3年ぶりに最新「らくらくスマートフォン」登場! 5030万画素カメラ搭載、日々の健康管理に役立つ機能も

FCNTは、らくらくスマートフォンの最新機種「らくらくスマートフォン F-53E(ラクラクスマートフォン エフゴーサンイー)」を、2025年1月下旬にNTTドコモより発売します。

 

SIMフリーモデルの「らくらくスマートフォンLite MR01」を、2024年12月上旬以降に全国のドコモショップで販売します。

 

記事のポイント

3年ぶりに登場した、らくらくスマートフォンシリーズの後継機種です。従来よりも大画面で、持ちやすさ・見やすさ・使いやすさ、スペックと機能を向上させたとのこと。迷惑電話対策機能など、セキュリティ面にも配慮しているほか、4000mAhのバッテリー搭載。4年後でも電池が元気で、長期間快適に使い続けられます。

 

「らくらくスマートフォン F-53E」は、2022年2月発売の「らくらくスマートフォン F-52B」以来、3年ぶりの後継機種です。

 

ディスプレイの最大照度を約1.3倍アップし、高解像度の有機ELディスプレイを採用。画面サイズは約5.4インチと、持ちやすさにこだわりながらも大きく、見やすくなっています。

 

ホーム画面は標準ホームと、シンプルホームから選択できます。文字は、従来の“UD新丸ゴ”に加え、今回新たに“UD黎ミン”を採用し、見やすさにも配慮しています。

 

聞きやすさについては、「あわせるボイス」、「はっきりボイス」機能で向上させています。

 

・あわせるボイス……自分に合わせ、相手の声を聞きやすく調整し、快適な会話をサポート
・はっきりボイス……ユーザーの周囲環境を検知し、通話受話音質の調整を行う周囲騒音に応じて、通話受話音を強調する

 

その他、相手の声の速度を落として通話できる「ゆっくりボイス」や、マスクでこもった相手の声を聞き取りやすく補正する「マスク通話モード」があり、安心して電話できます。

 

カメラ機能も充実。光学手ブレ自動補正(OIS)機能やAIシーン認識が搭載された5030万画素カメラで、きれいな写真を撮ることができます。センサーはSONY IMX882を採用。

↑補正機能などにより、被写体を自動認識し、露出・彩度などを最適化するので、暗いシーンでも明るくきれいに撮れます

 

ユーザーを守るための仕組みもあります。「迷惑電話対策機能」により、電話帳未登録の番号から電話がかかってきた時は、迷惑電話対策機能によって発信者側にけん制メッセージを自動で伝えます。

 

また通話内容から還付金詐欺リスクを自動検出し、けん制と注意喚起で、振り込め詐欺リスクを抑止する「還付金詐欺対策機能」も搭載。さらに「らくらく迷惑メール判定」は、ドコモメールやSMSで面識のない不特定の者から、口座への振込などの現金をだまし取る内容の迷惑メール(架空請求・融資保証金詐欺)を受信すると注意喚起を行います。

 

さらに、健康管理について関心が高いシニアにとってうれしい仕組みもあります。

 

FCNTが提供する健康管理アプリ「ララしあコネクト」に、「自律神経活性度の測定・管理機能」を搭載しています。背面カメラ下のセンサーが指先のバイタルデータを読み取り、自律神経のはたらきを測定します。

 

全身の機能をコントロールする自律神経の活性度を示す自律神経パワーと、心身のアクティブ度を示す自律神経バランスの2つがわかります。

↑測定結果は、レポート画面からいつでも見返せます

 

発売日前日まで、予約購入キャンペーンを実施しています。対象期間内にらくらくスマートフォン F-53Eを予約し、購入すると、dポイント(期間・用途限定)3000ポイントがもらえます。

 

FCNT
「らくらくスマートフォン F-53E」
価格 :未定(24年11月1日現在)
カラー:ピンク、ゴールド、ネイビー

「らくらくスマートフォンLite MR01」

残念なポイントも……ドコモ「eximo ポイ活」はキャンペーン中なら価値大

NTTドコモが8月1日に「eximo ポイ活」を開始しました。同社では2024年4月、「ドコモポイ活プラン」の第一弾として「ahamo ポイ活」の提供を開始しており、eximo ポイ活はそれに続くプランとなっています。

NTTドコモのサイトから

 

ドコモのクレジットカード「dカード」は必須ですが、うまく使えば月間5000ポイントの還元を受けられる本プラン。還元条件をしっかりチェックし、より効率的なポイ活ルートを探しましょう。

 

eximo ポイ活の概要をチェック! 「eximo」との違いは?

はじめにeximo ポイ活の元となるプラン、「eximo」について簡単におさらいをしましょう。eximoは、使用したデータ量に応じて月額料金が三段階で変わる仕組みとなっており、3GBを超えると以降は一律の料金で無制限に使えるプランです。

NTTドコモのサイトから

 

一方、eximo ポイ活は段階制ではなく無制限のみで、月額料金は1万615円(税込、以下同)と、3GB以降のeximoの月額基本料金よりも3000円ほど割高な設定となっています。しかし、eximo ポイ活プランに加入したうえで、dカードで買い物などをするとdポイントが上乗せして還元され、通常のeximoよりもお得に使うことが可能となります。

 

eximo ポイ活の概要

eximo ポイ活
月額料金 1万615円(データ量無制限)
各種割引 ・みんなドコモ割:-1100円 ※1

・ドコモ光セット割 またはhome 5Gセット割:-1100円

・dカードお支払割:-187円

割引適用後月額料金 8228円
dポイント月間還元上限 5000ポイント
実質月額料金 ※2 2728円

※1 3回線以上の場合

※2 dカードで5万円分の決済をした場合

 

まず、eximo ポイ活の月額料金1万615円には、家族割引などの各種割引を適用することができます。これらをすべて適用できれば、月額料金は8228円となります。さらにdカードで買い物などをすると、dポイントが月間最大で5000ポイント還元されます。現在はキャンペーン期間中で還元率が10%にアップしているため、dカードで5万円の支払いをすれば最大の5000ポイントを受け取れます。これに加えて、通常のポイント還元である1%もあわせて還元されるので、還元率は11%となり、実質の月額料金を大きく抑えることができます。

 

仮に、dカードで5万円分を決済した場合、ポイント還元によってeximo ポイ活の実質月額料金は2728円となります。通常のeximoを無制限で使用した場合の月額料金は4928円なので(各種割引の適用後)、dカードに支払いを集約している人は、非常にお得なプランといえるでしょう。

 

毎月5000ポイントの還元を受けるには? 還元方法をチェック!

eximo ポイ活で還元を受ける方法は大きく分けて2つありますが、メインとなるのは「dカードによる対象決済」です。

NTTドコモのサイトから

 

eximo ポイ活に加入したうえで、「dカード/dカードGOLD」か、「d払い(支払い方法をdカードに設定するか、電話料金合算払いに設定)」で支払いすると、通常よりも多くのdポイントが還元されます。

 

eximo ポイ活におけるdカード決済時の還元率

dカードGOLD dカード
eximoポイ活で上乗せされる還元率 10% ※3(通常5%)

┗還元上限5000ポイント

10% ※3(通常3%)

┗還元上限5000ポイント

通常還元率 1%

┗還元上限なし

※3 2024年8月1日~終了時期未定のキャンペーン適用時

 

還元率はdカードの種類によって異なり、dカードGOLDは5%、dカードは3%が通常還元率に上乗せされます。ただし前述のとおり現在はキャンペーンで、上乗せ還元率が10%に増加中。つまり、月間5万円の決済をすれば還元上限の5000ポイントを受け取ることが可能です。

 

このキャンペーンの期間は「2024年8月1日~終了時期未定」となっており、しばらくの間は通常還元率とあわせた11%の還元を受けることができそうです。なお、毎月のドコモの携帯電話料金や電子マネーへのチャージなど、一部の支払いは対象外となることに注意しましょう。

 

還元を受ける2つめの方法は、マネックス証券の口座を開設し、dカードGOLDでクレカ積立をすること。これにより、積立分の還元率が通常よりも1%加算されます。

NTTドコモのサイトから

 

ただし、dカードによる対象決済と比較すると、上乗せ分の還元率が低いことや、dカードGOLD限定であるため、ユーザーを選ぶ特典といえそうです。

 

お得なプランだが、残念な点も

eximo ポイ活は、ドコモの無制限プランを実質大幅割引で使える、インパクトの大きいプランです。しかし、残念なポイントも大きく分けて2つ存在します。

 

その1 dカードGOLDの恩恵が少ない

dカードGOLDは年会費1万1000円のゴールドカードで、dカードにはないさまざまな特典が用意されています。しかし、eximo ポイ活におけるdカードGOLDの利点は、

 

・dカード決済の上乗せ還元率が5%であること(通常のdカードは3%)

・マネックス証券で積立をした際、還元率が+1%されること

 

の2点くらいしかありません。しかも現在はキャンペーンによりdカード決済時の上乗せ還元率が一律10%となっているため、dカードGOLDの優位性はほとんどありません。これは少々残念なポイントといえるでしょう。

 

その2 各種割引のハードルが高い

これまで見てきたように、月額2728円で使うためには、「家族3人以上がドコモを利用」「ドコモの自宅インターネットサービスを契約」「dカードで携帯電話料金を支払い」という3つの割引条件をクリアし、さらに買い物などで毎月5万円をdカードで支払う必要があります。ドコモのサービスにどっぷりと浸かっている人以外、すべてをクリアするのは困難であることは残念なポイントです。

 

各種割引を適用できない人の場合、先行プランであるahamo ポイ活も選択肢のひとつとなるでしょう。

ドコモも「ahamo ポイ活」で参入! 大手キャリアのポイ活・マネ活プランは本当にお得?

 

eximo ポイ活とahamo ポイ活の比較

eximo ポイ活 ahamo ポイ活
月額料金 1万615円(無制限) 7150円(100GB)
各種割引 ・みんなドコモ割:-1100円 ※1

・ドコモ光セット割 または

home 5Gセット割:-1100円

・dカードお支払割:-187円

割引適用後月額料金 8228円
上乗せ還元率 ・dカード GOLD:10% ※4(通常5%)

・dカード:10% ※4(通常3%)

・dカードGOLDでd払い:10%※4(通常5%)

・d払い:10%※4(通常3%)

通常還元率 1%(dカードGOLD、dカード、一部を除くd払い) 1%(d払い)
上乗せ分の月間還元上限 5000ポイント 4000ポイント
実質月額料金※5 2728円 2750円

※1 3回線以上の場合

※4 キャンペーン期間中のみ

※5 たまったポイントを月額料金に充てた場合

 

eximo ポイ活とahamo ポイ活の主な違いは以下の4つです。

 

・ahamo ポイ活は無制限ではなく月間100GB

・ahamo ポイ活には各種割引がない

・上乗せ分の還元上限はahamo ポイ活のほうが少ない

・ahamo ポイ活にはマネックス証券クレカ積立特典がない

 

ahamo ポイ活は月間の還元上限こそ少ないものの、各種割引を適用しないでも安価なので、家族割引や自宅インターネット割引を使用できない人におすすめです。

 

家族構成や、月々のクレジットカード使用額など、自身の使用状況と照らし合わせながら、最適なポイ活プランを選ぶようにしましょう。

ドコモも「ahamo ポイ活」で参入! 大手キャリアのポイ活・マネ活プランは本当にお得?

大手通信キャリアはそれぞれ、「ドコモ経済圏」「au経済圏」「PayPay経済圏(ソフトバンク)」、そして「楽天経済圏」と呼ばれる、ポイント経済圏を構築しています。

 

各社とも囲い込みのため、特定のスマホプランに加入するとポイント還元率などが優遇される「ポイ活・マネ活プラン」の展開を進めており、2024年4月1日にはNTTドコモも新料金プラン「ドコモポイ活プラン」の提供を開始しました。

 

本記事では、ドコモポイ活プランの概要を解説するとともに、他社のポイ活・マネ活プランもチェックしていきます。

 

ドコモは「ahamo ポイ活」が先行スタート

ドコモのサイトから

 

ドコモポイ活プランは、「ahamo ポイ活」と「eximo ポイ活」の2つがラインアップしています。このうち2024年4月にスタートしたのはahamo ポイ活です。eximo ポイ活は、2024年の夏~秋頃の開始を予定しており、詳細はまだ発表されていません。

 

ここからは、ahamo ポイ活の仕組みをチェックしていきましょう。

 

ahamo ポイ活の仕組み

月額料金 概要
ahamo 2970円 月間20GBのデータ容量+国内通話5分無料
大盛りオプション 1980円 月間80GBのデータ容量
ポイ活オプション 2200円 オプション加入でdポイントの還元率がアップ
合計 7150円

※価格は税込です(以下同)

 

ahamoは月額2970円で20GBのデータ容量が使えるワンプラン制が採用されています(国内通話5分無料も付帯)。

 

この基本プランに月額1980円で80GBのデータ容量を追加できる「大盛りオプション」と、月額2200円の「ポイ活オプション」を適用させた、合計7150円のサービスがahamo ポイ活と位置づけられています。注意したいのはポイ活オプションを付ける場合、必ず大盛りオプションも適用しなければならないという点。毎月100GBも使用しない人には不向きなサービスと言えるでしょう。

 

7150円を支払ってahamo ポイ活に加入し、さらにd払いを使って決済をすると、ポイント還元率が+3%になるという特典を受けることができます(上限4000ポイント/月)。

 

ポイ活オプション還元の仕組み

ポイント還元対象となる
支払い方法
d払い
特典内容 dポイント(期間・用途限定)
+3%還元
ポイント上限 4000ポイント

 

+3%は、他社と比較して際立って大きな還元というわけではありません。ただし、注目したいのは、サービス開始と同時に始まったキャンペーンです。上限は4000ポイント/月と変わりませんが、キャンペーン期間中は+10%還元と高水準になっています。

 

こちらのキャンペーンは当面継続が予想されるので、キャンペーン期間中に限ってahamoを契約するという使い方でも良いでしょう。

ahamoのサイトから

 

個性が異なる大手通信キャリアのポイ活・マネ活プラン

ほかの大手通信キャリアは、ドコモに先行してポイ活・マネ活プランを展開しています。ここからは各社のプラン概要を見ていきましょう。

 

特典内容の幅広さが魅力の「auマネ活プラン 5G/4G」

auのサイトから

 

auマネ活プラン 5G/4Gの概要

月額料金 7238円
(auスマートバリュー適用で1100円割引可)
データ容量 無制限
特典内容 ・最大800円相当(不課税)のau PAY残高付与

・au PAYゴールドカードで「auマネ活プラン」の料金を支払うと、12か月間のみPontaポイント20%還元

・au PAYゴールドカード+au PAY利用で最大2%還元

・au PAYゴールドカード決済で最大1.5%還元

・auじぶん銀行の円普通預金金利が最大で年0.33%(税引前)になる

・auカブコム証券のクレカ積立時、ポイント還元率が12か月間のみ合計最大3.0%になる(13か月目以降は2.0%)

 

auは、ポイ活・マネ活向けプランとして、「auマネ活プラン 5G/4G」を提供しています。このプランの大きなメリットは、特典内容の幅広さ。au PAYゴールドカード、auじぶん銀行、auカブコム証券など、au経済圏のサービスを使えば使うほどお得になる仕組みとなっています。

 

ただし、特典期間が12か月間のみなど、一部制限があることに注意が必要です。

 

なお、auマネ活プランには、自宅インターネットとのセット割引「auスマートバリュー」の適用が可能なため、セットで契約できる人は月額料金が上記の金額から1100円割引となります。

 

割引を適用できるかでお得度が変わるソフトバンクの「ペイトク」

ソフトバンクのサイトから

 

ペイトクの概要

月額料金 ・ペイトク30:7425円

・ペイトク50:8525円

・ペイトク無制限:9625円
(3プランとも各種割引適用で2497円割引可)

データ容量 30GB/50GB/無制限
特典内容 PayPay(残高/クレジット)支払時に
利用プランに応じてポイント還元率がアップ【ペイトク30】

・還元率+1%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+2%(月間上限1000円相当)

 

【ペイトク50】

・還元率+3%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+6%(月間上限2500円相当)

 

【ペイトク無制限】

・還元率+5%、初めてのペイトク適用から3か月間のみ+10%(月間上限4000円相当)

 

ソフトバンクは、プランに加入することでPayPayの支払い還元率がアップする「ペイトク」を提供しています。月間データ容量が異なる3つのプランがラインアップされており、それぞれ還元率と月間の還元上限に違いがあることが特徴です。

 

それぞれのプランを見て、まず気になるのは高額な月額料金でしょう。「ペイトク無制限」の場合、月額1万円近くと他社よりもかなり高い水準となっています。ただし、ペイトクには家族割引や自宅インターネット割引などを複数適用できるので、最大で2497円の割引を適用できます。仮にペイトク無制限に割引を最大限適用すれば月額は7128円となり、auマネ活プランとほぼ同水準になります。

 

ソフトバンクを使う場合、割引を適用できるかがお得の分かれ目であると覚えておきましょう。

 

SPUが+4倍とかなり魅力な「楽天最強プラン」

楽天モバイルのサイトから

 

楽天最強プランの概要

月額料金 最大3278円
データ容量 ・3GBまで:1078円

・3GB超20GBまで:2178円

・20GB超無制限:3278円

特典内容 SPU(スーパーポイントアッププログラム)が+4倍になる(月間獲得上限2000ポイント)

 

楽天モバイルは、auやソフトバンクのようにマネ活・ポイ活専用のプランは用意されておらず、「楽天最強プラン」のワンプランのみとなっています。

 

しかし楽天最強プランは、加入するだけで自動的にSPU(スーパーポイントアッププログラム)が+4倍になり、楽天市場での買い物がお得になります。

 

SPUは、楽天トラベル5000円以上利用で+1倍、楽天ブックス3000円以上利用で+0.5倍などが一般的。そんな中、プラン契約をするだけで+4倍になるのは非常に魅力的です。楽天経済圏でポイントを重点的に貯めたい人は、乗り換えを検討してみましょう。

 

ポイ活・マネ活プランは2つの傾向に分けられる

ここまで解説してきたとおり、大手通信キャリア4社のポイ活・マネ活プランを比較すると、各社とも特色のあるサービスを展開しています。

 

大きく分けると、

 

・ドコモとソフトバンクはd払いやPayPayなど、決済利用時の還元が手厚い

・auと楽天モバイルは、銀行や証券などのサービスを広く使うことで還元がより手厚くなる

 

という2つの傾向があると言えるでしょう。

 

月々のお金の使い方、決済方法、また家族構成などによってお得なプランが変わるので、各社の特徴を捉えたうえで自分に最適なサービスをチョイスしてください。

物議を醸したドコモの新料金プラン「irumo」「eximo」は改悪か? 実はお得な場合も

ドコモは7月1日から、2つの新料金プラン「irumo(イルモ)」と「eximo(エクシモ)」の提供を開始しました。発表当初、「わかりづらい」「改悪」といった声が聞かれ、評判が決していいとは言えなかったドコモの施策です。なぜそうした批判が出たのでしょうか? 細かく紐解いていけば、すべてが改悪ではないということもわかります。

