新型「MacBook Pro」がデビュー! M4搭載で最大24時間も駆動

アップルは、「M4」チップを搭載した新型「14インチ/16インチMacBook Pro」を発表しました。

↑新型MacBook Pro(画像提供/アップル)

 

新型MacBook Proには、M4を搭載した14インチMacBook Proと、「M4 Pro/Max」を搭載した14インチ/16インチMacBook Proが存在します。M4は10コアCPU/10コアGPUと最大32GBのRAMを搭載するのに対し、M4 Pro/Maxは最大16コアCPU/最大40コアGPUと最大128GBのRAMを備えています。新型モデルは前世代から大幅にパワーアップしただけでなく、最大24時間のバッテリー駆動時間を実現しました。

 

「Liquid Retina XDR」ディスプレイは最大1000ニトの輝度にパワーアップし、画面上部には1200万画素のセンターフレームカメラを搭載。M4 Pro/Max搭載モデルには、Thunderbolt 5ポートが用意されています。さらに、全モデルで「Nano-textureディスプレイ」が選択可能。人工知能機能「Apple Intelligence」にも対応しています。色は全モデルでシルバーとスペースブラックのどちらかを選択可能。

 

海外メディアのThe Vergeは新型MacBook Proについて、「エントリーモデルの14インチMacBook Proは『Pro』ブランドに少しだけ値するようになり、追加のUSBポートが気分を盛り上げてくれる」と評価しています。

 

M4 14インチMacBook Proの価格は24万8000円〜、M4 Pro/Max 14インチMacBook Proは32万8800円〜、M4 Pro/Max 16インチMacBook Proは39万8800円〜。予約注文は始まっており、販売は11月8日から開始されます。

 

Source: アップル

M3搭載の新型MacBook Pro発表! スペースブラックがめちゃかっこいい

↑アップルより

 

アップルは新型の14インチ「MacBook Pro」および16インチMacBook Proを発表しました。

↑アップルより

 

今回登場したMacBook Proの最大の特徴は、新型プロセッサー「M3」「M3 Pro」「M3 Max」を搭載したことです。これにより、CPUやGPUのパフォーマンスが大幅に向上。GPUはハードウェアレイトレーシングに対応し、リッチなゲーム体験が可能になりました。さらに、最大8TBのストレージや128GBのメモリーが選択可能で、バッテリー駆動時間も最大22時間が確保されています。なお、M3搭載モデルは14インチMacBook Proにのみ用意され、M3 ProおよびM3 Max搭載モデルは14インチ/16インチから選べます。

 

ディスプレイには、美しいLiquid Retina XDRを搭載。4台の外部ディスプレイを接続することも可能です。本体には6基スピーカーや、指紋認証が可能なMagic Keyboard、Thunderbolt 4ポート、MagSafe 3充電コネクターを搭載しています。

 

そして、M3 Pro/M3 Maxを搭載した14インチ/16インチMacBook Proでは、新色「スペースブラック」が選択可能。従来の「スペースグレイ」よりも、ずっとダークなブラックカラーが採用されています。

 

14インチMacBook Proは24万8800円(税込)から、16インチMacBook Proは39万8800円(税込)からで、本日より注文が可能。M3/M3 Pro搭載モデルは来週から、M3 Max搭載モデルは11月後半から出荷が開始されます。M3チップへの刷新も魅力的ですが、新型MacBook Proで最も目を引くのは新色のスペースブラックの投入となるのかもしれません。

 

Source: Apple

本当? 省エネな次期MacBook Proが年内投入の噂

省電力ディスプレイを搭載した「14インチ/16インチ次期MacBook Pro」が年内に発売されるとの情報を、台湾紙のDigiTimesが報じています。

↑Dohma48 / Shutterstock.comより

 

報道によれば、次期MacBook Proでは従来よりも10%明るい「miniLEDディスプレイ」が搭載されるとのこと。miniLEDディスプレイとは小さなLEDをバックライトに利用する技術で、これにより次期MacBook Proでは電力効率の向上と、バッテリー寿命の延長が可能になるというのです。

 

次期MacBook Proにおけるディスプレイ技術の進化には期待したいものの、年内に登場するという報道には若干疑問符がつきます。Apple(アップル)は恒例、新型のMチップをまずMacBook AirやMac mini、iMacなどに導入し、その後に上位モデルの「Pro/Maxチップ」を搭載したMacBook Proを投入してきました。まだ「M3」チップを搭載したMacBook Airなどが登場していない段階で、次期MacBook Proが登場するというのはいささか早すぎる気もします。

 

一方でBloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者は、「M3 Pro/Max」チップを搭載した次期MacBook Proが2024年半ばまでには登場するだろうと報告しています。M3 Pro/Maxチップを搭載したMacの登場時期としては、こちらの方が有り得そうな話です。

 

さらに海外メディアのMacRumorsはAppleの下取情報をもとに、今月中にも次期Macが投入されると報告しています。おそらく、まずM3チップを搭載したMacBook AirやMac miniが登場してから、来年にM3 Pro/Maxを搭載した次期MacBook Proが登場する可能性のほうが高いのかもしれません。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

M3搭載MacBook ProやMac miniは来年におあずけ?

「M3」チップを搭載した「次期MacBook Pro」や「次期Mac mini」の投入が来年になることを、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑MacRumorsより

 

Appleは現行モデルのMacに、独自開発した「M2」シリーズのチップを搭載しています。また先日には、M3チップを搭載した「次期13インチMacBook Air」や「次期13インチMacBook Pro」、そして「次期iMac」が今年10月にも投入されると報告していました。

 

今回の報道では、M3を搭載した次期MacBook Proは2024年半ばまでに、そして次期Mac miniは早くても同年後半に登場すると報告。今年10月に登場するM3搭載Macには、どちらも含まれないだろうとしています。

 

M3チップは3nmプロセスにて製造され、5nmプロセスで製造される「M2」と比較し、パフォーマンスと省電力性能がより向上すると期待されています。この新チップを搭載したMacがどれだけの性能向上を実現するのかが、注目されそうです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

次期MacBook Pro向け? AppleがM3 Proチップをテスト中か

Apple(アップル)が次期MacBook Pro向けの「M3 Pro」をテストしているとの情報を、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑WeDesing / Shutterstock.comより

 

現行モデルのMacBook Proには、「M2 Pro」「M2 Max」の2種類のプロセッサが搭載されています。このうちM2 Proは、10コア/12コアのCPUと16コア/19コアのGPUを搭載。一方で、「M3」プロセッサの生産が今年後半に開始されるとの情報も、アナリストにより報告されています。

 

Gurman記者によれば、Appleがテストしているのは12コアのCPUと18コアのGPU、36GBのメモリを搭載した未発表のチップがテストされているとのこと。このチップは「WWDC 2023」にて発表される「macOS 14」が動作する、次期MacBook Proに搭載されるというのです。

 

Gurman記者はその他にも、M3 Proプロセッサが台湾ファウンダリのTSMCによる、3nmプロセスで製造されることや、14インチ/16インチの次期MacBook Proが来年発売されることについても触れています。さらに強力な次期MacBook Proが登場することを、楽しみにしたいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

13インチMacBook Proは今後も残る? M3搭載モデルが年末登場か

Apple(アップル)の「13インチMacBook Pro」が製品今後もラインナップに残り、アップデートが予定されていることを、Bloomberg(ブルームバーグ)のMark Gurman(マーク・ガーマン)記者が報告しています。

↑Girts Ragelis / Shutterstock.comより

 

13インチMacBook Proはキーボード上部のタッチパネル「Touch Bar」が残るなど、そのデザインが更新されていないのも事実。しかしいまでも、最新の「M2」チップを搭載したモデルが販売されています。

 

Gurman記者のレポートでは、次期13インチMacBook Proのスペックや、どのようなデザインになるのかについては報告されていません。以前に海外テックサイトのMacRumorsは、次期13インチMacBook Proに次世代の「M3」チップが搭載されると報告していました。またその投入時期は、年末が予測されています。

 

Gurman記者はその他にも、現在「15インチMacBook Air」や「次期13インチMacBook Air」、「次期24インチiMac」、「次期Mac Pro」が開発されており、2024年前半には「M3 Pro」「M3 Max」を搭載した「次期MacBook Pro」が登場すると報告しています。Mシリーズチップの更新により、今後もさまざまな新型Macが登場しそうです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

Apple「MacBook Pro」、うわさの液晶→有機ELディスプレイ移行は2026年以降?

Apple(アップル)の「MacBook Pro」の有機ELディスプレイへの移行が2026年までは行われないとの報告を、ディスプレイアナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏が寄せています。

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↑有機ELディスプレイへの移行はいつ行われるのか……

 

MacBook Proや「MacBook Air」に有機ELディスプレイが搭載されるとの情報は、以前から報告されていました。液晶ディスプレイから有機ELディスプレイに移行することで、消費電力の低下やコントラスト比の向上などが期待されています。

 

Young氏によれば、Samsung Display(サムスンディスプレイ)が韓国の牙山(アサン)市での有機ELディスプレイ生産に31億ドル(約4,100億円)を投資したとのこと。合わせて、この施設は2026年から14インチ/16インチのMacBook Pro向けの有機ELディスプレイを提供すると伝えています。

 

Young氏は以前にも、MacBook Airに13.4インチという小さめの有機ELディスプレイが搭載されると報告していました。どうやらこのMacBook Airの有機ELディスプレイへの移行が、MacBook Proのディスプレイ変更のテストケースとなるようです。

 

一方でAppleといえば「microLED(マイクロLED)ディスプレイ」への移行も報じられています。やはりその前段階として、まずは有機ELディスプレイへの移行が行われるのかもしれません。

 

Source: MacRumors

13インチMacBook Proも「M3」に進化する?

アップルが「M3」チップを搭載した「13インチMacBook Pro」の投入を予定していることを、海外テックサイトの9to5Macが報告しています。

↑Nitchakul Sangpetcharakun/Shutterstock.com

 

M3チップを搭載した新型Macに関しては、「13/15インチMacBook Air」の投入が噂されています。また、M3チップを搭載した次期iMacも開発がすすめられているようです。

 

9to5Macが入手した情報によれば、M3チップを搭載した13インチMacBook Proは「J504」というコードネームで開発されているとのこと。また、次期MacBook Airと同じ8コアのM3チップが搭載されるようです。加えて9to5Macによれば、アップルは13インチMacBook Proから「Pro」の名称を外すことを検討したものの、それは中止したとも伝えています。

 

M3チップを搭載した13インチMacBook Proの投入時期に関しては、いまのところ不明です。ただし、BloombergのMark Gurman記者は、M3チップを搭載したMacBook Airが6月のWWDCまでに発表されると報告しています。

 

14インチ/16インチMacBook Proに先駆けて、最新チップが搭載されてきた13インチMacBook Pro。その新モデルの登場は、意外と間近なのかもしれません。

 

Source: 9to5Mac

16インチMacBook Pro(2023)、最もバッテリーが長持ちするノートPCかも

最新の16インチMacBook Pro(2023)は、強力なプロセッサー「M2 Pro」や「M2 Max」を搭載し、優れた処理能力を発揮しています。その一方でバッテリー持続時間についても、おそらく最も長持ちするWindowsノートPCとの競争に勝ったとのテスト結果が公開されています。

Image:Apple

 

海外テック系サイトのTom’s Guideは、複数のAppleシリコン(独自開発チップ)搭載MacBookとWindowsノートPCの中でもバッテリー駆動時間が特に優秀な製品を比較テストしました。画面の明るさは150ニトで、連続してウェブサーフィンをしてどれだけ持つか、というもの。

 

ちなみに実験に使われた16インチMacBook Proは、M2 Maxチップと96GBのRAM、4TBのSSDを搭載したフル装備モノです。

 

その結果は、16インチ M2 Max MacBook Proはフル充電で18時間56分も動作し、次点の13インチM2 MacBook Proに36分の差をつけています。それに続く3位に登場したのは、WindowsノートPCの、Dell Latitude 9510です。18時間17分という記録は素晴らしいものではありますが、画面の解像度はフルHDにすぎず、より精細な画面を持つMacBook Proより有利だったはず……とほのめかされています。

Image:Tom’s Guide

 

ほかM2 Pro搭載のエントリーモデル(最も安価な)14インチMacBook Pro(2023)も16時間37分、M1搭載の13インチMacBook Proも16時間32分と大善戦しています。また数時間の差はあるものの、M1 MacBook Airも14時間8分となかなかの健闘ぶりです。

