ソニーの新ミッドレンジスマホ「Xperia 10 VI」登場、スリムながらロングバッテリー搭載

ソニーは、最新のミッドレンジスマートフォン「Xperia 10 VI」を発表しました。カラーバリエーションはブルー、ブラック、ホワイトを用意。発売は7月上旬以降を予定しています。

 

Xperia 10 VIは、約5000mAhの大容量バッテリーを搭載しながらも、重量約164gの軽量設計を実現したスマホです。サイズは縦約155mm、横約68mmで片手でも操作しやすいコンパクトさに収まっています。また、背面パネルには半透明の樹脂材を採用し、柔らかい色合いのデザインも特徴としています。

 

耐久性にも優れており、防水・防塵性能はIP65/68規格に準拠したほか、ディスプレイには「Corning Gorilla Glass Victus」を採用しています。

 

チップセットには、Snapdragon 6 Gen 1 Mobile Platformを採用し、従来機種よりも約10%動画再生時間が向上した省電力性を備えています。

 

撮影面では「Video Creator」アプリを搭載しました。撮影した写真や動画を簡単に編集し、約1分でショート動画を作成できるとしています。また背面には、16mm、26mm、52mmの3つの焦点距離に対応した2眼カメラを搭載しており、光学2倍相当で画質劣化を抑えて撮影可能とのこと。加えて、好みの色味で撮影できる「ルック」機能も搭載しています。

 

ディスプレイは、約6.1インチのフルHD+有機ELを採用したうえに、BRAVIAの技術を取り入れた「トリルミナスディスプレイ for mobile」を搭載しています。これにより、ポケットサイズでありながら没入感のあるシアター体験を楽しめるそうです。

 

フロントステレオスピーカーは、従来機種よりもダイナミックレンジが広がり、より自然な音質バランスと音量を実現。また3.5mmのオーディオジャックも搭載しているほか、ワイヤレス伝送時のコーデック技術「LDAC」にも対応しています。さらに、ソニー独自のAI技術「DSEE Ultimate」により、ストリーミングサービスなどの音源をハイレゾ相当の高音質で再現します。

写真の表現力にこだわったフラッグシップモデル、ソニー「Xperia 1 VI」登場

ソニーは、フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 VI」を発表しました。通信事業者モデルとSIMフリーモデルを用意し、それぞれのラインアップは下記のとおりです。

 

通信事業者モデル

ブラック、プラチナシルバー/12GBメモリー、256GBストレージ/6月上旬発売

 

SIMフリーモデル

ブラック、カーキグリーン、プラチナシルバー、スカーレット/16GBメモリー、512GBストレージ(ブラック、カーキグリーンのみ)・12GBメモリー、512GBストレージ(全色)・12GBメモリー、256GBストレージ(全色)/6月21日(16GBメモリー、512GBストレージモデルは8月23日)

 

Xperia 1 VIは、85mmから170mmまでの焦点距離を持つ望遠光学ズームレンズを搭載したスマホ。自然な色味と豊かなぼけ表現で人物の表情を美しく捉えることができるとしています。また、最大倍率約2倍のテレマクロ撮影が可能で、肉眼では捉えられない細部まで高精細に写し出すとのこと。これにより、花の中心部や小さな被写体のディテールまで鮮明に撮影できます。

 

イメージセンサーには、ソニー独自の「Exmor T for mobile」が搭載されており、低照度環境でもノイズを抑えたクリアな写真が撮影可能。さらに、AIを活用した姿勢推定技術が導入されており、被写体の骨格を認識して高精度なAF(オートフォーカス)追従が可能です。

 

カメラアプリはクイック設定での切り替えが簡単になるなど、インターフェースを刷新。さらに、プロ動画モードが追加され、タッチトラッキング中に明るさや色味の自動調整が可能で、詳細な設定とともに動画の撮影ができます。

 

ディスプレイは、ソニーのテレビ「BRAVIA」の高画質を再現するAI画質調整技術「Powered by BRAVIA」と、直射日光下での視認性を向上させる「サンライトビジョン」機能を搭載しています。さらに、進化したフルステージステレオスピーカーは、大音量時の歪みを低減し、低音域の性能が改善されることで、迫力と臨場感のある音響体験を楽しめるとのこと。

 

ゲームプレイにおいてはアシスト機能「ゲームエンハンサー」に新機能「FPS Optimizer」を搭載し、プレイ環境に応じてCPUやフレームレートを最適化します。加えて、Snapdragon 8 Gen3 Mobile PlatformのElite Gaming機能により、高速で快適なゲームプレイを実現するとしています。

ソニー「Xperia 5 V」が国内で販売、完成度は高いけどよりカジュアルに

ソニーは9月20日、プレミアムスマホの新モデル「Xperia 5 V」を国内市場で発売すると発表。発売は10月中旬以降を予定しており、SIMフリーモデルの端末価格は14万円前後(市場想定価格)です。

 

Xperia 5 Vは、フラッグシップスマホ「Xperia 1 V」に次ぐ位置づけのモデルです。メインカメラのセンサーには、Xperia 1 Vと同型の「Exmor T for mobile」を搭載。日中・夜間といった時間や屋内外などの撮影シーンを問わず、クリアで高精細な撮影ができるとしています。

 

背面カメラは16mmと24mmの2眼構成ですが、24mmカメラは光学2倍相当のズームによって48mmの撮影も可能。48mmで撮影したときは、4800万画素の部分をクロップして、1200万画素で記録するため、画質が劣化しないとしています。

 

また、AIによる深度推定によってぼけ表現も進化しているほか、プリセットされている画作り機能「クリエイティブルック」によって、好みの色味を設定することもできます。

 

動画の性能については、新たに音楽を合わせた動画を簡単に作成できる編集アプリ「Video Creator」を搭載しました。撮影した素材を選んで、動画の長さと音楽を選択するだけで編集が可能。オリジナルコンテンツを素早く作れます。なお、Video Creatorの中には、プリセットの楽曲も用意されており、それらの楽曲を採用すれば商用でも動画を使用できます。

 

ディスプレイは6.1型の有機ELを搭載しており、比率は21:9を採用しています。加えてソニーのテレビ「ブラビア」の高画質エンジン「X1 for mobile」によって美しい映像を再現。また、新開発のスピーカーアンプも搭載しており、コンテンツを楽しむにも向いています。

 

このほか、ゲームを楽しむアシスト機能「ゲームエンハンサー」も引き続き搭載しています。

 

スペックは、SoCがSnapdragon 8 Gen 2、メモリーが8GB、バッテリーが5000mAhで、5Gはsub 6のみ。ストレージはSIMフリーモデルと通信事業者モデルで違いがあり、SIMフリーモデルは256GB、通信事業者モデルは128GBとなっています。

 

加えて、SIMフリーモデルと通信事業者モデルの違いはFMラジオで、通信事業者モデルはFMラジオに対応しています。

 

本体サイズは154×68×8.6mmで、重さは182gです。

↑カラバリはプラチナシルバー、ブルー、ブラックの3色

 

Xperia 5シリーズはこれまで、上質感やハイエンドにふさわしい機能を訴求してきましたが、今回のXperia 5 Vは製品サイトを見てもわかるとおり、かなりカジュアルな紹介になっています。製品の完成度の高さは保ちつつ、今後は若い人などをターゲットにしていくことになりそうです。

【Xperia 1 V発売前インプレ】エンタメ性能は他社が容易に追いつけないレベルに

ソニーが5Gスマホ「Xperia 1 V」(エクスペリア・ワン・マークファイブ)を発表しました。携帯通信事業者を通じて6月中旬以降に発売を迎えます。ソニーが培ってきたカメラ、ディスプレイ、オーディオとプロダクトデザイン、そしてモバイル通信の先端技術を、片手に収まるスリムな本体に詰め込んだ新製品のファーストインプレッションをレポートします。

↑エンターテインメント性能がまた一段と飛躍した、ソニーのXperia 1 Vをレポート

 

贅沢仕様が突き抜けたプレミアムスマホ

Xperia 1シリーズは“ソニーのスマホ”のフラグシップモデル。2019年に誕生したシリーズは早くも第5世代まで進化しました。当然、最新のXperia 1 Vはプレミアムモデルの「Xperia 5」シリーズや、これまでのXperia 1シリーズと比べても仕様が突き抜けています。

 

Xperia 1 Vは大きさが約6.5インチ、アスペクト比が21:9の、4K/HDR対応有機ELディスプレイを搭載しています。また、メインのトリプルレンズカメラには、光学ズームにも対応する望遠カメラが含まれています。このディスプレイとカメラ周りが、Xperia 5シリーズとの大きな違いです。

↑Xperia 1 Vは一番下の望遠カメラが85ミリから125ミリまでの光学ズームに対応。望遠撮影も高精細です

 

最新のXperia 1 Vと、2022年に発売されたXperia 1 IVとの間でスペック面の違いは、クアルコムの最新モバイル向けシステムICチップ「Snapdragon 8 Gen 2」を搭載したことが挙げられます。ですが、ほかにも違いはあります。

 

大きいところでは、ソニーの独自開発による新型イメージセンサーを24mmの広角カメラに搭載して、写真・ビデオの撮影性能を高めたことです。特にセンサーサイズを大判化して、画素構造も見直した結果、暗い場所での撮影性能は前機種のXperia 1 IVと比べて約2倍に向上しています。

↑Xperia 1 Vの24ミリ広角カメラに搭載する「Exmor T for mobile」。新開発の2層トランジスタ画像積層型CMOSイメージセンサーにより、低照度性能がXperia 1 IVの約2倍に向上しています

 

夜景が特にキレイ! しかも仕事でも使えるほどのカメラ

では、Xperia 1 Vのカメラはどれほどの実力を備えているでしょうか。さまざまなシーンを撮影してみました。アプリはPhotography Proを使用、撮影モードは「Auto」を選んでいます。Google Pixel 7で撮った写真とも比較してみます。

 

背面のメインカメラは24ミリの広角カメラと16ミリの超広角カメラ、そして望遠カメラには光学ズームレンズと光学式手ブレ補正を搭載したことで、遠くの景色も精細感の高い写真・ビデオとして残せます。

 

【作例フォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

 

夜景はXperia 1 Vの優秀さが際立つ被写体です。暗部を引き締めつつ、明るい箇所は色彩を豊かに引き出します。ビルの窓枠など、被写体の輪郭がとてもシャープな線で描かれるところもXperia 1シリーズの特徴です。

↑Xperia 1 Vで夜景を撮影。暗部をつぶさず、明部のテクスチャーや色合いを自然に引き出します

 

↑Pixel 7で撮影。Xperia 1 Vの写真に比べると色彩が少しくすんだ印象になりました

 

被写体が私で恐縮ですが、Xperia 1 Vのインカメラで撮影したセルフィです。Xperia 1 Vでは顔に影が落ちない、明るい写真が撮れました。同じ場所と時刻にPixel 7で撮影したセルフィと見比べてみると、出来映えにかなりの差が出ていることがわかります。

↑Xperia 1 Vのインカメラで撮影。顔が明るく撮れます。代わりに背景はやや明部が白飛び気味になる印象です

 

↑Pixel 7のインカメラで撮影。顔に影が落ちてしまいますが、背景は自然な感じに撮れます

 

続いて暗い室内で、三脚を使わずにスマホを手に持ったまま置き物を撮影しました。XperiaのAutoモードによる写真撮影時は自動的にシーンが判定されます。Pixel 7は夜景モードで撮りました。Xperiaの方は被写体の色合いをよく引き出していますが、手ブレの影響が少し出てしまったためか輪郭は甘めです。一方のPixel 7の写真は、精細感があるもののやや暗めになりました。

↑真っ暗な部屋でスマホを手に持ちながら撮影。Xperia 1 Vは輪郭が少し甘くなってしまいました

 

↑Pixel 7は、ふつうの撮影モードだと真っ暗に写ってしまうので夜景モードで撮影。暗めですが、輪郭はシャープな印象です

 

筆者はオーディオビジュアル機器をよくレビューする機会があるため、Xperia 1 Vの24mm広角カメラによる「ブツ撮り」をチェックしてみました。円筒形のスピーカーや四角いディスプレイの形にゆがみが発生することもほとんどなく、レビュー記事にも使えそうな写真を撮れたことは大きな収穫でした。

↑Xperia 1 Vによるブツ撮り。被写体の周辺があまりゆがまないので、コンデジで撮るスナップ写真の感覚で使えそうです

 

スマホの方が小回りが効くぶん、展示会やイベント、工場見学など現場の取材ではカメラとしても活躍してくれそうです。

 

精細感の高い映像はそのままに、立体的に迫る音がイイ

Xperia 1シリーズはエンターテインメント性能もプレミアムなスマホです。Xperiaは2015年に発売した「Xperia Z5 Premium」以来、高精細な4Kディスプレイを搭載するモデルを展開してきました。Xperia 1 Vは4K/HDR表示に対応する、アスペクト比21:9の縦長スリムな「シネマワイド」ディスプレイを継承しています。

 

映像を見てみると高い精細感、ナチュラルな色彩表現は歴代Xperia 1シリーズを継承していることがわかります。有機ELディスプレイの特徴を活かして自然な明暗のバランスを再現できることから、Xperia 1 Vのカメラで撮影した4K/HDRビデオを表示してみても、画面に吸い込まれるような立体感を楽しめます。

↑Xperia 1 Vで撮影した4K/HDRビデオを再生。細かなキズまで再現されています

 

音質に注目してみると、本体正面向きに配置した「フルステージステレオスピーカー」は、スマホの内蔵スピーカーとは思えないほど力強く鮮明なサウンドを再生します。

 

最新機種のXperia 1 Vでは内蔵スピーカーによるサウンドの音圧レベルを約10%上げて、低音の密度を向上。さらに、ソニー独自の立体音響技術360 Reality Audioに対応しています。対応するコンテンツをスピーカーで再生すると、手もとに映画館やコンサートホールが再現されるような没入感です。

↑Xperia 1 Vは内蔵スピーカーで360 Reality Audioのオーディオコンテンツを、迫力ある立体サウンドで楽しむことができます

 

オーディオ設定から「Dolby sound」をオンにすると、内蔵スピーカー、またはヘッドホン・イヤホンによるドルビーアトモス対応コンテンツの立体サウンドが楽しめるようになります。

 

さらに、Xperia 1シリーズはドルビーアトモス再生時の「シーン選択」や、音場やダイアローグの聞こえ方を「詳細設定」できるメニューを揃えています。これらの設定により、横方向への広がりだけでなく、高さ方向の立体感も真に迫るサウンドに没入できるところに、筆者はXperia 1 Vの実力の高さを実感しました。

 

映画など、ドルビーアトモスによる立体音響再生を楽しめるモバイル向けストリーミングコンテンツも少しずつ増えています。Xperia 1 Vなら、そうしたコンテンツも存分に堪能できるでしょう。

↑Xperia 1 Vのオーディオ設定。ドルビーアトモスの再生設定を細かく調整できるところがXperia 1シリーズならでは

 

エンタメ性能で見ると「今すぐ手に入れたい」デバイス

先にも少し触れましたが、ドルビーアトモスや360 Reality Audioなど立体音響体験をヘッドホン・イヤホンで楽しめるところも特筆すべきポイントです。

 

さらに、一般的なステレオ音源として制作されたコンテンツも、ソニー独自の「DSEE Ultimate」をオンにするとハイレゾ相当の高音質にアップスケーリングして再生します。これに加えて、ヘッドホン・イヤホン再生時に360 Reality Audioの立体的なリスニング感に近づける変換機能「360 Upmix」も利用可能。

↑ヘッドホン・イヤホン再生時にはステレオ再生を360 Reality Audioの立体感に近づける360 Upmixが使えます

 

ハイレゾ対応のBluetoothワイヤレス再生も含めて、オーディオまわりの機能はとにかく充実しています。ソニーのエンジニアは「音の良いスマホ」を意識してXperiaシリーズのサウンドチューニングを練り上げてきました。その結果、モバイルエンターテインメントプレーヤーとして、Xperia 1 Vの完成度はほかのスマホが容易に追いつけないレベルに到達していると言えます。

 

ソニーストアではこれまで、Xperia 1シリーズのSIMフリーモデルを、携帯通信事業者による発売から半年前後遅れる形で販売してきました。ですが、Xperia 1 Vはそれほど間を置かず、7月14日にソニーストアでSIMフリーモデルが発売されます。価格は19万4700円(税込)と高価です。ただ、高画質な写真や動画を撮って5G通信機能でシェアできること、あるいは4Kや立体音響コンテンツのストリーミングプレーヤーの先進性を考えれば、「今すぐにでも手に入れたいデバイス」であることは間違いないと筆者は思います。

 

【フォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

ソニー新「Xperia 10 Ⅴ」はステレオスピーカーと暗所に強いカメラで、より音楽と撮影が楽しめる!

ソニーは5月11日、Xperiaの最新スタンダードモデル「Xperia 10 Ⅴ」を発表しました。

↑Xperia 10 Ⅴ。カラーは左からブラック、ホワイト、セージグリーン、ラベンダー

 

スピーカーとカメラの性能が向上した新スタンダードモデル

Xperia 10シリーズは、5000mAh以上のバッテリーを搭載する5G対応スマホとしては世界最軽量を実現しているモデル。最新のXperia 10 Ⅴも、その魅力を引き継ぎつつ、スピーカーとカメラ性能で進化を遂げています。

 

本体のフロント部分には新たに、ステレオスピーカーを搭載しました。一般的に、本体上部のフロント部分と、底面の充電端子付近にスピーカーを配置したステレオ仕様はありますが、Xperia 10 Ⅴはディスプレイを見たときに上下で前向きにスピーカーを配置。立体的に音が広がるとしています。また、音圧も前モデルのXperia 10 Ⅳに比べて約20%向上しているとのこと。

↑スピーカーを横向きにしたときに、スマホの左右から音が出て立体的に聴こえるようになっています

 

カメラはイメージセンサーを刷新。前モデルの広角レンズと比較して、暗所での性能が約60%向上しており、暗い場所でもよりきれいに撮影できるようになっています。

 

カメラの構成は超広角16mm(8MP)、広角26mm(有効画素数48MP)、望遠54mm(8MP)の3眼。加えて、光学式の手ブレ補正も搭載されているため、スタンダードモデルながら簡単にきれいな撮影が可能です。

↑カメラは上から超広角、広角、望遠の並び

 

バッテリーは前モデルと同じ5000mAh。また重さは約159gと、今回も5000mAh以上のバッテリーを搭載する5G対応スマホとしては世界最軽量を達成しています。

 

このほか、6.1インチ・フルHDディスプレイのマックス輝度が約1.5倍向上するなど、随所にアップデートが加えられています。

 

主なスペックは以下のとおり。

SoC Snapdragon 695 5G
メモリー 6GB
ストレージ 128GB
サイズ 155×68×8.3mm
ネットワーク 5G Sub6

 

↑今回、発売されたばかりの完全ワイヤレスイヤホン「WF-C700N」とカラーを合わせたそうです。WF-C700Nも手ごろな価格帯で手に入るのでセットで使用するのもいいでしょう

 

↑別売りで純正カバーも用意。映像視聴しやすいスタンド付きなので、フロントに搭載されているステレオスピーカーと相性がよさそうです

カメラの進化がすごい! 新センサーを搭載したソニーのフラッグシップ「Xperia 1Ⅴ」登場

ソニーは5月11日、Xperiaの最新フラッグシップモデル「Xperia 1Ⅴ」を発表しました。

↑Xperia 1Ⅴ。カラーは左からブラック、プラチナシルバー、カーキグリーン

 

フルサイズのデジカメに匹敵する撮影を実現した新センサー搭載

2019年に登場した「Xperia 1」以降、ポートレート撮影にこだわり、カメラ機能を強化してきましたが、Xperia 1Ⅴは、新しいイメージセンサーの搭載と画像処理技術で、印象的なポートレートが撮れる体験を実現したといいます。

 

イメージセンサーは、「Exmor T mobile」と呼ばれる新開発のものを搭載。センサーサイズ自体を従来のXperia 1 Ⅳから約1.7倍大きくしたほか、画素の中にあるフォトダイオードとトランジスタを2層に分離しています。

 

これにより、1層目のフォトダイオードの容量を大きく取って光をより多く取り込めるうえに、2層目のトランジスタも容積を大きくできるため、ノイズを抑える性能を高められるとのこと。結果として、Xperia 1 Ⅳの24mmレンズに搭載されているイメージセンサーと比べて低照度性能が約2倍に向上しているそうです。

↑新開発のExmor T mobile。小型ながら高感度とノイズを低減する性能を実現しています

 

また、Xperiaに搭載されている画像処理技術を加えることで、低照度でのノイズ低減性能とダイナミックレンジにおいては、フルサイズセンサーを搭載したデジカメに匹敵するレベルの撮影が可能としています。

 

さらに、カラーグレーディングを施さなくても人肌の質感をきれいに描写する「S-Cinetone for mobile」を搭載。ソニーのプロ向けカメラ「FXシリーズ」や、「αシリーズ」に搭載されているS-Cinetoneをモバイル向けにした機能で、Exmor T mobileとの組み合わせによって、暗部に発生しがちなノイズを抑えて、色合いの美しい映像に仕上げられるとのこと。

 

このほか、静止画・動画問わず利用できるカラーフィルター「Creative Look」や、真っ暗な場所でも人やシーンを明るく映す「ナイト撮影機能」などを搭載しています。

 

カメラの構成としては、16mmの超広角(12MP)、24mmの広角(静止画の場合の有効画素数は48MP)、85-125mmの間で光学ズームが可能な望遠(12MP)の3眼。このうち新センサーのExmor T mobileを採用しているのは24mmで、超広角と望遠はXperia 1 Ⅳと同様です。ただし、望遠はキャリブレーションによって解像感の向上を図っているといいます。

↑カメラは上から超広角、広角、望遠。超広角の右下にある小さい穴は声優先のマイクで、Vlogなどで正面にいる被写体の声を収音する役割をもっています

 

スピーカーは新アンプ搭載、ゲーム機能は使い勝手を向上

スピーカーは、よりパワフルかつ低ノイズを実現した新アンプによって、迫力を感じられるのはもちろん、繊細さや空気感も再現するサウンドに仕上げたそうです。

 

特に音圧は前モデルから約10%向上したほか、200Hzあたりの低音で約40%、80Hzあたりでは2倍以上も上がっており、バスドラムなどが効いた低音を再現できるとのこと。

 

ディスプレイは引き続き4K HDR対応の約6.5インチで、120Hz駆動が可能。パネルも有機ELと、従来モデルから変わりはありません。

 

また、ゲーミング面においては、ゲームプレイ環境を好みの設定に変更できる「ゲームエンハンサー」の使い勝手を向上。トップメニューからゲームプレイ中のパフォーマンス状況を確認できたり、シャッターボタンを押すだけでスクリーンショットの撮影ができたりする機能を追加しています。

↑ゲームエンハンサーの画面。画面の上部にフレームレートなどが表示されるようになりました

 

このほか主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 8 Gen 2
メモリー 12GB/16GB
ストレージ 256GB/512GB
バッテリー 5000mAh
サイズ 165×71×8.3mm
重さ 187g
ネットワーク 5G Sub6/5G Sub6+ミリ波

 

↑本体サイズは従来モデルとほぼ変わらず

 

↑別売りで純正カバーも用意。写真のような横置きはもちろん、縦置きにも対応しています

 

なお、今回SIMフリーモデルも同時に発表。発売は7月下旬以降で、予約は5月23日の10時から。直販サイトのソニーストアや直営店、一部家電量販店、ECサイトなどで受付を開始します。市場想定価格は19万5000円(税込)前後です。

 

SIMフリーモデルとキャリアモデルの違いは、ネットワークとメモリーおよびストレージで、ネットワークについてはSub6までの対応。メモリーとストレージは16GB/512GBを用意しています。

カメラと音にこだわった『Xperia 10 IV』SIMフリーモデル、本日予約開始

ソニーは3月2日、スマートフォン「Xperia 10 IV(エクスペリア テン マークフォー)」SIMフリーモデルの国内向け予約販売受付を開始しました。

 

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↑ブラック

 

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↑ホワイト

 

Xperia 10 IVはトリプルレンズを搭載。リアカメラには有効約1200万画素のイメージセンサーを搭載した27mm相当の広角レンズ、有効約800万画素のイメージセンサーを搭載した16mm相当の超広角レンズ、有効約800万画素のイメージセンサーを搭載した54mm相当の光学2倍望遠レンズを備えています。

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↑上から16mm、27mm、54mm

 

また被写体やシーンを自動で認識し、きれいな撮影ができる「プレミアムおまかせオート」を搭載。白トビや黒つぶれを防ぐ「オートHDR撮影」が自動で起動するほか、ノイズ低減技術による「ナイトモード撮影機能」も内蔵しています。

 

デジタルズームでは、超解像技術により高解像度の撮影を実現。広角レンズには光学式手ブレ補正を搭載しているので、暗所でもブレない撮影が可能です。さらに動画撮影時には、光学式手ブレ補正と電子式手ブレ補正を組み合わせた独自のハイブリッド手ブレ補正「Optical SteadyShot」による撮影もできます。

 

ディスプレイはアスペクト比21:9、約6.0インチのフルHD+対応有機ELを搭載。明るさは従来モデル「Xperia 10 III」から約1.5倍に向上しており、有機ELディスプレイで高コントラストな映像美を楽しめます。また、IP65/68防水・防塵性能に加え、耐落下性と耐擦傷性の強いガラス「Corning Gorilla Glass Victus」を採用しています。

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↑高音質を楽しめる機能を複数搭載

 

音質においては、ワイヤレスでも有線ヘッドホンでも、高音質を楽しめる機能も備えています。ハイレゾおよびハイレゾワイヤレスへの対応(LDAC対応ヘッドホンは別売)に加え、3.5mmオーディオジャックや多様な音源をハイレゾ級の高音質に変換する「DSEE Ultimate」や、一部ストリーミングサービスなどのステレオ音源を立体的なサウンドに変換する「360 Reality Audio Upmix(サンロクマル リアリティ オーディオ アップミックス)」を搭載。ソニー独自の立体音響技術を活用した「360 Reality Audio」も体験することができます。

 

SIMはデュアルSIM(DSDS/DSDV)対応で、仕事とプライベートで2つの電話番号を持ったり、音声通話とデータ通信でプランを使い分けたりと、利用シーンに応じたカスタマイズが可能です。さらにeSIMにも対応しているので、利用開始時はSIMカードを差し替えることなく、回線契約と設定のみとなっています。

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↑5000mAhの大容量バッテリー、かつ161gの軽量ボディで片手でも操作しやすい

 

カラーはブラックとホワイトの2種類。ソニーのインターネット直販サイトである「ソニーストア」およびソニーの直営店(銀座・札幌・名古屋・大阪・福岡天神)、また一部の家電量販店やECサイトでは3月10日から発売開始となります。

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Xperia 10 IV SIMフリーモデル主な仕様

カラー ブラック/ホワイト
サイズ/重さ 約153×67×8.3mm/161g
バッテリー容量 5000mAh (急速充電対応)
OS Android 12
SIM eSIM+nanoSIM
メモリ/ストレージ 内蔵 6GB/128GB
ディスプレイ 約6.0インチ 有機EL トリルミナスディスプレイ for mobile (FHD+)
メインカメラ
16mm (超広角) 有効約800万画素 F2.2
27mm (広角) 有効約1200万画素 F1.8
54mm (望遠) 有効約800万画素 F2.2
フロントカメラ
有効約800万画素 AIによる人物の解像補正
オーディオ
モノラルスピーカー
3.5mm オーディオジャック/DSEE Ultimate/360 Reality Audio(イヤホンのみ)/360 Reality Audio Upmix(イヤホンのみ)

 

市場推定価格:61,000円(税込)前後

ソニー公式サイト:https://www.sony.jp/xperia-sp/products/XQ-CC44/

 

Xperia 1 Vの予測レンダリングが登場、デザインやイヤホンジャックに変化なし?

