどと呼ばれる本体の外殻部分に空気の通り道となる小さな穴を設けた「オープン型(開放型)」構造のイヤホンは、クリアで抜け味の良いサウンドを特長としています。反面、密閉型構造のイヤホンに比べて音もれが発生しやすいという弱点も抱えています。

 

開放型イヤホンの強みを活かして、さらに弱点を克服するために多くのオーディオブランドが最先端の技術を各社の製品に投入してきました。“耳をふさがないイヤホン”として最近話題を呼んだ製品には、例えばソニーの「LinkBuds」があります。穴のあいた本体に大口径12ミリのリング型ドライバーを内蔵してパワフルなサウンドが鳴らせるイヤホンです。コンパクトなイヤホン本体を耳に挿入して使うため、音もれも少なく抑えることができます。

↑ソニーの“穴あきイヤホン”として注目を集める「LinkBuds」

 

もうひとつの“耳をふさがないイヤホン”の代表格はShokz(ショックス:旧AfterShokz)の骨伝導技術を使ったワイヤレスイヤホンです。一般的なイヤホンの場合、空気の振動を介して鼓膜から聴覚神経に音を伝えます。骨伝導技術の場合、頭蓋骨の微細な振動を聴覚神経に伝えて音を再現するところに特徴があります。Shokzのイヤホンは耳穴に挿入せず、振動素子を内蔵する本体をこめかみ辺りの位置に装着して音を聴く独特のスタイルを採用しています。外部に音漏れを防ぐ独自の技術を組み合わせることにより、完全に耳をふさがないスタイルとしながら、明瞭なサウンドが楽しめます。

 

他とはひと味違うリスニング感

例に挙げたふたつの“耳をふさがないイヤホン”は、装着して音楽を再生しながら環境音にも注意が向けられるため、ハンズフリー通話も安全にこなせます。本体にマイクを内蔵しているので、ビデオ会議用のコミュニケーションツールとしても広く普及しています。

 

一方でふたつの製品に限らず、いま人気の“耳をふさがないイヤホン”は完全なオープン型スタイルなので、騒がしい屋外では密閉型のイヤホンに比べて低音が聴きづらく感じられる場合があります。骨伝導技術を採用するイヤホンについては、試してみたけれど“振動”が苦手という声も聞こえてきます。

 

Oladance Wearable Stereoは16.5ミリ口径という、イヤホンの中でも異例といえる超大型のダイナミック型ドライバーを内蔵したことで、重低音再生を充実させて、全体にバランスの良いサウンドを追求しています。

 

耳をふさがない装着スタイルとした点もユニークです。Oladance Wearable Stereoは強靱でしなやかなチタンワイヤーフレームでつながる2ピース構成の本体を、耳に掛けて装着するイヤーハンガースタイルとしています。耳の手前に大口径16.5ミリのドライバーを内蔵する本体を装着して、本格的なスピーカー再生を楽しむように、迫力あふれるサウンドをガンガン鳴らせます。

 

「ながら聴き」を楽しみ尽くす

Oladance Wearable Stereoはスマホやタブレット、PCなどにBluetoothで接続して使うワイヤレスオーディオ製品です。オーディオコーデックはAAC/SBCに対応しています。

↑Google Pixel 6 Proに接続して音楽再生をチェックしました

 

サウンドは力強く、柔軟性に富んでいます。ほかの“耳をふさがないイヤホン”に比べると量感が充実していて、低音域から中高音域までつながりがとてもスムーズなところも特徴的です。音楽再生、ハンズフリー通話のどちらを試してみても「人の声」の再現がとても滑らかに感じられます。質感がきめ細かく温かみもあるので、長時間聴いていても疲れにくいと思います。

 

本機はオープン型のワイヤレスイヤホンですが、パンチの効いたサウンドは賑やかな屋外で使ってみても環境音にかき消されることなく明瞭に聞こえてきます。音の出口となるノズルがユーザーの耳へダイレクトに音を届けるデザインとしているため、本機からの音もれはかなり防ぐことはできるものの、やはり構造上「ゼロ」にはできません。周囲に人がいるカフェや通勤電車では音量設定に注意しながら使いたいところです。またスポーツジムやカフェなどで使うと、本機で聴いているコンテンツの音と店内BGMが混ざり合って聞こえてしまいます。

↑大口径16.5ミリのドライバーが力強く鳴らすサウンドが、イヤーピースを使わないメッシュ状のノズルから出力されます

 

↑本体の外殻に空気の通り道となるダクトを配置。スムーズで切れ味に富んだサウンドを再現します

 

屋外でのウォーキングやオフィスワーク、家事のあいだに音楽を「ながら聴き」したり、自宅でのオンライン会議にOladance Wearable Stereoはその真価をいかんなく発揮してくれるでしょう。なお本機の通話マイクにはオーラダンスが特許を取得するEnvironmental Noise Cancellingというアルゴリズムとの組み合わせにより、ユーザーの通話音声を環境音から切り分けながらピックアップする技術が連動します。賑やかな場所にいても、話し声がグンと近づいてくるように感じられる立体的な通話音声を会話の相手に伝えられます。

 

意外なほど安定する耳もとの装着感

本体は一般的な完全ワイヤレスイヤホンよりも大きく見えるかもしれませんが、耳掛けスタイルを採用していることやイヤーピースを使わないことから、身に着けていることを忘れてしまいそうになるほど装着感は軽快でした。イヤーハンガーを耳に沿わせるようぴたりと身に着ければ、ジョギングなどで体を少し激しく動かしても落ちる心配がなく、耳元でイヤホンがぴたりと安定します。本体はIPX4相当の防滴対応です。

↑装着イメージ。耳もとでピタリと安定するので、ワークアウトにも最適です。

 

ドライバーを搭載する前方側の本体側面に、音楽再生やハンズフリー通話のコントロールができるタッチセンサーリモコンが内蔵されています。マルチタップ、長押しに上下スライドにより幅広い操作をカバーします。タッチコントロールの操作方法はiOS/Android対応のモバイルアプリからカスタマイズも可能です。

 

Oladance Wearable Stereoの本体には片側160mAhの大容量バッテリーが内蔵されています。Oladanceが特許を取得する低消費電力アルゴリズムとの掛け合わせにより、イヤホン単体でフル充電から約16時間の連続駆動を実現。バッテリーを内蔵していない充電専用のケースがパッケージに同梱されています。別途オプションとして販売されるバッテリー内蔵の「Oladance Charging Case」を揃えれば、イヤホンと充電ケースのバッテリーにより最大94.4時間も使用できます。オンライン会議の直前や最中にワイヤレスイヤホンのバッテリーが切れて途方に暮れる心配から解放されそうですね。

↑充電機能の付いたOladance Charging Case

 

Oladance Wearable Stereoはとても肉厚で力強いサウンドが再現できる、“耳をふさがない小さなスピーカー”です。開放型イヤホンのサウンドに力不足を感じていたり、骨伝導イヤホンが苦手な方には最良の選択肢といえるでしょう。Makuakeで始まったクラウドファンディングをぜひチェックしてみてください。

 

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小さなサブウーファー「Sonos Sub Mini」が登場間近か?

米Sonosのコンパクトサブウーファー「Sonos Sub Mini(仮称)」の本体デザインの一部が、FCC(連邦通信委員会)への提出書類により判明したと、海外テックサイトのThe Vergeが伝えています。

↑The Vergeによる予測画像

 

パソコンやスマートフォンとの連携機能を充実させた、Sonosのスマートスピーカー。同社のコンパクトスピーカーとしては、バッテリーを搭載したポータブルタイプの「Sonos Roam」と、コンパクトなサウンドバー「Sonos Beam」などが存在します。

 

今回FCCに登録されたSonos Sub Miniのデータによれば、Sonos Sub Miniの本体は円筒形のデザインとなるようです。また先述のBeamと同じく、ブラックとホワイトのカラーバリエーションがあるとのこと。

↑FCCより

 

現時点では、Sonos Sub Miniの価格は不明です。しかしこのサブウーファーが先述のSonos Beamと同時にテストされていることから、その価格はSonos Beamの5万9800円に近いものとなることが予測されます。

 

最後にSonos Sub Miniの発売時期ですが、今年夏の発売が予測されるとしています。Sonosのラインナップには廉価なサブウーファーが存在しないことから、先述のSonos Beamとの連携も含め、Sonos Sub Miniの登場は廉価なホームシアターシステムを構築したいユーザーにとって、歓迎されるものとなりそうです。

 

Source: FCC via The Verge

プロが教える「いまが狙い目の4Kテレビ」はコレだ!ゲームやるならレグザ「X8900K」

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

低反射パネルで見やすさを追求したハイコスパモデル

東芝

レグザ 55X8900K

実売価格20万8880円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計72W
年間消費電力量:155kWh

独自の低反射有機ELパネルを採用し、引き締まった黒と高いコントラストを実現。映り込みを抑え、明るいリビングでも鮮明な映像を楽しめる。「有機EL瞬速ゲームモード」では約0.83ミリ秒の超低遅延で快適にプレイ可能だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/48V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Android TV●サイズ/質量:W1226×H753×D229mm/19.5kg(スタンド含む)

 

↑低反射のハーフグレアパネルを採用したことで、明るいリビングでも映り込みを抑えられ、快適に視聴可能。ゲームプレイ時の没入感も高めている

 

↑総合最大出力72Wのマルチアンプが6基のスピーカーを駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。伸びやかでクリアな高域とパワフルな低域を実現する

 

↑リモコン上部に備えられたボタン群から、各種VODサービスへワンタッチでアクセス可能。中央下部にあるGoogleアシスタントを押せば音声操作にも対応する

 

【IMPRESSION】画質を含めた基本性能は約20万円と思えないレベル

「現行の有機ELテレビで唯一ハーフグレアパネルを採用し、映り込みのストレスなし。Netflix非対応は残念ですが、ネット動画のレコメンド機能は秀逸です。コスパの高さは圧倒的!」(川内)

 

ソニーを超えるのはソニーだ! 進化したノイキャンヘッドホン「WH-1000XM5」を試した

約2年ぶりにアップデートを遂げた、ソニーのワイヤレスヘッドホン“1000Xシリーズ”の最新モデル「WH-1000XM5」をレポートします。史上最強を更新したノイキャン性能、新開発のドライバーによるハイレゾ再生の実力とは!?

↑ソニーのアクティブノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンのフラグシップ「WH-1000XM5」

 

最新機種のWH-1000XM5はここに注目!

春以降から街に、旅に出かけられる機会が少しずつ増えました。電車やバス、飛行機など乗り物による移動を選ぶ際には、周囲の騒音をシャットアウトしながら音楽や映画、ゲームなどコンテンツの音に集中できるノイズキャンセリングヘッドホンを備えたいところです。

 

ソニーの1000Xシリーズはその消音性能、ハイレゾ再生にも対応する高音質が2016年の誕生以来、国内から海外まで多くのファンを魅了してきました。

↑ソニーの最新オーディオ技術を満載するWH-1000XM5

 

最新第5世代となるWH-1000XM5は、以下4つの特徴がポイントになります。2020年9月発売の第4世代機からのアップデートにも要注目です。

1.新たに専用設計したハイレゾ対応30ミリドライバー
2.シリーズ史上最強を更新したノイキャン性能
3.大胆な変貌を遂げたデザイン
4.AIにより高音質化した通話性能

 

新開発のドライバーで音はどう変わった?

それでは最初のテーマである「サウンド」からチェックしていきましょう。

 

WH-1000XM5には30ミリ口径の新開発ダイナミック型ドライバーが搭載されました。本機まで、1000Xシリーズはずっと40ミリ口径のドライバーが採用されてきました。口径サイズを小さくしながら、低音から高音までスムーズにつながるサウンドが新しいドライバーの特徴であるとソニーは説明しています。

 

ハイレゾオーディプレーヤー、ウォークマンの上位機種に使われている高音質な部品や“はんだ”なども投入されています。また基板のレイアウトを最適化したことにより、音の明瞭度が上がりました。主に音の広がりや定位感の向上にも貢献しています。

 

WH-1000XM5もまた、ソニーのハイレゾワイヤレス再生を実現するBluetoothオーディオ技術「LDAC」に対応します。LDAC接続が可能な「Xperia 1 IV」と組み合わせてハイレゾ音源を聴いてみました。

↑LDACに対応するスマートフォン、Xperia 1 IVと組み合わせて試聴しました

 

ボーカル、ピアノにギターなど楽器のメロディが映えます。中音域の肉付きがとてもよく、声や楽器の音色、輪郭線、質感などが鮮やかに感じられます。高音域は雑味がなく透明。爽やかな余韻が楽しめます。アップテンポなジャズはドラムスのハイハットやシンバルが刻むリズムの粒立ちがとてもよく、軽やかな印象です。

 

そして低音は重心が低く、鋭く深く沈み込みます。演奏の足もとがしっかりと安定しているので、音場の立体感もまた鮮烈です。大編成のオーケストラやジャズバンドの楽曲を聴くと、奥行きの深い音場の広がりに圧倒されました。

 

新設計のドライバーは口径が10ミリほど小さくなりましたが、パワーや解像感の不足は一切なく、それどころか緻密な情報の描き込みとダイナミックな鳴りっぷりの良さが、第4世代機を超えてまた極まりました。

 

フラグシップの1000Xシリーズにふさわしい、Hi-Fi志向のプレミアムサウンドです。音質の魅力だけでも、WH-1000XM4からの買い換えも含めて、いまノイズキャンセリングヘッドホンを買うなら新しいWH-1000XM5を選ぶ価値があると思います。

↑長時間リスニングにも適した快適な装着感を実現したイヤーパッド

 

1000Xシリーズ史上最強のノイキャン性能

続いてノイズキャンセリング機能をチェックします。とかくノイズキャンセリングヘッドホンやイヤホンはその消音性能の「強度」に注目が集まりがちです。飛行機の中など、騒々しい場所で自分が腰を落ち着けてコンテンツを楽しみたい時には、周囲の雑音が完璧に消えてくれた方が良いかもしれません。

 

ただ、ポータブルオーディオ機器であるワイヤレスヘッドホンは街を歩きながら使うことも多々あります。ソニーの1000Xシリーズは適度に強力な騒音性能と、必要なシーンでは周囲の環境音もクリアに、コンテンツの音と違和感なくミックスしながら聴ける「外音取り込み」の性能との“バランス”を重視してきました。

 

新機種のWH-1000XM5はソニーが独自に開発したSoCである「V1」から、ノイズキャンセリング専用の処理回路「QN1」を切り分けて両方を搭載。より賢く、きめ細かなノイズキャンセリング処理ができるようになりました。

↑統合プロセッサー「V1」と、アクティブノイズキャンセリング機能に特化したプロセッサー「QN1」

 

ヘッドホンに搭載するマイクはマーク4の計4つから、マーク5では計8つに増えています。集音性能が高くなっただけでなく、それぞれのマイク信号をふたつのプロセッサーが賢く処理することにより、ヘッドホンの装着ズレや気圧の変化など、条件の変化を常に検知して最適化する「オートNCオプティマイザー」を新設しています。

 

WH-1000XM2から搭載された「アダプティブサウンドコントロール」も継承しています。ペアリングしているスマホのセンサー情報を頼りに、ヘッドホンを装着するユーザーが止まっている時/歩行している時/走っている時/電車に乗っている時を自動判別してノイズキャンセリングと外音取り込みのレベルを自動で切り換えます。

↑Sony Headphones Connectアプリから「アダプティブサウンドコントロール」を設定

 

新型ドライバーがより充実した低音を鳴らせるようになったため、音楽再生は従来よりも低いボリュームで、音の聴こえ方に厚みが感じられるかもしれません。

 

屋外でWH-1000XM5のノイキャンと外音取り込みを試しました。専用アプリ「Sony Headphones Connect」から、本体左側の「NC/AMB」ボタンで機能を切り替える設定が選べます。

↑本体側面の「NC/AMB」ボタンからノイキャンと外音取り込み機能を切り替えます

 

消音性能を屋外のカフェで試しました。ノイキャンオンの状態では、人の話し声やざわつきがグンと強力に抑えられます。音楽などコンテンツを再生してしまえば、ほぼ人の声は聞こえなくなるといっていいでしょう。誰かに話しかけられたときには、右側イヤーカップを手のひらで覆うようなジェスチャー操作で一時的に外音取り込みをオンにする「クイックアテンションモード」が便利です。周囲の環境音は、例えばコーヒー豆をひくグラインダーのノイズが、音楽を一時停止している状態でもほぼ完全に聞こえなくなりました。これは驚きでした。

 

コンテンツを聴きながらも周りの音に気を配りたい時には、アンビエントサウンド(外音取り込み機能)をオンにします。マイクの“ノイズっぽさ”が乗らない、クリアな外音取り込みのチューニングはさすがソニーです。ノイキャンと外音取り込み、どちらの機能をオンにしてもサウンドに心地よく集中できました。

 

筆者の場合、自宅で仕事をする家族もオンライン会議をしています。互いに仕事に集中したい場面で、相手の通話音声に邪魔されないようにノイズキャンセリングヘッドホンを身に着けていることもあります。ソニーの1000Xシリーズが各自用に1台ずつあると大変に心強いです。

 

大きく変わった本体とケースのデザイン

WH-1000XM5は、シリーズ初代のMDR-1000Xからデザインを大胆に変えています。

↑曲線を活かした柔らかなデザインになった本体

 

スライダーは無段階にサイズ調整ができるようになり、可動部のがたつきを抑えたサイレントジョイントによりスムーズなハンドリング性能を実現しています。外観も滑らかな曲線を活かしたシルエットに生まれ変わりました。側面タッチセンサー、ボタンなどの配置はマーク4からほぼ変わらないので、従来機種から買い換える方も操作はすぐに馴染めると思います。

↑がたつきを抑えたサイレントジョイントを採用するヒンジ

 

ヘッドバンドやイヤーパッドには通常の合成皮革よりも柔らかく、汗濡れにも強いソフトフィットレザーが採用されました。筆者の場合、メガネをかけたままヘッドホンを装着しても、イヤーパッドが耳のまわりに優しく馴染んでくれたので、フィット感はかなり安定していると思います。質量はマーク4から4g軽くなっており、約250gとなります。

 

筆者がWH-1000XM5のデザインについて一点馴染めないのは、従来機種まで採用されてきたスイーベル+折りたたみ構造が省かれてしまったことです。専用ケースにコンパクトに収納できることもマーク4までの魅力でしたが、マーク5が変形できるのはフラットな形状までです。ケースも頑張って薄型化しているのですが、縦横サイズが大きくなっているのでバッグの中の空きスペースを結構占めてしまいます。手荷物をコンパクトにしたい空の旅には、新機種の発売後も引き続き併売されるマーク4の方が向いているかもしれません。

↑変形機構がスイーベルのみになったヘッドホン。ケースも少しマーク4より大きくなっています

 

↑ケースの中にケーブルを収納するポケットがあります

 

AIのチカラで通話時のノイズも消す

WH-1000XM5は本体内蔵のマイクによるハンズフリー通話の音声品質にもこだわっています。口もとを狙って正確に集音できるビームフォーミングマイクを搭載。約5億サンプルを超えるデータによる機械学習を重ねてきたというAIにより、ユーザーの声とそれ以外の環境ノイズを分離するフィルターがとても成熟しています。

 

家族にマーク5を装着してもらい、テレビの真横や車通りの多い道からハンズフリー通話を試したところ、家族の声だけがはっきりと聞こえて、背景で鳴っているはずの音が聞こえなくなります。

 

「本当はこんなに騒音がある場所でしゃべっているんだよ」と、通話相手にWH-1000XM5の高性能を自慢することができない、おくゆかしい機能です。オンライン会議などビジネスシーンで本機を使えば、「いつも声がはっきり聞こえる人」としてあなたのイメージアップにつながることは間違いありません。

 

音質とノイキャン性能に確かな成長を感じる

ほかにもバッテリー性能はマーク4と比べて、ノイズキャンセリングオフ時の最大駆動時間が伸びていたり、急速充電はUSB PDに対応したことで、約3分間チャージすると最大3時間分のバッテリーが満たせるクイック充電機能が加わりました。

 

2022年5月末時点、オンラインのソニーストアではマーク5が4万9500円(税込)、マーク4が4万1800円(税込)で販売されています。性能的には既に完成度の高いマーク4を、音質やノイキャン機能の出来映えでさらに超えてきた最新のマーク5には7700円の価格差を超える価値があると筆者は思います。とはいえ新製品の購入を検討する際にはデザインや装着感、ケースを含む持ち運びやすさなども大事な決め手になります。ショップに展示されている実機を体験しながら、ぜひ比べてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ヘイ、Sonos! 独自音声アシスタントがスピーカー向けに配布開始

米Sonosはアメリカにて、独自音声アシスタント「Sonos Voice Control」を一部スピーカー向けに配布を開始しました。

↑Vantage_DS / Shutterstock.comより

 

Sonos Voice Controlは今年5月に発表された音声アシスタントで、「ヘイ、Sonos(Hey Sonos)」と呼びかけることで楽曲のコントロールが可能です。音声ファイルの処理はデバイス上で行われるため、応答速度やプライバシーが向上。アメリカでは6月から、フランスでは今年後半からの配布が予定されていました。

 

今回Sonos Voice Controlの配布が開始されたのは、マイク内蔵のすべてのスピーカーです。機能の設定には、iOSかAndroidのアプリを利用します。

 

Sonos Voice Controlの設定後には、Apple Music、Amazon Music、Pandora、Deezer、Sonos Radioなどさまざまなサービスを音声で操作することができます。具体的にはアーティストやアルバム、楽曲、プレイリストの再生、音量の調整、楽曲の一時停止や再生、スキップが可能。また、今聞いている楽曲を教えてもらうこともできます。

 

Sonos Voice Controlの音声には、『ブレイキング・バッド』『ベター・コール・ソウル』にも出演した俳優のジャンカルロ・エスポジート氏を採用。今後はさらに、音声の種類を増やすことも発表されています。残念ながら日本でのリリース時期はまだ発表されていませんが、今後のグローバルでの展開を期待したいものです。

 

Source: Engadget

小型&軽量パワーズームレンズなど、3本が同時発売! α Eマウントレンズ

ソニーは、α(Alpha) Eマウントレンズとして、小型で軽量の超広角パワーズームのGレンズ「E PZ 10-20mm F4 G」、大口径広角単焦点のGレンズ「E 15mm F1.4 G」、超広角単焦点レンズ「E 11mm F1.8」の、計3本のAPS-C対応レンズを6月26日に発売します。市場推定価格(税込)は、E PZ 10-20mm F4 Gが10万円前後、E 15mm F1.4 Gが10万円前後、E 11 mm F1.8が7万円前後。

↑超広角パワーズームGレンズ「E PZ 10-20mm F4 G」

↑広角単焦点 Gレンズ「E 15mm F1.4 G」

↑超広角単焦点レンズ「E 11 mm F1.8」

 

E PZ 10-20mm F4 Gは、最大径69.8mm×長さ55mm、フィルター径φ62mm、質量約178gの、小型かつ軽量な超広角パワーズームGレンズ。開放F値4の明るさで焦点距離10-20mm(35mm判換算で15-30mm相当)のズーム全域をカバーします。パワーズーム機構を搭載しており、幅広いズーム速度の静粛なコントロールが可能です。ズーム時のレンズの全長が変わらないインナーズーム構造でレンズの重心変動が少なく、ジンバル使用時などでも、安定して撮影できます。動画撮影に求められる低速から高速までのズーム速度に対応し、静粛なズーミングとあわせて、様々な映像表現ができます。

 

E 15mm F1.4 Gは、焦点距離15mm(35mm判換算で22.5mm相当)の大口径広角単焦点Gレンズ。非球面レンズなどの採用により、Gレンズならではの高い解像性能と美しいぼけ描写が可能。開放F値1.4の明るい大口径ながら、小型軽量設計で取り回しの良いレンズです。動画撮影時の画角変動(フォーカスブリージング)を大幅に抑制し、映像に残る画角の変動や揺れを最小限に留めます。

 

E 11mm F1.8は、焦点距離11mm(35mm判換算で16.5mm相当)、開放F値1.8の超広角単焦点レンズ。最新の光学設計により、高解像と自然なぼけ描写が可能。小型軽量設計により持ち運びやすく、手持ちで長時間の撮影を行うVlogなどの自撮り撮影にも適しています。

新開発イメージセンサー&高速画像処理エンジン搭載! 富士フイルム「Xシリーズ」フラッグシップミラーレス「X-H2S」

富士フイルムは、「Xシリーズ」の最新モデルとして、ミラーレスデジタルカメラ「FUJIFILM X-H2S」を7月14日に発売します。価格はオープン。

 

同製品は、現行機搭載「X-Trans CMOS 4」と比較し、約4倍の信号読み出し速度の裏面照射積層型約2616万画素「X-Trans CMOS 5 HS」センサー(APS-Cサイズ)と、現行機搭載「X-Processor 4」と比較し約2倍の処理速度の高速画像処理エンジン「X-Processor 5」など、新開発のデバイスを採用したフラッグシップモデル。

↑「X-Trans CMOS 5 HS」センサー

 

最速40コマ/秒のブラックアウトフリー高速連写やAIによる被写体検出などが可能な高性能AFを搭載。6.2K/30Pや4K/120Pの動画撮影に対応し、高精細な映像も記録できます。ProRes 422 HQ・ProRes 422・ProRes 422 LTの、3つのApple ProResコーデックに新たに対応。高剛性ボディに5軸・最大7.0段のボディ内手ブレ補正機構や、CFexpress Type Bカード対応のデュアルスロットを含む豊富なインターフェースを採用しています。

↑高速画像処理エンジン「X-Processor 5」

プロが教える「いまが狙い目の4Kテレビ」はコレだ!立体音響が楽しめるパナソニック「JZ2000」

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

独自設計のディスプレイが高コントラスト映像を実現

パナソニック

ビエラ TH-55JZ2000

実売価格29万7000円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計125W
年間消費電力量:180kWh

自社設計・組み立てによる第2世代の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載し、高輝度・高コントラストな映像を実現。イネーブルド&ワイドスピーカーにより迫力ある立体サウンドを鳴らす7.1chシステムも秀逸だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:MY HOME SCREEN(独自)●サイズ/質量:W1227×H792×D350mm/約23.5kg(スタンド含む)

 

↑映像に応じて自動で画質を調整する「オートAI画質」機能。100万以上のシーンから成る学習用データベースを活用する

 

↑「イネーブルドスピーカー」を搭載。天井からの音の反射を利用し、まるで映画館のような迫力の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくり楽しみたい人に!

「テレビ単体でも迫力ある立体音響を鳴らせるオーディオ性能は随一。黒が締まった画質はツウ好みで、映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくりと楽しみたい人には特にオススメです」(川内)

プロが教える「いまが狙い目の4Kテレビ」はコレだ!ネット動画もサクサクなソニー「A90J」

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

認知特性プロセッサーが人の記憶に近い映像を再現

ソニー

ブラビア XRJ-55A90J

実売価格29万9070円

 

4Kチューナー:3基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計60W
年間消費電力量:175kWh

人の脳のように映像を認識する認知特性プロセッサー「XR」を新搭載。人の記憶により近い、自然な映像や臨場感のある音を再現する。4Kチューナーを3基内蔵するほか、最新のGoogle TVを備え、多彩なコンテンツを手軽に楽しめる。

SPEC●画面サイズラインナップ:83V/65V/55V型●チューナー:4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Google TV●サイズ/質量:W1223×H776×D317mm/18.6kg(スタンド含む)

 

↑認知特性プロセッサー「XR」を搭載。数十万もの映像信号を人の脳のように横断的に分析し、より自然な美しさで映像を描き出す

 

↑あらゆる音源に対応する「3D Surround Upscaling」。本体に内蔵したスピーカーだけで左右方向と高さ方向の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】最新のGoogle TVを備え動画をサクサク楽しめる

「最新のGoogle TVを搭載し、多彩なネット動画をサクサクと楽しめるのが魅力。4Kチューナーを3基備えるため、4K放送を視聴しながら裏番組の2番組同時録画にも対応します」(川内)

 

今夏発売キヤノン“EOS R”シリーズ2機種! ハイエンドモデル「EOS R7」と軽量小型な「EOS R10」

キヤノンは、「EOS R7」を6月下旬に、「EOS R10」を7月下旬に発売します。

 

EOS R7は、RFマウントを採用する「EOS Rシステム」のAPS-Cハイエンドモデルで、EOS Rシリーズ初のAPS-CサイズCMOSセンサーを搭載したミラーレスカメラ。市場想定価格は税込19万7780円(ボディ)です。

 

メカシャッター/電子先幕による撮影時は、EOS Rシリーズ最速となるAF/AE追従で最高約15コマ/秒、電子シャッターによる撮影時は、AF/AE追従で最高約30コマ/秒の高速連写が可能。2021年11月発売「EOS R3」のAF被写体検出技術を継承し、人物や、犬・猫・鳥などの動物、乗り物(クルマやバイクなど)の、動きが速いシーンで快適な撮影が可能です。

 

新開発の有効画素数最大約3250万画素APS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載。また、7Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画撮影が可能で、「Canon Log 3」に対応しています。

 

ボディー内5軸手ブレ補正機構を搭載し、手ブレの発生しやすい環境でも快適に撮影できます。レンズ内光学式手ブレ補正機構(レンズ内IS)を搭載したRFレンズ装着時は、カメラとレンズそれぞれの手ブレ補正機構が協調することで、最高8.0段の手ブレ補正が可能。

 

EOS R10は、小型・軽量ボディに、EOS Rシステムの高い性能を凝縮し、本格的な静止画・動画撮影を、より手軽に楽しむことができるミラーレスカメラ。市場想定価格は税込12万8480円(ボディ)です。

 

メカシャッター/電子先幕による撮影時は、AF/AE追従で最高約15コマ/秒、電子シャッターによる撮影時は、AF/AE追従で最高約23コマ/秒の高速連写が可能。先述のEOS R7同様、EOS R3のAF被写体検出技術を継承し、人物や動物、モータースポーツなどの乗り物の、動きが速いシーンで快適な撮影が可能です。

 

新開発の、有効画素数最大約2420万画素APS-CサイズCMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を搭載し、有効画素数最大約3250万画素のCMOSセンサーを搭載する、2019年9月発売「EOS 90D」「EOS M6 Mark II」と同等の解像性能を有しています。

 

6Kオーバーサンプリングによる高画質な4K動画撮影が可能。レンズ内ISを搭載したRFレンズ装着時は、動画電子ISとレンズ内ISの協調制御によって手ブレをより効果的に軽減し、歩きながらの撮影など、多様な撮影シーンに対応可能です。

【本日20時から】最新「レグザ」をおトクに入手できるかも!?モニター販売&ライブ配信の詳細

本日5月26日20時より、2022年新モデル「レグザ」のモニター販売が行われます。また、同日同時刻には、TVS REGZA公式YouTubeチャンネル「レグザチャンネル」にて、「祝! モニター販売」と題した、約1時間のライブ配信も実施。

 

レグザチャンネル:https://www.youtube.com/c/REGZAchannel

 

今回のモニター販売で販売されるのは、タイムシフトマシン4K有機ELレグザ「X9900Lシリーズ」65V型/55V型、タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ「X875L/Z870Lシリーズ」75V型/65V型/55V型の全5モデル。いずれも5月17日に発表された最新モデルで、各30台を販売します。

 

レグザの生配信による販売は2021年7月に続き2回目。前回は「レグザLIVE SUPER SALE」と題し、テレビの通販番組のような形でリアルタイムで購入するスタイルでした。

 

配信は最大で約2000人が同時接続しており、高い注目を集めた一方で、同時に大人数がアクセスしたことでサイトがつながりにくかったほど。そのため、今回は「入札形式」を取っています。

↑入札形式の流れ

 

入札方式というのは「入札上限価格」と「入札最低価格」が設定されており、この価格の間で、価格の高いほうから優先的に購入できるという仕組み。5月31日23時59分までの応募期間内であれば、いつでもレグザオンラインストアで応募を受け付けているので、サーバーなどが混んでいて応募を完了できないなどの場合でも、時間をおいて再度応募可能です。

↑各モデルの入札価格など

 

なお、GetNavi web編集部調べでは、上限価格はどれも実売予想価格に設定されており、入札上限価格での入手になったとしても、実売価格よりは上回らないと予想。量販店やECサイトではポイント還元されるので、還元を考慮した価格を狙って当選するかを祈りましょう。

 

出演は、TVS REGZAのレグザブランド統括マネージャーとして、長年レグザブランドの普及に携わってき本村裕史さんと、人気声優・小岩井ことりさん。小岩井さんは本誌連載「やりすぎ!? ことリズム」や、「ポタ-1 TV」でもおなじみですね。

↑小岩井ことりさん

 

本村さんと小岩井さんは新製品の特徴だけでなく、モニター販売のしくみや応募方法まで、視聴者の皆さんに丁寧に解説。また、視聴者からの様々な質問や意見にも、リアルタイムで回答! 小岩井さんがあなたのコメントを読んでくれるかも。

 

というわけで、4Kテレビをおトクにゲットしたい、4Kテレビの購入を検討中、最新レグザが気になる……等々、26日20時からのライブ配信をぜひチェックしてみてください。

 

ソニー、穴があいてないほうのイヤホン「LinkBuds S」を発表! ノイキャン搭載の狙いとは?

