コアゲーマー向けハイエンドモデル! 冷却性能が進化したゲーミングデスクトップ「Predator Orion 7000」

日本エイサーは、ゲーミングブランド「Predator(プレデター)」から、ゲーミングデスクトップPC「Predator Orion 7000(PO7-640-N96Z/309)」を発売しました。実売価格は69万8000円(税込)。

 

同製品は、CPUに最新の第12世代インテル CoreTM i9プロセッサーを、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3090を採用。高い処理速度と強化されたリアルタイム レイトレーシング技術により、快適にゲームが楽しめます。メモリーはDDR5-4800MHz 64GB、ストレージはPCle Gen4接続1TB SSDを搭載しています。

 

独自冷却システムFrostBlade(フロストブレード)ファンを進化させたFrostBlade 2.0ファンは、前世代から最大66.9%エアフローが向上。特許取得済みのアーク形状を採用し、製品内部を効率的に冷却します。FrostBladeファンやCPUクーラーには1670万色に光るLEDを配備。カラーやエフェクトは、ファン速度の制御やCPU/GPUの発熱状態を確認できる専用画面PredatorSense(プレデターセンス)からカスタマイズ可能です。また、オールインワンタイプの水冷式CPUクーラーを搭載し、冷たい水流と温かい水流を流す2本のチューブ、ポンプ、ラジエーター、ファンの一体型で、効率的にCPU周りの熱を逃がします。水冷クーラーモジュールは、デュアルチャンバーポンプ設計により、冷たい水流と暖かい水流を分離し、放熱性を向上。

 

本体は、黒曜石にようにシックなブラックの筐体で、ティールブルーのPredatorカラーに光るPredatorロゴを製品正面上部に配置。FrostBladeファンは、製品正面に2つと内部に1つの計3つを搭載しています。サイドパネルは、安全規格IEC-62368/IEC-60950の衝撃試験にも合格した、シースルータイプの強化ガラス製パネルを採用。標準搭載の電磁波を遮断するEMI シールドコーティングを施し、他のデバイスからの電磁波の影響を防ぎます。

 

サウンドシステムはDTS:X Ultraに対応(スピーカーやヘッドセットなどが別途必要)。電源の電力変換効率の性能を表す規格は80 PLUS GOLDに準拠しています。有線LANはKiller Ethernet E3100Gの規格に加え、無線LAN規格Wi-Fi 6Eに対応。インターフェースはHDMI出力ポート、DisplayPort出力ポート、USBポート(Type-A、Type-C)などを備えています。

まもなくAMDとNVIDIAのGPUが大幅に値下がり? 現行製品の在庫処分で

昨年はGPU(パソコン用のビデオカード)が品薄で、在庫が見つかっても激しく価格が高騰していました。それが今年に入るとゲーミングPCの需要が落ち着いたうえに、暗号通貨が暴落してマイニング業界も下火になったせいか、あちこちで品余りや値下げが目立つようになっています。

↑供給がスムーズになってきたGPU

 

しかし、最近の値下げでは特に効果がなかったからと、9月にはAMDおよびNVIDIA製品のさらに思い切った値下げやプロモーション、割引が準備中との噂が報じられています。

 

現在GPUの在庫がダブついていることは、ほかならぬNVIDIA CEOのJensen Huang氏も認めていることです。ゲーミングPC用のRTX 40シリーズ発売前に、RTX 30シリーズの在庫がさばけていないことや、それを解消するために現行世代のGPUを値下げしてパートナー企業に供給すると述べていました。

 

さて最新のレポートは、中国のIT情報サイトMyDriversが台湾の業界関係者やメディアを引用して報じていることです。それによれば、第1弾の値下げではAMDとNVIDIAおよびパートナー企業が望んでいたほど在庫が解消していない、とのこと。

 

そのため9月から第2弾の値下げを準備中であり、値下げ幅は「これまでの努力をはるかに上回る」と伝えられています。

 

上記のHuang氏は、現行世代のGPUを値下げするのは、次世代GPUの在庫スペースを空けるためだと述べていました。しかし、MyDriversが関係者に聞いたところ、GPUを買いたい人は値下げが十分ではないと感じ、新世代のGPUを発売してもらいたい、見てみたいと思ってお金を使わず待っている人も多いようです。

 

こんな状況のもとでは、現行のGPUは相当な値下げをしないと、新製品待ちの人には見向きもしてもらえなさそうです。ともあれゲーミングPC用のGPUを安く買いたい人は、ひとまず9月まで待ってもいいかもしれません。

Source:MyDrivers
via:Wccftech

長時間使用でも疲れにくい、人間工学に基づいたデザインを採用! Razer、最先端ゲーミングマウスとお手頃ゲーミングキーボードを同時発売

Razerは、ゲーミングマウス「Razer Basilisk V3 Pro(レイザー バシリスク ブイスリー プロ)」とゲーミングキーボード「Razer Ornata V3(レイザー オルナータ ブイスリー)」を、9月2日発売します。

 

Razer Basilisk V3 Proは、独自のスクロールホイール「Razer HyperScroll Tilt Wheel」や、「第3世代Razer オプティカルマウススイッチ」、最大4000Hzのワイヤレスポーリングレートなどを搭載した、Razer最先端のゲーミングマウス。別売りの「Razer Mouse Dock Pro」を使用することで、Qi規格のワイヤレス充電にも新たに対応します。人間工学に基づき手のひらにフィットする形状と、11個のカスタマイズ可能なボタンを備え、幅広い持ち方や使い方に対応したオールラウンドモデルです。税込価格は2万5980円。

 

Razer Ornata V3は、お手頃価格ながら、ロープロファイルキーを搭載したコンパクトなデザインに、ライティング機能やメディアコントロールボタンなど複数の機能を搭載。メカニカルスイッチとメンブレンスイッチの両方の技術を組み合わせた独自方式「Razerメカメブレンスイッチ」を採用したソフトなタッチ感と、人間工学に基づいた、付属のマグネット式パームレストで長時間の使用でも疲れにくく、初めてゲーミングキーボードを使う人にもおすすめのモデルとなっています。税込価格は1万1800円。

リフレッシュレート170Hz・応答速度1msのゲーミングモニター! MSI、IPSパネル搭載モデルや1500Rの湾曲モデルなど3種を同時発売

エムエスアイコンピュータージャパンは、コストパフォーマンスに特化したゲーミングモニターブランド「G」シリーズより、リフレッシュレート170Hz(オーバークロック設定)、応答速度1msの新モデル「G2722」「G242C」「G27C6P E2」を、9月2日に発売します。

↑G2722

 

G2722は、細かな箇所も見やすい27インチサイズに、高画質・広色域なIPSパネルを採用。G242CとG27C6P E2は、23.6インチサイズと湾曲率1500Rの液晶パネルを組み合わせた、高い没入感と短い視線移動で画面全体が把握しやすくなっています。