ソニーの次期フラッグシップスマートフォン「Xperia 1 V」の予測レンダリング画像を、著名リークアカウントのOnLeaksが投稿しています。

↑OnLeaks / Twitterより

 

ソニーのフラッグシップスマートフォンとなる、「Xperia 1」シリーズ。2022年5月に発表された現行モデルの「Xperia 1 IV」では光学ズームレンズや独自のライブストリーミングモードを搭載するなど、マルチメディア性能が高められました。

 

今回投稿された画像からは、Xperia 1 Vが前モデルとほぼ同じデザインを引き継ぐことが示唆されています。また同スマートフォンは、イヤホンジャックを搭載する数少ないハイエンドスマートフォンとなるようです。画面にはアスペクト比21:9でフラットな、6.5インチディスプレイを搭載。本体寸法は約161.0×69.3×8.5mmになると報告されています。

 

背面カメラは引き続きトリプルカメラのセットアップとなるものの、わずかに飛び出しが大きくなり、カメラエッジは傾斜したデザインになる模様。LEDフラッシュもカメラアレイの内部に配置されています。ボタン類の配置に変更はないようです。Xperia 1 Vの予測スペックは、プロセッサがSnapdragon 8 Gen 2で16GB RAM、5000mAhのバッテリーを搭載。背面には1200万画素メイン+4800万画素広角+1200万画素望遠カメラが搭載されると伝えられています。

 

近日中の発表と、今年後半の発売が期待されているXperia 1 V。基本スペックの刷新だけでなく、カメラやゲーム機能などのさらなる進化にも期待したいものです。

 

Source: OnLeaks / Twitter via 9to5Google

カメラとオーディオが大きく進化したXperia 5 IVにSIMフリーモデル登場

ソニーは1月19日、「Xperia 5 IV」のSIMフリーモデルを発表。直販サイトのソニーストアほか、ソニーの直営店、一部の家電量販店、ECサイトで順次予約販売の受付を開始します。発売は2月1日で、市場想定価格は12万円(税込)前後です。

 

Xperia 5 IVは、2022年9月に登場したハイエンドモデル。登場時点では各キャリアからの販売でしたが、今回SIMフリーモデルが登場した形です。

 

製品の仕様はキャリアモデルとほぼ同じ。カメラは、すべてのレンズに120fps高速読み出しセンサーを搭載し、すべての焦点距離で高精度に瞳を検知する「リアルタイム瞳AF」(人物/動物)、広いダイナミックレンジ、4k 120fps ハイフレームレート/スローモーション撮動画影などの撮影性能を実現しています。

 

また動画撮影は、BASICモードで「瞳AF」や「オブジェクトトラッキング」を搭載。安定した動画をエモーショナルな表現力を持って生み出すことが可能になりました。

 

ディスプレイは前モデルの「Xperia 5 III」と比較して、輝度が50%向上して視認性がアップしたほか、視聴環境に応じて、白飛びや黒つぶれを軽減し、コンテンツの明暗をしっかり再現する「リアルタイムHDRドライブ」を搭載しています。

 

スピーカーは、前モデルより最大音圧約30%、低音域(100-200Hz)の音圧が20~50%向上。スピーカーユニットには専用エンクロージャーを搭載し、筐体の振動による不要な音を抑制しています。さらにマグネット増強による駆動力の強化と、大振幅に対応する各部の構造改良が施されています。

 

キャリアモデルとの違いはストレージとFMラジオ。今回登場のSIMフリーモデルはストレージが256GB ROMと容量が増えている一方で、FMラジオには非対応となっています。

 

スペックは下記のとおりです。

カラバリ:ブラック/エクリュホワイト/グリーン
サイズ/重さ:156 ×67 ×8.2mm/172g
ディスプレイ:6.1インチ( 21:9 フルHD+ 120Hz OLED)
SoC:Snapdragon 8 Gen 1
ネットワーク:5G sub6
メモリー/ストレージ:8GB RAM/256 GB ROM
バッテリー:5000mAh

iPhone 14 Proモデル、英米で最速の5Gスマホだった! 日本ではソニーのXperia強し

iPhone 14シリーズの5G通信スピードは、iPhone 13よりも大幅に向上しているとの調査結果もありました。それに続いて、米国や英国などでiPhone 14 Proモデルは「最速の5Gスマートフォン」であるとのテスト結果が報告されています。

↑iPhone 14 Proモデルはやっぱり速かった!

 

インターネット接続のスピードテストで知られる企業Ooklaは、2022年第3四半期において、それぞれの国や地域で最も人気があって速い5つの5G対応デバイスを調査したとのこと。

 

このテストで調査対象となる基準は「現地の5Gスマホ市場で0.5%以上の市場シェアがある」「その市場で最低100台のサンプル集団がある」こととされています。つまり、たとえ5G通信性能が優れていても、現地で未発売、あるいはシェアが低ければ候補となりません。

 

また、5G接続のスピードはそれぞれの国や地域のネットワークにより変わる可能性が高いもの。そのため、英国や米国、日本やブラジルなど国ごとに計測しているわけです。

 

さて、米国で最速の5GスマートフォンはiPhone 14 Pro Maxです。ダウンロード速度の中央値が177.21Mbpsでトップ、iPhone 14 Proは175.08Mbpsで2位となりました。そしてサムスンのGalaxyスマートフォンが137~162.5Mbpsで3位から5位を占めています。

↑米国の結果

 

次に英国で最速の5Gデバイスは、iPhone 13とiPhone 14シリーズがトップ5を独占しています。もっとも「現地である程度のシェアがある」機種に限られるため、もしかしたらiPhoneよりも速いがほとんど売れていない5Gスマホが存在している可能性もあります。

↑英国の結果

 

そして気になる日本でのランキングは、なんとトップ5のうち3つをソニーのXperiaスマホが占める結果となっています。Xperia 1 II 5Gのダウンロード速度の中央値は224.68Mbps、Galaxy S20 5Gは189.22Mbps、Xperia 1 IVは184.90Mbps。それに対してiPhone 14 Pro Maxは164.18Mbpsと遅れを取っていますが、アップロード速度は15.69Mbpsを叩き出してトップに立っています。

↑日本の結果

 

日本で5Gダウンロード速度を重視するなら、やはり日本メーカーのソニー製がいいのかもしれません。とはいえ、スマホからサイズの大きな写真や資料などをアップロードすることが多ければ、iPhone 14 Pro Maxが最適のチョイスとなりそうです。

 

Source:Ookla
via:9to5Mac

「買って損なし」の最新/定番ベストバイ。各ジャンルのプロが断言! いま買うべき最新傑作モノ

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

その1 処理能力が飛躍的に高まり画像調整や動画の編集がサクサクできる!

【ノートPC】

Apple

MacBook Pro

23万9800円〜(14インチ) 29万9800円〜(16インチ)

新開発チップ「M1 Pro」「M1 Max」の搭載により処理性能が向上。ミニLEDバックライトを採用した液晶ディスプレイを備え、高輝度・高コントラストを実現した。M1チップの13インチモデル(14万8280円〜)もあり。

 

SPEC●チップ:Apple M1 Pro/Apple M1 Max●ディスプレイ:Liquid Retina XDRディスプレイ●サイズ/質量:W312.6×H15.5×D221.2mm/1.6kg(14インチ)、W355.7×H16.8×D248.1mm/2.2kg(16インチ/M1 Max)

 

私が激推しします!

本誌デジタル担当

上岡 篤

デジタルアイテム全般に明るく、特にPCの知識は編集部イチを誇る。私用のノートPC購入を検討中。

 

MacBook Proをテストした編集部・上岡は、ポテンシャルの高さに驚きを隠せない。

 

「一昨年にM1チップが発表されたときも驚きでしたが、M1 Pro/Maxはそれを上回る衝撃を受けました。いずれのチップもその飛躍的な性能で、画像や映像のプロのハイレベルな要求に応えてくれます。負荷が軽い作業は2つの高効率コアが行い、8つの高性能コアが負荷の高い作業を受け持つM1プロセッサの採用で処理能力が飛躍的に高まり、画像調整や動画の編集も実にスムーズ。私も趣味で一眼レフで撮った4K動画を編集するのですが、自分のPCだととてつもなく時間がかかります。でも、本機で試したところ、半分以下の時間で作業完了。YouTuberなど、日々動画を撮影して配信している人には力強い相棒になるでしょう」

 

また、画質の向上も見逃せない。

 

「ディスプレイの進化ですね。14インチ、16インチともにハイコントラストなLiquid Retina XDRを搭載。ダイナミックレンジが広いので、風景写真などの編集の際、夕景の微妙な光加減も的確に表示してくれます。また、SDXCカードスロットが復活して、写真や動画のデータが取り出しやすくなったことも特筆!」

↑革新的なパフォーマンスに加え、最大21時間(※)というMac史上最長のバッテリー駆動時間を実現。ロケ先など過酷なシーンでもプロをしっかりサポートする
※16インチモデルでのビデオ再生時間

 

↑M1のアーキテクチャをベースに、CPUやGPUを強化した「M1 Pro」と「M1 Max」。後者のほうがGPUコア数が多く、グラフィック性能が高い

 

 

↑二重に酸化被膜処理を施したMagic Keyboardを搭載。トレードマークのTouch Barに代わり、LEDバックライトを備えた物理ファンクションキーを採用した

 

直感操作をできるマウスでさらに作業効率アップ!

Apple

Magic Mouse

8800円

表面を指先で触れることで様々なジェスチャー操作が可能なマルチタッチセンサーを搭載。ウェブページのスクロールなどに便利だ。昨年発売の最新モデルから、編み込み式のUSB-C – Lightningケーブルが同梱する。

 

↑1回の充電で約1か月以上駆動可能。Lightning(充電)ポートが本体底面にあるため、充電中は使用できない

 

その2 ハイスペックなカメラ機能を備え撮影の仕事にも使える

【スマートフォン】

ソニー

Xperia PRO-I

実売価格19万8000円

1.0型イメージセンサーを搭載するモデル。同社ミラーレス一眼や上位コンデジなどのパーツやテクノロジーを受け継ぐとともに、4K HDR対応有機ELディスプレイや即時データ伝送を行える5G通信機能を備える。

 

SPEC●CPU:Snapdragon 888 5G●内蔵メモリ:12GB(RAM)、512GB(ROM)●カメラ:約1220万画素/約800万画素●ディスプレイ:約6.5インチ有機EL/4K/21:9/HDR対応/120Hz駆動●サイズ/質量:約W72×H166×D8.9mm/約211g

 

私が激推しします!

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなどを中心に新製品やサービスを取材。情報誌やウェブメディアに寄稿する。

 

カメラ機能に特化したスマホの人気が高まっている。なかでも「PRO」の名を冠し高い撮影性能を誇るXperia PRO-Iを、井上さんは推す。

 

「約20万円と、決して安い買い物ではありません。パッと見、エントリークラスのXperiaと大きな違いはありませんが、中身はネーミングが示すように、静止画や動画を高い次元で追求するプロも納得のモデル。単に1インチセンサーのカメラを搭載しただけではなく、ハイレベルな用途を想定した撮影アプリも備わり、仕事道具として十分活躍します。また、シューティンググリップや外付けディスプレイなど、周辺機器も豊富なので、予算があれば柔軟な使い方に対応可能です」

 

どのように使うかのイメージもすでに広がっている。

 

「YouTubeやSNSなどに戦略的な動画投稿をする機会があるのならば、凝った動画を撮影するうえで、ぜひ入手して利用したいです。5Gにも対応しているので、容量無制限の通信プランなどを契約しておけば、現場で撮影したデータをその場で共有することもできるでしょう。これまではいくつものプロ用機材を使わなければできなかったことがスマホ一台で完結するのはスゴいことです」

 

↑本機に搭載する1.0型イメージセンサー「Exmor RS」。同社のプレミアムコンパクトカメラ「RX100 VII」のものを本機向けに最適化している

 

↑本体側面のシャッターボタン。こちらもRX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いて、カメラ同様の使い心地を実現した

 

↑動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」を搭載。タップした被写体にピントを合わせることも可能で、動画撮影時も被写体を逃さない

 

トリプルカメラを搭載で7万円弱のハイコスパスマホにも注目!

Xiaomi

Xiaomi 11T Pro

実売価格6万9800円(8GB+128GB)

日本初登場のXiaomi旗艦モデル。7万円弱ながらSnapdragon 888を搭載し、1億800万画素メインを含む3眼カメラも備える。生活防水やおサイフケータイ対応など、使い勝手も抜かりない。

↑HDR10+の撮影に対応。10億色以上の色を使って、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、細部まで鮮明に表現できる

 

その3 他の追随を許さないアプリ数で多様な楽しみ方が広がる

【VRヘッドセット】

Meta

Meta Quest 2

実売価格3万7180円(128GB)

完全ワイヤレスのオールインワン型VRヘッドセット。VR機器として世界トップシェアを誇る。昨年8月には、64GBモデルに代わり、価格据え置きで128GBモデルが登場し、実質的な値下げとなった。

 

SPEC●充電時間:約2.5時間●稼働時間:2〜3時間●RAM:6GB●ディスプレイパネル:高速スイッチLCD●ディスプレイ解像度:片目あたり1832×1920ピクセル●サイズ/質量:W191.5×H142.5×D102mm/503g(ヘッドセット)

 

私が激推しします!

デジタルライター

武者良太さん

VR SNSやメタバースなどに詳しいライター。近著に「メタバースの歩き方」(往来ブックス)がある。

 

VRデバイスに精通する武者さんも、Meta Quest 2は傑作だと評する。

 

単体で使えるアプリの豊富さが圧倒的。『Oculusストア』と『App Lab』を合わせると1100以上のアプリが配信中で、ライバル機をまったく寄せつけない領域に達しています。例えば、ソーシャルVRアプリの『VRChat』なら、リアル空間を再現したワールドや、異世界感たっぷりのワールドが目白押しで、開放的なバーチャルツアーを楽しめます。長期化するステイホームでストレスが溜まっている人は、一度試す価値アリです」

 

活用の幅はエンタメ以外にも。

 

「2DのブラウザーやAndroidアプリ画面の複数表示も可能。対応するワイヤレスキーボードと併用すれば、マルチモニター環境をどこにでも持ち歩き仕事できます」

 

VRの課題である“酔い”も本機では改善されているという。

 

「本機はゲーミングPCと接続時に、最高120Hzのフレームレートの映像を表示。高品質で滑らかな映像体験ができ、酔いにくさにもつながります。マッチするなかで最廉価なのが、ASUSのゲーミングPC。GPUの高騰が続いているので、手ごろに入手できるいまが買いどき!」

 

↑プレイエリアを設定できる「ガーディアン」機能を搭載。室内でも家具などにぶつからないように、安全に楽しめる

 

↑解像度が向上したディスプレイで映像に没入できる。ヘッドセットに内蔵されたスピーカーが臨場感あるサウンドを鳴らす

 

ゲーミングPCと接続すればVRコンテンツがよりリッチに!

ASUS

TUF Gaming F15 FX506HM

実売価格18万9800円(FX506HM-I7R3060BEC)

Core i7搭載のゲーミングPC。GPUはNVIDIA GeForce RTX 3060を採用し、専用ケーブル「Oculus Link」と接続すればPCVRを楽しめる。メモリ16GB、ストレージ512GB(SSD)。

 

↑冷却システムと通気口を備え、長時間に及ぶ白熱したプレイにも最適。内部にホコリが溜まるのも抑える

 

その4  auキャリアのLTE内蔵でスマホと同じ番号で利用可能

【スマートウオッチ】

サムスン

Galaxy Watch4

実売価格3万8764円(40mm LTEモデル)

au取り扱い店にて販売中のLTE対応スマートウオッチ。KDDIが提供するサービスに加入すれば、単体で通話やメール、インターネットが利用できる。Googleと共同開発した新OSを採用し、音楽や健康など豊富なアプリも魅力。

 

SPEC●ディスプレイ径:約30mm●バッテリー容量:247mAh●最大使用時間:約40時間●内蔵メモリ:1.5GB(RAM)、16GB(ROM)●OS:Wear OS Powered by Samsung●GPS:対応●サイズ/質量:約W39×H40×D10mm/約26g

 

私が激推しします!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PCやデジタルガジェット、AVに詳しいライター。王道系からニッチな製品まで、くまなくチェックする。

 

ガジェットなら何でも試す湯浅さんはスマートウオッチも様々なモデルをチェック済みだが、本機の特異性に注目した。

 

「何と言ってもLTE内蔵という点に惹かれます。iOS端末は先行していますが、Androidユーザーにとって本機は比類なきスマートウオッチ。有料のサービスに加入する必要はありますが、単体で電話の発着信ができます。利用しているスマホとペアリングして同じ電話番号を使用可能。スマホをどこかに置き忘れたような場合でも、いつも腕に着けている本機から電話してクイックに探す、といった使い方ができるのも心強い。健康系のセンサーも充実し、心拍数や血中酸素濃度はもちろん、体脂肪率、骨格筋なども測定できます。トレーニングを開始すると自動的に検出して記録、ワークアウトの種類を選択する手間も要りません。アプリも豊富で、基本性能は高水準です」

 

↑指を約15秒当てるだけで、微弱な電流の流れから身体の状態を測定。体内の水分量や体脂肪率、筋肉量などを予測して一覧表示する

 

↑背面のセンサーを刷新。心拍数などから体組成をリアルタイムに把握し、毎日の健康管理に役立つ情報を提供してくれる

 

その5 有線・無線の同時接続でゲーム音とチャットが聞ける

【ゲーミングヘッドセット】

EPOS

H3 Hybrid

実売価格2万120円

Bluetooth対応の密閉型ゲーミングヘッドセット。ケーブルでゲーム機との有線接続と、スマホなどの端末とのBluetooth接続が同時に行え、友人と通話しながらのプレイも快適だ。適切に角度がついたイヤーカップはフィット感抜群。

 

SPEC●充電時間:1.5時間●最大再生時間:37時間(Bluetooth接続時)●互換性:Mac OS X、PS4、PS5、Switch、Xbox One、Xbox Series Xなど●ケーブル長:2m(USB)●サイズ/質量:W183×H176×D90mm/298g

 

私が激推しします!

ゲームライター

岡安 学さん

ゲーム誌の編集部を経てフリーライターに。eスポーツやデジタルガジェットを中心にメディアで活躍中。

 

eスポーツの取材も行う岡安さんは、通話をしながらゲームを楽しんでいるライト層に本機が有用だと言う。

 

「このモデルは有線と無線(Bluetooth)で2つのデバイスと同時接続でき、ゲームの音声とチャットの音声をミックスして、ヘッドセットから聞くことが可能。PCではゲームのみを起動し、スマホでチャットアプリを開いて、音声チャットをしながら快適に遊べます。PCでチャットアプリを起動することもできますが、プレイ中のラグや遅延を抑えるためには、なるべくPCに負荷を掛けないようにしたいですね。上位モデルの『H3PRO Hybrid』は、専用ドングルを備え、低遅延でゲームサウンドを楽しめます。FPSや格闘ゲーム、リズムゲームなど、eスポーツに採用されるような、競技性が高く遅延が命取りになるゲームを本気でプレイするなら、選択肢になるでしょう」

 

↑跳ね上げればミュートになるブームアームマイクは、磁石による着脱式。イヤーカップ内にサブのマイクを搭載し、外出時の通話も困らない

 

その6 卓越した音声通話技術によりオンライン会議にも最適

【完全ワイヤレスイヤホン】

テクニクス

EAH-AZ60

実売価格2万8000円

独自の音響構造により臨場感溢れるリアルな高音質を実現。ハイレゾ相当の音声伝送が可能なLDACに対応し、ワイヤレスながらハイレゾ音質を楽しめる。また、自分の声だけをクリアに相手に伝える通話音声処理により快適に通話できる。

 

SPEC●ドライバー:φ8mm密閉ダイナミック型●対応コーデック:LDAC、SBC、AAC●連続再生時間:約7.5時間(NCオフ時)●充電時間:約2時間(本体)/約2.5時間(充電ケース)●防水性能:IPX4●質量:約7g(片耳)

 

私が激推しします!

本誌編集長

川内一史

長年オーディオ記事を担当。特にイヤホン・ヘッドホンに詳しく、数多くの新製品を日々チェックしている。

 

AV機器の記事を担当する本誌編集長の川内は、完全ワイヤレスイヤホンをパワープッシュ。

 

「私の激推しはテクニクスのEAH-AZ60。このモデル最大のウリは、卓越した通話性能です。左右合計8つのマイクと独自の『JustMyVoice』プロセッサーにより、周囲のノイズと発話者の声を拾い上げて自動で解析。最適な処理をすることで、クリアな声をしっかり届けられます。駅のホームにいる際に電話がかかってきたり、カフェからビデオ会議に参加したりしたときなども、相手に不快な思いをさせずに済みます。また、マルチポイントに対応しており、例えばスマホとノートPCに同時接続が可能。移動中などはスマホで音楽を聴いていても、すぐにデバイスを切り替えてオンライン会議に参加することができ、文字通りマルチに使えます。イマドキのワイヤレスイヤホンは、オーディオ用だけでなくビジネス用としてもシームレスに使えることが重要なポイントになりますが、その点もバッチリです」

 

肝心の音質面も抜かりはない。

 

「オーディオ性能も価格以上に高いですね。特に低音の表現が豊かで、解像感もバツグン。ノイズキャンセリングの精度も高いので、どこでも音楽の世界に浸れます」

 

↑ビームフォーミングや音声解析などの技術を組み合わせた「JustMyVoice」テクノロジーを搭載。通話音声をはっきりと伝達できる

 

↑片耳4つ(合計8つ)のマイクを搭載。音声解析を1秒間に1万5000回以上行い、発話者の声だけを高精度に検出する

 

↑アプリ「Technics Audio Connect」のUIを一新。ノイズキャンセリングなど機能別に分類され、目的の機能を選びやすくなった

 

身近になった開放型ヘッドホンスピーカーライクな音を味わえる!

オーディオテクニカ

ATH-HL7BT

実売価格1万9800円

オーディオビギナーにはハードルが高かった開放型ヘッドホンが、ワイヤレス化&リーズナブルな価格設定によって身近な存在に。開放型ならではの自然な音の鳴りや余韻が手軽に楽しめる。

↑オーバーヘッドながら220gと軽量。2層構造のイヤーパッドにより、最適な音響空間と高い装着性を実現した

 

その7 最高のクオリティの映像で感動の光を体感できる

【レーザープロジェクター】

ビクター

D-ILAプロジェクターDLA-V90R

実売価格275万円

世界で初めて8K60p入力に対応。最新のLSIを搭載し、8Kの情報量を入力から液晶パネル(D-ILAデバイス)まで瞬時に処理して8K信号を正しく表示できる。4K120p入力にも対応し、最新ゲーム機もサポート。

 

SPEC●表示デバイス:0.69型4K「D-ILA」×3●明るさ:3000lm●コントラスト比:10万:1●投写サイズ:60〜300型●HDMI端子:2●サイズ/質量:W500×H234×D528mm/25.3kg

 

私が激推しします!

デジタル・メディア評論家

麻倉怜士さん

雑誌や書籍の執筆のほか、大学講師を務めるなど多方面で活躍する。「麻倉怜士のデジタル進化論」を連載中。

 

画質には厳しい目を持つ麻倉さんは、プロジェクターにこそ大画面テレビでは味わえないスペシャルな魅力があるという。

 

「直視型のテレビの本質は“情報性”。ディスプレイから押し出された高精細な情報を持った光がこちらに向かってきます。一方、光源から照射された光をスクリーンに反射させるプロジェクターは“感動性”を体感できる。目だけでなく、全身で感動の光を感じることができます。そのなかでもDLA-V90Rの映像は別格。技術的な完成度はもちろんのこと、画づくりも極上のレベルにあります。HDMI2.1の採用により、8K60p/4K120p信号の再生が可能になったことをはじめ、独自のレーザー光源技術『BLU-Escent』の搭載や、HDRの最新規格『HDR10+』への対応など、最新の映像技術が集結。現在得られる最高のクオリティの映像を存分に楽しめます

↑上下左右4方向へのシフトを実現した新開発「8K/e-shiftXテクノロジー」を搭載。画素を0.5画素シフトすることで解像度を倍増化する

 

↑フルアルミ鏡筒を採用した16群18枚のガラスレンズを搭載。100mmの大口径に加え、EDレンズも5枚使用する

 

その8 リアリティ溢れる8K映像を75V型の超大画面で堪能

【8K/4Kテレビ】

シャープ

AQUOS XLED 8T-C75DX1

実売価格80万円

バックライトに小型のLED(mini LED)を採用した8K/4K液晶テレビ。エリアごとの明暗をきめ細かく制御する「アクティブmini LED駆動」と量子ドットによる光波長変換技術により、輝度やコントラスト、色域が飛躍的にアップした。

 

SPEC●チューナー:8K×1、4K×2、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×4、USB×2ほか●サイズ/質量:W1655×H1009×D310mm/約45.0kg(スタンド含む)

 

私が激推しします!

AV評論家

藤原陽祐さん

新聞記者・専門誌編集を経てフリーに転身。わかりやすい解説と核心を突いた論評で多媒体で活躍する。

 

有機EL機の台頭が著しい大型テレビ市場だが、シャープが新技術を投入した大型液晶シリーズを発売した。同モデルについて、藤原さんはこう語る。

 

「mini LED次世代ディスプレイ技術を用いた8K対応モデルです。正面のコントラストに優れるVA液晶で、mini LEDバックライトと量子ドット技術の組み合わせで、より明るく、鮮やかな再現性を実現。とにかく明るく、黒も適度に締まるので、日差しが差し込むような明るいリビングでも、色鮮やかで高コントラストの映像が楽しめます。サイズは65V/75V/85V型と超大型のラインナップですが、オススメは等身大の8K映像の醍醐味が体験できる75V型。現状8K放送はNHKのBS8Kのみですが、YouTubeなどのネット配信で良質な8Kコンテンツが増えつつあります。4Kを凌駕するリアリティに富んだ映像を堪能できますよ」

↑低反射広視野角の「N-Wideパネル」を採用。照明などの映り込みを抑える

 

↑「アクティブmini LED駆動」を採用。高コントラスト・高輝度・広色域を実現した

 

その9 上位モデル譲りの処理能力を備え使い勝手も抜群

【デジタル一眼カメラ】

ソニー

α7 Ⅳ

実売価格32万8900円(ボディ)

新開発の約3300万画素センサーと画像処理エンジンを搭載したミラーレス一眼。上位機譲りの処理能力を備え、階調表現や色再現度などの画質が進化したほか、AF精度も向上した。5.5段ぶんの5軸手ブレ補正に対応。

 

SPEC●撮像素子:約3300万画素 35mm判フルサイズ●レンズマウント:ソニーEマウント●ディスプレイ:3.0型103万6800ドット(バリアングル式)●撮影設定登録:9モード(本体)●サイズ/質量:W131.3×H96.4×D79.8mm/約658g

 

私が激推しします!

フォトグラファー

永山昌克 さん

ポートレートや商品撮影を得意とする写真家。雑誌やウェブでカメラやガジェットのレビュー記事の執筆も行う。

 

プロカメラマンとして活躍する永山さんは、本機が価格以上の実力を秘めていると語る。

 

「小型軽量かつ高画素を実現する優秀なモデルで、ソニーのほかのカメラと比べると、コスパの高さが光ります。画像処理エンジンは上位機種にも搭載されている最新世代のものを採用するとともに、高画質機能も多数搭載。人気のルック『S-Cinetone』も受け継いでいて、動画撮影時は特筆すべきキレイな仕上がりに。同社の30万円前後のラインナップでは初めて4K60pの動画撮影に対応し、フルサイズのHDMI端子を採用した点も大きなポイントです」

 

ほかにも進化点は数多くある。

 

「露出補正ダイヤルが改良されてカスタマイズ可能に。動画と静止画の切り替えスイッチが新設されたのも便利ですね。静止画モードと動画モード、それぞれの設定値が個別に記憶できるようになり、1台2役で使えるようになったのはうれしいです。また、同社のカメラはアクセサリーも充実。ソニーEマウントを採用しており、交換レンズが豊富という優位性も忘れてはなりません。大容量データを記録する用途を想定するなら、『CFexpress』カードがマストバイ。防塵・防滴性など、タフさの面でも恩恵は大きいですね」

 

↑「クリエイティブルック」は10モードから選べ、彩度やシャドウなどさらに細かい調整も。設定を保存しておけば、容易に思い通りの写真や動画が撮れる

 

↑フルサイズながら小型・軽量のハイブリッド機として快適な操作性を実現。ダイヤルを回して静止画、動画、S&Qモードの切り替えが行える

 

↑最上位機種でも採用する最新の画像処理エンジンを搭載。AFや画質調整などのリアルタイム処理を一括で行い、遅延時間が短縮された

 

大容量データを素早く書き込むならCFexpressカードが最適!

