AVライター激推しの「完全ワイヤレスイヤホン」8選! 最新の高音質技術、ノイキャン機能に注目

「多忙を極める日々が続いても、好きな音楽は良音で楽しみたい。スマホ+付属イヤホンでは物足りなくなってきた……」。そんな方にぴったりの、感動のサウンドを奏でるワンランク上の最新「TWS(完全ワイヤレスイヤホン)」を、AVライターの野村ケンジさんが厳選してご紹介!

 

「完全ワイヤレスイヤホン」とはその名の通り、一切ケーブルがなく完全に独立したイヤホン。昨今のトレンドは、音質の向上に加え、外音を遮断するNC(ノイズキャンセリング)機能の進化、アプリによるカスタマイズ、長時間バッテリー搭載など。装着感や接続性なども十分に加味して選びたい。

 

Marshall「MINOR IV」は伝統のサウンドに加え、最新の高音質技術も秀逸

Marshall
MINOR IV
実売価格1万9980円

 

高級ギターアンプでおなじみマーシャルの最新TWS。小型ながらパワフルな同社のシグネチャーサウンドを楽しめる。快適性を追求したデザインをはじめ、最大30時間の連続再生、サウンドカスタマイズなど、最新技術も投入された一台。

 

専用のMarshallアプリをダウンロードすれば、スマホから音量調整をはじめ、イコライジングやノイズコントロールが行える。

 

IPX4(イヤホン。充電ケースはIPX3)の防水性能を備え、雨が降っても大丈夫。日常使いの摩耗にも耐えるよう設計されている。

 

野村’sCheck!
マーシャルならではの、エネルギッシュなサウンド

「ロックやジャズにピッタリのエネルギッシュで重厚なサウンドが心を熱くさせてくれます。おなじみのギターアンプを彷彿とするデザインも秀逸で、持っているだけで楽しくなる一台!」

 

AVIOT「TE-W1-PNK」は人気のTE-W1をベースにピエール中野が完全監修

AVIOT
TE-W1-PNK
実売価格1万8810円

 

同ブランドの新ハイエンドマルチスペックモデルTE-W1をベースに、ピエール中野氏が完全監修。新開発ドライバー構成「コアキシャル3Dシステム」により、高音から低音まで滑らかな音のつながりと優れた音場感を実現した。

 

「コアキシャル3Dシステム」を採用。2基のダイナミックドライバー間の位相差を可能な限り低減した。

 

野村’sCheck!
ハードロックやJポップに合う軽快なサウンド

「凛として時雨のドラマー・ピエール中野氏が完全監修したモデルだけあり、ハードロックや現代Jポップにピッタリ。活き活きとしたサウンドを聴かせてくれます。装着感も上々」

 

SoundPEATS「Capsule3 Pro+」はMEMSドライバーを搭載し、さらなる高音質を追求

 

高音域にMEMSドライバー、中低音域に12mmダイナミックドライバーを使用したハイブリッド構成を採用。振幅の大きさを生かした躍動感と迫力があるサウンドを創出する。LDACに対応し、ハイレゾ相当の高音質を実現。

 

xMEMS「Cowell」MEMSドライバーが高音域を駆動。低音域は12mm径バイオセルロース製ダイナミックドライバーを使用する。

 

専用のパワーアンプチップ「XAA-2000 Aptos」を搭載。2基のドライバーを駆動することで、繊細かつ立体的な音像を表現する。

 

野村’sCheck!
最新パーツや技術を採用したハイコスパ機

「最新イヤホンのトレンドMEMSドライバーを搭載。ハイブリッド構成により聴き心地の良い音が楽しめます。LDACコーデック対応やハイブリッドANC搭載など機能性も大満足」

 

ビクター「HA-FX550T」は音作りのプロ集団が音質監修した、老舗音響ブランド渾身の秀作

ビクター
HA-FX550T
実売価格2万9700円

 

名門・ビクタースタジオのエンジニアが音質の監修を行った高音質モデル。天然素材のシルクを使った「シルクレイヤーカーボン振動板」をはじめ、高級パーツや最新技術を導入し、なめらかで瑞々しく豊かに響く音を実現した。

 

新開発の大口径11mmシルクレイヤーカーボン振動板を採用。シルクのなめらかな特性により、瑞々しい音を実現した。

スマホアプリ「Victor Head phones」に対応。カスタマイズ性が高く、自分好みの音質調整や操作などがアレンジできる。

 

野村’sCheck!
シルク採用ドライバーで、なじみの音も新鮮に響く

「ドライバーに、カーボンコーティングした天然シルク素材の振動板を採用。勢いのある、それでいて響きのよい丁寧な表現のサウンドによって、聴き慣れた楽曲も新鮮に感じられます」

 

Noble Audio「FALCON MAX」はハイブリッド構成を早期に取り入れ、高音質を追求

Noble Audio
FALCON MAX
実売価格4万4000円

 

高域用にMEMSドライバー、低域用に10mm径ダイナミックドライバーを搭載したハイブリッド構成をいち早く採用。環境に応じてNC効果を変化させ快適性や音質を向上させる、第3世代「Adaptive ANC」を備える。

 

演算性能を従来比2倍に強化しつつ、消費電力を20%低減したQualcomm製SoC「QCC5171」を搭載。Bluetooth5.3とLE-Audioに対応する。

高域用にxMEMS Labs製「Cowell」MEMSドライバー、低域用に10mm径の大型複合素材「Dual-Layered LCP Driver」を搭載する。

 

野村’sCheck!
聴覚学者である創設者の知見を生かした一台

「創設者モールトン博士の音質ファースト思想が反映されたモデル。MEMSドライバー搭載やLDAC/aptX Adaptive対応などにより、スピード感ある表現と聴きやすさを両立しています」

 

Bose「QuietComfort Earbuds」は優れたNC効果を誇る、Boseのハイコスパモデル

Bose
QuietComfort Earbuds
(第2世代)
実売価格2万6400円

 

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載し、騒音下でも快適にリスニングを楽しめる。アプリ「Bose QCE」に対応し、5バンドのイコライザーを選択したり、タッチコントロールを設定したり、カスタマイズできる。

左右のイヤホンにそれぞれ3つのマイクを搭載。合計6つのマイクシステムで最適なNCとボイスピックアップ性能を実現する。

 

野村’sCheck!
アメリカンサウンドを手頃な価格で楽しめる

「音の要となるドライバーや好評のANC、独自の空間オーディオはそのままに、手頃な価格で登場。名盤ロックから最新ポップスまで、アメリカンサウンドにピッタリな音色です」

 

AKG「N5 Hybrid」はプロ用音響機器メーカーの高解像度なサウンドを体験

AKG
N5 Hybrid
実売価格3万8500円

 

世界的オーディオブランドAKGの国内導入初となるTWS。ドライバーの振動板コーティングに「DLC+PEN」素材を採用・周波数応答の工夫で同社リファレンスサウンドを実現した。接続は、ワイヤレスドングルとBluetoothに対応。

 

振動板にDLC(Diamond-Like Carbon)のコーティングを施した10mmダイナミックドライバーを搭載。剛性を高め、細やかなディテール描写を可能にした。

スマホアプリ「AKG Headphones」に対応。会議やプレゼン、パフォーマンスに合わせて音声設定を微調整できる。自分の声の大きさも調整可能。

 

野村’sCheck!
AKGらしい煌びやかなサウンドが楽しめる

「AKGブランド久々のワイヤレスモデル。エネルギッシュな女性ヴォーカルや煌びやかな音色の金管楽器、ピアノなど、同ブランド定番品と共通する魅力的なサウンドが楽しめます」

 

Bowers&Wilkins「Pi8」は唯一無二のサウンドを奏でる、TWSの新基準となる逸品

Bowers & Wilkins
Pi8
実売価格7万2600円

 

新開発の12mmドライブユニットを搭載。同社ハイエンドヘッドホンにも採用される独自のカーボンコーン技術を投入した。ディスクリート構成のDSP、DAC、アンプを内蔵し、あらゆる音楽を極限の解像度と精度で再生可能。

カラバリは全4種類。左上から、ダブ・ホワイト、ジェイド・グリーン、ブラック、そしてミッドナイトブルー・メタリックが揃う。

 

シックでプレミアム感漂うデザインはスーツにもマッチ。ゴールドがアクセントになり、ラグジュアリーなイメージを演出する。

 

野村’sCheck!
独自ドライバーによる、クリアサウンドが魅力

「装着感に優れたイヤホン、効きのよいハイブリッドANCが特徴。カーボン振動板採用の独自ドライバーが生み出す超ハイスピードなクリアサウンドが音楽をより躍動的に聴かせます」

 

私が選びました!
AVライター: 野村ケンジさん

イヤホン・ヘッドホンからリファレンスモデルまで、AV機器全般に明るい。ポータブルオーディオのイベントにも多数出演。

 

※「GetNavi」2024月12号に掲載された記事を再編集したものです

 

ハンドバッグみたいに持ち運べるけど音質はスゴイ! ボーズのポータブルスピーカー発売

ボーズは、SoundLink Bluetooth speakerシリーズの音質をさらに向上させたスピーカー「SoundLink Max Portable Speaker」を発売。価格は5万7200円(税込)です。

 

本機は、スピーカー前面に3つのトランスデューサーを配置した独自の「Articulated Array設計」により、スピーカー正面以外にも音が広がるステレオ体験を提供してくれるといいます。また特別設計された2基のパッシブラジエーターが、力強い重低音を実現するうえに、サウンドバーに搭載された技術と独自のデジタル信号処理によりどこに置いても、楽器、ボーカル、音楽をクリアな音で聴くことができるとしています。

 

ボディ部分はパウダーコーティングとシリコン加工されたスチール製の筐体を採用。振動、落下、衝撃に強いほか、腐食や紫外線に対する耐性もあり、加えてIP67等級の防水、防塵にも対応します。約幅26.5×高さ12×厚さ10.5cmとサイズのコンパクトさもあいまって、ビーチやキャンプなどのアウトドアにも積極的に持ち運びたいスピーカーです。

 

重さは約2.1kg。取り外し可能なロープハンドル付き。カラーはブラックとブルーダスクの2色展開となっています。

 

メーカー:Bose

製品名:SoundLink Max Portable Speaker

価格:5万7200円(税込)

アップル、ボーズ、ソニーの完全ワイヤレスイヤホンをまとめてチェック! それぞれの特徴は?

市場シェアの高いTWS人気モデルの「第2世代」が今年に入って続々登場。“AirPods”をはじめ、“QC”“LinkBuds”など、TWSブームを牽引してきたモデルのDNAを受け継いだ3アイテムが集結し、熱い火花を散らす!

※こちらは「GetNavi」 2022年12月号に掲載された記事を再編集したものです

 

KEY TREND ≪定番TWS2.0≫

AirPodsの登場以来、完全ワイヤレス(TWS)がイヤホンの新定番に。音質の向上に加え、機能性や使い勝手が大幅に進化した、定番モデルの第2世代に要注目だ。

 

私がチェックしました!

AVライター

野村ケンジさん

ポータブルオーディオからホームオーディオまで、音響機器全般に精通。的確な分析と評論に定評がある。

高音質の追求に留まらず機能性や利便性も重要に

今季も各社から最新のTWSが続々と登場しているが、なかでも注目度が高いのは、Apple、ボーズ、ソニーの3社。AppleはAirPods Pro、ボーズはQuietComfort Earbudsと、それぞれのフラッグシップモデルに待望の第2世代が登場した。ソニーは新機軸のリスニング体験ができるLinkBudsが今年話題を呼んだが、シリーズ第2弾のLinkBuds Sが早くもラインナップされた。

 

3モデルに共通しているのは、オーディオ機器としての基本性能がブラッシュアップされたことに加え、ウェアラブルデバイスとして高い利便性を備えること。なかでも、サウンドのパーソナライズ機能や、周囲の音を検知して自動調整するインテリジェントなANC機能の進化は目覚ましい。

 

3モデルの価格帯は2〜3万円台と安くないが、各社の知見とアイデアが詰まっており、いずれも買って損はない。数多ある製品群を前にして迷ったら、このなかから好みのものを選ぶのがベターだ。

 

【その1】音質の向上に加えANCもアップグレード

 

Apple

AirPods Pro(第2世代)

実売価格3万9800円

 

新開発のH2チップやドライバーを搭載し、オーディオパフォーマンスが向上。さらに前モデルの2倍に強化したANC機能に加えて「適応型環境音除去」機能を備え、周囲の雑音をこれまで以上に低減する。Dolby Atmos楽曲を中心とした「空間オーディオ」に対応。

 

SPEC●充電時間:5分で約1時間再生(急速充電)●最大再生時間(イヤホン/ケース込み):6時間/30時間●耐水:IPX4●イヤホン質量(片耳):5.3g

 

↑耳にしっかりフィットし、装着感は上々。スティック部分にセンサーを備え、タッチ操作ができるようになった

 

↑充電ケースにストラップループを配備。ストラップを付けてバックなどに下げれば、落下による紛失や破損を防止できる

 

↑L/M/S/XS、4サイズのシリコン製イヤーチップが付属。新たにXSが追加され、より多くの耳にフィットする

 

[野村’s Check] 耳の形に合わせて音を最適化できるように

「ANCの効かせ方が実に巧妙。音質面では、ボーカルやピアノの音色などがリアルになった印象です。パーソナライズの細かな測定により、空間オーディオの定位感や広がりも格段に向上」

NC性能★★★★★

音のクリア感★★★★

装着感★★★★

 

【その2】耳の特性に合わせて音とANC効果を自動調整

 

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds II

実売価格3万6300円

 

ユーザーの耳に合わせて音の周波数プロファイルを最適化する「CustomTuneテクノロジー」を搭載。ニュアンス、明瞭さ、奥行きを備え、アーティストの意図したサウンドをバランス良く再現する。ANC機能も大幅に改良され、自然な打ち消しに加え、周囲のノイズの変化にも継続的に反応。

 

SPEC●充電時間(イヤホン/ケース込み):1時間/3時間、20分で最大2時間再生(急速充電)●最大再生時間:6時間●防水:IPX4●Bluetooth Ver:5.3●対応コーデック:SBC、AAC●付属イヤホンチップ:S/M/L●イヤホン質量(片耳):6g

 

↑付属の柔らかいイヤーチップとスタビリティバンドにより、快適な装着感を実現。長時間の使用も実に快適だ

 

↑前モデルと比べて約1/3サイズダウン。片耳が6gと軽量で、充電ケースも手のひらに収まるほどコンパクトに

 

↑セットアップや様々な設定が行えるアプリ「Bose Music」。フィットテストに対応し、密閉状態を確認できる

 

[野村’s Check] ボーズならではの優れたANC機能に脱帽

「定評のあるANCがさらに進化し、とても静かで、かつ自然な効果が楽しめます。音は迫力重視に感じられた先代に対して、よりバランスの良いボーズらしいサウンドへと原点回帰しました」

NC性能★★★★★

音のクリア感★★★★★

装着感★★★★

 

【その3】外音取り込みを自在に調整でき使い勝手が格段にアップ

 

ソニー

LinkBuds S

実売価格2万6400円

 

NC機能とハイレゾ再生に対応しながら、世界最小・最軽量(※)を実現。外音取り込みによる“ながら聴き”と、高性能NCによる“没入”を切り替えて楽しめる。独自のセンシング技術の活用により、連携する音楽サービスのコンテンツを自動再生するなど、新しい音体験が可能。

 

SPEC●ドライバー径:φ5mm●充電時間:5分で60分再生(急速充電)●最大再生時間(ケース込み):NCオン時6時間(20時間)/NCオフ時9時間(30時間)●防水:IPX4●Bluetooth Ver:5.2●対応コーデック:AAC、SBC、LDAC●イヤホン質量(片耳):約4.8g

※:2022年5月9日時点、ソニー調べ。LDAC対応完全ワイヤレス型ノイズキャンセリングヘッドホンにおいて

 

↑軽量・小型化に加え、耳から飛び出す高さを抑制。イヤホンの重心が頭の近くになり、より安定した装着性を実現した

 

↑イヤホンとケース内のレイアウトを見直し、コンパクト化に成功。上位機「WF-1000XM4」と比べて40%小型化された

 

↑スマホの加速度センサーにより、4パターンの行動を検出。あらかじめセットしておいた設定に自動で切り替えてくれる

 

[野村’s Check] クリアではつらつとしたソニーらしいサウンド

「本機のウリは“外音取り込み”で、周りの音が実に自然に聴こえるのには感心しました。音のクリア感は3製品の中で最も優秀。小型軽量で装着感は良好、長時間使用も聴き疲れなしです」

NC性能★★★★

音のクリア感★★★★★

装着感★★★★★

 

 

<Topic>オーディオグラスも進化中

【その1】高音質再生が楽しめるエレガントなデバイス

 

ボーズ

Bose Frames Soprano

実売価格2万9800円

 

テンプル部に2基のスピーカーを内蔵したサングラス。耳をふさがない“オープンオーディオ”テクノロジーにより、周りの音を聴きながら、自分だけに聴こえる音楽を楽しめる。

 

【その2】音漏れを抑えた構造でクリアな音声を実現

 

ファーウェイ

HUAWEI Eyewear

実売価格3万2780円

 

128平方ミリメートルの大型振動板を搭載した指向性セミオープンスピーカーを採用。音漏れを防ぎつつ、臨場感溢れるパワフルなサウンドを楽しめる。革新的なフレーム設計で、レンズ交換も簡単。

 

【その3】アクのないデザインでオンタイムにも活躍

 

アンカー・ジャパン

Soundcore Frames Cafe

実売価格1万9990円

 

独自のOpenSurroundオーディオシステムを採用。耳の周りに設置した4基のスピーカーとカスタムオーディオプロセッサーにより、耳をふさがず高音質サウンドが聴ける。

即戦力になる! ボーズ「Bose Smart Soundbar 600」のオススメ使い方と音質を解説

2011年の地上アナログ放送終了の頃に、リビングルームのテレビを買い換えた方は、いま再びテレビの買い換え時を迎えているはずです。10年の間にテレビはより薄くなり、高画質な4K対応の大画面モデルが主流を占めています。

 

でも相変わらず、サウンドには物足りなさを感じるテレビも少なくありません。

 

そんな中で、大画面テレビのサウンドをスマートに補強できる、スリムなサウンドバーが人気なのをご存知でしょうか。今回はボーズが新しく発売した、ドルビーアトモス再生にも対応するコンパクトモデル「Bose Smart Soundbar 600」(以下:Soundbar 600)を試してみました。ドルビーアトモス対応のテレビ、コンテンツプレーヤーと上手に組み合わせて使う方法を紹介しつつ、製品の実力をレポートしていきます。

