やはり軽さは正義。M4搭載MacBook AirをProと比べてわかった”Air”の魅力

アップルがモバイルPC「MacBook Air」に、最新のApple M4チップを載せた新モデルを発売しました。新色のスカイブルーも登場。今回筆者は15インチのMacBook Airを3週間ほど使ってみました。あらゆるユーザーを満足させるオールラウンダーと言えるMacです。

↑アップルが3月12日に発売したM4搭載MacBook Air。15インチの新色「スカイブルー」のモデルを3週間ほど使いました。

 

MacBookの入門機が16万円台スタートは安い? 高い?

MacBook Airといえば圧倒的な「薄さと軽さ」が特徴です。MacBookシリーズの現行ラインナップの中では最も手頃な価格帯で買えるモデルに位置付けられます。13インチは16万4800円(税込)から、15インチは19万8800円(税込)から。2024年発売のM3搭載MacBook Airから販売価格は据え置かれました。

 

安定感のあるパフォーマンスとアルミニウム筐体の美しいデザイン、iPhoneなどAppleデバイスとAirDropでファイルを簡単にやり取りできる使い勝手の良さなどを考えれば、とてもコスパのよいモバイルノートPCだと筆者は思います。ただし本機が発売される直前まで、M2チップを搭載する前世代のMacBook Airが少し安い値段でApple Storeから購入できました。特に、この春から新しい学校や職場でスタートを切る方々は、この価格に少しためらってしまうかもしれません。

 

しかし、現時点で最新のApple M4チップを搭載するMacBook Airを購入しておけば、macOSのアップデートにより提供されるMac向けの最新機能をより長く使えることは間違いありません。M4搭載機の将来性に目を向けると、特にアップル独自の生成モデルによる「Apple Intelligence」の各ツールが最も安定動作するMacを選ぶメリットは大きいと言えます。Apple Intelligenceが4月から日本語に対応したこともあって、より使う機会も増えてくると思います。

↑アップル独自の生成モデルであるApple Intelligenceには、テキストプロンプトから画像を生成するImage Playgroundなどさまざまな機能があります。

 

↑12MPのセンターフレームカメラを搭載。1080pの高画質なビデオ撮影に対応しています。

 

↑MacBookの前に座るユーザーと、手もとの様子を同時に記録できる「デスクビュー」が使えます。

 

エンタメPCとしても優秀

MacBook AirはエンタメPCとしても優れています。冷却ファンを持たないファンレス設計なので、動作音はほぼ無音。本体の内蔵スピーカーによる音楽再生、映画やゲームのサウンドに集中できます。これはかなりうれしいポイントでしょう。

 

Liquid RetinaディスプレイはDCI-P3の広色域表示と500nitsの輝度再現が可能。明暗のダイナミックレンジと色鮮やかさに富んだHDR対応の映像はそのまま表示できないため、SDR(標準ダイナミックレンジ)に変換されますが、それでも十分に鮮やかで色や明るさのバランスも自然です。

↑15インチのLiquid Retinaディスプレイ。自然な色合いと明るさを備えています。

 

本体の左側面には2基のThunderbolt 4/USB 4ポートがあります。Apple TV+やNetflix、Amazonプライムビデオなどで配信されている映画やドラマを、外出先ではMacBook Airで視聴し、続きは帰宅後に大型PCディスプレイに接続して楽しむなんてことも可能です。

 

右側面にはハイインピーダンスのヘッドホンにも対応する3.5mmオーディオジャックがあります。MacBook Airには最大96kHz/24bitのオーディオストリーミングに対応するD/Aコンバーターも内蔵しているので、良質なオーディオヘッドホンを用意すれば、Apple Musicで配信されているハイレゾロスレス音源がさらにいい音で聴けるでしょう。

↑3.5mmオーディオジャックは抵抗値の高いハイエンドヘッドホンも力強く鳴らせるほどの出力を備えています。

 

AirとPro、どちらを選ぶ? 大事なのは重量とサイズ感

筆者は出かける際、いつもバッグの中にMacBook Proを入れて歩き回っています。出先でやることといえば、原稿のテキストを書いて、カメラで撮影した写真を簡単に編集するぐらいです。つまり筆者が選ぶのであれば、画面は小さくてもOKで、なるべく軽い13インチのMacBook Airが最適だと思っていました。

 

ところが今回15インチのモデルを試用してみると、やはり大画面に2つのアプリケーションをゆったりとしたサイズのウィンドウで開いておける方が、仕事がはかどる実感があります。テキストエディタとPhotoshopなどを両方開けるのは特にありがたいです。

↑15インチのディスプレイは複数のアプリを立ち上げながら、なお画面を広く使えます。

 

問題は、大きいノートPCはそのぶん重いこと。いま筆者がメインマシンとして使っている14インチのM3搭載MacBook Proは質量が1.55kgです。15インチのM4搭載MacBook Airは1.51kgと、わずか40gしか変わらないはずなのに、スリムなAirの方が少し軽く感じられます。13インチのMacBook Airは15インチのモデルよりも270gも軽い1.24kgなので、やはりポータビリティを優先するのであれば13インチがベターだと思います。

 

また、15インチのMacBook Airはカフェ、または新幹線・飛行機のコンパクトなテーブルの上に置くとギリギリ、あるいははみ出してしまうことがありました。

 

クリエイティブにも使うなら10コアGPU搭載モデルがおすすめ

内蔵バッテリーによる連続駆動時間は13インチも15インチも変わらないようです。アップルが公開する製品スペックによると、バッテリー駆動時の目安はビデオストリーミングで最大18時間、インターネットブラウジングで最大15時間でした。

 

ちなみに最新のMacBookシリーズは、電源ケーブルの接続の有無でパフォーマンスが変化しないように設計されています。電源ケーブルを携行しなくても、フル充電の状態から1日中持ち歩いて、仕事に学習、創作、エンターテインメントなどさまざまな用途に使い倒せるでしょう。なお、15インチのMacBook Airの商品パッケージには、単品で購入すると8800円(税込)もするアップル純正の便利なデュアルUSB-Cポートの「35W電源アダプタ」が付属しています。少し得した気分になります。

↑15インチのMacBook AirにはデュアルUSB-Cポートの電源アダプタが付属します。

 

スペック面を見ると、MacBook Airが搭載するM4チップは10コアCPUが基本。13インチの方には8コアGPUのベーシックモデルがありますが、ほかのモデルのGPUは10コア構成に統一しています。MacBook Airでゲームを楽しみたい人に加え、デジタル映像制作などのクリエイティブ用途にも本機を活かしたい方は10コアGPUのモデルを選ぶべきだと思います。内蔵ストレージにも余裕がほしいので、筆者は10コアのCPU/GPUと512GBのSSDストレージを備える19万4800円(税込)の13インチモデルか、または15インチのMacBook Airをおすすめします。

 

カラーバリエーションはやはり新色のスカイブルーが魅力的です。日光に室内照明など光の種類や当たり方でブルーの色合いが微妙に変化します。一見するとシルバーのような落ち着いたブルーなので、ビジネスシーンの装いにも違和感なくなじみました。

↑太陽光の下ではブルーがますます鮮やかに映えました。

 

やっぱりAirの軽さは正義かも……

筆者はいま、M3搭載のMacBook Proを仕事のメインマシンにしています。仕事の内容を考えればProでなくAirでも十分にこなせるのですが、HDR対応のLiquid Retina XDRディスプレイと、デジタルカメラの画像ファイルをすばやく読み込むためのSDカードスロットがほしくてProを選びました。

 

しかし今回、15インチのMacBook Airを使い込み、慣れてしまうと「Proはやはり毎日持ち歩くには少し重いモバイルPCなのでは?」と悩みはじめています。Airを買いたい気持ちが、自分の中で少しずつ大きく育ってきました。

13インチMacBook AirもBluetooth 5.3に対応

Apple(アップル)の「13インチMacBook Air」のスペックシートが更新され、Bluetooth 5.3への対応が明記されました。

↑Pawarun Chitchirachan / Shutterstock.comより

 

2022年7月に「M2」チップを搭載した13インチMacBook Airが登場した時は、Bluetoothのバージョンは5.0だと表記されていました。しかし「15インチMacBook Air」が発表された後に、13インチMacBook Airでもこのバージョンが5.3へと刷新されたのです。

 

最新規格となるBluetooth 5.3への対応で、Bluetoothアクセサリとの接続がより高速かつ、安定したものとなります。また、電力効率も向上しバッテリー駆動時間の延長も期待できます。

 

Apple製品ではすでにiPhoneやiPad Pro、Apple Watchの新モデルがBluetooth 5.3に対応しています。これに13インチMacBook Airがくわわったことは、Macユーザーとしては嬉しい刷新となりそうです。

 

Source: Apple via MacRumors

15インチMacBook Air、修理はどれだけしやすくなってる?