ソニーが新しい完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds S」を発表しました。春に発売されて話題となった“穴の空いたイヤホン”、LinkBuds(リンクバッズ)も販売を継続。2機種によるシリーズに発展しました。今度は穴のないデザインになったLinkBuds Sの特徴と、本機が開発された背景を新製品発表会から取材レポートします。

 

↑穴のあいていない密閉型ハウジングを採用する「LinkBuds S」

 

ソニーのセンシング技術を満載したワイヤレスイヤホン

今春に登場したLinkBudsは、耳に挿入する本体の中心に穴があいているデザインとして、耳を塞がず自然に外音が取り込める使用感を特徴としています。ソニーストアの販売価格は2万3100円(税込)です。

↑LinkBuds

 

シリーズに新しく追加されるLinkBuds Sは、本体色がブラック/ホワイト/エクリュ(ベージュ系)の3種類。価格はオープンですが、2万6000円前後での販売が予想されます。

↑LinkBuds Sに追加された新色「エクリュ」

 

型名の「S」にはSilence/Superior Sound/Seamlessなどの意味合いが込められています。LinkBudsとの主な違いは、本体ハウジングを穴の空いていない密閉構造として、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したことです。外音取り込み機能も付いています。

 

イヤホンに内蔵するセンサーにより、ソニーのアプリ「Locatone(ロケトーン)」などのコンテンツを再生した時に、ユーザーの頭の動きに対して音の定位をコントロールするヘッドトラッキングに対応します。

 

また、座った状態から立ち上がって歩き出すといったユーザーの「行動の変わり目」をセンシングして、スマホを触らずに各機能を切り替えられるスマート機能もLinkBuds Sから搭載します。本機能を活用するための「Auto Play」アプリはAndroid版から配信を開始。続いてiOS版にも展開予定です。

 

ほかにも上位の完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」などが対応する、ユーザーの行動パターンをペアリング中のスマホで判別、イヤホンの外音取り込みやノイズキャンセリングのパターンを自動で切り換える「アダプティブサウンドコントロール」にLinkBuds Sも対応します。

↑Sony Headphones ConnectアプリからLinkBuds Sの各機能を設定します

 

筆者もLinkBuds Sの実機を試しました。イヤホンは片耳の質量が約4.8g。ソニーのANC機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンの中で最小・最軽量サイズで、とても軽いです。装着した時に本体が耳から飛び出て見えないようにデザインも良いと思います。

 

ケースもコンパクトで軽いので、ふだんから持ち歩く荷物を最小限にしたい人に最適なワイヤレスイヤホンです。充電ケースを合わせると最大20時間のリスニングができますが、イヤホン単体での連続再生はANCオン時約6時間、オフ時は約9時間。LinkBudsの「1日中身に着けて使えるイヤホン」というコンセプトを実行すると、若干スタミナが心配な感じもします。

 

音質・ノイキャン性能の実力は?

筆者がLinkBuds Sについて気になった「音質」「ANCと外音取り込み」「デザイン」についてファーストインプレッションを報告します。

 

LDACに対応するソニーのXperiaにペアリングして聴くと、解像度の高い濃厚なサウンドが楽しめます。上位モデルのWF-1000XM4に比べると低音の量感が落ち着いて、音色はややフラットであっさりとしています。全体にナチュラルバランスなので、BGM的に音楽を長くゆったりと聴いていたい時にはLinkBuds Sは最適な選択肢といえそうです。

↑密閉型ハウジングにANC機能を載せて、イヤーピースによる耳栓効果も得られるため、かなり静かな環境で音楽リスニングが楽しめます

 

ノイズキャンセリング性能は、環境ノイズがしっかりと消音される印象です。消音性能はWF-1000XM4の方が高いそうですが、「LinkBuds Sは飛行機の中など大きな騒音に囲まれる場所でも十分に高い消音効果が得られた」と、発表会に登壇したナイアンテックの代表取締役社長 村井説人氏がコメントしていました。

 

本体が密閉型構造であり、付属するシリコンイヤーピースによるパッシブな耳栓効果も十分にあります。イヤホン本体がコンパクトなので、耳の小さい方も安定したフィット感が得られると思います。アプリに搭載されている「イヤーピース測定機能」で、耳に合うイヤーピースのサイズを選んで正しく身に着けるとよいでしょう。

 

LinkBuds SにはWF-1000XM4と同じソニー独自の「V1」プロセッサーが乗っているので、ノイズキャンセリングと外音取り込みのバランスを環境に合わせて最適化したり、風切りノイズの低減機能などがスマートに動作します。

 

外音取り込み機能については、穴が空いている元祖LinkBudsのリスニング感に近づけられるよう「外音の取り込み量を増やしている」とソニーは説明しています。確かにLinkBuds Sを身に着けて音楽を再生してみると、従来のソニーのイヤホンに比べてやや多めに外音がきこえる感じはします。でもやはり「外音の中で音楽がしっかりときこえる」ようなLinkBudsのリスニング感とは正反対です。LinkBud Sにとっての主はやはり「コンテンツの音」です。

 

本機を試した時点で「Sony Headphones Connect」アプリが連動していなかったため、すべての機能を正確に試せていません。音質やノイキャン性能については、またあらためてしっかりとレポートします。

 

外観のデザインはやはり元祖LinkBudsに大きなインパクトがあったので、比べるとLinkBuds Sはやや大人しい印象を受けてしまいます。本体、ケースともに飾り気を極力排しているので、ややもするとソニーのイヤホンであることも遠目にはわかりづらいかもしれません。LinkBuds Sにはイヤホンを装着しているこめかみのあたりを指でタップして操作する「ワイドエリアタップ」の機能もありません。

 

元祖LinkBudsに革新性を感じた方々は、新しいLinkBuds Sを見て、「案外ふつうのワイヤレスイヤホンじゃんか」と感じるかもしれません。本機の企画・開発に携わったソニーのスタッフは、LinkBuds Sにどんな思いを込めたのでしょうか?

 

未来を見据えて密閉型・ノイキャン搭載としたLinkBuds S

LinkBudsシリーズの商品企画を統括するソニーの伊藤博史氏は「LinkBudsをより多くの方々に、様々な場面で色々なコンテンツを楽んでもらいたいと考えてノイズキャンセリング機能を搭載した」として、“穴の空いていないLinkBuds”のコンセプトを説明しています。

↑ソニーがLinkBuds Sの記者発表会を開催しました

 

LinkBuds Sのように密閉型構造を採用し、アクティブノイズキャンセリング機能を載せた完全ワイヤレスイヤホンは既に多くのメーカーが発売しています。ソニーの伊藤氏は、WF-1000XM4を含むほかの製品と比べた際のLinkBuds Sの魅力は「常時身に着けて“ながら聴き”を楽しみやすいコンパクトなサイズと軽さ」であるとも語っています。

 

完全開放型の元祖LinkBudsは、騒々しい環境で使うと確かに音が聴きづらく感じられることがあります。音楽をBGM的に楽しむのであれば良いのですが、映画やゲームのセリフ、ハンズフリー通話など「人の声」の輪郭がつかみにくくなるため、コンテンツによっては遮音性の高いイヤホンを選びたくなります。

 

筆者はLinkBuds Sにも搭載された「センシング機能」が、近い将来に本機の個性を輝かせるカギを握っていると考えます。ソニーはナイアンテックのARゲームプラットフォームである「LIGHTSHIP」に参加して、独自のARエンターテインメントコンテンツを提供することを発表しています。

↑ナイアンテックのゲーム「INGRESS」は今年の夏にLinkBudsのヘッドトラッキング機能を使って楽しめるようになります

 

↑ソニーもいま、LIGHTSHIPのARゲームプラットフォームに向けて独自のコンテンツを開発しています

 

LinkBuds Sの発表会ではLinkBuds Sのヘッドトラッキング技術や、ソニー独自の立体音楽体験360 Reality Audioを合わせて活かしたARゲームコンテンツを体験しました。ゲームなどのコンテンツに没入して楽しむ際にノイズキャンセリングをオンにして、屋外で歩きながら音楽を聴きたい時には外音取り込み機能に素速くスイッチすることを選べるLinkBudsはきっと重宝すると思います。

 

ソニーは前述のARアプリ「Locatone」により、音で楽しむAR体験を積極的に発信しています。今年の夏に向けて、アプリ上に一般のクリエイターが制作したコンテンツをアップできるように「Locatone Creator」ツールを公開し、さらに公募による「Locatone Creator Contest 2022」を実施するそうです。LinkBudsシリーズを使って様々な没入型コンテンツが楽しめるようになると、開放型とノイキャン付き、ふたつのLinkBudsが両方ともほしくなりそうです。

↑Locatoneのコンテンツを簡単に制作できるPC用ツール「Locatone Creator」。リリース当初はエントリー制でユーザーを募ります

 

↑Locatoneに対応する音のARエンターテインメントを募集するコンテストも実施。6月15日に詳細が発表されます

 

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レグザ新製品が特価で買える!? モニター販売、5月26日20時スタート! 小岩井ことり出演ライブ配信も

TVS REGZAは、レグザ2022年新製品のモニター販売を、5月26日20時から行います。モニター販売の対象となるのは、タイムシフトマシン4K有機ELレグザ「X9900Lシリーズ」と、タイムシフトマシン4K Mini LED液晶レグザ「Z875L/Z870Lシリーズ」。

 

モニター販売は5月31日23時59分まで、レグザオンラインストアで申し込むことができます。応募期間中であればいつでも応募を受け付けているので、万が一サーバーなどが混んでいて応募を完了できないなどの場合でも、時間をおいて再度応募可能です。

 

モデルごとの販売台数と入札価格などは、以下の表の通りです。

入札上限・最低価格は、この価格の中で価格の高いほうから優先的に手に入れられるという仕組み。GetNavi web調べでは、上限価格はどれも実売予想価格に設定されており、入札上限価格での入手になったとしても実売価格よりは上回らないと予想。入札結果によるところが大きいですが、特価で手に入れられるチャンスもあります。

 

製品は6月下旬以降順次発送。お届けのタイミングは製品の発売時期によって異なり、決まり次第、モニター販売の当せん者に、メールでお知らせします。

 

今回のモニター販売に合わせ、YouTubeのレグザチャンネルでは、10か月ぶりとなるライブ配信が行われます。同配信では、2021年10月からレグザチャンネルを牽引し、レグザブランド統括マネージャーとして長年レグザブランドの普及に携わってきた本村裕史さんと、GetNaviでもおなじみ、声優・小岩井ことりさんが登場。新製品の特徴を解説するほか、モニター販売のしくみや応募方法を丁寧に解説。視聴者からの様々な質問や意見にも、リアルタイムで回答します。

 

カタログやWebサイトなどを読んだだけではわからない……と、モニター販売への応募をためらう視聴者の皆さんを、全力でサポートします。配信日時は5月26日20時~21時。

 

レグザオンラインストア:https://store.regza.com/

レグザ チャンネル(YouTube):https://www.youtube.com/user/REGZAchannel

これはかわいい! アクセサリー感覚で身につけたくなる、ハート型ワイヤレスイヤホン「HeartBuds」

ソフトバンクは、SB C&Sとの共同企画として「SoftBank SELECTION(ソフトバンクセレクション)」ブランドから、アクセサリーのようなハート型の完全ワイヤレスイヤホン「HeartBuds(ハートバッズ)」を発売します。

 

同製品は、「可愛いワタシでいたい」をキーメッセージに、アクセサリー感覚で身につけられるハート型のワイヤレスイヤホン。誰が見ても可愛いと思うようなフォルムやカラーリングにこだわり、耳元につけるだけ、持っているだけで心が弾むようなハート型のデザインに仕上げています。

 

イヤーピースはL、M、S、XS、XXSの、5サイズのオリジナルイヤーピースを同梱し、フィット感も追求。

 

周囲の音を取り込む外音取り込み機能を搭載。ON/OFFの切り替えが可能で、イヤホンを着けたままでも自然な会話ができます。

 

イヤホンはIPX4の防水性能。わずか10分間の充電で、約1.5時間再生可能な「Fast Charge(急速充電)」を搭載しています。

 

税込価格は1万3536円。カラーバリエーションは、RedとPinkの2種類。生活雑貨専門店ロフト、ロフトネットストア、フェリシモ「OSYAIRO(おしゃいろ)」のオンラインショップでは、6月初旬以降の発売。ソフトバンクショップでは、6月中旬以降の発売となります。

音楽ストリーミングもこれ1台! ネットワーク時代の本格オーディオアンプ デノン「PMA-900HNE」

DENONからプリメインアンプの新作「PMA-900HNE」(13万2000円/税込)と、CDプレーヤー「DCD-900NE」(7万7000円/税込)が6月下旬に発売されます。「PMA-900HNE」はAVアンプではなく純粋なオーディオアンプで、ストリーミング配信などのネットワーク再生に対応するプリメインアンプとして開発されました。

↑DAC内蔵ネットワーク機能搭載プリメインアンプ「PMA-900HNE」(上段右および下段左)

 

音質向上のために新型増幅回路と電子ボリュームを搭載

「PMA-900HNE」は従来のパワーアンプにボリュームを付けたというシンプルな構成を改めて、上級機の「PMA-A110」と同じ2段構成にすることで、小音量再生時の雑音を減少させているそう。さらにアナログ方式だったボリュームも、左右で音量差のない新型電子ボリュームに変更して、信号経路の短縮化も実現しました。

↑本体正面に楽曲データなどを表示するための液晶画面を搭載

 

デジタル音源の音質の決め手となるDACも新開発され、回路全体を制御するクロックをDACの間近に配置することでデジタルノイズを抑えています。また、デジタル回路全体をシールドケースに収めてアナログ回路への悪影響を防ぎ、デジタル専用電源の採用により、電源回路もアナログとデジタルで分離されています。

↑電子ボリュームの採用で配線がスッキリと最短化されている

 

↑新開発のDACを搭載してデジタル音源の高音質化にも抜かりはない

 

↑電源ケーブルの交換に対応、レコード再生に欠かせないフォノイコライザーも高音質化している

 

ピュアオーディオアンプにHEOSを採用

HEOSとはデノンとマランツのオーディオ機器に採用されているネットワークオーディオ機能で、スマホやタブレットの専用アプリを使ってストリーミング配信を楽しんだり、ワイヤレスマルチルーム機能が使えたりします。「Spotify」や「AWA」、「SoundCrowd」、「Amazon Music HD」など主要なストリーミングサービスに対応しており、いつでもどこでもワイヤレスで高品質な音楽が再生できるようになります。

 

また、「Amazon Alexa」を使った音声操作にも対応。音楽の再生、停止、スキップ、音量調整だけでなく、Amazon Musicの楽曲から曲名、年代、ジャンル、アーティスト名などを指定して、楽曲を再生できます。

 

Appleの「AirPlay 2」にも対応しており、iPhone、iPad、Macの音源をワイヤレスでPMA-900HNEに飛ばして再生できます。Bluetooth受信機能により、スマホやタブレット、PCのBluetooth対応モデルと最大8台までペアリングして音楽再生も可能です。

 

CDプレーヤーは音質重視で大型化

CPプレーヤー「DCD-900NE」は、時代を逆行するかのように上位モデルの「DCD-1600NE」と同じサイズの筐体を採用しました。これによって、デジタル部とアナログ部を完全分離し、お互いの悪影響を抑えているそうです。アンプと同様に新開発のDACを搭載して、USBメモリーなどに保存したハイレゾ音源の再生も可能。また、ハイエンドモデルに使われている高音質パーツ「SYコンデンサー」を大量投入するなどして、音質強化を図っています。

↑CDプレーヤー「DCD-900NE」

 

↑シャーシを大型化することで、デジタルとアナログを完全に分離した

 

↑ゆとりのあるレイアウトで左右対称に基板が置かれている

 

↑音質向上のために高音質部品をふんだんに使用、電源部のコンデンサーは新規に開発した

 

900シリーズの音は情報量が多く、低域の重心が下がった

短い時間ですが、前シリーズのプリメインアンプ「PMA-800NE」とCDプレーヤー「DCD-800NE」、新製品の「PMA-900HNE」と「DCD-900NE」の比較試聴の機会がありました。800シリーズの音は粒立ちが良く、濃密にして繊細でしたが、高域に神経質な所があり、女性ボーカルが刺々しくなる個所がありました。オーケストラは音場が広く、スピード感のある音が楽しめます。

 

900シリーズに交換すると、女性ボーカルの音像定位はやや奥まり、さらに細かい音が再生されました。刺々しさはなくなり、高域の透明感が増して、重心が下がって低域の厚みが増したように聴こえます。オーケストラでは800シリーズの良い部分が進化して、さらに立体的な音場感が得られ、低域のスピード感も増してティンパニーの緊張感が伝わってきました。音楽全体がより鮮明になった印象です。

 

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もう“うどん”とは呼ばせない。「AirPodsPro 2」はステムレス化やロスレス対応で過去最大の革新との噂

アップルの次期ワイヤレスイヤホン「AirPods Pro 2(仮)」は以前から噂されており、今年後半に発売されるのは確実と見られています。その仕様につき様々な憶測が飛びかうなか、ここ数年で「最大の技術革新」となり、高品質な音楽を再生できるロスレス再生に対応するとの予想が報じられています。

 

このウワサの発信源は、有名リーカー(注目の未発表製品にまつわる有力情報を発信する人)LeaksApplePro氏です。それによればAirPods Pro 2は初代モデルの登場以来「ワイヤレスイヤホンにおける最大の革新」になるとのことです。デザインはステムレス、つまり持ち手部分の軸がなくなり、最先端のノイズキャンセリング機能を搭載。さらに「新しいコーデックのおかげでロスレスオーディオ対応」と述べられています。

 

まずAirPodsPro 2がステムレスになるのは、1年以上も前から米Bloombergが伝えていたことです。また有名アナリストMing-Chi Kuo氏も、ロスレス音源の再生をサポートすると述べていました

 

現在のAirPodsシリーズ(最高級モデルAirPods Maxを含め)ロスレス再生に対応していないのは、アップル独自規格Apple AAC Bluetoothコーデックの制限によりますが、限界を突破するためのハードウェア技術が持ち込まれるのかもしれません。

 

また(充電ケースの)LightningポートがUSB-Cに替えられるかもしれないとのことです。アップルがゆくゆくはiPhoneやAirPodsなどをUSB-Cに移行することは、Bloombergも予想しつつも「2023年以降」とされており、こちらの可能性は高くないとも思われます。

 

ほかLeaksApplePro氏の気になる予想は、AirPods Pro 2が現行のAirPods Proよりも値上げになるかもしれないということです。AirPodsProが249ドル(アップル公式ストアでの設定)に対して、299ドルになる可能性があるとのこと。

 

この価格が本当であれば、5月現在の日本円に換算すれば約4万円にものぼります。競合他社のワイヤレスイヤホンよりも割高な感もあり、厳しい競争を強いられるのかもしれません。

Source:iDropNews
via:Tom’s Guide

AirPods Proより充電が早い? 「Pixel Buds Pro」のワイヤレス充電スペックが掲載される

 

米グーグルの新型ワイヤレスイヤホン「Pixel Buds Pro」について、ワイヤレス充電速度の詳細に関する情報が認証サイトに掲載されています。

 

Pixel Buds Proは先日に開催された開発者向け会議「Google I/O」にて発表された、完全ワイヤレスイヤホンです。前モデルよりもオーディオ/通話機能を進化させただけでなく、アクティブノイズキャンセリング(ANC)にも対応。音声アシスタント「Google アシスタント」への対応も特徴です。

 

そしてワイヤレス充電関連の認証機関となるWireless Power Consortiumに掲載された情報によれば、Pixel Buds Proでは2.5Wの「Qi(チー)」によるワイヤレス充電が可能だと掲載されています。これは、グーグルがこれまで販売していたワイヤレスイヤホン「Pixel Buds(第2世代)」とも同じスペックです。

 

一方で他社のワイヤレスイヤホンと比較してみると、例えば米アップルの「AirPods Pro」は最大1.7Wでの充電速度となっており、Pixel Buds Proのほうが高速であることがわかります。しかしソニーの「WF-1000XM4」などでは5Wのワイヤレス充電を実現しており、業界最速というわけではないようです。

 

Pixel Buds Proではノイズキャンセリングをオンにした場合、イヤホンのみで最大7時間、ケース込みで最大20時間の音楽再生時間を実現しています。またそのケース自体のワイヤレス充電速度も、十分なレベルを達成しているようです。

 

Source: Wireless Power Consortium via 9to5Google

初のMini LED搭載機も! レグザから2つのフラッグシップ「X9900L」「Z875L/Z870L」登場

TVS REGZAは、4K有機ELテレビ「X9900L」シリーズと、バックライトにMini LEDを採用した4K液晶テレビ「Z875L/Z870L」シリーズを6月中旬より順次発売します。

↑4K有機ELテレビ「X9900L」

 

サイズ展開は、X9900Lが65型と55型、Z875Lが75型と65型、Z870Lが55型となっています。

サイズ 発売予定日 実売予想価格(税込)
X9900L 65型 6月中旬 約55万円
55型 6月下旬 約38万5000円
Z875L 75型 6月下旬 約55万円
65型 約41万8000円
Z870L 55型 約30万8000円

 

いずれも、開発に3年以上かけたという新映像エンジン「レグザエンジンZR α」を搭載(Z870Lのみ「レグザエンジンZR II」)。ディープニューラルネットワークを駆使したAI処理を専門に行うチップを備えており、高ビット精度の信号処理と最新の超解像処理により新次元の高画質を実現します。

↑新映像エンジン「レグザエンジンZR α」

 

また、全モデルで独自の録画システム「タイムシフトマシン」を搭載。最大6chまでの番組を1日中録画することができます。OSは新開発のLinux OSを採用。2021年モデルでは一部の機種でAndroid TV OSを採用していましたが、同社では今後も機種によって2つのOSを使い分けていくとしています。

 

AIが肉眼に迫る高画質を実現

新映像エンジン「レグザエンジンZR α」では、AIにより様々な高画質化処理を行うことができます。超解像技術「AIナチュラルフォーカステクノロジー」は、映像中の遠景と近景をAIが判別することで、遠景には弱めの超解像を、近景にはくっきりとした超解像処理を施し、肉眼で見るような立体感と奥行き感のある映像を再現します。

↑「AIナチュラルフォーカステクノロジー」

 

また、「美肌AIフェイストーンZR α」により、AIが映像中の人間の顔を判別し、照明などで不自然な色になった肌を補正し適切な超解像処理を行うことで、立体感のある美しい顔を表現します。

↑「美肌AIフェイストーンZR α」

 

テレビ放送向けの高画質化処理技術「地デジAIビューティZR α」は、複数回の超解像処理を行いながら、新たにノイズの発生しやすいテロップ部分やワイプ内の映像まで高画質に再現。

 

さらに、テレビ放送だけでなくネット動画も高画質化する「ネット動画AIビューティZR α」により、ネット動画のコントラストや精細感を補正するとともに、ネット動画で発生しやすいバンディングノイズを抑制します。

↑「ネット動画AIビューティZR α」

 

有機ELレグザの最高峰「X9900L」

X9900Lシリーズは、新たに新世代有機ELパネルを採用。新開発の高冷却インナープレートとの組み合わせにより、従来比で輝度が2割向上しています。これにより、引き締まった黒と明るく鮮やかな画質を両立した、フラッグシップモデルにふさわしい高画質を実現しています。

↑55X9900L

 

↑新世代レグザ専用高コントラスト有機ELパネル

 

また、画面を振動させて音を再生する「スクリーンスピーカー」を新たに採用。重低音バズーカやトップツイーター、サイドツイーターなど10個のスピーカーと、最大出力90Wのアンプによる「重低音立体音響システムXHR」で迫力のサウンドを再生します。最新の立体音響「Dolby Atmos」に対応するほか、ハイレゾ音源の再生も可能です。

↑スクリーンスピーカーを備えた「重低音立体音響システムXHR」

 

Mini LEDバックライトを採用した「Z875L/Z870L」

Z875L/Z870Lは、レグザでは初めてバックライトにMini LEDを採用。キメ細やかなエリアコントロールを行いながら映像信号を補正し、輝度とコントラストを向上しています。このMini LEDバックライトに新開発の4K倍速パネルと広色域量子ドットシートを組み合わせることで、従来の液晶レグザよりも明るく色鮮やかな高画質を実現しているのが特徴です。

↑65Z875L

 

↑Mini LED広色域量子ドット液晶パネル

 

サウンド面では、重低音バズーカやトップツイーター、2WAYバスレフを備えたメインスピーカーなど7個のスピーカーをマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムZP」を採用。最新の立体音響「Dolby Atmos」により、包み込まれるような広がりのあるサウンドを再生します。

↑「重低音立体音響システムZP」

 

リモコンも高機能化

新レグザリモコンは、各ネット動画サービスへダイレクトにアクセスできるボタンが9個に増加。さらに、好みのネット動画を登録できる「My.Choiceボタン」も2つに増加しています。

↑新レグザリモコン

 

対応するネット動画サービスは、YouTube、Hulu、アマゾンプライムビデオ、TVer(ダウンロードで対応)などのほか、Netflixにも対応しています。

 

新たに、テレビから発するテスト音をリモコン内蔵のマイクで測定し、室内の環境に合わせて音を最適に補正する「オーディオキャリブレーション」機能も搭載しています。

 

AI処理による高画質化機能に磨きをかけた新映像エンジンと、新開発のパネルやバックライトにより、飛躍的な進化を遂げた2022年のレグザ「X9900L」と「Z875L/Z870L」は、フラッグシップの名にふさわしいモデルといえます。最高峰の映像やサウンドを体感したい方はぜひチェックしてみてください。

 

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置き方に合わせて音を変える! ボーズの賢いBluetoothスピーカー「SoundLink Flex」レビュー

春を迎えて、いよいよ外出できる機会も増えてきました。いまこそポータブルスピーカーを色んな場所に持ち歩いて、音楽を楽しむのによい頃合いです。

 

ボーズからインドアで音楽を聴く時に便利な自動サウンド補正機能「Bose PositionIQ」や、コンパクトなボディにIP67に準拠した防水・防塵性能と“水に浮く”構造を採用したBluetoothワイヤレススピーカー「Bose SoundLink Flex」が発売されました。新製品を試した筆者が本機の特徴を解説したいと思います。

↑ボーズの最新Bluetoothワイヤレススピーカー「Bose SoundLink Flex」(スモークホワイト)

 

スピーカーの置き方に合わせて音を最適化

SoundLink Flexは質量が約580g、長辺が約20cm。持ち運びに適したサイズのポータブルスピーカーです。写真のホワイトスモークのほか、ストーンブルーとブラックの3色が揃っています。価格は1万9800円(税込)。

