高音質イヤホンが約6千円! 新興モバイルブランド「SOUNDPEATS」のガジェットが優秀すぎた

左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンが、いまでは音楽リスニングやビデオ会議等ハンズフリー通話を快適にこなすための必携アイテムとして広く普及しています。今年も完全ワイヤレスイヤホンを取り巻く最新のテクノロジーや新鋭のブランドに注目が集まっていますが、今回は勢いに乗るブランドのなかから、6月にアンダー1万円の強力な新製品を発売するSOUNDPEATS(サウンドピーツ)をピックアップ。同社の新しいスマートウォッチの最新モデルと組み合わせれば、スポーツシーンなどでも便利に使えます。

↑SOUNDPEATSが6月に発売する新しい完全ワイヤレスイヤホン2機種とスマートウォッチをレビューします

 

人気を拡大するブランドSOUNDPEATSとは

2013年に設立されたSOUNDPEATSは、2015年から日本に本格上陸したオーディオブランドです。現在はアメリカと日本を中心に、世界の20を越える国と地域で商品を展開しています。当初はAmazon等のオンラインショップで足場を固めてから、万全を期す形で日本の家電量販店にも販路を拡大してきました。充実のサウンドと機能を手頃な価格帯で実現したコストパフォーマンスの高さもSOUNDPEATSの製品が共通の強みとしています。

 

本稿では6月21日にSOUNDPEATSが発売する2つの完全ワイヤレスイヤホンにスポットを当てたいと思います。発売前の最終開発機を入手して、音質や機能の出来映えを入念にテストしています。

 

約4.2グラムの超軽量完全ワイヤレスイヤホン「Mini」

最初に紹介するモデルは「Mini」。片側のイヤホンが約4.2グラムという、ライバルの製品と比べてもトップクラスの軽さと特徴としていて、また充電ケースもコンパクトで可搬性にも優れる完全ワイヤレスイヤホンです。実売価格は4280円。

↑軽量&コンパクトな完全ワイヤレスイヤホン「Mini」

 

↑充電ケースもコンパクト

 

イヤホンはIPX5相当の防水設計なので、体を動かしながら音楽を聴きたいスポーツシーンにも最適。イヤホンが内蔵するバッテリーはフル充電から約8時間の音楽再生に対応するので、長時間に及ぶマラソン、ランニングやウォーキングの際に音楽を聴きたい場面でも活躍します。

↑片側イヤホンの質量は約4.2グラム

 

SOUNDPEATSの完全ワイヤレスイヤホンは、どの製品もケースからイヤホンを取り出すとすぐにペアリングモードに切り替わります。スマホのBluetooth機器設定から「SOUNDPEATS Mini」をタップして選択するだけで接続設定が完了し、すぐに音楽再生やハンズフリー通話が楽しめます。完全ワイヤレスイヤホンを初めて使う方も安心ですね。

 

サウンドはまさしく“小さな巨人”。体の芯までズンと響くようなパワフルでスピード感にも富む低音、鮮やかでエネルギッシュなボーカルを特徴としています。Perfumeのようなエレクトロポップ系の音楽にとてもよくハマるイヤホンだと筆者は感じました。

↑iPhone 12 Pro Maxで「Mini」を試聴

 

Miniが搭載するBluetoothオーディオのチップにはあらゆるスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーとの安定したワイヤレス接続を実現する「MCSync」という技術が採用されています。音途切れやノイズの発生をとことん抑える技術により、どんな場所でも快適でストレスのない音楽再生が楽しめます。

 

本体左右の側面はタッチセンサー方式のリモコンになっており、ペアリングしたスマホやタブレットによる音楽再生とハンズフリー通話の遠隔操作が素速く正確にこなせます。ハンズフリー通話時には、AIの機械学習によるデータをベースに周囲の騒音を選り分けて、ユーザーの声だけを相手へクリアに届ける「Vocplus」という機能が活躍します。Miniはビジネスシーンも含む日常生活のあらゆるシーンにフィットする、小さくて高機能な完全ワイヤレスイヤホンの決定版といえるでしょう。

 

デュアルBAドライバー搭載の「Sonic Pro」

続いて紹介する「Sonic Pro」は音質を徹底追求したSOUNDPEATSのハイクラスモデルです。昨年11月に発売した「Sonic」からサウンドの中核を担うドライバーを変更して、さらに充電ケースにはQi対応のワイヤレスチャージ機能を付けています。税込価格はSonic Proが6080円、Sonicが4980円。音質に関してはSonicの充実ぶりも負けていないので、筆者はふたつのモデルを“兄弟機”として位置付けるべきと考えています。

↑高音質モデルの「Sonic Pro」

 

↑ケースがワイヤレス充電にも対応しました

 

Sonic Proには2基のBA型ドライバー、Sonicには6ミリ口径のダイナミック型ドライバーが搭載されています。どちらのイヤホンもハウジングは密閉型。アクティブ・ノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、付属するイヤーチップと外耳にぴたりと沿うハウジングのデザインによる高い遮音効果が得られます。

 

フル充電からの連続音楽再生は、選択するBluetoothのオーディオコーデックにもよりますが、イヤホン単体で約15時間が目安になります。在宅リモートワーク中、ビデオ会議の通話用にこのイヤホンを選んで、いくつかの長時間に渡るミーティングを連続でこなしたとしてもバッテリー切れの心配がなさそうです。

 

イヤホン本体は本機もIPX5相当の防水対応。雨の日の屋外やスポーツシーンでも気兼ねなく使えます。サイドパネルのリモコンはボタン式ですが、室内ランニングやダンスなど体を動かしながら音楽を聴く時には、タッチセンサーよりもボタン式のリモコンは操作ミスが抑えられるので良いという声もよく聞きます。

 

高音質コーデックaptX Adaptiveの音を聴いた

Sonic ProとSonicには、米クアルコムの新しいBluetoothオーディオチップが採用されています。また高音質・低伝送遅延を特徴とするクアルコムの最新BluetoothオーディオコーデックのaptX Adaptiveにも対応しています。

 

aptX AdaptiveコーデックによるBluetooth音声の送り出しに対応するソニーの最新スマホ「Xperia 10 III」に接続して、Sonic ProとSonicの音質を聴き比べてみました。

↑aptX Adaptiveによる接続に対応するXperia 10 IIIで「Sonic Pro」を試聴

 

↑Sonic ProとSonicを比較試聴してみました

 

5人組のアカペラグループ「ペンタトニックス」による、オフィシャル髭男dism「Pretender」のカバーを試聴すると、Sonic Proはとても艶やかでクリアなボーカルが際立ちます。ビートボックスのリズムも切れ味抜群。5人の声のニュアンスを丁寧に描き分けながら、広々とした音場を描きます。

 

6ミリのダイナミック型ドライバーを搭載するSonicのサウンドは心地よい一体感を持ち味としており、ふっくらとした柔らかなハーモニーに包まれる魅力があります。厚みのある中低域がスムーズに立ち上がり、ボーカルに独特の温かみが感じられました。

 

欲張ってSonic ProとSonicを両方手に入れても合計価格は1万2000円以下。それぞれ音質が違うイヤホンを、その日の気分で贅沢に使い分ける楽しみ方もアリだと思います。

 

Sonic Pro、SonicともにBluetoothオーディオの伝送遅延をさらに低く抑える「ゲームモード」を搭載しています。本体の電源を投入後、左側のリモコンボタンをトリプルクリックするとゲームモードのオン・オフが切り替わります。

 

その効果をXperia 10 IIIで試してみました。aptX Adaptiveのコーデック自体が元もとBluetoothオーディオの低遅延を実現しているので、ゲームモードと相まってタッチパネルによる入力操作がモタつくことがなく、とても快適な操作性が得られます。例えばピアノのキーボードを叩きながら音楽を演奏するゲームも、鍵盤をタッチしたとたんに音がほぼ遅れることなく聞こえてくるので、気持ちよく演奏が楽しめました。とても実用性の高い機能だと思います。

 

Sonicシリーズもやはり様々な種類のスマホ、ポータブルオーディオプレーヤーとの安定したワイヤレス接続を「Qualcomm TrueWireless Mirroring」という技術によって実現しています。同じクアルコムのチップを搭載するスマホだけでなく、iPhoneで音楽を聴く時にもSonicシリーズなら快適なリスニング体験が得られます。

 

アンダー5000円のスマートウォッチ「Watch Pro 1」

5月末には税込価格が4680円という、驚くほど手頃な価格のスマートウォッチ「Watch Pro 1」がSOUNDPEATSから発売されました。

↑手頃な価格を実現したスマートウォッチ「Watch Pro 1」

 

IP68相当の防塵・防滴仕様とした本体には1.28インチの正円型TFT液晶ディスプレイを搭載。タッチ操作に対応する鮮やかなカラー表示のディスプレイとしながら、同時に省電力設計を実現しています。一度のフル充電からすべての機能を有効にした状態で約7日間、通常使用では約10日間の連続駆動に対応しているので、スマートウォッチの泣き所といわれている「毎日の充電」は不要です。

 

独自OSのプラットフォームをベースに、プリセットされたアクティビティや心拍、睡眠サイクルのモニタリング機能や歩数計など多彩な機能が使えます。iPhoneやAndroidスマホに「SOUNDPEATS SPORTS」アプリを導入すると、スマホに届いたメッセージ、LINEやTwitterの通知もウォッチの画面で素速く確認できます。

↑心拍数のモニタリングにも対応

 

↑ほかにも多彩な機能を搭載しています

 

シリコンベルトを合わせたウォッチ本体が約53グラムと軽いので、体を動かすスポーツシーンでも軽快に身に着けられます。ペアリングしたスマホによる音楽再生を、Watch Pro 1を使って手元からコントロールできるので、SOUNDPEATSのイヤホン、スマートウォッチ、スマホアプリ「SOUNDPEATS SPORTS」の“3点セット”を揃えればトレーニング中の音楽リスニング環境がかなり充実します。

 

SONDPEATSの製品は同一カテゴリー・同クラスの製品に並べると驚くほどに価格が手頃なことから、最初はそのコストパフォーマンスの高さにばかり目が行きがちです。でも実際に製品を使ってみると、最先端にある機能を搭載しただけでなく、フィット感や操作性を含めて一流の製品に負けない高品位なモデルが勢揃いしていることがよくわかると思います。真面目に、丁寧に作られたSOUNDPEATSの製品をぜひショップ等で手に取って確かめてほしいと思います。

 

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5年近く愛用しているBoseのQC35、まだまだ現役、買い替え予定もない満足感【愛用品コラム61】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品  61:Bose「QuietComfort 35」】

●起

もう5年近く使っている、Boseのワイヤレスノイキャンヘッドホンだ。初代モデルである。その名機っぷりは多くの人が語っているので深くは触れないが、5年間使い続けても買い換える予定がないほど。あとは、5年間ヘビーに使ってもまだ、ガタはきてないし、バッテリーもヘタってないし、接続性も悪くない。耐久性も一級品だ。

 

●承

ノイキャンデバイスは、内向きのデバイスだと思っていた。音を打ち消して、自分の世界に集中するための装置。だが先日、漫画家の鳶田ハジメ先生に、完全ワイヤレスのノイキャンイヤホンをテーマにした漫画を描いてもらったとき、その考えが変わった。いつもある音が欠けることで、逆に外界を見る視線が変わるーー内向きであると同時に、外向きのデバイスである。

 

●転

単にノイキャンしたいだけならイヤホンのほうが、かさばらないし今風なのは承知である。そのうえでQC35を推したいのは、シルバーカラーが好きなのだ(というかBose製品全般のシルバーカラーが好きだ)。品のある落ち着いた色合い。パーツによって濃さに変化を持たせて調和の取れた色。できるなら、歳をとったらこんなシルバーヘアーを身にまといたい。

 

●結

外向きの話をしたので、少しだけコーディネートの話。QC35はその意味でも優秀だ。迷ったときは頭、QC35のシルバー、足、ニューバランスのグレーでコーデすれば何も考えずにまとまるし、ブラックのように重すぎることもない。耳も足もノイズがなく、軽やかな生活を「選べる」のは快適だ。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

人の声から、ベストアンサーをつくる──利用者の声を徹底的に商品づくりに反映する「Anker」に迫る

手ごろな価格で性能十分な家電を多数手がける“バリューブランド”のルーツや、製品開発にかける想い、アプローチ方法についてインタビューを行う企画。今回は、Ankerのヒット商品を紹介しながら、同社の成長の経緯とモノ作りの哲学に迫る!

※こちらの記事は「GetNavi」 2021年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

社名:アンカー・ジャパン

創業:2013年

本拠地:東京都千代田区

ヒット家電第1号:Anker Astro M3

元Googleエンジニアのスティーブン・ヤンが2011年に創業。2013年に日本法人を設立。初期はスマホ周辺機器で知られたが、現在はオーディオ製品やIoT家電なども手掛け、「Empowering Smarter Lives」をスローガンに成長を続ける。

 

【今回ピックアップする製品】

Android TVを搭載し単体で使える小型プロジェクター

Anker

Nebula Capsule II

実売価格5万9800円

Android TV 9.0を搭載し、バッテリーを内蔵したプロジェクター。720pのHD解像度&最大100インチで映像を投影できる。単体でもスマホと連携しても使えるほか、HDMI入力も備えてゲーム機も接続可能だ。

SPEC●投影解像度:1280×720ドット●輝度:200ANSIルーメン●動画再生時間:約3時間(Wi-Fi利用時は約2.5時間)●サイズ/質量:約φ80×H150mm/約740g

 

↑OSにAndroid TV 9.0を採用。NetflixやAmazon Prime VideoなどのSVODサービスにも対応し、本機単体で楽しめる。Chromecastに対応しているのも便利

 

↑充電はUSB PD対応のUSB Type-C端子から行う。ACアダプターも付属し、フル充電まで約2.5時間と短時間で済む。モバイルバッテリーからの充電も可能だ

 

↑Android TVでは動画や音楽の配信からゲームまで3000種類以上のアプリが揃う。Bluetooth接続でコントローラーを繋げば、単体でゲームも楽しめる

 

【開発ストーリー】スマホづくりで得た知見を応用して開発

Nebulaシリーズの特徴は高画質&高音質で小型のボディにAndroid TVを搭載し、生活に違和感なく溶け込む点にある。これを実現したのは、元々はスマホを手掛けていた開発者たち。スマホづくりで得た知見を生かし、持ち運びにくい大きさや満足できない音質といった従来のプロジェクターの弱点を解消することを目指した。

 

↑左右各10Wの高出力スピーカーを内蔵したNebula Mars II Pro。輝度は500ANSIルーメンで、最大150インチで投影できる

 

↑バッテリーで約3時間駆動するNebula Vega Portable。フルHD表示対応でHDR 10もサポートするなど、高画質が魅力

 

【この人に聞きました】

アンカー・ジャパン マーケティング本部 コーポレート・コミュニケーション統括

瀧口智香子さん

PR会社、LCC広報を経て、2017年に入社。Ankerグループの急成長をコミュニケーション分野から支える。

 

高コスパと厚いサポートの両立を目指して創業

Ankerグループの創業者であるスティーブン・ヤンさんは、検索エンジンの上級エンジニアとしてGoogleに勤務していた。ある日、ノートPCの交換用バッテリーを買おうとしたとき、信頼は置けるが価格の高い純正品と、価格は安いが品質やサポートが劣るノーブランド品の2つの選択肢しかないことに疑問を持った。「なぜ、手の届きやすい価格と、優れた機能性・品質・サポートを兼ね備えた製品がないのだろう?」——そんな、いちユーザーとしての疑問がAnkerグループの出発点だという。創業から2年後、2013年には早くも日本法人のアンカー・ジャパンが誕生する。日本における成功のトリガーは、やはり、現在も同社の代名詞的存在であるモバイルバッテリーだった。

 

「Amazonのモバイルバッテリーカテゴリで安定的に1位を獲得していたAnker Astro M3という製品がありました。13000mAhという大容量で3000円台という手ごろな価格設定が評価されていたんですが、当時は中国のメーカーで価格が安い点から漠然としたマイナスイメージを抱く方もおりました。そこでアンカー・ジャパンでは、Amazonのレビューはもちろん、個人ブログやメディアのレビュー記事まで目を通し、お客様が何を不安、不満に思っているかを徹底的に把握したんです。それから、信頼の醸成に向けてサポート体制を整えたり、お客様の声に基づいて製品の改善を図ったりという地道な工夫を重ねました。その結果、徐々に『アンカー・ジャパンは中国のメーカーだがサポートがしっかりしていて安心できる』と認識していただけました」(瀧口さん)

 

【Anker Astro M3】

↑2口のUSB端子を備えた13000mAhのモバイルバッテリー。電池残量を示すLEDライトに加え、懐中電灯代わりになるライトも装備する

 

こうして同社は、順調に発展を遂げていく。同社が日本市場をいかに大切にしているかは製品づくりからもうかがえる。

 

「Ankerグループの製品は基本的にグローバルで共通ですが、日本市場はアメリカに比べ、大容量のモバイルバッテリーであってもコンパクトさが求められる傾向があります。2016年に発売したAnker PowerCore 10000は、そんな日本市場の独自性を本社の開発チームに説明し、日本市場で“勝つ”ために開発した初めての製品です。こうして生まれた本製品はクレジットカードより小さな筐体で10000mAhの大容量を実現し、発売初日に2500個以上を売り上げるという記録を達成。現在までに、累計100万個以上という売上実績を誇るベストセラーモデルになりました」(瀧口さん)

 

【Anker PowerCore 10000】

↑卵3つぶんほどの約180gという軽さを誇るモバイルバッテリー。容量は10000mAh。独自の急速充電技術「PowerIQ」にも対応している

 

事業が多様化しても変わらない顧客主義

当初はチャージング関連製品が中心だったAnkerグループだが、その後はオーディオ製品やロボット掃除機、スマートプロジェクターといった、スマホと高度に連携する製品へと事業展開を広げていく。同社がどの分野でも共通して実践しているのは「ソフトウェア的発想のものづくり」だ。

 

「お客様の声に基づいたスピーディな製品の開発・改善を徹底しています。弊社へのお問い合わせは電話とメールを併せて一日に700件超。Amazonレビューも加えると日本だけでも年間で数十万件の声が寄せられます。こうしたご意見やご要望を、どのメーカーよりも精緻に、迅速に分析し、製品改善や開発に生かして、最短で製品を市場に出していくことをAnkerグループでは大事にしているんです。弊社ではカスタマーサポート部門だけでなく、開発・品質管理部門やマーケティング&セールス部門もお客様の声をチェックしており、Amazonレビューの★の数を共通の製品評価指標としています。創業時から変わらず徹底しているのは『人の声から、ベストアンサーをつくる』という姿勢なんです」(瀧口さん)

 

【Eufy RoboVac G10 Hybrid】

↑吸引による掃除だけでなく硬い床の水拭きにも対応したロボット掃除機。スマホアプリから掃除の開始・終了や掃除スケジュールの設定も可能だ

 

【バリューブランドの真髄】顧客の声を求めて直営店を積極展開中!

ECサイトでの販売が中心だったころから利用者の声を商品改善に生かしてきた同社は、近年リアル店舗の展開に注力している。これは店頭での客の反応や動向など、既存の販路では得づらい情報を集めて生かす目的も。さらに、ドコモが展開するレンタルサービス「kikito」にも参加するなど、顧客とのタッチポイントの多様化を加速させている。

 

↑直営店は、100製品以上を取り扱うAnker Storeが9店舗、人気商品に厳選したAnker Store Selectが22店舗(※)。急速に拡大中だ。2021年4月1日、直営店事業を運営する子会社としてアンカー・ストア株式会社を発足した
※:4月24日時点

パナソニックがLUMIX Gのフラッグシップモデル「GH6」を開発、ワンランク上の映像作品に応えるモデルを年内に投入

パナソニックは5月26日、「LUMIX G」シリーズのフラッグシップモデル「GH6」を開発したと発表しました。2021年内に製品化し、グローバル市場に導入予定とのこと。

 

パナソニックによると、動画配信の需要が高まる中、より高画質でさまざまな表現手法を用いた、ワンランク上の映像作品を追求するプロの映像クリエイターが増加し、ユーザーの創意工夫に応える自由度の高いカメラが求められているとしています。

 

このようなニーズに応えるべく、映像表現の自由度をさらに高める、マイクロフォーサーズのミラーレス一眼カメラ「GH6」を開発。高速読み出しを実現するマイクロフォーサーズ・イメージセンサーと画像処理エンジンのヴィーナスエンジンを新たに開発し、卓越した映像表現を可能にしたとのこと。

 

Cinema4K 60p 10 bitの動画記録に対応するほか、4K 120p 10 bitのハイフレームレート記録やバリアブルフレームレート記録にも対応。動きのあるスポーツシーンやアクションシーンの撮影に最適としています。また、推奨動作温度内において動画記録時間が無制限となっています。

パナソニックからスマホと連携してライブ配信がしやすい「LUMIX DC-GH5M2」が登場

パナソニックは5月26日、マイクロフォーサーズミラーレス一眼カメラ「LUMIX DC-GH5M2」を発表。6月25日発売で、市場想定価格はボディのみの「DC-GH5M2」が19万4000円、標準ズームレンズ付属のレンズキット「DC-GH5M2M」が21万9000円です。

 

LUMIX DC-GH5M2は、マイクロフォーサーズのハイエンドモデル「GHシリーズ」の最新機種。一眼カメラとしての基本性能の進化はもちろん、ライブ配信や動画撮影に注力した機種になっているとのこと。

 

イメージセンサーには、有効画素数約2033万画素のLive MOSセンサーを搭載。ローパスフィルターレス設計によりリアルな解像力を実現したほか、センサーの表面にAR(Anti Reflection)コーティング処理を施し、フレアを抑制しています。

 

画像処理には最新のヴィーナスエンジンを採用。さらに、最新のAFアルゴリズムを採用した「リアルタイム認識AF」を搭載し、一般的な「顔・瞳認識」に加え、後ろ向きの人物の頭部をとらえる「頭部認識」、遠く小さな被写体全体をとらえる「人体認識」に対応しています。

 

また、LUMIXとしては初となる無線ライブ配信機能を搭載。スマートフォンとLUMIX DC-GH5M2を専用アプリ「LUMIX Sync」経由で接続すれば、手軽にYouTubeやFacebookなどでライブ配信を楽しめるとしています。これに加えて、LUMIX Sync上でカメラの接続先をWi-Fiルーターなどに指定すると、スマホの通信データを使わずに配信が可能です。

 

配信時に気になるバッテリーは、従来モデル「DC-GH5」付属のバッテリーよりも容量が約18%増加した、大容量の「DMW-BLK22」が付属。さらに、USB Power Deliveryに対応しており、本体を充電しながら撮影できます。

動画は、Cinema4K 60p 10 bitやCinema4K 30p 4:2:2 10 bit記録やV-Log L撮影に対応。このほか、動画記録中の赤枠表示や、撮影中に完成形をイメージできるフレーム表示などのアシスト機能も搭載しています。

Android TV搭載! 新エンジンで生まれ変わったレグザ「X8900K」「Z670K」

TVS REGZAは、Android TVを搭載した4K有機ELテレビ「X8900K」と4K液晶テレビ「Z670K」の2機種を6月下旬に発売します。

 

レグザブランドの4Kテレビでは、これまでLinuxベースのオリジナルOSを採用していましたが、今回の2モデルはGoogleが提供するAndroid TVを採用。これによりネット動画アプリなどを後から追加することが可能になるほか、操作時のレスポンス性を向上しています。なお、今後すべてのレグザがAndroid OSになるかは未定で、同社では「選択肢のひとつとしてAndroid TV搭載モデルを用意した」と説明しています。

 

初の低反射パネルを採用した4K有機EL「X8900K」

今回発表された2機種は、いずれも新映像エンジン「レグザエンジンZR I」を搭載。高画質とハイパフォーマンスを両立しており、同社では「映像エンジンとしては約5年ぶりのフルモデルチェンジ」としています。

↑フルモデルチェンジを果たした新エンジン「レグザエンジンZR I」

 

4K有機ELテレビ「X8900K」は、従来の光沢のあるクリアパネルを刷新し、レグザ初となる「低反射有機ELパネル」を採用。これにより映り込みを抑制して、明るいリビングなどでも見やすい高画質を実現しています。また、65/55型モデルには自社開発の高放熱インナーパネルを搭載しています。

↑4K有機EL「X8900K」シリーズ

 

↑X8900Kのパネル構造

 

高画質化技術として、画面上の人の肌を検知し、立体感や質感を向上させる「ナチュラル美肌トーン」技術を搭載。地デジ放送のノイズを抑制する「地デジAIビューティZR I」や、ネット動画の画質を補正する「ネット動画ビューティZR I」、周囲の明るさや色温度などをリアルタイム検出して画質を調整する「おまかせAIピクチャーZR I」なども搭載しています。

↑「ナチュラル美肌トーン」機能のイメージ

 

音質面では、ダブルのフルレンジスピーカー、ツイーター、ダブルパッシブラジエーターを密閉型スピーカーボックスに配置し、実用最大出力72Wのマルチアンプで駆動する「重低音立体音響システムXP」を搭載。立体音響技術「Dolby Atmos」に対応しており、立体的で迫力あるサウンドを楽しむことができます。

↑立体感のあるサウンドが楽しめる「重低音立体音響システムXP」

 

また、ゲームプレイ時にゲーム機の出力に合わせて自動的に最適なモードに設定する「オートゲームアジャスト」機能を搭載。有機ELレグザとしては最も低遅延な0.83msを実現しているほか、アップデートにより4K120p入力にも対応します(2021年秋のアップデートにて対応予定)。

 

搭載チューナー数はBS/CS 4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。なお、タイムシフトマシン録画機能は備えていないものの、別売のタイムシフトマシンHDDを接続すれば、テレビのリモコンで操作ができるタイムシフトリンクボタンを備えています。

 

HDMI端子は4ポート装備しており、内HDMI1/2がHDMI 2.1に対応。光デジタル音声出力やHDD接続用のUSBポートなども備えています。

 

【ラインナップ概要】

シリーズ 形名 画面サイズ 実売予想価格(税別) 発売日
X8900K 65X8900K 65型 44万円前後 6月下旬
55X8900K 55型 28万6000円前後 6月下旬
48X8900K 50型 23万1000円前後 6月下旬

 

倍速パネルと直下型LEDバックライトの「Z670K」

4K液晶テレビ「Z670K」は、新開発の「高コントラスト倍速液晶パネル」と「スリム直下型高輝度LEDバックライト」を搭載。レグザ専用チューニングにより、明るくなめらかな映像を再現します。

↑4K液晶「Z670K」シリーズ

 

↑Z670Kのパネル構造

 

X8900Kと同様、新映像エンジン「レグザエンジンZR I」を搭載しており、「ナチュラル美肌トーン」技術や「地デジAIビューティZR I」「ネット動画ビューティZR I」「おまかせAIピクチャーZR I」などの高画質化機能により、テレビ放送もネット動画もノイズの少ないクリアな映像で楽しめます。

↑地デジ放送のノイズを抑えてクリアな画質を実現する「「地デジAIビューティZR I」のイメージ

 

音質面では、フルレンジスピーカーとツイーターを内蔵した2Wayバスレフボックススピーカーに加え、重低音バズーカとトップツイーター×4の合計9個のスピーカーで構成される「重低音立体音響システムZP」を搭載。立体音響技術「Dolby Atmos」にも対応しています。

↑トップツイーターを備え、より立体感のあるサウンドを再生する「重低音立体音響システムZP」

 

搭載チューナー数はBS/CS 4K放送用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。タイムシフトマシン録画機能は非搭載。HDMI端子は4ポート装備しており、内HDMI 1/2がHDMI 2.1に対応。光デジタル音声出力やHDD接続用のUSBポートなども備えています。

↑テレビ台は左右水平15度に角度をつけることが可能

 

【ラインナップ概要】

シリーズ 形名 画面サイズ 実売予想価格(税別) 発売日
Z670K 65Z670K 65型 27万5000円前後 6月下旬
55Z670K 55型 20万9000円前後 6月下旬
50Z670K 50型 18万7000円前後 6月下旬
43Z670K 43型 16万5000円前後 6月下旬

 

Android TV搭載により、ネット動画視聴やゲーム機との親和性に重点を置いた印象のレグザX8900KとZ670Kですが、タイムシフトマシン録画や「クラウドAIテクノロジー」を搭載したハイエンドモデルとどちらを選ぶのか悩ましいところ。4K120pにこだわるなら、新モデル2機種がオススメです。

 

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一眼をウェブカメラにして自分だけの「コクピット」を愉しむ【愛用品コラム57】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 57パナソニックLUMIX G100】

●起

在宅勤務時代になって、PCスタンドを導入したり、外付けでキーボードやマイクを付けたり、様々なアイテムをアップデートしてきたが、一番テンションが上がったのが、ウェブカメラに一眼を使う、である。

 

アラフォーを高画質で映して誰得だし、会議でもほとんどは資料投影だし、配線もごちゃつくし。なんだけど、ウキウキしてしまうのである。

 

●承

ウェブカメラにこだわる俺カッケー、一眼ならではのボケをウェブ会議に使うオーバースペックはドヤァ、コミュニケーションのギャップを高画質が埋めてくれるんですキリッなど、この胸の高鳴りを読み解く要素を挙げることはできるのだが、結局は、色々なデバイスを組み合わせて「自分専用コクピット」を作りたいに行き着く。

 

そして、そのラストピースが一眼のウェブカメラ化なのである。

 

●転

パナソニックのG100はVlogカメラとして人気の製品だ。ミラーレス一眼だから小型軽量。夫婦互いの会議タイミングに応じて、自宅内を転々とすることが多い我が家において、僕専用コクピットは持ち運びできる「ゲル(移動式住居)的」であることが理想だ。G100はそれに見事に合致しているし、今後配信もやりたい自分にとって最適。ゲル一眼。

 

●結

なぜ、一眼のウェブカメラ化がラストピースなのか。まず見た目。色々なものを並べてコクピットしたときに、四角くて薄い背の低いものが乱立して、高さと形状が味気ないのだ。次に、変形要素。コクピットにおいて形を変えることは大事だ。

 

バリアングルで横に広げたり、レンズ交換したり。最後に「眼」である。コクピットといえば何かをモニターするのが定番だ。G100にはこれらの欲望を満たし、遊牧できる機動力がある。パオ一眼。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

プロ大満足! 四拍子も揃った最新プロジェクター、ビューソニックの「M2」は大画面生活に最高でした!

新緑の季節を迎え、これから夏に向けて様々な催しが行われていくはずですが、昨年から続く新型コロナウイルス感染症の影響で、今年も思うように外出できない日々が続いています。そんな中、今年の夏こそは「おうち時間」を充実させよう、自宅で映画やスポーツを大画面で楽しもう、と思っている人も多いはず。

 

そんな中でいま注目を集めているのが、「プロジェクター」。スマホやタブレットなどで観ていた動画配信サービスを大画面で楽しめるだけでなく、家の中を自由自在に持ち運べるコンパクトで軽量なプロジェクターは、テレビ離れが進んでいると言われる若い世代からも熱い視線を浴びているデジタルデバイスです。

 

そこで今回は、ViewSonic(ビューソニック)が今年2月に発売したスタイリッシュなデザインが魅力の最新モデル「M2」をご紹介、最新プロジェクターの“いま”に迫っていきたいと思います。

 

【今回紹介する製品】

ビューソニック

Full-HD スマートポータブルLEDプロジェクター

M2

オープン価格

今年2月に発売された最新LEDプロジェクター。1080p(1920×1080)のフルHD解像度で、Harman Kardon(R) スピーカーや縦横台形補正機能、また独自のCinemaSuperColor+テクノロジーなどを搭載。外形寸法は224×224×51mm(幅×奥行き×高さ)で、重さは約1.32kgという軽量コンパクトボディ。

 

【ビューソニック「M2」を写真で紹介!(画像をタップすると閲覧できます)】

 

 

ビューソニックは画質にこだわったアメリカの映像機器メーカー

ビューソニックは創立から30周年を迎えたアメリカの映像機器メーカー。誕生から今日までPC用の液晶ディスプレイ、プロフェッショナル向けの大型モニターからホームシアター用途のプロジェクターまで幅広いカテゴリーの製品を展開しており、日本市場への本格進出は2015年から。映像の画質、操作性と設置性にも富むコストパフォーマンスの高いプロジェクター製品群を多数揃えて勢いに乗る、いま注目のメーカーです。

 

そのビューソニックから発売されたプロジェクターの最新モデル「M2」は、音質にもこだわるスピーカーシステム、Wi-Fi機能とアプリを追加できるスマートOSまで一体化したオールインワンスタイルのスマートプロジェクターで、オープンプライスですが実売価格の見込みは79,800円前後。このあと多彩な機能と画質・音質について詳しく触れていきますが、先に結論を言ってしまうと、大変にコスパがよく満足度の高いホームプロジェクターでした。

 

ポータブルプロジェクターを選ぶ際の「3つのポイント」

ビューソニック「M2」と価格が近く、ポータブルタイプのプロジェクターとしてコンセプトや使い勝手も似ている製品は数多くありますが、手に入れるべき製品を比較検討する際には、主に「3つのポイント」に目を向けてほしいと思っています。

 

まず、ひとつ目のポイントは、本体のサイズ感。大きさだけでなく、家族が皆、使いたい時に家の中を自由自在に持ち運び、視聴が終わったらすぐ片付けられる「手軽さ」も大事です。

 

2つ目は、明るさの性能。「映像」は解像度や色合いもさることながら、昼夜を問わず広い時間帯で使えるように、明るさの性能に優れているほうが望ましいです。

 

最後のポイントは、様々なコンテンツ再生機器とつなげる「接続拡張性」が確保されていること。パソコンに手軽に接続できれば、仕事のプレゼンテーションなどビジネスシーンでも使うことができ、満足度アップにつながります。

 

【サイズ感・設置性】かんたん手軽で柔軟性高!「置くだけで大画面」を実現できる

今回、筆者はビューソニック「M2」を実際に自宅で体験してみました。

 

M2は本体の縦・横サイズが約22cm、高さは約5cmで質量が1.32kgと、ノートパソコンなみに軽いポータブルプロジェクターです。寝室や仕事部屋にM2を持ち込んで、壁面に映像を投写しながらドラマやゲームを大画面で観ることが、とても簡単にできます。

 

↑スリムでスタイリッシュなビューソニックの「M2」

 

テーブルの空きスペースやカウンターチェアーの上にM2をポンと置けるスペースさえあれば、そこからのセッティング調整もシンプルかつ柔軟。M2には本体の底面から引き出して、映像の投写角度を自由に調整できるスタンドがあり、少し低いテーブルに置いた状態でも壁面に動画が映せます。

 

↑底面のスタンドを使って投写角度が自由に変更できます

 

映像を投写するスクリーンや壁面に対して、プロジェクターを真正面に置けない場合も考えられますが、M2には投写面に対して斜めの位置にプロジェクターを置いて映した動画をきれいな長方形の画面に整えるためのタテ・ヨコ方向台形歪み、四隅の位置調整機能があります。縦の台形補正とフォーカス合わせはプロジェクターの置き場所を変えるたびに自動で行う機能も搭載しているので、便利です。

 

↑スクリーン面に対して正面向きにプロジェクターを置けなくても歪み補正機能により調整可能

 

↑プロジェクターの置き方を工夫すれば映像を天井に映すこともできます

 

レンズは単焦点仕様なのでズームイン・アウトの機能は装備していません。ただ、投写面とプロジェクターの距離を近づけたり、離してみるだけで画面サイズの調整ができるので不自由はないと思います。例えば約1.09mの投写距離を確保すれば40インチ、約1.63mで60インチ、約2.18mで80インチ、約2.72mで100インチといった具合に、一般的な住宅で確保できる投写距離でも十分大きな画面で見られます。

 

M2は本体にバッテリーを内蔵していません。パッケージに同梱されている電源ケーブルを使って壁コンセントから給電する方法を主として、ほかにも背面のUSB Type-C端子を使う手があります。ここに最大出力45W以上のUSB PD(Power Delivery)に対応するポータブルバッテリーを接続すれば、電源の確保が難しいベランダや庭・テラスなどの場所に立ち上げ式のスクリーンを貼ってシアター環境を作ることが可能で、今後、新型コロナウイルス感染症の影響が収まってきた時には、M2を屋外に持ち出してキャンプやピクニック、家族や友人と楽しむバーベキューパーティーの席でポータブルシアターを楽しむなど、幅広く活用できると思います。

 

↑モバイルバッテリーによる給電にも対応

 

↑パッケージにはキャリーバッグが付属。これで外出先に持ち運ぶのことも可能です

 

【明るさ・画質】ナチュラルで疲れにくい映像美

続いて、ビューソニックM2の画質を深く掘り下げます。本機は0.33型フルHD対応DMDチップセットを投写デバイスとするDLP(R) プロジェクターです。映像はきめ細かく、シームレスな一体感あふれる心地よさが特徴的でした。ノイズによるちらつきもなく安定感に富んでいます。

 

LEDランプの明るさは最大1,200ルーメン。映像メニューから明るさを「フル」または「エコ」から選べる仕様としており、昼間でも遮光カーテンを閉めて視聴環境を少し暗くするだけで快適なシアター鑑賞が楽しめます。ポータブルプロジェクターの中にはランプのパワー不足により、明るい環境下では映像がはっきりと見られないものもありますが、M2の映像には十分な明るさがありました。

 

↑明るい部屋でも十分に鮮明な映像が楽しめます

 

M2の映像はRec.709のカラープロファイルの約125%をカバーする高い色再現性能を特徴にうたっています。むやみに色を派手にギラつかせることをせず、落ち着いた色合いときめ細かな階調感を再現できているプロジェクターだと感じました。人物の肌色には穏やかな透明感が反映され、青い空、植物の緑、赤い花など原色の再現も違和感がなく丁寧にカラーバランスを整えています。長い時間視聴しても疲れを感じにくいナチュラルな映像が魅力的です。

 

↑風景など投影して、リラックスタイムを楽しむことも

 

シリアスな展開の映画や、暗いホールで収録された音楽ライブなど、映像の暗部をもう少し深く沈み込ませたいシーンもありましたが、コンテンツに応じて「カラーモード」の選択を切り換えてみると良い結果が得られました。ユーザーの好みに合う画質設定は2件までプリセットとして保存できるので、明るさや色合いの数値を丁寧に追い込めば期待通りの映像に整います。

 

【拡張性】スマホからビデオプレーヤーまで様々な機器に接続できる

ポータブルプロジェクターの実力を計るうえで大切な指標のひとつになる「接続拡張性」についても、M2の優秀さには目を見張るものがありました。

 

本体の背面にずらりと並ぶ端子がバラエティに富んでいます。HDMI 2.0端子はChromecast with Google TVやFire TV StickなどHDMI接続に対応するメディアストリーミングデバイスをつないで、NetflixやAmazonプライム・ビデオのコンテンツを楽しむ用途に最適です。もちろん音楽ライブや子ども向けのコンテンツを収録したDVDやBlu-rayなどのパッケージメディアも、それぞれの再生に対応するプレーヤー機器をHDMIケーブルでM2につないで楽しむことができます。

 

↑スマホからコンテンツをWi-Fi経由でキャスト再生

 

↑パソコンにつないでプレゼンテーションの画面を大画面に映せます

 

プロジェクターの底面に配置した端子に専用のドングルを装着すると、Wi-Fi機能が使えるようになります。家庭のWi-Fiルーターを経由して、スマホやタブレットからM2にワイヤレスでYouTube動画などをキャストしながら再生できるので、筆者が最近ハマっているApple Arcadeのゲームも、iPhoneの画面をそのままプロジェクターにミラーリングすれば迫力あふれる大画面で遊べました。iPhoneにBluetoothゲームコントローラーを接続すれば操作も快適。力強いサウンドもWi-Fiを介してスマホからM2に送られます。

 

↑USBメモリーのようなドングルを装着してWi-Fi接続機能を利用

 

M2にはデジタルカメラで撮影した写真や動画が読み込めるUSB端子とmicroSDカードスロットがあり、それぞれのメディアに保存したファイルをプロジェクターから直接読み込める手軽さも、特筆すべきポイントです。

 

↑背面端子がとても充実しています

 

さらにM2は、Androidベースのスマートプラットフォームを搭載していて、プリインストールされているアプリマーケットサービス「Aptoide TV」からAbemaTVアプリをインストールしてテレビ番組を見たり、TuneInラジオアプリを追加すれば世界のラジオ番組やポッドキャストも楽しめ、コンテンツの幅が広がります。

 

↑アプリを追加してAbemaTVも楽しめました

 

【音質】声が聞こえやすくなるクリアなサウンド

ビューソニックのM2は音質にもとことんこだわり抜いたharman/kardon(R) 製スピーカーを搭載しており、人の「声」がとてもクリアに聞きやすいバランスにチューニングされているので、映画にドラマ、アニメなど家族揃って楽しめるコンテンツの再生時に高い効果がありました。

 

↑harman/kardon(R) の高音質スピーカーを搭載

 

ただ一方、スリムでコンパクトなプロジェクターに内蔵できるスピーカーユニットのサイズには限界もあるため、視聴するコンテンツによっては音の厚みがもう少しほしくなることも考えられます。例えば音楽ライブ系のコンテンツを再生する場合など、低音域の肉付けをしたい時にはひとつ「オーディオイコライザー」を使う方法があります。

 

ホームメニューの「設定」から「詳細設定」に入ると「オーディオモード」が選べ、さらに「ユーザー」モードを選択すると「オーディオイコライザー」が立ち上がるので、好みのバランスに音合わせをしてもよいでしょう。ユーザー設定値は1件をプリセットとして登録できます。

 

↑本体のフロント側から音が聞こえてきます

 

↑オーディオモードの設定からイコライザー調整も可能

 

また、「設定」の「基本設定」メニューから「Bluetooth設定」に入ると、M2で再生しているコンテンツの音をBluetoothオーディオ機器に飛ばして楽しむこともできます。あるいは本体背面に搭載するアナログオーディオ出力を使って、手持ちのPC用スピーカーやサウンドバーにM2をつないで音の迫力を足すことも可能。これらの外部オーディオ機器を活用できる拡張性も含めて、ビューソニックはM2のオーディオパフォーマンスを徹底追求したポータブルプロジェクターであると言えそうです。

 

【まとめ】誰もが使いやすいポータブルプロジェクターの決定版

筆者は、M2のユーザーインターフェースの出来映えがとても良かったことにも満足しました。

 

本体に付属する専用リモコンのレスポンスも良好ですが、iOS/Android対応の純正モバイルアプリ「vCastSender」を使うと、あたかもプロジェクターで投写している映像を指でタッチしながら操作しているような感覚で、スマホのタッチパネルによる直感的なメニュー操作が可能になります。コンテンツ検索の文字入力などもかなり楽になるので、ぜひ試してほしいです。

 

↑直感的なリモコン操作を実現したvCastSenderアプリ

 

冒頭に「3つのポイント」として触れたポータブルプロジェクターを選ぶ際に重視したいポイントのどれを取っても、ビューソニックのM2はベストインクラスの製品としておすすめできます。価格だけを見れば似た使い方ができる、より安価なポータブルプロジェクターも販売されていますが、長く使い込むほどにM2の細部にまで気を配った使いやすさと安定感が身に染みて実感されるはずです。

 

一例として、駆動時に本体内部にこもる熱を逃がすための空冷ファンから聞こえるノイズが、同クラスのポータブルプロジェクターと比べて静かなことを挙げておきたいと思います。シリアスな映画やドラマを見ている時に、プロジェクターが発するノイズが大きすぎると没入感が得られません。最後に大事なポイントとして付け加えておきます。

 

観たいコンテンツをいつでも・どこでも楽しめるポータブルプロジェクターによる大画面エンターテインメントには、4Kテレビとはひと味違う「感動」が味わえる良さがあります。またプロジェクターは壁やスクリーンに動画や写真を映し出して見るデバイスなので、テレビやパソコンのように目にダメージを与えるブルーライトが発生しません。家族の目に優しいシアター環境を実現できることも大きな特徴です。さらにM2は、メタリックとマットブラック仕上げのスタイリッシュなデザインも大きな魅力。

 

↑おしゃれな部屋にもスッと馴染むスタイリッシュなデザイン。部屋のインテリアにこだわりたい人にもおすすめできます

 

きっとビューソニック「M2」は、“大画面のある生活”の素晴らしさを実感させてくれるに違いありません。

 

撮影/我妻慶一

 

4K/120kHz対応機種も! テレビでネット動画やゲームするならLGの2021年モデルが狙い目

LGエレクトロニクス・ジャパンは、4K有機ELテレビ「OLED G1」シリーズを初めとする2021年の新モデル9シリーズを5月下旬より発売します。

↑4K有機ELテレビ「OLED G1」

 

コロナ禍でテレビの視聴時間が増加

同社によれば、2020年は世界的な新型コロナウイルス感染拡大の影響でテレビを視聴する時間が増え、平均的な視聴時間は約20%増加したとのこと。さらに、テレビでネット動画配信サービスを視聴するニーズも増えていることから、新モデルではweb OS 6.0を採用し、動画アプリの起動時間を一般的なスマートテレビの約半分に短縮。スピーディーな動作でネット動画が楽しめます。

 

また、一部の機種ではHDMI2.1をサポートしており、eARC、VRR(可変リフレッシュレート)、ALLM(自動低遅延モード)などの機能を利用可能。最新のゲーム機で4K/120kHzのゲームプレイが楽しめます(対応機種のみ)。

 

次世代パネルで進化した有機ELテレビ「OLED G1」

4K有機ELテレビは、全3シリーズ10モデルをラインナップ。色の再現性と明るさがさらに向上した次世代有機ELパネル「LG OLED evo」を採用した「OLED G1」シリーズを筆頭に、ディンプルスピーカー搭載の「OLED C1」、スタンダードモデル「OLED A1」を展開します。

↑有機ELテレビのラインナップ

 

フラッグシップ機の「OLED G1」は、次世代パネル「OLED evo」を採用。新しい発光素材を採用して赤・緑・青の波長を改善するとともに、新レイヤーを付加することで、色の再現性と明るさがさらに向上しています。

↑「OLED G1」

 

また、テレビの心臓部ともいえる映像エンジンに人工知能を統合させた、第4世代のAI対応映像エンジン「α9 Gen4 AI Processor 4K」(※OLED A1シリーズは「α7 Gen4 AI Processor 4K」搭載)。AIが視聴している映像のジャンル(シネマ・スポーツ・アニメーション・スタンダード)やシーン(夜景・街並み・自然・スタンダード)を認識し、それぞれのシーンに合う画質設定を自動で適用します。

 

さらに、映像だけでなく音質もそれぞれのジャンル(ドラマ・スポーツ・映画・ニュース・音楽)に合わせたサウンドに自動調整し、ステレオ音声も臨場感あふれるバーチャル5.1.2chサウンドに変換します。

 

このほか、「Dolby Vision IQ」や「Dolby Atmos」といった規格にも対応しており、映画館の迫力を自宅で体験することが可能です。

↑ディンプルスピーカー搭載の「OLED C1」

 

【ラインナップ詳細】

シリーズ 品番 画面 実売予想価格 発売日
OLED G1 OLED 65G1PJA 65型 48万円前後 5月下旬
OLED 55G1PJA 55型 35万円前後
OLED C1 OLED 83C1PJA 83型 110万円前後 6月中旬
OLED 77C1PJA 77型 66万円前後 5月下旬
OLED 65C1PJA 65型 43万円前後
OLED 55C1PJA 55型 29万円前後
OLED 48C1PJA 48型 25万円前後
OLED A1 OLED 77A1PJA 77型 62万円前後 7月上旬
OLED 55A1PJA 55型 25万円前後 6月中旬
OLED 48A1PJA 48型 22万円前後 7月上旬

 

MiniLEDバックライト採用のQNEDシリーズに注目

液晶テレビは、8Kモデルと4Kモデル計6シリーズ18モデルをラインナップ。なかでも注目は、「MiniLEDバックライト」と「量子ドットナノセルカラーテクノロジー」を組み合わせた「LG QNED MiniLED」を搭載する8K液晶「QNED99」シリーズと、4K液晶「QNED90」シリーズです。

↑液晶テレビのラインナップ

 

「LG QNED MiniLED」は、極小サイズのLEDバックライトにより高精細で高輝度な画質を実現する「MiniLEDバックライト」と、豊かで正確な色の表現を可能にする「量子ドットナノセルカラーテクノロジー」の組み合わせにより、より明るくコントラストの高い映像を表現する新技術。同社の液晶テレビの技術を結集させたフラッグシップとなります。

↑4K液晶「QNED90」

 

↑8K液晶「QNED99」

 

また、映像エンジンには、有機ELモデルと同様、第4世代のAI対応映像エンジンを採用。視聴するコンテンツのジャンルやシーンをAIが判別し、自動で画質や音質を調整してくれます。

 

このほか、1nmという極小粒子を超精密に敷きつめた「NanoCell Display」を搭載した「LG NanoCell」シリーズや、スタンダードな機能を備えた「LG UHD TV」の「UP8000」シリーズもラインナップ。86インチから43インチまでの豊富なサイズを揃えています。

↑「LG NanoCell」シリーズの「NANO90」

 

【ラインナップ詳細】

シリーズ 品番 画面 実売予想価格 発売日
QNED99 86QNED99JPA 86型 121万円前後 8月
QNED90 86QNED90JPA 86型 72万円前後
75QNED90JPA 75型 55万円前後 6月中旬
65QNED90JPA 65型 44万円前後 9月
NANO90 86NANO90JPA 86型 50万円前後 5月下旬
75NANO90JPA 75型 35万円前後
65NANO90JPA 65型 27万円前後
55NANO90JPA 55型 21万円前後
NANO85 50NANO85JPA 50型 17万円前後
NANO76 75NANO76JPA 75型 26万円前後
65NANO76JPA 65型 19万円前後 6月中旬
55NANO76JPA 55型 16万円前後 7月上旬
50NANO76JPA 50型 14万円前後 5月下旬
43NANO76JPA 43型 13万円前後
UP8000 65UP8000PJA 65型 18万円前後 5月下旬
55UP8000PJA 55型 15万円前後
50UP8000PJA 50型 14万円前後
43UP8000PJA 43型 11万円前後

 

有機ELから8K/4K液晶、さらに豊富なサイズラインナップをそろえた2021年のLGのテレビは、ネット動画やゲームにも対応した死角のない仕上がりとなっています。

 

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Apple Musicがロスレスオーディオに対応、6月から追加料金なしで利用可能に

アップルは5月17日、定額制音楽配信サービス「Apple Music」において、ロスレスオーディオやDolby Atmosによる空間オーディオに対応すると発表しました。Apple Musicに加入しているユーザーであれば、6月から追加料金なしで利用が可能になります。

 

ロスレスオーディオは、7500万曲以上が対応。フォーマットはALAC(Apple Lossless Audio Codec)を採用しており、アップルのデバイスでは16bit/44.1kHzから最大24bit/48kHzまで再生可能です。さらに、最大24bit/192kHzのハイレゾ音源も提供されます。

 

なお、ロスレスオーディオは、Apple Musicの「設定」→「ミュージック」→「オーディオの質」をオンにすると利用できるようになります。

 

また、5月17日からはDolby Atmosによる空間オーディオに対応。アップルのH1チップまたはW1チップを搭載した「AirPods」とBeatsのヘッドホンに加え、最新バージョンの「iPhone」「iPad」「Mac」の内蔵スピーカーでDolby Atmos対応の楽曲を再生できます。

 

Dolby Atmos対応のアルバムには、詳細ページにバッジが表示され、簡単に見つけられるようになっているほか、今後も対応楽曲を追加していくとのことです。

世界初180度パノラマ4K対応オンライン会議カメラに、新たに「会議室用」と「個人用」が登場

デンマーク・コペンハーゲン発ヘッドセットブランド「Jabra(ジャブラ)」を展開するGN Audio A/S社の日本法人・GNオーディオジャパンは、180度パノラマ4K対応オンライン会議カメラ「Jabra PanaCast」の新しいラインナップとして、会議室での使用を想定したインテリジェントビデオバー「PanaCast 50」を6月15日に、インテリジェントパーソナルカメラ「PanaCast 20」を8月1日に発売します。税抜価格はPanaCast 50が14万5000円、PanaCast 20が3万5000円。

 

PanaCast 50は、AIベースのビデオおよびオーディオストリームと、Jabra独自のAIアルゴリズムの両方を使用して、会議中の動きに応じてフレームを自動的に調整するバーチャルディレクター機能により、会議の“ディレクター”の役割を担います。

↑PanaCast 50

 

高精度なマルチカメラアレイに搭載された3台の13メガピクセルカメラにより、180度パノラマ4Kで部屋全体が見渡せて、高度なアルゴリズムを使用したビデオストリームのライブスティッチングをリアルタイムに正確に行います。端に位置するユーザーまで常に完璧なフレームで表示する「インテリジェントズーム」機能も搭載しています。

 

2つのビデオストリームを同時に配信することができ、会議参加者に焦点を当てながら、ホワイトボードなどの室内の特定の関心領域に焦点を当てることが可能。デバイスに内蔵されているホワイトボード共有機能で、ホワイトボードの内容をリアルタイムに取り込むこともできます。

 

また、会議室にいる全員をカウントし、匿名の人数メタデータをリアルタイムの数値情報として提供。ネットワークインターフェースを介して長期的な分析データをIT管理者に提供し、ミーティングスペースの利用についてデータに基づいた意思決定を行なうことが可能です。

 

8つのビームフォーミングマイクを搭載し、音声を正確に検出しノイズを除去するアルゴリズムを備えています。ゼロバイブレーションにセットされた2つの50mmウーファーと2つの20mmトゥイーターの合計4つのパワフルなJabra独自設計のスピーカーからの高品位音声で、自然な会話を実現します。

 

PanaCast 20は、コンパクトで持ち運びや使用が簡単で、場所を問わず働く人も、高品質で安全なビデオ通話をすることができます。すべての機能がデバイス本体内で行なわれ、セキュリティ侵害のリスクを大幅に軽減。レンズカバーも内蔵されているので、誤ってカメラを「オン」にしたままにすることもなく、プライバシーが守られ、安心感の高いモデルです。

↑PanaCast 20

 

4K Ultra HDビデオ、HDRビデオに加え、パーソナライズされたインテリジェントズームにより、あらゆる環境で常にメインユーザーを適切にフレームに収めることができます。自動照明補正機能も搭載しており、時間帯や周囲の状況に関わらず、可能な限り映像が最適化されます。

最強コスパ「AV」ベストバイ6選

上位モデルや人気商品と同等の機能を持つのに、価格がはるかに安い……そんな最強コスパ「AV」アイテムをピックアップ。どれほどおトクかを示す「コスパ指数」を添えて紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2021年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【コスパ指数とは?】

取り上げたハイコスパ製品の価格で、同程度の機能・性能を持つ主要な製品の一般的な価格を割り、パーセントで表示したもの。この値が大きいほど、コスパに優れたアイテムということを示している。

 

【No.1】多彩な装着方法に対応しいつでも動画を残せる!

アクションカメラ

Insta360

Insta360 GO 2

実売価格3万6300円

高度な手ブレ補正機能で、激しく動いても滑らかさと水平を保ってくれるアクションカメラ。スマホからの操作や撮影した動画の編集・加工も可能で、複数の動画をAIが編集してくれる「FlashCut 2.0」に対応する。本体のみで4m防水を実現。

SPEC ●動画解像度:最大2560×1440@50fps ●ISO感度:100〜3200 ●焦点距離:11.24mm相当 ●絞り:F2.2 ●使用可能メモリ容量:28GB ●サイズ/質量:W52.9×H23.6×D20.7mm/26.5g

 

↑バッテリー内蔵の充電ケース。装着したままでも撮影でき、駆動時間が単体時の最大30分から最大150分に伸びる

 

↑充電ケースには操作ボタンと表示パネルを装備。スマホを使わなくても基本的な設定の変更ができるのが便利だ

 

↑充電ケースには角度調整できるミニスタンド脚のほか、三脚穴も装備。充電はUSB Type-C端子から行う

 

↑服の内側に磁気ペンダントを提げておくと、本体内の磁石により装着可能。ハンズフリーでの撮影が手軽にできる

 

↑バイザーやヘッドバンドに装着して撮影できる簡易クリップも付属する。充電ケースは、自撮りの際のグリップとしても役立つ

 

《ベストバイのワケ!》撮影の自由度が高くスマホアプリも秀逸

撮影用ハンドルとしても使える三脚内蔵ケースや、服に装着できる磁気ペンダントなど、他製品にない充実のアクセサリーが同梱。スマホアプリも多機能で使いやすく、他社の上位モデルと比べても遜色ない。

 

↑編集アプリが秀逸。撮影したクリップをAIが関知して自動的に編集を行う。編集後はSNSでシェアできる

 

【コスパ指数】176%

相場価格6万3800円

 

【No.2】「電子耳栓」にもなるテレワークの強い味方

ヘッドホン

ag

WHP01K

実売価格9800円

周囲の騒音を分析して打ち消すアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載。ANCによる音質劣化はイコライザーで補正する。同メーカーのオーディオブランド「final」の技術が生かされた高音質サウンドが特徴だ。

SPEC ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●対応コーデック:SBC、AAC、aptX、aptX LL ●連続音楽再生時間:25時間(ANC起動時)●充電時間:2.5時間 ●充電端子:USB Type-C

 

↑ハウジング部が上下左右に回転。低反発イヤーパッドによって頭部にぴったりフィットして音漏れも防いでくれる

 

↑有線端子も装備。ヘッドホンのバッテリーが切れても、スマホやプレーヤーにケーブル接続すれば使用できる

 

↑折りたたみ機構を採用。ドライバーユニット部が内側に折り込まれて破損しにくくなる。専用ポーチも付属

 

《ベストバイのワケ!》騒音の多い家庭内でも仕事に集中できる

ハイブリッド方式の採用で高級機並みの精密なノイズキャンセルを実現。音楽再生時以外にも利用可能で、テレワーク中の通話やリモート会議、さらには「耳栓」としても使える点が便利だ。

 

↑ANC用のマイク。ノイズを集音・分析するセンサーを、ハウジングの外側だけでなく内側にも搭載した

 

【コスパ指数】153%

相場価格1万5000円

 

【No.3】仕事やスポーツにも使える美形モデル

完全ワイヤレスイヤホン

オーディオテクニカ

ATH-SQ1TW

実売価格8600円

音楽再生中も周囲の音をマイクで取り込む機能で、外出中も安心して使用できる完全ワイヤレスイヤホン。イヤホン単体では最大約6.5時間、充電ケースとの組み合わせで最大約19.5時間もの使用が可能。ハンズフリー通話も行える。

SPEC ●形式:ダイナミック型 ●ドライバー:φ5.8mm ●出力音圧レベル:100dB/mW ●再生周波数帯域:20〜20kHz ●通信方式:Bluetooth 5.0 ●質量:約5.2g(片側)

 

↑ツートンカラーを含む、豊富なカラバリを用意。マスタード、ピンクブラウン、ネイビーレッドなど6色から選べる

 

↑イヤーピースは、XS/S/M/Lの4サイズが付属。耳穴に合わせて選択することで、音漏れや騒音の混入を防げる

 

↑IPX4の防水性能を装備。水の飛沫に対して保護され、汗ばんだ手で着脱や操作をしたい場合でも安心だ

 

《ベストバイのワケ!》耳を圧迫しないタッチ操作が快適

完全ワイヤレスヘッドホンの多くはユニットからの操作が可能だが、ボタン式の場合は押すたびに耳穴に押し込まれる感覚があってやや不快に感じる。本機はタッチ対応なので快適に操作できる。

 

↑タッチ操作に対応。再生/停止/曲送り/曲戻し/音量といった操作を、パネルに触れるだけで行える

 

【コスパ指数】140%

相場価格1万2000円

 

【No.4】放送もネット動画も美しく映像処理

液晶テレビ

東芝

レグザ 43C350X

実売価格7万3670円

高度な映像処理機能を備え、放送もネット動画も美しく描写する4K液晶テレビ。バスレフ型フルレンジスピーカーを搭載し、低音から高音までバランスの良い音声を再現する。視聴履歴から番組をオススメするAI機能も便利だ。

SPEC ●チューナー:BS4K/110度CS4K×1、地デジ×2、BS/110度CS×2 ●HDR対応:HDR10/HLG HDR ●接続端子:HDMI×3ほか ●サイズ/質量:W961×H595×D200mm/7.5kg(スタンド含む)

 

↑別売のHDDに録画可能。「話題の番組」などの指定したテーマや、視聴履歴からAIが抽出したよく見る番組などを自動録画してくれる

 

《ベストバイのワケ!》高度な映像処理技術でネット動画も美しく

VODサービスなどの動画は、精細感やコントラストが劣るものも多い。本機は独自のネット動画高画質処理技術「ネット動画ビューティLE」を搭載し、ネット動画も美しく視聴することができる。

 

↑処理効果のイメージ。色が鮮やかになり、明るいところは明るく、暗いところはしっかり暗く描写される

 

【コスパ指数】149%

相場価格11万円

 

【No.5】手ブレに強くて操作も明快、初心者も使いやすい入門機

ミラーレス一眼

OMデジタルソリューションズ

OLYMPUS OM-D E-M10 Mark III EZダブルズームキット

実売価格5万6800円

5軸手ブレ補正機構を内蔵したミラーレス一眼と標準&望遠ズームのセット。約236万ドット表示の有機ELファインダーを備えており、本格的な撮影を楽しめる。直感的な操作が可能なタッチパネル液晶モニターを搭載。

SPEC ●撮像素子:有効1605万画素4/3型Live MOS●モニター:3.0型 ●付属レンズ:(標準)14〜42mmF3.5-5.6、(望遠)40〜150mmF4.0-5.6 ●サイズ/質量(ボディ):W121.5×H
83.6×D49.5mm/約410g

 

↑スマホとWi-Fi接続が可能。撮影した写真をその場でスマホに転送し、SNSなどを介してシェアすることができる

 

《ベストバイのワケ!》スマホのように操作できるタッチパネルを搭載

モニターはタッチ操作に対応しており、本体の設定や撮影設定を直感的に素早く行える。画面内の被写体をタッチするだけで、スマホ感覚でスピーディにピントを合わせて撮影できる機能が便利。

 

↑最適な撮影設定が簡単にできる「シーンモード」の選択。タッチパネルなので直感的に素早く設定できる

 

【コスパ指数】185%

相場価格10万5000円

 

【No.6】コンパクトながら高音質! 防水仕様で使う場所も選ばない

Bluetoothスピーカー

Anker

Soundcore 3

実売価格5990円

Bluetooth 5で接続するワイヤレススピーカー。2つの8Wドライバーで迫力のサウンドを再現する。最大2台をペアリング登録可能。独自の連携規格「PartyCast」により、対応するスピーカーを一度に100台まで鳴らせる。

SPEC ●音声実用最大出力:16W(8W×2)●連続再生可能時間:最大24時間 ●充電端子:USB Type-C ●通信規格:Bluetooth 5 ●防水規格:IPX7 ●サイズ/質量:W174×H57×D59mm/約500g

 

↑水深1mに30分間沈めても使用できるIPX7の防水仕様。浴室やキッチンでも安心して使うことができる

 

↑スマホの「Soundcore」アプリに対応。音域ごとに強さを変えるイコライザーで好みの音に調整できる

 

《ベストバイのワケ!》価格以上の音質を誇るヒットシリーズが進化

Soundcoreシリーズは、気軽に購入できる価格でありながら、高級スピーカーにも劣らないパワフルかつ高精細なサウンドが魅力。本機は新型ドライバーの採用や低音の強化などでさらに音質が向上している。

 

↑軽量ながら強度があるチタニウムドライバーを採用。大音量でも音の歪みを抑えたクリアな高音を実現した

 

【コスパ指数】167%

相場価格1万円

ソニーの「360 Reality Audio」はこれまでのサラウンド技術と何が違うのか? 開発者に聞いた

ソニーが推し進める「360 Reality Audio(サンロクマル リアリティ オーディオ)」(以下360 RA)は、対応するスピーカーやプレーヤー機器などのハードウェア、音楽配信サービスのアプリを組み合わせて立体的な音楽再生が楽しめる同社独自のエンターテインメントです。今回は春にソニーが発売した360 RA対応の新しいワイヤレススピーカーの試聴体験レポートとともにその魅力を紹介します。

 

ついに360 Reality Audio対応のワイヤレススピーカーが登場

360 RAは2019年に欧米からサービスが開始されました。ホームシアターやモバイル向けの立体音響技術としてはドルビー・アトモスやDTS:Xなども広く普及しつつありますが、ソニーの360 RAはユーザーの足もと方向を含む360度全天球に広がる仮想音響空間の中に、最大24個の音源を「オブジェクト」として配置してリアルな音楽体験が生み出せるところに大きな違いがあります。

 

筆者が本稿を執筆している2021年5月中旬時点で、日本国内で360 RAによる音楽体験に触れられる環境を整理してみます。

 

Wi-Fi接続のワイヤレススピーカーにはソニーが発売した「SRS-RA5000」「SRS-RA3000」の2機種以外にも、アマゾンのAlexaを搭載する「Amazon Echo Studio」があります。筆者が把握する限りでは海外にもまだ360 RA対応のワイヤレススピーカーは出ていませんが、HiFiオーディオブランドの米McIntosh(マッキントッシュ)が発売しているマルチチャンネル対応のAVプリアンプ「MX123」がファームウェア更新により初の360 RA対応ハイエンドアンプとして名を連ねたようです。

↑360 Reality Audioの技術に対応した最新のワイヤレススピーカー「SRS-RA5000」(左側)、「SRS-RA3000」(右側)をレポートします

 

スマホとヘッドホンによるポータブル再生にも対応

スマホで360 RAを楽しむ場合、音楽配信サービスのモバイルアプリが360 RA対応コンテンツの再生に対応する必要があります。アプリ(=音楽配信サービス)とコンテンツが360 RA対応であれば、スマホやタブレットの場合は一般的なヘッドホン・イヤホンにつないで立体音楽体験が得られます。

 

日本国内で360 RA再生が楽しめる楽曲は洋楽・邦楽を含めて約4000曲に上ります。現在、国内では「Sony ArtistConnection」のほか「Deezer」「nugs.net」のアプリが360 RA対応であり、それぞれに専用の楽曲を配信しています。Amazon Music HDの場合は360 RAコンテンツを楽しめる環境がまだスピーカー再生に限定されているため、モバイル対応はもう少し待つ必要があります。

 

モバイル環境の360 RA体験はANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)搭載ワイヤレスヘッドホン「WH-1000XM4」など一部ソニーが発売するヘッドホン・イヤホンで聴くといっそうリアルな立体感が楽しめます。その理由は「Sony | Headphones Connect」アプリから、ユーザー個人の耳に適した音場を再現する「個人最適化」技術が使えるからです。

↑ソニーのWH-1000XM4など360 Reality Audio認定ヘッドホンを使うとさらにリアルな立体音楽体験が楽しめます

 

スマホでアプリを立ち上げてから、インカメラでユーザーの耳写真を撮影し、その画像情報を元にクラウド上で個人の耳の形状に最適化したプロファイルをすばやく生成します。このデータをSony ArtistConnectionをはじめとするアプリと連動させることによって、それぞれの360 RAコンテンツの再現性が高まるという仕組みです。この個人最適化が利用できる「360 RA認定ヘッドホン・イヤホン」は、これからソニー以外のメーカーにも広がっていくようです。

 

360 RA対応スピーカーを聴いてきた

今回はソニーの試聴室を訪問して、新製品のSRS-RA5000とSRS-RA3000を試聴してきました。Amazon Music HDで配信されている360 Reality Audio対応作品を聴いています。

↑上位モデルのSRS-RA5000

 

Doul(ダウル)の楽曲「Howl」はスタイリッシュなビートを効かせたダンスミュージックですが、初めて360 RAの楽曲を聴く方は、きっと足もとから分厚い低音に包み込まれるような斬新なリスニング感に驚くと思います。ボーカルやギターの音像はとても力強く、中高音域が天井の方向へ伸びやかに広がります。

 

