プロと読者が注目する「完全ワイヤレスイヤホン」3製品を大調査!!

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない3製品の実力をチェックした。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

 

私が選出しました

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

 

音楽リスニングだけでなくテレワーク需要も増加

かつての完全ワイヤレスイヤホンは、「音が途切れる」「バッテリーが持たない」などの欠点を抱えていた。しかし現在ではそうした問題は大幅に改善されている。イヤホンジャックのないスマホが増えたこともあり、いまやイヤホンの主力とすらいえるジャンルだ。

昨今、音質の向上に加え、中〜上位製品では付加価値も求められている。例えば街なかでも安全に使える外音取り込み機能や、テレワークで必要な通話性能などだ。

ソニーのWF-1000XM4は、ユーザーの状態や位置によって自動的にNCや外音取り込みをオン/オフする機能を搭載。テクニクスのEAH-AZ60は、ビームフォーミング技術や音声解析により、通話の音声をハッキリと相手に伝達できる。そしてゼンハイザーのCX Plus True Wirelessは、わずか10分の充電で1時間のリスニングが可能なため、急な外出時も安心だ。

いずれもApple AirPods Proと同価格帯。用途を踏まえつつ、好みの製品を選ぼう。

 

第3位 最上位機種と同等のパーツで妥協のない高音質を楽しめる

ゼンハイザー

CX Plus True Wireless

実売価格2万1780円

 

ドライバー:φ7mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:最大8時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約6g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ハイレゾ相当の高音質を楽しめるコーデック・aptX Adaptiveに対応。NCと外音取り込み機能を備えるほか、通話中には周囲の騒音を低減して自分の声を相手へクリアに届けられる。イヤーピースはXS、S、M、Lの4種類が付属。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive●充電時間:1.5時間(フルチャージ)/10分(1時間作動)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑専用アプリ「Smart Control」。ノイキャンのオン/オフやイコライザーの設定、タッチ操作パネルの機能割当などができる

 

↑同社の最上位機種と同等の「TrueResponseトランデューサー」を採用。全帯域にわたって高解像度なサウンドを実現した

 

【IMPRESSION】 付加機能は最小限だがノイキャン性能と音質は確か

「専用アプリは機能満載というわけではありませんが、ノイキャンで騒音がしっかり除去されますし、音質はクセがなく原音に忠実。極めてコスパの高い製品といえます」(湯浅さん)

 

第2位 「内」と「外」2つのマイクにより高精度なNCを実現

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

 

ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレス再生できるLDAC対応機。音響構造にこだわり、低域・ボーカル・高域と全体にわたってリアルな高音質を実現した。通話時に自分の声だけをクリアに相手に届けられる通話音声処理技術を採用。

SPEC●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑通話用マイク(上)と騒音検知マイク(下)に金属メッシュを使用し、空気の乱れを抑制。デジタル制御と合わせ、風切り音を低減する

 

↑NCと外音取り込みは専用アプリでレベルを設定可能。アナウンスを聞き逃したくない場合などはレベルの調整ができる

 

【IMPRESSION】 騒音がピタリと止まる高性能ノイキャンに驚き

「装着感は非常に安定しており、ランニングなどの激しい動きでもまったく落ちる不安を感じませんでした。15分の充電で約80分(NCオフ時)使えるので、急な外出でも安心です」(湯浅さん)

 

第1位 周囲の状況に合わせて最適なNCと外音取り込みを行う

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万1050円

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約12時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7.3g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ワイヤレスながら、最大転送速度990kbpsのLDAC規格に対応し、ハイレゾ品質での再生が可能。前モデル(1000XM3)を超えるNC性能を誇り、乗り物などの低周波ノイズから音声などの日常ノイズまで広い帯域にわたって騒音をカットする。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●充電時間:約1.5時間●充電方法:USB/ワイヤレス(いずれもケース使用)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑自社開発の統合プロセッサーV1。高度な処理能力により、ノイズを低遅延で処理する。複数の機能を統合することで小型化にも成功した

 

↑ノイズアイソレーションイヤーピース。高い遮音性能を持つとともに、独自開発のポリウレタンフォーム素材で特に高音域ノイズを減衰させる

 

↑専用アプリでアダプティブサウンドコントロールに対応。静止、歩行、走行、車内などを検知し、NCや外音取り込み機能のレベルを自動設定する

 

↑イヤホンと耳の接触面を増やすような形状に設計。耳の複雑な凹凸にもフィットしやすい形なので、快適に使用できる

 

【IMPRESSION】 耳栓状のイヤーピースがノイキャン効果を増強!

「NCをオンにすると、騒音が劇的に低減します。バッテリーはNCオフなら最大12時間再生可能なスタミナが魅力。イヤホンが大きいためやや心配でしたが、外れることはありませんでした。広い空間と厚みを感じるサウンドも素晴らしい」(湯浅さん)

小岩井ことりが深掘り!オーディオテクニカが送る開放型ワイヤレスヘッドホンの楽しみ方

自然で広がりのあるサウンドを楽しめる開放型ヘッドホン、ATH-HL7BTが人気を博している。本機を公私に渡って愛用中の小岩井ことりさんが、よりディープな楽しみ方を提案し、使い勝手をレビュー。あらゆる“おうちエンタメ”に活用できるATH-HL7BTの魅力をじっくりと掘り下げる!

声優
小岩井ことりさん

ポータブルオーディオに精通し、ヘッドホンを数多く所有。自宅では音楽や映像鑑賞を楽しむほか、DTMを使って音楽制作を行う。GetNaviにて「やりすぎ!? ことリズム」連載中。

 

【今回紹介する製品】

ATH-HL7BTがあればエンタメは僕らの手の中

待望のLDACに対応!

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

背面を密閉せず空気の流れを解放するオープンエアー構造を採用し、自然な音の鳴りや余韻を楽しめる。53㎜径ドライバーと高品位DAC&ヘッドホンアンプが、迫力のある低域と美しい中高域を再現。

SPEC●型式:開放ダイナミック型●ドライバー径:53㎜●連続再生時間:最長約20時間●出力音圧レベル:100dB/mW●再生周波数帯域:5Hz〜40kHz(有線接続時)●対応コーデック:LDAC(※1)、AAC、SBC●質量:約220g
※1:ファームウェアのアップデートは3月25日から対応

 

あらゆるコンテンツにストレスなく没入できます

ATH-HL7BTは開放型ならではの広い音場が特徴で、まるでスピーカーのような自然な聴き心地を味わえます。オープン型としては珍しいワイヤレスかつ約220gと軽量のため、解放感はひとしお。部屋を自由に移動できてタッチノイズの心配もなく、ストレスフリーで音の世界に没入できます。それでいて周囲の音も聞こえるので、作業をしているときの“ながら聴き”にもピッタリです。

ファームウェアのアップデートによりユーザー待望のLDACコーデックに対応する(※2)のもうれしいトピック。ワイヤレスでも音の情報量が多くクリアなハイレゾクオリティで再生でき、音楽鑑賞の楽しみが広がりました。

※2:ファームウェアのアップデートは3月25日から対応

【ことりさんの楽しみ方1】

オープンワールドゲームの臨場感がマシマシに!

「低遅延モードを備え、動画鑑賞やゲームプレイも快適。特にオープンワールド系ゲームで臨場感がアップします。適度な側圧のため長時間使用も苦になりません」

↑ワイヤレスのため装着したまま部屋を移動できる。オンラインゲーム中に離脱しなくて済むのはメリットだ

 

【ことりさんの楽しみ方2】

イコライザーは手軽かつやり込み性も高い!

「専用アプリの使い勝手が良好。特にイコライザーは初心者でも手軽に使えてオススメです。パラメトリックイコライザーを搭載し、カスタムの自由度も高い!」

↑イコライザーでカスタムした設定をQRコードに出力可能。SNSでユーザー同士がシェアすれば楽しみが広がる

▼ことりさんによるカスタムイコライザー「Kotorich」

※QRコードを読み取るには、まずこの画像をスマホ端末に保存してください。ATH-HL7BTとスマホをペアリングした状態で、オーディオテクニカアプリ「Connect」を立ち上げてイコライザーを選択。「インポート」でカメラを立ち上げた際に、画面下部に表示される「画像で読み込み」をタップするとスムーズです

 

【ことりさんの楽しみ方3】

ASMR(※2)コンテンツとの相性もバッチリ!

「“空間感”を味わえる開放型のためASMRコンテンツとも好相性。軽量&ワイヤレスのため良い意味で存在感がなく、しっかり没入できて心から癒されます♪」

↑ことりさん私物のダミーヘッドマイクにATH-HL7BTを装着。臨場感あふれるサウンドで録音できたという

※2:「Autonomous Sensory Meridian Response」の略で、聴覚や視覚への刺激によって心地良さや脳がゾワゾワする感覚を得られるコンテンツを指す。耳元で囁く声や咀嚼音など

【Check!】

動画で楽しみ方をさらに追求!

YouTubeではことりさんとGetNavi編集長・川内がATH-HL7BTについてトークを展開。本機の楽しみ方をコメント欄で募集中だ。

https://youtu.be/zrWT_BfrYZ4

 

プロがおすすめ! 最適なNCと外音取り込みを行うソニーワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

周囲の状況に合わせて最適なNCと外音取り込みを行う

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万1050円

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約12時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7.3g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ワイヤレスながら、最大転送速度990kbpsのLDAC規格に対応し、ハイレゾ品質での再生が可能。前モデル(1000XM3)を超えるNC性能を誇り、乗り物などの低周波ノイズから音声などの日常ノイズまで広い帯域にわたって騒音をカットする。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●充電時間:約1.5時間●充電方法:USB/ワイヤレス(いずれもケース使用)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑自社開発の統合プロセッサーV1。高度な処理能力により、ノイズを低遅延で処理する。複数の機能を統合することで小型化にも成功した

 

↑ノイズアイソレーションイヤーピース。高い遮音性能を持つとともに、独自開発のポリウレタンフォーム素材で特に高音域ノイズを減衰させる

 

↑専用アプリでアダプティブサウンドコントロールに対応。静止、歩行、走行、車内などを検知し、NCや外音取り込み機能のレベルを自動設定する

 

↑イヤホンと耳の接触面を増やすような形状に設計。耳の複雑な凹凸にもフィットしやすい形なので、快適に使用できる

 

【IMPRESSION】 耳栓状のイヤーピースがノイキャン効果を増強!

「NCをオンにすると、騒音が劇的に低減します。バッテリーはNCオフなら最大12時間再生可能なスタミナが魅力。イヤホンが大きいためやや心配でしたが、外れることはありませんでした。広い空間と厚みを感じるサウンドも素晴らしい」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

やはりイヤホンは「首掛け式」が最強! 一度使えばその便利さに納得するはず

最近の流れに乗って完全ワイヤレスイヤホンを買ったけど、タッチセンサーの誤反応や、少しの間だけ外したいときに手が塞がったり置く場所がなかったり……しかし、一度ワイヤレスの快適さに慣れてしまうと、なかなか有線イヤホンには戻れないものです。

 

そんなときはやはり、物理ボタンで誤反応のリスクも少なく、ちょっと耳から外したいときも首から下げられる、Bluetooth接続の“首掛け式イヤホン”が超オススメ! というわけで、本日紹介するのは、オウルテック「OWL-BTEP18」です。税込価格は3034円で、カラーバリエーションはブラック、ホワイト、ネイビーの3種類。

↑OWL-BTEP18(ネイビー)

 

同製品は、約1.5時間の充電で約9時間の連続使用が可能。マイク搭載リモコンは大きめのボタンで押し間違えにくい構造です。IPX4準拠の防水性能で、小雨でも問題なく使用できます。

 

重量約20gで、首に掛けていることを忘れてしまう軽さです。そして、左右のイヤホン部分はマグネットでピタッとくっつくので、首から落としにくく、なくしにくい!

 

耳からちょっと外したいときにもすぐ外せて、マグネット付きだから落下や紛失のリスクも抑えられる、さらに操作がしやすいリモコン付き……。首掛けイヤホンって、もしかして弱点らしい弱点がないのでは!?

2つのマイクにより高精度なNCを実現したワイヤレスイヤホン「EAH-AZ60」

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

「内」と「外」2つのマイクにより高精度なNCを実現

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

 

ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約7g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

96kHz/24bitのハイレゾ音源をワイヤレス再生できるLDAC対応機。音響構造にこだわり、低域・ボーカル・高域と全体にわたってリアルな高音質を実現した。通話時に自分の声だけをクリアに相手に届けられる通話音声処理技術を採用。

SPEC●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑通話用マイク(上)と騒音検知マイク(下)に金属メッシュを使用し、空気の乱れを抑制。デジタル制御と合わせ、風切り音を低減する

 

↑NCと外音取り込みは専用アプリでレベルを設定可能。アナウンスを聞き逃したくない場合などはレベルの調整ができる

 

【IMPRESSION】 騒音がピタリと止まる高性能ノイキャンに驚き

「装着感は非常に安定しており、ランニングなどの激しい動きでもまったく落ちる不安を感じませんでした。15分の充電で約80分(NCオフ時)使えるので、急な外出でも安心です」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

多機能なのに高コスパ! Amazonが手がける完全ワイヤレス「Echo Buds」の実力をチェック

AmazonからAIアシスタントAlexaを搭載する左右独立型完全ワイヤレスイヤホン「Amazon Echo Buds」が発売されました。1万円台前半で購入できるアクティブノイズキャンセリング(ANC)付き完全ワイヤレスイヤホンの“お得度”を1週間に渡って体験してみましたので、その性能をレポートします。

 

日本初登場の第2世代「Echo Buds」

AmazonのEcho Budsは第2世代目の製品ですが、初代機が日本で発売されなかったため日本にはパワーアップした新製品が初めて上陸する運びになりました。

↑第2世代のAmazon Echo Budsが発売されました

 

環境ノイズを低減するANC機能が初代機よりも強化されたこと、本体が約20%小型化したこと、価格がさらに手頃になったことが第2世代機の魅力として挙げられます。

 

初代機はワイヤレスチャージ機能を持たない充電ケースでありながら、米国では129.99ドル(約1.5万円)で発売されました。第2世代のEcho Budsはワイヤレス充電ケース付きのモデルが税込1万4980円、USB(有線)充電ケース付きのモデルは税込1万2980円となります。

↑本体に付属するUSB-C充電ケーブルとシリコン製のイヤーチップ、ウィングチップ

 

筆者は年間に多くのワイヤレスイヤホンを取材・試聴していますが、ANC付きでAIアシスタントも搭載するEcho Budsは、同価格帯のライバルと並べてみてもかなりコスパがよいイヤホンだと思います。

 

シンプルなデザイン。多機能なAlexaアプリ

続いて各箇所のインプレッションを報告していきます。デザインは心地よくシンプルにまとめた印象で、イヤホン、充電ケースは他社製品に比べて突出したレベルではないものの、軽くコンパクトでポータビリティは合格点。

 

タッチセンサーリモコンを搭載する本体側面にアマゾンのスマイルロゴが配置されています。ひと目でEcho Budsとわかる外観は個性的だと思いますが、筆者はちょっと生活家電っぽい感じがしてしまいました。

 

イヤホンの形状はとてもオーソドックスです。筆者は問題なく装着できましたが、耳穴の小さい方はハウジングの内側が耳に少し当たる感覚があるかもしれません。イヤーチップのサイズを合わせたり、ウィングチップで装着感を調整するとよいでしょう。Alexaアプリには、ユーザーの耳に合ったイヤーチップ等を付けて最適なフィットが得られているかを確認できるフィットテストツールも用意されています。装着に不安のある方はそちらを活用しましょう。

↑ウィングチップを装着すると耳に本体があたる感覚が和らぎます

 

↑Alexaアプリのフィットテストツール

 

Echo BudsはAlexaアプリを起動しなくても音楽を聴いたり、ハンズフリー通話を行ったりすることができるイヤホンですが、アプリがあれば本体設定などがより細かく行えます。例えば音声操作に対応するAIアシスタントAlexaのセットアップや、イコライザーによる音質のカスタマイズなど、手頃な価格の割に多彩な機能が充実していると思います。Echo Budsを選ぶのであれば、購入前にAmazonアカウントを作ってアプリを使う準備を整えておくべきです。

 

イコライザーで好みのバランスに追い込める

音質を確かめるため、Google Pixel 6 Proに接続してサウンドをチェックしました。Echo Budsが対応するBluetoothオーディオのコーデックはベーシックなAACとSBCです。

↑Amazon Echo Budsのサウンドをチェックしました

 

Echo Budsの音質はやや中低音域が厚めな印象。特に低音は温かみがあり、スムーズな押し出し感が心地よく感じられました。アップテンポなジャズやEDMの楽曲を聴くと、ゆったりと安定したベースラインの魅力を実感できます。ピアノの温かいメロディ、ボーカルの甘い香りが漂うような余韻も楽しく聴けました。

 

Netflixで映画やアニメも視聴してみましたが、声が伸びやかで聴きやすく、効果音もパンチが効いています。音楽だけでなく動画鑑賞でも迫力あるリスニングが楽しめるイヤホンといえるでしょう。

 

一方で、全般に高音域の抜け感にもう少し余裕があれば、声の繊細なニュアンスの変化や空間の広がりがつかみやすく感じられるようにも思います。イコライザーを使って調整すると、多少中高音域に広がりが感じられるようになるので、コンテンツに合わせてイコライザーを積極的に使うのもオススメです。

 

強力なANC機能は上手に使い分けたい

ANCとアンビエントサウンド(外音取り込み)は、どちらも効果が分かりやすく、はっきりと感じられます。

 

機能の切り替えはイヤホンのタッチセンサーリモコン、またはアプリから操作できます。本体リモコンの場合、デフォルトはセンサーの「長押し」で切り替える仕様です。少し長めにタッチしないとモードが切り替わらない操作感に最初は戸惑いました。またモードが切り替わる最中にボイスプロンプトが鳴り、代わりにコンテンツの音声が消えます。その間にコンテンツは停止せずに先に進むので、リスニングに空白が生まれる感じも慣れません。アプリから操作すると音楽再生を止めることなく、またボイスプロンプトも鳴らさず静かに切り替えられます。

 

ANCはすべての帯域にまんべんなくよく効き、環境ノイズを強力に消してくれます。筆者はその耳栓効果が少し強めに感じたので、ANCレベルの強弱をコントロールしたいと感じることもありましたが、残念ながらEcho Budsにはその機能がありません。イヤーピースによるパッシブな遮音効果も高いイヤホンなので、静かな場所ではアプリから「外音コントロールをオフにする」を選んで、ANC機能を切って使うのもアリだと思います。

 

アンビエントサウンドは全5段階で外音取り込みの強弱を調整できます。機能をオンにするとややマイクに由来するノイズ感が気になりますが、代わりに外音はよく取り込まれます。屋外を移動しながら本機を使う場面では積極的に使うべき機能だと思います。

 

Echo BudsでAlexaを活用しよう

Echo BudsはAlexa連携がとてもスムーズにできるイヤホンです。モバイルのAlexaアプリからAIアシスタントの初期セットアップが簡単に行えるので、本機を買ったらAlexaを使わない手はありません。

 

Alexaアプリから設定すると、イヤホンのリモコンを操作しなくてもハンズフリーの状態から「アレクサ」と発話してスムーズにコマンドを受け付けます。Alexaが起動したことを知らせるチャイムの音量がやや小さめなのが気になりましたが、いずれ改善されることを期待したいと思います。

↑豊富なアプリの機能。ワークアウト記録やイヤホンの紛失検索などが揃います

 

Echo BudsからもAlexa内蔵のスマートスピーカーやFire TV Stickと同じように、今日の天気やニュースを聞いたり、Alexaに対応するスマート家電の操作、4000件を超えるスキル連携などができます。音声操作の反応も上々。Alexaにイヤホンのバッテリー残量が聞けたり、通話のハンズフリー操作ができるところなどがイヤホンならではといえます。

 

ハンズフリー通話については、イヤホンに内蔵するマイクで拾った自分の声を、通話音声にミックスして聞ける「サイドトーン」も便利でした。

↑本体のリモコンの操作方法も自由にアレンジができます。Apple Musicを音声で操作するスキルも

 

コスパのよさに文句なし。アップデートにも期待

第2世代のAmazon Echo Budsは、ANC機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンとしてとてもバランスよくまとまっていると思います。オーディオ機器としてはANC機能のレベル調整や、タッチセンサーリモコンの操作感覚など少しブラッシュアップを期待したい部分もありますが、ソフトウェアアップデートにより変更できる余地が残されているところに期待が持てます。

 

あとはAmazon Echoブランドの知名度の高さと強力なオンライン販売プラットフォームを活かすことによって、同価格帯のなかでイニシアチブを握れる“人気のイヤホン”になると思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」は音質はクセがなく原音に忠実で高コスパな逸品

ノイズキャンセリング機能やスタミナが向上するなど、進化がめざましく、最近は2〜3万円台に良作が続々登場。盟主・Apple AirPods Proに勝るとも劣らない注目製品をテクニカルライター・湯浅顕人がチェック。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

最上位機種と同等のパーツで妥協のない高音質を楽しめる

ゼンハイザー

CX Plus True Wireless

実売価格2万1780円

 

ドライバー:φ7mm密閉ダイナミック型
連続再生時間:最大8時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4相当
質量:約6g
※質量はイヤホン2つの合計の数値

ハイレゾ相当の高音質を楽しめるコーデック・aptX Adaptiveに対応。NCと外音取り込み機能を備えるほか、通話中には周囲の騒音を低減して自分の声を相手へクリアに届けられる。イヤーピースはXS、S、M、Lの4種類が付属。

SPEC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX Adaptive●充電時間:1.5時間(フルチャージ)/10分(1時間作動)●通信方式:Bluetooth Ver.5.2

 

↑専用アプリ「Smart Control」。ノイキャンのオン/オフやイコライザーの設定、タッチ操作パネルの機能割当などができる

 

↑同社の最上位機種と同等の「TrueResponseトランデューサー」を採用。全帯域にわたって高解像度なサウンドを実現した

 

【IMPRESSION】 付加機能は最小限だがノイキャン性能と音質は確か

「専用アプリは機能満載というわけではありませんが、ノイキャンで騒音がしっかり除去されますし、音質はクセがなく原音に忠実。極めてコスパの高い製品といえます」(湯浅さん)

2022年 完全ワイヤレスイヤホンの3か条

1 もはやNCは必須!精度やモードに注目

周囲の音を打ち消す「ノイズキャンセリング(NC)」は、もはやマストの機能。最新モデルでは、複数のマイクやプロセッサーによる精度の向上、外音取り込みモードの多彩さなどに注目したい。

 

2 長時間の使用も快適な装着感の良さを重視

歩行中にズレたり落ちたりしないことは第一条件。加えて、昨今テレワークで使う機会が増えたこともあり、長時間着けても耳が痛くならないかもチェックすべき。通話時の音声処理にも要注目だ!

 

3 スタミナ性能に加えて急速充電への対応も要確認

有線タイプと違い、充電が必要なワイヤレスではバッテリーの性能が重要。イヤホン本体で10時間以上(NCオフ時)持つ機種が理想だ。さらにNCオン時の再生時間や、急速充電への対応も確認すべし。

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AV&ガジェットのライター。常に音楽を聴いているので、完全ワイヤレスイヤホンのバッテリー切れに気をつけている。

オシャレなデザインでしかも初心者でも使いやすい、LEDモバイルプロジェクター「GV30」レビュー

BENQから登場した「2.1チャンネルBluetoothスピーカー搭載 LED モバイルプロジェクター GV30」(以下、GV30)は、付属の台座に乗せることで、丸い本体をスライドさせながら映像投写の位置を自由に変えられる、ユニークな製品です。

↑GV30

 

また、オートフォーカスと自動垂直台形補正機能も搭載し、難しい調整をすることなく、好きな場所に映像を投写して楽しめます。加えて、解像度が720pあるうえに、色再現に優れた独自技術「BenQ CinematicColor」なども採用されており、映像の品質にも抜かりはありません。販売価格は、Amazon.co.jpで7万505円(税込)です。

 

モバイルプロジェクターは言葉の通り、持ち運びできるプロジェクター。コンパクトで設置面積が小さく済むことから、大型テレビを置くスペースのない人や、モノを減らしたいミニマリストにとっては人気のガジェットです。いっぽうで、一般的なモバイルプロジェクターだと、投影する壁を決めて、それに合わせてラックに乗せるなど、設置場所を細かく決める必要があるため、導入に躊躇する人もいるでしょう。

 

GV30は、そうしたモバイルプロジェクターの難しさを解消してくれる製品に見えます。では、実際はどうなのか、試してみました。

↑標準アクセサリーはAndroid TVハードウェアキー(QS01)、リモコン、アダプター、電源コード×3、台座、ピック、キャリーバック、説明書が付属しています

 

本体は白を基調としたデザインで、黄色いレザーストラップがオシャレ

まずは外観から見ていきましょう。本体サイズは幅120×奥行き185×高さ196mm、重量は約1.6kg。モバイルプロジェクターとして十分にコンパクトなほか、持ち運びが苦にならない重さです。

 

衝撃耐性も高く、本体を0.7mの高さから落下させても耐え得る性能を持っているので、持ち運び時に安心です。

 

モバイルプロジェクターならではの使い方として、キャンプなどに持っていくシーンがあると思いますが、その際は専用ケースが役に立ちます。ケースはキャンバス布のような素材で、グレーとイエローのコンビカラーがオシャレ。しかもハンドル付きで持ちやすいです。

↑こちらは専用ケース。チャックが2個付いています

 

内部は本体、付属品、台座の形状に合わせてくりぬかれているので、しっかりとハマり、少しの衝撃ではびくともしません。

 

次に本体のデザインを見ていきましょう。ボディは全体的に白を基調としたカラーリングで、本体に付いている黄色いレザーストラップがアクセントになっています。

 

これまでのモバイルプロジェクターにはあまり見られないレザーストラップの採用により、ガジェット感が抑えられており、マニアだけでなく、万人受けしやすいデザインに仕立てられています。部屋のインテリアとしてもなじんでくれるでしょう。個人的にも気に入っています。

↑本体を台座に乗せたところ。入力端子はHDMI(1.4b)×1、USB Type-C(給電、映像出力対応)×1、DC in×1で、出力はAUDIO OUT×1をそなえています。また、本体内部にはAndroid TVハードウェアキー(QS01)用HDMI専用端子があります

 

リモコンは、白と黒を基調としたデザインです。ボタンの多くはイラストで表記されており、わかりやすく、メニューの中に組み込まれている台形補正やフォーカスボタンも露出されているので、初心者でも操作に迷うことはないでしょう。

 

リモコン上部には小さな穴が2つあります。ここにはマイクが内蔵されており、音声入力ができます。感度が良いので、ビデオコンテンツのタイトルを検索するときに重宝します。

↑リモコンは単3電池2本で駆動します

 

角度調整は台座の上でスライドさせるだけ、フォーカスと台形補正は自動

GV30は初期設定の簡単さも製品の見どころです。初めにAndroid TVハードウェアキー(QS01)を本体にセットし、台座に乗せて電源ボタンを押し、Android TVの設定をすれば完了。冒頭でも伝えましたが、フォーカスと台形補正は自動で設定してくれます。

↑背面の真ん中にAndroid TVハードウェアキーを搭載します。これをセットすることで、ストリーミングサービスのビデオコンテンツが楽しめます

 

投写については、ある程度暗い壁や天井ならどこでも可能。GV30は台座に乗せた状態で調整できる角度は135度ですが、台座の上で本体を自由にスライドできるので、正面から天井まで好きな位置で投写できます。

 

例えば座って視聴から寝っ転がって視聴に体勢を変えても、角度の調整は台座の上でスライドするだけと簡単で、フォーカスも台形補正も自動だからラクチンです。面倒な三脚の組み立てや手動のフォーカス設定で位置関係を調整する手間は必要ありません。初心者でも使いやすいでしょう。

↑床に設置し、天井にめがけて投写している様子。天井にテレビがあるような感覚で映像が楽しめます

 

プロジェクターメニューは「画像とサウンド」「全般」の2つに分かれています。「画像とサウンド」では輝度、画像モード、サウンドモードといった調整ができます。「全般」では画像、インストール、フォーカス、電源モード、システムといった設定が可能です。

 

使い始めは特に設定する必要はありませんが、慣れてくるとつい設定したくなるもの。そんなときでも十分満足できるほど、細かく調整できます。これまでプロジェクターを使ってきた人も楽しめそうです。

↑メニューで好きな設定に追い込むことが可能。基本的な輝度、コントラスト、色、シャープネスはもちろん、画像モードなら明るく/ゲーム/スポーツ/シネマ/日中、サウンドモードなら標準/シネマ/音楽/ゲーム/スポーツ、といった感じに画音調整ができるうえに、テストパターンを表示させ、手動でシビアなフォーカスや歪みも調整できます

 

GV30本体で視聴できるビデオコンテンツは「Amazon Prime Video」、「ABEMA」、「GYAO!」などがありました。一部対応していないビデオコンテンツは、別売りの「Fire TV Stick」を接続するか、タブレットやPCなどのミラーリング機能を使います。筆者はDMM.comをiPadでミラーリングして視聴してみましたが、特に遅延感なく楽しめました。

↑iPadでのミラーリング時

 

文字はクッキリハッキリ、動画は色鮮やか。内蔵スピーカーも高音質

プロジェクターとして肝心の、画質と音質も見ていきましょう。

 

まずは天井に投写しながら画像と動画を見始めました。筆者の文章を画像化して投写したところ、文字の一つ一つがしっかりと認識でき、クッキリと表現。投写した天井の表面は凹凸があり、読みづらいのではと心配したのですが、高い解像度で文章が読めることには驚きました。

 

GV30はエンタメ用途がメインですが、これならパワポなどの文字資料を投写させることもできるので、ビジネス用途にも使えそうです。

↑凸凹した天井に投写しましたが、文字はクッキリ見えます

 

次にYouTubeで4K著作権フリー動画を視聴。GV30の光源がLEDということもあり、動画のレスポンスが良く、ブレが少なく感じました。

 

また、制作者が意図した色を実現する独自技術「Cinematic Color」の採用や、テレビ向けのカラーマネジメント規格「Rec.709」の色域を最大97%カバーしていることなどにより、鮮やかな色合いを実現し、リアリティある映像美を楽しめました。

↑4K著作権フリー動画を天井にめがけて投写しました。横縦ブレが少なく動画の解像度が良いです。また、視聴した風景映像は色調が多く、しっかり再現するのが難しいのですが、空の青さは場所により細かく変化している様子が見られるほか、島の緑も豊かな階調で描かれています

 

最後にスピーカーをチェック。GV30はBluetooth接続に対応した2.1チャンネルスピーカーが搭載されています。スピーカーの構成としては、4Wスピーカー×2基と8Wのウーファーです。

 

映画で爆発音を聞いてみると、内蔵スピーカーとは思えない迫力ある低域から、中高域に向かって爆風音が部屋中に広がり、最後の静けさまでキチンと表現されました。

 

また、手持ちのiPhoneをBluetooth接続してポップスを聴いてみたところ、低域から高域にかけてワイドレンジにつながっていることにより、ボーカルの存在感が引き立つのと同時に、バックバンドのスケール感を味わうことができました。

 

なお、Bluetooth接続で音楽を聴くときはプロジェクター機能が使用できないため、純粋なスピーカーになります。

↑別途スタンドを用意して音楽を聴くと楽曲のスケール感がさらにでてきます

 

設置場所を選ばないのは魅力、機能性も十分

GV30はモバイルプロジェクターらしからぬデザインを採用することで、一般的なプロジェクターで躊躇しがちな設置場所の問題を見事にクリアしてくれました。これからプロジェクターを使い始めたいという初心者でも難なく扱えるでしょう。

 

それでいて画質は独自技術などにより、鮮やかな映像を楽しめる性能をそなえています。さらに、細かな設定で画音を追い込むことも可能。プロジェクターの機能に不満を持つことはまずないでしょう。

 

プロジェクターを使うならまずはこれ、とおすすめできる1台です。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

2000円台で臨場感が手に入る! ガジェットギークが見つけ出したVRゴーグルの魅力とは

Amazonは品数が多いだけに「掘り出しモノ」を探し当てるには、確かな目が必要です。そこで、ガジェットギークの湯浅顕人さんに注目のAV機器をインタビュー! 彼が発見したVRゴーグルの魅力をお伝えします。

※こちらは「GetNavi」 2021年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その3:“VR入門用”以上の満足感が得られるVRゴーグル

【AV】

DSLON

VRゴーグル

2899円

スマホを装着するタイプのVRゴーグル。ブルーライトカット機能や磁放射線防護機能を備える非球面レンズを採用し、目を保護するとともに眼精疲労も軽減します。視野角が120度と広く、臨場感あふれる3D映像が楽しめます。メガネをかけた状態でも使用可能です。

SPEC●対応スマホ:4.7〜6.5インチ●視野角:90〜120度●瞳孔距離調節:60〜70mm●焦点距離調節:37.5〜46.5mm●サイズ/質量:W185×H100×D136mm/282g

 

↑ピント合わせが簡単に行える。上部に備える、焦点距離(中央)と瞳孔距離(左右)のダイヤルを回すだけで調節可能

 

【湯浅’s Check!】 正確にピントが合わせられクリアで臨場感ある映像を堪能

「低価格ながら視界が明るくクリア。瞳孔間距離の調整ができ、両目にしっかりレンズの位置を合わせられて3D感も上々です。ヘッドバンドの調整範囲が広く、顔に当たるパッドの質も良いため、心地良い装着感でした。」

 

↑焦点距離と瞳孔距離を調整して視聴。ピントがしっかり合ったため、極めてリアルな3D映像に没入できました

 

ここが○

視力矯正の範囲が広く、かなり近眼な自分でもメガネなしで使えた。

ここが△

スピーカーを内蔵せず、ステレオで聴くには別途イヤホンが必要。

 

私がチェックしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV・デジタル全般に明るいガジェットギーク。ニッチなアイテムが大好物で、日々Amazonで新製品を物色する。

これがソニーの最上級サウンド! 超ハイエンドなウォークマン「WM1ZM2/WM1AM2」を聴いた

ソニーの“ウォークマン”に、約5年ぶりとなる新しいフラグシップ“Signature Series”のハイレゾ対応機「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」が3月25日に発売されます。どちらも価格はオープンですが、NW-WM1ZM2は約40万円、NW-WM1AM2は約16万円で販売を予定しています。価格もハイエンドな新ウォークマンはどれだけすごいポータブルオーディオプレーヤーなのか? 今回は、発売前の実機体験レポートをお届けします。

↑左側がNW-WM1ZM2、右側がNW-WM1AM2

 

「Z」と「A」、ふたつのフラグシップが登場

NW-WM1ZM2(以下:ZM2)は本体カラーがゴールド、NW-WM1AM2(以下:AM2)はブラックです。ともに機能や再生できるコンテンツの種類などは同じ。大きな違いは、超フラグシップ機であるZM2の方に、高音質再生のため厳選されたパーツがふんだんに使われているところです。

 

ソニーのハイレゾ対応ウォークマンの現行モデルには、Android OSを搭載するA100シリーズとZXシリーズがあります。フラグシップモデルは独自のLinuxベースのOSとしていましたが、今回2機種ともにM2(マーク2)になって、ウォークマンのフラグシップモデルとしては初めてAndroid 11を搭載、Google Playストア対応になりました。Wi-Fiでネットワークにつなぎ、Amazon MusicやApple Musicのハイレゾ配信コンテンツを最大192kHz/32bitの高音質で聴くことができます。

↑最上位モデルのハイレゾウォークマンにAndroid 11が搭載されました

 

Android搭載になり、ZM2とAM2ともに電源の起動とシャットダウンが速くなりました。筐体の内部は“ノイズ源”になるWi-FiとBluetooth通信に必要となるアンテナモジュール、様々なタスク処理をこなすCPUを載せたシステムICチップを、オーディオ再生の心臓部となるアナログブロックから物理的に離して配置しています。Androidスマホでは当たり前のように搭載するGPSも、ウォークマンは省いています。高音質再生を最重視した構造は、一般的なAndroid搭載のスマホとひと味違うといえるでしょう。

 

約5年ぶりのモデルチェンジで何が変わった?

ZM2、AM2ともに2016年秋に発売された初代Signature Seriesのハイレゾ対応ウォークマンと比べてどこが進化したのか、主なポイントを確認してみましょう。

 

まず、並べると一目でわかるのがサイズ感の違いです。ディスプレイのサイズは従来の4.0インチから5.0インチに拡大。解像度も1280×720画素のHD対応になりました。ディスプレイが大きくなったぶん、本体サイズもタテの長さが大きくなっています。

↑左側は2016年に発売されたNW-WM1Z。ディスプレイのサイズが1インチ大きくなっています

 

↑iPhone 13 Proと並べてみると、本体サイズはだいたい同じぐらいです

 

内蔵バッテリーによる連続駆動時間はMP3形式の音楽ファイルを再生した場合、ZM2とAM2は連続40時間まで対応します。初代機よりも7時間バッテリーライフが伸びています。

 

音楽配信サービスやCDからリッピングした「ハイレゾ以外」の音楽ファイルを再生する際に、最大192kHz/32bit対応のハイレゾ高音質にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」の技術も搭載されました。初代機に搭載されたDSEE HXとの違いは、ソニー独自のAI技術により、アップスケーリング時には特に高音域の再現性が高まります。また有線接続のヘッドホン・イヤホンに限らず、Bluetoothオーディオ機器を接続した場合にもDSEE Ultimateは効果を発揮します。

 

そしてもうひとつ、デジタル接続端子がウォークマン独自のWM-Portからより汎用性の高いUSB-Cに変わりました。本体の充電やパソコンからのデータ転送の際に一般的なUSB-Cケーブルが使えるのでとても便利です。

↑汎用性の高いUSB-C端子を採用

 

もちろん、従来と同様、3.5mmのアンバランス接続端子と4.4mmのバランス接続端子の2つの出力端子を備えています。

↑従来同様、3.5mmと4.4mmの2つの出力端子を搭載

 

Zが超スゴい理由

ZM2が超フラグシップモデルである理由についても少し触れてみたいと思います。本機は筐体を構成するひとつひとつのパーツに音質を重視した素材や構造を採用しています。

 

外殻のシャーシは99.99%の高純度な無酸素銅を削り出し加工により成形して、純度約99.7%の金メッキをかけています。筆者は切削加工を行う前段階の純銅ブロックを手に持ったことがありますが、その重さは想像を超えていました。密度と剛性が高いシャーシを使うことによって、にじみがなく純度の高いサウンドが実現されます。

↑こちらが削り出し加工を行う前の銅ブロック。ずっしりと重いです

 

↑銅ブロックを薄いプレート状に削り出してから金メッキをかけます

 

背面リアカバーに削り出しのアルミシャーシとして、微細な音の表現力を高めています。アンテナの通信感度を確保するためにカバーの下側はくり抜かれています。

↑NW-WM1ZM2の背面。アルミパネルの下側はラバー素材。アンテナの感度を確保する構造としています

 

このほかにも内部の回路基板からバランス出力用の端子をつなぐケーブルには、アメリカのケーブル専業メーカーであるKIMBER KABLEの4芯ブレイド構造の大口径ケーブルを採用。ノイズに強いケーブルで着実にオーディオ信号を伝達します。

 

ソニーがオーディオ製品の音質向上を実現するため、独自に開発したコンデンサーや部品溶接用のはんだはAM2にも使われています。

 

ZとA、それぞれの新旧モデルも聴き比べた

ZM2とAM2、そしてそれぞれの初代機を用意してサウンドを聴き比べてみました。新しいSignature Seriesの2機種は、ローノイズでパワフルなサウンドが楽しめる4.4mm/5極タイプの端子によるバランス接続に対応しています。バランス接続ができるゼンハイザーのヘッドホン「HD 820」を組み合わせて聴いてみました。

↑新旧4つのフラグシップモデルを集めて聴きました

 

↑ゼンハイザーのHD 820を組み合わせてZM2を試聴

 

さすがにZM2のサウンドは身がびっしりと詰まっていて濃厚です。ボーカルは人肌の温かみが密着してくるような生々しさで、低音再生の重心が低く、アップテンポなロックやジャズ、EDMのベースラインがきめ細やかです。ジャズピアノのメロディの和音も音の密度が高く、まるで上質なダークチョコレートのように濃厚な余韻を楽しませてくれます。

 

一方、AM2はZM2よりもっと軽やかで煌びやかな抜け感が心地よい印象。ボーカルの声の切れ味が鋭く、透明な空間の見晴らしがとても良好です。大編成のオーケストラやジャズバンドの演奏がキリッと引き締まり、奥行きの方向を遠くまで見渡せる視界の広さが特徴的です。エレクトリックピアノの和音も色鮮やか。清涼感あふれるリスニング体験が味わえるプレーヤーです。

 

ふたつのプレーヤーでAmazon Music Unlimitedのハイレゾ配信の楽曲を聴いてみました。DSEE Ultimateの機能をオンにすると、高音域の華やかなイメージが増幅され、音像の立体的な広がり、奥行きの見通しがさらに鮮明度を増してきます。音像がグンと前に迫り来るような迫力は思わず息を吞むほど。ハイレゾ音楽ストリーミングはやはりベストな再生環境であるSignature Seriesで楽しみたいものだと心から実感されます。

↑Amazon MusicのUltra HD高音質コンテンツもよりいい音で楽しめます

 

Zシリーズ、Aシリーズともに新旧モデルの差は、音の安定感と芯の力強さ、活き活きとしたエネルギーを感じさせる生々しさによく現れると思います。ZM2はボーカルの繊細な口元のニュアンスを引き立てるようなディティールの再現力が一層高くなっています。AM2はエレキギターやドラムスなど楽器の高音域の余韻の雑味がなくなり、電子ピアノのハーモニーもさらに滑らかです。トップエンドのSignature Seriesにも、まだまだ伸びしろがあったことを実感して、驚くほかありません。

 

ハイレゾ聴くならやっぱりウォークマン

ZM2はサウンド、黄金色のルックス、そして持つ手にズシンと重量が伝わってくる質量も含めて王者の貫禄です。筆者の好み的にはAM2のクールなサウンドもグッときました。ウォークマンのAシリーズ、ZXシリーズからハイレゾリスニングにハマり、さらに上の再生環境を目指したい方々には迷わずオススメできるウォークマンに仕上がっていると思います。

 

Android 11とGoogle Playストアに対応したことで、音楽配信サービスのストリーミング再生がとても手軽に楽しめる最高音質のウォークマンになったことも魅力的です。セルラー通信機能にも対応して欲しかったところですが、取りあえず外出先ではスマホのテザリング機能を使って好きな時・好きな場所で、最も良い音で音楽リスニングが楽しめそうです。ハイレゾ再生の醍醐味を存分に実感させてくれるプレミアムなポータブルオーディオプレーヤーが誕生しました。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

【知って → トクする Amazonの歩き方】 ガジェットギークが”イイね”と”惜しい”をガチでチェック

いまやAmazonは、生活に欠かせないという人も多いショッピングツール。使用頻度の高い人こそ、積極的にセールを活用したり、キャンペーンでポイントを効率的に貯めたりと、よりおトクに買い物をしたいですよね。

 

Amazonは品数が多いだけに「掘り出しモノ」を探し当てるには、確かな目が必要です。今回は、おなじみのガジェットギークが注目する、デジタル/AV機器をご紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2021年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV・デジタル全般に明るいガジェットギーク。ニッチなアイテムが大好物で、日々Amazonで新製品を物色する。

 

その1:3つの充電ポート搭載でスマホの同時充電が便利なトランスミッター

【デジタル】

フィリップス

FMトランスミッターDLP3528N

2880円

3つのUSBポートを備え、スマホを3台同時に充電(急速充電可能)できるFMトランスミッター。BluetoothのほかUSBメモリ、microSDカード、ケーブル接続で音楽再生が楽しめます。ハンズフリー通話に対応し、ボタン操作で応答/通話/音量調整などが可能。

SPEC●入力:DC12V/24V専用●出力:USB Type-C/Type-A、DC5V/2.4A●Bluetoothバージョン:5.0●サイズ/質量:約W41×H66×D93mm/40g

 

↑装着後にエンジンをスタートすると一瞬クルマの電圧を表示。手軽に電圧状態を確認できます(正常値13.0〜14.8V)

 

↑3つのUSBポート(Type-C×1/Type-A×2)を装備。向かって右側のポートにUSBメモリを挿して音楽再生が可能です

 

【湯浅’s Check!】 対応する音源が豊富だから様々な方法で曲が楽しめる

「4種類の音源が選択可能です。友人にメモリに曲を入れて持ってきてもらい、それを聴きながらドライブするといった使い方もできます。ハンズフリー通話は外部騒音カット機能内蔵で、うるさい車内でも話しやすいですね。」

 

↑スマホの音楽を聴きながら充電可能。バッテリーの残量を気にせずリスニングが楽しめるので、長距離ドライブでも安心です

 

ここが○

3台のUSB機器を同時に充電でき、24Wの大出力で急速充電できる。

ここが△

平べったい形状なので、車種によっては干渉して挿せないことも。

 

その2:スマホ連携で詳細に体重をチェックできる体組成計

【デジタル】

エレコム

エクリア体組成計HCS-WFS01

6759円

体重を含む7項目を測定できる体組成計。Wi-Fi機能を搭載し、乗るだけで測定データを専用アプリ「ECLEAR APP」(エクリア アップ)に自動転送し、全項目と目標体重を一画面で管理できます。iOSヘルスケアと連動して、体重、体脂肪率、BMIが自動入力される仕組みです。

SPEC●測定可能項目:体重、内臓脂肪レベル、体脂肪率、BMI、骨格筋率、骨量、基礎代謝●最大計量:150kg●サイズ/質量:W309×H32×D289kg/約1.5kg(乾電池除く)

 

↑「ECLEAR APP」の画面。ある日の計測結果(下部)とそれまでの「体重」と「体脂肪率」の推移(上部)を確認できます

 

↑単4形アルカリ乾電池4本を使用。また、底面にUSB Type-Cポートを搭載し、外部電源での駆動にも対応しています

 

【湯浅’s Check!】 自分の体型や健康への関心が高くなる

「乗るだけで自動的に記録されるため、頻繁に測ることが重要な「レコーディングダイエット」を実施しやすい。「スマホと連携できる体組成計」のなかでは最も安く、しかし省かれている機能もなく、コスパが高いです。」

 

↑測定後自動でクラウドに測定結果を保存。専用アプリ「ECLEAR APP」を起動するとすぐに体重管理画面に反映されます

 

ここが○

Wi-Fi接続なので、スマホを体重計に近づける操作が不要。

ここが△

Wi-Fiが5GHzに非対応で「11a/ac」に統一している人には不便。

 

その3:“VR入門用”以上の満足感が得られるVRゴーグル

【AV】

DSLON

VRゴーグル

2899円

スマホを装着するタイプのVRゴーグル。ブルーライトカット機能や磁放射線防護機能を備える非球面レンズを採用し、目を保護するとともに眼精疲労も軽減します。視野角が120度と広く、臨場感あふれる3D映像が楽しめます。メガネをかけた状態でも使用可能です。

SPEC●対応スマホ:4.7〜6.5インチ●視野角:90〜120度●瞳孔距離調節:60〜70mm●焦点距離調節:37.5〜46.5mm●サイズ/質量:W185×H100×D136mm/282g

 

↑ピント合わせが簡単に行える。上部に備える、焦点距離(中央)と瞳孔距離(左右)のダイヤルを回すだけで調節可能

 

【湯浅’s Check!】 正確にピントが合わせられクリアで臨場感ある映像を堪能

「低価格ながら視界が明るくクリア。瞳孔間距離の調整ができ、両目にしっかりレンズの位置を合わせられて3D感も上々です。ヘッドバンドの調整範囲が広く、顔に当たるパッドの質も良いため、心地良い装着感でした。」

 

↑焦点距離と瞳孔距離を調整して視聴。ピントがしっかり合ったため、極めてリアルな3D映像に没入できました

 

ここが○

視力矯正の範囲が広く、かなり近眼な自分でもメガネなしで使えた。

ここが△

スピーカーを内蔵せず、ステレオで聴くには別途イヤホンが必要。

 

その4:家電の自動化を進めて生活をより快適にするスマートリモコン

【デジタル】

etife

スマートリモコン

2980円

手持ちのスマホで自宅の家電を操作できるガジェット。所有する家電の赤外線リモコンを専用のアプリに登録することで、外出先からもコントロールできます。Amazon Echoをはじめとするスマートスピーカーと連携すれば、音声での操作も可能です。

SPEC●対応OS:iOS 8.0以降、Android 4.0以降●接続方式:Bluetooth、Wi-Fi(2.4GHz)●赤外線有効距離:8m(全方向)●サイズ/質量:φ68×H27mm/80g

 

↑本体裏にMicroUSBポートを装備。USBケーブルは付属するが、ACアダプターは別途用意する必要があります

 

【湯浅’s Check!】 スマホ&音声操作で家じゅうの家電を操作できて感激

「ベッドルームからリビングのエアコンを付けておいたり、照明を点けっぱなしで出てきてしまった場合に外から消したり……一度使うと手放せなくなる便利さです。スマートスピーカーをつなげば音声操作が可能なのもグッド!」

 

↑仕事の帰り道、自宅の近くでエアコンをオンに。温度をはじめ風量の設定なども可能なので、快適な環境にしておけます

 

ここが○

リモコンの登録が、誘導に従って操作していけるのでわかりやすい。

ここが△

センサーによる家電の状態確認や、連携操作ができたらなお良かった。

 

