買うべきはコレ! ホムセンキャンプギア実力チェック

ホームセンターのオリジナルアイテムのなかには、ベテランキャンパーが愛用するものも多い。各社のオススメアイテムをピックアップし、使い勝手を徹底チェック。

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

キャンプ好きライター

澄田直子さん

キャンプ歴15年。当初はハイスペックなキャンプギアを携行してキャンプ場を行脚していたが、近年はミニマルキャンパーに移行中。

 

■コーナン

【その1】ベテランキャンパーが絶賛する収納のマストアイテム

コーナン商事

折りたたみ式木製ラック W460 3段

2508円

調理道具やランタンなど、何かと物の置き場に困るキャンプライフの必須アイテム。2段、3段、4段があるので、組み合わせて自分だけのシステムを作ったり、ペイントしたりと、カスタマイズを楽しめる。

 

 

【澄田’s Recommend】

おしゃれで軽くて安い! 三拍子そろった優等生

「3段のラックで約2kgと軽く、たためば超コンパクト。折りたたみが少し複雑で慣れるまで時間がかかりますが、ラックの後ろ側にベルトを付けるとより便利に!」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★★
耐久性 ★★★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★

 

【その2】機能性も兼ね備えた簡単設営テント

コーナン商事

ワンポールテント

1万4080円

キャンプ初心者にオススメの簡単設営テント。ポールが1本のみで仕組みがわかりやすく、10分もあれば完成する。メッシュ生地のインナーテントで内部は快適。ランタンフック、小物収納ポケットなども備えており便利に使える。

 

【澄田’s Recommend】

女性でも持ち運べる軽量・コンパクト設計

「重さ約3kgと、女性でも軽々持ち運べる軽さが最大の魅力。収納袋に入れれば、約65×約18×約15cm。非常にコンパクトで置き場所に頭を悩ませることもありません!」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★
耐久性 ★★★
コスパ ★★★
携帯性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★

 

【その3】持ち運びもラクラクなおひとりさま用BBQコンロ

コーナン商事

コンパクト収納卓上コンロS

1628円

密を避けてソロキャンプ。でもひとりでBBQは荷が重い……という人に朗報。幅約23cm×奥行き約17cmで、焼き鳥4本にピッタリなサイズ感。空気が流れやすい2段構造で、小さいながら火力もバッチリ。

 

【澄田’s Recommend】

かわいいのに本格派、汚れもさっと落ちて◎

「カバンに入れて持ち歩ける夢のBBQコンロ。使用後は水洗いできるのも便利です。小さくて着火しづらいので、着火剤付きの固形炭を併用するのがオススメ」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★
耐久性 ★★★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★★★
デザイン性 ★★★★

 

【その4】コンロも炭も不要のお手軽使い捨てグリル

コーナン商事

インスタントグリル

327円

いっそのこと割り切って、BBQグリルは使い捨てにするのも手。アルミ製のグリルと着火剤付きの炭がセットになっていて、点火して10〜15分でおき火になったら調理OKだ。火力は1時間程度キープする。

 

【澄田’s Recommend】

軽量使い捨てだから気軽にBBQができる!

「公園やビーチでちょっとBBQがしたいときにピッタリ。火力は意外と強く安定しているので、本格的なBBQが楽しめます。大人数にはビッグサイズをどうぞ」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★★
耐久性
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★★
デザイン性 ★★

 

【その5】熱から手を守るBBQの必須アイテム

コーナン商事

BBQグローブ

877円

耐熱性、伸縮性、通気性に優れた牛革グローブは、アウトドアの必須アイテム。特にBBQや焚き火時のやけど、けが防止に重宝する。オイル加工が施され、手の動きを妨げないしなやかさも魅力だ。

 

【澄田’s Recommend】

裏地付きで夏は快適、冬は暖かな通年仕様

「金網の交換など、熱いモノに触れることが多いのでぜひ用意しておきたいアイテム。フリーサイズですが女性の手にピッタリのやや小さめサイズです」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★
耐久性 ★★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★★
デザイン性 ★★★

 

■コメリ

【その1】デイキャンプで活躍するワンタッチシェルター

コメリ

ワイドサンシェルター

3980円

日差しから身を守るサンシェルターは夏のアウトドアの必須アイテム。本品は、カバーから本体を取り出し、フレームの結合部を外せば完成する。UV加工と撥水加工が施され、強い日差しや多少の雨でも安心だ。

 

 

【澄田’s Recommend】

大人が寝転べるワイドな間口が魅力!

「横幅約220cmと男性がゴロリと横になれる広々設計が特徴。そのぶん収納時の直径74cmと少し大きいものの、約1.3kgと軽いのでストレスは感じません」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★★
耐久性 ★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★
デザイン性 ★★★

 

【その2】家庭で洗えていつも清潔な連結もできるシュラフ

コメリ

洗える寝袋

1780円

家庭用洗濯機で丸洗いできるのがうれしい封筒型シュラフ。2つの寝袋を連結すれば、幅150cm、長さ185cmのワイドな寝袋としても活用できる。使用適温は15℃〜なので、快適に使用できる季節は晩春〜初秋だ。

 

【澄田’s Recommend】

軽くて携帯性も◎なハイコスパシュラフ

「スペックのわりにとてもリーズナブル。収納すると40×40cmのクッションになるので、リビングでも、クルマでのお出かけでも使えて重宝します」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★★
耐久性 ★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★
デザイン性 ★★

 

【その3】BBQコンロの周りに便利なスペースを確保

コメリ

BBQコンロ用サイドテーブル

2780円

食材や調味料、お皿にビール。BBQ奉行の周りに置いておきたいものは多い。こちらはコメリのBBQコンロに組み合わせて使えるサイドテーブル。コの字型になっており、ひとつだけでも2つ組み合わせても使える。

 

 

【澄田’s Recommend】

子どものいる家庭なら安全柵にもなる

「単体でも組み合わせても使えるのが便利です。2つ合わせてBBQコンロを柵状にぐるりと取り囲むと、小さな子どものやけど防止にも活躍しますよ」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★
耐久性 ★★★★★
コスパ ★★★★
携帯性
デザイン性 ★★

 

■ホームセンター ビバホーム

数分で設営できるビギナーに最適なテント

LIXILビバ

組立簡単ワンタッチテント(1〜2人用)

8778円

あらかじめフレームが幕帯にセットされているので、上部を引き上げるだけでテントが立ち上がり、フレームにフックを固定すれば完成する。完成時のサイズは約220×150×110cm。

 

