Car Thingは2022年2月に米国にてリリースされたデバイスで、本体にはディスプレイとコントローラーを搭載。スマートフォンと車載スピーカーをBluetooth(あるいは有線)により接続することで、楽曲をコントロールできます。スマートフォンの小さな画面を覗き込まなくても、ノブでかんたんに操作ができるのがメリットといえるでしょう。さらに、音声アシスタント機能「Hey Spotify」も利用可能です。
2003年、アップルがアメリカで音楽配信サービス「iTunes Music Store」をスタートしたことによって、音楽はCDからダウンロードの時代に変わっていった。もちろん、世界じゅうがそうではない。日本はまだCDが優位だし、ドイツも最近までCDが強かった。しかしそれは例外的な国であり、多くの国は2000年代のうちにダウンロード全盛になっていく。
06.The Ballad Of Dorothy Parker/プリンス
(1987年3月30日リリース)
プリンスらしいミッドテンポのクールなファンクナンバーで、ドロシー・パーカーなる女性ウェイトレスとの出会いと情事の秘めごとを「ドロシー・パーカーのバラード」として歌ったもの。複雑極まりない高度のサウンドプロダクションに、当時のミュージシャンたちは絶望したとのエピソードがあります。歌詞中にドロシーの好きな曲としてジョニ・ミッチェルの「ヘルプ・ミー」が登場しますが、その歌の一節をプリンスが歌う箇所がありますので、そんな彼の遊び心にも注目してみてください。2枚組の大作「Sign ‘O’ The Times(サイン・オブ・ザ・タイムズ)」に収録。
07.Ballade de Melody Nelson/セルジュ・ゲンスブール
(1971年3月24日リリース)
10.Ballade pour Marion/リシャール・ガリアーノ
(2016年10月28日リリース)
ジャズ、ブラジル音楽、タンゴを始め、世界各国の様々な音楽性をクロスオーバーさせた独自の音楽性で人気の世界最高峰のアコーディオン奏者。本作は2016年に発表したアルバム「NEW JAZZ MUSETTE」に収録されているとびきりジャジーなバラード作。パリの下町で長く愛されてきた、アコーディオンをフィーチャーしたワルツタイプのミュゼットがジャズと接近。不思議と郷愁感を誘うナンバーで、何度でも聴きたくなってしまいます。
【1987年】
・One Way Generation/本田美奈子 (2月4日リリース)
~TBS系『パパはニュースキャスター』主題歌
・A・r・i・e・s/柏原芳恵(5月1日リリース)
~フジテレビ系『アリエスの乙女たち』主題歌
・パラダイス・ウォーカー/伊藤智恵理(6月11日リリース)
~フジテレビ系『キスより簡単』挿入歌
・ごめんなさい/バービーボーイズ(12月2日リリース)
~フジテレビ系『桃色学園都市宣言!!』主題歌
・KISS IN THE MOONLIGHT/UP-BEAT(7月21日リリース)
~フジテレビ系『同級生は13歳』主題歌
【1988年】
・Sugar Baby Love/Wink(4月27日リリース)
~フジテレビ系『熱っぽいの!』主題歌
・アクアマリンのままでいて/カルロス・トシキ&オメガトライブ(8月10日リリース)
~フジテレビ系『抱きしめたい!』主題歌
・リバーサイドホテル/井上陽水(10月21日リリース)
~フジテレビ系『ニューヨーク恋物語 LOVE STORY IN NEW YORK』
・GET CRAZY!/プリンセス・プリンセス(10月21日リリース)
~フジテレビ系『君が嘘をついた』主題歌
ユーロビート歌謡の象徴といえば、やはりWinkではないでしょうか。80年代にユーロビートの女王とも称されていたカイリー・ミノーグのヒット曲をカバーした「愛が止まらない〜Turn it into love〜」の大ヒットに続く4枚目のシングルが本作。原曲はユーゴスラビアのダンス・デュオ、ムーランルージュの「Boys Don’t Cry」。イタロ・ディスコ特有のシンセサイザー音とドラムマシーンのフロアライクな要素を極力抑えて、非常にうまく歌謡曲へと落とし込んだ仕上がりとなっています。訳詞というか意訳はWinkの楽曲を一手に引き受け、エヴァンゲリオンの主題歌「残酷な天使のテーゼ」を手掛けたことでも知られる及川眠子。オリコンチャート1位を3週連続でキープしました。
05.Feel My Heart/Everything Little Thing