 

外出先でコンセントのない環境で仕事をする場合、16インチ M2 Max MacBook Proは大活躍してくれそうです。もっとも、テストに使われた構成では75万円以上もかかる(日本向け価格)ため、あくまでプロフェッショナル向けの製品かもしれません。

 

Source:Tom’s Guide

一体なぜ? 新型MacBook Proはヒートシンクが小さくなってるみたい

先日よりApple(アップル)が海外で販売を開始した「新型MacBook Pro」にて、ヒートシンクが小型化しているとの報告を、修理業者のiFixitが寄せています。

↑iFixitより

 

新型MacBook Proでは、最新プロセッサ「M2 Pro/M2 Max」を搭載。また以前にiFixitが実施した分解報告により、その内部パーツの構成は前モデルのMacBook Proからほぼ変わっていないことも判明しています。

 

新たなiFixitによる報告によれば、新型MacBook ProではM2 ProおよびM2 Maxのフットプリント(基板サイズ)が縮小。これは、以前の大きな2個のメモリモジュールの代わりに、小さな4個のメモリモジュールを採用したことが影響しているようです。そしてその結果、ヒートシンクが小型化したようです。

 

新型MacBook Proにおける設計変更について、SemiAnalysisのチーフアナリストであるDylan Patel(ディラン・パテル)氏は、「Appleが新型MacBook Proを設計したとき、ABF基板が非常に不足していました。そこでメモリモジュールの設計を変更することで、プロセッサからメモリまでの配線をよりシンプルにし、レイヤーを削減。これにより、基板サイズを小型化することに成功したのです」と述べています。

 

現時点ではヒートシンクの小型化が、新型MacBook Proの熱設計にどのように影響しているのかは不明です。この点については、マシンに重い負荷をかけた上での長期間のレポートを待つ必要がありそうです。

 

Source: iFixit via MacRumors

新型MacBook ProをiFixitが早速分解。修理マニュアルには興味深いポイントも

分解修理業者のiFixitは、海外で販売が開始された「新型MacBook Pro」の分解レポートを公開しています。

↑iFixitより

 

 

1月17日に発表されたMacBook Proには、新型プロセッサー「M2 Pro/M2 Max」を搭載。また、Wi-Fi 6Eや8K解像度でのHDMI出力にも対応しています。一方で、本体デザインに関しては従来モデルから変わっていません。またアップルは現在、「セルフサービス修理プログラム」としてMacBook Proを含む自社製品の分解マニュアルを公開しています。そこでiFixitは2021年モデルのMacBook Proの分解マニュアルを利用して、新型MacBook Proの分解レポートをおこなっています。

 

新型MacBook Proは外観がそうであるように、内部のパーツも2021年モデルのMacBook Proからほとんど変わっていません。また多くの部品がロジックボードにはんだ付けされていることから、修理可能スコアは「5/10」と、それほど高くはありませんでした。

 

一方でアップルの修理マニュアルには、数多くのセキュリティに関する警告が記載されています。またユーザーがバッテリーに触れないように、そして修理時にはディスプレイを机の端に引っ掛けるように指示しているなど、興味深いポイントがいくつかあるそうです。

 

というわけで、前世代モデルからそれほど大きな変更は確認されなかった、新型MacBook Pro。プロセス技術が進化した次期プロセッサーや、有機ELディスプレイへの将来的な切り替えにも期待したいものです。

 

Source: iFixit / YouTube via 9to5Mac

iPad Pro/MacBook Pro向け有機ELディスプレイが開発中? ディスプレイの切り替え進みそう

アップルが有機ELディスプレイを搭載した「iPad Pro」を2024年に、「MacBook Pro」を2026年に、それぞれ投入するとET Newsが報じています。

↑ms_pics_and_more/Shutterstock.comより

 

現行モデルのiPad Proは12.9インチモデルで「ミニLED」バックライトによる液晶ディスプレイを、そしてMacBook Proでは16インチ/14インチモデルでミニLED方式の液晶ディスプレイを搭載。一方で「iPhone 14」シリーズや「Apple Watch」では、すでに有機ELディスプレイに切り替わっています。

 

ET Newsによれば、アップルと韓国のディスプレイサプライヤー(おそらくサムスン)が、12.9インチ/11インチのiPad Proや14インチ/16インチのMacBook Pro向けに、有機ELディスプレイを開発しているとのこと。それだけでなく、「10インチから16インチまでのパネル開発がすすんでいる」との気になる情報も伝えられています。

 

このようなアップルプロダクトの有機ELディスプレイへの移行は以前にも報じられており、有機ELディスプレイを搭載したiPad Proは11.1インチ/13インチと画面サイズが若干大型化することを、ディスプレイアナリストのRoss Young(ロス・ヤング)氏が報告しています。また、早ければ2024年に13インチの有機ELディスプレイを搭載したMacBook Airが登場するとの情報もあります。

 

有機ELディスプレイは液晶ディスプレイと比べ、コントラスト比が高く消費電力が少ないという特徴があります。先日には新型MacBook Proが発表されたばかりですが、近い将来にさらなる刷新が予定されているのかもしれません。

 

Source: ET News via MacRumors

新型MacBook Pro正式発表! M2 Pro/Maxを搭載してWi-Fi 6E/8K HDMIに対応

↑Appleより

 

Apple(アップル)は14インチ/16インチの新型MacBook Proを国内外にて発表しました。

 

新型MacBook Proの特徴は、プロセッサーに最新の「M2 Pro」「M2 Max」を搭載したこと。これにより、最大6倍のパフォーマンス(エフェクトのレンダリング)と最大96GBのメモリーへの対応(M2 Maxの場合)を実現しました。さらに、最長22時間と史上最長のバッテリー駆動時間も達成しています。

 

新型MacBook Proでは、最新通信規格の「Wi-Fi 6E」に対応。また、8K解像度のHDMI出力も利用できます。もちろん、前モデルのLiquid Retina XDRディスプレイや1080p FaceTime HDカメラ、6スピーカーのサウンドシステム、スタジオ品質のマイクが受け継がれています。外部接続端子には3個のThunderbolt 4ポート、SDXCカードスロット、MagSafe 3充電が用意されています。

 

新型MacBook Proは本日から予約を開始し、日本では2月3日から販売を開始。価格は14インチモデルが28万8800円(以下すべて税込)から、16インチモデルが34万8800円から。Apple StoreとApple製品取扱店で販売されます。待望の強力な最新プロセッサーを搭載した新型MacBook Pro、プロからハイアマチュアなユーザーまで、見逃せないプロダクトとなりそうです!

 

Source: Apple

次期MacBook Proが今夜発表!? Wi-Fi 6E対応の登録も見つかる

「次期MacBook Pro」が米国時間1月17日(日本時間で17日深夜)にも発表される可能性を、著名リークアカウントのJon Prosser(ジョン・プロッサー)氏が報告しています。また、同モデルは最新の無線通信規格「Wi-Fi 6E」に対応するようです。

↑Omar Tursic / Shutterstock.com

 

次期MacBook Proについては、以前から今春にもリリースされるとの情報が伝えられていました。内部スペックに関しては、未発表の上位プロセッサ「M2 Pro」「M2 Max」を搭載するようです。

 

 

今回Prosser氏は詳細を明かさず、「明日(17日)のApple(アップル)のイベントに注目しましょう」とのみツイート。同氏はこれまでも、数々のアップル関連の新製品の登場を的中させた実績があります。

 

 

さらにカナダの登録機関には、次期MacBook Proとおもわれる「A2779:モデルナンバー」が登場しています。その内容が正しければ、現行モデルのMacBook Proは「Wi-Fi 6」にしか対応していませんが、次期MacBook ProはWi-Fi 6Eへと対応するようです。

 

次期MacBook Proは長らくその登場が期待されてきたものの、なかなか発表が行われずプロユーザーをヤキモキさせてきました。願わくば、搭載される新型プロセッサが十分な性能向上を実現していてほしいものです。

 

Source: Jon Prosser / Twitter, Wede Penner / Twitter via 9to5Mac 1, 2

いつ出るの? 次期MacBook Proに再度遅れの報道

Apple(アップル)の次期MacBook Proについて、その出荷時期が再び遅れていることを、台湾紙のDigiTimesが報じています。

↑thanmano / Shutterstock.comより

 

次期MacBook Proについてはこれまで、この春の投入が期待されており、すでに「M2 Max」チップを搭載したモデルのベンチマークスコアゲームサービスへの登録などが登場していました。また、次期macOS「macOS 13.3」と同時期の発表も期待されていたのです。

 

DigiTimesによれば、Appleは「M2 Pro」「M2 Max」を搭載した14インチ/16インチの次期MacBook Proの投入が、再び延期されたとのこと。そして、両モデルはもともと2023年初頭に投入される予定だったとしています。

 

M2 Pro/M2 Maxに関しては、新たに台湾TSMCが製造を開始した「3nmプロセス」となるのか、あるいは従来どおりの「5nmプロセス」となるのかは不明です。また、両プロセッサにおける性能向上はわずかだという報告も存在します。

 

2021年10月に現行モデルが発表されて以来、長らく新モデルが登場していないMacBook Pro。個人的にも、そろそろ最新プロセッサを搭載した新モデルの投入を期待したいものです。

 

Source: DigiTimes via MacRumors

まもなく次期MacBook Pro登場? 未発表Mac2つがSteamのデータベースから発見される

来年(2023年)の3月以降に新型Macが続々と登場すると見られているなか、未発表のMac2機種がゲーム配信プラットフォームSteamの収集したデータから発見されました。

↑Image:Apple

 

Steamはユーザーが使用しているコンピューターのモデルやCPUの種類、RAM容量など、各種の情報を匿名で集めています。その情報は公式サイトで公開されていますが、そのうち11月調査で新たなMacが見つかったしだいです。

 

新たに見つかった未発表Macは「Mac14,6」と「Mac15,4」という識別子を持つ2つです(アイテムの「OSX Hardware Model Summary」をクリックすると確認できます)。

 

各Macモデルには識別子が割り振られていますが、これら2つは対応する現行Macが存在していません。ここから、アップルが未発売MacをSteamでテストしている可能性が浮上しています。

 

このうち「Mac14,6」という識別子を持つMacがネットに登場したのは、今回が初めてではありません。11月末から12月初めにかけて、次期14インチ/16インチMacBook Proに採用が予想されている「M2 Max」チップを積んだ「Mac 14,6」が2回も見つかっていました

 

次期Macは、より高速かつ大容量のRAM構成が選べる「M2 Pro」および「M2 Max」チップの搭載が予想されています。これらAppleシリコン(アップル独自開発チップ)Mac対応の『バイオハザード ヴィレッジ』が発表されたときは驚かれましたが、今後はアップルもゲーム各社と協力して、Macでのゲーム充実に力を注いでいくのかもしれません。

 

Source:Steam
via:MacRumors

次期MacBook Pro/Mac Studioの予兆? 「M2 Max」ベンチスコアが登場

アップルの次世代プロセッサ「M2 Max」のものとされるベンチマークスコアが、「Geekbench 5」へと登録されているのが見つかりました。

↑Jack Skeens / Shutterstock.com

 

アップルがMac製品向けにリリースしている「Mシリーズ」プロセッサですが、すでに「MacBook Air」では第2世代の「M2」の搭載が始まっています。一方でMacBook ProやMac Studioには引き続き「M1 Max」が搭載され、M2 Maxへの刷新が期待されています。

 

今回スコアが見つかったのは「Mac14.6」という未発表の製品で、3.54GHzの12コアCPUと96GB RAMを搭載しています。ベンチマークスコアはシングルコアで1853ポイント、マルチコアで13,855ポイント。なおM1 Maxは3.2GHzの10コアCPUで、シングルコアで1746ポイント、マルチコアで12,154ポイントでした。

 

今回のスコアが正しければ、M2 MaxはM1 Maxから約14%しか高速化されないこととなります。このことから、M2 MaxはM1 Maxと同じ「5nmプロセス」で製造されるプロセッサとなることが想定されます。

 

アップルは2023年に、次期MacBook Pro(14インチ/16インチ)や次期Mac Studioをリリースすると期待されています。今回発見されたM2 Maxも、両製品に搭載されての出荷が期待できそうです。

 

Source: ShripmApplePro / Twitter via 9to5Mac

MacBook Proなど新製品は年内はなしか、来年に登場するのは?

