次期iPad Air、どんなスペックアップがありそう?

Apple(アップル)の「次期iPad Air」ではスペックアップが予定されてることが、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者により報告されています。

↑Jack Skeens / Shutterstock.comより

 

現行モデルのiPad Air(第5世代)は、10.9インチディスプレイとM1プロセッサを搭載。背面には1200万画素カメラ、本体上部には1200万画素の超広角カメラを搭載しています。外部端子はUSB-CでThunderboltには対応しておらず、本体サイドに指紋認証センサーを搭載しています。

 

Gurman記者は、次期iPad Airの具体的なスペックについては触れていません。しかし、最新プロセッサ「M2」の搭載や、外部ポートのThunderboltへの対応が期待されます。また、「iPad(第10世代)」のような横向きのフロントカメラが搭載されるかもしれません。

 

その他にも、2024年には有機ELディスプレイと「M3」チップを搭載した「次期iPad Pro」が登場することも報告されています。一方で、この次期iPad Proが登場するまでは、iPadシリーズの大きなアップグレードは行われないそう。つまり、次期iPad Airがいつ頃リリースされるのかは、現時点ではわかっていません。

 

近年の矢継ぎ早なアップデートにより、ますます魅力的なタブレットになったiPad Air。その次期モデルの進化に、期待したいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

今iPadに入門するなら第5世代「iPad Air」が一番、その特徴を解説

アップルのiPadシリーズに、新しく第5世代「iPad Air」が加わりました。この新しいiPad Airは、これからiPad/タブレット入門を考えている方々にベストな選択であると言えそうです。その理由を解説します。

↑10.9インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載する第5世代iPad Air。M1チップ搭載による処理性能の向上や、5G対応などが注目のポイントです。Apple Storeで7万4800円(税込)から購入できます

 

2022年3月現在、アップルのiPadシリーズにはフラグシップモデルのiPad Proを頂点に、ハイエンドモデルのiPad Air、8.3インチのコンパクトなiPad mini、最も安価なベーシックモデルである第9世代の“無印”iPadが揃います。

 

これらのラインナップの中で、iPad Airはどんな存在なのか、見比べていきます。

↑最新のiPadファミリー。左から12.9インチのiPad Pro、iPad Air、無印iPad、iPad miniが出揃いました

 

iPad Proと同じ高性能なM1チップに加え、iPad ProにはないTouch IDも搭載

まずは第5世代iPad Airの特徴を解説します。本機の頭脳となるシステムオンチップには「Apple M1」を搭載。現行のiPad Proと同じ、高い処理性能と省電力性能を備える、アップル独自設計のチップです。

 

一方で、フロント側にボタンなどの操作部分を持たないオールスクリーンデザインや、本体の大きさ幅178.5×高さ247.6×厚さ6.1mmと、第4世代iPad Airから変わらない部分もあります。

↑オールスクリーンデザインにしたことで、動画や写真だけでなく、ゲームや電子書籍などのコンテンツをゆったりと楽しめます

 

画面のロック解除や、Apple Payによる電子決済などを、ユーザーの指紋を識別しながらセキュアに行うTouch ID指紋認証センサーは、iPad Air本体側面のトップボタンに内蔵しています。このトップボタン埋め込みタイプのTouch ID指紋認証センサーは第6世代iPad miniにも採用済みです。

 

筆者はFace ID搭載のiPad Proをメインに使用していますが、外出先ではマスクを着けたまま画面ロック解除をできないことが時折不便に感じており、指紋認証ができる第5世代iPad Airはその点で、欲しいと思わせます。

↑本体側面のトップボタンにTouch ID指紋認証センサーを内蔵。指紋を登録した指で触れるとすぐに画面のロックが解除されます

 

さて、第5世代iPad AirをiPad Proのように、ノートPCに代わる使い勝手のよいタブレットとして見るなら、今こそ背伸びをしてモバイルデータ通信ができるWi-Fi+Cellularモデルを購入すべきです。

 

Wi-Fi+CellularモデルはWi-Fi単体モデルよりも1万8000円(税込)高値ですが、4G LTEも含めて「常時ネットワーク接続ができるタブレット」の快適さを一度体験すると、後戻りができません。リモートワークの自由度が一気に広がるうえ、公衆Wi-Fiよりもセキュアなネットワーク通信ができるメリットは、ビジネスシーンで大きなアドバンテージになるでしょう。

 

