木ならではの豊かな音が手軽に聴ける! ウッドコーン初の一体型オーディオ「EX‐D6」

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、振動板に“木”を採用した独自の「ウッドコーンスピーカー」のオーディオシステム「EX‐D6」を12月上旬に発売します。実売予想価格は6万円前後(税抜)。

↑ビクター「EX‐D6」

 

この「EX-D6」は、同社のウッドコーンオーディオとしては初となる一体型モデル。CD/ラジオ(AM/FM/ワイドFM)/Bluetooth/USBに対応しており、搭載しているウッドコーンスピーカーで木ならではの自然なサウンドが、これ1台で楽しめます。

↑CDやラジオなど様々なコンテンツを1台で楽しめます

 

ドライバーには、木から作られた8.5cmのフルレンジユニットを採用。ウッドコーンならではの艶のある美しい中高域と豊かな低域再生を実現しています。 また、ユニット磁気回路の後部にウッドブロックを装着し、装着位置の最適化によりダクトから生じる不要な高域成分を制御して、クリアなサウンドを再生します。実用最大出力は20W+20W(4Ω)。

↑木を使った「ウッドコーンスピーカー」を搭載

 

Bluetoothは、SBC/AAC/aptXに加え、ハイレゾ相当の音を伝送できるaptX HD、遅延の少ないaptX LL(LowLatency)もサポート。スマホなどから音楽データをワイヤレスで送信して再生可能です。

 

また、Bluetooth送信機能も搭載しており、本機で再生したCDやラジオの音声を、Bluetoothヘッドホン/イヤホンなどに送信して楽しむこともできます。

 

USBメモリに保存したFLAC/WAVファイル(最大192kHz/24bit) などのハイレゾ音源や、MP3/WMAなどの圧縮音源の再生にも対応。また、音楽CDやラジオ放送、外部入力のMP3録音も可能です。

↑使用イメージ

 

新型感染症の流行により、ステイホームやリモートワークなどで自宅で過ごす時間が増えたいま、どうせならいい音質で音楽を聴きたい、とホームオーディオの需要も伸びているとのこと。巣ごもり時間のお供に、1台で様々なコンテンツが楽しめるウッドコーンの一体型システムオーディオを導入してみてはいかがでしょうか?

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

いまならさらに10%オフ! 3999円の完全ワイヤレスイヤホン Mpow「M30」

Mpow Japanは、エントリークラスの完全ワイヤレスイヤホン「M30」を11月6日よりAmazon.co.jpと楽天市場で発売しました。実売価格は3999円。発売を記念し、10%オフの3599円で購入できるクーポンも配布しています。

↑「M30」

 

「M30」は、インターナショナルモデルとして欧米諸国で先行してリリースされたもの。低価格ながら、USB Type-C採用やタッチセンサーによる操作など充実した機能が特徴です。

 

左右それぞれのイヤホンが独立して音声信号を伝送する「MCSync」に対応。駅や人混みなどでも、安定したワイヤレス接続を実現します。また、周囲の音を聴きながらイヤホンを使いたいときに、片側のイヤホンのみでも使用できる「モノモード」にも対応しています。

↑装着イメージ

 

イヤホン部にはタッチセンサーを備え、軽く触れるだけで様々な操作が可能。トリプルタッチでSiriやGoogle Assistantといった音声アシスタントも起動できます。

 

耳へのフィット感を高める独自形状のフィンを同梱しており、スポーツ時の激しい動きにも対応。イヤーピースとフィンは各3サイズ用意されています。イヤホン部はIPX7相当の高い防水性能を備えており、汗をかいたあとに丸ごと水洗いも可能です。

↑フィット感を高めるフィンを着けることができます

 

↑イヤーピースとフィンは各3サイズ同梱

 

BluetoothコーデックはSBCとAACをサポート。連続再生時間はイヤホン単体で最大約5時間、ケース併用で最大25時間。充電ポートはUSB Type-Cを採用しています。

 

初めて完全ワイヤレスイヤホンを使う人にも最適なエントリークラスの「M30」は、いまなら10%オフで購入可能。なお、クーポン対象期間内においても想定販売数量に達し次第、前倒しで終了となる場合があるそうなので、気になった方はお早めに!

 

【10%オフクーポンの詳細】

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

約1万円でノイキャン搭載の完全ワイヤレスイヤホン! MPOW「X3 ANC」を聴いてみた

約1万円で音質にも大満足! 「Google Nest Audio」を使ってみた

Googleが10月15日に、新しいスマートスピーカー「Google Nest Audio」を発売しました。機種名に「Audio」と付けられているように、音響性能に注力した製品で、従来の「Google Home」よりも75%音量が大きく、低音が50%強くなっていることがセールスポイント。価格は1万1550円です。

↑Googleの最新スマートスピーカー「Google Nest Audio」。価格は1万1550円ですが、2台購入するごとに2500円割引されます

 

初代の「Google Home」から使っていて、現在はディスプレイ付きの「Google Nest Hub」を使っている筆者が、「Google Nest Audio」を使ってみました。

↑左が従来のGoogle Home。Google Nest Audioはひと回り大きく、重さは約1.2kg

 

置き場所を選ばないサイズ感

Google Nest Audioは、75mmウーファーと19mmツイーターを搭載し、音質を大幅に向上させたことがセールスポイント。サイズは高さ175×幅124×奥行き78mm。従来のGoogle Homeよりもかなり大きいかと思いきや、ひと回り大きい程度で、置き場所は選ばず気軽に動かせるサイズ感です。

↑Google Nest Audioの内容物一式。充電器と簡単な説明書だけというシンプルなパッケージ

 

カラバリはChalk、Charcoalの2色から選べますが、筆者が借りたのはCharcoal。エンクロージャーの70%はリサイクルプラスチック素材が使われていますが、表面は手触り感のいいファブリック素材で、部屋のどこに置いても変に目立つことなく、すんなりと馴染みそうです。

↑Chalk(画像提供:Google)

 

↑Charcoal(画像提供:Google)

 

本体前面の上部にタッチセンサーが搭載されていて、中央をタッチすると再生・一時停止、右をタッチすると音量を上げて、左をタッチすると音量を下げられます。もちろん「OK Google 音楽を止めて」「音量を下げて」などと声で操作できますが、スピーカーの近くにいる場合は、タッチで素早く操作可能。これは、従来のGoogle Homeと同じです。

↑フロント面の上部にタッチセンサーを搭載

 

背面には、マイクをミュートできるスイッチを備えています。音声操作を使わないならスイッチをオフにしておいてもよいでしょう。

↑背面にマイクをミュートできるスイッチがあります

 

↑付属の電源ケーブルで常時電源につないで使う仕様

 

低音から高音まで豊かな音質で再生。イコライザー機能も使える

筆者は、Googleのスマホ「Pixel 5」でGoogle Nest Audioの初期設定を行いました。すでにGoogleのスマートスピーカーを使っているので、「Google Home」アプリでデバイスを追加するだけであっという間に完了。初めて使う場合でも、スマホに「Google Home」アプリをインストールし、画面の案内に従って操作するだけで設定できます。

↑セットアップはアプリの指示に従って簡単に行えます

 

筆者は「YouTube Music」の有料会員なので、「YouTube Music」の楽曲が優先して再生されるように設定しています。

 

気になる音質ですが、Official髭男dism、あいみょんなどの最近のJ-POP、BLACKPINK、TWICEなどのK-POP、さらに、リラックスしたい時に聴くクラシック楽曲などを聴いてみました。

 

Google HomeやGoogle Nest Hubよりも音量を大きくできるので、低音の迫力が増したように感じます。従来のGoogle Homeは、音量を大きくすると音の厚みに欠ける印象がありましたが、Google Nest Audioは、音量の大小に関係なく、音に厚みが感じられました。音質には好みがありますし、どの程度の音質に満足できるかは人によって差があるでしょうが、このサイズで、この価格なら十分と思える人が多いのではないでしょうか。

↑低音と高音の強弱を調整できるイコライザー機能もあり、「Google Home」アプリで好みの音質に調整可能

 

筆者のように、すでにGoogle Homeなど既存のスピーカーを持っている人は少なくないでしょう。Google Nest Audioを買ったからといって、従来のスピーカーがお役御免になるわけではありません。「Google Home」アプリには、複数のスピーカーをグループ化して、同時に再生できる機能があります。2台で再生して、より迫力のあるサウンドを楽しんだり、あえて1台をオフにして、音量を控えめにしたりと、臨機応変にスピーカーをコントロールできるようになります。

↑「Google Home」アプリで、複数のデバイスをグループに設定することができるます

 

筆者は、Google Nest AudioとGoogle Nest Hubを使っていますが、再生する楽曲の情報はGoogle Nest Hubのディスプレイで確認でき、Google Nest Audioの音量も調整できるので、非常に重宝しています。

↑Google Nest Hubで2台のデバイスの音量を調整できるのが便利

 

↑スマホで選曲してから、スピーカー(Google Nest Audio)かディスプレイ(Google Nest Hub)を選んでキャストして再生することも可能。グループ(リビングルーム)を選択すると、両方のデバイスで再生されます

 

「OK Google」のレスポンスも良好

いまさらいうまでもないことですが、Google Nest Audioは「Googleアシスタント」機能を備えたスマートスピーカー。「OK Google」や「ねぇ、Google」と話しかけて、さまざまな情報を調べることができます。

 

Google Nest Audioは音量を大きくできることもあり、音声の聞き取り性能が気になっていたのですが、そこは心配無用でした。3つのマイクを搭載し、聞き取り感度も向上しているようで、「OK Google」と聞き取ると、瞬時に音楽の再生音が小さくなり、続いて話す指令をしっかり聞き取ってくれます。従来のGoogle Homeでは音楽再生中は、やや大きめの声で話さないと聞き取ってくれないことがあったのですが、Google Nest Audioは、普通の話し声でも聞き取ってくれます。

 

筆者はGoogle Nest Audioでニュースを聞くことも多いのですが、ニュースやラジオアプリ「radiko」の音質も従来モデルよりも向上し、さほど音量を上げていなくても、少し離れて場所でも、音声が聞き取りやすくなりました。

 

Google Nest Audioは、YouTube MusicやSpotify、AWAなどのサブスクの音楽サービスを高音質で楽しみたい人はもちろん、いま使っているGoogle Homeの音質や呼びかけの反応に物足りなさを感じている人も、試してみる価値があると思いますよ。

↑Google Nest Hubなど、すでにGoogleアシスタントデバイスを持っている人の2台目としてもオススメ

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

話しかけて操作できる! IoT時代のマストアイテム「スマートスピーカー」4選

今は「オンライン帰省」で我慢! 遠方に住む親といつでも“会える”「テレトーク」ギア

オーディオテクニカ初! 目的に応じて選べる「ネックバンド式ワイヤレススピーカー」

オーディオテクニカは、同社初となるネックバンド式のワイヤレススピーカー「AT-NSP700TV」と「AT-NSP300BT」の2機種を11月13日に発売します。実売予想価格はAT-NSP700TVが1万7000円前後、AT-NSP300BTが1万円前後(いずれも税抜)。

↑「AT-NSP700TV」の装着イメージ

 

テレビの音声をしっかり聴き取れる「はっきり音」機能搭載

「AT-NSP700TV」は、テレビの音声をワイヤレスで楽しめるように、テレビに接続するBluetooth送信機がセットになったもの。テレビの音声が聴きやすくなる独自のデジタル音声処理技術「はっきり音」機能を搭載しており、人の声(中高域)の周波数を強調することで、ニュースやドラマなどのセリフもしっかり聞き取れます。

↑「AT-NSP700TV」

 

↑Bluetooth送信機がセットになっています

 

また、音が直接耳へ届きやすいようにスピーカーの位置が調整されており、首に掛けるだけで自然なサウンドが楽しめます。ワイヤレスなので、Bluetooth電波の届く範囲であれば、家じゅうどこでもテレビの音声を聴くことも可能。家事などをしながらの“ながら聴き”も行えます。

 

本体は首や肩にストレスなくフィットするシリコン素材を採用。軽量ボディで、長時間でも快適に使うことができます。また、置くだけ充電に対応しており、送信機の上に置くだけで自動的に充電を開始します。連続再生時間は最大約13時間。接続が切れると10分後に自動的に電源を切る「スピーカー自動電源オフ」機能も備えています。

↑送信機に置くだけで充電可能

 

子どもの学習に最適な聴覚保護仕様

「AT-NSP300BT」は、オンライン授業やタブレットなどの電子機器を使ったリスニング学習などに最適なワイヤレススピーカー。フリーサイズのネックバンドを採用しており、子どもはもちろん、家族みんなで使うことができます。

↑「AT-NSP300BT」

 

↑子どもの学習に最適

 

左右に配置されたスピーカーユニットは、首からかけるだけで耳の方向に向くよう調整されており、小さな音量でもクリアな音で聴くことができます。また、2つのパッシブラジエーターを搭載したサウンドバイブレーションテクノロジーにより、小さなボディながら豊かな音場を再現。小さい子どもでも安心して使えるように、聴覚を保護するための仕様として音量が常に85dB以下になるよう設計されています。

↑首からかけるだけでクリアな音を耳元に届けます

 

素材には首や肩にフィットしやすいエラストマーを採用。重さも約75gと軽量なため、自然な着け心地でリスニングに集中することができます。

 

本体にはmicroSDカードスロットを備えており、好きな音楽や音声データを入れたmicroSDカードを準備すれば、スピーカー本体だけで音楽再生可能(MP3ファイルのみ対応)。PCやタブレット、スマートフォンと接続することなくリスニング、繰り返し聴くなどの反復学習に利用することができます。

 

連続再生時間は最大約13時間。Bluetoothコーデックは、aptX/aptX Low Latencyもサポートしています。

 

オーディオテクニカならではの音響テクノロジーにより、首から掛けるだけでクリアな音声を聴けるネックバンド式のワイヤレススピーカーは、目的や用途に合わせて選べるのがうれしいですね。子どもや高齢の方へのプレゼントにも最適なので、家族や親しい方への贈り物を探している方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

やっぱり老舗は“上質さ”がひと味違う! ノイキャン機能付き完全ワイヤレス「ATH-ANC300TW」レビュー

3者3様の個性が光る! オーディオテクニカが完全ワイヤレスイヤホン3モデルを発表

ネット動画も録画番組もサクサク探せる! 東芝の4K液晶テレビ「レグザ C350X」

東芝映像ソリューションは、「REGZA(レグザ)」ブランドより、大画面でネット動画が楽しめるシンプル4K液晶テレビ「C350X」シリーズ3機種を11月13日から発売します。

↑4Kレグザ C350Xシリーズ

 

ラインナップは、55型「55C350X」、50型「50C350X」、43型「43C350X」の3機種で、実売予想価格は55型が10万円前後、50型が9万円前後、43型が8万円前後(いずれも税抜)。

 

「C350Xシリーズ」は、新開発映像処理エンジン「レグザエンジンPower Drive」を採用した4K液晶テレビ。高度なダイナミックガンマ制御で高コントラストな高画質と、36色軸カラーイメージコントロールにより自然な色合いを再現するとともに、高速グラフィック処理を実現。操作のレスポンスを高め、テレビの操作や動画配信サービスのメニュー選択などを軽快に行えるので、見たいコンテンツをストレスなく探して再生できます。

↑55C350X

 

↑新開発映像処理エンジン「レグザエンジンPower Drive」

 

ネット動画配信サービスは、国内の主要な13サービスに対応。リモコンには動画配信サービスにすぐにアクセスできる6つのダイレクトボタンを配置しており、ボタンを押すだけで見たいネット動画を起動できます。

 

【対応動画配信サービス】

Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、dTV、ABEMA、Hulu、TSUTAYA TV、DMM.com、U-NEXT、DAZN 、Paravi、スカパー!オンデマンド、Rakuten TV

 

また、高画質化技術「ネット動画ビューティLE」により、ネット動画を高コントラストでノイズの少ない高画質映像として再生します。

↑高画質化技術「ネット動画ビューティLE」

 

さらに、ゲームをストレスなくプレイできるよう、約0.83msの表示遅延時間を実現した「瞬速ゲームモード」を搭載。ゲーム映像を色彩豊かに美しく再現しながらも表示にかかる遅延時間を低減します。

↑表示遅延を低減する「瞬速ゲームモード」を搭載

 

搭載するチューナーは、BS/CS 4K放送用が1基、地デジ/BS/CS用が2基。地デジ/BS/CSの裏番組録画も可能です。さらに、録画した番組をジャンルやタレントごとにサムネイル付きで表示する「おすすめ録画リスト」にも対応。ネット動画を視聴するように、テレビの録画番組を探して再生できます。

↑録画した番組をわかりやすく表示する「おすすめ録画リスト」

 

別売のタイムシフトマシン機能搭載機器と接続すれば、まるでタイムシフトマシンを内蔵しているテレビのように、レグザのリモコン1つで「始めにジャンプ」や「過去番組表」など便利なタイムシフトマシンの機能を利用することも可能です。

 

サウンド面では、バスレフ型フルレンジスピーカーとデジタルサウンドプロセッサーを備え、低音から高音までバランスの良い迫力のあるサウンドを再現可能。自然な音像定位と臨場感を演出します。

 

C350Xシリーズに合わせて、たっぷりテレビ番組を録画できるレグザ純正の6TBのHDD「THD-600D3」(実売予想価格5万円前後/税抜)も発売されます。

↑レグザ純正の6TB HDD「THD-600D3」

 

ネット動画視聴もテレビ録画もたっぷり楽しめるシンプルな4K液晶テレビ「C350X」シリーズは、大画面で手軽に映像コンテンツを楽しみたい方にピッタリ。古いテレビからの買い替えを検討されている方は、ぜひ店頭で確認してみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ネット動画やゲームに最適! テレビの可能性を広げる東芝の液晶テレビ「レグザ V34」シリーズ

テレビ番組6ch分を1週間まるごと録れる! タイムシフトマシンHDD「D-M210」登場

ダイソーで買うべきオーディオはコレ! 500円から揃う「Bluetoothスピーカー」を試した

有線イヤホンが100円、片耳タイプのワイヤレスイヤホンが300円から買えるという、驚異の安さを誇るダイソーのオーディオアイテムですが、その実力はどうなのでしょうか?

 

これまで同社の300円の高音質イヤホンや500円の有線ヘッドホンを試してきましたが、価格なりのモノもあれば、ちょっとハズレかなというモノもあり、宝探しのように“当たり”を探す楽しさに目覚めてきました。ぜひ過去の記事もチェックしてみて下さい。

「ダイソー」のオーディオは使えるのか? 500円のヘッドホンを買って聴いてみた

ダイソーで300円の「高音質イヤホン」は“買い”か!? 100円イヤホンと比べてみた

 

今回は、ダイソーで販売されているBluetoothスピーカー2種類を購入して使ってみました。

↑左が防滴タイプの「SR9001」、右が「SR9910」

 

価格の割には質感は上々

最初に試したのは、500円(税抜)で販売されているコンパクトなBluetoothスピーカー「SR9910」。Bluetoothだけでなく、microSDカードやUSBメモリに保存した音楽ファイル(MP3のみ)も再生できてしまうというもの。

↑税抜500円という破格の値段

 

本体は手に収まるサイズのコンパクトなサイズ。前面にはサランネットもついており、質感は500円としてはなかなかのものです。本体向かって右側には布テープのループがついているので、フックにひっかけたり、カラビナに取り付けて持ち運ぶことも可能。

↑しっかり作られており、おもちゃっぽさはない

 

本体上部に操作ボタンが備わっており、「M」がBluetooth/microSDカード/USBメモリ再生を切り替えるモード切替ボタン、「+」「-」はそれぞれ短く押すと曲送り/曲戻し、長押しでボリュームアップ/ダウン、「>」は再生/一時停止となります。直感的にわかりやすく、ボタン式なので操作性も良好。誰でも簡単に扱える点は高評価ですね。

↑ボタンは直感的に操作しやすいデザイン

 

背面には電源ON/OFFのスライドスイッチと、充電用のmicroUSBポート、USBメモリ用端子、micro SDカードスロットが配置されています。カバーはついていないので、水濡れやほこりには注意が必要。

↑背面は端子がむき出しなので注意

 

そして底面には2か所にゴムが貼られています。地味ですが、これにより置いたときにすべりにくく、音を出しても本体のビビリを抑えてくれるなど、なかなかいい働きをしてくれています。低価格なのに、細かいところに気を配っているのはすばらしいですね。

↑底面にはゴムが貼られていてすべりにくく、ビビリも抑えてくれます

 

ざっと本体を見てみると、なかなかいい仕上がりになっていると感じました。なお、本体カラーは黒、グレー、紺の3色があるようです。今回はグレーを選びました。

 

続いてスペックを確認しておきましょう。通信規格はBluetooth 5.0で、作動範囲は10mまで。スピーカー出力は3W、再生周波数帯域は20Hz~18kHz、SN比は65dB。内蔵バッテリーは500mAhで、再生時間は約2.5時間(最高音量時)、充電時間は約3.5時間。充電用USBケーブルが同梱されています。

↑外箱の側面にスペックが明記されています

 

再生時間より充電時間のほうが長いのは……という感じですが、安いので仕方ありません。最新のBluetooth 5.0に対応しているのはすばらしいですね。そして、スピーカー出力を見る限り、出力はモノラルのようです。

 

低音弱めだがそこそこ聴ける音質

さっそく音を聴いてみましょう。今回はiPhone 11を使いBluetooth接続で音楽を再生してみました。

 

電源スイッチを入れると、大きめの音量で効果音が鳴り、英語のアナウンスで「Bluetoothモード」と教えてくれます。この状態で、iPhone側のBluetooth接続設定から「SR9910」を選択すると、ピンポーンと音がなり鳴り、接続が成功したことを教えてくれます。電源ONとともに自動的にBluetooth接続モードになってくれるのは便利です。

 

音楽を再生してみると、低音の迫力はまったく感じられないものの中域がしっかり出ており、ボーカル曲を聴くと、思いのほか聴ける音になっていると思いました。ガツンとした低音が欲しい、という人でなければ、そこそこ満足できる水準なのではないでしょうか。

 

また、声が聞き取りやすいので、ネットラジオやドラマ・映画などのネット動画のお供にするのもアリです。コーデックの表記はどこにもないので、おそらく標準的なSBCのみですが、動画を見ていても音が映像とズレると感じることもあまりなく、普通に視聴できました。スマホやタブレットなどでネット動画を見る人は、そのためだけに買ってもいいと思います。

 

スピーカーがモノラルなので、どうしても広がりや奥行きの表現が苦手であること、また低音がかなり弱く軽い音になってしまうことが弱点ではありますが、そこさえ目をつぶれるなら、結構使えるスピーカーだと思います。価格が安く、気軽に使えるという意味で、1個持っておいても損はない商品といえるでしょう。

 

防滴仕様で水まわりで使える

次に、防滴タイプの「SR9001」を見ていきましょう。こちらは、IPX4相当の耐水性能を持ち、水しぶきがかかっても大丈夫、というもの。シャワールームやキッチンまわりなど、日常生活の水を使うシーンでの使用を想定しています。本体カラーは黒、白、ピンクの3色があるようですが、今回は白を購入しました。

↑こちらは税抜600円

 

注意したいのは、完全防水仕様ではないので、水に沈めたり、シャワーなどで連続して水をかけることに耐えられるわけではないということ。あくまで「水しぶきがかかっても大丈夫」というレベルの耐水性能です。また、使用中に濡れてしまった場合は、早めに水気をふき取って風通しのいいところで乾かしたほうがいいでしょう。

 

本体は、肉まんのようなフォルムで、底面に大きな吸盤が備わっています。これにより、タイルなどの平らな面に吸着させて設置できるので、置き場所がないところでも便利に使えます。

↑肉まんのような丸みのあるフォルムが特徴

 

↑底面に本体と同じサイズの吸盤がついています

 

上部にはボタンが配置されており、電源ON/OFFや再生/一時停止などの操作が可能。曲送り/曲戻しボタンは、長押しすることでボリューム調整もできます。また、スマホなどにワイヤレス接続しているときに着信があった場合、受話ボタンを押せばハンズフリー通話も可能です。キッチンなどで使っていて、手が濡れてスマホを触りたくないときなどは便利ですね。

 

背面には充電用端子があるのですが、これがやっかいなことにピン状の独自端子となっていて、付属の充電ケーブルでしか充電できません。充電ケーブルをなくすと充電できなくなってしまうので、注意しましょう。また、端子部には水の浸入を防ぐキャップがついていますが、外れやすく心もとないので、ここから水が入らないように細心の注意を払いましょう。

↑充電端子はほかでは見かけない形状

 

↑付属の充電ケーブルをなくすと充電できなくなりそうなので注意

 

スペックを見ると、通信規格はBluetooth 5.0で、使用距離は約10mまで。300mAhのバッテリーを内蔵しており、使用時間は2~3時間。充電時間は3時間となっています。

↑こちらも外箱の側面にスペックが表示されています

 

クリアで聴きやすい音

音を聴いてみると、先ほどの「SR9910」の音に似ていますが、高域がよりクリアで聴きやすい音質になっています。低音の迫力はないものの、BGMを流すくらいなら十分な音質ではないでしょうか。スピーカーが下向きになっているので音の指向性がなく、どこに置いてもあまり聴こえ方が変わらないのもいいですね。

 

実際にシャワー中に使ってみましたが、中高域が前に出るのでシャワーの音にかき消されにくく、ボリュームをしぼっても音楽を楽しむことができました。

 

こちらもコーデックは非公表ですが、SBCのみの対応と見られます。音の遅延などはそれほど感じられず、動画を見る程度なら音のズレも気になりません。お風呂にスマホやタブレットを持ち込んでネット動画などを見たり、キッチンで洗い物をしながら音楽を聴いたりするなら、このスピーカーを使うとよりクリアな音声で視聴できそうです。

 

以上、ダイソーから発売されている2つのBluetoothスピーカーを紹介しましたが、どちらも価格の割には十分使える“買い”な商品だと思います。低音が弱いのと、バッテリー再生時間が短いのが弱点ではありますが、この価格なら仕方ないと割り切って使えます。お手ごろなワイヤレススピーカーが欲しいという方は、一度試してみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

「ダイソー」のオーディオは使えるのか? 500円のヘッドホンを買って聴いてみた

ダイソーで300円の「高音質イヤホン」は“買い”か!? 100円イヤホンと比べてみた

ボーズのサングラス型スピーカーが進化! 音が良くなった「Bose Frames」をレビュー

ボーズのサングラス型ウェアラブルスピーカー「Bose Frames」に音が良くなった新しい2モデルが11月5日に発売されます。ファッショナブルな「Bose Frames Soprano」と初のスポーツタイプ「Bose Frames Tempo」をひと足早くレポートします。

↑ボーズのサングラス型ウェアラブルスピーカー「Bose Frames」の新製品、「Bose Frames Soprano」(左)と「Bose Frames Tempo」(右)

 

サングラス型ウェアラブルスピーカーはどう使う?

Bose Framesシリーズは2019年秋に日本上陸しました。当時本誌では最初のモデルとなる「Bose Frames Alto」をレポートしました。

↑2019年に発売されたBose Frames Alto。クリアタイプの度付きレンズに交換しています

 

今年追加されるBose Frames Sopranoは大型レンズのキャッツアイ・デザイン、Bose Frames Tempoは顔にピタリとフィットするスポーツタイプ・防滴仕様のサングラス。どちらも価格は3万3000円です。

↑キャッツアイ・デザインのBose Frames Soprano

 

↑初のスポーツタイプ・Bose Frames Tempo

 

Bose Framesはサングラス型のBluetoothスピーカーです。レンズに動画やスマホからの通知を表示する映像系の機能はありません。スマホに接続して、音楽再生やラジオ、映画にハンズフリー通話の音声を聴くためのデバイスとして捉えるのが正解です。米国ではよりリアルな音による没入感が楽しめる独自のオーディオコンテンツ「Bose AR」も提供されていましたが、現在はそのサービスを終了しています。

 

世の中にはヘッドホンやイヤホンもあるのに、なぜスピーカー付きサングラスが必要なの? と思われるかもしれません。Bose Framesにはパワフルなスピーカーが内蔵されており、独自の設計機構により耳にサウンドをダイレクトに届けてくれます。そのためサウンドはかなり聴きやすく、また耳を塞がずに音を聴くことができるため、周囲の環境音を聴きながら仕事や家事をしたり、屋外を散歩してみると、独特なリスニング体験の魅力が実感を伴ってきます。

 

スピーカーの開口部は少しサイズが厚めのテンプル(つる)の、耳に近いところに内蔵されています。ユーザーが音を聴きやすい構造になってはいるものの、やはりイヤホンのように耳に栓をして聴くタイプのオーディオではないため音漏れはします。静かなカフェ、混み合う公共交通機関の中で使う場合は周囲に音漏れによる迷惑をかけないように細心の注意を払う必要があるでしょう。

 

スピーカーのサイズが拡大。音質がグンと良くなった!

新しいBose Framesはテンプルのスピーカーキャビネットのサイズが大きくなりました。また音の出口となるスピーカー開口部のレイアウトとデザインに見直しをかけたことで、よりクリアでエネルギッシュなサウンドが直接耳に届く手応えが感じられます。

↑左がAlto、右がTempo。スピーカーキャビネットのサイズが大きくなってパワフルなサウンドが再現できるようになっています

 

↑Tempoのテンプル。側面をスワイプすると音量のアップダウン操作になります

 

ペアリングや本体設定を行うためのアプリが「Bose Music」になりました。Bose Frames Tempoにペアリングするとバッテリーの残量などがトップページに表示されます。ボーカルが艶っぽく、低音のリズムがしっかりと体の芯にまで伝わってくる、スポーツシーンでのリスニングに最適なサウンドです。

↑Bose Musicアプリでスマホとのペアリングや設定操作が行えます

 

↑TempoとSopranoのそれぞれが個性的なサウンドになっています

 

Bose Frames SopranoのサウンドはTempoに比べるとフラットバランスで、人の声がナチュラルに再現されます。日常の生活シーンでBGMやラジオを聴く用途にも向いている“疲れにくい”チューニングです。

 

フレームのデザイン、装着感が好みに合わない場合は難しいかもしれませんが、筆者はBose Frames Altoをビデオ会議にもよく使っています。本体にはマイクも内蔵されているため、ハンズフリー通話にも使えるからです。サングラスで仕事のミーティングに参加すると相手に不快感を与えるかもしれないので、レンズを度付きのクリアタイプに交換した経緯については後ほど説明します。

 

Tempo/Sopranoは機能面でも進化している

Bose Frames Sopranoは2019年モデルのAlto/Rondoをベースにサウンドの強化を図り、フレームに光沢感を持たせた男女兼用できるスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

 

内蔵するバッテリーの連続駆動時間は最大5.5時間。Bose Frames Altoの最大3.5時間よりも伸びています。充電には専用のカスタム4ピンケーブルが必要です。

↑Sopranoはカスタム4ピンケーブルで充電

 

本体にはタッチセンサーリモコンとモーションセンサーが内蔵されています。右のテンプルを前後にスワイプすると音量のアップダウン、ダブルタップでスマートフォンの音声アシスタントを起動します。また本体を外して逆さに向けて置くと電源がオフになります。

↑本体を外して逆さに置くと電源が自動的にオフになります

 

Bose Frames Altoは右側のテンプルに搭載されているマルチファンクションボタンを長押しして、本体を身に着けた状態で顔を左に向けると音量ダウン、右に向けると音量アップになるジェスチャーコントロールをソフトウェアアップデートにより追加しています。こちらは使ってみると意外に便利です。ボーズの製品、他社のヘッドホン・イヤホンもこれを搭載すれば歓迎されそうな気がします。

 

機能面で強化されたポイントはBose Frames Tempoの方により多くあります。

 

タッチセンサーリモコンやモーションセンサーによる機能はSopranoと同様ですが、Tempoは本体がIPX4相当の防滴対応です。スピーカーの開口部には音響機器用のメッシュ素材を使用して、水や異物が入るのを防ぎます。SopranoとAlto/RondoはIPX2相当の生活防水対応。

 

Tempoは空気力学を考慮してデザインされた流れるようなフォルムが特徴。空気抵抗を防ぎます。フレームの素材を軽量ナイロンとして、さらに3サイズのシリコン製ノーズパッドが着脱交換できるので、体を激しく動かしてもフィット感がブレません。ノーズパッドはぜひSopranoにも採用してほしかった機能です。

↑3サイズのシリコン製ノーズパッドが同梱されています

 

そしてTempoはUSB-Cポートを搭載しているので、本体を充電する際にAndroidスマホなどに多く採用されているUSB-Cケーブルと同じアクセサリーが使えます。ケーブルはバリスティックナイロン製の専用キャリングケースに入れて持ち歩けるので、アウトドアスポーツにも最適です。

↑TempoはUSB-Cケーブルで充電ができます

 

↑左がSoprano、右がTempoのケース

 

度付きのクリアレンズに交換する方法。サングラスのレンズにもオプションあり

筆者は昨年、Bose Frames Altoを入手してからずっと使っています。欧米の方に比べると、日本人に“サングラス”はあまり馴染みのないアイウェアでしょう。少なくとも筆者は夏場の日射しが強い時間帯に外を歩く時や、たまにクルマを運転するときに使う程度。ところがBose Framesの心地よいサウンドと、耳を塞がずに音楽やラジオが聴ける便利さを体験してしまうと、できれば四六時中身に着けていたくなってきました。

 

自宅とはいえ、常時サングラスを着けていると家族に嫌がられてしまいます。そして何より筆者はコンタクトレンズが苦手なので、度付きのクリアレンズを作りたいと思って大手の眼鏡店に相談して交換レンズをつくってもらいました。顛末については本誌で詳しくレポートしているので参考にしてみてください。

 

眼鏡店のJINS(ジンズ)では、現在もいくつかの店舗でBose Frames Alto/Rondoのレンズ交換の依頼を受けているようです。新しいBose Frames Soprano/Tempoも携えて相談に訪れてみましたが、製品の発売前だったこともあってレンズは製作できないという回答でした。

 

これはあくまで筆者の個人的な手応えですが、レンズのタイプ、フレームの形状と厚みが比較的近いSopranoは発売後に受け付けてくれる可能性もありそうです。ただ、スポーツタイプのTempoはレンズの湾曲がかなり強いため製作そのものが難しく、またレンズを固定する上側リムの溝の幅が決まっているため、厚みのある度付きレンズは装着できない可能性が高いと思います。本機についてはコンタクトレンズを付けてから、スポーツシーン等で音楽を楽しむ用途に向いているサングラスです。

↑Soprano、Tempoともにボーズ純正の交換レンズのオプションによるカスタマイズが楽しめます

 

ボーズからは2つの新製品に対応する交換レンズ(度なし)も発売されています。Bose Frames Sopranoは購入時にブラックの偏光レンズが装着されていますが、ミラード ローズゴールド(偏光)/パープルフェード(非偏光)の2タイプを交換レンズとして揃えています。素材は破損や傷に強いプレミアムプラスチックです。

↑Sopranoの交換レンズ、ミラード ローズゴールドとパープルフェード

 

↑パープルフェードのレンズに交換

 

Bose Frames Tempoには購入時にミラード ブラックレンズが装着されています。交換レンズは偏光タイプの3種類、トレイルブルー/ロードオレンジ/トワイライトイエロー。可視光線透過率(レンズの明るさ)がそれぞれに異なっています。

↑Tempoの交換レンズ。トレイルブルー/ロードオレンジ

 

↑ロードオレンジのレンズに交換

 

レンズの交換はユーザーが自分でもできますが、最初は少し戸惑うかもしれません。各交換レンズのオンライン取扱説明書を見ながら挑戦するとよいでしょう。

↑レンズに同梱されている取扱説明書に着脱方法が詳しく記載されています

 

サングラスは苦手という方にも試してほしい。テレワークにもおすすめ

ふだんサングラスをする習慣がないという方も、メガネ型のヘッドホン・イヤホンのようなオーディオ機器として、ぜひ一度Bose Framesシリーズを試してみることをおすすめします。ヘッドホンやイヤホンとはまたひと味違う、自分の周りだけを音楽が包み込むような新鮮なリスニング体験が味わえるからです。

↑スポーツ観戦にでかけて、ラジオ中継を聴きながら試合を楽しむ用途にもBose Framesが好相性です

 

クリアレンズへの交換が可能なタイプの製品はビジネスシーンでも、ビデオ会議に明瞭な音声を聴いて・伝えるための“テレワーク用アクセサリー”として活躍してくれることでしょう。ボーズには眼鏡店とのコラボも広げつつ、Bose Framesシリーズをますます充実させてもらいたいと思います。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

オーディオ業界に新風を巻き起こすか! ボーズのサングラス型スピーカー「Bose Frames」超濃厚レビュー

ボーズ伝家の宝刀「QuietComfort」の完全ワイヤレスイヤホン誕生! スポーツモデルとまとめてレビュー

テレビ番組6ch分を1週間まるごと録れる! タイムシフトマシンHDD「D-M210」登場

東芝映像ソリューションは、最大6チャンネルを約1週間分まるごと録画できるタイムシフトマシン機能搭載のHDDレコーダー「D-M210」を11月20日に発売します。実売予想価格は5万4000円前後(税抜)。

↑「D-M210」

 

本機は、2TBのHDDを内蔵し、地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送のなかから最大6チャンネル分の番組を録画できるHDDレコーダー。ディスクドライブは搭載しておらず、テレビ番組の録画と再生だけに特化した設計となっています。なお、新4K放送には非対応。

 

別途、USB HDDを増設して録画時間を増やすことも可能。最大6TBまでのUSB HDDに対応し、同時接続は最大4台まで、登録は最大8台まで可能です。

 

搭載しているタイムシフトマシン機能により、番組録画予約などの手間を省き、録画した番組を番組表形式で表示する「過去番組表」で直感的に見たい番組を探すことができます。

↑「過去番組表」から録画した番組を探して再生できます

 

タイムシフトマシン機能非搭載のレグザに本機を接続すれば、テレビリモコンの「タイムシフトリンク」ボタンを押すだけでタイムシフトマシン機能を使用可能。

 

また、タイムシフトマシン機能を搭載したレグザと接続すれば、地上デジタル放送、BS・110度CSデジタル放送が、合計最大12チャンネルまでまるごと録画できるように。その際、テレビ側とハードディスク側の過去番組表はひとつに統合され表示されるので、見たい番組を簡単に探すことができます。

↑タイムシフトマシン機能を備えたレグザに接続すれば最大12チャンネルまで録画可能

 

もちろん、レグザ以外のテレビでもタイムシフトマシン機能を利用可能です。

 

このほか、隙間時間で効率よく録画番組を視聴できる「らく見/らく早見/飛ばし見」機能や、スマートフォンで録画番組を視聴できる「スマホdeレグザ」などにも対応。さまざまなテレビ視聴スタイルを提供します。

↑時短再生機能も利用可能

 

↑スマートフォンで録画番組を視聴できる「スマホdeレグザ」にも対応

 

レグザ独自のタイムシフトマシン機能が手軽に利用できるHDDレコーダーは、録画予約の手間を減らして、見たかった番組を見逃すこともなくしてくれます。録画を忘れて悔しい思いをしたことがある方は、自宅のテレビに導入してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ネット動画やゲームに最適! テレビの可能性を広げる東芝の液晶テレビ「レグザ V34」シリーズ

テレビ新製品の季節。レグザは史上最高画質を実現した4K有機EL「X9400」が映像エンジンからして凄い

スマホゲームに最適! 没入感を高めるゲーミングイヤホン「JBL Quantum 50」

ハーマンインターナショナルは、オーディオブランドJBLのゲーミング用オーディオライン「JBL Quantum(クオンタム)」シリーズより、有線ゲーミングイヤホン「JBL Quantum 50」を11月13日に発売します。直販価格は2880円(税抜)。

↑有線ゲーミングイヤホン「JBL Quantum 50」

 

「JBL Quantum 50」は、ゲームプレイ用に設計されたインイヤータイプの有線イヤホン。ヘッドセットの耳や顔周りへの圧迫感が苦手な人でも使用でき、スマホやタブレットなどのモバイル環境でのゲームプレイにも最適です。

↑モバイル環境でのゲームにも最適

 

ドライバーには、ゲーミング用音響技術「JBL Quantum SOUND シグネチャ」を搭載した8.6mmダイナミック型ドライバーを採用。ゲーム中に重要となる微細な音までもらさず再現し、没入感を高めます。

↑イヤホン部

 

一般的なモバイル用イヤホンとは異なり、マイクとコントローラーを別に装備していることが特徴。マイクはコントローラーよりも口元に近いところに設置されているため、音声チャット時に声を拾いやすくしてくれます。また、チャットボイスをしっかりピックアップするボイスフォーカスマイクを採用しているため、よりクリアな音質でボイスチャットを行うことが可能です。

↑マイクとコントローラーを別に装備しています

 

コントローラーには、音声マイクをミュートする際に必要なマイクオン/ミュートスライダーを装備しているほか、音量調整のスライダーにより、デバイス側を操作することなくボリューム調整が可能。音楽リスニング時のトラック操作や着信時の受話もできるマルチファンクションボタンも備えています。

 

人間工学に基づいたイヤーチップとエンハンサー、スポーツイヤホンのノウハウを活かした特許技術のツイストロック構造により、長時間の着用でも快適な装着感を得られると同時に、プレーにも集中することができます。

 

手軽に装着できるイヤホンタイプは、スマホでゲームをプレイする機会が多い人はもちろん、ヘッドセットの装着感や重さが苦手という方にもオススメ! ゲームの世界に没入したい方は、ぜひお試しあれ。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

どこでもゲームに集中できる! 没入感を追及したfinalのゲーミングイヤホン「VR3000」

「ツムツム」でも現役最強スペックのゲーミングスマホは生きる? 「ROG Phone 3」でいろいろなゲームをしてみました!

豪華景品が当たる! みんなで選ぶNo.1ポータブルオーディオ「ポタ-1グランプリ 2020」

読者からの一般投票によりポータブルオーディオ機器の年間王者を決定する「ポタ-1グランプリ」が今年も開催されます。ヘッドホンやイヤホンなど2020年に人気を集めたポータブルオーディオ機器から、25部門102モデルをノミネート。今回は、新しい音の聴き方として注目の「骨伝導ヘッドホン」部門が加わり、さらに幅広いジャンルのアイテムが出揃いました。

↑ノミネート製品の紹介は本日発売のGetNavi 12月号にも掲載しています

 

投票の結果は、12月24日に発売される「GetNavi 2月号」で発表するほか、12月に開催予定のオンラインイベントでも発表します! ご投票頂いた方には、抽選で豪華賞品が当たるプレゼントも用意していますので、奮ってご応募下さい!

 

投票期間は10月24日10時~11月30日23時59分まで。応募はTwitterのアカウントをお持ちであれば、どなたでも手軽に応募可能。当選された方にはDM(ダイレクトメール)でお知らせ致します。

 

2019年の第3回の総合グランプリに輝いたのは、ソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」でした。今年はどの製品がグランプリに選ばれるのか、選ぶのはみなさまの1票です!

↑2019年はソニー「WF-1000XM3」がグランプリを受賞

 

【投票は下記のURLをクリック】

https://forms.gle/UmPFhWB9172rrLyc8

どこでもゲームに集中できる! 没入感を追及したfinalのゲーミングイヤホン「VR3000」

SNEXT(エスネクスト)は、finalブランドAシリーズの有線イヤホン「A3000」「A4000」と、ゲームやASMRに最適な「VR3000 for Gaming」、VRヘッドセット「Oculus Quest」に対応した「VR1000」の4機種を10月28日より順次発売します。

 

フラッグシップの音を追求したAシリーズ

A3000/A4000は、フラッグシップモデル「A8000」の開発で生まれた、“トランスペアレントな音”を追求したシリーズ。ドライバーの部品すべてを新設計し、高精度6mm径ダイナミックドライバーユニット「f-Core DU」(エフコアDU)を搭載しています。

↑A4000

 

↑A3000

 

ハウジングのドライバーフロント部には、一般的なアルミニウムよりも磁力の影響を受けにくく比重の大きい真鍮を使用。振動板の時間応答性能を高めるために、ボイスコイルは30μの超極細CCAW(銅クラッドアルミ線)を採用し、最小限の接着剤で組み立てることで可動部を徹底的に軽量化しています。

 

また、リケーブルも可能な2ピンコネクター採用。オリジナルのOFCケーブルが付属しています。

↑リケーブルに対応

 

音質面では、「A3000がゆったりとしたサウンドのなかに一音一音が輪郭を持って浮かび上がるように定位し、ギターの細かいタッチやボーカルの繊細なビブラートも聴き分けることができるサウンド。
A4000は、一音一音が極めてクリアなため、ボーカルや各楽器を手にとるように聴き分けることができ、また音の立ち上がりが良いので、リズムを明瞭に聴き取ることができる高揚感のあるサウンド」と説明されています。

 

各モデルのカラーは、A3000が特殊マット塗装を施したマットブラック、A4000が同塗装のダークブルー。ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)が付属します。

↑耳掛け装着がしやすくなるイヤーフックが付属

 

いずれも10月28日発売予定で、実売想定価格はA3000が1万2800円、A4000が1万5800円。

 

没入感を追及した「VRシリーズ」

VRシリーズは、2chステレオ方式で制作された音源とバイノーラル技術で制作された音源の違いの研究から生まれた新たなシリーズ。2019年8月の発売以降およそ10万台が出荷されたヒットモデル「E500」をベースに、ゲームやASMR音源などのコンテンツに集中し、没入することを目的としたサウンドを追求しています。

↑VRシリーズはゲームやASMR音源への没入感を追及したシリーズ

 

「VR3000」は、A3000/A4000と同様、新開発ドライバー「f-Core DU」を搭載しており、従来よりも精度の高い再現が可能。ゲームやVRの音響空間イメージを、制作者の意図通りに再生することができます。

↑VR3000

 

ボイスチャットなどにも対応すべく、ケーブル部にはマイク付きコントローラーを搭載。ケーブルタッチノイズを解消するイヤーフック(ロック機構付き)も付属します。

 

発売は2020年11月下旬で、実売想定価格は7980円。

 

「VR1000」は、「Oculus Questに対応したE500を販売して欲しい」という声に応えて開発されたもの。3.5mm×2 Outputに対応したOculus Quest専用モデルとなっています。

↑VR1000

 

↑Oculus Quest専用モデルとなっています

 

こちらは直販ECサイト「SNEXT DIRECT SHOP」および直営店「final STORE」限定で10月28日から販売され、実売想定価格は3980円。

 

新開発のドライバーユニットを搭載した新モデルは、いずれも魅力的な仕様となっています。音楽をよい音で楽しみたい方はA3000かA4000を、ゲームやVRでの没入感を求める方はVRシリーズがオススメです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

完全ワイヤレスイヤホンに“音質重視”の動き――SNEXT「ag」が高音質な理由を解き明かす

耳元でささやく声に癒されるーー小岩井ことりがASMRレーベル「kotoneiro」始動

GetNaviの連載「やりすぎ!? ことリズム」でおなじみの声優・小岩井ことりさんが、10月20日20時より生配信を行い、自身がプロデュースするASMRレーベル「kotoneiro」(ことねいろ)を設立し、ASMR音源の配信を開始することを発表しました。

 

↑生配信には声優の愛美さん(左)も出演

 

ASMRとは、ささやき声や耳かきの音など聴くだけで心地よいと感じる音、もしくはゾワゾワっとする音のこと。動画サイトなどでは生活のなかの様々な音がASMR音源として紹介されており、近年人気を集めています。

 

今回、小岩井さんが立ち上げたレーベルでは、オーディオ好きな小岩井さんの意向により、mp3(256kbps)音源、CDクオリティの44.1kHz/16bit WAV音源、ハイレゾクオリティの96kHz/24bit FLAC音源の3種類を同梱販売。再生環境に応じて適切な音質で聴くことができます。

↑ASMR音源の録音時の様子

 

レーベル第1弾作品として、職業ASMR「おしごとねいろ」を10月20日よりDLsiteにて配信。小岩井さんが声を担当する家庭教師・奥池未鈴(おくいけみりん)と、声優の愛美さんが担当する美容師・和澄あかり(わずみあかり)の2作品をラインナップしています。各キャラのイラストを手がけるのは、イラストレーターの月神るなさん。

↑小岩井さんが声を担当する家庭教師・奥池未鈴のイラスト

 

↑愛美さんが声を担当する美容師・和澄あかりのイラスト

 

小岩井さんによれば、「家庭教師という職業を選んだのは、昔からやってみたいという憧れがあったから。距離や体温も伝わるような音で、聴くだけでドキドキしちゃうような内容になっています」とのこと。

 

また、愛美さんは、「こっこちゃん(編集部注:小岩井さんの愛称)から美容師役でご指名を頂き、すぐに引き受けました。ちょうど今年からYouTube配信を始めたばかりでASMRにも興味を持っていたのですが、自分で録るのは大変で。その点、こっこちゃんはASMRの達人と知っていたので安心してやれました。わたし自身も美容室でシャンプーしてもらうのが好きなので、そういう雰囲気を感じて頂けるように頑張っています」とコメント。

 

レーベル立ち上げを記念して、DLsiteでは10/26までの1週間限定で、各タイトルが20%オフ(1980円→1584円)になるキャンペーンを実施。さらにDLsite新規登録で、300円オフと50%オフクーポンがプレゼントされるとのこと。

 

また、来月には第2弾となる新作のリリースも決定。出演者は声優の藤井ゆきよさんで、ペットのトリマーの役を演じます。これについて小岩井さんは、「ゆきよさんのSNSを見ていると、飼っている猫の『はちお』くんがよく出てくるので、ASMR音源を聴いてゆきよさんのペットになった気分が体験できるといいな~ということでトリマーに決めました」とコメントしています。

 

生配信では、kotoneiroの公式Twitterアカウントをフォローしてリツイートした人のなかから抽選で、小岩井さんと愛美さんの直筆サインと、ASMR音源の録音にも使われたというfinalのVR/ゲーム音源専用イヤホン「VR3000」が各1名に当たるプレゼントキャンペーンも告知されました。

↑kotoneiroの公式サイトおよびTwitter

 

取材にあたりサンプル音源を聴かせて頂いたところ、小岩井さん演じる奥池未鈴が耳元でささやく感じがとてもリアル。会話の合間には呼吸する息遣いまで感じられて、目を閉じると隣にいるような気になります。ASMRに興味がある方は、小岩井さんのプロデュースによるkotoneiroを、ぜひチェックしてみてください!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

クラウドファンディングで1.6億円を集めた2wayイヤホン「KPro01」が一般発売! 杉田智和ボイス追加も

新たな「X」は小さな実力派! 強力手ブレ補正搭載を搭載した「FUJIFILM X-S10」登場

富士フイルムは10月15日、ミラーレスカメラ「Xシリーズ」の新モデルとして、小型軽量ボディに本格的な撮影機能を搭載した「FUJIFILM X-S10」(以下、X-S10)を発表。発売は11月19日で、直販サイトでの価格(税込)はボディ単体が13万2000円、XC15-45mm F3.5-5.6レンズキットが14万3000円、XF18-55mm F2.8-4レンズキットが18万7000円、ダブルズームレンズキット(XC15-45mm F3.5-5.6+XC50-230mm F4.5-6.7)が16万5000円となっています。

↑FUJIFILM X-S10。カラーはブラックのみ

 

コンパクトボディに強力な手ブレ補正機能を搭載

X-S10は465g(バッテリー、メモリーカードを含む)の小型軽量ボディに、最大6.0段分の効果が得られる新開発のボディ内5軸手ブレ補正機能を備えるミラーレスデジタルカメラ。加えて、Xシリーズのフラッグシップモデル「FUJIFILM X-T4」で採用されている、裏面照射型2610万画素「X-Trans CMOS 4」センサーと高速画像処理エンジン「X-Processor 4」を搭載し、最短約0.02秒の高速・高精度AFが可能となっています。

 

また、ホールド性に優れた大型グリップやバリアングル式の液晶モニター、C1~C4のカスタムポジションを備えたモードダイアルなど、小型ボディながら操作性も良好。4K/30p動画記録やフルHD/240Pのハイスピード動画撮影に対応するなど、高い動画撮影性能も備えています。

 

センサー&画像処理エンジンがフラッグシップ機と同等ということで、描写性能は折り紙付き。そのうえで小型軽量ボディを実現したX-S10は取り回しもよく、さまざまなシーンで手軽かつ快適な撮影が楽しめるでしょう。

ニコン、完成度を高めた王道フルサイズミラーレス「Z 7II」「Z 6II」を発表! 「いったん様子見」勢も今度は買い!?

ニコンは10月14日、フルサイズミラーレスカメラの新モデル「Z 7II」「Z 6II」の2モデルを発表。発売はZ 7IIが2020年12月、Z 6IIが11月6日の予定で、ニコンダイレクトでの価格(ボディ単体/税込)はZ 7IIが39万8200円、Z 6IIが26万8400円となっています。

↑Z 7II。大きさは約134×100.5×69.5mm、重さは約705g(バッテリーおよびメモリーカードを含む)

 

↑Z 6II。大きさは約134×100.5×69.5mm、重さは約705g(バッテリーおよびメモリーカードを含む)

 

ユーザーの声を反映して完成度を高めた王道フルサイズミラーレスカメラ

ニコンは2018年秋に初代「Z 7」「Z 6」でフルサイズミラーレス市場に参戦しました。Z 7は有効4575万画素センサー搭載の高画素モデル、Z 6は有効2450万画素センサー搭載のスタンダードモデルで、今回発表された2代目モデルでもこのセンサーは継承されています。

↑Z 7II/Z 6IIは画像処理エンジンを2つ搭載した「デュアル EXPEED 6」を採用

 

一方で、Z 7II/Z 6II共通の進化点として、画像処理エンジンを2つ搭載することにより基本性能が大きく向上しています。例えば、AF/AE追従での連続撮影速度の高速化(Z 7:約9コマ/秒→Z 7II:約10コマ/秒、Z 6:約12コマ/秒→Z6 II:約14コマ/秒)や、連続撮影可能コマ数の増加(Z 7:約23コマ→Z 7II:約77コマ、Z 6:約35コマ→Z6 II:約124コマ ※ロスレス圧縮RAW(L)時/12bit時)を実現。あわせて従来から“自然な見え”で好評の電子ビューファインダーもコマ間のライブビューの表示フレーム数が増加して連続撮影中の画面表示が滑らかになっているので、動く被写体をより正確に捉えることができます。

 

加えて、AF性能も進化しており、暗所での撮影で活躍する低輝度性能が向上したほか(Z 7II:-3EV、Z 6II:-4.5EV)、「瞳AF」「動物AF」は動きのある被写体の撮影で安定したピント合わせができる「ワイドエリアAF」にも対応。進化した連写性能とあわせ、より動体撮影に強くなっています。

 

また、新モデルでは、ユーザーの声を受けて初代モデルからさまざまな点で仕様や操作性が改善されているのも特徴です。大きなところでは、本機のターゲット層であるプロ/ハイアマチュア層から特に要望が多かったと思われるダブルスロットの採用や縦位置パワーバッテリーグリップへの対応、長時間の撮影などでも安心なUSB給電への対応などが挙げられます。

↑Z 7II/Z 6IIはCFexpress(Type B)/XQDカードスロットと、SDカード(UHS-II対応)スロットのダブルスロットを採用。初代モデルはCFexpress / XQD対応のシングルスロットだった

 

両機とも搭載するセンサー自体は初代モデルと同じものの、総合的な使い勝手のブラッシュアップや動体撮影性能の向上により、「撮れる画」や「対応できるシーン」は大幅に増えたといえます。初代モデル登場時はいったん様子見をしていた人も多いと思いますが、弱点をつぶして完成度を高めたZ 7II/Z 6IIであれば食指が動くのではないでしょうか。

エントリー向け人気ミラーレスカメラがブラッシュアップ! キヤノン「EOS Kiss M2」登場

キヤノンは10月14日、小型・軽量なミラーレスカメラとして人気のエントリーモデル「EOS Kiss M」(2018年3月発売)の後継機として、「EOS Kiss M2」を発表。発売は2020年11月下旬予定で、キヤノンオンラインショップでの価格(税別)は、ボディ単体が7万7000円、EF-M15-45 IS STM レンズキットが9万2000円、ダブルレンズキットが10万8000円、ダブルズームキットが11万5000円となっています。

↑キヤノン「EOS Kiss M2」。カラーはブラックとホワイトの2種類

 

基本性能は踏襲。でもしっかりブラッシュアップ

EOS Kiss M2は、有効約2410万画素のAPS-Cサイズセンサーを搭載した小型・軽量のミラーレスカメラ。キヤノンの「EOS R5」など、最近では先端技術を搭載するフルサイズミラーレスが話題になることも多いですが、エントリーユーザーにとっては持ち運びやすくてコスパにも優れたAPS-C機は狙い目といえます。

 

2018年に発売された初代「EOS Kiss M」も大きさ約116.3(幅)×88.1(高さ)×58.7(奥行)mm、重さ約387g(バッテリー、メモリーカードを含む ※ブラックの場合)というコンパクトボディと、総合的な使い勝手・機能のバランスのよさで人気となりました。EOS Kiss M2は、その初代モデルとほぼ同じサイズ感と重さ。加えて、搭載するセンサーや映像エンジン、背面モニター、電子ビューファインダー、最高約10コマ/秒の高速連写(AF固定時)といった基本性能も継承しています。

 

一方で、AF性能や動画撮影機能、操作性などが進化。特に実用上の恩恵が大きいと思われるのがAFで、被写体の瞳を検出してフォーカスを合わせる「瞳検出」の精度が向上し、動く被写体を撮る際に使用するサーボAF時でも瞳検出が機能するようになりました。動画では、昨今増えている縦位置動画の需要にあわせ、「縦位置情報の付加」機能を搭載し、カメラを縦位置で撮影した動画でもスマホやPCで自動的に縦位置で再生できるようになりました。

↑キヤノンのレンズ交換式カメラでは初となる「タップで被写体選択」の機能を搭載。EVF内に表示されている顔/瞳を対象としたAFフレームの位置を、液晶モニターをタップすることで簡単に切り替えられるようになった

 

今回の新モデルは、全体としては前モデルの基本性能を踏襲しつつ、使い勝手を改善させたという位置づけ。目を見張る新機能や驚きの進化などはなく、パッとスペック表を見比べただけでは地味な印象を受けるかもしれません。

 

しかし言い換えれば、それだけ初代モデルの完成度が高かったということ。すでに初代モデルをもっている方が買い替える意義は薄いかもしれませんが、もともと完成度の高かったエントリー向け人気モデルの使い勝手がさらに向上したと考えると、新たにミラーレスカメラの購入を検討している人にとっては魅力的な選択肢となるでしょう。

クラウドファンディングで1.6億円を集めた2wayイヤホン「KPro01」が一般発売! 杉田智和ボイス追加も

オウルテックは、10月14日にオンライン上で「秋の製品展示会」を開催しました。紹介するジャンルごとに3部構成で行われ、第1部ではスマホ関連のデジタルガジェットやアクセサリー、第2部ではアウトドア関連製品、第3部ではオーディオ製品の新製品が登場しました。本記事では、GetNavi webでもおなじみのオーディオ評論家・野村ケンジさんも登壇した第3部の模様を振り返っていきます。

↑登壇したオウルテックの安藤さん(左)とオーディオ評論家の野村さん(右)。安藤さんの髪型が第1部と違う……!?

