画質・音・使い勝手を総チェック! docomo withきっての高性能スマホ「LG style」を使い倒した!

NTTドコモが6月22日に発売したLGエレクトロニクス製の「LG style L-03K(以下、LG style)」をいち早く使ってみた。

 

LG styleは「docomo with」対象機種として発売される。「docomo with」とは、対象機種を購入すると、その機種を使っている限り、毎月の利用料から1500円割引されるサービスだ。ほとんどのプランが対象となるため、例えば、シンプルプラン(980円)+ベーシックパック(2900円〜)+spモード(300円)で利用する場合は、月額2680円〜でドコモのスマホを使えることになる。その代わり、「月々サポート」は適用されないが、端末代金も4万176円と、お手ごろな価格設定となっている。

 

従来のdomoco with対象機種は、主に初めてスマホを使う人に向けたエントリーモデルが中心だった。しかし、LG styleは約5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載し、CPUは1.8GHzのオクタコア、メモリ(RAM)は4GBという、かなり使いこなしている人でも満足できるスペックを備えている。

 

↑今年のトレンドともいえる5.5インチの縦長ディスプレイを搭載

 

↑背面には約1620万画素カメラと指紋センサーを搭載

 

5.5インチの大画面と持ちやすさを両立

LG styleは、画面アスペクト比が18:9の「FullVision」ディスプレイを搭載。画面サイズは約5.5インチで、解像度はフルHD+(1080×2160ドット)。これは、ハイエンドモデルを中心に、スマホの新しいトレンドとなっているスタイルだ。画面が縦に長く、しかも左右のベゼルが細いので、持ちやすいことが利点。LG styleの横幅は約69mmなので、電話をかけたり、メールをチェックしたりといった基本操作は片手で行えるはずだ。

 

↑手に持つと「5.5インチモデルとは思えないほどコンパクト」という印象

 

↑右側面に電源ボタン

 

↑左側面に音量ボタン

 

↑左側面にあるスロットには、nanoSIMとmicroSD(最大400GB)をセットできる。なお、内蔵ストレージは64GB

 

↑底部にUSB Type-Cのポートとイヤフォンジャック

 

カラーバリエーションは、ブラック、ブルー、ホワイトの3色。筆者の手元にあるのはブラックとブルーの2台だが、ブラックは背面パネルが光沢仕上げでリッチな手触り。ブルーはサラサラとした手触りで、背面と側面で微妙に色を変え、落ち着いた上品なデザインになっている。

 

↑左からブラック、ブルー、ホワイト

 

この機種に限らず、LGエレクトロニクス製のスマホは、ディスプレイの画質には定評がある。そのうえ、LG styleは表示領域が広いため、ウェブやSNSなどが見やすいことはもちろん、写真や動画を見る際の迫力もワンランクアップするだろう。

 

↑写真や動画を見る迫力がアップ

 

↑ワンセグにも対応。ワンタッチでフルスクリーン再生に切り替えられる

 

カメラは外側が約1620万画素、内側が約800万画素と、ミドルクラスのスマホとして標準的なスペック。起動もオートフォーカスも速いので、ストレスなく撮影を楽しめる。画面が大きいので、撮影時に構図を決めやすく、撮影した写真や動画を見る迫力が増す。現在使っている機種のカメラの性能にもよるが、機種変更することで、撮影することが楽しくなる人も多いだろう。

 

↑外側カメラで撮った作例。非常に鮮やかな色で撮影でき、被写体に近づいて撮影した場合は、背景は適度にぼける

 

↑外側カメラで撮った作例。ワイドな画角で撮れることも利点

 

↑内側カメラで撮った作例。ポートレートモードにして、美肌効果を「1」と「10」にした結果。ナチュラルな補正が行われるようだ

 

LG styleのカメラはソフトウェア面での独自機能が充実している。ここ1〜2年、SNSでシェアするために写真を撮る人が増えているが、いわゆる “インスタ映え” する写真を撮りやすい機能が充実。例えば、自分が見本としたい写真をガイドとし、同じ構図の写真が撮れる「ガイドショット」。正方形の写真を撮影できる「スナップショット」は、撮った写真を画面下半分にプレビューした状態で、それを見ながら次の写真が撮れる。さらに、画面を上下に2分割し、外側と内側の両方のカメラで撮影できる「マッチショット」も楽しめる。また、撮影した写真を、すぐにSNSで共有することもできるのも便利だ。

 

↑撮影モードの選択画面

 

↑理想とする写真を半透過させて構図を決められる「ガイドショット」

 

↑「マッチショット」は、上下それぞれで外側カメラか内側カメラを選択でき、上下の入れ替えも可能

 

↑4枚を連続で撮って1枚の正方形写真が作れる「グリッドショット」も、さまざまな楽しみ方ができそう

 

↑撮った写真をすぐにSNSやメールで共有できる機能も搭載

 

実用向きの独自機能も備えている。「Qレンズ」という機能で、撮った写真からビジュアル中心のSNS「Pinterest」を検索でき、QRコードリーダーとしても使える。

 

↑「Qレンズ」を起動して、自分のカメラを撮影した結果

LG styleは、IPX5/8の防水とIP6Xの防塵に対応していることに加えて、耐衝撃、耐振動、耐日射など、米国国防総省が定めるMIL規格の14項目もクリアしている。長く使い続けたい人にも安心だ。

 

このクラスではなかなか大容量な2890mAhバッテリーを搭載していることに加えて、約35分の充電で約50%をチャージできる急速充電にも対応している。筆者が実際に使った感覚としては、標準的な使い方であれば、1日は余裕で持つが、2日は厳しいという印象。フル充電から1日使って、夜に充電をし忘れたとしても、電池がある程度残っているはずで、そこから急いで充電しても、その日に必要な充電はあっという間に行えるのではないかと思う。

 

↑省電力モードも備えている

 

セキュリティ面では、背面に指紋センサーを搭載している。加えて、顔認証にも対応しており、両方を登録して、状況に応じて使い分けることができる。なお、顔認識は、いろいろな角度から顔を捉えて登録することで精度を上げることも可能。Androidの標準的な顔認識から一歩リードしている印象だ。

 

↑指紋センサーは人差し指で触れやすい位置に配置

 

↑顔の登録時に、顔を左右上下に動かして、認証の精度を上げる機能も備えている

 

なお、指紋センサーには、なぞることで通知パネルを表示/非表示したり、2回タッチしてスクリーンショットが撮れるといったショートカット機能も備えている。内側カメラで自撮りする際にシャッターとして使う設定もできる。

 

↑ショートカットは初期設定ではオフになっていて、必要なものだけをオンにする仕組み

LG styleは、外観だけでなく、画面のデザインにもこだわりが感じられる。読みやすいフォントで表示され、機能を説明する文章もわかりやすい。ユーザービリティに優れたスマホと言っても差し支えないだろう。

 

↑「設定」のメニューに表示される項目がわかりやすい

 

↑動作が鈍くと感じたときに、簡単にチェックして改善できる「スマートドクター」は重宝しそう

 

↑スクリーンショットに手書き文字を記入したりもできる

 

ホーム画面は、ドコモ独自の「docomo LIVE UX」がプリセットされているが、LG独自のホーム画面にも変更できる。すべてのアプリをホーム画面に表示するか、標準的なAndroid端末と同じようにホーム画面とアプリ一覧画面を分けるタイプにするかを選択可能。さらに、ホーム画面に表示するアイコン数や、アイコンの形を変更することもできる。ある程度、使い慣れた段階で、自分なりのカスタマイズを行うと、より愛着が湧き、使い勝手も向上するだろう。

 

↑ホーム画面が3タイプから選べる

 

↑テーマの変更にも対応

 

