編集部が選んだ売れたモノ・バズったものランキング11~1位。1位に輝いたのはTVから火がついたデジタル製品

いま、勢いよく売れてるモノだけを厳選! 家電、オーディオ、デジタル機器から、クルマ、ゲーム、文房具、食品までオールジャンルで「ヒットの背景」をおさらいしつつプロが改めて「オススメのポイント」を解説します。売れてるモノには、ちゃ~んと理由があるんです!! 本記事では編集部独自の2018年のヒットランキングを作成。

 

11位から1位までを発表! 数多くのヒット商品、話題の商品が生まれた2018年上半期のなかで、もっとも勢いのある商品はコレだ!

 

【11位】

筆圧感知スタイラス付属で用途が広がる「HUAWEI MediaPad 」

HUAWEI
HUAWEI MediaPad
M5 Pro
実売価格4万9460円(LTEモデル)、
4万770円(Wi-Fiモデル)

筆圧感知・傾き認識に対応したタッチペン付属の10.8インチタブレット。4基のスピーカーを搭載し、クリアなサウンドを楽しめる。約2.9時間でフル充電が可能。8.4インチモデルも用意する。

SPEC●OS:Android 8.0●CPU:HUAWEI Kirin960●メモリ:4GB●ストレージ:64GB●ディスプレイ解像度:2560 x 1600ドット●サイズ/質量:W258.7×H171.8×D7.3㎜/約500g

 

 

【10位】

トリプルカメラを搭載した大画面スマホ「NTTドコモ HUAWEI P20 Pro HW-01K」

 

NTTドコモ HUAWEI
P20 Pro HW-01K
実質価格5万7024円

6.1インチ有機ELディスプレイを搭載したハイエンドモデル。指紋認証および顔認証に対応する。画像荒れを抑えた5倍ハイブリッドズームや本格的なポートレートモードに対応するトリプルカメラも魅力だ。

SPEC●OS:Android8.1●CPU:HUAWEI Kirin970●メモリ:6GB●ストレージ:128GB●ディスプレイ解像度:1080×2240ドット●サイズ/質量:W74×H155×D7.9㎜/180g

 

 

【9位】

画面占有率はなんと91%! 圧巻のベゼルレスディスプレイ「HUAWEI MateBook X Pro」

快進撃を続けるファーウェイが送り出した極細ベゼルの13.9インチモバイルノート。その性能やデザイン性、さらにコスパの高さから「ポストMacBook Pro」とも称され、注目を集めている。

HUAWEI
MateBook X Pro
(MAW29CH75CNCNAUA)
実売価格22万6580円

画面占有率約91%のディスプレイには、3000×2000ドットの高解像度液晶を採用。sRGB
100%の色再現性や1500:1というコントラスト比を実現しており、迫力ある美しい映像を楽しめる。約14.6㎜の薄さと約1.33㎏の軽さも魅力だ。

SPEC●OS:Windows 10 Home●CPU:インテル Core i7-8 550U●メモリ:16GB●ストレージ:512GB SSD●ディスプレイ解像度:3000×2000ドット●バッテリー駆動時間:約12時間●サイズ/質量:W304×H217×D14.6㎜/1.33㎏

 

 

↑Webカメラはキーボード上に配置。使用時だけポップアップさせる仕組みなので、セキュリティリスクも軽減できる
↑キーボード上部の電源ボタンには指紋認証を搭載。電源オフの状態から約7.8秒という起動の早さもうれしい

 

↑本体側面にはUSB Type-CおよびThunderbolt 3端子に加え、USB端子も搭載。新旧問わず様々な周辺機器を接続可能だ

 

 

【MateBook X Pro ヒットのツボ】
「ほぼ画面」の極細ベゼルが話題に

画面占有率91%の極細ベゼルは注目度高。動画視聴に適した3000×2000ドットの高解像度ディスプレイや、4スピーカーによる高機能なサウンドシステムにも高い評価が寄せられた。

 

充実のスペック&拡張性で弱点の少ないスリムPC

ファーウェイが5月に発表した新しいノートPCは、画面占有率91%の極細ベゼルや高解像度ディスプレイが注目され、発売前から高い期待が寄せられた。

「ベゼルが細く、13・9インチという大きめの液晶を搭載しているにも関わらず、ボディサイズは大型化していない点が秀逸です。ベゼルレスデザインを突き詰めるために、通常はディスプレイ側に置くWebカメラを、キーボード側に埋め込むという徹底ぶりもすごい。スペックも充実していて、特に上位モデルは、この薄さ、このサイズの製品としては満点に近いと思います。インターフェイスも、SDカードスロットこそないものの、USB Typeーcや通常のUSB端子を用意するなど、十分に実用的。弱点の極めて少ない製品です」(ジャーナリスト・西田宗千佳さん)

 

 

【8位】

独自の音響&デザインが映像への没入感を高める「ブラビア KJ-55A1」

有機ELテレビ市場はソニーとパナソニックが拮抗中。ただし、ソニーは昨年5月発売のブラビア A1シリーズ1機種でこのシェアを獲得している点が見事だ。6月に各社が新モデルを投入したため、市場に大きな変化がありそう。

ソニー
ブラビア KJ-55A1
実売価格41万7600円

スタンドを背面に備えるユニークなデザインの有機ELテレビ。背面のアクチュエーターなどでパネルを振動させて音を鳴らす、独自の音響システムを採用する。2017年6月の発売から約1年間、1機種で同社のシェアを担った(※)。

※:今年6月に有機ELのA8Fシリーズが登場

 

■有機ELテレビ メーカー別シェアトップ3

1位: ソニー… 37.5%
2 位:パナソニック… 36.0%
3 位:LGエレクトロニクス… 23.6%

●BCN調べ。2018年1?5月の販売台数シェア

【7位】

価格は従来モデルと据え置きでスペックが向上した「格安4Kテレビ」

昨年6月のドン・キホーテの参入から始まった格安4Kテレビブームは、ノジマやゲオなどのPBを巻き込んで拡大。続々と新モデルが登場中だ。価格を抑えながら、着実にスペックを向上させている。

 

「HDR」規格に対応して映像の明るさがアップ!

情熱価格PLUS
LE-5001TS4KH-BK
実売価格5万9184円

 

ドンキ4Kテレビの第4世代は、高輝度映像を表示できる「HDR(HDR10)」規格に対応。映像の明るさがアップした。従来モデルに引き続いてダブルチューナー搭載で、2番組同時録画が可能だ。55V型、60V型もラインナップ。

SPEC●接続端子:HDMI×3、RCA入力×1、LAN×1、USB×1、ヘッドホン出力×1ほか●4Kチューナー:非搭載●コントラスト比:5000:1●サイズ/質量:約1125×705×244㎜/約11.9㎏(スタンド含む)

↑背面の右下に接続端子類を集約。HDMI端子を3基備えるが、そのうち4K/60p信号の入力に対応するHDMI 2.0端子は1基だ
↑50V型では、ディスプレイ部の厚さが約8.6㎝で、スタンドの奥行きは約24.4㎝。それほど場所を取ることなく設置可能だ

 

75V型の超大画面モデルが20万円以下の破格値で登場!

