MacBook ProのTouch Barが恋しい?「Flexbar」をどうぞ!

以前の「MacBook Pro」に搭載されていた、キーボード上部のタッチインターフェイス「Touch Bar」。このシステムを再現したサードパーティ製「Flexbar」がクラウドファンディングに登場しています。

↑Flexbar(画像提供/ENIAC/Kickstarter)

 

Touch Barでは、横長のタッチディスプレイに表示されているボタンを押すことで、さまざまな機能が実行できます。しかし、2021年モデルのMacBook ProからTouch Barは徐々に廃止されていきました。

 

Flexbarは、かつてのTouch Barを単体の製品として切り出したようなプロダクトです。MacやiPad、iPhone、PCにUSB-C経由で接続することで、有機ELディスプレイ(10インチ・2K解像度)にさまざまなボタンが表示され、タッチ操作ができます。また、YouTubeやマイクロソフトのアプリ、アドビなどのアプリに合わせて、専用のショートカットが用意されています。

 

Touch Barと同じように、Flexbarはタスクウィンドウに応じてコントロールが自動的に切り替わります。ユーザーは好みのレイアウトを作成することができ、マルチステップのマクロやシーケンスをサポートします。

 

Flexbarは120ドル(約1万8000円※)を出資することで、製品を一つ手に入れることができます。プロジェクトはすでに目標金額を達成済みで、出荷時期は2025年2月を予定。この興味深い製品が現実のものになるのか、注目が集まります。

※1ドル=約150円で換算(2024年12月5日現在)

 

Source: Flexbar/Kickstarter via MacRumors

プリント時間を70%も短縮! Ankerが3Dプリンター「AnkerMake M5」を発表

周辺機器メーカーのAnkerは3Dプリンターの開発プロジェクト「M5」を、クラウドファンディングサイトのKickStarterにて公開しました。

↑クラファンで大人気

 

樹脂や金属を形成することで、自宅でも高精度な造形物が作成できると人気の3Dプリンター。最近では国際宇宙ステーション(ISS)にも持ち込まれ、月面開発のための実証実験などにも使用されています。

 

M5の特徴は、プリント速度が市販の3Dプリンターに比べて5倍も速いこと(250mm/s)。これにより、プリント時間を70%に短縮したとうたっています。

 

さらにプリント精度では、0.1mmというスペックを実現。また2台のファンによるダブルクーリングシステムの採用により、素材の糸引きを防ぎ、さらに素早い冷却ができます。

 

本体にはカメラが搭載されており、付属のアプリではプリントの進行状況をリアルタイムにチェックすることが可能。プリントの様子をタイムリープ動画として保存し、SNSへと投稿することもできます。

 

M5のプロジェクトはすでに目標額を達成しており、記事執筆時点(2022年4月7日)では599ドル(約7万4000円※)の出資にて入手可能。製品出荷は2022年11月を予定しています。Ankerらしいコスパの高さと高性能さが両立されたM5は、注目の3Dプリンター製品となりそうです。

※1ドル=約123.7円で換算(2022年4月7日時点)

 

Source/Image: KickStarter

これは一生モノ! 「もったいない精神」が息づく腕時計がまもなく誕生

古い時代に使われたものに光を当て再利用しようとする取り組みは様々なアイテムで行われていますが、フランスでは60年以上も前に作られた時計のムーブメントを使って新しい時計を作る工房があります。惜しみないほどの手間と時間をかけ、現代によみがえるロマンあふれる時計とは、どんなものなのでしょうか?

 

1930~60年代のムーブメントが現代の時計によみがえる

現在、クラウドファンディングで腕時計の製作に関する資金集めを行っているのが、「Semper & Adhuc」という時計工房です。「Semper & Adhuc」とはラテン語で「from always until now」という意味。優れた技術や伝統的な時計のメカニズムを復活させ、新しい製品として再生させるという彼らのコンセプトを表しています。

 

1930年~60年ごろ、腕時計や時計ケースには貴金属や宝石などがあしらわれていることが多く、それらを売りに出したり新しい装飾品を作ったりするため、時計を所有していた多くのオーナーが時計のパーツを溶かすことがあったそう。そのときにケースやベルト部分から外されたムーブメントが状態の良いまま、長いこと忘れ去られていたそうです。そこに彼らは注目。古い資源を活用しようとしているんです。

しかし、古いムーブメントを現代の時計として使うには、当時の時計作りの技術を理解したうえで、手作業で調整する必要があります。そのため、このスタイルの時計を作れるのは年間で最大150本。

 

それだけの手間をかけて、あえてアンティークのムーブメントを使うのは、彼らのサスティナブルな精神があってこそです。消費だけに走る現代に彼らは一石を投じようとしているとも言えるかもしれません。

 

ファーストコレクションの特徴

では、彼らが手がけようとしているファーストコレクションの時計の特徴を紹介しましょう。すべての時計にはモデルナンバーが記載されます。

 

ムーブメント

1960年頃まで盛んに使われていたムーブメントで、スイスのAS1012を使用。

 

ケース

ステンレスを採用。ラウンド、楕円、クッション型の3種類のシェイプを用意。

 

リューズ

「Semper & Adhuc」のロゴがあしらわれた竜頭。

 

文字盤

シンプルな文字盤には、「アトリエフランセ(フランスの工房)」のデザイン。

 

ベルト

時計の品質に合う、フランス製の上質なレザーを使用。ボルドーのレザー職人とコラボ。

 

この時計製作のクラウドファンディングは9月25日の時点で目標金額を上回る1250万円以上を獲得しています。出資期限は10月7日まで。1125ユーロ(約14万9000円)の資金を出せば同社の時計1本を受け取ることができます。発送は2019年4月の予定。フランスの時計技師の熱い情熱と気品にあふれた唯一無二の時計に酔いしれてみてはいかがでしょうか?

消臭命! アメリカ人の興味深いトイレ観が見えてくる「Loo Loo」

アメリカ人が日本に旅行に来てウォシュレットに感動する――。そんな話を聞いたことがある人も多いでしょう。最近では少しずつアメリカでも温水洗浄便座を導入するホテルやレストラン、家庭も増えてきました。しかしアメリカでも日本では見られないトイレのデバイスがたくさん発売されています。

 

先日Kickstarterでキャンペーンを開始し、既に目標金額の5倍近くにもなる515万円を集めているデバイス「LooLoo」はアメリカのトイレ事情を象徴するような、分かりやすいプロダクトになっています。

 

エッセンシャルオイルを自動的に水面に噴射!

数年前からアメリカでジワジワと普及し始めているプロダクトに「Poo-pourri(ププリ)」があります。これはトイレで用を足す前にトイレの水にエッセンシャルオイルを吹きかけるというスプレー。用を足してもエッセンシャルオイルが水面に膜を張るので臭いを閉じ込めてくれるというプロダクトです。

日本でも多く市販されている消臭剤とは違って、物理的に水面にオイルの膜を貼って臭いを閉じ込めるというのがそのポイント。ただ良い香りを振りまくだけではないんですね。

 

LooLooはそのスプレー作業を自動で行ってくれます。便座に座った人の体温を検知して、便器に設置されたデバイスがエッセンシャルオイルを水面に噴射してくれる仕組み。

Poo-Pourriの場合は用を足す前に自分で便器の中に噴射する必要がありますが、LooLooは何も気にせず、いつも通りにしているだけで匂いがちゃんと閉じ込められるわけですね。

 

取り付けもハンドル部分で便座を挟み込むだけなので色々なデザインやサイズのトイレに対応でき、清掃も簡単。オイルと電池がセットでついてくるのでプロダクトが到着したその日から使用開始できます。

センサーがユーザーを検知するとLEDライトが光るので夜中でも安心。夜中に用を足すためにトイレに行って、蛍光灯を付けて突然の眩しさに目が痛くなることもありません。本体とオイルの充填パックが2個ついたセットが約3900円ほど(日本への発送料は約1200円)で、発送は2018年10月を予定しているとのことです。

洋式と和式の融合!?