【澄田’s Recommend】

ベンチレーション付きで居住空間も快適

「わずか数分で立てられ、設営のシンプルさではピカイチ。簡単ながらベンチレーションが2か所あるので風通しが良く、快適に過ごせるのもうれしい点です」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★★
耐久性 ★★★
コスパ ★★★★
携帯性 ★★★★
デザイン性 ★★★

 

■ジョイフル本田

焚き火タイムを一層楽しく演出

ジョイフル本田

オリジナル焚き火スタンド

1万1000円

焚き火を利用して保温したり調理したりするときに活躍。工具不要で組み立て、分解が可能で、コンパクトに持ち運べる。便利なアイテムだが市販品は意外と少なく、ホムセンオリジナルアイテムとしてはセンスが際立つ。

 

【澄田’s Recommend】

使うほど味わいが増すスチール製スタンド

「耐久性の高いスチール製素材を採用し、使うほどに味わいが増します。ソロキャンプ用やハンガータイプなど4種類あり、スタイルに応じて選べるのもポイントです」

 

【実力チェック】

使いやすさ ★★★★
耐久性 ★★★★★
コスパ ★★★
携帯性 ★★★★
デザイン性 ★★★★★

 

★充電式の電動工具はアウトドアで活用できる!

電動工具のバッテリーは、各社が用意するアイテムに使い回すことができる。アウトドアならば、LEDライトや電動ファン、クリーナーなどが活躍。電動工具を選ぶときには「拡張性」も意識しておきたい。

 

↑ビバホームのエレバリオシリーズのバッテリーは1.5Ahと容量十分。3278円

 

↑カインズのクミモクシリーズ。LED投光器。5980円(バッテリー、充電器別売)

”BBQ芸人”たけだバーベキューが教えるBBQの間違いないグッズとおすすめレシピ

長い梅雨を経て晴天続きの夏本番がやってくると、再びバーベキューのハイシーズンが到来です。開放的な屋外でワイワイと楽しめれば最高ですが、なにかと遠出を控えがちな今、自宅のベランダや庭、さらには“部屋の中”でのバーベキューも楽しいもの。今回は、屋外はもちろん、家の中でもバーベキューを楽しめる便利グッズを、日本で唯一の“BBQ芸人”、たけだバーベキューさんに、教えていただきました。

 

車の免許取得がきっかけでバーベキューライフがスタート!

芸名に「バーベキュー」と付けるほどバーベキューに魅了されている、たけだバーベキューさん。車の免許を取得した18歳頃から、バーベキューを楽しむように。車を運転したいからという理由で、海や山、川を目的地にドライブへ出かけるようになったことが、きっかけだったのだとか。自然豊かなスポットをドライブで訪れ、昼食にはバーベキューを楽しむ、というコースが定番になっていったそうです。

 

「ドライブ先で昼ごはんにバーベキューをし始めたのがきっかけで、気づけばバーベキューの回数が増えていきました。レシピのマンネリ化を避けようとした結果、レパートリーが増えていき、新しい料理を振舞うたびに、仲間にも喜んでもらえたので、『バーベキューっていいなぁ』と思うようになったんです」(お笑い芸人・たけだバーベキューさん、以下同)

 

こんなにたくさん! バーベキューレシピ本を続々と出版

その後、2011年から始めた、バーベキューのことだけを書き続けたブログがきっかけで、2013年には『豪快バーベキュー』(池田書店)を上梓。以降、今までに9冊ものバーベキューに関するレシピブックを手掛けています。初心者でも簡単に作れるバーベキューレシピや後片付けがラクになる調理法は、今すぐマネできるテクニックばかり。YouTubeチャンネル「たけだバーベキューTV」でも、イチオシレシピを動画で公開しています。

 

「食材を購入し、下準備をし、調理して食べる。バーベキューには、すべての工程に“盛り上がりどころ”がたくさんあります。みんなで買い出しに行くのも楽しいし、あーだこーだと意見を出し合いながら下準備を進めるのも盛り上がります。“バーベキュー奉行”がアレコレ仕切るというよりも、全員が参加できる雰囲気が好きですね。

 

着火剤を忘れてしまい、炭に火をつけるために、炭の入った段ボールを燃やして対処したこととか、火の入りにくい備長炭を持って行ってしまい、3時間もかけて火起こしをしたこととか、いろいろなハプニングを経験していますが、それは“失敗”にはならないんですよ。すべてが笑い話になるし、その場であれこれアイデアを出して対処したことが思い出に残ります。

 

自然の中で食事をすることで、日常から開放されて心や体がどんどん元気になるし、エンタメ性は高いし。バーベキューには楽しいことしかないし、魅力がいっぱいですよ」

キャンプインストラクターの資格以外にも、狩猟免許や鉄砲所持許可を取得。冬場はハンター活動にも力を注いでいるとか。お肉検定1級、スパイス&ハーブ検定2級も取得し、日々、バーベキューに関わる知識を深めています

 

なるべく家で過ごしたい時期には “おうちバーベキュー”も!

今年の夏は、海水浴場やキャンプ場、川遊びなどのレジャースポットに出かけるのが難しく、バーベキューをやりたくてもできないという人も少なくないでしょう。こんなときこそ家で、気になるバーベキューアイテムを試してみるチャンス。たけだバーベキューさんが例として挙げた楽しみ方は、

・アルコールランタンの光で夜を過ごしてみる。
・YouTubeをテレビに接続し、焚き火の動画を流してみる。
・森の音のBGMを流してみる。
・飯盒(はんごう)や「メスティン」でごはんを炊いてみる。
・ステンレスのマグカップやシェラカップなどのアウトドア用カトラリーで食事をする。
・ホットプレートでステーキを焼いてみる。
・カセットガスであみ焼きグリルを使って焼き鳥を焼いてみる。

 

「こういった要素をひとつ加えるだけでも、新鮮な時間が過ごせます。“おうちバーベキュー”の経験を重ねることで、バーベキュースキルを上げていってはいかがでしょうか」

 

【たけだバーベキューおすすめ】
迷ったらコレ! バーベキューの便利グッズ5選

バーベキューグッズコーナーへ行くと、そのラインナップの多さに目移りしてしまうもの。少しずつ買い足すと言っても、最初はどこから手を付ければよいのか途方に暮れてしまうことも。そんなときは、たけだバーベキューさんオススメの、以下の5アイテムをチェック。

 

1. おつまみから朝食まで出番が多い「ミニスキレット」

ニトリ
「スキレット鍋 15cm(6インチ スキレットナベ)」

実売価格:499円(税込)