↑G242C

 

3モデル共通で、同期機能としてFreeSync Premium、暗いシーンでも視認性を上げるナイトビジョン、長時間使用時に目の疲労を軽減するアンチフリッカー、ブルーライトカット機能を搭載。VESA規格にも対応しており、付属のスペーサーネジを使用する事でモニターアームに取り付ける事が可能です。

↑G27C6P E2

 

入力端子はDisplayPort 1.2a×1のほか、G2722とG27C6P E2はHDMI 1.4b×2、G242CはHDMI 2.0b×2に対応しており、PCとゲーム機など複数の機器を接続し、背面のジョイスティック操作で、簡単に切り替えることができます。

↑G27C6P E2のみ、高さや上下角度を調整可能な、多機能スタンドを搭載

 

税込価格は、G2722が3万2800円前後、G242Cが3万500円前後、G27C6P E2が2万7800円前後。スペックの詳細は、以下のギャラリーをご覧ください(画像をタップすると閲覧できます)。

人気携帯ゲーミングPC「Steam Deck」後継モデル、ついに正式予告!

人気の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」は日本での予約受付も始まり、発送を待ちきれないゲーマーも多いはず。そんななか、販売元のValve社がSteam Deckの新バージョンを発売予定であることを正式に認めました。

↑Steam Deckの新モデルが今後登場するようです

 

このニュースはプレスリリースや取材ではなく、Valve社が日本や韓国、韓国、台湾や香港でのSteam Deck発売を記念して公開した冊子に掲載されたもの。この50ページにおよぶPDFファイルにはハードウェアの設計過程やプロトタイプの写真など興味深い資料がたくさん載っていますが、注目すべきは終わり近くの「将来:もっと多くのSteam Deck、もっと多くのSteam OS」と題されたくだりです。

 

ここでは「将来、Valveはこの製品に続き、ハードウェアとソフトウェアの改良とイテレーション(一般的には強化型のこと)を行い、Steam Deckの新バージョンを市場に投入する」とハッキリ宣言されています。

 

基本的にSteam Deckは「中身はPC」のため、以前のゲームが遊べる後方互換性があるのは当然のこと。ここでも「オリジナルやすべてのPCと同じく、これら将来の製品では、ゲーマーがすでに知っていて愛しているのと同じSteamゲームカタログへのアクセスを引き続き提供します」と約束されている次第です。

 

またSteamOSもソフトウェアベースのため、初代Steam Deckを持っている人もバージョンアップの恩恵を受けられます。Valve社いわく、最初の製品が出荷されて以来、すでにOSには「数百」の変更が加えられているうえに、これは「Steam Deckの寿命を通じて、製品の将来のバージョンまで続けられる」そうです。

 

さらに一般的なデスクトップPC用Steamの「Big Picture」モード(ゲームパッドを使って総合メニューを操作できる)も更新され、Steam Deckと同じインターフェースを使える予定だそうです。Steam Deckの良さは、Nintendo Switchのように「起動してすぐにゲームを選び、遊べる」ことですが、その便利さがほかのゲーミングPCにもやって来ることになるかもしれません。

 

実は「Steam Deck2」が計画されていることは、今年の2月からほのめかされています。なぜかといえば、最も高価なモデルが圧倒的に人気だったことから、もっと馬力のある「より高価なバージョンのニーズがある」と判断されたため、と正直に語られていました

 

そこでは「Steam Deckはバッテリー駆動でも高性能を実現できると証明しており、いずれVR用途にも使えるようになるでしょう」として、将来的に持ち運びできるモバイルVRハードウェアも(当分は無理としても)視野に入っていると示唆されていました。そんな未来が来ることを、ワクワクして待ちたいところです。

Source:Steam Deck Booklet(PDF) 
via:Tom’s Guide

Razerの新フラッグシップモデル! デスク環境をスッキリさせたい人にもオススメなゲーミングキーボード&ゲーミングマウス

Razerは、ゲーミングキーボード「Razer DeathStalker V2 Pro(レイザー デスストーカー ブイツー プロ)」と、ゲーミングマウス「Razer DeathAdder V3 Pro(レイザー デスアダー ブイスリー プロ)」を、8月26日に販売開始します。

 

DeathStalker V2 Proは、同社独自の新方式「Razer ロープロファイルオプティカルスイッチ」を初搭載したフラッグシップモデルのワイヤレスキーボードです。同スイッチは、ロープロファイルキーボードに赤外線を使用した入力を検知する方式を採用。低遅延入力かつ、すっきりとした歯切れの良い打鍵感が味わえます。Bluetooth 5.0接続にも対応し、最大3台のデバイスへの同時接続が可能。ペアリングし直す必要もなく、簡単なボタン操作でデバイス間を切り替えることができます。

 

サイズは437×140×28mmで、アルミ製の薄型デザインが特徴。税込価格は3万980円。日本語配列モデルは9月9日発売予定です。

 

DeathAdder V3 Proは、DeathAdderシリーズのフラッグシップモデル。プロeスポーツ選手からのフィードバックを受け形状を最適化し、重さも前モデルより約25%軽量化した、約63g(ホワイトは約64g)の超軽量デザインが特徴です。別売りの「Razer HyperPolling Wireless Dongle」を用いることで、ワイヤレス接続で最大4000Hzの高速通信が可能な同社独自の接続技術「Razer HyperPolling Wireless Technology」に対応し、低遅延での安定した接続が可能です。

 

サイズは68×44×128mmで、カラーバリエーションはブラックとホワイトの2種類。税込価格は2万4970円です。

【西田宗千佳連載】ゲーミングPCにおける「厳しい道のり」を開拓するNEC PC

Vol.117-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回は、ゲーミングPCに再参入したNEC PCの狙いを紐解いていく。

↑NEC PC「LAVIE GX」。実売価格21万9780円~。上位モデルのCPUは第12世代 インテル Core i7-12700F、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載し、クリエイター向けPCとしても十分なスペック。PC向けゲームに精通した技術者が、ゲームを快適にプレイできる環境設定などをアドバイスするサポートが1年間利用できる

 

NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は、今夏より、「LAVIE GX」シリーズでゲーミングPC市場に参入する。

 

ご存知のとおり、NEC PCはレノボグループの傘下であり、レノボは「Legion」というゲーミングPCブランドを展開中だ。同じグループ内でゲーミングPC事業がバッティングしてしまうわけだが、その辺はそもそも、ビジネスPCでもバッティングしているわけで、特に問題になるわけではない。むしろ、調達などではレノボグループの強みもあるわけで、NEC PCがゲーミングPCを作る素地は十分に整っていたわけだ。

 

だが、ここで問題がある。NEC PCのブランド認知は、どちらかといえば年齢層が高い。都会の専門店以上に、地方のロードサイドの家電量販店で強みを発揮するタイプのメーカーだ。

 