ソニー

CFexpress Type A メモリーカード CEA-Gシリーズ

実売価格2万6400円(80GB)

連続撮影した写真や高ビットレート動画など、大容量データの書き込みに適したメモリーカード。落下強度7.5m、IP57の防塵防水性能を備えるなど、厳しい環境での撮影にも耐えうるタフさを誇る。

↑連写した静止画や4K動画などの大容量データをPCへ転送するのに最適。読み出し速度は最大で約800MB/sだ

ゲームプレイもゲーム配信も存分に楽しめる! “ゲーム”に特化した「Xperia 1 IV Gaming Edition」発表……「Xperia 1 IV(SIMフリーモデル)」も

ソニーは、「Xperia 1 IV Gaming Edition」「Xperia 1 IV(SIMフリーモデル)」を発表しました。

 

Xperia 1 IV Gaming Editionは、ゲームプレイヤーとゲーム配信者向けの様々な機能を実装したXperia 1 IV。

 

ゲームプレイヤー向けには、ゲーム用に作られたγチューニングで、暗いシーンを意図的に明るく表示し、隠れている敵や障害物の視認性を高める「L-γ レイザー」、帯域ごとの音量調整で、勝つために必要な特定の音を際立たせる「オーディオイコライザー」、ヘッドセットの形状に特化したマイクチューニングで雑音を除去する、ボイスチャットマイクの最適化などを搭載しています。

↑L-γ レイザー

 

ゲーム配信者向けには、最大120fpsのなめらかな映像で記録する「120Hz ハイフレームレート録画」や、ボタンを押した約30秒前から録画される「RT レコード」機能などを搭載。また、「ゲームエンハンサー」から簡単にゲームプレイのライブ配信が可能で、視聴者のコメントをオーバーレイで表示することができるほか、配信時の画面レイアウトも簡易的にカスタマイズ可能です。

 

Xperia 1 IV Gaming Editionの発売は10月14日、市場想定価格は19万円前後です。

 

Xperia 1 IV(SIMフリーモデル)は、ブラック、アイスホワイト、パープルのカラーバリエーションで、RAMが16GB、ROMが512GBと、現在各キャリアで発売中の「通信事業者モデル」(RAM12GB/ROM256GB)よりも増えているのが特徴です。

 

環境に配慮した新パッケージを採用し、竹やさとうきび、市場で回収したリサイクル紙を由来とする、同社独自開発のオリジナルブレンドマテリアルを使用しています。

 

Xperia 1 IV(SIMフリーモデル)の発売は9月16日、市場想定価格は17万5000円前後です。

独自の冷却システムでゲームを快適に! LAN接続も可能なゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」

ソニーは、Xperia 1 IVに装着して使用するゲーミングギア「Xperia Stream for Xperia 1 IV」を発表しました。

 

同製品は、「Total cooling system」を搭載し、独自構造による気流でスマートフォン両面の効果的な冷却が可能。背面の一部をペルチェで冷やす方式よりもフレームレートが落ちにくく、パフォーマンスの持続性にも優れています。また、新UIの「ゲームエンハンサー」により、熱の状況に応じた効率的なファン制御が可能です。

 

デザインは、eスポーツチーム「SCARZ」が監修を行い、FPSゲームプレイヤーによって分かれる、4本指、5本指での持ち方をどちらも想定した、長時間プレイしても持ちやすい形状を考案。ギアの着脱はカバー型の簡単な構造で設計しているので、普段はスマートフォンとして、使いながら、ゲームをするときだけギアを装着することができます。通信影響も考慮し、無線インターネット通信のパフォーマンスが下がることがないかを、確認しながら設計されています。

 

3.5mmオーディオジャック、HDMIポート、LANポート、充電用USBポートの、4つのポートを搭載。HDMIポートはFHD 120Hz出力。LAN接続により、大会さながらの安定接続で、快適にゲームプレイが可能です。

 

発売は10月14日、市場想定価格は2万4000円前後です。

Xperia新モデル「Xperia 5 IV」発表! カメラやオーディオが大きく進化

ソニーはXperiaの新モデル「Xperia 5 IV」を発表しました。近年のXperiaで顕著なプロユースも叶えるエンタメマシン化が、Xperia 5でも実現されています。前モデル「Xperia 5 III」から、主にディスプレイ、カメラやオーディオで大きく進化。その詳細をお届けします。

 

カラーバリエーションはブラック、エクリュホワイト、グリーンの3色。156×67×8.2mmで前モデルよりコンパクトながら、バッテリー容量は5000mAhに増加。ワイヤレスチャージやおすそわけ充電に対応しています。(※Xperia 5 III…157×68×8.2mm、4500mAh)

 

ディスプレイも前モデルと比較し、輝度が50%向上して視認性がアップしたほか、視聴環境に応じて、白飛びや黒つぶれを軽減し、コンテンツの明暗をしっかり再現する「リアルタイムHDRドライブ」を搭載しています。

 

カメラは、すべてのレンズに120fps高速読み出しセンサーを搭載。後述する「リアルタイム瞳AF」や広いダイナミックレンジ、4k 120fps ハイフレームレート/スローモーション撮動画影などの撮影性能が実現されました。

 

動画撮影は、4K 120fpsのスローモーション撮影が可能なほか、BASICモードで「瞳AF」や「オブジェクトトラッキング」を搭載。安定した動画をエモーショナルな表現力を持って生み出すことが可能になりました。

 

写真撮影では、20fpsのAF/AE連写撮影とHDRにより、豊かな色彩と高コントラストな写真が撮れる「HDR連写」が可能です。

 

また、すべての焦点距離で高精度に瞳を検知する「リアルタイム瞳AF」(人物/動物)や、AIによる距離情報解析によって、動く被写体にもピントを合わせ続けることができる「リアルタイムトラッキング」を搭載しています。

 

フロントカメラはセンサーサイズが従来の1/4インチから1/2.9インチへと大きくなり、4K HDR撮影に対応。画素数も800万画素から1200万画素にアップしました。明るくノイズが少ない自撮りが可能です。

 

新構造のフルステージステレオスピーカーは、前モデルより最大音圧約30%、低音域(100-200Hz)の音圧が20~50%向上。スピーカーユニットには専用エンクロージャーを搭載し、筐体の振動による不要な音を抑制。マグネット増強による駆動力の強化と、大振幅に対応する各部の構造の改良が行われています。

 

クラウドプロセシングで、ノイズや部屋の残響特性の除去を行い、真空管マイクの周波数特性やスタジオ録音機材の繊細・良質な響きを再現し、ハイクオリティのレコーディング体験を提供する「Music Pro」も搭載しています。(※月額課金制。初月100MBのデータ高音質化まで無料)

 

その他、「ゲームエンハンサー」のライブストリーミング機能では、視聴者のチャットをオーバーレイで表示可能なほか、ストリーミング画面のレイアウトを簡単にカスタマイズ可能です。

 

Xperia 5 IV SPEC●SoC:Snapdragon 8 Gen 1 Mobile Platform ●ディスプレイ:6.1インチ 21:9 FHD+ 120Hz OLED ●RAM:8GB ●ROM:128GB、256GB ●リアカメラ:1200万画素(16mm超広角・24mm広角・60mm望遠) ●バッテリー:5000mAh ●サイズ:156×67×8.2mm ●質量:172g

複数のプロ機材が1台で完結、Xperia PRO-Iの撮影性能がすごい

各ジャンルの有識者たちに“栄誉ある”金字塔的アイテムを聞き込み。最新のテクノロジーを結集したベストバイをドドンと紹介していく!!

 

トレンドのデジタルガジェットを、各ジャンルに精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する。いま何を買うべきか、迷った際の指針にしてほしい! 今回はソニーの「Xperia PRO-I」だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ハイスペックなカメラ機能を備え撮影の仕事にも使える

【スマートフォン】

ソニー

Xperia PRO-I

実売価格19万8000円

1.0型イメージセンサーを搭載するモデル。同社ミラーレス一眼や上位コンデジなどのパーツやテクノロジーを受け継ぐとともに、4K HDR対応有機ELディスプレイや即時データ伝送を行える5G通信機能を備える。

 

SPEC●CPU:Snapdragon 888 5G●内蔵メモリ:12GB(RAM)、512GB(ROM)●カメラ:約1220万画素/約800万画素●ディスプレイ:約6.5インチ有機EL/4K/21:9/HDR対応/120Hz駆動●サイズ/質量:約W72×H166×D8.9mm/約211g

 

私が激推しします!

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやスマートウオッチなどを中心に新製品やサービスを取材。情報誌やウェブメディアに寄稿する。

 

カメラ機能に特化したスマホの人気が高まっている。なかでも「PRO」の名を冠し高い撮影性能を誇るXperia PRO-Iを、井上さんは推す。

 

「約20万円と、決して安い買い物ではありません。パッと見、エントリークラスのXperiaと大きな違いはありませんが、中身はネーミングが示すように、静止画や動画を高い次元で追求するプロも納得のモデル。単に1インチセンサーのカメラを搭載しただけではなく、ハイレベルな用途を想定した撮影アプリも備わり、仕事道具として十分活躍します。また、シューティンググリップや外付けディスプレイなど、周辺機器も豊富なので、予算があれば柔軟な使い方に対応可能です」

 

どのように使うかのイメージもすでに広がっている。

 

「YouTubeやSNS等に戦略的な動画投稿をする機会があるのならば、凝った動画を撮影するうえで、ぜひ入手して利用したいです。5Gにも対応しているので、容量無制限の通信プランなどを契約しておけば、現場で撮影したデータをその場で共有することもできるでしょう。これまではいくつものプロ用機材を使わなければできなかったことがスマホ一台で完結するのはスゴいことです」

 

↑本機に搭載する1.0型イメージセンサー「Exmor RS」。同社のプレミアムコンパクトカメラ「RX100 VII」のものを本機向けに最適化している

 

↑本体側面のシャッターボタン。こちらもRX100シリーズで使用されているスイッチ部品を用いて、カメラ同様の使い心地を実現した

 

↑動く被写体を追い続ける「オブジェクトトラッキング」を搭載。タップした被写体にピントを合わせることも可能で、動画撮影時も被写体を逃さない

 

トリプルカメラを搭載で7万円弱のハイコスパスマホにも注目!

Xiaomi

Xiaomi 11T Pro

実売価格6万9800円(8GB+128GB)

日本初登場のXiaomi旗艦モデル。7万円弱ながらSnapdragon 888を搭載し、1億800万画素メインを含む3眼カメラも備える。生活防水やおサイフケータイ対応など、使い勝手も抜かりない。

↑HDR10+の撮影に対応。10億色以上の色を使って、明るい色はより明るく、暗い色はより暗く、細部まで鮮明に表現できる

ソニーから新フラッグシップモデル「Xperia 1 IV」登場、望遠光学ズームレンズ搭載などでカメラがさらに強化

ソニーは5月11日、Xperiaの新モデル「Xperia 1 IV」「Xperia 10 IV」「Xperia Ace III」を発表しました。発売はXperia 1 IVが6月上旬以降の予定、Xperia 10 IVが7月上旬以降の予定、Xperia Ace IIIが6月中旬以降の予定となっています。

 

85-125mmの望遠で光学ズームを実現するなど、カメラ性能を強化

Xperia 1 IVはソニーの新しいフラッグシップモデル。これまでカメラ、ゲーミング、AVにおいてこだわりを持つユーザーに対して製品を提供してきましたが、ソニーによると、今回もそこは変わらないとしています。

↑Xperia 1 IV

 

その言葉どおり、Xperia 1 IVは前モデルの「Xperia 1 III」からカメラ、ゲーミング、AV性能で進化を遂げており、特にカメラ性能は大きく向上しています。

 

カメラ性能で大きなトピックは、85-125mmの全域で光学ズームを実現する、スマホとしては世界初をうたう望遠光学ズームレンズを搭載していること。前モデルでは70-105mmの可変式望遠レンズがデジタルズームだったために、解像度の劣化が起きていましたが、その劣化がなくなるほか、AF性能にも影響が出ないとしています。

↑望遠光学ズームのイメージ

 

また、イメージセンサーも刷新し、AF性能を向上させたうえに、4K/120fpsの高速な読み出しが可能。120fpsの読み出しは超広角、広角、望遠のすべてのレンズで対応しています。これにより、すべてのレンズで4K/120fpsの、最大5倍のスローモーション動画撮影なども可能になりました。

 

さらに動画については、これまで静止画で対応していたオブジェクトトラッキングと瞳AFに対応。被写体にフォーカスを合わせ続けられるほか、人や動物の瞳を自動で検出して正確にピントを合わせることができます。

 

このほか、動画ではすべてのレンズの重ね合わせ処理によるダイナミックレンジの改善や、16mmから375mmまでシームレスにズーム可能など、性能を向上させています。

 

加えて、独自の動画撮影機能「Videography Pro」において、簡単にライブ配信できるストリーミングモードを搭載。Videography ProによるAF性能や画質設定などを活用して、YouTubeなどのサービスで配信が可能です。

↑ライブ配信がより手軽にできるようになったといいます

 

ゲームはライブ配信が簡単に、ディスプレイとスピーカーも強化

ゲーミング面では、ゲームプレイ環境を好みの設定に変更できる「ゲームエンハンサー」において、プレイ画面のライブ配信が可能になりました。また、配信中に視聴者のコメントをオーバーレイで表示や、配信時の画面レイアウトを簡易的にカスタマイズといったこともできます。

↑ゲーム配信も可能に

 

ディスプレイは、約6.5インチで4K/HDR対応の有機ELと、前モデルと変わりませんが、輝度が約50%向上。また、輝度のトーンカーブを最適化することでHDRコンテンツの明暗部の視認性を向上させる機能「リアルタイムHDRドライブ」を採用しています。

 

さらに、音質/音圧も強化。新しいドライバーとエンクロージャーを搭載することで、低音域の音圧を向上させており、ベースやバスドラム系の音に迫力が増したとしています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 8 Gen 1
メモリー 12GB
ストレージ 256GB/512GB
カメラ 16mm超広角/24mm広角/85-125mm望遠(すべて12MP)
ディスプレイ 約6.5インチ/4K/120Hz/有機ELディスプレイ
オーディオ フルステージステレオスピーカー、3.5mmオーディオジャック
バッテリー 5000mAh
サイズ 165×71×8.2mm
重さ 185g(Sub6対応モデル)、187g(Sub6+ミリ波対応モデル)

 

Xperia 10 IVは軽量モデル、Xperia Ace IIIはエントリー向けのコンパクトモデル

Xperia 10 IVは、5000mAhのロングバッテリーを搭載する5Gスマホとしては世界最軽量をうたう、161gを実現したモデル。

↑Xperia 10 IV

 

カメラは16mmの超広角、27mmの広角、54mmの望遠の3眼仕様。また、光学式の手ブレ補正機能を搭載しており、静止画・動画問わずブレずに撮影できるといいます。さらに、夜景をクリアに撮影できる「ナイトモード」が進化したほか、日中の動画撮影で白とびや黒潰れを抑える「ビデオ逆光補正」などに対応しています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 695 5G
メモリー 6GB
ストレージ 128GB
カメラ 16mm超広角/27mm広角/54mm望遠
ディスプレイ 約6.0インチ有機ELディスプレイ
バッテリー 5000mAh
サイズ 153×67×8.3mm
重さ 161g

 

Xperia Ace IIIは、エントリーユーザー向けのモデル。4500mAhのバッテリーを搭載する5Gスマホとしては世界最小とするボディを実現しています。

↑Xperia Ace III

 

また、安心して長く使えるよう、傷が目立ちにくいテクスチャー加工を施しているほか、傷がつきにくい「Corning Gorilla Glass Victus」を搭載しています。

 

加えて、文字が大きくて見やすい「かんたんホーム」や、マスクを装着したままでもロック解除できる指紋認証、おサイフケータイなど、エントリーユーザーが扱いやすい機能を備えています。

 

主なスペックは下記のとおりです。

SoC Snapdragon 480
メモリー 4GB
ストレージ 64GB
カメラ 26mm広角(13MP)
ディスプレイ 約5.5インチディスプレイ
バッテリー 4500mAh
サイズ 140×69×8.9mm
重さ 162g

 

高性能でコンパクト・軽量なソニー「Xperia 5 III」にSIMフリーモデル登場

ソニーは3月23日、プレミアムスマホ「Xperia 5 III」のSIMフリーモデルを発表。ソニーのインターネット直販サイト「ソニーストア」ほか、ソニーの直営店や一部の家電量販店などで、4月22日に発売します。市場想定価格は、11万5000円前後(税込)です。

 

フラッグシップモデル「Xperia 1 III」と同等のカメラ機能やバッテリーを搭載しながら、よりコンパクトかつ軽量なモデルとして2021年11月に発売されたXperia 5 IIIが、SIMフリーモデルになって登場しました。各キャリアから発売されているモデルとの違いは、デュアルSIMへの対応、ストレージが256GBに増量、カラバリにブラックがラインナップしている点です。

↑SIMフリーモデルで登場した特別カラーのブラック。157×68×8.2mmのサイズと、約168gの重量は変わっていません

 

カメラは、超広角16mm、広角24mm、70mmと105mmの可変式望遠という構成で、画素数はいずれのレンズも12MP。また、子どもやペットの瞳からフォーカスを外さない「リアルタイム瞳AF」や、動く被写体をタップするとその被写体を捉え続ける「オブジェクトトラッキング」、最高で20コマのAF/AE追従高速連写を備えるなど、カメラの機能に変更はありません。

 

オーディオ面でも変更はなく、さまざまな音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE Ultimate」や、独自の360度立体音響技術「360 Reality Audio」などの、高音質・立体音響技術が搭載されています。

 

スペックは、CPUがSnapdragon 888、メモリーが8GBで、ストレージは先に記載したとおり256GBです。なお、ディスプレイは変わらず、6.1型の有機EL仕様で、21:9の比率を実現したほか、フルHD解像度のままとなっています。

ソニーファン待望の「SONY」ロゴ入りwena! 1000本限定で1月28日発売

ソニーは、「wena 3 Frosted Black Edition Styled for Xperia」を、1月28日に発売します。市場想定価格は7万5000円で、限定1000本の販売です。

 

同製品は、wenaシリーズとしては初めて文字盤と背面にソニーのロゴを配置したアナログ時計。バックル部分はブラックの「wena 3」モジュールを搭載しています。

 

デザインは「Xperia 1 III」のフロストブラックに合わせてスタイリングされた、凛々しさと力強さを体現したモデル。クロノグラフのストップウォッチボタンは、Xperia 1 IIIのシャッターボタンと同じクロスローレット模様です。

 

文字盤は落ち着きのあるマット加工、インデックスは微細なヘアライン加工で、艶をやや抑えた質感ですが、ロゴの部分は艶のある仕様で、角度によってさりげなく輝きます。

 

ケースとバンドをつなぐ「先かん」をなるべく低い位置にすることで、腕にフィットする構造にしており、ソリッドバンドを用いて装着感を向上させています。

 

発売日となる1月28日には、すべてのwena 3を対象にソフトウェアの無償アップデートを実施し、「カメラシャッター」と「ミュージックコントロール」の新機能が追加されます。カメラシャッターはスマートフォンのカメラアプリのシャッターをwena 3からアイコンを押すことで遠隔で切ることができ、ミュージックコントロールはディスプレイ画面に表示されるアイコンを用いて、音楽の再生と一時停止、曲の送り戻し、ボリュームをコントロールできます。

 

また、Xperia 1 IIIと接続している場合は、「Xperia camera app」のアイコンをタップすることで、Xperiaにプリインストールされているカメラアプリ「Photography Pro」のシャッターを切ることができます。Xperia camera app対応機種は1月28日時点でXperia 1 IIIのみですが、「Xperia 1 II」「Xperia 5 II」「Xperia 5 III」「Xperia PRO」「Xperia PRO-I」も、以降のOSアップデートで対応予定となっています。

ソニーのXperia Viewは「VRはやっぱり画質が大事」と気付かせるデバイスだった

ソニーがスマートフォン「Xperia」に対応するVRヘッドセット「Xperia View」を、11月19日に発売。その本機で楽しめる、4K/HDR対応の高画質VR映像の実力を、乃木坂46が出演するXperia View専用コンテンツを見て体験しました。そしてソニーがなぜ、いまVRヘッドセットに注力するのか、担当者にねらいを聞きました。

 

Xperia Viewはスマホと組み合わせて使うVRヘッドセット

↑ソニーが発売したVRヘッドセットのXperia View。Xperiaを装着して使用する、ケーブルレスのVRヘッドセットです

 

Xperia ViewはソニーのAndroidスマホ「Xperia 1 III」「Xperia 1 II」専用のVRヘッドセットです。

 

両スマホが搭載する、クアルコムSnapdragonシリーズのシステムICチップには、高性能なCPUが統合されています。このチップの高いパフォーマンスを活かして、最大8K解像度のHDR映像をデコード処理しながら、これまた両モデルが搭載する4K有機ELディスプレイを通して、明るく高精細なHDR対応のVR映像を再生します。

 

VRヘッドセット本体には通電するところがなく、バッテリーにストレージ、通信用のモジュールなどもありません。本体のフロントカバーにXperiaを装着し、VRヘッドセットをかぶった状態でレンズをのぞき込むようにして、VR映像を視聴するシンプルなデバイスです。

 

本機の技術革新は、対角120度の広視野角を実現した、独自開発レンズに集約されています。中心部分はクリアで高解像な視界を確保した非球面レンズで、通常であれば解像感が減衰していくレンズ周辺部分に視線を向けると、明るく鮮やかなVR映像が楽しめるよう、独自形状を採用したフレネルレンズ(同心円状の溝を付けた部分)を組み合わせています。この独自のハイブリッド構造により、広い視野に渡る高画質を実現しているのです。

 

特に最新モデルのXperia 1 IIIのディスプレイは、最大120Hzの高リフレッシュレート表示に対応するので、VR映像を表示した場合でも被写体の精細感を保ったまま滑らかな動画が見られます。

↑ソニーのデジタルカメラ「α」シリーズのエンジニアも開発に加わった、Xperia View専用の対角120度広視野角レンズ。高解像・クリアな中心のレンズと、周辺も明るく高精細な映像視聴を実現するためのフレネルレンズを組み合わせたハイブリッド構造を取り入れています

 

↑一般的なVRヘッドセットのレンズと「画質の違い」を実現しています

 

ソニーが8Kで制作したオリジナルのVR映像などが見られる

Xperia Viewでは、Android OS対応の専用アプリを介してVRコンテンツにアクセスします。発売当初はDMM動画、360Channelが提供するVR動画コンテンツに対応。それぞれのアプリをXperiaにインストールすると、Xperia Viewアプリのランチャーメニューからアクセスして見られるようになっています。

↑Xperia View専用アプリのメニュー画面。こちらに視聴可能なコンテンツや連携するアプリが並びます

 

このほかにもmicroSDカードに保存したMP4(H.264/H.265)形式のビデオや、JPG/PNG形式の静止画をXperiaから読み込み、Xperia Viewアプリで再生すると、VR映像の空間内にバーチャルスクリーンが表れ、2D表示のビデオや写真を再生して楽しめます。

 

さらに、ソニー独自制作のオリジナルVRコンテンツも、Xperia Viewアプリから視聴できます。加えて、製品の発売当初から2022年4月30日まで、Xperia Viewを購入すると乃木坂46が出演するオリジナルVRコンテンツ「いつか混ざりたいものです」が無料で見られます。

↑人気アイドルグループの乃木坂46が出演するオリジナルのVRコンテンツが期間限定で配信されます

 

この特典映像は、ソニーのプロフェッショナル用デジタルシネマカメラ「CineAlta VENICE」を2台使って、前方後方180度ずつの映像を合成して360度全方向に広がるVR映像に組み上げています。乃木坂46が出演する映像の撮影は、ソニーグループの横断型XRプロジェクト「Project Lindbergh」から発進。優れた先進映像が表彰される米国ルミエール賞を、2020年に受賞したチームがコンテンツ制作を担当しています。

↑乃木坂46のコンテンツはソニーの8K/HDR対応プロ用シネマカメラ「CineAlta VENICE」で撮影しています

 

思わず後ずさりしてしまうVR映像の美しさ

ソニーが11月中旬に実施したオリジナルVRコンテンツの発表会にて、筆者もXperia Viewの映像を初めて視聴しました。Xperia Viewの4K/HDR映像は、粒の粗さやノイズ感がまったくありません。映像の切れ目はほとんどなく、シームレスにつながるVR空間のリアルな広がりが感じられます。

↑筆者も乃木坂46のVRコンテンツを体験してきました

 

試聴したVR映像は乃木坂46のメンバー、齋藤飛鳥さん、梅澤美波さん、賀喜遥香さん、遠藤さくらさんと共有する学校の教室の空間だったのですが、まるで空間が目の前にあるかのような臨場感。奥行き方向にも空間の広がりが生々しく感じられます。4人のメンバーが視聴者に向かって前のめりに身を乗り出しながら語りかけてくる演出もまたリアル。手を伸ばすどころか、思わず恐縮して後ずさりしてしまいました。

↑第1弾のコンテンツ「いつか混ざりたいものです」に出演する乃木坂46のメンバー。左から遠藤さくらさん、齋藤飛鳥さん、梅澤美波さん、賀喜遥香さん

 

8K映像をベースとした4K/HDRのVR映像なので、4人が着ている衣装の細部などディティールの情報量がとにかく豊富です。部屋の奥の壁に張り出されている“お知らせ”の紙に書かれた文字も読めそうなほどでした。さらに、4人のメンバーは肌の透明感がしっかり表現されていることに加え、髪の艶には色合いや明るさの強調感がなく自然なまま描かれています。

↑コンテンツの撮影現場の様子。2台のVENICEで360度周囲の景色を撮影します

 

↑メンバーが身を乗り出してくる映像に思わず後ずさりしてしまいました

 

今回体験したコンテンツはXperia Viewを装着しているユーザーの視点が固定されるタイプの映像ですが、例えば美しい自然の風景や街並みを、カメラを移動させて撮ればさらにリアルな旅気分が味わえるかもしれません。

 

好感が持てた快適な装着感とシンプルな操作方法

画質以外では、Xperia Viewの装着・操作方法がとてもシンプルだったことが好感触でした。VRヘッドセットは後頭部を上下から支えるナイロン製のバンドで固定します。面ファスナーで長さ調整も可能なので、慣れればベースボールキャップをかぶるような感覚で人の手を借りずに着脱できます。

 

質量は約400gと、ハイエンド級のオーディオヘッドホンぐらいの重さです。ただ、スマホをパネルに装着すると少し前に比重が偏る感覚もあります。とはいえ、バンドをしっかりと固定してソファなどに腰掛ければ、気にならないレベルだと思います。

↑Xperia Viewは後頭部のバンドを調節して装着します。質量は約400g

 

Xperia Viewは内部のレンズ側の空間を広く設計しているので、フレームのスリムなメガネであれば、かけたままXperia Viewを上から装着できました。また、人それぞれに異なる目の中心間距離については、VRヘッドセットの本体底面に設けられているレバーで瞳孔間の距離調整が可能。

 

操作面では、Xperiaを装着した状態で側面のボタンが操作できるように、Xperia Viewにスリットが設けられています。このとき、Xperiaの音量キーはカーソル移動、カメラキーは決定ボタンになり、別途リモコンを使わなくてもコンテンツの選択・再生操作ができます。さらにVRヘッドセットを装着した状態で首を左右に振るジェスチャー操作でカーソルを移動したり、本体側面を2回軽くタップすると決定になったりといった操作も可能です。

↑VRヘッドセット側面のスリットから3.5mmヘッドホン端子に有線接続のヘッドホン・イヤホンをつなぐことができます。また、Xperiaの内蔵スピーカーからの音もこのスリットから出力される仕組みです

 

↑VRヘッドセットの底面に設けられているレバーで瞳孔間の距離調整ができます

 

Xperia Viewは高画質VR映像の視聴に特化したデバイス

今回は発表会の機会に、Xperia Viewを担当するソニーの木山陽介氏に新製品が誕生した背景や今後の展望を聞くことができました。

↑Xperia Viewを担当するソニー株式会社 モバイルコミュニケーションズ事業本部 モバイルコミュニケーションズ事業部 第1ビジネス部 統括部長の木山陽介氏にインタビューしました

 

Xperiaといえば、まずソニーのスマホをイメージする方が多いと思います。ですが、実はこれまでにもコミュニケーションロボットの「Xperia Hello!」やスマートプロジェクター「Xperia Touch」、コミュニケーションデバイスとしての性能を強化したワイヤレスイヤホン「Xperia Duo」などの先進的な製品を送り出してきました。

 

木山氏によると、Xperia Viewの開発は今から数年前に始まり、ソニーグループのVRに関連するテクノロジーやノウハウに横串を刺す形で連携を図りながら進めてきたそうです。この時期に商品として発売を迎えた理由を、木山氏は次のように説明しています。

 

「8K/HDR映像のデコードがスムーズにできるモバイル向けの高性能チップセットが使えるようになり、さらに5G対応の高速・大容量通信ができるネットワークインフラが整備されてきたことに背中を押される格好で、Xperia Viewの商品化が実現しました。頃合いを同じくしてVR/XR体験や、メタバース(仮想空間)への関心が高まってきたことも追い風になりました」(木山氏)

 

ソニーでは、VR体験による高い没入感を得るためには「画質」のレベルを上げることが特に重要と考えたそうです。そこで、まずは高画質4K/HDR対応のディスプレイを搭載するXperia 1 IIIとXperia 1 IIに対応する形でXperia Viewの設計を練り上げてきました。

 

コアとなる対角120度の広視野角レンズの開発には、ソニーのデジタル一眼レフカメラ「α」シリーズのEVF(電子ビューファインダー)を担当するエンジニアが深く関わってきたそうです。

 

そして360度映像の撮影にはシネマカメラのVENICEだけでなく、ソニーグループとして研究開発に注力する、実空間をまるごと360度視点からのデジタル映像としてキャプチャする「Volumetric Capture」の技術、あるいは空間再現ディスプレイ「ELF-SR1」の開発から得たノウハウなども投入されています。

 

なお、ソニーには「PlayStation VR」というリアルなVR体験が楽しめるもうひとつのゲーミングデバイスがあります。そこでXperia Viewはあえてゲーミングコンテンツに踏み込まず、最大4K/HDR対応の高精細なVR映像をシンプルに視聴することに特化したデバイスとしてすみ分けることにより、ソニーグループ全体として広範囲なユーザー層にそれぞれの期待に合うVRエンターテインメントを届けたいと木山氏は意気込みを語ります。

 

VR対応の映像コンテンツについては、乃木坂46が出演するソニーオリジナルの作品を今後も配信予定ですが、木山氏は「今後もパートナーシップの拡大にも力を入れながら、多くの方々にXperia Viewを使って楽しんでもらえるコンテンツを届けたい」とコメントしています。

 

来年以降は国内でもさらに5Gモバイルネットワークのインフラが普及を広げるはずです。そこで例えば、Xperia Viewで4K/HDR対応のVRライブストリーミング視聴も楽しめるようになれば、さらに盛り上がりそうです。

 

対応するスマホやバラエティ豊かなコンテンツの拡大は今後に期待

Xperia Viewを体験すると、VRエンターテインメントによる本物の感動を味わうためには「画質」がとても大事な要素であることが実感されます。また、ソニーが考えるベストな高画質VR体験を実現するためには、4K/HDR対応のXperiaが欠かせないこともよくわかります。

 

一方で、ほかのXperiaシリーズのスマホにも最適化された高画質体験を提供できるようになれば、Xperia Viewにより多くの関心が集まるはずです。コンテンツについても、特定のアイドルやアーティストのファン以外にも広くVR体験の価値が伝わるように、雄大な自然の風景、街並みなどを撮影したVRコンテンツなどもぜひリストに加えてほしいと思いました。

↑スマホを装着するフロントパネルが簡単に着脱できる機構になっているので、もしかするとこの機構により、ほかのスマホとの互換性を確保しているのかもしれません

 

最後に、Xperia Viewはスマホを装着した状態で、スマホのカメラが露出するデザインになっています。もしかすると将来、ヘッドセットを装着した状態で、カメラで外の様子を撮影しながら、現実の風景にCGを合成して映像を見る、AR/XRエンターテインメント的な使い方もありそうです。発売後も続報に注目したくなるような製品と言えるでしょう。