アメリカのトイレ用品といえば、日本でも話題になった「Squatty Potty(スクワッティ・ポッティ)」があります。ユニコーンが虹色のアイスクリームをひねり出すユーモア溢れるコマーシャルで話題になりましたが、実際は医学的な研究に基づいた、快便をサポートする人気プロダクトなのです。

洋式便所でも、和式便所のような態勢で用を足すことで、痔や便秘、骨盤臓器脱、過敏性腸症候群などを防ぐ助けになるとのこと。こうして見ると、和式は素晴らしいんですね。本製品は日本のAmazonでも3000円ほどで入手が可能。「和式でしているような感覚でとても出やすく感じました。手放せない品です」「便器を壊す心配がなくスムーズに排便でき、トイレの時間も短くなりました。これがあるのとないのとでは大違い」と絶賛のコメントが書き込まれています。

 

このように、アメリカで発明されるトイレ用品には日本と異なる点があって面白いですよね。特にアメリカでは消臭デバイスがさらに便利で効果的になろうとしているのが興味深い点だと思います。アメリカの家庭ではトイレとシャワーが一緒になっていることがほとんどですので、アメリカ人は日本人よりも臭いが気になるのかもしれません。トイレの消臭デバイスがこれからどのように進化していくのか、楽しみですね。

ゴルフの練習もますますスマートに! LEDライトとレーザーでスイングを改善してくれる「Smart Putter」

ゴルフはアプリを使って練習することができます。自分のスイングを録画して投稿するとプロが評価するアプリがある一方、スイングをモニタリングしてアプリで確認できるゴルフクラブも市場に出ています。

 

この手の研究・開発はクラウドファンディングでも活発。そんななか、最近Kickstarterを通して世に出て注目されているのが、パターの傾きをリアルタイムにLEDライトで表示し、ボールにもレーザーポインターで狙いを照射してくれる「Smart Putter」。デザインと製造は韓国のクラブメーカーAhwa Golfで、高い評価を得ています。

 

LEDライトで傾きを表示。レーザーで芯を捉える

Smart Putterの一番の特徴はLEDライトでパター自体の傾きを表示してくれるというもの。リアルタイムで修正ができるので練習に最適です。

 

多くの人は新しいスポーツを始めると最初は失敗を繰り返します。「ボールがこっちに行ったってことはもうちょっと左にしないといけないのか」なんて頭では分かっていても、身体の動きは別問題。そんな微妙な感覚をトレーニングするために、リアルタイムでパターの角度を教えてくれる本製品はありがたい道具ですよね。

そして、もう一つの特徴はレーザーによるボールのスイートスポット(芯)の照射。ゴルフ初心者が空振りすることは珍しくありませんが、パターでもちゃんとボールの中心に当てるのは意外と難しいものです。傾きと狙いをリアルタイムで指導してくれることで、正しいバランスを確認しながら何度も練習できるということ。これは初心者にとって嬉しいですよね。

モニタリング+3D分析

もちろん、他のスマートクラブと同様に、スイングをモニタリングしてアプリで確認することもできます。Smart PutterWiFiBluetooth9軸の加速度センサー、ジャイロスコープ、コンパスを搭載。インパクトスピード、角度、パッティングのルートなどを記録し、スイングを3D分析してくれます。

 

連携したミニゲームもついてきます。これなら自宅でちょっとした時間にパッティングの練習をして遊ぶことも可能。使うのが楽しくなりそうです。

 クラブ自体は防水デザインになっているので、屋外のゴルフコースでも安心して使うことができます。Kickstarterでは目標金額を超える約400万円の開発資金を獲得。現在は公式ウェブサイトで1300ドルで購入することができます。全長91.9cm、重さ384グラムとなっています。

Kickstarterでの購入者の手元には既にプロダクトが届いています。評価は上々。「今日コースで使ってみたけど、すごい良かった!スムーズなパッティングだった。ありがとう!」と、あるユーザーは書き込んでいます。

本のハンガー「Readme」にかかれば、本がたちまちインテリアに! 読書のある生活へようこそ

成長するためには本を読むことが大切です。読書の習慣を身につけたいと思っている社会人はたくさんいると思いますが、忙しい日々のなかで本を読むことは難しいもの。隙間時間があってもついついスマホをいじってしまいがちですよね。そんな方たちにおススメしたいのが「Readme」。Kickstarterでキャンペーンを成功させた注目の本棚インテリアです。

 

折り曲げたハンガーのような形のReadmeは、壁からぶら下げて広げると本や雑誌を収納してくれるラックとなります。

ラック部分は木材でできており、ハンガーになっている部分は本を置くと隠れてしまいます。本製品には引っ掛けるためのフックが必要。強い粘着力を持つシールでフックを作れば、壁に穴を開けずにオシャレなラックを設置できます。もちろん、釘やネジ、ドアノブなどに引っ掛けて使うことも可能。

 

自分の好きな位置に設置できるので、部屋のインテリアの調整にも便利です。ぽっかりと空いてしまった壁を好きな本や雑誌の表紙で埋めることができますね。

ベッドの横やデスクの側、トイレのなかなど、日ごろ目につく場所に読みたい本を置いておくことができます。自分の生活習慣に合った場所にラックを作ることで、毎日のルーチンに読書を組み込めるかもしれませんね。

 

子どもが宿題を忘れないためのドリル用の本棚にしたり、オフィスで配るパンフレットやカタログを載せるのにも良さそう。キッチンでよく使うレシピ本もすぐに手を伸ばして開ける場所に設置できます。

 

ハンドメイドでシンプル、かつモダンなデザインは、職場や自宅、カフェなど、どこにでも溶け込んでくれそうです。

Kickstarterのキャンペーンで成功したReadmeは、製作者のRafael Fernándezさんのウェブサイトで購入することができます。価格はナチュラルカラーが約8200円、ブラウンが約9200で、色/サイズは要望に応じて調整可。文庫本サイズにしてもらったり、大判の写真集の大きさで作ってもらってアートのように飾ったり、色々と想像が膨らみますね。

 

今年4月に発送予定とのこと。ミニマリスティックなインテリアにちょっとした個性を付け加えたい人にはピッタリのアイテムです。ついでに読書習慣も身につくかもしれません。

 

「スニーカーに履かせる雨具」とは参りました。日本発「Rain Socks」が世界の足元を変えそう

アメリカで始まったクラウドファンディングのなかには日本発のプロダクトがあります。昨年、東京を拠点にするクリエイターは、尻尾が動く癒し系クッション「クーボ(Qoobo)」をKickstarterに出品し、アメリカの多くのテック系メディアで取り上げられました。そんなクーボの成功に続いたのが日本発の「Rain Socks」。スタイリッシュなデザインと機能性が評判となり、シンガポール、イスラエルやアメリカなど世界各地の人々が絶賛しています。

 

Rain Socksはスニーカーに直接かぶせることで、靴が濡れたり汚れたりするのを防ぐ世界初のスニーカー用雨具です。これを使えば、雨が降ったときに靴を履き替える必要がなくなります。

