「LINEバイトの子って誰?」CM出演で注目の可愛すぎる女子高生シンガーソングライター

日々新しいスターが生まれて大活躍を繰り広げているが、次は一体誰がメディアを騒がすことになるのだろうか。この記事では、次にキそうなブレイク間近の有名人を紹介! 今回紹介するのは、シンガーソングライター・タレントの足立佳奈。

出典画像:足立佳奈公式Twitterより出典画像:足立佳奈公式Twitterより

 

スターの道を駆け上がる現役高校生シンガー

出典画像:足立佳奈公式Twitterより出典画像:足立佳奈公式Twitterより

 

現役の高校3年生という足立が話題になったのは、LINEバイトのCM出演がきっかけ。俳優の松重豊演じる店長風の男性とともに登場し、スマホをいじったりベッドに横になったり、レジに立ってみたりとフレッシュさを存分に発揮。SNSでも「LINEバイトの子かわいい!」と評判になっている。

 

このCMでは歌を披露していないが、足立の本業はシンガーソングライター。歌手を夢みる足立に対し、母が“諦めさせるため”に2014年の「LINE×SONY MUSICオーディション」に応募したところ、12万5094人の中から見事グランプリを獲得してしまったという才能の持ち主だ。


2017年2月には「キムチ~笑顔の作り方~」という15秒の動画をTwitterにアップし中高生の間で話題に。この曲は自宅でキムチが食べたくなった時に冷蔵庫にキムチがなく、「キムチ…」と呟いた時に口角が上がることに気づいて歌にしたという不思議な由来をもっている。

 

「キムチ~笑顔の作り方~」は、音楽配信サービス「LINE MUSIC」ではデビュー前なのに1位獲得という史上初の快挙を成し遂げ、こちらも話題に。

出典画像:足立佳奈公式ブログより出典画像:足立佳奈公式ブログより

 

11月22日には、2ndシングル「フレーフレーわたし」をリリース。この曲には“コナミスポーツクラブ体操競技部バージョン”というものが存在し、リオ五輪金メダリストの山室光史、田中佑典、加藤凌平が出演するという豪華な仕様で評判に。

 

LINEバイトのCMに抜擢されたのと同時期にはフジテレビのバラエティ「新しい波24」のMCにも起用されるなど、まさに順風満帆。「めざましテレビ」で特集がオンエアされるなど、完全に“売れている”アーティストとなったが、今年の11月から12月にかけては各地のイオンモールといった商業施設でのライブ&イベントも敢行。意外と身近なところで出会える可能性もありそうだ。


11月には、ブログで期末試験の話をしたりとまだまだ学生らしい部分もある足立。来年度の卒業後は芸能界でさらなる飛躍を遂げるのか、期待して見守りたい。

 

【プロフィール】

名前:足立佳奈(アダチカナ)

出身:岐阜県

LINE MUSICで聴ける! 平野ノラも思わず「おったまげ~」なバブリープレイリスト

YouTubeで1500万回以上再生され、メディアやイベントなどにも登場するなど、いま日本中で話題となっている大阪府立登美丘高校ダンス部の動画をご存じでしょうか。荻野目洋子さんの1985年のヒット曲「ダンシング・ヒーロー(Eat You Up)」に合わせて、現役の女子高生が当時のバブリーなメイクや衣装に身を包み、キレのあるダンスを披露するというものです。

YouTube「【TDC】バブリーダンスPV 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club」より↑YouTube「【TDC】バブリーダンスPV 登美丘高校ダンス部 Tomioka Dance Club」動画より

 

曲の合間には、バブリーなギャグで人気の芸人・平野ノラさんのネタを挟むなど、圧倒的なダンス力とエンターテイメント性を両立したステージは、見る人すべてを惹きつけるパワーを備えています。

 

そんな登美丘高校ダンス部の活躍を受け、音楽ストリーミングサービスのLINE MUSICでも、歌謡曲・演歌カテゴリのランキングに「ダンシング・ヒーロー」が数週間にわたりトップを独占し続けるなど、バブリーな曲に再び注目が集まっています。

20171116-i07↑LINE MUSICの11月13日付の「歌謡曲・演歌」カテゴリーのランキング

 

そこで今回は、GetNavi編集部がセレクトした“バブリー”な楽曲を集めたプレイリストをご紹介。「LINE MUSIC」アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、ぜひバブリーなプレイリストを楽しんでみてください。

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※PCから試聴可能(Chromeブラウザでは動作しない場合があります。その場合はほかのブラウザでお試し下さい)
※スマホ・タブレットで試聴する場合は「LINE MUSIC」アプリ(無料/アプリ内課金)が必要となります