そうした属性は、いわゆるゲーミングPCを支持する層とは少し異なっている。普通にゲーミングPCを作っても、すでに国内でブランド価値を形成している各社に対して有利か、というとそうではないだろう。

 

NEC PCは2019年、社内プロジェクトとして「プロジェクト炎神」が進行中である、と公表した。過去にNECは、PC-8001に始まる8ビット・16ビットPCで1980年代・90年代にゲーム市場の基礎を作った。当時NECの関連会社であったNECホームエレクトロニクスは、ハドソンと組んでゲーム機「PCエンジン」も作っている。それにあやかり、「日本のNECらしいゲーミングPCを商品化しよう」というのがプロジェクト炎神だ、と筆者は理解している。

 

発売まで3年が必要であったというのは、NEC PC内部で相当いろいろなことがあったのだろう、とは予想できる。このプロジェクトによる「ゲームを指向したPC」開発は複数のラインが進行中で、LAVIE GXはあくまで、最初に製品化されたもの、という扱いであるらしい。

 

前述のように、NEC PCは既存のゲーミングPC市場とは少し距離のあるブランドだ。だから彼らは、サポートをセットにし、「リビングで安心して使えるゲーミングPC」というゾーンを選んだようである。

 

やりたいことはわかるが、これはなかなか厳しい道のりだ、というのが筆者の感想だ。

 

ゲームはやはり個人のものであり、リビングで遊ぶなら家庭用ゲーム機の方がいい。そのアンマッチ感が拭えない。NEC PCの読み通り、ゲーマーでないゲーミングPCニーズを発掘できればおもしろいが、その可能性はあまり高くないように思える。

 

ただ、これを足掛かりに、企画中のゲーミングPCが出てくるのは間違いない。LAVIE GXは、普通のゲーミングPCにすることもできた製品である。そうしなかったのなら、これから出てくるものも、他社で見たようなゲーミングPCとは違う線を狙っているのかもしれない。

 

難しいことだが、そうした市場開拓にチャレンジするのは悪いことではない、と筆者は思う。昔はPCゲーマーが、特殊かつ数の少ない市場だと思われていた。だが、どうやらそうではないことが見えてきている。すでに確立している「ゲーマー」層とは違うPCゲーマーを開拓できたら、おもしろいことになるだろう。

 

過去にNEC PCは、モバイル技術を使った試作機なども公開している。次に攻めるところがどこか、楽しみに待ちたい。

 

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スペシャルエディションも! BenQ、右利き用ゲーミングマウス全16機種を発売

ベンキュージャパン(BenQ)は、ZOWIE 左右対称型ゲーミングマウス新製品の、右利き用 FK-Cシリーズ「FK1+-C」「FK1-C」「FK2-C」、ZA-Cシリーズ「ZA11-C」「ZA12-C」「ZA13-C」を、AmazonのBenQ Direct Shopで発売しました。

 

また、スペシャルエディションとして、光沢加工を施したホワイト、マット加工を施したレッドの2色展開で、右利き用 FK-Bシリーズ「FK1+-B-SEWH」「FK1+-B-RE」「FK1-B-SEWH」「FK1-B-RE」「FK2-B-SEWH」「FK2-B-RE」、Sシリーズ「S1-SEWH」「S1-RE」「S2-SEWH」「S2-RE」も、楽天のBenQ Direct Shopで発売しています。税込価格はいずれも8800円です。

 

FK1+-C、FK1-C、FK2-Cは、全体的にややフラットな薄型設計を採用しており、手のひらとマウスの間に空間ができるため、より柔軟な動きが可能になる右利き用ゲーミングマウス。FK1+-B-SEWH、FK1+-B-RE、FK1-B-SEWH、FK1-B-RE、FK2-B-SEWH、FK2-B-REもも、同様の薄型設計を採用しています。

 

ZA11-C、ZA12-C、ZA13-Cは、マウスの丸みが高くなっているため、手のひらとの接触面積が多くなり、安定した繊細操作が可能です。

 

S1-SEWH、S1-RE、S2-SEWH、S2-REは、マウスの全長が短く、丸みがより前面に出ているため、縦軸の操作性が高くなっています。マウスの側面は盛り上がった形状で、手がマウスパッドに触れにくくなり、摩擦を抑えた快適な操作が可能です。

 

今回発売する16機種はすべて、3360センサーを採用し、従来モデルよりも軽量化しています。FK-Cシリーズ、ZA-Cシリーズは24段階、FK-Bシリーズ、Sシリーズは16段階のスクロールホイールを搭載しています。丈夫で軽く、柔軟性のあるパラコードケーブルを採用し、ケーブルの付け根が斜め上に向く構造で、マウスを激しく動かした際の、ケーブルの跳ね返りやマウスパッドとの摩擦感を軽減します。

 

USBポートに繋ぐだけですぐに使用でき、ドライバーのインストールは不要です。USBのレポートレートは125、500、1000Hzから、DPIは400、800、1600、3200から設定が可能で、プレイスタイルや好みに応じて調整できます。

肉眼とほぼ同じ湾曲率1000R! 没入感がすごそうなゲーミングモニター「G271CP E2」

エムエスアイコンピュータージャパンは、ゲーミングモニターブランド「G」シリーズより、「G271CP E2」を、8月26日に発売します。税込価格は3万3800円前後。

 

同製品は、肉眼とほぼ同じ湾曲率1000Rの液晶パネルを搭載。使用者の視界を覆うため集中力が高まりやすく、プレイヤーのパフォーマンスを高く引き出せるとしています。

 

27インチでフルHD(1920×1080)解像度、リフレッシュレート170Hz(オーバークロック設定)、応答速度1msで残像感の少ない映像で、ゲームを快適に楽しめます。

 

同期機能としてFreesync Premium、暗いシーンでも視認性を上げるナイトビジョン、発色を犠牲にすることなく目の疲れを軽減できるハードウェアブルーライト、画面のチラつきを抑えるアンチフリッカー機能を搭載しています。

 

エルゴノミクスデザインを採用したスタンド機能で、無理のないポジションで使用することができ、長時間使用するときの疲れを軽減。入力端子はHDMI 2.0b×2、DisplayPort 1.2a×1に対応しています。

プロeスポーツチーム「Crest Gaming」監修! 立つも座るも自由自在の電動昇降式ゲーミングデスク

アローン(ALLONE)は、同社がスポンサードを行うプロゲーミングチームの「Crest Gaming」の意見を取り入れて製作した、電動昇降式ゲーミングデスク「ALG 電動昇降式 ゲーミングデスク」を発売しました。税込価格は3万9800円。

 

同製品は、横幅140cmのワイドサイズで、24インチモニターを2台置いても余裕のある作業スペースが確保可能。デスクの天板は黒を基調とした高級感のあるカーボン調を採用し、ケーブルを通せる配線孔も2つあるので、机の上をスッキリできます。

 