 

【フォトギャラリー】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

カメラ/AV/ゲームの、それぞれのジャンルのプロも満足の完成度、Xperia 1 IIIとXperia 5 IIIは究極に楽しめるスマホだった

デジタル一眼カメラ「α」シリーズの技術、360度から音が降り注ぐような体験が可能な「360 Reality Audio」を始めとするオーディオビジュアルの技術、ゲームで勝ちにこだわる人のための「ゲームエンハンサー」機能などを実現する技術。これらの、こだわり抜いた技術を搭載するのが、ソニー・Xperiaシリーズのフラッグシップスマホ「Xperia 1 III」と、ハイエンドスマホ「Xperia 5 III」です。

 

両モデルの、実際の実力はどれほどのものなのか。今回は、カメラ、オーディオビジュアル、ゲームにおいて、それぞれの専門家に実機をプロの目線を交えてレビューしていきます。

 

Xperia 5 IIIは見た目の質感に高級感があり、Xperia 1 IIIは見た目も触り心地も完成度が高い

まずは、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIのデザインを見ていきましょう。今回試用したXperia 5 IIIのグリーンは、落ち着いたカラーながら地味に見えることはなく、机などに置くと存在感を放っています。艶やかなグロス仕様を採用し、高級感ある質感を実現したうえに、光の当たり具合や見る角度によって色の表情が変わります。

↑Xperia 5 III。11月12日に発売されたばかりのハイエンドスマホだ

 

持ってみると、ボディのエッジが丸みを帯びており、手になじみやすいです。本体サイズが約68×約157×約8.2mm、重量が約168gと、比較的コンパクトかつ軽量。特に幅が広くないため、片手にしっかりと収まります。手が小さい人や片手で操作したいという人にはうれしいでしょう。

↑片手で操作しやすいサイズ感のXperia 5 III

 

一方のXperia 1 IIIはフロストパープルと呼ばれるカラーを試用。深みのある紫が上品さをまとっています。背面ガラスはフロスト仕上げになっており、さらさらとした手触りが印象的。いつまでも触っていたくなる質感で、指紋は付きにくくなっています。見た目も質感もフラッグシップにふさわしい、完成度の高い仕上がりです。

↑3キャリアから7月に発売されたXperia 1 III。11月19日には、SIMフリーモデルも販売される

 

Xperia 1 IIIのエッジは四角く、持ったときに指の関節に自然にハマるホールド感があります。本体サイズは約71×約165×約8.2mm、重量は約188gとXperia 5 IIIに比べて若干大きいですが、その分より大きいディスプレイを搭載しています。

↑こちらは両手で操作したほうがよさそうなサイズ感

 

 

フラッグシップなスペックで、高画質な動画やゲームも楽しめる

続いてスペックに目を向けてみましょう。両モデルともに、スマホの処理性能を左右するSoCには、Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platformを搭載。高いパフォーマンスと省電力性を実現した、フラッグシップ向けスマホに搭載されるチップです。

 

Xperia 5 IIIのメモリーは8GB、ストレージは128GBと不満のない構成。一方のXperia 1 IIIはメモリー12GB、ストレージ512GBとよりハイスペックな構成です。どちらもWeb検索やSNSチェックといった日常使いから、高画質な動画鑑賞やゲームプレイまで快適にこなせます。

 

また、バッテリー容量は両モデル共通で大容量の4500mAh。USB Type-C経由での急速充電に対応しており、約30分で約50%の充電が可能です。バッテリーの負荷を軽減する「いたわり充電」と、独自の「充電最適化技術」により、3年使用してもバッテリーが劣化しにくくなっているため、安心して長く使い続けられます。

 

αシリーズやRXシリーズの機能がカメラより小さいスマホに搭載

ここからは専門家にXperia 5 IIIとXperia 1 IIIを触ってもらい、そのインプレッションをお伝えしていきます。まずはカメラからチェックしていきましょう。

 

両モデルのカメラは4つの焦点距離をそなえた3レンズ構成で、すべてZEISS(ツァイス)レンズを採用。16mmの超広角(1220万画素、F値2.2)、24mmの広角(1220万画素、F値1.7)、70mmと105mmの可変式望遠レンズ(1220万画素、70mmはF値2.3/105mmはF値2.8)となっています。

↑Xperia 5 IIIのカメラ(左)とXperia 1 IIIのカメラ(右)。上から16mmの超広角、24mmの広角、70mmと105mmの可変式望遠という構成だ。なお、Xperia 1 IIIの望遠レンズの上には、暗い場所での高速・高精度AFに有利な3D iToFセンサーが搭載されている

 

すべてのレンズにおいて人や動物の瞳を自動で検出して正確にピントを合わせる瞳AFや、動く被写体にフォーカスを合わせたうえに自動で露出も調整しながら秒間20コマの撮影が可能な高速連写機能などを搭載しています。

↑被写体の瞳を検出した瞬間。カメラアプリを起動し、被写体に向けるとすぐに検出してくれた

 

Xperia 5 IIIは被写体をタップするだけで、その被写体をとらえてフォーカスを合わせ続ける「オブジェクトトラッキング」に対応。一方のXperia 1 IIIには、このフォーカス性能がより高い「リアルタイムトラッキング」に対応しています。

 

これらの機能は、ソニーがデジタル一眼カメラ「α」シリーズやコンパクトデジタルカメラ「RX」シリーズで培ってきた技術がベースにあります。そんな優れたカメラ性能が、カメラよりも小さいスマホに取り入れられているというのは驚くべき点といえるでしょう。

 

では、実際の使い勝手やカメラ性能はどれほど高いのか。フォトジャーナリストの柴田誠さんに使用してもらいました。

柴田 誠

香港をベースに活動するフォトジャーナリスト。日本のカメラ雑誌の編集者を経て独立し、国内外のカメラショーやアートフェアなどを取材しレポートする。現在はCAPA CAMERA WEBの製品情報を担当するなど、カメラ関連の新製品にも精通する。取材のかたわらアジア各地のストリートスナップを撮り歩く、自称ストリートスナイパー&ナイトフォトグラファー。https://www.instagram.com/club_kowloon/

 

ダイナミックな撮影もでき、コンデジのような活躍も期待できるモデル

撮影でまずおもしろいと感じたのは16mmの超広角だ。スナップショットで使ったが、ダイナミックな撮影ができるのは魅力に感じた。また、焦点距離を変えるとすぐに画角が切り替わり、どういう画になるのかがわかりやすいので、画角をどうしようかと悩めるところもカメラらしくていい。

↑Xperia 5 IIIの広角16mmで撮影。空に奥行き感があるため、ダイナミックな印象を与えてくれる

 

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撮影した写真はどれも質感がリアルで、ディテールをよくとらえていて、細部の潰れが見られなかった。ほかのスマホだとシャドーが潰れるなどするので、どこかで諦めないといけない部分が出てくるものだが、それがないのは見事といえる。ダイナミックレンジが広く、メリハリと立体感のある画を撮影できるので、使っていて気持ちがよく、撮影後に見返すのも楽しい。デジタルズームでの撮影も納得できるレベルで、細かい部分まで見ないと画質の劣化はほとんど気にならないだろう。

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瞳AFや被写体をとらえ続けるトラッキング性能については、ミラーレスカメラのαシリーズ並みに素早くとらえる印象だ。秒間20コマの高速連写もできるので、動く被写体も問題なく撮影できるだろう。また、カメラアプリでαシリーズのUIを踏襲した「Photography Pro」は、まさにαシリーズと操作部が同じなので、違和感がない。特にシャッタースピードを簡単に変えられるあたりに「カメラ」っぽさを感じた。ちょっと時間をかけてイルミネーションを撮影しよう、などといったときにちゃんと撮影できる安心感がある。実際に撮影に持ち出すことを考えると、町のスナップや、夕景・夜景の撮影、ロケハンなどでサブカメラ的に使えそうだ。

↑全速力で走る子どもをXperia 5 IIIでとらえた様子。短い間に瞬時に判断して、オブジェクトトラッキングと瞳AFが切り替わるのは驚きだ

 

↑Xperia 5 IIIで高速連写した際の1枚(広角24mm)。子どもにしっかりとピントが合っている。これなら決定的瞬間も逃すことはない

 

海外だと特にそうだが、町中で撮影したいけれどカメラを取り出しにくいシーンに出くわすことがある。そういったシーンでは、カメラを構えて撮るよりも目立ちにくいスマホで撮る方が有利なことも多い。そのスマホがカメラ並みの性能を備えていてくれるのはありがたい。

 

また、家族と一緒に出かけるような撮影においても十分活躍してくれそうだ。子供を撮影して、紅葉を撮影して、料理も撮影してなど、まさにコンパクトデジタルカメラで撮るような使い方でもその実力を発揮してくれるカメラ機能だ。

↑さっと取り出して撮影してもちゃんとした1枚を残せる

 

(文責/柴田 誠)

 

 

スピーカー、イヤホン、ワイヤレスのあらゆる方法で楽しめる、至高のオーディオスペック

続いて、オーディオビジュアル面の性能を見ていきましょう。

 

Xperia 5 IIIのディスプレイは、約6.1インチで解像度はフルHD+。Xperia 1 IIIはさらに大画面高精細で、約6.5インチ/4K解像度のディスプレイを搭載しています。

↑左がXperia 5 IIIで、右がXperia 1 IIIのディスプレイ

 

また、音質面では注目すべき技術がいくつも盛り込まれています。ひとつは、臨場感あふれる音楽体験が可能なソニー独自の立体音響技術「360 Reality Audio」です。これにより、イヤホンはもちろんのこと、内蔵のスピーカーを使って、音が360度に広がる没入感の高い音楽体験が可能になっています。

 

なお、10月下旬からAmazonのストリーミングサービス「Amazon Music Unlimited」で、360 Reality Audio対応のコンテンツが配信されています。加えて、ソニーは、対象のXperiaを購入し、応募フォームから応募したユーザーに特典をプレゼントする「Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン」を実施中。Amazon Music Unlimitedの3カ月無料クーポンがもらえるため、360 Reality Audio対応コンテンツを気軽に楽しめます。

 

次に注目したいのは、内蔵スピーカーです。スピーカーは両モデルそれぞれ、本体前面の上部と底部に配置。Xperia 5 IIIは、このステレオスピーカーによって立体感のある音場を実現しています。

↑上部と底部のディスプレイにわずかな隙間があり、そこにスピーカーが搭載されている

 

 

Xperia 1 IIIはさらに上をいっており、音響構造の新しいスピーカーを搭載することで、前モデルの「Xperia 1 II」に比べて最大音圧が約40%向上。加えて低音の性能も強化されています。

↑こちらはXperia 1 IIIの上部と底部のスピーカー

 

もう1点注目したいのが、本体に搭載された3.5mmイヤホンジャックです。それぞれ前モデルのXperia 5 II/Xperia 1 IIに比べて最大音圧が約40%向上しています。それでいて、大音量で再生する際の音の歪みを低減。お気に入りのイヤホンで、高音質を楽しめます。

↑Xperia 1 IIIのイヤホンジャック。本体上面に装備されている。Xperia 5 IIIも同じ位置だ

 

このほか、ワイヤレスイヤホンを使用してもハイレゾ音源を楽しめるコーデック「LDAC」や、ストリーミングサービスの音源などをハイレゾ相当の音源にアップスケーリングする「DSEE Ultimate」に対応。スピーカー、イヤホン、ワイヤレスとあらゆる方法で高音質が楽しめるのです。

 

そんなXperia 5 IIIとXperia 1 IIIのオーディオビジュアル性能を、専門ライターの山本敦さんにレビューしてもらいました。

山本 敦

オーディオビジュアル誌のWeb編集・記者職を経てフリーに。ハイレゾに音楽配信、スマホなどポータブルオーディオの最先端を徹底探求。海外の展示会取材やメーカー開発者へのインタビューなども数多くこなす。

 

完全ワイヤレスイヤホンWF-1000XM4と組み合わせて聴くハイレゾは、ほかでは得られない音

まず、ディスプレイで注目したい点は、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIの解像感の高さ。人の肌は自然に、花は色鮮やかにと、色の再現性に優れている。この高い基本性能をベースに、見るコンテンツに合わせて画質設定で「スタンダードモード」と「クリエイターモード」を選べるのがいい。

 

スタンダードモードは、色温度のある鮮やかな仕上がりで、写真などを楽しむのに向いている。クリエイターモードは、コンテンツ制作者の意図を忠実に再現するため、映画にドラマ、アニメなどの映像がリッチに楽しめる。こうして、モードを使い分けることで、エンタメライフを充実させられるのが両モデルのよさだろう。

 

次に、音質面ではスピーカーの音を体感してほしい。両モデルともにDolby Atmosに対応しており、高さ方向から音が降ってくるかのような立体感をしっかりと味わえる。Dolby Atmos対応といってもそれほど効果を感じられないモバイルデバイスも多いが、映画館で映画を観る、あるいはコンサートホールで音楽を聴く体験に近い臨場感が得られるため稀有な製品といえる。

 

最後に、今回はソニーの完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM4」と、Xperia 5 III/Xperia 1 IIIを組み合わせて試用したので、その印象をお伝えしたい。イヤホン・端末ともに対応しているハイレゾ相当の高音質を実現するLDACコーデックで試聴してみたところ、サウンドは情報量が豊富でとても“濃厚”に感じられた。

 

中高域には独特の華やかさがある。タイトでスムーズな低音とのバランスもすごくよい。ハイレゾなど良質な音源を基準にしっかりとチューニングが練り上げられている印象を受けた。特に大編成のオーケストラ、ジャズバンドの演奏などを聴いたときにサウンドステージをクリアに見渡せる感じはほかのスマホでは得がたい。

 

加えて「Sony | Headphones Connect」による、イヤホンと端末の接続性のよさや、外音取り込みやノイズキャンセリングなどの完成度が高く、マッチングにも優れている。音質と機能の両面でWF-1000XM4とXperia 5 III/Xperia 1 IIIの組み合わせは、一度使用したらなかなか手放せないだろう。

 

(文責/山本 敦)

 

21:9のディスプレイやゲームの楽しさがワンランク上がる機能による、格段のゲーム性能

最後にXperia 5 IIIとXperia 1 IIIのゲーム性能をチェックしていきます。

 

ゲームをプレイするうえで、両モデルが特筆すべき点は、アスペクト比16:9の一般的なスマホに比べて、表示領域が広い21:9のディスプレイを搭載していること。たとえばFPSの場合、より視野を広く保って敵を探したり、画面が俯瞰で見やすかったりします。

↑「Call of Duty Mobile」をプレイしたときの画面。白い罫線内がアスペクト比16:9の表示領域で、薄くなっている部分を足すと21:9になる。21:9だと両端が広がり、よりゲーム画面が見やすくなっているのがわかる

 

また、リフレッシュレートの高さもポイント。120Hz以下だとFPSなどの場合、エイムが難しくなってきます。ですが、両モデルともにディスプレイのリフレッシュレートは120Hzを実現。最大240Hzの高速タッチ検出にも対応しています。

 

そのほか、暗いシーンを意図的に明るくし、ゲーム画面の視認性を高める「L-γレイザー」や、ゲーム中の敵の足音や銃声などの必要な音を強調したり不必要な衝撃音などを抑制したりできる「オーディオイコライザー」など、ゲームを快適に楽しめる機能もそろっています。

↑左がL-γレイザーオフ時の画面で、右がオン時の画面。建物出口付近が明るくなり、視認性が上がっていることがわかる。これなら暗い場所に潜む敵も見つけやすい

 

↑オーディオイコライザーの設定画面。かなり細かく音質を変えられる

 

こうしたハード面と機能面で、ゲーム性能が高いXperia 5 IIIとXperia 1 III。そのゲーム性能を、ゲームとデバイスの両面に詳しいライターの岡安学さんに試してもらいました。

岡安 学

eスポーツを精力的に取材するフリーライター。ゲーム情報誌編集部を経て、フリーランスに。様々なゲーム誌に寄稿しながら、攻略本の執筆も行い、関わった書籍数は50冊以上。近著に『みんなが知りたかった最新eスポーツの教科書』(秀和システム刊)、『INGRESSを一生遊ぶ!』(宝島社刊)。@digiyas

 

画面に指を置いても余裕があるディスプレイはやはり魅力、グラフィックも美麗

スマホでゲームをプレイする場合、アスペクト比16:9のディスプレイだと、操作する指で画面が隠れてしまう。だが、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIのアスペクト比21:9のディスプレイは、操作する指で隠れた画面以外の部分で16:9分ほどの画面を確保できる。この、指の操作部分だけ画面が広がった感覚がいいと感じた。

↑このように、ゲーム画面の邪魔にならない位置に指を置いて快適にプレイできる

 

また、実際のゲーム画面は滑らかで、3Dグラフィックの表現も美麗だ。このあたりは120Hzのリフレッシュレートに加えて、ディスプレイの高い解像度、Qualcomm Snapdragon 888 5G Mobile Platformの処理性能がパフォーマンスを発揮しているのだろう。3D酔いをしやすい人にも、1フレーム差で勝負が決するゲーム上級者にも、どちらにとっても有効で快適にプレイできる所以のひとつだ。

 

L-γレイザーやオーディオイコライザーについては、自分の好みや体質に合わせた設定をすることができるので、ストレスフリーでゲームをプレイできるようになる。

 

L-γレイザーは、暗い部分だけでなく、明るい部分もより明るくなったので、個人的には3Dグラフィックがより美麗なタイトルを明るく見たいときに有効にしたい。一方のオーディオイコライザーは、高い音が苦手な場合はその帯域を抑えるなどの使い方ができる。いずれにせよ、どちらの機能も、自分好みの環境を追い求められるのがいい。

 

なお、細かい点だと、ゲームの場合は音も重要になるので、イヤホンジャックがあるのはうれしい。このほか、着信非通知機能など、ゲームをプレイするうえであってほしい機能がちゃんとそろっているのも好印象だ。

 

なにより、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIは、カメラやオーディオビジュアル、処理性能などがハイスペックでありながら、ゲーム性能も高められているというオールインワンなところに魅力を感じた。また、ゲーム性能に限って言えば、これからゲームを始めたい人のニーズは十分に満たせるはずで、より快適にゲームを楽しみたいと思っている人にもおすすめできる。

 

(文責/岡安 学)

 

趣味を突き詰めることも、新しい趣味を開拓することもできる1台

Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIは、ダイナミックな撮影も可能なカメラ、ほかでは得られない音を楽しめるオーディオ性能、初心者から上級者までおすすめできるゲーム性能をそなえ、それぞれの専門家も充分満足できる完成度でした。まさに、究極に楽しめるスマホといえます。

 

そして、どの機能も高次元まで性能を高められるのは、ソニーがそれぞれのジャンルで培ってきたからこそでしょう。

 

カメラ、オーディオビジュアル、ゲームすべてを趣味にしている人にはもちろんおすすめですが、どれかひとつのジャンルが好きな人も、Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIを持つことで違うジャンルの趣味を開拓できるはず。楽しみを突き詰めるもよし、新しい楽しみを見つけるのもよし。Xperia 5 IIIとXperia 1 IIIで、思いっきり楽しんでみることをおすすめします。

 

Xperia 1 IIIで楽しめる専用ヘッドセット「Xperia View」も登場!

Xperia 1 IIIとXperia 1 IIを使って、VRを視聴できるヘッドセット「Xperia View」も登場しました。スマホを活用したVR視聴体験において、世界で初めて8K HDR映像で対角120度の広視野角を実現したとうたう高性能なヘッドセットです。Xperiaの4K HDR有機ELディスプレイや、120Hzのリフレッシュレートにより、まるで現実の世界のように感じる没入体験が可能。Xperia 1 IIIをより楽しむために、合わせて使用してみてはいかがでしょうか。

 

なお、11月19日のXperia Viewの発売に合わせて、乃木坂46のオリジナルVRコンテンツもリリース(スペシャルサイトはこちら)。乃木坂46を高精細な8K HDRで360度楽しめます。8Kの乃木坂46を堪能するために、Xperia Viewを手にしてみましょう。

 

Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン実施中

ソニーでは現在、対象のXperiaを購入し、応募フォームから応募したユーザーに特典をプレゼントする「Xperiaで好きを極める! 体験クーポンプレゼントキャンペーン」を実施中。Adobe Lightroomの2カ月無料クーポン、Amazon Music Unlimitedの3カ月無料クーポン、Call of Duty Mobileをより楽しめる5000円相当(3240CP)のゲーム内ポイントがもらえます。

 

概要は下記のとおりです。

 

購入期間:2022年1月10日(月) 23:59まで

応募期間:2021年9月30日(木) ~ 2022年1月17日(月) 10:00まで

対象モデル:Xperia 5 III、Xperia 1 III、Xperia 5 II、Xperia 1 II

詳細サイト:https://xperia.sony.jp/campaign/taiken-present/

 

文・構成/GetNavi web編集部・柴田誠・山本敦・岡安学、撮影/ヒゲ企画

 

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©2020 Activision Publishing, Inc. ACTIVISION

ソニー、まるで現実世界のように感じられるXperia専用ヘッドセット「Xperia View」

ソニーは10月26日、Xperia専用のスマホ差し込み型ヘッドセット「Xperia View」を発表。11月19日に発売します。市場想定価格は3万円(税込)前後です。

 

Xperia Viewは、スマホを活用したVR視聴体験において、世界で初めて8K HDR映像で対角120度の広視野角を実現したとうたうヘッドセット。フラッグシップの「Xperia 1 Ⅲ」と、「Xperia 1 Ⅱ」を使ってVRを視聴できます。

 

本体には、Xperiaの21:9ディスプレイに合うよう、光を集光する非球面レンズと高い集光効率のフレネルレンズを一体化した独自レンズを搭載。これにより、対角120度の広視野角を確保しています。また、Xperiaの4K HDR有機ELディスプレイや、120Hzのリフレッシュレートによって、まるで現実の世界のように感じる没入体験が可能とのこと。

 

 

さらに、Xperia View専用アプリの「設定」内にあるレンズ間隔調整で、自分の目の間の距離とレンズの位置を合わせることが可能。

 

なお、コントローラーは不要で、Xperiaの側面ボタンで直感的な操作が可能なほか、Xperiaにカバーを付ける感覚でヘッドセットに取り付けられるなど、手軽に使える点も特徴です。

 

Xperia View対応のサービスはいまのところ、DMM動画と360channelとなっています。

 

ソニーからカメラに振り切った最新スマホ「Xperia PRO-I」登場

ソニーは10月26日、プロフェッショナル向けのスマホ「Xperia PRO」シリーズから、新モデル「Xperia PRO-I」を発表。12月15日から発売します。市場想定価格は19万8000円(税込)前後です。

 

Xperia PRO-Iは、ソニーが定める“イメージングコミュニティー”において、好きを極めたい人に向けたとするモデル。スマホとしては世界で初めて像面位相差AFをそなえた1型イメージセンサーを搭載するほか、画像処理エンジン「BIONZ X for mobile」やαシリーズにも搭載されているチップ「Front-end LSI」、さらにはスマホならではの高い処理性能によって、画質の向上を実現しているといいます。

 

 

 

これに加えて、Xperiaならではの、動く被写体をとらえるリアルタイムトラッキングや、リアルタイム瞳AFも搭載。カメラ性能に振り切ったモデルと言えます。なお、カメラ構成は16mmの超広角(12メガピクセル、F2.2)、24mmの広角(12メガピクセル、F2.0とF4.0の可変絞り)、50mmの標準(12メガピクセル、F2.4)の3眼仕様です。

 

また、Xperia PRO-Iは動画撮影機能も充実。Xperiaとしては初めて、動画撮影時の瞳AFと被写体をとらえ続けるオブジェクトトラッキングに対応するほか、4K 120コマ/秒のハイフレームレート撮影も可能です。さらに、高性能な手ブレ補正機能や21:9のディスプレイに最適化されたUIなど、細かい部分までこだわったモデルに仕上がっています。

 

 

このほかスペックは、SoCがSnapdragon 888、メモリーが12GB、ストレージが512GBで、バッテリーは4500mAh。また、5GはSub 6に対応しています。

 

本体サイズは166×72×8.9mmで、重量は約211g。ディスプレイは6.5型で、4K有機EL液晶を搭載しています。

 

なお、Xperia PRO-Iに合わせて、Vlogger向けアクセサリー「Vlog Monitor」も登場。市場想定価格は2万5000円(税込)前後です。

ソニーのプレミアムスマホ「Xperia 5 III」が登場、高いカメラ機能がコンパクトなボディに搭載

ソニーは9月30日、ハイエンドに位置付けられるプレミアムスマホ「Xperia 5 III」を発表しました。発売は11月中旬以降を予定しています。

 

Xperia 5 IIIは、フラッグシップモデル「Xperia 1 III」と同等のカメラ機能やバッテリーを搭載しながら、サイズは157×68×8.2mmとコンパクトに、重量は約168gと、より軽量になったモデルです。

 

カメラは、超広角16mm、広角24mm、70mmと105mmの可変式望遠という構成。画素数はいずれのレンズも12MPとなっています。また、子どもやペットの瞳からフォーカスを外さない「リアルタイム瞳AF」や、動く被写体をタップするとその被写体を捉え続ける「オブジェクトトラッキング」、最高で20コマのAF/AE追従高速連写などの撮影機能を備えています。

 

↑オブジェクトトラッキングのイメージ

 

Xperia 1 IIIとの違いとしては、Xperia 1 IIIには暗い場所での高速・高精度AFに有利な「3D iToFセンサー」と、動いている被写体のAFをより逃がしにくい「リアルタイムトラッキング」が搭載されている点です。ソニーによると、それ以外のカメラ性能は基本的に同じとしています。

 

オーディオ面においては、さまざまな音源をハイレゾ相当にアップスケールする「DSEE Ultimate」や、独自の360度立体音響技術「360 Reality Audio」など、こちらもXperia 1 IIIでおなじみの高音質、立体音響技術が搭載。さらに、有線ヘッドホンを使用すると、前モデルの「Xperia 5 II」に比べて音圧が最大40%向上しているそうです。

 

このほか、プロゲーミングチーム「SCARZ」と共同で開発したゲーミング機能などを搭載。ゲーム機能も強化しているとのこと。

 

スペックは、CPUがSnapdragon 888、メモリーが8GB、ストレージが128GB。またディスプレイは有機ELパネルを採用し、サイズは6.1型です。さらに、比率は21:9のほか、解像度はフルHDとなっています。

 

このほか、バッテリー容量は約4500mAhで、3年経っても劣化しにくいバッテリーを搭載。

 

なお、カラバリは、フロストブラック/フロストシルバー/グリーン/ピンクをそろえています。

「Xperia 10 III Lite」レビュー、5万円前後としては最強のエンタメスマホ

ソニー「Xperia」シリーズのラインアップに、高機能ながら手頃な価格を実現した5Gスマホ「Xperia 10 III Lite(エクスペリア テン マークスリー ライト)」が加わりました。ミドルレンジクラスながら、ソニーがオーディオ・ビジュアルの領域で培ってきた技術と経験値を受け継いでいるのが特徴です。そんな本機が、エンターテインメント利用でどれだけ魅力的なのか、実機に触れながら詳しく検証してみたいと思います。

↑ソニー「Xperia 10 III Lite」のオーディオ・ビジュアル機能をチェックします

 

Xperiaから5万円台の5Gスマホが2機種誕生。違いはストレージ容量とFM機能

Xperia 10 III Liteは8月下旬から楽天モバイルのほかIIJmio、mineo、goo Simseller、nuroモバイルで発売されています。本体販売価格は、楽天モバイルが4万6800円(税込)など、各社ともに5万円を切る価格帯で取り扱っているようです。

 

なお、今年の初夏には、スペックが近いソニーの5Gスマホ「Xperia 10 III」もNTTドコモ、au、ワイモバイルから発売されました。こちらの価格は、auだと5万3985円(税込)など、およそ5万円台です。

↑左がXperia 10 III Lite、右がXperia 10 III。外観はほぼ変わりません

 

Xperia 10 IIIに比べると、今回レポートするXperia 10 III Liteは内蔵ストレージが128GBから64GBに減っています。ただ、拡張ストレージメディアとしてmicroSDカードが使えるので、実用的にさほど不便はないと思います。

 

このほかXperia 10 III Liteは、Xperia 10 III では利用できるFMラジオ機能が省略されています。

↑外部ストレージとしてmicroSDカードが使えます

 

一方で、Xperia 10 III LiteにはソニーのXperiaシリーズとして初めてeSIM機能が採用されました。楽天モバイルなどのeSIM契約ができる会社の通信プランと相性のよいスマホだと言えます。

↑Xperia 10 III LiteはeSIMが使えるデュアルSIM対応の5Gスマホです

 

さらに、nanoSIMとeSIMによる通信を両方開通させれば、それぞれのSIMの電話番号にかかってきた着信が受けられる「DSDV」(デュアルSIMデュアルVoLTE)も活用できます。今は機会が少なそうですが、海外旅行や出張のときにこの機能があると便利です。ただし、5Gデータ通信ができるSIMはひとつに限られます。

 

その5G通信の周波数帯はSub-6に対応しています。このほか、本体はIPX5/IPX8の防水、IP6Xの防塵仕様。またカラーバリエーションにはブルー/ピンク/ホワイト/ブラックの4色をそろえています。

 

バッテリーは4500mAhと大容量でしかも3年使っても劣化しない

続いてスペックをチェックしていきましょう。Xperia 10 III Lite のSoCは、ミドルレンジクラスのスマホで採用される「Snapdragon 690 5G Mobile Platform」。これに加えてOSはAndroid 11、メモリーは6GBとなっています。

