超レアなブラック「iPod Hi-Fi」が存在していた! 元Apple開発者がXに投稿

非常に珍しいブラックカラーの「iPod Hi-Fi」のプロトタイプとされる画像を、X(旧:Twitter)アカウントのJose Benitez Cong氏が投稿しています。

↑Jose Benitez Cong / Xより

 

iPod Hi-Fiは2006年2月に発売されたアンプ内蔵オーディオスピーカーで、本体上部の「Universal Dock」にiPodを差し込むことで、高品質な音楽再生を楽しむことができました。AC電源だけでなく乾電池でも駆動できるなど、なかなか便利な製品でしたが、2007年9月には販売が終了しています。

 

 

Jose Benitez Cong氏は2005年から2011年までApple(アップル)に勤務し、現在はHumaneで働いています。このブラックカラーのiPod Hi-Fiについては、「現存する唯一の黒いiPod Hi-Fiだろう」とのこと。かなりレアな一品のようです。

 

また、同氏は「当時のAppleでさえほとんどの人は、私たちがブラックのプロトタイプをいくつか作ったことを知りませんでした。私は、破壊されなかった唯一のものを手に入れたのだと思います」とXに綴っています。

 

現在Appleはスマートスピーカー「HomePod」を販売しており、将来は「iPad」と融合したスマートディスプレイ風の製品の登場も噂されています。そんな進化するHomePodを見ると、かつて販売されていた巨大なiPod Hi-Fiを思い出してしまうAppleファンは、私だけではないのかもしれません。

 

Source: Jose Benitez Cong / X via 9to5Mac

 

※Joseeは、アキュートアクセント付きが正式な表記です

iPod touchが在庫限りで販売終了。20年以上の「iPod」ブランドが消滅に

アップルは10日(米現地時間)、iPod touchを製造終了することを正式に発表しました。アップル公式ストアやアップル直営店、アップル正規代理店では在庫限りの販売となります。

 

iPod touchは「iPod」ブランドとして最後に残った製品であり、3年前の2019年5月から後継モデルが投入されていません。今回の生産終了により、20年以上前に登場したiPodシリーズが消滅することになります。

 

アップルいわく、iPodの「外出先に音楽を持ち歩ける」機能はiPhoneやApple WatchからiPadやMacまですべてのアップル製品で利用できるとのことです。要するに音楽に特化したデバイスは時代遅れになった、と示唆しているようです。

 

アップルのワールドワイドマーケティング担当シニアバイスプレジデントのグレッグ・ジョスウィアック氏は声明のなかで、他のアップル製品にも「iPodの精神は生き続けている」と述べています。

 

初代iPodは、今から21年前の2001年10月に発表されました。当時は「1000曲をポケットに」をキャッチフレーズとして登場した画期的な音楽デバイスであり、当時としては小型軽量かつ低消費電力だった東芝製の1.8インチHDDのおかげで実現したとの関係者証言もありました

 

その後アップルはiPod Shuffle、iPod nano、iPod touchなど、多くのバリエーションを投入してきましたが、その後どれも段階的に製造中止され、市場や店頭から姿を消しています。

 

最後のiPodとなる第7世代iPod touchは、日本では2万3980円(税込)から。分厚いベゼルのある4インチ画面や指紋センサーのないホームボタンはiPhone 5から引き継いだもので、プロセッサのA10 FusionはiPhone 7と同じです。

 

一時は第8世代モデルが登場するとの噂もありましたが、伝統ある「iPod」ブランドは表舞台からこのまま立ち去っていくようです。

 

Source:Apple
via:MacRumors