その5:装着感が良く長時間付けていても苦にならないスマートウォッチ

【デジタル】

OPPO

Band Style ブラック

4073円

血中酸素レベル測定や睡眠モニタリングが可能なスマートウオッチ。12種類のスポーツモードに加え、加速度センサーを搭載しており、多様なトレーニングをサポートします。フル充電で最大12日間の使用が可能なので、アウトドアスポーツや長期の旅行にも最適。

SPEC●画面:1.1インチ有機ELタッチディスプレイ●対応OS:iOS 12.0以降、Android 6.0以降●防水性能:5気圧●サイズ/質量:W17.6×H40.4mm/約10.3g(本体のみ)

 

↑ストラップはシリコン製のスポーツタイプ(右)と、金属を用いたスタイルタイプ(左)が付属。シーンや気分で使い分けられます

 

【湯浅’s Check!】 使い勝手&機能性に優れたハイコスパなスマートウオッチ

「表示が明るくクッキリで、晴れた日中の屋外でもしっかり視認できます。スリムで軽量、バンドの装着感も良好なので、24時間着けていることが苦になりません。これだけ機能が充実していてほぼ4000円は実におトク!」

 

↑ディスプレイは小ぶりだが、視認性が高くタッチ操作しやすい。小型・軽量なので装着しているのを忘れてしまいそう

 

ここが○

小さな画面だが表示文字数が意外に多く、LINEの確認も実用的。

ここが△

血中酸素レベルの値が「100%」など、高く出過ぎる傾向。

ライカ「LEICA Q2 Reporter」実写レビュー! カメラで撮る満足感が味わえる

昨年末、思わず購入してしまったデジタル一眼カメラ「LEICA Q2 Reporter」が、ようやく我が家に到着した。オリジナルモデルは「LEICA M11」を思わせるクラシックスタイルだが、「LEICA Q2 Reporter」は、深みのあるオリーブグリーン、あるいはよもぎ色で、光が当たるとかなり明るく見える。ボディの底面以外この色で塗装されており、張り革にはケブラーが使われるため、近未来的な印象を受ける。このカメラを見て、すぐにライカだと気付く人は少ないだろう。

↑「LEICA Q2 Reporter」は光の当たり具合で浅く深く色味が変わって見える

 

気分を盛り上げてくれるパッケージ

ライカのカメラはミニマルデザインが特徴だが、その思想はパッケージにも活かされている。製品の外箱はシルバーで内側はブラック、これはどのモデルも共通だ。「LEICA Q2 Reporter」の箱は3ピース構成でカメラ、付属品、書類に分かれていた。付属品は個別にLeicaのネームが入った袋に収められ高級感に溢れている。さらに製品番号が記載された保証書には、製品担当者の自筆サインがあり、マスプロダクツではなく手作り感が伝わってくる。これでカメラ開封前から気分が盛り上がる。

↑箱も永久保存と思わせる洒落たパッケージデザイン、付属品も丁寧に梱包されている

 

↑製品の検査担当者と梱包担当者のサインが入っている保証書

 

ズミルックスレンズがAF、マクロ、手ぶれ補正で使える

「LEICA Q2」はライカのデジカメのなかでは実用性が高く、操作性にも優れている。まず、レンジファインダーでなくEVFを内蔵したミラーレスであり、AFと手ぶれ補正機能付きの「LEICA SUMMILUX f1.7/28 mm ASPH.」が使えるのだ。ズミルックスMレンズは開放絞り値F1.4と明るいが、MFで最短撮影距離は70cmまで。Mシステムのレンジファインダーの距離計連動範囲が70cmなので、ライカMレンズは最短撮影距離70cmがデフォルトだったが、最近、デジタル化されライブビューが使えるため30cmまで寄れるレンズが加わった。

 

それに比べても「LEICA Q2」のズミルックスはマクロ切り替えで最短17cmまで寄れる。マクロへの切り替えは専用リングを回すのだが、この感触がいい。リングの回転によりmとフィートの距離指標が切り替わるギミックもよく出来ている。マクロ撮影時は開放絞り値F2.8になる。少し離れてF1.7で撮るか、マクロで寄ってF2.8を選ぶか、悩み所である。

↑「LEICA Q2」のレンズ数値表示には白、黄色、赤が使われるが「LEICA Q2 Reporter」白とグレーのみで目立たない。報道、ルポルタージュ向きというコンセプトを反映したデザインなのだ

 

↑カメラ背面も極めてシンプル、合理的なボタン配置で快適に操作できる。ちなみに動画も撮影可能

 

単焦点レンズだが、4種類の焦点距離が選べる

さらにMシステムのライカはレンジファインダーを活かすため、ズームレンズが使えない。「LEICA Q2」はズームレンズ搭載可能だが、レンズの性能を追求した結果、単焦点レンズを採用したと思われる。その代わりにクロップ機能を使って、35mm、50mm、75mm相当で画像をトリミングできる。EVFとライブビューに白いフレームが表示され、この枠内が撮影される仕組みだ。本機は4730万画素もあるので、35mmで約3000万画素、50mmでも約1500万画素と充分な記録画素数がある。RAWで保存すればフル画素のまま記録される。

 

これでレンズ4本分の画角が得られるため、単焦点レンズながら使い勝手はかなり向上する。実際に使ってみると、28mmでは広すぎる被写体をトリミングできるため、35mmと50mmを選択する機会が多かった。撮影後にPCのモニター上でトリミングしても結果は同じなのだが、撮影時に構図を決められる方が気分良く撮影できる。

↑ファインダーの枠なしが28mm、上から35mm、50mm、75mmのブライトフレーム表示で、枠内の範囲が撮影される。これはレンジファインダーを思わせる凝った表示方法なのだ

 

↑雪の日の家屋取り壊し現場を28mmで撮影。これ以上近寄れない
(LEICA Q2 Reporter 1/50sec F1.7-0.3 ISO320で撮影)

 

↑75mmにするとパワーシャベルにグッと近寄れ雪が降っている様子も撮れた
(LEICA Q2 Reporter 1/50sec F1.7-0.3 ISO500で撮影)

 

肉眼を超える高解像度4730万画素が捉えた世界

最近、ライカが打ち出しているのがセンサーの高画素化である。「LEICA Q」は2400万画素だったのに対して「LEICA Q2」は4730万画素を採用。Mシステムの最新モデル「LEICA M11」も6000万画素と、国産メーカーもビックリの高画素を実現した。もともとライカレンズはポテンシャルが高く、画素数を上げても心配はないが、ここまで高画素化する必要はあるのだろうか。

 

プロ用一眼レフであれば、クライアントの要求で高画素が必要なこともあるかもしれないが、一般的なフルサイズミラーレスなら、2400万画素もあれば充分だろう。画素数が多ければトリミング耐性が上がり、大判プリントもできるが、高感度でノイズが出やすくなり、ブレにもシビアになる。保存データサイズも大きくなり、連写も不利になる。メリットもデメリットもあるが、カメラ業界全体としては高画素化に向かっている。

 

「LEICA Q2 Reporter」は高画質に適したフルサイズセンサー、AFの高性能レンズ、手ぶれ補正機能を搭載して、そのメリットを甘受しやすいカメラに仕上がっている。ビシッとピントが決まれば、撮影時に気付かなかったモノまでしっかり記録されている。PC上の画像を拡大するのが楽しくなる写真が撮れるカメラなのだ。

↑公園の池からカモメが一斉に飛び立った瞬間をスナップ
(LEICA Q2 Reporter 1/400sec F5.6 ISO100で撮影)

 

↑100%に拡大して見るとそれぞれのカモメが羽ばたく様子までしっかり描写されていた(LEICA Q2 Reporter 1/400sec F5.6 ISO100で撮影)

 

【作例】(クリックすると拡大されます)

 

スマホとの連携にも強く、エージングも楽しめる

「LEICA Q2 Reporter」を肩から下げて歩けば、普段歩き慣れている道でも新たな被写体に出会えるような気がする。ぶらぶら歩きでも撮影が楽しくなるカメラである。カメラとしての魅力もあるので机の上に置いて眺めているだけでもいい。これをさらに進めるとシャッター音にまでこだわったMシステムのライカに進むに違いない。レンジファインダーとMFの組み合わせに交換レンズ沼、しかし、今はまだ本機を味わい尽くしたいと思う。

 

撮影した写真はスマホに転送して、すぐにSNSにアップできる。そのための専用アプリが「Leica FOTOS」である。Wi-Fiに加えてBluetoothでの常時接続にも対応。撮影した画像をリサイズして転送したり、スマホからのリモート撮影もできる。伝統的なだけでなく、きちんとスマホと連携してくれる所が素晴らしい。

↑左がカメラのメモリー内の撮影データ、中央が転送画面でサイズを選択、右はリモート撮影の画面で感度、絞り、シャッター速度、露出補正などができる

 

さらに「LEICA Q2 Reporter」は使っているうちにケブラーが紫外線によりボディカラーのダークグリーンに近い色合いに変化するという。これなどはブラックペイントのライカの塗装がはがれて真鍮の地金が見えてくる趣に近い演出といえる。次々と新製品が登場するデジカメを長く愛用しようと思わせてくれる。

 

世界中のライカの使い手と競う

「LEICA Q2 Reporter」購入をきっかけにLFI Galleryに参加した。LFIとはLEICA PHOTOGRAFIE INTERNATIONALの略称で、ライカで撮影した写真を投稿、プロの編集者が審査して、審査を通過した写真だけが世界に向けて公開されるWebギャラリーである。メールアドレスの登録で誰でも無料で参加でき、自分だけのアルバムボックスが与えられる。早速、ライカで撮影した東京のスナップをアップロードしたのだが、残念ながら掲載のメッセージは未だ届かない。

 

ここには世界中のライカで撮られた傑作が毎日、アップロードされ説明文と撮影データが掲載されるため参考になるし、写真を撮ろうというモチベーションも上がってくる。こうして私はライカの世界に足を踏み入れたのだ。

↑LFI Galleryの個人アルバム、ここに写真をアップロードすると審査の対象になる

 

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装着していることを忘れるレベル! ソニー「LinkBuds」で得られる新体験をレポート

ソニーが発表した「LinkBuds(リンクバッズ)」はドーナツ型の本体を耳に装着して、音楽などを再生しながら周囲の音も同時に聴ける“ながら聴き”に最適化した、新しいリスニングスタイルを提案するワイヤレスイヤホンです。

↑「LinkBuds」(実売価格2万3000円前後)

 

今回は、発売前に筆者が体験したLinkBudsの便利な使い方、注目の機能をレポートします。

 

ドーナツ型の形状が斬新な完全ワイヤレス

LinkBuds(型番:WF-L900)は見た目にも一風変わったガジェットですが、同じソニーが発売している人気のイヤホン「WF-1000XM4」や「WF-XB700」のような左右独立型のBluetooth対応ワイヤレスイヤホンです。音楽再生や動画の音声を楽しめるほか、マイクも内蔵しているのでハンズフリー通話にも使えます。

 

WF-1000XM4と機能面で大きく違うところは、LinkBudsにはリスニング環境周辺の雑音を消すためのノイズキャンセリング機能がありません。またシリコンや低反発フォーム素材のイヤーピースを使わずに、耳に直接本体を挿入するLinkBudsの装着スタイルがとても個性的です。

↑中心に穴が開いたドーナツ型の部分に12ミリ口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

↑リング形状のネオジウムマグネットを搭載。振動板を力強く駆動します

 

ソニーストアの販売価格は税込2万3100円。同価格帯の完全ワイヤレスイヤホンには、税込2万3800円で販売されているアップルの第3世代のAirPodsなどがあります。

 

スマホアプリ連携で様々な機能が使える

LinkBudsはiPhoneやAndroidスマホ、タブレット、ソニーのウォークマンのようなBluetooth対応のオーディオプレーヤーにワイヤレスで接続して使用します。ソニーの「Headphones Connect」アプリがあればLinkBudsの特徴を引き出す様々な機能も一緒に楽しめます。

↑LinkBudsのステータスチェックや機能設定に活用するHeadphones Connectアプリ

 

Bluetoothのオーディオコーデックは標準的なSBCとAACをサポートします。ソニー独自の高音質化技術であるDSEEにより、SpotifyやAmazon Musicなどストリーミングサービスが高音質で楽しめます。DSEEはアプリからオン/オフを切り換えられますが、基本的には常時オンで問題ないでしょう。

 

筆者は最初にLinkBudsの実物を見た時に、とても小さくて軽いその姿に驚きました。常時耳に装着したまま“ながら聴き”が楽しめるように、サイズをコンパクトにして装着感を高めることにソニーの開発者は注力してきたそうです。イヤホンが耳から飛び出て見えない装着スタイルも好感触です。

↑LinkBudsの装着イメージ。イヤホンが耳から飛び出て見えないデザインもグッドです

 

イヤーピースを使わないのに、耳から落ちないのか心配になるかもしれません。LinkBudsには、本体を外耳のカベに密着させるためのシリコン製の「フィッティングサポーター」が備わっています。着脱可能なサポーターはXS/S/M/L/XLの5種類のサイズを選んでフィットを調整可能。ただ、フィッティングサポーターにより調整できる幅があるとはいえ、やはり購入を決める前には試着した方が安心だと思います。

↑5つのサイズが揃うシリコン製のフィッティングサポーター

 

↑充電ケースもコンパクト

 

ヘッドトラッキング機能を活かしたARとの親和性にも注目

LinkBudsの本体にはボタンがありません。丸いドーム型の本体側にタッチセンサー式のリモコンを内蔵しています。Headphones Connectアプリから音量コントロールや音声アシスタントの呼び出しなど、左右のイヤホンにそれぞれの操作を割り当てることができます。

 

Headphones Connectアプリから、イヤホンと充電ケースのバッテリー残量を確認したり、イコライザーを選んで好みのサウンドにカスタマイズもできます。360 Reality Audioの音源をより気持ちよく聴くために、立体音響の最適化設定にもLinkBudsは対応しています。

 

立体音響に関わる機能として、LinkBudsにはイヤホンに内蔵するセンサーでユーザーの頭の向きを検知する「ヘッドトラッキング機能」もあります。

 

ヘッドトラッキング機能はソニーが開発した、現実世界と音をリンクさせて楽しむ「音のAR」エンターテインメントアプリ「Locatone(ロケトーン)」と連動します。例えばあるオブジェクトから聞こえてくる音が、顔の向きを変えてもその方向から聞こえてくるようなリスニング体験が没入感をいっそう深めます。筆者はまだ試せていませんが、現在好評につき期間を延長して開催されている「YOASOBI SOUND WALK」が、LinkBudsとLocatoneによる音のARを体験できる良い機会になりそうです。

 

ソニーは今後、ナイアンテックのゲーム「イングレス」や、マイクロソフトの3Dオーディオマップアプリ「Soundscape」などパートナーのサービスとも連携しながら、LinkBudsのヘッドトラッキング機能を楽しむ環境を増やしていくそうです。

↑Locatoneアプリから楽しめる「YOASOBI SOUND WALK」。リアルな街の風景に音のエンターテインメントがリンクします

 

自然な外音取り込みは一聴の価値アリ!

LinkBudsの音の聞こえ方は、ドーナツ型の穴が空いた外観から想像も付かないほど力強く鮮明です。高域から中低域までバランスのよいサウンドが楽しめます。いわゆる開放型構造のイヤホンなのに、環境音に力負けしないふくよかでインパクトのある低音再生がとても印象に残ります。ドーナツ型の本体部分に12ミリ口径の大きな振動板を載せて、高磁力ネオジウムマグネットでこれをパワフルに駆動します。

 

Google Pixel 6 Proにペアリングして試しましたが、車通りの多い街道沿いなど賑やかな場所でも、スマホのボリュームを10段階の6から7あたりの位置にした状態で、十分に音楽やYouTubeなど動画の会話音声が聞こえます。

↑Google Pixel 6 Proに接続してサウンドをチェックしました

 

環境音の聞こえ方は、WF-1000XM4のようにイヤホンに内蔵するマイクで周囲の音をピックアップする「外音取り込み」と違って、リングの穴を通り抜ける「自然な外音取り込み」を特徴としています。

 

ただ、再生音がかなり明瞭に聞こえるイヤホンなので、再生ボリュームの大きさによっては環境音がやや聞こえにくく感じることがありました。LinkBudsを耳に着けたまま、対面で会話をする機会が増えそうな頃合いには、アプリから「スピーク・トゥー・チャット」機能をオンにするとよいでしょう。LinkBudsを装着したユーザーが声を出して話しを始めたことをイヤホンが検知して、イヤホンの再生ボリュームを自動的に下げてくれるという機能です。

 

また、開放構造のイヤホンなので、どうしても「音漏れ」は発生します。伸びやかなサウンドが心地よいため、ボリュームを上げ気味にしてしまうと周囲に聞こえている場合もあります。周囲に人がいる場所で使う時には注意しましょう。

 

ソニーならではの多機能ぶりも見逃せない

LinkBudsにはハンズフリー通話の際に、声と環境騒音をAI技術で選り分けながら、「声だけ」を通話相手に対してクリアに届ける機能があります。LinkBudsを家族に着けてもらい通話音声を確認してみたところ、近くで再生されているはずのテレビ番組の音声やファンヒーターのノイズがきれいに消えて、話し声だけが明瞭に聞こえてきました。LinkBudsはリモート会議用のオーディオデバイスとしても使いやすそうです。

 

もうひとつLinkBudsが搭載する機能に「アダプティブボリュームコントロール」があります。Headphones Connectアプリからオン・オフが選べます。この機能は、イヤホンを装着している時に周囲が騒がしくなると、自動的に聞きやすい音量に持ち上げて、反対に静かになるとボリュームを絞るというものです。

↑リモコン操作からSpotifyのお気に入りプレイリストに素速くアクセスできる「Quick Access」にも対応しています

 

便利な機能である反面、特に屋外を移動しながら使うと、アダプティブボリュームコントロール機能の反応が鋭く正確であるがゆえに、近くを大型車が通った時などにボリュームがふわっと持ち上がることがありました。反対に静かな場所に移ると、音が少し聞こえにくくなる感覚もあります。この感覚に慣れてくれば気にならない範囲ではあるのですが。消費電力も少し上がる機能なので、状況に応じて上手く使い分けるとよいでしょう。

 

LinkBudsが対応する連続音楽再生時間は、DSEEやイコライザーなどアプリから設定できる機能をオフにして最大で5.5時間前後です。1日中ながら聴きを楽しむのであれば短いようにも感じますが、何も再生していない状態であればフル充電から約11時間以上使えるし、10分間で1時間半ぶんのバッテリーをチャージできるので、現実的な使い方をする範疇においてはスタミナ性能の心配はないでしょう。

 

LinkBudsがハマるおすすめの使用シーン

ながら聴きスタイルを提案する新しいワイヤレスイヤホンのLinkBudsは、音楽配信サービスの楽曲再生中に歌詞を表示しながら、カラオケを楽しんだり、楽器を練習する時にも自分の声や楽器の音が聞こえるので、とても使いやすかったです。

 

本体はIPX4相当の防滴対応です。汗濡れにも強いイヤホンですが、筆者はスポーツジムで試してみたところ、店内に大きめのボリュームで流れているBGMやトレッドミルの回転音がLinkBudsで再生するサウンドと混ざってしまうことが気になりました。キッチンで作業をする時にも、やはりシンクに水がたたきつけられる音や、フライパンによる調理の音が混ざる感じに慣れません。

 

当然ですが、LinkBudsだけでなく、あらゆるワイヤレスヘッドホンにはそれぞれに独自の特徴や強みがあります。例えば飛行機や地下鉄など、騒音の多い乗り物で移動する際にはWF-1000XM4のようなノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンの方が「あるといいな」を実感できると思います。理想をいえば、それぞれの場面にあったイヤホンを複数揃えて、音楽のながら聴きや、ビデオ会議中に周囲から声をかけられた時にも反応したい時にLinkBudsを使えればとてもスマートだと思います。

↑アプリからイヤホンを探すことも可能

 

最後に、筆者の場合はLinkBudsがあまりに心地よく耳にフィットしてくれたためか、音楽などを再生していないあいだ、耳にイヤホンを着けていることをふと忘れてしまうことがありました。コンテンツを再生していない時に、万一紛失してしまった場合には、Android 8.0以降から標準の「デバイスを探す」機能を使う手があります。またはソニーストアで購入すると申し込める「紛失あんしんサービス」では、紛失した部分を通常の修理価格よりも安く買い直すこともできます。

 

LinkBudsには「ながら聴きができるイヤホン」だからこそ発見できる、音楽やイヤホンの新しい楽しみ方がもっと沢山あると思います。ぜひ多くの方にLinkBudsを試してもらいたいと思います。

 

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イメージセンサー、画像処理エンジンを新開発! 多彩な記録モードでクリエイターの創造力に応えるLUMIX「DC-GH6」

パナソニックは、ミラーレス一眼カメラ LUMIX「DC-GH6」を3月25日に発売します。実売予想価格は、DC-GH6(ボディ)が税込26万3340円、Lキット(標準ズームレンズ付属)DC-GH6Lが33万6600円。

 

同製品は、新開発の25.2M Live MOSセンサーと、演算処理速度が約2倍に高速化した新世代ヴィーナスエンジンを搭載し、解像感・高速性能・ダイナミックレンジが向上しています。

↑新世代ヴィーナスエンジン

 

5.7K 60pの高解像動画記録や、4K 120p/FHD 240pのハイフレームレート撮影やFHDで最大300fpsから生成できるスローモーション表現、明暗差の大きなシーンでも高い階調性能を発揮するダイナミックレンジブーストを搭載。Cinema4K 60p記録では、新たに4:2:2 10 bit最大800Mbpsの内部記録に対応し、放熱構造の進化により、記録時間無制限で撮影可能。映像業界標準のコーデックであるApple ProRes 422 HQの内部記録にも対応しました。

↑クロップレスと10bit記録を実現する多彩な動画記録フォーマット

 

手ブレ補正システムDual I.S. 2は、7.5段へ進化し、手持ち撮影を強力にサポート。AFエリアも315点に拡張しています。

↑Dual I.S. 2

ワイヤレスイヤホンみたいな“目立たない補聴器”「Jabra Enhance」登場

デンマークのオーディオブランドJabra(ジャブラ)から、スマホとBluetoothで接続して音楽リスニングとハンズフリー通話が楽しめるだけでなく、耳の聞こえをサポートする補聴器としても使えるワイヤレスイヤホン「Jabra Enhance」が2月25日に発売されます。

↑耳の聞こえをサポートするワイヤレスイヤホン「Jabra Enhance」

 

Jabraの「目立たない補聴器」

Jabraといえば左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite」シリーズが、国内の音楽ファンにも人気です。このJabra Enhanceは、“耳あな補聴器”として日本の医療機器認証も取得しています。40代以降から、耳の聞こえにくさを感じている軽度・中等度の難聴の方を対象としたデジタルデバイスとなっています。特殊な聴力強化機能を搭載しているため、販売価格は8万9000円とオーディオリスニング用の完全ワイヤレスイヤホンに比べると少し高め。ただし、医療機器として販売される補聴器なので、消費税のかからない非課税対象商品になります。

 

医療機器認定も取得したデバイスですが、Amazonのオンラインストアのほか、ビックカメラ、ヨドバシカメラの店舗とオンライン、および全国の補聴器専門店、補聴器を取り扱う眼鏡店、Jabraのオンラインストアで販売されます。

 

カラーバリエーションはダークグレーの1色。Jabraのオーディオリスニング用完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 75t」の約半分の本体サイズなので、耳に装着した状態でとても目立ちにくい外観になっています。

↑右がオーディオリスニング用の「Jabra Elite 75t」。左のJabra Enhanceは約1/2のサイズにコンパクト化しています

 

聴力強化・音楽・通話の機能を併せ持つ「3in1」

実は、Jabraは補聴器など医療機器のメーカーとしても世界的に有名なGNグループ傘下のオーディオブランドです。Jabra EnhanceにはGNグループが培ってきた補聴器など、聴覚支援を目的とする医療機器の開発技術、そしてJabraがコンシューマ向けのポータブルオーディオを展開するなかで得てきたノウハウが詰まっています。

 

イヤホンのデザインは、年齢の若い方も抵抗感なく着けられるように、オーディオ用のワイヤレスイヤホンに近付けています。筆者も実機を装着してみましたが、イヤホンが耳から飛び出さないサイズなので、いつも耳に着けっぱなしにしても良さそうです。

 

また補聴器でありながらBluetoothのA2DPオーディオ用プロファイルに対応しているので、スマホで再生する音楽やビデオの音声、ハンズフリー通話音声を聴く用途にも使えます。Jabraでは本機の特徴を、聴力強化・音楽・通話の機能を併せ持つ「3in1仕様のワイヤレスイヤホン」としてアピールしています。

↑音楽を聴いたりハンズフリー通話にも使えます

 

実際に着けっぱなしで使うとなれば、内蔵バッテリーのスタミナも気になるところです。Jabra Enhanceは1回のフル充電から、イヤホン単体で最長10時間の連続再生に対応しています。ケースによる充電を繰り返せば、最長30時間の連続使用にも対応します。イヤホン本体はIP52等級の防塵・防滴対応です。汗や雨に濡れても素敵を拭き取って使えば故障の心配はなさそうです。

↑Jabra Enhanceの充電ケース。最長30時間の連続リスニングに対応します

 

課題はペアリングして使えるスマホがiPhoneに限られること。対応デバイスはiOS 15以降をインストールしたiPhone 11以降の機種という条件も付きます。日本は海外に比べてiPhoneユーザーの割合が多いともいわれていますが、シニア層の方にはAndroid OSベースのシンプルスマホを使っている方も多いので、なるべく早くAndroidユーザーにも門戸を開くべきだと思います。

 

実機を体験:人の声がとてもクリアに聞こえるイヤホン

iPhoneとのペアリング方法は、通常のBluetoothに対応するオーディオリスニング用のイヤホンと少し違います。専用アプリのJabra EnhanceをiPhoneに入れて、ガイダンスに従ってセットアップを進めれば迷うことはないでしょう。「設定」の中に並ぶ「アクセシビリティ」から、「ヒアリングデバイス」として登録します。

↑iOSのアクセシビリティにヒアリングデバイスとして登録されます

 

ペアリングを済ませたらアプリを使って初期設定を行います。本機は補聴器なので、使い始める前にユーザーの耳にあった「聞こえ方」の調整が大事なポイント。設定はアプリのガイダンスに従えば迷うことなくできますが、イヤホンを耳に装着して、聴力検査のようにビープ音を聴きながら聞こえ方を調べていきます。とても小音量のビープ音を聴き分けなければならないため、静かな場所で初期設定を行う必要があります。

 

左右の耳ごとに約数分間の聴力チェックを行った後に、アプリから3種類に分かれているリスニングモードを選択します。「アダプティブ」は周囲の状況に応じて自動的に会話を聞きやすくするモード。「フォーカス」は正面にいる会話の相手の声にズームインして聴きやすくするモードです。もうひとつの「サラウンド」は周囲の音を多めに取り込んで聴きやすくします。基本の音量設定もアプリからできます。

↑Jabra Enhanceアプリからユーザーの聞こえ方に合うサウンドに調整したり、3つのリスニングモードに切り替えが可能

 

左右のイヤホンに2基ずつ、合計4基を搭載するビームフォーミングマイクにより、人の声がとても自然に再現されます。マイクの性能に由来する電気的なノイズ感がとても少なく抑えられています。賑やかなカフェで試してみましたが、周囲の環境音を抑えつつ、正面に向かい合いながら話す人の声が明瞭に聞こえてきます。

 

フィッティングはアプリで簡単。でもサポートが必要になる場合もありそう

一般的に補聴器は使用開始前後に、ユーザーの聞こえ方の程度に合わせたフィッティングを入念に行わなければならないデバイスです。Jabra Enhanceの場合、面倒な初期設定をモバイルアプリで簡単にできることを特徴としていますが、もしスマホを使い慣れていない高齢の方が使うのであれば、家族によるサポートも必要になるかもしれません。またユーザーの耳の聞こえ方をデバイスが解析して、自動的に聞こえ方を最適化する機能は搭載していないため、ユーザーの耳に合ったリスニング感になっているかどうかは、本人の自己採点に委ねられます。本機を長く、より心地よく使い続けるためには、購入後に通い付けの耳鼻咽喉科へ相談することもアリなのかもしれません。

↑専用アプリはシンプルな機能に抑えていますが、スマホに不慣れなユーザーが使う場合は、周囲のデジタルガジェットに明るい方が初期設定をサポートする必要があるかもしれません

 

オーディオ用イヤホンとしての使い心地はiPhoneと組み合わせてチェックしました。補聴器としての機能はオフにならないため、「やや強めの外音取り込み機能」をオンにしたまま音楽を聴くような感覚になります。従って屋外で使用すると、音楽と一緒に周囲の声もよく聞こえてきます。エンターテインメント用途にはやはりJabra Eliteシリーズのような遮音性能の高いオーディオリスニング用イヤホンがメインになると思います。Jabra Enhanceは通話音声がとても聞き取りやすいイヤホンだと思いました。

 

もしも耳の聞こえ方に自信がなくなってきたら、一度Jabra Enhanceを試してみても良いと思います。発売後に家電量販店の実機展示もチェックしてみて下さい。

 

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総額最大5万円がもらえる! レグザ春のキャッシュバックキャンペーン

TVS REGZAは、4Kテレビの購入などで最大5万円が還元されるキャッシュバックキャンペーン「新生活を応援! 春のランクアップキャンペーン」を、2月18日より開始します。

 

このキャンペーンは、55V型以上の有機ELレグザもしくは、65V型以上の4K液晶レグザを購入すると、スクラッチ抽選により機種に応じて最大4万円がキャッシュバックされるというもの。キャッシュバックされる金額は、レグザのLINE公式アカウントを友だち登録したのちに引ける抽選スクラッチの結果によって変わります。

 

また、対象となるレグザと4Kレグザブルーレイの同時購入で、さらに1万円がキャッシュバックされ、2つ合わせるとキャッシュバック金額は最大5万円となります。

 

対象となるのは2022年2月18日~2022年4月12日までに購入されたレグザ製品で、応募期間2022年2月24日~2022年4月26日23時59分まで。応募は専用Web サイトからのみ可能です。

 

【キャンペーン対象機種&キャッシュバック額】

4K有機ELレグザ 4K液晶レグザ レコーダー
77X9400 65Z740XS DBR-4KZ600
65X9400S 75Z670K DBR-4KZ400
55X9400S 65Z670K DBR-4KZ200
65X8900K 65Z570K
55X8900K
1等賞 4万円 3万円 1万円
2等賞 2万円 1万円
3等賞 1万円 8000円
4等賞 8000円 5000円
5等賞 5000円 3000円

 

この春、テレビやレコーダの購入を検討している方は、ぜひレグザのキャッシュバックキャンペーンにチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

 

 

「OM SYSTEM」カメラのフラッグシップモデル登場! ミラーレス一眼「OM SYSTEM OM-1」3月発売

OMデジタルソリューションズは、小型軽量システムによる高い機動力に高画質と高性能を兼ね備えた「マイクロフォーサーズシステム規格」準拠のミラーレス一眼カメラ「OM SYSTEM OM-1」を、3月に発売します。市場想定価格は税込27万2800円。

 

同製品は、新開発のデバイスと最先端のデジタル技術を結集させ、センサーサイズの常識にとらわれない高画質なだけでなく、従来機種を大きく上回る新開発AFや、AF/AE追従で最高50コマ/秒の連写性能など、基本性能も大幅に進化。

 

一眼カメラの映像表現をさらに広げるためコンピュテーショナル フォトグラフィ(デジタル画像処理)機能を強化し、「ライブコンポジット」や「ハイレゾショット」など、より多くのシーンで表現力豊かな撮影ができます。

↑AI被写体認識AF

 

防塵・防滴性能を強化したボディーに、高速・高精細EVFを搭載し、いつでもどこにでも持ち歩くことができます。動画は高精細で滑らかな映像表現が可能な4K 60p動画に対応。フルHDでは最高240pのハイスピードムービーの撮影が可能です。

“常時装着”という新提案! ソニーが耳を塞がない新形状の完全ワイヤレス「LinkBuds」を発売

ソニーは、耳をふさがないリング構造の完全ワイヤレスイヤホン「LinkBuds」(リンクバッズ)を2月25日に発売します。カラーはホワイトとグレーの2色で、実売予想価格は2万3000円前後。

↑LinkBuds(ホワイト)

 

↑グレー

 

LinkBudsは、振動板の中心部を開放した新開発のリング型ドライバーユニットにより、耳をふさがず装着したまま会話なども行えることが特徴。また、同社の完全ワイヤレスイヤホンでは最小・最軽量設計となっており、軽い装着で長時間使用しても耳に負担をかけず、常時装着という新しい使用スタイルを提案しています。

↑ドライバー部分がリング構造になっており、周囲の音も聴こえることが特徴

 

↑装着したまま会話も可能

 

さらに、音の歪みを軽減して音質を高める「統合プロセッサーV1」を搭載するほか、圧縮音源をアップスケーリングするソニー独自の高音質化技術「DSEE」も搭載しています。このほか、周囲の騒音レベルを検知して自動で再生音量を調整する「アダプティブボリュームコントロール」機能も利用可能。

 

近年ではオンライン会議などで通話デバイスとして完全ワイヤレスイヤホンを使用する機会が増えていることを踏まえ、通話時の環境ノイズを抑えてクリアな声で会話できるアルゴリズムを採用。これは、5億サンプルを超えるAIの機械学習により、通話者の声とそれ以外のノイズを分離するもので、騒がしい環境でも快適な音声通話が行えます。

 

ヘッドホンの本体のタップ操作だけでなく、耳の辺りなど本体に触れなくても操作が可能な「ワイドエリアタップ」機能により、再生、一時停止、楽曲のスキップやSpotifyの再生やプレイリストの切り替えができるSpotify Tapと連携した「Quick Access」機能が利用できます。

 

連続使用時間は、本体バッテリーのみで約5.5時間、付属のケースで充電すると合計約17.5時間。IPX4相当の防滴性能を備えており、突然の雨や汗からイヤホンを守ります。

↑充電ケース併用で最大17.5時間使用できます

 

なお、ソニーのイヤホンとして初めて本体とケースに使用する樹脂素材に工場回収の樹脂を活用した再生プラスチックを使用しているほか、個装パッケージはプラスチック使用量ゼロを実現しています。

 

従来では、耳をしっかり塞いで遮音性を高めることが求められていたイヤホンですが、生活スタイルや働き方の変化に伴い、耳を塞がないという新しい価値が生まれています。ソニーのLinkBudsは、そんなニーズの変化を的確に捉えたアイテムといえそうです。

 

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耳をふさぎっぱなしで世界が小さくなるのを防ぐには「サングラス型オーディオ」が最高だ【愛用品コラム2-3】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  Season2-3: ファーウェイ「HUAWEI X GENTLE MONSTER Eyewear II」

●起

僕はサングラス型のデバイスにめっぽい弱い。ボーズのBose Framesも持っているけど、2021年後半よく使ったのは、ファーウェイのこちら。サングラス型Bluetoothオーディオの何がいいかと言うと、当たり前すぎるのだが、耳をふさがない点。ふさがないことによるメリットがとみに大きい、と思うのだ。

 

●承

ずばり、耳と脳を音楽で満たしすぎないあの絶妙な感覚がいい。あくまでBGMでいてくれて、MGM(メイングランド・ミュージック/ちなみに造語)にはならない感覚。外音と音楽と思考が自分からこぼれ落ちない。この3つがミックスされて、心地よいのだ。

 

●転

もう少し言うと、2020年〜2021年はオンライン会議が当たり前になりすぎた。自宅以外の場所ではイヤホンでずっと耳をふさぎっぱなしだったから、耳を解放してあげたい。耳が閉じられていると、世界が小さくなってしまった感触になる。そういった制限から自由にしてあげられると思ったのだ。

 

●結

で、 このモデルのどこに惹かれているか? デザイン、上質感、操作性、ケースーー大体だ。Bluetoothサングラスはテンプル部分に機構を詰め込む関係でどうしても、丁番からテンプルが極太になりがちだが、本製品はかなり抑えられていて実にスマート。サングラスの形をしたオーディオデバイスではなくて、サングラスそのものなのだ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週2回程度公開しています。

【プロが断言する2022年ネクストヒット】「85V型で8K」を実現した究極の液晶テレビ「mini LED」って?

2020年に生まれた新しい生活様式や価値観が定着し、21年は制限のある暮らしのなかで心地良く過ごす方法を追求する年だった。続く22年はどんな一年になるのか。ここでは家電・デジタルのトレンドを、各ジャンルのプロが断言!

※こちらは「GetNavi」 2022年2月号に掲載された記事を再編集したものです

 

【mini LED】 高コントラスト映像を実現する“液晶復権”の切り札

液晶テレビの課題だったコントラストの低さを克服

「高画質テレビ=有機EL」が定着するなかで、“液晶のシャープ”がmini LEDを用いた8Kテレビを投入して話題を呼んでいる。

 

「無数のLEDバックライトを高密度に敷き詰めて緻密に制御することで、液晶の弱点であるコントラストの低さを克服。有機ELで製造が難しい70V型以上の大画面も実現できるのが利点です」(川内)

 

また、最新のiPad ProやMacBook Proにもmini LEDが採用。有機ELのデメリットである“焼き付き”のリスクが低く、映像クリエイターなどからも高い信頼を得ている。

 

【ヒットアナリティックス】 大画面テレビのニーズ拡大で注目

おうち時間が長くなったことで、日本でも大画面テレビのニーズが拡大中。モバイル機器ではAppleが2021年に発売したハイエンドモデルの最新世代に採用したことで話題を呼んだ。

 

【mini LED搭載アイテム01】

85V型の超大画面で高コントラストな映像を堪能

8K液晶テレビ

2021年12月発売

シャープ

AQUOS XLED 8T-C85DX1

実売価格176万円

mini LEDバックライトを用いた85V型8Kテレビ。従来の液晶テレビと比べて約72倍もの数のバックライトを緻密に制御することで、圧倒的に高コントラストな映像を実現する。量子ドットの活用で色の再現性も格段に向上。

 

【mini LED搭載アイテム02】

画質と処理性能の高さに映像クリエイターも満足

ノートPC

2021年10月発売

Apple

MacBook Pro

実売価格23万9800円〜

ミニLEDバックライト搭載ディスプレイで高輝度・高コントラストな映像を楽しめる最新世代。新開発チップ「M1 Pro/Max」で処理性能が向上し、インターフェースも充実しており、動画編集などの高負荷な作業も快適だ。

本誌編集長

川内一史

AV機器担当歴約9年。有機ELテレビ購入を検討していたが、mini LED液晶テレビの登場で迷いが生じている。

これが骨伝導イヤホンの完成形。 ShokzのAeropexが最強すぎる理由

骨伝導イヤホンのトップメーカー、Shokz(旧名AfterShokz)が誇るハイエンドモデル「Aeropex」。筆者は昨年からこの品を愛用しており、”2021年に買って最もよかったモノ”と言えるほど、素晴らしいアイテムだと思っている。つけていることを忘れて寝てしまうほどに装着感が軽いうえ、屋内外問わず活躍する高い汎用性を持った本品は、2019年に登場してからずっと売れ続け、ユーザーからの評価も高い。この記事では、その衰えない魅力について具体的に語っていきたい。

 

骨伝導イヤホンは耳をふさがないのが魅力だが、問題点も

骨伝導イヤホンは、骨を通して振動を送り、鼓膜を通すことなく、内耳に音を伝える仕組みの製品だ。その魅力は、耳をふさがない点にある。骨伝導ではないイヤホンは耳をふさぐ形で装着するため、どのような形状のモノであっても大なり小なり外界の音を遮断してしまう。その点、外の音を”まったく”遮断しないこの魅力は、骨伝導ならではのものだ。

↑写真中央に写っているのが振動部。ここがこめかみの部分に当たり、頬骨を振動させて音を内耳に伝える

 

イヤホンで耳をふさいだまま外を歩くと、電車や車などの音が聞こえづらくなり、危険を招いてしまう。だが骨伝導イヤホンであれば、屋外を歩きながら安心して音楽を聴いたり、ハンズフリーで通話したりできる。そんな便利さから、筆者は数年前から骨伝導イヤホンを使ってきた。

 

だが、イヤホンがこめかみに直接触れながら振動するため、独特のむずがゆさがあるうえに、フレームの圧迫が強すぎる製品の場合はそのむずむず感が助長されてしまう。筆者はこれまで別の骨伝導イヤホンを使用してきたが、このむずがゆさが長年の問題だった。

 

つけたまま昼寝しちゃう。まるで”体の一部”に

そんな長年の問題点を解消したのが、今回紹介するAeropexだ。名前に「Aero(空気)」と入っているように、本品の装着感はまるで空気のようで、つけている事実を忘れるほどに軽い。筆者の実体験で言えば、つけたまま昼寝をしてしまうこともあった。まさに「体の一部になる」と表現しても過言ではない。

 

快適な装着感をもたらしている要素はいくつかある。まずは、質量が26gしかないこと。メーカーによれば、従来機種から30%の小型化と13%の軽量化に成功しており、「卵よりも軽い」と表現されている。あくまで筆者の感覚だが、卵とは比較にならないくらい軽い。

↑軽さも素晴らしいが、非常に小型なので、つけていてもほとんど目立たない点もいい。正面から見ただけではイヤホンをしているとわからないほどだ

 

もうひとつの要素は、フィット感の絶妙さだ。Aeropexの素材にはチタンが採用されているが、このフレームが装着時の安定性と圧迫感のなさを見事なまでに両立している。

 

そして、振動の少なさも捨て置けない。冒頭で書いたように、骨伝導イヤホンで音楽を聴いていると独特のむずがゆさが発生してしまう。だが本品はそれを大きく削減。従来品より振動が軽減されていると製品サイトに記載されているが、明らかに振動の少なさを体感できる。骨伝導ならではの感覚がないといえばもちろんウソにはなるが、使用中のわずらわしさは皆無だ。

↑サイズ感をわかってもらうために、本品を一般的なボールペンと比較。フレームの細さが際立つ

 

筆者が本品を初めて触ったのは、某家電量販店でのタッチ&トライイベントでのこと。試着・試聴をして、スペック確認後、すぐに購入することを決めた。触ってから、レジに行くまでだいたい5分くらいだろうか。音質などの評価点もあるが、一番筆者を魅了したのはその装着感。それほど、本品のつけ心地がよかったのだ。

 

音漏れ軽減、ノイキャンマイク、高い防水性能なども兼ね備える

Aeropexは、骨伝導イヤホンの完成形ともいえるほど、多くの機能を搭載しているのも魅力。その一端を見ていきたい。

 

まず、音漏れの軽減だ。製品サイトによれば従来機種より50%音漏れを減らしているという。骨伝導イヤホンはその構造上、どうしても音が漏れがちだ。だが、本品ではあまりに周りが静かな環境でなければ、それほど気にならないレベルにまで、音漏れが抑制されている。たとえば、エレベーター内で使うときに音量を下げる程度の配慮でよい。

 

もうひとつ語っておきたいのが、本品に内蔵されているデュアルノイズキャンセリングマイクだ。その性能は雑踏のなかでも通話ができるほど確かなものである一方、ノイズをしっかり削ってくれる。おかげで声を張り上げずとも通話の相手にしっかりとこちらの声が届く。音漏れが少ないから、相手の声が自分の周囲に響くこともない。

 

本品はスポーツやアウトドアシーンを念頭に開発されているが、この通話品質から考えれば、ノイズの多い環境で在宅勤務をしている人のWeb会議用としても自信をもっておすすめできる。

↑本品の裏側。一見マイクがついているようには見えないが、十分な集音性を持っている

 

さらに、本品はIP67相当の防水・防塵性能を持っている。この規格は水中に浸漬しても有害な影響を受けず、粉塵の侵入を防ぐ性能を持っていることを意味する。水泳にこそ対応しないが、スポーツやアウトドアを中心に、あらゆるシーンで水を気にせず安心して使えるからありがたい。汚れてしまったときは丸洗いが可能だ。

 

バッテリーの駆動時間は8時間で、2時間でフル充電が完了する。装着感の軽さゆえずっと装着していたくなるから、ワガママを言えば駆動時間は10時間ほどあったらうれしかったが、いまのところこのバッテリー性能でも不満はない。なお、スイッチをオンにした際には「バッテリーは約半分です」などと音声でバッテリー残量を教えてくれるので、その点は親切だ。

↑本品の充電端子(右)および操作部。充電は専用のマグネティック充電ポートで行う。操作部のボタンは音量アップ兼電源ボタン、音量ダウンボタンの2つで、つけたまま操作できる。なお、本品はマルチ接続には対応していないが、電源ボタン長押しですぐペアリングモードに移行できるため、接続機器の切り替えは簡単だ

 

↑左耳側にはマルチファンクションボタンがついている。曲の一時停止や再生、スキップなどをこのボタンひとつで操作できる

 

なお、これまであまり触れてこなかった音質についてだが、骨伝導イヤホンとしてはかなり高いといってよい。骨伝導イヤホン全般に言えることとして、どうしても低音域がかすれがちなのだが、Aeropexはちゃんと低音を鳴らしてくれる。とはいえ、低音が特に強い! というほどではないので、ドスドスとした低音を楽しみたい人は、骨伝導イヤホン自体を避けた方がいいかもしれない。

 

ここまで魅力を語ってきたAeropexの実売価格は1万9998円(税込)。決して安い買い物ではないが、筆者はその価値があると思っている。

 

エントリーモデルやビジネスモデルとの差は?