 

また、対応する無線LANの規格はIEEE802.11acまでで、最新のWi-Fi 6(IEEE802.11ax)には非対応。ですが、筆者宅の環境でNetflixやAmazonプライム・ビデオの動画、SpotifyやAmazon Musicの音楽ストリーミングをWi-Fi経由で再生したところ、スムーズに楽しめました。

 

バッテリーは4500mAhと容量が大きめなうえに、Xperia独自の「いたわり充電」と「充電最適化技術」により充電時にかかる負荷を軽減。使用開始から約3年が経過しても劣化しにくいバッテリーであることをソニーは強調しています。

 

このほか、本体サイズは約幅68×高さ154×厚さ8.3mm、重量が約169g。片手で持ちながらの画面操作を楽々とこなせます。

↑横幅は約68mm。片手で持ちながら軽快に画面操作ができます。スマホの大型化が進む中、片手で操作できるのはうれしいという人も多いのではないでしょうか

 

ディスプレイはブラビアのノウハウを受け継ぐ高画質

ここからは、Xperia 10 III Liteのエンターテインメント性能に深く切り込んでいきましょう。本機には画面サイズが6.0インチ、解像度がフルHD+、画面アスペクト比が21:9という細長い有機ELディスプレイが搭載されています。

 

有機ELディスプレイを採用するスマホは今や珍しくありませんが、Xperiaシリーズにはソニーがテレビのブラビアシリーズで培ってきた“画づくり”のノウハウが注入されているところがポイントです。

↑高精細な6.0インチ有機ELディスプレイを搭載

 

↑6.0インチの画面を分割して2つのアプリを同時に動かせる「マルチウィンドウ」にも対応しています

 

そのノウハウが、映像の色域再現を高める「トリルミナスディスプレイ for mobile」です。この技術により、鮮やかな色が描写可能。たとえば、NetflixやAmazonプライム・ビデオなどで配信されている映画やドラマを再生すると、その鮮やかな色彩や、メリハリを効かせた明暗の再現力がよくわかると思います。

 

特にNetflixのコンテンツでは「ストレンジャー・シングス 未知の世界」がおすすめ。暗い夜のシーンでは暗部がつぶれないうえに、強くきらめく光を自然に引き立たせます。

 

また、本機のワイドディスプレイは、21:9のアスペクト比で制作されている映画コンテンツを視聴する際、画面の上下に黒帯が挿入されない利点があります。これによって、画面全体に迫力あふれる映像が広がるため、画面に没入しやすくなります。

 

さらに、ディスプレイの画質設定を、ユーザーが好みに合わせて簡単にカスタマイズできる機能を備えていることも、ソニーのテレビのノウハウを受け継ぐXperiaシリーズならではと言えます。カスタマイズは、設定アプリから「画面設定」を選択して、さらに深く「画面設定」に入っていくと落ち着いた色バランスの「オリジナルモード」、または鮮やかで切れ味に富む「スタンダードモード」から選べます。

 

映画やドラマ系のコンテンツを視聴する際にはオリジナルモード、スポーツ系の動画や写真(静止画)の表示にはスタンダードモードがマッチすると筆者は感じました。

 

これに加えて、画面設定の「ホワイトバランス」に入ると、白色表示を「暖色/中間色/寒色」の3種類のプリセットとRGBのマニュアルバランス調整からカスタマイズができます。

↑ディスプレイのホワイトバランス調整も簡単にカスタマイズできます

 

ハイレゾ相当の音源を楽しめる3つの注目オーディオ機能

Xperiaには、WALKMAN(ウォークマン)やワイヤレスヘッドホン・イヤホンの開発で培ってきた高音質再生のための技術がぎっしりと詰まっています。Xperia 10 III Liteにもその技術が取り入れられており、さまざまな音楽コンテンツを楽しめるスマホですが、筆者は本機のオーディオ機能について、主に3つの点に注目しました。

 

ひとつめは、Xperia 10 III Liteがクアルコムの「aptX Adaptive」というBluetoothオーディオのコーデック(符号化技術)に対応していることです。同じaptX Adaptiveに対応するワイヤレスヘッドホン・イヤホンにペアリングすると、最大48kHz/24bitまでのハイレゾ音源を楽しめます。

 

また、aptX AdaptiveはBluetoothによるワイヤレス伝送の「遅延がとても少ない」ことでも評判の良いコーデックです。この特徴はモバイルゲームを楽しむ際、コマンド入力に対する音声の遅延が抑えられるところにもメリットがあります。

 

試しに筆者もピアノの演奏を楽しめるアプリを利用してみましたが、鍵盤を叩いて音が鳴るまでのギャップはほかのSBC/AACなどのコーデックで接続した場合に比べてとても少なく、自然な演奏を楽しめました。シューティング系や格闘系のゲームを楽しむ際にもメリットが発揮されるでしょう。

↑クアルコムの高音質・低遅延性能をあわせ持つaptX Adaptiveに対応

 

2つめは、Xperia 10 III Liteに搭載されている、どんな音源もCDを超えるハイレゾ相当の音質にアップスケーリングしながら再生する「DSEE Ultimate」という機能です。これは、「設定」アプリから「音設定」に入り、「オーディオ設定」に並ぶDSEE Ultimateをオンにすることで、音楽配信サービスのストリーミング、MP3形式などでダウンロードできる音楽ファイル、YouTubeのサウンドなど、圧縮された音声データを再生時にリアルタイム補完。圧縮された際に失われがちな中高音域の伸びやかさや、滑らかさをよみがえらせます。

 

このDSEE Ultimateでは、AI解析の技術を使って原音の属性に合わせた自然なアップスケーリングを行います。人の声は繊細なニュアンスを引き出し、楽器はそれぞれの特徴を捉えながら音色に彩りを追加。Xperia 10 III Liteに無線・有線どちらのヘッドホン・イヤホンを接続した場合でも効果がある機能なので、ぜひ常時オンで利用することをおすすめします。

↑音楽配信やCDからリッピングした音源をハイレゾ相当の音質にアップスケーリングするDSEE Ultimate

 

そして3つめに注目したいポイントは、本体の上側にある3.5mmイヤホンジャックです。イヤホンジャックからの出力は音質の劣化を伴いません。しかもXperia 10 III Liteはハイレゾ音源再生に対応しています。このため、Apple MusicやAmazon Music HD、mora qualitasなどのサービスで開始されているハイレゾやロスレスの音楽配信を最も高音質に、かつ手軽に楽しめるのです。ぜひハイレゾ対応の有線ヘッドホン・イヤホンをつないで試してください。

↑本体上部に3.5mmイヤホンジャックを搭載しています

 

一方でXperia 10 III Liteが内蔵するスピーカーは残念ながらモノラル仕様です。スマホの内蔵スピーカーによる再生にもこだわりたいのであれば、上位モデルの「Xperia 1 III」を選ぶべきでしょう。こちらの内蔵ステレオスピーカーは立体的なサウンド表現が可能なDolby Atmosや、ソニー独自の360 Reality Audioのような最先端の立体音楽再生にも対応しています。

 

カメラはタップするだけでベストショットを撮影できる点が魅力

本体背面に搭載するメインカメラは、16mm超広角/27mm広角/54mm望遠のトリプルレンズ仕様。カメラアプリから倍率を自由自在に変えながら静止画・動画をシンプルに撮影できます。また、動画撮影は4K/60p対応です。

↑超広角・広角・望遠対応のトリプルレンズカメラを搭載

 

上位モデルのXperia 1 IIIは、ソニーのデジタルカメラであるαシリーズやサイバーショットシリーズの開発で培った技術を満載しています。マニュアルで設定できる項目を細部まで決めながら、スマホでも気合いの入った写真や動画を撮りたいのであれば、迷わずXperia 1 IIIを選ぶべきです。

 

かたやスタンダードモデルであるXperia 10 III Liteの魅力はシャッターアイコンをタップするだけで、さまざまなシーンに合わせてベストな写真が撮れる「プレミアムおまかせオート」の完成度がとても高いことです。

 

その実力を確かめるために、価格が近い5万円台の5Gスマホ「Google Pixel 5a (5G)」と被写体を撮り比べてみました。

 

結果は、Google Pixel 5a (5G)は暖色系に仕上がり、Xperia 10 III Liteはよりナチュラルで落ち着いた色バランスに仕上がる印象を受けました。暗い場所ではXperia 10 III Liteの「ナイトモード」よりもGoogle Pixel 5a (5G)の「夜景モード」による写真撮影の方がやや安定していると思います。

↑左側のGoogle Pixel 5a (5G)と撮影比較をしてみました

 

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片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー

Xperia 10 III Liteの映像・音楽再生、それにカメラの機能を見てきましたが、どれも完成度が高く、特に画質や音質のチューニングにおいては同価格帯クラスのスマホを圧倒するほどに成熟していると感じました。

 

また、片手で持ちながら操作をサクサクとこなせるスリムなサイズも好感触。男女を問わず、あらゆるスマホユーザーに「片手持ちサイズの最強エンターテインメントプレーヤー」としておすすめしたいスマホです。

 

これからの5Gの時代、高品位な映像・音楽エンターテインメントが主流になってもしばらくはXperia 10 III Liteで存分に楽しめそうです。ソニーにはぜひ本機の「SIMフリー版」も発売してもらいたいと思います。待望するファンも大勢いるのではないでしょうか。

 

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ソニー、有機ELディスプレイ搭載でハイレゾ音源対応の、エンタメ性能バッチリな「Xperia 10 III Lite」発表

ソニーは8月20日、6.0型のスマートフォン「Xperia 10 III Lite」を発表しました。発売は8月下旬以降の予定で、日本の一部の通信事業者から発売予定としています。

 

Xperia 10 III Liteはその名の通り、ソニーのミドルレンジスマホ「Xperia 10 III」に比べて、ストレージ容量が半分になったりFM非対応だったりと、スペックダウンしたモデル。

 

しかしながら、21:9のアスペクト比やHDRに対応した有機ELディスプレイ、有線はもちろん、LDAC対応によるワイヤレスでのハイレゾオーディオ体験など、エンターテインメント性能は引き継がれています。

 

 

また、カメラも1200万画素の広角、800万画素の超広角、800万画素の望遠の3眼構成は同じ。シーンを自動で判断して適した設定を選択する「プレミアムおまかせオート」や、夜景撮影に適した「ナイトモード」などのカメラ機能も備えています。

 

 

さらに、4500mAhのバッテリーを搭載するほか、約幅68×高さ154×厚み8.3mm・重さ約169gと手にフィットしやすいサイズと重量を実現しています。もちろん、5Gも対応です。

 

主なスペックは、CPUがSnapdragon 690、メモリーが6GB、ストレージが64GB。防水はIPX5/IPX8に準拠しています。また、Xperiaとしては初めてeSIMに対応。SIMを差し替えることなく、オンラインなどで開通手続きをして使い始めることができるうえに、nanoSIMとeSIMを利用して、1台でSIMを切り替えることなく、両方のSIMに紐づく電話番号の着信を受けられます。

 

なお、価格は現時点では不明。お手ごろ価格で販売されたら、エンタメスマホとして人気が出そうです。今後の価格情報に期待しましょう。

5Gプレミアムスマホの決定版!ソニー「Xperia 1 III」でどこまで音と映像を楽しめるか試した

ソニーの新しい5G対応フラッグシップスマホ「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」が、国内の大手通信キャリア3社から今夏発売されます。この注目モデルの特徴をレポートすべく、実機を触ってみました。

 

【Xperia 1 IIIの外観を写真でチェック】※画像をタップすると閲覧できます。一部SNSからは閲覧できません。

 

 

 

画面サイズは6.5インチを継続。縦長で幅が狭いデザイン

今回レポートするのは、スマホの枠を越えてソニーが映像・音響、デジタルカメラ等の先端技術を集めて完成させた「Xperia 1」シリーズの第3世代機です。約6.5インチの4K/HDR対応有機ELディスプレイを引き続き搭載。日本国内でも高速・大容量通信を特徴とするミリ波と、4G LTEとの高い互換性を確保するSub6、両方の5G通信方式をカバーしました。

↑Xperia 1 IIIのau版「SOG03」試作機をレポートします

 

本体のカラーバリエーションは3色。auとソフトバンクがフロストブラックとフロストパープルの2色展開、ドコモだけフロストグレーも扱います。

↑背面は磨りガラス処理のフロストガラスを採用

 

6.5インチのXperia 1 IIIを、6.7インチの有機ELディスプレイを搭載する「iPhone 12 Pro Max」の隣に並べてみました。Xperiaの方が縦に長く幅はスリムであることがわかります。大人の男性が片手で持ちやすいサイズ感を目指したそうです。

↑iPhone 12 Pro Maxとサイズを比較。Xperiaの方が縦に長く、横幅がスリムです

 

長辺の長さが約165mm(iPhone 12 Pro Maxは160.8mm)もあるので、質量は約188gと片手で持てるサイズ感ではあるものの、親指が画面の上から下まで一息では届きにくいと思います。ディスプレイのサイドをダブルタップして、アプリやクイック設定のランチャーを表示する「サイドセンス」を活用するか、または両手がフリーにできない場面では画面をコンパクトにして左右に寄せられる「片手モード」をマスターしておくと安心です。

↑Xperia独自の「サイドセンス」を活用すると、よく使うアプリやサービスに素速くアクセスできます

 

↑片手持ち操作に便利な「片手モード」

 

背面にはフロスト加工と呼ばれるつや消し処理のガラスパネルとしています。Xperia 1シリーズは従来機が光沢系ガラスパネルだったので意外かつ、やや地味な印象を受けましたが、使ってみると指紋の付着が目立ちにくいことが大きなメリットであると実感。ケースを装着せずに、スタイリッシュな外観がアピールできるでしょう。

 

4K/HDR映像の見事な鮮やかさ。120Hz高速描画にも対応

Xperia 1 IIIにも、アスペクト比が21対9の「シネマワイド体験」をうたうディスプレイが受け継がれました。本体を横に構えたときに、映画館のスクリーンと同じアスペクト比で制作された映像作品が画面の隅々まで広がる没入感が味わえます。

 

アスペクト比が21対9の映画「シン・ゴジラ」を見てみましたが、スマホで再生していることを思わず忘れるほどの臨場感でした。映像の解像度が高く、ゴジラの皮膚のゴツッとした質感が立体的に再現されます。クライマックスでゴジラが熱線を吐く直前、体のスリットから漏れる光の煌めきは眩しく感じるほどに鮮やか。HDR映像の画作りは4K/HDR対応のブラビアの技術を忠実に継承するXperia 1 IIIならではの完成度でした。

 

最新機種のディスプレイは4K/HDR対応に加えて、最大120Hzの高速描画を実現。被写体がダイナミックに動くゲームやスポーツの映像などを、チラつきを抑えながらより滑らかに表示できるところにメリットがあります。ただ120Hz表示対応のコンテンツは、まだスマホで楽しめる動画配信系にはほとんどなく、モバイルゲームが少しずつ作られているという現状です。ソニーはXperia 1 IIIで先手を打ってこれに対応した格好になります。

↑ディスプレイ設定から「低残像設定」をオンにすると120Hz対応の映像コンテンツが滑らかに表示できます。通常はオフにするとバッテリーの持ちを稼げます

 

家庭用のテレビやPCモニターの中にはパネルを倍速で駆動させる技術により120Hz、または240Hz相当のなめらかな描画を可能にする製品もあります。Xperia 1 IIIの場合、通常のビデオソースをブーストして高速に描画する機能は持ち合わせていません。

 

ゲーム系コンテンツの場合は独自の「ゲームエンハンサー」機能により「最大画面リフレッシュレート」やパネルのタッチ応答速度・追従性をブーストできる機能があります。モバイルゲームの「Call of Duty」をプレイしてみましたが、高精細なグラフィックスの描画がモタつくことはありません。タッチ操作に対するパネルの感度の良さも実感できました。

↑ゲームエンハンサーには表示を滑らかにブーストする機能などがあります

 

Xperia 1 IIIの映像は精細感が高く、発色の自然な豊かさは作品を長く視聴しても疲れを感じにくい点にもメリットとして表れます。尺の長いコンテンツをゆったりと楽しむなら、ソニー純正のスタンド機能付きカバー「Style Cover with Stand」を合わせて揃えるのがおすすめです。背面のスタンドを立てると片手持ち操作のグリップ感も安定します。

↑Xperia 1 IIIに専用の「Style Cover with Stand」を装着

 

105mm望遠を新規に加えた、4つの焦点距離を持つトリプルレンズカメラ

Xperia 1 IIIが背面に搭載するメインカメラは「4つの焦点距離を持つトリプルレンズユニット」という特殊な仕様です。前機種まで好評を博してきた16mm超広角、24mm広角レンズに加えて、内部でユニットが70mmと105mmの焦点距離に合わせて形を変える望遠レンズをXperiaに初搭載しました。

 

さらに全部のレンズユニットには光を多く取り込めるレンズと感度の高いデュアルフォトダイオードセンサーを搭載しています。

↑4つの焦点距離を3基のカメラでカバー

 

筆者がふだん使っているiPhone 12 Pro Maxといくつかのシーンで写真を撮り比べてみました。鮮やかな色の花や食品は色彩が少し濃く、明るめに仕上がるようです。

↑屋外で花壇を撮影。Xperia 1 IIIの写真はより色合いが鮮やかに撮れる傾向があるようです

 

↑屋内でケーキを撮影。やはりXperia 1 IIIの写真は色合いが少し濃いめに見えます

 

Xperia 1 IIまでは標準のカメラアプリと、より本格的な写真撮影をサポートするソニーのカメラアプリ「Photography Pro」が別々に搭載されていました。しかし、Xperia 1 IIIからはPhotography Proに統一されています。

 

Photography Proの特長は、ソニーのデジタルカメラ「αシリーズ」「サイバーショットシリーズ」と操作感を揃えたユーザーインターフェースと、多彩な機能によりスマホのカメラで表現力豊かな写真が撮れることです。RAWフォーマットによる撮影にも対応しています。

 

反対に、ソニーのデジタルカメラを使い慣れていない人にとっては表示に慣れる時間が少し必要です。画面の中にシャッターアイコンがないため、本体側面に設けられた専用のカメラシャッターボタンを押して写真を撮る感覚がしっくりと来ない場合があるかもしれません。

↑αやサイバーショットのユーザーインターフェースを踏襲したPhotography Proアプリ

 

そこでXperia 1 IIIには従来のカメラアプリに似た感覚で写真と動画が撮れる「BASIC」モードが設けられています。Photography Proアプリの設定に入り、「起動時の撮影モード」を常にBASICモードとしておき、設定に工夫を凝らして撮りたい場面でAuto/P/S/Mに切り換える使い方ができます。

↑BASICモードに切り換えると普通のスマホのカメラアプリのように使えます

 

BASICモードの場合、撮影画面に表示される「×0.7/1.0/2.9/4.4」の倍率アイコンを選択すると4つの焦点距離に合うレンズに素速く切り替わります。新設された105mmのズームモードで遠くの被写体を撮影してみました。粗さが目立たず、解像度の高い写真が撮れました。ただ同じ場所で広角・超広角にレンズを切り換えながら撮影すると彩度の異なる写真が記録されました。今回テストした端末は試作機なので、商用機の段階で仕上げてくるのだと思います。

↑左から超広角/広角/70mm望遠/105mm望遠レンズで撮影

 

内蔵スピーカーがパワフル。圧巻のサラウンド再生

最後にXperia 1 IIIで楽しむ音楽再生について触れたいと思います。

 

Xperia 1 IIIは有線・無線によるヘッドホンとイヤホン、本体に内蔵するスピーカーや外部Bluetoothオーディオ機器につないで音楽再生、映画やゲームなどコンテンツのサウンドが楽しめるスマホです。

 

ステレオスピーカー、および3.5mmヘッドホンジャックから出力されるサウンドは音圧(音の密度)が約40%パワーアップ。Amazon Music HDで配信されている楽曲を聴くと、中低域の重心が低く安定した滑らかなサウンドが楽しめます。特に有線ヘッドホン・イヤホンによる音楽再生は格段に肉付きが向上したため、ボーカルの実態感が際立ち、楽器の演奏も活き活きと感じられました。

↑Dolby Atmosのサウンドが映画視聴のサウンドをパワフルに引き立てます

 

自宅など周囲に気兼ねなく音を出して視聴できる環境で、映画やドラマなど動画コンテンツを楽しむならばXperia 1 IIIの内蔵スピーカーもおすすめです。「オーディオ設定」から「Dolby Atmos」を選択、「映画」モードを選択すると映画やドラマなど動画コンテンツの音声に立体感あふれるサラウンド効果をバーチャル処理によりかけた状態で楽しめます。

 

Netflixで配信されているアニメ「攻殻機動隊 SAC_2045」のシーズン1-5で、“公安9課”のチームがポストヒューマンと対決するシーンでは、力強い爆音に埋没することなく、キリッと引き締まったダイアローグが聞こえてきます。銃声など効果音の粒立ちも良く、リアルな音声に囲まれながらどこまでも深くコンテンツの世界にダイブできます。サラウンド効果がとても鮮やかで透明感に優れているところがXperia 1シリーズの特徴であると筆者は思います。

 

ワイヤレスオーディオのハイレゾ化や遅延抑制の技術もフル装備

Xperia 1 IIIにはソニー独自の「360 Spatial Sound」という新しい立体サウンド技術も搭載されました。「オーディオ設定」から該当の項目をオンにすると、Amazon MusicやSpotify、Apple MusicなどXperiaで楽しめる音楽配信のコンテンツがライブ演奏のように立体的な音場感を伴って聴くことができます。

 

イヤホン・ヘッドホンによる音楽再生は有線・無線接続を問わず、オーディオ設定からDSEE Ultimateをオンにするとリスニング感が向上します。デジタル音楽コンテンツが配信のため圧縮する段階で失われた情報を補完しながら、ハイレゾ相当のきめ細かなサウンドにアップコンバートする機能です。DSEE Ultimateにより、ボーカルの豊かな質感、弦楽器の滑らかなタッチが生々しく蘇る感覚を体験してほしいと思います。

↑360 Spatial Soundも通常聴いている音楽ソースを立体的に楽しめる面白い機能です

 

Xperia 1 IIIは最新のBluetoothオーディオコーデックであるaptX Adaptiveにも対応しています。音質もさることながら、Bluetoothワイヤレス接続により発生する伝送遅延が極力抑えられる技術であることにも注目です。モバイルゲームコンテンツの音声をワイヤレスヘッドホン・イヤホンで聴く時に発生する音のズレが大幅に解消されます。それでもやはり遅延がゼロにはならないので、コマンド入力のタイミングと音のズレがプレイに致命的な影響を与えるシューティング、格闘ゲームや音モノのゲームを楽しむ際には有線接続のヘッドホン・イヤホンを選びたいところ。その選択が自由にできることもXperia 1 IIIの大きな強みです。

↑3.5mmヘッドホンジャックに有線接続のヘッドホン・イヤホンをつないで手軽に音楽再生が楽しめるところも、Xperia 1 IIIの魅力です

 

Xperia 1 IIIは長く愛用できるプレミアムスマホだ

Xperia 1 IIIの魅力は「スマホの最先端」が先取りできるだけではありません。カメラからオーディオ・ビジュアルまで幅広く洗練された上質なコンテンツ体験が楽しめるところにこそ、Xperiaのフラグシップモデルならではといえる本機の醍醐味があります。最高のデジカメ、モバイルコンテンツプレーヤーを探していた方にも、スマホの域を超えて長く愛用できるデバイスとしてXperia 1 IIIをおすすめします。

 

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ソニー、ミドルクラスの5Gスマホ「Xperia 10 III」がワイモバイルから発売

ソフトバンクとウィルコム沖縄は5月20日、ワイモバイルからソニーの5Gスマートフォン「Xperia 10 III」を6月中旬以降に発売すると発表。

 

Xperia 10 IIIは、Xperiaのミドルレンジスマホとしては初の5Gに対応したモデル。5Gはsub6に対応しています。

 

本体には解像度2520×1080ドットの、約6型有機ELディスプレイを搭載。本体サイズは約幅68×高さ154×厚さ8.3mmで、重量は約169gです。

 

カメラは約1200万画素の広角と、約800万画素の超広角、約800万画素の望遠の3眼構成となっています。カメラ機能も十分で、被写体やシーンに適した設定を自動で選ぶプレミアムおまかせオートや、美しい夜景を撮影できるナイトモードなどを備えています。

 

このほかスペックは、Snapdragon 690、6GBメモリー、128GBストレージ、4500mAhバッテリーなど。なお、バッテリーは負荷を軽減する「いたわり充電」とXperia独自の「充電最適化技術」により3年使っても劣化しにくいとしています。

映像と音に包まれる新感覚! ソニー最新5Gスマホ「Xperia 1 III」「Xperia 10 III」速報レポート

ソニーが、Xperiaに新しい最上位5G対応モデル「Xperia 1 III(エクスペリア ワン マークスリー)」と、ミドルレンジモデル「Xperia 10 III(エクスペリア テン マークスリー)」を発表しました。ひと足早く触れることができたグローバルモデルのファーストインプレッションを報告します。

 

↑右がフラッグシップのXperia 1 III、左がスタンダードモデルのXperia 10 III

 

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Xperia 1 IIIとXperia 10 IIIはそれぞれ日本を含む世界の各国・地域で、今年の初夏以降に発売予定の5Gスマホです。ミドルレンジのXperiaに初めて5G対応モデルが投入される形となります。国内の販売価格は明らかにされていませんが、それぞれ現在販売中の「II」の後継機になるモデルです。参考までに、Xperia 1 IIの発売当時価格が12万円前後、Xperia 10 IIは4〜5万円台でした。

 

モバイルゲームが快適に楽しめる!120Hz駆動のディスプレイを採用

Xperia 1シリーズはソニーがテレビやカメラ、オーディオプレーヤー等で培ってきたエンターテインメントやデジタルクリエーションの技術を総まとめにしたフラッグシップスマホです。2019年にXperia 1として新しいスタートを切ってから、早くも3世代目となりました。

 

アスペクト比を21:9という映画館のスクリーン比率に近づけた、約6.5インチのシネマワイドディスプレイは健在。Xperia 1 IIからのハイライトである4K/HDR対応に加えて、新しく120Hz駆動のパネルを採用しました。

↑約6.5インチの4K/HDR有機ELディスプレイを搭載。Xperiaとして初めて120Hz駆動のパネルを搭載しました

 

例えば、最大120コマ/秒のハイフレームレートで制作されているゲームコンテンツが、より滑らかに表示されるなどの効果があります。タッチパネルの応答速度も最大240Hz対応なので、動画表示の滑らかさに加えてタッチ操作の応答感度の良さも実感できそうです。残念ながら、今回筆者が触れてきたグローバルモデルは、まだディスプレイの機能が未完成でした。なので、Xperia 1 IIIによる動画視聴、ゲーミング体験の報告はまた別の機会に譲りたいと思います。

↑背面にはきめ細かい、つや消しガラスパネルを採用しています

4つの焦点距離を3つのレンズでカバーするXperia 1 IIIのカメラ

Xperia 1 IIIは、本体の背面に「3つのレンズ」で「4つの焦点距離」を実現するメインカメラユニットを搭載しました。縦に並ぶ3つのレンズは、上から16mmの超広角、24mmの広角、間にオートフォーカス性能の向上を実現する3D iToFセンサーを挟み、最下段に2つの焦点距離を併せ持つ可変式望遠レンズになります。スマホのカメラアプリからズーム比率を変えると、内部でレンズユニットが70mmと105mmの焦点距離に合わせて形が変化する仕組みです。

↑「3つのレンズ」で「4つの焦点距離」を実現するメインカメラユニット

 

↑望遠レンズは、内部でユニットの機構が形を変えて70mmと105mmの焦点距離に合わせます

 

すべてのレンズユニットには光量を多く取り込めるレンズと、感度の高いデュアルフォトダイオードセンサーが搭載されています。さらに広角、望遠レンズには光学式手ブレ補正も載せて、明るく高精細な写真・動画の撮影を可能に。3つのレンズはすべて画質に定評のあるT*(ティースター)コーティングを施したツァイスレンズ。ソニーがデジタル一眼レフカメラのαシリーズで培ってきた高速オートフォーカス、画面タップで選択した被写体に焦点を合わせながら自動追尾できるリアルタイムトラッキングの機能など、まさに「デジタル一眼顔負け」な機能が満載です。

 

Xperia 1 IIIでは従来のXperiaシリーズにプリインストールされていた、標準の「カメラ」アプリが廃止されました。ソニーのカメラシリーズ「α」、「サイバーショット」のユーザーインターフェースや機能に近づけた「Photography Pro」をメインのカメラアプリとしたことが理由です。筆者はふだん、ソニーのデジタルカメラを使っているので、使い勝手の近いPhotography Proは扱いやすく感じますが、スマホのカメラに凝った機能は要らないという方も多くいると思います。その点、Photography Proはユーザーインターフェースを「ベーシックモード」に切り換えると、従来のカメラアプリに近いシンプルな撮影が楽しめるので安心です。前述の通り、今回触れた実機はカメラ機能がまだ動いていなかったため、本格的なハンズオンレポートはまた後日にしたいと思います。

↑ソニーのデジタルカメラのような操作性を実現したPhotography Proアプリを標準搭載

内蔵スピーカー&イヤホン出力の音がパワーアップした

音楽や動画の再生性能も進化した、Xperia 1 IIIの「オーディオ」についてはグローバルモデルの実機による体験ができたので、インプレッションを報告します。

 

注目したいポイントが大きく2点あります。ひとつは本体に内蔵するスピーカー、および3.5mmヘッドホンジャックからの出力がパワーアップして、いっそうメリハリの効いたサウンドになったことです。