↑立体音響技術のドルビーアトモスに対応する、コンパクトなボーズのサウンドバー「Bose Smart Soundbar 600」

 

安価ながら迫力ある音が楽しめて、設置性にも優れる

Soundbar 600はボーズの中でスタンダードモデルに位置付けられるサウンドバーです。ボーズのオンラインストアでの販売価格は7万4800円(税込)。上位モデルのBose Smart Soundbar 900よりも2万1000円ほど安価ながら、ボーズによる迫力あふれる最先端のホームシアターサウンドが楽しめます。

 

さらに、Soundbar 600はSoundbar 900に比べて、本体の横幅が約35cmも短いことから、設置性能に優れています。40インチ台の比較的コンパクトな4Kテレビとの組み合わせにもマッチするサイズ感です。

↑40〜50インチ台の4Kテレビとサイズを合わせやすいサウンドバーです

 

接続はBluetoothのほか、Wi-Fi経由でAirPlay 2によるワイヤレス音楽再生も楽しめます。iPhoneやiPadとの連携にも優れるサウンドバーとしてオススメです。

 

また、iPhone、Androidスマホに対応するモバイルアプリ「Bose Music」を使うと、サウンドバーのセットアップや操作がとても簡単。さらにアプリ内でAmazon Music、Spotify、Deezerのアカウントをリンクすると、アプリの中で音楽サービスから聴きたい曲を選べるほか、サウンドバーの音量調整やイコライザーを設定する操作もスムーズになります。

↑iPhone、iPadからAirPlay 2によるワイヤレス再生も可能。Apple Musicなど配信コンテンツのサウンドがより高音質に楽しめます

 

↑iOS/Android対応のモバイルアプリ「Bose Music」で本体設定やサウンドの調整をします

 

ドルビーアトモス再生以外も自然な立体感

Soundbar 600はコンパクトな本体に5基のスピーカーを内蔵。うち2基のスピーカーは天井に向け音を出すアップワードファイアリングスピーカーとして、高さ方向に豊かな音場の広がりをつくり出します。

 

すべて正面向きのスピーカーだけで、演算処理による高さ方向の音場を再現するサウンドバーもありますが、やはり“上向きスピーカー”を搭載するサウンドバーの方が、360度方向から包み込まれるような、リアルな体験に説得力が出ます。

↑本体天面側に上向きスピーカーユニットを搭載。リアルな音の包囲感を再現します

 

当然、元がドルビーアトモス方式で記録されているコンテンツの音を、Soundbar 600はそのまま立体的に再現できます。一方で、ドルビーアトモスに対応していないステレオや、5.1chサラウンドなどのフォーマットでつくられたコンテンツの音声からも、自然に包み込むようなリスニング感を引き出します。

 

これには、Soundbar 600に搭載されたボーズの独自技術であるTrueSpaceテクノロジーによる、空間処理が効いています。高性能なデジタル信号処理を実行することにより、スピーカーを置いていない場所から音が聞こえてくるような没入体験をつくり出せるのです。

 

Soundbar 600を使うなら、知っておきたいHDMI eARC

上向きのスピーカーや独自のテクノロジーなどで、立体感のある音を楽しめるSoundbar 600ですが、ドルビーアトモス再生の実力を引き出すために、組み合わせる機器と接続方法については購入前に確認をしておきたいところ。ポイントは「eARC(エンハンスド・オーディオ・リターン・チャンネル)」です。

 

Soundbar 600に搭載されているHDMI端子はこのeARCに対応しています。この機能のメリットは、同じeARCに対応するテレビなどのディスプレイ機器と1本のHDMIケーブル(eARC対応のもの)で接続するだけで、ドルビーアトモスやロスレスの5.1ch/7.1chのサラウンド音声をありのままのクオリティで楽しめることです。

 

Soundbar 600の商品パッケージにはeARC対応のHDMIケーブルが同梱されているので、あとはeARC対応テレビを組み合わせたいところ。

↑背面に1基のeARCに対応するHDMI端子を装備。同じeARCに対応するテレビとケーブル1本で接続すれば、さまざまなドルビーアトモス対応コンテンツが楽しめます

 

テレビによって変わる、Soundbar 600の3つの活用

テレビがドルビーアトモス対応で、HDMI eARC接続ができ、なおかつインターネットに接続して動画配信サービスを利用可能であれば、Soundbar 600の楽しみ方は広がります。テレビとサウンドバーの組み合わせだけで、例えばNetflixやAmazonプライム・ビデオなど、動画配信サービスで続々と増えているドルビーアトモス対応コンテンツの立体音響を再現できるからです。

 

インターネットに接続できない場合は、テレビにUltra HDブルーレイディスクの再生に対応するプレーヤー機器や、Apple TV 4Kなどのストリーミングプレーヤーを接続すればOK。これでコンテンツのドルビーアトモス音声が楽しめます。

 

もし、お持ちのテレビがeARC対応のHDMI端子を備えていない場合、サウンドバーとの音声接続には光デジタルケーブルを使うことになります。その際、ボーズ独自のTrueSpaceテクノロジーにより、十分に豊かなサラウンド感を楽しむことはできます。

 

ただし、ピュアなドルビーアトモス再生にはなりません。ですので、本機を購入する前に自宅のテレビの仕様は確認しておくか、テレビの買い替え時に合わせてチェックしましょう。

 

映画やスポーツ番組を鑑賞。とことんリアルな没入体験

肝心のサウンドもチェックしてみましょう。Netflixのドルビーアトモス対応コンテンツでは、豊かな音の広がり感が味わえます。自然なのにメリハリは力強く、効果音の粒立ちがとても鮮明。低音はタイトで瞬発力が高く、だぶつく感じがありません。過度な強調感がなく、アクション系の映画やアニメの作品に収録されている重低音をどっしりと鳴らします。音場の見晴らしは雑味がなくとてもクリアなので、奥行き方面の音場がリアルに広がる様子が感じられました。

 

Soundbar 600単体でも十分ですが、Bose Musicアプリの「オーディオ」のメニュー内に、セリフなどが含まれる「センターチャンネル」、高さ方向の音成分を指す「ハイトチャンネル」、低音・高音のバランスをプラス・マイナス10段階で調整できるイコライザー機能があります。

 

このイコライザーのセンターチャンネルを微調整すると、かなり自然なバランスに整うのでおすすめです。筆者は夜間にサッカーの番組をSoundbar 600で観戦。イコライザーを使ってセンターチャンネルを抑えめにして、ほかの成分のバランスを持ち上げると、解説のないリアルなスタジアム観戦に近い雰囲気が味わえました。

↑アプリのイコライザー機能を使ってサウンドの立体感、高域・低域のバランスが調整できます

 

注意したいのは、強い低音を出せるサウンドバーなので、音が床や壁に響いてしまうと音質が劣化するだけでなく、近所迷惑にもつながること。サウンドバーとテレビは頑丈な素材のラックに設置するなど、振動対策は入念に行いたいところです。

↑しっかりとした素材のラックに置くほか、天面のスピーカーユニットの音を塞がないよう上に物を置かないなど、いくつかのポイントに注意して設置するとSoundbar 600の実力がフルに発揮されます

 

合計9基のスピーカーを内蔵する、上位のプレミアムモデルSoundbar 900と比べると、スピーカーの数こそ5基ではあるものの、上位モデルに引けを取らないサウンドバーでした。ドルビーアトモス再生のリアルな立体感と、高いディティール描写を実感させてくれます。また、コンパクトなテレビとマッチすると書きましたが、55インチ以上の大きな画面のテレビと合わせても、画面の迫力に負けない没入感あふれるサウンドを楽しめます。

 

この冬休みにホームシアターのサウンドを改善する計画を立てている方には、すぐに効果を実感できる「即戦力」。オススメのサウンドバーです。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

「Dolby Atmos」対応! ボーズ独自のテクノロジーも搭載した、コンパクトなサウンドバー「Bose Smart Soundbar 600」

ボーズは、同社独自のTrueSpaceテクノロジーを搭載し、Dolby Atmosに対応する、小型でスタイリッシュなサウンドバー「Bose Smart Soundbar 600」を発売しました。税込価格は7万4800円。

 

同製品は、高さ5.6cm、奥行き10.4cm、長さ69.5cmで、ブラックで統一された、マットなボディとラップアラウンドのメタルグリルが目を引くデザインです。

 

Dolby Atmosコンテンツでは、正確にチューニングされたデジタル信号処理(DSP)と同製品の5基のトランスデューサーが連携し、実際にはスピーカーが配置されていない場所からもサウンドを響かせます。

 

また、Dolby Atmos以外のコンテンツでも、5基のトランスデューサーをサポートするBose TrueSpaceテクノロジーが、ステレオや5.1などの信号もインテリジェントに分析・リミキシングして、Dolby Atmos対応のコンテンツのような、拡がりのあるサウンドを効果的に展開します。

 

Wi-Fi、BluetoothならびにChromecast built-inに対応し、様々な方法でコンテンツをストリーミングすることができます。対応するGoogleデバイスでWorks With Googleアシスタントの機能を使用したり、内蔵のAmazon Alexaで音声操作が可能。Bose Voice4VideoテクノロジーがAlexaの音声コントロール機能を拡張し、声だけでテレビの電源をオンにしたり、入力やチャンネルを切り替えるたりすることができます。

 

Bose SimpleSyncテクノロジーで、ボーズのスマートスピーカーやサウンドバーと連携させて、マルチルームオーディオシステムとしても使用できます。オプションのベースモジュールやリアスピーカーと組み合わせれば、ホームシアター環境を一層アップグレードすることも可能です。

プライムデーでボーズの売れ筋ヘッドホンが脅威の40%オフ!

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。人気オーディオメーカー・ボーズのワイヤレスヘッドホン「Bose SoundLink around-ear wireless headphones II」が、なんと40%オフの1万5840円(税込み)で販売中です。

 

ボーズらしい洗練されたスタイルと高い音質、最大15時間の連続使用時間が魅力の、密閉型オーバーイヤーヘッドホンです。

 

発売からしばらく経っているモデルではありますが、軽量、高音質、頑丈と3拍子そろった使用感で、いまだに支持を集めているロングセラーモデル。通常販売価格でも、ボーズのヘッドホンとしては買いやすい価格の製品ですが、1万円台となれば、より手が出やすいはずです。

 

ボーズならではのサウンドを、お手頃価格で楽しめるこのチャンス、必見です!

置き方に合わせて音を変える! ボーズの賢いBluetoothスピーカー「SoundLink Flex」レビュー

春を迎えて、いよいよ外出できる機会も増えてきました。いまこそポータブルスピーカーを色んな場所に持ち歩いて、音楽を楽しむのによい頃合いです。

 

ボーズからインドアで音楽を聴く時に便利な自動サウンド補正機能「Bose PositionIQ」や、コンパクトなボディにIP67に準拠した防水・防塵性能と“水に浮く”構造を採用したBluetoothワイヤレススピーカー「Bose SoundLink Flex」が発売されました。新製品を試した筆者が本機の特徴を解説したいと思います。

↑ボーズの最新Bluetoothワイヤレススピーカー「Bose SoundLink Flex」(スモークホワイト)

 

スピーカーの置き方に合わせて音を最適化

SoundLink Flexは質量が約580g、長辺が約20cm。持ち運びに適したサイズのポータブルスピーカーです。写真のホワイトスモークのほか、ストーンブルーとブラックの3色が揃っています。価格は1万9800円(税込)。

 

背面はソフトシリコン、フロント側はさらっとしたパウダーコーディングを施したスチールグリルです。厚み約5cmのフラットな形状で手に馴染みやすく、ユーティリティループと名付けられたカラビナ等が付けられるナイロンバンドが本体に固定されています。ユーティリティーループは強い力で引っ張っても、バンドが裂けたり、本体からちぎれないように強度・耐久試験を重ねているパーツです。

↑本体はフラットなデザイン。フロント側はスチールグリル仕様

 

↑本体に固定されているユーティリティループ

 

いまはアウトドアでの使用を想定した防水対応の安価なBluetoothスピーカーが数多くありますが、Bose SoundLink Flexの「ならでは」といえる大きな特徴がふたつあると筆者は考えます。

 

ひとつがボーズのBluetoothスピーカーに初めて搭載された自動サウンド補正機能「Bose PositionIQ」です。これはスピーカーの向きを自動で検知して、サウンドの聞こえ方を常に一定に保つように最適化する機能。本体に搭載する傾きセンサーがスピーカーの設置状態を「平置き」「横置き」「吊り下げ(縦位置)」の3種類から判別して、それぞれの置き方にベストなサウンドパターンへ瞬時に調整します。

 

Bose SoundLink Flexのように内蔵バッテリーで駆動するワイヤレススピーカーは、自由に置き場所を変えながら楽しめるのがメリットですが、置いた場所によって音質が大きく印象を変わってしまう場合もままあります。そういった影響を抑え、どこに置いてもいい音で楽しめるようにしてくれるのが「Bose PositionIQ」なのです。

↑本体を平置きにしても音のバランスが崩れません

 

筆者も自宅で試しました。仕事机やキッチンカウンターでは平置き・横置きに。ベランダに近い部屋では、読書と音楽を同時に楽しめるように壁面のフックにスピーカーを吊り下げました。

↑金具にユーティリティループをかけて吊り設置。低音のバランスを補正しながら力強いサウンドを再生します

 

Bose SoundLink Flexは、どのスタイルで設置した場合もサウンドのバランスが崩れず、一定の強さと広がりを再現します。また置き方を変えて補正機能が切り替わる瞬間をユーザーが意識することもなく、常に一定のいい音に保たれる自然なリスニング体験が得られました。

 

Bose PositionIQは、置き方によりスピーカーの再生周波数と指向特性を最適化しますが、スピーカーの周囲にある壁や置き物などを検知したり、スピーカーを置いた平面の音響特性などを測定するわけではありません。例えば剛性の弱いカラーボックスの上などに置いて再生を始めると、低音が不要に響いてだぶつきます。音の聞こえ方が安定しない場合は、スピーカーの置き場所を変えてみたり、スピーカーの下に振動を抑えるためのボードなどを敷いてみたりすると、本領が発揮されるでしょう。

 

水に浮く本体。真水以外の濡れにも強い

Bose SoundLink Flexはアウトドアスピーカーとして十分に高い防水・防塵性能を備えています。それだけでなく、水に浮く構造とした点がとても魅力的に感じられます。スピーカーを水に浮かべながら音楽を聴くためというより、むしろアウトドアでボートを漕ぎながら音楽を聴きたい時などに、スピーカーが誤って水中に落ちてしまい見つからなくなる、といった事態を避けられる機能としてとてもユニークだと思います。

↑本体は雨にも強いIP67等級の防塵・防水対応です

 

一般的な防水試験は真水を使って実施されることが多いのですが、ボーズでは石けん水も使ってBose SoundLink Flexの防水テストを行っているそうです。あまり積極的に真水以外にさらすことはおすすめできませんが、例えばスピーカーを風呂場やキッチンに持ち込んだ時に、石けんや洗剤の成分が混じった水をうっかりかけてしまった場合でも、拭き取れば故障が避けられます。海水が付着した場合もまた、真水ですすぎ洗いをすれば故障が避けられる仕様としています。

 

本体に内蔵するバッテリーにより最大約12時間の連続リスニングに対応します。充電用のUSB-C端子もキャップレス防水仕様。バッテリー残量がゼロの状態から約4時間で満充電が完了します。

 

明るく開放的なサウンド

筆者はiPhone 13 Proにペアリングして、Bose SoundLink Flexのサウンドをチェックしてみました。iOS/Android対応のアプリ「Bose Connect」からスピーカー本体の設定、および簡易な音楽プレーヤー機能が使えます。

↑iPhoneとペアリングしてSoundLink Flexのサウンドを確認しています

 

↑SoundLink Flexの設定はBose Connectアプリから行います

 

Bose SoundLink Flexにはカスタムデザインのドライバーが1基と、低音を増強させるパッシブラジエーターが前面・背面向きに1基ずつ、合計2基搭載されています。本機もまたボーズのスピーカーらしい、エネルギッシュで明るく開放的なサウンドを特徴としています。

 

ボーカルや楽器のメロディがとても鮮やかで抑揚に富んでいます。コンパクトなボディでありながら低音の肉付きもよく、アタックが鋭く立ち上がります。高音域は透明感が高く伸びやかです。音楽のスケール感を広々と描けるので、大編成のジャズバンドやオーケストラの演奏もホールで聴くような雄大さを感じることができました。解像度が高く、細かな音の粒立ちもきれいです。ゲーム音楽やダンスミュージックなど情報量が多い打ち込み系の音楽は、大満足の立体感が味わえました。

 

もう1台のBose SoundLink Flex、または片側はBose Connectアプリに対応するボーズの別のBluetoothスピーカーを組み合わせて、2台のスピーカーによるステレオ再生や、同じ音源を2台それぞれで再生する「パーティモード」も選べます。モードの設定はBose Connectアプリからセットアップ可能です。

↑2台のスピーカーによるパーティモード/ステレオモードも搭載しています

 

音楽の再生操作は天面のユニバーサルボタンから再生/一時停止、曲スキップ、Siriなど音声アシスタントの起動などが一通りできます。操作はとてもシンプルなので迷うこともありません。アプリからマニュアルでイコライザーを動かして、ユーザーが好みのサウンドにもっと近づけられる機能もあれば歓迎されそうですが、まずは何より「シンプルに、いい音が楽しめる本格派Bluetoothスピーカー」として、Bose SoundLink Flexは多くの方に勧めやすい選択肢だと思いました。

↑スピーカー天面にユニバーサルボタンなどリモコンを配置しています

 

本体に内蔵するマイクは、ペアリングしたスマホとの組み合わせによるハンズフリー通話や、音声アシスタントを呼び出す用途に使えます。PCによるオンラインミーティングも、こちら側が複数名のグループ単位で参加する場合には、スピーカーとマイクをシェアできる本機のようなハンズフリー通話対応のワイヤレススピーカーがあると便利です。きっとビジネスシーンでもBose SoundLink Flexは活躍してくれるでしょう。

 

外観がボーズのスピーカーらしく上品なので、毎日音楽を聴く環境に自然と馴染むはず。長く安心して使えるBluetoothワイヤレススピーカーとして「お得感」をかみしめられる、よき買い物になると思います。