米ブルームバーグは今年にはMacの新製品が投入されず、2023年第1四半期(1月〜3月)に登場するとの情報を伝えています。

↑Wirestock Creators / Shutterstock.com

 

現在アップルからは、次期MacBook ProやMac miniの投入が期待されています。また先日にブルームバーグは、同製品が数か月以内に投入されるとも報告していました。また次期MacBook Proでは、超広帯域なメモリーが搭載されるとの情報も存在します。

 

今回のブルームバーグの報道によれば、アップルは2023年第1四半期にMacBook Pro、Mac mini、Mac Proのアップデート版を投入する、とのこと。このうち、次期MacBook Proでは次世代チップ「M2」が搭載されるとも伝えています。

 

さらに以前のブルームバーグの報道では、次期Mac Proには「M2 Ultra」「M2 Extreme」と呼ばれる新型チップが搭載されると伝えていました。これは最大48コアのCPU、最大152コアのGPU、最大256GBのメモリーを備えるなど、極めてパワフルなチップになるようです。

 

またアップルは決算発表の場で、「製品ラインナップは決まっている」とも明かしました。このことも、ホリデーシーズン(年末)に向けての新製品が存在しないことを示唆しているといえそうです。

 

年末に向けて新たなMac製品が登場しないとすれば、若干残念ではありますが……。もしそうなら、十分に完成度を高めたプロダクトの登場に期待したいものです。

 

Source: ブルームバーグ via MacRumors

次期Mac Proやmini、MacBook Proの登場近し? 新プロセッサー投入に期待!

米アップルが次期Mac ProやMac mini、MacBook Proを投入する準備をすすめていることが、米ブルームバーグのMark Gurman記者の報告で明らかになりました。

MacBook pro (air) laptop sitting on the desk in a modern futuristic office.

 

アップルが「M2」チップを搭載した次期MacBook ProMac miniを開発していることは、以前にも何度か報告されていました。一方でプロ向けワークステーションのMac Proでは、「Apple シリコン」への移行が長らく待たれています。

 

Gurman氏の報告によれば、現在アップルはApple シリコンを搭載したMac Proのテストを活発化させているとのこと。同製品には「M2 Ultra」「M2 Extreme」と呼ばれるチップが搭載され、24/48コアのCPU、76/152コアのGPU、最大256GBのメモリーを搭載。「M2 Max」の2倍から4倍の性能を実現すると伝えられています。

 

そして次期MacBook Proでは「M2 Pro」と「M2 Max」が用意され、最大12コアのCPUと最大38コアのGPU、最大64GBのメモリーを搭載するとされています。

 

最後にGurman氏は、次期MacBook ProとMac miniは数か月以内に、そして次期Mac Proは2023年に投入されるとの見通しを伝えています。Mac ProのApple シリコンへの移行はまだ先となるようですが、プロユーザーを待たせただけの価値があるパワフルなマシンとして登場してほしいものです。

 

Source: Bloomberg via MacRumors

macOS Venturaは10月末リリース? 新型MacBook ProやMac mini登場は11月になりそう

まもなく10月最終週(24日~)にiPadOS 16.1がリリースされると噂されていますが、Mac向けの次期OS「macOS Ventura」も同時に配信が始まるとの予想が報じられています。

↑MacBook Pro

 

これは「アップル関連で最も信頼できるリーカー」との呼び声も高いBloombergのMark Gurman記者が、ニュースレター「Power On」最新号で述べている情報です。この最新macOSは、次期14インチ/16インチMacBook Proもサポートしているとのこと。

 

また新型14インチ/16インチMacBook Proともに、前モデルのM1 Pro/M1 Maxチップに替えて「M2 Pro」と「M2 Max」オプションが用意されるものの、それ以外の変更は最小限に留まるとも付け加えられています。

 

Gurman氏はM2チップ搭載のiPad Pro新モデルが「(16日から)数日のうちに」発表されると予想しつつも、新型MacBook Proが同時に発表される可能性は低いとも述べています。その代わり「近いうちに発表される」としながら、2019年には初代16インチMacBook Pro、2020年に初のM1チップ搭載Macなど、11月に新型Macを投入してきた例が多いと指摘しています。

 

また、M2チップ搭載Mac miniも開発中とのこと。アップルは2020年にM1チップ搭載Mac miniを発売した後、ほぼ2年間アップデートが止まったままでしたが、ディスプレイなしの小型デスクトップMac愛好者は良いニュースを期待してもよさそうです。

 

さらにGurman氏は、今年の秋はMacやiPadの派手な発表イベントはなく、新製品の発表もウェブサイト上での地味なものになるとの主張を繰り返しています。同氏の情報が正しければ、あと1~2日(あるいは今日?)の深夜に、何かが起こるかもしれません。

 

Source:Bloomberg
via:MacRumors

10月末までに第10世代iPadやM2 Mac miniが登場? 有名リーカーが予想

少し前には10月にアップルの新製品発表イベントが行われると期待されていましたが、今ではウェブサイトの更新やニュースリリースだけで済まされるとの説が有力となっています。なぜなら、ほとんどの新製品がデザインや筐体はほぼそのままで、イベントをするほどではない……と見られているためです。

↑写真は12.9インチiPad Pro(2018)

 

では、10月末までにどんな新製品が登場するのか。それは第10世代iPadやM2搭載Mac mini等だとの噂話が伝えられています。

 

この情報の発信源は、有名リーカーのDohyun Kim氏です。Kim氏はGalaxy S22シリーズの公式マーケティング資料を流出させるなど、サムスン製品については一定の実績があります。

 

さてKim氏のツイートによると、今月(10月)内にアップルが発表する新製品は次の通りとのこと。

  • 10.2インチiPad (第10世代)
  • 11インチiPad Pro(M2搭載)
  • 12.9インチiPad Pro(M2搭載)
  • 新型14インチMacBook Pro
  • 新型16インチ MacBook Pro
  • Mac mini(M2搭載)

 

これらはほぼ、今までの噂話と一致しています。独自の情報源を元にした複数のリーカーがそうつぶやいていることで、いっそう信ぴょう性が増した形です。

 

特に第10世代iPad、つまり安価な無印iPadの次期モデルは、iPadアクセサリー企業のESRが日本のAmazonストアで「iPad第10世代ケース」の販売を始めたことで(現在は「ESR iPadケース」と表記を変更)、まもなく発売される可能性が高まっています。

↑Image:ESR/Amazon

 

またiPadOS 16.1が10月最終週に配信が始まるとの予想を、アップル関連最強リーカーことBloombergのMark Gurman記者がツイート。おそらく、新型iPadの発表とタイミングを合わせてリリースされると思われます。

 

さらに新型iPadとMacが同時期に発表されるのであれば、次期macOS Venturaも一般公開される可能性が高いはず。新型ハードウェアを買わなくとも、従来のハードウェアがソフトウェア更新により機能が向上し、いっそう便利となりそうです。

 

Source:Dohyun Kim(Twitter) 
via:Tom’s Guide

このアップル製品は購入をちょっと待って! もうすぐ後継モデルが発売されるかも…リストが公開

iPhone 14シリーズや新型Apple Watchが発売されたばかりですが、そろそろ他のアップル製品を買い替えたいなあ……と思っている方もおられるはず。が、米MacRumorsが「まもなく後継モデルが出そうだから、今すぐ買うのは辞めておけ」リストを公開しています。

↑買ってすぐに後続モデルが発表されたときの虚しさよ……

 

iPad Pro

現行モデルが発売されたのは2021年4月で、2022年末までに11インチ/12.9インチともに後継モデルが登場すると予想されています。ただし、9月のような新製品発表イベントはなく、ウェブサイトにプレスリリースを載せるだけとの噂が有力です。

 

おそらく、両モデルともディスプレイに変更はナシ(ミニLEDバックライト画面は12.9インチだけ)。ただしMacBook Air(2022)に初搭載されたM2チップを採用するとともに、iPhoneのように背面からMagSafe(ワイヤレス)充電可能となると見られています。

 

エントリーモデルiPad

最も安い、いわゆる無印iPadの最新モデル(第10世代)がまもなく登場する見込みです。これまでの「Touch ID内蔵ホームボタンと太いベゼル」のデザインが一新され、最近のiPad Airやminiのようなフラットエッジ(角張った側面)になり、画面サイズも10.5インチに大型化するとの予想が有力です。

 

また充電端子もLightningポートからUSB-Cへと変更され、カメラ性能も改良。さらにiPhone 12と同じA14 Bionicチップを搭載するとも囁かれています

 

14インチと16インチのMacBook Pro

こちらも年内に、新たな「M2 Pro」および「M2 Max」チップを搭載して登場するかもと噂されています。ただし筐体や外部ポート類には変更はなく、ただ「プロセッサーを載せ替えるだけ」となる模様です。

 

Mac Mini

現行のMac miniは2020年末に発売されたM1チップ版が最新です。この後継モデルがM2チップや「M2 Pro」を搭載して、2022年内に登場する可能性も高まっています。こちらも14インチ/16インチMacBook Proと同じく、筐体は以前のまま「プロセッサーの載せ替えだけ」となる見通しです。

 

Apple TV

アップルのセットトップボックスApple TVも、iPhone 12と同じA14チップと4GB RAMを搭載した新モデルが開発中で(現行のApple TV 4K(2021)はA12チップと3GB RAM)2022年末までには発売される可能性があるとのことです。

 

Source:MacRumors

「買って損なし」の最新/定番ベストバイ。各ジャンルのプロが断言! いま買うべき最新傑作モノ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

 

その2 ハイスペックなカメラ機能を備え撮影の仕事にも使える

【スマートフォン】

ソニー

Xperia PRO-I

実売価格19万8000円

1.0型イメージセンサーを搭載するモデル。同社ミラーレス一眼や上位コンデジなどのパーツやテクノロジーを受け継ぐとともに、4K HDR対応有機ELディスプレイや即時データ伝送を行える5G通信機能を備える。

 

SPEC●CPU:Snapdragon 888 5G●内蔵メモリ:12GB(RAM)、512GB(ROM)●カメラ:約1220万画素/約800万画素●ディスプレイ:約6.5インチ有機EL/4K/21:9/HDR対応/120Hz駆動●サイズ/質量:約W72×H166×D8.9mm/約211g

 

私が激推しします!

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなどを中心に新製品やサービスを取材。情報誌やウェブメディアに寄稿する。

 

カメラ機能に特化したスマホの人気が高まっている。なかでも「PRO」の名を冠し高い撮影性能を誇るXperia PRO-Iを、井上さんは推す。

 

「約20万円と、決して安い買い物ではありません。パッと見、エントリークラスのXperiaと大きな違いはありませんが、中身はネーミングが示すように、静止画や動画を高い次元で追求するプロも納得のモデル。単に1インチセンサーのカメラを搭載しただけではなく、ハイレベルな用途を想定した撮影アプリも備わり、仕事道具として十分活躍します。また、シューティンググリップや外付けディスプレイなど、周辺機器も豊富なので、予算があれば柔軟な使い方に対応可能です」

 

どのように使うかのイメージもすでに広がっている。

 

「YouTubeやSNSなどに戦略的な動画投稿をする機会があるのならば、凝った動画を撮影するうえで、ぜひ入手して利用したいです。5Gにも対応しているので、容量無制限の通信プランなどを契約しておけば、現場で撮影したデータをその場で共有することもできるでしょう。これまではいくつものプロ用機材を使わなければできなかったことがスマホ一台で完結するのはスゴいことです」

 

↑本機に搭載する1.0型イメージセンサー「Exmor RS」。同社のプレミアムコンパクトカメラ「RX100 VII」のものを本機向けに最適化している

 

↑本体側面のシャッターボタン。こちらもRX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いて、カメラ同様の使い心地を実現した

 

↑動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」を搭載。タップした被写体にピントを合わせることも可能で、動画撮影時も被写体を逃さない

 

トリプルカメラを搭載で7万円弱のハイコスパスマホにも注目!

