2024年のAppleまとめ。今年の振り返りから「次のiPhone」を予想する!

2024年、アップルはiPhone 16シリーズをはじめ、様々な新製品を発売しました。2025年4月にはソフトウェアアップデートによる日本語対応も決まっている、独自の生成AIサービス「Apple Intelligence」についてもおさらいしながら、「次世代のApple製品」を予想してみます。

 

アップル独自の生成AI「Apple Intelligence」が誕生した

↑2024年にアップルのクパティーノ本社で開催された「WWDC 24」。トークセッションの壇上にはCEOのティム・クック氏(画像左)のほか、Apple Intelligenceを担当する機会学習・AI戦略の責任者であるジョン・ジャナンドレア氏(画像中央)、ソフトウェアエンジニアリングの統括責任者であるクレイグ・フェデリギ氏(画像右)が登壇しました

 

振り返れば2024年もアップルの周囲はいつも賑やかでした。

 

iPhoneにMacなど、主要製品に対応するアップル独自の生成AIサービス「Apple Intelligence」が6月に誕生。提供開始は10月28日からで、当初は「アメリカ英語のみ」の対応となりますが、最新のOSにアップデートして、デバイスとSiriの言語を英語に変えれば日本でも試せます。

 

Apple Intelligenceには様々な生成AIを活用する機能があります。その中から発表時にアップルが予告したものが、いま次々と実装されている段階です。

 

Apple Intelligenceが届いたメールの内容を要約したり、ユーザーが書いたテキストを用途に合わせて清書してくれる機能などは、現時点で英語のみの対応です。そのため便利に感じる場面は限られます。

 

おすすめは「写真」アプリに新しく追加された「クリーンアップ」。言語環境を英語に変えなくても即戦力として使えます。写真アプリに保存した静止画データから、削除したい被写体を選択してきれいさっぱり消去する機能です。

↑写ってほしくない被写体を「写真」アプリによる簡単な後処理加工で消せる「クリーンアップ」。iOS 18.2以降から試せます

 

グーグルのスマホ「Pixel」シリーズにも「消しゴムマジック」という似た機能があります。両方試している筆者の印象では、Apple Intelligenceのクリーンアップ機能の方が、不要なオブジェクトの消し方が自然で上手なように思います。

 

直近では12月11日に各デバイスのOSがアップデートされ、SiriにChatGPTが対応したり、AIで画像を生成するImage Playgroundが追加されました。OSの設定からChatGPT連携をオンにすると、Siriに聞いた少し複雑な質問を、代わりにChatGPTが答えてくれます。ChatGPTのアプリをあまり使ってこなかった方は、SiriにChatGPTが連携することで便利さを実感できるかもしれません。

 

Image Playgroundは独立したアプリとしてiOSやmacOSに追加されます。人物のポートレートなどベースになる写真データを選んで、任意のキーワードを追加するとApple Intelligenceがちょっと気の利いた画像を素速く生成します。

 

Image Playgroundは試すと楽しさが実感できる機能ですが、画像のテイストがちょっとアメリカンなところが気になります。サービスが日本語にも対応する頃には、テイストが日本人の好みに合わせてチューニングされているといいですね。

↑iPhoneのImage Playgroundアプリを遊んでみました。筆者のセルフポートレートから“異世界おじさん”の写真を生成。プリセットされている「Fantasy」「Summer」などのキーワードのほかに、フリーワード入力から「Video Game」「Knight」を追加すると、まずまずの画像が生成されました。メッセージなどに添付して使えます

 

大きくなったiPhone 16。次は待望の「新SE」か?

2024年にはiPhone 16ファミリーの4モデルが発売されました。上位のiPhone 16 Proシリーズは「iPhone史上最大の画面サイズ」になりました。iPhone 16 Proが6.3インチ、iPhone 16 Pro Maxが6.9インチ。本体の厚さサイズは変えず、タテ・ヨコの大きさと質量を“少しだけアップ”した程度に抑えています。

アップルが9月に開催したイベントでiPhone 16ファミリーの4モデルが発表されました

 

iPhone 16ファミリーはすべてのモデルがApple Intelligence対応です。iPhone 16シリーズは背面メインカメラのレンズ配置がiPhone 12シリーズ以来に一直線に戻り、Apple Vision Pro用の空間写真や空間ビデオが撮れます。

 

本体側面には新しいユーザーインターフェースである「カメラコントロール」ボタンを追加しました。カメラアプリを起動して、シャッターを切ったり様々な設定変更の操作が素速くできます。iPhoneの画面ロックを解除しなくても、カメラコントロールボタンを押せばカメラアプリが起動します。まわりの人にiPhoneを預けて、写真を撮ってもらいやすくなりました。

 

2025年に注目すべきiPhoneの話題はずばり「次のiPhone SE」です。高い確率で、新しいチップが載ってApple Intelligence対応になると思います。また時代の流れから考えると、おそらく本体のサイズは6インチ台に大きくなって、Touch IDを内蔵するホームボタンが省かれるのではないでしょうか。

↑写真は現行第3世代のiPhone SE。次世代のモデルはスペックとデザインがどこまで変わるのか注目です

 

次のiPhone SEには、現在アップルが独自に開発を進める5Gモデムが搭載されるのではないかというウワサもあります。そうなった場合、現在のクアルコムが提供する5Gモデムと比べて通信の速度や安定感が変わるものなのかが気になります。

 

iPhone 16シリーズは2023年に発売されたiPhone 15シリーズから価格を据え置いています。おそらく次世代のiPhone SEは現行第3世代のiPhone SEの価格(6万2800円、税込/64GB)を越えてくるでしょう。それでも7〜8万円台に収まってほしいところですが、実現すればiPhoneとApple Intelligenceのさらなる普及拡大に弾みをつけそうです。

AI対応のiPadが充実

iPadは最上位のPro、高機能なAir、コンパクトなminiの新製品が2024年に出揃いました。iPad Airには初の大型13インチのモデルを追加。A17 Proチップを搭載するiPad miniもApple Intelligence対応です。

