なぜ売れた? 「スマスピ」と「格安4K」ヒットの背景を専門家がバッチリ解説

様々なAV機器が登場した2017年。とくに、各種家電のハブとしても大きな可能性を秘めたスマートスピーカーの国内販売が開始され、話題になりました。また、ドン・キホーテは4KテレビやノートPCの常識を覆す低価格品をリリース。ここでは、この2つのトレンドを紹介するとともに、背景を専門家が解説。2017年あんまりAV機器に縁がなかったという人も、この記事を読めば2018年のトレンドにも追いつけるはず!

 

【私が教えます!】

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AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者から専門誌の編集を経て独立。製品レビューやAV専門誌での評論活動などを行っています。

 

 

音声認識技術の向上でスマートスピーカーが話題に

2017年に新たに登場し、一挙に注目が高まったAV機器といえばスマートスピーカーが挙げられます。その背景についてAV評論家の藤原陽祐さんはこう語ります。

 

「技術の向上によって話し言葉による操作がスムーズになった点がまず大きいでしょう。さらに成長中の音楽配信サービスもより活用しやすくなり、ユーザーの好みやシーンにマッチした音楽を快適に楽しめるようになりました」

 

スマートスピーカーは2017年12月時点で3つのプラットフォームが国内販売されていますが、その選び方を藤原さんに聞きました。

 

「アマゾンプライム会員なら音楽配信のPrime MUSICが使えるAmazon Echo、LINEのヘビーユーザーならClova WAVEがおすすめ。複数のユーザーで使うなら最大6人のアカウントを登録できるGoogle Homeがベストです」

 

【スマートスピーカーのココが空前絶後のヒット!】

価格が手ごろで話題性も高いことからから脚光を浴びました。今後スマートスピーカーを介して連携する家電が普及すれば、照明やエアコンやテレビなどの操作を音声だけで行えるようになります。

 

スマートスピーカーって何?

AIアシスタントを搭載したスピーカーのこと。音声認識機能を持ち、端末に向かって操作内容を話しかけることで、ニュースや天気予報の読み上げ、音楽の再生、連携する家電の操作などを行えます。

20180110_bln1_02↑リビングなどに置いて、やりたいことを話しかけるだけで操作できる手軽さも魅力です

 

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Google

Google Home

実売価格1万5120円

Googleアシスタントを搭載し、Googleカレンダーでのタスク管理やGoogle Play Music上の音楽再生が可能。スピーカー部分の素材やカラーを変えることのできるオプションを用意しています。

 

20180110_bln1_04↑音楽再生はGoogle Play Musicのほか、ストリーミング配信サービスのSpotifyも利用できます

 

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Amazon.co.jp

Amazon Echo

1万1980円

クラウドベースの音声サービスに対応。Amazon Musicの曲を再生したり、対応端末の操作などが可能なスキルと呼ばれる機能を追加したりできます。本体カラーは3色から選択可能で、別売りの交換用カバーも用意。

20180110_bln1_07↑コンパクトサイズのEcho Dot(写真・5980円)のほか、上位機種のEcho Plus(1万7980円)も揃います

 

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LINE

Clova WAVE

1万4000円※

AIアシスタント「Clova」を搭載。登録した相手に音声でLINEメッセージを送信したり、受信メッセージを読み上げたりできる点が最大の特徴。ストリーミング音楽再生はLINE MUSICに対応しています。

 

※:2018年1月31日までは、キャンペーン商品として「Clova WAVE + LINE MUSIC セット」を1万2800円で販売中。Clova WAVE(本体価格1万4000円)と「LINE MUSIC」(月額960円)12か月分がセットになっています

 

20180110_bln1_08↑バッテリーを搭載しているので、電源に接続していない状態でも利用可能です

 

初回出荷分が1週間で完売した格安4Kテレビの第2

「ドン・キホーテ 4Kテレビ」

6月発売の初代製品が5万円台で買える4Kテレビとしてブレイク、10月には第2弾も発売されました。追随して低価格4Kテレビを発売するメーカーも現れており、市場を牽引しました。

 

