この情報は、あるキャリアのeSIM互換性ページに「Galaxy Z Flip Xe」(モデル番号SM-F761)が登録されていたことに基づいています。「SM-F761」は、手頃な価格の縦折りスマートフォンの型番として、これまでも何度か報じられてきました。
「Galaxy Z Flip Xe」という名称が登場したのは、今回が初めてではありません。昨年末にも、モバイル通信業界団体GSMAが提供するIMEIデータベースに、「SM-F761」が同じ製品名で登録されていたことが確認されています。GSMAデータベースは、非常に信頼性が高い情報源として知られています。
もっとも、キャリアが「Galaxy Z Flip Xe」と記載したのは、単にGSMAデータベースにそのように記載されていたためである可能性もあります。また、仮に「Xe」という名称が正しかったとしても、その意味や名称変更の理由については、現時点では不明です。
そうした中、サムスン製品情報サイトSammyGuruが、「Galaxy Z Flip 7 FE」と呼ばれるモデルのCAD(設計図)ベースのCG画像を公開しました。これを見る限り、デザインはGalaxy Z Flip6とほぼ同じで、折りたたみ式の内側ディスプレイは6.7インチ、外側のカバーディスプレイは3.4インチとされています。つまり、画面サイズはFlip6と同等です。
一方で、今夏に発売が予想されている上位モデル「Galaxy Z Flip7」は、折りたたみディスプレイが6.8インチ、カバーディスプレイが3.6インチになるという情報があります。これと比較すると、Galaxy Z Flip FEは両ディスプレイともやや小さい、コンパクトな仕様といえます。
Galaxy Z Flip FEは、サムスンの折りたたみスマホの中で最も手頃なモデルになると予想されています。Exynos 2400eはハイエンドチップではないものの、十分な性能を持っており、クロックダウンや省電力設計により発熱も抑えられています。高性能を求めるユーザー向きではないかもしれませんが、「そこそこ快適な動作」と「手ごろな価格」を重視する層にとっては魅力的な選択肢になりそうです。
サムスンは今年、縦折りの「Galaxy Z Flip7」と横折りの「Galaxy Z Fold7」を発売すると見られています。それに続く形で、廉価モデルの「Galaxy Z Flip FE」も投入される予定で、先述の2機種の発売から数か月後に登場すると報じられています。
↑Wongsakorn/Adobe Stockより。こちらは従来機種のGalaxy Z Flip6ですが、次世代ではSoCが自社製に変更される可能性もあります。
この情報は韓国メディアThe Bellが伝えたものです。これまでの発売スケジュールを考えると、Galaxy Z Flip7は2025年7月頃に登場する可能性が高いでしょう。そうなると、Galaxy Z Flip FEは秋から年末頃の発売になるかもしれません。
特に注目すべき点は、Galaxy Z Flip FEの搭載チップがサムスン製「Exynos 2500」になるとされていることです。当初、このチップはGalaxy Z Flip7に搭載される予定でしたが、製造の難航により、対象を廉価モデルのGalaxy Z Flip FEに変更したと報じられています。しかし、Galaxy Z Flip7の発売から数か月後のタイミングであれば、Exynos 2500の供給にも十分な余裕があるというわけです。
Galaxyスマホのモデル番号に含まれる「B」という文字は、ヨーロッパ市場向けのモデルを意味しています。つまり、Galaxy Z Flip FEはEU域内でも発売されるということです。今回サーバー上で見つかった画像でも「EUX」という拡張子が確認できます。
It has been confirmed by Samsung OTA servers that the Galaxy Z Flip FE will have the model number SM-F761. This means that the leak article I wrote is also true, lol https://t.co/VhMjp1H9abpic.twitter.com/URXFOX03e5