↑2024年5月にはロンドンでiPad Pro、iPad Airの新製品が発表されました

 

iPadの専用デジタルペンにも、新しい「Apple Pencil Pro」が追加されました。2024年モデルのiPadはすべてApple Pencil Proと、USB-CのApple Pencilのみに対応します。Apple Pencil Proは本体にセンサーを内蔵する箇所を強めに指で押す「スクイーズ」と、本体を回転させる「バレルロール」という新しいジェスチャー操作に対応。触感フィードバックを内蔵したことで、ペンツールの切り替え操作も確実に行えます。筆者はそそっかしいので、よくApple Pencil Proの所在を見失うことがありますが、iPadまたはiPhoneの「探す」アプリから探索できるようになってひと安心です。

 

一方、まだ発表されていないのは“無印”のiPad。2025年には、Apple Intelligence対応を果たした”11世代”モデルが登場することはほぼ間違いないでしょう。iPadには、ラフなスケッチをきれいなイラストに描き変える「マジックワンド」という“iPad専用”のApple Intelligenceの機能があります。このような楽しい機能こそ、比較的安価な無印iPadのユーザーに広く遊んでほしいとアップルは考えているはずです。

↑Apple Pencilで超ラフに描いたスケッチから、ゴージャスなイラストを生成してくれる「マジックワンド」。iPadで楽しむApple Intelligenceの象徴的な画像生成AIの機能です

 

Apple M4チップが拡大。MacBook Airはどうなる?

2024年はアップルが独自に開発するAppleシリコンの最新チップセット「Apple M4」シリーズを搭載するiPad ProとMacが発売されました。

 

Macはコンパクトになった新デザインの「Mac mini」と、一体型デスクトップの「iMac」、そして上位のモバイルノートである「MacBook Pro」がM4チップを搭載しています。もちろんすべてのモデルがApple Intelligence対応です。

↑Mac miniのデザインが大きく変わりました。最新のM4、M4 Proチップが選べます

 

MacについてはmacOS 15.1以上、Apple M1以降のチップを搭載していることがApple Intelligenceを活用するための条件です。2020年に発売されたMacBook AirでもOKなので、他のアップルのデバイスよりも比較的敷居が低いと言えます。ChatGPTと連携するSiriや、メールにWordなどサードパーティ製のドキュメント作成アプリケーションなどを含むシステム全体で使える「作文ツール」など、来年の4月以降にApple IntelligenceとMacとの相性の良さを日本語で体験できる機会が楽しみです。

 

2025年にはまず、M4チップを搭載するMacBook Airが順当に出てくるものと思います。上位のM4 Proチップが選べる「ほぼProなMacBook Air」も実現すれば、ポータビリティの高いプロフェッショナル向けMacBookとして、多くのクリエイターやビジネスパーソンに注目されそうです。

 

10周年を迎えたApple Watch。こちらも次は待望の「新SE」か?

2024年はアップルがApple Watchを発表してから10年目のアニバーサリーでした。節目に誕生した「Apple Watch Series 10」は本体が一段と薄くなりました。ヘルスケアに関わる新機能として、ウォッチを装着して眠るだけで睡眠時無呼吸の症状が調べられる機能がSeries 10とUltra 2に追加されています。最新のwatchOS 11に「翻訳」アプリが載ったことにより、Apple Watchがオフラインの状態でも“ポケット翻訳機”のように便利に使えます。

↑Apple Watch Series 10は本体がさらに薄くなり、装着感がアップしています

 

次は廉価モデルであるApple Watch SEの新製品を期待している方が大勢いると思います。秋にSeries 10が発表される直前、「新しいApple Watchがプラスチックの筐体を採用するのではないか」というウワサも流れました。アップルはいま、製品の筐体からパッケージまで、環境負荷の高いプラスチック素材の使用を徹底削減することに力を入れています。その流れに反して、これからアップルが単純なプラスチックを使ったApple Watchを出すことは考えにくいと思います。

 

例えば100%廃棄された材料からアップサイクルした「アップル独自開発の高機能プラスティック」を発表して、Apple Watchの「発売から10年」を華々しく祝う革新的なSEが誕生する可能性はあると思います。

 

2025年にアップルは「まったく新しいプロダクト」を発表するのか

アップルに関する2024年の大きな出来事といえばもうひとつ、ヘッドマウントタイプの“空間コンピュータ”である「Apple Vision Pro」が、日本では6月から商品として発売されています。

 

価格が59万円〜という高価なデバイスなので、販売台数的にはアップルが苦戦を強いられているとも言われています。ところが、筆者が今までに取材したvisionOS向けのアプリやサービスを開発しているデベロッパの方々は、みな“やる気”に燃えていました。Apple Vision Proが布石になって、より多くの人々の手と目に触れる斬新な没入型コンテンツがこれから出揃うかも、という期待がわいてきます。

↑2024年はアップルが新カテゴリの製品となるApple Vision Proを発売した重要な年です。デベロッパとの連携により今後どんなアプリやサービスが開拓されるのか注目です

 

あるいはApple Vision Proのようなヘッドマウントタイプのウェアラブルデバイスが、これからはApple Watchのようにユーザーの健康を見守り支援するデバイスとして成長する可能性もあると思います。Apple Vision Proはアップルにとって成功なのか否かを性急に判断する必要はありません。

 

アップルがディスプレイを搭載するHomePodのようなスマートデバイスを開発しているというウワサも聞こえてきます。もしもそれが、アマゾンやグーグルが先行する“スマートディスプレイ”のようなデバイスなのだとすれば、相当革新的な製品でなければ大きな成長は見込めないだろうと筆者は思います。むしろアップル独自開発の5Gモデムを搭載する「常時コネクテッドなMacBook」といったプロダクトの方が勝ち筋をつくれそうです。

 