発売が開始された「15インチMacBook Air」の分解レポートを、修理業者のiFixitが公開しています。

↑iFixit / YouTubeより

 

15インチMacBook AirはMacBookシリーズとして最も大きなサイズのディスプレイ、そして約1.5kgかつクラス最薄のボディが特徴となっています。プロセッサは「M2」で、13インチモデルの4スピーカーは6スピーカーへと強化されています。

 

 

iFixitの報告によれば、15インチMacBook Airの設計は13インチモデルからほぼ変わらないとのこと。バッテリーのサイズは大きくなっていますが、ディスプレイが大きくなったことなどにより、システムの駆動時間は変わりません。また、バッテリーの取り外しには本体部品の分解が必要です。

 

15インチMacBook Airの256GBストレージモデルでは、NANDチップを1個搭載。一方で、512GBモデルや1TBモデル、2TBモデルはNANDチップを2個搭載しており、アクセス速度の違いの原因となっています。

 

iFixitはまとめとして、15インチMacBook Airの修理は困難だと報告しています。またチップがロジックボードに直接実装されているため、購入後にRAMやストレージをアップグレードすることができません。その点も考慮して、自分にあった15インチMacBook Airを選びたいものです。

 

Source: iFixit / YouTube via MacRumors

15インチMacBook Airの最大の挑戦とは? Apple幹部が解説

Apple(アップル)の幹部は、先日発表された「15インチMacBook Air」の開発の舞台裏を、海外テックサイトのTom’s Guideにて語っています。

↑Appleより

 

Appleのハードウェアエンジニアリング担当副社長のKate Bergeron(ケイト・バージェロン)氏と、Mac製品マーケティングチームのLaura Metz(ローラ・メッツ)氏は、15インチMacBook Airを投入した理由について「市場では15インチディスプレイを搭載したノートPCが多く、MacBook Proでなくても大きなディスプレイを求めるユーザーが多くいる。そのため、今が絶好の機会だと判断した」と語っています。

 

そして15インチではなく15.3インチのディスプレイを採用した理由については、「マザーボードの基板の大きさに最適化した結果、わずかに大きくすることができた」と説明。また11.5mmという本体の厚さについては、もともとは「13インチMacBook Air」の11.3mmを目指していたとも明かしています。そして世界最薄の15インチノートPCを実現するためには、剛性と耐久性が最大の課題になったと述べているのです。

 

大画面かつ薄型、そして軽量と魅力的な製品に仕上がった、15インチMacBook Air。その内側には、エンジニアの苦労がつまっているようです。

 

Source: Tom’s Guide

Vision Pro以外にも……。Appleは数年後を見据えた歴史的発表をしたのかもしれない

アップルが本社のApple Parkで開催した世界開発者会議「WWDC23」は、新型コロナウイルス感染症によるパンデミックが明けてから、2度目のリアルイベントになりました。今年も現地で取材した筆者が、 “空間コンピュータ”のほか、MacBook Airの新機種と秋に正式リリースを予定するOSのハイライトなどを、改めて振り返ります。

↑2023年WWDCのステージで発表されたアップルのハイライトをまとめます

 

Apple Vision Proは2024年後半発売だけど、実はあまり「日がない」?

Apple Parkがある米カリフォルニア州の都市クパティーノは、サンフランシスコ国際空港を降りてから車で約1時間の場所にあります。今回、日本から取材に訪れたジャーナリストチームは最寄りの都市サンノゼに拠点を構えて、現地時間6月5日に始まったWWDC23を取材しました。サンノゼは元々静かな街ですが、今回は昨年と比べて街中が一段と活気にあふれていました。

↑Apple Parkで取材する筆者。基調講演の会場には世界中から多くのジャーナリストやデベロッパーが集まりました

 

今年のWWDCは、既報のとおりアップル初のアイウェア型ウェアラブルデバイスである「Apple Vision Pro」が話題をさらいました。

 

アップルが“空間コンピュータ” のコンセプトをうたうこのデバイスは、単に4Kの高画質な仮想現実映像を楽しめるだけでなく、視線トラッキングや指先・頭のジェスチャーと声による操作を駆使しながら、仮想空間の中でオフィスワーク&クリエイティブワークも可能。また、ビデオ通話による遠隔コミュニケーションを取れるなど、幅広く利用できるところがとても魅力的です。

↑WWDC23はアップルが“空間コンピュータ”「Apple Vision Pro」を発表した歴史的なイベントになりました

 

アップルが独自に開発した、Apple Vision Proのための専用OS「visionOS」は6月末から開発キットがリリースされる予定です。また東京を含む世界6都市には、開発者とデバイスの体験を共有するためのApple Vision Pro developer labsが開設されます。Apple Vision Proを活用するための、アプリ開発なども今後進んでいくでしょう。

 

Apple Vision Proはアメリカでは2024年初旬、そのほかの国と地域では2024年の後半から販売を開始します。まだ少し先のことのように思えますが、デベロッパーが開発キットの提供を受けて、そこから日本語対応のアプリやサービスを作り込む時間を考えれば意外と発売まで「あまり日がない」状況なのかもしれません。

 

一方で、Apple Vision Proは魅力的なデバイスですが、約49万円と高値なので、多くの方々が「一度体験してから購入を本格検討したい」と思うのは当然です。ウェアラブルデバイスなのでフィッティングも確かめたいポイント。今後一般のコンシューマが体験できる機会も早めに設けてほしいです。

↑東京を含む世界6都市で、デベロッパーのためのApple Vision Pro developer labsが開設されます

 

15インチのMacBook Airはクリエイティブワークに活用できそう

WWDCではMacの新製品も発表されました。一般に広く注目を集めそうなマシンは15.3インチの「MacBook Air」です。MacBook Airとしては歴代最大サイズのモデルになります。

↑薄くて軽い、15インチのMacBook Airが発表されました

 

本機は、薄さが11.5mm、約1.5kgというポータビリティの高さが魅力。WWDCの会場で実機に触れましたが、大きく高精細なLiquid Retinaディスプレイを搭載する本機を軽々と持ち歩くことができれば、リモートワークが数段快適になりそうな印象です。デザインは昨年発売された13.6インチのMacBook Airと同じですが、本体の大きさは明らかなインパクトがあり、新製品を手にした満足感は十分に得られると思います。

 

ディスプレイの美しさもさることながら、13.6インチのモデルよりもユニットを増やした6スピーカーサウンドシステムが再生する音がとてもパワフル。Apple M2チップによる安定したパフォーマンスも期待できることから、動画・音楽コンテンツの編集など本格的なクリエイティブワークにも活用できるモバイルPCになりそうです。

↑Appleシリコンの最高峰「M2 Ultra」とM2 Maxのいずれかを選択できるハイエンドマシン「Mac Studio」も第2世代になって登場

 

↑最強のデスクトップマシン「Mac Pro」も遂にAppleシリコンを搭載しました

 

MacがゲーミングPCとして進化するなど、次期OSも注目ポイントが

秋に正式リリースを迎えるiOS 17、iPadOS 17、watchOS 10、macOS 14 Sonomaも発表されました。各OSに多彩な機能が搭載されていますが、大きな進化のポイントは3点あります。

 

ひとつは、すべてのOSでロック画面や壁紙など、ユーザーが自身の好みに合わせてカスタマイズできる領域が拡大していること。端末の使い勝手に深く関わるところで言えば、筆者はiPadOS 17のウィジェットがインタラクティブになることに注目しました。

 

現在iPadOS 16もホーム画面にさまざまな情報を表示するウィジェットを配置できます。iPadOS 17はそこから進化し、ウィジェットに表示される情報をタップして、たとえばスマートホームデバイスを操作したり、Apple Musicの楽曲を再生したりといったインタラクティブな操作が可能になります。各アプリを開かなくても、iPadのホーム画面からさまざまな操作が直接できる便利な機能を、ぜひ多くのアプリが採り入れてほしいです。

↑一例として、「ホーム」アプリのウィジェットから直接スマート家電の操作ができるようになります

 

ふたつめのポイントはヘルスケアの機能が充実することです。これまでにiOSとwatchOSが対応している「ヘルスケア」アプリがiPadOSにも対応することで、大きな画面で健康データを確認できるようになります。

↑iPadOSも対応する「ヘルスケア」アプリで横断的に健康データをチェックできます

 

またwatchOS 10には、現在搭載するマインドフルネスアプリに「心の健康」をサポートする機能が加わります。ウォッチからその時の気分、その日の気分をブックマークすると「ヘルスケア」アプリには“日記”のようにユーザーの気分の状態が記録されます。健康データはエクササイズ、睡眠などユーザーの健康状態やアクティビティの履歴との関わりも見られるようになるので、心の健康のセルフチェックに役立てられると思います。ユーザーの身体と心をケアするデバイスとして、Apple Watchの人気拡大にもつながりそうな新機能です。

↑Apple Watchの「マインドフルネス」アプリから、心の健康をセルフチェックする新しいメニューが加わります

 

新macOSの名称“Sonoma”は、米カリフォルニア州の有名なワイン処に由来するそうです。みっつめはこのmacOSで、今年のWWDCでアップルはMacがゲームコンテンツと相性の良いパソコンであることを、強くアピールしていました。Mac AppStoreを通じて入手できるゲームは年々拡大しており、その流れを加速するためか、基調講演ではコジマプロダクションの小島秀夫監督が登壇。2023年中にMac版『DEATH STRANDING DIRECTOR’S CUT』が発売されることも明らかになりました。