Xiaomi

Xiaomi 11T Pro

実売価格6万9800円(8GB+128GB)

日本初登場のXiaomi旗艦モデル。7万円弱ながらSnapdragon 888を搭載し、1億800万画素メインを含む3眼カメラも備える。生活防水やおサイフケータイ対応など、使い勝手も抜かりない。

↑HDR10+の撮影に対応。10億色以上の色を使って、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、細部まで鮮明に表現できる

 

その3 他の追随を許さないアプリ数で多様な楽しみ方が広がる

【VRヘッドセット】

Meta

Meta Quest 2

実売価格3万7180円(128GB)

完全ワイヤレスのオールインワン型VRヘッドセット。VR機器として世界トップシェアを誇る。昨年8月には、64GBモデルに代わり、価格据え置きで128GBモデルが登場し、実質的な値下げとなった。

 

SPEC●充電時間:約2.5時間●稼働時間:2〜3時間●RAM:6GB●ディスプレイパネル:高速スイッチLCD●ディスプレイ解像度:片目あたり1832×1920ピクセル●サイズ/質量:W191.5×H142.5×D102mm/503g(ヘッドセット)

 

私が激推しします!

デジタルライター

武者良太さん

VR SNSやメタバースなどに詳しいライター。近著に「メタバースの歩き方」(往来ブックス)がある。

 

VRデバイスに精通する武者さんも、Meta Quest 2は傑作だと評する。

 

単体で使えるアプリの豊富さが圧倒的。『Oculusストア』と『App Lab』を合わせると1100以上のアプリが配信中で、ライバル機をまったく寄せつけない領域に達しています。例えば、ソーシャルVRアプリの『VRChat』なら、リアル空間を再現したワールドや、異世界感たっぷりのワールドが目白押しで、開放的なバーチャルツアーを楽しめます。長期化するステイホームでストレスが溜まっている人は、一度試す価値アリです」

 

活用の幅はエンタメ以外にも。

 

「2DのブラウザーやAndroidアプリ画面の複数表示も可能。対応するワイヤレスキーボードと併用すれば、マルチモニター環境をどこにでも持ち歩き仕事できます」

 

VRの課題である“酔い”も本機では改善されているという。

 

「本機はゲーミングPCと接続時に、最高120Hzのフレームレートの映像を表示。高品質で滑らかな映像体験ができ、酔いにくさにもつながります。マッチするなかで最廉価なのが、ASUSのゲーミングPC。GPUの高騰が続いているので、手ごろに入手できるいまが買いどき!」

 

↑プレイエリアを設定できる「ガーディアン」機能を搭載。室内でも家具などにぶつからないように、安全に楽しめる

 

↑解像度が向上したディスプレイで映像に没入できる。ヘッドセットに内蔵されたスピーカーが臨場感あるサウンドを鳴らす

 

ゲーミングPCと接続すればVRコンテンツがよりリッチに!

ASUS

TUF Gaming F15 FX506HM

実売価格18万9800円(FX506HM-I7R3060BEC)

Core i7搭載のゲーミングPC。GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060を採用し、専用ケーブル「Oculus Link」と接続すればPCVRを楽しめる。メモリ16GB、ストレージ512GB(SSD)。

 

↑冷却システムと通気口を備え、長時間に及ぶ白熱したプレイにも最適。内部にホコリが溜まるのも抑える

 

その4  auキャリアのLTE内蔵でスマホと同じ番号で利用可能

【スマートウオッチ】

サムスン

Galaxy Watch4

実売価格3万8764円(40mm LTEモデル)

au取り扱い店にて販売中のLTE対応スマートウオッチ。KDDIが提供するサービスに加入すれば、単体で通話やメール、インターネットが利用できる。Googleと共同開発した新OSを採用し、音楽や健康など豊富なアプリも魅力。

 

SPEC●ディスプレイ径:約30mm●バッテリー容量:247mAh●最大使用時間:約40時間●内蔵メモリ:1.5GB(RAM)、16GB(ROM)●OS:Wear OS Powered by Samsung●GPS:対応●サイズ/質量:約W39×H40×D10mm/約26g

 

私が激推しします!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PCやデジタルガジェット、AVに詳しいライター。王道系からニッチな製品まで、くまなくチェックする。

 

ガジェットなら何でも試す湯浅さんはスマートウオッチも様々なモデルをチェック済みだが、本機の特異性に注目した。

 

「何と言ってもLTE内蔵という点に惹かれます。iOS端末は先行していますが、Androidユーザーにとって本機は比類なきスマートウオッチ。有料のサービスに加入する必要はありますが、単体で電話の発着信ができます。利用しているスマホとペアリングして同じ電話番号を使用可能。スマホをどこかに置き忘れたような場合でも、いつも腕に着けている本機から電話してクイックに探す、といった使い方ができるのも心強い。健康系のセンサーも充実し、心拍数や血中酸素濃度はもちろん、体脂肪率、骨格筋なども測定できます。トレーニングを開始すると自動的に検出して記録、ワークアウトの種類を選択する手間も要りません。アプリも豊富で、基本性能は高水準です」

 

↑指を約15秒当てるだけで、微弱な電流の流れから身体の状態を測定。体内の水分量や体脂肪率、筋肉量などを予測して一覧表示する

 

↑背面のセンサーを刷新。心拍数などから体組成をリアルタイムに把握し、毎日の健康管理に役立つ情報を提供してくれる

 

その5 有線・無線の同時接続でゲーム音とチャットが聞ける

【ゲーミングヘッドセット】

EPOS

H3 Hybrid

実売価格2万120円

Bluetooth対応の密閉型ゲーミングヘッドセット。ケーブルでゲーム機との有線接続と、スマホなどの端末とのBluetooth接続が同時に行え、友人と通話しながらのプレイも快適だ。適切に角度がついたイヤーカップはフィット感抜群。

 

SPEC●充電時間:1.5時間●最大再生時間:37時間(Bluetooth接続時)●互換性:Mac OS X、PS4、PS5、Switch、Xbox One、Xbox Series Xなど●ケーブル長:2m(USB)●サイズ/質量:W183×H176×D90mm/298g

 

私が激推しします!

ゲームライター

岡安 学さん

ゲーム誌の編集部を経てフリーライターに。eスポーツやデジタルガジェットを中心にメディアで活躍中。

 

eスポーツの取材も行う岡安さんは、通話をしながらゲームを楽しんでいるライト層に本機が有用だと言う。

 

「このモデルは有線と無線(Bluetooth)で2つのデバイスと同時接続でき、ゲームの音声とチャットの音声をミックスして、ヘッドセットから聞くことが可能。PCではゲームのみを起動し、スマホでチャットアプリを開いて、音声チャットをしながら快適に遊べます。PCでチャットアプリを起動することもできますが、プレイ中のラグや遅延を抑えるためには、なるべくPCに負荷を掛けないようにしたいですね。上位モデルの『H3PRO Hybrid』は、専用ドングルを備え、低遅延でゲームサウンドを楽しめます。FPSや格闘ゲーム、リズムゲームなど、eスポーツに採用されるような、競技性が高く遅延が命取りになるゲームを本気でプレイするなら、選択肢になるでしょう」

 

↑跳ね上げればミュートになるブームアームマイクは、磁石による着脱式。イヤーカップ内にサブのマイクを搭載し、外出時の通話も困らない

 

その6 卓越した音声通話技術によりオンライン会議にも最適

【完全ワイヤレスイヤホン】

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

独自の音響構造により臨場感溢れるリアルな高音質を実現。ハイレゾ相当の音声伝送が可能なLDACに対応し、ワイヤレスながらハイレゾ音質を楽しめる。また、自分の声だけをクリアに相手に伝える通話音声処理により快適に通話できる。

 

SPEC●ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●防水性能:IPX4●質量:約7g(片耳)

 

私が激推しします!

本誌編集長

川内一史

長年オーディオ記事を担当。特にイヤホン・ヘッドホンに詳しく、数多くの新製品を日々チェックしている。

 

AV機器の記事を担当する本誌編集長の川内は、完全ワイヤレスイヤホンをパワープッシュ。

 

「私の激推しはテクニクスのEAH-AZ60。このモデル最大のウリは、卓越した通話性能です。左右合計8つのマイクと独自の『JustMyVoice』プロセッサーにより、周囲のノイズと発話者の声を拾い上げて自動で解析。最適な処理をすることで、クリアな声をしっかり届けられます。駅のホームにいる際に電話がかかってきたり、カフェからビデオ会議に参加したりしたときなども、相手に不快な思いをさせずに済みます。また、マルチポイントに対応しており、例えばスマホとノートPCに同時接続が可能。移動中などはスマホで音楽を聴いていても、すぐにデバイスを切り替えてオンライン会議に参加することができ、文字通りマルチに使えます。イマドキのワイヤレスイヤホンは、オーディオ用だけでなくビジネス用としてもシームレスに使えることが重要なポイントになりますが、その点もバッチリです」

 

肝心の音質面も抜かりはない。

 

「オーディオ性能も価格以上に高いですね。特に低音の表現が豊かで、解像感もバツグン。ノイズキャンセリングの精度も高いので、どこでも音楽の世界に浸れます」

 

↑ビームフォーミングや音声解析などの技術を組み合わせた「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。通話音声をはっきりと伝達できる

 

↑片耳4つ(合計8つ)のマイクを搭載。音声解析を1秒間に1万5000回以上行い、発話者の声だけを高精度に検出する

 

↑アプリ「Technics Audio Connect」のUIを一新。ノイズキャンセリングなど機能別に分類され、目的の機能を選びやすくなった

 

身近になった開放型ヘッドホンスピーカーライクな音を味わえる!

オーディオテクニカ

ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

オーディオビギナーにはハードルが高かった開放型ヘッドホンが、ワイヤレス化&リーズナブルな価格設定によって身近な存在に。開放型ならではの自然な音の鳴りや余韻が手軽に楽しめる。

↑オーバーヘッドながら220gと軽量。2層構造のイヤーパッドにより、最適な音響空間と高い装着性を実現した

 

その7 最高のクオリティの映像で感動の光を体感できる

【レーザープロジェクター】

ビクター

D-ILAプロジェクターDLA-V90R

実売価格275万円

世界で初めて8K60p入力に対応。最新のLSIを搭載し、8Kの情報量を入力から液晶パネル(D-ILAデバイス)まで瞬時に処理して8K信号を正しく表示できる。4K120p入力にも対応し、最新ゲーム機もサポート。

 

SPEC●表示デバイス:0.69型4K「D-ILA」×3●明るさ:3000lm●コントラスト比:10万:1●投写サイズ:60〜300型●HDMI端子:2●サイズ/質量:W500×H234×D528mm/25.3kg

 

私が激推しします!

デジタル・メディア評論家

麻倉怜士さん

雑誌や書籍の執筆のほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍する。「麻倉怜士のデジタル進化論」を連載中。

 

画質には厳しい目を持つ麻倉さんは、プロジェクターにこそ大画面テレビでは味わえないスペシャルな魅力があるという。

 

「直視型のテレビの本質は“情報性”。ディスプレイから押し出された高精細な情報を持った光がこちらに向かってきます。一方、光源から照射された光をスクリーンに反射させるプロジェクターは“感動性”を体感できる。目だけでなく、全身で感動の光を感じることができます。そのなかでもDLA-V90Rの映像は別格。技術的な完成度はもちろんのこと、画づくりも極上のレベルにあります。HDMI2.1の採用により、8K60p/4K120p信号の再生が可能になったことをはじめ、独自のレーザー光源技術『BLU-Escent』の搭載や、HDRの最新規格『HDR10+』への対応など、最新の映像技術が集結。現在得られる最高のクオリティの映像を存分に楽しめます

↑上下左右4方向へのシフトを実現した新開発「8K/e-shiftXテクノロジー」を搭載。画素を0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する

 

↑フルアルミ鏡筒を採用した16群18枚のガラスレンズを搭載。100mmの大口径に加え、EDレンズも5枚使用する

 

その8 リアリティ溢れる8K映像を75V型の超大画面で堪能

【8K/4Kテレビ】

シャープ

AQUOS XLED 8T-C75DX1

実売価格80万円

バックライトに小型のLED(mini LED)を採用した8K/4K液晶テレビ。エリアごとの明暗をきめ細かく制御する「アクティブmini LED駆動」と量子ドットによる光波長変換技術により、輝度やコントラスト、色域が飛躍的にアップした。

 

SPEC●チューナー:8K×1、4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1655×H1009×D310mm/約45.0kg(スタンド含む)

 

私が激推しします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた論評で多媒体で活躍する。

 

有機EL機の台頭が著しい大型テレビ市場だが、シャープが新技術を投入した大型液晶シリーズを発売した。同モデルについて、藤原さんはこう語る。

 

「mini LED次世代ディスプレイ技術を用いた8K対応モデルです。正面のコントラストに優れるVA液晶で、mini LEDバックライトと量子ドット技術の組み合わせで、より明るく、鮮やかな再現性を実現。とにかく明るく、黒も適度に締まるので、日差しが差し込むような明るいリビングでも、色鮮やかで高コントラストの映像が楽しめます。サイズは65V/75V/85V型と超大型のラインナップですが、オススメは等身大の8K映像の醍醐味が体験できる75V型。現状8K放送はNHKのBS8Kのみですが、YouTubeなどのネット配信で良質な8Kコンテンツが増えつつあります。4Kを凌駕するリアリティに富んだ映像を堪能できますよ」

↑低反射広視野角の「N-Wideパネル」を採用。照明などの映り込みを抑える

 

↑「アクティブmini LED駆動」を採用。高コントラスト・高輝度・広色域を実現した

 

その9 上位モデル譲りの処理能力を備え使い勝手も抜群

【デジタル一眼カメラ】

ソニー

α7 Ⅳ

実売価格32万8900円(ボディ)

新開発の約3300万画素センサーと画像処理エンジンを搭載したミラーレス一眼。上位機譲りの処理能力を備え、階調表現や色再現度などの画質が進化したほか、AF精度も向上した。5.5段ぶんの5軸手ブレ補正に対応。

 

SPEC●撮像素子:約3300万画素 35mm判フルサイズ●レンズマウント:ソニーEマウント●ディスプレイ:3.0型103万6800ドット(バリアングル式)●撮影設定登録:9モード(本体)●サイズ/質量:W131.3×H96.4×D79.8mm/約658g

 

私が激推しします!