直火やオーブン調理が可能で、そのまま食卓に出せるスキレット(フライパンのこと)。普段使いはもちろん、バーベキューでも活躍します。「直径15cm程度のミニサイズならば、軽くてかさばらないし、肉を焼いている網の上にも置けて便利です。ディップソースやアヒージョを作ることが多いですね」

 

2. 塊肉や丸ごと野菜をのせて焼くだけの「岩塩プレート」

ロゴス
「LOGOS岩塩プレート」

実売価格:759円(税込)

岩塩を切り取って作ったプレート。バーベキューグリルの網の上に岩塩プレートをのせ、その上に肉や野菜をのせて焼くだけで、ほどよい塩の旨味が行き渡る上に、遠赤外線効果で食材の中心まで素早く火が通ります。「網に直接置いて焼くときよりも、食材にじんわりと火が通ります。タンやキノコ類を焼くときに重宝します」

 

3. ライターがなくても火が起こせる、マッチ型の「着火剤」

クリケットジャパン
「ファイヤーライターズ」

実売価格:660円(税込)

マッチを大きくしたような形で、箱に擦り付けて火を出せば、そのまま約8分間燃え続けます。「ライターやチャッカマンがなくても火が起こせるし、オイル系の着火剤に起こりがちな気化をする心配も不要なところがいいですね。長期保存ができるので、持っていて損はないと思います」

 

4. 暑さ対策に加え、火起こしでも役立つ「ハンディ扇風機」

BLUEFEEL PRO+
「超小型ヘッドポータブル扇風機」

実売価格:2970円(税込)

暑い時期は普段の生活でも役立つハンディタイプの小型扇風機。アウトドアでも欠かせないアイテムのようです。「基本的にバーベキューをするのは屋外なので、やはり暑い。ハンディ扇風機があると便利です。そして、バーベキューの火起こし時には、この扇風機の風が役立ちます」

 

5. 火起こしから燻製、直火調理まで! 万能タイプの「チャコールスターター」

コールマン
「チャコールスターター」

4980円(税込)

火起こしを円滑にするチャコールスターター(通称:チャコスタ)。うちわで仰ぎながら炭に火を移す作業が不要になるので、炭のコンディションにかかわらず、10分ほど放置しておくだけで簡単に火起こしができます。「火起こしをしている間にほかの作業ができるので、一度使うと手放せないアイテムです」


テンマクデザイン
「5WAYチャコールスターター」

1万780円(税込)

たけだバーベキューさんが商品開発に参加したテンマクデザインの「5WAYチャコールスターター」は、①炭おこし、②焚火台、③スモーカー(燻製器)、④ロケットストーブ、⑤BBQコンロ(網は別売り)と、1台で5役の万能“チャコスタ”です。「チャコスタとしては高い商品ですが、燻製を作ったり、コンロとして使えたりするので、“おうちバーベキュー”でも活躍しますよ」

 

バーベキューグッズは実店舗で購入を!
自分に合うものを揃えることが大事

バーベキューアイテムを購入する際に、たけだバーベキューさんが心がけていることはなんでしょうか?

 

「まず、必ず手に取ってみることです。一度も触れずにネットで“ポチる”のではなく、実際に店舗へ行き、大きさや組み立てやすさを体感したほうがいいと思います。バーベキューを楽しむようになった当初、とりあえず価格の安い4〜6人用のバーベキューグリルを購入しました。買った後で、バーベキューグリルは火炭が引き出せるタイプの方が、網を移動せずに炭を追加できて便利だと気づきました。バーベキューグッズは一気に揃えるのではなく、レンタルも活用しながら、自分好みのものを少しずつ買い足していくと、失敗がなくなると思います」

 

【たけだバーベキュー選】
最近買ったお気に入りグッズと今欲しいアイテム

日々、バーベキューの知識をアップグレードしているたけだバーベキューさんは、最新グッズにも精通しています。最近購入したお気に入りアイテムと、今、気になっているアイテムを教えてもらいました。

 

最近買って良かったもの


プラスモーション
「Q2モデル ポータブル珈琲グラインダーセット」

実売価格:3万580円(税込)
ステンレス刃で均一な粒度にコーヒー豆を挽けるグラインダー、ペーパーレスの二重型フィルター、二重構造のステンレスマグ2個が付いたセット。

専用のコンパクトケースに収納して総重量がたったの385g。アウトドアはもちろん、出張先に持っていくのもオススメです。「このグラインダーで豆を挽いていると、最後に全く無力の状態になります。これがすごく気持ちいい!」

 

今欲しいもの


コールマン
「クールスパイダープロ/L ファン」

実売価格:1万6800円(税込)
今年発売した電動ファン付きのバーベキューグリル。角受け皿の裏に電動ファンがあり、ツマミで送風量を調整できます。これにより、火起こし時にうちわであおぐ必要がなく、安定した送風ができるので、火力調整の手間がありません。

「ファン付きのバーベキューグリルを使ったことがないので、ぜひ試してみたいですね!」

 

【たけだバーベキュー イチオシ】
簡単おいしい「丸ごとメスティントマトごはん」レシピ

ご紹介したようにレシピブックを多数出版しているたけだバーベキューさんに、自宅でも簡単にできる、丸ごとトマトを使ったバーベキューレシピ「丸ごとメスティントマトごはん」を教えていただきました。

「メスティン」とはアウトドア用の調理道具のひとつで、アルミ製の取っ手付きの飯盒のこと。取っ手部分が折りたためるのでコンパクトに収納でき、これひとつで、煮る、焼く、蒸す、炒めるなど、さまざまな直火調理が行えます。

【材料】

・米…1合
・水…150cc
・ブイヨン…2個
・湯…50cc
・トマト…中1個
・塩…小さじ1/2
・オリーブオイル…大さじ1
・黒こしょう…少々
・パセリ(お好みで)…適量

 

【作り方】

1. メスティンの中で米を研ぎ、150ccの水を加えて30分間浸水する。
2. カップに湯とブイヨンを溶かす。
3. (1)に塩を振り、(2)を加え、ヘタを取ったトマトを置き、メスティンの蓋をする。
4. 弱火で12分加熱し、火を止めて5分蒸らす。
5. メスティンの蓋を開け、オリーブオイルを回しかけ、上から黒こしょうを振り、お好みでパセリを添えれば完成。

 

「トマトをほぐしながら、ごはんにからめて食べると絶品です。オリーブオイルにガーリックを加えると、さらに食欲をそそります。メスティンを使った料理はインターネットで検索すると、いろいろと見つかるので、ぜひ、『おうちバーベキュー』のキーワードでも挑戦してみてください。“ナイスバーベ!”(たけだバーベキューさんの合言葉)」

 

なかなか思うように出かけられない……と嘆きたくもなりますが、自宅でもできる楽しみを見つけることが、有意義に過ごす第一歩。まずは、おうちバーベキューを極めてみるのはいかがでしょうか。ベランダや庭で楽しむ際には、ご近所への配慮もお忘れなく!