 

背面はソフトシリコン、フロント側はさらっとしたパウダーコーディングを施したスチールグリルです。厚み約5cmのフラットな形状で手に馴染みやすく、ユーティリティループと名付けられたカラビナ等が付けられるナイロンバンドが本体に固定されています。ユーティリティーループは強い力で引っ張っても、バンドが裂けたり、本体からちぎれないように強度・耐久試験を重ねているパーツです。

↑本体はフラットなデザイン。フロント側はスチールグリル仕様

 

↑本体に固定されているユーティリティループ

 

いまはアウトドアでの使用を想定した防水対応の安価なBluetoothスピーカーが数多くありますが、Bose SoundLink Flexの「ならでは」といえる大きな特徴がふたつあると筆者は考えます。

 

ひとつがボーズのBluetoothスピーカーに初めて搭載された自動サウンド補正機能「Bose PositionIQ」です。これはスピーカーの向きを自動で検知して、サウンドの聞こえ方を常に一定に保つように最適化する機能。本体に搭載する傾きセンサーがスピーカーの設置状態を「平置き」「横置き」「吊り下げ(縦位置)」の3種類から判別して、それぞれの置き方にベストなサウンドパターンへ瞬時に調整します。

 

Bose SoundLink Flexのように内蔵バッテリーで駆動するワイヤレススピーカーは、自由に置き場所を変えながら楽しめるのがメリットですが、置いた場所によって音質が大きく印象を変わってしまう場合もままあります。そういった影響を抑え、どこに置いてもいい音で楽しめるようにしてくれるのが「Bose PositionIQ」なのです。

↑本体を平置きにしても音のバランスが崩れません

 

筆者も自宅で試しました。仕事机やキッチンカウンターでは平置き・横置きに。ベランダに近い部屋では、読書と音楽を同時に楽しめるように壁面のフックにスピーカーを吊り下げました。

↑金具にユーティリティループをかけて吊り設置。低音のバランスを補正しながら力強いサウンドを再生します

 

Bose SoundLink Flexは、どのスタイルで設置した場合もサウンドのバランスが崩れず、一定の強さと広がりを再現します。また置き方を変えて補正機能が切り替わる瞬間をユーザーが意識することもなく、常に一定のいい音に保たれる自然なリスニング体験が得られました。

 

Bose PositionIQは、置き方によりスピーカーの再生周波数と指向特性を最適化しますが、スピーカーの周囲にある壁や置き物などを検知したり、スピーカーを置いた平面の音響特性などを測定するわけではありません。例えば剛性の弱いカラーボックスの上などに置いて再生を始めると、低音が不要に響いてだぶつきます。音の聞こえ方が安定しない場合は、スピーカーの置き場所を変えてみたり、スピーカーの下に振動を抑えるためのボードなどを敷いてみたりすると、本領が発揮されるでしょう。

 

水に浮く本体。真水以外の濡れにも強い

Bose SoundLink Flexはアウトドアスピーカーとして十分に高い防水・防塵性能を備えています。それだけでなく、水に浮く構造とした点がとても魅力的に感じられます。スピーカーを水に浮かべながら音楽を聴くためというより、むしろアウトドアでボートを漕ぎながら音楽を聴きたい時などに、スピーカーが誤って水中に落ちてしまい見つからなくなる、といった事態を避けられる機能としてとてもユニークだと思います。

↑本体は雨にも強いIP67等級の防塵・防水対応です

 

一般的な防水試験は真水を使って実施されることが多いのですが、ボーズでは石けん水も使ってBose SoundLink Flexの防水テストを行っているそうです。あまり積極的に真水以外にさらすことはおすすめできませんが、例えばスピーカーを風呂場やキッチンに持ち込んだ時に、石けんや洗剤の成分が混じった水をうっかりかけてしまった場合でも、拭き取れば故障が避けられます。海水が付着した場合もまた、真水ですすぎ洗いをすれば故障が避けられる仕様としています。

 

本体に内蔵するバッテリーにより最大約12時間の連続リスニングに対応します。充電用のUSB-C端子もキャップレス防水仕様。バッテリー残量がゼロの状態から約4時間で満充電が完了します。

 

明るく開放的なサウンド

筆者はiPhone 13 Proにペアリングして、Bose SoundLink Flexのサウンドをチェックしてみました。iOS/Android対応のアプリ「Bose Connect」からスピーカー本体の設定、および簡易な音楽プレーヤー機能が使えます。

↑iPhoneとペアリングしてSoundLink Flexのサウンドを確認しています

 

↑SoundLink Flexの設定はBose Connectアプリから行います

 

Bose SoundLink Flexにはカスタムデザインのドライバーが1基と、低音を増強させるパッシブラジエーターが前面・背面向きに1基ずつ、合計2基搭載されています。本機もまたボーズのスピーカーらしい、エネルギッシュで明るく開放的なサウンドを特徴としています。

 

ボーカルや楽器のメロディがとても鮮やかで抑揚に富んでいます。コンパクトなボディでありながら低音の肉付きもよく、アタックが鋭く立ち上がります。高音域は透明感が高く伸びやかです。音楽のスケール感を広々と描けるので、大編成のジャズバンドやオーケストラの演奏もホールで聴くような雄大さを感じることができました。解像度が高く、細かな音の粒立ちもきれいです。ゲーム音楽やダンスミュージックなど情報量が多い打ち込み系の音楽は、大満足の立体感が味わえました。

 

もう1台のBose SoundLink Flex、または片側はBose Connectアプリに対応するボーズの別のBluetoothスピーカーを組み合わせて、2台のスピーカーによるステレオ再生や、同じ音源を2台それぞれで再生する「パーティモード」も選べます。モードの設定はBose Connectアプリからセットアップ可能です。

↑2台のスピーカーによるパーティモード/ステレオモードも搭載しています

 

音楽の再生操作は天面のユニバーサルボタンから再生/一時停止、曲スキップ、Siriなど音声アシスタントの起動などが一通りできます。操作はとてもシンプルなので迷うこともありません。アプリからマニュアルでイコライザーを動かして、ユーザーが好みのサウンドにもっと近づけられる機能もあれば歓迎されそうですが、まずは何より「シンプルに、いい音が楽しめる本格派Bluetoothスピーカー」として、Bose SoundLink Flexは多くの方に勧めやすい選択肢だと思いました。

↑スピーカー天面にユニバーサルボタンなどリモコンを配置しています

 

本体に内蔵するマイクは、ペアリングしたスマホとの組み合わせによるハンズフリー通話や、音声アシスタントを呼び出す用途に使えます。PCによるオンラインミーティングも、こちら側が複数名のグループ単位で参加する場合には、スピーカーとマイクをシェアできる本機のようなハンズフリー通話対応のワイヤレススピーカーがあると便利です。きっとビジネスシーンでもBose SoundLink Flexは活躍してくれるでしょう。

 

外観がボーズのスピーカーらしく上品なので、毎日音楽を聴く環境に自然と馴染むはず。長く安心して使えるBluetoothワイヤレススピーカーとして「お得感」をかみしめられる、よき買い物になると思います。

 

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【プレゼント有・急げ】カメラ・レンズ・撮影用品のNo.1を決める「CAPAアワード」投票募集中! 投票締切は5月15日

「CAPA CAMERA WEB」では、写真と映像にまつわるイメージング製品を対象に、ユーザー視点で優秀な製品を選出し表彰する「CAPAアワード 2021-2022」を開催中です。

 

同アワードは、2021年4月~2022年3月に発売された撮影用品約500アイテムから、プロカメラマン、カメラライターとCAPA編集部が137のノミネート製品を選出。そのなかから、読者の皆さんの投票で、3部門、全14カテゴリーのナンバーワンを決定します。

 

投票してくれた方には、「パナソニック LUMIX GH5II 標準ズームレンズキット」をはじめ、レンズや三脚など、抽選で豪華賞品をプレゼント!

賞品の詳細は、こちらの記事をご覧ください!

 

投票は、専用フォームから、1人1送信まで受け付けます。14カテゴリーそれぞれの中から、ナンバーワンにふさわしいと思う製品を3つまで選んでください。実際に使ったことがなくても、「使ってみたい」「コレ良さそう」と思った製品でもかまいません。14カテゴリーすべてに投票してください。

 

 

部門とカテゴリーは以下の通りです。

 

<カメラ部門>

レンズ交換式デジタルカメラ/コンパクトデジタルカメラ/インスタントカメラ/ウエアラブル&新コンセプトカメラ/スマートフォン

 

<レンズ部門>

ズームレンズ/単焦点レンズ

 

<用品部門>

三脚&関連用品/カメラバッグ&ザック/プリンター/フィルター&関連用品/フラッシュ&LEDライト/記録メディア/PC&モニター

 

なお、4月14日時点の中間発表にて暫定順位も公開されているので、そちらもご覧ください。

現在の順位は? 投票でカメラ・レンズ・撮影用品のNo.1を決める「CAPAアワード」中間発表!

 

投票締切は5月15日24時まで。皆さんの投票、お待ちしております!

【投票はコチラから!】

新開発スピーカーで音がめちゃ聴き取りやすい!パナソニック4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」

パナソニックは、高輝度有機ELパネルを採用した4K有機ELテレビ「ビエラ LZ2000」など、4Kテレビの2022年春の新モデルを発表しました。

 

映像とサウンドが進化した4K有機ELビエラ

4K有機ELビエラは、新フラッグシップとなる「LZ2000」シリーズと、その下位モデル「LZ1800」シリーズの2機種をラインナップ。画面サイズはLZ2000が77/65/55型の3サイズ、LZ1800が65/55/48型の3サイズとなります。

↑4K有機ELビエラ LZ2000シリーズ

 

↑4K有機ELビエラ LZ1800シリーズ

 

今回の新4K有機ELビエラの主な進化点は「ディスプレイ」と「サウンド」の2つ。最上位となるLZ2000では、自社設計・製造の「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」を新たに採用。さらに、パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」に加え、独自の電流制御アルゴリズムで有機ELセルの発光性能を最大限に引き出す「Bright Booster」技術も搭載しています。

↑「Dynamic ハイコントラスト有機ELディスプレイ NEO」

 

↑パネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー PRO」

 

またLZ1800は、昨年のフラッグシップ機「JZ2000」と同じディスプレイ構造を採用。独自素材を用いた貼り付け構造により、パネルと放熱プレート間の伝熱効率を高め、より高コントラストな映像を実現しています。

 

コンテンツに合わせて画質・音質を最適化するオートAI技術も進化しており、見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上。より賢く画質や音質を調整できるようになりました。また、周囲の環境光を測定するセンサーが、明るさだけでなく色温度まで測定することで、照明による見え方の違いまで自動調整してくれます。

↑見ている映像の種類を解析する「シーン認識アルゴリズム」の認識精度が向上

 

サウンド面では、ネット動画を中心にDolby Atmosなどの立体音響コンテンツが増加していることを受け、上向きに備えられたイネーブルドスピーカー搭載モデルを拡大。

↑LZ2000のスピーカー構成

 

LZ2000では音波の干渉を抑えてクリアなサウンドを実現する「ラインアレイスピーカー」を新たに搭載したほか、視聴シーンに応じて4つのモードから聴こえ方を選べる「サウンドフォーカス」機能も備えています。

↑新搭載のラインアレイスピーカーは下部に備える

 

↑ラインアレイスピーカーは相互の音波の干渉を抑えクリアに聴こえるのが特徴

 

このほか、テレビゲームをプレイする際に入力信号情報や設定状態などを確認できる新UIの「ゲームコントロールボード」の搭載や、リモコン操作でネット動画に直接アクセスできる「ダイレクトボタン」の増加(従来の6個→8個に)、テレビの転倒を防ぐパナソニック独自の「転倒防止スタンド」(LZ2000の65/55型のみ首振り機能も搭載)など、多くの機能を備えています。

 

搭載チューナー数はいずれも4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が3基。別売のUSB HDDを接続することで、4K放送の2番組同時録画なども可能です。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LZ2000 77型 85万円前後 8月5日
65型 61万円前後
55型 44万円前後 7月8日
LZ1800 65型 49万円前後 6月17日
55型 36万円前後
48型 31万円前後

 

幅広いサイズラインナップを用意する4K液晶ビエラ

4K液晶ビエラは、ハイエンド倍速モデル「LX950」「LX900」シリーズと、スタンダード等速モデル「LX800」シリーズの3機種をラインナップ。画面サイズは、LX950が75/65/55型の3サイズ、LX900が49/43型の2サイズ、LX800が75/65/55/50/43の5サイズとなります。

↑4K有機液晶ビエラ LX950/900シリーズ

 

LX950とLX900の主な違いは、上記のサイズラインナップのほか、LX950のみ高輝度/薄型メタルフレームのプレミアム液晶ディスプレイ搭載や上向きに装備されたイネーブルドスピーカーを備えていることなどが挙げられます。

 

LX950/LX900/LX800の特徴として、ディープラーニングを活用したAI技術によるシーン認識アルゴリズムにより、シーンに応じて画質・音質を自動で最適化する「オートAI画質/オートAI音質」を搭載(オートAI音質はLX950のみ)。さらに、周囲の明るさや光の色温度を測定して画質を自動調整してくれます。

↑新たに光の色温度まで測定して画質を自動調整できるようになっています

 

また、地デジ放送やネット動画などあらゆる映像を高精細化する「素材解像度検出4Kファインリマスターエンジン」が強化され、より細かく映像を部分ごとに解析することで高画質化を実現。「AI HDRリマスター」により、HDR映像もより高コントラストに再現します。

↑4Kファインリマスターエンジンがパワーアップ

 

サウンド面では、本体背面上部に上向きに配置された「イネーブルドスピーカー」を搭載した360立体音響サウンドシステムを採用(LX950シリーズのみ)。全機種で立体音響技術Dolby Atmosに対応し、テレビのスピーカーのみで上下左右から音に包み込まれる迫力の立体音響が楽しめます。

 

搭載チューナー数は、LX950/LX900が4K放送×2、地デジ/BS/CS×3。LX800が4K放送×2、地デジ/BS/CS×2。LX950/LX900は、地震に強く倒れにくい独自の「転倒防止スタンド」も採用しています。

 

【実売予想価格/発売予定日】

実売予想価格(税込) 発売予定日
LX950 75型 41万円前後 6月24日
65型 31万円前後 5月27日
55型 28万円前後
LX900 49型 19万円前後 6月17日
43型 18万円前後
LX800 75型 29万円前後 7月8日
65型 22万円前後
55型 19万円前後
50型 16万円前後
43型 14万円前後

音と光で日常から切り離されたパーソナルな空間を演出……キヤノン、スポットライト型アルミスピーカーをMakuakeで先行販売

キヤノンマーケティングジャパンは、「albos Light & Speaker(アルボス ライト&スピーカー)」の先行販売を、応援購入サイトMakuakeで開始しました。

↑カラーバリエーションはブラックとシルバーの2種類

 

同製品は、「音響」と「照明」の2つの機能により空間を演出するスポットライト型のワイヤレススピーカー。スピーカーは、ボディ上部にフルレンジスピーカーを、下部にはパッシブラジエーターを配置。円筒型のフォルムによりボディ内の空気を振動させ、クリアで豊かな音の響きを360度全方位から体感可能。

 

ボディは美しさと堅牢性を兼ね備えたアルミ削り出しを採用。剛性の高いアルミ削り出しボディが共振を抑制し、大音量でも音割れしにくいサウンドを楽しめます。DSP(デジタルシグナルプロセッサ)を内蔵し、中高音から低音にかけての帯域バランスなどをデジタル技術によって調整。“人が心地よいと感じるサウンド”にこだわった音響処理を施しています。

 

ライト部、アーム部、ボディ部の3か所が可動できる設計です。片手で動かせる可動部はフリーストップ機構を採用し、任意の場所でピタッと止められます。

 

ライトには「高出力LED」を使用。検証を重ねたLEDの配置で、ムラのない均一ながつくられています。光色は「白色・暖色」の2色、調光(光の明るさ)は「弱・中・強」の3段階の切替えが可能で、目的やシーンに合わせて様々な使い方ができます。

 

先行販売期間は6月29日18時まで。価格は、各色先着100台まで3万6000円、以後各色先着150台まで3万8000円、各色250台までが4万円となっています。製品は、9月末頃までのお届けを予定しています。なお、正式発表および正式発売は未定とのことです。

USB-C付きiPhoneを自作した猛者、今度はUSB-C付きAirPodsケースを作ってしまう

昨年末に「世界初のUSB-Cポートを備えた改造iPhone」を作った人物が、今度はAirPods充電ケースのLightning端子をUSB-Cポートに取り替える偉業(?)を達成したと報告しています。

 

Ken Pillonel

 

このKen Pillonel氏はロボット工学を専攻する学生ですが、自らPCB(プリント配線板)を設計して発注し、iPhone Xに力づくでUSB-C端子を実装した猛者です。その実物はオークションで、1000万円近い高値で落札されていました

 

今回の改造AirPodsケースは、USB-Cケーブルを差し込むと電源が入るというシンプルな構造です。しかし、Pillonel氏によれば「数か月間、週末はほとんどすべてこの改造に費やしていた」ほど技術的に難しいチャレンジだったそうです。同氏はLightning付きAndroidスマホも完成させていましたが(何の意味があるのか?とツッコミ多数)それから約1ヶ月半後のことです。

 

現時点では短い動画が公開されているだけですが、数週間以内にこのプロジェクトを説明する長編を公開予定だそうです。またUSB-C iPhoneで行ったように、他の人も改造できるようにするためオープンソース化も計画しているとのことです。

 

テックメディアThe Vergeへのメールで、Pillonel氏は作業の成り行きを説明しています。まず外観にこだわらない概念実証(技術的にできるかどうかの検証)を行い、その後にAirPodsケース内に部品が収まるよう徐々に改良していったそうです。最終的には、やはりカスタムPCBを設計し、それを折り曲げてケース内に収められたと語っているとのこと。

 

動画を見るかぎり、改造USB-Cポートは元々のLightningポートと同じように、きちんとケース内に統合されているようです。iPhone Xでも筐体内に必要なパーツを収めるのは苦労していましたが、それ以上に小さなAirPodsケースだけに手間もかかったことが推測されます。

 

EUの規制当局は、今後スマートフォンを含めたデジタル機器の充電端子をUSB-Cに統一する方針を推進しています。もし実現すれば、Pillonelのような高度な改造は不要となるのかもしれません。

 

Source:The Verge

無線イヤホン購入はちょい待て!? グーグルから「Pixel Buds Pro」がすぐ登場するかも

米グーグルから次期ワイヤレススマートフォン「Pixel Buds Pro(仮称)」が近日中にも発表されるとの情報を、著名リークアカウントのJon Prosser氏が伝えています。

↑Yasin Hasan / Shutterstock.com

 

グーグルはワイヤレスイヤホン製品として2017年に「Pixel Buds(初代)」、2020年に「Pixel Buds(第2世代)」、そして2021年に廉価版となる「Pixel Buds A-Series」を発表しています。どのモデルでも音声アシスタント「Google アシスタント」との連携を特徴としている一方、ノイズキャンセリングなどの高度なオーディオ機能は搭載されていません。

 

 

今回Jon Prosser氏はツイートにて、Pixel Buds Proが近日中に登場すると指摘。さらに、リアル・レッド、カーボン、リモンチェッロ、フォグの4色が登場すると、詳細な情報にも言及しているのです。

 

現時点ではPixel Buds Proのスペックなどは判明していませんが、「Pro」という名称がつくことから、ハイエンド向けの製品となることが予測されます。例えば米アップルの「AirPods Pro」はノイズキャンセリング機能が特徴となっており、Pixel Buds Proでも同様の機能が採用される可能性があります。また、Google アシスタントとの連携もさらに強化されることでしょう。

 

グーグルは5月11日から開発者向け会議「Google I/O」の開催を予定しており、今回のPixel Buds Proは同イベントでの発表が期待されます。AirPodsシリーズが大きなシェアを占めるワイヤレスイヤホン市場ですが、グーグルの新製品がどのような対抗軸を打ち出すのかに注目です。

 

Source: Jon Prosser / Twitter via

ゲットナビ的 永久不滅のマスターピース! 「ライカM」の歴史と魅力に迫る

各ジャンルの有識者たちが「コレ押さえときゃ間違いない! 」と太鼓判をおす、“栄誉ある”金字塔的アイテムをフィーチャーする本企画。 今回は、生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた一流のカメラである「ライカM」を紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

<ライカM>約100年前にライカが塗り替えたカメラの“世界標準”は未来へと続く

ライカ

M11

118万8000円(ボディのみ)

JPEGだけでなくRAW(DNG)でも60MP、36MP、18MPの3種類から記録画素数を選べるトリプルレゾリューションテクノロジーを採用。本体背面には高精細230万ドットのタッチパネル式液晶モニターを搭載しています。

SPEC●撮像素子:有効6030万画素35mm判フルサイズ●マウント:ライカMバヨネットマウント●ISO感度:ISO64〜50000●サイズ/質量:約W139×H80×D38.5mm/約530g(ブラックペイント)

 

フィルムカメラの最高峰は最新M11に受け継がれる

デジカメ撮像センサーのフルサイズ基準は、35mm判フィルムの1コマ24×36mmの大きさ。ライカ判とも言われ、約100年前のライカ製カメラがいまも世界標準となっています。その地位を確固たるものにしたのが、1954年に革新的な技術を採用したフィルムカメラ、ライカM3。距離計(ピント)と構図をひとつのファインダーで見られるように改良し、レバーでフィルムを巻き上げできるなど、完成度の高さはフィルムカメラの最高峰としてカメラ史に深く刻まれています。

 

今年1月、名機ライカM3の伝統を未来へつなぐデジタルカメラとしてライカM11が登場。構図やピント合わせにレンジファインダーを使う往年のスタイルを継承しています。一眼レフやミラーレスと異なり構図やピント合わせに慣れは必要ですが、ファインダーの視野範囲が広く、スナップ撮影で決定的瞬間を狙いやすいのも特徴です。

 

●DATA

初代モデル発売年:1954年
累計販売台数:非公表
現行ラインナップ数:6モデル

 

精細感と柔らかさが調和し上品なボケも魅力

↑午後の光に包まれたレースのカーテンを撮影。精細感と柔らかさの調和が生み出す日常の光景がアートに。開放絞りによるボケは上品だ。ズミルックス50mm f1.4 絞り開放 1/3000 ISO64

 

↑レンジファインダーは視野が広いため被写体がフレームインする予測がつく。シャッターを切った時にブラックアウトしない利点もある

 

↑ボディサイドの曲面形状はライカM3のデザインを継承している。ムダを排した機能美を感じさせるフォルムに、ドイツの合理的な精神が宿る

 

↑ボディ色のブラックは耐傷性に優れたペイントを採用。ベース感度はISO64になっており、プロ御用達のフィルム、コダクロームを彷彿とさせる

 

カメラ世界標準の夜明けは120年前のドイツにあり

ライカの前身は、1849年に創業したドイツ・ヘッセン州のウェッツラーに本社を置く光学機器メーカー「エルンスト・ライツ社」。1910年に不世出の技術者であるオスカー・バルナックが入社したのちに、小型カメラの開発が始動、現在のカメラメーカー・ライカとなりました。

↑1849年に創業したエルンスト・ライツ社

 

バルナックはカール・ツァイス財団を辞めてライツ社へ入社し、1914年に映画用35mmフィルムを活用した小型カメラの試作機「ウル・ライカ」を製作。35mm判がライカ判と呼ばれる原点です。そして、今から97年前の1925年にライカ初の量産型カメラライカⅠ型を発売開始。独自のシャッター構造をドイツとアメリカで特許取得します。基本構造は後続機に継承され、M型の元祖といえます。

↑オスカー・バルナック氏

↑ライカI型

 

世界じゅうのカメラファンを魅了し続けるライカMの歴史

シンプルを極めた意匠は必要なものだけを取り入れるライカ哲学のひとつ。Mバヨネットマウントを一貫して採用するため、往年のMレンズを装着して撮影を楽しめます。

 

【1954】ライカM3

ライカMの初号機。巻き上げレバーやバヨネットマウントなど画期的な機能を搭載し世界に衝撃を与えました。質実剛健さと優れた迅速性を備えた小型カメラは、世界のフォトグラファーが愛用しました。

 

【2006】ライカM8

デジタルへ進化して登場。レンズマウントも同一規格で従来のレンズも使用可能。ライカM3とほぼ同サイズのボディにカメラ業界が驚きました。センサーフォーマットはAPS-Hを採用。

 

【2009】ライカM9

小型を極めたボディが特徴で、撮像センサーはフルサイズの24×36mmに進化。発売当時、レンズ交換式カメラで最小サイズを実現し、デジタルでも往年のライカ判が復活し好評を得ました。

 

同じ焦点距離のレンズでもf値で名称が異なる

f2がズミクロン、f1.4がズミルックス、f0.95〜1.25がノクティルックス。光をインプットする入口となるレンズf値を名称にするほど、そのこだわりがうかがえます。

 

ノクティルックスM

f0.95/50mm ASPH.ブラック

150万7000円

f0.95と極めて明るいレンズは人の目よりも明るい。ろうそく1本の灯りでも手持ち撮影ができるので、写真表現の領域を広げてくれます。明るい絞り開放値が描くボケは美しく、プロも絶句するほど。

 

ズミルックスM

f1.4/50mm ASPH.ブラック

56万1000円

ライカの光学技術と最新のレンズ製造技術で実現した高性能レンズ。絞り開放値でも高いコントラストとシャープな描写を生み出します。柔らかなボケ感は美しく、空気感も見事に写し出してくれます。

 

ズミクロンM

f2.0/50mm ブラック

34万1000円

光学設計に定評があり、基本設計は1979年から約42年間も変わっていない超ロングセラー。小型軽量のレンズは描写性に優れ、街角スナップや風景写真をシャープに写し出してくれます。

 

ネーミングは“レンズの明るさ”で決まる

エルマー

開放f値が2.8〜のレンズ名称で、すべてのライカ・レンズの元祖的存在。現在では3つの広角系焦点距離をカバーするトリ・エルマーが健在。

 

ズミクロン

開放f値2.0のレンズ名称。コンパクトながらも高性能な広角レンズで、絞り開放からディテールまで緻密かつ鮮やかな描写を手軽に実現できます。

 

ズミルックス

開放f値1.4のレンズに与えられた名称。開放付近でも絞り込んでもシャープな画像を得られるのが特徴で、独特の表現をできると名高いレンズです。

 

ノクティルックス

開放f値が0.95から1.25のレンズに与えられた名称。世界一の明るさを誇る非球面レンズを採用する。ライカ・レンズのなかでは最も高価です。

世界水準の”ライカ版”の原点は120年前のドイツ⁉️ 「ライカM」の誕生に迫る

各ジャンルの有識者たちが「コレ押さえときゃ間違いない! 」と太鼓判をおす、“栄誉ある”金字塔的アイテムをフィーチャーする本企画。 今回は、約100年前に”世界水準”としてその存在を確立し、現在でも一流のカメラとして愛される「ライカM」の歴史を紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

<ライカM>

ライカ

M11

118万8000円(ボディのみ)

JPEGだけでなくRAW(DNG)でも60MP、36MP、18MPの3種類から記録画素数を選べるトリプルレゾリューションテクノロジーを採用。本体背面には高精細230万ドットのタッチパネル式液晶モニターを搭載しています。

SPEC●撮像素子:有効6030万画素35mm判フルサイズ●マウント:ライカMバヨネットマウント●ISO感度:ISO64〜50000●サイズ/質量:約W139×H80×D38.5mm/約530g(ブラックペイント)

 

カメラ世界標準の夜明けは120年前のドイツにあり

ライカの前身は、1849年に創業したドイツ・ヘッセン州のウェッツラーに本社を置く光学機器メーカー「エルンスト・ライツ社」。1910年に不世出の技術者であるオスカー・バルナックが入社したのちに、小型カメラの開発が始動、現在のカメラメーカー・ライカとなりました。

↑1849年に創業したエルンスト・ライツ社

 

バルナックはカール・ツァイス財団を辞めてライツ社へ入社し、1914年に映画用35mmフィルムを活用した小型カメラの試作機「ウル・ライカ」を製作。35mm判がライカ判と呼ばれる原点です。そして、今から97年前の1925年にライカ初の量産型カメラライカⅠ型を発売開始。独自のシャッター構造をドイツとアメリカで特許取得します。基本構造は後続機に継承され、M型の元祖といえます。

↑オスカー・バルナック氏

↑ライカI型

 

世界じゅうのカメラファンを魅了し続けるライカMの歴史

シンプルを極めた意匠は必要なものだけを取り入れるライカ哲学のひとつ。Mバヨネットマウントを一貫して採用するため、往年のMレンズを装着して撮影を楽しめます。

 

【1954】ライカM3

ライカMの初号機。巻き上げレバーやバヨネットマウントなど画期的な機能を搭載し世界に衝撃を与えました。質実剛健さと優れた迅速性を備えた小型カメラは、世界のフォトグラファーが愛用しました。

 

【2006】ライカM8

デジタルへ進化して登場。レンズマウントも同一規格で従来のレンズも使用可能。ライカM3とほぼ同サイズのボディにカメラ業界が驚きました。センサーフォーマットはAPS-Hを採用。

 

【2009】ライカM9

小型を極めたボディが特徴で、撮像センサーはフルサイズの24×36mmに進化。発売当時、レンズ交換式カメラで最小サイズを実現し、デジタルでも往年のライカ判が復活し好評を得ました。

 

同じ焦点距離のレンズでもf値で名称が異なる

f2がズミクロン、f1.4がズミルックス、f0.95〜1.25がノクティルックス。光をインプットする入口となるレンズf値を名称にするほど、そのこだわりがうかがえます。

エルマー

開放f値が2.8〜のレンズ名称で、すべてのライカ・レンズの元祖的存在。現在では3つの広角系焦点距離をカバーするトリ・エルマーが健在。

 