本製品はただの薄いゴム生地なので、使わないときはカバンや机の引き出しのなかに忍ばせておくことができます。また、天然ゴム素材のラテックスが底の部分に使われているので、繰り返しの使用にも耐えられるとのこと。

何より嬉しいのはスタイリッシュなデザイン。Rain Socksを知らない人が街中でこれを使っている人を見かけたら、「そんな雨靴があるのかな?」と思ってしまいそうですよね。

 

Kickstarterでは1つ1130円、3つセットで3400円(配送料別)で予約を受け付けていました。発送は今年の5月を予定しているとのこと。ユーザーたちの感想を聞くのが楽しみですね。

Rain Socksを開発しているONFAddは、風呂敷や布団といった日本の伝統的なプロダクトが持つ「移動性」に注目し、スタイリッシュかつ便利なプロダクトをたくさん発表しています。

 

ジャケットのなかに忍ばせるラップトップ用のバックパックや、広げると布団のようにそのまま寝られる寝袋、ミニマルな財布など、ノマド生活と相性が良さそうなアイテムがたくさんあります。

 

他にも日本の伝統的な価値観、デザインを活かしたプロダクトが次々とクラウドファンディングを通して世界に発信されています。GetNavi webでも紹介された癒し系クッション「Qoobo」や今回の「Rain Socks」などは、製品の特徴や機能を英語とビデオを使って分かりやすく、かつクールにプレゼンテーションしているところに成功の秘訣がありそうです。

 

これまでのKickstarterで人気となった日本発プロダクトを眺めてみても、現代のライフスタイルに日本の伝統技術や美的感覚をうまく融合させたものを英語で的確にマーケティングしているものが目立ちます。

例えば、福岡発の「Haori Cup」(写真上)は、日本の波佐見焼の湯呑みに博多曲物による木材のホルダーを付けたプロダクトなのですが、ホルダー部分が欧米でも馴染みのある「スリーブ」に見えるデザインになっています(スリーブは日本でもスターバックスなどの登場で増えました)。このようなアイデアで海外の消費者に「親しみ」を持ってもらうことが、成功の一因になっているのでしょう。

 

Kickstarterが昨年に日本語対応を開始し、参加する敷居も低いことから、このようなプロダクトはこれから増えることが予想されます。日本のモノづくりの新機軸になるかもしれません。私たちとしては日本発の製品が世界のクラウドファンディングを席巻する日をいつか見てみたいですね。

 

「メールが届いたよ」E-Mailのように、「リアルの郵便物」が届いてもスマホ通知してくれるデバイスは期待半分不安半分

郵便物や宅配便の受け取りは、せっかちな現代人にとって悩みの1つ。「今日届くはずなんだけど、届いてるかな……」と期待しながら郵便箱を覗きに行くという経験は誰にでもありますよね。玄関に郵便物が入れられる人は簡単にチェックできますが、マンションなどの集合住宅や郵便箱が外にある家はポストを見に行くだけでもちょっと面倒。何度も見に行くのは億劫です。「郵便物がポストに届いたらスマホに通知してくれたらラクなのに。そんなガジェットはないかな……」

 

そんなガジェットはKickstareterにありました。その名も「Mynder」です。スマートフォンがあれば誰でも簡単に使えるこの製品は現在、同クラウドファンディングでキャンペーンを行っています。いまのところ一部の人にはウケているようですが、資金を調達できるかどうかは分かりません。

 

本製品の仕組みは簡単です。まず、センサーが付いた小さなデバイスを自分の郵便箱の中に設置します。そのデバイスは郵便物が箱の中に入れられる瞬間を検知して、ユーザーのスマートフォンにメッセージまたはメールで通知してくれます。

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誰でも簡単に使えて、「日常の面倒な郵便物の確認を減らす」という目的にフォーカスしているMynder。ハードウェア自体にはプリペイドのSIMカードを装着するようになっており、携帯電話の電波が届く所であれば、どこでも機能します。細かいWi-Fi設定や面倒な年間契約などは一切必要なし。アプリをダウンロードする必要もなく、プリペイドの残額が足りなくなれば金額を追加するだけです。そうすれば、世界中どこにいても通知を受け取ることができるのです。

メッセージ形式だけでなく、電話をかけて音声メッセージでの通知も行ってくれるので、機械が苦手な家族のために購入してあげても良いかもしれません。

 

バッテリーは1回の充電でなんと1年間も持続するとのことなので、ありがたいですね。

 

開発したJames Mallettさんはカナダ在住。冬になると軒先に雪が大量に積もるそうです。雪のなか少し離れた郵便箱を見に行くために雪の山を一生懸命ショベルでどかして、ふたを開けたのに郵便物はなし。そんな虚しいことが毎週のように続くのに疲れて、このプロダクトを思いついたとか。

 

 

Jamesさんのような場合でなくても、「郵便箱を見に行ったけど、すでに家族が取りに行っていた」ということは私たちにもよくありますよね。Mynderは複数のユーザーに通知を送ることもできるので、そのようなことも防げそうです。

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現在キックスターター上で資金獲得キャンペーンを実施中。いまなら1つ6800円ほどで予約購入可能(日本への発送は約1700円の発送料が必要)。今年10月に発送予定となっています。

 

キャンペーン終了まではまだ1か月以上ありますが、資金獲得は苦戦している模様。コメント欄には「私は郊外によくある郵便箱を使っているけど、これは長い間悩まされてきた問題を解決してくれる良いプロダクト!」といった声が書き込まれています。確かにテクノロジーが発達した現代において、何度もポストを見に行くということはアナログかもしれません。

 

ただし、都市部では必要のないチラシが多かったり、あまり興味を惹かないキャンペーンハガキがガンガン入ってきたりと、本当に必要な手紙や書類よりもジャンクメールが多いのも実情。両者を区別できる、もう一歩進んだ機能がないと、E-Mailのように迷惑メールだらけになってしまうかも。そのあたり、上手い活用方法ができれば、便利なガジェットとして普及していくかもしれません。

究極の「完全防水バックパック」だ! 温度と湿度をモニタリングしてカビにとどめを刺す「Inrigo」

便利なデバイスがどんどん登場し、誰しもカバンのなかに最低1つはタブレットやカメラ、ラップトップコンピュータなどが入っているのが普通になりました。それに合わせて完全防水のリュックへのニーズも高まり、たくさんの製品が市場に出されてきました。

 

そんななかKickstarterで開発資金を募り始めたのが、「雨に打たれて川を渡るような熱帯雨林の移動でも安心な完全防水スマートバックパック」の「Inrigo」です。

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Inrigoが他の完全防水リュックと大きく違うのはスマートフォンとBluetoothで接続できる点です。カバンのなかの湿度と温度をモニタリングして、カバンの外側のディスプレイに常時表示。設定した湿度や温度を越えたり下回ったりするとスマホに通知してくれる仕組みです。

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精密な機械にとっては湿度や温度は最大の敵。特にカメラのレンズにはカビが生えてしまう危険性があり写真家は細心の注意を払っています。防水リュックはデザイン上熱や湿気がこもってしまいがちですので、カメラやレンズを守るための機能のせいでレンズがダメになってしまうという皮肉な事態もあり得るわけです。

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そうかと言って乾燥しすぎてもゴム部分の劣化などにつながるので、「最適な湿度・温度域をキープ」することが大事になります。Inrigoのスマホ通知機能があれば、高温多湿な地域で撮影に熱中していてもアプリを通して気づかせてくれるので、ありがたいですよね。

