冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

iPhone 12のカメラを使いこなすには? 写真教室講師が教える、日常をiPhoneで印象的に撮影する方法

クリスマスや年末年始が近くなり、街がグッと華やかになってきました。これからますます、写真に残したい風景や瞬間が増えるはず。そんな時、スマホで手軽に、より素敵に写真が撮れたらうれしいですよね。

 

今回は、Appleの最新機種「iPhone 12」のカメラ機能にフォーカス。ピント合わせや露出補正などの基本操作から、「ポートレートモード」などを活用した撮影のポイントまでを紹介します。教えていただくのは、写真教室「たのしいカメラ学校」を主催する矢島直美さん。そのレクチャーに従って、編集部が実際に撮影してみました。

 

最新iPhoneのカメラはデジタル一眼カメラにも負けない美しい画づくりと高機能が魅力

2020年10月に発表された第14世代のiPhoneは、「iPhone 12」「 – 12 mini」「 – 12 Pro」「 – 12 Pro Max」の4種類が展開。それぞれカメラの機能や性能もより進化して、撮影をさらに手軽、かつ本格的に楽しむことができるようになりました。

 

今回紹介するiPhone 12は、Proと比べて価格的にお手頃でありながら、撮影体験を十分に楽しめる機能が搭載されています。また、12と同じカメラスペックの12 miniは、女性でも無理なく片手で操作できるサイズ感なのもうれしいところ。しかも、以前から搭載されている手ぶれ補正や明るさの調節機能など、自動で作動する機能で、撮影をさりげなくサポートしてくれるので安心です。

 

「ちなみにiPhone 12の上位機種であるiPhone 12 Proでは広角、超広角に加え、望遠レンズが搭載されています。とはいえ、今回レクチャーするiPhone12 にも魅力的な機能がたくさんあります。一緒に写真撮影を楽しみましょう」(たのしいカメラ学校代表・矢島直美さん、以下同)

 

撮影を始める前に確認したい、3つの基本操作

まずは、カメラアプリを扱ううえで基本となるポイントからマスターしましょう。

 

1. ピントを合わせる

きれいな写真を撮るためには、ピント合わせが必須です。基本的にはカメラ任せで問題ないのですが、狙った被写体とは違うところにピントを合わせてしまうことがあるので、下記の方法でしっかりとピント合わせを行ないましょう。

 

(1) メインとなる被写体が写る部分をタップする
画面上で、被写体のピントを合わせたい部分をタップして、狙いを定めます。

 

(2) 黄色い枠が表示されるので、ピントが合っているか確認する
タップした部分にピントが合い、黄色い枠が表示されます。ピントが合っていることを確認できたら、カメラは前後に動かさず、そのままシャッターを切りましょう。

 

2. 明るさを調整する

ピントを合わせて写真を撮ったはずなのに、なんだか暗いな……と思った通りの明るさにならない時がありますよね。そんなときは、明るさを調節できる機能を使いましょう。「1. ピントを合わせる」で狙いを定めると表示される黄色い枠の脇に、“太陽”のマークが出てきますが、これが写真の「明るさ」を簡単に調整できるマークです。

 

(1)「1. ピントを合わせる」と同じ手順で、被写体にピントを合わせる
画面をタップして、被写体にピントを合わせます。

 

(2) 太陽マークをタッチし、上下にスライドする
画面をタップして黄色い枠と太陽マークを表示。ピントが合っているのを確認したら、横に表示された太陽をタッチし、そのまま指を上下にスライドしてみましょう。上にスライドすると画面が明るく、下にスライドすると画面が暗くなります。

 

(3) 画面を見ながら好みの明るさに調節する
被写体が思った通りの明るさで写るよう、調整したら、シャッターを切りましょう。

 

iPhoneのカメラには、「AE/AFロック」という機能が搭載されています。ピントのほか、画面の明るさや焦点距離を一定に保ち続けてくれる機能です。ピントを合わせたい被写体を長押しし、画面上部に「AE/FEロック」と表示されればOK。明るさとピントを合わせたまま、続けて複数枚撮影したいときに重宝します。

↑「AE/AFロック」は、発動すると画面上部にこのように表示されます

 

画面上の太陽マークをスライドさせる以外にも、露出補正を行えます。撮影画面に表示される目盛りを左右にスライドすることで、画面の明るさを自在に変えられる機能です。プラスだと明るく、マイナスだと暗くなります。露出補正は「設定」からオンにすることができます。

 

【設定方法】
(1)「設定」→「カメラ」→「設定の保持」→「露出調整」をオン
(2) カメラを開き、「露出調整」機能で明るさを調節(以下を参照)

↑左上の小さな目盛りマークをタップし、シャッターボタンの上に露出調整の目盛りを表示させます

 

↑あるいは、すでにフラッシュやタイマーなどの撮影機能が表示された状態であれば、±マークをタップすれば、露出調整の目盛りが出現します

 

↑目盛りをマイナスにスライドすれば、撮れる写真は暗くなります

 

↑目盛りをプラス側にスライドすれば、撮れる写真は明るくなります

 

ちなみに、AE/AFロックと露出補正は何が違うのでしょうか?