 

「テンション上がるバブリーな10曲」 by GetNavi web編集部

01.ダンシング・ヒーロー/荻野目洋子
(1985年11月リリース)

言わずと知れた80年代ディスコ歌謡の金字塔。アンジー・ゴールドのヒット曲「Eat You Up」(邦題:素敵なハイエナジー・ボーイ)に日本語詞をつけてカバーしたところ、大ヒットに。長山洋子「ヴィーナス」やBabe「Give Me Up」、Wink「愛が止まらない ~Turn It Into Love」など、80年代のユーロビートのカバーブームの先駆けとなった。

 

02.WAKU WAKUさせて/中山美穂
(1986年11月リリース)

作詞:松本 隆×作曲:筒美京平×編曲:船山基紀のゴールデントリオによる和製ディスコ歌謡の名曲。前作「ツイてるねノッてるね」、次作「派手!!!」と合わせて同トリオ3部作(その2)となっている。ちなみにその1は、「『C』」、「生意気」、「BE-BOP-HIGHSCHOOL」の3曲。本場のユーロビートをそのまま持ってきたような完成度の高いトラックに、「頭カラッポにして踊ろうよ」というはっちゃけた歌詞がマッチ。その後の角松敏生と組んだ「CATCH ME」や井上ヨシマサによる「Rosa」など、ミポリンのイケイケ路線の礎を築いた。

 

03.Toy Boy/シニータ
(1987年7月リリース)

イントロを聴いただけで当時の思い出が甦ってくる人も多いであろう世界的ヒット曲。当時、カイリー・ミノーグやリック・アストリーといったアーティストを次々にヒットさせていた英PWLレコードのストック・エイトキン・ウォーターマンがプロデュースしている。同氏の独特のメロディアスなサウンドと底抜けに明るい雰囲気は日本でも受け入れられ、この曲は1988年の洋楽年間ヒットランキング1位を記録した。

 

04.抱きしめてTONIGHT/田原俊彦
(1988年4月リリース)

本人主演のフジテレビの月9ドラマ「教師びんびん物語」の主題歌として、ドラマとともに大ヒットを記録。ド派手なイントロもさることながら、歌番組などで披露されたバックダンサーを引き連れての華麗なステージを記憶されている方も多いのでは? スター“田原俊彦”を印象付ける決定打にもなった本曲は、「ザ・ベストテン」の年間ランキング1位にも輝いている。

 

05.TATOO/中森明菜
(1988年5月リリース)

ハイヒールにボディコン姿で踊る中森明菜の姿が印象的な、これぞ“バブル!”な1曲。ビッグバンド風のブラスサウンドとデジタルを融合させた刺激的なサウンドは、まばゆいほどにゴージャス。当時いろいろあった中森明菜も、この曲で吹っ切れたのではないだろうか。

 

06.リサの妖精伝説-FAIRY TALE-/立花理佐
(1988年7月リリース)

80年代には、「たけしの挑戦状」や「さんまの名探偵」、「ラサール石井のチャイルズクエスト」など、有名人やアイドルを起用した「タレントゲーム」が数多く登場した。任天堂がディスクシステムでリリースした「リサの妖精伝説」もそのひとつ。この曲は同ゲームのイメージソングとして発売され、歌詞のなかにゲームのヒントが隠されているなどのメディアミックスが話題になった。「サリナバチタ~」というフレーズを連呼するなどネタ曲としてみられがちな本曲だが、DEAD OR ALIVEのヒット曲「You Spin Me Round (Like a Record)」を彷彿させるようなバキバキのトラックは、意外と本格的な仕上がり。編曲はなんと小林武史が担当している。なお、歌詞が異なるシングルB面収録の「リサの妖精伝説 -BE-BOP HIGHSCHOOL-」も必聴だ。

 

07.Too Many Broken Hearts/ジェイソン・ドノヴァン
(1989年2月リリース)

金髪サラサラの髪に明るい笑顔でアイドル的人気を誇ったジェイソン・ドノヴァンのヒット曲。前述のシニータと同じく、PWLレコードからリリースされた。藤井 隆の代表曲「ナンダカンダ」は、同曲にインスパイアされていると思われる。なお、藤井氏が80年代サウンドにオマージュを捧げた2015年リリースのアルバム「COFFEE BAR COWBOY」も至極名作なのでチェックしてほしい。

 

08.嵐の素顔/工藤静香
(1989年5月リリース)

