一度食べたらやみつきに? KFC史上初の 「辛みそにんにくチキン」発売

ケンタッキー・フライド・チキンでは、「辛みそにんにくチキン」を11月22日から数量限定で発売します。

 

KFC史上初の辛みそに、にんにくを掛け合わせたコク辛の新作チキン。ピリッと辛くてコクのある唐辛子とみそ、食欲をかきたてるにんにくの香り、サクサク衣が相まって、一度食べたらやみつきになるという逸品です。 辛いもの好きの人はもちろん、そうでない人も楽しめるよう、ただ辛いだけではなく、コクや旨みのある辛さを追求しているとのこと。

 

価格は単品で320円(税込)。2ピース+選べるサイドメニュー1個とドリンクMサイズの辛みそにんにくチキンセットで910円(税込)です。

ゆず香る出汁でお茶漬けも楽しめる。なか卯「漬けはまち丼」期間限定販売!

なか卯は、11月22日11時から「漬けはまち丼」を販売します。12月頃までの期間限定です。

 

なか卯特製タレに漬けた上品な甘さのはまちは、さっぱりとした酢飯と相性抜群とのこと。とろけるような味わいのはまちにやみつきになるそうです。

 

また、漬けはまち丼をお茶漬け風に楽しめる「漬けはまち丼ゆず出汁セット」も販売。国産ゆずの爽やかな香りがたまらない関西風の出汁と、コリコリとした食感の“京小かぶ”を使用した京風つけもので、漬けはまち丼を堪能できます。

 

税込価格は以下のとおりです。

漬けはまち丼

並盛690円/ごはん大盛760円/特盛1180円

 

漬けはまち丼ゆず出汁セット

並盛790円/ごはん大盛860円/特盛1280円

濃厚カスタードにほんのりビターな生地。バーガーキング「わたくしのカスタードパイ」

バーガーキングで、濃厚な甘さのカスタードにふわっと広がるバニラの香りとほんのりビターな生地が大人の味わいの「わたくしのカスタードパイ」が販売中です。

 

わたくしのカスタードパイは、濃厚なカスタードをサクサクのパイ生地で包んだ、寒い冬にぴったりという大人のデザート。濃厚でやさしい甘さのカスタードに、ふわっと広がるバニラの香りとビターな生地を合わせた、大人も満足できる上品な味わいを堪能できるそうです。

 

価格は240円(税込)ですが、11月23日まではお試し価格の220円(税込)で販売しています。

松屋が冬の逸品メニュー「牛豆腐キムチチゲ」を復活発売

松屋は、11月21日15時から「牛豆腐キムチチゲ」を発売します。

 

牛豆腐キムチチゲは、1年ぶりに登場する復活メニュー。牛肉の旨みが凝縮され、こだわりの海鮮だしが効いたピリ辛チゲスープに、自社製「なめらか富士山豆腐」と松屋特製キムチのタッグが、冷えた身体を温める逸品とのことです。

 

単品のほか、選べる玉子(生玉子・半熟玉子)がついたセットや、香ばしい「カルビ焼肉」とのセットも販売します。

 

なお、11月21日15時から11月28日10時まで、牛豆腐キムチチゲセット、牛豆腐キムチチゲカルビ焼肉セットの50円引きモバイルクーポンを「松屋フーズ公式アプリ」で配信。食べる予定の人はこちらもチェックしておきましょう。

パーティーシーンにもぴったり。無印良品から「牛肉のラグー」などパスタソース3種登場

良品計画は、パーティーなどにも活用できるとうたう、ちょっと贅沢なパスタソース3種類を、11月15日から無印良品で販売しています。

 

無印良品ではこれまで、本場イタリアで学び、原料や製法、品揃えにこだわってパスタ・パスタソースを開発してきました。今回発売する商品は素材にこだわり、メインの具材を引き立たせるソースになっているとのこと。ラインアップは、「牛肉のラグー」「トリュフクリーム」「クアトロフォルマッジ」をそろえています。

 

牛肉のラグーは、赤ワインでじっくり煮込んだ角切り肉やひき肉を使用。赤ワインとデミグラスソースで深みのある味に仕上げています。ほろほろ崩れる牛肉がパスタに絡むため、スパゲッティを合わせるのがおすすめだそうです。

 

トリュフクリームは、芳醇な香りのトリュフを使用し、生クリームとパンチェッタを合わせて、旨みとコクのある味に。しっかりした味わいなので、そのインパクトに負けないよう、食べごたえのあるリガトーニを合わせるのがおすすめとしています。

 

クアトロフォルマッジは、4種のチーズ(ゴルゴンゾーラ、パルミジャーノ・レッジャーノ、チェダー、ペコリーノロマーノ)の特徴を生かし、濃厚な味に仕上げつつ、ブラックペッパーで味にメリハリをつけているそうです。濃厚なチーズソースがよく絡む、ねじれた形のフジッリを合わせるのがおすすめとのこと。

 

商品はいずれも590円(税込)。パーティーが増えるこれからの季節、手軽に華やかな1品を楽しみたいときなどにピッタリそうです。

ブラックフライデーにブラックな「パルコアラ」登場! パルコ「ONLINE PARCO」が「ブラックサンダー」とコラボ

パルコは、有楽製菓が展開するチョコ菓子「ブラックサンダー」とコラボレーションを行ない、パルコの公式ECサイト「ONLINE PARCO」限定で、ノベルティキャンペーンを開催します。

 

ブラックサンダーとのコラボレーションのため、パルコアラをブラックフライデー仕様にデザイン。ブラックフライデー限定パルコアラパッケージのブラックサンダー(1箱20個入り)を制作。ブラックサンダー仕様で、パルコアラが黒くなっているデザインは今回のコラボレーション限定です。

 

11月24日10時~11月30日23時59分の期間中、「ONLINE PARCOお買上クーポンキャンペーン」として、PARCO MEMBERS限定で、クーポンコード入力で1万円(税込)以上購入で1000円オフ、3万円以上の購入で3000円オフとなるクーポンを利用できます。

 

「BLACK FRIDAYブラックサンダーノベルティキャンペーン」は、同期間中、クーポン利用者の中から30名に、ブラックフライデー限定パルコアラパッケージのブラックサンダーをプレゼントします。当選者には12月5日以降にonline@parco.jpより当選の連絡が行なわれ、賞品の発送は12月中旬以降を予定しています。

 

また、InstagramもしくはXでハッシュタグ「#パルコとブラックサンダー」をつけて投稿を行なうと(Instagramはフィード投稿が対象)、抽選で10名に、ブラックフライデー限定、黒いパルコアラパッケージのブラックサンダーをプレゼントします。上述のノベルティキャンペーン同様、賞品の発送は12月中旬以降を予定しております。投稿の期間は11月30日23時59分まで。

 

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イチゴとパリパリチョコが織り成す極上のハーモニー。ハーゲンダッツ「苺のトリュフ」

ハーゲンダッツ ジャパンは、ハーゲンダッツ ミニカップ「苺のトリュフ」を12月5日から期間限定で新発売します。

 

苺の甘酸っぱさと華やかな味わいを、パリパリとした食感のチョコと一緒に楽しめる一品。完熟苺のピューレとミルクが溶け合ったクリーミーなストロベリーアイスクリームに、華やかな風味のストロベリーソースと、食感のアクセントとなるパリパリとしたチョコチップを混ぜ込んでいます。

 

内容量は110ml。また希望小売価格は351円(消費税8%込み)です。販売は全国のスーパーやコンビニ、デパートなどとなっています。

ジャパニーズウイスキー100年目の秋。サントリー山崎蒸溜所の改修でわかった“贅沢だけどお得な新ツアー”と“さらなる挑戦の熱意”

2023年に100周年を迎えたジャパニーズウイスキーは、サントリーの山崎蒸溜所が起点。施設改修を経て、この度新たな見学ツアーの受付を始めました。どこがリニューアルされたのかにスポットを当てながら、同蒸溜所の魅力をお伝えします。

↑大阪府のほぼ東端に位置する山崎蒸溜所。最寄りの山崎駅は京都府にあり、蒸溜所に向かう途中で府の境を越えます

 

水と緑の恵み×好アクセスという奇跡的な立地

山崎蒸溜所の特徴として、まず挙げられるのが水と緑に恵まれていること。この地は万葉の歌にも詠まれた水生野(みなせの)といわれる名水の里で、名水百選のひとつ「離宮の水」や、茶人・千利休が秀吉のために茶室「待庵」を構えたことでも知られています。

↑蒸溜所の展示パネルより。山崎は宇治、桂、木津と3つの川の合流地点にあり、ウイスキー熟成に適した霧が発生しやすいこともポイント

 

また、古くから交通の要衝であったことも、ここが蒸溜所の建設地に選ばれた理由のひとつでした。大阪と京都の二大都市から近いため、物資の運搬が便利。加えて個人的には、蒸溜所が多くの人々の目に触れるので、ウイスキーを身近に感じてもらいやすいことも狙いだったと思います。

↑こちらも展示パネル。敷地内の山崎ウイスキー館では、こうした貴重な資料をじっくり閲覧できます

 

100年前は、日本人の誰もが知らなかった本格ウイスキーと蒸溜所。舶来のお酒であるウイスキーを日本で広め、世界に通用するクオリティに高めていくには、飲んでもらえないことには始まりません。できるだけ身近な存在であることがきわめて重要だったのです。

 

それから100年経ちましたが、これほど大規模かつ自然に恵まれていながら、最寄り駅から徒歩10分程度で行ける蒸溜所はいまもないといっていいでしょう。この奇跡的なロケーションが、山崎蒸溜所最大の魅力です。

 

無料でもウイスキーの歴史をじっくり学べる

ここからは改修ポイントを紹介していきましょう。まずはエントランスです。こちらは、敷地内に自然との調和を表現した「杜(もり)」を形成する狙いで、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化。

↑2023年3月、改修前の取材時。写真右側部が新たなエントランスとして生まれ変わりました

 

象徴的な門はポットスチルの銅素材を再利用しており、どこか神秘性を感じられる雰囲気に。見学の際はここを通り抜け、その先に待つ山崎ウイスキー館で受付する流れとなります。

↑かつて実際に稼働していた、ポットスチル(もろみを蒸留する単式蒸溜器)を再利用して設えられた門。よく見るとロットナンバーの刻印があり、ファンにはたまらない仕様となっています

 

そして、山崎ウイスキー館もリニューアル。こちらは蒸溜所の操業当時から残る建造物であり、創業者・鳥井信治郎氏を軸とした「やってみなはれ」の挑戦者魂がストーリー的に展示されています。

↑山崎ウイスキー館。地下1階と地上1階の2フロアで、展示とボトルライブラリー、テイスティングラウンジ、ギフトショップから構成されています

 

山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示が充実する形にアップデートされました。

↑ウイスキーがどうやってつくられるのかも展示。エントリー層でも楽しめる内容となっています

 

加えて、館内のテイスティングラウンジも改修されました。こちらはかつて同蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる「杜」を眺めるローチェアなどを設置。いっそう贅沢な空間にリニューアルされました。

↑2023年3月取材時のテイスティングラウンジを地上1階から撮影。当時はポットスチルや樽を用いたギャラリーが印象的でした

 

↑リニューアル後のテイスティングラウンジ。より開放的な空間へ生まれ変わりました

 

なお、山崎ウイスキー館など一部の蒸溜所見学は無料となりますが、山崎蒸溜所の入場自体に事前予約(先着順)が必要となるので、あらかじめ公式サイトなどから申し込みをしましょう。

 

有料ツアーは製造現場を深掘り見学できる!

もちろん、改修はウイスキーをつくるための設備にも実施されました。こちらの見学は、抽選式の有料ツアーの内容となり、そのコースは80分3000円の「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」と、120分1万円で火・木曜限定(祝日の場合非開催)の「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」の2種。

↑改修ポイントのひとつ。仕込前室には、ウイスキーの製造工程を事前に映像などで説明するスペースが新設されました

 

↑発酵工程の見学においては、入室して香りを体験できるように刷新。写真は発酵最終日(3日目)の木樽内部の様子。勢いを増す泡が吹きこぼれないよう、ファンが回転しています

 

どちらのツアーでも、仕込み、発酵、蒸溜、貯蔵と順を追って各工程の見学とテイスティングが楽しめますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では、このツアーだけ製造エリアを見学できたり、より希少なウイスキーのテイスティングが楽しめたりと、特別な体験が追加されます。

↑こちらは蒸溜所のシンボル的存在である蒸溜室。写真は2023年3月の取材時

 

↑リニューアル後。室内の奥にロゴが描かれ、さらに蒸溜室入口のパネルに工程の説明が加わりました

 

プレステージでは山崎12年もテイスティングできる!!

「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」だけの特別工程のひとつが、貯蔵庫見学のあと、後熟庫に移動して見学できるサンプリング作業です。

↑貯蔵庫には原酒をつくり分けるために種類も大小も様々な樽が置かれ、中には約100年前から眠り続ける超希少なものも

 

後熟庫でのサンプリング作業は、いわば熟成原酒の品質チェック。樽のダボ栓をハンマーとノミで開け、そこから原酒をボトルへ移すまでの工程となります。開けたての原酒を拝見できる、非常に貴重な体験であるといえるでしょう。

↑サンプリング作業は蒸溜所のつくり手が実施。なお、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では、製造工程を現場のつくり手が直接案内します(ものづくりツアーは、蒸溜所の案内スタッフが担当)

 

↑原酒は樽からサンプル用のミニボトルへ。ノージング(香りをかぐこと)も可能です

 

また、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」は山崎ウイスキー館での映像視聴から見学が始まりますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」では新設されたゲストルーム「The YAMAZAKI」での映像視聴からスタート。

↑「The YAMAZAKI」。蒸溜所内で稼働していたポットスチルの銅板や樽材をテーブルや椅子、バーカウンターに再利用しており、部屋の前の回廊には希少な陶器や作品などが展示されています

 

加えて「山崎蒸溜所 ものづくりツアー」のテイスティングは別のゲストルームで行われますが、「山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ」ではテイスティングもこの「The YAMAZAKI」で実施。しかも希少な「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」のストレートや水割りが提供されます(通常のツアーではノンエイジ)。ツアー料金は1万円となりますが、決して高くはないといえるのではないでしょうか。

 

ジャパニーズウイスキーの先駆者の挑戦は終わらない

なお今回の取材では、見学ツアーでも公開していない、1968年設立のパイロットディスティラリーのお披露目もありました。パイロットディスティラリーとは品質向上研究や技術開発用の小型蒸溜施設のこと。いわばテストが繰り広げられるラボで、「やってみなはれ」精神が最も熱くたぎっている場所です。

↑パイロットディスティラリー内の蒸留室。小型のポットスチルが、2基(初溜・再溜)鎮座していました

 

ほかに、今回の取材でも見られなかった改修として、フロアモルティングの施設があります。フロアモルティングとは、水に浸し終えた大麦を発芽室の床に広げ、人力で発芽を促すスコットランド伝統の製麦工程のこと。

↑いまもフロアモルティングにこだわる代表的な蒸溜所といえば、「ラフロイグ」と「ボウモア」。どちらも山崎ウイスキー館のテイスティングラウンジで有料試飲できます

 

ただ、熟練の技術や広い設備を要するうえ重労働であるため、現代はスコットランドでも機械で行う精麦専門業者に委託する蒸溜所が主流となっています。サントリーでも、すべてをフロアモルティングの麦芽に切り替えるわけではありませんが、製麦は味を左右する要素であり、ウイスキーファンにとっては非常に興味深い試みであるといえるでしょう。

↑取材会の最後にサントリーのものづくり精神を教えてくれた、五代目チーフブレンダーの福與(ふくよ)伸二氏

 

冒頭で述べたように、2023年はジャパニーズウイスキーにとってのアニバーサリーイヤーですが、2024年は山崎蒸溜所が蒸溜を開始してから100周年を迎え、さらに「シングルモルトウイスキー 山崎」発売から40周年、「シングルモルトウイスキー白州」発売から30年周年の節目でもあり、引き続きアツい年。

 

山崎駅へは京都駅から約15分、大阪駅から約30分と実に気軽に行ける距離なので、関西旅の行程にもぜひ組み込んでみては。運が良ければギフトショップで「シングルモルトウイスキー 山崎」のミニボトルが付いたお土産のセットも購入できます。「そうだ 山崎、行こう。」と思い立ったら、まずは蒸溜所見学のご予約を!

 

【PLACE DATA】

サントリー山崎蒸溜所

住所:大阪府三島郡島本町山崎5-2-1
営業時間:9:30~16:45(最終入場16:30)
休館日:年末年始、工場休業日(臨時休業あり)
アクセス:JR「山崎駅」、阪急「大山崎駅」からそれぞれ徒歩約10分

https://www.suntory.co.jp/factory/yamazaki/

 

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撮影協力/松村広行

お弁当おかずの最定番「ミートボール」が50周年! 石井食品が常温で長期保存できる新商品と「親子でうれしい」戦略を発表

石井食品の主力商品「イシイのおべんとくん ミートボール」が2024年に発売50周年を迎える。同社は11月8日にプレス向け発表会を開催。50周年を記念して現行商品である「常温保存 ミートボール」「常温保存 チキンハンバーグ」を新たなパッケージデザインで、2024年2月より順次発売開始することを発表した。

 

発表会では、新商品の試食会も開催された。一足先に食べて来た新商品の味わいと共にレポートをお届けしよう。

 

「より多くの子どもたちに食べて欲しい」。無添加でおいしい「イシイのおべんとくん ミートボール」

↑会場では、人気商品「イシイのおべんとくん ミートボール」や新商品「いつでもミートボール」「いつでも1.5倍チキンハンバーグ」などが、調理例とともにズラリと並んでいた

 

「イシイのおべんとくん ミートボール」は、1974年の発売以来、お弁当の定番として多くの人に愛され続けてきた。同社の企業理念でもある「真(ほんとう)においしいものをつくる~身体にも心にも未来にも~」に沿った製品づくりとして、調理過程において食品添加物やアレルギー対策として玉子、乳成分を使用しない、などの改良を加えてきたが、一方でこうした取り組みについてはあまり知られていないという。同社の代表取締役社長執行役員 石井智康氏は「品質の高いものを作ることに対してストイックに取り組んできましたが、この50年間でそれが伝え切れていないことがジレンマ」と明かした。同発表会では、その取り組みのうち「無添加調理」「卵・乳成分ゼロ」「商品情報全公開」を “3つのすごいこと” として紹介した。

 

【その1】無添加調理

「無添加調理」では、1997年から原材料に使用されていた食品添加物を都度抜き続け、シンプルにおいしいものを作ることを突き詰めてきたという。

 

「添加物は悪いものだとは思っていなくて、それぞれいろいろな機能を持っており、便利で効率も良くなります。ですが、添加物ではなくても機能的な食材はたくさんあり、効率的においしく作ることが可能です。添加物に不安を感じる人がいるのも事実ですから、その不安を除いた上で、おいしいものが作れるのではないかと改良を重ねてきました」(石井氏、以下同)

 

醤油や酢などの調味料からも添加物を抜くため、各メーカーに特別仕様のものを依頼して作ってもらっているというこだわりぶりだ。さらに、一般家庭でなじみのある食材をベースとして使用することで、食べる人により安心を感じてもらいたいという思いもあるという。

↑1997年からスタートした「無添加調理」における、原材料削除・変更の変遷

 

【その2】卵・乳成分ゼロ

「卵・乳成分ゼロ」は、アレルギーを持つ子どもが多い材料であることから、これらを除くことでより多くの子どもに食べてもらおうという取り組みだ。アレルギーで困っているコミュニティーの人たちとの議論を重ね、自分たちで判断しやすいよう、分かりやすい表示にもこだわっている。

↑消費者が選ぶ際に一目でわかりやすいよう、食物アレルギー物質に関する情報はパッケージ表に記載されている

 

さらに、食物アレルギー配慮商品として、特定原材料8品目不使用の商品展開にも注力しており、ミートボールはもちろん、ハンバーグ、チキンライスの素、和風おせちまで幅広いラインナップを展開している。

↑特定原材料8品目不使用で常温保存可能な「プチミート」。トマト味、てりやき味のいずれも5袋 1130円(税込)

 

【その3】商品情報全公開

原材料については、Web上でより詳細に確認することができる。これが3つめの「すごいこと」の「商品情報全公開」だ。確認方法は、パッケージの表に記載されている「品質保証番号」と「賞味期限」を、パッケージ裏記載のQRコードを読み取ってアクセスしたサイトで入力するだけ。原材料名だけではなく、加工地や加工日、検査内容などを一覧で見ることが可能だ。

↑パッケージ表記載の「品質保証番号」をサイトで入力すれば、原材料ごとの加工地や加工日などさまざまな情報をまとめて確認することができる

 

商品情報を全て公開することには、各原料メーカーの協力も欠かせない。2000年代に開発した独自のシステムに、出荷時にデータを入力してもらうことで成立するというこの仕組みには、「データは絶対に間違いがあってはいけない。履歴管理は本当に大変なこと」と石井社長は苦労を語った。しかし、消費者の安心を高めるために、今後もこの取り組みは続けていくという。

 

「累計50億パックという数字を見ると、多くの人の身体の土台を作ってきたと言えるんじゃないかなと思います。だからこそ、安心・安全をどう突き詰めていくのか、ということが重要だと思っています」

 

これからの50年のために。もっと「使える」ミートボールを目指す

続いて、「親も嬉しい、子どもも嬉しい」をスローガンに、次の50年を見据えた計画について「パッケージの減プラ」「オーガニック素材の使用」「もっと『使える』ミードボールの拡大」について紹介された。

 

同社は環境配慮型の素材開発、製品販売など資源循環ビジネスを国内外で展開するTBMと、世界初の食品包材用シーラントフィルムを共同開発。フィルムの一部に石灰石を主原料とする「LIMEX Pellet」を含むことで、従来のフィルムと比較し、石油由来プラスチック使用量や、原材料調達から処分までの製品ライフライクルにおいてCO2を含む音質効果ガス削減をすることが可能となる。

 

同フィルムは、2024年2月から販売開始予定の「地域と旬」シリーズ第1弾「神奈川三浦のキャベツを使ったハンバーグソース(ロールキャベツ風)」で採用予定。2060年には2019年と対比してプラスチック生産量が2.8倍にもなるといわれているなか、世界で1番大きなシェアを占める包装の領域で、環境負荷の軽減を目指していきたいとしている。

↑2024年2月から販売開始予定の「地域と旬」シリーズ第1弾 「神奈川三浦のキャベツを使ったハンバーグソース(ロールキャベツ風)」。価格は未定

 

オーガニック素材使用の取り組みでは、その第一歩として、イタリアを中心にヨーロッパで長年にわたりオーガニック拡大に取り組んできたアルチェネロ社の有機トマトペーストを使用した「イシイのおべんとくん ミートボール」を、2023年から全国展開している。環境と消費者が豊かであり続けるために、持続可能な生産方法である有機農業の存在は欠かせない。石井社長は、次なる安心・安全のステップとして「将来的には、たまねぎやパン粉の有機化や、全量抗生物質不使用の鶏肉を使ったミートボール作りも実現していきたい」と展望を述べた。

 

「もっと『使える』ミートボール」への取り組みでは、480日間常温保存が可能なミートボールとハンバーグを2024年2月から順次発売していく。現行の市販品は冷蔵保存商品として販売しているが、2018~2019年に自衛隊からの商品化希望により常温保存可能なミートボールを開発。自然災害時の非常食としての需要、またコロナ禍によるライフスタイルの変化から生まれたローリングストックの一般化など、一般家庭でも常温保存商品の需要が高まったことを受け、市販品としての発売が決定した。

↑480日間常温保存可能な「いつでもミートボール」(左)と「いつでも1.5倍チキンハンバーグ」(右)。発売開始は2024年2月予定、いずれも216円(税込)

 

新商品は、現行の常温保存商品にさらなるアップデートを加え、新たなパッケージデザインを装い「いつでもミートボール」「いつでも1.5倍チキンハンバーグ」として発売する。いずれも価格は216円(税込)、全国スーパーのほか、ドラッグストアなどでの販売ルートも検討しているという。

 

冷蔵保存のおいしさはそのまま! いつでも手軽に食べられる常温保存ミートボール

試食会では、現行商品の冷蔵保存ミートボールと、新商品の常温保存ミートボールを食べ比べることができた。常温での長期保存を可能にするために、味の劣化は否めないところがあるのだろう……と思っていたが、一口食べてその予想は裏切られた。お馴染みのミートボールの懐かしい味わいが、常温保存ミートボールでもしっかりと味わうことができたのだ。

 

有機トマトペーストがしっかり馴染んだ味わいと、柔らかいミートボールの食感。なにひとつ、「イシイのおべんとくん ミートボール」の魅力が損なわれることがない石井食品の実力を改めて実感した。これまでは、温めるというひと手間があったが、これなら夕食のもう一品、として気軽に加えることもできそうだ。

↑冷蔵保存の「イシイのおべんとくん ミートボール」(左)と常温保存の「いつでもミートボール」(右)。見た目も味もそのままに、ミートボールをもっと手軽に食べられるようになるのが嬉しい

 

「非常食やローリングストックとしてはもちろん、家族での外出時に手軽に開けて、そのまま子どもに食べさせてあげられる、という点もポイントだと思っています。山登りやキャンプなど、アウトドアシーンでも、常温保存のミートボールをタンパク源のひとつにしてもらえたら嬉しいです」

↑石井食品 代表取締役社長執行役員 石井智康氏

 

常温保存できる商品では、「お子様ミートボールが入ったカレー」を2023年4月から販売しており、好評を得ている。それを受けて石井社長は「今後はさらにラインナップを増やして、使い勝手の幅を大きく広げていきたい」と、今後の展開についても述べた。

 

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酒税法改正でビールがお手頃になるって知ってた? 主役級の注目銘柄をチェック!

麦の酒といえば、価格が手頃になったビールもいまアツい! 背景には2023年10月1日に改正となった酒税法が関係している。では、何がどのようになったのか。概要解説とともに、主役的な銘柄を紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

海外の成長分野に着目した度数3.5%の冷涼ドライ

アサヒビール
アサヒ スーパードライ ドライクリスタル
実売価格225円

海外市場で成長中のアルコール度数0〜3.5%の飲料に着目し、主力商品「アサヒスーパードライ」の3.5%版を新開発。一部に使用した冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」が、クリアな味わいを生み出している。

 

糖質とプリン体を70%オフした日本初のWオフビール

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
実売価格225円

酒税法改正に加え、コロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目して開発。ビールらしい味わいはそのままに、糖質(※1)とプリン体(※2)の70%オフを実現している。糖質とプリン体の2つをオフにした日本初(※3)のビールだ。

※1:日本食品標準成分表2020年版(八訂)による ※2:通年販売している同社缶ビールブランド平均値比(2023年4月時点) ※3:糖質・プリン体2つのオフを訴求する日本初のビール(Mintel GNPDを用いた同社調べ)

 

果実のような香りと豊かに広がる余韻

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール
実売価格264円

日本人の嗜好に合う、フルーティな味わいと爽やかな香りが特徴の「ジャパニーズエール」シリーズの新作。「磨きダイヤモンド麦芽」を一部に使うことで、数種類のアロマホップによる果実のようなやわらかな香りが鮮やかに。

 

2つの日本産ホップが香る柑橘感の爽やかなクラフト

キリンビール
スプリングバレーJAPAN ALE<香>
実売価格266円

キリンが注力するクラフトビールブランドの新商品。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部に使用し、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がるおいしさに仕上げている。

 

初採用のオレンジピールが斬新な酸味と斬新柑橘感を演出

サッポロビール
ヱビス オランジェ
実売価格284円

2023年2月に誕生したヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の新商品。醸造家が徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに仕上げている。

 

厳選されたホップを採用! その香りはまるで白ワイン

サントリー
ザ・プレミアム・モルツ
ホップセレクト華やぐハラタウブランホップ
実売価格264円

ホップに着目したザ・プレミアム・モルツの限定品「ホップセレクト」シリーズの第2弾。白ワインのような上品な香りが特徴のハラタウブランホップが、華やかな香りと豊かなコクを生み出している。11月14日発売。

 

小麦麦芽のソフトな甘味と軽やかな後口が心地良い

キリンビール
キリン一番搾りやわらか仕立て(期間限定)
実売価格225円

一番搾り製法はそのままに、一部に小麦麦芽を使用。やわらかな甘味と旨味が感じられ、後口は軽やかで爽やかなのが特徴。バランスに優れた、飲みやすい味わいだ。

 

【PICK UP!】 見逃し厳禁! 毎年恒例の季節限定ビール

■11月7日発売

キリンビール
一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)
実売価格225円

ホップの名産地・岩手県遠野で、今年収穫した生ホップを急速凍結して使用した旬な一本。ビール通が毎年注目する人気商品で、今年で発売20年目。

 

■11月21日発売

サッポロビール
琥珀ヱビスプレミアムアンバー
実売価格265円

通常は飲食店でしか飲めない味を家庭用商品にした特別なヱビス。今作は、麦芽比率を微調整し、より宝石のような琥珀色に仕上げている。

 

価格差という呪縛から解かれてビールに明るい未来が到来する

このムーブメントを大げさにいえば、ビール類における王政復古である。なぜなら、ビール類の中で高価であるがために買い控えられていたビールと、安価でフレンドリーだった発泡酒や新ジャンル(第3のビール)との価格差が狭まってビールが値ごろになるからだ。このビールの低価格化に合わせ、メーカー各社も続々と新商品を投入している。

 

もともと、ビール類のヒエラルキー誕生は約30年前にさかのぼる。1994年にサントリーが発売した「ホップス〈生〉」は、麦芽使用率の割合によって酒税が変わるという法上区分に注目した発泡酒で、安価にビールテイストを楽しめる革命的飲料だった。そこから次々とビール類の発泡酒がデビュー。ただ、2003年に行われた酒税法改正により、発泡酒の税率が引き上げに。そこで新たに生み出された安価なカテゴリーが、新ジャンルだ。第1号商品は同年発売の「サッポロ ドラフトワン」。同商品は麦芽の代わりにえんどう豆由来の素材を使った独自の味わいで、一世を風靡。その後、開発競争が激化し、麦由来のスピリッツで味を整えたリキュールタイプの新ジャンルも登場し、いまに至る。

 

こうした3大区分で価格差があったビール類だが、社会や消費の変化で税収も変わる。そこで新たに酒税法が改正されることとなり、2017年に、2026年の税率一本化をゴールに、段階的な増減税の施行が公布された。ちなみに今回の酒税法改正は段階的措置の2回目となり、初回は2020年10月に行われている。

 

今回の改正で酒税がどう変化したかは左の表のとおりだが、いくつか例を挙げてみよう。350mlのビールであれば1本あたり7円程度安価に。同量の新ジャンルであれば1本10円前後高価になったので、モノによっては約15円ぶんも価格差が狭まったことになる。なお、今回発泡酒の税率は据え置きだが、2026年には酒税が一本化され実質価格差はなくなる。そのときがビール王政の完全復古といえるだろう。今後も新銘柄が続々デビューすることは必至。引き続きビールには注目だ!

 

 

芳根京子が「バイトしたい!」と興味津々。アサヒ生ビール“マルエフ”の特製キッチンカーが全国巡回へ発進

アサヒビールは11月13日、「アサヒ生ビール(通称:マルエフ)」の飲用体験とブランドコンセプトの「ぬくもり」を全国1000万人に提供する「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」の発表会を行った。同発表会では、CMキャラクターを務める女優の芳根京子さんと俳優の松下洸平さんが登壇。同プロジェクトで全国を周遊する特別仕様のキッチンカーに直筆メッセージを書き込んだほか、マルエフの魅力について語った。その一部始終をレポート。

 

マルエフのまろやかなうまみとぬくもりある世界観を伝える

↑「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」で全国を周遊するキッチンカー「出張マルエフ横丁(マルエフカー)」

 

通称「マルエフ」こと「アサヒ生ビール」は1986年に登場し、 “まろやかなうまみのある” 味わいのビールとしてヒット。一般向け販売は1993年に終了となったが、その味わいが根強いファンに支持され、一部飲食店で飲める「幻のアサヒ」として愛され続けてきた。この「アサヒ生ビール」は、コロナ禍でもあった2021年に復活。同社は「厳しい時代だからこそ、ぬくもりのある人と人とのつながりを生み出したい」という思いから、これまで5回にわたり「マルエフ横丁」を各地域に設け、ぬくもりのある空間を提供してきた。

 

今回6回目にあたる「マルエフ横丁」は、2023年10月の酒税法改正でビール(狭義のビール)がより買い求めやすくなったこと、またコロナ禍が落ち着いたタイミングでもあることから、日本全国1000万人に「アサヒ生ビール」のブランド体験を届けるプロジェクト「日本のみなさん、おつかれ生です。プロジェクト~全国 1000万人のまろやか体験~」の一環として開催される。

 

開催場所は、11月19日までが大阪の阪急大阪梅田駅、21日~26日までが福岡の天神地下街イベントスペース。飲食店の賑わいを表現した会場では、「アサヒ生ビール」、「アサヒ生ビール黒生」に加えて、「ハーフ&ハーフ(アサヒ生ビール1:黒生1)」と「ワンサード(アサヒ生ビール2:黒生1)」が、マルエフとよく合うお通し3点とのセットメニュー(税込 500円)で提供される。

↑「アサヒ生ビール マルエフ横丁」各会場のイメージ

 

さらに、キッチンカー「出張マルエフ横丁(マルエフカー)」(以下、マルエフカー)が12月に九州エリアから出発し、全国各地を巡る。周遊中には、マルエフカーに来てほしい場所を募集するキャンペーンをX(旧Twitter)で実施予定。そのほか、街頭サンプリングの配布も行われる。

 

「おつかれ生です」の広がりにニッコリ。芳根京子と松下洸平が「マルエフ」と一緒に食べたいご当地グルメを推薦

↑左から、俳優・松下洸平さん、女優・芳根京子さん

 

同発表会では、CMキャラクターを務める女優・芳根京子さんと俳優・松下洸平さんがCMでおなじみの「日本のみなさん、おつかれ生です」のセリフと共に登壇。早速CM出演後の反響について質問されると「現場や知り合いからも『おつかれ生です』の声をかけてもらえて嬉しい」と二人とも笑顔で語った。

 

マルエフカーがまず九州からスタートすることに、松下さんは「舞台の九州ツアーに行ったとき、福岡のもつ鍋とビールが最高でした。マルエフカーにもついていきたい!」と語った。そのマルエフカーについて、芳根さんは「ぬくもりと優しさを感じるデザインが本当に可愛い! 私も一緒に同行してマルエフカーでバイトしたいです」と絶賛した。

↑「ポスターの写真と一緒に『おつかれ生です』の連絡もよくもらいます。一緒に飲んでいる気持ちになれて嬉しいです」と、反響の大きさを報告してくれた松下さん

 

さらに、「アサヒ生ビール」と一緒に食べたいご当地グルメは? という質問では、芳根さんが「夏に北海道に行ったときにジンギスカンを食べながらマルエフを飲んだんですけど、おにぎりも一緒に食べて。この組み合わせが最高だったので、ジンギスカンにおにぎりも追加で(笑)」と、はにかみながらも熱烈におすすめしてくれた。松下さんは「宮崎の地鶏炭火焼を食べたんですけど、マルエフと合わせたら最高だろうな、ぜひ一緒に食べたいなぁと思ってます」と、お店だけではなく自宅でもこの組み合わせで食べられないか “作戦” を練っていることを明かした。

↑芳根さんは「地方ロケの帰りにマネージャーとスーパー銭湯に行ったときも、お風呂上がりの『マルエフ』が最高でした!」と、明るい時間から「おつかれ生です」を楽しんだことも語ってくれた

 

 

周遊するマルエフカーには、二人の直筆メッセージとサインがあるのでこちらも必見だ。

↑「日本のみなさん、おつかれ生です」の音頭で乾杯をした、松下さん(左)と芳根さん(右)

 

アサヒビール株式会社 ビールマーケティング部 部長 倉田剛士氏は、「ビールがより手に取りやすくなったこのタイミングに、ぜひアサヒ生ビールをきっかけにして優しいつながりを作って欲しいです。出張マルエフ横丁の出張先も全国から募集しますので、地元の町おこしのイベントや親せきの誕生日のお祝いなど、ここぞというところで活用していただけたら」と、意欲を語った。

 

秋の深まりとともに日が短くなって、ふと心さみしさを感じることもあるかもしれない。そんなときには、マルエフ横丁でぬくもりのあるつながりを感じてみてはいかがだろうか。

 

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人気スイーツが特別価格+限定スイーツも登場! FLO「ブラックフライデー」は11月23日から4日間限定

フロジャポンが運営するFLO<フロプレステージュ>は、11月23日~11月26日の4日間、「ブラックフライデー」を開催します。

 

イベント期間中は、ブラックをキーカラーにした限定商品「チョコクリームのシフォンケーキ」や「ショコラオランジュタルト」が、4日間限定で登場。そのほか、人気商品を期間限定の特別価格で販売。FLO公式アプリの「FLOマイル3倍」キャンペーンも同時開催します。

 

チョコクリームのシフォンケーキは、カスタードクリームを中に詰めた、ふんわりしっとりとしたココアシフォンの上にたっぷりとチョコレートクリームを絞り、チョコレートシロップ、粉糖、クラッシュアーモンドでデコレーションしています。ブラックフライデー特別価格は1200円(税別)。

 

ショコラオランジュタルトは、ココアのシュクレ生地に濃厚なチョコレートアパレイユを入れて焼き上げ、 皮まで食べられるスペイン産オレンジのシロップ漬けを飾ったタルト。ブラックフライデー特別価格は1200円(税別)です。

 

「FLOのこだわりプリン」が290円(税別)、「チュイールブラン」などの焼菓子各種が99円(税別)、デリカ取扱店では「ポテトサラダ」が150円(税別)と、ブラックフライデー価格で提供します。

今年のブラックフライデーも登場! ローソンストア100の“ブラック”グルメたち

ローソンストア100が運営する「ローソンストア100」は、「ブラックフライデー」にちなみ、ブラックココアを使用した真っ黒なメロンパンなど「ブラック」な商品4品を、11月22日に一斉に発売します。

 

「ブラックメロンパン」は、ブラックココアを入れて真っ黒に仕上げたメロンパンに、ホイップとチョコチップをサンドした、黒いパンと白いクリームのコントラストが特徴的なメロンパンです。価格は120円(税別)。

 

「チョコ蒸しケーキ」は、生地にブラックココアを混ぜ込み真っ黒に仕上げた、チョコ風味の蒸しパン。3個入りの食べやすいサイズで、価格は110円(税別)です。

 

「チョコ!チョコ!!チョコ!!!パン」は、ココアパウダーを練りこんだパンの中に、チョコクリーム、ダイスチョコ、チョコチップと3種のチョコが入っています。価格は110円(税別)。

 

「ひじきご飯おにぎり」は、ひじきをたっぷりと混ぜ込んだひじきご飯のおにぎりで、さらにひじき煮をトッピングし、黒いおにぎりに仕上げています。価格は100円(税別)。

ピカールのブラックフライデーが過去最長の10日間実施! 人気の冷食が最大50%オフ「Picardブラックフライデー2023」

イオンサヴールは、同社が展開する冷凍食品専門店Picard(ピカール)にて、11月17日から11月26日まで、過去最長10日間の実施となる「Picardブラックフライデー2023」を開催します。

 

期間中は、野菜の風味豊かな「4種類のBIO野菜のスープ」が最大50%オフで登場するほか、フランスでは3秒に1つ売れるという人気商品「モアローショコラ」の一口サイズバージョン「ミニモアローショコラ」や、「ムール貝のファルシー」など13品目を特別価格で販売します。

↑ピカール総選挙TOP3セットは「第4回ピカール総選挙」1位「クロワッサン」、2位「ジャガイモのガレット」、3位「パン・オ・ショコラ」の3点セット(カジュアルバッグ付き)。セット価格1799円(通常単品合計価格2602円の31%オフ)

 

また、「第4回ピカール総選挙」「第3回スタッフ版ピカール総選挙」にランクインした人気商品を詰め合わせた「ピカール総選挙TOP3セット」「スタッフおすすめセット」を今年も発売。

↑スタッフおすすめセットは「第3回スタッフ版ピカール総選挙」1位「キノコとゴルゴンゾーラチーズの薄生地タルト」、2位「ミニパン・オ・ポム」、3位「クロワッサン」の3点セット(カジュアルバック付き)。セット本体価格1998円(通常単品合計価格2852円の30%オフ)

 

そのほか、オーブン調理で本格的な味が自宅でも楽しめる「ガレット・デ・ロワセット」が初登場します。

↑ガレット・デ・ロワセットは「モアローショコラ」、「ガレット・デ・ロワ」、「折りたたみ保冷バッグ(ブラック)」の3点セット。セット本体価格2199円(通常単品合計価格3537円の38%オフ)

さらにビターに、チョコレート感がアップした! イオンのブラックフライデー限定、ゴディバ監修「THE チョコレートタルト」4日間限定発売

イオンは11月17日~11月20日の4日間、「イオン ブラックフライデー」のスイーツ企画商品として、イオンのスイーツシリーズ「Select Sweets」から、ゴディバ監修の「THE チョコレートタルト」を期間限定で販売します。

 

ゴディバとSelect Sweetsコラボのブラックフライデー限定チョコレートタルトは今年で3年目。今年はこれまでより一層、贅沢なチョコレート感を楽しめる味わいに仕上げているそう。

 