 

【プロフィール】

BBQ芸人 / たけだバーベキュー

兵庫県出身のお笑い芸人。2012年12月より「たけだバーベキュー」として活動開始。趣味はアウトドア全般(キャンプ・釣り・登山・ロードバイク・鹿狩りなどの狩猟)。豪快なバーベキューレシピを披露する一方、誰でも簡単におしゃれで盛り上がるバーベキューレシピも提案し、バーベキューを通してのコミュニケーションを広げる活動をしている。現在は、雑誌や本・舞台・テレビ・ネットコンテンツ・イベントなど多方面で活躍中。
HP=http://takeda-bbq.com

 

ラインナップの充実度がいい意味で異常! コーナンオリジナルの「グリル」「コンロ」がめちゃくちゃキャンプで使えるのでレポート

ホームセンター各社ともにオリジナルのアウトドアアイテムを展開していますが、とりわけコーナンでは「焼く」ためのオリジナルグリル、コンロ類がたくさんあります。もちろん、その用途、形態は様々ですが、なぜこんなにたくさんのオリジナル「焼く」アイテムがあるのかと、各商品の特徴と使い方などを、コーナン本羽田萩中(ほんはねだはぎなか)店・小柳潤平さんにうかがいました。

↑コーナン本羽田荻中店・アウトドアグッズコーナー担当の小柳さん

 

最も売れている298円のグリルとは!?

ーー他のホームセンターに比べて、コーナンではオリジナルのアウトドアグッズ、「焼く」にまつわる商品が特に多いですね。

 

小柳潤平さん(以下、小柳) 昨今、アウトドアやキャンプの需要が高まっていますが、特に「焼く」アイテムは、初心者から上級者、あるいはファミリーの方まで必要な商品ですよね。だからこそオリジナルプランを設けて、様々なニーズにお答えできるよう、多くの商品を揃えています。これは他のホームセンターにない特色だと自負しています。

 

特に今年は、新型コロナウイルス感染拡大などの影響でできるだけ密にならないアウトドアの需要が高まっていて、大勢でのバーベキュー用品よりも、使い捨てのインスタントグリル、卓上のコンパクトコンロなどが特に需要が高まっています。そんな中で、今最も売れているのが298円(税別)の「インスタントグリル」なんですよ。

↑コーナンオリジナル「インスタントグリル」298円(税別)[サイズ:約W270×D220×H50mm]。使い捨て商品ですが、この価格にして「焼く」威力十分の、コーナンのヒット商品

 

小柳 このインスタントグリルには網、着火剤もセットされているので、炭さえ用意すればすぐ使える商品です。普通のグリルですと、使用後は片付けをしなければいけないですし、持ち運びも重くて大変ですよね。その手間を省いて、使いたいときに出して使い終わったら、「燃えないゴミ」として捨てるだけなんです。

 

ーー気になるのが卓上のコンロです。小ぶりのコンロは、ホームセンターオリジナルなら1商品の展開でも十分なのに、コーナンでは複数の卓上グリルがあります。

 

小柳 卓上コンロも最近特に人気が高まっている商品ですね。まず「卓上コンロS」ですが、まず持ち運びが楽なことと、折り畳みの脚があるので組み立てが簡単なところが利点です。また、バーベキューをする際には、火が通りやすい食材、通りにくい食材双方を使うことがありますが、食材ごとに使い分けするのもおすすめですよ。

↑コーナンオリジナル「卓上コンロS」1480円(税別)[サイズ:約W225×D165×H170mm]。組み立てに少々手間がかかるコンロが多いなか、折り畳みの脚を開閉させるだけで誰でも簡単に使うことが可能。他に「M」1980円(税別)[サイズ:約W310×D195×H180mm]もあり

 

小柳 そして、「ステンレス卓上コンロ」「卓上こんろ『春夏秋冬』」は、いずれも和風の雰囲気にこだわった商品です。コンロの側面にある通気口には、桜、紅葉、雪などのデザインを施してあります。アウトドアで日が落ちた後に使うと、内側で燃えている火が、この通気口の和柄で浮き出るというかわいい商品です。特に女性に人気がありますね。

↑左:コーナンオリジナル「ステンレス卓上コンロ」1980円(税別)[サイズ:約W120×D120×H140mm]。右:コーナンオリジナル「卓上こんろ『春夏秋冬』」1480円(税別)[サイズ:約W220×D180×H130mm]。いずれもアウトドアテーブルの端っこに置いて使えるかわいいコンロです

 

フタ付きグリルから七輪までをオリジナルで展開

ーー次にコンパクトサイズながら、より火力を確保できそうなのが「コンパクトバーベキューコンロ」。

 

小柳 1280円という低価格の卓上コンロですが、構造的には従来のバーベキューコンロと遜色はないです。また、火加減に合わせて、網の高さを3段階変えられる構造で、特にソロキャンパーの方、少人数でバーベキューを楽しむ方々に人気がありますね。

↑コーナンオリジナル「コンパクトバーベキューコンロ」1280円(税別)[サイズ:約W25.5×D43.5×H30cm]。サイドについた網を置くスタンドの高さを変えることで火加減を調整することができます

 

ーーさらに比較的小ぶりでありながら、丸型の蓋付きのグリルもありますね。

 

小柳 「ミニグリル(フタ付)」ですね。これは「焼く」だけでなく、スモーク料理をする際にも使えるものです。約直径30cmの小ぶりなサイズですので、卓上でも使え、持ち運びにも優れているので、2~3人の少人数での使用に適しています。

↑コーナンオリジナル「ミニグリル(フタ付)」2980円(税別)[サイズ:約直径30×高さ40cm]。スチール製で約1.56kgと軽いのが魅力

 

小柳 また、「折畳式卓上角型コンロ」は折り畳み式で持ち運びに優れているのですが、通常の網焼きだけでなく、両サイドのスタンドを立てると、串焼きも同時に楽しめる便利な商品で、こちらも売れていますね。