2025年もアップルの動向に注目しましょう。

 

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価格差5万円越え!? iPhone16シリーズはどこでお得に買えるのか

毎年秋の恒例行事となった新型iPhoneの発売。今年は9月20日に「iPhone 16シリーズ」が発売されました。

 

新SoCであるApple A18の搭載や、人工知能プラットフォーム「Apple Intelligence」への対応など、機能面も気になるところですが、第一にチェックしたいのはやはり価格でしょう。

 

ここでは、Apple公式を始めとするさまざまな販売窓口の価格を一覧で確認していきます。

 

iPhone 16シリーズは大きく分けて4機種

Appleのサイトから

 

iPhone 16シリーズとして新たに加わったのは、「iPhone 16」「iPhone 16 Plus」「iPhone 16 Pro」「iPhone 16 Pro Max」の4機種。さらにそれぞれの機種に、128GBや256GBなど、異なるストレージを採用するモデルをラインナップしています。

 

販売窓口は、Apple Store、大手通信キャリア、家電量販店などとなっており、それぞれで価格や割引が異なります。

 

本記事では、オンラインで購入する場合の一括購入価格を比較するとともに、キャリアの乗り換え割を適用させた場合の価格も比較していきます。ただし、2年程度でiPhoneを返却することを前提とした「端末購入プログラム」や、下取りサービスを利用した場合の金額は取り上げません。シンプルに「結局いくらで購入できるのか?」を比較していきましょう。

 

iPhone 16、キャリアの乗り換え割は最大2万円超だが……

はじめに、ベーシックな機種である「iPhone 16」を比較します。この機種のストレージ容量は、128GB・256GB・512GBの3モデルが用意されています。

 

iPhone 16価格比較表

販売窓口 容量 一括購入価格 乗り換え割引&ポイント還元適用価格
Apple Store

オンライン

128GB 12万4800円
256GB 13万9800円
512GB 16万9800円
ドコモ

オンラインショップ

128GB 14万5200円 13万9700円

┗5G WELCOME割:5500円割引

256GB 17万2810円 16万7310円

┗5G WELCOME割:5500円割引

512GB 21万1640円 20万6140円

┗5G WELCOME割:5500円割引

au

オンラインショップ

128GB 14万6000円 14万500円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

256GB 16万9500円 16万4000円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

512GB 20万9700円 20万4200円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

ソフトバンク

オンラインショップ

128GB 14万5440円
256GB 17万1360円 14万9376円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

512GB 21万1680円 18万9696円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

楽天モバイル 128GB 14万1700円 実質12万9700円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

256GB 16万1800円 実質14万9800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

512GB 20万1800円 実質18万9800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

・ヨドバシ.com

・ビックカメラ.com

など

128GB 12万4800円 実質12万3552円

┗1%ポイント還元:1248ポイント

256GB 13万9800円 実質13万8402円

┗1%ポイント還元:1398ポイント

512GB 16万9800円 実質16万8102円

┗1%ポイント還元:1698ポイント

※価格は税込 ※2024年9月23日時点

 

まず、公式のApple Storeオンラインの価格を見てみると、最安値の128GBが12万4800円(税込、以下同)となっています。これは、前モデルiPhone 15の発売時価格と同額で、値上げは回避された形となりました。

 

続いて、大手通信キャリアでの販売価格を見てみましょう。iPhone 16シリーズはドコモ・au・ソフトバンク・楽天モバイルの4社とも販売を行っており、それぞれ価格や他社からの乗り換え割引金額が異なります。

 

4社のうち、一括価格がもっとも安いのは楽天モバイルです。さらに「初めての契約」や「他社からの乗り換え」などの条件を満たせば、楽天ポイントが最大で1万2000ポイント還元されます。

 

他社からの乗り換え割引がもっとも大きいのはソフトバンクです。128GBこそ対象外なものの、その他のモデルは一律に2万1984円の割引が適用されます。しかし楽天モバイル・ソフトバンクともに、割引を最大限適用してもなお、Apple Storeオンラインよりも1万円以上の高価格となっています。ドコモやauはもっと高価で、2万円以上高いケースもあることには注意が必要でしょう。

 

一方、注目したいのは家電量販店のオンラインストアでSIMフリーのiPhone 16を購入する方法です。今回はヨドバシ.comとビックカメラ.comの価格を調査しましたが、どちらもApple Storeオンラインと同価格で各モデルを販売しています。さらに1%のポイントが還元されるぶん、Apple Storeよりもお得に買うことが可能です。

 

大画面版のiPhone 16 Plusは約14万円~

iPhone 16 Plusは、iPhone 16の大画面版と位置づけられているモデルです。画面サイズは6.1インチから6.7インチに拡大されており、動画を迫力のある画面で楽しめます。

 

また、バッテリー駆動時間も向上しており、iPhone 16が「最大22時間のビデオ再生」に対し、iPhone 16 Plusは「最大27時間のビデオ再生」が可能となっています。iPhoneで動画をよく見るのなら、こちらを検討しても良いでしょう。

 

価格一覧は下表のとおりで、最低価格はiPhone 16より1万5000円高い13万9800円から。iPhone 16と同様にキャリアで購入するよりも、Apple Storeオンライン、または家電量販店のオンラインストアで購入する方法がおすすめです。

 

iPhone 16 Plus 価格比較表

販売窓口 容量 一括購入価格 乗り換え割引&ポイント還元適用価格
Apple Store

オンライン

128GB 13万9800円
256GB 15万4800円
512GB 18万4800円
ドコモ

オンラインショップ

128GB 16万8410円 16万2910円

┗5G WELCOME割:5500円割引

256GB 19万80円 18万4580円

┗5G WELCOME割:5500円割引

512GB 23万1000円 22万5500円

┗5G WELCOME割:5500円割引

au

オンラインショップ

128GB 16万6200円 16万700円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

256GB 18万7600円 18万2100円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

512GB 22万8000円 22万2500円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

ソフトバンク

オンラインショップ

128GB 16万7760円 14万5776円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

256GB 18万9360円 16万7376円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

512GB 22万9680円 20万7696円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

楽天モバイル 128GB 15万8800円 実質14万6800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

