Google Nest Audioは、75mmウーファーと19mmツイーターを搭載し、音質を大幅に向上させたことがセールスポイント。サイズは高さ175×幅124×奥行き78mm。従来のGoogle Homeよりもかなり大きいかと思いきや、ひと回り大きい程度で、置き場所は選ばず気軽に動かせるサイズ感です。
本体前面の上部にタッチセンサーが搭載されていて、中央をタッチすると再生・一時停止、右をタッチすると音量を上げて、左をタッチすると音量を下げられます。もちろん「OK Google 音楽を止めて」「音量を下げて」などと声で操作できますが、スピーカーの近くにいる場合は、タッチで素早く操作可能。これは、従来のGoogle Homeと同じです。
キヤノンは10月14日、小型・軽量なミラーレスカメラとして人気のエントリーモデル「EOS Kiss M」(2018年3月発売)の後継機として、「EOS Kiss M2」を発表。発売は2020年11月下旬予定で、キヤノンオンラインショップでの価格(税別)は、ボディ単体が7万7000円、EF-M15-45 IS STM レンズキットが9万2000円、ダブルレンズキットが10万8000円、ダブルズームキットが11万5000円となっています。
↑キヤノン「EOS Kiss M2」。カラーはブラックとホワイトの2種類
基本性能は踏襲。でもしっかりブラッシュアップ
EOS Kiss M2は、有効約2410万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載した小型・軽量のミラーレスカメラ。キヤノンの「EOS R5」など、最近では先端技術を搭載するフルサイズミラーレスが話題になることも多いですが、エントリーユーザーにとっては持ち運びやすくてコスパにも優れたAPS-C機は狙い目といえます。
2018年に発売された初代「EOS Kiss M」も大きさ約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm、重さ約387g(バッテリー、メモリーカードを含む ※ブラックの場合)というコンパクトボディと、総合的な使い勝手・機能のバランスのよさで人気となりました。EOS Kiss M2は、その初代モデルとほぼ同じサイズ感と重さ。加えて、搭載するセンサーや映像エンジン、背面モニター、電子ビューファインダー、最高約10コマ/秒の高速連写(AF固定時)といった基本性能も継承しています。
最後に登場したのが、クラウドファンディングMakuakeでオーディオカテゴリ1位、「Makuake Of The Year 2020 GOLD」を4000プロジェクトのなかからから受賞したという目玉アイテム「KPro01」。声優の小岩井ことりさんを中心として同社が開発した、世界初の、有線&完全ワイヤレスの2way仕様のイヤホンです。
ボーズから完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Bose QuietComfort Earbuds」と「Bose Sport Earbuds」が2モデル同時に発売されました。ボーズの十八番である“アクティブ・ノイズキャンセリング”機能を搭載するQCシリーズのノイキャン性能も含めてハンズオンレビューを報告します。
「ATH-CKR70TW」は、音本来の豊かさを追求した「Sound Reality Series」の完全ワイヤレスイヤホン。専用設計ドライバーと強磁力マグネットに加え、振動板のセンタードームには高域特性を向上させるDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施し、小さな筐体でも豊かな音場と鮮明な中高域を再生します。
「Bose Sport Earbuds」は、エクササイズやスポーツに最適な完全ワイヤレスイヤホンとして一から設計されたモデル。新たに開発されたStayHear Maxチップによりイヤホンが耳にぴったりフィットし、イヤーフックなどを追加しなくても耳から外れたりズレ落ちたりすることなく安定した装着感を実現しています。
筆者が愛用するスナップ向きのカメラボディFUJIFILM「X-E3」にベストマッチな交換レンズを探す本企画ですが、今回は35mm換算で超広角15mmから広角36mmまでを1本カバーする「XF10-24mmF4 R OIS」をセレクト。レンズ側に手ブレ補正機能を搭載するため、ボディ側に手ブレ補正機能を持たない「X-E3」との相性も抜群です。
↑「XF10-24mmF4 R OIS」は重量410gと軽く、φ72mmのフィルターも使えます。右はFUJIFILM「X-A2」にフォクトレンダー「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5」を装着したものです。ホットシューには水準器が取り付けられています
小平さんが仕事で使っているFUJIFILMのカメラボディは「X-H1」と「X-T2」で、交換レンズは標準ズームの「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と広角ズームの「XF10-24mmF4 R OIS」、そして望遠ズームの「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」の3本で、これに単焦点のマクロレンズ「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」を加えているそうです。
この数年間、前年比80~90%で推移していた中小型テレビ市場が、ステイホームによるプライベートニーズの高まりにより急激に拡大。視聴傾向としては、YouTubeやAmazon Prime Video、Netflixなどのネット動画の利用率が上昇しており、同社の調べによると、5月時点のテレビでのネット動画視聴時間は1日約1時間30分で、昨年12月と比較し177%伸長しているそう。