ここからは、Shokzが販売しているそのほかのモデルとの比較を書いていこう。Aeropexのほかにも、Shokzの骨伝導イヤホンのバリエーションは幅広く、価格がAeropexの半分になったエントリーモデル、高品質なマイクを内蔵したビジネス向けモデルなども存在している。具体的に紹介していきたい。

↑エントリーモデルのOpenmove。デザインがAeropexと少し異なっている

 

まずは、エントリーモデルの「Openmove」(実売価格は税込み9999円)。採用されている骨伝導の技術が、Aeropexに比べて1世代前のものになるほか、バッテリー駆動時間が6時間、防水・防塵規格がIP55とスペック面でAeropexより劣っている。実際に使ってみると、装着感はそれほど変わらないものの、音楽再生時、振動板によるむずがゆさがあり、快適性の面でもAeropexとの差を感じた。

 

だが、2万円前後の製品が並ぶShokzの骨伝導イヤホンのなかにおいて、1万円を切るOpenmoveの価格の低さは際立っており、Shokzの製品に興味はあるが出費を抑えたいという方にはぴったりのモデルといえよう。

 

一方、ビジネス向けモデルの「Opencomm」(実売価格は税込み1万9998円)は、通話に特化した骨伝導ヘッドセットだ。バッテリー駆動時間が長く、一度の充電で最大16時間の通話が可能。充電時間も1時間とAeropexの半分となっている。もちろん、マイクはAeropexのものより高性能。仕事中、断続的に通話をする人のための製品だ。

↑通話特化モデルのOpencomm。左耳の振動部からマイクが伸びている

 

さらに、よりとがったモデルもラインナップされている。通話こそできないが、最大1200曲の楽曲を保存できる4GBストレージを搭載したうえに、水泳に対応した完全防水モデルの「Xtrainerz」(実売価格は税込み1万9668円)や、テレビに接続できるトランスミッターが付属した「AS801-ABT01」(実売価格2万6268円)だ。また、Aeropexの基本性能はそのままに、最大音量を抑制したほか、サイズを少し落とした子ども向けモデル「Aeropex Play」(実売価格は税込み1万9998円)もあるので、親子お揃いにするのもいいだろう。

 

選び方は、Aeropexがとても優秀で完成度も高いため、どのような用途であっても基本的にはAeropexがファーストチョイスでいいだろう。それほどまでに、Aeropexがスゴい製品なのだ。だが、予算的にどうしてもという場合はOpenmoveで、ビジネス・水泳・テレビの用途専門に骨伝導イヤホンを用いたい場合は、そのほかのモデルが選択肢に入ってくる。

 

新たなハイエンドモデルのクラファンも実施中

なお、Shokzは、Aeropexと並ぶ新たなハイエンドモデル「OpenRun Pro」を発表し、現在クラウドファンディングを通して販売している。価格は2万3880円(税込)だ。OpenRun Proは最新の骨伝導技術を搭載。また、バッテリーは10時間持続し、急速充電にも対応するなど、多くの面でAeropexを上回る。ただし、防水・防塵性能はIP55にとどまっているなど、Aeropexのほうが優れている点もあるため、完全な上位互換というわけではない。製品名にRunと入っている通り、ランニングシーンでの使用を特に重視したモデルだ。

↑新登場するOpenRun Pro

 

Aeropexは骨伝導イヤホンに求められる要素を高い次元で兼ね備えた”完成形”だった。今後は、リリースが発表されているOpenRun Proはもちろん、同社製品のさらなる進化に、ファンのひとりとして期待している。

ストリーミングもワイヤレスも高音質で! 最上位ウォークマンに新モデル「WM1ZM2/WM1AM2」登場

ソニーは、ウォークマンのフラッグシップ「WM1」シリーズから、Android OS搭載で音楽ストリーミングサービスに対応した新モデル「NW-WM1ZM2」と「NW-WM1AM2」を3月25日に発売します。実売予想価格は、NW-WM1ZM2が約40万円前後、NW-WM1AM2が約16万円前後。オプションとして、両モデルに対応した専用レザーケース「CKL-NWWM1M2」(約1万1000円前後)も発売されます。

↑NW-WM1ZM2(左)と前モデルのNW-WM1Z(右)

 

↑NW-WM1ZAM2(左)と前モデルのNW-WM1A(右)

 

細部までアップデートされた新フラッグシップ

NW-WM1ZM2/WM1AM2は、2016年に発売されたNW-WM1Z/WM1Aの後継機種。新たにAndroid OSを採用したことにより音楽ストリーミングサービスに対応したほか、2018年に発売され話題を呼んだ100万円超のポータブル音楽プレーヤー「DMP-Z1」で培った高音質化技術を継承していることが特徴です。

 

また、いずれも画面サイズが従来の4インチ(854×480ドット)から5インチ(1280×720ドット)に拡大され、それに伴って本体サイズも大きくなっています。

↑画面の大型化に伴い、本体サイズも大きくなっている(左がWM1ZM2)

 

このほか、データ転送/充電端子がWMポートからUSB Type-C(USB 3.2/Gen1)に変更され、利便性が向上しています。

 

内蔵ストレージ容量は、NW-WM1ZM2が256GB、NW-WM1AM2が128GB。microSDカードスロットを1つ備えています。ハイレゾ音源はPCMが384kHz/32bit、DSDが11.2MHzまでのネイティブ再生に対応。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptX/aptX HD/LDACをサポートしています。有線接続端子は3.5mmアンバランスと4.4mmバランスの2系統を搭載。再生時間はいずれも最大40時間(有線接続時 MP3/128kbps再生)。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

ストリーミングもワイヤレスも高音質に

ソニー独自の高音質化技術DSEEが、AI技術による楽曲分析を生かしハイレゾ相当(最大192kHz/32bit)までアップスケーリングする「DSEE Ultimate」に進化。さらに、本機では有線/無線接続を問わず同機能を利用できるほか、W.ミュージック以外の音楽再生アプリ使用時にも利用できるようになっています。これにより、ワイヤレスイヤホン使用時や、各社の音楽ストリーミングアプリを使用時も、ハイレゾ相当の高音質に変換して楽しむことが可能に。

 

また、入力されたすべてのPCM音源を11.2MHz相当のDSD信号に変換する「DSDリマスタリングエンジン」も搭載。DMP-Z1では5.6MHz相当のDSD信号に変換していましたが、本機では11.2MHz相当に進化しています。オン/オフの切り替えも可能なので、好みにより切り替えて使用できます。

 

金属削り出しの重厚なボディは新モデルでも健在。WM1ZM2では、シャーシを従来の99.96%の無酸素銅から99.99%(4N)に純度をアップ。さらに高純度金メッキ(純度約99.7%)により、音質効果と高剛性を両立させています。また、背面には削り出しアルミシャーシを採用。

↑ボディは重量感のある金属製。削り出しにより高い剛性を実現しています

 

このほか、同社の据え置きオーディオ機の開発ノウハウを生かした独自開発のコンデンサ「FTCAP3」に加え、バランス出力の内部配線にキンバーケーブルの協力によって開発された4芯ブレードケーブルを採用。はんだには、金を添加した高音質はんだを使うなど、内部設計にも徹底的にこだわっています。

↑基板設計にもこだわっています

 

Editor’s Eye

発売前の実機を、前モデルと聴き比べる形で試聴させてもらうことができましたが、音質の進化を最も感じられるのは「音場空間の広がり」です。どちらも前モデルに比べて、より立体的で広がりのある音になっていると感じました。同社が推進する立体音響技術「360 Reality Audio」に対応したこともあり、同規格に対応する音源を再生すれば新しい音楽体験が得られるかもしれません。

 

気になるのは画面の大型化に伴い、本体もサイズアップしたこと。重さもWM1ZM2で約455g→約490gに、WM1AM2で約267g→約299gにと、いずれも30g以上重くなっているので、手にしたときにかなりの存在感となっています。ハイエンドにふさわしい重厚感ともいえますが、これを持ち歩くのはなかなか大変そうです。

↑前モデルより大型化したため手に持ったときの存在感もアップ

 

しかし、ポータブルオーディオの元祖ともいえるウォークマンが考える2022年現在の最上級のサウンドを体験できるのは間違いなく、いま使っているポータブル機に満足していない方やもっといい音で音楽を楽しみたいと思っている方は、ぜひ新WM1シリーズを試して頂きたいと思います。

 

YouTube動画「レグザチャンネル」新シリーズ始動! 国内の研究開発拠点にカメラが初潜入

TVS REGZAは、YouTubeのREGZA公式動画「レグザチャンネル」にて、国内の研究開発拠点に初潜入する新シリーズの動画を配信開始しました。

 

新シリーズでは、声優の小岩井ことりさんがカメラを片手に、東京・多摩市の「永山研究開発センター」に潜入。センターで働く技術者に突撃インタビューを行い、レグザの開発風景を紹介しています。

↑新シリーズではレグザの国内研究開発拠点に初潜入

 

すでに公開されている第1弾動画では、研究開発の様子のほかにも、同センターのセキュリティシステムなどを体験。続いて公開された第2弾動画では、レグザの高画質・高音質の舞台裏を紹介するほか、初公開となる開発中の新モデルのデザインモックがお披露目されています。

↑第2弾動画では開発中の新モデルを初公開しています

 

今後公開される動画では、世界最大のテクノロジーショー「CES 2022」で初披露された新開発の高画質映像処理エンジンやミニLED搭載液晶テレビなども登場予定とのことで、レグザファンならずとも必見の内容といえそうです。

↑今後公開予定の動画ではレグザの最新エンジンやミニLED液晶テレビなどが登場する予定

 

YouTube「レグザチャンネル」公開コンテンツ

【レグザの高画質・高音質はこうして生まれる!】レグザ開発拠点の裏側ぜんぶお見せします!#02
https://youtu.be/lqjvDqOl21o

 

【カメラ初潜入】レグザ開発拠点の裏側ぜんぶお見せします!#01
https://youtu.be/Z6Kry6QYLZw

話題となった「ソニーのあの機種」がグランプリに! 「ポタ-1グランプリ2021」受賞製品一覧&レポート

読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する「ポタ-1グランプリ 2021」の結果が、2021年12月24日にYouTubeチャンネル「ポタ-1 TV」で発表されました。動画には、同チャンネルでMCを務める声優の小岩井ことりさんとだいせんせいが登場。グランプリの発表のほか、視聴者と直接電話で話すトーク企画やゲーム体験など盛りだくさんの内容となりました。

↑MCを務める声優の小岩井ことりさんとだいせんせい

 

【受賞製品一覧フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

2021年の総合グランプリは話題のあの機種

一般投票の結果、2021年の総合グランプリに輝いたのはソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」に決定! 会場にはソニーのホームエンタテインメント&サウンドプロダクツ事業本部から坂根 圭太さんと神田 雅生さんが登場し、小岩井さんからトロフィーが授与されました。

↑トロフィー授与の瞬間。左が坂根 圭太さんで、右が神田 雅生さんです

 

受賞の感想について求められると、坂根さんは「2年前に前モデルのWF-1000XM3でもグランプリを頂いていたので、そのときから(WF-1000XM4でも)グランプリが頂けることを目指して頑張っていました」とコメント。生配信のコメント欄にも「やっぱり強い」「話題になった機種だし納得」といった声が多数寄せられていました。

↑トロフィー贈呈後にはインタビューも

 

このほか、視聴者に生電話をかけて“この1年間で身の回りに起こった事件”を聴くコーナーでは、電話やお便りをくれた視聴者の方にクリスマスプレゼントが贈られる場面も。さらに、ゲームコーナーではギャラアップをかけてコナミのリズムアクションゲーム「pop’n music Lively(ポップンミュージック ライブリィ)」に司会の2人が挑戦しました。生配信を見られなかった方は、ぜひアーカイブ動画をご覧ください。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

ポタ-1グランプリ2021授賞式生放送アーカイブ:https://youtu.be/3Qdv6twjwj8

 

ポタ-1グランプリ2021 受賞製品一覧

【総合グランプリ】

ソニー
WF-1000XM4

↑WF-1000XM4

 

完全ワイヤレスイヤホンとしては業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現したモデル。また、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンでは初めて高音質コーデックのLDACに対応するほか、独自の高音質化技術「DSEE Extreme」により、MP3やストリーミングなどの圧縮音源もハイレゾ相当で楽しめます。

 

【完全ワイヤレスイヤホン部門】

・1万円未満

JBL
JBL WAVE100 TWS

↑JBL WAVE100 TWS

 

エントリークラスながら、JBLらしいパワフルなサウンドを楽しめるハイコスパモデル。イヤホンの充電と収納を兼ねるケースにはフタがなく、使用したいときにすぐに取り出せます。また、昨今のトレンドでもある“くすみカラー”を採用したブルーやアイボリーなどの、全4色のカラバリも魅力。

 

・1~1.5万円

ソニー
WF-C500

↑WF-C500

 

MP3の圧縮音源や、ストリーミングサービスの音源/動画をCD音質相当の高音質で楽しめる、ソニーの独自技術「DSEE」を搭載したエントリーモデル。また、イヤホンを小型・軽量化しているうえに、装着時に耳から飛び出す部分を抑え、スマートな見た目を実現するなど、音質以外の部分にもこだわっています。

 

・1.5~2万円

ゼンハイザー
CX True Wireless

↑CX True Wireless

 

上位機種「MOMENTUM True Wireless 2」と同等の7mm径ドライバーを搭載するほか、低音を強化する「BASSブースト」機能を搭載するなど、音質にこだわったエントリーモデル。装着したときのフィット感が優れているうえに、遮音性も抜群です。また、充電ケースを合わせると最大27時間持つバッテリーも魅力。

 

・2~2.5万円

ゼンハイザー
CX Plus True Wireless

↑CX Plus True Wireless

 

CX True Wirelessにノイズキャンセリング機能を加えつつ、手ごろな価格帯をキープしたスタンダードモデル。独自で設計した7mm径のドライバーによるパワフルなサウンドを実現したほか、高音質なBluetoothオーディオを再生できるコーデックのaptX Adaptiveに対応するなど、音質に抜かりはありません。

 

・2.5~3万円

JBL
JBL TOUR PRO+ TWS

↑JBL TOUR PRO+ TWS

 

街中を中心にさまざまな使用場面を想定して設計された「ハイブリッドノイズキャンセリング機能」を搭載。車の走行音や飲食店での話し声などの、敏感に聴き取れてしまうようなノイズを軽減できます。また、低音から高音までバランスよく、フラットで豊かなサウンドもポイントです。

 

・3万円以上

ソニー
WF-1000XM4

↑WF-1000XM4

 

【有線イヤホン部門】

・1万円未満

Hi-Unit
HSE-A2000PN

↑HSE-A2000PN

 

ロックバンド「凛として時雨」のドラマーであり、ポータブルオーディオにも造詣が深いピエール中野氏が手がけた有線イヤホン第2弾。Web会議などが増え、「マイク付きモデルがほしい」というユーザーの声を受けて、リモコンマイクを搭載しています。また、第1弾から聴き心地と音楽への没入感も進化。

 

・1~3万円

final
A4000

↑A4000

 

finalのフラッグシップイヤホン「A8000」の開発で生まれた、立ち上がりが速く空間に音が浮かぶような「トランスペアレントな音」を追求したモデル。ドライバーの部品すべてを新設計し、6mm径のドライバーを開発することで、手に届きやすい価格帯を実現しています。また、カスタマイズしたかのような装着感も魅力。

 

・3~5万円

ゼンハイザー
IE 300

↑IE 300

 

上位モデルに採用されている「7mmExtraWideBandドライバー」をリファインして搭載したモデル。透明さを感じる高音、温かみのある中音、クリアで歪みのない低音を楽しめます。また、優れたフィット感のイヤーピースは高い遮音性も実現。さらに、柔軟性の高いイヤーフックにより、装着感も抜群です。

 

・5万円以上

ゼンハイザー
IE 900

↑IE 900

 

独自設計の7mmドライバー「フラグシップTrueResponseトランスデューサー」を搭載したフラッグシップモデル。ダイナミック型らしい低音を楽しめます。また、耐久性と安定性に優れる独自形状のMMCX端子「Fidelity+ MMCX」を採用し、ケーブルの着脱にも対応しています。

 

【ワイヤレスヘッドホン部門】

・1万円未満

オーディオテクニカ
ATH-S220BT

↑ATH-S220BT

 

約180gの軽量設計と、さまざまなユーザーの頭の形にフィットするデザインを採用し、高い装着性を実現。首や肩が凝りにくく、耳に優しい着け心地で音楽やゲームを楽しめます。また、最大約60時間も使用できるバッテリーを搭載。加えて、10分の充電で約3.5時間使用可能な急速充電にも対応しています。

 

・1~3万円

ソニー
WH-XB910N

↑WH-XB910N

 

ヘッドホンの外側と内側に配置した2つのセンサーで、効率的にノイズを集音する「デュアルノイズセンサーテクノロジー」を搭載。高いノイズキャンセリング性能を実現しています。また、EXTRA BASSシリーズならではの重低音に加え、クリアなボーカルと高音域により、迫力や臨場感を楽しめます。

 

・3万円以上

Apple
AirPods Max

↑AirPods Max

 

ノイズキャンセリング機能を搭載したハイエンドモデル。車のロードノイズ、人の話し声、甲高い地下鉄のブレーキ音など幅広い帯域で消音効果をもたらします。また、アップル独自の「空間オーディオ」再生を楽しめるのも特徴。さらに、ニュートラルなバランスと解像度の高いサウンドも魅力です。

 

【有線ヘッドホン】

ゼンハイザー
HD 560S

↑HD 560

 

振動板に新素材のポリマー化学物質を採用した、38mm径のダイナミック型ドライバー搭載モデル。存在感のある低域と伸びやかな高域を再現します。また、超軽量なヘッドバンドや、上質なイヤーパッドを採用し、長時間使用でも快適な装着感を実現しています。

 

【ゲーミングヘッドセット部門】

・1万円未満

JBL
JBL Quantum 50

↑JBL Quantum 50

 

ゲーム内のかすかな足音から爆発による轟音まで、リアルに再現するために開発されたゲーミング用音響技術「JBL Quantum SOUND シグネチャ」を採用。ゲームプレー中に重要な些細な音も漏らさず再現します。また、音量調整などが可能なインラインコントローラーを装備し、使い勝手にも優れています。

 

・1~2万円

ASTRO Gaming
ASTRO A20 ワイヤレスヘッドセット

↑ASTRO A20 ワイヤレスヘッドセット

 

独自のオーディオシステム「ASTRO Audio V2」を採用し、自然かつ滑らかな音を表現。高音は聴き疲れしにくく中音はクリアに、低音は歪みが少なくなるよう調整されています。また、耳元にあるダイヤルを使用すれば、ボイスチャットとゲームオーディオの音量バランスを調整可能です。

 

・2万円以上

パナソニック
SC-GN01

↑SC-GN01

 

首にかけるタイプで、首もとを囲むように前に2基、後ろに2基搭載されたスピーカーにより、4chサラウンドを手軽に楽しめます。また、臨場感と迫力を楽しめる「RPGモード」や足音などを聴き取りやすい「FPSモード」、シナリオに没頭できる「Voiceモード」など、ゲームに合わせて3つのサウンドモードを選択可能。

 

【ワイヤレススピーカー部門】

・1万円未満

ソニー
SRS-XB13

↑SRS-XB13

 

独自の技術「Sound Diffusion Processor」を搭載しており、重低音からボーカルなどの中高音域まで、クリアに広がる高音質を楽しめます。さらに、本体はIP67の防水・防塵性能を実現しているほか、約16時間再生できるバッテリーも搭載されており、屋外でも高音質を体感できます。

 

・1~3万円

JBL
JBL CHARGE 5

↑JBL CHARGE 5

 

大口径のウーファーと20mm径のツイーターを搭載した、本格的な2Way構成のスピーカー。ダイナミックな低音とJBLならではの高音を再現します。また、7500mAhのバッテリーを内蔵し、コンパクトなボディながら最大約20時間の連続再生が可能なうえに、モバイルバッテリーとしても使用できます。

 

・3~5万円

ソニー
LSPX-S3

↑LSPX-S3

 

有機ガラス管を震わせて出すリアルでクリアな音色と、イルミネーションLEDの柔らかな光が特徴のモデル。ツイーター、ウーファー、パッシブラジエーター搭載で、奥行きのある音響を楽しめます。一方のイルミネーションLEDは、32段階で明るさ調節できるうえに、キャンドルのように発光することも可能。

 

・5万円以上

ソニー
SRS-RA5000

↑SRS-RA5000

 

本体上部に3基、中央に3基、下部にサブウーファーを搭載したワイヤレススピーカー。水平に音が広がるうえに、上から包まれるような音楽体験が可能です。また、臨場感のあるサウンドを楽しめる「Immersive AE」を搭載しており、2chステレオ音源でもより広がりのある音場を体感できます。

 

・会議向け

ソニー
SRS-NB10

↑SRS-NB10

 

オンライン会議、テレビ視聴、音楽鑑賞と幅広いシーンで使用できるワイヤレスネックバンドスピーカー。独自開発のスピーカーユニットと、パッシブラジエーターの組み合わせにより、クリアな音を楽しめるほか、2基の高性能マイクと高度な音声信号処理によって、オンライン会議で声をクリアに届けられます。

 

【楽天市場賞】

ソニー
WF-1000XM4

↑WF-1000XM4

 

【GetNavi賞】

ロジクール
G435

↑G435

 

本体重量165gと超軽量なゲーミングヘッドセット。軽さに加えて、優れた通気性のイヤーカップや、形状記憶フォームが用いられたイヤーパッドなどによって、快適な装着感を実現しています。サウンドは40mmドライバーを搭載したことで、豊かで没入感あふれる音質。さらに、Dolby Atmosなどにも対応しています。

 

【GetNavi web賞】

NUARL
N10 Plus

↑N10 Plus

 

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。兄弟モデルの「N10 Pro」に引けを取らない騒音低減能力を実現しながらも、音質への影響を限りなく抑えています。このほか、接続デバイスを切り替えられる「マルチポイント接続」や低遅延な「ゲーミングモード」など、多機能なのも特徴。

 

【審査員特別賞】

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT

↑ATH-HL7BT

 

ワイヤレスタイプとしては珍しい開放型のヘッドホン。ヘッドホンの背面が密閉されていないため、自然な音の鳴りや広がりのほか、余韻も感じられます。また、53mm径ドライバーと高品位なHi-Fi DACおよびヘッドホンアンプを搭載し、家で上質なリスニング体験が可能です。

 

GLIDiC
TW-6100

↑TW-6100

 

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載したGLIDiCのスタンダードモデル。イヤホンは人間工学に基づいた独自形状を開発し、長時間でも快適に使用できるフィット感と遮音性を実現しています。また、通話時のノイズリダクション、外音取り込み機能など、トレンドと言える機能を盛り込んでいます。

シュアから“ちょうどいいサイズ”のノイキャンヘッドホン「AONIC 40」誕生!

音楽ツウのコンシューマから、音楽制作の第一線で活躍するプロフェッショナルまで幅広い層に愛されるアメリカのオーディオブランドSHURE(シュア)が、持ち運びにも便利なコンパクトサイズのノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドホン「AONIC 40」を発売しました。

↑SHURE(シュア)が発売した最新のノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン「AONIC 40」をレポートします

 

今回は、兄弟機「AONIC 50」との違いも比較しながら、新しいヘッドホンの音質や機能に迫りたいと思います。

 

性能アップと小型化・軽量化を実現

AONIC 40はスタジオグレードの高音質を実現する、シュアのプレミアムクラスのワイヤレスヘッドホンです。AONIC 50に続いてイヤーカップが耳を覆うアラウンドイヤースタイルを採用。カラーバリエーションにはブラックとホワイトがあり、実売予想価格は3万2000円前後です。

 

AONIC 40に先駆けて2020年に発売された「AONIC 50」は、同社初のアクティブ・ノイズキャンセリングヘッドホンとして発売されましたが、このAONIC 40も同様にイヤーカップの内外に配置するマイクが拾った音から、音楽リスニングに不要なノイズだけをピックアップして打ち消すハイブリッド方式のノイズキャンセリング機能を搭載しています。

↑2020年に発売されたプレミアムモデルの「AONIC 50」

 

ノイズキャンセリングはAONIC 50のアナログ方式から、AONIC 40ではより高度な処理ができるデジタル方式に変更されました。また、AONIC 50が最大/ノーマルの2段階で効果の強さを切り換える仕様であるのに対して、AONIC 40では最大/ノーマル/ライトの3段階から選べます。

 

AONIC 40の本体サイズはAONIC 50に比べるとひとまわりほど小型化しています。質量も21gほど軽い313gです。

↑左側がAONIC 40。AONIC 50よりも少し本体がコンパクトに、重さが軽くなっています

 

持ち運びに便利な折りたたみ機構を採用

AONIC 40はヘッドホン本体がコンパクトに折り畳めるようになりました。ヘッドホンを収納する専用ケースも小さく、持ち運びやすくなっています。ふだん使いのポータブルヘッドホンとしても魅力が増しています。

↑本体をコンパクトに折りたたんで専用ケースに入れて持ち運べます

 

↑専用ケースのサイズもコンパクトになりました

 

ヘッドホンの装着感も洗練されています。AONIC 40ではイヤーパッドのクッションがより柔らかくなり、メガネを着けたまま、上からヘッドホンを掛けてもキツく感じられません。

 

どちらのヘッドホンもボタン式のリモコンでスマホを操作します。AONIC 50は右側イヤーカップに全てのボタンをまとめて配置しています。AONIC 40は電源・ペアリングボタンを左側イヤーカップに配置。音量や一時停止の操作、ノイズキャンセリングモードの切り替えを行うボタンは右側に集めています。

↑AONIC 40は主なリモコンボタンを左側イヤーカップの側面に配置しています

 

AONIC 50はノイズキャンセリングモードと外音取り込みの切り替えを上下にスライドするスイッチで切り換える仕様です。操作が覚えやすい反面、専用アプリ「ShurePlus PLAY」からの切り替えができません。

 

一方、AONIC 40はリモコンボタンとアプリの両方でモードが切り換えられます。音声プロンプトの有無はShurePlus PLAYアプリから設定を選べますが、ANCと外音取り込みモードのオン時のサウンドが一緒なので、あとは環境音で聞き分けるほかありません。

 

AONIC 40/AONIC 50:サウンドを聴き比べる

今回はAONIC 40とAONIC 50を用意して、それぞれにGoogle Pixel 6 Proを接続して音楽を試聴しました。

↑Google Pixel 6 Proに接続してふたつのヘッドホンを聴き比べました

 

AONIC 50はLDAC、AONIC 40はaptX HDによるワイヤレス高音質再生に対応しています。Google Pixel 6は両方のコーデックに対応しているので、それぞれのヘッドホンから最高音質が引き出せます。

 

アップテンポなポップス系の楽曲から聴きました。Aimerの「残響散歌」はAONIC 40で聴くと雄大なスケール感が楽しめます。起伏に富んだダイナミックな音楽の迫力も聴きどころ。エネルギーに満ちたボーカルの抑揚感がとても豊かで、声の表情が移り変わる様子が鮮やかにイメージできました。低音の打ち込みが鋭く、空間の立体感を引き立たせます。

 

同じ曲をAONIC 50で聴いてみました。ボーカルとバンドによる演奏の一体感がより引き立つ印象です。ボーカルの声がとてもシルキーで滑らか。楽器の演奏が滑らかにつながり、一体感あふれる心地よいグルーブが伝わってきます。きめ細かく、上品な音楽の質感をリアルに再現できるところに、LDAC対応のヘッドホンであるAONIC 50の持ち味があります。

 

アップテンポなリズムをザックザックと刻む、AONIC 40のサウンドはポップスやロック系の楽曲にとてもよく合います。かたやAONIC 50はミドル/スローテンポのボーカル曲、弦楽器を主体としたクラシックやジャズのアコースティックセッションに上品な「温かみ」を感じさせてくれます。それぞれのキャラクターの違いが楽しめるので、ぜひ聴き比べてみることをおすすめします。

 

ShurePlus PLAYアプリには7種類のプリセットと、ユーザーがマニュアルでバランスを細かく追い込んだ値を保存して、何度も繰り返し使えるイコライザー機能があります。音楽の種類やリスニングを楽しむ環境に合わせて、上手にイコライザーを使いこなせば、AONICシリーズのさらに深い魅力が掘り起こせると思います。

↑ヘッドホンの設定操作、簡易なプレーヤー機能を搭載する「ShurePlus PLAYアプリ」のAndroid版

 

↑アプリではイコライザー機能が充実しています

 

ANCと外音取り込みの効果も明快

AONIC 40のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を電車やバスの中、カフェ等様々な場所で試しました。モードを「最大」にすると、音楽再生に不要なノイズがグンと一気に消えます。ノイズキャンセリングの効果が強めに感じられる方は、ノーマル/ライトのモードに切り換えてみても良いと思います。イヤーパッドによる遮音性能も高いヘッドホンなので、十分に静かな環境の中で音楽や映画の鑑賞に集中できると思います。

↑ノイズキャンセリングの効果を最大/ノーマル/ライトから選べます

 

外音取り込みのレベルは全11段階から選べます。外音取り込みをオンにすると、屋外の環境音がクリアに聞こえてきます。特に屋外を歩きながらAONIC 40で音楽を聴く時には、外音取り込み機能のレベルを強めにして使いたいところです。ビデオ会議中など、室内で少し外の音にも注意を向けながらヘッドホンを使いたい場面では、外音取り込みのレベルを「4〜7」前後のポジションに設定すれば、ちょうど心地よく感じられるはずです。

 

ヘッドホンをビデオ会議などにも使いやすいように、AONIC 40は本体リモコンボタンの操作による「通話ミュート」の機能を追加しています。また付属するUSB-CケーブルでPCにつなぐと、AONIC 40のマイクを通話用にも使える「USB音声モード」が有効になります。ビジネスシーンでの使い勝手が強化されたところもAONIC 40の魅力です。

↑ひと目でAONIC 40だとわかる個性的なデザインも魅力的に感じられました

 

筆者はスパイラル状にひねりを加えた、AONIC 40のアームのデザインがとても個性的で良いと思いました。音楽ツウが認めるシュアのヘッドホンを身に着けていることを、周囲にアピールできる外観にも大満足です。音質・機能・デザインの三拍子が揃った、新しいAONICファミリーのヘッドホンはこの春、最大の注目株になりそうです。

 

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もはや“安い”だけじゃない!日本市場向けにチューニングされたハイセンス「65X8F」から感じる本気度

日本メーカーのテレビと変わらないスペックとサイズ展開を備えながら、圧倒的にインパクトのある価格を実現するハイセンスの4Kテレビはいまが「買い」なのでしょうか。ハイセンスが昨年秋に発売した65型の4K有機ELテレビ「X8F」シリーズの実力に迫りながら、その答えにたどり着きたいと思います。

↑ハイセンスの4K有機ELテレビ「65X8F」(実売価格24万8000円)

 

日本人の好みに合わせて熟練のエンジニアが映像をチューニング

X8Fはハイセンスが誇る4K有機ELテレビのプレミアムシリーズです。2020年秋に55型を発売後、48型から65型まで画面サイズ展開を広げてきました。筆者はX8Fシリーズについて大きく3つのポイントに注目しました。最初のポイントは「画質」の完成度です。

 

今回筆者はハイセンスのオフィスを訪問して、同社の視聴室で最新機種の「65X8F」の映像を視聴しました。ハイセンスが考える“画づくり”のポイントについては、X8Fシリーズを含む最新4Kテレビの映像のチューニングを担当する、開発センター 画質設計シニアエキスパートの永井賢一氏にうかがっています。

↑開発センター 画質設計シニアエキスパートの永井賢一氏

 

65X8Fの映像を視聴すると、人の肌の質感や風景を捉えた映像の色合いがとても自然に再現できる4Kテレビであることがよくわかります。X8FシリーズはBS/CS 4Kチューナーを内蔵しているので、アンテナにつなぐだけで手軽に4K放送が楽しめます。

 

4K高画質の紀行番組は、まさしく旅人の目線で映像の向こうに広がる世界を歩き回っているような感覚でした。木々の葉の緑色、空の青色が目で見る景色の印象にとても近く、色合いのバランスが崩れません。視聴を開始した直後は陰影の再現がやや穏やかに感じられましたが、次第に明暗の階調をきめ細かく丁寧に、なおかつリアルに再現する映像の安心感に引き込まれてしまいました。

 

65型の大画面に広がる夜景の映像は暗部の奥行きに深みがあります。黒色を引き締めて再現できる有機ELディスプレイの特徴を生かしつつ、ボトムの暗所を深く沈めて、そこから明るさを浮かせることなく映像の“少し暗い箇所”まで階調をきめ細かく再現します。平面のパネルの向こう側に広がる立体的な世界に緊張感が漂います。

↑画質設定を変えながら様々なコンテンツを視聴しました

 

AIエンジン「NEOエンジンplus 2020」で地デジやネット映像も高画質に

X8Fシリーズの映像美を引き出している中核は、最新の「NEOエンジンplus 2020」です。この映像エンジンが搭載するAI(人工知能)が映像の「シーン」や「動きの量」を解析しながら、どの映像モードを選択した場合でもリアルな映像に整えます。

↑高画質処理を可能にする「NEOエンジンplus 2020」

 

最新のエンジンでは、新たに3段階の超解像処理機能が加わりました。地デジや2KのBS/CS放送を複数の段階で4K解像度にアップコンバートしてX8Fの画面に映し出すまで、複数の行程でノイズを低減しながら精細感のある映像に変換します。地デジのバラエティ番組を視聴してみると、被写体となる人物を立体的に浮かび上がらせながら、肌は滑らかに描き分ける超解像エンジンの“賢さ”が良くわかります。

↑3段階に分けて超解像処理を行うことでノイズを抑え自然で高精細な画質を実現

 

AIによる超解像処理は、YouTubeやNetflixのようなインターネット動画にもよく効きます。被写体の輪郭を引き締めつつ、平坦部分のノイズもよく抑えます。永井氏は、映像の明部ピークの輝き感を復元してキラリと光る映像を再現したり、明るさのバランスをパネルのエリアごとに制御して暗部のつぶれや明部の飛びを抑えるといった高度な処理も、X8Fシリーズが搭載するスマートなAIエンジンが得意とするところなのだと話しています。

 

X8Fシリーズには新世代の有機ELパネルが採用されています。「AI搭載の画質エンジンと連携して、超解像処理による精細感の高い映像を再現できるように、何度もチューニングを繰り返しながら丁寧に画づくりを練り上げてきました」と永井氏が振り返っています。

 

X8Fシリーズをはじめ、ハイセンスの4Kテレビは永井氏をはじめとする熟練した日本人のエキスパートの手によって、日本人が好む映像美を徹底追求しているからこそ、安心の高画質が楽しめるのです。

↑日本人の好みに合った画質を追求して、日本で画質のチューニングを行っているとのこと

 

映画・アニメ・ゲームなどあらゆるコンテンツを想定した画質設計

X8Fシリーズには、プレミアムモデルならではの高画質化技術が数多く投入されています。有機ELパネルとメタルバックカバーのあいだに冷却インナープレートを採用。自発光の画素セルをフルに駆動しながら効率よく冷やすことでパフォーマンスを安定させ、さらに色合いや輝度の特性を永井氏をはじめとするエンジニアが繰り返しチェックしながら仕上げています。

 

Ultra HDブルーレイ作品などに数多くあるドルビービジョン方式の高輝度・高画質な4K/HDRコンテンツを楽しむなら、ハイセンスの4Kテレビの中では現在唯一、ドルビービジョンに対応するX8Fシリーズがオススメです。さらに本シリーズの有機ELパネルはHDR倍速表示に対応しているので、スポーツ番組をはじめとする「動きの多い動画」も残像感を抑えて明瞭に再現します。

 

映画やアニメを楽しむなら映像モードの設定は「映画」がおすすめ。永井氏はナチュラルな画づくりを意識しながら入念にチューニングを行ったそう。ユーザーがカーテンを閉めて映画鑑賞に最適な環境でコンテンツを視聴したときにベストな画質になるよう、同社の従来モデルよりもわずかに「色彩感豊かなバランス」にチューニングを整えたといいます。X8Fシリーズには、テレビを置いた部屋の明るさを判定する自動明るさセンサーも内蔵されているので、リビングルームなどに設置しても、時間帯を問わずベストなコンディションの映像が楽しめます。

 

そして大きな画面のテレビでゲームを楽しみたい方にもX8Fシリーズは最良の選択になります。最新の映像技術である「4Kゲームモードplus」では、ボタンを押してからのレスポンスを向上する低遅延処理に加えて、X8FからはSDR品質の映像をHDRライクな画質にアップコンバートしたり、滑らかな動画を再現するためのフレーム補間動作や超解像処理を合わせて行っています。ダイナミックレンジが広く滑らかな映像が同モードの特徴です。ネイティブ4K/120p画質のゲーム映像の入力には非対応ですが、60fpsのソースをとても滑らかに再現します。

 

テレビ単体で迫力のサウンドが楽しめる

ふたつめに注目したいポイントは、X8Fシリーズが「音もいいテレビ」であることです。

 

一般的にテレビは薄型化を極めるほど、本体にサウンドシステムを内蔵するスペースが限られてくることから、映像はきれいでも「音はイマイチ」に感じられる製品もあります。テレビの音を強化するために別売のサウンドバーやスピーカーを購入してみたものの、今度は“音もの家電”にテレビ周辺のスペースを奪われて困っているという方も少なくないのではないでしょうか。

 

X8Fシリーズはバックライトシステムを必要としない有機ELの特性を活かして、パネル部分の薄型化を突き詰めながら12W×6チャンネルのパワフルなアンプにより駆動するサウンドシステムを内蔵しています。Eilex社が開発したPRISM(Primary Sound Measurement)という技術により、テレビが内蔵するスピーカーの特性を測りながら、イコライジング処理により音質を最適化します。

↑Eilex社が開発したPRISM技術により、音質を最適化

 

PRISMは主に4つの技術により構成されます。ひとつは映像コンテンツに含まれる音声信号がデジタル圧縮の際に失われた微小信号を復元・修復、ディティールのニュアンスを蘇らせる「サウンドリマスター」。もうひとつがステレオ音源をバーチャルサラウンド化する「サラウンドスペース」。コンテンツが切り替わるタイミングで音量を自動的に最適なレベルに調節する「オートボリューム」は、ハイセンスの従来の機種も搭載していましたが、Eilexの技術を採用したことにより音質が向上しているそうです。ほかにも人の声を強調し聴き取りやすくする「クリア音声」もテレビの音質向上に貢献する機能です。

 

ハイセンスの視聴室でX8Fシリーズのサウンドをチェックしてみました。人の声が画面から聞こえてくるような自然な「画音一体」の感覚は独自の演算処理による「ダイレクトサウンド」という技術により実現しています。テレビには複数の音声モードを選択できる機能もあり、「映画」を選ぶとアクション系の映画などは包み込まれるような迫力が味わえて、手に汗を握りました。低音強調やサラウンドのバランスを微調整すると、より迫力のあるシアター鑑賞が別途サウンドバーやスピーカーを足さなくても「テレビ単体」で楽しめます。

 

安全性も重視した合理的なデザイン。将来性豊かなスマートプラットフォーム

X8Fシリーズについて、筆者が注目した3つめのポイントは機能やデザインを含む全体の完成度の高さです。

 

同シリーズは有機ELパネルの周辺を保護するベゼル(額縁)をとてもスリムにデザインしたテレビです。まるで映像が宙に浮いているかのような効果を追求するだけでなく、カバーガラスの周辺をしっかりと保護するようにフレームで覆い、万一テレビが転倒した場合にもパネルが破損しないように安全性を熟慮しています。デスクトップスタンドは色をガンメタリックとしてリビングの風景に自然と溶け込ませます。

↑ガンメタリックのスタンドが高級感を漂わせています

 

X8Fシリーズはインターネットに接続して、YouTubeやNetflixなどインターネット経由で視聴するVODコンテンツが手軽に楽しめるスマートテレビです。VIDAA(ヴィダ)という名称の、ハイセンスによる独自プラットフォームを採用していますが、X8Fシリーズでは従来のVIDAA 2.5からVIDAA 3.0に進化を遂げています。

↑進化を遂げたハイセンス独自のプラットフォーム「VIDAA 3.0」

 

このVIDAA 3.0は、ユーザーが頻繁に使うコンテンツのアイコンを並べ替えたり、カスタマイズの自由度が高いところが特徴。また、一度立ち上げたアプリはテレビの電源を落とさない限り、再度VIDAAにアクセスした時にもアプリを素速く起動できる利便性を同時に追求しています。

↑65X8Fのリモコン。様々なネット動画配信サービスにすばやくアクセスできる

 

ハイセンスはVIDAAを海外で販売するスマートテレビにも乗せて、そのネットワークをハイセンスのホームアプライアンスやスマートホーム系のサービスにも拡大しています。日本でも近くスマートホーム系の家電に対応が広がり、やがてハイセンスのテレビを設置したリビングルームから、宅内のスマート家電を操作・モニタリングできる日が来ることを期待したいですね。

 

ハイセンスの4Kテレビが、特に日本人の好みに合わせて丁寧に練り上げた映像は一見の価値があると筆者は考えます。サウンドバーも要らないパワフルなサウンド、人気のインターネット動画がテレビ単体で再生できるスマートプラットフォームも含めて、1台でマルチに活躍してくれる「テレビシアターの主役」として、価格以上のインパクトを備えるハイセンスのテレビは「いま買いたい選択肢」の中に入れるべきだと感じました。

 

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AVカテゴリの未来を予想! 3つのトピックから見る注目すべきテクノロジー

2021年は引き続きコロナ禍によるパンデミックが続きましたが、筆者がまめにチェックしているオーディオ・ビジュアルの周辺には革新的な技術と、これを搭載する製品の発表・発売など明るい話題もありました。今回はオーディオ・ビジュアルやそれに関連するエンターテインメント分野を中心に、2022年にますます普及が進みそうな技術とサービス、さらに筆者が個人的に誕生を願うプロダクトについて紹介したいと思います。

 

その1.完全ワイヤレスイヤホンもハイレゾ対応へ

2021年にはBluetoothオーディオの技術的な限界を越えて、CDと同等の音質である44.1kHz/16bitのロスレスオーディオや、これを越えるハイレゾ品質のサウンドが楽しめる左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが誕生しました。ソニー「WF-1000XM4」、テクニクス「EAH-AZ60」は、ソニー独自のハイレゾ対応のBluetoothオーディオコーデックであるLDAC(エルダック)をサポート。クアルコムのBluetoothオーディオコーデックであるaptX Adaptiveも音質が進化して96kHz/24bit対応になりました。AVIOTのイヤホン「TE-BD21j-ltd」がいち早くこれに対応しています。

↑LDACによるハイレゾ再生に対応した完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」は2021年のヒットモデル

 

↑AVIOTからはaptX Adaptiveによる96kHz/24bitのハイレゾ再生に対応した、国内初の完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」が発売されました

 

音楽配信サービスの側もAmazon Music Unlimitedに続き、Apple Musicもハイレゾ対応のコンテンツを揃えました。一方で、日本発のハイレゾ配信プラットフォームとして気を吐いていたmora qualitasのサービスが、2022年3月をもって終了することを発表したのはとても残念です。2022年は、海外で先行していたSpotifyのロスレスオーディオ配信や、欧米を中心にハイレゾ配信のサービスを最も早く始めていたTIDAL(タイダル)が日本にやってくることを期待したいですね。

↑Apple MusicがCDを越える高音質が楽しめる「ハイレゾロスレス」の楽曲を拡充。従来と同じ定額料金で楽しむことができます

 

Apple Musicのロスレス/ハイレゾ配信が、AirPodsシリーズのワイヤレスイヤホン・ヘッドホンで現状まだ楽しめないことが筆者にはとても残念です。まずはヘッドホンのAirPods Maxから、iPhoneと何らかの専用ケーブルでつなげばロスレス/ハイレゾが聴けるアップデートが行われて欲しいと願うばかりです。

↑Dolby Atmosによる空間オーディオにも対応するAirPods。今後はロスレス/ハイレゾ対応にもなるのか目が離せません

 

Bluetooth再生でハイレゾやロスレス品質のオーディオを楽しむためにはコーデックの周囲にも手を加える必要があります。筆者は、2020年にドイツのフラウンホーファー研究所が技術仕様を大々的に発表した、Bluetooth LEオーディオのコーデック技術である「LC3plus(Low Complexity Communication Codec)」をベースに、アップルが独自に新しいコーデック技術を開発するという可能性もゼロではないと思います。

 

LC3plusでは最大96kHz/24bitのオーディオストリームが伝送できて、クリアな通信品質も可能になります。さらに遅延も少ないことから、スマホで楽しむモバイルゲームの音声伝送遅延が抑えられるメリットも引き出せます。2022年には音質・伝送遅延、ハンズフリー音声がそれぞれに最強化したAirPodsが誕生、なんてことも有り得るのでしょうか。

 

その2.高画質化が進むHMD・スマートグラスの進化

2020年のCESにパナソニックが展示した4K対応のスマートグラスの画質がとても良かったことに驚いていたら、2021年にも高画質なHMD(ヘッドマウントディスプレイ)に出会いました。ソニーが2021年秋に商品として発売した「Xperia View」です。

↑4K高画質なVRエンターテインメントの世界を実現した「Xperia View」

 

画質の良さは圧巻でした。Xperia Viewは「Xperia 1 III」「Xperia 1 II」の4K有機ELパネルをディスプレイとして活用するため、「Xperia Viewにスマホを装着した状態で頭に乗せる」という視聴スタイルになります。とても明るく色鮮やかで、なおかつ画素の存在を感じさせないきめの細かな映像がVR体験をとても豊かなものにするのです。中央部分に光を集めて精度の高い像を結ぶ「非球面レンズ」と、周辺部分にも高い集光効率をキープしながら快適な視聴体験を引き出す「フレネルレンズ」を一体化した、ソニー独自開発のハイブリッドレンズにより広い視野が得られることも本機の特徴です。

 

2021年秋にソニーが開催した同社の最先端テクノロジーを集めたイベントでは、4K解像度を実現したOLEDマイクロディスプレイを2基備えて、片目で4K/両目で8Kの映像が見られるVRヘッドマウントディスプレイの試作機を展示しました。

↑ソニーが技術公開イベントで発表した8Kの映像が見られるVRヘッドマウントディスプレイの試作機

 

筆者はこちらのデバイスで4K高解像度の3D立体映像や360度VR映像を視聴していますが、どちらの映像も高い密度感とリアリティを感じるものでした。同等に高画質なライブストリーミング映像を自宅に居ながら鑑賞できるようになれば、音楽イベントやビデオ会議などをバーチャル空間の中で参加する新しい没入型のエンターテインメント、ビジネススタイルが近い将来に確立されるかもしれません。

 

その3.15インチ以上の“大型iPad”に期待する理由

2021年はコロナ禍の影響が長引いたため、自宅で趣味や習い事の時間を持つようになった方々が増えました。筆者のまわりにもiPadでイラストを描く勉強を始めたという方が多くいます。

 

iPadはスタイラスペンの「Apple Pencil」さえあれば、ノートPCの外部入力デバイスとして使う「板タブ」や「液タブ」よりも身軽に携えて、いつでも・どこでも画を描けるところが魅力的です。

 

8.3インチのコンパクトなiPad miniは本体が小さく軽いことから、ポータビリティにもすぐれる“デジタルスケッチブック”として人気があります。ところが、一方ではより本格的にイラストを描き込もうとすると、ある程度大きなiPadでないとアプリの画面がメニューやツールバーによって埋め尽くされてしまうので、ペンを動かせるスペースがとても狭くなります。

 

液タブには20インチ台の大型モデルも存在するため、最大サイズのiPad Pro 12.9インチですら画面が小さくて描きづらいと訴える方も筆者のまわりにはいます。そういった理由から、筆者は2022年以降にアップルにぜひ「大型のiPad」を発売してほしいと期待しています。

↑クリエイターの期待に応える超大型のiPadが誕生するのでしょうか

 

iPad Proシリーズからマルチレンズカメラ、5G通信やクアッドスピーカーを省き、ProMotionテクノロジーやフルラミネーションディスプレイなどApple Pencilとの連携による「描きやすさ」を一点突破で磨き抜き、価格はProよりも少し抑えめにした15インチ以上の「iPad Art」のような新シリーズが誕生すれば多くのクリエイターから引き合いがあるのではないでしょうか。

 

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レグザの次世代エンジン「レグザエンジンZR α」がCESにお目見え! 初のミニLED液晶テレビも登場

TVS REGZAは、レグザの高画質処理技術をさらに進化させた高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」の開発を表明し、国内メディアへ披露しました。同エンジンや、同エンジンを搭載した有機ELテレビおよびミニLEDバックライトを使用した液晶テレビは、米国ラスベガスで開催中の国際的なテクノロジーショー「CES 2022」に参考出展されています。

↑「レグザエンジンZR α」について説明する同社R&Dセンター長の石橋泰博氏

 

↑新エンジンは開催中のCES 2022に出展されています(画像はイメージ)

 

同社が開発中の高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZR α」は、ディープニューラルネットワーク(DNN)のAIエンジンを搭載していることが特徴。リアルタイムでの高ビット精度の信号処理と最新の超解像技術を行うことで、圧倒的な臨場感とリアリティのある映像を再現します。

↑開発中の「レグザエンジンZR α」を載せた基板。同エンジンは複数のチップで構成されています

 

AIエンジンが画面中のエリアごとにニューラルネットワークによる分析を行い、被写体と遠景を識別してそれぞれの部分に適した超解像処理を施す「立体感復元超解像技術」により、画面手前の人物などは細部までクッキリと、背景は超解像処理を抑えることで、実際にその場で見ているかのように奥行き感のある映像を表現します。

↑「立体感復元超解像技術」の概要

 

また、AIが映像内にある人物の顔をリアルタイムで検出し、顔の肌の色が適切かをより高精度に判定。照明等の影響により不自然にカラーシフトした顔色をより自然な色に補正します。また、人物に適した超解像処理を施すことで、立体感のある美しい人物映像を描き出します。

↑披露された「AIフェイストーン再現技術」のデモ。人物の顔をリアルタイムで検出し、照明などの影響でカラーシフトしてしまった肌色を補正します

 

このほか、文字テロップやワイプ映像など、ノイズが発生しやすい細部までノイズを抑制することで、地デジ放送などもノイズレスに楽しむことができます。

 

また、テレビ放送だけでなく、ネット動画の高画質化も実現。ネット動画のコントラストや精細感を向上させるほか、ネット動画で発生しやすいバンディングノイズやブロックノイズを低減し、なめらかな階調を再現します。

↑バンディングノイズを抑制する「バンディングスムーサー」の概要

 

レグザ初のミニLED液晶テレビもお目見え

また、新エンジンを搭載した4K有機ELテレビと、同社初となるミニLEDバックライトを採用した4K液晶テレビの試作モデルも披露されました。

 

ミニLEDバックライトは、従来のLEDバックライトよりも小さなLEDを全面直下で敷き詰めることで、よりコントラストが高く階調性豊かな映像を実現します。

↑従来のLEDバックライト(左)とミニLEDバックライト(右)。ミニLEDバックライトはより細かくLEDが敷き詰められていることが分かります

 

バックライトの点灯値の生成には仮想細分割エリアを用いて絵柄に最適なLED点灯を計算し、さらに階調重視信号補正を実施。階調つぶれを監視しながら映像補正を行うことで、明部と暗部の階調性豊かな高コントラスト映像を実現します。

↑ミニLEDバックライトの高画質化技術概要

 

なお、新エンジンを搭載した4K有機ELレグザおよびミニLED搭載4K液晶レグザの一般販売は現時点では未定としています。

 

数年ぶりにフルリニューアルを果たしたという最新の映像エンジン「レグザエンジンZR α」を搭載したモデルを目にすることができるのはまだまだ先のようですが、今回発表された数々の高画質化技術は、次世代レグザへの期待を高める内容となっています。

 

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こんなに多機能なのにアンダー1万円! GLIDiC「TW-6100」が“買い”な理由を徹底解説

2021年も引き続きオーディオ業界を牽引してきた“完全ワイヤレスイヤホン”ですが、数千円のエントリーモデルから、3万円以上のハイエンドモデルまで、その市場はまさに群雄割拠。そんななか、アンダー1万円ながら、ノイズキャンセリング機能や低遅延モードなど最新のトレンド機能を備えたこの冬最注目のモデルが登場しました。

 

今回はGLIDiCが11月26日に発売した完全ワイヤレスイヤホン「TW-6100」の“買い”ポイントを解説します。

GLIDiC

TW-6100

実売価格9790円

ハイブリッド方式のANCや外音取り込みに対応。そのほか、通話時のノイズリダクションや、スマホアプリでイヤホンを探せる「Tile」機能など、最新の技術トレンドを取り入れています。「カナルワークス」監修のイヤホン形状も特徴。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC ●再生時間:イヤホンのみ約10時間、充電ケース併用時約35時間 ●充電時間:イヤホン約1時間、充電用ケース約2時間 ●防水性能:IPX5 ●サイズ/質量(充電用ケース):約W 74×H36×D28mm/約46.0g

↑カラーはブラック、ホワイト、ブルーの3色

 

GLIDiC「TW-6100」のここが“買い”!