LG styleを1週間ほど使ってみて、個人的に、期待していた以上に満足度が高かったのが「Hi-Fi Quad DAC」によって音質が向上することだ。この機能は「V30+」など、LGエレクトロニクス製の上位モデルにも搭載されているのだが、イヤフォン使用時、デジタル音源のノイズや歪み低減し、オリジナルの音に近づけられるというもの。ハイレゾ音源など、そもそも高音質の音源でのみ有効な機能だと思っていたのでが、「Google Play Music」を再生しても、ボリュームがアップし、音に厚みが増し、広い音域で音質がクリアになることを体感できた。

 

↑自分好みの音質に調整できる機能が充実。「DTS:X 3D Surrond」は内蔵スピーカーに有効

 

↑クイック設定パネルで素早くオン/オフができる

 

大事なことなので、もう一度書いておくが、LG styleは「docomo with」対象機種だ。これに機種変更するだけで、スマホ利用料が毎月1500円も安くなるのだ。防水・防塵・耐衝撃で、ワンセグ、おサイフケータイにも対応。妥協せずに節約できるモデルと言っていいだろう。

4K有機ELテレビの最新モデルの実力とは?専門家が4モデルの「期待度」を採点

各社ともに有機ELテレビの新作が出揃い、市場はにわかに活気づいてきました。国内メーカーにとっての“第2世代”は、いずれも12月開始の「新4K8K衛星放送」を意識した進化を遂げています。今回はAV評論家の藤原陽祐さんが、近日発売の製品も含めた最新モデルの「期待度」を評価します。

※各モデルアイコンの「4K VOD対応数」はYouTubeを含むサービス数。テレビのサイズ/質量はスタンド含む数値

 

4K本放送を堪能できるチューナー内蔵モデルが登場

5月上旬に各社からほぼ一斉に発表された新型の有機ELテレビは、いずれもパネルやエンジン、音響などが進化しています。なかでも最大のトピックは、「BS/CS 4Kチューナー」を唯一内蔵するレグザ X920の登場。

 

今年12月1日に「新4k8K衛星放送」がスタートしますが、従来機では別売チューナー(発売時期未定)を接続しなければ視聴できません。しかし内蔵モデルでは、チップを本体に装着し、対応BSアンテナにつなぐだけで視聴が可能。そのアドバンテージは大きいです。

 

その1.BS/CS 4K放送を単体で視聴できる唯一の有機ELテレビ

東芝

レグザ 55X920

実売予想価格48万5870円(7月下旬発売)

他社に先駆け、BS/CS 4Kチューナーを内蔵。BSアンテナとつなげば、本機だけで4K本放送を視聴できます。また、「新世代有機ELパネル」や「レグザエンジン Evolution PRO」など最新の高画質技術を投入。4Kの映像美を最大限に引き出します。

【BS/CS 4Kチューナー:内蔵】

【チューナー:地デジ×9、BS/110度CS×3】

【4K VOD対応数:5】

【音声実用最大出力:46W】

SPEC●画面サイズ:55V型(65V型もあり)●スカパー!プレミアムサービス(4K):対応●接続端子:HDMI×4、USB×4ほか●サイズ/質量:W1226×H722×D251mm/未定

 

↑BS/CS 4Kボタンを備える新リモコン。色が異なり文字が大きいので、直感的に視認できます

 

↑新開発の「レグザエンジン Evolution PRO」。有機ELパネルの表現力を最大限に引き出します

 

↑「BS/CS 4K視聴チップ」を装着すると4K放送が視聴可能に。チップは10月以降に送付予定

 

【“買い”の理由】

地デジの“全録”に加え4K放送もHDDに録画できる

「タイムシフトマシン」を搭載し、外付けHDDをつなげば地デジの全録が可能。4K放送の番組も録画できます。

 

【藤原’s impression】

<期待度A+>

地デジから4Kまで究極の高画質で楽しめる

「元々レグザは信号処理に定評がありますが、新エンジンにより地デジのノイズ感などがさらに改善されました。現状、4K本放送の視聴・録画に対応する唯一のモデルという点も高く評価。市場をリードする存在になりそうです」

 

その2.画質・音質の強化に加えAIを駆使することで使い勝手が著しく向上

LGエレクトロニクス

OLED 55E8PJA

実売価格45万5550円

自社グループで開発したパネルの性能を最大限に引き出す高画質回路「α9 Intelligent Processor」を搭載し、卓越した映像美を実現。また高度なAI機能を備え、音声による番組検索やアプリ起動などが直感的な操作で行えます。音が立体的に広がる「Dolby Atmos」に対応。

【BS/CS 4Kチューナー:非内蔵】

【チューナー:地デジ/BS/110度CS×3】

【4K VOD対応数:6】

【音声実用最大出力:60W】

SPEC●画面サイズ:55V型(65V型もあり)●スカパー!プレミアムサービス(4K):非対応●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか●サイズ/質量:W1228×H784×D222mm/23.8㎏

 

↑有機EL専用に開発された「α9 Intelligent Processor」。映像内のノイズを徹底除去します

 

↑パネル部は、わずか約9mmの薄さ。本体突起部分を入れても52mmなので、壁掛け設置が容易です

 

↑ベゼル部の幅が狭く、パネル全体に映像を表示できます。圧迫感はほとんど感じられません

 

【“買い”の理由】

浮遊感のあるデザインで映像の没入度はピカイチ

パネル周りにガラスを配して画面だけが宙に浮いて見えるデザインを採用。映像世界への没入感が高まります。

 

【藤原’s impression

<期待度B+>

有機EL専用の新エンジン搭載で画質が向上

「これまでLGはあまりエンジンを訴求してきませんでした。新世代では、有機EL用に開発した「α9 Intelligent Processor」を搭載し、高画質化をアピール。ノイズ除去や色再現の精度が向上し、倍速の処理性能も高まりました」

 

その3.4K映像のリアリティを高音質スピーカーがさらに高めてくれる

パナソニック

ビエラ TaxH-55FZ1000

実売予想価格48万5870

進化した3次元カラーマネジメント回路「ダイナミック3D-LUT」を搭載。シーンの明るさに応じてリアルタイムで補正量を変化させ、明るい映像でも階調や色を忠実に再現します。また、スピーカー部のウーファーユニットなどを大型化し、迫力ある低音を実現。

【BS/CS 4Kチューナー:非内蔵】

【チューナー:地デジ/BS/110度CS×3】

【4K VOD対応数:7】

【音声実用最大出力:80W】

SPEC●画面サイズ:55V型(65V型もあり)●スカパー!プレミアムサービス(4K):非対応●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか●サイズ/質量:W1228×H785×D330mm/約29.0㎏

 

↑スピーカーにはテクニクス製品と共通のパーツも使用。低音の音圧感が大幅に向上しました

 

↑背面の端子部。付属のケーブルカバーを取り付ければ端子類を隠せます

 

↑マイク一体型のリモコン。話しかけるとネット動画や放送/録画番組などからコンテンツが検索できます

 

【“買い”の理由】

明暗の表現がアップし映画鑑賞を堪能できる

暗部の表現力に加え、明るいシーンの色/階調表現も向上。映画鑑賞に最適の、上質な映像に仕上げられました。

 

【藤原’s impression】

<期待度A>

極上の画に相応しいサウンドに進化

「とにかくサウンドの進化が著しいことに驚き! スピーカーは新設計で、低音の量感や声の艶っぽさが非常に魅力的です。画質に関しては先代からかなり完成度が高かったのですが、本機ではより明るさがアップしました」

 

その4.画面から音が出るシステムを踏襲しつつよりスリムな佇まいに

ソニー

ブラビア KJ-55A8F

実売予想価格37万7870

昨年から継続するA1同様、画面を振動させることで音を出すシステム「アコースティック サーフェス」を採用。サブウーファーを背面に搭載しながら、スタンド幅を極小化することでスリムなシルエットを実現しました。テーブルトップ設置のほか、壁掛けスタイルにも対応。