 

Bluetoothで通知してくれるのは湿度と温度だけではありません。本製品から一定の距離以上離れたときもスマホに通知が送られます。なので、被写体を追いかけているうちにカバンを置き忘れるという失敗も未然に防止。撮影中でなくても高価な機材が入っているカバンのモニタリングという意味でも安心です。

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内部に入れるカメラケースも付いた「ProPak」は約2万円(日本への発送料は約3900円)で乾燥剤200グラムが2つ付いてきます。自分がすでに使っているカメラケースをカバンに入れたいという人向けの「LitePak」は通常約1万7600円(日本への発送料は約2200円)となっています(どちらも2018年5月の配送予定)。

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もちろんスマートなだけがセールスポイントではありません。カメラ2台、レンズ5つを収納できる35リットル容量のカバンとなるとかなりの重量になりますが、腰の部分をしっかりと巻いてくれるランバーサポート・ストラップで重い機材の腰への負担を軽減してくれます。カバンの外側にはフックとして使えるストラップがついているのでドローンや寝袋、三脚などを取り付けるのも簡単です。

 

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そして、完全防水(保護等級はIP78であり、継続的に水のなかに沈んでも内部に浸水しません)でありながらパッと開くことができるジッパー構造も非常に魅力的です。防水バッグというと、二つ折りにしてフタを付けるという複雑なデザインのために開閉が面倒なものも多いですが、Inrigoの場合はそれがありません。一番上を全開にできて簡単に中身を取り出すことができるため、シャッターチャンスを逃すこともなさそうです。

 

さらに空気をなかに送りこむためのバルブもついています。ポンプを使ってカバンを膨らませておくことで、予想外の衝撃からカメラを守ってくれます。これは賢いデザインですよね。

 

Kickstarterでは目標金額の144万円を上回る資金を獲得。従来の防水リュックを越えるInrigoは高い期待を集めながら、多くのバッカーに届きます。

愛猫みたいな肌触りとリズムが気持ちいい! 自分と一緒に呼吸をしてくれる、小さな抱きまくら「Somnox」

2018年のクラウドファンディングのトレンドを予測した記事では「睡眠グッズは今後もどんどん増えるだろう」と述べました。クラウドファンディングに留まらず、昨年はAmazonでも売れ筋ランキングに快眠グッズが大量に登場し、需要の大きさが伝わってきます。

 

睡眠用たわしや王様の抱き枕といったユニークな快眠グッズがありますが、KickstarterとIndiegogoでも1つ5万円を超える価格にもかかわらず大ヒットを飛ばしているプロダクトがあります。それが「Somnox」です。

 

動物のように呼吸する抱きまくら「Somnox」

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Somnoxはちょっと大きな猫くらいの大きさのそら豆のようなクッションになっています。言ってみれば「抱きまくら」ならぬ「抱えまくら」でしょうか。1番のポイントはゆっくり呼吸しているかのようなリズムでユーザーの身体に「浮き沈み」を伝えてくれる点です。

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抱えて横になることで、まるで腕の中にゆっくり呼吸する生き物が寝ているかのような感覚になるわけです。不思議なもので、これを抱えて睡眠をとるとユーザー自身もSomnoxの呼吸リズムに合わせてゆっくり、深く呼吸するようになるとのこと。睡眠時の呼吸を改善することでリラクゼーション効果を生み、ストレス軽減にもつながることが多くの研究で明らかになっていると開発者は説明しています。

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さらに心臓の鼓動のような音を小さく再生させることもできるようです。そうなると、これはもう完全に猫ですね。

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子守唄やメディテーションをするための音声ガイドを再生することもでき、自分で再生したい音楽ファイルがあればそれをアップロードすることも可能。

 

また、カバーは取り外せるので洗えます。ちゃんと長く使われることを考えてくれていますね。

Kickstarterでは1つ約4万7000円で予約を受け付けており、500人以上のバッカーから2700万円ほどの開発資金を集めています。現在はIndiegogoで1つ約6万7000円で予約受付中(発送料別)。睡眠グッズとしてはかなり高価ですが、それでも引き続き予約購入者を集めているようです。

 

Kickstarterでは「プロダクトが届くのが待ちきれない!」「これは本当に素晴らしいアイデア!」と期待の声がたくさん集まっています。マットレスメーカーのaupingとパートナーを組んでクッション部分を開発している点も多くの人の信頼を勝ち取った一因のようです。

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海外メディアのなかには一足先にテスト版を使って眠ってみた記者たちのレビューを掲載しているところもあります。「眠りに入るのが早くなって、眠りも深くなった」「呼吸の仕方を学んだ」と全体的にポジティブな評価を受けているようです。Twitter上でも「睡眠薬を使わずにすんだり、(一緒に寝ている)パートナーの邪魔をしないですむのは素晴らしいイノベーションだ」と絶賛されています。

 

Kickstarterで予約したユーザーたちは2018年7月に商品を受け取る予定となっているので、実際に使った人たちの感想が楽しみですね。Indiegogoでの予約者への発送は9月になっております。

【2018年クラウドファンディング予測】デジタルデバイスは3つのコンセプトを中心に動く!

日本でもすっかり耳慣れた「クラウドファンディング」。GetNavi webではKickstarterやIndiegogoといったアメリカのクラウドファンディングで大きな注目を集めているデジタル・デバイスを紹介してきました。

 

2017年はAmazon EchoやGoogle Homeなどスマートスピーカーが続々と登場した年だったこともあり、KickstarterやIndiegogoでもたくさんのスマートホーム関連のプロダクトが企画されました。

 

音声で操作できる照明や空調はもちろんのこと、既存のブラインドを遠隔操作またはタイマー操作できるデバイスから、ガスコンロのハンドルを取り替えることで火力を自動で調整してくれるスマートノブまで、デジタルでも何でもない一般家庭の家具をスマートホームの一部にしてくれる色々なアイデアが輝いた年でした。

 

これまでに見たことのないプロダクトが飛び出してくる面白さもある一方、その年のトレンドとなるテクノロジーに合わせてクラウドファンディングも動きます。そんな視点から2018年のデジタル・デバイス分野におけるクラウドファンディング予想をしてみたいと思います。

 

【トピック01】スマートホームの一部となりそうな「ワイヤレス充電」

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以前から一部のAndroidフォンで実装されていたワイヤレス充電。アメリカではスターバックスをはじめ色々なカフェやチェーン店で、スマホを置くだけで充電ができるワイヤレス充電パッドが目につくようになっています。そんななかでワイヤレス充電を標準装備したiPhone 8/Xが登場しました。この流れを受けて、ワイヤレス充電関連のデバイスは今後たくさん開発されるでしょう。

 

ワイヤレス充電が標準で実装されたスマホがどんどん増えることで、街中には充電パッドがどんどんと増えることが予想されます。それを見たクリエイターたちが何か面白いことを思いつくことは間違いなしです。

 

2018年はワイヤレスで充電できるスマホ以外のデバイスや、自宅のワイヤレス充電を一層便利にしてくれるプロダクトが飛び出してくるのではないでしょうか。ワイヤレス充電を機能の一部として取り入れたプロダクトはすでに出てきており、IKEAはスマホをワイヤレス充電するランプ「VARV」などを販売しています。ワイヤレス充電未対応のスマホをワイヤレス充電できるようにする「NillkinのiPhone6/6Sケース」もあります。そして、今年は接触しなくても複数のスマホをワイヤレスで充電できるデバイス「Pi」も販売される予定。アメリカでは音声アシスタントを中心としたスマートホーム拡張がどんどんと進歩していくと考えられますが、ワイヤレス充電との組み合わせは無限大です。

