横幅1.3m超え! TCLから、量子ドットMiniLED搭載の曲面ゲーミングモニター「57R94」など4モデル登場

テレビ市場で急速に存在感を高めているTCLが、PCモニターのラインナップを大幅に強化します。量子ドットMiniLED技術を搭載したPCモニターの新製品として、フラッグシップモデル「R94シリーズ」と、日常使いからゲーミングまで対応する「G54シリーズ」の計4モデルを発表しました。注目は、横幅約1.3メートルにも及ぶ57インチのウルトラワイド曲面モニター「57R94」。ゲーマーやクリエイターにとって魅力的な選択肢となりそうです。

 

「57R94」と「27R94」は、クラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」で8月17日まで、先行販売プロジェクトが実施されています。数量限定の超早割価格が設定されており、いち早く高性能モニターを手に入れたいユーザーには見逃せない機会となりそうです。

 

記事のポイント

「57R94」は、そのサイズ感とスペックで、これまでにない映像体験を堪能できそうです。映像美はもちろんですが、より没入感や自然な見え方にまでこだわってゲームプレイを楽しみたい人には、注目の製品です。

 

フラッグシップ「R94シリーズ」で異次元の没入体験を

「R94シリーズ」は、TCLが持つ映像技術の粋を集めたフラッグシップモデルです。シリーズの筆頭となる「57R94」と、高精細な4Kモデル「27R94」がラインナップされています。

 

視界を包み込むウルトラワイドスクリーン「57R94」

 

まず目を引くのが「57R94」の巨大なディスプレイです。57インチ、アスペクト比32:9というウルトラワイドスクリーンは、まるで視界を包み込んでくれるよう。解像度はDUAL 4K(7680×2160)で、これは4Kモニターを2枚横に並べた情報量に匹敵します。

 

レースゲームやフライトシミュレーターではコックピットさながらの臨場感を、RPGでは広大な世界への没入感を深めてくれるでしょう。1000Rという曲率は人間の視野に近いとされ、画面の端まで情報が自然に入ってくる感覚が得られます。

 

画質の核となるのは、TCLのテレビ開発で培われた「Precise Local Dimming(プレサイスローカルディミング)」技術による量子ドットMiniLEDバックライト制御です。これにより、非常に高いコントラストと豊かな色彩表現を実現。HDR1000にも対応し、明暗差の大きなシーンでも細部まで鮮明に描き出します。

ゲーミング性能としては、リフレッシュレート120Hz、応答速度1ms(GTG)を確保。動きの速い映像も滑らかに表示し、快適なプレイ環境を提供します。高さ調整やチルト、スイベル機能を備えた「ユニバーサルスタンド」も採用し、最適な視聴ポジションを維持できます。

 

57R94
画面サイズ:57インチ(7680×2160、32:9)
曲率:R1000
パネル種類:Fast HVA
最大リフレッシュレート:120Hz
応答速度:1ms(GtoG)
輝度:1000cd/m2(ピーク)
色域:DCI-P3カバー率98%
価格(クラウドファンディング超早割):29万8000円(税込)

 

高精細4KとDisplayHDR 1400で映像美を追求「27R94」

「27R94」は、27インチの4K(3840×2160)解像度を持つモデルです。こちらも量子ドットMiniLEDと「プレサイスローカルディミング」(2304分割)を搭載し、深みのある黒と高い輝度を両立。特筆すべきはDisplayHDR 1400に対応している点で、極めて高いピーク輝度と精密な階調表現により、リアルで臨場感あふれる映像を楽しめます。

 

リフレッシュレートは165Hz、応答速度1ms(GTG)と、競技性の高いゲームにも十分対応できるスペックを備えています。「ユニバーサルスタンド」も搭載し、快適な視聴環境を整えられます。

 

27R94
画面サイズ:27インチ(3840×2160、16:9)
パネル種類:Fast HVA
最大リフレッシュレート:165Hz
応答速度:1ms(GtoG)
輝度:1400cd/m2(ピーク)
色域:DCI-P3カバー率95%
価格(クラウドファンディング超早割):9万9300円(税込)

 

日常使いも快適なMiniLED搭載「G54シリーズ」

 

一方、「G54シリーズ」は、MiniLED技術を採用しつつ、より幅広いユーザーに向けたモデルです。「25G54」と「24G54」の2機種がラインナップされ、日常の作業からカジュアルなゲーミングまで快適にこなせる性能を備えています。

 

シリーズ共通の特徴として、MiniLEDによる高コントラストな映像表現に加え、ピーク輝度450nitsを確保。明るいオフィス環境でも視認性が高く、作業効率の向上が期待できます。

 

また、長時間の使用を考慮し、TUV認証の「ちらつき防止」技術と「ブルーライト低減」機能を搭載。目の負担を軽減します。色彩表現にもこだわり、ワイドカラーガーメット対応により、写真編集や映像制作といった用途にも応える色再現性を実現しています。人間工学に基づいた画面角度調整機能付きスタンドや、HDMI、VGA、Headphone端子といった接続性も確保されています。

 

手頃な価格でMiniLED画質を「25G54」&「24G54」

「25G54」は25インチのフルHD(1920×1080)解像度で、最大リフレッシュレート144Hz、応答速度5ms(GTG)のHFSパネルを採用。「24G54」は24インチのフルHD解像度で、最大リフレッシュレート100Hz、応答速度5ms(GTG)のVAパネルを採用しています。VAパネルはコントラスト比の高さが特徴です。

 

「G54シリーズ」の発売日は6月10日、販売チャネルはAmazon限定となっています。

 

TCL
25G54
画面サイズ:25インチ(1920×1080、16:9)
パネル種類:HFS
最大リフレッシュレート:144Hz
想定売価:2万9800円(税込)

24G54
画面サイズ:24インチ(1920×1080、16:9)
パネル種類:VA
最大リフレッシュレート:100Hz
想定売価:2万4800円(税込)

ベゼルレスとBang&Olufsen搭載で話題!TCLの量子ドット Mini LED 4Kテレビ「C8K」のチェックポイント5

Sponsored by 株式会社TCL JAPAN ELECTRONICS

 

2025年現在、大型テレビは世界的なトレンドと言っていいでしょう。日本は「海外に比べて住居が狭め」という固有の事情があるものの、価格的に手が届きやすい大型製品が増えてきたこともあって、今後は60インチ越えのテレビの需要が高まることが予想されます。実際、大画面で観る映像は迫力満点で、没入感も段違い! 一度体験したら、もう小さな画面には戻れないほどの魅力があります。

 

そんな大画面テレビの世界で、いま注目すべきブランドがTCL。2024年には、85型以上の超大型テレビ出荷台数、Mini LEDテレビ出荷台数、Google TV出荷台数の3カテゴリーにおいてグローバルシェア第1位を獲得しており、いまや大画面テレビ市場をリードする世界的ブランドと言って差し支えありません。

 