ズミクロン

開放f値2.0のレンズ名称。コンパクトながらも高性能な広角レンズで、絞り開放からディテールまで緻密かつ鮮やかな描写を手軽に実現できます。

 

ズミルックス

開放f値1.4のレンズに与えられた名称。開放付近でも絞り込んでもシャープな画像を得られるのが特徴で、独特の表現をできると名高いレンズです。

 

ノクティルックス

開放f値が0.95から1.25のレンズに与えられた名称。世界一の明るさを誇る非球面レンズを採用する。ライカ・レンズのなかでは最も高価です。

 

ノクティルックスM

f0.95/50mm ASPH.ブラック

150万7000円

f0.95と極めて明るいレンズは人の目よりも明るい。ろうそく1本の灯りでも手持ち撮影ができるので、写真表現の領域を広げてくれます。明るい絞り開放値が描くボケは美しく、プロも絶句するほど。

 

ズミルックスM

f1.4/50mm ASPH.ブラック

56万1000円

ライカの光学技術と最新のレンズ製造技術で実現した高性能レンズ。絞り開放値でも高いコントラストとシャープな描写を生み出します。柔らかなボケ感は美しく、空気感も見事に写し出してくれます。

 

ズミクロンM

f2.0/50mm ブラック

34万1000円

光学設計に定評があり、基本設計は1979年から約42年間も変わっていない超ロングセラー。小型軽量のレンズは描写性に優れ、街角スナップや風景写真をシャープに写し出してくれます。

新モデル登場前がチャンス! 4Kテレビをお得に買うなら“春”が狙い目

例年春先に各メーカーが新製品を発表するテレビは、現行モデルの大幅なディスカウントが始まるいまの時期が買いどきだ。高画質で機能も“全部入り”の有機ELフラッグシップ機を、いまこそ狙いたい。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

2022年 テレビ選びの3か条

1.価格がこなれてきた有機ELモデルが狙い目

少し前までは“高嶺の花”だった有機ELテレビだが、いまでは価格がこなれて55V型で20〜30万円ほどに。液晶よりは高価だが、圧倒的なコントラストや色再現性を誇る有機ELは魅力が大きい。

 

2.高画質映像を引き立てる音響システムにも注目

「薄型テレビ=音が悪い」は、もはや過去の話。フラッグシップである有機ELテレビは、各社が独自技術で音質を磨き上げている。コンテンツの世界に没入できる立体音響のクオリティをチェックしたい。

 

3.ネット機能の充実度と操作性は重視すべし

いまやテレビでネット動画を視聴するのは当たり前の習慣となった。対応するVODサービスの充実度だけでなく、リモコンでの操作性やUIの見やすさ、コンテンツのレコメンド機能の精度も重視すべきだ。

 

私が選出しました

本誌編集長

川内一史

テレビ担当歴は9年以上。有機ELテレビ購入の決意を固めているが、2歳の息子が転倒させないかという点を心配している。

 

有機ELの21年モデルは多士済々でコスパも高い

世界最大級の家電見本市CES2022(1月5〜7日・米国ラスベガス)では、東芝やソニー、パナソニックがテレビ新モデルをおひろめ。今春には正式に日本発売のアナウンスがあると予想されるため、その前にお買い得になる2021年モデルを狙いたい。特に有機ELには魅力的な製品が多い。

 

東芝のレグザX8900Kは同社の準フラッグシップという位置付けだが、低反射パネルで見やすさを追求し、リビングに置くファミリーテレビに最適。Android TV搭載で使い勝手も良く、55V型で20万円切りは驚きだ。

 

パナソニックのビエラJZ2000とソニーのブラビアA90Jはいずれも現行の最上位モデルで、多少値は張るものの性能は最高峰。JZ2000は上向き&サイドスピーカーで迫力ある3Dサウンドを実現する。映画やスポーツを臨場感たっぷりに楽しめるのが魅力だ。A90JはGoogle TVを搭載するのが強み。多彩なネット動画をストレスなく利用できる、イマドキのテレビと言える。

 

【第3位】認知特性プロセッサーが人の記憶に近い映像を再現

ソニー

ブラビア XRJ-55A90J

実売価格29万9070円

 

4Kチューナー:3基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計60W
年間消費電力量:175kWh

人の脳のように映像を認識する認知特性プロセッサー「XR」を新搭載。人の記憶により近い、自然な映像や臨場感のある音を再現する。4Kチューナーを3基内蔵するほか、最新のGoogle TVを備え、多彩なコンテンツを手軽に楽しめる。

SPEC●画面サイズラインナップ:83V/65V/55V型●チューナー:4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Google TV●サイズ/質量:W1223×H776×D317mm/18.6kg(スタンド含む)

 

↑認知特性プロセッサー「XR」を搭載。数十万もの映像信号を人の脳のように横断的に分析し、より自然な美しさで映像を描き出す

 

↑あらゆる音源に対応する「3D Surround Upscaling」。本体に内蔵したスピーカーだけで左右方向と高さ方向の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】最新のGoogle TVを備え動画をサクサク楽しめる

「最新のGoogle TVを搭載し、多彩なネット動画をサクサクと楽しめるのが魅力。4Kチューナーを3基備えるため、4K放送を視聴しながら裏番組の2番組同時録画にも対応します」(川内)

 

【第2位】独自設計のディスプレイが高コントラスト映像を実現

パナソニック

ビエラ TH-55JZ2000

実売価格29万7000円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計125W
年間消費電力量:180kWh

自社設計・組み立てによる第2世代の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載し、高輝度・高コントラストな映像を実現。イネーブルド&ワイドスピーカーにより迫力ある立体サウンドを鳴らす7.1chシステムも秀逸だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:MY HOME SCREEN(独自)●サイズ/質量:W1227×H792×D350mm/約23.5kg(スタンド含む)

 

↑映像に応じて自動で画質を調整する「オートAI画質」機能。100万以上のシーンから成る学習用データベースを活用する

 

↑「イネーブルドスピーカー」を搭載。天井からの音の反射を利用し、まるで映画館のような迫力の立体音響を再現できる

 

【IMPRESSION】映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくり楽しみたい人に!

「テレビ単体でも迫力ある立体音響を鳴らせるオーディオ性能は随一。黒が締まった画質はツウ好みで、映画鑑賞やスポーツ観戦をじっくりと楽しみたい人には特にオススメです」(川内)

 

【第1位】低反射パネルで見やすさを追求したハイコスパモデル

東芝

レグザ 55X8900K

実売価格20万8880円

 

4Kチューナー:2基搭載
HDMI端子:4基搭載
音声実用最大出力:合計72W
年間消費電力量:155kWh

独自の低反射有機ELパネルを採用し、引き締まった黒と高いコントラストを実現。映り込みを抑え、明るいリビングでも鮮明な映像を楽しめる。「有機EL瞬速ゲームモード」では約0.83ミリ秒の超低遅延で快適にプレイ可能だ。

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/48V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●OS:Android TV●サイズ/質量:W1226×H753×D229mm/19.5kg(スタンド含む)

 

↑低反射のハーフグレアパネルを採用したことで、明るいリビングでも映り込みを抑えられ、快適に視聴可能。ゲームプレイ時の没入感も高めている

 

↑総合最大出力72Wのマルチアンプが6基のスピーカーを駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。伸びやかでクリアな高域とパワフルな低域を実現する

 

↑リモコン上部に備えられたボタン群から、各種VODサービスへワンタッチでアクセス可能。中央下部にあるGoogleアシスタントを押せば音声操作にも対応する

 

【IMPRESSION】画質を含めた基本性能は約20万円と思えないレベル

「現行の有機ELテレビで唯一ハーフグレアパネルを採用し、映り込みのストレスなし。Netflix非対応は残念ですが、ネット動画のレコメンド機能は秀逸です。コスパの高さは圧倒的!」(川内)

 

約100年前から続く”世界水準”を受け継ぐライカの最新カメラ「ライカM11」

各ジャンルの有識者たちが「コレ押さえときゃ間違いない! 」と太鼓判をおす、“栄誉ある”金字塔的アイテムをフィーチャーする本企画。 今回は、生まれては姿を消していく商品が多いなかで、世代を超えて愛され、文化的価値さえ備えた一流のカメラである「ライカM」を紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

<ライカM>約100年前にライカが塗り替えたカメラの“世界標準”は未来へと続く

ライカ

M11

118万8000円(ボディのみ)

JPEGだけでなくRAW(DNG)でも60MP、36MP、18MPの3種類から記録画素数を選べるトリプルレゾリューションテクノロジーを採用。本体背面には高精細230万ドットのタッチパネル式液晶モニターを搭載しています。

SPEC●撮像素子:有効6030万画素35mm判フルサイズ●マウント:ライカMバヨネットマウント●ISO感度:ISO64〜50000●サイズ/質量:約W139×H80×D38.5mm/約530g(ブラックペイント)

 

フィルムカメラの最高峰は最新M11に受け継がれる

デジカメ撮像センサーのフルサイズ基準は、35mm判フィルムの1コマ24×36mmの大きさ。ライカ判とも言われ、約100年前のライカ製カメラがいまも世界標準となっています。その地位を確固たるものにしたのが、1954年に革新的な技術を採用したフィルムカメラ、ライカM3。距離計(ピント)と構図をひとつのファインダーで見られるように改良し、レバーでフィルムを巻き上げできるなど、完成度の高さはフィルムカメラの最高峰としてカメラ史に深く刻まれています。

 

今年1月、名機ライカM3の伝統を未来へつなぐデジタルカメラとしてライカM11が登場。構図やピント合わせにレンジファインダーを使う往年のスタイルを継承しています。一眼レフやミラーレスと異なり構図やピント合わせに慣れは必要ですが、ファインダーの視野範囲が広く、スナップ撮影で決定的瞬間を狙いやすいのも特徴です。

 

●DATA

初代モデル発売年:1954年
累計販売台数:非公表
現行ラインナップ数:6モデル

 

精細感と柔らかさが調和し上品なボケも魅力

↑午後の光に包まれたレースのカーテンを撮影。精細感と柔らかさの調和が生み出す日常の光景がアートに。開放絞りによるボケは上品だ。ズミルックス50mm f1.4 絞り開放 1/3000 ISO64

 

↑レンジファインダーは視野が広いため被写体がフレームインする予測がつく。シャッターを切った時にブラックアウトしない利点もある

 

↑ボディサイドの曲面形状はライカM3のデザインを継承している。ムダを排した機能美を感じさせるフォルムに、ドイツの合理的な精神が宿る

 

↑ボディ色のブラックは耐傷性に優れたペイントを採用。ベース感度はISO64になっており、プロ御用達のフィルム、コダクロームを彷彿とさせる

夏のアウトドアに持ち出したくなる「マーシャルサウンド」! 新型無線スピーカー「Willen」は防塵防水にも対応!

マーシャルブランドは、超小型のワイヤレススピーカー「Willen」を国内外にて発表しました。

 

↑マーシャルより

 

ヘッドホンやスピーカーなど、さまざまなオーディオ製品をラインナップしているマーシャルブランド。同ブランドの小型ワイヤレススピーカーとしては、これまで直方型の「Emberton」などがラインナップされていました。

 

今回発表されたWillenはEmbertonよりもさらに小型なワイヤレススピーカーで、本体サイズは101.6 x 100.5 x 40.4mmと、まさに手のひらサイズ。重量も310gと軽量で、IP67の防塵・防水性能を達成しています。さらに本体背面にはストラップが配され、さまざまな場所に設置することができます。

 

本体には2インチ/10Wのダイナミックドライバーを内蔵し、温かみのあるマーシャルらしい音楽再生を実現。またマイクを内蔵したことで、スマートフォンと連携させての電話通話も可能です。フル充電状態では15時間以上の再生ができ、「Stack Mode」では複数のWillenを連携させることが可能です。

 

さらに、「Emberton」も新モデルの「Emberton II」へとリニューアル。バッテリー駆動時間が20時間から30時間以上へと増強されています。こちらでも、Stack Modeによる連携が可能です。

 

Willenの国内向けの価格は1万6980円で、Emberton IIの価格は2万7800円。Emberton IIはすでに販売を開始しており、Willenは販売を告知するためのメールアドレスの登録が可能です。両モデルとも、これからの夏のアウトドアシーズンにて大いに活躍してくれそうなワイヤレススピーカーとなりそうです。

 

Source: マーシャル

「体験したことのないクオリティ」AV評論家が絶賛する、36万円超の高級レコーダーとは?

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、AV製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

大画面の有機ELテレビと相性抜群(藤原)

AV評論家藤原陽祐さんの買い物リスト

新聞記者、専門誌編集を経て独立。専門家ならではの鋭い視点で、本誌をはじめ多くのメディアで評論活動を行う。

 

【BDレコーダー】

パナソニック

ディーガ DMR-ZR1

実売予想価格36万6300円 1月28日発売

同シリーズの旗艦モデル。高剛性・低重心な筐体の採用し、先端技術や高精度なパーツなどを惜しげもなく投入したことでプレミアムな高画質・高音質を実現した。UHD BDや動画配信サービスなどの多彩なHDRフォーマットに対応。

SPEC●HDD容量:6TB●内蔵チューナー:4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×2、USB×2ほか●サイズ/質量:W430×H87×D300mm/約13.6kg

 

山中湖の自宅にハイエンド機材を揃える藤原さんが現在気になっているのは、パナソニックのBDレコーダーだという。

 

「前々から、4Kチューナー内蔵の高級ディーガの話は聞いていました。4K録画に対応するだけでなく、UHD BDプレーヤーとしても最高峰を目指すということだったので、最終的にどんな仕上がりになるのか楽しみにしていました。実際に製品を試したところ、前モデルの高度な信号処理、機能性を受け継ぎながら、画質・音質が大きく進化。ディスク再生、ネット動画の視聴に加えて、4K放送の視聴・録画でも、これまで体験したことのないクオリティを実現しています。大画面の有機ELテレビと組み合わせれば、予想をはるかに超える画質が期待できます」

↑高剛性アルミフロント&サイドパネル構造を採用。これらをベースシャーシに固定することで、筐体の剛性を大幅に強化した

 

【私はこう使う】 自分のシステムをパワーアップさせる

設計もパーツも贅を極めた本機。ぜひ自分のシステムに迎え入れて、放送やパッケージソフト、ネット配信など、各メディアのクオリティを一気に押し上げたいです。

 

静止画・動画問わず細部まで精密に描写! 世界最小・最軽量「FE 24-70mm F2.8 GM II」

ソニーは、35mmフルサイズ対応α(Alpha) Eマウントレンズとして、ズーム全域開放値F2.8の明るさで、世界最小・最軽量の大口径標準ズームレンズ Gマスター「FE 24-70mm F2.8 GM II」を、2022年夏に発売します。市場想定価格は税込30万円前後。

 

同製品は、超高度非球面XA(extreme aspherical)レンズ2枚を含む計5枚の非球面レンズを効果的に配置。ED(特殊低分散)ガラス2枚とスーパーEDガラス2枚に加え、フローティングフォーカス機構も搭載。新開発の11枚羽根の円形絞り、球面収差の最適化、XAレンズの高い面精度管理などにより、ズーム全域でなめらかで美しいぼけ描写が可能です。

 

同社独自の、4基の高推力なXD(extreme dynamic)リニアモーターとフローティングフォーカス機構、高度なレンズ制御により、ズーム中はAF追従性能が従来と比べて約2倍向上。最新のレンズ設計技術により、快適な撮影を実現する操作性や静粛性を追求しながらも、従来機種から約20%軽い質量約695g、レンズ全長の約16mmの短縮、体積約18%減の小型軽量化を行なっています。

 

ソニーストア 銀座、ソニーストア 札幌、ソニーストア 名古屋、ソニーストア 大阪、ソニーストア 福岡天神では先行展示を実施予定で、展示開始日は確定次第、同社公式サイトの製品情報ページで発表予定としています。

見逃し配信「NHKプラス」がテレビ視聴に対応! 同時配信番組も拡大

NHKは、PC・スマートフォン・タブレット向けに展開していたインターネット番組配信サービス「NHKプラス」について、2022年4月1日より一部のテレビや外付けデバイスなどでも視聴できるようになったほか、ほぼすべての番組が同時配信/見逃し配信に対応しました(※)。

※南関東エリアを対象に放送される番組のうち、権利が確保できたもの
↑テレビでも「NHKプラス」が利用可能に (C)画像提供 NHK

 

NHKプラスは、2020年春よりサービス開始されたNHK地上波番組のネット同時配信/見逃し配信サービス。放送中のNHK総合テレビおよびEテレの番組をリアルタイムで視聴できるほか、放送後1週間までの見逃し視聴も可能です。

↑総合テレビおよびEテレの番組を視聴できます (C)画像提供 NHK

 

PC・スマホ・タブレットでは同時配信/見逃し配信の両方を視聴可能ですが、テレビでは見逃し配信のみ対応。リアルタイム放送の同時視聴については、テレビ放送での視聴が推奨されています。

 

テレビ版では、大画面での視聴に対応するためPC・スマホ版よりも高画質で配信。PC・スマホ版のビットレート最大1.5Mbpsに対し、テレビ版は最大6Mbpsで配信します(※インターネット接続環境によって変化します)。解像度はフルHD(1920×1080ドット)。

 

対応するテレビ/デバイスは、Android TV機能を搭載しているテレビ(2019年以降発売のシャープ「アクオス」、ソニー「ブラビア」および2021年発売の東芝「レグザ」)や、Amazon Fire TV、Chromecast with Google TVなど。今後、準備が整い次第対応機種を増やしていくとしています。

 

なお、利用は無料ですが、利用登録にはNHKの受信契約が必要。先行して展開している会員制のネット動画配信サービス「NHKオンデマンド」(受信契約不要)と異なり、NHKプラスは受信契約者を対象にした視聴補助サービスという位置づけです。

 

ただし、2022年4月~6月の期間は動作検証を目的とした「試行アプリ」を提供中で、同期間内はログイン不要でサービスを利用可能。試行終了後はログインが必要となります。

 

検索機能も充実。地方局の番組も

NHKプラスのサービス拡大にあたり、実機を使用した説明会がNHKで実施されました。機能の説明を担当したのは、同社の中山里奈アナウンサー。普段から同サービスを利用しているということで、おすすめの機能や番組などを紹介してくれました。

↑中山里奈アナウンサーが機能を紹介してくれました (C)画像提供 NHK

 

テレビ版アプリのUIは、YouTubeなどのネット動画配信を意識したようなUIとなっており、ほかのネット動画サービスを使ったことがある人なら直感的に操作できるようになっています。

↑直感的に操作しやすいUI

 

ホーム画面にはおすすめの番組が表示されるほか、「マイリスト」「マイキーワード」などを登録して好みの番組を表示させたり、「キーワード検索」で見たい番組を探すこともできます。

 

また、関連する番組を自動で並べて表示してくれる「プレイリスト」機能も便利。例えば、朝の連続ドラマ「ちむどんどん」というリストには1週間分の番組が並んでおり、1話見終えると次の回を自動再生してくれます。また、「ウクライナ関連」というプレイリストは、ニュース番組などのウクライナ関連の部分だけをピックアップしてくれるので、特定の情報だけを集中して見たいときに活用できます。

 

このほか、「ご当地プラス」では、NHK地方局の18時台のニュースなどを配信。東京・大阪・名古屋・福岡に加え、新たに札幌・仙台・広島・松山のニュースを視聴できるようになりました。今年の秋以降には、さらにその他の地方局のニュースも配信する予定です。

↑地方局のニュース番組なども視聴できます (C)画像提供 NHK

 

すでにNHKの受信契約をしている人なら、登録するだけで追加料金不要で利用できますので、対応するテレビやデバイスをお持ちの方は、ぜひ利用してみてはいかがでしょうか。

 

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ゼンハイザーから「MOMENTUM True Wireless 3」登場! 最高峰のワイヤレスイヤホン体験へ

↑ゼンハイザーより

 

独ゼンハイザーは、フラッグシップモデルとなるワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless 3」を国内外にて発表しました。

 

ゼンハイザーのハイエンドワイヤレスイヤホンとして、市場からの評価も高いMOMENTUM True Wirelessシリーズ。前モデルの「MOMENTUM True Wireless 2」では高音質なだけでなく、高いレベルのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を実現していました。

 

↑ゼンハイザーより

 

MOMENTUM True Wireless 3は本体に「TrueResponse 7mmダイナミックドライバー」を搭載し、ゼンハイザーいわく「インパクトのある低音と優れた高忠実度のサウンド」を実現。また最大96kHz/24bitのハイレゾ音質でワイヤレス伝送できる最新規格「aptX Adaptive」に対応するほか、SBC/AAC/aptXもサポートしています。

 

ノイズを低減するために、次世代のアダプティブノイズキャンセリング機能を搭載。周囲の音のレベルにより、ノイズキャンセリングのレベルが自動で調整されます。また逆に周辺音を取り込み、屋外で安全に利用することも可能です。

 

本体には3個のノイズキャンセリングマイクを搭載し、クリアな通話品質を実現。また、音声アシスタントの利用も可能です。製品にはイヤーアダプターとオプションでさまざまなシリコンフィンが付属し、高い装着感を実現しています。

 

製品はIPX4の防滴機能に対応し、水濡れによる故障を防止。本体は満充電状態で7時間、充電ケース込みで28時間の駆動が可能です。また充電ケースも、Qiによるワイヤレス充電に対応しています。アプリからはサウンドイコライザーにより、プリセットやカスタム設定から音をカスタムすることが可能です。

 

MOMENTUM True Wireless 3の本体カラーはホワイトとブラックで、店頭予測価格は3万9930円。5月20日の発売を予定しています。ワイヤレスイヤホンでも音質には絶対妥協したくない……という欲張りなオーディオファンからも、注目の逸品となりそうです。

 

Source: ゼンハイザー

これからの季節にピッタリ! プールや海でも活躍しそうな、ボーズのポータブルBluetoothスピーカー「SoundLink Flex」

ボーズは、SoundLink Bluetoothスピーカーシリーズより、「Bose SoundLink Flex Bluetooth speaker」を発売しました。税込価格は1万9800円。

 

同製品は、独自のBose PositionIQテクノロジーを搭載し、置き方に応じてスピーカーの向きを自動検知。スピーカーを立てても、ストラップを使ってぶら下げても、上向きに置いても、自動で最適化されたサウンドを再生します。

 

IP67に準拠した防水・防塵性能を備えています。ソフトシリコンの背面とパウダーコーティングのスチールグリルは、落下や衝撃、腐食、紫外線に強く、厳重に密封された音響コンポーネントは、水、ほこり、ちりなどの侵入を防ぎます。本体は様々な場所に取り付けられるユーティリティループ付きで、誤って水面に落としても浮かび上がってきます。

 

最大12時間の連続再生が可能な充電式リチウムイオンバッテリーを搭載。充電はUSB-Cを使用し、充電ポートはユーティリティループの反対側に配置されているので、再生を中断することなく、どんな置き方でも充電が可能です。

 

サイズはW20.14×H9.04×D5.23cm、重さ約580gで、カラーは、ブラック、ホワイトスモーク、ストーンブルーの3色。

 

セットアップはBluetoothペアリングで簡単に行うことができ、最大8台のデバイスが記憶され、スムーズに接続を切り替えられます。「Bose Connect」アプリでは、本体の操作、設定のカスタマイズ、最新のソフトウェアのダウンロードなどができます。本体のボタンでは、電源オン/オフ、音量調節、Bluetooth接続、再生、一時停止、スキップなどの操作が可能。内蔵のマイクを使用して、スマートフォンの音声アシスタントへのアクセスや、通話もできます。

 

2台ペアリング、または1台を「Bose SimpleSync」に対応する同社Bluetoothスピーカーとペアリングすれば、左右の音声チャンネルを2台のスピーカーに振り分けて再生する「ステレオモード」や、2台のスピーカーから同じサウンドを同時再生する「パーティモード」で使用できます。Bose SimpleSyncに対応しており、同社のスマートスピーカーやサウンドバーに連携可能です。デバイスに接続した状態で、音声アシスタントにスマートスピーカーでの音楽再生を指示すると、同製品とスマートスピーカーの両方で同時に再生されます。

体からのノイズを軽減できるワイヤレスイヤホン「Sport True Wireless」がゼンハイザーから登場

独ゼンハイザーは、体内や運動から発生するノイズを軽減できるワイヤレスイヤホン「Sport True Wireless」を国内外にて発表しました。

↑ゼンハイザーより

 

高音質なオーディオブランドとして知られるゼンハイザーですが、ワイヤレスイヤホンとしては現在、高音質な上位モデルの「MOMENTUM」シリーズと、普及価格帯の「CX」シリーズをラインナップしています。

 

Sport True Wirelessはスポーツでの利用を想定したワイヤレスイヤホンで、その特徴は「Aware」モードを搭載したこと。これにより心臓の音や足音などを軽減し、ランニングなどにさらに集中することが可能となります。

 

本体には7mmのダイナミックドライバーを搭載。「歪みのない完全な低音と、優れた透明感」を提供するとしています。またイヤホンはIP54の防塵・防水に対応しており、水しぶきなどに耐えることが可能。SBC、AAC、aptXなどのオーディオコーデックに対応し、Bluetooth 5.2にてさまざまなデバイスに接続できます。イヤホンは満充電状態では最大9時間の利用が可能で、ケース込みだと最大18時間の駆動が可能です。

 

本体にはオープンタイプとクローズタイプの2種類のイヤーアダプタが付属。これとアプリを組み合わせることで、スポーツシーンにあわせて周囲の音の取り込み方を調整できる「アダプタブルアコースティック」にも対応しています。

 

スマートフォンアプリからは、カスタムイコライザーのプリセットを作成可能。イヤーアダプタは3サイズ、フィンは4種類用意されているので、最適なフィッティングを見つけることができます。

 

Sport True Wirelessの価格は1万9250円で、発売日は5月12日。朝や夕暮れでも外出が苦にならなくなってきた昨今、ランからエクササイズまで活躍してくれそうなワイヤレスイヤホンといえるでしょう。

 

Source: ゼンハイザー

Razerからピカピカ光る新型サウンドバー「Leviathan V2」

ゲーミングデバイスメーカーの米Razerは、RGB発光機能を備えたPCサウンドバー「Leviathan V2」を国内外にて発表しました。

↑Razerより

 

Razerといえば、ラップトップからマウス、キーボード、さらにはウェブカメラなど配信機材まで、ゲーム向けデバイスをリリースしているメーカー。また同社は以前に、RGB発光機能などは備えないサウンドバー「Leviathan」をリリースしています。

 

Leviathan V2は「Razer Chroma RGB」に対応し、18のライティングゾーン、無数の発光パターン、ダイナミックなゲーム内ライティングエフェクトなどが楽しめます。発光パターンは、スマートフォンアプリにて調整可能です。

 

スピーカーとしては2個のフルレンジドライバー、2個のツイーター、2個のパッシブラジエーター、サブウーファーと、合計70Wの出力を実現。また「THX Spatial Audio」による、空間サラウンド再生にも対応しています。

 

再生機器との接続には、Bluetooth 5.2を利用。また、スマートフォンアプリを利用し、最大8台のデバイスで切り替えることも可能です。

 

Leviathan V2の希望小売価格は3万6850円で、5月20日から発売予定。美しく輝くPCサウンドバーをゲーミングPC周りに設置すれば、さらにゲームへの没入感が増しそうです。

 

Source: Razer

7色の限定カラーが映える! テクニクスのあのターンテーブルに50周年モデル「SL-1200M7L」登場

パナソニックは、テクニクスブランドのターンテーブル「SL-1200シリーズ」の発売50周年を記念した特別仕様モデル「SL-1200M7L」を5月27日に発売します。台数限定で、グローバルで1万2000台限定の販売を予定しています。実売価格は税込12万円。

↑50周年記念モデル「SL-1200M7L」(カラー:ホワイト)

 

同シリーズの第1号機となる「SL-1200」が発売されたのは1972年のこと。モーターがスピンドルを介して直接ターンテーブルを回転させる“ダイレクトドライブ方式”を採用しており、安定した回転を得られるとして評価されました。

 

その後継機となる「SL-1200MK2」(1979年発売)は、ピッチコントローラーを上下にスライドさせる“フェーダー型”に改良され、ディスコやクラブにおける定番機となりました。

↑SL-1200シリーズ 50年の歩み

 

今回発売される50周年記念モデルは、2019年発売の「SL-1200MK7」をベースにしたもの。最大の特徴は、ストリートカルチャーをイメージした7色の限定カラーを採用していること。定番のブラックのほか、ホワイト、レッド、ブルー、グリーン、イエロー、ベージュをラインナップしており、好みやインテリアなどに合わせて好きなカラーを選ぶことができます。

↑ストリートカルチャーを意識した7色の限定カラーが特徴

 

このほか、トーンアームにはゴールドカラーを採用したほか、トップパネルには記念モデルを表す「50th Anniversary」の銘とシリアルナンバーを刻印したプレートを搭載。また、ゴールドカラーロゴ入りのスリップマットなど、付属品も特別仕様となっています。

↑7つの特別仕様

 

機能面では、SL-1200MKシリーズの操作感を継承しており、78回転や逆回転もできる再生機能、±8%、±16%のピッチ調整に対応したピッチコントローラーを備えています。

↑ピッチコントローラーを備えています

 

また、アルミダイキャストとグラスファイバーを20%混入したABSによる2層構造のシャーシや、メンテナンスやブースのレイアウトが変更しやすい着脱式の電源/PHONOケーブル端子など、テクニクスならではの高音質化技術が惜しみなく投入されています。

 

昨今では、コロナ禍の影響でDJのクラブやイベント出演の機会が減り、オンラインでDJプレイを配信をすることが増えているそう。その際、DJの手元の動きを写すことも多く、SL-1200M7Lのようなカラフルなターンテーブルは動画映えも抜群です。これからDJ配信を始めたいと考えている方は、ぜひ50周年記念モデルをチェックしてみてください。

 

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ROGからついに完全ワイヤレス登場! 対戦型ゲーム用の機能も搭載したゲーミングイヤホン「ROG CETRA TRUE WIRELESS」