【ドンキ4Kテレビの「ココ」が空前絶後のヒット!】

なんといっても圧倒的な安さが魅力。画質や細かい機能などスペックにはそれほどこだわらず、低予算で話題の4Kテレビを手に入れたいという層の心をしっかりとつかんでヒットしました。

 

【価格革命を起こした初代】

6月発売の初代製品が4Kテレビの常識を変えた

6月発売の初代ドンキ4Kテレビは、初回出荷分の3000台が1週間で完売。追加生産分も即完売して話題に。国産メーカーの50型は10~20万円台が中心だった4Kテレビ市場に革命を起こしました。

20180110_bln1_11↑初代には東芝製のメインボードが使用され、「ジェネリックレグザ」とも言われました

 

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ドン・キホーテ

LE-5060TS4K-BK

5万9184円

6月に発売された50型4Kテレビの後継機。前機種から大きなスペックの変更はないものの、輝度が300カンデラから350カンデラに改良されたことで、より明るい環境でもクッキリと映像を楽しめるようになりました。

 

20180110_bln1_14↑幅はスタンド部を除いて約6.6cm。国産メーカーの4Kテレビと変わらない薄さで、リビングに置いたときもすっきり見えます

 

【プロはこう見た】

初代モデルがヒットした要因は、価格の安さと話題性の高さ。今後は、デザイン性や使いやすさなど、安さにプラスしたメリットがある製品も期待したいですね。(藤原さん)

 

他のメーカーも格安4Kテレビに続々参入

ドンキに追随するメーカーも増えています。ゲオはグリーンハウス製の50型4Kテレビを発売中。全国のゲオショップ約50店舗などで購入できます。

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グリーンハウス

GH-TV50A-BK

5万3784円

 

【モバイルPCも最強コスパ!】

PCでもドンキの価格破壊が話題に

ドンキ家電の価格破壊はテレビだけではありません。これまでの常識を覆すような格安のモバイルPCも話題となりました。

 

人気の2 in1タブレットが約2万円で手に入る

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ジブン専用PC&タブレット

2万1384円

0.1型Windowsタブレットと着脱式キーボードのセット。Officeモバイルを搭載しているので資料作成などにも活用しやすい。質量はキーボードを装着した状態で1180g。バッテリー駆動時間は約6.1時間となっています。

 

ついにノートPCにも格安アイテムが登場

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MUGAストイックPC

2万1384円

14.1インチのWindows 10ノート。機能を絞り込み低価格を実現する一方でディスプレイにはこだわり、フルHD表示に対応した高精細IPSパネルを搭載しています。メモリは2GBと少なめ。ネットや動画を気軽に楽しみたいライトユーザーにおすすめです。質量約1200g。バッテリー駆動時間は約7時間。

 

「スマスピ」と「格安4K」に共通しているのは、最新のトレンドを手ごろな価格で体験できること。2018年もバリュープライスのアイテムに要注目です!

話題のAIスピーカー、どれが買い?――GetNaviが贈るお悩み解決バラエティ番組「クラベスト」放送中!!

GetNaviと、アクトオンTV(J:COM 701ch.などで放送中)がタッグを組んだ新番組「クラベスト!」がスタートしました(毎月24日更新)。それでは早速第1回「AIスピーカー」のダイジェストをお届けします!!

 

クラベスト第1回「AIスピーカー」はコチラでご覧いただけます!

http://webcast.actontv.com/movie/1712kurabest.html?ref_e=qr

 

 

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MCはこの人
タレント ホリさん

木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、テリー伊藤などのネタでおなじみのモノマネ芸人。家電好き。

 

 

【今回のお悩み】話題のAIスピーカー、どれが買い?