(1996年8月7日リリース)
今振り返ると少々意外な気もしますが、ELTのデビュー・シングル「Feel My Heart」は、ユーロビートのエッセンスが散りばめられた楽曲でもありました。当時、ダンスミュージックの象徴的なレーベル「エイベックス・トラックス」の新人ということで、そのブレないサウンドメイクは今聴くとなかなかに見事なものがあります。アレンジはELTのもとメンバーでリーダーを務めていた五十嵐 充。いわゆる小室サウンドからうまく脱却しながらも、なおかつ安定の小室印をイメージさせる楽曲構成は聴き応えがあります。シングル盤のカップリングには本家ユーロビート出身のデイブ・ロジャースによるユーロミックスを収録。彼は90年代後半に安室奈美恵やMAXなどのプロデュースを手掛け、和製ユーロビートを牽引したひとりでもあります。
06.ナンダカンダ/藤井 隆
(2000年3月8日リリース)
T.M.Revolutionのプロデュースなどでヒットを連発していた浅倉大介が手がけた藤井隆のデビュー・シングル。80年代に活躍したPWLの秘蔵っ子、ジェイソン・ドノヴァンの大ヒット曲「ブロークン・ハーツ(Too Many Broken Hearts)」へのオマージュと思しき、黄金のヒット曲の法則が見え隠れします。ベースにあるユーロビートからマニアックな要素を極力排除して、J-POPのフォーマットに寄せた人懐っこいサウンドデザイン。作詞はヒップホップユニットのEAST ENDのメンバーであったGAKU-MCによるもの。「なんだかんだ夢見たって 問題ない世の中です あんたなんだ次の番は」と、韻を踏んだリズムのある歌詞が次第にパワーソングとして機能していきます。印象的なダンスも取り入れたこの楽曲で彼はブレイクし、紅白歌合戦にも出場することになります。
ユーロビート直球ではありませんが、超広義的な解釈でこちらをチョイス。女優として活躍する片瀬那奈がエイベックスに残した作品で、浅香唯が1988年に放った大ヒット曲をキラキラとしたダンスアレンジでカバー。アレンジはつんくの楽曲のアレンジを数多く担当していた平田祥一郎。デフォルトでもある過剰なシンセの上物を極力減らし、逆にキックを太くすることで、和製ユーロビートとは形容できない独自のサウンドを構築しています。カバーアルバム「EXTENDED」に収録。ちなみに彼女は毎年FUJI ROCK FESTIVALに通うほどのミュージックマニアでダンスミュージックへの造詣が深いことでも知られています。デビュー・アルバムの「TELEPATHY」は四つ打ちと2ステップを柱にした、当時の海外のダンスシーンの空気感を見事にリンクさせた出来栄えです。
1.Theme From The Endless Summer/The Sandals
2.Miserlou/Dick Dale
3.Wipe Out/The Surfaris
4.Let’s Go/The Ventures
5.Surf City/Jan&Dean
6.Surfer Girl/The Beach Boys
7.Mama/Country Comfort
8.Catherine/Mackey Feary Band
9.Here With You/Cecilio & Kapono
10.he Hurt/Kalapana
11.Sparkle/Greenwood
12.Words To a Song/Billy Kaui
13.A Love Of Your Own/Ned Doheny
14.Love Love Love/Tristan Prettyman
15.Give You All The Love/Mishka
16.Baby’s Got Sauce/G.Love & Special Sauce
17.Jah Work/Ben Harper
18.Good People/Jack Johnson
19.Upside Down/Jack Johnson
20.The Way It Is/Donovan Frankenreiter
21.After Sense/Sim Redmond Band
22.Tied Down/Colbie Caillat
23.Butternut/Sprout House Band(Tommy Guerrero, Jack Johnson, Money Mark, Adam Topol)
24.In My Head/Tommy Guerrero