 

「AE/AFロックは、狙ってピントを合わせた場所を基準に明るさを決めますが、露出補正では明るさとピントをそれぞれ独立させて操作できるので、知っておくと便利ですよ」

 

3. 画面の水平垂直を意識する

せっかくの素敵な写真、なんだか傾いてしまっている……と感じたことはありませんか? そんな時は「グリッド」機能の活用がおすすめです。グリッドをオンにすると、画面上に縦横2本の線が表示され、レンズに写った画面が9分割されます。この線を参考に調節してみてください。なお、グリッドも「設定」からオンにすることができます。

 

(1)「設定」→「カメラ」→「グリッド」をオンにする
「設定」から、「グリッド」機能をオンにします。

 

(2) 画面に映る景色を見ながら水平垂直を合わせる
その状態でカメラを起動すると、画面上に線が表示されます。被写体や風景とグリッド線を照らし合わせ、水平垂直がとれているかを確認しましょう。

↑四角い対象物を撮影するときなどにも重宝します。また、「グリッドを設定すると、被写体を真上・真下から撮りたいとき、カメラを構えると画面中央に白と黄色の十字が表示されます。二つの十字が重なると真上・真下でiPhoneを構えられているということ。目安として、上手に使っていきましょう」

 

ピントや露出など、基本操作をマスターできたら、さっそく撮影してみましょう。食べ物や人物、夜景など、被写体やシチュエーションごとに使う機能やコツを、引き続き矢島直美さんに教えていただきました。

被写体ごとにコツを押さえよう

写真に“残す”と言うだけあって、あとから見返したときに素敵だなと思うような写真を撮りたいですよね。さまざまなシチュエーションごとに、気を付けたいポイントやコツ、使用する機能を紹介していきます。ほんの少しコツを意識するだけで、写真の見栄えは格段に変わります。早速チャレンジしてみましょう。

 

1. 「食べ物」をおいしそうに撮る方法

おいしそうなごはんを写真に残したい。その時にまず気をつけたいのは、その場の明るさ。十分に明るい場所で撮影することがとても重要です。また、「被写体のどこを主役にしたいか」「背景に余計なものが入ってないか」を意識すると、印象的な写真に仕上がります。

 

また、「食べ物の厚みを見せて美味しそうに写したいときなどは、斜めから。絵画的に写したいときは真俯瞰から撮ってみましょう」

 

今回はスーパーで購入したサラダと、お店で買ったサンドイッチを使って、公園での撮影にチャレンジしてみました。

 

・真俯瞰

こちらは、エビが添えられたサラダを真俯瞰(真上からのアングル)で撮影したもの。透明なプラカップがチープに見えてしまうかもしれないので、それが目立たないようにグッと寄って撮影しました。それによって、食べ物をフィーチャーでき、エビのぷりっとした質感も伝わって、おいしそうな印象に。

 

続いて、サンドイッチは斜めから。

 

・斜俯瞰

斜めから撮ることで、サンドイッチの立体感が表現できました。

 

また、コーヒーやお茶など透明感のあるドリンクは、逆光(太陽など光源に向かった方向)の位置でカメラを構えつつ、“太陽マーク”で明るく露出補正することで、光がドリンクを透過する様子をきれいに写せます。

 

・順光

 

・逆光

順光(光源を背にしてカメラを構える)の写真(上)と、逆光で撮影した写真(下)。光の当たり方が変わるだけで、こんなに印象が変わります。

 

2. 何気ない道端の「植物」を印象的に撮る方法

道端で見つけた花やカフェで飾られた花などは、カメラで撮影したくなりますね。印象的に写すためにはどうしたらいいのでしょうか。次の写真を見比べてみてください。

 

・引き

 

・寄り

引きと寄りでは、花の印象が大きく変わることが分かります。植物を撮るときは、しゃがんだり、近づいたりして撮影しましょう。今回は、ひとつの花にクローズアップして撮影してみました。寄ることで花びらやおしべ・めしべの質感まで描写できています。背景に「ボケ」も発生しており、被写体がより引き立って奥行き感が出ていますよね。

 

また、花びらは薄く、光を通すので、逆光で撮影をしてみるのもオススメです。いつもと違った雰囲気の花が撮れますよ。

 

・逆光

逆光で撮影することで、花びらの透明感が表現できました。

 

花が密集している場所であれば、手前をぼかすのもテクニックのひとつ。被写体にしたい花を定めて、被写体の手前にも植物がくるように意識してカメラを構えてみましょう。

 

・前ボケ

手前がぼけるとこんな写りに。また、奥の反射が円形のボケ(玉ボケ)になり輝いて見えます。

 