 

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相談者・高島好美さん
神奈川県・横浜市で子どものための英会話教室とダンススクールを運営。子どもたちの夢の実現をサポートしている。

 

 

【3人の目利きがAIスピーカーをプレゼン】

 

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タレント 井上咲楽さん
太い眉毛がトレードマークの現役JKタレント。本企画にはSNSなどの情報を元に一般ユーザー代表として参戦。

【咲楽イチオシ】
音声でLINEを送れてバッテリー駆動なのも◎

LINE
Clova WAVE
1万4000円
※2018年1月31日までは、キャンペーン商品として「Clova WAVE + LINE MUSICセット」を1万2800円で販売中。Clova WAVE本体(本体価格1万4000円)と「LINE MUSIC」(月額960円)12か月分がセットとなっている

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AIアシスタント「Clova」を搭載。LINE MUSICを利用した音楽再生や天気予報の案内のほか、音声でLINEメッセージも送れる。バッテリー駆動にも対応しており、宅内の好きな場所で使用可能だ。

 

 

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女優・タレント 奈津子さん
芸能活動のかたわら、家電アドバイザー(エグゼクティブ等級)の資格を取得。家電の品評・執筆もしている。

【奈津子イチオシ】
連携する他社サービスはなんと250種類以上!!

Amazon.co.jp
Amazon Echo
実売価格1万1980円

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クラウドベースの音声サービス「Alexa」を搭載。「スキル」と呼ばれる拡張アプリが250種類以上あり、スマート家電の操作や飲食店でのテイクアウト注文といったサービスが利用できる。

 

 

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GetNavi編集長 野村純也
生活家電やデジタル製品の最新トレンド・新作情報に精通。GetNaviのプライドをかけて熱烈プレゼンを行う!

【野村イチオシ】
カレンダーなどGoogleの機能を存分に活用できます

Google
Google Home
1万5210円

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会話型アシスタント「Googleアシスタント」を搭載。「OK Google」をキーワードに、音声コマンドでスケジュ―ルの確認や情報の検索、音楽の再生などが行える。本体上部のタッチパネルでも操作可能。

 

100-101実_MG_0836g↑3人の目利きたちが実演を交えながらイチオシのAIスピーカーを熱烈アピール。それぞれのキャラクターや知識をフル動員したプレゼンに、ホリさんのモノマネを交えた鋭いツッコミが炸裂した

 

 

LINEは月額500円で4000万曲が聴き放題!

ホリ この番組では、欲しいモノがあるんだけど何を買えばいいのかわからない、そんな方のために最強の目利きたちがイチオシの逸品をプレゼンします。記念すべき第1回目の相談者は、横浜からお越しの高島好美さん!

 

高島 よろしくお願いします。

 

ホリ さて、高島さんはAIスピーカーが欲しいそうですが?

 

高島 はい。いま、子どもたちに英会話やダンスを教えるスクールを経営していて、その現場で使ってみたいなと思いました。ただ、あまり詳しくないので、どういったことができるのか知りたいです。

 

ホリ なるほど! では早速、高島さんにオススメのAIスピーカーを目利きの皆さんにプレゼンしてもらいましょう。トップバッターは、咲楽ちゃん! というか、家電の知識がほとんどないみたいだけど、大丈夫なの?

 

咲楽 お任せください! 全国のユーザーの声をネットで集めて、高島さんにピッタリな商品を見つけてきました。

 

ホリ 人のふんどしで相撲を取るってヤツね(笑)。そんな咲楽ちゃんがイチオシの商品とは?

 

咲楽 LINEのClova WAVEです。オススメの理由は、まず「LINE MUSIC」が使えるという強み。月額500円(ベーシックプラン月額500円{Android端末のみ}の場合)で4000万曲以上が聴き放題なんですよ~♪

 

ホリ 4000万曲も! それだけの曲があったら、ダンス教室で相当役に立つんじゃないですか?

 

高島 そうですね。みんなの踊りたい曲が絶対に見つかりそう

 

咲楽 もうひとつ、ぜひ知っていただきたいのが「LINE」アプリとの連携。なんと、本体に話しかけることで、新着トークの読み上げや返信が行えるんです!

 

高島 へ~。LINEを使っている生徒は多いので、連絡事項をやりとりするのにいいかも。

 

ホリ (テリー伊藤のモノマネで)初めてにしてはよくやった! でもね、こんなに便利なの使ってたら、バカになっちゃうよッ!!

100-101実_MG_0773g↑ダンス教室で超使える1台です!! と咲楽さん

 

 

シェア1位のAmazonか聞き分け上手なGoogleか

ホリ 続いては、“家電女優”として活躍中の奈津子さん!