ASUS JAPANは、ゲーミングブランドROGから、完全ワイヤレスの対戦型ゲーム向けインイヤーイヤホン「ROG CETRA TRUE WIRELESS」を、4月22日に発売予定です。市場想定価格は1万4480円。

 

同製品は、音声と映像の同期性を高める、対戦型ゲームのためのゲームモードを搭載。シンプルなクイックタッチコントロールにより、ゲーム中の迅速な調整が可能です。

 

ハイブリッドANCテクノロジーで、ヘッドフォンの内側と外側からのノイズを検知して、フィルタリングします。

 

ANCをオフにすると、1回の充電で最大5.5時間の使用が可能で、充電ケースを使えばさらに最大21.5時間まで延長でき、最大27時間使用できます。急速充電技術も搭載しており、10分の充電で最大1.5時間の使用が可能です。ケースはワイヤレス充電にも対応しています。

耳掛け式だから激しい動きでも大丈夫! IPX8防水認定スポーツイヤホン「MoveBuds H1」

サウザンドショアスは、「Tribit(トリビット)」ブランドから、耳掛け構造・IPX8防水の、スポーツ向け完全ワイヤレスイヤホン「MoveBuds H1(ムーブバッズ・エイチワン)」を、Amazonで発売しました。税込価格は8790円。

 

同製品は、耳に掛けるフック部とイヤホン部を一体化し、ランニングなどの激しい運動でも外れにくい耳掛け構造を採用。イヤホン本体は水深1m/30分の水没に耐えられるIPX8レベルの防水保護構造で、雨や汗に耐えられるだけでなく、プールなどの水辺でも使用できます。

 

ドライバーは、低音域の迫力を重視し、大口径13mmダイナミックドライバーを採用しています。Bluetooth SoCにはQualcomm QCC3040を採用し、左右同時伝送技術「TrueWireless Mirroring」により音途切れを抑え、高音質コーデックaptXをサポートします。

 

再生中の音楽にあわせ電流・電圧を最適化する独自技術「RunStretch」を搭載し、イヤホン単体で15時間連続再生が可能。充電ケースを含めれば最大65時間の連続再生ができます。

 

超小型内蔵マイクで周囲を集音、再生中の音楽とミックスして耳に届ける「外音取り込み機能」に対応。装着中に突然話しかけられたときなども、イヤホンを耳から外すことなく対応でき、自分の声がこもって聞こえることもありません。

 

イヤホンに片側2基、計4基の高性能MEMSマイクを搭載。通話中のノイズを抑制しフィードバックエコーを減らすQualcommの「cVc 8.0」に対応し、環境ノイズを最大90%低減できるので、自分の声をクリアに相手へ届けます。

 

イヤーピースはS・M・Lの3サイズを用意。素材には銀イオン配合の抗菌シリコンを採用しています。

「Razerヘッドセットのおかげで銃撃から救われた」18歳ゲーマーが語る

以前に、iPhoneをポケットに入れていたおかげで銃撃されたが、ことなきを得たという話がありましたが、現在、ゲーミングヘッドセットを着けていたおかげで命を取り留めた事件が報じられています。

↑銃弾によって壊れたRazer Krakenのヘッドセット(画像提供/Reddit – Enough_Dance_956)

 

米国・カリフォルニア州に住む18歳のゲーマーという「Enough_Dance_956」氏は、大手掲示板Redditに「Razerが自分の命を救ってくれた」と投稿し、壊れたRazer Krakenヘッドセットの写真を投稿しました。銃弾は寝室の壁を突き破り、壁にはね返った後、ヘッドセットをかすめたそう。この事件でケガ人は出ていませんが、本人は頭痛が長引いていると訴えています。

 

この投稿はエイプリルフール間近だったこともあり、事実ではないとの疑いも掛けられ、無料のヘッドセットをもらうために銃撃を自作自演しているとの声もありました。それに対してEnough_Dance_956氏は窓の弾痕や壁のくぼみ、ヘッドセットに当たって落ちた弾丸の写真を続けて投稿。この弾丸はベッドの上で見つかり、警察に引き渡したそうです。

 

確かに時期が時期だけににわかに信じがたいものがありますが、米メディア『PCGamer』はRazerの担当者に問い合わせたとのこと。Razer側はこの投稿の背後にいるわけでも(自作自演ではない)、Reddit投稿前に事件を知っていたわけでもなく、「これはエイプリルフールのいたずらではありません」と述べ、「わが社は彼に感謝し、新しいヘッドセットを贈れるように手を差し伸べた」と付け加えています。

 

また、Razerの創設者兼CEOのMin Liang-Tan氏も「あなたが無事でよかった!」と投稿しており、少なくとも同社は事件が事実だったと認めていると思われます。PCGamerは、Enough_Dance_956氏および現地の警察署に詳細を問い合わせ中とのこと。徹底的にファクトチェックをするのは、アメリカが銃社会であることとも関係しているかもしれません。

 

Source:Reddit
via:PCGamer

GoProにバッテリーグリップ「Volta」登場 ボタンで遠隔操作も可能

アクションカメラブランドのGoProは、ボタン付き三脚としても使えるバッテリー内蔵グリップ「Volta」を発表しました。

 

GoProに代表されるアクションカメラは、本体の小ささを活かしてヘルメットや自転車、サーフボードなどにも装着できる機動性の高さが強み。一方でその本体サイズの制限から、常に動作時間の短さが問題となってきました。

 

 

今回登場したVoltaをGoProカメラにケーブル接続すれば、内蔵バッテリーにて駆動時間が大幅に延長。GoProによれば、5.3K解像度ビデオの4時間以上の録画が可能になるとしています。

 

グリップにはボタンが組み込まれており、片手によるGoProカメラのコントロールが可能。GoPro本体の小さなボタンに比べ、大幅に操作性が向上します。

 

さらにグリップの下部を広げることで三脚としても利用可能。本体は全天候型デザインとなっており、グリップから最大30m離れた場所からのカメラのワイヤレスコントロールも可能です。グリップには小型フラッシュやマイクなどを追加できる、メディアモジュラーが接続可能。モバイルバッテリーとして、スマートフォンなどをUSB-C経由で充電することもできます。

 

Voltaの国内価格は1万6500円。近年はスマートフォンの動画撮影能力が向上したことでアクションカメラを選択する理由が減りつつありますが、Voltaを組み合わせた長時間駆動が可能なGoProの撮影システムなら、ドキュメンタリーなどより過酷なシーンでの撮影で活躍することができそうです。

 

Image: GoPro

Source: GoPro

ヘッドホン×空気清浄機!? ダイソン初のウェアラブルデバイスは“ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン”……「Dyson Zone」発表

ダイソンは、同社初のウェアラブルデバイスである「Dyson Zone」(ダイソン ゾーン)を3月30日に発表しました。一部地域で2022年秋から、Dyson Demoやその他店舗、Dyson.comなどのオンラインで販売を開始する予定ですが、現時点で日本での展開有無や時期は未定です。

 

同製品は、外出先でも浄化された空気と、高品質な音響システムで騒音を遮断できる、ノイズキャンセリング機能付き空気清浄ヘッドホン。これまでの同社製品の中で最も小さいモーターが、各イヤーカップ内に配置されています。

 

非接触型シールドは、屋外での横風にも対応できる設計で、浄化された空気を鼻と口に送り届けます。非接触型シールドは着脱可能です。

 

静電フィルターは、ハウスダスト、花粉、細菌など、PM 0.1レベルの粒子を99%捕捉し、活性炭フィルターは、NO2(二酸化窒素)、SO2(二酸化硫黄)、オゾンなど、都市部のガスを捕捉します。

 

空気浄化モードは低、中、高、自動の4種類で、自動モードでは、搭載された加速度計によって、必要に応じて浄化速度の高、中、低を自動的に切り替えます。

 

ANC(アクティブノイズキャンセリング)テクノロジーにより、騒音を遮断し、音楽の没入感を向上させています。ANCモードは、豊かで没入感のあるオーディオ体験を提供する「アイソレーションモード」、非接触型シールドを下げるとアクティブになり、バッテリーの電力を節約するために浄化を自動的にオフにする「会話モード」、緊急のサイレンや情報のアナウンスなどの重要な音を増幅し、周囲の状況を認識できるように設計された「トランスペアレンシーモード」の3種類を搭載。

 

オーディオ再生のみで使用可能。空気清浄、オーディオ再生、ANCの3つを同時に使用する場合は、非接触型シールドの装着が必要です。

 

マスク着用が求めらる場合は口の周りを密閉するコミュニティフェイスカバーを、FFP2準拠のフェイスカバーが必要な地域ではFFP2フェイスカバーを、それぞれ使用できます。各フェイスカバーは同梱予定です。

ハイブリッドANCに対応! トータル60時間再生のバッテリー搭載……「Creative Outlier Pro」

Creative Technology Ltdの日本法人のクリエイティブメディアは、完全ワイヤレスイヤホン「Outlier」シリーズの新モデル「Creative Outlier Pro」を、同社直販オンラインストア「クリエイティブストア」にて発売しました。税込価格は9799円。

 

同製品は、新たにフィードフォワード&フィードバック方式を組み合わせたハイブリッド型アクティブノイズキャンセリング(ANC)に対応、ノイズを抑える精度がアップしています。前モデルの「Outlier Air V3」同様、アンビエント モードも備えており、外音取り込み機能とあわせて、より良いリスニング環境をつくります。イヤホンドライバーも10mmのグラフェンコートドライバーにサイズアップ。

最大約15時間の連続再生ができ、ワイヤレス充電にも対応する充電ケースは最大45時間分のバッテリーを搭載し、トータルで最大約60時間の再生が可能です。

 

スマートフォン用の「Creative アプリ」にも対応し、ANCや外音取り込みの切り替え/レベル調節のほか、イコライザーでの音質調整や低遅延モードへの切り替えも可能で、オーディオレイテンシーを半減させる事が可能です。

 

Bluetooth 5.2に対応。HFPプロファイルによる音声通話にも対応しています。アプリでのカスタマイズも可能なタッチ コントロールによって再生や通話応答の操作、SiriやGoogle アシスタントの呼び出しなどが行えます。本体はIPX5相当の防滴性能を備えており、トレーニングやフィットネスなどの運動時や、屋外など水しぶきがかかるようなシーンでも使用できます。

 

4月6日23時59分まで、「登場記念 お試しプライス」として、同製品が3000円オフの6799円となっています。同期間中は前モデルのOutlier Air V3も、「登場記念 5% OFF クーポン特価」の4731円と、クーポンの利用でお得に購入できます。クーポンコードは「JPTWSV33」。

最高にタフ&快適な装着感! ブランド初のオーバーイヤーヘッドホン……RODE「NTH-100」

銀一は、同社が日本総代理店を務める、オーストラリアのオーディオメーカー「RODE Michrophones(ロードマイクロフォンズ)」より、ブランド初のオーバーイヤーヘッドホン「NTH-100」を4月12日に発売します。税込価格は2万4750円。

 

同製品は、交換可能なイヤーパッドとヘッドバンドには通気性・耐久性に優れた人工皮革Alcantara(アルカンターラ)を使用。イヤーパッド内の同社独自素材CoolTech(クールテック)ジェルによる高い放熱性と、メモリーフォームクッションによるフィット感で、付け心地を快適にしています。

 

付け外しを繰り返してもヘッドバンドの長さをキープできるロック機構・FitLok(フィットロック)を採用。バンド素材には、2万回以上の極圧試験に耐えたバネ用ステンレス鋼を使用し、耐久性を高めています。ケーブルアタッチメントが左右両方にあり、使用環境に合わせて柔軟なセッティングが可能。イヤーカップ側の端子には、ロック機構も備わっています。

 

※RODEのOは、ストローク付きが正式な表記です

ノイキャン&低遅延機能でマルチメディアに楽しめる! GLIDiC「TW-6100」をだいせんせいがレビュー

2021年末に発表された「ポタ-1グランプリ2021」で審査員特別賞を受賞したTW-6100は、お手頃な価格ながら作り込まれた高品質な完全ワイヤレスイヤホンに定評のあるGLIDiCの最新モデル。様々な機能を搭載しつつ、実売価格1万円を切るという価格設定が魅力的な製品です。どのような仕上がりになっているのか、さっそくチェックしていきましょう!

↑GLIDiC TW-6100(ブルー)

 

↑カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色展開

 

まず注目したいのは、低価格ながらハイブリッド方式のANC(アクティブノイズキャンセリング)外音取り込み機能を搭載していること。近年の完全ワイヤレスイヤホンでは少しずつ主流になりつつある機能ですが、この価格帯で搭載されているのはなかなか珍しいのではないでしょうか。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つずつANC用のマイクを備えています

 

正直、試す前は「とりあえず搭載したって感じかな……」なんて思っていましたが、いざ試してみるとどちらも非常に優秀! ANC機能は電車の走行音や街中の騒音なども全体的にグッと抑えてくれるほど強力なので、騒がしい場所でも快適に音楽や通話を楽しむことができます。

 

外音取り込み機能も自然かつ聞き取りやすく、装着したままでも問題なく会話ができました。L側のボタンを1回押すごとに「ANC→外音取り込み→OFF」と切り替わるので、切り替えたいときにパッと切り替えられるのも使い勝手が良いですね。

 

ちなみに、ボタンは物理ボタンでイヤホン側面の上部に配置されています。ボタンの場所を指で探ることなくすぐにアクセスできますし、手袋などをしていても操作しやすいサイズ感で便利です。

↑ボタンは上部に配置。大型で装着したままでも押しやすい

 

続いて、やはり昨今で気になるのは通話性能。TW-6100には左右にそれぞれ2個ずつマイクを搭載していることに加え、喋る時に自分の声以外の騒音を抑えて聞き取りやすくしてくれる「ノイズリダクション」機能も搭載されています! 急なオンライン会議が入ってしまった時でも、カフェや共有スペースでの使用や、屋外を歩きながらの使用など、幅広いロケーションで活躍してくれます。私はDiscordなどのツールで友人と通話を楽しんだりすることが多いのですが、そうして自宅でのんびり通話しながら過ごす時にもピッタリ。おうち時間が多い方は、ヘッドセット代わりに使うのも良いでしょう。

 

また、個人的にイチオシなのが優れたフィット感! TW-6100では、イヤホン本体の形状をカスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」が監修しています。一般的な完全ワイヤレスイヤホンとは異なり、イヤモニのような形状で耳へ心地よく収まります。単に装着しやすいというだけでなく、着脱時にも指でつまみやすく、不意に落としてしまうような心配も少ないのが嬉しいポイント。本体そのものもコンパクトで軽いため、女性や耳の小さな方でもしっかりフィットしてくれそう。着けていて疲れにくいのも良いところです。

↑カナルワークス監修の耳にフィットする形状

 

イヤホン本体はIPX5の防水性能も備えており、運動時の汗や急な雨も平気。汚れが気になった時には、そのまま水洗いすることもできちゃいます。イヤホンとケースは除菌シートなどで拭き取ることもできるので、外出時に使用したあとでも清潔に保つことができます。肌に身につけて使うアイテムだからこそ、こうした仕様はありがたいですよね。

 

充電ケースはつるりと丸みを帯びた細長い形状で、衣服のポケットや小さなカバンにも収納できます。こちらも手のひらに収まるようなコンパクトなサイズ感。10分の充電で約2.5時間再生できる「Fast Charge」機能も搭載しているため、ウッカリ充電を忘れてしまった時でもすぐに使うことができます。ちなみに、イヤホン単体では約10時間、充電ケース込で約35時間の音楽再生ができるため、使用シーンが多い方にもオススメです。

↑急速充電の「Fast Charge」機能にも対応した充電ケース

 

そして、ちょっとユニークなのはスマートトラッカー「Tile」が内蔵されていること。万が一イヤホンを失くしてしまっても、スマホアプリを使うことで簡単に探すことができます。左右のイヤホンそれぞれに内蔵されているので、片側だけ落としてしまうようなことがあっても安心です。

↑Tile内蔵でイヤホンを探すことが可能

 

ストレスフリーな装着感とバランスの取れたサウンド

それでは最後に、実際に使ってみたレビューをお届け。使い始めて最初に驚くのは、先述の通りの装着感の良さ。完全ワイヤレスイヤホンは屋内外の様々な場所で使うからこそ、耳に着けている時に不安定だと思っている以上にストレスにつながります。社外製のイヤーピースなどは試していませんが、デフォルトでも耳にスッと馴染むフィット感は、「どのイヤホンも合わないんだよなあ」とお悩みの方にもお試しいただきたい完成度! カナルワークス監修ならではの納得の完成度です。

 

音質としては中低域を中心に厚みとリバーブを感じるやや迫力のあるものながら、アタックが強すぎずなめらかな響き方で、しっかりした聴き応えと疲れにくさを両立したような音作りに。ANCをONにすれば楽曲に没入できますし、外音取り込みをONにしても埋もれにくいバランスで外音と一緒に楽しめます。

 

動画再生やゲームプレイに最適な低遅延モードも備えているので、音楽再生だけでなく幅広い用途で活躍してくれます。マルチメディアに楽しめるスマートフォンとの組み合わせにピッタリなイヤホンといえるでしょう。 諸々の多機能性も含め、これだけの仕上がりで1万円切りというのは見事。自分用にも他人へのオススメ用にも、まず候補に挙げたいモデルです。

 

プロと読者が注目する「完全ワイヤレスイヤホン」3製品を大調査!!

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない3製品の実力をチェックした。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

 

私が選出しました

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

 

音楽リスニングだけでなくテレワーク需要も増加

かつての完全ワイヤレスイヤホンは、「音が途切れる」「バッテリーが持たない」などの欠点を抱えていた。しかし現在ではそうした問題は大幅に改善されている。イヤホンジャックのないスマホが増えたこともあり、いまやイヤホンの主力とすらいえるジャンルだ。

昨今、音質の向上に加え、中〜上位製品では付加価値も求められている。例えば街なかでも安全に使える外音取り込み機能や、テレワークで必要な通話性能などだ。

ソニーのWF-1000XM4は、ユーザーの状態や位置によって自動的にNCや外音取り込みをオン/オフする機能を搭載。テクニクスのEAH-AZ60は、ビームフォーミング技術や音声解析により、通話の音声をハッキリと相手に伝達できる。そしてゼンハイザーのCX Plus True Wirelessは、わずか10分の充電で1時間のリスニングが可能なため、急な外出時も安心だ。

いずれもApple AirPods Proと同価格帯。用途を踏まえつつ、好みの製品を選ぼう。

 

第3位 最上位機種と同等のパーツで妥協のない高音質を楽しめる

ゼンハイザー

CX Plus True Wireless

実売価格2万1780円

 

ドライバー:φ7mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:最大8時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約6g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ハイレゾ相当の高音質を楽しめるコーデック・aptX Adaptiveに対応。NCと外音取り込み機能を備えるほか、通話中には周囲の騒音を低減して自分の声を相手へクリアに届けられる。イヤーピースはXS、S、M、Lの4種類が付属。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive●充電時間:1.5時間(フルチャージ)/10分(1時間作動)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑専用アプリ「Smart Control」。ノイキャンのオン/オフやイコライザーの設定、タッチ操作パネルの機能割当などができる

 

↑同社の最上位機種と同等の「TrueResponseトランデューサー」を採用。全帯域にわたって高解像度なサウンドを実現した

 

【IMPRESSION】 付加機能は最小限だがノイキャン性能と音質は確か

「専用アプリは機能満載というわけではありませんが、ノイキャンで騒音がしっかり除去されますし、音質はクセがなく原音に忠実。極めてコスパの高い製品といえます」(湯浅さん)

 

第2位 「内」と「外」2つのマイクにより高精度なNCを実現

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

 

ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレス再生できるLDAC対応機。音響構造にこだわり、低域・ボーカル・高域と全体にわたってリアルな高音質を実現した。通話時に自分の声だけをクリアに相手に届けられる通話音声処理技術を採用。

SPEC●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑通話用マイク(上)と騒音検知マイク(下)に金属メッシュを使用し、空気の乱れを抑制。デジタル制御と合わせ、風切り音を低減する

 

↑NCと外音取り込みは専用アプリでレベルを設定可能。アナウンスを聞き逃したくない場合などはレベルの調整ができる

 

【IMPRESSION】 騒音がピタリと止まる高性能ノイキャンに驚き

「装着感は非常に安定しており、ランニングなどの激しい動きでもまったく落ちる不安を感じませんでした。15分の充電で約80分(NCオフ時)使えるので、急な外出でも安心です」(湯浅さん)

 

第1位 周囲の状況に合わせて最適なNCと外音取り込みを行う

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万1050円

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約12時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7.3g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ワイヤレスながら、最大転送速度990kbpsのLDAC規格に対応し、ハイレゾ品質での再生が可能。前モデル(1000XM3)を超えるNC性能を誇り、乗り物などの低周波ノイズから音声などの日常ノイズまで広い帯域にわたって騒音をカットする。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●充電時間:約1.5時間●充電方法:USB/ワイヤレス(いずれもケース使用)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑自社開発の統合プロセッサーV1。高度な処理能力により、ノイズを低遅延で処理する。複数の機能を統合することで小型化にも成功した

 

↑ノイズアイソレーションイヤーピース。高い遮音性能を持つとともに、独自開発のポリウレタンフォーム素材で特に高音域ノイズを減衰させる

 

↑専用アプリでアダプティブサウンドコントロールに対応。静止、歩行、走行、車内などを検知し、NCや外音取り込み機能のレベルを自動設定する

 

↑イヤホンと耳の接触面を増やすような形状に設計。耳の複雑な凹凸にもフィットしやすい形なので、快適に使用できる

 

【IMPRESSION】 耳栓状のイヤーピースがノイキャン効果を増強!

「NCをオンにすると、騒音が劇的に低減します。バッテリーはNCオフなら最大12時間再生可能なスタミナが魅力。イヤホンが大きいためやや心配でしたが、外れることはありませんでした。広い空間と厚みを感じるサウンドも素晴らしい」(湯浅さん)

小岩井ことりが深掘り!オーディオテクニカが送る開放型ワイヤレスヘッドホンの楽しみ方

自然で広がりのあるサウンドを楽しめる開放型ヘッドホン、ATH-HL7BTが人気を博している。本機を公私に渡って愛用中の小岩井ことりさんが、よりディープな楽しみ方を提案し、使い勝手をレビュー。あらゆる“おうちエンタメ”に活用できるATH-HL7BTの魅力をじっくりと掘り下げる!

声優
小岩井ことりさん

ポータブルオーディオに精通し、ヘッドホンを数多く所有。自宅では音楽や映像鑑賞を楽しむほか、DTMを使って音楽制作を行う。GetNaviにて「やりすぎ!? ことリズム」連載中。

 

【今回紹介する製品】

ATH-HL7BTがあればエンタメは僕らの手の中

待望のLDACに対応!

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

背面を密閉せず空気の流れを解放するオープンエアー構造を採用し、自然な音の鳴りや余韻を楽しめる。53㎜径ドライバーと高品位DAC&ヘッドホンアンプが、迫力のある低域と美しい中高域を再現。

SPEC●型式:開放ダイナミック型●ドライバー径:53㎜●連続再生時間:最長約20時間●出力音圧レベル:100dB/mW●再生周波数帯域:5Hz〜40kHz(有線接続時)●対応コーデック:LDAC(※1)、AAC、SBC●質量:約220g
※1:ファームウェアのアップデートは3月25日から対応

 

あらゆるコンテンツにストレスなく没入できます

ATH-HL7BTは開放型ならではの広い音場が特徴で、まるでスピーカーのような自然な聴き心地を味わえます。オープン型としては珍しいワイヤレスかつ約220gと軽量のため、解放感はひとしお。部屋を自由に移動できてタッチノイズの心配もなく、ストレスフリーで音の世界に没入できます。それでいて周囲の音も聞こえるので、作業をしているときの“ながら聴き”にもピッタリです。

ファームウェアのアップデートによりユーザー待望のLDACコーデックに対応する(※2)のもうれしいトピック。ワイヤレスでも音の情報量が多くクリアなハイレゾクオリティで再生でき、音楽鑑賞の楽しみが広がりました。

※2:ファームウェアのアップデートは3月25日から対応

【ことりさんの楽しみ方1】

オープンワールドゲームの臨場感がマシマシに!

「低遅延モードを備え、動画鑑賞やゲームプレイも快適。特にオープンワールド系ゲームで臨場感がアップします。適度な側圧のため長時間使用も苦になりません」

↑ワイヤレスのため装着したまま部屋を移動できる。オンラインゲーム中に離脱しなくて済むのはメリットだ

 

【ことりさんの楽しみ方2】

イコライザーは手軽かつやり込み性も高い!

「専用アプリの使い勝手が良好。特にイコライザーは初心者でも手軽に使えてオススメです。パラメトリックイコライザーを搭載し、カスタムの自由度も高い!」

↑イコライザーでカスタムした設定をQRコードに出力可能。SNSでユーザー同士がシェアすれば楽しみが広がる

▼ことりさんによるカスタムイコライザー「Kotorich」

※QRコードを読み取るには、まずこの画像をスマホ端末に保存してください。ATH-HL7BTとスマホをペアリングした状態で、オーディオテクニカアプリ「Connect」を立ち上げてイコライザーを選択。「インポート」でカメラを立ち上げた際に、画面下部に表示される「画像で読み込み」をタップするとスムーズです

 

【ことりさんの楽しみ方3】

ASMR(※2)コンテンツとの相性もバッチリ!

「“空間感”を味わえる開放型のためASMRコンテンツとも好相性。軽量&ワイヤレスのため良い意味で存在感がなく、しっかり没入できて心から癒されます♪」

↑ことりさん私物のダミーヘッドマイクにATH-HL7BTを装着。臨場感あふれるサウンドで録音できたという

※2:「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、聴覚や視覚への刺激によって心地良さや脳がゾワゾワする感覚を得られるコンテンツを指す。耳元で囁く声や咀嚼音など

【Check!】

動画で楽しみ方をさらに追求!

YouTubeではことりさんとGetNavi編集長・川内がATH-HL7BTについてトークを展開。本機の楽しみ方をコメント欄で募集中だ。

https://youtu.be/zrWT_BfrYZ4

 

プロがおすすめ! 最適なNCと外音取り込みを行うソニーワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

周囲の状況に合わせて最適なNCと外音取り込みを行う

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万1050円

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約12時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7.3g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ワイヤレスながら、最大転送速度990kbpsのLDAC規格に対応し、ハイレゾ品質での再生が可能。前モデル(1000XM3)を超えるNC性能を誇り、乗り物などの低周波ノイズから音声などの日常ノイズまで広い帯域にわたって騒音をカットする。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●充電時間:約1.5時間●充電方法:USB/ワイヤレス(いずれもケース使用)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑自社開発の統合プロセッサーV1。高度な処理能力により、ノイズを低遅延で処理する。複数の機能を統合することで小型化にも成功した

 

↑ノイズアイソレーションイヤーピース。高い遮音性能を持つとともに、独自開発のポリウレタンフォーム素材で特に高音域ノイズを減衰させる

 

↑専用アプリでアダプティブサウンドコントロールに対応。静止、歩行、走行、車内などを検知し、NCや外音取り込み機能のレベルを自動設定する

 

↑イヤホンと耳の接触面を増やすような形状に設計。耳の複雑な凹凸にもフィットしやすい形なので、快適に使用できる

 

【IMPRESSION】 耳栓状のイヤーピースがノイキャン効果を増強!

「NCをオンにすると、騒音が劇的に低減します。バッテリーはNCオフなら最大12時間再生可能なスタミナが魅力。イヤホンが大きいためやや心配でしたが、外れることはありませんでした。広い空間と厚みを感じるサウンドも素晴らしい」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

やはりイヤホンは「首掛け式」が最強! 一度使えばその便利さに納得するはず

最近の流れに乗って完全ワイヤレスイヤホンを買ったけど、タッチセンサーの誤反応や、少しの間だけ外したいときに手が塞がったり置く場所がなかったり……しかし、一度ワイヤレスの快適さに慣れてしまうと、なかなか有線イヤホンには戻れないものです。

 

そんなときはやはり、物理ボタンで誤反応のリスクも少なく、ちょっと耳から外したいときも首から下げられる、Bluetooth接続の“首掛け式イヤホン”が超オススメ! というわけで、本日紹介するのは、オウルテック「OWL-BTEP18」です。税込価格は3034円で、カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ネイビーの3種類。

↑OWL-BTEP18(ネイビー)

 

同製品は、約1.5時間の充電で約9時間の連続使用が可能。マイク搭載リモコンは大きめのボタンで押し間違えにくい構造です。IPX4準拠の防水性能で、小雨でも問題なく使用できます。

 

重量約20gで、首に掛けていることを忘れてしまう軽さです。そして、左右のイヤホン部分はマグネットでピタッとくっつくので、首から落としにくく、なくしにくい!

 

耳からちょっと外したいときにもすぐ外せて、マグネット付きだから落下や紛失のリスクも抑えられる、さらに操作がしやすいリモコン付き……。首掛けイヤホンって、もしかして弱点らしい弱点がないのでは!?