高さは無段階で調節可能で、最大117cm~最小72cmまで自分好みに調整することができます。数値が表示されるコントローラーで簡単に操作でき、メモリ機能も搭載されているので、お気に入りの高さを登録して、いつでもその高さに設定可能です。

 

その他、ゲーム中にドリンクを置けるドリンクホルダー、ヘッドセットなどをかけることができるヘッドフォンスタンド、デスク周りのケーブルを整理整頓できる電源タップ収納BOXも搭載しています。

臨場感抜群の音響でゲーマーも満足! パナソニック「ゲーミングネックスピーカー」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「デジタル・AV」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、ネックスピーカー「ネックスピーカーシステム SC-GN01」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ゲーミングネックスピーカー

臨場感抜群の音響でゲーマーも納得

【ネックスピーカー】

2021年10月発売

パナソニック

ネックスピーカーシステム SC-GN01

実売価格1万9260円

人気ゲーム「FF XIV」のサウンドチームの協力で実現した4chネックスピーカー。RPG/FPS/ボイス強調と、3モードを切り替えられる。シリコンゴム製のパッドを採用し、質量約244gと軽量で、長時間プレイでも快適。

 

↑ボイスが届きやすい「エコーキャンセルマイク」を搭載。ゲームサウンドの干渉を抑え、快適なボイスチャットを叶える

 

↑側面に配したボタンでサウンドモードの変更やミュートの操作ができる。ゲームを中断せずに切り替えられて便利

 

【ヒットの裏付け】革新的な音響設計にゲーマーからの予約殺到

4基のスピーカー設計が革新的な「FF XIV」推奨モデルとして話題に。昨年10月の発売時には予約が殺到し、年明けの配送となる人が続出した。

【西田宗千佳連載】ソニーのINZONEは「ゲーマーに認めてもらう」ことを目指す

Vol.117-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回は、ソニーのゲーミングブランド「INZONE」について解説。ソニーが持つ強みをどう活かしているのかを見ていく。

↑ソニーが6月に発表したPCゲーミング向けオーディオ・ビジュアルデバイスのブランド「INZONE」

 

ゲーミングPC向け製品市場の特徴は2つある。

 

ひとつは、「完全な個人向け」。家族と共有するものではないし、どれが良いか、という判断は“欲しい人”自身が決める。高額な製品は家族全体でシェアすることが多いが、趣味性が高いものは話が変わってくる。カメラはその最たるものだが、ゲーミングPCやその周辺機器も似ている。重要なのは、購入する個人の好み・目的への合致だ。

 

2つめは、オンラインでの購入比率がほかの商品以上に高いこと。ごく少数のゲーミングPCに強い店や専門店を除くと、品物を店頭に置いている例は少ない。いかにオンラインで訴求するかが重要な市場だ。その場合には、どちらかといえばスペックと価格のバランス、いわゆる「コスパ」重視になりやすい。

 

ソニーはこうした市場に、比較的価格の高い製品を投入してきた。理由は、ゲーミングPC関連市場を「良い製品を支持してくれる市場」と判断してのものだ。

 

たとえばPCディスプレイ。ビジネス向けは完全に価格勝負になっており、高価格なものは一部の「クリエイター向け」だけになっている。だが、遅延を短くし、画質にもこだわったものを「ゲーマー向け」として売った方が、市場規模は大きく単価も高くなるし、なにより、しっかり注目してもらえる。

 

テレビは家族と相談しないと買えないが、趣味のゲーミング・ディスプレイはまた別。従来ならなかなか成立しにくかった、「個人向けの高価なディスプレイ」という市場が、ゲームを軸にして成立するようになってきたというわけだ。

 

もちろん、同じようなことはどのメーカーも考えている。しかし、そこではやはり、「ソニー」というブランドと画質に対するノウハウは有利な要因になる。

 

ヘッドホンも同様で、過当競争の感があるスマホ・オーディオ向けとは違う市場で、同じノウハウを活用した製品を売ることが、市場開拓につながる。

 

ただし、ソニーには弱みもある。

 

AV機器やPlayStationブランドでの知名度はあっても、ゲーミングPCの世界では新参者、という点だ。ゲーマーの世界はゲーマー同士で、この10年ほどで市場が醸成されてきた。遅延や操作性などで、ゲーミングPCならではの要素が多く、評価は「ゲーマー」というインナーサークルにいないと高まらない。

 

ソニーとしては、今年出した初代モデルは、「自信作でもあるが、ゲーマーへの挨拶でもある」ようだ。これが受け入れられるかどうかで、来年以降のビジネスも決まる。同社は今年ヒットしなければ、という考え方ではなく、「ここからどうゲーマー内部での評価を高めるか」を考えているようだ。

 

では、もうひとつの「ゲーミングPC市場」に取り組む日本メーカー、NECパーソナルコンピュータはどう市場を攻めようとしているのだろうか? その点は次回解説する。

 

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MSI、“ウルトラハイエンド”ゲーミングノートPCを8月25日に発売! 薄型・軽量ゲーミングノートPCも8月12日に発売

エムエスアイコンピュータージャパンは、ゲーミングノートPC「GE77HX-12UHS-092JP」を8月25日に、「GS66-12UHS-295JP」を8月12日に発売します。税込価格はGE77HX-12UHS-092JPが72万2000円前後、GS66-12UHS-295JPが54万円前後。

 

GE77HX-12UHS-092JPは、CPUに第12世代「Core i9-12900HX」、GPUに「GeForce RTX 30」シリーズの「GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU」を搭載した“ウルトラハイエンドモデル”。内部構成はメモリ64GB(32GB×2)とSSD 2TBを搭載。

 

ディスプレイには「滑らか表示4Kディスプレイ(120Hz)」を採用。一般的な4Kディスプレイ(60Hz)と比べ、2倍の回数映像更新を行うことで4K解像度でもより滑らかでスムーズな映像表示が可能。DCI-P3相当の広色域に対応します。

 

そのほか、“ただ冷やすだけでなく、性能を加速(ブースト)させる”ノートPC内蔵強冷クーラー「Cooler Boost 5」、高い熱伝導率を持つ「Phaze Change サーマルパッド」をCPUの熱伝導材に採用、次世代拡張ポート「Thunderbolt 4 Type-C」、高耐久性とRGBライティング機能を備えたSteelSeries Per-Key RGBゲーミングキーボードなどを搭載しています。

 

GS66-12UHS-295JPは、CPUにはハイブリッドコアアーキテクチャを採用してパワフルなPコアと省電力なEコアを備えた「Core i9-12900H」を採用。GPUは薄型ゲーミングノートPC向けGPU「GeForce RTX 3080 Ti Laptop GPU」を搭載。薄さ19.8mm、軽さ2.1kgの薄型・軽量デザインが特徴です。

 