 

同社企画部の安藤省吾さんによれば、現在のワイヤレスイヤホンのトレンドは、「1万円以下のロープライスモデルの増加」「1.5~2万円のハイコスパモデルの登場」「小型化または大容量バッテリーを搭載するモデルへの二極化」の3点。オウルテックもこのトレンドに沿った新製品を作っています。そのなかで同社がコンセプトとしているのが「とにかく楽しい」アイテムであること。コスパが良いだけでなく、各製品にそれぞれの面白さが詰まっているのが同社の製品の特徴です。

 

オーディオマニアとして有名な声優・小岩井ことりさんは、同社のイヤホンを「ジェネリックイヤホン」と表現しているそう。これまで高価だった高性能イヤホンを、ジェネリック薬品のように手に取りやすい価格で提供していることからこのネーミングを思いついたそうです。それを聞いた野村さんも「安い、というよりハイコスパのイメージが強いですね」と同社の製品のクオリティに太鼓判を押しています。

 

最初に登場した製品は、今夏に発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「SAMU-SE04S」(実売価格1万4800円)。SAMU-SE04の後継機となるこのイヤホンは、特殊な二重構造を採用したDual-Layered Carbon Driverに加え、同価格帯のライバル製品より高スペックのチップセットを装備し、従来品よりも高品質なサウンドを届けられるようになったそう。

 

また、前モデルのユーザーの声をもとに、シリコンイヤーチップを柔・硬2タイプ、低反発素材のイヤーチップを1タイプ、合計3種類のイヤーチップを計10個付属しています。音だけでなく、装着感の面からも、音の楽しみを拡げてくれるアイテムといえそう。本品について野村さんは、実際に使用させてもらった感想として「(現行品である)SAMU-SE04を持っている人も買い替えて欲しいくらい良い」と述べており、着実な進化を感じたようです。

↑SAMU-SE04Sでは、カラバリが増えて4色に。こちらはピンク

 

次に、安藤さんが「野村さん、お待たせしました!」と取り出したのが、「SAMU-SE05」(7180円)です。同社のSamuシリーズのなかでもエントリーモデルにあたる本品は、フィット感に焦点を置いて開発されています。小さな女性の耳でも圧迫することなく装着しやすい形状になっており、発表会でモデルを務めたオウルテックレディの武田美憂さんは「このイヤホンを耳に入れると周囲の音が聞き取れないくらい、しっかりフィットする」と語っていました。野村さんは「歩くときにつけていると危険かもしれませんね」と注意を喚起しつつ、「発売をずっと待っていた、音楽に集中できるイヤホン」と評価しています。

↑SAMU-SE05を装着した武田さん。青く点灯しているのはペアリングモードのLEDランプです(ペアリング後には消灯します)

 

↑ケースは、パカッとフルオープンできる特殊な形状。バンドが付いているのでカラビナに吊り下げることができます

 

未発表の新製品も登場

ここから先は、これから発売を予定している未発表の新製品となります。「BTTW-C01」(予定価格4180円)は、小型サイズのかわいらしい完全ワイヤレスイヤホン。日本語のシステム音声を搭載し、その声は声優の小岩井ことりさんが担当しているとのこと! 再び装着モデルを担当した武田さんによると「(SAMU-SE05と比べて)どちらも付けやすいんですが、女性受けはこちら(BTTW-C01)だと思います」とのこと。小ささが目を引く本品ですが、最大15時間(ケース内充電をしながら、5時間×3回)のロングスタミナで、ちょっとした水濡れならへっちゃらのIPX5の防水性能も持っています。小さいからといって侮れない、しかも安いという製品です。

 

となると音が気になるところですが、野村さんは「いい意味でちゃんとしている、音楽が音楽らしく聴こえる」語っており、十分満足な様子。発売は11月になるとのことですが、待ち遠しい限りです。

↑BTTW-C01は、見ての通りの小ささが特徴

 

↑パッケージももちろん小型で、上下ともに平面の形状。カラバリは3色です

 

続いて、首掛け式のワイヤレスイヤホンも登場しました。完全ワイヤレスイヤホンがトレンドとなっている現在ですが、野村さんによれば「脱落時に地面に落とすことがない、左右で音の時間差が生じにくい」といった点で、こちらの形状にも大きなメリットがあるとのこと。今回紹介された「SAMU-SEBT01」(予定価格4378円)は、ダイミック2基のデュアルドライバ―を搭載しています。

 

本品の音について、野村さんは「4桁後半の価格で売られていてもおかしくない音」と高評価。イコライザーの設定を変更できるボタンを搭載するほか、16~20時間の連続再生時間を誇る本品は、先に紹介された完全ワイヤレスイヤホンとは異なる、また別の魅力を持ったアイテムといえます。発売開始は2021年春の予定です。

↑SAMU-SEBT01を首にかけた野村さん。「スポーツ時に使う人などで、こちらのネックバンド式を好む方も多いですよね」と語りました

 

↑イコライザー調整ボタンは大型で押しやすくなっています

あのKPro01がついに一般発売! 杉田智和の音声追加も

最後に登場したのが、クラウドファンディングMakuakeでオーディオカテゴリ1位、「Makuake Of The Year 2020 GOLD」を4000プロジェクトのなかからから受賞したという目玉アイテム「KPro01」。声優の小岩井ことりさんを中心として同社が開発した、世界初の、有線&完全ワイヤレスの2way仕様のイヤホンです。

↑Makuakeのプロジェクトページ。1万人を超える支援を集めました

 

クラウドファンディングで集めた金額は1.6億円を越え、特に最後の5日間で1億円を集めるという急加速を見せました。その支援者は半数が20代で、男性が97%。野村さんは「20代が高額イヤホンを買うのは珍しい」と驚きを隠さず、安藤さんも「オウルテックのファン層は40~50代だったので、オウルテックのことを広く知ってもらえた。(開発開始の契機になったイベント)ポタフェスに参加していてよかったと、本当に思います」と、うれしそう。

↑Makuakeでの支援金額のグラフ。スタート時に加え、最後の5日間で大きく伸びているのが分かります。安藤さんによると「(クラウドファンディングのストレッチゴールで)システム音声を担当する声優が5名追加されたのが大きかったのでは」とのこと

 

このKPro01はすでにMakuakeでの支援募集を終了していましたが、ユーザーからの期待に応え、2021年春に一般発売されることが決定! 開発リーダーの小岩井ことりさんからも、一般発売決定を祝う動画コメントが寄せられました。

↑発表会にメッセージを寄せた小岩井ことりさん。「クラウドファンディングで一からみんなで作ったイヤホンを、多くの人に届けられるということで、とても嬉しく思います」と喜びのコメント

 

なお一般発売時には、本体・ケース・シルバーケーブルのほか、クラウドファンディング時には用意されていなかった充電クレードルが標準で付属することもアナウンスされました。なお、充電クレードルは単品での発売もされるそうです。

↑追加で開発された充電クレードル

 

さらに今回はサプライズもありました。本品のシステム音声を担当すると発表されていた小岩井さんを含む女性声優6名の面々に、杉田智和さんが追加で加わることが発表されました。杉田さんといえばアニメ「銀魂」の坂田銀時役をはじめとして、多数のアニメ・ゲームなどに出演する大人気声優。実は、本品のクラウドファンディングのページに杉田さんがこっそりコメントを寄せていたそうで、これが本人によるものだと確認されたことから今回のボイス起用につながったそうです。

 

筆者としてはやはりKPro01が気になりますが、そのほかにも精鋭のラインナップを揃えるオウルテックの新製品の展開から目が離せません。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

iPhone 12にぴったりなアクセサリーが多数! オウルテックが秋の新作を発表

コレもうアウトドアブランドでしょ! オウルテックのオンライン展示会が豊作

ボーズ伝家の宝刀「QuietComfort」の完全ワイヤレスイヤホン誕生! スポーツモデルとまとめてレビュー

ボーズから完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Bose QuietComfort Earbuds」と「Bose Sport Earbuds」が2モデル同時に発売されました。ボーズの十八番である“アクティブ・ノイズキャンセリング”機能を搭載するQCシリーズのノイキャン性能も含めてハンズオンレビューを報告します。

 

コンパクトな筐体に先進技術がぎっしり

ボーズの完全ワイヤレスイヤホンは、2017年発売の「Bose SoundSport Free wireless headphones」以来の新製品です。ボーズは“どう見てもイヤホン”な製品も伝統的に「headphones」と名付けてきましたが、今回はついに「Earbuds」というネーミングになりました。

 

本体はイヤホンとしてSoundSport Freeよりもコンパクトに引き締まりました。QuietComfort Earbuds(以下:QC Earbuds)はスタビライザー付きのStayHear Maxイヤーチップが装着されていると少し大きく見えるかもしれませんが、筐体を口元に向かって少し湾曲させて、顎のラインにピタリと沿うスマートなデザインとしています。左右の耳に装着した状態で、イヤホンが飛び出て見えないように気を配ったデザインには好感が持てます。

↑左がSoundSport Free、中央、右が新製品のQuietComfort Earbuds、Sport Earbuds。ケースのサイズ感は大きく変わりました

 

↑同じく左がSoundSport Free。デザインが異なるため側面からのサイズ比較は大差がないように見えます

 

↑左のSoundSport Freeはノズルの先端から側面パネルまでの長さが新製品よりもあるため、装着感や見栄えがだいぶ変わってくると思います

 

Sport Earbudsはノイズキャンセリング機能を搭載していませんが、そのぶん本体がさらにライトウェイトでコンパクトです。いよいよスポーツイヤホン感がしっかりと感じられます。

 

QC Earbudsはケースが少し大きめですが、Qi規格によるワイヤレス充電ができることを踏まえればなんとか持ちやすいサイズに収めたと思います。バッテリーの持続パフォーマンスはQC Earbudsが本体最大6時間、充電ケースでさらに12時間をプラス。Sport Earbudsは本体最大5時間、充電ケースでさらに10時間がプラスされます。

↑Bose QuietComfort Earbudsのイヤホンとケース

 

↑専用のStayHear Maxイヤーチップを装着して使います

 

Sport Earbudsは2万4200円、QC Earbudsは3万3000円という価格になります。それぞれスポーツタイプ、アクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載タイプの完全ワイヤレスイヤホンとしてはプレミアムクラスの価格帯に位置付けられると思います。

 

ノイズキャンセリングの性能は「とても強力」

先にQC Earbudsのインプレッションから報告します。筆者は「QuietComfort3」から、あいだにいくつかの抜けはありますがボーズのノイズキャンセリングヘッドホンを長年愛用してきました。QuietComfortの名を冠するイヤホンのノイズキャンセリング性能が一番気になるところでした。

 

効果をひとことで表せば「とても強力」だと思います。ノイズキャンセリングの強度はAndroid/iOS対応の「Bose Music」アプリで、「0=ヒアスルー」も加えて“11段階”から選べます。最強レベルの「10」を選ぶと地下鉄のレール音、バスのロードノイズやまわりの人の話し声がすうっと聞こえなくなります。

↑Bose Musicアプリからヒアスルーも含む11段階でノイズキャンセリングのレベル調節ができます

 

↑ノイズキャンセリングの効果を3つプリセットとして保存。お気に入りとしてタッチセンサーリモコンから呼び出せます

 

一度自宅で本機を装着したまま掃除機をかけた時に吸引音がほぼ聞こえなくなって度肝を抜かれました。あいにく飛行機の中では試せていませんが、音楽をかけていなくてもノイズキャンセリング効果を有効にできるので、機内で仮眠したい時などにも重宝しそうです。

 

アプリでノイズキャンセリングの効果を段階的に変えていっても鼓膜を突くような不快なプレッシャーやノイズ感が感じられません。本機を2週間ほど試用しましたが、消音効果により音楽リスニングに違和感を感じることはありません。

 

ヒアスルー機能は、外音を取り込む量がソニーのWF-1000XM3やパナソニックのRZ-S50W、そしてアップルのAirPods Proなどの製品に比べるとやや“控えめ”かもしれません。

 

Bose Musicアプリによる設定、本体リモコンの操作もシンプル

サウンドはやや中低域の存在感が厚めではありますが、ビートに瞬発力と軽やかさがあり、ロックやEDMはアップテンポな曲を軽快に響かせる筋力があります。深く沈む低音をしっかりと鳴らし切るパワーのあるイヤホンです。

↑QC EarbudsのサウンドをiPhone 11 Proにペアリングして試聴しました

 

ボーカルは肉付きが良く輪郭の描き込みも力強く立体感が豊かです。とても温かみが感じられるサウンドなので、お気に入りのボーカリストの歌唱にゆっくりと耳を傾けたい時に最適なイヤホンでしょう。

 

Bose Musicアプリはユーザーインターフェースがとても簡潔にデザインされています。音楽再生やハンズフリー通話は本体側面のタッチセンサーから行います。右側面をダブルタップすると音楽の再生と一時停止、左側をダブルタップすると、アプリであらかじめ登録した好みのノイズキャンセリングレベルを3件まで登録して、使う場面によって切り換えることができます。

 

左側の長押しで「ショートカット」として「バッテリー残量の音声確認」かまたは再生中楽曲の「トラック送り」が操作できます。ソフトウェアアップデートなどによって機能を追加してもらえる余地がもしあれば、イヤホンからボリュームのアップダウンとトラック戻しもできるようになるとありがたいと思います。

 

しっかりとしたノイキャン効果を求める人に最適

QC Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能の効果がとても明快に感じられる完全ワイヤレスイヤホンです。ガッツリとメリハリを効かせたノイズキャンセリング機能をイヤホンに期待したいという人にオススメ。音質はややウォームでインパクトが強めに感じられるかもしれませんが、長く音楽を聴いても疲れにくいほどの情報量もしっかりと感じられます。動画やゲームコンテンツの音声を楽しむイヤホンとしても最適だと思います。

 

StayHear Maxは耳に挿入するノズルとハウジングの先端を包み込むように装着して、魚のヒレのようなフィンを一体成形している本機専用のイヤーチップです。他のイヤーチップとの互換性がないので、イヤーチップで好みの音質にカスタマイズして楽しむことはできませんが、S/M/Lサイズのイヤーチップにより装着感のアレンジができます。

↑3種類のサイズのイヤーチップでフィット感を調節できます

 

イヤホン本体はIPX4相当の防滴仕様です。StayHear Maxイヤーチップによるフィットを調整できれば耳元にピタリと固定されます。スポーツシーンでも大変使いやすいワイヤレスイヤホンだと感じました。

 

エネルギッシュなサウンドのSports Earbuds

Sports Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能がないため、Bose Musicアプリのメニューもシンプル。完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でもすぐに馴染めると思います。イヤホンに内蔵するセンサーが着脱動作に合わせて、再生中の楽曲の自動再生・一時停止を切り換える「装着検出」は、QC EarbudsとSports Earbudsの両方が搭載している便利機能です。

↑さらにコンパクトなSports Earbuds

 

↑ワイヤレス充電には非対応ですが、プラス10時間のバッテリーを供給できる専用ケース

 

サウンドはやはり輪郭がややボールドに描かれる傾向にありそうですが、スポーツやアクティビティのシーンで体を動かしながら音楽を聴く場面では、ぐいっと体に染みこんでくるようなエネルギッシュなサウンドが心地よく感じられました。ボーカルの肉付きがとても良く聴きやすいです。

 

Sports Earbudsはスポーツイヤホンなんだからということで、本体の防滴仕様はQC EarbudsのIPX4相当を超えてきてほしかったところですが、そこをあえて無理しないのがボーズらしい気もします。サイドパネルはタッチセンサー方式のリモコンになっていて、感度のバランスが鋭すぎず鈍くなく、ちょうど良いです。

 

そしてトリプルブラックのモデルをレビューしておきながら恐縮ですが、筆者は明るいカラバリのバルティックブルー/グレースホワイトの方も身に着けていて元気があふれてきそうな良い色だと思います。

↑3色のカラバリが揃っています

 

QC Earbudsはボーズらしくノイズキャンセリング機能にメリハリを効かせて、厚みのあるサウンドを聴かせてくれるキャラクターの立った完全ワイヤレスイヤホンです。スポーツシーンでも使いやすい防滴仕様なので、今後かなり人気が出そうです。もしも体を動かすときにはより小さくて軽いイヤホンの方がいいという方は、店頭などでSports Earbudsを試着してから、どちらを選ぶべきかじっくりと吟味してください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ついにボーズから“ノイキャン機能”付き完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」登場

生活に自然と溶け込む“ペン型ボディ”! 新コンセプトの360度カメラ「IQUI(イクイ)」発売

リコーは長年デジタルカメラ事業を続けており、高級コンパクトカメラ「GR」や一眼レフの「ペンタックス」、360度の全天球カメラ「THETA(シータ)」など、独自性の高い数多くのカメラを世に送り出してきました。そのリコーから飛び出したスタートアップが「ベクノス」です。世界初の民生用360度全天球カメラ「THETA」のプロジェクトリーダーを務めた生方秀直氏がCEOとなって2019年8月に立ち上げた企業で、全天球カメラや特殊カメラの製造・販売などを目的としています。

 

設立以来、どういった製品が登場してくるのか期待していたところ、ついに2020年10月15日に同社第1号の製品として超スリムなペン型の全天球カメラ「IQUI(イクイ)」が発売となりました。本稿では、事前に開催された製品発表会の様子を交えつつ、製品の詳細などについて解説します。

↑ベクノス株式会社として第一弾の製品となった全天球カメラ「IQUI(イクイ)」。約60gと軽量で、スリムなペン型のボディを採用。極めてシンプルなデザインで、さりげなく手に持って気軽に撮影できそうだ。本体価格は2万9800円(税別)

 

世界一美しく生活のなかに溶け込む全天球カメラを目指した

今回の新製品発表会では、ベクノス初の製品ということもあり、同社の生方CEOに加えて、親会社であるリコーの社長執行役員、山下良則氏が登壇しました。

↑ベクノス「IQUI(イクイ)」を手にする、株式会社リコー 社長執行役員の山下良則氏(右)とベクノス株式会社 CEOの生方秀直氏。IQUIは初期段階では日・米・中・独・英・仏で販売。「先行して本機を楽しめる6か国の皆さんは、本当に幸運に恵まれたと思います」(山下氏)と自信を見せる

 

まず最初に、山下氏がベクノス誕生の経緯などについて解説。それによると、現在のリコーの取り組みとして、従来からのコア事業(1)のほかに、社長直属で社内で新規事業を育てること(2)と、新事業の種子をカーブアウトさせ、オープンに出資者や協力者などを募りつつ社外でこれまでにない方法やスピードで事業化すること(3)の、いわば“一国三制度”での事業強化を実行しているとのこと。このうち、(3)の最初の事例が「ベクノス」であるとし、その期待の大きさについて語られました。

 

次に生方氏による新製品発表が行われました。今回の新製品開発にあたっては、最初の製品ということもあり、全天球カメラの価値をゼロから定義し直して再創造すること、加えて新しい価値の生み出し方をゼロから考えて構築することの2つのミッションがあったといいます。しかも、本機は2020年3月に開発意向表明が行われていたのですが、その時点ではエンジニアリングサンプルの状態だったそうです。そこから約半年という短期間で量産立ち上げに移行する必要があった一方で、コロナ禍により中国にある製品工場とのやりとりをフルリモートで行う必要があったことに触れ、まさに新しい時代に応じた、ものづくりスタートアップの1つのプロトタイプを構築できたのではないかと語りました。

 

製品については、名称を「IQUI(イクイ)」とし、世界一美しくて生活のなかに(ハードウェアとユーザー体験が)溶け込む全天球カメラを目指したといいます。詳細は後述しますが、コンパクトなペン型をベースに光学系を突き詰め、結果として4基のカメラを使うことでそのコンセプトを実現。操作部は電源ボタン、シャッターボタン、モード変更ボタンの3つにとどめ、あえてブランド名なども記さずに極めてシンプルなデザインにこだわっています。

 

スマホアプリについては、8月に先行して提供が開始された「IQUISPIN(イクイスピン)」に対応。アプリでは、モーションを付加するなどした写真をショートビデオ(MP4)に書き出すことで汎用性の高い映像にでき、操作もテンプレートを選んで書き出すだけ。これにより、そのままSNSなどにアップして共有することが可能になっています。ちなみに、IQUISPIN自体は、THETAを含む他社製の全天球カメラでも使用可能。

↑全天球カメラ用スマホアプリの「IQUISPIN」は、THETAを含むほとんどの全天球カメラで使用可能。これには、同社の「全天球写真の楽しみを広く、多くのお客様にお届けしたい」という思いが込められているという。ただし、バージョンアップ後のフル機能を使うにはIQUIが必要

 

全長139mm、最大径19.7mm、質量約60gのペン型360度カメラ

では、「IQUI」の基本スペックを改めてチェックしてみましょう。

 

カメラは、本体上部側面に3基、天面に1基の計4基を装備。各カメラで撮れた画像をつなぎ合わせて360度の全天周の映像が撮れるようになっています。各カメラの画素数は非公表ですが、出力解像度はつなぎ合わせた状態で静止画なら5760×2880ピクセル(約1659万画素)、動画なら3840×1920/30fps(4K)なので、民生用全天周カメラとしては標準的な記録画素数といえます。

↑最も太いレンズ部(本体上部)の最大径が19.7mmとなり、グリップ部の径は16mm。指先で負担なく持てる太さだ。ボディカラーはゴールドのみ

 

↑本体下部に接点が配され、ここに付属のUSBコネクターを装着することでUSB経由での充電などが可能になる。USBコネクターは、同じく付属の簡易スタンドを装着すると本体を立てて置くことができる

 

↑別売アクセサリーとしては、バッテリーチャージャーケース「BCC-1」が用意される。シンプルなデザインのケースだが、フタを開けるとIQUI本体がポップアップし、取り出しやすいように工夫されている

 

メモリーカードスロットは非搭載ですが、14.4GBのフラッシュメモリーが内蔵され、静止画なら最大約1500枚、動画なら合計記録時間で約30分の記録が可能(ただし、1回の記録時間は最大30秒まで)。電源は内蔵式充電池で、静止画なら約100枚、動画なら合計約30分程度の持ちということなので、連続して次々撮影するといった用途ではなく、気軽にスナップ撮影するような使い方に向くカメラといえそうです。そのぶん、小型・軽量になっていて、大きさは全長139mm、最大径19.7mm、質量は約60gとどんな場所にでも気兼ねなく持って行けるカメラに仕上がっているのが何よりの魅力といえるでしょう。

 

操作は、本体のボタンを使って行えるほか、本機に装備されたWi-Fi、Bluetooth機能を介して、前述のスマホ用アプリ「IQUISPIN(イクイスピン)」で撮影や詳細設定を行うことが可能。本アプリを使うことで、撮影した写真に動きを付ける「モーション」やハートマークやシャボン玉、花火の3D素材を付加する「エフェクト」、色調を変化させる12種類の「フィルター」などの付加機能も適用できます。

↑IQUISPINでの操作画面。アプリから写真と動画の撮影モード変更が行え、シャッターを切ることも可能だ

 

エフェクトについては、以下の公式PVをご覧いただくとイメージしやすいでしょう。

 

カメラを4基搭載することで画質を犠牲にせず小型化

実際にIQUI本体を見てみると、何よりその細さに驚かされます。民生用の360度全天周カメラの多くは、180度以上の範囲が写せる円周魚眼カメラを2基使用して360度の全天周を実現していることもあり、カメラ部が大きくなりがちです。なかにはカメラ部が小さめな製品もありますが、画質がイマイチといったケースが少なくありません。

 

その点本機は、カメラを4基(側面3基、上面1期)にすることで小型化に成功。各カメラの具体的な画角などは公表されていませんが、計算上カメラ1基あたり120度強の角度をカバーできれば360度を写せるので、レンズも画質を犠牲にせずに小型化しやすく、本体のスリム化に貢献しているのだと思われます。

↑カメラ(レンズ)は、本体側面に3基(上の写真)、上面に1基(下の写真)を装備。計4基にすることで、最大径19.7mmでも360度の円周撮影が可能。ちなみにレンズの明るさはF2.5

 

また、本体の操作部が前述のとおり電源ボタンとシャッターボタン、動画/静止画のモードボタンだけとなっていて、USB端子すら装備しないという割り切った仕様になっているのも驚きです。これにより、ペンのようなシンプルで滑らかな造形になっており、誰でも簡単・手軽に撮れるのが本体を見ただけでわかる秀逸なデザインだと感じます。

↑本体グリップ部に電源ボタンとシャッターボタン(上の写真)、静止画と動画の撮影モードボタン(下の写真)を配置。本体には、この3つのボタン以外の操作部はない

 

「THETA」との違いは?

ベクノスはリコーの子会社ということで、リコーの全天周カメラ、「THETA」との違いが気になる人も少なくないと思います。

 

まず何より、大きさや重さの違いは大きいでしょう。例えば、THETAのスタンダードモデルである「THETA SC2」は、大きさがW45.2×H130.6×D22.9mmで約104gとなっています。全長はTHETA SC2のほうがわずかに短いのですが、IQUIは円筒形で最大径19.7mmなので感覚的には半分以下の大きさ。しかも、60gと軽量なので持ち歩きがさらに容易です。

 

一方で動画の撮影時間を見ると、THETA SC2では1回あたり最大3分まで撮れ、30秒までのIQUIとは大きな差があります。バッテリーもTHETA SC2のほうが余裕があり、静止画で約260枚、動画で約60分撮れるようになっています。このほか、本体にUSB2.0端子や三脚穴が用意されているといった違いもあります。

 

そのため、本格的な全天周写真や比較的長めの全天周動画撮影を楽しみたいならリコーのTHETAシリーズ、全天周でのスナップ写真や動画クリップ撮影などをより手軽に行いたいならIQUIといったように、使い方の方向性にも違いがあるといえます。

↑リコー THETAシリーズのスタンダートモデル「THETA SC2」。同シリーズとしては軽量なモデルだが、本体下部に有機ELディスプレイを装備し、設定モードなどが確認できるようになっているなど操作性にも優れている。静止画は約1400万画素で動画は4K撮影に対応。ボディカラーが4色と豊富なのも魅力。発売/2019年12月13日、実売価格3万5540円(税込)

 

新会社ベクノスの製品第一弾である「IQUI」は、親会社であるリコーの「THETA」シリーズはもちろん、他社も含めた既存の全天周カメラとは異なる着眼点で小型・軽量化を実現。ライトユーザー層に向けた、使いやすくデザイン性にも優れたカメラに仕上がっています。

 

しかも、全天周カメラ用アプリ「IQUISPIN」を併用することで、ソーシャルメディアやショートメッセージなどでの共有も容易となるなど、スマホで撮った写真や動画同様、あるいは、それ以上の楽しみ方ができるように工夫されているのも魅力といえます。3万円前後という低価格を実現しているため、これまでとは少し違った写真や動画を撮ってみたいという人や、360度の写真や動画に興味はあるけれど敷居が高く感じていた人など、エントリーユーザー全般におすすめできる一台といえます。

3者3様の個性が光る! オーディオテクニカが完全ワイヤレスイヤホン3モデルを発表

オーディオテクニカは、多様化するニーズに応えるため、コンセプトの異なる完全ワイヤレスイヤホン3モデルを10月16日から順次発売します。

 

ラインナップは、音質重視のユーザーに向けた高音質モデル「ATH-CKR70TW」、見た目にもこだわりたいユーザー向けのファッショナブルな「ATH-SQ1TW」、ハードなスポーツシーンでも使える防水・防浸・防塵モデル「ATH-SPORT5TW」の計3モデル。

↑高音質モデル「ATH-CKR70TW」

 

ノイキャン機能搭載の高音質モデル

「ATH-CKR70TW」は、音本来の豊かさを追求した「Sound Reality Series」の完全ワイヤレスイヤホン。専用設計ドライバーと強磁力マグネットに加え、振動板のセンタードームには高域特性を向上させるDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施し、小さな筐体でも豊かな音場と鮮明な中高域を再生します。

↑「ATH-CKR70TW」(ブラック)

 

↑「ATH-CKR70TW」(ベージュゴールド)

 

騒がしい環境でもノイズを抑えて音楽に没入できる「アクティブノイズキャンセリング機能」を備えるほか、イヤホンを装着したまま周囲の音を聞ける「クイックヒアスルー」と「ヒアスルー」の2種類の外音取り込み機能を搭載。使用するシーンに応じて自由に使い分けることができます。

 

また、昨今ではイヤホンが通話やチャットなどのコミュニケーションツールとして使われることが増えていることを受けて、通話性能も大幅に向上。イヤホンの筐体内に小型の高性能MEMSマイクを2基内蔵し、話者の口元に指向性を持たせるビームフォーミング技術により、クリアな音声で通話することができます。さらに、イヤホンを着けた状態でも普段に近い感覚で通話できる「サイドトーン機能」も搭載するほか、マイクをオフにできるミュートボタンも備えています。

↑マイクを2基内蔵し、クリアな音声で通話可能

 

Fast Pair機能に対応しており、同機能に対応したAndroid端末とペアリングする際は、ワンタッチでペアリングを行うことが可能。イヤホン部は雨や水しぶきに耐えるIPX4相当の防滴仕様となっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で約7時間、充電ケース併用で最大約20時間。約15分の充電で約100分使用できるクイック充電にも対応しています。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポートしています。

 

実売予想価格は2万円前後(税抜)で、11月13日発売予定。

 

カラバリ豊富なファッショナブルモデル

「ATH-SQ1TW」は、コンパクトなスクエアデザインと、全6色の豊富なカラバリが特徴。各カラーとも、充電ケーブルからイヤーピースまで細部までにこだわったカラーコーデで、服を選ぶような感覚でお気に入りのカラーを選べます。

↑6色のカラバリを揃えた「ATH-SQ1TW」

 

↑スクエアデザインが特徴

 

ドライバーには迫力のあるサウンドを再生する専用設計の5.8mm径ドライバーを採用。また、音と映像のズレを抑える「低遅延モード」を備え、動画やゲームもしっかり楽しめます。

 

このほか、音楽を聴きながら周囲の音を確認できる「ヒアスルー機能」や、自然な通話をサポートする「サイドトーン機能」を搭載。再生/一時停止などもイヤホンに触れるだけで行えるタッチセンサー機能も備えています。

↑イヤホンを装着しながら周囲の音が聞ける「ヒアスルー機能」を搭載

 

イヤホン部は雨や水しぶきに耐えるIPX4相当の防滴仕様となっています。

 

連続再生時間はイヤホン単体で約6.5時間、充電ケース併用で最大約19.5時間。約15分の充電で約60分使用できるクイック充電にも対応しています。

 

実売予想価格は9000円前後(税抜)で、10月16日発売予定。

 

スポーツシーンに最適なタフモデル

「ATH-SPORT5TW」は、様々なスポーツシーンでの使用を想定し、IP55/IP57相当で水洗いも可能な防水・防浸性と、砂ぼこりなどのタフな環境でも使える防塵性を備えたスポーツ向けの完全ワイヤレスイヤホン。

↑「ATH-SPORT5TW」(ブラック)

 

ドライバーにはコンパクトな5.8mm径ドライバーを採用し、しっかり低音を感じられるサウンドにチューニング。運動中でも楽曲のビートを確認しやすく、ペースを保ちやすくしてくれます。さらに、スタイル別に選べる2種類の専用プリセットイコライザーを搭載しており、運動の種類やその日の気分に応じて音質を変更できます。

 

装着性を高めるために、Freebit監修による4サイズ(XS/S/M/L)のイヤーフィンと、同じく4サイズのシリコン製イヤーピースを同梱。16パターンの組み合わせにより、より細かく耳へのフィット感を調整することができます。

↑イヤーフィンが装着感を高め、激しい運動でもズレにくく、イヤホンの落下を防ぎます

 

デザインは、手袋を着けたままでも扱いやすい「ステップエッジ形状」を採用。カラーは、シックなブラックと、スポーツウェアに合わせやすいグレーイエローの2色を用意しています。

↑スポーツウェアに映える「グレーイエロー」も用意

 

連続再生時間はイヤホン単体で約12時間、充電ケース併用で最大約36時間。約15分の充電で約90分使用できるクイック充電にも対応しています。Bluetoothコーデックは、SBC/AACをサポートしています。

 

実売予想価格は1万5000円前後(税抜)で、11月13日発売予定。

 

3者3様の個性を備えたオーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホンは、使用用途や好みに応じてぴったりなモデルを選ぶことができます。音質にこだわる方は「ATH-CKR70TW」を、デザインやカラーにこだわる方は「ATH-SQ1TW」を、スポーツ用のワイヤレスイヤホンが欲しい方は「ATH-SPORT5TW」を選んでみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ワイヤレス化の勢い続く――オーディオテクニカ新製品発表会から見える市場トレンド

旅行・出張が多い人にオススメ! 自然なノイキャン効果が魅力の「ATH-ANC900BT」どっぷりレビュー

完全ワイヤレスイヤホンが1980円! ドンキ情熱価格から片耳イヤホン登場

ドン・キホーテは、プライベートブランド「情熱価格」より、「完全ワイヤレス片耳イヤホン」を全国のドン・キホーテ系列店舗(一部店舗を除く)で10月9日より順次発売します。カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップ。価格は1980円(税抜)。

↑ドン・キホーテ 情熱価格の「完全ワイヤレス片耳イヤホン」

 

本製品は、左右どちらの耳でも装着することができる“片耳”タイプのワイヤレスイヤホン。付属の充電ケースでイヤホンを充電・収納保管できるほか、イヤホン本体は汗や飛沫などに強い防水規格IPX4(生活防水)に対応しているため、ジョギングなどのスポーツシーンをはじめ、移動中やテレワーク中など、日常生活のさまざまなシーンで利用できます。

 

イヤホンにはタッチセンサーを内蔵しており、触れるだけで操作が可能。マイクを備えているので、スマホ接続でのハンズフリー通話にも対応しています。

 

連続再生時間は、イヤホン単体での音楽再生時が約9時間、通話時が約6.5時間。充電ケース併用時で最大約27時間(音楽再生時)。BluetoothコーデックはSBCをサポートしています。

 

片耳タイプのワイヤレスイヤホンは、イヤホンを装着しながら周囲の音にも気を配ることができるので、自宅でのテレワークのお供に最適。仕事用にお手ごろなワイヤレスイヤホンをお探しの方は、ぜひドン・キホーテのオリジナルワイヤレスイヤホンを試してみて下さい。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

テレワークや在宅勤務に最適! 通話しながら会話もできる片耳イヤホン「MM-BTMH52BK」

「nasne」2021年春に復活! バッファローが継承、SIE協力

バッファローは、ソニー・インタラクティブエンタテインメント(SIE)協力のもと、ネットワークレコーダー&メディアストレージ「nasne(ナスネ)」を、2021年春に発売します。

 

同製品はSIEが2012年に発売。本体を家庭内ネットワークに接続することで、専用アプリケーション「torne(トルネ)」を使って、地上デジタル放送や衛星デジタル(BS/110度CSデジタル)放送のテレビ番組視聴や録画が可能。同製品を通じて、プレイステーション4や、スマートフォン・タブレットなどで放送中の番組や録画した番組を楽しめます。また、外出先でもタブレットやスマートフォンなどのモバイル機器から、家庭内にあるnasneにアクセスし、テレビ番組の録画予約が可能。(現在はTVアプリケーション「torne」のサービスが継続中)

 

2019年に販売終了となりましたが、今も同製品の販売継続を求めるユーザーの声が多かったことから、デジタル家電の周辺機器メーカーであるバッファローが、無線LANなどのネットワーク製品やNASの開発を手掛けてきた知見を活かして、SIE協力のもと、nasneの継承にいたったとのこと。

 

nasne“復活”は嬉しいニュースですね。PS5にも対応するのでしょうか!? 今後の続報にも期待しましょう。

Bluetoothでもイコライザーが使える! ソニーのストリーミングウォークマンがアップデート

ソニーは、Android OS搭載のウォークマン「NW-ZX500シリーズ」と「NW-A100シリーズ」のソフトウェアアップデートを10月1日より開始しました。このアップデートにより、ソニーの最新のアップスケーリング機能「DSEE Ultimate」が使用可能となるほか、Bluetooth接続時にも一部の音質設定が有効となります。

↑ストリーミングウォークマン「NW-ZX500シリーズ」と「NW-A100シリーズ」

 

【2020年10月1日のアップデート内容】

・DSEE Ultimateに対応(W.ミュージック使用時)

・Bluetooth出力時に音質設定が有効に

・セキュリティ更新(設定メニューのセキュリティパッチレベルが2020年9月になります)

・その他の機能向上

 

これまでの「DSEE HX」では、AI技術によって楽曲のサンプリング周波数拡張処理を行っていましたが、「DSEE Ultimate」ではサンプリング周波数に加えてビット深度の拡張処理にも対応。高音域の表現力や微細な音の再現性が向上しています。

↑DSEE Ultimateの効果のイメージ。従来は横軸(サンプリング周波数)のみのアップスケーリングでしたが、縦軸(ビット深度)にも効果が拡大しています

 

DSEE Ultimateが有効となるのは、有線イヤホン/ヘッドホンを接続し、音楽再生アプリ「W.ミュージック」を使って再生したときのみ(※)。それ以外のアプリで再生した場合は、これまで同様DSEE HXが適用されます。

※設定画面の表記はDSEE HXとなりますが、実際にはDSEE Ultimateが機能します

 

また、これまで有線接続時にしか有効にならなかった音質設定のうち、「ClearAudio+」(NW-A100シリーズのみ)「イコライザー」「ダイナミックノーマライザー」が、Bluetooth接続時も有効となります。さらに、Bluetooth接続時のボリュームステップが従来の16段階から32段階に増え、より細かく音量を調整できるようになりました。

 

このほか、W.ミュージックの検索機能に「アルバム検索」と「アーティスト検索」が追加されています。

 

Bluetooth接続時にイコライザーが有効になったのは、ワイヤレス派にはうれしい機能改善といえそうですね。該当機種をお持ちの方は、ぜひアップデートを行ってみて下さい。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

待望の神機能キターー! ソニーのAndroid搭載ウォークマンがハイレゾストリーミングに対応

ソニーのAndroidウォークマンがあの“弱点”を克服! アップデートで「自動電源オフ」機能追加

北欧デザインがキュート! NOKIAの完全ワイヤレスイヤホン「E3500」

ガラケー全盛時代に、北欧らしい洒落たデザインと高い機能性でファンも多かったフィンランドの通信機器メーカーNOKIAの完全ワイヤレスイヤホンが日本に上陸します。

 

クラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGでは、NOKIAの完全ワイヤレスイヤホン「NOKIA E3500」の先行販売を開始しました。

↑NOKIA E3500

 

E3500は、美しい流線型フォルムと、ポップなカラーが特徴の完全ワイヤレスイヤホン。イヤホンにタッチセンサーを備えており、軽く触れるだけで様々な操作が可能。スマホを取り出さずとも曲送り/曲戻しやボリューム調整、着信時の通話などが行えます。

↑タッチ操作に対応

 

外音取り込みモード(アンビエントモード)も搭載しており、イヤホンをつけたまま周囲の音を聞くことも可能。電車内のアナウンスなども聞き逃すことがありません。

 

また、イヤホン部はIPX5相当の防水性能を備えており、雨や汗にも強い仕様となっています。スポーツ時の使用も安心ですね。

↑IPX5相当の防水仕様

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約7時間、充電ケース併用で最大約25時間となります。BluetoothコーデックはSBC/aptXをサポート。aptXをサポートする端末と組み合わせることで、遅延の少ない高音質なサウンドを楽しむことができます。

 

カラーは、真っ暗なフィンランドの夜をイメージした「ランプブラック」、北欧の美しい雪景色を彷彿とさせる「スノーホワイト」、北欧の街にあふれる陶器やテキスタイルのブルーをイメージした「スカンジナビアンブルー」の3色をラインナップしています。

↑ランプブラック

 

↑スノーホワイト

 

↑スカンジナビアンブルー

 

GREEN FUNDINGでは、一般発売予定価格7980円の28%オフとなる5680円で購入できる超早割プランなどを用意しています。

 

耳元を明るく彩るオシャレなワイヤレスイヤホンが欲しいとお考えの方は、ぜひ早めに支援の申し込みをしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

携帯会社からインフラ会社へ NokiaはAmazonを支えるパートナーになるのか?

ネット動画を大画面で! FUNAIの4K Androidテレビが「Amazon Prime Video」に対応

船井電機は、2020年発売のFUNAIブランドの4K Androidテレビにおいて、 オンライン動画配信サービス「Amazon Prime Video」が視聴できるようソフトウェア更新を10月1日より実施します。

 

対象機種は、フラグシップモデル7030シリーズなど2020年発売モデル4シリーズ10機種。また、これに合わせ、対象機種の購入キャンペーンも同日よりスタートします。

↑フラッグシップモデル「FE-65U7030」

 

【対象機種】
・7030シリーズ (FE-65U7030/FE-55U7030)
・6030シリーズ (FE-65U6030/FE-55U6030)
・5030シリーズ (F L-65U5030/FL-55U5030/FL-49U5030)
・3330シリーズ (F L-55U3330/FL-50U3330/FL-43U3330)

 

今回のアップデートにより、インターネットに接続したテレビだけでAmazon Prime Videoの視聴が可能となります(視聴には別途Amazon Primeの会員登録が必要)。

 

また、ヤマダグループ各店・ヤマダウェブコムで対象機種を購入した人を対象に、Amazonプライムギフトコード(3か月分)をプレゼントするキャンペーンも実施。実施期間は2020年10月1日~11月30日まで(応募者が1万人に達した場合は早期終了することがあります)。

 

テレビの買い替えを検討されている方は、Amazon Prime Videoが楽しめるようになったフナイの4K Androidテレビをチェックしてみてはいかがでしょうか。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

4Kテレビの買い時はいま! FUNAIから「4Kダブルチューナー搭載」モデル登場

ピエール中野が語る“イヤホンの魅力”とは? 「#ピヤホンで聴こう」制作秘話を聞いた

数々のオーディオアイテムとのコラボやサウンド監修で注目を集めているアーティストのピエール中野さんが、独自に選曲したコンピレーションCD「#ピヤホンで聴こう」を12月16日にリリースします。その初回生産限定盤には、なんとピエール中野さんが監修したイヤホンが同梱されるとのことで、大きな話題を呼びました。

 

今回は、GetNaviでもおなじみ“だいせんせい”こと工藤寛顕さんが、ピエール中野さんに「#ピヤホンで聴こう」の制作秘話や裏話についてたっぷり聞いたインタビューをお届けします。

↑ピエール中野さん

 

――このたび「#ピヤホンで聴こう」というコンピレーションCDが発表されました。そもそも「ピヤホン」というコラボイヤホンがあって、それのさらに発展形となる企画なわけですよね。昨年7月に初代ピヤホン(TE-BD21f-pnk)が発売され、今年3月には「有線ピヤホン(HSE-1000PN)」も登場しました。今回のコンピレーションCDには、そんな有線ピヤホンが付属する限定盤もあるとか。

 

ピエール中野さん(以下、敬称略):限定カラーの有線ピヤホンです。発売日がクリスマスに近いので、どんな色があるかなと考えた時に、いままでにも「赤を作って欲しい」という要望が結構あったので、今回は赤にしてみました。ゴールドとの組み合わせもうまくいきましたね。

↑「#ピヤホンで聴こう」の初回限定盤に同梱される「HSE-A1000PN」の限定カラー「リミテッドレッド」

 

――たしかに言われてみれば、クリスマスらしい印象も受けます。良い組み合わせですね。

 

ピエール中野:まあ、SNSでは「アイアンマン」とか「ウルトラマン」とか「アンパンマン」とか、色々言われているんですけど(笑)。

 

――「ピヤホンで聴くCD」は、どのようなきっかけで生まれたのでしょうか?

 

ピエール中野:単純に「今まで無かった」というのが大きいですね。「ヒット曲集めました」みたいなコンピCDはいっぱいあったけど、「イヤホンで聴くと楽しめる」というものは、聞いたことないじゃないですか。

 

もともとは、Twitter上で「この曲をピヤホンで聴くとスゴい」というツイートを見かけることが多くて。みんなが発信しやすくするためのハッシュタグが「#ピヤホンで聴こう」でした。それに対して「じゃあ、ピエール中野は何を提案するのか?」というところをパッケージで提案できたら面白いな、というのがスタートです。

 

――「#ピヤホンで聴こう」の収録楽曲は、どのような意図のセレクトになっているのでしょうか?

 

ピエール中野:良い音のパッケージさえ作れば、どんな再生環境でも良い音で聴けるというのが理想だと思うので、なんなら、裏テーマとしては「ピヤホンじゃなくてもいい」というのもあります。イヤホンの特性、性能をわかりやすく感じられるような曲をセレクトしています。

 

――収録曲はどのように選んでいったのでしょうか?

 

ピエール中野:自分がイヤホンで聴いていて「良いな」と思った楽曲を、最初に数百曲くらいプレイリストに入れてから、どんどん絞っていくという方法を取りました。並べていくにつれて、「僕はストリングスの音が好きなんだな」とか、「打ち込みの曲はイヤホン映えするな」とか、新しい発見もありましたね。……選ぶ作業は、想像以上に大変でしたけど(笑)。

↑収録曲は9月7日から毎日1曲ずつ自身のSNSで明かしていく形式で、全15曲が収録されることが発表されています

 

――収録曲を見てみると、ジャンルが偏らずにバランス良く収録されていますね。

 

ピエール中野:1曲1曲、丁寧に説明できるくらいの理由を持ってセレクトしています。あとは、単純に「自分が好きな曲」というのも大きなポイントです。僕自身の思い入れがあり、イヤホン映えする楽曲が揃っています。また、曲順もすべて考えて収録しています。DJをやっていることもあって、曲を再生する順番で印象が変わるというのも把握しているので。

 

――今まであまりオーディオに関心がなかった方が、わかりやすく注目して聴けるポイントはありますか?

 

ピエール中野:わかりやすいのはパン(左右の音の振り方)でしょうか。ZOCの楽曲はその辺りを意識して1曲目に持ってきています。グワッと音を左右に振ったりとか、複数のメンバーの歌声がどこから聴こえるかとか。イヤホンだとハッキリ分かるので、ぜひ注目してみてほしいです。

 

――幅広いアーティストの楽曲が収録されているということもあり、色々な界隈のファンが盛り上がりそうですね。

 

ピエール中野:そうですね! 極端な話、このCDを買わなくても、サブスクとかでプレイリストに登録してもらえれば同じ曲を聴くことができるので。色々な人に聴いていただきたいです。

 

――言っちゃっていいんですか、そんなこと(笑)。

 

ピエール中野:いいんです(笑)。それに、いざ聴いてみたら、CDも欲しくなると思いますから。このアルバムがCDだとどのようにパッケージされているのか、という部分にも興味を持っていただきたいですね。ライナーノーツなども付属しておりますし。

 

――CDという媒体を改めて認識してもらうきっかけにもなりそうです。

 

ピエール中野:それもあります。「CDで聴く」という体験に改めて触れてみてほしい、という思いはありますね。

 

――様々な取り組みをされてきたピエール中野さんですが、今後の展望はありますか?

 

ピエール中野:「まだ届いていない人に届けたい」という気持ちが一番強いですね。こんなに楽しい世界があるのに、知られていないというのがもったいないので。

 

引き続き、オーディオ関連の開発にも力を入れていけたらと思っています。技術の進化とともにアップデートしていくことも多いので、ひとつひとつを丁寧に発信していきたいです。

 

――最後にGetNavi webの読者へメッセージをお願いします。

 

ピエール中野:「迷ったら、買う」。

 

――良い言葉ですね(笑)。

 

ピエール中野:買ってみなきゃ、使ってみなきゃわからない部分もたくさんあります。まずは触れてみて、その良さを体感してみてほしいですね。

 

――ありがとうございました!

 

インタビュー後には、新進気鋭のオーディオブランドAVIOTとのコラボレーションイヤホン第3弾「TE-BD21j-pnk」が2020年12月に発売予定となることも発表され、ますます活躍の場を広げているピエール中野さん。

 

ピヤホン未体験の方の初めての一歩として、また音楽好きな友人や家族、恋人へのプレゼントとしても最適なコンピレーションCD「#ピヤホンで聴こう」を、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ピエール中野が自ら選曲! イヤホン同梱のコンピCD「#ピヤホンで聴こう」が12月リリース

凛として時雨・ピエール中野が全面監修! 音とデザインにこだわった完全ワイヤレスイヤホンAVIOT「TE-D01d-pnk」

業界初! 4K放送の3番組同時録画ができるBDレコーダー「ディーガ DMR-4T」

パナソニックは、ブルーレイディスク(BD)レコーダー「DIGA(ディーガ)」より、4Kチューナー搭載モデル3機種7モデルを10月16日に発売します。

 

ラインナップは4Kチューナー搭載数によって分かれており、3チューナー搭載の「DMR-4T」シリーズが3モデル、2チューナー搭載の「DMR-4W」シリーズが2モデル、1チューナー搭載の「DMR-4S」シリーズが2モデル。このうち、DMR-4Sシリーズのみ、インテリアになじむホワイトカラーの筐体を採用しています。

↑3チューナー搭載の「DMR-4T401」(4TB)

 

↑DMR-4Sシリーズはコンパクトなホワイトボディを採用

 

業界初の4K放送3番組同時録画を実現

4Kチューナー3基搭載の「DMR-4T」シリーズは、業界初の4K放送3番組同時録画に対応したモデル。来年3月より始まるWOWOWの4K放送を見据え、4K放送においても同時間帯に複数の番組を録画したいという需要に応えます。

↑4Kチューナー3基搭載の「DMR-4T」シリーズ

 

4Kチューナー2基搭載の「DMR-4W」シリーズは、4K放送の2番組同時録画に対応。

 

いずれもUHD BD/BD/DVDの再生に対応。4K長時間録画モードにも対応し、高精細な新4K衛星放送の番組を4K解像度のままBDに残せます。

 

また、録画番組の視聴だけでなく、ディーガにためた写真・動画や音楽をスマートフォンで楽しめる「おうちクラウド機能」も搭載。AIによる機械学習を活用した画像解析アルゴリズムを使って、取り込んだ写真・動画を自動で分類し、家族の思い出を自動でおまかせアルバムとして作成します。分類された写真や動画を1分間のダイジェスト再生で手軽に振り返ることも可能です。

 

独自の4K対応エンジン「4Kリアルクロマプロセッサ」を搭載しており、UHD BDやネット動画サービスの4Kコンテンツなどを高画質化処理することで、自然な質感と立体感のある高品質な映像に再現します。

 

ラインナップは、「DMR-4T」シリーズが、内蔵HDD 4TBの「DMR-4T401」(実売予想価格14万円前後)、3TBの「DMR-4T301」(同12万5000円前後)、2TBの「DMR-4T201」(同11万円前後)の3モデル。

 

「DMR-4W」シリーズは、内蔵HDD 2TBの「DMR-4W201」(同9万5000円前後)、1TBの「DMR-4W101」(同8万5000円前後)の2モデル(ずべて税抜)。

 

スマホ連携強化でテレビレスな使い方にも対応

4Kシングルチューナーの「DMR-4S」シリーズは、スマートフォンとの連携を強化していることが特徴。Bluetooth機能を備え、手持ちのスマホから初期設定が行える「スマホで設置設定」に対応しています。これにより、テレビに接続しなくても使い始めることができるので、テレビを所有していない若い世代などでも、手軽にテレビ番組を録画し、スマホやタブレットなどで視聴することができます。

↑4Kシングルチューナーの「DMR-4S」シリーズ

 

また、帰宅するとスマホが自動でレコーダーを検出し、持ち出し予約した録画番組の転送や、スマホで撮った写真の一括保存などが自動的に行える「ただいま転送」機能も利用できます。

 

このほか、従来のペットカメラ連携機能に加え、新たに日本動物高度医療センターが開発したペットの活動量計「プラスサイクル」との連携も可能に。プラスサイクルのデータをディーガが自動で取得するので、手間なく活動量データを保存できます。

↑ペットの活動データを、ペットカメラの映像と合わせて確認できます

 

チューナー数は、4K放送および地デジ/BS/CS兼用が1基、地デジ/BS/CS専用が2基。4K放送をたっぷり録画できる4K長時間録画モードにも対応しています。

 

ラインナップは、内蔵HDD 2TBの「DMR-4S201」(実売予想価格9万円前後)と、1TBの「DMR-4S101」(同8万円前後)の2モデル(いずれも税抜)。

 

WOWOW 4Kの放送開始や東京オリンピックなどの大型イベントも控える2021年に向けて、4K対応モデルの拡充を果たしたディーガの最新ラインナップは、4K放送をたっぷり録画したい方はもちろん、4K放送の受信環境をまだ導入していない人にも最適。レコーダーの買い替えを検討されている方は、ぜひ4Kディーガをチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

業界初! 4K放送も全自動録画できるパナソニックの全自動ディーガ「DMR-4X1000」

今度のビエラはサウンドもスゴイ! スピーカーにもこだわったパナソニックの4K有機ELテレビ「HZ2000」

パナソニックは、4Kダブルチューナー搭載の4K有機ELテレビ「ビエラ HZ2000」を10月16日に発売します。ラインナップは65型と55型の2サイズで、実売予想価格は65型が49万円前後、55型が35万円前後(いずれも税抜)。

↑65HZ2000

 

HZ2000シリーズは、同社の4K有機ELテレビの新フラッグシップモデル。前モデルGZ2000シリーズと同様、自社設計・組立の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載しており、明るいシーンでの色/階調表現を大幅に高めると同時に、有機ELが得意とする暗いシーンでの色/階調表現を独自の調整工程でより高いレベルに引き上げ、明部から暗部まで、より高いコントラスト性能を実現しています。

↑自社設計・組立の「Dynamicハイコントラスト有機ELディスプレイ」を搭載

 

また、独自のパネル制御技術「Dot Contrast パネルコントローラー Pro」の改良により、明部と暗部の階調表現がより豊かに進化。さらに「AI HDRリマスター」の進化により、新4K衛星放送のさらなる高画質化を実現し、より豊かな階調で映像を楽しめます。

↑「AI HDRリマスター」により、地デジも4K放送も明るく高コントラストに再現します

 

音質面では迫力の立体音響を実現するため、テレビ背面上部に上向きに配置した「イネーブルドスピーカー」を含む計15スピーカー/最大出力140Wのスピーカーシステムを搭載。これを、立体音響技術「Dolby Atmos」に対応した音声処理回路で駆動することで、上下左右から音に包み込まれる迫力の立体音響を楽しめます。

↑上向きに搭載したイネーブルドスピーカーなど計140Wの高出力で、迫力のサラウンドサウンドを実現

 

さらに、リモコンに搭載したマイクを用いて視聴環境に最適な音質補正を自動で行う「Space Tune Auto機能」を新たに搭載。イネーブルドスピーカーをはじめとする各スピーカーの性能をより発揮することで、さらに広い音場や音の定位感を実現しています。

↑「Space Tune Auto機能」を使えば、個々の環境に応じた最適なサウンドを簡単に設定できます

 

このほか、4K有機ELテレビ「HZ1800」や「HZ1000」に搭載して好評を得た吸着機能付きの「転倒防止スタンド」をフラッグシップモデルに初めて採用。地震などの揺れや子どもの接触などでの不意の転倒を防ぎます。

↑当初よりかなりスマートな外観になった「転倒防止スタンド」

 

↑スタンドの裏側には吸盤が備わっており、これが吸着することで転倒を防止します

 

また、左右に計30度動かせるスイーベル(首ふり)機能も搭載し、視聴する位置に応じて画面の向きを手動で調整できます。

 

搭載するチューナー数は、BS/CS 4K用が2基、地デジ/BS/CS用が各3基。別売のUSB HDDをつなげば録画も可能で、4K放送の裏番組録画にも対応しています。

 

各社のネット動画配信サービスにも対応しており、Netflixを快適に楽しめるテレビとして「Netflix推奨テレビ」の認証も取得。さらに、Netflix作品専用の「Netflix画質モード」も備えています。

 

さらなる高画質・高音質を追求したパナソニックの新フラッグシップ機は、自宅で大迫力の映画やライブなどのコンテンツを楽しみたい方に最適なモデル。ステイホームにより在宅時間が増えたいま、おうち時間を快適にするために、最新の4K有機ELテレビを導入してみるのもいいかもしれませんね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

4K放送を明るく再現! 転倒防止スタンドも備えたパナソニックの4K液晶ビエラ「HX850」

これ1台で「録る・見る・残す」が全部できちゃう! パナソニックのBDレコーダー内蔵の4K液晶ビエラ「GR770」

どっちを選ぶか迷ってしまう! 着実な進化を遂げたGLIDiC「Sound Air TW-7100/5100」

SB C&Sのモバイル向けオーディオブランド「GLIDiC」(グライディック)から、日常生活でより使いやすくなるよう改善が加えられた完全ワイヤレスイヤホン2機種が発表されました。発売は10月23日を予定しており、SoftBank SELECTIONオンラインショップでは予約受付を開始しています。

 

ブランド設立5周年を機にさらに進化

GLIDiCは2016年のブランド設立から、2020年10月で5周年を迎えるモバイル用途に特化したオーディオブランド。モバイル技術の進化やトレンドの変化に合わせて、これまで様々な機能を備えたモデルを発表してきました。

 

今回発表されたのは、従来モデル「Sound Air TW-5000s」の後継機種となる「Sound Air TW-5100」と、ハイエンドモデル「Sound Air TW-7000」の後継となる「Sound Air TW-7100」の2機種。

↑2機種を同時発表

 

いずれもバッテリー性能を向上させているほか、IPX4準拠の生活防水機能を新たに備え、外音取り込み機能や通話時の音質が改善されています。

 

また、同ブランドとしては初となる探し物トラッカー機能「Tile」を両機種に搭載。万が一イヤホンを紛失してしまっても、スマホアプリから音を鳴らしたり、最後にBluetooth通信した場所を地図上で確認することができます。

 

さらに、「Tileコミュニティー」を使えば、Bluetooth接続範囲外でも他のTileユーザーがイヤホンの電波を検知し、匿名でイヤホンの位置情報をアプリで知らせてくれることも可能です。

 

装着感にこだわりぬいた「Sound Air TW-7100」

ハイエンドモデル「Sound Air TW-7100」は、前モデルTW-7000と同様に、カスタムイヤホンメーカーであるカナルワークス監修の形状を踏襲。まるでプロ仕様のIEMイヤホンのように耳にしっかりフィットして、快適な装着感と高い遮音性を実現しています。

↑「Sound Air TW-7100」(アーバンブラック)

 

また、イヤーピースにもこだわっており、ベーシックタイプとコンフォートタイプの2種類のオリジナルイヤーピースを同梱。耳の形や好みによって使い分けができ、より快適なフィット感を追求しています。

 

機能だけでなくデザインにもこだわっており、ケースには高級感のあるアルミニウム素材を用いることで、持ったときの手触りの良さや重厚感を演出しています。

 