リスナーの360度全天球に広がる音場の中を、「音のオブジェクト」として配置された音源が縦横無尽に動き回る効果が楽しめるところも360 RAの技術的な特徴のひとつ。Little Glee Monsterのライブ収録の楽曲「好きだ。-5th Celebration Tour 2019-」では、ステージで演奏するアーティストの歌声の臨場感だけでなく、会場いっぱいに広がる歓声が作り出すライブの空気感までもが鮮やかに蘇りました。

↑Amazon Music HDで配信されている360 RA対応楽曲を試聴しました

 

大編成のオーケストラによる演奏と360 RAの相性も抜群に良いと感じました。豊かなスケール感と小音量で演奏される弦楽器の繊細な音色のコントラスト感に引きつけられます。

 

ハイレゾ作品が耳の肥えたオーディオファンをも魅了するリアリティを持つのに対し、360 RAは「360度全天球に広がる音場感」が誰にでもわかりやすいのが特徴といえるでしょう。一般にも広く新鮮な音楽体験として受け入れられる、豊かな可能性を持つ技術だと感じました。

 

ステレオ音源で立体再生が楽しめる機能も搭載

スピーカーに注目すると、上位モデルのSRS-RA5000は音場の広がりが豊かなだけでなく、空間を埋め尽くす音のつながりもきめ細かく再現できる特徴を備えていました。スタンダードモデルのSRS-RA3000もまたクリアで見晴らしのよい音場感が魅力的です。中高域の切れ味はRA5000よりもRA3000の方がシャープで煌びやかな印象。より大きな筐体に数多くのスピーカーユニットを内蔵するRA5000は低音の滑らかさ、立ち上がる瞬間の力強いインパクトと粘っこさが一枚上手だと思います。

↑スタンダードモデルのSRS-RA3000

 

どちらのスピーカーにもソニー独自のアルゴリズムにより、2chのコンテンツを擬似的に立体化して360 RAふうの臨場感が楽しめる「Immersive Audio Enhancement」という機能があります。本体のボタン押し操作、またはMusic Centerアプリから機能をオンにすると鮮やかな音の広がり感が楽しめます。

↑Immersive Audio Enhancementの機能を使うとステレオ制作の音源が立体的なサウンドで楽しめるようになります

 

ワイヤレスオーディオ再生のコンテンツに限らず、スピーカーが搭載するステレオミニ音声入力にテレビをつなげば、歌番組にスポーツ中継、紀行ものなどテレビ番組のサウンドにも豊かな没入感が加わります。

 

360 RA開発チームに技術の特徴を聞いてみた

スピーカー製品の音響設計を担当する関 英木氏は、今回ソニーとして初めて360 Reality Audioに対応するスピーカーを開発した際の苦労を次のように振り返ります。

↑スピーカーの音響設計を担当する関氏

 

「ステレオ再生のスピーカーと音場の再現技術等がまったく異なるため、開発者としても技術の概念を正しく理解したうえで、音楽クリエイターが意図する体験を正しく引き出すことに腐心してきました。SRS-RAシリーズはワンボックス筐体のスピーカーシステムなので、マルチチャンネルスピーカー環境をリファレンスとしている制作スタジオのサウンドを、ホームリスニング環境で再現できることも容易ではありません。様々な課題を乗り越えながら、時間をかけてこれがソニーの360 RAスピーカーであると胸を張れる製品をつくってきました」(関氏)

 

360 RA対応の楽曲を制作するための汎用コンテンツプロダクションツール「360 Reality Audio Creative Suite」も、いよいよこの春にリリースされました。ソニーがアメリカのソフトウェアメーカーであるVirtual Sonics社と共同で開発したツールは、メジャーどころといわれるDigital Audio Workstation(DAW)に追加可能なプラグインとして提供されます。クリエイターは日ごろ使い慣れているDAWソフトを使って360 RA対応の楽曲制作が可能になると、ソニーで360 RAのプロジェクトリーダーを担当する岡崎真治氏がメリットを説いています。

↑360 RAのプロジェクトリーダー岡崎氏

 

360 RA対応の楽曲制作については、クリエイターが自由な発想をベースに取り組めるように、特別なガイドラインはもうけていないそう。ただ、一方でクリエイターがコンテンツを制作する際の手引きを提供する手間は惜しまないと岡崎氏は語っています。ソニーからTIPSのような形でノウハウを提供しつつ、クリエイターから寄せられるフィードバックに素速く対応できる環境を整えることにも注力しているそうです。

 

様々なハードウェアに広がる360 RA体験

360 RAのコンテンツ制作は、音楽配信サービスが先行導入された欧米のスタジオやアーティストの側で先にノウハウが蓄積されてきました。日本国内でもまたソニー・ミュージックスタジオ、ソニーPCLスタジオ、山麓丸(サンロクマル)スタジオが次々に360 RAのコンテンツ制作をサポートする環境を導入しています。今後は360 RA対応の新作楽曲から、大滝詠一の名盤「A LONG VACATION」のように、過去にリリースされたコンテンツがますます充実することも期待できそうです。

 

ソニーの岡崎氏は「360 RAは当初オーディオ機器で再生する音楽コンテンツを中心に拡大しますが、近く動画付きの音楽ビデオにも広げていきたい」と意気込みを語っています。

 

ライセンスビジネス担当の澤志聡彦氏は、今後も360 RA対応のエコシステムをホームオーディオ、スマホを含むポータブルオーディオから、車載エンターテインメントにも広げていきたいとしています。

↑取材に答えていただいたソニー株式会社 ホームエンターテインメント&サウンドプロダクツ事業本部の岡崎氏、関氏。右側がライセンスビジネス推進室の澤志聡彦氏

 

2020年にソニーが発表したコンセプトカー「VISION-S」にはクルマの中で360 Reality Audioを体験できるシステムが組み込まれ話題を呼びました。現在自動車メーカーとの共同開発にむけた取り組みも動き始めているそうです。

↑ソニーのコンセプトカー「VISION-S」にも360 RA再生機能が搭載されています

 

↑車内で楽しむ立体音楽体験も圧巻

 

ハイレゾやサラウンドに続く、豊かな音楽体験の新技術としてソニーの360 Reality Audioにはこれからも引き続き注目したいと思います。

 

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耳を塞がないから安心! ヘルメットをスピーカーに変える新感覚デバイス「addSound」

スクーターやバイクに乗るときはスマホの画面を見たり、ナビを操作することができません。でも、ヘルメット越しでもナビ音声が聴けたり、通話ができたりしたら便利ですよね。そんなバイク乗りの夢をかなえるデバイスが発売されました。

 

ヘルメット用オーディオデバイス「addSound」は、エキサイター(振動型スピーカー)によりヘルメットを振動させて音を出す新発想のアイテム。本体に内蔵する2つのキサイターによりヘルメットを振動させ、イヤホンをつけなくてもスマートフォンなどからBluetooth伝送した音声や音楽を聴くことができます。

↑「addSound」(オフホワイト)/オープンプライス(直販価格2万9700円)

 

↑ヘルメットを振動させて音を出します

 

耳を塞がないので安全性が高く、ヘルメット内部の配線も不要。簡単に取り外しができるので、複数のヘルメットに取り付けプレートを装着しておけば、その日の気分でヘルメットを変えて使用することも可能です。

 

スマホとワイヤレス接続すれば、音楽再生やストリーミングアプリで音楽を聴くことができるほか、ナビアプリの音声案内を利用することも可能。音楽の再生/一時停止は、グラブをしたままヘルメットをポンと軽くタップするだけで操作できます。

 

別売のマイクを接続すれば、運転中のハンズフリー通話や音声アシスタント機能を使った操作も可能。仲間とツーリングをする際など、無線機で会話するような感覚で通話することができます。

↑別売のマイクを装着すれば通話や音声アシスタント機能を利用可能

 

本体は防水性を備えており、雨天時の使用もOK。連続使用時間は最大約18時間(無風状態40km/h走行時。速度・風速によりバッテリー消耗速度が変化します)。充電時間は約2時間。本体カラーはオフホワイトとマットブラックの2色展開となります。

↑カラーはオフホワイトとマットブラックの2色

 

手持ちのヘルメットをワイヤレススピーカーに変えてしまう新感覚のデバイス「addSound」は、現在第二期予約販売を5月末まで受付中。気になった方は、急いで公式サイトをチェックしてみてください。

 

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イヤホン大きすぎて耳痛くなるーーという人にオススメなGLIDiC史上最小の完全ワイヤレス「Sound Air TW-4000」

モバイルシーンでの使いやすさに定評のあるオーディオブランドGLIDiC(グライディック)が、同ブランド史上最小サイズの完全ワイヤレスイヤホン「Sound Air TW-4000」をMakuakeにて先行販売を開始しました。Makuakeでの販売価格は8600円。先行購入特典として、ケースのデコレーションができるオリジナルスキンシール(3種6枚)がプレゼントされます。

↑ブランド史上最小サイズのSound Air TW-4000

 

「Sound Air TW-4000」は、より小ささを追求したGLIDiC史上最小サイズの完全ワイヤレスイヤホン。カスタムイヤホンメーカー「カナルワークス」監修のイヤホン形状は、耳元でキラッと輝くリング状のアクセントを採用。フィット感とデザイン性を両立させています。

↑カラーはベビーピンクとミルキーホワイトの2色を展開

 

↑サイズの比較

 

また、より好みのフィット感を選べるように、これまでのサイズ(XS/S/M/L)のイヤーピースに加え、XXSサイズのオリジナルイヤーピースを付属。耳の小さな人や女性でもしっかりフィットさせることができます。

↑5サイズのイヤーピースが付属

 

上位モデルと同様、自然に周囲の音を取り込む「外音取り込み機能」や、スマートフォンのアプリで左右それぞれのイヤホンの音を鳴らしてイヤホンを探す「Tile(タイル)」機能を搭載。雨や水に強いIPX4の防水性も備えています(イヤホン部のみ)。

↑スマホからイヤホンを探せるTile機能を備えています

 

Bluetoothのコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポートしており、iOS端末でもAndroid端末でも高音質なワイヤレス再生が楽しめます。連続再生時間はイヤホンのみで約6時間、充電ケース併用で約16時間。約10分の充電で約1.5時間の使用が可能な急速充電にも対応しています。

 

Sound Air TW-4000の先行販売の募集期間は5月19日まで。オリジナルスキンシールによるデコレーションに興味がある方やいち早く試してみたい方は、ぜひMakuakeのプロジェクトに申し込んでみて下さい。

 

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風呂入りながら会議もできちゃう時代には「防水ビエラ」で心に余裕が生まれる【愛用品コラム46】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

 

【#愛用品 46: パナソニック プライベート・ビエラ「UN-15N10」】

●起

ビジネスパーソンにとって、最後の楽園として君臨していたのは、「電車」と「風呂」だと思う。電車の移動中は電話に出なくていいし、メールも見るぐらいでいい。それが近年、メッセンジャーがバンバン届いて返信しなくてはいけないし、昨年からはマイクオフだったら会議にまで出れるようになってしまった。風呂もまた同じで、正直、ビデオオフ&ミュートにしていれば、湯船につかりながら会議に出れるようになってしまった。

 

●承

「会議イン風呂」は結構上級者だと思うが、楽園を失った我々はどうしたらよいか。そこで、文明の利器返しである。風呂の時間ぐらい仕事のことを忘れたいなら、テレビを持ち込むしかない。仕事をブロックするために、風呂にエンタメを持ち込むのだ。まったく根本的な解決になっていないが。

 

●転

となれば、鉄板のお風呂テレビ、防水ビエラである。私は本を読む派なのでもっぱら妻と娘が使っているが、とても楽しそうだ。なかなか出てこない。浴室乾燥機を回したいから早くあがって欲しいなぁと思っていると、「洗濯物、干しておくよ!」である。心に余裕が生まれている。

 

●結

防水ビエラには10V型と15V型の2種類がある。どちらにしようかと迷うときは下記の考え方がいいと思う。「風呂で観るメイン」なら15V型。「キッチンで聴くメイン」なら10V型。キッチンで調理中でも、仕事が思考に染み込んでしまう人にもオススメしたい。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

ウェブ会議でイライラしない! リビングワーカーのためのプロが選んだ「カメラ&ヘッドセット」

新たな仕事様式が定着し、テレワークを継続する企業が増えている。「一時的に」とリビングで仕事をしていた人も多いだろうが、その作業環境を見直すべきタイミングが来たのだ。今回は「ウェブ会議の映像や音が低クオリティでイヤ」と悩んでいる方にオススメしたいアイテムをご紹介。

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです

 

★お悩み解決人

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV機器とPCを中心に、デジタル全般に精通するテックライター。自宅仕事歴も長い。

【お悩み】ウェブ会議の映像や音が低クオリティでイヤ

ビデオ会議が頻繁になるに伴い、自分のカメラ品質が気になるケースが増えました。とはいえ、ノートPC内蔵のウェブカメラとマイクでは、その画質、音質を改善するのも限界があります。手軽に解決するにはやはり専用機器を導入するのがオススメ!

 

《解消!その1》カメラを見直せば格段に高画質に!

一般的なノートPCの内蔵カメラはイマイチ

この1年で、ビデオ会議の機会は一気に増加した。今後は、ノートPCの内蔵カメラのクオリティも差別化ポイントになると思われるが、現段階ではまだそこに注力した機種はわずか。クオリティを重視するなら、専用機器を用いるほかない。画質に関してはミラーレスカメラを用いたり、光を工夫したりといった改善策もある。

 

【No.1】ビデオ会議も動画配信も格段に高画質に仕上がる

【ウェブカメラ】

ロジクール

C922N PRO STREAM WEBCAM

実売価格9660円

1080p(30fps)や720p(60fps)といった高画質な動画を撮影できるウェブカメラ。オートフォーカスと明るさ補正機能を備え、照明に合わせて自動で調整を行う。

SPEC ●最大解像度:1080p ●視野角:78度 ●内蔵マイク:ステレオ ●ケーブル長:1.5m ●サイズ/質量:W95×H29×D24mm/約162g

 

■内蔵カメラ

 

■外付けカメラ

 

★ミラーレスカメラをウェブカメラ代わりに

コロナ禍でのトレンドとして、ミラーレスカメラをウェブカメラ化するアプリをカメラメーカーが次々と無償で提供した。現在は、主だったメーカーのカメラならウェブカメラとして使える。

富士フィルム

FUJIFILM X Webcam

無料

富士フイルムから公式に配布されているウェブカメラ化アプリ。同社の一眼であるXシリーズの多くが対応している。

 

★窓際なら照明を活用しよう

ウェブカメラは明暗差に弱く、窓との位置関係が画質に大きく影響する。窓を背負う逆光となる場面では、特に顔が暗く沈みやすい。こうした場合は、リングライトなどを用いれば表情まで写せる。

 

サンワサプライ

200-DG020

2980円

 

■ライトOFF

↑葉の一部や花の一部が黒くつぶれてしまっており、外付けカメラでも本来の色を写し取れない

 

■ライトON

↑上の写真とライト以外は同条件で撮影したが、しっかりと緑色や黄色を写し取ることができた

 

《解消!その2》音のトラブルはヘッドセットで手軽に解消

音のトラブルは、ノートPC側の問題であることがほとんど。PCの内蔵スピーカーは価格帯によって性能の振れ幅が大きく、内蔵マイクは指向性の設定が甘いものが多い。これらを外付けに変えれば、トラブルの多くを解消できるはずだ。また、ノイズが気になる場合は、設置場所などを変えると良い。

 

【マイク】

サンワサプライ

MM-MCU03BK

実売価格2530円

単一指向性で、PCから発生するノイズ音の影響を受けにくいマイク。手元にMUTEボタンを備えており、押下するだけで発言時以外の音を切ることができる。

SPEC ●形式:コンデンサータイプ ●マイク有効周波数帯域:70Hz〜15kHz ●集音範囲:最大約1〜2m/130度 ●サイズ/質量:W60×H140×D65mm/100g

 

【ヘッドセット】

EPOS

EPOS PC 8 USB

実売価格4950円

ビデオ会議に適したマイク一体型ヘッドセット。USB接続に対応する。マイクはパッシブノイズキャンセリング機能に対応し、クリアな会話を実現した。

SPEC ●再生周波数帯域:42Hz〜17kHz ●マイク有効周波数帯域 :90Hz〜15kHz ●マイク指向性:単一指向性●ケーブル長:2m ●質量:84g

 

【Column】キータッチ音が気になる人は、ノイズキャンセリングアプリを

ビデオ会議中もキーボード入力をよく行う人は、キータッチ音などのノイズに配慮すべき。そこで役立つのが、ノイズキャンセリングアプリの「Krisp」だ。ワンクリックで、PCからのノイズをカットする。

 

ブイキューブ

Krisp

無料(アプリ内課金あり)

自分が発するノイズだけではなく、ほかの参加者から伝わるノイズまでカットしてくれるアプリ。議事録作成時などに役立つ。

デスクトップPCからニンテンドースイッチまで、Bluetooth非対応デバイスを「対応」に変える! Bluetoothレシーバー5選

ある日、PCからイヤホンで作業用BGMを聴きながら作業しようとしたときに、気付いたのです。手元にはスマホで使うためのBluetoothイヤホンしかないのに、普段家で使っているデスクトップPCはBluetooth非対応……。

これは実際に編集部員に起こった出来事ですが、このように、一部デスクトップPCのようなBluetooth非対応デバイスでも、Bluetooth接続できるのが、「Bluetoothレシーバー」です。Bluetoothレシーバーのなかには、逆のパターンとして、有線ヘッドホンや有線イヤホンなどのAV機器を、スマホなどのBluetooth対応デバイスに接続するタイプもあります。そこで今回は、人気のBluetoothレシーバーをご紹介します。

 

目次

 


最大12時間の長時間再生ができるAnkerのレシーバー


Anker Soundsync Bluetoothレシーバー

Bluetooth 5を採用し、Bluetooth 4.2の約2倍となるデータ送信スピードと安定した接続性能(最大約9m)を実現。クルマのAUX端子に接続すれば、音楽再生やハンズフリー通話ができるようになります。受信ボタンを押すだけで、素早く着信に応答。同時に最大2台のBluetooth機器と接続できます。最大12時間の長時間再生が可能。ユーザーからも「Bluetoothのないコンパクトオーディオに音を飛ばして聞き流したいくらいだったら十分な音質。こりゃ便利。しかも接続ケーブルの長いのと短いのが入っていて、使い分けできるようになっているのも心憎い。もちろんUSBケーブルもあるので即充電できる」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:約50×29×10mm
重量:約12.2g

 


状況を判断して自動で電源が切れる省電力設計!


AUKEY Bluetoothレシーバー BR-C1

Bluetooth機能を持ってないホームスピーカーやカーステレオで、スマホで保存した音楽がワイヤレスに楽しめます。省電力のため、ペアリングが切断されると、10分程度で電源が自動的に切れます。通信距離は約10m。通信距離外に移動するとペアリングが途切れてスタンバイモードになり、2分以内に通信距離内に戻ると、相手側の機器と自動的に再接続します。FMトランスミッターなどFM電波を使用した機器と比べて、電波の不安定による音切れや周波数の混線などのトラブルがなく、安定した音を聴くことができます。

【詳細情報】
サイズ:55×55×17.4mm
重量:50g

 


音楽再生中でも通話の声がクリアに伝わる高感度無指向性マイクを内蔵


FiiO μBTR FIO-MBTR

プレミアムグレードのBluetoothチップとして定評のあるクアルコム製「CSR8645」を手ごろな価格帯で採用した、コストパフォーマンスに優れた製品。音楽再生を止めることなく通話相手に音声をクリアに伝えられる高感度無指向性マイクを内蔵しています。Bluetooth 4.1に対応するほか、ワイヤレスで高音質を実現するaptX、SBC、AACの各種フォーマットをサポートし、最大10mの長距離伝送を可能としています。120mAhのバッテリーを内蔵し、9時間連続での音楽再生ができます。USB Type-Cコネクターを搭載し、モバイルバッテリーを使って充電することができます。最大2台までペアリングすることが可能。小型でクリップも付いているので、シャツなどに本機を留めて使えます。

【詳細情報】
サイズ:55×19×9.1mm
重量:12.5g
カラー:ブラック、ホワイト

 


スペックとコスパに優れた人気のモデルがアップグレード!


TaoTronics ワイヤレストランスミッター TT-BA09 Pro

スペックの高さとコストパフォーマンスの良さで人気の、TaoTronicsのトランスミッター「TT-BA09」をさらに進化させたアップグレードモデル。Bluetooth、SPDIF、AUXの3種の入出力に対応し、スマートフォンからBluetoothで受信した音声信号をAUX出力でスピーカーに接続して音楽を楽しんだり、テレビからSPDIF接続で受信した音声信号をBluetoothでワイヤレスイヤホンなどに接続して映画や動画を楽しんだりと、音楽や動画を様々なスタイルで楽しむことが可能。ニンテンドースイッチにも使えます。本体内に大型バッテリーを搭載しており、電源がない外出先でも単体で使用が可能で、最大24時間連続で使えます。また電源入力はUSB Type-Cポートを搭載しており、電力が不足してきた際にはモバイルバッテリーからの充電も可能です。

【詳細情報】
サイズ:約60×60×19mm
重量:約44g

 


受信機だけでなく送信機としても使える2WAYタイプ


JPRiDE JPT1 Bluetooth トランスミッター & レシーバー

これ一台で、送信機としても受信機としても使えます。送信・受信モードの切り替えもスイッチひとつで簡単。レシーバーモード時には最大で12時間(トランスミッター時は約13時間)使えます。AAC、aptX LL、aptXコーデックに対応、極限まで遅延を抑えます。レビューには「iPod classicで使用。classicは修理や容量を増やしながら、この10年大事に使っているが、時代の流れゆえ、Bluetoothが使えないのが難点になった。それがこの無駄なく小さなトランスミッターで、より快適に使えるようになった」という声も。

【詳細情報】
サイズ:43.8×43.8×12.4mm
重量:約18g

 

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5万円以下でオン・オフ使えるプロジェクター。LG「PH510PG」で在宅生活が変わる4つのメリット

「持ち運べる大画面」を実現するポータブルプロジェクターに5万円前後の価格帯の製品が増えてきました。今回はLGエレクトロニクスから発売されたバッテリー内蔵ポータブルプロジェクター、LG CineBeam(シネビーム)シリーズの新製品「PH510PG」(税込価格:4万4880円)をレビューします。

↑LGエレクトロニクスのバッテリー内蔵ポータブルプロジェクターLG CineBeam「PH510PG」

 

【PH510PGの細部を写真で見る】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

 

「軽さ」だけじゃないポータブルプロジェクターの評価基準

一般コンシューマ向けのプロジェクターには、大きく分けて家庭で映画やテレビ、ゲームなどの動画を大きな画面で楽しむために画質を重視したホームシアター用に分類される製品と、PCに接続して資料のプレゼンテーションなどに使うことを目的したビジネス用の製品があります。

 

ポータブルプロジェクター、またはモバイルプロジェクターとして呼ばれるコンパクトで持ち運びにも優れる製品の多くは、主にビジネス用プロジェクターから派生しているものです。現在は宅内の部屋を移動しながら大画面シアターを楽しむ「家ナカ需要」も伸びてきたことから、ホームシアター用としても使える画質であることを売り文句に掲げる製品が増えています。

 

ポータブルプロジェクターを評価する際に重視すべきポイントは、言うまでもなく可搬性の高さですが、ホームシアターにも使うのであれば画質やその他の機能性とのバランスにも目を向ける必要があります。

 

機能面では、Android TVに代表されるスマートOSを搭載するポータブルプロジェクターが最近は特に増えつつあります。パソコンやビデオプレーヤーを別途用意しなくても、プロジェクター単体でNetflixやAmazonプライム・ビデオをストリーミングしながら見られる手軽さを特徴としています。LG CineBeamシリーズのラインナップにも「HF80LS」のように、LG独自のwebOSを搭載するポータブルプロジェクターがあります。

↑WebOSを搭載するスマートプロジェクター「HF80LS」

 

LG CineBeamシリーズはスタイリッシュなデザインも特徴。4Kホームシアターを楽しむための本格派モデルは精悍なブラック、機能性に優れるビジネスモデルは清潔感のあるホワイトを基調にしたモデルがラインナップされています。

 

今回、筆者は新製品のPH510PGを自宅で試す機会を得ました。シアター鑑賞やオンラインカンファレンスに使ってみてわかった、LG CineBeamシリーズの新しいポータブルプロジェクターの「4つの魅力」をお伝えします。

 

B6サイズのバッテリー内蔵ポータブルプロジェクター、4つの魅力

1.小さくて軽いこと

ひとつはやはり期待していた通りに「小さくて軽いこと」です。縦横サイズはB6サイズの手帳と同じぐらい、厚みは約48mmです。フル充電から約2.5時間の連続駆動を実現するバッテリーを内蔵しながら、質量は約650gに抑えています。本体を保護できるソフトケースも付属されていますが、一般的なノートPCよりも軽いので、ビジネスバッグに入れて持ち歩くことも苦になりません。

↑本体のタテヨコサイズはB6判の手帳とほぼ同サイズ

 

↑プロジェクターがきれいに収納できるソフトケースが付属します

 

↑本体を軽く、小さくするために給電用ACアダプター付きの電源ケーブルがやや重くなっています。屋外に持ち運ぶ際には内蔵バッテリーをフルに充電してから出かけたいところ

 

もちろん、家の中での持ち運びも自由自在です。白い壁や天井のフリースペースに映像を投写すれば大画面スクリーンに早変わり。プロジェクターのレンズから幕面まで、約3.2mの投写距離が確保できれば最大100インチの画面サイズを実現できます。

 

2.自動台形補正機能

もうひとつは、設置方法の自由度を高めてくれる垂直方向の「自動台形補正機能」が付いていることです。低めのテーブルに本機を置いて、少し角度を付けた状態で壁に映像を投写しても画面の台形歪みを自動的に直してくれます。ただし水平方向には手動による歪み補正にも対応していないため、プロジェクターは常に幕面の真正面に置く必要あり。

↑宅内の様々な場所に持ち歩いて動画視聴が楽しめます

 

↑縦方向の台形補正機能を搭載。自動・手動による補正に対応しています

 

3.映像入力端子の豊富さ

コンパクトなプロジェクターでありながら、「映像入力端子が豊富に揃っていること」も魅力のひとつです。ノートPCやBlu-ray/DVDプレーヤーをHDMIケーブルで接続してVODやディスクコンテンツが見られるだけでなく、USBメモリーに保存した動画や音楽、オフィスドキュメントやPDF、画像ファイルの再生が手軽にできます。

 

ビジネスパーソンに重宝されるRGB映像入力端子は、これを採用するノートPCとつなぐために確保されています。PH510PGがビジネス用途も強く意識したポータブルプロジェクターであることがわかるでしょう。

↑コンパクトサイズながら豊富な入出力端子を装備

 

↑Thunderbolt/HDMI変換端子を間に介することでMacのディスプレイもCineBeamを使って大きな画面に映せます

 

5.ワイヤレス接続

最後に「PCやLGのスマホとのワイヤレス接続が簡単にできること」があります。Windows 10以降のMiracastに対応するパソコン、またはAndroid 4.0以降を搭載するLG製スマートフォンは「SCREEN SHARE」というワイヤレス画面共有機能が使用可能。デバイスの画面がそのままプロジェクターにミラーリングできるので、PCに貯めた写真の閲覧、モバイルゲームなどあらゆるコンテンツが楽しめます。特にビジネスシーンでのプレゼンテーション用途に活躍しそうです。

 

ちなみにLG最新の“2画面対応スマホ”である「LG VELVET L-52A」はAndroid 10を搭載していますが、LG同士の組み合わせにもなるため、とてもスムーズにSCREEN SHARE機能が使えます。外出先ではスマホで見ていた映画を、帰宅後に大きな画面でプロジェクターを使って続きから視聴するなどの活用が可能です。

 

PH510PGにはスピーカーが内蔵されているので、別途サウンドを聴くための外付けスピーカーの用意は不要です。反対に音に迫力を加えたい場合はBluetoothスピーカーをペアリングして鳴らす手もあります。

↑LGのスマホやノートPCとのワイヤレス接続に便利な「SCREEN SHARE」機能に対応

 

↑LG VELVETの画面がそのままプロジェクターを使って投写できます

 

実力を十分に引き出す環境作りも大切

PH510PGを使って少し気になった点についても触れておこうと思います。

 

ひとつは明るい部屋では映像がやや見づらくなるところです。やはりコンパクト機はパワフルな大型ランプを積めないため如何ともしがたいと思います。とはいえランプの明るさは550ルーメンと、このサイズのポータブルプロジェクターとしては平均的なレベルです。昼間は部屋の遮光カーテンを閉めたり、夜間は照明を少し落とせば映像がくっきりと見やすくなるので試してみてください。

↑映像の明るさ、色合いなどの設定をメニューからある程度カスタマイズできます

 

もうひとつ、長時間動作を続けた場合に冷却ファンのノイズが人によっては少し気になってくるかもしれません。特に映画やドラマを楽しむ場合はプロジェクターから少し距離を置いて座るか、またはワイヤレススピーカーを導入して、プロジェクターよりも手前に置きながら音を再生するとファンノイズの煩わしさから少し解放されます。見るコンテンツに応じて3.5mmヘッドホン出力を活用する方法も良いでしょう。

 

多彩なLG CineBeamシリーズのラインナップ

以上の特徴を踏まえれば、LG CineBeamシリーズのPH510PGは宅内のリビングルームや子ども部屋など、場所を変えて持ち運びながらホームシアターを楽しんだり、在宅ワーク時にはPCにつないで“大型サブディスプレイ”としてオンラインカンファレンスなどの用途にも役立つオールラウンダーです。画質と機能性、バッテリーのスタミナなどポータブルプロジェクターに必要なパフォーマンスをバランス良く満たしながら、想定売価が5万円前後で購入できるのであれば購入を検討する価値が十分にありそうです。

 

PH510PGはコンパクトで可搬性にも優れるプロジェクターですが、フロント投写タイプのモデルなので、幕面に映像を結ぶために最短投写距離は79cm以上確保する必要があります。住環境の関係で幕面からプロジェクターを置く場所までの距離が取りづらい場合、7cmで40インチの大画面が投写できる「PH55HG」のような“短焦点プロジェクター”も選択肢に入ってくるでしょう。

 

あるいは“天吊り設置”も含めてプロジェクターの置き場所を固定できる環境があって、より本格的なホームシアターをつくってみたい方には4色LED光源を採用して、明るさやコントラスト、色再現を高めた4K/HDR対応のモデル「HU70LS」がおすすめできます。在宅時間が増えているであろうこの機に、LG CineBeamシリーズの多彩なラインナップに注目してみるとさまざまな発見と収穫が得られると思います。

 

構成/内山慎太郎

録画生活がスマホ一台で完結。「nasne」があればテレビはいらない説は本当か?

自宅のネット環境に接続することで、スマホやタブレットからテレビ視聴&録画が楽しめる“ネットワークレコーダー&メディアストレージ”こと「nasne」(ナスネ)。今回はこの大人気レコーダーの活用法を、みんなが持っている「スマホだけ」にあえて絞ってレビューしてみました。

 

2012年の登場から現在まで根強いファンを多く持つnasne。2019年には当時のメーカーだったソニー・インタラクティブエンタテインメントからの生産が終了するものの、以後PC・スマホ周辺機器メーカーのバッファローが販売継承を発表。今年3月には性能アップした新モデルがとうとう発売され、以後、品切れが続出する人気となっています。

↑3月に発売されたバッファロー「nasne」(NS-N100)のパッケージ

 

そんなnasneの何がすごいのかが気になっている方のために、本製品の人気の秘密を再検証しつつ、便利な機能の数々をあらためてレビューします。

 

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実は「スマホしか持ってない人でも使える」HDDレコーダー

nasneは、スマホ、タブレット、PC、ゲーム機など、好みの端末で録画・視聴が楽しめるレコーダー。この春発売された最新型では本体に地上デジタル&BS/110度CSデジタルチューナーと2TBのHDDを内蔵し、(おおざっぱに言えば)録画したテレビ番組をネット経由で各機器に配信することができます。

 

いわゆるブルーレイ搭載HDDレコーダーも最近はスマホ対応のものが主流ですが、それらとの差別化に成功したポイントが、超快速な録画&視聴アプリ「torne(トルネ)」。かゆいところに手が届く機能の数々、そして他の追随を許さないレスポンスの速さが人気の秘訣となりました。

↑iOS/Android対応のアプリ「torne mobile(トルネモバイル)」

 

最新モデルは2万9800円(税込)で、ブルーレイ搭載の一般的なレコーダーよりも価格は安め。一方、本体の形・サイズ感はPCの外付けHDDにかなり近く、場所をとらずに設置することができます。

↑本体サイズは約44.5×135×187mm(幅×高さ×奥行き/最大突起部含む)

 

また細かいところでは、液晶テレビ+外付けHDDの録画機能では対応しないことが多い圧縮録画(3倍モード録画)に対応しているのもポイント。これでHDD容量をかなり節約できます。

↑画質圧縮なしのDRモード、容量を節約できる3倍モードのいずれかで録画が可能

 

上記を筆頭にnasneの良いところは山ほどあるのですが、実は最大のメリットかもしれないのが「テレビを持っていなくても使える」という点。ここでいうテレビとは、いわゆる液晶テレビ・大型テレビなどのことです。

↑nasne本体の背面。テレビと接続するHDMIなどの映像出力端子がないところに注目

 

nasneは一般的なレコーダーと異なり、実はテレビと直接つないで使う製品ではありません。もし家にテレビがなくても、ネット環境とスマホがあれば初期設定含むあらゆる操作ができるようになっています。

 

このことは、何かと家電が必要になる新生活シーズンに特にメリットが大きいと思います。「とりあえず身軽にテレビを観たい」、あるいは「これからテレビ環境を揃えたいけど、録画機やテレビラックなど揃えることを考えると気が重い」というような人も注目に値するのではないでしょうか。

 

外出先で録画中の「追っかけ視聴」も。便利すぎ注意!?

ここからは、新型nasneの実機レビューとともに便利な使い方を見ていきます。今回は記事執筆のため約2週間、torne mobileをインストールしたスマホ+nasneだけの組み合わせだけでテレビ録画を満喫。これにより細かい部分の良さもいろいろと再確認することができました。

 

・接続と準備

まずはnasne本体の設置について。接続まわりで一点注意したいのが、無線LANには対応していないこと。(おそらく、常に安定した通信速度を出すための仕様として)LANケーブルで有線接続することになるので、必然的にルーターなどの近くに置くことになるでしょう。

↑筆者宅に設置した際のケーブル接続。上からLANケーブル、アンテナ出力ケーブル、アンテナ入力ケーブル、電源ケーブルの4本をつないでいます

 

↑スマホと同一のネットワーク上にnasneを接続すると、torne mobileの設定画面上に表示され初期設定ができるように

 

↑torne mobileは基本無料のアプリですが、テレビ番組の視聴・再生を有効にするにはアプリ内課金が必要に(Androidの場合は500円)

 

・とりあえずテレビをつけてみる

スマホにtorne mobileをインストールしたら、まずは現在放送されているテレビ番組を観てみます。最初の立ち上げには5秒~10秒ぐらい待ちますが、映像のストリーミングが始まれば以降はストレスなく楽しめる印象。

↑テレビ視聴中は、画面をタップすることで画面下部に小さい番組表を表示。視聴したまま番組を選んで選局ができます

 

torne mobileでは外出先からのリモート視聴もできるので、例えば「移動中だけどリアルタイムで観たい番組に間に合わない!」とか、臨時ニュースが観たいといった状況に重宝します。録画予約している番組を、放送中に始めから観る「追っかけ視聴」もOK! この機能は便利すぎるゆえに、外出中のデータ通信量に注意しながら使いたいところです。

 

・予約もスマホで

番組の録画予約もスマホから行うことができます。情報量が多いテレビ番組表はtonre mobileならではのキビキビした動作の強みが光るところで、時間帯・日付の移動や拡大・縮小などもかなりスムーズ。

↑番組表は、スマホの向きに合わせて縦表示・横表示が可能。ピンチイン・アウトで表示範囲や文字サイズも自在に変更可

 

この、なじみのある番組表も使いやすいですが……もう1つ便利なのが番組のランキング機能。ユーザーの間で録画予約が多い番組をサッとリストアップしてくれます。特に新番組シーズンは第1話の録り逃しが多くなりがちなので、ときどきここをチェックして予約を入れる習慣をつけると◎。もちろん、予約は外出先のスマホからでも入れられます。

 

↑録画予約のランキング。上位がアニメ番組の独占状態になっていることが多いですが、画面を横にフリックすると「アニメ以外」の一覧にワンタッチで切り替えられるあたり、気がきいてます

 

・録画番組の再生

今度は録画した番組を再生してみましょう。CMなどを検出する自動チャプターが有効なので、チャプタースキップも使いながら楽しめます。また、スマホ上でも「早見再生」ができるというのは意外と知られていないかもしれないポイント。1.5倍速に変更&音も聴きながら時短再生できます。

 

さらにイチオシはシーンサーチの機能。一定間隔(30秒、1分などで即切り替え可能)ごとのサムネイルをずらっと表示し、そこからシーンを選んでワンタップで再生できます。これは特番やワイドショーなど、長時間の番組から観たいシーンを探したいときに超便利。サムネイル表示のレスポンスも、「ネットワーク経由で観てるのにこんな速いの!?」と思わず感動するところです。

↑再生中に画面右下をタップすると、下部に場面ごとのサムネイルを一覧表示。長時間の番組でも目当てのシーンをすばやく探せます

 

↑録画番組のリスト表示。同じ番組名のタイトルが自動的にグループ化されていきます

 

・ダウンロード持ち出しもできる

外出時や移動中もしょっちゅう録画番組を観たいという場合は、事前にスマホにダウンロードしておくことで通信料の節約になります。torne mobileでは、これを可能にする「Wi-Fi書き出し」を別途オプション機能として用意。アプリ内課金(Anrdoidの場合は840円)で有効にできるので、自分の使い方に応じて検討してみてください。

↑録画リストから番組名の長押し(ロングタップ)メニューから「ビデオの書き出し」を選ぶとWi-Fi経由でスマホにダウンロードできます。持ち出し用のデータはあらかじめ作成されており、30分番組も1~2分程度で快適にダウンロード可能

 

容量を増やしたり、将来的に別のデバイスからも見たくなったりしたときには

nasne購入を詳しく検討すると気になってくる「本体の拡張性」などについても補足していきます。まず、2021年の新モデルでは2TBとなったnasneのHDD容量について。実はレコーダーとしてはシンプルにこれだけでも十分ぐらいですが、容量に余裕がほしい場合はUSB端子で増設ができます。今回の新モデルでは、増設できるHDD容量が最大6TBまでとなり、計8TBで録画できるようになりました。

 

↑nasneと同じバッファロー製の6TB HDDを増設。今回のためにUSB HDDの価格を久々に調べましたが、6TBの製品も1万円台前半から買えるという安さに衝撃を受けました

 

ということで今回は実際に6TB HDDを増設、8TB体制を試してみたところ、もうここまでやると「容量の心配は一切いらない」感が心強い。地デジはもちろん、はりきってBSやCSの番組も普段以上に録りまくってみたのですが、今回のテスト期間で残量が90%を切ることはとうとうありませんでした。レコーダーの録画番組を何時間もかけて削除して、一生懸命「空き容量を作っている」人をたまに見かけますが……8TBの半端ない安心感、そういう人たちにぜひ味わってほしい。

 

↑torne mobileに表示されるHDD残量表示。8TB体制にしたnasne(写真では「nasne2」)の容量は圧倒的で、数週間試した程度では絶対にいっぱいにならない頼もしさがあります

 

次に、これは本製品の弱点でもあるので隠さず書いておきたいところですが……、nasne単体で2番組以上の同時録画はできません。一般的なレコーダーは2番組、3番組の同時録画が当たり前になっているので、ここは心もとないと感じる人もいるでしょう。

 

その代わり(とまではいかないものの)、nasneはアプリ上で複数台を同時に使うことができ、2台目を設置するとダブル録画のレコーダー感覚で使えるようになります。このため、将来的には外付けHDDの増設ではなくnasneをもう一台買ってしまうという手もあり。torne mobileでは最大4台の同時使用が可能です。

 

↑複数台のnasneを使えば、同じ時間帯でも2つ以上の録画予約がOKに。どのnasneを録画に使うかは基本自動で、任意に選ぶこともできます

 

もうひとつは、「大画面でも観たくなったとき」の話。ここまで「スマホだけでテレビが観られる」点を軸にnasneを紹介してきましたが、大画面テレビでもnasneが使いたくなったらどうすればいいのか。この場合は、プレイステーション4+torneアプリを使って観るのがおすすめ。なお次世代機のプレイステーション5では現状未対応も、今冬(2021年末商戦期を予定)にPS5用torneアプリが提供される予定です。

 

↑無償提供されているPS4用torneアプリ。ゲームのコントローラーを使ってtorne mobileとほぼ同じ操作性で楽しめます

 

大きな画面に関する話題でいえば、Windows PC用のアプリ「PC TV Plus」も。こちらはtorneとは異なる便利さでnasneを活用することができ、BDドライブの付いたPCとPC TV Plusがあれば、LAN経由でブルーレイディスクへの書き出しも可能。「どうしてもディスクに残したい」という録画番組が出てきた場合の選択肢としても知っておくといいでしょう。実は筆者もこれに何度も助けられています。

↑Windows PC向けテレビ録画・視聴アプリ「PC TV Plus」(税込3300円)

 

nasneが、そしてレコーダーがない生活は考えられない

スマホ+nasneだけのテレビ生活というのも案外捨てたものではないですが、さすがに毎日長時間となると、「テレビを観ながらスマホを触れない」というのがストレスになるかも。このため、普段使いのスマホ以外にiPadなど大きめなタブレット、あるいはPCが併用できると、今回紹介した使い方もかなり快適になるでしょう。

 

Amazonプライム・ビデオやNetflixをはじめとするサブスク動画サービスが日常になった中、今さらnasneのようなレコーダーの価値って?と疑問に感じている人もいるかもしれません。確かにテレビドラマやアニメはそれで済むことがほとんどになりましたが、「サブスクではあまり観られない」または「TVerなどの見逃し配信だと1週間でだいたい消えてしまう」というバラエティやドキュメンタリー、歌番組の多くは「やっぱり録画しておいてよかった」と感じるところです。

 

nasneで使える外出先からのリモート視聴のように、たくさんの視聴者と同じ時間にリアルタイムで楽しめる機能もまだまだ楽しいので、個人的にはやっぱりこういうレコーダーは今後も進化を続けてほしいと思います。

↑「リアタイ視聴」の楽しさという点では、テレビ放送時に流れたネットの実況コメントを録画番組にも反映・表示できた「ニコニコ実況」連携機能が忘れられません。torneならではの最高の機能の一つだったのですが、残念ながら昨年に終了してしまい……nasne復活後の次のステップとして今後の再開を心待ちにしています

 

 

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好きなアシスタント音声が選べるイヤホンって新鮮!ネイン「Zeeny ANC」をレビュー

今年の春もまた個性的なワイヤレスイヤホンが続々と発表・発売されています。今回は音声アシスタントを人気VTuberやタレント、アニメキャラクターの声にカスタマイズして楽しめる「Zeenyボイスストア」を立ち上げた日本のメーカー、Nain(ネイン)の左右独立型・完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」を紹介します。

↑完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」(実売価格1万9800円)

 

アプリを使って好みの音声アシスタントが選べる

現在発売されている大抵のワイヤレスイヤホン・ヘッドホンは、ペアリングしたスマホによる音楽再生やハンズフリー通話の遠隔操作に対応するリモコン機能を内蔵しています。タッチパネル、またはボタンのどちらでリモコン操作を行うかは機器により様々ですが、多くの機器が操作結果を単純なビープ音、または音声ガイドで知らせてくれます。

 

後者の音声ガイドを搭載するワイヤレスイヤホンのなかでは、特に日本メーカーの製品に人気のアニメキャラクターなど声優を起用した録り下ろしのボイスガイドを載せているものがあります。お気に入りのキャラクターや声優の声がリモコン操作の結果だけでなく、スマホに届いた通知も読み上げてくれると「音楽を聴くこと」以外の楽しみが増えて、ワイヤレスイヤホンを肌身離さずに装着していたくなるものです。

 

今年の3月にリリースされたネインの「Zeenyアシスタント」は、ユーザーが好きな声のキャラクターを選べるバーチャルパーソナルアシスタントというコンセプトを掲げたiOS/Android対応のモバイルアプリです。

↑ボイスアシスタントの「声」をカスタマイズして楽しめ「Zeenyアシスタント」アプリ

 

アプリで設定したキャラクターの声が、時報/カレンダーの予定/天気/スマホのバッテリー残量を知らせてくれます。Zeeny ANCなどネインが発売するワイヤレスイヤホンをスマホにペアリングしている時には、Zeenyアシスタントの音声通知がイヤホンから聞こえてきます。

 

VTuber・アニメキャラ・タレントのボイスが勢揃い

このZeenyアシスタントアプリの追加サービスとして、新しいキャラクターの音声アシスタントが購入できる「Zeenyボイスストア」がこの春からスタートしました。

↑Zeenyボイスアシスタントのサービスがスタート。複数のキャラクターの声を購入してボイスアシスタントを入れ替えながら楽しめます

 

↑Zeenyボイスストアではサンプルボイスを確かめてから気に入ったボイスを購入できます

 

Zeenyアシスタントではメインとサブ、2種類のアシスタントが設定できます。メインの方はアプリの画面を開いた状態で、右下に表示されるアイコンをタップするたびに現在時刻や次の予定などを合成音声で知らせてくれる「オンデマンドアシスタント」です。

↑右下のアイコンをタップするとメインアシスタントが、背景画像のサブアシスタントをタップするとそれぞれの声が通知など情報を話し始めます

 

サブアシスタントはアプリのメイン画面の中央に表示され、時報やスケジュールを決まったタイミングで知らせてくれる「定時アシスタント」です。アプリの画面からキャラクターをタップすると再生されるオリジナルボイスも含めて、ひとつのキャラクターにつきおよそ40種類のボイスを収録しているそうです。

 

Zeenyボイスストアから購入できるアシスタントの音声は、5月上旬時点では490円、または980円のアイテムが並んでいます。イヤホンもZeeny ANCをベースにしたコラボモデルが発売されるDJ KOOのアシスタントボイスもインパクト大!メインとサブの両方に設定ができます。

↑メインとサブの両方のアシスタントに設定できるDJ KOOのボイスも登場

 

アニメ「秘密結社 鷹の爪」からは“総統”と“吉田くん”、“レオナルド博士”のキャラクターボイスもそろい踏み。筆者は東京ヤクルトスワローズのファンなので、スタジアムDJのパトリック・ユウの声が選べるZeenyアシスタントに大いに親近感がわいてきました。今後もストアには人気のアニメキャラクターやVTuberの新しいボイスが続々と追加されるそうです。

 

様々な機能を追加しながら成長を続けるZeenyアシスタント

ネインの代表取締役兼CEOである山本健太郎氏は、新たにストア機能を追加したZeenyアシスタントを今後も大きなプラットフォームに育てたいと意気込みを語ってくれました。

↑Zeenyアシスタントの展望を語ってくれたネインの山本健太郎氏

 

昨年から続く新型コロナウィルス感染症による影響を避けるため、自宅などリモートワーク環境で仕事に打ち込む人々が増えています。ワイヤレスイヤホンもリモートワーク環境下でビデオ会議等のハンズフリー通話を快適にこなすために欠かせないツールになりました。Zeenyアシスタントは1時間おきに声で時報を知らせてくれるので、一人で在宅ワークを続けていると乱れがちになる仕事のペースを取り戻すのにも最適。ネインの山本氏もZeenyアシスタントの体験価値をぜひ多くのビジネスパーソンに伝えたいと呼びかけています。

 

Zeeny ANCは自然なノイキャン効果・サウンドバランスが特徴

今回はネインの最新完全ワイヤレスイヤホン「Zeeny ANC」を借りて、Zeenyの音声アシスタント機能を試しました。ネインの山本氏が「開発時にとりわけ注力した」というアクティブ・ノイズキャンセリング機能の効果はとても高く、しかも音楽再生のバランスを崩さない自然な消音感を特徴としています。地下鉄の甲高いブレーキ音から、バスや自動車の低いエンジン音まで様々な種類のノイズが自然に消える感覚は見事。Zeenyアシスタントアプリでは外音取り込み機能のレベルを10段階から細かく選択できます。

 

タッチセンサーリモコンを内蔵する左右側面のマルチファンクションボタンをタップすると、音楽再生やハンズフリー通話のリモコン操作ができます。3回タップはノイズキャンセリングモードと外音取り込みの切り換え操作になります。

↑Zeenyアシスタントアプリから外音取り込みのレベルを10段階まで細かく調整できます

 

なお、左側イヤホンのマルチファンクションボタンを長押しするとiPhoneはSiri、AndroidスマホはGoogleアシスタントが立ち上がり、音声によるコマンド操作を受け付けます。こちらの音声アシスタントの仕様については各サービスに依存しています。

 

ふだん使いからビジネスシーンにも活躍するイヤホン

Zeeny ANCのサウンドもスムーズで聴き疲れしないバランスに仕上がっていると思います。声の再現力がリアリティにも富んでいるため、その効果はハンズフリー通話にてきめんに表れます。弾力感のある低音、粒立ちのよい中高音域は様々なジャンルの音楽再生にも素直にフィットします。aptX再生にも対応しているので、より本格的なワイヤレス音楽再生を楽しみたい時にも本機が良いパートナーになってくれるでしょう。

 

バッテリーはフル充電から約10時間の連続再生に対応している所も見逃せません。長時間に渡るビデオ会議の間にイヤホンのバッテリーが切れて慌てふためく心配もなくなるからです。また本体はIPX4等級の防滴対応なので、在宅ワークの合間にスポーツで汗を流したい時にもZeeny ANCをそのまま持ち出せます。

↑イヤホン単体で約10時間の連続再生が可能。Zeeny ANCはスタミナも十分なイヤホンです

 

Zeeny ANCはエンターテインメントからビジネスまで1台でユーザーの生活をワイドにサポートしてくれる賢いパーソナルアシスタントです。お気に入りのボイスをインストールすれば、リモートワークの疲れも癒やしてくれる離れがたいパートナーになってくれるでしょう。

 

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ニコンの見る「映像とカメラの未来」(後編)ーーニコンの「変わるべきところ」と「変わらずにいるべきところ」

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、2020年のデジタルカメラ年間累計出荷台数は世界全体で888万6292台、金額では4201億3770万6000円。前年比で見ると台数で58.5%(前年:1521万6957台)、金額では71.6%(前年:5871億4300万2000円)と、カメラ市場の縮小傾向が続いています。

 

去る3月に、カメラ市場を支えるメーカー・ニコンの2021年3月度における連結決算予想をもとにしたニュースが報じられました。市場全体と同じく、コロナ禍の影響を色濃く受けたその内容に多くのニコンユーザーが、驚きの声を上げたのは記憶に新しいのではないでしょうか。

 

GetNavi webでは、話題の渦中にあるニコンに今後の戦略についてのインタビューを敢行。前編では、新開発モデル「Z 9」に始まる、製品戦略から昨今のユーザーとの接点について伺いました。

 

【関連記事】

ニコンが見据える「映像とカメラの未来」(前編)ーー新たなユーザーに提供したいカメラ体験とは?

 

後編では、メーカー目線で見たコロナ禍の実態から、「センセーショナルな報道」を受けて、今考えている思いについて伺いました。インタビューに答えて頂いたのはニコンから、映像事業部 UX企画部長 大石啓二さん、ニコン イメージング ジャパンから、執行役員 マーケティング本部長 若尾郁之さんです。

↑株式会社ニコン 映像事業部 UX企画部長 大石啓二さん(写真右)、株式会社ニコン イメージング ジャパン 執行役員 マーケティング本部長 若尾郁之さん(写真左)

 

コロナ禍でカメラ市場に起きたこと

――コロナ禍では、イベントの中止や旅行の自粛だけでなく、製造の現場にも影響が出ているという報道もありました。ニコンのカメラ製造において、どんな影響がありましたか?

 

若尾「量販店で実施していた店内セミナーなども以前のような形ではできない状況が続いています。またニコンの製品は、“触ってもらえれば良さがわかる”と言われたりもしますが、グリップ感などをなかなか試してもらえないというところが、残念です」

 

大石「私を含む商品企画のメンバーも、現場の声を積極的にお伺いする機会が減ったのは事実ですね。国内外を問わず販売店の方々と直接お会いして率直なご要望を伺うなどの機会を作っておりましたが、これが原則できなくなってしまったのは痛手と感じています。オンラインでは伝わり辛いニュアンスもあると思います。そのほかプライベートでもこれまでは訪れた量販店の店頭にて、購入を迷っているお客様と販売スタッフの方の会話が耳に入ってくると、その中から色々なヒントを頂けたりすることもあったりしたのですが…」

 

――実際の販売にも、大きな影響があったのでしょうか?

 

大石「緊急事態宣言の発令があった昨年の春先は、売上の落ち込みは確かにありました。それは、他社様でも近い状況だったのではないかと想定しています。先行きが見えない中で、カメラのような高額商品の購入意識が下がったのはやむを得ないですが、一方でそのような状況下でもSNSなどを通した自己表現のニーズはコロナ禍以前と変わらず、その結果としてカメラの販売は数か月のうちに盛り返し、直近では対前年比でほぼ同レベルにまで回復しております。その背景には、 “自分の表現を広げていきたい”という想いを持ったお客様が、自粛生活の中でも発信に注力した背景があると分析しています」

 

「また、世界各地でマイクロレンズが大きく売り上げを伸ばしたのも特徴的な出来事でした。外出が制限される環境下で、室内で撮影を楽しみたいニーズの増加を強く感じられました。ニコンでも家の中で撮影を楽しむためのコンテンツを作ったり、アメリカでは(現在は終了しておりますが)オンライン講座『Nikon School』の無償化を行うなど、お客様に学び、表現する機会を継続して提供し、大変好評をいただきました。お客様がこれらコンテンツを有効活用して、状況が平穏に戻りましたら、いつでも撮影を楽しんで頂けるような機会を整えています」

 

若尾「日本でも海外同様に、マイクロレンズが売れる傾向は見えました。コロナ禍だから撮影をやめるということではなく、その中でもできる表現を促せるように、ニコンでは室内撮影に関するコンテンツの発信を行いました」

 

――コロナ以降、リモート会議などで使われるWebカメラのニーズも新しく生まれ、カメラや撮影の可能性がより広がったようにも感じます。

 

大石「CP+2021オンラインで開催した技術者パネルディスカッションでは、ニコンの登壇者がPC内蔵のカメラではなく、Zマウントシステムのカメラと『Webcam Utility』で参加したところ、“ニコンだけ画質良くない?”と話題になったんです(笑)そういった細かなところでもお客様にニコンのシステムで何ができるのか?を認識してもらえることは大変ありがたいと思っています。」

 

「CP+2021」で感じた、オンラインへの確かな手応え

 

――イベントの自粛によって、2021年のCP+はオンラインで開催されました。ニコンとしては、この点をどう評価していますか?

 

若尾「ニコンイメージングジャパンとしては、今年のCP+には非常に手応えを感じています。2017年と2018年に“ニコンファンミーティング”を開催するなど、お客様との接点をリアルな場で作ってきました。しかし、コロナ禍でイベントを大々的にやることはできず悩んでいたので、CP+で学んで得たことはとても大きかったです」

↑ニコンファンミーティング2018の様子

 

――従来は写真家中心だった展示内容が、今年はネットやSNSと親和性の高いYouTuberや、旅行撮影が得意なプロトラベラーなどを講師に迎えたプログラムになっていましたが、その転換への反響はいかがでしたか?

 

若尾「これまでCP+に足を運んでいたお客様は、従来型のイベントを欲していたのだろうとは思います。しかし、これまでのCP+のコンテンツラインナップからすると、だいぶバラエティに富んだものにできたはず。お客様が多彩な撮影体験を求める傾向にあるので、そこにアプローチしないといけない。そこがうまく合致できたのかなと思います」

 

「CP+では、YouTubeのチャットとコメント欄をオープンにして、コミュニケーションできるよう試みました。今まで取り組んでいなかったことですが、登壇者と視聴者の一体感を生むことができたと思います。オンラインならではのコミュニケーションの可能性を強く感じられましたね。また、コロナが終息したとしてもオフラインだけに戻るとは思えませんので、今後も動画コンテンツは増やしていきたいと思っています。直近の課題は、オフラインのCP+で行っていた機材のタッチ&トライをどう補完して、商品の良さをアピールしていくか、ですね」

 

――CP+以外にも、オンラインを活用した試みは増えているのでしょうか?

 

若尾「写真教室の『ニコンカレッジ』では、オフラインだけだった講座をオンラインでも開始しました。ニコンカレッジの講師が、新宿のニコンプラザからセミナーをライブ配信したりといった、学びのタイミングを外さない取り組みも始まりました。また、NICO STOP(ニコストップ)というウェブマガジンを定期的に公開しています。オンラインを活用することで、常にユーザーのみなさまと写真との接点を絶やさないよう意識しています」

 

――ニコンのサイトでは、若き感性のクリエイターによる作品とインタビューが読める「Zcreators」など、従来のモノだけでないコト訴求を意識した発信が目立っていますね。

 

若尾「Zcreatorsは、実際にZシリーズを使っていただいている若い写真家が、どういう気持ちで写真を撮っているのか、自分の写真に対しての向き合い方をまとめたものです。モノの側面だけでなく、コトの側面、学びの側面と、いろいろな形で発信するように意識して、あらゆる事象が写真につながるような発信を続けています」

 

――先ほども話にあがりましたが、機材のタッチ&トライが難しい現状について、何か考えている施策はありますか?

 

若尾「カメラを試用したい人が、欲しいカメラを借りて試してから購入できる施策として「airClosetMall(エアクロモール)」でのサービスを2020年の秋から開始しました。自分の好きな場所で撮って試したいという要望に応えたもので、Z 6II、Z 6、Z 5、Z 50と一部NIKKOR Z レンズの貸し出しを行っています」

 

センセーショナルな報道を受けて――新たに見据える「変わるべきこと」「変わらずにいるべきこと」

――3月に「ニコンがカメラ事業から撤退」というセンセーショナルな情報が駆け巡りました。大石さん、若尾さんは、その記事から何を感じましたか?

 

大石「記事の内容もさることながら、それを受けての市場の反応、リアクションの大きさに、改めてこれだけ多くのお客様にご心配をいただいているということを実感しました。記事の内容を受けて“ニコン大丈夫か”“俺が買いに走るわ”という声もウェブ上で拝見しました。我々も日々しっかりと商品企画を行いながら皆様により感動を与える製品をお届けできるよう臨んでいます。改めてこういった声を発信いただいたみなさんの期待に、しっかりと応えていくことが我々の使命、という会話を社内でも多くのメンバーと交わしておりました」

 

若尾「ニコンというブランドには、企業そのものに想いを寄せ、応援してくれるファンの皆様がいるのだと改めて実感しました。先ほどお話したファンミーティングに集まっていただいた方々は、元々ニコンに思い入れを強く持っていただいていましたが、今回はさらに新たな若いユーザーの方までも、愚直にモノ作りをしてきた我々を応援してくれたことにもの凄く感動しています。だからこそ、やはりきちんと応えていかなくてはいけない、と責任を強く感じています」

 

――今回の報道に対する反応を見ていると、ニコンのユーザーには、ニコンに変わってほしくない層と、大きく変わってほしいと思っている層に分かれていると感じました。それぞれ、どういった点がそのような思いを生んでいると思いますか?

 

大石「カタログスペックに表れる基本性能に加え、ニコンでは長くカメラを作り続けてきた経験から、お客様がカメラを手にしたときに伝わる『感覚性能』とでも言うべき、使う際の心地よさにもこだわりを持った企画、開発を行っています。基本性能は、もちろん大切なのですが、触ってわかる信頼感や安心感は一朝一夕には生み出せません。そうしたツールとしての完成度は、これまでニコンのカメラを使って頂いているお客様に向けても変えてはいけない部分と考えています。一方でお客様がカメラに求めるニーズは時代とともに日々変わっていて、自撮り動画をより簡単に撮影したいというニーズをはじめ、動画と静止画を問わず様々なニーズがあり、それぞれの用途に応じて使いやすい機材が求められているのではないかと考えています。従来のような上位機種の機能を下位機種に展開していくモノ作りではカバーしきれないこれらのニーズに応えるために、各商品をどのような特徴を持たせ仕上げていくかが私たちの命題です」

 

若尾「耐久性への信頼、グリップ感、性能そのものに対する安心感などは、これからも維持していかなくてはいけません。では、変えなくてはいけないところとはどこなのか? “ストレスフリーなカメラ”という評価についてのお話をしましたが、被写体や撮影シーンによっては、ストレスに感じることも出てくるわけです。そういう部分をユーザーの声から吸収して変えていきながら、本当の意味での“ストレスフリーなカメラ”を作り続けていくというのが、大事であると感じています」

 

大石「私も実は入社以前は、ニコンは何となく頑固な会社というイメージがありました。しかしニコンの中の人になってみると、答えはYesでありNoでもある、両方の側面をもった面白い会社だったというのが正直なところです。例えば現在一眼カメラ動画が世の中で当たり前になり、動画と静止画がシームレスになっておりますが、その起点として当社は世界初となる動画撮影機能を搭載したデジタル一眼レフ『ニコン D90(2008年発売)』を発売しました。また、私が商品企画を担当しましたD5500では新素材を用い、これまでにない大幅なボディの薄型化を実現するなど、実はニコンは初めてに挑戦するチャレンジングな企業なんです。さまざまな試みを継続的に行っている会社なので、お客様からの声を傾け、守るべき歴史は守りながらもニーズを反映したモノ作りを行うメーカーなのです」

 

――とは言え、変わってほしくないという声もそれなりにある中で、どういう舵取りをしていくかは難しいところですよね。今ある良きところを保ちながら、新しいユーザーを取り込むにはどういった施策が必要だと考えていますか?

 

大石「そうですね、例えば我々は市場をこれまでのようなエントリー、ミドル、ハイアマチュアといったリテラシーの軸だけでなく、お客様が映像表現に何を求めているかという『ニーズ軸』でも見ています。例えば、ニコンのお客様は機材に対する信頼性、愛着を重視される方と、そのカメラで撮影した画像を楽しむ方の両者がおり、 “カメラ趣味層”と“表現趣味層”という2つの大きな軸が存在すると捉えています。“カメラ趣味層”の人にとっては、撮影体験も価値ですが、機材そのものや性能も価値なのです。逆に、『撮れること』に重きを置いている新たな世代の“表現趣味層”の方々に対して、そのニーズに応える感動体験を、カメラシステムを通じて提供することで、ぜひニコンのファンになっていただきたいと思っています」

 

――最後に、これまでのニコンユーザー、そしてこれから新しくニコンユーザーになり得る方々に向けてメッセージをお願いします。

 

大石「開発発表しましたZ 9をはじめ、既にニコンファンであるお客様、そしてこれから映像表現を一眼カメラで楽しみたいと考えているお客様の双方に、感動と驚きを感じていただける商品を企画することに、我々は引き続き全力を注いでいます。ボディ、レンズをはじめ、Zマウントシステムとして皆様のニーズに応える商品をクラス問わず、これからもしっかりと出していきますので、ぜひ楽しみにお待ちください」

 

若尾「Z 9の反応を見ると、ニコンに期待して頂いていることを改めて感じます。その期待に応えられるだけのアウトプットを、出し続けていきますのでご期待ください」

 

本取材を通して、ニコンが現在のユーザーに対する考え、ビジョンに触れることができました。取材を行ったのちに、一眼レフカメラの国内製造終了の報せが出たのも記憶に新しいかと思います。本記事ではボリュームを考えあえて控えましたが、数年前からタイの工場に製造のメインとなっている旨もキャッチ。続く報道に不安がよぎったファンユーザーにこそ、本記事を通してこれからのニコンに期待を抱いてほしいと思います。

 

撮影/中田 悟

ニコンの見る「映像とカメラの未来」(前編)ーー新たなユーザーに提供したいカメラ体験とは?

一般社団法人カメラ映像機器工業会(CIPA)によると、2020年のデジタルカメラ年間累計出荷台数は世界全体で888万6292台、金額では4201億3770万6000円。前年比で見ると台数で58.5%(前年:1521万6957台)、金額では71.6%(前年:5871億4300万2000円)と、カメラ市場の縮小傾向が続いています。

 

去る3月に、カメラ市場を支えるメーカー・ニコンの2021年3月度における連結決算予想をもとにしたニュースが報じられました。市場全体と同じく、コロナ禍の影響を色濃く受けたその内容に多くのニコンユーザーが、驚きの声を上げたのは記憶に新しいのではないでしょうか。コロナ禍における生活様式の変化、また動画・映像コンテンツの普及を受けて加速するスマホでの撮影ニーズ…。カメラメーカーにおいて、この流れははたして逆風なのか、それとも新たな変革期を迎える前触れなのか?

 

そんな中、新たなミラーレスカメラのフラッグシップモデル「ニコン Z 9」の開発進行を発表したニコン。このたびGetNavi webでは、「Z 9」の開発発表を皮切りに、ニコンが今のカメラ市場にどういう戦略を持って立ち向かおうとしているのか、その真意を取材することに。ニコンからは、映像事業部 UX企画部長 大石啓二さん、ニコン イメージング ジャパンからは、執行役員 マーケティング本部長 若尾郁之さんにお話を伺いました。

↑株式会社ニコン 映像事業部 UX企画部長 大石啓二さん

 

↑株式会社ニコン イメージング ジャパン 執行役員 マーケティング本部長 若尾郁之さん

 

一桁機の最高を目指す「ニコン Z 9」

――ニコンのミラーレスカメラは、「Z 7II」をはじめ、「Z 7」「Z 6II」「Z 6」「Z 5」による5機種のフルサイズ(FXフォーマット)機と、「Z 50」のAPS-Cサイズ(DXフォーマット)機をラインナップしています。開発発表された「Z 9」も、「一桁機」となりますが、どういった位置付けの製品になっていくのでしょうか?

 

大石「”9″は一桁で最大の数字となりますが、これを冠したZ 9はZマウントシステムにおいてのフラッグシップ機、つまり最高機種の位置づけとなるモデルです。世の中で求められている映像体験は大きく変わってきており、お客様が撮りたい表現の幅も併せて広がってきています。プロやアマチュアの方を問わず、その映像表現というゴールに向けて静止画と動画を区別せず、シームレスに撮影できる製品となっています」

 

↑3月に開発発表された「ニコン Z 9」。ニコンのフルサイズミラーレスカメラの中で、静止画・動画ともに過去最高の性能を発揮することを目指すモデルとされている

 

――ということは、Z 9は動画撮影でも静止画撮影でも使いやすいカメラになるということでしょうか?

 

大石「はい。Z 9では、最新のセンサーとエンジンを搭載し、高画質な静止画が撮影できるだけでなく、ニコンで初めて8K動画記録に対応するなど動画撮影機能も進化しています。静止画、動画を問わずプロの方々にもその性能を満足してお使い頂けるモデルとして企画しています」

 

インフルエンサーが評価する Zマウントシステムのポイントは「高い光学性能」

 

――ミラーレスカメラシステムである「Zマウントシステム」において、特にユーザーからの評価を受けているのはどういった点でしょうか?

 

大石「多くの方に評価を頂いているのは光学性能の高さですね。Zマウントシステムは大口径マウントを採用することで最高の光学性能を実現し、使って頂ける皆様に感動的な撮影体験を提供することを目指しております。実際に市場からも徐々に「Zレンズに外れなし」というコメントも頂戴しており、そのコンセプトを理解頂いていることは、当社で製品に関わったメンバーも大変嬉しく感じています」

 

――ユーザーと接する機会の多い若尾さんとしては、いかがですか?