カカオ分43%、55%、73%の3種類のチョコレートが絶妙なバランスで配合した5層仕立てのタルトに、今年はベルギー産のシェービングチョコレートをデコレーションし、食感のアクセントを加え、より本格的なチョコレート感を味わえる商品です。

 

本州・四国の「イオン」「イオンスタイル」約380店舗の直営チルドデザート売場にて販売。価格は1580円(税別)です。

「オールドパー 12年」とアイスキューブをセットにした「オールドパー 12年 オリジナルアイスキューブセット」登場

モエ ヘネシー ディアジオは、「オールドパー 12年」とブランドカラーのゴールドにオリジナルデザインをあしらったアイスキューブをセットにした、「オールドパー 12年 オリジナルアイスキューブセット」を数量限定で発売。

 

今回発売する「オールドパー 12年 オリジナルアイスキューブセット」は、2022年に世界的に権威のあるコンペティション・SFWSC*¹にて最優秀金賞を受賞した「オールドパー 12年」と、ブランドカラーのゴールドをあしらったアイスキューブをセットにした特別な商品。

*1 SFWSC – サンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション

 

溶けずに時間がたっても冷たさが持続するアイスキューブを、オールドパー 12年のおすすめの飲み方であるハイボールや水割りに入れることで、オールドパーの調和のとれた柔らかな味わいをゆっくりと愉しめます。

 

贈り物にも最適な、オールドパーの特徴を模したデザイン

オリジナルアイスキューブには、オールドパーのボトルのユニークな特徴を模したデザインが施されています。斜めに傾いて自立するオールドパーのボトルは、「決して倒れない」「右肩上がり」と、縁起のよいウイスキーとして日本でも長きに渡って親しまれてきました。

 

溶けないアイスキューブを使えば、氷の溶けた水分がでることなく、最後までオールドパーのハイボール(ウイスキー1:ソーダ3)、水割り(ウイスキー1:水2)の黄金比率のまま愉しめます。

 

 

・商品名:オールドパー 12年 オリジナルアイスキューブセット
・価格:6380円(税込)
・発売日:2023年10月25日(水)以降順次発売

【内容物】
・オールドパー 12年 容量:750ml
・オリジナルアイスキューブ:4個

 

ブラックフライデーに食べたいブラックスイーツ! 「ブラックフライデーチョコリング」などが期間限定で登場……ブラック「ねこねこ食パン」セットも

オールハーツ・カンパニーは、全国の「ハートブレッドアンティーク(Heart Bread ANTIQUE)」と公式オンラインストアにて、11月17日~11月26日の期間限定で、ブラックフライデー向け商品を新発売します。

 

同社が展開する「ハートブレッドアンティーク」は、看板商品「マジカルチョコリング」など、パンやスイーツを展開するベーカリー。

↑ブラックフライデーチョコリング

 

今回、ブラックフライデー向け商品として新たに発売されるのは「ブラックフライデーチョコリング」「ブラッククロワッサン」「ブラックメロンパン」「カスタードショコラ」「もっちりベーグル チョコ」の全5種です。

↑カスタードショコラ

 

公式オンラインストア「オールハーツモール」では、焼き菓子「世にもおいしい割れチョコブラウニー」を詰め合わせたブラックフライデー限定セットも発売。そのほか、同社が運営する「ねこねこ」より、「ねこねこ食パン」から展開する「ねこねこ食パン 黒猫」が入ったセットなども用意しています。

↑ブラックフライデーチョコリング1個、ブラッククロワッサン5個、ブラックメロンパン2個、世にもおいしい割れチョコブラウニー1袋がセットになった「期間限定 ブラックフライデーセット【送料込み】」3480円(税込)

 

価格は、ブラックフライデーチョコリングが460円(税込)、ブラッククロワッサンが140円(税込)、ブラックメロンパンが190円(税込)、カスタードショコラが190円(税込)、もっちりベーグル チョコが230円(税込)。もっちりベーグル チョコのみ通年販売となります。

↑もっちりベーグル チョコ

アウトレット限定やオンライン限定も! ゴディバ「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ」は全4種類で11月17日発売

ゴディバ ジャパンは「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ」を、11月17日より、全国のゴディバショップ、ゴディバアウトレット店、ゴディバオンラインショップにて各店数量限定で販売します。

↑2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ A

 

2023 ブラックフライデー ハッピーバッグは、「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ A」「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ B」「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ アウトレットストア限定」「2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ オンラインショップ限定」の、全4種類を発売。

↑2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ B

 

A4サイズの書類やPCが入るボックス型のオリジナルトートバッグに、ブラックフライデー限定の、チョコレートのアソートメントや焼き菓子を詰め合わせています。

↑2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ アウトレットストア限定

 

価格は、2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ Aが3240円(税込)、2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ Bが5400円(税込)、2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ アウトレットストア限定が5000円(税込)、2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ オンラインショップ限定が6480円(税込)。

↑2023 ブラックフライデー ハッピーバッグ オンラインショップ限定

ロッテリアからクリスマス気分を味わえる「リラックマ Xmas チキンミニバケツ」

ロッテリアは、「リラックマ」とコラボレーションした「リラックマ Xmas チキンミニバケツ」2品を、11月22日から12月25日までの期間限定で、全国のロッテリアにて販売いたします。

 

ロッテリアとリラックマのコラボレーション企画は今回で第2弾。「チキンからあげっと」3本、「のび~るチーズスティック」1本、「フレンチフライポテト S」1個が入った「リラックマ Xmas チキンミニバケツ(バラエティパック)」と、チキンからあげっとが9本入った「リラックマ Xmas チキンミニバケツ(チキンからあげっと)」の2種類を用意しています。クリスマス気分を味わいたいときに、また、家族や知人・友人と楽しむパーティーにもぴったりなミニバケツサイズです。

 

なお、いずれもクリスマスを楽しんでいるリラックマたちをデザインしたシールスリーブ(2種類のうち、いずれか1種類)を付けて提供します。

 

価格は500円(税込)。販売は全国のロッテリアですが、一部店舗では販売していません。

ビアードパパの「ブラックフライデーセット」は期間限定「ココナッツサブレシュー」入りでお得! 11月17日から

DAY TO LIFEは、シュークリーム専門店「ビアードパパ」にて、11月17日~11月26日の10日間、特別価格の「ブラックフライデーセット」を販売します。

 

ブラックフライデーセットは、ビアードパパの看板商品「パイシュークリーム(カスタード)」3個と「クッキーシュー(カスタード)」1個に、日清シスコの菓子「ココナッツサブレ」とコラボレーションした「ココナッツサブレシュー」1個を組み合わせた、計5個を999円(税込)で販売する、お得な期間限定セットです。

 

ビアードパパのモバイルアプリでは、11月17日に、ブラックフライデーセットをさらにお得な980円(税込)で購入できるクーポンを配信します。

 

ココナッツサブレシューは、ザクザク食感が楽しめるココナッツシュー生地にココナッツ香るカスタードをあわせた、2023年11月限定商品。価格は260円(税込)です。

モスバーガー「一頭買い 黒毛和牛バーガー」発売! トリュフ香るシャリアピンソースが味わえる

モスバーガーは11月15日から、「一頭買い 黒毛和牛バーガー」2種類を、期間限定で販売します。

 

一頭買い 黒毛和牛バーガーは、一頭買いした国産の黒毛和牛の各部位をパティに使用したハンバーガー。昨年販売し、大好評だったそうです。通常はハンバーガーには使用しないサーロインやヒレといった部位も使用しており、ボリュームたっぷりの、ぎゅっと詰まった肉感を堪能できるとのこと。

 

11月15日から第1弾として、「シャリアピンソース〜トリュフ風味〜」を販売。2024年1月5日から第2弾の「特製テリヤキソース〜ゆず胡椒風味〜」を販売します。

 

「一頭買い 黒毛和牛バーガー シャリアピンソース〜トリュフ風味〜」(税込860 円)

トリュフの香りを効かせたシャリアピンソースが味わえる一品。黒毛和牛パティに、燻製の香り高いオリジナルベーコンを合わせています。炒めた玉ねぎと醤油をベースにしたうえに、トリュフの風味が効いたシャリアピンソースによって、口に入れる前の香りから贅沢感を楽しめるといいます。なお、材料としてはちみつも使用しています。

 

「一頭買い 黒毛和牛バーガー 特製テリヤキソース〜ゆず胡椒風味〜」(790 円)

昨年好評を博したという、トマトの酸味と甘味を活かして甘酒を加えることでコクと奥行きを出した専用の特製テリヤキソースに、今年はさわやかな香りと風味が特徴の九州産ゆず胡椒を追加。また、華やかな香りとほんのりとした甘みを感じる鰹のエキスを加えたことで、昨年よりもさらに深みのあるソースが完成。黒毛和牛パティの旨味をより一層引き立てるそうです。

ミニストップ、北海道クリーム使用の「バナナミルク」発売

ミニストップは、カップ飲料のオリジナル商品として、「バナナミルク」を国内のミニストップ店舗にて発売しました。ミルクにコクのある北海道産クリームと、バナナ果汁、バナナフレーバーを合わせ、まろやかな味わいが楽しめるといいます。

 

バナナはフィリピン産を使用したほか、北海道クリームは1.1%使用しています。価格は203円(税込8%)です。

ファミリーマートから名店監修ラーメン3種類が新発売

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」から、「中華そば処 琴平荘監修 中華そば」(税込598円)、「田中商店監修 豚骨ラーメン」(税込598円)、「三ん寅 味噌らーめん」(税込618円)を全国のファミリーマートで発売しました。

 

山形県鶴岡市で季節限定営業の老舗人気店「中華そば処 琴平荘」監修の中華そば、東京都足立区に本店を構える人気店「田中商店」監修の豚骨ラーメン、東京都新宿区の人気店「三ん寅」監修の味噌ラーメンが登場です。

 

中華そば処 琴平荘監修「中華そば」は、焼きあごなど魚介の旨みと鶏ガラなど畜肉系の旨みをバランスよく配合したスープが特徴の醤油ラーメン。チャーシュー、メンマ、ねぎをトッピングしています。

 

田中商店監修「豚骨ラーメン」は、豚骨を炊き出したガラスープを使用し、濃厚な香りも再現したこだわりのスープが特徴。麵は豚骨ラーメン専用の細いストレート麵を使用し、豚バラチャーシュー、青ねぎ、きくらげ、すり胡麻をトッピングしています。

 

三ん寅監修「味噌らーめん」は、炒めた味噌に野菜の甘みを溶け込ませたコクのあるスープに、隠し味の山椒をきかせて、コシのある熟成ちぢれ麵が絶妙にマッチするという一杯。青ねぎ、チャーシュー、肉そぼろ、玉ねぎ、もやし、生姜、メンマをトッピングしています。

 

築地銀だこ&銀のあん、イオングループの「ブラックフライデー」に参加! 銀だこ回数券を“クロ価格”でお得に販売

「築地銀だこ」「銀のあん」を展開するホットランドは、11月17日より、イオングループが実施する「ブラックフライデー」企画に参加。「ブラック=黒・クロ」にちなんだ、特別価格・商品を用意しています。

 

「銀だこ 回数券 イオン限定“ぜったいお得な”クロ価格!!」は、好きなたこ焼(8個入り)に交換可能な引換券が4枚入った回数券。“ブラックフライデーだけの特別 (96=クロ) 価格”である、1960円(税抜)で販売します。

 

銀のあんの「クロワッサンたい焼」のあずきを30%増量します。は、クロワッサンたい焼は、同社が開発した“オリジナルたい焼”で、24層の特製生地で、甘さ控えめな自家製餡をたっぷり包み、生地の表面(片面)にザラメを加え、専用機器で両面から一気に焼き上げることで、表面が香ばしくキャラメリゼされ、独特の“サクッ”とした食感に仕上げた商品です。価格は240円(税込)。

ゴディバ、オールダークカラー「ショコリキサー」でブラックフライデーを盛り上げる! 黒ゴマの“ブラック”な味わいを楽しむ「ブラックセサミ ショコリキサー」

ゴディバ ジャパンは、ブラックフライデー期間に合わせて、チョコレートドリンク「ショコリキサー」の新フレーバー「ブラックセサミ ショコリキサー」を、11月17日から12月31日まで販売します。

 

同商品は、ダークチョコレートのほのかな苦味と甘味、後味として残る“ブラック”セサミ(黒ゴマ)の香りを楽しめるドリンクです。

 

販売店舗は、三井ショッピングパークららぽーと、ラゾーナ川崎プラザ、ダイバーシティ東京プラザ、三井アウトレットパーク内のショコリキサー取扱店。

 

価格はレギュラーサイズ(210ml)が750円(税込)、ラージサイズ(350ml)が860円(税込)です。

「ファミマのブラック『フライ』デー」今年も開催! 揚げ物を買って「ファミから」をお得にゲットしよう

ファミリーマートは、継続して取り組んでいる5つのキーワードのひとつである「たのしいおトク」の一環として、「ファミマのブラックフライデー」キャンペーンと「1個買うと、1個もらえる」キャンペーンを、11月14日から11月27日まで、全国のファミリーマート1万6500店にて実施しています。

 

ファミマのブラックフライデーキャンペーンでは期間中、レジ横ケース内の揚げ物・惣菜の対象商品を2個買うと、「ファミから(醤油または塩)」が1個もらえる無料引換券(レシートクーポン)をプレゼント。無料引換券にはそれぞれ引換期間があり、11月14日から11月20日までに発行された無料引換券は11月21日から12月4日まで利用することができ、11月21日から11月27日に発行された無料引換券は、11月28日から12月4日まで利用することができます。

↑ファミから(醤油)

 

↑ファミから(塩)

 

「スマートニュース」「LINEクーポン」では、レジ横ケース内の揚げ物・惣菜が20円引きになるクーポンを配信。また、ファミリーマート公式X(Twitter)アカウント(@famima_now)をフォローし、該当のポストをリポストすると、抽選で100名に、ファミから10個分相当のQUOカードが当たるプレゼントキャンペーンも、11月20日まで実施中です。

 

1個買うと、1個もらえるキャンペーンは、対象商品を1つ購入すると、引換期間に使える「無料引換券」がレシートに1枚印字されます。引換対象期間内に、無料引換券と引換対象商品と一緒にレジまで持っていくと、商品を引き換えることができます。

 

実施期間と対象商品は以下の通りです。

↑1週目対象商品(引換券発行期間:11月14日~11月20日/引換期間:11月21日~11月27日)

 

↑2週目対象商品(引換券発行期間:11月21日~11月27日/引換期間:11月28日~12月4日)

オリジン「ブラック竜田」が今年も登場! 「ブラック竜田のり弁当」ブラックフライデー限定販売中

「キッチンオリジン」「オリジン弁当」を展開しているイオングループのオリジン東秀は、「ブラックフライデー(BLACK FRIDAY)」の開催にあわせ、のりおかか醤油ご飯の弁当「ブラック竜田のり弁当」を11月24日までの期間限定で販売します。

 

「ブラック竜田」は、店内で黒ゴマをふんだんに衣に混ぜこんで揚げた、カラっと香ばしい黒ゴマの風味が特徴。黒酢と黒みりんを使用した深みとコクのあるソースをかけて、仕上げています。

 

価格は、「ブラック竜田のり弁当」が490円(税別)で、ご飯のおかず「ブラック竜田~黒酢&黒みりん入りソース~」が100gあたり198円(税別)です。

ピザ1枚777円! デリバリーでも50%オフになるセールも……「ピザハット・ブラックフライデー」開催中

ピザハットが展開するピザチェーン「ピザハット」は、2023年11月24日のブラックフライデーに合わせて、3つのスーパーセールを含む「ピザハット・ブラックフライデー」を開催中です。

 

1つ目のセールは、テイクアウト限定の、厳選7種類のMサイズピザが1枚777円(税込)から購入できる「テイクアウトスーパーセール」で、最大2541円お得にピザを購入可能です。

 

2つ目のセールは、厳選7種類のピザがデリバリーでも50%オフとなる「デリバリースーパーセール」。

 

3つ目のセールは、MY BOX(マイボックス)、Hut Melts(ハットメルツ)、トスカーニパスタ、ごはんピザのお一人様メニュー各種が590円から購入できる「お一人様スーパーセール」です。

 

“厳選7種類”の対象となるピザは、「イタリアントマト&ガーリック」「ペパロニクラシック」「じゃがマヨコーン」「つぶつぶハニマスソーセージ」「ハット明太マヨ」「詩羽のエンジョイ4」「元祖カズレーザー4」です。開催期間は11月26日まで。

ブームから暗黒期、そして世界を牽引する時代へ。ジャパニーズウイスキーの100年間と、支えた7人のキーパーソンたち

2023年は、ジャパニーズウイスキーのアニバーサリーイヤー。よく世界五大ウイスキーのひとつに数えられますが、近年になってその評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。この特集記事では全4回にわたってジャパニーズウイスキーの魅力を解説。第2回目は、奥深くドラマチックな歴史について紹介します。

【関連記事】ジャパニーズウイスキーとは。世界における立ち位置や独自の魅力などを解説

 

ウイスキー文化の浸透を夢見た偉人たちの情熱

冒頭で“アニバーサリーイヤー”と述べましたが、起点となったのは1923年10月。サントリーの創業者(当時は寿屋)である鳥井信治郎(とりいしんじろう)氏が、日本初となるモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。

↑写真の人物が鳥井信治郎氏。山崎蒸溜所の展示パネルより

 

そして、山崎蒸溜所の初代所長が、のちにニッカウヰスキーの創業者となる竹鶴政孝(たけつるまさたか)氏です。竹鶴氏はさかのぼること7年前の1916年、当時の洋酒業界における大手だった摂津酒造に入社。社長の阿部喜兵衛(あべきへえ)氏と常務の岩井喜一郎(いわいきいちろう)氏の命を受け、1918年にスコットランドへ単身ウイスキー留学します。

↑写真の人物が竹鶴政孝氏。写真は宮城峡蒸溜所にて

 

ちなみに、この岩井氏はのちに本坊酒造の顧問となり、同社のウイスキーづくりに尽力。そのリスペクトはブレンデッドウイスキー「岩井 トラディション」シリーズに込められています。また、摂津酒造は1964年に焼酎業界の雄・宝酒造(現・宝ホールディングス)に吸収合併されています。

 

竹鶴氏は1920年に帰国。ウイスキーの実習報告書(通称「竹鶴ノート」)を岩井氏に提出し、摂津酒造は純国産ウイスキーの製造へ乗り出します。しかし第一次世界大戦後の恐慌によって資金調達ができず、壮大な計画は頓挫してしまいました。竹鶴氏も1922年にやむを得ず退職するのですが、その竹鶴氏を見つけ出し、採用したのが寿屋の鳥井社長だったというわけです。

 

山崎蒸溜所は着工翌年の1924年に竣工し、蒸溜も開始。そして5年後の1929年、ついに日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー」(通称「白札」。現在の「サントリーウイスキーホワイト」)が誕生します。しかしスコッチへの敬意を表現したまさに本格的なその味は、魅力的なはずのスモーキーフレーバーが「煙くさい」と、当時の日本人には受け入れられませんでした。

左端が「白札」。この受難をもとに、日本人の味覚に合った酒質で1937年に生み出されたのがいまも続く「サントリーウイスキー角瓶」(右から3番目)です。結果、悲願の大ヒット

 

一方、竹鶴氏は1934年に寿屋を退職し、スコットランドと近い風土を探し求めてたどり着いた北海道の余市に蒸溜所建設を決意。大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を創業し、1940年に自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売します。

↑左から2番目のボトルが「ニッカウヰスキー」。なお、熟成を経たウイスキーを発売するまでは、りんごジュースや「ニッカ アップルワイン」(左端)などを積極的に製造販売していました

 

戦乱を乗り越え高度経済成長とともに最高潮に

ところが1941年には太平洋戦争が勃発。1945年の終戦後も本格ウイスキーは統制品となり、市場にはアルコールに様々な香料や着色剤を加えたイミテーションウイスキーが出回るようになります。

 

しかし、1950年からの朝鮮戦争特需などもあり、日本経済は徐々に回復。同時に、寿屋のマーケティング施策によって全国にトリスバーが続々開業。夏はハイボール、冬はホットと飲み方を提案するなどの甲斐あって、ウイスキーが一層親しみやすくなっていきました。

↑寿屋の宣伝部が手掛けた、トリスバー向けのPR誌「洋酒天国」。編集兼発行人は、当時社員だった開高 健氏で、「トリス」の有名なコピー“人間らしくやりたいナ”も開高氏の作品です

 

1955年には伝説の蒸溜所と名高い軽井沢蒸留所(当時の名称は大黒葡萄酒軽井沢蒸留所)が誕生。こちらは2000年いっぱいで生産停止し2011年に閉鎖しましたが、その間日本におけるクラフトウイスキーの第一人者、ベンチャーウイスキー(2004年創業。秩父蒸溜所の「イチローズモルト」で有名)の肥土伊知郎(あくといちろう)氏が実習で使用したり、一部設備は東海クラフトウイスキーの雄、ガイアフロー静岡蒸溜所が買い取ったりと、伝説は引き継がれています。

↑ベンチャーウイスキーの肥土社長。2014年、秩父蒸溜所にて。ちなみに肥土氏は秩父の造り酒屋に生まれますが、洋酒に憧れがあったためサントリーに新卒入社しています

 

余談ですが、この軽井沢蒸留所におけるキーパーソンたちは、2022年末に始動した軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問や工場長に招へいされています。そのひとりが、軽井沢蒸留所の最後のモルトマスターであり、軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問に就任した内堀修省(うちぼりおさみ)氏。内堀氏は、秩父蒸溜所の黎明期に肥土氏へのウイスキー技術指導も行っています。

 

話を戻すと、高度経済成長とともにウイスキーはさらに躍進していきました。1969年には竹鶴氏が仙台の郊外に宮城峡蒸溜所を開設。同年にはバーボンの輸入自由化、そして1971年にはスコッチを含む酒類の輸入自由化、翌1972年には関税が引き下げられるなどして輸入酒ブームが起こり、国内の酒造企業も続々とウイスキー事業に参入していきます

↑宮城峡蒸溜所。2024年に開設55周年を迎えます

 

山崎蒸溜所の建設着手から半世紀後の1973年には白州蒸溜所が誕生。加えて同年には、米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザース社、キリンビールの3社共同出資で設立したキリン・シーグラム社の蒸溜所として富士御殿場蒸溜所も開設され、現在はキリンビールが単独で所有しています。

↑現在の正式名称は、キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

 

1976年には、前述の軽井沢蒸留所を当時運営していた三楽オーシャン(現在のメルシャン)によって、日本初のシングルモルトウイスキー「軽井沢」が発売。同銘柄はいまや“幻のウイスキー”として、歴史に名を刻んでいます。

 

失われた四半世紀。起爆剤は「ハイボール」と「朝ドラ」

1980年代に入ると、それまで上昇基調だったウイスキー市場は曲がり角を迎えます。1983年には過去最多の消費量を記録しましたが、その後は酒類の多様化が進むとともに、酎ハイ、ワイン、日本酒といったブームのあおりを受けて低迷期に突入。軽井沢蒸留所の閉鎖も、こうしたダウントレンドの影響は否めません。

↑この時代を象徴する銘柄が「サントリーウイスキーオールド」。1980年には1240万ケースに達し、世界一の出荷数量を記録しました

 

この氷河期初期の1984年に産声を上げたブランドがありました。それがジャパニーズウイスキーのシンボル的存在、山崎蒸溜所から生み出された「シングルモルトウイスキー 山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

 

さらに、1989年には「シングルモルト余市」「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「シングルモルトウイスキー白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)がデビュー。

 

ウイスキーの国内消費量は2008年までほぼ一貫して下がり続けますが、2003年には世界的に権威ある酒類コンペティション・ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で、「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」が日本で初めて金賞を獲得しました。

↑「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」。額に入った写真は2003年の授賞式のもの

 

この快挙は業界関係者、そしてジャパニーズウイスキー復活の原動力になったといっていいでしょう。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになっていきます。

 

また、2005年にはベンチャーウイスキーが最初の商品「イチローズモルト ヴィンテージシングルモルト1988」を発売。2年後の2007年には、国内35年ぶりとなる新規蒸溜所、秩父蒸溜所を設立します。

↑約10年前の秩父蒸溜所。2019年には、ここから約600メートル離れた場所に秩父第2蒸溜所が開設されました

 

2008年。ジャパニーズウイスキー起死回生のきっかけとなる出来事が起きます。それが、サントリー「角ハイボール」復活プロジェクトです。これにより翌2009年には右肩下がりだった消費量が上昇に転じ、日本のウイスキー市場は活気を取り戻していきました。

 

さらに、2014年にはドラマチックなジャパニーズウイスキーの誕生秘話が、竹鶴政孝氏とその妻・リタ氏の生涯をモデルにドラマ化。NHKの連続テレビ小説『マッサン』(竹鶴氏のニックネームがマッサン)が放送され、国内ウイスキーブームは一層過熱します。

↑モノクロ写真が竹鶴氏とリタ氏

 

近年はクラフトディスティラリーの躍進にも注目

ウイスキー人気復活の追い風を受けた2010年代は、クラフトディスティラリーの新設が増えていったことも特徴のひとつ。代表的なのは、前述のガイアフロー静岡蒸溜所(2016年)ほか、本坊酒造の第2拠点にあたるマルス津貫(つぬき)蒸溜所(2016年)、厚岸(あっけし)蒸溜所(2016年)、安積(あさか)蒸留所(2016年より再稼働。設立は1946年)、嘉之助(かのすけ)蒸溜所(2017年)、三郎丸蒸留所(2017年に大規模改修。製造は1952年より)などです。

↑三郎丸蒸留所で有名なのが「ZEMON(ゼモン)」。地元・富山の伝統工芸である高岡銅器の梵鐘(ぼんしょう)をヒントに開発された世界初の鋳造(ちゅうぞう)製ポットスチルで、銅と錫(すず)の2つの効果でよりまろやかな酒質を生み出します

 

2020年代は、新規蒸溜所の誕生がますます活性化。ビッグネームの例を挙げれば、前述の軽井沢ウイスキー蒸留所のほか、薩摩酒造の火の神蒸溜所などがあります。薩摩酒造は本坊酒造グループであり、焼酎メーカーとしては屈指の洋樽設備と技術を所有。その実力は、1988年の発売開始からロングセラーを続ける長期貯蔵麦焼酎の銘酒「神の河」(かんのこ)が証明しているといえるでしょう。

↑2023年2月に蒸溜を開始した、火の神蒸溜所。2024年にはショップやバーを備えた施設のオープンと一般見学を開始する計画で、ウイスキーの発売は2026年を予定しています

 

加えて、近年は「秩父ウイスキー祭」や「ウイスキーフェスティバル」などのイベントが盛んに開催されるようになったり、スコットランドで盛んな原酒交換が日本の蒸溜所同士でも意欲的に行われるようになったりと、その勢いはとどまることを知りません。

↑2021年3月に発売された、富山の三郎丸蒸留所と滋賀の長濱蒸溜所によるコラボレーションウイスキー「FAR EAST OF PEAT」。日本のクラフトディスティラリー同士では、初の商品化となりました

 

ジャパニーズウイスキーの誕生から100年を迎えた2023年。国内蒸溜所の数は80を超えるといわれ、100を超えるのもそう遠い未来ではないでしょう。次回は比較的に入手しやすい銘柄のなかから、覚えておきたいブランドとその特徴などを解説します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

撮影/松村広行(GetNavi編集部)

ジャパニーズウイスキー完全復活により、幻の蒸溜所が再稼働!

ジャパニーズウイスキーの完全復活により、受難の時代に閉鎖あるいは止まっていた蒸溜所が再稼働したり、その意志を継ぐ蒸溜所が誕生したりしていることも見逃せない。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【2016年再稼働・安積蒸留所】

東北で地ウイスキーブームを牽引した名蒸留所が満を持しての復活

「チェリーウイスキー」で知られる笹の川酒造(旧山桜酒造)のDNAを汲む蒸溜所で、福島県郡山に所在。特異な気候から「風の蒸溜所」と呼ばれる。なお、笹の川酒造とともに80年代ウイスキーブームを牽引した羽生蒸溜所が閉鎖した際、廃棄しなければならなくなった原酒を同社が受け入れ販売したのが、最初の「イチローズモルト」である。

 

【2022年新稼働・軽井沢ウイスキー】

旧蒸溜所の職人がリユニオン世界が称賛した名酒への熱意を継承

元々の軽井沢ウイスキー蒸留所は、メルシャン(三楽オーシャン)前身の大黒葡萄酒が1955年に設立した蒸留所で、日本初のシングルモルトを生み出すなど多大な功績を残したが、2012年に閉鎖。しかし昨年、地元で370年続く「戸塚酒造」がその意志を継ぎ、軽井沢の地で新たに本蒸溜所を新設した。閉鎖時の最後の工場長が新たな蒸留所の工場長を務める。

【ジャパニーズウイスキー最新トレンド】新進気鋭のクラフト蒸溜所から名酒が続々誕生!

昨今のジャパニーズウイスキーを語るうえで欠かせない話題が、新設蒸溜所の台頭だ。シーンをけん引する銘柄を中心に、期待が高まるこのムーブメントを紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私がオススメします!】

フードライター・中山秀明さん

酒好きのフードアナリスト。クラフトウイスキーの聖地・秩父で育ち、全国の蒸溜所やブレンダ—への取材経験も多い。

 

世界唯一の鋳物型蒸溜器が生み出すまろやかで洗練された味わい

1952年製造開始(※)

若鶴酒造/三郎丸蒸留所
シングルモルト
「三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS」

実売価格1万3750円

北陸唯一の蒸留所が、富山の伝統工芸品・高岡銅器の技術を用いて作られた世界初の鋳物製銅錫合金ポットスチル「ZEMON」で蒸溜した原酒を、初めて商品化。銅と錫の2つの効果により、まろやかで洗練された酒質を実現している。

※:2017年に大改修をし、三郎丸蒸留所としてリニューアル。2019年に、「ZEMON」を導入

 

【Nakayama’s Review】伝統のスモーキー香や果敢な冒険心にも注目

同蒸溜所のテーマ「ピートを極める」を実感できる、力強いスモーキー香も魅力。同社は他社との原酒交換にも積極的で、日本のクラフト蒸溜所同士で初のコラボ商品を発売するなど、冒険心も魅力です!

 

3基のポットステルを駆使した待望の定番シングルモルト

2017年製造開始

小正嘉之助蒸溜所
シングルモルト 嘉之助
9900円

日本三大砂丘のひとつ、鹿児島県・吹上浜沿いに設立。最大の特徴は、大中小とサイズの異なる3基のポットスチルを備えていることで、本品は同蒸溜所初の定番商品。ウイスキー本来の風味が楽しめるよう、冷却濾過は行っていない。

 

【Nakayama’s Review】名焼酎のDNAを継ぐ上品で甘くメローな味

日本初の長期樽熟成焼酎として小正醸造が生み出した「メローコヅル」のDNAは、蒸溜所のコンセプト「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」へ。上品で甘くまろやかな味はまさにメロー。多幸感にあふれる一本です。

 

希少な国産ピートが香るスモーキーな味わい

2016年製造開始

厚岸蒸溜所
厚岸ブレンデッドウイスキー 小満

1万3200円

ピーティーなアイラモルトへの憧れと敬意から、潮気を含む霧やピートが取れる地の利を求めて北海道・厚岸の地に誕生。本作は「二十四節気シリーズ」の第11弾となるブレンデッドウイスキーだ。

 

【Nakayama’s Review】厚岸の恵みに育まれた燻香と爽やかな甘味

季節ごとに原酒を作り分けたり、地元産の大麦やピート、ミズナラ樽を使ったり、厚岸のテロワールを生かす姿勢がユニーク。本品は、燻香に柑橘のような爽やかさに甘味が重なる奥行きのある味わいです。

 

寒暖差のある気候が生み出す力強く厚みのある味わい

2016年製造開始

本坊酒造/マルス津貫蒸留所
シングルモルト津貫 2023エディション

8800円

1985年、長野県にマルス信州蒸溜所を設立した同社が、より多彩な原酒を作るべく創業地の鹿児島県津貫に設立。一年の中で寒暖差が激しい盆地という環境が、力強い酒質を生み出す。本品では、国内の品評会で金賞を受賞。

 

【Nakayama’s Review】バーボンの樽香が導くリッチな風味がナイス

本作は、バーボンバレルを主体に様々な樽で熟成した原酒をヴァッティング。モルティな甘味と、温かくフレッシュな果実味が印象的です。樽のウッディな香りは味わいに厚みをプラスし、全体的にリッチ。

 

【これもCheck!】老舗の焼酎蔵がウイスキー製造を開始

本坊酒造のグループには熟成麦焼酎の銘酒「神の河」で有名な薩摩酒造があるが、同社は今年、枕崎に「火の神蒸溜所」を竣工。2026年内のファーストリリースを目指している。麦の名手の新酒に注目だ。

見学可能でメモリアルイヤー! 日本が誇る3つのウイスキー蒸溜所をチェック

ジャパニーズウイスキー生誕の地である山崎をはじめ、今年は日本を代表する3つの蒸溜所がメモリアルイヤー。すべて見学できるので、本稿を参考にぜひ訪れてほしい。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【100YEARS】サントリー山崎蒸溜所

鳥井信治郎が、ウイスキー作りの理想郷を求めて全国を踏破し、辿り着いた地が京都郊外の山崎。茶人・千利休も愛した良質な水、霧が立ちやすく熟成に適した湿潤な気候がここにある。駅から徒歩数分という好立地だ。

 

↑国際的な品評会ISCで日本初の快挙(P.35)を成し遂げたのも山崎。右の人物は、3代目マスターブレンダーの鳥井信吾氏

 

2023年秋フルリニューアル! 見学ツアーを刷新

周年を機にエントランスやラウンジなど一部を改修。11月1日からは事前予約制の見学も始まる。ツアーは内容や金額が異なる2つを抽選制で用意。なお白州も同様で、こちらはすでに刷新済みだ。

 

バニラ香と果実味が華やぐ日本を代表する名ブランド

サントリー
サントリー シングルモルトウイスキー山崎12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実味が華やぎ、シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒の余韻も心地良い。繊細で上品なテイストの、日本を代表する一本。

 

【50YEARS】サントリー白州蒸溜所

日本初の蒸溜所誕生から半世紀後の1973年。山崎とは異なる個性的な酒質を求めて辿り着いた名水の地が、南アルプスの麓にある山梨の白州だった。標高約700mで冷涼な、世界でも稀な“森の蒸溜所”としても有名。

 

↑発酵槽に使うのは木桶のみ。また、山崎では使用していないスモーキーなピート麦芽を一部に使い仕込んでいる

 

爽やかな香りと果実味にスモーキーな甘味が漂う

サントリー
サントリーシングルモルトウイスキー白州12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

新緑を思わせる爽やかな香りと青りんごのような若々しい果実味に、甘くやわらかなスモーキーフレーバーが漂う。フルーティーでふっくらとしたコクがあり、フィニッシュはキレの良い味わい。

 

【50YEARS】キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所

米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザーズ社、キリンビールの3社共同出資で誕生したキリン・シーグラム社が、1973年に静岡に創設。3か国の技術や知見と、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターを生かしたウイスキー作りが特徴だ。

 

↑グレーン原酒用の蒸溜器が3種ある、世界でも稀な蒸溜所。なかでもケトル蒸溜器(右)とダブラー蒸溜器(左)が併設されているのは希少

 

多彩なグレーンが織りなす甘く華やかで複層的な味

キリンディスティラリー
キリン シングルグレーン
ジャパニーズウイスキー 富士

6600円

グレーンの原酒のみをブレンド。優しくほんのりとした甘さ、伽羅などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴で、ラストに伸びるマスカットのような果実味も心地良い。

 

【これも注目!】2024年はニッカウヰスキーが90周年

竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキーは、2024年に90周年を迎える。2014年の80周年では限定の「竹鶴」が発売されたりイベントが開催されたりしていたため、来年の同社の施策にも注目だ。

↑竹鶴がスコットランドに近い気候を求めて辿り着いたのが、北海道の余市だった。現在も伝統の石炭直火蒸溜を行っている

国産ウイスキー蒸溜開始から100年目!激動と波乱の歴史を振り返る

いまや国際品評会で世界一に輝く銘柄が頻出するようになった、ジャパニーズウイスキー。2023年は、その誕生から100周年を迎えるアニバーサリーイヤーである。ドラマチックな歴史や注目の新顔などに触れながら、現在地へと誘おう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

■ジャパニーズウイスキーの定義

↑2021年に日本洋酒酒造組合が、消費者の利益を保護し、事業者間の公正な競争を確保するとともに品質の向上を目指し、ジャパニーズウイスキーの定義を制定した

 

幾多の受難を経て奇跡の復活!そして世界中から愛される酒に

まさかこんな時代が来るとは! そう断言できるほどジャパニーズウイスキーは奇跡の復活を果たし、絶好調だ。もともと、スコッチやアメリカンなどと並ぶ世界五大ウイスキーのひとつではあったが、近年はファンが急増し入手困難な銘柄も数多。こうした人気の理由は、ひとえに世界をあっと驚かせるほどのうまさにある。

 

高品質な味は、作り手の技術向上や飽くなき探求心がもたらしたものであるが、その誕生は1923年。ちょうど100年前だ。この年、現在のサントリー創業者である鳥井信治郎が、日本のウイスキー作りを志し、山崎蒸溜所の建設に着手。そしてスコットランドから帰国していた、のちのニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝を工場長に招致した。翌年11月11日の11時11分、同蒸溜所のポットスチル(単式蒸溜器)に最初の火が灯り、ジャパニーズウイスキーの夜が明けたのである。

 

↑竹鶴政孝(左)は、摂津酒造の阿部喜兵衛と岩井喜一郎のサポートにより留学したが、帰国時、戦後の経営悪化で同社のウイスキー作りは頓挫。そこで鳥井信治郎(右)が竹鶴を寿屋に招致した。ちなみに岩井は後年、本坊酒造でウイスキー製造を指導している

 

寿屋(現・サントリー)は1929年、ついに日本初の本格ウイスキーを発売。しかし“本格”な味は「煙くさい」として、あまり受け入れられなかったという。このように船出は決して順風満帆ではなかったが、日本人の繊細な味覚に合うウイスキーを追求し続けて開発したのが、いまも続く通称「角瓶」だ。続いて寿屋から独立した竹鶴も、自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売するなど、日本のウイスキー業界は徐々に発展していく。

 

↑サントリーウイスキー白札(左)、ニッカウヰスキー(右)

 

しかし時代は戦争へ。戦後の混乱期にはアルコールに香料や色を加えただけの偽物もウイスキーとして流通。とはいえ世が平穏を取り戻すなか、ウイスキーは原酒混和率による等級制度で区分され、大衆的な銘柄を中心に浸透していく。やがて高度経済成長期にはバーが急増。ボトルキープやハイボール、水割りといった日本独自の文化が花開いたのもこのころだ。

 

1973年には白州蒸溜所と富士御殿場蒸溜所が誕生。そして1983年にウイスキーの消費量は隆盛を極めるが、酎ハイなど他の酒に人気を奪われ次第に低迷。転機となるのは2000年代に入ってから。国際品評会で上位入賞したり、クラフト蒸溜所が誕生したりと新たな潮流が芽生えるなか、ハイボールブームが到来して消費量でも復活を果たす。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史は朝ドラ「マッサン」で広く知られるようになり、人気は不動のものに。加えて国際品評会ではすっかりトップの常連となり、ついにジャパニーズウイスキーは世界中の注目を集めるようになった。いまや新たな蒸溜所が全国に続々誕生し、そこで熟成を経たウイスキーの飲みごろをファンは待ち望んでいる。ジャパニーズウイスキーは、ますます面白くなるだろう。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史

1853年 アメリカからペリーが来航し、日本に初めてウイスキーが持ち込まれる

1860〜1870年代 1859年の開港とともにウイスキーの輸入が始まる

1899年 鳥井信治郎が鳥井商店(以降、鳥井商店→寿屋洋酒店→寿屋→サントリーと社名を変更)を開業

1918年 竹鶴政孝が本場のウイスキー作りを学ぶため、スコットランドに留学する

↑竹鶴が留学中に書き綴ったノート。かつての英国首相が、「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウイスキー作りの秘密を盗んでいった」と親愛の情を込めてスピーチしたという逸話がある

 

1923年 竹鶴政孝が寿屋に入社。同社は京都郊外の山崎で蒸溜所の建設に着手し、国内での本格的なウイスキー作りが始まる

1924年 山崎蒸溜所竣工。竹鶴政孝が初代工場長に就任し、ウイスキーの製造を開始

↑山崎蒸溜所

 

1929年 寿屋が、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー白札」を発売

1934年 竹鶴政孝がニッカウヰスキーの前身となる大日本果汁を設立し、北海道・余市に蒸溜所を作る

↑余市蒸溜所

 

1937年 寿屋が「サントリーウイスキー角瓶」を発売

1940年 大日本果汁が自社初のウイスキー、「ニッカウヰスキー」を発売

1970年代 ウイスキーの貿易が自由化し、輸入洋酒ブームが起こる。以降、国内酒造会社が続々とウイスキー事業に参入

1976年 三楽オーシャン(現・メルシャン)が、国内初のシングルモルトウイスキー、「軽井沢」を発売

1983年 ウイスキー消費量が過去最多に。しかし、ワイン、日本酒といった酎ハイブームのあおりを受け、以降低迷期に突入

2003年 サントリーの「山崎12年」が国際酒類コンテスト「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、日本で初めてウイスキー部門の金賞を受賞。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになる

2005年 ベンチャーウイスキーが、のちのクラフトウイスキーブームの火付け役となる「イチローズモルト」を笹の川酒造から発売。ベンチャーウイスキーは、2007年に秩父に蒸溜所を創設。

2008年 サントリーの「角ハイボール」をきっかけに、ハイボールブームが起こる

2014年 NHK連続テレビ小説で、竹鶴政孝とその妻・リタの生涯をモデルとした「マッサン」が放送される

2010年代後半 全国各地にクラフト蒸留所が続々と誕生

2021年 日本洋酒酒造組合がジャパニーズウイスキーの定義を確定させる

2023年 日本のウイスキー作りが100周年を迎える

“果汁とお酒だけでできている”「本搾り」ブランドから「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」発売!