 

【トピック02】革命前夜のVR/AR技術

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2017年、大きく普及したのが主要メーカーによるゲーム機が出揃って一気に普及したVR(仮想現実)と、Appleによるディベロッパー向け開発キットARKitで様々な応用アプリが登場したAR(拡張現実)です。

 

iPhone 8/Xには3Dカメラが標準装備され、より高度なAR技術が使えるようになりました。VRもARもソフトウェア面での発展はまだまだこれからというところですが、MicrosoftのMixed Reality、FacebookのOculus、ソニーのPlayStation 4、HTC Viveと大手メーカーが大きく力を入れていることからも今後存在感を放ってくることは間違いありません。

 

さてこのVR/AR、面白いのはゲームやアプリなど特定の目的だけに特化するのではなく、コンピューターの操作を変えてしまうほどの新しいプラットフォームとしての側面も見せ始めている点です。

 

昨年12月にβ版として公開されたOculus Riftの新しいインターフェースは、まるでマトリックスのように空中に浮いているウィンドウを手で自由に操作するというもの。VR技術がどんどん従来のデスクトップのような機能を取り込みつつあるのはMicrosoftのMixed Realityでも同じです。

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一方、VRヘッドセットほど大きくなく、メガネのようなデザインを使って実際の視覚とディスプレイ表示を混ぜた「VUZIX」のようなスマートグラスも発表されてきています。

「これはGoogleグラスで失敗したんじゃなかったっけ?」と思った方は記憶力が良いですね。でも実はGoogleもGoogleグラスの開発を2017年に再開させているのです。

 

こうやって並べてみると革命的なイノベーションが起きる前夜のような盛り上がりを感じます。クラウドファンディング業界で果たして新しいハードウェアが登場するのか、それともサポートするための周辺プロダクトが姿を見せるのか注目です。

 

【トピック03】終わりなき睡眠追求

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最後に、アメリカのクラウドファンディングで何度も何度も登場するのが「睡眠改善デバイス」。現代人がいかに快適な睡眠をとれずに苦しんでいるかが伝わってきます。カップルのためにベッドの半分で分けて温度調節をしてくれるシーツから、LEDライトを使ってゆっくりと快適に起こしてくれるアイマスク、さらには夢をコントロールできるようになるなんてデバイスもクラウドファンディングからは飛び出してきています。

こうやって記事を書いている最中にもKickstarterやIndiegogoではいびきを軽減してくれるアイマスク、ベッドの下に設置して睡眠の邪魔にならずに睡眠パターンをトラッキングしてくれるデバイスなどが開発資金を集めています。この分野では2018年も引き続きたくさんのプロダクトが開発されることでしょう。

 

2018年のトレンドを予測してみましたが、Oculus RiftがKickstarterで登場し、一気にVRゲーム競争に火を付けたように、誰も想像していなかったプロダクトが世界をアッと驚かしてくれるかもしれません。それがあるから、クラウドファンディング・ウォッチングはやめられません。

もはや常備品としてストックすべき! ちょっとした修理に役立つ、お湯で柔らかくして自在に変形できるプラスチック製の「FORMcard」

お気に入りのフィギュアの足が折れてしまった。スクリュードライバーの取っ手部分のプラスチックが割れた。今度は傘のポールが……。

 

このようなことは日常茶飯事ですが、小さい部品が壊れてしまったせいで全部が台無しになってしまうことは悲しいもの。しかし、もう嘆く必要はありません。Kickstarter発の「FORMcard」は日常の小さな故障をパッと直すのに使える素晴らしいプロダクトです。

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使わない時の「FORMcard」は硬いプラスチック素材の板で、普段は財布や道具箱に重ねてしまっておけるほどの大きさ。しかし、お湯で温めると自由自在に形を変えることができるのです。冷やせば頑丈な状態に戻るので、何かが折れた時にしっかり、かつ簡単に修理することができます。

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ハサミやドライバーの持ち手部分を直したり、人形の足をくっつけるといった使い方も便利ですが、スマホのスタンドを即席で作ったり、靴紐の先を固めたり、電球やブラインドの紐の持ち手部分を作ったり、幅広い使い方があります。

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スマホと三脚をつなげるマウントを作ったり、六角レンチを忘れた時の即席レンチにしたりなどのアイデアも素晴らしいですね。「あーアレがない!」というトラブルのせいで1日の計画が狂ってしまうことがありますが、これさえあればそれも防げそうです。

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冷やして固まったあとでも、温めればまた形を変えることが可能なので、同じプラスチックカードを何度も使うことができます。熱い間は他のプラスチックにくっつくという性質があるので、プラスチック製品の修理には持ってこいです。

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安いプラスチックのプロダクトは巷にたくさん出回っていますが、問題はすぐに壊れてしまうこと。FORMcardを使えば、何度も壊れて何度も購入といった無駄をなくすことができます。プラスチックは生分解性なので環境にも優しいとのこと。

熱いお湯があればどこでも使えるので自宅だけでなくオフィスや出先のカフェやレストランでも使用可能。外出先で傘のポールが壊れてしまった時のガッカリも、これで解決ですね。

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本製品はKickstarterで2000人以上が購入し、430万円以上の開発資金を集めました。現在は公式ウェブサイトで注文が可能で、9枚で2700円(発送料450円)、15枚で4200円(発送料1200円)、27枚で6800円(発送料1200円)ほどとなっています。アメリカ、イギリス、フランス、スペインではAmazonでも販売しているようで、「素晴らしいプロダクト! いろんな物を作れる」「とってもクール!」と5つ星評価が並んでいます。Twitterで「formcard」と検索すると実に色んなアイデアがアップロードされています。

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今すぐ必要でなくても、家に数枚おいておけば必ず役に立つことがありそうなプロダクトですね。

 

【2017年クラウドファンディング・ベスト3】第1位は超シンプルかつアナログだけど効果抜群のアレだ!

GetNavi webでは今年、多くのクラウドファンディング・プロダクトを紹介してきました。目を見張るものも多くあれば、意味不明なものもたくさんありました。そこで本稿では、私が紹介したクラウドファンディングのプロダクトから独断と偏見でベスト3を紹介します! テーマはビジネスパーソンなら絶対に気になる「習慣改善プロダクト」。ベスト1は私自身もつい購入してしまったあのプロダクトです!!