↑コーナンオリジナル「折畳式卓上角型コンロ」3980円(税別)[サイズ:約W37×D23×H21cm]。無駄のないデザインにまず目を惹かれますが、機能性にも優れた隠れたヒット商品です

 

ーーここまでは「運びやすい」「軽い」という商品を紹介しましたが、一方、コーナンではより本格的な七輪まであります。

 

小柳 この「七輪角型ワイド」は、従来は郊外に住んでいる方などが自宅用に購入することが多かった商品でした。ただ、最近はアウトドアの場面でも、よりこだわった料理をする方も増えてきていて、バーベキュー用に購入する方もいます。アウトドア専用のコンロ類に比べれば、重くて運びにくいことは否めませんが、遠赤外線が出るためより美味しい料理を楽しむことができますよ。

↑コーナンオリジナル「七輪角型ワイド」2980円(税別)[サイズ:約W400×D240×H155mm]。かなり本格的なこだわり料理を楽しむ際におすすめです

ひと工夫があるファミリー向けグリル

ーーさらに大きめのファミリー向けグリルも数多くあります。

 

小柳 はい。まず、「焚き火&グリルBBQ」は、料理をする際は網焼きを楽しんだり、先ほどの折畳式卓上角型コンロ同様、両サイドのスタンドを立てれば串焼きも楽しめる商品です。また、料理をし終わった後は、焚き火台としても使えます。通気性能にも優れているので、薪を綺麗に燃やすことが可能。夜間のキャンプファイヤーなどにもおすすめです。

↑コーナンオリジナル「焚き火&グリルBBQ」3980円(税別)[サイズ:約W385×D380×H290mm]。シンプルな構造ながら、焚き火、網焼き、串焼きの3つが楽しめます

 

小柳 そして、最近よく売れているのが「スライド式BBQコンロ」です。コンロの火が弱まってきた際、炭火を継ぎ足すことがあると思うのですが、網を毎回外して継ぎ足すのは不便ですよね。そこで炭火を入れる底の部分をスライドさせることで、継ぎ足しできるようにした商品です。

↑コーナンオリジナル「スライド式BBQコンロ」4980円(税別)[サイズ:約W86×D50.5×H70.5cm]。脚の高さを3段階に調整することもできます

 

小柳 また、この商品と合わせて使っていただけるのが「BBQメッシュテーブル」です。メッシュテーブルの天板部分の一部が取り外せる仕組みで、ここにスライド式BBQコンロがすっぽりハマります。この2つをセットにして使えば、食材や調味料、お皿などをコンロの周りに置いておくことも可能。合わせて購入する方も多いです。

↑コーナンオリジナル「BBQメッシュテーブル」3980円(税別)[サイズ:W87.5×D56.5×H68/60.5/42.5cm]。メッシュテーブルの中央にある天板部分をハズすと……

 

↑このようにスライド式BBQコンロと合わせて使うことが可能です

 

「焼く」以外にもたくさんあるオリジナルのアウトドア商品

ーーコーナンではたくさんの「焼く」ためのオリジナル商品がありますが、「焼く」だけでなく「消す」商品もありますね。

 

小柳 「炭の火消し壺」ですね。火のついた炭は、後処理が大変です。水をかけても汚れますし、放っておいて鎮火を待つのも時間がかかりますし、誤って踏んでしまう危険性もあって危ないですから。使用済みの炭火を、「炭の火消し壺」に入れてロックすれば酸素が入ってこなくなり自然と鎮火します。

↑コーナンオリジナル「炭の火消し壺」998円(税別)[サイズ:約直径19×高さ27cm]。壺に炭を入れてフタをし、ロックするだけで鎮火します

 

ーーここまで、コーナンオリジナルの「焼く」商品をご紹介させていただきましたが、さらにアウトドア、キャンプ全体に視野を広げると、さらに多くのオリジナル商品があります。

 

小柳 アウトドア、キャンプの専門ブランドの商品も同時に扱っていますが、オリジナル商品が多く、いずれもお手頃価格で提供しているのは当店の強みだと自負しています。いずれの商品も安全、安心して使える商品ばかりですので、今回紹介した「焼く」アイテムと合わせて、ぜひ一度ご覧いただければと思っています。

 

ホームセンターオリジナルのアウトドア、キャンプアイテムと言うと、低価格が魅力の反面、完成度が低かったり、無駄なデザインがあったりすることもありますが、コーナンの「焼く」商品はいずれもコスパに優れ、シンプルで、実用性に優れたものばかりでした。オンラインでの販売も行っているのでチェックしてみてください。

 

※本記事での商品は、取材時点でのラインナップ・価格です。

 

撮影/我妻慶一

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

ホムセンの王者「DCMホーマック」が教える何気にアツいBBQアイテム!

 

これから本格的なBBQシーズンですが、「BBQグッズって揃えようと思うと、かなり値が張るし、ほかの人が持っている物と結局同じになっちゃうし」とお悩みの方、ホームセンター・DCMホーマックに行かれたことはありますか? 実はDCMホーマックのオリジナルアウトドアグッズはコストパフォーマンスに優れ、なおかつほかではあまり見かけないような気の利いたアイテムが多いんです。もちろん他社製品でも、気の利いたものを多数取り揃え。今回は、数多くの商品群のなかでも、GetNavi web目線で気になるアイテムを、DCMホーマック大井競馬場前店の高山 啓さんの案内で7点紹介します。

 

↑DCMホーマック大井競馬場前店の高山啓さん。生活用品からプロユースの資材までなんでも知ってるすごい方。もちろん、ご自身もキャンプ好きで、同店のアイテムをいくつも使っているそうです

 

 

【その1】BBQコンロにそのまま設置できる温度計付きピザオーブン

――DCMホーマックには数多くのキャンプグッズがありますが、一番目を引くのがピザオーブンですね。

 

高山 啓さん(以下:高山) ピザオーブンは様々なメーカーから発売されていますが、どれも高額で、しかもピザオーブン単体で火を入れないといけない商品が多いですよね。

 

そこで当店ではBBQコンロと合体させ、コンロの上でピザを楽しめるピザオーブンを開発しました。実はこれは去年から販売した商品で、これはバージョンアップした商品なんです。

 

アタッチメント付きですので、ほとんどのコンロに合います。これは当店に数あるキャンプ用品のなかでも上位に上がるヒット商品で、お問い合わせも非常に多いものです。実際すごく使いやすいんですよ。

 

――コンロの上に乗せるのはわかるのですが、ピザオーブン自体はどういう構造になっているのですか?