 

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これからの季節にピッタリ! プールや海でも活躍しそうな、ボーズのポータブルBluetoothスピーカー「SoundLink Flex」

ボーズは、SoundLink Bluetoothスピーカーシリーズより、「Bose SoundLink Flex Bluetooth speaker」を発売しました。税込価格は1万9800円。

 

同製品は、独自のBose PositionIQテクノロジーを搭載し、置き方に応じてスピーカーの向きを自動検知。スピーカーを立てても、ストラップを使ってぶら下げても、上向きに置いても、自動で最適化されたサウンドを再生します。

 

IP67に準拠した防水・防塵性能を備えています。ソフトシリコンの背面とパウダーコーティングのスチールグリルは、落下や衝撃、腐食、紫外線に強く、厳重に密封された音響コンポーネントは、水、ほこり、ちりなどの侵入を防ぎます。本体は様々な場所に取り付けられるユーティリティループ付きで、誤って水面に落としても浮かび上がってきます。

 

最大12時間の連続再生が可能な充電式リチウムイオンバッテリーを搭載。充電はUSB-Cを使用し、充電ポートはユーティリティループの反対側に配置されているので、再生を中断することなく、どんな置き方でも充電が可能です。

 

サイズはW20.14×H9.04×D5.23cm、重さ約580gで、カラーは、ブラック、ホワイトスモーク、ストーンブルーの3色。

 

セットアップはBluetoothペアリングで簡単に行うことができ、最大8台のデバイスが記憶され、スムーズに接続を切り替えられます。「Bose Connect」アプリでは、本体の操作、設定のカスタマイズ、最新のソフトウェアのダウンロードなどができます。本体のボタンでは、電源オン/オフ、音量調節、Bluetooth接続、再生、一時停止、スキップなどの操作が可能。内蔵のマイクを使用して、スマートフォンの音声アシスタントへのアクセスや、通話もできます。

 

2台ペアリング、または1台を「Bose SimpleSync」に対応する同社Bluetoothスピーカーとペアリングすれば、左右の音声チャンネルを2台のスピーカーに振り分けて再生する「ステレオモード」や、2台のスピーカーから同じサウンドを同時再生する「パーティモード」で使用できます。Bose SimpleSyncに対応しており、同社のスマートスピーカーやサウンドバーに連携可能です。デバイスに接続した状態で、音声アシスタントにスマートスピーカーでの音楽再生を指示すると、同製品とスマートスピーカーの両方で同時に再生されます。

これぞボーズのレガシー! 進化したノイキャンヘッドホン「QuietComfort 45」はココに注目

ボーズからアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する新しいワイヤレスヘッドホン「Bose QuietComfort 45 headphones」(以下:QC45)が発売されました。定番シリーズ“QuietComfort”最新機種の実力をレポートします。

↑ボーズの新しいアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホン「QuietComfort 45」

 

QuietComfortシリーズ待望のワイヤレスヘッドホン

QuietComfortはアメリカのオーディオブランド・ボーズを代表するノイズキャンセリング機能を搭載したヘッドホン・イヤホンのシリーズで、日本にも多くのファンに支持されています。イヤホンは2020年にQuietComfort Earbudsが発売されました。ヘッドホンは2017年秋に発売されたQuietComfort 35 II(以下:QC35 II)以来、久しぶりの新製品です。

↑左がQC45、右がQC35 II。外観は大きく変わっていません

 

ボーズのアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンには、「Bose Noise Cancelling Headphones 700」(以下:NCH700)というモデルも存在します。ボーズのオンラインサイトで販売されているQC45との価格差は7150円と大きくは開いていませんが、NCH700の方が専用アプリ「Bose Music」を使って設定・操作できる項目が多くあります。QC45の方はよりシンプルに、ボーズらしい快適な消音効果とパワフルなサウンドが楽しめるワイヤレスヘッドホンとして位置付けられます。

 

QC45は外音取り込みに対応。内蔵バッテリーも強化した

QuietComfortシリーズのヘッドホンをよく知っている方は、QC45のデザインがQC35 IIから大きく変わっていないことにすぐ気が付くはずです。カラーバリエーションにはブラックとホワイトスモークの2色があります。

↑ブラックとホワイトスモークの2色が発売されます(画像はホワイトスモーク)

 

外観だけではわかりにくい「QC35 IIとの違い」について、代表的なものをピックアップしてみます。

 

QC45ではノイズキャンセリングを「Quiet」、外音取り込みを「Aware」として2つのモードに分けて、左イヤーカップ側面のアクションボタンをシングルクリックすると簡単に切り換えられるようになりました。音楽再生を止めることなく外音を取り込める機能がQC35 IIにはなかったので、大きく進化したポイントであるといえます。

↑Bose Musicアプリでヘッドホンの設定、音楽コンテンツの再生を操作できます。ノイズキャンセリング(Quiet)と外音取り込み(Aware)の切り換えも可能になりました

 

内蔵バッテリーによる連続音楽再生は、アクティブ・ノイズキャンセリング機能をオンにした状態で連続約24時間。QC35 IIよりも約4時間伸びました。QC45では、最新のAndroidスマホにも多く普及するUSB-Cケーブルによる充電に対応しています。さらに15分のクイックチャージで最大約3時間のリスニングに使えるバッテリーが充電されます。

 

このほかにボーズのワイヤレススピーカーやサウンドバーとペアリングして、夜間にスピーカー再生の音をQC45に飛ばしながらエンターテインメント鑑賞が楽しめる「SimpleSyncテクノロジー」が加わっています。

 

アプリによる操作に対応。高いポータビリティ

QC45の設定や操作には、NCH700やイヤホンの「QuietComfort Earbuds」と同じiOS/Android対応のモバイルアプリ「Bose Music」を使います。ヘッドバンドのクッションを包む素材はQC35 IIがベロア調の生地でしたが、QC45はさらっとした肌触りの合皮に変更されています。

 

イヤーカップを回してコンパクトに折り畳める構造は、QC35 IIから継承されています。NCH700が折り畳めるのはフラットな形状までなので、付属するキャリングケースの形状にも影響が表れます。縦横サイズはコンパクトながら少し厚みがあるQC45のケースと、厚みを抑えつつ、縦横のサイズはやや大きめとしたNCH700のケースの形は好みが分かれそうです。

↑イヤーカップが回転してコンパクトに折り畳めるポータビリティの高さがQuietComfortシリーズのヘッドホンの魅力です

 

QC35 IIは最も速くGoogleアシスタントを本体にビルトインしたノイキャンワイヤレスヘッドホンでした。QC45ではこの機能が省略されていますが、右イヤーカップ側面のマルチファンクションボタンを押し込むと、スマートフォンの音声アシスタントが起動できるので、さほど不便には感じません。

↑左側がアクションボタン。右側に3つならぶボタンのセンターが音声アシスタントの呼び出しにも使えるマルチファンクションボタン

 

NFCによるスマホとのワンタッチペアリング機能もQC45では省略されています。複数のヘッドホン・イヤホンを使っているユーザーはNFCでペアリングの切り換えが素速く簡単にできるので、残してほしかった機能です。

 

QC45の上位モデルにあたるNCH700では、外音取り込みも含めて全11段階でアクティブ・ノイズキャンセリング機能を細かく調整できますが、QC45は「Quiet」と「Aware」の切り替えのみ。また、NCH700はタッチセンサーリモコンでの操作ですが、QC45はボタンリモコンとなっています。

 

眼鏡にぶつからない快適な装着感

筆者はQC45が発売される前から執筆のために借りて、以後本稿を執筆している11月中旬まで約1ヶ月念入りに検証しながら使っていました。

 

QC45はQC35 IIの安定した装着感を見事に継承しています。ヘッドバンドの側圧、柔らかく耳を覆うイヤーパッドの形状など、シリーズが練り上げてきた知見の豊かさをあらためて実感しました。

↑柔らかさを最適化したイヤーパッドが耳をやさしく包み込みます

 

筆者の場合、QuietComfortシリーズはイヤーパッドが眼鏡のテンプルにぶつからずにフィットしてくれるところが本気で重宝しています。飛行機による空の長旅にはQCシリーズが欠かせないので、QC45も頼もしい旅のパートナーになってくれそうです。専用キャリングポーチには有線リスニング用のケーブルや航空機変換アダプターを収納できる便利なポケットがあるのも便利ですね。

 

Bose MusicアプリからQC45を設定・操作できる機能はNCH700ほど多くはありませんが、だからこそワイヤレスヘッドホンを初めて使う方も馴染みやすいと思います。

 

前世代の機種を超えてきた、力強く広がり豊かなサウンド

QC45のサウンドはiPhone 13 Proで試聴してみました。BluetoothオーディオのコーデックはSBCとAACに対応しており、iPhoneによるワイヤレス再生の実力もフルに引き出せます。

↑iPhone 13 Proに接続して音楽を再生。ノイズキャンセリングの効果はしっかりと効きます

 

鋭く立ち上がるエネルギッシュな中音域、力感も充実する低音に、アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載する同価格帯のワイヤレスヘッドホンとの違いを感じます。地に足の付いた音楽再生は安定感がとても豊か。ボーカルやバンドが演奏する楽器の音像をシャープに描きます。

 

QC35 IIに比べると、特に高音域の見晴らしがクリアになっています。ピアノや弦楽器が演奏する音がグンと前に迫り出してくるような生々しく、大編成のジャズバンド、クラシックのオーケストラの演奏は高音域が天井方向へ突き抜けるように広がり、奥行きの深みもまたQC35 IIよりも鮮やかに再現されます。

 

ノイズキャンセリングの設定を「Quiet」にすると、バスのエンジン音、人の話し声などの雑音がきれいに消音されます。機能のオン・オフを切り換えたときに音楽再生のバランスが崩れないところはさすがQuietComfortシリーズの最新モデルです。外音取り込み「Aware」モードも音楽再生を最優先にした穏やかな効き具合。内蔵するマイクの性能が高く、外音取り込みに由来するノイズ感はありません。イヤーパッドによるパッシブな遮音効果も高いことから、もう少し多めにマイクで外音を取り込むバランスにチューニングされていてもよいかとも思いましたが、ノイズキャンセリング機能との対比でスムーズに切り替わる使用感を重視したのかもしれません。

 

シンプルで完成度の高いノイズキャンセリングヘッドホン

上位のNCH700に比べると、QC45はダイナミックで力強い音の輪郭線、リズムの鮮やかな粒立ちと躍動感を素直に引き出せる音楽性の豊かさが特徴といえるでしょう。ボーカルを心地よく聞かせるバランスは音楽再生に限らず、例えばビデオ会議やハンズフリー通話のような「人の声を正確に聞き取る」ことが必要とされる用途にもはまりました。

 

ボーズのライバルが展開するアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスヘッドホンの中には、QC45に引けを取らない機能を備えながら、より安価な製品もあります。QC45の3万9600円というオンラインサイトの販売価格はやや高いように感じられるかもしれませんが、ボーズが長い時間をかけて練り上げてきたQCシリーズのナチュラルバランスで聴き疲れしないサウンド、心地よいフィット感は体験する価値があると思います。長時間持続するバッテリーに高いポータビリティなど、この完成度の高さに慣れてしまうともはやQC45以外のノイズキャンセリングヘッドホンでは物足りなく感じてしまうかもしれません。現在QC35 II、NCH700を使っているという方にも、ぜひ一度QC45を試してみることをオススメしたいと思います。

 

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「一瞬の静寂」と「周囲の音の取り込み」2種類で使い分けられるノイキャン! ボーズ「QuietComfort 45 headphones」

ボーズは、「QuietComfort 45 headphones」を、10月28日から国内で販売します。税込価格は3万9600円で、現在、ボーズ・オンラインストアやボーズ製品取扱ディーラーなどで事前予約を受け付けています。

 

同製品は、「Quiet(クワイエット)モード」と「Aware(アウェア)モード」の2種類のノイズキャンセリングモードを搭載。Quietモードでは、イヤーカップの内側および外側に搭載したマイクと、独自のデジタルチップの組み合わせにより、どこにいても瞬時に静けさを提供。新しいAwareモードでは、フルトランスペアレンシー状態に切り替わり、ヘッドホンを装着したままでも、周囲のすべての音がはっきりと自然に聞こえてきます。

 

ボイスピックアップ機能は、ビームフォーミングアレイがユーザーの声を分離、認識し、同時にリジェクションアレイが周囲から聞こえる雑音を抑制、遮断。ユーザーの声が、友人や家族、同僚などの通話相手にはっきりと伝わるほか、音声アシスタントが正確に認識でき、応答精度も向上します。

 

デザインは従来モデルのアイコニックな外観をベースにアップデート。ソフトな装着感のイヤークッションにはプリーツがなく、コンポーネント間の継ぎ目や接合部は滑らかに仕上げられています。高耐久性と軽量を実現し、付属のコンパクトなキャリーケースに折りたたんで収納できます。カラーは時代に左右されないブラックとホワイトスモークで、いずれもマット加工が施されています。

 

右イヤーカップには、音量アップ、音量ダウン、電源/Bluetoothのボタンのほか、頻繁に使用する機能をまとめたマルチファンクションボタンの、計4つのボタンを搭載。左イヤーカップには、モードの切り替えや通話中のマイクミュートを操作するアクションボタンを1つ装備しています。「Bose Music」アプリと使用することで、Bluetooth 5.1でiOS/Android端末とマルチポイント接続したり、Bose SympleSyncに対応するサウンドバーとペアリングしたりといった設定や使い方が可能になります。

 

バッテリーは、最大24時間の連続再生に対応。USB-C充電に対応し、2.5時間で満充電、15分のクイックチャージで3時間の再生が可能です。

Amazonプライムデーでノイキャン対応「Bose QuietComfort 35」が36%オフ!

Amazon.co.jpで、年に一度のセール「Amazonプライムデー」がスタート。6月22日の23時59分まで実施中です。

 

これに合わせて、ボーズの「Bose QuietComfort 35 wireless headphones II」が、通常価格から36%オフの2万6240円(税込)で販売されています。製品ページはこちら。参考までに、ヨドバシ.comでの販売価格は3万2800円(税込)です。

 

ボーズならではの優れたノイズキャンセリング技術で、電車の走行音や、街中の雑踏など、日常の騒音をしっかりと低減します。リモートワークで、自宅やコワーキングスペースで仕事をする機会も増えているので、リモート会議用のツールとしてもオススメです。

 

また、Amazon Alexaをワンタッチで起動するボタンも搭載。音声コントロールによる、メッセージの送信、検索、スケジュール管理などが可能です。さらにNFCにも対応するので、ペアリングもカンタン。最大8台までのデバイスとペアリングできるので、スマートフォンやタブレット、ノートパソコンなど、複数のデバイスを日常的に使い分ける人にもマッチします。

 

バッテリー駆動時間も長く、1回の充電で最大20時間の連続再生が可能。旅行や出張にも活用できそうです。ボーズ製品が値引き価格で販売されることはそれほど多くないので、気になっていた人は、この機会に手に入れてみてはいかがでしょうか。

テレビをスマートにするボーズのサウンドバー「Bose Smart Soundbar 300」レビュー

ボーズはAmazon、GoogleのAIアシスタントを搭載するシングル筐体のサウンドバー「Bose Smart Soundbar」シリーズの展開にも力を入れています。今回は2021年初に発売された5万5000円のスタンダードモデル「Bose Smart Soundbar 300」の使い心地をレビューします。

↑AIアシスタントを搭載する、シンプルなサウンドバー「Bose Smart Soundbar 300」

 

AIアシスタントを内蔵するスマートサウンドバーの入門機

ボーズは薄型テレビやビデオプレーヤー機器に接続して、手軽に迫力あるサラウンド再生が楽しめる複数のサウンドバーを発売しています。Bose Smart Soundbarシリーズは頂点の「700」とハイエンドの「500」に続く3機種目。Wi-Fi接続機能を持たず、HDMI接続とBluetooth再生に特化した「Bose TV Speaker」も昨年、ロングランヒットモデルの「Bose Solo 5 TV sound system」に代わる後継機として発売されたばかりです。

 

新製品のBose Smart Soundbar 300(以下:Soundbar 300)は、価格順に並べるとSmart Soundbar 500とTV Speakerの中間に位置するサウンドバーです。Wi-Fi機能やAIアシスタントが搭載されていないTV Speakerとはできることの違いもかなりあります。とにかくシンプルに薄型テレビの音をリッチにできるTV Speakerの魅力を下地にして、さらに約2万2000円を足せば本格的なスマートサウンドバーが手に入るイメージになるかと思います。AirPlay 2やSpotify Connectなど、Wi-Fi機能を使って音楽配信サービスのストリーミング再生が手軽に楽しめるところも筆者がSoundbar 300をおすすめする理由です。

 

シリーズ上位モデルとの主な違いはスピーカーシステムとアンプのサイズ、自動音場補正機能「ADAPTiQ」への対応の有無などが挙げられます。40〜55インチ前後の薄型テレビと組み合わせるのであれば、Soundbar 300のサイズマッチが活かせます。本体の奥行き方向のサイズはシリーズすべての機種がほぼ10cmと、置き場所を取りません。

↑40-55インチ台の薄型テレビとマッチするサイズ感

 

↑本体の奥行きサイズは約10.3cm。ラックの置き場所を過度に取りません

 

設定はBose Musicアプリから

Soundbar 300とWi-Fiルーターとの接続など、初期セットアップは「Bose Music」アプリで行います。ホーム画面にAmazon MusicやTuneInラジオなどの音楽ソースが並び、右下に表示されるサウンドバーのアイコンをタップすると本体設定や、ボーズのスマートスピーカーとのグルーピング設定のメニューに入ります。

↑ボーズのWi-Fi接続機能を持つスマートスピーカーとのグループ再生機能も楽しめます

 

↑サウンドのバランスを調整できるイコライザー機能を搭載

 

AIアシスタントはAmazon Alexa、Googleアシスタントのどちらかを選択して、サウンドバーにビルトインされているAIアシスタントに直接話しかけて音声による操作ができます。内蔵するマイクシステムはサウンドバーで音楽や映画の音声を再生しながら、ユーザーの声を正確に聞き取れる感度の良さを特徴としています。

↑感度の良いマイクを内蔵。マイクミュートもできます

 

リアルで迫力たっぷりのサウンドが楽しめる

Soundbar 300の音を聴いてみました。Netflixの作品「攻殻機動隊 SAC_2045」からシーズン1/エピソード1の冒頭、7分前後からのカーチェイスでは広々と描かれる空間に飛び交う弾丸、ジープやタチコマが前後左右に移動するサラウンド効果音が鮮明に描写されます。ドルビーアトモスやDTS:Xのような立体音声フォーマットには対応していなくても、自然に没入できて息を吞むほどにリアルなサラウンドがBose Smart Soundbarシリーズの魅力です。

↑背面にHDMI端子を1基搭載。テレビから入力される映像配信コンテンツの音声も迫力たっぷりに再現します

 

爆音にいっそうのドスを効かせて響かせたい場合など、Bose Musicアプリから「オーディオ」のメニューを選択すると高・中・低各帯域ごとに±10段階のサウンド調整が細かくできます。むしろ夜間は低音を少し抑えて、センターチャンネルをプラスしたり、あるいは「ダイアログモード」をオンにしてセリフを聴きやすくする楽しみ方も選べます。

↑ボリュームや再生ソースの切り換え操作などは付属の専用リモコンからでも行える

 

AirPlay 2に対応しているので、iPhoneのApple Musicで選曲した楽曲もSoundbar 300でシンプルに楽しめます。ボーカルにはにじみがなくとてもクリア。バンドによる演奏にも豊かな広がりが感じられるところがサウンドバーによる音楽再生の醍醐味です。

 

Soundbar 300も対応する「Bose SimpleSync」は、「Bose Noise Cancelling Headphones 700」「QuietComfort 35シリーズ」などボーズのBluetoothワイヤレスヘッドホンにサウンドバーをペアリングして音声をシェアしながら聴ける機能です。薄型テレビにBluetooth接続によるオーディオ再生を楽しむための機能が搭載されていなかった場合、サウンドバーを介して夜間でも映画やテレビの音声をワイヤレスヘッドホンを使って好きな音量で聴くことができます。サウンドバーの音声を消さずに、ワイヤレスヘッドホンと両方で音を鳴らすこともできるので、例えばリビングに集まる家族と少し離れたキッチンで手を動かしながら一緒にテレビ番組を見るという使い方も可能です。

↑ボリュームや再生ソースの切り換え操作などは付属の専用リモコンからでも行える

 

↑Bose Musicアプリのグループ機器設定からSimpleSync対応機器としてヘッドホンをペアリングする

 

Bose MusicアプリにはほかにもSpotifyやAmazon MusicのプレイリストやTuneInラジオのお気に入りのステーションを最大6件まで登録できる「プリセット」として残して、聴きたくなったら素速く呼び出せる便利な機能があります。

↑Bose Musicアプリのプリセット機能は使わないとソン!