2つのマイクにより高精度なNCを実現したワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

「内」と「外」2つのマイクにより高精度なNCを実現

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

 

ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレス再生できるLDAC対応機。音響構造にこだわり、低域・ボーカル・高域と全体にわたってリアルな高音質を実現した。通話時に自分の声だけをクリアに相手に届けられる通話音声処理技術を採用。

SPEC●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑通話用マイク(上)と騒音検知マイク(下)に金属メッシュを使用し、空気の乱れを抑制。デジタル制御と合わせ、風切り音を低減する

 

↑NCと外音取り込みは専用アプリでレベルを設定可能。アナウンスを聞き逃したくない場合などはレベルの調整ができる

 

【IMPRESSION】 騒音がピタリと止まる高性能ノイキャンに驚き

「装着感は非常に安定しており、ランニングなどの激しい動きでもまったく落ちる不安を感じませんでした。15分の充電で約80分(NCオフ時)使えるので、急な外出でも安心です」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

多機能なのに高コスパ! Amazonが手がける完全ワイヤレス「Echo Buds」の実力をチェック

AmazonからAIアシスタントAlexaを搭載する左右独立型完全ワイヤレスイヤホン「Amazon Echo Buds」が発売されました。1万円台前半で購入できるアクティブノイズキャンセリング(ANC)付き完全ワイヤレスイヤホンの“お得度”を1週間に渡って体験してみましたので、その性能をレポートします。

 

日本初登場の第2世代「Echo Buds」

AmazonのEcho Budsは第2世代目の製品ですが、初代機が日本で発売されなかったため日本にはパワーアップした新製品が初めて上陸する運びになりました。

↑第2世代のAmazon Echo Budsが発売されました

 

環境ノイズを低減するANC機能が初代機よりも強化されたこと、本体が約20%小型化したこと、価格がさらに手頃になったことが第2世代機の魅力として挙げられます。

 

初代機はワイヤレスチャージ機能を持たない充電ケースでありながら、米国では129.99ドル(約1.5万円)で発売されました。第2世代のEcho Budsはワイヤレス充電ケース付きのモデルが税込1万4980円、USB(有線)充電ケース付きのモデルは税込1万2980円となります。

↑本体に付属するUSB-C充電ケーブルとシリコン製のイヤーチップ、ウィングチップ

 

筆者は年間に多くのワイヤレスイヤホンを取材・試聴していますが、ANC付きでAIアシスタントも搭載するEcho Budsは、同価格帯のライバルと並べてみてもかなりコスパがよいイヤホンだと思います。

 

シンプルなデザイン。多機能なAlexaアプリ

続いて各箇所のインプレッションを報告していきます。デザインは心地よくシンプルにまとめた印象で、イヤホン、充電ケースは他社製品に比べて突出したレベルではないものの、軽くコンパクトでポータビリティは合格点。

 

タッチセンサーリモコンを搭載する本体側面にアマゾンのスマイルロゴが配置されています。ひと目でEcho Budsとわかる外観は個性的だと思いますが、筆者はちょっと生活家電っぽい感じがしてしまいました。

 

イヤホンの形状はとてもオーソドックスです。筆者は問題なく装着できましたが、耳穴の小さい方はハウジングの内側が耳に少し当たる感覚があるかもしれません。イヤーチップのサイズを合わせたり、ウィングチップで装着感を調整するとよいでしょう。Alexaアプリには、ユーザーの耳に合ったイヤーチップ等を付けて最適なフィットが得られているかを確認できるフィットテストツールも用意されています。装着に不安のある方はそちらを活用しましょう。

↑ウィングチップを装着すると耳に本体があたる感覚が和らぎます

 

↑Alexaアプリのフィットテストツール

 

Echo BudsはAlexaアプリを起動しなくても音楽を聴いたり、ハンズフリー通話を行ったりすることができるイヤホンですが、アプリがあれば本体設定などがより細かく行えます。例えば音声操作に対応するAIアシスタントAlexaのセットアップや、イコライザーによる音質のカスタマイズなど、手頃な価格の割に多彩な機能が充実していると思います。Echo Budsを選ぶのであれば、購入前にAmazonアカウントを作ってアプリを使う準備を整えておくべきです。

 

イコライザーで好みのバランスに追い込める

音質を確かめるため、Google Pixel 6 Proに接続してサウンドをチェックしました。Echo Budsが対応するBluetoothオーディオのコーデックはベーシックなAACとSBCです。

↑Amazon Echo Budsのサウンドをチェックしました

 

Echo Budsの音質はやや中低音域が厚めな印象。特に低音は温かみがあり、スムーズな押し出し感が心地よく感じられました。アップテンポなジャズやEDMの楽曲を聴くと、ゆったりと安定したベースラインの魅力を実感できます。ピアノの温かいメロディ、ボーカルの甘い香りが漂うような余韻も楽しく聴けました。

 

Netflixで映画やアニメも視聴してみましたが、声が伸びやかで聴きやすく、効果音もパンチが効いています。音楽だけでなく動画鑑賞でも迫力あるリスニングが楽しめるイヤホンといえるでしょう。

 

一方で、全般に高音域の抜け感にもう少し余裕があれば、声の繊細なニュアンスの変化や空間の広がりがつかみやすく感じられるようにも思います。イコライザーを使って調整すると、多少中高音域に広がりが感じられるようになるので、コンテンツに合わせてイコライザーを積極的に使うのもオススメです。

 

強力なANC機能は上手に使い分けたい

ANCとアンビエントサウンド(外音取り込み)は、どちらも効果が分かりやすく、はっきりと感じられます。

 

機能の切り替えはイヤホンのタッチセンサーリモコン、またはアプリから操作できます。本体リモコンの場合、デフォルトはセンサーの「長押し」で切り替える仕様です。少し長めにタッチしないとモードが切り替わらない操作感に最初は戸惑いました。またモードが切り替わる最中にボイスプロンプトが鳴り、代わりにコンテンツの音声が消えます。その間にコンテンツは停止せずに先に進むので、リスニングに空白が生まれる感じも慣れません。アプリから操作すると音楽再生を止めることなく、またボイスプロンプトも鳴らさず静かに切り替えられます。

 

ANCはすべての帯域にまんべんなくよく効き、環境ノイズを強力に消してくれます。筆者はその耳栓効果が少し強めに感じたので、ANCレベルの強弱をコントロールしたいと感じることもありましたが、残念ながらEcho Budsにはその機能がありません。イヤーピースによるパッシブな遮音効果も高いイヤホンなので、静かな場所ではアプリから「外音コントロールをオフにする」を選んで、ANC機能を切って使うのもアリだと思います。

 

アンビエントサウンドは全5段階で外音取り込みの強弱を調整できます。機能をオンにするとややマイクに由来するノイズ感が気になりますが、代わりに外音はよく取り込まれます。屋外を移動しながら本機を使う場面では積極的に使うべき機能だと思います。

 

Echo BudsでAlexaを活用しよう

Echo BudsはAlexa連携がとてもスムーズにできるイヤホンです。モバイルのAlexaアプリからAIアシスタントの初期セットアップが簡単に行えるので、本機を買ったらAlexaを使わない手はありません。

 

Alexaアプリから設定すると、イヤホンのリモコンを操作しなくてもハンズフリーの状態から「アレクサ」と発話してスムーズにコマンドを受け付けます。Alexaが起動したことを知らせるチャイムの音量がやや小さめなのが気になりましたが、いずれ改善されることを期待したいと思います。

↑豊富なアプリの機能。ワークアウト記録やイヤホンの紛失検索などが揃います

 

Echo BudsからもAlexa内蔵のスマートスピーカーやFire TV Stickと同じように、今日の天気やニュースを聞いたり、Alexaに対応するスマート家電の操作、4000件を超えるスキル連携などができます。音声操作の反応も上々。Alexaにイヤホンのバッテリー残量が聞けたり、通話のハンズフリー操作ができるところなどがイヤホンならではといえます。

 

ハンズフリー通話については、イヤホンに内蔵するマイクで拾った自分の声を、通話音声にミックスして聞ける「サイドトーン」も便利でした。

↑本体のリモコンの操作方法も自由にアレンジができます。Apple Musicを音声で操作するスキルも

 

コスパのよさに文句なし。アップデートにも期待

第2世代のAmazon Echo Budsは、ANC機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンとしてとてもバランスよくまとまっていると思います。オーディオ機器としてはANC機能のレベル調整や、タッチセンサーリモコンの操作感覚など少しブラッシュアップを期待したい部分もありますが、ソフトウェアアップデートにより変更できる余地が残されているところに期待が持てます。

 

あとはAmazon Echoブランドの知名度の高さと強力なオンライン販売プラットフォームを活かすことによって、同価格帯のなかでイニシアチブを握れる“人気のイヤホン”になると思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」は音質はクセがなく原音に忠実で高コスパな逸品

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

最上位機種と同等のパーツで妥協のない高音質を楽しめる

ゼンハイザー

CX Plus True Wireless

実売価格2万1780円

 

ドライバー:φ7mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:最大8時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約6g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ハイレゾ相当の高音質を楽しめるコーデック・aptX Adaptiveに対応。NCと外音取り込み機能を備えるほか、通話中には周囲の騒音を低減して自分の声を相手へクリアに届けられる。イヤーピースはXS、S、M、Lの4種類が付属。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive●充電時間:1.5時間(フルチャージ)/10分(1時間作動)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑専用アプリ「Smart Control」。ノイキャンのオン/オフやイコライザーの設定、タッチ操作パネルの機能割当などができる

 

↑同社の最上位機種と同等の「TrueResponseトランデューサー」を採用。全帯域にわたって高解像度なサウンドを実現した

 

【IMPRESSION】 付加機能は最小限だがノイキャン性能と音質は確か

「専用アプリは機能満載というわけではありませんが、ノイキャンで騒音がしっかり除去されますし、音質はクセがなく原音に忠実。極めてコスパの高い製品といえます」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

オシャレなデザインでしかも初心者でも使いやすい、LEDモバイルプロジェクター「GV30」レビュー

BENQから登場した「2.1チャンネルBluetoothスピーカー搭載 LED モバイルプロジェクター GV30」(以下、GV30)は、付属の台座に乗せることで、丸い本体をスライドさせながら映像投写の位置を自由に変えられる、ユニークな製品です。

↑GV30

 

また、オートフォーカスと自動垂直台形補正機能も搭載し、難しい調整をすることなく、好きな場所に映像を投写して楽しめます。加えて、解像度が720pあるうえに、色再現に優れた独自技術「BenQ CinematicColor」なども採用されており、映像の品質にも抜かりはありません。販売価格は、Amazon.co.jpで7万505円(税込)です。

 

モバイルプロジェクターは言葉の通り、持ち運びできるプロジェクター。コンパクトで設置面積が小さく済むことから、大型テレビを置くスペースのない人や、モノを減らしたいミニマリストにとっては人気のガジェットです。いっぽうで、一般的なモバイルプロジェクターだと、投影する壁を決めて、それに合わせてラックに乗せるなど、設置場所を細かく決める必要があるため、導入に躊躇する人もいるでしょう。

 

GV30は、そうしたモバイルプロジェクターの難しさを解消してくれる製品に見えます。では、実際はどうなのか、試してみました。

↑標準アクセサリーはAndroid TVハードウェアキー(QS01)、リモコン、アダプター、電源コード×3、台座、ピック、キャリーバック、説明書が付属しています

 

本体は白を基調としたデザインで、黄色いレザーストラップがオシャレ

まずは外観から見ていきましょう。本体サイズは幅120×奥行き185×高さ196mm、重量は約1.6kg。モバイルプロジェクターとして十分にコンパクトなほか、持ち運びが苦にならない重さです。

 

衝撃耐性も高く、本体を0.7mの高さから落下させても耐え得る性能を持っているので、持ち運び時に安心です。

 

モバイルプロジェクターならではの使い方として、キャンプなどに持っていくシーンがあると思いますが、その際は専用ケースが役に立ちます。ケースはキャンバス布のような素材で、グレーとイエローのコンビカラーがオシャレ。しかもハンドル付きで持ちやすいです。

↑こちらは専用ケース。チャックが2個付いています

 

内部は本体、付属品、台座の形状に合わせてくりぬかれているので、しっかりとハマり、少しの衝撃ではびくともしません。

 

次に本体のデザインを見ていきましょう。ボディは全体的に白を基調としたカラーリングで、本体に付いている黄色いレザーストラップがアクセントになっています。

 

これまでのモバイルプロジェクターにはあまり見られないレザーストラップの採用により、ガジェット感が抑えられており、マニアだけでなく、万人受けしやすいデザインに仕立てられています。部屋のインテリアとしてもなじんでくれるでしょう。個人的にも気に入っています。

↑本体を台座に乗せたところ。入力端子はHDMI(1.4b)×1、USB Type-C(給電、映像出力対応)×1、DC in×1で、出力はAUDIO OUT×1をそなえています。また、本体内部にはAndroid TVハードウェアキー(QS01)用HDMI専用端子があります

 

リモコンは、白と黒を基調としたデザインです。ボタンの多くはイラストで表記されており、わかりやすく、メニューの中に組み込まれている台形補正やフォーカスボタンも露出されているので、初心者でも操作に迷うことはないでしょう。

 

リモコン上部には小さな穴が2つあります。ここにはマイクが内蔵されており、音声入力ができます。感度が良いので、ビデオコンテンツのタイトルを検索するときに重宝します。

↑リモコンは単3電池2本で駆動します

 

角度調整は台座の上でスライドさせるだけ、フォーカスと台形補正は自動

GV30は初期設定の簡単さも製品の見どころです。初めにAndroid TVハードウェアキー(QS01)を本体にセットし、台座に乗せて電源ボタンを押し、Android TVの設定をすれば完了。冒頭でも伝えましたが、フォーカスと台形補正は自動で設定してくれます。

↑背面の真ん中にAndroid TVハードウェアキーを搭載します。これをセットすることで、ストリーミングサービスのビデオコンテンツが楽しめます

 

投写については、ある程度暗い壁や天井ならどこでも可能。GV30は台座に乗せた状態で調整できる角度は135度ですが、台座の上で本体を自由にスライドできるので、正面から天井まで好きな位置で投写できます。

 

例えば座って視聴から寝っ転がって視聴に体勢を変えても、角度の調整は台座の上でスライドするだけと簡単で、フォーカスも台形補正も自動だからラクチンです。面倒な三脚の組み立てや手動のフォーカス設定で位置関係を調整する手間は必要ありません。初心者でも使いやすいでしょう。

↑床に設置し、天井にめがけて投写している様子。天井にテレビがあるような感覚で映像が楽しめます

 

プロジェクターメニューは「画像とサウンド」「全般」の2つに分かれています。「画像とサウンド」では輝度、画像モード、サウンドモードといった調整ができます。「全般」では画像、インストール、フォーカス、電源モード、システムといった設定が可能です。

 

使い始めは特に設定する必要はありませんが、慣れてくるとつい設定したくなるもの。そんなときでも十分満足できるほど、細かく調整できます。これまでプロジェクターを使ってきた人も楽しめそうです。

↑メニューで好きな設定に追い込むことが可能。基本的な輝度、コントラスト、色、シャープネスはもちろん、画像モードなら明るく/ゲーム/スポーツ/シネマ/日中、サウンドモードなら標準/シネマ/音楽/ゲーム/スポーツ、といった感じに画音調整ができるうえに、テストパターンを表示させ、手動でシビアなフォーカスや歪みも調整できます

 

GV30本体で視聴できるビデオコンテンツは「Amazon Prime Video」、「ABEMA」、「GYAO!」などがありました。一部対応していないビデオコンテンツは、別売りの「Fire TV Stick」を接続するか、タブレットやPCなどのミラーリング機能を使います。筆者はDMM.comをiPadでミラーリングして視聴してみましたが、特に遅延感なく楽しめました。

↑iPadでのミラーリング時

 

文字はクッキリハッキリ、動画は色鮮やか。内蔵スピーカーも高音質

プロジェクターとして肝心の、画質と音質も見ていきましょう。

 

まずは天井に投写しながら画像と動画を見始めました。筆者の文章を画像化して投写したところ、文字の一つ一つがしっかりと認識でき、クッキリと表現。投写した天井の表面は凹凸があり、読みづらいのではと心配したのですが、高い解像度で文章が読めることには驚きました。

 

GV30はエンタメ用途がメインですが、これならパワポなどの文字資料を投写させることもできるので、ビジネス用途にも使えそうです。

↑凸凹した天井に投写しましたが、文字はクッキリ見えます

 

次にYouTubeで4K著作権フリー動画を視聴。GV30の光源がLEDということもあり、動画のレスポンスが良く、ブレが少なく感じました。

 

また、制作者が意図した色を実現する独自技術「Cinematic Color」の採用や、テレビ向けのカラーマネジメント規格「Rec.709」の色域を最大97%カバーしていることなどにより、鮮やかな色合いを実現し、リアリティある映像美を楽しめました。

↑4K著作権フリー動画を天井にめがけて投写しました。横縦ブレが少なく動画の解像度が良いです。また、視聴した風景映像は色調が多く、しっかり再現するのが難しいのですが、空の青さは場所により細かく変化している様子が見られるほか、島の緑も豊かな階調で描かれています

 

最後にスピーカーをチェック。GV30はBluetooth接続に対応した2.1チャンネルスピーカーが搭載されています。スピーカーの構成としては、4Wスピーカー×2基と8Wのウーファーです。

 

映画で爆発音を聞いてみると、内蔵スピーカーとは思えない迫力ある低域から、中高域に向かって爆風音が部屋中に広がり、最後の静けさまでキチンと表現されました。

 

また、手持ちのiPhoneをBluetooth接続してポップスを聴いてみたところ、低域から高域にかけてワイドレンジにつながっていることにより、ボーカルの存在感が引き立つのと同時に、バックバンドのスケール感を味わうことができました。

 

なお、Bluetooth接続で音楽を聴くときはプロジェクター機能が使用できないため、純粋なスピーカーになります。

↑別途スタンドを用意して音楽を聴くと楽曲のスケール感がさらにでてきます

 

設置場所を選ばないのは魅力、機能性も十分

GV30はモバイルプロジェクターらしからぬデザインを採用することで、一般的なプロジェクターで躊躇しがちな設置場所の問題を見事にクリアしてくれました。これからプロジェクターを使い始めたいという初心者でも難なく扱えるでしょう。

 

それでいて画質は独自技術などにより、鮮やかな映像を楽しめる性能をそなえています。さらに、細かな設定で画音を追い込むことも可能。プロジェクターの機能に不満を持つことはまずないでしょう。

 

プロジェクターを使うならまずはこれ、とおすすめできる1台です。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

2000円台で臨場感が手に入る! ガジェットギークが見つけ出したVRゴーグルの魅力とは

Amazonは品数が多いだけに「掘り出しモノ」を探し当てるには、確かな目が必要です。そこで、ガジェットギークの湯浅顕人さんに注目のAV機器をインタビュー! 彼が発見したVRゴーグルの魅力をお伝えします。

※こちらは「GetNavi」 2021年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その3:“VR入門用”以上の満足感が得られるVRゴーグル

【AV】

DSLON

VRゴーグル

2899円

スマホを装着するタイプのVRゴーグル。ブルーライトカット機能や磁放射線防護機能を備える非球面レンズを採用し、目を保護するとともに眼精疲労も軽減します。視野角が120度と広く、臨場感あふれる3D映像が楽しめます。メガネをかけた状態でも使用可能です。

SPEC●対応スマホ:4.7〜6.5インチ●視野角:90〜120度●瞳孔距離調節:60〜70mm●焦点距離調節:37.5〜46.5mm●サイズ/質量:W185×H100×D136mm/282g

 

↑ピント合わせが簡単に行える。上部に備える、焦点距離(中央)と瞳孔距離(左右)のダイヤルを回すだけで調節可能

 

【湯浅’s Check!】 正確にピントが合わせられクリアで臨場感ある映像を堪能

「低価格ながら視界が明るくクリア。瞳孔間距離の調整ができ、両目にしっかりレンズの位置を合わせられて3D感も上々です。ヘッドバンドの調整範囲が広く、顔に当たるパッドの質も良いため、心地良い装着感でした。」

 

↑焦点距離と瞳孔距離を調整して視聴。ピントがしっかり合ったため、極めてリアルな3D映像に没入できました

 

ここが○

視力矯正の範囲が広く、かなり近眼な自分でもメガネなしで使えた。

ここが△

スピーカーを内蔵せず、ステレオで聴くには別途イヤホンが必要。

 

私がチェックしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV・デジタル全般に明るいガジェットギーク。ニッチなアイテムが大好物で、日々Amazonで新製品を物色する。

これがソニーの最上級サウンド! 超ハイエンドなウォークマン「WM1ZM2/WM1AM2」を聴いた

ソニーの“ウォークマン”に、約5年ぶりとなる新しいフラグシップ“Signature Series”のハイレゾ対応機「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」が3月25日に発売されます。どちらも価格はオープンですが、NW-WM1ZM2は約40万円、NW-WM1AM2は約16万円で販売を予定しています。価格もハイエンドな新ウォークマンはどれだけすごいポータブルオーディオプレーヤーなのか? 今回は、発売前の実機体験レポートをお届けします。

↑左側がNW-WM1ZM2、右側がNW-WM1AM2

 

「Z」と「A」、ふたつのフラグシップが登場

NW-WM1ZM2(以下:ZM2)は本体カラーがゴールド、NW-WM1AM2(以下:AM2)はブラックです。ともに機能や再生できるコンテンツの種類などは同じ。大きな違いは、超フラグシップ機であるZM2の方に、高音質再生のため厳選されたパーツがふんだんに使われているところです。

 

ソニーのハイレゾ対応ウォークマンの現行モデルには、Android OSを搭載するA100シリーズとZXシリーズがあります。フラグシップモデルは独自のLinuxベースのOSとしていましたが、今回2機種ともにM2(マーク2)になって、ウォークマンのフラグシップモデルとしては初めてAndroid 11を搭載、Google Playストア対応になりました。Wi-Fiでネットワークにつなぎ、Amazon MusicやApple Musicのハイレゾ配信コンテンツを最大192kHz/32bitの高音質で聴くことができます。

↑最上位モデルのハイレゾウォークマンにAndroid 11が搭載されました

 

Android搭載になり、ZM2とAM2ともに電源の起動とシャットダウンが速くなりました。筐体の内部は“ノイズ源”になるWi-FiとBluetooth通信に必要となるアンテナモジュール、様々なタスク処理をこなすCPUを載せたシステムICチップを、オーディオ再生の心臓部となるアナログブロックから物理的に離して配置しています。Androidスマホでは当たり前のように搭載するGPSも、ウォークマンは省いています。高音質再生を最重視した構造は、一般的なAndroid搭載のスマホとひと味違うといえるでしょう。

 

約5年ぶりのモデルチェンジで何が変わった?

ZM2、AM2ともに2016年秋に発売された初代Signature Seriesのハイレゾ対応ウォークマンと比べてどこが進化したのか、主なポイントを確認してみましょう。

 

まず、並べると一目でわかるのがサイズ感の違いです。ディスプレイのサイズは従来の4.0インチから5.0インチに拡大。解像度も1280×720画素のHD対応になりました。ディスプレイが大きくなったぶん、本体サイズもタテの長さが大きくなっています。

↑左側は2016年に発売されたNW-WM1Z。ディスプレイのサイズが1インチ大きくなっています

 

↑iPhone 13 Proと並べてみると、本体サイズはだいたい同じぐらいです

 

内蔵バッテリーによる連続駆動時間はMP3形式の音楽ファイルを再生した場合、ZM2とAM2は連続40時間まで対応します。初代機よりも7時間バッテリーライフが伸びています。

 

音楽配信サービスやCDからリッピングした「ハイレゾ以外」の音楽ファイルを再生する際に、最大192kHz/32bit対応のハイレゾ高音質にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」の技術も搭載されました。初代機に搭載されたDSEE HXとの違いは、ソニー独自のAI技術により、アップスケーリング時には特に高音域の再現性が高まります。また有線接続のヘッドホン・イヤホンに限らず、Bluetoothオーディオ機器を接続した場合にもDSEE Ultimateは効果を発揮します。

 

そしてもうひとつ、デジタル接続端子がウォークマン独自のWM-Portからより汎用性の高いUSB-Cに変わりました。本体の充電やパソコンからのデータ転送の際に一般的なUSB-Cケーブルが使えるのでとても便利です。

↑汎用性の高いUSB-C端子を採用

 

もちろん、従来と同様、3.5mmのアンバランス接続端子と4.4mmのバランス接続端子の2つの出力端子を備えています。

↑従来同様、3.5mmと4.4mmの2つの出力端子を搭載

 

Zが超スゴい理由

ZM2が超フラグシップモデルである理由についても少し触れてみたいと思います。本機は筐体を構成するひとつひとつのパーツに音質を重視した素材や構造を採用しています。

 

外殻のシャーシは99.99%の高純度な無酸素銅を削り出し加工により成形して、純度約99.7%の金メッキをかけています。筆者は切削加工を行う前段階の純銅ブロックを手に持ったことがありますが、その重さは想像を超えていました。密度と剛性が高いシャーシを使うことによって、にじみがなく純度の高いサウンドが実現されます。

↑こちらが削り出し加工を行う前の銅ブロック。ずっしりと重いです

 

↑銅ブロックを薄いプレート状に削り出してから金メッキをかけます

 

背面リアカバーに削り出しのアルミシャーシとして、微細な音の表現力を高めています。アンテナの通信感度を確保するためにカバーの下側はくり抜かれています。

↑NW-WM1ZM2の背面。アルミパネルの下側はラバー素材。アンテナの感度を確保する構造としています

 

このほかにも内部の回路基板からバランス出力用の端子をつなぐケーブルには、アメリカのケーブル専業メーカーであるKIMBER KABLEの4芯ブレイド構造の大口径ケーブルを採用。ノイズに強いケーブルで着実にオーディオ信号を伝達します。

 

ソニーがオーディオ製品の音質向上を実現するため、独自に開発したコンデンサーや部品溶接用のはんだはAM2にも使われています。

 

ZとA、それぞれの新旧モデルも聴き比べた

ZM2とAM2、そしてそれぞれの初代機を用意してサウンドを聴き比べてみました。新しいSignature Seriesの2機種は、ローノイズでパワフルなサウンドが楽しめる4.4mm/5極タイプの端子によるバランス接続に対応しています。バランス接続ができるゼンハイザーのヘッドホン「HD 820」を組み合わせて聴いてみました。

↑新旧4つのフラグシップモデルを集めて聴きました

 

↑ゼンハイザーのHD 820を組み合わせてZM2を試聴

 

さすがにZM2のサウンドは身がびっしりと詰まっていて濃厚です。ボーカルは人肌の温かみが密着してくるような生々しさで、低音再生の重心が低く、アップテンポなロックやジャズ、EDMのベースラインがきめ細やかです。ジャズピアノのメロディの和音も音の密度が高く、まるで上質なダークチョコレートのように濃厚な余韻を楽しませてくれます。

 

一方、AM2はZM2よりもっと軽やかで煌びやかな抜け感が心地よい印象。ボーカルの声の切れ味が鋭く、透明な空間の見晴らしがとても良好です。大編成のオーケストラやジャズバンドの演奏がキリッと引き締まり、奥行きの方向を遠くまで見渡せる視界の広さが特徴的です。エレクトリックピアノの和音も色鮮やか。清涼感あふれるリスニング体験が味わえるプレーヤーです。

 

ふたつのプレーヤーでAmazon Music Unlimitedのハイレゾ配信の楽曲を聴いてみました。DSEE Ultimateの機能をオンにすると、高音域の華やかなイメージが増幅され、音像の立体的な広がり、奥行きの見通しがさらに鮮明度を増してきます。音像がグンと前に迫り来るような迫力は思わず息を吞むほど。ハイレゾ音楽ストリーミングはやはりベストな再生環境であるSignature Seriesで楽しみたいものだと心から実感されます。

↑Amazon MusicのUltra HD高音質コンテンツもよりいい音で楽しめます

 

Zシリーズ、Aシリーズともに新旧モデルの差は、音の安定感と芯の力強さ、活き活きとしたエネルギーを感じさせる生々しさによく現れると思います。ZM2はボーカルの繊細な口元のニュアンスを引き立てるようなディティールの再現力が一層高くなっています。AM2はエレキギターやドラムスなど楽器の高音域の余韻の雑味がなくなり、電子ピアノのハーモニーもさらに滑らかです。トップエンドのSignature Seriesにも、まだまだ伸びしろがあったことを実感して、驚くほかありません。

 

ハイレゾ聴くならやっぱりウォークマン

ZM2はサウンド、黄金色のルックス、そして持つ手にズシンと重量が伝わってくる質量も含めて王者の貫禄です。筆者の好み的にはAM2のクールなサウンドもグッときました。ウォークマンのAシリーズ、ZXシリーズからハイレゾリスニングにハマり、さらに上の再生環境を目指したい方々には迷わずオススメできるウォークマンに仕上がっていると思います。

 

Android 11とGoogle Playストアに対応したことで、音楽配信サービスのストリーミング再生がとても手軽に楽しめる最高音質のウォークマンになったことも魅力的です。セルラー通信機能にも対応して欲しかったところですが、取りあえず外出先ではスマホのテザリング機能を使って好きな時・好きな場所で、最も良い音で音楽リスニングが楽しめそうです。ハイレゾ再生の醍醐味を存分に実感させてくれるプレミアムなポータブルオーディオプレーヤーが誕生しました。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

【知って → トクする Amazonの歩き方】 ガジェットギークが”イイね”と”惜しい”をガチでチェック

いまやAmazonは、生活に欠かせないという人も多いショッピングツール。使用頻度の高い人こそ、積極的にセールを活用したり、キャンペーンでポイントを効率的に貯めたりと、よりおトクに買い物をしたいですよね。

 

Amazonは品数が多いだけに「掘り出しモノ」を探し当てるには、確かな目が必要です。今回は、おなじみのガジェットギークが注目する、デジタル/AV機器をご紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2021年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV・デジタル全般に明るいガジェットギーク。ニッチなアイテムが大好物で、日々Amazonで新製品を物色する。

 

その1:3つの充電ポート搭載でスマホの同時充電が便利なトランスミッター

【デジタル】

フィリップス

FMトランスミッターDLP3528N

2880円

3つのUSBポートを備え、スマホを3台同時に充電(急速充電可能)できるFMトランスミッター。BluetoothのほかUSBメモリ、microSDカード、ケーブル接続で音楽再生が楽しめます。ハンズフリー通話に対応し、ボタン操作で応答/通話/音量調整などが可能。

SPEC●入力:DC12V/24V専用●出力:USB Type-C/Type-A、DC5V/2.4A●Bluetoothバージョン:5.0●サイズ/質量:約W41×H66×D93mm/40g

 