CPUとGPUから発生する熱をより効率的に排出し、高パフォーマンス状態を安定的に維持するため、7本のヒートパイプと3基のファンを組み合わせた薄型ノートPC内蔵強冷クーラー「Cooler Boost Trinity+」を採用。

 

前述のGE77HX-12UHS-092JP同様、ディスプレイには「滑らか表示4Kディスプレイ(120Hz)」を採用。DCI-P3相当の広色域に対応しています。

携帯ゲーミングPC「Steam Deck」、国内で予約受付開始! 5万9800円から

ついにValve社は、人気の携帯ゲーミングPC「Steam Deck」の日本での予約受付を始めたことを発表しました。国内で同社のVRヘッドセットやゲームグッズを扱うKomodo社が正規販売代理店となり、すでにオンライン予約できるようになっています。

 

ほか台湾や韓国、香港でも予約が可能となりました。Valve広報はThe Vergeに、新規予約の第一陣は今年の後半に注文可能になる予定だと語っています。まず日本から出荷が始まり、その後の数週間で韓国や香港、台湾にもお届けする予定だそうです。

 

Steam DeckはPCゲームプラットフォーム「Steam」専用の携帯ゲーミングPCです。PS5/Xbox Series Xと同じアーキテクチャを持つAMD製APUを搭載し、最新のAAA大作PCゲームでもたいていは快適に遊べます。操作系としてはアナログスティック2本と十字キー、LRトリガーや左右にタッチパッド、背面に四つのボタンもあり。外部モニタやマウス・キーボードと繋いでデスクトップPCのようにも遊べます。

 

このSteam Deckには3モデルあり、ストレージ64GB(eMMC)の価格は税込で5万9800円。ほか256GB版は7万9800円、最上位の512GB版は9万9800円となっています。米国ではそれぞれ399ドル、529ドル、649ドルであり、昨年7月に発表当時の為替レートから考えると、円安のため少し割高になった感があります。

↑Valve/Komodo

 

そして海外版と同じく、今なら前金の1000円(正規の価格から差し引かれます)を払うだけで予約できます。

 

また日本で販売を始める前に、今年9月の東京ゲームショウに大型展示ブースを出展する予定だそうです。ブースにではSteam Deckを手に取って体験できる大きなセクションも設置されるとのことで、まず手触りを確かめたい、東京近郊にお住まいの方は行ってみてもよさそうです。

 

よくNintendo Switchと似ているといわれるSteam Deckですが、実は一回り以上は大きく、重さもズッシリしています(スイッチが398gに対して669g)。それでも持ち運びやすく、Steamゲームを始めやすいには違いなく、ゲーミングPC入門機としてちょうど良いかもしれません。

 

Source:Valve,Komodo
via:The Verge

ガチ勢からエンジョイ勢までカバーするラインナップ! HPのゲーミングノートPC「OMEN 16」「Victus 15」

日本HPは、ゲーミングPCの新製品として、16.1インチノートPC「OMEN 16」と、15.6インチノートPC「Victus 15」を発表しました。

 

OMEN16はサーマルソリューションを刷新。5本目のヒートパイプと4つ目の排気口を追加したことにより、GPUヒンジ部の温度が3%、SSD底面の温度が14%それぞれ低下したほか、前世代と比較して静音性が5%向上しています。

 

インテルモデルでは最大でインテル Core i7-12700HプロセッサーとNVIDIA GeForce RTX 3070 Ti Laptopと最新のMax-Qテクノロジーを、AMDモデルではAMD Ryzen 7 6800HプロセッサーとAMD Radeon RX 6650Mモバイル・グラフィックスを搭載。16GBのDDR5-4800MHzメモリでのボトルネックを解消し、1TBのPCIe Gen4x4 SSDでファイルへの高速アクセスを活用できます。

 

16.1インチのスクリーンサイズに最大でQHD(2560×1440)の解像度、165Hzのリフレッシュレート、3msの応答速度、NVIDIA G-SYNCにも対応し、sRGBカバー率100%のIPSパネルを採用。自動輝度調整機能や、色精度に影響を与えないブルーライトカットを実現したテュフ・ラインランドEyesafe認定ディスプレイを採用し、目の健康にも配慮します。4つのゾーンに区切られたRGBライティング対応キーボードは、「OMEN Light Studio」のカスタマイズ機能で、様々なゲーミングセットアップのテーマにマッチする外観を作れます。

 

税込価格は、インテルモデルが26万4000円、AMDモデルが30万8000円。発売は8月中旬以降を予定しています。

 

Victus 15は、15.6インチのスクリーンサイズにFHD(1920×1080)の解像度と、144HzのIPSパネルを採用しています。インテルモデルはインテルCorei5-12450HプロセッサーとNVIDIA GeForce GTX 1650 Laptop 、AMDモデルは最大でAMD Ryzen 7 5800Hモバイル・プロセッサー、AMD Radeon RX 6500Mモバイル・グラフィックスまたは最大でNVIDIA GeForce RTX3050 Ti Laptopを搭載。16GBのDDR4-3200MHzメモリで、快適なゲームプレイが可能です。

 

ワイドな背面排気口と2本のヒートパイプのデザインで冷却機能を強化。最大512GBのPCIe Gen4×4のSSDを1基搭載しています。また、全体のエアフローが7%向上しているほか、背面排気口占有率は24%、給気口の面積は146%と大幅に向上しています。

 

税込価格は、インテルモデルが18万1500円、AMDモデルが18万7000円で、8月4日に発売を開始しています。

人気携帯ゲーミングPC「Steam Deck」、新規の予約でも年内に発送! かつてない速さで作ってます

携帯ゲーミングPCのSteam Deckは、まるでNintendo Switchのような見かけで(サイズは一回り以上デカいですが)どこでもSteamゲームを遊ぶことができます。その手軽さやお求めやすい価格が大人気を呼び、予約を申し込んでから発送までかなりの時間を待たされることになっていました。

↑Steam Deck

 

しかし販売元のValve社が予想よりも生産を早く進めているため、これから新規に予約した人でも2022年内に商品を受け取れるとの声明を出しました。

 

同社のブログ記事によると、Steam Deckの出荷を遅らせていた原材料不足によるサプライチェーンの問題の数々は少しずつ解消されつつあり、より多くの製品をかつてない速さで量産できるようになったそうです。

 

そのため、発送が「(2022年)第4四半期以降」とされた人の多くは第3四半期(7~9月)に繰り上げられるとのこと。つまり、一部の人には予定よりも早くSteam Deckがお手元に届くというわけです。そこから漏れた人も第4四半期(10~12月)の予約枠となり、やはり前倒しとされる見通しです。

 

そして7月末現在での新たな予約は第4四半期の枠に入れられ、その枠があふれた場合は次の四半期(つまり2023年1~3月)に回されるそうです。自分がどの予約枠に入れられているのかは、Steamにログインした状態でこちらから確認できます

 