256GB 18万800円 実質16万8800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

512GB 21万8900円 実質20万6900円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

・ヨドバシ.com

・ビックカメラ.com

など

128GB 13万9800円 実質13万8402円

┗1%ポイント還元:1398ポイント

256GB 15万4800円 実質15万3252円

┗1%ポイント還元:1548ポイント

512GB 18万4800円 実質18万2952円

┗1%ポイント還元:1848ポイント

※価格は税込 ※2024年9月23日時点

 

iPhone 16 Proはストレージ違いが4種ラインナップ

Appleのサイトから

 

iPhone 16の上位版にあたる機種がiPhone 16 Proです。現行最上位のチップA18 Proを搭載するほか、カメラ性能なども向上したモデルとなっています。また、この機種のみストレージ容量が128GB、256GB、512GB、1TBの計4モデル用意されていることも特徴です。

 

Apple Storeオンラインでの価格は、128GBでも15万9800円。1TBの場合は23万4800円と、かなり高額となっています。キャリアの販売価格はさらに高く、ドコモの場合、1TBの価格が28万6330円(割引適用後)で、Apple Storeオンラインと約5万円の価格差が生じていることに注意が必要です。

 

購入はApple Storeオンラインか、家電量販店のオンラインストアがおすすめです。

 

iPhone 16 Pro 価格比較表

販売窓口 容量 一括購入価格 乗り換え割引&ポイント還元適用価格
Apple Store

オンライン

128GB 15万9800円
256GB 17万4800円
512GB 20万4800円
1TB 23万4800円
ドコモ

オンラインショップ

128GB 19万2830円 18万7330円

┗5G WELCOME割:5500円割引

256GB 21万8790円 21万3290円

┗5G WELCOME割:5500円割引

512GB 25万5090円 24万9590円

┗5G WELCOME割:5500円割引

1TB 29万1830円 28万6330円

┗5G WELCOME割:5500円割引

au

オンラインショップ

128GB 18万8600円 18万3100円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

256GB 21万4700円 20万9200円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

512GB 25万1300円 24万5800円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

1TB 28万8200円 28万2700円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

ソフトバンク

オンラインショップ

128GB 18万8640円 16万6656円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

256GB 21万8160円 19万6176円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

512GB 25万4160円 23万2176円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

1TB 28万8000円 26万6016円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

楽天モバイル 128GB 18万1800円 実質16万9800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

256GB 20万5800円 実質19万3800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

512GB 24万2800円 実質23万800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

1TB 27万8800円 実質26万6800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

・ヨドバシ.com

・ビックカメラ.com

など

128GB 15万9800円 実質15万8202円

┗1%ポイント還元:1598ポイント

256GB 17万4800円 実質17万3052円

┗1%ポイント還元:1748ポイント

512GB 20万4800円 実質20万2752円

┗1%ポイント還元:2048ポイント

1TB 23万4800円 実質23万2452円

┗1%ポイント還元:2348ポイント

※価格は税込 ※2024年9月23日時点

 

iPhone 16 Pro Maxは販売価格が30万円に迫る

iPhone 16 Proの画面サイズは6.3インチと比較的大画面ですが、それよりも更に大きい6.9インチのモデルがiPhone 16 Pro Maxです。画面サイズの他に、バッテリー駆動時間もiPhone 16 Proより向上していることが特徴と言えるでしょう。ラインナップは256GB、512GB、1TBの3種類で、このモデルには128GBが用意されていません。

 

最上位モデルにあたる本機種は、Apple Storeオンラインでの購入価格も高額で、約19万円から25万円となっています。キャリアでの販売価格は更に高くなっており、30万円に迫る結果となりました。

 

iPhone 16 Pro Max 価格比較表

販売窓口 容量 一括購入価格 乗り換え割引&ポイント還元適用価格
Apple Store

オンライン

256GB 18万9800円
512GB 21万9800円
1TB 24万9800円
ドコモ

オンラインショップ

256GB 23万1440円 22万6940円

┗5G WELCOME割:5500円割引

512GB 27万3680円 26万8180円

┗5G WELCOME割:5500円割引

1TB 29万9310円 29万3810円

┗5G WELCOME割:5500円割引

au

オンラインショップ

256GB 23万3000円 22万7500円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

512GB 26万9800円 26万4300円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

1TB 29万6500円 29万1000円

┗au Online Shop お得割:5500円割引

ソフトバンク

オンラインショップ

256GB 23万6160円 21万4176円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

512GB 27万2880円 25万896円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

1TB 29万5920円 27万3936円

┗オンラインショップ割:2万1984円割引

楽天モバイル 256GB 22万4800円 実質21万2800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

512GB 26万800円 実質24万8800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

1TB 28万6800円 実質27万4800円

┗対象製品購入&初めてプラン申し込み:6000ポイント

┗初めてプラン申し込み&他社から乗り換え:6000ポイント

・ヨドバシ.com

・ビックカメラ.com

など

256GB 18万9800円 実質18万7902円

┗1%ポイント還元:1898ポイント

512GB 21万9800円 実質21万7602円

┗1%ポイント還元:2198ポイント

1TB 24万9800円 実質24万7302円

┗1%ポイント還元:2498ポイント

※価格は税込 ※2024年9月23日時点

 

購入経路はApple Storeオンラインか家電量販店が狙い目

先日発売されたGoogle Pixel 9シリーズなどは、キャリアの乗り換え割引を適用すると、Googleストアよりも安価に購入できるケースがありました(参考記事)

 