BluetoothコーデックはSBC/AACに加え、新たにaptXもサポート。左右のイヤホンが個別にプレーヤーと通信して安定性を向上させる「True Wireless Stereo Plus(TWS Plus)」にも対応しています。

 

再生時間はイヤホンのみで約12時間、充電ケースとの併用で最大約30時間。さらに、わずか10分間の充電で最大約3時間使用可能な「Fast Charge(急速充電)」機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用。

 

本体カラーはアーバンブラックとシャンパンゴールドの2色で、直販サイトでの販売価格は1万4900円。

↑シャンパンゴールドも用意

 

カジュアルに使える「Sound Air TW-5100」

「Sound Air TW-5100」は、手軽に最新のワイヤレス機能が使えるカジュアルモデル。前モデルTW-5000sのニュートラルなデザインはそのままに、カナルワークス監修によりノズルの角度や形状などを見直し、より快適な装着性を実現しています。

↑「Sound Air TW-5100」(ブラック)

 

また、音楽などを聴いている状態でも周囲の音を認識することができる「外音取り込み機能(Multi-communication Mode)」の音質を改善し、より自然な音を実現。イヤホンを装着したまま会話も可能です。

 

Bluetoothコーデックは、TW-7100と同様、SBC/AAC/aptXをサポート。TWS Plusにも対応しています。

 

再生時間はイヤホンのみで約8時間、充電ケースとの併用で最大約28時間。さらに、わずか10分間の充電で最大約2時間使用可能な「Fast Charge(急速充電)」機能も備えています。充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用。

 

本体カラーはブラック、ホワイト、ライトブルーの3色で、直販サイトでの販売価格は9790円。

↑ホワイトとライトブルーも用意

 

従来モデルから使い勝手や機能性を大幅に向上させた新モデル2機種は、いずれも劣らぬ高機能ぶりが魅力。音質や装着感にこだわりを求める方はTW-7100を、カジュアルに使いたい方はTW-5100を選ぶとよいでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

“ラン用イヤホン”選びに悩むランナーが出会った最適解はGLIDiC「Sound Air SPT-7000」

あの“不安”も心配ご無用! 新次元フィットの完全ワイヤレスイヤホン GLIDiC「Sound Air TW-7000」

“気軽なフルサイズ一眼カメラ”需要に応える驚きのサイズ感! ソニーの新型ミラーレスカメラ「α7C」

ソニーは2020年9月15日、フルサイズCMOSイメージセンサーを搭載した光学式ボディ内手ブレ補正機構内蔵のデジタル一眼カメラとして世界最小・最軽量を実現した新型フルサイズミラーレスカメラ「α7C」を発表。発売は10月23日の予定で、参考価格(税込)はボディ22万9000円、同時発表の新標準ズームレンズ「FE 28-60mm F4-5.6」とのレンズキットが26万2900円となっています。

↑カラーはシルバーとブラックの2種類。ちなみに、同シリーズにおいてカラバリの登場は初となる

 

人気α7シリーズにまさかの新ライン登場

ソニーのフルサイズミラーレスカメラ「α7」シリーズには、高解像の「α7R」、高感度に強い「α7S」、スタンダードモデルの「α7」という3つのラインが存在しています。現在、α7Rは第4世代の「α7R IV」(2019年9月発売)、α7Sは「α7S III」(2020年10月発売予定)、無印α7は「α7 III」(2018年3月発売)となっており、順番的に次に登場するのはスタンダードモデルの第4世代「α7 IV」かと思われていました。

 

そうした大方の予想を裏切り、小型・軽量を追求した新ラインとして登場したのが今回の「α7C」です。同社のAPS-Cセンサー搭載ミラーレス一眼カメラ「α6600」とほぼ同等のサイズ感と質量を実現(α7Cのサイズ:約124.0×71.1×59.7mm、重さ:約509g ※バッテリー、メモリーカード含む)。それでいて、長時間の撮影でも安心して使えるスタミナ性能を備えています(静止画撮影可能枚数:ファインダー使用時は約680枚、液晶モニター使用時は約740枚)。

 

また、リアルタイムトラッキングやリアルタイム瞳AFといったソニー自慢のAIを活用した高性能AFや、最高約10コマのAF/AE追従高速連写、5.0段の光学式5軸ボディ内手ブレ補正など機能性も十分。動画性能にも優れ、AFの精度の高さやカスタマイズ性、フルサイズ機としては小型・軽量であること、自撮りも可能なバリアングルモニターを採用していることなどから、Vlog撮影での活躍も期待されます。

↑別売のショットガンマイクロホン「ECM-B1M」やシューティンググリップ「GP-VPT2BT」と組み合わせた場合の使用イメージ

 

時代は“コンパクトなフルサイズ機”を求めている

コンパクトなフルサイズミラーレスカメラというと、2019年10月発売の「SIGMA fp」を思い浮かべる方も多いでしょう。新製品発表の際、それまでのフルサイズカメラの常識を覆す小型軽量ボディが大きな話題となった製品です。実際、ボディ単体での大きさ・重さを比較すると、SIGMA fpのほうがコンパクトです。

<参考>

α7C・・・サイズ:約124.0×71.1×59.7mm、約124.0×71.1×53.5mm、重さ:約509g(グリップからモニターまで)

SIGMA fp・・・サイズ:112.6×69.9×45.3mm、重さ:422g

※重さはバッテリー、メモリーカード含む

 

ただし、SIGMA fpはα7Cには搭載されているファインダーやボディ内手ブレ補正が省かれており、モニターも固定式。握りやすくするためのグリップもありません。省けるものは可能な限り省き、必要に応じて外付けのアクセサリーなどで補っていくスタイルです。そうしたカスタマイズ性を楽しむカメラともいえます。

 

一方のα7Cは、一般的な撮影シーンで必要となる仕様はほぼ全部入りといっていい構成。加えて、キットレンズになっている「FE 28-60mm F4-5.6」もズームレンズとしてはコンパクトなので、トータルで考えて非常に機動力に優れたシステムとなっています。これからフルサイズデビュー、あるいは一眼デビューを考えている人にとって、フルサイズの描写性能と持ち歩きやすさを両立した本機は魅力的な選択肢となるでしょう。

 

今年は他メーカーからもコスパや小型化を意識した新モデルがいくつか発表されており、エントリー層向けの選択肢が充実してきました。今回、市場をリードするソニーからα7Cが登場したことで、「フルサイズミラーレスカメラ」というカテゴリがますます広がっていきそうです。

 

 

多機能なANC入り完全ワイヤレスイヤホンが出た! プロが認めるNUARL「N10 Pro」のすごさを徹底解剖

いま数多くある完全ワイヤレスイヤホンのなかで、日本のブランドであるNUARL(ヌアール)が発売した新製品「N10 Pro」には音質と優れたアクティブ・ノイズキャンセリング効果のほかにも、スマホアプリと連携する多彩な機能が揃っています。今回はN10 Proの実力を隅々までチェックしてみたいと思います。

 

NUARL初のANC搭載完全ワイヤレスイヤホン誕生

NUARLは2016年11月に誕生したイヤホンブランドです。音質にこだわり抜いたコストパフォーマンスの高いワイヤレスイヤホンが評判を呼び、2018年にはブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「NT01」が誕生。高品位なサウンドがイヤホンに精通するマニアから熱烈な音楽ファンまで幅広い人々の琴線に触れました。

 

N10 ProはNUARL初のアクティブ・ノイズキャンセリングと外音取り込み機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンです。本機の高音質へのこだわりを深く知るためには以下のポイントに注目しましょう。

↑NUARLの完全ワイヤレスイヤホンのフラグシップモデルでもある「N10 Pro」

 

自社で開発した大口径10mmのダイナミック型ドライバーユニット「N10」です。剛性と弾力性に富む樹脂素材PEEKをベースに、その表面にTPE(エラストマー素材)とチタンを皮膜蒸着した独自の「PTT多層皮膜振動板」が鋭い切れ味としなやかさを併せ持つサウンドを鳴らします。

 

クアルコムのBluetoothオーディオ向けシステムICチップ「QCC5124」を組み込んだ効果は、スマホなど音楽プレーヤー機器と安定した接続・通信ができること以外に音質にも現れます。ICチップに統合されているDSP(デジタル信号処理専用のプロセッサ)の高性能を活かしてチューニングを丁寧に仕上げて、NUARLのフラグシップモデルらしいきめ細かなサウンドに仕上げています。

↑充電ケースに装着。ケースのデザインもスタイリッシュです

 

NUARLの上位イヤホンが受け継いできた、アメリカのTBI Audio Systemsが基礎技術を確立した「HDSS」テクノロジーがN10 Proにも搭載されました。この技術により、耳にイヤーピースを装着して使うカナル型イヤホンのサウンドがすっきりとクリアになり、広い音場が開けます。カナル型イヤホンが苦手という方にもこの見晴らしの良いN10 Proのサウンドを試して欲しいと思います。

 

専用アプリで様々なカスタマイズが可能

アクティブ・ノイズキャンセリング機能はクアルコムのQCC5124に組み込まれている技術をフルに活用しています。イヤホンの外側・内側に配置したマイクを使うハイブリッド方式のノイズキャンセリングは、フィードフォワード/フィードバック両側のノイズキャンセリング処理をデジタル制御として、リスニング環境周囲の雑音だけをきれいに消去します。

 

N10 Proをスマホにペアリングして使ってみました。アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにすると急に耳に圧がかかって窮屈に感じられるイヤホンも多いのですが、NUARLのN10 Proはすっと自然に周囲のノイズが聞こえなくなるような効果がとても心地よく感じられました。バスの走行音やエアコンのファンなど継続して響く低音域のノイズから、雑踏に集まる人の話し声、カフェで近くに座っている人の会話まで、音楽リスニングの妨げにもなる様々な環境音をフラットに消してくれます。

 

後にも触れるN10 Pro専用のスマホアプリからは、ノイズキャンセリングモードを「音質優先/バランス/ANC優先」の3段階から選択可能。音質優先にすると音楽のボディがよりしっかりとして、多くの騒音に囲まれる通勤・通学の電車やバス、地下鉄の中でも明瞭に音楽が聞こえてきます。映画の効果音やダイアローグも肉付きが良くなります。エンターテインメント系のコンテンツに限らず、移動中に英会話のレッスン、ニュース動画を視聴する際にも「音質優先」モードがおすすめ。

↑ノイズキャンセリングモードは「音質優先/バランス/ANC優先」から効果を選択可能

 

音楽再生を止めて、長距離移動の電車や飛行機の中で眠りたい時には「ANC優先」にすると、消音レベルの強度が少しアップします。オフィスを離れて、テレワーク環境で静かに集中して書類を作成したい場面など、耳栓としてイヤホンを活用したい時に「ANC優先」モードを上手に使いこなしましょう。「バランス」モードは音声の聞こえ方と、周囲のノイズを押さえ込むバランスがちょうど良いモードです。ビデオ通話の際に有効だと思います。

 

ノズルの先端に着脱できるイヤーピースはフィット感が異なるシリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」の2種類を同梱しています。どちらも抗菌仕様のイヤーピースなので安心して使用できますね。パッシブな消音効果は等しく高いレベルにありますが、フォームタイプのイヤーピースは低音域の弾力感が引き締まり、シリコンタイプのイヤーピースは中高域の抜け感が引き立つ特徴がそれぞれに感じられました。楽曲に合わせて付け替えながら音質の変化も楽しむのもいいでしょう。

↑シリコン製の「Block Ear+」とフォームタイプの「Magic Ear+for TWE」から装着感や好みの音質でイヤーピースを交換できます

 

NUARLのイヤホンは音質だけでなく、むやみな装飾を廃したファッション性の高いデザインがユーザーを魅了してきました。N10 ProもBATTLES DESIGNの百崎彰紘氏をプロダクトデザイナーに迎えて、フラグシップモデルらしい上質な華やかさを持ったデザインとしています。サイドパネルに配置されたブランドロゴの後ろ側には音の波紋のようなレリーフが施されています。イヤホンを傾けた時に光の反射で模様が浮かび上がってくる様子がとても神秘的です。

 

充電ケースの柔らかな丸みを持たせたデザインも手に馴染みやすく、重さや大きさを感じさせることなくバッグからスムーズに出し入れできます。イヤホン単体での音楽再生時間の目安は、アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにして、iPhoneにペアリングしてAACコーデックで聴く場合が約5時間。ケースによる充電を繰り返しながら使えば、約30時間の音楽再生が楽しめます。

 

 

イコライザーによる音質のカスタマイズも自由自在

NUARLオリジナルのiOS/Android対応モバイルアプリ「N10 Connect」から、イヤホンの様々な操作・設定、ファームウェアのアップデートなどが行えます。

 

アプリを起動すると画面にはイヤホンのバッテリー残量がパーセント表示されます。音量レベルはLOW/MID/HIGHの3段階から切り換えられますが、あらかじめLOW/MIDに設定すると最大音量が絞られ、耳へのダメージが軽減できます。

 

スマホなどBluetoothに対応する音楽プレーヤー機器との接続する場合、オーディオコーデックはaptX/AAC/SBCの3種類から選べます。アプリからコーデックを切り換えて音質の違いを楽しんだり、万が一バッテリーの残量が気になる場合は駆動時消費電力が少ないAAC/SBCを選択してもよいでしょう。

↑ペアリングする機器に合わせてオーディオコーデックはaptX/AAC/SBCが選択可能

 

アプリのイコライザー機能を使えば、サウンドのカスタマイズもできます。デフォルト設定は「標準」ですが、ボーカルや楽器のメロディの滑らかさが引き立つ「ソフト」と、演奏全体のトーンが落ち着く「フラット」の2種類から、聴きたい音楽のジャンルやその時の気分に合わせたリスニング感の調整も楽しめます。

↑3段階のイコライザー切り替えを設けています

 

万一イヤホンが手元に見つからない場合は、アプリのマップ上でイヤホンとスマホを最後に接続した場所が表示される頼もしい「Find Earbuds」機能も便利。

 

ペアリングしているスマホの音楽再生、ハンズフリー通話は左右イヤホン本体の側面と下側に配置されているメイン・サブボタンからリモコン操作ができます。タッチセンサーリモコンは便利な反面、イヤホンを着脱する際にリモコンパネルに触れてしまい誤操作が発生することもよくあります。左右に2つずつのボタンで必要な操作を網羅するN10 Proののリモコンは理にかなっています。

 

サブボタンは1回押すごとにビープ音が鳴って、ノイズキャンセリングと外音取り込み、それぞれのオフの切り換えがループします。ビープ音が鳴る回数で現在のモードがわかります。

↑本体側面のサブボタンでリスニングモードを切り換えます

 

音楽再生はメインボタンによるシングル/ダブル/トリプルクリック、長押しの操作になりますが、一番覚えやすいパターンをスマホアプリから選んで割り当てられるので安心です。

↑音楽再生・ハンズフリーに関わるボタン操作はアプリから設定を変更できます

 

 

屋外で音楽を聴く時には外音取り込みを上手く使おう

外音取り込みをオンにするとノイズキャンセリングはオフに切り替わります。外音取り込みは音楽を再生しながら外の音が取り込める「標準」をデフォルトとして、ボタン操作でオンにした時にスマホアプリから再生中音楽のボリュームを下げるか、または音楽を一時停止するかの3つの設定を決めておくことができます。

 

本体のマイクを使った外音取り込み機能も、マイクに由来するノイズのないクリアな音質が魅力的です。イヤホンを装着したまま環境音が自然に聞こえてくるので、街を歩きながら、ジムで体を動かしながら音楽を楽しむ時にはオンにしたいところ。

↑外音取り込み時の音楽再生モードを選ぶことができます

 

またコロナ禍の影響により、最近は在宅ワークの時間が長くなっているという方も増えていると思います。ビデオ会議の音声に集中するため、ヘッドホンやイヤホンを使っていると、生活音が聞こえなくなって不便に感じられるもの。N10 Proのように精度の高い外音取り込み機能を搭載するイヤホンなら、例えば子どもの泣き声にも即座に反応したり、自宅に一人でいる時にドアベルが鳴った場合も応答ができるので、頼もしく感じられるでしょう。

 

 

N10 Proのサウンドを聴いてみた

aptX再生に対応するスマホ「Google Pixel 4a」でN10 Proの音楽再生をチェックしました。

↑N10 ProのサウンドをGoogle Pixel 4aに接続して聴いてみました

 

筆者がこれまでに聴いてきたNUARLの「N6 Pro」「N6」「NT01A」に代表される完全ワイヤレスイヤホンの上位モデルは、いずれも解像度がとても高くクールで煌びやかな音の印象がありました。N10 Proも先行するプレミアムイヤホンと同じく、原音をむやみに色づけしないニュートラルなバランス感覚と、目の覚めるような解像度の高さを備えながら、加えて中低域の力強さと、みずみずしい張りのある弾力感を得ていっそうの進化を遂げていました。

 

低音の打ち込みが鋭く、音像定位がとても鮮明です。ロックやEDMの楽曲はリズムセクションの安定感が抜群。クリアで粒立ちの良い中高音域が豊かな空間の広がりを作り出します。アクティブ・ノイズキャンセリング機能による「静寂の透明感」が心地よい緊張感を作りだし、音楽の色鮮やかさを引き立てます。ボーカルは声の表情が繊細に移り変わる様子が立体的に浮かび上がってくるように感じられるほどリアル。従来のNUARLのイヤホンは、ボーカルのキリッとしたクールな艶っぽさが魅力的でしたが、N10 Proはより温かみのある人肌の心地よさが伝わってくるようなボーカルに感じられました。J-POPやジャズのボーカル系の楽曲にも相性がとてもよいイヤホンだと思います。

 

さらにHDSSテクノロジーのおかげで、とても広々とした音場感を描き出せるイヤホンなので、例えば大編成のクラシックのオーケストラ、ジャズのビッグバンドの演奏も雄大なスケールを感じさせてくれることでしょう。どんなジャンルの音楽を聴いてもワクワクとさせてくれるイヤホンです。

 

マイク性能も良好。ビデオ通話にも活用したいイヤホン

ビデオ通話にイヤホンを使っていると、通話の相手に「声が聞き取りにくい」と指摘されたことはありませんか? 通信回線の不具合が原因の場合もままありますが、あるいは使っているイヤホン・ヘッドホンのマイクの性能にも問題があるのかもしれません。N10 ProにはクアルコムのcVcノイズキャンセル技術が搭載されているので、イヤホンに内蔵するツイン仕様のマイクで集音したサウンドから、ノイズ成分を除去して話者の声を整えて通話相手に伝えることができます。これからのイヤホンは「音質」を語る際、マイクによる集音性能にもぜひ注目しながら、ビジネスツールとしても徹底活用できるよいイヤホンを選びたいものです。

 

NUARLでは万一、完全ワイヤレスイヤホンの片側をなくしてしまった場合にも、購入から1年以内であれば紛失した側のイヤホンを安価に購入できる有償の「片側紛失保証」をユーザーサービスとして設けています。「完全ワイヤレスイヤホンは紛失してしまわないか心配」とお考えの方も、このサービスがあれば安心ですね。

 

もう完全ワイヤレスイヤホンはお気に入りの1台を持っているという方から、そろそろ入門機からワンランク上のイヤホンにステップアップを図りたいという方にも、アクティブ・ノイズキャンセリング機能付きイヤホンの魅力をすべて揃えるNUARL N10 Proをおすすめしたいと思います。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

こだわりのチューニング×ノイキャンに注目! NUARLからANC搭載の完全ワイヤレス「N10 Pro」登場

コンパクトなのにパワフル! NUARL N6シリーズの“弟分”「N6 mini」8月発売

CDラジカセ初のBluetooth送信機能を搭載! ハイレゾ再生にも対応する東芝Aurex「TY-AK2」

1970~80年代にかけて人気を集めた東芝のオーディオブランド「Aurex(オーレックス)」が、2016年に復活を遂げたのはオーディオファンのあいだで話題を呼びました。

 

そのAurexから、Bluetooth送受信機能を備えたCDラジカセのハイエンドモデル「TY-AK2」が9月下旬に発売されます。実売予想価格は2万9000円前後(税抜)。

↑「TY-AK2」

 

「TY-AK2」は、カセットテープ、CD、SD、USB、AM/FMラジオの再生が可能な一体型オーディオシステム。さらに、スマホなどの音源をワイヤレスで伝送して再生するBluetooth受信機能に加え、CDラジカセとしては初めて、本機で再生したカセットやラジオなどの音声をワイヤレスでBluetoothイヤホン/ヘッドホンに送信して聴けるBluetooth送信機能も搭載しています。

 

これにより、電波の届きにくい室内でラジオを聴く場合、受信レベルの良い窓際に「TY-AK2」を置いてBluetooth送信すると、室内の好きな場所で雑音の少ないクリアな音のラジオ放送を楽しむことも可能となります。

↑上部にボタン類を装備

 

また、MP3などの圧縮音源の圧縮過程で失われたデータを補完することで、音質をハイレゾ音源相当の周波数帯域と高解像度音源に変換する「アップコンバート機能」も搭載。CD、カセットテープ、ラジオ、外部入力音源の変換も可能になり、現在の音源にとどまらず、過去の音楽も最新の音質でよみがえります。

 

内蔵しているスピーカーは、40kHz以上の高域が再生可能なソフトドームツイーターと、高性能なウーファーによるバスレフ型スピーカーシステムを採用。最適にチューニングされた大出力40Wのデジタルアンプとの組み合わせで、豊かな低域から高域までハイレゾの魅力を繊細、鮮明に描写します。

↑ハイレゾ対応の2way2スピーカーシステムを採用

 

マイク入力端子を備えているので、カラオケなどにも利用可能。また、カセットやラジオの音声をUSBメモリやSDカードに録音することもできます。

 

1台で様々なメディアを再生できる一体型オーディオシステムは、これまでに集めたCDやカセットテープをまだまだ聴きたいと考えている方にオススメです。また、CDラジカセに慣れ親しんだ高齢者へのプレゼントにも最適ですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

新生Aurex第2弾はカセットテープの音声もハイレゾ化してしまうCDラジカセ「TY-AK1」

Technicsに続け! 東芝からオーディオブランド“Aurex”が25年ぶりに復活!

耳をいたわって最適な音を再生! ヤマハのワイヤレスNCイヤホン「EP-E70A」

ヤマハは、「Empower Lifestyleシリーズ」から、ノイズキャンセリング機能を備えたBluetoothイヤホン「EP-E70A」を、9月30日に発売します。カラーはブラックとホワイトの2色を用意し、実売予想価格は2万9800円前後。

↑「EP-E70A」(ブラック)

 

「EP-E70A」は、高純度な音楽再生とノイズ除去を両立した「アドバンスドANC(アクティブ・ノイズ・キャンセリング)」機能搭載のネックバンド型ワイヤレスイヤホン。インマイクで拾った音を音楽信号とノイズ成分にわけ、ノイズ成分だけにキャンセリング処理を施すことにより、音楽信号の劣化を防ぎ本来の音楽表現を保つ高精度なノイズキャンセリングを実現しています。

↑音楽とノイズを分けて処理することで高音質を実現

 

また、音量に合わせて音のバランスを最適に補正するヤマハ独自の「リスニングケア」をさらに進化させた「リスニングケア(アドバンスド)」を搭載。音量だけでなく再生しているコンテンツの録音レベルに合わせて、リアルタイム(1msecごと)に音量を算出し音のバランスを調整します。

 

さらに、本体に搭載されたインマイクで実際に耳に届く背景雑音を取り込み、背景雑音と信号の比率を解析しコンテンツの音量をインテリジェントに制御し最適化します。背景雑音が多いときにはコンテンツ音量を少し上げて音楽を聴きやすくし、信号/雑音の差分が十分なときには自動でコンテンツ音量を下げてくれます。これらによりボリュームアップによる耳への負担を抑えながら、つねに最適な音質で音楽を楽しむことができます。

↑ヤマハ独自の「リスニングケア(アドバンスド)」機能により、最適な音量をキープして耳をいたわります

 

これに加え、個人ごとに異なる耳の形状や装着状態に合わせてリアルタイムに音を最適化する「リスニングオプティマイザー」機能を併用することにより、どんな状況でも常に理想的な音で音楽を聴くことができます。

 

イヤホン部分は、各機能の性能をフルに引き出すための音響設計をおこなった内部構造をベースに、アーティストの表現を余すことなく伝えきる“True Sound”を体現するアコースティックチューニングを施しています。タイトで厚みのある低域と芯のある中域、明瞭感に優れた高域再生を追求することにより、ボーカルや楽器などの細かなニュアンスや質感まで正確に表現します。

 

スマートフォン専用アプリ「Headphones Controller」を使えば、「リスニングケア(アドバンスド)」や「リスニングオプティマイザー」などの操作や、バッテリー残量の確認などを手軽に行うことが可能。Siri、Google Assistantといったボイスアシスタント機能の起動にも対応しています。

↑スマホアプリで様々な操作や設定が可能

 

Bluetoothコーデックは、SBC/AACとaptX Adaptiveをサポート。連続再生時間は約18時間で、10分の充電で約1.5時間使用できる急速充電にも対応しています。付属のケーブルを使って有線イヤホンとして使うことも可能。

↑ホワイトモデルもラインナップされます

 

楽器や音楽制作なども行っているヤマハならではのテクノロジーが凝縮されたハイエンドなワイヤレスイヤホンは、これまでのイヤホンの音質や機能に満足できなかった人も納得できそうな仕上がりに。耳の健康が気になり始めた方は、ぜひ試してみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ヤマハがついに本気を出した! 耳に優しい音を再生するワイヤレスイヤホンを一気に5機種発表

外音取り込みがより自然に! テクニクス&パナソニックの完全ワイヤレスイヤホンがアップデート

パナソニックは、テクニクスブランドおよびパナソニックブランドの完全ワイヤレスイヤホン3機種のファームウェアアップデートを10月6日より開始します。

 

対象となるのは、テクニクスブランドの完全ワイヤレスイヤホン「EAH-AZ70W」と、パナソニックブランドの「RZ-S50W」「RZ-S30W」の3機種。いずれもアップデートは専用アプリ経由で行います。

 

今回のアップデートにより、周囲の音を確認できる外音取り込み(アンビエント)機能を利用する際の周波数特性を改善し、より自然な音質で取り込みできるようになります。

 

また、イヤホンとアプリの初回接続時に、イヤホンを正しく装着できるようイヤホンの装着方法やイヤーピースのサイズの案内などを表示するようになりました。

 

さらに、今後は最新のファームウェアがある場合に、アプリ上に更新内容が確認できるサイトへのリンクを表示させるようになり、アップデートの際の進捗状況を数値とバー表示で表示するように改善されます。

 

アップデート後のファームウェアのバージョンは、EAH-AZ70WおよびRZ-S50Wが「JMS1ZS 01.80」、RZ-S30Wが「JMS1ZR 01.31」となります。

 

該当機種をお使いのユーザーは、外音取り込み機能の音質改善を含んだ今回のファームウェアアップデートをお忘れなく。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

「テクニクス&パナソニック」初の完全ワイヤレスイヤホンの実力をプロがチェック!!

業界最高レベルの消音性能! 「テクニクス&パナソニック」初の完全ワイヤレスイヤホン3モデルを聴いた

世界で唯一の“低音振動”がパワーアップ! スカルキャンディの震えるヘッドホン「Crusher Evo」

Skullcandy(スカルキャンディ)から、振動機能を備えた“クラッシャーシリーズ”のBluetoothヘッドホン「Crusher Evo」が10月上旬に発売されます。カラーはTRUE BLACKとCHILL GREYの2色。価格は2万3800円。

↑「Crusher Evo」(CHILL GREY)

 

同社のクラッシャーシリーズは、世界で唯一、低音に連動し実際に振動する特許技術「センサリーベース機能」を搭載するヘッドホン。最新モデル「Crusher Evo」では、ドライバーを刷新した事により、さらに重厚な重低音と臨場感を表現できるようになりました。イヤーカップに搭載された無段階スライダーを調整することで振動の強さを調節できるので、幅広いジャンルの音楽を臨場感たっぷりに楽しむことができます。

↑こちらは「TRUE BLACK」

 

 

また、これまで上位機種のみに搭載されていたAUDIODOのパーソナルサウンド機能を採用し、アプリでの簡単な作業で個人の聴覚に合わせた世界に1つのオンリーワンサウンドを体験することができます。

↑個人の聴覚に合わせて音を調節するパーソナルサウンド機能を搭載

 

さらに、「音楽」「映画」「ポッドキャスト」の3つのイコライザーモードを搭載しており、コンテンツに合わせた音質を調整可能。「映画モード」はクリアな会話と迫力のあるサウンドを、「ポッドキャストモード」は会話を重視したセッティングになっています。

 

そのほか、忘れ物防止アプリ「Tile」を内蔵しており、ヘッドホンを紛失した際に、最後にBluetooth接続が切れたおおよその場所を追跡できたり、ヘッドホンからアラーム音を出して音で捜索することも可能です。

↑折りたたみも可能

 

ヘッドホンの振動により、ライブ会場や映画館にいるような感覚でサウンドを楽しめるクラッシャーシリーズを、この機会に試してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

振動+ノイキャン+パーソナライズの全部入り! スカルキャンディ「Crusher ANC」を聴いた

ついにボーズから“ノイキャン機能”付き完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」登場

独自の技術でオーディオ市場をリードするボーズから、待望のノイズキャンセリング機能搭載モデルを含む完全ワイヤレスイヤホン2機種が登場します。いずれも9月24日より予約受付を開始し、10月15日より販売されます。

 

独自の技術を結集したノイキャン完全ワイヤレス

ボーズならではの高いノイズキャンセリング機能を備えた「Bose QuietComfort Earbuds」は、同社がQuietComfortシリーズの20年以上の歴史で培ってきた独自技術を結集させた完全ワイヤレスイヤホン。

↑「Bose QuietComfort Earbuds」(トリプルブラック)

 

↑ケースに収納したところ(ソープストーン)

 

イヤホンに内蔵された複数のマイクで周囲のノイズを検出し、わずか1/1000秒のうちに逆位相の音を送り出すことで、様々なノイズを一瞬のうちに消音。どんな騒がしい環境でも、静寂の空間に変えることができます。

↑電車の中など様々なシーンの騒音を強力に消音します

 

また、ノイズキャンセリング機能はボタン1つで11段階に調節でき、まるでイヤホンをつけていないかのように周囲の音を聴くことができる「トランスペアレンシー」から、コンテンツや会話の細部まで聞こえるようにする「フルノイズキャンセリング」まで好みに応じて設定できます。

↑アプリからも設定が可能

 

さらに、新たに開発されたStayHear Maxチップが、不要なノイズを物理的に低減してノイズキャンセリング効果を高めるとともに、しっかりとした装着感を実現しています。

 

音質面では、特定の周波数のみが際立つことなく、原音に限りなく忠実な再現性を実現。どんなボリュームで再生しても、深みのあるパワフルなサウンドを楽しむことができます。

 

カラーは、マット仕上げにメタリックとグロス加工のアクセントを加えた、トリプルブラックとソープストーンの2色を用意。連続再生時間は、イヤホンのみで最大約6時間、充電ケースで最大約12時間ぶんの充電が可能で、合計18時間の使用が可能となっています。価格は3万円(税別)。

 

スポーツに最適化された「Bose Sport Earbuds

Bose Sport Earbuds」は、エクササイズやスポーツに最適な完全ワイヤレスイヤホンとして一から設計されたモデル。新たに開発されたStayHear Maxチップによりイヤホンが耳にぴったりフィットし、イヤーフックなどを追加しなくても耳から外れたりズレ落ちたりすることなく安定した装着感を実現しています。

↑「Bose Sport Earbuds」(バルティックブルー)

 

↑ケースに収納したところ(グレイシャーホワイト)

 

また、従来モデルの約半分というコンパクトなサイズながら、高効率ドライバーや独自のポートデザイン、音量を最適に調整するイコライザーを使用したまったく新しい音響システムにより、優れたオーディオ品質を実現します。

 

本体には、触れるだけで操作できるタッチパネルを採用。汗や水に強いIPX4準拠の防滴・防汗仕様となっています。

↑運動時の汗に強い防滴・防汗仕様

 

カラーは、トリプルブラック、バルティックブルー、グレイシャーホワイトの3色を用意。連続再生時間は、イヤホンのみで最大約5時間、充電ケースで最大約10時間ぶんの充電が可能で、合計15時間の使用が可能となっています。価格は2万2000円(税別)。

↑カラーは3色をラインナップ

 

どちらのモデルも、ボーズらしい独自の技術や機能を備えたものとなっており、群雄割拠の完全ワイヤレスイヤホン市場のなかで飛び抜けることができるのか、注目が集まりそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

QCを買うべきか、この新しいノイキャンを買うべきか?Bose「Noise Cancelling Headphones 700」ガッツリレビュー

家じゅうどこでも音楽を持ち運べる! ボーズの新スマートスピーカー「Bose Portable Home Speaker」

低遅延&防滴仕様で7980円! マルチに使えるワイヤレスネックスピーカー

イヤホンやヘッドホンにはない開放感のあるサウンドが楽しめるとしてヒットしたネックスピーカーに、1万円以下で手の届きやすいモデルが登場しました。

 

サンワサプライの運営する直販サイト「サンワダイレクト」は、首元への負担を軽減させるやわらかいシリコン製ネック部を採用したワイヤレスネックスピーカー「400-SP090」を発売します。直販価格は7980円。

↑ワイヤレスネックスピーカー「400-SP090」

 

本製品は、首・肩にのせるタイプのウェアラブルスピーカー。のせるだけの簡単装着で耳に直接触れずに使用でき、耳を塞がずに開放感のあるスタイルで音を楽しめます。

↑肩にのせるだけでワイヤレスで音楽が楽しめます

 

Bluetoothによるワイヤレス接続に対応しており、スマホやタブレットとつないで音楽や動画の音声を聴くことが可能。また、遅延の少ないaptX Low Latencyコーデックに対応した送信機と組み合わせることで、音ズレを感じにくく、動画視聴時も違和感なく使うことができます。

↑低遅延のaptX Low Latencyに対応。動画やゲームなどでも音ズレが気になりません

 

↑別売のBluetooth送信機を使えばテレビ用スピーカーとしても使用可能

 

本体にはマイクを内蔵しており、スマホでのハンズフリー通話や、PCでのwebチャットも可能。操作ボタンを搭載しているので、簡単に音量を調整することができます。

 

重量はわずか約175gで、長時間肩に乗せて使い続けても気になりません。また、首元への負担を軽減させるためにやわらかいシリコン製ネック部を採用。水滴や汗がついても大丈夫なIPX5防滴仕様なので、キッチンなどの水回りや軽い運動時などでも使えます。

↑防滴仕様で屋外での使用も安心

 

充電ポートはUSB Type-Cを採用。連続再生時間は、音量50%時で最大約11時間、音量最大時で約5.5時間。Bluetooothコーデックは、SBCとaptX/aptX LL(Low Latency)/aptX HDをサポートしています。

 

音楽再生や動画視聴、ハンズフリー通話や屋外の使用など、様々なシーンで使えるワイヤレス式のネックスピーカーは1台あると便利に活用できそう。また、テレビの音が聴こえにくい高齢者用のスピーカーとしても使えるので、プレゼントしても喜ばれそうですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

料理しながらでもテレビの音が聴こえる! JVCの手元用スピーカー「SP-A900」

オフィスよりも快適なデスクを自宅に! 理想のテレワークを実現する「便利ギア」9選

「観る」と「撮る」を片手でこなす“望遠鏡型カメラ”! キヤノンの新コンセプトカメラが今回も即完の予感

キヤノンは2020年9月10日より、クラウドファンディングサイト「Makuake」にて新コンセプトの望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」の先行販売を開始。同日20時の時点で早くも目標金額を大きく上回る約2500万円の支援を集めています。

↑PowerShot ZOOM。「本体1台+急速充電器1台+クリアファイルセット」と充電器のつかない「本体1台+クリアファイルセット」の2種類が用意され、価格はどちらも3万1460円。各先着500名だが、すでに充電器付きのセットは完売している

 

即完したカラビナ型カメラに続くコラボ第二弾は“望遠鏡型カメラ”

本プロジェクトは、CANON × Makuakeコラボシリーズの第二弾。第一弾であるカラビナ型カメラ「iNSPiC REC(インスピック レック」は、目標台数1000台がわずか約13時間で完売となりました。

↑本体がカラビナ形状となっており、服やバッグに手軽に取り付け可能な「iNSPiC REC」。Makuakeでの反響を受け、2019年12月に正式に一般発売された

 

前回のヒットでキヤノンの新コンセプトカメラに対する期待という名のハードルはかなり高まっていたのですが、今回の望遠鏡型カメラ「PowerShot ZOOM」もかなり面白い製品です。

 

一言でいえば、ポケットサイズの単眼鏡にカメラ機能を付加したような製品です。こういうとカメラ機能がついでのように思われてしまうかもしれませんが、キヤノンだけあってカメラとしてもしっかりと作りこまれています。

 

例えば、最高約10コマ/秒の高速連写(フォーカスは固定)やFHDでの動画記録への対応。加えて、手ブレ補正機構やオートフォーカスといった機能も備えています。さらに、画像処理エンジンは同社のフルサイズミラーレス「EOS R」などにも採用されているDIGIC 8という本気ぶり。撮像素子は有効1210万画素の1/3型CMOSセンサーを採用しています。

 

ズームは35mm判換算で最高800mm相当の超望遠域まで対応しますが、そのズーム方法が少しユニークです。通常のカメラのように徐々にズームしていくのではなく、のぞきながら手元のボタンで100/400/800mm相当の3つを切り替える「瞬間ステップズーム」という方式を採用。微調整はできませんが、そのぶん瞬時に全体俯瞰/アップを切り替えられるというメリットもあります。

↑左下から100mm相当、400mm相当、800mm相当のイメージ。100mm/400mm時は光学ズーム、800mm時はデジタルズーム

 

「観る」と「撮る」を片手で実現する優れモノ

PowerShot ZOOMが活躍するシーンは、スポーツ観戦をはじめ、旅行、野鳥観察、子どものイベントなど多岐にわたります。本機の特に優れていると感じる点は、「観ながら」思い立った瞬間に「撮影」できて、しかもそれが片手で完結する点。従来だったら双眼鏡とカメラを持ち替えたりしていたシーンでも目を離すことなく撮影でき、見逃し・撮り逃しがありません。

↑ズーム倍率の切り替えは本体上部、写真/動画記録は親指が当たる部分に備えられたボタンで操作。片手で完結する手軽さがうれしい

 

また、145gと非常に軽量コンパクトな点もうれしいポイント。本機が必要とされるシーンは総じてできるだけ荷物を軽量化したいことが多いので、この手軽さは非常に魅力的です。

 

さて、本記事を書いている間にも着々と支援は集まっており、先着500名分用意されていた充電器付きのセットは早くも完売。このままの勢いだともう一方の充電器なしのセット(同じく先着500名)も早々になくなってしまう可能性が非常に高いです。反響の高さから今後一般販売される可能性もありますが、確実に手に入れたいならこのチャンスをお見逃しなく!

 

スマホ並みにコスパはいいのか!? OPPO初の完全ワイヤレスイヤホン「Enco W51/W11」を本音レビュー

ここ数年、急速に普及が進んでいる完全ワイヤレスイヤホン。オーディオメーカーだけでなく、スマホメーカーも続々と参入しています。アップルのAirPodsおよびAirPods Proを意識して開発されたと思われるモデルが多く、価格競争も進んでいます。

 

そんななか、スマホメーカーのOPPOも完全ワイヤレスイヤホン2モデルをリリースしました。アクティブノイズキャンセリング機能を搭載した「OPPO Enco W51」(1万5800円)と、コスパ重視のエントリーモデル「OPPO Enco W11」(5800円)です。ちなみに「Enco」は「アンコー」と読みます。

↑左が「OPPO Enco W11」、右が「OPPO Enco W51」

 

OPPOから、この2モデルをお借りして、いち早く試せる機会を得ました。装着感や音質など、率直な感想をお届けしたいと思います。

 

ノイズキャンセリング効果が明確な「OPPO Enco W51」

上位モデルのW51は、一見「うどん」と揶揄されたアップルのAirPodsに似ていますが、カナル型でピタリと耳に装着できます。4サイズのイヤーピースが同梱されているので、ほとんどの人の耳にフィットすると思われます。

↑W51は下にスティックが伸びた形状

 

↑OPPO Enco W51の充電ケース。カラバリは、このスターリー ブラックとフローラル ホワイトの2色から選べる

 

7mmのダイナミックドライバを搭載したイヤホン(片耳)の重さは約3.95gで、長時間着けていても気になりません。筆者は主に仕事中とスポーツジムで使用しましたが、結構激しく動いても外れることはなかったです。ただし、マスクを付けたり外したり、タオルで汗を吹いたりといったときに、手があたってイヤホンがずれてしまうことはありました。

↑長時間着けっぱなしでも気にならないほどの軽さ。さりげなく高級感が漂うデザインも◎

 

音質には2つの特徴があります。1つはフィードフォワード(FF)制御とフォードバック(FB)制御を備えた「ハイブリッドノイズキャンセリング機能」を搭載していること。最大35dBのノイズキャンセリングを実現し、左イヤホンをダブルタップすると、オン・オフを切り替えらえます。なお、音声でも切り替わったことが告げられますが、ノイズキャンセングの効果は誰でもハッキリとわかるので、一目瞭然ならぬ “一聴瞭然” といった感じ。

↑OPPOのスマホとペアリングした場合、「クイックガイド」で操作方法を確認可能

 

ノイズキャンセリングを有効にすると、低音の響きが強くなり、音に包まれるような没入感を味わえます。映画やYouTubeなどを見る際に、セリフの音声もより明瞭になるように感じました。ノイズキャンセリングをオフにすると、表現される音域が若干狭くなり、環境音も取り込まれる印象。W51には「外音取り込み機能」はないのですが、仕事中などは、ノイズキャンセリングをオフにすることで、周囲の音を聞こえやすくできます。

 

もう1つ「左右同時転送」という特徴があります。スマホから転送されるデータを左右のイヤホンで同時に受信するという仕組みです。これにより、遅延が低減され、音が途切れにくくなるというメリットがあるそうです。たしかに、音がズレたり、飛んだりすることはなく、非常に安定しているように感じました。

↑OPPOのスマホとペアリングする場合は、ケースを開けると自動でペアリングモードに

 

フル充電で約3.5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使えます。充電ケースがワイヤレス充電の対応していることもメリットといえるでしょう。

↑USB Type-Cポートを搭載

 

お値段以上のサウンドを楽しめる「OPPO Enco W51」

W11のセールスポイントは、なんといっても価格。5800円と聞くと、音質は大丈夫なのか? 音飛びはしないのか? などと心配になる人もいるかもしれませんが、その点は心配ありません。むしろ、これを5800円で売っても採算が取れるのかと心配になりました。

↑OPPO Enco W11の充電ケース。カラバリはホワイトのみ

 

↑W11はスティックのないシンプルなデザイン

 

W11は8mm口径のダイナミックドライバを採用し、低域から高域までクリアな音で再生できることが特徴。W51と同じく「左右同時接続」方式を採用しています。音質は、正直にいえば「それなり」という印象。W51に比べると、音の厚みに欠けて、重低音の迫力に乏しく、高音域では多少シャカシャカ感が出ます。ですが、「5800円でこの音質な上々」というクオリティ。筆者は、W51と聴き比べたので、その差をはっきりと体感しましたが、初めてのワイヤレスイヤホンとしてこのW11を買った人は、十分に満足できるのではないかと思います。

↑OPPOのスマホと連携させた場合、「クイックガイド」を表示可能。なお、W51とは異なり、イヤホンの操作方法はカスタマイズできない

 

音楽再生用のノイズキャンセリング機能は搭載していませんが、通話用のノイズキャンセリングを搭載し、雑音が多い街中や交通量が多い場所でもクリアな音声で通話できる仕組み。実際、いろいろな雑音が混じる商業ビルの中で通話をしてみましたが、相手の声は聞き取りやすく、スムーズに通話できました。ただし、これはW11に限ったことではなく、上位モデルのW51も同等の通話品質でした。

 

フル充電で約5時間再生でき、充電ケースと組み合わせると最大20時間使用可能です。

↑ペアリング用のボタンはなく、ケースを開くとペアリング可能な状態になる

 

大人気の2モデルと比べても買う価値はあるのか?

筆者はOPPOのスマホを持っているので、充電ケースから取り出すだけで、スムーズにペアリングでき、操作ガイドも表示されるので、取扱説明書を読む必要さえありませんでした。iPhone 11 ProやGalaxy S10など、他のメーカーのスマホともペアリングしてみましたが、問題なく使えました。

 

iPhoneを使っている人がAirPods Proを買わずに、OPPOのイヤホンを選ぶ価値はあるのか? ほかのAndroidスマホを使っている人が、最近発売されて人気を集めているPixel BudsではなくOPPOを選ぶのはアリなのか? ちょうど手元に、両モデルがあったので、W51と聴き比べたり、使い比べたりしてみました。

↑W51(右)を、AirPods Pro(上)、Pixel Buds(左)と聴き比べてみた

 

あくまでも筆者個人の感想ではありますが、音の迫力を最も感じられたのはAirPods Pro。アクティブキャンセリング効果も明確で、さすがに高い(2万7800円/税抜)だけのことはあるなぁと。機能で選ぶなら、リアルタイム翻訳ができるPixel Buds。でも、やはりちょっと高い(2万800円)。OPPO Enco W51は音質にも操作性にも満足できて、価格は1万5800円。アリだと思います。コスパを重視する人は、選択肢に加えるべきでしょう。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

まるで“ほんやくコンニャク”!? 翻訳機能付きワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」に感じる未来感

屈指のノイキャン性能なのに、とにかく手ごろ!! ファーウェイの「最注目」完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3i」を徹底解説

 

パナソニックの新フルサイズカメラ、待望の小型化を果たす――動画撮影にも強い「LUMIX S5」登場

パナソニックは9月3日、フルサイズミラーレス一眼カメラの新モデル「LUMIX S5(DC-S5)」を発表。発売は9月25日の予定で、実売参考価格(税込)はボディ単体が27万5000円、20-60mm F3.5-5.6標準ズームレンズキットが31万9000円です。

↑LUMIX S5。カードスロットはSDカードのダブルスロット、背面モニターはバリアングル式を採用

 

ボディをコンパクト化したハイブリッドミラーレス

パナソニックは2018年春にフルサイズミラーレス市場に参戦。ライカ、シグマとの戦略的協業「Lマウントアライアンス」を締結し、ライカの大口径・短フランジバックの「Lマウント」を採用したことでも話題となりました。

 

現行のラインナップとしては有効4730万画素のセンサーを搭載した高画素モデル「LUMIX S1R」、有効2420万画素のセンサーを採用し、高感度画質や動画性能に優れた「LUMIX S1」、より動画機能に特化した「LUMIX S1H」の3モデルが存在しています。

 

今回発表されたLUMIX S5は、LUMIX Sシリーズの高機能を受け継ぎつつ、ボディを小型化したモデル。画素数はLUMIX S1と同じ有効2420万画素で、それ以外にも高感度画質に優れ、動画性能も充実しているなど共通点が多く、イメージとしてはLUMIX S1のコンパクト版といった印象です。

 

ディープラーニングを応用した独自の「リアルタイム認識AF」では、人体の「頭部認識」を新たに加え、人物に対するAF追従性能を強化。動く被写体や人物の顔が隠れてしまうようなシーンでも、頭部と人体の位置やサイズ、画角により撮影意図をカメラが自動で判別して背景抜けを抑えながらフォーカスし続けるよう進化しました。

 

手ブレ補正は対応レンズとの併用で最大6.5段、ボディ単体でも5段という強力な補正効果を実現。夜景などでも安定して撮影することが可能です。そのほか、9600万画素相当の高解像写真を生成する「ハイレゾモード」や、星や夜景の美しい光跡撮影を手軽に楽しめる「ライブビューコンポジット」といった機能も備えています。

 

動画に関しても4K60p記録や4K30p(4:2:2,10 bit)内部記録などに対応。4K30p/24p(4:2:0,8 bit)記録、FHD記録においては時間制限なしの動画記録を実現しています。

 

気になるのはズバリ“手に持ったときの満足感”

LUMIX S5で最も気になるトピックは「ボディの小型化」という点。というのも、パナソニック初のフルサイズミラーレスであるLUMIX S1/S1Rは、他社と比べて圧倒的に大きく、重いのが象徴的だったからです(ニコンやキヤノンの初代モデルがボディ+メモリーカード&バッテリーで600g台だったのに対し、S1/S1Rは1000g超え)。

 

大きく重いというとマイナスなイメージを抱きがちですが、当時は対応レンズもハイスペックで大柄なものが多く、体験会で実機を手にした際もレンズ装着時のバランスは良好でした。また、大きいぶん操作系にもゆとりがあり、ボディの剛性や質感などもあいまって「写真機」としてはプロの方を中心に好評だったように思います。

 

ただ、一般の写真愛好家が趣味機として持ち歩くにはやはりこの大きさと重さは躊躇してしまうという声も。そこで、キットレンズにもなっている「LUMIX S 20-60mm F3.5-5.6」のように比較的小柄なレンズが登場しはじめたタイミングで、大きさ的にも価格的にもより手軽なモデルとして今回のLUMIX S5を市場に投入したのだと思われます(参考:LUMIX S1の外形寸法は幅約148.9mm×高さ約110mm×奥行約96.7mm、重さ約1017g。LUMIX S5の外形寸法は幅約132.6mm×高さ約97.1mm×奥行約81.9mm、重さ:約714g)。同社のフルサイズ機の描写が気になりつつも大きさ・重さをネックに感じていた人にとっては、まさに待望の一台といえるでしょう。

 

スペックを見る限り、機能性は十分。特に、動画も写真もマルチに楽しみたいクリエイターにとっては魅力的な選択肢となりそうです。あとは、LUMIX S1/S1Rを手にしたときに感じた所有欲をかきたてるような満足感・ワクワク感や、快適な操作性が小型軽量化された本機でも引き継がれているかが気になるところ。実機に触れる機会を楽しみに待ちたいと思います。

エヴァ×オンキヨーのコラボが実現! 特典満載の「XDP-20 NERV/WILLE」モデル

2020年6月27日公開予定とされていながら、新型コロナウイルスの影響で公開延期となっている「シン・エヴァンゲリオン劇場版」ですが、同作品とのコラボアイテムは様々なジャンルで登場しています。

 

オンキヨーは、「エヴァンゲリオン」シリーズとコラボしたハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤーとイヤホンのセットを、期間限定で予約受付開始しました。

 

このコラボセットは、パイオニアブランドのデジタルミュージックプレーヤー“private”(プライベート)「XDP-20」のコラボ専用新色モデルと、オリジナルアルミプレート仕様のハイレゾ対応インイヤーヘッドホン「SE-CH9T」、バランス接続対応ケーブル(φ2.5mm4極プラグ)「JAC-BM12C1(B)」、画面保護ガラス「DPA-DT021B1」、専用レザーケース、専用クリアケース、バンナイズとコラボしたオリジナルキャリングケースを同梱したもの。さらに、ハイレゾ楽曲5曲をプリインストールしており、これ1セットでハイレゾの高音質が楽しめます。

 

モデルは、NERVモデルとWILLEモデルの2種類を用意。それぞれデザインやUIが異なっているほか、各モデルにはオリジナル壁紙7種をプリインストールしているので、自分の好みに設定することができます。

 

作品の世界観を満喫できるオリジナル仕様

「XDP-20」は、持ち運びに便利で高音質再生ができるコンパクトなサイズのハイレゾ対応ポータブル音楽プレーヤー。手になじみ操作しやすいラウンドフォルムの“Round fit”デザインを採用し、カバンやポケットなどにも収まりのいいスタイルとなっています。コラボ専用モデルは、「NERVモデル」がメタリックレッド、「WILLEモデル」がマットブラックの特別なカラーで仕上げられています。

↑「XDP-20 NERVモデル」

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」

 

コラボモデルの本体の右側には「EVANGELION」の文字を、背面には各モデルのマークをプリント。専用レザーケースには、本体同様のマークを背面に型押ししています。

 

さらに、各モデルごとにオリジナルUIと7種類の壁紙を用意。同梱するハイレゾ対応イヤホンにも各モデルのマークがあしらわれています。

 

↑「XDP-20 NERVモデル」のオリジナルUIと同梱イヤホン

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」のオリジナルUIと同梱イヤホン

 

ハイレゾ音源はDSDが5.6MHzまでのネイティブ再生、FLAC/WAVが192kHz/32bitまでの再生に対応するほか、高効率の圧縮技術を使ったMQA音源の再生にも対応。また、MP3などの圧縮音源もアップサンプリングして高音質化する「Hi-Bit32モード」も搭載しています。

 

さらに、インターネットラジオ「radiko」や各種音楽ストリーミングを楽しめるWi-Fi機能や、ワイヤレスで音楽が楽しめるBluetooth機能も装備。本体に16GBの内蔵メモリを備えるほか、2つのmicroSDカードスロットを搭載しており、最大528GBまで拡張可能。データ容量の大きなハイレゾ楽曲もたっぷり持ち歩くことができます。

 

プリインストールしているハイレゾ楽曲は以下の通り。

 

1.「残酷な天使のテーゼ」(Director’s Edit. Version)(高橋洋子)
NEON GENESIS EVANGELION 【2013 HR Remaster Ver.】

2.「FLY ME TO THE MOON」(YOKO TAKAHASHI Acid Bossa Version)(高橋洋子)
NEON GENESIS EVANGELION 【2013 HR Remaster Ver.】

3.「Komm,susser Tod」 (Mー10 Director’s Edit.Version)
THE END OF EVANGELION

4.「EM20#070720」
EVANGELION:1.0 YOU ARE (NOT) ALONE. original sound track 【2014HR Remaster Ver.】

5.「3EM01_EM20_Master」
EVANGELION:3.0 YOU CAN (NOT) REDO. original sound track 【2014HR Remaster Ver.】

 

製品はオリジナルパッケージを採用。オーディオ好きに人気のカバンメーカー「バンナイズ」とコラボしたオリジナルキャリングケースも付属します。

↑「XDP-20 NERVモデル」のキャリングケースとパッケージ

 

↑「XDP-20 WILLEモデル」のキャリングケースとパッケージ

 

予約はエヴァンゲリオンのグッズを扱う「EVANGELION STORE」と、オンキヨーのECサイト「ONKYO DIRECT」で受付中。期間は2020年11月6日(金)15:00までで、商品の発送は2021年1月中旬から下旬にかけて順次発送予定。価格はどちらのモデルも5万5000円(税込・送料込み)。

 

エヴァンゲリオンの世界観を満喫できるコラボモデルセットは、同作品のファンだけでなく、これからハイレゾ楽曲を聴き始める方にもオススメ。気になった方は、ぜひお早めに予約してみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

「オーディオメーカー×ゲーミング」の期待度大! オンキヨーのゲーミングブランド「SHIDO」が一般発売スタート

ピエール中野が自ら選曲! イヤホン同梱のコンピCD「#ピヤホンで聴こう」が12月リリース

数々のオーディオアイテムとのコラボやサウンド監修で注目を集めているアーティストのピエール中野氏が、今度は独自に選曲したコンピレーションCD「#ピヤホンで聴こう」をリリースします。その初回限定版には、“有線ピヤホン”の愛称でおなじみHi-Unitの有線イヤホン「HSE-A1000PN」の限定色「リミテッドレッド」(レッド×ゴールド)が同梱されることが明かされました。

↑ピエール中野氏

 

この「#ピヤホンで聴こう」は、ピエール中野氏が「より音質を楽しんで欲しい」という視点で選曲した、様々なアーティストの楽曲を収めたコンピレーション作品。ソニー・ミュージックレーベルズより12月16日にリリース予定となっております。

 

形態は、CD単体の通常盤(2200円/税別)に加え、CDと有線ピヤホンをセットにした初回生産限定盤(3745円/税別)の2形態でリリース。なお、収録曲はピエール中野氏のTwitterにて9月7日から毎日21:00に1曲ずつ発表予定とのこと。

 

初回限定盤に同梱されるイヤホンは、ALPEXのオーディオブランドHi-Unitから発売され、1700円という低価格にかかわらずハイクオリティな音質で話題となった「HSE-A1000PN」(通称:有線ピヤホン)の限定カラー「リミテッドレッド」です。

↑初回限定盤に同梱される「HSE-A1000PN」の限定カラー「リミテッドレッド」

 

有線ピヤホンは、ピエール中野氏が中国にあるHi-Unitシリーズの開発・製造拠点まで足を運び、自らエンジニアと議論を交わして理想の音質に追い込んだという入魂のカスタムチューニングモデル。このイヤホンでCDを聴くことで、ピエール中野氏の考える理想的なサウンドに近づけるとのこと。

 

【ピエール中野氏のコメント】

音楽をレコーディングする現場では、より良い音を届けるために計り知れないほどの労力と技術と時間が費やされています。楽器ひとつひとつの音作りから、奏法、録音マイク、ミックス、マスタリングなど、様々な音にこだわる工程を経て、楽曲はリスナーに届けられているのです。
では、リスナーが音楽を聴く環境はどうでしょうか。送る側がどれだけこだわったとしても、受ける側の環境が整っていなければ、本当に届けたかった音楽を伝えることはできないと思って取り組んだプロジェクトが「ピヤホン」です。
リリース後の反響は凄まじく、今まで聴こえなかった音が聴こえる、ライブ会場にいるみたい、今まで使っていたイヤホンは何だったんだ……、などなど様々な感動の声が届きました。
聴く環境を整えることで、音楽をより楽しめることがわかったので、次は音楽そのものの提案もしていきたいと思いこのコンピの発案に至ります。
ピヤホンで聴いていて楽しい楽曲、新しい発見を感じる楽曲、感動する楽曲、イヤホンのポテンシャルを測るのに適した楽曲などを基準にセレクトしています。
このコンピを聴いてもらうことによって、音楽とイヤホンの楽しさ、面白さを提案していきたいと考えています。 作り手の音楽が受け手にしっかり届く環境を整える役割を、しっかりと果たしていきたいです。

 

まだ有線ピヤホンを持っていない方はもちろん、すでに有線ピヤホンをお持ちの方も、ぜひこのコンピレーションCDを今のうちに予約しておきましょう!

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

凛として時雨・ピエール中野が全面監修! 音とデザインにこだわった完全ワイヤレスイヤホンAVIOT「TE-D01d-pnk」

ピエール中野が音を監修! 1700円で買える話題の有線イヤホン「HSE-A1000PN」、その実力は?

【給付金でいま買うべきモノ】<No.07>4K液晶テレビ

本稿は、給付金の使い道をまだ決めかねている方のために、“1人当たり10万円”で買って損なしの、家族の時間も、自分の時間も充実させる家電&デジタルを一挙ナビゲートします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

4K液晶は現在テレビの主流だが、売れ筋は使い勝手の良い43V型モデル。国内製・海外製を問わず10万円程度の手ごろな価格で、幅広いユーザー層をカバーする汎用性の高さが魅力だ。

 

押さえておきたい! 4K液晶テレビ最新トレンド

10万円前後で使い勝手の良い43V型クラスが人気

OSの使い勝手が洗練され、ネット利用が快適に

超解像技術など上位機譲りの高画質機能の搭載

 

私がオススメします!