オプトスタイル
OPTVISION 75UDK800R
実売価格19万9800円

75V型の超大画面で20万円以下を実現したハイコスパモデル。LG製の液晶パネルを採用する。NetflixやdTVなどの4Kネット動画サービスに対応し、HDRの高輝度映像で楽しめる。4K/60p入力に対応するHDMI 2.0端子を1基搭載。

SPEC●液晶パネル方式:IPS●接続端子:HDMI入力×3、RCA入力×1、LAN×1、USB×1、ヘッドホン出力×1ほか●4Kチューナー:非搭載●サイズ/質量:W1681×H1047×D333㎜/約30.5㎏(スタンド含む)

 

【格安4Kテレビヒットのツボ】
大手メーカー製を買えない人が流れている

液晶テレビは大画面化が進み、大手メーカーの4Kテレビは50V型クラス・20万円台のモデルが主流に。それらを敬遠した一般層が、同サイズの格安4Kテレビに流れている。

 

 

ドンキの4Kテレビは累計で2万台以上を販売!

昨年6月にドン・キホーテのPB製品として登場した50V型・5万円台の4Kテレビは話題を呼び、瞬く間に完売。その後ハイペースで後継モデルがリリースされ、今年3月に発売された第3弾までの累計販売数は2万台を超えた。

 

折しも、今年12月からBS・110度CSで新4K放送が始まることがアナウンスされ、世間の4Kテレビに対する関心が高まりつつある。大手メーカーもエントリーラインを拡充して間口を広げているとはいえ、50V型は安くても10万円台。性能は比べるべくもないが5万円台のインパクトは絶大で、「とりあえず4KならOK」なユーザーを奪われている。

 

「5月に発売されたドンキ第4弾モデルのウリは、高輝度映像を表現できる『HDR』規格への準拠。HDCP 2・0に対応するHDMI 2・0端子を備えており、専用のチューナーさえあれば、新4K放送の信号も受信可能です。格安4Kテレビは“安いだけじゃない”新たなフェーズに突入しました!」(GetNavi・テレビ担当・川内一史)

 

 

【6位】

「完全ワイヤレス」は第2世代が登場!

耳栓型の完全ワイヤレスイヤホンは、人気モデルの第2世代が続々と登場。音質や機能がブラッシュアップされ、好評を博している。

 

スポーツモデルとして初めてデジタルNC機能を搭載

ソニー
WF-SP700N
実売価格2万1600円

ソニーの完全ワイヤレス最新モデルは、IPX4相当の防滴性能を備えたスポーツ仕様。左右独立型スポーツモデルとして世界で初めてデジタルノイズキャンセリング機能を搭載した。外音取り込みに対応し、屋外使用も安心だ。

 

 

MiGLOテクノロジーにより安定したワイヤレス接続を実現

モダニティ
EARIN M-2
実売価格3万2180円

完全ワイヤレスの“元祖”EARINの第2世代。NFMI(近距離磁気誘導)技術などを採用したMiGLOテクノロジーにより、高いバッテリー性能とオーディオ品質、そして安定したワイヤレス接続を実現した。ハンズフリー通話にも対応。

 

【5位】

ストリーミング時代の新スタイルは「ながら聴き」! 耳をふさがないイヤホン

ランニングやサイクリングといったスポーツシーンや、部屋で家事をしているときなどに音楽をBGMとして流す“ながら聴き”スタイルに最適。周囲の音がある程度聞こえるため、アウトドアでも安全性が担保される。

 

作業をしながら手軽に音楽を聴くのに最適!

ambie
ambie wireless earcuffs
1万2960円

イヤリングのように耳を挟んで装着する、ネックバンドタイプのワイヤレスイヤホン。耳穴に挿し込まない設計のため、周囲の音を聞き取り可能で、鼓膜への負担も小さい。ソニーの技術を生かしたドライバーを採用し、音質もまずまず。

SPEC●Bluetooth対応コーデック:SBCほか●マイク方式:ECM(エレクトリックコンデンサマイク)●バッテリー:125mAhリチウムポリマー電池●サイズ:約W720×H15×D7㎜(ネック部375㎜)

 

↑音声アシスタントからハンズフリーでスマホ操作が可能。手が濡れているときなどに便利だ

 

↑独自の音導管設計により、耳穴に挿し込まなくても音がしっかり鼓膜へ届く。音漏れにも十分な配慮がなされている

 

環境音と再生中の音楽がブレンドされて聴こえる

ソニーモバイルコミュニケーションズ
Xperia Ear Duo XEA20
実売価格3万2270円

周囲の音と再生中の音楽がブレンドされる「デュアルリスニング」を実現した完全ワイヤレスモデル。音声やヘッドジェスチャーにより、スマホからの発着信やLINEメッセージの送受信、音楽再生などをハンズフリー操作できる。

SPEC●Bluetooth対応コーデック:SBC、AAC●ドライバーユニット:10㎜ダイナミック型●急速充電:約7分充電で約1時間再生●防滴:IPX2●サイズ:約W17.5×H59.6×D10.2㎜

 

↑スマホアプリで使い方が表示される。LINEメッセージの送受信なども快適に行える

 

↑左右独立型でも装着感は快適。NFMI(近距離電磁誘導)を採用し、接続も安定している

 

【耳をふさがないイヤホン ヒットのツボ】
音質よりも手軽さを重視する傾向に

音楽ストリーミングサービスの普及で、音質よりもスマホで手軽に聴けることを重視するユーザーが増加。ハンズフリー通話や音声アシスタント呼び出しなど、機能も充実している。

 

 

オーディオだけでなくスマート機器として高評価

いまや音楽はストリーミングサービスによる「聴き放題」が主流。コンテンツにこだわるよりも、環境や気分に応じて楽しむユーザーが増えている。そこで、“ながら聴き”という提案をして成功を収めたのがambieだ。ワイヤレス版が4月に発売されると、3週間で初回生産出荷ぶんが在庫切れとなるほど爆売れした。

 

「音楽再生中に環境音や人の声も普通に聴こえるのは不思議な感覚。屋外でジョギング中でも安全に使えるのはもちろん、食事中の咀嚼のノイズや風切り音が聞こえないなど、オーディオ性能が秀逸です。また、常にスマホとつながっていることで、メッセージを確認したり、店を検索できたりするのは、あらためて便利だと感じました」(マンガ家・鈴木みそさん)

 

そのスマート機能をさらに高めたのが、完全ワイヤレスのXperia Ear Duo。センサーを内蔵し、音声だけでなくジェスチャーによる操作に対応している。

 

 

【4位】

これまで不可能だった電気による本格土鍋炊飯を実現「かまどさん電気」

sirocaが伊賀焼の窯元「長谷園」と共同開発した「かまどさん電気」は、長谷園の大人気土鍋「かまどさん」を軸に炊飯方式を開発。これまでの電気炊飯器にない、土鍋本来のふっくらした味わいが評判に。

土鍋炊きの絶品の味わいをボタンひとつで堪能!