↑新しく「ゲームモード」が加わるmacOS Sonoma。ゲーミングPCとしてユーザーの拡大を狙います

 

さらに、macOS Sonomaには「ゲームモード」が新しく追加され、Appleシリコンを搭載するマシンが対応します。ゲームコンテンツが起動されたことをOSが自動で認識して、ゲームを快適に楽しめるように、CPU/GPUのパフォーマンスを割くほか、Bluetooth経由によるAirPodsシリーズへのワイヤレス音声や、ゲームコントローラーへの操作信号を遅延なく伝送します。これらの実力を試す価値は、大いにありそうです。

 

AIテクノロジーでも抜かりのない進化を見せた

Open AIのChatGPTやグーグルのBardなど、昨今はジェネレーティブAI(生成型AI)に関連するテクノロジーの話題が盛り上がっています。ChatGPTなどのジェネレーティブAIには、悪意を持って不正に使用されるリスクがあると言われています。

 

その点、アップルはユーザーのプライバシーを厳重に確保しつつ、同社の端末やOS、クラウドサービスに安心・安全に使える形で、機械学習モデルによるAIテクノロジーを組み込むことを丁寧に、時間をかけて行なっています。

 

一例を挙げるならば、iOS 17に搭載される新機能「ライブ留守番電話」があります。電話の相手が留守番電話のメッセージを残した場合、リアルタイムに音声からテキストへ文字起こしする機能です。電話にすぐ出られないとき、書き起こしされるテキストを読んで相手の要件を把握しながら応答方法を検討できます。

 

ライブ留守番電話は、デバイス上で処理されるため、メッセージの情報がアップル側に共有されることはないとしています。

↑音声メッセージを即座にテキスト化する「ライブ留守番電話」

 

visionOSにも、本体を装着した自分の代わりにビデオ通話に写ってしゃべる「Persona(アバター)」を、機械学習のテクノロジーによって生成する機能があります。筆者もVision Proのデモンストレーションで、ホンモノの人の映像と見間違うぐらいにリアルな通話相手のPersonaを目の当たりにしました。ただリアルな人の顔を写すのではなく、話し方やまばたきのような“表情”まで、リアルに再現するPersonaのグラフィック表現にAIの力がフルに活きています。

↑人物の顔を正確にキャプチャーした「Persona」。ビデオ通話の際にはリアルにまばたきをしながら、表情豊かに話しかけてきます

 

実際に体験すると、アップル独自の高度なAIテクノロジーが実践的な形で製品やサービスの各所に組み込まれていることがよくわかります。いまから数年後、あるいは10年後に振り返れば、2023年にアップルがWWDCで“空間コンピュータ”をはじめ、多くの歴史的な発表をしたイベントであることが見えるのかもしれません。

 

【フォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

もう!? M3搭載の15インチMacBook Airを開発中か

Apple(アップル)が「M3」チップを搭載した「15インチMacBoook Air」の開発をすすめていることを、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報じています。

↑Appleより

 

Appleは先日の開発者イベント「WWDC 2023」にて、15インチMacBook Airを発表しました。しかしそこに搭載されていたのは、「13インチMacBook Air」と同じ「M2」チップだったのです。

 

Gurman記者によれば、M3チップを搭載したMacBook Airは現在開発がすすめられており、2024年にも販売されるとのこと。またM3はTSMCの3nmプロセスにて製造され、5nmプロセスのM2よりも性能や電力効率が向上することが予測されます。一方でCPUやGPUのコア数は、M2からあまり変わらないようです。

 

M2を搭載した13インチMacBook Airは2022年6月に発表されたので、2024年にはM3チップを搭載したMacBook Airが登場しても、おかしくないはず。また、13インチモデルが同時に刷新されるのかどうかにも注目したいものです。

 

Source: MacRumors

M2搭載15インチMacBook Airきた! 約1.5kgで最薄級の薄軽ボディ!

アップルは開発者会議「WWDC 2023」にて、「MacBook Air 15インチ」を発表しました。

↑アップルから

 

MacBook Air 15インチはその名のとおり、MacBook Airとして最大となる15.3インチのLiquid Retina Displayを搭載。重量は3.3ポンド(約1.5kg)、本体の厚さは世界最薄級と、極めて持ち運びやすい設計になっています。

 

プロセッサーには「M2」を採用。「Touch ID」による指紋認証、MagSafeによるマグネット式の充電コネクター、1080pカメラ、6スピーカーも搭載します。また、最大24GBのメモリー、最大2TBのストレージが選択できます。

 

↑アップルから

 

15インチMacBook Airの海外価格は1299ドル(約18万円)で、来週から販売が開始されます。

 

Source: Apple

15インチMacBook Air、ついに在庫の備蓄がスタート? WWDCにて発表か

Apple(アップル)からの投入が噂される「15インチMacBook Air」について、サプライチェーンが在庫の備蓄を開始したことを、台湾紙のDigiTimesが報じています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

15インチMacBook Airについては、6月に開催される開発者会議「WWDC 2023」にて発表されると、Bloomberg(ブルームバーグ)が報じていました。また開発者ログにその痕跡が登場したり、部品生産の進行が報じられるなど、その登場が近づいているようです。

 

DigiTimesによれば、AppleのサプライチェーンはWWDC 2023での発表に向けて、15インチMacBook Airの在庫の備蓄を開始したとのこと。なお、今年前半のMacBookの売れ行きは良くなく、また15インチMacBook Airを投入したとしても大幅な改善は見込めないことも報じています。

 

15インチMacBook Airは従来の13インチMacBook Airと比較して、画面サイズが大きくなる以外のデザイン上の変更はないと予測されています。なお13インチMacBook Airは1080pカメラを画面上部のノッチに配置し、MagSafe 3充電ポートやThunderbolt 3ポート x 2、3.5mmイヤホンジャック、Touch IDボタンなどを搭載しています。

 

いよいよその登場が近い、15インチMacBook Air。最近はApple製品の値段が上昇していますが、15インチMacBook Airにはお求めやすい価格で登場してほしいものです。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

15インチMacBook Air、M2 Proの搭載はなし?

近日の登場が噂されている「15インチMacBook Air」において、搭載される「M2」プロセッサの詳細を、著名アナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏が報告しています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

15インチMacBook Airについては何度も情報が登場しており、すでに開発者ログからもその存在が確認されています。またその発表は、6月に開催される開発者向け会議「WWDC」でおこなわれる可能性が高そうです。

 

今回のKuo氏のツイートによれば、15インチMacBook Airには2種類の「M2」の構成が用意されているとのこと。現行モデルの「13インチMacBook」では8コアと10コアのGPUが選択できることから、15インチMacBook Airの構成もそれに準ずるものとなるのかもしれません。

 

またKuo氏は、15インチMacBook Airが「MacBook Air」ブランドとして登場し、新たな製品ラインナップにはならないとも伝えています。そして、同製品の2023年の出荷台数が500万台から600万台になると報告しているのです。

 

大画面モデルの登場が近いと思われる、MacBook Air。廉価かつ大画面な選択肢が増えることは、Macユーザーからも歓迎されそうです。

 

Source: MacRumors

15インチMacBook Airが登場間近!? 開発者ログに痕跡アリ

「15インチMacBook Air」とみられるモデルが開発者ログに登場したことが、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者によって報告されています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

Apple(アップル)が15インチディスプレイを搭載したMacBook Airを開発していることは、以前より報告されていました。またその発表は、6月に開催されるWWDCになることも予測されています。

 

Gurman記者によれば、App Storeの開発者ログには「M2と同等のプロセッサ」を搭載した、15インチMacBook Airらしき機種が登場していたとのこと。具体的には8コアのCPUと10コアのGPU、8GBのRAMを搭載していたそうです。また、製品のモデル番号は「Mac 15,3」と登録されていました。

 

ディスプレイに関しては、「14インチMacBook Pro」と同等の解像度になるとのこと。そして、OSにはWWDCでの発表が期待される「macOS 14」が搭載されているようです。

 

Gurman記者によれば、M3を搭載したMacBookは「後からくる」とのこと。よって、今回発表される15インチMacBook AirにはM2チップが搭載されるようです。さらに、「13インチMacBook Air」のアップデートも計画されていると伝えられています。

 

いよいよ登場の機運が高まってきた、15インチMacBook Air。14インチMacBook Proと同等の解像度のディスプレイが搭載されるとなれば、かなり実用性の高いモデルとなりそうです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

15インチMacBook Airの生産が進行中、発表はWWDCにて?