25.Thank You For The Music-Nui!/bonobos
26.Think/Caravan
27.Am08:59/Rickie-G
28.Time Stop(Dub Mix)/Moomin
29.After The Sorrow/Natural Calamity
30.Wish You Were Here/Sparklehorse
かつて1975年から1978年にかけて、茅ヶ崎に「Bread & Butter」という名のカフェがあった。湘南の先端を行くミュージシャンやサーファーたちが夜毎集い、ユーミンをも通わせた伝説のライブカフェ。そこを仕切っていたのは、地元出身の岩沢幸矢、二弓兄弟。ブレッド&バターとしてデュオ活動も行っていた彼らの復活作「Late Late Summer」に収録された珠玉の名曲。湘南に広がるとっておきの海の風景を、「君」と一緒に共有できる瞬間をローカルならではの視点で描く。麗しのボッサタッチなアレンジは当時ティン・パン・アレーとして活動していた細野晴臣と鈴木茂によるもの。
数多くのバンドに愛されるペトロールズの結成12周年を祝して、昨年にリリースされたトリビュート・アルバム「WHERE, WHO, WHAT IS PETROLZ?」で、Suchmosが人気曲の「雨」をカバー。軽やかに刻まれるキーボードの音色とYonceの気怠くもソウルフルな歌声が、原曲が持つメロウな側面を増幅させて完全に自分たちのものにしている。「逢いたい気持ちはこの雨のように 全てを濡らして色を増すように」と、雨という要素が歌詞中の2人の関係性と距離感をそれとなく伝えてくれているようだ。
ほかにユニークなのは、ユーザーが10代から20代前半だった頃に聴いていたであろう楽曲をベースにした「Your Time Capsule」というプレイリスト。登録時やアカウント連携したSNSのプロフィール情報を元に年齢を割り出し、青春時代に聴いたであろう曲を自動でピックアップしてくれます。作成されたプレイリストをSNSなどで共有すると盛り上がりそうですよね。
↑Your Time Capsuleでは、青春時代に聴いていたであろう楽曲をレコメンドする(写真=左)。夏フェスのプレイリストは人気コンテンツ。今年はフジロックのホームページ上で、ユーザーの試聴傾向を元にオリジナルのプレイリストを作成する機能があり、プレイリストはSpotify上に保存できる(写真=右)
シンガーソングライターのACOが幾度もささやく「Be my Valentine(私の特別な人になってくれる?)」がなんとも官能的。生々しい息遣いが伝わってくる歌声と、それに寄り添うメランコリックなサウンドスケープとが印象的だ。デビュー20周年のタイミングでリリースされたアルバム「Valentine」に収録。
メロウをキーワードに、都市型の音楽を紡ぎ続ける彼の傑作インストルメンタル曲。柔らかな朝日がゆっくりと射していくような、神秘的なサウンドデザインに思わず引き込まれてしまう。「夜明け」というタイトルが謳うように、新しい時代の黎明、始まりの芽生え、出会いの兆しなどを静かにイメージさせる。曲の終わりが近づくころには、いつしか希望がこみ上げてくる、とかなんとか。アルバム「Nothing Much Better To Do」に収録。
国内よりも世界で先に評価された彼らも1997年デビュー組。ベルギーのテクノの名門レーベル「R&Sレコーズ」よりシングル「JOYRIDE」でデビューを飾る。ヨーロッパの多くのメディアが本作で「ケミカル・ブラザーズ、プロディジー以来の衝撃」と大絶賛したのは有名な話。緻密なブレイクビーツ的なアプローチは今聴いてもフレッシュに響く。少々蛇足だが、日本が誇る伝説の名マスタリングエンジニアの田中三一氏が彼らの音質設計を大絶賛(自分、その場にいました)。それを裏付けるように、中野雅之は2015年に日本人アーティストとして初めてMastered for iTunesのマスタリング・エンジニアとして認定された。
07.Burnin’/ダフト・パンク
(1997年2月26日リリース)
今や名実ともに世界的なアーティストにまで上り詰めたエレクトロ・デュオ。厳密には1994年にリリースされたシングル「The New Wave」がデビュー作だが、本国フランスやヨーロッパ圏を飛び越えてアメリカでもスマッシュヒットを記録したデビュー・アルバム「Homework」が97年発表ということで、同期と解釈させていただきます。トリッキーなシンセが暴れまくる初期の代表曲で、後に興隆する「フレンチタッチ」なるムーブメントの着火ナンバーとも言える。当時、クラブでこの曲がかかりまくってちょっと辟易していたのも事実(笑)。