GetNavi編集部 編集長

川内 一史

長年オーディオ・ビジュアル機器を担当。テレビ放送だけでなくネット動画もよく見るので、アプリへの対応を注視する。

 

Android TV搭載なら、ネット動画視聴が超快適

手ごろなサイズで売り上げ好調の43V型クラスは、10万円前後の価格帯。給付金を充てるのに最適だ。

 

「4Kテレビではエントリークラスに当たりますが、各社の売れ筋モデルでもあり、その性能は底上げされています。上位モデルに搭載される高音質スピーカーなどは省略されがちですが、高画質技術が踏襲されることもあり、ネット機能も充実しているモデルがほとんど。基本性能は必要十分で、こだわりの強い人でなければ満足できるレベルです」(川内)

 

購入時のチェックポイントは?

 

「4Kチューナーは、できれば裏録が可能な2基搭載モデルが望ましいです。そして、ネット機能の使い勝手に関わる搭載OSにも注目。ソニーやシャープはAndroid TVなのでアプリを追加できます。東芝やパナソニックなどは独自OSで対応VODが限られているので事前に要確認。高画質技術は、上位機と共通ならベストです。特に超解像技術は重要で、地デジやYouTubeなど低画質の映像を見る機会の多い人は、より恩恵を受けられます」(川内)

 

<その1>4K放送もネット動画も高画質&高音質で楽しめる!

4Kチューナー 2基
4K VOD 8サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

ソニー

ブラビア KJ-43X8000H

実売価格 9万7460円

4Kダブルチューナーと映像プロセッサー「HDR X1」を搭載。新開発のスピーカー「X-Balanced Speaker」を2基備え、スッキリとした高音質を再現する。OSはAndroid TVで、豊富なネット動画アプリを楽しめるのも魅力。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:75V/65V/55V/49V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●サイズ/質量:W970×H630×D286mm/9.8kg

 

↑4K高画質プロセッサー「HDR X1」を搭載。コンテンツを高コントラストなHDR画質にアップコンバートします

 

【いま買うべき理由】多彩なネット動画を楽しめて、音声での検索もラクラク

「Android TVを採用し、多彩なネット動画を楽しめます。Googleアシスタントに対応するため、音声操作によって自分が見たいコンテンツをサクサク検索できるのもストレスフリーです」(川内)

↑サービスのワンタッチボタンがリモコンに搭載。手動でも直感的に操作できる

 

<その2>上位機譲りの超解像技術で手軽に高画質を楽しめる

4Kチューナー 1基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 2方式
音声最大出力 14W

 

東芝

レグザ 43C340X

実売価格 8万8000円

新開発の映像エンジンを搭載。高精度の映像信号処理で、滑らかなグラデーションや細かなディテールを描き出す。バスレフ型フルレンジスピーカーによる、低域から高域までバランスの良い音も特徴。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:55V/50V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×1、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W959×H597×D219mm/9.0kg

 

↑新映像エンジンを採用。地デジのノイズを高精度に制御しつつ、複合的な画質処理でクッキリとした高画質を楽しめる

 

【いま買うべき理由】独自の超解像処理で地デジもクリアに再現!

「地デジのアップコンバート性能には一日の長があります。リモコンの『みるコレ』ボタンを押すと、動画配信サービスや、話題の映画やドラマ、アニメなどを表示してくれるのが便利です」(川内)

↑ユーザーの好みに合った番組や人気の番組を教えてくれる。放送日も丸わかりだ

 

<その3>人工知能がユーザーにマッチした番組を教えてくれる

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 20W

 

シャープ

AQUOS 4T-C43CL1

実売価格 10万510円

映像フォーマットに合わせて明暗を描き分け、メリハリのある美麗な映像を再現。クラウドの人工知能により、ユーザーにマッチした番組やビデオ作品を教えてくれる「COCORO VISION」も便利だ。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:55V/50V/43V/40V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W965×H649×D253mm/約19.0kg

 

↑リフレクター構造とスピーカーネットをなくした前面開口の新機構を搭載。音抜けの良いクリアなサウンドをダイレクトに届ける

 

【いま買うべき理由】8K高画質技術を応用した画像処理エンジンを搭載

「同社8Kテレビの高画質技術を応用した映像エンジンを搭載し、精細感・色味・輝度を、高精度で復元。低反射パネルや回転式スタンドを備えるなど、使いやすさにも配慮しています」(川内)

↑画像処理エンジン「Medalist S1」。色鮮やかで高コントラストな画質を実現した

 

<その4>洗練のスマートTVアプリで直感的にコンテンツを楽しめる

4Kチューナー 2基
4K VOD 7サービス
HDRフォーマット 4方式(※)
音声最大出力 30W

※:静止画フォーマットを除く

 

パナソニック

ビエラ TH-43HX750

実売価格 9万9000円

独自の映像処理技術により、4K放送からネット動画まで臨場感あふれる画質で楽しめる。4Kダブルチューナー内蔵で、外付けHDDへ4K放送の裏録も可能。立体音響規格「Dolby Atmos」に対応する。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:55V/49V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●サイズ/質量:W974×H626×D208mm/約11kg

 

↑「色忠実補正回路」を搭載。色鮮やかで、高コントラストの高精細映像を描き出す。ノイズを抑えた高い質感再現も可能だ

 

【いま買うべき理由】アイコンが大きく表示され、アプリ初心者も安心!

「独自OSはアプリなどが大きなアイコンで表示され、直感的な操作が可能。10年以上ぶりにテレビを買い替える人でも安心して使えます。『Dolby Atmos』に対応し、音の高低もリアルに再現!」(川内)

↑見やすい「かんたんホーム」画面。チャンネルやアプリなどを登録できる

 

<その5>広視野角IPSパネル搭載でリビングユースもOK

4Kチューナー 1基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 2方式
音声最大出力 20W

 

LGエレクトロニクス

43UN7400PJA

実売価格 8万7500円

広視野角のIPSパネルを搭載。斜めから見ても美しく自然な色合いを正確に再現する。Amazon AlexaやGoogleアシスタントを搭載し、付属のマジックリモコンに話しかけるだけで操作できるのが快適だ。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/49V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×1、地デジ/BS/110度CS×2●サイズ/質量:W973×H622×D221mm/約9.0kg

 

↑AIが映像を分析し、3種に分類。ジャンルに合わせた音質にチューニングしつつ、バーチャル4.0chサウンドに自動変換する

 

【いま買うべき理由】広視野角のIPSパネルでリビングでも快適視聴

「視野角の広いIPSパネルを採用し、リビングでの視聴も快適。独自のマジックリモコンは直感的に扱えるうえ、2種類の音声アシスタントサービスに対応。状況に応じて快適に操作できます」(川内)

↑斜めからでも美しいパネル(写真右)。大人数で視聴しても見にくく感じない

 

<その6>東芝との共同開発による高画質エンジンがさらに進化

4Kチューナー 1基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 2方式
音声最大出力 14W

 

ハイセンス

43U7F

実売価格 7万6780円

新開発の映像処理回路を採用。階調表現と微小信号の再現性が向上し、地デジから4Kまで様々な映像を美しく描き出す。2画面機能を搭載し、別々の番組を同じ画面で一度に視聴できるのが便利だ。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V/50V/43V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×1、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W959×H615×D194mm/約9.1kg

 

↑東芝映像ソリューションとの共同開発による「NEOエンジン 2020」を搭載。地デジから4K放送まで、滑らかかつ高精細に表現する

 

【いま買うべき理由】低遅延のゲームモードを備え、個人のゲーム専用機としても◎

「東芝との共同開発による映像エンジンがさらに進化し、より高い精細感と階調感を実現できるようになりました。低遅延のゲームモードを備えるなど、個人用モデルとしてもオススメです」(川内)

↑最小遅延は約0.83ms。シビアな格闘ゲームやリズムゲームも快適にプレイ!

 

※紹介した商品のスペックにある「サイズ/質量」は、いずれもスタンドを含む数値

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

【給付金でいま買うべきモノ】<No.06>4K有機ELテレビ

本稿は、給付金の使い道をまだ決めかねている方のために、“1人当たり10万円”で買って損なしの、家族の時間も、自分の時間も充実させる家電&デジタルを一挙ナビゲートします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

圧倒的な高画質を誇る4K有機ELテレビは、この夏に新モデルが続々と登場中。機能や使い勝手も高まってきた一方で、以前より価格がこなれており、いまが購入のチャンスだ。

 

押さえておきたい! 4K有機ELテレビ最新トレンド

4Kチューナーを2基内蔵し、裏番組録画に対応する

多くの4Kネット動画配信サービスを視聴できる

最新のHDR方式をサポートし、メリハリのある映像を楽しめる

 

私がオススメします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集者を経てフリーに転身。核心を突いた評論とわかりやすい解説で、本誌をはじめ多媒体で人気を博す。

 

大画面の有機ELテレビなら家族全員が満足できる

新型コロナウイルス感染拡大の影響を受け、7月から開催予定だった東京五輪は来年に延期。だが、それに照準を合わせて各メーカーが開発してきた渾身のテレビが、いま続々と登場している。

 

「今季は東京五輪に向けたプレミアムな製品が充実しています。なかでも注目すべきは、圧倒的な高画質を誇る有機EL。特に55V型モデルは、10年ほど前の40V型クラスからの買い換えなら、ほぼ同じスペースに収まる高い設置性を誇りつつも、価格は実売で30万円前後と手の届く範囲です。ほとんどが4Kチューナーを2基内蔵するとともにネット動画アプリを搭載し、幅広いジャンルの4K動画を手軽に楽しめます。いずれも3〜4種のHDRフォーマットに対応しているので、多彩なコンテンツを、より高コントラストに描写可能です」(藤原さん)

 

まだまだ予断を許さない状況が続くなか、大画面の有機ELテレビは、家族がリビングで安心して楽しめるエンタテインメントとして安全と感動を叶えてくれる。30万円を凌駕する価値は間違いなくある。

 

<その1>AI技術と新映像回路により、レグザ史上最高画質を実現

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 142W

 

東芝

レグザ 55X9400

実売価格 33万円

全録機能「タイムシフトマシン」を搭載した、同社最上位モデル。クラウドと連携して高画質処理を行う「クラウドAI高画質テクノロジー」や、新映像処理エンジン「ダブルレグザエンジンCloud PRO」などで、さらなる高画質を実現した。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:77V/65V/55V/48V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ×9、BS/110度CS×3●サイズ/質量:W1234×H738×D279mm/32.5kg

 

↑クラウドと新映像回路による「ダブルレグザエンジン Cloud PRO」を内蔵。2基のエンジンにより高画質を実現する

 

↑番組レコメンドサービス「みるコレ」を搭載。AI学習により、ユーザー好みの録画番組や、放送予定の番組を勧める

 

【いま買うべき理由】新パネルの採用により、明るく抜けの良い映像に

「新開発の有機ELパネルが秀逸。中間輝度に余裕が生まれ、明るく抜けの良い映像に。動きの速い被写体を明瞭に再現するインパルスモーションモードでも、明るさを損なわずに表示します」(藤原さん)

↑有機ELパネルとメタルバックカバーの間に独自の放熱インナープレートを挿入

 

<その2>映像と音が一体となった新たな視聴体験を提供

4Kチューナー 2基
4K VOD 7サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 30W

 

ソニー

ブラビア KJ-55A8H

実売価格 30万8000円

倍速駆動対応の有機ELパネルを搭載。高画質プロセッサー「X1 Ultimate」により、あらゆるコンテンツを美しく鮮明な映像で描写する。パネル自体を振動させて音を出す独自の音響技術を採用し、映像と音の一体感を生み出す。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×2●サイズ/質量:W1227×H733×D326mm/18.6kg

 

↑独自の音響技術を採用。背面左右にアクチュエーターとサブウーファーを配置した構造により、映像と音の一体感を味わえる

 

↑同社の8K液晶モデルにも搭載される最上位の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」。究極に迫る画質を実現した

 

【いま買うべき理由】厚みを感じさせる画作りで、映像の世界に引き込まれる

「同社持ち前のコントラストを生かした厚みを感じさせる画作りで、鮮やかな発色も特徴的。画面から鳴り響くサウンドの効果と相まって、思わず映像の世界に引き込まれてしまいます」(藤原さん)

↑超解像エンジン「4K X-Reality PRO」を搭載。あらゆる映像を高精細に描き直す

 

<その3>明るいリビングでも深遠なる黒を再現

4Kチューナー 2基
4K VOD 7サービス
HDRフォーマット 4方式(※)
音声最大出力 30W

※:静止画フォーマットを除く

 

パナソニック

ビエラ TH-55HZ1000

実売価格 26万5800円

黒の締まりを向上させるブラックフィルターを採用し、リビングなど明るい部屋でもメリハリの効いた映像を楽しめる。映画館の設備などでも採用される音声規格「Dolby Atmos」に対応し、ステレオ音声も立体音響に変換可能だ。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W1228×H778×D348mm/約26.0kg

 

↑AI変換技術を採用。SDRはHDRのように、HDRはより美しい階調の映像に自動で変換する

 

↑スイーベル(首振り)機能を搭載。左右それぞれ15度まで回転し、テレビ背面の掃除もスムーズに行える

 

【いま買うべき理由】パネル制御機能が進化し、暗部の階調表現をさらに強化

「黒の締まりや階調表現など、上位有機ELモデルのノウハウを継承。ディテールの描写、ノイズ感、色再現など、全体のレベルが上がった印象で、細部まで見通しの良い映像が楽しめます」(藤原さん)

↑髪の毛の質感も忠実に表現。黒つぶれがなく暗部のディテールもはっきりわかる

 

<その4>同社初の有機ELテレビは、8Kで培った技術を応用

4Kチューナー 2基
4K VOD 5サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 65W

 

シャープ

4T-C55CQ1

実売価格 26万1330円

同社初の有機ELテレビ。新開発の4K画像処理エンジン「Medalist S1」を搭載し、高精細・広色域・高コントラストの映像を映し出します。スピーカーネットのないリフレクター構造で音声を前方へ導き、聴き取りやすいサウンドに。

 

SPEC●画面サイズラインナップ:65V/55V型●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●サイズ/質量:W1228×H771×D290mm/約28.0kg

 

↑省スペース設置が可能な回転式スタンド。視聴位置に合わせ画面角度を左右それぞれ約15度まで調整できる

 

↑薄型ながら大容量のミッドレンジスピーカーBOXを採用。独自の構造により、豊かな音域を広範囲に届ける

 

【いま買うべき理由】液晶で培った技術は、有機ELでより強みを発揮

「メリハリが効いて、明るく、細部まで見通しの良い映像が楽しめます。これまで液晶オンリーだったシャープですが、液晶で培った高画質技術は、有機ELでより強みを発揮しています」(藤原さん)

↑独自の広色域技術で赤・緑・青の階調を描き分ける。10億色以上の色を表示可能

 

【CHECK!】リビングでも個室でもOK!「48V型」がちょうどイイ

今夏から有機ELとしては最小画面サイズの48V型が登場。リビングだけでなく、パーソナルなスペースでの使用など幅広いニーズに応えてくれる。

 

<その1>クラウド上の映像情報を活用して、高画質を実現

4Kチューナー 2基
4K VOD 6サービス
HDRフォーマット 4方式
音声最大出力 72W

 

東芝

レグザ 48X8400

実売価格 24万2000円

詳細ジャンルやコンテンツごとの画質特性をクラウドから取得し、視聴中のコンテンツに適切なAI高画質処理を行う。6基のスピーカーとマルチアンプによるパワフルな低音も魅力。

 

<その2>画面が振動することで豊かな高音質を生む

4Kチューナー 2基
4K VOD 8サービス
HDRフォーマット 3方式
音声最大出力 25W

 

ソニー

ブラビア KJ-48A9S

実売価格 25万3000円

専用チューニングを施した高コントラストパネルにより、臨場感あふれる映像を楽しめる。上位モデルと同様、画面から音が出る「Acoustic Surface Audio」を搭載し、迫力の高音質を実現。

 

●紹介した商品のスペックにある「サイズ/質量」は、いずれもスタンドを含む数値

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

プロ写真家の撮り方に学ぶ! 身近な風景を「超広角レンズ」で切り取ってみよう

筆者が愛用するスナップ向きのカメラボディFUJIFILM「X-E3」にベストマッチな交換レンズを探す本企画ですが、今回は35mm換算で超広角15mmから広角36mmまでを1本カバーする「XF10-24mmF4 R OIS」をセレクト。レンズ側に手ブレ補正機能を搭載するため、ボディ側に手ブレ補正機能を持たない「X-E3」との相性も抜群です。

↑「XF10-24mmF4 R OIS」は重量410gと軽く、φ72mmのフィルターも使えます。右はFUJIFILM「X-A2」にフォクトレンダー「SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5」を装着したものです。ホットシューには水準器が取り付けられています

 

スナップショットの基本を見つめ直すために、FUJIFILM「X-H1」のオフィシャルCM動画撮影に参加した小平尚典さんに同行してもらいました。小平さんは1980年より写真週刊誌「FOCUS」の専属カメラマンとして活躍、御巣鷹山の日航機墜落事故、ホテルニュージャパンの火災などの報道写真から、若き日のスティーブ・ジョブズ、ビル・ゲイツなどの人物写真まで幅広く撮影、現在はメディアプロデューサーとして活躍中。2020年には富士山ドローンサロンを開設するなど常に新しいことに挑戦し続けています。

↑現在はメディアプロデューサーとして活躍されている小平尚典さん

 

仕事でも広角は10-24mmがあれば大丈夫

小平さんが仕事で使っているFUJIFILMのカメラボディは「X-H1」と「X-T2」で、交換レンズは標準ズームの「XF16-55mmF2.8 R LM WR」と広角ズームの「XF10-24mmF4 R OIS」、そして望遠ズームの「XF100-400mmF4.5-5.6 R LM OIS WR」の3本で、これに単焦点のマクロレンズ「XF80mmF2.8 R LM OIS WR Macro」を加えているそうです。

 

「80mmはポートレートにも使える柔らかい描写の傑作レンズですよ。あ、今日は広角ズームの話でしたね。10-24mmは歪みが少ないので建築写真にも使えます。単焦点レンズを複数持ち歩く必要がないので仕事にも散歩にも欠かせませんね」と小平さんも太鼓判を押します。

 

私はさらに超広角が使える「XF8-16mmF2.8 R LM WR」とどちらがいいか悩みましたが、重さが805gもあり、手ブレ補正非搭載だったので、スナップにはちょっとヘビーかと思い、10-24mmを選びました。ということで、今回は2人とも自前の超広角ズーム10-24mmで撮影します。

 

「この10-24mmレンズは、まず超広角15mm(35mm換算、以下も同じく)でのぞいてみて、20mmぐらいに戻しながら、ファインダーの四隅を見ながら調整していきます。それ以外は24mmにしてますね。ズーミングをして動かない棒立ち状態だと迫力ある写真は撮れないので、自分自身が動いて被写体を撮影しています。自らが動くフットワークが大切。広角ワイドはどうしても歪みが出ますが、それを気にするより、やはり広角はグッと被写体に寄るタイミングがコツだと思います」と小平さん。

↑「X-A2」は背面のチルト式液晶モニターを使って素早くローアングル撮影ができるという

 

瞬間を切り撮るために風景も連写する

小平さんも私もフィルムカメラ時代からのカメラユーザーであり、モノクロフィルムの現像から引き伸ばしまで、暗室にこもって自分でやっていた世代です。当時のフィルムは36枚撮りが最長で、実際は38枚ぐらい撮れましたが、それが終わるとフィルム交換が必要でした。撮影機材+フィルムを持ち歩く必要があり、海外ロケではフィルム管理が重要でした。

 

当時、フィルムは貴重であり、無駄なシャッターを極力切らないように気を配っていました。まあ、スタジオ撮影の場合は話が別で、冷蔵庫にフィルムがたっぷり入っていてじゃんじゃんシャッターを切っていましたが。その当時から一転して、デジタル時代は電池がなくなるまでシャッター切り放題で、何千枚も撮影可能です。これは夢のような話なので、私は、つい無駄に撮影枚数が増えてしまいます。小平さんは連写モードを常用されているようで、1つの被写体に対してのカット数が多いそう。

 

「最もいい瞬間がいつ訪れるのかを予想してシャッターを切りますが、その前後にもっといい瞬間があるかもしれません。ほんの数秒の違いかも知れませんが。風景写真でも光線の加減、風向きの違い、ほんのわずかな動きを捉えるため連写します」(小平さん)

 

そして、小平さんのモードダイヤルは常にMモードつまりマニュアルです。

 

「撮影モードはマニュアルです。ミラーレスほど、マニュアルで撮影すると楽しいものはないです。スナップであれば、シャッター固定で、例としてISO200で1/500sec、F5.6あたりから、ファインダーを見ながら、その絵柄の状況に合わせながら絞りリングを動かします。自分の気に入った露出で撮影できることは最高に楽しいです。もちろん開放で撮影したい場合はシャッタースピードを変えていきますが、フジのXシリーズは非常に操作がしやすくストレスはないですね。ぜひ、マニュアルでの撮影に挑戦してください。画質を重視するのでISO感度も200に固定、オートにはしません」と小平氏が、自身の撮影スタイルを語ってくれました。

↑「X-E3」に装着した10-24mmはボディが小柄なので大口径ズームに見えます

 

繊維の街・日暮里から谷中銀座、根津神社まで歩く

小平さんと待ち合わせたのは繊維の街として有名なJR日暮里駅。繊維街をブラブラ歩いて駅まで戻り、谷中銀座から根津神社へと抜けるルートを歩きました。スナップなので特に被写体は決めていません。小平さんは「X-A2」と「X-H1」の両方のカメラを使って撮影しています。「X-A2」を使った撮影ではレンズの焦点距離は22.5mm(35mm換算)になります。私は10-24mmの広角ズームのみで撮影、絞り優先AEでISO感度はAUTOにしました。それでは作例をご覧下さい。

 

【作例】

↑繊維街に入りカラフルな紐が軒先に並べられた店頭を切りとりました
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/1700sec F13 ISO12800 20mm相当で撮影)

 

↑同じ店頭を小平さんが撮影。歩道と人物を入れることで奥行き感が出ると同時に、軒先という状況もハッキリ分かるようになりました
(FUJIFILM X-A2 SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 1/60sec F8 ISO200で撮影)

 

↑歩道にあったオブジェ。場所を説明するため交差点の日暮里駅前と書かれた信号を入れました。
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/420sec F5.6 ISO200 36mm相当で撮影)

 

↑同じ被写体をX-A2で撮影する小平氏。広角レンズなのでかなり被写体に接近しています

 

↑小平さんは正面から連写してバイクのドライバーのポーズと位置がいいカットをセレクトしました。オブジェは動きませんが、背景が変化するため連写モードを使っています
(FUJIFILM X-A2 SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 1/60sec F8 ISO200で撮影)

 

↑老舗の佃煮専門店、中野屋を撮影。歩いてきた女性を入れることで動きを出しました
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/340sec F8 ISO200 30mm相当で撮影)

 

↑小平さんは15mmで空と周囲の状況を写し込んでいます。歩いている女性の背景が暗い位置で撮影しているため、白い服が浮かび上がって見えます
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/2000sec F4 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑経王寺の山門。山門の暗部がつぶれないようにダイナミックレンジを拡張するモードで撮影。奥の風景が額縁のように見える様子を狙いました
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/240sec F8+0.67 ISO800 24mm相当で撮影)

 

↑小平さんは15mmで手前の花にピントを合わせて、山門はボカして遠近感を強調しています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F4 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑谷中銀座と七面坂の分岐点。正面に見えるのは犬専門のトリミングサロン。手前の道を入れて道路の二股の様子を強調しました
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/750sec F8 ISO200 29mm相当で撮影)

 

↑小平さんは電信柱が全部入るまで空を入れて撮影。左側の道路には自転車も入り、動きのある画面になっています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F8 ISO200 24mm相当で撮影)

 

↑谷中銀座を撮った小平さんの1枚目。人影のない人気商店街、新型コロナウイルスの影響を感じさせられます
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F5.6 ISO200 18mm相当で撮影)

 

↑小平さんの2枚目。ズーミングで画角を狭くして手前の道路をカットして影と日向のコントラストを強調しています。影の面積が増えて不安なイメージがかき立てられます
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F7.1 ISO200 19mm相当で撮影)

 

元々は小川だったへび道で猫を探した

これまでのカットを見比べると、私の方が説明的な構図が多いと感じます。お店はこう撮る、お寺はこう撮るといった既成概念にいつしか囚われてしまっていたようです。このため、15mmという画角を活かしきれずについズーミングしてしまいがちに。

 

小平さんは被写体と向き合った時には、凄く高い位置から、地面すれすれのローアングルまで様々な構図を試して、順光、斜光、逆光と光の向きも検討してシャッターを切っていました。お寺を撮るのではなく、そこに何か面白い発見があるかどうか探す。そんな視点で街を歩いているそうです。

 

ここからは藍染川という小川を埋め立ててできた、へび道を歩きます。猫を探しながら歩いたのですが、なかなか本物の猫には出会えませんでした。

 

【作例】

↑小平さんが最初に見つけた猫。民家の白壁に描かれホッコリした雰囲気、左手前のネコジャラシも効いています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F5.6 ISO200 36mm相当で撮影)

 

↑私が発見した猫は三次元に飛び出していました。トタンの壁に映った影の形もユニークでした
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/1100sec F4 ISO400 36mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮ったホテルリブマックス日暮里。超広角レンズのパースを使って建物の高さを強調しています。手前に自転車を入れることで画面に動きが出ました
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F7.1 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮った、千駄木駅近くの通り、古い建物と新しい建物が混在、右に見えるリバティというパン屋さんは地元では有名らしいです。手前を走る自転車が街を生き生きと見せています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/500sec F5.6 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑私が撮った道端に植えられたほおずき。最短撮影距離24cmなのでマクロ撮影もできます
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/300sec F4 ISO200 29mm相当で撮影)

 

↑根津神社の千本鳥居。普段は参拝客で一杯らしいのですが誰もいませんでした。逆側から見ると家内安全などのお願い事が書かれています
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/75sec F8 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑小平さんが撮った千本鳥居。色褪せた鳥居を混ぜることで画面に奥行きが出ています。さらに道をカットして鳥居だけをオブジェとして魅せています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/60sec F4 ISO200 36mm相当で撮影)

 

広い所を広く、狭い所も広く撮れるワイドアングル

スナップには広角レンズがよく似合います。風景のより広い範囲を切り取りたい、狭い所は広く見せたい。そんな想いが広角レンズを選ばせます。その反面、被写体に思い切って近付かないと、テーマが背景に埋もれてしまうことも。広い範囲が写るので画面が散漫になりやすく、せっかく広角で撮影したのにPC画面でトリミングして使う。これでは広角レンズの意味がありませんね。

 

プロの物撮りなら周囲を広めに撮ってトリミングして使うこともありますが、スナップショットはなるべくノートリミングで。そのためには撮影時に画面の四隅まで神経を配って構図を決める必要があります。それだけではなく、一瞬のシャッターチャンスにも反応しなければなりません。インパクトのある被写体なら背景に負けずに目立ってくれるはずです。

 

最後に小平さんが最近テーマにしている木の写真と、私のホームグランドの吉祥寺で撮ったスナップをご覧下さい。

 

【作例】

↑逆光で絞り込み太陽の光芒を入れています。キレイな放射状の光が写るのがフォクトレンダーのこのレンズの特徴です
(FUJIFILM X-A2 SUPER WIDE-HELIAR 15mm F4.5 1/60sec F8 ISO200で撮影)

 

↑根津神社境内の巨木。こちらも逆光ですがレンズの性能がいいのでほとんどフレアが出ていません。階調性が豊かで、明るい空から暗い幹まできちんと描写されています
(FUJIFILM X-H1 XF10-24mmF4 R OIS 1/1000sec F5 ISO200 15mm相当で撮影)

 

↑降り出した雨の中を傘も差さずに早足で歩く女性。ノーファインダーで撮影。絞り開放だったのでAFが合ったのは偶然でした。後ろ姿でも人物認識してほしいです
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/200sec F4+0.33 ISO400 15mm相当で撮影)

 

↑吉祥駅南口からアトレを出た交差点。パースが強調され、ベンツのフロントノーズが長く見えています。道路も実際より広々としています
(FUJIFILM X-E3 XF10-24mmF4 R OIS 1/300sec F4+0.33 ISO200 15mm相当で撮影)

 

これからの涼しい季節は、ぜひ広角レンズをつけたカメラを持って、身近な風景を撮ってみてはいかがでしょうか。レンズを通して見ることで、見慣れた景色のなかにも新たな発見があると思いますよ。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

レトロなミラーレス一眼に「圧倒的機動力」をプラスする! FUJIFILM「X-E3」を自分仕様にカスタマイズしてみる

「ネオクラシックカメラ」に似合うMFレンズを探せ! 「U3万円」から始める交換レンズ選び

 

レコードだってワイヤレス再生! ティアックのBluetooth対応レコードプレーヤー「TN-280BT」

オーディオ市場では、ポータブル分野のみならずホームオーディオ分野でもワイヤレス化が進んでいます。

 

ティアックは、Bluetoothトランスミッターを搭載したレコードプレーヤー「TN-280BT」を9月中旬に発売します。直販価格は2万7280円。

↑ティアック「TN-280BT」

 

「TN-280BT」は、ベルトドライブ方式を採用したアナログレコードプレーヤー。Bluetoothトランスミッターを搭載しており、BluetoothヘッドホンやBluetoothスピーカーと組み合わせることで、ワイヤレスでレコードの音が楽しめます。

↑レコードの音をワイヤレスで出力可能

 

また、Bluetooth機能のあるオーディオシステムと組み合わせれば、ケーブルの配線を気にせず自由に設置することも可能。フォノイコライザーアンプを内蔵しているので、フォノ入力を持たないステレオアンプやミニコンポ、ラジカセなどに出力して音楽を再生できます。

 

本体には高い剛性と制振性の高密度MDFを採用。安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッターや、アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアームも装備しています。

↑安定した回転を実現するアルミ・ダイキャスト製プラッター

 

↑アンチスケーティング調整機構付きスタティックバランス型ストレート・トーンアーム

 

VM型カートリッジを装着しており、カートリッジの交換も可能。回転数は33 1/3と45回転から選択できます。

 

ワイヤレスで手軽にレコード再生できるBluetoothトランスミッター内蔵のレコードプレーヤーで、お手持ちのレコードを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

スタイリッシュな薄型デザインのDD型ターンテーブル ティアック「TN-4D」

“機材シェア”でもっと手軽に!「Vlog」の楽しみ方とカメラの選び方

海外ではすでに多くの有名Vloggerを輩出している “Vlog”(ブイログ)。VlogとはVideo blogの略で、いわばブログを動画で撮影したもののこと。おうち時間が増えたことで、日本でも人気が加速してきています。配信されるVlogを観るのも楽しいけれど、撮る側になって発信してみたいと思う人も多いのではないでしょうか。そこで今回は、動画撮影に必要な機材一式をレンタルできる新サービス「シェアカメ」に着目。東京カメラ機材レンタル株式会社 シェアカメ部を訪ね、Vlogの楽しみ方やおすすめのカメラについて教えてもらいました。

 

配信場所はYouTubeが優勢

これまでのSNSでは、今日どんなところへ行ったか、何を食べたか、友だちとどんな話をしたか……、それを文章でまとめたり、写真を掲載するのがブログのあり方でしたよね。それが、SNSでも長尺の動画配信ができるようになってきたことで、日常をVlogで表現する人が増えているのだとか。

 

「インスタグラムではIGTVというサービスがスタートし、フォロワー1万人以上の方は60分、一般の方でも15分までの動画が配信できるようになりました。今はYouTubeで配信している方が多いのですが、5Gになったことで動画配信に強いSNSが新たにできるかもしれませんし、IGTVがさらに使いやすくなるかもしれません。ストーリー機能でももっと長い動画をのせられるようになったら、Vlog人口はますます増えるでしょうね」(東京カメラ機材レンタル株式会社 シェアカメ部・浪岡拓也さん、以下同)

 

YouTubeは企画もの、Vlogは日常を伝えるためのもの

動画配信で人気を博しているYou Tuberとの違いは、その内容にあるそうです。

 

「You Tubeはかなり企画内容に特化していて、たとえば“○○をやってみた”というチャレンジ企画や、“○○をしたらどうなるか”という検証もの、お笑い番組のような企画ものの動画が多く上がっています。芸能人や有名人のコンテンツも多く、テレビの代わりに観られる新しいメディアという立ち位置です。タイトルにも奇抜な言葉が選ばれ、タイトルだけでバズらせる方法などもあるようですし、編集も上手です。

 

一方、Vlogはあくまで“ブログ”ですから、その人の日常を追えるような動画が人気です。編集も、テンポよく短くまとめるというより、時間の流れが感じられるような自然体のものが多いんです。たとえば近所のカフェまで散歩して行く動画や、旅行先で撮影した動画、カップルが家でまったりしている様子など、日常をありのままに映していきます。視聴者が笑えるとかためになるという軸ではなく、ただただその人の日常を垣間見て、“なんかこんな生活いいなあ”と思えるような、ほのぼのとしたコンテンツが多く見られます」

 

「日常をそのままに」が流行したのは“SNS疲れ”が原因

古くはmixiにはじまり、主に友人知人とのつながりを持つFacebook、まったく知らない人への情報拡散力が強いTwitter、共通の趣味や嗜好を持つ方とつながることができるInstagramと、これまでさまざまなSNSが生活に根づいてきました。

 

「なかでも若い世代に定着しているのがInstagramです。写真を加工することが当たり前になり、インスタ映えという流行語も生まれたように、非日常的な世界観を撮影したものが高く評価されています。ただ、現実とSNSに差があるわけですから、SNS疲れする方も多くなってきたんですね。そこで“ありのままの、なんでもない日常”を配信したり閲覧したりできるVlogが、“安心できる”“ほっとする”と人気になってきたのです」

 

外出自粛期間にVlog人気が急上昇した理由

日本でも、3月から自宅で過ごす時間が増えたことにより、Vlogはさらに成長を遂げました。Vloggerが撮影に割く時間が増えたことも要因のひとつですが、人と触れ合える機会が減ったことや外出ができなくなり、 “人が何をしているのか見たい”“バーチャルでも旅をしたい”と思う方が増えたことにあります。

 

「特に人気が高まったのは、地方に住んでいらっしゃる方の動画でしょうか。さまざまな地域で撮られた動画は旅の擬似体験ができて、楽しんでいた方が多かったように思います。また、これまでYou Tuberとして活躍していた方や芸能人がサブチャンネル的にVlogをはじめて、そこで日常生活を見せていく、という動きもありました。おうち時間をいかに充実させるか誰もが悩んでいた時期ですし、家での楽しみ方を工夫しているVloggerの動画は閲覧数が伸び、ダルゴナコーヒーに火がついたのも記憶に新しいですよね」

 

自分とは違う生活を覗き見して「擬似体験」できるのがVlogの魅力

企画ものではないVlogの中でも、あるテーマがトレンドになることがあります。そのひとつが「ルーティーン動画」。朝起きて出勤や通勤をするまでの家での過ごし方を追ったものや、夜帰宅してからの生活の様子を映したものです。

 

「ルーティーンで有名になったのは、in livingさんでしょうか。すでに1年前に朝のルーテーィン動画を上げていて、現在では36万人のチャンネル登録者がいます。また、チャンネル登録者数6万人の“とみいちゃんねる”のとみいさんは看護師さんでいらっしゃるようです。そういう一般の方の日常生活を見て、自分もこういう生活がしたいなと思ったり、同じものを買ったりするんですよね。芸能人のようにまったく手が届かないわけではなく、同じ生活ができそうだなと感じる身近さを感じられるのが人気の理由でしょう」

・in living https://www.youtube.com/c/inlivingjp/
・とみいちゃんねる https://www.youtube.com/channel/UC5sFOdJgghgbtiqyYrTpqvg

 

「これとは反対に、こういう人ってどういう生活をしているんだろう? という興味から閲覧数が伸びるものもありますよ。芸能人の日常生活や、国際結婚をしたカップルのチャンネルが人気です。Pizzangi Channelは、日本人男性とイタリア人女性のカップルのVlogで、文化の違いや料理にまつわるコンテンツ、イタリア語講座などがあります。Vlogのおもしろいところは、豪華な生活をしている芸能人や著名な方だけでなく、ワンルームで生活している方の暮らしぶりもおもしろく見られるところ。自分との共通点でつながるのではなく、自分とは違う生き方をしている人の動画も楽しめるのがいいところだなと思っています」

・Pizzangi Channel https://www.youtube.com/channel/UCDHr0JHqeJgR9yx5Mc04zTw

 

「カメラをシェアする」というシェアリングエコノミーの考え方

観るだけじゃなく自分で撮影してみたい! とVlogをはじめたい方におすすめなのが、カメラをレンタルできるサービス。東京カメラ機材レンタル株式会社が立ち上げた「シェアカメ」では、プロのカメラマンとしての目線を持ちながら、個人ユーザーが使いやすいカメラを中心に取り揃えています。

 

「20代〜30代前半の若い世代は、何かをシェアするということにとても長けています。カーシェアリング、シェアオフィス、シェアハウスなどをうまく活用して、自分のしたいことを低コストで実現しているんですよね。カメラは高価なものですし、すぐに買い換えるということもできないもの。それなのに、使いやすさや撮れる映像のクオリティーなどは使ってみないとわかりません。ですからまずはシェアカメでレンタルして、使ってみて買いたいものを決めていただいたり、旅行するときにだけ、あるいは作品撮りしたいときにだけカメラを借りて楽しんでもらえたらなあと思ってサービスを開始しました」

 

続いて、Vlogをはじめたい方に向けて、浪岡さんにカメラを選んでいただきました。

Vlogをはじめたい人におすすめの動画カメラ 3選

Vlogをはじめたい方に向けて、浪岡さんにカメラを選んでいただきました。スマートフォンでも動画は撮れますが、映像の美しさや撮れる範囲を考えると、やはり専用のカメラを持つことをオススメしたい、とのこと。

 

「スマートフォンで撮影したものは、どうしてもスマートフォンの域を超えないんですよね。試しに撮ってみてもいいとは思いますが、撮ったものを見返したときに、“こんなんじゃなかった”と、がっかりする可能性があります。最新のスマートフォンでも、背景のボケ感がいまいちだったり、歩きながら撮ったら手ブレが激しかったり……。いつも見ているVlogのように撮りたい!と思ったら、まずはカメラで撮影してみることをオススメします。きっと見返すのが楽しみになりますよ!」

 

1. 何を撮っても美しい! オールマイティーなSONYのVlog用カメラ

ソニー「VLOGCAM ZV-1G シューティンググリップキット」
シェアカメレンタル料9980円(税込/送料無料/2泊3日)

 

“VLOGCAM”という名称がつけられているとおり、まさにVlogを撮るために開発されたデジカメです。世界中のVloggerの声を集めただけあって、インカメ(自撮り)も商品撮影もなんでもオールマイティーに美しく撮影することができるよう、オート機能が充実しています。

 

「人物撮影のときには背景をぼかしたり、商品をカメラ前に出して紹介するときにはその商品にピントを合わせたり、まるでそこにカメラマンがいるかのようにカメラが感知して撮影してくれます。カメラ上部についているマイクは前に向かってついていますので、自撮りしていても声を鮮明に録音でき、車や風の音といった騒音はなるべく拾わず、声が聞き取りやすいのも特徴です」

↑「映像のきれいさは一眼レフやミラーレスには及びませんが、そのようなカメラは機能を理解して使いこなせるようになるのが難しいですよね。こちらは操作も簡単でわかりやすく、使い勝手も抜群です。グリップの部分を開くと三脚になるので、これ一台持っていけば何でも撮影できますよ」

 

2. 手ブレ知らずで広い画角が撮影できるアクションカメラ

GoPro「HERO8 Black」
シェアカメレンタル料7980円(税込/送料無料/2泊3日)
※初心者セット(アームや防水ケースつき)9000円

 

GoProは、探検撮影用のヘルメットカメラやウェアラブルカメラを開発している企業で、アクションシーンを撮るのに適したカメラを多く開発しています。

 

「GoPro社製のこのカメラは幅はわずか7cm弱、重さも126gと超軽量でありながら、画角が広く、腕を思い切り伸ばさなくても広い絵を撮ることができます。頑丈で防水効果も高く、身につけてスポーツしながら撮影したり、海や川など水のあるところに持っていったりするのも怖くありません。スマートフォンと比べても断然小さいので、カフェでお茶しているところや人が多いところでの撮影も仰々しくならず、人の目も気にならずに撮影できますよ」

↑「シェアカメでは、グリップや三脚として使えるアームや防水用ケースなども含めた初心者セットもレンタルできます。このままでは撮影している絵が見えないのですが、スマートフォンと連動させることで映像を確認することができるようになります。スマホでシャッターを押すなど、リモコンとしても使うことができますよ」

 

3. 2台目としてもオススメ! スマホより小さいから旅先にも

DJI「OSMO POCKET」
シェアカメレンタル料3480円(税込/送料無料/2泊3日)

 

ブレずにレンズをスムーズに回転させてくれるジンバルが、撮影したいものをしっかり捉えてくれる手持ちカメラです。

 

「とにかくこのジンバルが優秀で、歩く人を追いかけるだけの映像でも映画のような臨場感と安定感があります。ポケットサイズで立ち上がりも早く、“今!”と思ったときにすぐ取り出して撮影できる手軽さがあります。インカメにして自分を撮影するより歩きながら街を撮影したり、家族を追いかけて撮影したりするのに適しています。映像の質はやや下がりますが、このコンパクトさを気に入って2台目として使われている方も多いです。いくつかのカメラで撮影して編集したいときにもオススメです」

↑「スマートフォンをドッキングさせて、撮影している画像を確認することもできます。編集機能にも優れていて、テンプレートがあるので、初心者の方にもスムーズにお使いいただけますよ」

 

他にも「シェアカメ」では、一眼レフや写真用の撮影セットなどの取り扱いがあり、「動画配信セット」や「星空・夜景撮影セット」などと用途に合わせて一式レンタルできるのも魅力的です。そのなかでもVlogやブログに必要となりそうなアイテムを紹介します。

 

・スマホで撮影したい人はアクセサリーをレンタルしてクオリティアップ

DJI「OSMO MOBILE 2」
シェアカメレンタル料:3480円(税込/送料無料/2泊3日)

 

こちらは動画のブレを抑えて撮影することができるジンバル。スマートフォンで撮影したい方は、折り畳めるスマートフォンジンバルをレンタルするのがオススメです。485gと軽量なので、片手で持って自撮りをすることもできます。「手ブレが防げるだけでなく、アプリを導入すればタイムプラスやスローモーション撮影もできるんです。操作も簡単ですから、カメラの扱いに慣れていない方でも満足できる撮影ができると思いますよ」

 

・映像がキレイなカメラも使ってみたい! という人はやっぱり一眼レフ

パナソニック「LUMIX DC-GF10 標準&望遠レンズセット」
シェアカメレンタル料7500円(税込/送料無料/2泊3日)

 

しっかりとした絵が撮れて、さらにかわいいカメラでテンションを上げたい方には、こちらのLUMIXがオススメ。スマートフォンより小さくて、肩にかけてお出かけしても重さが気になりません。「風景や料理など、映像の美しさを追求したい方や、動画だけでなく写真も撮りたい方は、やはり一眼レフやミラーレスがよいでしょう。SNSにアップすると解像度が下がってしまうので、撮ったままの画質で載せることはできませんが、それでもやはり絵の美しさが際立ちます」

 

・作品や料理などの物撮りメインで写真の撮影をしたい人はセットで

「料理・趣味撮影セット」
シェアカメレンタル料1万6000円(税込/送料無料/2泊3日)

 

自宅ではなかなかできないのが、白い背景で物を撮影すること。このライトボックスを使えば白い背景で明るく撮影することができます。「ハンドメイドの作品を撮影する方や、料理などの仕上がりを撮影したい方に向けたセットです。物を美しく撮れるキヤノンEOS7Dに、薄型ビデオライトをセットしています。ストロボと違い、スイッチを入れればずっとつけておける照明なので、画面で明るさを確認しながら明暗を調整することができます。三脚は真俯瞰から撮れるよう直角にもセッティングできます」

 

何かおもしろい映像を、と思うと気後れしてしまいますが、日常をありのままに撮影するVlogなら気軽にチャレンジできそう。文章を書くのが苦手でブログやSNSを積極的にしていなかった人も、動画を撮影して発信する楽しみを知れば、いずれ人気Vloggerになれるかもしれません。

 

【Information】

東京カメラ機材レンタル シェアカメ部

https://s-came.jp/
https://www.instagram.com/sharecame_jp/
問い合わせ先=support@s-came.jp

9月より、撮影した写真を補正や合成をしてもらえる「写真・画像加工スタジオ」サービスもオープン。
https://s-came.jp/photo

 

ネット動画やゲームに最適! テレビの可能性を広げる東芝の液晶テレビ「レグザ V34」シリーズ

東芝映像ソリューションは、「REGZA(レグザ)」ブランドより、ネット動画視聴やゲームプレイなどのプライベートユースに適した液晶テレビ「レグザ V34」シリーズ3機種を9月18日から発売します。

↑レグザ V34シリーズ

 

ラインナップは、フルHD解像度(1920×1080ドット)の40型「40V34」と、HD解像度(1366×768ドット)の32型「32V34」、24型「24V34」の3機種で、実売予想価格は40型が6万3000円前後、32型が4万8000円前後、24型が3万6000円前後(いずれも税抜)。

 

コロナ禍で中小型テレビのニーズが急増

この数年間、前年比80~90%で推移していた中小型テレビ市場が、ステイホームによるプライベートニーズの高まりにより急激に拡大。視聴傾向としては、YouTubeやAmazon Prime Video、Netflixなどのネット動画の利用率が上昇しており、同社の調べによると、5月時点のテレビでのネット動画視聴時間は1日約1時間30分で、昨年12月と比較し177%伸長しているそう。

↑東芝映像ソリューションのブランド統括マネージャー 本村 裕史氏によると、ステイホームによりネット動画の視聴時間が大きく伸びているとのこと

 

そのようなニーズに対応するため、同社ではネット動画やゲームプレイを快適に楽しめるプライベートユース向けの液晶テレビをを開発。低価格な中小型の非4Kモデルをラインナップに追加し、2台目・3台目需要を狙います。

 

ネット動画やゲームが快適に楽しめる

V34シリーズは、地デジ放送に加えてネット動画まで高画質化し、快適なクイックレスポンスを実現する新開発映像処理エンジン「レグザエンジン Power Drive」を搭載。豊富なネット動画配信サービスに対応するほか、6つのサービスに瞬時にアクセスできる「ネット動画ダイレクトボタン」も備えています。

↑40型の「40V34」

 

【対応するネット動画配信サービス】

Netflix、Amazon Prime Video、YouTube、dTV、ABEMA、Hulu、TSUTAYA TV、DMM.com、U-NEXT、DAZN 、Paravi、スカパー!オンデマンド、Rakuten TV

 

↑リモコンに「ネット動画ダイレクトボタン」を採用。瞬時にネット動画サービスにアクセスできます

 

また、ゲームプレイ時に映像表示の遅延を抑える「瞬速ゲームモード」を搭載。表示遅延0.83msという、業界トップクラスの高速表示を実現しています。

↑「瞬速ゲームモード」のイメージ。遅延を抑え、快適にゲームをプレイできます

 

画質面では、「レグザエンジン Power Drive」が高度にダイナミックガンマ制御を行い、高コントラストな画質と36色軸カラーイメージコントロールによる自然な色合いを再現。視聴環境に合わせて輝度や精細感を自動調整する「おまかせオートピクチャー」や、地デジのノイズを抑えて高精細に再現する「地デジビューティHD」、ネット動画を高画質化する「ネット動画ビューティHD」などの機能を搭載。テレビ放送もネット動画もノイズの少ないクリアな画質で楽しむことができます。

↑新開発映像処理エンジン「レグザエンジン Power Drive」を搭載

 

↑ネット動画を高画質化する「ネット動画ビューティHD」

 

音質面では、バスレフ型ボックススピーカーシステムとデジタルサウンドプロセッサーで、明瞭な音質と自然な音像定位のリアルな高音質を実現する「レグザパワーオーディオHD」を搭載しています。

 

また、録画機能に強いレグザらしく、「おすすめドラマ」「ゴルフ」「話題の番組」などお気に入りのジャンルを登録しておくだけで、録画予約しなくても自動録画してくれる「おまかせ録画」など、録画機能も充実しています(録画には別売のUSB HDDが必要)。地デジ/BS/CS放送のチューナーは各2基備えており、番組を視聴しながら裏番組の録画も可能です。

↑録画した番組をジャンルなどで分類して表示する「おすすめ録画リスト」

 

これまでの、4K/8Kの高精細な大画面でテレビ放送やBD/DVDなどのコンテンツを視聴する、という方向性とは異なり、ネット動画やゲームを楽しむことに主眼を置いたコンセプトが新しい東芝レグザ「V34シリーズ」は、テレビの可能性を広げる“ニューノーマル時代のテレビ”として注目を集めそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

テレビ新製品の季節。レグザは史上最高画質を実現した4K有機EL「X9400」が映像エンジンからして凄い

もう面倒な画質調整は不要! “クラウド×AI技術”で進化した東芝4K液晶レグザ「Z740X」

音の“キモ”がほかとは違う! ゼンハイザーが2万円台の完全ワイヤレス「CX 400BT」発売

ゼンハイザーが、音質を徹底追求した完全ワイヤレスイヤホン「CX 400BT True Wireless」を9月下旬に発売します。価格はオープンですが2万3500円前後で購入できそうな期待のミドルレンジモデルです。

↑CX 400BT True Wireless

 

ゼンハイザー入門にも最適なミドルクラスのTWS

カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開になります。今年の4月に発売された「MOMENTUM True Wireless 2(以下:MOMENTUM TW2)」に続く、ゼンハイザーの3つめの完全ワイヤレスイヤホンです。

 

CXはゼンハイザーのミドルレンジクラスの定番モデルが冠するシリーズ名です。音質とシンプルな機能性のバランスがとてもよいシリーズなので、国内外でポータブルオーディオの入門層にも多く支持されています。

↑CX 400BT True Wireless(ブラック)

 

↑CX 400BT True Wireless(ホワイト)

 

上位モデルが搭載するアクティブ・ノイズキャンセリングや外音取り込みの機能は省かれていますが、ゼンハイザーが自社で設計・開発してチューニングを追い込んだ7mm口径の高音質ダイナミック型ドライバーが本機にも搭載されています。自社開発のドライバーを搭載する完全ワイヤレスイヤホンはまだあまり多くないだけに、ゼンハイザーが本気で音質にこだわってこのイヤホンをつくった意気込みが伝わってきます。

↑側面にブランドロゴを配置。耳に触れる側に緩やかな曲面を設けています

 

ワイヤレスイヤホンにとってもうひとつ音作りの核となるシステムICチップには、クアルコムの製品を採用しています。スマホなど音楽プレーヤー機器との接続はaptXのほか、AAC/SBCの各コーデックに対応しています。音楽プレーヤー機器とのワイヤレス接続は片側イヤホンを基点とするリレー方式になりますが、上位のMOMENTUM TW2と同じく感度の高いLDSアンテナを積んだことで、音途切れやノイズの混入が少ない安定した接続性能を実現しているそうです。

↑ケースも片手に収まるサイズ感としています

 

初代機にもよく似た力強いサウンド

aptX接続に対応するGoogle Pixel 4aと、AAC接続によるリスニングをiPhone 11 Proをリファレンスにして音を聴いてみました。音質は明るくてパワフル、元気なサウンドです。力強さと繊細さの両方を持ち合わせており、音楽の輪郭を正確に、かつ丁寧に描き分けます。結果、ボーカルや楽器の生演奏を間近で聴いているような、真に迫るイヤホンリスニングが楽しめました。

 

高域の見晴らしや細かな音の粒だちの良さは上位機種のMOMENTUM TW2の方がさすがに上手であるように感じますが、中低域の鋭いアタックと肉付きの良さは初代の「MOMENTUM True Wireless」にもよく似ていると思います。どのジャンルの音楽も楽しく聴けるイヤホンですが、特にロックやポップス系の楽曲を聴いてみたファーストインプレッションは良いものでした。

↑右側の大きい方が上位機のMOMENTUM True Wireless 2

 

↑CX 400BTは上位機に迫る高い質感としています

 

イヤホンの形状は長時間の音楽リスニングを続けていても耳に負担がかからないよう、人間工学に基づく設計を重視しながら装着感を高めています。耳に触れる内側部分に緩やかなカーブを付けて優しいフィット感に整えています。シリコン製イヤーピースのサイズはXS/S/M/Lの4種類が付属。

 

機能充実のアプリと連携

ゼンハイザーのワイヤレスヘッドホン・イヤホンが対応する「Smart Control」アプリはCX 400BTの設定操作にも対応しています。無料のアプリをダウンロードして、アプリから接続設定やイコライザーによる音質調整ができます。

 

今年の夏に実施されたソフトウェアアップデートにより、音質調整は円形のオブジェクトをグラフィックイコライザーの中で任意の位置に動かして好みのバランスに設定できるモードのほかに、高中低域3つのスライダーを調整するモードの2つが揃いました。カスタマイズしたイコライザー設定に名前を付けてプリセットとして保存すると繰り返し使えます。またアプリにはイヤホンを接続するプレーヤー機器をリストから選んで簡単に切り換えられる機能も新設されました。

 

シリコン製イヤーピースによるパッシブな遮音性能も高いので、音が漏れることなくストレートに鼓膜を刺激する力強さが実感できます。外音取り込み機能が搭載されていないので、屋外でのリスニング、オフィスや自宅でビデオ会議の場面などに使う場合は周囲に気を配りたいところです。

 

コンパクトでフィット感が高いイヤホンなので、スポーツシーンで使いたくなるかもしれません。ところが残念ながらCX400 BTのイヤホン本体は防滴・防水性能をうたっていません。本体に水滴が付着した場合は乾いた布などで速やかに拭いて使うことをおすすめします。

 

本体の左右サイドパネルにはタッチセンサーリモコンが内蔵されています。上位のMOMENTUM TW2と同様にタッチ操作に対して機敏に反応してくれます。リモコンのボタン操作に割り当てるコマンドはSmart Controlアプリから自由に設定を変更可能。

 

イヤホンの内蔵バッテリーによる連続音楽再生は約7時間、ケースによる充電を足すと約20時間に到達します。MOMENTUM TWS2と使い勝手の上では肩を並べるスペックです。フル充電に必要な時間は約1.5時間。10分間のスピードチャージで約1時間の連続再生が楽しめます。

↑充電ポートはUSB Type-C

 

同価格帯TWSのリファレンスになれる音質

独自開発のダイナミック型ドライバーの量産を安定軌道に乗せて、2万円台で購入できる手頃なCX 400BTにも展開してきたゼンハイザーの底力には脱帽しました。最新の音楽作品も力強く鳴らすことができて、音質面の完成度がとても高いイヤホンであることを誰もが実感できると思います。ドイツの老舗・ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホンを気軽に楽しんでみたい方の期待にベストマッチするモデルではないでしょうか。

 

本機をふだんから音楽を聴く時の「基準の音」にできれば、将来ゼンハイザーの上位製品や他社製品と音を比べてイヤホンの買い増しを検討する場面でも、きっとCX 400BTを使っていてよかったと実感もわいてくるはずです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

圧倒的じゃないか! 高音質を極めたゼンハイザーの完全ワイヤレス「Momentum True Wireless 2」

ダイソーで300円の「高音質イヤホン」は“買い”か!? 100円イヤホンと比べてみた

有線イヤホンが100円、片耳タイプのワイヤレスイヤホンが300円から買えるという、驚異の安さを誇るダイソーのオーディオアイテムですが、その実力はどうなのでしょうか?

 

今回は、ダイソーで300円(税抜)で販売されている有線式イヤホン3種類を購入して使ってみました。

↑ダイソーで300円で販売されている有線式イヤホン3モデル

 

まずは100円イヤホンを聴いてみる

今回試してみたのは、ダイソーで「高音質」イヤホンとして、ほかの商品よりお高めな300円(税抜)で販売されている3モデル。比較のため、同じくダイソーで100円(税抜)で販売されているイヤホンも聴いてみました。

 

こちらが100円の「カナル型イヤホン[シルバーライン]」。プラスチックの袋に入れられたシンプルなパッケージです。ケーブル長は1m。付属品はありません。

↑ダイソーの100円イヤホン

 

リモコンやマイクなども搭載しておらず、きわめてシンプルに音を聴くだけのモデルとなっています。プラグはストレート型の3極ステレオミニ。

↑リモコンやマイクは搭載していません

 

イヤホンにはシルバーのラインがあしらわれており、見た目はごく一般的なイヤホンという感じ。実際に手にしてみるとオールプラスチックで、かなりチープな印象です。そもそも、100円イヤホンに高級感を求めるほうが間違っているのでしょう。

↑シルバーをあしらったデザイン

 

今回は手持ちのソニー「ウォークマン NW-A106」を再生機にして音質をチェックしてみました。音を聴いてまず感じたのが、「あれ、左右の音が違う?」ということ。ステレオと思いきやモノラルだった、同じくダイソーのBluetoothイヤホンとはまた違う違和感がありました(詳しくは以前のレビューを参照下さい)。

 

片方ずつ聴いてみると、どうやら右は低域が強く、左は高域が強い音になっています。そのせいで両耳同時に聴いたときに違和感があったのでしょう。これが個体差なのか、仕様なのかはわかりませんが、残念ながら音楽を聴くのに適したイヤホンではないと思います。

 

音が聴こえればなんでもいいから、とにかくイヤホンがいますぐ必要なんだ! という緊急事態以外で、このイヤホンを選ぶ理由はないでしょう。

 

ダイソーの“高音質イヤホン”のクオリティは?