画質面では、「レグザエンジン Power Drive」が高度にダイナミックガンマ制御を行い、高コントラストな画質と36色軸カラーイメージコントロールによる自然な色合いを再現。視聴環境に合わせて輝度や精細感を自動調整する「おまかせオートピクチャー」や、地デジのノイズを抑えて高精細に再現する「地デジビューティHD」、ネット動画を高画質化する「ネット動画ビューティHD」などの機能を搭載。テレビ放送もネット動画もノイズの少ないクリアな画質で楽しむことができます。
初期設定後、「YouTube Music」や「Spotify」で音楽を聴いてみました。最近のJ-POP、K-POP、80年代の洋楽など、いろんな楽曲を聴き比べてみましたが、低音域から高音域まで歪みがなく豊かでクリアに聴こえました。ボーカルの細かい息づかいなども聴き取れます。筆者は、現在3つのワイヤレスイヤホン(AirPods、Galaxy Buds、Soundcore Liberty Air2)を使っているのですが、それらと比べても音質は良いほうだと感じました。
コンパクトなイヤホンには5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載。厚みのある中低域に加えて、煌びやかでクリアな高音再生を実現するため振動板にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施して、全帯域に渡ってスムーズでつながりの良いサウンドに整えています。人の声がとても自然に再現されるので、ボーカルものの音楽再生が心地よいだけでなく、ハンズフリー通話の音声まで聴きやすく感じられます。
アプリは完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でも直感的にすぐ使いこなせるよう、とてもシンプルなユーザーインターフェースにしています。探している機能に素速くたどり着けます。ノイズキャンセリング機能は強く効果がかかるAirPlaneから順にOn The Go/Office-Studyまで、切り換えて効果を確認しながらリスニングシーンに合ったシーンが選べます。
総合光学機器メーカーのタムロンは8月4日、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)」の開発を発表。長さ148mm、最大径φ77mm、質量545gで、300mmクラスのフルサイズミラーレス用望遠ズームレンズとしては世界最小・最軽量となっています ( 2020年7月時点。タムロン調べ)。
↑70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)。2020年秋頃発売予定で、価格は未定
コンセプトが明確なタムロンのソニーEマウント用レンズシリーズ
タムロンはこれまでにもフルサイズ対応のソニーEマウント用レンズとして、大口径標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」や大口径超広角ズームレンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD」、大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD」、大口径単焦点レンズシリーズ「20mm/24mm/35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」など多彩な製品を発表してきました。
これらのラインナップを見ると、コンセプトが非常に明確なことがわかります。1つは、「小型・軽量」を追求している点。フルサイズ用レンズでは画質重視のために大柄な製品が多いなか、タムロンのこのシリーズでは妥協できる点は潔く割り切り、高画質と携行性の両立を図っています。代表的な例でいえば、28-75mm F/2.8 Di III RXDは従来は、24mmスタートが多かった大口径標準ズームレンズの広角端を28mmスタートとするなどして、550gという驚きの軽さを実現しています(参考:ソニー純正の大口径標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM」の重さは886g)。
↑2018年5月に発売された「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)。大口径レンズでありながら実売価格で10万円を切るコスパの高さと小型・軽量サイズで人気
今回開発発表された70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDも、同じ焦点距離をカバーする純正レンズとして「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」が存在しますが、望遠側のF値が暗くなるものの重さは約300g軽くなっています。スポーツや鉄道、あるいは運動会など、望遠域の撮影を手軽に楽しみたいユーザーに魅力的な一本といえそうです。
SIGMA fpはライブストリーミングなどに活用するためのUSB Video Class(UVC)に対応している。そのため、パソコンとUSBケーブルで接続するだけでウェブカメラとして機能する。フルサイズならではの高画質の、である。なかにはSIGMA fpをモニターの上に固定するためのブラケットを自作している強者までいるというから楽しみすぎなぐらいである。