Valve社は数か月前にも、一部の予約につき出荷を加速するとアナウンスしています。が、やはり半導体不足が完全には解消していないためか、「メールを受け取ってから72時間以内に購入」の条件が付いている余裕のなさでした。それがようやく、本格的に状況が良くなるようです。

 

とはいえ、まだSteam Deckを予約できる地域は限られており、今なお米国、カナダ、EU加盟諸国とイギリスのみ。またストレージ容量別に3つあるモデル(399.99ドル~649.99ドル)の定価はドル建てでは上がっていませんが、その一方で発売当時の2月よりも円安が進んでしまいました。日本で予約できるようになる頃には、おいくら万円になるかは気になるところです。

Source:Steam
via:Wccftech

【西田宗千佳連載】ソニーの中でも例外、ゲーミングブランド「INZONE」の狙いは何か

Vol.117-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回は、世界におけるゲーミングPC市場と、ソニーのゲーミングブランド「INZONE」に注目する。

↑ソニーが6月に発表したPCゲーミング向けオーディオ・ビジュアルデバイスのブランド「INZONE」

 

ゲーミングPCは世界中で販売が広がっている。2021年10月に調査会社IDCが公開した調査結果によると、世界でのゲーミングPCおよびゲーム向けディスプレイの合計出荷台数は、2021年第2四半期に1560万台へと伸びた。これは19.3%増の成長で、IDCは2025年まで成長が続くと予測している。ゲーミングPCの出荷台数が5230万台、ゲーミングディスプレイの出荷台数は2640万台に到達するという。

 

PCの全世界出荷台数は3億数千万台と言われており、ゲーミングPCはその数%、というところではある。だが、絶対数は十分に大きく単価も高いので、皆ビジネスに乗り出しているわけだ。

 

ゲーミングPCは、コロナ禍で伸びた市場でもある。ゲーム関連は、ゲーミングPCだけが伸びたわけではなく他の機器もコロナ禍の「巣ごもり需要」で伸びている。だが、PCとしてビジネス向けよりも単価が高いうえに、ディスプレイやヘッドホン、キーボードにマウスと、派生製品が多く、市場としては魅力的である、というのが各社共通の見解だ。

 

一方、ゲーミングPC自体も含め、一般的なPC向けとは売れる製品が異なる、というのもまた事実であり、イージーに作った商品は意外とヒットしづらい。

 

例えばキーボードは、いくらでも低価格な製品はあるのだが、反応速度やキーの同時認識など、ゲーム向けにカスタマイズすべき要素を備えていないと売れない。そうしたモノを、eスポーツのプロプレーヤーやYouTuberなど、ゲームファンに訴求力のある層と連携して売っていく、マーケティング上の工夫も必要になる。

 

そうした部分は海外市場が先行している。日本はPC向けゲーム市場がコロナ禍になって立ち上がってきたところはあるので、海外市場から日本に参入する企業の方が多いし、国内市場向けにやっているところは、海外でのゲーミングPC市場から学んで進めているところがほとんどだ。

 

ソニーの「INZONE」はゲーミングPC向けとしては後発であるが、販売が「日本だけではない」ところがポイントになる。

 

ご存知のように、ソニーは世界的なブランドだ。だが、販売している製品は国によってかなり異なる。家電製品全体を見たとき、世界中で同じ製品が売れるジャンルの方が少ない。販売ルートも商品の好みも違う市場に対応するには、「その国で売れる」製品を作る必要がある。

 

そうした傾向は白物家電で顕著なのだが、ソニーが扱うテレビやスピーカーですら、完全に同じラインナップを売っているわけではない。

 

例外はスマートフォンやカメラくらいだろうか。

 

実は、INZONEはその“例外”にあたる。世界中で盛り上がるゲーミングPC市場は、どの国でもニーズが近い。だから、「世界中で売れる良い製品」を作って売ることが大きなビジネスになり得る。ソニーが参入したのは、そうした市場の特質を読んでのことでもあるのだ。

 

では、ソニーはどこを強みとするのか? その点は次回解説していく。

 

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【西田宗千佳連載】日本でも本格化する「ゲーミングPC」の波

Vol.117-1

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマはNEC PCのLAVIE GX発売がきっかけとなる、日本製ゲーミングPCの本格化。海外と比べ低い普及率はどう高まっていくのか。

↑実売価格21万9780円からのNEC PC「LAVIE GX」。上位モデルのCPUは第12世代 インテル Core i7-12700F、グラフィックスはNVIDIA GeForce RTX 3060を搭載し、クリエイター向けPCとしても十分なスペックだ。PC向けゲームに精通した技術者が、ゲームを快適にプレイできる環境設定などをアドバイスするサポートが1年間利用できる

 

NEC PCとソニーがゲーミングPCに注目

NECパーソナルコンピュータ(NEC PC)は、ゲーミングPC「LAVIE GX」を7月14日に発売した。同社は40年前に発売された「PC-9801」をゲーミングPCの元祖と位置付け、24年ぶりの市場再参入と言っている。だが、このあたりについては当時のPC事情からすると異論のある人も多そうだ。

 

ここで重要なのは、NEC PCのような日本市場を中心としたPCメーカーが、ゲーミングPCに注目しているという点にある。NEC PC執行役員の河島良輔氏は、「海外ではゲーミングPCの比率が15%に伸びている。この製品だけですぐに大きな売り上げ比率の増加にはならないと思うが、数年かけていろいろな製品を増やしていけば、最終的に海外に近い比率まで伸びるのではないか」と期待を語る。今回は“リビングにおけるゲーミング・デスクトップ”というコンセプトだが、ほかの形の製品も考えていく計画であるという。

 

同じように、ゲーミングPCの世界に期待をかけるのがソニーだ。といっても、PCを売るわけではない。ソニーはあらたに「INZONE」というブランドを作り、ゲーミングディスプレイやゲーミングヘッドセットを販売する。

 

個人向け市場、特に若者向け市場でゲーミングPCの利用が伸び、関連機器市場も大幅に拡大している状況がある。だが一方で価格重視でもあり、“良いものを作れば売れる”と考えたため、ソニーは差別化できると確信し、参入を決めたのだ。ソニーは日本国内だけのビジネスではなく、世界中でINZONEブランドを展開する。「BRAVIA」や「α」、「ウォークマン」に並ぶサブブランドを立ち上げたと考えれば、ソニーの力の入れようも想像できる。

 

コロナ禍で大きく伸びたPC向けのゲーム市場

両社がゲーミングPC市場への参入を決定した理由には、コロナ禍が大きく影響している。日本は家庭用ゲーム機が強く、ゲーミングPCは海外に比べ弱い傾向にあった。だがコロナ禍においては、世界中でゲーム市場が大幅に伸びた。そのなかでは家庭用ゲーム機だけでなくPC市場が大幅に拡大しており、日本でも状況は同様だ。

 

