高等専門学校生の“ものづくり”を支援する「CAMPFIRE」のクラウドファンディングサービス「Hello world project」が、第2弾となるプロジェクトをスタート。「仙台高等専門学校」(以下、「仙台高専」)が開発を進める新しい「コミュニケーションアプリ」の支援を募った。
出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より
グループSNS「Plink」とは?
出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より
今回プロジェクトに挑戦するのは、「仙台高専」の在校生トリオ。生産システムデザイン工学専攻1年の山崎泰晴をチームリーダーに据え、筋肉系プログラマー・鈴木公章、英語に堪能な翻訳者・渡邊友章といった面子が揃った。
彼らが開発しようとしているアプリは、グループSNS「Plink」。「People link, Plus link(人の繋がりをもっと大切に)」というコンセプトのもとで開発されるアプリで、SNSに画像を投稿する際の「撮る・作る・投稿する」という工程をグループで共有できる。
しかしなぜ彼らは「Plink」の開発に乗り出したのだろうか。「CAMPFIRE」の特設サイトによると、近年はSNSの進歩によりネット上のコミュニケーションが促進されているが、友達やカップルといった“小さなコミュニティ”の繋がりは薄れているという。例えば画像の撮影や加工を個人で行うInstagramなどのSNSでは、デート中でもカップルが各々のSNSに写真を投稿することに没頭して会話が少なくなりがちに。
出典画像:「【仙台高専発スタートアップ】グループSNSでInstagramを超えます!」CAMPFIRE より
そこに目をつけた「仙台高専」トリオは、写真を投稿するまでの過程を“狭いコミュニティで”共有できる「Plink」を作ることに。同クラウドファンディングでは、「東京進出するための資金」と「会社登記のための費用」に利用するスタートアップ費用として、50万円の目標金額を設定した。
2月21日時点では目標金額の10%にあたる5万3000円しか支援が寄せられていないが、募集終了までは残り18日あるので、今後の展開にも注目していきたい。
過去の「Hello world project」
ちなみに「Hello world project」の第1弾には、イノシシ狩りを超効率化する「IoT罠」が登場。「木更津工業高等専門学校」の3年生が中心となって進められたプロジェクトだが、SNSなどでは「面白い発想だと思う。実際に田舎の農家にとってイノシシの存在は死活問題」「色々とツッコミ所はあるけど、学生が問題解決に向けて頑張ってるのは素敵だと思う」との声が。目標金額を20万円に設定し、見事50万3000円もの金額を集めた。
“モノづくり”に関しては国内最高峰の教育機関である高等専門学校。そんな彼らの技術を発信している「Hello world project」は、これからも多くの斬新なプロジェクトを見せてくれるかもしれない。