しょっぱなから不安を覚えてしまったのですが、続いて今回のメインアイテムである高音質モデル3種を聴いていきます。各モデルには型番があり、「HQ-002」「HQ-003」「HQ-004」となっています。もしかするとHQ-001やHQ-005というモデルも存在するのかもしれませんが、筆者が購入した店舗にはこの3モデルしか置いていませんでした。

↑ダイソーの高音質イヤホン。左からHQ-002、HQ-003、HQ004

 

いずれもスペックや使用は同じで、ケーブル部にマイク付きリモコンを備え、ケーブル長は1.2m。インピーダンスは32Ωで、再生周波数帯域は20Hz~20kHzとなっています。イヤホンで32Ωというのは、やや音量が取りにくい方に入るかもしれません。

↑音量はスライダーで調整可能。再生に使用したウォークマンではボタン操作はできませんでした

 

まずはHQ-002から見ていきましょう。このモデルは、白熱電球のソケット部分のようなハウジングデザインが特徴的です。

↑高音質ステレオイヤホン「HQ-002」

 

↑電球のソケットのようなハウジングが特徴

 

音を聴いてみると、一聴して先ほどの100円イヤホンとは“格”が違うのがわかります。さすが高音質をうたうだけあって、安心して音楽を聴けるクオリティにあると感じました。じっくり聴いてみると、低域が強めで中高域は控えめ。こもりのある暗めの音で、解像度は低いなりによくまとまっています。昔のジャズ音源などを聴くと雰囲気が出ますね。

 

続いてHQ-003を聴いてみます。こちらは黒のボディにゴールドのラインがあしらわれています。特筆すべきは、ハウジングの後方がパンチングされており、複数の穴が空いていること。そのせいか、ほかのモデルより若干音漏れしやすくなっています。

↑高音質ステレオイヤホン「HQ-003」

 

↑イヤホンの後方に穴が空いています

 

音質は、パンチングの効果もあってか音の抜けがよく、メリハリがあって明るい音となっています。低音もよく出ており、いわゆる“ドンシャリ”的なサウンドといえるでしょう。ポップスやロック、打ち込み系などノリのよいジャンルの楽曲に合う音です。

 

最後にHQ-004を試してみます。こちらはブラックをベースにシルバーがあしらわれており、デザイン的には3モデルのなかで最もシンプルなものとなっています。

↑高音質ステレオイヤホン「HQ-004」

 

↑ブラックのボディにシルバーがあしらわれたシンプルなデザイン

 

また、3モデルのなかでは唯一、ハウジングに角度がつけられており、そのおかげで耳にしっかりフィットしました。装着性を求める方はこのHQ-004一択でしょう。

↑上から見るとイヤホンに角度がつけられているのがわかります

 

音質は、HQ-002に似た暗めの音で、メリハリはないけどうまくまとまっています。若干低音の押し出しが強めな分、中高域が埋もれてしまっている感じも。解像感もあまり高くありません。

 

いずれも300円なら満足できるクオリティ

3モデルを試聴して筆者が1番気に入ったのは、メリハリのある音質のHQ-003。次点で、装着性の高いHQ-004でしょうか。いずれのモデルも300円という価格なら十分満足できるクオリティだと思います。

 

外出先でイヤホンを忘れたとき、ダイソーに駆け込んでイヤホンを調達するなら、100円のイヤホンではなく、この300円の高音質モデルを選ぶことをオススメします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

「ダイソー」のオーディオは使えるのか? 500円のヘッドホンを買って聴いてみた

Bluetoothイヤホンが“500円”の衝撃! SNSで話題の「ダイソーイヤホン」の実力は残念ながら……

まるで“ほんやくコンニャク”!? 翻訳機能付きワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」に感じる未来感

Googleが手がけた完全ワイヤレスイヤホン「Google Pixel Buds」が8月20日に発売されました。このモデルのために設計された12mm口径のダイナミックスピーカードライバを搭載して高音質を実現したことはもちろん、Androidスマートフォンと連携して使う場合に “リアルタイム翻訳” が利用できることもセールスポイントとしています。実売価格は2万800円。高すぎず、されど安すぎずという絶妙なお値段ですよね。買う価値はあるのか否か? いち早く使ってみました。

↑「Google Pixel Buds」(Clearly White)

 

安定した装着感で、スポーツ時も落下の心配無用

Pixel Budsは、手のひらにすっぽり収まる楕円形のケースで充電します。このケースはUSBケーブル(同梱)で充電できるほか、市販のワイヤレス充電器でも充電可能。

↑コンパクトな充電ケースは、シンプルでかわいらしい外観

 

↑市販のワイヤレス充電器でも充電可能。スマホをワイヤレスで充電している人は同じ充電器を併用できる

 

イヤホン単体では5時間の音楽再生、2.5時間の通話が可能で、ケースに入れて持ち歩けば、24時間の音楽再生、12時間の通話に使えます。

↑カラバリはQuite Mint、Clearly White、Almost Blackの3色から選べる

 

イヤホンには自分の耳に合うサイズのイヤチップを取り付けられて、安定させるための固定用アークも付いています。筆者は、スポーツジムで走ったり、エクササイズをするときに使うことが多いのですが、イヤホンが外れることがなく、ズレることもほとんどありません。耳からほとんど出っ張らないように装着できるので、装着したままで衣服を着替えることもできます。

↑耳に差し込むイヤチップは取り替え可能。固定用アークは取り外せない

 

↑Pixel Budsの同梱品。イヤチップはあらかじめMサイズが取り付けられていて、SサイズやLサイズに交換可能

 

ただし、耳の形状は人それぞれ。固定用アークがフィットするかどうかは個人差があると思います。筆者の場合はフィット感は良好でした。

↑フィット感が良好で、走ったりしても外れそうになる不安を感じなかった

 

Androidスマホとのペア設定はあっという間

筆者は同じく8月20日に発売されたGoogle Pixel 4aと接続させて使ってみました。スマホのBluetoothをオンにして、Pixel Budsのケースの蓋を開けるだけでペアリングが行われます。そのままスマホ画面での初期設定に導かれるのですが、その過程で主な機能やイヤホンのタッチ操作などが案内されるので、マニュアルを読むことなく使い始められます。

↑スマホ画面に表示される案内に従って設定できる

 

なお、Pixelシリーズに限らず、Android 6.0以降を搭載するスマホでは同じように設定できます。筆者はGalaxy S10で試してみましたが、ペアリング後、「Pixel Buds」アプリのダウンロードが求められ、インストール後は画面の案内に従うだけで設定が完了しました。ちなみに、iPhoneやパソコンなどと接続する場合は、ケース背面のボタンを押してペアリングを行う必要があります。

↑充電ケースの背面にBluetoothペアリングのためのボタンがある

 

気になっていた低音の迫力不足もすでに解決

初期設定後、「YouTube Music」や「Spotify」で音楽を聴いてみました。最近のJ-POP、K-POP、80年代の洋楽など、いろんな楽曲を聴き比べてみましたが、低音域から高音域まで歪みがなく豊かでクリアに聴こえました。ボーカルの細かい息づかいなども聴き取れます。筆者は、現在3つのワイヤレスイヤホン(AirPods、Galaxy Buds、Soundcore Liberty Air2)を使っているのですが、それらと比べても音質は良いほうだと感じました。

 

ただし、低音の響きが弱めで、ボリュームをフルに上げてもさほど“大音量”にはならず、迫力には欠ける印象も。耳に優しいともいえますが、重低音を響かせて音楽に浸りたい人は物足りなく感じるかもしれません。しかし、発売後にアップデートがあり、低音を強調する「バスブースト」が追加されました。好みの音質に変える機能は、今後も追加されることを期待していいでしょう。

↑Pixel Budsの設定画面。発売直後に低音のレベルを上げる「バスブースト」という機能が追加された。周囲の環境に合わせて自動で音量が調整される「アダプティブ サウンド」機能も備えている

 

Pixel Budsには、環境音を適度に取り込む空気孔があります。音楽を聴いているときでも周囲の気配がわかる仕組みで、例えば音楽を聴きながら街を歩いていると、セミが鳴く声が静かにザワザワと聞こえたり、車が近づくとその気配がわかったり。しかし、気になる音量ではなく、音楽に環境音がミックスして聞こえるような感じです。

 

筆者はスポーツジムで使うことが多かったのですが、館内アナウンスがあると、その内容は聞き取れないものの、アナウンス中であることはわかりました。1日中イヤホンを着けていたいという人には、安心感が得られる、非常に良い機能だと感じました。

 

反面、周囲の雑音が聞こえることをデメリットと捉える人もいるでしょう。Pixel Budsには「パッシブノイズキャンセリング」という、イヤホンの物理的な遮音性で周囲の音を聞こえにくくする技術が用いられています。しかし、先述の通り、雑音が低減されるだけで、消えるわけではありません。最近人気を集めている「アクティブノイズキャンセリング」は、周囲の音を検知して、逆位相の音を出すことで積極的に雑音を消す機能です。それが必須であれば、アップルの「AirPods Pro」やソニーの「WF-1000XM3」など、より高価なモデルを選んだほうがよさそうです。

 

タップ操作のしやすさは出色。Googleアシスタントも活用

イヤホンをタップすると、音楽を再生・一時停止させたり、ダブルタップして次の曲に切り替えたりできます。さらに、前方になぞると音量が大きくなり、後方になぞると音量を下げられます。機種によっては、このタップ操作がしづらかったり、思うように反応してくれないことがあるのですが、Pixel Budsはフラットなスペースが広いこともあり、タップやスワイプがしやすく感じました。

↑タップ操作は一般的なものなので、すぐに使いこなせる。設定を変えることも可能

 

Androidスマホと接続させて使う場合、イヤホンを長押しする、もしくは「OK Google」と話すと、Googleアシスタントを起動できます。「いま何時?」「今夜の天気は?」「最新ニュースを聞かせて」などと話して、スマホを手にすることなく、必要な情報を聞き出すことができます。筆者のように、普段Googleアシスタントを使うことが多い人には非常に便利で、これだけでもPixel Budsを買う価値があるように感じました。

 

メッセージやメールが届くと、小さくチャイムが鳴って知らせてくれて、イヤホンをタップすると通知を確認できます。メッセージを受信した場合は全文を読み上げてくれて、それに声で返信することもできます。Gメールは送信者と件名だけが告げられ、本文は確認できないのですが、件名だけでもすぐに読むべきメールかどうかの判断ができるので便利です。

 

リアルタイム翻訳のためだけに買うのもアリ

注目の「リアルタイム翻訳」機能を使うには、まず、スマホに「Google 翻訳」アプリをインストールする必要があり、使用する言語データをダウンロードしておかなければなりません。

 

日本語と英語の翻訳を行うには、Pixel Budsを装着した状態で、スマホで「Google 翻訳」アプリを起動し、イヤホンを押しながら日本語を話すと、その翻訳結果がスマホの画面に表示され、音声も出力されます。スマホ画面で「English」アイコンをタップして、相手に英語で返事をしてもらうと、翻訳結果が画面に表示されると同時に、イヤホンからも聞こえる仕組みです。

 

本来は、実際に外国語のネイティブスピーカーと話して試すべきなのですが、そんな機会はなかったので、自分で話したり、外国語の音声を聞かせて、スムーズに翻訳されるかどうかを試してみました。比較的長いスピーチでも、まるで同時通訳者のように翻訳してくれて、英語で行われる会議や講演などでも役立つように感じました。ここ数年、人気を集めている音声翻訳機よりも断然使いやすい印象です。

↑様々な言語を翻訳してみたところ。音声だけでなく、画面にも表示されるので、相手に伝わりやすい。なお、Googleアシスタント機能を使う仕様になっているため、オフラインでは利用できない

 

コロナウィルスが終息し、海外旅行や出張に行けるようになったら、積極的に使ってみたいと思える機能でした。この翻訳機能も、Pixel Budsの購入を決める動機となり得るでしょう。

 

Google謹製ということで注目の完全ワイヤレスイヤホンでしたが、実際に使ってみると、音質だけでなく、スマホのハンズフリー操作や翻訳にも役立つ多機能なデバイスという印象でした。用途によっては、2万800円は決して高くないかもしれません。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

触ってみたら…廉価版という認識を改めました! 十分に安い「Google Pixel 4a」の必要十二分な「性能」

落下や水に強い! 米軍規格に対応した超タフネス仕様の完全ワイヤレスイヤホン「S-FIT」

ケーブルのない自由な装着感が人気の完全ワイヤレスイヤホンですが、うっかり落として壊してしまったり、水に濡らして使えなくなってしまったりしたことがある方も多いのではないでしょうか。そんな方にピッタリの超タフなモデルが、米国のオーディオブランドSOULから登場します。

 

モダニティは、米軍ミリタリースペック810H-516.8規格に対応したSOULブランドの完全ワイヤレスイヤホン「S-FIT」を8月下旬に発売します。価格は9480円。カラーは、ブラック、ブルー、ライトブルー、レッド、ピンク、グリーンの全6色。

↑SOUL「S-FIT」(グリーン)

 

↑カラーは全部で6色をラインナップ

 

「S-FIT」は、米軍ミリタリースペック810H-516.8規格に対応した耐衝撃性と、IP67の高い防塵・防水レベルを兼ね備えたタフ仕様の完全ワイヤレスイヤホン。落としても壊れにくく、水やほこりに強い耐久性を備えています。

↑衝撃や水・ほこりに強いタフネス仕様

 

また、人間工学に基づいて開発されたFreebitのウイング形状を採用したイヤーロックを搭載。激しい運動時でも落下の不安を解消し、最高のフィット感を得られます。

↑Freebitのウイング形状のイヤーロックにより、しっかり耳にフィットします

 

ケースから取り出すだけでスマホとつながる「オートペアリング」機能や、イヤホンを付けたまま外部音を取り込む「オーディオトランスパレンシー」機能も搭載。独自のサウンドチューニングにより、迫力のある低音とバランスの取れた中高音域を再生します。BluetoothコーデックはAACとSBCをサポート。

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約6.5時間、充電ケース併用で最大約33時間使用可能。ケースには、リュックなどにかけられるカラビナフックも付属しています。

 

これまで、うっかりワイヤレスイヤホンを壊してしまった経験がある方は、ぜひタフネス仕様のSOUL「S-FIT」を試してみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

黒以外のワイヤレスイヤホン欲しい人は必見! 全6色が揃うお手ごろモデル「JBL TUNE115BT」デビュー

5000円台でこの完成度! JPRiDEの完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」を聴いてみた

Bluetoothスピーカーとしても使える! JVCのワイドFM対応ラジオ「RA-C80BT-B」

テレワークの普及により、音楽よりも邪魔にならず適度に聴き流せるラジオ放送の需要が高まっているそうです。また、ラジオはアウトドアや災害時などの情報取得手段としても見直されています。

 

そんななか、JVCケンウッドは、JVCブランドからBluetoothスピーカーとしても使えるホームラジオ「RA-C80BT-B」を8月下旬に発売します。実売予想価格は8000円前後(税抜)。

↑「RA-C80BT-B」

 

「RA-C80BT-B」は、コンパクトなサイズでベッドサイドなどに置けるポータブルFMラジオ。AMラジオ番組をFM放送で楽しめるワイドFM(FM補完放送)に対応しています。AC電源駆動のほか、単3乾電池4本で25時間の長時間再生ができ、アウトドアや非常時に持ち出して使用可能。

 

スマートフォンやタブレットの音楽をワイヤレスで楽しめるBluetooth機能を搭載。また、ライン入力端子も装備しているので、手元用のスピーカーとしても使えます。

 

本体上面には、4つの放送局をプリセットしてすぐに呼び出せるワンタッチボタンを搭載。また、操作部はわかりやすい日本語表記を採用し、使いやすさにこだわっています。そのほか、表示部の明るさを3段階で切り替えできるディマー機能付きLCDディスプレイを備えており、ディスプレイの明るさを抑えたい深夜にベッドサイドで使用する際などに便利です。

↑操作ボタンは上面に集約

 

指定時刻にブザー音やラジオ放送を流せるアラーム再生や、指定時間に電源が切れるスリープタイマーなどの機能も搭載しています。

 

在宅業務時のBGMとして、就寝時のお供として、また非常時の情報取得用として使えるBluetooth機能搭載のホームラジオは一家に1台あると便利ですね。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

“パリピ”感強め! 大口径ウーファーと7色LEDライト搭載の重低音スピーカーシステム「RV-NB250BT」

これ1台でラジオもライトもスマホの充電もOK――大容量バッテリー搭載の災害用ポータブルラジオ「MIGHTY」

やっぱり老舗は“上質さ”がひと味違う! ノイキャン機能付き完全ワイヤレス「ATH-ANC300TW」レビュー

2020年はアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンが特に注目を集めています。老舗オーディオメーカーであるオーディオテクニカからも、初めてのアクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載機である“QuietPoint”シリーズの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」が発売されました。高品位なサウンドとハイレベルな通話品質、スムーズなモバイルアプリ連携によりノイズキャンセリングとヒアスルー機能を使い分けられる利便性など、ATH-ANC300TWの魅力に迫りたいと思います。

 

上質なたたずまい。中身のテクノロジーは最先端

ATH-ANC300TWはオーバーヘッドタイプのヘッドホン「ATH-ANC900BT」、ネックバンドタイプのイヤホン「ATH-ANC400BT」に続く“QuietPoint”シリーズの3番目のラインナップです。落ち着いた日常の装いに溶け込むブラックを基調としたデザインとしながら、オーディオテクニカが誇るポータブルオーディオのための最先端テクノロジーを詰め込んだ挑戦的なシリーズです。

↑オーディオテクニカの完全ワイヤレスイヤホン「ATH-ANC300TW」(実売価格2万7280円)

 

完全ワイヤレスイヤホンのATH-ANC300TWは本体とケースのカラーを上品なネイビーブルーとして、既存のシリーズ製品から少し変化を付けてきました。イヤホンの側面にオーディオテクニカのブランドロゴを配置しています。

↑ケースのサイズはコンパクト。フタを開けると左右のイヤホンが縦に装着されています

 

コンパクトなイヤホンには5.8mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載。厚みのある中低域に加えて、煌びやかでクリアな高音再生を実現するため振動板にDLC(Diamond Like Carbon)コーティングを施して、全帯域に渡ってスムーズでつながりの良いサウンドに整えています。人の声がとても自然に再現されるので、ボーカルものの音楽再生が心地よいだけでなく、ハンズフリー通話の音声まで聴きやすく感じられます。

 

バランスの良いノイズキャンセリング機能

ノイズキャンセリング機能は本体シェルの外側に向けて搭載したフィードフォワードマイクと、ノズルの内側にも超小型のフィードバックマイクを内蔵したことにより、リスニング環境周囲のノイズをモニタリングしながら、音楽再生の邪魔になるノイズ成分だけをきれいに消去するハイブリッド・デジタルノイズキャンセリング技術としています。

↑側面にオーディオテクニカのブランドロゴを配置

 

↑ハウジングの内側向き、外側向きにノイズキャンセリング用のマイクを内蔵しています

 

ノイズ成分を集中的に消せるだけでなく、再生している音楽と周囲の環境音を自然にミックスして聴けるヒアスルー機能のバランスも良好です。騒音を消して音楽再生に集中したい時と、周囲の音に気を配りながら街歩きなどで気軽に音楽をBGMとして鳴らしたい時の両方に効果があります。

 

アプリやリモコンの操作性も快適

スマホとの接続前後の設定はiOS/Androidに対応する専用モバイルアプリ「Connect」で行います。Connectアプリ自体はQuietPointシリーズをはじめオーディオテクニカの他のワイヤレスオーディオ製品も共通して使うオーディオテクニカ純正アプリ。ATH-ANC300TWをスマホにペアリングしてアプリを立ち上げると、ノイズキャンセリングやヒアスルーの強度調節をはじめ、本機専用のメニューが画面に表示されます。ATH-ANC300TWはaptXとAAC/SBCの3つのBluetoothオーディオのコーデックに対応しているイヤホンですが、それぞれの接続状態の確認とコーデックの切り換え選択、バッテリーの残量チェックなどができます。

 

アプリは完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でも直感的にすぐ使いこなせるよう、とてもシンプルなユーザーインターフェースにしています。探している機能に素速くたどり着けます。ノイズキャンセリング機能は強く効果がかかるAirPlaneから順にOn The Go/Office-Studyまで、切り換えて効果を確認しながらリスニングシーンに合ったシーンが選べます。

↑Connectアプリからイヤホンの各機能を操作・設定します

 

左右イヤホンのシェルの上側に、音楽再生とハンズフリー通話の際に使うリモコンボタンがあります。確かなクリック感が得られるボタンなので押し間違い発生しにくいのが良いところ。音量のアップダウンも含めて、スマホをポケットやバッグから取り出さなくてもオーディオの音量がイヤホンから変えられる所も優れています。左利き・右利きの違いによって、リモコンのキー配置をA/Bふたつのパターンから選択できます。

↑リモコンはボタン式。確実な操作性を実現しています

 

イヤーピースによるカスタマイズも可能

オーディオテクニカのATH-ANC300TWを完全ワイヤレスイヤホンの初心者の方にもおすすめする理由は、とてもナチュラルなサウンドバランスを実現しているから。ノイズキャンセリング機能をオンにすると、静かな環境の中で音楽リスニングに集中できるぶん、特定の帯域にバランスが偏ったチューニングは目立って聞こえる場合があります。偏ったバランスのサウンドはやはり長く聴き続けていると疲れてくるのです。

 

ATH-ANC300TWは特定の帯域を強調しないフラットバランスにチューニングされていて、ノイズキャンセリング機能をオンにした時の静寂の純度がとても高いイヤホンです。山の湧き水で淹れたコーヒーを味わうように、ジャンルやカテゴリーの区別なく、どんな音楽を聴いてもアーティストの存在がすぐ側に感じられ、楽器の音の生々しさ、演奏空間のスケールが真に迫る描写ができることも本機の特徴です。筆者は特にボーカルやアコースティック&エレキギターをハイライトした音楽が好みなので、それぞれのディティールが自然に浮き立ち、アーティストの熱気を近い距離で感じさせてくれるATH-ANC300TWに脱帽しました。

↑aptXにも対応するATH-ANC300TW。原田知世さんのシルキーな歌声もそのまま再現してくれます

 

ノイズキャンセリング機能のレベルを一番強い「AirPlane」に設定しても、音楽再生を邪魔しないナチュラルバランスで耳にストレスを感じない自然な消音効果もお見事。本機を飛行機の中で試したことは残念ながらまだありませんが、地下鉄に乗りながら動画を視聴する場面で使ってみたところ、セリフを明快に聞き取るためにはもう少し強い消音効果が欲しいと思うことがありました。

 

製品のパッケージには純正のシリコンイヤーピースのほかに、Comply製のフォームイヤーピースも付属しています。後者を選択するとパッシブな遮音性能が高められるのでおすすめ。また本体のノズルが汎用性の高い形状なので、サードパーティ製のイヤーピースに交換して音の違い、装着感のアレンジもできます。

↑シリコン製と低反発フォーム製のイヤーピースを同梱。サウンドやフィット感が調節できます

 

↑サードパーティ製のイヤーピースを装着して、音のカスタマイゼーションを深めることもできます

 

aptX再生に対応するスマホとペアリングして、アプリからAAC/SBCの各コーデックを手軽に切り換えながら好みの音を探りつつ楽しめるところも本機の魅力です。aptX接続で聴くサウンドは楽曲によってボーカルの艶っぽさ、生楽器の音色の鮮やかさが引き立ち、音場の広がりも一段と豊かになります。ふだん聴き慣れた楽曲も、ATH-ANC300TWで聴けば新たな発見があるかもしれません。

 

高機能マイク内蔵により通話品質も高い

今年は春から少しずつ、オフィスを離れてテレワークスタイルで仕事をこなせる環境を整えてきた方も多いでしょう。ワイヤレスイヤホンを使うと、周囲が賑やかな場所でも音が聞こえやすくなるので音声コミュニケーションのストレスが格段に減らせます。オーディオテクニカのATH-ANC300TWは高性能な通話用マイクを搭載したほか、周囲の環境ノイズを抑制するクアルコムのcVc(Clear Voice Capture)テクノロジーにより、ハンズフリー通話の際にはユーザーの声をクリアに相手へ届けることができます。本体の落ち着いたデザインとカラーはビジネススーツにもフィットするので、リモートワークのビデオ会議で使うと相手に“できるビジネスパーソン”の印象を与えるでしょう。

 

ノイズキャンセリング機能を搭載する完全ワイヤレスイヤホンの人気が高まってきて、今年の後半には1万円前後の製品も様々なメーカーから発売されにぎわいそうです。もちろん高価な製品であることが、イコール上質な体験を得られるイヤホンを意味しているわけではありませんが、オーディオテクニカのATH-ANC300TWのように、音質から装着感まであらゆる側面から抜かりなく「上質であること」を真面目に探求したイヤホンは、手に取って試してみるとすぐに違いがわかるものです。そして長く使うほどに飽きのこない魅力がにじみ出てくることを知り、「最高の買い物」ができたこと実感できるはずです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

バイオレットな色合いが美しい!オーテクの定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」に数量限定カラー登場

今年は「AirPods Pro」のライバルが一気に増える! CESで決定的になった2020年のオーディオトレンド

“パリピ”感強め! 大口径ウーファーと7色LEDライト搭載の重低音スピーカーシステム「RV-NB250BT」

屋外でのアクティビティやレジャーに欠かせないのがポータブルBluetoothスピーカーですが、小型なものでは十分な音量で再生できないことも。そんなときには、懐かしのラジカセスタイルのオールインワンシステムを利用してみてはいかがでしょうか?

 

JVCケンウッドは、JVCブランドより大音量・重低音サウンドを楽しめるオールインワンCDシステム「RV-NB250BT」を8月下旬に発売します。実売予想価格は4万円前後(税抜)。

↑「RV-NB250BT」

 

「RV-NB250BT」は、“重低音&タフボディ”をコンセプトにしたヘッドホンなどを展開する「XX」シリーズ初のパワードウーハーCDシステム。1台でCD/ラジオ/USB/Bluetoothなどの各種音楽ソースを楽しめるほか、マイク入力とギター入力端子を備え、カラオケや音楽演奏などにも利用できます。

 

迫力の重低音を実現するため、本体の両サイドに大口径16㎝ウーファーを水平対向配置し、正面には10㎝フルレンジスピーカーを配置。それらを計60Wの4chハイパワーアンプで駆動します。また、ボディにはタフなチューブ構造を採用して不要な振動を抑制し、引き締まった重低音サウンドを再生します。

↑本体両サイドに16cmのウーファーを搭載

 

視覚面でも盛り上げるために、前面スピーカー部が光る「ライトエフェクト機能」を搭載。赤の常時点灯に加え、7色に点灯するモードなど計4種類のモードで演出します。

↑スピーカーの周辺が光る「ライトエフェクト機能」

 

AC電源と内蔵バッテリーの2電源に対応しており、様々なシーンで活用可能。持ち運びに便利なショルダーベルトが付属しているので、手軽に屋外へ持ち出せます。本体外形はW696×H261.5×D265mmで、質量は8kg。

 

大口径ウーファーと4chハイパワーアンプ、スピーカー周辺が光る「ライトエフェクト機能」など、“パリピ”仕様の「RV-NB250BT」をぜひチェックしてみて下さい。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

映画館に行けないときはコレ! ワイヤレスで立体音響が楽しめるビクター「XP-EXT1」に注目!

「ダイソー」のオーディオは使えるのか? 500円のヘッドホンを買って聴いてみた

有線イヤホンが100円、片耳タイプのワイヤレスイヤホンが300円から買えるという、驚異の安さを誇るダイソーのオーディオアイテムですが、その実力はどうなのでしょうか?

 

今回は、ダイソーで500円(税抜)で販売されている有線式ヘッドホン2種類を、自腹購入して使ってみました。

↑ダイソーのヘッドホン「クロム風 シロ」(左)と、「カラーコンビ ブラウン×ブルー」(右)

 

おもちゃっぽい質感の「カラーコンビ」

最初に聴いたのは、ツートーンの「ヘッドホン カラーコンビ ブラウン×ブルー」。シックな茶色と暗めのブルーがおしゃれな印象です。

↑「ヘッドホン カラーコンビ ブラウン×ブルー」

 

実際に手に取ってみると、ヘッドバンドからハウジングまですべてプラスチックでできており、かなりおもちゃっぽい感じ。子ども用として使うならアリですが、いい大人が外で装着するにはツライものがあります。

↑ヘッドバンドからハウジングまでプラスチックな質感で、おもちゃっぽい

 

スペックを確認してみると、端子は3.5mm/3極のステレオミニで、ケーブルの長さは1.2m。マイクやリモコン等は搭載していません。インピーダンスは32Ω。再生周波数帯域は20Hz-20kHzで、もちろんハイレゾ非対応。この価格なら仕方ありませんね。

 

特筆すべき点は、ハウジングを開いてフラットにできること。折りたたみ式ほどコンパクトにはなりませんが、カバンの中に入れるときなどにはかさばらず便利です。

↑フラットにすればかさばりません

 

さっそく音をチェックしてみましょう。今回は再生機にソニーのウォークマンNW-A106を使用しました。

 

音を出してまず初めに思ったのは、「音がこもっている……」ということ。安いイヤホンやヘッドホンは解像感が低く音の分離がよくないため、全体的にモヤっとした音になりがちなのですが、こちらも御多分に漏れずこもり気味な音質でした。

 

全体的に音にメリハリがなく、もっさりした感じに聴こえるものの、ボーカルなどの中音域は割としっかり出ています。J-POPなどのボーカル主体の曲なら、そこそこ聴けるかもしれません。

 

ヘッドバンド部分は長さを調整でき、ハウジングの角度も変えられるので、ちゃんとフィッティングさせれば装着感は良好。オールプラスチックでとにかく軽いため、頭や首が疲れにくいのもメリットでしょう。ただし、しっかりフィットさせても遮音性は低いです。

↑ヘッドボンドは長さを調節できます

 

高級感のある金属風パーツを使った「クロム風」

続いて、「ヘッドホン クロム風 シロ」を試してみました。こちらは、クロームメタル風のパーツを使っているので、見た目は先ほどのカラーコンビよりは高級感があります。大人が外で装着しても、そんなに違和感はなさそう。なお、カラバリとして黒もあるようです。

↑「ヘッドホン クロム風 シロ」

 

スペックはカラーコンビとまったく同じで、インピーダンス32Ω、再生周波数帯域20Hz-20kHz。ケーブル長は1.2mの3.5mmステレオミニプラグとなります。

 

さっそくヘッドホンを頭に乗せてみると、「うっ!」と思うほど締め付けがキツイ! ヘッドバンドの幅が狭く、調節もできないため、普通に装着するとかなり強力に締め付けられてしまいます。頭が小さめの人じゃないとキビしそう。筆者はヘッドバンドを後頭部にズラして、なんとか装着することができました。ヘッドバンド部はプラスチックなので、無理やり広げてクセをつければゆるくなるかもしれません。

↑ヘッドバンドの幅が狭いので、締め付けがキツイ

 

ヘッドバンドの長さは調整できますが、カラーコンビと違いハウジング部を開くことができないため、装着感は劣ります。

 

音質については、カラーコンビよりも高域がクリアでメリハリを感じます。こもり感はそれほど感じませんが、全体にややエコーがかっている印象。カラオケで歌っているような感じに聴こえます。打ち込み系の曲などはカラーコンビよりも楽しく聴けそうです。

 

ダイソーヘッドホンはどちらが買い?

ヘッドホンは、イヤホンに比べてコストがかかるため、ダイソーにしてはお高めな500円という価格ですが、正直なところコスパはそれほど良くなく、「これが500円!?」という驚きは感じられませんでした。

 

2つのヘッドホンを比べてみると、見た目だけならクロム風の方がよいけど、装着感はカラーコンビの方が上。音質ははどちらもそれほど良くないものの、ボ―カル曲を中心に聴くならカラーコンビ、打ち込みやダンス系の曲ならクロム風の方が合っている、という感じでしょうか。

↑2つのヘッドホンを並べてみます

 

どちらを選ぶかとなると、やはり締め付けがキツいヘッドホンを使うのは厳しいので、装着感の差でカラーコンビの方に軍配が上がります。いずれにせよ、今回試したダイソーのヘッドホン2種は、あまり積極的に選ぶ理由がないと感じました。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

Bluetoothイヤホンが“500円”の衝撃! SNSで話題の「ダイソーイヤホン」の実力は残念ながら……

国産第1号蓄音器を忠実に再現! スマホ用スピーカーにもなる「インテリア蓄音器」

演歌界のプリンス・氷川きよしさんなどのCDを発売しているレコード会社「日本コロムビア」の前身は、蓄音機を製造・販売する「日本蓄音器商会」というメーカーだったことをご存じでしょうか? 創業はなんと1910年。100年以上も続く、歴史ある企業なのです。

 

その日本コロムビアは、美しい木目調の仕上げでスマートフォン用スピーカーとしても使える朝顔ラッパ型の「インテリア蓄音器」を7月29日に発売しました。

↑日本コロムビア「インテリア蓄音器」

 

この「インテリア蓄音機」は、同社が1910年(明治43年)創立当初に発売した国産第1号蓄音器「ニッポノホン35号」をベースに再現。SP盤風レコードやアーム、ロゴなど、細部までこだわった仕上がりとなっています。

↑「インテリア蓄音器」(手前)と「ニッポノホン35号」

 

本体は質感のある木目調仕上げで、銅製のラッパは時間とともに味わいが出て、和洋問わず部屋に自然になじむおしゃれなインテリアとして飾ることが可能。本体下部にスマホを設置して内蔵スピーカーで音楽などを再生すれば、スマホの音がメガホンと同様の効果で増幅される構造になっており、心地よいラッパ型蓄音器のような味わいのある音を楽しむこともできます(電源不要)。

↑電源不要のスマホ用スピーカーとしても使用可能

 

本製品は、同社のECサイト「コロムビアミュージックショップ」のほか、Amazon.co.jpや「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 船村徹記念館」および同ECサイト「道の駅日光 日光街道ニコニコ本陣 オンラインショップ」などで購入できます。実売価格は1万5000円前後。

 

コンパクトなサイズながらディテールまでこだわったインテリア蓄音機を、ぜひお部屋に飾ってみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

スピーカーも個性派の時代! ユニークな機能を備えた「ワイヤレススピーカー」4選

5000円台でこの完成度! JPRiDEの完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」を聴いてみた

昨今、ワイヤレスオーディオは低価格化が進み、1万円以下のエントリーラインでも、スペックや音質面で上位モデルにひけをとらない製品が出始めています。

 

エムピートレーディングのオーディオブランド「JPRiDE(ジェイピーライド)」より発売された完全ワイヤレスイヤホン「TWS-X」は、実売価格がなんと5480円。にもかかわらず、スペック面では1万円以上の製品と互角となっており、コスパの高い製品といえそうです。

↑JPRiDE「TWS-X」

 

今回は、メーカーより実機をお借りし、その使い勝手や音質をチェックしてみました。まずは「TWS-X」の基本的なスペックをチェックしていきましょう。

 

男心をくすぐるシンプルかつコンパクトなデザイン

外観は非常にシンプルかつコンパクトで、マットなブラックのケースにはロゴや文字などが一切ありません(底面を除く)。シャツのポケットに入れても目立たないほどコンパクトなので、カバンを持たない手ぶらのときでも手軽に持ち運べます。

↑ケースは一切のロゴや文字表記がないシンプルなデザイン

 

イヤホンには同社のロゴがプリントされていますが、あくまで主張は控えめ。イヤホンはやや厚みがあるタイプですが、装着しても耳から飛び出すことはありません。音楽再生中にLEDライトが点滅することもないので、きわめて目立たずに装着できるといえるでしょう。

↑イヤホンにはブランドロゴのみプリント

 

5000円台という価格ながら、完全ワイヤレスイヤホンの性能を左右するSoCチップには、品質の高さに定評のあるクアルコム製チップセット「QCC3020」を採用しています。これにより、イヤホン単体で連続再生時間が最長約9時間という省エネ性能と、ワイヤレス接続の安定性を実現。途切れにくくストレスフリーに使うことができます。

 

Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。iPhoneでもAndroidでも高音質コーデックが使えるのはうれしいポイント。

 

イヤホンにはタッチ操作に対応したマルチファンクションボタンがついており、音楽の再生/一時停止や音量調整などが可能。ワンタップで行えるのは着信時の通話開始や終話のみで、再生/一時停止はツータップ、曲送り/曲戻しは2秒長押し、音量調整はトリプルタップになっており、イヤホンの位置を直すときなどに誤操作しにくくなっているのが非常に快適です。タッチ操作対応のイヤホンのなかには、ちょっと触れただけですぐに反応してしまい、予期せぬ操作をしてしまうのも多いので、この点は好印象でした。

 

web会議やスマホでの通話時に役立つマイク機能も備えており、「CVC通話用ノイズリダクション」機能により、会話音声のノイズを抑えてクリアな音声で会話ができます。

 

充電ケースの端子はUSB Type-Cを採用しており、最新のAndroid端末などと充電ケーブルを共用することも可能。もちろん充電ケーブルも付属しています。このほか、シリコン製イヤピースが計5種類(ラウンド型3サイズ、砲弾型2サイズ)同梱されています。

↑イヤピースは計5種類が同梱されています

 

聴き疲れしにくいウォームな音質

続いて、気になる音質をチェックしてみました。iPhone 11を再生機に使い、AACで接続しています。

↑実際に音を聴いて音質をチェックしてみます

 

一聴して感じるのは、低音にフォーカスを当てた音であるということ。EDM音源などを再生すると、ズンズンと低音が迫ってくるような重心の低いサウンドが楽しめます。鳴り方は、タイトな重低音というよりも、包み込むようなやわらかい低音という印象。少しボヤつきも感じられます。

 

一方、中高域はかなり控えめで、そのせいか解像感はあまり感じられません。一音一音を分析的に聴き分けるよりも、音源の空気感を楽しむような聴き方のほうが向いていると思います。ジャズボーカルやアコースティックな曲、ライブ音源などが合っているようです。

 

高域が控えめなため、長時間聴いていても耳が疲れにくく、仕事中にBGM的な感じで音楽を流すのに最適なイヤホンといえるでしょう。L/Rどちらでも片耳だけ再生することもできるので、片方の耳だけイヤホンをつけて、もう片方はフリーにしておく“ながら聴き”もOKです。

 

以前、Amazonで購入したノーブランドの激安完全ワイヤレスイヤホンを試した際に、可もなく不可もなく、だけど3000円台ならいいかな、と感じたものですが、それに2000円ほど上乗せするだけでこのクオリティなら、高性能なチップと音質チューニングが施されたこちらの方がお得でしょう。できるだけお安く、でもスペックや音質はなるべく妥協したくない、という方にオススメの完全ワイヤレスイヤホンといえそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

Amazonで売っている「激安中華イヤホン」は本当に使えるのか!? オーディオ担当が買って試してみた

約1万円でノイキャン機能付き! 高コスパな完全ワイヤレスイヤホン「PURECORE」デビュー

こだわりのチューニング×ノイキャンに注目! NUARLからANC搭載の完全ワイヤレス「N10 Pro」登場

 

持ち歩きやすさ主義の方に朗報! タムロンが世界最小・最軽量のフルサイズ対応望遠ズームレンズ「70-300mm」を開発発表!

総合光学機器メーカーのタムロンは8月4日、35mmフルサイズミラーレス一眼カメラ対応のソニーEマウント用望遠ズームレンズ「70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)」の開発を発表。長さ148mm、最大径φ77mm、質量545gで、300mmクラスのフルサイズミラーレス用望遠ズームレンズとしては世界最小・最軽量となっています ( 2020年7月時点。タムロン調べ)。

↑70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXD (Model A047)。2020年秋頃発売予定で、価格は未定

 

コンセプトが明確なタムロンのソニーEマウント用レンズシリーズ

タムロンはこれまでにもフルサイズ対応のソニーEマウント用レンズとして、大口径標準ズームレンズ「28-75mm F/2.8 Di III RXD」や大口径超広角ズームレンズ「17-28mm F/2.8 Di III RXD」、大口径望遠ズームレンズ「70-180mm F/2.8 Di III VXD」、大口径単焦点レンズシリーズ「20mm/24mm/35mm F/2.8 Di III OSD M1:2」など多彩な製品を発表してきました。

 

これらのラインナップを見ると、コンセプトが非常に明確なことがわかります。1つは、「小型・軽量」を追求している点。フルサイズ用レンズでは画質重視のために大柄な製品が多いなか、タムロンのこのシリーズでは妥協できる点は潔く割り切り、高画質と携行性の両立を図っています。代表的な例でいえば、28-75mm F/2.8 Di III RXDは従来は、24mmスタートが多かった大口径標準ズームレンズの広角端を28mmスタートとするなどして、550gという驚きの軽さを実現しています(参考:ソニー純正の大口径標準ズームレンズ「FE 24-70mm F2.8 GM」の重さは886g)。

↑2018年5月に発売された「28-75mm F/2.8 Di III RXD」(Model A036)。大口径レンズでありながら実売価格で10万円を切るコスパの高さと小型・軽量サイズで人気

 

そのほか、フィルター系もφ67mmで統一されており、PLフィルターなどの各種フィルターを共有することができるのも魅力。レンズごとにフィルターを用意せずに済むので余計な出費を抑えることができ、機材の管理もシンプルです。

 

ソニーの純正レンズやその他のメーカーのEマウント用レンズにもそれぞれの良さがありますが、タムロンのソニーEマウント用レンズは総じて持ち歩きやすさやコスパのよさを重視するユーザーにおすすめです。

 

今回開発発表された70-300mm F/4.5-6.3 Di III RXDも、同じ焦点距離をカバーする純正レンズとして「FE 70-300mm F4.5-5.6 G OSS」が存在しますが、望遠側のF値が暗くなるものの重さは約300g軽くなっています。スポーツや鉄道、あるいは運動会など、望遠域の撮影を手軽に楽しみたいユーザーに魅力的な一本といえそうです。

 

テレワークで使うなら通話品質にもこだわったイヤホンを! 会話がクリアな「SoundLiberty88」

自由な装着感で人気の完全ワイヤレスイヤホンですが、実は音楽を聴くだけでなく、内蔵しているマイクで通話が可能なことはご存じでしょうか? 完全ワイヤレスイヤホンは、このコロナ禍によるテレワークの普及により、単なる音楽聴取用のデバイスではなく、スマホやPCと組み合わせてチャットや通話ができるコミュニケーションツールとしての側面にも注目が集まっているのです。

 

そんななか、サンバレージャパンのオーディオ・家電ブランド「TaoTronics」から、通話に最適なインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン「SoundLiberty88」が8月7日より発売されました。実売価格は7599円。

↑TaoTronics「SoundLiberty88」

 

この「SoundLiberty88」は、耳を塞がないインナーイヤー型の完全ワイヤレスイヤホン。最大の特徴は、スマホでのハンズフリー通話やPCでの音声チャットなどに使用する際、ノイズを抑えてこちらの発する音声をクリアに相手に届ける「AIノイズキャンセリング」機能を搭載していること。これにより、屋外などの騒がしい環境下でも明瞭な音声での会話が可能となります。

↑通話時のノイズを抑えてクリアな音声で会話できる「AIノイズキャンセリング」機能を搭載

 

また、イヤホン部に静電式センサーを備えており、自動で装着しているかどうかを検出。耳から外せば停止し、再び装着すれば再生を再開する「自動耳検出機能」も搭載しています。

↑耳に装着すると自動で再生してくれる「自動耳検出機能」

 

イヤホンには二重構造の振動板を採用した10mm径ドライバーを搭載し、クリアで聴きやすい音質を実現。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしているので、高音質なワイヤレス再生も楽しめます。

↑人間工学に基づいたデザインにより、快適な装着感を実現

 

連続再生時間はイヤホン単体で最大約4時間、付属の充電ケース併用で最大約25時間。充電時間は約1時間。充電端子はUSB Type-Cとなります。

 

在宅作業やテレワーク時のコミュニケーションツールとして使うなら、通話品質にもこだわったワイヤレスイヤホンを選びたいもの。TaoTronicsの「SoundLiberty88」は、ノイズを抑えたクリアな通話品質で、web会議などにも最適です。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

約1万円でノイキャン機能付き! 高コスパな完全ワイヤレスイヤホン「PURECORE」デビュー

テレワークや在宅勤務に最適! 通話しながら会話もできる片耳イヤホン「MM-BTMH52BK」

ヘルメットをつけたまま音声ナビや通話もOK! 骨伝導を応用した「Headtooth」が便利そう!!

自転車のハンドル部分にスマホを取り付け、ナビとして利用している方を見かけますが、画面を見ようとして前方不注意になるのは極めて危険。かといってイヤホンやヘッドホンをつけて音声ナビを聴こうとすると、耳をふさいでしまい周囲の音に気づけなくなってしまいます。

 

そんなお悩みを持つ方にオススメしたいのが、耳をふさがず音声ナビを聴けたり、スマホでの通話もできたりしてしまうという便利なデバイス「Headtooth」です。

 

クラウドファンディングサイト「Makuake」でプロジェクト展開中のヘルメット用オーディオデバイス「Headtooth」は、骨伝導技術を応用してヘルメットを振動スピーカーにするというアイテム。本体に内蔵する2つの骨伝導スピーカーによりヘルメットを振動させ、イヤホンをつけなくてもスマートフォンなどからワイヤレス伝送した音声を聴くことができます。

 

↑骨伝導技術の応用により、ヘルメットを振動させて音を伝達します

 

使用方法は手持ちのヘルメットに本体を固定するだけ。ケーブルのわずらわしさもなく、ワイヤレスで音楽を聴いたり、ナビアプリの音声を確認することできます。専用アプリ(Android用)を使えば、電話をかけてきた相手の名前を音声通知してくれるほか(電話帳に登録されている場合のみ)、SNSの通知やメール・メッセージ受信時の送信元や内容の読み上げも可能です。

 

2種類のブラケットが付属するので、バイク用ヘルメットやスキー・スノーボード・スケートボードなどのアウトドアスポーツ用ヘルメットなど、様々なヘルメットに装着することが可能。IPX6相当の防水仕様なので、雨や雪でも装着したままでOK。本体にはタッチコントロールボタンを備えており、手袋をしたままでもボタンを押すだけで操作できます。

↑様々なヘルメットに装着可能

 

↑防水仕様なので雨や雪に濡れても大丈夫

 

また、付属のマイクを取り付ければ、スマホでのハンズフリー通話やアプリを使ったグループチャットも可能。マイクはフルフェイス用とハーフフェイス用の2種類が同梱されます。

↑2種類のマイクが同梱されるので、ヘルメットの形状に合わせて選べます

 

Makuakeでは、販売予定価格2万5000円から20%オフとなる1万9900円で支援を募集しているほか、数量限定でさらに安くなる早割プランも用意されています。バイクや自転車、アウトドアスポーツの際に手軽に使えるオーディオデバイスをお探しの方は、支援してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ただのメガネに見えて音楽もSNSの通知もチェックできちゃうスゴイやつ! 「Vue Smart Glasses」が日本上陸決定

SF好きにはたまらない! クラファンで注目の球体ロボット型スピーカー「Gravastar」

約1万円でノイキャン機能付き! 高コスパな完全ワイヤレスイヤホン「PURECORE」デビュー

従来は、完全ワイヤレスイヤホンのなかでもハイエンドモデルにのみ搭載されてきた「ノイズキャンセリング機能」ですが、2020年に入り手ごろな価格帯のモデルにも裾野が広がってきました。なかでも1万円程度のモデルは初めてノイキャンイヤホンを使う方にもオススメ。

 

高コスパで人気のオーディオ・家電ブランド「TaoTronics」からも、ノイズキャンセリング機能を搭載したカナル型の完全ワイヤレスイヤホン「PURECORE」(TT-BH1003)が登場します。8月7日よりe☆イヤホンにて先行発売がスタートし、順次販売を拡大するとのこと。実売予想価格は9980円前後です。

↑TaoTronics「PURECORE」

 

「PURECORE」は、10mm径の大口径ダイナミック型ドライバーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン。クセのない中高域と迫力のある低域で、どんな音楽にもマッチします。また、周囲の騒音を低減するアクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、騒がしい環境下でも音楽に没頭することができます。

↑アクティブノイズキャンセリング機能を搭載

 

↑騒がしい環境でも雑音を抑えて音楽に没頭できます

 

イヤホンはIPX4相当の防沫性能を備えており、ちょっとした小雨や汗にも耐えられます。耳の大きさに応じてフィット感を調整できる3サイズのイヤーピースを同梱。

 

Bluetoothコーデックは、SBCとAACをサポート。連続使用時間は、イヤホン単体で最大約5時間20分(ノイキャンON時)/同6時間(ノイキャンOFF時)。専用の充電ケース併用で最大約20時間となります。充電ケースはUSB Type-Cでの充電が可能です。

↑専用ケースで充電が可能

 

いよいよ低価格帯のモデルにも搭載されるようになってきた「ノイズキャンセリング機能」は、2020年のトレンド機能としても注目です。まだノイキャン機能を未体験の方は、TaoTronics「PURECORE」を試してみてはいかがですか?

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

テレワークや在宅勤務に最適! 通話しながら会話もできる片耳イヤホン「MM-BTMH52BK」

こだわりのチューニング×ノイキャンに注目! NUARLからANC搭載の完全ワイヤレス「N10 Pro」登場

テレワークや在宅勤務に最適! 通話しながら会話もできる片耳イヤホン「MM-BTMH52BK」

テレワークや在宅勤務が増え、仕事に関する電話やweb会議をする機会が増えた方も多いのではないでしょうか。そんなときに役立つのが、マイク機能を備えたイヤホンやヘッドホン。スマホやPCに接続するだけで、簡単にハンズフリー通話やチャットなどが行えます。

 

でも、家族や小さいお子さんがいるので、まったく周囲の音が聞こえなくなるのは心配……という方には、耳を塞がない開放型や片耳タイプのイヤホンがオススメ。完全に耳を塞がないので、音声を聴きながら周囲の音に気を配ることもできます。

 

サンワサプライは、web会議やハンズフリー通話に最適な片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」を発売しました。価格は5500円。

↑片耳ヘッドセット「MM-BTMH52BK」

 

「MM-BTMH52BK」は、超小型・超軽量の完全ワイヤレスイヤホン型の片耳ヘッドセット。Bluetooth接続で音楽が聴けるほか、本体に内蔵されたマイクでハンズフリー通話も可能。ZoomやMicrosoft TeamsなどのWeb会議アプリにも対応しているので、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑マイク内蔵でハンズフリー通話が可能

 

片耳タイプなので、装着しながらもう片方の耳で周囲の音を聴くことができ、テレワークや在宅勤務での使用に最適です。

↑片耳タイプなので、装着しながら周囲の音も聞こえます

 

イヤホン部はIPX4の防水性能を有しており、室内だけではなく屋外でも安心して使用可能。また、マルチポイント接続に対応しているため、同時待ち受けで2台のBluetooth対応機器を使い分けることができます。

 

約2回分の充電が可能な専用の充電ケースが付属しているので、充電しながらイヤホンを持ち運ぶことが可能。連続使用時間は、音楽再生時が約4.5時間、通話時が約5時間。Bluetoothの対応コーデックはSBC。

↑ケースに入れると充電できます

 

両耳で使う通常の完全ワイヤレスイヤホンよりも手軽な片耳タイプは、ながら作業やテレワークに最適です。仕事用のイヤホンをお探しの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

世界初! “ながら聴き”できる骨伝導式の完全ワイヤレスイヤホンBoCo「PEACE TW-1」

屈指のノイキャン性能なのに、とにかく手ごろ!! ファーウェイの「最注目」完全ワイヤレスイヤホン「HUAWEI FreeBuds 3i」を徹底解説

衝撃の登場から約1年、新たな活躍の場も――異色のフルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」を改めて振り返る

カメラに興味がある人なら「フルサイズ」という言葉を見たり聞いたりしたことがあると思う。最近ではキヤノン、ニコン、ソニーが相次いでフルサイズミラーレスカメラの新型機を発表し、話題になっている。この「フルサイズ」は「35mm判」「ライカ判」などとも呼ばれるカメラの画面サイズ(センサーサイズ)の一種で、フィルム時代から人気が高く、歴史も長い。

 

デジタル一眼レフやミラーレスカメラで広く普及している「APS-Cサイズ」や「マイクロフォーサーズ」よりも画面サイズの大きなフルサイズは、一般的に画質面で有利とされている。ざっくり言えば、写りのいいカメラが欲しいならフルサイズを選びましょう、といったところである(フルサイズ以上にセンサーが大きいカメラもあるが)。

 

それも手伝って、カメラ好きや写真好きの間ではある種のステータスとなっているのだが、カメラ本体も使用するレンズも大きく、重くなりがちという泣きどころもある。まあ、プロカメラマンやその道の趣味の人たちが本気で撮るための道具としてはそれでもいいのだけれど、逆に言えば本気を出さないと持ち歩くのが大変なカメラでもあるわけだ。たとえば、家族との温泉旅行だとか、親戚の結婚式だとか、友人との飲み会だとかに持っていくには大げさで野暮ったくもある。ちょっとした散歩のお伴には似合わないのである。

 

そんなところに登場したのが「SIGMA fp」。レンズメーカーとしても名高いシグマが発売したフルサイズミラーレスカメラだ。昨年発売された製品ではあるが、再びフルサイズミラーレスへの注目が高まっているいま、改めてこの異色な存在感を放つカメラについて語ってみたい。

↑フルサイズなのに手のひらに乗るコンパクトさ。それがSIGMA fpのいちばんの魅力だ。2020年7月末時点の実売価格(税込)は、ボディ単体で20万4440円、45mm F2.8 DG DN レンズキットが23万1100円

 

圧倒的に小さくて軽いフルサイズカメラ

↑ボディサイズは幅112.6×高さ69.9×奥行き45.3mm。重さはバッテリーとメモリーカードを含めて422gだ

 

SIGMA fpのいちばんの特徴は、ご覧のとおりの小ささ。そして軽さである。といっても、シャツの胸ポケットに入れるには厚みがありすぎるし、レンズを着けた状態では上着のポケットにだってあやしい。が、ほかのフルサイズのカメラに比べれば圧倒的に小さくて軽い。なんたって、現行のフルサイズのカメラとしては世界最小・最軽量なのだ。ボディサイズは幅112.6×高さ69.9×奥行き45.3mm。重さはバッテリーとメモリーカード込みで422gしかない。

 

ちなみに、現行のフルサイズミラーレスカメラでは600g台後半のものが多く、重いものは1kgを超えてしまう。そういうなかでの422gなのであって、「わずか」とか「たったの」といった修辞を添えて語られる軽さなのだ。

↑厚みはそこそこあるのでシャツの胸ポケットにはきついが、十分にポケットサイズと言える小ささだ。なお、マウント部の黄色いぴかぴかはレンズ着脱指標の代わりに筆者がつけたラインストーン

 

↑撮像センサーは有効2460万画素のローパスフィルターレスCMOS。マウントにはドイツの名門ライカSL/Tシリーズと同じLマウントを採用している

 

↑レンズキットに同梱の45mm F2.8 DG DN Contemporaryを装着。金属製のかっこいいレンズフードを取り付けた状態でも677gという軽さだ

 

↑ボディの小ささに対して上面のダイヤルはかなり大きめ。小型化しても操作性が悪くならないように工夫されている

 

つまり、温泉旅行や結婚式や飲み会に持っていくのが苦にならず、野暮ったくもならない稀有なフルサイズカメラ。それがSIGMA fpのすごいところのひとつである。

 

足りないものはアクセサリーでカバー

小さくて軽いSIGMA fpだが、その代わりにいろいろなものがない。

 

主なフルサイズミラーレスカメラでファインダーを内蔵していないのはSIGMA fpだけだし、液晶モニターが固定式なのもほかにはない。スマートフォンからSNSに投稿したりするのに欠かせないWi-Fi機能もなければ、すでに7割近くが搭載しているボディ内手ブレ補正もない。そのうえ、握りやすくするためのグリップさえ省かれている。

 

当然、不便はある。が、不便を解消しようとすればカメラは大きく重くなる。それを避けるために、SIGMA fpでは必要に応じてアクセサリーを使ってカバーする方式が採用されている。

 

カメラを顔にくっつけて構えたい人のためにはLCDビューファインダー「LVF-11」がある。少々かさばりはするが、画面は見やすくなるし安定感も増す。握りやすさを重視するなら外付け式のグリップを使えばいい。こちらは普通サイズのハンドグリップ「HG-11」と大きめのラージハンドグリップ「HG-21」の2種類が選べる。暗いシーンでブレが気になるなら手ブレ補正を内蔵したレンズを使えばいいし、高感度の性能もいいから三脚なしでも頑張れる。

↑別売のハンドグリップHG-11を装着した状態。持ちやすさが格段にアップするので持っておいて損はしないアイテム

 

こうしたシーンに合わせてアクセサリーを組み替えて対応する変幻さも魅力の1つ。風景だったりポートレートだったりに本気で取り組みたいときのカメラとしても十分やっていけるだけの能力を備えている。それでいて、アクセサリーを外した素のままの状態に戻せば誰もが気軽に持ち歩けるお散歩カメラとしても文句なしなのだ。

 

こういうのを待ってたんだよ、と世界中のカメラ好き・写真好きが沸き立った。

 

カメラの世界では、写りのよさ、性能のよさを求めれば、大きさと重さは我慢するしかない、というのがメーカーにとってもユーザーにとってもあまりうれしくはない、けれど、受け入れざるを得ない共通の認識だった。それをSIGMA fpはあっさりとひっくり返して見せた。フルサイズならではの写りの楽しさと、軽快さを両立させてしまったのだ。

 

事前のリークやうわさが全くなかったことがあったにせよ、SIGMA fpが発表された2019年7月11日、Twitterのトレンドに「SIGMA fp」の名がおどった。加えて、アクセス殺到によって公式サイトは一時ダウン。深夜までつながりにくい状態が続いた。それだけSIGMA fpのコンセプトが注目を集めたのだ。

 

見た目もいいが、写りもいい

SIGMA fpがいちばんかっこよく見えるのは、やはりなにもアクセサリーをつけない素のままの状態だと思う。ボディの幅と高さの比率は16:10。いわゆる黄金比に近似する。ようは、かっこよく見える比率なわけだ。とはいえ、持つときに指がかかる部分があったほうがらくちんなこともあるので、個人的にはハンドグリップ HG-11などを装着するのをおすすめする。

 

軽いカメラなので右手だけで持ってもかまわないが、左手で下から支えるようにして持つのがいい。そうすると右手の仕事が減るので、そのぶんダイヤルやボタンの操作に専念できるわけだ。

 

さて、SIGMA fpのカメラとしての実力は上々と言っていい。描写はキレがよくて被写体の細かい部分まできっちり表現してくれるし、階調再現もいい。発色はややこってり系で、天気のいい日中なら気持ちよく色が乗る。露出を少し暗めにしてやると渋い雰囲気の仕上がりになって、これもまた楽しい。レンズキットの45mm F2.8 DG DN Contemporaryもコンパクトタイプながらシャープでボケもいい。

↑45mm F2.8 DG DN Contemporaryでのスナップ。シャープな描写が気持ちいい

 

↑カラーモードをシネマで撮ったカット。鮮やかさを抑えた渋い色味に仕上がる

 

↑発色はやや濃厚で色ノリがいい。控えめがお好みならカラーモードをニュートラルにするといい

 

↑天気がいい条件だとちょっと強気なぐらいに色が出るのも楽しい

 

↑画面右手の標識にピントを合わせていて背後の建物は少しボケているのだが、そのボケ具合が自然で美しい

 

カメラ好きや写真好きが注目しているのは、新しく加わった「ティールアンドオレンジ」というカラーモード。オレンジ系とその補色のティール系(シアンっぽい青)を強調するモードで、人物を引き立たせる効果もあるが、秋の風景にもマッチするのが評判になった。

↑カラーモードに新しく加わった「ティールアンドオレンジ」。暖色系が強調されるので紅葉などの秋の風景にぴったりだと評判になった

 

↑カラーモードをティールアンドオレンジに変更すると、オレンジ系の部分がぐっと引き立つ

 

高感度にも強いので、室内や夜スナップなどの暗いシーンはISO3200とかISO6400で対応できる。このあたりはフルサイズならではの強みでもある。

↑フルサイズならではの高感度性能も見どころ。ISO6400でも普通に使えるぐらいの写りなのだ

↑上の写真の画面右上の建物をピクセル等倍で切り出したもの。ISO6400の高感度なのに、ノイズらしいノイズはないし、シャープさも素晴らしい

 

電源をオンにしてから撮影可能になるまでが遅いとか、動きの速いものにはAFが追いついてくれないといった欠点はあるが、持ち歩くだけでも楽しいフルサイズカメラというのはほかにはない魅力だと思うのだ。

 

ウェブカメラにも使える動画機能も見どころ

もうひとつ見逃せないのは、SIGMA fpには映画カメラとしての顔もあるところ。

 

「動画」ではなくてあえて「映画」と書くのは、すでにSIGMA fpだけで撮影した映画が制作されていて、その道のプロからも高い評価を得ているからだ。

 

高度な画づくりにも対応できるCinemaDNGという形式での4K動画記録が可能なことに加えて、外部レコーダーとの連携機能も充実している。記録メディアとして外部SSDが使えるあたりがもう尋常ではない。

 

長時間の動画撮影や高温下でもオーバーヒートしにくいようにヒートシンクを備えていたり、内外の業務用シネマカメラの見え具合をチェックできるディレクターズビューファインダーというユニークな機能もヘビーなプロユースを意識したものだろう。

↑上面左手側に電源スイッチがあって、そのとなりがCINE/STELLスイッチ。誤操作を防止するために向きも変えてある。液晶モニターとボディ本体のあいだに放熱用のヒートシンクを備えている

 

↑上がSTILL(静止画)モードでのメニュー画面。CINE(動画)モードに切り替えるとメニューの構成も下のように動画仕様に切り替わる仕組みだ

 

↑業務用途を意識したディレクターズビューファインダー機能を使うと、ARRI、SONY、REDのシネマカメラでの見え具合をシミュレートできる

 

↑ディレクターズビューファインダー機能をオンにしたときの画面。映画撮影用のカメラで実際に写る範囲を簡単に確認するための機能だ

 

そんなSIGMA fpがこのところ注目されているのがウェブカメラとしての活用法だ。

↑SIGMA fpはUSBケーブルでパソコンにつなぐだけでウェブカメラとしても活用できる

 

SIGMA fpはライブストリーミングなどに活用するためのUSB Video Class(UVC)に対応している。そのため、パソコンとUSBケーブルで接続するだけでウェブカメラとして機能する。フルサイズならではの高画質の、である。なかにはSIGMA fpをモニターの上に固定するためのブラケットを自作している強者までいるというから楽しみすぎなぐらいである。

 

20万円からするフルサイズミラーレスカメラをオンライン会議用のウェブカメラに使おうと最初に考えたのが誰なのかはわからないが、そういう使い方もできる自由度の高さもSIGMA fpの持ち味だ。

 

問題は、SIGMA fpに似合うレンズが現時点ではまだ1本しかないということ。

 

レンズキットに同梱されている45mm F2.8 DG DN Contemporaryはフルサイズ対応レンズとしては小型軽量で画質もいい。見た目もSIGMA fpにマッチしている。……のはいいとして、ほかのシグマ製レンズはどれも大きくて重い。これは高性能タイプのレンズが多いからでもあるのだが、標準ズームの24-70mm F2.8 DG DN Artは835gあるし、それより重いレンズもざらにある。というか、大半が1kgオーバーだったりするのだから、422gしかないSIGMA fpには大きすぎ、重すぎですこぶるバランスがよろしくないのである。

↑標準ズームの24-70mm F2.8 DG DN Artを着けるとこんな感じ。高性能タイプだからしかたがないとはいえ、SIGMA fpには不釣り合いな巨大さだ

 

マニアックな人たちにならってマウントアダプターとM型ライカ用のレンズ(小型軽量でかっこいいものが多い)を着けるのも手だが、気軽に楽しむにはやはりAFが使えるレンズが欲しい。

 

そんな声が届いているのだろう、同社社長みずからがSIGMA fpに似合うレンズを増やす予定だと発言しているので、このへんは期待してよさそうだ。45mm F2.8 DG DN Contemporaryと同じテイストの広角レンズや望遠レンズが登場すれば、SIGMA fpの魅力はさらにアップするはず。まだまだこれからも楽しめそうでうれしいかぎりである。

 

軽くてコスパも良し! シグマの超望遠ズームレンズはフルサイズミラーレスユーザー必携だ!!