【BS/CS 4Kチューナー:非内蔵】

【チューナー:地デジ/BS/110度CS×2】

【4K VOD対応数:9】

【音声実用最大出力:50W】

SPEC●画面サイズ:55V型(65V型もあり)●スカパー!プレミアムサービス(4K):非対応●接続端子:HDMI×4、USB×3ほか●サイズ/質量:W1226×H717×D255mm/約22.2㎏

 

↑スタンド装着時の奥行きは約255mm。現行のA1と比べて、約84㎜もスリムで設置性が向上しました

 

↑背面センター部分にサブウーファーを搭載。アクチュエーターは左右にレイアウトしています

 

↑4K高画質プロセッサー「X1 Extreme」はA1と共通。高い処理能力で、倍速でも滑らかに描きます

 

【“買い”の理由】

映像と音が融合する感動を手ごろに味わえる

「画面から音が出る」革新性を、A1より手ごろな価格で体感。映像と音が融合する感動を味わえる一台です。

 

【藤原’s impression】

<期待度B+>

ソニーならではの“嫌みのない化粧”が見事

「“化粧は濃いが、嫌みがない”という同社伝統の画作りを踏襲。メリハリのある色や画のインパクトは、他社と一線を画します。音質の好みは分かれますが、画面から音が出るシステムは劇場の感覚に近く、映像に没入できます」

 

 

サイフに優しい!高コスパな有機ELテレビ

最新ハイエンドモデルは魅力的ですが、予算がない……という人は、ひと世代前のモデルが狙い目。有機ELならではの色彩豊かな高画質映像を、リーズナブルに堪能できます。

 

その1.独自の高画質技術で色彩や輝度を忠実に再現

パナソニック

ビエラ

TH-55EZ950

実売価格34万8472

有機ELパネルに合わせて進化した高画質技術「ヘキサクロマドライブ プラス」を搭載。色彩も輝度も忠実に再現します。●サイズ/質量:W1230×H766×D280mm/約18.5㎏

 

その2.最新のHDR規格に対応し4Kの映像美を堪能できる

 

LGエレクトロニクス

OLED 55C7P

実売価格20万7550

「Dolby Vision」や「HDR10」などのHDR規格に対応。有機ELならではのハイコントラスト&色彩美を楽しめます。●サイズ/質量:W1230×H750×D217mm/19.2㎏

 

その3.上質な画と音だけでなく最大6chの全録機能も魅力

東芝

レグザ 55X910

実売価格41万270

純度の高い黒ときらめきを実現。地デジを最大6chまるごと録画できる「タイムシフトマシン」を搭載するのも魅力です。●サイズ/質量:W1229×H728×D170mm/24.9㎏

 

【チェックした人】

AV評論家/藤原陽祐さん

新聞記者、専門誌編集を経て独立。本誌AV記事のご意見番として、的確な評価が好評を博しています。

現時点で「買い」なリーズナブル4Kはどれだ? 10万円未満の「コスパ系4Kテレビ」3選

12月の4K・8K放送を前にして、低価格帯モデルが充実してきている4Kテレビ。そこでここでは、10万円を切る格安モデルを3種類ピックアップ。高画質技術などでは大手メーカーと比べて多少劣るところはあるものの、性能は必要十分です。プロが性能や使い勝手を検証しました。

※テレビのサイズ/質量はスタンドを含む数値

 

【解説する人】

テクニカルライター 湯浅顕人さん

PC&AVのライター。様々な音楽コンテンツをよく視聴するため、4Kテレビの音質にもこだわっています。

 

【採点項目】

1.操作性:リモコンの使い勝手を中心にチェック。ボタンの配置やレスポンスのスピードを検証しました。

2.ネット機能:ネットコンテンツの充実度をチェック。検索のしやすさやアクセス時のラグも検証しました。

3.画質:地デジ放送の4Kアップコンバート性能に注目。ワイプ画面などでの微細な描写も評価しました。

4.音質:人の声の聴き取りやすさを中心に検証しました。重低音強化など音声モードの多彩さも評価。

 

 

【その1】Active HDRで映像本来の明るさや色を描写

LGエレクトロニクス

49UJ6500

実売価格8万8210円

「Active HDR」技術を搭載し、映像が持つ明暗や色彩情報を再現。色彩情報の処理能力を高める「True Color Accuracy」技術により、BT.2020の広色域もカバー。色彩を忠実に描きます。【4Kチューナー:非搭載】【4K VOD対応数:2】【地デジ/BS・110度CS:各2】【HDMI入力端子4】●サイズ/質量:W1107×H705×D259㎜/12.7㎏

 

【お買い得度チェック】

操作性:★×3.5

中央部に凹凸があり持ちやすさは抜群だが方向キーは押しにくい

「リモコン中央部に凹凸があり持ちやすいですが、方向キーボタンが小さいため押しにくさを感じることも。ワンタッチでAmazonビデオにアクセスできるボタンを備えるのは便利です」

 

ネット機能:★×4

VODやアプリが豊富で追加登録も手軽だが動作はやや遅い

「購入時からVODサービスやアプリが豊富に登録されているので、使い勝手は抜群。ストアからの追加ダウンロードも手軽に行えます。ただ、動作が少し遅いのがマイナス要素です」

 

画質:★×4

ざらつきや白飛びが抑えられて見やすい映像に

「地デジのアップコンでは多少のっぺり感があるものの、ざらつきのない映像に。Ultra HD Blu-rayでは、明暗差の大きなシーンでも、明るい場所での白飛びが抑えられていました」

 

音質:★×3.5

広がりのある音で輪郭も際立つが迫力に欠ける

「音に広がりがあり、テレビにありがちな『一点から聴こえてくる』という印象はありません。輪郭もそこそこ際立っています。一方で、低音があまり出なかった点が気になりました」

 

【その2】スポーツなどの速い動きも鮮明な映像で描写する

FUNAI

FL-49UD4100

実売価格9万6984円(ヤマダ電機専売)

倍速駆動により毎秒120コマの映像を表示して、スポーツなどの速い動きも鮮明に。環境音の成分を抑えることで、人の声をより聴き取りやすくする「音声アシストモード」も秀逸。【4Kチューナー:非搭載】【4K VOD対応数:5】【地デジ/BS・110度CS:各2】【HDMI入力端子:4】●サイズ/質量:約W1103×H706×D235㎜/約14.9㎏

 

【お買い得度チェック】

操作性:★×3.5

専用アプリとの連携でスマホをリモコンとして使えるのが便利

「専用アプリを使用すれば、スマホをリモコンとして使えて便利。付属のリモコンは、下部に同じ色や形のボタンが多く密集しているため、押し分けがしにくいです」

 

ネット機能:★×4

対応VODサービスは8種類と豊富だが追加できないのは残念

「対応するVODサービスはNetflixやYouTubeなど8種類と豊富ですが、任意で追加できないのは少し不満。コスパ系モデルとしては珍しく、Wi-Fiを内蔵しているのはメリットです」

 

画質:★×3

残像は全体に少なめで快適にみられるが人の顔はややのっぺり

「残像はかなり少なめ。動きの速いシーンでもストレスなく見られました。地デジの4Kアップコンでは、ワイプ内の顔がややのっぺりするのが気になります。細かい部分描写はまずまず」

 

音質:★×3

細かい音までしっかり聴こえるが迫力はいまひとつ

「迫力はそれほどないものの、解像感はまずまず。背景でチリンチリンと鳴っている細かい金属音なども十分に聴き取れます。ステレオらしい広がりも、それなりには感じられました」

 

 

【その3】アイワ復活を告げるブランド初の4Kテレビ

アイワ

TV-49UF10

実売価格8万6184円

同社初の4Kテレビ。高輝度・広視野角なIPS液晶パネルを採用し、メリハリのある映像を再現します。オンキヨー製スピーカーを正面に配置し、4K対応のHDMI 2.0を4系統備えています。【4Kチューナー:非搭載】【4 K VOD対応数:0】【地デジ/BS・110度CS:各2】【HDMI入力端子:4】●サイズ/質量:W1105×H727×D246㎜/約11.8㎏