NEC PCの発表会に登壇した、カプコンCS第二開発統括編成部の砂野元気氏は、「カプコンが販売する数百タイトルにおいて、PC向けが占める割合は3割まで伸びている」と話す。そこまで大きくなってきているならば、ゲームメーカーはPC対応ゲームを拡大するし、PCメーカーや周辺機器メーカーも、ゲーミングPC市場を重視するのも当然と言える。

 

ゲーミングPCは、キーボードなどの要素を除くと“高性能で十分なエアフローを備えたPC”でもある。これまで高性能PCはクリエイターもしくは業務向けという側面が強かったわけだが、味付けを変えればゲーマー向けにもなる。ディスプレイなどの周辺機器も同様だ。

 

ただ、単なる高機能製品ではもうゲーマーは満足しなくなっている。“ゲームに向く要素”がより重要になり、海外ではその追求が進んでいるためだ。

 

では、各社はどこで差別化を図っていくのか? コロナ禍でゲーミングPCが増えた本当の理由は何なのか? そうした部分は次回解説する。

 

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PCゲームのSteam、ついにスイッチ用ファミコンやN64、メガドラコントローラーに対応!

PC向けゲーム配信プラットフォームSteamは、最近はありとあらゆるコントローラーに対応している印象がありますが、ついに最新アップデートでNintendo Switch(以下スイッチ)用の「クラシックコントローラー」のサポートが追加されました。

 

公式リリースノートでは「Nintendo Switch Onlineのクラシックコントローラー」と、やや曖昧な書き方がされています。しかしThe VergeがSteamを運営するValve社に確認したところ、スイッチ専用の「ファミリーコンピュータ コントローラー」「スーパーファミコン コントローラー」「NINTENDO 64 コントローラー」「セガ メガドライブ ファイティングパッド 6B」すべてに対応しているそうです。

 

これらは全てNSO(略称)加入者限定で販売されており、スイッチで遊ぶつもりがない、Steamだけで遊びたい人(いるかどうかは不明です)は少し余分にお金が掛かります。なお米国ではN64やメガドラのコントローラーは品切れ中だそうで、めったに在庫が切れない日本のユーザーは幸せといえそうです。

 

今回のアップデートではQanbaのObsidianとDragon Arcadeジョイスティック、さらにHori Fighting Stick Mini 4といったアーケードスティック系に対応したのは、対戦格闘ゲームファンにとって喜ばしいところでしょう。特に「カプコンアーケード 2ndスタジアム」が発売された直後でもあり、『ストリートファイターZERO3』や『ヴァンパイア ハンター』でも大活躍するはず。

 

ほか、ソニーのDualSenseコントローラーへの対応も改良されています。Windows版ではファームウェア更新も可能となり(ソニー公式のファームウェア更新アプリ配信を受けたもの)、改善されたランブルエミュレーション(振動)も有効にできます。

 

ゲームコントローラーやアケコンはかさばったり場所を取るため、ゲーム機ごとにダブりを買いたくないものです。今回のSteamアップデートは、資源の節約は、ひいては環境保護にも繋がるかもしれません。

 

Source:Steam
via:The Verge

プレステ公認! おしゃれなiPhone合体コントローラーが海外登場

周辺機器メーカーのBackboneは、iPhoneに合体させて利用するゲーミングコントローラー「Backbone One – PlayStation Edition」を海外発表しました。こちら、PlayStationからの公式ライセンスを受けた製品となります。

↑ Backboneより

 

Backbone One – PlayStation EditionはPlayStationに対応したコントローラーで、「エレガントな色、素材、仕上げは、PS5のDualSenceワイヤレスコントローラーのデザインからインスピレーションを得ている」と案内されています。

 

本体にはPlayStation専用のボタンとXboxのアナログスティックの配置を採用しています。そしてモバイルアプリ「Remote Play」を利用すれば、PS4およびPS5のタイトルをiPhoneでストリーミング再生しつつ、ゲームプレイを楽しむことも可能です。

 

コントローラーの電源はiPhoneから取得するので、充電は不要。また、イヤホンジャックを利用し、イヤホンやヘッドホンでサウンドを再生することもできます。

 

海外テックメディアのThe Vergeによれば、本コントローラーはApple ArcadeやXbox Game Pass、Stadiaでのゲームプレイに対応。ただし、ボタンの表示と入力がコントローラーと一致しない可能性が高いそうです。

 

Backbone One – PlayStation Editionの海外価格は99.99ドル(約1万3000円)で、米国やカナダなどにて販売中。おしゃれかつ高品質なBackboneのPlayStation対応コントローラー、ぜひ日本への投入を待ちたいものです。

 

Source: ソニー via 9to5Mac

有線接続と無線接続の両方に対応! MSIの多機能ゲーミングコントローラー「FORCE GC30 V2 WHITE」

エムエスアイコンピュータージャパンは7月28日、ゲーミングコントローラー「FORCE GC30 V2 WHITE」を発売しました。

 

同製品は、高耐久ボタンや振動機能などを備えたゲーミングコントローラー。PCとの接続は、USBケーブルを使用した有線接続と、2.4GHzの無線接続の両方に対応。PCと離れていてもケーブルの長さを気にせずに使用できます。電波干渉などで無線が繋がりにくい場合でも、USBケーブルを接続することで、ストレスフリーでゲームを楽しめます。

 

コントローラー表のABXYボタンは、200万回以上の耐久性を持つスイッチを採用しており、激しいアクションゲームなどにも耐えられます。側面のトリガーボタンは、高精度のアクセラレータシミュレーションにより、最大256段階で入力を判定でき、レースゲームなどの絶妙な入力を要求するゲームで、思い通りの操作ができます。

 

十字キーパッドは、一般的な十字形と丸形の2種類が付属し、好みに合わせて交換可能。内蔵のバッテリー容量は600mAhとなっており、最長8時間の動作が可能です。

 

価格は4950円。Amazon、Joshinウェブ限定で、黒色の「FORCE GC30 V2」も販売しています。

内部でRGBファンが回転! Nubiaのゲーミングスマホ「RedMagic 7S Pro」がグローバル発売される

中国Nubiaは新型ゲーミングスマートフォン「RedMagic 7S Pro」を国際版として発表しました。なお同スマートフォンは、今月初旬に中国向けに案内されたものと同一の製品です。

↑Nubiaより

 

もともとはZTEの子会社として、現在は独立したスマホメーカーとして独り立ちしているNubia。その特徴はとにかく高性能なゲーミングスマートフォンや腕時計型のスマートフォンなど、尖った製品を投入し続けていること。今年4月には、本体両端にトリガーボタンを搭載した「RedMagic 7」を国内にて投入しています。

↑Nubiaより

 

RedMagic 7S Proの最大の特徴は、本体背面に搭載されたRGBライティングによるファンです。このファンはスケルトンデザインにより、最大20,000rpmにて回転する様子が外部から確認できます。さらに「10層多次元冷却システム」を組み合わせることで、ヘビー級のゲームで遊んでいても本体温度の上昇を抑えることが可能です。