 

若尾「インフルエンサーやYouTuberの方と、ニコンの機材についてお話している時にいただく声は、“NIKKOR Z レンズの質の良さ”です。一言でレンズの質というと抽象的に聞こえますけれど、使い勝手やボケ具合、アウトプットされた画像の色合いなどを、総合的に高く評価していただいていると感じます」

 

「また、SNSなどユーザー同士がコミュニケーションする場では、光を取り込む部分であるレンズ構成も含めて、いろいろな形で高く評価いただいている様子を見ています。その一方で、インフルエンサーの方からは、SNSのオープンな場でもハッキリと厳しい意見をいただくことも。一方的に“良いです”と言わない点が、フォロワーからすると第三者的な視点を持った説得力になっているんでしょうね」

 

↑初のオンライン開催となった、国内最大のカメラ機器展示会「CP+2021」では、ニコンブースでより若い世代の写真家・クリエイターを起用していたのが印象的だった

 

Z 7II 、Z 6IIが意味するもの

――ミラーレスカメラのZ 7II 、Z 6IIについても質問させてください。なぜ新しい機種ではなくて、第2世代のカメラにしたのでしょうか?

 

大石「Z 7、Z 6発売の際には、皆様にお求め頂いたカメラを長きに渡り満足感をもってお使いいただけるよう、継続的なファームアップで機能向上を図っていくことをお伝えしました。これまでに瞳AFへの対応をはじめこれを実践してきておりますが、一方で縦位置撮影に対応するバッテリーグリップやカードスロットの増設などハードウェア面についても市場より多くのご要望を頂いておりました。これらに対応し、また新たに手にされた方が、よりストレスフリーに撮影を楽しんでいただけるよう第2世代のZ 7II、Z 6IIを発売することに至りました」

 

↑2020年12月に発売されたフルサイズミラーレスカメラ「ニコン Z 7II」。有効4575万画素の裏面照射型ニコンFXフォーマットCMOSセンサーを搭載する

 

若尾「 Z 7II 、Z 6IIは、“ストレスフリーのカメラ”であるとよく言っていただいています。お客様がストレスなく撮影に集中できるカメラに仕上げられたのも、初代機の欠点を早く解決したいという企画・設計の強い意志があってこそなのです」

 

――やはり、ユーザーに対する思いとそれなりの覚悟があったのですね。

 

大石「市場からの声を形にする上で、全く新しい機種をイチから作るか、Z 7、 Z 6をベースとして機能強化を図ったモデルを作るかについては、社内でも相当議論を行いましたね。Z  7、Z 6発売後、画作りや一眼レフカメラと共通性を持った操作感など基本性能について高く評価を頂いていたため、これをベースとして市場より望まれるハード面のブラッシュアップを行い、より早く皆様の要望に応えることを優先してZ 7、Z 6をベースとしたZ 7IIとZ 6IIの発売を決めました」

 

――葛藤の末の発売だったわけですね。ユーザーからの意見もさまざまあったようで…。

 

大石「Z 7II、Z 6IIを発表した当初は、“これが最初のカメラでよかったんじゃないか”という厳しいご意見も頂きました。もちろん今回の決断で、そういった反応を頂くことは予想していましたが、お客様の撮影シーンによってはZ7、Z 6ではなくこの機種で、よりストレスフリーな撮影を楽しんで頂くために、まずはこれに対応した商品を出すことが重要だと考えました」

 

――ユーザーの不満を少しでも早く解消したい。その思いを実現したのがZ 7II 、Z 6IIだったということなんですね。

 

映像表現を体感した新しいユーザーの受け皿になりたい

――スマートフォンのカメラ性能が進化した昨今では、撮影はスマートフォンで十分と考える人は少なくありません。しかし同時に、より感度の高いユーザーの中には改めてちゃんとしたカメラが欲しいという思いを持っている人も増えていると感じます。メーカー側から、「ユーザーが育ってきた」と感じるような場面はありますか?

 

大石「ここ数年で急速な撮影ニーズの変化を感じています。これまでは、より高い画素数、より高いコマ速を…といったスペック面の進化が重視されてきました。一方で最近では機材性能もさることながら、静止画・動画を問わず“このシーンをこういう風に撮りたい”という皆さんが頭の中で描いた自分のイメージを、しっかり表現として具現化できる…そのような思い通りの自己表現ができる機材が求められていると感じています。」

 

若尾「現場で感じているのは、以前はメーカー発信の情報を受け取る方が多かったのですが、最近はインフルエンサーからの情報を取りに行って、YouTubeを見て自分で学ぶような、情報に対して能動的な若い世代の存在を感じています。インフルエンサーが使っている機材を見本にする傾向も強まっていて、Zシリーズの広がりにもそういう側面がありました。カメラを買う際の意思決定が、従来と違って来ているのかなと思いますね」

 

確かに、クチコミやインフルエンサーの発信する情報を購入の参考にする人は少なくありません。これに続けて大石さんは、

 

大石「インフルエンサーの人たちも、もともと機材の始まりはスマートフォンからという方が多いと思います。自己表現をしていく中で、他のお客様の作品に対する差別化のためにカメラを買い替える、という人が少なくないんです。フォロワーの人たちは、その過程を見てきています。“あの機材があるからこうした表現ができるんだ”というインプットがあるので、“いつかは同じ機材を買って、そういう世界を体験したい”という想いが芽生えていくのでしょう」

 

ソフトウェア「NX Studio」が目指すものとは

大石「ニコンは、新しい映像表現を求めるお客様の次のステップをサポートしていきたいと考えています。これからもハイアマチュア層の方々は我々にとっても大切なお客様ですが、一方で新しくカメラを購入されたお客様が気軽に画作りに挑戦でき、また自分が思い描いたイメージを、撮影後にしっかりと再現できる機会を提供したいと考えています。」

 

――3月に投入されたソフトウェア「NX Studio」も、その一歩なのでしょうか?

 

大石「『NX Studio』は、閲覧ソフトの『ViewNX-i』と編集ソフトである『Capture NX-D』を統合したソフトです。カメラで撮影した後さらに、楽しみながら思い通りの作品に仕上げていく体験をして頂きたくて今回このソフトを開発しました。2つの別のソフトを1つにしたというだけではなく、UIをもっとわかりやすくしてほしい、処理速度をもっと速くしてほしいといった、これまでのお客様の声を反映し、開発陣と細かいところまで議論して改良を行いました。おかげさまで、発表後お使いいただいた方からは良い反応を頂いており我々も安堵しています。今後も色々なご要望、ご意見を頂く機会があろうかと思っていますが、それに応えられるよう継続的にバージョンアップを図っていきます」

 

NX StudioはWin/Mac両対応のアプリ

 

 

↑「NX Studio」の画面イメージ

 

若尾「『NX Studio』をユーザーとして使っていますが、使いやすく感じています。無償でダウンロードできるので、撮影後の工程を楽しむという意味では、ハードルが低く設計されていますね。ひと昔前は、撮って出しのままで映像を楽しむということが多かったですが、現在はインスタの投稿などを見ると、非常に独特な表現をしている作品も多いです。そういった投稿を見て、“こういう表現を自分もしてみたい”というニーズが生まれているのだと思います」

 

――手間をかけてでも、いいものを作りたいユーザーが結構多いみたいですからね。

 

大石「『ViewNX-i』と『Capture NX-D』の統合を考えた当初、従来からこのソフトをお使い頂いている方に対し、より使い勝手を向上したものを提供したいという想いがありました。加えて初めてこういったソフトを使う方々にも、ぜひ画像を編集する楽しみを味わって頂きたいと考えました。今まで撮ったままの画像、もしくはスマホアプリ等で簡単なレタッチで編集を行い画像共有されていた方に、一眼カメラならではの高画質な画像をもとに、自分の思い通りの表現を簡単に実現できる、という体験価値をぜひ体験してほしいです」

 

ニコンとしては、撮るだけで終わらない。撮影後の楽しみを提案していくことで、ユーザー層を広げていこうということのようです。前編である本稿では、近年の製品に対する考え方、今後のユーザーとの取り組みを伺いました。後編では、コロナ禍による影響の実態、そして記事冒頭でも述べた件の業績に対する報道について、お話を伺っていきます。

 

 

撮影/中田 悟

超高コスパの噂はリアルか? 「realme」のワイヤレスイヤホン3種の良い/悪い

アジアを中心に急成長を遂げているスマートデバイスブランド「realme(リアルミー)」が日本上陸し、第1弾として5アイテムがリリースされました。まず、4月15日にワイヤレスイヤホン「realme Buds Q」「realme Buds Air Pro」と、スマートウォッチ「realme Watch S」が発売。5月以降にワイヤレスイヤホン「realme Buds Wireless Pro」とモバイルバッテリー「realme 20000mAh Power Bank 2」が発売される予定です。これらの製品のうち、ワイヤレスイヤホン3機種をいち早く使ってみる機会を得ました。

 

realmeは「同じ価格帯で最も競争力のある製品」をめざし、すでにローンチしている国・地域では、若い世代に熱く支持されているようです。ワイヤレスイヤホンは多くのメーカーが競合するレッドオーシャン。本当にコスパは高いのか? まだ日本では無名のブランドながら「欲しい!」と思うほどの魅力はあるのか? じっくり使ってみました。

 

初めてのワイヤレスイヤホンに最適な「realme Buds Q」

realme Buds Qは3モデルのなかでは最も安い3480円。「ワイヤレスを、かっこよく」をコンセプトに、世界的に著名なジョゼ・レヴィ氏がデザインを手掛けています。川辺の小石をモチーフにしたという充電ケースは、手のひらにスッポリと収まるほどのコンパクトさ。

↑充電ケースはシンプルなデザイン。カラバリはブラックとホワイトを用意

 

↑充電用のUSBケーブルと2サイズの交換用イヤーチップを同梱。説明書には日本語表記はナシ

 

ケースが約28.2gで、イヤホンを収めても約35.4g。非常に軽く、手にしたときにイヤホンが入ってないのでは? と思うほど。プラスチックで、ややチープな質感で、そこは “お値段なり” という印象。充電用のUSB端子は、最近主流のType-Cではなく、減少傾向にあるmicroUSBです。そこも、ちょっと残念なポイントです。

↑左右それぞれのイヤホンにrealmeの「R」ロゴがデザインされていて、そこがタッチセンサーになっている

 

イヤホンはカナル型で、片耳が約3.6g。イヤーチップは3サイズから自分の耳にフィットするものに付け替えられます。装着感は非常によく、軽いので長時間の使用にも適しています。

↑カナル型で、片耳がわずか約3.6g

 

↑耳の穴をピタッと塞ぐように装着でき、ランニング時にも安定感があった

 

筆者はAndroid(OPPO Find X2 Pro)とiPhone 11 Proとペアリングして、音質をチェックしました。Androidは「YouTube Music」、iPhoneは「Apple Music」で音楽を聴き、どちらもNetflixで映画の音声も聴いてみました。

↑OPPO Find X2 Pro(左)とiPhone 11 Pro(右)とペアリングして、音楽や動画の音声を聴いてみた

 

プレスリリースでは10mmのダイナミックドライバーを搭載していることが強調されていましたが、音質はそんなにダイナミックではありません。ボリュームが小さいと不明瞭な音があり、ボリュームを大きくしても、さほど厚みがなく、ズンズンとして心地よい響きは得られません。高音域は細くなり、若干シャカシャカするのも気になりました。好きな音楽を大きめの音量で聴いてテンションを上げたいという人は物足りなく感じるかもしれません。

 

しかし、Netflixで映画やアニメを観ると、BGMとセリフがバランスよく聴こえて、3000円台でこの音質なら十分! と思ったのも事実。音楽を聴くよりも、動画配信サービスの音声を聴いたり、ビデオ通話に使ったりするのに向いているかもしれません。

 

電池持続はケース利用で最大20時間。ノイズキャンセリングは非搭載。上位のBuds Air Proには装着を検知する機能があり、片耳を外すと自動で一時停止しますが、このBuds Qは装着検知には非対応。最大の利点は、なんといっても3480円という価格でしょう。できるだけコストを抑えたい人や、子どもに使わせる初めてのワイヤレスイヤホンとしても良さそうです。

 

ノイズキャンセリング搭載の「realme Buds Air Pro」

realme Buds Air Proは1万3800円。realme Buds Qの約4倍のお値段ですが、最大35dBのノイズキャンセリング機能を備えています。10mmのダイナミックドライバーを搭載し、充電ケース使用で最大25時間再生できます。

↑realme Buds Air Proの同梱品。交換用イヤーチップは3サイズで、合計4サイズから選べる

 

丸い充電ケースは光沢仕上げで、ツルツルとして気持ちいい触り心地。多くのメーカーが採用するベーシックなデザインではありますが、ハイグレードの製品という印象で、いいですね。

↑充電ケースはラウンドフォルムで光沢仕上げ。重さは約39g。カラバリはブラックとホワイトから選べる

 

充電端子はUSB Type-C。側面にBluetoothのペアリングボタンも備えています。なお、Androidのスマホでは、一度ペアリングするとGoogleアカウントに紐づけるように導かれて、ほかのデバイスでも簡単に接続できるようになりました。ただし、機種やOSのバージョンによっては挙動が異なるかもしれません。

↑Androidスマホの場合、このような画面が出て「接続」に導かれる。また、バッテリー残量が減った場合も、画面に表示された

 

イヤホンはカナル型で、軸は短くはないが気になるほどの長さでもなく、アップルのAirPods Proの軸を少し長くした感じ。重さは片耳約5gで、装着時の安定性も良好。軽い運動では外れる心配はなさそうですが、マスクを外したり、シャツを着替えたりする際には多少の注意は必要です。

↑左がrealme Buds Air Proで、右がAirPods Pro。realme Buds Air Proのほうが軸が少し長い

 

↑イヤーチップは4サイズから選べるので、自分の耳にぴったりフィットする

 

軸の上部にタッチセンサーが搭載されていて、ダブルタップで一時停止・再生、トリプルタップで次の曲にスキップ。2秒ほど長押しするとノイズキャンセリングモードとトランスペアレンシー(外音取り込み)モードを切り替えられます。左右どちらをタップしても操作でき、左右を同時に長押しするとゲームモードに切り替わります。電話の着信時はタップで応答でき、ダブルタップで着信拒否または通話を終了できます。

 

音質はrealme Buds Qに比べると “段違い” といっていいほど良く、音に厚みがあり、それぞれの楽器の音が明瞭に聴こえます。J-POPやK-POPはボーカルもクリアに聴こえて、コーラス部分が立体的に再生されます。

 

ノイズキャンセリングの効果も、はっきりと実感できるレベル。とくにiPhoneで聴いたときに、強く効果を感じられました。ゲームモードは、おそらく低遅延になるかと思われますが、筆者が試した範囲では、その効果をさほど実感できませんでした。

 

realme Buds Air Proは音楽を聴くにも、映画を観るにも、通話時にも有効に使える印象。1万3800円なら、かなりコスパは高いといえるでしょう。個人的には、もう一声安いといいのになぁ……と思ったのが本音です。

 

「realme Buds Wireless Pro」も音質は上々

5月以降発売予定のrealme Buds Wireless Proは、左右のイヤホンがつながったネックバンド型のワイヤレスイヤホン。13.6mmのダイナミックドライバーを搭載し、ハイレゾ相当の音質もワイヤレス再生できるLDACコーデックにも対応しています。最大35dBのノイズキャンセリング機能も利用可能。realmeのブランドカラーである黒と黄色でデザインされ、スタイリッシュな印象で、若者だけでなく幅広い世代にフィットしそうです。価格は9980円。

↑色はイエローのみ。交換用イヤーチップは2サイズを同梱

 

左右のイヤホンは使わないときはマグネットで密着する仕組みで、それによってオフになり、離すとオンになります。

↑使わないときは左右のイヤホンがマグネットでくっつく仕様

 

↑装着感はきわめて良好

右側にリモコンを備えていて、カチッと押せる物理ボタンで操作できることが利点。「+」「-」で音量を調整でき、その間の「○」(マルチファンクションキー)を1回押すと一時停止・再生、2回押すとスキップ、3回押すと頭に戻せます。電話を着信した際は1回押すと応答でき、長押しで着信拒否または通話を終了できます。また、マルチファンクションキーの長押しで音声アシスタントを起動可能。AndroidではGoogleアシスタント、iPhoneではSiriが起動することを確認しました。

↑リモコン部に2つの物理ボタンを搭載。音量キーとマルチファンクションキーは一体化。右の長い線が記されたキーでノイズキャンセリングのオンオフが可能

 

ノイズリダクションボタンは独立していて、押してノイズキャンセリングモードとトランスペアレンシー(外音取り込み)モードを切り替え可能。また、長押しするとゲーミングモードに切り替えられます。

 

音質は、低音がしっかりと響き、高音もクリアに聴こえます。ノイズキャンリングモードにすると音に厚みは出るものの、音質に雑味が混じり、再生する楽曲によっては音の透明感が薄れるように感じました。個人的にはゲーミングモードの音質が好みです。ノイズキャンセリングの効果というより、はっきりと音質が変わる3つの再生モードから選択できることが1番のメリットに思えました。

 

アプリは日本語非対応なので注意が必要

筆者が使って唯一気になったのは、「realme Link」というアプリが一部日本語に対応していなかったこと。同梱のユーザーガイド(説明書)には、Android端末と接続させて使う場合、「realme Link」というアプリをインストールすると、細かい設定ができたりするようなことが書かれているのですが、利用にはアカウント登録が必要で、そこが日本語に対応しておらず、日本のユーザーには使いにくいように感じました。realmeの日本法人に確認したところ「現在、日本語対応できるようにシステム改修に取り組んでいる」とのこと。

 

とはいえ、ワイヤレスイヤホンの設定・操作に複雑なことはないので、アプリを使わなくても困ることはなさそうです。realmeは日本に上陸したばかりのブランドですから、まだ使っている人が少なく “レア度” は抜群。コスパを重視し、なおかつ人と違うものを使いたい人は選択肢に加えるといいでしょう。

 

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あの音ズレを改善! 低遅延モードを備えたゲーミング向け完全ワイヤレス「NSMO TWS」レビュー

これまでゲーム用に使うイヤホンやヘッドホンといえば、音の遅延のない有線タイプが主流でした。しかし、技術の進化により、ワイヤレスでも遅延を抑えた製品が続々登場しています。

 

Makuakeで支援プロジェクトを開始したADV.(エーディーブイ)の「NSMO TWS」は、ワイヤレス接続の音の遅延を抑える「ゲームモード」を搭載したゲーミング向け完全ワイヤレスイヤホン。音ズレを防いで、スマホやタブレットでゲームをプレイする際の違和感を減らします。

↑NSMO TWS

 

通常、Bluetooth接続時は、一般的なSBCコーデックで220ms(約0.22秒)、iOS端末で採用されているAACコーデックで120ms(約0.12秒)、Android端末で採用されるaptXコーデックで70ms(約0.07秒)の遅延が発生すると言われています。このわずかな音ズレが、動画を見ているときのセリフと唇の動きのズレ、ゲームアプリをプレイしている際の音とタップ操作のタイミングのズレとなり、違和感を持つ原因になります。

 

しかし、NSMO TWSはコーデックに依存しない低遅延化技術により、SBC/AAC接続時に47ms(約0.047秒)を実現(ゲームモード時)。iPhoneでもAndroidスマホでも、音ズレを気にせずワイヤレスイヤホンを使うことができます。

 

イヤホンはダイナミックドライバー2基を搭載したデュアルドライバー仕様を採用。2つのドライバーで迫力のサウンドを再生します。

↑6mmのダイナミックドライバー2基を備えたデュアル構成

 

また、一般的な円形のシリコンイヤーピースに加え、耳へのフィット感と音質を追及したWide-Exit-Bore(WEB)設計の楕円形イヤーピース「Eartune Fidelity U」を同梱。自分の耳に合った形状とサイズを選ぶことができます。

↑Wide-Exit-Bore(WEB)設計を採用した楕円形のイヤーピース

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約5時間、充電ケース併用で最大約25時間。15分の充電で最大約85分再生できる急速充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。置くだけで充電可能なワイヤレス充電にも対応しています(ワイヤレス充電器は付属しません)。

↑ワイヤレス充電にも対応(充電器は付属しません)

 

Makuakeでは、一般販売予定価格8910円から割引される早割プランのほか、イヤーピース「Eartune Fidelity U」や有線タイプのゲーミングイヤホン「NSMO 3D」「NSMO Jr」などをセットにしたお得なプランも用意されています。

 

【レビュー】低音のブ厚さに驚き! 低遅延モードも効果アリ

さっそくサンプルとしてお借りしたNSMO TWSを試聴させて頂きました。充電ケースはよくあるシンプルな黒のプラスチックケースですが、フタを開けるとイヤホンのR側が赤くなっています。どっちがLかRか迷わないのがいいですね。

↑NSMO TWSのサンプル品をお借りして試聴しました

 

↑シンプルな黒の充電ケースに収納されています。赤い方がR側です

 

イヤホンは内側が透明になったスケルトン仕様で、内部の2つのドライバーがよくわかります。形状はポートがななめを向いており、しっかり耳に刺さるようなデザインとなっています。

↑内側がスケルトン仕様に。中のドライバーも見えます

 

デフォルトでは独自の楕円形のイヤーピース「Eartune Fidelity U」のMサイズが装着されています。このほか、同イヤーピースのS/Lサイズと、一般的な円形のイヤーピース3サイズ(S/M/L)の計6ペアを同梱します。

↑2種類、計6サイズのイヤーピースを同梱

 

筆者の耳には楕円形イヤーピースが合っていたようで、イヤホンをつけると耳穴がピタッと塞がり、遮音性がかなり高いように感じました。

 

音楽を再生してみたところ、真っ先に感じたのは「低音が厚い!」ということ。デュアルドライバーの効果か、耳穴をしっかり塞ぐ「Eartune Fidelity U」イヤーピースの効果かはわかりませんが、とにかく低音がズンズンというレベルではなく、ブオーンと鳴り響く感じ。聴きなれた曲も、これってこんな音だったっけ? と思えるほどの違いを感じます。

 

それでいて低音強めなイヤホンにありがちな中高域が埋もれてしまう感じもなく、ボーカルや楽器の音などもしっかり聞こえます。音の傾向としてはドンシャリで、派手めなサウンドといえるでしょう。ゲーミング向けではありますが、音楽も楽しく聴けると思います。

 

続いて試したのは、低遅延がウリのゲームモード。こちらはL側のイヤホンを軽く3回タッチするとON/OFFを切り替えることができます。「ゲームモードオン」などとアナウンスしてくれないので、いまどっちのモードなのか分かりにくいのですが、よく聴くとONにするときはピロロ~↑と音程が上がり、OFFにするときはピロロ~↓と音程が下がっていきますので、それで判断しましょう。

 

まずゲームモードをON/OFF切り替えながらYouTubeの動画を見てみましたが、リップシンクはどちらもややズレていて、その差はあまりよくわかりません。続いて、ガラスの障害物を割りながら進んでいくスマホゲーム「Smash Hit」を体験してみたところ、ゲームモードOFFでは明らかに音が遅れて聞こえると感じましたが、ゲームモードをONにするとその違和感が少し解消されました。完全に音ズレが解消されるわけではありませんが、操作と音の聞こえるタイミングのズレによる違和感は多少改善されます。

 

ワイヤレス特有の音ズレの悩みを完全に解消できるものではないものの、多少の効果は感じられますので、ゲームや動画の音ズレに悩んでいる方は一度試してみるとよいのではないでしょうか。

 

また、デュアルドライバーによるブ厚い低音もほかにはない特徴だと思いますので、低音好きな方にもオススメです。

 

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会社員兼YouTuberの注目クリエイターが自腹買いして良かったもの3選+α

モノに精通した各界の目利きたちにオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、注目のYouTuber、Shun Koyamaさんにインタビュー。平日は外資系企業でPRとして働くかたわら、こだわりのライフスタイルやファッションをテーマにした動画を配信する彼が「買って良かったモノ」とは?

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

「トレンドや価格に関係なく、それを手にしたときに気分がアガることが重要」

アラサー男子のお洒落ライフを発信する会社員兼YouTuber

動画クリエイター

Shun Koyamaさん

ファッションやメンズグルーミング、ひとり暮らしのルーティンなど、ライフスタイルにまつわる情報を発信。特にインテリアをテーマにした動画は女性ファンも多い。チャンネル登録者数は約3万人。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?01】ルームツアー動画がバズった!

YouTubeではライフスタイルとファッションを2大テーマに動画を配信。昨年5月に公開された8帖1Kの自宅を紹介するルームツアーが話題となり、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たした。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?02】次代を担うYouTuberに選出

昨年、次世代のYouTuberを支援するプログラム「YouTube NextUp」のファイナリストに選出された。「28歳会社員、3つの苦手なモノ・コトに挑む」と題した卒業課題の動画が構成賞に。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?03】インスタの世界観をYouTubeでも表現

フォロワー数約1.4万人のInstagramアカウントでは、休日のカフェ巡りなど日常の風景を切り取った美しい写真が多数。その美的感覚を動画に落とし込んだYouTubeが男女ともに人気だ。

 

【使って良かったモノ1】スマホ用3軸ジンバル

Hohem

iSteady X

実売価格7999円

質量259gの超軽量スマホ用ジンバル。強化されたDCブラシレスモーターと独自のアンチシェイクアルゴリズムシステムにより、安定した撮影が可能だ。手のひらサイズに折りたためるコンパクト設計も特徴。

 

Vlog撮影はスマホとこのジンバルさえあればOK

昨年4月にYouTube配信を始めてから、しばらくはスタビライザー機能が付いてない手持ちの三脚を使っていたのですが、さすがに手ブレが気になってきて……。でもそのときはまだ収益化して間もないころで、大きな投資もできないということもあり、ちょうど良い価格帯のものを探した結果、この商品に辿り着きました。

 

Vlogは、撮りたいと思ったときにすぐに撮れることが肝心だと思っています。その点、このジンバルは折りたたむとポケットに入るくらいコンパクトになって、常に持ち歩けるのが魅力的。いまはコレとスマホがあれば、ほとんどの撮影は事足りていますね。三脚としても使えるので、日常を記録する感覚で気軽に映像や写真を撮りたい人にもオススメです。

 

【使って良かったモノ2】テーブル

HAY

TRAY TABLE COFFEE SIDE TABLE BLACK

3万5200円(受注輸入品)

デンマーク発の人気インテリアプロダクトブランド、ヘイのスチール製テーブル。その名の通り、トレイ型のテーブルトップが特徴で、取り外すとそのまま飲み物の持ち運びなどにも使えるのがユニークだ。

 

さりげなくヒネりを効かせたデザインにひと目惚れ

大学を卒業して、大阪で初めてひとり暮らしをスタートさせたときに購入しました。もうかれこれ5年くらいリビングテーブルとして愛用しています。インテリアには学生のころから興味があって、Pinterestで気になる家具をよくチェックしていたんです。なかでもコレはひと目惚れで、「社会人になったら絶対に買う!!」と心に決めていました。

 

もともと北欧系のシンプルなインテリアが好みなんですが、とは言え、ほっこりしすぎた雰囲気のものはあまり好みじゃなくて……。その点、これはスチール製のテーブルトップがトレイ状になっていて、さりげなくひとヒネり効いたデザインが気に入っています。サイズも大きすぎず小さすぎずで、ひとり暮らしにはちょうど良いんですよ。

 

【使って良かったモノ3】Bluetoothスピーカー

ハーマンカードン

ONYX MINI

実売価格1万7468円(生産終了につき流通在庫のみ)

シンプルなデザインの円形ボディに45mm径フルレンジスピーカーとパッシブラジエーターを搭載したワイヤレススピーカー。リチウムイオン電池を内蔵し、最大約10時間の連続再生が楽しめる。

 

インテリアに馴染むミニマルなデザインがお気に入り

オーディオ機器に特別詳しいわけではない自分が、スピーカーについて語るのはなんだかおこがましい気もしますが(笑)。このスピーカーとの出会いもたまたまで、コレのひと回り大きいモデルを洋服屋さんで何度か見かけたことがあって。気になって検索してみて、ハーマンカードンというメーカーの存在を知りました。

 

数あるワイヤレススピーカーのなかからコレに決めた理由は、手ごろな価格で音の良いものが欲しかったのと、あとはやっぱり見た目ですね。ミニマルなデザインは部屋の雰囲気を損なわず、サイズ的にも置き場所を選ばないので、とても使いやすいです。ちなみに最近は「VanJess」というR&B系の姉妹デュオや、K-POPをよく聴いています。

 

【Shunのコダワリ】衝動買いはほとんどしない!! 所有する価値をしっかり吟味

「インテリアやファッションに限らず、どんなジャンルのアイテムでもモノ選びの基準としているのが、それを使う自分の姿を想像したときに“気分がアガる”かどうか。衝動買いはほとんどせず、本当に所有する価値のあるモノなのかを慎重に検討します」

 

【いま気になっているモノ】

ソニー

VLOGCAM ZV-1G

実売価格11万1430円

今後は企画の内容に応じて映像のクオリティにもこだわっていきたいと思っていて、いま導入を検討しているのが、このカメラです。背景のボケ具合をワンタッチで切り替えられるなどVlogに特化した機能を多数搭載していて、表現の幅が広がりそうだな、と。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

会社員兼YouTuberの注目クリエイターが自腹買いして良かったもの3選+α

モノに精通した各界の目利きたちにオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、注目のYouTuber、Shun Koyamaさんにインタビュー。平日は外資系企業でPRとして働くかたわら、こだわりのライフスタイルやファッションをテーマにした動画を配信する彼が「買って良かったモノ」とは?

※こちらは「GetNavi」 2021年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

「トレンドや価格に関係なく、それを手にしたときに気分がアガることが重要」

アラサー男子のお洒落ライフを発信する会社員兼YouTuber

動画クリエイター

Shun Koyamaさん

ファッションやメンズグルーミング、ひとり暮らしのルーティンなど、ライフスタイルにまつわる情報を発信。特にインテリアをテーマにした動画は女性ファンも多い。チャンネル登録者数は約3万人。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?01】ルームツアー動画がバズった!

YouTubeではライフスタイルとファッションを2大テーマに動画を配信。昨年5月に公開された8帖1Kの自宅を紹介するルームツアーが話題となり、一躍人気YouTuberの仲間入りを果たした。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?02】次代を担うYouTuberに選出

昨年、次世代のYouTuberを支援するプログラム「YouTube NextUp」のファイナリストに選出された。「28歳会社員、3つの苦手なモノ・コトに挑む」と題した卒業課題の動画が構成賞に。

 

Shun Koyamaさんってどんな人?03】インスタの世界観をYouTubeでも表現

フォロワー数約1.4万人のInstagramアカウントでは、休日のカフェ巡りなど日常の風景を切り取った美しい写真が多数。その美的感覚を動画に落とし込んだYouTubeが男女ともに人気だ。

 

【使って良かったモノ1】スマホ用3軸ジンバル

Hohem

iSteady X

実売価格7999円

質量259gの超軽量スマホ用ジンバル。強化されたDCブラシレスモーターと独自のアンチシェイクアルゴリズムシステムにより、安定した撮影が可能だ。手のひらサイズに折りたためるコンパクト設計も特徴。

 

Vlog撮影はスマホとこのジンバルさえあればOK

昨年4月にYouTube配信を始めてから、しばらくはスタビライザー機能が付いてない手持ちの三脚を使っていたのですが、さすがに手ブレが気になってきて……。でもそのときはまだ収益化して間もないころで、大きな投資もできないということもあり、ちょうど良い価格帯のものを探した結果、この商品に辿り着きました。

 

Vlogは、撮りたいと思ったときにすぐに撮れることが肝心だと思っています。その点、このジンバルは折りたたむとポケットに入るくらいコンパクトになって、常に持ち歩けるのが魅力的。いまはコレとスマホがあれば、ほとんどの撮影は事足りていますね。三脚としても使えるので、日常を記録する感覚で気軽に映像や写真を撮りたい人にもオススメです。

 

【使って良かったモノ2】テーブル

HAY

TRAY TABLE COFFEE SIDE TABLE BLACK

3万5200円(受注輸入品)

デンマーク発の人気インテリアプロダクトブランド、ヘイのスチール製テーブル。その名の通り、トレイ型のテーブルトップが特徴で、取り外すとそのまま飲み物の持ち運びなどにも使えるのがユニークだ。

 

さりげなくヒネりを効かせたデザインにひと目惚れ

大学を卒業して、大阪で初めてひとり暮らしをスタートさせたときに購入しました。もうかれこれ5年くらいリビングテーブルとして愛用しています。インテリアには学生のころから興味があって、Pinterestで気になる家具をよくチェックしていたんです。なかでもコレはひと目惚れで、「社会人になったら絶対に買う!!」と心に決めていました。

 

もともと北欧系のシンプルなインテリアが好みなんですが、とは言え、ほっこりしすぎた雰囲気のものはあまり好みじゃなくて……。その点、これはスチール製のテーブルトップがトレイ状になっていて、さりげなくひとヒネり効いたデザインが気に入っています。サイズも大きすぎず小さすぎずで、ひとり暮らしにはちょうど良いんですよ。

 

【使って良かったモノ3】Bluetoothスピーカー

ハーマンカードン

ONYX MINI

実売価格1万7468円(生産終了につき流通在庫のみ)

シンプルなデザインの円形ボディに45mm径フルレンジスピーカーとパッシブラジエーターを搭載したワイヤレススピーカー。リチウムイオン電池を内蔵し、最大約10時間の連続再生が楽しめる。

 

インテリアに馴染むミニマルなデザインがお気に入り

オーディオ機器に特別詳しいわけではない自分が、スピーカーについて語るのはなんだかおこがましい気もしますが(笑)。このスピーカーとの出会いもたまたまで、コレのひと回り大きいモデルを洋服屋さんで何度か見かけたことがあって。気になって検索してみて、ハーマンカードンというメーカーの存在を知りました。

 

数あるワイヤレススピーカーのなかからコレに決めた理由は、手ごろな価格で音の良いものが欲しかったのと、あとはやっぱり見た目ですね。ミニマルなデザインは部屋の雰囲気を損なわず、サイズ的にも置き場所を選ばないので、とても使いやすいです。ちなみに最近は「VanJess」というR&B系の姉妹デュオや、K-POPをよく聴いています。

 

【Shunのコダワリ】衝動買いはほとんどしない!! 所有する価値をしっかり吟味

「インテリアやファッションに限らず、どんなジャンルのアイテムでもモノ選びの基準としているのが、それを使う自分の姿を想像したときに“気分がアガる”かどうか。衝動買いはほとんどせず、本当に所有する価値のあるモノなのかを慎重に検討します」

 

【いま気になっているモノ】

ソニー

VLOGCAM ZV-1G

実売価格11万1430円

今後は企画の内容に応じて映像のクオリティにもこだわっていきたいと思っていて、いま導入を検討しているのが、このカメラです。背景のボケ具合をワンタッチで切り替えられるなどVlogに特化した機能を多数搭載していて、表現の幅が広がりそうだな、と。

 

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75周年限定モデルも出る! JBL春の新製品を一挙レポート

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの2021年春の新製品を集めたメディア向けの新製品体験会を開催しました。同ブランドの注目の新製品や、今年創立75周年を迎えるアニバーサリーイヤーに登場する限定アイテムの情報などをまとめてお届けします。

 

外に持ち出したくなるパワフルサウンドの「CHARGE 5」

まず注目は、いまやJBLブランドを代表するアイテムのひとつとなったBluetoothスピーカーの最新モデル「JBL CHARGE 5」。同社のBluetoothスピーカーは、国内の家電量販店などから収集した実売データに基づく「BCNランキング」で、ワイヤレススピーカー部門の第1位を3年連続受賞しています。

↑JBL CHARGE 5(ブルー)

 

この「JBL CHARGE 5」は、大容量バッテリーを搭載し、スマホなどの充電も可能なCHARGEシリーズの最新モデル。独自開発の大口径楕円型ウーファーと、 エッジと重量を増幅したデュアル・パッシブラジエーター搭載に加え、新たに20mm径ツイーターを搭載した2ウェイ・スピーカー構成にアップデートされ、よりクリアな高域の再生が可能となりました。

↑新たにツイーターを搭載し、2ウェイ・スピーカー構成に進化

 

また、水のかかりやすい場所でも使える防水仕様に加え、新たに防塵にも対応したIP67仕様に進化。浜辺やキャンプ場など砂埃が気になる場所でも安心して使えます。

 

さらに、JBLのロゴデザインも従来のオレンジを基調としたものから、大きめのロゴが主張する「ボールドデザイン」に変更されています。本体カラーはブラック、 レッド、 グレー、 ブルー、 スクワッドの全5色。5月21日発売予定で、JBLオンラインストアでの直販価格は1万6280円です。

↑右の前モデル「CHARGE 4」と並べるとデザインの違いが一目瞭然。大きめのロゴが主張するボールドデザインとなっています

 

↑カラバリは5色

 

Editor’s Eye

音を試聴させて頂いたところ、まず感じたのは「このサイズでこんな迫力の音が出るんだ!」ということ。片手で持てるサイズ感からは想像つかないほど元気でダイナミックなサウンドが再生されます。音量もかなり大きいレベルまで出せるので、野外でもこれ1台で十分。

また、このモデルでは新たにツイーターが追加され2ウェイ・スピーカー構成にグレードアップしていますが、ボーカル曲を聴くとその効果が実感できます。重低音がしっかり出るのに歌声が埋もれず前に出てくるので、ポップスなどにピッタリ。

つい外に持ち出したくなるポータブルスピーカーといえそうです。

 

↑すでに発売されている「JBL GO 3」(左)と「JBL CLIP 4」(右)にも新色スクワッドが追加されます。こちらは今夏発売予定とのこと

 

新世代ホーン搭載の「HDIシリーズ」

老舗オーディオブランドならではのオーセンティックなスピーカーに、新シリーズ「HDI Series」が追加されました。

↑グレイ・オークのリアルウッド仕上げが目を惹く「HDIシリーズ」

 

「HDI Series」は、HDIホーンによる優れた空間表現とバッフルをユニット幅いっぱいに狭めたスリムなキャビネット、 コーナーの無いラウンドシェイプを特徴とする新シリーズ。ラインナップは、強力ウーファー3基を搭載したフロア型モデル「HDI-3800」「HDI-3600」と、シングルウーファーのコンパクトなブックシェルフ型モデル「HDI-1600」の3モデルです。

↑ラインナップは3モデル

 

いずれも、JBLプロフェッショナルが開発したスタジオモニターに採用されているD2コンプレッションドライバー技術から派生した新開発ドライバー「2410H-2」を中高音域用ユニットとして搭載。Xウェーブガイド・ホーン技術を用いた新世代のHDIホーンとの組み合わせにより、鮮明で立体的な音像イメージを作り上げます。

 

また、 低音域用ユニットには、 振動板に「軽量高剛性アルミ・マトリックスコーン」を採用した低歪・高出力ウーファーを採用。最上位モデル「HDI-3800」には200mm径ウーファー「JW200AL-12」、 「HDI-3600」には165mm径ウーファー「JW165AL-12」をそれぞれ3基搭載しています。最上部のウーファー1基と下2基のウーファーをスタガー接続することで、 中音域の定位の明瞭化とトリプルウーファーによる重低音再生の両立を可能にしています。

 

いずれも2021年初夏発売予定で、実売予想価格は「HDI-3800」が27万5000円/1本、「HDI-3600」が19万8000円/1本、「HDI-1600」が11万円/1本。

 

75周年を盛り上げる限定モデルが登場

JBLは1946年に創立され、今年で75周年を迎えます。それを記念した限定モデル2機種が今夏に登場します。また、ブランドアンバサダーとしてアーティストのCrystal Kay(クリスタル ケイ)さんを迎えることも決定しました。

↑JBL創立75周年のアニバーサリーイヤーに新アンバサダーとしてCrystal Kayさんを起用

 

記念モデルは、既発売のスピーカー「L100 CLASSIC」をベースに開発された「L100 CLASSIC 75」と、1960年代に発売されたプリメインアンプ「SA600」のレトロなデザインをモチーフにしつつ、中身は最新の技術でアップデートされた「SA750」の2つ。いずれも限定モデルとなっており、「L100 CLASSIC 75」は全世界で750セットの台数限定となります。2021年初夏より予約を受け付け、価格は「L100 CLASSIC 75」が70万円前後、「SA750」が40万円前後となります。

↑数量限定発売となる記念モデル「L100 CLASSIC 75」

 

↑サランネットを外したところ

 

新アンバサダーとなるCrystal Kayさんを招いたシークレットライブ(atビルボードライブ東京)も開催されます。詳しくはJBLのTwitter公式アカウントをチェックしてください。

 

このほか、会場には発売未定の参考製品として、ハイブリッド式アクティブノイズキャンセリング技術搭載のスティック型完全ワイヤレスイヤホン「JBL LIVE PRO+ TWS」が展示されていました。こちらは既発売の完全ワイヤレスイヤホン「JBL CLUB PRO+ TWS」をベースに、スティック形状を採用したもの。基本的な機能は同じなので、好みの形状によって選べるとのこと。JBLオンラインストア限定で発売される予定です。

↑参考展示された「JBL LIVE PRO+ TWS」。オンラインストア限定発売になる予定

 

今回紹介した以外にも、ゲーミング向けブランドJBL Quantumと、プロゲーミングチームFAV gamingとのスポンサーシップ継続なども報告され、ポータブルオーディオからハイエンド、ゲーミングまで全方向で攻めるJBLの勢いを感じる内容となっていました。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

クラシックデザインがむしろ新しい! “チェキ”新モデル「instax mini 40」が登場

富士フイルムは、インスタントカメラ「instax(インスタックス)」シリーズの新たなラインナップとして、カードサイズのミニフィルムに対応した「instax mini 40」(以下mini 40)を、4月21日に発売します。

 

同製品は、撮ったその場ですぐにプリントして楽しめるinstaxシリーズの新しいエントリーモデル。トレンドに左右されず、多様なファッションや撮影シーンなど、どんなスタイルにも合わせやすいクラシックなカメラデザインが特徴です。

 

シンプルながらも存在感のあるクラシックデザインを追求。カメラ表面は、手になじむ上質な質感に加え、ブラックを基調としたボディカラーと、シルバーフレームをデザインのアクセントとしており、洗練されたボディデザインに仕上がっています。

 

2020年5月に発売された「instax mini 11」で好評だった「オート露光機能」も搭載され、シャッターボタンを押すだけで、撮影シーンに合わせて最適なシャッタースピードやフラッシュ光量を自動調整し、晴天の屋外など明るい場所から屋内の暗い場所まで、さまざまなシーンできれいな写真が撮影できます。電源を入れた後、レンズ先端部を一段引き出すだけで「セルフィ―モード」に切り替わり、セルフィー撮影や接写も可能です。

 

また、ブラックフレームに入ったオレンジ色の文字がアクセントになり、クラシックな雰囲気を高めるミニフィルム「CONTACT SHEET(コンタクトシート)」も、同日に発売。同製品は写真フィルムで撮影した画像を確認するため、撮影画像を印画紙にプリントした「コンタクトシート」をモチーフにデザインしたミニフィルムです。

 

そのほか、ステッチをあしらったブラックカラーのショルダーストラップ付きカメラケースも同時発売。mini 40の質感やシルバーフレームと、一体感を持たせることにこだわったデザインとなっています。

「PENTAX STATEMENT」を小型筐体に凝縮した、こだわりのフラッグシップデジタル一眼レフカメラ「PENTAX K-3 Mark III」

リコー、リコーイメージングは、APS-Cサイズのデジタル一眼レフカメラのフラッグシップモデルとなる「PENTAX K-3 Mark III」を、4月23日に発売します。予想実売価格は27万9800円(税込)。

↑PENTAX K-3 Mark III ボディキット(Black)

 

オリジナル仕様のほか、限定モデル「PENTAX K-3 Mark III Black Premium Kit」「PENTAX K-3 Mark III Silver Premium Kit」も、全世界各1000台限定で発売します。こちらの予想実売価格は31万9800円(税込)となっています。

↑PENTAX K-3 Mark III Silver Premium Kit

 

同製品は、「写真が好きだからカメラを造る。」「対話するように撮れるカメラを理想とする。」「撮影プロセスまで愉しめるカメラにこだわる。」「数値では測りきれない領域まで挑む。」「ユーザーの『写真体験』を資産とする。」という「PENTAX STATEMENT」を体現する製品として、一眼レフカメラの本質的な価値にこだわり、撮影のプロセスまで楽しめる機能・性能を備えたカメラとして開発。

 

クラス最高レベルの光学ファインダーをはじめ、イメージセンサー、画像処理エンジン、アクセラレーターユニットなどの基本デバイスも一新し、高画質画像の追求とともに、最高ISO感度160万という超高感度性能も実現。新開発のミラー駆動システムや位相差AFシステムを採用し、各種基本性能を向上させながら、APS-Cフォーマットならではの高い機動力を備えた小型堅牢設計が特長です。

 

発売に合わせ「PENTAX K-3 Mark III」刻印ロゴ入りペンタプリズムやロゴ入りオリジナルメタルホットシューカバーのプレゼントキャンペーンも展開。4月11日まで、東京・大阪のリコーイメージングスクエアで実際に同製品を手に取ることができるタッチ&トライイベントも開催中です。キャンペーンやイベントについての詳細は、下記「関連リンク」の当該ページをご覧ください。

↑K-3 Mark IIIロゴ入りメタルホットシューカバー

ネット動画をテレビで観るなら「Chromecast」「Amazon Fire TV」「Apple TV」のどれを選ぶべき?

動画配信サービスの普及によって、テレビでネット動画を見るためのセットトップボックス(STB)を使う人が増えています。最近は、HDMI入力端子に直接挿せるスティック型端末が増えて、「ストリーミングメディアデバイス」や「ストリーミングメディアプレーヤー」などと呼ばれることも。この記事では、ボックス型もスティック型もまとめて「ストリーミングメディアデバイス」と呼ぶことにします。

 

そのストリーミングメディアデバイスですが、Amazonの「Fire TV」、Googleの「Chromecast」、Appleの「Apple TV」が主流。どの製品を選んでも、「Netflix」「Amazonプライム・ビデオ」「Hulu」など、人気の動画配信サービスは観られます。遊べるタイトルには差があるものの、ゲームが楽しめるのもポイント。

 

今年の2月から、Fire TVとChromecastもアップルの動画配信サービス「Apple TV」(注:Appleはデバイスにもサービスにも「Apple TV」という名称を使っています)に対応しました。つまり、ふだんiPhoneで「Apple TV」を観ている人は、同社の「Apple TV」ではなく、他社のデバイスを選んでも「Apple TV」を観られるようになったわけです。

 

各社のデバイスは、スペックが異なる複数のモデルを用意。主な違いはビデオ解像度ですが、それ以外にも違いはあります。購入に際して、チェックすべき違いをまとめてみました。

 

Fire TV Stickの2モデルはほぼ共通の機能

まず、AmazonのFire TVシリーズですが、現在は「Fire TV Stick(第3世代)」「Fire TV Stick 4K」「Fire TV Cube」の3モデルが販売されています。スペックの違いは下記の通り。

Fire TV Stick(第3世代) Fire TV Stick 4K Fire TV Cube
価格 4980円 6980円 1万4980円
最大解像度 フルHD(1080p/60fps) 4K(2160p/60fps) 4K(2160p/60fps)
HDR規格 HDR10、HDR10+、HLG HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Vision HDR10、HDR10+、HLG、Dolby Vision
Dolby Atmos
プロセッサ クアッドコア(1.7GHz) クアッドコア(1.7GHz) ヘキサコア(最大2.2GHz)
メモリ(RAM) 1GB 1.5GB 2GB
ストレージ 8GB 8GB 16GB
音声リモコン
ハンズフリー操作 × ×
スマート家電を操作 × ×
内蔵スピーカー × ×
本体サイズ 86×30×13mm 99×30×14mm 86.1×86.1×76.9mm
重量 32.0g 53.6g 465g

Fire TV Stick(第3世代)とFire TV Stick 4Kは、どちらもスティック型です。両モデルは、解像度を除けばほとんど差はありません。4Kのテレビを持っている人や近いうちに買う予定がある人はFire TV Stick 4Kを選ぶべきですが、テレビがフルHDならFire TV Stick(第3世代)を選んだほうがお得です。なお、Fire TV Stick(第3世代)は2020年9月に発売されたモデルで、それ以前のモデルはHDRおよびDolby Atmosには対応していません。メルカリなどで買う場合は注意しましょう。

 

↑Fire TV Stick(第3世代)

 

↑Fire TV Stick 4K

 

Amazonはボックス型の上位モデル「Fire TV Cube」も販売しています。4K対応で、ストリーミングメディアプレーヤーとしての性能はFire TV Stick 4Kと同等。加えて、「Amazon Echo」のように、スマートスピーカーとしても使えます。価格は高めですが、1台2役の便利なデバイスです。

↑Fire TV Cube

 

テレビが4K非対応でも “with Google TV” を選ぶのが得策

Googleは、スマートフォンまたはスマートスピーカーから操作してテレビでコンテンツを再生できるChromecastを販売しています。シンプルな操作性で人気があるデバイスですが、昨年、このChromecastが大きな進化を遂げました。「Google TV」という機能が追加されたのです。

↑Chromecast(第3世代)

 

Google TVは、Googleのスマートテレビ向けOS「Android TV」と同じプラットフォーム。最新の「Chromecast with Google TV」をテレビに挿してインターネットに接続させれば、ネット動画非対応のテレビをスマートテレビのように使えるわけです。従来のChromecastとは異なり、付属のリモコンだけで操作が完結するようになりました。

 

Googleのストリーミングメディアデバイスは、2021年4月現在、フルHDの「Chromecast(第3世代)」と、4K対応のChromecast with Google TVの2択です。

↑Chromecast with Google TV

 

Chromecast(第3世代) Chromecast with Google TV
価格 5072円 7600円
最大解像度 フルHD(1080p/60fps) 4K(2160p/60fps)
HDR規格 × Dolby Vision、HDR10、HDR10+
Dolby Atmos ×
音声リモコン ×
Google TV ×
スマート家電を操作 ×
本体サイズ 162×51.8×13.8mm 162×61×12.5mm
重量 40g 55g

 

両モデルは解像度やHDR対応のほかに、機能においても大きな違いがあります。Chromecastは、スマホで見たいコンテンツを表示させて、テレビにキャスト(切り替える)する使い方が主流です。一方、Chromecast with Google TVでもキャスト操作はできますが、スマホが手元になくても、リモコンで操作が完結します。また、Google TVに対応しているため、テレビ画面に最適化されたインターフェイスで、アプリをダウンロードして楽しめるのもポイント。

 

両モデルの価格差は2528円。自宅のテレビが4Kに対応していなかったとしても、Chromecast with Google TVを選ぶのが得策でしょう。ただし、コストを優先するなら、Chromecast(第3世代)を選ぶのもアリ。「Googleフォト」に保存した写真や動画をテレビの大画面にキャスト、といった操作はChromecastでも同じようにできます。

 

Apple TVは「テレビの解像度」で選べばOK!

Appleの動画配信サービス「Apple TV」だけでなく、「Apple Music」「iCloud写真」などのサービスを利用している人には、「Apple TV」が便利でしょう。Apple TVは、高性能チップと大容量ストレージを備えているなど高性能ですが、他社のデバイスよりも割高になるので注意。

↑Apple TV HD(第4世代)

 

2021年4月現在、アップルが販売しているApple TVは2モデル。解像度がフルHDまでの「Apple TV HD(第4世代)」と、4K対応の「Apple TV 4K」です。両モデルの主な違いをまとめてみました。

↑Apple TV 4K

 

Apple TV HD(第4世代) Apple TV 4K
価格 32GB:1万7380円 32GB:2万1780円
64GB:2万3980円
最大解像度 フルHD(1080p/60fps) 4K(2160p/60fps)
HDR規格 × HDR 10、Dolby Vision
Dolby Atmos ×
プロセッサ A8チップ A10X Fusionチップ
音声リモコン
本体サイズ 35×98×98mm 35×98×98mm
重量 425g 425g

 

2モデルの違いはシンプル。解像度とHDR、Dolby Atmosへの対応の有無。チップの違いは、そのまま処理速度の違いと捉えていいでしょう。テレビが4K非対応で、性能よりも価格を重視するならApple TV HD(第4世代)、テレビが4K対応ならApple TV 4Kを選ぶべきです。

 

なお、アップルは2017年9月にApple TV 4Kを発売して以来、新モデルを発表していません。そろそろ発表されるのでは? と噂されている最中です。Apple TVの購入を考えている人は、ちょっと様子を見たほうがいいかもしれませんね。

 

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ここ1年のカメラロールがキャプチャーとメシばかりの人に贈りたい「3Dフィルムカメラ」の価値【愛用品コラム16】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 16:ルタワジャパン「RETO3D」】

●起

ここ1年のカメラロールを振り返ると、ウェブサイトの画面キャプチャーと、ご飯の写真ばかりだ。カメラロールの中身は、その人の活動記録とリンクすると思っているので、生活が単調であり、起伏がない。これもコロナの影響だ。

 

●承

とはいえ、まだまだ無駄な外出できない、無駄な外食できない、旅やエンタメもオンラインを検討。被写体のバリエーションを増やすのは、まだ少し先になりそう。だから、いつもの被写体でも違ってみえるものをーーというので、導入したのが「RETO3D」だ。

 

●転

「RETO3D」は三眼のレンズを持ったフィルムカメラだ。撮った写真のデータをアプリに取り込んで合成すると、動きが出る! ムービーのような動きではなく、ある瞬間を3方向から見たときの瞬間が1つ(のデータ)に凝縮されているといった形。

 

●結

この3D感も楽しいのだけど、それ以上に良かったのが、身の回りにあるモノやいる人にカメラを向けるようになったこと。「レンズを向ける=まなざしを向ける」ということは、その人に興味を持つことにつながる。

 

そういった意味では、スマホのカメラではなくデジタルカメラを持つこと、定期的に一眼やミラーレスを買い換えることは、日々の連続で失いがちな、新しい視点を与えてくれることだと思う。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。週3回公開しています。

ソニーの4K有機ELブラビアを自腹買いして感じた「デカい家電」が生活に与える影響【愛用品コラム14】

本連載ではGetNavi web編集長・山田佑樹が日々の生活で愛用している品々を紹介していきます。

【#愛用品 14:ソニー ブラビア「A8H」】

 

●起

昨年11月に6年使ったブラビアがうんともすんとも言わなくなってしまった。6年で壊れちゃうのは早いかもと思ったが、早朝は娘がYouTubeを、夕方から夜は妻が地上波を、深夜から明け方は僕がFortniteに使っていたから、ぶっちゃけ日中以外はフル稼働。そして、2020年は日中もほぼ点けっぱなしだったから、正直24時間稼働。ブラックファミリーである。

 

●承

PlayStation 5を買うことを前提に、120Hzで駆動して、有機ELが良いとなると、選択肢はあまりなくて、新しいモデルもブラビアにした。 Netflix の契約が4K対応の一番いいやつになり、垂れ流し用YouTubeも4K画質ばかり。オンラインライブももちろん、テレビで。最近はAlexaを導入して音声操作に。ちなみに55型だと画面デカすぎるから、 PS4/PS5でFPSやTPSをやるときはモニターでプレイ。

 

●転

そこで改めて思うのは、デカい家電のパワー。映像との触れ合い方が変わったし、家庭内IoT化も一層進んだ。大物の家電やデジタル機器がいいなと思うのは、買い換えるだけで停滞していた生活が一気に進みだす感覚。わかりやすく生活の質が上がるし、生活に新しい工夫をしてみようという、クリエイションが動きだす。いや、高いんだけどね。もちろん、小さいモノでも想像力は刺激されるんだけどね。でも、大きさっていうのは大事かなと思っている。

 

●結

ブラビアに話を戻すと、音はレビューや口コミにある通り、もう少し頑張ってほしいなというときがあるので、バースピーカーを導入したいと思っている。バッファローからnasneも出るし。こうしてモノがどんどん増えていくのだけど、好きなモノに囲まれて過ごす生活はとても居心地がいい。

 

GetNavi web編集長・山田佑樹の「愛用品コラム」はInstagramでも展開中。

 

プロ写真家が教える“標準ズーム”で実践できる「とっておきの桜の撮り方」

桜満開の季節がやってきました。今年のお花見は密を避け座り込まず、歩きながら桜を撮って自宅の大画面TVで撮影した桜を愛でながら家族団らん、または1人酒を楽しんでみてはいかがでしょう。

 

今回は写真家の小平尚典氏に、標準ズームレンズでカッコよく桜を撮る方法を教えて頂きます。桜を撮る記事では、大口径レンズのボケを生かすのがありがちな方法ですが、なるべくカメラキットの標準ズームでも撮れる方法を選びました。

 

五角形を意識した構図を考える

「桜の花を撮るポイントは、花の形が五角形であることを意識すること。五角形の中にある五芒星は、平安時代から陰陽道で魔除けの護符として知られていました。日本人に親しみやすい形ですね。この形が集まって桜を作っています」と小平さん。そんなに近寄らないので意識していなかったが、言われてみれば桜の花は五角形、1970年の大阪万博のシンボルマークも五角形で桜でした。

↑桜の花が五角形であることを意識して構図を考えるといいそうです

 

↑花の形とその集合も五角形を意識した構図で撮ってみました
FUJIFILM X-E3 XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ 1/180sec F5.0 +0.67で撮影

 

露出はMが基本になる

「カメラのセッティングですが、露出モードはM(マニュアル)がオススメです。ミラーレスは液晶ファインダーを見ながら桜の明るさを確認できるので、自分で絞りを調整しましょう。空や背景でなく花の明るさを基準すればイメージ通りの画像になります」(小平さん)

 

小平さんのようなプロカメラマンは普段からマニュアルモードを使われていますが、自分の判断に自信を持てない場合はどうすればいいのでしょうか。

 

「その場合はオートブラケティング機能を使いましょう。自分が設定した絞り値より、アンダーとオーバーのコマを自動的に撮影してくれる機能です。設定の仕方は機種によって異なるので説明書を参照してください」(小平さん)

 

X-E3の場合は撮影設定のAEブラケティング設定から、コマ数とステップ数、補正の順番を指定できます。小平さんの設定は3コマ、1/3ステップで撮影順番はゼロ、+、−の順でした。撮影時はドライブモードでAEブラケティングを選択します。これでシャッターを1度押せば、指定された枚数で露出の異なるカットが連写されます。

↑X-E3のオートブラケティング設定画面、左がコマ数で右が明るさの段階を示します

 

↑オートブラケティング撮影では、まず設定した露出で1枚目が撮れます
FUJIFILM X-H1 XF100-400mmF4.5-5.6 1/500sec F5.0 ISO200で撮影

 

↑ 2枚目に1/3明るめの画像が記録されます
FUJIFILM X-H1 XF100-400mmF4.5-5.6 1/400sec F5.0 ISO200で撮影

 

↑ 3枚目は1/3暗めの画像が記録されます
FUJIFILM X-H1 XF100-400mmF4.5-5.6 1/640sec F5.0 ISO200で撮影

 

逆光で撮ろう

これで明るさに関しての問題は解決しましたね。次に気になるのはどの方向から桜を撮るかです。小平さんのオススメは逆光だそう。

 

「逆光で撮影するとまず嫌な影が出来ません。そして太陽光線がムラなく花に当たり、透過光の効果で花びらが明るく透けて見えます」(小平さん)

 

記念写真では、背景が明るく、人物が暗くなるため逆光を避けます。しかし、今回の撮影はマニュアルモードが前提で、明るさは自由に調整できるため問題ありません。逆光と言っても直接太陽が画面に入るとゴーストやフレアーが出やすいので、最初は太陽を画面に入れない構図から試してみるとよいでしょう。

↑左がピンク色の桜で、右が白い桜、太陽光が花びらの裏側から当たっています
FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/900sec F5.6 +0.33 ISO200で撮影

 

↑上級編で太陽を画面に入れました。絞り込んで光芒をクッキリさせました
FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/80sec F22 +0.67 ISO200で撮影

 

曇りの日は背景を黒くする

青空が背景なら白い桜が鮮やかなコントラストで映えますが、曇り空だと白と白が被ってしまいますね。このようなときはどう撮ればいいのでしょうか。

 

「曇り空や背景のヌケが悪いときは、桜の白が引き立つように黒い背景を探します。露出を切りつめてアンダー気味にしてもいいですね。それが無理な時は枝を入れるだけでも黒が入って画面が引き締まります」(小平さん)

 

↑桜の背景に松の木を持ってきて空を隠して黒くしています
FUJIFILM X-E3 XC15-45mmF3.5-5.6 OIS PZ 1/320sec F5.6 +0.33 ISO200で撮影

 

↑露出を切りつめると桜の花だけが浮き上がってきました
FUJIFILM X-H1 XF16-55mmF2.8 R LM 1/500sec F5.0 ISO200

 

↑背景は白っぽい空ですが、右側に桜の枝を入れることで白と黒を対比させています
FUJIFILM X-H1 XF100-400mmF4.5-5.6 1/500sec F4.7 ISO200で撮影

 

空を青くするベストの方法は?

最後に桜の背景に欠かせない、空を青くする方法について検証してみました。1番カンタンなのはカメラのピクチャーモードをビビッドなどの鮮やか系にすることです。空だけでなく桜の花の色も鮮やかになります。カメラが自動的に補正してくれるので、何もしなくていい反面、補正が効きすぎてわざとらしい発色になる恐れもあります。

 

露出をややアンダーにすると青空の色に深みが出ますが、やりすぎると肝心の桜の色が冴えなくなります。最後にPL(偏光)フィルターを使う方法があります。これは太陽光線の不要な反射をカットするフィルターで、青空の色を濃くする効果も期待できます。

 

フィルター枠を回転させて、液晶ファインダーで効果を確認しつつ最大に効いた所で撮影してみましょう。夏に使うと効果抜群なのですが、今回は春だったせいか思ったほど効果はありませんでした。今回の比較撮影では、桜の色に影響を与えない、ピクチャーモードの変更、またはPLフィルターの使用が効果的でした。

↑左からノーマル、1/3絞りアンダー、ビビッドモード、PLフィルター使用

 

↑PLフィルターで水面の反射を抑えました、こちらは効果抜群ですね

 

手軽な標準ズームレンズでも、光の向きや構図などにこだわれば美しい桜を撮ることができます。この週末は、密にならないように桜の撮り歩きなどしてみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

360度カメラ「THETA」に容量UPのハイエンドモデル登場!「RICOH THETA Z1 51GB」4月下旬発売

リコー、リコーイメージングは、ワンショットで360度の静止画や動画を撮影できる360度カメラ「RICOH THETA(リコー シータ)」の最上位機種として、内蔵ストレージを拡張した「RICOH THETA Z1 51GB」を、4月下旬に発売します。実売価格は13万2800円(税込)。

 

同製品は、2019年5月に発売した最上位機種「RICOH THETA Z1」の内蔵ストレージを拡張したモデル。基本性能はそのままに、保存可能な容量を従来機種の19GBから51GBへと大幅に増強しています。RAW+で約900枚、JPEGで約6350枚の撮影データを、本体ストレージに保存可能です。

 

前身機の特長は引き継ぎ、コンパクトなボディに1.0型の裏面照射型CMOSイメージセンサーを搭載。有効画素数約2000万画素のユニットを2基搭載し、静止画の出力画素で約2300万画素に相当する高精細な360度の静止画を撮影できます。

 

動画撮影時には回転3軸補正による強力な手ぶれ補正機能により、4K、30fps相当の、滑らかで臨場感あふれる360度の動画撮影が可能。“絞り優先”など多彩な撮影モードに対応し、屋外や暗所など撮影シーンを選ばずに高品質な映像が撮影できます。

 

本体には0.93型有機EL情報パネルとFn(ファンクション)ボタンを搭載し、電池残量、撮影モード、撮影残り枚数、F値やISO感度値などの各種情報が一目で確認できます。

 

撮影データはJPEGだけでなく、RAW(DNG形式)での保存に対応しているので、一般的なデジタル一眼レフカメラなどと同様の、本格的な画像編集が可能です。Androidベースのシステムを採用し、ファームウェアアップデートによる基本性能の向上だけではなく、リコー純正や一般開発者がリリースした、プラグインの追加インストールによる多様な機能拡張も利用できます。

何度もデータを繰り返し書き換え可能で、見飽きた番組も手軽に整理!! おすすめBD-RE5選

春の番組改編期といえば、様々な特番が放送されて、あれも見たいこれも見たい……といった感じに、いろいろと番組を録画することになるでしょう。そこで、「たまに見たくなるけど永久保存版というほどでもない」と思う番組に出会ったら、BD-REに保存することをおすすめします。BD-REはBD-Rと違って一度書き込んだデータも書き換え可能なので、見飽きた番組も手軽に整理できる使い勝手の良さが魅力。今回は、ネット通販で人気のBD-REをご紹介します。

 

目次

 


世界中で愛されるブランドの定番ディスク


バーベイタム くり返し録画用 BD-RE VBE130NP50SV1

50年にわたって記録メディアを世に送り出し、世界中で愛される信頼のブランドであり続けている「Verbatim(バーベイタム)」。こちらは1~2倍速記録、インクジェットプリンタ対応のホワイト・ディスクです。キズ・ホコリに強く、指紋もキレイに拭き取れる強力ハードコート仕様です。ユーザーからは「DLタイプなので長時間記録ができて重宝しています。最初高いように思いますが、1枚で複数回録再ができるので、コストパフォーマンスはよいと思います」という声も。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 


リピーターが絶賛するビクターのBD-RE


ビクター くり返し録画用 BD-RE VBE130NP25SJ1

こちらも1~2倍速記録、インクジェットプリンタ対応のBD-REです。キズ・ホコリに強く、指紋もキレイに拭き取れる強力ハードコート。レビューでは「気兼ねなく使えて、コスパ最高です」「ビクターで安価ということで購入したのですが、期待通り画質も良くスムーズに録画できます。今まで10年間で、約1000枚くらいBDを使用していますが、その中で上位になると思います。次の購入もこの商品にしようと思っています」と高く評価する声も。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:25枚入り

 


ノンカートリッジタイプのソニーのディスク


ソニー ビデオ用ブルーレイディスク 20BNE1VJPS2

繰り返し録画が可能な2倍速対応ディスク。傷・ホコリ・汚れに強い高性能なハードコートを採用。ノンカートリッジタイプです。インクジェットプリンター対応(ワイドプリントエリア)。ユーザーからは「テレビ映画録画のダビング用に購入しました。まだ5枚の使用ですが全く正常にダビングされています。上書きも1度しましたが最初となんら変わることなく綺麗にダビングされていました。良い商品だと感じました」と品質の良さを評価する声も。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:20枚入り

 


手描きでも美しく仕上がるレーベル仕様!


マクセル 録画用ブルーレイディスク BD-RE ひろびろ美白レーベルディスク BEV25WPE.25SP

地上デジタル180分、BSデジタル130分録画が可能。インクジェットプリンタブル(ワイド印刷)対応で、外径118mmから内径22mmまで印刷可能な「ひろびろ美白レーベル」仕様です。手描きもしやすく、美しい仕上がり。きれいに書けて、汚れにくい「書き楽(ラク)インデックス」を採用しています。また、高性能記録膜を採用し、優れた記録・再生・保持特性を実現。ハードコート層が、大切な映像を傷・ホコリ・汚れから守ります。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:25枚入り

 


長期保存も安心のトリプルタフコートを採用!