 

本格的なサラウンドシアターシステムに発展もできる

Soundbar 300はむやみな装飾を抑えて、薄型テレビを中心としたテレビシアターに違和感なく溶け込めるミニマリスティックなデザインも魅力的です。将来は低音をさらに強化できるサブウーファー「Bose Bass Module 500」、リアスピーカー「Bose Surround Speakers」を使って、5.5万円から始めるホームシアターを本格的なものに発展させながら長く楽しむ計画を立ててみてはいかがでしょうか。

 

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走行ノイズも消せる!ボーズのノイキャン機能を載せた“静かなクルマ”が年内登場か

2021年は全面オンラインで実施された世界最大のエレクトロニクスショー「CES」にボーズ・オートモーティブが出展。ヘッドホン・イヤホンの開発により培ってきたアクティブ・ノイズキャンセリング機能を自動車向けに最適化して、静かな車内空間を実現する新技術を紹介していました。

↑静かな車内空間を実現するボーズの自動車向けノイズキャンセリング技術「Bose QuietComfort Road Noise Control」が、CES 2021でもハイライトされました

 

2021年内に発売が計画されている「ボーズのノイキャン技術を搭載する静かなクルマ」の開発状況をレポートしていきます。

 

すべてのクルマにとって魅力的な「静かな車内空間」を実現する技術

新型コロナウィルス感染症の影響が世界中に広がる以前、CESは自動運転車に関連する先進エレクトロニクス技術の話題で大いに盛り上がっていました。2020年1月初旬にリアル開催されたCESの展示会場は、自動運転技術を搭載する自動車と関連する技術が広大な展示スペースを所狭しと言わんばかりに埋め尽くしていたものです。

 

ところが今年のCESは残念ながら自動車産業からの出展が大幅に減っていました。特に公共交通手段として自動運転車両に“相乗り”して活用するシェアカーの未来展望は、疫病の影響を受けて今後大きな軌道修正が必要になりそうです。

↑2020年のCESでソニーが発表したコンセプトカー「VISION-S」が脚光を浴びました

 

↑自動運転に対応するシェアカーもCES 2020では注目の的に

 

自動車関連の出展が減った中で、今年もCESに出展したボーズ・オートモーティブが現在商用化に向けて開発を進めている「Bose QuietComfort Road Noise Control(RNC)」は、ボーズのオーディオ用ヘッドホン・イヤホンに搭載するアクティブ・ノイズキャンセリング機能を応用して、自動車の走行時に発生する不快なノイズを消すという、すべての自動車にとって有益になりそうな先進技術です。その仕組みから解説したいと思います。

 

Bose QuietComfort RNCの仕組みを解説

 

Bose QuietComfort RNCは、ボーズが快適なドライブを実現するための音響技術をパッケージにした「Active Sound Management」に新しく加わる、自動車向けのアクティブノイズキャンセリング技術です。自動車のパワートレイン(動力基幹部)に由来する不快なノイズを、オーディオシステムから発生させた逆位相の波形をぶつけて軽減する「Engine Harmonic Cancellation(EHC)」と、エンジンサウンドの特定音域を増幅して活き活きと聴かせる「Engine Harmonic Enhancement(EHE)」の技術がパッケージに含まれています。EHCは今から10年前、2011年に海外で発売されたキャデラック「Escalade」やインフィニティ(日産の海外ブランド)の「M」に初めて採用され、搭載車種が増え続けています。

 

EHCが普及する中で、運転中に発生するノイズをもっと効果的に消せる技術に対する期待も多くボーズ・オートモーティブに寄せられてきました。特に2000年代以降、ポータブルオーディオではQuietComfortシリーズのヘッドホン・イヤホンが大きな成功を収めていたことから「この技術を自動車にも載せてみてはどうか」という声が高まり、これを受けて2019年のCESでBose QuietComfort RNCが発表されました。

↑ボーズが誇るポータブルヘッドホンのためのノイズキャンセリング技術が自動車に活かせないのか、期待の声が寄せられていました

 

従来自動車内の静音性能を高めるための工夫は吸音材や防音・防振材などをシャーシに追加するアプローチが中心でしたが、伴って車体が大きく・重くなってしまったり、ハンドリング性能や燃費が落ちる等のトレードオフが付きまといました。

 

ボーズのQuietComfort RNCの技術は路面の凹凸やタイヤのコンディション、自動車の振動によって発生するノイズを消すことを第1のターゲットに置いています。4つの車輪に組み込まれる加速度センサーの情報と、車内に配置されるマイクが集音したノイズをデータとして集めて独自のアルゴリズムにより解析。ノイズと逆位相の波形を生成してカーオーディオシステムから発信することで不要なロードノイズを効果的にキャンセルします。

↑4つの車輪に搭載される加速度センサーが路面の凹凸、タイヤのコンディションに関連する情報などを集めます

 

↑車内に配置したマイクでアコースティックのコンディションを測定

 

↑ノイズに対して逆の波形を持つ“アンチノイズ”をぶつけて消去。静かな車内空間を実現します

 

これから5Gの普及が進むと、多くの自動車がモバイルネットワークに接続される“コネクテッドカー”になり、クルマの中で音楽や映画などエンターテインメントコンテンツが快適に楽しめるようになると言われています。QuietComfort RNCのような自動車のためのアクティブ・ノイズキャンセリング技術が普及すれば、5G時代のカーエンターテインメント環境は今よりもっと快適さを増すのでしょう。静かな車内で大声を張り上げることなく会話を交わしたり、AI搭載エンターテインメントシステムの音声操作もスムーズにできるはずです。

 

ボーズのアクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するヘッドホン「Bose Noise Cancelling Headphones 700」には、ユーザーがアプリを使って消音レベルの強弱を変えられる機能や、ヘッドホンを装着したままリスニング環境周囲の音を聴くための外音取り込み機能が搭載されています。これらの機能は自動車向けのQuietComfort RNCの技術にも組み込まれるのでしょうか。

↑CES 2021のプレゼンテーション動画でテクノロジーを説明したボーズ・オートモーティブのPeter Kosak氏

 

メールによりボーズの担当者に取材したところ、QuietComfort RNCは自動車メーカーとボーズが安全性を考慮しながら各車種ごとに最大の消音効果が得られるように車内の音響空間を設計して組み込まれるため、ノイズキャンセリングの効果をドライバーが選択・変更する機能は設けられない(必要ない)そうです。また走行音以外のクラクションや緊急車両のサイレンなど、安全走行のために必要な音は消音されないアルゴリズムになっていることから、外音取り込みに相当する機能も付いてきません。この辺の使い勝手の良し悪しは実際の車に試乗した時にぜひ評価してみたいポイントです。アメリカと日本とでは交通事情が異なっていたり、ドライブしながら気を配るべき音の種類も違うはず。日本の自動車メーカーと連携した入念なローカライゼーションも必要になるでしょう。

 

搭載車は2021年末までに誕生予定

2019年にボーズがQuietComfort RNCの技術を初めて発表した時点では、2021年末までにQuietComfrot RNCを載せた自動車が発売されるという見通しが語られました。

 

2021年を迎えて、現状開発の進捗状況はどうなっているのかボーズの担当者に訊いてみましたが、今のところはまだ「鋭意開発中」であるという回答が返ってきました。現在Bose Active Sound Managementを採用する日産、マツダの今後のアナウンスにも引き続き注目しましょう。

 

QuietComfort RNCはボーズのカーサウンドシステムを搭載していない車両の場合でも、設計段階から協業して綿密にチューニングを練り上げることによって同等の効果が得られるシステムをインストールできるそうです。

↑ボーズ純正のカーサウンドシステムだけでなくサードパーティのシステムにもQuietComfrot RNCを合わせ込むこともできるそうです

 

ボーズはまた車載サウンドシステムのマネージメントソフトウェア「AudioWeaver」を手がけるDSP Concepts社のようなデベロッパとも連携を図りながら、QuietComfort RNCによるノイズキャンセリング効果を様々な環境で、よりシンプルに実現するソフトウェアソリューションの展開にも力を入れています。

 

2020年のCESでは、ソニーやドイツの老舗オーディオメーカーであるゼンハイザーが車載向けのイマーシブオーディオ技術を発表して脚光を浴びました。この先、自動運転技術の進化に伴って、ドライバーや同乗者が車内でエンターテインメントコンテンツを視聴したり、リモートオフィスのように車中空間を活用しながら自由に過ごせる未来が来るとも言われています。疫病の流行によって未来のモビリティサービスの価値観もいま変容を求められていますが、例えドライブに専念する場合でも心穏やかに過ごせる静かな車中空間には絶対的な魅力があると言えます。実際のクルマに乗りながらQuietComfrot RNCの実力を体験できる日が待ち遠しい限りです。

ボーズの“スマート耳栓”が進化! 「Sleepbuds II」の睡眠以外の活用術レビュー

アメリカのオーディオブランド・ボーズが発売した耳に装着して使うウェアラブルデバイス「Bose Sleepbuds II」は不眠・寝不足の悩みを抱える方々を支援する超小型ハイテクイヤープラグ(耳栓)です。ユーザーでもある筆者が、眠る時だけでなく起きているあいだも含めてSleepbuds IIを1日中使い倒す方法を紹介していきましょう。

↑ボーズのスマートイヤープラグ「Bose Sleepbuds II」

 

睡眠品質向上のために開発されたSleepbudsシリーズ

Bose Sleepbudsシリーズは2018年に誕生した初代機「Bose noise-masking sleepbuds」に始まりました。オーディオメーカーのボーズが「イヤホンにそっくりなのに、音楽が聴けないスマートデバイス」を発売したことも話題を呼びました。初代機の製品概要については筆者が本サイトに体験レポートを寄せていますので合わせてご覧ください。

イヤホンなのに音楽が聴けない? ボーズが睡眠用イヤホン「Bose sleepbus」を発表

 

Bose Sleepbudsシリーズは睡眠の品質改善を支援するスマート耳栓です。耳に装着すると、眠りの妨げになる「いびき」や「ざわめく人の声」「交通騒音」など様々なノイズを相殺して聞こえなくするマスキングサウンドが再生されます。アクティブノイズキャンセリング機能ほどバッテリーを消費せずに、またリラックスできる音楽を聴きながら眠るよりも自然な入眠効果が得られるように、それぞれのマスキングサウンドにはボーズ独自の「科学」が注入されています。

↑一般的なワイヤレスイヤホンよりもサイズはコンパクト

 

↑スタビライザーと一体になった柔らかいイヤーチップを採用しています

 

初代モデルから改善されたポイントとは?

2020年に発売された新製品のBose Sleepbuds IIは初代機から販売価格を据え置き、シンプルな操作性をキープしながら使い勝手を大きく改善しています。

 

初代機と同様、iPhoneまたはAndroidスマホにBluetoothでペアリングして「Bose Sleep」アプリからマスキングサウンドを選択したり、アラームなど各種機能の設定を行います。

↑スマホとペアリングして「Bose Sleep」アプリから設定操作等を行います

 

新機種のデザインは初代機から大きく変わっていませんが、イヤープラグ本体のサイズが少し大きくなったことで筆者の場合は装着時のフィット感が向上しました。ハウジングの側面に特殊な摩擦防止コーティングが付いたので、マクラなど寝具とこすれて発生する不快な音も減りました。充電ケースがmicroUSBから汎用性の高いUSB Type-Cに端子を変更したことでチャージの手間も軽減されています。

↑左が最新機種。右が初代機の充電ケース。サイズは変わっていませんが、色がシルバーから少し赤みを帯びたカッパーに変更されました

 

↑左が新製品、右が初代機。耳にしっかりとフィットするデザインに変更されています

 

音を発生させる源のドライバーをブラッシュアップしたことで、Sleepbuds IIはサウンドによりメリハリが加わりました。ただ、いったん眠ってしまえば音質自体が気になる製品ではないところが音楽再生用のワイヤレスイヤホンとは違います。筆者は初代機の繊細なサウンドも、うとうとするのにちょうど良い塩梅で好みに合っていました。

↑内部の構造図。よりクリアな音が出せるドライバーに変更されています

 

気になる騒音の種類に合わせて選べるマスキングサウンドは、本稿を執筆している2021年1月時点で専用アプリの「サウンドライブラリ」に40種類を揃えています。初代機からバリエーションが一段と増えました。今後もアップデートにより追加を予定しているそうです。

↑約40種類の音源が選べます。今後新しい音源もソフトウェアアップデートにより追加予定

 

Bose Sleepアプリには本体を装着した状態で指定時刻に目覚ましアラームを鳴らせる機能や、スマホを起動してからアプリを立ち上げなくても、Sleepbuds IIを充電ケースから取り出してすぐに現在選択中のサウンドを再開する「Phone-Freeモード」が選択できます。

 

専用アプリでサウンドを試聴してから、選んだファイルをイヤホン側に転送します。音源ファイルのサイズはとても小さいのですが、初代機は転送処理にすごく時間がかかりました。Sleepbuds IIでは約1〜2分でファイル転送が完了します。転送したファイルはアプリの「マイサウンド」に、本体に内蔵するストレージの空き容量が許す限り追加可能。試聴しながら周囲のノイズを効果的に消せる最適なサウンドを選んで就寝します。

↑ファイルの転送にかかる時間が初代機よりもかなり短くなっています

 

Sleepbudsシリーズは入眠環境のノイズを解消することを目的としたデバイスなので、特に睡眠状態のトラッキングやスコア付けはしません。Sleepbudsシリーズを使うことによる睡眠品質への影響を調べるのであれば、別途スリープトラッキング機能を備えるガジェットやアプリを併用することをおすすめします。

 

安定感が増し就寝中も外れにくい

Sleepbuds IIの本来の使い方である入眠サポートは、初代機が既に高いレベルに到達していた音の聞こえ方、快適な装着感を引き継いでいます。外耳のくぼみに引っ掛けるスタビライザーを一体にした柔らかいシリコン製イヤーチップも、形状を見直したことから耳に装着した時の安定感が増しました。朝起きた時に本体が外れていることも少なくなったので、目覚ましアラームの設定が無駄になりません。

↑Sleepbuds IIは装着したまま眠れるサイズ感を実現しています

 

アプリには多彩なマスキングサウンドが収録されています。飛行機のジェットや風力発電機のタービン、雨音や滝の音など「ノイズを消すためのノイズ」も効果的だと思いますが、筆者は自然をテーマにした落ち着けるヒーリングサウンドの方をよく使っています。

 

スマート耳栓として目覚めている時間に使ってみた

Bose Sleepbudsシリーズはスマートな耳栓であるという原点に立ち返れば、“眠りたい時”以外にもユーザーの役に立つ場面が色々あります。

↑屋外でBose Sleepbuds IIを使ってみました

 

Sleepbuds IIではドライバーが強化されたことによりマスキングサウンドの力強さと明瞭度がアップしており、その効果は目覚めているあいだにも発揮されます。屋外でSleepbuds IIを装着してマスキングサウンドを再生してみたところ、ざわつく人の声や機械の動作音など様々なノイズが自然に消えました。ワイヤレス・ノイズキャンセリングイヤホンに近い使い方ができます。

 

とはいえ音楽再生用のイヤホンではないため、ノイズを消した状態で好きな音楽を聴くことはできません。けれどもその代わりにアプリからマスキングサウンドを再生する時間を決めれば、あとは本体のバッテリーが続く限り“かけっぱなし”にできます。マスキングサウンドはループ再生を続けるので、楽曲が途切れたら次に聴きたい曲を探して再生する手間がかかりません。音楽再生のように歌詞やメロディに集中を奪われることもないので、目の前の作業により深く没頭できる効果はSleepbudsシリーズの方が高いといえるかもしれません。

↑アプリからマスキングサウンドの再生時間を決めれば、バッテリー残量が許す限りループ再生ができます

 

コンパクトな本体はイヤーチップとともに耳にぴたりと密着するので、非常に高いパッシブな遮音効果が得られます。おかげでマスキングサウンドのボリュームを必要以上に大きくしなくてもよいので、長時間使い続けても耳に過度な負担がかかりません。マスキングサウンドにも疲れてきたら、再生を止めてもイヤーチップが環境ノイズを高レベルにブロックしてくれます。

 

ペアリングしているスマホに着信があると、Sleepbuds IIが音を鳴らして知らせてくれる機能もあります。電話の取り逃しが防げるので、一人での在宅・リモートワークも安心です。読書や模型を作ったり、集中を必要とする趣味を楽しむ時にも心置きなくSleepbuds IIが使えます。

↑ペアリングしたスマホに届いた着信を音で知らせてくれる機能もあります

 

本体は防滴仕様なので、汗や水滴への耐性も備えています。リラグゼーションサウンドを再生しながら室内トレーニング、ストレッチやヨガを楽しむ際にも最適でした。ただし、スポーツ用途を想定した耐久性は持たせていないので、取り扱いには十分注意が必要です。筆者は本機を歩きながら使ってみましたが、本体とイヤーチップが耳の肌に触れてこすれる音も少しするので、そこは割り切って使う必要があると感じました。

 

ボーズのSleepbuds IIは、ビジネスパーソンの睡眠ライフだけでなく在宅・リモートワークもサポートしてくれる強力なスマート耳栓です。製品のネーミングにとらわれることなく、自由にかつ積極的に色んな使い方をしてみると本機の真の価値が掘り起こせると思います。

 

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2020年、GetNavi web編集部員が「本気でほしい」と思ったモノは? 家電・デジタル・AV担当が3つだけを厳選

GetNavi web編集部には、新製品情報が日々寄せられてきます。編集部員はこれらをチェックし、話題アイテムは実際に使って評価するのが仕事。そんな編集部員たちは2020年の新製品のなかで、どんなアイテムを良いと思ったのか?