ところが、ここまで解説してきたとおり、iPhone 16の場合はApple Storeとキャリアの販売価格に大きな差があります。結果として、キャリアの乗り換え割引を適用させてもなお、Apple Storeのほうが大幅に安価に購入可能となっています。今後、キャリアが値下げや乗り換え割引の増額などを行う可能性もありますが、基本的にはApple Storeで購入するのが無難と言えるでしょう。

 

そのほかの販売ルートとしては、家電量販店がおすすめです。こちらは基本的にApple Storeオンラインと販売価格が同じように設定されている上、店舗のポイント還元があるので、実質1000~2000円ほどお得に購入できます。ただし、発売当初から多くのモデルで欠品が相次いでいるほか、すでに終売となっているものがあるため、好きなタイミングで購入するのは難しいかもしれません。

 

以上のように、iPhone 16は最低価格でも12万超えで、キャリアの大きな割引も期待できない状況です。あくまでも価格やコスパを重視するなら、iPhone 16の発売にともない値下げが行われたiPhone 15をチェックしてみても良いでしょう。

4つのiPhone16、選ぶならどれ?全機種触ったライターが「キホンのギモン」に答える

iPhone 16シリーズは、アップルが2024年9月に発表した新しいiPhoneです。4つの新製品をまとめて試した筆者が、iPhone 16シリーズに関する「10個のキホンのギモン」に答えます。

 

【Q1】iPhone 16シリーズのラインナップは?

9月20日に発売されるiPhone 16シリーズの4つのラインナップは下記の通りです。価格はApple Storeを参照しています。

↑2024年にアップルが発売する4つのiPhone。左からiPhone 16、iPhone 16 Plus、iPhone 16 Pro、iPhone 16 Pro Max

 

【iPhone 16シリーズ】
・iPhone 16(6.1インチ)/12万4800円(税込)〜
・iPhone 16 Plus(6.7インチ)/13万9800円(税込)〜

カラバリ:ウルトラマリン/ティール/ピンク/ホワイト/ブラック

 

【iPhone 16 Proシリーズ】
・iPhone 16 Pro(6.3インチ)/15万9800円(税込)〜
・iPhone 16 Pro Max(6.9インチ)/18万9800円(税込)〜

カラバリ:デザートチタニウム/ナチュラルチタニウム/ホワイトチタニウム/ブラックチタニウム

 

iPhone 16シリーズの本体サイズは従来モデルと変わりません。アルミニウム筐体を採用しており、とにかく軽いのがポイントといえます。200gを切る重量199gで、なおかつ6.7インチの大画面モデル「iPhone 16 Plus」が今年の筆者のおすすめです。明るいカラバリが多いのも魅力ですね。

 

プロのビデオ&フォトクリエイターも満足させるカメラ機能を満載した「iPhone 16 Pro」は、2023年のiPhone 15 Proシリーズよりも画面サイズがアップしました。大きい方のPro MaxはiPhone史上最大サイズの6.9インチディスプレーを搭載します。

 

【Q2】iPhone 16 ProシリーズよりiPhone 16シリーズの方が軽いのはどうして?

主な理由は、本体に使われている金属素材がシリーズごとに異なるからです。iPhone 16シリーズは品質と強度を確保したアルミニウム素材がメインで、美しい色合いと滑らかな手触りが特徴です。

 

一方のiPhone 16 Proシリーズは、iPhone 15 Proシリーズに引き続き、強くて軽量なチタニウムを採用しました。上品な輝きがiPhoneのフラッグシップモデルらしい貫禄を感じさせてくれます。

↑なめらかなチタニウムの質感が楽しめるiPhone 16 Pro。画像は新色のデザートチタニウム

 

【Q3】iPhone 16 Proシリーズのカメラの特徴が知りたいです。

iPhone 16 Proシリーズは、48MP Fusion広角・48MP超広角・12MP望遠のトリプルカメラにより構成される「Proのカメラシステム」を搭載しています。望遠カメラは光学5倍ズーム。遠くの被写体に寄って撮ったときにも、精細感を保った立体的な写真やビデオが撮れます。48MPの近接マクロ撮影も圧巻。

 

加えて注目したいのが、スローモーション撮影まわりの新機能。最大4K/120fpsのDolby Vision高画質&高速シャッター撮影で撮った被写体を、写真アプリによる再生時にスローモーションで閲覧したり、そのままスローモーション動画として保存できます。ほかにも、本体のUSB Type-C端子に外部ストレージを接続しておくことで、4Kビデオを外部ストレージに保存しつつ長尺の動画を記録できるなど、動画制作に携わるプロフェッショナルにとって使い勝手のよい機能が充実していることが、iPhone 16 Proシリーズのカメラの特徴と言えるでしょう。

↑高速シャッターで撮影した動画のフレームレートを24fpsまで落とすことで、映画のような超スローモーション映像として楽しめます

 

余談ですが、iPhone 15 Proシリーズまであった「ProとPro Maxのカメラ性能差」は、この世代ではなくなりました。ProとPro Maxは、純粋にサイズの違いで選んでよいわけです。

 

【Q4】2つのシリーズ、サイズやカメラ以外に目立つ差はあるの?

厳密にはプロセッサの処理性能差などもありますが、より注目すべきはディスプレー性能の違いでしょう。

 

iPhone 16 Proシリーズには、有機EL方式のSuper Retina XDRディスプレーをより高精細に見せる「ProMotionテクノロジー」が採用されています。これにより画面の書き換え速度が最大120Hzとなりますが、これはiPhone 16シリーズの2倍相当の値です。たとえば、Webブラウザの画面をタテにささっとスクロールした時に文字のチラつきが抑えられたり、動画やゲームの速い動きを違和感なく滑らかに見せてくれます。端末のバッテリーを過剰に消耗しないよう、コンテンツに応じて書き換え速度を調整してくれるのもポイントです。

↑6.9インチの圧倒的な大画面を搭載したiPhone 16 Pro Max

 