ところで、フルサイズ向けの100-400mmの超望遠レンズと聞いて、個人的に思い浮かぶのはソニーの「SEL100400GM」というレンズです。トップクラスの軽量モデルで重量1395g(三脚座別)で全長205mmです。開放絞り値はF4.5−5.6で希望小売価格は32万円です。これと比較するとシグマは重量1135g、全長197.2mmとコンパクトで、開放絞り値はF5.6-6.3とやや暗めになります。Canonから登場予定の新しい「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は全長207.6mm、重量1370g(三脚座別)と発表されています。予約価格は33万円超えです。
SoCにはクアルコムの「QCC5124」を採用。「Qualcomm Active Noise Cancellation technology」によるフィードフォワードNC+フィードバックNCの「デュアル・デジタルANC」により、周囲のノイズを消音して静かな環境で音楽が楽しめます。イヤホンを装着したまま周囲の音が聞ける「外音取込み機能」にも対応。
1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。
↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)
続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。
↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)
↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)
1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。
↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)
続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。
↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)
↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)
1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。
↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)
続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。
↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)
↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)
とてもクリアで見晴らしの良いサウンドです。中高音域の透明感が高く、ボーカルやジャズピアノのハイトーンの描写力が初代のTrueConnectよりも格段に向上していました。音の芯が力強く輪郭線が鮮やか。音場は奥行きの立体感に富んでいます。オマーラ・ポルトゥオンドとブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの演奏による「Canta Lo Setimental」を聴くと、ボーカルの繊細な表情の変化とシルキーな質感が指で触れているみたいに生々しく伝わってきました。
tofubeatsの「WHAT YOU GOT」のようなEDMはタイトでスピード感あふれる低音再生が印象に残ります。前機種のTrueConnectよりも低音再生の安定感が増しているぶん、中高域より華やかな広がりが感じられるように思います。
ニコンの新型フルサイズミラーレスカメラである「Z 7」が9月28日にいよいよ発売。本機は発表と同時に予約が殺到するほどの人気ぶりとのことですが、実売で43万7400円(ボディ)という高価なカメラで、かつ新マウントの採用によりレンズやマウントアダプターも必要であることを考えると、いかにこのカメラが注目を集めているかがわかります。本稿では、このニコン Z 7の実写と実際に使用してみての感想などをレポートしたいと思います。
キットレンズにもなっている「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」も約500gとF4の高性能ズームレンズとしては軽量で、ボディとレンズを合わせても約1175g(バッテリー、カード含む)なのでなおさら軽く感じるでしょう。例えば、スペックの近い同社の一眼レフ「D850」では、軽量な普及タイプの標準レンズ「AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR」と組み合わせると約1470g(バッテリー、カード含む)となり、300g近い差があります。
しかも、「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」は繰り出し部分の沈胴機構を備えていて、収納時には88.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)となり、コンパクトに持ち運べるのもメリットです。
↑Z 7にNIKKOR Z 24-70mm F4 Sを装着した状態。ズームリングを広角側(24mm)からさらに回転させることで、レンズの繰り出し部分が引っ込み、さらにコンパクトになる(写真は繰り出した状態)