そのTCLから、2025年の最新モデルが発表されました。なかでも「C8K」は、TCLが世界の大画面テレビ市場のリーダーたる技術を詰め込んだという注目モデル。画質・音質など、実力のほどを確認していきましょう。

↑今回レビューするTCL「C8K」。サイズは65インチ、75インチ、85インチ、98インチをラインナップしており、今回のレビューは65インチモデルで実施します。

 

 

 

高級テレビで流行の「量子ドット+Mini LED」とは

C8Kの詳細に触れる前に、まずはTCLが得意とする「Mini LED」と「量子ドット」とは何か、簡単に解説しましょう。

 

そもそも液晶テレビは、バックライトの光を液晶シャッターで制御し、カラーフィルターを経由させることで映像を映し出す仕組みです。この構造から液晶テレビは明るい映像が得意な一方で、黒の再現が難しく、コントラストが低いと言われています。

 

そこで近年使われるようになってきたのがMini LEDです。バックライトを従来のLEDから超小型化したMini LEDへと置き換えることで、光の制御がより細かく行えるようになったため、明暗の差をしっかり描き分けることが可能に。結果として、液晶テレビの弱点とされるコントラストが改善されます。

↑バックライトの光源を極小サイズのMini LEDに置き換えることで、より細かな部分制御が可能になります。

 

このMini LEDには、色の再現性を高める「量子ドット」技術が併用される場合がほとんど。従来のLEDとカラーフィルターの組み合わせでR(赤)・G(緑)・B(青)を取り出す方法では、どうしても光の変換ロスが発生してしまっていましたが、ここに量子ドット技術を用いることで変換効率を改善でき、純度の高い色を取り出すことができるようになります。

↑量子ドットは従来の液晶に比べ、色の再現性に優れています。

 

つまり、高コントラストな描写と鮮やかな色彩表現をかなえるのが、Mini LEDと量子ドットという2つの技術なのです。

 

TCLの最新モデルであるC8Kは、これらの技術を両方採用した「量子ドットMini LEDテレビ」です。さらに、後述する高画質技術との組み合わせにより、最大5000nits(65および75インチモデルは最大4500nits)の高輝度と最大7000:1のコントラスト比、そしてDCI-P3を97%カバーする広色域という、近年のテレビとしては非常に高いスペックを実現しています。

 

 

C8Kのココが凄い! 「全領域ハロー制御技術」で鮮明かつ自然なコントラストを実現

とはいえ最近では、Mini LEDと量子ドットを採用するモデルは珍しくありません。ではそのなかで、TCLのC8Kに注目すべきなのはなぜか? それは、両技術をベースとしながら、さらに画質を高める新技術が投入されているからです。

 

その新技術こそが「全領域ハロー制御技術」。Mini LEDチップにレンズ技術、信号制御、独自開発パネルなど7つの技術を統合することで、明るい部分の光が暗部に滲んでしまうハロー現象(光漏れ)を抑制。自然なコントラストを実現するというものです。

↑Mini LEDの課題とされるハロー現象を解決するため、発光から映像表示までのすべての工程で光を精密にコントロールする7つの技術を統合した「全領域ハロー制御技術」を導入しました。

 

詳しく見ていきましょう。光源には従来比で明るさが53.8%アップ、エネルギー効率も10%向上した「高輝度ライトエミッティングチップ」を搭載。このチップが発する光を、第4世代レンズ技術により開発された「超凝縮マイクロレンズ」で制御することで、調光ゾーンの明るさを均一化しています。

↑従来よりも明るさが増加した「高輝度ライトエミッティングチップ」を搭載。

 

また、レンズとパネルの距離を短くする「スーパーマイクロOD技術」により、本体のスリム化と光の拡散防止を両立。光制御には進化した「DLBアルゴリズム(Dynamic Lighting Bionic Algorithm)」を用いて、明暗のディテールが強化されました。

↑「DLBアルゴリズム」で画面のコントラストが大幅に向上。

 

さらに、応答速度を高めてゴーストのない映像描写を実現する「トランジェントレスポンス」や、10億段階以上の微細な調光によって、2024年モデルの2倍以上という細かな再現を可能にした「マルチモーダル23ビット制御技術」が投入されています。

↑「トランジェントレスポンス」は、バックライトの遅延によって生じる悪影響を防ぎます。

 

そして液晶パネルには、グループ会社のTCL CSOTが開発した「CrystGlow WHVAパネル」を採用。蝶の羽のように配列された液晶分子が電解に対して垂直に並ぶ構造により、光の遮断性能を向上させ、最大7000:1のネイティブコントラスト比を実現しています。

↑高コントラストを実現した「CrystGlow WHVAパネル」は、画面への映り込みが低減されることも特徴です。

 

この全領域ハロー制御技術を搭載したうえで、Mini LEDの制御を最大3840と極めて細かいエリアに分割して光の形状を緻密に制御する「プレサイスローカルディミング」を組み込んでいるのがC8Kです。そのハロー制御性能は「一般的なMini LEDと比べて数倍」とのこと。パネルの開発からテレビの組み立てまで一貫して手掛ける、TCLならではの技術と言えるでしょう。

 

さらに、優れた演算処理能力を持つAI映像エンジン「AiPQ Pro プロセッサー」が、画質と環境に応じて映像を最適化。最先端の技術によって、あらゆるシーンが高画質に再現されます。

 

 

チェックポイント(1)
明るいのに”黒”もくっきり描画。美しい色彩にも注目

実際にC8Kを視聴してみると、明るく華やかで、色鮮やかという言葉がピッタリな映像です。発色は明瞭、かつグラデーションも滑らかで、美しい色彩表現が楽しめます。

↑65型のC8Kで、いろいろなジャンルのコンテンツを視聴しました。

 

川辺の風景を映し出したシーンでは、川に反射する太陽光がきらりとまぶしく、森林の緑も生き生きと再現されます。4Kらしい解像感で、風に揺れる木々の葉が細かに描き分けられるのもリアリティを高めています。

 

全領域ハロー制御技術の効果を感じさせるのは、明るい光に黒が侵食されず、陰影がくっきりしているところ。激しい銃撃シーンで銃口の明滅が消えたあと、立ち込める硝煙がたゆたう様など、画面の隅々までしっかり制御されていることがわかります。暗部のディテールも掴みやすく、まぶしいスポットライトに照らされた人物の黒い服装の装飾まで、しっかり見て取ることができました。

↑画質を調整できる機能も充実。プリセットで用意されている映像モードをはじめ、輝度や濃淡設定などを細かく追い込むことができます。

 

必ずしも“高画質なコンテンツ”だけでなく、地上波放送からYouTubeの動画まで、幅広く楽しめる映像になっています。

 

 

チェックポイント(2)
テレビから”枠”を取り除く! 非表示領域ゼロの狭額縁デザインで没入感が凄い

C8Kのもうひとつの大きな魅力と言えるのが、本体デザインです。本製品は“革命的”なベゼルレスデザインをうたう「Virtually ZeroBorder」を採用しています。