 

【お買い得度チェック】

操作性:★×3.5

リモコンの操作性が高くザッピングしながらでもストレスなく視聴

「リモコンが小さくて軽いため、ザッピングしながらの視聴も快適。持ち変えなくても隅々まで指が届くのもラクです。主要ボタンの色や大きさが似通い、直感的に操作できないのは難点」

 

ネット機能:-

ネット機能は非搭載だが接続端子が豊富で拡張性は高い

「ネットコンテンツの視聴に非対応なのは大きなデメリットです。一方で、HDMI端子を4基、USB端子を3基と、接続端子を豊富に揃えており、コンテンツの拡張性を担保しています」

 

画質:★×4

4Kアップコン非対応だがネイティブ4K映像はハッキリした輪郭

「4Kアップコンに非対応なのが残念。ネイティブ4K映像はハッキリとした輪郭で描写し、色もしっかりと出ていました。残像や室内照明の映り込みも少なく、全体的に見やすい映像です」

 

音質:★×2.5

クリアな音質だが音の広がりや迫力は物足りない

「クリアな音質なので、ニュースやドキュメンタリー番組などの人の声を鮮明に聴き取れます。一方で、音の広がりや低音の迫力はいまひとつのため、映画鑑賞などには不向きです」

スマホのAIって何ができるの?LG「V30S ThinQ」からトレンドの一端を探る

いまのスマホのトレンドってなんだろうか――。背面に2つのカメラがあり、縦長のディスプレイで大画面だけど幅が広すぎずに持ちやすい。インカメラには美肌加工が標準搭載されている。こうした特徴をもつ機種がずらっと市場に並ぶ。そして、もう1つポイントを挙げるならAI機能は外せない。

 

去る2月下旬から3月初旬にかけて、スペイン・バルセロナではモバイルの祭典「MWC(モバイルワールドコングレス)」が開催されていた。業界的には、様々なメーカーがグローバルに新製品をお披露目する注目のイベントだ。同会場に展示された機種のなかには、やはりAI機能をウリにした製品も見受けられた。

 

 

LG「V30S ThinQ」の概要について

本記事でフォーカスしたいのは、LG Electronicsだ。同社は、大規模な発表会は設けず、グローバル向けに新モデルの情報をひっそりと発表した。新端末の名称は「V30S ThinQ(シンキュー)」。国内でも販売されている「V30」シリーズの最新モデルで、本年1月に米ラスベガスで開催されたCESで同社が発表した新開発のAIプラットフォーム「ThinQ」と連携する。まずは3月ごろに韓国で発売される予定だ。

 

↑「V30S ThinQ」。見た目は「V30+」と近い

 

端末の外観は、従来機「V30+」とほぼ同じ。スペック面でも大きな違いはない。6.0型のアスペクト比18:9となる有機ELディスプレイを搭載。サイズはD75.4×H151.7×D7.3mm、質量は158gとなる。

 

↑背面カメラは、1600万画素/F1.6/画角71度の標準レンズと、1300万画素/F1.9/画角120度の広角レンズを搭載するデュアル仕様。前面カメラは、500万画素/F2.2/画角90度の広角レンズを搭載する

 

チップセットにはSnapdragon 835を採用。6GB RAM+128GB ROMが基本となり、上位モデルも展開する。外部メモリは最大2TBまでのmicroSDをサポート。オーディオに関しては、Quad DACを搭載し、高音質再生を楽しめる。

 

↑カラーバリエーションは、「New Moroccan Blue」と「New Platinum Gray」の2色に絞られた

 

AI関連機能はカメラと音声コマンド

さて、V30S ThinQでは、AI関連機能が追加されている。カメラアプリと「OK Google」を起点とする音声コマンドの2種類だ。カメラアプリに関連するAI機能には、「QLens」と「AI CAM」の2つがある。

 

↑「QLens」で被写体を画像検索

 

まず「QLens」は、被写体をカメラで認識し、インターネット上で画像検索する機能だ。主に「ビジュアルショッピング」「ビジョンサーチ」という2つの機能が重要になる。前者では、「Amazon.co.jp」などと連携し、オンラインショッピングが行える。後者では「Pinterest」などと連携し、画像検索が可能だ。

 

こうした画像検索機能は、Googleの画像検索などでは既に広く認知されているが、最近はスマホのカメラで撮影してそこから直接検索できるようになってきている。例えば、GoogleがPixelに限定して提供していた「Google Lens」は、Android端末向けに公開される(英語限定?)という話も出てきている。

 

また、サムスン電子のGalaxyシリーズでは「Bixby(ビクスビー)」というAI関連機能が既に搭載されている。こちらはカメラで読み込んだ画像を翻訳できる「Google翻訳」的な機能も新搭載すると発表しており、LGよりも先行して開発が進んでいる印象だ。

 

一方の「AI CAM」は、被写体を8つのカテゴリで認識し、最適なパラメータを自動で適用するというもの。HUAWEIの端末などにも、既にAIを活用した類似機能を搭載した端末が登場している。利用者側の感覚でいうと、デジタルカメラでいう「おまかせモード」のような撮影機能に近い。しかし、そもそもスマホは「おまかせ」で撮るのが基本だ。シーンをオートで認識する機能自体にユーザーが新鮮味を感じることはないだろう。

 

とは言え、AI CAMについては、画面上に映し出されるオブジェクトに対し、リアルタイムに認識した文字を表示する工夫が施されており、これがユニークでもある。「人」や「建物」「飲み物」など、被写体をリアルタイムに認識していると分かるので、「なるほど、いまAIが頑張ってくれているのか」、と利用者は想像しやすい。利便性の面でメリットがあるかどうかは分からないが、カメラを色んな被写体に向けて見たくなる楽しさがあった。

 

ちなみに、AIの名を冠したカメラ機能としては、ASUSのZenFoneシリーズが搭載を予告している「AIフォトラーニング」などもある。これは、好みの補正具合を学習するというもの。ユーザーの選択が蓄積されることで、利便性が向上するタイプの機能だ。今後こうした機能を搭載する機種が、続々と現れるのではないかと予想できる。

 

 

音声コマンドは「OK Google」を起点に

V30S ThinQの話に戻ろう。音声コマンドについては、Googleアシスタントと密に連携をとり、LG製の家電などを操作できる機能が追加された。「ThinQ」との連携はここで行われるようだ。

 

例えば、OK Googleを基点に、「エアコンをつけて」「オーブンの状態は?」など、直接的な操作コマンドが利用可能となる。LG家電との連携操作も実行でき、「OK Google, Ask LG to search stretching video on USB on TV.(意:オーケーグーグル、LGにテレビのUSBからストレッチのビデオを探して)」といった言い回しも使える。

 

↑MWC会場で実施されていたプレゼンテーションの様子

 

残念なのは、「LG ThinQ」が、まだ発表されてから日が浅く、まだ詳細が明らかになっていないということだ。特に日本のように対応家電が普及していない国もある。まずは韓国内での対応が優先される段階である。とは言え、家電メーカーとして強いボックボーンを持つLGだからこそ、こうしたAI連携の開発はアピールすべきポイントであることも理解できる。

 

家電連携の分野では、「Google Home」を始めとするスマートスピーカー勢も無視できないが、LGとしては「スピーカーよりもスマホのほうがよりパーソナルなデバイスである」と考えている。スマホのAI関連機能を強化することで、将来的により活用しやすい家電連携のプラットフォームを構築していく狙いだ。この点は、家電を取り扱うスマホメーカー各社の戦略に共通する部分だろう。

 

↑音声コマンドでスマホと連携できる家電は、今後もじわじわと増えるだろう

 