 

3位: ORII

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コミュニケーションツール、スケジュール管理、画像・ビデオ制作、さらには文章作成まで幅広く活躍するスマートフォンは今や仕事の必需品。しかし同時に、集中して仕事をサクサクこなす上では最大の敵でもありますよね。

 

メッセージをチェックするだけのつもりでスマホを見たら、ちょっと気になってニュースアプリを読み始めてしまう、またはインスタグラムを見てしまう……とスマホのスクリーンにはたくさんの誘惑が潜んでいます。

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そんな誘惑を断ち切る一番の方法は「スマホを一切見ない」です。それを助けてくれるのがKickstarterで見事約3800万円の開発資金を獲得したスマートリング「ORII」です。

 

骨伝導+ノイズキャンセリング機能のついたリングを通じて、指を耳に当てるだけで電話に出ることができます。音声アシスタントを通じてスマホの操作も可能なので、スマホを取り出さずに、耳に指を当て、音声で指示を出すだけでカレンダーの予定通知、予定設定、アラーム、リマインダー通知、メッセージ送受信、天気予報、翻訳、予約、道順検索と様々なことができるようになります。

スマホの画面で通知を全部チェックするのではなく、スマートリングを通して音声で処理していく。これを使いこなしたら、不必要なスマホチェックが一気に減りそうですよね。2000人以上の人が予約購入をしているのも納得です。

 

現在はIndiegogoで1つ約1万5000円で予約受付中。発送は来年の2月を予定しているとのことで、ユーザーの感想が待ちきれません。

 

2位: Tiller

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2017年仕事の効率を上げてくれるクラウドファンディング・プロダクトの第2位は「Tiller」です。ビジネスパーソンにとって効率性の敵はマルチタスク。複数の仕事を効率よく、しかも締め切りに間に合わせてこなしていくには、かなりの集中力とマネージメント力が必要です。

 

Tillerは円盤をクルクルっと回して、事前に登録したタスクリストから今取り組んでいるタスクを選んでタップするだけ。それぞれのタスクにかかった時間を測ることができます。

 

時間の使い方は分かりやすいグラフで確認できます。データはチームでシェアすることも簡単なので、チームプロジェクトにも役立ちそうです。

元々はデザイナーやプログラマーなど複数のクライアントやプロジェクトを掛け持ちするフリーランサーを念頭に置いて作られたようですが、どんな仕事でも便利そうですよね。

 

時間管理や効率性のチェックをしてくれるスマホアプリはたくさんあるものの、いちいちスマホを開いて、アプリを選んで入力するという手間が面倒で使わなくなってしまうことが多いもの。その点、Tillerは作業中に一切自分の視線を変えずにパッと手を伸ばしてクルッと円盤をひねるだけなので、かなり使いやすいです。デスクトップに現れるインターフェースもデバイス同様、シンプルかつスタイリッシュ。Tillerを見ると「プロダクトって本当に、デザインが命だよなぁ」と思わされます。現在は公式ページで1つ約1万5000円で予約受付中。発送は来年の4月予定となっています。

 

1位: HabitStrap

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そして1位はついつい私も購入してしまったアナログかつ強力な習慣獲得プロダクト「HabitStrap」です。2016年12月にKickstarterでのキャンペーンを見事成功させ、2017年2月にはプロダクトの発送を開始しています。

 

仕組みは実にシンプルです。赤いリストバンドは一度取り付けるとハサミで切らない限りは外せないようになっています。リストバンドの白い枠の中に自分が身につけたい新しい習慣を書き込みます。私の場合は「ランニング」と書き込みました。

 

そして自分がランニングをするたびに、横に並んでいる66個の白いラインを黒いマーカーで埋めていくというもの。新しい習慣を身につけたり、悪い習慣を断ち切ったりするためには66日かかるという研究レポートに基いているようで、見事66個の白いラインが全部埋まれば、HabitStrapを切ってしまうというルールです。その時にはもうHabitStrapがなくても新しい習慣が身についているはず。

 

習慣を身につけるためのサポートアプリはたくさん出ているものの、時間管理のものと同様に、どうしても日が立つと開かなくなったり、通知を無視してしまったりするもの。習慣を断ち切る/身につけるには、もっと拘束力があるものが必要なんですよね。

私も夏の始まりにHabitStrapをつけてランニングを始めました。毎日はできないものの、ランニングをする度に白いラインを塗りつぶし、約5か月でHabitStrapを切り捨てることができました。まだ外して1か月ほどですが、今でも週に3回はランニングができています。

 

使ってみてよく分かったのはHabitStrapを身につけることで「周囲からのプレッシャー」を受け取ることです。腕に赤いリストバンドをつけているので多くの人が「それ何?」と質問してきます。その度に「ランニングの習慣を身に着けようとしているんだ」と説明。そうすると、それが毎回、自分へのプレッシャーになります。

 

また、一度説明をした友人と会う時にも、前に会った時からラインがいくつ塗りつぶされているかをチェックされるので「ランニングしてマークを増やさないと恥ずかしい」という気持ちにもなるのです。なんとも後ろ向きなモチベーションですが、私のような意志の弱い人間にとってはこの周囲からのプレッシャーはすごく役に立ちました。ランニングの実績が目に見えて蓄積されていくのも大きなモチベーションでした。来年はもう1つHabitStrapを購入して、何か新しいスキルの習得に取り組みたいと思います。

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習慣改善というテーマで選ばせていただいいた2017年のベスト3。いかがでしたでしょうか? クラウドファンディングでは目の付け所が良いプロダクトがどんどん生まれています。玉石混合とはいえ、来年も目が離せません。

ワイン選びでもう失敗したくないならコレ!! 本場フランスがすべてのワイン好きのために作ったスマートスキャナー「MyŒno(マイオーノー)」

ワインが好きなので、もう少し詳しくなりたい。高いワインをコレクションしたいわけでもなく、ウンチクを語って格好つけたいわけでもない。ただ自分が好きなワインがどんなもので、どんなブランドのワインが自分に一番合っているのかを見つけたい。そこで役に立つのがテクノロジーです。

 

ワインブランドやソフトウェア企業はテクノロジーを使って色々なサポートをしています。メルシャンはサイト「ワインすき!」上にAIを使ったチャットボットを設置。ボットの質問に応えることで自分のワインの好みをAIが理解してお勧めのワインを提案してくれるとのことです。同様に「感性を学習するパーソナル人工知能SENSY」を開発するSENSY株式会社は、そのAIを使ってユーザーのワインのレビューを学習するAIシステム「SENSYソムリエ」を提供しています。

 

ワインを分析してデータ化してくれる「MyŒno」

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しかし「SENSYソムリエ」はワインの「甘味・酸味・苦味・渋味・余韻」をユーザーがそれぞれ5段階評価をするというもので、そもそも「味覚に自信がない」「毎回評価の基準がズレそう」という初心者には若干壁が感じられます。

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そこでワイン初心者にも期待できそうなのが、Kickstarterで資金獲得に成功したプロダクトの「MyŒno」です。ワイン王国フランスから産まれたこのプロダクトは、グラスに入れたワインに細長いデバイスを直接入れることでワインの特性を分析し、アプリ上でわかりやすくグラフで表示してくれます。

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特性は大きく酸味、タンニン、強さの3つになっています。SENSYソムリエの5つの特性とはかなり違っているのが興味深いですね。この3つの要素以外については、「ミネラル感」「果実味」「樽香」「余韻」と準備されたタグのうち当てはまるものを選択して評価していくことになります。3つの数値で表されるデータと、味の特性タグを組み合わせて複雑なワインのデータを決めていくわけですね。

後はワインを飲んで自分で気に入ったかどうかを5つ星で評価するだけ。このデータが蓄積されて、ユーザーの好みをMyŒnoが理解してくれるわけです。

 

味の評価はデバイスが客観的に測ってくれて、後は自分の好みを決めていくだけ。これなら初心者にも優しい設計で、「自分は酸味が弱いのが好きなんだ」と自分の好みが少しずつ分かりそうですよね。

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しかもMyŒnoのユーザーが世界のどこかでMyŒnoを使うたびに、その銘柄と味の分析がデータベースに追加されるので、店頭に並んでいるボトルをスキャンすれば、あなたが飲んだことがないワインでもMyŒnoが味を教えてくれるかもしれません。

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店頭でワインをスキャンすると、MyŒnoがユーザーの好きな味の組み合わせと比較して、どれくらいユーザーが気にいるかを予測。これは面白いし、有り難いですよね。いつまでたってもラベル買いから卒業できない私も、これがあれば少しずつ知識が溜まっていきそうな気がします。