 

高山 ピザオーブンの中が空洞になっていて、ピザストーンという石を暖め、その上で焼きます。ピザを網だけで焼こうとすると、当然一部だけが焼け過ぎて、圴一にならないですが、このピザオーブンなら遠赤外線効果でふっくら、圴一に焼けます。温度計がついていて、ピザオーブンの中が200℃になったところで、ピザを入れると5分くらいですぐ焼き上がります。

 

――200℃と言うと、熱くて取り出しできない温度ですが、そのあたりはどうするのでしょうか?

 

高山 確かに熱いですが、ピザを取り出すためのピザピールも付属されていますし、レシピもあるので、キャンプ初心者の方はもちろん、ヘビーユーザーの方にも楽しんでいただける商品だと思います。

 

↑DCM ブランド ピザオーブン(3980円/税別)

 

 

【その2】なんと2980円! 燻製もできる丸型BBQコンロ

――続いて、気になるのがアメリカの家庭で庭などに置いてある丸型BBQコンロ。これ、2980円と非常に安いですね。

 

高山 丸型BBQコンロはアメリカのウェーバー社の物が有名で、BBQを楽しみ人たちにとっては憧れのアイテムですが、数万円と高価なんですよね。日本の一般家庭で、しかもそれほど頻繁にBBQをするわけでもないのに、その商品に数万円もかけるというのはなかなか厳しい。そこで2980円という低価格を実現したのがこの商品です。

 

――構造的にはウェーバー社と同じですか?

 

高山 細かい機能はわかりかねますが、使い勝手はほぼ変わらないと自負しています。

 

↑DCM ブランド 丸型バーベキューコンロ(2980円/税別)

 

 

 

【その3】缶ビールで蒸す、チキンのための道具!?

 

――そして、ビア缶チキンスタンド。これはどうやって使うのですか?

 

高山 まず、コンロの上に厚めのアルミホイルを敷き、その上に缶ビールを半分くらい残して、置きます。さらにその缶ビールの上にこのチキンスタンドを入れて、全体を厚めのアルミホイルで覆い、鶏を丸ごとスタンドにかけます。

 

そこから1~2時間、熱を入れ蒸し続けると、鶏のビール蒸しができるんですね。ビールのアルコール分が肉を柔らかく、まろやかにしてすごく美味しく仕上がりますよ。

 

これは当店オリジナル商品ではないのですが、498円とお手軽な価格も手伝って、かなり売れている商品です。

 

↑ビア缶チキンスタンド(498円/税別 ※DCM店舗での販売価格)

 

 

【その4】素早い火起こしの立役者、イージー送風機

――BBQはまず最初に火をおこすのが大変ですけど、気の利いた商品がありますね。その名も「イージー送風機」。ありそうでなかったアイテムです。

 

高山 そうなんです。こちらはキャプテンスタッグの商品ですが、やはり売れています。

 

通常、火をおこす、火を広げるときにうちわを叩いたり、息を吹きかけたりするわけですけど、このイージー送風機があると、簡単に火をつけ、広げることができます。火にまつわる商品で言うと、一般にトーチや着火剤のほうに目が行きますが、それらに加えて、このイージー送風機があると、すごく楽に火をつけることができますよ。

 

↑キャプテンスタッグ イージー送風機(698円/税別 ※DCM店舗での販売価格)

 

 

 

【その5】荷物運びが楽になるイス兼用キャリー

――BBQの難点の一つは、荷物ですね。どうしても荷物が多いので運ぶだけでクタクタになります。特にキャンプ用の椅子って意外とかさばるものですが、なんとイスとキャリーカートを兼用させた商品がありますね。

 

高山 はい。キャリーとしてBBQ道具や食材を運んだ後、その場でいきなり椅子にもなるという製品です。こちらもお問い合わせが多い商品で、できるだけコンパクトにBBQを楽しみたい人にはうってつけの商品です。

 

――デザインもシンプルで良いですね。

 

高山 機能性を最優先にしているぶん、結果的に無駄のないシンプルなデザインになっています。ここも私どもとしてはオススメする理由の一つです。

 

↑DCM ブランド イスにもなるキャリーカート(2980円/税別)

 

 

 

【その6】キャリーで楽に運べるクーラー

――キャリーと言えば、クーラーバッグにもキャリーが付いたものがありますね。

 

高山 はい。クーラーボックス、クーラーバッグには様々なタイプのものがありますが、本格的なキャンプと違い、やはりBBQは気軽なものが良いと思って作ったのが、このキャリー付きクーラーバッグです。

 

――なんだか旅行カバンみたいですね。

 

高山 はい。もしかしたら、開発チームがそういったアイテムをヒントに作ったのかもしれません。ただし、軽さにこだわりながら、保冷剤スペースもきちんと取っていますので、保冷効果は本格的です。ワンデイのBBQには十分役に立つ商品だと思います。

 

↑DCM ブランド キャリー付きクーラーバッグ(2980円/税別)

 

 

【その7】BBQグッズは防水スプレーをかけて使うと良い!

――そして最後が、超強力防水スプレー虫よけ機能付き。これもその名の通り、防水と虫よけの両方の効果がありそうですね。

 

高山 はい。こちらはヘンケルジャパンの商品ですが、本当に良くできた製品です。アウトドアグッズは、どうしても泥などで汚れがちなので、防水スプレーをかけておくと良いんです。もちろん、先ほどのイスにもなるキャリーカートや、キャリー付きクーラーバッグにもかけておいたほうが良いですね。吹きかけておけば、後で水拭きする際にも簡単に汚れを落としやすくなりますので。

 

さらに虫よけ効果もあり、これ1本あれば洋服などにも使えますし、便利なアイテムだと思いますよ。

 

↑ヘンケルジャパン ロックタイト超強力防水スプレー虫よけ機能付き(980円/税別 ※DCM店舗での販売価格)

 

 

 

DCMホーマックのスタッフはアウトドア好き!?

――こう見ると、DCMホーマックのオリジナルブランドだけでなく、他社製品であっても使い勝手の良さそうなものばかりがありますね。

 

高山 はい。まず、当店の開発チームは「今までBBQやキャンプなどをやったことのない人でも、使える商品を」という思いで商品開発をしております。「BBQやってみたいけど、道具を揃えると高いし、まぁ今年はいいか……」という人であっても、気軽に手に取っていただけるようなアイテムを作っているんですね。

 

――でも、ヘビーなキャンパーの方でも納得の商品が多い気がします。

 

高山 そうですね。私もそうですが、開発チームはアウトドア好きな人間がいますので(笑)。ですので、初心者の方だけでなく、中級者、上級者の方にも納得していただける商品群だと自負しています。

 

なので、ぜひまだBBQなどをやったことのない方はもちろん、ヘビーユーザーの方も気軽にお店にお越しいただきたいですね。

 

 

DCMホーマックのアウトドアコーナーは、本当にBBQやキャンプの夢が膨らむようなアイテムばかりでした。ただのホームセンターと思って侮るなかれ。是非DCMホーマックに行って、その数々の商品に触れてみてください!