みんなマネした↑→↑→の振り付けが印象的な工藤静香の代表曲。おニャン子発のアイドルたちが次々に失速していくなか、80年代後半のアイドル四天王の一角にまで登りつめた工藤静香(残りの3人は、中山美穂、南野陽子、浅香 唯)は、89年に「恋一夜」「嵐の素顔」「黄砂に吹かれて」といったヒットを連発し、同年の年間シングルランキングTOP10に3曲をランクインさせた。後藤次利によるロックなサウンドはいわゆるディスコ的な曲ではないが、当時の工藤のファッションやヘアメイクなども含め、バブル感の高い1曲。

 

09.Fade Out/小泉今日子
(1989年5月リリース)

松本伊代や早見 優、シブがき隊など売れっ子が多く生まれた“花の82年組”のなかでも、中森明菜とともに頭ひとつ飛びぬけた存在だったキョンキョン。80年代後半からはトレンディ女優としても活躍していたが、月9ドラマの主題歌として大ヒットしたカバー曲「学園天国」の前にリリースされたこの曲は、クリエイターに支持されることも多かったオシャレ番長・キョンキョンが本気でクラブサウンドに取り組んだ問題作。当時最先端のハウスミュージックを取り入れたトラックに、起伏の少ないメロディ、ささやくようなアンニュイなボーカルなど、いわゆるユーロビートとは違う肌触りに仕上がっている。作詞・作曲・編曲は近田春夫。

 

10.淋しい熱帯魚/Wink
(1989年7月リリース)

前述のユーロビートのカバー曲「愛が止まらない ~Turn It Into Love」で一躍注目を集めたWinkが、オリジナルの国産ユーロビートに挑み、見事にヒットさせた本曲。大作曲家・筒美京平の片腕として、榊原郁恵 「ロボット」や柏原芳恵 「ト・レ・モ・ロ」、小泉今日子「迷宮のアンドローラ」、中山美穂「『C』」、C-C-B「Romanticが止まらない」など、多くのテクノ歌謡の編曲を担ってきた船山基紀によるアレンジは、ここにきて本場のサウンドとなんら遜色のないレベルまで完成されている。いまでもWinkの代名詞として語り継がれる「ハローウェ~」部分の振り付けもインパクト大。

 

以上、聴くだけで元気になれそうなバブル時代の名曲10曲をご紹介しました。仕事に出かける前や通勤時など、テンションを上げていきたいときにオススメですので、ぜひLINE MUSICでチェックしてみて下さい。

LINE MUSICで聴ける! ギャランティーク和恵が選ぶ“秋の気分にひたれる歌謡曲”プレイリスト

みなさんこんばんは、ギャランティーク和恵です。毎月その季節に合わせた歌謡曲を10曲選び抜き、みなさんにご紹介する「マンスリー歌謡プレイリスト」。今月は「秋」をテーマに選んでみました。秋の歌はどこかセンチメンタルでセピア色をしたような歌が多いですね。選曲してるあいだそんな歌ばっかりを聴いていたもんだから、心が枯葉のようにカッサカサになってしまいました。だ……だれか水分補給してぇ〜。

20170331-i04 (1)↑ギャランティーク和恵さん(撮影:下村しのぶ)

 

せっかく選んだ曲なので、ぜひみなさまに聴いて頂きたく、今回は音楽聴き放題サービスの「LINE MUSIC」でプレイリストを作りました。アプリをダウンロードすれば有料会員でなくても試聴ができますので、ぜひLINE MUSICでワタシのプレイリストを楽しんでみてくださいね。

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※PCから試聴可能(Chromeブラウザでは動作しない場合があります。その場合はほかのブラウザでお試し下さい)
※スマホ・タブレットで試聴する場合は「LINE MUSIC」アプリ(無料/アプリ内課金)が必要となります

 

【11月のプレイリスト】

01.心のこり/細川たかし
(作詞:なかにし礼 作曲:中村泰士)
トップバッターは爽やかなこの曲から。1975年4月にリリースされた細川たかしさんのデビュー曲。三連のリズムにサックスが咽び泣くイントロに、旅の出発を後押しするような晴れ晴れとした爽やかさを感じさせます。少し肌寒くなってくる冷たい秋風が、背筋を伸ばし襟を正すような気持ちにさせるこの季節がとても大好きです。「私バカよね〜おバカさんよね〜」という出だしの歌詞が印象的で、むしろ「私バカよね」というタイトルになりそうだったところを、さすがにデビュー曲でそれはないよ……ということで「心のこり」になったという冗談のような話も。

 