 

スキャンをして表示される情報は味だけではありません。ワインの成熟度、ピーク年数、受賞歴といった情報も見れるのです。ワインの年数を見て購入するなんてことが、まさか自分でもできるようになるなんて、ちょっと感動ですよね。

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レストランでも使えます。ボトルが目の前になくてもワインの名前やスタイル、キーワードなどでデータベースを検索できるようになっています。Kickstarterでは目標金額の3倍以上の400万円近くを獲得しています。公式サイトでは1つ約1万2000円で販売されています。

 

種類と味に幅があり過ぎてついつい敬遠しがちだったワインですが、これがあれば私も自分が大好きなワインを見つけることができそうです。コメント欄にも「これはまさに私が欲しかったプロダクトだ」と期待の声が集まっています。実際に使用したユーザーの感想が待ち遠しいですね。

これが猫のトイレだと!? 「ロボット化」が進み、砂はいずれ時代遅れになるかも……

スマートライト、音声アシスタントスピーカー、自律式掃除機ロボット・・・。テクノロジーの進化で驚くほど便利なガジェットが次々に世に出てきましが、その勢いは留まるところを知りません。GetNavi webではこれまでも雑草抜きルンバや全自動アイロンマシンなど変わり種の全自動デバイスを紹介してきましたが、今日紹介するプロダクトもなかなか大胆な発想で作られています。

 

それは「猫用トイレ」。この分野でも以前から「マシン化」が起きていましたが、問題のひとつに価格がありました。しかし、最近では起業家がより安価なものを作るために、クラウドファンディングで資金を集めています。そこで今回は金額が異なる2つの未来系猫トイレをご紹介します。

 

センサー付き回転式の「Littler Robot III Open Air」

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散歩もいらず、一人遊びが好きな猫はそれほど手間がかかるペットではありません。それでも猫の排泄物は臭いので、「トイレ掃除や砂の補充がもっと楽になったら」と思っている飼い主の方はたくさんいるかと思います。そこに目をつけたのが「Litter Robot III Open Air」です。

 

巨大な回転式のトイレになっており、猫の存在をセンサーが検知。用を足した猫が出ていくとトイレ自体が回転してフンや固まったオシッコだけが下の引き出し部分に落とされるという仕組みになっています。なんとも未来的な設計ではないですか。

すでに3世代目になっているLitter Robotは米Amazonで1台5万円ほどで販売されており、日本のAmazonでは7万円弱で販売されているのが見つかります。レビューもたくさんついており「1日に数回していたトイレ掃除が3日に1回になった」「買って良かった」と感動の声がたくさん見つかります。大きさが気になりますが、猫が複数いる家庭は猫用トイレも同じ数を置いたりしますが、「これ1つで大丈夫になったのも嬉しい」という声も書き込まれています。

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ただ、やはり気になるのは猫が使ってくれるのかどうか。どれだけ便利でも使ってくれなければ7万円の機械もただのガラクタ。少ないですがAmazonのレビューにも「ウチの猫は使ってくれなかった…」という悲しい感想も見つかります。せっかく買ってあげた大型の猫用ジャングルジムをそっちのけでティッシュ箱の中に入って遊ばれるなんて経験は多くの方がしているはずです。

 

多くの飼い主が待ち望んでいた、人間のトイレを使った「CATOLET」

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そんな不安を少し和らげてくれるのは、お値段が約1万8000円という「CATOLET」です。現在Kickstarterで予約受付中のこのプロダクトは、なんと人間用のトイレの横に水道と下水管と接続させて作ってしまう猫用の水洗トイレとなっているのです(日本への発送料は別途約1600円)。

猫が用を足す部分はメッシュのような素材でできたベルトコンベアになっています。おしっこはそのままベルトコンベアをすり抜けて下に、糞は定期的に回転するベルトコンベアが下に排除してくれるという仕組みです。下に落ちた糞はそのまま水によって下水へと流されるというもの。これはもう人間のトイレと同じですね。

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これまで多くの飼い主が「ウチの猫も自分で人間のトイレを使ってくれたら楽なのに」なんて考えてきたのですが、これはそれを実現してくれています。アプリを使ってコンベアの回転と水洗のタイミングを設定でき、万が一水漏れが起きたら通知してくれるそうです。

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トイレ横にスペースがないと設置は難しそうなのと、水回りの取り付けが必要な点は気をつけないといけません。下水道とつなげることができなければ、ホースでトイレの中に流すこともできます。

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猫をトレーニングするために、砂を段階的に減らすことのできるトイレもあるようです。

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資金の獲得に成功すれば、砂の購入もスコップを使った掃除も一切いらない「完全自動式猫トイレ」が実現します。「夢のようなプロダクトがついに誕生した」と思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。資金集めキャンペーンは1月初旬まで続き、発送は来年の4月を予定しているとのこと。

 

まだまだ存在感は薄いものの、一部の飼い主の間では好意的に受け止められている猫用の自動式トイレ。愛猫をロボットに慣れさせるのは開発者が考えているよりも難しいかもしれませんが、ひょっとしたら、これが未来のペット用トイレの形かもしれません。これからファンを増やせるかどうか注目です。

 

浄水器フィルターの60倍もきれい!! しかも必要なミネラルまで補ってくれる進化型のポッド式ウォーターメーカー「Mitte」

ドリンクマシンの近年のトレンドは「ポッド式」。アメリカでは今、コーヒーの粉が入った丸くて小さな紙のパック(ポッド)を機械に入れて、スイッチを押すだけで美味しいコーヒーが淹れられるコーヒーポッドがどんどん普及しています。

 

以前に紹介したTEAMOSAも、実はお茶を超音波で入れてくれるポッド式のティーメーカーでした。また、自分好みのヨーグルトが作れるYomeeも同じくポッド式でしたね。

 

そして、ここに来て驚きのポッド式ドリンクマシンが登場。それは「水」です。「どういうこと?」と一瞬考えてしまいますが、このポッドは浄水用のミネラルポッドなのです。

 

これまでの方法では失われていたミネラルを補給

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Kickstarterで目標金額の約3倍にもなる2700万円ほどを既に集めた大人気浄水器「Mitte」は、蒸留によって水から汚染物質を取り除いてくれるというもの。これまでの多くの浄水器は、水を浄化するプロセスで不純物だけでなく、本来なら水に含まれているべきミネラルまでも取り除いてしまうことが問題だったと開発者は述べています。

 

そこでMitteは水をきれいにした後にカルシウムやマグネシウムといったミネラルを補給することで、この問題を解決。純度が高い上に必要なミネラルが含まれる健康的な水が作れるようです。

 

専用のカートリッジ(ポッド)は3種類あります。カルシウム、マグネシウム、カリウムが入ってpH値は7から7.5の「mitte バランス」。上記の3つに加えて微量の鉄、マンガン、セレン、亜鉛などが含まれたpH値7から8の「mitte バイタリティ」。そして「バイタリティ」と同じミネラルに抗酸化物質が含まれたpH値8.5から9の「mitte アルカリ」。生活習慣や運動前後、就寝前・起床時など、さまざまなニーズに合わせてポッドを選べるということですね。

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健康に気を遣っている人でも水を飲むことは忘れがち。かといって毎回ミネラルウォーターを買うのも馬鹿馬鹿しいですよね。Mitteなら自宅でもオフィスでも水道水を容量4.5リットルのタンクに入れるだけで、あとは毎時間0.5リットルずつ清潔な水を作り出してくれます。