「AI(人工知能)」「機械学習」などのキーワードを聴くと、まるでSF作品に登場するような大それた機能を想像してしまう。しかし、カメラの例のように、実際にはインターネットブラウザやアプリなど、ほかのツールを通じて今まででも実行できる機能が多いことが分かる。それをスマホに標準搭載し、素早く行えるようにしていくのが、現状のスマホに搭載されるAI機能の実態だ。今後もこうした機能が増えていくと思うが、我々も身構えずに使っていけば、すぐに当たり前の機能として自然と受け入れられるはずだ。

ビジネスシーンで使いたいシルバーモデルが追加! 持ち歩きたくなるノートPC「LG gram」2018年モデル登場

LGエレクトロニクス・ジャパンは、軽量ノートPC「LG gram(エルジー・グラム)」シリーズの新モデルを2月23日に発売します。ラインナップは、13.3インチ、14.0インチ、15.6インチの3サイズ9モデル。

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「LG gram」は、軽量&スリムなコンパクトデザインが特徴のノートPC。2018モデルでは、第8世代インテルCoreプロセッサー(※)とDDR4メモリの採用により、処理能力が大幅に向上しています。また、カラーバリエーションに従来の「ホワイト」に加え、新たに「ダークシルバー」を追加。さらに、べゼルのスリム化やファンの改善によるノイズ低減のほか、大容量バッテリーの搭載により連続使用時間の向上が図られています。

※:13Z980-MR33Jを除く

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13.3インチモデルでは、重量わずか965gと軽量ながら、72Whの大容量バッテリーを搭載することで、約27時間の連続使用が可能。急速充電に対応しており、20分の充電で約4時間30分駆動します。さらに、USB Type-Cをはじめ、USB3.0、HDMI、ヘッドホンなど各種端子と、microSDスロットを搭載。外部モニターやマウスなど、さまざまな機器をアダプターを使わずに接続できます。

 

すべてのモデルでマグネシウム合金を使用したフルメタルボディを採用し、米国国防総省の耐久試験もクリア。どこでも自由に持ち歩いて、タフに使うことができます。ディスプレイの解像度は、いずれもフルHD(1920×1080ドット)。

 

【15.6インチモデル】

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【14インチモデル】

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【13.3インチモデル】

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ノートPCを入れたカバンが重くて持ち歩くのが辛い、とお悩みの方は、軽量ノートPC「LG gram」をぜひチェックしてみて下さい。

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

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MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

【濃厚レビュー】スマホで音楽/動画再生するならコレ! MQA再生に対応した“いい音スマホ”「isai V30+」

いま国内で発売されているiPhoneを除くAndroidスマホの上位モデルは、多くがハイレゾリューションオーディオ(ハイレゾ)音源の再生に対応しています。ハイレゾ音源にはCDのディスクに比べて数倍以上の豊富な音楽情報が収録可能。ハイレゾ音源の再生に対応するスマホなどのプレーヤーに、同じくハイレゾ対応のヘッドホンやイヤホンなどを組み合わせれば、従来よりもいい音で音楽が聴けるというわけです。今回は昨年末にKDDIが発売した注目のハイレゾ対応スマホである、LGエレクトロニクス製「isai V30+/LGV35」(以下:V30+)を紹介したいと思います。

↑KDDIが発売したLGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」↑LGエレクトロニクスのハイエンドスマホ「isai V30+/LGV35」

 

多彩なエンターテインメントが高品位に楽しめる

今回V30+の魅力として集中的に取り上げるのは本機の「オーディオ力」ですが、LGが持てるスマホのための最先端技術を惜しみなく詰め込んだ本機は、約6インチの有機ELディスプレイによる高精細な映像視聴や、カメラ機能も一流です。

↑約6.0インチ、わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ↑わずか7.4mmの厚みサイズに最先端のイノベーションを詰め込んだ

 

↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している↑イヤホンジャックは本体のトップ側に配置している

 

ディスプレイは解像度が2880×1440画素(QHD+)と高精細なだけでなく、より自然な明暗のバランスや色再現が楽しめるHDR(ハイ・ダイナミック・レンジ)コンテンツのネイティブ再生をサポートしています。NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている、スマホ向けのHDR作品を再生すると、よりリアリティの高い映像の世界に没入すること間違いなし。没入感といえば、グーグルのVRプラットフォーム「Daydream」のVRコンテンツを高画質&スムーズに楽しめるのもV30+の特徴です。

↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える↑より高精細なHDR映像コンテンツの表示にも対応する有機ELディスプレイを採用。アスペクト比は18対9とやや縦長でスリムに見える

 

背面のメインカメラは2つのカメラユニットを搭載しています。F値1.6の明るいガラスレンズを搭載しているので、少し暗めの場所で撮影しても手ブレを抑えたシャープな写真が撮れます。まるで映画のように色鮮やでキレのある映像が取れる「Cine Effect」やスローモーション、パノラマ撮影などのトリック機能も充実しています。

↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載↑高性能なデュアルレンズカメラを搭載

 

isai V30+は「音の良さ」に要注目

筆者がV30+に最も注目しているポイントはその「音の良さ」です。おそらく毎日スマホを使っていて、多くの方々がカメラや動画再生と同じくらい、またはそれ以上に音楽を聴くことに時間を費やしているのではないでしょうか。いわゆる音そのものを愛でる音楽リスニングに限らず、動画やモバイルゲームの音声を聴くことも含めれば、スマホにイヤホンやヘッドホンを装着して、あるいは内蔵スピーカーで音を出しながら活用する機会はとても多くあります。

 

でも、かたやスマホのサウンドは、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーに比べてボリュームが貧弱だったり、解像度が少し足りなくて不満に感じているという声も少なくありません。スマホは何より通信機器であるため、内部を丁寧に設計しないと通信用のモジュールが音楽プレーヤーとして再生する音に悪い影響を与えてしまうこともあります。そして最近のスマホは「軽くて薄い」のが常識になりつつあるため、そのうえエンターテインメント系の機能に限らず、沢山のセンサーやボイスアシスタント機能などを詰め込むことが必要となれば、音楽再生のために割けるパフォーマンスは通常限られた範囲になりがちです。

 

その点、V30+は上記の映像再生やカメラまわりの機能にとことんこだわりながら、本体も薄く・軽くしてポータビリティにも妥協していません。そして驚くべきはさらにオーディオまわりの大胆な仕様も盛り込んでいることです。

 

まずピックアップしたいのは、昨年発売された「isai Beat LGV34」に引き続き採用された「Quad DAC」です。音楽専用のポータブルプレーヤーやヘッドホンアンプにも多く採用されている、ESSテクノロジー社の高性能なDACチップを4基搭載したQuad DAC回路を通すことで、音楽情報の品質劣化につながるノイズや歪みをグンと低く抑えています。

↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した↑オーディオ製品にも多く採用されるESS TechnologyのDAC ICチップを搭載した

 

Quad DACの機能はヘッドホンジャックに製品をつなげば、設定アプリからメニューを「オン」に切り替えることができます。Quad DACの効果が実感できるのはハイレゾ再生の場面に限りません。例えばCDからリッピングした音源やSpotifyなどの音楽ストリーミングを聴いてみても、いままで聴こえてこなかった音にもピントが合うような高い解像感と透明な空気感に気がつくはずです。YouTubeやNetflixの動画を再生すると、豊かな音場の広がりとセリフの聴き取りやすさに差が表れます。

↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる↑Quad DACのメニュー画面。サウンドプリセット(=イコライザー)やデジタルフィルターの選択ができる

 

↑デジタルフィルターは3種類。MQA再生の時には無効になる↑デジタルフィルターは「Short」「Sharp」「Slow」の3種類から選択可能。MQA再生の時には無効になる

 

オーディオ機器の音のバランスは最終段階であるチューニングのノウハウによっても大きく左右されます。LGエレクトロニクスでは前機種のisai Beatに引き続き、北欧のオーディオブランドであるB&O PLAYとコラボしながら、V30+も最終的な音のバランスを整えています。

 