1.この価格でハイブリッドANC機能が使える

TW-6100は、税込で1万円を切る手が届きやすい価格ながら、フィードフォワード型とフィードバック型を組み合わせた「ハイブリッド型」のノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載しています。

 

このハイブリッド型とは、イヤホンの内側と外側に配されたマイクを使い、2つのマイクで検知した騒音に対して消音処理をすることで、より効果的にノイズキャンセルを行うというもの。他社では高級機などに搭載されることが多いのですが、それがこの価格帯の製品で利用できるというのはかなりお得度が高いです。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つずつANC用のマイクを備えています

 

実際に使ってみたところ、電車や地下鉄などの走行音がかなり軽減され、ボリュームを上げなくても音楽が聴きとりやすくなったと感じました。いまは走行中に窓を少し開けていることが多いため、車内の騒音はかなりのものですが、そういった環境でもしっかり騒音をカットしてくれます。

 

低い周波数の騒音はしっかりカットしてくれますが、人の声などの中高域の音への効果は控えめなため、“完全な静寂”とまではいきませんが、音楽を聴く上で邪魔になる雑音をカットするという意味では十分な効果があると言えるでしょう。

 

ノイズキャンセリング機能を備えたワイヤレスイヤホンが欲しいけど、何万円もするモデルは手が出ない……という方は、ぜひTW-6100を試してみてください。

 

2.オンライン通話に便利なノイズリダクション機能

もうひとつのポイントは、TW-6100は再生する音だけでなく、マイクにも騒音を抑える「ノイズリダクション機能」が備わっていること。

 

昨今、オンラインで会議やミーティングを行う機会が増えてきましたが、その際に完全ワイヤレスイヤホンを使う人も多いのではないでしょうか。イヤホンを使えば周囲に会話が聴かれることもなく、ハンズフリーで手軽に通話ができます。

 

一方、屋外やカフェなど人が多い環境にいると、想像以上にマイクが周囲の音を拾ってしまい、ひどいときには何を喋ってるのか聴き取れないことも。オンライン会議中に、「すみません、○○さんがいるところ騒がしいみたいなので、喋らないときはマイクをミュートにしてください」と注意されることが度々ありました。

 

そんなときに効果を発揮してくれるのが、TW-6100に備わっているノイズリダクション機能です。これは、2つのマイクが発話者の声以外の音を検知してノイズを抑え、クリアな音声で通話できるようにするというもの。周囲が騒がしい環境でも声だけを届けてくれるので、相手が自分の声を聴き取りやすくなります。

 

もちろん、オンライン会議だけでなく、スマートフォンなどでの通話の際も有効なので、ハンズフリー通話が高品質な音質で行えるようになります。テレワーク用のワイヤレスイヤホンを探している方にも最適ですね。

 

3.動画やゲームに最適な「低遅延モード」を搭載

ワイヤレス製品は音声データを符号化して伝送するため、どうしても音が聴こえるまでにタイムラグが生じてしまいます。そのため、動画やゲームなどでは、映像と音声のわずかなズレが気になってしまうことも。そんなときに活用したいのが、TW-6100に搭載されている「低遅延モード」。ワイヤレスオーディオの音の遅れを抑え、音声ズレを軽減してくれます。

 

使い方はとても簡単。TW-6100の左イヤホンのボタンを3回押すと、ピロリロリ~↑という音が鳴るので、それで低遅延モードがオンになります。ちなみに、その状態でまた3回押すとピロリロリ~↓と鳴り、オフになります。

↑ボタンは上部に配置。大型で装着したままでも押しやすい

 

YouTubeで遅延をチェックする動画を視聴して試してみましたが、オフの状態でも意外とズレは少ないと感じました。一昔前のワイヤレスに比べると、Bluetoothの規格自体がバージョンアップしているので、以前のように明らかに音がズレていると感じることはありません。低遅延モードをオンにすると、さらに音のタイミングが正確になり、音ゲーなどシビアなタイミングが要求されるゲームでも使えるレベルだと感じました。

 

低遅延モードにすることで音が変化することもなく使いやすいので、スマホで動画やゲームを楽しみたいときには積極的に使っていきたい機能です。

 

4.GLIDiCならではの高いフィット感! 清潔に使える点も◎

実は筆者は、2019年に発売されたGLIDiCの完全ワイヤレスイヤホン「TW-7000」を長年愛用してきたのですが、TW-7000に惚れ込んだのはカスタムIEMメーカー「カナルワークス」が監修した、耳にフィットするイヤホン形状にありました。本当に耳にピタッとハマって全然動かないので、装着していても変なストレスがないのです。

↑TW-7000(左)とTW-6100(右)

 

そのTW-7000(およびTW-7100)の素晴らしいフィット感を、TW-6100もしっかり受け継いでいます。形状はもちろんカナルワークスが監修しているので、そのフィット感の良さは折り紙付きですね。

 

イヤホンはTW-7000よりも多機能になったためか、やや本体の厚みが増しましたが、フィット感に影響はありません。TW-7000と比較して、ボタンが大きく押しやすい位置にデザインされているので、装着しながら操作するのも楽々です。

↑イヤホンはTW-6100の方がやや厚みがあります

 

また、TW-6100はIPX5の防水仕様になっているため、イヤホンの水洗いが可能に。また、除菌シートなどで拭き取ることもできるので、汚れが気になったときにはサッと拭けば常に清潔に保つことができます。イヤホンは手で触れることが多いので、いつでもキレイにしておきたいですから、これはありがたいですね。

 

この価格でこんなに多機能! この冬の“買い”モデル

GLIDiCのラインナップには、このほか上位モデルのTW-9000、TW-7100、下位モデルのTW-4000、TW-3000がありますが、アンダー1万円という手ごろな価格と機能性を両立させたTW-6100が最も“買い”なモデルと言えるでしょう。

 

筆者が愛用しているTW-7000から比べると、こんなに機能面で進化しているのに価格は5000円以上安いのには驚きです(TW-7000の発売時の価格は税込1万5048円)。

TW-6100 TW-7000
ノイズキャンセリング ×
外音取り込み
ノイズリダクション ×
低遅延モード ×
Tile対応 ×
防水 ×
急速充電
使用時間
(イヤホンのみ/充電ケース併用)
10時間/35時間 9時間/25時間

 

下位モデルからのステップアップにも、上位モデルを持っているこだわり派の日常使いとしてもオススメなので、すでに完全ワイヤレスイヤホンをお持ちの方も2台持ちしてみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

肉眼でも追いながら記録できる新感覚カメラ「キヤノン PowerShot ZOOM」をGetNavi編集長が検証!

これまでにありそうでなかった新感覚だ。望遠鏡(※1)のように覗き込んで写真も動画も撮影できる、キヤノン「PowerShot ZOOM」がヒット中。スポーツ観戦時にも活躍するという本機の実力を、GetNavi編集長が実際に使って検証してみた!

※1:夜間や暗いシーンでの撮影、天体観測では適していないシーンがあります

 

【今回紹介する製品】

「スポーツ観戦の本来の楽しさを味わいながら撮れるカメラです」(川内)
キヤノン「PowerShot ZOOM

 

デジタルカメラ

キヤノン
PowerShot ZOOM
実売価格3万5750円

望遠鏡のように片目で覗き込みながら写真も動画も撮影できるデジカメ。100㎜/400㎜/800㎜という3段階の焦点距離をワンタッチで切り替えられ、瞬時にズームイン/アウトが可能だ。最高約10コマ/秒の高速連写にも対応する。

SPEC ●撮像素子:有効約1210万画素 1/3型CMOS ●記録メディア:microSD ●動画:フルHD ●サイズ/質量:W33.4×H50.8×103.2㎜/約145g(メモリーカード含む/CIPA準拠)

 

私が認定します!


GetNavi編集長
川内一史

プロスポーツから少年野球までスポーツ観戦が大好き。2歳の息子が育ったら運動会を見に行くのも楽しみ。

「いま何が起きた?」がなくなってストレスフリー!

 

スマホカメラの性能がアップし、多少の暗所や望遠でもキレイに撮れるようになった。喜ばしいことではあるが、それでも筆者はスポーツ観戦などイベントに参加した際、スマホやデジカメを構えるのは極力控えている。というのも、モニターやファインダーに集中すると、目の前で起きた決定的シーンを見逃してしまいがち。ライブの価値が半減する気がするのだ。

 

そんな筆者にとって、PowerShot ZOOMは、Makuakeで2020年秋にクラウドファンディングがスタートしたときから超注目のアイテム。今回は野球観戦時に使ってみた。

 

片目でファインダーを覗き込みながら、もう片方の目で状況を把握できるのが新感覚。スマホや一般的なデジカメで撮影するときの「あれ、いま何が起きた?」がなくなるので超快適だ。観戦の延長で手軽に撮影できて、望遠性能もスマホカメラとケタ違いでストレスフリー。このカメラは革命的です!

 

 

 

【使い倒して納得! PowerShot ZOOMが売れているワケ01/高いズーム性能】

グラウンド外からの撮影でも表情までしっかり捉えられる

焦点距離は100㎜/400㎜/800㎜の3段階で切り替え可能(※2)。グラウンド外やスタンドからの撮影でも、光学+デジタルズームの800㎜なら選手の表情をしっかり捉えられた。ワンタッチで切り替えられるのがうれしい。

※2:35mm判換算。100mmと400mm時は光学ズームによる切り替え。800mm時はデジタルズームのため、画質が低下します

↑100㎜では被写体が小さいものの、光学ズームの400㎜でグッと寄れる。800㎜でさらに寄れるが、デジタルズームなので解像度はやや落ちる

 

↑それぞれの焦点距離で最高約10コマ/秒の連写ができるので、決定的なシーンも撮り逃さない

 

【使い倒して納得! PowerShot ZOOMが売れているワケ02/手軽な操作性】

片手でグリップした状態でスムーズに操作できる

筐体は片手に収まる小ささで機動力抜群。操作系統はすべてグリップしながら指が届くところに配置され、ズームイン/アウトや静止画/動画の切り替えがスムーズに行える。ハンドストラップが付属し、落下させる心配もない。

 

↑電源やズームボタンは天面に
↑静止画/動画切り替えボタンなどはファインダー下に
↑ポケットに入れられるサイズ感も魅力だ

 

【使い倒して納得! PowerShot ZOOMが売れているワケ03/円滑なスマホ連携】

専用アプリでスマホに転送して写真や動画を手軽にシェア(※3)

撮影した写真や動画は、専用アプリ「Camera Connect」を使ってスマホやタブレットに転送してその場ですぐに確認できる。家族や友人にデータを送ったり、SNSに投稿したりするのも簡単だ。アプリはiOS、Androidともに対応。

※3:キヤノン専用アプリケーション「Camera Connect」のインストールが必要。接続には事前にカメラとスマホをペアリングさせておく必要があります。また通信環境により、ライブビューに遅延が発生します

↑スマホ画面からリアルタイムでチェック可能。手ブレや撮り逃しなどのミスがあれば、すぐに気づいて撮影に復帰できる

 

≪CHECK!≫

シックな新色ブラックが登場

マットな質感のブラックがクールなBlack Edition(3万7950円)が登場。本体の性能は同等だが、オリジナルのネックストラップが付属する。

 

<メーカーのコダワリ>

キヤノン株式会社
イメージコミュニケーション事業本部
ICB事業統括部門
島田正太さん

“望遠”をもっと身近で便利に使ってほしい!

普段スマホで写真やビデオを撮影している方に、“望遠”をもっと身近に便利に使っていただきたいという思いが、企画・開発のきっかけです。コンパクトさと望遠鏡スタイルのデザインを実現するにあたり、各部品の構成、ユニットの配置もゼロベースから検討しました。

 

実際に撮影した動画はコチラ!

 

撮影/高原マサキ(TK.c) モデル/雅也(HEADS) 取材協力/日本橋ファイターズ

低反射パネルで見やすさを追求! Androidで使い勝手も抜群「4K有機ELレグザ X8900Kシリーズ」

フラッグシップモデルX9400Sシリーズに次ぐ、東芝 レグザ“第2の有機EL”X8900Kシリーズに要注目! 視聴しやすさ、使いやすさを追求しながら、リーズナブルな価格に抑えた超ハイコスパモデルに仕上がっている。

 

【今回紹介する製品】

どこでもどんな映像でも最適な画質で楽しめる“身の丈”有機ELテレビ

4K有機ELレグザ X8900Kシリーズ

 

テレビ部門

GetNavi注目モデル

東芝

4K有機ELレグザ X8900Kシリーズ

実売価格:30万8880円(65V型)

 

独自の低反射有機ELパネルを採用し、引き締まった黒と高いコントラストを実現。映り込みを抑え、明るいリビングでも鮮明な映像を楽しめる。「有機EL瞬速ゲームモード」では約0.83ミリ秒の超低遅延で快適にプレイ可能だ。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/48V型●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●音声実用最大出力:72W●OS:Android TV●サイズ/質量(65V型):W1449×H898×D325mm/27.0kg(スタンド含む)

 

↑リモコン上部のボタン群から各種VODへワンタッチでアクセス。Googleアシスタントボタンを押せば音声操作に対応する

 

↑新開発の映像エンジン「レグザエンジンZR I」。レグザならではの高画質を実現しつつ処理速度が飛躍的に向上した

 

準フラッグシップながら独自の機能を数多く搭載!

テレビ部門には今回、東芝 レグザの有機ELテレビが2機種ノミネート。ひとつは4月に発売された旗艦モデルのX9400S、もうひとつが6月に登場したこのX8900Kだ。X8900Kは、有機ELレグザの“準フラッグシップ”という位置づけではあるが、最上位機の機能を省略しただけのモデルでないばかりか、むしろユニークな特徴を多く備えている。

 

両機の最も大きな違いは、映像エンジン。X8900Kは新開発の「レグザエンジンZR I」を搭載し、高速レスポンスや緻密なノイズリダクション、高精度の色再現を実現している。新エンジンは高画質化だけでなく操作性の向上にも寄与。Android TVを搭載するX8900Kはネットコンテンツにも手軽にアクセスできるが、これらをサクサクと楽しめるのは「ZR I」のおかげである。

 

有機ELレグザとして初めて、低反射のハーフグレアパネルを採用したのもポイント。明るいリビングでも映り込みを抑え、コンテンツへの没入感を高めてくれる。

 

レグザフラッグシップ機の代名詞である全録機能「タイムシフトマシン」には非対応だが、自動録画の精度が高いため問題はナシ。有機ELとしては求めやすい手ごろな価格も魅力で、今回のテレビ部門で台風の目となっている。

 

【POINT01】

明るいリビングでもストレスなく視聴できる

低反射のハーフグレアパネルを採用。明るいリビングでも映り込みが抑えられることで快適に視聴でき、ゲームプレイ時の没入感も高い。視聴環境を検出して最適な画質に自動調整する「おまかせAIピクチャー ZR I」も秀逸だ。

↑低反射パネルで外光の映り込みを抑制。自社開発の放熱プレートをパネルに挿入し、高輝度・高コントラストを実現した

 

↑視聴環境の明るさや色温度をリアルタイムで検出して自動で画質調整。夜間はブルーライトを従来比約20%カットする

 

【POINT02】

地デジやネット動画も自然でクリアな映像に

放送波の様々なノイズを低減する「地デジAIビューティZR I」や、ネット動画の特性に合わせて高画質処理を行う「ネット動画ビューティZR I」が秀逸。低画質の映像も、クリアかつ高輝度、高コントラストに仕上げで描写する。

↑自然な人肌を再現する「ナチュラル美肌トーン」。不自然なカラーシフトや、失われたディテール・色を補正し、質感を高める。左がBEFOREで右がAFTER

 

↑動きの速い映像などで発生するボケを抑えてクリアな映像を実現。高画質化には、クラウド上の番組やジャンルごとの映像調整パラメータが用いられる

 

【POINT03】

Dolby Atmos対応の臨場感あふれるサウンド

合計で最大出力72Wのマルチアンプが6基のスピーカーを駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。伸びやかでクリアな高域とパワフルな低域を実現する。立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応し、臨場感たっぷりだ。

↑「重低音立体音響システムXP」のイメージ。6基のスピーカーから視聴者を包み込むように音が出て、コンテンツの世界に浸れる

 

【POINT04】

自動録画やゲームモードなど使い勝手に優れる機能が満載

お気に入りのテーマを登録しておくと、ユーザー好みの番組を自動で残せる「おまかせ録画」は高精度。AIが番組をレコメンドしてくれるのも魅力だ。テレビ視聴のほかにも、低遅延のゲームモードなど使い勝手に優れる機能が満載。

↑視聴履歴に基づいてAIがレコメンドする「おすすめ番組」。サムネイルからネット動画を見る感覚で手軽に楽しめる

 

↑約0.83ミリ秒の超低遅延を実現する「有機EL瞬速ゲームモード」。シビアなアクションゲームも違和感なくプレイできる (c)CAPCOM U.S.A., INC. ALL RIGHTS RESERVED. TEKKEN(TM)7 & (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc. (c)BANDAI NAMCO Entertainment Inc.

 

家電大賞2021-2022に投票しよう

 

今回紹介した東芝 レグザ「4K有機ELレグザ X8900Kシリーズ」は現在開催中の2021年を代表する家電を決定する「家電大賞 2021-2022」の掃除機部門にノミネート中。投票者には抽選で超豪華な最新家電も当たるので、ぜひチェックしてください。

 

▼投票&プレゼント応募はコチラ

 

 

写真や旅を愛するクリエイターが愛用品を公開!! アウトドア好きも必見の効率化ガジェット3選

モノに精通した各界の目利きたちのオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、カメラや旅にまつわるYouTubeでのコンテンツ発信で定評のある高澤けーすけさんにインタビューを行った。買い物のコダワリや、最近のイチオシ商品をチェック!!

※こちらは「GetNavi」 2021年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

作業効率やモチベを上げるためなら多少値が張っても直感を信じて買う

写真と旅とガジェットを愛するメディアクリエイター

YouTuber/ブロガー

高澤けーすけさん

カメラやレンズのレビュー、ライフスタイル、旅行などのテーマを中心に、“日々の生活がちょっとでも楽しくなる”コンテンツを発信。チャンネル登録者数は12.7万人。

 

【高澤けーすけさんってどんな人?】

★カメラ関連のレビューはわかりやすく定評あり

「カメラ関連のレビューが好評です。“世界一わかりやすく”というのを常に心がけていて、話す順序なども含め、結構考えて作っています。元々ブログを書いていたので“構成”は得意だったのかも」(高澤さん)

 

★同世代のクリエイタートバログさんらとの共演も

同世代のクリエイターとの共演動画も人気。「ブロガー/YouTuberとして活動している“トバログ”が、20歳のころからの友人で。彼と一緒にブログを始め、発信の場が次第にYouTubeへと変わっていきました」(高澤さん)

 

★“シネマティックVlog”にも精力的にチャレンジ

「お気に入りの動画をあえてひとつ選ぶならば……ソニーα7 IIIで撮った北海道旅行のVlog。シンプルに旅が楽しかったですし、“Cinematic Vlog”というジャンルで活躍するメンバーと撮影できて良い刺激になりました」(高澤さん)

 

カフェでユルく話すような“距離の近さ”を大切に

現在の活動を始めるきっかけとなったのは、学生時代からの友人である“トバログ”です。彼が「ブロガー」という生き方を知っていて、僕も情報系の学科だったので興味があって……一緒にブログを始めて、その後、発信手段がYouTubeへと変化していきました。

 

そして、いまやチャンネル登録者数は12万人超えに。ブログ(文章)からのスタートだったので、動画の構成を考えるのは結構得意で。人と話すのも好きなので、うまくマッチしたんだと思います。

 

動画ではできる限り視聴者の皆さんと“近い距離”で話すように意識していて、“カフェで隣で話している”のを聞くような、親しみやすい印象を持ってもらえたらなと。

 

今後は、“コンセプトシネマティック旅”“ショート動画”“オンラインコミュニティ運営”など色々とチャレンジしていきたいです。この記事で僕のことを知っていただき、一度チャンネルを覗いて“合う”と思ったら、ぜひほかの動画もたくさん見てほしいです!!(高澤さん)

 

【使って良かったモノ1】いままでのソニーのカメラと比較してかなり使いやすい

ミラーレス一眼カメラ

ソニー

α7S III

実売価格44万9900円(ボディ単体)

最高ISO409600の高感度性能と15+ストップの広いダイナミックレンジを実現。また、間引きや加算のない全画素情報の読み出しにより、フルサイズならではの表現力はそのままにモアレ(縞模様)やジャギー(階段状の線)を抑えた4K映像記録が可能に。

 

《使って良かったワケ》

「旅行の様子を“Cinematic Vlog”として投稿することもあり、もっと画質を良くするにはこの選択がベストだと思って購入。実際に使ってみると、いままでのソニーのカメラと比較してかなり色味が良く、使いやすく感じました。4Kのスローが撮影できるのも良い!!」(高澤さん)

 

【使って良かったモノ2】軽くて転送速度が速い!! 旅のマストアイテムです

ポータブルドライブ

サンディスク

サンディスク エクストリーム プロ ポータブル SSD V2

実売価格2万6060円(1TB)

最大2000MB/秒の超高速データ転送で、高解像度の写真や動画を保存・編集可能。スタイリッシュなアルミボディは約77gと軽量性に優れ、IP55の防塵・防滴性能も備える。2TB、4TBタイプも展開。

 

《使って良かったワケ》

「旅先では100GB以上のデータを撮影することも少なくないので、軽くて持ち運びやすくデータ転送の速いSSDはマスト。やや高価ですが、転送スピードがとにかく速く、費用対効果は絶大。本機にデータを入れたまま動画編集できるのもうれしいです」(高澤さん)

 

【使って良かったモノ3】自宅でのコーヒーライフがより快適になりました

充電式電動コーヒーミル

oceanrich

自動コーヒーミル G2

実売価格7680円

セラミック製のコニカルコーン刃を搭載。石臼のように豆を潰しながら挽くことで、熱の発生や粒度のばらつきを抑える。粒度は本体中央のリング部をカチカチと回すことで5段階で調節可能だ。

 

《使って良かったワケ》

「コーヒーが好きで、普段から豆を買って自分で挽いて淹れています。自宅でのコーヒータイムをより快適にしたくて、充電式のシンプルな電動ミルを購入してみました。ボタンひとつで均一に挽くことができて手軽なので、とても重宝しています」(高澤さん)

 

【モノ選びのコダワリ】

時間の節約になる機能やモチベの上がる見た目が重要

「自分の時間を節約してくれるモノに投資しています。なので、多少は値が張っても“買うことで動画の作業時間が確実に短くなる”と思えたら即購入。あとは見た目もかなり重要で、持っているだけでモチベーションが上がって、作業効率につながる場合もありますから」(高澤さん)

 

【いま気になっているモノ】

タブレット

Apple

iPad mini

実売価格5万380円

「現在はiPadをスケジュール管理やメモの用途で使っているのですが、もう少し荷物を軽くしたいという気持ちがありました。第2世代のApple Pencilに対応してくれたら最高です!!  第1世代は充電方法がちょっと面倒なので……」(高澤さん)

「写欲は物欲から生まれる」で買ったレンズフードの手触り良すぎ【愛用品コラム97】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 97:KUVRD「ユニバーサルレンズフード」】

●起

「写欲は物欲から生まれる」という側面があると思っている。新しいカメラ機材や魅力的なアクセサリーを見つけると物欲が湧いてきて、写真を撮りたいと思うようになる。カメラ、特に一眼は、色々なアイテムを取っ替え引っ替えできるから楽しい。ボディやレンズのような高額品はごくごくたまにしか買えないが、数千円で試せる商品が一眼にはたくさんあって、付け替えては試したくなる。

 

●承

で、今回のレンズフードもそんな物欲と取っ替え引っ替え欲の結果、手元にあるアイテムだ。対応する口径によってスモールとミディアムの2種類のサイズがあり、僕の使っているG100&レンズがかなりコンパクトということもあって結構ゆるゆる。それでも取り付けると見栄えが大きく変わる。

 

●転

フレア&ゴーストの抑制具合や入る光量の変化の検証はしていないのだが、スナップ感覚で気軽に撮るぶんには抑制効果は感じられる。なお、フード自体は蛇腹になっていて3段階で折り畳みができるので、ケラレなどが出る場合は調整ができる。もうひとつ。素材がシリコンで触り心地がいい。ずっと触っていられるサラサラ感で、カメラを愛でている気分になれる。あとはカメラというハードなプロダクトにグニャッとしたソフトなアイテムを付ける対比も良い。

 

●結

「そんなフード、邪道だよ」という人には、同ブランドからはレンズキャップも出ている。こちらも口径を問わず装着できる。レンズキャップは放浪癖があるので、買い直すのが悔しい!という人は持っておいて損はない。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

構図もピントもお任せ! キヤノン「PowerShot PICK」は超優秀な自動撮影カメラだ

キヤノンが11月に発表した自動撮影カメラ「PowerShot PICK」は、カメラの周囲にいる人物を自動認識して、適切な構図で自動撮影してくれるという新感覚のカメラ。GetNavi webでは先日の発表会のレポートを紹介しましたが、今回はゴン川野さんによる実機レビューをお届けします。

↑「PowerShot PICK」(ブラックとホワイトの2色。ホワイトはオプションのシリコンジャケット ブルーを装着した状態)

 

→発表会のレポートはコチラ

 

本体は全自動、操作はスマホアプリを使用

今回は、11月末に発売された自動撮影カメラ「PowerShot PICK」の実機を使い、その実力を検証しました。本機を使うにはまず、スマホ専用アプリとの連携が必須です。撮影データは本体に挿入したmicroSDカードに記録されますが、スマホから閲覧可能なだけでなく、ワイヤレスでデータ転送も可能。

↑スマホ専用アプリとの連携で多機能とシンプルな操作を両立している

 

↑動画と静止画を記録するためにmicroSDカードを使用

 

↑カメラの充電にはUSB-C対応の充電器(9V・2A)を使用する

 

リモート撮影からアルバム制作までスマホで完了

スマホに専用アプリ「MiniPTZ」をインストール後、アプリを起動するとカメラの電源を入れペアリングボタンを押すように指示されます。この手順に従ってカメラとスマホを接続、するとカメラにメモリーカードを入れてるようにうながされます。電源を入れ直すと、スマホアプリのカメラ画像が跳ねて「こんにちは!」というメッセージが表示されます。

↑カメラには電源ボタンとペアリングボタンがある

 

メッセージはこれ以外に、お久しぶりとか、カメラが倒れていませんか?、暗い場所なので暗い写真が増えています、明るい場所に移動しませんか、などの挨拶、警告、アドバイスなど多岐に及んでいます。

↑アプリを起動するとカメラとのペアリングの方法から、アラートまで表示される

 

カメラ機能を起動すると画面が入れ替わり、リモート撮影を開始できます。カメラの上下左右の首振りとズーム操作、静止画と動画の切り替え、シャッターボタンが押せます。自動追尾機能を使うかどうかの選択もここでおこないます。家族での記念撮影や、絶対に逃がしたくないシーンはリモート撮影が確実です。再生画面を選択すると、今まで撮影された画像をサムネールで一覧できます。

↑左が広角での撮影、中央がデジタルズームを使った望遠撮影、右がレンズを真上に向けた状態

 

自動撮影モードでは登録した人物を優先して追尾

カメラに複数の人物が認識されると、自動的に12人まで登録していきます。アプリが撮影された人の名前と生年月日を聞かれるので、入力するとその名前が表示されます。設定画面で「優先設定」をONにすると登録した人物を多く撮影するようになります。

↑左は登録した人物の名前を教えた画面、中央は人物の優先設定、右が再生画面

 

この後、撮影した静止画と動画から、自動セレクトしたアルバムが生成されます。また、こちらで選択した画像から、お気に入りアルバムの作成にも対応。iOSのアプリでは指定した日付と人物での思い出ハイライト動画も作成できます。動画の自動追尾機能は優秀で横顔でも認識されました。また、屋内でも野外でも音声コマンドに反応して、タイムラグの少ない写真が撮れました。

 

「PowerShot PICK」は思っていたよりも的確に顔認識で、狙った人物を撮影してくれます。メインの撮影は「PowerShot PICK」に任せて、お父さんはスマホでサブカットをおさえるという撮影方法でもよいでしょう。確実に撮影するには音声コマンドかリモート撮影がオススメです。いい写真を撮ってもらうコツはカメラの位置を高くすること。小型三脚などを利用して人間の目線に近い高さにカメラをセッティングすると自然な表情と構図になります。

 

気になる点は、時々、スマホとのワイヤレス接続が途切れること。また、充電池が空になると撮影できないので、設定の自動撮影モードをエコに切り替えたり、イベントがないときはカメラの電源を切るなどして、電池を長持ちさせる工夫をするといいでしょう。

自動追尾機能をONにして撮影した動画

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ミニマルで日常使いに最適! シャオミの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」

シャオミは、ハーフインイヤータイプの完全ワイヤレスイヤホン「Redmi Buds 3」を、12月中旬に発売します。市場想定価格は5490円(税込)。

 

同製品は、本体重量4.5gの軽量イヤホン。バッテリーは1回の充電で最大5時間、充電ケースとの組み合わせで最大20時間のリスニングが可能。充電ケースは手のひらにすっぽり収まるミニマルなサイズで、持ち運びにも便利なモデルです。

 

Qualcomm QCC3040チップと12mmの大型ダイナミックドライバーを搭載し、シャオミ社内のサウンドラボでチューニング。Bluetooth5.2をサポートし、低消費電力、高速伝送によって、人込みでも途切れにくい安定した接続が可能です。QualcommのデュアルマイクcVcエコーキャンセラーとノイズサプレッションテクノロジーで、クリアな音声品質を提供します。

 

MIUI搭載のスマートフォンと連携すると、イヤホンケースを開くとウィンドウがポップアップしてスマート接続を確認できます。接続後はイヤホンとケースのバッテリー残量を確認でき、イヤホンを耳から外すと音楽が止まり、イヤホンを再装着すると音楽が再生されるインイヤー検出機能を搭載しています。

Snapdragon Soundがワイヤレス新時代を告げる! AVIOT 「TE-BD21j-ltd」の実力を徹底チェック

左右独立型の「完全ワイヤレスイヤホン」は、スマホによる音楽再生、動画やゲームの音声リスニングからビデオ通話のコミュニケーションデバイスまで、幅広く使われています。今回はハイレゾ再生や、ワイヤレスによる音声伝送の低遅延性能について革新的な進化を遂げたAVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」を紹介します。

↑AVIOTの完全ワイヤレスイヤホン「TE-BD21j-ltd」(実売価格1万9800円/税込)

 

Snapdragon Soundがワイヤレスの課題を解決

ケーブルによる接続が不要な完全ワイヤレスイヤホンは、有線イヤホンよりも取り回しが良く、先進的な技術を搭載する製品も数多くあります。しかしながらBluetoothによるワイヤレス再生の場合は、ハイレゾの楽曲がそのままの高音質で楽しめなかったり、音声伝送時に遅延を伴うことが長年の課題とされてきました。

 

スマホのシリコンチップでおなじみのクアルコムが独自に開発したaptX Adaptiveというコーデックが、それらの課題をいっぺんに解決する技術として注目されています。最新世代のaptX Adaptiveコーデックに対応するスマホと完全ワイヤレスイヤホンを組み合わせれば、最大96kHz/24bit対応のハイレゾ再生が可能となるのです。

 

また、この組み合わせではワイヤレスオーディオの伝送遅延も抑えることができるようになります。遅延の課題が解消されれば、例えばスマホでモバイルゲームを楽しむ際に、コマンドを入力してから効果音が聴こえてくるまでのタイムラグがなくなって心地よく遊べたり、また動画再生時には役者の口元(映像)とセリフ(音声)との間合いがズレることなく同期します。

↑クアルコムの技術を搭載して、高品位なオーディオ体験を可能にするスマホとBluetoothオーディオ製品はSnapdragon Soundのロゴにより見分けられるようになります

 

これに従来のHD品質の音声通話と比べて2倍のサンプリングレートにあたる、32kHzのクリアな音声通話を実現するaptX Voiceを加えて、2021年の3月にクアルコムが「Snapdragon Sound」という新たな技術規格を発表しました。Snapdragon Soundに対応するスマホとBluetoothオーディオ機器を組み合わせれば「最大96kHz/24bitのハイレゾ再生」「低遅延」「高音質通話」という、3つの先進的なBluetoothオーディオ体験が楽しめるというわけです。

 

国内最速でSnapdragon Soundに対応

AVIOTのTE-BD21j-ltdは国内で最も早く発売されたSnapdragon Soundに対応する完全ワイヤレスイヤホンです。2020年に発売されたオリジナルモデルのTE-BD21jから、Snapdragon Soundへの対応も含めて大きな変貌を遂げています。

 

音の心臓部となるドライバーは、2基のBA(バランスド・アーマチュア)型ドライバーによるデュアルBAドライバーと、8ミリ口径のダイナミック型ドライバーを組み合わせたハイブリッド構成。ダイナミック型ドライバーはPETチタンコンポジット素材に、高密度パルプを貼り合わせた軽量化デュアルレイヤー振動板と強い磁力を生み出せるネオジウムマグネットを採用し、入力される音声信号に対する応答速度を高めています。

↑TE-BD21j-ltdはコンパクトな本体に2基のBA型ドライバーと1基のダイナミック型ドライバーを搭載しています

 

コンパクトなイヤホンを充電ケースから取り出しやすいように、ハウジングには帯状にローレット加工を施しています。この部分に外来ノイズにも強い無垢のジュラルミン金属から削り出したパーツを使うことで、見た目の高級感が加わるだけでなくピュアで歪みのないサウンドが再現されます。

↑側面のローレット加工を施したパーツは無垢のジュラルミンからの削り出し素材です

 

本体側面にはタッチセンサー方式のリモコンが内蔵されています。応答感度が良く、正確な操作ができるリモコンです。音楽の再生・停止、送り操作だけでなく音量のアップダウンも可能。AVIOTのイヤホン専用アプリ「AVIOT SOUND XXX」を活用すれば、リモコンの操作方法をユーザーが覚えやすいように設定を自由に変えることもできます。

↑イヤホンの設定や音質のカスタマイズができる「AVIOT SOUND XXX」アプリ

 

TE-BD21j-ltdは高音質再生に特化しているため、あえてアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載していません。付属のイヤーピースによるパッシブな遮音効果が十分に得られることもあり、屋外を移動しながら安全に音楽再生を楽しめるように外音取り込み機能を搭載しています。アプリから再生音量を減らす割合を指定したり、外音取り込み機能の調整が可能です。

 

内蔵バッテリーで音楽再生は最長約9.5時間、ハンズフリー通話は約6時間連続使用ができます。aptX AdaptiveやaptXコーデックを使用すると少し連続使用可能時間が短くなりますが、それでも旅の移動中のエンターテインメント再生やビデオ会議が余裕でこなせるスタミナを備えています。さらにイヤホン本体はIPX4等級の防滴仕様なので「高音質なスポーツイヤホン」としても、TE-BD21j-ltdは注目したいモデルです。

↑充電ケースにより繰り返しチャージしながら長時間の音楽再生が楽しめます

 

完全ワイヤレスイヤホンでハイレゾを聴いてみた

Snapdragon Sound対応完全ワイヤレスイヤホンであるTE-BD21j-ltdはすでに発売されていますが、同じSnapdragon Soundに正式対応するスマホで、なおかつ日本国内で入手できるものは現状ではごく限られています。今回はASUSがSIMフリースマホとして発売している、クアルコムのモバイル向けSoC「Snapdragon 888」のリファレンスモデルでもある「Smartphone for Snapdragon Insiders」(以下ではSnapdragonスマホと呼びます)を用意してサウンドをチェックしました。

↑ASUSのSmartphone for Snapdragon InsidersとAVIOTのTE-BD21j-ltd。Snapdragon Sound対応機どうしをペアリングして音質をチェックしました

 

aptX Adaptiveは元々最高48kHz/24bitの音質を再現できるBluetoothオーディオのコーデック技術としてスタートしました。今年の秋から本格的に普及が進んだSnapdragon 888から、96kHz/24bit対応になった最新バージョンのaptX Adaptiveが搭載され、スマホのメーカーがこれを扱えるようになりました。ただしSnapdragon 888を搭載するスマホのすべてが、96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるというわけではありません。Snapdragon 888を搭載していてもSnapdragon Soundに対応してないスマホも存在します。

 

ASUSのSnapdragonスマホは、aptX Adaptiveの96kHz/24bit再生を正式にサポートするSnapdragon Sound対応機です。AVIOTのTE-BD21j-ltdにペアリングすると、コーデックは自動的にaptX Adaptiveが選択されます。通知トレイに表示される「Qualcomm aptX Adaptive設定」から、「利用可能な場合に96kHzサンプルを使用」をオンにするとAVIOTのイヤホンで96kHz/24bitのハイレゾ再生が楽しめるようになります。

↑aptX Adaptiveに対応する製品どうしをペアリングすると自動的にaptX Adaptiveコーデックが選択されます

 

音楽配信サービスのmoraで購入した96kHz/24bit対応のハイレゾ音源を、ハイレゾ対応の音楽プレーヤーアプリ「Poweramp」で再生してみます。

 

aikoのアルバム「どうしたって伝えられないから」の楽曲「ばいばーーい」では、ディティールの再現力の高さに圧倒されました。解像度の高い再現力を備えるTE-BD21j-ltdだからこそ、96kHz/24bitのハイレゾ音源に収録されたボーカルの繊細な声の表情、息づかいをリアルに伝えてくれます。中高域の見晴らしの良さと透明感は従来のBluetoothオーディオから一皮向けた印象を受けました。

↑aikoのハイレゾ楽曲をワイヤレスで聴いてみた

 

ジャズバンドの演奏もピアノのメロディの躍動感と、指先の繊細なタッチがリアルに蘇ります。エレキギターのカッティングはとても歯切れが良く軽やか。ウッドベースの弦が柔らかくしなり、スムーズな低音を響かせます。TE-BD21j-ltdは、まるでプレーヤーの姿を目の前に浮かび上がらせるように活き活きとした音を描くイヤホンです。

 

aptX Adaptive対応のスマホも増加中

シャープのAQUOS R6もSnapdragon 888を搭載し、最新バージョンのaptX Adaptiveによる96kHz/24bit再生に対応するスマホです。本機をAVIOTのTE-BD21j-ltdに接続してハイレゾ音源を聴いてみました。

↑シャープのAQUOS R6とAVIOTのTE-BD21j-ltdのペアリングで再生をチェック

 

Amazon Music Unlimitedで配信されているULTRA HD音質、96kHz/24bitの音源を再生してみると、ボーカルの透明感と伸びやかさ、楽器の音色の艶やかさが存分に味わえました。アプリの再生ステータス表示にはスマホからイヤホンまで96kHz/24bitのハイレゾ再生ができていることも表示されます。

 

ただQualcomm aptX Adaptive設定から96kHzのチェックボックスをオンにしても、音楽再生を開始すると48kHzの音質に戻ってしまうことがあったり、aptX Adaptiveの接続状態が時折不安定になることがあります。やはり安定した96kHz/24bit再生を楽しむためにはSnapdragon Soundに対応するスマホの方がベターと言えますが、一般に広く購入できるAQUOS R6のようなスマホでaptX Adaptiveによる高音質・低遅延のBluetoothオーディオ再生が楽しめるメリットは大きいと思います。

 

ハンズフリー通話の音声もクリア

ASUSのSnapdragonスマホに簡易なピアノの演奏が楽しめるゲームアプリを入れて、入力操作に対する音声の遅延も確かめてみました。AVIOTのTE-BD21j-ltdをaptX Adaptiveに対応していないGoogle Pixel 6 Proに接続した場合と比べてみると、Snapdragonスマホの方がコマンド入力に対する音の反応が速く、心地よくプレイできます。

↑ゲーム音声も遅延なくスムーズに楽しむことができます

 

SnapdragonスマホとAVIOTのTE-BD21j-ltdによるハンズフリー通話の音声もチェックしました。通常のBluetoothイヤホン・ヘッドホンをつないで聴く音声よりも、Snapdragon Soundに対応するAVIOTのイヤホンは通話相手の音声がよりクリアに聴こえます。声の輪郭が的確に捉えられるので、長時間の会話も聴き疲れしにくくなるはず。ビデオ会議もより快適になりそうです。

 

AVIOTはいつも最新のイヤホンに最先端のオーディオ技術を積極果敢に搭載して、なおかつ誰でも迷わず手軽に使える完成度の高い製品に仕上げてくるブランドです。Snapdragon Soundに初めて対応したTE-BD21j-ltdも、練り上げられたハイレゾ対応のサウンドと抜群に安定した操作感が魅力的な完全ワイヤレスイヤホンという印象。これからも続々と登場するSnapdragon Sound対応のスマホにベストマッチするイヤホンとして、AVIOTのTE-BD21j-ltdをイチオシしたいと思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

YouTube動画「レグザチャンネル」が4万再生突破! “テレビ解体ショー”など型破りな内容が話題に

TVS REGZAは、YouTubeのREGZA公式動画「レグザチャンネル」にて2021年10月からスタートした動画シリーズが、わずか2か月で合計4万再生を突破したことを発表しました。

 

同社では、従来よりテレビCMや店頭で使う商品説明動画などをYouTubeで公開していましたが、本格的に動画を使ったPRは行っていなかったとのこと。今回のオリジナル動画では、レグザ統括ブランドマネージャーの本村裕史さんと声優・小岩井ことりさんが出演し、これまでメーカーの立場で発信することができなかった踏み込んだ表現などのチャレンジングな取り組みを実施。カメラの前でテレビを実際に解体するなどオリジナリティあふれる内容で、見るだけでテレビに関する知識や選び方・使い方のノウハウが学べます。

↑テレビを解体するシーン

 

12月8日以降は、ボーナス商戦に向け、レグザのラインナップのモデル別の説明動画を公開する予定。それぞれの機種の特徴やほかのラインナップとの違いなどを解説する内容になっているそうです。これからテレビの購入を検討している方も、すでにテレビを持っている方も、楽しみながらテレビに関する知識が学べるレグザチャンネルの動画をぜひ視聴してみてください。

 

【公開コンテンツ一覧】

第1シリーズ「テレビのジョーシキを疑え」(全7本)

最適視聴距離とは https://youtu.be/8sf8kOvjl1A
液晶と有機ELの違い https://youtu.be/IzOP_B4s9R0
倍速パネルの真実 https://youtu.be/VCxL4m0sRpA
10年後も使えるテレビ? https://youtu.be/6DQ41Lb0jQs
タイムシフトマシンの魅力 https://youtu.be/9tZeCTUivuU
レグザとゲームの深い関係 https://youtu.be/SH2Lkyz8qek
ゲームモード実機検証 https://youtu.be/RVtL2LJuDwA

第2シリーズ「レグザマニアが“推し”への愛を語り尽くす」(全4本)

ゲームPが推すレグザの魅力 https://youtu.be/6lhsIY00QJI
AV 評論家が推すレグザの高画質 https://youtu.be/cPCLsAhiPLY
本村が推す誰も使わない機能 
https://youtu.be/M5DUXWg_DjI
雑誌編集者が推す録画スタイル 
https://youtu.be/VJ0Bh2hat1M

今年のヒット商品はコレ! 2021年に売り切れ続出したAV製品4選

“いま”爆売れ中のモノを「デジタル・家電」からセレクト。識者陣がヒットの背景を解説する。消費者ニーズに“ビッタビタ”な“ゴン攻め”商品の数々、知らないとマジでヤバいです!!

※こちらは「GetNavi」2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

本誌編集長

川内一史

AV担当歴8年以上。通勤に地下鉄を利用しているため、イヤホンはノイキャンがないとダメな身体になってしまった。

 

その1.完全ワイヤレスイヤホンは完全ストレスフリーへ

リモートワークなどで使用頻度が高まっている完全ワイヤレスイヤホンは、ノイズキャンセリング機能搭載モデルや快適な装着性を追及したモデルなど、ユーザビリティを高めたモデルが注目されている。

最高クラスのノイキャン性能と上質なハイレゾ再生を実現

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万3000円

完全ワイヤレスイヤホンとして業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現。高音質コーデックLDACをサポートし、ハイレゾコンテンツも原音に忠実なサウンドで再現できる。立体音響規格「360 Reality Audio」にも対応。

 

↑イヤホン本体と耳との接触面で支える「エルゴノミック・サーフェス・デザイン」を採用。快適な装着感が得られる

 

↑高音質・高性能パーツを統合した新開発の「統合プロセッサーV1」を搭載。低遅延再生と高精度のNCが可能になった

 

↑独自開発のポリウレタンフォーム素材を使用したイヤーピースが付属。高い遮音性と装着安定性を実現する

 

【トレンドのツボ】完全ワイヤレスのシェアでソニーがAppleに肉薄!