↑余計なベゼル(額縁)や非表示領域を極限まで排除することで実現した「Virtually ZeroBorder」デザイン。没入感の高い視聴体験を実現しました。

 

一般的なベゼルレスデザインをうたうテレビは、製品のベゼル(額縁)部分をなるべく狭く設計しているのが特徴です。画面の占有率を高めることで、まるで映像がその場に浮かんでいるかのような印象が得られ、コンテンツ視聴時の没入感が高まるといったメリットがあります。

 

Virtually ZeroBorderは、このベゼルレスデザインをさらに推し進めたもの、ということができるでしょう。まず、ベゼルの幅は3~5mmと極狭に設計されています。そして注目すべきは、”ZeroBorder”の名前の通り、ベゼルと映像が表示される領域の間に入る黒い縁(非表示領域)がほぼゼロに近いほど狭くなっている点です。テレビやディスプレイはその構造上、非表示領域を完全になくすのが極めて難しいのですが、TCLは新たな素材の開発、製造機器の導入といった企業努力によりこれを実現しています。

↑正面から映像を見てみると、ベゼル部分がほぼ気にならないことがわかってもらえるはず。

 

実際にC8Kで映像コンテンツを見てみると、まるで映像が宙に浮いているような感覚に陥ります。いくら画面が大きかったとしても、映像を囲む枠が目に入ったとたんに空間の広がりが感じにくくなってしまいますが、C8Kなら“テレビを観ている“ことを忘れるほどの没入感が得られると言っていいでしょう。

 

なお、ウルトラスリムデザインにより本体の厚さが抑えられているのもポイントです。横から見てもスッキリしているから、部屋に置いていても圧迫感が少ないのは嬉しいところです。

↑画面サイズは大きいですが、薄型なのでスッキリとして見えます。

 

 

チェックポイント(3)
Bang & Olufsen監修の音響システム

映像鑑賞において画質と同じくらい重要なのが、サウンドのクオリティでしょう。

 

近年の薄型化が進むテレビでは、どうしてもサウンドが犠牲になりがちです。どれだけ大画面でも、音質がいまいちで物足りないということも多いのが現実。しかし、C8Kは高音質も諦めませんでした。

 

C8Kに搭載されるスピーカーは、デンマークのハイエンド・オーディオブランド「Bang & Olufsen」と共同開発したもの。TCLが培ってきた技術と、オーディオファンからの評価も高いBang & Olufsenのノウハウが融合して生まれました。具体的なスピーカーユニットの構成などは非公開となっていますが、Bang & Olufsenが設計・製造したスピーカーを内蔵しており、サウンドのチューニングもBang & Olufsenが監修しているとのことです。

↑TCLのテレビ専用に設計されたスピーカーユニットには、「Audio by Bang & Olufsen」と刻印されています。

 

実際に体験してみると、まさにB&O流というべき上質なサウンドが楽しめました。ことさらに重低音を強調して迫力を出すようなことはせず、量感のある低域と涼やかな高域によるナチュラルな再現性。まるでステレオスピーカーの高音質をテレビに持ってきた、というような印象を受けました。

↑しっかりと広がりが感じられる音質が印象的です。

 

音声モードは「映画」「ニュース」「音楽」「ゲーム」「ナイト」「スポーツ」「カスタム」が用意されています。「標準」がないのは珍しいですが、基本的には「映画」を選んでおくのがオススメです。

 

「カスタム」モードでは、Bang & Olufsen独自のオーディオ調整機能「Beosonic」が使用できるのも見どころでしょう。東西南北にそれぞれ「明るい」「穏やか」「温かい」「元気」というサウンド傾向が割り振られていて、カーソルを動かすだけで気分にあわせて直感的にイコライジングできます。個人的には「明るい」+「穏やか」の位置に調整すると、空間性が出ておもしろく感じられました。

↑好みに合わせて直感的に調整できる「Beosonic」は、Bang & Olufsenの音響システムを搭載した本機ならではの機能です。

 

立体音響フォーマットはDolby Atmos、DTS:Xをサポート。サウンドバーなどのオーディオシステムを追加せずに、テレビだけで臨場感ある音響空間を体験できます。

 

 

チェックポイント(4)
ゲーム向け製品顔負けの高リフレッシュレートに対応

さまざまなコンテンツを楽しむというのなら、ゲームも外すことはできません。みんなでワイワイと遊ぶゲームは、大画面だと楽しさも倍増します。

 

ただし、近年はPCゲームの盛り上がりやゲーム機の性能向上もあって、フレームレート(映像のコマ数)が一般的な60fps(1秒間に60コマ)を超える場合も増えてきました。これをしっかり表示するにはテレビやディスプレイ側もリフレッシュレート(画面の更新回数)を60Hz(1秒間に60回更新)以上に高める必要があるため、近年のテレビにはある程度の高リフレッシュレート対応が求められています。

 

もちろん、C8Kはその点も抜かりなし。ゲーミング機能「GAME MASTER」を搭載し、144Hz VRRに対応。さらに独自アルゴリズムによって、最大288Hzのオーバードライブ表示にも対応しています。ハイスペックなゲーミングPCとの組み合わせでも、まるでゲーミングディスプレイのようになめらかな映像表示を実現してくれるでしょう。

↑C8Kは、4K VRRで最大144Hz、1080P VRRで最大288Hz(HDMI1入力のみ)対応。激しいシーンでも滑らかな描写を実現します。

 

また、独自のゲーム専用補助機能「Game Bar」を呼び出せば、フレームレートのリアルタイム表示や画面キャプチャが可能に。このほかにも、ゲームに最適な画像設定を行う「オートゲームモード」をはじめとしたゲームプレイを快適にする機能が多数用意されているので、よりゲームの世界に没入することができそうです。

↑快適なゲームプレイに役立つ機能を素早く起動できる「Game Bar」も、活用の機会が多そうです。

 

 

チェックポイント(5)
4KチューナーからVoDまで、膨大なコンテンツにアクセス可能

C8Kはテレビとしての対応力が高く、テレビ放送はもちろん、各種映像配信サービスにも対応しています。

 

チューナーは地上デジタル×2基、BS4K/110度CS4K×2基、BS/110度CS×2基を内蔵。VRR/ALLM対応のHDMI入力を3系統備え、うちHDMI1およびHDMI2が最大4K 144Hz入力、HDMI3は最大4K 60Hz入力に対応します。またUSB-A入力も2基搭載しています。

↑背面部に端子部を装備。入力系統が豊富で、さまざまな機器との接続が可能です。

 

さらにGoogle TV搭載で、YouTube、Netflix、Hulu、Amazon Prime Video、Disney+、U-NEXT、Apple TV+、TELASA、FOD、AbemaTVといった主要なサービスをサポート。サービスを横断してのコンテンツ検索が可能なので、観たい作品にすぐたどり着けます。