「ローアングルで被写体を撮影するときは、スマホを逆さまに構えてみると撮りやすいですよ。写真上部に余白を作りやすいので、抜け感もプラスすることができます」

 

3. 「人物」をより魅力的に撮る方法

人物撮影をするときは、iPhone 12の「ポートレート」モードを利用するのがおすすめです。背景と人物を自動で判別して、背景を加工しぼかしてくれます。それによって人物が引き立ち、より本格的な写りに。

 

ポートレートモードには、「照明効果」という機能が搭載されています。カメラ画面下部の立方体のマークをドラッグすると、さまざまな写りを試せます。顔をよりはっきりと写せる「スタジオ照明」、モノクロでスタイリッシュな写真が撮れる「ステージ照明(モノ)」など、試してみたい効果がたくさん。今回は「自然光」に設定しています。

 

さらにこのモードでは、絞りを表す「F値」で背景のぼかし具合も調整可能(画面右上の「f」をタップ)。数字が小さいほど、ボケは強くなります。今回はもっと小さな「1.4」に設定してみました。

 

次の写真を見てください。

「AE/AFロック」を使用して明るさのみ調整し、撮影しています。がらりと印象が変わりました。ポイントは、見せたい被写体の顔に光が当たるようにすること。

 

「人物撮影は遊びながら、楽しんで撮影しましょう。笑った瞬間、うつむいた瞬間、目を向けてくれた瞬間など、さまざまな表情を撮影してみてください。いい瞬間を切り取るには、まずはたくさん撮ることを心がけるといいと思います。お友だちや家族と、iPhoneで気軽に撮影し合って遊んだりすれば、新たなコミュニケーションツールとしても楽しめますよ」

 

4. お気に入りの「風景」を美しく撮る方法

散歩中に出会った素敵な景色。そのままカメラに収めたいけれど、うまく美しさを切り取れない……。そんな時は、iPhone 12の画面下部の「0.5×」「1×」というところをタップしてみてください。すると、画角が大きく変化します。これは、iPhone 12に搭載された、「広角レンズ」と「超広角レンズ」の切り替えが行なわれているからなのです。

 

・広角レンズ

 

・超広角レンズ

上が広角カメラ(1×)、下が超広角カメラ(0.5×)での撮影。同じ場所で撮影しても、写る範囲がかなり違うことが分かります。

 

「自分の好きな写りのカメラモードを選択したら、画面上のグリッドの出番です。写る風景とグリッドを照らし合わせながら、水平垂直を整えましょう。水平垂直がきちんと取れていると、写真のクオリティがアップしますよ」

 

5. 美しい「夜景」を見たままに撮る方法

最後に紹介するのは、夜景の撮り方です。ぶれたり、目視するよりも意外ときれいではなかったり、明るく写って雰囲気が台無しだったりと、何かと難しい夜景の撮影。そんな時に役立つのは、明るさ調整の機能や「ナイトモード」です。

 

iPhoneのカメラは通常、暗い場所を撮ろうとすると、自動で画面が明るくなってしまいます。それを自分で調節することが、夜景を撮影するコツのひとつです。今回は、東京タワーを主役に東京の夜景を撮影してみました。

 

東京タワーをメインにして撮影するため、東京タワーをタップしてピントを合わせ、明るさを調節します。今回はやや暗めに設定して、光にメリハリを持たせ、きりっとした夜景を撮ることができました。逆に、わざと明るめに写して、より光が輝くようにしても魅力的です。さまざまな写りを試し、自分の好みのテイストを探しましょう。

 

また、iPhone12には、「ナイトモード」が搭載されていて、暗い場所でも鮮明な描写が可能です。特別な設定は必要なく、周囲の光量をiPhoneが判断し自動でナイトモードを発動します。ナイトモードに移行すると、画面にこんな表示が出てきます。

「画面上部左側に黄色の秒数表示が出ると、ナイトモードに切り替わります。この場合(黄色地に「3秒」表示)はシャッターを押してから「3秒」撮影し続けるので、3秒間はカメラが動かないよう固定しましょう。手持ちでも大丈夫ですが、カメラが動いてしまうと画面に白と黄色の十字のカーソルが出てきますので、参考にしてください。光量に応じて秒数の表示は異なり、黄色の秒数表示部をタップすると秒数が調整できます。ナイトモードは、セルフィーやポートレートモードなどでも使用できますので、楽しんでくださいね!」

 

iPhoneの撮影機能をマスターして、充実したカメラライフを!