 

なかでも、本気で「欲しい」と思ったアイテムは何なのか……? 知りたいとは思いませんか。今回は、当サイトで人気の家電、デジタル、オーディオ&ビジュアルの編集担当が、それぞれの分野で熱烈に「欲しい」と思ったアイテムをピックアップ。その理由とともに紹介します!

 

【家電担当・小林史於が本気で欲しいモノ】

新しい操作感を実現したバルミューダ初の掃除機

バルミューダ

BALMUDA The Cleaner

実売価格5万9400円

独自のホバーテクノロジーを搭載したバルミューダ初の掃除機。前後左右斜めと自在に動くジョイント部を新開発するとともに、ダブルブラシの高速回転でゴミを除去しながら床面との摩擦を低減し、浮いているような操作感を実現します。

 

さらに、300×165mmのワイドなヘッドと2つのブラシが確実にゴミをかき出し、高い集じん性能であらゆる種類のゴミを吸引。これにより、これまでの約半分の時間で掃除を完了させることができます。「一本のほうきのように自然であること」を目指したというシンプルで美しいデザインも魅力。

↑2つのブラシをそれぞれ内側に回転させ、床面との摩擦を低減。クリーナー自体が浮いているかのような操作感を実現します

 

担当編集が語るコレが欲しいワケ

フリーダムな動きで、掃除の時短ができるのがうれしい!

バルミューダは、社長が元ミュージシャンだけあって、常に「新しいモノを生み出そう」というロックな気概に満ちたメーカー。2020年の11月、満を持して発売した「BALMUDA The Cleaner」も、やっぱりただものではありません。まず動きが違う。掃除機なのに、ほうきのようにヨコにスライドして往復できるし、壁にぴったり当ててそのままスライドも可能。スティックを軸に回すとヘッドが連動してぐりんぐりん回るから、ヘッドをタテにしてすき間にねじこむ動きも自在です。

 

さらに、なんの抵抗もなくスルーっと動くから、とにかく気持ちいい! 重力から、床の抵抗から、障害物を避ける力まかせの動作から解放され、まるであらゆるしがらみから解放されたかのような……。久しく感じていなかったこの感覚は……フリーダム。そう、自由です! この心地よい自由な動きによって掃除の時間も短縮できるというから、まさに一石二鳥。特に掃除機がけの面積が広いマンションや一軒家にあったら重宝するのは間違いないですね。

 

これに同社らしいミニマルで美しいデザインが融合しているわけですから、そりゃあほしくなります。もし、自分の家にあったら見るたびに「ほお、いいね~」と思うでしょうし(以下写真参照)、確実にインスタにも載せるでしょう。ふと、田舎の一軒家に住む両親に贈ったら喜ぶだろうな……なんて想いも胸に浮かんできました。その点で、大切な人へのプレゼントにしても良いと思います。

↑インテリアに溶け込むデザインも魅力

 

【デジタル担当・玉造優也が本気で欲しいモノ】

折りたためる有機ELディスプレイを搭載したモバイルPC

Lenovo

ThinkPad X1 Fold

実売価格32万7426円

世界初、折りたためる有機ELディスプレイを搭載したモバイルPC。画面をフルフラットに開くランドスケープモードでは、革製カバーに内蔵されたキックスタンドにより、ディスプレイを立てて使用でき、使いやすいアスペクト比4:3の13.3型の画面に多くの情報を表示できます。

 

画面を折り曲げた状態でも使用可能で、2画面を駆使して効率的な作業が可能。片方の画面でビデオ通話をしながら、もう片方の画面でメモやドキュメント編集を行うことも簡単です。ペン入力にも対応。

 

担当編集が語るコレが欲しいワケ

「折りたたみできる2in1」が自分のニーズにドンピシャ

折りたたみ式のデバイスは、スマホが先行して数が揃っていますが、このThinkPad X1 Foldはパソコンで世界初のモデルです。折りたたみデバイスにもともと興味はあったものの、スマホの所持台数を増やすのはイヤだと思っていたので、PCで折りたたみができる本機に強い興味を持ちました。もともとペン入力できるタブレットを使っていますが(現在はiPad)、やはり出来ればデバイスの所持台数はなるべくコンパクトにしたいんですよね。

 

だから両者が統合されている2in1PCが以前から気になっていたんですが、さらにモバイルノートとしても大画面モニターとしても、使い方と使う場所ともにフレキシブルな利点がある本機は自分のニーズにドンピシャなのです!

 

さらに細かく気になる点を挙げると、電子書籍を読む際、この製品でしか味わえない読み味があるのが一番興味深い。紙の書籍よりも大きいサイズになるので、好きなマンガの見開きとか見たらどうなるんだろう……と気になっています。

↑フルフラットにすると広々とした画面に。本のように半開き状態にして読書することも可能です

 

【オーディオ&ビジュアル担当・一條 徹が本気で欲しいモノ】

サングラス型ウェアラブルBluetoothスピーカー

ボーズ

Bose Frames Soprano

実売価格3万3000円

ボーズ独自の“オープンイヤーオーディオ”テクノロジーを搭載したサングラス型ウェアラブルBluetoothスピーカー。テンプル(つる)に隠された独自の超小型音響設計により、サングラスとは思えない臨場感あふれるサウンドを実現しつつ、音漏れを大幅に低減します。ハンズフリーで通話も可能で、風切り音や周囲のノイズを抑えて、ユーザーの声をピックアップするように設計されています。タッチ式コントロールとモーションセンサー内蔵で、タップやタッチ、スワイプで快適な操作が可能。交換用のカラーレンズを用意しており、好みのレンズに交換することもできます。

 

担当編集が語るコレが欲しいワケ

周囲に迷惑をかけず、耳をふさがず音楽が聴ける

ボーズのスピーカー内蔵サングラスとしては第二世代なのですが、従来より音質がパワーアップし、さらにファッショナブルな本機とスポーツタイプ (製品名はBose Frames Tempo)が選べるようになりました。ステイホームになってから自転車によく乗るようになったのですが、サイクリングをしながらこちらを使って音楽を流せば、周囲に迷惑にならず、耳も塞がず安全に音楽を楽しむことができるので、すごく欲しいと思っています。おしゃれかつ機能的で、ボーズらしさが光るデバイスだと思います。

アップル、ソニー、ボーズ。AVライターが選んだ「2020年のベストプロダクト」TOP3

2020年は私にとって何もかもがイレギュラーでした。2月に渡航を予定していたバルセロナへの取材を取りやめて以後、予定していた海外取材がバタバタとキャンセルになり、結局その後は1回も海外に出かけていません。毎年海外の展示会で見たり、触れたりした新製品やサービスをGetNavi webでレポートできることが私の楽しみでもあるので残念です。2021年はまた国内外のオーディオ・ビジュアルやデジタルガジェットの最新情報を色々ご紹介したいと考えています。

 

生活環境は大きく変わったものの、2020年も気持ちを明るくしてくれる魅力的な製品が数多く発売されました。私が特に満足したオーディオ・ビジュアル系の製品3点を振り返ってみたいと思います。

 

【その1】 ボーズらしい強力なノイキャン機能が魅力

ボーズが久しぶりに発売した、QuietComfortのシリーズネームを冠した左右独立型の完全ワイヤレスイヤホン「Bose QuietComfort Earbuds」は、しっかりと効く強力なアクティブ・ノイズキャンセリング機能がお気に入り。発売後も外出する時の定番イヤホンとしてバッグにほぼ入れっぱなしにして持ち歩いています。

ボーズ

Bose QuietComfort Earbuds

実売価格3万3000円

 

本体や充電ケースがやや大きいよねという声もあるようですが、筆者は装着バランスがとても安定するのであまり気になりません。ひとつ不満に感じていたイヤホンのリモコンからスマホで再生中の音楽のボリュームが変えられなかった点も12月のソフトウェアアップデートで解消されたので満足。

↑独特な形状のシリコン製イヤーピースのフィット感にも満足です

 

アクティブ・ノイズキャンセリング機能を搭載するワイヤレスイヤホンは、大きな騒音に囲まれる飛行機に乗って使ってみると力不足に感じてしまう製品が多かったので、空の旅には仕方なくノイキャン・ヘッドホンを手荷物に入れていました。QuietComfort Earbudsがあれば旅行の荷物がだいぶコンパクトにできそう。次に試せる日が待ち遠しいです。

 

【その2】 iPhone連携が便利すぎるスマートスピーカー

11月にアップルが発売したHomePod miniが、いまのところ私のスマートスピーカーの決定版です。

アップル

HomePod mini

実売価格1万1880円

 

サウンドが好みに合ったこともその理由のひとつですが、コンパクトで場所を取らないサイズ感と、iPhoneで再生中のサウンドをHomePod miniにデバイスを近づけるだけで素速く転送できるHandoff機能が便利すぎます。

 

使い方を紹介します。iPhone(iOS 13.2以降)の「設定」アプリを開いてから「一般」に入り、「AirPlayとHandoff」の「HomePodに転送」と「Handoff」をオンにして、iPhoneのWi-Fi/Bluetoothがオンなっていることを確認してから、端末をHomePod miniに近づけると、あらゆるアプリで再生中のオーディオ(動画系アプリも)がスマートスピーカーから聞こえてきます。

↑iPhoneで再生中の楽曲をHomePod miniにワンタッチで転送できるHandoff機能

 

聴きたい曲を音声操作でSiriにお願いすることもできるのですが、海外インターネットラジオのステーション選局を声による操作で成功させるのは至難の業。iPhoneで選択してからHomePod miniに転送する聴き方が確実です。HomePod miniを購入してから、スマートスピーカーは仕事机の手元近くに置いて使うスタイルが私のスタンダードになりました。

↑仕事机の手元近くにスマートスピーカーを置いて使うようになりました

 

【その3】 5G時代のスタンダードスマホ

ソニーは2020年に5G対応のXperiaプレミアムモデルを2機種発売しました。コンパクトな5Gスマホはアップルやシャープも発売していますが、6.1型の大きな画面サイズをキープしたまま本体をスリムにした「Xperia 5 II」は動画やゲームが楽しみやすく好感が持てました。このサイズ感は5G時代のオーディオ・ビジュアルエンターテインメントを最も快適に楽しめるスマホとして、スタンダードになりそうな気がしています。6.5型/4K対応の「Xperia 1 II」も良いんですけどね。

ソニー

Xperia 5 II

実売価格9万9000円(docomo online shop)

 

オーディオは3.5mmアナログイヤホンジャックが復活したので、わが家のハイレゾ対応イヤホンを直結して音楽再生が楽しめるのもうれしいところ。モバイルゲームのサウンドも操作とのタイムラグが発生しないので快適です。

↑3.5mmアナログイヤホンジャックが復活しました

 

ソニーは独自の立体音楽体験の技術「360 Reality Audio」を、海外ではAmazon MusicやTIDAL、Deezerにnugs.netをはじめとする音楽配信サービスと組んで、Xperiaをはじめとするスマホと一般的なヘッドホン・イヤホンによる組み合わせで楽しめるサービスも始めています。日本でも近くXperiaで360 Reality Audioのコンテンツが楽しめるようにぜひなってほしいものです。

 

2021年もまたオーディオ・ビジュアルの革新的な製品とサービスをこの場でご紹介したいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。

 

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プロがじっくり検証! バズりモノ実力診断、AV6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているAV機器を、評論家やライター、GetNavi編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビューします!!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】8K液晶で培った技術で細部まで見通しの良い映像が存分に楽しめる!(藤原)

<4K有機ELテレビ>

シャープ

4T-C55CQ1

実売価格28万6000円

「シャープの有機ELテレビが欲しい」というAQUOSファンからの要望に応えて登場し、話題に。新開発の4K処理エンジンを搭載するとともに、8K開発で培った画像処理技術を生かすことで、高精細で色鮮やかな映像を表示する。

SPEC ●チューナー:BS 4K/110度CS 4K×2、地デジ/BS/110度CS×3 ●接続端子:HDMI入力×4、USB×2ほか ●サイズ/質量:W1228×H771×D290mm/約28.0kg

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集者を経て独立。核心を突いた評論とわかりやすい解説で読者から支持されている。

 

長年液晶を牽引してきたシャープが放つ有機EL

本機は“液晶のシャープ”が初めて手がけた有機ELテレビだ。長年、液晶市場を牽引してきた同社だが、ファンからの要望に応えるとともに、8K・4K液晶に“4K有機EL”を追加してさらにユーザー層を広げたいというメーカー側の思惑もあり製品化が実現。液晶モデルと差別化を図るべく、あえてAQUOSの冠は省かれた。メリハリが効いた、明るく見通しの良い映像は、多くの高画質愛好家から好評を博している。

 

パネル自体は他の国内メーカー同様、LGディスプレイ製を採用。映像エンジンは完全オリジナルの「Medalist S1」で、これは4K液晶にも採用されているが、元々有機ELとの組み合わせを想定して開発されたものだ。映像の見え方に大きく影響する中間輝度の制御や、黒からローライトの階調性の設定など、有機ELの持ち味を積極的に引き出すための工夫が数多く投入されている。

 

有機ELパネルの輝度性能を最大限に引き出す独自制御技術「Sparkling Drive」をはじめ、様々な映像を臨場感豊かに再現する「4K Master アップコンバートプロ」、音声の聞き取りやすさと広がり感を高める「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」などにより高画質・高音質を堪能できた。シャープの新たなる挑戦を感じられるモデルといえよう。

 

★新開発の映像エンジンを搭載し、あらゆる4Kコンテンツを最適化

新開発の画像エンジン「Medalist S1」を搭載。「Sparkling Drive」技術により、暗いシーンではピークが際立ち、明るい画柄では明部・暗部の階調を飛ばすことなくディテールを丁寧に描き出す。

 

★8Kテレビ開発で培ったアップコン技術を応用

8Kアップコンバート技術を4K用にアレンジした「4K Masterアップコンバートプロ」を搭載。解像度や映像レベルを判別して最適な高精細処理を行い、様々な映像コンテンツを臨場感豊かに再現する。

 

★65Wの余裕の音声出力で臨場感あふれる高音質を実現

サウンドシステムは、7基のスピーカーユニットを総合出力65Wのアンプで駆動する「FRONT OPEN SOUND SYSTEM PLUS」を採用。引き締まったメリハリのある音で、声の明瞭度も高い。

 

【診断結果】

 

【No.2】持ち歩きやすいコンパクトサイズながら全方位的にサウンドを響かせる!(山本)

<ワイヤレススピーカー>

バルミューダ

バルミューダ ザ・スピーカー

実売価格3万5200円

上向きに設置した77mmスピーカーを搭載。独自ドライブユニットで音を拡散させて、立体的なサウンドを実現した。LEDが楽曲に合わせて輝くのも魅力。予約開始時から注文が殺到し、同社史上最多の予約数を記録した。

SPEC ●アンプ部最大出力:8W ●連続再生時間:約7時間 ●充電時間:約2.5時間 ●接続端子:3.5mmステレオミニ入力×1 ●サイズ/質量:φ105×H188mm/約1.0kg

オーディオライター

山本 敦さん

本誌をはじめ雑誌やウェブでオーディオ記事を多数執筆する。新製品や新技術に精通し、試した製品の数は数知れず。

 

落ち着いた場面からパーティまで広範囲で活躍

初見では、斬新なLEDランタンで話題を呼んだバルミューダらしいレトロなデザインに魅力を感じた。本機のLEDも輝き方に雰囲気があり、好感が持てる。光自体が思っていた以上に明るく、照明器具としても活用できる。

 

バッテリーを内蔵し、フルチャージから約7時間ワイヤレスで使えるのも美点。片手で持てるので、手軽に庭などへ持ち出せる。ただ、屋外用途を考えると防水・防滴に非対応なのはやや残念だ。

 

サウンド面においては、特定の帯域に偏らないナチュラルなバランスなのでBGMとして光と音楽を一緒に楽しむのに最適。いま流行の「家キャン」で使ってみるのもアリだろう。音の広がり感は、サラウンド対応の製品と違って自然な雰囲気に感じられる。出力がそれなりにあるので、華やかなLEDライトとともに、パーティ用としても活躍するはずだ。

 

ライトのモードを「Beat」にするとロック・ポップス系の楽曲に合った。光を長く見つめているとややうるさく感じるので、落ち着きたいなら「Ambient」や「Candle」に変えて女性ジャズボーカルを聴くとなお良い。

 

ちなみに、スマホにはBluetooth接続可能で、シンプルなワイヤレススピーカーとして使いやすい。デジタル製品に不慣れな人へのプレゼントにも◎だ。

 

★コンパクトかつバッテリー内蔵でどこにでも持ち歩きやすい

本体にバッテリーを内蔵しているので、フルチャージから約7時間ポータブルで使える。サイズもコンパクトで持ちやすく、パーティやBBQなど屋内外のイベントにも手軽に持って行きやすい。

 

★ナチュラルバランスなサウンドで落ち着いて楽しめる!