 

格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。

↑ドコモのサイト(https://irumo.docomo.ne.jp/)から

 

小~中容量帯プランの追加で他社に並ぶドコモ

まずは大きな流れから説明しますと、ドコモが今回発表した2つのプランというのは、幅広く無制限データまで利用可能なeximo、0.5GB〜9GBをカバーする小〜中容量帯のirumo、それに加え、元々あったドコモの格安プランであるahamo(20GBプラン&大盛り100GBプラン)の3つを合わせてラインナップしたところに意味があります。これまでカバーしきれなかった小〜中容量帯プランを付け加えることで、ようやく他社がそろえる料金プランと並んだというわけです。

 

auにおけるUQモバイル、ソフトバンクにおけるワイモバイルが明確な違いを打ち出してきましたが、これまでドコモは小〜中容量帯のプランがありませんでした(厳密にはOCN モバイル ONEがありましたが、新規受付が終了)。ドコモが今回irumoを打ち出すことで、ほか2キャリアに対抗してきた形と言っても過言ではなく、既存ユーザーの囲い込みを狙ったものと言えるでしょう。

 

そんなirumoとeximoの概要を説明します。

 

データ使用量に合わせてプランを選べるirumo、幅広い人におすすめのeximo

irumoの基本情報

irumo
データ容量 0.5GB ※1 3GB 6GB 9GB
月額料金 550円 2167円 2827円 3377円
国内通話料 22円/30秒
超過時の通信速度 最大128kbps 最大300kbps

※価格は税込表示です(以下すべて)。
※表は右にスクロールできます(以下すべて)。
※1 0.5GBの通信速度は送受信最大3Mbpsとなります。

 

irumoは、データ容量が「0.5GB・3GB・6GB・9GB」に設定され、自身のデータ使用量に合わせて好きなプランを選択することができます。データ容量を超過してしまった場合、通信速度は最大300kbpsとなりますが、SNSやテキストが中心のWebサイトの閲覧、音楽ストリーミングサービスなど、普段スマホでよく使う機能であれば利用可能。

 

ほかの大手通信キャリアの料金プランであまり見ないのが「0.5GB(500MB)」のプラン。電話の利用がメインの人やサブ回線(2台目)として持っておきたい人におすすめです。ただし、0.5GBのプランは、通信速度が最大3Mbpsかつ4G通信しか利用ができず、データ容量超過後の速度は最大128kbpsとなることから、動画視聴やSNSの閲覧などには不向きでしょう。

 

eximoの基本情報

eximo
データ容量 〜1GB 1GB〜3GB 3GB~無制限
月額料金 4565円 5665円 7315円
国内通話料 家族間通話無料 ※2
家族以外への通話:22円/30秒
超過時の通信速度

※2 同一「ファミリー割引」グループに加入している場合、国内通話は無料となります。

 

eximoは、データ使用量が1GB未満の場合は月額4565円(税込)、1GB~3GBまでの場合は月額5665円(税込)、3GB以上の場合はデータ容量無制限となり、月額7315円(税込)で利用できる3段階制のプランとなっています。

 

データ使用量が少ない人から、月々のデータ使用量にムラがある人、データ容量を気にせず5G通信を無制限で使いたい人まで、幅広い人におすすめのプランと言えます。

 

それでは、データ容量で比較してみます。

 

irumo/eximo/ahamoの比較

データ容量 irumo eximo ahamo
0.5GB 550円 2970円
1GB 4565円
3GB 2167円 5665円
6GB 2827円 7315円
9GB 3377円
20GB
100GB ※3 4950円 ※3
無制限

※3 大盛りオプション加入時。

 

上記のうち「irumo:9GB」と「ahamo:20GB」を比較すると、ahamoのほうが11GB多く使えるうえに、月額407円(税込)安くなります。

 

また、ahamoは20GBのプランに大盛りオプション(80GB)を追加することで100GBを利用可能。「ahamo大盛り:100GB」と「eximo:~無制限」を比較してみると、ahamo大盛りのほうが月額2365円(税込)安くなります。

 

つまり、irumo、eximoに割引を適用しない場合、毎月のデータ使用量が6GB以上100GB未満の人はahamoがおすすめ。ただし、ahamoはオンライン手続きを基本としたプランのため、ドコモショップでサポートを受ける場合は1回3300円(税込)の利用料金がかかります。

 

批判の対象となったOCN モバイル ONEとの比較。割引前提の値段設定?

では、ここで批判のひとつになっているOCN モバイル ONEとの比較を説明します。OCN モバイル ONEは、irumoの登場により、2023年6月26日をもって新規受付が終了しました(加入者は今後も利用可能)。図表をご覧ください。

 

irumoとOCN モバイル ONEの料金プラン比較

通信容量 irumo
()は割引時※4
OCN モバイル ONE
0.5GB 550円 550円
1GB 770円
3GB 2167円(880円※4 990円
6GB 2827円(1540円※4 1320円
9GB 3377円(2090円※4
10GB 1760円

※4 ドコモ光セット割/home 5G セット割、dカードお支払割適用時の金額となります。

 

3GB以降の利用料金が、irumoの方が明らかに高額。一方で、割引を適用すれば、ほぼ同額になるため、「割引を前提とした値づけ」という声もあがっています。

 

割引についての比較は下記にまとめています。「ドコモ光セット割」は自宅でのWi-Fi通信の加入、「みんなドコモ割」は家族での複数回線利用、「dカードお支払割」は、「dカード」または「dカード GOLD」(家族カードも含む)でドコモの利用料金を支払うと、月額187円(税込)が割引されるサービスです。

 

ドコモの新料金プラン:各種割引適用時の料金シミュレーション

irumo eximo
データ容量 0.5GB 3GB 6GB 9GB 〜1GB 1GB〜3GB 3GB~無制限
月額料金 550円 2167円 2827円 3377円 4565円 5665円 7315円
ドコモ光セット割
/home 5G セット割
-1100円
みんなドコモ割 -1100円 ※5
dカードお支払割 -187円
割引適用後 ※6 550円 880円 1540円 2090円 2178円 3278円 4928円

※5 ファミリー割引グループが3回線以上の場合の割引金額です。

※6 irumoの0.5GBプランは割引対象外です。

 

上記のうち「irumo:3GB」と「eximo:1~3GB」を比較すると、どちらも3GBまでのデータ容量にも関わらず、irumoの方が月額2398円(税込)安く使うことができます。年間にすると、2万8776円(税込)と非常に大きな差。月々のデータ使用量が3GB未満の人はirumoをおすすめします。

 

また、「eximo:~無制限」と「ahamo大盛り:100GB」を比較すると、eximoのほうが月額22円(税込)安い結果となっています。

 

動画視聴やInstagram・TikTokなどのSNSをよく利用し、20GB以上のデータ容量を必要とする人はeximoがおすすめ。ただし、20GB~100GBのデータ容量があれば十分で、短めの通話をよく利用するという人は、5分以内のかけ放題がついたahamoがベターです。

 

改悪ばかりでもない。データ通信量が少ない人にはirumoはメリット大

どうしても改悪ばかりの評判が多くなっていますが、大きく改善された点もあります。旧プランとの比較があり、下記の図表をご覧ください。

 

irumoと5Gギガライトの料金プラン比較

通信容量 irumo
()は割引時※7
5Gギガライト
()は割引時※8
0.5GB 550円 3465円(2178円)
1GB
3GB 2167円(880円) 4565円(2728円)
5GB 5665円(3278円)
6GB 2827円(1540円) 6765円(4378円)
7GB
9GB 3377円(2090円)

※7 ドコモ光セット割/home 5G セット割、dカードお支払割適用時の金額となります。

※8 ドコモ光セット割、みんなドコモ割(3回線以上)、dカードお支払割適用時の金額となります。

 

ご覧の通り、データ容量は似ているものの料金は比較になりません。irumoは「5Gギガライトの代わり」ではなく「OCN モバイル ONEの代わり」と考えるのが適切です。

 

これまで5Gギガライトを利用してきた人は、irumoを利用することで通信料金を大幅に下げることができ、大きなメリットとなるでしょう。

 

eximoと5Gギガホ プレミアの料金プラン比較

通信容量 eximo
()は割引時※9
5Gギガホ プレミア
()は割引時※10
~1GB 4565円(2178円) 5665円(3278円)
1GB~3GB 5665円(3278円)
3GB~無制限 7315円(4928円) 7315円(4928円)

※9 ドコモ光セット割/home 5G セット割、みんなドコモ割(3回線以上)、dカードお支払割適用時の金額となります。

※10 ドコモ光セット割、みんなドコモ割(3回線以上)、dカードお支払割適用時の金額となります。

 

一方、eximoは5Gギガホ プレミアと比べると、1GBの段階が増えただけで、それ以外は基本料金・割引適用時ともに変わりません。今まで5Gギガホ プレミアを利用してきた人で、月によっては1GBしか使わないなどデータ使用量にムラがある人は、eximoに乗り換えた方がお得に利用できます。

 

批判されたのはネーミングの問題もある

今回批判された理由のひとつには、「名前がわかりづらい」といったことも挙げられました。各プランの語尾につく「mo」でまとめたかったのかと思いますが、慣れの問題もあり、いずれ時間が解決してくれるでしょう。

 

また、細かい部分では、irumoではドコモのメールアドレス(@docomo.ne.jp)を引き継ぐことができず、申し込むには月額330円(税込)を支払わなければなりません。さらに、irumoでは、家族への通話は有料となります。

 

ただし、irumoは安いプランであるため、それ以上を求める場合は、費用がかかるのはある種当然でもあり、オプションサービスを求める人は、支払い額を細かくチェックする必要があります。

 

最後に、モバワンでは『最新情報|ドコモの新料金プラン「irumo」「eximo」を徹底調査!おすすめは?』と題して、詳細を解説しています。新料金プランに変えた方がいいケースを細かく紹介していますので、ぜひともチェックしてみてください。

 

※本情報は7月31日時点のものです。

通信障害や災害時に活躍! au、ソフトバンク、ドコモで提供の「副回線サービス」ってなに?

2022年7月、大規模な通信障害により、auおよびUQモバイルの回線が最大86時間もつながらない事故が発生。物流や金融をはじめ、日本経済に与えたダメージは決して小さくなく、改めて通信の重要性に気づいた人も多いのではないでしょうか。

 

もし、そんなときに「副回線サービス」に加入していれば、連絡が取れないという状況は回避できたはず。では、副回線サービスとは一体どういうものなのか? 格安SIMやスマホのお得な情報、最新ニュースを発信するメディア・モバワン編集部が解説します。

↑ドコモのサイト(https://www.docomo.ne.jp/service/hukukaisen/)から

 

メイン回線がつながらないときに、ほかの回線を利用

結論から言いますと、副回線サービスは普段メインとして利用している主回線が利用できない場合に、ほかのキャリアの回線を利用するサービスのこと。つまり、普段はドコモ回線をメインに使いながらも、通信障害が発生したときは、au回線に切り替えるといったことです。

 

副回線サービスは、現在ドコモ(ドコモ回線のahamo含む)、au(au回線のUQモバイル含む)、ソフトバンクの3社が提供し、それらのキャリアを利用している人が対象のサービスとなっています。しかし、auのオンライン専用プランであるpovo、ソフトバンクのサブブランドであるワイモバイルとオンライン専用プランのLINEMOは対象外となっているため、注意が必要です。

 

では、3社を利用していれば、自由に副回線を選べるかというとそうではなく、au&UQモバイル利用者は、ソフトバンク回線(4Gエリア)を利用可能。ドコモ&ahamoとソフトバンク利用者は、au回線(4Gエリア)が利用可能となっています。

 

ちなみに副回線サービスは1回線につき、1回線まで申し込みが可能。また、契約事務手数料は基本無料ですが、au&UQモバイルはサービス解約後1年以内の再加入時は3850円(税込)が発生するため注意してください。

 

データ容量は個人で月額429円。SIMカードの種類には注意が必要

月額料金については、下記図の通り、3社で同一です。しかし、個人契約・法人契約によって月額料金が異なります。

 

副回線サービス 月額料金

個人契約 法人契約
月額料金※1 429円 550円 ※2
国内通話料 22円/30秒
国内SMS 3.3円(税込)/全角70文字

※1 価格は税込表示です。

※2 UQモバイルの法人向けプランを利用の方は429円(税込)で利用可能です。

 

利用できるデータ容量と通信速度も個人・法人契約によって異なります。業務で使う法人の場合は多めに設定されており、最大1GB。ビジネス観点から、もしものことを考えると企業単位で加入していくこともおすすめです。個人で利用する場合は、あくまで「もしものときのサブ」として考えておくのがいいでしょう。

 

副回線サービス データ容量

個人契約 法人契約
データ容量 500MB 1GB
通信速度 最大300kbps 最大1Mbps
通信制限時の速度 最大128kbp

 

また、各キャリアで対象料金プランが決まっていますが、auであれば音声通話に対応した料金プランなど、基本的にはベーシックプランなら利用可能。詳細は副回線サービス契約時に、各キャリアの公式サイトで確認するようにしてください。

 

細かい設定になりますが、SIMカードについては、au&UQモバイルは、SIMカードとeSIMから選択することができます。ただし、個人契約・法人契約で選択できるSIMタイプが異なります。

 

au/UQモバイル 利用可能なSIMタイプ

SIMタイプ
個人契約 SIMカード/eSIM
法人契約 eSIM ※3

※3 UQモバイルの法人向けプランを利用の方はSIMカードも利用可能です。

 

利用中の機種にもよりますが、個人契約の場合は、SIMカード or eSIMからの選択が可能。法人契約の場合、auはeSIMのみ、UQモバイルはSIMカード or eSIMのどちらも利用可能です。なお、ドコモ&ahamo、ソフトバンクでは、個人契約・法人契約問わずeSIMのみの提供となっています。

 

また、副回線サービスを利用している端末から機種変更する場合、eSIMまたはSIMカードの再発行が必要となる場合があります。

 

さらに、eSIMのプロファイルは再発行できないため、機種変更や故障などが原因で副回線を利用できなくなってしまった場合、サービスが自動的に解約されてしまう点に注意が必要です。もうひとつ、eSIMのみの提供となるため、当然ながらeSIMに対応した機種を所有していることが必須となります。

 

万が一の備えとして検討しておきたい副回線サービス

申し込み手順については、各キャリアの公式サイトに従うのがスムーズです。また、副回線サービスに関するよくある質問や具体的な手続き方法は、モバワンの記事でも説明しています。

 

通信障害はもとより、昨今懸念される災害を想定したとき、誰とも通信ができないという危機的状況は回避しておきたいものです。万が一に備えて、副回線サービスの利用を検討してみるのをおすすめします。

100GB大盛り! ahamoにオプション「ahamo大盛り」登場……6月9日

NTTドコモは、月額2970円(税込)でデータ容量20GBまで利用可能な料金プランahamoにて、月額4950円(税込)でデータ容量100GBまで利用できる「ahamo大盛り」を、6月9日午前10時から提供開始します。

 

ahamo大盛りは、ahamoの契約に、月額1980円(税込)の「大盛りオプション」を追加することで、テザリングを含む計100GBのデータ通信を利用できます。

↑※1:15日を超えて長期間海外で利用する場合は、通信速度が制限されます

 

申し込みは、ahamoサイトから行えます。なお、「すでにahamoを契約中のユーザー」「現在ahamo以外のドコモ料金プランを契約中のユーザー」「今後、新規でahamoを契約するユーザー」で手順が違うので、詳細は以下のギャラリーをご覧ください。また、ahamoアプリからの申し込み受付は、6月16日を予定しています。

 

6月8日23時59分まで開催されている「先行エントリーキャンペーン」エントリー期間中にキャンペーンサイトからエントリー(dアカウントの登録)し、「大盛りオプション」提供開始後の利用開始期間(8月1日23時59分まで)に「大盛りオプション」の利用を開始すると、期間・用途限定dポイント2000ポイントを進呈いたします。

多才な4眼カメラ搭載スタンダードモデル! 「Galaxy A53 5G」ドコモ、au、UQモバイルで5月下旬以降販売開始

サムスン電子のモバイル製品ブランドであるGalaxyは、スタンダードモデルのスマートフォン「Galaxy A53 5G」を、NTTドコモ、au、UQ mobile向けに、5月下旬以降に販売開始します。

 

同製品は4眼カメラを搭載。精細な約6400万画素対応のメインカメラに加えて、細かなディテールも鮮明に捉える接写専用マクロカメラ、人間の視野角と同等約123度の風景をおさめる超広角カメラ、被写体との距離を把握し背景をぼかす深度測位カメラにより、幅広いシーンに対応します。光学式手振れ補正対応カメラを搭載し、うす暗い環境など手振れしやすいシチュエーションでも、ブレの少ないクリアな写真や動画を撮ることができます。

 

バッテリー容量は5000mAhで、最大2日間利用できます。25Wの急速充電にも対応。5Gに対応し、RAM6GBとROM128GBを搭載。指や顔での生体認証機能や防水・防塵機能も搭載しています。

 

屋外の直射日光下でも見やすく、鮮明な画面を実現する800nitの高輝度ディスプレイを搭載。大画面の約6.5インチで狭額縁ベゼル 「Infinity-O Display」を採用したディスプレイはリフレッシュレート120Hzに対応。環境に合わせブルーライトを自動調整する機能により、目の疲れを軽減できます。

 

前機種よりもハイパワーになったステレオスピーカーは、立体音響技術「DolbyAtmos」に対応。左右に搭載されたスピーカーから出る大音量でクリアな音質により、スピーカー使用時だけでなく、イヤホン使用時も迫力のサウンドを楽しめます。

 

パッケージには再生紙を利用し、サイドボタンとSIMカードトレイにポストコンシューマー素材を使用することで、環境に配慮しています。

 

カラーバリエーションは、やわらかな印象のパステルカラーを基調とした「オーサム ブルー」「オーサム ホワイト」「オーサム ブラック」(※ドコモ版は半角スペースなし)の3色展開です。カメラ部分までシームレスに覆われたデザインを採用し、背面に特殊な加工を施すことで、指紋の目立ちにくい、滑らかな質感に仕上げています。

専用アプリやHMDがなくても楽しめる! ドコモ、マルチデバイス型メタバース「XR World」をスタート

NTTドコモは、Webブラウザから無料で参加でき、バーチャル空間ならではのコミュニケーションを楽しめるマルチデバイス型メタバース「XR World」を、3月31日に開始しました。

 

XR Worldは、バーチャル空間でアバターを通して、相互にコミュニケーションを取りながら、音楽・アニメ・ダンスなどのエンタメコンテンツや、スポーツ・教育・観光など、幅広いジャンルのコンテンツを楽しめるサービスです。

 

一部コンテンツを除き無料で楽しめるほか、アプリ不要でWebブラウザから利用可能で、専用のHMD(ヘッドマウントディスプレイ)がなくても、PC、スマートフォン、タブレットから、気軽に利用できます。

 