さまざまなシチュエーションごとに撮影のコツを紹介してきましたが、知らなかった機能などもあったのではないでしょうか。コツをマスターするカギは“たくさん撮ること”だと矢島さんは言います。

 

「写真は1枚撮影して終わり、という方も多いと思います。でも、違う角度から被写体を見たらより素敵に写るかもしれません。撮りたいと思ったものを、いろんな角度から観察することが上達への近道です。また、『写真が上手い人はセンスがいい』とよく言われますが、『知識』があるからこそ『センスのいい』イメージが湧くのだと思います。まずはたくさん撮って経験値を積み、iPhoneでの撮影をより楽しみましょう!」

 

コツをつかみ、写真を撮ることの楽しさを体感してみてください。

 


『たのしいカメラ学校の教科書 カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編』(インプレス)
1200円+税

 

【プロフィール】

たのしいカメラ学校 代表 / 矢島直美

株式会社第一プログレス在職中に、雑誌『カメラ日和』を企画。2008年より編集長に就任。2016年に広く一般向けの新しい写真教室「たのしいカメラ学校」をスタート。カメラの使い方・撮り方の基本から写真を使ったものづくりの講座まで多彩な講座を行ない、東京を中心に全国で写真講座を開催。その他企業・自治体向けの専門的なカメラ研修のほか、Apple JapanのiPhoneカメラセミナー、住田美容専門学校の撮影講座の講師を務める。写真教室の受講生は9507人(※2020年5月1日現在)。写真教室のレッスン内容をまとめた著書に『カメラ1年生 デジタル一眼カメラ編』『カメラ1年生 iPhone・スマホ写真編』(共にインプレス刊)がある。

 

スタンダードな「iPhone 12」が買いか? 「機種選びのポイント」をmini/Pro Max発売前に再チェック

今季のiPhoneは4モデルもある——。なんと言うか、「どれを選ぼうか」「5Gプランにしなくちゃいけないのか」と考えるのが億劫で、勢いよく飛びつけない人も多いかもしれない。

 

しかし、筆者が実際に実機に触れてみたところ、端末自体の出来はどれもかなり良いと感じた。特に、やや安価な「iPhone 12/12 mini」のラインナップは狙い目だ。本稿では、実際に「iPhone 12」使ってみたインプレッションを混ぜつつ、同機の特徴や機種選びの際のチェックポイントについて紹介していきたい。

↑本記事では、スタンダードなiPhone 12を検証

 

iPhone 12を選ぶ際のポイント

今季のiPhoneを価格の高い順に並べると「iPhone 12 Pro Max」「iPhone 12 Pro」「iPhone 12」「iPhone 12 mini」となる。もちろん高性能なProラインの方が、ディスプレイの輝度は高いし、望遠カメラやナイトポートレートモードが使える。さらに、今後「Apple ProRAW」撮影に対応する点など、魅力は多い。

 

しかし、「iPhone 12」の方も、”やや安く入手できる”という魅力がある。何より、上記で挙げたようなポイントがピンとこないのであれば、Proシリーズでなくてはいけない決定的な理由はなくなる。新機能として強調された「Dolby Vision対応のHDRビデオ撮影」も、60fpsには非対応だが、30fpsには対応するし、超広角カメラでのナイトモードなども対応する。多くの人は、iPhone 12の仕様で十分と感じるはずだ。

↑iPhone 12の本体はiPhone 12 Proと全く同じサイズ。素材として、テカテカしたガラス背面と、サラサラしたアルミニウムフレームが使われている点がProシリーズと異なる点だ

 

特に、iPhone 12 Proと12は本体サイズが共通している。カメラの個数を除けば、外観の差は素材の質感くらいだ。しかも、今回のiPhone 12の見た目は安っぽさを感じない。XRとXSや、11と11 Proの時のような外観の差は気にしないでいいわけだ(まぁ、ケースを付けて運用することが前提ならば、そもそもあまり気にしなくても良い部分ではある)。

 

Appleの公式サイトより。iPhone 12は最小構成は64GB。カメラが高性能な端末だけに容量不足には注意だ

 

ただし、一点注意しておきたいのは、iPhone 12および12 miniの最小構成では、ストレージが64GBなことだろう。強化された撮影機能をフル活用して数年運用するには心許ない。一方、Proシリーズでは最小で128GBからとなっている。

 

例えば、普段からMacを母艦として運用している人、iCloudやGoogleフォトなどをフル活用している人、あるいは、外部ストレージなどをうまく活用している人にとっては、64GBのiPhone 12で十分という場合もあるかもしれない。64GBモデルを選択した場合に関しては、iPhone 12 Pro(128GBモデル)よりも税込相当で2万3100円安くなる。

 

一方、iPhone 12でも128GBを選択すれば、Proとの価格差は1万7600円。まだ決して差は小さくないが、人によってはこの差なら「Pro」を選ぶという選択肢が浮上するかもしれない。

iPhone 12のカメラは「11 Pro」よりも夜に強い

さて、iPhone 12を実際に使ってみて感じた魅力は、カメラが綺麗に撮影できることだ。筆者が愛用していた2019年モデルの「iPhone 11 Pro」と比べても、iPhone 12の方が美しい仕上がりになる。特に超広角カメラや、インカメラでナイトモードが使えるようになった点で、大きな差が出た。ナイトモードが有効になっていると、単に景色を明るく撮れるだけではなく、ノイズが小さくなり、被写体のディティールがはっきり写るところがポイントだ。