↑Fire TV Stickのような機器を使わずに、テレビだけで多くの映像配信サービスを利用することができます。

 

↑リモコンの下部にも主要な映像配信サービスにアクセスできる専用ボタンを用意しています。

 

AirPlay 2やChromecast機能で、スマートフォンなどからのキャストも簡単。プレーヤーやゲーム機との接続、USBメモリーに保存されたファイル再生など、あらゆるコンテンツをC8Kで楽しむことができます。

 

 

結論。最新技術満載でコスパも良し、長く使い続けられる1台

高画質に高音質、そして多機能と三拍子揃ったTCLのC8K。これだけの実力を備えながら、65インチで36万円前後というコストパフォーマンスの高さも魅力です。

 

日本でも今後、テレビの大画面化の波はますます勢いを増しそうな印象があります。最先端の性能を持つC8Kなら、長く愛用できる1台になることでしょう。

 

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撮影/ヒゲ企画

TCLの大画面Mini LEDテレビ新モデルは見どころ大アリ! バックライトの精密制御で超高コントラストだしB&Oのスピーカーも搭載

TCL JAPAN ELECTRONICSは4月24日、量子ドットMini LEDの4Kテレビ2シリーズ4モデルを含む、新製品を大量に発表しました。事前に製品の説明を受けたので、その様子をレポートしていきます。まず主な製品ラインアップは下記のとおりです。

 

X11K/フラッグシップモデル 量子ドットMini LED4Kテレビ(98V型)

C8K/プレミアム量子ドットMini LED 4Kテレビ(98V型、85V型、75V型、65V型)

C7K/量子ドットMini LED 4Kテレビ(98V型、85V型、75V型、65V型、55V型)

C6K/量子ドットMini LED 4Kテレビ(98V型、85V型、75V型、65V型、55V型)

 

価格はX11Kが200万円前後、C8Kは36万円前後~(65V型)、C7Kは20万円前後~(55V型)、C6Kは14万円前後~(55V型)です。

 

新製品のなかでも注目なのは、プレミアムモデルに位置づけられるC8Kです。フラッグシップのX11Kと同等の高画質技術を搭載しながら、65V型で36万円前後とお手頃な価格におさまっています。また、テレビの非表示領域をほとんどなくしたベゼルレスデザインもポイントです。

↑プレミアムモデルのC8K。

 

フラッグシップ以外にも採用されたユニークな高画質技術

高画質技術についてのトピックは、映像内の明るい部分で光が暗い部分にもれてしまって輪郭がにじむ「ハロー現象」を抑える「全領域ハロー制御テクノロジー」を搭載。X11KとC8K、C7K、C6K(Cシリーズ)共通で内蔵された技術です。

 

この全領域ハロー制御テクノロジーを実現するために、2024年モデルに比べて53.8%明るくなった発光チップや、チップが発光する光を均一に調光してパネルに送るマイクロレンズ、明暗のディテールを強化するアルゴリズムなど、7つの技術を採用しています。

↑新しくなった発光チップ。

 

↑パネルは蝶の羽のように配列された液晶分子が電界に対して垂直に並ぶことで、光の遮断性能が向上し、最大で7000:1 のコントラスト比を実現しているそうです。

 

また、バックライトをゾーンレベルではなく、ピクセルレベルで制御する「プレサイスローカルディミング」も搭載。それぞれのバックライトで光の干渉を抑えることができるため、ゾーン制御よりも自然なコントラストを実現したそうです。こちらもX11KとCシリーズで共通。

↑バックライトをピクセルレベルで制御するプレサイスローカルディミング。

 

さらにAI映像エンジン「AiPQ Proプロセッサー」を内蔵し、画質と環境に応じて映像を最適化します。シーンに合わせて明瞭やコントラストを調整する「Aiシーン」やSDR映像をHDRにアップコンバートする「Ai-HDR」、映像と視聴環境の明るさを分析して適切なコントラストにする「Aiコントラスト」など、6つの高画質化機能をそろえました。これもX11KとCシリーズ共通です。

 

音質においては、大画面テレビでは珍しいBang&Olufsen(B&O)と共同開発した音響システムを搭載しました。今回の製品に合わせて、スピーカーの設計からチューニングまでをB&Oが担当しています。そのためか、詳細なスピーカー構成や出力などは非公開です。B&OのスピーカーはX11K、C8K、C7Kに搭載されています。

↑B&Oのスピーカーは背面の真ん中より少し上の位置に配置。

 

テレビの非表示領域をなくしたC8K、フラットデザインに仕上げたX11K

注目のC8Kにおいて、独自のポイントとして挙げられるのは「Virtually ZeroBorder」です。通常テレビ画面の端に黒い非表示領域があるものですが、C8Kではこの非表示領域をほとんどなくしています。これによって、たとえば壁掛け設置をした際に、映像が浮いているかのように見え、高い没入感を得られます。Virtually ZeroBorderはフラッグシップのX11Kにはない仕様です。

↑左がC8Kで、右がC7K。C7Kの画面隅にはわずかに黒い非表示領域を確認できますが、C8Kでは確認できません。

 

ではX11Kの独自ポイントはなにかというと、本体背面の曲線をなくし、完全なフラットデザインを実現したことです。さらに本体の厚さは29.9mmとかなり薄くしています。

↑フラッグシップのX11K。

 

↑背面はフラットで、本体がとても薄いデザイン。

 

また、C8KとX11Kで明るさとプレサイスローカルディミングで制御するピクセルの個数に違いがあります。C8Kは5000nits/3600個以上の制御で、X11Kは6500nits/1万個以上の制御なので、見比べるとおそらく画質に違いが出てくるでしょう。

 

テレビにいち早く量子ドットを使うなど、独自の技術で高画質化を進めてきたTCL。今回の新製品もハローを抑える技術やバックライトをピクセルごとに制御する技術など、ほかでは押し出さない特徴をメインに据えています。またB&Oの音響システムも見どころでしょう。

 

それでいて、Cシリーズは大画面でも手が届きやすい価格を実現しています。高画質・高音質・大画面なテレビを少しでもオトクに手にしたいと考えるのであれば検討したい1台です。

 

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リフレッシュレート300Hz対応、FPSゲーマー向けゲーミングモニター!TCLより「25G64」を含む4モデル

TCLは、Mini LED技術を搭載した最新ゲーミングモニター「25G64」を含む「G64シリーズ」と「G74シリーズ」を、4月15日より順次発売。

記事のポイント

「滑らかさも、画質も、もう妥協しない」との思いが詰まったモニター。ゲーマーがベストパフォーマンスを発揮するための工夫が随所にあり、一秒どころか、一瞬さえもが勝敗を左右するFPSでの立ち回りを快適にしてくれます。

 