今年のiPhone 16 Proシリーズは、ディスプレー周辺の黒い縁(ベゼル)をより細くしたことで、画面サイズを大きくしながら本体のサイズアップを最小限にとどめました。映像コンテンツを視聴すれば、没入感がさらに向上したことを実感できるはずです。また、スタンバイ時にも画面に時計やウィジェットなどを表示したままにできる「常時表示ディスプレイ」に対応していることもProシリーズの魅力と言えます。

 

【Q5】iPhone 16シリーズのカメラの特徴を教えてください。

iPhone 16シリーズは48MP Fusion/12MP超広角カメラによるデュアルカメラシステムを搭載しています。iPhone 15シリーズは2つのレンズを斜めに配置していましたが、iPhone 16シリーズでは再びストレートに並ぶデザインに戻りました。レンズ同士の視差を利用して、Apple Vision Proのようなヘッドマウントディスプレーで立体的に視聴できる空間ビデオ・空間写真が撮れるようになります(同じ機能はProシリーズにも搭載)。

↑iPhone 16シリーズがマクロ撮影に対応。被写体にグンと寄った迫力のある写真やビデオが撮れます

 

iPhone 15シリーズから大きく進化した点は、ひとつが「マクロ写真撮影」に対応したことです。料理や花などの被写体にクローズアップし、きれいな写真・ビデオが撮れます。もうひとつ、広角カメラのクオリティも上がりました。光学2倍相当のズームでもきれいに撮影できます。被写体に撮影者の影が落ちないよう、2倍ズームで料理などを撮影すれば、全体を明るくキレイに撮りやすいでしょう。

 

【Q6】新しく搭載された「カメラコントロール」って何ですか?

カメラコントロールは、iPhoneによる写真やビデオの撮影を楽しくする新しいユーザーインターフェースです。iPhone 16とiPhone 16 Pro、全4モデルの本体側面に搭載された、物理的なクリック感があるボタンとなっています。

 

シングルクリックやダブルクリックでiPhoneのカメラを起動できるほか、クリックやボタンの上をなぞるスライド操作でカメラアプリのオプション機能がコントロールできます。従来、カメラアプリを開いてから2〜3タップして選択する必要があった「フォトグラフスタイル」など、映える写真を撮るための機能にもアクセスしやすくなりました。

 

筆者がおすすめする機能は「被写界深度」。カメラコントロールを開いてからボタンを軽くダブルクリックして、表示されるメニューから被写界深度を選びます。写真にいい感じの“ボケ味”が簡単に加えられます。

↑4つのiPhoneが共通に搭載した「カメラコントロール」ボタン。ひと工夫を加えた”映える”写真が撮れます

 

【Q7】Apple Intelligence(アップル・インテリジェンス)って何ですか?

今年アップルが発表した、新しいアップル独自のAIサービスの総称です。iPhone、iPad、Macに搭載するアプリやSiriと連携して、Apple Intelligenceが検索をサポートしたり、画像の生成、文章の要約などを行ってくれます。iPhoneの場合、Siriを呼び出すとディスプレーの周囲がレインボーカラーに光る新しいユーザーインターフェースも実装されました。

↑色鮮やかに光るSiri。Apple IntelligenceではSiriのユーザーインターフェースのデザインも変わります

 

Apple Intelligenceは、年内にまず米国英語版がリリースされる見込み。日本でもiPhoneなどデバイスの言語設定を米国英語に切り替えれば使えるのですが、入力できる検索コマンド、要約できるテキストなどは英語に限られます。2025年には、日本国内でも正式なサービスインが予定されています。

 

Apple Intelligenceに対応するiPhoneは限られますが、2024年モデルのiPhone 16シリーズとiPhone 16 ProシリーズはすべてApple Intelligence対応なので、アップルによる最新のAIサービスをいち早く体験・活用したい方は要注目です。

 

【Q8】iPhoneでゲームを快適に楽しむための機能はありますか?

ゲームの映像を滑らか、かつ高精細に楽しみたいのであれば、先述のProMotionテクノロジーを搭載するiPhone 16 Proシリーズがおすすめですが、iPhone 16世代のモデルに共通するモバイルゲーミング用途での注目ポイントも紹介しておきます。

 

ひとつはiOS 18に搭載される「ゲームモード」です。iPhoneでゲームアプリを立ち上げると、画面に「ゲームモード」がオンになったことを知らせるポップアップが出ます。ゲームモードでは、ゲームアプリ以外のバックグラウンド処理を抑えつつ、同時にゲームコンテンツの映像をなめらかに安定させるための処理を行います。特にグラフィックスに凝ったレーシングゲーム、FPS、アクションゲームなどに有効です。またAirPodsシリーズをペアリングしている場合は、Bluetooth音声の遅延が軽減されます。リズムゲームなどのプレイが快適になるわけです。

↑ゲームモードをオンにするとiPhoneの様々な処理がゲーミングのために最適化されます

 

また、iPhone 16世代の4機種は最新の無線通信規格であるWi-Fi 7に対応します。ご自宅に高速インターネット回線を敷いて、Wi-Fi 7対応のルーターなどを導入した場合、iPhoneで楽しむゲームもより快適になると思います。

 

【Q9】SNSの動画が映える機能はありますか?

iPhone 16世代の4モデルが搭載する「オーディオミックス」はいかがでしょうか? iPhone 16のカメラアプリで撮影したビデオに限られますが、収録した音声を後から加工して「背景の音を消して撮影者の声に寄る」「背景の音を立体的に、映画のように再生する」といった「サウンド映え」要素が盛れる機能です。トークの音声が本当にキレイに録れるので、仕事に使う本格的なプレゼンテーション用の動画制作にも向いていると思います。

↑iPhone 16のカメラで撮影したビデオの音声を後処理から加工できる「オーディオミックス」

 

【Q10】じゃあ山本さんはどのiPhoneを買うんですか?