フォトグラファー

永山昌克 さん

ポートレートや商品撮影を得意とする写真家。雑誌やウェブでカメラやガジェットのレビュー記事の執筆も行う。

 

プロカメラマンとして活躍する永山さんは、本機が価格以上の実力を秘めていると語る。

 

「小型軽量かつ高画素を実現する優秀なモデルで、ソニーのほかのカメラと比べると、コスパの高さが光ります。画像処理エンジンは上位機種にも搭載されている最新世代のものを採用するとともに、高画質機能も多数搭載。人気のルック『S-Cinetone』も受け継いでいて、動画撮影時は特筆すべきキレイな仕上がりに。同社の30万円前後のラインナップでは初めて4K60pの動画撮影に対応し、フルサイズのHDMI端子を採用した点も大きなポイントです」

 

ほかにも進化点は数多くある。

 

「露出補正ダイヤルが改良されてカスタマイズ可能に。動画と静止画の切り替えスイッチが新設されたのも便利ですね。静止画モードと動画モード、それぞれの設定値が個別に記憶できるようになり、1台2役で使えるようになったのはうれしいです。また、同社のカメラはアクセサリーも充実。ソニーEマウントを採用しており、交換レンズが豊富という優位性も忘れてはなりません。大容量データを記録する用途を想定するなら、『CFexpress』カードがマストバイ。防塵・防滴性など、タフさの面でも恩恵は大きいですね」

 

↑「クリエイティブルック」は10モードから選べ、彩度やシャドウなどさらに細かい調整も。設定を保存しておけば、容易に思い通りの写真や動画が撮れる

 

↑フルサイズながら小型・軽量のハイブリッド機として快適な操作性を実現。ダイヤルを回して静止画、動画、S&Qモードの切り替えが行える

 

↑最上位機種でも採用する最新の画像処理エンジンを搭載。AFや画質調整などのリアルタイム処理を一括で行い、遅延時間が短縮された

 

大容量データを素早く書き込むならCFexpressカードが最適!

ソニー

CFexpress Type A メモリーカード CEA-Gシリーズ

実売価格2万6400円(80GB)

連続撮影した写真や高ビットレート動画など、大容量データの書き込みに適したメモリーカード。落下強度7.5m、IP57の防塵防水性能を備えるなど、厳しい環境での撮影にも耐えうるタフさを誇る。

↑連写した静止画や4K動画などの大容量データをPCへ転送するのに最適。読み出し速度は最大で約800MB/sだ

次期14/16インチMacBook Proのプロセッサーは飛躍的な性能アップを望めないかも

今年は9月に「iPhone 14」シリーズや「Apple Watch Series 8」が発表されたあと、10月に14インチ/16インチMacBook Proの後継モデルや新型iPad Proが登場するとの予想が有力となっています。

↑10月に登場が噂されているMacBook Proについて新たな情報が

 

そんななか、2022年の第3四半期(10~12月)にこれらの量産が始まるものの、搭載プロセッサーは5nmチップのままである可能性が高いとの噂話が報じられています。

 

この噂の発信源は、アップルの未発表製品に詳しいアナリストMing-Chi Kuo氏のツイートです。新型の14インチ/16インチMacBook Proには新たなプロセッサーが載ると述べられつつも「3nmではなさそうだ」とも付け加えられています。

 

その数日前、Kuo氏はAppleシリコン(アップル独自開発チップの総称)製造を請け負う台湾TSMCが3nmチップを出荷するのは2023年1月以降のため、2022年末に量産が始まる14インチ/16インチMacBook Proには間に合いそうにないこと。これらに積まれるプロセッサーは、5nmチップの改良版になるとの予想を語っていました。

 

新型MacBook Proに搭載される「M2 Pro」と「M2 Max」は、どちらも3nmチップになるとの予想もありました。ここでいう「3nm」や「5nm」は半導体の回路線幅のことで、一般的に数字が小さくなるほど処理能力がアップし、消費電力は減る傾向があります。

 

つまり「M2 Pro」などが5nmチップのままであれば、3nmになるほどの性能アップは望めない、というわけです。もっとも同じ数字であっても製造技術は進歩するもので、たとえばM2チップとM1チップはどちらも5nmですが、M2のグラフィック性能などは改善されています。

 

ちなみに今年の「iPhone 14 Pro」に搭載される「A16 Bionic」チップも(A15と同じ)5nmだと予想されており、2022年内のアップル製品はすべて5nm止まりとなりそうです。

 

かたや2023年には「iPhone 15 Pro」にも新型14/16インチMacBook Proにも3nmチップ、しかも改良された「N3E」技術が使われるとの予想が有力となりつつあります。まもなく発表・発売される新機種をすぐに買うか、より高性能なモデルが出るまで1年待つか、悩ましくなりそうです。

Source:Ming-Chi Kuo(Twitter)
via:MacRumors

M2搭載13インチMacBook Proの中身、M1モデルとほとんど同じ! 修理業者iFixitが分解して確認

先月発売された新型13インチMacBook Proは、M2チップを除けば先代のモデルとほとんど同じに見えます。そして実際に分解してみた修理業者のiFixitが、「ほぼ全ての部品が同じでした」と報告しています。

↑13インチMacbook Pro(2020)

 

iFixitによると、筐体やTouch Bar、ディスプレイは同じで、内部的には一部のチップと小さな部品が新しくなっているそうです。それ以外の部分は、全く同じだとのことです。

 

さらにiFixitはM2のロジックボードを引き抜き、M1 MacBook Proのケースにはめ込むことができました。そうしてボードは交換でき、電源を入れて起動できたものの、トラックパッドやキーボード、Touch IDセンサーが機能しないそうです。

 

しかし物理的にはM2 MacBook Proの部品はM1モデルの内部に収まるため、iFixitはアップルが「ソフトウェアロックにより修理や交換を妨害する露骨な試み」をしていると主張しています。

 

これまでMacBookの新旧モデルの間で部品交換したり、プロセッサを挿し替えてアップグレードできない理由は、筐体内部のスペースが違うから、コストを考慮している、または製造上の制約にあると思われてきました。が、13インチMacBook ProのM1モデルとM2モデルでは筐体の設計も部品もほとんど同じであり、それでは説明が付かないと指摘されています。

 

またiFixitは、M1 MacBook Pro(256GB)よりもM2 MacBook Pro(256GB)のSSDのベンチマーク性能が遅くなっている原因を検証しています。

 

 

なぜかといえば、M1では128GBのSSDチップを2つ使っていたのに対し、M2では256GBのSSDチップを1つ使っているためです。前モデルは2つのSSDチップに同時にアクセスでき、最大で2倍の速さで読み書きできたというわけです。アップルが設計を変更したのは、iFixitは部品不足が直接の原因だと推測しています。

 

iFixitの結論としては、アップルが久しぶりに(プロセッサーを交換することで)アップグレード可能なデバイスを実現できる機会を逃し、また相互運用性(互いに部品を交換できる)を制限することで、修理しやすさや環境に優しい設計を方向付けるチャンスを逃したというものです。

 

たしかにプロセッサーを挿し替えるだけでM1モデルがM2に進化すればユーザーは大喜びですが、そもそもアップルが(少なくともMacBookブランドでは)ノート型Macで内部パーツの交換を公式に認めたことはありません。他のMacBook Proでは廃止されたTouch Bar部品の在庫処分を兼ねている可能性もありそうです。

 

Source:iFixit(YouTube) 
via:MacRumors

新型13インチMacBook Pro、負荷をかけまくったのに16時間以上のバッテリー持ち!

アップルのMacBookのプロセッサがインテル製から独自開発の「M1」チップに交代してから、ユーザーはバッテリー持ちの悪さに悩まされることもなくなりました。それまで数時間でバッテリーが切れていたのが、M1 Macは半日ほど使っていても余裕があることが大好評でした。

Image:Apple

 

その改良版である「M2」チップ搭載の13インチMacBook Proは、どれほどスタミナがあるのか? レビュアーがわざと消耗させようとしても、なんと16時以上も動いてしまったことが報告されています。

 

テックメディアThe Vergeは、M2 MacBook Proの電源がどれぐらい持つか調べるため、ふだんのアプリをいつも通り使って負荷をかけるテストをしました。Spotifyや、Webブラウザのタブを何枚も開き、さらにGoogle Docも使うという具合です。

 

まずGIGABYTEのAERO 16は99Whもの大容量バッテリーを備えていますが、午後8時から始めて午後10時30分までにほぼ電池切れとなったそうです。対してM2 MacBook Proのバッテリー容量は58.2Whですが、まだまだ余裕だったとのことです。

 

とにかく負荷が足りないと感じたため、古くなっていたAdobeのアプリを更新したり、動画編集のAfter Effectsを使いこなしたいと思っていたので、ちょっと遊んでみるなど。どちらも電源をつながない状態のノートPCでは、普通であれば無茶な作業と思われます。

 

そして16時間30分39秒の長丁場の後、M2 MacBook Proはついにミュージックビデオを再生している途中で電源切れになったそうです。アップル公式には「最大20時間のApple TVアプリのムービー再生、最大17時間のワイヤレスインターネット」とされていますが、まったくウソはなかったようです。

 

M2チップはM1よりもマルチスレッドの性能が18%向上したと謳われていますが、スタミナが異常に持つ強みもますます増しているようです。決してお安い買い物ではありませんが、充電しにくい出先に持ち歩くためには頼もしいパートナーとなりそうです。

 

Source:The Verge

M2搭載13インチMacBook Pro、約50万円も高いMac Proベースモデルより高速だと判明!