02.メランコリー/梓みちよ
(作詞:喜多條 忠 作曲:吉田拓郎)
お次はオシャンティー姉さんこと、梓みちよさんの1976年9月リリースのシングル曲。乃木坂という街は赤坂と六本木と青山に挟まれた、少し静かで隠れ家的なイメージのある街。そんなオシャレな乃木坂あたりではイイ女って言われてんだけどさ……と自分で言うアズアズの気位の高さが素敵。そんな気位が邪魔をして、秋だというのに恋も出来ないしフラっと旅にさえも行けない。可愛げのある女になんかなれない自分自身を諦めてしまう感じが、もう痛いほど分かるわアニキ! ……あ、姉さん! 吉田拓郎さんに「わざと下手に歌ってください」と指示され、レコーディングで実際に下手に歌ったところ「OKです!」と言われ、「フォークってつまんないわね!」と言い放ったというアズアズらしい逸話が好き。

 

03.色づく街/南 沙織
(作詞:有馬三恵子 作曲:筒美京平)
お次はこの曲、1973年8月にリリースした南 沙織さんのシングル曲。健康的で奔放なイメージの10代の頃のシンシアにとっては少しアダルトな雰囲気の歌。色づく街、というのは恐らく街路樹なんかの木々の葉が色を変えてゆくという意味なのだろうと思うのですが、そういう秋の景色と失恋というのはどう考えても相性がいいものですね。そして夕暮れの風景というものしかり。しかしシンシア、そんな色づく街のなかでまだ青い落ち葉を拾い、なんと、噛みます。意味わかりません。どういう心境なのでしょうか。「まだ青いクセになに落ちてんのよ! バカッ!」という意味でしょうか……。有馬三恵子センセー、教えてください。

 

04.枯葉の街/由紀さおり
(作詞:山上路夫 作曲:いずみたく)
お次はそんな枯葉舞い散る歌。1969年10月にリリースされた由紀さおりさんのシングル曲。口笛から始まるイントロからしてもう木枯らしがピューピュー吹いているような景色が目に浮かびます。渋谷 毅センセーの優しさ満ち溢れるアレンジが本当に素晴らしい。西洋の映画音楽かな?と思ってしまうような、日本ではないどこか違う国の街角が思い浮かび、その街路の石畳に枯葉が舞い散るなかをトレンチコートを着た女が歩いている……そう思わせるのは、やはり由紀さおりさんのクラシカルでエレガントな歌声が故でしょう。もちろん、新宿西口大ガードの交差点なんかで人混みに押されながら副都心エリアへトボトボと歩くにも良いBGMになります。寒い季節と副都心は相性がよろしいかと。

 

05.恋人よ/五輪真弓
(作詞・作曲:五輪真弓)
誰もが知ってる秋の歌。1980年8月にリリースの五輪真弓さんの大ヒット曲。ピアノの重々しいダーンッダッダーンというイントロからもう絶望感溢るるスタート、そして出だしの歌詞の「枯葉散る夕暮れ」で一気にセピア色の景色が広がり、もう秋気分満載です。そして何といっても五輪さんの歌唱力でしょう。一度生で拝聴させていただいた時の感動は忘れられません。この大ヒット曲が生み出される前、彼女はフランスの歌手「アダモ」に見出されて単身でフランスへ渡り修行、そのあいだシャンソンに傾倒していたらしく、帰国後にこのような曲が生まれたという逸話もあり。五輪だけに(……)。ちなみに2番で「マラソン人(びと)が行き過ぎる」という歌詞に「マラソン人って何だよ!」といつも突っ込んでしまいます。五輪さんゴメンナサイ。

 

06.ワインレッドの心/安全地帯
(作詞:井上陽水 作曲:玉置浩二)
ロマンティーク歌謡の代表曲。1983年11月にリリースされた安全地帯による大名曲です。秋……? と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、ワインレッドって聞くと秋を感じませんか? しかもこのセンチメンタルな曲調はどうしたって秋に聴きたくなります。井上陽水さんと玉置浩二さんの黄金コンビが作り出す耽美的な歌世界。怪しい色気を放つ言葉の魔法にかけられて恋に落ちてしまうような、罪の香りさえする井上陽水さんの歌詞と、それを狂おしく情熱的に歌い上げる玉置浩二さんのヴォーカルが心を震わせます。現在の玉置浩二さんもますます色っぽく、それこそイケナイ恋に落ちてしまいたくなるようなダンディズムは健在です。

 