皆さんにiPhone 16 Plusをおすすめしておきながら恐縮ですが、iPhone 16 Pro(デザートチタニウム/256GB)にしました。

色々悩んでiPhone 16 Proにしました。予約注文の開始直後はのんびりアニメを観て、14日のAM1時ごろに注文したら発売日到着には間に合いませんでした……

 

普段から仕事でiPhoneの機能や、関連する製品・サービスの取材をする機会が多いので、最上位のiPhoneを持っておきたかったからです。iPhone 16だけにあって、iPhone 16 Proにない機能はありませんからね。一方で、やはり「軽さ」はiPhone 16シリーズの大きな魅力だと思います。iPhone 16 Plusなら移動中でもゲームや電子書籍が軽快に楽しめるよなぁ……と今も後ろ髪を引かれています。

iPhone16登場のアップル新製品イベントを振り返る!今回一番の本命は?

アップルは米国本社で開催したスペシャルイベントにおいて、「iPhone 16」シリーズや発表から10周年を迎えたApple Watchの「Series 10」など数多くの新製品を発表しました。今年も現地でイベントを取材した筆者が、ハンズオンで体験した製品の手応えをホンネでレポートしたいと思います。

 

イベント会場はApple ParkのSteve Jobs Theater。冒頭に現れたCEOのティム・クック氏によると、今年は世界30カ国からジャーナリストやインフルエンサーがイベントに集まったそうです。正式に何名が集ったのか明らかにされていないため、あくまで筆者の感覚ですが、昨年アップルが開催した秋の新製品発表会よりも集まった人の数はぐんと増えた印象を受けました。イベント後に開放されるハンズオン会場も、ものすごい熱気に包まれていました。

↑スペシャルイベントのステージに登壇したティム・クックCEO。近年はCEOによる挨拶の後、全世界に配信されるイベントの動画を集まった皆で観るという流れになっています

 

↑発表会直後のハンズオン会場は“超”が付くほど盛り上がっていました

 

アップルは今回のスペシャルイベントで以下の新製品を発表しています。

【スマートフォン】
・iPhone 16 Pro
・iPhone 16 Pro Max
・iPhone 16
・iPhone 16 Plus

【スマートウォッチ】
・Apple Watch Series 10
・Apple Watch Ultra 2

【オーディオ】
・AirPods 4
・アクティブノイズキャンセリング搭載 AirPods 4
・AirPods Max(USB-C)

 

一方で意外だったことは、例年この時期に発表されてきた、いわゆる「無印iPad」の知らせがなかったことです。

↑Apple Intelligenceの正式ローンチが、日本国内では2025年のどこかになることが発表されました

 

これに関連する話題ですが、アップルは独自のAIモデルによる生成AIサービスプラットフォームである「Apple Intelligence」を6月開催の世界開発者会議「WWDC 24」で発表済みです。ベータ版として米国英語版が年内に公開される見込みのApple Intelligenceには、iPadとApple Pencilによるクリエーションの生産性を高める数々の機能が含まれているとされます。しかし現在、Apple Intelligenceに対応するデバイスの中に無印iPadとiPad miniは含まれていません。なぜなら、両機種とも搭載するチップがAppleシリコンではないからです。

 

iPadとiPad miniは最も広く普及するふたつのiPadですから、Apple Intelligenceの提供が始まった段階で「使える機種がない」ということはないように思います。プロセッサーをAppleシリコンに積み替えた新しいiPadのラインナップを、アップルは最低でも年内発売に向けて用意しているはずです。

 

さて、話題をスペシャルイベントに戻しましょう。今年のスペシャルイベントの発表から、筆者が特に気になった5つの製品と機能に関連するトピックスを順に挙げたいと思います。

 

■今年の本命は「iPhone 16」

iPhoneの最もスタンダードなナンバリングモデルです。6.1インチのiPhone 16と、6.7インチの画面の大きなiPhone 16 Plusが揃いました。Apple Intelligenceのために設計を1から起こしたという高性能な「A18」チップを搭載。この秋に買い換えておけば、今後アップルが発表する様々なAIのサービスなどが快適に楽しめると思います。

↑鮮やかな“ウルトラマリン”の「iPhone 16」

 

カメラは望遠を含むトリプルレンズを搭載したiPhone 16 Proシリーズの方が多機能ですが、iPhone 16シリーズに「超広角カメラによるマクロ撮影(接写)」の機能が搭載されたことは要注目です。光学ズーム相当の2倍ズーム撮影も、メインの広角カメラが高品位な写真とビデオの撮影に対応する48MP Fusionカメラになっており、ベースの画質アップが期待できます。

↑デザートチタニウムの「iPhone 16 Pro」

 

iPhone 16 Proシリーズは4色が揃うチタニウムボディのカラバリが1色入れ替わり、ブルーチタニウムの代わりに上品なデザートチタニウムが加わりました。一方でiPhone 16シリーズには鮮やかなウルトラマリン/ピンク/ティールを含む5色(ほかホワイトとブラック)があります。筆者は仕事がらProシリーズのiPhoneを買うことになるとは思いますが、クオリティアップとともにできることが増えて、カラバリも充実するiPhone 16シリーズがとても気になっています。実際のところ6.1インチのiPhone 16が、秋以降に一番売れるモデルになりそうです。

 

■期待を超えてきた「カメラコントロール」

iPhone 16世代の全4機種が共通搭載する、写真・ビデオ撮影のための「カメラコントロール」は、筆者の期待を超える魅力的な新機能でした。

 

カメラのシャッターとして機能する物理ボタンを備えるスマホは、特段珍しくはありません。iPhoneもカメラアプリを起動中に音量ボタンを押すと、写真・ビデオ撮影のシャッターとして機能します。しかし、カメラコントロールはシャッター操作の「その先」にも踏み込んだユーザーインターフェースです。

