誰でも気軽に始められるエクササイズとしてランニングは人気ですよね。スピードや距離を自分に合わせて無理せず続けられるのが魅力です。特別な道具もいらず……と言いたいところですが、いざ始めてみると水筒やスマートフォン、自宅の鍵、お金、と持っていきたいけれども運動の邪魔になるアイテムの対応に困るもの。大きなカバンを背負って走るわけにもいきません。
そんなランニング愛好家たちの地味だけれど大きな悩みを解決するためのプロダクトが、Kickstarterで予約受付中の「Fitly」です。
細部に魂が宿り、身体にピッタリくっつく
1つ約8000円のFitlyは、開発目的が一目見ただけで理解できるデザインになっています。本稿執筆時点でまだ20日ほどキャンペーンが残っていますが、開発資金は既に目標の半分以上の約189万円を集めています(日本への配送料は約680円)。
「ランナーによって作られたランナーのためのバックパック」とのことですが、やはり一番の魅力はコンパクトかつ身体にフィットするデザイン。背負ったまま走っても上下左右に揺れることがありません。
身体1つでランニング・・・といきたいところですが、実際には財布や携帯、鍵といった小物を持てると助かりますよね。それもすべてFitlyで解決です。さらにバンド部分の小さなポケットにはウォーターボトルも入れられるようになっています。
かゆい所に手が届く、細かい機能
細かい機能を知ると、プロダクト開発者自身がランナーだということがよく伝わってきます。例えば、ジッパー部分はパタッと倒れてマグネットで固定されるので、走っている時に「チャリッ、チャリッ」と音が鳴ることがありません。うーん、細かいけれど有り難い。こういった細部にプロダクトの使い心地が宿るのですよね。
生地は耐久性が高く、耐水性も優れているとのこと。しかも防臭機能もついているので毎日ランニングをする人でも安心です。X字型のデザインで様々な体形の人にもフィットするようになっています。このデザインのおかげで荷物の重みも全体に広がるので、肩だけが痛くなることもないとのこと。
ちょっとした特殊部隊のスーツみたいなカッコよさもある…と思うのは私だけでしょうか? 走りたくなるバックパックというのは新しい気もします。ウォーキングやサイクリング、山登りなど他のスポーツにも使えるので便利ですよね。
一般には売られていない、ユーザーの視点で作られたプロダクトはKickstarterの強み。それを生かしながら、ランナーが丁寧に作ったFitlyは世界中でニーズがありそうです。