サービス開始当初は、「リスアニ!LIVE 2022」に出演した藍井エイルさんや南條愛乃さんなど全18組のアーティストによるライブ映像など、音楽ジャンルのコンテンツから提供。森口博子さん専用ワールド「森口博子 GUNDAM SONG COVERS」では、“大人のためのガンダムソング・カバーアルバム”最新作「GUNDAM SONG COVERS 3」の楽曲を試聴機で楽しんだり、MVを視聴したりすることができます。

 

4月下旬には、「リスアニ!」の新作オンラインライブの開催や、タワーレコードのレーベルに所属するアーティストの楽曲が楽しめる専用ワールド「TOWER RECORDS」、三代目 J SOUL BROTHERS from EXILE TRIBE 今市隆二さん専用ワールド「CHAOS CITY-RYUJI IMAICHI-」がオープンします。

 

将来的には、アバターのカスタマイズ機能や、趣味嗜好の合ったユーザー同士が集まり、共通の話題で盛り上がれる機能を提供予定としています。また、HMDを使った360度没入体験への対応も予定しているそうです。

コンテンツを130インチの大画面で楽しめる! ドコモ、軽量&コンパクトなARグラス「Nreal Air」を発売

NTTドコモは、Nreal Ltd.が開発したARグラス「Nreal Air(エンリアル エアー)」を、3月4日に、全国のドコモショップなどで発売します。価格は3万9800円。

 

ドコモショップ97店舗と、ヤマダデンキ「LABI1 LIFE SELECT高崎」「LABI1 LIFE SELECT池袋」「LABI新宿西口館」「LABI渋谷」の4店舗では、同製品の体験コーナーを期間限定で設置するほか、「kikito」で同製品のデバイスレンタルを、3月4日に開始します。

 

また、同製品を事前に予約した購入者を対象に、dポイント3000ポイントをプレゼントするキャンペーンも実施します。

 

同製品は、小型・軽量を極限まで追求したARグラスで、重量約79gでコンパクトなデザインが特徴。日常に溶け込む違和感のないデザインに仕上がっており、プライベートだけでなく、ビジネスシーンなどでも幅広く使用できます。

 

対応するスマートフォンなどと接続し、ミラーリングすることで、動画やWEBブラウザなどのコンテンツを、130インチの大画面で閲覧できます。一部対象となるAndroidスマートフォンは、Nreal社が開発した3Dインターフェースアプリケーション「Nebula」も使用できます。ARグラス内に生み出される仮想3次元空間上で、複数のコンテンツを同時に映し出す「MR Space」機能も利用可能で、「動画を見ながら友人とコミュニケーション」といったマルチタスクが効率的に楽しめます。

 

Display Port出力に対応していないスマートフォンを利用中でも楽しめるよう、オプション品として「Nreal Streaming Box」の取り扱いも開始します。Nreal Streaming Boxの発売日は未定で、後日ドコモ公式サイトで発表予定です。

↑Nreal Streaming Box

月550円から利用できる固定電話! ドコモ「homeでんわ」3月下旬提供開始

NTTドコモは、現在利用中の固定電話機と、市外局番から始まる固定電話番号をそのまま利用できる、モバイルネットワークを利用した固定電話サービス「homeでんわ」を、3月下旬から提供開始。専用機種「homeでんわ HP01」を発売します。

↑homeでんわ HP01

 

同サービスは、「03」などの市外局番から始まる固定電話番号から受発信ができる、ドコモのモバイルネットワークを利用した固定電話サービス。固定電話機とhomeでんわ HP01を電話線でつなぐことで、工事不要で利用できます。現在固定電話サービスを利用中のユーザーも、同サービスに申し込み、現在利用中の固定電話機にhomeでんわ HP01を接続するだけで、簡単に移行することができます。FAXも利用可能です。

 

料金は、月額基本料金1078円の「homeでんわ ライト」と、月額基本料金2178円「homeでんわ ベーシック」の2つのプランから選べます。ドコモのスマートフォン、またはホームルーター「home 5G」を契約している場合、「homeでんわ セット割」が適用され、月額基本料金が528円割引となります。これにより、homeでんわ ライトが、毎月550円から利用できます。契約期間の設定はなく、解約金などの費用も発生しません。

↑利用料金

 

サービスは、全国のドコモショップおよび量販店などで申込むことができ、申し込んだ即日からサービスを利用できます。なお、番号ポータビリティで申し込んだ場合は、即日利用ができません。

キャリアを変えてもメアドはそのまま! ドコモとauが“メール持ち運び”発表

NTTドコモと、KDDI及び沖縄セルラーは、他の通信事業者に移行後もメールアドレスを継続して利用できるサービス「ドコモメール持ち運び」「auメール持ち運び」を、それぞれ発表しました。

 

ドコモメール持ち運びは12月16日よりサービス開始。同サービスにより、料金プランを「ahamo」へ変更した場合でも、「ドコモメール」のサービスとメールアドレスを継続して利用できます。

 

利用料金は1メールアドレスあたり月額330円で、ドコモショップ店頭や、My docomo、ahamoのWebサイトにて受け付けています。

↑主な提供条件

 

auメール持ち運びは、auを解約後31日以内に同サービスに申し込むことで、UQ mobileやpovo、他通信事業者に移行後もauのメールアドレス 「@au.com」「@ezweb.ne.jp」を継続して利用可能。迷惑メールフィルターなどの機能も利用できます。

 

au契約中と同様に、Androidは「auメールアプリ」(サービス開始に合わせて順次配信される対応バージョン「Ver.07.00」以降にアップデートが必要)から、iPhoneは標準のメールアプリから利用可能です。

 

申し込みにはau回線契約にもとづき発行されたau IDが必要で、au公式サイトの、同サービス専用ページから申し込めます。

 

月額料金は330円。提供開始は12月20日です。

 

両サービスとも、詳細については、各公式サイトの案内をご覧ください。

NTTドコモがMVNO2社との連携を発表! 安価な料金プランラインナップ拡充へ

NTTドコモは、dアカウントやdポイントなどを活用するMVNOとの連携に合意したと発表しました。今回のMVNOとの連携によって、小容量プランとして提供されている「プレミア」よりも、さらに低い価格帯のプランが設定されることになります。

 

全国のドコモショップで、エコノミーMVNOとの契約が可能に

同社は、今回連携するMVNOを、「エコノミーMVNO」と呼称しています。新設されるプランの料金サービスの提供主体はエコノミーMVNOですが、利用料金に応じたdポイントの進呈や、マイページなどのdアカウントでの認証、通信料金へのdポイントの充当など、ドコモならではのサービスも連携して行われるということです。

 

さらに、全国のドコモショップ約2300店舗で、エコノミーMVNOの提供する料金サービスの新規契約などが可能となります。インターネットでの手続きやスマートフォンの初期設定が不安なユーザーも、安心して利用できます。

 

当初の参加はNTTコミュニケーションズとフリービットの2社

今回の連携に参加するエコノミーMVNOは、フリービット、NTTコミュニケーションズの2社となります。両社がエコノミーMVNOとして展開する料金サービスの詳細については、両社から別途発表があるとのことです。今後、連携するエコノミーMVNOの数を増やすべく、各社と協議を重ねていくという旨も、同時に発表されています。

 

ドコモの2021冬春スマホは全機種5G対応! 5G本格普及へ向け新たな施策も

NTTドコモは、2021-2022冬春モデルとして、Androidスマートフォン3機種を発表しました。すでに発表済みの5機種と合わせ、今シーズンの新機種全8モデルが5G対応するとアピールしています。

↑全機種5G対応をアピールするプロダクト部の安部成司部長

 

今回発表されたのは、同社が“スペックと価格を両立したスタンダードモデル”と位置づけている「Galaxy A22 5G」(SC-56B)と、誰でも安心して操作できる使いやすさを追求した「あんしんスマホ」(KY-51B)および「らくらくスマートフォン」(F-52B)の3機種。

↑各端末の特徴を説明したプロダクト部の斉藤恵子主査

 

「Galaxy A22 5G」(SC-56B)は、4000mAhの電池容量と防水・防塵、FMラジオなど、基本機能が充実した5G対応スマホ。本体カラーはブラック、ホワイト、レッドの3色をラインナップします。

↑スタンダードモデルの「Galaxy A22 5G」

 

「あんしんスマホ」(KY-51B)は、ドコモ初となる京セラ製の5Gスマホ。見やすく操作しやすいUI設計で、スマホ初心者でも簡単に使えます。カラーはピンクゴールドとネイビーの2色。

↑初の京セラ製スマホ「あんしんスマホ」(KY-51B)

 

「らくらくスマートフォン」(F-52B)は、変わらない操作性で長く使えるUIが特徴。2眼カメラを搭載しており、写真がきれいに撮影できます。カラーはピンク、ホワイト、ネイビーの3色。

↑2眼カメラを搭載した「らくらくスマートフォン」(F-52B)

 

このほか、ドコモオンラインショップ限定カラーとして、「AQUOS sense6」(SH-54B)のブルーメタリックと、arrows We(F-51B)のレッドが用意されることも発表されました。

 

また、新サービスとして、SNSへのアクセス性を高める無料のAndroid向けホームアプリ「SNS launcher」を10月下旬より提供開始します。これは、ホーム画面からフリックするだけで、登録しているSNSアプリをすばやく立ち上げることができるというもの。SNSのメッセージもホーム画面で確認することも可能で、SNSの使用率が高い若年層を意識したアプリとなっています。キャリアフリーで、ドコモユーザー以外も利用可能です。

↑新サービスの説明を行ったプロダクト部の荒山莉穂さん

 

さらに、スマホを振るだけでアプリを呼び出すことができる「すぐアプ」をバージョンアップ。従来はあらかじめ登録してある1つのアプリを呼び出すことができましたが、キャッシュレス支払い時にポイントアプリなどもすぐ呼び出したい、といったユーザーの声に応え、最大5つのアプリをクイックに切り替えられる「アイコン同時表示機能」を新たに搭載しました。21冬モデルは最新バージョンをプリインストールしているほか、すぐアプ対応機種ならバージョンアップで新機能を利用できます。

↑「すぐアプ」がバージョンアップ。最大5つのアプリをすばやく切り替え可能に

 

5Gの本格普及を後押しする新サービスも

同社では、5Gネットワークの世界を広げる試みとして、5G対応スマートフォンと周辺機器をシームレスに連携させる「MY NETWORK」構想を推進していますが、その世界観を広げる施策として、5G対応端末や機器との出会いや購入、機器の管理、使い方のサポートなどを包括して行えるプラットフォーム「kikitoデバイスガイド」アプリを提供します。

↑「kikitoデバイスガイド」の概要

 

これは、5G対応機器のレビュー記事などを通じてデバイスの使い方などを提案し、興味を持ったユーザーがアプリ上から機器をレンタルしたりECサイト経由で購入することをサポート、さらに手持ちの機器を登録することで使い方に困った時など説明書や問い合わせ窓口へ簡単にアクセスできるようになります。機器が必要なくなったときには、フリマサイトへの出品も誘導してくれます。

 

また、5G対応機器として、Wi-Fiなしでも5Gによる高速通信が可能なノートPC「ThinkPad X1 Nano」や、動画などのコンテンツを楽しめるARグラス「Nreal Air」を発売します。

↑Lenovo「ThinkPad X1 Nano」を5Gで利用可能

 

↑ARグラス「Nreal Air」

 

5G対応端末のリリースだけでなく、サービスやサポートを含めた総合的な提案を行ったNTTドコモの今回の発表は、5Gネットワーク普及への本気度を感じる内容となっています。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

NTTドコモが”2年縛り”の解約金廃止を発表! 解約金の留保も廃止

NTTドコモは、定期契約の料金プラン解約時に設定している「解約金」について、2021年10月1日から廃止すると発表しました。また、料金プラン変更前の定期契約プランの契約満了月まで、解約金が留保される「解約金留保」の制度についても、同日から廃止するとのことです。なお、今回の変更に伴い、現在提供している2年定期契約プランについては、9月30日に新規受付が終了します。

 

項目 現在 2021年
10月1日
以降
解約金 ①2019年9月30日までの料金プラン

2年契約 1万450円/1年契約 3300円

廃止
②2019年10月1日以降の料金プラン

2年契約 1100円

解約金留保 ①から②の料金プランへ変更した際、①の契約満了月までは変更前プランの解約金が留保される。

上記②の2年契約から定期契約なしプランへ変更した際も、同様に解約金が留保される。

(解約金留保期間に解約した場合、解約金が発生)

 

また、旧料金プランの「ずっとドコモ割コース」契約者に対して、2年の契約期間以内に解約すると1万450円の解約金が発生する2年定期契約を契約更新した際に進呈していた「更新ありがとうポイント」の提供も、2021年10月1日に終了します。

 

なお、ドコモ光は今回の解約金廃止の対象外となります。

 

ビジネスメンバーズ割が新設。2年定期契約と同水準の金額に

項目 内容
定期契約プラン新規受付終了日 2021年9月30日
新規受付終了の定期契約プラン 5Gギガホ プレミア 法人定期、ギガホ プレミア 2年定期、5Gギガライト 法人定期、ギガライト2 2年定期、ケータイプラン2 2年定期、はじめてスマホプラン(5G) 法人定期、はじめてスマホプラン(Xi) 2年定期
ビジネスメンバーズ割の概要 2021年10月1日に新設。
「ドコモビジネスメンバーズ」に加入することで、毎月の利用料金から187円割引

 

個人契約は「dカードお支払割」、法人契約は新設する「ビジネスメンバーズ割」の適用により、2年定期契約プランと同水準の金額まで割引されます。

 

↑定額プラン終了後の割引イメージ

 

※上図は例としてギガホ プレミア(3GB以上利用)にみんなドコモ割(同一ファミリー割引グループ3回線以上)、ドコモ光セット割を適用した税込の月額料金。
※「dカードお支払割」は、dカード(年会費無料)/dカード GOLD(家族カード含む)を毎月の支払い方法に設定することを条件に、毎月の利用料金から187円割引。

※本記事内の価格はすべて税込表記です。

ドコモ、月4950円で通信量無制限なWi-Fiサービス「home 5G」を8月27日から提供

↑home 5G HR01

 

NTTドコモは、設置工事不要でWi-Fi環境を実現する、5G/4G対応の「home 5G」を8月27日に提供開始すると発表しました。サービス利用の申し込みは、全国のドコモショップおよび量販店、ドコモオンラインショップなどのドコモ取扱店で受け付けており、申し込みした当日から利用可能です。

 

home 5Gは、下り最大4.2Gbpsのドコモの5G/4Gネットワークを利用して、Wi-Fi環境を実現するサービス。専用ルーターをコンセントに挿すだけでインターネットに接続できるようになります。通信量は無制限ですが、ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあるとしています。

 

専用ルーターはシャープの「home 5G HR01」で、最新のWi-Fi 6や端末の位置を検知して集中的に電波を送信するビームフォーミングに対応しています。Wi-Fiの通信速度は、受信最大1201Mbps。また有線LANでも接続可能で、そのときは受信最大1000Mbpsとなっています。

 

本体サイズは約幅95×厚さ95×高さ170mmで、重さは約720gです。

 

home 5Gを利用するには、このhome 5G HR01と専用プラン「home 5G プラン」の申し込みが必要で、home 5G HR01の端末価格は3万9600円(税込)、home 5G プランは月額4950円(税込)です。また、ドコモショップなどで契約する場合は、初期費用として3300円(税込)が別途かかります。ドコモオンラインショップで申し込むと、この初期費用は無料です。

 

なお、ドコモのスマホを契約しているユーザーであれば、「home 5G セット割」が適用され、「ドコモのギガプラン」の月額料金が、毎月1100円(税込)割引されます。

 

発表時に注目を集めたWi-Fiサービスがいよいよ提供開始されます。引っ越しを予定していたり、自宅のWi-Fi環境を見直したいと考えていたりする人は検討してみてはいかがでしょうか。

ドコモ、月4950円で通信量無制限なWi-Fiサービス「home 5G」を8月27日から提供

↑home 5G HR01

 

NTTドコモは、設置工事不要でWi-Fi環境を実現する、5G/4G対応の「home 5G」を8月27日に提供開始すると発表しました。サービス利用の申し込みは、全国のドコモショップおよび量販店、ドコモオンラインショップなどのドコモ取扱店で受け付けており、申し込みした当日から利用可能です。

 

home 5Gは、下り最大4.2Gbpsのドコモの5G/4Gネットワークを利用して、Wi-Fi環境を実現するサービス。専用ルーターをコンセントに挿すだけでインターネットに接続できるようになります。通信量は無制限ですが、ネットワークの混雑状況により、通信が遅くなる、または接続しづらくなることがあるとしています。

 

専用ルーターはシャープの「home 5G HR01」で、最新のWi-Fi 6や端末の位置を検知して集中的に電波を送信するビームフォーミングに対応しています。Wi-Fiの通信速度は、受信最大1201Mbps。また有線LANでも接続可能で、そのときは受信最大1000Mbpsとなっています。

 

本体サイズは約幅95×厚さ95×高さ170mmで、重さは約720gです。

 

home 5Gを利用するには、このhome 5G HR01と専用プラン「home 5G プラン」の申し込みが必要で、home 5G HR01の端末価格は3万9600円(税込)、home 5G プランは月額4950円(税込)です。また、ドコモショップなどで契約する場合は、初期費用として3300円(税込)が別途かかります。ドコモオンラインショップで申し込むと、この初期費用は無料です。

 

なお、ドコモのスマホを契約しているユーザーであれば、「home 5G セット割」が適用され、「ドコモのギガプラン」の月額料金が、毎月1100円(税込)割引されます。

 

発表時に注目を集めたWi-Fiサービスがいよいよ提供開始されます。引っ越しを予定していたり、自宅のWi-Fi環境を見直したいと考えていたりする人は検討してみてはいかがでしょうか。

【西田宗千佳連載】「モバイル回線で固定網」の課題は品質が読めないこと

Vol.104-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、インターネット回線に求められる「安定性」を「通信可能エリア」と「速度」というポイントから深掘りをしていく。

 

↑NTTドコモ home 5G HR01/価格未定 8月下旬発売

 

インターネット回線に求められる要件は、主に2つといって差し支えない。「価格」と「安定性」だ。安定性には「途切れない」という意味もあるが、こと固定回線として使う場合には「常に同じように高速に使える」という意味合いが大きいだろう。

 

home 5GやSoftbank Airのような携帯電話回線を使うインターネットサービスの安定性は、主に2つの側面で決まる。「通信可能エリア」と「速度」だ。

 

通信可能エリアは、携帯電話と同じように考えていい。ただ、Softbank Airはソフトバンクの携帯電話とは通信方式も使う周波数帯も異なり、エリアが少し狭い。それが後述する通信速度の面にも影響する。home 5Gはドコモの携帯電話が使うものと同じエリア・周波数帯になるため、より広く、わかりやすい。これは、どちらのサービスも公式サイトから住所などを手がかりに状況を確認できる。

 