独自のドライブユニットによる音声は360度全方位に広がるので、置き場所にかかわらず同じように音楽を楽しめる。音色をゆったりと味わえるナチュラルバランスなサウンドも美点だ。

 

★LEDの輝き方は雰囲気があって心地良い!

LEDの光り方は抑揚の効いた「Ambient」(左)、落ち着いた光の「Candle」(中央)、最もダイナミックに輝く「Beat」(右)の3モードからセレクト可能。真空管を思わせる雰囲気のある輝きが美しい。

 

【診断結果】

 

【No.3】設置したら生活が一変! 楽しみが一気に増える魔法のランプ(湯浅)

<3 in 1 シーリングライト>

ポップイン

popIn Aladdin 2

実売価格9万9800円

ホームプロジェクター市場のシェア約4割を獲得したプロジェクター&スピーカー内蔵シーリングライト「popIn Aladdin」の最新型。新たにフルHD画質に対応しており、動画配信サービスの視聴やアプリの使用ができる。

SPEC ●投写方式:単板DLP ●明るさ:700lm ●上下可動域:0〜32度 ●台形補正:水平40度/垂直40度 ●スピーカー出力:8W+8W ●サイズ/質量:W476×H145×D476mm/4.9kg

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVのライター。プロジェクターは20年近く愛用しており、趣味のアウトドアでも使っている。

 

設置面積は実質ゼロで照明・映像・音楽の3役

本機の設置は、天井の引っ掛けシーリングに取り付けるだけ。20分ほどで完了した。筆者の部屋は投写位置が近距離かつ斜めだったが、歪みなく大画面に表示できた。

 

映像はかなり明るく、白壁への投写でも満足の画質。晴れの日の室内でも、内容を確認できる程度には映る。夜は、部屋を真っ暗にせず普通に行動できる程度の明るさでも、楽しく観られるレベルの明るい映像を視聴することができた。

 

Android搭載で、動画配信サービスのアプリなどが用意されているのはユニーク。ただし、Google Playには対応せず、独自のアプリ配信サービスを利用するのだが、用意されているアプリがかなり少ない。これは今後増えていくことに期待したい。

 

HDMI入力はないものの、対応するテレビやレコーダーなら映像をWi-Fi経由で再生可能だ。

 

また、大きな魅力なのは、Bluetoothスピーカーとしても使えること。つまり天井スピーカーにもなるということで、カフェなどの店内のように、部屋中にまんべんなく広がる音を楽しめた。

 

設置面積が実質ゼロで、部屋に巨大な画面が登場するのはやはりスゴい。好きな写真を眺めたり、時計や目覚ましとしても使えたりできるほか、照明の色合いも変えられる。生活の様々なシーンに色々な楽しみをもたらしてくれる、本機はまさに「魔法のランプ」だ。

 

★Bluetooth対応だから天井スピーカーでカフェ気分

スマホやAVアンプなどの音声を天井から流せる。プロジェクター部分だけをオフにすることも可能なので、YouTubeや各種VODサービスなどで音声だけ流したい場合にも便利だ。

 

★動画配信サイトのほか子ども向けコンテンツも

YouTube、Amazon Prime Video、Netflix、Paravi、Abema TV、U-NEXT、DAZNなど、主要なVODに対応。絵本や実物で見られる動物図鑑など、子ども向けコンテンツも豊富だ。

 

★近距離の斜めからでも大画面で投写できる

設置した場所は、壁からは1.4mしか離せず、しかも画面の中央から左に60cmもズレている。それでもこの大画面。スペック上は約1.5m離れれば80インチ以上での映写が可能になる。

 

【診断結果】

 

【No.4】最高峰のノイキャン性能とかゆい所に手の届く利便性を兼ね備えた隙のないモデル(野村)

<ワイヤレスヘッドホン>

ソニー

WH-1000XM4

実売価格4万4000円

前モデルで初採用した「高音質ノイズキャンセリングプロセッサーQN1」をBluetoothオーディオSoCと新たに連係。新アルゴリズムを採用し、ノイキャン性能がさらに向上した。価格比較サイトなどでジャンル内売上が上位に。

SPEC ●ドライバー型式:密閉ダイナミック型 ●再生周波数帯域:4Hz〜40kHz ●インピーダンス:40Ω ●連続再生時間:最大30時間(NCオン時)●質量:約254g

オーディオライター

野村ケンジさん

市場に流通するほとんどのヘッドホン・イヤホンを視聴済み。的確な分析と評論には定評がある。

 

どこでも音楽を楽しめるノイキャン&多機能を実現

ノイキャンワイヤレスヘッドホンのランドマーク的存在といえるシリーズが進化。実際に試してみると、その優等生っぷりに感心した。従来モデルでも世界最高クラスの高精度なアクティブノイキャン機能を持っていたが、本製品では毎秒700回もの頻度でセンシングを行うことで、リアルタイムでノイキャンを最適化。いつでも理想的なノイキャン効果を発揮してくれる。さらに、専用スマホアプリを利用することで、アプリがスマホのセンサーから得た情報を受けて、そのときの行動や場所に合わせてノイキャンの強さや外音取り込みモードのオン/オフなどを自動で切り替える機能まで備える。

 

ユーザーが声を発するだけで一時停止/外音取り込みモードに切り替える「スピーク・トゥ・チャット」は、ユーザー本人の声にしか反応しないので、街なかで他人の声で作動することを防げる。また、ヘッドホンを外すと自動で音楽が停止するセンサーを新搭載。停止を忘れて外したヘッドホンから音楽が流れ続けることもない。

 

イヤホンほどではないが、スイーベル&折り畳み構造とケーブルや本体をまとめて収納できる付属ケースによる携帯性の高さも◎。

 

肝心の音質は、LDACコーデック対応によって、Androidスマホならハイレゾクラスの高音質が楽しめるのがイイ。室内では有線で最高の音を楽しめる。

 

★頭から外すだけで自動停止! 電源自動オフの設定も可能

本体を外すと自動的に音楽を一時停止してくれるセンサーを新搭載。屋外利用時の環境エチケットにも役立つ。電源の自動オフも設定できるので、バッテリーのムダ使いを予防可能だ。

 

★外出時の普段使いではワイヤレスで室内では有線でと使い分け

LDACコーデックの採用によりワイヤレスでもハイレゾ級のサウンドを聴かせてくれるが、室内では付属のヘッドホンケーブルによる有線利用がオススメ。ワイヤレスでは実現できない高音質を楽しめる。

 

★持ち運びに便利なセミハードケース

高機能でありながらもコンパクトに折りたためるポータビリティの高さも魅力のひとつ。付属のセミハードケースに本体や付属ケーブル類をまとめられるので、バッグのなかにすっきり収まる。

 

【診断結果】

 

【No.5】ボーズシアターが3万円の衝撃! 開封して2分で使い始められる手軽な操作性も魅力(川内)

<シアターバー>

ボーズ

Bose TV Speaker

実売価格3万3000円

高さ5cm強のコンパクトサイズながら、フルレンジドライバーを2基搭載。豊かなサウンドを楽しめる。スマホやPCなどとBluetooth接続してオーディオスピーカーとしても使える。家電量販店やオーディオ専門店で爆売れ中。

SPEC ●入力端子:HDMI(ARC対応)×1、光デジタル×1、3.5mmステレオミニ×1ほか ●光デジタルケーブル長:1.5m ●サイズ/質量:W594×H56×D102mm/2.0kg

GetNavi編集長

川内一史

AV担当歴は約8年。ボーズの現行製品はほぼ試聴済みで、現在はサングラスのBose Frames Altoを愛用中。

 

シンプル仕様ながらテレビの音がグレードアップ

ボーズのテレビ用シアタースピーカーといえば、ド定番の鉄板アイテム。これが3万円ちょっとで手に入るのは衝撃的で、正直ちょっと訝しみながら試してみた。

 

ワンボディのバースピーカーで、付属の光デジタルケーブル1本でテレビと接続するシンプル仕様。「ホームシアターシステムって接続や設定がめんどくさそう……」と敬遠する人が多いなか、本機はマジで開封して2分で音が出るほど手軽だ。本体にはHDMIや3.5mmステレオミニ端子も備えており、ケーブルを用意すればこれらで接続することもできる。

 

肝心の音質をチェック。ボーズならではのイキイキとした大迫力サウンド、とまではいかないが、確実にテレビの音をグレードアップさせる。我が家のテレビは前向きスピーカー搭載の音質重視モデルだが、それでも歴然とした違いがあった。リモコンのボタンひとつで、低音を強調したり、人の声を聞き取りやすくしたりと、音質をチューニングできるのも良い。

 

テレビを視聴しないときは、スマホなどの音楽をワイヤレス再生可能。リモコンのBluetoothボタンを押すだけでペアリングの準備ができ、デバイスとの接続は快速。ポータブルタイプのスピーカーとは一線を画す、余裕のあるサウンドを手軽に楽しめた。“必要十二分”の性能を備える、コスパ最強シアターとして推したい。

 

★初期設定などは必要なくケーブルをつなげば音が出る

光デジタルのほか、HDMIや3.5mmステレオミニ端子を装備。付属のケーブル一本でテレビと接続したら、初期設定をする必要なく音が出る。バッテリーは非内蔵で、電源はACのみだ。

 

★リモコンのボタンワンタッチで各種の便利機能を使いこなせる

リモコンは小型でシンプルな設計。テレビ←→Bluetoothの切り替えや、低音を強化する「BASS」、視聴中の番組を分析して人の声を強調する「ダイアログモード」などをワンタッチで設定できる。

 

★スマホやPC内の音楽も手軽に高音質で再生できる

Bluetooth機能を搭載し、スマホなどの音楽をワイヤレス再生可能。テレビを視聴しないときでも、明瞭かつパワフルな余裕のあるサウンドを、手軽に楽しめるのはうれしい。

 

【診断結果】

 

【No.6】音声認識がとにかく優秀でテレビを使う機会が急増!(Masuo)

<セットトップボックス>

Amazon.com

Fire TV Cube

実売価格1万4980円

テレビに接続すればAmazon Prime VideoやYouTube、Netflixなど多彩な動画コンテンツを手軽に視聴可能。Alexa対応リモコンが付属し、音声でも操作が行える。Masuoさんによる紹介動画は13万回再生を超える人気っぷり。

SPEC ●接続端子:HDMI出力×1、MicroUSB×1ほか ●対応規格:Dolby Vision、HDR、HDR10+ほか ●ストレージ:16GB ●サイズ/質量:W86.1×H86.1×D76.9mm/465g

動画クリエイター

Masuoさん

どんなものでも率直かつ楽しくレビューする。MasuoTVは、チャンネル登録者数約118万人を誇る。

 

話しかけるだけでできることがたくさん!

以前から「Fire TV Stick」を使っていて十分便利だと思っていたものの、本製品を使ってみると便利過ぎて驚いた。

 

特に、Amazon Alexaによる音声操作への対応は一番の魅力。声による操作で音楽をかけたり、YouTubeやNetflixが見られたりと、予想以上にできることが多い。「アレクサ」と本体に呼びかけるだけで使用できるので、朝サクッと天気予報を確認したり、その日が何の日か聞いてみたりすることも。認識精度が優秀なので、ちょっとしたことでもついつい使ってしまう。

 

また、これまで部屋のテレビは飾り程度の使用頻度だったが、豊富なコンテンツを楽しめる本製品を使い始めてから利用する機会が格段に増えた。コロナ以前、友人が遊びに来た際などは、MVを流してパーティをして盛り上がった。一緒に遊んだ友人のなかには、音声認識の精度に感動して本製品を買った人もいるほどだ。

 

あえて言えば、使い込むうちに、もっと動画を楽しみたくなり、より大きなテレビやモニターが欲しくなるのが難点(笑)。あと、長時間使っていると、まれにフリーズすることも。その際は一旦電源を抜いて、再起動している。

 

音声操作が主で使う機会は少なかったが、付属のリモコンはシンプルで入力時の反応速度も超速だ。

 

★どこから話しかけても認識する精度の高さに脱帽!

Alexaは付属のリモコンのマイクボタンを押してから話しかけるか本体に「アレクサ」と話すだけで利用可能。本体に8個の内蔵マイクを内蔵しているので、どの方向から話しかけても音声を認識する。

 

★シンプルな設計のリモコンで反応速度も抜群!

付属のリモコンでは基本的な動画操作に加えて、テレビ本体のオンオフなどのコントロールも可能。シンプルな設計かつ、ボタンや音声操作の反応速度もスピーディなので、快適に使用できる。

 

★多彩なコンテンツが揃っていて飽きることがない!

Amazon Prime VideoやYoutube、TVerなど多彩なコンテンツに対応。最新のアプリを随時追加することも可能だ。ストレージはFire TV Stickの倍となる16GBなので、思う存分アプリを楽しめる。

 

【診断結果】

ボーズのサングラス型スピーカーが進化! 音が良くなった「Bose Frames」をレビュー

ボーズのサングラス型ウェアラブルスピーカー「Bose Frames」に音が良くなった新しい2モデルが11月5日に発売されます。ファッショナブルな「Bose Frames Soprano」と初のスポーツタイプ「Bose Frames Tempo」をひと足早くレポートします。

↑ボーズのサングラス型ウェアラブルスピーカー「Bose Frames」の新製品、「Bose Frames Soprano」(左)と「Bose Frames Tempo」(右)

 

サングラス型ウェアラブルスピーカーはどう使う?

Bose Framesシリーズは2019年秋に日本上陸しました。当時本誌では最初のモデルとなる「Bose Frames Alto」をレポートしました。

↑2019年に発売されたBose Frames Alto。クリアタイプの度付きレンズに交換しています

 

今年追加されるBose Frames Sopranoは大型レンズのキャッツアイ・デザイン、Bose Frames Tempoは顔にピタリとフィットするスポーツタイプ・防滴仕様のサングラス。どちらも価格は3万3000円です。

↑キャッツアイ・デザインのBose Frames Soprano

 

↑初のスポーツタイプ・Bose Frames Tempo

 

Bose Framesはサングラス型のBluetoothスピーカーです。レンズに動画やスマホからの通知を表示する映像系の機能はありません。スマホに接続して、音楽再生やラジオ、映画にハンズフリー通話の音声を聴くためのデバイスとして捉えるのが正解です。米国ではよりリアルな音による没入感が楽しめる独自のオーディオコンテンツ「Bose AR」も提供されていましたが、現在はそのサービスを終了しています。

 

世の中にはヘッドホンやイヤホンもあるのに、なぜスピーカー付きサングラスが必要なの? と思われるかもしれません。Bose Framesにはパワフルなスピーカーが内蔵されており、独自の設計機構により耳にサウンドをダイレクトに届けてくれます。そのためサウンドはかなり聴きやすく、また耳を塞がずに音を聴くことができるため、周囲の環境音を聴きながら仕事や家事をしたり、屋外を散歩してみると、独特なリスニング体験の魅力が実感を伴ってきます。

 

スピーカーの開口部は少しサイズが厚めのテンプル(つる)の、耳に近いところに内蔵されています。ユーザーが音を聴きやすい構造になってはいるものの、やはりイヤホンのように耳に栓をして聴くタイプのオーディオではないため音漏れはします。静かなカフェ、混み合う公共交通機関の中で使う場合は周囲に音漏れによる迷惑をかけないように細心の注意を払う必要があるでしょう。

 

スピーカーのサイズが拡大。音質がグンと良くなった!

新しいBose Framesはテンプルのスピーカーキャビネットのサイズが大きくなりました。また音の出口となるスピーカー開口部のレイアウトとデザインに見直しをかけたことで、よりクリアでエネルギッシュなサウンドが直接耳に届く手応えが感じられます。

↑左がAlto、右がTempo。スピーカーキャビネットのサイズが大きくなってパワフルなサウンドが再現できるようになっています

 

↑Tempoのテンプル。側面をスワイプすると音量のアップダウン操作になります

 

ペアリングや本体設定を行うためのアプリが「Bose Music」になりました。Bose Frames Tempoにペアリングするとバッテリーの残量などがトップページに表示されます。ボーカルが艶っぽく、低音のリズムがしっかりと体の芯にまで伝わってくる、スポーツシーンでのリスニングに最適なサウンドです。

↑Bose Musicアプリでスマホとのペアリングや設定操作が行えます

 

↑TempoとSopranoのそれぞれが個性的なサウンドになっています

 

Bose Frames SopranoのサウンドはTempoに比べるとフラットバランスで、人の声がナチュラルに再現されます。日常の生活シーンでBGMやラジオを聴く用途にも向いている“疲れにくい”チューニングです。

 

フレームのデザイン、装着感が好みに合わない場合は難しいかもしれませんが、筆者はBose Frames Altoをビデオ会議にもよく使っています。本体にはマイクも内蔵されているため、ハンズフリー通話にも使えるからです。サングラスで仕事のミーティングに参加すると相手に不快感を与えるかもしれないので、レンズを度付きのクリアタイプに交換した経緯については後ほど説明します。

 

Tempo/Sopranoは機能面でも進化している

Bose Frames Sopranoは2019年モデルのAlto/Rondoをベースにサウンドの強化を図り、フレームに光沢感を持たせた男女兼用できるスタイリッシュなデザインに仕上がっています。

 

内蔵するバッテリーの連続駆動時間は最大5.5時間。Bose Frames Altoの最大3.5時間よりも伸びています。充電には専用のカスタム4ピンケーブルが必要です。

↑Sopranoはカスタム4ピンケーブルで充電

 

本体にはタッチセンサーリモコンとモーションセンサーが内蔵されています。右のテンプルを前後にスワイプすると音量のアップダウン、ダブルタップでスマートフォンの音声アシスタントを起動します。また本体を外して逆さに向けて置くと電源がオフになります。

↑本体を外して逆さに置くと電源が自動的にオフになります

 

Bose Frames Altoは右側のテンプルに搭載されているマルチファンクションボタンを長押しして、本体を身に着けた状態で顔を左に向けると音量ダウン、右に向けると音量アップになるジェスチャーコントロールをソフトウェアアップデートにより追加しています。こちらは使ってみると意外に便利です。ボーズの製品、他社のヘッドホン・イヤホンもこれを搭載すれば歓迎されそうな気がします。

 

機能面で強化されたポイントはBose Frames Tempoの方により多くあります。

 