↑装着後にエンジンをスタートすると一瞬クルマの電圧を表示。手軽に電圧状態を確認できます(正常値13.0〜14.8V)

 

↑3つのUSBポート(Type-C×1/Type-A×2)を装備。向かって右側のポートにUSBメモリを挿して音楽再生が可能です

 

【湯浅’s Check!】 対応する音源が豊富だから様々な方法で曲が楽しめる

「4種類の音源が選択可能です。友人にメモリに曲を入れて持ってきてもらい、それを聴きながらドライブするといった使い方もできます。ハンズフリー通話は外部騒音カット機能内蔵で、うるさい車内でも話しやすいですね。」

 

↑スマホの音楽を聴きながら充電可能。バッテリーの残量を気にせずリスニングが楽しめるので、長距離ドライブでも安心です

 

ここが○

3台のUSB機器を同時に充電でき、24Wの大出力で急速充電できる。

ここが△

平べったい形状なので、車種によっては干渉して挿せないことも。

 

その2:スマホ連携で詳細に体重をチェックできる体組成計

【デジタル】

エレコム

エクリア体組成計HCS-WFS01

6759円

体重を含む7項目を測定できる体組成計。Wi-Fi機能を搭載し、乗るだけで測定データを専用アプリ「ECLEAR APP」(エクリア アップ)に自動転送し、全項目と目標体重を一画面で管理できます。iOSヘルスケアと連動して、体重、体脂肪率、BMIが自動入力される仕組みです。

SPEC●測定可能項目:体重、内臓脂肪レベル、体脂肪率、BMI、骨格筋率、骨量、基礎代謝●最大計量:150kg●サイズ/質量:W309×H32×D289kg/約1.5kg(乾電池除く)

 

↑「ECLEAR APP」の画面。ある日の計測結果(下部)とそれまでの「体重」と「体脂肪率」の推移(上部)を確認できます

 

↑単4形アルカリ乾電池4本を使用。また、底面にUSB Type-Cポートを搭載し、外部電源での駆動にも対応しています

 

【湯浅’s Check!】 自分の体型や健康への関心が高くなる

「乗るだけで自動的に記録されるため、頻繁に測ることが重要な「レコーディングダイエット」を実施しやすい。「スマホと連携できる体組成計」のなかでは最も安く、しかし省かれている機能もなく、コスパが高いです。」

 

↑測定後自動でクラウドに測定結果を保存。専用アプリ「ECLEAR APP」を起動するとすぐに体重管理画面に反映されます

 

ここが○

Wi-Fi接続なので、スマホを体重計に近づける操作が不要。

ここが△

Wi-Fiが5GHzに非対応で「11a/ac」に統一している人には不便。

 

その3:“VR入門用”以上の満足感が得られるVRゴーグル

【AV】

DSLON

VRゴーグル

2899円

スマホを装着するタイプのVRゴーグル。ブルーライトカット機能や磁放射線防護機能を備える非球面レンズを採用し、目を保護するとともに眼精疲労も軽減します。視野角が120度と広く、臨場感あふれる3D映像が楽しめます。メガネをかけた状態でも使用可能です。

SPEC●対応スマホ:4.7〜6.5インチ●視野角:90〜120度●瞳孔距離調節:60〜70mm●焦点距離調節:37.5〜46.5mm●サイズ/質量:W185×H100×D136mm/282g

 

↑ピント合わせが簡単に行える。上部に備える、焦点距離(中央)と瞳孔距離(左右)のダイヤルを回すだけで調節可能

 

【湯浅’s Check!】 正確にピントが合わせられクリアで臨場感ある映像を堪能

「低価格ながら視界が明るくクリア。瞳孔間距離の調整ができ、両目にしっかりレンズの位置を合わせられて3D感も上々です。ヘッドバンドの調整範囲が広く、顔に当たるパッドの質も良いため、心地良い装着感でした。」

 

↑焦点距離と瞳孔距離を調整して視聴。ピントがしっかり合ったため、極めてリアルな3D映像に没入できました

 

ここが○

視力矯正の範囲が広く、かなり近眼な自分でもメガネなしで使えた。

ここが△

スピーカーを内蔵せず、ステレオで聴くには別途イヤホンが必要。

 

その4:家電の自動化を進めて生活をより快適にするスマートリモコン

【デジタル】

etife

スマートリモコン

2980円

手持ちのスマホで自宅の家電を操作できるガジェット。所有する家電の赤外線リモコンを専用のアプリに登録することで、外出先からもコントロールできます。Amazon Echoをはじめとするスマートスピーカーと連携すれば、音声での操作も可能です。

SPEC●対応OS:iOS 8.0以降、Android 4.0以降●接続方式:Bluetooth、Wi-Fi(2.4GHz)●赤外線有効距離:8m(全方向)●サイズ/質量:φ68×H27mm/80g

 

↑本体裏にMicroUSBポートを装備。USBケーブルは付属するが、ACアダプターは別途用意する必要があります

 

【湯浅’s Check!】 スマホ&音声操作で家じゅうの家電を操作できて感激

「ベッドルームからリビングのエアコンを付けておいたり、照明を点けっぱなしで出てきてしまった場合に外から消したり……一度使うと手放せなくなる便利さです。スマートスピーカーをつなげば音声操作が可能なのもグッド!」

 

↑仕事の帰り道、自宅の近くでエアコンをオンに。温度をはじめ風量の設定なども可能なので、快適な環境にしておけます

 

ここが○

リモコンの登録が、誘導に従って操作していけるのでわかりやすい。

ここが△

センサーによる家電の状態確認や、連携操作ができたらなお良かった。

 

その5:装着感が良く長時間付けていても苦にならないスマートウォッチ

【デジタル】

OPPO

Band Style ブラック

4073円

血中酸素レベル測定や睡眠モニタリングが可能なスマートウオッチ。12種類のスポーツモードに加え、加速度センサーを搭載しており、多様なトレーニングをサポートします。フル充電で最大12日間の使用が可能なので、アウトドアスポーツや長期の旅行にも最適。

SPEC●画面:1.1インチ有機ELタッチディスプレイ●対応OS:iOS 12.0以降、Android 6.0以降●防水性能:5気圧●サイズ/質量:W17.6×H40.4mm/約10.3g(本体のみ)

 

↑ストラップはシリコン製のスポーツタイプ(右)と、金属を用いたスタイルタイプ(左)が付属。シーンや気分で使い分けられます

 

【湯浅’s Check!】 使い勝手&機能性に優れたハイコスパなスマートウオッチ

「表示が明るくクッキリで、晴れた日中の屋外でもしっかり視認できます。スリムで軽量、バンドの装着感も良好なので、24時間着けていることが苦になりません。これだけ機能が充実していてほぼ4000円は実におトク!」

 

↑ディスプレイは小ぶりだが、視認性が高くタッチ操作しやすい。小型・軽量なので装着しているのを忘れてしまいそう

 

ここが○

小さな画面だが表示文字数が意外に多く、LINEの確認も実用的。

ここが△

血中酸素レベルの値が「100%」など、高く出過ぎる傾向。

ライカ「LEICA Q2 Reporter」実写レビュー! カメラで撮る満足感が味わえる

昨年末、思わず購入してしまったデジタル一眼カメラ「LEICA Q2 Reporter」が、ようやく我が家に到着した。オリジナルモデルは「LEICA M11」を思わせるクラシックスタイルだが、「LEICA Q2 Reporter」は、深みのあるオリーブグリーン、あるいはよもぎ色で、光が当たるとかなり明るく見える。ボディの底面以外この色で塗装されており、張り革にはケブラーが使われるため、近未来的な印象を受ける。このカメラを見て、すぐにライカだと気付く人は少ないだろう。

↑「LEICA Q2 Reporter」は光の当たり具合で浅く深く色味が変わって見える

 

気分を盛り上げてくれるパッケージ

ライカのカメラはミニマルデザインが特徴だが、その思想はパッケージにも活かされている。製品の外箱はシルバーで内側はブラック、これはどのモデルも共通だ。「LEICA Q2 Reporter」の箱は3ピース構成でカメラ、付属品、書類に分かれていた。付属品は個別にLeicaのネームが入った袋に収められ高級感に溢れている。さらに製品番号が記載された保証書には、製品担当者の自筆サインがあり、マスプロダクツではなく手作り感が伝わってくる。これでカメラ開封前から気分が盛り上がる。

↑箱も永久保存と思わせる洒落たパッケージデザイン、付属品も丁寧に梱包されている

 

↑製品の検査担当者と梱包担当者のサインが入っている保証書

 

ズミルックスレンズがAF、マクロ、手ぶれ補正で使える

「LEICA Q2」はライカのデジカメのなかでは実用性が高く、操作性にも優れている。まず、レンジファインダーでなくEVFを内蔵したミラーレスであり、AFと手ぶれ補正機能付きの「LEICA SUMMILUX f1.7/28 mm ASPH.」が使えるのだ。ズミルックスMレンズは開放絞り値F1.4と明るいが、MFで最短撮影距離は70cmまで。Mシステムのレンジファインダーの距離計連動範囲が70cmなので、ライカMレンズは最短撮影距離70cmがデフォルトだったが、最近、デジタル化されライブビューが使えるため30cmまで寄れるレンズが加わった。

 

それに比べても「LEICA Q2」のズミルックスはマクロ切り替えで最短17cmまで寄れる。マクロへの切り替えは専用リングを回すのだが、この感触がいい。リングの回転によりmとフィートの距離指標が切り替わるギミックもよく出来ている。マクロ撮影時は開放絞り値F2.8になる。少し離れてF1.7で撮るか、マクロで寄ってF2.8を選ぶか、悩み所である。

↑「LEICA Q2」のレンズ数値表示には白、黄色、赤が使われるが「LEICA Q2 Reporter」白とグレーのみで目立たない。報道、ルポルタージュ向きというコンセプトを反映したデザインなのだ

 

↑カメラ背面も極めてシンプル、合理的なボタン配置で快適に操作できる。ちなみに動画も撮影可能

 

単焦点レンズだが、4種類の焦点距離が選べる

さらにMシステムのライカはレンジファインダーを活かすため、ズームレンズが使えない。「LEICA Q2」はズームレンズ搭載可能だが、レンズの性能を追求した結果、単焦点レンズを採用したと思われる。その代わりにクロップ機能を使って、35mm、50mm、75mm相当で画像をトリミングできる。EVFとライブビューに白いフレームが表示され、この枠内が撮影される仕組みだ。本機は4730万画素もあるので、35mmで約3000万画素、50mmでも約1500万画素と充分な記録画素数がある。RAWで保存すればフル画素のまま記録される。

 

これでレンズ4本分の画角が得られるため、単焦点レンズながら使い勝手はかなり向上する。実際に使ってみると、28mmでは広すぎる被写体をトリミングできるため、35mmと50mmを選択する機会が多かった。撮影後にPCのモニター上でトリミングしても結果は同じなのだが、撮影時に構図を決められる方が気分良く撮影できる。

↑ファインダーの枠なしが28mm、上から35mm、50mm、75mmのブライトフレーム表示で、枠内の範囲が撮影される。これはレンジファインダーを思わせる凝った表示方法なのだ

 

↑雪の日の家屋取り壊し現場を28mmで撮影。これ以上近寄れない
(LEICA Q2 Reporter 1/50sec F1.7-0.3 ISO320で撮影)

 

↑75mmにするとパワーシャベルにグッと近寄れ雪が降っている様子も撮れた
(LEICA Q2 Reporter 1/50sec F1.7-0.3 ISO500で撮影)

 

肉眼を超える高解像度4730万画素が捉えた世界

最近、ライカが打ち出しているのがセンサーの高画素化である。「LEICA Q」は2400万画素だったのに対して「LEICA Q2」は4730万画素を採用。Mシステムの最新モデル「LEICA M11」も6000万画素と、国産メーカーもビックリの高画素を実現した。もともとライカレンズはポテンシャルが高く、画素数を上げても心配はないが、ここまで高画素化する必要はあるのだろうか。

 

プロ用一眼レフであれば、クライアントの要求で高画素が必要なこともあるかもしれないが、一般的なフルサイズミラーレスなら、2400万画素もあれば充分だろう。画素数が多ければトリミング耐性が上がり、大判プリントもできるが、高感度でノイズが出やすくなり、ブレにもシビアになる。保存データサイズも大きくなり、連写も不利になる。メリットもデメリットもあるが、カメラ業界全体としては高画素化に向かっている。

 

「LEICA Q2 Reporter」は高画質に適したフルサイズセンサー、AFの高性能レンズ、手ぶれ補正機能を搭載して、そのメリットを甘受しやすいカメラに仕上がっている。ビシッとピントが決まれば、撮影時に気付かなかったモノまでしっかり記録されている。PC上の画像を拡大するのが楽しくなる写真が撮れるカメラなのだ。

↑公園の池からカモメが一斉に飛び立った瞬間をスナップ
(LEICA Q2 Reporter 1/400sec F5.6 ISO100で撮影)

 

↑100%に拡大して見るとそれぞれのカモメが羽ばたく様子までしっかり描写されていた(LEICA Q2 Reporter 1/400sec F5.6 ISO100で撮影)

 

【作例】(クリックすると拡大されます)

 

スマホとの連携にも強く、エージングも楽しめる

「LEICA Q2 Reporter」を肩から下げて歩けば、普段歩き慣れている道でも新たな被写体に出会えるような気がする。ぶらぶら歩きでも撮影が楽しくなるカメラである。カメラとしての魅力もあるので机の上に置いて眺めているだけでもいい。これをさらに進めるとシャッター音にまでこだわったMシステムのライカに進むに違いない。レンジファインダーとMFの組み合わせに交換レンズ沼、しかし、今はまだ本機を味わい尽くしたいと思う。

 

撮影した写真はスマホに転送して、すぐにSNSにアップできる。そのための専用アプリが「Leica FOTOS」である。Wi-Fiに加えてBluetoothでの常時接続にも対応。撮影した画像をリサイズして転送したり、スマホからのリモート撮影もできる。伝統的なだけでなく、きちんとスマホと連携してくれる所が素晴らしい。

↑左がカメラのメモリー内の撮影データ、中央が転送画面でサイズを選択、右はリモート撮影の画面で感度、絞り、シャッター速度、露出補正などができる

 

さらに「LEICA Q2 Reporter」は使っているうちにケブラーが紫外線によりボディカラーのダークグリーンに近い色合いに変化するという。これなどはブラックペイントのライカの塗装がはがれて真鍮の地金が見えてくる趣に近い演出といえる。次々と新製品が登場するデジカメを長く愛用しようと思わせてくれる。

 

世界中のライカの使い手と競う

「LEICA Q2 Reporter」購入をきっかけにLFI Galleryに参加した。LFIとはLEICA PHOTOGRAFIE INTERNATIONALの略称で、ライカで撮影した写真を投稿、プロの編集者が審査して、審査を通過した写真だけが世界に向けて公開されるWebギャラリーである。メールアドレスの登録で誰でも無料で参加でき、自分だけのアルバムボックスが与えられる。早速、ライカで撮影した東京のスナップをアップロードしたのだが、残念ながら掲載のメッセージは未だ届かない。

 

ここには世界中のライカで撮られた傑作が毎日、アップロードされ説明文と撮影データが掲載されるため参考になるし、写真を撮ろうというモチベーションも上がってくる。こうして私はライカの世界に足を踏み入れたのだ。

↑LFI Galleryの個人アルバム、ここに写真をアップロードすると審査の対象になる

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

装着していることを忘れるレベル! ソニー「LinkBuds」で得られる新体験をレポート

ソニーが発表した「LinkBuds(リンクバッズ)」はドーナツ型の本体を耳に装着して、音楽などを再生しながら周囲の音も同時に聴ける“ながら聴き”に最適化した、新しいリスニングスタイルを提案するワイヤレスイヤホンです。

↑「LinkBuds」(実売価格2万3000円前後)

 

今回は、発売前に筆者が体験したLinkBudsの便利な使い方、注目の機能をレポートします。

 

ドーナツ型の形状が斬新な完全ワイヤレス

LinkBuds(型番:WF-L900)は見た目にも一風変わったガジェットですが、同じソニーが発売している人気のイヤホン「WF-1000XM4」や「WF-XB700」のような左右独立型のBluetooth対応ワイヤレスイヤホンです。音楽再生や動画の音声を楽しめるほか、マイクも内蔵しているのでハンズフリー通話にも使えます。

 

WF-1000XM4と機能面で大きく違うところは、LinkBudsにはリスニング環境周辺の雑音を消すためのノイズキャンセリング機能がありません。またシリコンや低反発フォーム素材のイヤーピースを使わずに、耳に直接本体を挿入するLinkBudsの装着スタイルがとても個性的です。

↑中心に穴が開いたドーナツ型の部分に12ミリ口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

↑リング形状のネオジウムマグネットを搭載。振動板を力強く駆動します

 

ソニーストアの販売価格は税込2万3100円。同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンには、税込2万3800円で販売されているアップルの第3世代のAirPodsなどがあります。

 

スマホアプリ連携で様々な機能が使える

LinkBudsはiPhoneやAndroidスマホ、タブレット、ソニーのウォークマンのようなBluetooth対応のオーディオプレーヤーにワイヤレスで接続して使用します。ソニーの「Headphones Connect」アプリがあればLinkBudsの特徴を引き出す様々な機能も一緒に楽しめます。

↑LinkBudsのステータスチェックや機能設定に活用するHeadphones Connectアプリ

 

Bluetoothのオーディオコーデックは標準的なSBCとAACをサポートします。ソニー独自の高音質化技術であるDSEEにより、SpotifyやAmazon Musicなどストリーミングサービスが高音質で楽しめます。DSEEはアプリからオン/オフを切り換えられますが、基本的には常時オンで問題ないでしょう。

 

筆者は最初にLinkBudsの実物を見た時に、とても小さくて軽いその姿に驚きました。常時耳に装着したまま“ながら聴き”が楽しめるように、サイズをコンパクトにして装着感を高めることにソニーの開発者は注力してきたそうです。イヤホンが耳から飛び出て見えない装着スタイルも好感触です。

↑LinkBudsの装着イメージ。イヤホンが耳から飛び出て見えないデザインもグッドです

 

イヤーピースを使わないのに、耳から落ちないのか心配になるかもしれません。LinkBudsには、本体を外耳のカベに密着させるためのシリコン製の「フィッティングサポーター」が備わっています。着脱可能なサポーターはXS/S/M/L/XLの5種類のサイズを選んでフィットを調整可能。ただ、フィッティングサポーターにより調整できる幅があるとはいえ、やはり購入を決める前には試着した方が安心だと思います。

↑5つのサイズが揃うシリコン製のフィッティングサポーター

 

↑充電ケースもコンパクト

 

ヘッドトラッキング機能を活かしたARとの親和性にも注目

LinkBudsの本体にはボタンがありません。丸いドーム型の本体側にタッチセンサー式のリモコンを内蔵しています。Headphones Connectアプリから音量コントロールや音声アシスタントの呼び出しなど、左右のイヤホンにそれぞれの操作を割り当てることができます。

 

Headphones Connectアプリから、イヤホンと充電ケースのバッテリー残量を確認したり、イコライザーを選んで好みのサウンドにカスタマイズもできます。360 Reality Audioの音源をより気持ちよく聴くために、立体音響の最適化設定にもLinkBudsは対応しています。

 

立体音響に関わる機能として、LinkBudsにはイヤホンに内蔵するセンサーでユーザーの頭の向きを検知する「ヘッドトラッキング機能」もあります。

 

ヘッドトラッキング機能はソニーが開発した、現実世界と音をリンクさせて楽しむ「音のAR」エンターテインメントアプリ「Locatone(ロケトーン)」と連動します。例えばあるオブジェクトから聞こえてくる音が、顔の向きを変えてもその方向から聞こえてくるようなリスニング体験が没入感をいっそう深めます。筆者はまだ試せていませんが、現在好評につき期間を延長して開催されている「YOASOBI SOUND WALK」が、LinkBudsとLocatoneによる音のARを体験できる良い機会になりそうです。

 

ソニーは今後、ナイアンテックのゲーム「イングレス」や、マイクロソフトの3Dオーディオマップアプリ「Soundscape」などパートナーのサービスとも連携しながら、LinkBudsのヘッドトラッキング機能を楽しむ環境を増やしていくそうです。

↑Locatoneアプリから楽しめる「YOASOBI SOUND WALK」。リアルな街の風景に音のエンターテインメントがリンクします

 

自然な外音取り込みは一聴の価値アリ!

LinkBudsの音の聞こえ方は、ドーナツ型の穴が空いた外観から想像も付かないほど力強く鮮明です。高域から中低域までバランスのよいサウンドが楽しめます。いわゆる開放型構造のイヤホンなのに、環境音に力負けしないふくよかでインパクトのある低音再生がとても印象に残ります。ドーナツ型の本体部分に12ミリ口径の大きな振動板を載せて、高磁力ネオジウムマグネットでこれをパワフルに駆動します。

 

Google Pixel 6 Proにペアリングして試しましたが、車通りの多い街道沿いなど賑やかな場所でも、スマホのボリュームを10段階の6から7あたりの位置にした状態で、十分に音楽やYouTubeなど動画の会話音声が聞こえます。

↑Google Pixel 6 Proに接続してサウンドをチェックしました

 

環境音の聞こえ方は、WF-1000XM4のようにイヤホンに内蔵するマイクで周囲の音をピックアップする「外音取り込み」と違って、リングの穴を通り抜ける「自然な外音取り込み」を特徴としています。

 

ただ、再生音がかなり明瞭に聞こえるイヤホンなので、再生ボリュームの大きさによっては環境音がやや聞こえにくく感じることがありました。LinkBudsを耳に着けたまま、対面で会話をする機会が増えそうな頃合いには、アプリから「スピーク・トゥー・チャット」機能をオンにするとよいでしょう。LinkBudsを装着したユーザーが声を出して話しを始めたことをイヤホンが検知して、イヤホンの再生ボリュームを自動的に下げてくれるという機能です。

 

また、開放構造のイヤホンなので、どうしても「音漏れ」は発生します。伸びやかなサウンドが心地よいため、ボリュームを上げ気味にしてしまうと周囲に聞こえている場合もあります。周囲に人がいる場所で使う時には注意しましょう。

 

ソニーならではの多機能ぶりも見逃せない

LinkBudsにはハンズフリー通話の際に、声と環境騒音をAI技術で選り分けながら、「声だけ」を通話相手に対してクリアに届ける機能があります。LinkBudsを家族に着けてもらい通話音声を確認してみたところ、近くで再生されているはずのテレビ番組の音声やファンヒーターのノイズがきれいに消えて、話し声だけが明瞭に聞こえてきました。LinkBudsはリモート会議用のオーディオデバイスとしても使いやすそうです。

 

もうひとつLinkBudsが搭載する機能に「アダプティブボリュームコントロール」があります。Headphones Connectアプリからオン・オフが選べます。この機能は、イヤホンを装着している時に周囲が騒がしくなると、自動的に聞きやすい音量に持ち上げて、反対に静かになるとボリュームを絞るというものです。

↑リモコン操作からSpotifyのお気に入りプレイリストに素速くアクセスできる「Quick Access」にも対応しています

 

便利な機能である反面、特に屋外を移動しながら使うと、アダプティブボリュームコントロール機能の反応が鋭く正確であるがゆえに、近くを大型車が通った時などにボリュームがふわっと持ち上がることがありました。反対に静かな場所に移ると、音が少し聞こえにくくなる感覚もあります。この感覚に慣れてくれば気にならない範囲ではあるのですが。消費電力も少し上がる機能なので、状況に応じて上手く使い分けるとよいでしょう。

 

LinkBudsが対応する連続音楽再生時間は、DSEEやイコライザーなどアプリから設定できる機能をオフにして最大で5.5時間前後です。1日中ながら聴きを楽しむのであれば短いようにも感じますが、何も再生していない状態であればフル充電から約11時間以上使えるし、10分間で1時間半ぶんのバッテリーをチャージできるので、現実的な使い方をする範疇においてはスタミナ性能の心配はないでしょう。

 

LinkBudsがハマるおすすめの使用シーン

ながら聴きスタイルを提案する新しいワイヤレスイヤホンのLinkBudsは、音楽配信サービスの楽曲再生中に歌詞を表示しながら、カラオケを楽しんだり、楽器を練習する時にも自分の声や楽器の音が聞こえるので、とても使いやすかったです。

 

本体はIPX4相当の防滴対応です。汗濡れにも強いイヤホンですが、筆者はスポーツジムで試してみたところ、店内に大きめのボリュームで流れているBGMやトレッドミルの回転音がLinkBudsで再生するサウンドと混ざってしまうことが気になりました。キッチンで作業をする時にも、やはりシンクに水がたたきつけられる音や、フライパンによる調理の音が混ざる感じに慣れません。

 

当然ですが、LinkBudsだけでなく、あらゆるワイヤレスヘッドホンにはそれぞれに独自の特徴や強みがあります。例えば飛行機や地下鉄など、騒音の多い乗り物で移動する際にはWF-1000XM4のようなノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンの方が「あるといいな」を実感できると思います。理想をいえば、それぞれの場面にあったイヤホンを複数揃えて、音楽のながら聴きや、ビデオ会議中に周囲から声をかけられた時にも反応したい時にLinkBudsを使えればとてもスマートだと思います。

↑アプリからイヤホンを探すことも可能

 

最後に、筆者の場合はLinkBudsがあまりに心地よく耳にフィットしてくれたためか、音楽などを再生していないあいだ、耳にイヤホンを着けていることをふと忘れてしまうことがありました。コンテンツを再生していない時に、万一紛失してしまった場合には、Android 8.0以降から標準の「デバイスを探す」機能を使う手があります。またはソニーストアで購入すると申し込める「紛失あんしんサービス」では、紛失した部分を通常の修理価格よりも安く買い直すこともできます。

 

LinkBudsには「ながら聴きができるイヤホン」だからこそ発見できる、音楽やイヤホンの新しい楽しみ方がもっと沢山あると思います。ぜひ多くの方にLinkBudsを試してもらいたいと思います。

 

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イメージセンサー、画像処理エンジンを新開発! 多彩な記録モードでクリエイターの創造力に応えるLUMIX「DC-GH6」

パナソニックは、ミラーレス一眼カメラ LUMIX「DC-GH6」を3月25日に発売します。実売予想価格は、DC-GH6(ボディ)が税込26万3340円、Lキット(標準ズームレンズ付属)DC-GH6Lが33万6600円。

 

同製品は、新開発の25.2M Live MOSセンサーと、演算処理速度が約2倍に高速化した新世代ヴィーナスエンジンを搭載し、解像感・高速性能・ダイナミックレンジが向上しています。

↑新世代ヴィーナスエンジン

 

5.7K 60pの高解像動画記録や、4K 120p/FHD 240pのハイフレームレート撮影やFHDで最大300fpsから生成できるスローモーション表現、明暗差の大きなシーンでも高い階調性能を発揮するダイナミックレンジブーストを搭載。Cinema4K 60p記録では、新たに4:2:2 10 bit最大800Mbpsの内部記録に対応し、放熱構造の進化により、記録時間無制限で撮影可能。映像業界標準のコーデックであるApple ProRes 422 HQの内部記録にも対応しました。

↑クロップレスと10bit記録を実現する多彩な動画記録フォーマット

 

手ブレ補正システムDual I.S. 2は、7.5段へ進化し、手持ち撮影を強力にサポート。AFエリアも315点に拡張しています。

↑Dual I.S. 2

ワイヤレスイヤホンみたいな“目立たない補聴器”「Jabra Enhance」登場

デンマークのオーディオブランドJabra(ジャブラ)から、スマホとBluetoothで接続して音楽リスニングとハンズフリー通話が楽しめるだけでなく、耳の聞こえをサポートする補聴器としても使えるワイヤレスイヤホン「Jabra Enhance」が2月25日に発売されます。

↑耳の聞こえをサポートするワイヤレスイヤホン「Jabra Enhance」

 

Jabraの「目立たない補聴器」

Jabraといえば左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite」シリーズが、国内の音楽ファンにも人気です。このJabra Enhanceは、“耳あな補聴器”として日本の医療機器認証も取得しています。40代以降から、耳の聞こえにくさを感じている軽度・中等度の難聴の方を対象としたデジタルデバイスとなっています。特殊な聴力強化機能を搭載しているため、販売価格は8万9000円とオーディオリスニング用の完全ワイヤレスイヤホンに比べると少し高め。ただし、医療機器として販売される補聴器なので、消費税のかからない非課税対象商品になります。

 

医療機器認定も取得したデバイスですが、Amazonのオンラインストアのほか、ビックカメラ、ヨドバシカメラの店舗とオンライン、および全国の補聴器専門店、補聴器を取り扱う眼鏡店、Jabraのオンラインストアで販売されます。

 

カラーバリエーションはダークグレーの1色。Jabraのオーディオリスニング用完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 75t」の約半分の本体サイズなので、耳に装着した状態でとても目立ちにくい外観になっています。

↑右がオーディオリスニング用の「Jabra Elite 75t」。左のJabra Enhanceは約1/2のサイズにコンパクト化しています

 

聴力強化・音楽・通話の機能を併せ持つ「3in1」

実は、Jabraは補聴器など医療機器のメーカーとしても世界的に有名なGNグループ傘下のオーディオブランドです。Jabra EnhanceにはGNグループが培ってきた補聴器など、聴覚支援を目的とする医療機器の開発技術、そしてJabraがコンシューマ向けのポータブルオーディオを展開するなかで得てきたノウハウが詰まっています。

 

イヤホンのデザインは、年齢の若い方も抵抗感なく着けられるように、オーディオ用のワイヤレスイヤホンに近付けています。筆者も実機を装着してみましたが、イヤホンが耳から飛び出さないサイズなので、いつも耳に着けっぱなしにしても良さそうです。

 

また補聴器でありながらBluetoothのA2DPオーディオ用プロファイルに対応しているので、スマホで再生する音楽やビデオの音声、ハンズフリー通話音声を聴く用途にも使えます。Jabraでは本機の特徴を、聴力強化・音楽・通話の機能を併せ持つ「3in1仕様のワイヤレスイヤホン」としてアピールしています。