世界最小・最軽量のフルサイズミラーレスとして注目されている「SIGMA fp」はEVF(電子ビューファインダー)レス、メカニカルシャッターも省略、FOVEONセンサーもやめてライカ、LUMIXのフルサイズミラーレスと同じLマウント採用のシンプルなモデルです。動画撮影を重視した仕様ですが、今回はあえて、発売されたばかりでLマウント仕様の超望遠ズーム「100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary」を取り付けて静止画を撮影しました。

 

このレンズは同社初のフルサイズミラーレス専用超望遠ズーム。希望小売価格は12万円で、実勢価格U10万円で入手できるハイコスパレンズとなります。フードは付属しますが、三脚座と1.4倍と2倍のテレコンバータは別売オプションになります。

↑fp+100-400mm F5-6.3 DG DN OS Contemporary の撮影重量は1582gと軽量

 

アクセサリー追加で拡張性のあるボディ

fpはコンパクトなボディを実現するためにさまざまなものが省かれています。ボディよりも重たいレンズを装着するには、大型ハンドグリップHG-21にLCDビューファインダーLVF-11を加えてバランスの良いホールディングを実現したいところ。今回、アクセサリーなしで撮影しましたが、数分すると腕がプルプルと震えてきて、三脚が欲しくなるシーンはありました。ちなみに作例は全て手持ちでおこなっています。

↑コンデジのボディサイズだがフルサイズのミラーレスのシグマ「fp」

 

↑背面は専用ボタンが多く誤操作しないように持てる場所が少ない

 

ちなみに、このfpは2019年10月に発売されましたが、2020年の6月25日に大型アップデートが行われ、シネマグラフの作成/再生機能や、動画ファイルから静止画ファイルを作成する機能などが追加されたほか、多数の機能追加、機能拡張、不具合修正が盛り込まれています。詳細は下記のリンクから確認してみて下さい。

SIGMA fp メジャーアップデート(ファームウェア Ver.2.00)の詳細はコチラ

 

重量1135gと軽量レンズに手ブレ補正機能を内蔵

ところで、フルサイズ向けの100-400mmの超望遠レンズと聞いて、個人的に思い浮かぶのはソニーの「SEL100400GM」というレンズです。トップクラスの軽量モデルで重量1395g(三脚座別)で全長205mmです。開放絞り値はF4.5−5.6で希望小売価格は32万円です。これと比較するとシグマは重量1135g、全長197.2mmとコンパクトで、開放絞り値はF5.6-6.3とやや暗めになります。Canonから登場予定の新しい「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」は全長207.6mm、重量1370g(三脚座別)と発表されています。予約価格は33万円超えです。

 

つまりミラーレス専用設計の100-400mmでU10万円はシグマだけといえるのですが、残念ながら専用マウントはSONY用のEマウントとLマウントしかありません。AF性能が見直されているのでLマウントアダプタを使って、NikonやCanonに装着しても爆速でピントが合うそうです。残念ながらfpに装着した場合、爆速にはなりませんでした。

 

【製品画像ギャラリー】(クリックすると拡大されます)

 

ポートレートからバードウォッチングまでこなせる

フルサイズで400mmで撮影となるとかなり身構えてしまいますが、シグマのペアは小型軽量なのでザックに機材を入れて背負えば、その重さは気になりません。取り出すとさすがにズシリとレンズが重いので、左手でレンズをホールドして、右手はカメラにそえるだけで、そっとシャッターボタンを押します。手ブレ補正をONにすれば液晶モニターの画像は400mmでも揺れません。

↑カメラにEVFがないので顔から離れた位置で構えることになります

 

↑ほぼレンズを持ってカメラは軽くホールドしてシャッターを押します

 

ピントはAF-Cで、露出はマニュアルモード、ISO感度はオートにして撮影しました。暗い場所でAFが迷うことがありましたが、AFはおおむね良好でした。機会があればαシリーズに装着して高速AFを実感したいです。

 

MFに切り換えての撮影はピントリングが軽く動き快適でしたが、それに反してズームリングが重く、400mm側に行くには直進式で、100mm側に戻るのは回転式を使うとやりやすいと感じました。個人的には直進できなくていいので、ズームリングがもう少し軽いとありがたいですね。または、ズームリングのトルク調整機能が欲しいところ。

 

【作例】

↑100mmで撮影すると周囲の状況が分かります
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/160sec F5 +0.3 ISO100 100mmで撮影)

 

↑400mmまでズームアップすると鳥の瞳にピントが合いました。絞り開放からシャープです
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/320sec F6.3 +0.3 ISO800 400mmで撮影)

 

↑284mmで撮影すると絞り開放でも後ろの鳥はボケて主題が引き立てられました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F6.3 ISO1250 284mmで撮影)

 

↑サルを400mmで撮影、感度は2000まで上がったが毛の柔らかい質感が再現されています
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F6.3 ISO2000 400mmで撮影)

 

↑さらに暗い状況で感度は4000まで上がりましたが、さすがフルサイズ問題ありません
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/1000sec F63 ISO4000 100mmで撮影)

 

↑高感度12800ですが解像度は落ちません。高速シャッターを使いたい超望遠とフルサイズの相性がいいことを実感しました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/500sec F8 ISO12800 239mmで撮影)

 

↑フルサイズなのでトリミングしても画素数に余裕があります。これは画面の中心部をトリミングしています。テレコンがなくてもかなりアップにできました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/100sec F5.6 ISO8000 198mmで撮影)

 

↑望遠ズームなのでポートレートも得意です。fpのポートレートモードを使って撮影するとやわらかい質感の描写が得られました
(SIGMA fp SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OS 1/100sec F5 +0.3 ISO500 100mmで撮影)

 

やっぱり交換レンズは軽い方がいい!

普段は広角レンズばかり使っている私ですが、SIGMA100-400mm F5-6.3 DG DN OSを使うと400mmの視界が新鮮に感じられました。テレコンを使えば手持ちで800mmですから、最強の超望遠ズームといえます。銀塩一眼レフの時代であれば、開放絞り値を気にしましたが、フルサイズミラーレスであれば、高感度が使えるので明るいレンズの必要性はありません。

 

また、手ブレ補正機能も進化を続け、手持ちをサポートしてくれます。このレンズがU10万円で手に入るのは、かなりハイコスパだと思います。フルサイズミラーレスユーザーの方には無条件でオススメのレンズです。

 

モデル/亜希子

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

フルサイズミラーレスカメラ「SIGMA fp」は、静止画・動画の垣根を越える!?

音楽制作現場の音が手軽に聴ける! ビクタースタジオ監修のモニターヘッドホン「HA‐MX100V」

音質的な装飾が少なく、より制作現場の意図に近いサウンドが手軽に楽しめると人気のモニターヘッドホンに、新たな定番となりそうなモデルが登場します。

 

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、スタジオモニターヘッドホン「HA‐MX100V」を7月下旬より発売します。実売予想価格は2万3000円前後(税抜)。

↑「HA‐MX100V」。ビクターブランドの象徴である「犬のマーク」が刻印されています

 

同社が2016年に発売したモニターヘッドホン「HA-MX100-Z」は、原音再生能力と高い耐久性を両立したプロユースのヘッドホンとして、ビクタースタジオをはじめ多くの音楽制作現場で使用されています。そのHA-MX100-Zで培ったモニターヘッドホンの音響技術を継承し、「ビクタースタジオのモニタースピーカーで聴く現場の音をヘッドホンで再現する」というコンセプトで生まれたのが、今回の「HA‐MX100V」です。

 

そのサウンドは、ビクタースタジオエンジニアによる音質チューニングが施されています。ハイレゾ対応のモニタードライバーユニットは、スタジオでのモニタリングに必要とされる高い分解能を持ち、楽器やボーカルの質感などを豊かに表現します。また、モニタードライバーユニットの性能を最大限に発揮させるために、振動板前面に独自技術のサウンドディフューザーを搭載。伸びやかで解像感の高い高域再生と、音場の自然な広がりを実現しています。

↑ヘッドバンドにはビクタースタジオの刻印

 

振動板の前室側と後室側の両方の背圧は最適化され、振動板を入力信号により忠実に動かすことで低音再生力を強化。歪みが少なく自然で繊細な音場表現が可能です。

 

スタジオでのハードな使用に対応する高耐入力、高耐久性を実現しているほか、セパレーションを向上させるL/R独立グランドプラグ&ケーブルも採用。ポータブル環境での使用に便利な3.5mmプラグに加え、ネジ式6.3mm変換アダプタも付属しているので、機器に応じて使いわけることができます。

↑L/Rが色分けされているので見分けやすくなっています

 

音楽レーベルやスタジオを持つビクターならではのハイクオリティなモニターサウンドは、実際に音楽制作を行うプロの現場だけでなく、原音に忠実であることを好むオーディオファンにも人気となりそうです。

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

はやりのモニター系オーディオとは? ビクターの新型モニターヘッドホン「HA-MX100-Z」を聴く

アニソン好きならこれで聴け! 「アニソンを最高に楽しむためのヘッドホン」をプロがセレクト

「太鼓の達人」決勝大会の公式モニターに東芝レグザの4K有機ELテレビが採用

バンダイナムコエンターテインメントは、開催が延期されていた「おうちでドンカツ!太鼓の達人eスポーツオンライン大会!」決勝大会を、8月30日に特別生番組としてオンライン配信することを発表しました。

 

同大会決勝戦は、当初は7月19日に開催される予定だったものの、コロナ感染予防の観点から延期となっていましたが、参加者の安全を考慮してオンラインで生配信されることになりました。配信は、YouTubeの「バンダイナムコエンターテインメント公式YouTube Liveチャンネル BANDAI NAMCO Entertainment Live」のほか、OPENREC.tvやアソビストアでも視聴可能。

 

また、同大会では東芝映像ソリューションの4K有機ELレグザ「48X8400」が公式ゲーミングモニターとして採用され、エキシビジョンマッチなどで使用されます。

↑東芝4K有機ELレグザ「48X8400」

 

東芝「レグザ」は、2009年発売のZ9000シリーズで初めて「ゲームダイレクト」を搭載して以来、低遅延のゲームモードがユーザーの支持を集めています。「ゲームダイレクト」モードは、ゲーム時に必要な高画質処理を行いながら画像処理による遅延時間を低減するもので、「太鼓の達人」などボタンを押すタイミングが重要なゲームに特に利便性を発揮します。

 

今回決勝戦で使用される「48X8400」は、ゲーム画面を間近で見ても違和感がない、きめ細やかで高い質感の映像が特徴で、ゲームモードON時は約9.2msecという高いレスポンス性能(HDMI 1080p/120Hz入力時)を実現。動きの速いシーンでの残像を抑制し、クリアな高画質を実現する「インパルスモーションモード」も搭載するなど、快適なゲームプレイをサポートしています。

 

「おうちでドンカツ!太鼓の達人 eスポーツ オンライン大会!」概要は以下の通り。

URL: https://esp.taiko-ch.net/event/online2020.php

 

eスポーツ大会の公式モニターとしても採用されている「レグザ」は、自宅でのゲームプレイにも最適。この夏は自宅でゲーム三昧の予定という方は、低遅延なゲームモードを備えたレグザをぜひチェックしてみて下さい。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

テレビ新製品の季節。レグザは史上最高画質を実現した4K有機EL「X9400」が映像エンジンからして凄い

ニコンからも新しいフルサイズミラーレスが出た! 「Z 5」は既存モデルとどこが違う?

7月上旬にキヤノンが「EOS R5」「EOS R6」という新モデルを発表したことで再び盛り上がりを見せているフルサイズミラーレス。今度はニコンがコスパに優れた新型機「Z 5」を発表しました。既存モデルとの比較を交えつつ、新製品の詳細を見ていきましょう。

↑有効2432万画素のフルサイズセンサーを搭載するニコン「Z 5」。写真は、キットレンズにもなっている同時発表の標準ズームレンズ「NIKKOR Z 24-50mm f/4-6.3」を装着した状態。8月下旬発売予定で、参考価格(税込)はボディ単体で18万2600円、レンズキットが22万2200円

 

フルサイズミラーレスデビューにうれしい高コスパモデル

ニコンは2018年秋に高画素モデル「Z 7」とスタンダードモデル「Z 6」でフルサイズミラーレス市場に参戦。翌2019年11月には、同じZマウントを採用しつつセンサーをフルサイズよりも小さなAPS-Cサイズとした小型軽量モデル「Z 50」を発売しました。

 

今回発表されたZ 5はセンサーの画素数的にはZ 6に近しいですが(Z 5:有効2432万画素、Z 6:有効2450万画素、Z 7:有効4575万画素)、後継機というよりは良いところを継承しつつ一部のスペックを抑えることでコスパとの両立を図ったフルサイズ入門者向けモデルといえます。

 

具体的にZ 5とZ 6の違いを見ていくと、まず見た目でわかるところではZ 6のボディ上面に搭載されている撮影情報などを表示するパネルがZ 5では省力されています。機能面では連写性能の違いが目立ちます(Z 5は低速で約1~4コマ/秒、高速で約4.5コマ/秒。Z 6は低速で約1~5コマ/秒、高速で約5.5コマ/秒、さらに拡張で約12コマ/秒に対応)。また、前述の通りセンサーの画素数はほぼ同じですが、Z 6は光をより効率的に取り込める「裏面照射型」を採用しているため、暗所での撮影に関わる一部のスペックではZ 6がやや優位となっています。そのほか、動画に関してもZ 5ではフルHDでの120p記録や動画Log出力などの上位機能が省かれています。

 

一方、Z 6/7で好評だった約369万ドットのEVFをはじめ、映像エンジンやボディ内手ブレ補正、ハイブリッドAFシステム、防塵・防滴性、堅牢性などは踏襲。むしろ、撮影可能枚数が増えているなど、部分的にZ 5が勝っている点もあります。

 

個人的には、ラインナップとしては下位モデルという位置づけながら、ニコン Zシリーズの大きな魅力である“自然な見え”と評判のEVFをきっちり受け継いでいるのが非常にうれしいポイント。全体としてどう工夫して価格を抑えるかというなかで、このカメラを手に取るであろうユーザーをしっかり想定し、うまく機能の取捨選択がなされている印象です。

↑メディアスロットはZ 6がXQDカード(もしくはCFexpressカード)のシングルスロットだったのに対し、Z 5(写真)ではSDカードのダブルスロットに変更されています。これはむしろ多くのユーザーにとってメリットといえるでしょう

 

さて、肝心の価格はというと、7月28日時点のZ 6のボディ単体の実売参考価格が24万2820円であるのに対し、Z 5のボディ単体の予約価格は18万2600円と約6万円も安くなっています。一般用途であればスペック差をそこまで感じないわりに価格差が大きく、またフルサイズミラーレス市場全体を見回しても20万を切るモデルはあまりないためコスパの高さが光ります。フルサイズミラーレスデビューを考えている人にとってはかなり有力な選択肢となりそうです。

料理しながらでもテレビの音が聴こえる! JVCの手元用スピーカー「SP-A900」

テレビの薄型化や狭額化により、内蔵スピーカーが小型化され、音声が聴き取りづらいと感じる人が高齢者を中心に増えています。音量を上げても聴きとりにくいと感じるなら、テレビ用スピーカーを利用してみてはいかがでしょうか。

 

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、テレビから離れた場所でもクリアな音声が手元で楽しめるテレビ用ワイヤレススピーカーシステム「SP-A900」を7月下旬に発売します。カラーはブラックとホワイトの2色。実売予想価格は1万6000円前後。

↑SP‐A900-B(ブラック)

 

↑SP‐A900-W(ホワイト)

 

「SP-A900」は、テレビの音量を上げても音声が聴きとりにくいと感じている高齢者や、家事やテレワークなどをしながら手元でテレビの音声を聴きたいという需要に応えたテレビ用のワイヤレススピーカー。テレビ側に送信機を接続することで、手元のスピーカーからテレビの音声をワイヤレス再生することができます。

 

2.4GHzデジタルワイヤレス方式を採用し、テレビから離れた場所で障害物があっても音が途切れにくく、ノイズの少ない音声で聞き取ることが可能(ワイヤレス伝送距離は最大約30m)。周囲への音漏れが気になるときなどは、イヤホンをつないでテレビ音声を聴けるイヤホン出力端子も搭載しています。

 

また、テレビの音量では物足りない時に、さらに大きな音量にすることができる「大きめ音量」機能や、人の声をクリアに聞き取りやすくする「はっきり音声」機能を搭載。IPX2相当の生活防水にも対応し、キッチンなどで家事をしながらでも快適にテレビ音声を楽しめます。

 

高齢者の方でも操作しやすいよう、電源や各種機能のオン/オフなどには大きなツマミと分かりやすい大きな文字を採用。

 

大容量充電池を内蔵し、最大約20時間の連続使用が可能。音声入力がない状態が一定時間続くと、スピーカー部と送信機の電源がともに自動で切れる「ツインオートパワーセーブ」機能も備えています。ワイヤレススピーカーは、送信機の上に置くだけで簡単に充電ができる「のせるだけ充電」に対応。また、充電中も音声を聞くことができます。

 

ワイヤレス&充電式で、誰でも手軽につかえる手元スピーカーは、高齢者やテレビをよく見る方へのプレゼントにも最適ですね。

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

2018年は「テレビ用スピーカー」に新たな潮流! いまさら聞けない「ネックスピーカー」「手元スピーカー」とは?

黒以外のワイヤレスイヤホン欲しい人は必見! 全6色が揃うお手ごろモデル「JBL TUNE115BT」デビュー

近年では、イヤホンやヘッドホンは音楽を聴くためだけのものではなく、自分の好みのデザインやカラーを表現するファッションアイテムとしても注目されています。服装に合わせてカラーを選んだり、気分に応じてイヤホンを使い分けたりするなら、カラーバリエーションが豊富なものを選びたいですね。

 

ハーマンインターナショナルは、JBLブランドより、Bluetoothワイヤレスイヤホンのエントリーモデル「JBL TUNE115BT」を8月7日に発売します。カラーは、ブラック、グレー、コーラル、ティール、ホワイト、ブルーの全6色。オンラインストアでの直販価格は3380円。

↑「JBL TUNE115BT」

 

「JBL TUNE115BT」は、全6色の豊富なカラーバリエーションと、JBLならではのメリハリの効いた力強いサウンドが楽しめるエントリークラスのワイヤレスイヤホン。シンプルなデザインと操作性で、ワイヤレスイヤホンを初めて使う人にもオススメです。

↑全6色のカラバリが特徴

 

左右のイヤホンをつなぐケーブルには、絡みにくいフラットケーブルを採用。マイク付き3ボタンリモコンも搭載しているので、スマホや音楽プレーヤーを取り出さなくても通話、音量調整、曲の操作(再生・一時停止・曲頭戻し・曲送り)が可能です。

↑マイク付き3ボタンリモコンを搭載しているので、ハンズフリー通話も可能

 

イヤホン部にはマグネットを内蔵しており、使用しないときは左右のイヤホンをマグネットでくっつけておけるので、首にかけたままでも邪魔になりにくい設計になっています。

 

マルチポイント接続に対応しており、同時に2台の端末に接続しておくことが可能。内蔵バッテリーでの連続再生時間は最大約8時間で、15分の充電で約1時間の再生ができる急速充電機能にも対応しています。

 

エントリークラスのワイヤレスイヤホンなら、複数のカラーを購入して「通勤用はシンプルなブラック」「プライベートではポップなブルー」というように使い分けてもいいですね。全6色のカラフルなラインナップが揃う「JBL TUNE115BT」を、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

音がパワフルに進化! ペットボトル大の防水ワイヤレススピーカー「JBL FLIP5」

良音をたっぷりと味わうがいい!! “ロック様”コラボのJBLヘッドホン&イヤホン登場!

完全ワイヤレスには真似できないサウンド! クリエイティブのBluetoothイヤホン「Aurvana Trio Wireless」

昨今のポータブルオーディオのトレンドはケーブルのない「完全ワイヤレスイヤホン」ですが、完全ワイヤレスイヤホンにはまだサイズやバッテリー持ちなどの制約があります。音質を追求するのなら、従来のケーブル式のワイヤレスイヤホンの方が有利なケースも。

 

とくに、有線タイプでは珍しくない複数のドライバーを積んだ「マルチドライバー」や、2種類の異なるドライバーを組み合わせた「ハイブリッドドライバー」は、完全ワイヤレスイヤホンではまだほとんど登場していません。

 

そんななか、クリエイティブメディアは、発売中のハイブリッド型トリプルドライバーの有線イヤホン「Aurvana Trio」をワイヤレス化したネックバンド式のBluetoothイヤホン「Aurvana Trio Wireless」を直販限定で7月下旬に発売します。価格は1万1000円。

↑Bluetoothイヤホン「Aurvana Trio Wireless」

 

「Aurvana Trio Wireless」は、特別チューニングを施した2基のバランスド・アーマチュア(BA)ドライバーと1基のダイナミックドライバーを搭載したトリプルドライバー仕様が特徴。スーパーツイーターとミッドレンジドライバーによるクリアでエネルギッシュな中高音と、ダイナミックウーファーによるパワフルな低音を再生します。

↑BAドライバー2基、ダイナミックドライバー1基の計3基のドライバーを搭載

 

Bluetoothコーデックは、標準規格のSBCに加え、高音質オーディオコーデックであるaptX HDをサポート。aptX HDに対応したスマートフォンやオーディオプレーヤーと組み合わせることで、高音質なワイヤレス再生が楽しめます。また、低遅延コーデックのaptX Low Latency(aptX LL)もサポートしており、動画やゲームなど遅延の気になるコンテンツも、音の遅れを気にせず楽しめます。

 

また、クリエイティブ独自の音響技術「Super X-Fi」にも対応しており、「SXFI App」を利用すると手持ちのスマホやタブレットで自然な広がりのある音楽を楽しむことができます。

 

Qualcomm cVc 8.0ノイズ キャンセレーションテクノロジーに対応した通話用マイクも搭載しており、スマートフォンやタブレットなどで環境ノイズを抑えたワイヤレス音声通話も可能。Bluetoothマルチポイント接続に対応しており、2台のBluetoothデバイスとワイヤレス接続状態を保つことも可能です。

↑マイクを内蔵しているので、スマホやPCで通話も可能

 

人間工学に基づいてデザインされたネックバンドは、しなやかで軽量のシリコンラバーを採用。長時間でも快適な装着感を実現します。また、ネックバンド部分には、最大約20時間の連続再生が可能なバッテリーを搭載。1日中快適な音楽リスニングが行えます。ネックバンドの右側には、音量調節や再生操作、通話の応答、対応デバイスのSiriやGoogleアシスタントを呼び出すコントロールボタンを備えており、手元で素早く操作することができます。

 

3基のドライバーを搭載したトリプルドライバーに、高音質なaptX HDコーデックも利用できるワイヤレスイヤホンは、完全ワイヤレスでは味わえないハイクオリティなサウンドが楽しめます。音質にこだわる方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

あなたに合うのはどっちのタイプ? 人気のワイヤレスオーディオの選び方

ここまでエコなイヤホンも珍しい! 「SMILE JAMAICA WIRELESS 2」はSDGsでワイヤレス

こだわりのチューニング×ノイキャンに注目! NUARLからANC搭載の完全ワイヤレス「N10 Pro」登場

2015年末に登場し、一気に普及した感のある“完全ワイヤレスイヤホン”ですが、2020年はノイズキャンセリング機能を備えたモデルがトレンドとなっています。

 

そんななか、こだわりの音質に定評のあるエム・ティ・アイのNUARL(ヌアール)ブランドから、アクティブノイズキャンセリング機能(ANC)を搭載した完全ワイヤレスイヤホン「NUARL N10 Pro ANC TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」(N10 Pro)が2020年9月上旬に発売されます。カラーはブラックメタリックのみで、価格は2万4500円(税抜)。

↑「NUARL N10 Pro ANC TRULY WIRELESS STEREO EARBUDS」

 

「N10 Pro」は、剛性と弾性に優れたPEEK振動膜の表面にTPEとチタンを皮膜蒸着した「PTT多層皮膜振動板」と、ダブルマグネット磁気回路を組み合わせた独自の「NUARL DRIVER [N10]」を搭載。高域から低域までキレのあるパワフルなサウンドを再生します。

 

さらに、ドライバーを金属筐体に収納しモジュール化することで、有線イヤホンと同様のアナログ音調が可能に。このイヤホンモジュールとSoC内蔵のDSPを駆使したデジタルイコライザーを組み合わせることで、これまでにない繊細な音質チューニングが施されています。

 

また、歪みを抑えて臨場感を再現する音響技術「HDSS」を採用しており、従来比30%効率向上した第3世代ETL音響モジュールがカナル型イヤホンにありがちな頭内定位を防いで、厚みと立体感のある自然な音の広がりを再現します。

 

SoCにはクアルコムの「QCC5124」を採用。「Qualcomm Active Noise Cancellation technology」によるフィードフォワードNC+フィードバックNCの「デュアル・デジタルANC」により、周囲のノイズを消音して静かな環境で音楽が楽しめます。イヤホンを装着したまま周囲の音が聞ける「外音取込み機能」にも対応。

↑ノイズキャンセリング機能を搭載しています

 

専用アプリを使用すれば、ANCのモードの切り替えやイコライザの設定などのカスタマイズも可能。ファームウェアのアップデート機能や、イヤホンの接続が切れた時点を地図上に表示する「Find Earbuds」機能も利用できます。

↑専用アプリ「N10 CONNECT」で様々な操作や設定が可能

 

イヤホンには、通話やテレワークに最適なツインcVc(Clear Voice Capture)マイクを搭載。音声通話や音声アシスタント機能の起動もスムーズに行えます。

 

プロダクトデザイナーには「Akihiro Momozaki(by BATTLES DESIGN)」を起用。一見シンプルながら「波紋が消えていくさま」をデザインに取り入れています。また、イヤホンの内部までナノコーティングによる撥水処理を施しており、小雨や水濡れにも耐えるIPX4相当の耐水性も備えています。

 

イヤーピースは、シリコン製の「Block Ear+」と、フォームタイプの「Magic Ear+ for TWE」の2種類の抗菌タイプを付属。装着安定性を高めるイヤーフックも付属しており、好みや装着感に応じて自由に付け替えることができます。

↑2種類のイヤーピースを同梱しています

 

連続再生時間は、イヤホン単体で最大7時間(ANC OFF時)/最大5時間(ANC ON時)。充電ケースと併用すると最大30時間使用できます。Bluetoothコーデックは、SBC/AAC/aptXをサポート。

↑充電ケース併用で最大30時間の使用が可能

 

NUARLならではの音へのこだわりと、最新のノイズキャンセリング機能が融合した「N10 Pro」は、いつでも最高クラスのサウンドに包まれたいオーディオファンにオススメのモデルといえそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

コンパクトなのにパワフル! NUARL N6シリーズの“弟分”「N6 mini」8月発売

あなたはどっちが好み? 2つのサウンドが選べる完全ワイヤレスイヤホン NUARL「N6シリーズ」を聴いてみた

ただのメガネに見えて音楽もSNSの通知もチェックできちゃうスゴイやつ! 「Vue Smart Glasses」が日本上陸決定

近年ではスマートホームやスマート家電など様々なIoTデバイスが開発されていますが、トレンドのひとつとなっているのは“ウェアラブル”。その名の通り、日常的に身に付けて使用するタイプのIoTデバイスです。

 

なかでも注目したいのは、メガネ型の「スマートグラス」と呼ばれるデバイス。Googleが開発していた「Google Glass」や、ファッショナブルなスタイルが話題となったボーズ「Bose Frames」など、多種多様な製品が登場しています。

 

クラウドファンディングサイト「きびだんご」でプロジェクト展開中の「Vue Smart Glasses(ビュースマートグラス)」も注目を集めているスマートグラスのひとつ。プロジェクト開始から約1か月で目標支援額1240万円を達成し、日本上陸することが決定しました。

↑骨伝導スピーカー内蔵スマートグラス「Vue Smart Glasses」

 

この「Vue Smart Glasses」は、普通のメガネやサングラスとして普段から気軽に着用できるスマートグラス。骨伝導スピーカーを内蔵しており、Bluetoothでスマートフォンと接続すれば、音楽、通話、ショートメールの読み上げ、時刻の確認や地図アプリのナビまで再生することができます。

↑外観は普通の眼鏡のような印象

 

各種の操作もフレームをタッチ&スワイプするだけで簡単に行え、スマートフォンのカメラシャッターの遠隔操作も可能。また、アクティブトラッキング機能により、移動距離や歩数、消費カロリーなどを計測できるなど、体調・運動管理アイテムとしても活用できます。さらに「ファインドマイグラス機能」を搭載しており、置き場所を忘れてしまった場合でもアプリですぐに探し出すことができます。

↑フレームをタッチすると様々な操作が行えます

 

フレーム形状は、四角い「Classic」と丸型の「Trendy」の2種類から選ぶことができ、レンズもブルーライトカットや色付レンズ、調光レンズなど5種類から用途や好みに合わせて選択できます。

↑フレームは四角い「Classic」(左)と丸型の「Trendy」(右)の2種類

 

 

音楽の最大連続再生時間は5時間。省エネモードで待機する場合は1回の充電で3日間、ケースとともに持ち運べば最大7日間(充電3回分)使用することができます。ワイヤレス充電対応で、ケース型のスタンドに乗せておくだけで充電可能です。

↑ケースにしまうだけで充電可能

 

きびだんごでは、最もお得な超早割プランで2万9900円(税込・送料込み)~から支援を募集中。締め切りは8月13日23:59までとなっていますので、いち早く手に入れたい方はぜひ支援してみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

テクノロジーは「人のサポート」から「人の拡張」の時代へーー最新の筋電義手やスマートグラスに感じた可能性

オーディオ業界に新風を巻き起こすか! ボーズのサングラス型スピーカー「Bose Frames」超濃厚レビュー

映画館に行けないときはコレ! ワイヤレスで立体音響が楽しめるビクター「XP-EXT1」に注目!

外出自粛の期間は、自宅で映画やドラマを鑑賞していた、という方も多いはず。映画館の大画面と迫力の音響は作品への没入感を高めるのに役立ってくれますが、自宅でも周囲に気兼ねなく臨場感のあるサウンドが楽しめるオーディオシステムが登場します。

 

JVCケンウッドは、ビクターブランドより、独自の頭外定位音場処理技術「EXOFIELD(エクソフィールド)」を搭載したワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」を8月上旬に発売します。実売予想価格は10万円前後(税抜)。

↑ワイヤレスシアターシステム「XP-EXT1」

 

本機に搭載した「EXOFIELD」は、ヘッドホンリスニングでもスピーカーで聴いているかのような音場を、個人特性に応じた最適な音場効果で再現。従来のステレオ2ch音源に加えて、新たに「Dolby Atmos」「DTS:X」などのマルチチャンネル音源(7.1.4ch)の再生に対応し、自宅にいながら映画館やライブ会場、スタジアムにいるような立体音場を体験できます。従来のステレオ2chや5.1chなどのコンテンツも7.1.4chにアップミックスすることができるので、どんな音源でも開放感のある全方位の広い音場で楽しめます。

 

また、視聴するソフトの種類やユーザーの好みに応じて、「CINEMA」「MUSIC」「GAME」「CUSTOM」の4つのサウンドモードから選択可能。コンテンツに最適なサウンド環境が簡単に作れます。

↑ワイヤレスヘッドホンで手軽に立体音響が楽しめます

 

新開発の専用スマートフォンアプリにより、従来は専用のオーディオルームで行っていた個人特性の測定が自宅で簡単に行える点もポイント。ヘッドホン部に内蔵したマイクで個人特性を測定し、アプリ内のデータベースから最適なデータを抽出・生成することが可能となりました。イコライザ調整などのリモート操作もアプリから行えます。

↑アプリを使って簡単に個人特性を測定可能

 

接続は、テレビとプロセッサー部をHDMIケーブルでつなぐだけでOK。プロセッサー部とヘッドホン部は、2.4/5GHz帯デュアルバンドのデジタルワイヤレス伝送で接続するので、ケーブルのストレスなく自由な姿勢で利用できます。

↑プロセッサー部をテレビに接続します

 

プロセッサー部には、4Kパススルー出力に対応したHDMI入出力端子を装備。3系統のHDMI入力を搭載し、BDレコーダーや4K放送用チューナーなど、最大3台までの機器を接続できます。HDMI端子のほか、光デジタル音声入力端子やアナログ音声入力端子なども搭載し、幅広い機器との接続に対応可能。

 

初回生産限定特典として、最新音響技術「Dolby Atmos」体験デモディスクと、映画「ボヘミアン・ラプソディ」(4K UHD+BD 2枚組)が同梱されます(なくなり次第終了)。購入してすぐに立体音響を体感できるうれしい特典ですね。

 

自宅でネット配信の映画やドラマを見る機会が増えた、という方は、手軽に映画館のような立体音響を楽しめるビクターのワイヤレスシアターシステムを導入してみてはいかがでしょうか。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ビクターブランドが復活! ヘッドホン聴取の悩みを解決する新技術「EXOFIELD」にも期待

Victorブランドが本格復活! 18万円の高級イヤホン「HA‐FW10000」など製品展開を加速

SF好きにはたまらない! クラファンで注目の球体ロボット型スピーカー「Gravastar」

ちょっと変わった面白いプロダクトが集まっているクラウドファンディング市場では、多くの注目を集めて一般販売までこぎつけたアイテムが日々登場しています。今回は、短期間で多額の支援金を集めたロボット型ワイヤレススピーカーを紹介します。

 

近未来感あふれる球体ロボット型スピーカー「Gravastar」(グラバスター)は、クラウドファンディングに登場するやSNSなどで拡散され、わずか4日間で1000万円の資金を調達。最終的に3000万円超の支援金を集めた話題のワイヤレススピーカーです。

↑球体ロボット型スピーカー「Gravastar」

 

この球体のデザインは、一般的な箱型スピーカーと比べてより均一に音を反響させることが可能で、サウンド面でも意味がある形体なのだとか。

↑スピーカー部分が青く光るなど、こだわりの設計

 

Bluetoothによるワイヤレス接続で最大約20時間の使用が可能で、2台用意すればステレオ再生させることもできます。今回は2台セットで10%オフになるプランも用意されているとのこと。より臨場感のあるサウンドを楽しみたければ、2台セットで購入してもよいでしょう。

 

また、今回は前モデルから仕様が変更され、1.スピーカーの内部構造を改善、2.高音質オーディオケーブルを導入、3.出力を15Wから20Wにアップ、という3つの改善が施されています。

 

さらに、ひとつひとつ手作業で外部塗装が施されたウェザリング加工バージョンも加えられ、よりプロダクトの世界観が強調されています。

 

【画像ギャラリー】(クリックすると拡大されます)

 

販売を行うクラウドファンディングサイト「きびだんご」では、7月20日~8月20日23:59まで、「日本正規輸入決定キャンペーン」を期間限定で開催中。価格は、キャンペーン期間限定で2万7200円~、2個セットは最大10%となります(予約販売)。

 

【価格(税・送料込)】
・Gravastar G1(パールホワイト):2万7200円
・Gravastar G1(メタルグレー):2万7200円
・Gravastar War Damaged(ウェザリングイエロー):4万400円
・Gravastar War Damaged(ウェザリングレッド):4万400円
・Gravastar G1 2個セット:4万8960円
・Gravastar War Damaged 2個セット:7万2720円

 

ロボット好きやSFファンなら絶対気に入りそうな球体ロボット型ワイヤレススピーカーを、ぜひチェックしてみて下さい!

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

手持ちのCDがワイヤレスで聴ける! Bluetooth対応CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」登場

キヤノンの“第二世代”フルサイズミラーレスカメラに抱いた期待感

キヤノンは2020年7月9日に開催したオンライン発表会にて、フルサイズミラーレス一眼カメラや交換レンズなど複数の新製品を一挙に発表。その内容は、販売台数の落ち込みや新型コロナウイルス感染症によるイベント中止など昨今なにかと暗い話題の多かったカメラ業界において、久々に大きな期待感と高揚感を感じさせるものでした。本稿では、ついに全貌が明らかになったハイスペックフルサイズミラーレス機や、“隠し玉”的に発表された注目モデルなどを中心に、新製品の概要について紹介します。

 

キヤノンの最高峰、ここにあり! ハイエンドモデル「EOS R5」

今回の新製品の目玉は、なんといっても新型フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でしょう。2月に開発発表されたあと、少しずつスペックや外観などが明らかにされ、正式発表をいまかいまかと心待ちにしていたカメラファンも多いはず。

 

ここで少し、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラの歩みについて振り返っておきたいと思います。キヤノンがそれまでソニーの独壇場だったフルサイズミラーレスカメラ市場に参戦したのは、2018年秋のこと。同時期にニコンも新規参入し、さらに翌年にはパナソニックやシグマも加わるなど、カメラ業界でいま最も盛り上がっているカテゴリだといえます。

 

キヤノンは2018年10月に初号機となる「EOS R」を発売。翌2019年春には廉価版「EOS RP」を投入し、フルサイズ機とは思えない低価格で一気に普及を狙うなど戦略的に製品を展開していました。そこから約1年後に開発発表されたのが、同社ミラーレスシステムにおけるハイエンドモデル「EOS R5」です。

 

今回正式に発表されたそのスペックを見てみると、EOSシリーズ史上最高の解像性能を謳う有効約4500万画素の撮像素子と新映像エンジン「DIGIC X」、最高8.0段分の手ブレ補正、8K30p動画撮影機能(4Kでは120pにも対応)、電子シャッターによる最高約20コマ/秒の高速連写(メカシャッター時は12コマ/秒)などなど、ハイエンド機にふさわしい驚きの数字が並んでいます。当然、防塵・防滴にも対応。既存のユーザーにとっては特にEOS初となるボディ内手ブレ補正がうれしいニュースかもしれません。

 

AF性能も大幅に強化されており、独自のデュアルピクセルCMOS AFは「デュアルピクセル CMOS AF II」に進化。瞳検出・人物検出では精度の向上に加え人物の瞳・顔・頭部、動物 (犬・猫・鳥) の瞳・顔・全身検出にも対応します。

 

背面モニターはバリアングル式、電子ビューファインダーは約576万ドットの有機ELパネルを採用。気になるカードスロットは、CFexpressカード (Type B) とSDメモリーカード (UHS-II 対応) のデュアルスロット。

 

操作性もブラッシュアップされており、EOS Rで導入されたマルチファンクションバーは廃止されて、代わりに直感的なAFフレーム選択操作が可能なマルチコントローラーが搭載されています。

 

キヤノンがいまもてる技術をすべて詰め込んだという印象で、製品名に一眼レフ機の中核を担う「EOS 5D」シリーズなどで使われている「5」という数字を使っている点などからも、同社が本機に懸ける期待の高さがうかがえます。

 

発売は2020年7月下旬予定で、キヤノンオンラインショップの価格は46万円 (税別) となっています。

 

一般ユーザーはこちらに注目! 新・スタンダードモデル「EOS R6」

EOS R5の正式発表に関しては多くの人が予想していたと思いますが、想定外だったのが新たなスタンダードモデル「EOS R6」の発表です。こちらはEOS R5より約1か月あとになる8月下旬の発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格はEOS R5より15万5000円安い30万5000円 (税別)となっています。

 

気になるEOS R5との違いですが、これだけ価格差があるとかなりスペックも抑えられているのかと思いきや、ボディ内5軸手ブレ補正や連写性能など多くの部分でEOS R5と同等の性能を備えています。

 

目立って異なる部分としては、センサーが有効約2010万画素であること、動画が8K対応でないこと(4K 60pに対応)などが挙げられます。その他、メディアスロットがSDカードのデュアルスロットであること、上面の表示パネルが省かれていること、EVFが約369万ドットであること、外装の素材などなど、細かな部分で違いはいくつかあります。

 

とはいえ、センサーは同社一眼レフのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark III」のセンサーをカスタマイズしたものということで、信頼性は十分。むしろ画素数を抑えたことで低輝度合焦限界や常用最高ISO感度など暗所での撮影に関わるスペックではEOS R5を上回っている部分もあります。

 

8K動画や4500万画素の解像感、という点にこだわらないのであれば、価格差を考えてもEOS R6はかなりお買い得に思えます。キヤノンはEOS R6をR5の廉価版ではなく、フルサイズミラーレスにおける“新標準”モデルと位置づけていますが、この仕様を見れば納得です。

 

待望の超望遠ズームなど新レンズも続々登場!

今回の発表では交換レンズの新製品4本も発表されました。

 

1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。

↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)

 

続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。

↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)

 

↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)

 

これら3本のレンズに対応したエクステンダーとして、焦点距離を1.4倍に伸ばす「エクステンダー RF1.4×」と、2倍に伸ばす「エクステンダー RF2×」もあわせて発表されました。

↑エクステンダー RF1.4×(左)とエクステンダー RF2×。どちらも2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は「RF1.4×」が6万3000円、「RF2×」が7万5000円

 

最後の1本は、中望遠単焦点レンズ「RF85mm F2 MACRO IS STM」です。最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離0.35mに対応したハーフマクロレンズ。F2.0の明るさを生かしたポートレート撮影などにもおすすめです。

↑RF85mm F2 MACRO IS STM。2020年10月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は7万6000円

 

“第二世代”の登場でますます注目度が高まるフルサイズミラーレス

2018~2019年にかけてカメラメーカー各社が相次いで市場に参入したことで、一気に「フルサイズミラーレス」というカテゴリの注目度が高まりました。しかし、実力が未知数だったこと、専用レンズが少なかったことなどから、一眼レフからの買い替えは少し様子見しようというカメラファンも少なくなかったはず。結果、各社健闘してはいるものの、先駆者でありレンズラインナップも充実しているソニーの優位は変わらずといった印象でした。

 

ところが、ここにきてキヤノンが早くも第二世代を投入。その飛び抜けたスペックと完成度は、大きな衝撃を与えました。レンズラインナップが参入当初に比べて充実してきたこともあり、次のカメラはフルサイズミラーレスに……と検討するユーザーは一気に増えそうな予感がしています。

 

もちろん、キヤノン以外のカメラメーカーがこのまま黙っているはずはないので、今後ますます業界が盛り上がることにも期待したいですね。

 

キヤノンの“第二世代”フルサイズミラーレスカメラに抱いた期待感

キヤノンは2020年7月9日に開催したオンライン発表会にて、フルサイズミラーレス一眼カメラや交換レンズなど複数の新製品を一挙に発表。その内容は、販売台数の落ち込みや新型コロナウイルス感染症によるイベント中止など昨今なにかと暗い話題の多かったカメラ業界において、久々に大きな期待感と高揚感を感じさせるものでした。本稿では、ついに全貌が明らかになったハイスペックフルサイズミラーレス機や、“隠し玉”的に発表された注目モデルなどを中心に、新製品の概要について紹介します。

 

キヤノンの最高峰、ここにあり! ハイエンドモデル「EOS R5」

今回の新製品の目玉は、なんといっても新型フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でしょう。2月に開発発表されたあと、少しずつスペックや外観などが明らかにされ、正式発表をいまかいまかと心待ちにしていたカメラファンも多いはず。

 

ここで少し、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラの歩みについて振り返っておきたいと思います。キヤノンがそれまでソニーの独壇場だったフルサイズミラーレスカメラ市場に参戦したのは、2018年秋のこと。同時期にニコンも新規参入し、さらに翌年にはパナソニックやシグマも加わるなど、カメラ業界でいま最も盛り上がっているカテゴリだといえます。

 

キヤノンは2018年10月に初号機となる「EOS R」を発売。翌2019年春には廉価版「EOS RP」を投入し、フルサイズ機とは思えない低価格で一気に普及を狙うなど戦略的に製品を展開していました。そこから約1年後に開発発表されたのが、同社ミラーレスシステムにおけるハイエンドモデル「EOS R5」です。

 

今回正式に発表されたそのスペックを見てみると、EOSシリーズ史上最高の解像性能を謳う有効約4500万画素の撮像素子と新映像エンジン「DIGIC X」、最高8.0段分の手ブレ補正、8K30p動画撮影機能(4Kでは120pにも対応)、電子シャッターによる最高約20コマ/秒の高速連写(メカシャッター時は12コマ/秒)などなど、ハイエンド機にふさわしい驚きの数字が並んでいます。当然、防塵・防滴にも対応。既存のユーザーにとっては特にEOS初となるボディ内手ブレ補正がうれしいニュースかもしれません。

 

AF性能も大幅に強化されており、独自のデュアルピクセルCMOS AFは「デュアルピクセル CMOS AF II」に進化。瞳検出・人物検出では精度の向上に加え人物の瞳・顔・頭部、動物 (犬・猫・鳥) の瞳・顔・全身検出にも対応します。

 

背面モニターはバリアングル式、電子ビューファインダーは約576万ドットの有機ELパネルを採用。気になるカードスロットは、CFexpressカード (Type B) とSDメモリーカード (UHS-II 対応) のデュアルスロット。

 

操作性もブラッシュアップされており、EOS Rで導入されたマルチファンクションバーは廃止されて、代わりに直感的なAFフレーム選択操作が可能なマルチコントローラーが搭載されています。

 

キヤノンがいまもてる技術をすべて詰め込んだという印象で、製品名に一眼レフ機の中核を担う「EOS 5D」シリーズなどで使われている「5」という数字を使っている点などからも、同社が本機に懸ける期待の高さがうかがえます。

 

発売は2020年7月下旬予定で、キヤノンオンラインショップの価格は46万円 (税別) となっています。

 

一般ユーザーはこちらに注目! 新・スタンダードモデル「EOS R6」

EOS R5の正式発表に関しては多くの人が予想していたと思いますが、想定外だったのが新たなスタンダードモデル「EOS R6」の発表です。こちらはEOS R5より約1か月あとになる8月下旬の発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格はEOS R5より15万5000円安い30万5000円 (税別)となっています。

 

気になるEOS R5との違いですが、これだけ価格差があるとかなりスペックも抑えられているのかと思いきや、ボディ内5軸手ブレ補正や連写性能など多くの部分でEOS R5と同等の性能を備えています。

 

目立って異なる部分としては、センサーが有効約2010万画素であること、動画が8K対応でないこと(4K 60pに対応)などが挙げられます。その他、メディアスロットがSDカードのデュアルスロットであること、上面の表示パネルが省かれていること、EVFが約369万ドットであること、外装の素材などなど、細かな部分で違いはいくつかあります。

 

とはいえ、センサーは同社一眼レフのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark III」のセンサーをカスタマイズしたものということで、信頼性は十分。むしろ画素数を抑えたことで低輝度合焦限界や常用最高ISO感度など暗所での撮影に関わるスペックではEOS R5を上回っている部分もあります。

 

8K動画や4500万画素の解像感、という点にこだわらないのであれば、価格差を考えてもEOS R6はかなりお買い得に思えます。キヤノンはEOS R6をR5の廉価版ではなく、フルサイズミラーレスにおける“新標準”モデルと位置づけていますが、この仕様を見れば納得です。

 

待望の超望遠ズームなど新レンズも続々登場!

今回の発表では交換レンズの新製品4本も発表されました。

 

1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。

↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)

 

続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。

↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)

 

↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)

 

これら3本のレンズに対応したエクステンダーとして、焦点距離を1.4倍に伸ばす「エクステンダー RF1.4×」と、2倍に伸ばす「エクステンダー RF2×」もあわせて発表されました。

↑エクステンダー RF1.4×(左)とエクステンダー RF2×。どちらも2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は「RF1.4×」が6万3000円、「RF2×」が7万5000円

 

最後の1本は、中望遠単焦点レンズ「RF85mm F2 MACRO IS STM」です。最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離0.35mに対応したハーフマクロレンズ。F2.0の明るさを生かしたポートレート撮影などにもおすすめです。

↑RF85mm F2 MACRO IS STM。2020年10月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は7万6000円

 

“第二世代”の登場でますます注目度が高まるフルサイズミラーレス

2018~2019年にかけてカメラメーカー各社が相次いで市場に参入したことで、一気に「フルサイズミラーレス」というカテゴリの注目度が高まりました。しかし、実力が未知数だったこと、専用レンズが少なかったことなどから、一眼レフからの買い替えは少し様子見しようというカメラファンも少なくなかったはず。結果、各社健闘してはいるものの、先駆者でありレンズラインナップも充実しているソニーの優位は変わらずといった印象でした。

 

ところが、ここにきてキヤノンが早くも第二世代を投入。その飛び抜けたスペックと完成度は、大きな衝撃を与えました。レンズラインナップが参入当初に比べて充実してきたこともあり、次のカメラはフルサイズミラーレスに……と検討するユーザーは一気に増えそうな予感がしています。

 

もちろん、キヤノン以外のカメラメーカーがこのまま黙っているはずはないので、今後ますます業界が盛り上がることにも期待したいですね。

 

キヤノンの“第二世代”フルサイズミラーレスカメラに抱いた期待感

キヤノンは2020年7月9日に開催したオンライン発表会にて、フルサイズミラーレス一眼カメラや交換レンズなど複数の新製品を一挙に発表。その内容は、販売台数の落ち込みや新型コロナウイルス感染症によるイベント中止など昨今なにかと暗い話題の多かったカメラ業界において、久々に大きな期待感と高揚感を感じさせるものでした。本稿では、ついに全貌が明らかになったハイスペックフルサイズミラーレス機や、“隠し玉”的に発表された注目モデルなどを中心に、新製品の概要について紹介します。

 

キヤノンの最高峰、ここにあり! ハイエンドモデル「EOS R5」

今回の新製品の目玉は、なんといっても新型フルサイズミラーレスカメラ「EOS R5」でしょう。2月に開発発表されたあと、少しずつスペックや外観などが明らかにされ、正式発表をいまかいまかと心待ちにしていたカメラファンも多いはず。

 

ここで少し、キヤノンのフルサイズミラーレスカメラの歩みについて振り返っておきたいと思います。キヤノンがそれまでソニーの独壇場だったフルサイズミラーレスカメラ市場に参戦したのは、2018年秋のこと。同時期にニコンも新規参入し、さらに翌年にはパナソニックやシグマも加わるなど、カメラ業界でいま最も盛り上がっているカテゴリだといえます。

 

キヤノンは2018年10月に初号機となる「EOS R」を発売。翌2019年春には廉価版「EOS RP」を投入し、フルサイズ機とは思えない低価格で一気に普及を狙うなど戦略的に製品を展開していました。そこから約1年後に開発発表されたのが、同社ミラーレスシステムにおけるハイエンドモデル「EOS R5」です。

 

今回正式に発表されたそのスペックを見てみると、EOSシリーズ史上最高の解像性能を謳う有効約4500万画素の撮像素子と新映像エンジン「DIGIC X」、最高8.0段分の手ブレ補正、8K30p動画撮影機能(4Kでは120pにも対応)、電子シャッターによる最高約20コマ/秒の高速連写(メカシャッター時は12コマ/秒)などなど、ハイエンド機にふさわしい驚きの数字が並んでいます。当然、防塵・防滴にも対応。既存のユーザーにとっては特にEOS初となるボディ内手ブレ補正がうれしいニュースかもしれません。

 

AF性能も大幅に強化されており、独自のデュアルピクセルCMOS AFは「デュアルピクセル CMOS AF II」に進化。瞳検出・人物検出では精度の向上に加え人物の瞳・顔・頭部、動物 (犬・猫・鳥) の瞳・顔・全身検出にも対応します。

 

背面モニターはバリアングル式、電子ビューファインダーは約576万ドットの有機ELパネルを採用。気になるカードスロットは、CFexpressカード (Type B) とSDメモリーカード (UHS-II 対応) のデュアルスロット。

 

操作性もブラッシュアップされており、EOS Rで導入されたマルチファンクションバーは廃止されて、代わりに直感的なAFフレーム選択操作が可能なマルチコントローラーが搭載されています。

 

キヤノンがいまもてる技術をすべて詰め込んだという印象で、製品名に一眼レフ機の中核を担う「EOS 5D」シリーズなどで使われている「5」という数字を使っている点などからも、同社が本機に懸ける期待の高さがうかがえます。

 

発売は2020年7月下旬予定で、キヤノンオンラインショップの価格は46万円 (税別) となっています。

 

一般ユーザーはこちらに注目! 新・スタンダードモデル「EOS R6」

EOS R5の正式発表に関しては多くの人が予想していたと思いますが、想定外だったのが新たなスタンダードモデル「EOS R6」の発表です。こちらはEOS R5より約1か月あとになる8月下旬の発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格はEOS R5より15万5000円安い30万5000円 (税別)となっています。

 

気になるEOS R5との違いですが、これだけ価格差があるとかなりスペックも抑えられているのかと思いきや、ボディ内5軸手ブレ補正や連写性能など多くの部分でEOS R5と同等の性能を備えています。

 

目立って異なる部分としては、センサーが有効約2010万画素であること、動画が8K対応でないこと(4K 60pに対応)などが挙げられます。その他、メディアスロットがSDカードのデュアルスロットであること、上面の表示パネルが省かれていること、EVFが約369万ドットであること、外装の素材などなど、細かな部分で違いはいくつかあります。

 

とはいえ、センサーは同社一眼レフのフラッグシップ機「EOS-1D X Mark III」のセンサーをカスタマイズしたものということで、信頼性は十分。むしろ画素数を抑えたことで低輝度合焦限界や常用最高ISO感度など暗所での撮影に関わるスペックではEOS R5を上回っている部分もあります。

 

8K動画や4500万画素の解像感、という点にこだわらないのであれば、価格差を考えてもEOS R6はかなりお買い得に思えます。キヤノンはEOS R6をR5の廉価版ではなく、フルサイズミラーレスにおける“新標準”モデルと位置づけていますが、この仕様を見れば納得です。

 

待望の超望遠ズームなど新レンズも続々登場!