長谷園 × siroca
かまどさん電気
実売価格8万6184円

伊賀焼の人気土鍋を電化。土鍋と相性のいいシーズヒーターを採用し、ガス炊きを再現する加熱プログラミングでふっくら甘く、かつさっぱりした後味に炊き上げる。土鍋がごはんの水分を絶妙に保ち冷めても美味だ。

SPEC●炊飯容量:1.0合~3合●消費電力:1300W●炊飯モード:白米・玄米・雑穀米・おかゆ・おこげ●タイマー予約:最大13時間●操作方式:タッチパネル●独自機能:土鍋乾燥機能●サイズ/質量:W300×H261×D300㎜/約7.6㎏

 

↑「長谷園」七代目当主、長谷優磁さんは土鍋炊きの味に対し、どんな妥協を許さなかった。そのこだわりが画期的な電気土鍋炊飯器を生んだ

 

↑本機に搭載の「かまどさん」は炊飯後のごはんの余分な水分を吸い、冷めると水分を戻す。だから時間の経過に関わらずごはんがおいしい

 

↑素焼きした土鍋「かまどさん」に釉薬をかけ、その後本焼きを行う。釉薬には加熱時に遠赤外線を多く発生させる素材を使っている

 

↑熱源に暖房器具などに使うシーズヒーターを採用。炊飯前に予熱工程を入れるなどしてガス炊きの味わいを再現している

 

【かまどさん電気 ヒットのツボ】
IHの家庭にも「土鍋ごはん」の夢を叶えた

累計80万台を売り上げる炊飯用専用土鍋の電気化に、料理好きが歓喜!! 「土鍋で炊きたいけど手間がかかりそう」「そもそも自宅キッチンはIH」という人のニーズにも応えた。

「ガイアの夜明け」で特集され高額ながら出荷数は約1万台に!

人気土鍋の電気化とあって、発売前からメディアにたびたび登場。テレビ番組「ガイアの夜明け」で開発現場が特集され、ネットで話題を集めた。価格は8万円台と高額だが、発売4か月弱で出荷台数約1万台と順調だ。

 

 

ガス炊きの土鍋ごはんが好きな人も満足の炊き上がり

炊飯器分野はバーミキュラなど異業種や新興メーカーが開発した新発想の製品が話題。「かまどさん電気」も新進気鋭のsirocaが伊賀焼の窯元「長谷園」とコラボした画期的な一品だ。家電コーディネーターの戸井田園子さんは同製品の注目ポイントを次のように解説する。

 

「長谷園は、火加減が難しい土鍋炊飯を容易にした炊飯用土鍋『かまどさん』を作る有名窯元。土鍋は、多孔質で水分調整機能が自然に備わっているおかげでおいしいごはんが炊け、根強い人気があります。本製品では、熱源にIHでなくシーズヒーターを使うことで、土鍋の特性を損なうことなく電化に成功しました」(戸井田さん)

 

実際に使った戸井田さんによると、その炊き上がりはふっくらとしつつしっかりした歯応えで、土鍋ごはんを愛する人も満足できる仕上がりだと言う。

 

「デザインも高級感があり、工芸品と工業製品が見事に融合。価格は高くても、いままで土鍋を愛用してきたこだわり派には響いています。ガス炊きの手間を省略しつつ、IHヒーターの家庭でも使える点も魅力的です」(戸井田さん)

【3位】

肉を回しながら焼く豪快さと文句ナシのおいしさが話題になった「ロティサリーグリル&スモーク」

自宅で本格的な炙り肉料理ができると大人気に。かたまり肉を回転させながら焼く仕組みもインパクト抜群だ。テレビ番組などメディアへの露出も多く、「家電大賞2017」ではグランプリを獲得した。

パナソニック
ロティサリーグリル&
スモークNB-RDX100
実売価格5万5000円

ローストビーフなど本格派の肉料理ができるグリル。かたまり肉を回転させながら遠近赤外線ダブル加熱で内部をしっとりジューシーに焼き上げる。燻製機能やオーブン、トースター機能も装備し、日常使いでも大活躍。

SPEC●消費電力:ロティ約990W/燻製約840W/グリル・オーブン約1350W●温度調節:120?240℃(7段階/燻製は除く)●オートメニュー数:8●サイズ/質量:W405×H280×D416㎜/約8.6㎏

 

↑1分間に2.5回転して上火で均一に加熱。「均一に焼けない」という不満を解消した( *50Hzの場合)

 

↑ローストビーフを作ると、外はこんがり、中は絶妙なさくら色に。肉の歯切れも素晴らしい。これをボタンひとつでできるのがスゴい

 

↑→遠赤外線で外をこんがり、近赤外線で中をしっかり加熱する。ゆっくり加熱することでたんぱく質の凝集を抑え、柔らかく仕上がる

 

ロティサリーグリル&スモーク ヒットのツボ】
肉ブームを背景に手軽さ・おいしさが大好評

近年、肉の年間消費量は増加傾向に。グルメ界隈でも「ローストビーフ」ブームが続いている。本機は自宅で手軽においしく肉の炙り焼きができるとして、“肉食系”の心を掴んだ。

 

家電大賞グランプリも受賞! 「アメトーーク!」オンエア後、1週間で約1000台売れた!

 

昨年末の「アメトーーク!SP」家電芸人回で紹介された際にはMCやゲスト、観客を軒並み唸らせ、放送後1週間で約1000台を売り上げた。また、一般の方のみの投票で決まる「家電大賞2017」でもグランプリを獲得。

 

 

360度回転して焼く機能はプロ級の味で見た目も映える

ロティサリーグリルは、当編集部と「家電Watch」編集部主催の、「家電大賞」でのグランプリ受賞も記憶に新しい。家電のプロ・戸井田園子さんは改めてその最大の魅力を、「肉を360度回転させて焼く炙り焼き機能」と言う。

 

「肉が回転する様子を見ているだけで気分が盛り上がりますよね!まさに家族で楽しむ〝魅せる〟家電で、ホームパーティの主役間違いナシという感じです」(戸井田さん)

 

なお、この機能は単に見た目だけでなく、調理法としても実に理にかなっていると言う。

 

「遠近赤外線による加熱、低速回転機構、細かな温度制御が見事で、特にかたまり肉を焼くと絶品の仕上がりに。火加減が難しいローストビーフもボタンひとつでプロの味が再現できます」(戸井田さん)

 

さらに、食材の風味がワンランクアップする燻製機能、一度に4枚のトーストが焼けるトースター機能など、便利機能も満載だ。

 

「冷凍パンモードも搭載。直径25㎝のピザも余裕で焼ける。グリル、燻製、オーブン、トースターと1台4役で使えて、ヒットも納得です!」(戸井田さん)

 

 

【2位】

コード式の存在意義を奪い去ったコードレス掃除機の決定版!「Dyson Cyclone V10 Fluffy」

Dyson Cyclone V10は、集じん力、スタミナ、ゴミの捨てやすさなど、多くの要素を強化した “頂上”モデル。ダイソンの従来モデルに不満があった人や、コードレス自体を買い控えしていた人も満足できる一台だ。

ダイソン

Dyson Cyclone V10 Fluffy
実売価格7万5362円

ダイソンのクリーナー史上、最強かつ最小・最軽量の新型モーターを採用。サイクロンなどの配置の直線化で気流ロスも低減し、吸引力がV8よりアップした。また、連続稼働時間が60分に延び、充電1回で家中の掃除が可能だ。

SPEC●サイクロン技術:Radial Rootサイクロン(14気筒)●ノズル:ソフトローラークリーナーヘッド●サイズ/質量:W250×H1232×D245㎜/2.58㎏

 

↑モーター回転数はV8の11万回転に対し、本機は12万5000回転。斜線型インペラの羽根を部分的に重ね、送風効率も向上

 

↑クリアビン横の赤いレバーを押し下げ、底ぶたを開いてゴミ捨て。クリアビンをゴミ箱の奥に突っ込めて、チリが外に舞いにくい

 

↑ハンドル底部に新たにゴム素材の滑り止めを設置。掃除中の壁への立てかけや、収納ブラケットなしの立て置きが可能に

 