M2チップを搭載した新型の13インチMacBook Proが、約50万円は高いMac Proのベースモデル(最小限構成)よりも高速になりそうなことが、ベンチマーク結果から明らかとなりました。

 

この製品のベンチマークと称されるデータが定番テストアプリGeekbenchの公式集計サイトGeekbench Browserに出現したことは、昨日もお伝えしたばかりです。そのシングルコアスコアは1,919、マルチコアスコアは8,928であり、M1チップ搭載の前モデル13インチMacBook Proよりも約20%は高速化していました。

 

それに対して、最小構成のMac Pro(8コアIntel Xeon Wプロセッサ搭載)では平均マルチコアスコアが8,027。つまり17万8800円~の新13インチMacBook ProがMac Proベースモデル(66万2800円)よりもマルチコア性能が約11%も上回ることになります。

 

Mac Proの上位構成でCPUを12コアにすると、M2チップの性能を超える性能を発揮できますが、プラス14万円もの追加費用がかかります。

 

もっともMac Proには豊富な拡張性や、様々なグラフィックカードを挿せたり、より大容量のRAMや内蔵ストレージを積んだりできるため、単純な比較はできません。とはいえ、このベンチマーク結果はお手ごろ価格で買えるM2搭載MacBookの高いコストパフォーマンスを裏付けたといえそうです。

 

ちなみに、様々なMacモデルのGeekbench 5マルチコアスコア平均値は次の通りです

  • M1 Ultra版Mac Studio:23,366
  • 28コアのIntel Xeon W搭載Mac Pro。20,029
  • 14インチおよび16インチMacBook Pro(M1 Max版):12,162 – 12,219
  • 12コアIntel Xeon W搭載Mac Pro。11,919
  • 13インチMacBook Pro(M2搭載):8,928(サンプル数は1,平均値ではない)
  • 8コアのIntel Xeon Wを搭載したMac Pro。8,027
  • 13インチMacBook ProとMacBook Air(M1搭載):7,395~7,420

新型の13インチMacBook Proは、本日(17日)の午後9時から注文受付が始まります 。しかし、すでにM1 Macを持っているユーザーは、その価格に見合う性能アップがあるかどうかは(円安による値上げもあり)よく考えた方がよさそうです。

 

Source:MacRumors

高い要求にも応えてくれる、新MacBook Proはやっぱりベストバイ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はAppleの「MacBook Pro」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

 

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

M2チップ搭載MacBook、どちらも「外付けディスプレイは1枚だけ」の制限あり…

アップルは本日、第2世代Appleシリコン「M2」を搭載したMacBook Airと13インチMacBook Proの新モデルを発表しました。そこで気になるのが「接続できる外付けディスプレイは増えているか?」という点でしたが、M1搭載モデルに続いてまたしても「1台だけ」であることが明らかとなりました。

Apple

 

アップルの公式サイトに掲載された技術仕様によると、どちらの新モデルも「1台の外部ディスプレイで最大6K解像度、60Hz」とのことです。先代のM1搭載モデルから、この仕様は全く変わっていません

 

ちなみに、より高価な14インチ/16インチMacBook Proでは、M1 Proチップ版で最大2台、M1 Maxチップ版で最大4台の外部ディスプレイが正式にサポートされています。

 

前モデルでも一応は抜け道があり、DisplayLinkソフトウェアとDisplayLink認定ディスプレイアダプタ(外部ドック経由)により最大5台の外付けディスプレイに表示できることが分かっています。それぞれの解像度度を4K~1080pまで混在させる工夫は必要ですが(USB-C1本で接続のため、ビデオ信号の帯域幅に限りがある)この回避策は新モデルでも変わりないと思われます。

 

また、繋ぐだけで簡単に3台の外付けディスプレイに表示できる「Anker 563 USB-Cドック」などサードパーティ製アクセサリーも発売されています。やはり持ち運びやすさに重きを置いたMacBookモデルでは妥協が必要で、それ以上の多くの画面が使いたければ上位モデルを買うしかなさそうです。

 

Source:Apple
via:MacRumors

新型13インチMacBook Pro登場! M2搭載で、インテルCPUモデルより最大3.4倍も高速

アップルは本日、WWDC 2022(世界開発者会議)にて新型13インチMacBook Proを発表しました。基本的にはプロセッサーが従来のM1チップから第2世代の「M2」チップに変更されたのみで、デザインおよびそのほかの仕様は従来モデルと同じです。

↑Appleより

 

第2世代の5nm技術により作られたM2チップは、M1と比べてCPUが18%、GPUが35%、機械学習のNeural Engineが40%高速化され、あらゆる点で先代を超えています。また、M1よりもメモリー帯域幅が50%向上し、最大24GBの高速ユニファイドメモリーを利用できます(M1は最大16GB)。

 

公式リリースによれば、より高速な8コアCPUと10コアGPUにより、Affinity PhotoなどのアプリでRAW画像を扱う場合は前世代よりも約40%高速化し、Appleシリコンを搭載しないモデル(つまりインテル製チップ搭載MacBook Pro)からアップグレードするユーザーの場合は最大3.4倍高速化するとのことです。

 

また『Baldur’s Gate 3』などグラフィックを駆使するゲームのプレイも、従来の13インチMacBook Proより約40%も高速化し、インテル製チップ搭載MacBook Proと比べれば最大で3.3倍高速になるそうです。Mac用のゲームライブラリは乏しい印象もありますが、それを意識してかAppleシリコン版『バイオハザード ヴィレッジ』の発表もありました(発売は2022年後半)。

 

このほかM2のメディアエンジンはProResのエンコードとデコードに対応しているため、最大11ストリームの4K ProResビデオと最大2ストリームの8K ProResビデオを再生でき、ビデオプロジェクトをこれまでよりも約3倍速くProResに変換できるとのことです。

 

さらに新型13インチMacBook Proはバッテリー持続時間にも優れており、1回の充電で最大20時間のビデオ再生が可能です。新生MacBook Airと同じく発売は来月のことで、価格は17万8800円(税込)から。M1版は14万8280円からだったため、3万円以上もの値上げとなります。

Source:Apple

何度でも言いたい。M1 Pro搭載MacBook Proは必ず買い替えたい完成度であると

macOSユーザーにとって、2021年最もホットなトピックだったのが新型「MacBook Pro」の発売です。

 

MacBook ProはMacBookのラインナップの中でもハイエンドに位置付けられる存在です。その歴史は2006年から始まり、これまでに何度かのメジャーアップデートがありましたが、前回のメジャーアップデートは2016年。すでに5年以上が経っています。

 

そんな中、久しぶりにメジャーアップデートを遂げたのが2021年発売のMacBook Pro。最新のプロセッサー「Apple M1 Pro」および「Apple M1 Max」と、新デザインのボディが特徴となっており、買い替えを決意した人も少なくないのではないでしょうか。

 

かく言う私も、2016年にMacBook Proを購入し、これまで5年間使い続けてきました。5年の間にプロセッサーがインテル製のものからApple M1に変わったり、ESCキーがハード仕様になったり、キーボードの世代が刷新されたりと、何度か心動かされるタイミングはありました。ですが、基本的なデザインには変更がありませんでしたし、2016年モデルの性能にも不満がなかったので、買い替えることはありませんでした。

 

しかしながら、今回のメジャーアップデートは何もかもが変わった大進歩。特に、処理性能は段違いに向上していることは明らかです。そこで本稿では、最新MacBook Proを試用し、魅力や処理性能に迫るとともに、「2016年モデルから買い換えるとどれだけいいのか?」を見ていきます。

 

最新スペックに対して適正な価格設定

今回試用した2021年モデルのMacBook Proは、14インチ/Apple M1 Pro/16GBメモリーという構成。また、比較のために所有している2016年モデルのMacBook Pro(13インチ/Core i5 プロセッサー/8GBメモリー)を用意しました。

↑手前が2021年モデルのMacBook Proで、奥が2016年モデル

 

2016年モデルはインテル製のCoreプロセッサーが搭載されていた時期で、当時の定価は19万円(税込)を下回っていました。対して、2021年モデルは本稿で試用している最小構成モデルでも23万9800円(税込)なので、価格が5万円ほどアップしています。

 

ただし、スペックを細かく見ると、プロセッサーのコア数が2から8へと4倍に向上しており、メモリー容量も8GBから16GBへと2倍になっています。

 

さらに、ディスプレイや搭載端子も最新仕様に変更されていることを考えれば、5万円という価格差は、単純に値上がりしたとは言い切れません。スペックの進歩に対して、適正な価格設定と言えそうです。

 

クラシカルさも感じさせる新世代デザイン

外観を一見すると、2021年モデルのMacBook Proは、2016年モデルからデザインコンセプトが大きく変わっていることを感じさせます。

 

2016年モデルは中央からエッジにかけて厚みを絞り、薄さを強調したデザインだったのに対し、2021年モデルは中央からエッジまでの厚みが一定です。

↑右の2016年モデルは端が丸みを帯びているように見えていますが、左の2021年モデルはアルミニウムをそのまま削り出したかのような、一定の厚みが特徴

 

↑底面部分は、2016年モデルが無駄な要素を排除した、シンプルに振り切ったものだったのに対し、2021年モデルはゴム足を大きめに取り、中央には「MacBook Pro」とエンボス加工で刻印

 

薄い箱型の形状とも言い表せる2021年モデルの形状は、2006年モデルのMacBook Proを彷彿させます。2006年の次にデザイン変更があった2008年発売のMacBook Proはアルミニウムユニボディを採用。以降、2016年モデルまでは、やはり中央からエッジにかけて細くなるデザインを採用していて、長らくデザインコンセプトをキープしていました。

 

2021年モデルのMacBook Proは、2008年から続いたMacBook Proのデザインの系譜が区切られ、新世代のMacBook Proが始まったことを感じさせます。

 

前モデルの外観も気に入っていましたが、新しいデザインを見ると、途端に前モデルに古さを感じてしまうのがアップル製品の常。実際に触ってみると、ソリッドな見た目とさらっとした触り心地が所有欲を刺激し、欲しい気持ちがぐんと高まります。また、箱型の形状は持ったときに手のひらのくぼみに収まりやすいため、安定して持ち運べます。

 

賛否両論のノッチは作業に影響なし。何より画面の鮮やかさがまるで違う

ディスプレイの解像度は、2016年モデルの13インチが2560×1600ドットで、2021年モデルの14インチが3024×1964ドットです。サイズが1インチアップしているうえに、縦横の表示領域が増えています。

 

ディスプレイの精細さを表す画素密度は、2016年モデルが227ppiだったのに対し、2021年モデルは254ppi。2016年モデルでもピクセルが識別できないほど高精細なディスプレイでしたが、精細さがさらに向上しています。

 

本体サイズは、2016年モデルが約幅30.41×奥行き21.24×高さ1.49cmで、2021年モデルが約幅31.26cm×奥行き22.12cm×高さ1.55cm。全体的に少し大きくなっていますが、1インチアップしたディスプレイを収めていることを考えると、それほど差がないことに驚くべきところでしょう。

↑左が2021年モデルで、右が2016年モデル。サイズは一回り違うように見えます

 

また、ディスプレイのベゼル部分は狭くなり、上部にはiPhoneなどでもおなじみの「ノッチ」を設けています。

↑ベゼルを見比べるとかなり狭くなっていることがわかります。また、右の2021年モデルにはノッチを採用。スマホのデザイントレンドを取り入れるあたりに、iPhoneも展開するアップルならではの製品力を感じられます

 

発表時、SNSなどでは「作業時にノッチが気にならないか」と心配する声も散見されましたが、使ってみた印象としては、まったく気になりません。というのも、ノッチがある部分は画面上部のメニューバー部分とぴったり重なっており、アプリケーションの作業領域に影響しないからです。

 

何より、解像度が高くなり、ベゼルが狭くなったことで、写真や映像をこれまで以上に高精細に表示でき、しかも没入しやすくなっています。試しに映像をいくつか見てみましたが、鮮やかに表示され、2016年モデルとの間に明確な差を感じることができました。

 

デザイナーや映像編集をするクリエイターにはもちろん、ここ数年ですっかり定着した映像配信サービスを楽しみたい一般ユーザーのニーズにもピッタリでしょう。

 

復活したSDXCカードスロットとMagSafe

インターフェイス部分に目を向けると、2016年モデルは4基のUSB Type-C端子(Thunderbolt 3)とヘッドホンジャックを搭載。さかのぼって2008年モデルはSDカードスロットを設けていました。2021年モデルでは、これがSDXCカードスロットとして復活しています。

 

2016年モデルが登場した当時は、ローカルでのデータのやり取りを限りなく減らすという考え方が、設計のベースにあったのでしょう。実際、クラウドサービスもかなり普及してきました。

 

ですが、クリエイター向けのハイエンドモデルとなると、まだまだSDXCカードスロットは必要と判断したのだと思います。特に最近のデジカメは写真だけでなく、動画の撮影もこなします。そのデータをPCに転送となると、より手軽なSDXCカードスロットはあるに越したことはないでしょう。

 

個人的にも、遠出できないせいか、せめて日常をちゃんと記録に留めようと思い、どうせならと、スマホではなくデジタル一眼カメラで撮影する機会が増えました。ですので、SDXCカードスロットの復活は大歓迎です。

↑右側面にSDXCカードスロット、USB Type-C端子(Thunderbolt 4)、HDMI(2.0)出力をそなえています。外部ディスプレイと接続して作業をする機会が増えた昨今、このHDMI出力もうれしいという人も多いのではないでしょうか