 

さらに前モデルから引き続き、本体両端にはトリガーボタンを搭載。また内部には、デュアルパプティック振動モーターを搭載しています。さらにオーディオやRGBライト、触覚フィードバックを処理するための専用チップ「Red Core 1」を搭載。ゲーミングスマートフォンらしく音の低遅延にもこだわっており、有線イヤホン用の3.5mmのイヤホンジャックも搭載しています。

 

画面は6.8インチ/1080p解像度/120Hz駆動の有機ELディスプレイで、プロセッサは最新のSnapdragon 8 Plus Gen 1、RAM容量は最大18GBで512GBの内蔵ストレージを搭載。背面には6400万画素メイン+800万画素超広角+200万画素マクロカメラを、前面には1600万画素の画面下カメラを搭載。バッテリー容量は5,000mAhで、最大65Wでの高速有線充電(中国版は最大135W)が可能です。

 

RedMagic 7S Proの国際版は8月9日から、729ドル(約10万円)にて販売されます。残念ながら日本向けの投入は予定されていない同スマートフォンですが、Nubiaには今後も挑戦的なスマートフォンをリリースしてほしいものです。

 

Source: The Verge

JBL Quantum ONE&TWSがゲーミングヘッドセットの領域を超えて暮らしを豊かにする! “絶対良音”の向こう側へ

JBLが贈るゲーミングデバイスシリーズ「Quantum」が止まらない。オーディオブランド由来のサウンドクオリティと、 ゲーミングデバイスならではのユーザビリティを両立したアイテムの数々は、シーンを越えて私たちの暮らしを豊かにする!

 

【今回紹介する製品】

JBL
Quantum ONE

実売価格2万7280円

ドライバー径 50mm/アクティブNC搭載/7.1ch サラウンド (PC接続設定時)/ゲームチャットバランスダイヤル搭載

JBL
Quantum TWS

実売価格1万9800円

2.4GHzワイヤレス低遅延接続/Bluetooth同時接続/ハイブリッドNC搭載/7.1chサラウンド(PC接続設定時)

 

私がレビューします

GetNavi web編集長

山田佑樹

デジタルからアナログまで様々なガジェットをライフスタイルに取り入れる。ゲームは趣味のひとつ。

音質はJBLクオリティで 性能は本格ゲーミング機器

 

とにかく驚いた。それがQuantumシリーズを試した感想だ。何がスゴいって、ゲーミングうんぬんの前に、音質が“オーディオ”なのである。例えば定番ゲーム「フォートナイト」では、現実の人気楽曲を使ったジェスチャーがあるが、その音質が段違いに良い。勝つための音はもちろん、音が奏でられている感覚を味わえるのだ。

 

では、銃声や足音といったゲームに必要な音はどうかというと、より素晴らしい。特に最上位機の「ONE」は、一般的なゲーミングヘッドセットではわかりづらい「高低」の音も正確に伝えてくれる。

 

ゲームにエンタメにビジネスに、様々なシーンにハマるQuantumシリーズは、大人が嗜むデバイスの最適解だと断言できる。

 

最高の臨場感を堪能できるフラッグシップモデル

JBL
Quantum ONE

実売価格2万7280円

ドライバー径 50mm/アクティブNC搭載/7.1ch サラウンド (PC接続設定時)/ゲームチャットバランスダイヤル搭載

ヘッドトラッキング機能のほか、サラウンド技術「JBL QuantumSPHERE 360™」、50mm径ハイレゾドライバーなど、同社の音響技術を結集させたフラッグシップモデル。人間工学に基づいたデザインで、長時間の使用でも快適だ。

SPEC●再生周波数帯域:20Hz~40kHz●インピーダンス:32Ω●音圧感度:95dB●オーディオケーブル長:1.2m(着脱可能)●USBケーブル長:2.7m●質量:約369g

 

Gaming

「左右」だけでなく「高低」の再現も正確

音の方向を誤差30度以下の正確さで捕捉できる。しかも左右だけでなく高低方向もわかるのが驚異的。FPSをはじめ、音の位置が重要な作品で勝利へと導く。

音でマシンの状態まで把握できる

風切り音や、敵車を抜いたり抜かれたりする際の走行音が脳内に響き渡る。自車の挙動を音で把握する点でも効果を発揮するので、より良いタイムを狙える。

 

LifeStyle

ライブ映像の鑑賞にうってつけ

独自技術「JBL QuantumSPHERE 360™」が臨場感のある音を再現。映像鑑賞では、頭を振っても音が正面から鳴る体験は衝撃だ。

 

驚異の低遅延再生を実現したシリーズ初の完全ワイヤレス

JBL
Quantum TWS

実売価格1万9800円

2.4GHz ワイヤレス 低遅延接続/Bluetooth同時接続/ハイブリッドNC搭載/7.1ch サラウンド(PC接続設定時)

周囲の環境に合わせて最適化するノイズキャンセリングや外音取り込み機能を搭載。独自技術「JBL QuantumSURROUND™」が叶える没入感は抜群だ。スマホアプリとPC接続時のソフトで多彩な設定やカスタマイズに対応する。

SPEC●対応コーデック:SBC、AAC●充電ケース併用再生時間:最大約24時間(ANCオフ時)●充電時間:約2時間●充電ケースサイズ/質量:約W75×H25×D40mm/約42.4g●イヤホン質量:約5.5g(左右とも)

ケースに収納できるUSB Type-Cドングルを介して低遅延再生が可能。Bluetoothとの同時接続にも対応する

 

Gaming

遅延が抑えられプレイするジャンルを選ばない

ラグがほぼなく、リズムゲームなどの遅延がシビアな作品でも十分遊べる。FPSなども同様で、有線でプレイしているのと変わらないゲーム体験が可能だ。

 

LifeStyle

移動中の「エンタメ」を拡張

高精度のノイキャンに加えて外音取り込み機能も搭載。ゲームに良し、音楽鑑賞にも良しで、移動中のエンタメの幅が広がる。

クリアな音はウェブ会議にも◎

左右に計6個のマイクを搭載し、クリアな声でウェブ会議が可能。落ち着いたデザインで、ビジネスシーンで悪目立ちしない。

 

≪ヘッドセット以外の機器も充実!≫

[USBコンデンサーマイク]

JBL
Quantum Stream

実売価格1万1000円

高感度かつ96kHzの高サンプリングレートにより、声を大きくクリアにキャプチャできる。本体天面のタップでミュートのオン/オフが可能だ。

[ゲーミングスピーカー]

JBL
Quantum Duo

実売価格1万9800円(ペア)

ソフトドームツイーターと63mm径ウーファーを搭載する、本格的な2Way構成。かすかな足音から爆発の轟音まで忠実に再生する。