Google太っ腹!Pixel 9とGalaxy S25シリーズに無料で新AI機能を提供

Googleは2025年4月のPixel Drop(Pixelデバイス向けのソフトウェアアップデート)を発表し、Pixel 9シリーズ向けにGemini Liveのカメラ機能と画面共有機能を無料で提供することを明らかにしました。

↑Image:Google。端末は限定されますが、これらの機能が無償提供されるのはサプライズと言えそうです。

 

この機能は「すべての#Pixel9スマートフォンで無料で利用可能」とのことです。本機能は、Pixel 9 Pro、Pixel 9 Pro XL、Pixel 9 Pro Foldで提供されている「Gemini Advanced」の1年間無料提供とは関係なく、無料期間が終了した後も引き続き利用することができます。

 

また、Googleは米国で今週末に発売予定のPixel 9aにも、これらの機能が無料で提供される予定であると述べています。

 

さらに、サムスンのGalaxy S25シリーズについても、「追加料金なしで利用可能になる」と発表されました。サイドボタンを長押しするだけでGemini Liveが起動し、ライブ会話を始めることができます。

 

この機能では、「スマートフォンのカメラを通して見ているもの」や「スマートフォンの画面に表示されているもの」について、AIチャットボットのGeminiとリアルタイムで会話ができるようになります。たとえば、冷蔵庫の中にある食材で何を作るか相談したり、ショッピングサイトで買い物のアドバイスを受けたりといった活用例が考えられます。

 

他のスマートフォンユーザーがこの機能を利用するには、月額2,900円の「Google One AIプレミアム」への加入が必要ですが、Galaxy S25シリーズとPixel 9シリーズのユーザーはこの負担が免除されます。

 

Pixel Dropは数ヶ月ごとに配信されており、昨年は1月、3月、6月、10月に配信されました。今年も3月に配信されており、今回の4月配信は、かなりのサプライズであると言えそうです。

 

Source:Made by Google(YouTube),Samsung

via:9to5Google

Galaxy S25、アプデで最大32%パフォーマンス向上? 次期One UI 8が準備中

サムスンは、Android 16をベースとした新しいユーザーインターフェース「One UI 8」を開発中で、2025年後半から2026年初頭にかけてのリリースが予想されています。

↑PixieMe/Adobe Stockより。早めのリリースに期待したいところですが……。

 

そんなOne UI 8を搭載したGalaxy S25のベンチマーク結果が発見され、現行のOne UI 7と比較してパフォーマンスが最大32%向上している可能性が明らかになりました。

 

このデータはベンチマーク投稿サイト「Geekbench Browser」に登録されており、モデル番号は「SM-S931B」、プロセッサはクアルコム製のSnapdragon 8 Elite、RAMは12GBを搭載しています。SM-S931BはGalaxy S25のヨーロッパ市場向け標準モデルで、現在はOne UI 7をインストールして出荷されています。

↑Image:Geekbench Browser

 

ベンチマーク結果によると、シングルコアスコアは3057点、マルチコアスコアは9909点を記録し、One UI 7搭載時の2314点および9158点を上回っています。特にマルチコア性能は32%の向上が見られます。

↑Image:Geekbench Browser

 

この大幅な性能向上は、One UI 8がバックグラウンドアプリのリソース管理を効率化している可能性を示唆しています。ただし、今後のアップデートでAI機能などが追加されることで、ユーザー体験が向上する一方、動作がやや重くなることもあり得そうです。

 

Source:Geekbench Browser
via:Wccftech

Galaxyの「スケッチアシスト」、AIのデザインを調節する新機能を導入!

サムスンのGalaxyスマートフォンで使える「スケッチアシスト(AIスケッチ)」は、簡単な手描きをAIが凝ったイラストに直してくれるという機能であり、「Galaxy AI」のなかでも楽しい機能として好評です。

↑AIにどれくらいデザインしてもらう?(画像提供/サムスン)

 

この機能が最新のOne UI 7において、より便利になったことが明らかとなりました。

 

サムスンはスケッチアシストをマルチモーダル(複数の異なる入力や多様な情報源を組み合わせて利用できるシステム)化し、テキストでの説明や音声コマンドも利用できるとアナウンスしています

 

しかし、サムスン情報サイトのSammobileによると、手描きスケッチを解釈する際、AIが画像変換にどれだけ積極的に関与するかを調節できるスライダーが、Galaxy S25の「Galaxy AI」設定画面に追加されたとのこと。

 

スケッチアシストを使ったとき、手描きを少し修正しすぎていると感じたことがあるなら、この新機能は便利でしょう。新たな「スケッチマッチング強度」スライダーには「低」から「高」まで四つのレベルがあるそう。

 

最低レベルでは、多少歪んでいたり、不完全な部分があったとしても、AIは元のスケッチになるべく近づけるようにします。逆に最高レベルにすると、AIは自由にスケッチを解釈して修正するという具合です。

 

つまり、スライダーを最低に設定すると、より人間味が残る。最高レベルにすると、見かけを大きく変えながらも、その背後にある人間のアイデアは維持する。このようなコンセプトでしょう。

 

ライバルのアップルもApple Intelligenceを進化させるために努力しており、同社とサムスンが競争を通じてAI機能を高め合うことに期待です。

 

Source: Sammobile