筆者が感じる限り、日本国内でも発売され人気の高いB&O PLAYのヘッドホンやイヤホン、ワイヤレススピーカーはいずれも変なクセを持たず、どんな音ものコンテンツも心地よいフラットなバランスで聴かせてくれるところが大きな魅力であると捉えています。V30+も音楽プレーヤーとしてまさしく同じキャラクターにチューニングされているので、映像系コンテンツの音も含めて、長時間聴いていても心地よいリスニング感が持続します。

↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている↑背面に指紋認証センサーを兼ねた電源ボタンを配置。音質のチューニングに関わったB&O PLAYのロゴも配置されている

 

ハイレゾの新技術「MQA」にも対応した

V30+はオーディオまわりの機能として新たに「MQA対応」にチャレンジしています。MQA(Master Quality Authenticated)とは、スタジオで演奏された音楽の感動をありのままリスナーの耳に届けるために、英メリディアン・オーディオが開発して、2014年に発表した高音質化のための技術。その詳細を説明しはじめると今回のレビューが終わらなくなるほど長くなってしまうので、また機会を改めたいと思いますが、スマホがこの技術を採用することのメリットをざっくりとまとめてしまうと、高音質だけれど1曲あたりのファイル容量が大きくなってしまいがちなハイレゾ音源の「音質をそのままに、ファイルサイズを小さくできる」ところにあります。

20180111-i02 (13)

 

MQAはいま据え置き型のホームオーディオ機器や、音楽専用のポータブルオーディオプレーヤーにも徐々に浸透しはじめているトレンドの最先端です。スマホでこの技術を採用した製品はオンキヨーのGRANBEAT「DP-CMX1」が初めてになりますが、LGのV30+はグローバルモデルとしては世界初のMQA対応スマホになります。

 

V30+でMQAの実力を存分に味わうためには、音楽コンテンツもMQAの技術によって収録されたものが必要です。現在MQA音源は国内ではe-onkyo musicで洋楽・邦楽のタイトルがダウンロード販売されています。MQAの実力は、“MQAじゃない方”の通常のリニアPCM録音のファイルと聴き比べてみるとよくわかるのですが、ひとつの作品を二つのバージョンともに買いそろえるのはお金の負担も大きいと思います。まずは北欧の高音質録音で有名なレーベル「2L」が無料で提供しているMQAのサンプル音源で聴き比べてみてはいかがでしょうか。URLは「http://www.2l.no/hires/」です。

 

リストの最上段にある作品、トロンハイム・ソロイスツ楽団とニーダロス大聖堂少女合唱団による「MAGNIFICAT/Et misericordia」の、MQA版と通常リニアPCM版をダウンロードして聴き比べてみましょう。ちなみにこの作品のMQA版、つまりスタジオマスター版は352.8kHz/24bitの高解像度で録音されていますが、その通常リニアPCM版はV30+の音楽プレーヤーアプリで再生ができないため、今回は192kHz/24bitのファイルで雰囲気を比較してみたいと思います。

↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される↑2Lに公開されているMQA音源から「MAGNIFICAT」を再生。カバーアートの左下隅にMQAのロゴとブルーのインジケータが表示される

 

なおV30+でMQA再生を楽しむ時には、プリインされている音楽プレーヤーアプリを使います。MQA音源を再生するとプレーヤーアプリのカバーアートの画面、左下隅にMQA作品であることを示すロゴと青いインジケーターが表示されます。

 

通常のハイレゾ版とMQA版の音の違いを比べてみた

「MAGNIFICAT」は主旋律のソプラノとコーラスによるハーモニー、弦楽器の音色などプレーヤーが備える情報量の再現力がとてもわかりやすく表れる作品です。声の透明感に張りと艶、滲みのない高音の伸びやかさなどQuad DACの実力は通常のハイレゾ版を再生してみても存分に発揮されています。どの帯域もバランス良く再現されるので、浮かび上がってくる音のイメージは鮮度やリアリティがけた違いです。

↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた↑ゼンハイザー「IE 800 S」をつないでMQA版と通常版を聴き比べてみた

 

続けてMQA版を聴いてみると、通常のリニアPCM版で柔らかく一体につながっていた演奏が少しほぐれて、分離感の方が一段と際立つ印象。声の輪郭がよりキリッと鮮やかになり、弦楽器の低音もさらに立体感が増してきます。音と静寂とのコントラスト感が高まり、まるで大聖堂の中に満ちたひんやりとした空気まで肌で感じられるようでした。音質については通常のリニアPCM版と“どちらの方が上”というものではなく、MQA版とそれぞれの魅力を比べながら楽しめるところに醍醐味があるのだと思います。

 

V30+が本体に内蔵するストレージは約128GBと通常のスマホに比べるとケタ違いに大容量なうえに、外部ストレージとして最大256GBのmicroSDカードも使えます。普通に音楽を聴く分には十分に頼もしいストレージサイズですが、ハイレゾの音源ファイルは1件あたりの容量がとにかく大きいのが泣き所。ましてやカメラで動画や写真を撮影したり、NetflixやAmazonプライム・ビデオから映像コンテンツをダウンロードすると、あれほど余裕たっぷりだったはずのストレージがあっという間にいっぱいになっていた、なんてこともありがちです。

 

ちなみに今回試聴した「MAGNIFICAT」の1曲あたりのファイルサイズは192kHz/24bit版が185MB、マスタークオリティの352.8kHz/24bit版はなんと410MB! もし10曲以上を収録するアルバムを買って保存したら、1作品で4GB超えは必至……。そう考えるとマスター音源の品質をキープしたまま、同じ楽曲のファイルが50MBにまで抑えられているMQA版のアドバンテージが強く実感されます。

 

e-onkyo musicでは洋楽・邦楽のMQA名作をカタログに続々と追加中。e-onkyo musicならばスマホのブラウザアプリで作品を購入して、PCを介さずにスマホにWi-Fi経由でダウンロードして手軽に楽しむことができます。

↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている↑洋楽・邦楽の人気作品もe-onkyo musicで配信されている

 

今回はV30+からの新機能であるMQA再生に注目して音を聴き比べてみましたが、「Quad DAC」に代表される本機の音質へのこだわりは他のスマホと比べてみると、何気なくWeb動画を楽しむ時などにも明かな違いとして実感できるはずです。音の芯が強く量感も豊かなので、アウトドアでの音楽リスニングには格別の心地よさが得られます。モバイルエンターテインメントを心地よく楽しむためには“いい音”が不可欠。ひと味違うV30+のサウンドに要注目です。

 

テレビを買うなら“音”も大事なポイント! 国内主要7モデルを徹底比較「音質」編

年末年始のセールシーズンは割引額の大きい大型家電が狙い目。なかでもイチオシは「テレビ」。2011年の地デジ移行に合わせてテレビを買い替えた方は、そろそろ次の買い替えを検討する時期に入ったのではないでしょうか? 今回は、前回に引き続き国内主要メーカー6モデルと、話題のジェネリックテレビ1モデルの計7モデルを実際に用意し、スピーカーの位置や音質をチェックしました。

 

【比較機種】

20171227-i02 (4)

ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」 (49型/4K)

実売価格:12万9730円(2017年12月26日時点)

地デジやネット動画も4Kにアップコンバートして高精細な画質で楽しめるソニーの4Kテレビのエントリーモデル。「Android TV機能」を搭載し、見たい番組もネット動画も音声検索でラクラク検索可能。本体カラーはブラックとウォームシルバーの2色を用意し、お部屋のインテリアに合わせて選べます。

 

20171227-i02 (2)

パナソニック「VIERA TH-49EX850」 (49型/4K)

実売価格20万8200円(2017年12月26日時点)

テクニクスのチューニングによるハイレゾ再生対応のスピーカーを備えた高画質&高音質な4Kテレビ。独自の「ヘキサクロマドライブ」により、画面の諧調を保ちながら色を忠実に再現します。高輝度な映像を表現するHDR映像にも対応。