アップル純正キーボードを使えるのは、iPad miniにはない魅力

第5世代iPad Airは、Smart Connectorに接続するMagic Keyboard(税込3万4980円)やSmart Keyboard Folio(税込2万1800円)といった、アップル純正のキーボードアクセサリーを使えます。これらは、Bluetoothによるペアリング設定や別途充電がいりません。

 

画面の角度調整ができるiPadスタンドに加え、堅牢性の高いカバーの役割も兼ねているので、少し値の張るアクセサリーではありますが、さまざまな用途に使い倒せばしっかりと元は取れるはずです。

 

ポータビリティの高さでは8.3インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載する第6世代iPad miniも魅力的なタブレットですが、このアップル純正キーボードには対応しておらず、ユーザー体験において第5世代iPad Airと大きな差になります。特にiPadをモバイルノートPCの代わりとして、長いテキストやプレゼンテーションシートの制作に活用することを視野に入れている方は、第5世代iPad Airと一体になるアップル純正キーボードの特長を見逃すべきではありません。

 

iPad miniも使用している筆者は、本体のポータビリティを損なわないワイヤレスキーボードとスタンドを見つけることになかなか苦労しました。

↑Magic Keyboardはキーボードにトラックパッドを搭載するうえに、iPad Airのスタンド兼カバーとしても機能します。iPad miniで同じような作業環境を揃えると、本体のポータビリティが犠牲になってしまいます

 

第5世代iPad Airと第6世代iPad miniの、ディスプレイサイズの差は、映画やドラマなどエンターテインメント系コンテンツを楽しむ際に効いてきます。ただ、モバイルゲームに関して言えば、電車や飛行機などの移動中に両手で画面を操作できる限界はiPad miniであるように思います。

 

そこでモバイルゲームの場合は、外出先ではiPhoneでプレイして、自宅では腰を落ち着けて、BluetoothワイヤレスリモコンもつないだiPad Airの大きめな画面で楽しむという使い分けができれば最高です。

↑iPad Airにワイヤレスゲームコントローラーを接続。ゆったりとプレイできます

 

iPad Airが無印iPadよりも“入門者向き”なのは、第2世代Apple Pencilやオールスクリーンデザインが理由

第9世代のiPadもリモートワークやリモートスクールを強力にサポートする優秀なタブレットです。A13 Bionicチップが実現するパフォーマンスは、第5世代iPad Airに比べて明らかに見劣りするものではないうえに、4G LTEによるモバイルデータ通信やTouch IDによる指紋認証、Smart Keyboardへの対応など、「できること」に不足を感じることはありません。

 

最もストレージ容量が少ない64GBのWi-Fiモデルが3万9800円(税込)と安価なので、コストパフォーマンスも文句なしです。

 

ところが、iPadをより本格的に使い込むようになればなるほど、ベーシックモデルである無印iPadの心許なさが、細かな点で気になり始めるかもしれません。特にApple Pencilの使い勝手は大きく違います。

 

無印iPadが対応しておらず、第5世代iPad Airでは使える第2世代Apple Pencilは、より軽くコンパクトで取り回しが良いのです。また、第5世代iPad Airのディスプレイは反射防止コーティングに対応。さらにはフルラミネーションディスプレイの技術により、液晶パネルからペン先までのギャップがほぼないので、手書きの文字や線がペン先に吸い付いてくるような心地よい書き味が得られます。

 

なお、キーボードのタイピング感は人それぞれに好みが分かれるところですが、筆者は無印iPadが対応するSmart Keyboardのソフトな打鍵感が少し心許なく感じられてしまいます。

 

もうひとつ、無印iPadはディスプレイ側にTouch ID指紋認証センサーを内蔵するホームボタンがあるため、動画やゲームの映像を表示したときの没入感はやはり、オールスクリーンデザインのiPad Airに軍配が上がります。

 

使い始めてから出てきそうな不満を解消しているのが第5世代iPad Air

このように、iPad Pro/iPad mini/無印iPadと見比べてみると細かい部分で差異化されていることがわかります。その中で、入門機として選ぼうとした場合、名前に「Pro」が入るiPad Proは脇に置いたとして、iPad miniや無印iPadでもいいように見えます。

 