 

奈津子 家電アドバイザーの資格を持っている私のオススメは、Amazon Echoです。

 

ホリ へー、Amazonも出してるんだ。

 

奈津子 実はAIスピーカーの元祖がこの商品でして、アメリカでのシェアは実に70%! 2017年11月の日本上陸時点で提携パートナーは100社を超え、250種類以上の「スキル」が利用できます。例えば飲食店を探すとき、エリアと料理のジャンルを言えば、「食べログ」のオススメ店を音声で案内してくれます(同じ検索結果をスマホのAlexaアプリでも確認可能)。

 

ホリ (キムタクのモノマネで)奈津子、お前マジでスゲェよ。

 

奈津子 もちろんAmazon製なのでショッピングサービスも充実。プライム会員であれば、話しかけるだけで注文や買い物リストへの追加、過去に買った商品の再注文が簡単に行なえます

 

高島 いいですね! 生徒数が多いので普段からAmazonで消耗品をたくさん買うんですよ。それをいちいちPCで注文しなくてよくなるのは、すごく惹かれます。

100-101実_MG_0779g↑Amazonでのショッピングがラクラク!! と奈津子さん

 

ホリ 最後は「GetNavi」の野村編集長。雑誌の看板を背負っての参戦ですから、かなりのプレッシャーなんじゃないですか?

 

野村 はい、家電のプロですから絶対に負けるわけにはいきません!そんな私がオススメするのは、Google Homeです。

 

ホリ 出ました、天下のGoogle! その特徴は?

 

野村 こちらは音声認識の精度が非常に高く、最大6人までの声を聞き分け可能です。そして、高島さんにうってつけなのが、言語設定を英語にすることも可能な点。

 

高島 へー! 英会話教室で使うのにぴったりですね。

 

野村 そして、Googleカレンダーとの連動でタスク管理も行え、その日のスケジュールなどを音声で教えてくれます。

 

ホリ なにそれ、“秘書”じゃん!う~ん、甲乙つけがたいですね。高島さんのジャッジやいかに!?

100-101実_MG_0791g↑英語で早口言葉も言えちゃうんです、と力説する野村編集長

 

 

【結論】
相談者・高島さんが選んだのはコチラ!

Google
Google Home

100-101実_MG_1500g

「普段から使っているGoogleカレンダーのスケジュール管理がさらに便利になるのと、英語で会話できるのが決め手でした。これ1台で、スタッフ1人分くらいの働きをしてくれそう!」(高島さん)

 

information

ビックカメラ 新宿西口店では「クラベスト!」コーナーを展開中!!

101kae実新宿西口店

ビックカメラ 新宿西口店(東京)では、「クラベスト!」の特設コーナーを展開中。番組内で紹介された製品が展示されており、自由にじっくりお試しできます!
※今回紹介したアイテムからはGoogle HomeとLINE Clova WAVEをお試しいただけます(Amazon Echoは展示されていません)

 

ビックカメラ新宿西口店

http://www.biccamera.co.jp/shoplist/shop-016.html

 

ビックカメラのネットショップ「ビックカメラ.com」はコチラ!

https://www.biccamera.com/bc/main/

LINEでメッセージのやり取りや通話をしたり、手軽に音楽を楽しめたり――Clova Friendsだからできることを徹底解説

LINEのオリジナルキャラクター、ブラウンとサリーをモチーフにした、とびきりキュートでコンパクトなスマートスピーカーが登場! スマホを持たない小さな子どもでも、手軽かつ安全に使えるのがウリだ。

 

小さい子どもだけでなく高齢者の利用にもオススメ

一般的にスマートスピーカーを使ってできることと言えば、音楽ストリーミングサービスの利用や天気・ニュースの読み上げなどが挙げられる。Clova Friendsはそれらの“基本性能”を備えつつ、さらにコミュニケーションツールとしての価値を高めたユニークなスマートスピーカー。多くの人が利用するLINEの機能を単体で使えるのがメリットだ。

 