前にも記したように、キットレンズにもなっている「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」は、非常にコンパクトな標準ズームでF4のズームとしては軽量です。ただ、一般に「コンパクトで軽量なレンズは写りもそれなりなのでは?」と思われがちなのも確か。今回はその点を実写でチェックしてみました。
また、今回はもう1本、「NIKKOR Z 35mm F1.8 S」も用意しました。こちらも約370gと大口径なF1.8のレンズとしては軽量な部類といえますが、Fマウント(一眼レフ)用の「AF-S NIKKOR 35mm F1.8G ED」に比べるとサイズ・重さともに大きくなっています。とはいえ数十グラムの差なので、その分画質が良くなっているのであれば、納得がいく差だと思います。
↑今回使用したNIKKOR Z 24-70mm F4 S(上)とNIKKOR Z 35mm F1.8 S(下)。レンズ鏡筒のデザインは、Fマウントレンズからは大きく変わり、かなりシンプルな印象を受ける。2本とも高性能な新シリーズ「S-Line」の製品。最近の高性能レンズでは性能を引き出すために鏡筒がかなり太いものが増えているなか、少なくともこの2本は細身な印象で、携帯性にも優れているといえる
音声面では、2.1ch3ウェイ5スピーカーで構成される「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」(※)を採用し、聞き取りやすく臨場感豊かなサウンドを再生します。明るいリビングでも反射を抑える「低反射パネル」や、画面角度を調整できる「回転式スタンド」など、日本の視聴スタイルに合った機能も搭載しています。
※:45型「4T-C45AL1」は2ch1ウェイ2スピーカー「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」となります
まず、キヤノン EOS Rの基本スペックをチェックしてみると、前述のとおり画素数は約3030万画素で感度は常用で最高ISO40000、連写が約8コマ/秒と、おおよそ他社の高画素機と高速連写機の中間的なスペックとなっています。とはいえ、実用上はプロスポーツなどを撮影するのでない限り十分以上の性能を持っており、デジタルカメラのEOSシリーズ共通の基本思想である「快速・快適・高画質」を体現したカメラだといえるでしょう。
↑11月下旬発売予定のニコン Z 6。有効2450万画素で約12コマ/秒の連写が可能です。操作性などは上位機種のZ7同様で、重さも675g(バッテリー、カード含む)と小型・軽量。参考価格は27万2700円(ボディ)とフルサイズミラーレスとしては比較的低価格。ただ、記録媒体が高価なXQDカードのみとなっている点が費用面でやや気がかり。アダプター併用で多くのFマウントレンズも使用可能な点は同社の一眼レフユーザにとってうれしいところ
将来的にミラーレスカメラの性能や機能は、まだまだ伸びてくるはずです。既存の一眼レフユーザーならまずはサブカメラとして、新規ユーザーなら使いやすいフルサイズ・エントリーとして、各社の20万円台のフルサイズミラーレスカメラ(ソニー α7Ⅲ、ニコン Z 6、キヤノン EOS R)を検討してみてはいかがでしょうか?
現在のXシリーズの交換レンズ群で、広角24mm相当(実焦点距離16mm)をカバーするズームレンズは、広角ズームの「XF 8-16mm F2.8 R LM WR」(2018年11月下旬発予定)と「XF 10-24mm F4 R OIS」、標準ズームの「XF 16-55mm F2.8 R LM WR」の3本である。このうち、明るさと高画質の両方にこだわるとなると、XF 8-16mm F2.8 R LM WRと、XF 16-55mm F2.8 R LM WRの2本が選択肢となるだろう。
↑XF 16-55mm F2.8 R LM WR。実売価格は12万1180円
↑XF 8-16mm F2.8 R LM WR。2018年11月下旬発売予定で、希望小売価格は27万7500円(税別)
この2本、高画質かつズームレンズならではの利便性が魅力ではあるが、XF 8-16mm F2.8 R LM WRは全長121.5mm・重さ約805g、XF 16-55mm F2.8 R LM WRは、全長106mm・重さ約655gと、どちらもそれなりのサイズと重さになる。一方、単焦点の「XF 16mm F1.4 R WR」は全長73mm・重さ約375g。両ズームレンズと比べると、かなり小振りで軽量である。しかも、開放F値が“2絞り”も明るいのだ。
↑F1.4という抜群の明るさを誇るXF 16mm F1.4 R WRだが、APS-Cサイズ用ということもあり、そのサイズや重さは思ったほど“ヘビー級”ではない(フルサイズ対応の同クラスの製品は、大体重さは大体600g台になる。だが、本製品は300g台と各段に軽量だ)
「XF 16mm F1.4 R WR」の操作性や質感をチェック!
XF 16mm F1.4 R WRは重さ約375gの軽量設計が特徴のレンズだが、鏡筒は金属製でその材質感や仕上げはとても上質である。フォーカスリングも金属製で質感が高く、前後にスライドさせることでAFとMFが切り換えられる(AFはフロント側、MFはマウント側)。このスライド操作も快適で、AFの位置ではフォーカスリングは誤って回転しないようロックされる仕様となっている。
XF 16mm F1.4 R WRの最短撮影距離は「15cm」と、このクラスの広角単焦点レンズとしては非常に短い。一方、広角ズームのXF 8-16mm F2.8 R LM WRは「25cm」で、標準ズームレンズのXF 16-55mm F2.8 R LM WRは広角マクロ時に「30cm」である。広角24mm相当で撮影する場合、この10/15cm距離の差が、大きな影響を与えるのである。