完全ワイヤレスイヤホン市場では、AirPodsシリーズを擁するAppleが販売シェアで常時30~40%を誇り独走状態だった。しかし、本機の発売でソニーが一気にシェアを20%近くにまで拡大。6月にAppleと5%以内の僅差まで迫った。

 

「チップの改良により、前モデルを凌駕する音質とNC性能を獲得。独自開発のイヤーピースも最適なフィット感が得られると好評です。さらに、筐体が小型化され、あらゆるシーンでストレスを感じない仕様に進化しました」(川内)

 

最先端のノイキャン機能でノイズをカット

Jabra

Elite 85t

実売価格2万1780円

最先端のアクティブノイズキャンセリング技術を採用し、周囲のノイズを効果的にシャットアウト。外音取り込みモードは11段階での調整が可能だ。専用アプリ「Jabra Sound+」を利用する音質のパーソナライズ機能も特徴。

 

↑専用アプリでは、ヒアリングテストの結果に基づき音をユーザーごとに最適化できる。誰でも快適にリスニング可能だ

 

超コンパクトなサイズで耳にフィット

GLIDiC

Sound Air TW-4000

実売価格8600円

つまめるほどの極小モデルながら機能は充実。イヤホン本体はカスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」監修のイヤホン形状を採用し、優れたフィット感を追求している。通常のL/M/S/XSに加え、XXSサイズのイヤーピースが付属。

 

↑落とし物トラッカー「Tile」(無料)の機能を搭載。万一イヤホンを紛失してもスマホアプリから探すことができる

 

「Jabra Elite 85tは、アプリでユーザー好みに音質を最適化できるカスタム機能がウケてヒット中。GLIDiCのTW-4000は、小型ボディに紛失防止デバイスを備えるユニークさが話題を呼び販売好調です」(川内)

 

その2.テレワークの“ネック”を解消

耳を塞がない「ネックバンド式ワイヤレススピーカー」は、在宅ワーク中でも家族に気を配ることができ、宅配便などでチャイムを鳴らされても気づくことができる便利なアイテム。オンライン会議でも使えるようにマイク機能を強化したモデルが注目を集めている。

 

音楽鑑賞にビデオ会議に一日中快適に使える

ソニー

SRS-NB10

実売予想価格1万5400円

再生機器とBluetoothで接続して音楽を聴ける首掛け式スピーカー。耳をふさがないため、家事や家族との会話を楽しみつつ“ながら聴き”できるのが魅力だ。高性能マイクを搭載し、PCと接続して長時間のビデオ会議も快適。

 

↑肩に乗せるようにして装着するネックバンド式

 

↑人間工学に基づいた設計で、長時間使用でも疲れにくい。首元にマイクを備え、クリアな音で通話できる。Bluetooth接続もスムーズだ

 

【トレンドのツボ】Bluetooth対応で使い勝手が向上し先行受注ですぐ品切れに

7月下旬に先行受注が始まるや否や、各販売店で入荷未定となる人気ぶり。2018年のヒット作SRS-WS1で非対応のBluetooth&通話機能を新装備し、テレワーク需要に応えたのも要因。

 

その3.骨伝導が“コツコツ”認知拡大中

従来のイヤホンやスピーカーのように空気を震わせて鼓膜に音を伝えるのではなく、骨に振動を伝えて音を伝える「骨伝導」イヤホンは、新しいオーディオの形として注目を集めている。

 

同社最上位モデルをベースに音質も使い勝手もアップデート

AfterShokz

OpenComm

実売価格1万9990円

耳をふさぐことなく通話や音楽再生を楽しめる、オープンイヤーデザインの骨伝導イヤホン。高性能チップを搭載し、複雑なサウンドも正確にチューニングできる。NC機能を備えるブームマイクにより、会話時のノイズを最小限に抑制する。

 

↑通話時の音声もノイズを抑えてクリア

 

↑2020年10~11月にクラウドファンディングを実施し、8200万円以上もの支援を集めた。同年12月に満を持して一般発売

 

【トレンドのツボ】第一人者のAfterShokzは骨伝導イヤホンシェア8割超え

同社は骨伝導イヤホンの販売シェア80%以上を誇る第一人者。昨秋にクラウドファンディングで4227名から8257万6116円もの支援額を獲得した同製品は、一般販売でも好調だ。

 

その4.発売→即完売が止まらナいッスネ

ゲーム機のPlayStationシリーズなどと組み合わせてテレビ番組の録画や視聴ができるとして2012年に発売され人気を博したnasneが、2021年春にバッファローから発売され話題に。

 

操作性抜群の定番NASがバッファロー製として再ブレイク

バッファロー

nasne NS-N100

実売価格2万9800円

2TB HDDと地デジ/BS/110度CSチューナーを搭載したネットワークレコーダー。放送中の番組や録画した番組を、スマホやタブレットを使ってインターネット経由で高画質試聴できる。テレビ番組表はサクサク素早い操作が可能だ。

 

↑PlayStationやスマホ、タブレットをnasneとつなぐアプリ「torne」の番組表。最大1週間ぶん表示できる番組表は見やすく、操作性も快適だ

 

↑内蔵HDDは2TBだが、最大6TBまで外付けデバイスで増設可能。ACアダプターが不要のポータブルHDD/SSDにも対応し、使い勝手が良い

 

【トレンドのツボ】SIEから継承して復活後はAmazonで17回連続完売

SIEから2021年3月よりバッファローが引き継ぎ、Amazon.co.jp内公式ストアで販売している。3月から計17回の受注受付を行い、いずれも24時間以内に完売するほど人気だ。

 

※記事中の価格はすべて2021年11月30日現在の実売価格です(編集部調べ)

 

→GetNavi×楽天コラボ『ポタ-1グランプリ2021』の特設ページはコチラ

ソニー、新世代のベーシックとなるフルサイズミラーレス一眼カメラ「α7 IV」発表

ソニーは12月2日、フルサイズミラーレス一眼カメラ「α7 IV」を発表しました。ボディのみは12月17日発売で、市場推定価格は33万円前後(税込)。キットレンズ「FE 28-70mm F3.5-5.6 OSS」が付いたモデルは2022年春以降の発売で、市場推定価格は35万円前後(税込)です。

 

α7 IVは、ソニーの最先端のカメラ技術を凝縮した新世代のベーシックとうたうモデル。新たに開発した有効約3300万画素の35mmフルサイズ裏面照射型CMOSイメージセンサー「Exmor R」と、フラッグシップモデル「α1」に採用されている高速な画像処理エンジン「BIONZ XR」を搭載し、常用ISO感度100~51200のほか、15ストップのダイナミックレンジを実現。

 

また、ノイズを低減しながら、高い色表現力で、被写体細部の質感まで高精細に表現できるとのこと。さらに、従来モデルにあたる「α7 III」に比べて、撮像エリアの約94%とより広範囲に、759点の像面位相差AFセンサーを配置し、高速AFを追求。AF/AE追従で最高10コマ/秒の高速連写が可能としています。

 

これに加えて、AIを用いて被写体の顔や瞳を検出し続けるリアルタイム瞳AFが、鳥と動物の目の追跡もできるようになっているほか、5.5段光学式5軸手ブレ補正機能をそなえています。

 

動画撮影においては、全画素読み出し時で4K/60p、フルサイズ時で7Kオーバーサンプリングによる4K/30pの記録が可能。また、ソニーの映像制作用カメラブランド「Cinema Line」と同様のルック「S-Cinetone」を搭載し、シネマライクな表現もできるとしています。

↑10種類の設定されたルックから選択することでユーザーが好みの画作りを手軽に楽しめるクリエイティブルックも採用。このような作品を制作できます

 

これらの撮影したコンテンツをPCやスマホに共有する機能も強化されています。α7 IVとPCまたはスマホとUVC(USBビデオクラス)およびUAC(USBオーディオクラス)で接続するだけで、専用ソフト不要で4K/15pやフルHD/60pのライブ配信が可能です。

 

 

ボディデザイン面では、静止画/動画/S&Qの切り替えダイヤルを搭載。さらに、本体背面には横開きのバリアングルモニターを採用しており、自撮りなどにも対応しています。なお、モニターは約103万画素で、3型の液晶パネルとなっています。

↑静止画、動画の切り替えが簡単なダイヤル

 

ボディサイズは約131.3×96.4×79.8mmで、重さはバッテリーとメモリーカードを含めると約658gです。

最新4Kテレビをプロがジャッジ! ソニー「A9S」は音と映像の一体感がすごい

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回はソニー「ブラビア A9S」シリーズの48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

画面から音が出て映像と音が一体化し映画館のような迫力

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格24万2000円

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」は、画面内のそれぞれの被写体に応じて最適に高精細化する「オブジェクト型超解像」に対応。より現実に近い質感を再現できる。Android TVを搭載し、映像配信アプリなどを追加できるほか、Googleアシスタントも利用可能だ。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H629×D255mm/17.6kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:7サービス

音声最大出力:25W

 

↑従来に比べ処理能力が約2倍にアップした高画質プロセッサー「X1 Ultimate」。より緻密な分析が可能になり、高画質化の精度が向上した

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。地デジ放送やネット動画などフルHD解像度以下の映像を4K相当にアップコンバートする

 

↑画面そのものを振動させて音を出す「アクチュエーター」と、重低音を再生する「サブウーファー」を搭載。臨場感たっぷりのサウンドを楽しめる

 

【Impression】

鮮やかな色再現と自然な色合いを両立できている

白を伸ばすという高コントラスト調の画作りはいかにもソニーらしい。ほんのりとピンクがかった健康的なフェーストーンも健在だ。色再現も鮮やかな志向だが、派手すぎず、不自然さはない。画面から音を出すことで映像と音の一体感が得られる「アコースティック サーフェス オーディオ」のユニークなサウンドも魅力的だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.0/5.0

 

ガジェット通のクリエイター堀口英剛がNUARLの多機能モデルを深掘りレビュー

NUARLの多彩な完全ワイヤレスイヤホンのラインナップにおいて、先進的な機能を最も多く備えるモデルがN10 Plusだ。兼ねてから本機を高く評価するガジェットのプロに、その魅力をあらためてレビューしてもらった。

 

monograph
堀口英剛

暮らしのモノアドバイザー。40万人が読むモノメディア「monograph」編集長で、YouTubeチャンネルの登録者数は約20万人。デジタルガジェットを中心にモノの魅力を発信し続けている。

 

【今回紹介する商品】

先進的な機能を最も多く備える完全ワイヤレスイヤホン
NUARL「N10 Plus

↑(左から)カラーはライトオリーブとピアノブラックの2色

NUARL
N10 Plus

実売価格 1万9800円

型式:ダイナミック型
ドライバー径:10㎜
連続再生時間;約7.0時間(NCオフ時)
防水性能:IPX4
質量:約7.4g(イヤホン片側)

独自のφ10㎜ダイナミックドライバー“NUAR L DRIVER”[N10]v3を採用し、高域から低域までキレのあるサウンドを再生。フィードフォワード型のアクティブノイズキャンセリングは精度が高く、専用チューニングにより音質への影響を抑えている。

SPEC●対応コーデック:aptX adaptive、aptX、AAC、SBC●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz●ケース併用時再生時間:30時間●充電時間:約1.5時間●サイズ/質量(充電ケース):W95.5×H39.3×D 36.8㎜/約66.0g

 

N10 Plusを 選ぶべき5つの理由

【理由1 マルチポイント接続】

スムーズに切り替えられてストレスフリー

2台のデバイスと同時接続して、サッと切り替えられるのが便利。MacBookで動画編集作業をするときはN10 Plusで音をチェックして、別の作業に移ったらスマホとつないでBGMとしてラジオを流す、といった使い方をしています。切り替えは非常にスムーズで、まったくストレスがありません。

 

【理由2 ノイズキャンセリング】

効き具合はマイルドで耳への圧迫感もナシ

ノイキャンはいまや必須ともいえる機能ですが、その効き具合はモデルによって様々です。N10 Plusのノイキャンは「静寂をもたらす」というよりは、「騒音をマイルドに鎮めてくれる」という印象。耳への圧迫感はなく、音を歪めることもありません。話しかけられたとき自然に応対できる外音取り込みモードも便利です。

 

【理由3 ゲーミングモード】

音ズレにシビアな動画編集作業にも使えるレベル

Bluetoothは音の遅延が起こるため、動画クリエイターの多くが編集作業では有線イヤホンを使っています。そんななか、本機のゲーミングモードは動画編集のシビアな作業もクリアできるほど優秀。違和感なく使えるレベルです。僕はゲームも好きなので、Nintendo Switchと接続してアクションゲームなどを楽しんでいます。

 

【理由4 デザイン】

ユニークなカラーリングと安心できる操作感が好み

NUARLのイヤホンは、良い意味でガジェットらしくないデザインが特徴。このN10 Plusはライトオリーブの色味がユニークで、僕のファッションにも合うので気に入っています。筐体は少し大きめですが、そのぶんフィット感は抜群。大きい物理ボタンは扱いやすく、スマホを取り出さずにほとんどの操作ができる点も評価しています。

 

【理由5 音質】

艶やかな音色とホールのように雄大な音場が魅力

中音域の芯が太く、ボーカルやギターがしっかり聴こえて、音楽鑑賞に適したサウンド。そして低域から高域まで、艶やかさが感じられる音色。これらはNUARLのイヤホンすべてに共通しており、独自設計のドライバーによる賜物だと思います。加えて、N10 Plusは特に音場が広く、コンサートホールのような雄大さが魅力です。

 

 

N10 Plusは『ポター1グランプリ2021』にもノミネート!

現在、GetNaviでは読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する『ポタ-1グランプリ』を開催中。NUARLのN10 Plusも完全ワイヤレスイヤホン部門にノミネートされている。今年は国内最大級の総合ショッピングモール「楽天市場」とのコラボレーションも実施しており、楽天市場内にオープンした特設ページでは、ノミネートモデルの詳細を確認しつつ、気になるモデルはその場で購入も可能だ。NUARLのN10 Plusも販売中なので要チェック !

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撮影/若林武志

Amazon Musicで音楽聴くだけでオーディオテクニカの高級イヤホンが当たるキャンペーン

Amazonの音楽配信サービス「Amazon Music」で、オーディオテクニカの最新イヤホンが当たるキャンペーンが開催中です。

 

キャンペーンは、Amazon Musicのページからエントリー後、Amazon Musicで音楽を聴くと、完全ワイヤレスイヤホン「ATH-CKS50TW」(税込1万8480円 )を無料で購入できるクーポンコードが、抽選で100名に発行されるものです。また、クーポンコードが発行されなかった人には、抽選で5万名に対象製品を1000円オフで購入できる割引クーポンが副賞で当たります。

 

期間は11月25日から12月29日まで。2万円弱の高級イヤホンが当たるチャンスです。完全ワイヤレスイヤホンを狙っている人はぜひキャンペーンにエントリーしてみましょう。

小岩井ことり絶賛! オーディオテクニカの新作ワイヤレスヘッドホンは”暮らしのなかで自然にBGMが流れる感覚”

オーディオテクニカが今季送り出した新製品でとりわけ異彩を放つのが、オープンエアー型のワイヤレスヘッドホンATH-HL7BTだ。おうち時間のリスニングをより解放的なものにするという本機を、声優の小岩井ことりさんがレビューする。

 

声優・アーティスト
小岩井ことり

ポータブルオーディオに精通し、開放型ヘッドホンも数多く所有している。自宅では、音楽鑑賞だけでなく映像鑑賞やゲームプレイを楽しむほか、DTMを使っての音楽制作なども行う。

 

【今回紹介する商品】

エンタメにも、テレワークにも革命を起こす!
オーディオテクニカ ATH-HL7BT

 

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT

実売価格 1万9800円

 

暮らしのなかで自然にBGMが流れる感覚です

オープンエアー型ヘッドホンの特徴は、何といっても自然な聴感。スピーカーのような広がりのあるサウンドを、手軽に楽しめるのが魅力です。ATH-HL7BTは、オープンエアー型には希少なBluetooth対応なのもポイント。ケーブルを気にせずに部屋のなかを歩き回れるので、より解放感を味わえてストレスフリーです。とても軽量のため良い意味で着けている意識がなくなり、生活しながらずっとBGMが流れている感覚を味わえます。

 

他社の本格的なオープンエアー型ヘッドホンは5万円を超えるものも珍しくないですが、本機の約2万円という価格に驚きました。音質だけでなく、機能面の充実ぶりも価格以上で、2台のデバイスと同時接続できるマルチポイントや、通話時に声を明瞭に伝えられるビームフォーミングマイク、専用アプリでユーザーがカスタマイズしたイコライザー設定をSNSでシェアできるなど、便利かつ楽しく使える機能が満載。“はじめてのオープンエアー型”にオススメのヘッドホンです!

 

【ココが革命的!01】

定位が広いだけでなく低音の量感や温かみのある音

「定位が広く、量感のある低音を響かせ、なおかつ温かみも感じられる音。ライブ音源や映画、ゲームなど空間感を重視して収録された音源で、より臨場感を味わえます。有線接続ではハイレゾ再生に対応」

【ココが革命的!02】

軽量であることに加えてフィット感も抜群で快適!

「ワイヤレスヘッドホンとしては驚きの軽さですが、それに加えてヘッドバンドの柔らかさが絶妙で、フィット感が抜群です。接地部分の素材の質感も良く、長時間でも負担なく着けていられます」

【ココが革命的!03】

カスタムした音の設定を共有できるのが楽しい!

「アプリで音をイコライジングしてカスタムできるのが楽しい。初心者でも簡単ですし、私のようなオタクは音を追い込みたくなります(笑)。QRコードで設定を共有して、ユーザー間で繋がれるのもイイ!」

 

おうちリスニング解放宣言!
オーディオテクニカ ATH-HL7BT」がデビュー!

オーディオテクニカ
ATH-HL7BT

実売価格 1万9800円

型式:オープンエアーダイナミック型
ドライバー径:53mm
連続再生時間:最大約20時間
質量:約220g

背面を密閉することなく空気の流れを解放するオープンエアー構造を採用し、自然な音の鳴りや余韻を楽しめるBluetoothヘッドホン。53㎜径ドライバーと高品位DAC&ヘッドホンアンプの搭載により、迫力のある低域と美しい中高域を再現する。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC ●急速充電:約10分の充電で約150分再生 ●出力音圧レベル:100dB/mW ●再生周波数帯域:5Hz〜40kHz(有線接続時)●インピーダンス:48Ω

 

撮影/高原マサキ(TK.c) ヘアメイク/Hitomi Haga

ゲーミングだけじゃない!ロジクール「G435」で映像体験も音楽鑑賞もビジネスも快適に

高性能なゲーミングデバイスをラインナップするロジクールのGシリーズから、ワイヤレスヘッドセットG435が登場。個性的なカラーリング、ゲーム用途にとどまらない性能の高さ、そして驚きのコスパを実現した本機の魅力に迫る!

 

【今回紹介する商品】

それぞれのカラーで行こう!
ロジクール「G435

ロジクール
G435

実売価格 9350円

型式:ダイナミック型
ドライバー径:40mm
連続再生時間;最長18時間
質量:165g

Bluetoothをはるかに凌ぐデータ伝送速度を誇る独自のワイヤレス技術「LIGHTSPEED」を採用。PCやPlayStation 5などで遅延を感じることなく快適にゲームを楽しめる。シリーズ最軽量の165gを実現し、長時間使用でも負担が小さい。

SPEC●対応ワイヤレス規格:LIGHTSPEED、Bluetooth ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●インピーダンス:45Ω ●音圧感度:83.1dB SPL/mW ●最大音量:100dB(オプション設定で85dB)●サイズ/W163×H170×D71㎜

 

ゲーミングデバイスの性能はビジネスシーンでも発揮される

長時間使用にも耐えられる軽量設計、耳や頭部に負担のかからない適度なフィット感、高性能マイク&ドライバーによるクリアな通話性能、無線接続時の通信安定性……。これらの要素を満たす高品質なワイヤレスゲーミングヘッドセットは、テレワーク時代のビジネスデバイスとしても高い評価を受けており、感度の高いユーザーを中心に広まりつつある。

 

ロジクールのG435は、それらの基本性能に加えて「個性的なカラーリング」と「高いコストパフォーマンス」という魅力を備えた注目モデルだ。シンプルながらエッジの効いたカラーは、年齢性別を問わず使えて、個性も表現できる。さらに、これほどのクオリティで9350円という価格は衝撃。ゲーマーのみならず、すべての映像・音楽ファン、そしてビジネスパーソンが使うべき一台だ。

 

Keyword01【40mm】

コンテンツ制作者の意図に沿う精密でバランスの取れた音

40㎜口径のドライバーが精密でバランスの取れたサウンドを再現する。Dolby AtmosやWindows Sonicといったオーディオ規格に対応し、コンテンツ制作者の意図に沿った臨場感たっぷりの音を楽しめるのも魅力だ。

Keyword02【18時間】

一日中ずっと使い倒せる長寿命バッテリーを搭載

LIGHTSPEEDでもBluetoothでもワイヤレス接続での連続使用時間が18時間という長寿命バッテリーを採用。充電のたびにゲームプレイを中断する煩わしさがない。音楽や映像鑑賞、オンライン会議などに一日中使い倒せる。

Keyword03【165g】

高性能マイクを2基内蔵しながら圧倒的な超軽量設計を実現

有線モデルにも類を見ない165gの超軽量設計を実現。ブームマイクはなく筐体に高性能マイクを2基内蔵し、ユーザーの声だけを高精度で拾える。小さめのメモリーフォーム付きイヤークッションを備え、子どもの頭にもフィットする。

Keyword04【U-1万円】

素材にも決してチープさはなく老若男女が違和感なく使える

高品質なワイヤレス技術をはじめ機能性に優れるモデルながら、1万円以下のリーズナブルな価格を実現。イヤーカップやイヤーパッド、ヘッドバンドなどに使われている素材にチープさはなく、老若男女の誰もが違和感なく使える。

 

G435は『ポター1グランプリ2021』にもノミネート!

現在、GetNaviでは読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する『ポタ-1グランプリ』を開催中。ロジクールのG435もゲーミングヘッドセット部門にノミネートされている。今年は国内最大級の総合ショッピングモール「楽天市場」とのコラボレーションも実施しており、楽天市場内にオープンした特設ページでは、ノミネートモデルの詳細を確認しつつ、気になるモデルはその場で購入も可能だ。ロジクールのG435も販売中なので要チェック !

▼GetNavi×楽天コラボ『ポタ-1グランプリ2021』の特設ページはコチラ

▼G435をご購入の方はコチラ

 

撮影/高原マサキ(TK.c)
モデル/向山瑞紀、松波凛晟、宮本省吾(右から。すべてABP)

GLIDiCの最新モデルTW-6100をGetNavi編集長が試したら手放せなくなった

多機能で高コスパなイヤホンに定評のあるGLIDiCの進化が止まらない。最新モデルのTW-6100は、U-1万円ながら便利な機能がてんこ盛り。 音にも装着感にもこだわった“必要十二分”モデルをGetNavi編集長が使い倒す!

 

【今回紹介する商品】

多機能で高コスパなGLIDiCが贈る最新モデル
GLIDiC「TW-6100

↑(左から)カラーはブルー、ブラック、ホワイトの3色

GLIDiC
TW-6100

11月26日発売予定
参考価格 9790円

型式:ダイナミック型
ドライバー径:9.2㎜
連続再生時間;約10時間
防水性能:IPX5
質量:約6.5g(イヤホン片側)

ハイブリッド方式のANCや外音取り込みに対応。そのほか、通話時のノイズリダクションや、スマホアプリでイヤホンを探せる「Tile」機能など、最新の技術トレンドを取り入れた。「カナルワークス」監修のイヤホン形状も特徴だ。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC ●充電ケース併用時再生時間:約35時間 ●充電時間:イヤホン約1時間、充電用ケース約2時間 ●サイズ/質量(充電用ケース):約W 74×H36×D28㎜/約46.0g

GetNavi編集長
川内一史

複数の完全ワイヤレスイヤホンを併用するオーディオ担当。ビジネスとプライベートでシームレスに使えるモデルを好む。

僕のライフスタイルにピッタリハマってます!

完全ワイヤレスイヤホンにも“価格破壊”の波が到来。エントリーモデルは1万円以下が当たり前になったが、使ってみれば玉石混交だ。人気製品でも、「うーん……」と感じるポイントはある。

が、TW-6100は唯一の例外かもしれない。公私に渡って使い倒したが、これといった不満がないのだ。驚くほど多機能で、音質も上々。カスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」監修の形状は特別感があり、質感もチープさは皆無。「ブルー」は私が愛用するバックパックやジャケットとのカラーコーデも完璧で、こんなにも自分にハマるイヤホンがあるのかと驚きましたよ。もう手放せない!

【編集長の一日 8:00】

前夜にうっかり充電し忘れても大丈夫!

「ワイヤレスイヤホンは毎日充電しないので、バッテリー残量がなくなっていても忘れてしまいがち。本機は10分間の充電で約2.5時間再生できる『急速充電』機能を搭載し、忙しい朝でもサッと完了できます」

【編集長の一日 8:45】

通勤電車内の騒音もしっかりカットできる

「ハイブリッド方式のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載。走行中の騒音がハンパない地下鉄での通勤時も、しっかりカットして音楽に集中できます。外音取り込みとの切り替えもワンタッチで簡単です」

【編集長の一日 11:45】

ノイズリダクションで雑踏でも快適に通話

「最近は取材や打ち合わせでの外出も増え、屋外で通話を余儀なくされることも。本機は通話用に左右各2基のマイクを搭載。自分の声以外の騒音を抑えるノイズリダクションが効果的で、快適に通話可能です」

【編集長の一日 13:00】

低遅延モードにすればゲームもストレスフリー

「仕事の合間にスマホゲーム。一般的なBluetooth接続だとアクションゲームやリズムゲームは音ズレでとても楽しめませんが、低遅延モードに設定すれば改善。ストレスなく操作できて、ゲームに没入できます」

【編集長の一日 16:00】

外音取り込みモードはオフィスワーク中も便利

「午後からはオフィスで業務。イヤホンを着けてオンライン会議への参加中、外音取り込みモードにしておけばスタッフに声をかけられても気づいて対応できます。本当に集中したいときはノイキャンをオンに」

【編集長の一日 20:00】

水洗いや除菌シートで衛生的に保てるので安心!

「ほとんど一日中着けていたので、イヤホンはかなり汚れているはず。本機はIPX5の防水仕様で、水で洗い流したり、除菌シートで拭き取ったりできます。衛生面が気になるいまのご時世にありがたいですね!」

 

【OTHER CHOICE01】

↑(左から)カラーはクールブラック、ベビーピンク、ミルキーホワイトの3色

GLIDiC
Sound Air TW-4000

参考価格 8600円

型式:ダイナミック型
ドライバー径:6㎜
連続再生時間:約6時間
防水性能:IPX4
質量:約4g(イヤホン片側)

ケースを指先でつまめるほどの超コンパクトな設計を実現。外音取り込み機能や急速充電機能のほか、スマホアプリからイヤホンを探せる「Tile」機能を搭載するなど、スペックも洗練されている。新色のクールブラックが追加された。

 

↑ケースは約W46×H36×D25㎜と超小型サイズで、指先でつまめるほど。胸ポケットにも収まる

 

↑カスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」が筐体を監修。イヤホンも小型だが収まり感は良好だ

 

↑イヤーピースはXXS、X S、S、M、Lの5サイズが付属する。イヤホンに合わせたカラーリングだ

 

【OTHER CHOICE02】

GLIDiC
TW-9000

参考価格 2万2800円

型式:ダイナミック型
ドライバー径:11㎜
連続再生時間:約12時間
防水性能:IPX4
質量:約6.8g(イヤホン片側)

プロフェッショナルなユーザーを意識し、オーディオ性能にも通話品質にもこだわったGLIDiC完全ワイヤレスイヤホンのハイエンドモデル。高い通話品質でクリアな声を届け、ANCで集中しやすい環境をつくるなど、あらゆるニーズに応える。

 

 

GLIDiCの3モデル、『ポター1グランプリ2021』にもノミネート!

現在、GetNaviでは読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する『ポタ-1グランプリ』を開催中。GLIDiCのTW-6100、TW-400、TW-9000も完全ワイヤレスイヤホン部門にノミネートされている。今年は国内最大級の総合ショッピングモール「楽天市場」とのコラボレーションも実施しており、楽天市場内にオープンした特設ページでは、ノミネートモデルの詳細を確認しつつ、気になるモデルはその場で購入も可能だ。GLIDiCの3モデルも販売中なので要チェック !

▼GetNavi×楽天コラボ『ポタ-1グランプリ2021』の特設ページはコチラ

 

撮影/高原マサキ(TK.c)

これぞボーズのレガシー! 進化したノイキャンヘッドホン「QuietComfort 45」はココに注目

ボーズからアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する新しいワイヤレスヘッドホン「Bose QuietComfort 45 headphones」(以下:QC45)が発売されました。定番シリーズ“QuietComfort”最新機種の実力をレポートします。

↑ボーズの新しいアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 45」

 

QuietComfortシリーズ待望のワイヤレスヘッドホン

QuietComfortはアメリカのオーディオブランド・ボーズを代表するノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホン・イヤホンのシリーズで、日本にも多くのファンに支持されています。イヤホンは2020年にQuietComfort Earbudsが発売されました。ヘッドホンは2017年秋に発売されたQuietComfort 35 II(以下:QC35 II)以来、久しぶりの新製品です。

↑左がQC45、右がQC35 II。外観は大きく変わっていません

 

ボーズのアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンには、「Bose Noise Cancelling Headphones 700」(以下:NCH700)というモデルも存在します。ボーズのオンラインサイトで販売されているQC45との価格差は7150円と大きくは開いていませんが、NCH700の方が専用アプリ「Bose Music」を使って設定・操作できる項目が多くあります。QC45の方はよりシンプルに、ボーズらしい快適な消音効果とパワフルなサウンドが楽しめるワイヤレスヘッドホンとして位置付けられます。

 

QC45は外音取り込みに対応。内蔵バッテリーも強化した

QuietComfortシリーズのヘッドホンをよく知っている方は、QC45のデザインがQC35 IIから大きく変わっていないことにすぐ気が付くはずです。カラーバリエーションにはブラックとホワイトスモークの2色があります。

↑ブラックとホワイトスモークの2色が発売されます(画像はホワイトスモーク)

 

外観だけではわかりにくい「QC35 IIとの違い」について、代表的なものをピックアップしてみます。

 

QC45ではノイズキャンセリングを「Quiet」、外音取り込みを「Aware」として2つのモードに分けて、左イヤーカップ側面のアクションボタンをシングルクリックすると簡単に切り換えられるようになりました。音楽再生を止めることなく外音を取り込める機能がQC35 IIにはなかったので、大きく進化したポイントであるといえます。

↑Bose Musicアプリでヘッドホンの設定、音楽コンテンツの再生を操作できます。ノイズキャンセリング(Quiet)と外音取り込み(Aware)の切り換えも可能になりました

 

内蔵バッテリーによる連続音楽再生は、アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で連続約24時間。QC35 IIよりも約4時間伸びました。QC45では、最新のAndroidスマホにも多く普及するUSB-Cケーブルによる充電に対応しています。さらに15分のクイックチャージで最大約3時間のリスニングに使えるバッテリーが充電されます。

 

このほかにボーズのワイヤレススピーカーやサウンドバーとペアリングして、夜間にスピーカー再生の音をQC45に飛ばしながらエンターテインメント鑑賞が楽しめる「SimpleSyncテクノロジー」が加わっています。

 

アプリによる操作に対応。高いポータビリティ

QC45の設定や操作には、NCH700やイヤホンの「QuietComfort Earbuds」と同じiOS/Android対応のモバイルアプリ「Bose Music」を使います。ヘッドバンドのクッションを包む素材はQC35 IIがベロア調の生地でしたが、QC45はさらっとした肌触りの合皮に変更されています。

 

イヤーカップを回してコンパクトに折り畳める構造は、QC35 IIから継承されています。NCH700が折り畳めるのはフラットな形状までなので、付属するキャリングケースの形状にも影響が表れます。縦横サイズはコンパクトながら少し厚みがあるQC45のケースと、厚みを抑えつつ、縦横のサイズはやや大きめとしたNCH700のケースの形は好みが分かれそうです。

↑イヤーカップが回転してコンパクトに折り畳めるポータビリティの高さがQuietComfortシリーズのヘッドホンの魅力です

 

QC35 IIは最も速くGoogleアシスタントを本体にビルトインしたノイキャンワイヤレスヘッドホンでした。QC45ではこの機能が省略されていますが、右イヤーカップ側面のマルチファンクションボタンを押し込むと、スマートフォンの音声アシスタントが起動できるので、さほど不便には感じません。

↑左側がアクションボタン。右側に3つならぶボタンのセンターが音声アシスタントの呼び出しにも使えるマルチファンクションボタン

 

NFCによるスマホとのワンタッチペアリング機能もQC45では省略されています。複数のヘッドホン・イヤホンを使っているユーザーはNFCでペアリングの切り換えが素速く簡単にできるので、残してほしかった機能です。

 

QC45の上位モデルにあたるNCH700では、外音取り込みも含めて全11段階でアクティブ・ノイズキャンセリング機能を細かく調整できますが、QC45は「Quiet」と「Aware」の切り替えのみ。また、NCH700はタッチセンサーリモコンでの操作ですが、QC45はボタンリモコンとなっています。

 

眼鏡にぶつからない快適な装着感

筆者はQC45が発売される前から執筆のために借りて、以後本稿を執筆している11月中旬まで約1ヶ月念入りに検証しながら使っていました。

 

QC45はQC35 IIの安定した装着感を見事に継承しています。ヘッドバンドの側圧、柔らかく耳を覆うイヤーパッドの形状など、シリーズが練り上げてきた知見の豊かさをあらためて実感しました。

↑柔らかさを最適化したイヤーパッドが耳をやさしく包み込みます

 

筆者の場合、QuietComfortシリーズはイヤーパッドが眼鏡のテンプルにぶつからずにフィットしてくれるところが本気で重宝しています。飛行機による空の長旅にはQCシリーズが欠かせないので、QC45も頼もしい旅のパートナーになってくれそうです。専用キャリングポーチには有線リスニング用のケーブルや航空機変換アダプターを収納できる便利なポケットがあるのも便利ですね。

 

Bose MusicアプリからQC45を設定・操作できる機能はNCH700ほど多くはありませんが、だからこそワイヤレスヘッドホンを初めて使う方も馴染みやすいと思います。

 

前世代の機種を超えてきた、力強く広がり豊かなサウンド

QC45のサウンドはiPhone 13 Proで試聴してみました。BluetoothオーディオのコーデックはSBCとAACに対応しており、iPhoneによるワイヤレス再生の実力もフルに引き出せます。

↑iPhone 13 Proに接続して音楽を再生。ノイズキャンセリングの効果はしっかりと効きます

 

鋭く立ち上がるエネルギッシュな中音域、力感も充実する低音に、アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する同価格帯のワイヤレスヘッドホンとの違いを感じます。地に足の付いた音楽再生は安定感がとても豊か。ボーカルやバンドが演奏する楽器の音像をシャープに描きます。

 

QC35 IIに比べると、特に高音域の見晴らしがクリアになっています。ピアノや弦楽器が演奏する音がグンと前に迫り出してくるような生々しく、大編成のジャズバンド、クラシックのオーケストラの演奏は高音域が天井方向へ突き抜けるように広がり、奥行きの深みもまたQC35 IIよりも鮮やかに再現されます。

 

ノイズキャンセリングの設定を「Quiet」にすると、バスのエンジン音、人の話し声などの雑音がきれいに消音されます。機能のオン・オフを切り換えたときに音楽再生のバランスが崩れないところはさすがQuietComfortシリーズの最新モデルです。外音取り込み「Aware」モードも音楽再生を最優先にした穏やかな効き具合。内蔵するマイクの性能が高く、外音取り込みに由来するノイズ感はありません。イヤーパッドによるパッシブな遮音効果も高いことから、もう少し多めにマイクで外音を取り込むバランスにチューニングされていてもよいかとも思いましたが、ノイズキャンセリング機能との対比でスムーズに切り替わる使用感を重視したのかもしれません。

 

シンプルで完成度の高いノイズキャンセリングヘッドホン

上位のNCH700に比べると、QC45はダイナミックで力強い音の輪郭線、リズムの鮮やかな粒立ちと躍動感を素直に引き出せる音楽性の豊かさが特徴といえるでしょう。ボーカルを心地よく聞かせるバランスは音楽再生に限らず、例えばビデオ会議やハンズフリー通話のような「人の声を正確に聞き取る」ことが必要とされる用途にもはまりました。

 

ボーズのライバルが展開するアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンの中には、QC45に引けを取らない機能を備えながら、より安価な製品もあります。QC45の3万9600円というオンラインサイトの販売価格はやや高いように感じられるかもしれませんが、ボーズが長い時間をかけて練り上げてきたQCシリーズのナチュラルバランスで聴き疲れしないサウンド、心地よいフィット感は体験する価値があると思います。長時間持続するバッテリーに高いポータビリティなど、この完成度の高さに慣れてしまうともはやQC45以外のノイズキャンセリングヘッドホンでは物足りなく感じてしまうかもしれません。現在QC35 II、NCH700を使っているという方にも、ぜひ一度QC45を試してみることをオススメしたいと思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

XGIMIの人気プロジェクターが最大2万6000円オフ! ブラックフライデーセール12月2日まで

スマートプロジェクターメーカーのXGIMI(エクスジミー)は、Amazonと楽天市場にて、人気スマートプロジェクターが最大2万6000円オフとなるブラックフライデーキャンペーンを開催。期間は12月2日までとなっています。

※価格は全て税込です。

さらに楽天市場では、抽選で5名に購入金額全額キャッシュバックや、先着30名に「デスクトップスタンドPro」をプレゼントなど、豪華な4つの特典もあります。

 

Amazon 楽天市場 セール対象製品一例

MoGo Pro (モバイルプロジェクター)

<Amazon>

セール価格:4万6620円(37%オフ)

通常価格:7万4800円

<楽天市場>

セール価格:5万9840円(1万4960円オフ)

通常価格:7万4800円

 

Halo (モバイルプロジェクター)

<Amazon>

セール価格:6万7760円 (30%オフ)

通常価格:9万6880円

<楽天市場>

セール価格:7万2600円(2万4200円オフ+ポイント5倍)

通常価格:9万6800円

HORIZON Pro (ホームプロジェクター)

<Amazon>

セール価格:15万348円(15%オフ)

通常価格:17万6880円

<楽天市場>

セール価格:15万6880円(2万円オフ+ポイント 5 倍)

通常価格:17万6880円

オウルテックから5か月ぶりに登場! ちょっとリッチになった「Lightningステレオイヤホン」

今年6月、オウルテックからLightningステレオイヤホン「OWL-EPLT02」が発売。先日、同社のLightningステレオイヤホン新製品として、リッチにグレードアップした「OWL-EPLT04」が発売されました。

↑OWL-EPLT04(ブラック)

 

税込価格は5980円。ブラックとシルバーの2種類のカラバリで展開します。

↑OWL-EPLT04(シルバー)

 

同製品は、iPhoneやiPadのLightningコネクタに直接挿して使用するイヤホン。10mmの大口径ドライバーを採用し、豊かで臨場感ある低音にこだわっています。アルミハウジングを採用することで、不要な振動を抑制し、クリアな中高域再生が可能です。

 

「既存のLightiningイヤホンより“少し高級品”を市場に展開するため、開発しました。2万回の屈曲試験に合格したコネクタを採用し、ケーブルもマグネット内蔵アルミハウジングで絡みにくくなっています」(オウルテック担当者/以下同)

 

マイクとリモコン付きで、ハンズフリー通話も可能。音声入力から通話、音楽再生や停止の操作まで、すべて手元で行えます。

 

左右の長さが同じY字コードを採用。U字形より体に接する部分を少なくし、タッチノイズを軽減しています。イヤーピースはS・M・Lの3サイズを付属。耳のサイズに合わせて変更ができます。

 

「筐体に高耐久アルミニウムを採用し、不要な振動を抑え、深みのある豊かな低音を忠実に再現しました。アルミ削り出しの直線と曲線の組み合わせで、エッジが美しいハウジングデザインの筐体に仕上げました」

 

有線イヤホンの最大のメリットは、何といっても遅延なく安定して聴けること! ロック、ポップス、ジャズなど、様々なジャンルを、気持ち良い絶妙のバランスで楽しめます。音をじっくり味わいたいならOWL-EPLT04、お手頃にコスパ重視ならOWL-EPLT02がおすすめです。

最新4Kテレビをプロがジャッジ! 「レグザ X8900K」は緻密な画作りが秀逸

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回は東芝「レグザ X8900K」の48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

地デジ放送もネット動画も高精細に描写

レグザ 48X8900K

実売価格20万7900円

最新の映像処理エンジンの搭載により、高速レスポンスをはじめ、精度の高いノイズリダクションや快適な操作性を実現。おまかせ録画機能では、AIがユーザーの好みを学習し、オススメ番組を自動で抽出しレコメンドしてくれる。リモコンを利用した音声操作も可能。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1068×H663×D229mm/16.5kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式

4KVOD:5サービス対応

音声最大出力:72W

 

↑従来機より性能が高められた「レグザエンジンZR I」を搭載。多彩な高画質処理機能を備え、地デジ放送やネット動画も高精細に描写する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。本体のスピーカーだけで、前後・左右・高さ方向の音を体感できる

 

↑「ネット動画ビューティZR I」を搭載。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施し、コントラストや精細感をアップさせる。低フレームレートのコンテンツも滑らかに描写可能だ

 

【Impression】

輪郭を不自然に強調せず細部の情報による緻密な画作りが秀逸

パネル表面の反射や映り込みを抑えたハーフグレア処理の有機ELパネルを採用し、黒の締まった落ち着きのある映像を描き出す。また、「レグザエンジンZR I」により、レグザ伝統の高画質技術とAndroid TVの多機能性が融合。高精細映像は、輪郭の強調に頼らず、細部の情報を積極的に掘り起こして調整するという緻密な画作りは健在だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.5/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

家族の思い出を自動撮影! キヤノンの“新ジャンルカメラ”第3弾「PowerShot PICK」が11月発売

キヤノンは、自動撮影に対応した「PowerShot PICK」を11月末に発売すると発表。カメラの周囲にいる人物を自動認識して、適切な構図で自動撮影、スマホアプリとの連携により、ベストアルバムを作ったり、リモート撮影もおこなえる。キヤノンオンラインショップでの販売予定価格は4万5980円。

↑「PowerShot PICK」(ブラックとホワイトの2色。ホワイトはオプションのシリコンジャケット ブルーを装着した状態)

 

家族をメインターゲットにした新ジャンルカメラ

同社が2019年から発表している“新ジャンルカメラ”と位置付けているカテゴリーで、第1弾のカラビナ付き超コンパクトカメラ「iNSPiC REC」、第2弾の静止画/動画撮影ができる望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」に続く第3弾の製品。

 

撮影者のいらない撮影スタイルを実現する自動撮影が特徴で、従来のデジタルカメラに対する不満点、自撮りが難しい、なかなか自然な表情を捉えられない、撮影者が自身が参加中のイベントに夢中になれない、などを解消して、あらゆる思い出のシーンを自然な表情で残せるという。カメラは重さ170g、電源は内蔵リチウムイオン電池で約2時間駆動可能、レンズは19-57mm相当の画角を備える。

↑「PowerShot PICK」は新ジャンルカメラの第三弾として登場

 

↑カメラ底面には3脚用ネジ穴が設けられており、一般的な3脚に取り付け可能

 

顔認識とパン&チルトで被写体を自動追尾

「PowerShot PICK」は12人までの顔を登録して、登録した人物を優先的に撮影することが可能。さらに撮影した画像を同社独自のアルゴリズムでセレクトして、おすすめのアルバムを作ってくれる。これにより膨大な画像データから、ベストの画像を簡単にチョイスできる。iOS版では、セレクトした画像を組み合わせたハイライト動画の作成にも対応している。画像データは本体のmicroSDカードに保存され、Bluetoothでスマホ専用アプリに転送できる。

 

静止画だけでなくカメラが自動的に判断してフルHD動画も録画してくれる。撮影中の人物が移動した場合は、カメラが水平(パン)と垂直方向(チルト)に動いて自動追尾をおこなう。手持ち撮影時も有効な手ブレ補正機能も搭載。有効画素数約1170万画素の1/2.3型CMOSセンサーを使い光学3倍ズームレンズで撮影する。


↑12人までの人物を優先的に撮影するように自動登録できる

 

↑登録した人物は優先的に撮影され、ベストショットをまとめた「おすすめ」が自動生成される

 

音声コマンドとリモート撮影にも対応

任意のタイミングで撮影したい場合は、4つの音声コマンドに対応しており、写真撮影、ビデオ撮影、撮影の一時停止、他の被写体の撮影を声で操作できる。スマホ専用アプリとBluetoothでペアリングすれば、ライブビュー画面を見ながら、静止画と動画の撮影を行うことも可能。また、WindowsPC専用アプリケーション「Wireless Webcam Utility for Mini PTZ cam」をインストールすればWebカメラとしても使用できるが、音声は送れない。

↑4種類の音声コマンドに対応、冒頭に「ハローピック」を付けることでカメラを操作できる

 

↑スマホでライブビューを見ながら、ズーミング、カメラのパンとチルトをおこない撮影できる

 

↑屋外のイベントでも使用可能だが、防水機能がないため濡らさないよう注意が必要だ

 

「カメラを構えるとどうしても意識してしまい自然な表情が撮影しにくい」、「撮影者が1人だと、撮影者が写った写真が少なくなってしまう」といった悩みを解決する新発想のカメラということで、特に子どもの写真を撮ることが多いファミリー層にアピールする製品となっている。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

最新4Kテレビをプロがジャッジ! LG「OLED 48A1PJA」は画質もサウンドもナチュラル志向

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回はLGエレクトロニクス「OLED A1PJA」の48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

人の肉眼視に迫る忠実な色再現で美しい映像を実現

LGエレクトロニクス

OLED 48A1PJA

実売価格21万8900円

AIを統合した映像エンジンが数百万もの映像ソースを学習し、画質と音質を最適化する。操作システムには「webOS」を採用。マジックリモコンを上下左右に振ることで、画面をスクロールさせて多彩なコンテンツを選択できて快適だ。VODは韓流コンテンツも充実。

SPEC●チューナー:4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2、LAN×1●サイズ/質量:W1071×H679×D271mm/15.3kg

 

4Kチューナー:1基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:5サービス

音声最大出力:20W

 

↑AI映像エンジン「α7 Gen4 AI Processor 4K」。映像のジャンルやシーンを自動認識して、最適な処理を行う

 

↑「Dolby Vision IQ」機能を搭載。Dolby Vision対応コンテンツ再生時、室内の明るさに応じて映像を自動で最適化する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。高さ方向の音表現も可能で、映像に入り込んだような体感ができる

 

【Impression】

穏やかな輪郭・コントラストとナチュラルなサウンドが特徴

輪郭の出し方にしても、コントラストのつけ方にしても、総じて穏やかな仕上がり。ノイズの粒子が細かく、階調性も滑らかだ。ただ、自動画質設定での「スポーツ」モードは原色が強調され、ハイライトの白飛びも目立つのがやや気になる。サウンドはセリフやナレーション、ボーカルなど“声”の明瞭度が高く、楽器の響きもナチュラル。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.0/5.0

操作性:3.5/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:3.5/5.0

 

NUARLの完全ワイヤレスイヤホンにyonigeとリーガルリリーのロゴ刻印モデルが限定で登場

エム・ティ・アイは11月9日、オリジナルブランド「NUARL(ヌアール)」の完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N6 mini series2 Special Edition WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」の限定カラーモデル「N6MINI2-SE(RED)」に、アーティストロゴを刻印した製品を、期間限定の完全受注生産で発売すると発表。希望小売価格は1万2980円(税込)です。

 

N6MINI2-SE(RED)は、売上金の一部を災害や病気などで苦しむ人を救うための活動を支援することを目的として、日本赤十字社に寄付されるモデル。この社会貢献活動に、2人組バンドのyonigeとスリーピースバンドのリーガルリリーが協力し、それぞれのアーティストロゴをレーザー彫刻で刻印した特別モデルを販売します。

↑yonigeモデル。ロゴは充電ケースに刻印されます

 

↑リーガルリリーモデル。受注はどちらか1組のモデルを選べます

 

受注開始は11月12日(金)からで、期間は11月30日(金)まで。受注はNUARL公式オンラインストア Yahoo!ショッピング店および、同楽天市場店の専用ページで受け付けます。

 

なお、yonigeとリーガルリリーは、11月13日(土)にZepp Tokyoで開催されるNUARL MUSIC LIVE「BACK TO STAGE」にも出演。さらにBACK TO STAGEに来場した人には、10%オフの特別価格で先行受注するとのこと。BACK TO STAGEの概要は以下のとおりです。

 

<NUARL MUSIC LIVE 「BACK TO STAGE」情報>
開演日時:2021年11月13日(土)開場16時/開演17時
会場:Zepp Tokyo東京都江東区青海1-3-11
チケット代:5900円(税込)+1ドリンク代
チケット受付URL:https://w.pia.jp/t/backtostage/
出演アーティスト:サニーデイ・サービス、yonige、リーガルリリー、オレンジスパイニクラブ
「BACK TO STAGE」特設ページ:https://nuarl.com/backtostage/

 

BACK TO STAGEのチケットは現在販売中です。N6MINI2-SE(RED)と合わせて検討してみてはいかがでしょうか。

DJIのフラッグシップだ! センサー機能など大幅進化を遂げた「DJI Mavic 3」

DJIは、フラッグシップモデルである折りたたみ式カメラドローンの新製品「DJI Mavic 3」を発表しました。

 

4/3型CMOS Hasselbladカメラと28倍ハイブリッドズーム対応の望遠カメラに加え、最大200m先の障害物を検知する全方向障害物検知を搭載しています。

 

アップグレードしたハードウェアとソフトウェアにより、20MP画像の12-bit RAWフォーマットでの撮影や、5.1K/50fpsの撮影に対応。高い動画解像度と幅広いダイナミックレンジで、低照度環境下で発生するノイズを効率的に低減します。4K/120fpsの動画撮影にも対応し、後処理工程での柔軟性が高まるとともに、120fpsでのスローモーション動画も撮影できます。

 

ドローンの飛行性能と電力消費に関わるあらゆる要素を再設計し、理想的な環境下で最大46分と飛行時間を大幅に延長。モーターとプロペラをエネルギー効率の高いものへ改善し、バッテリー容量を増やして、ドローンの骨組みや部品の重量を軽減しています。風圧抵抗性能は前モデルと比較し35%向上したほか、飛行速度も改善されています。

 

Mavic 3シリーズは「Mavic 3」と「Mavic 3 Cine」の2モデル展開で、Mavic 3 CineはApple ProRes 422 HQコーデックに対応し、最大ビットレート3772Mbpsを実現。ProResコーデックや高フレームレート動画といった大きな容量のデータを扱えるよう、1TB SSDを内蔵しています。DJI 10Gbps 高速データ転送ケーブルも同梱し、エクスポート作業をより効率化しサイズの大きなデータでもスピーディに転送可能です。

 

価格は「DJI Mavic 3 標準版」が25万3000円、「DJI Mavic 3 Fly More コンボ」が34万1000円、Mavic 3 Cine同梱の「DJI Mavic 3 Cine Premiumコンボ」58万3000円。公式オンラインストアstore.dji.comや、公式認定ストア、正規販売代理店で購入できます。

最新4Kテレビをプロがジャッジ! パナソニック「ビエラ TH-48JZ1000」は画質・音質ともに極上

日本のリビングにちょうどいいサイズとして人気が高まっている「48型サイズ」の最新4K有機ELテレビをプロの目線でチェックし採点します。今回はパナソニック「ビエラJZ1000」の48型モデルを解説します。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

 

映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

「ウルトラノイズキャンセリング」2.0搭載! ハイレゾ再生にも対応した「Soundcore Liberty 3 Pro」

アンカー・ジャパンは、「Soundcore Liberty 3 Pro」を発売しました。税込価格は1万9800円。

 

Soundcoreブランドの完全ワイヤレスイヤホンカテゴリから新たなフラッグシップモデルとして登場した同製品は、Anker独自技術のウルトラノイズキャンセリング 2.0搭載と、ハイレゾ音源を楽しめるLDACに対応。

 

環境に合わせてアクティブノイズキャンセリングの強度が調整可能なAnker独自技術の「ウルトラノイズキャンセリング」が、2.0へとバージョンアップ。Soundcoreアプリ上で手動切り替えの必要がなく、外部環境を認識して自動で切り替わる仕様に進化しています。高音質コーデックLDACに対応しているため、通常のコーデックと比較して約3倍の情報量の伝送が可能となり、原音に近い臨場感や立体感あるサウンドが楽しめます。

 

低音を表現するダイナミックドライバーと、高音域の滑らかな音を表現するバランスドアーマチュアドライバーをひとつのモジュールに統合して同軸上に配置した、Anker独自の音響構造「A.C.A.A 2.0(同軸音響構造)」を搭載。本体のサイズは、モジュール設計を再構築することで、前モデル「Soundcore Liberty 2 Pro」から大幅な小型化を実現しました。

 

Soundcoreアプリで使える機能も拡充。好みのイコライザー設定や、イヤホン本体のタッチ操作のカスタマイズ、外音取り込み機能のほか、聴覚テストによる音のバランス調整や、耳の形を検知してノイズキャンセリング効果を高めるパーソナライズ機能を新たに搭載。通話時のノイズリダクションや、同時に2台の機器と接続が可能なマルチポイントにも対応。高音質での音楽鑑賞だけでなく、テレワークにも最適な機能を搭載しいます。

新AirPodsに強力なライバル登場! ノイキャン搭載の完全ワイヤレス「Jabra Elite 7 Active」を徹底レビュー

デンマークのオーディオブランドJabra(ジャブラ)から第6世代の新しい完全ワイヤレスイヤホン「Jabra Elite 7 Active」が発売されました。スポーツタイプの左右独立型完全ワイヤレスイヤホンの先駆的ブランドである、Jabraの最新モデルを体験レポートします。