Clova Friendsには、LINEの「家族アカウント」を設定可能。この友だちとして追加したアカウントには、スピーカーに「Clova,×××(設定した友だちの呼び名)に〇〇〇ってLINEして」と話しかけるだけでメッセージを送信できるのだ。また、メッセージの受信も可能。「Clova,LINE読んで」と言えば、読み上げてくれる。さらには、LINE無料通話の発信にも対応し、「Clova,×××に電話して」と言えば、スピーカーを通して会話が可能。すなわち、スマートフォンを介さずに、LINEのコミュニケーションが行えるというワケだ。LINEメッセージのやり取りや通話ができるのは、友だち登録した相手のみなので安全だ。

 

小さい子どものいる家族のコミュニケーションツールとしてだけでなく、高齢でスマホを扱うのが難しくなった親や祖父母へのプレゼントとしてもオススメしたい。

 

 

【ココに注目!】

Clova Friendsだからデキるコト

Clova Friendsでは、LINEならではの便利なサービスをたっぷりと活用できる。ほかのスマートスピーカーにはない機能をチェックしよう。

 

1.LINEメッセージの送信や受信メッセージの読み上げ

あらかじめ専用アプリで登録したLINE友だちに、声をかけるだけでメッセージを送信できる。Clova Friendsで受信したメッセージの読み上げも可能だ。

 

2.友だちのスマートフォンにLINE無料通話で発信

LINEで友だちになっている相手のスマートフォンへの発信が可能。無料で通話することができる。

 

3.LINE MUSICの利用がセットとなった特価で購入

単体では8640円だが、期間限定で6750円のLINE MUSICセットを販売。同サービス(月額960円)が6か月無料で聴き放題のクーポンカードが付属する。

 

4.Wi-Fi環境があればどこへでも持ち出せる

バッテリーを内蔵するためコンセント不要で、しかも片手で持ち運べるコンパクトサイズ。Wi-Fiが利用できる場所なら、家じゅうどこでも使えるのが便利だ。

 

 

Clova Friendsはこんなこともデキる!

LINEのサービスだけでなく、Clova Friendsはaスマートスピーカーとしての基本性能も優秀。デキることをまとめた!

天気予報やニュースの読み上げ

「Clova, 今日の天気は?」と話しかければ、天気や降水確率を教えてくれる。「Clova, ニュースを教えて」でLINE Newsに基づいた最新ニュースの読み上げにも対応。ニュースのジャンルの指定も行える。

 

童話や昔話、落語の読み上げ

「ももたろう」や「シンデレラ」など有名な童話や昔話50話の読み上げに対応するのはユニーク。小さな子どものいるユーザーなどには特にオススメの機能だ。大人向けに、落語の再生もできる。

 

カレンダーの予定の読み上げ

ClovaアプリからユーザーのGoogleアカウントをひもづける設定をしておけば、そこに入力した予定を読み上げてくれる。「Clova, 今日/明日/来週の予定を教えて」などと話しかければOKだ。

and more!
LINE
Clova Friends
6750円(LINE MUSICセット)

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独自の音声アシスタントClovaを搭載。「Clova」をウェイクワードとして、音楽再生、ニュースや天気の読み上げなどに対応する。家電(テレビ・照明)の操作は非対応だが、それ以外の機能はWAVEと同等で、LINE無料通話の発信が行える点は優位だ。

 

 

20171221_ashida01↑2基のマイクは耳部分に。背面にマイクミュート、Blueto oth、音量調整ボタンを備える

 

 

20171221_ashida02↑耳はないがマイクは頭部に備える。ブラウン同様に口部分で音楽の再生/停止ができる

 

対応:OS Android 4.4以上/iOS 9.0以上
サイズ: φ72×H170.3㎜(BROWN)
質量 :378g
バッテリー:2850mAh

 

 

LINEClova WAVE
1万2800円
(LINE MUSICセット)

 

HyperFocal: 0

20Wスピーカーで高音質再生を堪能!
赤外線による家電操作に対応するClova搭載スピーカー。Clova Friendsより大型のスピーカーユニットを内蔵し、高音質再生を楽しめる。LINE MUSICの聴き放題は12か月だ。LINE無料通話には非対応。