■集じん力から細かい使い勝手まですべてに隙なし! 現行Fluffy3機種スペック比較

Dyson Cyclone V10 Fluffy
●実売価格 7万5362円●質量 2.58kg● 充電時間 約3.5時間●最長使用時間 約60分

Dyson V8 Fluffy
●実売価格 6万4584円●質量2.61kg● 充電時間 約5時間 ●最長使用時間  約40分

Dyson V7 Fluffy
●実売価格 5万3784円●質量 2.47kg●充電時間 約3.5時間●最長使用時間 約30分

 

ダイソン社はV10機以降コードレスに専念! 業界を牽引する同社の主力商品に

チーフ・エンジニアのジェームズ・ダイソン氏はDyson Cyclone V10発売を機に「もうコード式は開発しない」と宣言。ダイソンはコードレス掃除機シェア上位だが、なかでもV10は主力として売れている。

 

【Dyson Cyclone V10 Fluffy ヒットのツボ】
「ダイソン史上最強の吸引力」に業界激震

近年は、コードレス掃除機市場が伸長。各社がダイソンをベンチマークに続々と製品投入しているなか、V10は「ダイソン史上最強の吸引力」として数々のメディアが取り上げた。

 

 

一直線のデザインで吸引力も使用感もさらなる高みへ

ダイソンはコードレススティックの代名詞として認知度も信頼性も圧倒的。今春発売のDyson Cyclone V10は、その性能をさらなる高みに引き上げた機種と評価が高い。家電コーディネーターの戸井田園子さんは、モーターやバッテリーの進化とともにデザインの変化にも注目する。

 

「ヘッドからパイプ・モーター・排気まで一直線になったため、空気の流れがまっすぐになりました。これによって少ないエネルギーで効率良く吸引でき、集じん力がさらに向上。その効果がデザインをひと目見ただけでわかるのが、ダイソンらしいと思いました」(戸井田さん)

 

また、戸井田さんは基本性能の向上に加え、実際の使用感もより良くなったと絶賛する。

 

「デザインが一直線になり掃除中の手首の負担が軽減された印象。音もより静かになり、3段階の吸引力切り替えやハンドル裏に滑り止めがつくなど、細部まで改良が施されています。長年の課題だったゴミ捨ても、圧倒的にスムーズになりました」(戸井田さん)

 

従来の弱点を克服しさらに完成度を高めたV10は、すでにダイソンクリーナー使っている人も買い替えたくなる魅力が満載だ!

 

 

 

【1位】

“家電芸人”がテレビ番組で絶賛した効果で品薄になった「ネックスピーカー」

テレビ番組で紹介されたことをきっかけに、首にかけるタイプのひとり用スピーカーが大ブレーク。自宅でも映画や音楽などを臨場感たっぷりに楽しめて、騒音で周囲に迷惑をかけることもないと評判となった。

 

低音に合わせて振動し臨場感を高めてくれる!

↑装着イメージ

ソニー
SRS-WS1
実売価格2万6840円

背中から鎖骨へのラインに沿ったアーチ形状と、インナークッションにより、長時間の使用でも疲れにくく快適。操作ボタンが大きく、装着時も押しやすい。低音に合わせて本体が振動するため、映画鑑賞やゲームプレイ時に、作品の世界に没入できる。

SPEC●実用最大出力:1W+1W●スピーカーユニット:Φ30㎜径スピーカー×2●付属品:送信機、充電台、ACアダプター、音声ケーブルほか●サイズ:約W210×H75×D205㎜

 

【impression】
ふわりと広がる音質で映画鑑賞にピッタリ!

「映像視聴に適した、耳まわりでふわりと広がる音質。動きながら使用するには少し大きいため、ソファなどに腰かけて家族には迷惑をかけずに自分だけ大音量で聴く、という使い方に向いています」(湯浅さん)

 

↑耳を包み込むように響くスリットと、音の方向性を整えるスロープ形状のディフューザーを装備。調音ダクトが音の特性を均一に

 

 

↑左右のスピーカーに搭載したパッシブラジエーターが低音を増強。音とリンクする振動の強さは、強・中・弱の3段階から調整が可能だ

 

上向きのスピーカーにより音がダイレクトに耳へ届く!

↑装着イメージ

 

ボーズ
SoundWear
Companion speaker
実売価格3万4560円

両側に配置された上向きスピーカーと、首元に搭載する独自技術「ウェーブガイド」の組み合わせで、深みのある豊かなサウンドを実現。15分の充電で最大2時間再生できる急速充電に対応する。防滴仕様のため、夏場に汗をかいて濡れても心配無用だ。

SPEC●接続端子:Micro-B USB入出力端子●付属品:本体カバー(ブラック)、充電用USBケーブル●対応アプリ:Bose Connect(無料)●サイズ:約W178×H190×D44㎜

 

【impression】
軽量で首や肩への負担がほとんどなくて快適!

「肌触りが良く、首や肩への負担もほとんどない重さや形状です。ボーズらしく低音がとてもキレイで、迫力もあります。起動時にバッテリー残量と接続機器を読み上げてくれるのは便利」(湯浅さん)

↑フレキシブル設計のネックバンドに、11インチのウェーブガイドを2基搭載。深みがありつつもスッキリとしたサウンドを実現している

 

↑両端にあるドライバーユニットは上向きに設置されている。音が耳に向かって一直線に届くため、気になる音漏れを最小限に抑えられる

 

↑形状固定ワイヤーを内蔵し、身体に合わせて曲がり具合を変形可能だ。シリコンがねじれを適度に調整して、首まわりにフィットさせる

 

 

 

デュアルマイクには高性能ノイキャン機能を搭載

 

 

↑装着イメージ

 

JBL
SOUNDGEAR
実売価格2万1470円

31㎜径スピーカー4基とバスブーストのユニットを搭載し、臨場感あふれるサウンドを楽しめる。ハンズフリー通話用のデュアルマイクは、高性能ノイズキャンセリング機能と、声をクリアに抽出する機能を搭載。低ノイズの音声で快適に会話できる。

SPEC●実用最大出力:3W×2●インピーダンス:32Ω●スピーカーユニット:Φ31㎜径スピーカー×4、バスブーストユニット●付属品:microUSBケーブル●サイズ:約W210×H75×D205㎜

↑電源とBluetooth接続ボタンは装着時に右肩辺りに位置するので手が届きやすく押しやすい。電源はスライド式で、押し損ねもない

 

↑31㎜径スピーカー4基とバスブーストのユニットを首元に搭載する。JBLならではの迫力あるサウンドをダイレクトに楽しめる

 

↑低遅延のapt-X low latencyコーデックにも対応。VRゲームなど、映像と音声の同調が重視されるコンテンツでも快適に楽しめる

 

【imression】
全域に渡って高音質で定位感も感じられる

「低音から高音まで、広帯域に渡って高音質です。音が耳元だけでなく広がりを持って鳴り、定位感もあります。スライド式の電源は一回で確実にオンオフができるので、ストレスがありません」(湯浅さん)

 

【ネックスピーカー ヒットのツボ】
「アメトーーク!」で紹介されて売上急上昇!

「アメトーーク!」の家電芸人回(3月4日放送)で、土田晃之さんがソニーのSRS-WS1を紹介したことで大ヒット。市場が急拡大し、他社からもライバル機が続々と登場している。

 

 

 

ステレオ再生では常にべスポジをキープできる!