シリーズの中で最大の目玉は、「25G64」です。300Hzリフレッシュレートを搭載し、FPSゲーマー向けに開発されたプロフェッショナルモデル。1ms(GTG)の応答速度と合わせて、敵の動きを瞬時に捉えることができます。

 

180ゾーンのMini LEDローカルディミング技術により、深いコントラストと鮮明な映像を実現しているとのこと。HDR600にも対応し、暗所での視認性も高めています。FreeSync Premiumにも対応しており、フレームレートの変動によるティアリングやカクつきを最小限に抑えます。

↑25G64

 

TCL
25G64
参考小売価格(税込):3万8800円
・画面サイズ:25インチ
・パネル種類:HFSパネル
・解像度:FHD(1920×1080)
・最大リフレッシュレート:300Hz
・HDR対応:DisplayHDR600
・応答速度:1ms(GTG)
・コントラスト比:1000:1
・表面タイプ:非光沢(ノングレア)
・接続ポート:HDMI 2.1×2 @240Hz、DisplayPort 1.4×1 @300Hz

 

MOBAゲーム向けにデザインされた「27G64」「32G64」

27G64と32G64は、MOBA(マルチプレイオンラインバトルアリーナ)ゲーム向けにデザインされました。27インチと32インチの大画面とWQHD解像度により、ゲームの世界をより鮮明に映し出します。180Hzの高リフレッシュレートと、HDR600対応のMini LEDバックライトが、スムーズで美しいゲーミング体験を提供する、としています。

↑32G64

 

27G64
参考小売価格(税込):5万5800円
・画面サイズ:27インチ
・解像度:WQHD(2560×1440)
・最大リフレッシュレート:180Hz
・HDR対応:DisplayHDR600
・応答速度:1ms(GTG)
・コントラスト比:5000:1
・表面タイプ:非光沢(ノングレア)
・接続ポート:HDMI 2.1×2 @144Hz/DisplayPort 1.4×1 @180Hz

32G64
参考小売価格(税込):7万7800円
・画面サイズ:32インチ
・解像度:WQHD(2560×1440)
・最大リフレッシュレート:180Hz
・HDR対応:DisplayHDR600
・応答速度:1ms(GTG)
・コントラスト比:3500:1
・表面タイプ:非光沢(ノングレア)
・接続ポート:HDMI 2.1×2 (2560×1440 @144Hz, 1920×1080 @180Hz)/DisplayPort 1.4×1 @180Hz
・内蔵スピーカー:3W×2

 

ホームオフィス向けモデル「27G74」

27G74は、Amazonで先行発売されるホームオフィス向けモデルです。4K UHD解像度と800nitの高輝度ディスプレイにより、プロフェッショナルな作業環境をサポート。フル機能Type-CやKVMスイッチも搭載し、マルチタスクにも対応しています。

↑27G74

 

27G74
・想定価格:オープン
・画面サイズ:27インチ
・パネル種類:HVAパネル
・解像度:4K(3840×2160)
・最大リフレッシュレート:60Hz
・HDR対応 :DisplayHDR600
・応答速度:1ms(GTG)
・コントラスト比:3600:1
・表面タイプ:非光沢(ノングレア)
・色域:sRGBカバー率:99%, DCI-P3カバー率:96%
・接続ポート:HDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4×1、USB-C×1
・内蔵スピーカー:3W×2

TCL、日本市場初のドラム式洗濯機!節水性に優れ、スリムボディ「CWD60AW」

TCL JAPAN ELECTRONICSは、日本市場初となるドラム式洗濯機「CWD60AW」の先行予約を、クラウドファンディングサイトGREEN FUNDINGで3月13日に開始しました。予約期間は4月15日までです。

記事のポイント

独自の水流制御と効率的な洗浄システムで、節水しながらも衣類をしっかり洗い上げて汚れを落とすという一台。エコでお財布にも優しく、省スペースです。なお乾燥機能はついていないので、ご注意を。

 
「CWD60AW」の最大の特徴は、奥行き約48cmというスリムなボディ。一般的な洗面台とほぼ同じサイズで、限られたスペースにも設置可能です。高さも約87cmとコンパクトで、空間を有効活用できます。

 

節水性に優れているのもポイント。縦型洗濯機6kgクラスに比べて使用水量を約半分に抑え、環境にもお財布にも優しい設計です。

 

洗濯コースは8種類あります。デリケートな衣類向けの優しい洗いから、頑固な汚れを落とすコースまで、衣類やライフスタイルにあわせて選べます。

 

約40℃のお湯で洗う「お湯洗いコース」は、皮脂汚れやニオイ対策に有効です。また、約60℃のスチームでシワを伸ばす「しわケア・消臭コース」は、アイロンがけの手間を減らしたいときに便利です(※洗濯機能ではありません)。

 

TCL
ドラム式洗濯機「CWD60AW」
想定価格(税込):5万9800円
標準洗濯容量:6.0kg
外形寸法:幅600×奥行480×高さ865mm
標準使用水量:50L
製品質量:51kg
運転音:洗い時32dB/脱水時45dB

TCLがオリンピックのデジタル体験を変えるか?中国・北京で目撃した戦略的提携の背景

トヨタ、ブリヂストンなど、2024年末ですべての日本メーカーがIOCの“最高位スポンサー”としての契約を終了したのは記憶に新しいところ。なかでも話題になったのは、松下電器産業(当時)が1987年に締結(パラリンピックは2014年から契約)して以来、37年間継続してきたパナソニックが、この“枠”から撤退したことだろう。パナソニックはAV機器や生活家電を提供してきたが、この枠に次はどこがおさまるのか? その答えが出たようだ。

 

現地の様子

2月20日、青空が広がる北京。日陰では体感気温1〜2度と厳しい寒さの中、北京国家水泳センターには総勢450名の関係者・報道陣が集まった。その目的は、TCLグループ(以下、TCL)がIOCと新たなスポンサー契約を締結するという、同社にとって歴史的な瞬間に立ち会うことである。

2008年の北京オリンピックでは競泳会場として、2022年の北京冬季オリンピックではカーリング会場として使用された施設であり、現在もスポーツイベントの舞台として活用されている。

 

2008年の北京オリンピック時に建設された通称「鳥の巣」の向かいに建つ。

 

TCLとは?