しかし、そもそも製品としての完成度が高いiPadは、持っているとより使いこなしたくなり、そうなるとアップル純正のアクセサリーの購入を検討したくなります。その際、Magic Keyboard/Smart Keyboard Folioに対応していないiPad miniや、第2世代Apple Pencilが使えない無印iPadだと、不満がでてくるかもしれません。また、タブレットでコンテンツを楽しみたい場合も、画面が小さいことやオールスクリーンデザインでないことは、後々後悔することもあるでしょう。

 

そうした入門後に出てきそうな不満を、第5世代iPad Airは解消しているように見えます。より本格的にiPadを仕事やエンターテインメント鑑賞に幅広く使うことを考えている方は、「初めてのiPad」としてiPad Airを選ぶと、長く満足できる買い物になるでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

A15搭載の新iPhone SEやM1搭載iPad Airなど、まとめてわかるアップル5つの新製品情報

アップルは日本時間の3月9日午前3時から、オンラインで発表会イベントを実施しました。ここでは、発表された新製品の主な特徴と価格、発売日をまとめて紹介します。

 

新製品その1 iPhone 13と同じA15搭載で5万7800円からの新iPhone SE

コンパクトなサイズと手頃な価格で根強い人気を集める「iPhone SE」が2年ぶりに刷新。6コアCPUと4コアGPUのA15 Bionicチップを搭載しました。

↑新iPhone SE。前モデルは2020年登場だったので、2年ぶりです

 

このA15 Bionicチップ搭載により、2021年発売の「iPhone 13」と同等の処理性能を手に入れたことになります。ストレージ容量は64GB、128GB、256GBの3種類で、直販価格は5万7800円(税込)から。iPhone 13の直販価格が8万6800円(税込)からなので、iPhone 13より3万円近くも価格を抑えながら、最新の処理性能を楽しめることになります。

↑A15 Bionicチップの搭載で4.7インチのiPhone 8に比べて1.8倍高速になりました

 

カラーバリエーションはミッドナイト、スターライト、(PRODUCT)REDの3色を用意。そのほか主なスペックは、4.7インチのRetina HDディスプレイ(1334×750ピクセル)、色温度を自動調整するTrue Toneディスプレイ採用、触覚タッチ対応、ホームボタン内蔵のTouch ID、12メガピクセルの広角リアカメラ、7メガピクセルのフロントカメラなどとなっています。

↑スマートフォンの中で最も頑丈とうたうガラスを前面と背面に採用。また、IP67等級の耐水性能と防塵性能を備えています

 

↑5G対応もトピックです

 

サイズは約幅67.3×高さ138.4×厚み7.3mmで、重量は約144g。3月11日から予約注文の受付を開始し、3月18日に発売する予定です。

 

新製品その2 MacBookに搭載のM1がiPad Airにも来た! 新たなカラバリにも注目

スペック面で意表を突いて来たのが新しい「iPad Air」です。

↑新iPad Air

 

iPad Airは今回で第5世代となりますが、プロセッサーにはなんとApple M1チップ(8コアCPU、8コアグラフィックス、Apple Neural Engine、8GB RAM)を搭載。A14 Bionicチップを搭載していた第4世代のiPad Airと比べると、CPUの処理性能は最大60%、グラフィックスの処理性能は最大2倍に向上しているとのことです。

↑M1搭載のiPad Airは同価格帯の「最も売れているWindowsノートPC」より最大で2倍高速としています

 

これまで、M1を搭載するiPadは最小構成で9万4800円(税込)のiPad Proのみでした。高機能なiPadを求める人にとって、新たに有力な選択肢が生まれた格好です。

 

フロントカメラは広角の12メガピクセル。FaceTimeなどビデオ通話の使用時に、自動的に話者を中央に配置する「センターフレーム」に対応しています。

↑iPad全モデルがセンターフレームに対応

 

↑iPad Airも5Gに対応しています

 

なお、オプションとしてApple Pencil(第2世代)、Magic Keyboard、Smart Keyboard Folioに対応する点などは、第4世代のiPad Airと同様。10.9インチ(2360×1640ピクセル)のLiquid Retinaディスプレイや、Touch IDセンサーを兼ねたトップボタンなども、第4世代から変わっていません。

 

デザインも基本的には第4世代を踏襲しますが、カラーバリエーションは、スペースグレイ、スターライト、ピンク、パープル、ブルーの5色展開となりました。

↑iPad Airのカラバリ。左からパープル、ブルー、ピンク、スターライト、スペースグレイ

 