タッチセンサーリモコンやモーションセンサーによる機能はSopranoと同様ですが、Tempoは本体がIPX4相当の防滴対応です。スピーカーの開口部には音響機器用のメッシュ素材を使用して、水や異物が入るのを防ぎます。SopranoとAlto/RondoはIPX2相当の生活防水対応。

 

Tempoは空気力学を考慮してデザインされた流れるようなフォルムが特徴。空気抵抗を防ぎます。フレームの素材を軽量ナイロンとして、さらに3サイズのシリコン製ノーズパッドが着脱交換できるので、体を激しく動かしてもフィット感がブレません。ノーズパッドはぜひSopranoにも採用してほしかった機能です。

↑3サイズのシリコン製ノーズパッドが同梱されています

 

そしてTempoはUSB-Cポートを搭載しているので、本体を充電する際にAndroidスマホなどに多く採用されているUSB-Cケーブルと同じアクセサリーが使えます。ケーブルはバリスティックナイロン製の専用キャリングケースに入れて持ち歩けるので、アウトドアスポーツにも最適です。

↑TempoはUSB-Cケーブルで充電ができます

 

↑左がSoprano、右がTempoのケース

 

度付きのクリアレンズに交換する方法。サングラスのレンズにもオプションあり

筆者は昨年、Bose Frames Altoを入手してからずっと使っています。欧米の方に比べると、日本人に“サングラス”はあまり馴染みのないアイウェアでしょう。少なくとも筆者は夏場の日射しが強い時間帯に外を歩く時や、たまにクルマを運転するときに使う程度。ところがBose Framesの心地よいサウンドと、耳を塞がずに音楽やラジオが聴ける便利さを体験してしまうと、できれば四六時中身に着けていたくなってきました。

 

自宅とはいえ、常時サングラスを着けていると家族に嫌がられてしまいます。そして何より筆者はコンタクトレンズが苦手なので、度付きのクリアレンズを作りたいと思って大手の眼鏡店に相談して交換レンズをつくってもらいました。顛末については本誌で詳しくレポートしているので参考にしてみてください。

 

眼鏡店のJINS(ジンズ)では、現在もいくつかの店舗でBose Frames Alto/Rondoのレンズ交換の依頼を受けているようです。新しいBose Frames Soprano/Tempoも携えて相談に訪れてみましたが、製品の発売前だったこともあってレンズは製作できないという回答でした。

 

これはあくまで筆者の個人的な手応えですが、レンズのタイプ、フレームの形状と厚みが比較的近いSopranoは発売後に受け付けてくれる可能性もありそうです。ただ、スポーツタイプのTempoはレンズの湾曲がかなり強いため製作そのものが難しく、またレンズを固定する上側リムの溝の幅が決まっているため、厚みのある度付きレンズは装着できない可能性が高いと思います。本機についてはコンタクトレンズを付けてから、スポーツシーン等で音楽を楽しむ用途に向いているサングラスです。

↑Soprano、Tempoともにボーズ純正の交換レンズのオプションによるカスタマイズが楽しめます

 

ボーズからは2つの新製品に対応する交換レンズ(度なし)も発売されています。Bose Frames Sopranoは購入時にブラックの偏光レンズが装着されていますが、ミラード ローズゴールド(偏光)/パープルフェード(非偏光)の2タイプを交換レンズとして揃えています。素材は破損や傷に強いプレミアムプラスチックです。

↑Sopranoの交換レンズ、ミラード ローズゴールドとパープルフェード

 

↑パープルフェードのレンズに交換

 

Bose Frames Tempoには購入時にミラード ブラックレンズが装着されています。交換レンズは偏光タイプの3種類、トレイルブルー/ロードオレンジ/トワイライトイエロー。可視光線透過率(レンズの明るさ)がそれぞれに異なっています。

↑Tempoの交換レンズ。トレイルブルー/ロードオレンジ

 

↑ロードオレンジのレンズに交換

 

レンズの交換はユーザーが自分でもできますが、最初は少し戸惑うかもしれません。各交換レンズのオンライン取扱説明書を見ながら挑戦するとよいでしょう。

↑レンズに同梱されている取扱説明書に着脱方法が詳しく記載されています

 

サングラスは苦手という方にも試してほしい。テレワークにもおすすめ

ふだんサングラスをする習慣がないという方も、メガネ型のヘッドホン・イヤホンのようなオーディオ機器として、ぜひ一度Bose Framesシリーズを試してみることをおすすめします。ヘッドホンやイヤホンとはまたひと味違う、自分の周りだけを音楽が包み込むような新鮮なリスニング体験が味わえるからです。

↑スポーツ観戦にでかけて、ラジオ中継を聴きながら試合を楽しむ用途にもBose Framesが好相性です

 

クリアレンズへの交換が可能なタイプの製品はビジネスシーンでも、ビデオ会議に明瞭な音声を聴いて・伝えるための“テレワーク用アクセサリー”として活躍してくれることでしょう。ボーズには眼鏡店とのコラボも広げつつ、Bose Framesシリーズをますます充実させてもらいたいと思います。

 

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ボーズ伝家の宝刀「QuietComfort」の完全ワイヤレスイヤホン誕生! スポーツモデルとまとめてレビュー

ボーズ伝家の宝刀「QuietComfort」の完全ワイヤレスイヤホン誕生! スポーツモデルとまとめてレビュー

ボーズから完全ワイヤレスイヤホンの新製品「Bose QuietComfort Earbuds」と「Bose Sport Earbuds」が2モデル同時に発売されました。ボーズの十八番である“アクティブ・ノイズキャンセリング”機能を搭載するQCシリーズのノイキャン性能も含めてハンズオンレビューを報告します。

 

コンパクトな筐体に先進技術がぎっしり

ボーズの完全ワイヤレスイヤホンは、2017年発売の「Bose SoundSport Free wireless headphones」以来の新製品です。ボーズは“どう見てもイヤホン”な製品も伝統的に「headphones」と名付けてきましたが、今回はついに「Earbuds」というネーミングになりました。

 

本体はイヤホンとしてSoundSport Freeよりもコンパクトに引き締まりました。QuietComfort Earbuds(以下:QC Earbuds)はスタビライザー付きのStayHear Maxイヤーチップが装着されていると少し大きく見えるかもしれませんが、筐体を口元に向かって少し湾曲させて、顎のラインにピタリと沿うスマートなデザインとしています。左右の耳に装着した状態で、イヤホンが飛び出て見えないように気を配ったデザインには好感が持てます。

↑左がSoundSport Free、中央、右が新製品のQuietComfort Earbuds、Sport Earbuds。ケースのサイズ感は大きく変わりました

 

↑同じく左がSoundSport Free。デザインが異なるため側面からのサイズ比較は大差がないように見えます

 

↑左のSoundSport Freeはノズルの先端から側面パネルまでの長さが新製品よりもあるため、装着感や見栄えがだいぶ変わってくると思います

 

Sport Earbudsはノイズキャンセリング機能を搭載していませんが、そのぶん本体がさらにライトウェイトでコンパクトです。いよいよスポーツイヤホン感がしっかりと感じられます。

 

QC Earbudsはケースが少し大きめですが、Qi規格によるワイヤレス充電ができることを踏まえればなんとか持ちやすいサイズに収めたと思います。バッテリーの持続パフォーマンスはQC Earbudsが本体最大6時間、充電ケースでさらに12時間をプラス。Sport Earbudsは本体最大5時間、充電ケースでさらに10時間がプラスされます。

↑Bose QuietComfort Earbudsのイヤホンとケース

 

↑専用のStayHear Maxイヤーチップを装着して使います

 

Sport Earbudsは2万4200円、QC Earbudsは3万3000円という価格になります。それぞれスポーツタイプ、アクティブ・ノイズキャンセリング機能搭載タイプの完全ワイヤレスイヤホンとしてはプレミアムクラスの価格帯に位置付けられると思います。

 

ノイズキャンセリングの性能は「とても強力」

先にQC Earbudsのインプレッションから報告します。筆者は「QuietComfort3」から、あいだにいくつかの抜けはありますがボーズのノイズキャンセリングヘッドホンを長年愛用してきました。QuietComfortの名を冠するイヤホンのノイズキャンセリング性能が一番気になるところでした。

 

効果をひとことで表せば「とても強力」だと思います。ノイズキャンセリングの強度はAndroid/iOS対応の「Bose Music」アプリで、「0=ヒアスルー」も加えて“11段階”から選べます。最強レベルの「10」を選ぶと地下鉄のレール音、バスのロードノイズやまわりの人の話し声がすうっと聞こえなくなります。

↑Bose Musicアプリからヒアスルーも含む11段階でノイズキャンセリングのレベル調節ができます

 

↑ノイズキャンセリングの効果を3つプリセットとして保存。お気に入りとしてタッチセンサーリモコンから呼び出せます

 

一度自宅で本機を装着したまま掃除機をかけた時に吸引音がほぼ聞こえなくなって度肝を抜かれました。あいにく飛行機の中では試せていませんが、音楽をかけていなくてもノイズキャンセリング効果を有効にできるので、機内で仮眠したい時などにも重宝しそうです。

 

アプリでノイズキャンセリングの効果を段階的に変えていっても鼓膜を突くような不快なプレッシャーやノイズ感が感じられません。本機を2週間ほど試用しましたが、消音効果により音楽リスニングに違和感を感じることはありません。

 

ヒアスルー機能は、外音を取り込む量がソニーのWF-1000XM3やパナソニックのRZ-S50W、そしてアップルのAirPods Proなどの製品に比べるとやや“控えめ”かもしれません。

 

Bose Musicアプリによる設定、本体リモコンの操作もシンプル

サウンドはやや中低域の存在感が厚めではありますが、ビートに瞬発力と軽やかさがあり、ロックやEDMはアップテンポな曲を軽快に響かせる筋力があります。深く沈む低音をしっかりと鳴らし切るパワーのあるイヤホンです。

↑QC EarbudsのサウンドをiPhone 11 Proにペアリングして試聴しました

 

ボーカルは肉付きが良く輪郭の描き込みも力強く立体感が豊かです。とても温かみが感じられるサウンドなので、お気に入りのボーカリストの歌唱にゆっくりと耳を傾けたい時に最適なイヤホンでしょう。

 

Bose Musicアプリはユーザーインターフェースがとても簡潔にデザインされています。音楽再生やハンズフリー通話は本体側面のタッチセンサーから行います。右側面をダブルタップすると音楽の再生と一時停止、左側をダブルタップすると、アプリであらかじめ登録した好みのノイズキャンセリングレベルを3件まで登録して、使う場面によって切り換えることができます。

 

左側の長押しで「ショートカット」として「バッテリー残量の音声確認」かまたは再生中楽曲の「トラック送り」が操作できます。ソフトウェアアップデートなどによって機能を追加してもらえる余地がもしあれば、イヤホンからボリュームのアップダウンとトラック戻しもできるようになるとありがたいと思います。

 

しっかりとしたノイキャン効果を求める人に最適

QC Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能の効果がとても明快に感じられる完全ワイヤレスイヤホンです。ガッツリとメリハリを効かせたノイズキャンセリング機能をイヤホンに期待したいという人にオススメ。音質はややウォームでインパクトが強めに感じられるかもしれませんが、長く音楽を聴いても疲れにくいほどの情報量もしっかりと感じられます。動画やゲームコンテンツの音声を楽しむイヤホンとしても最適だと思います。

 

StayHear Maxは耳に挿入するノズルとハウジングの先端を包み込むように装着して、魚のヒレのようなフィンを一体成形している本機専用のイヤーチップです。他のイヤーチップとの互換性がないので、イヤーチップで好みの音質にカスタマイズして楽しむことはできませんが、S/M/Lサイズのイヤーチップにより装着感のアレンジができます。

↑3種類のサイズのイヤーチップでフィット感を調節できます

 

イヤホン本体はIPX4相当の防滴仕様です。StayHear Maxイヤーチップによるフィットを調整できれば耳元にピタリと固定されます。スポーツシーンでも大変使いやすいワイヤレスイヤホンだと感じました。

 

エネルギッシュなサウンドのSports Earbuds

Sports Earbudsはアクティブ・ノイズキャンセリング機能がないため、Bose Musicアプリのメニューもシンプル。完全ワイヤレスイヤホンは初めてという方でもすぐに馴染めると思います。イヤホンに内蔵するセンサーが着脱動作に合わせて、再生中の楽曲の自動再生・一時停止を切り換える「装着検出」は、QC EarbudsとSports Earbudsの両方が搭載している便利機能です。

↑さらにコンパクトなSports Earbuds

 

↑ワイヤレス充電には非対応ですが、プラス10時間のバッテリーを供給できる専用ケース

 

サウンドはやはり輪郭がややボールドに描かれる傾向にありそうですが、スポーツやアクティビティのシーンで体を動かしながら音楽を聴く場面では、ぐいっと体に染みこんでくるようなエネルギッシュなサウンドが心地よく感じられました。ボーカルの肉付きがとても良く聴きやすいです。

 

Sports Earbudsはスポーツイヤホンなんだからということで、本体の防滴仕様はQC EarbudsのIPX4相当を超えてきてほしかったところですが、そこをあえて無理しないのがボーズらしい気もします。サイドパネルはタッチセンサー方式のリモコンになっていて、感度のバランスが鋭すぎず鈍くなく、ちょうど良いです。

 

そしてトリプルブラックのモデルをレビューしておきながら恐縮ですが、筆者は明るいカラバリのバルティックブルー/グレースホワイトの方も身に着けていて元気があふれてきそうな良い色だと思います。

↑3色のカラバリが揃っています

 

QC Earbudsはボーズらしくノイズキャンセリング機能にメリハリを効かせて、厚みのあるサウンドを聴かせてくれるキャラクターの立った完全ワイヤレスイヤホンです。スポーツシーンでも使いやすい防滴仕様なので、今後かなり人気が出そうです。もしも体を動かすときにはより小さくて軽いイヤホンの方がいいという方は、店頭などでSports Earbudsを試着してから、どちらを選ぶべきかじっくりと吟味してください。

 

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空中浮遊スピーカー、ってオシャレすぎでしょ!? この夏チェックしておきたいイケてるスピーカー4選

テクノロジーの進化は音楽の世界にも恩恵をもたらし、コンパクトながらハイクオリティのサウンドを奏でるスピーカーが続々と登場しています。とはいえ家電量販店に行くと、あまりに種類が多くて悩んでしまいます。そこで今回は、今チェックしておきたいイケてるスピーカー4選をご紹介。アウトドアシーンでも活躍するポータブルタイプや、見る人を釘付けにする先進的なフォルムのスピーカーなどをピックアップしました。これからは周辺機器にもこだわって音楽を聴いてみてはいかが?

 

出典画像:日本ポステック 公式サイトより

 

[その1]

軽量コンパクトかつ本格仕様!

出典画像:Bose 公式サイトより

Bose
SoundLink Mini Bluetooth speaker II
わずか680gという軽さで、バッグに入れて持ち運ぶのにも便利な小型スピーカー。薄型のデザインは置き場所を選ばず、重心が低いので倒れる心配もありません。1回の充電で約10時間の再生が可能。家で使う場合は「充電クレードル」に乗せておけば音楽を聴きながら充電できるので、電池の残量を気にせず外に持ち出せます。

 

<注目ポイント>
・重量はわずか680g
・1回の充電で約10時間の再生が可能
・Bluetoothデバイスを8台まで記憶
スピーカーに搭載された低音用ユニット「デュアルパッシブラジエーター」によって、小型化と豊かな低音再生を両立。さらにBluetoothデバイスは8台まで記憶できるため、家族や友人などのスマートフォンやタブレットにも簡単に切り替えられます。

 

[その2]

耳元に直接響いて圧倒的な臨場感を演出

出典画像:ソニー 公式サイトより

ソニー
ウェアラブルネックスピーカー SRS-WS1
首にかけて音楽を楽しめる一風変わったフォルムのスピーカーです。スピーカー開口部から放射状に音が広がるソニー独自のボディ構造により、これまでにない音場と振動体感を実現。映画やライブ映像、ゲームの視聴などでは、まるでその場に居るような気分になれます。

 

<注目ポイント>
・首にかけて使えるスピーカー
・耳元で響く大迫力サウンド
・長時間の使用でも快適な形状
ワイヤレスなので、スピーカーを首にかけたまま移動しても問題ありません。また首周りのラインに沿ったアーチ形状とインナークッションにより、長時間の使用やラフな姿勢でも快適。大きな音を出しにくい時間帯や住環境でも音が耳元で響くので、周囲を気にせずいつでも大迫力サウンドを楽しめます。

 

[その3]

世界屈指のアンプメーカー・Marshallのオシャレなスピーカー

出典画像:Marshall 公式サイトより

Marshall
STANMORE BLUETOOTH
Marshall特有のギターアンプデザインを踏襲した、インテリアとしても映えるスピーカーです。Bluetoothによる無線接続だけでなく、3.5mmカールコードケーブルを使った有線接続にも対応。コンパクトながらパワフルなステレオスピーカーで、クリアな中・高音と迫力の低音を再生します。

 

<注目ポイント>
・ギターアンプのようなオシャレなデザイン
・無線・有線の両方に対応
・3種類のカラーバリエーション
カラーバリエーションは、ブラック・クリーム・ブラウンの3種類を展開。音楽をカスタムコントロールする「インタラクション・ノブ」は、ロックンロールの黄金時代を髣髴させるレトロなデザインに仕上げられています。

 

[その4]

SF映画のような未来的デザイン!

出典画像:日本ポステック 公式サイトより

ASWY
AirSpeaker2
磁力の力で空中浮遊しながらサウンドを出力するBluetoothスピーカー。下部の台座には電磁石が内蔵されており、電源接続することで上部のスピーカー本体と磁力の反発を起こします。SF映画に登場するようなインパクトのある見た目に、誰もが驚くでしょう。

 

<注目ポイント>
・空中浮遊するスピーカー
・クリアで立体感のあるサウンド
・台座部分からの非接触給電
スピーカー本体を浮遊させることで床などへの共振が限りなくゼロになり、クリアで立体感のあるサウンドを実現しています。また上部のスピーカー本体にはバッテリーが内蔵されていますが、台座部分からの非接触給電によって充電が可能です。

“音だけじゃない”その個性は新時代の幕開けか? 音楽をさらに楽しめる一風変わったスピーカー4選

音楽を彩るアイテムとして、スピーカーなどの周辺機器にはこだわりたいもの。近ごろはスマートフォンの進化に伴い、スピーカーの機能やデザインも大きな変貌を遂げています。そこで今回は、一風変わったスピーカー4選をご紹介。思わず欲しくなってしまう魅力あふれる逸品をピックアップしているので、ぜひチェックして下さい。

出典画像:ダルトン 公式サイトより

 

[その1]

音楽に合わせて踊ってくれる!?