 

20171227-i02 (5)

シャープ「AQUOS LC-45US45」 (45型/4K)

実売価格13万1000円(2017年12月26日時点)

引き締まった黒を実現する低反射「N-Blackパネル」を搭載した4Kテレビ。独自の高効率LEDバックライトシステムにより、消費電力を抑えたまま画面輝度を高める「リッチブライトネス」機能を搭載。画面角度を水平方向に左右計約30度調節できるスイーベルスタンドにより、視聴場所に応じて自由に向きを調整できます。

 

20171227-i02 (6)

東芝「REGZA 50M510X」 (50型/4K)

実売価格10万7400円(2017年12月26日時点)

小さな音も聴き取りやすいフロントスピーカー搭載の4Kテレビ。独自の「レグザエンジンbeauty」により、地デジなどの映像をクリアに再生し、肌の色も美しく再現します。すばやい操作が求められるゲームプレイ時にクイックレスポンスを発揮する「ゲームモード」を搭載。レグザサーバーと連携して、リモコン1つで過去の番組をシームレスに探せる「タイムシフトリンク機能」も備えます。

 

20171227-i02 (1)

LGエレクトロニクス「49UJ6500」 (49型/4K)

実売価格9万1638円(2017年12月26日時点)

日常のテレビ視聴をワンランク上にしてくれる4Kテレビ。独自の「Color Master Engine」により、カラー、コントラスト、精細度を補正して高画質化。地デジなどの一般的な映像もHDR効果を与えて表現できる「HDR Effect」機能を搭載し、ハイコントラストな映像を楽しめます。

 

20171227-i02 (8)

三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」 (40型/フルHD)

実売価格9万5880円(2017年12月26日時点)

ブルーレイレコーダーを内蔵したフルHDパネル搭載の個性派テレビ。大容量1TBのHDDを内蔵し、HDDからDVD/BDへのダビングも簡単。これ1台で番組録画やDVD/BD視聴が楽しめます。DIATONEの高音質技術と前面スピーカーにより、ニュースやドラマなどの音声もハッキリ聴きやすく再生可能。

 

20171227-i02 (7)

maxzen「J50SK03」 (50型/フルHD)

実売価格5万2800円(2017年12月26日時点)

必要最低限の機能にしぼり、低価格を実現したフルHD解像度のジェネリックテレビ。直下型LEDバックライトと国内メーカーの映像チップを搭載し、高品位な映像を再現。従来モデルからスピーカーの位置が前面に変更になり、より聴き取りやすく臨場感のあるサウンドが楽しめます。

 

スピーカーをチェック

液晶テレビの薄型化・狭額縁化が進むにつれ、スピーカーをどのように配置するかが問題になってきました。どうしても面積・容積を必要とするスピーカーは、テレビの薄型化のハードルのひとつだったのです。

 

以前よく見られたのは、スピーカーをテレビの下辺部分に配置し、下向きに音を出すというもの。これなら正面から見るとスピーカーが目立たず、スッキリとした印象に仕上げることができます。しかし、下向きに音を放出するため「音量を上げてもテレビの音が聴きとりにくい」といった問題や「ブラウン管テレビに比べて音が貧弱」といった問題が出てきました。そのため、バータイプやテレビを上に乗せるボックスタイプのテレビ用スピーカーなどが人気になったことも。

 

最近では、薄型テレビの音質を改善するため、さまざまな工夫を凝らしたモデルが登場しています。ひとつは、「音が聴きとりにくい」といった問題を解決するため、スピーカーを正面に向けて配置したもの。スピーカーを正面に向けることで音が耳に届きやすくなるので、音量を上げなくても人の声などが聴きとりやすくなります。今回紹介したなかでは、東芝「REGZA 50M510X」や三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」、maxzen「J50SK03」がこのタイプ。

20171230-i02(2)↑三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」などはスピーカーが正面を向いたタイプ

 

また、シャープ「AQUOS LC-45US45」は、音を前方向に導くリフレクター構造と前面開口の「フロントオープンサウンドシステム」により、前面スピーカーに近いサウンドになっています。さらに、オンキヨーと共同で開発したサブウーファー搭載の2.1chスピーカーにより、迫力のあるサウンドも楽しめます。

20170905_suzuki_3↑「フロントオープンサウンドシステム」

 

ふたつめは、パナソニック「VIERA TH-49EX850」のように、テレビの両サイドにスピーカーを搭載して音質を強化したもの。このタイプは、通常の液晶テレビに比べて横方向にサイズが大きくなるというデメリットがありますが、その分、外部スピーカーが不要なほど高品位なサウンドが楽しめます。

20171230-i02(3)↑画面の両サイドにスピーカーを搭載

 

パナソニック「VIERA TH-49EX850」は、本体サイドにミッドレンジスピーカーとハイレゾ対応ツイーターのスピーカーユニット、本体下部にダブルウーハー、クアッド・パッシブラジエーターを搭載した「ダイナミックサウンドシステム」を採用。背面のウーファーボックスの音を前面に放出する独自の音導管構造により、テレビの内蔵スピーカーとは思えないほどのサウンドを再生します。

↑背面にはウーハーシステムの重低音を前方へ導く音導管を装備↑背面にはウーハーシステムの重低音を前方へ導く音導管を装備

 

今回は紹介していませんが、ソニー「BRAVIA X9500E」シリーズも同様なサイドスピーカー搭載モデルとなっています。

 

実際の音を聴いてチェック

実際に各モデルで映画を再生して、音質をチェックしてみました。HDMIケーブルでBDレコーダーと接続し、BDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」を再生しています。

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まず、最も迫力のあるサウンドだと感じたのはパナソニック「VIERA TH-49EX850」でした。音にサラウンド感があり、サブウーファーと音導管による重低音がほかのモデルとは段違いの迫力。映画を見るのにピッタリのモデルです。

 

次いで良かったのが、シャープ「AQUOS LC-45US45」、東芝「REGZA 50M510X」の2機種。どちらも音がクリアで聴きとりやすく、低音の迫力も十分に感じられました。どちらもオンキヨーと共同開発したスピーカーシステムを採用しているので、納得の音質です。

 

ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」とLGエレクトロニクス「49UJ6500」は、低音の迫力は感じられましたがセリフがやや聴きとりにくい印象。三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」とmaxzen「J50SK03」は、聴きやすいサウンドですが、映画を見るにはややメリハリに欠けるように思えました。

 

日常生活でニュースやバラエティ番組を見る分にはどのモデルも音質は気になりませんが、ドラマや映画をよく見るなら音質重視モデルを選びたいところです。

 

次回はデザインや操作性をチェックします。お楽しみに!

 

いま液晶テレビを買うならココに注目! 国内主要7モデルを徹底比較「画質」編

年末年始のセールシーズンは割引額の大きい大型家電が狙い目。なかでもイチオシは「テレビ」。2011年の地デジ移行に合わせてテレビを買い替えた方は、そろそろ次の買い替えを検討する時期に入ったのではないでしょうか? この数年のあいだにテレビの主流は4Kモデルに変化してきましたが、まだまだフルHDモデルで十分な場合もあります。そこで今回は、国内主要メーカー6モデルと、話題のジェネリックテレビ1モデルの計7モデルを実際に用意し、画質や使い勝手をチェックしました。

 

テレビの買い替えを検討されている方は、ぜひ参考にしてみて下さい。

 

【比較機種】

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ソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」 (49型/4K)

実売価格:12万9730円(2017年12月26日時点)

地デジやネット動画も4Kにアップコンバートして高精細な画質で楽しめるソニーの4Kテレビのエントリーモデル。「Android TV機能」を搭載し、見たい番組もネット動画も音声検索でラクラク検索可能。本体カラーはブラックとウォームシルバーの2色を用意し、お部屋のインテリアに合わせて選べます。

 

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パナソニック「VIERA TH-49EX850」 (49型/4K)