↑iPhone 16世代の4モデルが本体の側面に搭載する「カメラコントロール」

 

iPhoneの側面に搭載されたカメラコントロールには感圧センサーと静電容量センサーが内蔵されています。ボタンをぐっと押し込む、または表面をスワイプする操作により、iPhoneのカメラが搭載する様々な機能を選んだり、ズームや被写界深度の設定を変更したりできます。例えば、iPhoneのカメラアプリで撮影する写真に色合いやトーンのひと工夫が加えられる「フォトグラフスタイル」は、iPhone 15 Proなどの場合は少し入り組んだ所に配置されていました。iPhone 16世代のモデルはカメラコントロールから素早くアクセスできるというわけです。

 

カメラコントロールはiPhone本体を縦と横のどちら向きに構えた状態でも使える機能なので、使いこなせば一段と”映える”写真やビデオが撮れるようになると思います。「そんなこと言ったって、iPhoneのカメラはシャッターを押すだけでキレイに撮れるからいいじゃんか」と思われるかもしれません。実際そうではあるのですが、iPhoneフォトグラファーとしての自分の可能性を広げたいなら、iPhone 16シリーズを買った際はぜひ「カメラコントロール」を使ってみるべきです。

↑写真・ビデオの撮影時にはカメラコントロールからズーミング操作が素早くできます

 

↑iPhoneを縦に構えた状態でもカメラコントロールが活躍します

 

■魅力いっぱいの対抗馬は「Apple Watch Series 10」

iPhone 16に負けない魅力を放っていたのは、2014年にアップルが初のApple Watchを発表してから10年のアニバーサリーを迎えた「Apple Watch Series 10」です。ケースの素材は「アルミニウム」と、ステンレスに代わって「チタニウム」の2種類になりました。

 

↑アルミニウムケースの「Apple Watch Series 10」、ケースサイズは46ミリ。艶やかに輝くジェットブラックの魅力に抗える人はいないでしょう

 

イチオシはアルミニウムケースの新色「ジェットブラック」です。2016年にiPhone 7/7 Plusを購入した方々は懐かしく感じる名前かもしれません。グロッシーな光沢感あふれるブラックがApple Watchとよくマッチしています。チタニウムケースの輝きももちろんゴージャスなのですが、あちらはスタート価格が10万円を超えてくるなど、アルミニウムより倍近く高価であることは無視できません。アルミニウムのApple Watch Series 10は、59,800円(税込)から買える「Appleの最も身近な最新デバイス」です。

 

本体はSeries 9よりも薄く・軽くなり、ディスプレイのサイズが拡大しました。ソフトウェアキーボードをタイピングしやすくなったので、簡単なメールやメッセージの返信はもはやiPhoneをバッグやポケットから取り出さず、Apple Watch Series 10で完結させるスタイルがこれからの常識になりそうです。

↑チタニウムケースのApple Watch Series 10

 

Apple Watch Series 10と、Apple S9チップを搭載する「Apple Watch Ultra 2」、「Apple Watch Series 9」のユーザーは、9月中のソフトウェアアップデートにより睡眠時無呼吸症候群の兆候をApple Watchでチェックする機能が使えるようになります。Apple Watchを身に着けて眠る間、ウォッチに内蔵する加速度センサーで「呼吸の乱れ」が計測され、リスクが観測された場合はヘルスケアアプリを通じてユーザーに通知が届くという仕組みです。ヘルスケアアプリに集まった計測データをPDFに出力して、専門医に相談できる機能もあります。働き盛りの世代にとって、またひとつApple Watchが手放せなくなる理由が増えそうです。

 

■ダークホースだったノイキャン搭載の「AirPods 4」

 

イベントの開催前から、ワイヤレスイヤホンの「AirPods」に新製品が加わるというウワサは聞こえていました。筆者はAirPods Maxの新製品を予想していました。開放型のAirPodsが代替わりする可能性も想定していましたが、まさかアクティブノイズキャンセリング機能を載せてくるとは思いませんでした。

↑「AirPods 4」のノイキャン効果が絶妙でした

 

通常、アクティブノイズキャンセリング機能を搭載するイヤホンは「AirPods Pro 2」のように、イヤーチップで耳栓をして、音が生まれるスピーカー部(ドライバー)の周囲の殻を密閉構造にした製品が主流です。開放型でノイキャン搭載という製品も珍しくはありませんが、十分な遮音性能が得られる製品はあまり多くはありません。

 

アクティブノイズキャンセリング機能を搭載する「AirPods 4」は十分に高い遮音効果が得られるうえ、低音域から高音域までバランスの整ったサウンドがどんなタイプの楽曲にもフィットします。装着感も前身である「第3世代のAirPods」に比べて万人にフィットしそうな心地よさでした。ちなみに、アクティブノイズキャンセリング機能を非搭載にして価格を8,000円落としたAirPods 4もラインナップされていますが、これぐらいの価格差であれば、騒々しい場所で音楽リスニングやハンズフリー通話にも快適に使える「ノイキャン付き」の方を選ぶべきです。

 

■奮起を促したい「AirPods Max」

今回のイベントで発表された新製品の中で、筆者が少しガッカリしてしまったのが「AirPods Max」です。価格は据え置いて、新しいカラバリを揃えた所までは良いのですが、中身の変化があまりに少なかったからです。デジタル端子がLightningからUSB-Cになり、充電ケーブルがiPhoneやMacと共通になったことは歓迎すべきポイントなのですが、Apple Musicのカタログに並ぶ「ロスレス/ハイレゾロスレス」のコンテンツ再生に対応していない可能性があります。

↑明るいオレンジの「AirPods Max」。その実力は今後明らかにしていく必要がありそうです

 

プレスリリースではUSB-Cは充電専用をうたっています。筆者が取材により得た情報では、将来ソフトウェアアップデートでUSB-C接続による有線再生も可能になるとのことですが、ロスレス再生の可能性については現時点で調べ切れていません。今後製品を取材できる機会があれば報告したいと思います。

 

エキサイティングな情報が盛りだくさんだった、アップルのスペシャルイベント「Glowtime」を振り返ってみました。また実機レポートなどを通じて製品の詳細を報告していきたいと思います。