↑超広角カメラの作例を比較。ナイトモードに対応するiPhone 12の方がノイズが少なく、被写体のディティールが鮮明に写った(※写真は記事アップロードのために縮小している、以下同)

 

↑インカメラでの夜間のポートレートモード撮影でも、肌がより明るく撮影でき、髪の毛の質感なども残った

 

また、動画もHDR撮影に対応したことで、明暗さの激しいシーンで階調の豊かな映像が残せるようになった。試しに、焚き火を撮影してみたが、黒くなった薪の部分や、明るい炎までがデータとしてしっかり残っていたのには驚いた。

↑30fpsで撮影した動画には「HDR」のアイコンが表示された。明るい炎を撮影しつつ、左奥の炭になりつつある薪の表面も確認できるのがわかるだろうか

 

これまで「夜だからしょうがないよね」と諦めていたシーンでも、カメラを問わず美しく撮影できるのは、最新のiPhone 12シリーズならではの魅力だと言える。

 

また、静止画が対応した「スマートHDR 3」の実力も検証した。スペシャルイベントで紹介された写真と同じ様に、樹木を撮影してみたところ、枝の隙間から覗く空や、張り巡らされた根っこなどの色み、明るさなどが非常に綺麗に整った。1世代前の「iPhone 11 Pro」と比べてもかなり差があったので、カメラの進化には正直脱帽だった。過去機種との差はさらに大きいだろう。

↑iPhone 11 Proで撮影するとこうなのが(これでも十分綺麗だが)

 

↑iPhone 12だとより美しく整った。空や地面の色味に注目して比較してほしい

 

5Gの実力はまだ未知数

一方、やや郊外に住んでいる筆者としては、5Gの恩恵はまださほど受けられていない。クルマで30分〜1時間程度運転してやっと対応エリアにたどり着くようなイメージなので、「さぁ5Gを測りに行こう」と仕事やイベントとして出かけないと、4Gにしかつながらない。

↑5Gのアンテナピクトは都内でたまに見かけるけど、これといった恩恵は正直まだない

 

また、たまに都内に取材に行って5Gエリアに入ることもあるのだが、意外とミリ波(iPhone 12シリーズが対応していない5Gの周波数帯)対応エリアが多かったりもする。アンテナピクトは5Gになっていても、数Mbpsしか出ないこいうこともあるのだ。よほど電波にこだわりがなければ、「5G」自体を目的に慌てて購入するのは、正直おすすめできない。

 

これに関しては、5Gが身近な存在になるのは早くても再来年くらいのことだろうから、気長に待つしかないだろう。iPhone 12シリーズの5G対応について、その真価が日本で発揮されるのは少なくとも数年後だ。

 

今回はiPhone 12のカメラ性能、そしてコスパを考えた購入の分岐点について考察してみた。いよいよiPhone 12 mini、iPhone 12 Pro Maxの発売も間近なので、4モデル全ての発売を待っていた人はぜひ参考にしてほしい。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

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(PRODUCT)REDとパシフィックブルーを隅まで眺める! iPhone 12と12 Proのさくっとインプレ&フォトギャラリー

10/23(金)に発売されたiPhone 12/12 Pro。みなさんはもうゲットしましたか? 編集部では発売日に早速インプレッションをSNSでお見せしました。

 

 

 

↑手前がiPhone 12、奥がiPhone 12 Proになります

 

本記事では、実機を触ってみた感想のまとめとSNSではお見せしていない写真の数々を展開していきたいと思います!

 

iPhone 12 (PRODUCT)REDは鮮やかな色合い! 12 Proは「持ってる感」高め

触ったiPhone 12は(PRODUCT)RED! 12では発色が良くかなりポップな印象でしたね。発表時点から「5シリーズを思い出す!」と話題だったエッジ部のデザインですが、実際に触ってみると手にすっと馴染む感覚がしました。

 

 

12 Proの新色・パシフィックブルーは、実物は画像で見るよりも深い色合いで高級感高し! 12よりもほんのわずかに「ずっ…」とくる重量感があるんですが、重いのではなく「持ってる感」って表現がしっくりきます。12との違いは、ステンレスのエッジとマットな背面の手触り。見比べると最上位モデルにふさわしい品格がありました。

 

【iPhone 12/12 Proのデザインを写真で見る】

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iPhone 12と12 Proのカメラも撮り比べました!