パナソニック 録画用2倍速ブルーレイディスク片面1層25GB 20枚パック LM-BE25P20

反りに強い防湿層「ワープコート」、水分・化学物質の侵入を防ぐ保護層「ガードコート」、汚れ・指紋・傷・打痕に強いカバー層「ハードコート」による「トリプルタフコート」を採用。大切な映像を長期間保存するライブラリー用途におすすめです。レビューでも「前の製品から使っていますが問題なく使えます。とにかくエラーが少ないのが特長で以前他のディスクにダビングしたときにあった“時間が経つと中身が消える”といったこともないです。日本製というのも安心ですね」と好評です。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:20枚入り

 

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何度でも見たくなる“永久保存版”の番組に! 人気のBD-R5選

春の番組改編期。この時期、テレビでは様々な特番が放送され、見たい番組が重なったり、用事があって見られなかったりで、録画の機会もいつも以上に増えることでしょう。そこで「何度でも見たい」と思う番組に出会ったら、迷わずBD-Rに保存を! BD-RはBD-REと違い、一度しか書き込みができません。しかし、BD-REよりも比較的手頃な値段で、一度書き込んだデータをうっかり上書きしてしまう心配がなく、容量いっぱいになるまでデータを書き足せます。まさに“永久保存”したい番組にピッタリ! 今回は、ネット通販で人気のBD-Rをご紹介します。

 

目次

 


世界的データストレージ技術ブランドの定番人気


バーベイタム 録画用ブルーレイ BD-R VBR130RP50V4

50年の長きにわたって世界中で愛されるデータストレージ技術ブランド「Verbatim(バーベイタム)」のBD-Rで、地デジ180分、BSデジタル130分が録画可能。ディスクはダメージに強いハードコートが施されており、キズ、ホコリ、指紋に強く、汚れが簡単に拭き取れます。レビューには「今まで1000枚は焼いてきたと思いますが、一度もエラーを起こしていません。素晴らしいクオリティと価格の安さには感動すら覚えます」と絶賛の声が。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 


優れた耐光性で紫外線の影響を受けにくいディスク


ソニー ビデオ用ブルーレイディスク 50BNR1VJPP4

インクジェット対応ワイドの4倍速対応ディスク。紫外線による記録面の劣化を抑えるため、無機系の記録材料を採用。優れた耐光性を発揮し、紫外線の影響を受けにくいディスクを実現しています。また、初めから終わりまでほとんど変動がなく平面性をキープし、安定した記録・再生を実現しているため、記録エラーが発生しにくいのが特徴です。温湿度変化に対し安定したディスク構造を追求することにより、ディスクの反りも低減させています。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 


内径22mmまで印刷可能で、デザインの幅が広がる!


マクセル 録画用ブルーレイディスク BD-R ひろびろ美白レーベルディスク BRV25WPE.50SP

4倍速記録、インクジェットプリンタブル(ワイド印刷)対応。地上デジタルは180分、BSデジタルは130分録画可能です。高性能記録膜を採用し、優れた記録・再生・保持特性を実現。ハードコート層が、大切な映像を傷・埃・汚れから守ります。外径118mmから内径22mmまで印刷可能な「ひろびろ美白レーベル」仕様です。手描きもしやすく、きれいに書けて汚れにくい「書き楽(ラク)インデックス」を採用し、美しい仕上がりに。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 


地上・BS・CSデジタル対応でフルハイビジョン映像をそのまま記録!


山善 Qriom ブルーレイディスク 50枚 BD-R50SP

地上デジタル放送、BSデジタル放送、CSデジタル放送対応。3時間のフルハイビジョン映像をしっかり録画でき、鮮やかな感動を美しく保存できます。広々ホワイトプリントレーベル採用でインクジェットプリンター対応。手描きがしやすく美しい仕上がり。さまざまなブルーレイレコーダー及びCPRM対応DVDレコーダー機器との高い互換性を追求したデジタル録画対応です。ユーザーからは「ラベル面にDVD-Rと小さく記載されているので、RかRWなのか間違わないので良いです」という声も。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 


約100万回の繰り返し再生にも耐える優れた耐久性!


パナソニック 録画用6倍速ブルーレイディスク 25GB スピンドル50枚 LM-BRS25M50S

厳しい品質管理と一貫生産による信頼の日本製ディスク。日本の気候に最適な反りに強い防湿層の「ワープコート」、汚れ・指紋・傷・打痕(だこん)に強いカバー層「ハードコート」、水分・化学物質の侵入を防ぐ防湿層「ガードコート」からなる独自の「トリプルタフコート」を採用。約100万回の繰り返し再生でもエラーレートが増加しない優れた耐久性を実現しており、レビューでは「総数400枚近くのリピーターですがエラーは全く一枚もない安心の日本製」という声も。

【詳細情報】
容量:25GB
内容:50枚入り

 

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伝説のレコーダー「nasne」新生バッファロー版が到着! いい意味で「ほぼ変わってない」魅力とは?

一般のHDDレコーダーでは味わえないサクサク録画がふたたび……。あの「nasne(ナスネ)」がなんと再発売。発売元がこれまでのソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)から、PC・スマホ周辺機器メーカーのバッファローに継承されたことで話題を呼ぶ製品です。

↑バッファローから発売される新型「nasne」

 

2021年3月末発売の新型「nasne」(型番:NS-N100)は、従来モデルの機能を大部分踏襲しつつ、内蔵HDD容量が2TBに倍増。さらに別売りHDDの増設は最大6TBまで対応できるようになりました。価格は2万9800円(税込)。

 

そのうえで、テレビ視聴アプリ「torne(トルネ)」の提供はSIEが継続。今回の新モデル発表にあわせ、PlayStation 5(PS5)用torneが開発されていることも明らかになりました。PS5版torneは2021年末商戦期に向け配信予定とのことで、これは従来からのnasneユーザーにとっても朗報です。

 

とにかく根強いファンの多いガジェットです

nasneは、ゲーム機などでテレビ録画が楽しめる「ネットワークレコーダー&メディアストレージ」として2012年にデビューしました。テレビ画面+リモコンを使う一般的なレコーダーとは違い、アプリを通じて操作・視聴する仕組みが特徴。特にゲーム感覚でテレビ録画を楽しめるtorneの操作感は多くのファンを生み出しました。

 

発売後も長きにわたり機能アップデートが行われ、テレビ視聴アプリはPS4、iOS、Android、Windows PCにまで対応。しかし2019年、SIEによるnasneの販売が惜しまれつつも終了しました。

 

長く愛用してきたファンからは、販売終了を嘆く声が多く聞かれましたが……これを受ける形で、翌年にバッファローによる継承プランが電撃発表。この“バッファロー版nasne”の詳細がようやく明らかになったというのが現在の状況です。

↑新モデルは、メーカーロゴが「BUFFALO」に変わっています

 

バッファロー版nasneはどこが変わったのか

新型「nasne」(NS-N100)は、本体に刻印されるメーカーロゴが「SONY」から「BUFFALO」になったのが最大の変化ですが、中身も少し変わっています。

BUFFALO製 nasne

NS-N100

SIE製 nasne

CECH-ZNR1J,CECH-ZNR2,CUHJ-15004

内蔵ストレージ容量 2TB 1TB
ストレージ拡張 外付けストレージ対応  最大容量 6TB 2TB
ポータブルHDD/SSD対応 対応 非対応
外付けストレージの
対応ファイルシステム
XFS
※本製品の搭載機能で
フォーマット可能
FAT32
筐体設計 ファン設計 静音ファン ファンレス
ファイルサーバー機能 ファイル共有方式 SMB2.0

Windows 10搭載PCのデフォルト設定で利用可能※

SMB 1.0

※Windows10 バージョン1709以降

 

まず、内蔵HDDの容量は従来モデルから倍増し2TBになりました。外付けHDDは6TBまで増設できるようになっており、これまで非対応とされていたポータブルHDD/SSDにも対応。このほか、筐体設計が静音ファン搭載タイプになったことで外観に若干の変更もみられます。

 

テレビチューナーはこれまでと変わらず、地上デジタル放送のほか、BS・110度CSデジタル放送にも対応(録画は1系統)。細かい部分では、B-CASカードが従来のクレジットカード大のものからmini B-CASタイプに変わっています。

↑B-CASカードはスマホのSIMカードに近いミニタイプに変更されました

 

録画したテレビ番組を観るアプリについては、「torne mobile」iOS版アプリの視聴画質が改善し、HD画質(720p)で再生できるように。いっぽう、今回の新型機ではPS3、PS Vita用アプリへの対応は見送られています。ここは残念ですが、世代交代のタイミングとしては致し方ないところですね。

対応アプリケーション

BUFFALO製 nasne
NS-N100
SIE製 nasne
CECH-ZNR1J, CECH-ZNR2J, CUHJ-15004
iPhone/iPad torne mobile 対応 対応
Video & TV SideView 非対応 対応
Android torne mobile 対応 対応
Video & TV SideView 非対応 対応
Windows PC PC TV Plus 対応※ 対応
PlayStation 4 torne PlayStation 4 対応 対応
PlayStation 3 torne 非対応 対応
PlayStation Vita torne PlayStation Vita 非対応 対応
PlayStation Vita TV torne PlayStation Vita TV 非対応 対応
テレビ BRAVIAから録画予約や録画した番組再生 非対応 対応

※ VAIO TV with nasneでも利用可能(VAIO TV with nasneでは、アプリを初期設定するためにSIE社製 nasneが別途必要になります)

 

いい意味で「ほとんど変わってない」安心感

今回はそんなバッファロー版「nasne」の実機を試させてもらう機会を得たので、筆者宅にさっそく設置。ひとまずは従来の「nasne」とまったく同じ手順で使い始めることができ、従来機と併用できることも確認しました。

↑torne mobileのAndroid版アプリで動作を確認。これまで使ってきたSIE版nasneと、バッファローの新型nasneの2台を併用できています

 

視聴に使うtorneアプリがとにかく優秀で、その動作は一般的なBDレコーダーとは別次元のサクサク感。ユーザーの録画人気ランキングなど機能も気がきいています。このアプリのサポートが継続し、これまでのnasneが今後も活躍できると確認できたのは一ファンとしてうれしいところ。

↑torne mobileの番組表。ここから外出先でも録画予約が入れられるほか、放送中の番組もリモート視聴が可能です

 

↑「torne」ユーザーの録画人気ランキング。ここから番組を選んでそのまま録画予約ができます

 

スマホからお手軽に、あるいはPS4+テレビの大画面でじっくりとなど、その使い分けも相変わらず便利な「nasne」。新型機の使用感を含めた詳細は、あらためてご紹介したいと思います。

 

 

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バッファローの「nasne」3月末発売! PS5用「torne」も2021年末商戦期リリースか

バッファローは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)協力のもと継承した、ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」(NS-N100)を、Amazon内バッファロー公式ストア(バッファローダイレクト)にて、3月末より発売します。税込価格は2万9800円。

 

同製品は地上デジタル/衛星デジタル(BS/110度CSデジタル)チューナーを搭載し、番組の視聴や録画視聴が宅内、宅外から楽しめるネットワークレコーダー&メディアストレージ。

 

内蔵HDDを2TBに容量拡大し、外付HDD接続による容量追加は6TBまで対応。2TBの内蔵HDDと合わせて最大総容量8TBまでの構成が可能です。

 

SIEのTVアプリケーション「torne(トルネ) PlayStation 4」と「PlayStation 4(PS4)」との組み合わせで快適なレコーダーとして利用できるだけでなく、これまで通り「torne(トルネ) mobile」を利用してiPhone、iPad、Android端末でも宅内・宅外から録画番組を楽しめます。また、Windows対応機種では「PC TV Plus」を利用することで、録画番組が楽しめます。

 

iPhone/iPad向けtorne mobileの視聴画質が向上し、HD画質(720p)を実現。Android向けtorne mobileもこれまで通り対応しています。torneはSIE製のnasneとの組み合わせも可能で、最大4台が接続できます。

 

また、SIEからは2021年末商戦期に向けて「PlayStation 5(PS5)」⽤TVアプリケーション「torne」の配信が予定されており、nasneとPS5との組み合わせで、テレビ番組の録画・視聴が可能です。PS5向けtorneの配信時期や詳細は、SIEより後日発表される予定です。

長時間使っても耳が疲れにくい! “ながら聴き”に最適な骨伝導ヘッドセット

サンワサプライは、長時間装着しても耳が疲れにくいBluetooth式骨伝導ヘッドセット「400-BTSH019BK」を、直販サイトの「サンワダイレクト」で発売しました。直販価格は8980円。

↑Bluetooth式骨伝導ヘッドセット「400-BTSH019BK」

 

本製品は、耳をふさがないオープンイヤー形状の骨伝導ヘッドセット。Bluetooth接続式なので、わずらわしいケーブルがなく、装着したまま自由に動くことができます。

↑装着イメージ

 

オープンイヤー形状なので、ヘッドセットを装着したまま周囲の音や呼びかけ等を聞くことが可能。web会議やオンラインでの打ち合わせ、ClubhouseやVoicyなどの音声SNS、ウォーキングやランニングなどの運動をしながら、周囲の状況に気を配ることができます。

↑web会議やテレワークにもオススメ

 

カナル型イヤホンと違い、耳にかけるだけで使えるので長時間着用しても負担が少ないのも特徴。メガネ・マスクを着用していても干渉しにくい設計になっています。

↑メガネやマスクをつけたままでも装着できます

 

環境音用と音声用の2つのマイク(デュアルマイク)を搭載しており、通話時には周囲の雑音を低減してクリアな音声で会話が可能です。

 

本体はIPX5相当の防水仕様となっており、汗をかくスポーツ時などにも使用可能。折り畳めばコンパクトに収納できるので、持ち運びにも便利です。

↑折り畳めばコンパクトに収納できます

 

耳を塞がない骨伝導式のヘッドセットは、周囲の音に気を配りながらweb会議や音楽リスニングなどができる“ながら聴き”にオススメです。テレワークで小さいお子さんの面倒を見ながら仕事をしなければならない、BGMやラジオを聴きながら仕事したい、という方は、ぜひ使ってみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

AirPodsやAirPods Proを“首掛け”にできて、使用中の落下・紛失を防ぐ! 人気のネックストラップ5選

Appleの完全ワイヤレスイヤホン「AirPods」は、完全ワイヤレス特有の「小さいので落としやすい」「なくしたら見つけにくい」……という“弱点”もあります。「だったら最初から首掛けタイプのBluetoothイヤホンを買えばいいじゃない」という声もありますが、“AirPodsがいいんだ!”という人もいるでしょう。それなら、ネックストラップを装着して完全ワイヤレスと首掛けが選べる“ハイブリッド型”にしてみては如何でしょうか。今回はAirPods/AirPods Pro専用のネックストラップの中から、おすすめ5選をご紹介します。

 

目次

 


コードが目立たない1.5mmの極細設計!


エレコム AirPods用紛失防止ストラップ P-APAPNシリーズ

使用時に快適なやわらかいシリコン素材を採用。AirPodsにぴったりフィットする設計で、簡単に着脱することができます。ストラップは使用時に目立ちにくい直径1.5mmの極細設計。帯電防止コーティングを施しているので、汚れやホコリそのものが付きにくい設計です。ユーザーからは「ホールドも良く、誤動作も無く、抜けにくく、微妙な長さもピッタリ」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:直径…1.5mm
カラー:クリア・ブラック

 


エルゴノミクスデザインに基づいた使いやすい設計


elago AIRPODS STRAP for AirPods

エルゴノミクスデザインに基づき、ストラップの長さは45cmに設計。重量は4gととても軽く、装着感が気になりません。また、シリコン表面にはストラップが絡まりにくいコーティングを施してあります。レビューには「抜け落ちることもなく、LR確認もできるし、シリコンの太さ長さもちょうどよく、安心してAirPodsが使えています」という声も。

【詳細情報】
サイズ:450×3mm
カラー:ホワイト・ブラック・ジーンインディゴ・ナイトルミナス(夜光色)

 


夜になると光る蛍光シリコン材質を採用!


Ksizen AirPods Pro イヤホンストラップ

夜間に光ることで識別しやすい蛍光シリコン材質を採用。弾力性、柔軟性にも優れ、ねじれにくいので、カバンやポケットの中でも絡み・断線を防ぎます。IPX4で汗や水滴に強く、野外活動、ジム、フィットネストレーニング、ランニングなどの激しい運動にも適しています。ストラップホルダーの内側にマグネットが追加されているため、使わない時は首の前でしっかりと固定できたり、ブレスレットのように手首に巻いておくことができます。

【詳細情報】
サイズ:直径…6mm
カラー:グレー+イェロー・ホワイト+ピンク

 


カバンの中でも絡みにくいフラットケーブルタイプ


VSuRing AirPods Pro/2/1用イヤホン ストラップ

AirPods Pro/2/1対応。カバンやポケットの中でも絡みにくいフラットケーブルで、弾力性・柔軟性に優れているシリコン製です。また、イヤホンストラップホルダーの内側にマグネットを内蔵。使わない時は首周りや手首に巻いておけます。コードの太さは約2mmと適切な強度があり、断線しにくいのもポイント。ユーザーからは「AirPodsを付けて音楽を聴きながら寝るのですが、朝起きるとベッドの隙間とかに落ちてて拾うのに苦労してました。これを買ってからは探すのに一瞬で見つけられます」という声があがっています。

【詳細情報】
サイズ:長さ…690mm
重量:7g
カラー:ブラック・ホワイト

 


曲げくせがつかない太さ3mm


MRLab AirPods Pro/Airpods シリコン ネックストラップ

なくしたり落としたりしやすいAirPods Proにネックストラップをつけることで脱落・紛失を防ぎます。ストラップ長59mmと比較的長めの設計により、余裕をもって装着できます。太さ3mmのシリコン素材で丈夫なうえ、洗浄も簡単にでき肌にも優しく安心。曲げくせがつかないので、いつでもスッキリとしたシルエットをキープするのも嬉しいポイントです。カラーはホワイト・ブラック・ネイビー・レッドの4色。

【詳細情報】
サイズ:丸型…590mm
重量:約5.5g
カラー:ホワイト・ブラック・ネイビー・レッド

 

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「CP+2021」総括レポート後編:オンライン時代に奮起するカメラ周辺機器メーカーのトレンド

2021年2月25日から28日にかけて“カメラと写真映像のワールドプレミアショー”「CP+2021」が、コロナ禍の影響から初のオンラインで開催されました。オンラインではカメラやレンズの実機に触れることができないなど、大きな制約がある中での開催となり、メーカーがどのような工夫をしてくるかにも注目が集まったイベントです。本稿では、4日間に渡ったオンラインイベントの様子を前後半、2回に分けてレポート。後半となる今回は、交換レンズメーカーを含む、主だった周辺機器メーカーについて取り上げます。

 

カメラの周辺機器というと、交換レンズや三脚、フィルター、ストラップやカメラバッグ、照明機器といった撮影時に必要なものもありますが、デジタル化以降はパソコンや画像処理ソフト、プリンターなど、撮影後に必要な機器や用品の重要度が増しています。今回のCP+2021は、オンライン開催との親和性が高いこともあってか、パソコンなどの周辺機器メーカーによる出展が大きな割合を占めていました。

 

今回の出展社のなかでも動画配信などに力を入れていたメーカーに絞って、それぞれをチェックしていきます。

 

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【周辺機器メーカー1】ケンコー・トキナー

ケンコー・トキナーは、フィルターやフィールドスコープなどを扱う「ケンコー」、三脚などを扱う「スリック」、交換レンズなどを扱う「トキナー」といった自社ブランドのほか、関連会社によるものも含め、無数の商材を扱っています。なかでも最近は、「レンズベビー」や「SAMYANG」など、交換レンズ系商品の注目度が上昇。今回の新製品ではフィルターやフィールドスコープなども登場していますが、トキナーから昨年末に発売された、2本のFUJIFILM Xマウント用レンズなどの交換レンズが最も注目を集めていたように思います。オンラインセミナーは4日間で19本と多数実施され、多くの人気写真家らが登場。周辺機器メーカーのなかでも、ユーザーが最も目を見張った出展社の1つでしょう。

↑ケンコー・トキナーの特設ページ。ケンコー・トキナーのほか、グループ会社のスリック、ケンコープロフェショナルイメージングの製品も含め、数多くの写真関連製品が紹介されていた

 

↑オンラインセミナーは、合計16名の講師による全19コマを実施。会期中の午後、ほぼ2時間おきに実施される豪華なものだった。画像は、小河俊哉さん、萩原和幸さん、桃井一至さんによる「トキナーレンズを語る」より

 

↑FUJIFILM Xマウント用単焦点交換レンズ「トキナー atx-m 33mm F1.4X」(実売価格/5万3800円)。F1.4の明るい標準レンズで、美しいボケ描写が魅力だ。このほか、FUJIFILM Xマウント用広角レンズ「atx-m 23mm F1.4 X」(実売価格/6万500円)もラインナップされている

 

【周辺機器メーカー2】サイトロンジャパン

サイトロンジャパンは、米国サイトロン社の双眼・単眼鏡などの光学機器を扱っているメーカーです。最近は、中国LAOWA(ラオワ)社の低廉でユニークな交換レンズを扱っていて、カメラファンの注目を集めています。CP+2021では、試作品を含むLAOWAの製品紹介のほか、サイトロンの双眼鏡、スカイウォッチャーやシャープスターの天体望遠鏡などを紹介。天文関連を含めて計16コマのセミナーも実施しました。

↑サイトロンジャパンの主力商品は、特設ページを見てもわかる通り双眼鏡や天体望遠鏡、ライフルスコープといった光学製品。LAOWAの交換レンズの扱いを始め、ここ数年はCP+の常連となっている

 

↑セミナーは、写真家によるLAOWA製品紹介や活用法のほか、アマチュア天文家による、天体望遠鏡の使いこなし紹介などユニークな切り口で展開された。画像は、齋藤千歳さんの「実写チャートでみるLAOWA広角レンズの特徴を紹介」より

 

【周辺機器メーカー3】シグマ

個性的かつ高性能な交換レンズを数多く登場させ、人気を集めているシグマは、ミラーレスカメラ用の小型単焦点交換レンズ「Iシリーズ」や、同社製で世界最小のフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」などを紹介。動画コンテンツでは、会期直前にシグマ代表取締役社長・山木和人さんによる新製品プレゼンテーションが行われたほか、写真家による新製品セミナーやレンズ開発者によるトークなどを実施していたのも印象に残っています。ライブ配信でのコンテンツが多く、マニアックなものから気軽に楽しめるものまで幅広いコンテンツが揃えられていました。

↑シグマの特設ページは、シンプルでスマートな構成のページだが、動画コンテンツなどは、レンズ好きに刺さるものも用意。一方で商品企画担当者のトークなどは、レンズにこだわりを持ったシグマファンから、購入を検討中のユーザーまで楽しめる内容になっていた。

 

↑いわゆるシグマファン向けのコンテンツも少なくなかったが、「28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」などの新製品を写真家が実際に使って、その魅力や使いこなしを語る「プロダクトセミナー」は、比較的エントリーユーザーに理解しやすい内容だった。作例写真も多く、製品の魅力がダイレクトに伝わってくる。画像は、鹿野貴司さんの「プロダクトセミナー 新製品SIGMA 28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary編」より

 

↑フルサイズミラーレスカメラ対応で小型・軽量な大口径標準ズーム「28-70mm F2.8 DG DN|Contemporary」(実売価格/9万9000円)。画面全体に高解像で歪みや収差、ゴーストなども少ない高性能レンズだ。最短撮影距離が19cm(広角端)と短く、被写体を大きく撮れるのも魅力。ソニーEマウント用、ライカLマウント用がラインナップされている

 

【周辺機器メーカー4】タムロン

タムロンは、1本で幅広い焦点距離に対応できる高倍率ズームレンズや、低廉で高性能な交換レンズのラインナップに定評のあるレンズメーカーです。CP+2021では、1月14日に発売された新製品「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD(Model B070)」と昨年6月発売の「28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD(A071SF)」を中心に、同社のソニーEマウントミラーレスカメラ用レンズを紹介。2月27日と28日には、写真家の別所隆弘さん、澤村洋兵さんによるセミナーも実施されました。

↑あえてソニーEマウントのミラーレスカメラ用レンズである、「Di III」シリーズ9本に焦点を当てたタムロンの特設サイト。なかでも、最新の17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD(Model B070)は注目を集めていたようだ

 

↑セミナーは2名の写真家による新製品のインプレッションであったが、単純なスペック紹介ではなく、レンズの特徴を上手くとらえた作例が用意され、各レンズの魅力はもちろん、適した撮影シーンも伝わる内容になっていた。画像は、別所隆弘さんによる28-200mm F2.8-5.6 Di III RXD(A071SF)のインプレッションより

 

↑APS-Cサイズ用に設計することで、小型ながらF2.8の大口径で高画質を成功させた「17-70mm F/2.8 Di III-A VC RXD(Model B070)」。最短撮影距離が広角側で0.19m、望遠側で0.39mと近接撮影に強い設計になっているのも魅力だ。実売価格/9万3500円

 

【周辺機器メーカー5】エプソン

プリンターやスキャナーのメーカーとしておなじみのエプソンでは、「PHOTOS at Home」をテーマに自宅での写真の楽しみ方を提案。スペシャルプログラムとして4本の動画を公開したほか、同社製品を紹介するだけでなく使用目的に合わせたプリンターやスキャナー選びができるように工夫されていました。

↑エプソンの特設ページ。作品プリントに最適な画質で、A3ノビやA2ノビの大きさでプリントできる「プロセレクション」シリーズだけでなく、インクをタンクに補充して使うことで、プリントのコスト低減を実現した、「エコタンク」搭載モデルなども紹介

 

↑セミナーは、鉄道写真家・中井精也さんの「伝えるためのプリントテクニック」、塙真一さんの「フィルムで楽しむデジタル暗室術!」、上田晃司さんの「プリントでもっと広がる写真の世界を体験しよう!」、『IMA』エディトリアルディレクター太田睦子さんらによる「インテリアに写真を取り入れる楽しさとコツ」の4本を配信。プリントのテクニックや楽しみ方が、わかりやすく解説されていた。画像は中井精也さんのセミナーより

 

【周辺機器メーカー6】raytrek(サードウェーブ)

サードウェーブは、BTOによるパソコン販売の大手メーカー&販売店。CP+2021では、同社のクリエイター向けBTOパソコンのシリーズである「raytrek」ブランドで出展していました。写真作品や映像作品の制作におけるraytrekのメリットについての紹介のほか、同社と写真投稿SNS「東京カメラ部」とのコラボフォトコンテストの受賞者発表を本ページで行うなど、写真関連にも力を入れている様子が伝わってくる内容でした。

↑raytrekの特設ページでは、写真家の井上浩輝さん、別所隆弘さん特別監修モデルのパソコンを紹介。2月28日には、この2名の写真家と東京カメラ部メンバーらによるライブ配信も実施された

 

↑ライブ配信では、同社製PCの魅力を紹介するだけでなく、画像処理ソフトや動画編集ソフトを使っての実演も実施。作家ならではのテクニックの解説も行われ、すぐに役立つ内容の配信であった

 

【周辺機器メーカー7】ATOMOS

ATOMOSは、ミラーレスカメラのHDMI端子などに接続して使う、外部接続の動画レコーダーを製造しているメーカーです。同社製品を使うことで動画のRAW記録などが行え、撮影後に調整しやすく高品位な映像が制作できます。映像作家には定番のレコーダーということもあってか、動画配信に力が入ったコンテンツが用意されていました。多くのカメラユーザーにはあまり馴染みのないメーカーかもしれませんが、今回のコンテンツを見て、動画撮影やレコーダーに興味を持った方も少なくないのではないかと思います。

↑ATOMOSの製品は、画像にあるような小型モニター付きのレコーダーで、記録映像の確認も行える。撮影後はパソコンなどにデータを取り込んで編集するのが基本となる。今回のコンテンツは配信が中心で、写真家や映像作家によるトークや、各カメラメーカーのエンジニア対談などが組まれ、合計10本が配信された

 

↑配信の内容は動画撮影のテクニック、レコーダーやカメラの機能などについてのトークが多く、動画撮影や編集に興味のある人には、非常に有益なコンテンツだったのではないかと思う

 

まとめ

レポートの後半はカメラ周辺機器メーカーのうち、動画配信などに力を入れていたメーカーを中心に取り上げました。特徴的な傾向としては、ミラーレスカメラ用のレンズが増えたことで、レンズ設計の自由度が高まり最短撮影距離が短く、被写体に近寄って撮れる製品の増加が挙げられます。同じくミラーレスカメラの普及によって、動画関連の製品、あるいは出展社が増えたのも大きなトレンドと言えるでしょう。

 

CP+2021は、レポート全体で今回取り上げたメーカー以外を合わせると、全部で20社/ブランドによるイベントとなりました。従来のリアルイベントに比べると参加企業は少なかったものの、参加者は5万人以上であったという速報(2021年3月4日時点)が発表されており、各社の工夫によってオンラインであってもユーザーが十分楽しめるイベントになったのだと実感しています。とはいえ、やはり新製品のカメラやレンズに触れないのは寂しく、来年こそはリアルイベントを期待したいところ。もし可能であれば、今年の経験を生かして、リアルとオンラインの両立ができれば、参加者はより楽しめるものになるのではないかと思います。

 

なお、動画配信などのコンテンツの多くは、2021年3月31日までアーカイブとしてオンラインで見ることが可能です。興味のあるコンテンツがありましたら、ぜひチェックしてみてください。

 

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スピーカーにもなるワイヤレスイヤホン! 1台3役が画期的なMpow「Duolink」

MPOW JAPANは、世界初の1台で3通りのリスニングスタイルを可能にする完全ワイヤレスイヤホンとワイヤレススピーカーの三位一体化モデル「Duolink」を3月11日より予約受付開始し、3月18日に発売します。カラーはホワイトとネイビーブルーの2色で、実売予想価格は1万8480円前後。

↑Duolinkのカラーは2色

 

本製品は、完全ワイヤレスイヤホンの充電ケースにスピーカーを搭載し、ワイヤレスイヤホンだけでなく、ワイヤレススピーカーとしても使えるというもの。日本国内では2020年末にクラウドファンディングにてプレリリースされ、900%超の目標支援額達成率を記録しています。

↑充電ケースがスピーカーになっており、内部にイヤホンを収納できます

 

イヤホンを取り出した状態では完全ワイヤレスイヤホンの“ソロモード”として、イヤホンをケースに収納し左右に分かれた状態ではワイヤレスステレオスピーカーの“ステレオモード”として、イヤホンを収納しケースも左右を接着させた状態ではワイヤレススピーカーの“パーティーモード”として、3つのモードで多様なリスニングスタイルを実現します。

 

ストレスフリーな音楽体験を実現するために、イヤホンモードとスピーカーモードを音楽を止めることなくシームレスに切り替えられるかを追求。複雑な設定やアプリケーションなどを必要とせず、スピーカーでの再生時にはイヤホンを取り出すだけでイヤホンモードに、イヤホンでの再生中にはスピーカーに戻すだけでスピーカーモードに簡単に切り替えられます。イヤホン⇔スピーカーを切り替えるたびに、いちいちペアリングをし直す必要がないのは便利ですね。

↑イヤホンからスピーカーにシームレスで切り替え可能

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、ボリューム調整や音楽の再生停止・曲送り/戻しなどはタッチするだけで操作が可能。また、AIノイズキャンセリングを備えた通話用マイクも搭載しており、クリアな音声で通話も可能です。

 

再生時間は約6時間(イヤホン)/約6時間(スピーカー)で、スピーカー部を充電ケースとして使用した場合、イヤホンを最大7.5回満充電することができます。ケースの充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしています。

↑イヤホンはスピーカーに収納すると最大で約7.5回の充電が可能

 

一人でイヤホンで聴くもよし、大人数でスピーカーで楽しむもよし、という3wayスタイルが新しいMpowの「Duolink」は、音楽の楽しみ方を広げる画期的な製品です。イヤホンとワイヤレススピーカーを2台持ちしている人は、Duolinkに集約してみてもいいですね。

 

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テレビの音を手軽にパワーアップ! 設置の自由度が高い2.1chスピーカーシステム

サンワサプライは、手軽に薄型テレビの音質を強化できるサウンドバーとサブウーファーのセット「400-SP094」を、直販サイト「サンワダイレクト」で発売しました。直販価格は2万1800円。

↑「400-SP094」

 

↑設置イメージ

 

本品は、低域から高域まで再生するスリムデザインのサウンドバーと、低域を増強するワイヤレス接続のサブウーファーをセットにしたもの。サウンドバーはテレビの前に置きやすい高さ45mmの薄型仕様で、赤外線リモコンの受光部の邪魔になりにくくなっています。また、サブウーファーはサウンドバーとワイヤレス通信を行うので設置の自由性が高く、テレビの横やソファの近くなど視聴環境に応じて置き場所を選べます。

↑テレビの邪魔になりにくい薄型仕様

 

サウンドバー部には高音域用ツイーター2基と中低音再生用のウーファー4基を搭載。サウンドバーは実用最大出力100W(ウーファー部/12.5W×4、ツイーター部/25W×2)、サブウーファーも実用最大出力100Wの合計200Wの高出力を実現しており、パワフルなサウンドを再生します。

↑サウンドバーには計6つのスピーカーを搭載

 

↑サブウーファーはワイヤレスなので設置の自由度が高くなっています

 

さらに、「NEWS」「MOVIE」「MUSIC」の3つのサウンドモードを選択でき、視聴するコンテンツに合わせて最適な音質に調整できます。操作は付属のリモコンのほか、サウンドバー上部のボタンで行うことも可能。

 

接続は光デジタルとAUX(ステレオミニ)に加え、別売のケーブルを用意すればHDMIや同軸デジタルにも対応。Bluetooth接続にも対応しており、スマホやタブレットの音声をワイヤレス再生することも可能です。

↑接続方法は5通りから選べます

 

自宅でネット動画やライブ映像などのコンテンツを視聴する機会が増えたいま、テレビのオーディオ部分をグレードアップするだけで、より臨場感のある体験ができるようになります。テレビの内蔵スピーカーだけで視聴している人は、手軽なオーディオシステムを導入してみてはいかがでしょうか。

 

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Mpowの完全ワイヤレスイヤホン「M30」に2つのバリエーションモデル登場

Mpow Japanは、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「M30」のバッテリー機能を強化した上位モデル「M30 PLUS」と、「M30」のカラーバリエーションモデル「M30 Pink」を3月4日にAmazon.co.jpと楽天市場で発売しました。実売価格はM30 PLUSが4999円、M30 Pinkが3999円。

↑Mpow「M30 Pink」(左)と「M30 PLUS」(右)

 

バッテリーを大幅強化した「M30 PLUS」

完全ワイヤレスイヤホン「M30」は約4000円という手ごろな価格ながら、左右同時伝送技術「MCSync」を採用し、途切れにくく安定した接続方式を実現。またパワフルな重低音がもたらす臨場感のあるサウンドとコストパフォーマンスの高さが人気となり、全世界で累計30万台以上の販売を記録しています。

 

今回発売された「M30 PLUS」は、M30の性能はそのままに、充電ケースのバッテリーをM30比で5倍以上となる2600mAhに大幅増加。これにより、充電ケース併用時で約100時間の再生時間を実現しています。

↑M30 PLUS

 

さらに、充電ケースにUSBケーブルをつなげば、スマートフォンなどに電力をシェアできる“モバイルバッテリー機能”も搭載。不意のバッテリー切れや充電忘れの際に役立ちます。

↑電力をシェアできるモバイルバッテリー機能を搭載

 

充電端子は最新のスマホなどにも使われているUSB Type-Cを採用。バッテリーシェア用の出力端子はUSB(タイプA)となっています。

 

「M30 Pink」は、M30に春らしい華やかなピンクカラーを取り入れたカラバリモデル。性別や年齢を問わず使えるマットで落ち着いた色彩となっています。スペックなどはM30と同じ。

↑M30 Pink

 

Bluetoothコーデックは、M30 PLUS/M30 PinkのいずれもSBCとAACをサポート。IPX7の高い防水性能を備えるほか、運動時にも耳にしっかりフィットする独自形状のフィンも付属しています。

 

コスパの高さに定評のあるMpow「M30」シリーズに、新色とバッテリー強化型の選択肢が増えたのはうれしいですね。すでにM30を所有している人も、予備用にもう1つ購入してみてもいいかもしれません。

 

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アンプ出力を2倍に強化したパイオニアのミニコンポ「Stellanova Limited」

パイオニアは、ハイレゾワイヤレスオーディオ「Stellanova(ステラノヴァ)」の音質にこだわったハイエンドモデル「Stellanova Limited」を、公式オンラインストアにて限定販売します。直販価格は17万8000円。

↑「Stellanova Limited」

 

Stellanovaは、iPhone・iPad・Androidスマートフォン・外付けHDDなどに保存したハイレゾ音源を、iOS/Android専用アプリケーションを使って非圧縮でワイヤレス再生が可能なオーディオシステム。USB DACアンプとワイヤレスユニットで構成されており、スピーカーやヘッドホンを接続して聴けるほか、外付けHDDに保存した楽曲をネットワーク内のPCやスマホからワイヤレスで再生することも可能です。

 

今回発売されるハイエンドモデルは、USB DACアンプのスピーカー出力アンプに高出力LSIを採用。通常モデル比2倍の出力パワーにより、インピーダンスの低いスピーカーでも余裕をもって駆動させることができます。また、低歪チップ積層セラミックコンデンサや、音声の歪みを低減するスピーカーライン用ノイズフィルターを採用することで、歪みのない高音質を実現しました。

 

ヘッドホン用出力アンプにはハイパワーICを採用し、ICの性能を最大限に発揮するヘッドホンアンプ用電源レギュレーターICも搭載。インピーダンスの低いヘッドホンでも力強い音を再生します。また、ハイエンド向け音響用アルミニウム電解コンデンサをヘッドホンアンプ電源に採用することで、低域の伸びと量感を向上させ、しなやかで力強い音楽再生を実現しています。

 

さらに、133点の部品を見直し、厳選した部品を使用することで、ハイエンドモデルならではの高音質を実現しています。

 

筐体にはアルミニウムを採用し、表面にブラックカラーのアルマイト処理を施すことで硬度や耐腐食性を向上させるとともに、ダイヤモンドカット面にダブルアルマイトによるカッパー色をあしらうことで高品位なデザインに仕上げています。

↑ブラックの筐体にカッパーのエッジがクールな印象

 

出力を強化し、コンパクトながらハイパワーな駆動力を備えたハイエンドモデルは、自宅でじっくり音楽を楽しみたい人にピッタリ。限定販売となりますので、欲しい人はお早めに!

 

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「CP+2021」総括レポート前編:初のオンライン開催で見えたカメラメーカーの「ある変化」

2020年2月25日から28日にかけて、日本最大の一般向けカメラ、映像機器の見本市である「CP+2021」が、コロナ禍の影響から初のオンラインで開催されました。昨年は同様の理由から中止となってしまったイベントだけに開催を喜ぶファンの声や期待が大きかった一方で、オンラインではカメラやレンズの実機に触れることができないなど、大きな制約がある中での開催となり、出展者であるメーカーがどのような工夫をしてくるかといったことにも注目が集まっていたイベントです。

 

本稿では、4日間に渡ったオンラインイベントの様子や主要出展各社の特徴、主だった新製品、全体としてのトレンドなどについて前後編の2回に分けてリポート。前編となる今回は、CP+公式サイトと主要カメラメーカーについてです。

 

CP+公式サイトはカメラメーカー特設ページのポータル的役割に

まず、CP+2021の公式サイトでは、主催者(一般社団法人カメラ映像機器工業会・CIPA)イベントとして、会期初日に「キーノートスピーチ」「CIPAデジタルマーケット・セミナー」「上級エンジニアによるパネルディスカッション」の3つを実施。フォトアワード「ZOOMS JAPAN 2021」の受賞作品発表なども行われました。

 

主催者イベントについては、主に現在のカメラ市況の分析やトレンドについて解説するもので、業界関係者やプレス向けの色合いが濃いイベントです。とはいえ、今回はオンラインとなったことで一般の方の視聴も行いやすくなったので、来年も視聴したいと思った人もいたのではないでしょうか? また、今回のイベントでは、CP+公式サイト以外は参加メーカーのサイト上に特設ページを設ける形で行われたため、CP+公式サイトは、そのポータルとして機能していました。各社へのリンクは、参加者の目的ごとの絞り込みができるほか、SNSの情報なども確認できるようになっていて、ポータルとしての使い勝手は、初のオンラインイベントとしては悪くなかったと思います。

↑CP+2021公式サイトのトップページ。公式チャネルでは、主催者イベントのほか、出展各社の注目コンテンツをリンクしていた。また、出展社のセミナーの検索も可能

 

それでは、今回参加したカメラメーカーについて、それぞれ見て行きましょう。

 

【カメラメーカー1】OMデジタルソリューションズ(オリンパス)

オリンパスの映像事業部門が独立する形で2021年1月に誕生した新会社で、OM-Dシリーズをはじめとした、マイクロフォーサーズのミラーレスカメラなどを展開。CP+2021では、目立った新製品の発表などはなかったものの、同社のYouTubeチャンネル「OLYMPUS LIVE」を活用して、新会社の決意などを表明しました。カメラ機材や交換レンズを活用している写真家のトークや、撮影テクニックを解説するセミナーなども多数配信。既存の「OLYMPUS LIVE」のコンテンツも充実しているため、同社製品のユーザーだけでなく、これからカメラを購入しよういうユーザーにも役立つものになっていました。

 

↑配信では、写真家の山岸 伸さんと海野和男さんのプレミアムトークのほか、吉住志穂さん、佐藤岳彦さんのトークなどを実施。画面は、吉住志穂さんによる「OM-Dで撮る花写真」

 

【カメラメーカー2】キヤノン

TOKYO FMとタイアップした番組形式の映像配信、「CP+2021 ONLINE Canon Imaging Channel」を実施。ラジオ・パーソナリティーによるトークを交えつつ、写真家やタレントのトーク、製品の活用テクニックなどを配信。同社のフルサイズ・ミラーレスカメラ、EOS Rシリーズや新コンセプトカメラであるiNSPiC REC、PowerShot ZOOMなどのコンセプトやデザインワークについてのトーク、開発者による解説なども行われました。イベントに合わせた製品発表などはなかったようですが、フルサイズミラーレスのEOS R5、R6、交換レンズのRF50mm F1.8 STMなど、比較的最近発表・発売された製品の展示が多く、ユーザーの注目度も高かったのではないかと思います。ライブ配信ではリアルタイムのアンケートなども実施し、インタラクティブ性が高く参加者も十分楽しめたのではないでしょうか。

↑ライブ配信中心のコンテンツで、各プログラムの合間には、TOKYO FMのパーソナリティーらがトークを行うという本格的な番組構成。一日中見ていても飽きない工夫がされていた

 

↑プログラムは、「Catch the Technique」「Catch the Future」「Catch the Fun」「Catch the Community」の4つのカテゴリーに分けられ、さまざまなトークやセミナーが展開された。画像は、ハービー・山口さんによるトーク「モノクローム写真の魅力」より

 

【カメラメーカー3】ソニー

α7/9シリーズや各種交換レンズについてのコンテンツもありましたが、やはり2021年1月に発表されたフルサイズミラーレスカメラ「α1」、同年2月に発表されたフルサイズセンサー採用の映像制作用カメラである「FX3」、2つの注目機種に関連したコンテンツが多かった印象。この2製品を軸に写真家や映像作家による、機材紹介や使いこなしについてのセミナーやトークが数多く実施されました。今回は特に映像関連のコンテンツが多くなっている印象で、FX3などの専用機はもちろん、α7シリーズなどの動画撮影機能も含め、同社のカメラとレンズが動画撮影にも適している点や、そのための機能が理解できる内容になっていました。

↑オンライン上に同社のブースを再現することで、新製品などを体感できるように工夫されていた

 

↑セミナーやワークショップは、AとBの2ステージ構成。およそ40名のさまざまなジャンルの講師が登場し、イベントを盛り上げた。画像は山下大祐さんによる「瞬間と一時と、マルチに魅せる鉄道表現」より

 

↑ソニーの新製品「α1」。有効約5010万画素メモリー内蔵フルサイズ積層型CMOSセンサーを搭載し、約30コマ/秒の高速連写や8K 30pの動画撮影に対応するなど、現時点での“究極”とも言えるスペックのミラーレスカメラ。予想実売価格で88万円(ボディ)という超高価なモデルながら、プロだけでなく多くのハイアマチュアの注目を集めている。2021年3月19日発売予定

 

↑Cinema Line プロフェッショナルカムコーダー FX3。αシリーズミラーレスカメラと同じEマウント採用のプロ仕様ビデオカメラで、4K動画撮影対応で映像制作の現場に最適化した、豊富な機能を装備する。予想実売価格/50万4900円(ボディ)、2021年3月12日発売予定

 

【カメラメーカー4】ニコン

2020年後半に発売されたフルサイズミラーレスカメラ、NIKON Z 7II、Z IIとNIKKOR Zレンズの機能や特徴を中心に、写真家や映像作家などによるセミナーやトークを展開。Zシリーズの使い勝手の良さやレンズの写りの良さが伝わってくるコンテンツが豊富に用意されていました。今回は、写真だけでなく、映像制作の現場でZシリーズのカメラやレンズが適していることにも重点が置かれ、写真用にZシリーズを購入したユーザーにも、気軽に質の高い動画撮影を楽しんでもらおうといった方向性のコンテンツも用意。写真と動画の両方が高いレベルで楽しめるカメラとしてのZシリーズの魅力が伝わる内容になっていました。

↑オンラインステージはライブと事前収録のコンテンツを組み合わせて、4日間行われた

 

↑オンラインステージには19名の写真家や映像作家などが登場し、ニコンのカメラやレンズの魅力、現場での使いこなしなどについて解説した。画像は、動物写真家の半田菜摘さんの「Z シリーズで出会う北海道の野生動物」より

 

【カメラメーカー5】パナソニック

動画・映像制作Tipsサイト「Vook」とコラボし、ライブ配信プログラム「Creators Live! with LUMIX」を実施。2月26日は写真、27・28日は映像制作に主要テーマを分け、写真家や映像作家によるセミナーなどを配信しました。製品の紹介はもちろんですが、LUMIXを用いた写真や映像の作品制作の基本や、プロでも役立つ表現テクニックやTipsなども紹介。配信によるコンテンツは、ほとんどの内容がリアルタイム配信で、ためになる内容だけでなく適度に笑いありハプニングありの関西風味も加わって、長時間のコンテンツでも飽きずに見ていられる内容でした。

↑「Creators Live! with LUMIX」と題した、ライブ配信を実施。配信そのものは2月26日からの3日間だったが、内容が濃く、見応えのあるコンテンツが多かった

 

↑2月26日「写真を、究めよう。」、27日「動画を、はじめよう。」、28日「動画を、究めよう。」とテーマが設けられて配信された。3日中2日が動画関連となっていて、同社の動画への力の入れようが伝わる。画像は写真家・相原正明さんによるセッションより

 

【カメラメーカー6】富士フイルム

会期中のライブ配信によるコンテンツは用意されていなかったものの、発売になったばかりの新製品、FUJIFILM GFX100SをはじめとしたラージフォーマットカメラのGFXシリーズ、APS-CサイズカメラのXシリーズ、人気のインスタントカメラ“チェキ”など、製品タイプごとの動画コンテンツが用意され、特に同社の製品に興味のあるユーザーには、大変参考になる内容になっていました。また、同社の伝統ともいえるプリントサービスについても紹介され、プリントのお試しサービスも展開(2021年3月31日まで実施)。撮影からプリントまでを完結できる同社の総合力を実感できる内容になっていました。

↑FUJIFILM GFX100S、X-E4の2機種の新製品や人気のX-T4といったカメラだけでなく、プリントサービスについてのコンテンツも用意され、同社ならではの写真の楽しみ方が提案されていた

 

↑写真家によるトークなどのほか、上の画像のような開発者による対談なども実施。開発中のエピソードなども交えて、同社製カメラの使いやすさや魅力を伝えていた。画像は「X-E4 開発者トーク」より

 

↑FUJIFILM GFX100S。43.8×32.9mmの大型センサー採用で有効約1億200万画素の超高画素機ながら、約900gの軽量ボディを実現。5軸式で最大6段分の効果を持つ手ブレ補正を搭載し、超高画素で手持ち撮影が楽しめる。実売価格/76万8900円(ボディ)、2021年2月25日発売

 

↑FUJIFILM X-E4。携帯性に優れたスクエアなボディに、APS-Cサイズの有効約2610万画素センサーを搭載。ノイズが少なく高感度でも高画質に撮れるほか、4K動画撮影時も低ノイズだ。180度まで跳ね上げ可能なチルト式背面モニター採用で自撮りにも最適。画像のシルバーボディのほか、ブラックボディも用意。実売価格/10万8900円(ボディ)、2021年2月25日発売

 

【カメラメーカー7】リコー

動画配信としては、近日中の正式発表や発売が見込まれているAPS-Cサイズフラッグシップ一眼レフ「PENTAX K-3 MarkIII」や、シリーズ30周年を迎えた高級コンデジのGR、360度全天球カメラのTHETAに関連したコンテンツや写真家のセミナーが中心。このほか、ライブ配信を駆使して、PENTAX K-3 MarkIIIのオンライン・タッチ&トライ(予約制)が行われていたのは特徴的でした。また、新製品として2月25日発表の「HD PENTAX-FA31mm F1.8Limited」など3本のレンズや「J limited」と称されたPENTAX K-1markIIのカスタムモデル、開発発表が行われた「HD PENTAX-DA★16-50mm F2.8ED PLM AW」(仮称)についても紹介されていました。

↑PENTAXのKシリーズ一眼レフ、リコーGRシリーズ、THETAシリーズの3つが同社の主力機種だが、やはり今回は、貴重な一眼レフの新製品、PENTAX K-3 MarkIIIの注目度が高かったようだ

 

↑4日間に渡り、ライブ配信を含めた数多くのコンテンツを配信。特に2本のCP+公式チャネル枠は、写真家・森山大道さんが登場したり、『一眼レフに未来はあるか?』と称した挑発的な対談企画が行われたりして、同社ユーザー以外の注目も集めていた。画像は佐々木啓太さんによるセミナー「HD FA Limited 新しい3姉妹と語る写心」より

 

↑PENTAX K-3 MarkIII。同社のAPS-Cサイズ機のフラッグシップとして開発が進められているモデル。発売日や価格などは未定だが、基本性能が高いことはもちろん、操作性やファインダーの見え味などにもこだわった注目の一眼レフだ

 

 

↑左から「HD PENTAX- FA43mmF1.9 Limited」「HD PENTAX-FA31mmF1.8 Limited」「HD PENTAX-FA 77mmF1.8 Limited」。アルミ削り出しの外観やシャープな写りと美しく柔らかいボケ味を両立した写りなどが特徴の高品質な交換レンズ。カラーは画像のシルバーのほか、ブラックも用意。4mm F1.9が8万7000円、77mm F1.8が12万円、31mm F1.8が15万6000円(各メーカー希望小売価格・税別)、2021年4月下旬発売予定

 

各カメラメーカーのオンライン発表を見て…

今回のカメラメーカーの出展内容は、写真撮影だけでなく、動画撮影に力を入れたものが多かったのが特徴的でした。これは、質の高い動画撮影が可能なフルサイズミラーレスカメラが普及し始めたこと、プロを含む映像作家がフルサイズミラーレスカメラを積極的に使い始めたことなどがあると思います。特にパナソニックは、イベントを行った3日中、2日を動画向けのコンテンツとしていたのは特徴的で、内容的にも動画撮影の初心者からプロの作家まで満足のできるものになっていて、勝負をかけてきたな……という印象。今回の出展社では、リコーだけが現行のミラーレスカメラを持っていない状況ですが、同社は一眼レフの新製品を出すことで、一眼レフや同社のファンの心を掴む方向で勝負をしていて、そちらも魅力的に感じられる内容でした。

 

後編ではカメラメーカーより、さらに配信でのアプローチが気になるレンズメーカーの出展状況からトレンドを見ていきたいと思います。

 

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レグザが誕生15周年! 社名を「TVS REGZA」に変更して新たなスタート

2006年に第1号モデルが登場した東芝のテレビブランド「REGZA(レグザ)」が、2021年3月で15周年を迎えました。これに合わせ、社名(商号)を東芝映像ソリューション株式会社からTVS REGZA株式会社に変更し、新たなスタートを踏み出すことを発表しました。

↑ブランド15周年記念のロゴ

 

新しい社名のTVSはTotal Visual Solutionの略。同社は2018年より東芝グループを離れ、中国の海信集団(ハイセンスグループ)の傘下に入ったあとも東芝の名称を継続していましたが、今回の社名変更により東芝およびTOSHIBAの名称が社名から完全に消えることとなります。

 

なお、ブランド名としての「東芝」や「TOSHIBA」は継続して使用されるほか、従来販売されてきたレグザ製品に関するサービス・サポート等は、TVS REGZAが継続して行うとのこと。

 

同社では、レグザ誕生15周年を記念したwebサイトをオープンし、豪華なプレゼントが当たる企画など様々な展開を予定しています。

↑15周年を記念したwebサイトもオープンします

 

テレビの進化とともに歩んできたレグザですが、15年目の節目で新たな展開を迎えたレグザブランドの今後に期待が高まります。

テレビをスマートにするボーズのサウンドバー「Bose Smart Soundbar 300」レビュー

ボーズはAmazon、GoogleのAIアシスタントを搭載するシングル筐体のサウンドバー「Bose Smart Soundbar」シリーズの展開にも力を入れています。今回は2021年初に発売された5万5000円のスタンダードモデル「Bose Smart Soundbar 300」の使い心地をレビューします。

↑AIアシスタントを搭載する、シンプルなサウンドバー「Bose Smart Soundbar 300」

 

AIアシスタントを内蔵するスマートサウンドバーの入門機

ボーズは薄型テレビやビデオプレーヤー機器に接続して、手軽に迫力あるサラウンド再生が楽しめる複数のサウンドバーを発売しています。Bose Smart Soundbarシリーズは頂点の「700」とハイエンドの「500」に続く3機種目。Wi-Fi接続機能を持たず、HDMI接続とBluetooth再生に特化した「Bose TV Speaker」も昨年、ロングランヒットモデルの「Bose Solo 5 TV sound system」に代わる後継機として発売されたばかりです。

 

新製品のBose Smart Soundbar 300(以下:Soundbar 300)は、価格順に並べるとSmart Soundbar 500とTV Speakerの中間に位置するサウンドバーです。Wi-Fi機能やAIアシスタントが搭載されていないTV Speakerとはできることの違いもかなりあります。とにかくシンプルに薄型テレビの音をリッチにできるTV Speakerの魅力を下地にして、さらに約2万2000円を足せば本格的なスマートサウンドバーが手に入るイメージになるかと思います。AirPlay 2やSpotify Connectなど、Wi-Fi機能を使って音楽配信サービスのストリーミング再生が手軽に楽しめるところも筆者がSoundbar 300をおすすめする理由です。

 

シリーズ上位モデルとの主な違いはスピーカーシステムとアンプのサイズ、自動音場補正機能「ADAPTiQ」への対応の有無などが挙げられます。40〜55インチ前後の薄型テレビと組み合わせるのであれば、Soundbar 300のサイズマッチが活かせます。本体の奥行き方向のサイズはシリーズすべての機種がほぼ10cmと、置き場所を取りません。

↑40-55インチ台の薄型テレビとマッチするサイズ感

 

↑本体の奥行きサイズは約10.3cm。ラックの置き場所を過度に取りません

 

設定はBose Musicアプリから

Soundbar 300とWi-Fiルーターとの接続など、初期セットアップは「Bose Music」アプリで行います。ホーム画面にAmazon MusicやTuneInラジオなどの音楽ソースが並び、右下に表示されるサウンドバーのアイコンをタップすると本体設定や、ボーズのスマートスピーカーとのグルーピング設定のメニューに入ります。

↑ボーズのWi-Fi接続機能を持つスマートスピーカーとのグループ再生機能も楽しめます

 

↑サウンドのバランスを調整できるイコライザー機能を搭載

 

AIアシスタントはAmazon Alexa、Googleアシスタントのどちらかを選択して、サウンドバーにビルトインされているAIアシスタントに直接話しかけて音声による操作ができます。内蔵するマイクシステムはサウンドバーで音楽や映画の音声を再生しながら、ユーザーの声を正確に聞き取れる感度の良さを特徴としています。

↑感度の良いマイクを内蔵。マイクミュートもできます

 

リアルで迫力たっぷりのサウンドが楽しめる

Soundbar 300の音を聴いてみました。Netflixの作品「攻殻機動隊 SAC_2045」からシーズン1/エピソード1の冒頭、7分前後からのカーチェイスでは広々と描かれる空間に飛び交う弾丸、ジープやタチコマが前後左右に移動するサラウンド効果音が鮮明に描写されます。ドルビーアトモスやDTS:Xのような立体音声フォーマットには対応していなくても、自然に没入できて息を吞むほどにリアルなサラウンドがBose Smart Soundbarシリーズの魅力です。

↑背面にHDMI端子を1基搭載。テレビから入力される映像配信コンテンツの音声も迫力たっぷりに再現します

 

爆音にいっそうのドスを効かせて響かせたい場合など、Bose Musicアプリから「オーディオ」のメニューを選択すると高・中・低各帯域ごとに±10段階のサウンド調整が細かくできます。むしろ夜間は低音を少し抑えて、センターチャンネルをプラスしたり、あるいは「ダイアログモード」をオンにしてセリフを聴きやすくする楽しみ方も選べます。

↑ボリュームや再生ソースの切り換え操作などは付属の専用リモコンからでも行える

 

AirPlay 2に対応しているので、iPhoneのApple Musicで選曲した楽曲もSoundbar 300でシンプルに楽しめます。ボーカルにはにじみがなくとてもクリア。バンドによる演奏にも豊かな広がりが感じられるところがサウンドバーによる音楽再生の醍醐味です。

 

Soundbar 300も対応する「Bose SimpleSync」は、「Bose Noise Cancelling Headphones 700」「QuietComfort 35シリーズ」などボーズのBluetoothワイヤレスヘッドホンにサウンドバーをペアリングして音声をシェアしながら聴ける機能です。薄型テレビにBluetooth接続によるオーディオ再生を楽しむための機能が搭載されていなかった場合、サウンドバーを介して夜間でも映画やテレビの音声をワイヤレスヘッドホンを使って好きな音量で聴くことができます。サウンドバーの音声を消さずに、ワイヤレスヘッドホンと両方で音を鳴らすこともできるので、例えばリビングに集まる家族と少し離れたキッチンで手を動かしながら一緒にテレビ番組を見るという使い方も可能です。

↑ボリュームや再生ソースの切り換え操作などは付属の専用リモコンからでも行える

 

↑Bose Musicアプリのグループ機器設定からSimpleSync対応機器としてヘッドホンをペアリングする

 

Bose MusicアプリにはほかにもSpotifyやAmazon MusicのプレイリストやTuneInラジオのお気に入りのステーションを最大6件まで登録できる「プリセット」として残して、聴きたくなったら素速く呼び出せる便利な機能があります。

↑Bose Musicアプリのプリセット機能は使わないとソン!

 

本格的なサラウンドシアターシステムに発展もできる

Soundbar 300はむやみな装飾を抑えて、薄型テレビを中心としたテレビシアターに違和感なく溶け込めるミニマリスティックなデザインも魅力的です。将来は低音をさらに強化できるサブウーファー「Bose Bass Module 500」、リアスピーカー「Bose Surround Speakers」を使って、5.5万円から始めるホームシアターを本格的なものに発展させながら長く楽しむ計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

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声優・小岩井ことりの“視覚・聴覚”を追体験! ニコニコで新番組「小岩井ことりになってみた」がスタート

動画サービス「niconico」にて、GetNaviでもおなじみの声優・小岩井ことりさんの新チャンネル「小岩井ことりになってみた」がオープンし、2月26日22時より初回配信を行います。番組の前半は誰でも視聴可能、チャンネルに入会することで全編視聴可能となります。

 

「小岩井ことりになってみた」は、ASMR・バイノーラル音声に特化した没入型番組。小岩井ことりさんが、バイノーラル・AMSR録音が出来るイヤホンマイク、そしてヘッドマウントした小型カメラにより、「聴いて」「見ている」ものをパッケージ化。リスナー自身が「小岩井ことり」になってみるというコンセプトとなっています。

↑「のんのんびより」宮内れんげ役などで知られる声優の小岩井ことりさん

 

このほか、番組ではさまざまなゲストを招き、ここでしか見られないプレミアムな体験を提供していくとのこと。

 

同チャンネルでは、月に1~2回ほど小岩井さんが出演する番組を配信予定。料金は月額550円。

 

オーディオやASMRに造詣が深い小岩井さんならではの視点を体験できる斬新なコンセプトの番組となっているので、ぜひ初回配信からお見逃しなく!

 

番組URLはコチラ:https://bit.ly/3uvgjIO

 

【小岩井ことりプロフィール】

京都府出身、2月15日生まれ。ピアレスガーベラ所属の声優。
2011年よりTVアニメやゲームなど幅広くこなす。
作詞、作曲、DTMもしていたことから、MIDI検定1級と、さらには講師資格も取得し
声優として活躍する一方、作詞作曲家として楽曲提供なども行っている。
2018年4月「Sister」の作詞作曲で作家としてメジャーデビュー。
「Sister」が収録されたCD「THE IDOLM@STER MILLION LIVE! M@STER SPARKLE 08」は
オリコンアニメアルバムランキングで1位、アルバムランキングで6位を飾る。
2019年4月に全人口の2%のみが入ることの出来る高IQ団体であるMENSAの会員になったことを公表。
Twitterトレンド1位に入るなど、各メディアでも話題となる。
1ツイートで12000本以上のイヤホンを売り、自身も80機以上のイヤホン・ヘッドフォンを所有する
オーディオマニアとしても有名。
2020年4月アイデア出しから開発まで深く関わったイヤホンのクラウドファンディングで
サポーター1万人超え、支援額1億6600万円超えを達成し話題となる。
代表作としては
「のんのんびより」宮内れんげ、「七つの大罪」エレイン
「アイドルマスター ミリオンライブ! シアターデイズ」天空橋朋花、「白猫プロジェクト」フラン
「アズールレーン」涼月ほか多数。

デザインとカラーにこだわったエレコムの巻き取り式Bluetoothイヤホン「bund」がデビュー

エレコムは、コンパクトに巻き取って収納できるBluetoothイヤホン「bund(ビアンド)」を2月中旬に発売します。カラーは、スモークブラック、サックスブルー、オリーブカーキ、シェルピンク、フロストレッド、ストーンホワイトの全6色。実売予想価格は3278円。

↑bundシリーズ

 

bundは、「音をファッションとして身につける」をテーマにしたエレコムのFAST MUSICレーベルの新アイテムで、デザイン性と装着感の良さを両立させていることが特徴です。

↑イメージビジュアル

 

本体は正円と線をシンプルに組み合わせたミニマルな形状設計に、繊細なグレー調の中間色を2色組み合わせて構成されたカラーリングで、好みのファッションやスタイルに合わせて選べます。

↑繊細なトーンのくすみカラーを採用(画像はオリーブカーキ)

 

コードを筐体に巻きつけることができるため絡まりにくく、コンパクトに収納することが可能。また、筐体にコードを巻きつけることで左右のコード長さを調節して使用することができます。クリップを搭載しており、衣服のポケットや襟に留めれば快適に装着できます。

↑ケーブルを巻き取ってコンパクトに収納できます

 

本体には、音楽再生/停止、着信応答/終話やボリューム調整が行えるリモコンと、スマホ接続時にハンズフリー通話ができるマイクが付いています。リモコンのボタン操作でスマホの音声アシスタントを呼び出すことも可能です。

 

BluetoothコーデックはSBCをサポート。連続再生時間は最大約8時間で、充電時間は約2.5時間。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

 

日常的に身に着けるワイヤレスイヤホンは、もはやファッションアイテムのひとつ。シンプルなデザインやカラーにこだわったbundシリーズで、オシャレな雰囲気を演出してみてはいかがでしょうか。

 

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2021年のレグザは“美肌”! 肌を美しく見せることにこだわった4K液晶テレビ「Z740XS」

東芝映像ソリューションは、「REGZA(レグザ)」ブランドより4K液晶テレビ「Z740XS」を3月5日から順次発売します。

↑65型の「65Z740XS」

 

【ラインナップ概要】

シリーズ 形名 画面サイズ 実売予想価格(税別) 発売日
Z740XS 65Z740XS 65型 28万円前後 3月5日
55Z740XS 55型 21万円前後 3月5日
50Z740XS 50型 未定 4月

 

人の肌をより美しく再現する新技術を搭載

Z740XSは、2020年2月発売の「Z740X」の後継にあたる同社4K液晶テレビの最上位モデル。本体のデザインを刷新しているほか、新たな機能も搭載しています。Z740Xで搭載された、クラウド経由で番組情報をダウンロードして画質を自動調整する新技術「クラウドAIテクノロジー」を引き続き搭載しているほか、新たに人の肌を美しく再現する「ナチュラル美肌トーン」技術を搭載。

 

これは、色彩学や心理学に基づく記憶色に着目し、撮影環境や視聴環境の影響で不自然になった人肌を自動で補正し、立体感や肌のトーンを向上させることで、美しいと感じる肌を再現するというもの。

↑「ナチュラル美肌トーン」機能のイメージ

 

このほか、地デジ放送を4K解像度に変換して高画質で楽しめる「地デジAIビューティPRO II」や、ネット動画を高画質で再生する「ネット動画ビューティPRO II」などの高画質化機能も搭載。さらに、室内の明るさや光源の色温度の違いを測定し、自動で最適な画質に調整する「おまかせAIピクチャーII」が進化し、夜間の視聴時にはブルーライトを従来比で約40%カットします。

↑視聴環境に応じて画質を調整する「おまかせAIピクチャーII」

 

地デジ放送を最大6チャンネル分まるごと録画する「タイムシフトマシン」機能を搭載。また、BS/CS 4K放送用チューナーを2基、地デジ/BS/CS放送用チューナーを3基備えており、BS4K放送の裏番組録画や地デジ放送のダブル録画も可能です。

 

さらに、タイムシフトマシンや通常録画で録った番組をジャンルごとにサムネイル表示する「おすすめ番組」機能も搭載。ネット動画を選ぶようなUIで見たい番組を探すことができます。

↑録画番組をジャンルごとに見やすく表示する「おすすめ番組」

 

また、テレビで視聴する機会が増えているネット動画はYouTubeやNetflix、Amazonプライムビデオなど15のサービスに対応。リモコンには6つのネット動画の専用ボタンを備えており、ワンプッシュですばやくアプリを立ち上げることができます。

↑リモコンにはネット動画用ボタンを搭載

 

サウンド面では、総合音声出力80Wのマルチアンプと、「クリアダイレクト2ウェイスピーカー」および「クワッドパッシブ重低音バスーカーウーファー」で構成された「重低音バズーカオーディオシステムPRO II」を採用。

↑「重低音バズーカオーディオシステムPRO II」のイメージ

 

「高遮断クロスオーバーフィルター」で各スピーカーの音域のつながりを向上させているほか、新開発のパンチングメタルをスピーカーグリルに採用し、振動を抑制するとともに開口率を向上して、臨場感のあるクリアな音質を実現しています。

 

人の肌をより美しく再現する新機能を搭載し、さらなる高画質を追求している新・4K液晶レグザ「Z740XS」は、テレビの画質にこだわりたい人に最適なモデル。ステイホームでテレビを視聴する機会が増えているいま、買い換えるならハイエンド機種がオススメです。

 

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視覚障がい者が存分に『劇場版 鬼滅の刃』を体感! 「4D+音声ガイド」で変わる映画鑑賞

先日、遅ればせながら4DXで『劇場版「鬼滅の刃」無限列車編』を観てきました。列車の動きに合わせてシートが動いたり風が吹いたり、刀の振りに合わせて飛沫が舞ったりと、臨場感たっぷりで面白かったです。マスクをしていたのでわからなかったけど、桃の香りなどなども流れるとか。劇場設備が映像として映っているものを劇場の設備があれやこれやと補足してくれました。

 

というところでふと気づいたんです。

 

「……もしかして、これに視覚障害者向けに状況を説明してくれる「音声ガイド」をつけたら、言葉と体感で、映像をかなり把握できるのでは……?」

 

音声ガイドは、スマホのアプリで簡単に手に入ります。いくつか種類がありますが、「HELLOW! MOVIE」というサービスが『鬼滅の刃』のガイドを提供しているので、それを使って今度はMX4Dを観にいってみました。

 

 

「HELLOW! MOVIE」の使い方は簡単。まずは自宅でアプリを立ち上げ、目的の映画の音声ガイドをダウンロードしておきます。その後待機画面になるので、そのまま映画館に行きイヤホンをつけるだけ。映画の本編が始まると、自動的にガイドを始めてくれます。

↑HELLO! MOVIEは、アプリ上で音声ガイドと字幕ガイドを選択できる

 

↑対応作品を選択したら、音声ガイドを待機するだけ

 

さて私は最初、とにかく音声ガイドが新鮮でした。画面に書いてある文字は「東宝」「アニプレックス」「鬼滅の刃」などとイケボで読み上げてくれます。状況説明は、簡潔&端的です。「林の中」「走る列車、前方に山」「猪之助の鼻息」など、セリフのない瞬間を狙って淡々と補足してくれます。このタイミングはもちろん絶妙だし、音で状況がわかることは説明しないし、後に必要になることや注目するべきポイントを的確にガイドしてくれます。

 

実際に4Dと音声ガイドの組み合わせは視覚に障がいがある方にはどう感じるのか。弊社「ブラインドライターズ」のメンバーである全盲の西井一博さんにも体験してもらいました。すでに『劇場版 鬼滅』は、音声ガイドなし、通常の映画館では鑑賞済みで2回目の鑑賞となります。

 

「音声ガイドは4Dの色々な演出と連動しているようにすら感じられました。例えば、シーンが変わるところは、音や登場人物の声が変わることでガイドがなくても理解できます。しかし、鬼が列車の屋根にいることは初回に観たときはわかりませんでした。そこに4Dの演出が加わると、列車の外シーンになると風が吹き、キャラクターがどんな場面にいるのかがわかりやすくなるのです。猪之助が天井を突き破って出てくるシーンも初回は理解していませんでしたが、ガイドの音声とシートの振動によって、何が起こっているのかが具体的にわかりました」(西井さん)

 

↑風の吹き出し口は頭部周辺に搭載

 

↑ドリンクホルダー付近に、シーンに合わせて水や香りを演出する噴射口

 

場面の演出以外にも、音声ガイドは回想シーンでも役立ちます。ある回想シーンでは、「隊服の炭治郎。いつもの格好だが木箱は背負っていない」などと説明してくれるのです。これだけで少なくとも通常シーンとは少し状況が違うことがわかりますよね。普段なら見逃してしまうような細かい変化を中心に説明してくれるので、新しい発見がたくさんありました。

 

音声ガイドを通すことで、初めて知ること発見は他にもあります。刀の部位などいくつか知らない単語が出てきましたし、「東京無限と書いてあるきっぷ。無限の無の字が夢」などと説明されたり。登場人物はすべて名前で呼ばれるので、炭治郎の家族の名前を初めて全員分を認識できました。

 

「初回にガイドなしで観たときは半分くらいしかわかっていなかったなと思いました。例えばあるシーンでカラスが飛んでいることや、煉獄さんが食べているものは牛鍋弁当だということもガイドがあったから知れたんです」(西井さん)

 

戦闘シーンになると、音声ガイドのテンポが上がり、起こっていることを端的に解説しつつシートの振動が戦闘の激しさを演出します。

 

「戦闘シーンは、『金属音がすれば刀と刀で戦っているんだな』などと想像できますが、どちらが優勢かは、シーン終わりの声のトーンなどで判断します。今回は、片方が刀、片方が素手だと初めてわかりました。連打、宙返りなどの説明に合わせて、シートから風が吹いたり、シートが揺れるのもわかりやすかったです。風の強さも状況によって変わるので臨場感が増します。『手に汗握るとはこういうことか』と思いましたね。戦闘シーンでも、シートからドンッ! と背中を叩かれたりして、自分も一緒に攻撃されたような気がしました。面白かったのは、鬼の首が飛ぶときは必ず後ろから首に風が来ること。ヒヤッとしましたね」(西井さん)

 

「HELLOW! MOVIE」は字幕ガイドもあるので、聴覚障がいのある方も使用できます。文字を認識しづらいディスレクシアの方や、顔の認識が難しい方なども、ガイドを利用すると映画作品の理解が進みそうです。

 

「4Dと音声ガイドは、非常に相性のいいコラボでした。僕たちは普段、映画を『聴く』だけですが、さまざまな効果によって情景が体に伝わるし、ガイドで頭にもシーンを描くことができるので、実際に鬼滅の刃の世界に入り込んだような気がしました。もう1回観たいなと思っています。今回はMX4Dだったので、次は4DXがいいですね」(西井さん)

 

障がいの有無にかかわらず、ぜひ「4D+音声ガイド」の組み合わせはオススメです。健常者の方にはガイド音声はとても新鮮で、それだけでも楽しめます。またガイドを体験することでどんなサポートをすればよいかや、言葉の使い方や情報のピックアップの仕方など、とても参考になるでしょう。映画の新しい楽しみ方のひとつとして、ぜひ!