↑音楽を聴いたりハンズフリー通話にも使えます

 

実際に着けっぱなしで使うとなれば、内蔵バッテリーのスタミナも気になるところです。Jabra Enhanceは1回のフル充電から、イヤホン単体で最長10時間の連続再生に対応しています。ケースによる充電を繰り返せば、最長30時間の連続使用にも対応します。イヤホン本体はIP52等級の防塵・防滴対応です。汗や雨に濡れても素敵を拭き取って使えば故障の心配はなさそうです。

↑Jabra Enhanceの充電ケース。最長30時間の連続リスニングに対応します

 

課題はペアリングして使えるスマホがiPhoneに限られること。対応デバイスはiOS 15以降をインストールしたiPhone 11以降の機種という条件も付きます。日本は海外に比べてiPhoneユーザーの割合が多いともいわれていますが、シニア層の方にはAndroid OSベースのシンプルスマホを使っている方も多いので、なるべく早くAndroidユーザーにも門戸を開くべきだと思います。

 

実機を体験:人の声がとてもクリアに聞こえるイヤホン

iPhoneとのペアリング方法は、通常のBluetoothに対応するオーディオリスニング用のイヤホンと少し違います。専用アプリのJabra EnhanceをiPhoneに入れて、ガイダンスに従ってセットアップを進めれば迷うことはないでしょう。「設定」の中に並ぶ「アクセシビリティ」から、「ヒアリングデバイス」として登録します。

↑iOSのアクセシビリティにヒアリングデバイスとして登録されます

 

ペアリングを済ませたらアプリを使って初期設定を行います。本機は補聴器なので、使い始める前にユーザーの耳にあった「聞こえ方」の調整が大事なポイント。設定はアプリのガイダンスに従えば迷うことなくできますが、イヤホンを耳に装着して、聴力検査のようにビープ音を聴きながら聞こえ方を調べていきます。とても小音量のビープ音を聴き分けなければならないため、静かな場所で初期設定を行う必要があります。

 

左右の耳ごとに約数分間の聴力チェックを行った後に、アプリから3種類に分かれているリスニングモードを選択します。「アダプティブ」は周囲の状況に応じて自動的に会話を聞きやすくするモード。「フォーカス」は正面にいる会話の相手の声にズームインして聴きやすくするモードです。もうひとつの「サラウンド」は周囲の音を多めに取り込んで聴きやすくします。基本の音量設定もアプリからできます。

↑Jabra Enhanceアプリからユーザーの聞こえ方に合うサウンドに調整したり、3つのリスニングモードに切り替えが可能

 

左右のイヤホンに2基ずつ、合計4基を搭載するビームフォーミングマイクにより、人の声がとても自然に再現されます。マイクの性能に由来する電気的なノイズ感がとても少なく抑えられています。賑やかなカフェで試してみましたが、周囲の環境音を抑えつつ、正面に向かい合いながら話す人の声が明瞭に聞こえてきます。

 

フィッティングはアプリで簡単。でもサポートが必要になる場合もありそう

一般的に補聴器は使用開始前後に、ユーザーの聞こえ方の程度に合わせたフィッティングを入念に行わなければならないデバイスです。Jabra Enhanceの場合、面倒な初期設定をモバイルアプリで簡単にできることを特徴としていますが、もしスマホを使い慣れていない高齢の方が使うのであれば、家族によるサポートも必要になるかもしれません。またユーザーの耳の聞こえ方をデバイスが解析して、自動的に聞こえ方を最適化する機能は搭載していないため、ユーザーの耳に合ったリスニング感になっているかどうかは、本人の自己採点に委ねられます。本機を長く、より心地よく使い続けるためには、購入後に通い付けの耳鼻咽喉科へ相談することもアリなのかもしれません。

↑専用アプリはシンプルな機能に抑えていますが、スマホに不慣れなユーザーが使う場合は、周囲のデジタルガジェットに明るい方が初期設定をサポートする必要があるかもしれません

 

オーディオ用イヤホンとしての使い心地はiPhoneと組み合わせてチェックしました。補聴器としての機能はオフにならないため、「やや強めの外音取り込み機能」をオンにしたまま音楽を聴くような感覚になります。従って屋外で使用すると、音楽と一緒に周囲の声もよく聞こえてきます。エンターテインメント用途にはやはりJabra Eliteシリーズのような遮音性能の高いオーディオリスニング用イヤホンがメインになると思います。Jabra Enhanceは通話音声がとても聞き取りやすいイヤホンだと思いました。

 

もしも耳の聞こえ方に自信がなくなってきたら、一度Jabra Enhanceを試してみても良いと思います。発売後に家電量販店の実機展示もチェックしてみて下さい。

 

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総額最大5万円がもらえる! レグザ春のキャッシュバックキャンペーン

TVS REGZAは、4Kテレビの購入などで最大5万円が還元されるキャッシュバックキャンペーン「新生活を応援! 春のランクアップキャンペーン」を、2月18日より開始します。

 

このキャンペーンは、55V型以上の有機ELレグザもしくは、65V型以上の4K液晶レグザを購入すると、スクラッチ抽選により機種に応じて最大4万円がキャッシュバックされるというもの。キャッシュバックされる金額は、レグザのLINE公式アカウントを友だち登録したのちに引ける抽選スクラッチの結果によって変わります。

 

また、対象となるレグザと4Kレグザブルーレイの同時購入で、さらに1万円がキャッシュバックされ、2つ合わせるとキャッシュバック金額は最大5万円となります。

 

対象となるのは2022年2月18日~2022年4月12日までに購入されたレグザ製品で、応募期間2022年2月24日~2022年4月26日23時59分まで。応募は専用Web サイトからのみ可能です。

 

【キャンペーン対象機種&キャッシュバック額】

4K有機ELレグザ 4K液晶レグザ レコーダー
77X9400 65Z740XS DBR-4KZ600
65X9400S 75Z670K DBR-4KZ400
55X9400S 65Z670K DBR-4KZ200
65X8900K 65Z570K
55X8900K
1等賞 4万円 3万円 1万円
2等賞 2万円 1万円
3等賞 1万円 8000円
4等賞 8000円 5000円
5等賞 5000円 3000円

 

この春、テレビやレコーダの購入を検討している方は、ぜひレグザのキャッシュバックキャンペーンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

「OM SYSTEM」カメラのフラッグシップモデル登場! ミラーレス一眼「OM SYSTEM OM-1」3月発売

OMデジタルソリューションズは、小型軽量システムによる高い機動力に高画質と高性能を兼ね備えた「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠のミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」を、3月に発売します。市場想定価格は税込27万2800円。

 

同製品は、新開発のデバイスと最先端のデジタル技術を結集させ、センサーサイズの常識にとらわれない高画質なだけでなく、従来機種を大きく上回る新開発AFや、AF/AE追従で最高50コマ/秒の連写性能など、基本性能も大幅に進化。

 

一眼カメラの映像表現をさらに広げるためコンピュテーショナル フォトグラフィ(デジタル画像処理)機能を強化し、「ライブコンポジット」や「ハイレゾショット」など、より多くのシーンで表現力豊かな撮影ができます。

↑AI被写体認識AF

 

防塵・防滴性能を強化したボディーに、高速・高精細EVFを搭載し、いつでもどこにでも持ち歩くことができます。動画は高精細で滑らかな映像表現が可能な4K 60p動画に対応。フルHDでは最高240pのハイスピードムービーの撮影が可能です。

“常時装着”という新提案! ソニーが耳を塞がない新形状の完全ワイヤレス「LinkBuds」を発売

ソニーは、耳をふさがないリング構造の完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」(リンクバッズ)を2月25日に発売します。カラーはホワイトとグレーの2色で、実売予想価格は2万3000円前後。

↑LinkBuds(ホワイト)

 

↑グレー

 

LinkBudsは、振動板の中心部を開放した新開発のリング型ドライバーユニットにより、耳をふさがず装着したまま会話なども行えることが特徴。また、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは最小・最軽量設計となっており、軽い装着で長時間使用しても耳に負担をかけず、常時装着という新しい使用スタイルを提案しています。

↑ドライバー部分がリング構造になっており、周囲の音も聴こえることが特徴

 

↑装着したまま会話も可能

 

さらに、音の歪みを軽減して音質を高める「統合プロセッサーV1」を搭載するほか、圧縮音源をアップスケーリングするソニー独自の高音質化技術「DSEE」も搭載しています。このほか、周囲の騒音レベルを検知して自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能も利用可能。

 

近年ではオンライン会議などで通話デバイスとして完全ワイヤレスイヤホンを使用する機会が増えていることを踏まえ、通話時の環境ノイズを抑えてクリアな声で会話できるアルゴリズムを採用。これは、5億サンプルを超えるAIの機械学習により、通話者の声とそれ以外のノイズを分離するもので、騒がしい環境でも快適な音声通話が行えます。

 

ヘッドホンの本体のタップ操作だけでなく、耳の辺りなど本体に触れなくても操作が可能な「ワイドエリアタップ」機能により、再生、一時停止、楽曲のスキップやSpotifyの再生やプレイリストの切り替えができるSpotify Tapと連携した「Quick Access」機能が利用できます。

 

連続使用時間は、本体バッテリーのみで約5.5時間、付属のケースで充電すると合計約17.5時間。IPX4相当の防滴性能を備えており、突然の雨や汗からイヤホンを守ります。

↑充電ケース併用で最大17.5時間使用できます

 

なお、ソニーのイヤホンとして初めて本体とケースに使用する樹脂素材に工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用しているほか、個装パッケージはプラスチック使用量ゼロを実現しています。

 

従来では、耳をしっかり塞いで遮音性を高めることが求められていたイヤホンですが、生活スタイルや働き方の変化に伴い、耳を塞がないという新しい価値が生まれています。ソニーのLinkBudsは、そんなニーズの変化を的確に捉えたアイテムといえそうです。

 

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耳をふさぎっぱなしで世界が小さくなるのを防ぐには「サングラス型オーディオ」が最高だ【愛用品コラム2-3】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-3: ファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II」

●起

僕はサングラス型のデバイスにめっぽい弱い。ボーズのBose Framesも持っているけど、2021年後半よく使ったのは、ファーウェイのこちら。サングラス型Bluetoothオーディオの何がいいかと言うと、当たり前すぎるのだが、耳をふさがない点。ふさがないことによるメリットがとみに大きい、と思うのだ。

 

●承

ずばり、耳と脳を音楽で満たしすぎないあの絶妙な感覚がいい。あくまでBGMでいてくれて、MGM(メイングランド・ミュージック/ちなみに造語)にはならない感覚。外音と音楽と思考が自分からこぼれ落ちない。この3つがミックスされて、心地よいのだ。

 

●転

もう少し言うと、2020年〜2021年はオンライン会議が当たり前になりすぎた。自宅以外の場所ではイヤホンでずっと耳をふさぎっぱなしだったから、耳を解放してあげたい。耳が閉じられていると、世界が小さくなってしまった感触になる。そういった制限から自由にしてあげられると思ったのだ。

 

●結

で、 このモデルのどこに惹かれているか? デザイン、上質感、操作性、ケースーー大体だ。Bluetoothサングラスはテンプル部分に機構を詰め込む関係でどうしても、丁番からテンプルが極太になりがちだが、本製品はかなり抑えられていて実にスマート。サングラスの形をしたオーディオデバイスではなくて、サングラスそのものなのだ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週2回程度公開しています。

【プロが断言する2022年ネクストヒット】「85V型で8K」を実現した究極の液晶テレビ「mini LED」って?

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドを、各ジャンルのプロが断言!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【mini LED】 高コントラスト映像を実現する“液晶復権”の切り札

液晶テレビの課題だったコントラストの低さを克服

「高画質テレビ=有機EL」が定着するなかで、“液晶のシャープ”がmini LEDを用いた8Kテレビを投入して話題を呼んでいる。

 

「無数のLEDバックライトを高密度に敷き詰めて緻密に制御することで、液晶の弱点であるコントラストの低さを克服。有機ELで製造が難しい70V型以上の大画面も実現できるのが利点です」(川内)

 

また、最新のiPad ProやMacBook Proにもmini LEDが採用。有機ELのデメリットである“焼き付き”のリスクが低く、映像クリエイターなどからも高い信頼を得ている。

 

【ヒットアナリティックス】 大画面テレビのニーズ拡大で注目

おうち時間が長くなったことで、日本でも大画面テレビのニーズが拡大中。モバイル機器ではAppleが2021年に発売したハイエンドモデルの最新世代に採用したことで話題を呼んだ。

 

【mini LED搭載アイテム01】

85V型の超大画面で高コントラストな映像を堪能

8K液晶テレビ

2021年12月発売

シャープ

AQUOS XLED 8T-C85DX1

実売価格176万円

mini LEDバックライトを用いた85V型8Kテレビ。従来の液晶テレビと比べて約72倍もの数のバックライトを緻密に制御することで、圧倒的に高コントラストな映像を実現する。量子ドットの活用で色の再現性も格段に向上。

 

【mini LED搭載アイテム02】

画質と処理性能の高さに映像クリエイターも満足

ノートPC

2021年10月発売

Apple

MacBook Pro

実売価格23万9800円〜

ミニLEDバックライト搭載ディスプレイで高輝度・高コントラストな映像を楽しめる最新世代。新開発チップ「M1 Pro/Max」で処理性能が向上し、インターフェースも充実しており、動画編集などの高負荷な作業も快適だ。

本誌編集長

川内一史

AV機器担当歴約9年。有機ELテレビ購入を検討していたが、mini LED液晶テレビの登場で迷いが生じている。

これが骨伝導イヤホンの完成形。 ShokzのAeropexが最強すぎる理由

骨伝導イヤホンのトップメーカー、Shokz(旧名AfterShokz)が誇るハイエンドモデル「Aeropex」。筆者は昨年からこの品を愛用しており、”2021年に買って最もよかったモノ”と言えるほど、素晴らしいアイテムだと思っている。つけていることを忘れて寝てしまうほどに装着感が軽いうえ、屋内外問わず活躍する高い汎用性を持った本品は、2019年に登場してからずっと売れ続け、ユーザーからの評価も高い。この記事では、その衰えない魅力について具体的に語っていきたい。

 

骨伝導イヤホンは耳をふさがないのが魅力だが、問題点も

骨伝導イヤホンは、骨を通して振動を送り、鼓膜を通すことなく、内耳に音を伝える仕組みの製品だ。その魅力は、耳をふさがない点にある。骨伝導ではないイヤホンは耳をふさぐ形で装着するため、どのような形状のモノであっても大なり小なり外界の音を遮断してしまう。その点、外の音を”まったく”遮断しないこの魅力は、骨伝導ならではのものだ。

↑写真中央に写っているのが振動部。ここがこめかみの部分に当たり、頬骨を振動させて音を内耳に伝える

 

イヤホンで耳をふさいだまま外を歩くと、電車や車などの音が聞こえづらくなり、危険を招いてしまう。だが骨伝導イヤホンであれば、屋外を歩きながら安心して音楽を聴いたり、ハンズフリーで通話したりできる。そんな便利さから、筆者は数年前から骨伝導イヤホンを使ってきた。

 

だが、イヤホンがこめかみに直接触れながら振動するため、独特のむずがゆさがあるうえに、フレームの圧迫が強すぎる製品の場合はそのむずむず感が助長されてしまう。筆者はこれまで別の骨伝導イヤホンを使用してきたが、このむずがゆさが長年の問題だった。

 

つけたまま昼寝しちゃう。まるで”体の一部”に

そんな長年の問題点を解消したのが、今回紹介するAeropexだ。名前に「Aero(空気)」と入っているように、本品の装着感はまるで空気のようで、つけている事実を忘れるほどに軽い。筆者の実体験で言えば、つけたまま昼寝をしてしまうこともあった。まさに「体の一部になる」と表現しても過言ではない。

 

快適な装着感をもたらしている要素はいくつかある。まずは、質量が26gしかないこと。メーカーによれば、従来機種から30%の小型化と13%の軽量化に成功しており、「卵よりも軽い」と表現されている。あくまで筆者の感覚だが、卵とは比較にならないくらい軽い。

↑軽さも素晴らしいが、非常に小型なので、つけていてもほとんど目立たない点もいい。正面から見ただけではイヤホンをしているとわからないほどだ

 

もうひとつの要素は、フィット感の絶妙さだ。Aeropexの素材にはチタンが採用されているが、このフレームが装着時の安定性と圧迫感のなさを見事なまでに両立している。

 

そして、振動の少なさも捨て置けない。冒頭で書いたように、骨伝導イヤホンで音楽を聴いていると独特のむずがゆさが発生してしまう。だが本品はそれを大きく削減。従来品より振動が軽減されていると製品サイトに記載されているが、明らかに振動の少なさを体感できる。骨伝導ならではの感覚がないといえばもちろんウソにはなるが、使用中のわずらわしさは皆無だ。

↑サイズ感をわかってもらうために、本品を一般的なボールペンと比較。フレームの細さが際立つ

 

筆者が本品を初めて触ったのは、某家電量販店でのタッチ&トライイベントでのこと。試着・試聴をして、スペック確認後、すぐに購入することを決めた。触ってから、レジに行くまでだいたい5分くらいだろうか。音質などの評価点もあるが、一番筆者を魅了したのはその装着感。それほど、本品のつけ心地がよかったのだ。

 

音漏れ軽減、ノイキャンマイク、高い防水性能なども兼ね備える

Aeropexは、骨伝導イヤホンの完成形ともいえるほど、多くの機能を搭載しているのも魅力。その一端を見ていきたい。

 

まず、音漏れの軽減だ。製品サイトによれば従来機種より50%音漏れを減らしているという。骨伝導イヤホンはその構造上、どうしても音が漏れがちだ。だが、本品ではあまりに周りが静かな環境でなければ、それほど気にならないレベルにまで、音漏れが抑制されている。たとえば、エレベーター内で使うときに音量を下げる程度の配慮でよい。

 

もうひとつ語っておきたいのが、本品に内蔵されているデュアルノイズキャンセリングマイクだ。その性能は雑踏のなかでも通話ができるほど確かなものである一方、ノイズをしっかり削ってくれる。おかげで声を張り上げずとも通話の相手にしっかりとこちらの声が届く。音漏れが少ないから、相手の声が自分の周囲に響くこともない。

 

本品はスポーツやアウトドアシーンを念頭に開発されているが、この通話品質から考えれば、ノイズの多い環境で在宅勤務をしている人のWeb会議用としても自信をもっておすすめできる。

↑本品の裏側。一見マイクがついているようには見えないが、十分な集音性を持っている

 

さらに、本品はIP67相当の防水・防塵性能を持っている。この規格は水中に浸漬しても有害な影響を受けず、粉塵の侵入を防ぐ性能を持っていることを意味する。水泳にこそ対応しないが、スポーツやアウトドアを中心に、あらゆるシーンで水を気にせず安心して使えるからありがたい。汚れてしまったときは丸洗いが可能だ。

 

バッテリーの駆動時間は8時間で、2時間でフル充電が完了する。装着感の軽さゆえずっと装着していたくなるから、ワガママを言えば駆動時間は10時間ほどあったらうれしかったが、いまのところこのバッテリー性能でも不満はない。なお、スイッチをオンにした際には「バッテリーは約半分です」などと音声でバッテリー残量を教えてくれるので、その点は親切だ。

↑本品の充電端子(右)および操作部。充電は専用のマグネティック充電ポートで行う。操作部のボタンは音量アップ兼電源ボタン、音量ダウンボタンの2つで、つけたまま操作できる。なお、本品はマルチ接続には対応していないが、電源ボタン長押しですぐペアリングモードに移行できるため、接続機器の切り替えは簡単だ

 

↑左耳側にはマルチファンクションボタンがついている。曲の一時停止や再生、スキップなどをこのボタンひとつで操作できる

 

なお、これまであまり触れてこなかった音質についてだが、骨伝導イヤホンとしてはかなり高いといってよい。骨伝導イヤホン全般に言えることとして、どうしても低音域がかすれがちなのだが、Aeropexはちゃんと低音を鳴らしてくれる。とはいえ、低音が特に強い! というほどではないので、ドスドスとした低音を楽しみたい人は、骨伝導イヤホン自体を避けた方がいいかもしれない。

 

ここまで魅力を語ってきたAeropexの実売価格は1万9998円(税込)。決して安い買い物ではないが、筆者はその価値があると思っている。

 

エントリーモデルやビジネスモデルとの差は?

ここからは、Shokzが販売しているそのほかのモデルとの比較を書いていこう。Aeropexのほかにも、Shokzの骨伝導イヤホンのバリエーションは幅広く、価格がAeropexの半分になったエントリーモデル、高品質なマイクを内蔵したビジネス向けモデルなども存在している。具体的に紹介していきたい。

↑エントリーモデルのOpenmove。デザインがAeropexと少し異なっている

 

まずは、エントリーモデルの「Openmove」(実売価格は税込み9999円)。採用されている骨伝導の技術が、Aeropexに比べて1世代前のものになるほか、バッテリー駆動時間が6時間、防水・防塵規格がIP55とスペック面でAeropexより劣っている。実際に使ってみると、装着感はそれほど変わらないものの、音楽再生時、振動板によるむずがゆさがあり、快適性の面でもAeropexとの差を感じた。

 

だが、2万円前後の製品が並ぶShokzの骨伝導イヤホンのなかにおいて、1万円を切るOpenmoveの価格の低さは際立っており、Shokzの製品に興味はあるが出費を抑えたいという方にはぴったりのモデルといえよう。

 

一方、ビジネス向けモデルの「Opencomm」(実売価格は税込み1万9998円)は、通話に特化した骨伝導ヘッドセットだ。バッテリー駆動時間が長く、一度の充電で最大16時間の通話が可能。充電時間も1時間とAeropexの半分となっている。もちろん、マイクはAeropexのものより高性能。仕事中、断続的に通話をする人のための製品だ。

↑通話特化モデルのOpencomm。左耳の振動部からマイクが伸びている

 

さらに、よりとがったモデルもラインナップされている。通話こそできないが、最大1200曲の楽曲を保存できる4GBストレージを搭載したうえに、水泳に対応した完全防水モデルの「Xtrainerz」(実売価格は税込み1万9668円)や、テレビに接続できるトランスミッターが付属した「AS801-ABT01」(実売価格2万6268円)だ。また、Aeropexの基本性能はそのままに、最大音量を抑制したほか、サイズを少し落とした子ども向けモデル「Aeropex Play」(実売価格は税込み1万9998円)もあるので、親子お揃いにするのもいいだろう。

 

選び方は、Aeropexがとても優秀で完成度も高いため、どのような用途であっても基本的にはAeropexがファーストチョイスでいいだろう。それほどまでに、Aeropexがスゴい製品なのだ。だが、予算的にどうしてもという場合はOpenmoveで、ビジネス・水泳・テレビの用途専門に骨伝導イヤホンを用いたい場合は、そのほかのモデルが選択肢に入ってくる。

 

新たなハイエンドモデルのクラファンも実施中

なお、Shokzは、Aeropexと並ぶ新たなハイエンドモデル「OpenRun Pro」を発表し、現在クラウドファンディングを通して販売している。価格は2万3880円(税込)だ。OpenRun Proは最新の骨伝導技術を搭載。また、バッテリーは10時間持続し、急速充電にも対応するなど、多くの面でAeropexを上回る。ただし、防水・防塵性能はIP55にとどまっているなど、Aeropexのほうが優れている点もあるため、完全な上位互換というわけではない。製品名にRunと入っている通り、ランニングシーンでの使用を特に重視したモデルだ。

↑新登場するOpenRun Pro

 

Aeropexは骨伝導イヤホンに求められる要素を高い次元で兼ね備えた”完成形”だった。今後は、リリースが発表されているOpenRun Proはもちろん、同社製品のさらなる進化に、ファンのひとりとして期待している。

ストリーミングもワイヤレスも高音質で! 最上位ウォークマンに新モデル「WM1ZM2/WM1AM2」登場

ソニーは、ウォークマンのフラッグシップ「WM1」シリーズから、Android OS搭載で音楽ストリーミングサービスに対応した新モデル「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」を3月25日に発売します。実売予想価格は、NW-WM1ZM2が約40万円前後、NW-WM1AM2が約16万円前後。オプションとして、両モデルに対応した専用レザーケース「CKL-NWWM1M2」(約1万1000円前後)も発売されます。

↑NW-WM1ZM2(左)と前モデルのNW-WM1Z(右)

 

↑NW-WM1ZAM2(左)と前モデルのNW-WM1A(右)

 

細部までアップデートされた新フラッグシップ

NW-WM1ZM2/WM1AM2は、2016年に発売されたNW-WM1Z/WM1Aの後継機種。新たにAndroid OSを採用したことにより音楽ストリーミングサービスに対応したほか、2018年に発売され話題を呼んだ100万円超のポータブル音楽プレーヤー「DMP-Z1」で培った高音質化技術を継承していることが特徴です。

 

また、いずれも画面サイズが従来の4インチ(854×480ドット)から5インチ(1280×720ドット)に拡大され、それに伴って本体サイズも大きくなっています。

↑画面の大型化に伴い、本体サイズも大きくなっている(左がWM1ZM2)

 

このほか、データ転送/充電端子がWMポートからUSB Type-C(USB 3.2/Gen1)に変更され、利便性が向上しています。

 

内蔵ストレージ容量は、NW-WM1ZM2が256GB、NW-WM1AM2が128GB。microSDカードスロットを1つ備えています。ハイレゾ音源はPCMが384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまでのネイティブ再生に対応。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACをサポートしています。有線接続端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの2系統を搭載。再生時間はいずれも最大40時間(有線接続時 MP3/128kbps再生)。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

ストリーミングもワイヤレスも高音質に

ソニー独自の高音質化技術DSEEが、AI技術による楽曲分析を生かしハイレゾ相当(最大192kHz/32bit)までアップスケーリングする「DSEE Ultimate」に進化。さらに、本機では有線/無線接続を問わず同機能を利用できるほか、W.ミュージック以外の音楽再生アプリ使用時にも利用できるようになっています。これにより、ワイヤレスイヤホン使用時や、各社の音楽ストリーミングアプリを使用時も、ハイレゾ相当の高音質に変換して楽しむことが可能に。

 

また、入力されたすべてのPCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」も搭載。DMP-Z1では5.6MHz相当のDSD信号に変換していましたが、本機では11.2MHz相当に進化しています。オン/オフの切り替えも可能なので、好みにより切り替えて使用できます。

 

金属削り出しの重厚なボディは新モデルでも健在。WM1ZM2では、シャーシを従来の99.96%の無酸素銅から99.99%(4N)に純度をアップ。さらに高純度金メッキ(純度約99.7%)により、音質効果と高剛性を両立させています。また、背面には削り出しアルミシャーシを採用。

↑ボディは重量感のある金属製。削り出しにより高い剛性を実現しています

 

このほか、同社の据え置きオーディオ機の開発ノウハウを生かした独自開発のコンデンサ「FTCAP3」に加え、バランス出力の内部配線にキンバーケーブルの協力によって開発された4芯ブレードケーブルを採用。はんだには、金を添加した高音質はんだを使うなど、内部設計にも徹底的にこだわっています。

↑基板設計にもこだわっています

 

Editor’s Eye

発売前の実機を、前モデルと聴き比べる形で試聴させてもらうことができましたが、音質の進化を最も感じられるのは「音場空間の広がり」です。どちらも前モデルに比べて、より立体的で広がりのある音になっていると感じました。同社が推進する立体音響技術「360 Reality Audio」に対応したこともあり、同規格に対応する音源を再生すれば新しい音楽体験が得られるかもしれません。

 

気になるのは画面の大型化に伴い、本体もサイズアップしたこと。重さもWM1ZM2で約455g→約490gに、WM1AM2で約267g→約299gにと、いずれも30g以上重くなっているので、手にしたときにかなりの存在感となっています。ハイエンドにふさわしい重厚感ともいえますが、これを持ち歩くのはなかなか大変そうです。

↑前モデルより大型化したため手に持ったときの存在感もアップ

 

しかし、ポータブルオーディオの元祖ともいえるウォークマンが考える2022年現在の最上級のサウンドを体験できるのは間違いなく、いま使っているポータブル機に満足していない方やもっといい音で音楽を楽しみたいと思っている方は、ぜひ新WM1シリーズを試して頂きたいと思います。

 

YouTube動画「レグザチャンネル」新シリーズ始動! 国内の研究開発拠点にカメラが初潜入

TVS REGZAは、YouTubeのREGZA公式動画「レグザチャンネル」にて、国内の研究開発拠点に初潜入する新シリーズの動画を配信開始しました。

 

新シリーズでは、声優の小岩井ことりさんがカメラを片手に、東京・多摩市の「永山研究開発センター」に潜入。センターで働く技術者に突撃インタビューを行い、レグザの開発風景を紹介しています。

↑新シリーズではレグザの国内研究開発拠点に初潜入

 

すでに公開されている第1弾動画では、研究開発の様子のほかにも、同センターのセキュリティシステムなどを体験。続いて公開された第2弾動画では、レグザの高画質・高音質の舞台裏を紹介するほか、初公開となる開発中の新モデルのデザインモックがお披露目されています。

↑第2弾動画では開発中の新モデルを初公開しています

 

今後公開される動画では、世界最大のテクノロジーショー「CES 2022」で初披露された新開発の高画質映像処理エンジンやミニLED搭載液晶テレビなども登場予定とのことで、レグザファンならずとも必見の内容といえそうです。

↑今後公開予定の動画ではレグザの最新エンジンやミニLED液晶テレビなどが登場する予定

 

YouTube「レグザチャンネル」公開コンテンツ

【レグザの高画質・高音質はこうして生まれる!】レグザ開発拠点の裏側ぜんぶお見せします!#02
https://youtu.be/lqjvDqOl21o

 

【カメラ初潜入】レグザ開発拠点の裏側ぜんぶお見せします!#01
https://youtu.be/Z6Kry6QYLZw