今回の発表では交換レンズの新製品4本も発表されました。

 

1本目は、超望遠ズームレンズ「RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM」。一眼レフ用EFレンズのなかでもプロ・ハイアマ層から特に人気の高い「EF100-400mm F4.5-5.6L IS II USM」のミラーレス版ともいうべき存在ですが、あちらよりも焦点距離を100mm延長し、より幅広い撮影領域に対応しています。鏡筒に刻まれた赤いラインが目印の、キヤノンのレンズラインナップのなかでも特に高品質な「Lレンズ」の1本です。

↑RF100-500mm F4.5-7.1 L IS USM。2020年9月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は33万5000円 (税別)

 

続いて紹介するのは、小型軽量を新コンセプトにした超望遠単焦点レンズ「RF600mm F11 IS STM」と「RF800mm F11 IS STM」です。絞り値をF11固定とすることで、RF600mmは930g、RF800mmは1260gとおよそ超望遠レンズとは思えない軽量化を実現。小型なミラーレスボディとも相性がよく、手持ちで手軽に超望遠撮影を楽しみたいというユーザーにぴったりなレンズです。

↑RF600mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は8万8000円(税別)

 

↑RF800mm F11 IS STM。2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は11万3000円(税別)

 

これら3本のレンズに対応したエクステンダーとして、焦点距離を1.4倍に伸ばす「エクステンダー RF1.4×」と、2倍に伸ばす「エクステンダー RF2×」もあわせて発表されました。

↑エクステンダー RF1.4×(左)とエクステンダー RF2×。どちらも2020年7月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は「RF1.4×」が6万3000円、「RF2×」が7万5000円

 

最後の1本は、中望遠単焦点レンズ「RF85mm F2 MACRO IS STM」です。最大撮影倍率0.5倍、最短撮影距離0.35mに対応したハーフマクロレンズ。F2.0の明るさを生かしたポートレート撮影などにもおすすめです。

↑RF85mm F2 MACRO IS STM。2020年10月下旬発売予定で、キヤノンオンラインショップの価格は7万6000円

 

“第二世代”の登場でますます注目度が高まるフルサイズミラーレス

2018~2019年にかけてカメラメーカー各社が相次いで市場に参入したことで、一気に「フルサイズミラーレス」というカテゴリの注目度が高まりました。しかし、実力が未知数だったこと、専用レンズが少なかったことなどから、一眼レフからの買い替えは少し様子見しようというカメラファンも少なくなかったはず。結果、各社健闘してはいるものの、先駆者でありレンズラインナップも充実しているソニーの優位は変わらずといった印象でした。

 

ところが、ここにきてキヤノンが早くも第二世代を投入。その飛び抜けたスペックと完成度は、大きな衝撃を与えました。レンズラインナップが参入当初に比べて充実してきたこともあり、次のカメラはフルサイズミラーレスに……と検討するユーザーは一気に増えそうな予感がしています。

 

もちろん、キヤノン以外のカメラメーカーがこのまま黙っているはずはないので、今後ますます業界が盛り上がることにも期待したいですね。

 

バイオレットな色合いが美しい!オーテクの定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」に数量限定カラー登場

限定コラボや限定カラーなど、ファッション業界では当たり前になりつつある「限定モデル」ですが、オーディオ製品にもその波は到達しつつあります。

 

オーディオテクニカは、同社の定番モニタースタジオヘッドホン「ATH-M50x」とそのワイヤレスモデル「ATH-M50xBT」に、バイオレットとマットブラックのカラーリングを施した数量限定モデルを7月22日に発売します。

↑バイオレットとプラックの数量限定カラー

 

同シリーズは、2012年から定期的に限定モデルをリリース。通常モデルでは、プロ用のモニターヘッドホンという製品のコンセプト上、控えめで目立たないカラーを採用していますが、限定モデルではプロ用というイメージを感じさせない個性的なカラーを展開しています。

 

有線モデルの「ATH-M50x PB」は、片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構や、長時間装着しても疲れにくいイヤーパッドを採用するなど、プロの現場のニーズに応えたタフな仕様となっています。

↑「ATH-M50x PB」

 

また、モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングを実現。カールケーブルや3mのロングケーブルなど3種類のケーブルが付属するので、使用するシーンや現場によって使い分けが可能です。

↑DJに最適なカールケーブルなど3種類のケーブルを同梱しています

 

ワイヤレスモデルの「ATH-M50xBT PB」は、モニターヘッドホン「ATH-M50x」の音響パフォーマンスをワイヤレスで再現。ハウジングにタッチコントロール機能を搭載し、ロングタッチによりスマートフォンの音声アシスタント機能を呼び出すことができます。

↑「ATH-M50xBT PB」

 

バッテリーを内蔵しており、約7時間の充電で、最大約40時間の連続使用が可能。持ち運びに便利な折りたたみ機構も採用しています。

↑折りたたみ機構を採用

 

プロ用モニターヘッドホンの磨かれたサウンドと、個性的で主張のあるカラーリングを兼ね備えた限定モデルは、音にもファッション性にもこだわりたい人にピッタリですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ワイヤレス化の勢い続く――オーディオテクニカ新製品発表会から見える市場トレンド

旅行・出張が多い人にオススメ! 自然なノイキャン効果が魅力の「ATH-ANC900BT」どっぷりレビュー

バイオレットな色合いが美しい!オーテクの定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」に数量限定カラー登場

限定コラボや限定カラーなど、ファッション業界では当たり前になりつつある「限定モデル」ですが、オーディオ製品にもその波は到達しつつあります。

 

オーディオテクニカは、同社の定番モニタースタジオヘッドホン「ATH-M50x」とそのワイヤレスモデル「ATH-M50xBT」に、バイオレットとマットブラックのカラーリングを施した数量限定モデルを7月22日に発売します。

↑バイオレットとプラックの数量限定カラー

 

同シリーズは、2012年から定期的に限定モデルをリリース。通常モデルでは、プロ用のモニターヘッドホンという製品のコンセプト上、控えめで目立たないカラーを採用していますが、限定モデルではプロ用というイメージを感じさせない個性的なカラーを展開しています。

 

有線モデルの「ATH-M50x PB」は、片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構や、長時間装着しても疲れにくいイヤーパッドを採用するなど、プロの現場のニーズに応えたタフな仕様となっています。

↑「ATH-M50x PB」

 

また、モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングを実現。カールケーブルや3mのロングケーブルなど3種類のケーブルが付属するので、使用するシーンや現場によって使い分けが可能です。

↑DJに最適なカールケーブルなど3種類のケーブルを同梱しています

 

ワイヤレスモデルの「ATH-M50xBT PB」は、モニターヘッドホン「ATH-M50x」の音響パフォーマンスをワイヤレスで再現。ハウジングにタッチコントロール機能を搭載し、ロングタッチによりスマートフォンの音声アシスタント機能を呼び出すことができます。

↑「ATH-M50xBT PB」

 

バッテリーを内蔵しており、約7時間の充電で、最大約40時間の連続使用が可能。持ち運びに便利な折りたたみ機構も採用しています。

↑折りたたみ機構を採用

 

プロ用モニターヘッドホンの磨かれたサウンドと、個性的で主張のあるカラーリングを兼ね備えた限定モデルは、音にもファッション性にもこだわりたい人にピッタリですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ワイヤレス化の勢い続く――オーディオテクニカ新製品発表会から見える市場トレンド

旅行・出張が多い人にオススメ! 自然なノイキャン効果が魅力の「ATH-ANC900BT」どっぷりレビュー

バイオレットな色合いが美しい!オーテクの定番モニターヘッドホン「ATH-M50x」に数量限定カラー登場

限定コラボや限定カラーなど、ファッション業界では当たり前になりつつある「限定モデル」ですが、オーディオ製品にもその波は到達しつつあります。

 

オーディオテクニカは、同社の定番モニタースタジオヘッドホン「ATH-M50x」とそのワイヤレスモデル「ATH-M50xBT」に、バイオレットとマットブラックのカラーリングを施した数量限定モデルを7月22日に発売します。

↑バイオレットとプラックの数量限定カラー

 

同シリーズは、2012年から定期的に限定モデルをリリース。通常モデルでは、プロ用のモニターヘッドホンという製品のコンセプト上、控えめで目立たないカラーを採用していますが、限定モデルではプロ用というイメージを感じさせない個性的なカラーを展開しています。

 

有線モデルの「ATH-M50x PB」は、片耳モニタリングが可能な90度の反転モニター機構や、長時間装着しても疲れにくいイヤーパッドを採用するなど、プロの現場のニーズに応えたタフな仕様となっています。

↑「ATH-M50x PB」

 

また、モニターヘッドホンならではの広帯域でフラットな特性で解像度の高いモニタリングを実現。カールケーブルや3mのロングケーブルなど3種類のケーブルが付属するので、使用するシーンや現場によって使い分けが可能です。

↑DJに最適なカールケーブルなど3種類のケーブルを同梱しています

 

ワイヤレスモデルの「ATH-M50xBT PB」は、モニターヘッドホン「ATH-M50x」の音響パフォーマンスをワイヤレスで再現。ハウジングにタッチコントロール機能を搭載し、ロングタッチによりスマートフォンの音声アシスタント機能を呼び出すことができます。

↑「ATH-M50xBT PB」

 

バッテリーを内蔵しており、約7時間の充電で、最大約40時間の連続使用が可能。持ち運びに便利な折りたたみ機構も採用しています。

↑折りたたみ機構を採用

 

プロ用モニターヘッドホンの磨かれたサウンドと、個性的で主張のあるカラーリングを兼ね備えた限定モデルは、音にもファッション性にもこだわりたい人にピッタリですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ワイヤレス化の勢い続く――オーディオテクニカ新製品発表会から見える市場トレンド

旅行・出張が多い人にオススメ! 自然なノイキャン効果が魅力の「ATH-ANC900BT」どっぷりレビュー

ここまでエコなイヤホンも珍しい! 「SMILE JAMAICA WIRELESS 2」はSDGsでワイヤレス

昨年話題となった「SDGs」(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を筆頭に、環境負荷の少ないエコロジカルな企業活動を求める動きが世界的に広がっています。

 

そんななか、パッケージから製品までサステナブルな素材を使用したワイヤレスイヤホンが、オーディオブランド「House of Marley」より登場しました。

 

同社のワイヤレスイヤホンの最新モデル「SMILE JAMAICA WIRELESS 2」(直販価格4980円)は、イヤホンのハウジングにFSC認証の木材やリサイクル加工されたアルミニウム素材を使用。ケーブルには使用済みプラスチックボトルからリサイクルした繊維を使っているほか、パッケージは100%リサイクル可能なプラスチックフリーの紙繊維素材を採用しています。ここまで環境に徹底配慮している製品はめずらしいのではないでしょうか。

↑リサイクル素材など環境負荷の低い素材を使用

 

カラーは、ベーシックな「シグネチャーブラック」に加え、「デニム」「カパー」「ラスタ」の計4色をラインナップ。スタイリッシュなデザインと、あたたかみのあるHouse of Marleyのシグネチャーサウンドが楽しめます。

↑左から、デニム、カパー、ラスタ、シグネチャーブラック

 

↑装着イメージ

 

1回の充電で最大約9時間の連続再生が可能。クイックチャージ機能に対応しており、約15分の充電で最大約2時間再生することができます。

 

ケーブル部には3ボタンのリモコンを備えているほか、汗や水しぶきに強いIPX4相当の防水性能を備えています。BluetoothのコーデックはSBCとAACをサポート。

↑再生/一時停止や曲送りなどの操作ができる3ボタンリモコンを搭載

 

サステナブルな素材を採用したワイヤレスイヤホンは、できるだけ環境に配慮した製品を選択したい、と考える方に最適。エコに関心をお持ちの方へのプレゼントにも良さそうですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

衣・食・住の身近なモノ・サービスが劇的進化! SDGsもキーワードに

電気代削減に環境保全にも効く! トレンドワード「SDGs」視点の新たな家電選び

ここまでエコなイヤホンも珍しい! 「SMILE JAMAICA WIRELESS 2」はSDGsでワイヤレス

昨年話題となった「SDGs」(Sustainable Development Goals:持続可能な開発目標)を筆頭に、環境負荷の少ないエコロジカルな企業活動を求める動きが世界的に広がっています。

 

そんななか、パッケージから製品までサステナブルな素材を使用したワイヤレスイヤホンが、オーディオブランド「House of Marley」より登場しました。

 

同社のワイヤレスイヤホンの最新モデル「SMILE JAMAICA WIRELESS 2」(直販価格4980円)は、イヤホンのハウジングにFSC認証の木材やリサイクル加工されたアルミニウム素材を使用。ケーブルには使用済みプラスチックボトルからリサイクルした繊維を使っているほか、パッケージは100%リサイクル可能なプラスチックフリーの紙繊維素材を採用しています。ここまで環境に徹底配慮している製品はめずらしいのではないでしょうか。

↑リサイクル素材など環境負荷の低い素材を使用

 

カラーは、ベーシックな「シグネチャーブラック」に加え、「デニム」「カパー」「ラスタ」の計4色をラインナップ。スタイリッシュなデザインと、あたたかみのあるHouse of Marleyのシグネチャーサウンドが楽しめます。

↑左から、デニム、カパー、ラスタ、シグネチャーブラック

 

↑装着イメージ

 

1回の充電で最大約9時間の連続再生が可能。クイックチャージ機能に対応しており、約15分の充電で最大約2時間再生することができます。

 

ケーブル部には3ボタンのリモコンを備えているほか、汗や水しぶきに強いIPX4相当の防水性能を備えています。BluetoothのコーデックはSBCとAACをサポート。

↑再生/一時停止や曲送りなどの操作ができる3ボタンリモコンを搭載

 

サステナブルな素材を採用したワイヤレスイヤホンは、できるだけ環境に配慮した製品を選択したい、と考える方に最適。エコに関心をお持ちの方へのプレゼントにも良さそうですね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

衣・食・住の身近なモノ・サービスが劇的進化! SDGsもキーワードに

電気代削減に環境保全にも効く! トレンドワード「SDGs」視点の新たな家電選び

手持ちのCDがワイヤレスで聴ける! Bluetooth対応CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」登場

近年では、スマートフォンの普及やネット動画配信、音楽ストリーミングサービスなどの登場により、ネット経由で音楽を楽しむことが主流となっています。一方、CDやレコードなどの記録メディアを再生する方式も根強く残っていますが、それらを再生できる機器の販売は減少傾向にあり、CDは持っているけど再生環境がない、という方も多いのではないでしょうか。

 

そんな悩みを解決するデバイスを、家電やデジタル製品を扱うECサイト「ECカレント」を運営するストリームが開発しました。

 

同社の会社設立20周年を記念した新プライベートブランド「enas(イーネーズ)」の第1弾アイテムとして登場するのは、Bluetooth CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」です。

↑Bluetooth CDプレーヤー「enas EASY CD PLAYER」(直販価格1万4800円/税別)

 

CDをワイヤレスで手軽に聴ける

「enas EASY CD PLAYER」は、Bluetooth送信機能を備え、別売のBluetoothスピーカーやBluetoothイヤホン・ヘッドホンなどにワイヤレス接続して、CDの音楽が聴けるというもの。CDの再生に特化した設計により、シンプルな操作で手軽にワイヤレス再生が楽しめます。

↑コンパクトなフォルムが特徴

 

↑操作は非常にシンプル

 

音飛びを防ぐESP機能を備え、内蔵メモリに60秒分のデータを蓄えることで振動などを加えても途切れることなく再生できます。

 

デザインはレコードプレーヤーを彷彿とさせるフォルムで、半透明なカバーから回転するディスクを見ることができます。また、CDジャケットと同サイズのコンパクトなサイズも特徴。背面には壁掛け用の穴が設けられており、壁につけたフックなどを利用すれば壁掛け設置もできます。

↑レコードプレーヤーを彷彿させるデザイン

 

↑壁掛け設置も可能です

 

電源はUSB給電のほか、単三乾電池2本を使用すれば最大約3時間のポータブル使用も可能。ステレオミニのヘッドホン出力端子を備えているので、有線イヤホンやヘッドホンを接続できるほか、別売のオーディオケーブルを使えば、Bluetoothに対応していないアクティブスピーカーなどに接続することも可能です。

 

「enas EASY CD PLAYER」は、ECカレントにて7月15日15時より先行発売を開始。発売を記念し、7月21日までの期間、ECカレントにて同製品を購入した人に先着500名で1000ポイントをプレゼントするキャンペーンも実施されます。

 

今後はAmazon.co.jpや楽天市場などで同社が出店するオンラインショップでも順次発売予定とのこと。

 

むかし集めたCDや、思い出のCDを手軽に聴きたいとお考えの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

音と光が織りなすグルーヴ感! バルミューダ初のワイヤレススピーカー「BALMUDA The Speaker」

レコード盤を立てて聴く!? Jasmine Audioから斬新な再生スタイルのレコードプレーヤー登場

部屋に設置して使うオーディオアイテムは、音質や機能性はもちろん、デザインにもこだわりたいもの。お気に入りのデザインの製品なら、音楽を聴くのがもっと楽しくなりそうです。そんなこだわり派の方に紹介したいのが、斬新な再生スタイルがユニークなレコードプレーヤーです。

 

Jasmine Audioの「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」は、レコード盤を垂直に近い85度の角度に立てて再生できる点が特徴。レコード盤をターンテーブルに置くと針がゆっくりとスライドしていき、レコードがくるくると回る様子を眺めながら音楽を楽しめます。

↑Jasmine Audio「バーティカルレコードプレイヤー(J-TML01)」

 

本体には2つのフルレンジスピーカーと、ミッドバススピーカー×1を内蔵。デュアルパワーアンプ搭載で2.1chのサウンドが楽しめます。

 

また、Bluetooth機能を備えており、手持ちのBluetoothスピーカーやBluetoothイヤホン・ヘッドホンなどでレコードの音楽を聴くことも可能。RCA出力も備えているので、外部スピーカーを接続して有線で再生することもできます。

 

本体カラーは、明るい色味の「WHITE OAK」と落ち着いた配色の「WALNUT」の2色を用意。お部屋のインテリアや雰囲気に合わせて選ぶことができます。直販価格は6万8000円(税抜)。

↑本体は2色を用意

 

レコード盤がくるくると回転する様子は、アナログならではの温かみを感じさせますね。ゆったりとした気分で音楽を楽しめる斬新なデザインのレコードプレーヤーを、ぜひチェックしてみて下さい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

この春レコードデビューしてみる? 初心者におすすめの「レコードプレーヤー」5選

円盤派待望! 持ち歩けるスタイリッシュなワイヤレスCDプレーヤー「BCPLAY_」

完成されたデザイン、でも中身は大幅パワーアップ ! 1万円台で買える英国RHAの完全ワイヤレスイヤホン「TrueConnect 2」を徹底レビュー

来年に誕生10周年を迎えるスコットランドのオーディオブランドRHAから完全ワイヤレスイヤホンの第2弾「TrueConnect 2」が7月17日に発売されます。抜きん出て高いデザインの完成度と、さらにブラッシュアップされたサウンドの魅力をレポートします。

↑RHAの完全ワイヤレスイヤホン第2弾「TrueConnect 2」

 

徹底進化した完全ワイヤレスイヤホン第2弾

本機は2018年にRHAが発売したブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「TrueConnect」の後継機です。価格は変えずに1万7900円(税別)。カラバリにはカーボンブラックとネイビーブルーの2色が揃います。

 

デザインはイヤホン本体とケースともに、高評価を受けた初代機をほぼそのまま受け継いでいます。片手で開閉できるケースはフタの素材にアルミニウムを使用。飽きのこないミニマルデザインがRHAのプロダクトに共通する魅力です。

↑TrueConnect 2の充電ケース。イヤホンとケースを合わせて約44時間の連続音楽再生が楽しめます

 

↑片手でフタを開閉できるスタイリッシュなデザイン

 

正円形のハウジングから伸びるスティック形状の部分を外耳のくぼみにフィットさせて身に付けます。シリコン製のイヤーピースと合わせて、とても装着感が安定しています。本体をIPX5相当の防滴対応としたTrueConnectの仕様を、一段と強化したTrueConnect 2はIP55相当の防塵・防滴対応。スポーツで身体を動かしながら音楽を楽しみたい場面にも最適です。

↑ハウジングからスティック形状の部分が伸びたような形

 

本体とケースのバッテリーもスタミナを強化しています。イヤホン単体で約9時間の連続音楽再生が楽しめるほか、ケースによる充電を足すとトータルで約44時間。TrueConnectの計約25時間(イヤホン単体で約5時間)よりも大幅に伸びています。充電端子の形状はUSB Type-C。15分のスピードチャージで約1時間15分のリスニングが楽しめます。

 

側面のリモコンは防塵・防滴性能を高める狙いもあったためか、ボタンからタッチセンサーに変更されています。ワイヤレスイヤホンのリモコンはボタン式、タッチセンサー式とで好みが分かれる部分だと思いますが、TrueConnect 2はタッチ操作に対する感度のバランスが丁度よく、誤操作が少なく抑えられます。音楽再生時には音量のアップダウンもリモコンからできるので便利です。

↑TrueConnect 2はサイドパネルがリモコンになっています

 

↑左側がタッチセンサー式になった「2」。右がボタン式の初代機。見た目にはほとんど変わりません

 

ハンズフリー通話の集音性能を高めるため、イヤホンに搭載するマイクは数をひとつ増やして2マイク仕様にしました。ピックアップした音声にノイズリダクションをかけるため、よりクリアな通話品質が得られます。ビデオ会議の時にも役立ちそうです。

 

広がりを増したサウンド。カスタマイズも楽しめる

TrueConnect 2のサウンドをチェックしていきましょう。本機はBluetoothオーディオのコーデックとしてベーシックなSBCのほかにAACもサポートしています。iPhone 11 ProにペアリングしてApple Musicの音源を聴いてみました。

↑iPhoneに接続してサウンドを確認してみました。AACコーデックに対応しているのでアップルのデバイスでも良質なサウンドが楽しめます

 

その前に、本機に付属するイヤーピースを確認しておきましょう。TrueConnectにはコンプライの低反発フォーム(Rx-2000)が付属していましたが、TrueConnect 2はシリコン製イヤーピースがS/M/Lの3サイズを付属する仕様に変わりました。汎用性の高いノズル形状なのでイヤーピース交換を楽しむ自由度も高いと思います。

↑シリコン製のイヤーピースが3サイズ付属しています

 

本体には6mm口径のダイナミック型ドライバーを搭載しています。ノイズキャンセリングや外音取り込みの機能は搭載していないストレートなワイヤレスイヤホンですが、パッシブな遮音性能が十分に高いと感じました。

 

とてもクリアで見晴らしの良いサウンドです。中高音域の透明感が高く、ボーカルやジャズピアノのハイトーンの描写力が初代のTrueConnectよりも格段に向上していました。音の芯が力強く輪郭線が鮮やか。音場は奥行きの立体感に富んでいます。オマーラ・ポルトゥオンドとブエナ・ビスタ・ソシアルクラブの演奏による「Canta Lo Setimental」を聴くと、ボーカルの繊細な表情の変化とシルキーな質感が指で触れているみたいに生々しく伝わってきました。

 

tofubeatsの「WHAT YOU GOT」のようなEDMはタイトでスピード感あふれる低音再生が印象に残ります。前機種のTrueConnectよりも低音再生の安定感が増しているぶん、中高域より華やかな広がりが感じられるように思います。

 

パッケージに付属するシリコン製イヤーピースで聴くサウンドはとてもクールで切れ味に富んでいます。筆者が普段使っている交換用イヤーピースの中ではNUARLのMagic Ear低反発イヤーピースが、サウンドに一体感が生まれて、装着感が高まる点でも相性が良かったと思います。

↑汎用性の高いノズル形状なので、他社製の交換イヤーピースに付け替えて音の違いが楽しめます

 

スマートフォンやオーディオプレーヤー機器とのBluetooth接続は、初代機ではマスターからスレーブ側へのリレー方式でした。TrueConnect 2からは左右同時伝送方式に変更されたため、音楽再生時の音切れやノイズが格段に減っています。前機種からTrueConnect 2への大きな改善点のひとつです。無線通信の電波が混雑しそうな駅前や商業施設などで試してみたところ、とても安定したリスニングが楽しめました。

 

完全ワイヤレスイヤホンは新旧様々なブランドが参入してきたことで、今やどの価格帯にも魅力的な製品が出揃い、激戦が繰り広げられています。RHAのTrueConnect 2は音質と安定感あふれる接続性、スタイリッシュなデザインのバランスがハイレベルに揃ったイヤホンです。操作や設定に迷うところもなく、シンプルに楽しめるところもおすすめできそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

クオリティで勝負! ソニーも参戦する「1万円台のおすすめ完全ワイヤレスイヤホン5選」

約1万円でノイキャン搭載の完全ワイヤレスイヤホン! MPOW「X3 ANC」を聴いてみた

凛として時雨・ピエール中野が全面監修! 音とデザインにこだわった完全ワイヤレスイヤホンAVIOT「TE-D01d-pnk」

プレシードジャパンは、オーディオブランドAVIOTと「凛として時雨」のドラムス担当ピエール中野氏とのコラボモデル第2弾「TE-D01d-pnk」を、7⽉11⽇より予約受付を開始し、7⽉18⽇より販売します。価格は1万890円。

↑「凛として時雨」のピエール中野氏

 

この「TE-D01d-pnk」は、同社のロングンセラーモデル「TE-D01d」をベースに、ピエール中野氏の全面監修のもと、音質やデザインに改良を加えたもの。

↑ピエール中野氏が全面監修したコラボモデル「TE-D01d-pnk」

 

イヤホンのマルチファンクションボタンにゴールドを採用しているほか、左側のボタンにはピエール中野氏のシグネチャーロゴを刻印。さらに、チャージングケースにもシグネチャーロゴをプリントしています。

↑デザインにもこだわっています

 

音質面では、人並外れた聴覚とチューニングスキルによって、多くのイヤホンマニアからも尊敬を集めるピエール中野氏が、TE-D01dのポテンシャルを更に引き出すために、0.1dBオーダーでのチューニングを実施。

 

量感を増やしながら、キックとベース音がしっかりと分離して聴こえ、かつスピード感が損なわれないよう調律された低音域。エージングによる変化を期待して中音域の固さをほんの少し残しつつ、中低音にマスキングされがちな高音域を単純に「音圧」ではなく「情報量や密度」を増やす事で、シンバルやハイハットの響きが刺さることなく、伸びやかで心地良く聴こえるよう極めて高度な調律が施されました。

 

ドラマーのピエール中野氏らしく、低音域の質感と音の分離感にこだわったチューニングになっているとのことなので、いつも聴いている楽曲も新鮮な響きに聴こえそうですね。ファンならずとも必聴な1台になりそうです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

 

【この記事を読んだ方はこちらもオススメ】

ピエール中野が音を監修! 1700円で買える話題の有線イヤホン「HSE-A1000PN」、その実力は?

「携帯性」「音質」「デザイン」三拍子揃った超厳選キャンプ用スピーカー!

キャンプなどアウトドアアクティビティのハイシーズンを迎えているいま、防水仕様のポータブルスピーカーを探している人も多いのでは。音質をはじめとする基本性能はもちろん、デザイン性も優れたモデルをガイドします。

 

 

●キャンプ場などの不特定多数の利用者がいる施設でスピーカーを使用する際は、音量や使用時間(深夜などは使用しない)に注意が必要です。

 

【ジャッジした人】

テクニカルライター

湯浅顕人さん

AV&PCライター。音楽とキャンプをこよなく愛し、アウトドア向けのBTスピーカーは常にチェックしています。

 

 

デザインやカラバリに注力しSNS映えするモデルが人気

Bluetooth再生に対応するポータブルスピーカーは元々人気の高いジャンルですが、本格的にアウトドアシーズンへ突入したいま、さらに需要が高まっています。防水・防塵性能を備えるほか、携帯性や操作性に優れることはもちろん、最近では「見た目」を重視するユーザーが多いと、テクニカルライターの湯浅顕人さんは語ります。

 

「ライト層が手軽にキャンプを楽しめる環境が整備され、その模様がSNSに投稿されることも多くなりました。デザインがユニークで多彩なカラバリを揃えた“映える”モデルが人気を集めています」

 

今回紹介している4モデルは、すべてスピーカーの向きが一方向。音が埋もれてしまいがちな屋外でも良いサウンドで楽しむには、設置の仕方を工夫する必要があります。

 

「指向性のあるスピーカーは、サイト(キャンプの区画)の隅から真ん中へ向けて、できるだけ耳の高さへ来るよう設置するのが基本。平らな岩など、硬くて重いものの上に置くことで、クリアな音で鳴らせます。適した置き場所がない場合は、木やロープに吊り下げるのもアリです」(湯浅さん)

 

【その1

ラウンド形状で共振を防ぎクリアな重低音を鳴らす

 

ソニー

SRS-XB01

実売予想価格5000

10月6日発売予定

手のひらに収まるコンパクトサイズで軽量のため、持ち歩きに便利。ストラップも付属します。ラウンド形状を採用することで余計な共振を防ぎ、クリアな音を実現しました。屋外の不安定な場所に置いても倒れにくい設計です。

 

SPEC●スピーカーユニット:約37.5㎜径フルレンジ×1●充電:約3時間●再生周波数帯域:非公表●最大出力:非公表●接続端子:microUSB×1ほか●付属品:充電用USBケーブル、ストラップ●サイズ:W81.5×H57.5×D56.5㎜

 

↑USBケーブルやヘッドホンの端子は底面のシリコンカバー内に集約。カバーを閉じておけば、水に濡れたり汚れたりしても安心だ

 

↑天面の操作部で、再生/一時停止/通話やペアリング、音量調整が行える。ボタンは突起しており、見なくても直感的に操作可能

 

↑カラバリは4モデルのなかで最多の全6色を用意。ビビッドなカラーを多く備えており、アウトドアでも視認性が高い

 

<JUDGEMENT>

抜群のポータブル性と頼もしいサウンドを両立

4モデルで群を抜く軽さで携帯性はピカイチ。ストラップホールを備えるのもアウトドアアクティビティに向いています。低音が大きく鳴り、屋外でも頼もしいサウンド。

 

【その2】豊富なスピーカーユニットが大迫力の低音を実現!

 

JBL

CLIP 3

実売価格6350

同社独自の40㎜径フルレンジスピーカーに加えて、パッシブラジエーターを搭載し、クリアな中音域と強力な低音を実現します。エコーキャンセリング機能を搭載したハンズフリー通話に対応し、クリアな音質で利用可能。

SPEC●スピーカーユニット:40㎜径フルレンジスピーカー×1●充電:約3時間●再生周波数帯域:120Hz〜20kHz●最大出力:3.3W●接続端子:microUSB×1●付属品:充電用USBケーブル●サイズ:W97×H137×D46㎜

 

↑落ち着いたカラーリングの全5色をラインナップ。ビルトインカラビナの色を本体に合わせているのが、さりげなくスタイリッシュだ

 

↑丈夫な設計のビルトインカラビナを備え、キャンプ場のロープや木に吊り下げて鳴らせる。ベルトループやバッグにも取り付け可能

 

<JUDGEMENT>

エネルギッシュなボーカルがアウトドアでも鳴り響く

広がりがあり、透き通った音質。ボーカルがエネルギッシュで屋外でも際立ちます。デザインはシンプルですが、カラビナの存在感が効いていて、アウトドアシーンにマッチ。

 

【その3】2基のパッシブラジエーターがクリアな低音を鳴らす

 

オーディオテクニカ

AT-SBS50BT

実売価格1万670円

φ40㎜のフルレンジスピーカーユニットと2基のパッシブラジエーターを搭載し、低域から中高域まで滑らかなサウンド。アルミボディに施されたハニカムパンチングが高い開口率を実現し、音の再現性が高いです。

SPEC●スピーカーユニット:40㎜径フルレンジスピーカー×1●充電:約7時間●再生周波数帯域:非公表●最大出力:4W●接続端子:micro USB×1ほか●付属品:充電用USBケーブル(30㎝)●サイズ:W105×H100×D45㎜

 

↑カラバリは3種類を用意。全体がワントーンでまとめられている。横置きでも使用でき、より広がりのある音が楽しめる

 

↑側面の操作ボタン。電源ボタン(一番左)とBluetooth接続のボタン(左から2番目)はON時にライトが点灯する

 

<JUDGEMENT>

音声で案内してくれるから接続や再生に手間取らない

操作した内容を音声でフィードバックしてくれる機能が秀逸。音質はアウトドアで聴くにはおとなしめですが、細部まで繊細に描かれ、豊かで奥行きを感じられます。

 

【その4】水に浮かぶ設計なので川に落としても大丈夫

ハウス・オブ・マーリー

NO BOUNDS

実売価格8770円

IP67相当の防塵・防水仕様。コルクをベースとして、リサイクルアルミニウムなどを素材に使用したボディは水に浮く設計で、川やプールに落としても安心です。本機2台をBluetooth接続すればステレオ再生もできます。

SPEC●スピーカーユニット:非公開●充電:約2時間●再生周波数帯域:非公表●最大出力:3.0W●接続端子:microUSB×1、AUX×1●付属品:充電用USBケーブル(約52㎝)、カラビナ●サイズ:W108×H50×D108㎜

 

↑音量調節と再生/停止の操作ボタンを本体側面に備えている。片手で持った際に自然と指が当たる位置に来るため、手軽に操作しやすい

 

↑IP67相当の防塵仕様。砂場などに置いても故障の心配なく使用できる

 

 

↑カラバリは4色を用意。本体と同じ色のカラビナが付属し、ストラップに取り付けられる

 

<JUDGEMENT>

大音量でも歪まずキレイに音が聴こえる

コルクと大理石を模したシリコンを組み合わせたデザインがオシャレ! 輪郭は柔らかめですが、濁りのない音質。大音量でも、低音から高音まで歪まずキレイに聴こえる。

 

 

<自宅使いならコッチ!>

サウンドコンシャスなBTスピーカー

室内向けのBTスピーカーには、音質にこだわったモデルも多く登場しています。独自の技術により上質なサウンドを鳴らす3モデルをチェックしました。

 

木製キャビネットによる自然で豊かな音質

Olasonic

IA-BT7

実売価格3万2400円

木製キャビネットに高性能スピーカーユニットを搭載し、自然で豊かな低音と繊細な高音を再生。プロのエンジニアによるチューニングで、スタジオ録音のクオリティを再現します。

 

 

パワフルな重低音と連動するライトでアガる

ソニー

SRS-XB501G

実売予想価格3万5000円

10月6日発売予定

φ45㎜のサテライトスピーカー2基とφ125㎜径サブウーファーを装備し、パワフルな重低音を鳴らします。内蔵のライトは音に合わせて点滅します。Googleアシスタントによる音声操作に対応。

 

 

深くキレのいい重低音が部屋いっぱいに広がる

オーディオテクニカ

AT-SBS70BT

実売価格1万8230円

パッシブラジエーター2基を備え、深くキレのある低域を実現。さらに重低音専用のディフューザーが音を拡散し、部屋中に響かせます。IPX5相当の防水仕様のため、キッチンなどで使用可能。

 

文/ブルーラグーン

流行の「完全ワイヤレスイヤホン」はコレを買え! 最新9モデル辛口採点

いまホットなカテゴリである完全ワイヤレスイヤホンは、多機能モデルが続々登場。注目すべき9モデルの性能を、プロが5段階でチェックしました(☆は1点、★は0.5点の5点満点評価)。

 

【採点した人】

AVライター/野村ケンジさん

市場に出ているほとんどのワイヤレスイヤホンを試聴済み。的確な分析と評論に定評があります。

 

完全ワイヤレスイヤホンは高機能化

防水性や装着時の安定性に優れるスポーツ向けモデルがトレンド。また、接続したスマホの音声アシスタントを起動したり、ノイズキャンセリングに対応したりと、機能面が充実したモデルも数多く登場しています。

 

01.機能性と音質を高いレベルで両立

Jabra

Elite Active 65t

実売価格2万6870円

IP56認定の高い防塵・防水機能を備えたNFMI対応モデル。装着部分には肌触りの良い特殊コーティングを施し、長時間の使用も苦になりません。「音声アシスタント対応など、ウェアラブルデバイスとしての機能性を追求しながらサウンドも良質。バランスの優れたモデルです」(野村さん/以下同)

【Bluetooth:Ver5.0】【連続再生:5時間】【防水:IP56相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆

 

02.フィットするノズルでストレスフリーの装着感

M-SOUNDS

MS-TW2

実売価格9980円

耳のくぼみにピッタリとフィットする設計の3次元ノズルにより、装着感が良好で、長時間の使用でも聴き疲れしにくいです。遅延が少なく高音質なコーデックのAACに対応。「パワフルな低音は、単に音量が大きいだけではなく、フォーカス感が高い。ノリは良いのですが繊細さには少々欠けます」

【Bluetooth:Ver5.0】【連続再生:約3時間】【防水:IPX4相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆

 

03.重低音をしっかり聴かせる個性派モデル

JVC

HA-XC70BT

実売価格1万6070円

ドライバーユニットの性能を引き出す「エクストリームディープバスポート」を採用。迫力の重低音を実現します。「重低音が楽しめる個性派で、好みは分かれるかも。内蔵アンプにより低音を増強するバスブーストモードや、音と光でイヤホンの位置を知らせるFIND機能など、多機能な点は魅力」

【Bluetooth:Ver4.2】【連続再生:約3時間】【防水:非対応】

 

【評価】

音質:☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆★

 

04.リーズナブルな価格で本格派の音が楽しめる

Anker

Soundcore Liberty Lite

実売価格5999円

5000円台の格安モデル。ドライバー部分に最先端のグラフェン素材を採用し、没入感のあるサウンドを鳴らします。LDSアンテナによる安定した接続も魅力です。「グラフェン振動板は音色のクセが強く、扱いにくさがあるものの、そこそこまとめられています。ハキハキとした明瞭なサウンドが好ましいです」

【Bluetooth:Ver5.0】【連続再生:最大3.5時間】【防水:IPX5相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆

 

05.片耳ずつを分け合って使える!

サンワサプライ

MM-BTTWS001

実売価格1万1880円

片側だけの音楽再生に対応。再生中の「ながら聴き」が快適に行えるほか、2人でイヤホンを分け合って使用することも可能です。「ボタンまわりの剛性にやや不安を覚えるものの、約4.5gという軽量ボディは魅力的。装着感はとても軽快です。ボーカルの付帯音が聴こえるのが惜しいです」

【Bluetooth:Ver4.1】【連続再生:最大約2.5時間】【防水:非対応】

 

【評価】

音質:☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆★

 

06.ノイズを低減しつつ外音を取り込める

Nuheara

IQbuds

実売価格4万3070円

周囲の環境音から騒音だけを低減して、快適な音楽再生を楽しめます。操作はタッチで行い、各操作の割り当ては専用アプリで自分好みに変更可能。「BAドライバー+声を聴きやすくする機能で、良質なサウンドを実現。外音取り込みは音量バランスを調整できて、使い勝手は良好です」

【Bluetooth:Ver4.2】【連続再生:最大約4時間】【防水:IPX4相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆★

機能性:☆☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆★

 

07.耳をふさがない設計で「ながら聴き」を満喫

ソニーモバイル

Xperia Ear Duo XEA20

実売価格3万2270円

耳穴をふさがない独自設計により、周囲の音を取り入れながら音楽を自然に楽しめます。音漏れも抑えられているうえ下掛けスタイルのため、耳への負担が少ないです。「音声によるLINEメッセージ送信など、便利機能も満載。音楽を聴きながらしっかりと周囲の音が認識できるハードウェアが秀逸です」

【Bluetooth:Ver4.2】【連続再生:約4時間】【防水:IPX2相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆★

 

08.精巧なチューニングによるバランスの良いサウンド

COWON

CF2

実売価格1万1010円

人間工学に基づいたデザインによる小型サイズで耳にすっぽりと入り、フィット感は上々。精巧なチューニングが施されたバランスの良いサウンドも魅力です。「片側約4gの軽量ボディは軽快な装着感をもたらしてくれます。ナチュラル&フラット志向のチューニングで、迫力という点ではいまひとつ」

【Bluetooth:Ver5.0】【連続再生:約3時間】【防水:IPX4相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆

 

09.新技術を採用してより歪みのない音に

NUARL

NT01 HDSS True Wireless Stereo Earphones

実売価格1万4200円

歪みのないクリアなサウンドを実現する音響技術「HDSS」を採用。自然で臨場感のある音声再生を楽しめます。「清々しい音は好印象ですが、ややドライなボーカルは、アーティストによっては大人びすぎることも。ボタンを押しやすい位置に配置するなど、使い勝手に配慮されている点はうれしいです」

【Bluetooth:Ver5.0】【連続再生:約5時間】【防水:IPX4相当】

 

【評価】

音質:☆☆☆☆

機能性:☆☆☆☆

装着感:☆☆☆☆★

 

うるさいいびきも気にならない! ノイズを“マスキング”するボーズの睡眠サポート型イヤープラグ

眠りが浅い人にとっては、家族のいびきや近隣の騒音の悩みは、どうにかして解決したいもの。ここでは、そんな眠りに悩む人に向けて、ノイズをマスキングすることで、スムーズな睡眠をサポートする新アイテムを紹介します。

 

環境ノイズを「キャンセル」でなく「マスキング」して質の高い眠りを実現する新発想のイヤープラグ!

ボーズ
Bose noise-masking sleepbuds

実売価格3万2400円

再生するヒーリングサウンドによって不快な環境ノイズをマスキングし、快適な睡眠をサポート。超小型軽量設計に加えて、3サイズのStayHear+Sleepチップを同梱することで、どんな形状の耳にもフィットします。

【SPEC】●連続再生:最長16時間●充電:イヤープラグ最大8時間、ケース最大3時間●サイズ/質量:W26.9×H23.8×D14.2mm/2.3g(イヤープラグ片側)、W77.0×H27.0×D77.0mm/約111.4g(ケース)

 

↑専用のスマホアプリを利用してヒーリングサウンドを再生可能。ビーチに打ち寄せる波や、風にそよぐ木の葉の音など10種を用意します

 

眠ることだけに特化した究極の“一芸”アイテム

ボーズのお家芸ともいえる「ノイズキャンセリング」は、騒音と逆位相の音をヘッドホンなどから発して相殺する技術。一方、本機の「ノイズマスキング」は、ヒーリング音楽を再生することで騒音を「覆う」という新しい発想。同社がこれまでと異なるアプローチで導き出した、もうひとつの“答え”です。

↑ケースから取りだしたイヤホンはとてもコンパクト。片方の質量は約14g

 

GetNavi編集部・川内が試用したところ、「着けていることを忘れるほどのフィット感が印象的。ノイキャンの音楽世界へ没入するような感覚とは異なり、ごく自然に睡眠へ入っていけました」とコメント。

 

本機は流行の完全ワイヤレス型ですが、音楽ストリーミングサービスを聴けなければ、音声アシスタントも起動できません。専用アプリを使ってできることは、ヒーリングサウンドの再生と、目覚まし用アラームのセットだけ。この究極の“一芸”アイテムにつけられた3万2400円という価格を、どう受け止めるかはアナタ次第!?

 

【そのほかの注目アイテム】

独自のドライバー配置でワイドなステレオサウンドに

Bose Home Speaker 500

実売価格5万760円

「Amazon Alexa」を利用して各種情報の確認や音楽再生、Amazon.co.jpでの買い物などを音声操作で行えます。2基のドライバーを逆向きに配置することでワイドなサウンドを実現しました。

 

定位感のあるサウンドは映画鑑賞にピッタリ

Bose Sound Bar 700

実売価格10万3680円

「Amazon Alexa」による音声操作に対応したバースピーカーシステム。クリアで迫力のあるサウンドを鳴らします。独自の音響技術で定位を的確に再現可能で、映画鑑賞にピッタリ。

 

↑高さを抑えた設計。テレビの前に設置しても視聴の邪魔になりにくいです

 

新発想の製品でいつも驚かせてくれるボーズならではの斬新な製品を、ぜひチェックしてみて下さい。

 

ついに発売された「ニコン Z 7」、その実力は? 実際に使って確信した2つのメリット

ニコンの新型フルサイズミラーレスカメラである「Z 7」が9月28日にいよいよ発売。本機は発表と同時に予約が殺到するほどの人気ぶりとのことですが、実売で43万7400円(ボディ)という高価なカメラで、かつ新マウントの採用によりレンズやマウントアダプターも必要であることを考えると、いかにこのカメラが注目を集めているかがわかります。本稿では、このニコン Z 7の実写と実際に使用してみての感想などをレポートしたいと思います。

【今回紹介するカメラはコレ!】

ニコン
Z 7
実売価格43万7400円

新設計の「Zマウント」を採用する、ニコンの新型フルサイズミラーレスカメラ。外観はファインダー部などの意匠が一眼レフのDシリーズから大きく変わっているものの、グリップなどの操作に関わる部分にDシリーズとの共通点が多く、Dシリーズから持ち代えても違和感はありません。タッチパネルやサブセレクターの採用により操作性が向上している印象です。

 

【関連記事】

ついに「フルサイズミラーレスカメラ」市場に打って出たニコン、その特徴や狙いとは?

 

操作性は踏襲しつつ圧倒的な“軽さ”を手に入れた

「ニコンファンミーティング」などのイベントですでに実機に触れた人もいるかと思いますが、本機はグリップ部のデザインなどを従来のDシリーズから踏襲。そのため、ニコンユーザーにとっては、ほぼ違和感なく使えるものになっています。しかもフルサイズ機であることを考えると、“とにかく軽い!”というのが第一印象です。

 

キットレンズにもなっている「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」も約500gとF4の高性能ズームレンズとしては軽量で、ボディとレンズを合わせても約1175g(バッテリー、カード含む)なのでなおさら軽く感じるでしょう。例えば、スペックの近い同社の一眼レフ「D850」では、軽量な普及タイプの標準レンズ「AF-S NIKKOR 24-85mm F3.5-4.5G ED VR」と組み合わせると約1470g(バッテリー、カード含む)となり、300g近い差があります。

 

しかも、「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」は繰り出し部分の沈胴機構を備えていて、収納時には88.5mm(レンズマウント基準面からレンズ先端まで)となり、コンパクトに持ち運べるのもメリットです。

↑Z 7にNIKKOR Z 24-70mm F4 Sを装着した状態。ズームリングを広角側(24mm)からさらに回転させることで、レンズの繰り出し部分が引っ込み、さらにコンパクトになる(写真は繰り出した状態)

 

操作性の面では、背面モニターが3.2型のチルト液晶となっており、タッチ操作も可能。手持ちでのローポジション撮影などが容易で、三脚使用時にモニターを見ながらのタッチ操作で素早く設定を変えるといったことも可能です。

↑モニターは、上下可動式のタッチパネルとなっている。手持ちでのローポジション撮影などが行いやすいほか、三脚使用時の視認性や操作性向上にも役立つ

 

また、撮影関連のボタンが右手側に集中配置されているので、ファインダー(EVF)を見ながら設定を変更する場合も快適。さらに、ジョイスティックタイプの「サブセレクター」が採用され、AF測距点の選択も素早く的確に行えます

 

加えて、ボディ上面には撮影情報液晶が用意されているので、同じシーンを露出を変えながら撮る場合や、残り枚数やおおよその露出、露出モードなど、素早くカメラの状態を確認したい場合に役立ちます。ただし、電源を切ると何も表示されなくなります(同社の一眼レフの従来機では残り枚数などが表示される)。もっとも、ミラーレス機の場合は一眼レフに比べると電力消費が多めの傾向があるので、無駄な電力を少しでも消費しないという点ではメリットとも言えます。

↑ボディ上面の情報表示液晶は、シャッター速度や絞り、露出補正量、撮影可能枚数、バッテリー残量などを素早く確認できる

 

気になる“描写力”を標準ズームと35mm単焦点でチェック!

前にも記したように、キットレンズにもなっている「NIKKOR Z 24-70mm F4 S」は、非常にコンパクトな標準ズームでF4のズームとしては軽量です。ただ、一般に「コンパクトで軽量なレンズは写りもそれなりなのでは?」と思われがちなのも確か。今回はその点を実写でチェックしてみました。

 

また、今回はもう1本、「NIKKOR Z 35mm F1.8 S」も用意しました。こちらも約370gと大口径なF1.8のレンズとしては軽量な部類といえますが、Fマウント(一眼レフ)用の「AF-S NIKKOR 35mm F1.8G ED」に比べるとサイズ・重さともに大きくなっています。とはいえ数十グラムの差なので、その分画質が良くなっているのであれば、納得がいく差だと思います。

↑今回使用したNIKKOR Z 24-70mm F4 S(上)とNIKKOR Z 35mm F1.8 S(下)。レンズ鏡筒のデザインは、Fマウントレンズからは大きく変わり、かなりシンプルな印象を受ける。2本とも高性能な新シリーズ「S-Line」の製品。最近の高性能レンズでは性能を引き出すために鏡筒がかなり太いものが増えているなか、少なくともこの2本は細身な印象で、携帯性にも優れているといえる

 

この2本で実写チェックを行ってみたところ、標準ズーム、35mmレンズともに絞り解放から極めてシャープな写りが得られ、ボケ描写も美しく、高画素なZ 7との組み合わせでも十分以上の性能が得られることを実感できました。加えて、Z 7自体の描写も色鮮やかで見栄えのする写りという印象。また、ホワイトバランスなどの設定を「オート」に設定しても、多くのケースで自然な色再現が得られます

↑NIKKOR Z 24-70mm F4 Sを24mm・F8にセットして撮影。ズームレンズの広角側は画面の四隅が流れてしまうものも多いが、このレンズはそうしたことがなく、四隅でもかなりシャープな写り。4575万画素と高画素なZ 7の性能を十分に引き出すことができる。Z 7の写りも色鮮やかでメリハリの効いた色再現で好印象

 

↑NIKKOR Z 35mm F1.8 Sの絞り開放で撮影。ピント位置は極めてシャープでありながら、前後のボケのクセが少なく、美しいボケを生かした写真が撮れる

高感度も十分実用的な画質

次に高感度での写りをチェックしてみましたが、ISO6400程度までは解像感の低下が比較的少ない印象。常用最高感度となっているISO25600でも色の変化などが少なく、多少解像感が低下したり、暗部にムラが確認できたりするものの、実用的な画質といえるでしょう。

↑ISO6400で撮影。ノイズは多少発生するものの、超高感度域としては解像感の低下が少なく、十分実用的な画質だ

 

↑ISO12800で手持ち撮影。かなり暗いなかでの撮影だが、絞りをF8にして被写界深度(ピントが合って見える範囲)を稼ぎながらも1/30秒で撮影できた。結果、画面右下に写る低速走行中の機関車をどうにか止めて写すことができた

 

注目の「ボディ内手ブレ補正」の実力は?

Z 7で気になるのが、同社のレンズ交換式カメラでは初となる、約5段分の効果というボディ内手ブレ補正の性能です。そこで、手持ち撮影でどの程度の低速シャッター撮影が行えるか試してみました。

 

その結果、62mm(24-70mmF4レンズの望遠側)で1/4秒でもブレなく撮ることができました。これなら、下の写真のように三脚なしで水の流れを表現したり、夜景撮影を楽しんだりすることが十分可能だと思います。

↑水の流れを1/4秒の低速シャッターで手持ち撮影。約5段分とされる手ブレ補正のおかげで62mmの中望遠域でありながら、水の流れ以外の岩や苔などをぶらさず撮ることができた

 

新搭載のピクチャーコントロールで写真に変化を

こうした写りの基本的な画質のほか、Z 7の絵作りで気になるのが、新搭載のピクチャーコントロール[ミドルレンジシャープ]と[Creative Picture Control]です。

 

[ミドルレンジシャープ]は、「輪郭強調」と「明瞭度」の中間の細かさの模様や線に対して効果的とのこと。実際に試してみると差が出るのは細かい部分ですが、緻密な風景写真の質感描写などに効果的だと感じました。

 

[Creative Picture Control]については、いわゆるデジタルフィルターで、20種類が用意されています。これらについては、撮影後に画像加工をすることなく手軽に効果が得られるので、写真に変化を付けたい場合に使ってみるといいでしょう。

↑Creative Picture Controlのデニム(上)とバイナリー(下)で撮影。Creative Picture Controlでは計20種類の効果が選べてその度合いも調整でき、同じシーンでも印象が大きく異なる仕上がりを手軽に楽しめる

 

動きモノ撮影にも対応。ただし、連続撮影枚数に注意

Z 7は通常撮影においてAF/AE追従で約5.5コマ/秒、14ビットRAW撮影時で約5コマ/秒での連写(拡張設定で約9コマ/秒)が可能です。そこで、負荷の大きな14ビットRAWで実際に走行中の列車を撮影してみました。

 

結果、多少タイミングを計る必要はあるものの、動きモノの撮影にも対応できる印象。ただ、連続撮影枚数が18コマ(4秒弱)となっているため、できるだけ短時間での連写に留めるのが連写時のコツとなります。長めに連写する必要がある場合は、連続撮影枚数が25コマとなるJPEGで撮影するのが良さそうです

↑画面の左1/3程度の位置に先頭車両が入ったあたりから連写を行って、連続撮影枚数の少なさをカバー。何度かテスト撮影を行い、約5コマ/秒で先頭車両が画面右端に写る位置を計算しながら撮影した

 

ボディは「Z 6」とどちらを選ぶか見極めるべし

短い時間でしたが、実際にZ 7で撮影してみての感想は、やはりボディが軽く気軽に持ち歩けることと、レンズも比較的小型で描写性能に優れていることの2つがZ 7を使う最大のメリットだと感じました。

 

特に風景撮影やスナップを撮影するユーザーには、小さく軽いことは撮影フィールドが広がることに直結するので、メリットが大きいと思います。また、EVFやモニターで撮れる画像を実際に見ながら撮れるので、一眼レフに比べるとエントリーユーザーも使いやすいのではないでしょうか。

 

強いて問題を挙げるとすればその価格の高さですが、フルサイズの高画素モデルの価格としては特別に高いということはありません。ただ、従来のFマウントレンズを持たず(あるいは使わず)、新規でレンズも揃えるとしたら、金額的な負担はかなり大きくなります。

 

レンズ性能が極めて高く、それだけの価値はあると思いますが、ボディに関しては、11月下旬発売予定のZ 6(参考価格/27万2700円)と比べてみて、本当に高画素が必要か見極めてみるのもよいでしょう。

↑ニコン Z 6。基本的なデザインはZ7と同様。画素数は有効2450万画素だが、高感度撮影や連写に強い

【新4K放送対応】シャープの4Kテレビはダブルチューナーで裏番組録画も可能

今年12月1日から放送が始まるBS/CS 4K放送に向けて、メーカー各社から4Kチューナーや4Kチューナー内蔵テレビなどの対応製品が続々と発売されています。先行して4Kチューナー内蔵製品を発売してきた東芝や三菱電機、パナソニックに続いて、シャープからも新4K放送に対応した製品が登場します。

 

ラインナップは、4Kチューナー内蔵液晶テレビ「アクオス 4K」3モデルと、4Kチューナー内蔵BDレコーダー「アクオス 4Kレコーダー」2モデル、4Kチューナー「4S-C00AS1」の計6製品を揃え、いよいよ始まる新4K放送に備え万全の品揃えを用意します。

 

4K放送の裏番組録画も可能なダブルチューナー搭載

シャープの4Kチューナー内蔵液晶テレビ「アクオス 4K」の特徴は、BS/CS 4K放送用チューナーを2基内蔵しており、別売の外付けHDDを接続することで新4K放送の裏番組録画が可能なこと。テレビで新4K放送の裏番組録画をしたい人にとってはうれしい仕様となりそうです。

 

また、新4K放送を臨場感豊かに表現する「AQUOS 4K Smart Engine PRO」を搭載。「4Kマスターアップコンバートプロ」により4K映像と地デジなどの映像を判別し、それぞれの解像度に応じた映像処理を行うことで、どのコンテンツでも精細感のあるクリアな映像が楽しめます。

 

このほか、新4K放送で採用されるBT.2020色域規格の豊かな色彩を再現する「リッチカラーテクノロジー」を搭載。HDR映像にも対応し、新4K放送の広い輝度情報も忠実に復元します。

 

音声面では、2.1ch3ウェイ5スピーカーで構成される「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」(※)を採用し、聞き取りやすく臨場感豊かなサウンドを再生します。明るいリビングでも反射を抑える「低反射パネル」や、画面角度を調整できる「回転式スタンド」など、日本の視聴スタイルに合った機能も搭載しています。

※:45型「4T-C45AL1」は2ch1ウェイ2スピーカー「FRONT OPEN SOUND SYSTEM」となります

 

さらに、同社のテレビに搭載されている独自のAI機能「COCORO VISION」が進化。地域のイベント情報や家族のスケジュールをテレビ画面で確認できる新サービス「COCORO CALENDAR(ココロカレンダー)」に対応しました。 カレンダーには付属のリモコンから音声で予定を入力できるほか、スマホアプリ「ジョルテッシモ」からも入力可能。家族でスケジュールをいつでもどこでも確認できます。

 

ラインナップは、60型「4T-C60AN1」(実売予想価格28万円前後/税抜)と50型「4T-C50AN1」(同20万円前後/税抜)、45型の「4T-C45AL1」(同15万5000円前後/税抜)の3モデルを用意。発売は60型と50型が11月17日、45型が12月22日を予定しています。

 

すでに4Kテレビを購入している人にはレコーダー&チューナーがオススメ

すでに4Kテレビを購入してしまったけど、新4K放送を視聴したいという人にオススメなのがBDドライブ搭載の「AQUOS 4Kレコーダー」と、4Kチューナー「4S-C00AS1」です。いずれもBS/CS 4K放送用のチューナーを内蔵しており、HDMIでつなげば4Kチューナーを搭載していない従来の4Kテレビでも新4K放送が楽しめます。

 

BDレコーダーは、4TB HDD搭載の「4B-C40AT3」(実売予想価格14万円前後/税抜)と2TB HDDの「4B-C20AT3」(同11万円前後/税抜)の2モデルをラインナップ。いずれも11月24日発売予定です。

↑アクオス 4Kレコーダー「4B-C20AT3」

 

同機は内蔵ハードディスクに4K放送を高画質のまま録画できるので、 いつでも好きな時に4K番組を高画質で楽しめます。 録画した4K番組は、 そのままBDへのダビングもでき、 お気に入りの番組を4Kの高画質でディスクに残すことも可能。

 

また、 4Kテレビの高画質を存分に楽しめる高解像度「4K」、 高輝度「HDR」、 広色域「BT.2020」に対応した次世代規格「Ultra HD ブルーレイ」の再生や、 高精細な文字と番組や出演者の画像付きで見やすく便利な「4Kビジュアル番組表」、 解像度の高い子画面と4Kテレビに適した文字フォントで美しく見やすい「4K録画リスト」も搭載しています。

↑録画リストも4K解像度に。4Kコンテンツにはサムネイルの右上に4Kのアイコンが表示される

 

さらに、 連続ドラマが手間無く録画できる「ドラ丸」機能や、 BDドライブ内部へのチリやホコリなどの侵入を防ぐ耐塵対策と、 光学性能の改善により耐久性を高めた「ホコリシールドBDドライブ」なども搭載しています。チューナーは、BS/CS 4K放送用が1基、地デジ/BS/CS用が3基となっています。

 

BD再生やBDダビング機能が不要なら、4Kチューナー「4S-C00AS1」を選択するのも手です。こちらは実売予想価格3万2000円前後/税抜とお手ごろ価格ながら、別売の外付けHDDを使用すれば新4K放送の録画も可能。テレビのリモコンでチャンネル操作ができる「アクオス ファミリンク」にも対応しています。内蔵チューナー数はBS/CS 4K放送用1基のみ。発売はレコーダーと同じく11月24日の予定。

↑4Kチューナー「4S-C00AS1」

 

同社によれば、新4K放送に対応するテレビは2020年度には90%に拡大する見込みということで、いずれ4Kチューナー搭載が当たり前になるとのこと。この秋冬以降にテレビやレコーダーの買い替えを検討されている方は、4Kチューナー搭載モデルを選んでおけば長く使えそうですので、ぜひチェックしてみて下さい。

 

あおり運転対策には2カメラを止めるな! ケンウッドの最新ドラレコなら前後ともフルHD画質で記録!