サイズは約幅178.5×高さ247.6×厚み6.1mmで、重量はWi-Fiモデルが約461g、Wi-Fi+Cellularモデルが462g。ストレージは64GBと256GBから選択できます。

 

価格はWi-Fiモデルの64GBが7万4800円(税込)、256GBが9万2800円(税込)。Wi-Fi+Cellularモデルの64GBが9万2800円、256GBモデルが11万800円です。3月11日から予約注文の受付を開始し、3月18日から販売を開始します。

 

新製品その3 制作スタジオ向けデスクトップ「Mac Studio」が、M1シリーズ最上位チップ「M1 Ultra」を携えて登場

発表イベントの特設サイトには、数日前から「最高峰を解禁(米国版では「Peek performance」と表記)」という文字がありました。「最高峰」が何を意味するのか、SNSなどを中心に議論になっていたのです。

 

その答えを明かすかのように発表されたのが、M1シリーズ最上位チップ「M1 Ultra」を搭載した「Mac Studio」です。

↑右下のボックスがMac Studio。ディスプレイは後述のStudio Displayです

 

Mac Studioは、およそ幅197×奥行き197×高さ95mmというコンパクトなボディながら、16コアのIntel Xeonを搭載するMac Proや、10コアのIntel Core i9を搭載する27インチiMacをも超えるパフォーマンスを実現したというデスクトップマシンです。

 

M1 Ultraは、アップルが「パーソナルコンピュータ史上、最もパワフル」と説明するチップで、2つのM1 Maxをつなぎ合わせる「UltraFusion」という方式で製造されています。

↑新たに発表されたM1 Ultra

 

↑2つのM1 Maxのダイをつなげることで低遅延、膨大な帯域幅、優れた電力効率を実現。驚異的なパフォーマンスを実現するとうたうチップです

 

↑2つのダイの間で2.5TB/秒の帯域幅、PC用のチップとしては史上最多という1140億個のトランジスタ、800GB/秒のメモリー帯域幅など、スペック面でまさに圧倒的なチップです

 

20コアCPU、64コアGPU、32コアNeural Engineなど、コア数も驚異的。そのCPU処理性能は27インチiMac(10コアIntel Core i9搭載)の最大3.8倍、GPU処理性能は27インチiMac(Radeon Pro 5700 XT搭載モデル)の最大3.4倍を実現しています。

↑最上位のMacProよりも最大80%高速化

 

これにより、「複雑な粒子シミュレーション」や「巨大な3D環境のレンダリング」など、「かつてないほど負荷の高い作業」をパワフルにこなせるとアップルは説明しています。

 

底面の空気口から吸気し、チップの真上に取り付けられたファンでチップを冷やしつつ、背面の排気口から排熱するという排熱設計にも特徴があります。

↑底部には穴が開いており、そこから吸気します

 

↑背面の穴から排気

 

ラインナップは、M1 Max搭載モデル(最小構成32GBメモリー、512GB SSD)とM1 Ultra搭載モデル(最小構成64GBメモリー、1TB SSD)の2モデル展開で、価格はM1 Maxモデルが24万9800円(税込)から、M1 Ultraモデルが49万9800円(税込)から。

 

インターフェイスは、M1 Max搭載モデルがUSB Type-C×2、SDXCカードスロット×1、Thunderbolt 4×4、USB Type-A×2、HDMI×1、10GB Ethernet端子×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1を搭載。一方のM1 Ultra搭載モデルは、SDXCカードスロット×1、Thunderbolt 4×6、USB Type-A×2、HDMI×1、10GB Ethernet端子×1、3.5mmヘッドフォンジャック×1をそろえています。

↑最大で4台の32インチRetina 6Kディスプレイ「Pro Display XDR」に加え、1台の4Kテレビと接続できます

 

なお、注文画面で最もハイエンドなスペックにカスタマイズした場合、M1 Ultra(20コアCPU、64コアGPU、32コアNeural Engine)、128GB メモリー、8TB SSDという仕様になり、価格は93万9800円となります。

 

すでに予約注文の受付が始まっており、3月18日に発売予定です。

 

ここまでハイスペックなモデルなら、Mac Proを置き換える存在になるのかとも思えましたが、発表会中には「Mac Proについては、また次の機会」とのコメントも聞けました。M1 Ultraという新しいチップ、Mac Studioという新しいシリーズが加わったことで、今後、Macの製品ラインアップがどのように展開していくかも楽しみです。

 