パナソニックの完全ワイヤレスがアップデート! LINEポイントがもらえるキャンペーンも

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種のファームウェアアップデートを2月25日から開始します。

 

対象となるのは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」「RZ-S30W」の3機種。いずれもアップデートは専用アプリ経由で行います。

 

今回のアップデートにより、イヤホンのタッチセンサー操作を自分でカスタマイズできるようになるほか、小声での通話時でも会話が聞き取りやすくなるよう通話性能が改善されます。

 

【対象機種およびアップデート後の本体ファームウェア・アプリのバージョン】

■イヤホン本体
・テクニクス EAH-AZ70W:JMS1ZY 02.50
パナソニック RZ-S50W:JMS1ZY 02.50、RZ-S30W:JMS1ZX 02.00

■アプリ
テクニクス Technics Audio Connect 1.7.0
パナソニック Panasonic Audio Connect 2.7.0

 

また、同社では、2月17日より、対象商品の購入者にLINEポイントをプレゼントする「はじめよう!いい音キャンペーン」を実施します。

↑「はじめよう!いい音キャンペーン」

 

このキャンペーンは、期間中にテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホン対象商品を購入の上、キャンペーンサイトから応募すると、全員にLINEポイントがプレゼントされるというもの。もらえるポイントは機種によって異なり、1000~5000ポイントがプレゼントされます。

↑もらえるポイントは機種によって異なります

 

LINEポイントは、1ポイント=1円として「LINE Pay」の支払いで使えるほか、LINEのスタンプや着せ替えと交換したり、LINEギフト等の各種LINEのサービスでの支払いにも使用可能です。

 

応募方法などの詳細は同社のキャンペーンページにて確認ください。

https://panasonic.jp/headphone/campaign/2021ws_twcp.html

 

この機会に、ぜひテクニクス・パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンをチェックしてみて下さい。

 

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クラウドAI連携で録った番組まで高画質化! 東芝のタイムシフトマシンレコーダー「DBR-M4010/M3010」

東芝映像ソリューションは、地デジ番組など最大7チャンネルをまるごと録画できるタイムシフトマシン機能搭載のBDレコーダー「DBR-M4010/M3010」を3月5日に発売します。実売予想価格はHDD 4TB搭載のM4010が約10万円前後、HDD 3TBのM3010が約9万円前後(いずれも税抜)。

 

タイムシフトマシン内蔵のレグザと接続すれば、最大13チャンネルの録画が可能。また、タイムシフトマシンを搭載しないレグザでも、付属リモコンを使えばタイムシフトリンクボから、「始めにジャンプ」「過去番組表」「ざんまいスマートアクセス」にアクセスし、簡単に録画した番組を再生することができます。なお、リモコンは東芝以外の主要9社(ハイセンス、ソニー、パナソニック、シャープ、LG、日立、三菱、パイオニア、フナイ)の製品にも対応しています。

 

DBR-M4010/M3010は、地上波デジタル放送7チャンネル、BS/CS放送6チャンネルのチューナーを搭載し、内蔵HDDに最大7チャンネル分の放送をまるごと録画できるBDレコーダーで、タイムシフト録画の目安は、M4010で最大15日/6チャンネル、M3010で最大11日/6チャンネルとなっています(いずれも「スマホ長時間画質」で1日最大23時間録画とした場合)。

↑録画番組を番組表のように表示する「過去番組表」

 

この製品最大の特徴は、レグザの「クラウドAI高画質テクノロジー」を活用できる連携機能を備えていること。これにより、録画番組の画質の特徴をデーターベースよりダウロードし、レコーダー内の録画番組まで高画質再生することができます。

↑レグザの「クラウドAI高画質テクノロジー」と連携して、録画番組も高画質化します

 

このほか、時間に合わせて再生コースを選べる時短機能や、スマホに録画番組を持ち出して視聴できる「スマホdeレグザ」機能も搭載。録るだけでなく、見るための機能も充実しています。

↑録画番組をスマホに持ち出せる「スマホdeレグザ」

 

このほかBD/DVD/CDの再生に対応しており、BD-RやDVD-Rなどへの録画も可能。なお、BS/CS 4K放送用チューナーは備えておらず、UHD BDの再生にも対応していません。

 

回転ディスプレイのポータブルDVDプレーヤーも

また、回転ディスプレイを備えたポータブルDVDプレーヤー「SD-P910S」も2月19日より発売されます。実売予想価格は1万6000円前後(税抜)。

↑ポータブルDVDプレーヤー「SD-P910S」

 

同機は、180度回転できるフリースタイルディスプレイを備えたポータブルDVDプレーヤーで、視聴環境に応じて好きなスタイルで視聴できます。

↑180度回転するフリースタイルディスプレイを搭載

 

ディスプレイは9型ワイドサイズで、解像度は800×480ドット。本体にステレオスピーカーを内蔵しているほか、ヘッドホン端子も備えています。

 

内蔵バッテリーで最大約6時間の使用が可能(節電モード時)。ACアダプタやカーアダプタ(12V用)も付属し、外出先でもバッテリーを気にせず視聴できます。

↑スリムリモコンも同梱

 

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スポーツのために生まれた完全ワイヤレスイヤホン「JBL ENDURANCE PEAKII」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドの完全ワイヤレスイヤホン「JBL ENDURANCE PEAKII」を2月19日に発売します。カラーは全3色で、直販価格は1万800円。

↑「JBL ENDURANCE PEAKII」

 

↑カラーはブラック、ブルー、ホワイトの3色

 

本機は、スポーツに最適なイヤーフック付きの完全ワイヤレスイヤホン。しなやかなフック部分は、 前モデルに比べてフレキシブルに形状調整できるよう進化し、耳の形によりフィットさせることが可能に。さらに、耳から抜け落ちにくい独自構造「ツイストロック」と人間工学に基づく研究から開発した「フレックスソフト」イヤーチップにより、運動時でも高い装着安定性を実現しています。

↑激しい運動に耐える安定した装着感

 

また、IPX7相当の高い防水性能を備え、運動時の汗や雨などを気にせず使用することができます。

↑IPX7の高い防水性を備えています

 

イヤホンには10mmダイナミックドライバーを搭載しており、運動時でもJBLらしい低音が効いたサウンドで音楽が楽しめます。また、新たに左右どちらか片方のイヤホン単体でも使用可能な「Dual Connect」機能を搭載し、片方のイヤホン単体で音楽再生や通話も可能になりました。片側を充電しているときでも残りの一方だけで利用可能で、屋外でも周囲の音を確認して安全に運動をすることができます。

 

このほか、 イヤホンとフック部分のマグネットの引き合いによってイヤホン本体の電源オン/オフができる「パワーフック」機能や、直感的な操作が可能な「タッチコントロール」機能も搭載。Androidデバイスとのスムーズな接続を実現する「Google Fast Pair」にも対応しています。

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約6時間。充電ケースで約24時間分の充電が可能で、合計で最大約30時間の音楽再生が可能です。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

テレワークやステイホームで運動不足になりがちないま、スポーツイヤホンをお供に屋外でスポーツして、ストレスを発散してみてはいかがでしょうか。

 

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オーディオブランドのこだわりが詰まったKEFの完全ワイヤレスイヤホン「Mu3」

英国のオーディオブランドKEFは、「Mu3 ノイズキャンセリング・ワイヤレス・イヤフォン」を2月4日に発売しました。実売価格は2万6400円。

↑KEF「Mu3」

 

KEFは、2021年に創立60周年を迎える老舗オーディオブランド。満を持してリリースした完全ワイヤレスイヤホン「Mu3」は、オーガニックデザインの第一人者といわれているロス・ラブグローブ氏による曲線的なデザインと、KEFのエンジニアリングチームによるチューニングが施されたアクティブ・ノイズキャンセリング機能が特徴です。

 

イヤホン部には8.2mm径のダイナミックドライバーを搭載しており、低域から高域まで豊かなサウンドを再生。人間工学に基づいた設計により、耳にしっかりフィットします。また、IPX5の防滴仕様により、スポーツ時などにも安心して使うことができます。

↑イヤホン部は耳にフィットするデザイン

 

アクティブ・ノイズキャンセリング機能は、サウンドのニュアンスとディテールを維持しつつ、外部音を遮断。さらに、周囲の音をマイクで拾う「アンビエント・モード」も備えており、イヤホンをつけたまま会話やアナウンスの確認などが可能です。

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大約9時間、ケース併用で最大約24時間。5分の充電で最大約1時間使用できる急速充電にも対応しています。

↑充電ケースを併用することで最大約24時間使用可能

 

KEFならではのピュアなサウンドを楽しめる完全ワイヤレスイヤホンは、音質にこだわる人にオススメです。

 

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ガジェット感皆無! ファッション性を追求したオーディオグラス「Fauna Audio Glass」

音楽が聴けるウェアラブルなデバイスとして注目を集めている「オーディオグラス」ですが、これまでに発売されたものはガジェット感が強く、メガネにファッション性を求めるユーザーにはあまり支持されていませんでした。しかし、そんなこだわり派にもピッタリなオーディオグラス「Fauna Audio Glass」がMakuakeに登場しました。

 

「Fauna Audio Glass」は、ガジェットではなくファッションアイテムとして使うことを考えてデザインされたスピーカー内蔵のアイウェア。メガネフレームの素材は、高級アイウェアにも使われるイタリア製のアセテートを使用。さらに、レンズにはドイツ・カールツァイス社のレンズを採用。オーディオグラスでは軽視されがちだった、メガネ本来の役割や機能もしっかりと考え設計されています。

↑「Fauna Audio Glass」

 

フレームデザインは4種類を用意。レンズはブルーライトカットレンズかUVカットレンズ(サングラス)から選択できるほか、メガネ店などで度付きレンズを入れることもできます。

 

Bluetoothに対応しており、スマホなどと接続してワイヤレスで音楽を楽しむことが可能。マイクも内蔵しているので、スマホでの通話や音声アシスタント機能も利用できます。

 

本体には小型のMEMS(マイクロエレクトロメカニカル・システム)スピーカーを内蔵。さらに、低音を再生するウーファーも備えており、外観からは想像できない豊かなサウンドを再生します。

↑概要

 

↑小型のMEMSスピーカーを搭載

 

ツルの部分はタッチセンサーになっており、軽く触れたりなぞったりするだけで様々な操作が可能です。本体はIP52の生活防水仕様。

 

充電機能付きのメガネケースが付属しており、使用しないときはケースに入れておくだけで充電が可能。音楽再生時の連続使用時間は最大約4時間。充電ケースを併用すれば最大約20時間使用できます。また、30分の充電で最大約2時間使用できる急速充電にも対応しています。

 

これまでにないスタイリッシュなデザインのオーディオグラスは、ガジェット感がなく日常使いに最適。また、イヤホンやヘッドホンの密閉間が苦手な方にもオススメです。Makuakeでは、一般販売予定価格3万6800円のところ、15%オフの3万1280円~で購入できる支援プランを展開中。数量限定なのでお早めに!

↑ガジェット感のないデザイン

 

また、東京・有楽町の「b8ta有楽町店」と「新宿伊勢丹」(2Fマクアケスペース)にてポップアップストアが展開されており、実際に手にとって試すことも可能なので、気になる方はぜひ足を運んでみてください。

↑b8ta有楽町店(展示期間2月1日~3月31日)

 

↑新宿伊勢丹2Fマクアケスペース(展示期間2月3日~3月2日)

 

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4Kチューナー内蔵の50型4Kテレビが7万円! お手ごろ価格のハイセンス「A6G」シリーズ

ハイセンスジャパンは、BS/CS 4Kチューナー内蔵の4K液晶テレビ「A6G」シリーズから、50型モデル「50A6G」を2021年2月中旬に発売します。実売予想価格は7万円前後。

↑ハイセンス「50A6G」

 

なお、同シリーズのサイズ展開も予定しており、65/55/43A6Gは4月上旬、75A6Gは夏発売の予定。

 

高画質「NEOエンジンLite」を搭載

「50A6G」は、BS/CS 4Kチューナー1基と地デジ/BS/CSチューナー各2基を備えた4K液晶テレビ。映像エンジンに「NEOエンジンLite」を採用しており、コンテンツやシーンに応じた画質調整を行うことで高画質を実現。

↑映像エンジンに「NEOエンジンLite」を採用

 

画面上の複数のエリアを解析して最適な画像処理を施す「エリア別クリア復元」や、映像のエッジ部や平坦部、文字の周りなどを識別してノイズを処理する「クリアノイズ処理」などの高画質化機能も備えています。

↑エリアごとに最適な画像処理を行う「エリア別クリア復元」

 

また、「AIネット映像高画質処理」機能により、ネット配信の映像やVODコンテンツを分析し、色温度/色濃度/輝度/ダイナミックガンマ補正など最適な映像処理を行います。

↑ネット動画も高画質に再生

 

ALLM(Auto Low Latency Mode)設定をすることで、入力機器からの情報に連動してゲームに最適な「低遅延モード」と、BD/DVD再生に適した「高画質モード」を自動的に切り換えます。HDMIは2560×1440ドット/60p出力のPCゲームに対応。4K入力も可能で、対応ゲームを4K解像度で楽しめます。

↑低遅延なゲームモードを備えています

 

音声面では、スピーカーの3次元マトリックス測定と独自の音響解析理論に基づく最先端の音響最適補正技術「Eilex PRISM」を採用。Eilex PRISMのVIRフィルターによって、高精度でより明瞭度の高い臨場感あふれる高音質を実現し、音楽や映画などをアーティストが意図した通りに再生する事ができます。

↑音響最適補正技術「Eilex PRISM」を採用

 

また、電子番組表の内容に合わせて低音強調やサラウンド、イコライザーなどを自動調整する「自動音声モード」により、面倒な操作をすることなく聴きやすい音質で番組を楽しめます。

 

BS/CS 4Kチューナーを搭載した50型の4Kテレビが7万円前後はかなりお手ごろ。4Kテレビへの買い替えや買い増しを検討している方は、ぜひ検討してみてください。

 

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ソニー、フラッグシップミラーレス「α1」を発表! お値段80万円でも納得の理由

ソニーは1月27日、同社のフルサイズミラーレス一眼のラインナップにおいてフラッグシップにあたる新モデル「α1」を発表しました。発売は3月19日の予定で、市場想定価格は税別80万円(ボディ)。フルサイズミラーレスとしてはかなり高価なモデルですが、その驚愕のスペックを見ると思わず納得してしまうかも!?

↑ソニーα1。背面モニターは約144万ドットのチルト可動式液晶を搭載。メディアスロットは次世代記録メディアCFexpress Type AカードとSDカード両方に対応したスロットを2つ搭載している

 

有効約5010万画素の高解像と30枚/秒の高速連写を両立

α1は新開発の有効約5010万画素のフルサイズセンサーや、従来比約8倍の処理性能をもつ画像処理エンジンを搭載。この組み合わせにより、5010万画素という高解像ながら、同社のハイスピードモデル「α9」シリーズを上回るAF/AE追従最高30枚/秒のブラックアウトフリー高速連写(電子シャッター時)を実現しています。

 

従来から定評のある高速・高精度なAFもさらに進化。リアルタイム瞳AF(人物)はα9 II比で約30%検出能力が向上しているほか、動物への瞳AFでは従来の犬や猫などに加え、新たに「鳥」が追加されました。

 

電子ビューファインダーには約944万ドットの大型0.64型有機ELディスプレイを採用し、最高で240fpsでの表示にも対応。画像処理エンジンの高速処理性能も相まって、ファインダー内で被写体の動きをより滑らかに表示することが可能となり、動体撮影時も被写体を追いやすくなっています。

 

また、動画では8K30pでの高精細な動画記録に対応。温度上昇に配慮した放熱設計とすることで、8K30pで約30分の撮影を可能にしています。8K動画記録といえば昨年キヤノンが発売したフルサイズミラーレス「EOS R5」に搭載されたことで話題となりましたが、ついにソニーαも対応してきましたね。

 

そのほか、5G対応端末との連携や防塵防滴に配慮した堅牢なボディ、5.5段の光学式5軸手ブレ補正、縦位置グリップへの対応など、プロの撮影現場を想定したハイエンドな仕様になっています。

 

税別80万円でも高くない? 文句なしの総合的フラッグシップ機

冒頭で今回発表されたα1を「フラッグシップ」と紹介しましたが、実はソニーはこれまで同社のフルサイズミラーレス一眼において、フラッグシップという呼称を積極的に使用してきませんでした。というのも、高画素な「α7R」シリーズ、高感度や動画に強い「α7S」シリーズ、コスパに優れたスタンダードモデル「α7」シリーズ、高速連写など動体撮影に強い「α9」シリーズというように、それぞれ強み(特徴)をはっきりさせた複数のラインを展開しているからです。

 

そのため、どれが1番という位置づけをしてこなかったのだと思われますが、今回のα1は、動体撮影性能も画質も動画撮影機能もすべてがハイレベルで達成されており、文句なしの総合フラッグシップモデルと言えます。言い換えれば、1台に既存モデル複数台分以上のスペックが詰め込まれているということ。そう考えると、だんだんと税別80万円という価格も高くはないかな……と思えてきませんか?

 

 

 

どっちを選ぶ? final「ag」から薄型/最小最軽量の2種類の完全ワイヤレスイヤホン登場

finalは、agブランドより完全ワイヤレスイヤホン「TWS07R」および「TWS08R」を1月30日に発売します。実売価格はTWS07Rが7480円、TWS08Rが7980円。

 

「TWS07R」「TWS08R」は、手頃な価格と使いやすさを求める人向けの“Rシリーズ”の最新機種で、2019年発売の「TWS03R」の上位モデルとなります。

 

両モデルとも、イヤホンや充電ケースに、肌触りがよく皮脂や汚れが付きにくいオリジナル表面加工「粉雪塗装」仕上げを採用。また、耳垢が目立たない半透明イヤーピースや、イヤホンが磁力でカチッとケースに収まる「カチッとマグネット」設計も採用しています。

↑サラッとした手触りの「粉雪塗装」が施されています

 

薄型ケースでポケットに入れやすい07R

「TWS07R」の本体は、シャツやズボンのポケットに収納しやすい薄型ケースを採用。片手で簡単に充電ケースの開閉をおこなうことができ、ケースを開けると自動で電源がONします。BLACK、CREAM、VIOLETの3色展開で、いずれも落ち着きのあるマットカラーとなっています。

↑「TWS07R」は薄型ケースが特徴

 

↑カラーはBLACK、VIOLET、CREAMの3色

 

イヤホン部には、触れるだけで操作可能なタッチセンサーを搭載。音質はオーディオブランドfinal監修の高音質仕様で、“迫力のある重低音とクリアなボーカルを両立したサウンド”になっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約5時間、充電ケース併用で最大約55時間。充電ケースはQi規格のワイヤレス充電に対応しており、同規格の充電器に置くだけで手軽に充電することができます。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。

↑ケースはワイヤレス充電に対応

 

シリーズ最小最軽量の08R

「TWS08R」はシリーズ最小最軽量のコンパクトタイプ。BLACK、CREAM、BLUEの3色展開で、落ち着きのあるマットカラーを採用しています。

↑「TWS08R」はシリーズ最小最軽量

 

↑BLACK、BLUE、CREAMの3色

 

イヤホンはタッチセンサーによる操作が可能で、急な天候の変化でも安心な生活防水IPX4にも対応しています。さらに、イヤホン本体が耳穴の周囲のポケット部分「耳介(じかい)」にしっかりと収まる形状を採用し、finalのイヤーピース「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」も標準で同梱しており、高遮音性と快適なフィッティングを実現しています。

↑耳穴周辺の耳介におさまる形状を採用

 

また、BluetoothコーデックはSBC、AACに加え、Android端末で採用されるaptXにも対応。iPhoneやAndroidなど様々な端末で高音質再生が楽しめます。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約7時間、充電ケース併用で最大約28時間。

 

薄型ケース&長時間バッテリー採用の「TWS07R」と、シリーズ最小最軽量&aptX対応の「TWS08R」は、どちらもそれぞれに魅力的なモデル。どちらにしようか迷った方は、両方購入してみるというのもアリかもしれません。

 

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自宅のテレビを映画館に変える! JBLの三次元サウンドバー「Bar 5.0 MultiBeam」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのテレビ用サウンドバー「Bar 5.0 MultiBeam」を2月5日に発売します。直販価格は3万9800円。

↑JBL「Bar 5.0 MultiBeam」

 

本機は、最大総合出力250Wのデジタルアンプと5基のスピーカー、4基のパッシブラジエーターを搭載。独自の「MultiBeam」技術の採用により、音のビームを壁に反射させることで実現した「リアルサラウンド」と、 空間の高低を仮想的に再現するDolby Atmosの「バーチャルハイト」とのハイブリッド方式により、前後左右の二次元的な平面空間に加え、 高低まで網羅した三次元的な立体空間に包まれる「イマーシブサウンド(没入感の高いサウンド)」を体感できます。

↑5基のスピーカーと4基のパッシブラジエーターを搭載

 

本体から壁までの距離を測定し自動で音の調整をする「AMC(Automatic Multibeam Calibration)」機能も搭載しているため、 設置した場所や部屋のサイズに応じて音のビームの反射を最適化。あらゆる部屋で形状や壁までの距離に影響を受けることなく最大のサウンドパフォーマンスを発揮します。

↑ビーム反射を最適化してどんな部屋でもサラウンドサウンドを楽しめます

 

本モデルのHDMI端子はVer.2.1に対応しているほか、デジタル放送やデジタルコンテンツの著作権保護技術であるHDCP(High-bandwidth Digital Content Protection)も最新の2.3に対応。ダイナミックHDRのDolby VisionとHDR10+のパススルーにも対応しており、 HDRに対応したテレビの色階調表現力を最大限に発揮させることができます。

 

またHDMI出力は、テレビの音声をHDMIケーブル1本で伝送可能なARC(オーディオリターンチャンネル)の上位機能「eARC(Enhanced ARC)」に対応します。

 

本体に2.4GHz/5GHzデュアルバンドWi-Fiを内蔵。Appleの「AirPlay2」をはじめGoogleの「Chromecast Built-in」、 Amazonの新機能「Alexa MRM(Multi-Room Music)」など、各社の提供する音楽のキャスト機能に幅広く対応しています。さらに、「Works with Hey Google」にも対応していますので、「Google Home」アプリを使って設定することで、Google音声アシスタントを使った声による操作も可能です。

↑質感の高い金属製のパンチンググリルを採用

 

このほか、Bluetoothにも対応しており、スマホやタブレットから音声データを伝送してサウンドバーで再生することも可能です。

 

自宅で映画やライブ映像を視聴する機会が増えたいま、ぜひ迫力のサラウンドサウンドでコンテンツを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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よりアウトドア志向に進化! カラビナ&防水防塵のワイヤレススピーカー「JBL CLIP4」

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドのBluetoothスピーカー「JBL CLIP4」を1月29日に発売します。カラーは全6色で、直販価格は6480円。

↑「JBL CLIP4」

 

↑カラーは全6色

 

「CLIP」シリーズは、JBLが展開するBluetoothスピーカーの中でも、手軽さとコンパクトなデザインを特徴とするモデル。最新版の「CLIP4」では、従来のコンパクトさは継承しつつ、より持ち運びや取り付けに長けたデザインに大幅リニューアルされています。

 

本体は持ち運びやすい楕円形のボディに、より開閉しやすくなったビルトインカラビナを搭載。日常使いはもちろん、デイパックやベルトストラップにも取り付けて、気軽に持ち運ぶことができます。

↑バッグやベルトなどに掛けることができます

 

さらに、これまでの防水機能に加え、新たに防塵機能を搭載したIP67に準拠。台所や浴室など日常生活における水回りでの使用や、砂埃などが気になるアウトドアのシーンでも安心して使用できます。ボディの底に搭載された充電端子(USB Type-C)も防水・防塵対応のため、万が一ボディが汚れてもそのまま丸洗いが可能です。

 

スピーカー部には、独自の40mm径フルレンジスピーカーユニットとパッシブラジエーターを搭載。独自開発のデジタル信号処理技術により、アンプの最大出力は前モデルより50%アップ。これにより、コンパクトな手のひらサイズながら、サイズを超えた音の広がりを実現しています。

 

対応コーデックはSBC。連続再生時間は最大約10時間、充電時間は約3時間。

 

桐生選手のサイン入りスピーカーが当たるキャンペーンも

JBLは、全国の家電量販店やネットショップなどから収集した実売データ「BCNランキング」にもとづく、1年間の累計販売数量が最も多かった企業を部門ごとに表彰する「BCN AWARD 2020」において、ワイヤレススピーカー部門の第1位を3年連続で獲得。

 

これを記念して、JBLアンバサダー・桐生祥秀(陸上短距離選手)さんのサイン入りスピーカーなどが当たるプレゼントキャンペーンを実施しています。

↑JBLアンバサダー・桐生祥秀(陸上短距離選手)さん

 

【キャンペーン概要】

●キャンペーン名:BCN AWARDワイヤレススピーカー部門3年連続No.1記念プレゼントキャンペーン
●実施期間:2021年1月26日(火)7:00~2月9日(火)23:59
●応募条件:実施期間内にJBL Japan公式Twitterアカウント(@JBL_JAPAN)をフォローし、対象のツイートをリツイート
●プレゼント内容:
・桐生選手サイン入りJBL GO3 (1名様)
・JBL GO3 (2名様)
・JBL CLIP4 (3名様)
●当選発表:2月中旬予定
●発送時期:2月中旬予定

 

より持ち運びやすくなったコンパクトなBluetoothスピーカー「CLIP4」を生活に取り入れてみてはいかがでしょうか。

 

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納得の完成度! RHA初のノイキャン完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」をレビュー

リスニング環境周辺の邪魔な環境ノイズを消してくれる、アクティブ・ノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンは、2021年にも面白い製品がまた続々と出てきそうです。今回は2020年12月末にRHAが発売した「TrueControl ANC」をピックアップしたいと思います。

↑RHAの完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」(実売価格3万4900円)

 

RHA初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン

スコットランドのポータブルオーディオブランドであるRHAは今年創立10周年を迎えました。新鋭のブランドであるRHAは、10年の歴史の中でハイレゾ対応の有線プレミアムイヤホン「CL1 Ceramic」や、クールなアルミ筐体を採用した5000円を切るハイコスパイヤホン「S500 Universal」までバラエティに富んだヒットモデルを連発してきました。

 

左右独立型の完全ワイヤレスイヤホンは、2018年秋に最初のモデルである「TrueConnect」を発売しています。RHAの製品は、どれも最先端のオーディオ技術を意欲的に取り込みながらデザインにもこだわる完成度の高さが特徴です。

 

新製品のTrueControl ANCは、RHA初のANCとアンビエントモード(外音取り込み)の機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。ブランドの完全ワイヤレスイヤホンとしては2020年発売の「TrueConnect 2」に続く第3弾モデルになります。

↑左側がTrueConnect 2、右側がTrueControl ANC

 

正円形のハウジングからスティックを伸ばしたようなTrueConnectシリーズのデザインを一新したTrueControl ANCは、人間工学をベースに高い遮音性と快適な装着感を追求したカスタムイヤーモニターのような形をしています。ハウジングは密閉構造です。

↑ハウジングのデザインがカスタムイヤーモニターのようになりました

 

ノズル先端のイヤーピース(2種類・3サイズを同梱)を交換して、ユーザーの耳に最適なフィットを調整できます。片側約8.3gのイヤホンは見た目に少し大きく見えるかもしれませんが、外耳の肌にピタリと密着するのでグラつくことがなく重さを感じさせません。イヤホンが耳に触れる箇所のアタリがマイルドで、圧迫感も非常に少ないため、筆者が試した限りでは長時間身に着けても耳が痛くなることはありませんでした。この時期なのでなかなか試着してみる機会も探しづらいかもしれませんが、購入前に1度フィット感を試してみることをおすすめします。

↑同梱される2種類の素材、3つのサイズのイヤーピースによりフィット感が調節できます

 

aptX対応など機能を強化

メタル素材を贅沢に使った充電ケースは、TrueConnectシリーズから片手で開閉できるスマートなデザインを踏襲しています。サイズは少し大きくなりましたが、ワイヤレス充電にも対応したことを考えれば受け入れられる範囲。バッテリーはイヤホン単体で約5時間、ケースによる充電を足すとトータルで約20時間の連続音楽再生が楽しめます。バッテリーの残量はケースに配置したLEDランプの点灯が知らせてくれます。

↑右がTrueControl ANC、左がTrueConnect 2の充電ケース。サイズが少しだけ大きくなっています

 

↑ケースの中にも配置されたLEDランプが、イヤホンのバッテリーステータスを知らせてくれます

 

TrueControl ANCではクアルコムのBluetoothオーディオ向けSoCを採用しています。音質に定評のあるクアルコムのオーディオコーデックであるaptXに、RHAの完全ワイヤレスイヤホンとして初めて対応しました。ほかにもAAC/SBCをサポートしています。

 

左右イヤホンの側面はタッチセンサーリモコンになっています。マルチタッチと左右方向へのスワイプ操作で、音楽再生からハンズフリー通話まで大抵の使い道をカバーしています。ANCとアンビエント機能の切り替え、ペアリングしたスマホの音声アシスタントの呼び出しなども可能です。左側のイヤホンを押している間、音楽再生を止めてアンビエントモードを起動する「クイックアンビエント」機能も便利です。

↑側面がタッチセンサーリモコンになっています

 

初めてスマホアプリに対応

本体のリモコン操作のほかに、RHAのワイヤレスイヤホンとして初めてiOS/Android対応のモバイルアプリ「RHA Connect」による楽曲再生のコントロールと本体設定、およびファームウェア更新などに対応しました。

↑RHA Connectアプリによる本体設定に対応

 

アプリを開くと左右イヤホン、およびケースのバッテリー残量がパーセント数値で表示されます。メインメニューは画面の下に並ぶアイコンを選択。左から2つめのアイコンを選択するとANCとアンビエント、ANCオフのモード選択が行えます。ちなみにイヤホンのリモコンでANCとアンビエントを切り換える操作は左側パネルのダブルタップになります。

 

アプリにはTrueControl ANCの音質をカスタマイズできるイコライザーも搭載されています。プリセットはデフォルトの「中性」を含む5種類。効果はいずれも極端にかかるものではなく、もともと素性の良いイヤホンのサウンドを丁寧に色づけして、高域や低域を聞きやすくする意図が感じられるプリセットとなっています。ユーザーが設定を自由に変更してプリセットのほかに残せないのが残念ですが、今後アップデートで追加されることを期待しましょう。

↑アプリからANC、アンビエントモードの切り替えができます

 

ほかにもイヤホンの着脱に連動して音楽再生を一時停止・再開させる「装着検出」、本体リモコン操作の一部カスタマイズや日本語を含む音声ガイダンスの言語選択もアプリから行えます。

 

解像度が高く力強い、バランスのとれたサウンド

RHAのTrueControl ANCは、雑味がとても少ないクリアなサウンドが特徴。渇いた喉を潤すミネラルウォーターのように、ゆっくりと自然に音が鼓膜に染み渡っていくような心地よい感覚があります。ANCのオン・オフを切り換えてみてもチューニングにブレがないので、音楽リスニングに限らず映画鑑賞、ビデオカンファレンスなど様々な用途に腰を据えて使い込みたくなるイヤホンです。

↑TrueControl ANCのサウンドを試聴しました

 

RHAのイヤホンらしい艶やかな中高域の再現力はクラシックの弦楽三重奏を聴くとよくわかります。女性ボーカルの滑らかな質感、ジャズピアノのシルキーな質感表現もお手の物。インパクトがタイトに引き締まっていて、出足もスムーズな低音はロックやEDMのアップテンポな楽曲にフィットするだけでなく、ジャズやクラシックの落ち着いた楽曲にもしっくりときます。TrueControl ANCは特定の音楽ジャンルや音源に得手不得手が偏らない、まさしくオールラウンダーだと言えるでしょう。

 

ANCの効果はエアコンのファンノイズ、自動車のロードノイズなど低音域の持続する騒音をきれいに消し込んでくれます。人の声に対する効果は少しマイルドな印象でした。ANC機能のレベルは固定されているイヤホンなので、ざわつく人の声をもう少し抑えたい場面ではパッケージに同梱されている低反発フォームタイプの高遮音性イヤーピースに交換してみると良いでしょう。

 

アンビエント機能はアプリを使って強弱を4段階から選択できます。レベルを最大にしてもマイクの性能が良いため不快なマイクノイズが感じられません。外を歩きながら使う時には取り込みレベルを最大に設定するとアンビエント音にも注意を向けながら安全に音楽リスニングが楽しめます。

 

TrueControl ANCは価格が税込3万4900円というプレミアム価格帯に位置するモデルですが、音質や機能面でのクオリティはどれも秀逸でバランスがよく、他社の製品と明らかな差が実感できました。長く愛用できる1台であることを考えれば納得の行く買い物になると思います。

 

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“買い”の基準は自分を高めるモノ──動画クリエイター、大川優介

モノに精通した各界の目利きたちにオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、動画クリエイターとして活躍する大川優介さんにインタビュー。動画で“未来を創る”ことを目指し、起業家としても注目を集める大川さんが「買って良かった」と実感するモノとは?

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

僕には純粋な物欲がないんです。“買い”の基準は自分を高めるモノ

大川優介

YouTube Yusuke Okawa大川優介

趣味であるサーフィンの楽しさを伝えるために配信を開始。いまでは美しい風景やガジェットのレビュー、動画制作のTipsなど幅広い動画を手掛ける。チャンネル登録者数は約12.1万人。

 

★生産性を上げるモノをレビュー

ビデオカメラやPC、ドローンなど、動画制作をサポートするガジェットをレビュー。大川さんの買い物基準は、「自分を高めるモノ」だが、それを人に伝えることも使命としている。

 

★Vlog制作のポイントも伝授

じっくりと編集された動画だけでなく、“撮って出し”に近いVlogも多数配信。簡単な編集でも見栄えの良い動画に仕上げる撮影方法など、Vlog制作のポイントを伝授してくれる。

 

★体験を記録した動画を発信

美しい風景の映像を配信するのは、体験がないと価値は生まれないという思いから。体験を経て制作した動画は思い出として価値があり、また、視聴者の行動を起こすきっかけとなる。

 

【買って良かったモノ1】“映画クオリティ”の美しい映像を誰でも撮影できます

<デジタルビデオカメラ>

Red Digital Cinema Camera Company

RED KOMODO 6K

実売価格72万6000円(ボディ)

商業映画の撮影にも使用される同社プロモデルの色彩技術を用い、美しい映像を撮影できる6Kビデオカメラ。グローバルシャッターの採用で、動きの速い被写体を撮影しても歪みが発生しにくい。

 

■買って良かったワケ

Netflixオリジナルコンテンツの撮影に使われるカメラのうち、6〜7割がRED社製だと聞いたことがあります。映像のプロから高く評価されている同社のカメラは、クオリティに比例して価格もお高めで、スタンダードモデルでも数百万円から。10月に発売された廉価版が本機で、それでも高価ですが画質は抜群です。

 

僕が惚れ込んだのは、色の美しさ。カラーグレーディング(色味の調整)の知識がなくても、撮って出しの映像ですでに“映画級”の美しさ。質量は900gと取り回しも良いです。起動に時間がかかるなど、使い勝手の面で多少の難はありますが、手軽にシネマクオリティの映像を撮りたい人には、唯一無二の選択肢として推します。

 

【買って良かったモノ2】高温に設定できるからヒーリング効果が抜群です

<アイマスク>

BESTUR

ホットアイマスク

実売価格2390円

内蔵するヒーターで目の周辺を温めるホットアイマスク。38〜55℃の間で6段階で温度を調節でき、専用リモコンも搭載している。USB経由で給電するため、使用シーンを選ばないのもうれしい。

 

■買って良かったワケ

目を大切にケアしましょう。それが、皆さんに伝えたいメッセージのひとつです。スマホが普及して10年ほど。その間、ディスプレイを見る時間が飛躍的に増えました。積み重なった目へのダメージが、近い将来、社会問題として顕在化すると思っています。そうならないために、アイケアは大事です。数多くあるホットアイマスクからこれを選んだ理由は、設定可能温度の高さ。最高55℃まで設定でき、疲れた目をほぐしてくれる感覚になります。

 

ホットアイマスクを装着しながら、ポッドキャストで情報収集するという使い方をよくします。目を休めながら、新しい知識を得られるのは本当に魅力。生活に欠かせないアイテムとなりました。

 

【買って良かったモノ3】眠っているネコを起こすことなく消灯できるのがうれしい

<スマートLEDライト>

フィリップス

Philips Hue フルカラー スターターキット

実売価格2万800円

スマホやスマートスピーカーと連携し、ライトのオン・オフや調光などの操作が音声で行える。1600万色の色調整に対応し、集中したいときやリラックスしたいときなど気分に合わせて変更可能。

 

■買って良かったワケ

トンキニーズという種類のネコを飼っています。寝るときはいつも一緒で、僕の布団に潜り込んでくるんです。本品を導入する以前は、わざわざベッドを抜け出してライトのスイッチをオフにしていたのですが、その際、布団にいるネコが目を覚ましてしまうのに困っていました。

 

僕が最も活用しているのは音声による消灯機能。AppleのスマートスピーカーHomePodと本機を連携させて、「おやすみ」と声をかけると消えるように設定しました。ベッドから声をかけるだけなので、ネコの眠りを妨げることなく、僕も安心。生活のちょっとした変化ですが、こうして気持ちの良い睡眠を取ることで、翌日の活力につながっていると実感しています。

 

【僕のコダワリ】自己投資になると感じたら高価なモノでも躊躇せず購入

僕にはいわゆる純粋な“物欲”はないんです。基本的に、生産性を向上させたり、できなかったことができるようになったり、自分を高めてくれるモノしか買わないからです。だから、自己投資になると考えたアイテムは、高価であっても躊躇なく買うようにしています

 

【いま気になっているモノ】

    

MOMENT

スマホケース&レンズ

●写真のケースはiPhone SE用

自分のためになると感じたら即買うので、いま売られているなかで「欲しいモノ」はありません。MOMENTからiPhone 12 Pro Max用のケースと拡張レンズが出たら欲しいですね。iPhone 12 Pro Maxに搭載されていないアナモルフィックレンズとマクロレンズを装着したいです。

コスパ良すぎ! 独自のノイキャン機能を備えたAnkerの完全ワイヤレスイヤホン2種

アンカー・ジャパンは、オーディオブランド「Soundcore」から、アクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「Soundcore Liberty Air 2 Pro」と「Soundcore Life A2 NC」を1月20日よりAnker公式オンラインストア、Amazon.co.jp、楽天市場で発売します。実売価格はSoundcore Liberty Air 2 Proが1万2980円、Soundcore Life A2 NCが9990円。

 

なお、初回セールとして、Amazon.co.jpではSoundcore Liberty Air 2 Proが2000個限定、Soundcore Life A2 NCが1000個限定で、Amazonで使用可能な20%分のポイントが購入者に贈呈されます。

 

音質にもこだわった上位モデル

「Soundcore Liberty Air 2 Pro」は、「Soundcore Liberty Air 2」の音質や機能を進化させた上位モデル。安定感のあるスティック形状が特徴です。

↑「Soundcore Liberty Air 2 Pro」はブラックとホワイトのカラバリを用意

 

独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載しており、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去することで、聴きたい音楽をクリアに届けます。また、アプリ上で現在の環境を選ぶだけで、そのシーンに最適なノイズキャンセリングを起動させることができます。

↑独自の「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載

 

また、イヤホンをつけたまま外音を取り込んで聴ける「外音取り込み」機能も搭載。公共施設のアナウンス等の聴き逃しをなくし、会話なども行えます。

 

さらに、装着者ごとに異なる各周波数の音の聴こえ方を測定して最適な音質に調整する「Hearing Profile」に加え、ロックやポップスなど音楽ジャンルに合ったイコライザーを追加でカスタム設定できる「HearID 2.0」を採用。より自分の好みにあったサウンドを楽しめます。

↑音質をカスタマイズできる「HearID 2.0」を搭載

 

再生時間は、イヤホン単体で最大7時間/最大6時間(ANCオフ/オン時)、充電ケース併用で最大26時間/最大21時間(同)。15分間の充電で約3時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

高コスパのノイキャンモデル

「Soundcore Life A2 NC」は、Soundcore Liberty Air 2 Proと同様、イヤホンの外側と内側に配置した2つのマイクで周囲の音を検知し雑音を除去する「ウルトラノイズキャンセリング」を搭載。イヤホンをつけたまま周囲の音が聴ける「外音取り込み」機能も備えています。

↑「Soundcore Life A2 NC」はブラックのみ

 

また、イヤホンに備えられた6つのマイクが周囲の雑音を除去し、クリアな音声で通話できる「ノイズリダクション」機能も搭載しています。

↑「ノイズリダクション」によりクリアな音声で通話が可能

 

イヤホン部はIPX5相当の防水性能を備え、運動時の汗や雨などの水分に強い仕様となっています。

 

再生時間は、イヤホン単体で最大7時間/最大6時間(ANCオフ/オン時)、充電ケース併用で最大35時間/最大30時間(同)。10分間の充電で約1.5時間の音楽再生が可能なクイック充電にも対応しています。充電端子はUSB Type-Cを採用。BluetoothコーデックはSBC/AACをサポートしています。

 

高いノイズキャンセリング性能を備えながら、手に届きやすい低価格を実現した高コスパな完全ワイヤレスイヤホン2機種は、「ノイキャンイヤホンが欲しいけど、ちょっと高い……」と思っていた方にピッタリです。

 

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喧騒から「静かな異世界」へ! 業界最高クラスのノイズキャンセリングイヤホンは日常を変える

人混みでも周囲の騒音を低減して、音楽に集中できることで人気のノイズキャンセリングイヤホン。本記事で紹介するファーウェイの「HUAWEI FreeBuds Pro」は、業界最高クラス(※1)の「最大-40dB」(※2)ものノイズキャンセリング性能を誇る驚異的なモデルです。

※1:完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホン市場において。2020年10月27日時点、ファーウェイ調べ、電子情報技術産業協会(JEITA)基準に則る「総合ノイズ低減率」の値による。

※2:最大-40dBはファーウェイラボのテスト結果に基づく

↑HUAWEI FreeBuds Proの価格は2万5080円(税込)。カラーは画像のシルバーフロストの他にカーボンブラック、セラミックホワイトを用意

 

イヤホンの内側と外側に配置されたデュアルマイクによりノイズを検出し、より正確なアンチノイズ信号を生成することで、最大-40dBのノイズキャンセリング性能を実現したHUAWEI FreeBuds Pro。リアルタイムに周囲の騒音を検知して、状況に最適なノイズキャンセリングを提供する機能などその優れた消音性能は、移動中に音楽を楽しむことだけでなくテレワークでのオンライン会議から集中したいひとり作業まで多様なシーンで効果を発揮します。

 

 

さて、GetNavi webではファーウェイの魅力的な製品をもとに実力派のマンガ家たちが独自のストーリーを描く企画を実施中です!

 

【関連記事】

在宅続きで憧れの人に会えない体に…!? ゆるんだ生活を正そうと努力するスマートウォッチユーザーのお話

 

今回は、HUAWEI FreeBuds Proの機能や特徴をもとにマンガ家の「鳶田ハジメ」さんに素敵なストーリーを描いていただきました。HUAWEI FreeBuds Proの高いノイズキャンセリング性能は集中力を高めるだけでなく、「イマジネーション」を高めることにも効果があるのではないか? そんな思いで描かれた世界をご堪能ください。

 

■マンガを描いた人

マンガ家・イラストレーター

鳶田ハジメ(とびた はじめ)

まだ見ぬ風景を求めて、さまざまな土地にあるモノ・人・景色を、その精緻で温かみのある筆致で描くマンガ家。初のコミックス「ぼっち旅 ~人見知りマンガ家のときめき絶景スケッチ」(フレックスコミックス刊)発売中。Twitterアカウントはこちら

 


 

 

 

ノイズキャンセリングは外の世界から、自分ひとりの世界にこもれるというイメージがありますが、その先の自分の中にあるイメージから世界が変わっていく――イマジネーションを膨らませることの楽しさ、HUAWEI FreeBuds Proがそこへ誘っていく物語はいかがでしたでしょうか。ここからは、HUAWEI FreeBuds Proの特徴を紹介していきます。

 

 

【特徴その1】高性能かつ便利なノイズキャンセリング

 

あらためて、HUAWEI FreeBuds Pro最大の特徴は、圧倒的なノイズキャンセリング性能にあります。走行音の大きい電車や飛行機の機内などでも騒音が大きく低減されるほどです。最適化したノイズキャンセリングレベルに自動設定する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」は、飛行機や電車内などの非常に雑音の多い場所に適した「ウルトラモード」から、雑踏や混雑したカフェなどに適した「標準モード」、職場や図書館などの静かな環境に適した「くつろぎモード」の3段階で最適な消音環境を作り出してくれます。

 

↑ドライバー内外に1つずつのマイクを搭載して、外部の騒音を検知する

 

↑3つのノイズキャンセリングモードは、「HUAWEI AI Life」アプリで任意のモードを選択することも可能。状況に応じて自分好みの環境を選べる

 

まるで自分のまわりの世界を変えるようなノイズキャンセリング、そしてその性能を快適かつ自在に操作できることこそHUAWEI FreeBuds Proが他のモデルと一線を画す理由です。

 

【特徴2】装着したまま周囲の大事な音を聴ける便利機能!

 

HUAWEI FreeBuds Proには、イヤホンを装着したまま周囲の音を聴ける「外部音取り込みモード」に加え、車内アナウンスや人の声を中心に聞き取りやすくする「音声取り込みモード」が搭載されています。

↑2つの機能ともにアプリ上でコントロールでき、さらに「音声取り込みモード」はイヤホン本体をピンチ&長押しすることでモードのオン・オフが可能

 

この機能によって乗車中に駅を乗り過ごすこともなくなり、音楽を流しながらも人からの呼びかけに対応できたりとイヤホンを着けているから生まれかねない懸念を払拭できます。マンガ作中でもイメージの世界に浸りながらも、きちんと現実の駅で降りて目的地に向かえていますね。

 

【特徴3】耳にジャストフィットする高い装着感

 

イヤホンの設計には前後の音響空洞をつなぐコネクテッドデザインを採用。耳の内側と外側の空気圧のバランスをとり、通気性を確保して不快感を低減し、長時間快適に着用できます。また、柔らかいシリコン製のイヤーチップは3つのサイズがあり、最適なサイズ感を選べます。アプリで「イヤーチップ適合度テスト機能」を使って、耳にフィットする最も適したサイズを探せるのも便利なポイントです。

 

↑アプリ上でイヤーチップがきちんと安定しているかをチェックできる。うまく適合していなければ、他のサイズへ変更しよう

 

【特徴4】使い勝手に配慮した操作機能&ロングバッテリー

スマホを取り出すことなくHUAWEI FreeBuds Pro本体をジェスチャー操作することで、音楽の再生/停止だけでなくスマホへの着信など細かな対応ができるのも特徴です。イヤホン本体のピンチ、長押し、スワイプなどのシンプルな操作で各種操作を行えます。

↑楽曲操作、電話の応答、モードの切り替えなどに対応。アプリ上でジェスチャーと操作を振り分けられる

 

また、完全ワイヤレスイヤホンで重要視されるバッテリー性能でもHUAWEI FreeBuds Proは、高い実力を誇ります。連続再生時間は、ノイズキャンセリングオフ時にイヤホン単体で7時間、ケース使用で30時間。ノイズキャンセリングオン時はイヤホン単体で4.5時間、ケース使用で20時間(※3)となっています。ケースはワイヤレス充電に対応しており、ファーウェイのワイヤレス給電に対応したスマートフォンと組み合わせればワイヤレスで充電することも可能です。

※3:データは、音量を50%に設定し、AACモードを有効にした場合のファーウェイラボのテスト結果に基づきます。

 

↑ケースとワイヤレス給電対応スマホを接触するだけで充電できる

 

このほか、スマホやパソコン、タブレット、スマートウォッチなどに同時に2台まで接続できる「デュアルデバイス同時接続」にも対応。例えば、スマートフォンで音楽を聴きながら仕事をしているときに、イヤホンの再設定を行うことなくそのままPCのオンライン会議に切り替えることができます。操作、バッテリー、機能の3点においても便利な最新機能を搭載していることで、音楽を楽しむ、作業に集中する以外の幅広いシーンに対応できるのです。

 

注目度の高い完全ワイヤレス型のノイズキャンセリングイヤホンの中でも、HUAWEI FreeBuds Proが突出したスペックを持つことが伝わったかと思います。もし万全な性能のモデルが欲しい時には検討の一台にすべき製品です。ただ、それ以上に本記事のマンガで描かれているように、高い消音性能で便利というだけではない新たな世界を見れる楽しみが本製品にはあると思います。特に、まだノイズキャンセリングを未体験の人にこそ、そんな世界を味わえるデバイスとして興味を持ってもらえたら幸いです。

 

 

【マンガをもう一度読む】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは表示できません。

RHA初のノイキャンモデル! 音質にもこだわった完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」

英国のオーディオブランドRHAから、初のアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TrueControl ANC」が発売されました。実売価格は3万4900円。

↑RHA「TrueControl ANC」

 

「TrueControl ANC」は、周囲の騒音を低減する最先端のANC技術を搭載した完全ワイヤレスイヤホン。耳にしっかりフィットするノイズアイソレーション設計の相乗効果により、高いノイズキャンセリング性能を実現しています。

↑優れたフィット感により遮音性を高めています

 

また、仕事中や外出中などに便利なアンビエントモード(外音取り込み機能)も搭載。仕事中の会話や電車内のアナウンスを聞く時でも、イヤホンを外さずにワンタッチで外音を聴くことができます。外音の音量は調整可能。

 

音にこだわるRHAらしく、高性能6mm径ダイナミックドライバーの能力を最大限引き出す内部設計とサウンドチューニング技術により、ANCを常時ONにしても自然なHi-Fiサウンドで音楽を奏でます。イヤホン部はスポーツ時の汗にも耐えるIPX4相当の生活防水仕様。対応コーデックはSBC/AAC/aptX。

↑高性能6mm径ダイナミックドライバーを搭載

 

デュアルマイク搭載による「Qualcomm cVc」の採用により、通話時の環境ノイズも低減。接続デバイスのスマート音声操作(Siri、Googleアシスタント)にも対応します。

 

このほか、Qi規格のワイヤレス充電や急速充電にも対応。再生時間はイヤホンのみで約5時間、充電ケース併用で約15時間(いずれもANCオン時)。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

↑ワイヤレス充電にも対応

 

「TrueControl ANC」は、ノイズキャンセリング機能だけでなく、音質にもこだわりたい人に最適な完全ワイヤレスイヤホンとなっています。周囲の騒音を抑えて音楽に没入したい方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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ボーズの“スマート耳栓”が進化! 「Sleepbuds II」の睡眠以外の活用術レビュー

アメリカのオーディオブランド・ボーズが発売した耳に装着して使うウェアラブルデバイス「Bose Sleepbuds II」は不眠・寝不足の悩みを抱える方々を支援する超小型ハイテクイヤープラグ(耳栓)です。ユーザーでもある筆者が、眠る時だけでなく起きているあいだも含めてSleepbuds IIを1日中使い倒す方法を紹介していきましょう。

↑ボーズのスマートイヤープラグ「Bose Sleepbuds II」

 

睡眠品質向上のために開発されたSleepbudsシリーズ

Bose Sleepbudsシリーズは2018年に誕生した初代機「Bose noise-masking sleepbuds」に始まりました。オーディオメーカーのボーズが「イヤホンにそっくりなのに、音楽が聴けないスマートデバイス」を発売したことも話題を呼びました。初代機の製品概要については筆者が本サイトに体験レポートを寄せていますので合わせてご覧ください。

イヤホンなのに音楽が聴けない? ボーズが睡眠用イヤホン「Bose sleepbus」を発表

 

Bose Sleepbudsシリーズは睡眠の品質改善を支援するスマート耳栓です。耳に装着すると、眠りの妨げになる「いびき」や「ざわめく人の声」「交通騒音」など様々なノイズを相殺して聞こえなくするマスキングサウンドが再生されます。アクティブノイズキャンセリング機能ほどバッテリーを消費せずに、またリラックスできる音楽を聴きながら眠るよりも自然な入眠効果が得られるように、それぞれのマスキングサウンドにはボーズ独自の「科学」が注入されています。

↑一般的なワイヤレスイヤホンよりもサイズはコンパクト

 

↑スタビライザーと一体になった柔らかいイヤーチップを採用しています

 

初代モデルから改善されたポイントとは?

2020年に発売された新製品のBose Sleepbuds IIは初代機から販売価格を据え置き、シンプルな操作性をキープしながら使い勝手を大きく改善しています。

 

初代機と同様、iPhoneまたはAndroidスマホにBluetoothでペアリングして「Bose Sleep」アプリからマスキングサウンドを選択したり、アラームなど各種機能の設定を行います。

↑スマホとペアリングして「Bose Sleep」アプリから設定操作等を行います

 

新機種のデザインは初代機から大きく変わっていませんが、イヤープラグ本体のサイズが少し大きくなったことで筆者の場合は装着時のフィット感が向上しました。ハウジングの側面に特殊な摩擦防止コーティングが付いたので、マクラなど寝具とこすれて発生する不快な音も減りました。充電ケースがmicroUSBから汎用性の高いUSB Type-Cに端子を変更したことでチャージの手間も軽減されています。

↑左が最新機種。右が初代機の充電ケース。サイズは変わっていませんが、色がシルバーから少し赤みを帯びたカッパーに変更されました

 

↑左が新製品、右が初代機。耳にしっかりとフィットするデザインに変更されています

 

音を発生させる源のドライバーをブラッシュアップしたことで、Sleepbuds IIはサウンドによりメリハリが加わりました。ただ、いったん眠ってしまえば音質自体が気になる製品ではないところが音楽再生用のワイヤレスイヤホンとは違います。筆者は初代機の繊細なサウンドも、うとうとするのにちょうど良い塩梅で好みに合っていました。

↑内部の構造図。よりクリアな音が出せるドライバーに変更されています

 

気になる騒音の種類に合わせて選べるマスキングサウンドは、本稿を執筆している2021年1月時点で専用アプリの「サウンドライブラリ」に40種類を揃えています。初代機からバリエーションが一段と増えました。今後もアップデートにより追加を予定しているそうです。

↑約40種類の音源が選べます。今後新しい音源もソフトウェアアップデートにより追加予定

 

Bose Sleepアプリには本体を装着した状態で指定時刻に目覚ましアラームを鳴らせる機能や、スマホを起動してからアプリを立ち上げなくても、Sleepbuds IIを充電ケースから取り出してすぐに現在選択中のサウンドを再開する「Phone-Freeモード」が選択できます。

 

専用アプリでサウンドを試聴してから、選んだファイルをイヤホン側に転送します。音源ファイルのサイズはとても小さいのですが、初代機は転送処理にすごく時間がかかりました。Sleepbuds IIでは約1〜2分でファイル転送が完了します。転送したファイルはアプリの「マイサウンド」に、本体に内蔵するストレージの空き容量が許す限り追加可能。試聴しながら周囲のノイズを効果的に消せる最適なサウンドを選んで就寝します。

↑ファイルの転送にかかる時間が初代機よりもかなり短くなっています

 

Sleepbudsシリーズは入眠環境のノイズを解消することを目的としたデバイスなので、特に睡眠状態のトラッキングやスコア付けはしません。Sleepbudsシリーズを使うことによる睡眠品質への影響を調べるのであれば、別途スリープトラッキング機能を備えるガジェットやアプリを併用することをおすすめします。

 

安定感が増し就寝中も外れにくい

Sleepbuds IIの本来の使い方である入眠サポートは、初代機が既に高いレベルに到達していた音の聞こえ方、快適な装着感を引き継いでいます。外耳のくぼみに引っ掛けるスタビライザーを一体にした柔らかいシリコン製イヤーチップも、形状を見直したことから耳に装着した時の安定感が増しました。朝起きた時に本体が外れていることも少なくなったので、目覚ましアラームの設定が無駄になりません。

↑Sleepbuds IIは装着したまま眠れるサイズ感を実現しています

 

アプリには多彩なマスキングサウンドが収録されています。飛行機のジェットや風力発電機のタービン、雨音や滝の音など「ノイズを消すためのノイズ」も効果的だと思いますが、筆者は自然をテーマにした落ち着けるヒーリングサウンドの方をよく使っています。

 

スマート耳栓として目覚めている時間に使ってみた

Bose Sleepbudsシリーズはスマートな耳栓であるという原点に立ち返れば、“眠りたい時”以外にもユーザーの役に立つ場面が色々あります。

↑屋外でBose Sleepbuds IIを使ってみました

 

Sleepbuds IIではドライバーが強化されたことによりマスキングサウンドの力強さと明瞭度がアップしており、その効果は目覚めているあいだにも発揮されます。屋外でSleepbuds IIを装着してマスキングサウンドを再生してみたところ、ざわつく人の声や機械の動作音など様々なノイズが自然に消えました。ワイヤレス・ノイズキャンセリングイヤホンに近い使い方ができます。

 

とはいえ音楽再生用のイヤホンではないため、ノイズを消した状態で好きな音楽を聴くことはできません。けれどもその代わりにアプリからマスキングサウンドを再生する時間を決めれば、あとは本体のバッテリーが続く限り“かけっぱなし”にできます。マスキングサウンドはループ再生を続けるので、楽曲が途切れたら次に聴きたい曲を探して再生する手間がかかりません。音楽再生のように歌詞やメロディに集中を奪われることもないので、目の前の作業により深く没頭できる効果はSleepbudsシリーズの方が高いといえるかもしれません。

↑アプリからマスキングサウンドの再生時間を決めれば、バッテリー残量が許す限りループ再生ができます

 

コンパクトな本体はイヤーチップとともに耳にぴたりと密着するので、非常に高いパッシブな遮音効果が得られます。おかげでマスキングサウンドのボリュームを必要以上に大きくしなくてもよいので、長時間使い続けても耳に過度な負担がかかりません。マスキングサウンドにも疲れてきたら、再生を止めてもイヤーチップが環境ノイズを高レベルにブロックしてくれます。

 

ペアリングしているスマホに着信があると、Sleepbuds IIが音を鳴らして知らせてくれる機能もあります。電話の取り逃しが防げるので、一人での在宅・リモートワークも安心です。読書や模型を作ったり、集中を必要とする趣味を楽しむ時にも心置きなくSleepbuds IIが使えます。

↑ペアリングしたスマホに届いた着信を音で知らせてくれる機能もあります

 

本体は防滴仕様なので、汗や水滴への耐性も備えています。リラグゼーションサウンドを再生しながら室内トレーニング、ストレッチやヨガを楽しむ際にも最適でした。ただし、スポーツ用途を想定した耐久性は持たせていないので、取り扱いには十分注意が必要です。筆者は本機を歩きながら使ってみましたが、本体とイヤーチップが耳の肌に触れてこすれる音も少しするので、そこは割り切って使う必要があると感じました。

 

ボーズのSleepbuds IIは、ビジネスパーソンの睡眠ライフだけでなく在宅・リモートワークもサポートしてくれる強力なスマート耳栓です。製品のネーミングにとらわれることなく、自由にかつ積極的に色んな使い方をしてみると本機の真の価値が掘り起こせると思います。

 

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リモートワークで出番が減ったプロジェクター、どうしていますか? 保管や持ち運びには「プロジェクターケース」が便利!

プレゼンや会議などで使用されるプロジェクター。最近は在宅勤務に切り替わり、社内で使う機会も減ったことで、気づかぬうちにホコリがかぶっていたりしていませんか? こんなときこそ、「プロジェクターケース」にしまっておきましょう。プロジェクターケースがあると、本体だけでなく周辺機器もまとめて収納できるため、小物を紛失する心配もなく、保管時も安心。また、出張や営業などで使う機会が出てきた場合、持ち運びも便利です。今回は、大容量タイプや小型向けのものなど、人気のプロジェクターケースをご紹介します。

 

目次

 


4層構造で大切なプロジェクターをしっかり保護!


RATOM エプソン対応プロジェクターケース

プロジェクター本体だけでなく、付属品の電源ケーブルやHDMIケーブル、説明書、タブレットや12インチのノートPC(メーカーによっては13インチも対応可能)、A4書類も同時に収納することができる大容量タイプです。落下や衝撃からプロジェクターを守るクッション生地、急な雨や液体こぼしでも安心の防水シート、外側からのキズやダメージを防ぐ防キズ生地、内側にはプロジェクターへのスリ傷を防止するソフト素材の4層構造です。手持ちはもちろん、出張や営業でも役立つキャリーケースへの取付ベルトがついているので、キャリーケースに取り付けて持ち運ぶことや、ショルダータイプとしても使えます。

【詳細情報】
サイズ(内寸):320×120×270mm
重量:558g

 


大きく開くからプロジェクターが出し入れしやすい!


Luxja プロジェクターバッグ

5つのポケットがあり、HDMIケーブル、AVケーブル、リモコンなどを収納することができます。厚めのクッション材と固定用ゴムバンドで大切なプロジェクターを保護。大きく開くタイプで、プロジェクターの取り出しにも便利です。エプソンEB-S05/EB-W05/EB-W41/EH-TW650や、その他メーカーのプロジェクターに対応しています。クッション材付きの持ち手と取り外し可能なショルダーストラップが付いて、持ち運びに便利。

【詳細情報】
サイズ(外寸):349×267×114mm
重量:640g
カラー:グレー・黒・紫

 


市販のキャリーカートへの取り付けもできる!


サンワサプライ BAG-PRO4

プロジェクターだけでなく、15.6型ワイドまでのノートPC、ACアダプタ、ケーブル、リモコン、説明書などが収納可能。仕切りは移動でき、すべて取り外すことができます。上面と底面には衝撃吸収に優れた低反発ウレタンを内蔵。ブロック状や波型のクッション付きで、機器が動かないようにすき間を埋めることができます。また、キャリーサポーター付きで、市販のキャリーカートへの取り付けが可能。底面には固定ベルトも装備しています。ショルダーベルト付き。400×200×320mmまでのプロジェクターに対応します。

【詳細情報】
サイズ(外寸):490×275×355mm
重量:2350g

 


頻繁に持ち運ぶ小型プロジェクターを低反発ウレタンで保護!


サンワサプライ BAG-PRO2N

390×180×280mmまでの小型プロジェクター、15.6型ワイドまでのノートPCが収納できるバッグです。ACアダプタ、ケーブル、リモコン、説明書なども収納でき、仕切り取り外し可能。衝撃吸収に優れた低反発ウレタンを内蔵しており、プロジェクターを保護します。隙間を埋められるブロック状や波型のクッション、ショルダーベルト付きです。ユーザーからは「丈夫そうで、プロジェクターとDVDプレーヤーとスピーカーと延長コードが入りました。サイドポケットにもコード類がまだ入ります。いい仕事しています」という声も。

【詳細情報】
サイズ(外寸):480×255×315mm
重量:2100g

 


耐水性に優れた素材で急な悪天候でも安心!


Teshony プロジェクター収納バッグ ソフトキャリングケース

手提げだけでなく、付属のショルダーベルトで肩掛けも可能な2WAYタイプです。持ち手には手に馴染みやすいハンドルパーツが付いています。バッグの表面素材は、耐水性に優れ、傷や汚れがつきにくい生地を使用。書類やアダプタ、ケーブル、リモコン、説明書なども収納できます。レビューでも「プロジェクターとDVDプレーヤーが同時に収納できるので助かっています。また付属品の接続コード、電源コードもポケットに入るので大変便利です」と好評です。

【詳細情報】
サイズ:295×270×110mm
重量:431g

 

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なんと2490円~! シャオミの“格安”完全ワイヤレスイヤホンを使ってみた!