キリンビールは、“果汁とお酒だけでできている、果実そのままのおいしさを楽しめるチューハイ”がコンセプトの「本搾り」ブランドから、「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」を2023年11月14日より全国発売。

 

 

「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、“果汁とお酒だけ”でできている、ぎゅっと搾った5種の柑橘をブレンドした、冬の食卓にぴったりなチューハイです。

 

「本搾り」ブランドは、果汁感がしっかり味わえるお酒としてのおいしさに加え、2003年2月の発売以来、香料・酸味料・糖類無添加の「果汁とお酒だけ」という製法を守り続けているこだわりや「品質感」が支持され、累計販売本数30億本を突破し、20年以上に渡り愛されるロングセラーブランド。

 

今回発売する「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、それぞれの果実の特長を生かす「本搾り」ならではのブレンド技術により、香り高いゆず・すだち・かぼすの甘くなくすっきりした果汁感で鍋料理等にぴったりなさっぱりとした味わいに仕上げています。香料・酸味料・糖類無添加、果汁11%で、「果実そのままのおいしさ」が楽しめます。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:キリン本搾り チューハイ 冬柑(期間限定)

・価格:オープン価格

「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用した「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」新発売!

キリンビールは、「本麒麟」ブランドから期間限定品「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」(を11月28日(火)より全国発売。

 

「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」は、「濃厚なもの」「うまみを感じるもの」がより好まれる冬にぴったりの味わい。麦のうまみを感じられるよう、「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用し、濃厚な味わいを実現しました。さらに、「本麒麟」と同じく、通常の1.5倍(※3)の長さで低温熟成し、雑味のない味わいに仕上げました。

※:キリンビール主要新ジャンル(発泡酒②)比

 

本商品の特長である麦をたっぷり使用した濃厚な味わいと、長期低温熟成による雑味のない澄んだ味わいにより、消費者が新ジャンル(発泡酒②)に期待する「うまさと品質」「報酬感」「経済性」といったニーズに応えています。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)

・価格:オープン価格

 

富士御殿場蒸溜所操業50周年記念「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を発売!

キリンビールは「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を11月21日(火)より数量限定で発売。

「富士」は、2020年に発売され、その味わいは世界的にも高く評価されており、2022年の実績は発売から3年間で約10倍(※1)となるなど、大きく伸長しています。特に独自の起源から生まれる多彩な原酒のつくり分けと、世界一(※2)のブレンディング技術で生み出された味わいが国内外から高い評価を得ています。

 

こうした背景を受け、50周年を記念した1973年の操業当時のモルト原酒をはじめ、1970~2010年代の各世代のモルト原酒とグレーン原酒を使用した、長熟原酒由来の甘く複雑な熟成香と、未来を見据えて改良を続けてきた原酒の華やかな香りが見事に調和する美しい味わいが特長の「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」が発売されます。

 

※1 キリンビール出荷実績(金額ベース)において
※2 マスターブレンダー・田中城太がアイコンズ・オブ・ウイスキー(IOW)2017において、「マスターディスティラー/マスターブレンダ―・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

 

「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」

蒸溜所操業開始年の1973年蒸留の原酒をはじめ、1970・1980・1990・2000・2010年代の各世代に蒸留された、えりすぐりのモルト・グレーン原酒を使用。50年のウイスキーづくりの歴史と技術を注ぎ込んだ特別なシングルブレンデッドウイスキー。

 

・メーカ:キリンビール
・商品名:キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」
・発売日:2023年11月21日(火)
・発売先: 富士御殿場蒸溜所売店および抽選販売
 ※抽選販売の詳細はキリンオンラインショップDRINX(https://drinx.kirin.co.jp/)にて後日案内予定

・価格:3万6080円(税込み) ※富士御殿場蒸溜所売店、DRINX価格
・販売予定数量: 3000本限定

鰹節にヨーグルト…スコッチウイスキー「デュワーズ」×全国の特産物の新カクテルはどんな味?「Dewar’s Discovery Session 2023」がスタート

バカルディジャパンは、スコッチウイスキーブランド「デュワーズ」からデュワーズ15年をベースに6人のバーテンダーが、全国の食材や生産者、生産地との出会いをヒントに新たなカクテルを生み出す共創プロジェクト「Dewar’s Discovery Session 2023」をスタートさせる。同プロジェクトのスタートに先立ち、10月26日にはプレス向け発表会が開催された。ゲストに、大阪関西万博 催事企画プロデューサーの小橋賢児氏とプロジェクトに参画する6人のバーテンダーを迎え、デュワーズの魅力や全国を旅して出会った食材の魅力について語った。

 

デュワーズ15年とプレミアムラインのダブルダブル21年の試飲会もあったので、その深い味わいのレポートと合わせて紹介しよう。

 

時間と手間をかけた「ダブルエイジ製法」

↑「Dewar’s Discovery Session 2023」オリジナルカクテルのベースに使用されるのは、ブレンデッドスコッチウイスキーの「デュワーズ15年」

 

「デュワーズ」は、数種類のモルトウイスキーやグレーンウイスキーを掛け合わせたブレンデッドスコッチウイスキー。はじめて飲む人でも親しみやすい、なめらかな味わいは「ダブルエイジ製法」によって引き出される。

 

デュワーズのブランドマネージャーを務めるバカルディ ジャパンの李 坤龍(リー・コンヨン)氏は「デュワーズといえばダブルエイジ製法。これにより、どこまでもなめらかな味わいが生み出されます」と語った。

 

この「ダブルエイジ製法」とは樽熟成させた2種類のウイスキーをブレンドした後、さらに樽のなかで熟成させるというもの。手間と時間をかけたからこそ生まれるデュワーズならではの味わいは世界中で愛されており、今日まで1000を超える受賞歴を誇る。

 

「現在の『デュワーズ』は、7代目 マスターブレンダ―のステファニー・マクラウド氏によって味が決められていると言っても過言ではありません。彼女は、2019年から5年連続で、インターナショナル・ウイスキー・コンペティションで『マスターブレンダ―・オブ・ザ・イヤー』を受賞しています」(李氏)

 

そのほか、同ブランドの歴史やウイスキーの種類などにも触れ「5大ウイスキーと呼ばれるのは、スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカン、ジャパニーズで、各産地によって味も見映えも変わってきます。スコッチウイスキーは、スムースながらしっかりとモルト感のあるウイスキーの味を楽しむことができます」と紹介した。

↑バカルディ ジャパンの李坤龍氏

 

「脳に浸らせてゆっくり飲みたい」。小橋賢児氏が語るウイスキーの楽しみ方

ゲストに迎えたのは、大阪関西万博 催事企画プロデューサーを務めるクリエイティブディレクターの小橋賢児氏。トークセッションでは、お酒と「新しい発見の旅」をテーマにトークがくり広げられた。数年間お酒を飲んでいなかった、と言う小橋氏。「お酒が出る交流の場で、人見知りを誤魔化すために飲むことが多かった。再開後は、いいものを味わって飲むようになったので、ウイスキーならロックやストレートで、じっくり脳から全身に浸らせて飲むっていう楽しみ方をしています」と、書斎などでアイデアを練るときなどにもウイスキーを楽しんでいることを教えてくれた。

 

そして、「新しい発見の旅」に対する質問では、「オーガニックにのめり込んだ時期に、デンマークを訪れました。当時日本では、オーガニックといえばストイックな印象がまだあった。それが、オーガニック先進国のデンマークでは、テクノミュージックが流れるレストランでもオーガニック食品が使われている。地球のためにできることを自然体でやっている姿が潔くて、その姿勢から学ぶべきところがあるなと思いました」と、語った。

 

世界に発信したい日本の食材についても質問された小橋氏は、醤油や味噌、納豆などの発酵食品を挙げた。

 

「海外の人が日本にはない意識で発酵食品に触れたとき、例えば納豆とお酒の組み合わせ、なんておもしろいものが出てくるかもしれないですよね」(小橋氏)

↑大阪関西万博 催事企画プロデューサーを務めるクリエイティブディレクター ・小橋賢児氏

 

実力派6人のバーテンダーが語る、「新しい発見の旅」で出会った食材の魅力

↑左から齋藤恵太氏、吉野優美氏、野村空人氏、李坤龍氏、 小橋賢児氏、中村敦氏、高宮裕輔氏、大場文武氏

 

続いて、同プロジェクトに参画するデュワーズとゆかりの深い6人のバーテンダーが登壇。日本各地を旅して発見した食材の魅力と、カクテル開発への思いが語られた。デュワーズについて、「LIQUID FACTORY」齋藤恵太氏は「昔から馴染みのあるブランドですが、日常的に使う機会は少なかった。最近はいいものを使おうという風潮が出て来たので、『15年』はカクテルでも使うようになりました」と語った。「THE BELLWOOD」吉野優美氏は「『21年』はそのまま飲んでひと息つくような飲み方がおすすめ。『15年』は、カクテルにしたときにより一層深みを感じられるのではないかと思います」とカクテルベースとしての可能性について述べた。「Quarter Room」野村空人氏は「『15年』の華やかな味わいをカクテル作りで上手く使っていきたいです。『21年』はゆっくりとロックで飲んで楽しめるウイスキーです」と、おすすめの飲み方についても教えてくれた。

 

6人が全国各地を旅して発見した食材は、はちみつ(東京都)、ヨーグルト(千葉県)、りんご(福島県)、サフラン(佐賀県)、きのこ(広島県)、かつお節(鹿児島県)。かつお節を選択した「TIGRATO」高宮裕輔氏は「間近で職人の技を見て、かつお節に対する考え方が変わった。作り手の魅力もカクテルを通じて届けていきたい」と意気込みを語った。「Unknown」大場文武氏が選んだのはヨーグルト。「アップサイクル系のヨーグルトでミルクがとてもおいしい。ヨーグルトの酸味はウイスキーにはないニュアンスでしたが、このヨーグルトならカクテルにしてもおいしいと思えました」と、新しい組み合わせへの好奇心を覗かせた。「BAR RAGE AOYAMA」中村敦氏は、選んだりんごに対して「りんごはお尻の部分の香りがとても強い。良い香りなんです。この香り高さを、カクテルでも表現していきたい」と、りんごの香り高さを引き出すカクテル作りへの意欲を語ってくれた。

↑「Dewar’s Discovery Session 2023」に参画する6人のバーテンダーが選んだ6つの食材

 

「Dewar’s Discovery Session 2023」のバーイベントは、11月3日(金)に「TIGRATO」からスタート。1週間ごとに各店舗でオリジナルカクテルが期間限定で提供中だ。また、12月15日(金)にはLongrain TOKYOにて、カクテルと同じ食材を使用した料理とともにオリジナルカクテルが提供されるファイナルイベントも開催される。いずれも詳細は特設サイトで確認できる。

↑各店舗のバーイベント開催日は「Dewar’s Discovery Session 2023」特設サイトで確認できる

 

複雑さが調和された深い味わいを試飲

同発表会では、「デュワーズ15年」と「ダブルダブル21年」の試飲会も開催された。まずは15年を、ストレート、ロック、ハイボールでそれぞれ試飲。口元に引き寄せると、まず、ハニーやキャラメルソースのようなこってりとした甘い香りが立ち上る。味わいは、南国フルーツやグリーンアップルのみずみずしさと爽やかさを感じた。この甘く華やかな味わいを存分に楽しみたい、という人にはやはりストレートかロックがおすすめだ。とはいえ、ハイボールでも香りや味わい、余韻が損なわれるわけではないので、強いお酒が苦手な人は、ぜひハイボールで楽しんでみてほしい。

↑左から、「デュワーズ15年」ストレート、ロック、ハイボール

 

21年は、15年以上になめらかな長い余韻と甘さを楽しむことができる。香りは「シナモンと完熟ぶどうの香り」と説明があった通り、スパイシーさも感じられた。甘さと複雑さが調和されたどっしりと深みのある味わいには上品さも。ストレートやロックで、美しい琥珀色のウイスキーを眺めながら、じっくりと味わう贅沢なひと時を過ごすのもよさそうだ。もちろんハイボールでも、上品な風味を楽しむことができる、特別な日に選びたいウイスキーだ。

↑左から、「ダブルダブル21年」ストレート、ロック

 

なめらかで深みのある味わいが魅力のデュワーズ。全国の特産品との組み合わせでは、どのような味覚の “新発見” ができるのか。この秋は、デュワーズオリジナルカクテルと共にいつもよりもちょっと贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。

 

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ジャパニーズウイスキーとは。世界からの評価や5大ウイスキーにおける個性、伝説の銘柄などを解説

2023年に誕生から100年のアニバーサリーイヤーを迎えたジャパニーズウイスキー。よく“世界五大ウイスキー”のひとつに数えられますが、近年になってその世界的評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。

 

この特集記事では、全4回にわたってジャパニーズウイスキーにまつわる知っておきたい知識を解説。この第1回では、「ジャパニーズウイスキー」の定義や特徴など、基本的な要点を紹介します。

↑世界五大ウイスキーそれぞれの定義や特徴も解説

 

「ジャパニーズウイスキー」の定義制定は2021年。主な条件は?

ジャパニーズウイスキーとは読んで字の如く「日本のウイスキー」ですが、実は明確な定義があります。しかし、その制定は2021年と比較的最近。日本洋酒酒造組合により、消費者の適正な商品選択や、事業者間の公正な競争、品質の向上を目的に制定されました。主な条件を5つ挙げてみましょう。

 

1:原材料として麦芽は必ず使用し、日本国内で採取された水を使用すること

2:糖化、発酵、蒸溜は国内の蒸溜所で行うこと

3:原酒は700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること

4:日本国内で瓶詰めすること

5:充填時のアルコール度数は40%以上であること

 

例えば、海外産の原酒をブレンドまたはボトリングしたウイスキーは、日本で樽貯蔵や瓶詰めをしてもジャパニーズウイスキーとは名乗れないのです。

 

日本のウイスキーはスコッチが手本となった

ジャパニーズウイスキーの誕生は1923年。サントリーの前身にあたる寿屋が、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。歴史については第2回で詳しく解説しますが、製法などに関する大きな特徴はスコッチウイスキーへのリスペクトが強いこと。

↑100周年を迎えた山崎蒸溜所。ロゴの横には「SINCE 1923」の一文も書かれています

 

これは、山崎蒸溜所の設計に携わり初代所長を務めた竹鶴政孝氏(のちのニッカウヰスキー創業者で、連続テレビ小説『マッサン』のモデル)が、スコットランドの蒸溜所でウイスキーの知見や技術を学んだことが強く関係しています。

 

■ 世界のウイスキーの6割を占める王者「スコッチ」

それでは、五大ウイスキーについても、それぞれ主な特徴を解説していきましょう。まずはスコッチウイスキーから。定義としては、水とイースト菌、それにモルト(大麦麦芽)などの穀物を使い、仕込みや蒸溜をスコットランドで行うこと、そして容量700リットル以下のオーク樽に詰め、スコットランドの倉庫で3年以上熟成させることなどが挙げられます。

↑販売数量世界一(「Impact Databank 2020」より※)のスコッチウイスキーブランドが「ジョニーウォーカー」

 

全世界のウイスキー消費量の約6割がスコッチウイスキーであるともいわれる、いわばウイスキーの王者。その魅力的な味は独自の風土に起因しています。原材料の大麦が豊富に収穫でき、熟成に向いた冷涼な気候、そして燻香に欠かせないピート(泥炭)にも恵まれた湿地帯であることなど、ウイスキーづくりに理想的な環境が整っています。

↑ピート。日本の産地としては、北海道が有名です

 

原材料やブレンドの有無などによって、「シングルモルト」「シングルグレーン」「ブレンデッド(ヴァッテド)モルト」「ブレンデッド(ヴァッテド)グレーン」「ブレンデッドウイスキー」の5種に分類されることも特徴です。

 

また、「アイラ」「アイランズ」「キャンベルタウン」「スペイサイド」「ハイランド」「ローランド」と6大産地に分けられ、ピートが効いたアイラ、優雅な香りのスペイサイドなど、地域ごとに風味のキャラクターが異なることもスコッチの魅力です。

↑“アイラモルトの王者”の異名をもつ「ラフロイグ」

 

■ モルティかつクリアな味わいの「アイリッシュ」

ウイスキー発祥地説をスコットランドと二分し、かつて世界一の生産量を誇ったのがアイリッシュウイスキーです。主な定義としては、穀物類を原料とし、麦芽に含まれる酵素によって糖化させて酵母で醗酵。木製樽に詰め、アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させることです。

↑1608年創業といわれる、アイリッシュウイスキー最古の蒸溜所のひとつがブッシュミルズ蒸溜所。その代表銘柄が「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」

 

分類としては、「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」の4種類。

 

なかでも伝統的なアイリッシュウイスキーといえるのが「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」。モルトに未発芽の大麦やその他の穀物を原料とし、単式蒸溜機(ポットスチル)で3回蒸溜(他産地では2回が一般的)させます。こちらは穀物の風味が豊かかつ、雑味が少なくなめらかでクリアな味になることも特徴です。

 

香りが甘く力強い味わいの「アメリカン」

バーボンでもおなじみのアメリカンウイスキーですが、バーボンウイスキー=アメリカンウイスキーではなく、アメリカでつくられたウイスキーの総称が、字の如くアメリカンウイスキー。

↑スーパープレミアムバーボンとして名高い「ウッドフォードリザーブ」。毎年5月に開催される、権威あるケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンとしても有名です

 

主な定義は、穀物類を原料とすること、アルコール度数40%以上で瓶詰めすることなどがありますが、最も特徴的な定義は、内側を焦がしたオーク材の新樽で熟成させること(ただしコーンウイスキーは不要)です。新樽熟成であるため香りが甘く豊かで、味わいが力強いこともアメリカンウイスキーの特徴といえるでしょう。

 

原料などによって種類も様々。「バーボンウイスキー(コーンを51%以上使うなど)」「コーンウイスキー(コーンを80%以上使うなど)」「ライウイスキー(ライ麦を51%以上使うなど)」があり、また、バーボンウイスキーと原料や製法はほぼ一緒でも、テネシー州産かつチャコール・メローイング製法(炭濾過工程)でつくられるものはテネシーウイスキーと呼ばれます(代表的な銘柄は「ジャック ダニエル」)。

↑テネシーウイスキーといえば「ジャック ダニエル」。2023年は缶入りカクテル「ジャックダニエル&コカ・コーラ」の日本発売でも話題になりました

華やぐ香りとライトな酒質の「カナディアン」

香り高く軽やかな味わいを特徴とするのが、カナディアンウイスキー。1776年のアメリカ独立宣言後、それを嫌った一部のイギリス系農民が五大湖周辺で穀物栽培を始めたことがきっかけといわれています。

↑カナディアンウイスキーの代表格が、「C.C.」の愛称で親しまれる「カナディアンクラブ」。写真の「カナディアンクラブ 20年」は良質のオーク樽に20年以上熟成させた、ふくよかなコクが特徴

 

定義は、穀物を原料に麦芽などで糖化し、酵母などによる発酵後に蒸溜すること。そのうえで700リットル以下の木製容器で3年以上熟成させ、糖化、蒸溜、熟成はカナダで行うことなどです。

 

主な種類は3つ。ライ麦、コーン、ライ麦モルト、大麦モルトを原料にアルコール分64〜75%程度で蒸溜した「フレーバリングウイスキー」。主原料にコーンを用い連続式蒸溜機でアルコール度数95%以下で蒸溜した「ベースウイスキー」。そして、この両者を1:9〜3:7の比率でブレンドした「カナディアンブレンデッドウイスキー」です。

 

優雅でたおやかな「ジャパニーズ」

ジャパニーズウイスキーの主な定義は前述した通りですが、スコッチに学びながら独自の進化を遂げ、多彩ではっきりとした四季が生み出す日本ならでの繊細かつ華やかな香り、たおやかな深み、美しい調和を感じられることが味わいの魅力といえます。

↑“日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー”がコンセプトのブレンデッドウイスキー「響」

 

分類は、「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」、その両者をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」の3種。また、東アジアの代表的な樹種であるミズナラの樽を他国より積極的に使うことも特徴といえるでしょう。

右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています
↑右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています

 

躍進の“侍スピリッツ”、その理由は?

ジャパニーズウイスキーの歴史は五大ウイスキーのなかで最も浅いものの、近年、世界的な評価はきわめて高く、注目の的となっています。その最大の理由は、やはりおいしさ。実直に品質向上への飽くなき探求を続けていった結果、味のクオリティが高まっていったといえるでしょう。

 

自国におけるウイスキー文化の醸成とともに、飲み手の嗜好性も高くなったこと、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)が大きな起点と言われる食のグローバル化など、ジャパニーズウイスキーがおいしく進化した背景にはいくつかの事象がありますが、エポックメイキングな出来事のひとつは国産シングルモルトの誕生です。

↑1824年に英国政府公認蒸溜所の第1号となり、“はじまりのシングルモルト”として知られる「グレンリベット」。また、1963年に初めて世界に向けてシングルモルトを発売したブランドは「グレンフィディック」(創業は1887年)です

 

日本初のシングルモルトは、いまはなき軽井沢蒸留所(当時は三楽オーシャン<現・メルシャン>が運営)が1976年に発売した「軽井沢」。その後1983年のピークを境に日本のウイスキー消費量はダウントレンドになっていきますが、この受難の時代に生まれたのが1984年デビューの「サントリーシングルモルト山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

↑「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」が発売された当時の広告。“なにも足さない。なにも引かない。”がキャッチコピーでした

 

その後1989年には「シングルモルト余市」と「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「サントリーシングルモルト白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)が誕生します。

 

加えて、1990年代後半から世界的にシングルモルトブームが到来。その根幹をたどると、1988年に当時の英国洋酒最大手、ユナイテッド・ディスティラリーズ社がシングルモルトコレクション「クラシック・モルトシリーズ」を発売したことがきっかけといわれています。

 

これによって、ブレンデッドウイスキーより希少なシングルモルトに注目が集まるとともにファンが増加。加えて2000年代以降にはインド、中国、台湾といった新興国が豊かになり始め、飲み手も急増していきます。こうして世界的に盛り上がるなか、日本のシングルモルトも着実にクオリティを高め、2003年にはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ。世界でも権威ある酒類国際品評会)で「サントリーウイスキー山崎 12年」が日本で初めてウイスキー部門の金賞に。

↑山崎蒸溜所にある、山崎ウイスキー館にて

 

以降、ジャパニーズウイスキーは国際品評会の常連となり、2004年には「響 30年」が日本で初めてISCの最高賞にあたるトロフィーに輝いています(「響 30年」は2023年のISCでもトロフィーを受賞)。

 

具体的な論評例も紹介しましょう。ウイスキー評論の第一人者であるマイケル・ジャクソン氏はジャパニーズウイスキーの躍進をカリフォルニアワインに例え、「フランスにならったカリフォルニアワインのレベルは、本家を凌ぐレベルに達した。ジャパニーズウイスキーもしかりで、手本にしたスコッチを超えるほどの銘柄が生まれている」と賛辞を送っています。

 

先人から後進へと挑戦の大和魂を継承し、ともに成長

近年のムーブメントとしては、クラフトディスティラリーの躍進も見逃せません。そのパイオニアが2004年に創業し、蒸溜所を2007年に開設したベンチャーウイスキー(秩父蒸溜所。イチローズモルトで有名)です。同社が2005年に発売した「キング オブ ダイヤモンズ」は、創業間もない2007年に英国「ウイスキーマガジン」主宰のジャパニーズモルト特集で最高得点を獲得。以来、瞬く間に国際品評会の常連に。あらためて、ジャパニーズウイスキーの高い実力を世界に証明しました。

↑激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて

 

興味深いのは、ベンチャーウイスキーはときに先達に支えられながら成長し、その恩を返すかのように後進のサポートに積極的であること。こうした横のつながりも新興クラフトディスティラリーの励みとなり、高い志をもった蒸溜所が全国に続々誕生しています。

ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています
↑ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

 

クラフトディスティラリー間の親交が深まるなか、日本でも積極的に行われるようになった取り組みのひとつが、蒸溜所同士の原酒交換です。スコッチでは伝統的だった文化ですが、コラボレーションはウイスキーファンにとってもうれしい話題といえるでしょう。また「ウイスキーフェスティバル」をはじめ、近年はイベントも盛んに行われるようになりました。

↑日本のクラフトディスティラリー同士で、初のコラボレーション商品を発売したのが富山の三郎丸蒸留所と、滋賀の長濱蒸溜所(写真。代表銘柄は「AMAHAGAN」)

 

ほかにも、原材料に米を用いたライスウイスキー(ライスグレーンウイスキー)が存在感を示したり、鋳造製ポットスチルを発明する蒸溜所(上記、三郎丸蒸留所)が現れたり、つくり手の増加は個性の多様化や日本独自の進化も促し、ますますジャパニーズウイスキーは面白くなっています。

 

次回は100年前の誕生から最新ムーブメントまで、ドラマチックで奥深い歴史を紹介します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています 激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

「エール」「ピルスナー」をブレンドした『アサヒ ザ・ダブル』全国のファミマで数量限定発売

アサヒビールはファミリーマートと共同開発したビール『アサヒ ザ・ダブル』を、全国のファミリーマートの酒類取扱店で10月24日から数量限定で発売。

 

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、“華やかな香りが際立つエールタイプ”と“コク・キレのバランスが良いピルスナータイプ”の2種類のビールをブレンドした商品。コクと香りが調和したブレンドならではの味わいが楽しめます。

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、アサヒビールとファミリーマートの共同開発商品として2018年から数量限定で発売。2023年10月の酒税税率改正で減税となり需要が高まっているビール市場において、“期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造”を目指しています。

 

・メーカー:アサヒビール

・商品名:アサヒ ザ・ダブル

・価格:350ml 204円(税別)/500ml 266円(税別)

 

ポートワイン樽でフィニッシュした革新的なバーボン「エンジェルズ エンヴィ」数量限定発売

サッポロビールは「エンジェルズ エンヴィ」を12月5日に全国で数量限定発売します。

「エンジェルズ エンヴィ」は、アメリカンウイスキーの伝統と歴史を尊重し大切にする一方で、革新的な新しい方法を模索し、限界に挑戦してつくりあげられたプレミアムバーボンウイスキー。世界的に権威のある2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(注1)で金賞を受賞しています。

 

焦がしたホワイトオークの新樽で4年から6年熟成させ、その後、2度目の熟成をポルトガルのドウロ地方のポートワイン樽で最長6か月間行っています。2度の熟成により、親しみやすい風味を保ちつつ、奥行きのある味わいになっています。

(注1)2000年に創設され、世界で最も権威のあるスピリッツコンペティションの1つ。

 

・メーカー:サッポロビール

・商品名 :エンジェルズ エンヴィ

・参考小売価格:1万880円(税抜)

UCCが“飲まないコーヒー”を発売!? コーヒーの香りの余韻をギュッと閉じ込めた「YOINED」

UCC上島珈琲は、飲まないコーヒー「YOINED(ヨインド)」を11月1日に数量限定で発売します。価格は2700円(税込)。

 

同商品は、コーヒー豆を抽出することなく、そのまま粉砕して香りとともに閉じ込める独自製法(特許6849552号)を採用。焙煎したての香りが口から鼻腔に伝わり、鮮烈な香りの余韻に浸ることができ、“飲む”では味わえない、豆本来の甘み・酸味・苦味をダイレクトに味わえます。

 

UCCイノベーションセンターの研究者は、「豆の粉砕方法」と「製法」に着目。硬く、油脂の粘りもあるコーヒー豆を-196℃で凍結して粉砕することで、香りの劣化防止に加え、口溶けも良くしています。カカオ豆からチョコレートを作る過程にヒントを得て、粉砕した豆とコーヒーオイルを油脂でコーティングし、フレッシュな香りも保持しました。口にして噛んだ瞬間に広がるコーヒーの鮮烈な香りと、喉から鼻に抜けて長く続くレトロネーザルアロマにより、口から溶けてなくなった後も、香りの余韻が続きます。

 

主な原料はコーヒー、コーヒーオイル、植物油脂、砂糖で、カカオ豆は一切含まれていません。

 

ラインナップは濃厚な香りの「CRAZY BLACK」、カフェ・オレのような「MELLOW BROWN」の2種類。3枚ずつアソートした6枚入りでの販売です。

シーチキンに42年「ぶり」の新魚種。「シーチキン エブリ」はなぜ「ぶり」?

国民的ツナ缶といえば「シーチキン」でしょう。この同ブランドから、42年ぶりに新たな魚種を使った製品がデビューしました。その名は「シーチキンEvery(エブリ)」で、採用した魚はぶり。なぜこのタイミングになったのか、ぶりを使った理由は? などを担当者にインタビューするとともに、「シーチキン」各種の味比べやトリビアなども一緒にお伝えします。

↑2023年8月21日に新発売。「シーチキンEvery」(左)と「オイル不使用シーチキンEvery」(右)があり、ともに235円(70g、参考小売価格、税抜)

 

ぶり採用には魚の需給バランスが強く関係していた

「シーチキンEvery(エブリ)」の特徴は、前述の通りぶりを使っていることですが、こだわりはそれだけではありません。主に3~5月の九州・四国で水揚げされる、加工適性のある天然ぶりに厳選しており、味わい開発や製造ラインの調整などを含めると製品化の検討から5年もかかったそう。

↑メーカーであるはごろもフーズの資料より

 

味付けに関して、「シーチキンEvery」は大豆油とオニオンエキスを使い、コクのあるしっかりとした味わいに。そして「オイル不使用シーチキンEvery」は、オニオンエキスと独自の調味液のみでさっぱりとした美味しさになっています。魚種の選定で大切にしたことは、「シーチキン」としての美味しさやふさわしい味であること、とのことですが、ぶりの決め手はどこにあったのでしょうか。開発担当者に聞きました。

↑はごろもフーズの開発部で「シーチキン」を担当する辻 翔平さん

 

「そもそもの背景には、これまでの『シーチキン』の原材料であるまぐろやかつおの需給バランスに変動があるからです。その点、日本で水揚げされるぶりは国内で消費されるため、世界的なニーズの影響を受けにくいんですね。データでみても、直近10年間は年間10トン前後と安定(※)しており、ぶりを使った製品化は2018年より検討してきました」(辻さん)

※政府ポータルサイト「海面漁業生産統計調査」魚種別漁獲量(2011~2021年)
↑「シーチキン」の原料であるまぐろ、かつおを守ることは、はごろもフーズにおけるサステナビリティの一環であり、魚種の選択肢を増やすことも同様といえるでしょう

 

同社では魚の頭は乾燥してフィッシュミールとして製品化。肥料や飼料などに使われるなど、原料すべてを使い切っています。一方、ぶりはまぐろやかつおより製品に使用できる部分が少なく、製造ラインのハンドリングなどの確立には苦労したとか。

 

「ぶりは頭が大きく、血合い肉も多い魚です。そのため原料加工のプロセスにも高いハードルがありました。そういった部分も含め、製品化に5年がかかったというわけです」(辻さん)

 

個人的に気になったのは、漁獲時季と産地です。「寒ぶり」で知られるように、ぶりは冬が旬なイメージ。なおかつ北陸近海が名産地という印象ですが、3~5月の九州・四国産を採用している理由は?

 

「確かに寒ぶりは、脂がのった濃厚な味わいが魅力ですよね。ただ『シーチキン』の加工特性としては春ごろの脂のりが最適なんです。加えて、原材料調達の安定性や加工特性としても、原材料の状況により変動しますが春季の九州産と四国産が適正であると判断しました」(辻さん)

 

ちなみに、ぶりは出世魚としても知られ、いなだ、わらさなどを経てぶりとなります(地域によって呼称差あり)が、「シーチキンEvery」ではしっかり成長した正真正銘のぶりを使用。では味はどうか、ということで既存の「シーチキン」との食べ比べもしてみました。

 

エブリはふわっとやわらかくまろやかで上品な味

目の前に差し出されたのは4つの魚種ごとの「シーチキン」。こうして観察すると、色味だけでも違いがあることがわかります。新作の「シーチキンEvery」から食べてみました。

↑魚種は左から、ぶり、きはだまぐろ、かつお、びんながまぐろ

 

「シーチキンEvery」の第一印象は洋風のニュアンス。これはオニオンエキスによるものか、ぶりがもつ素材の味でしょうか。ふわっとやわらかい食感や、まろやかなうまみと相まって、上品な美味しさに感じました。

↑「ぶりが『シーチキン』になると、こういう味なんだ!」という感想ですが、いい意味で違和感はなく、飽きない美味しさの「シーチキン」です

 

どんどんいきましょう。きはだまぐろの「シーチキンLフレーク」は、食感も味の強さもしっかりめで、どこかシャープな表情も。かつおの「シーチキンマイルド」も味はくっきりしていますが、かつお節などでも身近な魚だからか、カジュアルな印象があります。そしてびんながまぐろの「シーチキンフレーク(一本釣)」は、滋味深いうまみがふわっと押し寄せる、やさしくて貫禄ある味わい。4つのなかで鶏のチキンに一番近いのはこれかも、とも思いました。

↑試すと面白い食べ比べ。みなさんもぜひ!

 

65周年を迎えた「シーチキン」。なぜこの名称に?

そのほか、「シーチキン」に関するトリビアもたくさん教えてもらいました。例えば歴史。はごろもフーズは1931年創業(当時は後藤缶詰所)で、1958年11月に既存製品だったツナ缶を「シーチキン」と名付け、商標登録したのがブランドの始まりです。

↑新旧の「シーチキン」シリーズ、その一部が一堂に。なお「シーチキン」は2023年11月で誕生65周年を迎えました

 

また、魚肉の形状には「シーチキンファンシー」などで知られるソリッド(大きい形のまま/1931年~)、「シーチキンL」に代表されるチャンク(大きくほぐしたもの/1976年~)、最もなじみ深いフレーク(1983年~)の3タイプがあり、実はソリッドが最も古株。そして調味液にも4種類があり、そこから様々な製品バリエーションが生み出されています。

↑定番の油漬以外にも、実はいろいろな調味液が存在

 

そして「シーチキン」というネーミングには、1958年当時はツナ缶がいまほど知られていなかったことから「わかりやすいネーミングを」という理由で草案。蒸したびんながまぐろが味も食感も鶏肉に似ていることから、「海(シー)の鶏肉(チキン)」で商標登録されました。缶詰製品に名称を付けたのも、「シーチキン」が初だそうです。

 

ここで筆者は質問してみました。なぜ「シーチキン まぐろ(ツナ)」や「シーチキン かつお(ボニート)」といった魚種にしなかったのかを聞くと、「魚種の先入観をもたずに味わいを楽しんでほしい」という想いが込められているからだそうです。

↑なかにはこのようなトリビアも。日本の食文化に多くの革命を起こしてきたブランドが「シーチキン」なんですね

 

また、「シーチキン」は地域によって魚種の嗜好性が違い、東日本一部のきはだまぐろが好まれるエリアでは「シーチキンLフレーク」がよく売れ、かつおが人気の西日本では「シーチキンマイルド」が台頭しているそう。そして特殊な例としては、まぐろのツナ缶が一般的な米国食文化の影響が入っている沖縄。ここでは「シーチキンフレーク」や「シーチキンLフレーク」が圧倒的な人気を誇っているそうです。

↑そもそも「シーチキン」が大好きな沖縄。現地ではツナ缶のことを英語風にトゥーナと呼びます

 

寿司ダネでは、まぐろやかつおよりもぶりが好きという人は少なくないでしょう。それこそ、ぶりが名産の北陸では「シーチキンEvery」が一番人気になるかもしれません。42年ぶりと、超久しぶりに登場したぶりの「シーチキン」、今後の戦いぶりにも注目です!

 

※「シーチキン」は、はごろもフーズ株式会社の登録商標です。

 

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「揚げ物」を家で調理する極意は? 油はねを抑え片付けも楽ちんでおいしく揚げるコツとレシピ

カリッとした衣の食感とジュワ〜ッと広がる肉汁……鳥の唐揚げに代表されるこのおいしさこそ、揚げ物の醍醐味。これを自宅で作れば、スーパーの惣菜に比べて揚げたてでおいしく、油を選ぶことで健康にも配慮できます。ところが、「キッチンを汚すから」「調理中に匂いや煙が立つから」「油はねが怖いから」といった理由から、家のキッチンで揚げ物を作るのに尻込みする人は多いのではないでしょうか。

 

フランス料理店に勤務ののち、撮影現場やイベントで人気のフードケータリング業を行う「DoraTheFood」を経営する料理家・松島由恵さんに、初心者でも会得できるおいしい揚げ方と、揚げた後の片付けを楽にするコツについて教えていただきました。

 

食材のおいしさを閉じこめる!
揚げ物の魅力

「食材は揚げることで、水分や旨味がぎゅっと閉じこめられ、よりおいしくなります。口当たりを良くし、香ばしさやカリッとした食感がプラスされるのも魅力ですね。以前、実家で母が余ったネギをフライにして大量に揚げてくれたのですが、あっという間になくなったほど。外はサクッ、とろっとしたネギがとてもおいしかった。ただ焼いただけでは、こんなに箸が進むことはないでしょう」(料理家・松島由恵さん、以下同)

 

松島さんが心がけている揚げ物のコツとは?

 

「ケータリング業を行っているので、冷めてもおいしいおかずとして“唐揚げ”をよく作ります。あとは、ハンバーガー専門店に出てくるような皮つきのフライドポテト。ポテトを櫛型に切って常温の油に入れて、じっくり火を通していく方法です。中はほっくり、皮が香ばしいポテトになりますよ。旬の野菜の素揚げもいいですね。時期になると、新玉ネギや芽キャベツの素揚げは欠かせません。ただ、芽キャベツは油がはねるので要注意。油はねは、ポリ袋に小麦粉と食材を入れて振り、あらかじめ薄く小麦粉をまぶしてから“炭酸水と小麦粉”を混ぜた衣につけて“フリット”にして揚げると、抑えられます。オクラなど破裂が心配な食材は、前もって楊枝などで表面に穴を開けておくといいでしょう」

 

油はねを抑える準備と揚げ方は?
プロの極意は「準備は最低限に」「さわらない」

準備に、油の温度調節に、後片付けに……と何かと手がかかるイメージの揚げ物。ところが、松島さんの手にかかると、揚げている最中もおしゃべりを楽しみながらと余裕があり、揚げ物が終わったと同時にキッチンはすっかり片付いています。この違いはいったい何なのでしょうか?

 

片付けを楽にするコツ……準備する道具は?

揚げ物をするときに、油はねからキッチンを守るために、レンジガードのような囲いを作る人は多いのでは? ところが、そのような下準備を一切しないという松島さん。松島さんが揚げ物を作る時に使う道具はこれだけです。

 

・鉄鍋
・揚げ物を入れるバットとザル
・菜ばし
・油はね防止ネット
・油ポット

 

片付けを楽にするコツ……揚げる際の注意点は?

「揚げ物を始める前に、風通しが良くなるよう前後、横など2~3箇所の窓を開けておきましょう。揚げている最中に、油はね防止ネットを使っています。油はね防止ネットは、蒸気だけ通して、油をカットする優れもの。これで蓋をすることで、油がはねて広がるのを防ぎます。これを使えば、最後にキッチンペーパーなどで、周りをふくだけで十分。また、後ほど説明するおいしさにも関わって来ますが、揚げている食材にさわらないことが重要です。触れば、油がはねる回数も増えます」

 

・2~3箇所の窓を開け、風の通りを良くし、匂いを逃がす
・保温性の高い鍋と油はね防止ネットを用意し、油はねを防ぐ
・揚げている最中は、食材を極力さわらない

 

おいしく揚げるコツ……油の温度を一定にキープ

「おいしく揚げるコツは、“油の温度を一定にすること”です。一度下がった油の温度を上げるには時間がかかってしまうため、その間に食材が油を吸ってべちゃっとすることも。また、温度が上がりすぎると焦げやすく、煙が出て匂いも強くなります。鍋は、熱伝導性と保温性に優れているものがおすすめ。鉄や銅ですね。天ぷら屋さんの鍋は銅製のものが多いのですが、熱伝導率がいいからなんです。私が使っているのは、故郷・盛岡の“南部鉄器”のもの。分厚い鋳物は油の温度変化が少なく、揚げ物に向いています」

 

おいしく揚げるコツ……揚げる手順は?