 

Mitteは蒸発させた水を冷やすことで、不純物を極力取り除いた蒸留水を生み出します。これを使うと違いは歴然。水はフィルター式の浄水ピッチャーと比べると60倍、逆浸透式の浄水器と比べても3倍もきれいになるとのことです。

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開発中の実験では、タンクに入れた水道水のうち3%は汚水として別タンクに残ったそうですが、これがかなり濃い茶色をしているのです。鉛だけでなく、なんと安全基準値の3倍の量のウランまでも開発者のオフィスの水道水から検出されたとか。ちょっとゾッとしますね。

 

アプリを使って温度と量を調整できる

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これまでもGetNavi  webはフレシャス・デュオ、フレシャス・スラットやウォーター・ダイレクトといったウォーターサーバーを紹介してきました。これらの容量が7リットルまたは9リットルだったのに対してMitteは4.5リットル。用途としては核家族か少人数のオフィスに適しているのではないでしょうか。

 

さらに、Mitteは大きな専用コンテナに入った水を定期的に注文する必要がありません。水道水を入れるだけで清浄かつ健康的なミネラルウォーターが作れるわけです。しかも、アプリを使って温度と量を設定でき、ポッドの交換や注文なども管理できます。

 

ただし、上記3つのウォーターサーバーは細長いタワー型で、ソファーの横やデスクの横に置かれても使いやすいのに対して、Mitteはコーヒーメーカーや電子レンジのように、ある程度高いテーブルや棚の上に置かなければなりません。キッチンがちょっと手狭なご家庭にとっては難点かもしれません。

 

人間の生命の源である水。Mitteは水道水から簡単に清浄かつ健康的な水を作り出すことができ、なおかつ経済的なマシンということで、クラウドファンディングでの大成功も納得ですね。Kickstarterでは1つ約4万円から予約が可能。発送は来年4月の予定です。

 

クラウドファンディングはこういう製品が出てくるから面白い! 缶をも破壊する耐久性であらゆるものに代用できる史上最強テープ「Adventure Tape」

人生は予想もしないアクシデントの連続です。カバンのストラップ部分が外れてしまったり、自転車の部品が取れたり、スーツケースがいきなり崩壊したり。そんな場合のとっさの処置に皆さんなら何を使いますか? ガムテープ、ロープなどを思い浮かべると思いますが、Kickstarterで予約受付中のプロダクト「Adventure Tape」を使えば、それら全部が不要になります。

 

魔法のような素材

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「Adventure Tape」はガムテープのような粘着性のあるテープではありません。しかしテープ同士が接触している場合はくっつくという性質があるので物の周りにグルグルっと巻いて結び目を作るだけでしっかりと物を固定してくれるのです。

 

それだけでなく、グーンと伸ばすことの出来るストレッチ性と切れない強靭さがあり、粘着性のテープではないので、何度でも再利用できるようになっています。摩擦にも強く、防水性も優れています。数え切れないほどの性能が詰め込まれているおかげで、いろいろなものに使えます(詳しくは下の動画)。

例えば、テントのポールの修理にも使えます。

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スーツケースやカバンのストラップの修理にも使えます。新しい物を買うまでの応急処置としては完璧ではないでしょうか。

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また梱包の紐としても使えます。粘着性じゃないのでベタベタした手触りを残したり、開く時に梱包材を壊してしまうこともありません。

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防水なので水漏れにも対応できます。

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物を縛り付けてコンパクトにするのにも使えます。

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もちろん、自転車やボートなどに荷物を固定するのにも。

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どうでしょうか? ここまで見せつけられると、このテープは確かにガムテープやバンジーロープ、紐などに代用できるのが分かりますね。すべてこれ1つで解決できるわけです。テープにホコリなどで汚れがついたら水で洗い落とせば元通り。経済的ですね。

 

それでも従来のテープのような物を想像してしまう私たちとしては、「時間がたったら弱くなるのでは」「思い切り引っ張るとちぎれるのでは」と心配してしまいますよね。紹介ビデオでは思い切り引っ張った状態で缶ジュースをグルグルと縛り付けています。そうするとなんと・・・

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テープがちぎれるのではなく、缶自体が破裂してしまいました。これは納得の強さです。コメント欄やTwitterにも「使うのが待ちきれない」「(普通のプロダクトなら)『NASAなら何を使うか』と考えるのが普通だけど、これは『NASAが買いそう』なプロダクト!」とそのパワフルな性能に驚きの声が集まっています。

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太さは9mm(細Thin)、18mm(中Medium)、43mm(太Thick)の3種類で、長さはどれも3.6メートルとなっています。3種類とも入ったセットが約2700円と値段もかなり良心的(日本への配送料は750円)。発送は来年の4月の予定とのことです。

 

早急に必要でなくても道具箱や車のトランクに1つは入れておきたいアイテムじゃないでしょうか。

 

ランニングのあるあるを全解決!!「揺れない、ズレない、臭わない」の三拍子がそろった「Fitly」

誰でも気軽に始められるエクササイズとしてランニングは人気ですよね。スピードや距離を自分に合わせて無理せず続けられるのが魅力です。特別な道具もいらず……と言いたいところですが、いざ始めてみると水筒やスマートフォン、自宅の鍵、お金、と持っていきたいけれども運動の邪魔になるアイテムの対応に困るもの。大きなカバンを背負って走るわけにもいきません。

 

そんなランニング愛好家たちの地味だけれど大きな悩みを解決するためのプロダクトが、Kickstarterで予約受付中の「Fitly」です。

 

細部に魂が宿り、身体にピッタリくっつく

1つ約8000円のFitlyは、開発目的が一目見ただけで理解できるデザインになっています。本稿執筆時点でまだ20日ほどキャンペーンが残っていますが、開発資金は既に目標の半分以上の約189万円を集めています(日本への配送料は約680円)。

 

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「ランナーによって作られたランナーのためのバックパック」とのことですが、やはり一番の魅力はコンパクトかつ身体にフィットするデザイン。背負ったまま走っても上下左右に揺れることがありません。

 

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身体1つでランニング・・・といきたいところですが、実際には財布や携帯、鍵といった小物を持てると助かりますよね。それもすべてFitlyで解決です。さらにバンド部分の小さなポケットにはウォーターボトルも入れられるようになっています。

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かゆい所に手が届く、細かい機能

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細かい機能を知ると、プロダクト開発者自身がランナーだということがよく伝わってきます。例えば、ジッパー部分はパタッと倒れてマグネットで固定されるので、走っている時に「チャリッ、チャリッ」と音が鳴ることがありません。うーん、細かいけれど有り難い。こういった細部にプロダクトの使い心地が宿るのですよね。

 

生地は耐久性が高く、耐水性も優れているとのこと。しかも防臭機能もついているので毎日ランニングをする人でも安心です。X字型のデザインで様々な体形の人にもフィットするようになっています。このデザインのおかげで荷物の重みも全体に広がるので、肩だけが痛くなることもないとのこと。

ちょっとした特殊部隊のスーツみたいなカッコよさもある…と思うのは私だけでしょうか? 走りたくなるバックパックというのは新しい気もします。ウォーキングやサイクリング、山登りなど他のスポーツにも使えるので便利ですよね。

 

一般には売られていない、ユーザーの視点で作られたプロダクトはKickstarterの強み。それを生かしながら、ランナーが丁寧に作ったFitlyは世界中でニーズがありそうです。