「15インチMacBook Air」の部品生産がすすんでいることを、ディスプレイアナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏が報告しています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

Appleが15インチMacBook Airを開発していることは、以前から報じられていました。同製品は15.5インチの液晶ディスプレイを搭載し、4月に発売されることが予測されています。

 

Young氏によれば、15インチMacBook Airのパネル生産は2月に始まり、4月には増産が予定されているとのこと。そして「正確な発売時期はわからない」ものの、4月下旬から5月上旬に発売される可能性があると述べているのです。

 

現時点ではAppleが4月に15インチMacBook Airの発表イベントを開催するとは予測されておらず、またプレスリリースにて発表される可能性も低いと思われます。もしかすると、6月に開催されるWWDCにて発表されるのかもしれません。

 

現在のMacBookのラインナップでは14インチ/16インチMacBook Proと、13インチMacBook Airが販売されており、15インチMacBook Airはそのギャップを埋める製品になることが期待されています。大画面かつ廉価なMacBookの登場に、期待したいものです。

 

Source: MacRumors

ちょい小画面な「有機EL搭載MacBook Air」が開発中かも

Apple(アップル)が13.4インチの有機ELディスプレイを搭載した「MacBook Air」を開発しているとの情報を、ディスプレイ業界アナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏が報告しています。

↑NDQ / Shutterstock.comより

 

Young氏によれば、AppleのサプライヤーがMacBook Proに有機ELディスプレイが十分に提供できるようになるのは、2026年以降になるとのこと。一方で、早ければ2024年には現行モデルの13.6インチよりもすこし小さな、13.4インチの有機ディスプレイを搭載したMacBook Airが登場するとしているのです。

 

有機ELディスプレイは既存の液晶ディスプレイに対して、省電力でコントラスト比が高いというメリットがあります。一方で液晶ディスプレイにも、画面をより明るくしやすいという特徴があるのです。

 

また韓国電子新聞のThe Elecは、Samsung(サムスン)がMacBook ProやMacBook Air向けの有機ELディスプレイを用意しており、こちらにはより信頼性の高い「2スタック」の有機ELディスプレイパネルが搭載される可能性も示唆されています。

 

一方でYoung氏は、Appleが液晶ディスプレイを搭載した15インチMacBook Airを年内にも投入するだろうと予測しています。大画面モデルに有機ELディスプレイ搭載モデルの登場と、MacBook Airは近い将来に大きな進化を遂げそうです。

 

Source: MacRumors, 1, 2

噂の15インチMacBook Air、やはり4月に発売? 有名アナリストが強調

アップルが晩春から夏にかけて15インチの大型MacBook Airを発売するとの噂がありましたが、信頼性の高いディスプレイ専門アナリストが4月に発売される見込みだと異を唱えています。

↑MacBook Air

 

先月、ディスプレイ関連サプライチェーン調査会社DSCCのRoss Young氏は、アップルが15.5インチMacBook Air用ディスプレイパネルの生産を始めたと主張。その進行状況から考えて、新型MacBook Airは4月上旬に発売と予想していました

 

Young氏はiPad mini(第6世代)の画面サイズが8.3インチになると的中させるなど、未発表アップル製品のディスプレイ情報につき数々の実績があります。なお、大型MacBook Airの画面サイズは15インチと複数の情報源が述べているなか、Young氏だけが「15.5インチ」と主張している次第です。

 

が、今週初めにBloombergのMark Gurman記者は「初の15インチMacBook Air」が晩春から夏にかけて発表されると報道。たとえば6月のWWDC(世界開発者会議)で「M3」チップと一緒に登場するかもしれない、と仄めかしていました。

 

それを受けてYoung氏のフォロワーが「15インチMacBook Airは、前にあなたが保証したとおり4月発売ですか?」と質問。これにYoung氏は「そうです」と答え、4月発売説に自信があると強調したかっこうです。

 

M2チップ搭載の13インチMacBook Airは昨年6月のWWDCで発表され、翌7月に発売されていました。もしも新型の13インチ/15インチMacBook Airが4月に発売されるとすれば、少し早すぎる印象はありますが、もしかすると先に15インチ、数か月後に新型13インチという展開もあり得るのかもしれません。

 

また15インチモデルがM2チップを搭載するのか、それともM3チップとなるのかは、今のところ噂話が錯綜しています。有名アナリストMing-Chi Kuo氏はM2およびM2 Proのオプションもあり得ると述べていたことがありました。

 

ディスプレイが15インチになれば筐体やバッテリー容量も大きくなり、バッテリー駆動時間も伸びが期待できるはず。ますます屋外でも大活躍できる、優秀なモバイルノートPCとなりそうです。

 

Source:Ross Young(Twitter)
via:MacRumors

M3 MacBook Airは6月のWWDCまでにリリース?

Apple(アップル)が「M3」チップを搭載した「13/15インチMacBook Air」を今年6月のWWDCまでに発表するとの情報を、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

次期MacBook Airが今年4月に登場するという情報は、著名アナリストのMing-Chi Kuo(ミンチー・クオ)氏やディスプレイアナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏も報告しています。また同モデルでは、15インチの大画面モデルが登場するようです。

 

今回のGurman氏の報告によれば、次期MacBook Airではまず13インチモデルにM3チップが搭載される可能性が高いとのこと。一方で15インチモデルに関しては、M3が搭載される可能性と、「M2 Pro/M2 Max」が搭載される可能性の両方があるようです。なお、M3の上位モデルに相当する「M3 Pro/M3 Max」は2024年に登場するようです。

 

さらに、M3チップと有機ELディスプレイを搭載した「iPad Pro」が2024年前半に登場することも報告しています。さらに「早ければ2025年には、エキサイティングなMacのアップグレードがやってくる」とのこと。こちらはもしかすると、タッチ操作に対応し有機ELディスプレイを搭載したMacBookに相当するのかもしれません。

 

Source: Power On via 9to5Mac

4月登場と噂の15.5インチMacBook Airに期待されるいくつかの機能とは

アップルが今年4月に15インチの次期MacBook Airを投入すると、ディスプレイアナリストのRoss Young氏が報告。またそこで期待されるいくつかの機能の詳細をレポートしています。

↑WeDesing/Shutterstock.comより

 

次期MacBook Airに関しては、15.5インチサイズの製品が今年4月に投入されることを、Young氏が以前にも報告していました。この大画面MacBook Airは、すでに量産も開始されているようです。

 

Young氏によれば、次期MacBook Airでは15.5インチの「液晶ディスプレイ」が搭載されるとしています。iPhoneやiPadなどで導入がすすんでいる「有機ELディスプレイ」は、次期MacBook Airでは採用されないようです。プロセッサーに関しても、現行の13インチモデルと同じく「M2」が搭載されるとのこと。

 

次期MacBook Airでは、大容量バッテリーの搭載も期待されています。13インチMacBook Airのバッテリーは最大18時間駆動するので、15.5インチMacBook Airは20時間程度の使用が可能かもしれません。また通信規格では「Wi-Fi 6E」や「Bluetooth 5.3」といった、最新のものが採用されるようです。

 

このようにさまざまなアップデートが期待されている、15.5インチの次期MacBook Air。大画面のMacBookが「MacBook Pro」よりも安く買えるとすれば、かなり魅力的な選択肢となりそうです。

 

Source: MacRumors

15.5インチのMacBook Airが4月初旬にもやってくる?

15.5インチサイズの「MacBook Air」が4月初旬にも投入されるとの情報を、ディスプレイアナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏が報告しています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

現行モデルのMacBook Airは、13.3インチディスプレイを搭載しています。Young氏は以前にも、Appleが15.5インチのMacBook Airを2023年に投入すると報告していました。また15インチのMacBook Airの存在については、Bloomberg(ブルームバーグ)も報道しています。

 

今回のYoung氏の報告によれば、Appleは15.5インチのMacBook Airのディスプレイパネルの生産を今月から開始するとのこと。そして、製品は4月初旬に発売されると報告しているのです。

 

現時点では15.5インチのMacBook Airの詳細はわかっていませんが、おそらく現行モデルと同デザインで、プロセッサが刷新されることが期待されています。15.5インチといえば「MacBook Pro」の16インチとほぼ同サイズですが、MacBook Proと同程度のサイズかつ廉価に購入できるMacBook Airの登場に期待したいものです。

 

Source: Ross Young / Twitter via 9to5Mac

MacBook Airがさらに大きく? 15.5インチモデルが来春投入の噂

アップルが15.5インチの「MacBook Air」を2023年春に投入するとの情報を、ディスプレイアナリストのRoss Young氏が報告しています。

↑Art-Dolgov / Shutterstock.com

 

現在のMacBook Airは、13.3インチのRetinaディスプレイを搭載。過去には、11インチモデルもラインナップされていました。一方でアップルの大画面なノートパソコンとしては、現在は「16インチMacBook Pro」のみが販売されています。

 

ヤング氏によれば、15.5インチのMacBook Air用に設計されたパネルの生産が、2023年の第1四半期(1月〜3月)に開始されるとのこと。なおヤング氏は以前、次期MacBook Airとして15.2インチモデルが登場すると報告していました。

 

次期MacBook Airに関しては、フラットな本体エッジや大型のForce Touchトラックパッド、ファンクションキー付きのキーボード、MagSafe充電ポートなど、現行モデルの機能とデザインが引き継がれることが予測されています。さらにアップグレードされたスピーカーや、1080pカメラなどが搭載されるかもしれません。

 

またプロセッサーは現行モデルと同じく「M2」と、その上位バージョンとなる「M2 Pro」が用意される可能性があります。一方で上位モデルのMacBook Proに搭載されている、120Hz駆動のミニLEDディスプレイこと「ProMotion」技術は採用されない可能性があります。

 

現行モデルの16インチMacBook Proはかなり高額で、より廉価かつ大画面なモデルにたいする需要も多いはず。15.5インチMacBook Airは、そんな声にこたえることができるかもしれません。

 

Source: Ross Young / Twitter via MacRumors

2024年のMacBook Air/iPad Proに有機ELディスプレイがやってくる?