実売価格20万8200円(2017年12月26日時点)

テクニクスのチューニングによるハイレゾ再生対応のスピーカーを備えた高画質&高音質な4Kテレビ。独自の「ヘキサクロマドライブ」により、画面の諧調を保ちながら色を忠実に再現します。高輝度な映像を表現するHDR映像にも対応。

 

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シャープ「AQUOS LC-45US45」 (45型/4K)

実売価格13万1000円(2017年12月26日時点)

引き締まった黒を実現する低反射「N-Blackパネル」を搭載した4Kテレビ。独自の高効率LEDバックライトシステムにより、消費電力を抑えたまま画面輝度を高める「リッチブライトネス」機能を搭載。画面角度を水平方向に左右計約30度調節できるスイーベルスタンドにより、視聴場所に応じて自由に向きを調整できます。

 

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東芝「REGZA 50M510X」 (50型/4K)

実売価格10万7400円(2017年12月26日時点)

小さな音も聴き取りやすいフロントスピーカー搭載の4Kテレビ。独自の「レグザエンジンbeauty」により、地デジなどの映像をクリアに再生し、肌の色も美しく再現します。すばやい操作が求められるゲームプレイ時にクイックレスポンスを発揮する「ゲームモード」を搭載。レグザサーバーと連携して、リモコン1つで過去の番組をシームレスに探せる「タイムシフトリンク機能」も備えます。

 

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LGエレクトロニクス「49UJ6500」 (49型/4K)

実売価格9万1638円(2017年12月26日時点)

日常のテレビ視聴をワンランク上にしてくれる4Kテレビ。独自の「Color Master Engine」により、カラー、コントラスト、精細度を補正して高画質化。地デジなどの一般的な映像もHDR効果を与えて表現できる「HDR Effect」機能を搭載し、ハイコントラストな映像を楽しめます。

 

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三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」 (40型/フルHD)

実売価格9万5880円(2017年12月26日時点)

ブルーレイレコーダーを内蔵したフルHDパネル搭載の個性派テレビ。大容量1TBのHDDを内蔵し、HDDからDVD/BDへのダビングも簡単。これ1台で番組録画やDVD/BD視聴が楽しめます。DIATONEの高音質技術と前面スピーカーにより、ニュースやドラマなどの音声もハッキリ聴きやすく再生可能。

 

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maxzen「J50SK03」 (50型/フルHD)

実売価格5万2800円(2017年12月26日時点)

必要最低限の機能にしぼり、低価格を実現したフルHD解像度のジェネリックテレビ。直下型LEDバックライトと国内メーカーの映像チップを搭載し、高品位な映像を再現。従来モデルからスピーカーの位置が前面に変更になり、より聴き取りやすく臨場感のあるサウンドが楽しめます。

 

いま買うなら4K? フルHD?

液晶テレビを購入するときに最も気になるのは、やはり「画質」。今回視聴した7モデルのうち、4K解像度モデルは5モデル、フルHD解像度モデルは2モデルとなっています。

 

これからテレビを購入する際、最初に決めなければいけないのは、「4Kテレビにするか、フルHDテレビにするか?」ということでしょう。現行モデルのなかでも、特に50型以上の大画面モデルはほとんどが4K解像度なので、大型テレビを購入するなら4Kテレビ以外にほぼ選択肢はありません。しかし、50型未満のテレビにはまだフルHDモデルも多く、どちらにすべきか迷う人も多いはず。

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現在、地上波デジタル放送の解像度はHD解像度(1440×1080ドット)、BSデジタルやブルーレイソフトはフルHD解像度(1920×1080ドット)となっています。テレビ番組やBDソフトなどを視聴するのがほとんどであれば、フルHD解像度のテレビでも十分に思えます。しかし、2018年12月1日以降には衛星放送による4K/8Kの本放送が開始予定となっていますので、もうすぐ始まる4K/8K放送のために4Kテレビを購入しておくというのもアリでしょう。現行の4Kテレビにこれから発売されるであろうチューナーを接続すれば、すぐに4K/8K本放送が視聴できるようになります。

 

新しいテレビを長く使いたい、リビングなどに設置するメインのテレビとして使いたい、と考えているなら4Kテレビがオススメ。一方、ひとり暮らしなどで数年後にはテレビを買い替えるかもしれないと考えている方や、寝室や子ども部屋などに置くサブテレビとして使いたいなら、価格が手ごろなフルHDテレビを選んでもいいでしょう。

 

4Kテレビはどれを選んでも失敗なし。ジェネリックTVは価格なり

今回、画質をチェックするためにテレビにBDレコーダーを接続し、地デジ放送を録画したものとBDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」をそれぞれ再生しました。いずれもテレビの映像モードは、地デジ「標準」、BDソフト「シネマ」に設定しています。

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地デジは高解像度処理技術で差がつく

HD解像度の地デジ放送は通常、4Kテレビに映し出す際にアップコンバートされます。HD解像度の映像をそのまま4Kテレビに出力すると、画面の4分の1程度しか映像が表示されません。これを画面いっぱいに映し出すためにアップコンバートが必要になるのですが、そのまま拡大しただけでは画質の荒い映像になってしまいます。そこで各社は映像処理エンジンや超解像処理技術など独自の技術を用いて、映像をなるべくなめらかに再生するように工夫しています。

 

各社の4Kテレビで地デジを見てみると、いずれも日常で視聴するのに不満のない画質でしたが、特に自然に4Kアップコンバート処理が施されていると感じたのは東芝「REGZA 50M510X」でした。肌の質感を美しく再現する「美肌リアライザー」や、ノイズを低減する「地デジノイズクリア高精細化技術」といった高画質化技術がしっかり効いて、破綻のないなめらかな映像に仕上げています。

 

フルHD解像度の三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」はやや地味め、maxzen「J50SK03」はやや派手めな絵作りと対照的ですが、地デジはどちらも違和感なく見ることができました。

 

映画を見るならソニーやシャープがオススメ

続いてBDソフト「スパイダーマン:ホームカミング」を視聴。明るい日中の屋外シーンや、動きのあるアクションシーン、黒の表現が難しい夜のシーンなどを再生して、それぞれのテレビの画質をチェックしました。映像モードは「シネマ」に設定しています。

 

7機種のなかで最も映画が美しく見えたのはソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」でした。地デジに比べて色味や明るさの表現が抑えられ、グッと引き締まった映画ならではの映像が楽しめます。シャープ「AQUOS LC-45US45」も、コントラスト感がやや弱いものの、フィルムのような落ち着いた映像が好印象でした。

 

一方、パナソニックや東芝の場合、超解像処理や倍速補完処理が効きすぎているのか、CGとそうでないところの境目が際立ってしまい、映画というより高精細なテレビドラマのように見えてしまった場面もありました。映画を見る際は、シネマモードに設定するだけでなく、超解像処理や倍速補完処理を弱めに調整したほうがよいでしょう。

 

LGエレクトロニクス「49UJ6500」は、動きのある場面でややスムーズさに欠けるところがありましたが、映像自体は鮮明で上手く描写できていると感じました。

 

フルHD画質の2機種は、三菱電機「REAL LCD-A40BHR9」が地味ながら破綻のない描写なのに対し、maxzen「J50SK03」はカメラが大きくパンする(カメラを固定したまま水平に動かすこと)場面で、画面がガクガクとコマ送りのようになってしまうことがありました。このあたりの映像処理性能は、価格なりと割り切る必要がありそうです。

 

【まとめ】

地デジを見るなら4Kテレビはどれを選んでも十分な画質。なかでも東芝「REGZA 50M510X」は自然な解像感が際立つ

映画を見るならソニー「BRAVIA KJ-49X8000E」とシャープ「AQUOS LC-45US45」がオススメ

低価格なジェネリックテレビは、画質面では価格なりなところも

 

次回は画質と並んで重要なサウンドのチェックを行います。お楽しみに!