1.熱伝導率の良く、保温性の高い鍋を用意する。使用する油の量は、食材の半分より少し上に浸かるぐらいでOK。

 

2.揚げるときの温度は、170℃~180℃を保つ。初めは中火で温度を上げ、少し衣を入れて泡が出ているか、もしくは菜ばしを入れて、箸先から泡が立つ状態かを確認する。

 

3.食材がぶつからない程度の余裕をもって、食材を入れる。仲間でしっかりと火を通さなくて良いものは、高温でさっと揚げ、中まで火を通したい食材の場合は、中弱火にしてじっくりと火を通す。その際、さわらないのが鉄則。

 

4.揚げている間は、油はねガードをのせておく。ジュワザワワーと、揚げている音がうるさくなったら火が通ってきた証拠。揚げ物の様子を見てひっくり返す。再度パチパチと音が鳴ってきたら、揚がったサイン。

 

5.揚がったらバットに置いて、余分な油を切る。

 

おいしく揚がる油選びは……
「米粉」と「米油」を使う

「私のレシピは、衣に米粉と片栗粉を1:1の割合で使い、米油を使って揚げます。米粉と片栗粉で揚げると、衣が“ガリッ”としっかりした歯ごたえに。こめ油は、サラダ油よりも軽く、胃もたれも少ない。酸化にも強いのでおいしさが長持ちします。一度この味を覚えてしまうと、小麦粉の衣や普通の油には戻れません」

 

以上のコツを押さえたところで、まずは基本中のキ、鳥の唐揚げのレシピを解説していただきましょう。

 

基本の唐揚げ
「小さめげんこつサイズの唐揚げ」

「揚げるサイズは、子どものげんこつぐらいの大きさでOK。人によっては、一口大に切って、沢山の量を何度も揚げる方がいますが、じっくり揚げれば火は通ります。大きめに切って、揚げる回数を減らすのもあわてないコツです」

 

【材料(2~3人分)】

・鶏もも肉……2枚(500~600g)

〈漬けだれ〉
・砂糖……小さじ2
・紹興酒(日本酒でも可)……大さじ1と1/2
・しょうゆ……大さじ1と1/2
・しょうが……1かけ
・にんにく……1かけ

〈衣〉
・米粉:片栗粉……1:1

 

【作り方】

1.鶏肉の筋や、余分な脂、皮を取り除く。

「この筋や脂を丁寧にとることで、食べやすさが格段にアップ。嚙み切りやすく、あっさりとした食べやすい唐揚げに。余分な皮は、皮せんべいとして揚げてもいいですね」

 

2.鶏肉を大きめに切り分ける。鶏もも肉1枚で約4〜5個に。

「大きく揚げることで、一口大で小さく揚げるときよりも表面積が減り、水分が逃げづらくジューシーな唐揚げに。唐揚げ専門店では、大きめに揚げるお店も多いです」

 

3.漬けだれを鶏肉にもみこみ、2時間から一晩おく。

 

4.付いている鶏皮で肉を包みこみ丸く形を整えて、衣をつける。ギュギュっとおにぎりを握るようにしっかりと付けたら、10分ほどおく。鶏肉に衣が馴染んだら、さらに衣を付けて2度付けする。

「鶏皮をできるだけ伸ばして肉を包むことで、皮がパリッと仕上がり、どこから食べてもおいしい状態に。衣はガリっとした食感のポイントとなるので、しっかり2度づけします。漬けだれを切ったり、キッチンペーパーで押さえる必要はありません」

 

5.油を2cmほど入れて、中火で170℃~180℃になるまで温める。

「2cmと聞くと少なめに感じますが、十分な量です。鶏肉を入れることでかさも増し、鶏肉が7~8割ほど油に浸かった状態で揚げられます」

 

6.揚げ衣を入れ、細かい気泡を立ててシュワシュワと揚がるまで温度が上がったら、皮を上にし鶏肉がぶつからないよう余裕を持って入れる。

 

7.油はね防止ネットで蓋をし、肉に6~7割ほど火が通るまでじっくりと待つ。ザーザーッと揚げる音が大きくなってきたら火が通ってきている証拠。色づきを見て、ひっくり返す。1~2分揚げて反対側も揚がったら、もう一度ひっくり返して軽く揚げる。バットに引き上げて、鉄ぐしなどを刺し8秒待ってから抜き、鉄ぐしが温かくなっていたら火が通っている証拠。

「最後にもう一度、片面を揚げることでカリッと歯ごたえよく揚がります。鉄ぐしなどを刺して、火の通りを確認すれば、切って中の状態を確認する手間が省けます」

 

アレンジ揚げ物
「刺身と果物とチーズのおつまみ春巻き」

「軽く火を通したミ・キュイ(半生という意味のフランス語)のような魚と果物のバランスが絶妙なレシピです。魚がサクで安かった際など、刺身で食べるにはちょっと多く残ってしまったときに適しています。中途半端に余ったハーブやチーズなども入れて果物と揚げてみたらおいしかった、そんな残り物から生まれた来客時の我が家の定番メニューなんです。前日に残ったお刺身を使うときは、しっかり火を通しましょう」

 

【材料(2人分)】

・魚の刺身……150g
・梨……1/4個
・ブルーチーズ……適量
・春巻きの皮……6枚
・水溶き小麦粉……適量

 

【作り方】

1.サクを厚めの縦長にスライスする。切ってある刺身をそのまま使ってもOK。

 

2.梨を3~4mmの厚さにスライスする。

 

3.春巻きの皮の中央部に、梨を刺身で挟んで置き、ブルーチーズを乗せる。

「果物は歯ごたえのある梨やりんご、お刺身は鯛やハマチ、スズキなど淡白な魚が適しています。その他に、シメサバとイチゴ、パセリの組み合わせや、固めの柿と白身魚にサワークリーム、バジルの組み合わせもおすすめです」

 

4.春巻きの下側を折り、具材にぎゅっと抱きこんで両端を中央に折ったあと、奥に向かって巻く。水溶き小麦粉を皮の端につけ、空気が入らないようにぴったりとのり付けする。

「春巻きの皮が余ったら、密閉袋に入れて冷凍保存できます。使う前に常温に戻しておくと、皮同士をはがしやすいですよ」

 

5.170~180℃まで油が温まったら、春巻きを入れる。こんがりと色づけばOK。

「火を通さなくても食べられるため、皮が色付けばOK。春巻きを揚げるときは、新しい油よりも1~2回使った油の方がおいしそうな見た目に色付きます」

 

6.揚がったらバットに引き上げ油を切り、お好みではちみつをかける。

出来上がりです。

 

油を使うときは、野菜→肉→魚の順に使うと油を汚さず、家庭であれば2~3回はおいしく使用できるそう。こうした松島さんがプロとして会得してきた揚げ方を実践すれば、後片付けも楽ちんで、まるで煮込み料理を作っているようなゆとりさえ持ちながら楽しめるはず。揚げ物には、「天ぷら」や「フリット」「フライ」「素揚げ」など、衣の種類も揚げ方も多種多様。ぜひ好みの揚げ方を見つけて、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

Profile

料理家 / 松島由恵

DoraTheFood主宰。建築業界で長く働いたのち、フレンチレストランでアルバイトをしながら料理家の道へ。雑誌の撮影現場やアパレル企業へのケータリングやお弁当の宅配をはじめたところ人気が集まり、現在ではレシピ開発・スタイリングをメインに活動、ときおりケータリングも行っている。『エキゾチック薬膳』(家の光協会)が、11月16日に発売予定。

 

『エキゾチック薬膳』(家の光協会)

 

レモン丸ごと2個分の新「檸檬堂 鬼レモン」。溢れる果汁感と濃厚な味わいで秋の夜長の晩酌にもぴったり

日本コカ・コーラは10月23日、「檸檬堂 鬼レモン」をリニューアルし、全国発売を開始した。同商品は、「こだわりレモンサワー檸檬堂」の人気フレーバーのひとつで、リニューアルした新商品は、レモン丸々2個分を使用した「檸檬堂」史上最高濃度の果汁21%という溢れる果汁感と濃厚な味わいが特徴だ。また、発売を記念して、「鬼・檸檬堂通り」を浅草に10月29日まで期間限定で開催する。

 

10月20日に行われた同商品の記者説明会では、新しくなった味わいのポイントやこだわりが語られたので、早速紹介しよう。

 

レモン丸ごと2個分の果汁を使用! さらに贅沢になってリニューアル

↑10月23日から全国発売中のリニューアル「檸檬堂 鬼レモン」。従来商品のレモン1.5個分から丸ごと2個分へと果汁感がアップした

 

2018年から2019年にかけてRTD市場にはレモンサワーブランドが登場しはじめ、「檸檬堂 鬼レモン」も2019年に登場した。さまざまなレモンサワー商品が増え市場が成熟期を迎えるなか、同社では「新しいおいしさ」「新しい驚き」を提供したいと開発を進めて来た。そうして生まれたのが、今回リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」。

 

リニューアル最大のポイントは、檸檬堂史上最高濃度となる21%レモン果汁を使用していること。これはレモン丸々2個分に相当する果汁量だ。アルコール度数も従来商品の9%から7%に変わった。同社 マーケティング本部 アルコールカテゴリー ブランドマネージャーの岸田卓真氏は「自宅での食事やリラックスしたいシーンをはじめ、さまざまなシーンにおいて楽しんでもらえる “ほど良い度数” として7%を採用しました」と、飲みやすさへのこだわりを語った。

↑日本コカ・コーラ マーケティング本部 アルコールカテゴリー ブランドマネージャーの岸田卓真氏

 

アルコール度数を7%にした狙いには、新たなターゲットとして、まだあまりお酒を試したことのない若年層へのアピールもある。「もちろん、お酒好きの方にも楽しんでいただける、飲みやすさと飲みごたえが両立した7%です」と語った岸田氏。さらに、バランスの良いおいしさにもこだわったという。同商品はこれまで同様、焼酎を飲む方法のひとつ「前割り焼酎」をヒントに、丸ごとすりおろしたレモンとお酒をあらかじめ馴染ませた「前割りレモン製法」を採用。レモン丸ごと2個分のジューシーな甘酸っぱさと、程良い飲みごたえの絶妙なバランスよって実現した濃厚な味わいは「本当においしいです」と岸田氏は自信を覗かせた。

↑リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」3つのポイント

 

「気温が低くなってくるこれからの季節には、さっぱり風味の鍋に濃厚な『鬼レモン』を合わせるなど、料理との組み合わせも楽しんでいただきたいです。レモンサワーファンの方に、これからもおいしさや楽しさを提供し続けていけるよう、今後も新しいアイデアを企画していきたいと思っていますので、ぜひご期待ください」(岸田氏)

 

同日からは、新パッケージ「檸檬堂 すっきりレモン」も発売中。ラインナップはいずれも350ml(160円)と500ml(210円)。

※ 価格はすべて税別

 

10月29日まで、「鬼・檸檬堂通り」in浅草を開催中

↑鬼・檸檬堂通り」in浅草の会場イメージ

 

リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」の発売を記念し、同社は「鬼・檸檬堂通り」in浅草を浅草六区ブロードウェイにて10月29日まで開催中だ。「檸檬堂」カラーの提灯やゲート、櫓が置かれた会場では、ここでしか味わえない「檸檬堂」オリジナルメニューも販売されている。さらに、「檸檬堂 鬼レモン」の大試飲会も開催。開催日時は、10月28日と29日 13時~21時まで。提灯の仄明かりに照らされながら「檸檬堂 鬼レモン」を片手に過ごす、そんな秋の夜長を過ごしてみるのはいかがだろうか。

 

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ヘビロテ確定!? 高田秋が話題の「ポン酢サワー」にハマる!

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、近年居酒屋などでメニュー化されるほど人気を博している「ぽん酢サワー」を作ってテイスティング。オススメの飲み方や、ペアリングは?

※こちらは「GetNavi」 2023年10.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【12杯目】酸っぱさがクセになる! 大衆酒場でウワサのサワー作りに挑戦♪

 

↑焼酎の炭酸割りに、ぽん酢を入れれば完成。ぽん酢、焼酎、炭酸水のオススメの配合比率は、2:3:7だ。柑橘果汁と醸造酢による、爽やかな香りと味を楽しめる

 

秋冬は「鍋」にぴったり! 「ポン酢サワー」と「味ぽん」は相性最高!

「ぽん酢サワー 」を飲むのは今日が初。グッズのグラスを見た瞬間、かわいくてテンションが上がりました♡ 口を近づけたときに感じる香りが爽やかで、何にでも合うおいしさです! 決め手はお酢でしょうね。レモンサワーとはまた違うやさしい口当たりと爽快感が心地良くて、身体にも良さそう。

私は基本的には無糖派なんですが、これはガムシロップなどを入れるのもオススメ! 甘味が加わることでコクが出るので、甘党じゃない人もぜひ、騙されたと思って試してみて。

暑気払いはもちろん、お風呂上りや晩酌、パーティーなど、いろんなシーンに合いますね。爽やかなので夏向けと思われがちですが、オールシーズンイケる味。それこそ寒い日は炭酸割りじゃなく、お湯割りにしてもよさそう〜♪

おつまみは、「味ぽん 」をかけたくなる料理なら全部◎。私は「味ぽん」にごま油を足すのが好きで、お肉から野菜までいろんな料理に使っています。秋冬は「ぽん酢サワー」と鍋を合わせたいな♡ すごくおいしかったので、「ぽん酢」もヘビロテ確定です!

 

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里

雪印メグミルクの「トロチ」が斬新!パウチなのに伸びるチーズが美味しすぎた

チーズハットグやチーズタッカルビ、ラクレットなどのブームで、とろとろチーズをかけて食べる文化が定着しつつある日本。それを一層裏付ける商品が、雪印メグミルクから今秋発売されました! その名も「torochi モッツァレラチーズ入り」。同商品を、さまざまな角度からレビューしていきます。

↑「torochi モッツァレラチーズ入り」(以下「トロチ」)は2023年9月1日にデビュー。100gで実売価格は税込311円(ライター調べ)

 

濃厚テクスチャーで糸を引くほど超伸びる!

「トロチ」のプレスリリースによると、開発背景には料理用チーズの市場規大が関係しているそう。特にコロナ禍以降は手作り需要が堅調に推移し、さらにタイプ別ではシュレッド、スライス、粉チーズで全体の8割以上を占めているのだとか。

 

そのうえで、食のトレンドは外食から家庭の食事メニューに流れる傾向があることに着目。冒頭で述べたようにとろとろのチーズメニューがトレンドになっていることから、調味料タイプの簡単な「トロチ」が生まれたというわけです。

↑「トロチ」のパッケージ裏側。公式サイトにはオススメのメニュー例ものっています

 

さっそく味見へ。とりあえずそのまま味わおうと、中身を出してビックリ。これは想像以上のとろとろ感です。そして伸びもスゴい! 世には様々なとろけるチーズがありますが、こうしたパウチから出すのは新感覚です。

↑冷たくてもびよ~んと、まるで糸を引くかのように長く伸びます

 

味は、塩気はやさしく酸味はほのか。チーズらしいコクはあるものの、全体的にマイルドでクセがなく、様々な料理に使いやすいと思いました。また、テクスチャーはねっとり濃厚ですが、そこに油っこさはなくて実に好印象です。

↑時間が経ってもまったく硬くならず、乾く様子もなし。これはイイ!

 

肉、魚、野菜にそれぞれかけて試食。その味は?

ここからは応用編ということで、肉、魚、野菜とジャンル別にかけてテイスティング。1品目は朝昼晩におつまみ、アウトドアにと万能極まりないソーセージとベーコンのシャルキュトリーコンビで試します。

↑このままでも絶対に美味しいですが、かけるとどうでしょうか

 

これは、肉の味にミルキーな「トロチ」のコクが加わって上品リッチな美味しさに。チーズはスモークの香りや肉汁ともマッチし、ケンカはしません。世のなかにはスモークチーズもありますからね。ケチャップやマスタードと並ぶ“味変”アイテムとして活用できるでしょう。

↑チーズの味がマイルドなので、タッカルビのように辛いものに使えば刺激を中和してくれそうです

 

次も、幅広い食シーンで重宝する鮭ときのこのホイル焼き。「トロチ」の味をしっかりチェックするため、下味なしの素焼きで調理しました。果たして、調味料としても使えるのでしょうか。

↑秋の味覚を代表する、秋鮭ときのこをシンプルにホイルの素焼きで

 

あ、これもナイス! 下味をつけなくても「トロチ」の味が十分にカバーし、鮭本来の味もダイレクトに感じられます。もし濃さが物足りない人は、塩こしょうや醤油などをかければいいでしょう。

↑ホイルバター焼きも美味しいですが、とろけるチーズも超アリ

 

ラストは野菜。マヨネーズが合いそうな素材を選び、ブロッコリーとアスパラガスはシンプルに数分ボイルしました。ドレッシング代わりになるのか、いざ試食。

↑ブロッコリー、アスパラガス、トマトで試しました

 

まず、テクスチャーがマヨネーズ以上にしっかりしているので、サラダ感覚に使うのは非常にオススメ。水っぽいサラダにも、しっかり馴染んでくれるでしょう。ただ「トロチ」の味は濃厚ではないため、ドレッシングとして使うにはやや薄味に感じるかもしれません。とはいえ、普段から塩分を控えている人には十分な塩梅だと思いますし、筆者も物足りなさは感じませんでした。

↑サンドイッチや自家製ハンバーガーのスライスチーズ代わりに「トロチ」を使うのもありかも

 

3ジャンルで試してわかったことは、味や使いやすさなど、多くの観点で非常にポテンシャルが高いということ。ちなみにこうしたユニークチーズ商品としては、2023年2月にハウス食品から「まぜのびチーズソースの素」も販売されています。

↑「まぜのびチーズソースの素」は1袋でハンバーグ約4個分と、なかなかたっぷり。税別参考小売価格258円です

 

「まぜのびチーズソースの素」は顆粒にお湯を注いで作るという個性派で、常温保存できるのも便利。今回紹介した「トロチ」とともに、要チェックです。

 

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マクドナルド「N.Y.ニューヨークバーガーズ」 から3つの新作が登場、食べ応えある一品

日本マクドナルドは、ニューヨークをイメージしたシリーズ「カモンベイビー!N.Y.バーガーズ」として、「N.Y.肉厚ビーフ&ポテト」「N.Y.バッファローチキン」「N.Y.デリ シュリンプタルタル」の3種類の新商品を、10月25日から期間限定で販売します。

↑N.Y.肉厚ビーフ&ポテト

 

カモンベイビー!N.Y.バーガーズは、2022年好評を博したとうたう、特製の四角いバンズを使用した、見た目もスタイリッシュなバーガーシリーズ「行った気になるN.Y.バーガーズ」が進化したもの。

 

N.Y.肉厚ビーフ&ポテトは、肉厚な100%ビーフパティを、滑らかなポテトフィリングと旨みの効いたグレービーソースが引き立てる、食べ応えのある一品です。N.Y.バッファローチキンは、ジューシーなモモの一枚肉をスパイシーに味付けし、ニューヨークの名物料理「バッファローチキン」をイメージした一品。N.Y.デリ シュリンプタルタルは、爽やかな味わいに仕上げたタルタルソースが、ぷりぷりのえびカツと野菜のおいしさを引き立てる一品です。

↑N.Y.バッファローチキン

 

↑N.Y.デリ シュリンプタルタル

 

また、いつもと違ったマックフライポテトを楽める「シャカシャカポテト 3種のチーズ味」も登場。N.Y.バーガーズとともに楽しめます。

↑シャカシャカポテト 3種のチーズ味

 

税込の販売価格はそれぞれ下記のとおりです。

N.Y.肉厚ビーフ&ポテト 単品530円~、バリューセット830円~

N.Y.バッファローチキン 単品460円~、バリューセット760円~

N.Y.デリ シュリンプタルタル 単品490円~、バリューセット790円~

シャカシャカポテト 3種のチーズ味 ポテト単品+40円~、バリューセット価格+40円~

きのこのスペシャリストが教えるしいたけ・まいたけ・エリンギの下処理と和洋印レシピ

秋の味覚「きのこ」は、ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養たっぷり含まれる食材です。種類によって見た目、味、食感も多彩なので食べ飽きることもなく、使い勝手も抜群。そんな魅力満載のきのこですが、下ごしらえや調理の仕方を間違えると、うまみも栄養も逃がしてしまうことに……!

 

日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師でもあり、ご長寿料理番組「キユーピー 3分クッキング」の番組制作ディレクターでもあった料理研究家の木田マリさんに、前編では、きのこの誤った食べ方や正しい調理方法について教えていただきました。この後編では、もっとも扱いやすい基本の3種、しいたけ・まいたけ・エリンギを使ったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

定番きのこ3種の下ごしらえの方法

■ しいたけ

「どんな料理にもあう、うま味が強いきのこ。丸ごと加熱するときはひだを上に向けて加熱すると、しいたけから出た汁がこぼれません」

 

「軸についている黒っぽく硬い石づきを切り落とします。軸は捨てずに手で縦に割いて、煮物や炒めもののうま味として利用しましょう」

 

■ まいたけ

「包丁を使わず、手で割れるので、調理が簡単です。独特な香りとサクサクとした食感が人気で、食べ応えがあります。β-グルカンの含有量はトップクラス」

 

「スーパーで販売されている菌床のまいたけは、石づきがついてないものが多いので、捨てる部分がありません。包丁で切るのではなく、手でほぐすことで断面が複雑になり食感に変化が出ます」

 

■ エリンギ

「コリコリとした弾力のある食感で、クセがありません。きのこの中でも保水性が高く、噛んだ時にジュワッとジューシーで、加熱しても煮崩れしにくいのが特徴です。縦切りはシコシコと歯切れよく、横切りはプニュプニュとやわらかな噛み応え。同じ1本でも、下は輪切り、真ん中は縦ぎり、カサは放射状に切ると、3通りの食感が楽しめます」

 

「捨てるところはありません。大きいものは3等分、それ以外のものは2等分にして、切り方を変えてみましょう」

 

ここからは、下処理を行ったしいたけ・まいたけ・エリンギそれぞれのレシピを、木田さんに紹介していただきます。

 

エリンギのシンプルソテー

「輪切り、縦切り、乱切り、3つの食感が楽しめます。じっくり焼いたエリンギは香ばしくてジューシー。味つけは塩のみにして、まずはシンプルな方法でエリンギのおいしさを味わいましょう」

 

【材料(2人分)】

・エリンギ……太めのもの2~3本(100g~150g)
・油……大さじ1/2
・塩……少量
※お好みでレモンとブラックペッパーを適量

 

【作り方】

1.大きめのエリンギは長さを3等分、それ以外は2等分に切る。下の根元のほうは1.5㎝ほどの輪切り、真ん中は1.5㎝厚さの縦切り、上のカサに部分は乱切りにカットする。

「切らずに一本丸ごと焼く方法もおすすめ。断面が少ないため水分の損失が少なく、とってもジューシーなソテーになります」

 

2.オリーブオイルを入れたフライパンを中火で熱し、フライパンが温まったらエリンギを重ならないように並べる。動かずにじっくりと焼く。焼き色がついたら裏返し、両面を香ばしく焼く。

「箸で動かせば動かすほど、水分が出て、うまみと栄養が抜け出てしまいます。火の通りが均一になるよう、エリンギは重ねず、フライパンに広げてください。上下を一度だけひっくり返し、裏表を焼く感覚でソテーするとよいでしょう」

 

3.器に盛り、塩をふる。お好みでレモンや黒こしょうをそえて。

「調理中に塩をかけると、水分と一緒にうまみが抜けてしまうため、お皿に盛り付けたあとに塩をかけましょう」

 

きのこのドライカレー

「きのこがたっぷり入った風味豊かな、ヘルシーなドライカレー。煮込まないので15分で完成します。数種類のきのこを使うことで、さまざまな味わいと食感がある楽しい一皿です。粗めのみじん切りにすると消化しやすく、栄養も取りやすくなります。きのこに含まれるグアニル酸、トマトのグルタミン酸、鶏ひき肉のイノシン酸、と3種のうまみの相乗作用で満足感もたっぷり。きのこの栄養を丸ごといただきましょう」

 

【材料(2~3人分)】

・きのこ(お好きなもの、できれば複数種類あわせて)……150g
・鶏ひき肉(ももがおすすめ)……100g
・玉ねぎ……1/8個(30g)
・にんにくのみじん切り……小さじ1
・しょうがのみじん切り……小さじ1
・クミンシード……小さじ1(なくても可)
・トマト中……2個(約200g)
・サラダ油……大さじ1

〈A〉
・カレー粉……大さじ1
・中濃ソース……大さじ1/2
・塩小さじ……1/4
・こしょう……適量、
・塩、こしょう……各適宜
・はちみつ、無糖ヨーグルト……各大さじ1/2

 

【作り方】

1.きのこは石づき部分があれば除き、1cm角のみじん切りにする。玉ねぎ、にんにく、しょうがもすべてみじん切りにする。

「数種類のきのこを組み合わせることで、さまざまな食感を楽しめます」

 

2.フライパンに油とにんにく、しょうが、クミンシードを入れて中火にかけ、油が温まってきたら火を弱め、香りがたつまで炒める。玉ねぎを加え、薄茶色に色づくまで炒める。

「クミンシードの香気成分は油に溶けるため、油で炒めることで香りを引きだします。ただし、焦げやすいため中弱火でじっくりと炒めましょう。玉ねぎは甘味を引き出すため、薄茶色になるまで炒めます」

 

3.きのこを加えて、しんなりするまで炒めたら、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。切ったトマトとAを順に加え、混ぜながら炒める。水分が足りないようなら大さじ3ほど足して、時々かき混ぜながら5分ほど煮込む。汁気がなくなったら、味をみて、塩と胡椒、はちみつとヨーグルトを加え、味を調える。

「きのこは食物繊維が多いため、水分が抜けカサが減ったとしても食感がしっかり残ります。ソテーとは異なり、ここではきのことトマトの水分を蒸発させるように、混ぜながらしっかり炒めましょう」

 

4.ご飯を器に盛り、カレーを添える。お好みで、スライスしたゆで卵をのせる。

「ごはんをイタリアンパセリライスにしてもいいですね。イタリアンパセリを温かいごはんに混ぜこむことで、湯通しわかめのようにふんわり鮮やかな緑に変化します。冷めても鮮やかなまま。いっしょに塩を適量混ぜこむことでお店で食べているようなカレーのライスにすることもできます」

 

マイタケの肉巻きレンジ蒸し

「マイタケの食感と香りが楽しめる、ヘルシーなおかずです。歯ごたえのしっかりとしたまいたけは、少量のお肉でも食べごたえがあります。レンジ調理のため、あっという間に完成。下に敷いた豆苗もマイタケと豚肉のうまみを吸って、シャキシャキとしたおいしさです」

 

【材料(2人分)】

・まいたけ……1パック
・豚バラ肉薄切り……3枚(60~80gほど)
・豆苗(小松菜や白菜でも)……1パック
・ポン酢しょうゆ……適量
※お好みで大根おろし、すだちを添えて

 

【作り方】

1.まいたけは手で大ぶりにほぐしわける。豚肉でくるむように巻く。

「小分けしたまいたけは、サイズがそろってなくてもかまいません。ざっくりとした調理法でもおいしく仕上がります。忙しいときの時短料理におすすめです」

 

2.耐熱容器に豆苗(根元を切り落とし、長さを半分に切る)を並べ、その上に1をのせ、ラップをふんわりとかける。電子レンジで4分ほど加熱する。

「まずは4分間加熱し、様子をみながら加熱時間を増やします」

 

3.器に盛り付け、大根おろしとすだちを添え、ポン酢しょうゆでいただく。

「大根おろしとすだちを加えることで、秋にぴったりの一皿になります。また薬味を添えるだけで、簡単な料理なのに豪華さもアップ。野菜もたくさん食べられるレシピです」

 

一般に出回るきのこは菌床栽培のため天候に左右されず、価格変動が少ないため、お財布にやさしい食材です。また、洗う手間もなく、手で割けるので下ごしらえも簡単。時短料理の強い味方にもなります。今回紹介したレシピのように、きのこを脇役としてではなく、ぜひメインの食材として使用してみてください。

 

Profile

料理研究家 / 木田マリ

テレビ料理番組「キューピー3分クッキング」のディレクターを経て、料理研究家・フードコーディネーターに転身。女子栄養大学非常勤講師。さまざまなジャンルの料理のレパートリーを持つ。なかでもきのこ料理に詳しく、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師としても活躍している。フードコーディネーターとして、テレビ、雑誌、広告などにも広く関わっている。

ジャパニーズウイスキー「白州」蒸溜所が50周年。現地取材でわかった見学ツアーの醍醐味と“森の蒸溜所”と呼ばれる理由

2023年はジャパニーズウイスキーが100周年を迎えて盛り上がっています。着工から100周年を迎えるサントリーの山崎蒸溜所と双璧をなす白州蒸溜所も、実は50>周年のアニバーサリー。施設のリニューアルが行われるとともに新たな見学ツアーの受付が始まりました。その概要や見どころを現地で取材してきたのでレポートしましょう。

↑山梨県北杜市にある白州蒸溜所。約82万平方メートル(東京ドームの約17倍)の広さがあり、その多くが森に囲まれています。写真は蒸溜棟のエントランス

 

白州は世界的にも稀有な蒸溜所

白州蒸溜所最大の特徴が、そのロケーション。海抜約700メートルの高さにあり、雄大な森に囲まれた立地は世界的にも珍しく、なおかつ敷地面積も実に広大。また、隣に「サントリー天然水 南アルプス白州工場」が設えられている(しかも無料で見学可能/事前予約制)という環境はきわめて希少といえるでしょう。

↑今秋新設された、ウイスキーと天然水、両工場のエントランスにあたるビジターセンターより。奥に見える山々は八ヶ岳です。なお「Sanctuary」(=聖域)とあるように、白州の森にはバードサンクチュアリがあることでも有名

 

「白州」とは、この蒸溜所のモルト原酒だけでつくられるシングルモルトウイスキーのこと。そもそもシングルモルトは、ブレンデッドウイスキー(モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドする)に比べて個性的な味が特徴で、その個性はいわば、“土地の個性”です。本記事のラストでテイスティングの模様をレポートしますが、この雄大な森をイメージさせる味わいこそ「白州」独自の個性であるといえます

↑ビジターセンターで存在感を発揮するのが、このジオラマ。手前が現在地とバードサンクチュアリ、中央部が蒸溜棟など、上部が樽の貯蔵庫や天然水の工場と、蒸溜所の全体像がわかるようになっています

 

なお、この先にあるのが見学エリアにあたる蒸溜所や天然水工場ですが、入場するには事前予約が必要となります。ただ、このビジターセンターまでは予約不要。旅行途中などにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

↑ビジターセンターにはグッズなども充実。ウイスキーはありませんが、Tシャツ、グラス、おつまみなどが販売されています

 

ツアーは有料ながら金額以上の価値がある!

ここからは有料見学ツアーを紹介していきましょう。内容には希少な白州のテイスティングやオリジナルグラスの贈呈も含まれており、プライス以上の価値があることは間違いありません。ツアーは所要時間約90分で3000円(税込)の「白州蒸溜所 ものづくりツアー」と、約130分で5000円の「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」を用意。ともにガイドが案内し、質問にも答えてくれます。

↑熟成中、樽からウイスキーが揮散して量が減っていく「天使の分け前(Angel’s share)」を解説するコーナー

 

「白州蒸溜所 ものづくりツアー」は、仕込槽、発酵槽、単式蒸溜器(ポットスチル)、樽の貯蔵庫など、製造の順を追って見学し、新設された「セントラルハウス」内のテイスティングルーム「バー 白州」で「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と「白州森香るハイボール」のほか、希少なモルトウイスキー原酒も試飲できるという内容。

↑「セントラルハウス」には、より充実したギフトショップが併設。こちらには、「白州×スノーピーク」のチタンマグや、「響×バカラ」のロックグラスなどが販売されています

 

↑ギフトショップ。運がよければ「シングルモルトウイスキー白州」も購入できます

 
一方「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」は、通常のツアーに加え、貯蔵庫内でのテイスティングや、これまで公開していなかったグレーンウイスキーの施設見学、樽詰め作業の見学などがプラス。また、テイスティングでは「白州12年」が試飲でき、グラスに加えグラスホルダーも持ち帰れます
 

五感で満喫できる見学ツアーの醍醐味

では、見学ツアーの一部を紹介しましょう。冒頭で触れた蒸溜棟に入ると、ウイスキーの原料を展示したコーナーが出迎えてくれます。その先には製造工程をプロジェクションマッピングとともに解説するコーナーとなり、ここだけでもつくり方の概要を学べます。

↑原料の展示では、麦芽は通常のタイプと、スモーキーな風味になるピーテッド麦芽が。そして、その燻香を生み出すピートも展示。このピートで麦芽を焚くと、ピーテッド麦芽になるのです

 

↑プロジェクションマッピングで解説される、仕込、発酵、蒸溜、貯蔵、ブレンドという流れ。その後、検査やボトリング、ラベリングなどを経て出荷されます

 

この発酵における白州蒸溜所の独自性は、すべて木桶を使っていること。木桶はステンレス槽に比べて洗浄や管理が大変ですが、保湿性の高い木を使うことで微生物がより活性化し、土地の個性が酒質にいっそう生かされるというメリットがあります。

↑ズラリと並ぶ木桶の発酵槽。この手前には麦芽と仕込水で麦汁をつくる巨大なマッシュタン(仕込槽。仕込釜や糖化槽とも)があります。室内には麦汁の甘い香りがぷんぷん漂います

 

↑木桶のなかで発酵される麦汁(もろみ)。発酵によりガスが泡立ってふくらむので、泡の勢いが強くなる発酵最終日(3日目)にはファンが回転して泡を打ち消します

 

■蒸留

お次は、蒸溜所のシンボルともいえる蒸溜室へ。ここにドーンと並ぶ巨大な釜がポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器で、このなかにもろみを入れて蒸溜を行います。多彩な原酒をつくり分ける狙いがあるため、様々な形のポットスチルを使用することも特徴。

↑ポットスチルは銅製で、8基が対になった計16基が並んでいます。左の初溜釜でアルコール度数を20%程度まで上げ、さらに右の再溜釜で約70%まで濃度を高めていきます

 

■貯蔵(熟成)

そして、これまた見学のハイライトといえる、樽の貯蔵庫へ。見学できるのは巨大なラック式ですが、施設内には木製のラックで組み上げるダンネージ式という伝統的なウェアハウスもあります。

↑貯蔵庫。樽は大きさや材質も様々で、それらの違いがわかるように展示しているコーナーもあります

 

↑こちらは樽のリペアを紹介するコーナー。天面と底になる丸い部分が鏡板で、側面を形成する部分は側板(がわいた)、タガは帯鉄(おびてつ)といいます

 

ツアー参加しなくても場内見学を予約すれば博物館見学や有料試飲はOK

なお、有料ツアーに参加しなくても、前述の「セントラルハウス」やその横にある「ウイスキー博物館」は場内見学を予約(先着順)すれば無料で入館可能。また「セントラルハウス」内にはテイスティングラウンジがあり、ここでは「白州」ブランドをはじめ希少なウイスキーのテイスティングや、「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と合わせたフードペアリングなどを楽しめます。

↑テイスティングラウンジは券売機で注文し、セルフサービスで気軽に楽しめます

 

↑ラウンジ内のカウンター。バックには緑生い茂る白州の森が広がります

 

「ウイスキー博物館」も学べる要素が満載。白州の歴史を映像や展示で知れるほか、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー(白札)」や、デビュー当時の「角瓶」「サントリーオールド」といった銘酒のボトルがズラリ。また、かつて稼働していたポットスチルやウイスキー樽なども展示されています。

↑「ウイスキー博物館」はサントリーの創業80周年を記念し、1979年に建設。シンボリックな屋根の形は、かつて山崎蒸溜所にあった麦芽乾燥塔「キルン」を模したものです

 

↑「白州」ブランドは、1994年に誕生。2024年で30周年を迎えます

 

バースプレイスで嗜む白州は森の妖精がくれた宝物

最後にあらためて、白州はどんな味わいなのかをテイスティングレビューとともにお伝えしましょう。まずは独自のレシピが存在する「白州 森香るハイボール」から。

↑「白州 森香るハイボール」

 

こちらは、仕上げに軽く叩いたミントの葉を入れることがポイントです。ほのかな甘みや酸味が浮かび上がり、やさしい燻香が調和します。まさにこの森を彩る若葉のような、心地いいフレッシュ感がたまりません。

 

そしてもう一杯は、今回の取材会で特別に提供された25年もの。これは香りからして堂々とした重厚感があり、赤身がかった琥珀色も円熟の極み! 干し柿やドライフルーツを思わせる果実味に、ダークチョコやバタースコッチのような深い甘みも印象的です。

↑「シングルモルトウイスキー白州25年」

 

濃密な甘さをフルーティーなニュアンスがエレガントに昇華。余韻にはスモーキーフレーバーをまとった果実味が長く続き、ひときわ贅沢な気分に。

 

世界的なシングルモルトブーム、ジャパニーズウイスキーブームによって「サントリーシングルモルトウイスキー白州」も人気ですが、それが、お膝元である白州蒸溜所の見学を予約すれば飲むことができます。アクセスはJR「小淵沢駅」から無料のシャトルバスも運行されているので、まずは公式サイトをチェックしてみてください。

↑博物館のすぐ近くには、2024年夏にオープンを控えるレストラン「フォレストテラス」が建設中

 

【PLACE DATA】

サントリー白州蒸溜所

住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
営業時間:9:30~16:30(最終入場16:00)
休館日:年末年始、工場
休業日(臨時休業あり)
アクセス:JR「小淵沢駅」から無料シャトルバスで約20分(運行していない時期、日程もあります)

https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

撮影協力/松村広行

国産ホップを100%使用した「サッポロNIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」 数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。

 

 

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は、北海道上富良野でホップの試験栽培を開始してから2023年で100周年を迎えることを記念して展開している、国産ホップを100%使用したサッポロNIPPON HOP(ニッポンホップ)シリーズの第4弾。

 

「フラノマジカル」はその名の通り、魔法のような鮮烈なトロピカルな香りが特長で、フルーティーな香りをもたらす成分の一つが世界最高レベル(注1)で含まれており、これまでの国産ホップの中でも極めて特長的な香りを持つ希少ホップ品種です。1990年代に選別の過程で一度落選していましたが、時代の移り変わりとともに、ホップの苦みだけでなく香りも重視されるようになり、その魅力的な香りとともに再発見されたストーリーを持つ奇跡のホップです。

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は国産ホップ100%のうち、香りづけに上富良野産フラノマジカルを一部使用しており、魔法のように華やかさあふれる香りを感じられる味わいが特長です。

(注1)文献「Development of a flavor hop (Humulus lupulus L.) cultivar,‘Furano Magical’,with cones rich in 4‐methyl‐4‐sulfunylpentan‐2‐one」において(2023年6月現在)

 

・メーカー:サッポロビール
・商品名:サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル
・参考小売価格:オープン価格

 

意外と知らない「きのこ」の残念な食べ方・おいしい食べ方

秋の味覚「きのこ」は、ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養たっぷり含まれる食材です。種類によって見た目、味、食感も多彩なので食べ飽きることもなく、使い勝手も抜群。そんな魅力満載のきのこですが、下ごしらえや調理の仕方を間違えると、うまみも栄養も逃がしてしまうことに……!

 

今回は、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師でもあり、ご長寿料理番組「キユーピー 3分クッキング」の番組制作ディレクターでもあった料理研究家の木田マリさんに、きのこの誤った食べ方や正しい調理方法について教えていただきました。

 

後編では、もっとも扱いやすい基本の3種をつかったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

ビタミン、ミネラル、食物繊維がたっぷり!

食べ応えがあり、低カロリー。ダイエットにも適した食材きのこには、どんな栄養があるのでしょうか?

 

「実は90%ほどが水分。ゆえに低カロリーです。しいたけ3個で約7kcalほど。糖質の代謝を助けるビタミンB₁や、糖質、脂質、タンパク質の代謝を助けるビタミンB₂、骨の成長促進を行うビタミンD、塩分を排出するカリウム、食物繊維などが含まれています。

 

近年では、免疫を整える効果のあるβ-グルカンという食物繊維が注目を集めています。古くから中国漢方の材料にもなり、薬効豊かとされてきたきのこですが、その健康効果は最新の科学で続々と解明されており、今後も注目です!