次に「速度」。こちらは通信規格に加え、同じ基地局でどのくらいの通信が同時に行われるのか、ということにも依存する。Softbank Airは手軽だが、この点での不満を訴える人も少なくない。ソフトバンクのスマートフォン向けとは違う規格・周波数帯で収容可能な人数もスマホに比べると少ないので、近隣の利用者のなかにヘビーユーザーがいると速度が落ちやすい傾向にある。もちろん、場所や状況によって大きく変わるので「ソフトバンクだからダメ」という話ではない。

 

home 5Gは名前のとおり「5G」対応なので、5Gのエリア内であればかなり余裕がある。だが4Gでも利用は可能。現在は4G回線もかなり速度に余裕が出てきている。それでも「その地域でどのくらい利用者がいるか」という点は問題となるだろう。NTTドコモは「かなり細かな制御をする」としており、速度維持には努力するのだろう。と言っても、サービス前の現状ではそこは見えづらい。

 

home 5Gが注目されるのは、インフラ的に強いNTTドコモが、この種の領域に本気を出して取り組むからだ。だとすると、ある程度回線速度や安定性に自信がある……と考えることもできる。

 

とはいえ、どちらにしろモバイル回線を使った固定網の最大の欠点は「使ってみるまでわからない」「日々変化するので、ある日突然遅くなる可能性もある」ということだ。固定回線でも遅くなる可能性は十分にあるのだが、モバイル回線を使うものはそれ以上に、回線に影響を与える要因が多く、安定性が読みづらい。

 

だから、やはり本当は「光回線を契約する」のが間違いない方法なのだ。

 

とはいうものの、固定回線は住環境に紐づくものなので、どうしても光回線が引けない時はある。その時にカバーしてくれる「次善の策」がモバイル回線を使った固定網と考えたい。また、光回線をファーストチョイスにできない人がスマホのテザリングで済ませるよりは、ずっと良い環境が手に入るとも言える。

 

この種の回線については、そうしたイメージで接するのがちょうど良いと思われる。

 

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スマホデビューの子ども向け、15歳までなら月1078円で3GBのデータ通信が可能なドコモの新プラン「U15はじめてスマホプラン」

NTTドコモは、15歳以下のユーザーを対象に、5分間までの国内通話が無料なうえ、16歳の誕生日までは月額1078円(税込)で3GBのデータ通信が可能なプラン「U15はじめてスマホプラン」を、7月7日から提供開始すると発表。

 

U15はじめてスマホプランは、子どものスマホデビューを応援するためのプランと位置付けられています。通常の月額は1815円(税込)ですが、支払い方法をdカードもしくはdカード GOLDに設定すると適用される「dカードお支払割」と、「U15はじめてスマホ割」を適用すると、契約1年目の月額が1078円(税込)で利用できます。また、2年目以降は月額1628円(税込)となりますが、これでも通常月額よりはお得です。

 

月間で利用できる通信データ量は3GBまでで、超えた場合は1GBあたり1100円(税込)でデータ量を追加できます。また、音声通話は5分までの国内通話であれば無料。これより多く通話する場合は、月1100円(税込)で国内通話がかけ放題になるオプションも用意されています。

 

なお、16歳の誕生日を迎えると、月間で利用できる通信データ量は1GBとなるほか、月額は通常の1815円(税込)となります。

【西田宗千佳連載】「単身家庭向けルーター」でリードするソフトバンクとUQを追いかけるNTTドコモ

Vol.104-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「home 5G」。NTTドコモ夏モデルのなかでもひときわ異彩を放つニューフェイスは、何がスゴいのか?

↑NTTドコモ home 5G HR01/価格未定 8月下旬発売

 

NTTドコモが8月から販売する「home 5G」は、いわゆるモバイル端末ではない。家庭に据え付けて使うルーターである。だが、通信には携帯電話回線を用いており、スマホのテザリングやモバイルルーターを使うことと回線品質的には大きな差がない。

 

なぜこうした製品をNTTドコモが出したのか? そこには、現在の利用状況を「追認した」という部分が少なからずあるだろう。

 

現在の若年層、特に単身家庭では、自宅に光回線などを引かない例が多い。携帯電話の費用があり、そのうえでさらに固定回線まで負担するのは厳しいという理由もあれば、単身で自宅にいる時間が短く、引っ越しなどの手間もあるので必要性を感じないケースもある。そうした家庭は当然ながら、テザリングなどを活用してモバイル回線をスマホ以外でも使っていた。もちろんデータ量に上限があるなかでの話だが、そうした制約もしようがないと受け入れているわけだ。

 

ただ、そうした世帯もコロナ禍でテレワークやオンライン授業が増えると、スマホ回線だけでは通信を維持できなくなってきた。2020年に、大手携帯電話事業者が若年層向けに「データ利用量を増やす」措置をとったが、これは政府から、若年層への支援策として求められたからでもある。

 

一方、こうした状況を打破するために、回線の導入を検討した世帯も多い。そこで数多く選ばれたのが、ソフトバンクの「Softbank Air」と、KDDI傘下・UQの「UQ WiMAX」である。これらの2社はもともと、若年層を中心に「固定回線代わりのモバイル回線」を提供してきた。「Wi-Fi」というと無線LANそのものでなくモバイルルーターのことを指す……と思っている若年層も多いのだが、その理由は、各社が固定回線代わりに、モバイルルーターを積極的に販売した時期があったからである。

 

そんなこともあって、単身家庭を中心にコロナ禍でも携帯電話回線を使うルーターは積極的に拡販され、ビジネス的には思わぬ追い風となったわけだ。

 

NTTドコモも店舗での施策を中心にモバイルルーターを売ってはいたが、他社ほど目立っていたわけではない。そこへ、NTTドコモの経営体制の変化と5Gの導入が状況の変化を促した。NTTドコモがNTTによって完全小会社化されたことで、「他社に対して、新規加入顧客数でも負けてはいられない」という気運が高まったのだ。そんななか、今後契約回線が増える可能性が高いジャンルとみられたのが「家庭向け」だ。

 

4Gのままではキャパシティ的に十分な余裕がある、とは言い難いものの、今後数年のうちに5Gが基本となれば、家庭用回線の増加に伴って増える負担も大きな問題ではなくなっていく。さらに、5Gであれば速度的な不利も小さい。他国、特にアメリカや中国では「固定回線の代わりとしての5G」導入が進んでおり、日本でも同じことができないはずはない。

 

というわけで、回線インフラに自信があるNTTドコモは、価格的にも大胆な施策を用意。5G時代を見据えて「家庭向け回線市場」に打って出たというわけだ。

 

一方で、その価格の裏には、ちょっとした秘密や軋轢の種も存在する。それはどんなものだろう? 次回ではココを解説する。

 

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暗い場所でも鮮明に撮影できるカメラ搭載のドコモスマホ「AQUOS R6 SH-51B」が6月25日に発売

NTTドコモは6月17日、カメラ機能を強化したシャープの5G対応Androidスマートフォン「AQUOS R6 SH-51B」を、6月25日に発売すると発表。価格は11万5632円です。

 

AQUOS R6 SH-51Bは、独ライカカメラと共同開発したセンサーやレンズ、カメラシステムを搭載したスマホ。カメラには、一般的なスマートフォンの約5倍の大きさとなる1インチサイズのイメージセンサーと、ライカのレンズ「ズミクロン」の称号を得たF値1.9/焦点距離19mmの7枚構成レンズを採用しています。

 

これにより、暗い場所でもノイズが少なく鮮明な写真を撮れるほか、高いダイナミックレンジで明るい被写体は白とびせず、暗い被写体は黒つぶれのない広い階調の表現で細部までくっきりした撮影が可能です。

 

また、撮影でズームしたときに粗く見えてしまうような場合も、シャープ独自のAI超解像技術で高解像に復元することで、くっきり鮮明な写真を撮ることができます。さらに動画では、水平補正機能を搭載するほか、4Kで撮影した動画を8K HDRにアップコンバートして大画面のテレビに映して映像を楽しめます。

 

ディスプレイは約6.6型で、世界初となる1Hz-240Hzで駆動する有機ELディスプレイ「Pro IGZO OLED」を搭載。このほか、CPUはSnapdragon 888、メモリーは12GB、ストレージは128GB、OSはAndroid 11を搭載しています。バッテリー容量は5000mAhです。

 

また、おサイフケータイや防水・防塵、指紋認証や顔認証に対応しています。本体サイズは約高さ162×幅74×厚さ9.5mmで、重量は約207gです。

ドコモ、サムスンのオリンピック記念スマホと5G対応スマホを6月3日に発売

NTTドコモは5月31日、サムスン電子の東京2020オリンピック記念モデル「Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51B」と5G対応スマートフォン「Galaxy A52 5G SC-53B」を、6月3日に発売すると発表。なお、事前予約は現在受け付け中です。

 

Galaxy S21 5G Olympic Games Edition SC-51Bは、ハイスペックモデル「Galaxy S21 5G」をベースにした限定モデル。ボディにはファントムブルーを、サイドフレームにはゴールドカラーを採用し、背面にはオリンピックロゴが印字されています。

 

また、パッケージにもこだわっており、特別感のあるプレミアムパッケージで提供されるほか、壁紙やロックスクリーン、アプリアイコンなどがカスタマイズされたモデルです。

 

ディスプレイは、6.2型の有機EL仕様。本体サイズは約幅71×高さ152×厚さ7.9mmで、重量は約171gです。カメラは約1200万画素のメインカメラのほか、約6400万画素の望遠、約1200万画素の超広角の、トリプルカメラ構成。このほかスペックは、CPUがQualcomm Snapdragon 888、メモリーが8GB、ストレージが256GBとなっています。

 

いっぽうの、Galaxy A52 5Gはミドルレンジにあたるモデル。ディスプレイは約6.5型で、狭額縁ベゼル「Infinity-O Display」を採用しています。また、リフレッシュレートは120Hzに対応しており、動画やゲームが快適に楽しめるとしています。

 

カメラは、約6400万画素のメインカメラのほか、約1200万画素の超広角、約500万画素のマクロ、深度測定の4眼構成。このほかスペックは、CPUがQualcommのSnapdragon 750Gで、メモリーは6GB、ストレージは128GB。バッテリーは4500mAhとなっています。また、5G通信はSub-6に対応します。

 

本体サイズは約幅75×高さ160×厚さ8.4mmで、重量は約188g。このほか、防水や防塵、おサイフケータイ、指紋認証と顔認証などに対応しています。

もう一度おさらいしよう! 続々と発表されたスマホの新料金プラン、最も安いのはどこ!?

今年の春は、スマホ料金はドーンと安くなります。大手3社が発表したオンライン専用の新料金プランが注目を集めていますが、これに対抗するべく、新興の楽天モバイルも大胆な値下げを発表しました。なんと1GBまでならタダで使えるという大胆なプランです。

↑楽天モバイルが1月28日に発表した新プラン「Rakuten UN-LIMIT Ⅵ」は、1GBまでは無料で使える

 

楽天モバイルの新料金プランは、どんなケースでも最安なのか? 契約してから後悔しそうなことはないのか? 大手プランとじっくり比べてみました。

 

楽天モバイルの新プランは、20GB以下なら月額0円〜1980

まずは、3社が3月に開始予定のオンライン専用プランと、楽天モバイルが4月1日から提供する新プランを比較してみましょう。

 

大手3社の20GBプランと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」の比較

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 ahamo povo LINEMO Rakuten UN-LIMIT VI
月額料金 2980円 2480円 2480円 〜1GB:0円(2〜5回線目は980円)
〜3GB:980円
〜20GB:1980円
20GB〜:2980円
月間データ容量 20GB 20GB 20GB 楽天回線:無制限
パートナー回線:5GB
超過後の通信速度 最大1Mbps 最大1Mbps 最大1Mbps 最大1Mbps(パートナー回線)
データ追加 500円/1GB 500円/1GB 500円/1GB 500円/1GB
通話定額 5分かけ放題:無料
かけ放題:1000円
5分かけ放題:500円
かけ放題:1500円
5分かけ放題:500円
かけ放題:1500円
「Rakuten Link」アプリでの国内通話は無料

 

楽天モバイルは、現行の「Rakuten UN-LIMIT V」が月額2980円で楽天回線が使い放題でしたが、4月1日にアップデートされる「Rakuten UN-LIMIT VI」からは、使ったデータ量によって支払い額が変わる段階式に変わります。この改定により、20GB以下であれば、楽天モバイルが圧倒的に安くなります。ただし、楽天回線エリア外では、パートナー回線であるau回線につながることが多く、月に使えるのは5GBまで。これは従来通りです。

 

大手3社の新料金プランでは、auの「povo」とソフトバンクの「LINEMO」が月額2480円で、ドコモの「ahamo」より500円安くなっています。ただし、povoとLINEMOの料金には通話定額が含まれていません。1回5分以内の通話がかけ放題になるオプションを追加した場合は、ahamoと同額の2980円になります。

 

大手3社と楽天モバイルのメリット・デメリットは真逆

各社のプランには、それぞれ下表のようなメリットとデメリットがあります。

 

各社プランのメリット&デメリット

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 ahamo povo LINEMO Rakuten UN-LIMIT VI
メリット ・オンラインで手続きができる ・店舗でもオンラインでも手続きが可能
・独自のメールアドレスを提供予定(2021年夏頃)
・300万人は1年無料(残り800万人程度)
・海外82の国・地域で、追加料金なしで利用可能 ・5分以内かけ放題(500円)、24時間データ使い放題(200円)などのトッピングを提供 ・LINEのトークや通話のデータ量がノーカウント
デメリット ・実店舗では申し込めない
・キャリアメールが使えない
・家族割引、固定回線とのセット割引などがない
・自社回線エリアが狭い

 

ahamoは海外利用について発表済み。82の国・地域で特別な申し込みや追加料金なしで、そのまま使えて、データ量は国内と同じく20GBから消費されます。povoは必要なサービスを簡単に追加できる「トッピング」を提供。200円支払うだけで、24時間データが使い放題になるトッピングは、長時間テザリングを利用したい時や、「Netflix」の海外ドラマを一気に見たい時などに重宝しそうです。LINEMOは「LINE」のデータがノーカウントになるのがセールスポイント。さらに、通常は月額240円でLINEクリエイターズスタンプが使い放題になる「LINEスタンプ プレミアム」も無料で使えます。

 

↑NTTドコモが2020年12月に、他社に先がけて発表した新料金プラン「ahamo」は業界に大きなインパクトを与えた

 

↑auの新プラン「povo」は、必要な時にだけ追加できるトッピングが特徴。トッピングのメニューは今後増える予定

 

大手3社の新プランはオンライン専用ですが、楽天モバイルはオンラインで実店舗でも手続きができることが利点。ただし、他社に比べるとサービスエリアが狭いという大きな欠点があります。データ無制限の楽天回線の人口カバー率は73.5%(2021年1月)で、3月末に80%、夏頃に96%に達する見通しです。一見、十分に思えるかもしれませんが、使いたい時に使いたい場所で使えないことは大きなストレスになるはず。また、楽天モバイルは、障害物に強いプラチナバンドを持っていません。建物内などで他社よりも繋がりにくい問題は、しばらくは改善されないでしょう。

 

↑楽天モバイルの自社回線エリアは順調に拡張されているが、大手3社に並ぶには、まだまだ時間を要するだろう

 

楽天回線エリア外での利用が多い場合は要注意!

楽天回線エリアだけで使うのであれば、楽天モバイルが最安であることは言うまでもありません。しかし、楽天モバイルはパートナー回線につながった場合は、月に5GBまでしか使えません。超過すると通信速度が最大1Mbps程度に制限され、制限を解除するには、500円/1GBのデータを購入する必要があります。そこで、パートナー回線のデータ量を使い切って、データを追加購入した場合の支払い額を計算してみました。

 

楽天モバイルでデータを追加した場合の支払い額

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

回線別のデータ量 支払い額(月額料金+データ追加料)
楽天回線1〜3GB+パートナー回線6GB(1GB追加) 980円+500円=1480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線7GB(2GB追加) 980円+1000円=1980円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線8GB(3GB追加) 980円+1500円=2480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線9GB(4GB追加) 980円+2000円=2980円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線10GB(5GB追加) 980円+2500円=3480円
楽天回線1〜3GB+パートナー回線11GB(6GB追加) 980円+3000円=3980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線6GB(1GB追加) 1980円+500円=2480円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線7GB(2GB追加) 1980円+1000円=2980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線8GB(3GB追加) 1980円+1500円=3480円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線9GB(4GB追加) 1980円+2000円=3980円
楽天回線3〜20GB+パートナー回線10GB(5GB追加) 1980円+2500円=4480円

 

楽天モバイルで月に使うデータが1〜3GBで月額980円の場合、パートナー回線のデータを4GB追加すると、amahoなどと同額の2980円になります。5GBを追加すると大手3社の月額料金よりも高くなり、6GBを追加すると、大手プランの月額料金にかけ放題オプションを追加した場合と同額になります。

 

月に3〜20GBの月額1980円の場合は、2GBの追加で他社と並び、4GBの追加で、かけ放題オプションを追加した場合と同額になります。楽天モバイルを契約する際は、自分の行動範囲でほぼつながるのかどうかを事前に確かめるべきでしょう。

 

大手3社の使い放題プランも値下げされたが……

大手3社は、データ使い放題のプランも発表しています。ドコモの「5Gギガホ プレミア」は4月1日から、auの「使い放題MAX 5G」(4G向けプランも使い放題で同料金)とソフトバンクの「メリハリ無制限」(5G/4Gの共通プラン)は3月に開始予定。楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」も楽天回線エリアでは無制限でデータ通信を行えるプランです。まずは、これら4つのプランの概要を押さえておきましょう。

 

大手3社の5G向け使い放題プランと楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT VI」の比較

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

NTTドコモ KDDI ソフトバンク 楽天モバイル
プラン・ブランド名 5Gギガホ プレミア 使い放題MAX 5G メリハリ無制限 Rakuten UN-LIMIT VI
月額料金(割引適用前) 〜3GB:5150円
無制限:6650円
(定期契約なし)
〜3GB:5080円
無制限:6580円
〜3GB:5080円
無制限:6580円
〜1GB:0円(2〜5回線目は980円)
〜3GB:980円
〜20GB:1980円
20GB〜:2980円
月間データ容量 無制限 無制限(テザリングなどは30GBまで) 無制限(テザリングなどは30GBまで) 楽天回線エリア:無制限
パートナー回線エリア:5GB
家族利用割引 2人で利用:-500円
3人以上で利用:-1000円
2人で利用:-500円
3人以上で利用:-1000円
2人で利用:-600円
3人以上で利用:-1100円
なし
固定回線セット割引 -1000円 -1000円 -1000円 なし
指定カード支払い割引 -170円 -100円 なし なし
通話定額
5分かけ放題:700円
かけ放題:1700円
5分かけ放題:800円
かけ放題:1800円
5分かけ放題:800円
かけ放題:1800円
「Rakuten Link」アプリでの国内通話は無料

 