↑前面に搭載するスピーカーユニットを改良しています

 

ソニーではこれらの高音質化について、本体内部の設計とパーツの選定に見直しをかけつつ、ソフトウェアの改善を図ることで実現したと説明しています。ステレオスピーカー、およびヘッドホンジャックから出力されるサウンドの音圧(音の密度)は約40%アップしました。ボリュームを上げた時に音が歪まないように余裕を持たせたことにより、特に騒音に囲まれがちな外での音楽再生が快適になります。

 

Xperia 1 IIIのサウンドをソニーのデモルームで試聴しました。内蔵スピーカーによるステレオ音源の再生ではボーカルの音像がより前に押し出され、迫力のあるサウンドが味わえます。バンドの楽器は、それぞれ鳴っている位置がはっきりと捉えられる定位の鮮明さが特徴的でした。

↑ソニーモバイルのデモルームで、Xperia 1 III(奥)とXperia 1 II(手前)の音質を聴き比べました

 

動画のサウンドをXperia 1 IIと比べてみると、Xperia 1 IIIは内部スピーカーボックスの構造を変えたことで低音がビシッと引き締まりました。ドルビーアトモスに対応したサラウンドコンテンツを再生すると、高さ方向に音場が広がり、細かな効果音の粒立ちがはっきりとしたようです。

 

ソニー独自の360度音楽体験にフル対応

そしてもう1つの注目ポイントが、ソニー独自の立体音楽体験技術である「360 Reality Audio」の高音質再生に、Xperia 1 IIIが対応したことです。360 Reality Audioは、対応する音源を配信するアプリと組み合わせて、あらゆるヘッドホン・イヤホンとの組み合わせで手軽に楽しめる音楽体験ですが、内蔵スピーカーで360度全天球の周囲に広がる没入型音楽体験を味わえるスマホは、Xperia 1 IIIが初めてとなります。

 

Xperia 1 IIIにプリインストールされる360 Reality Audioの音源を聴きましたが、スマホのスピーカーから鳴っていることが信じられないほど豊かに広がるサウンドは圧倒的。背後や足下にまで広がる音の生々しい包囲感と、縦横無尽に音源が移動しながら鳴り響く感覚は、360 Reality Audio独特の魅力。初めて体験した方にもすぐに“違い”がわかると思います。

 

360 Reality Audio体験を満喫するためには、対応する音楽コンテンツが必要です。2021年4月14日時点では、日本国内で360 Reality Audioの音源を配信するサービスはAmazon Music HDしかありません。Xperia 1 IIIが日本で発売される頃に、どの音楽配信サービスで360 Reality Audioが楽しめるようになるのかはまだ不明です。本機には通常のステレオ音源にバーチャライズ処理をかけて、360 Reality Audio風の立体サウンドに変換する「360 Spatial Sound」という機能も搭載されます。まずはこちらからXperia独自のオーディオ体験を満喫するとよいでしょう。

↑Xperia 1 IIIにはフロストブラック/フロストグレー/フロストパープルの3色カラーバリエーションが揃います

 

↑本体側面にシボ加工を施したカメラシャッター専用ボタンなどを配置

意外と本命はこっち!? 5G対応「Xperia 10 III」の魅力

Xperia 1 IIIはソニーの4Kテレビ、ゲーム機のPlayStation、デジタルカメラにオーディオのプレミアムモデルを愛するファンも、唸らせるハイクオリティ&高機能の最強フラッグシップモデルになりそうです。

 

本機には4G LTEと高い互換性を持つ5G Sub6のほかに、さらにパフォーマンスに優れた5Gミリ波に対応するモデルが揃うようです。5Gミリ波対応のXperiaは、今年プロフェッショナルモデルの「Xperia PRO」が国内で発売されています。Xperia 1 IIIも、ミリ波とSub6の両対応モデルが日本で発売される可能性が高いと思います。

 

もうひとつの新製品であるXperia 10 IIIも5G Sub6のネットワーク通信に対応する新しいスタンダード機です。現行モデルのXperia 1 IIよりも本体サイズを小型化しながら、バッテリーの容量を900mAhほどアップして4500mAhに。アスペクト比が21:9のHDR対応ディスプレイ、有線・無線接続によるハイレゾリューションオーディオ体験などエンターテインメント性能も充実。カメラ構成は、明るく高精細な写真・動画が撮れるトリプルレンズ仕様です。

↑女性も片手で持ちやすいサイズ感を実現した約6.0インチのXperia 10 III

 

↑背面にはトリプルレンズカメラを搭載しています

 

↑5G対応や4500mAhの大容量バッテリーの搭載などXperia 10 IIから進化を遂げています

 

↑ブラック/ホワイト/ブルー/ピンクの4色展開

 

Xperia 10 IIは現在、日本国内では携帯電話事業者を通じてのみ販売されています。Xperia 10 IIIは機能と性能のバランスがよく、デザインがとてもスタイリッシュなスマホなので、Xperia 1 IIのようにSIMロックフリーの端末をソニーの直販サイト等で発売すればかなり注目されるのではなでしょうか。筆者もぜひ1台買いたいです。各新製品の国内モデルに関連する詳報を期待しながら待ちましょう。

↑新しいXperiaには純正のスタンド機能付きカバーが発売されます

 

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【西田宗千佳連載】プロ向けカメラには当面「5Gは搭載されない」。その理由とは?

Vol.100-4

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

Xperia PROは、自身の内蔵しているカメラ機能をそこまで重視していない。ミラーレスカメラや放送用機器など、より高度な映像を扱う機器と接続して使うことを前提としているからだ。

 

だが、ここでシンプルな疑問が浮かぶ。それらの放送用機器自体に通信機能を搭載するわけにはいかないのだろうか? ケーブルでつなぐのは面倒。最初からなかに通信機能が入っていればもっと楽なようにも思える。

 

だが残念ながら、今日では通信機能と専門的な機能は分けて設計するほうが良い、という考えが支配的だ。

 

理由は2つある。

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

一つは、機器の設計が難しくなることだ。通信機能を内蔵するのは簡単なことではない。Wi-FiやBluetoothのようにこなれていて、そもそも安定している通信ならばともかく、まだ発展途上の5Gなどを組み込むには、5Gの側でも組み込まれる機器(例えばカメラ)の設計の側でも、通常よりハイレベルなノウハウが必要になる。

 

二つ目は、「そこまでやっても、機器の売り上げにはプラスではない」という点だ。例えば、カメラは買ったら長く使うのが基本。だが、スマホは1~2年で技術が進歩していく。特に5Gのような、発展途上の技術の場合なおさらだ。カメラとしては十分にまだ使える状態なのに、通信機器としての技術面が陳腐化して先に機器としての寿命が来る……という可能性が高い。

 

こうしたジレンマは、カメラだけでなくテレビやゲーム機など、様々な分野に存在する。1つにまとめるべきか否かは機器によって異なるが、カメラのような製品では、なによりもまずカメラのクオリティが重要であり、通信などはその先の付加価値と言える。だからこそ、機器を1つにまとめようというアプローチはなかなかうまくいかないのだ。

 

過去には、コンパクトデジカメなどで、OSにAndroidを使った通信一体型カメラが出たこともある。しかし、結局は、大量に生産されて開発コストも十分に用意されるスマートフォン自体がコンパクトデジカメを圧倒してしまった。一方で、スマホやコンパクトデジカメと、フルサイズのセンサーを使ったミラーレスの間には、「物理的なサイズの差異」によって実現できる画質に大きな差がある。だからこそ、スマホがコンパクトデジカメを駆逐したなかでも、一眼レフやミラーレスは生き残った。そんな大型・プロ向けデジカメであっても通信と無縁ではいられないが、そこは「外部に機器をつなぐ」形が基本。これは、ソニーだけでなく、大手カメラメーカーのすべてが同様に考えていることでもある。

 

だから当面、「プロ向けカメラ」には通信機能は乗らず、Xperia PROのような「プロ向けカメラを意識した通信機器」がそれぞれ必要とされるのだ。

 

 

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【西田宗千佳連載】単体では儲けが少ないXperia PRO。それでもソニーが製品化を進めた理由

Vol.100-3

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

ソニーのXperiaといえば、日本では人気のスマホブランドだ。だが、世界的に見ると、スマホ市場におけるソニーはマイナーなメーカーになってしまっている。世界でのシェア争い、特にアメリカや中国といった大きなニーズを持つ国での競争に負け、現在は事業戦略として「販売台数を追わず、規模を縮小する」形を採っている。そのため、バリエーションをとにかく増やしたり、販売国を増やしたりするという状況にはない。

 

そのなかで、なぜ「Xperia PRO」のような製品を開発するに至ったのだろう? 実のところ、販売数量は多くはならない。業務用で売れる数量は限られており、個人向けスマホに比べると大きな商いとはいえない。

 

ビジネス向け・業務向けスマホの市場は確かに存在する。だがそれらは、Xperia PROのように特化した機能を備えているものというより、工事現場などのヘビーデューティーな要素が必須のものや、単純に法人市場向けにシンプル化したものが中心。要は「もっと数が売れるもの」が多いのだ。映像のプロ市場に向けたスマホは、そこまで大きな市場に向けたものではないと考えられる。

 

だが、それでもソニーがXperia PROのようなスマホを作ったのは「社内に連携する機器が多数あり、ビジネス上の価値が高い」からだ。

 

Xperia PROのデモでは、ソニーのミラーレスカメラである「α」シリーズとの連携が示された。Xperia PROの機能自体は別にαに特化した部分はないのだが、同じグループ会社同士の製品だから、アピールに使われるのも当然と言える。スマホに興味がある人は「αと連携できるのか」と思うし、カメラに興味があるひとは「αと連携するスマホがあるのか」と考える。スマホとカメラの両方でそれなりの認知度を持つ企業はほかにはなく、結果的にだが、これはソニーらしい連携となっている。

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

ソニーにとってのXperia PROの価値はそれだけにとどまらない。

 

ソニーは多くの「業務用映像機器」を作っている。テレビ中継用のカメラや機材などだ。撮影の現場ではソニーの業務用機器が多く使われており、それらと連携するものとして、通信機器も必要になる。

 

Xperia PROにつながる開発の過程では、アメリカの通信会社であるベライゾンと組み、アメリカンフットボールの本場・NFLの試合で、放送用カメラに5G端末を取り付け、放送局の編集室へと直接届ける試みも行われている。そうした組み合わせが放送業界に売り込めるなら、Xperia PROのようなデバイスは、スマホ単体の売り上げだけでなく、編集システムやカメラのビジネスとしても重要なものになる。

 

こうした連携は昔から「ソニーに必要なもの」と言われてきた。だが、それがちゃんとできていた例は意外なほど少ない。Xperia PROはそういう意味でも、ようやく生まれた「ソニー社内の横連携」の象徴でもあるのだ。

 

では、本機のような「他の機器とつなぐことを前提としたスマホ」の存在はいつまで続くのだろうか? それは次回のウェブ版で考察する。

 

 

 

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【西田宗千佳連載】「プロによるスタジアムからの配信」に重要なミリ波のサポート

Vol.100-2

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

5Gは4Gと同じように、複数の周波数帯の電波を使ってサービスが展開されている。ただし、周波数帯による特性の違いは、4Gよりもさらに大きい。なかでも特別な扱いになっているのが「ミリ波」と呼ばれる、26GHz以上の領域を使った部分だ。以前にも本連載で解説したが、ミリ波はこれまで携帯電話向けにはあまり使われてこなかった周波数帯で、帯域がかなり広く用意できる。そのため、「実行通信速度で数Gbpsを超える」ような、4Gとはレベルの違う速度を実現するには、ミリ波対応であることが望ましい。

 

だが、ミリ波に対応しているスマートフォンは少ない。理由は、街中ではまだミリ波がほとんど使われていないからだ。ミリ波は非常に電波が届きづらく、いままでの感覚では使えない。搭載しても価値が出づらいので、ミリ波基地局の増加や技術の進化が実現するまで、マス向けのスマホにはなかなか搭載されないだろう。一般化するまで最低でも2年くらいはかかりそうだ。

 

だが、先日発売されたXperia PROはミリ波に対応している。ハイエンドな製品だから……というわけではない。「ミリ波がありそうな場所で活用することを前提とした」製品だからだ。

 

 

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

ミリ波がありそうな場所とは、野球やサッカーなどが行われるスタジアムだ。現状、ミリ波を一般的な街中で活用するのはなかなか難しい。将来、ノウハウが蓄積され、効率の良いインフラ構築と端末の開発が進めば別だが、いまはまだ、「ある程度ひらけた、特定の場所にミリ波の電波を集中的に降らせる」形がベスト。そうすると、スタジアムの席やプレスが使う撮影エリアに向けて、ピンポイントにミリ波のインフラを構築するというのは最適なやり方といえる。特に撮影エリアからは、ダウンロードよりも「アップロード」の速度を重視した用途が求められる。5Gの特徴として、4Gよりもアップロード速度を劇的に向上させられる点がある。それを考えても、「映像などをアップロードするニーズがある」撮影エリアに向けて、スタジアムでミリ波をサポートするのは非常に理にかなったものなのだ。

 

一方、そこで使う端末はどうするのか? これまでのミリ波対応端末は、ミリ波サポートを他国より早く開始しているアメリカ市場向けのハイエンド端末が多かった。だが、それらのスマホはあくまで「個人市場を狙ったもの」。そのため、発熱対策が不十分で、長時間大量の通信を続けるには困難があった。

 

そのあたりを意識して開発されたものとしては、2020年春にシャープが発売した「5G対応モバイルルーター」がある。本機はイーサネットのコネクタもあり、業務用を強く意識している製品だ。Xperia PROがミリ波対応したのも、同じような市場を狙ってのことである。「ミリ波を使ってスタジアムから写真や動画をアップロードする」用途は、プロ市場で大きな可能性を持っているのだ。

 

では、なぜソニーはそれをやるのか? そこには、スマホメーカーとしての顔以外の側面が大きく影響しているのだが、それについては次回のウェブ版で解説したい。

 

 

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【西田宗千佳連載】本当に「プロ」仕様だったXperia PRO

Vol.100-1

 

本連載では、ジャーナリスト・西田宗千佳氏がデジタル業界の最新動向をレポートする。今回のテーマは、「Xperia PRO」。高価格にばかり目が行きがちな本機だが、そのコンセプトにこそ斬新さがあった。

 

名ばかりの「プロ」と一線を画す本気仕様

ソニーは2月10日、新スマートフォン「Xperia PRO」を発売した。価格は税込で約25万円。高いと感じるかもしれないが、本機は単純に高価で高性能だから「PRO」と名付けられたワケではない。

 

Xperia PROのハードウエアには、2つの特徴がある。一つ目は「HDMI入力端子がある」こと、二つ目は「ミリ波の5Gに対応している」ことだ。

 

Xperia PROは底面に、一般に使われる充電用のUSB Type-C端子のほかにmicro HDMI端子を備えている。これは一般的なHDMI出力端子、すなわちスマホの映像を外部に出力するためのものではない。HDMI出力対応の機器をつないで、Xperia PROの画面を「モニター代わり」にするための入力端子であることがポイントだ。接続するのは主にカメラ、それもミラーレス一眼のような、本格的なカメラが想定されている。

 

動画の場合、スマホ側にHDMI入力があれば、高画質なカメラを使って撮影した映像を即座に端末のディスプレイに表示するのと同時に、YouTubeなどに代表される動画配信サイトや、バックエンドにある編集スタジオに送ることができる。つまり、カメラ+スマホのセットで、直接映像配信ができてしまうということだ。また静止画の場合でも、同時にUSBケーブルでも接続することで、カメラから撮影データを直接受け取り、それをネット経由でアップロードすることができる。

 

こうした使い方に特化していることこそが、Xperia PROの「PRO」たる所以なのだ。現場からの中継機能など、多くの人にとっては不要な機能だろう。だが、プロカメラマンや放送の現場などでは、こうした機能の存在によって、機材や手間の削減が容易になる。そうしたターゲットにとって。本機は25万円という価格に見合う価値が十分にある、といえる。

 

一般的に、今日のスマホ市場では、「プロ」と名の付く端末は数多く存在している。だが、それらは別に「プロフェッショナルだけに向けた製品」というわけではない。あくまでハイエンド製品であることを示すためのネーミングで、「プロにも使える」という話でしかなかった。

 

だが、Xperia PROは過去にないくらい「プロ向け」のアイテムとして設計されている。本体がマット仕上げで滑らないようになっているのも、そのほうが撮影の現場ではプラスに働くから。ディスプレイの大きさなどよりも、そうした気配りのほうが重要になるのが「プロ向け」、ということなのだ。

ソニー Xperia PRO/実売価格24万9800円

 

5Gミリ波への対応はスタジアム中継のため

また、もう一つの要素「ミリ波対応」もプロ市場を考慮して採用されている。具体的には、スタジアムなどからの中継を考えてのものだ。現在、街なかにミリ波の設備はまだ少ないが、スタジアムなどでは先行して敷設が進んでいる。そうした場所から中継することを想定した作りになっているのだ。

 

では、なぜミリ波対応施設の敷設がスタジアムからスタートしているのか? 本機がほかのスマホに与える影響はどんなものか? そして、プロ向けスマホに市場性はあるのか? そのあたりをウェブ版で解説しよう。

 

 

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SIMフリーのXperiaで裾野を広げる――Xperiaを軸にソニーストアが提案する体験価値

ソニーモバイルは国内主要キャリアに加えて、国内MVNOや海外のキャリアによる通信サービスもより手軽に利用できるSIMロックフリーモデルのXperiaを発売しています。5G対応の最新モデル「Xperia 1 II」のSIMロックフリーモデルも昨年秋に登場しました。

↑国内でXperia 1 IIのSIMロックフリーモデルが昨年10月から購入できるようになりました

 

Xperia 1 IIをはじめ、ソニーモバイルがSIMロックフリーの端末として販売を開始したプレミアムクラスにはソニーが誇る最先端のモバイルテクノロジーが惜しみなく詰め込まれています。その一つひとつの内容はどれも知るほどに興味を喚起されるものばかりですが、実際に端末を購入した後に上手く使いこなせなかったり、今こそ使えばXperiaをより便利に感じられるはずの生活シーンをうっかりスルーしてしまうことも有り得るでしょう。

 

その点でソニーストアでは、Xperiaに搭載された機能を、ソニーストアに展示されているオーディオやカメラの最新モデルと比べながらじっくりと体験できることがメリット。使用イメージを明快に描きながら納得して買い、隅々まで機能を使いこなせることもですが、実店舗だからこそ得られるデバイスの体験価値があるのではないか? また、昨年から余談を許さない状況にあるコロナ禍において、デバイスを体験できる場がどういった意味を持つのか? といった期待も含んだ疑問がわいてきます。

 

それらの期待を持ちながら、今回はソニーショールーム/ソニーストア銀座(以下:ソニーストア銀座)を訪問して、現在店舗ではどのようにXperiaのSIMロックフリーモデルが販売されているのか見せていただきました。

 

Xperia最新5GスマホのSIMロックフリー版について

ソニーモバイルは昨年8月に「Xperia 1」と「Xperia 5」、昨年10月に「Xperia 1 II」のSIMロックフリーモデルを発売。それぞれに先行して国内キャリアが発売した端末とスペックや機能は基本的に同じです。違いはSIMロックフリーの端末として発売されること以外に、1台のスマホに2枚のSIMカードを差し込んで使えるデュアルSIM対応機であること。2つのSIMのどちらも4G LTE通信とVoLTEの高品位通話が使える「Dual SIM Dual VoLTE(DSDV)」対応としています。

 

さらにXperia 1 IIのSIMロックフリーモデルには、NTTドコモとauから発売されている光沢感のあるブラックとは異なるマットな質感のフロストブラックのほか、ホワイトとパープルの3色が揃いました。

 

これらのモデルの発売以来、ストアに寄せられている反響を含めて、XperiaのSIMロックフリーモデルの魅力をソニーマーケティングの山口敬一氏、太田智博氏に聞きました。

↑インタビューに応えていただいたソニーマーケティングの山口敬一氏(写真右)と太田智博氏(写真左)

 

まず、ソニーストアがXperiaのSIMロックフリーモデルを扱うことに至った経緯を山口氏が次のように振り返ります。

 

「現在国内にも様々なスマートフォンが発売され普及が広がる中、ソニーから『SIMロックフリーのXperia』という選択肢をご提案したいと考えました。5Gの時代が到来して、これからもスマートフォンへの期待は伸び続けると思います。ソニーは本格的にSIMロックフリーの端末をお客様に販売する経験が少なかったため、まずはお客様により深く製品を知っていただき、安心してご購入・ご使用いただくためのサービスをオンラインとリアルの直販ストアに充実させることに注力しています。ストアは製品を直に体験いただきながら、スタッフに詳細を訊ねることもできるよい場所にしたいという思いです」(山口氏)

 

↑5Gスマホへの期待と注目が高まる中、ソニーモバイルとしてSIMロックフリーのモデルを含む様々なスマホの選択と楽しみ方を提案したいと山口氏が語っています

 

ここからはリアルに体験できるサービスの詳細について追っていきましょう。

 

ソニーのハイレゾ対応ヘッドホンと組み合わせたサウンドが楽しめる

Xperiaはソニーストア銀座の5階に特設コーナーを設けて、ヘッドホンやBluetoothスピーカーなどソニーのオーディオ製品と一緒にサウンドの体験デモを行っています。

↑ソニーのハイレゾ対応ヘッドホンとの組み合わせによるハイレゾサウンドが試聴できます

 

Xperia 1 IIは3.5mmオーディオジャックに有線接続のヘッドホン・イヤホンを接続して、CDよりも音質の良いハイレゾ音源の再生が楽しめるスマホです。ソニーにはハイレゾ対応のヘッドホン「WH-1000XM4」「WH-H910N」やイヤホン「WI-1000XM2」をはじめとした豊富なハイレゾ対応のラインナップがあり、ストアではXperia 1 IIにつないでハイレゾ音源をじっくりと聴ける環境が揃っています。

 

Xperia 1 IIにはBluetooth対応のワイヤレスヘッドホン・イヤホンで聴く音楽を、ハイレゾ相当の高音質にアップコンバート変換をかけながら再生する「DSEE Ultimate」が搭載されています。ソニーが発売した人気の左右独立型完全ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」とXperia 1 IIの組み合わせによる高品位な音楽再生は、体験しておいて損はないでしょう。

↑人気ワイヤレスイヤホン「WF-1000XM3」によるハイレベルなサウンドが楽しめるところもXperia 1 IIの大きな魅力です

 

αシリーズと比べてわかる、Xperia 1 IIの高機能カメラの実力

4階のフロアには、ソニーがデジタルカメラのαシリーズ、RXシリーズの開発により培った技術が注入されているXperia 1 IIで写真や動画を試し撮りできる展示があります。

↑ソニーのデジタル一眼レフカメラ、αシリーズのテクノロジーとXperia 1 IIのカメラ機能のつながりを体験により確かめることができます

 

ここでは特に「Photography Pro(フォトグラフィー プロ)」のアプリに要注目です。Xperia純正のカメラアプリとは別に独立して搭載されたフォトグラフィー プロは、よりユーザーのこだわりを盛り込んだ写真をXperia 1 IIで撮影するためのアプリです。画面の中央にプレビューを表示しながら、左側にはAutoのほか「P(プログラムオート)/S(シャッタースピード優先)/M(マニュアル露出)」へのモード切り換えダイヤルを配置。右側のアイコンから露出補正やホワイトバランス調整を細かく設定して、創意を凝らした写真をXperiaで簡単に撮影できます。

 

ソニーのデジタルカメラを使ったことがある方は、αやRX、サイバーショットとデザインを統一したフォトグラフィ プロのユーザーインターフェースがすごく使いやすく感じるはずです。Xperia 1 IIを横向きに構えて、シャッターボタンとして操作できる「カメラキー」が本体の右上側面に配置されています。デジタルカメラでは一般的な“半押し”操作で被写体にフォーカスを合わせたり、シャッターチャンスを待ち構えられる直感的な操作がスマホによる写真の“撮り損じ”を格段に減らしてくれるでしょう。

↑人物や動物など被写体の瞳の位置に自動でフォーカスを素速く合わせ込む「瞳AF」機能の体験コーナー

 

筆者もデモンストレーションを体験してみて、Xperiaとソニーのオーディオやカメラの先端技術がつながるイメージがより明快に見えたことが大きな収穫になりました。Xperia 1 IIのディスプレイにはソニーの4Kテレビの“ブラビア”の高画質化技術も注入されているので、テレビの展示と並べて見ながら画づくりの一貫性を確かめられることもポイント。ソニーのテクノロジーを詰め込んだ代表的なオーディオビジュアル製品と比べながら体験してみると、フラッグシップモデルのXperia 1 IIの実力が浮き彫りになります。

↑Xperiaによるフォトテクニックを学べるセミナーなども実施しています

 

ストアで体験できる安心感。手厚いXperiaケアプランにも注目したい

「商品に対する深い知識を持つスタッフが、Xperiaの特徴をお客様に直接ご案内できることも強み」なのだと太田氏が話しています。ストアにSIMロックフリーモデルのXperiaを求めて足を運ぶ人々からはどのような質問が多く寄せられているのでしょうか。

↑ストア担当の太田氏は、現在の店舗状況含めて展望を語ってくれました

 

「Xperia 1 IIの発売後まもない頃は端末やSIMロックフリーのスマホの扱い方を既に熟知している人も多くいらっしゃいました。SIMロックフリーとは何かをよくご存じない方も、店頭でご体験いただくと“結構簡単だね”というポジティブな反響もいただきました。SIMロックフリーのスマホをよくご存じない方々のために、Web向けに作成したSIMロックフリースマホの解説、初期設定の方法をわかりやすく紹介した動画を店頭で上映しています。今後、SIMロックフリーの選択肢が増えるほど、私たちもより丁寧にご説明しながらXperiaの魅力を広くお伝えしなければならないと気を引き締めています。」(太田氏)

 

↑SIMロックフリーのスマートフォンの使いこなし方を紹介する動画を上映中

 

スマホを携帯電話キャリアで購入することのメリットとして、修理・故障の相談、操作に関する質問にも応対してくれる手厚いカスタマーサポートが用意されていることを挙げる声も少なくありません。ソニーストアでは直営店でSIMロックフリーのスマホを安心して購入してもらえるように、本体の故障・水濡れ・全損などトラブルが発生した際に交換機を申し込むことができたり、負担金上限5000円で何度でも修理に出せる「Xperiaケアプラン」をXperia購入時に用意しています。

↑太田氏をはじめ、ソニーのエレクトロニクス製品を熟知するスタッフがXperiaの上手な楽しみ方をアドバイスしてくれます

 

また現在はオンラインに加えて、ソニーストアの直営店舗でも購入時に不要になったスマホを持ち込むと、査定後に買い取ってもらえる「スマホあんしん下取サービス」がスタートしています。山口氏は「SIMロックフリーのXperiaをより楽しんでいただける周辺機器のご提案も含めて、ソニーストアのサービスをさらに充実させていきたい」と抱負を語っています。

 

5Gの時代にはモバイルゲームの画質や音質が一段と向上して、ビジネスシーンではオンラインカンファレンスの通話品質にもクオリティアップが期待されるようになると言われています。今からXperia 1 IIのように5G対応の高機能なスマホを手元に用意しておくことも大切ですが、スマホに出来ることは手元で情報を表示することだけではありません。

 

特に総合的なエンタメ体験に長年注力しているソニーにとって、スマホは世界観の中核を担うハブのような存在。本記事で紹介したように最新のXperiaはディスプレイ、カメラ、サウンド面において他機種とは一線を画すスペックと、オリジナルの設計を備えています。

 

Xperiaを所有するということは、優れたスマホを持つ以上の価値がある――その真意はソニーの製品群と合わせて体験することで一層つかめていく事実でしょう。スマホとしてのXperiaに興味を持っている人も、かねてからソニーが提唱するエンタメ体験に触れてみたい人も、購入前には一度ソニーストアに足を運んでみて、Xperiaが繋ぐエンタメの世界観に触れてみてほしいです。

 

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5Gミリ波、HDMI入力対応の「Xperia PRO」は、誰のためのスマホか?(メーカーコメントあり)

ソニーモバイルが、同社のスマートフォンXperiaシリーズとして初めて5Gのミリ波による高速通信に対応する端末「Xperia PRO」を2月10日に発売。価格はオープンですが、ソニーの直営店舗などを通じて想定売価約25万円で販売される“Xperiaの高級プロ機”は、5Gを活用したある“特別な使い方”も想定しています。ソニーモバイル担当者のコメントを交えながら、Xperia PROがどんな5Gスマホなのか解説します。

↑カメラと合体するスマホ!? ちょっと変わった5Gスマホ「Xperia PRO」の特徴と使い方をレポートします

 

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ソニーストアなどでSIMフリースマホとして約25万円で販売

Xperia PROはソニーが全国展開する5つの直営店とオンラインストア、並びに一部の家電量販店やECサイトに販路を絞る形でSIMフリー端末として2月10日から発売されます。価格はオープンですが、税別の想定売価は22万8000円前後。税込換算では約25万円になるかなりハイエンドなスマホです。日本のほか北米でも同時期に発売を予定しています。

↑Xperia 1 IIをベースに開発されたプロフェッショナル向け5Gスマホ「Xperia PRO」

 

本機は国内で2020年の春に発売された「Xperia 1 II」のデザインとスペックをベースに開発された上位機です。Xperia 1 IIは現在、ソニーの直販店やオンラインストアでSIMフリー端末が12万4000円(税別)で販売中ですが、比べると約10万前後の価格差があります。