 

また、水溶性と不溶性食物繊維は腸内環境をよくし、老廃物を排出する効果があるため、美肌にも良いといわれています」(料理研究家・木田マリさん、以下同)

 

実は間違い! おいしさや栄養も失われてしまう
きのこの誤った食べ方 5選

知らないうちに、ついついやってしまっている“やらかしがち”な調理方法。実は、その方法は間違い。そんなNGな調理方法と正解を解説します。

NG → 使う前に洗う

OK → 風味が失われてしまうので、洗わなくてOK

「きのこは、洗う? 洗わない? とはよく聞かれる質問ですが、“洗わない”のが正解です。洗うことで傷みやすく、きのこらしい香りや風味が落ちてしまいます。一般に販売されているきのこは菌床のため、清潔な場所で栽培されています。天然物でほこりや泥がついている場合や、きのこに水気がある場合にはキッチンペーパーなどで拭くとよいでしょう。なめこは、軽くさっと水洗いする程度でOKです」

 

NG → 根元や軸をざっくり切って処分する

OK → ギリギリまで食べられる

「えのきたけは、菌床カップのふちのあとがついた線で切り落とす、しいたけは、軸を捨ててしまうなど、食べられる部分を捨ててしまう間違いがよくあります。えのきたけは、おがくずがついている部分をギリギリまで食べられますし、しいたけは、石づきを取り除けば、軸も食べられます。えのきたけのぎゅっと固まった部分は、手で割くと良いですね。実はしいたけの軸はうま味がとっても豊富。スープや煮込み料理の出汁として使うのも良いでしょう」

 

NG → きのこを動かしながら焼く

OK → 触らずじっくりと焼く

「きのこは水分が多いため、加熱時に動かしすぎると水分が出て水っぽくなり、うまみや栄養も抜けてしまいます。そのため、ソテーするときは、触らずじっくりと焼きましょう。動かすのは、裏返すときの1回程度でOK。焼くときは、火の通りにムラが出てしまうので重ねずに、フライパンに広げて焼きましょう」

 

NG → 袋のまま、まるごと冷凍保存する

OK → 食べやすい大きさにカットしたり、ほぐしたりして冷凍保存する

「最近ではよく知られるようになったきのこの冷凍保存ですが、買ってきた袋のまま、冷凍する方がいます。大きいままだと凍るまでに時間がかかり、食感が悪くなりますし、冷凍されたきのこをカットするのは至難の業。冷凍前に食べやすい大きさにカットしたり、ほぐしておくことが大切です。短時間で冷凍できると、食感や香りをキープしたまま、すぐに調理に取りかかれます」

 

正しい冷凍方法

1.使いやすいサイズにカットする

「小分けにして冷凍保存しましょう。使う料理が決まっていたら、その料理に合わせてカットすると良いでしょう。小分けにしておけば、みそ汁の具や炒め物など、そのまま鍋に投入できます」

2.素早く冷凍させる

「新鮮なうちに冷凍すれば鮮度が落ちにくく、長く保存できます。また、凍るまでの時間が短い方が霜や匂いがつきづらく、おいしさをキープできます。カットしたきのこを保存袋に入れ、熱伝導の良い金属製のバットに広げて冷凍する方法がおすすめです」

3. 凍ったまま使う

「冷凍きのこは凍った状態のまま、加熱するのが鉄則です。解凍すると、水分と一緒にうま味が抜けてしまい、食感も悪くなってしまいます。」

 

NG → 野菜室に保存する

OK → 鮮度を保つには、野菜室より温度の低い冷蔵室がベター

「きのこを保存するには、野菜室より温度の低い冷蔵室が適しています。水分を多く含むきのこですが、実は水けが苦手。包装パッケージに入れたままだと水滴がつくため、ペーパーに包むとよいでしょう」

 

保存方法に、プラスワン!

きのこは、新鮮なうちに食べきるのが一番。でもたくさん買った時に、もうひとつのおすすめの保存方法が天日干しです。

「しいたけを太陽の光に当てることで、ビタミンD量が増えるという実験結果があります。30分でも天日干すだけで、ビタミンDも増えはじめ、うまみもアップ、水分が抜け食感も変わり、味の染みこみも良くなります。しいたけをザル等に重ならないように広げ、ベランダや軒先など、日光がよく当たる場所に置きましょう。思いついたときにすぐ始められるので、気軽に干してみてください。30分~2時間ほど、干せると良いでしょう」

 

後編では、もっとも扱いやすい基本の3種をつかったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

Profile

料理研究家 / 木田マリ

テレビ料理番組「キューピー3分クッキング」のディレクターを経て、料理研究家・フードコーディネーターに転身。女子栄養大学非常勤講師。さまざまなジャンルの料理のレパートリーを持つ。なかでもきのこ料理に詳しく、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師としても活躍している。フードコーディネーターとして、テレビ、雑誌、広告などにも広く関わっている。

スターバックスから真っ黒に覆われた「Booooo フラペチーノ」&「ハロウィンチョコレートケーキ」が販売中

スターバックスコーヒーが、ハロウィンのいたずらでフラペチーノやフードを真っ黒く覆ってしまった、というコンセプトの「Boooooフラペチーノ」と「ハロウィンチョコレートケーキ」を販売しています。今年のハロウィンのテーマは、「STARBUCKS Halloween Peek a Boo!(いないいないばあ)」。心浮き立つハロウィンシーズンを楽しめるといいます。

 

Booooo フラペチーノは、真っ黒に覆われた怪しげな見た目からはまったく想像がつかない、秋の味覚であるパンプキンプリンの味わいを存分に楽しめるフラペチーノ。カップの内側をぐるっと真っ黒に覆っているソースは、ビターなキャラメルソースです。カップの底には弾力感のあるパンプキンプリンをそっと隠しています。

 

ひと口飲めば、香ばしいビターキャラメル、やさしいかぼちゃの甘み、パンプキンプリンのぷるんとした食感が組み合わさり、おいしくて楽しいハロウィン気分に包まれるとのこと。提供はTallサイズのみで、価格は店内利用の場合690円(税込)、持ち帰りの場合678円(税込)です。

 

ハロウィンチョコレートケーキは、真っ黒で怪しげな見た目のカップケーキ。パリッとしたチョコレートコーティングの中に隠したのは、紫色のブルーベリークリームです。しっとりとしたブラックココアケーキ生地と、甘酸っぱいブルーベリークリームのバランスが絶妙としています。価格は店内利用の場合330円(税込)、持ち帰りの場合324円(税込)。

 

 

たれの工夫で風味豊かな味わいに。吉野家が「牛すき鍋膳」「牛すき丼」を販売開始

吉野家は「牛すき鍋膳」(税込787円)と「牛すき丼」(税込644円)の販売を開始しました。

 

「牛すき鍋膳」は2013年12月に販売を開始し、今年で10周年。累計販売食数は9800万食以上と、1億食間近です。

 

大判の牛すきやき肉と白菜、ねぎ、豆苗、人参、絹豆腐、きしめんを特製すきやきのたれで煮込んだ牛すき鍋と、玉子、ご飯、漬物を御膳仕立てで提供。大判にスライスした牛すきやき肉は、「牛丼」の牛肉同様、穀物肥育にこだわり、滑らかな食感と深みのあるうまさを楽しめます。また、牛すき鍋は、成人が1日に必要とする野菜の量の半分を摂取可能です。

 

牛すき鍋に使用しているたれは、うまみの三大要素と言われる昆布(グルタミン酸)、かつお節(イノシン酸)、椎茸(グアニル酸)を配合し、牛のうまみと風味が詰まった牛肉のエキスを追加。今年はこのたれに工夫を凝らして、すっきりと上品な香りがたちのぼる風味豊かな商品に仕上げているそうです。

 

牛すき丼も販売を開始。牛すき丼は、牛すき鍋膳のうまさを凝縮した丼飯です。特製すきやきのたれで煮込んだ大判牛すきやき肉と、ねぎ、人参、絹豆腐を丼のご飯の上に乗せて提供されます。肉にも野菜にもしっかりとたれがしみ込み、丼の底のご飯にまですきやきの旨い味が染み渡った、ほどよいつゆだくの丼に仕上がっているとのこと。

アルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』10月24日から近畿エリア先行発売

アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 松山一雄)は、脱アルコール製法で製造したアルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』を10月24日から近畿エリアで先行発売します。

 

 

脱アルコール製法で“革新的なうまさ”を
アルコール分0.00%で実現

『アサヒ ゼロ』は、ビールを醸造した後、アルコール分を取り除く「脱アルコール製法」を採用し、アルコール分0.00%でありながら、本格的なビールの味わいと飲みごたえを楽しめるノンアルコールビールテイスト飲料です。
主力ビール商品より約2倍濃厚なビールを醸造し、脱アルコール工程を2回行いアルコール分を完全に取り除く“ブリューゼロ製法”を採用することで、ビールらしい“革新的なうまさ”をアルコール分0.00%で実現しています。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ゼロ
・発売日:10月24日
・発売地区:近畿エリア(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)
・価格:オープン価格

ドトールコーヒーのモーニング・セットに新作!「ホットモーニング ベーコンエッグ」

ドトールコーヒーは、全国のドトールコーヒーショップで朝限定メニュー「ホットモーニング ベーコンエッグ」を発売しました。

 

商品名:ホットモーニング ベーコンエッグ
セット価格:470円(税込)~

 

寒くなるこれからの季節にぴったりとうたうホットサンドのモーニングメニューに、新作が登場。ベーコンの上に、スクランブルエッグ、とろけるチーズを乗せて焼き上げています。香りのアクセントとして、トリュフマヨソースを使用し、奥深いクリーミーな味わいになったとのこと。

オリジナル保温ラベルを新たに採用した『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』

アサヒ飲料は『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』を9月19日から通年で発売。今回のリニューアルでは、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用することで、温かさが長持ちします※。

※商品を55℃まで加温し、気温10℃の環境で温度変化を測定。現行品と比較して温かさ(液温40℃以上)が約1.3分長く持続し、最大で1.0℃の液温差を確認。

男性飲用経験者も増加

中味は『アサヒ おいしい水 天然水』と同じ、ミネラルを含む地層を通った天然水(ナチュラルミネラルウォーター)を使用。

 

白湯の飲用経験率は年々増加しており、女性だけではなく、男性の飲用経験率も増えています。『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』も、購入者の約4割が男性となっています。

 

・メーカー:アサヒ飲料
・商品名:アサヒ おいしい水 天然水 白湯
・希望小売価格:105円(税別)

香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において1000セット限定で発売。

 

『アサヒ ザ・アロマイスト』は、上面発酵酵母と欧州産希少ホップ「カリスタ」を使用することで、華やかな香りが特長のビール。コリアンダーシード由来のスパイスを加えることで、すっきりとした爽やかな味わいに仕上げている。

 

「ASAHI Happy Project」は新商品を数量限定でテスト販売し、魅力的に思える商品の開発を目指すためのWEBサイト。購入者が商品の味やパッケージに関するアンケートに答えることで、顧客のニーズを把握し、今後の商品開発に生かしていく。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ザ・アロマイスト
・発売品種:缶350ml×6本
・販売数量:1000セット(1セットあたり缶350ml×6本)
・販売期間:2023年10月2日(月)10:00〜2023年11月20日(月)17:00
・価格:2310円(税込・送料込)

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

クレームブリュレの濃厚な味わいをアイスで再現。ハーゲンダッツの限定「ブリュレブリュレブリュレ」

ハーゲンダッツ ジャパンは、ハーゲンダッツ ミニカップ「ブリュレブリュレブリュレ」を、全国のファミリーマート約1万6500店で発売しました。期間限定の商品となります。

 

人気のスイーツ「クレームブリュレ」の濃厚な味わいとともに、カリカリ・ザクザクとした食感も楽しめる新感覚のアイスクリームスイーツ。ほろ苦く、カリカリとした食感のカラメルチップを混ぜ込んだ濃厚な味わいのカスタードアイスクリームの上に、カラメルコーティングを乗せ、ザクザクとした食感のグラハムクッキーと、スイーツらしさを高める粉糖をトッピングしています。クレームブリュレの味わいをアイスクリームで表現した、食べ応えのある逸品に仕上がっているそうです。

 

内容量は85mlで、希望小売価格は351円(税込8%)。

今年のキーワードは「サムネ映え」! Cake.jpのクリスマスケーキトレンド発表会をレポート

Cake.jp(ケーキジェーピー)は約8,000種類もの商品を扱う、ケーキ業界最大のECサイトです。

 

Cake.jpは9月26日に「2023年クリスマスケーキトレンド発表会」を開催しました。Cake.jpは本イベントで、サイト会員を対象に実施された「クリスマスケーキに関する意識調査」の結果から予測される、今年のクリスマスケーキのトレンドを発表。また、スイーツ好きで知られるぼる塾の田辺智加さんが登壇し、2023年の新作クリスマスケーキの試食も行われました。

↑会場に並べられていた新作クリスマスケーキたち

 

「インスタ映え」の次なるトレンドは、「サムネ映え」

特別な日に食べるケーキは、ただ美味しいだけではなく、見た目が華やかなものを選びたいですよね。写真映えするようなケーキの人気の高まりを受け、Cake.jpが発表した2023年クリスマスケーキのトレンドは、「インスタ映え」ならぬ「サムネ映え」!

 

そもそもサムネとは、画像やビデオのプレビューのことで、SNSや動画サイト上で投稿の“顔”となっているもの。写真や動画を投稿したときに、見た目が可愛いというだけではなく、 “いいね”や視聴回数に直結するようなインパクト、仕掛けのあるケーキの需要が高いのだとか。発表会では、「サムネ映え」をさらに深掘りした5つのキーワードごとに新作ケーキが紹介されました。

 

コロナ禍のクリスマスパーティーはどうしても少人数になっていましたが、今年は大人数でのパーティーを予定している人が多いのではないでしょうか。1つ目のキーワード「Party! Party! Party!」はその名の通り、大人数でも楽しめるようなケーキや遊び心のあるケーキ。発表会で紹介されたクリスマスPartyカップケーキは、なんとロシアンルーレットが楽しめる商品なんです!

 

6つのうち1つが唐辛子味なのですが……田辺さんは見事おいしいチョコレート味を引き当てていました! 他にも、8~10人でシェアができる汽車の形のチョコレートケーキや、中からお菓子が溢れ出すサンタのプレゼントケーキなど、パーティーにぴったりなラインナップが紹介されました。

↑クリスマスPartyカップケーキ/N.Y.Cupcakesを試食する田辺さん。美味しいチョコレート味を引き当て、思わずにっこり笑顔に

 

ラグジュアリーなケーキはクリスマスの特別感を演出してくれる

クリスマスは気合いを入れて有名ブランドやホテルのケーキを食べたい! という人には、2つ目のキーワード「ラグジュアリークリスマス」がぴったり。会場で紹介されたのは、徳島にあるブティックホテルに併設されたアグネス・ペストリーブティックのノエルピスターシュ。クリスマスツリーをイメージした高級感のある見た目が特徴のピスタチオケーキです。

 

ピスタチオ味が好きだという田辺さんは、「ピスタチオ味は不動の人気ですよね! なめらかなクリームの中にピスタチオの香ばしい香りが広がり、いちごの酸味がアクセントになっています。お気に入りの紅茶と一緒に食べたいです」と大満足の様子でした。

↑淡いグリーンカラーと濃厚な味が特徴のノエルピスターシュ/アグネス・ペストリーブティック

 

3つ目のキーワードは、「バニラ」。バニラといえば、どうしてもアイスクリームのイメージが強いもの。バニラ味のケーキに馴染みのある人は少ないかもしれませんが、実は香り高いバニラフレーバーが今年のトレンドで、各パティスリーから新作ケーキが多数登場しているのだそう。

 

会場で紹介されたのは、アルノーラエールのパリセヴェイユ。「バニラとケーキってこんなに合うんですね!! ラム酒がほんのり香る大人なバニラ味がとても美味しい」と田辺さんも絶賛です。

 

どこでも、誰でも、美味しく食べられるケーキを届けたい

4つめのキーワードは「すこやか」。近頃は健康のために小麦を摂らないなど、食材を制限している人が増えていますよね。でも、せっかくパーティーをするのであれば、みんなが美味しく食べられるケーキを選びたいものです。そこで、今年はグルテンフリーや糖質オフ、ヴィーガンといった、素材にこだわったケーキも多数登場しています。

 

会場で紹介されたのは、赤ちゃんでも食べられるクリスマスのミニチュア風シンプルケーキ。すでに数個のケーキを試食していた田辺さんですが、「てんさい糖を使ったスポンジはやさしい甘さで、豆乳ホイップクリームはすごくさっぱりしていますね。これなら何個でも食べられそう」とパクパク食べ進めていました。サンタクロースや木を型取ったクッキーを自由に装飾して食べることができるので、子どもたちも楽しめます。

↑赤ちゃんでも食べられるクリスマスのミニチュア風シンプルケーキ/migna

 

最後のキーワードは「萌え断3.0」。「萌え断」とは、フルーツサンドが大流行していたときによく使われていた言葉で、食べ物のカラフルで美しい断面に萌えることを意味します。今までの「萌え断」と違い、今年のポイントになっているのは、 “シズル感”。みずみずしさ溢れる美しい断面のケーキは、サムネ映えすること間違いなし!

 

田辺さんが試食したXmasピスタチオミルフィーユ(Re:s cafebar&sweets)は、断面の美しさとサクッとしたミルフィーユの食感が特徴です。「このケーキ、本当に冷凍されていたんですか?! 一度冷凍したケーキは、生クリームがゆるくなってしまうイメージがあったのですが、クリームとミルフィーユ生地の食感がすごくいいですね」と田辺さんはケーキの食感に驚きの様子。

 

実は、Cake.jpで注文したすべてのケーキは、冷凍された状態でお客さまのもとに届くんです。本発表会でも冷凍で届いたケーキを解凍したものが提供されたのですが、断面の美しさとクリームやミルフィーユの食感が見事にキープされていました。

↑中のクリームのふわっとした食感と、ミルフィーユのサクサク感がベストマッチのXmasピスタチオミルフィーユ/Re:s cafebar&sweets

 

楽しいクリスマスを過ごすために、ケーキの事前予約はマスト!

↑今年のクリスマスは最低でも3種類のケーキが食べたいと語っていた田辺さん。その候補を絞るかのように真剣な眼差しで一つ一つのケーキを観察していました

 

ケーキ屋さんでアルバイトをしていたという田辺さんは、「クリスマスケーキは絶対に予約するべき! お目当てのケーキが売り切れで買えないということも防げるし、店頭でスムーズに受け取れるので、事前予約がおすすめです」と語っていました。

 

Cake.jpでは、9月26日からクリスマスケーキの予約がスタートしています。10月中の購入で10%オフ、11月中の購入で5%オフ、12月10日までの購入で3%オフのキャンペーンも実施中。お目当てのケーキを買い損ねないために、早めの予約を検討してみてはいかがでしょうか。

 

Cake.jp:https://cake.jp/

累計200万食突破! ファミマのアイスバー第4弾は和歌山県産有田みかん果汁を使った「とろける食感 ぎゅっとみかん」

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル」から、和歌山県産有田みかん果汁を65%使用したアイスバー「とろける食感 ぎゅっとみかん」(税込190円)を発売中です。

 

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル」から、国産フルーツ果汁を使ったアイスバーシリーズを発売しています。第1弾の福島県産白桃、第2弾の北海道産夕張メロン、第3弾の沖縄県産パインアップルを使ったアイスバーはいずれも好評だそうで、シリーズ累計販売個数は200万食を突破しています。

 

シリーズ第4弾として、和歌山県産の有田みかん果汁を65%使用した、「とろける食感 ぎゅっとみかん」を発売。有田みかんの魅力を全国に伝え、消費を盛り上げる狙いがあります。商品は、有田みかんの特徴である甘さとジューシーさをしっかりと味わえる2層仕立てです。

トマトとチーズをあふれるほどトッピング。ピザーラ「激盛りトマチーピザ」登場

フォーシーズが展開する宅配ピザの「PIZZA-LA」は、期間限定で「激盛りトマチーピザ」と「~追いチーW~激盛りトマチーピザ」を販売しています。

 

見た目も味もインパクトのある、チーズとトマトをトッピングした激盛りトマチーピザ。チーズは厳選した4種のナチュラルチーズをたっぷり乗せ、さらに、かけて楽しい「追いチーズ」を別添えしています。トマトはフレッシュ野菜を使用しており、ピザ1枚に2個分もトッピング。見て楽しい、食べておいしい驚きのピザだそうです。

 

また、激盛りトマチーピザに別添えの追いチーズが2つ付いた、~追いチーW~激盛りトマチーピザも同時発売します。

 

どちらもMサイズ限定で、追加トッピングやハーフ&ハーフは不可となっています。激盛りトマチーピザの価格は2980円(税込)、~追いチーW~激盛りトマチーピザは3480円(税込)です。

好評の商品が進化して再登場! すき家の「ねぎキムチ牛丼」期間限定販売

すき家が「ねぎキムチ牛丼」を期間限定で発売しました。

 

すき家の定番商品「キムチ牛丼」が秋冬限定で衣替え。2017年にも販売し、好評を博したという「ねぎキムチ牛丼」がさらに“シャキシャキ”になって再登場です。ねぎのシャキシャキした食感と、旨みがアップしたねぎキムチは、唐辛子のピリ辛さと、ほどよい酸味、ごま油の香りがクセになる味わいとのこと。定番の白菜キムチとは異なる、シャキ辛な旨さを堪能できます。

 

辛いものが苦手な人でも手軽に楽しめるよう、「おんたま」がついた「おんたまねぎキムチ牛丼」、コクのあるマヨが“ねぎキムチ”と相性抜群の「マヨねぎキムチ牛丼」も同時に販売されます。

 

それぞれの税込価格は以下の通りです。

 

ねぎキムチ牛丼

(ミニ)530円 (並盛)580円

(中盛)760円 (大盛)760円

(特盛)910円 (メガ)1060円

 

おんたまねぎキムチ牛丼

(ミニ)630円 (並盛)680円

(中盛)860円 (大盛)860円

(特盛)1010円 (メガ)1160円

 

マヨねぎキムチ牛丼

(ミニ)580円 (並盛)630円

(中盛)810円 (大盛)810円

(特盛)960円 (メガ)1110円

サントリー「ほろよい」ブランドから「クリームソーダサワーメロン」「クリームソーダサワーいちご」が期間限定新発売

サントリーは、「ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉」「同〈クリームソーダサワーいちご〉」を12月5日(火)から全国で期間限定新発売。

 

「ほろよい」ブランドは、やさしい味わいで心地よく楽しめるアルコール度数3%のお酒として、2009年の発売以来、幅広い年代から支持されているロングセラーブランド。

 

今回発売する「クリームソーダサワーメロン」は甘く爽やかなメロンソーダに濃厚なクリームの風味を加え、メロンクリームソーダを思わせる懐かしい味わい。一方「クリームソーダサワーいちご」はいちごの甘酸っぱさにクリームの風味がふんわり感じられる、いちごクリームソーダを思わせる味わいに仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉・ほろよい〈クリームソーダサワーいちご〉
■希望小売価格:148円(税別)

 

 

非公開部まで潜入! 操業50周年の「富士御殿場蒸溜所」でキリンのウイスキーづくりの真髄を見た

2023年4月に「キリンはウイスキーも凄いって知ってる?」という記事で、操業50周年を迎える富士御殿場蒸溜所について触れましたが、先日、現地取材を敢行。同蒸溜所では要予約の有料見学ツアーも開催されていますが、この記事ではそれ以上の内部情報や、ウイスキーづくりにまつわる裏話などもお届けします。

 

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↑最寄りのJR御殿場駅。今年6月10日には、富士御殿場蒸溜所が寄贈したポットスチル(単式蒸留器)が設置されました。ここから無料シャトルバスも運行されているので、ぜひご利用を

 

富士御殿場蒸溜所の独自性とは? 見学ツアーで体験できること

富士御殿場蒸溜所は操業50周年の長い歴史を持っていますが、注目すべきポイントはその設備にあります。モルト原酒(大麦麦芽が原料)をつくるポットスチルはもちろん、グレーン原酒(原料は大麦麦芽に限らない)をつくる蒸留器も備えています。しかも、富士御殿場蒸溜所にはそのグレーン用蒸留器が3種も設置されており、これはきわめて珍しいことです(基本的には、あっても1種)。

↑一般的な連続式蒸留器(の一部)。「マルチカラム」と呼ばれるタイプで、軽やかな味わいのグレーン原酒を生み出します。他の2種は後述

 

ポットスチルとグレーン用蒸留器の併設だけでも珍しいのですが、さらに、仕込みから熟成、瓶詰めまでも一貫して実施するというのは世界的にも稀。こうした設備で、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターからつくりだされるのが「富士」ブランドをはじめとする同社のウイスキーで、この味わいが国際的な高評価を受けているのです。

↑エントランスからシアタ―までの通路には様々なコンペで授賞したウイスキーが。例えば「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は、2022年11月にNYの洋酒コンペ(NYISC)でJapan Whiskey of the Yearを受賞しています

 

見学ツアーで体験できること

通常の見学ツアーでは、シアターの動画で概要を学び、ポットスチルを直接見学(グレーン用蒸留器は映像で見られます)。移動途中では、ウイスキーの原料となる麦芽やピート(後述)なども見られます。その後、多彩な原酒をつくり出すため2021年に新採用した木桶の発酵槽を見学し、パッケージングを行うラインへ。

↑ピート(泥炭)。こちらを焚いて麦芽を乾燥させることでスモーキーフレーバーが生まれますが、焚いた麦芽を使うかどうかは国や蒸溜所の考え方、銘柄などによって様々です

 

↑木桶の発酵槽は自生の乳酸菌が働くため、ステンレスタンクを使用して酵母のみで発酵させる製法とは異なった味わいになるのが特徴

 

最後は「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」と「キリンウイスキー 陸」をテイスティング。限定ウイスキーや、オリジナルグッズを多数そろえるディスティラリーショップを経て、見学ツアーは終了という流れです。五感をフルに使って体験できる、充実した内容だといえるでしょう。

↑ディスティラリーショップ。こちらはツアーに参加していなくても自由に出入りでき、テイスティングコーナーでは蒸溜所限定販売ウイスキーなどを有料で試飲できます

 

普段は非公開の蒸溜所内部へ!

ここからは改めて、今回取材した内容について紹介していきましょう。まずはその雄大なロケーションから。特別に蒸留塔の5階展望台に案内いただき、ここが確かに富士山麓にある蒸溜所であることを確認。この日は猛暑でしたが、年平均気温は13℃と穏やかであることに加え、年間通して幾度となく霧が発生する、ウイスキー製造には最適な環境となっています。

↑夏は雲が多く、富士山の全景を観ることはなかなか難しいとか。ちなみに、蒸溜所が位置するのは標高600m強

 

一般見学者が入れる事務棟の屋上は634mで、東京スカイツリーと同じ高さです

 

モルト原酒は、前述したようにポットスチルによって生み出されます。ポットスチルとは一般的に初留用と再留用の2基を1セットで導入するもので、富士御殿場蒸溜所では計3セット6基が稼働。それぞれ大きさや形状が異なり、大きいタイプの1セットは操業開始時から稼働していたものを、老朽更新のため2023年に交換したものです。それもあって、稼働してまだ1か月程度のピカピカなポットスチルも目にすることができました。

↑右が新顔のポットスチルで、左はそれに先立ちに導入した小型のポットスチル。どちらも銅製かつ、メイドインジャパンです

 

次はいよいよ、“うまみ3兄弟”と呼称するほど多彩なグレーン原酒をつくりわけられる、世にも珍しい蒸留器が3基設置されているグレーン蒸留室へ。そのうちのひとつマルチカラム蒸留器(前述)は、蒸留室の2階から5階までを縦貫して設置されており、巨大すぎて近くからでは根元の一部しか視界に入りません。

↑グレーン蒸留室2階。マルチカラム蒸留器の根本の部分などが見えます

 

そして蒸留室1階にあるのが、特に珍しい2基。ミディアムタイプのグレーン原酒を生み出す「ケトル蒸留器」と、ヘビータイプのグレーン原酒を生み出す「ダブラー蒸留器」です。前者はカナディアンウイスキーの製造で、後者は主にアメリカのバーボン製造で使われる蒸留器です。

↑グレーン蒸留室1階。右がケトル蒸留器で、左がダブラー蒸留器

 

↑どちらにも「検定年月日 48.11.5」と書かれたパネルが。この48は昭和48年=1973年のことであり、つまり50年前ということです

 

樽熟成に関する設備もじっくり取材

ウイスキーに欠かせない樽熟成。この日はその一連の設備も見せてもらいました。まずは樽詰めの工程から。ここでは原酒の入った樽に栓をし、離れにある熟成庫に運ぶためトラックに乗せていきます。

↑樽の材質はほとんどがアメリカンホワイトオーク。満タンになった樽は1丁約250kgにもなるので、運ぶ際には慎重さが求められます

 

↑最終的な閉栓(樽の開口部に栓を木槌で打ち込んで密閉する作業)は高度な技術がいるため、職人が手作業で行っています

 

熟成を終えた樽は老朽化が激しくない限り再利用されますが、メンテナンスが欠かせません。そこで重要なのが、組み直しなどのリペア。ここでも専門の職人が目を光らせ、手作業で樽を再生させていました。

↑釘などを一切使わず、木とタガのみで密閉させる樽は熟練の技術がないと組めません

 

樽詰めとリペアスペースの先にあったのは、熟成された原酒を樽から出すダンプトローフというセクション。ここで栓を開けて原酒をダンプトローフ(原酒回収槽)に受け、タンクへ。空になった樽は点検と、必要に応じてリペアを行い再び新たな原酒を迎え入れるのです。

↑ダンプトローフにて。右下の方は、富士御殿場蒸溜所 洋酒生産部の長藤健太部長代理。

 

↑上の写真で長藤さんの腕の下に見えていた黒く細かな木片は、樽の内側から剥がれ落ちた炭(樽の内側を焦がすことで、バニラなどの甘香ばしいフレーバーが生まれる)です

 

さて、蒸溜所の取材レポートと聞いてイメージするものといえば、ポットスチルと熟成庫でしょう。もちろん熟成庫も見させてもらいました。しかも、新旧大小3か所も。まずは70年代に建てたという、同蒸溜所で最古のNo.4熟成庫へ。ここでは数万の樽を保管し、熟成を進めているとのこと。

↑No.4熟成庫。さすが外観からも年季が入っていることがうかがえます

 

↑No.4熟成庫は圧巻のスケール! なお、ここに眠る最古の樽は70年代後半モノとのこと

 

次に見せてもらったのは、2021年に建て直して新しく生まれ変わった、自動ラック式のNo.3熟成庫(No.1と2は現存せず)。ここでも数万の樽を熟成させることができます。

↑No.3熟成庫はより巨大。コンピューターを駆使して管理されているのも特徴です

 

もちろん、古典的なダンネージ式(木のレールを介して樽を段積みする方式)の熟成庫もあります。それが最後に入ったNo.7熟成庫。ダンネージ式は高層ラック式ほど多くの樽を保管することはできませんが、形や大きさの異なる樽を保管することができるため、試験的にいろいろな樽を扱えるなどのメリットがあります。

↑こちらがダンネージ式。No.7熟成庫は比較的新しく、貯蔵スペースにもまだ余裕があるとのことでした

 

↑熟成庫の奥には、かつて使っていた試験蒸留用の小さなポットスチルも

 

ここではなんと、運よく原酒の試飲体験も。味わったのは、2013年に樽詰めしたグレーン。加水していない、アルコール度数53%の原酒でしたがカドは一切なく、味わいはスムースで伸びやか。

↑普通は出回らない、ここだけの希少なシングルグレーン。ありがたや~

 

スコッチウイスキーの世界では、グレーン原酒はモルトの個性をやわらげ飲みやすいブレンデッドウイスキーをつくる引き立て役に思われがち(スコッチにおいては、モルトを“ラウドスピリッツ”、グレーンを“サイレントスピリッツ”と表現することも)ですが、この味はもはや主役の存在感。富士御殿場蒸溜所の底力に圧倒されました。

↑異なるライトタイプの樽出しグレーンも嗜む程度にテイスティング。こちらはさらに強いアルコール度数63%でしたが、甘い余韻が長くて心地よく、実にラウドな味わいでした

 

なお、樽熟成に関しては「マチュレーションピーク」という哲学で行っていることも、富士御殿場蒸溜所ならではです。これは、単に“熟成年数が長いこと”を重視するのではなく、“原酒本来の持ち味が最もよく現れるピークのタイミング”を重視してブレンドする考え方。あらかじめ何年後にピークをもってくるのかを計算して仕込みを行い、官能評価も定期的に行っています。

 

50年前の原酒を使った限定ウイスキーの味

蒸溜所内の各現場を取材した最後は、再び事務棟へ。待っていたのは、実際に商品化されている様々なウイスキーのテイスティング体験でした。

↑計5種のウイスキーを飲み比べ

 

まずは、デイリーウイスキーに最適な「キリンウイスキー 陸」。ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりが特徴であるほか、同価格帯のグレードでは珍しいノンチルフィルタード製法(冷却ろ過をしないので原酒本来の味が凝縮)を採用し、アルコール度数は50%という個性派です。

↑ストレートやロックはもちろん、ハイボールにも。「キリンウイスキー 陸」1に対し炭酸水5がオススメです

 

次は「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」。前述したグレーン原酒のみをヴァッティング(同種類のウイスキー原酒を混ぜ合わせること)した一本で、優しくほんのりとした甘さ、伽羅(きゃら)などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴です。

↑「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」は、ラストに伸びるマスカットのような果実味が印象的でした

 

続いて、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」と試飲。前者はりんごや洋なしのような果実味とモルティな香ばしさ、後者はアプリコットやはちみつを思わせる甘やかなフレーバーとバニラのニュアンスを強く感じました。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」は、今年5月に発売となった、待望の通年シングルモルト。とろりとした口当たりや、甘く複雑で熟成感あふれる香味が魅力です

 

最後は、数量限定で瞬く間に完売した「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を特別にテイスティング。こちらは操業開始の1973年ものをはじめ、1970年代から2010年代まで各時代の原酒をヴァッティングした希少酒です。味わいは、熟したパイナップル、キャラメル、チョコレートといった多彩でコク深い果実味や甘みが、ほのかなピート香と調和した複雑かつ優美なハーモニー。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」は5月23日にディスティラリーショップとキリン公式ECサイト(DRINX)で発売されましたがすぐに完売(DRINXでは抽選販売)。蒸溜所ではディスティラリーショップで同商品を購入しようと、当日早朝から300人ほど行列ができたとか

 

キリンディスティラリー社長が語る、これまでとこれから

テイスティング後は、キリンディスティラリーの押田明成社長も登壇。50周年を迎えた思いや、展望についても語ってくれました。

↑押田明成代表取締役社長。富士御殿場蒸溜所の工場長も兼任しています

 

「日本のウイスキー市場は1983年のピークから徐々に冬の時代を迎え、1990年代から2000年代後期のハイボールブームになるまでほぼ右肩下がりが続きました。私の入社はその最中の1994年。ウイスキーをつくりたくて猛勉強して入社したのですが、当初はずっと清涼飲料や酎ハイをメインにつくっていました。『もう、胸を張ってウイスキーをつくることはないんだな』とも思いましたね。

 

ところが、いまでは風向きが変わり、日本のウイスキーは国内外で高い人気を集めるほど復活を遂げています。私もウイスキーづくりにまい進できるようになりました。私たちの強みは、仕込みから熟成、ボトリングまで“オール富士”であること。世界に誇る富士の大自然と、マスターブレンダーの田中城太をはじめとする一流のクラフトマンが揃っています。ぜひ世界中の方々に知っていただくとともに、クリーンでエステリーな味を堪能いただけたらと思います」(押田社長)

↑いずれもエステリーな味わいをもつ、富士御殿場蒸溜所でつくられる商品の数々。エステリーとは、果実や花を連想させる、華やかで甘い香味のこと

 

富士御殿場蒸溜所が目指すウイスキーは「クリーン&エステリー」と表現されます。それは、世界のウイスキーづくりの技術と日本人の感性をかけ合わせ、スコッチでもバーボンでもない、日本人の嗜好や食文化に合う味わい。ここに来れば、よりその魅力を五感で体験できるでしょう。

 

【施設概要】

キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

住所:静岡県御殿場市柴怒田970
休館日:月曜(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、設備点検日、年末年始
アクセス:JR御殿場駅から無料シャトルバスで約20分

プレモルの”ホップセレクト”第二弾「華やぐハラタウブランホップ」数量限定新発売

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。

 

「ザ・プレミアム・モルツ」は、高品質で香り高い欧州産ファインアロマホップの使用や天然水醸造など、素材・製法に徹底的にこだわっています。2023年2月には時代に合わせた“新プレミアム創造”を目指し、中味・パッケージを刷新。「磨きダイヤモンド麦芽※」を一部使用することで、“華やかな香り”“深いコク”がより上質に、一層鮮やかに進化しました。

※穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽

 

今回の「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」は、9月に発売した「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 清らかダイヤモンドホップ」に続き、香りに注目。白ワインのような香りが特長の“ハラタウブランホップ”を使用することで、気品のある華やかな香りと豊かなコクを楽しめる中味に仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ
■商品価格:オープン価格

創業155周年の浜田酒造が「うかぜ」で本格麦焼酎へ次なる挑戦! 4原酒をブレンドし“甘芳ばしさ” で新定番を目指す

浜田酒造(※「浜」は異体字)は9月26日に、本格麦焼酎「うかぜ」を発売した。4つの原酒をブレンドした “甘芳ばしさ” で、40~50代前半のミドル世代にアプローチ。新定番を目指していくという。本記事では、9月5日に開催された試飲会で味わってきた麦本来の味わいのレポートとともに、新商品の魅力をたっぷりお伝えしよう。

 

鹿児島の酒造メーカーとして「麦」焼酎市場への挑戦

↑9月26日から発売された本格麦焼酎「うかぜ」

 

浜田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は、1868年に創業してから2023年で創業155年を迎えた。創業元年から続く伝統を守り続け、研さんと革新を積み重ねてきた同社は、国内外でも評価の高い老舗酒造メーカーだ。しかし、近年の焼酎業界は、芋焼酎の原料であるサツマイモ基腐病(もとぐされびょう)が広がっていることや少子高齢化、若者の酒離れなどを背景にした国内市場の縮小が影響し、厳しい環境が続く。そこで、同社は改めて「麦焼酎」の魅力を伝えるべく、麦焼酎市場へ更なる挑戦をすることを決めた。

 

これまでにも同社は、主力ブランド「隠し蔵」で2019年に「ロサンゼルス国際スピリッツコンペティション」における焼酎の最高賞である「Best of Shochu」を受賞。明治元年創業の伝統の蔵「伝兵衛蔵」の「甕貯蔵 兼重(麦)」が「令和4酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会」の麦製部門において、最高賞である「総裁賞代表」を受賞するなど、国内外で高い評価を得てきた。そして、2023年2月には、焼酎エントリー層向けのボタニカル系麦焼酎「CHILL GREEN spicy&citrus」を発売。香辛料「マーガオ」で香り付けをした新感覚の麦焼酎として、20~30代の女性を中心に人気を集めているという。

 

これに続き今回、40~50代前半をターゲットに本格麦焼酎「うかぜ」(アルコール分25度/1.8L 2195円/900ml 1166円、いずれも税込み)を発売。

 

高いブレンド技術で実現した本格麦焼酎で “新定番” を目指す

本格麦焼酎「うかぜ」は、個性豊かな4つの原酒を1%単位の高いブレンド技術で調合。こだわりのブレンド比率を同社では「音楽に例えると四重奏。その名も『カルテットブレンド』です」と紹介。開発期間15か月、試作100パターンという開発過程を経て、スッキリとしていながらビスケットやパンを思わせる “甘芳しさ” と麦本来の味わいを実現した。

 

ブランド名の「うかぜ」は、「おおかぜ(大風)」を意味する鹿児島弁に由来し、 “鹿児島発の定番本格麦焼酎として大きな風を吹かす” という思いを込めているとのこと。

↑パッケージに配された、「うかぜ」の大きな特徴である「4つの原酒」をイメージしたデザイン。黄色は芳薫、茶色は樽熟、橙色は芳醇、青は淡麗。水彩のにじみで、絶妙に混ぜ合わせて調和する原酒を表現したという

 

本格麦焼酎好きが多い50代後半以上の世代はもちろん、1980年代前半に起こった第2次焼酎ブーム未経験の40~50代前半のミドル世代にもアプローチしていく。「自分たちの世代で作られた」という認識を持ってもらい、麦焼酎市場の “新定番” を目指すという。

 

4つの原酒の個性の調和が決め手。飲み方で変化する味わい

「うかぜ」にブレンドされている4つの原酒は「芳薫(ほうくん)原酒」「芳醇原酒」「淡麗原酒」「樽熟原酒」。試飲では、4つの原酒をそれぞれ味わうことができた。

↑「うかぜ」に使用されている個性豊かな4つの原酒

 

「芳薫原酒」は、芳ばしさを生成する独自の「ロースティ酵母」を使用しており、ビスケットやコーヒー、チョコレートのような芳ばしさが特徴だ。飲んでみると、麦らしいすっきりとした口当たりと、あとから鼻を抜ける芳ばしさを感じられた。「芳醇原酒」は、常圧蒸溜を採用することで豊かな香りを引き出した後、氷点下の中で雑味を取り除き滑らかな口当たりを実現。紅茶のような豊かな香りとスムーズな口当たりが特徴だ。雑味を取り除いただけあって、4つの中では最も癖のない味わいに感じられた。普段あまり焼酎を飲まない筆者にとっては、この「芳醇原酒」が一番飲みやすいと思えた。

 

「淡麗原酒」は、減圧蒸留を使って低温で蒸溜し、さらに冷却ろ過で瑞々しいフルーツの香りが表現されている。麦独特の甘みとまろやかさに、さらりとした飲み口が心地よい。馴染みのある味わいだと思ったのだが、それもそのはず。「淡麗原酒」は、一般的に流通している焼酎に最も近いタイプなのだという。そして、「樽熟原酒」は、オーク樽で約3年熟成させることにより、マイルドでコクのある味わいとほのかな甘みを感じられる琥珀色の原酒。バニラやはちみつのような香りも象徴的で、この原酒を使用することで全体のバランスがぐっと引き締まるのだそう。熟成による樽の風味はもちろん、甘みだけでなくコクもしっかりと感じられた。木の香りとバニラっぽい甘く華やかな香りの調和も素晴らしく、香りだけでも十分に楽しめる原酒だった。

↑試飲会で提供された4つの原酒と「うかぜ」。浜田酒造が言う通り、それぞれの個性豊かな味わいを楽しめた

 