大手3社の料金はほぼ横並び。各種割引がフルに適用されると、3社いずれも月額4480円で使い放題が実現します。ただし、テザリング利用の上限を設定していないのはドコモだけ。auとソフトバンクはテザリングやデータシェアなどの合計は月に30GBまでという制限があります。楽天モバイルは、楽天回線であれば月額2980円で使い放題、テザリングも無制限。やはり、他社よりも圧倒的に安いです。

 

↑ソフトバンクの「メリハリ無制限」は、5G向けの料金は、従来プランより1900円も安くなった

 

割引が適用されると、大手のお得感がグ〜ンと向上

ドコモの「5Gギガホ プレミア」で各種割引が適用され、通話定額に加入した場合の支払い額は下記の通り。これを楽天モバイルの料金と比べてみましょう。

 

「5Gギガホ プレミア」の割引適用後の料金

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

通話定額非加入の場合 +5分かけ放題 +かけ放題
1人で利用 5480円 6180円 7180円
2人で利用 4980円 5680円 6680円
3人以上で利用 4480円 5180円 6180円

 

楽天モバイルで20GB以上を使って、さらにパートナー回線の利用も5GBを超えて、データを追加購入した場合の支払い額を計算してみました。

 

楽天モバイルで20GB以上を使って、データを追加した場合の支払い額

※表部分を右スクロールすると全体が見られます

回線別のデータ量 支払い額(月額料金+データ追加料)
楽天20GB以上+パートナー6GB(1GB追加) 2980円+500円=3480円
楽天20GB以上+パートナー7GB(2GB追加) 2980円+1000円=3980円
楽天20GB以上+パートナー8GB(3GB追加) 2980円+1500円=4480円
楽天20GB以上+パートナー9GB(4GB追加) 2980円+2000円=4980円
楽天20GB以上+パートナー10GB(5GB追加) 2980円+2500円=5480円
楽天20GB以上+パートナー11GB(6GB追加) 2980円+3000円=5980円
楽天20GB以上+パートナー12GB(7GB追加) 2980円+3500円=6480円
楽天20GB以上+パートナー13GB(8GB追加) 2980円+4000円=6980円
楽天20GB以上+パートナー14GB(9GB追加) 2980円+4500円=7480円
楽天20GB以上+パートナー20GB(10GB追加) 2980円+5000円=7980円
楽天20GB以上+パートナー21GB(11GB追加) 2980円+5500円=8480円

 

このようにデータを1GB追加購入するごとに500円高くなります。ドコモの「5Gギガホ プレミア」の料金と比べてみましょう。「5Gギガホ プレミア」の各種割引適用前は6650円。つまり、パートナー回線の利用が12GB以下であれば、楽天モバイルのほうがお得です。なお、「5Gギガホ プレミア」に通話かけ放題を追加すると月額8350円になるので、楽天モバイルが得するゾーンがさらに広がります。

 

ただし、各種割引が最大限に適用される場合は、損得分岐点が変わります。「5Gギガホ プレミア」の最安料金は月額4480円。かけ放題サービスに加入しない場合は、楽天モバイルでパートナー回線を8GB使った場合(3GBを追加)と並びます。24時間かけ放題のオプションを付けた場合は、パートナー回線11GBまでは楽天モバイルが安く、12GB以上ならドコモのほうがお得です。

 

今回は比較対象には挙げませんでしたが、大手のサブブランドであるUQモバイルとワイモバイルも2月から新料金プランを提供しました。月に20GBも使わないという人は、それらのプランも選択肢に入れて、最適プランを検討してみてくださいね。

格安SIMでスマホ料金がもっと安くなる!

新しく登場してきたオンライン専用プランは確かにお得だが、モバイル通信をあまり利用していない人ならば20GBも使い切れずに持て余してしまうだろう。そうした人は、格安SIMなどを利用すれば、より安価に回線を維持できる。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

そのまま割高でいるか、少しでも安い選択肢を探すか

「月7GB」というのが、かつて標準的な通信量の目安だった。しかし、20GBや無制限のプランが台頭するいま、10GB未満のプランはすでに節約のための選択肢になりつつある。5G化などを踏まえれば、こうした流れは必然だ。

 

一方、新型コロナウイルスの感染予防策などにより、一部業種ではテレワークが推進されており、外出頻度が減っている。通信プランが大容量化するトレンドはあるものの、Wi-Fiの活用などで通信量が抑えられている人ならば、より安価な通信プランで、維持費を低減する選択も合理的だ。

 

具体的な候補には、大手キャリアの段階定額制プランや、サブブランドの月10GB前後のプランなどが挙がる。ただし、これらは新参のオンライン専門プランと比べるとお得感が少ない。そこで検討したいのが、サブブランドの小容量プランやMVNOが提供する1〜3GBプランだ。大体1100〜1500円で運用ができ、例えばBIGLOBEモバイルの場合、月1GBで1160円になる。

 

また、日本通信のようにMNOのオンライン専門プランの対抗策となる通信プランも選択肢として登場してきている点にも注目。今春は、20GB前後を2000円弱で利用できる格安SIMプランがさらに増える可能性もありそうだ。

 

月1〜10GBで済むならもっと安くなる 格安SIMも検討すべき価格帯

MVNOが提供する格安SIMの通信プランならば、月に1〜3GBだけを使えるという小容量プランを選択可能。外ではほぼ通信しないが、電話番号を維持したいという場合に検討したい。

 

 

【2月24日追記】発表後に変更があったため一部修正

 

【コレも要チェック! MVNOの格安個性派プラン】

個性派の格安SIMならユニークな運用も可能

MVNOが提供する格安SIMのプランには、珍しい仕組みを採用する通信プランやオプションが用意されていることもある。想定用途に合致さえすれば、より安価な運用に繋がる場合もあるだろう。見逃さずにチェックしておきたい。

 

[その1]経済的にタブレットを運用したいならコレ!

IIJmio

従量制プラン

月額480円(1GB)、月額700円(2GB、以降1GBごとに+200円)

IIJmioの従量制プランはデータSIM専用なら月額480円〜で運用可能。音声通話機能付きのプランだと、1GB未満の運用なら1180円〜となるが、キャンペーン中につき、6か月間は480円〜だ。

 

[その2]YouTube好きにオススメの裏ワザ

BIGLOBEモバイル

エンタメフリーオプション

月額2080円(3GB+エンタメフリー)

3GB以上の通信プランを選択している場合に、月480円のオプションを追加すると、合計2080円〜で、対象サービスの通信量がカウントされなくなる。対象にはYouTubeの動画視聴も含まれる。

 

[その3]特定ゲームのみ通信が無制限に

LinksMate

カウントフリーオプション

月額1620円(3GB+ゲームフリー)

LinksMateが提供するゲームカウントフリーオプションでは、特定のゲームアプリの通信量がカウントフリー対象になる。モバイル通信下で対象ゲームを遊ぶ時間が長いなら狙い目だ。

 

★小中容量プラン、向いているのはこんな人

在宅時間が多めでWi-Fiを使いやすい人

自宅のWi-Fi環境下で過ごすことが多い人向きで、外出時に、モバイル通信を多少利用するくらいなら、月1〜3GBも使えれば十分だ。プランを変更することで維持費を削減できる。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

5Gを見据えた新時代の容量プランをチェック!

今春提供の新プランでは、NTTドコモとソフトバンクの大容量プランも通信量無制限に変更された。すでに無制限だったauも値下げを決行。5Gを見据えた新時代のプラン内容をチェックしよう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

5G時代の本格化を前に、容量無制限プランが揃う

MNOにおける通信プラン大容量化の流れで、無制限化の先陣を切ったのは、19年春に登場したauの「データMAXプラン」である。一方で、NTTドコモやソフトバンクは、当時から超大容量なプランこそ提供していたが、標準で無制限という仕様にはしていなかった。

 

しかし、3月からはソフトバンクが「メリハリ無制限」として、4月からはNTTドコモが「5Gギガホ プレミア」として、超大容量プランに置き換わる無制限プランの提供を開始する。文字どおり通信量の上限が撤廃されたほか、総務省から「複雑な料金体系」にメスが入ったおかげで、基本料金の経時変化もほぼなくなり、ユーザーにとってもわかりやすく魅力的な仕様になっている。このトレンドを追い、従来から通信量無制限プランを提供してきたauも、該当プランを「使い放題MAX」へと改めたうえで、料金体系をシンプルに変えて3月から提供。ほか2社に足並みを揃えてきた印象だ。

 

なお、楽天モバイルの「Rakuten UN-LIMIT V」については、無制限ではあるものの、楽天回線エリアから外れると上限5GBという縛りがある点に注意したい。月額料金が2980円と安く、1年間無料のキャンペーンも魅力的だが、実質的には他キャリアのプランと同列では語りづらい。

 

5G端末も出揃った今年こそが本格的なスタートに。エリアと価格の両面で競争激化!

安価なオンライン専用プランが登場した一方で、大手キャリア主力プランは通信量上限のない使い放題が常識に。5Gエリアの拡充も進んでおり、いよいよ本格活用の年になる。

 

 

 

 

 

【料金×エリア×将来性で見る5Gオススメ度】

私が解説します

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に広く精通。雑誌やウェブを中心に記事を寄稿する。

【NTTドコモ】オススメ度★★★★

企業との積極的な連携は将来的に成果が出そう

目先のエリア展開は遅くとも、「なんちゃって」ではない5Gの展開に関しては、期待感が大きい。企業とのコラボレーションも含め、積極的に5G技術の展開を図っており、関連サービスの充実やB2B展開にも注目だ。

 

↑公式サイトでの21年夏時点のエリア拡充予想。ピンク部分が5Gエリアで、かなり広がっている

 

【au】オススメ度★★★☆

端末を5Gで一本化しエリア展開にも本気

新規で取り扱うスマホを5G対応モデルのみに絞るなど、本格的に5Gに注力する姿勢が見られる。ソフトバンクとのインフラ連携をしていることもあり、基地局数もこれから順調に伸びていくと思われる。

 

↑公式サイトでは、地図上で5Gのミリ波およびSub-6対応のスポットを確認できるのが面白い

 

【ソフトバンク】オススメ度★★★

市場の動きを見つつ着実に5G化を図るか

エリア展開のスピード感は、インフラで連携するauとほぼ同じと思われる。4G/5Gプランが実質共通であるなど、ユーザーが5Gへと移行する際のハードルを低く見せている部分も上手い。堅実な進化に期待できる。

 

↑公式サイトで現時点と今後対応予定の5Gエリアが確認可能。大まかな面での表示が特徴的だ

 

【楽天モバイル】オススメ度★★

4Gと5Gを並行して整備中だがまだ途上

新参のMNOとして、4Gの自社回線エリアもまだカバー率が低いのが課題。5G着手のスタートは、他社と一緒とはいえ、ベースに差があることは否めない。料金の安さも鑑みながら長期的な目で見守るのが賢明だろう。

 

↑公式サイトでは、5G対応スポットの地図表示がない。エリアが箇条書きで記されるのみだ

 

<無制限でもテザリングには注意が必要>

テザリング上限が気になる人はサブ回線導入も検討を

 

楽天モバイル

Rakuten WiFi Pocket

実質価格0円

auとソフトバンクは無制限プランでもテザリング時に上限が存在する。気になる人はモバイルルーター導入がオススメ。本機は、通信プランとセットで、実質無料となるキャンペーン中。連続駆動時間は10時間だ。

 

★使い放題プラン、向いているのはこんな人

外で動画を長く見る人や家にWi-Fiがない場合に◎

Wi-Fi環境がない人や、通勤通学時に長時間ストリーミング動画を視聴する場合は無制限プランが狙い目だ。PCなどを日常的にテザリングする場合は、設けられた上限に注意しよう。

 

 

●本特集の情報は1月15日時点のものです

3大通信キャリアのオンライン専用プランを大解剖!

NTTドコモとau、ソフトバンクの3キャリアが発表した月額2500〜3000円で月20GBを使えるオンライン専用の通信プランが大いに話題になっている。3月からの提供開始を前に、その概要について確認しておきたい。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

20GB・2980円が新時代の標準になるか

オンライン専用プランに関して先陣を切ったのが、NTTドコモだ。同社は20年12月3日に新プランの「ahamo(アハモ)」を発表。21年3月に提供を開始する。同プランは月額2980円で月20GBが利用でき、通信量を使い切ったあとも最大1Mbpsで通信可能など、これまでにないコスパの高さが目を引く。一方で、申し込みやサポートなどは基本的にオンライン限定。キャリアメールが使えないなど、ユーザーが注意すべき点は多い。

 

ソフトバンクは、20年12月22日に、「SoftBank on LINE」なるブランドコンセプト名とプラン概要を発表し、21年3月に提供予定とした。MVNOの「LINEモバイル」を前身とするサブブランドで、正式なブランド名は決定次第公表される。なお、ソフトバンクは21年3月にLINEモバイルの100%子会社化と吸収合併の検討も進める。この新ブランド提供に伴い、LINEモバイルは新規受付終了が協議されている。

 

21年1月にはauも「Povo(ポヴォ)」を発表。こちらも提供は3月予定。他社より基本料が500円安いほか、200円で1日通信し放題になるような「トッピング」という仕組みを用意する点にも注目。パートナーシップを結んだCircles Asia社との連携を生かした形となっている。

 

手続きや各種サポートはオンラインに限定。対面サポート省略で値下げを実現

オンライン専用プランでは、原則として店舗サポートが用意されない。手続きがオンラインに限定される反面、そのぶん低価格で利用できる。

 

 

 

 

<オンライン限定プランのギモンに答えます>

【Q1】契約手続きはどうやる?

A1:ウェブサイトやアプリから申し込もう

オンライン専用プランは、店頭からの新規申し込み手続きができない。申し込みは基本的に専用サイトやアプリなどから行う。例えば、ahamoでは契約者は20歳以上という条件があり、20歳未満の場合には保護者が契約を行う必要がある。

 

↑ソフトバンクは、LINEからの契約申し込みや契約内容の確認変更などの手続きが可能。また、サポートにもLINEのチャットが使われる予定だ

 

【Q2】故障した場合はどうする?

A2:一部の緊急対応は例外的に電話窓口対応なども予定

オンラインチャットによる手続きが原則。ドコモの場合、端末故障時や紛失・盗難時などの緊急対応については専用電話窓口でのサポートが受けられる場合もあるという。au、ソフトバンクは緊急時の電話窓口対応の有無について現状、明言していない。

 

↑有事の際でも、キャリアショップに駆け込めるわけではない点に注意。もしものときのためにスマホ以外の通信手段を確保しておきたい

 

【Q3】海外ローミングは使える?

A3:ahamoでは利用できるとされる

ahamoでは、アメリカやヨーロッパ諸国など海外82の国・地域で、追加料金がかからず月20GBまでモバイル通信を利用できるとされている。一方、auのpovoやSoftBank on LINEは、海外ローミングの利用可否についていまのところ未公表。

 

【Q4】家族割は適用される?

A4:基本は非適用だが、ahamoは頭数としてカウントされる

オンライン専用プランはどれも家族割が適用されない。ただし、ahamoは料金の割引こそされないものの、家族割に含まれる回線としてはカウントされる。家族が「ギガホ」などを契約している場合、恩恵を受けられる。

 

↑ドコモの家族割は2回線なら500円引き、3回線以上なら1000円引きとなる。家族ひとりがahamoに乗り換えても、ほかの家族の割引には影響がない

 

【Q5】料金はずっと一定?

A5:基本料金はずっと一定でわかりやすい

ahamoとSoftBank on LINEは月額基本料は2980円で、povoは2480円。これらは数か月間限定の割引などが設けられていないため、1年後はいくらになるのかなどの計算は不要だ。ただし、無料時間ぶんを超過した通話料などは別途発生する。

 

【Q6】5Gも使用できる?

A6:4Gだけでなく、5Gも使えるとの説明あり

サービス提供開始前ゆえに、実際に利用した際の通信速度については不明だが、ahamo、SoftBank on LINEについては当初から4G/5G回線を利用できると説明されている。povoも夏から5Gに対応予定。

 

【オンライン専用プラン 向いているのはこんな人】

契約などの各種手続きを自力で調べて進められる

ブラウザやアプリからの手続きを抵抗なく行えるような、ある程度のITリテラシーを持つ人向き。また、キャリアメールがないので、フリーメールなどをすでに活用していると移行が楽だ。

 

 

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“スマホ料金”を見直すために知っておきたいケータイ基礎知識ガイド

3月にスマホの料金プランが大きく動く。NTTドコモ、au、ソフトバンクの3キャリアがオンライン専用の20GB・3000円弱のプランを展開。さらにメインブランドの主力プランも通信量上限を撤廃しつつ、既存の通信プランより価格を下げてきた。つまり、今春は、通信料金を見直す絶好のタイミング。ここで注目のスマホ料金トレンドについてじっくり学んでいこう。

※こちらは「GetNavi」 2021年3月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私が解説します】

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に広く精通。雑誌やウェブに記事を寄稿。

 

政府の値下げ圧力により、料金プランは大激変!