まずはTCLについておさらいしておこう。TCLは1981年に設立され、現在は世界46カ所の研究開発(R&D)センターと38の製造拠点を有し、160以上の国・地域で事業を展開するグローバルブランドである。主要事業は「家電」「ディスプレイ技術」「クリーンエネルギー」の3分野で、2024年のテレビ出荷台数は前年同期比14.8%増の2,900万台。2年連続で世界シェア第2位の座をキープした。なかでも、強みとするMini LEDテレビの世界出荷台数は前年比194.5%増という急成長を遂げている。

 

イベントの模様

イベントは少数民族の少年少女による合唱団のパフォーマンスで幕を開けた。その後、TCLの創業者であり会長を務める李東生(リ・トウセイ)氏が登壇し、続いてIOC会長のトーマス・バッハ氏がスピーチを行った。また、オリンピアン・パラリンピアンによる座談会が開かれたのち、契約締結式と記念品交換が行われた。(写真はTCL提供)

 

↑バッハ会長もオリンピアンだ。現役時代はフェンシングのフルーレ競技で活躍し、1976年のモントリオールオリンピックでは西ドイツ代表として金メダルを獲得した。任期は2025年6月までで、本イベントが最後の公式登壇となる見込み。(写真はTCL提供)

 

↑李東生氏は、フランス・トムソン社のテレビ事業やアルカテル社の携帯電話事業を買収するなど、同社のグローバル展開を牽引してきた。第10回から第13回全国人民代表大会の代表を務めるなど、中国の政治・経済界における重鎮である。(写真はTCL提供)

 

TCLがオリンピック最高位スポンサーになるとどうなる?

今回の契約締結によりTCLは、今後8年間、つまり2026年冬のイタリア・ミラノ/コルティナ・ダンペッツォ大会、2028年夏のアメリカ・ロサンゼルス、2030年冬のフランス・アルプス地域大会、2032年夏のオーストラリア・ブリスベンの4都市におけるオリンピック・パラリンピックをスポンサードすることになる。

 

同期間中、TCLはスマートディスプレイ、エアコン、冷蔵庫、洗濯機、スマートロック、オーディオシステム、ヘッドホン、プロジェクター、TCL RayNeoスマートグラス(AR&VR)といった多岐にわたる製品をオリンピック・パラリンピックに向け、提供する予定だ。

 

↑会場ではオリンピック、パラリンピックで提供される製品を展示。ディスプレイは、2025年の最高画質モデルである「TCL X11K」、世界最大のQD-Mini LEDテレビ「TCL X955 Max」と、「TCL A300シリーズ」が対象。(写真はTCL提供)

 

↑エアコンやビルトイン冷蔵庫など、生活家電も展示されていた。

 

特に注目すべきはやはり、ディスプレイ技術である。今回TCLが提供するディスプレイに採用される「QD-Mini LED技術」は、量子ドットの優れた色再現性とMini LEDの精密な制御技術を融合したもので、卓越した映像体験を実現するものだ。従来のLCDに比べてローカルディミングゾーン(バックライトの制御エリア)が5184と細かくなるため高精彩な上、最大5000ニットもの高輝度を局所的に出すことでハイライトがより強く、また映像の暗い部分をより深い黒で表現できる。また、青色LED光源を高精度な赤・緑の光に変換する量子ドットにより、従来のMini LEDよりも広色域で表現。さらに低消費電力で、有機ELに比べ焼きつきも少ないという、先端のディスプレイ技術である。

 

↑左が「RayNeo V3」、右が「RayNeo Air 3」。

 

さらに、次世代のAR&XRスマートグラス「RayNeo X3 Pro」も提供するという。発表会場には、左右に備えた2つのカメラでメガネで見たままの写真を撮影しBluetooth接続したスマホへ送れる「RayNeo V3」、第5世代のマイクロ有機ELディスプレイを備え、映画視聴やゲームのプレイなどが楽しめる「RayNeo Air 3」が展示されていた。

 

このようにTCLは、オリンピックの舞台を単なるスポンサーシップの場としてだけでなく、技術革新を世界に示す機会と捉え、最先端のディスプレイ技術やスマートグラスを提供することで、オリンピックの視聴体験そのものを変えようとしている。

 

↑最新製品も同時展示。これは視野角178度を誇る「HVA Pro」を搭載した98インチ4Kテレビ。

 

↑車載用のディスプレイ。メーターなどの表示のほか、映像も同じパネルでシームレスに表示する。木目パネルの表面に薄いディスプレイを貼り付けており、映像の奥に木目が浮かび上がる。

 

↑ノングレアで明るい場所でも見やすいディスプレイ。スマホカメラを通して見ると、チラつきもないことがわかる。

 

TCLとスポーツ支援の歴史

TCLとスポーツの縁は意外と長い。30年以上にわたりスポーツ支援を続けており、サッカーや競馬、eスポーツなど幅広いジャンルでスポンサー活動を行ってきた。最近では、連日の快進撃で日本代表初のオリンピック出場を決めた、FIBAバスケットボール・ワールドカップにも協賛。今後IOCとの協力により、さらに大規模なアスリートサポートと、マーケティング効果を期待している。

 

日本市場におけるTCLの存在感

↑日本で販売されている「TCL 115X955MAX」「TCLX955」。(写真はTCLサイトより)

 

一方、世界的な家電メーカーがひしめく日本でのTCLの存在感はどうか? レグザ、シャープ、ハイセンスで過半を占める日本市場において、現在、TCLの販売シェアは金額ベースで約8%、第6位の位置にある。

 

「日本は技術革新の最前線である、と捉えている。日本市場向けに144Hz Mini LEDテレビや98インチの超大型スクリーンテレビをいち早く導入し、日本市場の高いニーズに対応。これによってグローバル市場での同カテゴリー展開のベースを構築した」とTCLは回答している。

 

また、グローバルブランドイメージ向上の鍵となる市場ととらえているようだ。「日本市場は、高い技術基準と厳格な品質管理が求められるため、TCLが日本市場で成功することは、グローバル市場におけるブランドの信頼性を大きく向上させることにつながると考えている」という。

 

日本市場に対する効果は?

TCLは現在、例えば同じく中国から日本へ進出しているハイセンスよりは知名度で劣る。だが、オリンピックスポンサーになることでブランドの認知度向上は確実。特にブランドの信頼性を重視する高齢者層へのアプローチが可能となるほか、量販店との関係強化にもつながると見られている。

 

 

TCLに限らず、中国メーカーはスポーツマーケティングに積極的である。例えば、上記ハイセンスはFIFAワールドカップやクラブワールドカップの公式スポンサーを務めている。一方、オリンピックスポンサーから撤退した日本メーカーは、今後どのようなグローバル戦略を展開するのか、その動向にも注目が集まる。

 

ディスプレーは”Mini LED+量子ドット”の時代に。ゲーム以外も1台でカバーするTCL「27R73Q」「27R83U」の魅力とは?

Sponsored by 株式会社TCL JAPAN ELECTRONICS

 

PCやゲームの映像を映すために欠かせないものと言えば、液晶ディスプレーです。

 

昨今は「4K」や「HDR」もすっかり市場に定着し、そのぶん高解像度・高機能なモデルの価格がこなれてきたことで、一昔前に比べれば高い品質の製品をずいぶん購入しやすくなってきています。一方で、そうそう頻繁に買い替えるものでもないため、「高解像度なHDRディスプレーが欲しい」と思いつつ先延ばしにしている人も多いのではないでしょうか?