 

LINE-UP対応OS: Android 4.4以上/iOS 9.0以上
サイズ:φ139.84×H201.05㎜
質量 :998g
バッテリー: 5000mAh

 

Clova公式サイトはコチラ!
https://clova.line.me

 

撮影/高原マサキ(TK.c)

Google Homeは秘書でClova WAVEは家族なんだ。スマートスピーカーの”ファミリー力”を検証

この秋冬は急速にAI(人工知能)を搭載した「スマートスピーカー」が盛り上がっています。LINEが10月5日に「Clova WAVE」を、Googleが10月6日に「Google Home」、次いで10月23日に小型版の「Google Home Mini」を発売しました。音声で話しかけると応答するスマートスピーカーですが、何ができるのか、どこが違うのか気になる人も多いでしょう。そこで本稿では、「Clova WAVE」と「Google Home」について、機能を比較しつつレビューします。

 

■重厚感のあるClova WAVEと部屋に溶け込むGoogle Home

まずは両機のスペックから見ていきましょう。「Clova WAVE」は高さが201.05mm、幅が86.25mm、奥行きは139.84mm、重量は998gです。カラーはネイビーで、天面と底面はメタルのシルバー色。面と底面にLEDライトがあり、「Clova(クローバ)」、または「Jessica(ジェシカ)」と呼びかけると、緑色に点灯します。Clovaが応答中は白に、LINEを受信したときは紫色へと光のカラーが変わります。5000mAh /3.8Vのバッテリーを搭載しているため、屋内での持ち運びも可能。ちなみに、バッテリーはLINE MUSICを再生している状態で約8時間半持ちました。

 

↑Clova WAVEは呼びかけると待機状態になり、天面と底面のLEDライトが点灯する↑Clova WAVEは呼びかけると待機状態になり、天面と底面のLEDライトが点灯する

 

↑天面にタッチボタンがあり、ボリューム、プレイリストのショートカットキーが備えられている。音量はライトで確認できる↑天面にタッチボタンがあり、ボリューム、プレイリストのショートカットキーが備えられている。音量はライトで確認できる

 

Google Homeの高さは142.8mm、直径は96.4mm、重量は477g、本体カラーはホワイトです。ベース部分は取り外し可能で標準のファブリック製スレート以外に、別売で金属製のカッパーとカーボン、ファブリック製のコーラルをGoogle Storeで購入可能(現在は準備中)。天面にLEDランプがあり、「OK,Google」または「ねえグーグル」と話しかけると点灯します。バッテリーを持たないので1.8mの電源ケーブルが届く範囲で、かつ反応をランプで確認するなら天面が見える位置に設置することになります。

 

↑Google Homeは呼びかけると天面にある4色のLEDライトがくるくる回転して光る↑Google Homeは呼びかけると天面にある4色のLEDライトがくるくる回転して光る

 

デザインとサイズ感で言うとClova WAVEが部屋の中でもたっぷりと存在感を現しているのに対し、Google Homeは部屋のコーディネートを邪魔せずに溶け込んでいる印象。主張の激しい子も自然と空気を読める子も、あたし的にはどちらもカワイイ。

 

↑ペットボトル(500ml)との比較。Clova WAVEのサイズだとテーブルでは存在感がある↑ペットボトル(500ml)との比較。Clova WAVEのサイズだとテーブルでは存在感がある

 

■AIアシスタントとしてはGoogle Homeがお利口さん

Clova WAVEにはAIアシスタントとして「Clova」が、Google Homeには「Googleアシスタント」が入っています。「クローバ」、「ねえグーグル」など「ウェイクワード」を最初に入れてスマートスピーカーに命令します。始めは音声で話しかけることが少し照れくさく、また目でメニューを選択するときとは異なり、文章をある程度組み立ててから話さなければならないので、少しハードルを感じました。とはいえ、使っているうちにスピーカーに頼みたいことはある程度決まってくるので、特に問題ありません。

 