2020年、総務省や現政権は大手3社の寡占状態を憂い、料金値下げとプラン簡略化を促す圧力をかけた。その是非はともかく、結果的にそれはスマホの料金プランに大きな変化を起こすこととなった。12月にNTTドコモが新プランを発表したのを皮切りに、ソフトバンク、auも新時代を見据えた料金体系を提案。こうしたプランが、21年3月に提供開始を迎える。詳細情報が明らかになっていない部分もわずかに残るが、現時点で最旬情報のキャッチアップは必須だ。

 

注目のトレンドは3つある。1つ目は、キャリアショップなどで取り扱われないオンライン専用の割安プランが登場したこと。2つ目は、大手キャリアの主力プランが、従前の超大容量から無制限へと進化しつつ料金体系が簡略化されたこと。そして3つ目は、こうした変化を受けて格安SIM市場も対抗策を出しつつあるということだ。

 

ユーザー的には選択肢こそ膨大だが、各プランの内容はわかりやすくなっている。今春こそ、自分の使用スタイルに合わせた料金プラン見直しに臨む絶好の時期だろう。

 

知っておくべき “いま”のケータイ基礎知識

スマホ料金の説明には、専門用語がつきもの。まずは、モバイルの最新トレンドを理解するために最低限必要な重要キーワードについて解説する。知らないものがないかチェックしておこう。また、料金プランの大激変についても紹介する。

 

[MNOとサブブランド]

最大手の事業者が提供する通信サービス

KDDIのように自社で通信設備を備える事業者を「MNO(エムエヌオー)」という。同社が展開するメインの通信サービスは「au」だ。一方「UQモバイル」もKDDIが提供する通信サービスだが、auとは別物である。こうした通信サービスを「サブブランド」と呼ぶ。新設の「ahamo」や「povo」はあくまで“プラン”扱いだが「SoftBank on LINE」は“サブブランド”として説明されるなど、その関係はやや複雑だ。

↑「ahamo」「povo」「SoftBank on LINE」ら新プランは、メインブランドのサービスから切り離されている。サブブランド的なプランだ

 

[MNP]

電話番号を変えずに通信会社を変える仕組み

契約中の電話番号を維持したまま、他の事業者が提供する通信サービスに移行できる仕組みを「MNP(番号ポータビリティ)」という。従来、MNPを行う場合には手数料が発生したが、昨今はこれが撤廃されつつある。

 

[5G]

日本では2020年から開始された次世代通信技術

「第5世代移動通信システム」の略称で、4G/LTEと比べて、より高速、低遅延、同時多接続な通信が利用できるのが特徴。5G対応の端末と通信プランを組み合わせることで利用可能だが、5Gに対応したエリアは限定的だ。

 

[eSIM]

スマホにSIMカードがあらかじめ内蔵されている

「SIM(シム)」とは、電話番号などの情報が記載された小さいICカードで、端末にセットして使う。一方「eSIM(Embedded SIM)」は端末に組み込まれたSIMのこと。完全オンラインの手順で通信プランを開通するのに必要となる。

 

[MVNO]

格安SIMを運営する通信事業者のこと

MNOが所有する通信回線網の一部を借りて、通信プランを提供する事業者を「MVNO(仮想移動体通信事業者)」と呼ぶ。一般に「格安SIM」や「格安スマホ」という言葉は、MVNOが提供する通信プランを利用したものを指す場合が多い。

 

★主なMVNO

日本通信SIM(【NTTドコモ】)

老舗MVNOの日本通信が提供する格安SIMブランド。MNOのオンライン専用プランへの対抗策を早くも展開。

 

BIGLOBEモバイル(【NTTドコモ】【au】)

KDDIの子会社であるビッグローブがMVNOとして提供する格安SIM。充実したオプション展開が特徴的だ。

 

IIJmio(【NTTドコモ】【au】)

インターネットイニシアティブが展開する。新技術を精力的に導入し、「eSIM」対応プランもいち早く取り入れた。

 

mineo(【NTTドコモ】【au】【ソフトバンク】)

オプテージ(旧ケイ・オプティコム)が展開。3社回線を選べる貴重な格安SIMだ。コミュニティにも注力する。

 

LINEモバイル(【NTTドコモ】【au】【ソフトバンク】)

ソフトバンクとLINEの合弁会社が展開するMVNO。同サービスを前身としてSoftBank on LINEが立ち上がる。

 

イオンモバイル(【NTTドコモ】【au】)

イオンリテールが2016年から運営。プラン数が豊富で、データ容量を複数枚のSIMで分け合えるシェアプランも用意。

 

[SIMロック]

格安SIMやeSIMプランを使うなら気をつけたい制限

MNOが提供するスマホには、他社のSIMカードを不正に利用できないよう「SIMロック」という制限がかけられている。制限は一定条件を満たすと外せて、これを「SIMロック解除」と呼ぶ。最初から制限のない端末は「SIMフリー」と呼ぶ。

 

[対応周波数]

端末流用で注意すべきはSIMロックだけじゃない

通信事業者は、総務省から利用できる電波の周波数帯を割り当てられており、MNOごとに利用できる周波数帯は異なる。スマホによって対応できる周波数が違うので、MNPの際に、端末の使い回しができるかどうかの確認が必要だ。

 

↑4G LTEの対応バンド一覧。楽天もMNOではあるが、割り当てられた周波数帯には差がある。◎と〇に対応していれば、おおむね問題なく使用可能となる

 

 

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ドコモが月額2980円で容量20GB「ahamo」を発表! 若者向けわかりやすいプラン&5G対応が特徴

NTTドコモは12月3日に料金戦略に関する発表会を開催。月額2980円(税抜)で20GBの容量を使える新プラン「ahamo(アハモ)」を発表しました。

 

デジタルネイティブ世代に向けたシンプルなプラン

以前より発表が噂されていたドコモの新プラン。その名は「ahamo(アハモ)」。月額2980円で20GBのデータ量を使えます。

 

ターゲットは「1人でもお得に使えるプランがほしい」「サポートは最低限でいいからわかりやすいシンプルなプランがあれば」というデジタルネイティブの若い世代。そのため、料金はずっと変わらず、複雑な割引もなし。わかりやすさ重視の中容量プランになっています。

↑料金は期間限定ではなく、ずっと変わらない。複雑な割引もなし

 

4Gはもちろん、5Gネットワークに対応します。20GBを超過した後でも最大1Mbpsの速度で通信可能。また容量は1GBあたり1000円で追加できます。5分以内の国内通話が無料(月額1000円のかけ放題オプションも用意)。海外では82の国と地域で利用できます。プランの提供開始は2021年3月を予定しています。

 

契約手続きは実店舗ではなく、すべて専用サイトで受付。オンラインで本人確認を行うeKYCにも対応し、受付から数日で端末やSIMカードが届くとのこと。個人契約のみで法人契約はなし。新規契約、機種変更、MNP転出にかかる手数料は0円。支払い方法は口座振替とクレジットカードに対応します。

↑手続きはすべて専用サイトから

 

また、ahamoプランのユーザーが使える専用のアプリも配信。契約状況や月々のデータ使用量、dポイントなどを確認できます。さらに、端末の故障や紛失に関する対応もアプリから受け付けるとのこと。契約から利用開始後のオプションまで、すべてオンラインで手続きできます。まさにデジタルネイティブに向けたサービス内容といえるでしょう。

↑わかりやすくて使いやすいプランとなった

 

来年のサービス開始に先立ち、12月3日より先行エントリーを開始しています。手順は専用サイトから電話番号とメールアドレスを登録。サービス開始後にahamoを契約するとdポイントが3000ポイントもらえます。また、今後はプラン契約と併せて購入できる端末も発表するとのこと。

↑エントリー受付はサービス開始前日まで。契約は2021年5月31日までとしている

 

↑3000ポイントが進呈される

 

さらに小容量のプランも検討予定

これまでのドコモは、ギガホとギガライトの2種類に加え、「みんなドコモ割」「ドコモ光セット割」などを利用することで、家族全員でお得に使えるプランを提供してきました。しかし、コミュニケーションや購買行動がオンライン上へと移行しているいま、従来のプランはすべての人に満足してもらえるものではなくなってきたとNTTドコモの井伊社長は説明します。

↑従来プランでは対応しきれないニーズ

 

これからのドコモは、一人ひとりのライフスタイルに合わせて、コンセプトから考えた3つのプランを展開していくとのこと。今回のahamoを皮切りに、従来プランをさらに使いやすくして家族でお得に使えるプランも12月中に発表される予定。また、さらに小容量で格安のプランもMVNOとの協力を考えながらこれから検討するとしていました。今後の続報を待ちたいところです。

↑3つのコンセプトから成るプラン。「New」にあたるのがahamoプラン。「Premier」は12月中に発表予定。「Economy」はこれから検討するとのこと

「これは…推せる!」 ドコモの夏スマホでプロが確信を得たのは、まさかのdocomo with!?

NTTドコモは5月16日、スマホ10機種、タブレット1機種を夏モデルとして発表しました。他キャリアと共通する主要メーカーのフラグシップモデルのほか、トリプルカメラを搭載する「HUAWEI P20 Pro」や、docomo with対応の2機種にも注目です。それでは早速機種の概要を見ていきましょう。

 

縦長画面とカメラで遊べ、「Galaxy S9/S9+」

Galaxyの新シリーズは、18.5:9の縦長なディスプレイが印象的。背面カメラは、F値1.5と2.4を機械的に切り替えられるのがポイント。機能としては、新たに960fpsのスーパースローモーションに対応しました。上位機種のS9+は、デュアルカメラを採用しています。

 

↑Galaxy S9+SC–03K(5月18日発売)、実質価格6万4800円(※新規・一括で各種割引を適用した際の実質負担額を記載。税込、以下同)

 

↑Galaxy S9 SC–02K(5月18日発売)、実質価格4万6656円

 

4K HDR動画を撮ろう、「Xperia XZ2」シリーズ

Xperiaシリーズは、デザインを大きく刷新し、背面はラウンドしています。カメラはどれも4K HDR動画撮影に対応。スーパースローモーション撮影は、フルHD画質で撮れるようになりました。上位機種のXZ2 Premiumはデュアルカメラを採用し、暗所撮影の性能を向上させています。

 

↑Xperia XZ2 Premium SO–04K(今夏発売予定)、実質価格6万7392円

 

↑Xperia XZ2 Compact SO–05K(6月下旬発売予定)、実質価格3万2400円

 

なお、写真は省略しますが、Xperia XZ2 SO–03Kは5月下旬発売予定。実質価格4万7952円となります。

 

動画中にパシャと撮れる、「AQUOS R2」

AQUOS Rシリーズとしては初めて背面に2眼カメラを搭載。片方のカメラが動画専用となっていて、広角の映像が残せます。また、動画撮影中にもう片方のカメラを使って静止画も撮影可能。

 

↑AQUOS R2 SH–03K(6月上旬発売予定)、実質価格:4万9248円

 

3眼カメラで登場、「HUAWEI P20 Pro」

「HUAWEI P20 Pro」は、背面にトリプルカメラを搭載。4000万画素のカラーセンサーとモノクロセンサーで色鮮やかでボカしのある写真を撮影できます。ズーム専用レンズで5倍の光学ズームが可能。

 

↑HUAWEI P20 Pro HW–01K(6月下旬発売予定)、実質価格は5万7024円

 

元々SIMフリーモデルとして人気だった「P」シリーズ。しかし、同機はNTTドコモ限定での取り扱いとなります。

 

長く使うほどお得、「docomo with」対応の新2機種

「docomo with」とは、端末サポートがない対象機種で運用することで、毎月1500円の割引が適用される料金プランです。対象の機種はミドルレンジのモデルが中心になります。1機種目は「LG style」。18:9の縦長な5.5インチのフルHD+ディスプレイを搭載。4GB RAMと64GB ROMを備え、外部メモリも400GBに対応します。おサイフケータイやワンセグもしっかりサポート。

 

↑LG style L-03K(6月下旬発売予定)、実質価格は4万176円

 

2機種目は「arrows Be」。防水・防塵に加え、MIL規格(米国国防総省が定める物資調達基準)の23項目に準拠します。1.5mの高さからコンクリートへ落下させる独自試験もクリア。キッチンなどの水回りやアウトドアシーンでも利用しやすいでしょう。ちなみに、ハンドソープなどの泡で洗えます。

 

↑arrow Be F-04K(5月下旬発売予定)、実質価格は3万3696円

 

落としても割れない、「TOUGHBOOK」

法人向けに紹介されたのが、落下に強いタフネスモデル。エッジを立たせたフレームや強化ガラス(Dragontrail Pro)などを採用し、1.8mの高さからの過酷な落下試験をクリア。こちらもMIL規格17項目に準拠します。よく使う機能を素早く呼び起こすショートカットキーも搭載。

 

↑TOUGHBOOK P–01K(今夏発売予定)

 

タブレットでも2眼、「dtab Compact d-02K」

8インチのコンパクトなタブレットで、持ち運び用途に適しています。背面にはデュアルレンズを搭載し、焦点やボカしを自由に調整できます。ジェスチャー操作でポインタを扱えるので、料理中に手を触れずに扱える点も魅力。

 

↑dtab Compact d–02K(今夏発売予定)。価格は未定

 

ハイエンドに目が行きがちだが、「docomo with」も忘れずに!

魅力的なハイエンドモデルが並びました。しかし、今回注目したいのは、先月200万契約を突破したという「docomo with」は、長く使えば使うほど、お得に利用できるということで、利用者が急増中。

 

↑前述の通り、今回は対象機種に新たに2機種が登場。計6機種が選択できるようになった

 

新登場の「LG style」は内蔵ストレージ64GBに加え、最大400GBのmicroSDXCにも対応するので、長く使っても容量不足を回避できそるはず。また、「arrow Be」はMIL規格に準拠するタフネスモデルで、壊れにくいのがウリの一つです。

 

「docomo with」×「長く使える端末」はオススメしやすい組み合わせ。既存の「AQUOS sense」や「MONO」と比べると価格が若干上がっていますが、長期使用を前提にした場合には、敢えて新機種を選んで、快適に使い続けることも英断と言えるでしょう。

「見放題サービス」の強い見方、STB(セットトップボックス) は何を基準に選んだらよい?【5機種徹底比較】

ネットのコンテンツをテレビで視聴可能にするセットトップボックス(STB)を使えば、配信コンテンツに非対応の少し古いテレビでも、NetflixやHuluなどの「見放題サービス」を楽しめます。ここでは、手持ちのテレビをまだまだ使いたい人にオススメの注目の新製品&定番製品を評価しました。

●各アプリの起動時間は、時間帯を変えて同一環境で複数回測定した平均を掲載しています。また、対応サービスのアイコンは、それぞれ下記を表しています。このほかのアイコンについては後半をご覧ください。

 

まずは代表的「定額見放題サービス」の内容と価格を紹介

定額で映像作品を楽しめる見放題サービスは種類が多く、それぞれ強みや得意ジャンルに違いがあります。まずは各サービスの料金と特徴を簡単に紹介しましょう。

Netflix 702円/月〜

オリジナル作品が充実。「ナルコス」「フラーハウス」などの人気作を楽しめます。

Hulu 1007円/月

国内外約5万コンテンツ以上を配信。日テレ系の番組に強く、人気バラエティも多数配信しています。

dTV 540円/月

映画やドラマのほかライブなどの音楽コンテンツも充実。約12万作品を配信しています。

DAZN 1890円/月(ドコモユーザー対象の「DAZN for docomo」は1058円/月)

スポーツ専門チャンネル。Jリーグやプロ野球など年間7500以上の主要スポーツが見放題です。

Amazon Prime Video 400円/月(Amazonプライム会員の費用)

日本オリジナルのバラエティ作品や人気映画など数千本以上をプライム会員に独占配信しています。

dTVチャンネル 1382円/月(ドコモユーザーは842円/月。dTVとセットで利用する場合は、ドコモユーザーは1058円/月、それ以外は1598円/月)

エンタメ、キッズなど様々なジャンル計30以上の専門チャンネルが見放題になります。

dアニメストア 432円/月

アニメ専門の見放題サービス。過去の名作から放送中のアニメまで幅広く配信されています。

U-NEXT 2149円/月

映画・ドラマ・アニメなど11万本以上が楽しめて、70誌以上の雑誌も読み放題です。

 

【STBの選び方】リモコンに求める機能が重要

STBを選ぶときのポイントとして重要なのが、リモコンの機能。よく使う機能だけに対応したシンプルなものから、テレビの操作にも対応した多機能タイプまで、各製品の個性が出ているので、リモコンでどこまで操作したいかに合わせて選ぶという手もあります。

 

ストレージは、ゲームのようなサイズの大きいアプリを使いたい場合には容量の大きなものを選ぶ必要がありますが、動画配信サービスの利用がメインならそれほど気にする必要はないでしょう。

 

【その1】ルーターとしても使えるスティック型STB

CCC AIR

Air Stick 4K

1万584円

小型の本体をHDMI端子に接続して使用するスティック型STB。Chromecast機能に対応しているので、対応スマホアプリの画面をテレビにミラーリングすることもできます。4Kおよび4K HDRにも対応し、有線LAN接続時はルーターとしても利用可能。【4K:対応】【有線LAN:対応】【音声対応リモコン】【ストレージ :16GB】【GoogleHome】

 

↑HDMI端子に本体を直接差し込めない場合やテレビ裏面のスペースが狭い場合は、付属の延長ケーブルを使います

 

【対応動画アプリ充実度】★×4

U-NEXTなどは対応アプリがなく、スマホからミラーリングが必要です。他に「TSUTAYA movie powered by U-NEXT」にも対応。

※1:アプリには非対応ですが、ChromecastもしくはAndroid TVのミラーリング機能を使ってスマホから表示可能です

 

【使い勝手】★×3

Netflix起動まで「約1.1秒」/Hulu起動まで「約3.4秒」/dTV起動まで「約2.0秒」

アプリによっては起動に時間がかかりました。ホーム画面はアプリアイコンがシンプルに並ぶ構成で、初めてでも使いやすいです。

 

【リモコン】★×3

コンパクトなリモコンから音声検索もできる

子どもでも持ちやすいコンパクトサイズの音声対応リモコンは、コンテンツ選択や再生などの基本操作が可能。音量調整はできないのが残念です。

 

【こんなこともできる!】有線LAN接続時はルーターにもなる

ネットへの接続は有線LANでも可能。有線接続時は本体をWi-Fiルーターとして利用することもでき、同時に8台の機器を接続できます。帯域は、2.4GHzおよび5GHzに対応しています。

↑LANポートは、本体に給電するためのACアダプター部分に搭載されています

 

 

【その2】テレビの操作も可能な多機能リモコンが便利

NTTドコモ

ドコモテレビターミナル

1万6848円

本体は据え置き型。ドコモの各動画サービスやGoogle Playストアでダウンロードしたゲームを楽しめます。4Kのほか4K HDR、Dolby Visionにも対応。Android TV搭載で、対応アプリがない動画サービスもスマホのミラーリング機能を使って視聴可能です。【4K:対応】【有線LAN:対応】【音声対応リモコン】【ストレージ 16GB】【GoogleHome】

 

↑人気の専門チャンネルや独自番組を提供する「dTVチャンネル」にも対応します

 

【対応動画アプリ充実度】★×4

テレビアプリのないものは、スマホのミラーリング機能を使って表示可能。「ひかりTV for docomo」(※2)も間もなくスタート予定です。

※1:アプリには非対応ですが、ChromecastもしくはAndroid TVのミラーリング機能を使ってスマホから表示可能です ※2:2018年春サービス開始予定

 

【使い勝手】★×4

Netflix起動まで 「約2.0秒」/Hulu起動まで「 約2.4秒」/dTV起動まで 「約0.9秒」

NetflixはスマホのGoogle Homeアプリを利用したミラーリングで表示する必要があり、少々不便。複数のdアカウントを切り替えて使える点が便利です。

 

【リモコン】★×5

テレビの操作も可能で日本語表示が見やすい

各ボタンの説明が日本語でわかりやすいです。音声検索やコンテンツの再生/停止などの操作が可能なほか、通常のテレビリモコンとしての機能も備えます。

 

【こんなこともできる!】使い方をテレビ上で確認できる「eトリセツ」が便利

取扱説明書をテレビ画面上で閲覧できる「eトリセツ」アプリを搭載。紙の説明書やWebサイトを見なくても、テレビの設定方法や使い方をすぐに確認できるので便利です。

↑画面左側に目次が表示されるので、必要なページをすぐに見つけられます

 

 

【その3】プライム会員サービスとの連携が充実

Amazon

Fire TV

8980円

4Kおよび4K HDRに対応。Amazon Prime Musicやプライムフォトなど、プライム会員向けサービスとの連携が充実しているので、特典をたっぷり活用したい人にはうれしい。Amazon Echoからの音声操作は、日本語未対応となっている(2018年3月現在)。【4K対応】 【音声対応リモコン】【ストレージ :8GB】※3

※3:別売のイーサネットアダプタを使えば有線LANにも対応可能

 

【対応動画アプリ充実度】★×5

主要な見放題サービスにはおおむね対応。YouTubeアプリは利用できませんが、Firefoxなどのブラウザからアクセスすれば視聴可能です。※4:ブラウザでの視聴に対応