↑スポーツイヤホンとしても個性的な「Jabra Elite 7 Active」

 

ノイキャン搭載で超軽量なスポーツイヤホン

Jabraはポータブルオーディオからハンズフリー通話用のワイヤレスヘッドセットまで、音に関わる様々な製品を展開しています。スポーツタイプの完全ワイヤレスイヤホンは2017年春に発売した心拍センサーを内蔵する「Jabra Elite Sport」、コンパクト軽量サイズとソフトウェアアップデートによるアクティブ・ノイズキャンセリング機能の追加を実現した2019年発売の「Jabra Elite Active 75t」に代表される画期的なモデルを送り出してきました。

 

最新のJabra Elite 7 Activeはアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン。片側の質量が5.5gという軽量コンパクトな設計にも注目です。本体はIP57等級の防塵・防水対応として、汗にも高い耐久性能を備えているスポーツイヤホンとなっています。

 

イヤホン本体の外皮に液状シリコンラバーをコーティングして、耳に装着した時に安定したグリップ感が得られることも新製品の特徴です。ラバー(=ゴム)素材とはいえ、肌に触れてもベタつかず質感はサラッとしています。汗や水滴のはけもよく、タオル等の布で拭き取れば清潔に保てます。Jabraの完全ワイヤレスイヤホンはケースもコンパクトなので、スポーツウェアのポケットに入れて軽快に持ち運びOK。カラーバリエーションにはブラックのほか、ネイビーとミントの3色があります。

液状シリコンラバーをコーティングした本体。外耳にしっかりとグリップする安定した装着感を実現しています

 

アプリで自由にカスタマイズできる

Jabra Elite 7 Activeは、Jabraが開発したiOS/Android対応のモバイルアプリ「Jabra Sound+」を使いこなせばイヤホンの実力がフルに発揮されます。

↑Jabraのイヤホン・ヘッドホン専用のモバイルアプリ「Jabra Sound+」

 

アプリの設定メニューから「ヘッドセットのパーソナライズ」を選択すると、音の聞こえ方やノイズキャンセリング機能の様々な調整が細かくできます。

 

最初はイヤホンのフィット感を調べる「MyFit」で、耳に合う正しいイヤーチップを選べているか確認するとよいでしょう。続いて「MySound」という項目から、ユーザーの耳の聞こえ方に合うようにイヤホンの音のバランスをカスタマイズできます。アクティブ・ノイズキャンセリングの強弱を微調整するための「ANCのパーソナライズ」機能も備えています。

↑アプリからイヤホンのフィット調整、音の聴こえ方のカスタマイズができます

 

しっかり効くけど自然な消音感

本機はイヤホンのノズルの中と、周囲の環境音をそれぞれ別のマイクで集音してノイズ成分を打ち消すハイブリッド方式のアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載。遮音性能の高いシリコン製のイヤーピース“イヤージェル”は密閉度が高く、耳穴の中でしっかりとグリップしてくれます。音楽の邪魔になるノイズを自然に消してくれる消音効果がJabra Elite 7 Activeの特徴です。従来のモデルに比べても、周囲で話している人の声の消音効果が高くなったと筆者は感じました。

↑3つのサイズのイヤージェルを同梱

 

イヤホンに内蔵するマイクで周囲の環境音を取り込む「ヒアスルー機能」も搭載しています。スポーツで身体を動かしながら、あるいは街を歩きながら音楽を聴きたい時にも便利で、本体側面のボタンリモコンからノイズキャンセリングとヒアスルーのモードを素速く切り換えられます。ヒアスルーをオンにすると外の音がクリアに聴こえ、マイクに由来するノイズの不快感がありません。

 

ノイズキャンセリングとヒアスルーはSound+アプリからそれぞれ5つの段階で強弱を調整可能なので、常時任意のセッティングで使いやすいようにセットしておけます。

↑ノイズキャンセリング、外音取り込みはそれぞれ5段階で強弱を調整できます

 

スポーツシーンを華やかに彩るアクティブサウンド

さっそくJabra Elite 7 Activeのサウンドを確かめてみましょう。本機はJabraが独自に設計した6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています。ハウジングの構造は密閉型で、パワフルでタイトなサウンドを再生。BluetoothオーディオのコーデックはAAC/SBCに対応しています。

 

iPhone 13 Proに接続してApple Musicで配信されている楽曲を聴いてみました。これまでに筆者が聴いてきたJabraの完全ワイヤレスイヤホンは音のバランスがニュートラルで、原音に対して忠実なサウンドを特徴としていました。Jabra Elite 7 Activeはより低音域に厚みを持たせて、中高音域もエネルギッシュで伸びやかに再現するようになった印象です。スポーツモデルにふさわしく、これまでよりもアクティブなイメージのサウンドに仕上がっています。

 

松本伊代の「センチメンタル・ジャーニー(40th Anniversary Version)」はふくよかなボーカルの温かみが感じられます。バンドが演奏する楽器の音色がとても鮮やかで、コーラスが重なりあうスケールの大きな演奏を描き出します。

↑iPhone 13 ProにつないでJabra Elite 7 Activeのサウンドをチェックしました

 

上原ひろみ「Sliver Lining Suite」の収録曲「フォーティチュード」では、アップテンポなジャズピアノが躍動します。ピアノの音色が温かく、弦楽器のしっとりとした和音と柔らかく溶け合います。熱量の豊かな演奏がイヤホンを通して伝わってきます。

 

スポーツで身体を動かしながら音楽にも集中したい場面では、エネルギー感をストレートに伝えてくるJabra Elite 7 Activeのサウンドがなおのこと魅力的に感じました。Sound+アプリにはサウンドのバランスを自由にカスタマイズできるイコライザー機能もあるので、シーンや楽曲に合わせて音のバランスを変えたり、ボーカルを強調して聴いてみるなど工夫を楽しむのもいいでしょう。

 

同時期に発売されたJabra Elite 7 Proは、より全体に均整の取れたピュアなサウンドを特徴とする兄弟機です。音質に関してはそれぞれを聴き比べて好みのイヤホンを選ぶか、または両方手に入れてリスニングシーンに合わせて使い分けられればベストですね。

 

ビジネスシーンにも活躍する高い通話性能

Jabra Elite 7 Activeは本体に4基のビームフォーミングマイクを内蔵しており、ハンズフリー通話の音声もクリアに伝えることができます。身体を動かしながらでもクリアな音声を相手に伝えられるよう、風切り音ノイズを防ぐアコースティックメッシュでマイクの箇所を入念に覆う構造としています。

 

イヤホンに内蔵するバッテリーは通話で約6時間、音楽再生で約8時間の連続駆動に対応しています。ケースによる充電を繰り返せば最長30時間の使用も可能。本体が片側5.5gと軽量なので、ビジネスユースにも対応できるワイヤレスイヤホンとして最良の選択といえそうですね。

↑ケースで充電すれば約30時間の連続使用に対応します

 

本機はスポーツイヤホンだからと使用シーンを決め込んでしまうのはとても勿体ないほど、多彩な機能を詰め込んだオールラウンダーです。価格は2万3980円(税込)ということで、新しいAirPodsが同価格のライバルになるでしょう。さらに上位機種であるノイキャン機能搭載のAirPods Proにとっても強力なライバル登場といえそうです。

 

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新開発のウイングチップで抜群の安定感! beatsの新TWSイヤホン「Beats Fit Pro」が2022年登場

Beats by Dr. Dre(ビーツ)は、新開発のウイングチップを備えた「Beats Fit Pro ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン」を2022年初旬に発売します。国内での販売価格は未定ですが、米国では199.99ドルで販売されます。カラーはストーンパープル、セージグレイ、Beatsホワイト、Beatsブラックの4色をラインナップ。

↑Beats Fit Pro ワイヤレスノイズキャンセリングイヤフォン

 

Beats Fit Proは、何千もの耳を測定してデジタルモデル化されたというウイングチップにより、高いフィット感を実現していることが特徴。硬いコアを柔らかくしなやかな素材で包んだ形状により、あらゆる耳の形にフィットします。スポーツなどのアクティブなシーンでも安定した装着感で使用できます。

↑新開発のウイングチップが安定した装着感を実現

 

また、アクティブノイズキャンセリング機能を備えており、ユーザーの動きに合わせて1秒間に最大200回音質を調整することで、高い消音性能を実現しています。イヤホンのbボタンを押すと、外音取り込みモードに簡単に切り替えることもできます。

 

さらに、ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を両方オフにすると、ユーザーの聴いている音楽を測定し、耳の形状に合わせて中低音を調節する「アダプティブイコライゼーション」が有効になります。

 

Appleが推進する空間オーディオに対応しており、Apple Musicなどのドルビーアトモスで録音されたコンテンツを臨場感のあるサウンドで再生可能。頭の動きや位置を検知するダイナミックヘッドトラッキングにより、頭が動いても音が頭の周囲に配置されるよう調整します。

 

このほか、耳との接触を感知する光学センサーにより、イヤホンの装着/脱着に合わせてコンテンツを自動再生/一時停止する機能を搭載。bボタンを使用して音楽のコントロール(一時停止/スキップ/戻る)や通話のコントロール、リスニングモードの切り替えを行うことができます。通話中は、音声を検知するデュアルビームフォーミングマイクに加えて、内部マイクおよび音声加速度センサーが周囲のノイズをカット。自然な感覚で通話ができます。

↑bボタンを押すだけで操作可能

 

AppleH1チップ搭載しており、iPhoneやiPadなどとワンタッチペアリングが可能。装着感を調整できる装着状態テスト、iCloud登録デバイス間での自動切り替え、オーディオ共有、「HeySiri」へのハンズフリーアクセス、iOSの「探す」機能なども利用できます。

 

ANCまたは外音取り込み時の連続使用時間は、イヤホンのみで最大6時間/充電ケース併用で最大27時間。アダプティブイコライゼーションモード時は、イヤホンのみで最大7時間、充電ケース併用で最大30時間となります。約5分の充電で最大1時間使用できる「Fast Fuel」機能も備えています。

↑イヤホンと同色の充電ケースが付属します

 

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AIテクノロジー搭載で、繊細かつ鮮烈な映像美を堪能! BS/CS 4Kチューナー内蔵有機ELテレビ「65X8F」

ハイセンスジャパンは、BS/CS 4Kチューナー内蔵有機ELテレビ「X8F」シリーズの「65X8F」(65V型)を、11月中旬に発売します。市場予想価格は25万円前後。

 

同製品は、AIテクノロジー搭載の「NEOエンジンplus 2020」で、繊細かつ鮮烈な映像美が楽しめます。

 

有機ELディスプレイは、黒さと明るさを高いコントラストで豊かに再現。高輝度でコントラスト感を高めることが可能な冷却インナープレートを採用し、ガンマ特性の補正に加えて、輝度特性の独自チューニングも行い、より高いコントラスト感を実現。映像を分析し、前後フレームから新たなフレームを作成して補間することで、残像感の少ないクリアな映像を楽しめます。

 

二画面表示やリモコンVODダイレクトボタンなどの便利機能のほか、ゲームをより鮮やかに美しく楽しめる「ゲームモードplus」、高精度でより明瞭度の高い臨場感あふれる高音質を実現する「Eilex PRISM」、様々な動画配信サービスの選択を可能にするオリジナルプラットフォーム「VIDDA」などの機能も搭載しています。

ニコン史上最強のフラッグシップが年内に発売! 「ニコン Z 9」予約は11月2日から

ニコンイメージングジャパンは、3月10日に開発を発表した、「ニコン Z マウント」採用のフルサイズ(ニコンFXフォーマット)ミラーレスカメラ「ニコン Z 9」を、年内に発売予定です。11月2日10時より予約販売を開始。市場想定価格は70万円前後とみられています。

 

同製品は、ニコンの最先端技術を結集させた「ニコン Z シリーズ」初のフラッグシップモデル。新開発の積層型CMOSセンサーと画像処理エンジン「EXPEED 7」により、同社史上最高のAF性能を実現。9種類の被写体検出(人物、犬、猫、鳥、自転車、バイク、車、列車、飛行機)に対応し、多様な被写体の決定的なシーンを逃しません。

 

動画撮影では、約125分の8K UHD/30pの動画を、外部レコーダーを使わずカメラボディー内のメモリーカードに記録可能。4K UHD/120p/60p/30pにも対応します。縦横4軸チルト式の画像モニターにより、縦位置、横位置問わずハイアングルおよびローアングルでの撮影が容易になり、ユーザーの利便性が大幅に向上しています。

 

従来の光学ファインダー(OVF)や電子ビューファインダー(EVF)の見えを超える電子ビューファインダー「Real-Live Viewfinder」を新たに搭載。ファインダー像の消失が起きないよう同一画像を表示する従来のブラックアウトフリー撮影とは異なり、実際の被写体の動きを常に表示して、表示飛びもなく、被写体を途切れなく目で追うことができます。

殺伐としたバトロワで信頼できるフレンドとアストロゲーミング「ASTRO A40 TR」の話【愛用品コラム91】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 91:アストロゲーミング「ASTRO A40 TR」】

●起

「あー、あー、聞こえます?」

まるで別の星から救難信号を発信しているようにボイスチャットに入ってくるゲーム友達がいる。名前をハンゾーという。

「…こえるよ。…っけー」

こっちは僕。使っているアストロゲーミング「ASTRO A40 TR」は、個人的には最高の音質だと思っているのだが、ゲーム友達に言わせると、マイク音の文頭が途切れるらしい。お互い宇宙空間を彷徨いすぎてしまったようなチャットが毎度繰り広げられる。

 

●承

「宇宙」を引き合いに出したが、そこまで誇張ではない。チーム戦でランダムで一緒になる野良メンバーは、ヤバい奴がいる。暴言を吐くやつ、超個人プレイをするやつ、雑音が酷いやつ。宇宙人かっていうぐらい、コミュニケーションが取れないことは普通だ。ハンゾーとは野良で知り合ったが、野良で言語が通じて、意思疎通ができて、信頼ができて、そして友達になれるっていうのは、宇宙空間で誰かと出会うぐらい稀有な気がしている。

 

●転

ゲームプレイするときに大切なのは信頼だ。上で挙げたように人への信頼はもちろんだが、デバイスへの信頼もまた。A40は、アンプの「MIXAMP PRO TR」と併せてFortniteで長く使っているデバイスであり、信頼が裏切られたことはない。足音やグライダー音、銃声などの方向や距離感が掴めるのはもちろん、個人的に気に入ってるのは、音量をさして上げなくても、これらの音が認識できること。音量が小さくても音が溶けないから、耳への負担が少ない。本体がやや重いというレビューもあるが、あまり気になったことはない。

 

●結

挨拶が済むとハンゾーは最小限しか喋らない。たまに、教習所の話をしてくれる。たまに、心霊スポット巡りをしている話をしてくれる。ごくたまに、今狙っている女の子の話をしてくれる。自分の年齢が今の半分だったころの話題だ。アストロゲーミングのアストロとは「星」「天体」の意味だが、宇宙空間を超えるだけでなく、時空を超えた感覚を味わいながら今日もキャリーしてもらっている。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

シングルドライバーにこだわった約14万円のイヤホン! FAudioのフラッグシップモデル「Dark Sky」を聴いた

イヤホンといえば、昨今では“完全ワイヤレスタイプ”が人気ですが、音質最優先で考えれば、まだまだ従来の有線方式にアドバンテージがあります。さらに高音質を目指すなら、左右の音声信号を分離して伝送する「バランス接続」が欠かせません。バランス端子には2.5mm、4.4mm、XLRがありますが、ポータブルは4.4mmが主流になりつつ、据え置き型のヘッドホンアンプはXLRが定番になっています。今回は、音質重視派にオススメなバランス対応イヤホンとして、FAudio(エフオーディオ)のフラッグシップモデル「Dark Sky」を紹介したいと思います。

↑ FAudio「Dark Sky」は実売価格約13万9400円

 

イヤホン専用メーカーFAudioとは

FAudioは香港発のイヤホンメーカーです。創立は2014年で、カスタムIEMのリモールドとリシェルというユニークなサービスを開始して注目を集めました。2016年にカスタムIEMのKFシリーズを発売しており、近年ではユニバーサル型イヤホン「Major」を製品化しています。このMajorに採用されたのが、自社開発のダブルレイヤー構造のダイナミック型ドライバーを、空気室が3つあるアルミ合金製ハウジングに収めた高性能シングルドライバーです。

 

そのMajorをさらに発展させたのが「Dark Sky」です。本機のために新開発されたφ10.2mmのダイナミック型ドライバーを搭載。もちろん同社の得意なダブルレイヤー構造です。これは素材の異なる2枚の振動板を重ねることで同軸2Wayスピーカーのような効果を狙っています。レスポンスのいい低音を再生するためのファイバー素材を使った振動版と、解像度が高く高音の伸びがいいD.L.C.コーティングの振動板を重ねて使い、理想の特性を追求しています。

↑ハウジングはアルミ合金製で深いブルーにアルマイト処理されている

 

ドライバーを収めるハウジングはアルミ合金が使われ、3つの空気室が設けられています。2つの空気室でハウジング内の容積を最適化、空気の流れを制御することでドライバーの性能を引き出します。さらに最後の空気室は音導管と呼ばれるイヤーチップを装着する部品にあり、空気圧を制御して低域の解像度を向上させるとしています。

↑音導管にある空気室の穴をイヤーチップで誤って塞がないように注意が必要

 

専用ケーブルは3種類の端子に対応

「Dark Sky」はカスタム2ピン方式のリケーブルに対応。3種類の素材を使った「S.S.S.」と名付けられた専用ケーブルが付属します。ケーブルジャケットにはしなやかなPVCを使っているため、取り回しも良好。

↑ケーブルは編み込みタイプで1.2m、各部品はCNC切削で削り出している

 

デフォルトのプラグは2.5mmバランスを採用していますが、付属の変換コネクタを利用することで4.4mmバランスと3.5mmアンバランスにも対応可能。ポータブルオーディオで使われる端子はこの3つのいずれかなので、プレーヤーを買い換えて出力端子が変わっても、イヤホンを使い続けることができます。

↑変換コネクターを使って4.4mmバランス、3.5mmシングルエンドにも対応

 

さらに、シリコン製イヤーピース2種(各3サイズ)とフォームタイプ1種(1サイズ)が付属しており、好みに応じて使い分けることが可能。シリコンタイプは、ボーカルにフォーカスする「FA Vocal+」と、楽器の音を際立たせる「FA Instrument+」の2種類から選ぶことができます。

↑3種類のオリジナルイヤーチップが付属。試聴は中央の「FA Instrument+」を使用した

 

↑専用ケース、プラグアダプター、専用イヤーチップなど付属品も充実している

 

低音の量感と高解像な高音を両立したサウンド

カスタムIEMの主流がマルチドライバーである理由は、ワイドレンジで大音量を追求した結果といえます。広い帯域を再生しようとすれば、スピーカーと同じように低音用、中音用、高音用のドライバーを使ってマルチウェイ構成として、音の帯域を分けるためネットワークも必要になります。そうなるとハウジングは大型化され、重量も増えるというデメリットも出てきます。また、ドライバーが増えれば帯域ごとの位相を揃えるのが困難になり、音像定位や音場感の再現も難しくなります。

 

これに対してフルレンジのシングルドライバーは音像定位と空間表現が得意ですが、マルチドライバーと比較して再生できる音の帯域が狭くなります。まあ、理屈上はそうですが、スピーカーと違ってイヤホンは耳の近くで直接音を聴くため音のロスが少なく、ダイナミック型であればシングルドライバーでも充分な帯域が再生可能だと思います。

 

「Dark Sky」はシングルドライバーですが、2枚の振動板を重ねて使うダブルレイヤー構造を採用して、低域の量感を確保しつつ、解像度が高く伸びやかな高音を再生できます。もちろん、音像定位と音場感に優れるというメリットも加わります。

 

それではハイエンドDAPのA&ultima「SP1000」にバランス接続して、米津玄師「感電」を聴いてみましょう。イントロから50Hz付近の重低音が流れますが、それがダブ付かずにしっかり再生されます。空間にちりばめられたように広がるシンセの音が、粒立ちよく現れ、ボーカルは耳元でハッキリと聴こえ、音が前に出るタイプのイヤホンであることが分かります。

 

藤田恵美「Headphones Concert 2021/Let it Be」はアコースティックギターと女性ボーカルで始まるシンプルな構成で、録音にはTELEFUNKEN U47 Tubeという真空管を使ったビンテージマイクが使われています。コンサートホールを使ってスタジオ録音と同じ手法でレコーディングすることで、ボーカルのニュアンスをきわめて高音質で記録しているのも特徴です。このハイレゾ音源を「Dark Sky」で聴くと、ボーカルが耳元というか、頭の中に語りかけてくるような鮮明な音が再現されます。唇の動きが感じられるほどの至近距離で歌っているかのようです。途中から、アコーディオン、ベースも加わりますが、これらの楽器の音もとてもクリアーで、細かい響きまで伝わります。

 

据え置き型のフルバンス構成でクラスA動作のヘッドホンアンプSingxer「SA-1」に4.4mmアダプターを使って接続すると、低域はさらにタイトで低い方まで伸びてきます。高域はやや硬質でクリスタルガラスを思わせる透明感がありますが、BA(バランスドアーマチュア)型のイヤホンと比較するとボーカルが近い印象。音楽全体を俯瞰するのではなく、コンサート会場の最前列にいるようなライブ感が味わえるイヤホンといえるでしょう。

↑ヘッドホンアンプはSingxer「SA-1」をバランス接続で使用した

 

「Dark Sky」はその音質だけでなく、デザイン、質感、仕上げも上質で、同社のフラッグシップに相応しい完成度に達したモデルです。ただし、接続端子は4.4mmをデフォルトにし、アダプタで2.5mmに対応した方がいいかと思いました。また、ケーブルの接続方式も2ピンは強度に不安が残るため、独自規格でもいいのでもっと強固な接続方式にしてくれるとありがたいですね。

 

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カバンの中でもカメラが迷子にならないストラップ「chocotto STRAP」でカメラ愛爆上げ【愛用品コラム90】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 90:new trip「chocotto STRAP」】

●起

コンセプトは、チョコット使いが多いカメラユーザーのためのストラップ。僕みたいに外出時、思いつきでカメラを持ち歩く人にとっては最適なストラップだ。このストラップが輝くのは、バッグから取り出すときと保管するとき。それについて今回は語っていこう。

 

●承

本製品は、ベルトの表生地にCORDURA500D、裏地にCORDURA1000Dを使っていて、「タフに扱ってね」と言っている。本体やレンズは丁寧に扱うべきなので、ガシガシ使いすぎるのは注意だが、バッグに手を入れたときに当たるCORDURAの固さが心地よい。ショルダーにしろリュックにしろ、固さだけを目指して手を伸ばせばいい。例えるなら、ドラえもんが四次元ポケットをガサゴソして、行きあたっときのあの感覚だ、きっと。

 

●転

バッグから取り出す以外に、保存時にもこの長さはちょうどいい。僕の一眼はリビング横の棚が置き場で、インテリア的な保管方法をとっているのだが、通常のストラップだと帯が長くてごちゃつく。本製品はストラップの色合いも相まって、カメラの存在を立たせて、カメラがある日常を演出してくれるのだ。

 

●結

ちなみに、金属パーツは不使用で、カメラを傷つけることはない。ただ、カメラ本体のストラップ装着部が丸穴タイプ用に、三角リングがついたオプションも用意。この三角リングは金属製だが保護カバー付き。この細部へのこだわりは、作り手のカメラが愛が伝わってきて、こちらのカメラ愛も育んでくれる。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

4K放送など最大8番組を自動録画! タイムシフトマシン搭載のレグザブルーレイ「4KZ」シリーズ登場

TVS REGZAは、BS 4K放送の2番組同時録画も可能なBDレコーダー「DBR-4KZ」シリーズ3機種を11月下旬から順次発売します。ラインナップは内蔵HDD容量の違いにより、6TB搭載の「DBR-4KZ600」(2022年1月発売予定/価格未定)、4TB搭載の「DBR-4KZ400」(2021年11月下旬発売予定/税込13万7500円前後)、2TB搭載の「DBR-4KZ200」(2022年1月/価格未定)を展開します。

↑BDレコーダー「DBR-4KZ」シリーズ

 

4KZシリーズは、地デジ放送を最大6チャンネル録画できるタイムシフトマシンに加え、BS 4K放送の2番組同時録画が可能なモデル。番組の見逃さない「タイムシフトマシン録画」と、好みの番組を自動で録画する「おまかせ録画」を組み合わせ、BS 4K放送2番組を含む最大8番組を自動録画する「4Kハイブリッド自動録画」が可能です。

 

レグザエンジンに搭載されている信号処理技術をレコーダー用にカスタマイズした「レグザレコーダーエンジンRR1」を搭載しており、地デジやBDなどすべての入力信号を3840×2160ドットの4K画質にアップコンバートして再生します。

↑レグザレコーダーエンジンRR1

 

また、解像度や輝度に加え、色信号の精細感も向上させる「レゾリューションプラス for レコーダー」が、コンテンツの質感までアップし臨場感のある映像を再生します。

↑レゾリューションプラス for レコーダーのイメージ

 

4Kレグザを始めとする対応のレグザと組み合わせることで、高画質化処理を適切に行う「レグザコンビネーション高画質」のほか、レグザのリモコンでレコーダーの操作などが可能な「レグザリンク」や、タイムシフトマシン内蔵ではないレグザでもタイムシフトマシン録画/再生が楽しめる「タイムシフトリンク」などの機能が利用できます。

 

このほか、視聴できる時間に合わせて自動で早見や飛ばし見再生を行う「時短再生」や、見たいシーンを選んで再生する「シーン検索」などの機能も搭載。たっぷり録画した番組も、短時間で効率よく視聴することができます。

↑録画した番組を効率よく視聴する機能を搭載

 

↑リモコン

 

BS 4K放送や地デジ、BS/CS放送などを最大8番組まで自動で録画してくれる4KZシリーズなら、年末年始の特別編成なども見逃しなく録画してくれそうですね。

 

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輝度やコントラストが大幅向上! 新開発のmini LED バックライトを搭載した、シャープ「AQUOS XLED」

シャープは、新開発のmini LED バックライトを搭載した8K/4Kテレビ「AQUOS XLED」の新製品2ライン<DX1/DP1>を、12月10日より順次発売します。DX1ラインの「8T-C85DX1」「8T-C75DX1」「8T-C65DX1」、DP1ラインの「4T-C65DP1」「4T-C55DP1」、計5機種をラインナップ。

↑左から8T-C85DX1、8T-C75DX1、8T-C65DX1、4T-C55DP1、4T-C65DP1

 

実売価格は、8T-C85DX1が176万円、8T-C75DX1が82万5000円、8T-C65DX1が66万円、4T-C65DP1が44万円、4T-C55DP1が36万3000円です。

 

光源であるバックライトに小型のLED(mini LED)を採用し、同社従来機比 約72倍(4T-C65DP1の場合)の数のmini LEDを高密度に敷き詰めています。新開発の「アクティブmini LED駆動」技術により、表示する映像に応じて、エリアごとの明暗をきめ細かく制御することで、コントラストなどの表示性能が飛躍的に向上。ピーク輝度は、同社従来機比 約3倍の高輝度で、まばゆいばかりの輝きから締まった黒の表現まで、ダイナミックに映します。

 

バックライトの光波長を変換する「量子ドットリッチカラー」技術を新たに採用。バックライトの光から純度の高い光の3原色(青・緑・赤)を生み出し、広色域かつ鮮やかな発色を実現しました。

↑量子ドットリッチカラーは、バックライトが発する青色光を、量子ドットフィルターを介して波長変換することで、より効率的に豊かな色彩表現を実現する技術

 

スピーカーシステムも刷新しており、画面下部に加え、上部およびサイドにもスピーカーを配置した、新開発の「ARSS+」(AROUND SPEAKER SYSTEM PLUS)音響システムにより、没入感のある音場をつくります。

↑サイドスピーカーはDX1ラインのみに搭載。DP1ラインは画面下部および上部にスピーカーを配置

 

DX1ラインは映像と背景の境界をわずか約0.2cmまで狭額縁化した「フローティングディスプレイ」デザインを採用。まるで空間に浮かんでいるかのような映像が楽しめます。

↑DX1/DP1ラインともに、空間に溶け込みやすいシルバーフレームを採用

ソニー、独自技術満載で立体音響を楽しめるワイヤレスネックスピーカー「SRS-NS7」登場

ソニーは、Dolby Atmos対応コンテンツを「360(サンロクマル)立体音響」で楽しめるワイヤレスネックバンドスピーカー「SRS-NS7」を発表。10月29日に発売します。価格は3万3000円(税込)前後。

 

SRS-NS7は、4Kテレビ「BRAVIA」に搭載されているプロセッサー「XR」と接続することで、360立体音響を楽しめるワイヤレスネックバンドスピーカー。また、普段視聴しているテレビドラマなどの2chコンテンツも、前後左右のサラウンド音場に加えて高さ方向の音を体感できるため、臨場感と広がりのある立体的な音を楽しめるとしています。

 

本体には、ソニー独自の立体音響技術「360 Spatial Sound Personalizer」を採用。専用のアプリを使って、使用者の耳を撮影すると、その耳の形状から聴感特性を解析し、個人に合わせて最適化してくれます。これにより、より臨場感のある立体音響を体感できるそうです。

 

音質面では、独自の「X-Balanced Speaker Unit」を搭載し、小型サイズながらスピーカーユニットのサイズを最大化して、音圧を上げつつ歪みの少ないクリアな音を実現。本体から出力される音は、斜め前向きに配置したスピーカーユニットから耳元に広がり、迫力のサウンドに仕上がっているとのこと。これに加えて、低域を効果的に増強するパッシブラジエーターを左右にそれぞれ2基搭載した「デュアル・パッシブラジエーター方式」を採用。キレと存在感のある低音域で、映画からライブ映像まで楽しめるそうです。

↑搭載スピーカーのイメージ図

 

バッテリー容量は2900mAhで、連続使用時間は約12時間。また本体サイズは約幅244×高さ53×奥行き185mmで、重量は約318gです。

 

なお、SRS-NS7には専用のトランスミッター「WLA-NS7」が同梱。テレビとWLA-NS7はUSBと光デジタルケーブルで接続し、WLA-NS7とSRS-NS7はBluetooth接続となります。WLA-NS7は単体でも発売し、価格は7000円(税込)前後です。

気になるモデルは楽天市場で購入可能! みんなで選ぶNo.1ポータブルオーディオ「ポタ-1グランプリ 2021」

読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する「ポタ-1グランプリ」が今年も開催されます。ヘッドホンやイヤホンなど2021年に人気を集めたポータブルオーディオ機器から、22部門92モデルをノミネート。通算5回目の開催となる今回は、ゲームに最適な「ゲーミングヘッドホン」や、リモートワークで使いたい“会議向け”「ワイヤレススピーカー」など、例年以上にバラエティ豊かな製品が選ばれています。

↑10月22日発売のGetNavi 12月号にも掲載中!

 

さらに今年は国内最大級の総合ショッピングモール「楽天市場」とのコラボレーションを実施! 楽天市場内にオープンした特設ページでは、ノミネートモデルの詳細を確認しつつ、気になるモデルはその場で購入も可能です! 特集記事も順次アップされますので、お見逃しなく!

 

「ポタ-1グランプリ2021」の投票の結果は、12月24日に発売される「GetNavi 2月号」で発表するほか、12月に開催予定のオンラインイベントでも発表します! ご投票頂いた方には、抽選で豪華賞品が当たるプレゼントも用意していますので、奮ってご応募下さい!

 

投票期間は10月22日10時~11月30日23時59分まで。応募はTwitterのアカウントをお持ちであれば、どなたでも手軽に応募可能。当選された方にはDM(ダイレクトメール)でお知らせ致します。

 

今年はどの製品がグランプリに選ばれるのか、選ぶのはみなさまの1票です!

 

【投票はコチラから】

「一瞬の静寂」と「周囲の音の取り込み」2種類で使い分けられるノイキャン! ボーズ「QuietComfort 45 headphones」

ボーズは、「QuietComfort 45 headphones」を、10月28日から国内で販売します。税込価格は3万9600円で、現在、ボーズ・オンラインストアやボーズ製品取扱ディーラーなどで事前予約を受け付けています。

 

同製品は、「Quiet(クワイエット)モード」と「Aware(アウェア)モード」の2種類のノイズキャンセリングモードを搭載。Quietモードでは、イヤーカップの内側および外側に搭載したマイクと、独自のデジタルチップの組み合わせにより、どこにいても瞬時に静けさを提供。新しいAwareモードでは、フルトランスペアレンシー状態に切り替わり、ヘッドホンを装着したままでも、周囲のすべての音がはっきりと自然に聞こえてきます。

 

ボイスピックアップ機能は、ビームフォーミングアレイがユーザーの声を分離、認識し、同時にリジェクションアレイが周囲から聞こえる雑音を抑制、遮断。ユーザーの声が、友人や家族、同僚などの通話相手にはっきりと伝わるほか、音声アシスタントが正確に認識でき、応答精度も向上します。

 

デザインは従来モデルのアイコニックな外観をベースにアップデート。ソフトな装着感のイヤークッションにはプリーツがなく、コンポーネント間の継ぎ目や接合部は滑らかに仕上げられています。高耐久性と軽量を実現し、付属のコンパクトなキャリーケースに折りたたんで収納できます。カラーは時代に左右されないブラックとホワイトスモークで、いずれもマット加工が施されています。

 

右イヤーカップには、音量アップ、音量ダウン、電源/Bluetoothのボタンのほか、頻繁に使用する機能をまとめたマルチファンクションボタンの、計4つのボタンを搭載。左イヤーカップには、モードの切り替えや通話中のマイクミュートを操作するアクションボタンを1つ装備しています。「Bose Music」アプリと使用することで、Bluetooth 5.1でiOS/Android端末とマルチポイント接続したり、Bose SympleSyncに対応するサウンドバーとペアリングしたりといった設定や使い方が可能になります。

 

バッテリーは、最大24時間の連続再生に対応。USB-C充電に対応し、2.5時間で満充電、15分のクイックチャージで3時間の再生が可能です。

超わがままゲーマーの欲求を満たすか? ゲーミング特化型ネックスピーカー「SC-GN01」使い倒しレポ

ステイホーム&テレワークが広がり、自宅で長時間を過ごすことが増えた今日この頃。これに影響を受けたAV機器のなかでも、このところ流行しているのが「耳をふさがずに耳元で音を出す」というイヤホンやスピーカーです。

 

パナソニックが2021年10月下旬に発売する「ネックスピーカーシステム SC-GN01」(実勢価格:2万2000円)は、首もとを囲むように前2つ+後ろ2つにレイアウトされたスピーカーにより、4chサラウンドが手軽に楽しめる製品。そのうえでゲーミング用途に特化したことが特徴で、開発にはあの「ファイナルファンタジーXIV」(スクウェア・エニックス)のサウンドチームも参加。RPGやFPSなどのゲームプレイに最適な音作りはもちろん、ゲーマーが本当にほしいスピーカー像を細部まで追求したモデルとなっています。

↑パナソニック「ネックスピーカーシステム SC-GN01」

 

↑肩に乗せるように装着します

 

個人的にも昨年からゲームをプレイする時間が飛躍的に伸びていること、またペットを飼っているため家の様子を気にしながらプレイしたい(=耳をふさぎたくない)という事情もあり気になっていた1台。今回はこの「SC-GN01」をレビューさせていただきたいと思います。

 

USBケーブル1本でつながる首もと用スピーカー

本製品の大きさ(幅)は240mm、重さは約244g。手にとってみると、4つのスピーカーを搭載しているだけの大きさと重量感がありますが、そのわりに実際に装着した際の負担は軽め。首もとのシリコンゴム製パッドであったり、鎖骨のあたりを左右4点で支える構造であったり、負荷がかかりにくいよう工夫されていると感じます。

↑手に持つとそれなりの重量感

 

↑本体底面は、中央(頂点)の部分と、接地する4点にシリコンゴム製のパッドが使われています

 

使いかたは、Windows PCやゲーム機とUSBケーブル1本でつなぐだけ。接続すると自動的に電源が入ります。なおUSB接続式ということで、ステレオミニプラグでつなぐ一般的なヘッドホンと性質が違う点は購入前に間違えないようにしておきましょう。

 

ゲーム機としては、PS4、PS5、Nintendo Switch(TVモード)とのUSB接続に対応。Xbox One・Series S/XやNintendo Switchのテーブル/携帯モードの場合は、付属の音声接続コード(ステレオミニ端子)を併用してつなぎます。

↑PS4との接続はUSBケーブル一本でOK

 

↑付属の音声接続ケーブルを使えばテレビなどのイヤホン端子と接続することもできますが、USBケーブルによる給電も必要なので、接続時にケーブルが2本必要になります

 

接続がBluetoothなどのワイヤレスではなく「いまどき有線?」と思う人もいるかもしれませんが、ゲームの場合は無線接続による音のわずかな遅延がストレスになるケースが少なくありません。バッテリー残量を気にする必要もないので、ゲーミング特化型の製品として有線にこだわったのは間違いないと思います。

 

そのうえでケーブルの長さが足りないとちょっと厳しいところですが、本製品のUSBケーブルは3mとかなり長め。装着したままイスから立ち上がったり、多少歩きまわっても大丈夫な作りが好印象です。ただしケーブルが長いぶん、使わないときはけっこうかさばります。ケーブルを束ねて壁などに掛けておくか、使うたびに箱にしまうか……片付けにはちょっと工夫が必要かもしれません。

↑3mもの長さがあるUSBケーブル

 

「FF14」はもちろん、レトロゲームでも没入感バッチリのサラウンド効果

ネックスピーカーがどんな音量で鳴るものなのかは、実際に体験してみないとわからないポイントです。本製品は(ヘッドホンではなく)あくまでスピーカーなので、「鳴らしている音は近くにいる人にほぼそのまま聴こえる」と思ってもらって間違いないでしょう。ただし耳のすぐそばで音を出すぶん、音量を絞っていても使用者には低音まではっきりと聴こえます。

 

深夜など、家族や近所に音量を配慮できる意味合いもあると思いますが、筆者宅ではそれ以上のメリットも。というのも、リラックスしてゲームをプレイしたい時間はだいたいいつも食器洗い乾燥機を稼働させているんですよね。近くでゴォン、ゴォンと大きな音がするなかでのゲームはボリュームをいくら上げようが厳しいものがあったので、耳元で聴き取りやすいスピーカーというのは効果が大きかったです。

↑ネックスピーカーの右側面には音量の調整ボタンとミュートボタン、左側面にはマイクのミュートボタンとサウンドモード切り替えボタンを備えています

 

そして、ここからは「SC-GN01」を着けてPS4でプレイしてみたゲームの具体例を少しずつ紹介します。まず外すわけにいかないのが「ファイナルファンタジーXIV」。製品の設計に本作開発者が直接携わったという特別なタイトルです。

(c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD.All Rights Reserved.

 

本作では音楽やキャラクターボイスといったもののほかに、木々のざわめき、川のせせらぎ、鳥のさえずりなど、四方で鳴るあらゆる環境音にもこだわったサウンドすべてが重要な要素。「SC-GN01」の4chサラウンドを生かすことで、それらを臨場感たっぷりに楽しめます。周囲のモンスターや人物の近さ・遠さも耳で感じ取ることができ、かなり深く世界観に入り込めました。これはボリュームもできるだけ大きめにして没頭したい。

 

また、「SC-GN01」には6種類のサウンドモードがプリセットされており、本体のボタンを押すことで切り替えができます。このなかに「RPG」や「FPS」というモードがあるのが独特で、特にRPGモードは「ファイナルファンタジーXIV」のためにある……というのはさすがに言いすぎかもしれませんが、ベストマッチの設定であることは間違いないでしょう。通常のステレオモードと比べると、RPGモードでは迫力と「包み込まれる感」が圧倒的にアップしたと感じました。

 

もう1本は、方向性がまったく違うタイトルとして「VA-11 Hall-A ヴァルハラ」をチョイス。こちらは懐かしタッチのアニメ風ドット絵アートと、バーテンダーになってお客さんにぴったりのカクテルを振る舞うというゲーム性がユニークな作品。キャラクターボイスはありませんが、あらかじめ用意された数十曲から選んで流せる店内BGMのクオリティに定評があり、これをネックスピーカーで堪能することにしました。

 

プレイ後の感想としては、バーにいる臨場感がグッと上がる感じがあり、“お酒のアテ”としても楽しめる本作との相性は良好。ゲームそっちのけで好きな曲をエンドレスで聴き続ける楽しみ方もありますが、この際のスピーカーのモードは通常の「ステレオ」や「ミュージック」よりも「RPG」にしたほうがやはり没入度が高く、個人的には気に入っています。

 

そしてもう1本は正真正銘のレトロゲームですが、特徴的な低音がちゃんと出ている(聴こえる)かどうかでゲームの印象がまったく変わるタイトルとして「ダライアス」をプレイ。「グラディウス」「R-TYPE」と並ぶ横スクロールシューティングの御三家といわれる名作です。PS4/Nintendo Switchでは「ダライアス コズミックコレクション」として、かつて1980年代後半のゲームセンターで稼働した超ワイド画面を完璧に移植したものが発売されています。

 

オリジナル(アーケード版)は小屋のような筐体に入り込んでプレイするスタイルであり、その中でプレイヤーを包み込む重低音が肝だった本作。「SC-GN01」の持つ低音域の性能とサラウンドの効果はこれと相性がよく、ドスドスと無機質なビートが響く都市地帯ステージ、ボス戦突入を告げる「WARNING!」の警告音など、音響の臨場感は抜群。結果的に今回試したなかでも最もテンションが上がる1本となりました。

 

最後は余談レベルですが、PS4の「torne(トルネ)」アプリを使ってゲームの休憩がてらテレビ番組も観てみました。音がいいことはあらゆるシチュエーションに有効で、「ながら聴き」のニュース番組も聴きやすい。人の声が埋もれて聴き取りにくいときは、スピーカーのモードを「ボイス」に変更すると尚良しです。

→「torne」についてレビューした記事はこちら 

 

非対応のゲーム機や「ゲーム実況」との相性も試してみる

さらに、「SC-GN01」のやや特殊な使い方についても見ていきます。本製品はUSB接続式のスピーカーということで、USB端子があればPS3など旧世代のゲーム機でも使えそうな気がしてしまいますが、残念ながらそれらと普通につないでも音は出ません。ただし前半でも紹介したように、製品に付属する音声接続コード(ステレオミニ端子)を使えばアナログ接続で音を出すことは可能です。USBケーブルによる給電が必須、また赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するケーブルなども別途用意する必要があり手間はかかりますが、音そのものはアナログで出せることを確認できました。

↑赤・白のオーディオ端子をステレオミニプラグに変換するこのようなケーブルを用意すれば、強引ながら古いゲーム機の音を出力することも可能です

 

そして本製品で個人的に試してみたかったのが、ゲーム実況配信の用途です。ゲーム実況は「ヘッドセットで音を聴きながらしゃべる」というスタイルが一般的ですが、筆者の場合は長時間のプレイ時に耳をふさいだままにするのは避けたく、「通常のスピーカーで音を聴きながら実況できる」という状態が理想でした。

 

その上でいくつかの機材を試してきましたが、スピーカーから出たゲームの音をマイクが拾うため、ゲームの音が回ってしまう。つまり、エコーのように音が二重になった状態で配信されてしまうわけです。BGM程度であればそこまで気にならないのですが、キャラクターボイスがあるゲームだと、あらゆるセリフに無用なエコーが付くので実用的にはちょっと厳しいところ。

 

「SC-GN01」には、スピーカーから出力されるゲームの音をあらかじめデジタルの逆位相で打ち消し、その音をマイクで拾わないようにするという「エコーキャンセルマイク」という機能が入っています。こちらはゲームプレイ中のボイスチャットに便利な機能としてアピールされているのですが、同様にマイクを使うゲーム実況にもメリットがあるのでは? とひそかに期待していた部分です。

 

結論から言えば、エコーキャンセルマイクの効果は確かなもので、本来ならかかってしまうゲーム音のエコーをきれいになくすことができました。正直、それだけでもかなり画期的ではあるのですが、「ゲームの音量より配信者の声がクリアであることが重要」という実況配信を前提としたマイクとしてはやや及ばずという印象も。デフォルトだと実況の音声が音量不足ぎみになるので、マイクのプロパティ上で音量を上げたり、ゲーム側の音量を下げたりしながらバランスをとって使うことになります。この際、マイク音量をあまり上げてしまうとノイズが乗りやすくなるので、適度に設定するのはちょっと難しかったです。

↑PC上でマイクの入力レベルを上げることで音量調節はできますが、規定以上の音量にするとノイズが入りやすくなります

 

音質と装着感は申し分なし。ゲーマーのあいだでは大人気の予兆も

普段のゲームを楽しむための音質、臨場感はバッチリ。重量がそこそこあるものの装着感はよく、首に掛けたまま6時間連続のプレイでも負担に感じない作りはさすがでした。さらにエコーキャンセルマイクも優秀だっただけに、さらにマイクの性能を重視した「実況配信者向けモデル」も出してほしい……という欲が出てしまうのは、さすがにニッチな願望すぎでしょうか。

 

2万円台とスピーカーとしてはそこそこ本格的な本製品ですが、パナソニックの本製品サイトによれば“「SC-GN01」は、想定を大幅に上回るご注文をいただいております。現在、生産体制の強化を図っておりますが、今後のお客様へのお届けにお時間をいただく場合がございます”という告知も掲載。音にこだわるゲーマーからはすでに高い期待を寄せられているようなので、気になった方は早めのチェックをおすすめします。

 

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パナソニックからプロ向けのボックスカメラが新発売! PCから最大12台の同時制御が可能

パナソニックは、ボックススタイルのフルサイズミラーレス一眼カメラ、LUMIX BOX「DC-BS1H」を12月16日から発売すると発表しました。小型で機動力のあるボックススタイルのボディに映像制作に特化した機能を凝縮した本機は、表現の幅が拡がる撮影を可能にします。

 

さまざまな動画フォーマットに対応し、自動追従するオートフォーカスを搭載

↑本機が対応する動画サイズ

 

動画性能では、ハイエンドモデル「LUMIX S1H」の高機能を継承し、広いダイナミックレンジと優れた色再現を実現する14+ストップ V-Log/V-Gamutや、高感度撮影に優れたデュアルネイティブISOテクノロジーを搭載しました。6K24p 10bit(横縦比3:2)、5.9K30p 10bit(横縦比16:9)などの高解像度動画の時間無制限記録や、HDMI経由での動画RAWデータ出力に対応するなど、さまざまな動画フォーマットに対応します。

 

また、人物の頭部を認識し、その被写体に合わせてピントを合わせ続けるリアルタイム認識オートフォーカスも搭載されています。さらに、鳥、イヌ科、ネコ科に対する動物認識も搭載されているので、これらの動物に合わせても、オートフォーカスが自動追従します。

 

多彩な入出力端子を装備。PCから最大12台の同時制御が可能

 

さらに、ボックススタイルの形状を活かし、豊富な入出力のインターフェースを搭載。BNC端子とLAN端子を搭載し、3基のBNC端子はそれぞれ3G-SDI出力、タイムコード(TC IN/OUT)、Genlock入力に対応しています。また、SDカードスロットを2つ装備。ひとつのSDカードの記憶容量が埋まった場合、もう1枚のSDカードに引き続き撮影データ保存を続ける機能も用意されています。

 

LAN端子を用いて、最大4K60p 50Mbpsの有線IPストリーミング、PCからの複数台制御(最大12台)、PoE+対応機器からの給電、SDKを活用した外部からの機器制御が可能です。スマートフォン用アプリ「LUMIX Sync」によるリモート撮影機能も搭載しています。撮影現場に合わせて自在にカスタムできる本機は、三脚やジンバルを活用したスタイルに加えて、マルチカメラでの撮影や配信にも対応しています。さらに、寒冷地でも対応するマイナス10℃の「耐低温設計」なので、過酷な撮影環境でも安心して使えます。

 

なお、LUMIX BOX「DC-BS1H」の価格はオープンとなっています。

日本のリビングにちょうどいい! 「48型有機ELテレビ」最新4モデルをプロがチェック

ここでは読者人気の高い家電カテゴリを取り上げ、“いま購入時に押さえておきたい“キーワード”とともに、製品それぞれの魅力を明らかにしていく。今回は「テレビ」を紹介!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<テレビ>

Trend Keyword《48インチOLED》

比較的価格が手ごろになってきたことで、高画質のOLED(有機EL)テレビの人気が高まりつつある。なかでも、扱いやすいサイズで設置の自由度が高い48V型モデルは最近のトレンドのひとつ。個室用のサブテレビとしても最適な48インチOLEDをプロが評価した。

 

私がチェックしました!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。わかりやすい解説と核心を突いた評論で人気を博す。

AIを利用するエンジンで上位機種に劣らぬ画質を実現

OLED(有機EL)テレビは、液晶テレビに比べてコントラストの高さ、薄さ・軽さなどの点で有利。以前は大画面モデルが中心のため日本での普及は遅れがちだったが、昨年夏に登場した48V型の製品は、“ちょうどいい”大きさとして人気を獲得しつつある。

 

48V型モデルは、多くの製品バリエーションを誇る55V型モデルに比べると、やや割高な印象を受けるかもしれない。しかし、コンパクトであるがゆえに大画面モデルより画素の粗さが目立ちにくく、映像の緻密さ、きめの細かさが際立つ。それにより、階調性やS/N感にも余裕が生まれ、雑味の少ない高純度の映像が描き出されるのだ。55V型以上の大型パネルの製品に比べて、画質面の優位性はかなり高いと言えるだろう。