「きっかけはテレビ番組で取り上げられたことですが、ここ最近イヤホンリスニングによる難聴が問題になっているのも、ネックスピーカーのヒットを後押ししました」

 

そのように分析するテクニカルライターの湯浅顕人さんも、ネックスピーカーの魅力に取りつかれたユーザーのひとりだ。

 

「ステレオで聴くためには左右スピーカーの中間というベストポジションを常にキープしたいのですが、家事や作業などでどうしても一箇所にはいられません。かといってイヤホンやヘッドホンを自宅で使うのは煩わしさがあります。そこで両方のいいとこ取りであるネックスピーカーが手放せなくなっているんです」(湯浅さん)

 

再生方式は3モデルで少し異なる。ソニーはBluetooth非対応で、同梱の別体送信機をテレビなどと有線接続し、これを経由してWiーFiでワイヤレス再生を行う。ボーズは、再生機と直接BTで接続。JBLも本体はBT再生のみ対応だが、テレビ用BT通信機を同梱するSOUNDGEAR BTA(実売価格2万6870円)もラインナップする。

 

歴代機を知り尽くした上で断言! ファーウェイ新スマホ「P20 Pro」は予約必至です。

ファーウェイが、3月27日(現地時間)にフランス・パリで開催した新製品発表会で、スマートフォンの最新フラッグシップ「HUAWEI P20」シリーズを発表しました。

 

↑1900年に建てられたという「グラン・パレ」で発表会を開催

 

HUAWEI Pシリーズは、2年前に発売されたHUAWEI P9で初めてライカと共同開発したダブルレンズカメラを搭載し、撮影画質には徹底的にこだわってきたシリーズです。今回発表された「HUAWEI P20」と「HUAWEI P20 Pro」も、もちろんライカレンズを搭載したハイエンドモデル。ですが、もはやセールスポイントはライカだけじゃないんです。センサーの改良により、画質が飛躍的に向上し、AIによる撮影シーン判別がさらに賢くなり、しかも手持ちでもシャープな画質で夜景が撮れちゃったり……。

 

↑自社開発のAIプロセッサーを内蔵している優位性をアピール

 

↑カラバリは2モデル共通の4色のほか、P20には「Champagne Gold」もある

 

発表会の直後に、上位モデル・HUAWEI P20 Proのサンプル機が配られたので、そのすごさをいち早く体感することができました。実際の作例も交えながら、新モデルの特徴を紹介していきますね。

夜景の撮りやすさはスマホ史上No.1かも!

HUAWEI P20 Proは、6.1インチ(1080×2440ドット)の有機ELディスプレイを搭載。画面占有率を高めるために、フロントカメラの部分に切り欠き(ノッチ)を設けたデザインで、一見iPhone Xに似ています。が、比べてみるとiPhone Xよりノッチの面積はかなり狭いです。また、ノッチの左右を黒く表示して、ノッチが目立たない画面表示に切り替えることもできます。

 

↑6.1インチの大画面を搭載しつつも「意外に持ちやすい」という印象

 

最大の特長は背面のトリプルレンズカメラ。本体を横向きにした状態の右からF2.4レンズで8メガピクルセルの3倍望遠カメラ、F1.8レンズで40メガピクセルのRGB(カラー)センサーのメインカメラ、そしてF1.6レンズで20メガピクセルのモノクロセンサーのカメラという構成になっています。

 

↑背面パネルは美しい。特に「Twilight」が美しい

 

↑右から望遠、カラー、モノクロという並び

 

スマホのカメラとしては最大級の1/1.7インチの画像センサーを搭載し、デジタル一眼レフ並みの「102400」というISO感度を実現していることもセールスポイント。望遠カメラが追加されたため、ワンタッチで3倍ズームに切り替えられ、さらに、5倍でも画質が劣化しない「ハイブリッドズーム」にも対応しています。

 

↑iPhone XやGalaxy S9+よりも圧倒的に大きい画像センサーを搭載

 

↑「写真」モードで「1×」で撮影

 

↑「3×」に切り替えて撮影

 

↑「5×」にしても、画質を劣化させずにズームアップできる

 

AI処理に特化したプロセッサーを内蔵するCPUを搭載していることもHUAWEI P20シリーズの大きな利点です。その恩恵で、500以上の撮影シチュエーションを素早く判別し、最適な設定が行われます。もちろん、それをオフにしたり、手動の「PRO」モードで自分なりの設定で撮ることもできます。

 

AIを利用する「AIイメージスタビライゼーション」も搭載。手持ちでも夜景を鮮明に撮れる「夜間」モードを搭載し、ビデオの画質も向上しているようです。さらに、これは他社への追随ではありますが、最大960fpsで撮影するスーパースローモーションにも対応しました。

 

↑自分のカメラとHUAWEI P20 Pro(右)のビデオ撮影時のブレ補正を比較するデモも実施

では、実際にHUAWEI P20 Proで撮った写真をご覧ください。発表会の直後、わずかな時間に撮った写真です。まだ使いこなしていないなのに、ここまで撮れるのは、すごいと思いませんか? 筆者はHUAWEI P9でライカ画質に魅せられて、その後、2年弱の間に、P10 Plus、Mate 10 Proと新機種に乗り換えているのですが、このP20 Proも日本で発売されたら即買いします。まだ発売は決まっていませんが、予約したいです(笑)。

 

↑会場にいたモデルさんを撮影。背景を自然にぼかせる

 

↑曇り空の夕暮れ時だったが、明るく撮れた

 

↑料理も自然な色のままで、美味しそうに撮れた

 

↑夜景写真の画質は圧巻

 

↑シャッタースピードが長くなるが、手ブレは補正される「夜間」モードで撮影

 

↑モノクロで撮っても、いい感じに

 

フロントカメラもライカレンズでF2.0。24メガピクセルなので、自撮りも高画質で楽しめます。背景をぼかせる「ポートレート」モードを搭載し、顔を立体的に認識してライティング効果を加える「3Dポートレートライティング」という新機能も備えています。「ビューティモード」も試してみましたが、補正が自然で、男でも使えるじゃん!という印象でした。

 

↑普段自撮りをしないで、構図も表情もイマイチですが、肌は「ビューティレベル2」でほどよく補正された

 

↑夜景をバックにすると、やや白飛び気味に

 

もちろんHUAWEI P20 Proの魅力はカメラだけでに限りません。4000mAhの大容量バッテリーを搭載していて、IP67等級の防水・防塵にも対応。指紋認証に加えて、顔認証にも対応し、約0.6秒でロックを解除できます。安全性については、もう少し使い込んでみないとなんとも言えませんが、指紋か顔か、使いやすいアンロック手段を選べるのはいいですよね。HUAWEI P20 Proはヨーロッパでは4月6日発売で、899ユーロ(約11万7800円)です。

 

スタンダードモデルP20のカメラ性能も侮れない!