もちろん、会場では「うかぜ」の試飲も堪能できた。飲み方は、お湯割り(5:5)と水割り(4:6)。お湯割りは甘く芳ばしい、麦のうま味を全体に感じられた。この甘芳ばしさには、焼き鳥や牛すじの煮込みなど、濃厚な味わいの料理が合うという。対して水割りは、フルーティで華やかな香りを感じやすくなる。すっきりとした甘さが冷たく喉を伝っていく爽快感は、残暑厳しいこれからの時期にもぴったりだろう。こちらは、淡泊な味わいの刺身やカツオのたたきなどとのペアリングがおすすめ。繊細な素材の味を壊すことなく絶妙にマッチするという。

↑「うかぜ」の水割り(左)とお湯割り(右)。さっぱりが好きなら水割り、こっくりが好きならお湯割りという印象だ。季節や料理に合わせて飲み分けるのも楽しそう

 

そのほか、炭酸割りやサワー、アルコ―ルが苦手な人にはお茶割りなど、多様なアレンジも楽しむことができる。

 

ライトユーザーからヘビーユーザーまで多くの人に楽しんでもらいたい、と「焼酎王国 鹿児島」から提案する “新定番麦” の「うかぜ」。麦焼酎業界に新しいムーブメントの風を吹かせるか、今後の「うかぜ」の動向からも目が離せない。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

お店の味わいを缶で楽しむ!「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」期間限定新発売

サントリーは、11月7日(火)から「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」を全国で期間限定新発売。

 

食事との相性の良さや、家庭でもおいしいハイボールが楽しめる手軽さが人気の「トリスハイボール缶」。

 

今回、期間限定発売する「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」は、2022年6月にオープンした「トリスバー新橋烏森口店」(以下「新橋トリスバー」)が監修。「新橋トリスバー」の人気メニューのような、ジンジャーエールの香りとライム浸漬酒の爽やかな味わいを缶でも楽しめます。

 

■「トリスバー新橋烏森口店」について

2022年6月、東京・新橋にオープン。1950年代に一世を風靡した「トリスバー」を現代版にアレンジされている。トリスハイボールに加え、同店でしか味わえないオリジナルハイボールも楽しめる。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」
■希望小売価格:167円(税別)

海が育んだスコッチ「タリスカー」は燻香と潮の香り漂うオンリーワンのウイスキーだ

世界的なウイスキーブームをけん引する、スコッチのシングルモルト。スモーキーな銘柄が多いアイラ島や、華やかな香味の名酒が揃う”スペイサイド”(ハイランド北東部のスペイ川流域)など、魅力的な6大産地のなかから、今回紹介するのは”アイランズ”の至宝「タリスカー」です。

↑1830年、日本では幕末を迎えた時代に誕生した「タリスカー」。定番がこの「タリスカー10年」で、参考小売価格は5850円(税別)

 

この記事では、同ブランドの限定商品発売に伴うテイスティングセミナーの様子とともに、ブランドの特徴や味わいなどをレポートしていきます。

 

アイランズのスカイ島が生んだ“酒の王者”「タリスカー」

スコッチ6大産地のひとつであるアイランズ(Islands)は、アイラ(Islay)島を除くスコットランドの北岸から西岸にかけて点在する6つの島々の総称。各島で環境が異なるため酒質の個性も様々で、アイランズモルトの全体的な特徴を語るのは難しいのですが、この多彩さこそがアイランズらしさだといえるでしょう。

 

そのなかでもミストアイランド(霧の島)と呼ばれ、荒天時には風も海も激しさを増す海洋性気候の島がスカイ島。このスカイはSky(空)ではなくSkyeと書き、ゲール語で「翼の(形をした)島」、あるいはヴァイキングが使っていた古ノルド語の「雲の島」が由来という説もあります。

↑絶えず海からの潮風に吹かれ続けるスカイ島。実にファンタジックでかっこいい名前ですよね

 

そんな同島において最も歴史が長いウイスキーの聖地が、タリスカー蒸溜所。ロッホ・ハーポートと呼ばれる入り江にあり、「TALISKER」と書かれた白亜の壁面と紺碧の屋根のコントラストが特徴です。

↑タリスカー蒸溜所。なお「Talisker(タリスカー)」とは、古ノルド語で「傾いた大岩」を意味する「Thalas Gair」が由来だといわれています

 

荒々しい海と共存し、雄大な自然と対話し続けてきた「タリスカー」のコンセプトは「MADE BY THE SEA」。表現されるテイストも海を感じさせる世界観で、ほんのりただよう潮の香り、ふくよかな甘みと力強いスモーキーさ、そして黒胡椒を思わせるスパイシーな余韻が特徴と評されます。

↑蒸溜所では形状の異なるポットスチルを計5基使用。ラインパイプの形や蒸気の冷却法などに独自の機構が採用されているのも特徴です

 

こうした味わいの魅力は、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』で知られる英国の文豪・スティーブンソンが”KING OF DRINKS(酒の王者)“と称賛したほど。筆者もあらためて、定番の10年からテイスティングさせてもらいました。

 

味わえばわかる、独自の個性と説得力のあるおいしさ

香りは、甘くエレガントなタッチのあとにビターオレンジのような柑橘感、そしてたくましい燻香と潮風のようにブルージーなニュアンスが印象的。口に含むとモルトの力強い味わいとスモーキーな風味が押し寄せ、かすかにスパイシーなフレーバーも。ワイルドな個性がはっきりしていながらもマニアックにはならない、説得力のあるおいしさです。

↑アルコール度数は45.8%と比較的高め。少量の水を加えると、フルーティーな香味が開いていっそう優雅に

 

この独特なエレガンスをより感じるなら、仕上げに粗挽きの黒胡椒をあしらうスパイシーハイボールがオススメ。ピリッとしたキャラクターがくっきりと立ち、甘香ばしい個性を存分に楽しめます。

↑スパイシーハイボールも美味。ペアリングは海の幸なら燻製のカキやサーモン、肉料理なら炭焼きのラムやビーフなどを塩味でいただくとバッチリ合うと思います

 

今回のセミナーの主役は、2023年8月23日から数量限定で発売されている「タリスカー 11年」。こちらは、ただの11年ものというわけではありません。極少量の希少な原酒を採用し、さらにカスクストレングス(加水をせず、樽出しそのままのアルコール度数)でボトリングされているため、アルコール度数55.1%と力強い厚みに仕上がっています。

↑「タリスカー 11年」。1万5000円(税別)で、ボトルにはかつて蒸溜所近くの海が激しく荒れたとき、深海から現れ魅惑的な光で暗闇を照らしたとされる伝説の巨大クラゲが描かれています。じつは、伝説をテーマとした企画は今回が第2弾で、2022年の第1弾では海の聖獣・リヴァイアサンをモチーフにした「タリスカー 8年」が発売されました

 

また、ファーストフィル(初のスコッチ熟成に使う。セカンドフィルやサードフィルよりも樽の影響が強い)のアメリカンオーク樽を主に熟成させた、ボリューミーな香りも特徴となっています。こちらも味わってみました。

 

「タリスカー 11年」はカスクストレングスらしいボディの重厚感があり、それでいてトゲはなくスムース。ドライアップルのような上品な甘みと、心地よいスモーキーフレーバーが調和し、潮や黒胡椒のタッチも感じます。モルティでリッチなニュアンスも長く続き、実に贅沢な気分に。海が見えるロケーションで飲んだら最高ではないでしょうか。

 

「11年って珍しくない?」その理由を訊いた

セミナーでは「ご自由に質問を!」とのことで、聞いてみました。ひとつは、エイジングの期間としてはなかなか珍しい11年熟成にした理由について。なおウイスキーにおけるエイジドは、11年の場合最も若い原酒が11年ものであるという意味です。

↑解説してくれたのは、MHDシングルモルト アンバサダーであり、ウイスキー文化研究所認定のウイスキーエキスパートのロバート・ストックウェル(通称ボブ)さん

 

「11年となった一番の理由は、10年よりもう少し厚みがほしかった、でも12年までいってしまうと過剰熟成になってしまう懸念があったからです。その点ではタリスカーらしさも重視しました。独自の輝きを、樽の個性でマスクしないように調整した最適解が11年だったということですね」(ボブさん)

 

質問はもうひとつ。カスクストレングスにした狙いについても聞きました。

 

「スペシャルリリースでは、以前からカスクストレングスを採用しています。やはりカスクストレングスは原酒の個性をダイレクト表現できますし、価値も高いですから。また、ストレートはもちろん加水したりハイボールにしたりといった多様的な飲み方をより試しやすいとも思うんですよね。好みに合わせた楽しみ方を探っていただきたいと考えています」(ボブさん)

 

なお「タリスカー」はほかにも限定商品をリリースしており、2023年の9月には「タリスカー ワイルダー・シーズ」が登場。こちらは同ブランドの海洋保護パートナーであるPARLEYとコラボレーションしたモデルで、1本購入されるごとに「タリスカー」がPARLEYに3ポンド(約500円)を寄付し、直接的に海洋保護活動が支援できるモデルです。

↑「タリスカー ワイルダー・シーズ」は9900円(税別)で、アルコール度数48.6%。クリーンな第二世代バイオディーゼル燃料で製造した、100%リサイクル可能なボトルを採用していることもポイントです

 

9月22日から3日間、六本木ヒルズで開催された限定イベントで日本初お披露目となった本商品。「タリスカー」で初めてフレンチオークのXOコニャック樽で熟成させていることが特徴です。

↑こちらもテイスティングしてみました

 

香りは、干しぶどうや洋なしを思わせる甘やかなアロマが感じられ、芯のある堂々としたスモーキーフレーバーと調和。はちみつを用いたビスケットのような香ばしい甘みも印象的で、このたくましいエレガンスはさすが「タリスカー」です。

 

あらためて実感するのは、「タリスカー」は唯一無二の存在であるということ。荒々しい環境のスカイ島のなかでも海の影響を直接受けやすい場所に蒸溜所があり、だからこそ潮の香りやスパイシーなニュアンスが個性として光るウイスキー。海を愛するお酒好きの人には、特に知ってほしい名酒です。

“コク深くまろやかな味わい”を実現した「金麦〈円熟の深み〉」数量限定新発売

サントリーは、「金麦〈円熟の深み〉」を11月14日(火)から全国で数量限定新発売。

 

「金麦」は、麦のうまみにこだわった“幸せな家庭の食卓に最もふさわしいビール類”として人気ですが、今回の「金麦〈円熟の深み〉」は、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

中味は、「金麦」こだわりの素材である「贅沢麦芽(※1)」に加え、「金麦」と比べて1.3倍の「旨味麦芽(※2)」を使用するとともに、ミュンヒナー麦芽(※3)を一部使用することで、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

※1:二条大麦麦芽の中でもうまみ成分(たんぱく質)を多く含む「旨味麦芽」に加え、こだわりの国産麦芽を一部ブレンドしたもの
※2:二条大麦麦芽の中でも、うまみ成分(たんぱく質)を多く含む麦芽
※3:原材料となる発泡酒の醸造においてミュンヒナー麦芽を一部使用

 

■メーカー:サントリー
■商品名:金麦〈円熟の深み〉
■価格:オープン価格

酒ジャーナリストに聞く!いつまでも楽しく美味しくお酒を飲む噺

自宅でひとりでも、酒場で大勢でも、「お酒」を飲むのはいつでも楽しいことです。ただ、それには元気でなければいけません。そこで、今回は『名医が教える飲酒の科学』や『酒好き医師が教える最高の飲み方』などの著書がある、酒ジャーナリストの葉石(はいし)かおりさんに、「どうすれば、いつまでも楽しく美味しくお酒を飲めるか」についてお話を伺います。

●葉石かおり(はいし・かおり)/酒ジャーナリスト、エッセイスト、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長。「酒と健康」「酒と食のペアリング」を主軸に各メディアにコラム、コメントを寄せる。現在、京都の大学で心理学を学ぶ現役女子大生でもある。代表作にシリーズ累計18万部を超える『名医が教える飲酒の科学』『酒好き医師が教える最高の飲み方』(ともに日経BP)があり、2023年10月13日には『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』(主婦と生活社)を上梓した。

 

酒ジャーナリストの飲み方や行きつけとは?

まずは葉石さんの“お酒遍歴”から伺いました。好きなお酒や飲み方は? そして行きつけの酒場などはあるのでしょうか?

 

葉石「お酒は若いころから好きで、大学時代から飲んでいました。当時はいまと違って、学生コンパも盛んでしたから。好きなお酒は日本酒や本格焼酎、あとはスパークリングワインもよく嗜んでいます。外で飲むことのほうが多く、お店では週1、2回ぐらいですね。家飲みは週1回ぐらい。その時は『タカラ「焼酎ハイボール」』を飲みますね。辛口なので食事にも合うし気に入っています」

 

葉石さんは東京出身ですが、10年以上東京と京都の二拠点生活をしていることでも有名。京都に関しては『おひとりさまの京都』や『そうだ、裏京都行こう。』などの著書があり、なかでもよく行くお店が京都市左京区下鴨の「炭焼 きむら」です。

 

葉石「『きむら』さんはご家族で営まれている串焼きのお店で、月に1回は行ってますね。素材や火加減へのこだわりはもちろん、お肉の部位ごとに味付けを変える工夫も素晴らしいんです。お酒は1杯目が、宝焼酎『純』35%使用の酎ハイ『純スペシャル』。2杯目からは『松竹梅 「豪快」辛口』を、夏でも熱燗でいただくのが私のお決まりとなっています。でもそういえば、東京には『きむら』さんみたいな行きつけは特にないですね。お友達とだったり、お仕事関連の会食だったりが多く、相手の方に合わせるからかもしれません」

 

葉石さんが週刊誌の記者から酒ジャーナリストへと仕事の幅を広げた経緯は、たまたまだそう。とある健康系のサイトで、お酒に関する記事を執筆する担当となったことがきっかけだと言います。

 

葉石「最初は医学について無知だったので大変でしたが、医師の先生などから学ぶうちにのめり込んでいきました。また、私自身も当時は50歳に差し掛かっていた時期で、健康診断の数値が悪くなっていたんですね。それもあって、体の状態を見直したいと思ったのも大きいです」

 

悪酔いしない飲み方と「お酒」の適量とは?

2023年10月に『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』を上梓した葉石さん。また、これまで数々の名医から飲酒についての話を聞いてきた経験から、まずはお酒(アルコール)を飲むとヒトはどうなるのかを教えてもらいました。

 

葉石「重要なのは血中アルコール濃度です。酔いの状態は爽快期から始まるのですが、飲む量が増すにつれて血中アルコール濃度も深まり、ほろ酔い期、酩酊初期、酩酊期、泥酔期、昏睡期となり、最後は気を失うような状態になってしまいます。知っているつもりでもお酒の飲み方は気を付けないといけませんし、血中アルコール濃度の急激上昇をいかに抑え、悪酔いしないように飲むことが大切です」

 

 

悪酔いを防ぐ方法として一般的に有名なのは、和らぎ水(またはチェイサー)など水を飲みながらお酒を楽しむ手法。また、空腹の状態で飲むことは避けるべきだという説も知られています。この話について、葉石さんが詳しく教えてくれました。

 

葉石「和らぎ水に関しては、水を飲むことで胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があるんです。また『空腹の状態で飲むことは避けるべき』というのは、空腹時にいきなりお酒を飲むと、胃腸からのアルコール吸収が早くなり、急激に血中アルコール濃度が高くなるから。そのため、最初に何かを食べておくといいということなんです」

 

そのうえで葉石さんが推奨するのは「オイルファースト」という考え方。

 

葉石「オイルファースト』とはつまり、油分や脂質が含まれている料理を最初に食べるということです。特にオススメなのはチーズ。なぜなら、チーズに含まれるたんぱく質と脂質は消化吸収されにくく、胃に長時間留まるから。そのぶんアルコールの吸収を穏やかにしてくれるんです」

 

 

一方、葉石さんが一部誤解だと感じる悪酔い防止説が、チャンポン(短時間でいくつもの種類の酒を飲むこと)しないという方法。これは数種のお酒を飲むから深酔いするのではなく、結果的に摂取アルコールの総量が増えてしまいがちであることが問題だと言います。

 

葉石「ビールの次は日本酒、ウイスキーなど、アルコール度数が異なるお酒をあれこれと飲んでしまうと、どれだけの量を飲んだかがわからなくなりますよね。ましてや、酔うと記憶がおぼろげになりますから。ですので特にチャンポンで飲む際は、お酒の総量を意識することが大切です」

 

お酒の適量に関しては国から目安が提示されており、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、1日の平均純アルコールで約20g程度とされています。具体的には、日本酒の場合1合(180ml)、ビールなら500mlですが、この目安に関しては「1日ではなく1週間の合計で捉えてもいいと思います」と葉石さん。

 

 

葉石「例えば1日おきに40gとか。やっぱり休肝日って大事だと思います。多目的コホート研究という、大勢の人を長期間追跡調査する調査があるのですが、その結果のひとつに、少量を毎日飲むグループと、休肝日を設けたうえで毎日飲むグループよりトータルの量を多く飲んだグループとを比べた場合、後者のほうが病気の罹患率が低いというレポートもありますから」

 

飲酒後にしてはいけないこと

適量で飲酒をしていれば問題ありませんが、ついついお酒が進んでしまい、深酒してしまうことも。飲んだ翌日までお酒が残っていると、入浴したりサウナに入ったりして「汗をかいてアルコールを抜く」という人がよくいます。しかし、これは危険な行為だと葉石さんは言います。

 

葉石「そもそも、飲酒により身体が脱水状態になっていて、そこから汗をかくことは逆効果で、二日酔いを助長してしまいます」

 

また、脱水状態である風呂上がりや、運動直後の飲酒も、血中アルコール濃度が急激に高くなるので、あまり良くないそうです。そして、葉石さんが特に危険だというのが飲酒後の入浴。

 

葉石飲酒後の入浴はとても危険性の高い行為です。アルコールによって一時的に血圧が下がった状態で入浴すると、血圧の変化の幅が大きくなり身体に負担がかかります。さらにアルコールによって意識が朦朧としているため、危機管理能力も低下しており、怪我などの危険度も高めてしまいます。飲酒後すぐの入浴はぜったいにやめましょう」

 

 

「あと、危険ということであれば、お酒と薬を一緒に飲むのは当然ながらNGです」と葉石さん。感覚的にダメだということはわかりますが、具体的になぜNGなのかを伺いました。

 

葉石「アルコールも薬も肝臓で代謝されます。その際、使われるのが代謝酵素。薬とアルコールを併用すると、この酵素を双方で奪い合う形になって、薬が効きすぎてしまう、もしくは薬が効きにくくなってしまうんです」

 

仮に代謝酵素によって、通常は 50%で代謝される薬があったとします。これがアルコールによって、代謝酵素を半分奪われてしまう形になると 25%しか代謝されなくなります。すると薬の成分の 75%が血中に入ってしまうことになります。当初、半分が代謝されるという前提で処方された薬の量なのに、実際には、より多くの量を飲んだのと同じことになってしまうわけです。これによって薬理効果が増える、つまり効きすぎてしまうのです。その一方で、日常的にアルコールを常飲している人は、普段から酵素活性が高いため、薬を代謝し過ぎてしまい、効きにくくなるといった弊害も出てくるのです。

 

 

生涯現役で「お酒」を飲むために

葉石さんの新著のテーマは「生涯お酒を楽しむ」。そのためには、飲酒をポジティブにとらえること、そしてメリハリが大切だと話します。

 

葉石「やっぱり、生涯現役で飲みたいですよね。いまや人生100年時代といわれますが、飲酒寿命というのがあるとして、毎日際限なく飲んでいて60歳でドクターストップですよとなったら、残り40年はもう飲めません。それはすごく悲しいことだと思うんです」

 

もちろん、葉石さんが考える飲酒寿命はあくまで一例。また、健康度合いは人それぞれですから、毎日飲んでいても大丈夫な人はいるかもしれません。とはいえ適度な飲酒量は国からも提示されていますし、やはり飲み過ぎはよくないと言えるでしょう。

 

葉石「であれば長期的な計画を立て、飲む日と休肝日とでメリハリをつけることを意識しようと。私の場合、“お酒は晴れの日の飲み物”という考え方にシフトすることで、自然と休肝日が取れるようになりました。お医者さんなどに言われて制限するのではなく、自らコントロールする。これが、ポジティブなお酒との向き合い方だと思います」

 

お酒は飲み方によっては効能を発揮します。例えばメンタル面。「適量の飲酒はストレスの緩和や、食欲増進につながる」という研究報告もあります。適量を守り、休肝日を設ければ、健康にプラスに働き、「飲酒寿命」を延ばすことが期待されます。

 

そのほか、心臓病をはじめとする血管系の疾患、老人性認知症などの発症や美肌を保つなど、様々な研究結果も報告されており、お酒は決してデメリットばかりではありません。常に「適量飲酒」を心がけて嗜むことが、葉石さんが提唱する「生涯お酒を楽しむ」にもつながるのです。

 

 

自分で自分をコントロールする「操酒」という考え方

葉石さんが新著『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』の執筆に取り組もうと思った動機には、コロナ過における過ごし方も関係していると言います。それはいわば、実生活を経たうえでの成功体験ルポであるとも。

 

葉石「お酒と健康をテーマに執筆するようになってから、私自身も8kg痩せて元気に過ごしていたのですが、コロナ禍になって実は5kgもリバウンドしてしまいました。原因を振り返ると、ストレスや失職不安から来る食べ過ぎ、飲み過ぎだったと思います。当時は世間でも『コロナ太り』が叫ばれていましたが、私自身もそうなってしまい『まさか自分が』とショックを受けましたね」

 

いまはすっかり心身ともにコロナ前の健康状態に戻っていますが、そこで実感したのが意識改革の大切さ。加えて、どのようにすれば意識を変えられるのかをテーマに新著をつくりたいと思ったそうです。

 

葉石「その前に私が改めて取り組んだのが、自らの行動の可視化。アプリを活用して食事や飲酒について記録しました。すると、思っていた以上にカロリーやアルコールを摂取していたことが判明。そこから自分なりの対策を考え、高い目標を設定すると挫折してしまうと思ったので、休肝日をまずは週1回。そして週2、3回へと段階的に見直すようにして取り組んでいきました」

 

これぞ前述した、医師などに言われて制限するのではない自らのコントロール。ポジティブなお酒との向き合い方であり、著書のタイトルにも使われている「操酒」です。

 

葉石「自分自身で気づき、自ら正していくことが大切ですね。特に私の場合は、人から言われると従いたくなくなるという天邪鬼な部分がありましたし、そのぶん自分で決めたルールには負けたくない気持ちもありましたから。私と同じような性格でお酒が好きな方は、ぜひ実践していただきたいです」

 

行動的な部分としては、継続的に記録して可視化することが非常に大切だと葉石さんは力説。思いがけない数値を見ると気持ちが落ち込むことがあるものの、そのショックが意識を変え、行動に移すことから習慣化していくのだとか。

 

葉石「数値は逆もしかり。尿酸値や体重が減ればモチベーションもアップしますから。すると、次は筋トレだとか、ヨガをやってみようかなとか、さらなる行動変化にもつながります。身近なところでは体重計にのったり、血圧を測ったりすることから始めてもいいでしょう。そのうえでできれば、血液検査や健康診断にも行き、定期的に身体の状態を把握していただきたいですね」

 

 

日ごろの飲み方や食べ方は、具体的にどのように変えていけばいいのでしょうか。お酒に関しては、あらかじめその日に楽しむ量を決めておくのがコツだといいます。

 

葉石「お酒好きがよく言う『今日は何杯まで』ですね。早い時間から飲むときは、序盤はノンアルコールにしておくこともオススメです。『タカラ「辛口」ゼロボール』をはじめ、最近のノンアルコールは美味しいですからね。あとは基本的なことですが、前述したように適宜、和らぎ水を飲みましょう。胃腸内のアルコール濃度を薄める効果だけでなく、飲酒後はアルコールの利尿作用で脱水しやすいので、それを防ぐためにも水を飲むことは欠かせません」

↑早い時間から飲む場合は、1杯目をノンアルコール飲料にすることもオススメ。そんなときは、食事を引き立てるタカラ「辛口」ゼロボール

 

もし、お酒の種類で選ぶなら、芋焼酎がいいとのこと。というのも、血栓を溶解する物質が倍増するからだとか。

 

葉石「具体的に、血栓の溶解に関わる酵素『t-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)』や『ウロキナーゼ』といった物質があるのですが、芋焼酎にはこれらの分泌、活性を高める効果があることがわかっています」

↑焼酎はロックやお湯割り、ソーダ割りなど様々な飲み方ができるのでオススメ。全量芋焼酎の「一刻者」は、芋の香りや味わいを堪能できます

 

そして食べ方のコツに関しては前述の「オイルファースト」が挙げられますが、チーズ以外ではどんなおつまみがオススメなのでしょうか?

 

葉石「油を使った料理といっても、低カロリーなもので選ぶならフライ系の揚げ物よりも、ドレッシングをかけたサラダですとか、魚のカルパッチョ。そのほかでも、低カロリーで高タンパクな枝豆やお豆腐類、海藻類やお刺身などがいいですね。お店を選ぶ際は、居酒屋や大衆酒場は和食をベースとしたヘルシーなおつまみが比較的多いので、オススメです」

 

本稿で葉石さんがお話しした内容の詳細については、ぜひ各著書をご参考に。合わせて適正飲酒の知識を活用して、いつまでも美味しくお酒を楽しみましょう。

 

■お酒おつきあい読本
宝酒造の適正飲酒の取り組みをご紹介しています。

撮影/鈴木謙介

 

【書籍紹介】

生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ

年を重ねることが、楽しくなってくる本! ベストセラー『酒好き名医が教える最高の飲み方』著者で、お酒と健康を軸に活動する酒ジャーナリストでありながら、お酒におぼれかけて体調を崩した著者が編み出した、人生を変える飲酒コントロール術「操酒」を初公開。

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・タカラ「焼酎ハイボール」
https://shochu-hiball.jp/

・宝焼酎「純」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/

・一刻者
https://www.ikkomon.jp/

・松竹梅「豪快」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/seishu/gokair/

・タカラ「辛口」ゼロボール
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/zeroball/

サントリー山崎蒸溜所リニューアルオープン!2種の新見学ツアーも展開

11月1日(水)から、リニューアルされたサントリー山崎蒸溜所が一般公開されます。

山崎蒸溜所は、1923年に日本初の本格的なモルトウイスキー蒸溜所として建設に着手しました。京都の南西、天王山の麓、四季の移ろい豊かな自然に抱かれ、万葉の歌にも詠まれるほどの名水の里に立地し、桂川・宇治川・木津川が合流する地形によるウイスキーの熟成に適した湿潤な環境で、さまざまな発酵槽・蒸溜釜・熟成樽を使い分けながら、日本のウイスキーならではの多彩な原酒を生み出し続けています。

 

今回のリニューアルでは、山崎蒸溜所ならではの魅力をよりいっそう体感できる新たな施設展示や見学ツアーを展開します。

※山崎蒸溜所の一角にある品質研究・技術開発用の小型蒸溜施設

 

施設のリニューアルについて

■エントランス

100周年を迎える新たな山崎蒸溜所の装いとして、エントランス部分をはじめとした敷地内に自然との調和を表現した“杜”を形成するため、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化。蒸溜釜の銅素材を再利用した門をくぐり抜け、山崎の“杜”ならではのどこか神秘性も感じられる空気感を味わいながら、見学ツアーや場内見学の新たな受付となる山崎ウイスキー館へのアプローチを楽しめます。

 

■山崎ウイスキー館

《館内展示》

山崎蒸溜所の敷地内に操業当時より残る建造物である山崎ウイスキー館。その歴史ある建物ならではの内観として、創業者・鳥井信治郎から続くサントリーウイスキーのものづくりの継承と革新の訴求をより強化し、山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示を充実させました。

 

《テイスティングラウンジ》

山崎蒸溜所でつくられた多彩な原酒ボトルに囲まれる空間で、サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」ブランドをはじめとしたサントリーウイスキーの各ブランドや、この場所でしか味わえない原酒を堪能できる特別なテイスティングラウンジをリニューアルオープン。山崎蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる“杜”を眺めるローチェアなどを設置し、ウイスキーに慣れ親しんだ方から初めて飲む方までより多くのお客様に、この山崎蒸溜所でしかできない日本のウイスキーを嗜む贅沢な空間を提供します。

 

山崎蒸溜所ツアーの刷新について

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー

所要時間:80分
参加費:3000円(税込)

<主な内容>
「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」が生まれるものづくり現場を見て、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感。テイスティングでは「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「山崎ハイボール」が楽しめる。ツアー後には、「山崎オリジナルテイスティンググラス」を持ち帰ることも。

 

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ

・所要時間:120分
・参加費:1万円(税込)

<主な内容>

プレステージツアーでしか立ち寄れない製造エリアや実際のつくり手の作業の様子の見学などを通して、山崎蒸溜所ならではのものづくりへのこだわりをじっくりと案内。テイスティングでは「山崎12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などが楽しめる。

 

※20歳未満の方はご参加いただけません

“免疫ケア”と“睡眠の質向上”をサポートする「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」新発売!

キリンビバレッジは、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」に加え「GABA」も配合した、“免疫ケア”(※1)と“睡眠の質向上”(※2)をサポートするダブルヘルスクレームの機能性表示食品「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」を新発売。毎日の習慣として続けやすいヨーグルトテイストで、夕食後やお風呂上りなど、夜のリラックスシーンに合う優しい甘さに仕上げました。

 

■商品名:キリン おいしい免疫ケア 睡眠」
■容量:100ml
■価格(消費税抜き希望小売価格):159円

 

“免疫ケア”と“睡眠の質向上”を習慣的に行える商品

「自分の健康は自分で守る」という自衛意識の高まり(※3)を背景に、小型の飲むヨーグルト・乳酸菌飲料市場は拡大しています(※4)。その中でも、近年の大きな環境変化に伴う生活の乱れなどが睡眠に影響を及ぼしている(※5)ことから、睡眠に対するニーズが高まり、手軽に対策ができるドリンクタイプの睡眠ケア商品が急速に伸長しています(※6)。

 

キリンの調査によると、睡眠ドリンクのユーザーは睡眠課題の解決に加え、その他の健康機能も期待して購入しており(※7)また、睡眠課題が免疫に影響していると感じているお客様が多いことがわかりました(※8)。

 

このような背景から、“免疫ケア”と“睡眠の質向上”を習慣的に行える商品として、「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」が開発されました。

 

「おいしい免疫ケア」シリーズは、2023年3月に「キリン おいしい免疫ケア」を、6月に「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」と「キリン おいしい免疫ケア(自販機限定商品)」の2品を発売し、ラインアップを拡大。小容量で毎日手軽に取り入れやすい「おいしい免疫ケア」に、睡眠ニーズを掛け合わせた「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」を発売することで、より多くのお客様の健康課題を解決し、免疫ケア市場のさらなる拡大を目指します。

 

※1 健康な人の免疫機能の維持をサポート[プラズマ乳酸菌の研究報告]
※2 眠りの深さ、すっきりとした目覚めの向上をサポート[GABAの研究報告]
※3 キリン調べ 対象:全国20~60代男女、n=10,000、調査方法:WEB、調査期間:2023年4月15日(土)~4月16日(日)
※4 インテージSRI+、推計販売規模(金額)、全業態、220ml 以下 期間:2022年1月~2023年4月
※5 一般社団法人日本生活習慣病予防協会「新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査」(2021年11月)
※6 インテージSRI+ 推計販売規模(金額)睡眠機能がついた220ml以下の機能性飲料(キリン定義)
期間:2021年1月~2022年12月
※7 キリン調べ 2022年12月定性調査
※8 キリン調べ 2023年7月定量調査
※9 発売日から156日間の同期間で比較

いつもの食卓に「ちょっとした特別感」を! フランフランが提供する食品シリーズ「Francfranc on the Table」

Francfrancが運営する、インテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」は、日常の中でちょっとした特別感を感じられる食シーンをコンセプトにした「Francfranc on the Table(フランフラン オン ザ テーブル)」を、10月13日から関東11店舗で先行展開します。

 

展開店舗は、青山店、新宿サザンテラス店、池袋パルコ店、ルミネ立川店、亀有店、上野マルイ店、町田クランベリーパーク店(Francfranc BAZAR)(東京都)、横浜ジョイナス店(神奈川県)、ららぽーと富士見店、さいたま新都心店(埼玉県)、ららぽーとTOKYOBAY店(千葉県)。今回発売となるのは、スイーツ、ドリンク、スナックの全15シリーズです。

 

「レモンケーキ」は、国産小麦を使用した北海道産バター香る生地に、広島県・とびしま海道のレモンをふんだんに練り込んだケーキです。「甘ずっぱい」「リキュール」「ナッツ」の3種類と、「アソートBOX 5個入」を用意。価格は単品が320円、アソートBOX 5個入が1600円です。

 

「国産フルーツゼリーミックス」は、国産フルーツ果汁を一粒に凝縮したひとくちサイズのフルーツゼリー。ブルーベリー、いちご、白桃、マスカット、みかん、レモンの味が楽しめます。「A:6個入 白桃、いちご、ブルーベリー」「B:6個入 レモン みかん、マスカット」と「アソートBOX 12個入」を用意。価格は単品が380円、アソートBOX 12個入が1000円。

 

「スノーボール クッキー」は、アーモンドをたっぷり練り込んだ生地に粉糖をまぶした、さくほろ食感が特徴のクッキー。薄紙を巻いた筒形のかわいいパッケージも特徴的なデザインです。「いちご」「ショコラ」「ミルク」「アールグレイ」の4種類で、価格は680円。

 

「米粉のパウンドケーキ」は、国内産有機米粉を主原料に手作りでつくったスティックタイプのパウンドケーキです。シンプルながらも食べ応えがあるので朝食や軽食にも適しています。「プレーン」「いちご」「ブルーベリー」の3種類で、価格は320円。

 

「ポップコーン」は、「いちご×白桃」「抹茶×ショコラ」「キャラメル×シーソルト」の、それぞれ異なるフレーバーを組み合わせた全3種類で、クリスピーな食感が楽しめます。価格は700円。

 

「いもけんぴ」は、味付けの蜜にこだわっており、国産原料で手搾りした果汁などを使用し、全て手作りでつくられています。果実の苦味も生かした、果実本来の風味が感じられます。「ゆず蜜」「しょうが蜜」「黒ごま白蜜」「いよかん蜜」の4種類で、価格は480円です。

 

「国産フルーツティ」は、国産のカットフルーツが入ったフルーツティです。時間が経つほどにフルーツの酸味や甘みがお茶に溶け出して、複雑に味が変化します。「紅茶とレモン」「紅茶とみかん」「紅茶と甘夏」「紅茶とキウイ」の4種類と、「アソートBOX 4個入」を用意。価格は単品が280円で、アソートBOX 4個入が1200円です。

 

「ハーブティ」(2パック入・10パック入)は、「カモミールとほうじ茶」「エルダーフラワーとほうじ茶」「生姜とほうじ茶」「キンモクセイと甘夏と和紅茶」の4種類を用意。頑張った日のご褒美タイムや、秋の夜長のリラックスタイムなど、気分や体調に合わせて選べるハーブティです。価格は2パック入が280円、10パック入が1600円。

 

「ドリップバッグコーヒー」は、1987年から続く老舗の自家焙煎「但馬屋珈琲店」で味の深みを追求したドリップバックコーヒです。浅煎り「BRIGHT BLEND(ブライト ブレンド)」、深煎り「LUXURY BLEND(ラグジュアリー ブレンド)」の2種類と、「アソートBOX 4個入」から選べます。価格は、単品が200円、アソートBOX 4個入が900円です。

 

「シロップ」は、福岡県産のあまおういちごを使用した「ストロベリーミルクベース」と、生姜がピリッと爽やかな「スパイスジンジャーベース」の2種類。ミルクや炭酸水と割って、贅沢な大人のドリンクを楽しめます。価格はストロベリーミルクベースが1680円、スパイスジンジャーベースが1280円です。

 

「パスタスナック」は、一般的な小麦粉と違い、特に柔軟でタンパク質が多く含まれているデュラム小麦のセモリナ粉100%の本格パスタを使用。独自の特殊製法で後味さっぱりのカリカリ食感が楽しめるパスタスナックです。「ブラックペッパー」「麻辣花山椒」「トマト」「アヒージョ」「コーンポタージュ」の5種類があり、価格はいずれも480円です。

 

「チーズえびせんべい」は、少しかために焼き上げたえびせんべいに濃厚なチーズをトッピングしたスナック。ビールにもワインにも合わせやすい、絶妙な味のバランスが特徴です。「明太子とチーズ」「かつおとマヨチーズ」「イカスミとうにチーズ」の3種類があり、価格はいずれも580円です。

 

「おつまみ ふんわりチーズ」は、鱈のシートでサンドしたチーズを特許製法でふわふわの削り節風に仕上げた、新食感のチーズおつまみです。「ブラックペッパー」と「トリュフ」の2種類があり、ブラックペッパー味はスパイシーな刺激とチーズのまろやかな味わいがマッチし、トリュフ味は芳醇な香りと贅沢な味わいを楽しめます。価格は380円。

 

「おつまみ(珍味)」は、やわらかい食感とたっぷりの旨味を楽しめる「濃厚チーズいか」、海老の香ばしさがクセになりそうな「まるごとえび浜焼き」、粒うにの濃厚な風味と旨味をひとくちサイズにした「ひとくち焼うに」の3種類です。価格は濃厚チーズいかが480円、まるごとえび浜焼きとひとくち焼うにが780円。

 

「おつまみ 砂肝とエリンギのアヒージョ」「おつまみ 国産いわしのオイルサーディン」「おつまみ 鯛とドライトマトのバジルオリーブ煮」は、愛媛県、瀬戸内海で獲れた新鮮な食材を生かしたおつまみシリーズ。日本酒やワインに合わせるほか、一人分のおかずとしても最適です。価格は680円。

【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

【関連記事】
10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

 

サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

 

サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

 

キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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ローソン、サツマイモ菓子専門店が監修した芋の味わいを堪能できる5商品

ローソンは、10月10日から順次、サツマイモ菓子専門店「おいもやさん興伸」とコラボレーションした中華まん、サンドイッチ、ベーカリーの計5品を、全国のローソン店舗で発売します。

 

「おいもやさん興伸監修 大学いもまん」はさつまいもに、ほどよい甘さのタレと黒ごまを絡め、ふわふわ・もちもちとした口どけのよい食感の生地で包んだとする一品です。10月10日から発売しており、価格は180円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 スイートポテト&ホイップ」は、口どけ滑らかな芋あんと、北海道産生クリームを使用したホイップクリームを挟んだサンドイッチ。芋あんと一緒に、ふんわりとしたホイップクリームを楽しめるといいます。10月24日発売で、価格は354円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 大学芋&ホイップ」は、乱切りにしたさつまいもに、甘みのあるタレを絡めた大学芋と、北海道産生クリームを使用したホイップクリームを挟んだサンドイッチ。ゴロゴロとした大学芋の食感と、ふんわりとしたホイップクリームを楽しめるそうです。こちらも10月24日発売で、価格は387円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 お芋パイ」は白あん、さつま芋ペーストを合わせたさつま芋餡をパイ生地で包み、焼き上げています。ねっとりとした甘みのあるさつま芋餡と、バターの風味が香るサクサクとした食感の生地を味わえるとのこと。10月24日発売で、価格は160円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 お芋あんぱん」は白あん、さつま芋ペーストを合わせたさつま芋餡を、しっとりとした食感の生地で包み、焼き上げています。天面に黒ごまをトッピングし、パンの形状を楕円形にすることで、焼き芋の見た目を再現しています。10月24日発売で、価格は171円(税込)。

酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

高田秋が初体験!蜂蜜のお酒ミードは家飲みの新定番になるか?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、1万年以上前からあった人類最古のお酒といわれる蜂蜜の醸造酒「ミード」を、ストレート、ロック、ソーダ割りで飲み比べた。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【11杯目】蜂蜜から造られたミードを3 通りの飲み方でお試し

ディアレット
フィールド醸造所
秩父百花 ミード
3025円

 

初体験! のミードはストレート・ロック・ソーダ割りどれでも楽しめる

奥秩父・小鹿野の様々な花から採れた百花蜂蜜を水で希釈し、酵母で発酵させたピュアなミード。アルコール度数は10%で、冷やして飲むと蜂蜜本来の香りとクリアな喉ごしが楽しめる。ペアリングは、特にチーズがオススメだ。

ミード、初めて飲みましたけどイイですね! もともと蜂蜜は好きで、ヨーグルトにかけたりお湯にとかして飲んだりしてるんです。

「秩父百花」はまず、ぶどうのような果実味あふれる香りが印象的。どこか懐かしさを感じるやさしい口当たりや、フルーティーな甘酸っぱさも好きです。特にこの甘さは蜂蜜ならではのまろやかさがあって、ナチュラル。日本酒の貴醸酒や梅酒の甘さよりも穏やかで、スムースですね。

3通りの飲み方を試しましたが、3者3様で楽しめると思います。チビチビいくならストレートかな。夏は冷やすのがオススメです。ロックはこっくり、キリッとした飲み口で寝る前に良さそう。お風呂上がりにはソーダ割りですね。料理にも合いますが、ミードはどの割り方でもイケると思います。チーズだけのピッツァ、クワトロフォルマッジとか。カタラーナや、クレームブリュレのようなミルキーな濃厚スイーツにも合いますね。高級感があってパーティ映えもしますが、ひとりで飲み方を探りながらじっくり味わうのもいいかも。ぜひお試しを!