実機のテストもかねて軽く撮影もしてみました。両機はカメラに大きな差があり、特に12 Proは望遠も備えてスマホカメラとしては抜群のスペック・機能性を持ったモデルとして進化しています。

 

iPhone 12だとポートレート、料理写真でその実力が発揮された印象です。高い解像度で木々の細かな描写を実現し、料理と夜景のコントラストもくっきり描かれていました。12 Proは望遠との使い分けが楽しかったです。特徴としては、iPhone 12よりもぼけがくっきりしているのが印象的でした。撮っている楽しさはやはり12 Proでしょう。

 

【iPhone 12/12 Proのフォトギャラリー】

●GetNavi web本サイトでフォトギャラリーを見る

 

カンタンなインプレッションでしたが、iPhone 12/12 Proを迷われている方はぜひ写真を眺めつつ検討してみてください。

 

「iPhone 12」が加わった、新たな全iPhoneシリーズをスペック比較してみました

10月14日深夜に発表された、4種類のiPhone。本記事では、Appleの発表をもとに、最新機種に従来機種も含めて、現行発売機種のスペックを比較していきます。

 

一目で違いがわかるiPhone 12/12 Pro/12 mini/12 Pro Maxのスペック表

iPhone 12 12 Pro 12 mini 12 Pro Max
容量 64GB/128GB/256GB 128GB/256GB/512GB 64GB/128GB/256GB 128GB/256GB/512GB
サイズ W71.5×H146.7×D7.4mm
W71.5×H146.7×D7.4mm
W64.2×H131.5×D7.4mm
W78.1×H160.8×D7.4mm
重量 162g 187g 133g 226g
ディスプレイ 6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi) 6.1インチ(2532×1170ピクセル、460ppi) 5.4インチ(2340×1080ピクセル、476ppi) 6.7インチ(2778×1284ピクセル、458ppi)
耐水、防塵性能 IP68等級 IP68等級 IP68等級 IP68等級
チップセット A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
A14 Bionicチップ
カメラ 超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
望遠:f/2.0絞り値
2倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、4倍の光学ズームレンジ
最大10倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.6絞り値
望遠:f/2.2絞り値
2.5倍の光学ズームイン、2倍の光学ズームアウト、5倍の光学ズームレンジ
最大12倍のデジタルズーム
バッテリー ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大11時間
オーディオ再生:最大65時間
ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大11時間
オーディオ再生:最大65時間
ビデオ再生:最大15時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大10時間
オーディオ再生:最大50時間
ビデオ再生:最大20時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大12時間
オーディオ再生:最大80時間
認証 Face ID Face ID Face ID Face ID

 

以下、現在発売中のiPhone SE/iPhone 11/iPhone XRのスペックも掲載します。

iPhone SE iPhone 11 iPhone XR
容量 64GB/128GB/256GB 64GB/128GB/256GB 64GB/128GB
サイズ W67.3×H138.4×D7.3mm
W75.7×H150.9×D8.3mm
W75.7×H150.9×D8.3mm
重量 148g 194g 194g
ディスプレイ 4.7インチ(1334×750ピクセル、326ppi 6.1インチ(1792×828ピクセル、326ppi) 6.1インチ(1792×828ピクセル、326ppi)
耐水、防塵性能 IP67等級 IP68等級 IP67等級
チップセット A13 Bionicチップ
A13 Bionicチップ
A12 Bionicチップ
カメラ 12MP広角カメラ
f/1.8絞り値
最大5倍のデジタルズーム
超広角:f/2.4絞り値と120°視野角
広角:f/1.8絞り値
2倍の光学ズームアウト
最大5倍のデジタルズーム
12MPカメラ(広角)
f/1.8絞り値
最大5倍のデジタルズーム
バッテリー ビデオ再生:最大13時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大8時間
オーディオ再生: 最大40時間
ビデオ再生:最大17時間
ビデオ再生(ストリーミング):最大10時間
オーディオ再生:最大65時間
連続通話時間(ワイヤレス):最大25時間
インターネット利用:最大15時間
ビデオ再生(ワイヤレス):最大16時間
オーディオ再生(ワイヤレス):最大65時間
認証 Touch ID Face ID Face ID

 

 

 

サイズ感が嬉しい12 mini、クリエイターに心強い12 Pro Max

本体サイズを抑えつつ、画面を拡大し、性能もアップさせたiPhone 12シリーズ。特に、12 miniは現行の第2世代iPhone SEよりも小型で、サイズ感の問題から、買い替えを躊躇していたユーザーからは支持を集める存在となりそうです。また、写真・動画の撮影・編集機能がプロレベルに進化した12 Pro Maxは、まさにクリエイターを助ける1台となるでしょう。

 

従来製品とあわせ、スペックはもちろん、広い価格帯の商品が揃ったiPhone。これからも世界のスマホ業界をけん引していきそうです。

iPhone 12、カメラが進化したらしいけど何がすごいの? カメラマンに聞いてみた

10月14日深夜に発表されたiPhone 12シリーズ。今シリーズでは初の7枚レンズカメラを採用するなど、画像・映像の撮影機能が向上しました。でも、実際どういうメリットがあるのかは一般ユーザーには分かりにくい部分があるでしょう。そこで、嬉しい進化ポイントを編集部のカメラマンに聞いてみました。