アップルが有機ELディスプレイを搭載した13インチMacBook Airや12.9インチ/11インチiPad Proを2024年に投入するとの予測を、ディスプレイ業界のコンサルタントことロス・ヤング氏が報告しています。

↑Pavel Heyets / Shutterstock.comより

 

有機ELは細かな素子が自己発光するタイプのディスプレイで、黒の深さやコントラスト比の高さが特徴。アップル製品ではiPhoneやApple Watchにて、有機ELディスプレイが採用されています。

 

ヤング氏は以前、アップルの有機ELディスプレイ搭載デバイスでは3機種とも赤、緑、青の2つの発光層を持つ「2スタック」の有機ELディスプレイとなり、輝度の向上と低消費電力化を実現すると報告していました。また、3機種ともディスプレイの高速駆動機能「ProMotion」に対応し、最大120Hzのリフレッシュレートを実現するとも伝えています。

 

一方で、有機ELディスプレイを搭載したMacやiPadは現時点では登場していません。2024年のMacBook AirやiPad Proに有機ELディスプレイが搭載されれば、表示品質やバッテリー駆動時間という面で、大きな進歩が期待できるかもしれません。

 

Source: Ross Young / Twitter via MacRumors

M2チップ搭載で「MacBook Air」が全面リニューアル! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は、AppleのノートPC「MacBook Air」をご紹介!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

【新型MacBook Air】 従来の「Pro」に並ぶ性能

私が紹介します!

編集部

松山葉南

本誌オーディオ・ビジュアル担当。ノートPCは取材時などの持ち運びに便利な軽量のモノを選びたい。

内蔵チップの進化に合わせてボディも進化しProと差別化(松山)

【ノートPC】

2022年7月発売

Apple

MacBook Air

16万4800円~(M2チップモデル)

新搭載のM2チップに合わせてソフトもハードも全面的に刷新。ボディにオールアルミニウムを採用し、1.24kgの軽量性と1.13cmの薄さを実現した。「Air」史上最大・最高輝度の13.6インチLiquid Retinaディスプレイを搭載。

 

↑M2チップモデルは8コアCPUと最大10コアのGPUを搭載。電力効率も向上しており、最大約18時間に渡りパフォーマンスを発揮する

 

ヒットアナリティクス

パフォーマンス重視でも選択肢となる性能に

初搭載のM2チップにより、いままでパフォーマンスを重視してProを選ばざるを得なかった人にとっても選択肢となるほどに進化を遂げた。インカメの画素数向上やボディの軽量化も特筆。マグネットでワイヤレス充電できるMagSafeが復活した点にも注目したい。

 

M2 MacBook Air、256GBモデルのSSD速度が遅いと判明。やはり512GB以上が買いかも

M2チップを搭載した新型MacBook Airは本日(15日)発売ですが、さっそく試用レビューが公開されました。先に貸し出された海外メディアによるものですが、ベースモデル(ストレージ256GB)のSSDアクセス速度が遅いと指摘されています。

↑Image:Apple

 

テックメディアThe Vergeが確認したところ、アップルは「256GB SSDのベンチマークは前世代と比較して違いを示すかもしれませんが、現実世界での運用ではM2ベースのシステムの性能はさらに高速です」との声明を出しています。

 

先月、やはりM2 13インチMacBook Pro(ストレージ256GB)も先代のM1モデルと比べて、SSDの読み込み速度が最大50%、書き込み速度が最大30%低下することが判明していました 。

 

なぜ遅くなったかといえば、M1モデルでは2つの128GBチップを使っていたのに対して、M2モデルでは1つの256GBチップに変更しているためです。もっとも512GB以上の構成では、複数のNANDチップを搭載しているため、これまで通りの速度が出せるようになっています。

 

アップルの声明が、実世界でのSSDの動作がベンチマークよりも速いと言っているのか、それともMac全体の性能について言及しているのかは不明です。ちなみにM2 13インチMacBook Proのベースモデルでは、実際に使ってみてもSSDの速度が遅いという結果が出ていました。

 

SSDの速度は仮想メモリーのスワップにも影響を与えるため、RAMが少ないモデルで多くのアプリを同時に使ったり、Webブラウザーのタブを大量に開いたりすると、全体の動作がモッサリする可能性もあります。そういう事態を避けたいのであれば、最低でも512GBのストレージ構成を選ぶことをおすすめします。

 

またThe Vergeは、M2 MacBook Airはファンレス設計のため、負荷が高くてCPU温度が上がりやすい作業をするとスロットリング(システムの破損を防ぐため、高温になると動作速度を下げるしくみ)が働いて性能が落ちることを報告しています。

 

とはいえ、Webを見たりSlackや電子メールを使ったりするぐらいでは差し支えはなく、M1モデルと同じぐらいバッテリー持ちがいいとのことです。8K動画やRAW写真を編集するなど重い作業をするつもりがなければ、M2 MacBook Airはいい相棒となりそうです。

Source:The Verge
via:MacRumors

M2搭載MacBook Airレビュー! 欲しくなる3つのポイントと注意点をチェック

アップルが約14年半ぶりにデザインを一新した「MacBook Air」を、7月15日に発売します。本機のどこが先進的で、ユーザーはどう快適さを感じられるのか? ファーストインプレッションをレポートします。

↑約14年半ぶりにデザインを一新した2022年モデルのMacBook Air

 

大きく変わった新デザインはスタイリッシュ&実用的

MacBook AirはアップルのモバイルPCの中で最も薄く・軽量で、ポータビリティの高さが特徴のシリーズです。ビジネスパーソンからクリエイター、学生にまで、MacBookシリーズのエントリーモデルとして広く親しまれてきました。

 

見た目も特徴的で、アップルが2008年に発売した最初のモデル以来、MacBook Airは本体のパネルを閉じた状態で、先端に向かって形状がシャープになる「ウェッジシェイプデザイン」を受け継いできました。

 

ですが、新しいMacBook Airはデザインが大胆に変更されています。パネルを閉じた状態で、全体の厚さが均一に1.13cmとなるフラットデザインを採用。新たなトレードマークとしており、2020年に発売されたM1搭載MacBook Airと持ち比べてみると、薄さを実感できます。

↑全体が均一に薄いフラットデザインになりました

 

また、質量は50gほど軽くなりました。ただ、こちらはすぐに気が付く変化ではありません。

↑新旧モデルのMacBook Airを並べてみるとデザインの違いがよくわかります

 

↑新色の「ミッドナイト」。光のあたり方によって青みが強く映えます

 

ディスプレイのサイズも、M1搭載MacBook Airに比べてわずかに大きくなりました。13.6インチのLiquid Retinaディスプレイは、画面上部中央を切り欠いてカメラユニットなどを載せたデザインとしています。

 

カメラユニットの左右にmacOSやアプリのメニューが表示されるので、たとえばExcelのスプレッドシートやWebブラウザーなど、アプリケーションのコンテンツ情報が従来よりも少し多めに表示できます。

 

動画を再生するとカメラユニットの左右部分は画面が暗くなりますが、切り欠きの部分が煩わしく感じられることはありません。ここが同じ切り欠きを持つオールスクリーンデザイン搭載のiPhone 13シリーズとの違いです。

↑トップフレームのギリギリのところにメニューバーが表示されるので、Excelのスプレッドシートなどのコンテンツを画面上に広く展開できます

 

Magic KeyboardはM1搭載MacBook Airと同じシザー構造です。タイピングの手応えは、新しいMacBook Airの方が、わずかにキーストロークが浅くなったようですが、長時間タイピングしても大きく差を感じることはありません。

 

見どころは、ファンクションキーとTouch IDを内蔵する電源キーがフルハイトサイズになったことでしょう。また、各キーが大きめなので、スムーズにタイピングできる安心感があります。

↑フルハイトの大きさになったファンクションとTouch IDを搭載する電源キー

 

新しいMacBook Airに「買い換えたくなる3つのポイント」

筆者はふだん、M1搭載MacBook Airを仕事のメインにしていますが、新しいMacBook Airを試用したところ、以下3つの点から買い換えたくなっています。

 

ひとつは電源ケーブルのコネクターにMagSafeが採用されたことです。マグネットで着脱するコネクターなので、うっかりケーブルに足をひっかけて本体を壊す心配から解放されます。

 

さらに、MagSafeで給電・充電をしながらでも2つのUSB-Cポートがフリーになるので、USBアクセサリーをつないだり、iPhoneやApple Watchの充電に使えたりするところもすごく便利です。

↑電源にMagSafeコネクターが復活したおかげで、2基のUSB-Cポートがほかの用途に使えるようになります

 

もうひとつは、先にも触れたとおり、画面の表示領域が広くなったこと。いつものテキストタイピングや写真の加工編集がより楽に感じられます。Apple TV+やNetflixの動画視聴もすこぶる快適です。

 

最後は、新しい4スピーカーサウンドシステムです。サウンドの切れ味が鋭く、クリアになりました。音像定位も明瞭になっているので、音楽コンテンツのボーカル、映画のダイアローグ(セリフ)がキリッと冴え渡って聞こえます。空間オーディオのコンテンツも、内蔵スピーカーで聞くと音場の立体感がとても豊かに感じられました。

 

新しいMacBook Airならば、自宅で音楽や映画を楽しむ際にはヘッドホンやイヤホンを使わずに内蔵スピーカーで聴きたくなると思います。

↑空間オーディオに対応するApple TV+のオリジナルコンテンツも、MacBook Airの内蔵スピーカーにより立体的なサウンドを楽しめます

 

購入検討前に真剣に吟味したいポイントは?