スタンダードモデルに位置付けられるHUAWEI P20は、5.8インチ(1088×2244ドット)の液晶ディスプレイを搭載。P20 Proよりも、ひと回り小さいですが、そのぶん持ちやすいサイズ感と言えます。

 

↑HUAWEI P20は、P20 Proを若干小さく、片手操作がしやすそう

 

↑背面にはデュアルカメラ

 

機能面でのP20 Proとの大きな差分はカメラ。P20の背面カメラは、F1.8レンズ&12メガピクセルのRGBセンサー+F1.6レンズ&20メガピクセルのモノクロセンサーという組み合わせです。前モデルのHUAWEI P10も12メガピクセルRGB+20メガピクセルモノクロという組み合わせでしたが、レンズのF値は2.2でした。P20はレンズから光を取り込む効率が大きく向上したことに加え、画素サイズが1.55µmと大きく、センサーサイズは1/2.3インチとなり、光を感じ取る効率もアップしています。

 

P20 Proと同じように「夜間」モードを搭載し、スーパースローモーションも楽しめます。フロントカメラはP20 Proと同じスペックで、「3Dポートレートライティング」にも対応しています。

 

HUAWEI P20は、ヨーロッパでは3月27日発売で649ドル(約8万5000円)なので、「3倍ズーム」「5倍ハイブリッドズーム」が必須でなければ、P20 ProよりもP20のほうがコスパは高いでしょう。

 

日本でも売ってほしい! ポルシェデザインの3眼モデル

なお、発表会の最後に、ポルシェデザインとコラボした「HUAWEI Mate RS」も発表されました。筆者の記憶が正しければ、ポルシェデザインモデルはMate 9、Mate 10に続く第3弾。従来は高級志向のデザインが特長でしたが、今回のHUAWEI Mate RSはリッチな輝きを放つ本体デザインはもちろん、HUAWEI P20 Proと同じ仕様の3眼カメラを搭載。さらに、HUAWEI初となるディスプレイ内蔵型の指紋センサーも搭載しています。背面にも指紋センサーがあるので、利用シーンに応じて、どっちに触れてもアンロックできるという仕組みです。

 

↑HUAWEI Mate RSのRedモデル

 

↑背面パネルは見た目が美しいだけでなく、手触り感もリッチだった

 

↑Blackモデルの背面パネルは、とことん光沢を極めた黒で、鏡のような輝きだった

 

HUAWEI Mate RSは4月12日発売で、6GB RAM/256GBモデルが1695ユーロ(約22万2000円)。6GB RAM/512GBモデルが2095ユーロ(約27万4400円)と、ターゲットを絞ったモデルです。

 

なお、どのモデルも日本での展開は「検討中」とのこと。されど、前モデルHUAWEI P10シリーズに引き続き、HUAWEI P20シリーズが日本で発売される可能性は高いでしょう。日本では、MVNO(格安SIM事業者)向けに「HUAWEI P20 lite」といった機種も登場しそうな気がします。ポルシェデザインのHUAWEI Mate RSは、従来の同モデルの展開(中国とヨーロッパの一部でのみ販売しているらしい)を考えると、日本で発売される可能性が低いかも……。

高性能スマホで新生活を迎えよう! お買い得プライスのSIMフリースマホ5選

新年度を迎えて心機一転、なかには新天地に向かうことをきっかけに、スマートフォンの機種変更を考えている人もいるはず。しかし、新生活は何かとお金がかかるもの。スマートフォンにかける費用はできるだけ抑えたいですよね。そこで今回は充実した機能を搭載した「SIMフリースマホ」をご紹介。SIMフリースマホなら自由に通信業者を変更できるので、月々の利用料金を安くできます。お財布にも優しい高性能機種を探してみては?

 

スムーズな操作性が魅力的な「ナックルジェスチャー」搭載

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HUAWEI

P10 lite

楽天市場実売価格 2万4700円

HUAWEIのスマートフォン「P10 lite」は、同社の独自開発技術「ナックルジェスチャー」を初採用。画面に文字を書いたりノックしたりして使えるため、スピーディーに操作できます。指紋認証センサーも新しくなり、約0.3秒でロックの解除が可能。3000mAhのバッテリーは、10分間の充電で2時間分の動画が再生できるのが特徴です。

<注目ポイント>

・独自技術「ナックルジェスチャー」を搭載

・充電10分で約2時間の動画再生が可能

・1200万画素のメインカメラ

メインカメラの画素数は1200万画素。大型ピクセルサイズのセンサーにより、既存の同クラスモデルと比較しても美しい写真を撮影できます。さらに、「像面位相差フォーカス」と「コントラストフォーカス」によるオートフォーカスで、被写体を確実に捉えられるでしょう。カメラ機能にこだわりがある人におススメ。

 

高機能カメラと大容量バッテリーを搭載

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ASUS

ZenFone 4 MAX

楽天市場実売価格 2万3252円

「ZenFone 4 MAX」はコンパクトサイズながら、広角写真を撮影できるスマートフォン。メインカメラは高速のオートフォーカス機能に加えて、電子式手ぶれ補正機能も搭載されています。シャッターチャンスを見逃さずに撮影可能。800万画素を誇るインカメラは「美人エフェクト」機能による編集もでき、自分撮りをよりキレイな1枚に仕上げられます。

<注目ポイント>

・広角写真を撮影できるコンパクトなスマートフォン

・高速のオートフォーカス機能+電子式手ぶれ補正機能

・4100mAhの大容量バッテリーを内蔵

4100mAhの大容量バッテリーを内蔵しているため、長時間の使用でも充電を心配する必要はありません。3G通話なら最大で約32時間、音楽の再生は最大約101時間まで対応。外出先で高機能カメラによる写真撮影やネットサーフィン、通話やSNSを存分に楽しめます。長期的なバッテリー寿命まで効率的に管理されているのも嬉しいポイント。

 

デュアルカメラで思い出に残る1枚が残せる

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ZTE

Blade V8

楽天市場実売価格 2万4000円

薄さ7.9mmのスリムなフルHDスクリーンが魅力です。背面のデュアルカメラは、独特の“ボケ味”がある写真を撮るのにうってつけ。「リフォーカス機能」がついているので、撮影後に改めてピント位置やボケ効果を修正できます。また、製品の外箱をゴーグルとした3D写真の撮影機能も。新天地での日々を楽しく記録に残しましょう。

<注目ポイント>

・デュアルカメラによる上質な写真撮影

・高性能と省電力を高いレベルで実現したプロセッサを搭載

・「デュアルSIMカードスロット」でSIMフリーをフル活用

高性能と省電力を高いレベルで両立したプロセッサを搭載。複数のアプリを使用しても快適な操作が可能で、高い画像処理能力によりゲームもサクサク動きます。さらに、SIMカードを2枚装着できる「デュアルSIMカードスロット」も搭載。SIMフリースマホとしてのメリットを最大まで活用できる1台です。

 

ハンドソープで洗えるほどの高い防水能力

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富士通

arrows M04

楽天市場実売価格 2万7980円

シンプルにデザインされたスマートフォン「arrows M04」。日常からアウトドアまで、幅広いシーンで活躍してくれるタフな機種です。防水・防塵能力がともにハイレベルで、汚れた時はハンドソープで洗浄できるほどの高い防水性は魅力的。入浴中や雨天でも安心して使えるのが心強いですね。

<注目ポイント>

・ハンドソープで洗えるスマートフォン

・「かんたんセット」でお手軽操作

・安心して使用できる「迷惑電話対策機能」

基本のアプリをわかりやすく使えるようにデザインした、「かんたんセット」が同機種の特徴。操作に迷わないシンプルさがウリなので、初心者でも安心です。さらに電話帳未登録の番号から着信があった場合は、「迷惑電話対策機能」が作動。迷惑電話対策のガイダンスが流れて相手を牽制してくれます。新しい機種選びに迷ったら、日本の“マチガイない”スマートフォンに決めてみませんか?