大事故にもつながりかねない「あおり運転」対策としてドライブレコーダーのニーズが高まるなか、業界ナンバーワンブランドであるケンウッドが出した答えは「2カメラタイプ」。前後ともにフルHD画質で記録できる決定版が登場した!

 

ケンウッドのドライブレコーダーの詳細についてはこちら

 

 

ビデオカメラ事業で培われた高精細で滑らかな映像が魅力

ケンウッドの調査によれば、ドライブレコーダーに求める機能として最も多くのユーザーが挙げたのは「高画質録画」だという。事故やトラブルが発生した際の“証拠映像”としての用途を考えれば、その結果にも納得がいく。

 

ケンウッド初の2カメラタイプDRVーMR740は、前後いずれもフルHD解像度で記録できる高画質モデルだ。同社が業務用・家庭用のビデオカメラ開発で培ってきた高度なカメラ技術を生かして、高精細なだけでなく、明るく滑らかな画質を実現している。

 

機能面も抜かりはない。本体に内蔵するセンサーが衝撃や動体を感知したときに起動する駐車監視録画は、業界最長クラスとなる24時間に達する。そのほか「前方衝突警告」や「リフレッシュ通知」など6項目の運転支援機能のように、安全で快適なドライビングライフを送るための配慮が満載。来たるドラレコ“一車に一台”時代の、マストアイテムとなる快作だ。

 

↑水平100°、垂直52°のレンズでワイドな映像を実現。画面の端も細部まで描写し、ナンバープレートも読み取りやすい

 

↑フロントのメインユニットは、名刺よりひと回り小さいサイズ。バックミラーに隠れて、運転中も気にならない

 

↑2ndカメラのスペックはメインカメラと同等で、フルHD画質での記録を実現。映像は明るく、夜間でも視認性が高い

 

↑リアウインドウに取り付ける2ndカメラはより小型だが、車外からでもしっかり視認可能。「あおり運転」の抑止につながるはずだ

 

↑ドライバーから見て本体の右側に4つの物理ボタンを備える。タッチ操作には非対応だが、使い勝手は良好だ

 

↑2基のUSB(miniB)端子は、給電用(上)と2ndカメラとの接続用(下)。ケーブルが干渉しない

 

 

ケンウッド
DRV-MR740
実売予想価格:3万7000円前後
10月上旬発売

モニターを備えたメインユニットと別体の2ndカメラで、前後を同時録画できる。2カメラとも小型設計ながら、フルHD解像度での記録に対応。F1.8の明るいレンズも相まって、細部までくっきりと描写できるのが魅力だ。

 

視野角:水平100°×垂直52°(※1)●記録解像度:約208万画素●GPS内蔵●HDR対応(※2)

SPEC●モニター:2.7型TFT液晶●付属SDカード容量:16GB●サイズ/質量:W87.9×H50.6×D33.0㎜/106g(メインユニット)、W44.0×H40.4×D30.0㎜/35g(2nd)

※1:メインカメラ、2ndカメラともに ※2:メインカメラのみ

 

 

「車内録画」ならコレ! 赤外線LED搭載で車内をハッキリ記録

DRV-MP740
実売予想価格4万円前後
10月上旬発売

赤外線LED搭載の車内録画用2ndカメラを備える。トラックやタクシーなど業務用車両への設置が想定される。ドラレコとしての基本性能は、MR740と同等。

 

視野角:水平100°×垂直52°(※1)●記録解像度:約208万画素●GPS内蔵●HDR対応(※2)

※1:メインカメラ、2ndカメラともに ※2:メインカメラのみ

 

↑前方(写真左)、車内(写真右)

 

 

次世代完全ワイヤレスイヤホン登場! ハイブリッドドライバー搭載「KONG-X HMC-K980TWS」

人気の完全ワイヤレスイヤホンで初となるハイブリッドドライバー(ダイナミック型+バランスドアーマチュア型)搭載モデル「KONG-X HMC-K980TWS」が、イヤホン・ヘッドホン専門店e☆イヤホンにて9月22日より独占販売されます。実売価格は1万2980円。

↑KONG-X HMC-K980TWS

 

本機は、メカニカルでパンキッシュなデザインに、ゴリラのイラストがアクセントとなった完全ワイヤレスイヤホン。ドライバーは、高音域にBA(バランスドアーマチュア)型ドライバーを1基、低音域にチタンフィルムを使用した10mm径のダイナミックドライバー1基を採用。低域から高域までクリアでパワフルなサウンドを再生します。

↑完全ワイヤレスイヤホンでは初となるハイブリッドドライバーを採用

 

また、完全ワイヤレスの弱点である耳からの脱落を防ぐため、フレキシブルに曲げられる脱着式耳かけフックを採用。装着性や安定感を高め、脱落の不安を解消します。

↑耳かけフックは脱着可能

 

再生時間は約5時間で、専用のカラビナ付き充電ケースに入れると最大5回の充電が可能。BluetoothコーデックはSBCとAACをサポートしています。

↑充電ケースに入れて約5回分の充電が可能

 

完全ワイヤレスの利便性と、ハイブリッドドライバーによる高音質を両立させた次世代のイヤホンを、ぜひe☆イヤホンの店頭で体感してみて下さい。

 

【SPEC】●対応コーデック:SBC/AAC ●再生周波数帯域:20Hz~40kHz(Bluetooth伝送帯域20Hz~20kHz) ●電池持続時間:約5時間 ●充電時間:約1時間 ●質量:- ●付属品:シリコンイヤーピース(S/M/L)、低反発ウレタンイヤーピース(M ※本体装着済)

既存の4Kテレビでも新4K放送が楽しめる! パナソニックの4Kチューナー内蔵BDレコーダー「DMR-SUZ2060」

今年12月1日から放送が始まるBS/CS 4K放送に向けて、メーカー各社から4Kチューナーや4Kチューナー内蔵テレビなどの対応製品が続々と発売されています。そして今回、パナソニックからも4Kチューナーを内蔵したBDレコーダー 4Kディーガ「DMR-SUZ2060」が11月16日に発売されます。実売予想価格は13万円前後(税別)。

↑DMR-SUZ2060

 

本機の最大の特徴は、4Kチューナーを内蔵しており、テレビにつなぐだけでBS/CS 4K放送が視聴できるようになること(※)。これまでに発売された4Kチューナーを内蔵していない4Kテレビでも、本機を接続すればBS/CS 4K放送が楽しめるようになります。さらに、4K放送の内蔵HDDへの録画およびBDディスクへの保存にも対応しています。

※:受信にはBSデジタル放送受信設備が必要。既存の右旋アンテナで最大6チャンネル、新しい左旋アンテナおよび設備を導入すると最大18チャンネルの視聴が可能

 

また、4Kチューナー内蔵のメリットとして、4Kチューナー単体をテレビにつなぐよりも配線をすっきりとさせることができ、録画のために4Kチューナーとテレビそれぞれに外付けHDDを接続するといったムダも省くことができます。

 

このほか、UHD BD(Ultra HDブルーレイ)や4Kネット動画の再生にも対応しており、これ1台で4Kコンテンツをとことん楽しめる仕様となっています

 

チューナーは、4K/地デジ・BS・CS両対応が1基、地デジ・BS・CS対応を2基の計3基備えており、4K放送+地デジ・BS・CS放送×2もしくは地デジ・BS・CS放送×3の同時録画が可能。録画モードは4K放送のみDR固定となっています。

 

内蔵HDD容量は2TBで、4K放送で最大約130時間の録画が可能。4K放送のBDディスクへの保存は、25GBディスクで約1時間30分、50GBディスクで約3時間となっており、映画などの長時間コンテンツもBDに保存できます。

 

BS/CS 4K放送だけでなく、様々な4Kコンテンツも楽しめるBDレコーダーの登場で、これまで十分に発揮されてこなかった既存の4Kテレビのポテンシャルを100%引き出すことができそうですね。

新進気鋭の風景写真家が語る「アカデミーX」の魅力――初心者から上級者まで納得するそのワケは?

多くの写真ファンの人気を集める富士フイルムX&GFXシリーズ。同社は、それらデジタルカメラを駆使してフォトライフをより楽しむためのセミナーを今春から大幅にリニューアルした。その内容やおすすめの受講方法などを講師の1人でもある写真家・今浦友喜さんに伺った。

アカデミーX講師 今浦友喜さん

1986年、埼玉県生まれ。写真誌の編集者を経て写真家に転向。風景からスナップまで「情景を拾い撮る」スタイルで活動を続ける。作品づくりにとどまらず、写真セミナーなどの講師としても多忙な日々を送る。
https://ja-jp.facebook.com/imaura.yuki

 

↑アカデミーXは、東京会場(富士フイルムイメージングプラザ)、大阪会場(富士フイルム大阪サービスステージョン)、福岡会場(富士フイルム福岡サービスステーション)の全国3か所で開催中

 

■アカデミーXの詳細・申込みはコチラ!
https://imagingplaza.fujifilm.com/academyx

 

魅惑の描画力に惚れ込んだ若き“Xシリーズ使い”

新進気鋭の風景写真家・今浦友喜さん。Xシリーズと出会い、その魅力に心惹かれてしまったという。

「なんといっても色彩美にしびれました。以前はRAW現像、プリントを自宅でしていましたが、狙いどおりに出力するのが一苦労。それがX-T1のJPEGデータをクリエイト(※1)でプリントしたら、一発で最高の仕上がり! 本当に衝撃でした。

 

いま愛用しているのは、X-H1とX-Pro2、それと中判ミラーレスのGFX 50S。私は、紅葉の名所や風景写真家の聖地のような場所に縛られず、琴線に触れた光景を“拾い撮る”スタイルなので、コンパクトなXシリーズはうってつけ。TPOで使い分けますが、特にX-Pro2は携行するだけでワクワクします。シャッターの音もたまりません(笑)」(今浦さん)

↑富士フイルム GFX 50Sを使った今浦さんの作品。「幹から出ていた葉にグッと近づきパースを強め、かわいらしさを狙いました。黄色はハイキーにすると色飽和を起こしがちですが、GFX 50Sの深い色再現はリッチなトーンで描ききっています。『カラークロームエフェクト(※2)』はデジタルの色の常識を塗り替えるほど優れた機能です」(今浦さん)

 

カメラ愛に溢れた今浦さんだけに、その多彩な機能の使いこなしにもこだわりがあり、かつ編集者の経験もあるためか、操作方法などの解説もわかりやすい。CP+で開催された「フォトウォーク」では2年連続で講師を務め、そのナビゲートがすこぶる好評だった。

「デジタルカメラは多機能ですから、意外と皆さん100パーセント使いこなせていなかったりします。中級以上の方でも失礼ながら『こう設定すれば、もっとキレイに撮れるのに』と感じる場面もありました。指導なんておこがましいことじゃなく、少しでもより良い写真表現のためのお手伝いができればと考えています」(今浦さん)

↑「講座では他の参加者にも触発されますし、密度の濃い体験ができると思います」と今浦さん。爽やかなキャラで人気も上昇中だ。「新製品のX-T3も楽しみです!」とメカ好きの横顔も

 

※1:クリエイト・・・富士フイルムが運営するプロラボサービス。リバーサル現像、各種プリント、デジタル出入力サービス等を行う
※2:カラークロームエフェクト・・・GFX 50SやX-T3に搭載されている、彩度が高く階調が出にくい部分に深みのある階調表現を加える機能

 

実践的なアドバイスが新しい表現世界を気づかせる

アカデミーXでの今浦さんの担当セミナーは、直近では『歴史と文化財の町“川越”でスナップ&風景!』撮影講座(9月29日*)が予定されている。

「私の講座では、現場で皆さんがどんなふうに撮りたいのかをお聞きして、具体的なカメラ設定や狙い方のコツなどを丁寧にお伝えしたいです。春の講座での一例を挙げると、露出に迷われていた方に、『ダイナミックレンジ拡張』機能の使い方を説明させていただきました。本機能はハイライトの白トビが自然に抑えられるので汎用性が高く、ノイズが目立つようなこともありません。階調再現が重要な風景写真だからこそ積極的に使っていきたい機能です」(今浦さん)

↑ヒントが満載の、今浦流セミナーの様子。春に開かれた講座では幅広い世代のXユーザーが参加し、今浦さんの話に熱心に耳を傾けていた

 

アカデミーXは今浦さんの講座以外にも、初心者から中・上級者までを対象とした多彩な講座が用意されている。

「中・上級者の方は、経験豊かなプロ写真家による自然風景、ポートレート、スナップ、モノクロなどの実践的な講座がいいと思います。もちろん、Xシリーズ各機種の使い方講座で、操作方法や各種設定を学び直してみるのもいいでしょう。

 

個人的にはXシリーズ対応RAW現像ソフトの講座を受けてみたい(笑)。講師の横山 崇さんはもともと画像処理ソフト開発に携わっていた方で、講座を聞けば目からウロコが落ちること間違いなしです。いずれにしても、まずは1回完結の講座から気軽に試してみるのがおすすめ。実践によって得られる“気づき”は、ガラッと写真を変えられる可能性を秘めていますからね」(今浦さん)

↑東京のセミナールームは富士フイルムイメージングプラザ内。スタジオが併設されていて、ポートレートなど、さまざまな講座で使用することもある。新型カメラやレンズのタッチ&トライコーナーも見逃せない。ギャラリーも要チェックだ

 

【10月の講座にも注目!】

10月21日(日)『昔にタイムスリップ! ~江戸東京たてもの園で風景写真講座~』*

江戸時代から明治、大正、昭和期の建物が復元・保存されている場所で、今浦さんが一味違う風景やスナップ撮影の楽しみ方を教えてくれる。

 

Xシリーズをもっと楽しむための『アカデミーX』 Q&A

Q1 Xシリーズをまだ持っていないのですが、受講可能ですか?

A1 可能です。カメラ貸し出しの講座があります。セミナーごとに対応が異なりますので、お問い合わせ下さい。

 

Q2 仕事帰りでも受講できますか? 土日の講座はありますか?

A2 平日夜の講座や土日の講座もあります。

 

Q3 講座は1クラス何名が定員ですか?

A3 講座によって異なり、8~20名程度。撮影実習を含む講座は16名程度です。

 

Q4 無料講座はありますか?

A4 Xシリーズの使い方を学べる「基礎講座」と「入門講座」は無料です。プロ写真家や専門家による講座は有料で、内容・回数などにより受講料は異なります。

 

Q5 今後、講座の数やバリエーションは増えていくのでしょうか?

A5 いろいろなジャンルやレベルに合わせたセミナーをどんどん増やしていきます。

 

■アカデミーXの詳細・申込みはコチラ!
https://imagingplaza.fujifilm.com/academyx

TEL 050-3786-7034

 

*すでに応募がスタートしているため、申し込みが締め切られている場合があります

 

ソニー、ニコン、そして――キヤノン「EOS R」の登場で「フルサイズミラーレスカメラ」はどうなる?

8月23日発表のニコン「Zシリーズ」に続き、キヤノンも9月5日に新型フルサイズミラーレスカメラ「EOS R」を発表しました。ニコンが高画素機の「Z 7」と高速連写機の「Z 6」の2製品の同時発表だったのに対し、EOS Rのみというのは、やや物足りなさも感じます。が、そこはさすがキヤノンというべきか、画素数を有効約3030万画素に高めつつボディの実売価格を20万円台半ばに抑えた意欲的な中級機に仕上がっており、今後のフルサイズミラーレスカメラの普及に大きく影響を与えるはずです。

 

ニコン、キヤノンという主要メーカーが相次いで新機種を投入したことにより、すでにα7/9シリーズで先行するソニーも含め、今後、このジャンル(フルサイズミラーレスカメラ)がさらに注目を集めることは間違いないでしょう。そこで本稿では、EOS Rのスペックや使用感などを踏まえつつ、現状の3社の立ち位置や課題、注目ポイントなどについて考察していきます。

キヤノン
EOS R
発売:2018年10月下旬予定
参考価格:25万6500円

有効約3030万画素のフルサイズセンサーを搭載する、ミラーレス一眼。新マウントとして、「RFマウント」を採用しています。外観はEOSやEOS Mシリーズの基本デザインを踏襲しており、従来モデルのユーザーなら違和感なく使えるはず。

●撮像素子/36×24㎜有効約3030万画素CMOSセンサー ●レンズマウント/キヤノンRFマウント ●常用ISO感度/100~40000 ●連写/最高約8コマ/秒 ●ファインダー/約369万ドット ●背面モニター/3.15型約210万ドット、バリアングル式タッチパネル ●サイズ/約W135.8×H98.3×D84.4㎜ ●質量/約660g(バッテリー、カード含む)

 

バランスの良さが光る実用的な一台。ユニークな新操作ギミックも

まず、キヤノン EOS Rの基本スペックをチェックしてみると、前述のとおり画素数は約3030万画素で感度は常用で最高ISO40000、連写が約8コマ/秒と、おおよそ他社の高画素機と高速連写機の中間的なスペックとなっています。とはいえ、実用上はプロスポーツなどを撮影するのでない限り十分以上の性能を持っており、デジタルカメラのEOSシリーズ共通の基本思想である「快速・快適・高画質」を体現したカメラだといえるでしょう。

 

AFも同社独自の像面位相差AFである「デュアルピクセルCMOS AF」を採用し、AF測距点も最大143点で画面の横約88%、縦約100%をカバー。加えてAF追従性能なども向上し、瞳AFへの対応や低輝度限界EV‐6を実現するなど、さまざまなシーンでAFの合いやすい仕様となっているのも特徴です。

 

操作性は、既存のEOS Mシリーズのものを踏襲しつつ、ボディ上面に「撮影情報表示パネル」や左右のタップ操作とスライド操作に好みの機能を割り当てられる「マルチファンクションバー」を、レンズ鏡筒部に「コントロールリング」を追加することにより、従来モデル以上に素早いカメラ操作を可能にしています。

↑ボディ背面右手側上部に配置された「マルチファンクションバー」は、バーの左右がボタン(タップ操作が可能)となっており、左右のスライド操作で素早い設定変更が可能。AFやISO感度、ホワイトバランス設定などの機能ショートカットが割り当て可能です(上)。撮影時と再生時で機能を変えることもでき、再生画像の拡大・縮小なども手早くできます(下)

 

↑レンズ鏡筒部に新設された「コントロールリング」。ISO感度や絞り、露出補正などの機能を割り当てて、素早く設定可能。適度なクリック感があり、使用感も上々

 

EVFは約396万ドットと高解像で、背面モニターは3.15型約210万ドットのバリアングル式タッチパネルとなっており、EVF、背面モニターともに快適な撮影が可能。サイズ感は、大きさに関しては他社製品に比べるとやや厚みがあり、大きめに感じられるものの、重さは約660g(ボディ、バッテリー、カード含む)と軽量で、グリップ部も十分な深さと高さがあって握りやすくなっています。

↑実際に手にしてみると、小型・軽量ボディながらEOS一眼レフ同様の高いホールド性に感心しました。EVFが高精細でクリアな点に加え、バリアングル式の背面モニターを搭載しているフルサイズミラーレスカメラはほかになく、本機の魅力の1つとなっています

 

このように、ボディ単体で見ると飛びぬけたスペックは多くはないものの、実際に手にしてみると、トータルでのバランスの良さが光り、実用的なカメラだと実感できます。

 

意欲的なレンズラインナップに高まる期待。マウントアダプターはまさかの4種類!?

レンズに関しては、マウントに新しい「RFマウント」を採用。EFマウント同様の内径54㎜の大口径を確保しながら、ミラーがないことでショートバックフォーカス化(レンズ最後端から撮像面までの距離が短いこと)を可能にし、レンズ設計の自由度や画質を高めることに成功しています。

 

ボディと同時に発表されたレンズは、24-105㎜F4、28-70㎜F2、50㎜F1.2、35㎜F1.8マクロの4本。大口径レンズ中心のラインナップで、その性能が気になるところ。特に28-70㎜F2は、フルサイズ用としてはこれまでにない、ズームレンズで開放F2の超大口径を実現しており、新たな写真表現が可能になるレンズとして要注目の1本です。

↑RF24-105㎜ F4L IS USM。F4の標準ズームとしては小型・軽量で質量は約700g。約5段分の強力なレンズ内手ブレ補正を搭載している点も魅力。発売は2018年10月下旬予定で、参考価格は15万円

 

↑RF50㎜ F1.2L USM。F1.2と極めて明るく、高解像、高コントラストな標準レンズ。美しく大きなボケ描写が得られ、収差も極めて少ない仕様となっています。発売は2018年10月下旬予定で、参考価格は31万5900円

 

↑RF28-70㎜ F2L USM。ズーム全域でF2の明るさを実現した標準ズームレンズ。3枚の非球面レンズと3枚のスーパーUD&UDレンズを使用し、実用的な大きさで大口径化。最短撮影距離も39㎝と被写体に十分近寄って撮れるのも魅力です。発売は2018年12月下旬予定で、参考価格は40万8100円

 

↑RF35㎜ F1.8 Macro IS USM。最大撮影倍率0.5倍のハーフマクロレンズ。F1.8と大口径で約5段分の手ブレ補正機構も搭載されているので、手持ちでの近接撮影が楽しめます。305gと小型・軽量で、通常撮影時も高画質が得られます。発売は2018年12月下旬、参考価格は6万8710円

 

現状では4本のみのラインナップということで、交換レンズの少なさを気にする人がいるかもしれません。しかし、別売の純正マウントアダプターを併用することでEFマウントレンズが一眼レフボディと遜色なく使えるので(EF-Mレンズ除く、EF-Sレンズはクロップで対応)、RFマウントにないレンズはEFマウントレンズで補完できます。EOS一眼レフユーザーにとっては、現在使用中のレンズがそのまま使えるのは大きなメリットといえるでしょう。

 

興味深いのは、純正マウントアダプターを4種類も用意している点。特にEFレンズ使用時にコントロールリングを使えるようにしたアダプターが用意されている点がユニークです。

↑マウントアダプターは、通常の「マウントアダプター」(上から1番目、参考価格/1万3770円)のほか、コントロールリング付きの「コントロールリングマウントアダプター」(同2番目、参考価格/2万7500円)、フィルター内蔵型の「ドロップインフィルターマウントアダプター円偏光フィルター A付」(同3番目、参考価格/4万1310円)と「ドロップインフィルターマウントアダプター可変式NDフィルター A付」(同4番目、参考価格/5万5080円)の4種類を用意。発売は、上2つが2018年10月下旬、下2つが2019年2月下旬予定

ソニー、ニコン、そしてキヤノン――フルサイズミラーレスカメラ市場はどうなる?

キヤノン EOS Rの登場で国内主要3社がフルサイズミラーレスカメラで競争するという状況になりました。ユーザーにとっては選択肢が増えてカメラを選ぶ楽しみが増したわけですが、実際のところ、どのカメラを選べばいいかは悩ましい問題でもあります。

 

まず、このジャンルで先行するソニーは交換レンズが豊富で、ボディもスタンダードといえる「α7Ⅲ」、高画素な「α7RⅢ」、高感度な「α7SⅡ」、高速連写仕様の「α9」が揃い、従来モデルも併売しているので、必要な性能や予算に応じた選択ができるというメリットがあります。

 

ニコン Zシリーズは、高画素機のZ 7と高速連写機のZ 6を用意。専用レンズは現状では数が少ないものの、超大口径の高画質レンズが使えるメリットがあります。

 

キヤノンはボディこそ1機種ですが、ニコン同様に超大口径レンズがラインナップされている点がメリット。20万円台半ばでバランスに優れたボディが使えると考えるとお買い得に思えます(その点は、ニコン Z 6も20万円台で購入できて魅力的です)。

 

また、ニコンとキヤノンに関しては、モーター内蔵タイプであれば、従来の一眼レフ用レンズをアダプターを介して専用レンズ同様の使用感で使えるというのもメリットの1つです(ソニーもAマウントレンズが使えますが、AFについてはトランスルーセントミラー方式になります)。

↑11月下旬発売予定のニコン Z 6。有効2450万画素で約12コマ/秒の連写が可能です。操作性などは上位機種のZ7同様で、重さも675g(バッテリー、カード含む)と小型・軽量。参考価格は27万2700円(ボディ)とフルサイズミラーレスとしては比較的低価格。ただ、記録媒体が高価なXQDカードのみとなっている点が費用面でやや気がかり。アダプター併用で多くのFマウントレンズも使用可能な点は同社の一眼レフユーザにとってうれしいところ

 

↑ソニー α7Ⅲ。画素数は有効約2420万画素で約10コマ/秒の連写が可能。実売価格が23万3000円と最新のフルサイズミラーレスカメラとしては低価格。本機に限らず、α7シリーズは3世代目と熟成が進んでおり、カメラのレスポンスや操作性などがかなりこなれてきているのも魅力です

 

ニコンとキヤノンはレンズ性能を追求している一方で、最初のラインナップが高価なレンズ中心となっており、高画質かつ手ごろな価格の普及タイプレンズの登場が期待されます。これはソニーも同様ですが、Eマウントレンズは、すでに低廉なサードパーティー製レンズが登場しつつあります。

↑タムロン 28-75mm F2.8 Di III RXD(Model A036)。ソニーEマウントの大口径標準ズーム。高い解像力と柔らかなボケ描写を両立した高性能レンズながら、実売で9万4500円と購入しやすい価格も魅力。ニコンZマウント用やキヤノンRFマウント用の登場も期待したい1本です

 

このように各社特徴がありますが、共通しているのは、静止画だけでなく、本格的な4K動画撮影機能なども盛り込むなど、将来性の高いモデルを投入している点。今後を見越してこれからフルサイズカメラを買うなら、ミラーレスカメラが有力な選択肢になるでしょう。

 

将来的にミラーレスカメラの性能や機能は、まだまだ伸びてくるはずです。既存の一眼レフユーザーならまずはサブカメラとして、新規ユーザーなら使いやすいフルサイズ・エントリーとして、各社の20万円台のフルサイズミラーレスカメラ(ソニー α7Ⅲ、ニコン Z 6、キヤノン EOS R)を検討してみてはいかがでしょうか?

寄れる“大口径広角レンズ”はやはり良い!! 富士フイルム「XF 16mm F1.4 R WR」で実感

吉森信哉のレンズ語り~~語り継ぎたい名作レンズたち~~ 第7回「富士フイルム 広角で寄れる大口径単焦点レンズ」

 

高画質設計のズームレンズは、どうしてもレンズの構成枚数が多くなる。だが、現在の製品では、光学特性に優れる特殊硝材やガラスの採用や、ナノレベル(1ナノメートルは、100万分の1ミリメートル)の最新コーティングの採用などにより、サイズの肥大化を抑えながら逆光特性なども向上させているものも少なくない。

 

そんなズームレンズの高性能化が進む一方で、それでもなお、単焦点レンズの魅力は捨てがたい。開放F値が明るくてもズームレンズより小型軽量設計が可能だし、ズームレンズでは難しい抜群に明るい開放F値も可能になる。そして、現在の大口径単焦点レンズにも、先ほど述べた先進技術が採用されている。だから、満足度の高い優れた描写性能を得ることができるのだ。

 

【今回紹介するレンズはコレ!】

15cmまで寄れる開放F1.4の広角24mm


富士フイルム
XF 16mm F1.4 R WR
実売価格11万3660円

35ミリ判換算「24mm相当」の広角になる大口径単焦点レンズ。開放F値1.4の明るさを持ちながら、世界で初めて(※)15cmまでの接写を可能にした。また、最速0.1秒の高速AFも実現し、過酷な環境下でも活躍する防塵・防滴・-10℃の耐低温構造も備える。約375gの軽量さと、コンパクトサイズも魅力。2015年5月発売。

●焦点距離:16mm(35mm判換算:24mm相当) ●レンズ構成:11群13枚 ●最短撮影距離:0.15m ●最大撮影倍率:0.21倍 ●絞り羽根:9枚(円形絞り) ●最小絞り:F16 ●フィルター径:67mm ●最大径×全長:73.4mm×73mm ●質量:約375g

※APS-Cサイズ以上のカメラ用で、開放F値1.4の24mm相当のレンズとして(発表時点)

 

高性能ズームレンズとは違う軽快さが魅力

現在のXシリーズの交換レンズ群で、広角24mm相当(実焦点距離16mm)をカバーするズームレンズは、広角ズームの「XF 8-16mm F2.8 R LM WR」(2018年11月下旬発予定)と「XF 10-24mm F4 R OIS」、標準ズームの「XF 16-55mm F2.8 R LM WR」の3本である。このうち、明るさと高画質の両方にこだわるとなると、XF 8-16mm F2.8 R LM WRと、XF 16-55mm F2.8 R LM WRの2本が選択肢となるだろう。

↑XF 16-55mm F2.8 R LM WR。実売価格は12万1180円

 

↑XF 8-16mm F2.8 R LM WR。2018年11月下旬発売予定で、希望小売価格は27万7500円(税別)

 

この2本、高画質かつズームレンズならではの利便性が魅力ではあるが、XF 8-16mm F2.8 R LM WRは全長121.5mm・重さ約805g、XF 16-55mm F2.8 R LM WRは、全長106mm・重さ約655gと、どちらもそれなりのサイズと重さになる。一方、単焦点の「XF 16mm F1.4 R WR」は全長73mm・重さ約375g。両ズームレンズと比べると、かなり小振りで軽量である。しかも、開放F値が“2絞り”も明るいのだ。

↑F1.4という抜群の明るさを誇るXF 16mm F1.4 R WRだが、APS-Cサイズ用ということもあり、そのサイズや重さは思ったほど“ヘビー級”ではない(フルサイズ対応の同クラスの製品は、大体重さは大体600g台になる。だが、本製品は300g台と各段に軽量だ)

 

「XF 16mm F1.4 R WR」の操作性や質感をチェック!

XF 16mm F1.4 R WRは重さ約375gの軽量設計が特徴のレンズだが、鏡筒は金属製でその材質感や仕上げはとても上質である。フォーカスリングも金属製で質感が高く、前後にスライドさせることでAFとMFが切り換えられる(AFはフロント側、MFはマウント側)。このスライド操作も快適で、AFの位置ではフォーカスリングは誤って回転しないようロックされる仕様となっている。

↑プラスチック製の花形フードが付属。このフードとは別に、剛性や質感に優れるアルミ製の角型フード「LH-XF16」が別売で用意されている

 

AFの挙動は、少しスムーズさに欠ける印象だが(クックッと動く感じ)、速度は広角レンズとしては不満のないレベル。また、AF作動音も割と静かで気にならない。

 

また、富士フイルムの交換レンズは、多くの製品が指標入りの絞りリングを装備している。このXF 16mm F1.4 R WRも絞りリングを備え、1/3段刻みでクリックが設けてあり、快適に絞りの微調節が行える。

↑マウント部近くに、指標入りの絞りリングを装備。昔のカメラに慣れ親しんだ人なら、違和感なくスムーズに扱えるだろう

 

やや惜しいと感じるのは、「円形絞り」が採用されているものの、ほかの円形絞り採用レンズと比較すると、少し角が見られる点(1、2段絞った状態でチェック)。とはいえ、その角はさほど目立たないし、極端に絞り込んでも径の形は整っている。

 

広角レンズゆえに開放F1.4でもボケ効果は感じにくい?

続いて描写性能をチェック。まずは本製品の開放値「F1.4」と、一般的な大口径ズームレンズの開放値を想定した「F2.8」で、背後のボケ具合を比較してみた。

 

【F1.4とF2.8のボケ具合を比較】

実焦点距離が「16mm」と短いため、被写体との距離が極端に近くない限り、F1.4でも“背景が大きくボケる”という印象はあまりない(ボケの大きさは実焦点距離の長さに比例する)。それでも、背景手前の木造家屋あたり(丸型ポストの右側)を見比べると、F1.4の方はF2.8よりもボケの大きさが実感できる。

↑F1.4(上写真)とF2.8(下写真)の比較/共通データ:富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート WB:オート ISO400

 

“最短撮影距離10cmの差”が大きく描写を変える

被写体との距離を詰めて“相手の懐に踏み込む”撮り方は、広角特有のダイナミックな描写につながる。この撮り方で重要になるのが「最短撮影距離」である。特に、画角が広くて遠近感が誇張される広角域では、近接時のわずかな距離の違いによって、画面に写る範囲や被写体の大きさがかなり変わってくる。

 

XF 16mm F1.4 R WRの最短撮影距離は「15cm」と、このクラスの広角単焦点レンズとしては非常に短い。一方、広角ズームのXF 8-16mm F2.8 R LM WRは「25cm」で、標準ズームレンズのXF 16-55mm F2.8 R LM WRは広角マクロ時に「30cm」である。広角24mm相当で撮影する場合、この10/15cm距離の差が、大きな影響を与えるのである。

↑フォーカスリングをMFに切り替えて、最短撮影距離「0.15m(15cm)」に設定した状態(上の数字と線は、被写界深度の表示)。撮影距離が15cmの場合、レンズ先端から被写体(ピント位置)までの距離はわずか5cmくらいである。

 

【撮影距離での描写の違い(15cm/25cm)】

花壇に咲いていた、色鮮やかなマリーゴールドの花。そのなかの一輪に注目し、最短撮影距離「15cm」と、ほかの広角レンズの最短撮影距離に多い「25cm」を撮り比べてみた。両者の差はわずか10cmだが、画面に写り込む範囲や花の大きさは、思った以上に違ってくる。

↑撮影距離15cmで撮影した写真(上)と25cmで撮影した写真(下)/共通データ:富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F2.8 WB:オート ISO200

作例で見る「明るい広角レンズ」の魅力

ここからは、作例とともに本レンズの魅力を語っていこう。

 

【その1】

屋内の様子をしっかり写し込める

移築され復元された茅葺の農家。その内部の囲炉裏端を、自然光を生かしながら撮影した。24mm相当の広角画角により、内部の様子(背景)もしっかり写し込める。また、開放F1.4のボケ効果により、自在鉤(じざいかぎ)の背後も適度にぼかすことができた。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F1.4 1/20秒 -0.3補正 WB:オート ISO500

 

【その2】

自然な描写も誇張した描写も可能

24mm相当の画角や遠近描写は、超広角レンズ(20mm相当より短いレンズ)ほど強烈ではない。だが、建物を斜めから狙って奥行きをつけると、肉眼とは異なる“遠近感の誇張”を表現することができる。使いようによって、自然な描写にも誇張した描写もできるのだ。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F8 1/320秒 WB:オート ISO200

 

【その3】

寄りながら背後の様子や雰囲気を写し込める

古刹の山門前にあったモミジに、最短撮影距離の短さを生かして“一葉”に近づいて撮影。標準や望遠での近接撮影とは違い、背後の様子や雰囲気も写し込めるのが広角レンズの特徴だ。そして、接近しながらF1.4で撮影したことで、通常の広角撮影とは違う大きなボケ効果も得られた。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F1.4 1/250秒 +0.3補正 WB:オート ISO200

 

【その4】

画面周辺の歪みも目立たない光学設計

本レンズは非球面レンズ2枚やEDガラスレンズ2枚を使用し、歪曲収差や色収差など諸収差を効果的に補正した光学設計だ。広角レンズで目立ちがちな“画面周辺近くの直線の歪み”も、しっかり抑え込まれるのである(電気的な補正ナシで)。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F2.8 1/15秒 -0.3補正 WB:オート ISO1600

 

【その5】

先進のコーティング技術でクリアな描写を実現

レンズ全面に、透過率の高いHT-EBCコートを施し、独自開発のナノGI(Gradient Index)コーティング技術も採用。これにより、斜めの入射光に対しても効果的にフレアやゴーストを低減。今回、画面内に強烈な太陽を入れて撮影したが、予想以上のクリアさに感心した。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F8 1/1700秒 +0.7補正 WB:オート ISO400

 

【その6】

被写体の懐に大胆に踏み込める

ピンク色のペチュニアの花の間から、クローバーに似たカタバミの葉が顔をだす。その“ピンクと緑のコントラスト”に惹かれて、15cmの最短撮影距離近くまで接近して撮影した。被写体の懐に大胆に踏み込める本製品ならではのアプローチである。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F2.8 1/420秒 WB:オート ISO200

 

【その7】

適度なボケで背景がスッキリ

色が薄くなった焼き物のタヌキ。ちょっと強面だが、首をかしげるポーズが可愛らしい。F1.4の開放で撮影したことで、雑然とした背景が適度にボケた。また、よく見ると、鼻先の部分もボケている。

富士フイルム X-H1 XF 16mm F1.4 R WR 絞り優先オート F1.4 1/320秒 -0.3補正 WB:オート ISO400

 

“ここ一番”の重要な場面で、大口径広角の魅力を実感

今回取り上げたのは、開放F値「1.4」の大口径広角レンズだが、一般的に「広角」は、ボケの大きさや手ブレの心配をすることが少ない画角である。だから、標準や中望遠と比べると“大口径単焦点レンズの恩恵”を実感しにくいかもしれない。

 

だが、実際に大口径の広角レンズを使い込むと、軽快な単焦点レンズのフットワークの良さや、被写体の懐に踏み込める最短撮影距離の短さに感心する。

 

そして、光量に恵まれない場所や、被写体に接近した際に背景処理を行いたいときなど、“ここ一番”の場面で広角レンズの抜群に明るい開放F値のありがたさが実感できるだろう。

【比べてみた】1万円以下の格安プロジェクターと10万円以上の高い機種は何が違うの?「初めてのプロジェクター」の選び方

週末の映画鑑賞でちょっとした癒しに、友だちや家族との上映会に……1台持っておくといろいろ楽しいプロジェクター。しかし、店頭にたくさん展示されているテレビなどと違い、事前に試して比較するのが難しいという導入のハードルがあります。

 

10万円以上の中級~高級モデルを選んでおけばハズレは少ないとはいえ、最近は通販サイトなどで1万円を切る格安プロジェクターもちらほら。そこまで価格が開いていると、安い方を検討したくなるのも当然ですよね。ということで今回は「高いヤツと安いヤツは何が違うのか?」を、松・竹・梅の3モデルで実際に確かめてみることにしました。

 

この3製品をチェックしてみた

プロジェクターの性能はかなりピンキリで、家庭用でも高級機だと100万円を超えてしまいます。ここでは「初めてのプロジェクター」として現実的な選択肢に入りそうな、最大10万円ぐらいのものを基準に3機種を集めました。

 

1台目はエプソン「EH-TW5650」(実売価格:約11万円)。今回選んだ3台のうち最も高価ですが、国内メーカーのフルHDモデルとしてはコスパのいい製品です。筆者も過去にテストしたことがあり、「プロジェクター入門にはこれを選んでおけば文句なし」と感じられた一台でもあります。

↑エプソン「EH-TW5650」

 

2台目はエプソン「EB-W05」(実売価格:約6万円)。基本的にはビジネス用途向けのモデルで、解像度はやや低めのWXGA(720p)となりますが、基本性能は悪くない1台。いくつかの通販サイトで人気ランキング1位になっている機種でもあり、「EH-TW5650」とどれぐらい違うのかをテストしたいと思います。

↑エプソン「EB-W05」

 

3台目は海外の格安プロジェクター、DBPOWER「PJ06」(実売価格:約7000円)です。Amazonなどで注目を集めている機種で、「この値段で買えるなら…」と気になっている人もいるのではないでしょうか。1万円を切るプロジェクターは筆者もまったく未知の世界だったので、今回はおそるおそる試してみることにしました。

↑DBPOWER「PJ06」

 

 

DBPOWER「PJ06」は真っ暗な部屋で使わないと厳しい?

今回のテストは、上位モデルの映像で目が慣れてしまうと格安モデルが圧倒的に不利だろう……という考えから、低価格なものから順番に見ていくことにします。

 

まずは7000円の格安機「PJ06」。こちらは、本体サイズがとても小さかったのが好印象。これぐらいの大きさなら、ポータブルとして外出先へ持ち出すような使い方もしやすそうです。映像は、40インチ程度の画面サイズだと「お、意外と見れるか?」と感じられたものの、スクリーンから距離をとり、80インチ程度まで画面を大きくしたときの明るさ不足がかなり気になりました(テストは日中におこない、完全には遮光できなかったので特につらかった……)。また、もともと解像度が低い機種なので当然といえば当然ですが、映画の字幕などもつぶれやすいので注意が必要です。

【スペック】解像度:800×480(WVGA) 明るさ:1500ルーメン コントラスト比:1000:1 本体サイズ:187×149×77mm

 

↑映像をスクリーンに投写したところ

 

↑今回比較したエプソン2製品(中央/右)と並べてみると、本体サイズは圧倒的に小さい

 

エプソン「EB-W05」は画質よし、コスパよし!

2番目に試した「EB-W05」、この機種で画面を映して第一声が……「うわっ、きれい」! 格安機の「PJ06」とはスペックがまったく違うので、何から何まで良くなりますが、ひと目見て違うのが明るさです。カーテンを閉めず、部屋の明かりも少しついている日中の部屋で投写をしても、画面と文字がくっきりと見えました。ホームシアター用としてはちょっと解像度が低めなのが懸念材料だったものの、80インチぐらいの画面サイズではあまり気になりません(むしろ、現時点では大満足)。画面位置の補正が簡単にできるようになっているのも特徴で、特にシビアな高さ位置調整がしやすかったのは◎です。

【スペック】解像度:1280×800(WXGA) 明るさ:3300ルーメン コントラスト比:15000:1 本体サイズ:302×234×77mm

 

↑映像をスクリーンに投写したところ

 

↑本体下面に引き出し式のスタンドがあり、画面の投写方向を微調整できます(「EH-TW5650」にも同様の機能あり)

 

エプソン「EH-TW5650」は至れり尽くせりを感じられる1台

そして最後が「EW-TW5650」。その性能の高さは知っていたものの……あらためて他2台と比べてみると、より本格的なホームシアターらしい高画質です。やはり解像度が高いのが重要で、80インチ以上の大画面にしても“ドット感”がなく、なめらか。映画の字幕や、Blu-rayのメニュー画面などで字が細かく表示されるとき特に違いが実感できます。セッティング時に便利な画面位置の補正機能が充実しているほか、映像モードの変更で使用中の排気音が簡単に小さくできるのも良い。性能的に至れり尽くせりな分、本体がかなり大きくかさばるのは、致し方ないところですね。

【スペック】解像度:1920×1080(フルHD) 明るさ:2500ルーメン コントラスト比:60000:1 本体サイズ:309×278×107mm

 

↑映像をスクリーンに投写したところ

 

↑輝度を抑えた「シネマ」モードに変更すると、本体の排気音がかなり小さくなります。静かに映画を観たいときにはありがたい

 

初めてのプロジェクターに「EB-W05」を勧めたくなった理由

こうして比べてみると、高い(安い)プロジェクターは何が違うのか? が少し見えてきました。まず、安いモデルは「大画面で映したときに明るさ不足になる」(プロジェクターを投写面から離すと、画面が大きくなるかわりに暗くなる)ということを知っておいたほうがいいでしょう。価格に直結する画面解像度に関しては、比べれば違いはわかるものの、WXGA以上であれば(フルHDに満たなくても)見るに堪えない……というほどではありません。

 

今回の3モデルは、どの機種も「価格なりの価値」を感じられますが、コスパを含めトータルでおすすめしたいと感じたのは6万円の「EB-W05」。ビジネス(プレゼン)特化の製品と思いこんでやや敬遠していましたが、「初めてのプロジェクター」としてはかなり楽しめるでしょう。エプソンは画面補正機能が豊富で、設置が簡単なのもいい。「上を知らなければコレで十分」という感じです。

 

いっぽう、同じエプソンで11万円の「EW-TW5650」は、価格が倍近くまで上がるものの、それだけに不満が見当たりません。映画やアニメをじっくり楽しみたい、高画質のシアターに憧れているという人はケチらずにこちらを選んでほしいところ。ホームシアター用のプロジェクターとしては、むしろここがエントリークラスです。

 

逆に、ある意味「画面サイズは小さめでもいい」「常に真っ暗な部屋で使うから大丈夫」という割り切りがあれば、7000円の「PJ06」も安さなりの利用価値はありそうです。なにしろ破格の安さなので……。多少の不便は承知のうえで、安いものを工夫して使うという楽しみ方も個人的にはありだと思います。使う目的やシーンにあわせて選んでみてください。

 

これがソニーの最高画質! 有機EL&液晶ブラビアのフラッグシップ「A9F」「Z9F」登場

ソニーは、次世代高画質プロセッサーを搭載した4Kブラビアのフラッグシップモデルとして、有機ELテレビ「A9Fシリーズ」と液晶テレビ「Z9Fシリーズ」の2シリーズ4機種を10月13日に発売します。

 

ラインナップは、有機ELの「A9Fシリーズ」が65型「KJ-65A9F」(実売予想価格65万円前後)と55型「KJ-55A9F」(同45万円前後)の2機種、液晶の「Z9Fシリーズ」が75型「KJ-75Z9F」(同90万円前後)と65型「KJ-65Z9F」(同60万円前後)の2機種となります。

 

次世代プロセッサーを搭載した新フラッグシップ

今回発表された2シリーズは、ソニーが独自に設定した厳しい内部基準をクリアした最高峰モデルにのみ付与される「MASTER Series(マスターシリーズ)」として位置づけられるブラビアのフラッグシップモデル。

↑IFA2018に出展されたMASTER Series「A9F」

 

両モデルとも最新の高画質プロセッサー「X1 Ultimate」を搭載しており、そのリアルタイム処理能力は従来の「X1 Extreme」の約2倍に向上。より細部まで高精細化する「オブジェクト型超解像」や、デュアルデータベース分析による高性能なノイズリダクション、より細部まで高コントラスト化する「新HDRリマスター」といった高画質化技術の性能が大幅に強化されています。

↑高画質プロセッサー「X1 Ultimate」

 

高輝度になった有機ELと高視野角/高コントラストを両立した液晶

4K有機ELテレビ「A9Fシリーズ」は、深い黒から高輝度映像までも忠実に再現する独自のパネル制御技術「Pixel Contrast Booster」を新たに搭載。高輝度時の色表現をより鮮やかにし、有機ELパネルのポテンシャルを最大限に発揮します。

 

また、画面そのものを振動させて音を出す「Acoustic Surface」を進化させた「Acoustic Surface Audio+」により、従来の2.1ch(実用最大出力50W)構成にセンターと左右のサブウーファーを加えた3.2ch(同98W)構成へ強化され、立体的な音質が楽しめるようになりました。

↑A9Fの背面

 

さらに、新機能の「センタースピーカーモード」により、AVアンプやホームシアターシステムと組み合わせればA9Fをセンタースピーカーとして利用可能に。サラウンドシステム構築時でも画面から音が聴こえる体験を維持します。

 

4K液晶テレビ「Z9Fシリーズ」は、動きの速い映像で明るさを保ったまま残像感を低減できる独自技術「X-Motion Clarity」のほか、高コントラストなパネルで広視野角を可能にする新技術「X-Wide Angle」を採用。ななめから見てもクッキリとした画質で映像を楽しめます。

↑4K液晶の「Z9F」

 

↑Z9Fの背面

 

両シリーズに共通する仕様として、Android 8.0に対応しているほか、テレビ本体にマイクが内蔵されており、ブラビアに話しかけるだけで、テレビの電源のオン/オフやチャンネルの切り替え、テレビ番組やインターネット動画を検索できるなど、ハンズフリーによる音声操作・検索が可能。

 

また、Googleアシスタントに対応したソニーの機器や他社の対応機器をGoogle Homeアプリで連携させると、対応機器の音声操作が可能になります。Amazon Alexaにも対応し、Amazon EchoなどのAmazon Alexa搭載デバイスに話しかけることで、ブラビアのボリュームコントロールや電源のオン/オフなどの操作も行えます。

 

さらに、従来モデルと比較し、Netflixアプリは最大約1/4、YouTubeアプリは最大約1/2の起動時間を実現。Netflixと共同開発した、クリエイターの制作意図を忠実に再現する「Netflix画質モード」も搭載しています。

 

なお、いずれもBS/CS 4Kチューナーは搭載しておらず、12月1日からスタートする4K放送を視聴するには外付けチューナーが必要となります。

 

BS/CS 4K放送が楽しめる外付けチューナーも

テレビの発表に合わせて、BS/CS 4K放送を受信できる4Kチューナー「DST-SHV1」(実売予想価格5万5000円前後)も11月10日に発売されることが決定しました。HDMI端子を備えた4Kテレビと接続することで4K放送を高画質で視聴できます。本機には、BS/CS 4Kチューナーを2基搭載しており、4K放送を視聴しながら、別の4K放送の裏番組の録画が可能です。

↑4Kチューナー「DST-SHV1」

 

4Kチューナーこそ搭載していないものの、次世代プロセッサーの採用やAndroid 8.0の採用など、確実なブラッシュアップが施されたソニーの新フラッグシップ機「A9F」「Z9F」シリーズに注目が集まりそうです。

ソニー・オーテク・ゼンハイザーなど注目オーディオ製品がズラリ揃ったIFA2018レポート

IFAには毎年秋冬に発売されるポータブルオーディオの注目製品が勢揃いします。ヨーロッパや日本の人気ブランドが発表した新製品を振り返ってみましょう。

 

ソニーはフラグシップイヤホン「IER-Z1R」など多彩な製品を発表

ソニーは日本で発売が決まった1000Xシリーズの第3世代機「WH-1000XM3」のほか、プールや海で泳ぎながらでも使える完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」、エントリークラスのウォークマン「NW-A50」シリーズが注目されました。ウォークマンのほかにヨーロッパでは参考展示として紹介されていた“ステージモニター”「IER-M9」「IER-M7」は日本でも特に注目されそうな、音楽クリエーターの声を開発に採り入れたプロフェッショナル志向のイヤホンです。

↑ソニーの高い防水機能と音楽プレーヤーを搭載した完全ワイヤレスイヤホン「WF-SP900」

 

プレミアムクラスの“Signature Series”から登場するフラグシップイヤホン「IER-Z1R」は日本で未発表の製品ですが、ダイナミックとBAによるユニークなハイブリッドドライバー仕様。3Hzから100kHzまでのワイドレンジ再生にも要注目です。

↑Signature Seriesとしてくわわるフラグシップイヤホンの「IER-Z1R」

 

新しいヘッドホン、WH-1000XM3についてはヨーロッパではソフトウェアのアップデートによりGoogleアシスタントの機能を内蔵することも明らかにされています。またAmazon Alexaとの連携にも対応するプロトタイプがIFAには出展されていました。それぞれのAIアシスタントへの対応が日本国内でどうなるのか、発売後も要チェックです。

↑WH-1000XM3はアマゾンのAIアシスタント「Alexa」対応も検討中。会場に試作機が展示されていた

 

人気のブランドから完全ワイヤレスイヤホンがそろい踏み

ほかにも人気・実力ともに日本でもトップクラスの3つのブランドが完全ワイヤレスイヤホンを発表しました。

 

オーディオテクニカは音質重視の“Sound Reality”シリーズに加わる「ATH-CKR7TW」と、スポーツタイプの「ATH-SPORT7TW」を発表しました。欧州での発売時期は11月頃。価格は前者が249ユーロ(約3万2000円)、後者が199ユーロ(約2万5000円)になることが明らかにされています。

 

去る7月中旬に発売を予定していた「ATH-CKS7TW」の展開が中止になったため、改めて今回発表された2機種がオーディオテクニカにとって、初めての完全ワイヤレスイヤホンということになります。「ATH-CKR7TW」は、内蔵するBluetoothレシーバーで受けた音楽信号をチップと一体型になっているDACとアンプを使わずに、音質を重視した外付けのDAC/アンプに送り込む設計としています。クリアで歯切れが良く、Bluetooth再生とは思えないほど情報量にも富んだサウンドが実現できた理由がここにあります。BluetoothのオーディオコーデックはaptXにも対応。カラバリはブラックとグレーの2色です。

↑オーディオテクニカの「ATH-CKS7TW」

 

「ATH-SPORT7TW」は本体をIPX5相当の防滴設計とした、雨や汗濡れにも強いスポーツイヤホンです。明瞭度の高い中低域の鮮やかな押し出し、引き締まったサウンドが特徴的なだけでなく、外字のくぼみに広くフィットするような専用のイヤーフィンが、頭や体を激しく動かしてもビクともしない安定した装着感を実現してくれます。

↑スポーツタイプの「ATH-SPORT7TW」も2色展開

 

なお、オーディオテクニカからは2014年に発売されたハイレゾ対応ポータブルヘッドホン「ATH-MSR7」を改良した後継機「ATH-MSR7b」や、Sound Realityシリーズの高音質ワイヤレスヘッドホン「ATH-SR50BT」、軽くて内蔵バッテリーのスタミナが約70時間というロングライフ設計を実現した「ATH-SR30BT」など魅力的な製品が目白押し。日本での発売に関する正式なアナウンスがとても待ち遠しいですね。

↑ハイレゾ対応ポータブルヘッドホンの「ATH-MSR7b」

 

ゼンハイザーもブランド初の完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM Ture Wireless」を発表しました。ヨーロッパでは11月の中旬に299ユーロ(約3万8700円)で販売を予定しています。

↑ゼンハイザーの完全ワイヤレスイヤホン「MOMENTUM True Wireless」

 

音質は「MOMENTUM Wireless」や「MOMENTUM Free」とはまたひと味ちがう、インパクトのある力強さが感じられました。BluetoothのオーディオコーデックはaptX classicのほか、低遅延性能を特徴とするaptX Low Latencyにも対応しています。左右間の接続はNFMI。両サイドパネルがタッチセンサーリモコンになっていて、音量のアップダウンもイヤホン単体で操作ができます。本体はIPX4相当の防滴仕様。ファブリック素材の外装を採用するスタイリッシュな充電ケースも魅力です。

↑充電ケースもスタイリッシュなファブリック仕様

 

そしてJBLからも完全ワイヤレスイヤホンの第2弾が登場。「JBL Endurance PEAK」はIPX7というハイレベルな防水対策を施した、スポーツシーンにも安心して活用できるタフネスを特徴としています。ヨーロッパでは11月に149ユーロで発売を予定しています。日本円だと2万円を切る価格帯になるところも気になります。

↑JBLの完全ワイヤレスイヤホン「JBL Endurance PEAK」

 

耳に掛けるイヤーハンガータイプのイヤホンで、変わったデザインに見えるかもしれませんが、試作機でためした装着感は思いのほか心地よく、イヤーハンガーと組み合わせた安定感は抜群に良かったです。サウンドも過度に低域にバランスをシフトさせずに、切れ味で勝負したチューニングに好感が持てました。本体側のマグネットで吸着するイヤーハンガーを外すと電源がオンになるギミックもJBLらしいところ。

 

ベイヤーがブランドロゴを一新

日本でも人気の海外ブランドは、ほかにもドイツのベイヤーダイナミックが今年もIFAに出展していました。同社のヘッドホンやイヤホンには「beyerdynamic」というアルファベットとタテの4本線のロゴが入っていました。今年の秋以降に発売される製品から、既存の現行製品までブランドロゴがアルファベットの「Y」をデザインした新しいロゴに変更されます。

↑創立90年を超える老舗、ベイヤーダイナミックがブランドロゴを一新した

 

ベイヤーダイナミックのスタッフによると、新しいロゴは「Your beyerdynamic(あなたのベイヤーダイナミック)」という、新しいブランドスローガンから生まれたもの、あるいは「beyer」の真ん中に「Y」があることからインスパイアされたものなのだそうです。ベイヤーダイナミックは昨年のIFAで、ドイツのスタートアップであるMimi(ミミ)が開発した、ユーザーの音の“聴こえ方”を測定してリスニング感を向上させるアルゴリズムを搭載する「MIY(Make It Yours)」アプリに対応する「AVENTHO Wireless」を発表しました。このアプリを中心とした、ベイヤーダイナミック独自のプラットフォームを「MOSAIC(モザイク)」としてブランド化して、新たに発売するワイヤレスヘッドホン&イヤホンに対応させます。今後は「ユーザーの耳に最適なポータブルオーディオ」を強化していくという思いが、「Your beyerdynamic」というスローガン、あるいはブランドロゴの「Y」の文字に込められています。

 

以上の新しいブランド戦略を踏まえて、“生まれ変わったベイヤーダイナミック”が初めて発売する製品がアクティブNC+Bluetoothリスニング機能を搭載する「LAGOON ANC」、ネックバンドタイプのノイズキャンセリングイヤホン「BLUE BYRD ANC」に、Bluetoothの入門機「BLUE BYRD」、エントリークラスのワイヤードイヤホン「BEAT BYRD」「SOUL BYRD」などになります。ノイズキャンセリングの消音効果がとても高く、音楽への深い没入感が得られます。MIMIアプリを使った聴こえ方のカスタマイズ機能も健在。ヨーロッパでは早いモデルから秋以降に順次発売を予定しています。LAGOON ANCについてはアマゾンAlexa対応も有り得るかもしれないとベイヤーダイナミックの担当者が語っていました。どれも気合いの入った新ラインナップの登場に期待が膨らんできます。

↑ノイズキャンセリング機能を搭載するBluetoothヘッドホン「LAGOON ANC」は399ユーロ

 

↑イヤーカップの内側に搭載するLEDランプが点灯する

 

↑ネックバンドタイプのノイズキャンセリングイヤホン「BLUE BYRD ANC」

 

最後にスコットランドのブランド、RHAが発表した平面駆動型ドライバーを搭載するイヤホン「CL2 Planar」もIFAでお披露目されました。イギリスでは9月12日から出荷を開始。日本にも秋以降に登場が期待されるブランドのフラグシップイヤホンです。

↑RHAの平面駆動型ドライバーを搭載する「CL2」

 

名前の由来はハウジングに硬度の高いセラミックを使っているから。平面駆動型ドライバーを力強くドライブできる素材であることからもセラミックが選ばれています。OFC銅線に銀コートをかけた2.5mm/4極端子のバランスケーブルと、PFC銅線の3.5mmステレオミニ端子のアンバランスケーブルが付属。イヤホン側のコネクタがCL1に採用されている独自のsMMCXから、より汎用性の高いMMCXに変更されています。またインピーダンスもCL1の150Ωから、本機は15Ωになったのでスマホでも軽々と鳴らせます。

↑コネクター部分に付け替えてaptX対応のBluetoothイヤホンに変更することも可能

 

会場で試聴したサウンドはRHAのイヤホンらしい高域の解像感と鮮やかさを保ちながら、中低域をより透明かつ滑らかに仕上げているように感じられました。価格は799.95ポンド(約11万5000円)となかなか高価なイヤホンですが、自社開発による平面駆動型ドライバーを搭載した現状とてもレアなモデルとして、日本に上陸した際にはぜひ聴いておきたい製品です。

 

ほかにも、マスター&ダイナミックからあのマイケル・ジャクソンをモチーフにした限定ヘッドホンが展示されるなど、注目製品が盛りだくさんのオーディオ関連ブースとなっていました。いずれも日本での発売が楽しみな製品ばかり。国内での正式発表が待ち遠しいですね。

↑マスター&ダイナミックはワイヤレスヘッドホン「MW50+」のマイケル・ジャクソンモデルを発表。限定6000台