コスパの高いスマートフォンで世界的に人気を集めるシャオミ(Xiaomi)が、昨年8月31日に完全ワイヤレスイヤホン2機種の日本発売を発表しました。当初は「近日発売」と予告されていたのですが、近日はそんなに近くはなく、年が明けて1月6日にようやく正式な発売日が発表されました。

 

通話のノイズキャンセリング機能を備えた「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」(3990円)は1月8日発売。さらに安い「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」(2490円)は2月以降に発売される予定です。

 

どちらも価格面だけ見るとかなりの安さですが、音質はどうなのか? スマホと同じように、お値段以上の性能を備えているのか? 発売に先駆けて使ってみました。

↑auの5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」とペアリングして検証を行った。Androidスマホだけでなく、iPhoneともペアリングして使える

 

タッチ操作がしやすい「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は音楽好きな人だけでなく、ビジネスで使いたい人にも向けて開発されたモデル。デュアルマイクのノイズキャンセリング機能を搭載し、片方のマイクでバックグラウンドノイズをフィルタリングしつつ、もう片方のマイクでユーザーの声を拾う仕組みです。

↑「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」

 

音質面では、14.2mmのダイナミックドライバーを搭載し、SBC/AACコーデックに対応。フル充電から連続5時間利用でき、充電用ケースからは3回充電できるので、合計20時間の使用を見込めます。充電端子はUSB Type-Cを採用しています。

↑充電ケースに入れると3回ほど充電可能

 

形状は、アップルのAirPodsと同じ「オープン型」で、タッチセンサーやマイクを搭載する棒の部分がAirPodsよりも太くて大きく、かなり目立ちます。AirPodsは “うどんイヤホン” と揶揄されましたが、こちらは “極太うどん” という印象です。

↑左がAirPods(初代モデル)、右がMi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic

 

反面、タッチセンサーが操作しやすいのが利点。音楽を一時停止・再生したり、ハンズフリーで電話に応答したりといった操作をスムーズに行えます。片方を取り外すと、自動的に音楽が一時停止するので、仕事で使うにも便利だと感じました。ただし、イヤホンのタッチ操作で音量調整やスキップはできません。スマホのGoogleアシスタントを有効にしていれば、音声で操作することはできます。

↑イヤホンの背面にセカンドマイクとタッチセンサーを搭載。メインマイクはイヤホン下部に搭載

 

気になる音質は、やや厚みに欠けて、高音域ではややシャカシャカしました。自然に外音が取り込めるようになっているのか、音量は控えめで耳にやさしい印象。ちょうどいいと感じる人がいる一方、物足りなく感じる人もいるかもしれません。個人的には、バラードのボーカル曲やイージーリスニング、エコーを用いた楽曲などを聴くにの適しているように思いました。通話音声も、すごくクリアというわけではないのですが、及第点といえるでしょう。

↑装着するとかなり目立つ。フィット感には個人差が出そうで、運動時には向かない印象

 

装着感がいい「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

2490円の「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」は、コンパクトな「カナル型」。人間工学に基づいて設計された形状で、安定して装着できることが特徴です。

↑「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」

 

イヤホンの側面がカチッと押せる物理ボタンになっていて、音楽の再生・停止、着信した電話への応答、Googleアシスタントの起動などを行えます。

↑イヤホンに物理ボタンを搭載

 

フル充電から連続4時間利用でき、充電ケースと併用で合計12時間の使用を見込めます。こちらは充電端子にmicro USBを採用。充電ケーブルが同梱されていないので、注意が必要です。

↑充電ケースもコンパクト

 

片耳が約4.1gと軽いこともあり、装着感は良好。3サイズのイヤーチップが付属しているので、おそらく、ほとんどの人の耳にフィットするはず。筆者はジョギング時に使っても、位置がずれたり、落ちそうになることなく、非常に心地よいフィット感でした。

↑イヤーチップはS・M・Lの3サイズが用意されている

 

この価格なので音質には期待していなかったのですが、意外とよく、いい意味で予想を裏切られました。低音がよく響き、音量も大きくできます。若干まろやかさに欠けて、尖った印象の音質ですが、ボーカルがクリアに聞こえて、ポップスを聴くには十分。音質よりも価格を重視する人は十分満足できるはず。正直なところ、このイヤホンよりも高くて音質が悪いイヤホンは結構ありますからね。

↑耳にしっかりと収まり、装着感は◎

 

初めてのワイヤレスイヤホンとして適しているのは?

2モデルを使い比べた結果、初めての完全ワイヤレスイヤホンとしてオススメしたいのは「Mi完全ワイヤレス小型イヤホンBasic 2」。Bluetooth 5.0に対応し、お値段以上の音質で聴けて、片耳モードにも対応。電話の通話音声もクリアでした。まずこのモデルを試して、物足りなく感じるようなら、より高性能な上位モデルに買い替えるのもアリでしょう。

 

「Mi完全ワイヤレスイヤホン2 Basic」は、音楽を聴きながら仕事をして、そのまま通話もこなしたいという人にオススメ。外音を取り込めるので、周囲の音にも配慮できます。電池持ちがいいので、出張に持っていくにもよいでしょう。ただし、音楽をメインで楽しみたい人は不満を感じるかもしれません。

 

いずれにしろ、どちらのモデルもコスパがすごいことは事実。今年もシャオミがリリースする製品は要チェックですよ!

 

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「8K有機EL」に「骨伝導」--2021年のAVトレンドをプロが徹底予測

ここ数年のオーディオビジュアル分野のトレンドは、「4Kテレビ」や「完全ワイヤレスイヤホン」などが占めていましたが、2021年は最先端の技術から生まれたアイテムが続々登場すると見られています。今回は2人の専門家が、2021年に注目を浴びそうなアイテムを紹介します。

※こちらは「GetNavi」 2021年2月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが解説します!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集者を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた評論で本誌をはじめ多媒体で人気を博す。

ジャーナリスト

西田宗千佳さん

モバイル機器、PC、家電などが観測領域。各種媒体に寄稿し、テレビ番組の監修も手がける。

 

【その1】手の届く「8K有機ELテレビ」

これまで8K有機ELテレビは88V型と77V型しかなかった。2021年に65V型が登場し量産されれば、1インチ=1万円を実現する可能性が高い。

LGエレクトロニクス

OLED 88ZXPJA

実売価格346万5000円

8Kチューナーを内蔵した88V型の8K有機ELテレビ。AIにより、2Kや4Kの映像も8K水準の画質に補正する。残像の少ない1msの応答速度で、ゲーミング用途にも最適。リモコンなしで操作が可能なハンズフリー音声認識も便利だ。

 

【ネクストヒットの理由】

「70V型以上では、4K有機ELは8K液晶に押され気味。そこで期待されるのが、65V型8K有機ELモデルの投入です。パネルの供給能力が上がってコストが下がり、『1インチ1万円』を実現すれば、国内メーカーの参入も期待できます」(藤原さん)

 

【その2】店頭デモ用などで普及「3Dディスプレイ」

専用メガネやゴーグルなしで立体映像が見られる3Dディスプレイが登場。3Dモデルの試作確認だけでなく、店頭ディスプレイとしても活躍しそうだ。

ソニー

ELF-SR1

実売価格55万円

専用メガネやゴーグルを使わずに立体映像が見られるディスプレイ。前面に装備した視線認識センサーで瞳の位置を検出し、視点に合った映像を描く。コンテンツ制作を行えるソフトも無償で提供されている。

↑015.6インチの4Kパネル。45度で設置し、30〜75㎝離れて視聴する。合計5.5Wのスピーカーも3基装備

 

↑独自のアルゴリズムで、左右の目の位置に連動した映像をリアルタイムに生成。上下左右前後に顔を動かしても、それに追随した立体映像が描かれる

 

【ネクストヒットの理由】

「iPhoneも測距センサーを搭載し、立体データを簡単に作成できるようになりました。2021年は個人用にヒットというよりは、店頭デモや展示などの用途で見かける機会が増えるでしょう」(西田さん)

 

【その3】耳をふさがない「骨伝導デバイス」

骨伝導とは、音を鼓膜で聴くのではなく、頭蓋骨に密着させて振動を伝えることで聴く方式のこと。耳穴を塞がないので、周囲の音を遮断することがない。外出先ではアナウンスやアラートを聞き取りやすく、自宅で音楽を聴いている際も同居人の声や物音に気づきやすい。また、長時間装着しても疲れにくいというメリットもある。

 

弱点は、その構造上、音漏れが大きくなりがちなこと。とはいえ、自宅やスポーツ時の利用ならさほど問題にならず使いやすい。

 

Boco

PEACE TW-1

実売価格2万1780円

完全ワイヤレス型骨伝導イヤホン。耳を挟む構造で落ちにくく、音漏れも従来比で50%低減した。IPX7等級の防水性能を備え、外出時も使いやすい。クレードル併用で約12時間再生が可能。ハンズフリー通話機能にも対応する。

 

Cheero

TouchBone CHE-628

実売価格6570円

Bluetooth5.0に対応した耳掛け式骨伝導イヤホン。ハンズフリー通話はノイズキャンセリング機能も装備。側面の操作ボタンで、再生・曲送り・音量などを操作できる。1.5時間の充電で約5〜6時間の再生が可能。AACにも対応する。

 

↑あらゆる方向からの噴流水に耐えるIPX5等級の防水機能を装備。フィットネス中の汗や雨などを気にせずに使用できる

 

【ネクストヒットの理由】

「耳に負担のかからない骨伝導式は、これまではスポーツ向けの需要が中心でしたが、ビデオ会議などの長時間利用する用途にも適しています。弱点の音漏れも自宅なら気になりません」(西田さん)

 

【その4】家中好きな場所で楽しめる「ワイヤレススマートテレビ」

アンテナケーブルも電源ケーブルも接続不要で、放送も録画番組も動画ネット配信も視聴可能なテレビ。長引くおうち時間をより楽しくしてくれる。

パナソニック

プライベート・ビエラ UN-19FB10

実売価格4万3380円

チューナーとモニターが別体の19V型液晶テレビ。バッテリーを内蔵し、チューナー部をアンテナに接続すればワイヤレスで放送を視聴できる。レコーダーなどHDMI入力機器の利用や配信動画の視聴も可能だ。

↑スタンドを畳むと薄さ52.2㎜となり、わずかな隙間にも収納できる。収納時の奥行きは462㎜で、高さも346㎜とかなりコンパクトだ

 

↑アンテナ線やUSB HDDなどはチューナー部に接続する

 

【ネクストヒットの理由】

「ケーブル接続不要なテレビは、デザイン的にもこれまでのテレビの枠を超えた斬新な提案が可能になります。いっそチューナーを排した、VOD視聴専用テレビができれば面白いですね」(藤原さん)

 

【その5】話題のPS5やるなら「ゲーミングテレビ」

次世代ゲーム機PS5やXbox Series Xが対応している4K解像度での倍速(120Hz)駆動。それを生かすには、4K/120Hz対応のテレビが必要だ。

LGエレクトロニクス

55NANO91JNA

実売価格10万3150円

4K/120Hzに対応した55V型の液晶テレビ。ゲーム向けのHDRプロファイルに準拠し、ゲーム画面の白飛びや黒つぶれを防げる。ゲーム機からの入力信号を高速処理して遅延を低減するため、精密さが要求されるゲームも快適にプレイできる。

 

【ネクストヒットの理由】

「PS5やXbox SeriesXが対応している『4K/120Hz』をサポートしたテレビはまだほとんどありません。2021年は、これらの性能を最大限に生かせるテレビの需要が高まると予想されます」(西田さん)

 

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水中撮影、Vlog、オンライン会議、360度撮影――それ全部「Insta360 ONE X2」1台にまとめられるかも!?

360度カメラ業界を牽引するInsta360。なかでも根強い人気を誇るInsta360 ONEシリーズに、待望の新製品「Insta360 ONE X2」(以下、ONE X2)が登場した。2020年早々に登場した「Insta360 ONE R」はモジュールでレンズ交換が可能なアクションカムであったが、ONE X2はその名の通りONE Xを正当進化させた後継機種となっている。

↑Insta360 ONE X2。実売価格は税込5万5000円。Insta360.com公式ストアや家電量販店、オンラインショップで購入できる

 

ユニークな円形タッチスクリーンで操作性が向上

ONE Xと大きさはほとんど同じであるが、パッと見ですぐに気づくのが円形のタッチスクリーンが搭載されたこと。これにより画面で画角を確認しながら撮影できるだけでなく、ONE Rと同様の操作感でモードや設定などの変更が可能となっている。

↑円形のタッチスクリーンを新たに採用

 

バッテリー容量は1630mAhで、かなり大きくなった。連続撮影時間は5.7K/30fpsで80分。内蔵充電型ではないのでバッテリー交換ができることも嬉しい。またマイクが前後左右に4つ搭載され、360度の空間音声記録にも対応となった。

 

さらにIPX8の防水性能で、本体のみで水深10mまでの撮影が可能。オプションの潜水ケースを使えば水深45mまで使用できる。アプリでAquaVisionを有効にすれば水中のシーンもより鮮やかに自動調節してくれる。

↑IPX8の防水性能を備えている

 

360度撮影は静止画6080×3040ピクセル、動画は5.7K/30fpsのINSV形式。スマホやパソコンの専用アプリでスティッチ処理して全天周データに変換して使用する。

↑360度写真

 

<レビュー動画01/360度撮影>※画面を上下左右に動かすことで360度表示できます

※0秒~ドライブ
※38秒~嵐山渓谷で撮影
※1分47秒~水中撮影
※2分50秒~ススキのトンネル
※3分11秒~飛び石

 

360度撮影だけじゃない! Vlogに便利な新モード

と、ここまではいわゆる360度カメラとしての使い方の話であったが、ONE X2では新たにアクションカムのように使える「ステディカムモード」が追加された。

 

前後の魚眼レンズの片面のみ使用し、タッチスクリーンで見たままをそのまま記録できるいわゆるVlogモードのようなものだ。記録フォーマットは最高2560×1440/50fps, 30fpsのMP4形式なので、撮ったそのままのデータを動画編集ソフトなどで使用できる(360度動画は独自のINSV形式)。

 

定評のある手振れ補正「FlowState」もさらに進化し、水平維持機能も搭載。スタビライザー要らずでとてもスムーズな撮影ができる。画角は超広角/広角/リニアの3つを切替可能。

<レビュー動画02/ステディカムモード>

※0秒~ステディカムモードで撮影開始
※30秒~アウトカメラに切り替え
※1分18秒~自撮り棒から手持ち撮影へ
※3分37秒~感想まとめ

 

新搭載の機能「InstaPano」では、全天周ではない、スマホのパノラマ撮影のような画角をシャッターひとつで撮影できる。自分自身が映り込みたくないような場面で有効だろう。

↑InstaPanoで撮影した写真

 

スマホの専用アプリには様々なテンプレートが用意されており、手順に沿って撮影/編集するだけで特殊効果を作成できる。また、ひとつの360度映像からふたつの視野で同時に記録できるマルチビューも作成可能。カメラひとつで二画面撮影ができ、レポートやVlogなどに重宝する。

<レビュー動画03/いろいろな特殊効果>

※0秒~いろいろな撮影/特殊効果
※40秒~2画面撮影の活用例

 

そのほか、360度ウェブカメラとライブ配信にも対応。オンライン会議などで広角分割画面ビューが利用できるほか、FacebookやYouTube、RTMPで360度のライブ配信も可能。これ一台でいろんな用途に対応できるといった印象だ。

 

ワンランク上の動画投稿を! ジャンル別・2020年にGoodだった「Vlogガジェット」11選

2020年は自分の時間が増えて何か新しいことを始めたという方も多かったのではないでしょうか。そんななか、ひとつのブームとも言えるのがVlog(Video Blog)などの動画投稿です。僕の周囲でも新たに動画投稿をするようになったという方がたくさんいました。

 

はじめはスマホのカメラでサッと撮って出しをしてみても、面白くなってくると編集や撮影機材にもこだわりたくなってきますよね。ということで、2020年に実際に試したVlogアイテムのなかから、個人的に良いなと感じたモノを製品ジャンル別に振り返っていきたいと思います。

 

【その1~2】コンパクトデジカメ/ミラーレスカメラ編

まずはスマホカメラからのステップアップとして注目したいカメラから。

↑ソニーのコンパクトデジカメ「VLOGCAM ZV-1」。2020年6月発売で、記事執筆時点での実売価格は9万9900円

 

Vlogブームの先陣を切って登場したのがソニーのコンデジ「VLOGCAM ZV-1」です。とにかくオートフォーカスが高速で優秀。なかでも特筆すべきなのが「商品レビュー用設定」が搭載されたこと。従来のオートフォーカスはとにかく人物の顔を中心に認識していたのですが、「商品レビュー用設定」の状態でカメラの前に商品をかざすと顔より手前にある商品に瞬時にフォーカスが切り替わるんです。これは撮影も編集も非常に楽です。オートフォーカスでの撮影が中心になるのであれば、間違いなくオススメです。

↑パナソニックのミラーレス一眼カメラ「LUMIX G100」。2020年8月発売で、記事執筆時点での実売価格は標準ズームレンズを同梱したKキットが11万1100円、標準ズームレンズに加えてトライポッドグリップを同梱したVキットが11万6600円

 

僕が個人的に購入したのは、パナソニックの「LUMIX G100」。ZV-1と人気を二分する形になりましたが、こちらはミラーレス一眼カメラなのでレンズ交換ができます。僕が重視したのはマニュアル設定での撮影のしやすさ。オートフォーカスでの撮影は簡単ですが、ついつい映像が単調になりやすいのが難点です。自分の意図した映像をキッチリ撮影するには、マニュアル操作が大切になってきます。見せたい箇所にフォーカスを固定するというだけでなく、動画にリズムを与えるためにズームで画角を変えているんです。さらに本体内蔵マイクが優秀なのも重要なポイント。狙った音をしっかり収録できます。また録画中であることがわかりやすかったり、各種ファンクションボタンをカスタムできたりと、非常に使いやすくなりました。こういったところから、お手軽なVlogというよりも、キッチリとした商品レビューや作品づくりなどを目的とする方にオススメです。

 

【その3~5】電動ジンバル編

先ほど紹介したカメラはコンパクトでVlog向きなのは間違いないのですが、手ブレ補正が気になってしまいました。そこで導入したのが電動ジンバル「Zhiyun Crane M2」です。発売されたのは2019年の8月なのですが、これがZV-1やG100と相性抜群でした。

↑Zhiyun Crane M2(右)とLUMIX G100(左)。Zhiyun Crane M2の記事執筆時点での実売価格は3万3000円

 

移動しながらの撮影が段違いにスムーズになりますし、クレーンやドリーを使って撮影したような効果も表現できます。しかもモーター強度を三段階に調整できるので、小型カメラだけでなく、スマホやアクションカムなどでも使えてしまうのです。映像のアクセントとしてもいろんな使い道が考えられますね。ただ、一眼カメラ用途と比べると非常にコンパクトなシステムではあるのですが、ちょっとお手軽とは言い難いですよね。

 

同様の効果をもう少し手軽に得たいのであれば、スマホ用の電動ジンバルがオススメです。最近は本当にいろんなメーカーが参入してきて、価格もだいぶお求めやすくなってきました。

↑2020年8月発売のスマートフォン用電動ジンバル「DJI OM4」。記事執筆時点の実売価格は1万6500円

 

そのなかでも、2020年に一番話題になったのは「DJI OM4」ではないでしょうか。世代を重ねてきただけあってジンバル性能はとても優秀。スマホをマグネットでパッと装着できるというのが斬新でした。慣れの問題なのか、個人的にはこの機構が逆に使いづらく感じてしまいましたが……。

↑スマートフォン用電動ジンバル「Hohem iSteady X」。記事執筆時点での実売価格は7990円

 

個人的に使ってみて気に入ったのが「Hohem iSteady X」です。聞き慣れないメーカーかもしれませんが、思わぬ伏兵の登場といった印象でした。アームをコンパクトに折り畳める仕様は最近の主流となっていますが、小型軽量でアームもロックできて持ち運びが便利。ジンバル性能も他社製品と比べて遜色なく、とにかく安いのでコストパフォーマンスが抜群です。狙った被写体を自動追従するオブジェクトトラッキング機能や、映像を回転撮影するインセプションモードなども搭載。スマホでの動画撮影が別次元に進化しますよ。

 

【その6】小型ジンバルカメラ編

そして、2020年にちょっとしたブームとなったのが小型ジンバルカメラ。2018年末に登場した「DJI OSMO Pocket」は今でも根強い人気で、テレビなどでも頻繁に使用シーンを目にするようになりました。そのブームに乗って2020年に相次いで登場したのが「FIMI PALM」や「Feiyu Pocket」で、OSMO Pocketの弱点をカバーしつつリーズナブルになりました。

↑3軸ジンバルを搭載した小型カメラ「DJI Pocket 2」。2020年10月発売で、記事執筆時点での実売価格は標準版が4万9500円、Creatorコンボが6万4900円

 

しかしDJIにだってそんなユーザーの声はちゃんと届いています! 満を持して登場したのが「DJI Pocket 2」。ライバルたちのさらに上を行く性能アップや、多彩なアクセサリー類で使い勝手が格段に向上しました。価格帯としては少し高めではあるものの、使ってみると画質の違いは一目瞭然。一番の不満点であった画角の狭さが解消されたことに加え、オートフォーカスも優秀になり、ピンボケ映像が間違いなく激減するでしょう。小型ジンバルカメラを初めて購入するという方であれば、アクセサリー類がセットになっている「Creatorコンボ」がオススメです。

 

【その7~8】アクションカメラ編

忘れてならないのがアクションカメラのジャンル。やっぱりアクションカメラでも自撮りしたいという需要は多く、2019年には前面にも液晶画面の付いた「DJI OSMO Action」が登場し、人気を博しました。

↑レンズ(モジュール)交換が可能な独自機構を採用したアクションカメラ「Insta360 ONE R」。記事執筆時点での実売価格は4K版(4K広角モジュールが付属)が3万9600円、ツイン版(360度モジュール+4K広角モジュールが付属)が5万4000円、1インチ版(1インチ広角モジュールが付属)が6万1900円

 

そこへいきなり登場したのが、360度カメラで大きなシェアを持っているInsta360シリーズの「Insta360 ONE R」です。最大の特徴はアクションカメラでありながら、モジュールでレンズ交換ができるということ。4K撮影が可能な標準的なレンズモジュール以外に、より高画質な1インチセンサーモジュール、さらに表裏2つの魚眼レンズで360度撮影ができるモジュールもラインナップ。カメラ本体となるコアにはタッチ液晶モニターがあり、カメラモジュールをひっくり返すことで自撮りにも対応できます。ただ、モジュール交換式という発想は新しかったのですが、この付け替え作業にちょっと手間がかかるのが難点でした。

↑2020年9月発売のアクションカメラ「GoPro HERO9 Black」。記事執筆時点での量販店での実売価格はHERO9単体で6万3800円だが、GoPro.comでは期間限定でよりお得に購入できるセールを開催中

 

そしてついに真打ち登場! 待望の前面液晶を搭載した「GoPro HERO9 Black」が2020年9月に発売となりました。これでライブビューで画角を確認しながら確実に自撮りができ、Vlog用途にもかなり使いやすくなりました。しかも静止画/動画ともに解像度アップ。画質の良さは頭一つ抜きん出ている印象です。さらに新たに搭載された「リニア+水平維持」モードが非常に強力で、カメラが多少斜めになってしまっても記録映像は常に水平を維持してくれます。ジンバル要らずのスムーズな映像をカメラ単体で撮影できるんです。これだけでも驚きなのに、アクセサリー「Max レンズモジュラー」を使用すると360度どんな角度でも常に水平を維持してくれるんです。

 

アクションカメラを何か1台買うとなればGoPro HERO 9が間違いないのですが、やっぱりちょっと高価なので気軽には購入できないかもしれません。そんな方は低価格ながら前面液晶も搭載している「AKASO Brave 7LE」も悪くない選択でしょう。

 

【その9~11】360度カメラ編

最後にご紹介するのが360度撮影などができるVRカメラのジャンル。ここにもVlog用途を意識した製品が登場しています。

↑2019年12月発売の360度カメラ「KANDAO Qoocam 8K」。記事執筆時点での実売価格は5万2000円

 

2019年末に登場した「KANDAO Qoocam 8K」は、コンシューマー機としては初となる8K全天周カメラ。2.4インチのタッチスクリーンが搭載され、ライブビュー撮影や各種設定変更が可能。360度撮影だけでなくVlog用途も意識した構成となっており、2つの魚眼レンズを切り替えて撮影したり、外部マイクなどを装着できるようになっています。

↑2020年11月発売の360度カメラ「Insta360 ONE X2」。記事執筆時点での実売価格は5万5000円

 

そしてライバルInsta360シリーズから「Insta360 ONE X2」が登場! 解像度は旧機種と同じ5.7Kのままですが、Qoocam 8Kよりも軽量コンパクトで10m防水。より一層使えるシーンが増えました。両機種とも手ブレ補正が非常に優秀なので、歩きながらの撮影でも安定して使用できます。使ってみた印象は、Qoocam 8KはVlogにも使える360度カメラ、Insta360 ONE X2は360度アクションカメラといった感じです。

↑2020年10月に発売された、スリムなペン型360度カメラ「IQUI」。記事執筆時点での実売価格は3万2780円

 

もっと手軽に360度映像を楽しみたいのであればVECNOSの「IQUI」も面白いでしょう。簡単な操作で面白い映像が作り出せるのですが、これはVlogというよりもSNSのショート動画向けという感じですね。

 

以上、2020年に試したVlogに使えそうなガジェットをご紹介しました。もっと「これがオススメ!」と絞って紹介することも考えたのですが、Vlogといっても用途は人それぞれなのでジャンル別にまとめてみました。これからVlogをはじめてみようという方の参考になれば嬉しいです。

2020年のカメラ業界を総括:今年を彩った15の注目モデルがすべてわかります。

2020年は、外出の自粛で撮影機会が減ったり、CP+をはじめとするカメラ・写真関連イベントが中止・延期されたりといったこともあり、カメラ・写真業界には非常に厳しい1年になってしまった。とはいえ、各メーカーの企業努力もあって、フルサイズミラーレスカメラを中心に新製品の登場が続いている。本稿では、2020年に登場した国内メーカー製カメラの傾向や特徴、さらにはメーカー自体の動向などについて振り返りつつ、2021年のカメラ市場がどういった方向に進むのかについて考察してみようと思う。

 

フルサイズミラーレスカメラ編:ラインナップ拡充で各社の特徴が鮮明に

まず、近年注目されることの多いフルサイズミラーレスカメラをチェックしてみよう。

 

ソニーが先行しつつ、2018年にニコンとキヤノン、2019年にはパナソニックやシグマなどが市場参入した製品カテゴリであるが、2020年はニコンから3機種、ソニー、キヤノンから2機種、パナソニックから1機種の計8機種が登場。本体価格20万円以下のモデルも増え、ハイエンドからエントリーまで、より多くの機種から選べる状況になった。なかでも、エントリー~ミドルクラスとなる、ニコン「Z 5」、ソニー「α7C」、パナソニック「LUMIX S5」の3機種は特に注目度が高く、各社の特徴が出ている印象だ。

 

まず、ニコン「Z 5」は、同社のフルサイズのエントリークラスといえるモデルで、ボディの実売価格を20万円以下に抑えつつ、上位機種であるZ 6同等といえる、有効2432万画素のセンサーや約369万ドットのEVF(電子ビューファインダー)などを装備。連写速度はZ 6の最高約12コマ/に対して、最高約4.5コマ/秒となっているものの、入手性が高く比較的安価なSDカードのダブルスロット(Z 6はXQD/CFexpressのシングルスロット)となっており、超高速連写が必要なければ、かなりお買い得なモデルだ。

↑ニコン「Z 5」。2020年8月28日発売で、ボディの実売価格は18万2600円

 

このほか、ニコンはZ 6/Z 7の後継機となる2モデルを発売。11月6日に「Z 6II」、12月11日に「Z 7II」が登場した。こちらは、画素数こそ従来モデル同等だが、連写速度がZ 6IIが最高約14コマ/秒、Z 7IIが最高約10コマ/秒と高速化され、メモリーカードスロットにXQD/CFexpressとSDカードのデュアルスロットが採用されるなど、大幅なブラッシュアップが図られている。

↑ニコン「Z 6II」。2020年11月6日発売で、ボディの実売価格は26万8400円

 

↑ニコン「Z 7II」。2020年12月11日発売で、ボディの実売価格は39万8200円

 

次にソニー「α7C」は、従来のAPS-Cサイズ機同等のスクエアで小型なボディにフルサイズセンサーを搭載したモデル。光学式ボディ内手ブレ補正機構採用のフルサイズセンサー搭載デジタル一眼カメラとしては世界最小・最軽量(2020年9月時点)というだけあって、質量が約509g(バッテリー、メモリーカード含む)と軽量だ。これは、例えば同社のフルサイズ機であるα7 IIIと比べると約141g軽く、APS-Cサイズ機であるα6600と比べても約6gの増加に留まっている。それでいて画素数は有効約2420万画素、連写は最高約10コマ/秒など、α7 IIIと同等のスペックを誇る。EVFの倍率が約0.59倍とやや低めな点はボディサイズとのトレードオフになっているものの、高画質なフルサイズ機で軽快に撮りたいユーザーには、今のところベストな1台だろう。

↑ソニー「α7C」。2020年10月23日発売で、ボディの実売価格は22万9900円

 

ソニーはこのほかに、新開発の裏面照射型有効約1210万画素フルサイズCMOSセンサーの採用などにより、常用ISO102400の高感度や4K120pの動画撮影を可能にした「α7S III」も登場し、さらなるラインナップの拡充が図られた。

↑ソニー「α7S III」。2020年10月9日発売で、ボディの実売価格は44万9900円

 

パナソニック「LUMIX S5」は、堅牢性が高く防塵・防滴性能にも優れたボディを採用しながら、小型軽量化を図ったミドルクラス機。画素数は有効約2420万画素で最高約7コマ/秒の連写性能を持ち、常用感度も最高ISO51200と高めだ。ボディは、約714g(バッテリー、メモリーカード含む)と同社のLUMIX S1(約1017g・バッテリー、メモリーカード含む)に比べて300g以上軽量でサイズも一回り小型だ。そのぶん、S1にあったボディ上面の撮影情報表示液晶などは省かれいるが、程良く小型化された印象で操作性にも優れ、エントリーユーザーからハイアマチュアまで満足できるミドルクラスらしい1台だ。

↑パナソニック「LUMIX S5」。2020年9月25日発売で、ボディの実売価格は27万5000円

 

このほか、2018年から19年にかけて2機種のエントリー~ミドルクラス機を登場させたキヤノンは、2020年に2機種のハイクラス機を投入した。そのうちの1台は、画素数が有効約2010万画素で約20コマ/秒(電子シャッター使用時。メカシャッター使用時は約12コマ/秒)の高速連写が可能な「EOS R6」。本機は高感度性能にも優れ、常用ISO102400を実現している。この高速連写と超高感度を駆使すれば、プロスポーツなどの動きが極めて速い被写体であっても、ブレなく一瞬を狙うことができるはずだ。また、ボディ内とレンズ内の手ブレ補正機能を協調制御することで、世界最高となる、シャッター速度にして8段分の効果を持つ手ブレ補正機能を搭載。低速シャッター時の手持ち撮影が容易になっているのも魅力だ。

↑キヤノン「EOS R6」。2020年8月27日発売で、ボディの実売価格は33万5500円

 

そして、もう1台の「EOS R5」は、画素数が有効約4500万画素の超高画素モデルでありながら、常用ISO51200の超高感度撮影が可能。しかも、EOS R6同様に約20コマ/秒の高速連写(電子シャッター使用時。メカシャッター使用時は約12コマ/秒)やシャッター速度にして約8段分の手ブレ補正に対応しているので、高精細な風景撮影から動きの速いスポーツ撮影まで幅広く対応できる1台になっている。しかも、本機は8K/30pの動画撮影に対応しているので、ミラーレスカメラで超高精細な8K動画撮影も楽しみたいというユーザーには、現状唯一の選択肢といえる。

↑キヤノン「EOS R5」。2020年7月10日発売で、ボディの実売価格は50万6000円

 

すでにラインナップが揃っているソニー以外の各社は、ラインナップの拡充を急いでいる状況だが、そうしたなかでもメーカーによって方向性が少しずつ違ってきている。そのため、特にミドルクラスのモデルを選ぶ際は、必要な機能や性能が何なのかを見極める必要がありそうだ。

 

フルサイズ以外のミラーレスカメラ編:10万円以下のエントリーモデルに注目

フルサイズ以外のミラーレスカメラに関しては、2020年に7機種ほどが登場しているが、このうち注目したいのが、ボディ価格が10万円を切り、レンズキットでも10万円前後で購入できるエントリーモデルにあたる機種。メーカーごとに方向性が違っているのが興味深い。

 

オリンパス「OM-D E-M10 Mark IV」は、ボディ内5軸手ブレ補正を搭載。しかも、電子式シャッターを活用することで1/16000秒~60秒(メカシャッター使用時は1/4000秒~60秒)のシャッター速度が使用でき、連写も最高約15コマ/秒で撮影可能など、エントリーモデルとしては、基本スペックが高めなのが魅力だ。ただし、センサーが4/3型ということもあり、常用感度はISO6400まで。ボディはしっかりとしたグリップが採用され、安定して構えられるほか、前後2つのダイヤルが装備されていて、設定変更などの操作も素早く快適に行える、使いやすさを重視したモデルといえる。

↑オリンパス「OM-D E-M10 Mark IV」。2020年9月18日発売で、ボディの実売価格は8万9120円

 

キヤノン「EOS Kiss M2」は、387g(ブラック・バッテリー、メモリーカード含む)の小型・軽量ボディに「デュアルピクセルCMOS AF」(像面位相差AF)対応のAPS-Cサイズ有効約2410万画素CMOSセンサーを搭載。従来モデルよりも瞳AFの検出性能が向上し、静止画だけでなく動画撮影時にも機能するようになっている。タッチ操作対応のバリアングル液晶モニター、最高約10コマ/秒(ワンショットAF時。サーボAF時は約7.4コマ/秒)の連写性能など、基本性能もエントリーモデルとしては必要十分以上。それでいて価格はレンズキットで10万円前後という、ハイコスパモデルだ。

↑キヤノン「 EOS Kiss M2」。2020年11月27日発売で、ボディの実売価格は8万4700円

 

パナソニック「LUMIX G100」は、価格帯だけを見ると、エントリークラスの4/3型センサー採用機だが、実際はVlog(ビデオブログ)動画撮影に特化したモデルとなっている。小型・軽量で5軸ハイブリッド手ブレ補正やバリアングルモニターなどを備え、音声記録にもこだわっているなど、高画質・高音質な動画撮影が行える。写真(静止画)撮影に関しては、シャッターが電子式のみとなっている、ボディ内手ブレ補正が電子式のため写真撮影時にはレンズ内手ブレ補正のみが機能する、といった制約はあるが、有効約2030万画素のセンサー採用で、画質的には他機種と遜色のない写真撮影が可能だ。

↑パナソニック「LUMIX G100」。2020年8月20日発売で、実売価格は標準ズームレンズキットで11万1100円(記事執筆時点でボディ単体の販売はない)

 

APS-Cサイズやマイクロフォーサーズのエントリークラス機は、小型なだけでなく機能も重視したモデルが増えている。その一方でミラーレスカメラで高画質な動画を撮りたいといったニーズも高まっており、動画撮影機能も単に4K動画が撮れるといった性能面だけでなく、いかに簡単にきれいに高音質で撮れるかに注力したモデルも登場してきた。なかでもパナソニックのLUMIX G100は、Vlog撮影に特化した製品で、比較的低価格なミラーレスカメラの新たな方向性の1つを示した製品といえるだろう。

 

一眼レフ編:新製品は減少傾向も注目機が登場

一眼レフカメラは、ミラーレスカメラの普及などにより、一時期よりも新製品の数が減少気味。だが、2020年は東京オリンピック/パラリンピックが予定されていたこともあり、キヤノン「EOS-1D X Mark III」、ニコン「D6」の2台のプロ機が登場。このほか、キヤノンからエントリー機の「EOS Kiss X10i」、ニコンからフルサイズ機の「D780」、リコーから「PENTAX K-1 MarkII Silver Edition」がリリースされた。ここでは、一般ユーザーの注目度が高いと思われる、EOS Kiss X10i、D780の2機種をチェックしてみよう。

 

キヤノン「EOS Kiss X10i」は、同社のエントリークラス一眼レフとしては、AFや連写性能などを強化した高性能モデルだ。光学ファインダー使用時に45点のAF測距点を駆使したきめ細かいピント合わせが行え、顔認識機能にも対応。また、背面モニターを使ったライブビュー撮影時には、画面の約88%×約100%という広範囲で正確かつ高速なAFが行え、瞳AFも可能だ。連写は最高約7コマ/秒(ファインダー撮影時)とエントリークラスとしては高速で、連続撮影可能枚数もRAW+JPEGラージ/ファインでも約35枚(最高連写で連続5秒間程度)撮れるので、運動会やペットの撮影など、動きのあるシーンでも一瞬を逃さず撮影できる。

↑キヤノン「EOS Kiss X10i」。2020年6月25日発売で、ボディの実売価格は11万5500円

 

ニコン「D780」は、同社としては2014年9月発売のD750以来、5年4か月ぶりに登場したミドルクラスのフルサイズ一眼レフだ。画素数は有効2450万画素で光学式ファインダー使用時は180KピクセルのRGBセンサー&51点のAF測距点を生かしたシーン認識や被写体の追尾が可能。ライブビュー撮影時は、同社の一眼レフとしては初となる像面位相差AFが搭載され、273点の測距点で素早いAFが行える。常用感度も最高でISO51200となり、常用感度ISO12800までだったD750から4倍(2段分)の高感度化が図られているのも魅力だ。

↑ニコン「D780」。2020年1月24日発売で、ボディの実売価格は27万5000円

 

一眼レフカメラは、交換レンズが豊富にありユーザーも多いことから、ミラーレスカメラが普及してきた現在でも買い替えなどの需要が少なからずある。加えて、エントリーユーザーも含め、被写体がクリアに見える光学式ファインダーを好む人も少なくない。新製品の数としては多くはないが、さらなる高性能化、高機能化も進んでおり、その魅力は衰えてはいない。

 

コンパクトデジカメ編:機能特化型モデルに活路か

コンパクトデジタルカメラ(コンデジ)は、ここ数年、高価格帯の高級コンデジが中心となっていたが、2020年に発売された高級コンデジは富士フイルムの「FUJIFILM X100V」のみであり、国内メーカー製のコンデジ全体を見ても数機種にとどまっている。そうしたなかで特徴的だったのが、ソニー「VLOGCAM ZV-1」とキヤノン「PowerShot ZOOM」の2機種であった。

 

ソニー「VLOGCAM ZV-1」は、製品名にもなっているようにVlog(ビデオブログ)で使用するのに最適化されたカメラだ。基本性能は、有効約2010万画素1型センサー採用で、レンズは24~70mm相当F1.8-2.8。常用ISO感度が125-12800とコンデジとしては高感度に強く、同社の高級コンデジであるRX100シリーズにも負けない、高い性能を持つ。RX100シリーズとの大きな違いとして、本機はEVFを持たない点が挙げられるが、その一方で自撮りが行いやすいバリアングルモニターを採用(RX100シリーズはチルト式を採用)。Vlogに適した設定や機能呼び出しボタンを配置するなど、操作性もVlog撮影に最適化されている。集音効率の高いマイクも内蔵しており、内蔵マイク用のウインドスクリーンが付属しているので強い風が吹いている状況でもクリアな音声が収録できる。ミニ三脚としても機能するシューティンググリップが付属するキット(実売価格11万3900円)も用意されている。

↑ソニー「VLOGCAM ZV-1」。2020年6月19日発売で、実売価格は9万9900円

 

キヤノン「PowerShot ZOOM」は、同社がクラウドファウンディングサイトで購入者を募り、予定数の1000台を即日で達成したという製品。そのコンセプトは“撮れる望遠鏡”だ。100mm相当/400mm相当と、デジタルズーム使用で800mm相当の焦点距離が選べる、単眼鏡の形態をしたデジカメで、望遠鏡のように対象を見ながら写真を撮ることができる。カメラとしての基本性能は撮像素子が有効約1210万画素1/3型CMOSセンサー(総画素数約2110万画素1/2.3型センサーの中央部分を使用)でレンズは100mm相当がF5.6、400mm相当がF6.3の固定絞りとなっていて、約236万ドットと高精細なEVFを備えているので、EVFを覗くことで望遠鏡としても機能する。AFが搭載されているのはもちろん、光学式手ブレ補正や約10コマ/秒の高速連写機能が搭載され、質量が約145g(メモリーカード含む)と軽量なので、スポーツ観戦や野鳥観察などに気軽に持ち出せて、撮影も楽しめる。双眼鏡やフィールドスコープ、高倍率ズームデジカメなど、多くの機材を持ち出すことなく、より気軽に望遠撮影が楽しめるという点で価値ある1台だ。

↑キヤノン「PowerShot ZOOM」。クラウドファンディングを経て2020年12月10日に一般販売を開始。実売価格は3万5750円

 

コンデジは、以前に比べると新製品の数や種類が減ってきたようにも感じるが、動画や望遠撮影に特化するなど、スマホやレンズ交換式カメラでは対応しきれないジャンルに注目し、魅力を高めている製品が増えている。キヤノンのようにクラウドファウンディングを活用して市場調査や資金調達を行うといった方法は、これまで捉えきれていなかったニッチな市場を活性化でき、ユーザーにとってもメリットの多い手法として今後も期待できそうだ。

 

2020年の総括と今後の展望:メーカー・ユーザー双方に厳しい1年だったが、新たな需要も

2020年は例年と異なり、春以降、新型コロナウイルス感染症の影響が拡大。CP+2020など、数多くの写真・カメラ関連のイベントが延期や中止になった。加えて、非常事態宣言が発令されたことで外出することも難しい状況が続き、多くの人がカメラを買ったり、写真を撮ったりする機会を失った。こうしたことは、カメラのユーザーサイドから見ても残念なことではあるが、当然ながらメーカーサイドにも深刻な影響があったと思われ、実際、ほとんどのメーカーのカメラ部門は赤字となってしまった。なかでも、売り上げや営業益に占めるカメラ部門のウエイトが大きいニコンは、500億円程度の最終損益になるのではないかといわれている。

 

このほか、必ずしも新型コロナウイルス感染症の影響とはいえないが、オリンパスはカメラ部門を日本産業パートナーズに譲渡し、新会社を設立。パナソニックは、2021年にこれまでの社内カンパニー制から持ち株会社制に移行し、カメラ関連は「スマートライフネットワーク事業」の事業会社に継承されるという。ソニーも2021年4月から持ち株会社制に移行し、カメラ関連事業は、同月に設立のソニーエレクトロニクス株式会社の運営下に入る。こうした事業再編自体は、企業にとってメリットも多いが、まさに再編のタイミングで事業が赤字化したり、収益が大幅に悪化したりしてしまうのは、緊急事態下とはいえダメージが大きいはずだ。

 

ただ、新型コロナの影響でユーザーが自宅にいる時間が増えたことで、自宅や身近な場所で動画や写真を撮るのに向いたパナソニックLUMIX G100やソニーVLOGCAM ZV-1などが注目を集め、Vlogを始める人も増えている。また、オンラインでのミーティングや飲み会などを行う機会が増えた結果、高性能なカメラのきれいな映像をオンラインで活用したい、持っているカメラをWebカメラとして使いたいといった要望が増え、ミラーレスカメラをUSBなどでパソコンに接続してオンラインで使用できるようにするソフトウェアが各社から無償提供された。厳しい状況下であっても、迅速に対応してくれたメーカーの姿勢は、多くのユーザーの支持を集めたに違いない。

 

前述の通り、新型コロナウイルス感染症はメーカーの経営状態に深刻な影響を与えているので、メーカーによっては2021年から数年程度は、新製品の登場頻度が多少鈍る可能性も否定できない。ただ、カメラ本体はミラーレスカメラも含めて、ある程度成熟した製品だ。ファームウェアのメジャーバージョンアップを行うなどしながら製品のライフサイクルをできるだけ伸ばし、その一方でアクセサリーや交換レンズに注力するなど、規模が小さめでも利益を出せる、ユーザーにとっては多少高くても長く安心して使える製品が増えてくれたらと思う。

ゲーミングチェアからスマートウォッチまで! だいせんせいが選んだ「2020年のベストプロダクト」TOP5

2020年を振り返り、今年個人的にヒットしたアイテムをGetNavi webの著者の方々に挙げて頂きました。今回は、“だいせんせい”こと工藤寛顕さんのベストプロダクトを5つ紹介します。工藤さんは、オーディオはもちろん、ゲーミングからデジタルガジェットまで様々なジャンルに造詣が深いため、幅広いアイテムを選んで下さいました。

 

【その1】 まさかのプレゼントなゲーミングチェア

noblechairs

EPIC

実売価格4万9800円

もともとデスクやチェアといった作業環境にあまり頓着がなく、適当に選んだものを使っていました。
しかし、今年1月に参加した格闘ゲームイベント『EVO Japan 2020』の会場にて、何気なく応募したプレゼントキャンペーンにまさかの当選!  期せずしてゲーミングチェアデビューとなりました。

 

正直「いい椅子って何が違うんだろう……」なんて思っておりましたが、1度腰掛けてみるとその差は歴然。座面から背もたれにかけてのフィット感や、リクライニングなどの可動域の自由さなど、様々な要素に「なるほど、これは良い椅子だ」と感心してしまいました。

 

ポータブルオーディオに関心の無い人が数万円のイヤホンを買わないように、僕もまた数万円の椅子には関心が無かったのですが、やはりこういう世界は1度触れてみてこそ魅力が実感できるもの。ついついほかの身の回りの環境なども買い替えたくなってしまいます……(笑)。

 

何より、今年の夏から自宅で仕事をしているので、この椅子があって本当に助かっております。デスクワークはもちろん、当然ながらゲームが快適に遊べるのも、ゲーマーとしては嬉しいところですね。

 

【その2】 憧れのEIZOのモニター

EIZO

FlexScan EV2760

実売価格6万8830円

今年からフリーランスになり、先述の通り自宅が職場となりました。作業環境を整えていくなかで、1番気合を入れて選んだのがEIZOのモニターかもしれません。というのも、僕は学生の頃からEIZOのモニターに憧れており、「もし自宅で仕事をするようになったらEIZOを買う」と決めておりました。そんななか訪れたフリーランスへの転身。買うならいましかない! と、半ば自分に言い聞かせるように購入いたしました。

 

27インチのモニターは僕の小さなデスク上でいっぱいいっぱいなのですが、おかげで作業領域が広く、動画編集などが快適に行えます。鮮やかで正確な色味と視野角の広さも素晴らしく、長年の憧れもあって惚れ惚れとしてしまいます。

 

動画編集や写真編集などの業務上でも非常に役に立っておりますし、趣味で映画やゲームなどを楽しむ時にも重宝しています。基本的にはMacと接続していますが、時には家庭用ゲーム機の画面を映して楽しむことも。あらゆる機器のグラフィックが日々向上していくなか、いいモニターを1台持っておくと、バッチリ活躍してくれるはずです。

 

【その3】 コスパのよいAPS-Cサイズのマクロレンズ

ソニー

SEL30M35

実売価格2万5410円

ポータブルオーディオを専門に扱う仕事柄、小さな製品を綺麗に撮影しなければならない、という場面が増えてきました。しかし手元にはマクロ撮影用のレンズがなく、何か手ごろなものはないか……と思って選んだのがこちらのレンズ。

 

使用しているカメラがフルサイズの「α7 III」なので多少クロップはされてしまうものの、web中心の用途としては十分。何より、同じソニーのフルサイズのマクロレンズと比べても半額以下で購入できるというコストパフォーマンスのよさに惹かれました。

 

もともと趣味でカメラを使っていたものの、ズームレンズやポートレート用の単焦点レンズしか持っていなかったのですが、このレンズのおかげでグッと寄った写真が撮れるように。また、レンズ自体が非常にコンパクト&軽量なため、持ち運びもラクラク。ちょっとした撮影なら、これだけを持って外出することもあるくらいです。

 

【その4】 祝・「ポタ-1GP 2020」グランプリ受賞!

アップル

AirPods Pro

実売価格3万580円

 

コンピュータはMac、スマホはiPhone、タブレットはiPad、手首にはApple Watch、テレビの横にはApple TV……と、(信者というわけではないものの)アップル製品を揃えてきた僕ですが、唯一所持していない製品が「AirPods」でした。

 

もちろんAirPodsも素晴らしい製品ではあるものの、やはりそこはオーディオライターという職業柄、ほかの魅力的な製品にも大量に触れているため、なかなか手を出す機会がなく……。

 

しかし、多くのメーカーが専用イヤーピースを発売したことや、アップデートで機能が追加されたこともあり、「これは試さねば!」というガジェット好き魂に火が点いて購入。優れた音質だけでなく、独自のフィッティングやiOSとの相性のよさも手伝って、気がつけば毎日使用するようになりました。今年はバタバタしていたこともあり、プライベートで新たにオーディオ製品を買う機会があまり無かったなか、文句なしのベストバイのひとつです。ポタ-1グランプリ受賞も納得!

 

【その5】 ついに買い替えたApple Watch

アップル

Apple Watch Series 6

実売価格4万7080円~

 

アップル続きで申し訳ありませんが(笑)、最後に紹介するのは「Apple Watch Series 6」です。実は今年、2015年から使い続けてきた初代Apple Watchがついに壊れてしまいました。周りからも「え、初代モデル!?」と驚かれるなか、「絶対に壊れるまで使ってやる」という思いを胸に頑張ってきましたが、いよいよ世代交代の時がやってきたというわけです。本当にお疲れさま……。

 

というわけでやってきた5年ぶりの最新モデルはスムーズ&サクサクと動作し、僕はさながら老人の如く「技術の進歩は凄いねえ」と感嘆するばかり。ガジェット好きはコロコロと手持ちの製品を買い替えていくものだから、意外とこういった感動を忘れがちなのかもしれませんね。

 

具体的には、同じサイズ感ながら38mm→40mmにサイズアップした画面の視認性の高さや、常時表示の利便性、バッテリーライフの向上、デジタルクラウンやサイドボタンのクリック感などなど。ある種当たり前な部分がブラッシュアップされるだけで、こうも印象が変わるものかと驚きました。こちらも壊れるまで使っていきたいと思います。

 

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アップル、ソニー、ボーズ。AVライターが選んだ「2020年のベストプロダクト」TOP3

2020年は私にとって何もかもがイレギュラーでした。2月に渡航を予定していたバルセロナへの取材を取りやめて以後、予定していた海外取材がバタバタとキャンセルになり、結局その後は1回も海外に出かけていません。毎年海外の展示会で見たり、触れたりした新製品やサービスをGetNavi webでレポートできることが私の楽しみでもあるので残念です。2021年はまた国内外のオーディオ・ビジュアルやデジタルガジェットの最新情報を色々ご紹介したいと考えています。

 

生活環境は大きく変わったものの、2020年も気持ちを明るくしてくれる魅力的な製品が数多く発売されました。私が特に満足したオーディオ・ビジュアル系の製品3点を振り返ってみたいと思います。

 

【その1】 ボーズらしい強力なノイキャン機能が魅力

ボーズが久しぶりに発売した、QuietComfortのシリーズネームを冠した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」は、しっかりと効く強力なアクティブ・ノイズキャンセリング機能がお気に入り。発売後も外出する時の定番イヤホンとしてバッグにほぼ入れっぱなしにして持ち歩いています。

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds

実売価格3万3000円

 

本体や充電ケースがやや大きいよねという声もあるようですが、筆者は装着バランスがとても安定するのであまり気になりません。ひとつ不満に感じていたイヤホンのリモコンからスマホで再生中の音楽のボリュームが変えられなかった点も12月のソフトウェアアップデートで解消されたので満足。

↑独特な形状のシリコン製イヤーピースのフィット感にも満足です

 

アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンは、大きな騒音に囲まれる飛行機に乗って使ってみると力不足に感じてしまう製品が多かったので、空の旅には仕方なくノイキャン・ヘッドホンを手荷物に入れていました。QuietComfort Earbudsがあれば旅行の荷物がだいぶコンパクトにできそう。次に試せる日が待ち遠しいです。

 

【その2】 iPhone連携が便利すぎるスマートスピーカー

11月にアップルが発売したHomePod miniが、いまのところ私のスマートスピーカーの決定版です。

アップル

HomePod mini

実売価格1万1880円

 

サウンドが好みに合ったこともその理由のひとつですが、コンパクトで場所を取らないサイズ感と、iPhoneで再生中のサウンドをHomePod miniにデバイスを近づけるだけで素速く転送できるHandoff機能が便利すぎます。

 

使い方を紹介します。iPhone(iOS 13.2以降)の「設定」アプリを開いてから「一般」に入り、「AirPlayとHandoff」の「HomePodに転送」と「Handoff」をオンにして、iPhoneのWi-Fi/Bluetoothがオンなっていることを確認してから、端末をHomePod miniに近づけると、あらゆるアプリで再生中のオーディオ(動画系アプリも)がスマートスピーカーから聞こえてきます。

↑iPhoneで再生中の楽曲をHomePod miniにワンタッチで転送できるHandoff機能

 

聴きたい曲を音声操作でSiriにお願いすることもできるのですが、海外インターネットラジオのステーション選局を声による操作で成功させるのは至難の業。iPhoneで選択してからHomePod miniに転送する聴き方が確実です。HomePod miniを購入してから、スマートスピーカーは仕事机の手元近くに置いて使うスタイルが私のスタンダードになりました。

↑仕事机の手元近くにスマートスピーカーを置いて使うようになりました

 

【その3】 5G時代のスタンダードスマホ

ソニーは2020年に5G対応のXperiaプレミアムモデルを2機種発売しました。コンパクトな5Gスマホはアップルやシャープも発売していますが、6.1型の大きな画面サイズをキープしたまま本体をスリムにした「Xperia 5 II」は動画やゲームが楽しみやすく好感が持てました。このサイズ感は5G時代のオーディオ・ビジュアルエンターテインメントを最も快適に楽しめるスマホとして、スタンダードになりそうな気がしています。6.5型/4K対応の「Xperia 1 II」も良いんですけどね。

ソニー

Xperia 5 II

実売価格9万9000円(docomo online shop)

 

オーディオは3.5mmアナログイヤホンジャックが復活したので、わが家のハイレゾ対応イヤホンを直結して音楽再生が楽しめるのもうれしいところ。モバイルゲームのサウンドも操作とのタイムラグが発生しないので快適です。

↑3.5mmアナログイヤホンジャックが復活しました

 

ソニーは独自の立体音楽体験の技術「360 Reality Audio」を、海外ではAmazon MusicやTIDAL、Deezerにnugs.netをはじめとする音楽配信サービスと組んで、Xperiaをはじめとするスマホと一般的なヘッドホン・イヤホンによる組み合わせで楽しめるサービスも始めています。日本でも近くXperiaで360 Reality Audioのコンテンツが楽しめるようにぜひなってほしいものです。

 

2021年もまたオーディオ・ビジュアルの革新的な製品とサービスをこの場でご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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徹底レビュー! ゲオの4K対応テレビ&完全ワイヤレスイヤホンはズバリ“買い”だ!

GEO(ゲオ)といえば、レンタルビデオやゲームソフトを取り扱う全国チェーンというイメージがありますが、最近では中古のスマートフォンやデジタルデバイスの販売にも力を入れています。そんなゲオでいま最も注目したいのが、オリジナルのデジタル家電製品です。

 

そのラインナップは、4K対応の大画面テレビから、トレンドの完全ワイヤレスイヤホン、テレワークやリモートワークに便利なスマホスタンドまで多岐に渡ります。いずれも公式オンラインストア(4K対応テレビのみ2021年1月11日まで送料無料キャンペーン中)で購入できるほか、一部の製品はゲオの店頭でも取り扱っています。

 

果たしてゲオオリジナルのアイテムは“買い”なのか、GetNaviでおなじみの2人の専門家にゲオのデジタル家電製品をチェックして頂きました。

 

3万円台の4K対応テレビの実力をチェック!

まずは、50型の大画面でなんと税込3万9800円(※)という衝撃価格の4K/HDR対応の液晶テレビ「GH-TV50CGE-BK」から。こちらをチェックするのは、AV評論家の鳥居一豊さんです。

※:税込3万9800円の価格と公式オンラインストアでの送料無料キャンペーンは2021年1月11日までの期間限定。2021年1月12日以降は変更になる場合があります
↑ゲオが販売する4K/HDR対応の50型液晶テレビ「GH-TV50CGE-BK」

 

 

【プロがチェック】

AV評論家

鳥居一豊さん

オーディオ、ビジュアルの両面に精通し、機器の使い勝手には強いこだわりを持つ。実はかなりのアニメ好きでもあり、高性能AV機器を駆使して、日々”2次元”を満喫している。

 

リビングに置きたい明るい大画面

テレビにおいて最も気になるのは、やっぱり“画質”。3万円台の4K対応テレビとはいえ、安かろう悪かろうではガッカリしてしまいます。GH-TV50CGE-BKはテレビの心臓部ともいえる集積回路部分に日本製LSIを搭載しているので、ノイズが少なく色再現性にも優れているのが特徴です。また、HDR対応により、ハイコントラストでなめらかな階調表現も得意。上下左右各178度の広い視野角により、角度による色やコントラストの変化を抑えています。

 

「画質は4K画質(3840×2160ドット)のUHD BDと、フルHD解像度(1920×1080ドット)のBDを再生してチェックしました。視聴していてまず感じたのが、液晶テレビらしい明るく鮮やかな画質だということ。また、VAパネルながら視野角も広いので、リビングなどの明るい部屋に置いて見るのに向いているでしょう」(鳥居さん)

↑プロの厳しい目で画質をチェックします

 

「映像モードを『映画プロ』に設定して2本の映画作品を視聴しましたが、感心したのは色味がとても自然なところですね。機種によっては色鮮やかさを強調するために、例えば草原の色が人工芝のようになってしまうこともあるのですが、このテレビはそのようなことがなく、全体的にナチュラルな色味で安心して視聴できました。暗部の階調などはもう少し頑張って欲しいところではありますが、この価格でここまで安定した画質なら満足できるでしょう。普段のテレビ番組視聴などカジュアルなシーンで使うには十分ですね」(鳥居さん)

↑画質の満足度は十分なレベルと高評価

 

「また、フルHD解像度のアニメ作品を再生したところ、解像感がしっかりしており、破綻のない画質で楽しめました。超解像処理のような4K高画質化機能は備えていませんが、そう思えないほど綺麗です。これなら地デジ放送のような4K未満の映像なども、十分楽しめると思います。4K60p(毎秒60コマ)までの映像が再生可能なので、動きのあるスポーツ中継などもなめらかな映像で見ることができますよ」(鳥居さん)

 

ディスプレイは狭額縁の「ベゼルレスフレーム」を採用。画面が大きく見えるので、より迫力のある映像を体感することができます。

↑額縁が目立たないベゼルレスフレームを採用

 

 

高品質なサウンドに驚き!

続いて、画質と並んで重要な要素である“音質”についてチェックしましょう。薄型テレビはデザインの都合上、スピーカーが前向きに設置されていない場合が多く、機種によっては人の声などが聞き取りにくいものもあります。GH-TV50CGE-BKの音質はどうなのでしょうか?

 

「今回とても驚いたのがサウンド。一般的な薄型テレビと同じように下向きに取り付けられたスピーカーながらサウンドがとてもしっかりしていて、映画のセリフも聞き取りやすかったです。大型テレビはサウンドバーが欲しくなることも多いのですが、ガツンとした低音やサラウンド感を求めるのでなければ、内蔵スピーカーだけでも十分満足できるのではないでしょうか」(鳥居さん)

↑内蔵スピーカーだけでも人の声が聞き取りやすい音質にチューニングされています

 

「ヘッドホン接続用のステレオミニ出力端子のほか、光デジタル音声出力端子も備えているので、外付けのスピーカーやAVアンプなどを接続すれば、大迫力のサウンドを楽しむこともできます。自宅で映画やライブ映像を満喫したいなら、サウンドバーやスピーカーを追加するとよいでしょう」(鳥居さん)

 

 

新4K衛星放送やネット動画は非対応

GH-TV50CGE-BKは地デジ/BS/CSチューナーを2基搭載しており、別売のUSB HDDを接続すれば裏番組録画も可能となっています。また、4K対応のHDMI端子を3つ備えており、4Kレコーダーやゲーム機、ケーブルテレビやネット動画などのSTB(セットトップボックス)を接続すれば、4K解像度の美しい映像を楽しむことができます。

 

「新4K衛星放送を見ることはできませんが、テレビは地デジやBS/CSが見られればいいと考えている方ならそれほど問題ないでしょう。4K対応のHDMIを備えているので、もし将来的に新4K衛星放送を見たいと思ったら、外付けの4Kチューナーや4Kチューナー内蔵レコーダーを用意すれば簡単に視聴できるようになります。また、最近はケーブルテレビなどでも新4K衛星放送を見ることができるので、そういったサービスを利用するのもいいですね」(鳥居さん)

↑背面には4K対応のHDMI入力端子×3のほか、録画用のUSB端子や光デジタル音声出力端子など豊富に備えています

 

「最近はNetflixやAmazonプライムビデオなどのネット動画機能を備えている機種も多いのですが、こちらはネット動画機能を搭載しておりません。ただし、別途Fire TVやGoogle Chromecastなどのデバイスを用意すれば手軽にネット動画を再生できますので、必要に応じて購入すればよいでしょう。すでにそれらのデバイスをお持ちの方なら、そのまま使えますよ」(鳥居さん)

 

大画面の4K画質を手軽に堪能したい人にオススメ

ここまで実際にテレビを使用しながら、プロの目線で画質やサウンド、使い勝手をチェックして頂きましたが、ゲオの4K/HDR対応テレビ「GH-TV50CGE-BK」の印象はいかがですか?

↑視聴を終えて、そのクオリティに満足したという鳥居さん

 

「リビング用の大画面テレビが欲しい人や、家族みんなでテレビを見るファミリー世帯にオススメですね。液晶らしい明るい画面と広い視野角で、リビングに置いて家族みんなでテレビを見る、という用途にピッタリです。また、古いテレビからの買い替えにも最適。新4K衛星放送やネット動画機能などが省かれているぶん低価格になっていますので、その点を割り切れればお買い得といえます。テレビを買い換えたいけどなるべく出費は抑えたい、そんな方にオススメです」(鳥居さん)

 

 

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税込2999円の完全ワイヤレスイヤホンの実力をチェック!

続いては、トレンドアイテムである“完全ワイヤレスイヤホン”を、オーディオライターの工藤寛顕さんがチェックします。この「GRFD-SWE300T4」は、4色のカラーバリエーションを揃えながら、税込2999円という驚きのプライスとなっています。

↑ゲオが販売する完全ワイヤレスイヤホン「GRFD-SWE300T4」(カラー:ブラック)

 

 

【プロがチェック】

オーディオライター

工藤寛顕さん

元オーディオ専門店員という経験を生かし、主にポータブルオーディオを中心とした製品レビューや、著名人へのインタビュー記事を得意とする。web動画の制作・出演も手がける。

 

軽くコンパクトなサイズで持ち運びがラク!

こちらのGRFD-SWE300T4は、一度ペアリングしてしまえば、以降は自動的に接続してくれる「自動ペアリング機能」を搭載。左右のイヤホンが別々に接続されるので、ノイズを抑えて通信が途切れにくいのが特徴です。イヤホン部分にボタン式センサーを備えており、スマホなどを取り出さなくても、再生/一時停止や曲送り/曲戻し、音声アシスタントの起動などの操作が可能。IPX4の防水規格に準拠しており、汗や雨などに強くスポーツ時にも安心して使用できます。

↑カラーはブラック、ホワイト、ネイビーブルー、レッドの4色をラインナップ

 

「パッケージから取り出して最初に感じたのは、ケース・イヤホンともにコンパクトにまとまっていて、とても軽量なこと。ケースが約29.75g、イヤホン本体が片側約4.85gと極めて軽く、手のひらに収まってしまうほどのサイズ感。胸ポケットや小さなカバンなどにも楽々収納できるポータビリティは魅力的ですね。ケース・イヤホンともプラスチック製ですが、造り自体はしっかりとしており、価格を考えれば十分な仕上がりだと思います。イヤホン本体は凹凸が少なくつるっとした形状で、フィッティングも良好」(工藤さん)

↑手のひらにおさまってしまうほどのコンパクトさ

 

↑耳にすっきり収まるコンパクトなサイズで、耳の小さな人にもオススメ

 

 

「超低遅延モード」が優秀!

GRFD-SWE300T4は、6mm径のダイナミックドライバーを搭載し、DSPによる迫力のあるサウンドが特徴。さらに、一般的なBluetoothコーデックであるSBCに加え、Apple製品などに採用されている高音質コーデックのAACにも対応しています。気になる音質はどうなのでしょうか?

 

「音質は、低域の量感をしっかりと確保しつつ、安っぽいドンシャリ感を感じさせない確かな迫力を感じさせてくれます。打ち込み系の曲を再生してみると、パワフルかつタイトに響くキックに耳が行きがちですが、その後ろにあるスネアやギターなども粒立ちがよく、ボーカルもグッと近くで存在感が感じられました。細かいところをつつけば高級機には敵わないかもしれませんが、率直に“なかなかいいな”と感じられる音質に仕上がってます」(工藤さん)

 

また、GRFD-SWE300T4には工藤さんイチオシの「65ms超低遅延モード」(1000ms(ミリセカンド)=1秒)という機能が備わっています。これは、スマホなどで再生した音声信号をワイヤレス伝送する際に生じる映像と音のズレを、通常モードの約4分の1、”0.065秒”しかズレなくするもの。接続コーデックに関わらず適用することができるため、再生環境に依存せず、ゲームや動画などのコンテンツを、音ズレを抑えながら楽しめます。

 

「実際に試してみましたが、動画再生時のリップシンクやゲームプレイ時のタップ音など通常モードだと気になる音ズレも、超低遅延モードにするとかなり違和感のないレベルに抑えられていると感じました。リズムゲームなどのシビアな判定が求められるものでは厳しいかもしれませんが、動画やアクションゲームなどを楽しむ分にはほとんど問題ないでしょう。音質は通常モードと比べるとわずかに低下しているように感じられたものの、極端に音が悪くなるようなことはなかったので、コンテンツに応じて切り替えるとよいでしょう」(工藤さん)

 

完全ワイヤレスイヤホンを選ぶ際に重要なのは、連続再生時間ですが、GRFD-SWE300T4はイヤホン単体で約4.5時間の再生が可能。毎日の通勤・通学だけでなく、ちょっとした遠出の際もバッテリー切れの心配なく使えます。さらに、充電ケースに収納すれば、最大4回までフル充電ができます。

 

初めての人にオススメしたい高コスパイヤホン

ここまで工藤さんにGRFD-SWE300T4を試して頂きましたが、その印象はどうだったのでしょうか。

 

「性能だけ見ると『悪くない仕上がりだ』という印象の完全ワイヤレスイヤホンですが、これが税込2999円というコストパフォーマンスの良さを踏まえると、その意味はまったく異なってきますね。この価格帯で超低遅延モードのような機能が備わっているのも驚き。これほどの製品がこの価格で購入できるというのは、とてもコストパフォーマンスが高いと思います。この価格なら紛失してしまっても落ち込まないので、『完全ワイヤレスイヤホンは耳から落としてなくしてしまいそうで……』と購入を躊躇していた方や、初めて完全ワイヤレスイヤホンを購入する方にも、文句なしでオススメできますね」(工藤さん)

 

 

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結論:ゲオのオリジナル家電は“買い”!!