準備の面倒なし! 初心者だけでも心配なし! おいしく楽しむ「スマートBBQ」の誘い

外遊びが気持ちいい季節になりました。アウトドアでバーベキューを楽しんでいる人たちもよく見かけます。でもバーベキューはキャンプと同様、専用のグッズが必要で、知識や経験がないと揃えるのも運ぶのも一大事。初心者が気軽に手を出しにくい印象があります。

 

そこで今回は、日本バーベキュー協会の上級バーベキューインストラクター、内山芳一さんに、初心者でも安心のバーベキューの楽しみ方について教えてもらいました。

 

 

楽しむことが最優先! 無理のない「スマートBBQ」とは?

日本バーベキュー協会では、「スマートバーベキュー」という概念を紹介しています。スマートバーベキューとは、言葉の通り“すべてをスマートに、面倒や手間だと感じることなくバーベキューするスタイルを目指すこと”なのだとか。使い勝手がよく、準備や片づけがスムーズにできるようなグッズを揃えたり、手ぶらで楽しめるようなレンタルグッズがセットになった公園で行ったりなど、手軽に楽しめる工夫を提案しています。

 

「バーベキューで一番大変なのは、実は最初なんです。テントやコンロを設営したり、荷物を降ろしたり、火おこしをするのに時間がかかったりする上に、お腹がすいていたらイライラしてきますよね」と、内山さんが強調するのは、準備段階の大切さ。

 

「ですから、火をおこす前にフィンガーフードや食前酒などを用意して、食べたり飲んだり話したり、それらを楽しみながら準備してみてください。たとえば、始まりには、袋を開けるだけのお菓子ではなく、クラッカーに生ハムやチーズをのせたり、マリネやカルパッチョなど、さっと出せる前菜を用意して。そのあとで肉や魚を焼き、デザートまでコースのように考えていくと、料理のプランニングもしやすいでしょう。焼き物も、自宅でチャック付き保存袋にお肉と調味料を入れて味付けをしておいたり、野菜は切って持っていったりすれば、現地でゆとりあるバーベキューを楽しむことができます」(内山さん)

 

バーベキューを楽にする「三種の神器」

バーベキューをスマートにするために欠かせないのは、火の扱いについて考えることです。炭に火がつくまでに時間がかかってしまったり、温度調節がうまくできなかったり、初心者にとってはなかなか思い通りにいかないもの。そこで、なるべく手軽に火を扱えるグッズを揃えてみましょう。

 

「火の扱いについては、下記のような三種の神器をおすすめしています。日本バーベキュー協会では、使用したあとの炭は埋めないことや、食べものを炭にしないこと、来たときよりも美しく終わることができる、などのルールを設けています。特に炭の扱いはあとから来た人や周囲に迷惑にならないよう、きちんと始末しておきましょう」(内山さん)

 

1.ラピッドチムニースターター

初心者でも簡単に火おこしできる必須アイテムです。
「筒状の部分に炭と新聞紙を入れ、火をつけて待つだけで簡単に火がおこせるので、初めての人でも手軽に火おこしができ、ゆとりのあるバーベキューが楽しめます」(内山さん)

LODGE「チャコールチムニースターター A5-1」5616円/A&F

 

2.水鉄砲

子どものおもちゃとしてのみならず、消火に使えます。
「肉の脂などが原因で火が燃え上がってしまうときの消火に使えるので、ひとつ用意しておくととても便利です。他にも、必ずバケツに水を汲んで備えておきましょう」(内山さん)

 

3.火消し壺

陶器やステンレスなどでできた火消し用グッズです。
「炭は赤く見えなくても熱く、消火に時間がかかるので、絶対に土に埋めたりしてはいけません。火がついたままの炭も壺に入れれば自然に消火できますから、環境への配慮も考えましょう」(内山さん)


LOGOS「ポータブル火消し壷」5724円/ロゴス コーポレーション

 

やっぱり手ぶらが楽ちん! 身ひとつで楽しめる「アーバンBBQ」

初めての人は、すべてが準備された場所で一度体験しておくことをおすすめします。

 

“手ぶら”といってもさまざま。グリルなどグッズだけをレンタルして食材などは持ち込みの場所、食材もグッズもその場でレンタル・購入できる場所など、いろいろな施設があります。手ぶらでバーベキューを体験しているうちに、自分に合ったグッズやおしゃれだなと思うもの、便利だと感じるものが見えてくるので、設備を参考にしてみるとよいでしょう。

 

「バーベキューというのは、屋外で焼き肉をしたりお酒を飲んで騒ぐことではなく、実はパーティー料理のことを言います。ですから、テクニックやノウハウ、グッズのことを考えて頭でっかちになるよりも、食事だけにとらわれず、集った人みんなが楽しめるパーティーと考えて、プランを立てていきます」(内山さん)

 

具体的に、手ぶらで楽しめる都内のバーベキュースポットをピックアップしてもらいました。

 

・夜もシーサイドで楽しめるキャンプスタイルのバーベキュー

「豊洲は銀座から電車10分ほどの都心で、会社帰りなどでも集まりやすく、海沿いでちょっとした旅気分が味わえる場所です。グランピングのようなティピータイプのテントや、トレーラーつきのプライベートサイトなど、キャンプ気分で手ぶらバーベキューが楽しめます」(内山さん)

「バーベキュー食材に飲み放題のついたプランや、生ビールサーバーのレンタルもあります。18時からのナイトプランも景色がきれいでおすすめですよ」(内山さん)

 

ワイルドマジック
所在地:東京都江東区豊洲6-1-23
問い合わせ:info@wildmagic.jp
アクセス:ゆりかもめ新豊洲駅徒歩1分/東京メトロ有楽町線豊洲駅徒歩10分
https://wildmagic.jp/

 

・都会の屋上でラグジュアリーなバーベキュー

「代官山徒歩2分という最高の立地で、食材や飲み物などもお店にお任せできるプランの他に、食材や飲み物の持ち込みもOKなので自由度が高く、集う仲間によってさまざまな楽しみ方が考えられます。立食ならば30人まで入れるので、会社の仲間や友だちの誕生日パーティーなど大人数での利用もおすすめです。屋根があって雨天でも中止にしなくてよいのも魅力的ですね」(内山さん)