 

その理由はXperia PROがプロの映像クリエイターをターゲットに想定して、Xperia 1 IIをベースに様々な機能を追加した特別仕様の5Gスマホだからです。プロ仕様のスマホに相応しい機能を追加、チューンナップも施していることもあって、本体サイズはXperia 1 IIと比較して縦に5mm/横に3mm/厚みは2.5mm大きくなっています。質量は44g重くなりました。

 

プロの映像クリエイターを支援する「新カテゴリーの5G端末」

ソニーモバイルコミュニケーションズでXperia PROの商品企画を担当する企画マーケティング部門 企画部の生雲稔敬氏は、Xperia PROは動画撮影が可能なデジタルカメラなどに接続して、5Gを活用した動画のライブストリーミングやファイル転送、あるいは高精細な画面で撮影中・撮影後のファイルを確認するための有機ELモニターとしても使うことを想定した「新カテゴリーの5G端末」なのだと、本機の立ち位置を説いています。

↑Xperia PROを担当するソニーモバイルコミュニケーションズの生雲稔敬氏に製品の特徴を聞きました

 

映像制作に携わるクリエイターは本機を携えていれば、例えば屋外のインターネット回線が確保しづらい環境でも安定したライブ動画配信や生中継、あるいはデジタルカメラで撮影した素材をすぐにクラウドサーバー等に送ることなどができるでしょう。映像制作のモバイルワークフローを5G高速通信のチカラを活用して支援できるコンパクト端末でもある、そういったところにXperia PROの特殊性があるのです。

 

それにしてもなぜ一般向けの5GプレミアムスマホであるXperia 1 IIより10万円も高価なのでしょうか。

 

ひとつは5Gのミリ波による高速通信にも対応しているからです。昨年の春から国内で開始された5G通信サービスはSub-6と呼ばれる6GHz未満の周波数帯域を利用。障害物の多い場所でも電波がつながりやすい特徴を備えていますが、日本ではn257と呼ばれる28GHz帯の5Gミリ波を利用する通信のほうが上り・下りともさらに速い通信速度が実現できることから、5Gのメリットが活かせる本命として期待されています。

 

国内ではNTTドコモとauが昨年から5G ミリ波のサービスを始めていますが、Xperia PROは発売後から両社の5Gミリ波サービスが使えます。同じくNTTドコモが昨年末に発表した3.7GHz帯と4.5GHz帯の5G Sub-6の周波数を束ねるキャリアアグリゲーションによる高速・大容量通信もサポートしています。

 

Sub-6による5G通信サービスは、NTTドコモ以外にauとソフトバンクのプランに契約してSIMカードを挿すことによってXperia PROで使えるようになります。楽天モバイルの5G通信サービスは動作保証の対象外なので注意が必要です。本体は物理SIMカードによるDual SIMに対応。

↑通信状態を視覚化するための「Network Visualizer」機能も設けました。現在接続されているネットワークと、アップ・ダウン接続のスループットを画面に表示。全画面表示だけでなく、ホーム画面にコンパクトなウィジェットを置くこともできます

 

5Gミリ波の通信はSub-6や4G LTEの電波に比べて直進性が高く、減衰しやすいため端末側で電波感度を確保することが困難だと言われています。Xperia PROは筐体の内部に上下左右に向けた通信アンテナを合計4基配置して、360度周囲にまんべんなく受信感度を高める独自のアンテナ構造を採用。生雲氏は「端末を一定方向に傾けたりしても5Gミリ波通信時の電波感度が落ちないため、失敗が許されないプロの現場で確度の高い作業に集中できる」として、Xperia PROの特徴をアピールしています。

↑Xperia 1 IIよりも約2.5mmほど厚みのあるボディに、5Gミリ波通信の感度を獲得するために特殊なアンテナを配置しています

 

HDMI入力搭載。5Gを使って高画質動画をハイスピード送信

Xperia PROが高価な端末であるもうひとつの理由は、世界で初めてデジタルカメラなどHDMI出力を持つ映像機器から10bit階調の高精細な4K/60p/HDRの映像信号を受けてモニターに表示、5G通信を使って送信ができるようにHDMI入力を設けたスマホだからです。本体のボトム側に中央にUSB Type-C端子と並んでHDMI端子を装備しています。

 

HDMIケーブルで端末を接続すると、デジタルカメラで撮影中の動画をYouTubeやStreamYard、Streams Labsなどのサードパーティのアプリを使って即時ライブストリーミングができます。Xperia PROのディスプレイが4K/HDR対応なので、カメラで撮影中の映像を高精細にプレビューできるモニターとしても使用可能。

↑HDMI出力に対応するカメラとケーブルによる有線接続が可能。HDMI入力機能については、ソニーのαシリーズ以外のカメラ機器にも対応しています

 

USB Video Class(UVC)に準拠するHDMI-UVC変換アダプターを介すれば、同じようにデジタルカメラをXperiaのUSB端子に接続して外付けモニターのように使うこともできますが、HDMI接続の場合は10bit階調表示にも対応するため、カメラの性能がフルに発揮される利点があります。

 

国内でミリ波、Sub-6の5G通信が使える場所はまだ限られているため、当面はまだXperia PROを4G LTEネットワークにつないで映像ライブ配信等に使うことの方が多くなるでしょう。一方でHDMI入力を備えたことで、デジタル一眼レフカメラの醍醐味であるレンズ交換を活かした映像表現を楽しんだり、暗所の撮影に強いカメラをつないで天体観測のライブ中継に使ってみたりと、スマホ単体ではかなわない映像表現に一歩踏み込めることがXperia PROの大きな魅力だと思います。プロの映像クリエイターに限らず、YouTubeのライブ配信やVlog制作を楽しむ方に広く役立つのではないでしょうか。コロナ禍の影響を受けて、オンラインを活用した音楽ライブの配信、イベントを実施できる環境を模索するアーティストの活動支援にもつながるかもしれません。

↑HDMI接続時には、端末にプリインストールされているアプリを使ってXperia PROを外部モニターとして使うこともできます。モニターに表示されている映像のピンチインアウトズーム操作に対応するほか、アプリにはグリッドライン表示やスクリーンロック、明るさ調整など様々な設定メニューが搭載されました

 

デジタル一眼レフカメラで撮影した静止画を、Xperia PROを介してFTPサーバーへリアルタイムに転送・保存する使い方もできます。ソニー純正のモバイルアプリ「Transfer&Tagging add-on」アプリを使うとFTPバックグラウンド転送や、画像ファイルへのタグ・キャプション付けが行えます。

 

Xperia PROはスマホ本体も高機能

Xperia PROが搭載するディスプレイはXperia 1 IIと同じ6.5型の4K/HDR対応の有機ELですが、ソニーの業務用マスターモニターに画質を合わせ込む調整を1台ずつ丁寧に行った後に出荷されます。

 

背面のメインカメラにはすべてカール・ツァイス製の高画質レンズを採用。16mm超広角/24mm標準/70mm望遠レンズによるトリプルレンズカメラと、3D iToFセンサーによる高精度なオートフォーカス機能も備えているので、いざという時にはXperia PRO単体でもハイグレードな5G・動画ライブストリーミングができます。ハイグレードなデジタルカメラは一気に揃えられなくても、とりあえずXperia PROを揃えるところから動画制作作業の足場を固めてもよさそうです。

↑Xperia 1 IIと同じ仕様のトリプルレンズカメラを搭載しています

 

本体の前面には強化ガラスを採用していますが、背面と側面には強化樹脂素材を採用しているため傷が付きにくく、またグリップ感も良いプロ仕様の筐体とした点もXperia PROの特徴です。IPX5/IPX8相当の防水、IP6X相当の防塵対応はXperia 1 IIと同じになります。

 

アクションカメラのGoProの中にはHDMI出力機能を持つ機種があるので、Xperia PROをつないで大型モニターとして使えれば撮影環境が一段と快適になりそうです。だからこそXperia PROの本体をより強固にガードできるように純正品のタフネスケースや、体に身に着けるためのホルダー等のアクセサリーも欲しくなってきます。

 

Xperia PROはソニーのオンラインストアなどで1月27日から予約受付を開始しています。また全国5か所のソニーストアでは1月28日から実機の展示も行われます。生雲氏は「多くの映像クリエイターにXperia PROを使っていただき、5GやHDMI入力を活かした動画制作の可能性を見つけてほしい」と語っています。

 

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2020年の「ベスト5Gスマホ」はどれだ? モバイルライターが選ぶトップ5ランキング

2020年3月に商用サービスが開始された5G。新たに発売されたスマホは、ほとんどが5G対応で、まさに “5G元年” といった様相でした。でも、まだ5Gにつながるエリアは限定的。せっかく5Gスマホを買ったのに、「5G」という表示が出ず、虚しい気持ちになった人もいることでしょう。また、そんな噂を聞いて、5Gスマホへの機種変更を躊躇している人もいるかもしれませんね。

 

5Gに関してはそんな2020年でしたが、日本で発売された5Gスマホの、ほぼ全機種に触れた筆者が “初めての5Gスマホ” としてレコメンドしたい5機種を選びましたので、紹介していきましょう。一応、順位をつけましたが、それぞれ個性が異なり、価格も異なる端末なので、同率1位と言ってもいいほどです。予算に合って、惹かれるモデルがあれば、ぜひお店に行って触れてみてくださいね。

 

第5位:Galaxy Z Flip 5G

スマホの新しいトレンドとして注目される「フォルダブル」、つまり折りたためるディスプレイを搭載するモデル。海外では、複数のメーカーがリリースしていますが、日本では今のところGalaxyの独壇場。今年は、本のように開ける「Galaxy Z Fold2 5G」に加えて、縦開きの「Galaxy Z Flip」「Galaxy Z Flip 5G」も発売されました。

↑au/サムスン電子製/価格:18万5835円(かえトクプログラム適用時:11万1435円)。開くと約H167×W74×D6.9mmで、折りたたむと約H87×W74×D15.4mmになる

 

Galaxy Z Flip 5Gは、2月に発売された4GモデルのGalaxy Z Flipを5Gに対応させたもの。5Gになってもサイズ感はそのまま。コンパクトに折りたたんで持ち歩けて、使うときに開いて約6.7インチの大画面を利用できます。折りたたみ時には小さいサブディスプレイで時刻や通知を確認できます。世代によっては、ガラケーの使い勝手が返ってきたようで、懐かしく感じるかもしれません。

↑時刻や電池残量などを確認できるサブディスプレイを搭載。閉じた状態で、このサブディスプレイでプレビューを確認して撮影することも可能

 

半開きにすると、端末を置いて撮影できたり、ハンズフリーで動画を見たり、ビデオ通話ができたり、フォルダブルならではの使い勝手も考え尽くされています。使っているだけで注目され、人に自慢できること請け合いですが、ネックは価格。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用しても10万円超え。でも、この端末は返したいくないですよね?

↑半開きにすることで卓上に置いて操作するなど、折りたたみ形状を生かした使い方が可能

 

第4位:iPhone 12 mini

秋に発売されたiPhone 12シリーズも全4機種が5Gに対応。最も注目されたのは、最も小さくて軽いiPhone 12 miniでしょう。

↑SIMフリー、NTTドコモ、au、ソフトバンク/アップル製/価格:8万2280円(SIMフリー版 64GBモデル)〜。サイズはH131.5×W64.2×D7.4mmで、重さはわずか133g

 

5.4インチの有機ELディスプレイを搭載し、重さは133g。横幅は64.2mmしかないので、片手で楽に操作できます。されど、最新のA14 Bionicチップを搭載し、パフォーマンスは他の3機種と比べて遜色なし。ゲームやマルチタスク操作はもちろん、4Kビデオの編集もサクサクと行えます。

↑5.4インチのSuper Retina XDRディスプレイを搭載。4Kビデオの再生・編集もスムーズに行える

 

上位モデルのiPhone 12 Pro/12 Pro Maxは超広角+広角+望遠のトリプルカメラを搭載していますが、12/12 miniは超広角+広角のデュアルカメラ。されど、実際に撮り比べてみたところ、画質にはさほど差はない印象。望遠がなくても、デジタルズームでも2〜3倍くらいまでなら鮮明な画質で撮れます。

↑左がiPhone 12 Pro Maxで、右がiPhone 12 mini。超広角(1200万画素)+広角(1200万画素)のデュアルカメラを搭載。デジタルズームは最大5倍

 

ボディが小さい分、バッテリー容量が少なめで、電池持ちは今ひとつ。しかし、大きく重くなりがちな5Gスマホで、このサイズを実現したことは高く評価すべきでしょう。

 

第3位:TCL 10 5G

ここ数年、世界市場でテレビの出荷台数を伸ばしている中国の大手家電メーカー・TCL。2019年から自社ブランドのスマホの製造・販売を開始しましたが、早くも2年目にして5Gスマホをリリース。SIMフリーモデルで、3万9800円という激安価格をしました。

 

6.53インチの液晶ディスプレイは、パンチホール型のインカメラを搭載することで、91%の画面占有率を実現。テレビの開発で培った「NXTVISION」という高画質化技術によって、写真や動画、ゲームをより鮮やかな画質に拡張したり、SDR動画をリマスターして、HDR並みのコントラストと色合いにアップコンバートすることが可能。

↑SIMフリー/TCLコミュニケーション製/価格:3万9800円。6.53インチの液晶ディスプレイを搭載。解像度はフルHD+(2340×1080ドット)で、自分好みの画質にカスタマイズすることも可能

 

6400万画素をメインとする4眼カメラを搭載し、超広角撮影に加え2cmまで近づけるマクロ撮影も楽しめます。AIによる被写体・シーン認識にも対応し、不自然には見えない範囲で、映える写真を撮ることが可能。さらに、4500mAhの大容量バッテリーを搭載するなど、満足度が高い仕様です。

↑背面にはクアッドカメラと指紋センサーを搭載

 

ボディが210gとやや重く、SIMを1枚しか挿せないことは残念ですが、この価格なら納得。コスパを重視する人は、TCLというメーカーを覚えておいて損はないでしょう。

↑SIMフリースマホは2枚のSIMを挿せる機種が多いが、TCL 10 5GはシングルSIM仕様。なお、microSD(最大1TB)は装着可能

 

第2位:Xperia 5 II

今年2機種の5Gスマホをリリースしたソニーモバイル。「Xperia 1 II」は約6.5インチの4Kディスプレイを搭載し、「Xperia 5 II」は約6.1インチのフルHD+ディスプレイを搭載。どちらも1220万画素のトリプルカメラを搭載しています。Xperia 1 IIの方がグレードが高く、価格も高いのですが、個人的には、Xperia 5 IIの使い勝手に強く惹かれました。

↑NTTドコモ、au、ソフトバンク/ソニーモバイルコミュニケーションズ製/価格:9万9900円(スマホおかえしプログラム適用時:6万6600円)*NTTドコモ版の場合。約6.1インチの有機ELディスプレイを搭載しつつ、ボディ幅は約68mmに抑えられているので、片手でも楽に操作できる

 

Xperiaは縦横比が21:9の「シネマワイドディスプレイ」を搭載し、大画面ながらボディ幅が細く、片手で操作しやすいことが利点。Xperia 1 II/5 IIにはデジカメライクに設定・撮影できる「Photography Pro」というアプリがプリインされていますが、とくにXperia 5 IIとの相性は◎。横向きにして構えて、側面のカメラボタンをシャッターにする操作感はデジカメそのもの。

↑デジタル一眼カメラと同じように詳細な設定ができる「Photography Pro」アプリは、横向きで使う仕様。側面のカメラボタンをシャッターにして、デジカメライクに撮影できる

 

さらに、Xperia 1 IIにはない5 IIのアドバンテージが、120Hzの高速リフレッシュレートに対応したこと。ゲームや動画再生に有利であることはもちろん、通常の画面スクロール時にもなめらかな表情が得られます。

↑リフレッシュレート(画面の更新速度)は120Hzに設定でき、ゲームプレイ時はタッチサンプリングレート(タッチ反応の頻度)は最大240Hzにできる

 

性能と使い勝手のバランスが良く、ボディの質感などデザイン面での完成度も高い。価格がもう少し安ければ、1位にしたかったモデルです。

 

第1位:Mi 10 Lite 5G

1位に選んだのは、auからリリースされたシャオミ製の5Gスマホ「Mi 10 Lite 5G」。最大の魅力は価格です。9月に発売された当初から5Gスマホでは最安だったのですが、さらに値下げされて、12月28日現在、一括価格は3万2470円。次の機種変更時に端末を返却する「かえトクプログラム」を利用すれば、なんと実質2万5990円で購入できるんです。

↑au/シャオミ製/価格:3万2470円(かえトクプログラム適用時:2万5990円)。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載。しずく型ノッチに搭載されたインカメラは約1600万画素

 

ちょっと心配になるような安さですが、性能や使い勝手はお値段以上。プロセッサーはSnapdragon 765G(最大2.4GHz)で、メモリ(RAM)は6GB。ミドルクラスの最上位と言える仕様で、日常的な用途での操作感はハイエンドモデルと比べて遜色なし。約6.6インチの有機ELディスプレイを搭載し、画面内に指紋センサーを内蔵。4800万画素をメインとするクアッドカメラは4Kビデオの撮影にも対応。4160mAhの大容量バッテリーを搭載しているので、電池持ちも安心。

↑指紋センサーはディスプレイ内に搭載。画面オフの状態からでも素早くロックを解除できる

 

↑背面パネルは光沢が強めで、ハイエンドモデルに見える仕上がり。4眼カメラはメイン(広角)+超広角+マクロ+深度センサーという構成

 

強いて弱点を挙げるとしたら防水とおサイフケータイに対応していないこと。それらがなくても平気なら、買って損なしのモデルでしょう。

 

気になるモデルはありましたか? ビビッと響くモデルがなかった人は、2021年に発売されるモデルに期待しましょう。筆者は、さらに高性能で、価格的にも魅力がある5Gスマホが増えるのではないかと予測しています。

 

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冬の新作スマホで“買い”なのは? 価格帯別オススメ3選

今冬の家電市場では、例年以上に魅力的な新製品が続々と登場している。ここでは、なかでも注目を集めるジャンルを取り上げて、価格帯別にトレンドと“買い”のポイントを解説。さらに、各価格帯でプロが認めたイチオシのアイテムも紹介していく。今回取り上げるのは、スマホ。国内では5Gサービスのスタートから半年以上が経過。新型iPhoneの発売を機に、不十分だった5Gエリアの整備の加速も期待されている。今日では、中級機以上のスマホであれば5G対応は当たり前といえる。

※こちらは「GetNavi」 2021年1月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

★最新スマホ、“買い”のポイント

新型iPhoneは全機種が対応! いまや5Gは常識

「とりあえずハイエンド」はNG。コスパ抜群の中級機が狙い目

低価格帯の端末でもカメラはデュアル構成以上が望ましい

 

私たちが解説します!

フリーエディター

有馬真一さん

スマホはSIMフリーモデルを中心にチェックする。5G対応製品が想定していたよりも安かったため5Gへ移行を検討中。

モバイルライター

まきはらとよかずさん

モバイルギア全般を愛するフリーライター。スマホは国内製品だけでなく、海外向け製品の動向も日々追いかけている。

 

端末価格が高まるなか狙い目はミドルクラスに

国内では2020年3月にスタートした5G(第5世代移動通信)サービス。各キャリアがサービスエリアの整備を進めるなか、5Gに対応するスマホも続々と登場している。

 

「10月には“大本命”のiPhone 12シリーズが発表されました。新たに発表された4機種すべてが5G対応モデルとなったこと、そしてiPhone 12が予想よりも手ごろな価格だったことを機に5Gエリア整備が加速すると期待しています」(まきはら)

 

さらに各キャリアの端末展開も5G普及を後押ししていく。

 

「今日では中級機も5G対応が当たり前になり、まだ4Gでいいと考える人でも買い替え時は5Gを検討せざるを得ない状況です。5Gは使い放題プランが主流で、動画配信サービスなどを利用しやすいため、画面サイズの大きなRakuten BIGやバッテリー持ちの良いPixel 5なども人気機種になるでしょう」(有馬)

 

【《松》クラス】予算額10万円以上

各メーカーのフラッグシップ端末が揃う価格帯。5Gへの対応や高いカメラ性能は当たり前で、注目すべきは、その機種ならではの「個性」だ。新型iPhoneでは「Pro」と「Pro MAX」が10万円を超える。

 

【No.1】カメラ性能がさらに向上した5G対応の最上位モデル

Apple

iPhone 12 Pro Max

12万9580円〜

最新のA14 Bionicチップを搭載し、演算能力やカメラ性能が大きく向上した6.7インチモデル。背面カメラと並ぶ形で、照射したレーザーの反射から空間情報を高精度で計測できるLiDARスキャナを搭載。これより、ナイトモード時のポートレート撮影にも対応している。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W78.1×H160.6×D7.4mm/約226g

CPU A14 Bionic
ストレージ 128GB 256GB 512GB
質量 約226g
ディスプレイ 6.7インチ

 

↑MagSafeシステムに新対応。端末背面にマグネットを内蔵し、ケースやカードポケット、ワイヤレス充電器などを吸着できる

 

↑Proシリーズは共通で、落ち着いたトーンのカラバリ4色をラインナップ。最注目は、新色となるパシフィックブルー(写真右)だ

 

↑iPhone 12 Pro Maxの画面サイズは6.7インチ。12 Proは6.1インチで、ひと回り大きい。側面のエッジが立った新デザインも魅力

 

↑ディスプレイのカバーガラスに「セラミックシールド」を新採用。従来の4倍という耐落下性能を確保し、画面が割れにくくなった

 

<クロスレビュー!>

耐久性がアップしておりもしものときも安心

「長期間使うことを考えると、セラミックシールドの採用で、耐久性は従来機から大きく向上した点が魅力。ただ、ディスプレイがゲームで有利な高速駆動に対応しなかったのはやや残念です」(まきはら)

 

リセールバリューが高く次の買い替え時に有利

「光学2.5倍ズームに新対応しており、カメラ機能重視ならオススメ。価格は高めですが、iPhoneはリセールバリューも高いので、次の機種変時の下取りまで考慮すると、この価格も許容できます」(有馬)

 

【No.2】手書き派も納得できる高精度なペン入力がイイ!

Galaxy

Galaxy Note20 Ultra 5G

14万5728円(ドコモ)

手書き入力が可能なSペンを収納できる「Galaxy Note」シリーズの最新作。ディスプレイがリフレッシュレート120Hzの高速駆動をサポートしたことで、書き心地がさらに自然に。パワフルなCPUに大容量のメモリ&バッテリーを備えており、ゲームプレイも快適だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1億800万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W77.2×H164.8×D8.1mm/208g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 208g
ディスプレイ 6.9インチ

 

↑背面カメラは1億800万画素の広角を含む3眼仕様。光学5倍ズームが可能なほか、最大50倍の超解像ズーム撮影にも対応する

 

↑イヤホン「Galaxy Buds Live」(実売価格2万2740円)も用意。ANC対応で、人間工学に基づいた装着感の良さが魅力

 

<クロスレビュー!>

処理性能が非常に高く効率重視派も満足

「パワフルな最新のオクタコアCPUを搭載するほか、メモリは12GBと大容量で、バッテリーも4500mAhと十分です。急速充電やワイヤレス充電にも対応し、とにかく高性能!」(まきはら)

 

メモにも動画視聴にもSペンが大活躍!

「スマホとしてはほぼ本機のみが対応する高精度のペン入力が何より魅力。手書きと相性の良い6.9インチの大画面は、動画視聴にも便利です。Sペンを各種リモコンとして使用できるのも◎」(有馬)

 

【No.3】映画もゲームも音楽もOK! エンタメに強い国産スマホ

ソニー

Xperia 5 2

10万9425円(au)

縦横比21:9の6.1インチ有機ELディスプレイを搭載。ディスプレイ上にノッチやパンチホールがなく、動画視聴時は映像に集中できる。リフレッシュレートは120Hzで、タッチ検出レートは240Hzと高速駆動に対応し、ゲームとの親和性も高い。オーディオ端子も装備。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1220万画素、標準約1220万画素、望遠約1220万画素 ●サイズ/質量:W68×H158×D8.0mm/約163g

CPU Snapdragon 865
ストレージ 128GB
質量 約163g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑一般的な端末より縦長なデザインで、大画面と片手での持ちやすさを両立。2つのアプリを同時に使う画面分割機能との相性も良好だ

 

↑ゲーム中の動作を最適化できる「ゲームエンハンサー」に対応。動作パフォーマンスや通知表示の設定などを細かく変更可能だ

 

<クロスレビュー!>

静止画も動画も美しく撮れる高いカメラ性能

「リアルタイム瞳AFに対応するなど、超広角・標準・望遠で構成される3眼カメラに、デジタル一眼『α』シリーズで培ったノウハウを注入。ツァイスレンズを搭載する点も魅力です」(まきはら)

 

場所を選ばずエンタメを楽しみたいなら有力候補

「ハイレゾヘッドホン装着時に高音質再生できるDSEE機能に対応したほか、内蔵ステレオスピーカーも高音質で、エンタメ用途に最適。スリムで軽い点も魅力で気軽に高音質を持ち運べます」(有馬)

 

【《竹》クラス】予算額5万円〜10万円

価格性能比に優れたミドルクラス機が揃う価格帯。近年、市場全体が盛り上がりを見せており、iPhone 12やGoogle Pixel 5 などの人気製品も含まれる最注目ゾーンだ。

 

【No.1】有機ELを新採用しさらにお買い得になった王道モデル

Apple

iPhone 12

9万4380円〜

A14 Bionicチップを備え、5G通信をサポートしたほか、6.1型ディスプレイが有機ELへと変更されるなど大きく進化した新型iPhone。磁力を用いて安定したワイヤレス充電が可能なMagSafeシステムに対応した点も「Pro」と同様だ。

SPEC ●OS:iOS14 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W71.5×H146.7×D7.4mm/約162g

CPU A14 Bionic
ストレージ 64GB 128GB 256GB
質量 約162g
ディスプレイ 6.1インチ

 

↑カメラは前期種同様、超広角と広角の2眼仕様。広角カメラのF値がF1.8からF1.6へ明るくなっている

 

↑「Pro」同様、エッジの立った新デザインに。筐体素材はアルミニウムを使用する。カラバリは全5色だ

 

<クロスレビュー!>

ズーム性能が不要なら格段にハイコスパ

「上位モデルの『Pro』との大きな違いはカメラ性能。iPhone 12は、望遠カメラを搭載しないため、ズーム性能では不利があります。逆に言えば、それ以外はほぼ同等。非常に高コスパな一台です」(まきはら)

 

さらに小さなminiも用意されたのが◎

「これまで不満だったディスプレイが改善されたのは魅力大。大きさとバッテリー容量以外はほぼ差がない5.4インチモデルの『mini』が登場したことで、好みに合わせて選べるのもうれしいです」(有馬)

 

【No.2】使い勝手を最重視したGoogle初の5G端末

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 5

7万4800円〜

5Gに対応したGoogleのフラッグシップ端末。超広角と広角で構成される背面カメラは、機械学習を活用しており、シーンを問わずキレイに撮れる。IPX8の防水設計で、おサイフケータイやワイヤレス充電に対応するなど、使い勝手に優れる。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:超広角約1220万画素、広角約1600万画素 ●サイズ/質量:W70.4×H144.7×D8mm/151g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 151g
ディスプレイ 6.0インチ

 

<クロスレビュー!>

3年のアップデートが保証されており長く使える

「Google製だけあって、3年間のOSアップデートが保証される点が魅力。5Gにも対応しており、長く安心して使えます。指紋認証対応なのも便利」(まきはら)

 

丸1日安心して持ち歩ける優れたバッテリー性能がイイ

「消費電力を抑えたミドルレンジ向けCPUを搭載。賢いバッテリー自動調整機能に対応するほか急速充電も利用可能で、高いスタミナが魅力です」(有馬)

 

【No.3】約6.9型ディスプレイにカメラを内蔵した5G対応モデル

楽天モバイル

Rakuten BIG

6万9800円

インカメラと指紋センサーを6.9インチ有機ELディスプレイに内蔵した5G端末。IP68の防塵防水に対応するほか、おサイフケータイも利用可能。背面には、超広角、広角、マクロと深度測定からなる4眼で構成されたカメラを搭載する。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約800万画素、広角約6400万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:約W80×H174×D9mm/約227g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約227g
ディスプレイ 約6.9インチ

 

<クロスレビュー!>

安価に入手・運用できる大画面機として注目

「約6.9インチ有機ELを搭載しながらこの安さは破格。5Gプランも使い放題月額3278円と安価で、1年間無料キャンペーン中と、とにかく安い!」(まきはら)

 

SIMカードスロットがないeSIM専用な点には注意

「本機は、スマホ利用に必要な情報を電子的に書き込むeSIM専用設計。ほかの格安SIMに乗り替えようとしたとき選択肢が限られる点に注意を」(有馬)

 

【《梅》クラス】予算額5万円未満

このクラスは、安さを重視したエントリーモデルが中心。5Gに対応したモデルはまだごく一部のみだが、十分に実用的な4Gモデルはある程度の数が出揃っている。

 

【No.1】 AI処理を生かした高画質なカメラを楽しめる廉価機

●画像提供:Google

Google

Google Pixel 4a

4万2900円

Pixelシリーズで最廉価の5.8インチモデル。機械学習を活用して暗所でも明るくキレイに撮れるシングルカメラを備える。おサイフケータイにも対応し、発売から3年間のアップデートが保証される。5G通信や防水には非対応だ。

SPEC ●OS:Android 11 ●カメラ:標準約1220万画素 ●サイズ/質量:W69.4×H144×D8.2mm/143g

CPU Snapdragon 730G
ストレージ 128GB
質量 143 g
ディスプレイ 5.8インチ

 

↑カメラの高画質は上位モデル譲り。夜景モードで撮る写真は明るく低ノイズで、5万円未満の機種としては十分すぎる実力だ

 

↑純正ケースにはリサイクルプラスチックを原料とするファブリック素材を使用。洗濯機で洗うことも可能だ

 

<クロスレビュー!>

いち早く最新のOSにアップデートされる

「低価格モデルですが、Googleの純正端末なので、発売から3年間、OSなどのソフトウェアについてはいち早く最新の内容が提供されます。OSの進化を体感したい人にもオススメです」(まきはら)

 

ディスプレイやカメラなどトレンドを押さえたつくり

「安価ながら5.8インチ有機ELディスプレイを搭載するなど、トレンド機能を押さえたつくりです。ステレオミニ端子を備えており、有線イヤホンを使用できる点も地味にうれしいポイント」(有馬)

 

【No.2】シリーズ出荷台数300万台を突破した人気の4Gモデル

シャープ

AQUOS sence3

3万1680円

5.5インチIGZO液晶ディスプレイを搭載した廉価モデル。4000mAhという大容量バッテリーを装備しており、指紋認証にも対応。お風呂でも使えるIP68の防塵防水設計が採用されたほか、おサイフケータイもサポートするなど、機能が充実。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:広角約1200万画素、標準約1200万画素 ●サイズ/質量:W70×H147×D8.9mm/約167g

CPU Snapdragon 630
ストレージ 64GB
質量 約167g
ディスプレイ 5.5インチ

 

<クロスレビュー!>

後継モデルが登場してさらなる値下げに期待も

「5Gに対応した後継モデルなどが先日発表され、間もなく型落ちに。機能的にはさほど古びてはいないのに、さらなる値下がりが期待できます」(まきはら)

 

安価でも必要十分な機能は揃っているのが人気の理由

「低価格で必要十分な機能を備えるというコンセプトを体現した点が人気の理由。2年間のOSバージョンアップ保証されており、まだ現役です」(有馬)

 

【No.3】この価格で5G対応を実現した高コスパモデル

シャオミ

Mi 10 Lite 5G

4万2740円

約6.6インチ有機ELディスプレイを搭載し、5Gにも対応したハイコスパ端末。背面カメラは4眼設計で、夜間撮影から超広角撮影、マクロ撮影、ポートレート撮影と幅広く対応する。家電を操作できる赤外線リモコン機能を備える点も魅力だ。

SPEC ●OS:MIUI 11 ●カメラ:超広角約800万画素、標準約4800万画素、マクロ約200万画素 ●サイズ/質量:W75×H164×D8.7mm/約193g

CPU Snapdragon 765G
ストレージ 128GB
質量 約193g
ディスプレイ 約6.6インチ

 

<クロスレビュー!>

性能的には極上だが国内向け機能はやや不足

「この価格で5Gに対応しただけでなく、端末の処理能力やディスプレイの性能なども優れています。ただ、防水やおサイフケータイは非対応です」(まきはら)

 

世界的メーカーの実力が存分に発揮された買い得機

「世界シェア3位のシャオミとして国内キャリアでは初採用となる端末ですが、その完成度の高さは見事。コスパの高さでは他の追随を許しません」(有馬)

 

【Topic1】高価でも気になる「折りたたみスマホ」のいま!