新製品その4 空間オーディオやセンターフレーム対応の5Kディスプレイ「Studio Display」

またMac Studioと合わせて、27インチディスプレイ「Studio Display」も発表されました。5120×2880ピクセルの5K仕様で、ディスプレイでありながらA13 Bionicチップを搭載。6基のスピーカーユニットによる空間オーディオの再生や、センターフレームに対応する12メガピクセルの超広角カメラ、「Hey Siri」の呼びかけでのSiriの起動、「スタジオ品質」をうたうマイクアレイの搭載といった機能を持ちます。

↑Studio Display

 

↑Macシリーズ初対応のセンターフレーム

 

また、標準で傾きを調整できるスタンドを備えますが、オプションとして、傾きと高さを調整できるスタンドと、VESAマウントアダプタも用意されるとのことです。

↑ディスプレイは最大30度まで傾けられます。また、横から見る限りはかなりスリムな印象です

 

↑VESAマウントアダプタを装着すれば横掛けはもちろん、縦掛けも可能

 

↑3基のUSB Type-Cと1基のThunderbolt 3を装備。Thunderbolt 3は、MacBookの充電も可能です

 

価格は19万9800円(税込)から。すでに予約注文の受付を開始しており、3月18日に発売予定です。

 

新製品その5 iPhone 13とiPhone 13 Proに新緑を思わせる新色

iPhone 13とiPhone 13 Proに、新色が追加されたのも今回のトピックです。

↑新色追加のiPhone 13とiPhone 13 Pro

 

iPhone 13、iPhone 13 miniの「グリーン」は、ややくすんだ渋めのグリーン。これまでのアップル製品には見られなかった色味で、新鮮に思えます。iPhone 13 Pro、iPhone 13 Pro Maxの「アルパイングリーン」も色の系統としてはiPhone 13のグリーンに似ていますが、iPhone Proシリーズ特有の磨りガラスの質感、ステンレスフレームの光沢感が加わり、より高級感のある仕上がりになっています。

 

iPhone 12、iPhone 12 miniにも「グリーン」というカラーバリエーションが存在していましたが、あちらは淡い色味でした。はっきりと濃い緑系統の色は、iPhone 11 Proの「ミッドナイトグリーン」以来です。これからiPhone 13シリーズに買い替える予定のある方は、要注目ですね。

 

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iPad Air 4はPC代わりの仕事用途に耐えられるか?

iPad Air 4は、iPad Pro向けの周辺機器も利用可能で、トラックパッドを用いた操作などが快適に行える。そんな新型iPadは、仕事にも生かせるのだろうか? 今回は、同クラスの様々な機器と比較してみた。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が検証します

フリーエディター

有馬真一

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

 

A14 Bionicチップ搭載で処理性能がUP

Apple

iPad Air 4

6万9080円〜

iPad Proと同サイズの10.9インチディスプレイを採用した新型iPad Air。最新のA14 Bionicを搭載する。第2世代Apple PencilやMagic Keyboardといった、Proシリーズのアクセサリーを使用可能だ。

SPEC ●OS:iPadOS 14 ●CPU:A14 Bionic ●ストレージ:64/256GB ●ディスプレイ:10.9インチ(2360×1640ドット)●サイズ/質量:W178.5×H247.6×D6.1mm/約458g

 

Appleが設計した64bitの最新プロセッサーを搭載。6基のコア構成にすることで、高性能コアを4基用いたiPad Proに迫る処理能力を実現。リアルタイムの音楽ミキシングなども軽くこなす。

 

仕事に使いやすいアクセサリーも充実!

Apple Pencil(第2世代)

1万5950円

ピクセル単位の描画に対応したApple Pencilの第2世代。iPad側面に磁石で装着して充電する。

 

Magic Keyboard

3万4980円

新型のMagic Keyboardも使用可能。トラックパッドを備えており、よりPCのような操作性に。

 

vs

 

【Case 1】U-10万 2 in 1 Chromebook

Chrome OSを搭載するChromebookは多様なモデルが登場している。着脱式2 in 1タイプのIdeaPad Duetは、タッチ対応のモニターが分離し、タブレット感覚でも使用可能だ。

レノボ

IdeaPad Duet Chromebook

4万841円

Chrome OSは起動の早さも魅力。本機は、iPadより手ごろな価格だ。

 