 

また、復活したものといえば、MagSafeによる充電にも触れなければいけません。

 

2016年モデルではUSB Type-C端子が充電端子を兼ねていたため、充電する際は、USBが1系統埋まってしまうという問題がありました。何かと接続する周辺機器が多い現代において、充電専用の端子がMagSafeで復活しているのは大きなメリットです。個人的には、足を引っ掛けても端子部分のみが外れ、本体が損傷しにくいという設計に安心感を持っており、こちらの復活も大歓迎です。

↑左側面にMagSafe、USB Type-C端子(Thunderbolt 4)×2、ヘッドホンジャックを装備。Thunderbolt 4は充電、映像出力、データ転送にも対応。専用のMagSafeケーブルを忘れてしまっても充電できます

 

↑細かな点では、MagSafeケーブルの皮膜が、以前のビニールから、ナイロンの繊維を編み込んだ、より頑丈さを感じさせるものへと変更されています(写真左側のケーブル)

 

SDXCカードスロット、MagSafeが復活する一方で、Touch Barは廃止。Touch Barはアプリケーションに応じて表示されるボタンが変化する動的なタッチスクリーンでしたが、最新モデルでは物理的なファンクションキーに置き換えられました。

 

Touch Bar自体はおもしろい機能でしたが、有効的な使い方を提案できたソフトウェアベンダーがいたかというと、難しいところです。個人的には、意図せずSiriを起動させてしまうことも度々あり、あまり好ましく思っていませんでした。対して物理的なファンクションキーは、キーの位置と用途を覚えてしまえば使いやすいため、こちらもうれしいところです。

↑左がTouch Bar 搭載の2016年モデルで、右が物理的なファンクションキー搭載の2021年モデル。物理的なファンクションキーが復活するのに合わせて、キーボード部分全体はフレームごとブラックに変更され、操作エリアが明確になりました

 

処理性能は文字通りの桁違い

最後に、「Geekbench 5」というベンチマーク用アプリケーションで、プロセッサーの進歩による処理性能の差も検証しました。

 

結果は、Core i5搭載の2016年モデルではマルチコアのスコアが1794、シングルコアのスコアが699でしたが、Apple M1 Pro搭載の2021年モデルはマルチコアのスコアが9953、シングルコアのスコアが1751でした。シングルコアの処理性能は、文字通り「桁違い」で、マルチコアの処理性能も大きく差が開いています。

↑2016年モデルのマルチコアのスコア(左)とシングルコアのスコア(右)

 

↑2021年モデルのマルチコアのスコア(左)とシングルコアのスコア(右)

 

では2016年モデルが非力なのかというと、そのようなこともありません。古いモデルであるとは言え、やはりMacBook Pro。画像処理や映像の編集、エンコードなどもそれなりのスピードでこなせますし、日常使用する分には、大きなストレスは感じない範囲の性能です。

 

つまり、2021年モデルのMacBook Proは、それだけ驚異的な処理性能の高さを持っていることになります。特にプロセッサーに負荷がかかる映像のエンコードや、3D CAD、PCゲームに触れる機会の多い人が買い換えれば、作業効率や快適さは大幅にアップすることでしょう。

 

日常利用でもその性能の高さは発揮されます。実際に数日間使ってみたところ、アプリケーションの立ち上がりやウィンドウが開くスピードなど、細かな部分も含めて、あらゆる面で処理速度の速さを体感できました。

 

MacBook Proユーザーなら必ず手に入れたい完成度

2016年モデルとの比較で、2021年モデルのMacBook Proの魅力を探ってきましたが、デザイン、仕様、処理性能の、どこをとっても世代が変わったことを大きく感じさせる完成度の高さを持っています。

 

Apple M1を搭載している2020年モデルと比較した場合、処理性能の差はもう少し縮まると考えられますが、処理性能を抜きにしても、インターフェイスやディスプレイ、デザインといった本稿で紹介した数々の魅力で惹き付けてくれるのが、最新のMacBook Proです。

 

最小構成で23万9800円(税込)という金額だけを見れば、高価な製品であることに違いはありません。ですが、私個人で言えば、これまでも5年間MacBook Proを使ってきており、2021年モデルも同じくらい使用することを考えると、コストパフォーマンスに優れていると言うこともできます。そして、それだけ使用するに耐えうる、最新の技術が備わっています。買い替えを検討している人にとっては、間違いのない買い物になるでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

【まとめ】新型MacBook Proの性能が怪物すぎる、AppleEventで発表されたもの

10月19日深夜2時(日本時間)に、Appleの新製品発表会であるAppleEventが開催されました。9月に引き続き、2か月連続となります。

 

新たなAppleシリコンを搭載した新型MacBook Proが目玉になった本イベント。発表された製品&サービスを一挙に紹介していきます。

 

1.Apple MusicにSiri専用で月額480円の新プラン! その名も「Voice Plan」

冒頭で発表されたのが、音楽配信サービスApple Musicの新プラン「Apple Music Voice Plan」です。このプランはSiriでの操作のみが可能で、ミュージックビデオなどの一部の機能にこそ対応していませんが、Apple Musicで配信されている楽曲、プレイリストやステーションすべてにアクセスできます。

 

「ディナーパーティーのプレイリストを再生して」などと、シチュエーションを指定した再生指示も可能になるとのことです。Apple Music Voice Planの利用料金は月額480円。個人プランでは月額980円となっているApple Musicですが、その約半分の価格で同様の楽曲を楽しめるため、かなりお得な設定といえそうです。

 

Apple Music Voice Planは、日本を含む17か国で、この秋からサービス開始となります。

 

2.HomePod miniに鮮やかな新カラー&第3世代AirPodsが登場

続いて発表されたのが、HomePod miniの新色です。オレンジ、イエロー、ブルーの3色が新たに登場しました。オレンジとイエローはともに色の温かさが印象的。一方のブルーは、ネイビーに近い落ち着いた色になっています。

 

また、第3世代AirPodsも登場しました。AirPods Pro・AirPods Max向けの機能であった、空間オーディオに初めて対応したモデルです。

 

また、デザインを一新したほか、本モデル専用に設計した新ドライバーを搭載。耳の形や周囲の環境に合わせて音の周波数を調整し、アーティストが意図したとおりの音を再現するアダプティブEQも搭載しました。こちらもAirPods Proの機能だったので、従来のAirPodsよりもパワーアップしているといえます。ただし、ノイズキャンセリング機能は搭載していません。

 

バッテリー駆動時間は従来製品より伸びて最大6時間になりました。充電ケースを利用すれば、計30時間の再生時間を確保できます。

 

その充電ケースはMagSafeに対応し、さらに使いやすいものになりました。また、5分の充電で1時間の再生が可能というスピード感も魅力です。その上、耐汗耐水性能も備えており、アクティブに使えます。

 

第3世代AirPodsの価格は2万3800円(税込)ですでに予約受付を開始しており、発売は10月26日です。この発売にあわせて第2世代AirPodsは値下げし、1万6800円(税込)となっています。

 

3.今回の目玉! 新たなAppleシリコンとmacOS

昨年、Appleが発表したMac向けのチップ「Appleシリコン」。今回の発表では、プロ向けラインナップとして「M1 Pro」を、そしてさらなる上位モデルとして「M1 Max」を発表しました。

 

M1 Proは、M1の3倍近くとなる最大200GB/sのメモリー帯域幅を確保し、32GBまでのユニファイドメモリーに対応します。10コア構成のCPUは、8つの高性能コア、2つの高効率コアを搭載。CPUパフォーマンスはM1に比べて70%向上しました。GPUは16コアでM1の2倍のコア数となり、処理速度も最大2倍にパワーアップしています。

 

また、最上位チップのM1 Maxは、メモリー帯域幅がM1 Proの2倍となる最大400GB/s。加えて、最大64GBのユニファイドメモリーに対応します。

 

CPUの構成はM1 Proと同じ10コアですが、GPUは2倍となる32コア。まさに、モンスタースペックです。なお、発表ではGPUについて32コアとのみ説明していましたが、Apple ストアを確認すると24コアGPUのM1 Maxチップを搭載したモデルも発売されるようです。

 

電力効率も追求したという最新の2つのチップ。ピーク時は、「一般的な8コアCPUに比べて、同じ電力量で1.7倍の性能を発揮する」としています。

 

また、M1 ProのGPUも、「一般的なラップトップPCに搭載されるGPUより、70%低い電力でピーク性能を発揮できる」そうです。M1 Maxについてはより顕著で、「ハイエンドなラップトップPCのGPUと比べて、100W少ない電力でピーク性能を発揮できる」とのこと。

 

新しいAppleシリコンに最適化するようmacOSもアップデート。タスクの割り振りを最適化することで、機械学習の処理速度は、Core i9を搭載したモデルに比べて3倍以上も速くなったそうです。

 

iPadやiPhone向けアプリもMac上で動作するほか、各アプリケーションの処理速度が向上。具体的には、FinalCut Proでオブジェクトトラッキングのための映像分析が最大5倍速に、CompressorではProResのビデオトランスコードが最大10倍速、といった数字が公表されました。

 

4.進化点が多すぎる、M1 Pro&M1 Max搭載の新たなMacBook Pro

 

新たなMacBook Proは、14インチと16インチのモデルが登場。M1 Pro、M1 Max搭載モデルがそれぞれラインナップされています。

 

デザインには大きな変化があり、Touch Barの廃止と、多くのポートを搭載する点が特徴的。ブラック基調のキーボードは、プロが好むというメカニカルな打鍵感になっています。

 

搭載するポートは非常に多く、片側にHDMIとSDカードスロット、Thunderbolt 4ポートが1基ずつ、もう片側にはヘッドフォンジャックと2基のThunderbolt 4ポートを備えています。充電にはMagsafeが復活しましたが、Thunderbolt 4経由での充電も可能だそうです。

 

ディスプレイは、ベゼル幅が3.5mmに。上部のベゼルは従来の60%に縮小し、iPhoneと同様のノッチデザインを採用しました。

 

16インチモデルは16.2インチのディスプレイを搭載し、その解像度は3456×2234ピクセル。MacのノートPC史上最大のものとなっています。一方の14インチモデルは3024×1964ピクセルです。

 

また、リフレッシュレートが高いProMotionテクノロジーを搭載し、120Hz駆動に。輝度は持続輝度が最大1000ニト、ピークは1600ニトとなっています。

 

これに加えてHDRの映像編集に最適化されたほか、コントラスト比は100万:1を実現。黒色をかつてないほど美しく映せるとしています。

 

フロントカメラにも進化があり、解像度が従来比2倍の1080ピクセルになりました。

 

また、マイクはノイズを最大60%軽減することに成功し、これまでにない繊細な録音が可能になっています。

 

スピーカーは、2つのツィーターと、4つのフォースキャンセリングウーファーからなる6スピーカーシステムを採用。大型化したウーファーにより低音域の音が従来より80%も増しているとのことで、これまでは聞こえなかった音も再生できるそうです。

 

パフォーマンスの面では、新開発のAppleシリコンが真価を発揮しています。Core i9搭載のモデルと比べて、CPUは最大2倍高速、機械学習は最大5倍高速に。GPUに至っては、Radeon Pro 5600M搭載モデルと比較して、M1 Proが2.5倍、M1 Maxは4倍になりました。

 

メモリーの最大搭載量は64GBとなっており、カスタマイズの幅も向上。M1 Max搭載モデルを使えば、Final Cut Proで、4K ProResの映像がなんと最大30本編集できるとか。相当なクリエイターでもないとこれを使いこなすのは難しそうですが、なんとも夢のある性能です。

 

チップの電力効率アップなどによってバッテリーの持続力も伸びており、16インチモデルではバッテリーによるビデオ最大時間が従来より10時間長い最大21時間。14インチモデルでも、最大17時間のビデオ再生ができます。また、30分で最大50%までの充電ができる高速充電にも対応しました。

 

価格は、14インチモデルが23万9800円(税込)から、16インチモデルが29万9800円(税込)からとなっています。カラーは、スペースグレイとシルバーの2色です。

 

ちなみに、M1 Max、64GBメモリー、8TB SSDを搭載した最高スペックの16インチモデルだと、その価格は70万5800円(税込)。ストレージ容量を抑えればもっと安く手に入れることは可能です。

 