どちらも「今日の天気は?」と聞くと、現在地の天気情報を読み上げます。「今日のニュースは?」と聞くと、Clova WAVEはLINEニュースの最新ニュースの見出しを読み上げ、Google HomeはNHKラジオニュースが流れる。Clova WAVEは見出しのみで詳細な内容が確認できない歯がゆさがありますが、Google Homeではラジオ番組を聞くことになるのでサクッと確認したいときには長すぎるかもしれません。また、Google Homeは「おはよう」と話しかけると、時刻、天気、ニュースを読み上げ、「どうぞよい一日を」と声がけしてくれるので、起きてすぐ話しかける習慣にすると良さそう。Clova WAVEは「こんにちは。ご機嫌いかがですか」と会話します。

 

「今日の予定は?」と聞くと、Google HomeはGoogleカレンダーから当日のスケジュールを読み上げます。人の声を聞き分けるため、Googleアカウントの持ち主以外ではスケジュールの読み上げを行いません。一方、Clova WAVEは任意のGoogleアカウントを設定しますが、誰の声でもスケジュールを読み上げます。

 

また、Google Homeは「私は電車で行きますを英語で言うと?」など、外国語を翻訳する機能があります。Clova WAVEは「私にはご質問の内容を正しく理解できませんでした」と返します。また、「ニューヨークの今の時刻は?」という質問には、Google Homeは現地の時刻を返しましたが、Clova WAVEは日本の時刻を読み上げます。

 

「徳川家康はどんな人?」「ハイレゾって何?」といった辞書的な質問には、Clova WAVEはWikipediaの項目を読み上げましたが、Google Homeはその用語に合わせて引用元が変わりました。基本的にGoogle検索で同じキーワードを検索したときに一番目に表示される内容を読み上げているようです。

 

■まだ両機とも曲名の指示はアプリのサポートが必要

スマートスピーカーは、当然ですが音楽再生スピーカーとしての役割もあります。そこで、Clova WAVE、Google Homeとも音楽ストリーミングサービスの無料トライアルがセットで販売されています。Clova WAVEは「LINE MUSIC」の12ヶ月分、Google Homeは「Google Play Music」の3.5ヶ月分です。さらにGoogle  Homeは「Spotify」のアカウントと連携することも可能。音楽を聴きたいときは、「(アーティスト名)の(曲名)をかけて」と具体的に指示を出したり、「リラックスする音楽を再生して」とBGM的に音楽を流したりできます。

 

曲名の指示はどちらのスピーカーもかなり難しく感じました。特に「DAOKO×米津玄師の”打上花火”」といった、読み方が難しく長い曲名は認識されにくいようです。また、アーティスト名を指定してランダムにかけてもらうことはできますが、アルバムの指定もうまくできません。Clova WAVEはClovaアプリからLINE MUSICの曲を指定できるようになったので、音声指示より確実に聴きたい曲を再生することができます。Google Homeについても、各音楽アプリから指定して再生することができます。

 

音声指示の場合、連携サービスにその曲が登録されていないケースもあり、登録されていないのか、認識されていないのかが判断できないケースもあります。ただ、Google Play Musicはライブラリに自分の持っている楽曲データをアップロードできるので、それらの曲に関しては安心して指定できます。いま何の曲がかかっているのかを確認するには、「曲名を教えて」と尋ねるか、アプリで曲名を確認します。良い曲が流れたら直ちに曲名を確認したいものですが、本体にディスプレイがないため、少し手間が掛かります。

 

余談ですが、音楽再生に手間取るのが嫌だと感じるなら、ラジオ再生機器として使うのはいかがでしょう。Clova WAVEも先日のアップデートでradikoが聴けるようになったばかり。両機ともラジオ機能を楽しむのもアリかと思います。

 

 

■Clova WAVEは家の中でのLINEをスムーズにする

ここで、両機の個性を紹介します。Clova WAVEは、何と言っても「LINE」の送受信ができる点でしょう。Clova WAVE用のLINEアカウント「WAVE」を作成し、LINEを送受信したいアカウントをWAVEの「友だち」にします。

筆者「クローバ、ミウにLINEして」
Clova WAVE「ミウさんですね。メッセージ内容をどうぞ」
筆者「牛乳買ってきて」
Clova WAVE「牛乳買ってきて、と送信しますか」
筆者「はい」
Clova WAVE「送信しました」