【Case 2】Surface Go 2

iPadのライバル・Surfaceも要検討。Surface Go 2は、高解像度の10.5インチ液晶を搭載した最廉価モデル。別売のキーボードカバーやペンと合わせれば操作感はiPadと同様だ。

マイクロソフト

Surface Go 2

6万5780円

Windows OSを搭載する点が最大の魅力。PCと同様の環境で作業ができる。

 

【Case 3】U-10万円PC+板タブレット

PCに板タブレットを追加すれば、iPadと同じようにペン入力を活用できる。今回は、PCと板タブレットを合わせて、iPad Air 4と似た価格帯になるように製品を選出した。

HP

14s-dk 1000

5万5000円

Ryzenプロセッサーを搭載する14型機。USB Type-Cを備えるなど、拡張性も◎。

 

ワコム

Wacom Intuos Small

1万4080円

ペン入力の入門に最適な小型の板タブレット。Bluetooth接続にも対応している。

 

【その1】コスパ勝負

キーボードやペンまで一式購入した場合にかかるコストを調査。さらに、Performance Testを用いて各機のベンチマークスコアも計測した。これらを総合的に考慮して順位を付けた。

 

ノートPCと板タブのセットはバランスが良好

価格だけで見るなら着脱式キーボードが同梱のIdeaPad Duetは圧倒的に安いが、性能ではやや不利。一方で、iPadとSurface Go 2は、どちらもキーボードが別売だが、その価格に大きな差がある。iPadのMagic Keyboardは3万4980円で、1万6940円のSurface Goの「タイプ カバー」の倍以上。やはりApple製品はアクセサリーが高い。総合的な性能とコスパのバランスでは、HPの「14s-dk 1000」が非常に優秀だった。

CPUベンチマークスコア(※) 合計価格
iPad Air 4 1592 12万110円
U-10万円 2 in 1 Chromebook 1479 4万841円
Surface Go 2 1619 9万5700円
U-10万円PC+板タブレット 4227 6万7100円

※:PassMark SOFTWAREの「Performance Test」アプリを用いて計測したスコア

ペンやキーボードを考慮すると、iPadもSurfaceもやや高価。ノートPC+板タブの組み合わせは、ペン入力の操作性にクセがあるが、コスパは優秀だった。

 

【その2】携帯性勝負

実際の使用時に近づけるべく、本体に着脱式キーボードと専用ペンを加えた合計の質量を計測して比較した。目安としては、1500gを超えると持ち運ぶ際に重さを感じがちといえる。

 

新型iPad Airは本体の質量は軽かったが……

本体質量だとiPad Air は約458gであるのに対して、Surface Go 2は約544gとやや重い。だが、iPadのMagic Keyboardは600gとかなり重く、Surface Go 2が用いる「タイプ カバー」はわずか245gしかない。実際に持ち歩く一式では、Surfaceが最優秀。次点はIdeaPad Duetとなっている。

 

↑iPad Air 4はフラットなデザインも特徴。GetNaviよりも小さく、収納性は良好だ

 

合計の質量 備考
iPad Air 4 約1079g Magic Keyboardは600gと重め。とはいえ、合計質量で考えても、最新のMacBook Airなどよりは軽い。
U-10万円 2 in 1 Chromebook 約935g キーボードとスタンドは合計で470g。ただし、スタンドの磁石がつく本体側に重心が偏り、重く感じる。
Surface Go 2 約814g カバーと一体化したキーボードは250gと超軽量。だが、タッチパッドの左右クリックが誤反応しがち。
U-10万円PC+板タブレット 約1580g Wacom Intuos Smallは230gと軽く、接続もBluetoothならワイヤレス。とはいえ、やはり携帯はしにくい。

キーボードなしの単体での軽さは、新型iPad Airが圧勝だった。ペン入力は使うもののキーボードがなくても問題ないのであれば、iPad Airがオススメとなる。

 

【その3】作業効率勝負

仕事用マシンとして使用するなら必須のOfficeソフトの対応状況を調査。そのうえで、定型の文章を打って、キーボードの感触をチェックした。また、通信速度の平均値も調べた。

 

CPU性能と通信形式の差がDL速度の差につながった

Officeは全機種で使用可能だが、iPadとChromeのアプリは機能に制限アリ。着脱式キーボードの打鍵感はいずれも良好で、文字配置に違いはあるものの慣れの範疇だ。ダウンロード速度は3回試行した平均を比較。結果、IEEE 802.11gの通信までしか対応していなかったノートPCが最下位に。