新しいMacBook Proは、すでに予約受付が始まっています。発売は、第3世代AirPodsと同様、10月26日とのことです。

2021年のAppleに期待するのは5G対応、M1搭載の…!? 2020年の月別で振り返るApple

パンデミックの影響もあり、例年の慣習が通用しなかった2020年——。製品発表を伴うAppleのイベントも完全にオンライン化されました。秋の製品発表が、3か月に分かれて行われたことも印象的でしたね。同社が近年実施しているサプライズ形式の製品リリースも含め、ほぼ毎月のように何かしらの話題のある年だったとも感じます。

 

本稿では、ハードウェアの製品発表にフォーカスし、改めて同年に発表された内容を振り返ってみましょう。

 

【3月】新型「iPad Pro」発表

3月18日(日本時間)には、iPad ProやMacBook Airなどの新製品が発表されました。iPad Proの新モデルでは、背面カメラにLiDARスキャナーが搭載されたほか、iPad用の「Magic Keyboard」が登場したこともトピックでした(Magic Keyboardの販売時期は少しズレました)。

MacBook Airでは、シザー構造のキーボードが採用されたのがこのタイミングでした。ちょうど、この後に春の緊急事態宣言が出され、本格的なテレワーク需要が増えてきたところ。多くの人が注目した機種だったのではないでしょうか。

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【4月】「iPhone SE」が第2世代に

4月16日には、従来の4.7型機種をベースにしたiPhone SE(第2世代)が発表されました。比較的安価でありつつ、チップセットにはA13 Bionicを積んでいたことで、ライトユーザー層には待望のモデルでした。また、たまたまマスク装着時でも使いやすいTouch ID搭載が搭載されている久しぶりのiPhoneということでも注目されましたね。結局、同年の販売データランキングなどでも上位を占める定番モデルとなりました。

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【5月】13インチ「MacBook Pro」がアップデート

5月4日には、13インチの「MacBook Pro」の新モデルが発表されました。こちらもバタフライ式のキーボードからシザー構造のキーボードへと戻ったのがトピック。ストレージが増えるなどの仕様強化も目立ちました。

 

筆者はMacBook Proユーザーなのですが、もうすっかりバタフライ式の打鍵感に慣れてしまったので、「次の買い替えでまた新しいキーボードに指を慣らさねば……」と覚悟したタイミングでもありました。

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【6月】WWDCは完全オンラインに

6月のワールドワイドデベロッパカンファレンス(世界開発者会議、WWDC)は、例年とは異なり完全オンラインで開催されました。Apple Silicon搭載のMac miniが開発者向けに用意されたのもこのタイミング。そのほか、「watchOS 7」については、手洗い検出機能の追加が発表されるなど、2020年らしい発表もありました。

本稿では、細部を割愛しますが、各OSの新機能や新サービスについても、iOSのウィジェット対応や、コンテンツの立体音響対応など、挑戦的な変化も多く見られましたと思います。

 

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【8月】27インチ「iMac」が発表

8月4日には、iMacの上位モデルである27インチモデルのメジャーアップデートが発表されました。デザインに大きな変更はなかったものの、仕様は全方位で強化。Retina 5KディスプレイがTrue Tone対応になったり、大容量のSSDオプションを選択できるようになったり、と細かいトピックもありました。

ちなみに、後述するM1対応製品についても、ハイエンドのMacBookをはじめ、iMacなどでもまだ出ていません。クリエイティブな業種では、まだまだこちらのiMacが主力製品ですね。

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【9月】Appleイベント(1回目:ウォッチ&iPad)

9月にはスペシャルのつかない「Appleイベント」を開催。ウォッチ2機種——血中酸素ウェルネスセンサーを備えた「Apple Watch Series 6」と、常時表示は非対応なもののベゼルレスディスプレイを搭載する「Apple Watch SE」——が発表されました。また、第8世代に相当するA12 Bionic搭載の「iPad」や、Proシリーズに近いデザインを備えた「iPad Air」も同イベントにて発表されました。

筆者としては、iPhoneを持っていない家族にウォッチ使わせるための機能が整えられたタイミングで、SEを出してきたのが興味深かったです。iPad Airも、「もしProを所有していなければ買っただろう」と思うくらい完成度の高い製品でした。

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【10月】Appleイベント(2回目:スピーカー&iPhone)

10月には2回目のAppleイベントを開催。りんごサイズのスマートスピーカー「HomePod mini」や、5G対応を果たした「iPhone 12」シリーズの4モデルが発表されました。

 

HomePod miniは、従来からあったHomePodよりもかなりコンパクトになったことで、ちょっとした隙間に設置しやすくなったのがポイント。筆者も実際に2台購入して使っています。

 

iPhoneでは、これまでなかったサイズの「iPhone 12 mini」が話題に。国内の5G整備状況がまだそれほど進んでいなかったこともあり、iPhone SE(第2世代)よりも小さく、画面は大きいというハードウェアのデザイン的な側面が、多くの場面で評価されていたように思います。

 

ちなみに、Proシリーズのカメラには、iPad Proにも搭載されたLiDARスキャナーが加わったこともトピック。なおProシリーズのカメラは後日のアップデートで、Apple ProRAW形式での撮影も可能になっています。

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【11月】Appleイベント(3回目:M1搭載Mac)

11月には3回目のイベントを実施。WWDCで予告されていた「M1」チップが大々的に発表されるとともに、それを搭載した「MacBook Air」「13インチMacBook Pro」「Mac mini」が発表されました。

 

M1搭載MacBook Airは、比較的リーズナブルな価格の割に、性能面の評価も高く、省電力性も強化されているという点で、コストパフォーマンスが飛び抜けた存在になったのではないでしょうか。

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【12月】「AirPods Max」を発表

12月8日には、オーバーイヤー型のワイヤレスヘッドフォンである「AirPods Max」が発表されました。AirPods Proでもお馴染みのアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を備え、一部有線接続にも対応します。

 

強気な価格相応のハイエンド仕様で、見た目も高級感がありますが、癖のある専用ケースには賛否両論の様子。サードパーティ製のケースの併用にも注目ですね。

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こうして振り返ると、ソフトウェア面から下地を整えてきた2019年とは異なり、2020年にはハードウェア製品に関して、これまでになかった“新しいもの”がたくさん発表された印象を受けます。LiDARスキャナ、HomePod mini、iPhone 12 mini、M1搭載Mac、AirPods Maxなどなど、新しい技術や製品シリーズが世に出てきた1年でした。

 

コロナ禍で外出機会が減り、5Gの恩恵などはまだあまり感じられていませんが、在宅時間を豊かにするために、ちょうど良い製品が揃ったとも言えそうですね。2021年以降については、今年登場しなかったもの——例えば、「iPadシリーズの5G対応」や「M1搭載のハイエンドMacBook、iMac」などがどうなるのか——について引き続き、注目したいところです。

新型MacBook Pro/Airの性能を比較! 何が一緒で何が違うかすぐわかります

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここで発表された新製品は、13インチのMacBook Pro/AirとMac miniでした。この記事では、それらのスペックを比較し、何が一緒で何が違うのかをまとめていきます。

 

新型MacBook Pro/Airの主な違い

・GPUのコア数

新開発のAppleシリコン・M1を搭載していることは一緒ですが、グラフィック性能を司るGPUのコア数が微妙に異なります。MacBook Proは全モデルが8コアのGPUを搭載するのに対し、Airは7コア・8コアのモデルが存在します。なお、CPU、ニューラルエンジンのコア数に差異はありません。

 

・電源とバッテリー

バッテリー容量と最大連続稼働時間は、Proが58.2Wh/20時間、Airが49.9Wh/18時間となっています。なお、連続稼働時間は従来モデルから格段にパワーアップしており、Proに至っては2倍にまで伸びました。

 

・Touch Barの搭載

MacBook Proのみ、Touch Barを搭載します。

 

・厚みと重量

厚みはProが1.56cm、Airが0.41~1.61cm。重量はProが1.4kg、Airが1.29kgです。

 

・オーディオ

Proがハイダイナミックレンジステレオスピーカーを搭載しているのに対し、Airはステレオスピーカーです。マイクの質もProのほうが高く「スタジオ品質」とAppleからアナウンスされています。

 

・価格

Proが14万8280円、Airが11万5280円(それぞれ税込)。3万円近い開きがあります。

 

新型MacBook Pro/Airの主な一致点

 

・CPU、ニューラルエンジンのコア数

Appleシリコン・M1のCPUは8コア、ニューラルエンジンは16コアで、Pro、Airで共通です。なお、前述のとおりGPUのコア数にのみ違いがあります。

 

・ストレージ、ユニファイドメモリのバリエーション

ストレージは、256GB、512GB、1TB、2TBのSSD、ユニファイドメモリは8GB、16GBのバリエーションから選択できます。

 

・画面サイズ

M1チップを搭載した新型MacBook Pro/Airの画面サイズは、ともに13.3インチのみ。現時点で、16インチのMacBook ProはIntel製CPUを搭載したモデルのみの販売です。なお、画面の解像度は、2560×1600ピクセルで同じですが、輝度はProが500ニト、Airが400ニトでそれぞれ異なっています。

 

・認証

トラックパッドを使用したTouch IDによる認証は、従来と同様です。

 

・ポートの種類と数

Thunderbolt/USB 4ポートを2つ搭載します。従来品ではThunderbolt 3(USB-C)ポートなどを搭載していましたが、今回進化がありました。

 

新型Mac miniは、Proと同様の処理性能

また、今回同時に発表された小型デスクトップPCのMac miniも、Proと同様の処理性能を持っています。

 

M1チップに内蔵されるCPU・GPU・ニューラルエンジンのコア数は同じながら、価格は8万80円で、MacBook Proと比較すればかなり割安です。モニターを別に買わなければならないなど差異はありますが、据え置きで使用するのであれば、優秀な選択肢になりそうです。

※記事内の価格はすべて税込です

新型13インチMacBook Proは、M1搭載で歴代最速・最大の省エネを実現!

11月11日、午前3時から行われたApple Event。ここ2か月で3回目となる新製品発表会では、Macに関連する新製品の発表がありました。この記事では、クリエイター向けノートPC・新型13インチMacBook Proについて情報をお届けします。

Appleシリコン「M1」が、過去最大の速度と電力効率を実現

今回新しく登場したMacBook Proは13インチ。Mac用に新たに開発されたAppleシリコン「M1」を搭載しています。

 

CPU、GPU、ニューラルエンジンといったパソコンの頭脳をオールインワンにまとめたM1。そのCPUには高性能コア、高効率コアをそれぞれ4コアずつ、計8コア搭載しています。高性能コアはAppleが「世界最速」を謳うレベルほどの高速で、高効率コアは低負荷の演算を従来のわずか10分の1の電力消費で行えます。高負荷・低負荷の作業を異なる特徴を持つ2種類のコアが分散して行うことで、処理速度と電力効率の双方を同時にアップさせました。

 

CPUの処理速度は、1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べ、最大2.8倍に向上。

 

8コアを搭載したGPUの性能は、Intel Iris Plus Graphics 645を装備した1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比較して最大5倍となりました。

 

これらの性能向上により、動画編集や、ゲームプレイなどの快適性向上が見込まれます。

 

また、ビデオ分析や音声認識、画像処理などを司る機械学習用のニューラルエンジンは16コアを搭載。こちらも1.7GHzクアッドコアIntel Core i7搭載13インチMacBook Pro量産モデルと比べて11倍の性能アップに成功しました。

※性能はAppleの発表による。テストでは、すべてのシステムに16GBのRAMと2TBのSSDを実装。

 

バッテリーの持ちは従来モデルの2倍に

電力効率が向上したことで、バッテリーの持ちはシリーズ最大、従来モデルの2倍となる最大20時間に到達。M1チップによりFaceTimeの画質が向上したほか、内蔵マイクを新型のものとし、よりクリアに音声を拾えるようになるなど、細かい点も改善されています。

 

なお、モニターにはこれまでのMacBook Proと同様に、Retinaディスプレイを採用。2560×1600ピクセルの解像度と、500ニトの輝度をキープしています。Touch IDによる認証、Touch Barも搭載も従来と変わりません。

 

また、重さ・厚みもこれまでの13インチモデルと変わらない1.4㎏、1.56cmです。

 

●新型13インチMacBook Proラインナップ

・メモリ…8GB/16GB

・ストレージ(SSD)…256GB/512GB/1TB/2TB

・価格…14万8280円~

 

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