 

①物理的な良さ

まずは、ハード面の性能向上について。カメラは、iPhone 12、12 mini が広角・望遠の2基、12 Pro、12 Pro Maxは広角・超広角の3台に加えてLiDERスキャナも搭載しています。広角レンズの集光力は従来より27%アップ(12、12 mini、12 Pro、12 Pro MAXは暗所での画質が87%上昇)しており、光が少ないシーンでも明るい写真を撮れるようになりました。

 

 

 

「iPhone 12の性能を見てナイトモードの強化も含めて、暗所での撮影に力を注いでいるようで、どんどん夜の撮影に強くなっている印象があります。たとえば、夜景を撮れば、美しい画を引き出してくれると思います。望遠レンズが更に望遠かつ、センサーサイズが大きくなったうえ、LiDERスキャナで深度を正確に測れるようになったので、本格的にポートレートらしい絵が撮れそうです」(編集部カメラマン)

 

また、進化したのはレンズだけではありません。外装が角型のデザインになったことで、写真撮影に嬉しいポイントがあるそうで……

 

「実をいうと、僕がiPhoneで撮影したときに手ブレしたこといままでないんです。が、iPhone 12ではセンサーシフトの手ブレ補正が搭載されたので、さらにブレに強くなっていますね。また、外側が四角くなったためグリップしやすく、写真撮影でブレに悩まされることはないと思います」(編集部カメラマン)

 

②ソフト的な良さ

iPhone 12 Pro、12 Pro Maxでは、RAWでの撮影・データ編集機能が搭載されることがアナウンスされました。動画の精彩さが向上したこととあわせて、クリエイターにとっては心強い味方になるようです。

 

 

「写真をRawデータで撮れるようになったので、iPadに登場したPhotoshopと組み合わせれば、写真撮影の仕事がモバイル装備のみで解決しそうです。動画はHDRで10ビットで撮れるし、カラコレ(色彩補正)が出来ると本格的に映画っぽいムービーが作れるでしょう。動画で色の調整するのは、一眼でやるととても面倒な作業なので、これは本当にありがたいと思います。YouTuberや個人制作レベルなら、場合によっては編集までiPhoneで完結できる時代がきたのではないでしょうか」(弊社カメラマン)

 

 

発表会では、ドローンにiPhoneを装備し、ムービーを撮影するシーンも公開されました。新しいiPhoneは、一般用途はもちろん、プロのクリエイティビティをも支える存在になりそうです。

 

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「iPhone 12 Pro/Pro Max」を検討する上で、絶対に知っておきたい3つの「違い」

2020年10月14日深夜2時(日本時間)から開催されたAppleの発表会。そこでアナウンスされた注目の新製品について、GetNavi webでは速報をお送りします。本記事では、iPhone 12の上位モデルあたる、12 Pro、12 Pro Maxの詳細を振り返ります。この2機種がiPhone 12と主に異なっているのは、画面のサイズ、外装、カメラ性能です。

 

【違いその1】画面サイズ

画面サイズは12 Proが6.1インチ、12 Pro Maxが6.7インチ。11 Proは5.8インチ、11 Pro Maxは6.5インチだったので、それぞれ大型化していることがわかります。

 

 

【違いその2】外観デザイン

一方で、ベゼルを極力小さくまた厚みを従来機種より薄くしたことで、大型化を防いでいます。重量にいたっては、全機種と同等レベルに抑えました。外装にはステンレススチールを採用しており、iPhone 12のアルミニウムとは異なっています。カラーバリエーションはゴールド・シルバー・グラファイト・ブルーの4種が用意されており、どれもiPhone 12とは異なった風合いです。

 

 

 

【違いその3】カメラ性能

11 Pro登場時に話題となった”タピオカカメラ”は健在で、性能がさらにアップ。しかも広角・超広角・望遠の3つに加えて、LiDERスキャナも搭載しました。このスキャナは空間の深度を正確に測定し、ピント調整を高速化、ポートレート写真のクオリティを上げ、一眼レフレベルの写真を撮影できます。おまけにRAWにまで対応し、写真の詳細情報を閲覧しながら微妙な調整をできるようになりました。

 

 

 

加えて、12 Pro Maxでは12 Proよりも高性能なカメラを搭載しており、集光性能などが上昇しています。画面が大型であり、画像・映像の編集が行いやすいことまで考慮すると、クリエイター向けの色が強いモデルとなりそうです。

 

映像撮影では、10ビットのダイナミックレンジで撮影できる、HDR撮影を初めて搭載。映画スタジオで使われている映像規格・Dolby Visionにも初めて対応し、アプリケーション上から動画の編集が可能です。また、12 Pro Maxでは暗い場所でビデオの画質が87%向上しており、色彩・明暗により豊んだ映像を撮れるようになっています。

 