GLAMS
所在地:東京都渋谷区代官山町18-7 代官山末廣ビル3F・4F
問い合わせ:03-6416-3925
アクセス:東急東横線代官山駅徒歩2分
http://d-glams.com/

 

・わからないことは教えてもらえるインストラクターつきバーベキュー

「庭の芝生でバーベキューをすることができるカフェです。食材や飲み物などすべて用意してもらえるのはもちろん、お肉の焼き方やバーベキューの知識などを、日本バーベキュー協会のインストラクターから教えてもらえます」(内山さん)

CAFE;HAUS(カフェハウス)
所在地:東京都江東区豊洲2-1-9
問い合わせ:03-5534-8025
アクセス:東京メトロ有楽町線豊洲駅徒歩3分
http://garden-bbq.jp/

 

慣れたら、グッズをレンタルしてバーベキューサイトに出かけたり、肉の種類にこだわってみたり、一歩進んだ楽しみ方を味わってみましょう。続いてはそのコツや、みんなに喜ばれるおいしくおしゃれなバーベキューレシピをお伝えします。

手ぶらに慣れたら、一歩進んだグッズでバーベキューを

手ぶらバーベキューより一段階進んだ形は、グッズをレンタルしてバーベキューサイトに出かけてみることです。火おこしやグリルに必要なものはレンタルし、食器や調理道具は、はじめからアウトドア用のものを買い揃えず、家で使っているものを持ち寄って使ってみてもよいでしょう。

「バーベキュー向きの食材を豊富に揃えたスーパーマーケットを展開している異国精肉店ザ・アミーゴスでは、本格的なアメリカンバーベキューに必要なグッズをまとめてレンタルできます。日本バーベキュー協会も推奨しているグッズなので安心ですよ。グッズレンタルのほかには、バーベキュー用のお肉や調味料も購入できます。

 

また、はじめからグリルや火おこしの道具を購入するのは敷居が高いので、折りたたんで小さくなるタイプのクーラーボックスだけでも買っておくとよいでしょう。折りたたみ式だと保管に困りませんし、来客がたくさんあったときに飲み物を冷やすのにも使えて便利です」(内山さん)

 

・精肉店で必要なグッズもまとめてレンタル!

バーベキューに適した塊肉や希少部位のお肉をオンラインストアで販売しているザ・アミーゴスでは、グリルに欠かせないグッズもレンタルできます。上は、「Weberプレミアケトル57cmレンタルセット」は、Weberのプレミアムケトル(22.5inch) 、チムニースターターL、Weber 3面グリル用ブラシ53cm、すぐ測れる温度計、ロック付きバーベキュー用トングに、水鉄砲とグローブの7点がレンタルできるセットです。

 

異国精肉店ザ・アミーゴス
HP:https://www.the-amigos.com/shop/
2泊3日レンタル価格:4980円(送料別途)

 

・折りたためて保管に困らないロゴスのクーラー

専用保冷剤を使うと、アイスクリームが約8時間保存可能という優れもの。タイヤがついていて持ち運びがスムーズで、半分以下の大きさに折りたたむことができるのも魅力的なクーラーです。

LOGOS「ハイパー氷点下トローリークーラー」1万5660円/ロゴス コーポレーション

 

簡単! おいしい! バーベキューおすすめレシピ

それでは実際にバーベキューをするとき、どんなものをつくったらよいのか、レシピを見ていきましょう。

 

日本バーベキュー協会会長・下城民夫さん監修によるバーベキューのレシピ本には、初心者でも気軽にトライできるものから、本格的な料理まで幅広く掲載されています。ここでは、比較的簡単につくることのできるレシピをご紹介します。

 

・にんにくのきいたジューシーなステーキ!

「ガーリック・ソルト・ポーターハウス」のレシピ(クリックすると拡大します)

 

・白ワインとハーブでしっかり漬けこむ!

「グリル・ハーフ・チキン」のレシピ(クリックすると拡大します)

 

・カリカリのトルティーヤで甘いおやつ!

「フルーツ・ピザ」のレシピ(クリックすると拡大します)

 

【書籍情報】


『バーベキューレシピ100選!』
下城民夫著 ネコ・パブリッシング刊 監修:日本バーベキュー協会

 

おうちバーベキューのときはご近所づきあいを大切にしよう

荷物の運搬がない自宅のテラスや庭でのバーベキューも、楽にできるバーベキュースタイルのひとつでしょう。ただし、煙の匂いや大人数での会話がご近所の迷惑になることもあり、注意が必要です。

 

「おうちバーベキューをする場合は、ご近所に対する気遣いを忘れないでください。普段からのおつきあいが大切なのはもちろんのこと、できあがった料理をおすそ分けしたり、一緒にいかがですか? と、お誘いしてみたり、周囲の人も楽しめるようなバーベキューの雰囲気づくりを心がけてみましょう。最近は無煙グリルもありますから、家では無理に炭でやらずガスグリルを使うのもよいと思います。無煙炭火BBQグリル“ロータスグリル”は、内部への送風量が調節できるので火加減も自在に操ることができ、着火も簡単なので、初心者にもぴったりです」(内山さん)

「無煙炭火BBQグリル ロータスグリル」2万736円〜

 

手ぶらで楽しめる都心のバーベキューサイトから、みんなに喜ばれるちょっとひねったレシピなど。参考になったでしょうか。

 

繰り返しになりますが、バーベキューは人と人とをつなぐコミュニケーションの場。火を扱いますが、最新のサービスを利用したりグッズを取り入れたりすることで、手軽に安全に楽しめるのです。昔は家族でバーベキューしていたんだけど大人になったらさっぱり……という人も尻込みしていた人も、今年はあらためて“スマートバーベキュー”をはじめてみませんか?

 

【プロフィール】

日本BBQ協会公認 湘南BBQ協会代表/内山 芳一さん

日本BBQ協会公認 上級バーベキューインストラクター。2012年、日本BBQ協会公認の地方協会として湘南BBQ協会を設立。2018年、日本で開催されたアメリカルール(SCA=Steak Cookoff Assocciation)のステーキコンテストにて優勝。現在、企業向けのケータリングやイベント出店で年間1トン以上のステーキを焼く。「ぐるぐるナインティナイン」をはじめ、TV、ラジオ、雑誌、WEB 媒体などに多数出演している。

 

取材・文/吉川愛歩 構成/Neem Tree

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