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/榊ひかる  スタイリスト/江原優里

濃厚なバターの風味が秋冬にぴったり。ハーゲンダッツのミニカップ「香ばしバタービスケット」

ハーゲンダッツ ジャパンは、ハーゲンダッツ ミニカップ「香ばしバタービスケット」を10月24日(火)から期間限定で販売します。

 

濃厚なバターの風味を存分に味わえるよう、コク深いバタースカッチアイスクリームに、大きめサイズで食べ応えのあるバタービスケットを混ぜ込んでいます。バタービスケットは、じっくりと香ばしく焼き上げることで、濃厚なバターの風味を引き出しています。秋冬にぴったりな濃厚な味わいと、やみつきになるおいしさを堪能できるとのこと。

 

内容量は110mlで、価格は351円(希望小売価格、税込8%)。全国のスーパーやコンビニ、デパートなどで販売します。

ファミリーマートから町中華の味わいを堪能できる 「町中華の肉あんかけまん」発売

ファミリーマートは、「ファミマの中華まん」シリーズから、「町中華の肉あんかけまん」(税込168円)を、10月10日に発売しました。

 

町中華の肉あんかけまんは、町中華で人気の「肉あんかけ」メニューの味わいを再現した中華まん。もっちりとした食感の生地に、豚肉と中華あんを包み込んでいます。豚肉は、2種類の部位の豚細切り肉を使用することで、味わいはもちろん、食感も楽しめるとのこと。中華あんは、こいくち醤油をベースに、ガラスープ、中華スープである湯(タン)、砂糖、酒で味付け。隠し味に利尻昆布エキスの旨みを加え、町中華の味わいに仕上げているそうです。

合鴨ロースをねぎ塩だれで味付け。スモーキーな味わいのミニストップ「手づくりおにぎり 合鴨」

ミニストップは、店内で炊いたごはんで作った手づくりおにぎりの新商品として、ねぎ塩だれとスモークした合鴨がポイントの「手づくりおにぎり 合鴨」を発売しました。

 

合鴨ロースをねぎ塩だれで味付け。また、合鴨には臭みが少なく、甘みの強いものを使用しています。スモークにはりんごチップを使用し、甘く芳醇な風味にしてスモークすることでフルーティーな味わいになっているそうです。さらにアクセントとして 黒胡椒を振っています。価格は302円(税込8%)です。

「J-CRAFT HOPPING」限定醸造のセッションIPA新発売!白ぶどうのような香りが特徴

三菱食品は、華やかなホップの香りと苦味のバランスが魅力のIPAスタイルを専門に展開する「J-CRAFT HOPPINGシリーズ」より、限定醸造として「J-CRAFT HOPPING セッションIPA」を10月17日(火)から全国発売します。

希少ホップ“ネルソンソーヴィン”を使用した軽やかなビール!

「J-CRAFT HOPPING」は、コーディネーターの田嶋伸浩氏と、ソムリエと利き酒師の資格を持つ三菱食品社員がデザインしプロデュースした、個性的なビールを創るブランドです。クラフトビールのおいしさをもっと身近にしたいと、味のイノベーションが盛んに行われているIPAに注目。ホップの香りを重視し、口から鼻に抜ける、“鼻ごし”の心地よい香りを表現しました。

 

10月17日(火)に発売する「セッションIPA」は、ニュージーランド生まれの希少ホップ、ネルソンソーヴィンを使用し、アルコール度数4.5%に仕上げた軽やかでドリンカブルな限定醸造のIPAです。HOPPINGらしく個性がありながらも、フルーティで飲み続けられる味が魅力です。

 

■IPAスタイル
India Pale Aleの略。18世紀末、インドがイギリスの植民地だったころ、インドにペールエールを送るためにつくられたレシピ。海上輸送中に傷まないよう、防腐剤でもあるホップを大量に投入したため香りと苦みが非常に強いですが、その味と香りが評判になり確立されたスタイルです。現在はさらに進化中。

 

■セッションIPA 
爽やかな香りのホップを使用しアルコール度数を抑えて飲みやすくしたIPAとして近年、セッションIPAがアメリカで着目されています。“drinking session=飲み会”から名付けられたビアスタイルで、飲み会中、飲み飽きることなくずっと飲んでいられるビールが由来とされています。

 

■メーカー:三菱食品
■商品名 :「J-CRAFT HOPPING セッションIPA」
■希望小売価格 :330円(税抜)

トッピングも充実。すき家からふっくらジューシーな「デミバーグカレー」発売

すき家が新メニュー「デミバーグカレー」を発売しました。

 

ふっくらジューシーな粗挽きハンバーグは、食べ応え抜群とのこと。すき家のスパイシーなカレーや、丁寧に炊き上げたごはんにも合うよう、やさしい甘さが特徴のデミグラスソースで、王道のハンバーグに仕上げているそうです。

 

また、ハンバーグともカレーとも相性が抜群な、おんたまやチーズをトッピングした商品も登場。おんたまのまろやかな味わいがマッチする「おんたまデミバーグカレー」や、濃厚なチーズがコク深さをプラスする「チーズデミバーグカレー」で、「デミバーグカレー」を堪能できます。

 

 

ピザハットとWEGOがコラボ! 欲張りハーフ&ハーフ「WEGOコラボ Hut Melts」が登場

日本ピザハットは、ピザチェーンのピザハットと、人気ライフスタイルカルチャーストア「WEGO」とのコラボレーションが決定したと発表。「【WEGOコラボ Hut Melts(ヤンニョムチキン&コグマスイートポテト)】」を発売しました。

 

【WEGOコラボ Hut Melts(ヤンニョムチキン&コグマスイートポテト)】は、2023年4月から販売を開始し、好評を博しているという“おひとりさまピザ”「Hut Melts(ハットメルツ)」をベースに、WEGOが運営するWE LABOチームと共同開発し、誕生した新商品です。

 

ヤンニョムチキンは、ピリ辛で旨みとコクのあるコチュジャンに、ニンニクや生姜、砂糖を混ぜ合わせたピザハット特製のヤンニョムソースをタツタチキンに絡め、チーズと一緒にサクサク生地に挟んで焼き上げています。熱々とろとろチーズとサクサク食感のクリスピー、旨辛ヤンニョムチキンがひとつになり、やみつきになるとのこと。

 

コグマスイートポテトは、焼き芋ペーストにミルクとバター、砂糖を混ぜ込んださつまいもを存分に味わえるスイートポテトを、クリームチーズと一緒にクリスピー生地で挟んで焼き上げています。ホクホクでなめらかなスイートポテトと、とろとろクリーミーなクリームチーズ、サクサク食感のクリスピー生地はまるでスイーツのようで、スイートポテトの甘みとチーズの塩味がたまらないそうです。

 

WEGOコラボ Hut Meltsはこのヤンニョムチキンとコグマスイートポテトをハーフ&ハーフでパッケージングしたうえに、新たなディップソースとして、韓国発の旨辛クリーミーな「ロゼクリーム」と、はちみつの甘さと粒マスタードの辛さが絶妙なバランスの「ハニーマスタードソース」をトッピング。さらに、ハニーメイプルシロップやハットフライポテトも付きます。

 

価格は持ち帰りが980円、デリバリーが1280円(ともに税込)。販売は10月31日までです。

創業期の大人気商品が復活! ドミノ・ピザ「1980’s・クワトロ」が限定発売

ドミノ・ピザ ジャパンは、10月10日にオープンした「ドミノ・ピザ 江東古石場店」をもって、国内1000店舗目の出店を達成。これを記念して、4つの大人気商品を1枚のクワトロに復活させた「1980’s・クワトロ(エイティーズ・クワトロ)」を、期間限定で発売しています。

 

1980’s・クワトロ(エイティーズ・クワトロ)に起用されたのは、「スーパーデラックス」、「ツナスペシャル」、「デラックス」、「ベジー」の4つの味。どれも創業期から長年に渡り愛され、現在の定番商品にもつながる大人気商品だそうです。

 

スーパーデラックスは、人気トッピング8種類を贅沢に使用した定番人気商品として四半世紀にわたって渡り愛された、社内でも復活リクエストの声が多く挙げられたという商品。ツナスペシャルは、オニオンとピーマンのシャキシャキ食感にコーンの甘味を合わせた、まさに日本人のための組み合わせとうたう一品です。デラックスは創業当初から唯一現在も販売しており、「ドミノ・ピザといえばドミノ・デラックス!」とファンも多いという、ロングセラーの看板商品。ベジーは、シンプルにフレッシュな野菜とトマトソース、チーズ、生地で素材の味を楽しめるピザです。

 

価格はデリバリーが、Sサイズ2990円~、Mサイズ3589円~、Lサイズ4240円~。持ち帰りがSサイズ1495円~、Mサイズ1794円~、Lサイズ2120円~となっています。販売は10月22日までです。

この季節だけのおいしさ! ビバパエリアの新作「ズワイガニとエビの贅沢パエリア」「VIVA特製ミックスパエリア」

フォーシーズが展開する宅配パエリア専門店「Viva Paella(ビバパエリア)」は、秋の新作パエリア2商品の販売を開始しました。

 

「ズワイガニとエビの贅沢パエリア」は、カナダ産オマール海老ヘッドと野菜の旨みを堪能できる、特製オマールスープを使用したシーフードパエリア。ズワイガニ、有頭海老、あさりの出汁がしみ込んだ贅沢な味わいは、この季節だけのおいしさとのこと。価格はM(2人前)2980円 / L(3人前)4180円(どちらも税込)。

 

「VIVA特製ミックスパエリア」は、ムール貝、エビ、アサリの3種の魚介と、柔らかいローストチキン、パプリカを乗せ、チキンスープとシーフードスープをブレンドした、旨みたっぷりのダブルスープで焼き上げたパエリア。ボリュームたっぷりの具だくさんパエリアに仕上がっています。価格はM(2人前)2980円 / L(3人前)4800円(どちらも税込)。

コメダ珈琲店の注目コラボが今年も登場。「シロノワール 白いブラックサンダー」「シロノワール 黒いブラックサンダー」 数量限定販売

コメダ珈琲店は、菓子メーカー有楽製菓の大人気チョコレート菓子「ブラックサンダー」とコラボレーションした、「シロノワール 白いブラックサンダー」「シロノワール 黒いブラックサンダー」を、数量限定で販売しています。税込価格は以下のとおりです。

 

シロノワール 白いブラックサンダー:860円~920円/ミニサイズ 660円~720円

シロノワール 黒いブラックサンダー:860円~920円/ミニサイズ 660円~720円

 

シロノワール 白いブラックサンダーの新作は、北海道限定土産の「白いブラックサンダー」とのコラボレーション。ほかほかのデニッシュに、ザクザク食感が楽しめるクッキー入りの白いブラックサンダースプレッドを挟み、ミルキーな白いブラックサンダーソースでデコレーションしています。さらに、ソフトクリームの上からココアクッキーとプレーンビスケットを散らしています。どこから食べても圧倒的なミルク感を感じられる一品に。

 

シロノワール 黒いブラックサンダーは、コメダ自慢のデニッシュに、クッキーの食感が楽しめるブラックサンダースプレッドを挟み、上からブラックサンダーソースをたっぷりとかけています。ココアクッキーとプレーンビスケットを散らし、ブラックサンダーのおいしさの秘密でもあるザクザク食感を再現。チョコレートの甘さとココアクッキーのほろ苦さが、さっぱりとしたソフトクリームとベストマッチする、圧倒的なチョコ感を楽しめるとのこと。

チョコ好きに捧げる逸品! ミニストップから「ベルギーチョコパフェ」「無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム」新登場

ミニストップは、「ベルギーチョコレート」を使用したこだわりスイーツ2品「ベルギーチョコパフェ」と「無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム」を発売しました。

↑ベルギーチョコパフェ

 

発売開始から18年間、ミニストップ店舗でチルド販売されているスイーツとして不動の売上No.1のベルギーチョコパフェは今回、さらなるパワーアップを実現するべく、渾身のリニューアル。重量もおいしさも向上させました。また、2023年6月に発売し、大ヒット中の「無限くりーむ」と同じクリームを使用した無限くりーむロール ベルギーチョコクリームも同時に発売します。

 

ベルギーチョコパフェはベルギーチョコ使用量が約1.5倍にアップ。ほんのりビターなチョコレートに、アーモンドの香ばしさと食感がアクセントの、濃厚なのに軽やかなパフェ仕立てになっているそうです。

 

それでいてトッピングのブラウニーにもベルギーチョコレートを使用し、より濃厚な味わいに。チョコプリン、チョコムース、ココアスポンジ、ホイップクリーム、チョコソースと、さまざまなチョコの味わいを楽しめる、チョコ好きのためのスイーツといいます。価格は311円(税込8%)。

 

無限くりーむロール ベルギーチョコクリームは、しっとりとしたココアロールケーキの中に、北海道産純生クリーム入りの「無限くりーむ」と同じホイップクリームと、ほどよいビター感のあるベルギーチョコクリームを絞っています。トッピングにもベルギーチョコレートを使用し、食感と味わいのアクセントに。食べ切りサイズのロールケーキながら、2種類のクリームをたっぷり楽しめるロールケーキです。価格は237円(税込8%)。

↑無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム

ファミリーマートの「手巻おむすび」がさらにおいしく! 「手巻明太マヨクリームチーズ」「手巻とろうま卵黄風そぼろ」も新発売

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」の「手巻おむすび」を刷新。「手巻紅しゃけ」「手巻辛子明太子」をさらにおいしくリニューアルしたほか、新商品「手巻とろうま卵黄風そぼろ」「手巻明太マヨクリームチーズ」の2商品を発売しました。

 

手巻おむすびは、フィルムを開け、食べる直前に海苔を巻くタイプの製品。ファミリーマートでは13年ぶりに新たな手巻おむすび成型機を導入し、ごはんがふっくらとした”ふわほろ食感”を実現したといいます。

 

新しい成型機は、お米とお米の間に空気を入れ、最適な圧力で成型することで、ふっくらとした食感に。体積に占める空気の割合がアップしたことで、よりふっくら厚みのある仕立てを実現しています。また、具材を入れる穴を広げることで、具材量を増やすことが可能になったそうです。

 

おむすび用のごはんは、もちもちした食感と甘みが特徴の「コシヒカリ」と、食感と甘さのバランスにすぐれた「ひとめぼれ」を使用。最適な比率でブレンドすることで、ふっくら食感と、ごはん自体のおいしさをより感じられる仕上がりになったとのこと。

 

新商品の手巻とろうま卵黄風そぼろは、醤油だれなどと合わせた、卵黄比率の高い卵黄ソースと、甘辛く味付けした鶏肉と豚肉のそぼろを包んだ一品です。価格は170円(税込8%、以下すべて)。

 

手巻明太マヨクリームチーズは、ダイス状のクリームチーズで食べ応えを、なめらかな舌触りのクリームチーズで濃厚さを出しています。また、明太子のピリッとした辛味がアクセントになっているそうです。価格は190円。

 

このほか、手巻紅しゃけは180円、手巻辛子明太子は189円です。

 

日本酒芸人「にほんしゅ」が解説する「酒器」選びのセオリーとおすすめ酒器

毎年10月1日は、日本酒の日。それにちなんで、今回は日本酒の「酒器」にフォーカスを当てます。すぐに思い浮かぶのは「お猪口(おちょこ)」でしょう。素材や形状だけでもさまざまな種類があります。しかも日本酒をおいしく飲ませてくれる酒器は、実はお猪口だけではありません。

 

そこで、きき酒師によるお笑いコンビ「にほんしゅ」の、あさやんさんと北井一彰さんに日本酒の基本から、酒器の選び方を詳しく教えていただきました。

↑きき酒師の漫才師「にほんしゅ」のふたり。あさやんさん(左)と北井一彰さん(右)

 

日本酒の魅力は味が多彩で造り手の顔が見えること

昨今の日本酒を取り巻くトピックスの代表例としては、若い造り手の台頭や、海外における人気が挙げられます。若手による挑戦的な醸造法によって斬新な味わいが生み出されるほか、和食のユネスコ無形文化遺産登録や酒造の海外展開、インバウンドの人気などによって日本酒はいまや “世界酒” に。

 

こうした背景からも注目を集める日本酒ですが、「にほんしゅ」の二人はその魅力をどう考えているのでしょうか? あさやんさんは「顔が見えること」だといいます。

 

「お酒には国内外いろんな種類があり、僕ら自身、日本酒以外もよく飲みます。ただ日本酒は全国に1000蔵以上の造り手がいながら、ほとんどが少数精鋭。ですので、蔵人が身近で顔が浮かびやすいことが日本酒ならではの魅力だと思います」(あさやんさん)

 

日本酒は米と米麹と水を主原料とする、一見シンプルなお酒ですがその味わいは千差万別。北井さんは、この多彩さも日本酒の魅力であり、それは飲み比べるとよくわかるそう。

 

「飲む順番でも、感じ方がガラッと変わるんです。これはお笑いの舞台とも共通していると思いますね。例えばトップバッターがキャラ濃いめの芸風、次が正統派の芸人という順番だと、後者の面白さが伝わりづらいんですよ。日本酒も同じで、まずは定番や正統派の銘柄を楽しみ、後から個性派やインパクトのある酒質を味わったほうが、それぞれの魅力を感じやすいと思います」(北井さん)

 

知っておきたい、基本的な日本酒の種類

・純米酒
日本酒の種類は、まずは「醸造アルコールの有無」と「精米歩合」の2点を抑えましょう。そして米、米麹、水のみで造られ、醸造アルコールを含まない日本酒が純米酒。米本来のうまみや深いコクが豊かなことが特徴です。

 

・本醸造酒
醸造アルコールを添加している日本酒が本醸造酒。産業としての酒造りが盛んになった江戸時代に、品質を安定させ腐敗を防ぐために生み出されたといわれています。醸造アルコールの役割には、味わい的にすっきりと軽快になる、香り的に華やかでフルーティーな吟醸香をより引き立出せるというものがあります。

 

・吟醸酒
よりよく磨いた米を、低温かつ長時間発酵させる吟醸造りで醸造した日本酒のカテゴリー。磨く割合「精米歩合」60%以下が吟醸酒で、50%以下まで磨くと大吟醸酒に。また、同条件で醸造アルコールを添加しないタイプは純米吟醸酒、純米大吟醸酒に分類されます。

 

まずは形と材質と厚さで選ぼう。酒器を選ぶ意味と、酒器の種類・選び方

味わいが多彩な日本酒。その魅力を、様々な形や材質でより高めてくれるのが酒器だと「にほんしゅ」の二人はいいます。ポイントとなるのが、組み合わせ。

 

「例えば、香りが豊かなタイプはワイングラスのように口が広くて湾曲した形の酒器が香りの特徴が分かりやすくておすすめ。それこそ、ワイングラスでもOKです。一方で、香り以上にうまみや味わいのボリュームに特徴がある日本酒でしたら、どっしりとしたお猪口がいいでしょう」(あさやんさん)

 

また、酒器を素材で選ぶ際には、味がシャープな日本酒にはガラス、まろやかなタイプは陶磁器といったふうに、酒質の口当たりとの相性を目安にするといいとのこと。

 

「あとは酒器自体の厚みですね。繊細だったり、軽快だったりする日本酒の場合は薄いほうがわかりやすく、濃厚な日本酒の場合は厚いほうが受け止めやすいでしょう。このように、基本は形と材質と厚さ。まずはこの3つで酒器を選んでみてください。そのうえでもう一つ挙げるなら、見た目です。泡や濁り酒、熟成酒のように見た目に特徴がある日本酒の場合はクリアな酒器がいいでしょうし、正月のおせち料理には平盃(ひらはい)や枡(ます)が合いますよね。もちろん、ルックスの好みで選んでいただいてもいいですよ」(北井さん)

 

なお、お猪口とぐい呑みに形状的な違いはありませんが、一般的には大きさの違いで分類されます。厳密なサイズに決まりはありませんが、小ぶりな酒器がお猪口。それよりひと回り大きいのがぐい呑みです。合わせて覚えておくといいでしょう。

 

にほんしゅのお気に入り! 日本酒×酒器の良好な組み合わせ一例を紹介

では、「にほんしゅ」の二人ならどんな日本酒と酒器を組み合わせるのでしょうか? この日用意した銘柄に合う酒器を教えてもらいました。

 

長野県上諏訪の酒ぬのや本金酒造が、地元の新しい酒米「山恵錦」で醸した生酒。華やかな香りや米の甘みをもちつつ、スッキリ爽快な後口のこちらは冷でも燗でもおいしく、酒器は、幅広い温度帯に対応できる万能タイプの錫(すず)製をチョイス。

 

長野県木曽の名門・湯川酒造店による低アルコール原酒の無ろ過生酒。ライトな飲みごたえと心地よい酸をもち合わせたこちらには、ルックスの涼やかな天満切子のお猪口をセレクト。

 

神戸・灘のビッグネーム「菊正宗酒造」は樽酒の名手としても有名。吉野杉の優美な香り漂うこの「純米樽酒」を、より存分に楽しむならやはり吉野杉でできた枡でしょう。

 

佐賀県唐津にある小松酒造の銘柄「万齢(まんれい)」の、伝統製法である生酛造りで醸したタイプが「万齢 八百万(やおよろず)」。優しい酸とキレが調和し、深みと厚みもあるこの味には、堂々とした厚口のお猪口をレコメンド。

 

それではここからは、にほんしゅのふたりが解説する選び方をもとに、今買える酒器を紹介していきます。

 

■ まずはこれを用意しておこう! オールマイティ型

開いた形状で香りが豊かに味わえ、適度な高さと厚口のバランスがいい万能型。ガラス製なら、泡のビジュアルや色もじっくり楽しめます。まずなにはなくとも、これを1個用意しておけばOK。

 

東洋佐々木ガラス「天開60」
280円(税別)

 

■ 基本の使い分けを楽しめる酒器3種

酒器で変わる味の違いを楽しむなら、手始めにそろえるべきはどんなタイプでしょうか。「にほんしゅ」のふたりによると、この特徴の異なる3種類をそろえるといいそう。

 

1.すぼまった形が香りを閉じ込める「ワイングラス型」

口が広くて湾曲した形のワイングラスは、香りを楽しむのに最適。なかには、陶器製のものもあります。

中川政七商店「エッグシェル」
1万2600円(税別)

ワイングラスの形状をお手本に、光を通すほど薄い有田焼のエッグシェルで制作。丸いボウル部分が香りを閉じ込め、広い口径と薄い縁は舌全体にうまみを広げます。

 

リーデル「<エクストリーム シリーズ>純米」
3500円(税別)

のべ170人の蔵元や専門家の意見を集約。25種ものプロトタイプから開発をスタートし、約8年をかけて完成。大ぶりで横長、飲み口の口径が大きい形状が、純米酒の特徴である米のうまみを引き出し、やわらかくクリーミーな質感を口中に長く留めます。

 

2.やわらかなタッチがまろやかさを演出「陶磁器」

土や石を原材料とする陶磁器は、やわらかいタッチが特徴。厚く作られた酒器は口当たりもしっかりしており、濃厚な日本酒の魅力を受け止めます。なお「にほんしゅ」の二人は「各地の工芸品の酒器をその地酒に合わせると、より土地の個性がマッチする気がします」と話します。

 

「信楽焼 丸十製陶 スモールカップ ターコイズ」(大人の焼き物)
1400円(税別)

滋賀県信楽焼の窯元「丸十製陶」が製作。ぽってりした風合いに色鮮やかなターコイズブルーの組み合わせが現代的。ぐい吞みはもちろん、コーヒー、紅茶、小鉢など使い勝手がよい一品。

 

3.風味やテクスチャーをダイレクトに伝えてくれる「薄吹きグラス」

繊細な技術で作られた薄吹きグラスは、極限までガラスを薄くすることで風味やテクスチャーをダイレクトに伝えます。デリケートかつ高価ですが、繊細な日本酒を味わうためにはぜひ持っておきたい酒器といえるでしょう。

 

Wired Beans「生涯を添い遂げるグラス SAKEタンブラー うす吹き トランスペアレント(透明)杉箱入り」
3800円(税別)

日本酒の香り・味わいを楽しめる小さなタンブラー。軽さと口当たりの心地よさが魅力です。職人の技で美しく均一な厚さに吹いた「うす吹き」タイプのグラスは、極限までガラスを薄くすることで口当たりの良さを実現。

 

■ 日本酒にハマったら手に入れたいネクストステップ

基本を押さえ、さらに繊細な違いを楽しみたくなったら? ネクストステップは次の3種。

 

・熱伝導率に優れた万能な酒器「錫」

錫の特徴といえば、高い熱伝導率。「にほんしゅ」の二人も、「あらゆる温度帯に万能。味がまろやかになるのもイイ!」と絶賛します。

 

能作「ちょい呑 – ぐい呑」
3300円(税別)

職人がハンドメイドで仕上げたもの。やわらかくて手になじみ、温もりをも感じさせてくれます。同ブランドこだわりの錫100パーセントが特徴。

 

・うまみを引き立たせ香りも楽しめる「平盃」

神事や祝祭事などでも使われるケースが多い平盃。皿部分の下に小さな円筒(高台)がついており、味わい的にはうまみを引き立たせ、香りも楽しめるのが特徴です。

 

本間器物製作所「えんもたけなわ 平盃(かがみ)」
6000円(税別)

錆びにくく、輝きも美しい18-8ステンレスを採用。二重構造のため保温と保冷力があり、燗酒も冷酒も温度をキープしてくれます。

 

・アレンジなどカジュアルに楽しむシーンで活躍する「タンブラー」

日本酒を氷と炭酸で割ってハイボールとして飲んだり、ライムとレモンで作る日本酒カクテル「サムライ」を楽しんだり。カジュアルに楽しみたいときにオススメなのがタンブラー。ステンレス製や真空2重構造のものは、アウトドアシーンでも重宝します。

 

KEYUCA「Abysse ステンレスタンブラー 380ml」
各1490円(税別)

グラデーションが美しいステンレス製。真空2重構造により保温保冷効果が高く、結露が起きないので、テーブルなどに水気がつかないことも魅力です。

 

■ アミューズ性のある酒器

材質やデザインに特徴がある酒器は、特別な日本酒を飲む際やパーティーなどに重宝するでしょう。また、贈答用にもオススメで、特に外国の知人にプレゼントすれば喜ばれることうけあいです。

 

・木の香りが芳しい伝統容器「枡」

体積を量るために古くから用いられてきた枡。酒の計量器としても長年使われ、祝祭事でもおなじみですが、木の香りをまとわせてくれることも魅力。日本酒用の材質は、ひのきや杉が一般的です。使用後はカビなどがはえないよう、しっかり洗い乾燥させましょう。

 

吉辰商店「吉野杉の枡」
1000円(税別)

吉野杉を使った一合枡。呑み心地は、ほのかな杉の甘い香りを感じられ、芳醇な香りも楽しめます。

 

・きき酒用に生み出された日本酒のシンボル「蛇の目」

お猪口やぐい吞みでも用いられる青と白の二重丸は、日本に古くから伝わる「蛇の目」という模様。この意匠を用いた酒器はきき酒用に作られたといわれ、いまも実際の品評時に重宝されています。白い部分で日本酒の色合いや濃淡を、青い部分で透明度や輝きをみるのだとか。蔵元がロゴ入りで販売しているケースも多いので、酒蔵見学の際はぜひチェックを。

 

AKOMEYA TOKYO「蛇の目ぐいのみ 3勺」
500円(税別)

岐阜県多治見市産。磁器の中でも白さの高い土を使用しているため、日本酒を入れたときの透明度が高く、さらに口元が薄めであることも特徴です。

 

・日本独自の美しい意匠を愛でられる「切子」

日本が誇るガラスの装飾加工(加工品)が切子。庶民の文化から生まれた江戸切子と、島津藩御用達として作られた薩摩切子が有名ですが、近年になり大阪で生み出された天満切子も高い注目を集めています。

 

天満切子「ぐい吞み杵型24% あさがお」
2万6000円(税別)

天満切子ならではの特徴は、グラスをV字ではなくU字に削る事で生まれる独自のデザイン。天開型の形状にすることで、まるで朝顔が咲いているかのよう。繊細なカッティング面がレンズの役割を果たし、日本酒を注ぐと底面の模様を万華鏡のように映し出します。

 

斬新で面白い! 昨今の日本酒トレンドキーワード 3

最後は「にほんしゅ」のふたりに、日本酒のトレンドについて聞きました。これまでにない味わいに驚かされることもよくあるとのことで、もしお店でこれらの日本酒を見つけたら、ぜひ試してみてください。

 

1.酸の効いた味わい

「スパークリング日本酒だったり、酸の効いた酒質だったり。昔の日本酒業界では酸味ってネガティブなイメージだったそうですが、いまは造り手の技術や感性とともに飲み手の嗜好も変わりました。優雅な風味や心地よい爽快感をもったものが多く、しかもこうした日本酒がスーパーでも買えるようになっています」(あさやんさん)

 

2.ワイン並みの低アルコール

「日本酒は一般的に、17~18度程度のアルコール度数を加水処理して15度程度に抑えるのですが、加水をせずに12~13度程度に飲みやすく仕上げる銘柄が近年増えています。これも造り手の技術向上のたまものですね。お酒としては決して低アルコールなわけではないですが、5度下がると味もかなり違いますよ」(北井さん)

 

3.高精米歩合

「近年のトレンドのひとつは、『獺祭』に代表されるよくお米を磨いた精米歩合の数値の低い大吟醸酒でしたが、最近はあえて米を磨かずに醸すタイプの日本酒も増えています。精米歩合はそれこそ90%とか。これも近年の飲み手のニーズの多様化も含めた既成概念にとらわれない酒造りの一例だといえるでしょう」(あさやんさん)

 

「味わいは、酸がしっかりありながら甘酸っぱい方向性ではなく、キュッと閉まるような。例えるなら、ヨーグルトの上澄みのような酸味、そこに昆布茶のようなうまみが加わったようなおいしさですね。ペアリングとしては、スパイスの効いたおつまみがよく合うと思いますよ」(北井さん)

 

酒器を知れば日本酒がもっとおいしく、面白くなります。ぜひ10月1日はお好みの日本酒を、とっておきの酒器でじっくり味わいましょう。

 

プロフィール

日本酒芸人・唎酒師 / きき酒師の漫才師「にほんしゅ」

2007年10月1日に、あさやんと北井一彰で結成。世界で唯一の日本酒きき酒師によるお笑いコンビであり、イベントでの漫才や司会、セミナー講師、各種メディア出演など多方面で活動している。
HP

クセがなくすっきり爽やかな「キリン 上々 焼酎ソーダ」新発売

キリンビールは、メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用したRTD(※1)の新ブランド「キリン 上々 焼酎ソーダ」(350ml缶・500ml缶)を、10月17日(火)より全国発売します。

※1 Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料

メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用

「キリン 上々 焼酎ソーダ」は、特長豊かな焼酎をつくり出す5種6機の蒸留釜を備えたメルシャン八代不知火蔵にて、経験豊かな蔵人が約80年の歴史で培ってきた技術から製造した本格麦焼酎原酒を一部使用。「米麹抽出物」や「食塩」といった焼酎の特長を引き立てる素材を使用することで、焼酎の本格感や満足感を感じられながら、余計なクセがなくすっきり爽やかな味覚を実現しました。また本商品は、糖類0(※2)、プリン体0(※3)であることも特長です。

 

本商品は食事との相性が良く、和食を中心に実施したAI味覚センサー「レオ」による食相性分析では、多くの料理と高い相性度を獲得(※4)しました。なお、このセンサーによるRTDと食の相性分析において、「キリン 上々 焼酎ソーダ」と「サバの味噌煮」の組み合わせが過去最高の相性度を獲得しています。

※2 食品表示基準による
※3 100ml当たりプリン体0.5mg未満をプリン体0と表示
※4 OISSY(オイシー!)株式会社調べ(基本味を定量的に分析するAI味覚センサー「レオ」に基づく五味の相性分析による)

 

■メーカー:キリン
■商品名:キリン 上々 焼酎ソーダ
■商品価格:オープン価格

ミスドの新作「ピザッタ」、峯岸みなみがAKB48の人気楽曲で食レポを披露! 人気メニュー「汁そば」カップ麺も発売

ミスタードーナツは10月11日から、同社初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」を、飲茶30周年記念として数量限定で発売することを発表した。10月4日からは、同じく周年記念として「世界のスープ麺」3種も登場。そのほか、もち粉を使用したピザ「ピザッタ」、サクサク食感の「季節のパイ」3種、紅茶の香りとリンゴの食感を楽しめる「しっとりマフィン アップルアールグレイ」が発売中。

 

はたして、これら秋冬新作のお味のほどは? 925日に開催された試食発表会で、一足先にいただいてきたのでレポートしよう。

 

ミスド初のカップ麺、ドーナツ状のお麩が入った特別仕様

↑ミスド初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」は、10月11日からテイクアウト専用で数量限定発売。価格は270円(税込、以下同)

 

同社は2017年から「みんなのおなかにぴったりおいしい!」をテーマに、多様化する人々の生活に対し、食事もできるミスタードーナツとして「ミスドゴハン」を展開している。また、2023年は「フレンチクルーラー」50周年、「飲茶」30周年、「ポン・デ・リング」20周年を迎えることから、周年企画をこれまでにも展開。そのフィナーレとなる企画が、「飲茶」30周年を記念した同社初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」の発売だ。

 

飲茶の定番メニューとして支持され続けてきた汁そばは、これまで店舗でしか食べることができなかった。しかし、近くに店舗がなかったり、飲茶の取扱がなかったりする場合は食べる機会がない。同社ではそうした人たちにも汁そばを楽しんで欲しい、という思いと、30周年の感謝の気持ちから初のカップ麺開発をスタート。ノンフライ麺を使用することで、生麺のようなコシと汁そばの特徴である細麺が楽しめる「家で食べるミスドの汁そば」が誕生した。チキンベースのスープは、シンプルながらもうま味があり、麺との相性も抜群。カップ麺とは思えない、クオリティの高い味わいを楽しめた。また、店舗の汁そばにはない特徴として、具材にはドーナツ状のお麩が使用されているところもポイントだ。

 

↑ノンフライ麺は、店舗で食べる汁そばの細麺を忠実に再現。ドーナツ状のお麩はカップ麺だけの具材だ

 

世界のスープをミスドで味わう。洋風とアジア風のスープ麺

↑10月4日から発売中の「世界のスープ麺」3種。左から、「トムヤムクン」「フカヒレスープ」「ブイヤベース」

 

「世界のスープ麺」の「トムヤムクン」「フカヒレスープ」「ブイヤベース」3種も、飲茶30周年を記念した新ラインナップだ。

 

「トムヤムクン」は、エビやチキンのうま味を感じられる辛さと酸味が絶妙なスープ。食べてみると、辛さと酸味だけではなく、レモングラスの爽やかさやココナッツのマイルドな風味と味わいも楽しめた。エビや野菜もたっぷり入っていて、食べ応えも十分なところが嬉しい。

↑辛さと酸味が心地よい「トムヤムクン」。ココナッツのマイルドな風味のおかげで、辛味が苦手な人でも食べやすい

 

「フカヒレスープ」は、じっくり煮出したチキンスープにオイスターソースやホタテを加えた旨味たっぷりのスープだ。スープにはとろみがついているので、細麺によく絡んで最後までフカヒレスープの味を堪能することができる。具材のタケノコやきくらげのコリコリッとした食感がアクセントになっているのも特徴だ。

↑「フカヒレスープ」は、とろみのあるスープが細麺と絡んで、最後まで美味しく味わえる

 

「ブイヤベース」は、フランスの代表的なスープで、同メニューでも、ブイヤベースの味の決め手となるエビ・イカ・白身魚など、魚介のうま味がたっぷり詰まったスープが味わえる。口に入れると、ガーリックや香草がほのかに香り、より深いコクも楽しめた。気温が下がってくるこれからの季節に、お腹からホッと温まる一杯になりそうだ。

↑魚介のうまみがたっぷり詰まった「ブイヤベース」。具材にもエビやイカが乗っていて食べ応えも十分

 

10月4日から発売中で、価格はいずれも693円。

 

おひとり様でも食べやすい、もちもち生地のピザ「ピザッタ」

↑10月4日から発売中の「ピザッタ」。食べやすく手が汚れにくいよう、専用パッケージに入れて提供される

 

ミスドゴハンの新商品には、同じく10月4日から新カテゴリーとしてピザ「ピザッタ」も登場。同社こだわりのもち粉を加えた生地を使用した「ピザッタ」は、「マルゲリータ」と「クワトロチーズ」の2種。おひとり様でも食べ切りやすいサイズのピザが専用パッケージに入れて提供されるので、手が汚れにくくオフィスなどでも気軽に食べることができる。また、注文を受けてから店内で焼き上げるので、出来立てが楽しめるのが嬉しい。テイクアウトの場合でも、自宅の電子レンジやオーブンで温めれば、もちもち熱々で楽しむことができる。さらに、移動中に生地がつぶれてしまわないように、と四角い形状になっているところにはミスドの「感謝を込めて」という粋な心遣いを感じる。

 

さて、実際に食べてみると、まず、もっちりと弾力のあるピザ生地がやわらかい食感を与えてくれた。「マルゲリータ」は、定番のトマトソースとモッツァレラチーズの味わいに、ハーブミートボールのハーブが味のアクセントとなっていた。そこにジェノベーゼソースがトッピングされていることで、重くなり過ぎないさわやかな風味も感じることができた。

 

「クワトロチーズ」は、チーズ好きにはたまらない。「クリームチーズ」「チェダーチーズ」「ゴーダチーズ」「ペコリーノロマーノチーズ」がトッピングされており、それらが絶妙に組み合わさった深い味わいが特徴だ。一口ごとに違ったチーズの風味を味わえて、そこにピリッと効いている黒コショウの風味も良いアクセントになっていた。

↑左からピザッタの「マルゲリータ」「クワトロチーズ」。画像中央は、専用パッケージに入っているピザッタのイメージ

 

オフィスでも気軽食べられる、という説明通り、サイズも程良い。どちらかといえば小食の筆者でもペロッと食べ切れそうなサイズなので、気軽にいつでもピザを食べる選択肢が増えることが楽しみだ。価格はいずれも、テイクアウトが486円でイートインが495円。

 

そのほか、季節のパイ「エビ香るクリーミービスクパイ」「とろ~り4種のチーズ&ミートパイ」「濃厚チョコレートパイ」の3種(テイクアウト248円/イートイン253円)と「しっとりマフィン アップルアールグレイ」(テイクアウト 237円/イートイン 242円)も10月4日から発売中。

↑「季節のパイ」3種も10月4日から発売中。画像は上段左から、「エビ香るクリーミービスクパイ」「とろ~り4種のチーズ&ミートパイ」、下段が「濃厚チョコレートパイ」

 

↑同じく10月4日から発売された「しっとりマフィン アップルアールグレイ」。中にはアップルシナモンジャムが入っている

 

峯岸みなみさん、AKB48の曲とダンスに合わせて「ピザッタ」食レポに挑戦!

↑ミスド愛をたっぷり語ったタレントの峯岸みなみさん(左)とやす子さん(右)

 

同試食発表会では、元AKB48でタレントの峯岸みなみさんとタレントのやす子さんが登壇。「ミスドゴハン」の新メニュー、「ピザッタ」を試食して食レポに挑戦した。元自衛官のやす子さんは「自衛隊式食レポ」で、「ほふく前進しながら食べます! うまさの安全確認よし!」と「マルゲリータ」を元気よく絶賛。専用パッケージについても「片手で持てるのでほふく前進ができちゃう。食べやすい!」と笑顔で語ってくれた。

↑堂に入ったほふく前進で「自衛隊式食レポ」を披露してくれたやす子さん

 

その様子を見ていた峯岸みなみさんは、「食レポのハードルが上がりました(笑)」とやや困惑気味。しかし、「クワトロチーズ」を試食すると、「ヘビーローテーション」の替え歌とダンスに合わせて「もっちり、とろ~り、おいしい、ミスドのピザッタ!」と、やす子さんの合いの手とともに、ノリノリで「アイドル式食レポ」を披露してくれた。

↑「クワトロチーズ」をマイク替わりに、ダンスと歌で「アイドル式食レポ」を披露してくれた峯岸さん

 

また、ミスドの思い出を語るコーナーでは、峯岸さんが「現場の差し入れで、一面にミスドのドーナツが並んでいるのを見たときに芸能人になって良かったな、と思いました(笑)テンションが上がって、私はポン・デ・リングを5つも食べました」と、1度に食べた最高ドーナツ数を告白。

 

やす子さんは、高校時代の友人のバイト先がミスドで、おすすめされて初めて飲茶を食べた、と当時を振り返った。「ミスドといえばドーナツのイメージしかなかったんですが、麺とかご飯もあるんだなというのをその時に知って、週2~3回は通って食べてました」と、ドーナツだけではないミスドの魅力に触れた。

↑最近では「仕事で頑張って、夫婦でミスドに行くことがご褒美」という峯岸さん。やす子さんは「お笑いのライブってすごく脳を使うので、ミスドで美味しく糖分を補っています」と、ミスド愛を熱く語った

 

ミスタードーナツでは、デリバリーサービス、ドライブスルーを備えた郊外型ショップなど、利用しやすい仕組みを展開している。同社 事業本部 企画開発本部 商品開発部 第2商品開発室 室長の佐藤あゆみ氏は「若い方から年配の方、女性も男性も、気軽に利用して店舗でも家でも幸せなひと時を体験できるミスタードーナツの実現に取り組んでいきます」、と語った。

 

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「藤井定食」とは? “下ごしらえストック” でラクして1日の栄養バランスが整うレシピ

ベストセラー本『藤井弁当』で第7回レシピ本大賞[料理部門]準大賞を獲得した料理研究家・藤井恵さんによる近著『THE藤井定食』は、その名の通り “定食” がテーマ。栄養バランスが良く、下ごしらえストックを活用するため簡単で時短でき、彩りも美しく、さらにフードロス対策にも……。数々のメリットは、定食だからこそのもの。

 

藤井さんに、この「藤井定食」の極意とおすすめレシピを教えていただきました。

 

「藤井定食」とは?