今回は2人のプロにゲオのオリジナル家電製品をチェックしてもらいましたが、いずれも「価格からは想像できない高いクオリティ」との評価となりました。シンプルながらも機能が充実し、無駄をそぎ落としたデザインと使い勝手の良さも兼ね備えたゲオのオリジナル家電は、今後のラインナップ拡充が楽しみな出来栄えです。

 

この冬、“おうち時間”を充実させるべくテレビの買い換えを検討している方や、お子さんへのプレゼントに完全ワイヤレスイヤホンをプレゼントしようと考えている方は、ぜひゲオのオリジナル家電製品をチェックしてみて下さい!

 

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価格帯別にオススメをピックアップ!「4Kテレビ」今冬の優良モデル3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集める7大ジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、4Kテレビ。今冬の4Kテレビは、東京五輪に向けて発売された各社の自信作がズラリと揃う。なかでも55V型クラスは価格帯が10万円以下から25万円以上まで幅広く、選択肢が多い。そのなかで特に優れたモデルを識者がセレクトした。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新4Kテレビ、“買い”のポイント

4Kチューナーを2基内蔵し、4K放送番組の裏録に対応する

多くのネット動画配信サービスで4Kコンテンツを視聴できる

最新HDR方式をサポートし、より高画質な映像を楽しめる

 

私たちが解説します!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集者を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた評論で本誌をはじめ多媒体で人気を博す。

GetNavi編集長

川内一史

長年オーディオ・ビジュアル記事を担当。テレビ放送だけでなくネット動画の視聴も多く、アプリへの対応も重視する。

 

長期に渡り愛用するなら各社の旗艦モデルが狙い目

例年、テレビの冬モデルはボーナス期に合わせて各社が自信作を投入してくる。コロナ禍とはいえ、今季も4Kテレビ市場は十分に活気づいているようだ。

 

「2020年は、コロナ禍の影響で予定されていた東京五輪が延期に。しかし、各社は大会に照準を合わせて、入門機から上位モデルまで渾身の逸品を準備してきました。そのため、今季は例年以上の豊作と言えます」(藤原)

 

多士済々の4Kテレビだが、ベストの一台を選ぶにはどこに着目すれば良いのだろうか。

 

「かつて“高嶺の花”だった高画質な有機ELテレビの価格がこなれてきました。『松』クラスは各社の旗艦モデルとなるため音質や機能性も最高峰で、長く使えます。ミドルクラス以下の液晶を狙うなら、ネット機能の充実度は重視したい。対応するVODの数はもちろん、音声検索の精度も、ストレスなく使うためには大事です」(川内)

 

【《松》クラス】予算額25万円以上

各社4K有機ELのハイエンドモデルが並ぶ価格帯。いずれも、独自構造のディスプレイや高画質エンジンをだけでなく、高音質なスピーカーシステムなどを搭載し、高品位な“画”と“音”を存分に楽しめる。

 

【No.1】独自の有機ELディスプレイを採用し圧倒的な映像美を実現

パナソニック

ビエラ TH-55HZ2000

実売価格36万4820円

自社設計・組立の「Dynamic ハイコントラスト 有機ELディスプレイ」を搭載したハイエンドモデル。高級オーディオを手掛ける同社のテクニクスチームがチューニングしたテレビ一体型のイネーブルドスピーカーを備え、映画館のような立体音響を再現する。

SPEC ●画面サイズラインナップ:65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1225×H789×D350mm/約34kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式(※)
音声最大出力 140W

※:静止画フォーマットを除く

 

↑特別素材の放熱プレートと貼付けシートを独自の構造で組み合わせたディスプレイを搭載。発光性能が高められている

 

↑上向きのイネーブルドスピーカーを採用。立体音響技術「ドルビーアトモス」との組み合わせで、臨場感あふれる音場を体感できる

 

↑底面に吸盤を備えるスタンドを採用。吸着をオンにすると、テレビ台との間が真空状態になり固定され、転倒を防止する

 

↑スイーベル(首振り)機能を搭載。左右それぞれ15度まで回転可能なので、テレビ背面の掃除もスムーズに行える

 

<クロスレビュー!>

映像の総合的な表現力はライバル機を圧倒

「ダイナミックレンジの広さが圧巻で、各部分の情報が浮き上がり、全体の階調描写が豊か。黒のなかのディテール描写が意欲的でハイライトの色付きも絶妙です。総合的な表現力は随一」(藤原)

 

映画館クオリティの迫力サウンドを堪能

「テクニクスが手掛けたオーディオシステムの品質がスゴい。厚みのあるサウンドに加えて、音の出ている位置がはっきりとわかるので臨場感が段違い。まさにシアタークオリティです!」(川内)

 

【No.2】ネイティブ4Kはもちろん地デジ放送も高画質で楽しめる

東芝

レグザ 55X9400

実売価格30万8000円

全録機能「タイムシフトマシン」を搭載した有機EL旗艦モデル。独自開発の高画質エンジンにより、4K映像だけでなく、地デジ放送やネット動画などを美しく描く。最大出力142Wのパワーアンプを採用したオーディオシステムによる迫力の音声も魅力。

SPEC ●画面サイズラインナップ:77V/65V/55V/48V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ×9、BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×7ほか ●サイズ/質量:W1234×H738×D279mm/32.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 142W

 

↑高放熱インナープレートを挿入した、自社設計のレグザ専用有機ELパネルを搭載。明るく抜けの良い映像を実現した

 

↑番組レコメンドサービス「みるコレ」を採用。AI学習により、ユーザー好みの録画番組や放送予定の番組を勧めてくれる

 

<クロスレビュー!>

4Kアップコンが秀逸でスポーツ中継は大迫力

「地デジやBSの4Kアップコンバートでも、ネイティブ4Kに迫る精細感あふれる映像を描きます。スポーツ中継は全体にフォーカスが合い、輪郭が細く鮮度が高い。実際に観客席にいるようです」(藤原)

 

未知の番組と出会える「みるコレ」機能が魅力

「『みるコレ』はまだ見ぬコンテンツとの出会いがあり、テレビフリークにオススメの機能。『タイムシフトマシン』による全録機能は唯一無二の魅力ですが、地デジ番組のみ対応なのは少々残念」(川内)

 

【No.3】映像とサウンドが一体となった新しい視聴体験を与えてくれる

●写真は65V型

ソニー

ブラビア KJ-55A8H

実売価格26万4000円

パネル自体を振動させて音を出す独自の技術「アコースティック サーフェス オーディオ」を採用。倍速駆動対応の有機ELパネルと高画質プロセッサーにより、あらゆるコンテンツを美しく鮮明な映像で描写する。画と音の一体感を楽しめる一台だ。

SPEC ●画面サイズラインナップ:65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1227×H733×D326mm/18.6kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 30W

 

↑超解像エンジン「4K X-Reality Pro」を搭載。地デジ放送やネット動画などあらゆるコンテンツを高精細に描き直す

 

↑背面の左右にアクチュエーターとサブウーファーを配置した独自の音響技術を採用。映像と音の一体感を存分に楽しめる

 

<クロスレビュー!>

“化粧”の上手さはソニーならでは

「黒を引き締めて白を伸ばすという、ハイコントラストな画作り。色も細部までしっかりと乗せています。色調の歪みは少なく、ノイズも少なめ。やや“厚化粧”ですが、映える映像です」(藤原)

 

Android TV採用でネット利用が快適

「OSにはAndroid TVを採用し、ネット動画の視聴が快適。Googleアシスタントによるリモコンの音声検索は精度が高く、豊富なコンテンツをストレスなく楽しめるのがうれしいですね」(川内)

 

【《竹》クラス】予算額15万円〜25万円

有機ELのエントリークラスと液晶のハイエンドクラスが入り交じる価格帯。画質なら有機ELに分があるが、充実した機能や装備を求めるなら液晶がオススメだ。

 

【No.1】斜めから見ても高画質で楽しめる

ソニー

ブラビアKJ-55X9500H

実売価格22万円

部分駆動のバックライトを採用した液晶パネルや高画質プロセッサーなどを搭載し、画質をブラッシュアップ。広視野角技術「X-Wide Angle」により、斜めからの視聴でも正面と同レベルの高画質を楽しめる。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/49V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1230×H779×D310mm/18.1kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 30W

 

↑処理能力の高い高画質プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載。高精細、滑らかな色表現、HDR相当の高コントラストを実現した

 

↑背面上部にツィーター、下部にフルレンジスピーカーを搭載。映像と音の一体感を高め、豊かな臨場感を楽しめる

 

<クロスレビュー!>

視野角が広いことでストレスを感じない

「斜めからの視聴でも、コントラスト感、色調ともに変化は少なく、ストレスを感じません。コントラスト感は多少犠牲になる印象ですが、視野角が広がるメリットのほうが勝ります」(藤原)

 

速い動きのスポーツもストレスなく視聴できる

「倍速駆動と独自のバックライト制御で、動きの速い映像の描写に強い。サッカーやバスケットボールなどの球技も、チラつきの少ない滑らかな画質で楽しめて、ゲームに集中できます」(川内)

 

【No.2】臨場感あふれる画質と音質を実現

パナソニック

ビエラTH-55HX950

実売価格20万6910円

独自の高輝度ディスプレイを搭載し、明るく色鮮やかな映像を描写する液晶最上位モデル。イネーブルドスピーカーの採用とドルビーアトモス対応により、天井に反射した音に包み込まれるような立体音響が楽しめる。

SPEC ●画面サイズラインナップ: 65V/55V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1231×H766×D350mm/約28.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 60W

 

<クロスレビュー!>

高コントラスト・高輝度の映像が魅力

「高効率LEDバックライトなどで放熱構造を強化。同時に光学シートの最適化により、高コントラスト化、高輝度化を実現しています」(藤原)

 

使い勝手に配慮された細やかな設計がうれしい

「イネーブルドスピーカーがもたらすサウンドの臨場感はクラス随一。転倒防止スタンドの採用など、ビエラらしい使い勝手の良さも光ります」(川内)

 

【No.3】コンテンツに合わせてAIが画質を最適化

LGエレクトロニクス

OLED 55CXPJA

実売価格20万4240円

どんな映像も4Kレベルに変換するAIプロセッサー搭載の有機ELテレビ。コンテンツに合わせて最適な映像処理がなされ、地デジ放送もネット動画も美しい映像が楽しめる。音質もジャンルに合わせて最適化。

SPEC ●画面サイズラインナップ: 77V/65V/55V/48V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか ●サイズ/質量:W1228×H738×D251mm/23kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 4サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 40W

 

<クロスレビュー!>

グラデ−ションも滑らかに描き切る

「有機ELディスプレイでは滑らかなグラデーションの表現が難しいもの。しかし、本機はきめ細かなタッチで階調の推移を緻密に描写します」(藤原)

 

見たいコンテンツに音声ですぐアクセスできる

「高品位な画質の有機ELテレビが約20万円で買えるというだけで魅力的! 音声操作も快適で、見たいコンテンツにすぐアクセスできます」(川内)

 

【《梅》クラス】予算額10万円〜15万円

液晶のスタンダード〜ミドルクラスが連なる価格帯。上位機の高画質・高音質性能は省かれることもあるが、必要十分の機能を備え、大画面4Kデビューにピッタリだ。

 

【No.1】 8K開発で培った高画質技術を応用

シャープ

AQUOS 4T-C55CL1

実売価格14万3000円

新開発の4K高画質エンジンを搭載。高精細で色鮮やか、メリハリのある美しい映像が楽しめる。独自の高効率LEDバックライトシステムを採用。消費電力を抑えながら画面輝度を高め、明るくクリアな映像を実現した。

SPEC ●画面サイズラインナップ:55V/50V/43V/40V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1240×H806×D290mm/27.0kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

↑同社8Kテレビの高画質技術を応用した4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載。高精細で色鮮やかな映像を表現する

 

↑音声を前方に導く構造と、スピーカーネットをなくした前面開口の機構を採用。抜けの良い高レベルのサウンドが楽しめる

 

<クロスレビュー!>

地デジ放送もネット動画も鮮やかな4K画質で楽しめる

「エントリークラスのモデルにも、同社8K映像技術で培った画質処理エンジンを搭載。地デジ放送もネット動画も高精細な4K解像度で楽しめます。鮮やかな映像が好みの人にオススメの一台」(藤原)

 

ドラマやニュースの声が聞き取りやすい音質

「聞き取りやすいサウンドは、このクラスではトップレベル。特にドラマやニュース番組などのセリフが明瞭です。OSにAndroid TVを採用するため、音声で気軽に操作できるのもうれしい」(川内)

 

【No.2】あらゆるネット動画を最適な画質で表現する

東芝

レグザ55M540X

実売価格13万1390円

「レグザエンジンCloud」を搭載した液晶レグザのミドルクラス。様々なフォーマットが混在するネット動画を自動調整し、高画質に表現する。AIが視聴傾向から番組を勧めてくれる「みるコレ」も便利。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/50V/43V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1230×H750×D207mm/15.5kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 2方式
音声最大出力 20W

 

<クロスレビュー!>

クセのないプレーンな画作りが好印象

「輪郭が細くすっきりとして、抜けの良い描写が特徴。コントラスト感よりも映像の精細感やキレ味を重視したプレーンなタッチの画作りです」(藤原)

 

映像マニアも納得の高画質技術がユニーク

「クラウドとの連携でAIが高画質処理を行う技術はユニーク。アニメなら監督や制作会社などの情報を基に処理されるなどマニアックな仕様です」(川内)

 

【No.3】ネット動画から4K放送まで色鮮やかな映像で楽しめる

ソニー

ブラビア KJ-55X8000H

実売価格14万3000円

高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。地デジ放送やネット動画など、あらゆる映像を高精細で色鮮やかな4K画質で楽しめる。Android TVに対応し、豊富なネット動画をサクサク快適に視聴可能だ。

SPEC ●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/49V/43V型 ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2 ●接続端子:HDMI×4ほか ●サイズ/質量:W1243×H782×D340mm/16.8kg

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

<クロスレビュー!>

視野角が広くて明るく家族で楽しめる画質

「視野角が広く明るく抜けの良い映像が特徴。LEDバックライトは部分駆動ではありません。明るいリビングで家族と一緒に楽しめます」(藤原)

 

ドルビーアトモス対応で臨場感のあるサウンド

「立体音響技術『ドルビーアトモス』に対応。2基の内蔵スピーカーは下向き配置ながら、臨場感のあるクリアなサウンドを満喫できます」(川内)

 

【Topic1】有機ELテレビは「48V型」がアツい!

有機ELの高画質を手ごろなサイズで楽しみたい! そんな要望に応えて、各社から“ちょうど良い”48V型モデルがリリースされている。

 

【No.1】

東芝

レグザ 48X8400

実売価格23万1000円

 

【No.2】

シャープ

4T-C48CQ1

実売価格25万3000円

 

【No.3】

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格25万3000円

 

パーソナルなスペースでも高画質で楽しめる

リビングだけでなくパーソナルなスペースでも高画質で楽しみたいという要望が増え、ソニー、シャープ、東芝などが48V型の有機ELテレビをリリースしている。液晶に比べるとまだ高価だが、市場での評判も上々で、今後さらにニーズが高まり、選択肢が増えそうだ。

 

【Topic2】イマドキのレコーダーは用途で選ぶ

外付けHDDへの番組録画が一般化しているが、機能は専用レコーダーに及ばない。ここで最新レコーダー2台の注目ポイントをチェックした!

 

【No.1】

パナソニック

おうちクラウドディーガ4Kチューナー内蔵モデルDMR-4CT401

実売価格14万4810円

 

【No.2】

東芝

タイムシフトマシンハードディスク D-M210

実売価格5万9400円

 

全録派はタイムシフトマシン、4K派はディーガがオススメ

東芝は、BDドライブ非搭載のHDDレコーダーを発売。最大6チャンネルの地デジ/BS/CS放送番組を約1週間ぶん全録できる。パナソニックはBDドライブ搭載で、新4K衛星放送(またはHD放送)3番組を同時録画可能。全録派は前者、4K派は後者がオススメだ。

 

●スペックにある「サイズ/質量」はいずれもスタンド含む数値

2020年最も支持を集めたポータブルオーディオは?「ポタ-1グランプリ 2020」結果を12月21日20時からの「ポタ-1 TV」で発表! #ポタ1TV

12月21日20時から配信の「ポタ-1 TV Powered by GetNavi」にて、ついに「ポタ-1グランプリ 2020」の結果が発表されます!

 

 

そもそも「ポタ-1グランプリ」って?

「ポタ-1グランプリ」とは、本誌(GetNavi)が主催する、その年に発売されたポータブルオーディオの年間王者を、一般投票によって決定するアワード。2017年にスタートし、今年2020年で4回目。今年は25部門102製品がノミネートしています。

 

歴代総合グランプリは、ソニー「ウォークマン NW-A40シリーズ」(2017年)、ソニー「WH-1000XM3」(2018年)、ソニー「WF-1000XM3」(2019年)と、ソニーの3連覇が目立っていますが、2020年は一体どうなるのでしょうか!? 各部門のグランプリと総合グランプリが、いよいよ明日の生放送「ポタ-1 TV」で発表です!

 

「ポタ-1 TV Powered by GetNavi」とは?

声優の小岩井ことりさんと、フリーライターの「だいせんせい」こと工藤寛顕さんの2人がMCを務める、ポータブルオーディオ専門のYouTubeチャンネル。

 

月に一度、約1時間の生放送を配信しているほか、だいせんせいさんが注目製品の魅力を語ったり、質問に答えたりする“深イイ動画”も好評配信中です!

 

↓チャンネル登録はコチラから↓

https://www.youtube.com/channel/UCwEYnisDL_hNCsC2WMgk0cw

 

第4回「ポタ-1 TV」生放送の見どころはズバリ!

今回の生放送は、2020年最後の配信を飾るにふさわしく、「ポタ-1グランプリ2020」の結果が発表! 果たしてどの製品が、ポータブルオーディオの年間王者に輝くのか!?

 

そして今回はスペシャルゲストとして、「凛として時雨」のドラマー・“ピ様”ことピエール中野さんが出演! MCの2人も交えた“オーディオマニア”3人が、2020年のオーディオ界を、濃ゆ~いトークで振り返ります!

 

さらに、番組内で豪華プレゼントが当たるキャンペーンをも発表! 放送中のどこかでお知らせする“キーワード”とハッシュタグ「#ポタ1TV」をつけて、Twitterから応募してください。詳しくは配信と、YouTubeの概要欄をご覧ください。

【2020年クリスマスセール】新進気鋭の中華製カメラ周辺機器が最大50%オフ!

2020年もいよいよクリスマスシーズンに突入しようとしています。クリスマスといえばやはり大切な人へ贈るプレゼントですが、そこで見逃せないのがクリスマスセール。GetNavi webでは、大切な人に対してはもちろん、1年を頑張った自分に対しても贈りたい、そんなギフトの情報をお届けしていきます。

 

高コスパのカメラ関連製品がさらに安いPergearのクリスマスセール

撮影がさらに楽しくなる機材を、リーズナブルな価格で提供するPergearのオンラインショップでは、販売価格が最大50%オフとなるクリスマスセールを行っています。

カメラレンズでは、Pergearはもちろんのこと、コアなファンが多い7artisans、オートフォーカスで人気急上昇中のViltroxを中心にセール品を取り揃えています。さらに人気のジンバルブランド zhiyun及びhohemの製品も特別価格で登場します。期間中、セール品は毎日追加されますので、お見逃しなく!

■Pergear クリスマスセール期間

2020年12月10日(木)から12月25日(金)

 

■主要な取り扱いブランド

・ Pergear

高品質ながらリーズナブルな価格帯で豊富な撮影機材を取り揃え、欧米を中心に世界中にファンが広がっているブランドです。より多くの人に自分に合ったものを自在に組み合わせて撮影の楽しさを追求してほしいという願いが込められています。

・7artisans

7artisansは、中国のシリコンバレーともいわれる深圳の光学メーカーです。カメラ愛好者の要望に応え、個性的なレンズを製作・開発しています。

・Viltrox

カメラのアクセサリーを開発する新進気鋭の中国メーカー。近年はレンズの開発にも参入し、注目を集めています。

プロがじっくり検証! バズりモノ実力診断、AV6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているAV機器を、評論家やライター、GetNavi編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビューします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】8K液晶で培った技術で細部まで見通しの良い映像が存分に楽しめる!(藤原)

<4K有機ELテレビ>

シャープ

4T-C55CQ1

実売価格28万6000円

「シャープの有機ELテレビが欲しい」というAQUOSファンからの要望に応えて登場し、話題に。新開発の4K処理エンジンを搭載するとともに、8K開発で培った画像処理技術を生かすことで、高精細で色鮮やかな映像を表示する。

SPEC ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI入力×4、USB×2ほか ●サイズ/質量:W1228×H771×D290mm/約28.0kg

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集者を経て独立。核心を突いた評論とわかりやすい解説で読者から支持されている。

 

長年液晶を牽引してきたシャープが放つ有機EL

本機は“液晶のシャープ”が初めて手がけた有機ELテレビだ。長年、液晶市場を牽引してきた同社だが、ファンからの要望に応えるとともに、8K・4K液晶に“4K有機EL”を追加してさらにユーザー層を広げたいというメーカー側の思惑もあり製品化が実現。液晶モデルと差別化を図るべく、あえてAQUOSの冠は省かれた。メリハリが効いた、明るく見通しの良い映像は、多くの高画質愛好家から好評を博している。

 

パネル自体は他の国内メーカー同様、LGディスプレイ製を採用。映像エンジンは完全オリジナルの「Medalist S1」で、これは4K液晶にも採用されているが、元々有機ELとの組み合わせを想定して開発されたものだ。映像の見え方に大きく影響する中間輝度の制御や、黒からローライトの階調性の設定など、有機ELの持ち味を積極的に引き出すための工夫が数多く投入されている。

 

有機ELパネルの輝度性能を最大限に引き出す独自制御技術「Sparkling Drive」をはじめ、様々な映像を臨場感豊かに再現する「4K Master アップコンバートプロ」、音声の聞き取りやすさと広がり感を高める「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」などにより高画質・高音質を堪能できた。シャープの新たなる挑戦を感じられるモデルといえよう。

 

★新開発の映像エンジンを搭載し、あらゆる4Kコンテンツを最適化

新開発の画像エンジン「Medalist S1」を搭載。「Sparkling Drive」技術により、暗いシーンではピークが際立ち、明るい画柄では明部・暗部の階調を飛ばすことなくディテールを丁寧に描き出す。

 

★8Kテレビ開発で培ったアップコン技術を応用

8Kアップコンバート技術を4K用にアレンジした「4K Masterアップコンバートプロ」を搭載。解像度や映像レベルを判別して最適な高精細処理を行い、様々な映像コンテンツを臨場感豊かに再現する。

 

★65Wの余裕の音声出力で臨場感あふれる高音質を実現

サウンドシステムは、7基のスピーカーユニットを総合出力65Wのアンプで駆動する「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。引き締まったメリハリのある音で、声の明瞭度も高い。

 

【診断結果】

 

【No.2】持ち歩きやすいコンパクトサイズながら全方位的にサウンドを響かせる!(山本)

<ワイヤレススピーカー>

バルミューダ

バルミューダ ザ・スピーカー

実売価格3万5200円

上向きに設置した77mmスピーカーを搭載。独自ドライブユニットで音を拡散させて、立体的なサウンドを実現した。LEDが楽曲に合わせて輝くのも魅力。予約開始時から注文が殺到し、同社史上最多の予約数を記録した。

SPEC ●アンプ部最大出力:8W ●連続再生時間:約7時間 ●充電時間:約2.5時間 ●接続端子:3.5mmステレオミニ入力×1 ●サイズ/質量:φ105×H188mm/約1.0kg

オーディオライター

山本 敦さん

本誌をはじめ雑誌やウェブでオーディオ記事を多数執筆する。新製品や新技術に精通し、試した製品の数は数知れず。

 

落ち着いた場面からパーティまで広範囲で活躍

初見では、斬新なLEDランタンで話題を呼んだバルミューダらしいレトロなデザインに魅力を感じた。本機のLEDも輝き方に雰囲気があり、好感が持てる。光自体が思っていた以上に明るく、照明器具としても活用できる。

 

バッテリーを内蔵し、フルチャージから約7時間ワイヤレスで使えるのも美点。片手で持てるので、手軽に庭などへ持ち出せる。ただ、屋外用途を考えると防水・防滴に非対応なのはやや残念だ。

 

サウンド面においては、特定の帯域に偏らないナチュラルなバランスなのでBGMとして光と音楽を一緒に楽しむのに最適。いま流行の「家キャン」で使ってみるのもアリだろう。音の広がり感は、サラウンド対応の製品と違って自然な雰囲気に感じられる。出力がそれなりにあるので、華やかなLEDライトとともに、パーティ用としても活躍するはずだ。

 

ライトのモードを「Beat」にするとロック・ポップス系の楽曲に合った。光を長く見つめているとややうるさく感じるので、落ち着きたいなら「Ambient」や「Candle」に変えて女性ジャズボーカルを聴くとなお良い。

 

ちなみに、スマホにはBluetooth接続可能で、シンプルなワイヤレススピーカーとして使いやすい。デジタル製品に不慣れな人へのプレゼントにも◎だ。

 

★コンパクトかつバッテリー内蔵でどこにでも持ち歩きやすい

本体にバッテリーを内蔵しているので、フルチャージから約7時間ポータブルで使える。サイズもコンパクトで持ちやすく、パーティやBBQなど屋内外のイベントにも手軽に持って行きやすい。

 

★ナチュラルバランスなサウンドで落ち着いて楽しめる!

独自のドライブユニットによる音声は360度全方位に広がるので、置き場所にかかわらず同じように音楽を楽しめる。音色をゆったりと味わえるナチュラルバランスなサウンドも美点だ。

 

★LEDの輝き方は雰囲気があって心地良い!

LEDの光り方は抑揚の効いた「Ambient」(左)、落ち着いた光の「Candle」(中央)、最もダイナミックに輝く「Beat」(右)の3モードからセレクト可能。真空管を思わせる雰囲気のある輝きが美しい。

 

【診断結果】

 

【No.3】設置したら生活が一変! 楽しみが一気に増える魔法のランプ(湯浅)

<3 in 1 シーリングライト>

ポップイン

popIn Aladdin 2

実売価格9万9800円

ホームプロジェクター市場のシェア約4割を獲得したプロジェクター&スピーカー内蔵シーリングライト「popIn Aladdin」の最新型。新たにフルHD画質に対応しており、動画配信サービスの視聴やアプリの使用ができる。

SPEC ●投写方式:単板DLP ●明るさ:700lm ●上下可動域:0〜32度 ●台形補正:水平40度/垂直40度 ●スピーカー出力:8W+8W ●サイズ/質量:W476×H145×D476mm/4.9kg

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVのライター。プロジェクターは20年近く愛用しており、趣味のアウトドアでも使っている。

 

設置面積は実質ゼロで照明・映像・音楽の3役

本機の設置は、天井の引っ掛けシーリングに取り付けるだけ。20分ほどで完了した。筆者の部屋は投写位置が近距離かつ斜めだったが、歪みなく大画面に表示できた。

 

映像はかなり明るく、白壁への投写でも満足の画質。晴れの日の室内でも、内容を確認できる程度には映る。夜は、部屋を真っ暗にせず普通に行動できる程度の明るさでも、楽しく観られるレベルの明るい映像を視聴することができた。

 

Android搭載で、動画配信サービスのアプリなどが用意されているのはユニーク。ただし、Google Playには対応せず、独自のアプリ配信サービスを利用するのだが、用意されているアプリがかなり少ない。これは今後増えていくことに期待したい。

 

HDMI入力はないものの、対応するテレビやレコーダーなら映像をWi-Fi経由で再生可能だ。

 

また、大きな魅力なのは、Bluetoothスピーカーとしても使えること。つまり天井スピーカーにもなるということで、カフェなどの店内のように、部屋中にまんべんなく広がる音を楽しめた。

 

設置面積が実質ゼロで、部屋に巨大な画面が登場するのはやはりスゴい。好きな写真を眺めたり、時計や目覚ましとしても使えたりできるほか、照明の色合いも変えられる。生活の様々なシーンに色々な楽しみをもたらしてくれる、本機はまさに「魔法のランプ」だ。

 

★Bluetooth対応だから天井スピーカーでカフェ気分

スマホやAVアンプなどの音声を天井から流せる。プロジェクター部分だけをオフにすることも可能なので、YouTubeや各種VODサービスなどで音声だけ流したい場合にも便利だ。

 

★動画配信サイトのほか子ども向けコンテンツも

YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、Paravi、Abema TV、U-NEXT、DAZNなど、主要なVODに対応。絵本や実物で見られる動物図鑑など、子ども向けコンテンツも豊富だ。

 

★近距離の斜めからでも大画面で投写できる

設置した場所は、壁からは1.4mしか離せず、しかも画面の中央から左に60cmもズレている。それでもこの大画面。スペック上は約1.5m離れれば80インチ以上での映写が可能になる。

 

【診断結果】

 

【No.4】最高峰のノイキャン性能とかゆい所に手の届く利便性を兼ね備えた隙のないモデル(野村)

<ワイヤレスヘッドホン>

ソニー

WH-1000XM4

実売価格4万4000円

前モデルで初採用した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」をBluetoothオーディオSoCと新たに連係。新アルゴリズムを採用し、ノイキャン性能がさらに向上した。価格比較サイトなどでジャンル内売上が上位に。

SPEC ●ドライバー型式:密閉ダイナミック型 ●再生周波数帯域:4Hz〜40kHz ●インピーダンス:40Ω ●連続再生時間:最大30時間(NCオン時)●質量:約254g

オーディオライター

野村ケンジさん

市場に流通するほとんどのヘッドホン・イヤホンを視聴済み。的確な分析と評論には定評がある。

 

どこでも音楽を楽しめるノイキャン&多機能を実現

ノイキャンワイヤレスヘッドホンのランドマーク的存在といえるシリーズが進化。実際に試してみると、その優等生っぷりに感心した。従来モデルでも世界最高クラスの高精度なアクティブノイキャン機能を持っていたが、本製品では毎秒700回もの頻度でセンシングを行うことで、リアルタイムでノイキャンを最適化。いつでも理想的なノイキャン効果を発揮してくれる。さらに、専用スマホアプリを利用することで、アプリがスマホのセンサーから得た情報を受けて、そのときの行動や場所に合わせてノイキャンの強さや外音取り込みモードのオン/オフなどを自動で切り替える機能まで備える。

 

ユーザーが声を発するだけで一時停止/外音取り込みモードに切り替える「スピーク・トゥ・チャット」は、ユーザー本人の声にしか反応しないので、街なかで他人の声で作動することを防げる。また、ヘッドホンを外すと自動で音楽が停止するセンサーを新搭載。停止を忘れて外したヘッドホンから音楽が流れ続けることもない。

 

イヤホンほどではないが、スイーベル&折り畳み構造とケーブルや本体をまとめて収納できる付属ケースによる携帯性の高さも◎。

 

肝心の音質は、LDACコーデック対応によって、Androidスマホならハイレゾクラスの高音質が楽しめるのがイイ。室内では有線で最高の音を楽しめる。

 

★頭から外すだけで自動停止! 電源自動オフの設定も可能

本体を外すと自動的に音楽を一時停止してくれるセンサーを新搭載。屋外利用時の環境エチケットにも役立つ。電源の自動オフも設定できるので、バッテリーのムダ使いを予防可能だ。

 

★外出時の普段使いではワイヤレスで室内では有線でと使い分け

LDACコーデックの採用によりワイヤレスでもハイレゾ級のサウンドを聴かせてくれるが、室内では付属のヘッドホンケーブルによる有線利用がオススメ。ワイヤレスでは実現できない高音質を楽しめる。

 

★持ち運びに便利なセミハードケース

高機能でありながらもコンパクトに折りたためるポータビリティの高さも魅力のひとつ。付属のセミハードケースに本体や付属ケーブル類をまとめられるので、バッグのなかにすっきり収まる。

 

【診断結果】

 

【No.5】ボーズシアターが3万円の衝撃! 開封して2分で使い始められる手軽な操作性も魅力(川内)

<シアターバー>

ボーズ

Bose TV Speaker

実売価格3万3000円

高さ5cm強のコンパクトサイズながら、フルレンジドライバーを2基搭載。豊かなサウンドを楽しめる。スマホやPCなどとBluetooth接続してオーディオスピーカーとしても使える。家電量販店やオーディオ専門店で爆売れ中。

SPEC ●入力端子:HDMI(ARC対応)×1、光デジタル×1、3.5mmステレオミニ×1ほか ●光デジタルケーブル長:1.5m ●サイズ/質量:W594×H56×D102mm/2.0kg

GetNavi編集長

川内一史

AV担当歴は約8年。ボーズの現行製品はほぼ試聴済みで、現在はサングラスのBose Frames Altoを愛用中。

 

シンプル仕様ながらテレビの音がグレードアップ

ボーズのテレビ用シアタースピーカーといえば、ド定番の鉄板アイテム。これが3万円ちょっとで手に入るのは衝撃的で、正直ちょっと訝しみながら試してみた。

 

ワンボディのバースピーカーで、付属の光デジタルケーブル1本でテレビと接続するシンプル仕様。「ホームシアターシステムって接続や設定がめんどくさそう……」と敬遠する人が多いなか、本機はマジで開封して2分で音が出るほど手軽だ。本体にはHDMIや3.5mmステレオミニ端子も備えており、ケーブルを用意すればこれらで接続することもできる。

 

肝心の音質をチェック。ボーズならではのイキイキとした大迫力サウンド、とまではいかないが、確実にテレビの音をグレードアップさせる。我が家のテレビは前向きスピーカー搭載の音質重視モデルだが、それでも歴然とした違いがあった。リモコンのボタンひとつで、低音を強調したり、人の声を聞き取りやすくしたりと、音質をチューニングできるのも良い。

 

テレビを視聴しないときは、スマホなどの音楽をワイヤレス再生可能。リモコンのBluetoothボタンを押すだけでペアリングの準備ができ、デバイスとの接続は快速。ポータブルタイプのスピーカーとは一線を画す、余裕のあるサウンドを手軽に楽しめた。“必要十二分”の性能を備える、コスパ最強シアターとして推したい。

 

★初期設定などは必要なくケーブルをつなげば音が出る

光デジタルのほか、HDMIや3.5mmステレオミニ端子を装備。付属のケーブル一本でテレビと接続したら、初期設定をする必要なく音が出る。バッテリーは非内蔵で、電源はACのみだ。

 

★リモコンのボタンワンタッチで各種の便利機能を使いこなせる

リモコンは小型でシンプルな設計。テレビ←→Bluetoothの切り替えや、低音を強化する「BASS」、視聴中の番組を分析して人の声を強調する「ダイアログモード」などをワンタッチで設定できる。

 

★スマホやPC内の音楽も手軽に高音質で再生できる

Bluetooth機能を搭載し、スマホなどの音楽をワイヤレス再生可能。テレビを視聴しないときでも、明瞭かつパワフルな余裕のあるサウンドを、手軽に楽しめるのはうれしい。

 

【診断結果】

 

【No.6】音声認識がとにかく優秀でテレビを使う機会が急増!(Masuo)

<セットトップボックス>

Amazon.com

Fire TV Cube

実売価格1万4980円

テレビに接続すればAmazon Prime VideoやYouTube、Netflixなど多彩な動画コンテンツを手軽に視聴可能。Alexa対応リモコンが付属し、音声でも操作が行える。Masuoさんによる紹介動画は13万回再生を超える人気っぷり。

SPEC ●接続端子:HDMI出力×1、MicroUSB×1ほか ●対応規格:Dolby Vision、HDR、HDR10+ほか ●ストレージ:16GB ●サイズ/質量:W86.1×H86.1×D76.9mm/465g

動画クリエイター

Masuoさん

どんなものでも率直かつ楽しくレビューする。MasuoTVは、チャンネル登録者数約118万人を誇る。

 

話しかけるだけでできることがたくさん!

以前から「Fire TV Stick」を使っていて十分便利だと思っていたものの、本製品を使ってみると便利過ぎて驚いた。

 

特に、Amazon Alexaによる音声操作への対応は一番の魅力。声による操作で音楽をかけたり、YouTubeやNetflixが見られたりと、予想以上にできることが多い。「アレクサ」と本体に呼びかけるだけで使用できるので、朝サクッと天気予報を確認したり、その日が何の日か聞いてみたりすることも。認識精度が優秀なので、ちょっとしたことでもついつい使ってしまう。

 

また、これまで部屋のテレビは飾り程度の使用頻度だったが、豊富なコンテンツを楽しめる本製品を使い始めてから利用する機会が格段に増えた。コロナ以前、友人が遊びに来た際などは、MVを流してパーティをして盛り上がった。一緒に遊んだ友人のなかには、音声認識の精度に感動して本製品を買った人もいるほどだ。

 

あえて言えば、使い込むうちに、もっと動画を楽しみたくなり、より大きなテレビやモニターが欲しくなるのが難点(笑)。あと、長時間使っていると、まれにフリーズすることも。その際は一旦電源を抜いて、再起動している。

 

音声操作が主で使う機会は少なかったが、付属のリモコンはシンプルで入力時の反応速度も超速だ。

 

★どこから話しかけても認識する精度の高さに脱帽!

Alexaは付属のリモコンのマイクボタンを押してから話しかけるか本体に「アレクサ」と話すだけで利用可能。本体に8個の内蔵マイクを内蔵しているので、どの方向から話しかけても音声を認識する。

 

★シンプルな設計のリモコンで反応速度も抜群!

付属のリモコンでは基本的な動画操作に加えて、テレビ本体のオンオフなどのコントロールも可能。シンプルな設計かつ、ボタンや音声操作の反応速度もスピーディなので、快適に使用できる。

 

★多彩なコンテンツが揃っていて飽きることがない!

Amazon Prime VideoやYoutube、TVerなど多彩なコンテンツに対応。最新のアプリを随時追加することも可能だ。ストレージはFire TV Stickの倍となる16GBなので、思う存分アプリを楽しめる。

 

【診断結果】

【プレゼントが当たる】オーディオ好きから評価の高いNUARL「N10 Pro」と「N6 mini」はどっちが買い?プロがガチ討論

2020年は、昨年に引き続き完全ワイヤレスイヤホンがポータブルオーディオ市場のトレンドを牽引し、各メーカーからたくさんのモデルが登場しました。なかでも、GetNavi web編集部のイチオシは、オーディオファンから支持されているNUARL(ヌアール)から登場した2つの完全ワイヤレスイヤホン「N10 Pro」と「N6 mini」の2機種。いずれも魅力的な機能を備えた2モデルですが、どちらのほうが“買い”なのでしょうか。今回は、その2モデルをプライベートでも愛用しているという2人の専門家に、それぞれのモデルの良さをアピールしてもらいました。

↑オーディオライターの山本 敦さんとe☆イヤホンの“たにみく”さんが、それぞれの推しモデルをアピールします

 

記事の最後にはプレゼントのお知らせもありますので、どうぞお楽しみに!

 

“推し”の好きなところをプレゼン合戦

今回対決するのは、「N10 Pro」を愛用するオーディオライターの山本 敦さんと、「N6 mini」を愛用しているe☆イヤホンの“たにみく”さん。どちらも自分の“推し”のほうが買いだと譲らないので、まずはお互いのお気に入りのポイントを解説してもらいました。

↑互いに自分の推しモデルが買いだと譲らない2人

 

まずは「N10 Pro」を推す山本さんが、その推しポイントをプレゼンします。

 

 

山本:「N10 Pro」の1番のウリは、なんといってもNUARL初のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載していること。イヤホン外側のノイズを消す「フィードフォワード」方式と、内側のノイズを消す「フィードバック」方式を併用した「デュアルデジタルANC」で、消音性能が高いのに変な圧迫感もなく使いやすいんです! 初めてのANCでここまで完成度高く作りこむのはさすが!

↑重厚感のあるデザインの「N10 Pro」

 

山本:さらに音質は、10mm径のNUARL DRIVERを金属筐体に内蔵した「イヤホンモジュール」を搭載したことにより、NUARLらしい伸びやかなサウンドにパワーが加わった感じで、ロックやダンスミュージックなど熱量のある音楽を聴くのにピッタリ。 さすが音質の高さに定評のあるNUARLのフラッグシップ機! という安心感があり、音質にこだわりがある人も満足できる音になっています。

↑付属のイヤーフックが安定した装着感をもたらしてくれます

 

山本:もうひとつ、見逃せないポイントは「使いやすさ」。N10 Proはイヤホン左右それぞれに物理ボタンを2つずつ備えているので、操作ミスがなく、うっかり触って変な操作をしてしまうこともありません。さらに、専用のスマホアプリ「N10 Connect」と連携すれば、ANCの強さを調整したりEQで音質をカスタマイズしたりと、様々な設定や機能が利用可能。全体的に、使いやすさにこだわったUI設計になっているなと感じます。

↑左右のイヤホンにそれぞれ2つの物理ボタンを装備

 

↑ノイズキャンセリングモードは「音質優先/バランス/ANC優先」から選択可能

 

 

続いて「N6 mini」を推す“たにみく”さんのプレゼンです。

 

 

たにみく:N6 miniのどこが1番いいかと聞かれたら、まず「とにかく小さい」ところを挙げますね。兄弟機種のN6/N6 Proに比べて本当に小さくなって、NUARLの完全ワイヤレスイヤホンのなかでも最小サイズなんです! だから装着していて疲れないし、耳から変にはみ出ることもナシ。耳の小さな人にもオススメです。

↑イヤホンが小さく、耳へのおさまりもグッド

 

たにみく:ケースもめっちゃコンパクトなので、小さいバッグを持つことが多い女子には本当に助かるんです。やっぱりイヤホンって毎日持ち歩くものだから、バッグやポケットにスッとおさまってほしいんですよね。

↑ケースも非常にコンパクト

 

たにみく:あと、これだけは言っておきたいのが、約1万円のお手ごろ価格なのに“高見え”すること。ケースがアルミなので質感がとっても良くて、同価格帯の製品にありがちなチープ感が一切ないんです。それにN10 Proはカラーが黒1色だけしかないけど、N6 miniは12月11日に発売される新色のカッパーも含めて全3色もラインナップしているので、好きな色を選ぶ楽しさもあります。私はシャンパンゴールドを使っているんですけど、淡い色使いがかわいくて一目ぼれしちゃいました。

↑N6 miniは3色のカラバリが用意されています(左からブラック、カッパー、シャンパンゴールド)

 

新色のカッパーは、ケースを見るとシャンパンゴールドに近い感じかなと思いきや、イヤホンはフェイスプレートがダークグレーになっていて、男性が使っていても違和感ないデザインになっています。

↑新色のカッパーは、イヤホンのフェイスプレートがダークグレーになっています

 

たにみく:最後の推しポイントは、やっぱり音質の良さ。音のバランスがよくて、基本的には万人受けするサウンドなんですが、個人的には解像度が高いので歌モノにオススメだと思います。J-POPやアニソンなんかも楽しく聴けちゃいます。

 

 

まだまだ続く推しの好きなところアピール

ここまで互いの推しモデルのアピールをしてきた2人ですが、相手のプレゼンを聞いて心境に変化はあったのでしょうか? それぞれ相手のモデルについてどう思ったか聞いてみましょう。

↑プレゼンを終え、意見を交換する2人

 

山本:N6 miniもなかなかやりますね。特に、そのコンパクトさは、最近テレワークで1日中イヤホンを着けていることが多いので、長時間装着しても耳が疲れにくそうでいいなと思いました。

 

たにみく:そうなんですよ~がっつり音楽を聴くならN10 Proの音のよさやノイキャン機能は魅力的なんですけど、わたしにとってはイヤホンって日常的に使うものなので、N6 miniのカジュアルさがすごいお気に入りです。

 

山本:N10 ProとN6 miniを聴き比べたとき、1番違いを感じたのが“音の広がり”ですね。N10 ProはHDSSという音響技術が採用されているので、空間の広がりを感じられる音になっています。このHDSSという技術は、イヤホンの内部に設置された音響モジュールが筐体内部の圧力を一定に保ち、定常波や内部反響の影響を抑えるものなんですが、音にこだわるならやっぱりN10 Proを推したい。

 

たにみく:むむっ、N6 miniの推しポイントはまだあるんですよ。イヤホン部分はIPX7の高い防水性能を備えているので、イヤホンを丸ごと水洗いできちゃうんです。ここはN10 Proには真似できないですよね! 汗をかいたり長時間装着しても、洗っちゃえばいいので楽チンです。こういう時期だから、イヤホンも常に清潔に保ちたいですし。

(編集部注:N10 ProはIPX4の生活防水で水洗いは不可)

 

山本:そうきたか。清潔でいえば、N10 Proにはシリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」の2種類の抗菌イヤーピースが付属しています。これは 材料に抗菌剤を配合しているので、抗菌剤を表面に塗布しているものに比べて拭いたり洗ったりしても抗菌効果が低下せず、抗菌効果が長持ちするんです。2種類のイヤーピースは、装着感も音質の変化具合も異なるので、自分の好みに合ったものを選べるもいいでしょ。

(注:N6 miniはシリコン製の抗菌イヤーピース「Block Ear+」のみ付属)
↑シリコン製の「Block Ear+」(左)とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」(右)はいずれも抗菌仕様

 

たにみく:操作性も結構違いますよね。N10 Proはボタン操作だけど、N6 miniは軽く触れるだけで操作できるタッチセンサーを装備しています。例えば手に荷物を持っているときなんかは、ササッと触れるだけでOKなタッチ操作のほうが便利。それにこれからの季節だと、タッチ対応の手袋なら着けたままでも操作できるのもいいんです。

 

山本:そこは好みもあるかな。僕は物理ボタンのほうが確実に操作できて好き。

 

たにみく:やばい、このままだと永遠に平行線だ(笑)

 

なかなかお互いの意見を譲らない2人ですが、読者のみなさんはどちらの機種が“買い”だと感じたでしょうか? 今回は、Twitterでどちらのモデルが“買い”だと思ったかを募集し、より多くの意見が集まったほうを“買い”モデルとして認定したいと思います。結果は後日、こちらの記事に追記する形で発表いたします。

NUARL N10 Pro

実売価格2万1450円

NUARL初のアクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載したフラッグシップモデル。独自の「NUARL DRIVER [N10]」を金属筐体に収納しモジュール化することで、有線イヤホンと同様のアナログ音調が可能に。連続再生時間は、イヤホン単体で最大7時間(ANC OFF時)/最大5時間(ANC ON時)。充電ケースと併用すると最大30時間使用可能。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。IPX4相当の防水性能を備えています。

【ライター山本のN10 Proイチオシポイント】

・金属モジュールに内蔵した10mm径の[N10]ドライバーによる高品位なサウンド
・デュアルデジタルANC機能搭載。外音取り込みやイコライザー切り替えも可能
・専用アプリ「N10 Connect」でEQなど様々な仕様をカスタマイズ
・HDSSの効果による音の広がり感
・2種類の抗菌イヤーピースを同梱

 

NUARL N6 mini

実売価格1万890円

完全ワイヤレスイヤホン「N6」シリーズの音質を受け継ぎながら、さらに小型化・低価格化を実現したモデル。6mm径ダイナミック型フルレンジドライバー「NUARL DRIVER」[N6]v3を搭載。IPX7の防水性を備え、雨や汗で汚れても水洗いが可能です。連続再生はイヤホン単体で最大8時間、ケースとの組み合わせで最大32時間。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

【たにみくのN6 miniイチオシポイント】

・万人受けする高解像度サウンド+外音取り込み機能も◎
・イヤホンもケースも超コンパクトサイズ
・丸洗いもできるIPX7相当の防水性能
・タッチセンサー内蔵で触れるだけで簡単操作
・質感の高いアルミ製ケースと3色のカラバリ

 

“買い”モデルに認定された機種に意見を寄せて頂いた方のなかから抽選で1名に、そのモデルをプレゼントします! ぜひTwitterでハッシュタグ「#NUARLガチ対決」とつけてつぶやいてください!

 

【「NUARLガチ対決」プレゼントの詳細】

応募要項:Twitterでハッシュタグ「#NUARLガチ対決」をつけた上で、「N10 Pro」か「N6 mini」どちらが欲しいかつぶやいて下さい。投票数の多かったモデルに投票して頂いた方のなかから抽選で1名に、投票頂いたモデルをプレゼントいたします。

応募締め切り:2020年12月18日(金)23時59分のつぶやきまで有効

プレゼントの発送:2020年12月下旬予定

※当選者にはTwitterのDMでご連絡いたしますので、DMを受け取れるように設定ください

(こちらのプレゼントキャンペーンにはどなたでも何度でも応募できます)

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

フツーのTVが「スマートTV」になる感覚! 「Chromecast with Google TV」は7600円の価値あり

Googleの「Chromecast」が「Chromecast with Google TV」に進化しました。と聞いても、どういうことなのかがわからない人も多いことでしょう。筆者もその1人でした。

 

Chromecastは、スマホやタブレットなどで視聴できるコンテンツをテレビの大画面で楽しめるストリーミングデバイス。たとえば、スマホで見ているYouTubeの動画を、画面に表示されるアイコンをタッチするだけで、テレビ出力に切り替えることができます。初代モデルが日本で発売されたのは2014年ですから、すでに使っている人も多いことと思います。

 

11月25日に新たに発売されたChromecast with Google TVは、従来のChromecastの機能はそのままに、「Google TV」と「Googleアシスタント」が追加されたもの。価格は7600円(Netfixの6か月分のメンバーシップとセットで1万1200円)。Chromecastのどこが進化したのか? Gooole TVでは何が楽しめるのか? さっそく使ってみました。

↑進化した「Chromecast with Google TV」のリモコン

 

従来のChromecastと同じように設定可能

新たに発売されたChromecast with Google TVは、従来のChromecastとほぼ同じ手順で設定可能。ChromecastをテレビのHDMIポートに差し込んで、テレビの電源をオンにし、テレビ入力をChromecastが接続されているHDMIに切り替えます。続いて、スマホにインストールした「Google Home」アプリを起動。あとは、画面の案内に従って設定を進めるだけです。

↑Chromecast with Google TVの内容物一式。写真はSnow(白)だが、カラバリは、ほかにSunrise(淡いサーモンピンク)とSky(水色)から選べる

 

↑手のひらサイズの本体に付属のケーブルを挿して電源につなぐ

 

↑片方はテレビのHDMIポートに挿し込む。これでデバイスの準備は完了

 

筆者は従来のChromecastを使っていたので、それを新しいChromecastに差し替えました。すでに「Google Home」アプリは使っていたので、新しいデバイスとしてChromecast with Google TVを追加するだけで設定完了です。

↑すでに「Google Home」アプリを使っている場合は、「デバイスのセットアップ」→「新しいデバイス」で設定に進める。初めての場合は、「Google Home」アプリをインストールした後、テレビ画面に表示されるQRコードを読み取ると設定に進める。使用するサービスも選択可能

 

従来モデルとの大きな違いは、新しいChromecastはリモコンで操作できること。リモコンとテレビのペアリングが必要でしたが、テレビのメーカーを選んで、音量ボタンや電源ボタンが反応するパターンを選択するだけで、スムーズに設定できました。メーカーを選択する画面では、筆者が知らないメーカーの名前が多数表示されたので、おそらく世界中のテレビメーカーにもれなく対応していると思われます。

↑設定の最後に、テレビに表示されるガイドを見ながら、リモコンで音量を調整したり、電源をオン・オフしたりできることを確認する

 

リモコンの使い勝手は?

Chromecast with Google TVの「Google TV」は、簡単にいえばスマートテレビのプラットフォーム。新しいChromecastを取り付けたテレビの電源をオンにすると、Android TVのようなホーム画面が表示されます。映像コンテンツやアプリのメニュー画面で、アップルの「Apple TV」やAmazonの「Fire TV」と同じように使えるといってもいいでしょう。

↑Google TVのホーム画面。ユーザーの視聴・検索履歴などに基づいて、おすすめのコンテンツが優先表示される

 

リモコンにはナビゲーションキーがあり、それでテレビの画面に表示される項目を選択・決定できるほか、「YouTube」と「Neflix」は、それぞれワンタッチで起動できる専用ボタンがあります。さらに、「Googleアシスタント」ボタンを押すと、視聴したいコンテンツを声で検索することも可能。ちなみに、「OK Google」「ねぇ Google」などと話しかけて、ハンズフリーでGoogleアシスタントを起動することはできません。ボタンを押しているあいだのみ、リモコンのマイクが音声を聞き取る仕組みです。

↑リモコンはちょうど手のひらに収まるほどの大きさ。右側面に音量ボタンを備えている

 

↑動画の再生中もリモコンボタンを押せば、音声アシスタント機能を呼び出せます

 

ただし、Googleアシスタント搭載のスマートスピーカーやスマートディスプレイを持っている場合は、従来モデルと同じように声でChromecastを起動できます。筆者は新しいChromecastのデバイス名を「テレビ」にしていますが、スマートスピーカーに「ねぇ、Google テレビで○○のビデオを再生して」などと話して、テレビの電源を自動でオンにして、「YouTube」を起動することもできます。

 

その場合、従来のChromecastでは、ユーザーの音声コマンドを認識したあと、Chromecastが選んだコンテンツが自動で再生されましたが、新しいChromecastではテレビ画面に候補が表示されて、それをリモコンで選ぶ仕組みです。従来は、目的のコンテンツが再生されるまで、何度も話す必要がありましたが、その手間がなくなったといっていいでしょう。

 

もちろん、従来通り、スマホやタブレットからのキャスト操作も可能。Chromecast対応アプリでキャストのアイコンをタップするだけで、テレビ出力に切り替えることができます。

↑スマホの画面でコンテンツを選択してから、テレビにキャストすることも可能

 

4K/HDRの高画質にも対応

新しいChromecastの解像度は最大4K(60fps)で、HDRにも対応しています。動画形式はドルビービジョン、HDR10、HDR10+、音声形式はドルビーデジタル、ドルビーデジタルプラス、ドルビーアトモス(パススルー)に対応。しかし、残念ながら、筆者の家のテレビはフルHD(1920×1080)の庶民的なモデルなので、画質と音質の向上を確かめることはできませんでした。

 

なお、これまで使っていた第3世代のChromecastの解像度はフルHD(1920×1080)なので、筆者の環境では従来モデルで十分なはずなのですが、新しいChromecastのほうが「YouTube」視聴時の画質が安定しています。おそらく処理性能やWi-Fiの受信感度などが向上しているのではないかと思われます。

 

テレビ向けアプリも追加できる

Chromecast with Google TVは、主に映像コンテンツを楽しめる設計になっていますが、大画面で楽しみたいアプリを追加することも可能。OSは「Android TV OS」なので、Android TVで楽しめるアプリをダウンロードして追加できます。

 

追加できるアプリは、ゲームやカラオケ、フィットネスなど、バラエティに富んでいます。しかし、ゲームの中にはAndroid TV対応のゲームパッドが必要なものがあったり、日本向けのコンテンツが乏しかったり、有料の会員登録が必要だったりと、Google Playストアのように無料で楽しめるコンテンツが充実しているわけではありません。ですが、従来のChromecastとは違って、アプリで用途を広げられることも「with Google TV」の魅力といっていいでしょう。

↑Android TV向けのアプリをインストールすることも可能。ただし、日本のユーザーにはメリットが少ないアプリも多い

 

従来のChromecastを持っていても買う価値はあるのか?

Chromecast with Google TVの価格は7600円。販売が継続されるChromecast(第3世代)は5072円なので、“with Google TV” によって2500円ほど高くなります。

 

筆者が1週間ほど使った率直な感想としては、いま使っているChromecastをChromecast with Google TVに買い替えることで、自宅のフツーのテレビがスマートテレビに進化したように思えるので、2500円ほど高いものの乗り換える価値は十分あると思います。メディア向けの説明会で聞いたところ、Google TVの最大の利点は検索とレコメンド機能にあるとのこと。長く使うほどに、自分の嗜好に合ったコンテンツが続々と勧められて、Google TVを視聴する頻度も高くなるのだそうです。また、Google Nest Audioなどのスマートスピーカーを持っている場合は、グループを作って、同時に再生することもできます。

 

すでにアマゾンの「Fire TV Stick」やアップル「Apple TV」などのデバイスを持っている人なら、新たにChromecast with Google TVを購入するメリットは少ないかもしれませんが、まだテレビでネットストリーミングを試したことのない人には、ぜひ使ってみてほしい端末といえます。

 

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集中したいときに! 異次元の遮音性が体感できるオーダーメイド耳栓「ラズライト」

イヤホン・ヘッドホン専門店のe☆イヤホンは、自社開発の「e☆イヤホン・ラボ」の新製品として、オーダーメイド耳栓「ラズライト」の注文受付を11月26日より開始します。

↑オーダーメイド耳栓「ラズライト」

 

ラズライトは、ユーザーの耳型を元に作成するハードタイプのアクリル製オーダーメイド耳栓。ひとりひとりの耳穴のかたちに合わせて作ることから、抜群のフィット感と遮音性が得られ、仕事や学習などに集中したい時にも適しています。

↑3サイズをラインナップ

 

同社が手がけるオーダーメイドイヤーピース「eA-R(エアラ)」の製造ノウハウと、補聴器などに用いるイヤーモールド(イヤーピース部分)作成のための最新技術を応用することで、自然で快適な着け心地を実現しています。

 

製品ラインナップは大きさ別に、外耳道をふさぐ「ラズライト40」(1万3800円/ペア)、外耳道のひと回り外側の耳甲介腔までをふさぐ「ラズライト80」(1万5800円/ペア)、カスタムIEMと同じように耳甲介艇までをカバーする「ラズライト100」(1万7800円/ペア)の3モデルを展開。納期は3週間~1ヵ月程度の見込み。

↑小さく目立ちにくい「ラズライト40」(1万3800円/ペア)

 

 

↑耳穴のひと回り外側まで塞ぐ「ラズライト80」(1万5800円/ペア)

 

↑カスタムIEMと同じように耳をしっかり塞ぐ「ラズライト100」(1万7800円/ペア)

 

カラーは、クリア、スモーク、ブルー、レッド、イエロー、グリーン、シアン、ピンク、オレンジ、パープルの10種類をラインナップ。追加料金なく左右で別のカラーを選べます。さらに、オプションとしてグリッター2色(ゴールド/シルバー、片耳550円)や、首かけ用のケーブル(2000円)なども用意されています。

↑カラーは10種類をラインナップ

 

↑首かけ用ケーブルも用意されています

 

ラズライトのオーダーには、別途、耳型(インプレッション)の作成が必要。e☆イヤホン秋葉原店、梅田EST店では、併設の補聴器店「リスニングラボ」で耳型を作成することもできます(作成料5500円/ペア)。ラズライトのオーダーは全国のe☆イヤホン各店舗(秋葉原店、名古屋大須店、梅田EST店、大阪日本橋本店)とWeb本店で行うことも可能です。

 

一人ひとり違う耳穴の形にぴったり合ったカスタム耳栓は、従来の耳栓とはまったく異なる高い遮音性と快適な装着感が得られます。仕事や勉強に集中したいときなど、ぜひ活用してみてください。

 

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YouTuberららまろが愛用オーディオ機器をたっぷり語る!

モノに精通した各界の目利きたちにオススメアイテムを訊く「GN MEISTERS(ゲットナビ マイスターズ)」。今回は、ポータブルオーディオの動画レビューが人気の、ららまろさんにインタビューを実施。いま愛用しているオーディオ機器のなかから、特に気に入っている3製品についてたっぷりと語ってもらった。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

YouTube ららまろ ちゃんねる

イヤホン・ヘッドホンや、デジタルガジェット系のレビュー動画を中心に投稿。チャンネル開設からまだ4年半ほどだが、登録者数は約4万3400人に到達。視聴者は10~20代の若い世代が中心だ。

 

★注目カテゴリのランキングを発表

「ノイズキャンセリング対応の完全ワイヤレスイヤホン」など、注目度の高いカテゴリでベストバイランキングを発表する動画が人気。購入を検討中の人には参考になること間違いナシ!

 

★忌憚のないレビューで信頼度◎

イヤホンを中心に、話題の新製品をいち早く試用してこってりとレビュー。良いことだけでなく、悪いと感じたことは隠さず正直にレビューするスタイルで、視聴者からの信頼を獲得している。

 

★変わり種アイテムも試してみる!

100円ショップで売られている激安オーディオ機器など、ちょっと変わり種のアイテムもとにかく試してみる! レビューを見れば、意外と侮れない実力ということに気づかされるかも!?

 

★デジタルガジェットも守備範囲

動画でレビューするのはオーディオ機器が中心だが、それのみにあらず。ポータブルプロジェクターや2 in 1ノートPCなど、ららまろさんの守備範囲はデジタルガジェット全般に及ぶ。

 

【使って良かったモノ01】音質やデザインだけでなく、使い勝手も超一流でした

完全ワイヤレスイヤホン

ゼンハイザー

MOMENTUM True Wireless 2

実売価格3万9930円

アクティブノイズキャンセリング機能を新搭載した第2世代。あらゆるジャンルの音楽で原音を忠実に再現し、バランスが取れた美しいハーモニーを奏でる。連続再生はイヤホンのみで最大7時間。

 

使って良かったワケ

ゼンハイザーならではの音質やデザインが注目されている製品ですが、実際に試してみると、その使い勝手の良さに驚くはず。

 

発売から何度もアップデートされていて、そのたびに機能が改善されています。例えば、ペアリングした複数のデバイスから、接続する機器をアプリで選べるのがストレスフリー。PCでのリモート会議に使ったあと、スマホに接続して外出、がシームレスで行えます。

 

当初はノイズキャンセリングをオンにするとこもった音質になってしまっていたのですが、それもアップデートで改善されました。

 

完全ワイヤレスとしてはかなり高価ですが、買って間違いない逸品。“安物買いの銭失い”するくらいなら、絶対にコレを選ぶべきです!

 

【使って良かったモノ02】体験したことのない感動の着け心地を味わえました

イヤーピース

AZLA

SednaEarfit XELASTEC

実売価格2980円(全6サイズ中3サイズが各1ペア)

高品質な熱可塑性エラストマー素材を採用した交換用イヤーピース。人の体温で軟化し、吸い付くような極上のフィット感を実現する。独特のストレート形状により、イヤホンのポテンシャルを引き出す。

 

使って良かったワケ

一般的にイヤーピースはシリコン製が多いのですが、本製品は熱で柔らかくなる素材を使っているのがポイント。これにより、どんな形状の耳穴にもピッタリとフィットし、快適な密着感を得られます。これまでにはない感動の着け心地を味わえました。

 

耳穴を密閉することで、低音の質感が高くなったり、音の輪郭がくっきりと明瞭になったりという音質面のメリットもあります。

 

視聴者の方からも、これまで「耳が痛くなる」とか「フィットするものがない」というお悩みが数多く寄せられていました。耳の形は一人ひとり違うのでなかなか良いアドバイスをしてあげられなかったのですが、ようやくオススメできる製品が出てきてうれしいです。

 

【使って良かったモノ03】高級DAPでストリーミングを聴いたら圧巻の音でした

携帯音楽プレーヤー

アステル&ケルン

A&ultima SP1000M

実売価格24万9980円

旭化成エレクトロニクスの高性能DAC「AK4497EQ」をデュアル搭載。PCM384kHz/32bit、DSD11.2MHzのハイレゾ再生に対応する。USB Type-Cをサポートし、急速充電や高速データ転送も可能だ。

 

使って良かったワケ

セールで購入しましたが、それでも20万円以上もした高価なプレーヤー。ハイスペックなハイレゾ音源もネイティブ再生できる高性能モデルですが、私は本機で主に「サブスクリプションサービス」を楽しんでいます。

 

意外と知らない人が多いのですが、アステル&ケルンの携帯音楽プレーヤーは「Open APP Service」機能を使ってSpotifyやAmazon Musicなどのストリーミングサービスの音楽を聴けます。「そんな使い方はもったいない」と思う人もいるかもしれませんが、スマホで聴くのとは音質が段違い。使い勝手も上々なので、手放せなくなりました。ちなみに私は音楽サービスだけでなくYouTubeの動画も本機で楽しんでいます。

 

【ららまろのこだわり】オーディオの専門用語は噛み砕いて具体的に説明

動画の視聴者は若い世代の方が多いので、あまり高価すぎる製品は避けます。コスパの高さに加えて、そのアイテムにしかない機能や特徴をしっかりわかってもらえるようなレビューを心がけています。専門用語をできるだけ噛み砕いて具体的に説明するのもポイントです。

 

【いま気になっているモノ】

ゼンハイザー

HD 820

実売価格24万2230円

新型コロナウイルス感染拡大の影響であまり外出できない生活が続いているので、自宅でより良い音をじっくりと楽しめるアイテムも欲しいと思うようになりました。このHD 820は試聴したことがありますが、とにかく空間表現が豊か。密閉型なので音漏れしないのも魅力です。

2Wayバスレフの本格仕様でリアルな音質! JBL初のゲーミングスピーカー「JBL Quantum DUO」

ハーマンインターナショナルは、オーディオブランドJBLより、独自のゲーミング用音響技術とカラフルなライティング機能を搭載したゲーミングスピーカー「JBL Quantum DUO」を11月27日に発売します。直販サイトでの販売価格は1万6800円(税抜)。

↑「JBL Quantum DUO」

 

「JBL Quantum DUO」は、JBLのゲーミング用オーディオデバイス「JBL Quantum」シリーズ初となるゲーミングスピーカー。63mm径ウーファーと19mm径ツイーター、低音を強化するバスレフポートを装備した2Wayタイプで、L/Rの2台1セットとなっています。

↑背面にはバスレフポートを搭載

 

同社がこれまで手がけたゲーミングヘッドホンなどで培ったゲーミング用音響技術「JBL Quantum SOUND シグネチャ」を採用しており、ゲーム内のかすかな足音から爆発による轟音までリアルに再現します。

↑ゲーム内の音をリアルに再現します

 

また、Dolby Audio対応で、ステレオ音声だけでなく5.1chのマルチチャンネルソースにも対応。マルチチャンネルでデコードした音声信号は、JBL独自のバーチャルサラウンド技術で左右のスピーカーへ割り振られ、高精度の立体音響を実現します。

 

さらに、気分を盛り上げるカラフルなRGBライティング機能を搭載。本体側面に加え、前面のウーファー部分と操作部を光らせることができ、点灯だけでなくウェーブやフローといった、3種類のパターンでサウンドと同期させて明滅させることも可能。ライティングカラーは、プリセットされた13種類から選択でき、明るさも4段階に設定可能です。

↑カラフルに光るRGBライティング機能を搭載。本体のボタンで操作できます

 

接続はUSBによるデジタル接続のほか、3.5mmステレオミニ端子によるアナログ入力にも対応。パソコンだけでなく、家庭用ゲーム機などと組み合わせて使用することもできます。

 

Bluetooth機能も搭載しており、スマホやタブレットなどから音楽を伝送して、音楽用スピーカーとして利用することも可能です。

 

ゲーミングヘッドホンやイヤホンの装着感が苦手な方や、長時間のプレーで耳への負担が気になる方は、ぜひゲーミング用スピーカーを試してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ロジクール「Gシリーズ」のヘッドセットはなぜいい? ゲーマー2人でガチコメント

ゲームにおいて、音は大切な要素のひとつ。快適かつ臨場感たっぷりにプレイするために、ヘッドセットを使用することはゲーマーにとってすでに当たり前になりつつある。なかでもロジクールのGシリーズは、ワイヤレスで快適に楽しめると評判だ。

 

【ロジクール Gシリーズの公式サイトはこちら!】

 

【私たちがレビューしました!】

ゲームライター・岡安 学さん
eスポーツ業界を中心に活動。著書に「最新eスポーツの教科書」(秀和システム刊)など。自身もゲーマー。

GetNavi web編集長・山田佑樹
雑食系のコアゲーマー。ボイスチャットも頻繁に行うため、高性能なヘッドセットを常に探し求めている。

 

独自のワイヤレス技術により遅延を気にせずプレイできる

eスポーツの盛り上がりに伴い、オンラインゲームをプレイする人が増えている。ライターの岡安 学さんは、「より快適にゲームを楽しむなら、ゲーミングヘッドセットはマストアイテム」と語る。

 

「いま流行中のFPSをプレイする際は、敵の位置を把握するために高性能のヘッドセットが必須。サラウンド非対応のゲームでも、ヘッドセットを使えば十分に効果があり、敵の位置がわかります。もちろん、他のプレーヤーとボイスチャットを行うときも必要です」

 

なかでも、ロジクールの最新技術が搭載されたGシリーズは、ワイヤレスでもストレスなくプレイできると、業界でも評判だ。

 

「専用の無線通信システムにより、遅延は一般ユーザーにはわからないほどに抑えられています。Gシリーズは軽量で装着感に優れ、ゲーミングデバイスらしいデザインも魅力。この性能としては価格もリーズナブルです」(岡安さん)

 

超軽量&ワイヤレス仕様で長時間のプレイでも快適!