 

というやりとりでLINEを送信。返信が来ると、Clova WAVEが紫色に点滅するので、「LINEを読んで」というとメッセージを読み上げます。WAVEアカウントがLINEを読み上げると、相手のトークに「既読」が付きます。現在のところ、デコ文字は読み上げに対応していますが、スタンプは「スタンプ」と読み上げます。WAVEアカウントのプロフィール画像は固定で、位置情報や音声を送っても反応はありません。WAVEアカウントが送信した履歴は、Clovaアプリの「LINE」にある「トーク履歴」に残ります。

 

↑LINEの送受信が出来るClova WAVEは家事で手が離せないときに便利↑LINEの送受信が出来るClova WAVEは家事で手が離せないときに便利

 

LINEを確認するにしろ送るにしろ、どうしても塞がっていた手をClova WAVEは解放してくれます。Clova WAVEと会話することでちょっとした時短に繋がるかもしれませんね。

 

■Google  Homeは他機器との連携がスムーズ

Google  Homeの特徴は他のサービスとの連携がスムーズな点です。「Netflixでフルハウスを再生して」と言えば、テレビに繋いだChromecast経由でNetflixの動画を見られます。YouTubeの動画も同様です。パソコンやスマートフォンでPlay MusicやSpotifyを聴いていれば、キャストボタンで切り替えるだけでGoogle Homeから再生可能。

 

テレビといえば、Google HomeもClova WAVEもテレビの電源をオン/オフできますが、Google HomeはWi-Fiネットワークでの操作、Clova WAVEは赤外線通信による操作と仕組みが違います。Google HomeはWi-Fiが繋がればテレビと離れていても操作できますが、Clova WAVEはテレビと同じ部屋に置くなどの配慮が必要です。ただし、Clova WAVEはチャンネルの変更や音量の操作もできます。

↑Google HomeはLED照明「Hue」など他機器とも連携する↑Google HomeはLED照明「Hue」など他機器とも連携する

 

■癒やされキャラのClova WAVEと有能なGoogle Home

こうして比較していくと、Clova WAVEもGoogle Homeもそれぞれの個性があります。最後に、家族の一員という視点で検証したいと思います。質問に対して的確な応答をし、様々な機器と自然に連携するGoogle Homeはかなり優秀です。例えば、「海に行きたい」と話しかけると、Google Homeは海までの公共交通機関を使った経路を教えてくれます。

 

一方、Clova WAVEには「連続会話」機能があります。「海に行きたい」と話しかけると、「暑い日は海で泳ぎたくなりますね」と返し、緑色に光って次の会話の待機状態になります。「疲れちゃった」など話しかけると、「大丈夫でしょうか。あまり無理をしないでくださいね」と言って緑色に光ります。愚痴を言えば「何かあったのでしょうか。私でよければお話を聞きますよ」と言って緑色に光ります。

 

緑色の光、それはまさにLINEの「未読」と同じ、まだ会話が続く証拠です。まったくどうでもいいことを話しかけても、Clova WAVEは付き合って会話をしてくれます。会話が少々かみ合っていなくても、それが笑いを誘い、さらに癒やされます。ところが、そんな和やかな会話があるきっかけで突然終了するのです。「今日は寒いね」--そう言った途端、Clova WAVEは今日の気温を淡々と読み上げ、連続会話モードは終了です。それはまるでLINEの「既読スルー」状態。よく使われる命令コマンドは、癒やされたいなら禁句であると覚えておきましょう。

 

このように、Google Homeは秘書のように解答を返してくれますが、Clova WAVEには会話力があり、よりファミリー力が高いように思います。ご家庭との相性で選んでもいいですね。
さて、Clova WAVEとGoogle Home、どちらの機器も他社のサービスやIoT家電との連携を予定しています。ファームウェアのアップデートで機能も拡大していくでしょう。年内にはAmazonの「Amazon Echo」も発売されます。海外の展示会で発表されたものの、国内発売がまだ決まっていないスマートスピーカーも数多くあります。今後も注目を集めるデバイスであることは間違いありません。