大画面と持ち運びやすさを兼備したのが折りたたみスマホ。まだまだ高価な存在だが、日本にも特徴の異なる5G対応モデルが上陸している。

 

【No.1】

Galaxy

Galaxy Z Flip 5G

18万5835円

縦向きに折りたためてコンパクトに持ち歩ける5G対応スマホ。開くと約6.7インチのフルHD+ディスプレイが現れ、“普通のスマホ”と同様に扱える。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素 ●サイズ/質量:W73.6×H167.3×D7.2mm/約183g

CPU Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約183g
ディスプレイ 約6.7インチ

 

【No.2】

Galaxy

Galaxy Z Fold2 5G

25万9980円

タブレット級に大きい約7.6インチの画面を横向きに折りたためる5G対応スマホ。背面にもディスプレイを備え、折りたたんだ状態でも操作可能だ。

SPEC ●OS:Android 10 ●カメラ:超広角約1200万画素、広角約1200万画素、望遠約1200万画素 ●サイズ/質量:W128×H159×D6.1mm/約282g

CPU  Snapdragon 865+
ストレージ 256GB
質量 約282g
ディスプレイ 約7.6インチ

 

【Topic2】急速充電に対応! USB Type-Cアダプターのすすめ

スマホの充電ケーブルは本格的にUSB Type-Cへ統一されつつある。急速充電が可能なUSB Type-C端子付きアダプターへ切り替えよう。

 

【No.1】

RAVPower

PD対応 90W 2ポートUSB-C×2 急速充電器

4844円

USB Type-Cポートが2口ついたアダプター。USBケーブルも付属する。出力90Wと余裕があるので、スマホだけでなくUSB PD対応のPCなども充電できる。

 

【No.2】

ANKER

PowerPort III 65W Pod

2990円

USB Type-Cポートは1口のみだが、筐体が小さいため、他のコンセントと干渉しにくく、場所をとらないことが最大の利点。PCの充電などにも活用できる。

 

【No.3】

ANKER

PowerPort I PD – 1 PD&4 PowerIQ

3499円

USB Type-Cポート1口に加えて、Type-Aポートも4口ついている。コンセントへの接続はコードを介するタイプのため、ほかの機器とも干渉しにくいのが◎。

ネットで話題の製品は本当に使えるのか? バズりモノ実力診断、デジタル6選

SNSやテレビ番組などで話題となっているデジタル製品を、評論家やライター、編集部員がじっくりと試用。使ってみてわかったホントのトコロを、じっくりこってりとレビュー!

※こちらの記事は「GetNavi」 2020年11月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【No.1】ワクワクする体験を通してPCのクリエイティブな使い方がわかる(湯浅)

<組み立て式PC>

リンクスインターナショナル

Kano PC

実売価格4万3780円

教育用として海外で高く評価されている注目の組み立て式PC。キットになっており、子どもだけでも組み上げられる。タッチパネルを備え、キーボードを取り外せばタブレットとしても使える。スペックも、事務作業を行うには十分だ。

SPEC ●OS:Windows 10 Pro ●CPU:Celeron N4000 ●ストレージ:64GB(eMMC)●ディスプレイ:11.6インチ ●バッテリー駆動時間:約10時間 ●サイズ/質量:W287.5×H35.6×D194mm/2442g

テクニカルライター

湯浅顕人さん

PC&AVに通じるライター。紙に記録するのが苦手で、ほとんどの作業をスマホやPC上で行っている。

 

PCに興味を持てる仕組みが満載されている

教育用PC市場はコロナ以前から過熱していたが、なかでも組み立て式という独自性で話題になっていたのがこのKano PCだ。

 

組み立て式といっても、いわゆる自作PCと違って、はんだ付けやスロット装着といった作業は必要ない。ケーブルを接続してフタをするだけなのだが、派手な色のパーツを本体に接続していく作業は「作っている」ワクワク感がある。安全かつ簡単に、子どもでも「PCを組み立てた気分」になれるのだ。透明なアクリル製の外装を採用しており、内部のパーツやLEDは一部むき出し。このメカメカしい外観が子ども心をくすぐる。愛着を持って楽しく使える理由の一つになるだろう。

 

スペックは高いとはいえず、動画サイトでの再生ではモタつく感覚も。とはいえ、Wordでの文書編集など低負荷の作業はストレスなくこなせた。キーボードとタッチパッドも使いやすい。

 

ドラッグやタップだけでプログラミングの仕組みを学べるアプリ「Kano Code」や、PCの原理が学べる独自アプリなど、3種の教育アプリを備える点も魅力だ。自分で作った愛着のあるハードウェアで、その仕組みや動かし方を学ぶことができる本機であれば、PCはゲームや動画再生をするだけの玩具ではなく、「学べて作れる道具であること」を、子どもも自然と理解できるだろう。

 

★安全かつ簡単に「組み立てた気分」になれる

本体にスピーカーとバッテリーを取り付け、アクリルケースを装着すれば完成。電源アダプター(左端の3パーツ)も組み立て式。右は取り外し式のキーボード兼カバーだ。

 

★子ども心をくすぐるメカメカしい外観

本体側面には電源ボタンや音量調節ボタン、イヤホン端子、電源端子が並ぶ。各種LEDライトやむき出しのパーツが醸し出すサイバー感が、ワクワク度を高めてくれる。

 

★ドラッグやタップだけでプログラミングを学べる

プログラム(アプリ)開発環境「Kano Code」をプリインストール。高度なチュートリアルが用意されており、機能を持ったブロックを配置していくことでプログラム開発の基礎を学ぶことができる。

 

【診断結果】

 

【No.2】大型ディスプレイの“最終形態”である21:9が安価に手に入る!(まきはら)

<SIMフリースマホ>

ソニーモバイル

Xperia 8 Lite

実売価格3万2780円

縦横比21:9の約6.0インチワイドディスプレイを搭載するSIMフリーAndroid端末。デュアルカメラを搭載するほか、防水やおサイフケータイにも対応。ステレオミニ端子や指紋センサーも備えるなど、充実仕様で手ごろな価格を実現した。

SPEC ●OS:Android 10 ●CPU:Snapdragon 630 ●背面カメラ:1200万画素 ●アウトカメラ:800万画素 ●サイズ/質量:約W69×H158×D8.1mm/約170g

モバイルライター

まきはらとよかずさん

ガジェット、特にスマホが好き。海外製品を通販サイトで個人輸入するための情報を発信している。

 

機能と価格のバランスが絶妙なSIMフリースマホ

MVNOの格安SIMを利用するユーザーは、今日では全体の約2割まで増加している。こうした市場で人気を集めるのが3〜5万円程度の高コスパ中級機。最近は、ソニーもこの市場に注力しつつあり、このXperia 8 Liteもまたコスパで勝負する端末だ。

 

最大の魅力はXperiaの代名詞となりつつある21:9のワイドディスプレイ。この比率を採用することで、約6.0インチと大画面でありながら筐体幅が約69ミリに抑えられ、しっかり握れる。ランチャー機能である「サイドセンス」を備えるほか、指紋センサーを側面に配置するなど、縦長でも操作性良好だ。21:9ワイドディスプレイは、マルチウィンドウ機能とも相性が抜群。縦横2つの16:9画面を一度に表示可能で、ウェブブラウズ中にサブ画面で動画を流すといった使い方をしやすい。この機能は、ホーム画面上のアイコンやナビゲーションバーなどから即座に起動できる。

 

本機は、3万円台でありながら、デュアルカメラや防水機能、おサイフケータイ、指紋認証といったトレンド機能もしっかり押さえている。なかでも、おサイフケータイは、2種類の交通系ICカードを発行でき、状況に応じて使い分けられるのが好印象だ。価格は手ごろで機能は最新機種と同等。コスパの高さでは最上級の一台だ。

 

★バックグラウンドで使えないアプリも並行して使用できる!

2画面表示ができるマルチウィンドウ機能に対応。動画を再生しながらSNSを確認するといった “ながら使い”に便利。バックグラウンド再生に非対応のYouTubeでもこうした使い方ができる。

 

★交通系ICカードを2種類まで登録できる

おサイフケータイもサポート。交通系ICカードは、モバイルSuicaとモバイルPASMOに対応。それぞれ1枚ずつを同時に登録できるので、交通用とFelica払い用など、シーンに応じて使い分けられる。

 

★しっかり握れる横幅で片手操作のアシストも多彩

21:9という比率により、大画面ながら横幅はスリムで持ちやすい。側面をタップすると、ユーザーが次に使いたいアプリを予測して表示してくれる「サイドセンス」も搭載。操作性は良好だ。

 

【診断結果】

 

【No.3】誰でも使いこなせる手書き感覚の液晶ペンタブで仕事を手軽にIT化!(井上)

<液晶ペンタブレット>

ワコム

Wacom One 液晶ペンタブレット 13

実売価格4万2900円

その手ごろな価格で発売されるや、大きな話題となった液晶ペンタブレット。アスペクト比16:9の13.3インチディスプレイを搭載する。解像度は1920×1080で最大表示色は1677万色だ。対応OSはWindows、Mac、Android。

SPEC ●読取方式:電磁誘導 ●読取分解能力:最高0.01mm ●読取可能高さ:8mm ●傾き検出:±60レベル ●筆圧感知:4096レベル ●接続端子:HDMI、USBType-A ●サイズ/質量:W357×H14.6×D225mm/1000g

モバイルライター

井上 晃さん

スマホやタブレットに精通。普段から仕事や趣味に、板タブ「Wacom Intuos」も愛用している。

 

ノートPCに“ちょい足し”でペーパーレスな作業を実現

在宅勤務の普及でペン入力が一気に身近なものになった。“液タブ”はそうしたデバイスのひとつ。従来の液タブは高価なこともあって、イラストの作成や写真編集向きのものだと捉えられがちだった。しかし、エントリーモデルの本機は、専用ペンも同梱されて4万円強とかなりお手ごろ。実際に使ってみたが、書類への書き込みなども非常に快適で、なるべくペーパーレス化したい在宅ワークにはピッタリの逸品だと実感した。

 

そもそもペンタブレットには、画面のない“板タブ”と、画面を備える“液タブ”の2種類がある。操作に慣れが必要な板タブと違って、手元のディスプレイに表示されたPDFやノートのスペースに書き込める液タブは、初心者でも扱いやすい。本機は、色や太さの変更などもペン横のボタンクリック時の挙動として登録可能で、よく使う操作を設定しておけば、タブレットPCよりも快適だ。

 

また、コロナ禍でウェブ会議が増えた人にオススメしたいのが、ウェブ会議ソフトのホワイトボード機能への書き込みをペンタブで行う方法。会議中に液タブで書いたメモを、そのまま議事録として会議の相手に送信可能で、仕事の効率が格段にアップした。

 

なお、本品はPC周辺機器であり、単体では稼働しない。一般的なタブレットPCとはその点が大きく異なるので気をつけよう。

 

★感覚的な操作だけでPDFやテキストへメモが可能

電子サインやPDFといった資料へのメモ&コメントの記入、さらにはアイデアスケッチやウェブ会議時のホワイトボード作成などに使用可能。多くのビジネスシーンで手書きが役立つ。

 

★傾き・筆圧検知機能付きで充電不要のスタイラスペン

充電不要の「Wacom One Pen」を同梱。4096段階の筆圧レベルや±60度の傾き検出に対応し、書き味も自然だ。イラスト製作にも十分耐える。ディスプレイ上部には、専用の収納ホルダーを備える。

 

★サイドボタンの使用方法は無限大

ペンに備わるボタンのクリック時の挙動をカスタマイズすれば、より便利に扱えるようになる。例えば、スクロール操作を割り当てることで、ペン先の操作によって画面をスクロールすることも可能だ。

 

【診断結果】

 

【No.4】ポケットにすっぽり入る携帯性抜群の小型筐体で格安サブ機として大活躍!(小松)

<スマホ>

楽天モバイル

Rakuten Mini

実売価格1万8700円

FeliCa搭載のスマートフォンとしては世界最小・最軽量を実現し、大ヒット。防滴・防塵にも対応する。Wi-Fi・USB・Bluetoothという3種類のデザリング機能を備えており、Wi-Fiデザリング時は最大8台までの同時接続が可能だ。

SPEC ●OS:Android 9 Pie ●CPU:Snapdragon 439 ●背面カメラ:1600万画素 ●サイズ/質量:W約53.4×H約106.2×D約8.6mm/約79g

フリーライター

小松未都さん

雑貨、家電をこよなく愛するライター。どこでも仕事に対応できるようモバイル製品の流行を追う。

 

カードサイズ小型端末がU-2万円で手に入る

通信料の安さが話題の楽天モバイルだが、そのオリジナル端末Rakuten Miniもまた衝撃的だ。2万円弱という価格で、一般的なカード類と同等のコンパクトサイズと約79gという軽さを実現。スーツやワイシャツの胸ポケットにもすっぽり収まるため、サブ端末としても最適なのだ。安価ながら動作はスムーズで、使用中にストレスを感じることもなかった。HD表示に対応した液晶ディスプレイは約3.6インチで多少見づらさはあるものの、高精細で色合いが鮮やかなのはうれしい。格安スマホでは省略されがちなおサイフケータイにもしっかりと対応しており、楽天EdyやモバイルSuicaなどの電子マネーや、VISAカードのタッチ決済を利用可能。さらに、メモ的用途なら十分使えるカメラを備える点もうれしいポイントだ。

 

ただし、バッテリー容量は約1250mAhと見た目どおりの少なさで、電池持ちはやや不満。PCやタブレットなどでテザリング機能を使いたいと考えているなら注意が必要だ。そのぶん、フル充電まで1時間半程度と早いので、モバイルバッテリーなどとうまく組み合わせて使う必要がある。

 

小さなディスプレイサイズにあわせた独自のUIも秀逸。大きめの円形アイコンはシンプルかつ明快で、押し間違いが起こりにくく、片手での操作も快適だった。

 

★小型筐体だけにストラップホールも完備

小型だが、本体右下にはストラップホールを装備。長いストラップを付ければ首から掛けることもできる。ステレオミニ端子が非搭載なのは残念だが、本体下にはスピーカーとUSB Type-C端子がある。

 

★メモ代わりに使えるインスタントなカメラ機能

約1600万画素のメインカメラと約500万画素のフロントカメラを備える。特筆して高画質というわけではないが、ホワイトボードを撮影するようなメモ的な用途であれば十分こなせるだろう。

 

★片手でも操作しやすいゆったりとした独自UI

一般的なクレジットカードなどと同等のサイズ。3.6型ディスプレイはスマホとしてはかなり小型だが、シンプルな円形アイコンを採用した独自UIを搭載しており、片手でも快適に操作できる。

 

【診断結果】

 

【No.5】染みができるほど汗をかいていた背中から不快感が消えた(森)

<ウェアラブルサーモデバイス>

ソニー

REON POCKET

実売価格1万4300円

発表後、わずか一週間でクラウドファンディングの目標額6600万円を達成したウェアラブルサーモデバイス。別売の専用インナーの背面ポケットに装着し、スマホの専用アプリを使って操作する。冷却動作時は約2.5時間使用可能だ。

SPEC ●対応OS:iOS 13 以上、Android 8以上 ●充電端子:USB Type-C ●充電時間:約2.5時間 ●使用温度範囲:5〜40度 ●サイズ/質量:約W54xH20×D116mm/約89g

GetNavi編集部 デジタル担当

森 有史

“オトコのコ”的ガジェットを愛する39歳児。ゲーム歴は約30年、カメラ歴は約20年を誇る。

 

通勤時などで特に重宝する無限に使える冷温デバイス

今年の夏も猛暑日が続いた。だが、暑さに弱い筆者の救いとなったのが、ガジェット好きの注目を集めたクラウドファンディング発の“着るクーラー”ことREON POCKETだ。

 

専用ポケット付きのインナー(別売1980円)にスマホよりひと回り小さいサイズの本品を装着。すると身体に密着するシリコンの温度が変化して、首まわりを中心に心地良い冷たさを享受できる。オンオフや温度設定は基本的にスマホアプリで行う仕組みだ。シリコン部分はしっとり吸い付くような肌触りで、不快感はない。その冷感効果は、全身をまんべんなく冷やすというよりは、ピンポイントに氷を当てる感じ。30分ほど使っていると肌が冷気に慣れてしまい、あまり冷たさを感じなくなるが、そもそも本品は安全性を考慮して連続稼働30分を超えると自動的に電源が落ちる仕様。長時間の屋外作業には不向きだが、通勤などの移動時に使うものと考えれば許容できる。充電が切れたら会社で充電すればよい。

 

オンにするとすぐに冷えるので、繰り返し使える冷感シートのような感覚でも使える。オフィスに着いたあと、びっしょりかいた汗を拭き、額や脇の下などに当てるとスーッと汗が引いていった。

 

また、冷・温両方に対応しているのもうれしいポイント。夏だけでなく冬にも活躍してくれそうだ。

 

★冷感シートのようにピタッと肌に吸い付く冷却部

実際に温度が変化するシリコン部分は、肌に接触した際に若干ピタッと吸着するような感触。装着する段階で軽く肌に押し付けるとズレにくくて良かった。使用後は薄めたアルコールで殺菌するなど、ある程度の手入れが必要となる。

 

★操作は直感的に行えるが送風機能は改善の余地あり

温度は全4段階設定。一か所に当て続けた場合は冷え過ぎたので、インナーに仕込むなら最弱でも十分なほど。下部スライダーでは送風の強さを調節できる。最弱だと音がほぼしないが、それ以外は音が気になる。

 

★装着感良好で横から見ても不自然にならない!

専用インナーは、REON POCKETの排熱口に合わせて穴が開いており、冷温デバイスで一番の問題となる排熱を外に逃がす構造になっている。吸水性の高いポリエステル製で着心地も良く、REON POCKET本体を装着しても目立たないのが◎。

 

【診断結果】

 

【No.6】プログラムのように音声コマンドの組み合わせを考えるのが楽しい!(有馬)

<スマートプラグ>

Amazon.com

Amazon Smart Plug

実売価格1980円

AIアシスタントのAlexaに対応したAmazon純正スマートプラグ。非スマート家電でも電源オンオフを音声で操作できるようになる。2000円弱という価格の手ごろさもあり、登場するや多くの好事家が飛びついた。

SPEC ●入力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●出力定格:100V〜(50/60Hz)、最大15A ●Wi-Fi接続:802.11 b/g/n(2.4GHz)●サイズ/質量:W70×H38×D36mm/約79.4g

フリーエディター

有馬真一さん

サブスク音楽配信サービスフル活用のため、自宅のスマート化を進行中。Alexaは最も仲の良い友人だ!

 

物理的なスイッチを備える家電ならほとんど操作可能

2018年のAlexaファミリーのラインナップ発表会で登場した、挿すだけで家電のスマート化を実現するAmazon Smart Plugが、ついに発売された。一個1980円という驚きの低価格を実現しており、大いに話題となっている。

 

Wi-Fiに接続した本品をコンセントに装着しておき、そこに家電製品のプラグを挿し込んで使うのが基本。Alexaを通じて通電のオンオフを切り替える仕組みで、扇風機のような給電すれば電源が入る単純なつくりの家電と組み合わせて用いるものだ。テレビなど通電するだけで起動しない製品には使う意味がない。

 

特筆すべきは設定のしやすさだ。スマホにAlexaアプリをインストールして画面の指示どおりにQRコードを読み取れば、2分もあれば設定完了。どのような命令で通電アクションを行うかは、Alexaアプリの定型アクションで細かく設定できる。ただ電源をオンオフするだけでなく、使い道を工夫するのも楽しい。筆者は「ただいま」の音声で暗いトイレ前の廊下の電気を点灯するようにし、帰宅後、暗がりでスイッチを探す手間を省いた。「おやすみ」と伝えれば、家中の電灯と一緒にトイレ前の電気も消える。動作の契機や、どの家電と連動させるかに使いこなしのアイデアは必要だが、この未来感は実に楽しい!

 

★Wi-Fiの接続状況が視覚的にわかるのが便利!

電源タップの脇にLEDランプを装備。これは、Wi-Fiの接続状況を表しており、青の高速点滅であればWi-Fiに接続中、赤く点灯した場合は何かしらネットワークに問題が起きていることを示している。

 

★説明書はわずか3ページ。Alexaアプリで設定は一瞬

設定はAlexaアプリで行う。アプリの「デバイス」から、右上の「+」をタップ。「デバイスを追加」を選ぼう。あとは指示どおり進めたら説明書に書かれたQRコードを読み取れば設定終了だ。

 

★Alexaアプリの定型アクションは工夫次第で可能性無限大!

プラグごとに定型アクションを設定可能。複数のウェブサービスを連携できるIFTTTにも対応し、例えばスマホの地図サービスと連動させて、最寄り駅に着いたら家の電気を点けることもできる。

 

【診断結果】

5G対応の新モデル「Xperia 5 II」インプレーー今年の「片手でしっくりくるスマホ」大本命の予感!

ソニーは9月17日、新スマートフォンの「Xperia 5 II」をグローバル向けに発表しました。同機は、2019年秋に発表された「Xperia 5」の後継モデルに相当。サブ6帯の5G通信をサポートするフラグシップレンジのモデルです。

 

「Xperia 5 II」は、「エクスペリア ファイブ マークツー」と読みます。Xperiaシリーズの名称につくナンバーは1/5/8/10などがあり、数字が小さい方が上位モデルに。すでに、ハイエンドの「Xperia 1 II」が5月に、ミッドレンジ「Xperia 10 II」が6月に発表されており、Xperia 5 IIは、Xpria 1 IIに次ぐ上位モデルという立ち位置です。

 

チップセットにはSnapdragon 865 5G Mobile Platformを搭載。サブ6帯の5G通信をサポートします。

↑「Xperia 5 II」。縦長ディスプレイと片手で扱いやすい68mm幅が魅力だ。IPX5/8の防水、IP6Xの防塵性能を備える

 

↑上部には3.5mmイヤホンジャック

 

↑右側面には、右から順に、音量キー、電源キー、新搭載のGoogleアシスタントボタン、カメラキー

 

↑下側面にはUSB Type-Cポート

 

↑左側面にはSIMカードなどの挿入口など

 

同機のサイズはW68 x H158 x D8.0mm、重さは163gに。従来機のXperia 5と比べると厚さが0.2mm減り、重量は1g軽くなっています。また、Xperia 1 IIのW72 x H166 x D7.9、181gと比べると、一回りコンパクトです。なお、本体右側面に新搭載された「Googleアシストボタン」では、長押しでGoogleアシスタントを起動可能。

 

ディスプレイサイズは縦横比21:9の6.1インチで、解像度はフルHD+。ディスプレイにはOLEDが採用されており、リフレッシュレートは120Hzになりました。また、ゲーミング利用を意識し、タッチレスポンスも高速化している点も見逃せません。Xepria 5と比べると、タッチスキャンレートが60Hzから240Hzへと4倍に改良されました。

↑同シリーズでお馴染みの縦長画面は、マルチウィンドウ表示との相性◎

 

画面のUIとしては、マルチウィンドウを扱いやすくする「マルチウィンドウスイッチ」機能を搭載。上下に配置したウィンドウをスライドするだけで切り替えられるようになりました。また、シリーズお馴染みのサイドセンス機能はバー表示へと変わっています。

 

トリプルカメラを搭載

背面にはトリプルカメラを搭載。Xperia 1 IIと同じくZEISS(ツァイス)ブランドのレンズを採用します。

↑上から順に、超広角、望遠、標準

 

カメラ構成は、標準(1220万画素、F1.7、焦点距離24mm)、望遠(1220万画素、F2.4、70mm)、超広角(1220万画素、F2.2、16mm)です。上位のXperia 1 IIと比べると、iToFセンサーがないので、暗所などの撮影条件が厳しい際に、フォーカス性能で差は出るでしょう。

 

機能としては、人やペットの目に焦点を合わせるリアルタイム瞳AFや、60回/秒のAF・AE追従を伴う20コマ/秒の高速連写などもサポート。プロ仕様を謳う「Photo Pro」や「Cinematography Pro」などのアプリも使えます。

 

なお、Cinematography Proを使うと、4K HDR 120fpsスローモーション撮影が可能に。これは同社調べでスマートフォンとして世界初とのこと。

 

フロントステレオスピーカー搭載でより良い音に

オーディオに関しては、スピーカーがフロントステレオスピーカーになり、音圧や位相で左右の対象性を実現。ハイレゾ音源に対応するほか、ハイレゾ音源以外もハイレゾ相当の高解像度音源にアップスケーリングする機能を備えます。

↑立体音響技術「Dolby Atmos」には、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメントと協業した独自のチューニングが実装され、音の定位感や立体感の再現性が強化されている

 

また、ソニーが提案する「360 Reality Audio(サンロクマル・リアリティオーディオ)」向けのハードウェアデコードも搭載し、対応音源の再生時には約30%の消費電力が低減されるとのこと。

 

バッテリー性能にも工夫が

筐体は薄型化した一方で、バッテリーは4000mAhに増量されました。ハイリフレッシュレートをオフにした状態では、従来機と比較して充電持ちが20%向上しているといいます。

 

さらに充電機能にもアップデートが施されました。通常ゲームアプリを、充電したままプレイしていると端末の温度が上昇し、処理性能が低下していくものです。しかし、Xperia 5 IIでは、バッテリー充電を介さず直接給電を行う「HSパワーコントロール」の仕組みによって、充電器をつなぎながらでも高いパフォーマンスを維持可能に。

↑いたわり充電に「常時」モードが追加

 

また、お馴染み「いたわり充電」には、新たに「常時」モードという選択肢が加わりました。これを選択した場合には、充電器に接続した状態で放置しても、満充電になることを防ぎ、バッテリーの劣化を抑えることにつながります。

↑カラーバリエーションは、「Pink」「Blue」「Grey」「Black」の4色を展開

 

Xperia 5 IIは、本年秋以降に日本を含む国・地域で発売予定。発売日や国内での価格、販路などの詳細は、執筆時点まだ明らかにされていません。

 

同モデルは、すでに販売されているXperia 1 IIと比べてひと回りコンパクトなデザインになっており、今年後半における多くの人にとって手に取りやすい本命スマートフォンの一つとなりそうです。5Gの対応エリアがまだ限定的で、通信機能だけでは訴求しづらい昨今、全体のバランスがシンプルに整っており、かつ最新のカメラ機能や、ゲーミング機能を全方位に備えているXperia 5 IIは、魅力的な選択肢に思えました。

 

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