ロジクール

G733

実売価格1万9250円

同社ワイヤレスヘッドセットで最軽量の278gで、長時間プレイしても快適。独自のワイヤレス技術LIGHTSPEEDが、低遅延と安定した接続を実現した。クリアかつ正確に音を再現できるサラウンド技術を備えるのも魅力だ。

SPEC ●ドライバー径:40mm ●インピーダンス:39Ω(パッシブ)、5kΩ(アクティブ)●マイク:着脱式6mm径ノイズキャンセリングマイク ●サイズ:W190×H180×D88mm ●Wi-Fi接続:対応 ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●バッテリー駆動時間:最大29時間 ●質量:278g

 

↑イヤーカップは形状記憶素材で、ヘッドバンドにはリバーシブルのサスペンションバンドを使用。頭を振ってもズレにくい

 

【color variation】

 

↑ホワイト、ライラック、ブルーはロジクールオンラインストアの限定発売

【G733カラーVer.の販売サイトはこちら!】

 

【CROSS REVIEW】

明瞭かつ音域が広くゲームの迫力を増幅
「サウンドは明瞭で音域も広く、ゲームの迫力を増幅。指向性の高いマイクは声を拾いやすいです。ゲーミングらしいカラバリやイルミのカスタム機能も魅力!」(岡安)

使用感はスポーツギア! ストレスなくプレイできる
「伸縮性に優れるヘッドバンドはまさにスポーツギアといった使用感で、ストレスフリー。ワイヤレス機の課題である遅延も、まったく気になりませんでした」(山田)

 

【OTHER CHOICE】

eスポーツ選手の協力により開発された完全プロ仕様モデル

 

PRO X Wireless

実売価格2万4970円

トップeスポーツ選手の協力を得て開発されたPROシリーズのワイヤレスモデル。長時間使用を想定した装着感や耐久性に加えて、ゲームのサウンドやチームメイトの声をクリアかつ正確に表現するオーディオ性能を備える。

SPEC ●ドライバー径:50mm ●インピーダンス:32Ω ●マイク:着脱式6mm径ノイズキャンセリングマイク ●サイズ:W94×H195×D138mm ●Wi-Fi接続:対応 ●バッテリー駆動時間:最大20時間 ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●質量:370g

 

↑上質なレザー調イヤーパッドが適度な側圧を実現。ヘッドバンドは高耐久性スチール素材を採用する。マイクは着脱式

 

【CROSS REVIEW】

高性能ドライバーにより細かい音も正確に表現
「50mm径ドライバーが低音から高音までクリアに再現。FPSでは敵の足音や弾丸の発射位置などの細かい音も正確に把握できるため、優位に立てます」(岡安)

プレイヤー間での会話が円滑に行える!
「G733にも搭載されている『Blue Vo!CE』で、声のノイズ低減やカスタマイズが可能。プレイヤー間でクリアな伝達ができるのもeスポーツ用ならではです」(山田)

 

【コレもCHECK!】

コンソールゲームを極めるならASTROで決まり!

最新のPS5をはじめとするコンソールでプレイするなら「ASTRO Gaming」がオススメ。ヘッドセットに加えて、ゲームやボイスチャット体験をより楽しいものにするアクセサリも展開中だ。

 

充電機能付きスタンドでゲームやマイクのサウンドを手軽に調整

A50 Wireless + BASE STATION

実売価格3万2340円

40mm径ドライバーによる迫力のサウンドを楽しめるヘッドセットと、ミックス機能を備えた充電スタンドBASE STATIONのセット。ゲーム音とマイク音を手軽にミックスでき、仲間との連携や配信などを快適に行える。

SPEC●ドライバー径:40mm●インピーダンス:48Ω●サイズ(ヘッドセット):W88.4×H222.5×D185.0mm●サイズ/質量(BASE STATION):W145.4×H36.4×D121.4mm/305g ●Wi-Fi接続:対応 ●バッテリー駆動時間:15時間 ●再生周波数帯域:20Hz〜20kHz ●質量:370g(ヘッドセット部)

 

↑柔らかい軽量素材とクロス製のイヤークッションを採用。密着感がありながらも耳が痛くなりにくい着け心地を実現した

 

【CROSS REVIEW】

厚みのあるサウンドで迫力ある音場が魅力
「ゲーミングらしい厚みのあるサウンドで、迫力ある音場を実現。ワイヤレス送信機能も持つBASE STATIONは、プレイしないときの収納場所としても便利です」(岡安)

鮮明かつ繊細な定位感でゲームへの没入感が高い
「BASE STATIONはDolbyサラウンドサウンドに対応。鮮明かつ繊細な定位を実現し、没入感を高めてくれます。マイク位置を微調整できるのもうれしい」(山田)

 

【ASTROシリーズ公式サイトはこちら!】

 

撮影/高原マサキ(TK.c) 

低遅延モードでスマホゲームにも最適! 防水対応のスポーツ向け完全ワイヤレス「N6 sports」

エム・ティ・アイは、同社のオーディオブランド「NUARL(ヌアール)」から、低遅延な「ゲーミングモード」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N6 Sports WATERPROOF TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(N6 Sports)を11月27日に発売します。カラーはクラシックブルーとウォームグレイの2色で、実売価格は1万1000円(税抜)。

↑「N6 Sports」(クラシックブルー)

 

「N6 Sports」は、IPX7防水のスポーツモデル「NT110」の高い防水性能を受け継ぎながら、N6シリーズに採用されている独自の“NUARL DRIVER”[N6]v3に専用のサウンドチューニングを加えて搭載。PEEK素材の表面にTPEとチタンを蒸着した3層被膜構造のPTT振動板を使用した独自のドライバーにより、音楽のビートと内包感を重視したサウンドを再生します。

↑NT110の高い防水性を継承したスポーツモデル(画像はウォームグレイ)

 

内蔵するSoCには、新たにクアルコムの「QCC3040」を採用することで、ハイブリッド外音取り込み機能や左右独立通信、aptX adaptiveに対応するなど多彩な新機能が追加されています。

 

さらに、スマホゲームをプレイするときなどに最適な低遅延の「ゲーミングモード」も搭載。ワイヤレスでも音声のズレを気にせずゲームで遊ぶことができます。

↑音の遅延を抑える「ゲーミングモード」を搭載

 

イヤホンは構造防水によるIPX7の高い防水性を備え、汚れても水洗いが可能。耳に自然にフィットするイヤーループは柔らかいソフトタイプのシリコン製で、長時間使用時の耳への負担も軽減します。

 

また、高い遮音性の抗菌イヤーピース「Block Ear+」4サイズ(S/MS/M/L)に加え、溝により隙間を作って周囲の音を聴きやすくした低遮音性の抗菌イヤーピース「Track Ear+」3サイズ(S/M/L)を同梱。使用シーンや用途に応じて使い分けることができます。

↑低遮音性の抗菌イヤーピース「Track Ear+」

 

この低遮音性抗菌イヤーピース「Track Ear+」は、11月27日より単品販売も開始されます。S/M/Lの各ペアセットで実売価格は1200円(税抜)。対応モデルはNUARL NTシリーズおよびNシリーズとなります。

 

最新機能と高い防水性を兼ね備えたスポーツモデルは、運動時のお供に最適です。テレワークやステイホームで運動不足を感じている方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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“まるで魔法のような静かさ”と絶賛! ノイキャン完全ワイヤレス「PaMu Quiet」徹底レビュー

ポータブルオーディオ市場のなかでも急速にシェアを伸ばしている「完全ワイヤレスイヤホン」ですが、2020年は“ノイズキャンセリング機能”がトレンドとなり、同機能を搭載した多くの製品が発売されました。そんななか、ノイズキャンセリングイヤホンの決定版となりそうな、強力なノイズキャンセリング機能を備えたモデルがMakuakeに登場しました。

 

この「PaMu Quiet」は、オーディオ専門メーカーPadmateが開発したノイズキャンセリング機能付きの完全ワイヤレスイヤホン。同社は、米国のクラウドファンディング「INDIEGOGO」において、なんと通算12億円以上も支援を集めた実績を持ち、そのプロダクトは世界中で支持されています。

↑Padmate「PaMu Quiet」

 

今回、日本でも一般発売を前にMakuakeにおいて支援を募集しており、支援者にはいち早くPaMu Quietが届けられます。さらに、一般発売時の価格が1万8480円のところ、Makuakeでは1万3966円~とお得に購入できるチャンス。レビューを読んで気になった方は、ぜひお早めに申し込みましょう!

 

まるで魔法のように雑音が消える!?

さて、GetNavi web編集部では、PaMu Quietの発売を前に、実機をお借りして実際に使用させて頂くことができました。オーディオ製品担当の編集部・一條は、これまで様々なイヤホン・ヘッドホンを使ってきたそうですが、今回このPaMu Quietを最初に使ってみたときの驚きを、「まるで魔法みたい!」と表現しています。

↑「PaMu Quiet」を使ったときの驚きを語るGetNavi web編集部のオーディオ担当・一條

 

「初めて試したのはいつも乗っている地下鉄の中ですが、PaMu Quietを耳に挿した途端に地下鉄車両のゴオーーっという走行音がスッと消えたんです。目を閉じると雑音が消えて、自分の部屋に瞬間移動したような感じ。それがまるで魔法みたいで、その消音性能の高さに驚きました」(一條)

 

一條が思わず驚いた消音性能の高さの秘密は、PaMu Quietのチップ構成にあります。PaMu Quietは、ノイズキャンセリング機能が使用可能なクアルコム製の最新SoC「QCC5124」を採用していますが、それをBluetoothオーディオ専用に使い、別途ノイズキャンセリング専用チップとしてAMS製の「AS3460」を搭載しているのです。

↑2つのチップを贅沢に使った構成により高いノイズキャンセリング性能を実現

 

つまり、単体でノイズキャンセル機能も使える処理能力の高さを持つ「QCC5124」をワイヤレス通信のオーディオ処理のみに使い、ノイズキャンセリング処理は「AS3460」で行うという贅沢な構成となっているのです。

 

さらに、通話用とは別にイヤホンの内側と外側に集音用マイクを搭載し、両側からノイズを感知して打ち消すハイブリッド方式を採用。ノイズキャンセリング専用チップとハイブリッド方式の組み合わせにより、業界最高クラスとなる“-40dBの消音性能”を実現しているのです。

 

「ノイズキャンセリング専用チップを別に搭載していることにより、ノイズキャンセリング機能をオン/オフと切り替えても音質に影響が出にくいところもポイントですね。ほかのノイキャンイヤホンだと、ノイズキャンセリング機能のオン/オフを切り替えると音質まで変わっちゃうことが多いのですが、PaMu Quietは切り替えてもほとんど音が変わらず、ずっと自然なサウンドで音楽が楽しめます」(一條)

 

もちろん、PaMu Quietは音質にもこだわった設計となっています。イヤホンの音質を左右するドライバーは、大口径の10mm径ダイナミックドライバーを採用。その振動板には軽量で強度の高いPEN(ポリエチレンナフタレート)に加え、ドーム部には高音域の再現性に優れたチタン素材を採用しています。

↑ドライバーユニットのイメージ

 

また、イヤホンは人間工学に基づいて設計され、耳に軽く収めるだけでしっかりフィット。イヤホンにはベント(通気孔)が備えられており、内部の空気圧を適切に調整することで耳への負担を軽減します。

↑人間工学に基づいた形状のイヤホン

 

「PaMu Quietを使っていて感じるのは、装着感がとても自然なこと。カナル型のイヤホンは、機種によっては密閉性が高すぎて、付けていると水中にいるときのような閉塞感を感じるものもあるのですが、PaMu Quietはそのような閉塞感がありません。また、ノイズキャンセリング機能を備えたイヤホンの場合、機能をオンにすると鼓膜に少し圧迫感を感じる場合がありますが、PaMu Quietはノイズキャンセリング機能が働いているときも、そういう圧迫感をほとんど感じません。これは他社のノイキャンイヤホンを使ったことがある人にもぜひ体験してほしいですね」(一條)

↑装着感が自然で、密閉感や圧迫感も感じられないとのこと

 

イヤホンは片側わずか5.1gという軽量設計で、長い時間装着しても耳に負担をかけません。また、IPX4相当の防滴性能を備えているので、汗をかきやすい運動時にも安心して使うことができます。

 

懐中時計のようなデザインにこだわりのギミックも

こだわりを感じるのは、音質やノイズキャンセリング機能だけではありません。PaMu Quietは、デザインにもオリジナリティあふれる意匠をこらしています。

 

充電ケースは懐中時計をモチーフにしたユニークなデザインを採用。リューズのようなボタンを押すとカチッと音が鳴りケースが開く、という仕掛けで、まるで秘密道具やスパイ道具を使っているような気分になれます。イヤホンをケースから取り出す動作も、このギミックが特別なものにしてくれます。

 

なお、今回お借りしたものは発売前のものということで、実際の製品とは若干使用が異なるとのこと。発売時にはケースのロゴ部分にメタルをあしらったデザインになるそうです。

↑懐中時計のような充電ケース(写真は発売前のもののため、一部使用が異なります)

 

↑発売版にはケースのロゴ部分にメタルがあしらわれます

 

また、アクセントとなるメタリックなオーナメントの部分には、30個のLEDライトが半円上に配置されており、バッテリー残量に応じて点灯します。満充電の状態では半円すべてが点灯しますが、バッテリーが減っていくとLEDが半円が徐々に欠けていきます。このLEDライトは、星の動きをイメージしているとのこと。

↑充電ケースはワイヤレス充電にも対応。充電時などにLEDライトが点灯します(写真はワイヤレス充電器に置いて充電しているところ)

 

ケースの表面はレザー調で、高級感を演出。長めのストラップが付属しているので、使わないときはケースを首から掛けておくことも可能。さらに、Makuakeではオプションとして専用レザーストラップや、レザーストラップが同梱されるセットなどが用意されています。より本格的な雰囲気を味わうなら、ぜひレザーストラップもゲットしましょう!

↑ストラップとポーチが同梱されます

 

↑充電ケースにストラップをつければ首から掛けたりすることも可能に

 

充電ケースは付属のUSB Type-Cをつないで充電できるほか、Qi規格対応のワイヤレス充電器を使えば置くだけで充電可能。連続使用時間はイヤホン単体で最大約4時間、充電ケース併用で最大約12時間となっています。

 

自然に聞こえる外音取り込み機能にも注目

さて、オーディオ担当の編集部・一條に、PaMu Quietを使っていてほかに気に入ったところがあるか聞いてみましょう。

 

「最初に驚いたのはノイズキャンセリングの性能の高さですが、もうひとつ、外音取り込みモードにもびっくりしました。PaMu Quietにはタッチセンサーが備わっていて、右側のイヤホンを長押しするとノイズキャンセリングモードと外音取り込みモードを切り替えられるのですが、外音取り込みモード時の取り込んだ音声がめちゃくちゃ自然で、まるでイヤホンを耳から外したかのようにナチュラルに周囲の音が聞こえるんです」(一條)

 

でも、外音取り込み機能は、従来のノイキャンイヤホンにも搭載されていたもの。そんなに違うものでしょうか?

 

「ノイキャン機能を備えたイヤホンは外音取り込み機能も備えている場合が多いのですが、これまではいかにも“マイクで音を拾いました”というような不自然な音質のものがほとんどでした。機種によっては音の距離感がなくなり、遠くの人の声も近くの人の声も同じように聞こえたり。だから、これまでは日常的に外音取り込み機能は使うことはあまりなかったのですが、PaMu Quietは取り込む音がすごく自然で、外音を取り込みながら音楽を再生していても違和感がないんです。外音取り込みモードにしておくことで、音楽を聴いていても電車のアナウンスに気づくことができるので、降りなきゃいけない駅で降りそびれる、なんてこともなくなりましたね」(一條)

 

PaMu QuietにはAndroid/iOS用アプリが用意されており、アプリから様々な設定が可能。例えば、ノイズキャンセリング機能の切り替えは、デフォルトだと「ノイズキャンセリングモード」⇔「外音取り込みモード」ですが、アプリ上からは「ノイズキャンセリングON」「ノイズキャンセリングOFF」「外音取り込みモード」の3つから選択可能。このほか、イヤホンタッチ時の操作も自由にカスタマイズできます。将来的には、イヤホンのアップデートもアプリから行えるようになるので、PaMu Quietユーザーなら絶対ダウンロードしておきたいところ。

↑専用アプリを使えば様々な操作や設定が可能

 

「ノイキャンオン/オフと外音取り込みの3つのモードを使い分けることで、いろいろなシーンでPaMu Quietを活用しています。例えば、通勤電車の中では雑音を極力カットしたいので“ノイズキャンセリングオン”、オフィスや自宅など比較的静かな環境では“ノイズキャンセリングオフ”、移動中に電車のアナウンスを聞き逃したくないときは“外音取り込みモード”、という感じです。どのモードでも音質が変わらないから、周囲の状況に合わせてガンガン切り替えられるのがいいんですよ。とても気に入ったので、個人的に購入しようかと思ってます。いまならお得に買えますし」(一條)

 

このように、編集部のオーディオ担当・一條もすっかり気に入ったというPadmate「PaMu Quiet」がひと足早くお得な価格で手に入るのは11月29日まで! 異次元のノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスイヤホンが気になった方は、いますぐ下記のリンクからMakuakeのプロジェクトページをチェックしてみて下さい!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ニューノーマル時代のライブ視聴には“感じる”クッション型スピーカーが必要だ!【Makuake×GetNavi】

斬新なアイデアや機能を備えるモノは、人の心を躍らせる──新しいモノやサービスが誕生し続けるMakuakeとGetNaviのコラボで「新しいモノづくりプロジェクト」が始動!

 

【Makuakeとは?】

「生まれるべきものが生まれ 広がるべきものが広がり 残るべきものが残る世界の実現」をビジョンに掲げる、新しいモノや体験の応援購入サービス。2013年のサービススタート以来、累計1万件以上のプロジェクトが誕生し、数千万円を超えるプロジェクトも多数。

 

本取り組みでは、MakuakeとGetNaviチームが厳選した注目プロダクトをピックアップ。読者のみなさんとプロジェクト実行者をつなぐ橋渡し役を担います! また本記事では、新しいモノ・サービス大好きなGetNavi編集部の担当者が惚れ込んだポイントや、プロジェクト実行者による解説を交えて紹介。気になった製品はMakuakeで、ぜひ応援購入をお願いします!

 

【エントリーNo.02】“震動”により没入感MAXのもちもちクッション型スピーカー

マグクルーズ

マグニチュードサウンド

https://www.makuake.com/project/magnitude_sound/

再生中の低音と連動して“震動”を生み出すことで臨場感を高めるスピーカー。映画や音楽ライブ、ゲームなどを楽しむ際に気分を盛り上げる。音量や震動を調整できるリモコンも付属。低反発素材のクッションは、触り心地抜群だ。

SPEC ●電源:AC ●最大出力:24W ●再生周波数帯域:60Hz〜18kHz ●最大音圧:90dB サイズ:W425×H210×D130mm ●質量:1480g

※変更されることもあり

 

配信イベントが増えるいま、ニューノーマルのアイテムに

映画館やライブ会場での体験には、なぜ価値があるのか。理由のひとつは「低音」。音圧の振動が身体を揺らし、「聞く」だけでなく、「感じられる」のが醍醐味だ。

 

そんな“震動”を自宅で手軽に体験できるのが、マグニチュードサウンド。コンテンツを再生すると、低音と連動してスピーカーが震動を発生させる。クッション型の本機に身体を密着させれば震動をひしひしと感じられ、映画館やライブ会場にいるような、コンテンツの世界に入り込む感覚を味わえるのだ。スピーカーユニットが近くにあるため、小音量で楽しめるのもうれしい。

 

「目指したのは究極の臨場感。映画やゲーム、ライブなどのコンテンツを、スマホでどこでも気軽に楽しめるいま、その魅力を最大限に届けたいと考えました」(プロジェクトオーナーのマグクルーズ)

 

配信イベントが増えるいま、本機がエンタメ体験の「ニューノーマル」となるかもしれない。

 

【ココが新しい!】

1.リラックスしながら音の世界に没頭できる

クッションの素材には、低反発ウレタンフォームを採用。身体の形にぴったりフィットし、リラックス効果が抜群だ。首元や頭、腰などに当てて、快適に音を満喫できる。

 

2.音量や震動の度合いはリモコンで操作できる

スピーカーに頭を預けながらでも操作できるリモコンが付属。音だけでなく、震動の強さも調整可能だ。コンテンツの種類によって音量と震動を調整すると、より没入できる。

 

3.ミニクッションとして家中どこでも持ち運べる

モノトーンの落ち着いたデザインは、どんなインテリアにもすんなり馴染む。軽量コンパクトな設計で持ち運びが簡単なので、好きな場所で迫力の音を楽しめるのがうれしい。

 

【GetNavi編集長・川内一史もマグニチュードサウンドに太鼓判!!】

GetNavi編集長

川内一史

Amazon Prime VideoやYouTubeを利用して、映画や音楽を楽しむ。自宅ではヘッドホンよりスピーカー派。

 

「クッションだからこそ震動を最大限に感じられる 「クッション」にしたことで震動を最大限に感じられるという、画期的なアイデアが光ります。しかも、モチモチの感触でめちゃ気持ち良い! 一度使ったらもう手放せなくなりますよ」(川内)

 

■「新しいモノづくりプロジェクト」 エントリー大募集中!■

本企画にエントリーする実行者を大募集中! エントリーにあたっての相談や質問も気軽にお寄せください。本誌スタッフとMakuakeのキュレーターが企画を審査したうえで、プロジェクトの実現へ向けてサポートします。

エントリーはこちらへ! → ■getnavi@one-publishing.co.jp

 

■Makuake特集ページができました■

GetNavi webではこれまでに紹介・取材したMakuakeプロジェクトの製品やサービスを一覧できる、特集 Makuakeで見つけた「良いものたち」を立ち上げました。応援購入サービスだとプロジェクトが終わったら「記事の賞味期限終わりでしょ?」と思うかもしれませんが、プロジェクトのプロダクトを使ったレビューや、担当者に開発の裏話を聞いた記事など様々な記事を配信しています! ので、ぜひご注目ください。
https://getnavi.jp/features/makuake/

 

【Makuake公式サイトはコチラ!】

業界最高クラスの消音性能! ファーウェイの完全ワイヤレス「HUAWEI FreeBuds Pro」

ファーウェイ・ジャパンは、業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds Pro」を11月20日に発売します。カラーはカーボンブラック、シルバーフロスト、セラミックホワイトの3色。実売予想価格は2万2800円(税抜)。

↑「HUAWEI FreeBuds Pro」

 

「HUAWEI FreeBuds Pro」は、FreeBudsシリーズの最上位モデル。イヤホンの内側と外側に配置されたデュアルマイクによりノイズを検出し、より正確なアンチノイズ信号を生成することで、業界最高クラスとなる最大-40dBのノイズキャンセリング性能を実現しています。

↑業界最高クラスのノイズキャンセリング性能を実現

 

また、新たな機能として、リアルタイムで周囲の状況を認識し、最適化したノイズキャンセリングレベルに自動設定する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」を搭載。機内や列車などの非常に雑音の多い場所に適した「ウルトラモード」、雑踏や混雑したカフェなどに適した「標準モード」、職場や図書館などの静かな環境に適した「くつろぎモード」に自動で切り替えてくれます。

↑周囲の状況を検知して自動調整する「シーン別アクティブノイズキャンセリング」機能を新たに搭載

 

さらに、イヤホンを装着したまま周囲の音を聴ける「外部音取り込みモード」に加え、周囲の音は低減しながら人の声だけを際立たせる「音声取り込みモード」も搭載しました。

 

このほか、スマートフォンやパソコン、タブレット、スマートウォッチなどに同時に2つまで接続できる「デュアルデバイス同時接続」にも対応。例えば、スマートフォンで音楽を聴きながら仕事をしているときに、イヤホンの再設定を行うことなくそのままPCのオンライン会議に切り替えることができます。

 

音質面では11mm径の大口径ダイナミックドライバーを採用し、迫力のサウンドを実現。リアルタイムでイコライザーを最適化してくれるので、低音領域も解像度高く表現します。

↑大口径の11mm径ダイナミックドライバーを採用

 

ハンズフリー通話やオンライン会議でも使いやすいよう、マイクの音質も改善。3マイクシステムと骨伝導センサーを搭載し、相手にはっきりとした声を届けます。また、従来のFreeBudsシリーズよりさらに進化した「デュアル風ノイズ低減構造」を採用し、歩いているときや走っているときでも風ノイズを低減してくれるので、クリアな通話が可能です。

 

連続再生時間は、ノイズキャンセリングオフ時にイヤホン単体で7時間、ケース使用で30時間。ノイズキャンセリングオン時はイヤホン単体で4.5時間、ケース使用で20時間となっています。ケースはワイヤレス充電に対応しており、ファーウェイのワイヤレス給電に対応したスマートフォンと組み合わせればおすそわけ受電も可能です。

↑充電ケースはワイヤレス充電にも対応

 

さらに進化したノイズキャンセリング機能を備えた「HUAWEI FreeBuds Pro」は、テレワーク使用にも最適。仕事用のワイヤレスイヤホンをお探しの方も、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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スマートスピーカー×ワイヤレス充電器のベルキン「SOUNDFORM ELITE Hi-Fiスマートスピーカー」を使ってみた

今年1月に行われた世界最大級の電子機器の見本市「CES」でスマホ関連アイテムを取材していた筆者が、「これ、いいなぁ〜日本でも発売してほしいなぁ〜」と思っていた製品が10月に発売されました。それがベルキンの「SOUNDFORM ELITE Hi-Fiスマートスピーカー」。フランスの高級オーディオメーカー・Devialet(デビアレ)の音響技術を採用したほかGoogleアシスタントにも対応し、スマホの充電もできるという製品です。

↑ベルキンの「SOUNDFORM ELITE Hi-Fiスマートスピーカー+ワイヤレス充電器」。実売価格は4万2550円(税別)

 

普段からスマートスピーカーとワイヤレスチャージャーを使っている筆者にとっては、それらが1つにまとまり、音質もグ〜ンとグレードアップするであろう画期的な製品。ということで今回、ベルキンさんに実機をお借りして、さっそく使ってみました。

 

場所を選ばす設置でき、スマホも充電できる

本体は丸く、サイズはH168.5×W162×D162mmと小さからず大きからずというサイズ感なので、場所を選ばすに設置でき、楽に動かせます。上部がワイヤレス充電のクレードルになっていて、スマホを縦向きにして設置可能。筆者はGoogle Pixel 5とiPhone 11 Proを充電しましたが、おそらくQi対応のスマホなら、どの機種でも充電できると思います。

↑同梱品一式。本体のほかにはACアダプターと簡単な説明書が入っているのみ

 

↑高さはペットボトルよりも500mlのペットボトルよりも低く、かなりコンパクト。重さは1.25kg

 

背面下部にACアダプターの挿し込み口があり、出っ張りが気にならないようにピタッと挿せるようにデザインされています。エンクロージャーは温かみのあるファブリック調。カラバリはブラックとホワイトの2色から選べますが、筆者はブラックを借りました。

↑ACアダプターは本体にピタリと挿し込めて、デザインを損なわない

 

↑ホワイトのエンクロージャーは淡いグレー

電源をオンにしたら、スマホにインストールした「Google Home」アプリを用いて設定を行います。筆者はすでにGoogle HomeやChromecastなどを使っていたので、新しいデバイスとしてSOUNDFORM ELITEを追加するだけで、あっという間に設定できました。初めての場合も、画面の案内に従って設定すれば自宅のWi-Fiにつなげられて、「OK Google」などと話すだけで操作できるようになります。

↑画面に表示される手順に従うと、あっという間に設定完了

 

このスピーカーは、スマホとBluetoothで接続して、スマホの音声をダイレクトに出力できることもセールスポイント。つまり、スマートスピーカーだけでなく、フツーのBluetoothスピーカーとしても使えるわけです。

↑上部にタッチセンサーがあり、ここをタッチして音量を調整したり、マイクをミュートしたりもできる。左のBluetoothボタンを押すとスマホとペアリングできる

 

低音が心地よく響き、迫力あるサウンドが部屋に広がる

スピーカーは35mmのフルレンジドライバーと、70mmのウーファードライバーを2基搭載。オリジナル音源を忠実に再現する「Speaker Active Matching(SAM)」というDevialet独自のテクノロジーも搭載されています。

 

気になる音質ですが、期待していた以上に迫力がありました。ボリュームをかなり大きくでき、一般家庭でフルボリュームにするのは禁物。絶対に近所迷惑になってしまいます。住環境にもよりますが、マンションなどの集合住宅では50%くらいで十分満足がいく音量を得られるのではないかと。筆者は賃貸マンション暮らしで、リビングとベッドルームが繋がった約20畳(40平方メートル以上あるかな)の部屋で使いましたが、音が部屋全体に広がり、振動が壁に反響して、音楽に包まれるような臨場感を味わえました。

↑音は前方と左右に響くようだが、丸い形状ということもあり、全方位に広がるように感じる

 

筆者はオーディオに詳しいわけではないので、音質を表現するのは難しいのですが、音量に関係なく、奥行き感のあるサウンドが聴こえて、よく響く感じ。とくに低音が心地よく響き、楽器の音が生演奏を聴いているかのように聴こえ、ボーカルもクリアに聴こえました。Wi-Fi経由、Bluetooth経由のどちらも音質は同等です。

↑Wi-Fi経由でスマートスピーカーとして音楽を聴く場合は、「Google Home」アプリのイコライザー機能で好みの音質に調整できる

 

「YouTube Music」や「Spotify」で、J-POP、K-POP、クラシックなど、いろいろ聴いてみましたが、とりわけ高音質を実感したのが、Googleアシスタントのアラーム音。これまで使っていたスマートスピーカーで毎朝聴いていた音だけに、音質が大きく向上したことを実感できました。

 

スマートスピーカーとして使い勝手も申し分なし

音楽を聴きながらスマホを充電できることも、このスピーカーの利点。画面が見えるように置けるので、「YouTube」を見つつ、スピーカーから音声を流すといった使い方も可能。スピーカーの振動でスマホがカタカタと動くかと思いきや、その心配は無用。全く動きません。これはDevialet社独自の「Push-Push」というデュアルウーファー構造によって振動が除去されるため。スマホを載せた状態でも、迫力のある低音を響かせることができます。

↑「YouTube」でミュージックビデオを見ながら、音声を高音質で楽しむのもオススメ

 

声で操作するスマートスピーカーとしての使い勝手は、Google純正モデルと同等といっていいでしょう。「Google Home」アプリで設定でき、声を聞き分ける「Voice Match」にも対応。ほかのスマートスピーカーやスマートディスプレイとグループ化して使うこともできます。

 

内蔵マイクの性能も良さげです。スマートスピーカーは音量を大きくしていると、大きな声で話さないと反応してくれないことがありますが、このスピーカーは、少し離れた場所から普通の声量で「OK Google」と話しても、しっかり聞き取ってくれて、続く指令を聞き取るべく、ボリュームが絞られます。

 

約4万円でデビアレが買えると思えば高くはない!?

SOUNDFORM ELITEはスマートスピーカーとしては、やや高めですが、Devialet社と共同開発したモデルであることが大きなポイント。筆者はDevialetのワイヤレススピーカーを使ったことはありませんが、主力モデルの「PHANTOM」シリーズの価格を調べると、20〜40万円くらいするんですね。その音響技術を採用したスピーカーが約4万円で手に入れられると考えると、むしろ安いと言えなくもありません。Googleアシスタント対応のスマートスピーカーを使っていて、音質に物足りなさを感じている人は検討してみる価値はあるでしょう。

 

ワイヤレス充電は、いわばオマケのような機能ですが、個人的にはものすごく気に入りました。スピーカーに載せるだけで充電できる手軽さは手放せなくなること請け合い。しかも、スマホが再生中の楽曲を表示するディスプレイの役割も果たすわけです。この仕様を考えた人に敬意を表したいです。

↑ワイヤレス充電は最大10W。ケーブルでの充電に比べると時間はかかる

 

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アンダーアーマー×JBLコラボ! 30%小さくなった完全ワイヤレス「UA TRUE WIRELESS STREAK」

ハーマンインターナショナルは、米国のオーディオブランド「JBL」より、スポーツブランド「UNDER ARMOUR(アンダーアーマー)」とコラボした完全ワイヤレスイヤホン「UA TRUE WIRELESS STREAK」を11月27日に発売します。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色。直販サイトでの実売価格は1万4800円(税抜)。

↑「UA TRUE WIRELESS STREAK」(ブラック)

 

「UA TRUE WIRELESS STREAK」は、より高い装着感と快適性を実現するためにコンパクトに設計された完全ワイヤレスイヤホン。アンダーアーマーとのコラボレーションモデルならではのスポーツ時における優位性は保ちつつ、よりファッショナブルに利用できるデザインとなっています。

↑スポーツ時の使用に最適

 

すでに発売している同シリーズの「UA TRUE WIRELESS FLASH X」よりイヤホン本体のサイズを約30%小さく設計し、イヤーチップ、ウイング付きエンハンサーも、通常よりワンサイズ小さいXS、そしてS、Mサイズを同梱。激しい動きを伴う際にも、女性や耳の小さい人でもズレや落下を気にすることなく、安心して使用できます。

↑従来より約30%小さくなったコンパクトサイズ

 

コンパクトなデザインながら運動時に役立つ機能を多数搭載。汗や水濡れが気になる場所での使用も安心なIPX7の防水性能のほか、必要な時に瞬時に周囲の環境音を取り込むことができる「アンビエントアウェア」機能、イヤホンを取り外すことなく会話できる「トークスルー」機能を備えています。

 

さらに、Androidデバイスとのスムーズな接続を実現する「Google Fast Pair」や、本体片側ずつ単体使用が可能な「Dual Connect」、充電ケースを開けただけで2度目以降のペアリングが可能な「Sync」機能にも対応しています。

 

イヤホン本体は、約2時間の充電で最大約6時間のワイヤレス音楽再生が可能。さらに、充電ケースにイヤホンを収納すれば最大約12時間分の充電ができ、合計で最大約18時間の音楽再生が可能です。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。

 

また、特典として、アンダーアーマーが提供するランニングアプリ「Map My Run」のプレミアムメンバーシップを1年間無料で利用できるクーポンを同梱。同アプリを使えばランニングをトラッキングして、マップに記録できるほか、ランニングルートの検索やお気に入りのルートを保存、共有なども可能です。

↑ホワイトとレッドも用意

 

スポーツに便利なコンパクトサイズの完全ワイヤレスイヤホンは、初めてワイヤレスイヤホンを使う人にもオススメ。運動のお供に使ってみてはいかがでしょうか。

 

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ビクタースタジオが音を監修! ビクター初の完全ワイヤレスイヤホン「HA‐FX100T」

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、ブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「HA‐FX100T」を11月中旬に発売します。実売予想価格は1万5000円前後(税抜)。

↑「HA‐FX100T」

 

本機は、グループ会社であるJVCケンウッド・ビクターエンタテインメントが運営する「ビクタースタジオ」のエンジニアが音質を監修。これまで同社が培ってきた音響設計技術に、音楽制作現場に携わるスタジオエンジニアの知見を加えることで「プロが認めた音」に仕上げるとともに、「Tuned by VICTOR STUDIO」のロゴを付与し、そのこだわりを表現しています。

 

イヤホンは片側で約4.5gの小型・軽量ボディでありながら、ドライバーユニットの背面に音響のための空間をしっかりと確保しており、心地よいゆとりのある低音とワイドレンジな音を実現しています。

↑イヤホンにはビクターブランドの象徴である「犬のマーク」を刻印

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、軽く触れるだけで操作できる「タッチコントロール」を採用。ボリューム調整や楽曲の操作のほか、マイクで外音を取り込み会話をしやすくする「タッチ&トーク」機能も利用できます。

 

また、ワイヤレスイヤホンのテレワーク需要が伸びていることを受け、リモート会議や電話での通話時(HFP、HSP接続時)に、声の帯域が聞き取りやすくなるように自動で音質が切り替わる「はっきり音声」機能を搭載。さらに、クアルコム cVcノイズキャンセルテクノロジーと高性能MEMSマイクの採用により、ノイズを抑えたクリアなハンズフリー通話が可能です。

↑装着イメージ

 

このほか、左右独立伝送により音切れに強く、低遅延を実現するクアルコム TrueWireless Stereo Plusに対応。左右のイヤホンを、どちらか片方だけで使うこともできます。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

 

イヤホン部は雨や水しぶきに強いIPX4相当の生活防水仕様。連続再生時間はイヤホン単体で最大約8時間、充電ケース併用で最大約28時間。約10分の充電で最大約1時間使用できるクイック充電にも対応しています。

 

付属のイヤーピースには、内壁に設けたディンプルが音質劣化の原因となるイヤーピース内の反射音を拡散させて音のにごりを抑制する「スパイラルドットイヤーピース」を採用。耳に最適にフィットする大きさを選べる5つのサイズ(S、MS、M、ML、L)が付属します。

↑スパイラルドットイヤーピースが付属しています

 

また、テレワークなどの長時間装着にも最適な軽い着け心地の交換用イヤーピース「EP-FX11」も11月中旬より発売。こちらは、独自の音質向上技術「スパイラルドット」に加え、耳への圧迫感を抑える新形状と、柔らかく伸びのあるシリコン素材を採用したもの。愛称を「スパイラルドットSF(ストレスフリー)」とし、高音質と装着感のよさを訴求します。サイズは5サイズ(S/MS/M/ML/L)で、実売想定価格は1400円前後(税抜)。

↑軽い付け心地の「スパイラルドットSF(ストレスフリー)」

 

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耳をいたわる「リスニングケア」搭載! ヤマハの完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」

ヤマハは、独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」を11月28日に発売します。カラーは全6色で、実売予想価格は1万円前後(税抜)。

↑「TW-E3B」

 

本機は、同社の完全ワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「TW-E3A」の後継機種。従来より小型化(体積比25%減)を果たし、カラーバリエーションを全6色(ブラック、グレー、スモーキーピンク、バイオレット/ラベンダー、スモーキーブルー、スモーキーグリーン)に拡充しています。

↑カラーは全6色

 

また、耳に触れる部分に滑りにくい塗装を施すことで小さな耳にもしっかりフィットし、長時間のリスニングでも疲れにくい快適な装着性を実現。操作ボタンの構造を見直すことにより、操作性の向上も図っています。

 

ヤマハ独自の「リスニングケア」機能は、音量を小さくすると低域と高域が聴こえにくくなる、周囲の環境音によって聴こえ方が変わるといった音の違いに着目し、音量毎に最適なバランスになるように各帯域の音を補正するというもの。これにより音量アップによる耳への負担を抑えながら、自然で聞きやすい音を再現します。

↑独自の音質補正機能「リスニングケア」を搭載

 

イヤホンにはクアルコム製SoC「QCC3026」を採用。さらに、左右独立通信テクノロジー「TrueWireless Stereo Plus」をサポートしており、途切れにくく低遅延なワイヤレス通信を実現しています(※)。BluetoothコーデックはSBC/AAC/aptXに対応。

※:送信側がTrueWireless Stereo Plusに対応している必要があります
↑左右のイヤホンが独立して通信を行う「TrueWireless Stereo Plus」をサポート

 

スマートフォン専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、リスニングケアやオートパワーオフの設定、バッテリー残量の確認などが可能。連続再生時間はイヤホン単体で最大約6時間、充電ケース併用で最大約24時間。充電ケースには4連LEDインジケーターを搭載しており、視覚的にバッテリー残量を確認することができます。

 

コンパクトなボディ&豊富なカラバリと、独自の音質補正機能を備えた完全ワイヤレスイヤホン「TW-E3B」は、1万円前後というお手ごろな価格もうれしいですね。手軽に使えるワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

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ボタン1つで最適な画質・音質に! 自動調整機能が楽チンなアイリスオーヤマの4Kテレビ

アイリスオーヤマは、テレビ向けブランド「LUCAシリーズ」より、番組に合わせて最適な画質と音質に自動調整する「AIオート機能」搭載の4K液晶テレビを11月25日に発売します。

↑アイリスオーヤマ「AIオート機能4Kチューナー内蔵液晶テレビ」

 

ラインナップは75型/65型/55型/50型/43型の5サイズで、75型以外のモデルには独自の技術による音声操作リモコンが付属します。実売価格は、75型が32万8000円、65型が17万8000円、55型/が12万9800円、50型が9万9800円、43型が9万4800円(いずれも税抜)。

 

2つの自動調整機能でいつでも最適な画質・音質に

新モデルでは、ドラマやスポーツ、ニュースなど、テレビ番組の内容に応じて画質や音質を自動調整する「AIオート」機能と、映像や音声を強調させて見やすく・聞き取りやすくする「はっきり」機能の2つの調整機能を搭載。いずれもリモコンからワンボタンでオン/オフを切り替えることができます。

↑リモコンのボタンを押すだけで簡単に切り替え可能

 

「AIオート」は、放送波に含まれるテレビ番組のジャンルを検知し、AIデータベースにもとづいてセッティングされた7つの設定から最適なものを自動で選定。番組ごとに最適な画質、音質に自動で調整してくれます。

↑左がAIオートオフ、右がAIオートオン(イメージ)

 

例えば、「スポーツ」では背景や選手の動きをよりクリアに、音は観衆の声が良く聞こえるように表現。「映画」ではフィルム感を感じさせる温かい色合いに調整し、セリフも聞き取りやすくしてくれます。

 

「はっきり」機能は、テレビの画像が見にくかったり音声が聞き取りにくいとき、リモコンのボタンを押すだけで、映像と音質を自動調整してくれるもの。明るくはっきりしたコントラストと色の表現で人の表情やシーンを分かりやすく再現し、ニュースやドラマなどのセリフやコメントを明瞭に聞き取りやすく変化させます。目や耳の衰えを感じる高齢者の方にも最適な機能です。

↑「はっきり」機能はコントラストや明るさを強調して、見やすい画質に調整します

 

好評の音声操作リモコンが付属

このほか、75型以外のモデルには2019年モデルで好評だった独自の音声操作リモコンが付属。ウェイクアップワードのあとに予め設定された28種類の操作ワードを音声操作リモコンに向かって発話するだけで、電源のオン・オフやチャンネル変更、音量の調整などを手軽に操作できます。

↑音声操作リモコン

 

操作ワードは定型なので、一般的なスマートスピーカーなどのAI音声アシスタント機能よりも認識性能が高く、すばやく反応することが特徴です。

 

チューナーは新4K放送用が2基、地デジ/BS/CS放送用は3基搭載しており、別売のUSB HDDを接続すれば4K放送の裏番組録画や、地デジ放送の2番組同時録画も可能。

 

パネルの解像度は4K(3840×2160ドット)で、バックライトはLED直下型。倍速表示は非対応。ネット動画機能も搭載していません。HDRはHDR10およびHLGに対応しています。

 

同社では、アイリスオーヤマならではの工夫を凝らした家電を「なるほど家電」とネーミングしていますが、こちらのテレビも他社にはない使いやすい機能を多数備えており、思わず“なるほど”とうなってしまいそう。見やすさ・聞き取りやすさ・使いやすさにこだわった4Kテレビをお探しの方は、ぜひホームセンターなどの店頭でチェックしてみて下さい。

 

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手ブレ・傾きが意識から消えていく―― 「GoPro HERO9 Black」を使ってわかった“ジンバル要らず”の実力

アクションカムの代名詞とも言うべきGoProシリーズだが、昨今のVlogブームから乗り遅れていた機能がある。自撮り用の前面液晶画面だ。以前から要望が多かった機能ではあるが、HERO8では「ディスプレイモジュラー」という形でアクセサリーでの対応となった。

 

そのディスプレイモジュラーを待ち望んでいたユーザーも多かったと思うが、今年新たに登場したのが「GoPro HERO9 Black」だ。パッと見でわかる最大の特徴は、ライブビューやステータス表示が可能な1.4インチカラー LCDの前面スクリーンが搭載されたこと。これによりGoProで自撮りが容易になるだけでなく、その他にもVlogを意識した新機能が盛り込まれている。

↑GoPro HERO9 Blackでは、ライブビュー表示も可能な1.4インチカラー LCDの前面スクリーンを採用

 

表示をカスタムできる前面スクリーンを搭載

本体寸法は71.8×50.8×33.6mmで重量は158g。HERO8よりも少し大きく重くなった。これはバッテリーの大容量化と前面カラースクリーン搭載によるところが大きいだろう。なので従来のアクセサリー類では使えないものなども出てくるので注意が必要だ。

 

前面スクリーンは画面中央部分をクロップして映し出す「フルスクリーン」と、画面全体を表示してくれる「実際の画面」を選ぶことができる。また非表示にしてバッテリー消費を抑えたり、従来通りのステータス表示も可能だ。個人的にはフレームのバランスを気にしたいので「実際の画面」にして使っていたが、被写体を常に中心に置いておきたい場合や自撮りで表情を気にしたい方はクロップした「フルスクリーン」画面で表示するとよいだろう。

↑前面画面表示はカスタマイズ可能

 

静止画/動画ともに基本の画質性能が向上

では基本性能を確認していこう。

 

まずは画質の違いについて。写真の解像度がHERO8の12メガピクセルから20メガピクセル(5184 × 3888px)へとかなり向上した。

↑動画のイメージの強いGoProだが、HERO9 Blackでは静止画の画質も大幅に向上

 

画角は狭角、リニア、広角の三段階で変更可能。広角とリニアではズームもできるので、スマホとはまた違った感じの写真撮影を楽しめる。

↑画角比較

 

動画もより高解像度な5K@30fpsでの撮影が可能となった。動画の画角は狭角、リニア、広角、さらにSuperViewの四段階に変更可能。従来から定評のある手ブレ補正機能もHyperSmooth 3.0となり、よりスムーズで安定した映像を記録できる。HyperSmoothをオフにすればリニアと広角ではズームも可能。

 

カメラ単体で機能する「水平維持」が非常に強力

そして新たに搭載された「リニア+水平維持」モードが非常に強力。従来は撮影後にGoProアプリでの処理が必要だった水平維持が、カメラ単体で撮影できるようになった。これによりカメラが多少斜めになってしまっても記録映像は常に水平を維持してくれるので、ジンバル要らずのスムーズな映像をカメラ単体で撮影できる。

↑水平維持機能を本体内で適用できるのが非常に便利

 

これが思った以上に快適だった。斜面や階段などの足場の悪い場所でも手ブレを気にせずに足元に注意して移動撮影できるし、車載映像もコーナーでの傾きや路面の凹凸に関係なくとてもスムーズに撮影できた。

<レビュー動画01/手ブレ補正や水平維持機能>

※0秒~手持ちでの手ブレ補正、音について
※34秒~自撮り、光線状態の違いによる描写(逆光/順光/日陰)
※1分30秒~画角の違い
※1分48秒~水平維持機能

 

「Max レンズモジュラー」でさらにパワーアップ!

さらに新登場のアクセサリー「Max レンズモジュラー」を使用すると、Max HyperSmoothによるさらに強力な手ブレ補正と水平維持機能で、360度どんな角度でも常に水平を維持してくれる。これは同社の360度カメラ「GoPro MAX」のHEROモード(※360度撮影ではなく、通常のHEROシリーズと同様の画角で撮影できるモード)の水平維持機能がそのまま使えるようなイメージだ。自撮り棒などで上下に動かすだけで、無理なく簡単にクレーンショットも可能となる。

↑新登場のアクセサリー「Max レンズモジュラー」。直販価格は1万1900円

 

<レビュー動画02/Max レンズモジュラー>

※0秒~Max レンズモジュラーの装着・設定
※20秒~強力な水平維持機能
※52秒~クレーンショット
※1分1秒~Max SuperView

 

だったらGoPro MAXでもよいのでは? と思う方もいるかもしれない。しかしGoPro MAXはあくまでも360度撮影の機能を重視しており、HEROモードでは1440p@60fpsまでしか撮影できず、ハイスピード撮影にも対応していない。全天周撮影できる利点は大きいが、アクションカメラとして考えるとちょっと物足りなくなってくるのだ。

 

撮影時間を設定できる新機能も追加

そしてもうひとつ新たに加わったのが「スケジュールキャプチャー/デュレーションキャプチャー」機能。これにより撮影開始時刻や録画を停止するまでの時間を設定できるようになった。

 

撮影開始後に放置しておいても設定した時間に停止してくれるし、朝日が昇るタイムラプスもその時間に起床せずに自動的に撮影できる。これらもまたVlog用途として活用できるのではないだろうか。

 

その他の撮影機能は概ねHERO8から引き継がれており、スローモーションやタイムラプスなどの撮影も可能。単なるアクションカメラとしてではなく、日常の記録や旅の思い出などもより印象的に表現できるだろう。

<レビュー動画03/スローモーション&タイムラプス>

 

【まとめ】自撮り含めたVlog用途でもかなり便利に使えるようになった

実際に使用してみると、やはり前面スクリーンがあるのは自撮り撮影にとても便利だ。従来は「広角で撮影しておけば画角には入っているだろう」といった使い方になってしまい、映像としてはちょっとルーズな感じが否めなかった…。

 

そこに追加された「リニア+水平維持」機能で自撮りでも表情をハッキリ撮影できるし、何より余計なことに気を取られることなく移動時の足元や障害物に気を配れるし、ナレーションにも集中できるなど利点は多い。要望の多かったVlog用途でもかなり便利に使えるようになった印象である。

 

GoPro.comでは現在期間限定の価格となっており、HERO9単体で4万8800円、ハンドグリップなどが付属する「HERO9バンドル」パッケージで5万4800円。ただし、クラウドストレージの利用や交換補償などの特典が得られる「GoProサブスクリプション」に登録すると「HERO9バンドル」パッケージは4万3800円で購入できる(※1年間の登録が必要/1年間で6000円)。GoProを頻繁に使用する人にとっては、同時にサブスクリプションに登録して購入することを検討してもよいだろう。

鬼滅の刃コラボの完全ワイヤレスイヤホンが予約開始! 炭治郎などのキャラをイメージしたデザイン採用

オンキヨーは、TVアニメ「鬼滅の刃」とコラボレーションした完全ワイヤレスイヤホンを、ECサイト「ONKYO DIRECT」で予約販売します。予約期間は2020年11月10日15:00から2021年1月8日15:00まで。製品の発送は2021年3月初旬~3月中旬にかけて順次発送予定。価格は1万5000円(税込・送料込)。

 

本コラボレーションモデルは、作品に登場する「竈門炭治郎」「竈門禰豆子(※)」「我妻善逸」「嘴平伊之助」の4人のキャラクターをデザインしたもの。

※竈門禰豆子の「禰」は「ネ+爾」が正しい表記となります。

 

左右のハウジングプレートと本体充電ケースには、4キャラクターそれぞれをイメージしたアイコンをプリント加工しています。また、付属のオリジナルクリアカバーケースも同様に、4キャラクターそれぞれの服装や刀をイメージした模様デザインをプリント加工し、本体充電ケースに装着して双方の印刷部分が組み合わさることで、作品の世界観を表現しています。

↑キャラごとに異なるデザイン

 

パッケージもモデル毎のオリジナルデザインで、蓋裏面にキャラクタービジュアルを使用し、本体カラーリングと共に作品の世界観を表現しています。

 

イヤホンはBluetooth Ver.4.2に準拠し、コーデックはSBCとAACをサポート。再生時間はイヤホン単体で最大約3時間、充電ケースは約2回分の充電が可能です。ケースの充電端子はUSB Type-Cを採用。XS~Lサイズの4サイズのシリコンイヤーピースと充電ケーブルを同梱しています。

 

「劇場版『鬼滅の刃』無限列車編」は、公開4週目で興行収入200億円を突破。社会現象にまでなっている作品のコラボモデルだけに、注目度は抜群! なお、秋葉原の「ONKYO BASE」では、11月中旬より本コラボレーションモデルの展示・試聴の実施を予定しているとのこと。実物を確認したい方は、秋葉原に足を運んでみて下さい。

液晶テレビから完全ワイヤレスイヤホンまで、プロが選んだ【コスパ最強AV機器】12選──安くても高画質&高音質は当たり前!

「高性能なAV機器=高価なモノ」というイメージはすでに過去の話。技術の進歩や生産体制の増強などにより、いまでは安くても高画質&高音質は当たり前に。上位機に迫るクオリティの製品が続々と登場している!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年10月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

7万円台半ばの価格ながら上位機に迫る画質を実現

43V型液晶テレビは、ほど良いサイズと手ごろな価格で4K入門機に最適。10年ほど前の37V型と同等のスペースに設置でき、ほとんどが10万円以下で入手可能と、極めて身近な存在となっている。国内外を問わず多くのメーカーからリリースされているなかで、最注目はハイセンスの43U7Fだ。

 

内蔵するチューナーは1基のみながら、ネット動画アプリを搭載し、4K VODも楽しめる。独自OSの「VIDAA」は使い勝手も申し分なく、多彩な4K映像を手軽に堪能できるのがウリだ。

 

画質においても、東芝と共同開発された映像エンジンを搭載し、地デジから4K放送まで滑らかかつ高精細に表現する。また、最小遅延約0.83msという高レスポンスな「ゲームモード」を備え、操作がシビアな格闘ゲームやリズムゲームも快適にプレイ可能だ。

 

上位機に迫る機能や画質性能を持ちながら、実売価格は7万円台とリーズナブル。個室やワンルームでの使用にオススメしたい1台だ。

 

【No.01】東芝との共同開発による高画質エンジンを搭載

4K液晶テレビ

ハイセンス

43U7F

実売価格7万6780円

東芝との共同開発による映像処理回路を搭載。階調表現と微小信号の再現性が向上し、地デジから4Kネット動画まで、様々なコンテンツを美しく描き出す。音響最適補強技術「Eilex PRISM」による臨場感あふれる高音質も魅力。

SPEC●画面サイズ:65V/55V/50V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×1、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W959×H615×D194mm/9.1kg

 

↑最小遅延約0.83msの「ゲームモード」を搭載。入力レスポンスが重要な格闘ゲームやリズムゲームも快適にプレイ可能だ

 

↑「ワイドビューアングル」設定を備え、VA方式のパネルながら広視野角を実現。斜めから見てもクリアな映像が楽しめる

 

■ココが傑作!! 優れたアップコンバート機能で地デジも4Kクオリティに!

AV評論家

藤原陽祐さん

「新映像処理回路『NEOエンジン2020』が秀逸。2K/4K変換処理でも輪郭が太くならず、ノイズも丁寧に抑えられています。地デジを中心に楽しむなら超お買い得でしょう!」

 

↑映像処理回路「NEOエンジン 2020」。信号の処理精度を向上させて高画質化を実現する

 

【No.02】有機ELならコレが傑作! 部屋のどこに置いても最適な明るさで楽しめる!

LGエレクトロニクス

OLED 55BXPJA

実売価格18万8080円

「Dolby Vision IQ」が、周囲の明るさに合わせて画面の輝度を自動調整。どんな環境の部屋でも美麗な映像を楽しめる。また、「Dolby Atmos」により映像のなかに佇んでいるような臨場感溢れる音場を再現。

 

↑PCやテレビのリフレッシュレートを同期。ズレやカクつきを抑え、スピード感のあるゲーム映像が楽しめる

 

【No.03】国内メーカー製ならコレが傑作! 映像エンジンとクラウドが連携しベストな高画質処理を行う

東芝

レグザ 50M540X

実売価格11万円

内蔵する映像エンジンがクラウドと連携して高画質処理を行う「クラウドAI高画質テクノロジー」を採用。4K放送や地デジだけでなく、多様な画質が混在するネット配信サービスの映像を最適化する機能も備える。

 

↑ジャンルやコンテンツの画質特性をクラウドから取得。視聴中のコンテンツを解析し、適切な高画質処理を行う

 

【No.04】シンプルなスピーカーがテレビの音をグレードアップ!

シアターバー

ボーズ

Bose TV Speaker

実売価格3万3000円

高さわずか5cm強と置き場所を選ばないコンパクトサイズながら、フルレンジドライバーを2基搭載し、豊かなサウンドを楽しめる。Bluetooth機能も備えており、スマホやPCなどと無線接続してオーディオスピーカーとしても楽しめる。

SPEC●入力端子:HDMI(ARC対応)×1、光デジタル×1、3.5mmステレオミニ×1ほか●光デジタルケーブル長:1.5m●サイズ/質量:W594×H56×D102mm/2.0kg

 

↑専用リモコンが付属。豊かな低音を楽しめる「BASS」(右中央)、人の声を強調する「ダイアログモード」(右下)ボタンも備える

 

↑本体中央に2つのフルレンジドライバーとツィーターを搭載。クリアなセリフと、広がりのある贅沢なサウンドを奏でる

 

■ココが傑作!! セットアップやアプリも不要! ケーブル1本ですぐスタート

AVライター

山本 敦さん

「テレビにHDMIケーブルを接続するだけで使えるシンプルさが魅力。面倒なセットアップや専用アプリも必要ありません。これで3万3000円は革命レベルにお手ごろです!」

 

↑背面の端子部はシンプルで、AV初心者もセッティングしやすい。ケーブル接続でサブウーファーの追加も可能だ

 

【No.05】100インチのスクリーン付きで手軽に大画面へ没頭できる!

プロジェクター

QKK

AK-81

実売価格8980円

PCやBD/DVDプレーヤー、セットトップボックスなどを接続して、動画やゲーム画面を映し出す液晶プロジェクター。100インチの専用スクリーンが付帯しているので、手軽に様々なコンテンツを大画面で堪能できる。

SPEC(本体)●入力端子: HDMI×1、USB×2ほか●投影ランプ:LED●スピーカー:2W×2●投影距離:1~5m●サイズ/質量:W200×H80×D150mm/911g(本体)

 

↑専用のリモコンやAVケーブル、HDMIケーブルも同梱。追加でケーブルを買う必要がなく便利だ

 

■ココが傑作!! 入力端子の豊富さなど価格以上の装備が充実

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「スクリーンを別途購入しなくていい、という手軽さのほか、入力端子の多彩さ、スピーカー内蔵など、必要十分な装備です。操作ボタンを豊富に備えるのも便利」

 

↑入力はHDMI、USB、AV、microSD、VGAなどに対応。多様な機器が接続できる

 

【No.06】テレビのHDMI端子に挿して多彩なネット動画を楽しめる

セットトップボックス

アマゾン

Fire TV Stick 4K

実売価格6980円

テレビのHDMI端子に挿してネットに接続するだけで、YouTubeやAmazon Prime Video、Netflixなど多様なネット動画サービスを利用できるデバイス(一部有料会員登録が必要)。4K映像にも対応し、臨場感あふれる映像を満喫できる。

SPEC●接続端子:HDMI出力×1、MicroUSB(電源用)×1●Bluetooth:4.2/5.0 BLE●ストレージ:8GB●サイズ/質量:W99×H30×D14mm/53.6g

 

↑Amazon Prime Videoなどで配信している「4K Ultra HDコンテンツ」に対応。臨場感たっぷりの映像を楽しめる

 

■ココが傑作!! 邪魔にならない小型ボディと高精度な音声操作がイイ!

GetNavi編集長

川内一史

「端末がコンパクトなので、テレビ周りにスペースがなくても設置可能。リモコンは音声アシスタント『Amazon Alexa』に対応しており、音声検索を高い精度で行えるのも魅力です!」

 

↑Alexaの操作は付属のリモコンに話しかけるだけ。スポーツの結果なども調べてくれる

 

【No.07】ゲームプレイだけでなくビデオ会議にも使える!

ヘッドセット

ロジクール

G331

実売価格5390円

50mm径ドライバーを備え、ゲーム内の小さな音も正確に再現する。跳ね上げ式の6mmマイクを装備し、クリアではっきりとした音声を入力可能だ。モバイル機器やゲーム機などの接続にも対応するなど、汎用性が高い。

SPEC●ドライバー径:50mm●周波数特性:20Hz~20kHz●インピーダンス:39Ω(パッシブ)、5kΩ(アクティブ)●ケーブル長:2m●質量:259g(ケーブル除く)

 

↑イヤーカップとヘッドバンドに軽量な合成皮革を採用。柔らかな肌当たりで、長時間の通話やゲームでも疲れにくい

 

↑大口径の50mm径オーディオドライバーを搭載。ゲームのサウンドやビデオ通話時の相手の音声をしっかりと再現できる

 

■ココが傑作!! マイク+ヘッドホンでビデオ会議も快適に

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「マイク+ヘッドホンにすると、エコーやハウリングが発生せず快適にビデオ会議ができます。マイクを跳ね上げると即座に音声をミュートにできるのも安心です」

 

↑マイクの跳ね上げは口元のマイクブームをワンタッチ。ON/OFFがひと目でわかる

 

【No.08】IPX7相当の防水性能で屋外でもキッチンでも大活躍

Bluetoothスピーカー

JBL

FLIP 5

実売価格1万860円

IPX7相当の防水性能を備え、キャンプなどのアウトドアシーンに加え、キッチンや浴室など屋内の水場でも安心して使用できる。新開発の楕円形ドライバーを搭載し、より豊かな低音と、はっきりとした中高音の再生を実現。

SPEC●実用最大出力:20W●防水性能:IPX7●連続再生時間:約12時間●充電時間:約2.5時間●サイズ/質量:W181×H74×D69mm/約0.54kg

 

↑楕円スピーカードライバーと大口径コーンにより、迫力あるサウンドを実現。コンパクトながら抜群の低音を楽しめる

 

↑500mlペットボトル用ホルダーにスッポリ。耐久性のあるファブリック素材とラバーで、不意の落下にも耐える

 

■ココが傑作!! 複数の同型機種を揃えればパーティブースト再生も!

AVライター

山本 敦さん

「防水設計や長時間バッテリー、重低音再生など、機能のバランスが良い定番モデル。友人同士で同型モデルを揃えれば、パーティブースト再生も楽しめますよ」

 

↑カラバリはホワイトやレッドほか6種類と豊富。2台あればステレオ再生も楽しめる

 

【No.09】内向きのスピーカーによりストレスフリーで音に包まれる

Bluetoothスピーカー

サンワダイレクト

ウェアラブルスピーカー400-SP085

実売価格5980円

耳に音がダイレクトに届くよう設計された内向きのスピーカーを搭載、音漏れを気にすることなく、包み込まれるような感覚を楽しめる。首の後ろに当たる部分は柔らかいシリコン素材を使用し、長時間着けていても疲れにくい。

SPEC●実用最大出力:3W●防水・防塵性能:IPX5●連続再生時間:約10時間●充電時間:最大約3時間●サイズ/質量:W220×H66×D208mm/175g

 

↑MP3ファイルの再生に対応。本体に楽曲の入ったmicroSDカードを挿せば、単体で音楽プレーヤーとして使える

 

↑水滴や汗に耐性があるIPX5防水性能を備える。キッチンでの洗い物や運動中でも故障の心配なく安心して使用可能だ

 

■ココが傑作!! 家事をしながらでもしっかり音が聴こえる

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「洗い物や掃除機がけなど、騒音のあるシーンでの使用にピッタリ。耳を塞がないので、家人からの呼びかけも聞こえます。柔らかいので着脱もスムーズです」

 

↑耳のそばで音が鳴るため、小さな音量でも十分楽しめる。内向きのため音漏れを抑えられる

 

【No.10】final監修の高音質モデル

完全ワイヤレスイヤホン

ag

TWS03R

実売価格5980円

日本のオーディオブランド・finalが音質を全面監修。Bluetoothイヤホン特有の聴き疲れしやすい音域を抑えた自然なサウンドのため、完全ワイヤレス初心者でもなじみやすい。万一紛失したときは片耳だけを購入できるのもうれしい。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC●連続再生時間:最大5時間●充電時間:1.5時間●再生周波数帯域:20Hz~20kHz

 

 

↑充電ケース併用で最大17時間再生可能。ケースはマット仕上げで皮脂や指紋が付きにくく、汚れが気にならない

 

↑イヤーピースは4サイズ。SSサイズ(右端)には装着感に定評があるfinalのイヤーピースTYPE Eを採用する

 

■ココが傑作!! 完全ワイヤレスでは珍しい和風カラバリが豊富に揃う

AVライター

山本 敦さん

「finalならではのファインチューニングにより、有線モデルに負けないほどのクリアなサウンドを実現しています。完全ワイヤレスでは珍しい和風のカラバリが豊富に揃っているのも特徴的で、女性にもオススメできます」

 

↑カラバリはブラックやブルーほか全6種と豊富にラインナップ。いずれも落ち着いた色合いで、上品な印象だ

 

【No.11】LINEなどのメッセージ通知を音声化して明瞭に読み上げる!

完全ワイヤレスイヤホン

ネイン

Zeeny Lights

実売価格4400円

LINEやInstagramなどのメッセージを受信したときや、ニュースが更新されたときなどにスマホへ届いた通知を音声化して読み上げる。音声はHOYA社の音声合成エンジンを採用しており、明瞭で聴き心地のいい音声で伝えてくれる。

SPEC●実用最大出力:非公開●防水性能:なし●連続再生時間:最大8時間●充電時間:約1時間●再生周波数帯域:20Hz~20kHz●質量:約5g(片耳)

 

↑上位モデルZeeny Lights HD(実売価格6600円)も用意。高音質技術を導入し、輪郭がはっきりした低音再生を実現する

 

↑コンパクトな充電ケースが付属。Qi対応なので、互換性のある充電器(別売)を利用すれば、ワイヤレス充電が可能になる

 

■ココが傑作!! 静電センサーを搭載し軽くタッチするだけでスムーズに操作できる

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「スマホに表示される通知ならほとんど読み上げてもらえるので、SNSのメッセージや路線情報など、幅広く対応できます。操作がボタンではなく静電センサーなので、スマホのように軽くタッチするだけで操作できて快適」

 

↑タッチセンサーを搭載し、装着時の操作で「イヤホンが耳に押し込まれる感覚」がない。装着時も非常に快適だ

 

【No.12】プロミュージシャンによるチューニングモデルが1000円台!

有線イヤホン

Hi-Unit

HSE-A1000PN

実売価格1700円

「凛として時雨」のドラマー・ピエール中野氏がチューニングを施したモデル。低音域は聴き疲れしない量感でありながら力強く、高音域は耳に刺さる要素を抑え、スッキリと仕上げられている。オリジナルのキャリングケースが付属。

SPEC●実用最大出力:5mW●再生周波数帯:50Hz~20kHz●インピーダンス:16Ω●接続端子:直径3.5mmステレオミニ●質量:約14.5g

 

↑シリコン製イヤーピースは4サイズが付属。ベースモデルのHSE-A1000にはないLサイズも同梱する

 

↑付属のキャリングケースはイヤホンが絡まることなく収納可能。ケーブルに負担がかかりやすい断線を防げる

 

↑ピエール中野氏直筆キャラ「バイブスくん」のパッケージや名前の入ったケースが付属。ファン垂涎のアイテムだ

 

■ココが傑作!! 聴き疲れしない音質ながら輪郭は繊細で価格以上!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

「ポータブルオーディオ好きのピエール中野さんが監修しただけあって、価格以上の音質。聴き疲れしないサウンドながら、輪郭は精細で、力強い低音とビビッドな高音が印象的です」

 

↑ピエール中野氏は制作現場である中国の工場も訪問。試作機を試聴して、綿密な音質チューニングを行った

 

 

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