 

また、最近のトレンドであるAIを利用した高画質化エンジンは、このクラスでも採用。AIが映像に合わせて最適な画質に調整してくれて、フルHD以下のコンテンツも4Kクオリティで楽しめる。

 

【その1】映像本来の明暗や色彩を美しく映し出す

パナソニック

ビエラ TH-48JZ1000

実売価格21万1660万円

パナソニックとしては初の48V型有機ELテレビ。独自のパネル制御技術を駆使し、自然な階調性を獲得。メリハリの効いた映像を存分に楽しめる。映像製作者の意図を尊重した「Netflix画質モード」や、観戦の臨場感をアップさせる「スポーツモード」などを搭載。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H677×D245mm/約20.0kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式(※)

4KVOD:7サービス対応

音声最大出力:30W

※:動画フォーマットのみ

 

↑スタンドは転倒防止仕様。オン(上)にすると吸盤がテレビ台の設置面に吸着し、倒れにくくなる。掃除や移動の際はオフ(下)にできる

 

↑明るさと色を個別に制御する「Dot Contrastパネルコントローラー」を採用。エリアごとの信号情報を解析してパネル制御に反映することで、より豊かな階調や色表現が可能になった

 

↑高出力アンプを搭載。剛性の高いスピーカーボックスで、迫力ある低音を鳴らす。音が映像のなかから聴こえるような位相補正も備える

 

【Impression】

AIによるディープラーニングでシーンに応じた最適な画質調整が可能

膨大な映像から生成されたデータベースをAIが学習し、シーンを自動認識。それぞれのシーンに応じて最適な画質に調整する自動画質調整を施すことで、より明るく、透明感に富んだ映像を描き出す。黒の締まりの良さ、ダイナミックレンジの広さを生かした画作りが特徴。ノイズの粒子が細かく、グラデーションも極めて滑らかだ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その2】地デジ放送もネット動画も高精細に描写

東芝

レグザ 48X8900K

実売価格20万7900円

最新の映像処理エンジンの搭載により、高速レスポンスをはじめ、精度の高いノイズリダクションや快適な操作性を実現。おまかせ録画機能では、AIがユーザーの好みを学習し、オススメ番組を自動で抽出しレコメンドしてくれる。リモコンを利用した音声操作も可能。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1068×H663×D229mm/16.5kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:4方式

4KVOD:5サービス対応

音声最大出力:72W

 

↑従来機より性能が高められた「レグザエンジンZR I」を搭載。多彩な高画質処理機能を備え、地デジ放送やネット動画も高精細に描写する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。本体のスピーカーだけで、前後・左右・高さ方向の音を体感できる

 

↑「ネット動画ビューティZR I」を搭載。ネット動画の特性に合わせて高画質処理を施し、コントラストや精細感をアップさせる。低フレームレートのコンテンツも滑らかに描写可能だ

 

【Impression】

輪郭を不自然に強調せず細部の情報による緻密な画作りが秀逸

パネル表面の反射や映り込みを抑えたハーフグレア処理の有機ELパネルを採用し、黒の締まった落ち着きのある映像を描き出す。また、「レグザエンジンZR I」により、レグザ伝統の高画質技術とAndroid TVの多機能性が融合。高精細映像は、輪郭の強調に頼らず、細部の情報を積極的に掘り起こして調整するという緻密な画作りは健在だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.5/5.0

音質:3.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.5/5.0

 

【その3】人の肉眼視に迫る忠実な色再現で美しい映像を実現

LGエレクトロニクス

OLED 48A1PJA

実売価格21万8900円

AIを統合した映像エンジンが数百万もの映像ソースを学習し、画質と音質を最適化する。操作システムには「webOS」を採用。マジックリモコンを上下左右に振ることで、画面をスクロールさせて多彩なコンテンツを選択できて快適だ。VODは韓流コンテンツも充実。

SPEC●チューナー:4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×3、USB×2、LAN×1●サイズ/質量:W1071×H679×D271mm/15.3kg

 

4Kチューナー:1基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:5サービス

音声最大出力:20W

 

↑AI映像エンジン「α7 Gen4 AI Processor 4K」。映像のジャンルやシーンを自動認識して、最適な処理を行う

 

↑「Dolby Vision IQ」機能を搭載。Dolby Vision対応コンテンツ再生時、室内の明るさに応じて映像を自動で最適化する

 

↑立体音響技術「Dolby Atmos」に対応。高さ方向の音表現も可能で、映像に入り込んだような体感ができる

 

【Impression】

穏やかな輪郭・コントラストとナチュラルなサウンドが特徴

輪郭の出し方にしても、コントラストのつけ方にしても、総じて穏やかな仕上がり。ノイズの粒子が細かく、階調性も滑らかだ。ただ、自動画質設定での「スポーツ」モードは原色が強調され、ハイライトの白飛びも目立つのがやや気になる。サウンドはセリフやナレーション、ボーカルなど“声”の明瞭度が高く、楽器の響きもナチュラル。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.0/5.0

操作性:3.5/5.0

ネット機能:4.0/5.0

録画性能:3.5/5.0

 

【その4】画面から音が出て映像と音が一体化し映画館のような迫力

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格24万2000円

高画質プロセッサー「X1 Ultimate」は、画面内のそれぞれの被写体に応じて最適に高精細化する「オブジェクト型超解像」に対応。より現実に近い質感を再現できる。Android TVを搭載し、映像配信アプリなどを追加できるほか、Googleアシスタントも利用可能だ。

SPEC●チューナー:4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●接続端子:HDMI×4、USB×3●サイズ/質量:W1069×H629×D255mm/17.6kg

 

4Kチューナー:2基

HDRフォーマット:3方式

4KVOD:7サービス

音声最大出力:25W

 

↑従来に比べ処理能力が約2倍にアップした高画質プロセッサー「X1 Ultimate」。より緻密な分析が可能になり、高画質化の精度が向上した

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。地デジ放送やネット動画などフルHD解像度以下の映像を4K相当にアップコンバートする

 

↑画面そのものを振動させて音を出す「アクチュエーター」と、重低音を再生する「サブウーファー」を搭載。臨場感たっぷりのサウンドを楽しめる

 

【Impression】

鮮やかな色再現と自然な色合いを両立できている

白を伸ばすという高コントラスト調の画作りはいかにもソニーらしい。ほんのりとピンクがかった健康的なフェーストーンも健在だ。色再現も鮮やかな志向だが、派手すぎず、不自然さはない。画面から音を出すことで映像と音の一体感が得られる「アコースティック サーフェス オーディオ」のユニークなサウンドも魅力的だ。

 

[5点満点で評価]

画質:4.0/5.0

音質:4.5/5.0

操作性:4.0/5.0

ネット機能:4.5/5.0

録画性能:4.0/5.0

 

●スペックにある「サイズ/質量」はいずれもスタンドを含む数値

数年前とは別格のサウンドが楽しめる! 完全ワイヤレスイヤホン最新4モデルをプロがチェック

ここでは読者人気の高い家電カテゴリを取り上げ、“いま購入時に押さえておきたいキーワード”とともに、最新モデルの魅力を明らかにしていく。今回は、完全ワイヤレスイヤホンを紹介!!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

<完全ワイヤレスイヤホン>

Trend Keyword《音質カスタマイズ》

人気沸騰中の完全ワイヤレスイヤホンでいま注目されている機能が、音質のカスタマイズ。スマホの専用アプリを使ってイコライザーやサウンドエフェクトを設定し、好みの音質に調整できるというものだ。これに対応する最新4機種の実力をプロがチェックした!

 

私がチェックしました!

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオ、ヘッドホンに詳しいライター。年間300種以上の製品を試聴する。

サイズによる音質の制約をアプリを使った機能で克服

周囲の騒音を除去するアクティブノイズキャンセリング機能や、逆に周囲の音を聞こえやすくする外音取り込み機能は、完全ワイヤレスイヤホンの上位機種ではもはや必須となりつつある。

 

最新トレンドとして挙げたいのが、専用のスマホアプリを使っての音質カスタマイズだ。帯域ごとに音の大きさを変えられる「イコライザー」で、例えば低音やボーカルだけを強調するといった調整ができるモデルが増えている。また、「ポップス」や「ニュース」など聴くジャンルに応じて設定されたサウンドエフェクトを選択できる機種もある。あらゆる使用シーンで、より自分の好みに応じた音質で聴けるようになっているのだ。

 

サイズの制約がある完全ワイヤレスイヤホンは、有線タイプやネックバンドタイプに比べて音質的に不利なのは事実。しかし最新モデルでは、高音質コーデックの採用やサウンドチューニングの向上により、数年前とは別格の良質サウンドが楽しめるようになっている。

 

【その1】業界最高クラスのNC性能を実現

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万3000円

従来機に比べ、NC性能が低音から高音まで全域で向上。イヤーピースの遮音性と装着感も高められた。同社の立体音響技術「360 Reality Audio」に対応し、音質をユーザーごとに最適化した空間表現が可能に。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●伝送帯域(A2DP):20Hz〜40kHz(LDAC)●充電時間:約1.5時間●Bluetoothバージョン:5.2

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型

連続再生時間:約12時間(NCオフ時)

防水性能:IPX4相当

質量:約7.3g

 

↑豊富な耳形状データを元に、耳の凹凸に干渉しにくい形状を実現。快適な装着感だ

 

↑同社専用の「Headphones Connect」アプリ。NCや外音取り込みのレベルを細かく調整可能

 

【Impression】

ハイレゾ音源の魅力をしっかりと感じられる良サウンド

新開発のイヤーピースで遮音性と装着感が向上。アクティブノイズキャンセリングの効き具合は自然で違和感がない。帯域バランスは低音がやや強めだが、高域がしっかりまとめられているのでとても聴きやすく、長時間リスニングも聴き疲れのない良サウンド。LDAC対応で、ワイヤレスでもハイレゾ品質を楽しめるのもイイ。

 

[5点満点で評価]

解像度:5.0/5.0

低音の迫力:4.0/5.0

装着感:4.5/5.0

アプリの操作性:5.0/5.0

機能性:5.0/5.0

 

【その2】一流アーティストがサウンドチューニングを手がけた異色作

 

 

ANIMA

ANW01

実売価格1万6980円

サウンドプロデューサーのTAKU INOUE氏がサウンドチューニングを監修。視聴環境や音楽ジャンル、生活シーンに応じたチューニングパターンを選択できる。音質プロファイルはダウンロードで追加可能。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC、optX●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP、SPP●充電時間:約1時間30分(イヤホン)●Bluetoothバージョン:5.1

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約6時間(aptX接続時)

防水性能:IPX7相当

質量:約4g

 

↑独自開発のドライバーで採用している「CoClear振動板」。小型軽量化と音質を両立した

 

↑アプリ「ANIMA Studio」。音質カスタム用データの追加やシステムボイスの変更などが行える

 

【Impression】

クラブミュージックが似合う心地良い重低音を響かせる

オートペアリング、Bluetooth 5.1の接続安定性、AAC/aptXコーデック対応による良音、MEMS型マイク搭載による聴き取りやすい通話音声、防水性能など、最新トレンドの多くを押さえた性能が光る。チューニング機能では、「NIGHT」は低音の響きが心地良い重低音、「MIDNIGHT」はキレの良い迫力の重低音が楽しめる。

 

[5点満点で評価]

解像度:3.5/5.0

低音の迫力:5.0/5.0

装着感:4.5/5.0

アプリの操作性:3.5/5.0

機能性:4.0/5.0

 

【その3】テクニクスの音響技術による高音質サウンドが魅力

テクニクス

EAH-AZ70W

実売価格2万7000円

テクニクスの音響技術による高音質とハイレベルのノイズキャンセリングを両立。Bluetoothアンテナとタッチセンサーを共用することで小型化と安定した接続性を実現した。高性能マイクの採用で通話も快適。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC●充電時間:約4時間(イヤホン+充電ケース同時)、急速充電:15分(約70分再生/NCオン時)●Bluetoothバージョン:5.0

 

ドライバー:φ10mmダイナミック型

連続再生時間:約6.5時間(NCオン時)

防水性能:IPX4相当

質量:約7g

 

↑振動板の素材や本体の構造は音響特性に優れ、原音の躍動感と豊かな空間性を実現

 

↑専用アプリ画面。好みの音質にカスタマイズできるイコライザーや、本体を探す機能を備える

 

【Impression】

ワイヤレスと思えない自然で良質な音を楽しめる

Bluetooth接続とは思えない良質な音が楽しめる。人間らしさを感じる生き生きとしたボーカル、自然な音色のアコースティック楽器など、テクニクスならではの音楽性の高いリアリティ志向のサウンド。接続安定性も高く、見通しの良い市街地では30m離れても接続が切れなかった。NCは自然で、オン/オフ時の音質差が小さい。

 

[5点満点で評価]

解像度:4.5/5.0

低音の迫力:4.0/5.0

装着感:4.0/5.0

アプリの操作性:4.5/5.0

機能性:4.5/5.0

 

【その4】ピュアオーディオの手法を応用して高音質化

NUARL

N6 Pro2

実売価格1万6500円

振動板やボイスコイルにこだわった「NUARL DRIVER[N6]v5Xモジュール」を内蔵。内部配線には損失の少ない銀メッキ加工の7N OCCを採用するなど、ピュアオーディオに用いられる手法を用いて高音質を実現した。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC、aptX、aptX Adaptive●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●充電時間:1.5時間●Bluetoothバージョン:5.2

 

ドライバー:φ6mm

連続再生時間:約10時間(SBC/AAC)

防水性能:IPX4

質量:約7g

 

↑左右共通の3ボタンで片側のみでも使用可能。通話が高音質で耳を圧迫しないため、テレワークにも適する

 

↑専用アプリ「N6 Connect」。音質カスタマイズのほか、ボタンの機能設定などが可能だ

 

【Impression】

利便性や安全性はそのままに音質がより向上している

シリーズ前モデルで好評だった「左右共通の3ボタン」や「安全なバッテリー」などの基本性能はそのままに、さらに音質を追求。サウンドはエネルギッシュで勢いがありつつ、細部の描写をしっかりと拾い上げる質の良さも併せ持つ。アプリからイコライザーの切り替えができるなど、手軽に音質カスタマイズが可能となっている。

 

[5点満点で評価]

解像度:4.5/5.0

低音の迫力:4.5/5.0

装着感:4.0/5.0

アプリの操作性:4.5/5.0

機能性:4.0/5.0

 

【Other Choice】

コレも注目! U-1万円は“超コンパクト”がトレンド

1万円以下で手に入るエントリーモデルは、“超”小型軽量化がトレンド。イヤホン本体だけでなく、充電ケースもコンパクト化が進んでいるが、チップの改良によりスタミナは十分だ。

 

【Choice.1】シリーズ最小モデルはスマホアプリでイヤホンを探せて機能も充実!

GLIDiC

Sound-Air TW-4000

実売価格8030円

本体も充電ケースもコンパクトでかわいらしい。カスタムイヤホンメーカー監修の独自イヤホンで、快適なフィット感も実現した。外音取り込み機能を備え、イヤホンを着けたまま周囲の音を聞き取れる。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約6時間

防水性能:IPX4

質量:約4g

 

【Choice.2】リラックスできる、聴き疲れしない自然な音質

ag

COTSUBU

実売価格6480円

シリーズ最小・最軽量モデル。オートペアリングや自動片耳モードなど、使いやすい機能を追求した。オーディオブランドfinalがチューニングしたサウンドは、聴き疲れしない自然な仕上がりだ。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約5時間

防水性能:IPX4

質量:約3.5g

 

【Choice.3】上位モデルの高音質を受け継いで小型軽量化

NUARL

N6 mini

実売価格9770円

同ブランドの上位機種にも採用される「”NUARL DRIVER” [N6]v3」を搭載。全帯域にわたってキレとパワフルさを両立させたサウンドを再生する。Bluetoothは高音質コーデックのaptXにも対応。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約8時間(SBC/AAC再生時)

防水性能:IPX7

質量:約4.5g

 

●アイコンの「質量」はすべてイヤホン片耳の数値

レグザがYouTubeで新動画を配信! 声優・小岩井ことりほかゲストも出演

TVS REGZAは、YouTubeのレグザ公式チャンネルにて、新動画シリーズ「小岩井ことりと一緒に学ぼう! テレビのジョーシキを疑え!」を10月8日21時より配信開始します。

 

動画では、レグザブランド統括マネージャーとして長年レグザブランドの普及に携わってきた本村裕史さんが、「のんのんびより」宮内れんげ役などで知られる人気声優・小岩井ことりさんとタッグを組み、メーカーだからこその視点でテレビ選びのポイントを一般論含めてわかりやすく解説するほか、レグザならではの魅力を語りつくします。

 

第1回の配信テーマは「テレビの最適視聴距離のジョーシキを疑え!」。4Kテレビの最適視聴距離は画面の高さの1.5倍とも言われるジョーシキを赤裸々に再検証します。

 

第2回目以降も、スポーツを見るなら倍速パネル搭載モデルが最適というジョーシキを一刀両断するほか、ゲームモードの解説ではバンダイナムコエンターテインメントで「鉄拳プロジェクト チーフプロデューサー」を務める原田勝弘さんをゲストに迎え、業界を超えた熱いトークを展開。モノづくりを語り、鉄拳をプレイしながら、レグザの最新ゲームモードを検証します。

↑バンダイナムコエンターテインメントの原田勝弘さん

 

テレビの購入を検討している人はもちろん、そろそろテレビを買い替えたいとお考えの人まで、楽しみながら学べる内容になっているとのこと。見逃しのないよう、今のうちにチャンネル登録しておくといいですね。

レグザ公式チャンネル:https://www.youtube.com/user/REGZAchannel

 

ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」から、HDMI装備の大型モデル&お風呂OKの防水モデルが登場!

パナソニックは、ポータブルテレビ「プライベート・ビエラ」の新製品2機種、「UN-19F11」「UN-10E11」を2021年11月19日から発売します。

 

自宅で過ごす時間が増えたいま、テレビの視聴時間が増えています。そこで、パナソニックが力を入れているのがパーソナルテレビです。

 

HDMI端子も備える大型モデル&S字フックだけで設置できる防水モデル

プライベート・ビエラは、モニター部とチューナー部がセパレートになった製品で、チューナー部にアンテナ線をつなげば、モニター部に映像をワイヤレスで転送するので、アンテナ線がない部屋やアンテナ線が届かずテレビを設置できなかった場所でもコンテンツを視聴できるようになります。

 

さらに、別売のUSBハードディスクを接続すれば、録画した番組も楽しむことも可能。また、お部屋ジャンプリンクで、リビングのディーガに録画した番組を別室で楽しむこともできます。

 

UN-19F11はタブレットより大きな画面の19V型。近くで見るパーソナルテレビとしては充分な迫力で楽しめます。また、HDMI入力端子を備えているので、ゲーム機や在宅勤務時のパソコン用の外付けモニターとしても使えます。

 

UN-10E11はバッテリー内蔵の防水モニターを採用したモデル。お風呂やキッチンなど、水回りでも使える、10V型のコンパクトなテレビです。設置が難しい場所でも、背面部のフック引っ掛け部を引き上げると、市販のS字フックに吊り下げるだけで設置できます。濡れた手でも操作できる、防水リモコンが付属します。

 

 

 

パイオニアの車載オーディオ新製品が続々登場

パイオニアは、車載向けオーディオの新製品として、「グローバルシリーズ」のユニットサブウーファー「TS-W312S4」、ハイレゾ音源の再生に対応したチューンアップトゥイーター「TS-T930」、「Cシリーズ」のカスタムフィットスピーカー5機種・チューンアップトゥイーター2機種を発売します。

 

世界累計500万台突破のサブウーファーの国内向けモデル

↑30cm サブウーファーのTS-W312S4

 

「グローバルシリーズ」は、同社がすでに海外市場において「チャンピオンシリーズ」として展開しているユニットサブウーファーを、国内向けにしたもの。「チャンピオンシリーズ」は、北米で開催された音の大きさを競う音圧コンテストで優勝したサブウーファーのコンセプトを踏襲し進化させたシリーズです。世界的人気を誇り、世界累計出荷台数500万台を突破しています。

 

今回新たに発売されるTS-W312S4の特徴は、クリアで深みがあり、それでいてパワフルな重低音。入力された信号に対し忠実に駆動する軽量な「高剛性シームレスコーン」と、効率よく強度を高める「高強度IMPP大型ハニカムデザインセンターキャップ」をシームレスにつなげる独自構造を採用しています。

 

また、「グルーブ形状フレーム」の採用により、フレーム強度の向上に加え、不要共振を分散。さらに、大型磁気回路を支える「抱え込み構造ボトムバスケット」の採用により、大音量再生時の共振を抑え、歪みのないクリアな重低音を再生します。

 

さらに、効率よく磁束を高められる「2層プレート構造」により、一般的な1層構造のサブウーファーに比べ高いパワーを発揮します。高い放熱性を持ち圧巻の音圧を実現する「ダブルスタック大型マグネット」も採用。重低音に、パワフルで圧倒的な量感と、強い音圧を実現しました。

 

TS-W312S4の希望小売価格は3万3000円(税込)、発売時期は10月です。

 

澄み切った音を鳴らすハイグレードチューンアップトゥイーター

↑TS-T930

 

チューンアップトゥイーターのTS-T930には、パイオニアがカロッツェリアのRSスピーカーで培った独自技術や厳選された高品位パーツなどを採用。超高域までの極めて高い解像度で、空間への描写力と臨場感を高めています。さらに、専用設計された高品位クロスオーバーネットワークを採用することで、低域から超高域までの音が自然につながり、澄み切った高音と輪郭のくっきりとした音像を実現します。

 

また、高品位ハイパスフィルターを採用した専用インライン「クロスオーバーネットワーク」により、場所を選ばずに取り付けができるため、手軽に音質向上が図れます。純正スピーカーなどから簡単にシステムアップ可能です。

 

また、ダッシュボードに取り付けたトゥイーターの角度を変えられる「角度調整機構」を採用。高域の指向性をコントロールすることで中域の優れた音場感を実現しました。デザイン面では、トゥイーターの背面にまで剛性を高め高級感を演出する「しぶき塗装」を採用し、高音質スピーカーにふさわしいデザインに仕上げています。

 

TS-T930の希望小売価格は3万800円(税込)、発売時期は11月です。

 

歪みの少なさと指向性に優れる「Cシリーズ」

↑17cm セパレート2ウェイスピーカーのTS-C1730SⅡ

 

Cシリーズは、低歪みと指向性に優れた「Open & Smooth」をコンセプトしたシリーズです。空間描写力と臨場感を演出するハイレゾ再生にも対応し、充実した中域再生に加え、クラスを超えた臨場感を実現します。

 

今回発売されたカスタムフィットスピーカー5機種も、このコンセプトを踏襲。トゥイーターで中域まで再生することで車内での中域の減衰や乱れを解消し、充実した中域再生で目の前で演奏しているような臨場感を作り出します。

 

ウーファー部には、音量の変化に強い素材を採用した「コルゲーションエッジ」、より正確な反応を実現する2層構造「アラミドファイバーコーン」、高い磁束を獲得する「高性能磁気回路」、不要共振を徹底排除する高剛性の「アルミダイキャストフレーム」などを採用。大音量時にも質感の高い、充実した中低音を実現しました。

 

また、Cシリーズのチューンアップトゥイーターは、 大口径2.9cmバランスドドームダイアフラムトゥイーターによる歪みのないクリアな高音域再生が特徴。こちらも、先ほど紹介したTS-T930と同様、クロスオーバーネットワークにより、純正スピーカーなどからのシステムアップができます。

 

Cシリーズの新商品はオープン価格で、発売時期は11月となっています。

 

それぞれのアイテムは、人気の車内用通信システムに対応しているうえ、デザインがフラットで車内になじむ取り付けが可能です。車載オーディオのクオリティを上げたい方は、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

お手ごろなのに超コンパクト!「1万円以下の完全ワイヤレスイヤホン」おすすめ3選

完全ワイヤレスイヤホンは気になるけど、高いんでしょ? という方のために、ここでは1万円以下のおすすめ3モデルを紹介する。1万円以下で手に入るエントリーモデルは、“超”小型軽量化がトレンド。イヤホン本体だけでなく、充電ケースもコンパクト化が進んでいるが、チップの改良によりスタミナは十分だ。

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【Choice.1】シリーズ最小モデルはスマホアプリでイヤホンを探せて機能も充実!

GLIDiC

Sound-Air TW-4000

実売価格8030円

本体も充電ケースもコンパクトでかわいらしい。カスタムイヤホンメーカー監修の独自イヤホンで、快適なフィット感も実現した。外音取り込み機能を備え、イヤホンを着けたまま周囲の音を聞き取れる。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約6時間

防水性能:IPX4

質量:約4g

 

【Choice.2】リラックスできる、聴き疲れしない自然な音質

ag

COTSUBU

実売価格6480円

シリーズ最小・最軽量モデル。オートペアリングや自動片耳モードなど、使いやすい機能を追求した。オーディオブランドfinalがチューニングしたサウンドは、聴き疲れしない自然な仕上がりだ。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約5時間

防水性能:IPX4

質量:約3.5g

 

【Choice.3】上位モデルの高音質を受け継いで小型軽量化

NUARL

N6 mini

実売価格9770円

同ブランドの上位機種にも採用される「”NUARL DRIVER” [N6]v3」を搭載。全帯域にわたってキレとパワフルさを両立させたサウンドを再生する。Bluetoothは高音質コーデックのaptXにも対応。

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約8時間(SBC/AAC再生時)

防水性能:IPX7

質量:約4.5g

 

●アイコンの「質量」はすべてイヤホン片耳の数値

家庭内のテレビ音量問題を劇的解決! レトロ感がオシャレな「手元スピーカー」

「お茶の間でテレビを見ていて、音量を大きくしたいけど、大きくすると集中して勉強や仕事をしている他の家族に迷惑が掛かってしまう」「キッチンにいるときはテレビが遠く、音声が全然聞こえない」そんなことはありませんか?

 

そんな問題をサクッと解決してくれるのが、10月12日に発売する、オウルテックのテレビ用ワイヤレススピーカー「OWL-TMTSP01」です。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。税込価格は1万4280円です。

 

同製品は、2.4GHz無線通信を使用した音声出力スピーカー。テレビのφ3.5mmジャックと送信機を接続し、手元に置いたスピーカーから音声を聞くことができます。通信距離は30mで、低遅延の通信で良質な音を届けます。

 

使い方は、シルバー世代にもやさしく、オン/オフスイッチを回すだけのかんたん操作。スピーカー本体は、ACアダプタを接続した送信機(充電器)に置くだけで充電が可能です。

 

本体はクラシカルなラジオ風の、シンプルかつレトロな感じがグッとくるデザイン。ちなみに、ワイドFMも聴くことができます。

 

「従来のラジオの形状を模すことで、シニアにも親しみやすいデザインにしました。ワイドFM対応のラジオも搭載しているので、災害などの緊急時にも役に立ちます」(オウルテック担当者)

 

テレビの手元スピーカーだけでなく、ラジオも聴けるので、見たい番組がなければラジオを流すもよし。レトロでスタイリッシュなデザインなので、お部屋のインテリアにもおすすめです。

1万円台でも音質はハイレベル! NUARLの最新完全ワイヤレスイヤホン実力チェック

完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルをプロが検証する企画。今回は、AVライターの野村ケンジさんがNUARLの最新モデル「N6 Pro2」を5項目でチェックした!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ピュアオーディオの手法を応用して高音質化

NUARL

N6 Pro2

実売価格1万6500円

振動板やボイスコイルにこだわった「NUARL DRIVER[N6]v5Xモジュール」を内蔵。内部配線には損失の少ない銀メッキ加工の7N OCCを採用するなど、ピュアオーディオに用いられる手法を用いて高音質を実現した。

SPEC●対応コーデック:AAC、SBC、aptX、aptX Adaptive●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●充電時間:1.5時間●Bluetoothバージョン:5.2

 

ドライバー:φ6mm

連続再生時間:約10時間(SBC/AAC)

防水性能:IPX4

質量:約7g

 

↑左右共通の3ボタンで片側のみでも使用可能。通話が高音質で耳を圧迫しないため、テレワークにも適する

 

↑専用アプリ「N6 Connect」。音質カスタマイズのほか、ボタンの機能設定などが可能だ

 

【Impression】

利便性や安全性はそのままに音質がより向上している

シリーズ前モデルで好評だった「左右共通の3ボタン」や「安全なバッテリー」などの基本性能はそのままに、さらに音質を追求。サウンドはエネルギッシュで勢いがありつつ、細部の描写をしっかりと拾い上げる質の良さも併せ持つ。アプリからイコライザーの切り替えができるなど、手軽に音質カスタマイズが可能となっている。

 

[5点満点で評価]

解像度:4.5/5.0

低音の迫力:4.5/5.0

装着感:4.0/5.0

アプリの操作性:4.5/5.0

機能性:4.0/5.0

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオ、ヘッドホンに詳しいライター。年間300種以上の製品を試聴する。

完全ワイヤレスとは思えない良質な音!テクニクスの最新イヤホン実力チェック

完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルをプロが検証する企画。今回は、AVライターの野村ケンジさんがテクニクスの最新モデル「EAH-AZ70W」を5項目でチェックした!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

テクニクスの音響技術による高音質サウンドが魅力

テクニクス

EAH-AZ70W

実売価格2万7000円

テクニクスの音響技術による高音質とハイレベルのノイズキャンセリングを両立。Bluetoothアンテナとタッチセンサーを共用することで小型化と安定した接続性を実現した。高性能マイクの採用で通話も快適。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC●充電時間:約4時間(イヤホン+充電ケース同時)、急速充電:15分(約70分再生/NCオン時)●Bluetoothバージョン:5.0

 

ドライバー:φ10mmダイナミック型

連続再生時間:約6.5時間(NCオン時)

防水性能:IPX4相当

質量:約7g

 

↑振動板の素材や本体の構造は音響特性に優れ、原音の躍動感と豊かな空間性を実現

 

↑専用アプリ画面。好みの音質にカスタマイズできるイコライザーや、本体を探す機能を備える

 

【Impression】

ワイヤレスと思えない自然で良質な音を楽しめる

Bluetooth接続とは思えない良質な音が楽しめる。人間らしさを感じる生き生きとしたボーカル、自然な音色のアコースティック楽器など、テクニクスならではの音楽性の高いリアリティ志向のサウンド。接続安定性も高く、見通しの良い市街地では30m離れても接続が切れなかった。NCは自然で、オン/オフ時の音質差が小さい。

 

[5点満点で評価]

解像度:4.5/5.0

低音の迫力:4.0/5.0

装着感:4.0/5.0

アプリの操作性:4.5/5.0

機能性:4.5/5.0

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオ、ヘッドホンに詳しいライター。年間300種以上の製品を試聴する。

没入感たっぷり! ヘッドホンやスピーカー1台だけで立体音場を体感できる「3Dオーディオ」

音に包み込まれるような体験ができる「3Dオーディオ」が、身近な機器や音源で手軽に楽しめるようになり話題を集めている。対応するヘッドホンやイヤホン、スピーカーがソニーやAppleから続々と登場し、爆売れ中だ。

※こちらは「GetNavi」 2021年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

 

私が解説します!

オーディオライター

山本 敦さん

精力的に取材を重ね、業界の最新動向に明るい。新製品や新技術が登場したら、まずは試してみることを信条とする。

 

動画やゲームに波及すればさらに大きなムーブメントに

かつては大がかりなシステムを必要とした3Dオーディオは、モバイル機器の高性能化や音楽配信サービスの普及により、ライトユーザーも楽しめるようになった。

 

「周囲から聞こえる感覚が自然の聴感に近いため、ステレオ再生よりコンテンツへの没入度が高いうえ、長時間リスニングでも疲れにくいのがメリットです」(山本さん)

 

このトレンドをリードするのは、ソニーとAppleの2社だ。ソニーの「360 Reality Audio」とAppleの「空間オーディオ」の規格に準拠した純正イヤホン、ヘッドホン、スピーカーはいずれもカテゴリ別の販売台数ランキング上位をキープし、品薄となっているモデルも多い。

 

「前者は足下にも広がる球体の音場感が特徴。後者も広がり豊かな立体感では引けを取りません。いま対応コンテンツは音楽が主流ですが、動画やゲームへ波及するとさらに盛り上がりそうです」(山本さん)

 

【トレンドのツボ】想定を上回る注文数で納期の遅延が発生中

ソニーの立体音響規格「360 Reality Audio」にスピーカーとして初めて対応したSRS-RA5000は、想定を大幅に上回る注文数により納期の遅延が発生。Appleの「空間オーディオ」に対応するAirPods Maxも発売後しばらくは在庫切れが常態化していた。

 

【ワイヤレススピーカー】2021年4月発売

ソニー

SRS-RA5000

実売価格6万3580円

ソニー独自の立体音響技術による「360 Reality Audio」を1台で体験できるスピーカー。上向きスピーカー3基、ミッドスピーカー3基、低音の迫力を生むサブウーファー1基という6.1chのシステムで、臨場感豊かで広がりのある音場を実現する。

 

↑上向きスピーカーが高さの音場を、ミッドスピーカーが水平方向の音場を再現。サブウーファーによる低音の迫力も十分だ

 

↑「360 Reality Audio」音源は、Amazon Music HDなどのストリーミングサービスで配信中。導入のハードルはかなり低い

ヘッドホンやイヤホンも対応!

【ヘッドホン】

WH-1000XM4

 

【イヤホン】

WF-1000XM4

 

↑「360 Reality Audio」に対応するヘッドホンやイヤホンもラインナップ。音の定位をしっかり再現でき、ライブ会場にいるような臨場感を味わえる

 

Appleの「空間オーディオ」も話題沸騰中!

Apple Musicでは今夏、ドルビーアトモスの立体音響「空間オーディオ」対応音源が多く投入。より手軽に楽しめるようになった。

 

【ヘッドホン】2020年12月発売

Apple

AirPods Max

実売価格6万7980円

左右ハウジングにH1チップを搭載。「空間オーディオ」の再生やアクティブノイズキャンセリングに対応する。独自設計の40mm径ドライバーによる深みのある高域、正確な中域、明瞭な高域も秀逸だ。

 

【スマートスピーカー】2020年11月発売

Apple

HomePod mini

実売価格1万1880円

直径10cm以下のミニサイズながら豊かな広がりのサウンドを実現し、「空間オーディオ」にも対応。2台以上設置して家族間で声のやりとりができるほか、HomeKit対応デバイスの操作も可能だ。

 

【コレもヒット間近!】1本で5.1.4ch再生を実現する超ド級サウンドのフラッグシップ

【サウンドバー】2021年7月発売

ゼンハイザー

AMBEO SoundBar

実売価格35万7500円

バータイプのワンボディで5.1.4chのサラウンド再生を楽しめるサウンドシステム。ドルビーアトモスや360 Reality Audio、DTS:Xといった先進の立体音響フォーマットに対応し、圧倒的な臨場感を味わえる。コアなホームシアターファンやHi-Fiオーディオマニアから熱視線を浴びる。

重低音がスゴかった! 一流アーティストが手掛けた完全ワイヤレスイヤホンの実力チェック

完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルをプロが検証する企画。今回は、AVライターの野村ケンジさんがANIMAの最新モデル「ANW01」を5項目でチェックした!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

一流アーティストがサウンドチューニングを手がけた異色作

ANIMA

ANW01

実売価格1万6980円

サウンドプロデューサーのTAKU INOUE氏がサウンドチューニングを監修。視聴環境や音楽ジャンル、生活シーンに応じたチューニングパターンを選択できる。音質プロファイルはダウンロードで追加可能。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC、optX●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP、SPP●充電時間:約1時間30分(イヤホン)●Bluetoothバージョン:5.1

 

ドライバー:φ6mmダイナミック型

連続再生時間:約6時間(aptX接続時)

防水性能:IPX7相当

質量:約4g

 

↑独自開発のドライバーで採用している「CoClear振動板」。小型軽量化と音質を両立した

 

↑アプリ「ANIMA Studio」。音質カスタム用データの追加やシステムボイスの変更などが行える

 

【Impression】

クラブミュージックが似合う心地良い重低音を響かせる

オートペアリング、Bluetooth 5.1の接続安定性、AAC/aptXコーデック対応による良音、MEMS型マイク搭載による聴き取りやすい通話音声、防水性能など、最新トレンドの多くを押さえた性能が光る。チューニング機能では、「NIGHT」は低音の響きが心地良い重低音、「MIDNIGHT」はキレの良い迫力の重低音が楽しめる。

 

[5点満点で評価]

解像度:3.5/5.0

低音の迫力:5.0/5.0

装着感:4.5/5.0

アプリの操作性:3.5/5.0

機能性:4.0/5.0

 

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオ、ヘッドホンに詳しいライター。年間300種以上の製品を試聴する。

「音の解像度」は文句ナシ! ソニーの3万円超え完全ワイヤレスイヤホンの実力チェック

完全ワイヤレスイヤホンの最新モデルをプロが検証する企画。今回は、AVライターの野村ケンジさんがソニーの最新モデル「WF-1000XM4」を5項目でチェックした!

※こちらは「GetNavi」2021年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

業界最高クラスのNC性能を実現

ソニー

WF-1000XM4

実売価格3万3000円

従来機に比べ、NC性能が低音から高音まで全域で向上。イヤーピースの遮音性と装着感も高められた。同社の立体音響技術「360 Reality Audio」に対応し、音質をユーザーごとに最適化した空間表現が可能に。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC、LDAC●対応プロファイル:A2DP、AVRCP、HFP、HSP●伝送帯域(A2DP):20Hz〜40kHz(LDAC)●充電時間:約1.5時間●Bluetoothバージョン:5.2

 

ドライバー:φ6mm密閉ダイナミック型

連続再生時間:約12時間(NCオフ時)

防水性能:IPX4相当

質量:約7.3g

 

↑豊富な耳形状データを元に、耳の凹凸に干渉しにくい形状を実現。快適な装着感だ

 

↑同社専用の「Headphones Connect」アプリ。NCや外音取り込みのレベルを細かく調整可能

 

【Impression】

ハイレゾ音源の魅力をしっかりと感じられる良サウンド

新開発のイヤーピースで遮音性と装着感が向上。アクティブノイズキャンセリングの効き具合は自然で違和感がない。帯域バランスは低音がやや強めだが、高域がしっかりまとめられているのでとても聴きやすく、長時間リスニングも聴き疲れのない良サウンド。LDAC対応で、ワイヤレスでもハイレゾ品質を楽しめるのもイイ。

 

[5点満点で評価]

解像度:5.0/5.0

低音の迫力:4.0/5.0

装着感:4.5/5.0

アプリの操作性:5.0/5.0

機能性:5.0/5.0

 

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオ、ヘッドホンに詳しいライター。年間300種以上の製品を試聴する。

iPhoneと「おそろ」コーデに! 温かみのあるファブリック素材がやさしいAirPods Proケース

いつも持ち歩くガジェットに、統一感を出したいと思ったことはありませんか? なかでも、iPhoneとAirPodsは同じアップル社の製品なので、アクセサリーも統一しようと考えている人は少なくないはず。

 

そんな“統一感のあるこだわりコーデ”を目指している人におすすめなのが、オウルテックから発売された、ファブリック素材のAirPods Pro専用ケース「OWL-CVAPP01」(税込2180円)。

 

同社の人気製品「iPhone ファブリック×PUレザー 手帳型ケース」と同じデザインのAirPods Pro専用ケースです。上蓋とケースが独立しており、上蓋が本体から外れないよう両面テープが付いています。

 

「上蓋部分が分離することで、AirPods Proを隙間なく保護することができるほか、両面テープがあることで、上蓋をしっかり固定することができます。ケースに収納したままで有線、無線充電のどちらも可能です」(オウルテック担当者/以下同)

 

上下ケースの分離により、ケースにヒンジがなくフラットな外見に仕上がっています。また、ケースにはカラビナが付いているので、バッグやズボンのベルト部分などに装着できます。

 

カラーバリエーションは、グレー、ベージュ、ネイビーの、サラッとした触り心地で温かみのあるファブリック素材に、大人感のあるアクセントとしてブラックのPUレザーを併せた(※ベージュを除く)3色を用意。手に馴染みやすく、やさしさを感じられる、質感にこだわったラインナップとなっています。

 

グレーとネイビーはiPhoneケースと同様のカラーですが、ベージュ×ホワイトは今回初のカラーとのこと。

 

iPhoneケースと“おそろ”のカラーにするのも素敵ですが、AirPods Proケース限定のベージュ×ホワイトも、様々なアイテムに合わせやすいデザインで、ガジェットのコーデの幅も広がるでしょう。

デノンの音へのこだわりが詰まった初の完全ワイヤレス「AH-C830NCW/C630W」を聴いた

デノンは、ブランド初となる完全ワイヤレスイヤホン「AH-C830NCW」「AH-C630W」を10月中旬に発売します。実売予想価格は、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能を備えた上位モデル「AH-C830NCW」が1万9800円前後、シンプルモデルの「AH-C630W」が9800円前後となる見込み。それぞれブラックとホワイトの2色展開となります。

↑左がAH-C630C(ホワイト)、右がAH-830NCW(ブラック)

 

↑上位モデルのAH-C830NCW

 

↑AH-C630W

 

デノン初となる完全ワイヤレスイヤホンは、同社のサウンドマスターを務める山内慎一氏が音質を監修。Hi-Fiオーディオにも通じる「Vivid & Specious」をコンセプトにチューニングを施しており、「空間表現を感じ取れるような音」を目指した音作りとなっています。

↑音を監修したデノンのサウンドマスター山内慎一氏

 

音の要となるドライバーユニットには、完全ワイヤレスイヤホンとしては大型の振動板を採用。C830NCWは10×11mmの楕円形、C630Wは10mm径の円形の振動板を搭載しています。山内氏は、「C630Wは基本設計のよさが感じられる音、走りを楽しめる俊敏なスポーツカーのようなイメージ。C830NCWは、C630Wとプラットフォームは共通ながらエンジンや足回りを強化したレーシングカーのイメージで、音の輪郭がより際立つようにチューニングされている」と、両モデルの音の違いをコメントしています。

↑左がC830NCWの振動板、右はC630W

 

また、装着感にもこだわっており、24種類の形状サンプルを作成して社内で投票を実施し、最も好評だったものを製品化しているとのこと。イヤホンは片側で約5gと非常に軽く、長時間装着しても疲れにくい設計となっています。

↑装着感にもこだわった設計

 

上位モデルのC830NCWは、同社のノイズキャンセリング・ワイヤレスヘッドホン「AH-GC30」や「AH-GC25NC」で培った技術を生かし、新世代のアルゴリズムとフィードバック&フィードフォワードの2マイクで効果的に騒音を消去するノイズキャンセリング機能を搭載。駅構内や電車内でアナウンスを聞きたい時などに、本体のタッチ操作ですぐに有効にできる周囲音ミックス機能も備えています。

↑AH-C830NCWのイヤホンの内部構造

 

また、C830NCWは3つの内蔵マイクを用いたビームフォーミング技術やノイズ&エコーキャンセル技術により、クリアな音質でハンズフリー通話が可能。オンライン会議などでも、周囲の騒音を気にすることなく会話できます。

 

デザインは両モデルでほぼ共通ですが、C630Wはサラッとした手触りのマット仕上げ、C830NCWはツヤのある光沢仕上げでイヤホン部分にシルバーのワンポイントがあしらわれています。いずれもデュアルレイヤーシリコン素材の3サイズのイヤーピースが付属。また、イヤホン部分はIPX4の防滴設計となっています。

↑イヤホンはIPX4の防滴設計

 

いずれもBluetoothコーデックはSBC/AACをサポート。連続再生時間(イヤホン単体/充電ケース併用時)はC630Wが約4.5時間/約18時間、C830NCWのANCオフ時が約6時間/約24時間、ANCオン時が約4.8時間/約19時間。

 

Editor’s Eye

両モデルを試聴させて頂いたところ、どちらも音の広がりを重視したような音に仕上がっている印象でした。いくつか音源を変えながら聴いてみましたが、クラシックやジャズなどに抜群にマッチするサウンドだと思います。低音もしっかり出ているので、ロックやEDMなども楽しく聴けます。一方、ボーカルがあまり前に出ない感じなのでJ-POPなどを聴くと、ちょっと物足りないと感じる場面も。

C830NCWのノイズキャンセリング性能は高く、空調などのブーンという連続音はしっかり消えました。ぜひ電車の中やカフェなどでも試してみたいですね。また、イヤホンをつけたまま周囲の音も聴ける周囲音ミックス機能は、まるでイヤホンをしていないかのような自然な聴こえ方に驚きました。イヤホンを軽くタップするだけで瞬時に切り替えられるので、ちょっとした場面でも使える便利な機能となっています。

 

コモディティ化が進む完全ワイヤレスイヤホン市場ですが、老舗オーディオブランドらしい音へのこだわりが詰まったデノンの新モデルが、市場への新たな起爆剤となるのか注目です。

 

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iPhoneユーザーもフル機能が使える! 進化したOPPOの完全ワイヤレス「Enco Free2」徹底レビュー

スマホメーカーのOPPOが、完全ワイヤレスイヤホンの新モデル「Enco Free2」を発売しました。アクティブノイズキャンセリング搭載で、実売価格は1万3980円。昨年発売された「OPPO Enco W51」は、1万5800円(発売当時)ながら音質が良くて驚いたのですが、新モデルはさらに性能を向上させつつより手ごろな価格になったようです。

 

OPPOのイヤホンは、やはりOPPOのスマホと一緒に使うのがベストなのか? それとも、iPhoneなど他社のスマホでも同じように使えるのか? Enco Free2を、筆者が普段から使っている「OPPO Find X3 Pro」と「iPhone 11 Pro」とペアリングさせて使ってみました。

 

ANC機能搭載で最大30時間の音楽再生が可能

Enco Free2はカナル型で、耳に差し込む楕円形から短いバー(軸)が伸びたスティックタイプ。片耳が4.4gで、装着感は軽やか。3サイズのイヤーピースが付属しています。

↑カナル型でベーシックな形状。カラバリは、このホワイトのほかにブラックもある

 

↑サイズ感はアップルのAirPods Pro(左)に近い

 

イヤホンの外側をタップしてスキップ、一時停止などの操作ができ、なぞれば音量調整もできます。このタッチ操作を自分が使いやすいようにカスタマイズできることも特徴。

↑イヤホンのスティック部分をタップしたり、なぞったりして操作できる

 

ノイズキャンセリング(ANC)は、フィードフォワード方式とフィードバック方式を組み合わせたハイブリッド型。前モデルのEnco W51は最大35dBのキャンセリング性能を有していましたが、Enco Free2は最大42dBに向上しています。さらに、ユーザーの耳の形状やイヤーピースの装着状況を検知して、キャンセリング効果を最適化する機能も追加されました。もちろん、イヤホンを着けたまま周囲の音を聴ける外音取り込み機能にも対応しています。

↑装着したところ。装着状況を検知してノイズキャンセリングの効果を調整する機能も備えています

 

充電ケースは、楕円形のためか、やや大きく見えますが、手のひらに収まるサイズ感。イヤホン単体で最大6.5時間(ANCオンなら4時間)、充電ケース使用で最大30時間(ANCオンなら20時間)の音楽再生が可能です。

↑充電ケースは38.8gという軽さ

 

↑底面にUSB Type-Cポートを備えています

 

OPPOのスマホとの相性は抜群!

まずは、OPPO Find X3 Proとペアリングさせて、「YouTube Music」を聴いてみました。OPPOのスマホとは「Quick Pairing」が可能。充電ケースを開けて、スマホの画面に表示される「接続」をタップするだけで、接続は完了。次回以降も、Bluetooth画面でのオン・オフ操作をすることなく、自動で接続できました。

↑OPPOのスマホとは、充電ケースの蓋を開けるだけで接続する

 

なお、イヤホンの設定にも専用アプリをインストールする必要はなく、Bluetooth画面から行えます。これはOPPOのスマホだけの利点です。

↑OPPOのスマホならBluetoothの設定画面からイヤホンの詳細設定が可能

 

デフォルトの設定でJ-POPや洋楽、クラシックなどを聴いてみると、音質は雑味がなく、低音も高音もバランスよく響く印象。今回は、北欧のハイエンドスピーカーブランド・Dynaudioとコラボして音質をチューニングしたそうなので、その効果が現れているのかもしれません。ノイズキャンリングの効果も明確に実感できました。

 

とはいえ、最近のワイヤレスイヤホンは総じて音質が向上しています。正直なところ、Enco Free2の音質が他者に比べて「圧倒的に良い」とか「コスパがすごい」というほどではありません。音質面には十分満足できる、といったところでしょうか。

 

自分に最適な音質を作れる機能は試してみる価値あり!