 

【使い勝手】★×4

Netflix起動まで 「約1.1秒」/Hulu起動まで 「約3.4秒」/dTV起動まで「約1.0秒」

アプリによっては起動に少し時間が必要。ホーム画面にはPrime Videoの「次に観る」などが表示されており、別サービスをメインで使うなら少々うるさく感じるかもしれません。

 

【リモコン】★×4

使いやすいボタン配置の音声対応リモコン

リモコンからの音声検索に対応。ボタンの配置やストロークが程よく、今回試したなかで最も使い勝手が良く感じました。音量調整に対応していない点が惜しいです。

 

【こんなこともできる!】

プライム会員ならクラウド上の写真も閲覧できる

Amazonプライム会員向けフォトストレージ「プライムフォト」の写真を表示したり、スライドショーを楽しんだりできます。また、FirefoxやFire向けプラウザ「silk」を使ってWebの閲覧も可能です。

↑プライムフォトは容量無制限で写真を保存できるプライム会員向けサービスです

 

【その4】Siri搭載リモコンで様々な操作ができる

Apple

Apple TV 4K

2万1384円(32GB)、2万3544円(64GB)

据え置き型で4Kおよび4K HDRに対応。各動画アプリはApple TV用のApp Storeから入手する。リモコンの音声認識機能にはSiriが使われており、コンテンツの検索以外にも様々な操作を音声で行えます。【4K対応】【有線LAN対応】【音声対応リモコン】【ストレージ :32/64GB】

 

【対応動画アプリ充実度】★×4

バンダイチャンネルやauのビデオパスも対応。テレビアプリのないサービスはAir Playで表示するため、iOS端末かMacが必要です。※5:アプリは非対応ですが、AirPlayを使った表示には対応。AndroidおよびWindowsデバイスからの表示は非対応

 

【使い勝手】★×5

Netflix起動まで「約0.9秒」/Hulu起動まで「約0.9秒」/dTV起動まで「約0.9秒」

いずれのアプリもすばやく起動するので、ストレスなく使えます。音声操作では、再生中の映画の情報を尋ねたり、字幕を切り替えたりもできます。

 

【リモコン】★×5

タッチパッド搭載の手のひらサイズリモコン

コンテンツの選択などをリモコン上部のタッチパッドから行えて快適。音声認識のSiriも優秀。iPhoneをリモコン代わりに使えるアプリも用意されています。

 

【こんなこともできる!】AirPlayでiOSの画面をテレビに表示

iOSが標準対応するミラーリング機能の「AirPlay」を使えばiPhoneなどの画面をテレビに表示することも可能です。また、「写真」アプリでは、iCloudフォトライブラリの写真を閲覧できます。

↑iPhoneやiPad、MacのAirPlayアイコンから、ミラーリングを開始できます

 

【その5】スマホからのシンプルな操作で手軽に使える

Google

Chromecast

4980円

手のひらサイズの本体をテレビのHDMI端子に接続して使います。専用のホーム画面などはなく、スマホからの操作でChromecast対応アプリの画面をテレビに表示して視聴する方式。4K対応の上位モデルChromecast Ultra(9720円)も用意されています。【GoogleHome】

画像提供:Google

 

【対応動画アプリ充実度】★×4

スマホからの表示に対応(※6)

他と違ってアプリを使用せず、スマホ側のアプリ画面をテレビにミラーリングして視聴します。利用できるサービスは多いです。※6:スマホのアプリ画面をミラーリングして視聴する方式。ミラーリングには、アイコンで表示したもののうちPrime Video以外のサービスが対応しています

 

使い勝手:★×3

Netflix起動まで「約2.0秒」/Hulu起動まで 「約2.0秒」/dTV起動まで「約2.0秒」

表示には各アプリから2回のタップが必要になり、一手間かかる印象。タップ後は瞬時に表示されます。使い慣れたスマホアプリで操作できる点は便利。

 

リモコン:-

リモコンは同梱されずスマホで全操作を行う

専用のリモコンはなく、スマホに「Google Home」アプリをインストールして、リモコンとして使用します。再生などはアプリをそのまま操作すれば問題ありません。iOS、Androidともに対応。

 

【こんなこともできる!】Chromeブラウザからネット閲覧もできる

PC版のChromeブラウザからは、画面をテレビに映すことができるので、大画面でネットを楽しみたいときに役立ちます。Chromeブラウザなら、WindowsでもMacでも利用可能。

↑ブラウザ画面をテレビに映すには、Chromeのメニューで「キャスト」をクリック

 

 

【おまけ】PS4をSTBとして使うこともできる!

SIE

PlayStation 4

実売価格3万2378円

PlayStation 4は、STBとしても使うことができます。主要見放題サービスに対応し、上位モデルのPlayStation 4 Proと4K対応テレビを組み合わせれば、一部サービスで4K画質での視聴も可能。

 

【対応動画アプリ】

 

 

↑無料動画サービスはYouTubeに対応。PS向けサービスの「PS Video」から映画をレンタルすることも可能です

携帯大手3社による新SMSサービス「+メッセージ」を5月から提供へ。モバイル専門家はどう見る?

NTTドコモ、KDDI、ソフトバンクの3社は4月10日、新サービス「+メッセージ(プラスメッセージ)」の提供開始について合同で記者会見を開催しました。同サービスは、3社のスマホ・タブレットを利用するユーザーが使用可能となり、2018年5月9日から提供される予定です。なお、MVNO(格安SIMを運営する事業者)などへの提供は、導入希望に応じて検討するとのこと。

 

要はSMSが進化して文字数制限撤廃&スタンプ対応へ

「+メッセージ」は、3社のユーザーであれば、文字数を気にすることなくチャット形式でメッセージやスタンプ、写真・動画(最大100MB)を送受信できるサービスです。スタンプは専用の「スタンプストア」からダウンロードする仕様で、サービス開始時で500点の無料スタンプが提供されます。

 

↑+メッセージの画面。携帯電話番号がわかれば誰にでもメッセージを送信できる

 

最大のメリットは従来のSMSと同様、IDとパスワードを登録することなく、携帯電話番号を使用してメッセージがやりとりできること。

 

複数人でグループを作成してメッセージをやりとりすることも可能。また、受け手がメッセージを開封したことが把握できる機能として「既読」の表示も用意され、設定でオン・オフを切り替えられます。

 

従来のSMSでは他社携帯電話番号宛ての場合、「最大全角70文字のテキストと絵文字」のように送受信の制限がありました。これと比較すると、+メッセージはより使いやすいサービスになっているのがわかります。

 

↑+メッセージで採用するRCS(リッチコミュニケーションサービス)は、SMSの後継として標準化された規格。39カ国、50キャリアで商用サービスとして提供されている

 

一方で、連絡先に登録していない不明な差し出し人からメッセージが届くと「未登録」というアイコンが表示されます。セキュリティ面でもメリットあることがアピールされました。

 

OSに関しては、iOS 9.0以上、Android 4.4以上をサポート。なお、auではSMS(Cメール)、ソフトバンクでは「SoftBankメール」のアプリに関してバージョンアップが必要となる場合があります。

 

利用料金は基本的にパケット通信料のみ。有料スタンプの販売などについては、検討段階ということで詳細は明かされていません。

 

↑株式会社NTTドコモ、スマートライフビジネス本部スマートライフ推進部コミュニケーションサービス担当部長の藤間良樹さんは「お客様からは他社にメッセージを送れない、この絵文字が送れないなど、多くの不満が送られて来ている。こういった過去の経験を踏まえて今回のサービスでは、提供前からキャリア間で仕様を統一した」と述べる

 

↑KDDI株式会社、商品・CS統括本部商品企画本部サービス企画部部長 金山由美子さんは「ユニバーサルサービスとして、UI面でも安心して使える部分にこだわってつくってきた」と述べた

 

↑ソフトバンク株式会社、テクノロジーユニット モバイル技術統括IoT事業推進本部 事業開発統括部 AIデータコンサルティング部 部長千葉芳紀さんはメインターゲットについて「SMSを使っている人に使ってもらいたい。そういった人から周りに普及していけばよい」と述べた

 

将来的には企業とユーザーをつなぐプラットフォームへ

+メッセージは企業からユーザーへのお知らせや各種手続きなどを送信するためにも利用されるとのこと。「総合的なコミュニケーションプラットフォーム」を目指すといい、まさに「LINE」を想起させます。

 

NTTドコモ藤間氏はこうした利用について「単に広告を送るのではなく、必要な情報を送っていく。例えば、カスタマーセンターの申し込みなど、チャット形式で実現したい」と述べています。

 

↑アプリの配信については各社、およびOSごとに異なる

 

アプリの提供方法については、キャリアやOSによって異なります。5月以降に各社が発売するAndroidスマホについては、同アプリがプリインストールされる形で提供されます。また、既存機種についてはアプリダウンロードや既存のアプリのバージョンアップで提供される予定です。

一方、iOSではAppStoreからアプリをインストールして使うことになります。その他の詳細については、各社のホームページで確認してみてください。

LINEに置き換わるサービスとなるのか?

従来のSMSが+メッセージへと進化し、キャリアを問わずに、そして従来の制限を気にせずに使えるようになるのは喜ばしいことです。しかし、LINEのユーザーがそのまま移行するということはまずないでしょう。今後もLINEはLINEとして従来通り機能するはずです。

 

例えば、親しい相手や家族とのプライベートな連絡はLINEを使う。仕事関係の知り合いなど、電話番号しか知らない相手に、緊急で確認をとるときには、+メッセンジャーを使う。しばらくは、個人個人でこういった使い分けがされるでしょう。おそらくSMSの使い道とほぼ同じになるのかな、と想像できます。

 

一方で、筆者としては+メッセンジャーのシンプルさに魅力を感じました。LINEは既に機能が追加されすぎていて、画面がごっちゃごちゃ。ニュースや広告でアプリも重くなってしまっています。良心的な言い方をすればプラットフォームとして充実してきたわけですが、ユーザーからしてみれば全容を把握しづらくなったとも言えます。

 

こうした煩わしさを解消する目的で、思い切ってシンプルな+メッセージに移行するのも良いでしょう。特に、子どもやご年配の両親に新しくスマホを持たせる際には、(ごっちゃごちゃな画面の)LINEの使い方を教えるより「みんなで+メッセンジャーを使おう」と割り切った家族ルールを作るのも一つの手。こんな事例が繰り返されていけば、少しずつ利用率も上がっていくのかなと思います。

 

+メッセージも将来的にLINE化を目指すようですが、ぜひともシンプルである魅力も忘れずに開発して欲しいところです。なにはともあれ提供開始は5月9日から。実際に使えるようになるまで、もう少し待ちましょう。

 

【最新スマホ5機種・プロ評価】キャリア系Androidスマホはハイスペックの個性派が狙い目

基本的な性能は横並びになりつつあるキャリアのハイエンドモデル。しかし、唯一無二の独自機能を備える機種が増えてきて、それがiPhoneとの差別化にもなっています。使う人によっては、ぐ〜んと満足度が高まりそうな “ハイスペック+α” の個性派スマホを紹介します。

※実質価格は、新規契約もしくは機種変更時の端末価格から、月々サポート(NTTドコモ)やアップグレードプログラムEX(au)の割引分を引いたものです

 

【解説する人】

ITライター 井上 晃さん

スマホやスマートウォッチに精通するライター。海外に出向いて最新トレンドを取材することも。

 

【採点項目】

操作性:本体のサイズ感は適正か? ホーム画面は迷わずスムーズに操作できるか? を評価しました。

パフォーマンス:「Antutu Benchmark」というアプリでパフォーマンスをテスト。実際の使用感も加味しました。

カメラ:背面カメラのスペックと画質を評価。使える独自機能がある場合は加点要素としました。

独自機能:その機種ならではの独自機能の役立ち度をチェック。レア度と汎用性を重視して評価しました。

 

個性派の筆頭は「M」と「Note8」

日本ではiPhone Xも好調で、iPhoneはますますユーザーの裾野を広げています。しかし、スマホの使い方は人それぞれ。自分なりの満足度を追求するなら、必要十分なスペックを備えつつ、さらに “一芸” も備えた個性派モデルも検討したいところ。最注目は2画面スマホ・M。

 

「1画面を2分割するマルチウィンドウでは満足できなかった人に最適な1台です」(井上さん)

 

ほかにもペンで操作できるGalaxy Note8は、実はアナログ派も重宝するといいます。

 

「ちょっとしたメモを書くために手帳を手放せない人でも、Note8があれば、手帳を持ち歩く必要はなくなるかも」(井上さん)

 

 

【その1】2つのディスプレイを自在に使い分けられる

NTTドコモ/ZTE

M Z-01K

実質価格 4万2768円

2面ディスプレイを搭載し、2つのアプリを同時に利用したり、画面を連結させて大きな画面でウェブや動画を見たりできることがメリット。「dマガジン」など電子雑誌の閲覧にも最適です。【最大2.2GHzクアッドコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080 ×2】【リアカメラ2030万画素】

 

操作性:★×5

フツーのスマホとしての使い勝手も上々

折りたたみ時の横幅を約72㎜に抑え、一般的なスマホと同じ感覚で操作できる。2画面ゆえの厚さや重さはありますが、使い勝手は良いです。

 

パフォーマンス:★×4

ハイエンドらしい処理能力を有する

CPUはSnapdragon 821で、RAMは4GB。ベンチマークのスコアは、ライバルより少し劣りましたが、実用上の差はあまりありません。

 

カメラ:★×4

20メガピクセルカメラは自撮りがラク

折りたたみ構造を生かし、約2030万画素カメラを1基搭載。高画質セルフィーを撮れるのは◎。ただし、使いこなすには慣れが必要です。

 

独自機能:★×5

2画面をフレキシブルに使い分け可能

目的・用途に合わせて、2つの画面を使い分けられるのが最大の魅力。「大画面」「2画面」「ミラー」「通常」の4モードを利用可能です。

 

【ここが個性派】タブレットのようにも使える

スマホの画面ではウェブや地図が見づらいという人には、2画面を連結する大画面モードが最適。このほか、2人で向き合って同じ画面を見ることもできます。

↑約6.8インチの大画面で地図やウェブ、動画を見ることができます

 

↑半開きにして立てて、2つの画面で同じ動画を再生することも可能です

 

 

【その2】便利な「Sペン」がさまざまな場面で活躍!

 

NTTドコモ・au/サムスン電子製

Galaxy Note8

実質価格 7万6464円(NTTドコモ)

大画面とペンで操作できることが特徴のハイエンドモデル。録音しながらメモを書いたり、撮った写真に説明を入れたりと、使い方は人それぞれ。デュアルカメラも備えています。【最大2.35GHz オクタコア】【6GB RAM/64GB ROM】【6.3インチ/2960×1440】【リアカメラ1220万画素+1220万画素】

 

操作性:★×5

安定したホールド感で快適に操作可能

大画面ですが、画面比率は18.5:9で縦に長い。横幅は約75㎜で、ホールド感は良好。画面を分割するマルチウィンドウ機能も使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

アプリの切り替えも圧倒的にスピーディ

今回紹介した5機種のなかで最高スコアを記録。6GBメモリの恩恵で、マルチタスクなど負荷の大きい作業もキビキビとこなせます。

 

カメラ:★×5

広角+望遠のデュアルカメラが◎

デュアルカメラは広角+望遠の組み合わせです。広角カメラはF1.7のレンズで、光を効率よく取り込む「デュアルピクセルセンサー」を採用。

 

独自機能:★×5

Sペンがスマホの用途を広げてくれる

本体から抜き出せるSペンを装備。とっさにメモを書いたり、写真を切り抜いたり、動くメッセージを送ったり、多彩に使用できます。

 

【ここが個性派】Sペンで翻訳することも可能!

Sペンのペン先はわずか0.7㎜で、4096段階もの筆圧を検知。ただ文字を書けるだけでなく、ペン先をかざした部分を拡大したり、翻訳したりもできます。

↑Sペンで大きく書いた文字を、罫線上にきれいに並べて記録できる機能もあります

 

↑外国語のサイトを見ている際、Sペンをかざした部分を素早く翻訳できます

 

【その3】先進的なカメラ機能とデザインが魅力 

NTTドコモ・au・ソフトバンク

 ソニーモバイルコミュニケーションズ製

 Xperia XZ1

 実質価格 3万1104円(NTTドコモ)

シャッターを押した直前の画像も記録される「先読み撮影」など、先進的なカメラ機能を搭載。ディスプレイ画質の美しさや音楽再生機能の充実度にも定評があります。 【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.2インチ/1920×1080】【リアカメラ1920万画素】

 

操作性:★×5

美しいデザインとスマートな操作性を両立

画面の大きさと持ちやすさを両立するちょうどいいサイズ感。側面の電源ボタン兼指紋センサーも使いやすいです。

 

パフォーマンス:★×5

キビキビと動作して快適に操作できる

 Snapdragon 835という高性能CPUを採用しており、ベンチマークテストの結果も最高クラスでした。

 

カメラ:★×5

高画質はもちろん、遊べる機能も搭載

メモリ一体型の「Motion Eye」カメラシステムを搭載。先読み撮影やスーパースローモーション撮影が可能です。

 

独自機能:★×4

人の顔や立体物を3Dで撮影できる

「3Dクリエーター」に対応し、人物の顔をスキャンして3Dデータを作成・活用できます。用途の広がりに期待。

 

【ここが個性派】

作った3D画像はARで遊べる

「3Dクリエーター」で作成した3D画像は、「ARエフェクト」として撮影時に表示したり、オリジナルフィギュアを注文したりできます。

 

↑自分自身の3Dアバターを作成して、AR世界で遊べるのがユニーク

 

【その4】アウトドアで安心して使えるタフネス仕様

 

au/京セラ製

TORQUE G03

実質価格 3万9960円

米国国防総省が定める耐久試験19項目と、京セラ独自の耐海水・耐荷重試験をクリアした頑強モデル。昨夏からロングヒットを続け、3月に新色レッドが追加されました。【2GHzオクタコア】【3GB RAM/32GB ROM】【4.6インチ/1280×720】【リアカメラ1300万画素+200万画素】

 

操作性:★×3

濡れた指先でもタッチ操作が可能

本体サイズのわりに画面が小さく、視認性はやや悪い。濡れた手や、手袋をしていてもタッチ操作できるのは◎。

 

パフォーマンス:★×3

ミドルクラスとして標準的な動作性

スコアは振るいませんが、基本的な操作はサクサクとこなせます。動画編集など、負荷が大きい用途には不向き。

 

独自機能:★×5

ダイレクトボタンの設定が自由自在

左側面にダイレクトボタンを搭載。よく使うアプリをワンタッチで起動したり、簡易ライトを点灯したりできます。

 

カメラ:★×4

“アクションカメラ”としても使える

1300万画素カメラと200万画素の広角カメラを搭載。ランニング等の活動データを画像に重ねて記録できます。

 

【ここが個性派】アウトドアで役立つアプリが◎

 電子コンパスや日の出・日の入り時間がわかるアプリを標準搭載。気圧、潮の満ち引き、スキー場の積雪情報なども素早く調べられます。

 

↑気圧や高度がわかる「Barometer」アプリもプリインストール

 

 

【その5】トレンド機能が全部入りの欲張りモデル

 

au・ソフトバンク/HTC製

HTC U11

実質価格 4万3200円(au)

F1.7のレンズと高感度センサーを搭載したカメラ、ノイズキャンセリング付きイヤホンなど、先進装備が満載のハイエンドスマホ。握って操作する独自機能も魅力です。【最大2.45GHz オクタコア】【4GB RAM/64GB ROM】【5.5インチ/2560×1440】【リアカメラ1200万画素】

 

操作性:★×4

持ちやすさは△でもアプリが秀逸

感圧センサーの採用ゆえか、約5.5型で幅76㎜と、少し大きめです。ただ、独自のホームアプリの使い勝手は◎。

 

 

パフォーマンス:★×4

ゲームや動画視聴も快適に楽しめる

昨年夏発売モデルですが、性能は依然トップクラス。スコアでわずかにトップに劣りましたが、十分優秀です。

 

カメラ:★×5

シンプルな操作性でキレイに撮れる

一般的なスマホのカメラよりも画素が大きい撮像センサーを搭載。画質の良さは海外の評価機関のお墨付きです。

 

独自機能:★×4

よく使うアプリを握るだけで素早く起動

両側面の下部に感圧センサーを搭載。握るだけで様々なアプリを起動できる「エッジ・センス」は便利です。

 

【ここが個性派】楽しく活用できる「エッジセンス」

「エッジセンス」の初期設定では背面カメラが起動します。Googleアシスタントを素早く起動できるように設定するのもオススメ。

↑握るだけでカメラが起動し、もう1度握るとシャッターが切れます

 

 

ついにスタートしたdTVチャンネル、そのキーマンが語る「3つの強み」

1月30日にスタートした「dTVチャンネル」。既存の映像サービスに対する強みや、好きなコンテンツに出会える上手な楽しみ方を、サービス立ち上げにあたった2人のキーマンに教えてもらった。

 

20180221_101実101_8↑NTTドコモ コンシューマビジネス推進部デジタルコンテンツサービス担当部長・山下智正さん(左)。アイキャスト編成部部長・安西浩樹さん(右)

 

強力なレコメンドで好きな番組が見つかる

101実101-3「dTVチャンネル」は、31の専門チャンネルを定額&見放題で楽しめるサービス。アプリを起動すると前回観ていたチャンネルの映像が流れるなど、テレビに近い感覚だ。下部におすすめ番組が一週間先まで表示される

 

――dTVチャンネルでは31ものチャンネルを視聴できますが、これらのチャンネルは、どう選定されたのでしょう?