09. I’ll Be Missing You feat. Faith Evans & 112/パフ・ダディ
(1997年6月30日リリース)
アメリカのヒップホップ界に革命を起こした音楽プロデューサーの現パフィー・ダディこと、パフ・ダディのデビュー・アルバム『No Way Out』からの超特大ヒットシングル。彼が才能を見出し、ヒップホップの東西抗争(レーベル同士の争い)の凶弾に倒れたノトーリアス・B.I.G.への追悼歌で、フィーチャリングされている歌姫のフェイス・エヴァンスはB.I.G.の奥様でもあります。ポリスの大ヒット曲「見つめていたい」のギターフレーズを大胆にサンプリングした大ネタ使いで話題を呼んだ。制作の背景を知らずとも亡き友、亡き夫への愛の歌に涙、です。
桑田佳祐が1986年から1年間限定で活動をしていたKUWATA BANDの3枚目のシングル「MERRY X’MAS IN SUMMER」をアジアの歌姫がカヴァー。今回は日本語ヴァージョンではなく、あえて北京語ヴァージョンをセレクト。真夏のクリスマスを歌ったレゲエタッチなオリジナル曲をちょっぴりいなたくアレンジ。異国情緒漂う牧歌的なムードがたまりません。台湾出身の彼女ですが、目を閉じれば古き良き時代の香港の面影が浮かんでくるような……。
今年、AmazonやLINE、Googleなど各社から相次いで発売されたスマートスピーカーは、IoT(Internet of Things)の素晴らしさを手軽に体験できる注目アイテム。でも、なぜこれほどまでに注目されているのでしょうか? その秘密は、近い将来、わたしたちの生活を大きく変えるかもしれない革新的な“UI”にあります。
今回、そんな最先端のテクノロジーを体験すべく、JBLから登場したスマートスピーカー「JBL LINK 10」をお借りして、その使い勝手を体験してみました。
音声アシスタント機能が生活を変える
JBL LINKシリーズは、Googleが開発するAIアシスタント機能「Googleアシスタント」を搭載したJBLブランド初のスマートスピーカー。バッテリーを内蔵し、連続5時間の再生ができる「JBL LINK 10」と、より大容量のバッテリーを搭載し連続10時間再生が可能な「JBL LINK 20」の2種類をラインナップしています。実売価格は、LINK 10が1万5000円前後、LINK 20が2万0000円前後(いずれも税抜)。カラーはどちらもブラックとホワイトの2色を用意しています。
スマートスピーカーでできることはそれだけではありません。JBL LINKはGoogle Play MusicやSpotifyなどの音楽ストリーミングサービスと連携させることができるので、「Spotifyで最新のヒット曲を流して」などと話しかけるだけで、簡単に音楽を楽しむことができます。Googleが発売しているスマートスピーカー「Google Home」でも音楽再生はできますが、音質の面ではやはりオーディオブランドJBLならではの高品位なサウンドに軍配が上がります。
歌謡曲やJ-POPのカヴァー・アルバム「Request」シリーズで数々のカヴァー曲を披露しているJUJU。本作では、チャッ、チャッ、というレゲエ調のギターストロークが特徴のサウンドで小粋に味つけ。艶のある憂いを帯びた伸びやかな歌声と、優しいホーンセクションの音色が聴く者を至福な気分にさせてくれる。クリスマスの雪化粧の情景をレゲエのリズムで歌ったシングル「Wish for snow/奇跡を望むなら…Xmas story」に収録。
今年最もSpotifyで聴かれたアーティスはイギリス出身のシンガー・ソングライターのエド・シーランで、アルバム「÷(Divide)」とシングル「Shape of You」は、それぞれ今年最も再生されたアルバムと楽曲になりました。またシングルの方は、これまでに最も多くSpotifyで再生された楽曲の記録も樹立しています。
↑エド・シーラン
また、国内ではロックバンド「ONE OK ROCK」が最も再生されたアーティストになったほか、アニメ映画「打ち上げ花火、下から見るか?横から見るか?」の主題歌としてヒットしたDAOKO×米津玄師「打上花火」が再生回数上位にランクインしています。