 

↑IdeaPad Duet Chromebookのキーボード。深さが1.2mm以上あり、十分優秀

 

マイクロソフトOfficeとの互換性 キーボードの打感 1GBファイルのDL速度
iPad Air 4 △(制限あり) 2分13秒
U-10万円 2 in 1 Chromebook △(制限あり) 2分41秒
Surface Go 2 5分24秒
U-10万円PC+板タブレット 5分42秒

iPadは、Excelがマクロに非対応なので、同機能が必要な人は注意。とはいえ、通信速度が他機種よりも断トツで早く、ストレスなく作業できる点で1位とした。

 

【その4】ペン入力のしやすさ勝負

タブレットとしての使用感を決定づけるスタイラスペンの使用感の差を検証。手書きで線を引くだけでなく、ペンでアイコンをポインティングした場合などの操作感も検証した。

 

使いこなしに慣れが必要も精緻な入力は板タブが一番

IdeaPad Duetを除き、どの機種のペンも機能や色の切り替えを登録できるサイドボタンを装備していた。筆圧検知も4096段階で共通。板タブは傾き検知こそ非対応だが、タッチ操作への追従性ではトップだと感じた。ただし、操作性はクセがあり、習熟が必要。その点、iPadは初心者も使いやすい。

 

↑板タブの入力位置はモニターの同じ位置とリンクする。この感覚に慣れが必要

 

サイドボタン 感圧検知 傾き検知 使用感
iPad Air 4 4096段階 ペン先の滑る感覚が◎。ペンの平らな部分はサイドボタンだ。
U-10万円 2 in 1 Chromebook × × × 専用ペンはなく、指操作が主。タッチ操作はあくまで補助か。
Surface Go 2 4096段階 ペンの裏が自動的に消しゴムに割り当てられているのが◎。
U-10万円PC+板タブレット 4096段階 × プラスチックのペン先で、鉛筆のような書き心地だった。

安価な板タブには傾き検知機能がなく、イラストなどではやや使いにくい。しかし、写真のレタッチやPDFへの手書きコメントの付与などは十分快適に行えた。

 

<より描き心地を求めるなら、液タブであれば高精度かつ直感的に使える>

手元のディスプレイ上に直接書き込める液晶タブレットなら、板タブのように画面と手元の動きを体に染み込ませなくても作業可能。メモをとるだけなら、電子ペーパーという手段もオススメだ。

 

富士通クライアントコンピューティング

QUADERNO A5サイズ

3万9800円

膨大な資料を持ち運び、取り出して書くことに特化した電子ペーパー。一度の充電で約3週間も駆動するスタミナが魅力。鉛筆のような書き心地を実現したペンが付属し、メモには最適だ。

 

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

4万2900円

充電不要のスタイラスペン「Wacom One Pen」が付属する、13.3型液晶を採用したペンタブレット。60度までの傾き検知に対応し、自然な書き心地となっている。最大表示色は1677万色だ。

2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

新iPad Proの何が良いってトラックパッド対応よ! 2 in 1のMacBook Air的にも使えるしビジネスに最適っしょ

やっぱりMacBook Air好き! 新モデルはMagic Keyboard搭載で…安くなりました!

 

【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

おかえり。ホームボタン! 5万円弱のiPhone SEを買う前に考えておきたいこと

【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

新MacBook Pro、ストレージ2倍にMagic Keyboard採用。「在宅勤務」の相棒感あるな

【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

【WWDC2020まとめ】今回のアップル発表は結局何がすごかった? 5分で読めるまとめ

 

【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

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【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。

最新iPadシリーズの「差」が一目瞭然! 第8世代iPad、第4世代iPad Air/iPad Proの性能を比較してみた

9月16日深夜に発表された、第8世代のiPadと第4世代iPad Air。本記事では、Appleの発表をもとに両者のスペックを比較していきます。一目でわかるよう、違いを表にしてみました。なお、現行のiPad Proも比較表に含めています。

 

 