 

高解像度1600万画素高速フォーカスカメラで写真撮影を満喫

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モトローラ

Moto G5s

楽天市場実売価格 2万4390円

ハイグレードアルミニウムから精巧に作られたプレミアムメタル仕様の「Moto G5s」は、美しさと頑丈さを兼ね備えているのが特徴です。「指紋認証センサー」機能があるのでパスワードを忘れても大丈夫。「ワンボタンナビ」機能を駆使すれば、余計なものが一切ない整理された画面でスムーズに操作できます。

<注目ポイント>

・ハイグレードアルミニウムから作られた美しく頑丈なボディ

・ワンボタンナビで手軽に操作

・「プロフェッショナル・モード」でプロ仕様の写真を撮影

1600万画素高速フォーカスカメラは、被写体を瞬時に20万画素の画像でキャプチャー可能。写真をより美しく、ミスショットなしで撮影できます。しかも「プロフェッショナル・モード」では、ホワイトバランスやシャッタースピードを操作することでプロ仕様の写真を撮影可能。ありきたりなスマホの写真に飽きている人におススメですよ。

 

※商品価格は、2018年3月13日時点の楽天市場の最安値を記載しています。

 

提供:楽天市場

ファーウェイは日本市場をどう見ているのか? 日本のPC&タブレット市場への展望を聞く

HUAWEI(ファーウェイ)は、2月26日から3月1日(現地時間)にて開催されたMWC(モバイルワールドコングレス)にて、ノートPCやタブレットデバイスを発表しました。これらの新モデルは、日本でも発売されるのか。同会期中にファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波(ゴ・ハ)氏にグループインタビューする機会を得ましたので、その様子をお伝えいたします。

 

↑ファーウェイ デバイス 日本・韓国リージョン プレジデントの呉波氏

 

――MWCで発表された新製品について、日本国内での発売は決まっていますか?

「日本は、ファーストローンチの範囲に入っています。発売時期は第2四半期となります。“MateBook X Pro”、“MediaPad M5”シリーズは間違いなく発売されるでしょう」(呉波氏、以下同)

 

↑「MateBook X Pro」は、クラムシェルタイプのWindows 10搭載ノートPC。現行の「MateBook X」の上位機種に相当する。13.9インチかつ、画面占有率91%のベゼルレスなディスプレイと、キーボードに潜んだWebカメラが特徴的だ

 

↑「MediaPad M5」は8.4インチと10.8インチの2モデルを展開。「M5 Pro」は筆圧感知のスタイラスペンをサポートする

 

「2月24日には、ヨドバシカメラにて初のHUAWEIショップを開設いたしました。こちらのショップでは、パソコン、タブレット、スマートウフォン、Wi-Fiルーター、さらにウェアラブル製品が展示されます」

 

――ショップの出店についてはいつ頃から計画がありましたか?

「2016年の下期、確か8月ごろだったと思いますが、そのころから出店計画がスタートしていました。当時は出店するにあたって、ROIを試算したのですが、その結果がなかなか満足する数値にはならなかったんです。候補地としては、銀座の八丁目に100平米くらいのお店が上がっていました。ほかには、表参道の原宿との大きな十字路で、いまはアディダスがはいったところも候補でした。

 

しかし、そういった場所に出店すると、大きな赤字になってしまうことがわかったので、“出店するために出店する”のではなく、しっかりとした目的意識を持つことが重要だという考えに至りました。

 

今回、ヨドバシカメラのマルチメディアAkibaへ出店することになりましたが、いい機会になりました。もちろん今後新しく出店する際も、ROIを基準としていくことに変わりはありません。弊社としては、性急に大量のショップを展開して、最終的に採算が合わなくなる局面を避けたいと思っています。中国や日本以外の話ですが、他の中国メーカーで、一気に店舗を開設して、同年末に大量に店舗を閉鎖したところがありました。こういったことになるとブランディングという意味では失敗だと考えています」

 

―― MateBook X Proは競争力がある商品だと思いますが、どういう人に売っていきたいですか?

「今回のMateBook X Proでは、初めて本格的なPC市場に入り込んでいくと考えています。

 

MWCでも、たくさんの日本人のお客様を迎えたのですが、ご覧になったお客様たちの多くから、“自分も一台欲しい”という言葉を頂いています。各部材も選りすぐりのものを使っていますので、ぜひ“そろそろパソコンを買い換えたい”という人たちに手に取ってもらいたいです。

 

実はこのPC市場に参入して2年経ちますが、弊社はいままで保守的な販売戦略を取ってきました。まずはPC業界の関連企業――例えば、ディストリビューターや、リテーラー、サービスプロバイダーなど――との関係づくりに努めてきました。ここから徐々により市場にマッチした製品を提供していきたいと考えています。ですので、弊社のPC製品に関しては、短期間でどのくらいのシェアを取りたいとか、どのくらいの台数を売りたいとか、そういった目標を達成する段階ではないと認識しています。しばらくは様子を見ながら、販売戦略を決めていきたいと思います」

 

――2年間PCを投入してきて、手応えはどう?

「そうですね。過去2年間にわたり、業者およびユーザーから非常に良いフィードバックを頂いています。PC製品に対して、日本の消費者の皆さんからSNSに上がってきた意見などは、弊社の方で集めて、次世代にしっかり反映されるようにしています。

 

先ほど申し上げた通り、数値目標は定めていないのですが、自分なりに日本のPC市場について、いろいろ理解はしてきています。特徴的なのは、2つの“60%”という数値です。1つ目は15インチ以上のPCが全体の60%を占めているということ。そして、2つ目は全体の60%がBtoBの販路を通して販売されているということです。

 

しかし、弊社はいまでも14インチ以下の商品を集中して出していますし、BtoCの市場に注力しています。ですので、今後シェアを上げていくためには、どうしても主流となる15インチ以上のもの、そしてBtoB販路のものに寄せていかないといけないでしょう。とは言え、今の段階では、消費者のニーズの理解、そして業界との関係づくりに専念していきたいと思っています。

 

ちなみに、販売台数に関して言いますと、2017年の1月と比べた場合、30倍くらいに増えました。ですので、まずやるべきこと――例えば、ちゃんとした製品作り、販路の構築、企業との関係作り――を行って、そして口コミが着実に増えていくようにしておけば、自然と販売台数が増えていくのだと思っています」

 

――2 in 1パソコンとタブレット、今後どちらを重視していきますか?

「2 in 1というスタイルは、将来的に欠かせないものだと思っています。これはAndroidでもタブレットでも共通することです。既に展開している製品シリーズを、途絶えさせることは考えていません。2 in 1については、最も消費者の使用習慣にふさわしいものを探っていきたいと思っています。

 

こうした製品に関しては2つの用途があると考えています。1つは仕事用途、1つはエンタメ用途です。ですので、今後もこの2つの用途を中心に製品を展開していきます」

 

――「MediaPad M5」シリーズは2サイズを展開しますが、日本ではどちらにニーズがあると考えていますか?

「やはり、買う人と使う人によって決まると思いますね。実は、いまタブレットを購入しているエンドユーザーには“スマホを使っていない人”が多いことが分かっています。実際、フィーチャーフォンのユーザーが、Androidタブレットを自身にとっての初めてのスマート端末として購入されることが多くいらっしゃいます。

 

タブレットを買う消費者は50歳以上の人が多くて、ここはたまたまフィーチャーフォンを使っているユーザー層でもあります。この方たちは、タブレットをスマートフォンみたいに使われます。例えば、公園に行くと、こうしたユーザー層の方々が、タブレットをスマホの代わりにして写真を撮る光景を目にするでしょう。

 

こうした傾向とニーズを把握して、そのニーズにあったタブレットを弊社から出してきました。弊社のタブレットはiPadよりもカメラ機能が優れていると自負しています。こうしたことによって、日本市場に認めていただき、早いスピードで受け入れられてきたのだと思っています」

 

――Pシリーズの最新機「P20」の予告がありましたが、現行の「P10」ではどういう反響がありましたか?