デザインの一新や、使ってみるとわかるポイントなど、新しいMacBook Air には多くの魅力があります。一方で気を付けるべき点もあります。新規に購入、あるいは旧モデルからの買い換えなどで吟味されている方のために、筆者が比較検討の際に気を付けるべきと考えるポイントにも触れたいと思います。

 

まずは価格です。MacBookシリーズの中で、「Air」は最も安価に買えるマシンであることからエントリーモデルとして親しまれてきました。今度の新しいMacBook Airは基本構成モデルの価格が16万4800円(税込)からとなり、M1搭載MacBook Airから3万円高くなっています。

 

続いてバッテリーの持続性能。新しいMacBook Air は、M1搭載MacBook Airと同じ約18時間の連続使用に対応しています。実際に使ってみると、フル充電の状態から、途中休ませながら使えば1日以上は追加でチャージをしなくてもバッテリーが持ちました。

 

また、新しいMacBook Airの内蔵バッテリーは高速充電にも対応しています。ただしパッケージに付属するUSB-C電源アダプターでは高速充電ができないため、別途67W以上のアダプターを買いそろえる必要があります。ここは注意したいところ。

↑MacBook Airに同梱される電源ケーブル。10コアGPU搭載/512GBストレージを選択した場合には「デュアルUSB-Cポート搭載35Wコンパクト電源アダプタ」が付属します

 

もうひとつは、ビデオ通話などに使う機会も多くあるFaceTime HDカメラ。ここはイメージセンサーの解像度が720pから1080pに向上しています。ただ、筆者がFaceTimeやZoomなどのアプリケーションで試してみた限りでは、カメラ映像の解像感が劇的に向上する感じはありませんでした。

 

とはいえ、太陽の光が強く当たる部分など、映像の明部の白飛びは、新しいM2チップに統合されている画像信号プロセッサーが巧みに抑えて、バランスの良い画質に整えてくれます。

 

また、とてもスリムなデザインが魅力的であることについては冒頭でお伝えしましたが、このボディの薄さを損なわない本体ケース/プロテクターを見つけることは発売当初困難かもしれません。筆者はMacBookに細かな傷が付くのが嫌なのでプロテクターを使う派なのですが、もし新しいMacBook Airに買い換えたらスリーブタイプのケースに乗り換えるしかないと考えています。

 

最後に、MacBookのパネルにiPhoneを合体させて、FaceTime HDカメラのように使える、macOS Venturaの新機能「連係カメラ」を利用するときに、新しいMacBook Airだとパネル側に負担がかからないか若干心配です。

↑iPhoneをMacの外付けカメラのように使える「連係カメラ」。極薄のMacBook AirのパネルにもiPhoneをしっかりと装着できるアダプターが発売されることを期待しましょう

 

アップルはMacBookの本体を十分頑丈に作っているから心配無用だと思いますが、この機能の使い勝手はまた試せる機会が訪れたときに報告します。

 

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M2搭載MacBook Airは7月8日に予約開始、15日に発売の噂

M2チップを搭載した新型13インチMacBook ProとMacBook Airは、6月のWWDC 2022(世界開発者会議)で同時に発表されました。このうちMacBook Proは24日に発売されたものの、MacBook Airは「7月発売」以上の情報は出していません。

Image:Apple

 

しかし米アップル関連情報サイトMacRumorsが「小売店関係者から得た情報」として、M1搭載MacBook Airが7月15日(米現地時間)から発売される予定だと報じています。

 

新型MacBook Airはプロセッサのほかデザインも一新されており、以前の本体手前が薄くなるくさび型から14/16インチMacBook Proに似た箱っぽい形に変わっており、薄くて(ほんの少し)軽くなっています。M2チップのおかげでPhotoshopのようなアプリでのフィルタやエフェクトの適用は最大20%速くなり、最大18時間のビデオ再生ができるバッテリー持ちが謳われています

 

MacRumorsによれば、発売は今月15日で、予約受付は8日から始まる見込みだそうです。

 

新型MacBook Airは16万4800円(税込/以下同)~で、最上位構成は34万8800円です。従来のM1搭載MacBook Airも並行して販売中ですが、円安の影響のためか、以前の11万5280円~から13万4800円~と2万円近く値上げされています。前モデルの割高感が出てきた分、新型モデルは割安に感じるかもしれません。

 

Source:MacRumors

新MacBook Airは歴代で最も使い勝手がいいかも、アップル「WWDC」現地取材レポート

アップルが今年も世界開発者会議「WWDC」を開催。初日の基調講演はカリフォルニア州クパチーノに構える本社「Apple Park」に、総勢1300人を超えるデベロッパーとジャーナリストを集めて、リアルとオンライン配信によるハイブリッド形式のイベントとなりました。

 

筆者もジャーナリストのひとりとして現地に足を運び、M2チップを搭載する新しいMacBook Airに触れてきました。

↑秋に発売を迎えるであろうアップルの新しいデバイスにも深く関連する、OSの新機能とサービスがWWDCで発表されました

 

異例の野外ステージ開催となった2022年のWWDC

イベントはWWDCの基調講演としては異例となる野外ステージで開催されました。大勢の来場者が集う場所での感染症対策も兼ねていたのだと思います。筆者は今回初のWWDC現地取材となりましたが、長年イベントを取材してきたジャーナリストの各氏は「Apple Parkの中で開催されるイベントも初めて」なのだと、目を輝かせながら話していました。

↑クパチーノの本社Apple Parkに1300人を超えるデベロッパーとジャーナリストを初めて招き入れて、WWDCが開催されました

 

↑発表イベントの開催直前。興奮のあまり弾ける筆者

 

午前中からカリフォルニアの強い陽射しが照りつけた基調講演のステージに、“生の”ティム・クックCEOが久しぶりに登壇すると客席から大きな歓声が上がりました。

 

WWDCのテーマは、世界中から集まるデベロッパーたちにアップルの次期OSのイノベーションを伝え、秋以降の正式リリースに向けて、iPhoneやMacといったハードウェアの魅力を高めるアプリケーションやサービスを一緒に開発してもらうためのアイデアを共有することです。

 

今年は初日のイベントを除き、すべての開発者向けセッションがオンライン配信で実施されました。平時であればWWDCは、デベロッパー同士が顔を合わせて情報を交換したり、互いに共同開発を呼びかけて仲間になったりといった出会いと交流の場にもなります。

 

WWDCの基調講演、ならびに開発者向けのセッションはすべてオンラインから無料で観ることができます。Macやアップルデバイスのユーザーであれば「Apple Developer」アプリから動画をトピックごとに、条件を指定して探せるので便利です。

 

たとえばiPhoneやiPadで楽しむARアプリの開発ツールについて、最新の開発Kitの発表動画を見ながら、アップルのARデバイスの将来を予想するのも楽しいと思います。

↑WWDC22で発表されたOSやプラットフォームの新しい技術は、WWDCのオンラインセッションとして無料で視聴できます

 

カスタマイズしまくれるiOS 16

基調講演ではiOS、iPadOS、macOS、watchOSの進化がハイライトされました。各OSは秋に正式リリースを予定しています。通常であれば新OSの配信開始とほぼ同時期に、新しいハードウェアも発売を迎えることが多いです。

 

ただ、今年は一足早くアップルが独自に設計するシステム・オン・チップ(SoC)「M2」を搭載するMacBook Air、13インチのMacBook ProがWWDCで発表されました。それぞれ7月からの販売を予定しています。

 

次期OSについては発表の日に本誌で詳細が紹介されているので、ここでそれを繰り返すことはしません。注目したいポイントを簡単に触れたいと思います。

 

iOS 16のメインテーマは「パーソナライゼーション」です。これまでユーザーは壁紙を選ぶことぐらいしか手出しができなかった「ロック画面」で、日時表示のフォントを変えたり、カレンダーのイベント、バッテリー残量やアクティビティリングの進捗などの情報表示を「ウィジェット」として配置したりできるようになります。

↑iOS 16ではロック画面のパーソナライゼーションが自由自在にできるようになります

 

ほかにも「ライブアクティビティ」がロック画面の下側に表示されます。スポーツの試合の途中経過、フードデリバリーの配達状況などリアルタイムにアップデートされる情報が見られる通知機能です。ウィジェットと合わせて、今後は外部のデベロッパーから対応するアプリやサービスが続々とリリースされることが予想できます。

↑スポーツの試合の経過、フードデリバリーの配達状況などリアルタイムに更新される情報をロック画面に表示する新機能「ライブアクティビティ」

 