Enco Free2の優位性は、音質や操作性を細かくカスタマイズできることにあります。まず、便利に思ったのが、イヤホンのフィットテスト。これはイヤホンを正しく装着できているか? イヤピースのサイズは適正か? を確認できる機能です。

 

イヤホンには最初からMサイズのイヤーピースが取り付けられていて、筆者はそれで “ちょうどいい” と感じていました。しかし、このテストを試してみると、両耳ともに「普通」と診断されてしまったので、イヤーピースをLサイズに交換すると「良好」になりました。実際、「良好」になると、雑音が入りにくくなるためか、音の明瞭感が増した気がします。

↑自分ではMサイズで問題ないと感じていたが、テストの結果は「普通」。イヤーチップをLに交換すると「良好」になった。SかMか? あるいはMかLか? と迷った場合は、このテストを試したほうがいいだろう

 

自分の耳のサイズって測ることがないので、よくわからないですよね? 筆者と同じように、Mサイズで違和感がなくても、実はSサイズやLサイズのほうがよりフィットするという人がいるかもしれません。Enco Free2を買われた方は、ぜひ最初にテストをしてみてください。

 

音の聞こえ方をテストして、音質を自分に最適化することもできます。静かな場所で、イヤホンから出力される様々な音が聞こえるか否かをテストするもので、左耳、右耳の順に行い、3分ほどかかります。テスト後に、最適な音質が提案され、その音質を選択することができます。

 

どのような音が提案されるのかは人によって異なるでしょうが、筆者の場合、最適化された音のほうがボーカルの輪郭がはっきりした印象を受けました。年齢が進むと聞こえなく音があるって聞きますよね? そういったことも最適化に関係していると思われます。

↑各帯域の音の聴こえ方をチェックして音質を最適化することもできる

 

設定からイヤホンのタッチ操作を変更することも可能。初期設定では、シンプルタップには何も割り当てられておらず、ダブルタップでスキップ、トリプルタップで音声アシスタントが起動できる設定になっていますが、これらを自分が使いやすいようにカスタマイズ可能。左右のイヤホンに異なる操作を割り当てることもできますし、長押しやバーをなぞる操作も変更できます。

 

ワイヤレスイヤホンのタッチ操作は、メーカーごとに異なり、同じメーカーでも機種によって異なることも多く、新しいイヤホンを使うたびに迷う人もいると思いますが、このカスタマイズ機能のおかげで、自分が慣れているタッチ操作に設定することができます。

 

iPhoneでもすべての機能を利用可能

次に、iPhone 11 Proとペアリングさせて、「Apple Music」を聴いてみました。iPhoneとのペアリングは、一般的なBluetoothデバイスの接続と同様。充電ケースのボタンを押して、iPhoneの「Bluetooth」でペアリングを実行します。音質は、OPPOのスマホで聴いた場合と同様、バランスのよい音質で聴けて、ボリュームを大きめにしても、音が割れたり、歪むこともなかったです。

↑iPhoneでの使い勝手はどうなのかチェックしてみました

 

Enco Free2のアドバンテージであるカスタマイズ機能は「HeyMelody」アプリで行えます。そのアプリを使って、イヤホンのフィットテストも、自分に最適化した音質の設定も、タッチ操作のカスタマイズもすべて行えました。

↑「HeyMelody」アプリを使えば、iPhponeでもOPPOのスマホと同様にカスタマイズが可能

 

昨年、Enco W51を試した際には、iPhoneやOPPO以外のAndroidスマホでは、タッチ操作のカスタマイズができないなどの制約があったと記憶しています。しかし、Enco Free2では、どのメーカーのスマホを使っても「HeyMelody」アプリをインストールすればフル機能を利用できるようです。

 

OPPOのスマホをお使いの方はもちろん、iPhoneユーザーにもオススメできる性能に進化した「Enco Free2」は、あらゆるユーザーに試してみてほしい良コスパなワイヤレスイヤホンといえそうです。

 

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野外撮影の「超最強」が正統進化! GoPro HERO 10 Blackを編集部・YouTube担当がインプレ!

今や多くのYouTuberやストリーマーが愛用するアクションカム「GoPro」シリーズより、新モデル「GoPro HERO10 Black」が登場しました。GoPro.com価格で5万4000円、バンドル付きで6万円となります(どちらも税別、GoProサブスクリプションと同時購入の場合)。

 

↑前モデルから正統進化を見せた、GoPro HERO10 Black

 

【GoPro HERO10 Blackを写真で見る】

 

HERO10 Blackでまず触れておくべきポイントは、新搭載のGP2チップ。5.3KビデオをHERO9と比較して倍の60fpsで撮影が可能になった点や、2300万画素の写真撮影が可能になるなど、より高画質のコンテンツを取り扱うことができるようになりました。2.7Kでの8倍スローモーション対応や、5.3Kビデオから1580万画素での静止画切り出しにも対応。

 

またすべてのモードで、低光量での撮影性能とHyperSmooth 4.0のビデオスタビライゼーションが強化。従来、苦手評価も少なくなかった暗所での撮影も、今後は期待できそうです。「Quik」アプリを経由したワイヤレス転送や、USB接続によるスマホへのデータ転送、クラウドストレージへの自動アップロードなど使い勝手も考慮した機能も持ち合わせています。

 

着実なステップアップを踏んだ「HERO10 Black」ですが、本記事では編集部でYouTube担当として、YouTubeチャンネル「家電トーク」で日々動画投稿をしている編集部・小山に、HERO10 Blackのインプレッションを聞いてみました。

 

●家電トークはこちら!

 

↑編集部・小山雅斗。YouTubeチャンネル「家電トーク」では、最新調理家電からゲーミングモニター、ワイヤレスイヤホンまで視聴者の「知りたい」に細かく突っ込んだレビュー動画をあげている

 

HERO10 Blackの良さを語らせてもらう前に、まずGoProシリーズの何が良いと私が思っているかをお話します。 「VLOGカム」として最高のサイズ感で、外に出て撮影した時の快適さが半端じゃない! これがまず第一。その裏付けとして軽さ、手振れ補正、圧迫感のなさが他のVLOGカムと比べても圧倒的なわけです。 軽いのはもちろんなんですが、 ある程度乱暴に歩いても手振れ補正がかなり効くので、散歩の延長線上みたいな感じで撮影ができるんですよね。また、筐体自体が小さくて圧迫感がないので、お店や道で撮影する際に、ミラーレス一眼で撮影するときのように周りを気にしなくてもよい感じが私にとって「グッド」なんです。

 

さて、ではHERO10の良さはどういったものなのか? まず第一印象から…正直な話で言うと、HERO9と劇的な差は感じられませんでした…! それこそHERO9を初めて触った時の「世界が変わった感じ」に比べると、アップデートとしてのインパクトは少なめ。

 

しかし、そこは「正統進化」と言えると思っています。まず、若干なりと動画編集時の使い勝手は良くなりそうだと感じました。スペック的な面で考えれば、やはり5Kから5.3Kになった分、 いくらか引きで撮影してクロップして、最終的に4K動画にするという使い方ができるので、使い勝手は良くなっているはずで、今後そういった場面は増えるかもとも感じました。

 

また、タッチ精度がなかなか良いんですよね。HERO9でも少し評価が問われていたタッチ精度の部分ですが、 今回正確な比較と言えるほどのことはしていないのですが、メニューのタッチ精度が改善されていると感じました。 HERO9でもアップデートで若干良くなったようなのですが、HERO10 Blackでは操作していてほとんど違和感がないと感じました。

 

あとは、筐体がHERO9と同じであることで、毎シリーズ購入しているユーザーからしたら、オプションも使いまわせるので嬉しいはず。

 

最後に撮影してみた印象を、実際の動画とあわせて締めたいと思います。日中の野外での使用は一言で「超最強」ですね。 軽くて手軽にもかかわらず非常にきれいだし、HyperSmooth 4.0の効果もあってか手振れもほとんどない。暗所にも強くなったとのことですが、まだやはり弱めな印象かなと思いました。ただ照明をしっかりたいていけば、暗所でも通用していけるかも。

 

 

 

インプレは以上です! 近日、またHERO10のレビュー動画を「家電トーク」で公開できればと思っていますのでお楽しみに!

10月に日本上陸! イギリス・ケンブリッジ生まれのオーディオブランド「ARCAM」

ハーマンインターナショナルは、イギリス・ケンブリッジ生まれのオーディオブランド「ARCAM(アーカム)」を、初めて日本市場に導入することを決定。インテグレーテッド・アンプ「SA30」をはじめ、「SA20」「CDS50」「Solo Uno」の4モデルを、10月より順次発売します。

 

アーカムは、1976年にケンブリッジ大学の学生であったジョン・ドーソンらによって創業。インテグレーテッド・アンプ「A60」が話題となり、80年代に入り、完全自社開発のCDプレーヤーやコンポーネントDACの草分け的存在「Black Box Delta」シリーズを発売し、デジタルオーディオの利便性に着目して、「デジタルオーディオの高音質化」を追求。2017年からはハーマンインターナショナルのグループ傘下になりました。「生活の中に音楽を」をモットーに掲げ、現在でも創業当時と変わらず英国・ケンブリッジ、ウォータービーチのオフィスにて製品開発が行われています。

 

SA30は、同ブランドが誇るクラスGアンプや、豊富な機能と充実のインターフェースを搭載した、端正なデザインに凝縮された高音質技術の数々で、新たなミュージックライフを提案するインテグレーテッド・アンプで、市場想定価格は税込33万円です。

 

SA20は、上位モデルであるSA30同様クラスGアンプを搭載しながら、機能面をよりシンプルにして、音楽に浸りきるインテグレーテッド・アンプです。市場想定価格は税込16万5000円で、発売は12月を予定しています。

 

CDS50は、SACD/CDなどのパッケージメディアだけでなく、ネットワーク・プレーヤーとしてもすぐれた機能と音質を備えた、ブランド伝統のデジタルオーディオ技術を惜しみなく投入したマルチプレーヤー。市場想定価格は税込14万3000円です。

 

Solo Unoは、B5サイズの超コンパクトボディにハイクオリティーアンプと先進のストリーミングオーディオを融合した、音楽をもっと身近にする、オールインワン・オーディオシステム。市場想定価格は税込7万7000円。

よりパリピ感UP! ライティングとサウンドが進化したパーティースピーカー「JBL PartyBox 110」

ハーマンインターナショナルは、「JBL」ブランドから、防滴機能を搭載したワイヤレスパーティースピーカー「JBL PartyBox 110(パーティーボックス110)」を、9月17日に発売しました。実売価格は3万9600円です。

 

同製品は、前モデル「PartyBox 100」の多機能性を継承しつつ、音質、ビジュアル、機能を大幅に一新したアップデートモデル。

 

新たに対応した防滴機能(IPX4)や、本体上部に搭載した音・ライティングをコントロールできる大型ジョグダイヤルの採用など、より幅広いシーンで利用できるようになりました。専用スマートフォンアプリ「JBL PARTYBOX」に対応し、マイクのイコライザー設定や、場を盛り上げるサウンドエフェクト機能の操作など、娯楽性を高めた新機能も追加。本体には、マイク入力だけでなくギターのアンプ入力もシリーズを通して継承し、自宅でギターや歌の練習ができるほか、ダンスの練習や、イベントでのPAとしてなど、幅広い用途で活用できます。

 

シリーズの特徴である、ライトショー機能も大きく進化。ボディの正面に配置された2つのウーファー外周のリング状ライトに加え、2つのツイーターの外周も光るようになり、前モデルよりも発光面が拡大し、存在感のある華やかなビジュアルに仕上げています。3種類から5種類(ロック、ネオン、クラブ、フロー、リップル)に増えたライティングパターンは、本体操作パネルから設定できるほか、より細かいライティングパターンの切り替えや、カラーのカスタマイズは、専用アプリで設定可能です。

 

パーティーサウンドは、133mmウーファー2基と57mmツイーター2基の搭載で、最大約160Wという迫力のある出力を前モデルから継承しつつ、バスレフポートの構造を最適化することで低音を強化。本体中央のツイーターを外向きに配置することで、より深みのある重低音と広範囲に拡がる音場を実現。パワフルで奥行きのある低音からクリアで抜けのある高音域まで余すところなく再生し、ダイナミックな音楽体験を提供します。

よりパリピ感UP! ライティングとサウンドが進化したパーティースピーカー「JBL PartyBox 110」

ハーマンインターナショナルは、「JBL」ブランドから、防滴機能を搭載したワイヤレスパーティースピーカー「JBL PartyBox 110(パーティーボックス110)」を、9月17日に発売しました。実売価格は3万9600円です。

 

同製品は、前モデル「PartyBox 100」の多機能性を継承しつつ、音質、ビジュアル、機能を大幅に一新したアップデートモデル。

 

新たに対応した防滴機能(IPX4)や、本体上部に搭載した音・ライティングをコントロールできる大型ジョグダイヤルの採用など、より幅広いシーンで利用できるようになりました。専用スマートフォンアプリ「JBL PARTYBOX」に対応し、マイクのイコライザー設定や、場を盛り上げるサウンドエフェクト機能の操作など、娯楽性を高めた新機能も追加。本体には、マイク入力だけでなくギターのアンプ入力もシリーズを通して継承し、自宅でギターや歌の練習ができるほか、ダンスの練習や、イベントでのPAとしてなど、幅広い用途で活用できます。

 

シリーズの特徴である、ライトショー機能も大きく進化。ボディの正面に配置された2つのウーファー外周のリング状ライトに加え、2つのツイーターの外周も光るようになり、前モデルよりも発光面が拡大し、存在感のある華やかなビジュアルに仕上げています。3種類から5種類(ロック、ネオン、クラブ、フロー、リップル)に増えたライティングパターンは、本体操作パネルから設定できるほか、より細かいライティングパターンの切り替えや、カラーのカスタマイズは、専用アプリで設定可能です。

 

パーティーサウンドは、133mmウーファー2基と57mmツイーター2基の搭載で、最大約160Wという迫力のある出力を前モデルから継承しつつ、バスレフポートの構造を最適化することで低音を強化。本体中央のツイーターを外向きに配置することで、より深みのある重低音と広範囲に拡がる音場を実現。パワフルで奥行きのある低音からクリアで抜けのある高音域まで余すところなく再生し、ダイナミックな音楽体験を提供します。

ソノスの5万円台サウンドバーが進化! Dolby Atmos対応の「Sonos Beam」の注目点を開発者に聞いた

アメリカのオーディオブランド、Sonos(ソノス)がコンパクトサイズのサウンドバー「Sonos Beam」の第2世代機を発表しました。価格は5万9800円。日本では2021年内の発売が予定されています。

↑Dolby Atmos再生に対応した第2世代のサウンドバー「Sonos Beam」

 

第1世代のモデルから変更された点や、新モデルの上手な楽しみ方についてSonosの特任プロダクト・マネージャーであるスコット・フィンク氏がオンラインインタビューに答えてくれました。

 

演算処理能力を高めてDolby Atmos対応を実現

初代のSonos Beamは幅が約65cm、高さ約7cmという、40〜50インチ台の薄型テレビにベストマッチするコンパクトでスリムなサウンドバーでした。2018年にソノスが日本市場に本機を導入してから、シンプルで使いやすい5万円台のサウンドバーとして多くのファンを獲得してきました。

 

フィンク氏は「パンデミックの影響を避けるために自宅で仕事をする方が増えました。それならばより広い住まいに引っ越すことを決めて、リビングなど多目的スペースに手頃なサウンドバーを導入する方が増えています」と述べ、同社の製品を含むサウンドバーの市場がいま活況を呈していると語ります。

↑オンラインインタビューに答えてくれた米Sonos 特任プロダクト・マネージャーのスコット・フィンク氏

 

ソノスが展開するサウンドバーのラインナップには現在「Sonos Arc」というフラグシップモデルがあります。新しい第2世代のSonos Beamには上位のSonos Arcの開発から培った高音質技術が数多く投入されているとフィンク氏が説明しています。

 

初代機から大きく進化した点は、ひとつがDolby Atmosの立体音響コンテンツが再生できるようになったことです。

↑40-50インチ台の薄型テレビにもマッチするサイズとしています

 

前世代の機種よりも約40%高速化したCPUを搭載したことで処理能力が向上し、ソフトウェア制御によるスピーカーアレイの制御をより緻密にできるようになりました。このことにより「アップファイアリングスピーカーを用いず、音響心理技術をベースにしたバーチャライズ処理により、Dolby Atmos系コンテンツを再生した場合に高さ方向への音場の広がりを作り出す」のだとフィンク氏が説明しています。また演算処理機能が向上したことによって、サラウンド効果以外にも全体の解像度アップと広がり感の強化、そして人の声の明瞭度アップが実現しているといいます。

 

複数ユニットによるスピーカーシステムの構成は初代のSonos Beamと同じ。4基の楕円形ミッドウーファーと1基のセンタートゥイーターから成ります。加えて3つのパッシブラジエーターにより低音を増強。全体のバランスを揃えつつ、全5基のユニットをD級デジタルアンプによりパワフルにドライブします。

↑4基のミッドウーファーと1基のセンタートゥイーターを搭載

 

Dolby Atmos対応に伴い、本体に搭載するHDMI端子はeARC対応にアップデートされました。同じeARC対応のHDMI端子を備えるテレビにつなぐとDolby Atmos対応コンテンツがシンプルなハード機器の設定環境で楽しめるようになります。またテレビのリモコンによるサウンドバーの音量調整にも対応。なお、光出力のみ搭載するテレビにも付属のSonos光オーディオアダプタによる接続が可能です。

 

iPhoneによる自動音場設定やAirPlay 2に対応

サウンドバーの音場設定はTruePlay自動最適化を使うと便利です。TruePlayはSonos Beamを設置した場所のアコースティック環境に合わせて、音の聴こえ方を自動で最適化してくれる機能。Sonos(S2)アプリをiPhoneやiPadに導入して、デバイスの内蔵マイクを使って最適化を行います。残念ながらiPhoneやiPadをお持ちでない方は、自動音場設定を行う場合、家族や友だちに一時的に端末を借りて行う必要があります。

 

サウンドバーの本体にも高性能ビームフォーミングマイクを内蔵していますが、こちらはAmazon Alexaによる音声操作に対応するために設けられています。

 

インターネットへの接続は100/10 BASE-T対応のイーサネット端子にケーブルをつなぐか、またはワイヤレス接続はIEEE802.11b/g/n/acに対応しています。ワイヤレス接続を活用するAirPlay 2が使えるので、iPhoneからApple Musicをワイヤレスで飛ばしながら簡単に音楽再生ができます。なおBluetoothによるワイヤレスオーディオ再生機能は搭載されていません。

↑背面にeARC対応のHDMI端子、イーサネット端子を搭載しています

 

Amazon Music HDのハイレゾ再生が可能

Sonosアプリには国内で利用可能な80を超える音楽ストリーミングサービスを登録して、アプリから直接選曲したり、複数のサービスをまたいだ楽曲検索も行えるので、ぜひ活用することをおすすめします。

 

Sonosアプリは年末までに予定するソフトウェアアップデートを経て、Amazon Music HDのプラットフォームで配信されているハイレゾ楽曲の再生に対応する予定です。ただしハイレゾ再生の上限は、おそらくSonos Beamが内蔵するDACの関係で48kHz/24bitまでとなります。

 

同プラットフォームで配信されている3Dオーディオ楽曲はDolby AtmosベースのタイトルについてはSonos Beamで直接受けてストリーミング再生ができるようになります。Amazon Music HDではソニーの360 Reality Audioベースの3Dオーディオ楽曲も配信していますが、こちらはネイティブ再生には非対応。ステレオの音楽ソースと同様にアップミックスによるサラウンド再生になります。

 

なお、Apple Musicで今年の6月から配信が始まった「ドルビーアトモスによる空間オーディオ」や「ハイレゾ/ロスレスオーディオ」のコンテンツも、Apple TV 4KにSonos BeamをeARCベースのHDMI接続を介してつなげば再生はできるものと思いますが、フィンク氏によるとこちらは現時点で動作確認が取れていないため、今後の追加検証が必要であると述べています。

 

Sonosアプリによる簡単セッティングも特徴

Sonosアプリには高音・低音のバランスを調整できるイコライザー、ダイアローグの明瞭度を上げるスピーチエンハンスメント、夜間のリスニングに最適なナイトサウンドの機能もあります。

 

天板には静電容量式のタッチセンサーコントローラーがあります。再生・一時停止のほか音量調整やマイクミュートの操作に対応。スピーカーとマイクのステータスを表示するLEDは部屋の明るさに合わせて自動で照度を切り換えます。

↑天板にタッチセンサーコントローラーを搭載

 

なお本体の初期設定時、Sonosアプリを入れたNFC対応のスマホとワンタッチペアリングができるようになりました。

 

カラーバリエーションはブラックとホワイト。インテリアにさりげなく馴染むようマットフィニッシュとしています。ホワイトは本体全周囲がホワイトに統一されて、ケーブルもホワイトになることが第1世代機からのアップデートになります。

↑ブラック

 

↑ホワイト

 

外形寸法と外観は初代機からほぼ変わらずですが、パンチング加工されたポリカーボネイト製グリルの目がきめ細かくなり、拭き掃除による汚れ落としが簡単にできるようになったそうです。

↑パンチグリルがお手入れもしやすくなっています

 

価格は初代のSonos Beamよりも8000円ほどアップしますが、第2世代機によるサウンド体験がどれぐらい向上するのか、その音を聴いてみたいところ。機会があれば、音についてもレビューしたいと思います。

 

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マイクが雑音を全然拾わない! テクニクスから通話音声に注目した完全ワイヤレス「EAH-AZ60/AZ40」登場

パナソニックは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン2モデルを10月15日に発売します。ラインナップは、ノイズキャンセリング機能を備えた「EAH-AZ60」(実売予想価格2万9000円前後/税抜)と、小型デザインの「EAH-AZ40」(同1万6000円前後/税抜)。

 

EAH-AZ60は、8mm径のバイオセルロース振動板を採用し、ハイレゾ相当の音質でワイヤレス伝送できるLDACコーデックにも対応した高音質モデル。ドライバーの前方空間の形状を最適化し高域の伸びを改善する「ハーモナイザー」と、ドライバー後方の空気の流れを調整し力強い低域を再生する「アコースティック コントロールチャンバー」が、ワイドレンジかつ自然なサウンドを実現します。

↑カラーはブラックとシルバーの2色

 

↑EAH-AZ60の構造の構造

 

周囲のノイズを低減するノイズキャンセリング機能も搭載。イヤホン外側のマイクで周囲の騒音を検知するフィードフォワード方式と、内側のマイクでノイズを拾うフィードバック方式を掛け合わせた“ハイブリッドノイズキャンセリング”に、デジタル・アナログの両方でノイズ処理を行う“デュアルノイズキャンセリング”を加えた「デュアルハイブリッドノイズキャンセリング」を採用しており、強力な消音性能を実現しています。

 

また、イヤホンをつけたまま周囲の音を聴ける「アンビエントモード」も利用可能。周囲の音をそのまま取り込むトランスペアレントモードと、ノイズを低減して人の声だけを強調するアテンションモードの切り替えも可能です。

↑アンビエントモードは2種類の切り替えが可能

 

EAH-AZ40は6mm径のPEEK振動板を搭載したコンパクトモデル。小口径ながら、AZ60と同様に「ハーモナイザー」「アコースティック コントロールチャンバー」といった音響構造により、厚みのある本格的な音質を実現しています。

↑カラーはローズゴールド、ブラック、シルバーの3色

 

↑EAH-AZ40の構造

 

こちらはノイズキャンセリング機能は備えていないものの、周囲の音を取り込む「アンビエントモード」は搭載しています。

 

2モデル共通の特徴として、独自の通話音声処理技術「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。これは近年オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたことで、通話時の音質を重視する流れを受けたもの。イヤホンに内蔵されたマイクが話者の声だけを拾い、クリアな音質で通話やチャットをすることができます。

 

「JustMyVoice」は、2つのマイクで自分の声とそれ以外の音を区別してノイズを低減するビームフォーミング技術、2つのマイクに加え骨に伝わる声の振動を検知する発話通知マイクを併用した音声解析技術、マイクに入り込む風を防ぐ風切り音対策の3つを組み合わせています。

 

そのほか、専用アプリ「Technics Audio Connect」を使って、ノイキャンやアンビエントモード、タッチセンサー機能のカスタマイズや左右のイヤホンのバッテリー残量確認、紛失したイヤホンを探す機能などを利用することも可能です。

 

使用時間(イヤホン単体/ケース併用時)は、AZ60が約7時間/約24時間、AZ40が約7.5時間/約25時間。コーデックはAZ60がSBC/AAC/LDAC、AZ40がSBC/AACをサポートしています。

 

Editor’s Eye

説明会では「JustMyVoice」機能をオン/オフしながら通話時の音質を体験することができましたが、カフェの環境を再現した空間で周囲の騒音を抑えて声だけを届ける性能の高さは秀逸でした。最近では通話時の音声品質の高さをアピールする機種が増えていますが、そのなかでもテクニクスの新モデルは頭ひとつ抜き出たレベルの高さだと感じました。また、AZ60のノイキャン性能も高く、オンにしてもあまり音質が変わらない自然な音で音楽を楽しめます。

オンライン会議などでワイヤレスイヤホンを使う機会が増えたいま、マイク性能をブラッシュアップしたテクニクスのイヤホンならノイズを気にせず通話ができそう。特に、外出先からオンライン会議に参加することが多いという方にはオススメです。

 

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ノイキャン機能でアップグレード! ゼンハイザーが完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus」を発表

ゼンハイザーが最新の完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」を発表しました。今年の7月に発売されたCX True Wirelessにアクティブ・ノイズキャンセリング機能を加えて、価格は2万1780円(税込)と手頃なラインをキープしたスタンダードモデルです。ブラックが9月28日、ホワイトは10月中旬の発売を予定しています。

↑ゼンハイザーの新しいANC機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホン「CX Plus True Wireless」

 

音の要になるドライバーは、ゼンハイザー伝統の“ダイナミック型”を継承。独自設計・生産による7ミリ口径「TrueResponseトランスデューサー」が一体感あふれるパワフルなサウンドを引き出します。

↑ゼンハイザーが開発した7ミリ口径「TrueResponseトランスデューサー」を搭載しています。

 

BluetoothオーディオのSoC(システムIC)にはクアルコムのチップを採用。ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて、最大48kHz/24bitの高音質Bluetoothオーディオ再生を実現するコーデックであるaptX Adaptiveをサポートしました。低遅延性能にも優れるコーデックなので、モバイルゲームの動画と音声の遅延も抑えられます。またイヤホンとスマホのあいだの音切れ、ノイズの発生を抑えるQualcomm TrueWireless Mirroringにも対応しています。

 

ANC機能は音楽再生を妨げない自然な効果にこだわり、ハウジングの外側に向けたマイクのみで集音するフィードフォワード方式を採用。シリコンイヤーピースによるパッシブな遮音感を高めることにも注力しています。

 

本体に搭載するマイクで外部の環境音を取り込む機能も搭載。側面のタッチセンサーリモコンでモードを素速く切り換えられます。

↑本体側面にタッチセンサーリモコンを搭載

 

通話音声はクアルコムのチップに統合されているノイズリダクション機能、および2基のビームフォーミングマイクによりクリアに集音。通話中にも周囲の環境音がきこえる「サイドトーン機能」も搭載しています。左右どちらの本体でも片耳リスニングができるので、長時間に渡るビデオ会議の際などに片側ずつイヤホンを充電しながら使うとバッテリー切れを未然に回避できます。イヤホン本体はCX True Wirelessよりも若干コンパクトになり、耳の小さい方にもフィットしそうです。

 

モバイルアプリはiOS/Android対応の「Smart Control」アプリをサポート。ベースブースト機能のほか、3つのプリセットEQを選んで好みの音質に調整したり、3つの帯域を調整してサウンドを好みに追い込めます。タッチコントロール操作も覚えやすいコマンド配置にカスタマイゼーションができます。

 

本体に内蔵するバッテリーはANCオンの状態で約8時間の連続音楽再生に対応。ケースで充電すると合計24時間のリスニングができる計算です。

↑ケースに入れて充電すると最大24時間使用可能

 

本体はIPX4相当の防滴仕様なので、雨の日の屋外や汗をかくスポーツシーンでも快適に使えそうです。完全ワイヤレスイヤホンに注力するゼンハイザーの新たなスタンダードモデルは、色んな使い方が楽しめそうです。

 

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全世界限定250台! ライカと007最新作のコラボ「ライカQ2 “007 Edition”」

ライカは、スパイアクション映画「007」シリーズの最新作となる「007/ノー・タイム・トゥ・ダイ」の公開を記念して、「ライカQ2 “007 Edition”」を発表しました。税込価格は110万円。ライカストアとライカオンラインストアで、9月23日に発売予定です。

 

同製品は、販売数が世界限定250台の特別限定モデル。ライカのミニマルなスタイルと、「007」シリーズの主人公「ジェームズ・ボンド」を想わせる控えめでエレガンスなデザインが特徴です。

 

本体のトップカバーにはアイコニックな「007」のロゴ、レンズキャップには「007」シリーズのオープニングで知られるガンバレル(銃口)のモチーフが施され、背面にはシリアルナンバーが1台ごとに刻印されています。

 

イギリスのスーツケースブランド「グローブ・トロッター」のケースもセットになっており、今回のために特別にカスタマイズされたハンドメイドで、007/ノー・タイム・トゥ・ダイ本編に登場予定の、グローブ・トロッター限定コレクションから着想を得たものです。カメラ本体とケースには、オーシャングリーンカラーのレザーが採用されています。

 

なお、同作にはライカのカメラも小道具として登場。ジェームズ・ボンドが暮らすジャマイカの自宅や、登場人物の一人である「Q」のロンドンの自宅にも「ライカQ2」が置かれているそうです。

FF XIVサウンドチームが全面協力! パナソニックのゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」の本気度がすごい

パナソニックは、ゲーム専用モードを備えたネックスピーカー「SC-GN01」を10月22日に発売します。実売予想価格は2万2000円前後(税込)。

↑ゲーミングネックスピーカー「SC-GN01」

 

SC-GN01は、肩に乗せるように装着し、耳を塞がずにサラウンドサウンドが楽しめるネックスピーカー。首元を囲むようにレイアウトされた計4つのスピーカーにより、ゲームの世界の中心にいるような音場を再現します。左右2chのステレオ音声も4chへ自動的にアップコンバートされ、奥行きのあるサラウンド環境を楽しめます。

↑肩に乗せて使用します。耳を塞がず自然な聴こえ方なのが特徴

 

一般的なヘッドホンは頭の中で音が鳴るような感覚ですが、ネックスピーカーは頭の外で音が鳴るため開放感があり、まるでゲームフィールドにいるかのような臨場感のあるサウンドが体感できます。

 

小型のスピーカーでも重低音を体感できるよう、低域部分を仮想再生する「H.BASS」技術を採用している点も見逃せません。これは、低域の信号に倍音を付加することで、擬似的により低い音が鳴っているように感じさせるというもの。これにより、コンパクトなスピーカーで迫力のサウンドを体感することができます。

 

また、本機はスクウェア・エニックスの「ファイナルファンタジーXIV」サウンドチームと共同で開発したゲーム専用の3つのサウンドモードを搭載。ゲームの世界にいるかのような臨場感の「RPGモード」、正確な音の定位が得られ足音なども聴き取りやすい「FPSモード」、人の声が聴き取りやすくシナリオに没頭できる「ボイス強調モード」から、プレイするゲームに合わせて自由に選ぶことができます。

↑ファイナルファンタジーXIV (c)2010-2021 SQUARE ENIX CO.,LTD. All Rights Reserved.

 

そのほか、映画を見るときに最適な「Cinemaモード」、音楽再生時に適した「Musicモード」、テレビの音声などが聴き取りやすい「ステレオモード」なども備えています。

 

本体にはマイクを内蔵しており、プレイしながら音声チャットをすることも可能。再生しているサウンドの逆位相の音を加えて余計な音を消し、自分の声だけを伝える「エコーキャンセルマイク」により、ゲームサウンドに干渉されることなく会話できます。

 

本体には4つのボタンを備え、音量調節やモード変更、マイクミュート、音声ミュートなどを手元で操作可能。接続はUSBケーブル1本でパソコンやゲーム機に接続できるほか、付属のステレオミニケーブルで接続することもできます(別途、USBケーブルでの給電が必要)。USBケーブルは直付けで取り外しは不可能。ケーブル長は約3mとなっています。

↑本体の左右に操作ボタンを備えています

 

現在ではワイヤレスタイプのゲーミングヘッドホンも存在しますが、SC-GN01が有線接続になったのは“遅延”の問題を解消するため、とのこと。ゲームプレイでは微妙な音の遅れが致命的になる場合もあるため、遅延を抑えられる有線方式を採用したそうです。

↑USBケーブルは直付けで脱着不可。長さは約3m

 

FF XIVのサウンドチームが全面協力

発表会にはファイナルファンタジーXIVのサウンドを担当した祖堅正慶さんと絹谷 剛さんがオンラインで参加しました。祖堅さんは「ゲーマーが求めるものを作りたかったので、細かい仕様まで意見を出しました。例えば、初期の段階ではUSBケーブルは短めだったんですが、ゲームの合間に飲み物を取りに行ったりすることもあるので長くしてほしいとか、電源を入れずにUSBに挿すだけで使えるようにしてほしいとか、ゲーマーの視点から、かゆいとこに手が届くように色々と意見を出しました」とコメント。祖堅さんは、SC-GN01の起動音も制作されたそうです。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドディレクターの祖堅正慶さん

 

絹谷さんは「各モードのチューニングを協力させて頂いたのですが、RPGモードでは臨場感を大事に、FPSモードでは音の定位を優先した設定にしています。私自身FPSゲームが大好きなので、足音がどの方向から聴こえるかとか、マルチプレイ対戦で勝つための音にこだわっています。実際に試作品でゲームプレイしたときは、リアルに後ろの方向から音が聴こえてビックリしましたね。ヘッドホンでは体験できないサウンドになっていると思います」と語ってくれました。

↑ファイナルファンタジーXIV サウンドデザイナーの絹谷 剛さん

 

Editor’s Eye

実際にゲームのデモ映像でSC-GN01を試させてもらいましたが、まさに“音に包まれる”という表現がピッタリな自然なサラウンド感で、画面の視点に合わせて音が前後左右から迫ってくるような感覚です。モードを変えてみると音の違いが明確で、遊ぶゲームのジャンルに合わせて簡単に最適な音質に変えることができます。映画用、音楽用のモードを備えているのもうれしいところ。

本体はシリコン製で見た目に反して柔軟性があり、肩に乗せていても疲れにくくなっています。また、USBから給電するためバッテリーを積んでおらず、その分軽くなっていることも軽快な装着感に貢献しているようです。ヘッドホンやイヤホンと違い耳を塞がないので、長時間のプレイで耳が疲れたり汗で湿ったりしないのもいいですね。

ゲームをしていると平気で2~3時間は経っちゃう、という方はぜひ一度試してみてほしい新感覚のネックスピーカーだと思います。

 

なお、SC-GN01をベースに、専用デザインやパッケージを採用した「ファイナルファンタジーXIV」コラボモデルも発売予定としており、詳細は後日発表されるとのこと。ファイナルファンタジーXIVファンは、そちらもぜひチェックしてみて下さい!

 

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自宅のオーディオ環境をアップデートしたくなる! テクニクスの新アンプ&スピーカーの音を聴いた

パナソニックは、Technics(テクニクス)ブランドよりステレオインテグレーテッドアンプ(プリメインアンプ)「SU-G700M2」(税込価格29万8000円)と、フロアスピーカー「SB-G90M2」(同29万8000円/本)を11月26日に発売します。

↑ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-G700M2」

 

また、既発売のステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」とターンテーブル「SL-1500C」のブラックモデルも11月26日に発売します。

 

パワーと透明感を兼ね備えたハイエンドサウンド

今回発売される2機種は、テクニクスブランドのハイエンドにあたるグランドクラスの製品。フラッグシップであるリファレンスクラスより継承した技術を生かし、オーディオファンが満足できる高音質を実現しています。

 

ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-G700M2」は、上位機種であるSU-R1000で開発された電源技術を継承。力強いスピーカー駆動を実現するフルデジタルアンプを搭載しています。オーディオ帯域への干渉やリップルノイズの発生を低減する「高速スイッチング電源」や、電源のノイズ対策を徹底した「超低ノイズレギュレーター回路」により、パワフルながら雑味のないクリアなサウンドを再生します。

↑フロントにはスピン加工を施した大型ノブと2連針メーター

 

筐体内部は、電源部・パワーアンプ部・入力部を3分割した構造で互いの干渉を削減してノイズを低減。さらに、1.2mm厚の鋼板ボトムシャーシに2mm厚の鋼板を重ねた2層構造の高剛性シャーシが不要な振動を抑えます。また、各パーツには音質向上に寄与する高音質パーツを採用しています。

↑筐体内部は3分割・2層構造で徹底的なノイズ対策がなされています

 

音声入力は、CDや音楽配信にも対応する各種デジタル端子を搭載。PHONO入力はMM型カートリッジに加え、新たにMC型カートリッジにも対応しています。本体カラーはシルバーとブラックの2色が用意されます。

 

フロアスピーカー「SB-G90M2」は、新開発の同軸2ウェイスピーカーユニットに、アルミニウム振動板を採用した16cm径のウーファーを2基搭載。スピーカーユニットをしっかり固定する「重心マウント構造」や、筐体内の定在波を抑制する新構造により、自然な中低域と躍動感のあるサウンドを実現しています。

↑フロアスピーカー「SB-G90M2」

 

↑スピーカーユニットを強固に固定する「重心マウント構造」を採用

 

Editor’s eye

「SU-G700M2」に「SB-G90M2」を接続したシステムで試聴したところ、とにかくクリアで歪みがないサウンドに驚かされました。同社のターンテーブル「SL-15000C」で再生したアナログレコードも、レコードらしい音の厚みは残しつつ、まるでハイレゾ音源かのようなスキッと突き抜けた透明感が感じられます。手持ちのレコードやCDをあらためて聴き直したくなるような音質となっています。

 

手持ちの機器に合わせやすいブラックモデルも登場

また、これまでシルバー系のカラーリングしか用意されていなかったステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」とターンテーブル「SL-1500C」の2機種にブラックモデルが追加されます。

↑ステレオインテグレーテッドアンプ「SU-R1000」のブラックモデル

 

↑ターンテーブル「SL-1500C」のブラックモデル

 

これにより、手持ちのオーディオ機器とカラーを合わせやすくなり、古い機器の買い替えやアップグレードの選択肢が広げられます。自宅時間の増加により、オーディオ環境をアップデートしたいと考えている方は、ぜひブラックモデルもチェックしてみて下さい。

 

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豊かな階調表現や立体的なボケ撮影が可能、富士フイルムから最新ミラーレス「FUJIFILM GFX50S II」登場

↑FUJIFILM GFX50S II

 

富士フイルムは、35mm判の約1.7倍となるイメージセンサーを採用したミラーレスカメラ「FUJIFILM GFX50S II」を発表。9月29日から発売します。

 

「GFX」シリーズは、35mm判の面積を上回るセンサー搭載の、ミラーレスデジタルカメラ市場を切り拓いてきたとうたうモデル。プロの写真家やハイアマチュアを中心に、画質や機動力で高い評価を得ているとしています。

 

FUJIFILM GFX50S IIは、約5140万画素のイメージセンサーを搭載。35mm判のイメージセンサー搭載カメラに比べて、1画素あたりの受光面積が大きいため、広いダイナミックレンジと高いS/N比を実現し、豊かな階調表現や、ノイズの少ないクリアな写真撮影が可能です。

 

また、浅い被写界深度により、背景を美しくぼかして被写体を際立たせる立体的な表現も可能とのこと。

 

さらに、5軸で最大6.5段の手ブレ補正も採用。三脚を使用できない場所や光量が少ない場所での手持ち撮影をサポートします。これに加えて、高速な画像処理エンジン「X-Processor 4」と最新のアルゴリズムによる高性能なAFも実現。手ブレ補正と合わせて、被写体を素早く正確にとらえることができるといいます。

 

本体サイズは約幅150.0×高さ104.2×奥行き87.2mmで、重さは約900gです。

 

なお、レンズキットは「フジノンレンズ GF35-70mmF4.5-5.6 WR」が付属。市場想定価格は本体が50万円(税込)前後で、レンズキットは55万円(税込)前後です。

 

高速かつ高精度なAFを実現した小型ミラーレス「FUJIFILM X-T30 II」

また、ミラーレスカメラ「FUJIFILM X-T30 II」も発表。こちらは11月から発売します。

 

↑FUJIFILM X-T30 II

 

FUJIFILM X-T30 IIは、「Xシリーズ」のフラッグシップモデル「FUJIFILM X-T4」と同等の高画質や、高速かつ高精度なAFを実現するモデル。約2610万画素の「X-Trans CMOS 4」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載し、最短約0.02秒の高速なAFを実現しています。

 

また、像面位相差画素を全面に配置しており、画面中央から離れた位置にある被写体でも素早く正確に捉えられるとのこと。

 

これに加えて、最新のアルゴリズムを採用しているため、動体追従AFの性能も高くなっており、カメラに向かってくる被写体はもちろん、カメラから離れていく被写体も捉え続けられるそうです。

 

このほか、4K/30Pの動画撮影機能や、3型のチルト式タッチパネル液晶モニターなどを採用しています。

 

本体サイズは約幅118.4×高さ82.8×奥行き46.8mmで、重さは約378gです。

 

市場想定価格は本体のみで11万円(税込)前後、「FUJIFILM X-T30 II XC15-45mmレンズキット」が付くレンズキットが12万円(税込)前後です。

新興オーディオメーカー期待のフラッグシップ! ダルマオーディオ『Vento Conductor T-1000』9月24日発売

ダルマオーディオは、フラッグシップモデル・イヤホン『Vento Conductor T-1000』を、日本代理店NTSを通じて、9月24日に家電量販店やイヤホン専門店で発売します。税込価格は23000円。カラーバリエーションは、「GRY」と「RED」の2色を用意しています。

↑T-1000(GRY)

 

↑T-1000(RED)

 

ダルマオーディオは2019年7月に日本展開を始めた中華イヤホンメーカー。今回発売される同製品は、エントリーモデル「T-500Pro」と共通形状の筐体ですが、材質を合金からアルミへ変更し、筐体1個あたりの重さを11gから6.5gに約41%軽量化し、装着感を大幅に向上させています。

↑装着イメージ

 

高解像度のフラットな音質で、繊細かつ上品なシャリ感を持つ、静かで落ち着きのある雰囲気を表現。リケーブルやイヤーピースの交換で音の変化が大きくなる傾向がある性質を持っています。また、別売りのノズル(導音管)に取り付けるタイプのフィルターセット「WASABI」を使用することで、ユーザー好みの音質への微調整が可能です。

↑WASABI

 

また、特徴が大きく異なるイヤーピース4種類や、φ3.5mmケーブルを付属。φ3.5mmケーブルは、T-1000の音質コンセプトを最大限に表現するため、長期間かけて「開発試聴判断」と繰り返しチェックを実施し、6Nの高純度OCCケーブルを採用しています。

↑本体とケーブル

スポーツなども美しい映像で楽しめる、倍速パネル搭載の4K液晶レグザ「Z570Kシリーズ」

TVS REGZAは、直下型LEDバックライト式の倍速パネルを搭載した、シンプルモデルとうたう4K液晶レグザ「Z570Kシリーズ」を発表。9月17日から順次発売します。

 

Z570Kシリーズは、高画質・高音質を実現した、4K液晶レグザの中でも上位にあたるモデル。新開発の直下型倍速液晶パネルを搭載し、スポーツなどの動きが速いシーンもなめらかに美しく再現できるとしています。また、最新の高画質映像処理エンジン「レグザエンジンZRⅠ」も搭載。高コントラストを実現するダイナミックガンマ制御や、淡い色の繊細なニュアンスを自然な色で再現する36色軸カラーイメージコントロールなどが可能になっています。

 

さらに、黒ずみや白飛びなどを抑制して自然な人肌を再現する「ナチュラル美肌トーン」や、視聴環境の明るさに加えて色温度の違いをリアルタイムで検出して常に適切な画質に自動調整する「おまかせAIピクチャーZRⅠ」など、高画質技術がふんだんに盛り込まれています。

 

↑おまかせAIピクチャーZRⅠのイメージ

 

音質面においては、バスレフボックススピーカーと重低音バズーカを合計出力40Wのマルチアンプで駆動する、パワフルかつ臨場感あふれるサウンドの「レグザ重低音立体音響システム」を採用。これに加えて立体音響技術の「Dolby Atmos」にも対応しており、映画館のように立体的で迫力のあるサウンドを楽しめるとしています。

 

↑レグザ重低音立体音響システムのイメージ

 

このほか、見逃しがちな特番やドラマ・アニメなどをチェック・録画できる「番組ガイド」や、録画番組を簡単に探せる「録画リスト」、録画番組のシーンを目次のように表示して見たいシーンをすぐに視聴できる「シーン」機能などの便利機能もそなえています。

 

ラインアップは65V型の「65Z570K」、55V型の「55Z570K」、50V型の「50Z570K」、43V型の「43Z570K」をそろえます。チューナー数は4Kチューナーが2基、地上/BS・110度CSデジタル放送チューナーが3基搭載。また、インターフェイスには、HDMI入力×4、ビデオ入力(映像×1、音声×1)、光デジタル音声出力、有線LAN、ヘッドホン出力をそなえています。

主要メーカーのミラーレス一眼の使い方を写真入りで解説!入門者におすすめの一冊「デジタル一眼超入門 増補最新版」

カメラの構え方、ピント合わせの基礎から、絞りやシャッター速度といった露出の知識、花や旅写真、子どもを被写体としたポートレートの撮影テクニックまでをやさしく解説した「デジタル一眼超入門 増補最新版」は、デジタル一眼カメラを初めて購入する人に向けて、とにかくわかりやすい内容を心がけたページ構成になっています。

 

 

カメラ実機の写真入りでわかりやすく解説

事前知識は一切不要! カメラの各部位の説明や一番最初に行なう設定操作などを写真入りでわかりやすく解説。登場するカメラはキヤノンEOS Kiss M2、ニコンZ50、ソニーα6400、パナソニックLUMIX G99、オリンパスPEN E-P7、富士フイルムX-S10の6機種。それぞれのモデルについて、写真入りで解説しています。

 

露出の基本を理解しよう!

写真の露出(明るさ)は「シャッタースピード」と「絞り」によって構成されていますが、絞りは「ボケ」に、シャッタースピードは「ブレ」に関連してくるため、その相関関係をしっかりと理解することが必要になります。イラストを多用してそのしくみをわかりやすく説明。スマホでは撮れなかった背景ボケを生かした写真や動感を生かした写真が撮れるようになります。

 

良い写真を撮るツボとは?

良い写真、印象的な写真は構図や露出だけで光の見つけかたも重要です。風景写真だけでなく、人物撮影にも応用できる光の見つけ方、見きわめ方をプロカメラマンが解説。ココを読むだけでアナタの写真のクオリティがグンとアップします。

 

[商品概要]

デジタル一眼超入門 増補最新版

著者: CAPA編集部
定価: 1320円 (税込)

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パナソニックからネックスピーカー登場、ドラマやニュースの声をクリアに聴き取れる機能搭載モデル

パナソニックは、ワイヤレスネックスピーカー「SC-WN10」を発表。9月24日から発売します。市場想定価格は1万7000円(税込)前後です。

 

SC-WN10は、ワイヤレスネックスピーカーの市場拡大に加え、在宅ワーク時に耳をふさぐことなく、生活音も聞こえる製品として注目されていることが背景に発表されたモデル。

 

本体には、パナソニックのワイヤレススピーカーに搭載されている、人の声を強調する「快調音」機能を搭載。これにより、ドラマやニュースの音声をクリアに聴き取れるとしています。また、快調音機能をオフにしたときは、搭載されている専用スピーカーによる、量感のある低音域と、声やセリフを聞き取りやすい音を楽しめるそうです。

 

さらに、ネックスピーカー特有でもある、耳元で聴きやすい音によって、テレビの音量を上げすぎることなく、早朝や深夜でも周囲に配慮しながら視聴を楽しめるとのこと。

 

また、SC-WN10はテレビと接続するためのワイヤレス送信機が付属するだけでなく、Bleutoothにも対応。スマホなどと接続して使用できます。Bleutooth接続時の対応コーデックはSBCとAACです。

 

このほか、ハンズフリー通話が可能になる通話用マイクや、IPX4相当の防滴仕様を搭載しています。

 

本体サイズは約幅189×奥行き183×高さ36mm、重さは約108g。連続再生時間は約13時間で、充電時間は約6時間となっています。

ディーゼル初の完全ワイヤレスイヤホン「DIESEL True Wireless Earbuds」が発売

DIESEL初の完全ワイヤレスイヤホン「DIESEL True Wireless Earbuds」が登場。8月26日から発売を開始しました。価格は1万1990円(税込)です。

 

DIESEL True Wireless Earbudsは、DIESELの世界観を表現した、レッドとブラックのカラバリで展開するモデル。充電ケースとイヤホン本体には、シルバーメタリックのロゴが入っています。

 

 

 

バッテリーは、イヤホン本体で最大8時間の音楽再生が可能な容量を実現しており、充電ケースと併用すれば最大32時間の音楽再生が可能です。なお、充電ケースはQi規格に対応しているため、ワイヤレスで充電できます。

 

ドライバーは、6mm径のダイナミック型ドライバーを搭載。また再生周波数帯域は、20-20000Hzとなっています。さらに、コーデックはAACとSBCに対応。音質の傾向は明らかになっていませんが、同価格帯の一般的な完全ワイヤレスイヤホンと比べてスペック面で変わったところはありません。

 

このほか、パッシブノイズキャンセリングや、イヤホン本体に搭載されたマルチファンクションボタンで音楽と電話の応答をスムーズに切り替えられるタッチコントロール、IPX4相当の防滴仕様などを備えています。

 

イヤホン本体のサイズは約幅20×長さ42×高さ25mm、重さは片側約9gです。