 

12月2日に発売となったTCLの27型WQHDゲーミングディスプレー「27R73Q」および4Kディスプレー「27R83U」は、そういったユーザーにとって魅力的な選択肢と言えるかもしれません。どちらも最新のトレンドである「Mini LED+量子ドット」のリッチな液晶パネルを採用しつつ、ゲーム向けの高リフレッシュレート対応、高コントラスト比と高色域による映像美といった要素を盛り込んだ意欲的なモデルに仕上がっています。

 

本来の用途であるハイスペックなゲーミングディスプレーとしてはもちろん、やや大きめなモデルということもあり、「1台でゲームや映像鑑賞、コンテンツ制作などあらゆる用途に使いたい」という人にもうってつけでしょう。この記事では、そんな27R73Qおよび27R83Uの製品スペックや機能、使用感やそれぞれのモデルの違いなどを紹介していきます。年末年始にディスプレーの買い替えを検討している方の参考になれば幸いです。

 

 

トレンドの”Mini LED+量子ドット”で「明るく色彩豊かな映像美」を実現

↑上位モデルの「27R83U」。近年のトレンドであるMini LED+量子ドットの組み合わせで4K・160Hz駆動を実現した高性能・高機能ぶりが魅力

 

27R73Qと27R83Uは細かな仕様こそ違いますが、どちらも先に述べたように「Mini LED」と「量子ドット」技術を組み合わせた液晶パネルを採用しており、一般的なディスプレーに比べて非常に高いコントラスト比や広い色域を実現しているのが大きな特徴です。

 

どちらも聞いたことがない……という人もまだまだ多いとは思いますが、噛み砕いて表現すると「映像の明るい部分と暗い部分をどちらも際立たせて表現力を上げる」のがMini LED技術、「より鮮やかで細かいニュアンスのカラーを再現できる」のが量子ドット技術です。それぞれの技術は個々に利用されることもありますが、ここ数年はこれら2つの技術をどちらも採用するのが、高級テレビやディスプレーの鉄板となりつつあります。

↑超小型のLEDチップを高密度に直下型バックライトへ敷き詰め、エリア別に駆動させることでコントラスト比を高めているのがMini LED搭載ディスプレーの特徴

 

液晶バックライトに高密度な超小型LEDを使用することで、明暗のコントラストなど明るさの表現を強化しているのがMini LED搭載ディスプレーです。暗い部分はより暗く、明るい部分をより明るく見せることで、映像の表現力は各段に高まると言えます。最新のハイエンド製品は、バックライトの制御を複数のエリアごとに分けてきめ細かくコントロールする「ローカルディミング」のエリアを1000以上に細分化し、さらに鮮やかなコントラストや省電力化を実現しているのも見どころです。

↑量子ドット技術を採用した液晶パネルは色再現性が高く、その鮮やかな表現力には一見の価値アリ

 

一方、バックライトと液晶パネルの間に量子ドット製のシートを挟むことで、高純度の色再現性を実現しているのが量子ドット技術です。一般的なディスプレーよりも鮮やかな赤・緑・青の再現が可能になり、細かなニュアンスのカラーも表示できます。先に説明したMini LEDと組み合わせることで、結果としてコントラスト・色再現性がどちらも高く、表現力の優れたディスプレーが生まれるわけです。

 

さて、実際に27R73Qと27R83Uに共通するスペックを確認してみましょう。

↑2製品とも「VESA DisplayHDR 1400」認証を取得した最高峰の明るさが特徴。当然、HDRコンテンツも高い精度で視聴できる

 

どちらも画面のピーク輝度は1400nitsで、コントラスト比は27R73Qが2500:1、27R83Uが3300:1。また、HDR規格の最高峰である「VESA DisplayHDR 1400」認証を取得済みです。一般的なディスプレーのピーク輝度が300~400nits程度であることを思えば、4倍以上の凄まじい明るさであることが分かります。特に映画やゲームなどの美麗な映像コンテンツを楽しみたい場合、画面のコントラスト比の高さによる鮮烈な印象を楽しめるでしょう。

 

色の再現性の豊かさを表す色域はDCI-P3 95%、s-RGB 99%をカバー。加えてどちらも色差ΔEは2以下と、高いポテンシャルを備えています。基本的にはゲーミングディスプレーなのですが、キャリブレーションを行ってデジタルカメラで撮影したRAW画像を現像する、あるいは動画のカラーグレーディングなど、クリエイティブな用途で活用するのもアリだと思います。

↑ディスプレースタンドは高さ調整や上下左右回転に対応。縦画面でも使える

 

↑ディスプレーのパネル側面には引き出し式のヘッドフォンフックを用意。この辺はゲーミング製品らしい気配りだ

 

ちなみに、スピーカーや接続端子を除いた筐体デザインは27R73Qと27R83Uでほとんど同一です。本体寸法は約524×613×291.5mm(スタンド含む)、重量は約7.25kg(スタンド含む)。多機能スタンドにより高さ・上下左右回転なども可能なので、縦画面での利用など、フレキシブルに使っていけるでしょう。ただしスタンドの足部分はやや大きめなので、設置の際には干渉しないよう注意が必要かもしれません。場合によっては別途モニターアームを用意して運用してもよさそうです。

↑スタンド部分とパネル背面にはLEDが発光する「ライトウィング」を搭載

 

FPSシューターなど、競技性の高いゲームには27R73Qがオススメ

↑WQHD解像度、最大リフレッシュレート240Hzの「27R73Q」

 

ここからは、モデルごとの特徴を見ていきましょう。まずは解像度WQHD(2560×1440ドット)のパネルを採用する27R73Qから。本製品は上位機種に比べ解像度が抑えられているかわりに、最大リフレッシュレートが240Hz(1秒間に240回画面を更新する)と非常に高いのがポイントです。

 

ゲーミングPCや一部の高性能ゲーム機は、高いグラフィックス性能によってフレームレート60fps(1秒間に60回の画面描画)を上回るなめらかな描画が可能ですが、これをしっかり表示するためには、ディスプレー側のリフレッシュレートも60Hzを超えている必要があります。簡単に言うと、27R73Qであれば最大240fps前後の超高速描画に耐えられるわけです。

 

一般的には120Hz以上のリフレッシュレートを備えるディスプレーがゲーミング向けとされることを考えれば、本製品は十分すぎるスペックを備えています。また、表示遅延に関わる中間色応答速度は1msと、こちらも非常に高速です。フレームレートとリフレッシュレートのズレによって生まれる画面のチラつきやカクつきを抑えるAdaptive Sync(FreeSync Premium)技術にも対応しており、コアゲーマーでも満足できる機能はひととおり揃っていると言っていいでしょう。

↑応答速度が高く、残像感のない表示は魅力的

 