Macの操作感に近づくiPad

iPadOS 16は新しく追加するユーザーインターフェイスである「ステージマネージャ」により、使い勝手がよりMacに近づきます。これまでのiPadはひとつのアプリを全画面表示にして使うか、Split Viewで画面を2つに分割して2つのアプリを同時に動かすか、またはSlide Overを組み合わせて別に立ち上げたアプリの画面を重ねて使うかなどの、マルチタスキング体験を提供していました。

 

ステージマネージャでは、メイン画面に複数のアプリを立ち上げて、ウィンドウのサイズを自由に変えることができるようになります。使わないアプリは画面の左側に並べて、必要なときに選択するとメイン画面のアプリと素早く切り替わります。

↑iPadOS 16の新機能である「ステージマネージャ」は、iPadの画面に4つのメインで作業するアプリを表示しながら、ケーブルで接続する外部ディスプレイにも同時に画面を出力、最大4つのメインアプリによるマルチタスキング体験を可能にします。なお、ステージマネージャはM1チップを搭載するiPad Pro、iPad Airに対応

 

Apple Watchに新スポーツタイプの予感

watchOS 9にも新しい文字盤が追加されます。中にはデザインやカラーがとてもポップな文字盤もあります。同時にOSのワークアウトをユーザーの好みに合わせてカスタマイズしたり、ランニングフォームをチェックできたりする機能も加わります。このことから、秋には“スポーツ推し”でカジュアルなルックスの「Apple Watch Sport Edition」的な新シリーズが出てくるのではないかと筆者は楽しみにしています。

↑カジュアルなデザインもそろうwatchOS 9の新しい文字盤

 

ヘルスケア系の機能は、睡眠の深さや質を判定できる「睡眠ステージ」が新たに追加。またApple Watch Series 7が搭載するQWERTY配列のキーボードが日本語入力をサポートします。iPhoneを持たずにCellularモデルのApple Watchだけを身に着けて外出する際にも、メールやメッセージに対してより複雑な応答が可能になるでしょう。

 

MacとiPhoneが合体!

macOS Venturaのプレゼンテーションの中で、WWDCの会場が最も沸いた新機能が「Continuity Camera=連係カメラ」でした。MacにiPhoneを合体して、iPhoneをWebカメラとして使う機能です。

 

コロナ禍の中でオンラインミーティングや、離れた場所にいる家族・友だちとのコミュニケーションにビデオ通話アプリを使い、その重要性を実感したという方も多いはずです。その中で、ビデオ通話に使うパソコンやタブレットの内蔵カメラが低画質だと、互いに相手の表情がよくわからずストレスを感じてしまいます。

↑iPhoneをMacに接続して、Webカメラとして使えるようになる「連係カメラ」

 

これに対して、連係カメラは動作環境に制限があるものの、対応するiPhoneとMacが手元にあれば、最新のMacに匹敵する高精細な映像をビデオ通話の相手に届けられるようになります。

 

満足度の高い新MacBook Air。M2チップのパフォーマンスに期待

WWDCで発表されたMacBook Airの実機にも触れてきました。ファーストインプレッションを報告します。

 

MacBook Airは誕生以来、本体を閉じたときに先端側に向かってスリムな形状になる“くさび形”のウェッジシェイプデザインを採用し続けてきました。ですが、新しいMacBook Airはデザインを一新。フラットでシャープな出で立ちとしました。

 

カラーバリエーションには従来のシルバーとスペースグレイに加えて、ミッドナイトとスターライトを加えました。

↑M2チップを搭載する新しいMacBook Air

 

↑ミッドナイトは光のあたり方で深いブルーにも見えます

 

アップルが新たに設計した独自のSoCであるM2チップはパフォーマンスと省電力性能を同時に高めています。1日中持続するバッテリー性能により、モバイルPCとして歴代のMacBook Airを超える快適な使い勝手を発揮してくれそうです。

 

また、プロフェッショナルグレードの動画ファイルの処理も素早くこなすパワフルなメディアエンジンを追加しているので、動画の編集やアップロードなどの作業を移動しながらこなすためのワークステーションとしても頼もしいツールになりそうです。

 

ディスプレイには、表示領域を画面の隅にまで拡大した13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載するほか、内蔵スピーカーや3.5mmヘッドホンジャックからの出力もパワーアップしています。エンターテインメント用のモバイルPCとしてもMacBook Airはとても魅力的です。

 

【MacBook Airフォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

いろいろな進化を遂げたことで、M1チップを搭載するMacBook Airよりも標準仕様モデルの比較で3万円ほど高くなっています。新機種の発売後もM1搭載モデルは併売されるので、予算と必要な機能を、時間をかけて吟味しながら自分に合うマシンを選ぶと良いでしょう。

↑MacBook Airのタッチ&トライが実施されたApple Park内の施設「Steve Jobs Theater」

 

↑ティム・クックCEOもタッチ&トライのイベント会場に訪れました

 

久しぶりの米国取材。事前準備で大変だったこと

今回筆者はジャーナリストとして初めてアップルが米国で開催するイベントに参加して、とても充実した時間を過ごすことができました。

 

海外出張は2020年1月に米国ラスベガスで開催されたCESを訪れて以来だったので、感染症対策も含めて、旅の準備はいつもよりも入念に行いました。海外渡航に必要とされる準備と、再び日本に入国するための条件などは、特に感染症対策の周辺に日々アップデートがあります。加えて渡航する地域によっても条件は変わるため、渡航の時期に合わせた準備が求められます。

 

現地滞在中は感染対策に気を配りながら過ごしていれば大丈夫だと思いますが、日本に戻る際の準備が少し大変です。

 

米国への渡航に関しては、2022年6月1日から日本の水際対策措置が変更され、年初に比べて日本入国時の条件が大幅に緩和されました。それでもなお、筆者が本稿を書いている現時点もすべての帰国者・入国者には、米国からの出国前72時間以内の検査と陰性証明書の提出が義務付けられています。

 

特に日本の厚生労働省・検疫所が求める有効な検査と証明書の発行に対応できる現地のクリニックを見つけて、出発前に足を運ぶことが大変です。日本を発つ前にクリニックの目星を付けて、検査の予約などを済ませておけば負担が減らせると思います。

 

また、現地での買い物は、昨今の円安ドル高のあおりを受けてつい尻込みしてしまいました。ただWWDCの期間中だけにApple Park最寄りのApple Storeで販売される限定Tシャツはしっかりとゲットできたので本望です。

↑Apple Parkに隣接するビジターセンターにもApple Storeのプレミアムストアがあります

 

↑2022年WWDCの限定デザインのTシャツをゲット!

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

M2チップ搭載MacBook、どちらも「外付けディスプレイは1枚だけ」の制限あり…

アップルは本日、第2世代Appleシリコン「M2」を搭載したMacBook Airと13インチMacBook Proの新モデルを発表しました。そこで気になるのが「接続できる外付けディスプレイは増えているか?」という点でしたが、M1搭載モデルに続いてまたしても「1台だけ」であることが明らかとなりました。

Apple

 

アップルの公式サイトに掲載された技術仕様によると、どちらの新モデルも「1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz」とのことです。先代のM1搭載モデルから、この仕様は全く変わっていません

 

ちなみに、より高価な14インチ/16インチMacBook Proでは、M1 Proチップ版で最大2台、M1 Maxチップ版で最大4台の外部ディスプレイが正式にサポートされています。

 

前モデルでも一応は抜け道があり、DisplayLinkソフトウェアとDisplayLink認定ディスプレイアダプタ(外部ドック経由)により最大5台の外付けディスプレイに表示できることが分かっています。それぞれの解像度度を4K~1080pまで混在させる工夫は必要ですが(USB-C1本で接続のため、ビデオ信号の帯域幅に限りがある)この回避策は新モデルでも変わりないと思われます。

 

また、繋ぐだけで簡単に3台の外付けディスプレイに表示できる「Anker 563 USB-Cドック」などサードパーティ製アクセサリーも発売されています。やはり持ち運びやすさに重きを置いたMacBookモデルでは妥協が必要で、それ以上の多くの画面が使いたければ上位モデルを買うしかなさそうです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

WWDC22で新型MacBook Air発表、新デザインにM2チップ、MagSafe…これは買い時か

米アップルは開発者向け会議「WWDC22」にて、「新型MacBook Air」を発表しました。本体デザインからプロセッサーまでを一新した、まさにフルモデルチェンジとなっています。

↑アップルより

 

↑アップルより

 

新型MacBook Airの最大の変更点は、デザインを完全に刷新したこと。本体はよりフラットな形状となり、薄さ11.3mmで重量2.7ポンド(約1.24kg)と、従来モデルから体積を20%も削減。本体カラーとしてはシルバー、スペースグレイ、スターライト、ミッドナイトがラインナップされています。

 

プロセッサーは新型の「M2チップ」を採用。「M1チップ」とくらべ、Adobe Photoshopを使用するような画像フィルターとエフェクトで20%高速化されています。また、米インテルのプロセッサーを搭載したMacBook Airからは5倍の性能向上です。さらに、本体はファンレスの静音設計となっています。

 