 

安西 できるだけ多くの方に楽しんでいただけるよう、幅広いジャンルをカバーする構成を心がけました。また、それぞれのチャンネルについて、できるだけ日本初配信のコンテンツを増やすことや、それらをなるべく早く配信することを意識して取り組んでいます。

 

――日本初上陸のチャンネルもあるとか?

 

安西 はい。ソニー・ピクチャーズの映画やドラマが観られる「ソニー・チャンネル」や、クルマやバイクを楽しむ「Discovery TURBO」などが初上陸となりますね。

 

――なるほど。では、dTVとの住み分けはどうなるのでしょうか?

 

山下 dTVチャンネルの特徴が「コンテンツの新鮮さ」だとすると、dTVの特徴は「コンテンツの豊富さ」です。例えばdTVチャンネルでたまたま観たシーズン3のドラマが面白かった。そこでdTVを使ってシーズン1から観るとか、同じ俳優さんの別のドラマを観るといったことができるわけです。

 

――dTVとのセット加入で、ずいぶん安くなりますよね。

 

山下 先に申し上げたような理由もあって、私どもとしてはdTVとdTVチャンネルを併用していただくことが、もっとも楽しんでいただける方法だと考えています。そのために、セットでの料金を思い切って低価格に設定しました。

 

――価格のほかに、セットで使うメリットはあるのでしょうか?

 

山下 レコメンド(おすすめ機能)があると思います。ドコモでは、AIを利用して最適なレコメンドができるように研究を重ねてきました。視聴履歴を分析してお好みに合うコンテンツをご提案するわけですが、そのデータをドコモの全映像サービスで共用しているんです。つまり、日々dTVチャンネルで何気なくリアルタイム視聴していると、そうした好みが学習されて、dTVのほうでも好みに合ったコンテンツがおすすめされるというわけです。

 

――それは便利そうですね。レコメンド時の好き・嫌いはどう判定を?

 

山下 視聴頻度や視聴時間、番組を見終えたかどうかなど、多岐にわたる項目で判定していますが、いちばん重視しているのはユーザーご自身がつけた評価です。そのため、気に入ったコンテンツもそうでないコンテンツも積極的に星を付けていただくと、より役に立つレコメンドが得られますよ。

 

【コレがdTVチャンネルの強み1】
他では見られない独自編成のチャンネル群

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映画・ドラマ・音楽といった定番ジャンルに加え、車・旅・釣りなど掘り下げ系のチャンネルもラインナップ。番組編成も本サービス独自のものだ。

 

【コレがdTVチャンネルの強み2】
dTVとセットでさらにおトクな戦略的価格設定

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dTVチャンネルは、月額842円と、放送型の専門チャンネルサービスよりもかなり安価。さらに、オンデマンド型見放題サービスのdTV(写真)とのセット割引も用意されている。

 

【コレがdTVチャンネルの強み3】
dTVでの視聴履歴とも連動する賢いレコメンド

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dTVチャンネルはレコメンド機能にも対応。加入したばかりの状態でも、dTVでの視聴履歴のおかげか、旅と酒と洋画という、筆者の好きな番組をしっかりと提案してくれた。

 

 

テレビで見るならコレが◎!
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NTTドコモ
ドコモテレビターミナル
実売価格:1万6848円

dTV、dTVチャンネル、DAZN for docomoといったドコモの映像サービスすべてをテレビで視聴可能にする機器。音声による指示でも操作可能。

 

NTTドコモ  dTVチャンネル
月額842円(※1) dTVとセットなら月額1058円(※2)
(キャンペーン中につき初回31日間無料)
※1:ドコモユーザー以外は月額1382円
※2:ドコモユーザー以外は月額1598円

 

撮影/高原マサキ(TK.c)

 

dTV公式サイトはコチラ
https://pc.video.dmkt-sp.jp/

 

 

安室奈美恵のライブをスマホで体感せよ! NTTドコモから2つの無料アプリが登場

NTTドコモは、デビュー25周年を迎える安室奈美恵さんのライブパフォーマンスを体感できる8KVRアプリ「namie amuro×docomo VR stage」を本日2月16日より配信します。期間は9月16日まで。

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本アプリは、スマホで楽しめる8KVR(※)ミュージックビデオとして、無料で高精細な視聴体験ができるもの。「namie amuro×docomo VR stage」では、2017年11月よりOAを開始した安室奈美恵さん出演のTVCMで使用されている楽曲「How do you feel now?」のスペシャルパフォーマンスが観られます。スマホで観ることのできる高精細8KVRのミュージックビデオは世界初で、360°VR映像向けにオリジナルの振付を準備し、自由な視点でパフォーマンスが楽しめます。

※:8KVRは水平方向に一周約8000ピクセルで撮影した映像を360°全天周パノラマ映像に加工したVR動画

 

「namie amuro×docomo VR stageアプリ」詳細

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■提供期間:2018年2月16日(金)~2018年9月16日(日)
■推奨環境:①Android 5.0~8.0(RAM2GB以上)②iOS 10.0~11.2
■動作確認端末:①SO-04J/SO-03H/SO-01G/DM-01H/L-01K/MO-01J/SC-04J/SH-04H
②iPhone X/iPhone 8/iPhone 7 Plus/iPhone SE/iPhone 6/iPhone 5s
■利用方法:アプリダウンロード ①Google Play ②AppStore 「vrstage」で検索
■アプリ使用料:無料(アプリケーションダウンロードや情報取得時の通信料は有料)

 

また、2月17日よりスタートする安室奈美恵さん全国ツアー「namie amuro Final Tour 2018 ~Finally~」をさらに楽しくスペシャルなライブ体験ができるアプリ「ENJOY LIVE APP」を6月4日まで配信しています。本アプリでは、ライブ会場内で非可聴音に反応してコンテンツを見ることができるスペシャルな体験やライブに向けて安室奈美恵さんにメッセージを送ることができるコンテンツなど、ライブ体験をより楽しめる仕掛けになっています。

 

「namie amuro×docomo ENJOY LIVE APP」詳細

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■提供期間:2018年2月8日(木)~2018年6月4日(月)
■推奨環境:①Android 5.0~8.0②iOS 10.0~11.2
■動作確認端末:①SO-01J/SO-02J/SO-03J/SO-04J/SO-01H/SO-02H/SO-04H/SO-01G/SO-02G/SO-03G/SO-04G/SC-04J/SC-02H/SC-05G/SC-04F/SH-04G
②iPhone X/iPhone 8/iPhone 8 Plus/iPhone 7/iPhone SE/iPhone 6s/iPhone 6/iPhone 6 Plus
■利用方法:アプリダウンロード①Google Play ②AppStore  「enjoylive」で検索
■アプリ使用料:無料(アプリケーションダウンロードや情報取得時の通信料は有料)

 

2018年9月16日付けで芸能界を引退する安室奈美恵さん。世の中を常にリードし続けてきた彼女のライブパフォーマンスと、ハイクオリティな8KVR映像をスマホで体験してみてはいかがでしょうか。

2018年は電子決済がブームになる! ドコモが新サービス「d払い」をスタート

アプリやECサイトでの購入代金を、月々の携帯電話料金と一緒に支払えるケータイ払いサービス。ドコモは「dケータイ払い+」という名称で提供していますが、4月からバーコード/QRコードを利用した新たな支払い方法「d払い」が始まります。

↑発表会で「d払い」についてプレゼンテーションしたNTTドコモ スマートライフビジネス本部 執行役員 プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏(右)とローソン 執行役員 マーケティング本部長 野辺一也氏(左)。ローソンはd払いに今夏以降対応予定↑発表会で「d払い」についてプレゼンテーションしたNTTドコモ スマートライフビジネス本部 執行役員 プラットフォームビジネス推進部長の前田義晃氏(右)とローソン執行役員 マーケティング本部長 野辺一也氏(左)。ローソンはd払いに今夏以降対応予定

 

ドコモは、iモードケータイの時代である1999年に、iモードのコンテンツ料金をケータイ料金と一緒に支払える電話料金合算払いを開始しました。2005年には、iD、DCMX(現dカード)といったおサイフケータイを活用した決済サービスも開始。現在、電話料金合算払いは月間で1500万人が利用、dカードと合わせた取扱高規模は、2000年度の300億円から2016度には2.6兆円まで拡大し、iモード提供から19年で90倍にまで大きくなっています。

↑ドコモのキャッシュレス決済サービスは順調に拡大してきた↑ドコモのキャッシュレス決済サービスは順調に拡大してきた

 

電話料金合算払いは、スマホのアプリ内課金など、ネットのデジタルコンテンツを中心に拡大しました。2005年には「ドコモケータイ払い」でネットショッピングでの支払いにも対応。2015年12月にはdポイントが貯まって使える現在のdケータイ払い+となり、2016年度の取扱高はiモード全盛期のピークを上回る4000億円にも上っているそうです。

 

↑電話料金合算払いは4000億円の取扱高に↑電話料金合算払いは4000億円の取扱高に

 

こうしたサービスでドコモはキャッシュレス化を進めてきているわけですが、日本のキャッシュレス決済は2割に満たない状態で、海外の半分程度の水準に留まっています。中国では「Alipay」「Wechat Pay」などのバーコード決済が最近になって急速に普及し、韓国、中国ではキャッシュレス決済が5割を超えているのにです。ただ、日本でもインバウンドの増加で、バーコード決済を導入する店舗は急拡大しています。

 

今回、ドコモが始める新決済サービスは、電話料金合算払いとバーコードを組み合わせたスマホ決済サービスで、すでに電話料金合算払いを利用しているユーザーや、クレジットカードの登録や利用に抵抗を感じる人を対象にしたもの。d払いという新名称は、dポイントやドコモが他社とコラボしてサービスを展開する「+d」とケータイ払いを組み合わせています。お店で支払い方法を指定するときにも分かりやすいですね。

↑新しい決済サービスの名称は「d払い」↑新しい決済サービスの名称は「d払い」

 

d払いの特徴は「かんたん」「べんり」「おトク」の3つ。店頭ではアプリを起動し、バーコードを見せるだけ。代金はケータイ料金と一緒に支払われることになります。さらに、dポイントが貯まるほか、持っているdポイントを利用して買い物もできます。利用にあたって、ドコモのスマホユーザーなら申し込みは不要です。また、ドコモユーザー以外でもクレジットカードを登録するなどしてd払いを利用することができます。

↑d払いはとにかく簡単なのが特徴↑d払いはとにかく簡単なのが特徴

 

支払う方法は、コンビニなどのPOSレジの場合、お金を支払う際にユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコード/QRコードを読み取るだけ。バーコード/QRコードは支払いの都度、異なるものが表示されます。

↑POSレジの場合。ユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコードを読み取る↑POSレジの場合。ユーザーがスマホで「d払いアプリ」を起動し、店員がバーコードスキャナでその画面のバーコードを読み取る

 

リクルートが提供している「モバイル決済 for AirREGI」などを導入している店舗の場合は、タブレットのカメラでアプリ画面のQRコードを読み取ります。

20180124-i02 (8)↑POSレジのない店舗でも対応したタブレットなどを使って読み取りが可能

 

サービス開始当初、d払いが使える店舗は以下の10社。もちろん、順次拡大予定です。身近なお店でもd払いを利用できるように、加盟店拡大を進めていくとのことでした。なお、ネットで提供しているdケータイ払い+の名称もd払いに変わり、ドコモの電話料金合算払いはすべてd払いとなります。d払いで支払える上限金額は、dケータイ払い+と同様、1万円から最大10万円まで設定できます。子どもは最大1万円まで。もちろん、使わせない設定にもできます。

↑この10社から対応。対応店舗は順次拡大予定↑この10社から対応。対応店舗は順次拡大予定

 

d払いは、電話料金合算払いを利用している1500万ユーザーが利用する可能性があるので、ドコモの前田氏は「この新決済方法を店舗が導入することで顧客獲得につながる」とアピール。iPadなど市販のタブレットでも利用できるので、「FeliCaのリーダー/ライターを導入するよりも簡単で安価にできる」(前田氏)というメリットもあります。

 

また、ローソンの野辺氏は、「非現金決済は、明らかにレジの通過スピードが違う。非現金で買い物をしてもらうことは、ローソンにとってお客さんの数が増えたり、購買喚起につながったりというメリットがある。また、日々、小銭を紙幣に変えて口座に入れるという業務がコンビニオーナーの負担になっている。24時間営業なので、現金が多いと防犯上のリスクも高い。非現金率を高めることはコンビニにとって大きな意味がある」と期待を寄せました。

 

バーコード決済というと、中国などでは露天のお店や個人間送金でも使われています。d払いでの具体的な対応予定は示されませんでしたが、「中小のお店とともにニーズはあると思うので、検討してはいる。キャッシュレス化推進の中で検討を進めていきたい」と前田氏は語りました。

20180124-i02 (7)↑バーコード決済は店舗側にとってもメリットが多い

 

また、訪日外国人が日本でd払いを使う、あるいは日本人が海外でd払いを使う、ということも、現時点で予定はないということでした。ただ、2020年には東京オリンピックが開催され、多くの外国人が訪日します。今後、そうした人たちも利用できるサービスに成長することが期待されます。

 

ちなみに、おサイフケータイやApple PayなどでiDを利用している人が、無理にd払いのバーコード決済に変える必要は特にありません。おサイフケータイの方が素早く支払えますし、dポイントについては、iDの方が有利な部分もあります(d払いの場合は、リアル店舗で使うと200円につき1ポイント。iDは100円につき1ポイント)。

 

現時点では、クレジットカードを敬遠する人がキャッシュレスで支払いができること、ケータイ料金と一緒に支払えることがメリットです。ともあれ、いま注目のバーコード/QRコード決済は簡単・便利なサービスであることは間違いありません。

 

“家族の会話”に特化したAIスピーカー「petoco(ペトコ)」が「こんなの欲しかった!」「どうみてもメジェド様や…!」と話題に!!

ホームコミュニケーションデバイス「petoco(ペトコ)」のクラウドファンディングがMakuakeに登場。“家族の会話”に特化したAIスピーカーに支援が相次いでいる。

出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより

 

スマホを持っていない子どもと簡単にコミュニケーションが取れる!

「petoco」は、NTTドコモとE3が提携して開発した“家族間の会話を楽しく伝言してくれる”ホームコミュニケーションデバイス。子どもがスマートフォンを持っていなくても、「petoco」に話しかけるだけで外出中の家族と簡単に連絡をとることが可能になる。

 

声をかけるだけで様々な操作ができる「petoco」。まず「ハイ、ペトコ」と話しかけ、「petoco」が「なーに?」と返事をしたら、“ボイスコマンド”を話しかけることで様々な機能を使うことができる。

出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより

 

本体を無線LANでネットに接続すれば、スマホを持つ家族と外出中でも様々なコミュニケーションが可能。テキスト、静止画、動画によるメッセージのやりとりはもちろん、ビデオチャットをすることもできる。また、「子どもが学校から帰宅した」ことなどを認識して、スマホへ通知させるといった機能も。

出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより

 

さらに「petoco」には顔認識機能も搭載。あらかじめ家族の顔を登録しておけば目の前に誰がいるかを認識できるので、特別な操作をすることなく“遅く帰ったお父さんにメッセージを読み上げる”といった機能も兼ね備えている。

出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより出典画像:「パパとママに安心を! 留守番中のお子さんをつなぐ小さな家族 petoco(ペトコ)」Makuakeより

 

「petoco」は“メジェド様”に似てる?

家族とのコミュニケーションに特化したホームコミュニケーションデバイスということで、ネットで「こんなの欲しかった!」「傾斜デザインになっててカワイイ」「しゃべってコンシェルから研究を続けてきたNTTだから精度が高そう」と好評の「petoco」。また、「これ、メジェドさまなのでは?」「どうみてもメジェド様や…!」との声も上がっている。

 

“メジェド”とは、古代エジプト神話で“神”また“神聖なものとして崇拝されていた魚の一種”と語られていた存在のこと。崇高ながらも、人間が白いシーツを被っただけに見える外見が日本のネット上で話題となり、2016年にはアニメ「神々の記」にも登場して人気を博している。

出典画像:「神々の記」公式サイトより出典画像:「神々の記」公式サイトより

 

ちなみにリターンは、早期割引で「petoco」を購入できるというもの。残り1か月以上を残して目標金額の50万円を達成している今回のクラウドファンディング。神様に似たカワイイ見た目のコミュニケーションデバイスに注目が集まっているようだ。