すでに述べている通り用途を問わないモデルではありますが、特におすすめするのであれば、「Apex Legends」や「フォートナイト」「VALORANT」などのFPSゲームや「リーグ・オブ・レジェンド」のようなMOBA系タイトルなど、ゲームスピードが速く一瞬の判断力が求められる競技性の高いタイトルをプレイするゲーマーです。高いリフレッシュレートや応答速度の恩恵を最大限に受けられるので、「しっかりしたゲーム向けディスプレーが1枚欲しいけど、他の用途にも使いたい」「ディスプレーを使い分けるのは面倒」という人にはよくマッチするでしょう。

 

実際に使用してみた感想としては、とにかく最大ピーク時の明るさ、色の鮮やかさが非常に印象的でした。通常のディスプレーでは考えられないほど明るく、暗い部分の黒もよく締まっているので、リッチな映像コンテンツを視聴した時の迫力は凄まじいです。

 

反面、常にピーク輝度で利用すると目が痛いほどなので、普段インターネットを閲覧する際などはピクチャーモードを変えて少し輝度を落とし、ゲームや映像コンテンツの閲覧の際はそれに合わせて輝度を高めるなど、使い方を工夫するといいかもしれません。いずれにせよ、調整の幅が広いというのは歓迎すべきことだと思います。また、画面サイズがやや大きめの27インチということもあって、目と画面の距離は少し離したほうがよいように感じました。近づきすぎると目が疲れるのが早くなりそうです。

 

PCゲームに関して言えば、リフレッシュレートや応答速度にも不満はありませんでした。残像や逆残像も使用した範囲では感じられなかったこともあり、キビキビ動く鮮やかな映像を存分に楽しめるのはかなり満足感が高いです。ひたすらFPS系ゲームを遊ぶのも良いのですが、それだけに使うにはもったいないほどのスペックなので、景色の美しさが魅力のオープンワールドタイトルなどもじっくり遊んでみるといいかもしれません。

↑27R73Qの背面インターフェース。3系統の映像端子とオーディオ端子1つのシンプルな構成

 

一方、画面クオリティー以外の部分では、接続インターフェースなどに少し注意が必要です。映像入力ポートはHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4の計3系統で、その他オーディオ端子は1つのみ。上位機種の27R83Uと異なりType-Cポートは用意されておらず、そもそもUSBポートがないため、接続したキーボードやマウスを使いまわせるKVM機能にも対応していません。また、スピーカーを内蔵していないのもユーザーの環境によってはマイナスでしょう。逆に言えば、こうした足回りがあまり気にならないようであれば、不満なく使っていけるのではないでしょうか。

 

実売価格は8万9800円前後で、Mini LED+量子ドット採用のディスプレーとしてはなかなかのコスパです。1台でゲームもクリエイティブも任せられるので、「とりあえず本製品を最初の1台として導入する」、あるいは「今所持しているディスプレーにプラスしてゲーム・コンテンツ視聴・クリエイティブ用にする」といった使い方が考えられます。個人的にはどちらのパターンもおすすめです。

 

 

映像美と汎用性にこだわるなら4K解像度の27R83Uを選びたい

↑4K解像度、最大リフレッシュレート160Hzの「27R83U」

 

解像度4K(3840×2160ドット)のパネルを採用する27R83Uに関しても、基本的な魅力は27R73Qと似通っていますが、こちらはより高解像度の液晶パネルによるさらに素晴らしい映像美が特徴と言えます。4Kコンテンツの精緻なディティールを、強烈なコントラストとカラーで堪能する体験は圧巻の一言です。4K映像を余すところなくリッチに視聴したい、4Kの鮮やかな画面でゲームを楽しみたい場合は27R83Uを選ぶべきでしょう。

 

最大リフレッシュレートは160Hzと、27R73Qよりやや低めですが、そもそも4K解像度でフレームレート160fpsのパフォーマンスを発揮するには相当なハイスペックPCが必要になるため、問題になる場面は少ないかもしれません。160Hzも十分滑らかな描画ができますし、応答速度は変わらず1ms、色再現性も同等なので、映像面では解像度が上がった以外の印象はそこまで変わらないと言えます。

↑27R83Uのインターフェース。映像端子は27R73Qと同様だが、90WのUSB-CポートとKVM対応のUSB-Aポート2つを用意。汎用性ではこちらが優れている

 

↑デスクトップPCとノートPCで、ディスプレーに繋げたキーボードとマウスを共有できるのがKVM機能。PCを併用している人にとっては嬉しい

 

一方、機能面では3W×2のスピーカーを内蔵しており、本体だけでもサウンドを鳴らすことが可能です。とは言え、さすがに映像のクオリティーの高さに釣り合うほどの高音質かと言うと微妙なところなので、ゲームや映画などをじっくり楽しむなら別途スピーカーやヘッドフォンなどを用意するといいでしょう。

 

また、インターフェースは入力端子こそHDMI 2.1×2、DisplayPort 1.4の計3系統と変わりませんが、90W PD対応のUSB-Cポートを採用しているのが大きなポイントと言えます。ケーブル1本でノートPCの映像出力や充電、データ転送が可能なので、ノートPCを頻繁に接続したいという方にもおすすめです。加えて2つのUSB-Aポートにキーボードやマウスを接続しておけば、KVM機能によりデスクトップPCとノートPCで操作デバイスを簡単に切り替えられます。こちらも最近は搭載機種が増えてきていますが、便利なので積極的に活用していくといいでしょう。

 

総じて、4K対応による映像の美しさに加え、インターフェースの充実による汎用性の高さでさらに用途を選ばず活用しやすい点が、27R83Uの真骨頂と言えます。実売価格は10万8000円前後と2ケタ万円の大台に乗りますが、やはり同クラス製品と比較するとコスパは良好です。

 

 

長く使える高性能・高機能ディスプレー

今回紹介した27R73Qと27R83Uは、どちらも高性能・高機能を実現した良コスパなゲーミングディスプレーです。ここまで見てきたように、ゲーミングディスプレーでありながらその他の用途で使う際も魅力的なスペックを備えており、長く付き合っていける1台と言っていいでしょう。年末年始にディスプレーの新調や買い替えを考えている方、いかがでしょうか。

 

撮影/鈴木謙介

TCLから98インチの超大画面4Kテレビが登場、お値段98万円

TCL JAPAN ELECTRONICSは7月20日から、98インチの4K UHDテレビ「98C955」の予約を開始しています。

 

98C955は、先日開催されたTCLの戦略発表会で展示されたモデルで、登場が待たれていた製品。今回、製品の概要が明らかになるとともに、予約が開始されました。

 

独自のminiLEDバックライトを搭載しているため、光と影の表現が豊かになり、HDRコンテンツも存分に楽しむことができるとしています。また、大画面なので、テレビから約3m離れた場所で視聴すると、映画館の中央列から30mの位置でスクリーンを見ているかのような映像を楽しめるそうです。

 

チューナーはなく、Google TVを搭載。動画のストリーミングサービスなどを視聴できます。また、HDMI接続によるPCゲームも可能で、最大144Hzのリフレッシュレートに対応しています。

 

価格は98万円前後です。