 

なお、処理速度が大幅向上したA14 Bionicチップ、iPhone 11の2倍のピクセル数を誇るSuper Retina XDRディスプレイ、耐落下性能がiPhone 11の4倍になった表面ガラス「セラミックシールド」、背面に内蔵した磁石「MagSafe」といったiPhone 12シリーズの目玉装備はiPhone 12と同様に搭載し、5G通信にももちろん対応しています。

 

 

価格は12 Proが11万7480円、12 Pro Maxが12万9580円(すべて税込)。発売日については、12 Proが10月16日予約開始・10月23日発売、12 Pro Maxが11月6日予約開始、11月13日発売とそれぞれ発表されています。

 

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「iPhone 12」は11と比べて何が進化した? 9つのポイントで読み解く

2020年10月14日深夜2時(日本時間)から開催されたAppleの発表会。そこでアナウンスされた注目の新製品について、GetNavi webでは速報をお送りします。この記事では、デザインが一新され、ハード面で格段の進化を遂げた「iPhone 12」の詳細を振り返ります。

 

 

【その1】サイズと重さ

今回発売されるiPhone 12のディスプレイは、iPhone 11と同様の6.1インチ。しかし、iPhone 11よりも格段に小型化しています。厚みを11%、体積を15%それぞれ削減し、重さも16%軽くなりました。形状は、iPhone 5以来となる、角ばったデザインです。

 

【その2】ディスプレイ性能

小型化の一方で、ディスプレイの性能は大きくアップしました。iPhone 12は有機ELディスプレイであるSuper Retina XDRディスプレイを搭載。200万:1のコントラスト比を実現するこの画面は、画像の明暗をより鮮明にし、画素数はiPhone 11の2倍になりました。高品質の映像形式である、Dolby Vision、HDR10、HLGといったHDRビデオにももちろん対応しています。

 

 

【その3】耐久性

ガラスの丈夫さも追求。iPhone 11と比べて4倍もの耐落下性能を誇る「セラミックシールド」が、スマホユーザーの大きな恐怖である画面割れを防ぎます。

 

 

【その4】5G対応

本機は、iPhoneシリーズでは初の、高速通信規格・5G対応機種です。高速・低遅延の5G通信により、ゲームのリアルタイム対戦や画像・ムービーの即時共有など、スマートフォンを介した大容量通信が格段に快適化します。なお、国内大手キャリアであるau、docomo、SoftBankの3社が、iPhone 12による5G通信に対応することが発表されています。

 

 

【その5】グラフィック&処理性能

チップには、競合機種より最大で50%高速だというA14 Bionicを採用。6コアのCPU、4コアのGPU、16コアのニューラルエンジンが、グラフィック性能を50%、機械学習処理性能を80%、競合機種よりもそれぞれ高速化させていると発表がありました。

 

5Gへの対応と処理性能の向上は、iPhoneのゲーミングデバイスとしてのポテンシャルをよりアップさせています。世界的人気タイトルである「リーグ・オブ・レジェンド」のiOS向けタイトル「リーグ・オブ・レジェンド;ワイルドリフト」の開発も併せて発表されました。

 

【その6】カメラ性能

さらにiPhone 12ではカメラも大幅進化。iPhone史上初となる7枚レンズを採用し、集光力を27%アップしました。これにより、暗いシーンでも高品質な写真が撮影できます。暗所での写真撮影といえば、ナイトモードも見逃せません。iPhone 11で新搭載されたこの機能も順当に進化し、光を取り込む力が向上。しかも、フロントカメラを含むすべてのカメラでナイトモードが使えるようになり、タイムラプスまで対応するようになりました。

 

 

 

【その7】接続端子

充電には非接触充電とLightningによる接続を採用。同梱されるLightningケーブルは、従来のUSB-B接続から、USB-C接続に変更され、充電速度が向上しています。

 

【その8】非接触充電の安定性

また、非接触充電をより安定させる機構として「MagSafe」を新たに装備。iPhoneの背面に磁石を内蔵したことで、非接触充電時の安定性が増すほか、背面にカード入れを装着しての使用など、新たな活用バリエーションが提案されています。MagSafeの対応アクセサリも多数、新発売されました。

 

 

 

【その9】5.4インチの小型モデル

そして今回登場したiPhone 12には、小型モデルのiPhone 12 miniもラインナップされました。こちらは5.4インチの画面サイズで、性能はiPhone 12と全く変わりません。iPhone SE(現行モデル)より小さいので、持ちにくさを気にしていたユーザーにはありがたい存在になりそうです。

 

カラーバリエーションはブラック・ホワイト・レッド・グリーン・ブルーの全5色で、価格はiPhone 12が9万4380円、12 miniが8万2280円(すべて税込)。発売日については、iPhone 12が10月16日予約開始・10月23日発売、12 miniが11月6日予約開始・11月13日発売とそれぞれ発表されています。

 

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