ディスプレイには13.6インチのLiquid Retinaディスプレイを搭載。最大500ニトの明るさを実現しています。またフロントカメラを「ノッチ」に収めることで、ベゼルが狭くなりました。このフロントカメラも、2倍の解像度と低照度性能を持つ新しい1080pカメラに刷新されています。

 

音質まわりでは、4スピーカーと3つのマイクアレイが、キーボードとディスプレイ間に統合。そのキーボードには引き続き、指紋認証機能「Touch ID」が搭載されています。本体側面には、マグネット式の充電ポート「MagSafe」を採用。そのほかの外部ポートはThunderboltを2個と、イヤホンジャックを備えています。

 

バッテリー駆動時間としては、ビデオ再生なら最大18時間が可能。また2個のUSB-Cポートを備えたコンパクトな電源アダプターも登場しました。このうち、67Wの電源アダプターを利用した場合、30分で50%まで急速充電できます。

 

M2チップ搭載の新型MacBook Airの価格は16万4800円(税込)からで、来月より販売を開始。一方で、M1チップ搭載のMacBook Ariも13万4800円(税込)にて販売が続けられます。

 

Source: MacRumors

うわさの「M2」搭載MacBook Air、いよいよ6月に正式発表される可能性が高まる

あと1週間ほどでアップルの開発者会議WWDC 2022が開催予定ですが、その場では次期「iOS 16」や「iPadOS 16」、「watchOS 9」や「macOS 13」(以上、すべて仮称)などソフトウェアのほか、ハードウェアの新製品が発表される可能性もあります。

 

その中で最も有力な候補は、噂の「デザインが一新されたMacBook Air」だという予想が報じられています。

 

アップルの内部情報に詳しいBloombergのMark Gurman記者は、ニュースレター「Power On」最新号にてWWDCで発表される数々のソフトウェアやハードウェアの予想を述べています。そのうちソフトウェアの情報には、「iPhone 14 Proでの常時表示が可能になるかも」が含まれていました。

 

さてハードウェア新製品については、まずAR/VRヘッドセットは開発が「全力で前進している」ものの、来週(WWDCでは)「開発者や消費者向けの本格的なプレゼンテーション」は期待しにくいそうです。この製品は先日「アップルの取締役会でデモが行われた」との報道もあったほか、そのOSらしき「realityOS」の商標登録も見つかっていましたが、少なくとも試作品などのお披露目はなさそうです。

 

Gurman氏によれば、今年のWWDCで何らかのハードウェア新製品が発表されるなら、Mac関連の可能性が高いそうです。それが「M2チップを搭載した次期MacBook Air」というわけです。

 

M2 MacBook Airは「中国での新型コロナ関連のロックダウンによりサプライチェーンが逼迫したことが事態を複雑にしている」ものの、「アップルの従業員が次世代MacBook Airで自社アプリをますます使うようになっている」ことが発売が近づいているサインだ、と述べられています。

 

まもなく新型MacBook Airが発表されることは、有名アナリストMing-Chi Kuo氏も同意しています。ただし「iPhone 14 Pro」用のA16(仮)プロセッサーがA15とあまり性能に差が無いように、こちらのチップも「同じ技術的な限界」に直面しているため、大きな進歩は期待できないと付け加えられています

 

もともとMacBook Airはすごい高性能を求められていないため、デザインが洗練されて少しでも処理スピードが速く、バッテリー持ちが良くなれば、何の問題もないのかもしれません。とはいえ、MacBook Airは「値段の割にはサクサク動作」が人気の機種だけに、円安を反映して値段が爆上がりしないよう祈りたいところです。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors

2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

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【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

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【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

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【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

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【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

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【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。

新型MacBook Pro/Airの性能を比較! 何が一緒で何が違うかすぐわかります

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここで発表された新製品は、13インチのMacBook Pro/AirとMac miniでした。この記事では、それらのスペックを比較し、何が一緒で何が違うのかをまとめていきます。

 

新型MacBook Pro/Airの主な違い

・GPUのコア数

新開発のAppleシリコン・M1を搭載していることは一緒ですが、グラフィック性能を司るGPUのコア数が微妙に異なります。MacBook Proは全モデルが8コアのGPUを搭載するのに対し、Airは7コア・8コアのモデルが存在します。なお、CPU、ニューラルエンジンのコア数に差異はありません。

 

・電源とバッテリー

バッテリー容量と最大連続稼働時間は、Proが58.2Wh/20時間、Airが49.9Wh/18時間となっています。なお、連続稼働時間は従来モデルから格段にパワーアップしており、Proに至っては2倍にまで伸びました。

 

・Touch Barの搭載

MacBook Proのみ、Touch Barを搭載します。

 

・厚みと重量

厚みはProが1.56cm、Airが0.41~1.61cm。重量はProが1.4kg、Airが1.29kgです。

 

・オーディオ

Proがハイダイナミックレンジステレオスピーカーを搭載しているのに対し、Airはステレオスピーカーです。マイクの質もProのほうが高く「スタジオ品質」とAppleからアナウンスされています。

 

・価格

Proが14万8280円、Airが11万5280円(それぞれ税込)。3万円近い開きがあります。

 

新型MacBook Pro/Airの主な一致点

 

・CPU、ニューラルエンジンのコア数

Appleシリコン・M1のCPUは8コア、ニューラルエンジンは16コアで、Pro、Airで共通です。なお、前述のとおりGPUのコア数にのみ違いがあります。

 

・ストレージ、ユニファイドメモリのバリエーション

ストレージは、256GB、512GB、1TB、2TBのSSD、ユニファイドメモリは8GB、16GBのバリエーションから選択できます。

 

・画面サイズ

M1チップを搭載した新型MacBook Pro/Airの画面サイズは、ともに13.3インチのみ。現時点で、16インチのMacBook ProはIntel製CPUを搭載したモデルのみの販売です。なお、画面の解像度は、2560×1600ピクセルで同じですが、輝度はProが500ニト、Airが400ニトでそれぞれ異なっています。

 

・認証

トラックパッドを使用したTouch IDによる認証は、従来と同様です。

 

・ポートの種類と数

Thunderbolt/USB 4ポートを2つ搭載します。従来品ではThunderbolt 3(USB-C)ポートなどを搭載していましたが、今回進化がありました。

 

新型Mac miniは、Proと同様の処理性能

また、今回同時に発表された小型デスクトップPCのMac miniも、Proと同様の処理性能を持っています。

 

M1チップに内蔵されるCPU・GPU・ニューラルエンジンのコア数は同じながら、価格は8万80円で、MacBook Proと比較すればかなり割安です。モニターを別に買わなければならないなど差異はありますが、据え置きで使用するのであれば、優秀な選択肢になりそうです。

※記事内の価格はすべて税込です

新型MacBook Airが“M1”チップ搭載! 何が変わったか細かにチェック

Appleのオンラインによる新製品発表会「Apple Event」が、日本時間11月11日午前3時から開催されました。こちらの記事では、SoCチップ「Apple M1」を搭載してリニューアルした「MacBook Air」の新モデルについての情報をお届けします。

 

MacBook Airは、これまでの薄くて軽いウェッジ型デザインを維持しつつ、省電力なM1チップと最新OS「Big Sur」により、ファンレス仕様に進化していることが特徴。パワーが必要なアプリを動かしても、音を気にせず静かなまま使用できます。

 

M1チップによって変わったコト

M1チップに内包された8コアCPUは、一世代前のモデル(1.2GHzクアッドコアIntel Core i7搭載MacBook Air量産モデル)に比べ、最大3.5倍の処理速度を実現。また、8コアGPU(※)は前モデル(Intel Iris Plus Graphicsを装備した1.2GHzクアッドコアIntel Core i7搭載MacBook Air量産モデル)比で最大5倍のグラフィック処理速度となっています。さらに、16コアのNeural Engineにより最大9倍速い機械学習も可能に。

※:SSD 256GBモデルは7コアGPU

 

↑M1チップにより画像編集、動画の書き出しが驚くほどスピーディーに

 

↑GPU性能の向上は、Lightroomでの画像編集をよりパワフルに

 

↑16コアにより機械学習のワークフローが前世代より9倍速く

 

バッテリー時間もぐんと向上!

また、M1チップの優れた省電力性により、バッテリー駆動時間は前モデルから約6時間延びて、MacBook Air史上最長となる最大18時間を実現しています。

↑最大15時間のネット通信、最大18時間のビデオ再生が可能

 

ディスプレイは2560×1600ピクセル解像度の13.3インチRetinaディスプレイを採用。P3広色域の採用により、sRGB比で25%多い色を表現できます。

 

 

Magic Keyboardはシザー構造を改良し、タイピングがより快適に。感圧タッチトラックパッドも備えており、スワイプやピンチなどのタッチ操作がスムーズに行えます。また、指紋認証システム「Touch ID」を備えており、ロックの解除やアプリの購入処理などもワンタッチで行えます。

 

 

量販モデルは、ストレージ容量をSSD 256GBとSSD 512GBから選択可能。メモリはいずれもSoCに内包された8GBユニファイドメモリ。価格は256GBが10万4800円、512GBモデルが12万9800円(いずれも税別)となっています。カスタマイズによりメモリやストレージを追加することも可能(メモリ最大16GB、ストレージ最大2TBまで)。11月17日より販売開始となります。

 

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