07.ワインカラーのときめき/新井 満
(作詞:阿久 悠 作曲:森田公一)
お次はワイン繋がりでこの曲。1977年にリリースされた新井 満さんのシングル曲。カネボウ化粧品の77年秋のキャンペーンソングとして作られ、新井 満さんはそのとき広告代理店に勤めていた社員だったとのこと。カネボウ化粧品と資生堂が毎年キャンペーンソングで競い合っていた時代、前年に資生堂の秋のキャンペーンソング「揺れるまなざし」を歌っていた小椋 佳さんが銀行員だったこともあり、そういう風潮などもあって新井 満さんの抜擢だったのでしょうか。ちなみに新井 満さんは「千の風になって」の訳詞をされた方。非常に多彩な方だとお見受けいたします。中年男性が若い女の子に恋をした時の諦めと葛藤を描いていて、ワタシもそんな歳になってきて妙に沁みてくる歌です。ちなみにLINE MUSICでのプレイリストでは新沼謙治さんバージョンでお送りいたします。こちらも素敵よ。

 

08.秋桜/山口百恵
(作詞・作曲:さだまさし)
1977年10月にリリースされた山口百恵さんのシングル曲。1970年代はフォーク・ニューミュージック系のミュージシャンを歌謡曲の作家に起用することが多かった。1974年に吉田拓郎さんが森 進一さんへ、そして1975年には小椋佳さんが布施 明さんに書いた曲が連続でレコード大賞を獲得するなか、山口百恵さんが恐らく1977年にレコード大賞を狙っての意欲作だったと思われます。しかしそこにはジュリーが立ちはだかり、金賞にノミネートされたものの獲得とはならず。歌謡曲黄金期の激しい戦いに惜しくも破れたものの、大賞に選ばれても遜色ない大名曲です。まるでこの先の結婚を意識したような、嫁ぐ日の前日に育ててくれた母への感謝の思いを歌った歌です。「この頃涙もろくなった母が」という歌詞、気づくとワタシの年齢は百恵というよりはむしろこの母の方に近くなっていることに驚愕……。LINE MUSICでは曲を書いたさだまさしさんバージョンでお楽しみ下さい。

 

09.思秋期/岩崎宏美
(作詞:阿久 悠 作曲:三木たかし)
同世代のアイドルからもう1曲。1977年9月にリリースされた岩崎宏美さんのシングル曲。前曲の「秋桜」と同じ時期にリリースされており、この曲も1977年のレコード大賞で金賞にノミネートされたものの惜しくもレコード大賞に届かず。こちらは青春を駆け抜けた10代の最後の時を迎えた時に、振り返るとそこには失った出会いや傷ついた思い出の数々があり、そしてそんな「青春」たちにさよならを告げる歌。「思秋期」は、「思春期」という言葉から作られた阿久悠さんの造語だと思われますが、恋を覚える「春」から無邪気に戯れる「夏」、そして失恋を覚える「秋」という季節の移ろいにその心情を重ね、青春を振り返る時を「思秋期」と表現した阿久 悠さんの素晴らしさ。そして溢れんばかりの情感で歌い上げる岩崎宏美さんの歌の素晴らしさをぜひ堪能してください。

 

10.燃える秋/ハイ・ファイ・セット
(作詞:五木寛之 作曲:武満 徹)
そして最後はこの曲。1978年11月にリリースされたハイ・ファイ・セットのシングル曲。映画「燃える秋」の主題歌として制作されたもの。作詞にその映画の原作者でもある五木寛之さん、そして作曲には武満 徹さん! 歌謡曲としては珍しいクレジットです。しかしAメロが……あれ、出だしが何となく4曲目に選んだ由紀さおりさんの「枯葉」に似ているわ……。枯葉のイメージにはこういったメロが浮かんでくるのかもしれません。そしてサビでは一気に景色が変わり、美しく紅葉した大自然が広がります。ヴォーカルの山本潤子さんの透き通る声とそれを包み込む美しいハーモニーが、澄み切った冷たい秋の空気に響いているようなスケールの大きな曲です。実はワタシも去年のこの時期にリリースした「ANTHOLOGY#3」でこの曲をカバーさせていただきました。この壮大さを表現出来ているかは分かりませんが……LINE MUSICでもお聴き頂けますので、ぜひチェックしてみて下さいね。

 

20171108-i09(5)↑LINE MUSICではギャランティーク和恵さんの作品も配信中

 

以上、今月のプレイリスト、11月は秋をテーマにお送りいたしました。もう暦では立冬を過ぎ、秋も終わりを迎えようとしております。そんな残り少ない秋の日に思いっきりセンチメンタルな気分に浸るのもまた風流。どうぞLINE MUSICでこのプレイリストをイヤホンで聴きながら街のなかをひとり、失恋気分で歩いてみてはいかがでしょうか? でも、気持ちが入りすぎて、つい人混みのなかで「恋人よぉぉぉ〜〜!」と涙ながしながら口パクとか、しないようにね。そういうのはおウチでやりましょう。