「P10シリーズを昨年6月に発売して以来、その売れ行きは我々の予想を上回りました。販売数量に限らず、顧客満足度や人気度が多くのランキングで上位に入っています。中でも“P10 lite”が一番よく売れています。発売してから8か月が立ちましたが、今年に入ってから第二の盛況を迎えていて、最後のピークに達していると考えています。

 

Pシリーズが日本でこうした実績を出せたことは、われわれとしても非常に満足しています。ですので、今後も同シリーズについては、継続的に後継機種を展開していきたいと考えています。おかげさまで“~lite”というブランドが、代表的なセグメントとして普及してきて、他社様の製品にも“~lite”という名前を見かけるようになりました」

 

――「P20」シリーズも日本で発売されると期待していいですか?

「はい、必ず日本で発売します。第一次の販売国に含まれています」

 

↑バルセロナで見かけた「P20/P20 Pro」の広告

 

筆者が、MWC2018が開催されたバルセロナの街中を歩いている間にも、P20/P20 Proを予告する広告を各所で頻繁に見かけました。こちらは3月18日に改めて発表される予定。近い未来、ノートパソコン、タブレットと合わせて、日本で話題になりそう

スマホカメラの一般常識を覆した――異彩を放つ「ライカ×ファーウェイ」スマホはいかにできたのか?

近年、スマホのスペックのなかでも重要視されているのが、カメラだ。画素数はデジカメ並みとなり、画質のほうも肉薄するほど高画質になっている。そして何より、手軽に撮影ができてその場でSNSなどへのアップも簡単。誰もが手軽に写真を楽しむようになったのは、携帯電話やスマホへのカメラ機能搭載なのは明らかだ。当然、各スマホメーカーはカメラの性能アップや、新機能の搭載による差別化を図っている。そのなかでも、異彩を放っているのがHUAWEI(ファーウェイ)だ。

 

2016年4月に発売された「HUAWEI P9」に、ライカと共同開発したデュアルレンズのカメラユニットを搭載。ライカといえば、カメラファンならば誰もが憧れるブランド。スマホでライカが楽しめるとあって、P9は人気機種となった。現在発売されている「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」にも、ライカのカメラユニットを搭載。さまざまなメーカーがスマホのカメラには力を注いでいるが、「ライカ」という大物ブランドをスマホの世界に担ぎ出したファーウェイの存在感は際立っている。

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20171117_y-koba3 (3)↑HUAWEI P10

 

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20171117_y-koba3 (5)↑HUAWEI P10 Plus

 

いったい、なぜファーウェイはライカとコラボレーションをしようと考えたのか。そしてライカは、なぜファーウェイの申し出を受けたのだろうか。11月8日に開催された「Leica×ファーウェイ共同セミナー」で、その舞台裏が語られた。

 

一度は断られたコラボレーションを実現にこぎつけた

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ライカは、言わずと知れたカメラ界の有名ブランド。1925年に初のカメラ「LEICA I型」を発売。現在の35mmフィルムカメラの基礎となり、多くの写真家に愛用され続けてきた。ライカの特徴は、堅牢なボディとレンズ、そして、そのレンズの描写だ。特に厳しい検査基準が設けられているレンズは、独特の色彩と階調をもっている。

 

ファーウェイがライカと最初にアポイントメントを取ったのは2013年の冬。ライカの優れた光学性能を、スマホで再現したいという思いがあった。

 

しかし、このときはライカ側から断られる。それでもあきらめずに何度かメールで打診。そして2014年夏、ライカのCEOとの面談にこぎつける。ここから両者は歩み寄り、年内にカメラユニットの共同開発の契約が交わされた。

 

ファーウェイがこのとき掲げたスローガンが「スマホカメラの一般常識を覆す、高い品質と芸術性を目指す」というもの。スマホのカメラは、機動力が1番の魅力。正直、画質は二の次という印象だが、同社はあえて画質という領域を極めようとしたのだ。

 

想定以上に厳しいライカ基準と量産化の壁

ライカとの共同開発が始まってからも、さまざまな問題に直面する。

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まずは「高品質ユニットの量産」だ。一般のカメラレンズに比べ、スマホのカメラユニットはかなり小さい。およそ5mmの厚さのなかに、撮像素子やレンズユニット、基板などを納める必要がある。

 

このようにかなり制限されたハードウェアのなかで、「細部」「深み」「輪郭」といったライカの厳しい基準をクリアしたものを作らなければならない。その基準は、ファーウェイが通常定めている基準の数十倍も厳しいものだった。

 

このライカ品質をキープしながら低価格で量産するのは困難を極めた。それでも、開発部隊の頑張りにより、期日には量産化のめどが立つ。開発は、それこそ昼夜問わず行われたという。

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次にぶつかった問題が「ライカスタンダードの再現」だ。通常ファーウェイでテストに使うカラーチャートは数十色だったが、ライカは140個のカラーチャートを使用。それらが正しく再現されていなければ、ライカ品質に満たないとされる。

 

画像品質試験は、色彩、フォーカス、質感、ひずみ、ダイナミックレンジなど多くの項目が設けられており、さらにそれらには客観的評価と主観的評価の両方が行われた。

 

客観的評価は数値で示されるものだが、主観的評価は人間の感性が頼り。画像開発チームは試作機を片手に、100種類以上のシーンを撮影し、評価するという作業を数か月繰り返したという。

 

製品発表直前まで続いたチューニング

2016年1月には試作機が完成。しかし、サンプル機で撮影した写真のクオリティは、ライカが目指していたものとはほど遠かった。

 

そこからまた改善を繰り返し、同年2月の「Mobile World Congress 2016」には、納得のいく製品を展示することができた。そのあとも画質に関してチューニングを行い、晴れて2016年4月6日、ロンドンにて第1号機「HUAWEI P9」を発表することができたという。

 

両社にとってみれば、まさに薄氷を踏む思いであっただろう。しかし、妥協せず画質を追求したことで、HUAWEI P9は人気機種に。その完成度はプロの写真家なども絶賛するほどだ。現在は後継となる「HUAWEI P10」「HUAWEI P10 Plus」が発売されており、こちらも人気を博している。

 

おそらく、世界中で最も手軽にライカ画質を楽しめるデバイス。それがHUAWEI P10/P10 Plusだろう。

 

高画質のキモはカラーとモノクロのデュアルレンズ

ライカと共同開発したレンズユニットは、2つのレンズが並んだデュアルレンズ構造となっている。

 

他社製のデュアルレンズのカメラは、広角と望遠というように、状況に応じてレンズを切り替えて使用するものがほとんどだが、ファーウェイの機種はそうではない。カラーとモノクロのデュアルレンズなのだ。

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カラーだけではなくモノクロ専用ユニットを搭載し、それらを合成することでより解像感の高い画質となっているのが特徴。もちろん、モノクロ側のユニットで味わい深いモノクロ写真を撮影することも可能だ。

 

一度、ファーウェイ機種で撮影された写真を見てほしい。まるでその場にいるかのような臨場感は、他社スマホの画質とはひと味違うということが感じられるはずだ。

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これまでにないスマホを開発したファーウェイだが、歩みを止める気配はない。11月28日には「次世代スマホ」が上陸するとアナウンスされた。ただでさえ、ライカとコラボレーションをするという、ある意味でとんでもないスマホを開発したファーウェイ。今度はどんなスマホを投入してくるのだろうか。11月28日の発表が気になるところだ。