一目でわかる! 第8世代iPad、第4世代iPad Air、iPad Proの性能比較表

第8世代iPad 第4世代iPad Air 第4世代12.9インチiPad Pro
画面サイズ 10.2インチ 10.9インチ 12.9インチ
解像度 2160×1620ピクセル/264ppi 2360×1640ピクセル/264ppi 2732×2048ピクセル/264ppi
チップ A12 Bionic A14 Bionic A12Z Bionic
対応キーボード Smart Keyboard Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
Magic Keyboard
Smart Keyboard Folio
バッテリー 最大10時間 最大10時間 最大10時間
ストレージ 128GB 256GB 1TB
対応Apple Pencil 第1世代 第2世代 第2世代
カメラ 8MP広角カメラ 12MP広角カメラ 12MP広角カメラ
10MP超広角カメラ
ホームボタン 搭載 非搭載 非搭載
ロック解除方式 Touch ID Touch ID Face ID
重量(Wi-Fiモデル) 490g 458g 641g
コネクタ Lightning USB-C USB-C
カラバリ 3色 5色 2色
価格(Wi-Fiモデル) 3万8280円~ 6万9080円 11万5280円

 

高コスパのiPad、高性能のiPad Air/iPad Proそれぞれの特色が明確に

今回発表された第8世代iPadには、チップとしてA12 Bionicが搭載されたことで、かなりの高コスパモデルになりました。

 

一方、最新のチップを搭載したiPad Airは、性能面でProとそん色ないレベルに進化。コンシューマーゲーム機並みのグラフィック性能も獲得し、性能と価格を兼ね備えたモデルとなっています。

 

新たな2機種の登場によって、画面が大きくイラストレーターなどのクリエイター向けのiPad Pro、ゲームプレイなどの用途で性能を求めるユーザーに向いたiPad Air、オフィス向けなど一般的ニーズをカバーするiPadとそれぞれの特色が明確になったラインナップが揃う結果となりました。

iPad Pro並の性能獲得! 新「iPad Air」は最新“A14チップ”に“5色カラバリ”でフルリニューアル!

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Events」が、日本時間9月16日午前2時から開催されました。こちらの記事では、フルリニューアルとなったiPad Airの新モデルについての情報をお届けします。

 

フルモデルチェンジを果たしたiPad Air

iPad Airは、デザインを再設計し、最新のA14 Bionicチップを採用したフルリニューアルにより、iPadシリーズで最も先鋭的なモデルに進化しました。

 

デザイン面では、指紋認証を行うTouch IDをトップボタンに内蔵することで、利便性と高いセキュリティ性能を維持しながら、従来と同じサイズの筐体により大きな10.9インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。前面すべてがディスプレイとなる「オールスクリーンディスプレイ」デザインを実現しています。ディスプレイの解像度は2360×1640ドット、380万ピクセル。

↑Touch IDをトップボタンに内蔵

 

↑「オールスクリーンディスプレイ」デザインとなっています

 

また、アップル初となる5ナノメートルプロセスで製造された「A14 Bionicチップ」を採用したことで、CPUのパフォーマンスが前モデル比で40%向上したほか、グラフィック性能も30%高速化しています。これにより、4K動画の編集や高精細なゲーム映像の表示が可能に。

 

↑ゲームも据え置き機並みの高精細な映像でプレイできます

 

さらに、Neural Engineが従来の倍となる16コアアーキテクチャに進化したことで、毎秒11兆回もの演算が可能となり、機械学習のパフォーマンスが前世代の約2倍に。CPUが第2世代の機械学習アクセラレータに最適化され、機械学習で使われる行列乗算のスピードも約10倍に高速化されています。

 

本体カラーはスペースブラック、シルバー、新しくなったローズゴールドに加え、新たにグリーンとスカイブルーが追加され、全5色のカラバリをラインナップします。

↑カラバリは全5色をラインナップ

 

アクセサリーは第2世代のApple Pencil、Magic KeyboardやSmart Keyboard Folioに対応しました。また、USB Type-C端子を採用したことで、デジタルカメラなどの外部機器との接続が容易になり、最大5Gbpsでのデータの転送も可能となっています。

 

↑USB Type-C端子を採用したことで、外部機器との高速接続が可能に

 

背面のカメラはiPad Proと同じ12MPカメラを搭載し、4K動画の撮影も可能。フロントには7MPのFaceTime HDカメラを備えています。

 

このほか、高速通信規格のWi-Fi 6に対応。LTE通信速度も60%高速化しています。

 

ストレージ容量は64GBと256GBから選択可能。価格は、Wi-Fiモデルの64GBが6万2800円、256GBが7万9800円。Wi-Fi+Cellueモデルの64GBが7万7800円、256GBモデルが9万4800円(いずれも税別)となっています。10月より販売開始です。

 

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