出典画像:ソニー 公式サイトより

ソニー
Smart Bluetoothスピーカー BSP60

Bluetoothでスマートフォンに接続すると、音声で操作できるワイヤレススピーカー。話しかけると音楽の再生以外にも天気やスケジュール、メッセージなどを読み上げてくれます。さらにスマートフォンと連動させて、スピーカーで通話することも可能。着信時はスピーカー本体をタッチして通話に切り替えれば、ハンズフリーで相手と会話できます。ビジネスシーンでも電話会議などで活躍してくれそうです。

 

<注目ポイント>
・Bluetooth接続で音声操作が可能
・ハンズフリー通話に対応
・音楽に合わせたアクション機能も搭載
楽曲に合わせてスピーカー本体がアクションする機能を搭載。スピーカーカバーが動いてLEDライトがシンクロするほか、本体が回転したり前進するなど多彩な動きを披露します。ペットロボットのように身近な存在として楽しめるかも。

 

[その2]

首にかけて楽しめるスピーカー

出典画像:BOSE 公式サイトより

BOSE
SOUNDWEAR COMPANION SPEAKER

ヘッドホンのように周りの音を遮断せず、首にかけるだけで楽しめるウェアラブルスピーカーです。Bluetooth接続によるワイヤレス仕様なので、持ち運びもラクラク。自由に調整できる形状固定ワイヤーは、首や肩の形に合わせてぴったりフィットします。着信を振動でお知らせしたり、通話や「Siri」などにも対応します。

 

<注目ポイント>
・形状固定ワイヤーで首や肩の形にフィット
・アプリと連動させて設定のカスタマイズが可能
・多彩なデザインのオプションカバー
「BOSE CONNECT」のアプリを連動させれば、設定のカスタマイズなど様々なコントロールができます。またオプションのカバーは、サウンドに一切影響を与えないよう設計。静電気を防ぐため、髪の毛や糸くずを寄せつけません。どんな方向にも伸縮するので、身体にぴったりフィットしてくれます。

 

[その3]

電源いらずのオシャレなスピーカー

出典画像:ダルトン 公式サイトより

ダルトン
GLASS SOUND EXPANDER

蓄音機のようなホーンを搭載した特徴的な形のスピーカー。電源を必要とせず、本体の振動を使って音を増幅します。スマートフォンやポータブルオーディオプレーヤーを乗せるだけのシンプル仕様も特徴。ガラス製なのでインテリアとしても存在感を発揮してくれそうです。

 

<注目ポイント>
・ガラス製のオシャレなデザイン
・電気を必要としないエコスピーカー
・持ち運びにも適したコンパクトサイズ
電気を使わないため、これからの季節はアウトドアシーンなどでも役立ちます。オシャレなデザインゆえにまわりの目線を独り占めしてしまうかも。コンパクトサイズで持ち運びにも適していますが、割れないようにだけ気をつけましょう。

 

[その4]

使い方無限大? 進化し続けるスマートスピーカー

出典画像:Amazon 公式サイトより

Amazon
Amazon Echo

大きな注目を集めるスマートスピーカーですが、「Amazon Echo」はその先駆けともいえる存在。7つのマイクによる優れた音声認識機能を誇り、騒音のある場所や離れたところからでもしっかり声を聞きとってくれます。また搭載されるAIアシスタント「Alexa(アレクサ)」に対応した電化製品や赤外線コントローラーがあれば、自宅で使用しているテレビやエアコン、扇風機なども声で操作できます。

 

<注目ポイント>
・優れた音声認識機能
・対応製品を駆使すれば自宅のスマートホーム化も可能
・新しい機能・スキルが続々と追加中
「Alexa」の大きな特徴は、現在も新しい機能やスキルが続々と追加されていることです。個人でも独自の機能を追加できるので、上手く使えば利便性はさらにアップ。ちなみにAmazonプライム会員の様々なサービスとも連携しており、100万曲以上の楽曲が聴き放題の「Prime Music」は追加費用なしですぐに利用できます。

イヤホンなのに音楽が聴けない? ボーズが睡眠用イヤホン「Bose sleepbus」を発表

現代人の心のストレス、体の病は「不眠」にも起因しているといわれています。特に人口が密集する都市部に暮らしている方は、日々様々な種類の騒音に囲まれがちなので、不眠・寝不足に悩まれやすいともいえるのではないでしょうか。

 

これまで不眠への対策としては食生活を改善したり、寝付きを良くするためのサプリメントや薬剤を採り入れる方法が一般的だったかもしれません。今回筆者はアメリカの人気オーディオブランドとして知られているボーズが「睡眠改善をサポートするイヤホン」という、目の付け所が斬新なスマートデバイスを開発したと聞いて、ニューヨークで行われた新製品発表会を取材してきました。

 

↑心地よい眠りをサポートしてくれるイヤホンを多くの人々が待ち望んでいるであろう、大都市・ニューヨークでボーズの新製品発表会が開催されました

 

音楽を聴けない睡眠用イヤホンとは?

ボーズが発表した新製品は「Bose noise-masking sleepbuds」という、見た目には完全ワイヤレスイヤホンのかたちをした画期的なデバイスです。円形のケースのフタをスライドさせて開けると、中からとても小さなイヤホンがふたつ顔をのぞかせます。ボーズからは音楽リスニング用の完全ワイヤレスイヤホン「Bose SoundSport Free wireless headphones」が既に発売されていますが、こちらの新製品はサイズが一回り以上もコンパクトで軽いのが特徴です。

 

↑完全ワイヤレスイヤホンのようなルックスの「Bose noise-masking sleepbuds」。アルミケースがとてもスタイリッシュです

 

このBose noise-masking sleepbuds(以下:Bose sleepbuds)は、どんなことができる製品なのでしょうか。ボーズの新製品開発チームでシステムエンジニアとして活躍するダニエル・リー氏に訊ねてみました。

 

↑ケースから取りだしたイヤホンはとてもコンパクト。片方の質量は約14g

 

Bose sleepbudsはボーズが新たに開発した「ノイズマスキングテクノロジー」を搭載した入眠サポート用のイヤホンです。ケーブルのない完全ワイヤレスイヤホンのデザインによく似たBose sleepbudsの本体にはフラッシュメモリーが内蔵されていて、10種類の「sleeptrack」がプリインストールされています。使用時にはまず本体を両耳に装着して、BLE(Bluetooth Low Energy)に対応するiPhoneまたはAndroidスマホとペアリングします。

 

↑専用アプリ「Bose Sleep」のシンプルなメインメニュー

 

スマホに専用アプリ「Bose Sleep App」をインストールしておくと、10種類の音源選択やボリューム操作、目覚ましやスリープタイマーなど本機の機能が設定できるようになります。ちなみに10種類のsleeptrackとは「いびき」や「ざわつく人の声」「交通騒音」など、不眠の原因になりがちな生活ノイズを効果的にマスキング(打ち消す/覆い隠す)するためにボーズが独自に開発した技術に基づいて作られた特殊な音源です。

 

↑アプリには10種類のsleeptrackがプリインストールされています。今後ソフトウェアのアップデートによって、新しいトラックが次々と追加される予定なのだとか

 

Bose sleepbudsはイヤホンの形をしていますが、ユーザーが好きな音楽を聴くためのものではありません。スマホとペアリングしてアプリから操作するように設計されていますが、Bluetooth接続はイヤホンをリモコン操作するためのものでしかなく、スマホから音楽をストリーミング再生したり、楽曲ファイルをイヤホンの内蔵メモリーに転送・保存して聴くといった使い方はできません。「なぜならノイズマスキングとは科学であり、単にイヤホンを装着してリラックスできる音楽を再生するだけでは心地よい睡眠をサポートすることができないからです」とリー氏が本機ならではの仕様の理由を説明しています。

 

また、ボーズといえば独自のアクティブノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンやヘッドホンがあまりにも有名ですが、Bose sleepbudsに搭載されているのはノイズキャンセリング技術とは異なるものです。

 

「昼間に目の覚めている状態で生活している時に、周囲のノイズを消して集中力や生産性を高めるためにはQuietComfortシリーズのような当社のアクティブノイズキャンセリング技術を搭載したオーディオ機器が有効かもしれません。でも、夜間に眠るときには必ずしもそうではありません。静かな環境の中できこえてくるノイズの性質を理解して、より効果的なノイズマスキングを実現することに私たちボーズの開発チームは注力してきました」(リー氏)

 

↑Bose sleepbudsの開発に携わったシステムエンジニアのダニエル・リー氏

 

リー氏によれば、QuietComfortシリーズのようなアクティブノイズキャンセリングヘッドホンは、継続的に響いているロードノイズやファンノイズのような低域付近の不快なノイズを打ち消す効果には優れているものの、独自のアルゴリズムはいびきや人の声を消すためには設計されていないそうです。

 

またQuietComfortシリーズはそもそも音楽を聴くためのポータブルオーディオ製品なので、大型のバッテリーにDSP、より強力な通信用モジュールなどを搭載する必要があります。そのためサイズが大きくなってしまうので、飛行機に乗って旅する時など一時的に静かな環境を得ることには向いているものの、耳や頭に装着して毎日ベッドで眠る時に使うデバイスとしては最適ではありません。

 

ボーズが得意とする「音」まわりの研究技術を活かしながら、睡眠をサポートすることに特化したイヤホンを、「Comfortable(快適)・Efficient(高効率)・Effective(効果的)」であることを重視して作った製品がBose sleepbudsなのです。だからこそのこのサイズ感、シンプルな操作性が実現できたのだといえそうです。

 

装着していることを忘れそうなほど快適

今回筆者もニューヨークのホテルで開催された発表会のデモンストレーション会場でBose sleepbudsを体験してきました。

 

↑筆者もデモンストレーションを体験してみました。日本で発売されるときにも効果を事前に体験できるスペースができるといいと思います

 

イヤホンは確かにびっくりするほど小さいです。最近のボーズのイヤホンを使っている方にはお馴染みのStayHearシリーズのシリコンイヤーチップは本機専用に作られている「StayHear+ Sleep tips」。柔らかくて、耳のくぼみにぴたりとフィットする装着感がとても快適です。

 

↑ダミーヘッドに装着。スタイルはこんな感じになります。スタビライザー付のイヤーチップがしっかりとしたフィット感を実現します

 

イヤーチップを外してみると、本当にここにバッテリーや電気回路などが入っているのか不思議に感じるほどのサイズ感。例えとして適切かどうかわかりませんが、M&M’sのチョコレートひと粒ぐらいの大きさです。耳に着けてみても、イヤホンを装着している実感がすぐに消えてしまうほど体に馴染んでしまいます。ベッドに寝転んでもみましたが、イヤホンがゴツゴツとする不快な感触もありません。

 

↑イヤーチップを外してみたところ。本体はとても小さい

 

↑本体は1ペニーコインぐらいの1cm四方のサイズ感

 

↑内部構造はとてもシンプル。ボーズのイヤホン製品としては初めてBA型ドライバーが採用されています

 

 

気になる騒音だけをマスキング

デモンストレーションではスピーカーを使って周囲にいびきや生活騒音を擬似的に発生させた環境の中で、数種類のsleeptrackの効果を試すことができました。いびきに対しては「Rustle:木々のざわめき」、生活ノイズに対しては「Downstream:川のせせらぎ」など、それぞれに最適なsleeptrackを再生すると、不思議と気になるノイズだけが効果的にマスクされます。

 

イヤホンのメモリーに内蔵されている音源は、それぞれに尺が32秒ほどと短くデータ容量の小さなファイルをループ再生する仕組みになっています。リー氏は「寝ている間もずっと再生しておけば、不意に発生したノイズで目が覚めてしまうこともなく安心して眠っていただけると思いますが、反対に音が鳴り続けていることが気になるという方のために、一定時間で再生をストップするスリープタイマーも用意している」と解説。繰り返しになりますが、本機が搭載するノイズマスキングテクノロジーはアクティブノイズキャンセリング機能ではないので、マイクで周囲の音を解析してノイズを打ち消すようなことはしません。sleeptrackの再生音量も眠る前にあらかじめ心地よいレベルに設定しておく必要があります。ユーザーにとって複雑に感じられる機能は搭載していないので、シンプルに使いこなせるところがBose sleepbudsの良い所だと思います。これなら私も習慣的に使えそうだと感じました。

 

↑アラーム機能なども備える

 

Bose sleepbudsは北米・カナダから先行して6月21日に発売されました。アメリカでの販売価格は249.95ドル(約2万7500円)。日本での発売は今年の秋を予定しているそう。

 

いくら装着感が安定しているとはいえ、寝ている間に身に着けて使う製品なので、もしかすると朝目が覚めたら何かの拍子でイヤホンが耳から外れていて、どこにいったか見当たらなくなることもあるかもしれません。その場合はイヤホンを“買い直し”することもできます。ただ左右のペアリングをあらかじめ済ませた製品が必要になるので、片方ずつではなく両方を同時に買い直すかたちになります。価格は162ドル(約1万7900円)を予定しています。

 

音質や消音効果が音を鳴らしてすぐにわかるノイズキャンセリングイヤホン・ヘッドホンとは少し毛色の違う製品なので、ノイズをマスキングしてくれるイヤホンの効果がどれほどのものなのか、Bose sleepbudsに興味を持った方々が体験して購入を決められる機会が数多く設けられると良いですね。また秋の日本発売までに、より詳しい体験レポートなどもお届けできればと思います。

ワンプッシュするだけで生ビールのおいしさ!? 花見で役立つ便利グッズ4選

春の恒例行事といえば桜を眺めながらお酒を嗜む「花見」。最近では、より花見を盛り上げるためのグッズが多数登場しています。そこで今回は、花見で役立つ便利グッズ4選をご紹介。花見には欠かせない「ビール」をおいしくするアイテムや、快適に花見が楽しめるテーブル&椅子をピックアップしたので、今年の花見にぜひとり入れてみてください!

 

出典画像:「どこでもイース」公式サイトより
出典画像:「どこでもイース」公式サイトより

 

ワンプッシュするだけでおいしいビールに変化

出典画像:「泡マスター」公式サイトより
出典画像:「泡マスター」公式サイトより

日本炭酸瓦斯
泡マスター
店で提供されるビールのような滑らかな飲み口を実現する「泡マスター」。本体に付いている「泡付けノズル」をビールに差し込みワンプッシュすると、炭酸ガス(CO2)が送り込まれてきめ細かな泡に変化します。長さは120mmとコンパクトサイズなので、持ち運びがラクチン。お酒を楽しむ花見のシーンで大活躍するグッズです。

 

<注目ポイント>
・ワンプッシュするだけで“きめ細かな泡”に変化
・第2、第3のビール、ノンアルコールビールにも使用可能
・ビールのおいしさが長持ち
ビールだけでなく第2、第3のビール、ノンアルコールビールにも対応。特に発泡酒の場合泡立ちの弱さが目立ちますが、「泡マスター」があれば一瞬にして滑らかな口当たりになります。また泡がビールの酸化を防いでくれるので、おいしさが長持ちする点も魅力的。

 

まるで生ビールのような味わいを堪能できる

出典画像:「豊國工業」公式サイトより
出典画像:「豊國工業」公式サイトより

豊國工業
BEERSMOOTHER Ⅱ
豊國工業の「BEERSMOOTHER Ⅱ」は、日本の市販缶ビールに取り付けるだけで美しい泡が味わえる「泡立て機」。キャップ部分に多孔質の信楽焼きを採用しているため、ビールを注ぐと泡の発生量が増えます。さらに、泡の消失速度も遅らせるのでクリーミーな泡をキープ。「まるで生ビールのような味わい」を花見の席で堪能しましょう。

 

<注目ポイント>
・缶ビールに取り付けるだけでOK
・泡の発生量が増加&クリーミーな泡をキープ
・直接口をつけて飲むことも可能
使用方法は本体を缶の上にかぶせて、斜めにビールを注ぐだけ。陶器部分は乾燥していないと泡立ちが悪くなる場合があるので、洗った際はしっかりと乾かすのがポイントです。直接口をつけて飲むこともできるので、手軽にワンランク上の味を満喫してくださいね。

 

花見を“音楽”で盛り上げよう!

出典画像:「BOSE」公式サイトより
出典画像:「BOSE」公式サイトより

BOSE
SoundLink Micro Bluetooth speaker
コンパクトなサイズなのに迫力のサウンドを実現してくれる「SoundLink Micro speaker」。高い耐久性と防水性を備えており、待ち運びに便利なシリコン製ストラップも搭載しています。同商品を花見に持っていけば、より盛り上がること間違いなし!

 

<注目ポイント>
・超小型スピーカーなのに迫力のサウンド
・高い耐久性と防水性
・「Bose Connectアプリ」を使用すればBluetooth接続が可能に
背面のストラップを使用すれば、リュックやクーラーボックスなどに取り付けられます。ストラップは頑丈に設計されているため、着脱をいくら繰り返しても緩みません。「Bose Connectアプリ」と併用すると“Bluetooth接続”が可能に。アプリの「パーティモード」は2台のスピーカーと接続できるので、ライブ会場のようなダイナミックな音が楽しめますよ。

 

テーブル&椅子を即席で用意できる段ボールセット

出典画像:「どこでもイース」公式サイトより
出典画像:「どこでもイース」公式サイトより

エコス
どこでもイース お花見4人席
花見を快適に満喫できる、段ボール製のテーブル&椅子セット「どこでもイース お花見4人席」。従来の花見スタイルのようにレジャーシートに座らず、靴を履いたまま花見を楽しめるので地面からの冷えを軽減できます。座布団やひざ掛けがあれば、さらに冷え対策は万全。寒さに備えるのも花見の大切なポイントですからぜひ活用してみましょう!

 

<注目ポイント>
・靴を履いたまま花見ができるテーブル&椅子キット
・地面からの冷えを軽減
・持ち運びがラクラク
レジャーシートの上で花見をすると「飲み物が倒れやすい」「脱いだ靴が散らかる」といったデメリットがあります。そこで同商品のテーブルや椅子を使用すれば、レジャーシート代わりに大活躍してくれるはず。またコンパクトサイズにまとまるので、持ち運びもラクチンです。靴を脱がずに花見をする「ニュースタイル」をとり入れてみてはいかが?