料理研究家・藤井恵さんが考案した定食のこと。野菜を切ったりゆでたりしただけの、簡単な “下ごしらえストック” を活用して作るのがポイントです。ストックがあると、当日の調理に時間と手間いらず。たくさんの品数を用意しても、さほど負担になりません。

 

トレイやお盆に小皿をのせて、おかずをいくつも用意するのが藤井流。こんなに作るのは大変そう! と思ってしまいますが、よく見ると、切っただけのトマトや納豆も。並べながら、全体の栄養バランスを考えられるところもメリットです。

 

「手間をかけて何品も作るのではなく、ただ茹でたもの、パックから出しただけのものを並べてもいいんですよ。こんなふうに並べるだけでテンションが上がりますし、ちょっとずついろいろな味を食べることで、食事が楽しくなります」(料理研究家・藤井恵さん、以下同)

↑料理研究家で「藤井定食」考案者の藤井恵さん

 

藤井定食の立役者、「豆皿」や「トレイ」

食事は見た目も大事。豆皿に少しずつ盛って、定食のかたちにすることで、食べるときの気分も華やぎます。藤井定食に欠かせないのが、和の豆皿やトレイです。

 

・和食のお皿

和定食は、雑穀入りのごはんやお味噌汁、メインディッシュの他に、野菜や豆腐などを使った副菜を用意します。小さな副菜がいくつもあると賑やかで、ごはんも、そしてお酒もすすみます。

 

・洋食のお皿

洋定食は、小さなオーブン料理に野菜をたっぷりのせられる、フラットな食器をチョイス。

 

藤井恵『THE藤井定食』(ワン・パブリッシング)
レシピ本『THE藤井定食』には、藤井定食の極意と20の定食、さまざまな野菜の下ごしらえストックのレシピが紹介されています。

 

ここからはいよいよ野菜の下ごしらえストック、そして定食のレシピを教えていただきます。

 

藤井定食を支える「野菜の下ごしらえストック」レシピ

「藤井定食」の要となるのが、あらかじめ用意しておく、ストックです。いわゆる “作り置き” と違って、味つけはほとんどされていません。

 

「わざわざ休日に何時間もかけて用意するようなものではありません。ただ切っておく、ゆでておく、をするだけで充分。私は毎日夕飯の支度のときに、ストックを1〜2品作っておきます。ストックを作るためだけに料理するとなると、調理道具も出さなきゃならないし、洗い物もそのためだけにしなくてはならないですが、夕飯のついでなら気楽。そのくらいの手間加減ではじめてみると、習慣にできるようになりますよ」

 

ストックに向いている食材・調味料は?

ストックは、どんな食材でも作ることができます。生野菜も、サラダ用に葉物をちぎっておくだけでOK。ひとり分だと思うと、何種類もの葉物を買うのはためらってしまいますが、数日に分けて食べるなら、いろいろな葉野菜をミックスして作ることができますね。

 

「ストックする食材も調味料もどんなものでもいいのですが、基本的に味つけをしないでストックしておくほうが、使い回しがききます。だいたい3日を目安に食べ切ってください」

 

ストック食材の作り方

それでは5つのストック食材の作り方を教えていただきましょう。

 

・ストック焼ききのこミックス

【材料】
・しめじ…100g
・マッシュルーム…100g
・生椎茸…100g
・白ワイン…大さじ1
・塩…小さじ1/3

 

【作り方】
1.きのこは小房にわける。
2.フライパンにきのこを入れ、白ワインと塩をかけてフタをし、弱火で炒める。
3.フツフツとしてきたら、フタを取って炒めて水分を飛ばす。

 

・ストック蒸し長いも

【材料】
・長いも…300g
・塩…少々

 

【作り方】
1.耐熱皿に長いもを並べ、塩をふってラップをふんわりかけ、電子レンジで5分加熱する。

 

・ストック戻しわかめ

【材料】
・カットわかめ…10g

 

【作り方】
1.たっぷりの水にわかめを入れて5分浸し、洗って水気をしっかり絞る。

 

・ストック細切り蒸しにんじん

【材料】
・にんじん…2本(300g)
・オリーブオイル・塩…少々

 

【作り方】
1.にんじんは、スライサーで千切りにする。
2.耐熱皿ににんじんとオリーブオイル、塩を入れて、ラップをかけ電子レンジで2分半加熱する。

 

・ストック香味野菜サラダミックス

【材料】
・ルッコラ・香草・クレソン…あわせて150g
・かいわれ大根…1パック
・サニーレタス…200g

 

【作り方】
1. すべての野菜はたっぷりの水で洗い、パリッとしたら水気を切る。
2. 野菜を小さめの一口大にする。

 

・ストックほうれん草の塩昆布だし浸し

【材料】
・ほうれん草…300g
・昆布…5×5cm 1枚
・熱湯…300ml
・塩…小さじ1/3

 

【作り方】
1.保存容器にほうれん草以外を入れて、冷ます。
2.ほうれん草をゆでて水に取り、4〜5cmの長さに切って水気を絞る。
3.ほうれん草を1に浸す。

 

たっぷりの野菜やきのこの副菜でヘルシー。ストックを使った藤井 “和” 定食

和定食のメインにしたのは、低糖質でタンパク質豊富な鶏むね肉を使ったロースハム。余熱で火を通すのでしっとりジューシーで、作り置きにも向いています。

 

「ロースハムは食べ応えがあって、その割に重たくないので、おつまみにもおかずにもぴったりです。他に4つのお皿を用意しましたが、納豆やトマトを切っただけのサラダなど、手がかからないものもあります。それでもこんなふうに盛り付けられていると、楽しく食べられますよね」

 

定食の内容

(1) 和風鶏ロースハム
(2) にんじんとほうれん草のごま和え
……すりごま大さじ2、しょうゆ小さじ1/2、「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」の漬け汁大さじ1を混ぜ、「ストック細切り蒸しにんじん」50gと「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」150gに和える。
(3) きのこやっこ
……「ストック焼ききのこミックス」100gを豆腐150gの上にのせて、塩麹を小さじ1かける。
(4) 長いもとわかめの味噌汁
……「ストック蒸し長いも」100gとストックわかめ30gをだし汁300mlに入れて、味噌大さじ1を溶く。
(5) トマトサラダ
……切ったトマトにお好みでバルサミコ酢を少しかける。
(6) 納豆
……1パックの納豆に酢小さじ2としょうゆをかける。
(7) 雑穀米 100〜130g

 

「和風鶏ロースハム」のレシピ

【材料】
・鶏むね肉…1枚(300g)
・塩・砂糖…各少々
・酒…大さじ1
・サラダ油…小さじ1
・だし汁(または水)…300ml
・しょうゆ・みりん…各大さじ1と1/2
・しょうが(すりおろす)…小さじ1

 

【作り方】

1.鶏肉に塩と砂糖をすりこむ。

 

2.肉の厚いところは、叩いて厚みを均一にする。

 

3.酒をかけ、10分置く。

 

4.フライパンに油をひき、皮を下にして中火で焼く。

 

5.しっかり焼き色がついたらひっくり返し、1分焼く。

 

6.強火にしてしょうゆ、みりんを加える。

 

7.だし汁を加える。

 

8.煮立ったら、フタをして1分弱火で加熱する。ふたたび皮を下にして、火を止めて15分置く。

 

9.好みの大きさに切り分ける。

鶏むね肉はタンパク質が豊富で脂質が低いので、ヘルシーで胃に重くないものが食べたい日にもぴったり。食べ心地も軽く、お肉なのに胃もたれしないやさしい味つけです。

 

ワインにも合わせたい、ストックを使った藤井 “洋” 定食

洋定食は、温泉卵をのせたシーザーサラダと2種類の副菜、そしてメインにはストックの長いもと豚肉をトマト味のオーブン焼きです。

 

「トマトソース焼きをオーブンに入れている間に、ストックにんじんやきのこ、サラダを使って副菜を準備します。温泉卵は買ったものでいいですし、ドレッシングも市販のものでもかまいません」

 

定食の内容

(1) 豚肉と長いものトマトソース焼き
(2) 彩り野菜のシーザーサラダ
……「ストック香味野菜サラダミックス」100gに、「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」100g、「ストック戻しわかめ」30gを混ぜて、温泉卵とドレッシング、粉チーズ大さじ1をかける。
《ドレッシング》
マヨネーズ、牛乳各大さじ1、白ワインビネガー小さじ1、おろし玉ねぎ小さじ1、塩こしょう少々をよく混ぜる。
(3) クミン風味にんじん
……「ストック細切り蒸しにんじん」80gに、クミンシードと白ワインビネガーを適量和える。
(4) きのこのオイルがけ
……「ストック焼ききのこミックス」100gにオリーブオイルとバルサミコ酢を少々かける。
(5) 雑穀パン

 

豚肉と長いものトマトソース焼きのレシピ

【材料】
・豚ロース肉(薄切り)…200g
<A>
・塩…小さじ1/2
・こしょう…少々
・白ワイン…大さじ1

・小麦粉…大さじ1
・ストック長いも…150g
・にんにく(すりおろす)…小さじ1
・トマトピュレ…150g
・バター…20g
・塩…小さじ1/3
・こしょう…少々

 

【作り方】

1.ストック長いもは、食べやすい大きさに切る。

 

2.豚肉を食べやすい大きさに切ってほぐし、Aの塩とこしょうを両面にふる。

 

3.Aの白ワインをかける。

 

4.よく揉み込んだら、小麦粉を両面にふる。

 

5.フライパンを中火にかけてバターを溶かし、豚肉を炒める。

 

6.長いもとにんにく、トマトピュレを加えて、煮立てる。

 

7.耐熱容器に入れ、オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

オーブンに入れて、焼き色がついたトマトと長いもが香ばしい一品。片栗粉をまぶした豚肉は、つるりとした食感で柔らかくなります。

 

藤井恵さんの定食は、一見豪華で大変そうでいて、でも実際は手間いらず。「自分でもできそう!」という気持ちにさせてくれます。心身ともに満たされる定食を、作って食べて、ぜひ楽しんでください。

 

プロフィール

料理研究家 / 藤井恵

管理栄養士。女子栄養大学在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務め、フードコーディネーターをへて料理研究家として独立。「きょうの料理」や「3分クッキング」などでも活躍してきた。野菜たっぷりで栄養満点、それでいて作りやすいレシピに定評があり、ベストセラー本『藤井弁当』(Gakken)で第7回レシピ本大賞[料理部門]準大賞を受賞。2023年4月に出版した『THE 藤井定食』(ワン・パブリッシング)も出版直後から版を重ねる人気。
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サッポロビールがオレンジ香る濃厚な「ヱビス オランジェ」期間限定で発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を10月11日に期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売します。

 

「CREATIVE BREW」は、「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に掲げ、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。「CREATIVE BREW」の商品開発を担うのは、2024年4月開業予定の「YEBISU BREWERY TOKYO」で醸造を担当するChief Experience Brewerの有友 亮太(ありとも りょうた)です。若手醸造家ならではの感性や現代の製法や技術を取り入れながら、お客様に驚きを届け、新たな幸せ時間を創造していくことを目指し、ヱビスならではの上質なおいしさ、そして、独創的な商品をご提案していきます。

 

「CREATIVE BREW」の第2弾となる本商品は、ヱビスブランド130年以上の歴史の中で初めて「オレンジピール」に着目しました。徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせて実現した、これまでにない、オレンジ香る濃厚な味わいのヱビスです。ヱビスの香りとコクをより一層増幅させた、新たなおいしさのヱビスで、幸せなひとときを彩ります。

 

■メーカー:サッポロビール
■商品名:ヱビス オランジェ
■参考小売価格
・350ml缶:258円/本(税抜)
・500mlびん:355円/本(税抜)

 

「いいんですか? こんな昼間から」吉沢亮、ビールの広告キャラクター初就任! “スーパードライ”で乾杯「最高じゃないか」

俳優の吉沢亮さんがビールを片手に喜びを爆発させました。

 

喜びを表したのは、アサヒビールが開催した「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の広告キャラクター発表会において。同商品は「ビールとの新しい付き合い方、はじまる。」をメッセージにしたアルコール分3.5%のビールで、10月11日(水)から発売されます。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を片手に、笑みを見せる吉沢さん

 

お酒好きで有名な吉沢さんは、「いつかお酒のCMをやりたいなと思っていたので、ようやく夢が叶ったなと。最高です、ありがとうございます!」と、酒類の広告への初出演にニッコリ。10月下旬ごろから全国放映されるCM撮影については「ものすごくプライベートに近いシチュエーションでしたので、お芝居をしている感覚というより、ただただ楽しみながら撮影させていただきました」と振り返りました。

 

これまでのビールとの付き合い方について「つい飲みすぎて、翌日ちょっと頭痛くなっちゃったり(笑)。でも友達と楽しく飲んだりゲームしながら飲んだり、日常をより楽しくしてくれるモノだと思いながら、お付き合いしていました」としたうえで、アルコール分3.5%の同商品については「良い意味で『酔い心地』が変わったなという気がします」とコメント。

 

「何かをやりながら飲むモノとして、ふさわしいのかなと。酔いすぎると思考も止まりますけど、このビールだったら大丈夫。味わいも、スーパードライを飲んでいるときと変わらず、すごくおいしいです。まろやかさもあるので、普段ビールを飲まない人や、成人して初めてお酒を飲む人にもおすすめの商品なんじゃないかな」と魅力を語りました。

↑フリップで「ドライクリスタルとともに新しくチャレンジしてみたいこと」に回答する吉沢さん

 

さらに、オフの日の過ごし方を「インドアな人間なので。1日中ゲームしていたりマンガ読んでいたりすることが多いです」と明かしつつ、同商品がお供としてあることで「完璧ですね。最高です」と、きっぱり。新しく挑戦したいこととしては「ドライクリスタルに合う料理に挑戦してみたら面白いのかなと。中華料理とかイタリアンとか。しっかりしたごはんのお供として飲むのも合いそうなので、ガツンとした料理を作ってみたいです」と、意気込みます。

 

飲みながらやりたいこととしては「ゲーム」と回答。「今までもお酒を飲みながらやってきましたが、酔っ払ってくると、意外とやれないんですよね。特にオンラインゲームだと、一緒にやっている友達に迷惑をかけちゃう(笑)。楽しく飲みつつ、思考がまわるこのドライクリスタルは最高じゃないか」と、伝えました。

↑なぜかペンを太字に変え、「ドライクリスタルを飲みながらやってみたいこと」に回答する吉沢さん

 

最後に司会者から「喉、乾いてきていませんか?」と問われ、「……いいんですか? こんな昼間から。ありがとうございます!」とうれしそうな様子で、同商品を片手に乾杯した吉沢さん。「ありがたい……最高ですね! 染みますね。画作りですからね。飲みたくて飲んでいるわけではないですから」と、何度もビールを口に運んだのでした。

↑いい飲みっぷり!

 

【商品概要】


商品名:アサヒスーパードライ ドライクリスタル
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
発売日:10月11日(水)
発売地区:全国
価格:オープン価格

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

脱ジャンクフードの「日本のハンバーガー」70年超の変遷と最新名店のイチオシバーガー

ハンバーガーは、かつて「安価だけど、体に必要な栄養素はほとんど含まれていないもの」「高カロリーで、ダイエットの大敵」としてジャンクフードの代名詞でした。ところがこの10年ほどの間に、1個1000円を超えるプレミアム価格で素材や調理工程にまでこだわった “グルメバーガー” の人気が不動のものになりました。さらに健康志向の高まりに応じて “完全栄養食” としてのバーガーや、ヴィーガン対応のバーガーも注目を浴びるように。存在感を増し続けているのです。

 

時代の変遷とともに、調理工程や素材も多様に変化し、新しい展開を迎えているハンバーガーの最新事情に迫ります。国内外のハンバーガーを17年間で1万種類も食べ歩き、ハンバーガーカルチャーの発展にも詳しい、ハンバーガー女子 えりさんにお話を伺いました。

 

起源は70年以上前。日本最古のハンバーガーは?

戦後、GHQの支配下にあった1945〜52年の日本。この時期に、進駐軍の基地内で販売されていたハンバーガーが日本のハンバーガーカルチャーの起源になっていると言われています。

 

「もっとも古い発祥店を挙げるのなら、1949年に在日中国人のオーナーがGHQの兵士たちのためにオープンした日比谷・三信ビルの『ニューワールドサービス』(2007年閉店)があります。進駐軍の基地内で仕事をしていたオーナーが作るハンバーガーの味が評判になり、このお店こそ最初のハンバーガー店、と言われることがあります。ただ、現存するなかでもっとも古いとされているのは、1950年代にオープンした宮城県仙台市の『ほそやのサンド』です。ほそやのサンドは、進駐軍が作ったハンバーガーを食べた1代目店主が感銘を受け、 “自分もビーフ100%でハンバーガーを作ろう!” とスタートしたお店です。同年、アメリカ人オーナーが神谷町にオープンした『ザ・ハンバーガーイン』というお店も発祥のお店として名前が挙がるのですが、残念ながら現存はしていません。ほかにも、ご当地バーガーとしての印象が強い『佐世保バーガー』も、この頃にお店をスタートさせました。熱海のボンネットという喫茶店のハンバーガーも人気を集めていたようです。これらのお店は、基本的にはどのお店も、進駐軍の基地で提供されていたハンバーガーからインスピレーションを受けて作られたものでした」(ハンバーガー女子えりさん、以下同)

 

当時はシンプルなハンバーガーが主流だったそう。

 

「バンズに挟む当時のパティは、どちらかというとハンバーグに近いもので、そこにオニオン、トマトを挟んだくらいのものです。日本はもともと、稲荷寿司やおにぎりのような、手軽に片手で食べられるものが定着していますよね。ハンバーガーもそれに近い食べ方ができるものとして、人気を集めていきました」

 

第一次ハンバーガーブーム到来! 一般的になった1970年代

進駐軍の基地内で販売されていたアメリカの味が、日本人の手で調理・販売されるようになり、しだいにその存在が認知されていったハンバーガー。その後、どのような道をたどったのでしょうか?

 

「当時、経済復興を目指していた日本には豊かさと憧れの象徴としてアメリカ文化が次々と流入し、人々の生活がアメリカ様式に変化した時代でもありました。そのなかで、ハンバーガー人気が高まったのはごく自然な流れだったと言えます。日本で1番最初のハンバーガーチェーン店としては1970年にオープンした『ドムドムバーガー』が挙げられます。その後1971年に『マクドナルド』1号店が銀座三越に華々しくオープン。以後『ロッテリア』『モスバーガー』と続き、いわゆる第一次ハンバーガーブームが到来します。

 

マクドナルドのオープン自体が、当時すごくセンセーショナルでした。高度経済成長期の後半に突入した日本では、憧れの象徴としてアメリカの文化がどんどん入ってきて、パンが朝食になるとか、アメリカが自分たちの生活のすぐ近くにあるような状況でした」

 

ファーストフードとしてのハンバーガーの台頭

「この50年ぐらいの歴史を見ていても、 “ハンバーガーといえばマクドナルド” というイメージがやっぱり強いですよね。注文してから出てくるまでのスピード面もそうですし、バーガー1個59円で販売されていた時期もありますから、そういったコストパフォーマンスの高さもあります。きっと多くの日本人は自分の住んでいる町の、そこかしこにマクドナルドがある、というイメージを持っているのではないでしょうか。ハンバーガーチェーン店としては今も店舗数日本一を誇るマクドナルド。家族連れでいつでも行ける、私たちの生活圏のすぐ近くにあるハンバーガー店、という意識を定着させていきました」

 

誰もがおいしいと思える味を、最短スピードで提供するシステムが確立されていることは、当時からマクドナルドの強み、とえりさんは言います。とはいえ満足度や人気ランキングで言えば他店が開発したオリジナルバーガーが当時のハンバーガー人気を牽引していた状況もあったのだとか。

 

「1970年代〜80年代頃は、差別化を意識して日本ならではのハンバーガーメニューもいろいろ登場してきますね。マクドナルド一強という時代だったので、そこに対抗して何か違うことをしようという企業努力が各社で行われました。例えば1973年販売の『モステリヤキバーガー』は、日本人に馴染み深い蒲焼きの甘じょっぱさを再現した味で、今も人気が衰えないヒットメニュー。また、1977年に販売されたロッテリアの『えびバーガー』、1984年販売のモスの『ライスバーガー』は和風素材バーガーの代表格。今でこそ定番メニューになりましたが、マクドナルド一強時代の日本において、大きなインパクトをもって迎えられました」

 

マクドナルドの圧倒的人気の中で、各企業が切磋琢磨しながら開発した日本人好みのバーガーの登場が、国内のハンバーガー人気をたしかなものにする礎になっていったのです。

 

1990年代後半からのグルメバーガーの登場

その後90年代を迎え、グルメバーガーと呼ばれる新しいハンバーガーの時代が幕を開けます。

 

「1990年代後半〜2000年代前半に、現在では “ハンバーガー御三家” と呼ばれているお店が立て続けにオープンします。いずれも東京の、本郷三丁目『ファイアーハウス』と三宿『ファンゴー』、日本橋人形町『ブラザーズ』です。これらのお店がオープンした背景には、 “ハンバーガー=ファストフード” という時代に、海外留学で本場の味に慣れ親しんだ店主たちが、低価格でお腹いっぱいにおいしいハンバーガーを提供するには個人スケールでは困難だ、という思いに至った状況があります。手作りや素材にこだわり、ファストフードとの差別化に留意しながら、日本人ならではの要素として、外国牛に和牛脂を入れたパティや、パン屋さんにオリジナルでハンバーガーのためのバンズの開発を依頼したことが今のグルメバーガーの発展につながっていきました。

 

ファイアーハウスは人材育成とオペレーションの構築、ブラザーズは見た目の美しさや高級感の浸透、ファンゴーは自由な発想のメニュー作り、というように、この3店舗がこの後のグルメバーガーの基礎になるスタイルを築いていったんです。こういったお店で修行して、自分の地元に帰り、今や有名なハンバーガー店の店主となる人をたくさん輩出し、グルメバーガー店が日本各地に広がっていきました」

 

ハンドチョップパティが主流。「ハンバーガー=肉料理」の認識が広まる

その後、2008年〜2010年にかけ、大人向けのアメリカンカルチャーマガジン『Lightning』(当時枻出版社・現在ヘリテージ)が『ハンバーガーの本』『ハンバーガーブック』『グルメバーガー大図鑑』を立て続けに発刊。

 

「アメリカの古き良きダイナーを彷彿とさせるおしゃれな店舗と本場さながらのボリュームあるハンバーガーが数多く紹介され、最新のカルチャーに敏感な人々の心をとらえます。Lightningの特集が大きな反響を呼び、ハンバーガーブームの隆盛を後押していったといいます。やがて2015年前後から、本場アメリカの味を踏襲しつつも、日本独自の技術を融合させた新たなグルメバーガーが登場していきます。職人の繊細な考え方をもつ日本人ならではの食べ物としてグルメバーガーは誕生したと言えます。とくに2015年前後は、ハンドチョップという技法の認知が広がっていきました」

 

ハンドチョップとは、塊肉の状態から無数の筋や脂身をすべて手で取り除き、食感に合わせて部位ごとに配慮した切り方でパティを成型する、日本だけに見られる技法です。2000年代前半頃からこのスタイルの技術は存在していたものの、「ハンドチョップ」という名称が定着したのはこの頃からだそう。

 

「ハンドチョップという技術の認知を広めたのは池袋の『NO.18』というバーガーショップです。もっとも注目を浴びたのはアボガドチーズバーガー。野菜、パンのすべては、ハンバーガーの円周に合わせて積み重ねられています。アボカドはプリーツのように細かく並び、総合芸術のように美しい外観のバーガーです。ハンドチョップされた肉の旨みに加え、見た目の美しさにこだわったバーガーが登場したことで、 “ハンバーガー=肉料理” という認識が浸透していきました。ミシュランが囁かれるようになったのもこのお店からです」

 

SDGsの広まりの影響も大きい、健康志向のハンバーガーの登場

2020年以降は、ヴィーガンや健康志向のハンバーガーが登場し、ハンバーガーの多様化が進みます。これには東京オリンピックの開催を機に外国人旅行客向けの選択肢を増加させるとともに、国際社会としての意識が高まり、SDGsの概念が浸透した側面が大きい、とえりさんは話します。

 

「カフェやレストランなどでも、オーガニックを意識したメニューを見かけることが多くなりました。『フレッシュネスバーガー』や『バーガーキング』などでも、プラントベースのバーガーが登場しています。『ザ・グレートバーガー』では、植物性の天然酵母バンズにプラントベースのパティ、植物性のヒッコリーマヨネーズ、植物性のチーズを使用したプラントベースのハンバーガーが販売されたり、『バーガーマニア』では、オプションとしてバンズをBASE BREAD(糖質35%Off完全栄養食パン)や、FUSBON(糖質6%の超低糖質バンズ)、レタスラップ(バンズの代わりにたっぷりのレタスで挟む)に変更できたり、サンドのフレンチフライをサラダに変更できるなど、健康やライフスタイルに合わせたニーズに対応するフレキシブルなオプションが豊富に出てきたんです。

 

NY発、アメリカで大人気のヴィーガンバーガー専門店スペリオリティバーガーの上陸、ヴィーガンバーガー専門のフードトラック・ルナバーガーや、グレートレイクスなどヴィーガン専門のハンバーガー店がオープンしたタイミングでもあります」

 

健康志向のバーガーが登場したことで、かつてのジャンクなイメージは薄れ、ダイエットに敏感な女性にも歓迎される食文化のひとつとして受け入れられるようになったのです。

 

日本のグルメバーガーとアメリカのハンバーガーとの違い

日本のグルメバーガーの発展を見ると、アメリカのハンバーガーとの顕著な違いも見えてくると言います。

 

「アメリカの場合は、1000〜2000円ぐらいの価格帯のバーガーを出すお店でも、バンズ自体はすごくドライで、主役はあくまでお肉なんです。食べ方としても、卓上にケチャップやマスタード、ソルト、ペッパーなどが並んでいて、カスタマイズして好きに食べてね、という考え方のお店が今も多いです。あとアメリカは、基本的にオーストラリア産やアメリカ産のお肉を使い、ミンチにして使っているところが多いですね。

 

それに対して日本のグルメバーガーはとても繊細。肉とバンズの調和にかなりこだわります。例えば “バランス系” と呼ばれるグルメバーガーがあります。日本ではヒール(ハンバーガーのバンズの下部分)のすぐ上にくる最初の素材が、そのお店の主張したいものという考えがあるんです。ヒールの上にきれいに畳んだレタスがあって、その上にパティ、ソース、オニオン、のように、味のバランス全体を考えて作る。かぶりついた時の全体の食感もこだわっている。全体を調和させ、ストーリー性を持たせるのが日本のグルメバーガーの特徴です」

 

ハンバーガー女子えりさんおすすめ! グルメバーガー店7選

日本各地のハンバーガーを食べ歩いてきたえりさんが、今おすすめするグルメバーガー店を教えていただきました。

 

50種類以上の豊富なメニュー! お気に入りのバーガーが見つかる「バーガーファクトリー」

「お店の外観や内装はポップで見た目にも楽しいのですが、味は本格派。ハンドチョップではないのに、ステーキのような食感のパティは革新的な味です。イチオシは、甘さとしょっぱさのバランスが素晴らしいメロンパンベーコンチーズバーガー。熱々のチェダー&モッツァレラチーズが溢れたチーズモンスターバーガーも魅力です。自家製ベーコンジャムをトッピングするとさらに味わいが深くなります」

 

「メロンパンベーコンチーズバーガー」1800円

 

「チーズモンスターバーガー(期間限定メニュー)」1800円

 

所在地=東京都目黒区上目黒2-43-11 小川ビル 1F
TEL=03-5724-3330
営業時間=平日11:30〜15:30、17:30〜21:00/土日祝11:00〜21:00 ※ハンバーガーがなくなり次第終了
HP
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牛肉100%のパティが自慢。松島で味わうこだわりの本格派バーガー「ハリーズジャンクション」

「東京で磨き抜いた腕とおいしさを、オーナーの生まれ故郷である、日本三景のひとつ・松島で形にしたお店がこちら。新鮮なご当地の食材を用いて表現した味もメニューも唯一無二のお店です。おすすめは、まるでステーキのような牛肉の旨味が楽しめるハリーズバーガーと、自家製の牡蠣ジャムが自慢の牡蠣ジャムバーガー。牡蠣ジャムバーガーは松島名物の牡蠣の甘味がパティと見事に調和した絶品のバーガーです」

 

「ハリーズバーガー」1950円

 

「松島牡蠣ジャムバーガー」1850円

 

所在地=宮城県宮城郡松島町高城字町195-1 コセキビル1階
TEL=022-290-6827
営業時間=平日11:00〜20:00/土日祝17:00〜20:00
定休日=火曜(臨時休業あり)
HP
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圧巻のボリューミーなハンバーガーが人気。季節ごとのデザートも!「エースバーガーカフェ」

「伊勢市民からも愛されているエースバーガーカフェ。甘めのバンズに対比するよう、ピリッと効いた塩胡椒の肉肉しいパティとそれを中和するたっぷりの野菜、更にキャラメリゼされたオニオンが入ることでワンランク上の美味しさを感じることができます。おすすめは、濃厚チェダーチーズと自家製ベーコンの組み合わせが大満足のベーコンチーズバーガー、スパイシーに煮込んだチリビーンズとチェダーチーズの絶妙な味わいを楽しめるチリチーズバーガー。本格的なハンバーガーに加え、ケーキやパフェなど季節ごとに専門店顔負けのスイーツが楽しめるのも魅力的なハンバーガー店です」

 

「ベーコンチーズバーガー」1350円

 

「チリチーズバーガー」1380円

 

所在地=三重県伊勢市御薗町新開725−7
TEL=0596−65−6224
営業時間=日曜〜木曜 10:00〜16:00
定休日=金曜・土曜(他不定休有)
HP
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肉の旨みを堪能できる本場アメリカの味「Sun2Diner」

「ハンドチョップの肉肉しいパティとプルドポーク、チリマック、マカロニチーズ、ベーコンジャムなどアメリカンカルチャーを表現したハンバーガーが絶品のキッチンカーです。野菜が入ってないので、肉の旨味をダイレクトに味わえるのが最大の魅力。おすすめは、半日かけて焼いたプルドポークのジューシーさを楽しめるメープルプルドチーズバーガー、そしてチーズの風味とマカロニの食感がアクセントになったスモーキーキャメルマカロニチーズバーガー。期間限定で通信販売もしているので、なかなか食べに行くチャンスがない方でも気軽に本場の味が自宅で楽しめるうれしいお店です」

 

「メープルプルドポークチーズバーガー」2200円(税別)

 

「スモーキーキャメルマカロニチーズバーガー」2200円(税別)

 

固定店舗はなく、フードトラックのみの販売
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すべてが手作りのクラフトハンバーガー店「ボカロス」

「スペインバルを営んでいたオーナーがハンバーガーをメインにリスタートしたボカロス。ハンバーガーメニューはスタンダードとユニークの2つに分かれているのが特徴的です。パティは国産牛100%、塊肉を捌いてから自家挽きしています。カレーバーガーは肉肉しい自慢のパティにスパイシーで旨味が詰まった牛すじカレーとともに食べるぜひおすすめしたい逸品。カルニータスバーガーは豚肩ロースの塊肉をスパイスやオレンジ果汁で煮込んだメキシコ風の味が新鮮です。マヨネーズを始め、ハンバーガーやその他料理に合わせる全てのソースもバンズも手作り。自然志向の、体にも美味しいハンバーガー店です」

 

「カレーバーガー(期間限定)」1850円

 

「カルニータスバーガー」1780円

 

所在地=奈良県奈良市花芝町17第二丸谷ビル1階
TEL=0742-27-1477
営業日=平日 11:30〜15:00、17:00〜21:00/土日祝 11:30〜21:00
定休日=月曜(月曜が祝日の場合は営業で翌平日振替休)
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オーナーが丁寧に仕上げる職人気質の本格バーガー「デリボーイブロス」

「うきは市出身のオーナーがこだわり抜いた味を提供している大人気のバーガー店です。食感を楽しめるようハンドチョップで成型されたパティはジューシーで旨味が凝縮されています。バンズは地元のベーカリー「ぱんのもっか」の特注品。人形町の銘店ブラザーズ出身だけあり、ハンバーガーのフォルムも美しくこだわりを感じます。香り豊かで歯切れの良い自家製ベーコンを使用したベーコンエッグバーガーとベーコンチーズバーガーは特に人気の高いおすすめメニューです」

 

「ベーコンエッグバーガー」1485円

 

「ベーコンチーズバーガー」1485円

 

所在地=福岡県うきは市浮羽町山北1758−21
TEL=0943-77-8101
営業日=火曜 11:00〜15:00/火曜以外 11:00〜18:00
定休日=月曜(不定休あり)
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アメリカをこよなく愛するオーナが作り上げた絶品バーガー「ホットバニーダイナー」

「ホットバニーダイナーは、オーナーのアメリカ愛が溢れた本格的なアメリカンダイナー。テリヤキバーガーにはデフォルトでパイナップルとエッグが入っていますが、これは本場アメリカ式。テリヤキソースは自家製です。甘辛いソースに甘酸っぱいパイン、それを中和してくれるエッグの相性バツグンのオリジナルメニューはイチオシです。もうひとつのおすすめは、プルドポーク+。ほろほろになるまで煮込んだ旨味たっぷりのプルドポークにサクサクのオニオンリング、食感のアクセントが効いています。アメリカンな店内でジャンクなハンバーガーをシェイクで流し込む最高の空間です」

 

「TERIYAKIバーガー」1391円

 

「プルドポーク+」 1633円

 

所在地=愛知県豊田市丸山町3−7
TEL=0565-28-4959
営業日=火曜〜金曜 11:30〜14:30、17:00〜21:30/土曜〜日曜 11:30〜21:30
定休日=月曜(臨時休業有り)
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「ハンバーガーの味や素材の変遷を辿ることは、日本の経済史でもあり、世界的な食文化の変遷そのものの反映」と、えりさん。今や “第三の国民食” とも言われるハンバーガー。年代や性別を問わず、誰もが親しめる味として、日本人の繊細な感性や技術とも融合しながら、その魅力を増し続けています。

 

プロフィール

歴17年のハンバーガーマニア/ハンバーガー女子 えり

高校時代に食べた代官山・ワンズダイナーのハンバーガーとシェイクの味に感動して以来、アメリカのハンバーガーカルチャーへの関心を深める。ハンバーガー留学も経験し、国内外で食べ歩いたハンバーガーの種類は1万種以上。「ハンバーガー界の伊能忠敬」を目指し、世界中のハンバーガーを自分の足で探し歩く。それぞれのお店の手作りの努力を伝えることに全精力を捧げ、ハンバーガー世界地図を作ることが人生の目標。世界大会への出場権をかけ国内のハンバーガー店がしのぎを削った「Japan burger championship 2023」では日本予選審査員を務める。
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高田秋が家飲みを満喫! 夏季限定で新発売したビール3種のお味は?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、夏季限定で新発売したビール3種を飲み比べた。共通点は夏向けの上面発酵ビール「サマーエール」であること。その味わいは?

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【10杯目】暑い日においしいビール サマーエールを飲み比べ

キリンビール スプリングバレー
サマークラフトエール<香>

273円
(写真左)

豪州産の希少なホップ「ギャラクシーホップ」を使い、夏らしいトロピカルフルーツのような芳香を実現。アルコール度数が4.5%と低めで、香りや味のボリュームは大きいながらも、ゴクゴク飲める爽やかさに仕上がっている。

 

ブルックリン・ブルワリー
ブルックリンサマーエール
385円
(写真中央)

NY発の人気クラフトビアメーカー「ブルックリン・ブルワリー」が夏に贈る、特別なビールが今年も登場。豊かな味とすっきりとした飲み口が両立し、料理はサラダ、シーフード、肉や野菜のグリルと特に相性抜群だ。

 

サッポロビール
ヱビス サマーエール
231円 数量限定
(写真右)

小麦麦芽を一部に使ってやわらかな口当たりを生むとともに、白ワインやオレンジのような香りのホップをブレンド。コク深く、爽やかで上質な果実味が華やぐテイストに仕上げた。

 

どれもパッケージがカワイイ♡ 飲む前からテンション上がります!

今日は飲む前からテンションが上がりました! だって、どれもパッケージがカワイイから♡ 青空や海をイメージさせるカラーリングやデザインですよね。持ってるだけで暑さも吹き飛んじゃうような。これは確かに、夏に飲みたくなりますよ〜。

クラフトビールは専門店のほか、旅行先で現地の素材を使ったビアスタイルがあると率先して飲みます。また、夏は爽快なのどごしはもちろん、フルーティーだったり、苦みがしっかりしていたりするタイプを飲みたくなるので、今回の3本もうってつけですね。

飲んだ感想は、「ヱビス」は柑橘を思わせる果実味深いコクと相まって、フルーティーなプレミアムビールという印象です。「スプリングバレー」は香りからしてトロピカルで、アルコール度数もやさしめだから20代の若い子にも人気が出そう。「ブルックリン」も香りが華やかですね。そのうえすっきりとしたキレも特徴的で、ゴクゴク飲んでも心地よさそうです。

おつまみも夏っぽいのを合わせたいですね。「ヱビス」は焼きとうきび、「スプリングバレー」はマンゴーとか南国果実のスイーツ、「ブルックリン」は夏野菜のマリネとか。バーベキューなど夏のアウトドアシーンに、今回のサマーエールを合わせるのも最高だと思います。ぜひ試してみてください!

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/榊ひかる スタイリスト/江原優里

不織布使用で温かさ長持ち! オリジナル保温ラベルでリニューアル「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」通年販売開始

アサヒ飲料は、「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」を、通年で販売開始しました。価格は105円(税別)。

 

同社の調査によると、ホットの飲料には「温かさの持続」が求められていることが判明。今回のリニューアルでは、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用することで、温かさが長持ちしました。商品を55℃まで加温し、気温10℃の環境で温度変化を測定したところ、現行品と比較して温かさ(液温40℃以上)が約1.3分長く持続し、最大で1.0℃の液温差が確認されています。

 

中味は「アサヒ おいしい水 天然水」と同じ、ミネラルを含む地層を通った天然水(ナチュラルミネラルウォーター)を使用しています。

 

また、同社によると白湯の飲用経験率は年々増加しており、女性だけではなく男性の飲用経験率も増え、同商品は購入者の約4割が男性とのことです。2022年11月に発売し、購入者からは「ずっと発売して欲しいと思っていた」「ノンカフェインで助かる」「シンプルにおいしい」「夏場でも販売して欲しい」などの様々な声が寄せられているそうです。

秋のお月見ベランピングを盛り上げる! KFCのお手軽アレンジレシピ4選

自宅のベランダで、気軽に楽しめるベランピング。居心地のいい空間では、おいしい料理を味わうのも楽しみです。メインにはケンタッキーフライドチキン(KFC)の秋の数量限定メニュー「とろ~り月見」シリーズがおススメ(こちらの記事を参照)。今回は、それに合わせたいKFCの簡単なアレンジメニューを紹介します。

KFC_月見_アレンジメニュー

<教えてくれた人>

キャンプ好きフードコーディネーター
國塩亜矢子さん
ファミキャン歴8年。手軽なのに華やかで、栄養バランスにも優れたレシピを考案。“大人も子どもも一緒に楽しめる優しい味”がモットー。

<今回つくる料理はコレ>

<今回使ったKFCメニューはコレ>

KFC_月見_アレンジメニュー
・骨なしケンタッキー×2ピース
・カーネルクリスピー×4ピース
・ビスケット×2個
・ハニーメイプル×1~2袋(ビスケット1個に1袋付属)
・コールスローM×1個

季節のフルーツ、イチジクと柿を使った秋らしいメニュー。柔らかな骨なしケンタッキー、果実味が凝縮したドライプルーン、とろけるカマンベールチーズという異なる食感を楽しめます。ねっとりとした口当たりのイチジクと、濃厚な甘さの柿という2種類を味わえるのが嬉しいですね。

<材料>
・骨なしケンタッキー 2ピース
・カマンベールチーズ 1個
・イチジク 2分の1個
・柿 2分の1個
・ドライプルーン 4個

<つくり方>
①骨なしケンタッキー2ピースはそれぞれ4等分、イチジクと柿は、2分の1をそれぞれ4等分、ドライプルーン4個は、それぞれ2等分に切る。
KFC_月見_アレンジメニュー

②骨なしケンタッキー、イチジク(または柿)、カマンベールチーズ、プルーンの順に重ね、ピックを挿したらできあがり。
ピックにウサギや星、月などのイラストを貼ると、お月見気分が高まりますよ!
KFC_月見_アレンジメニュー

モチっとしたライスペーパーが、サクサクのカーネルクリスピーとフレッシュな野菜を包み込む爽やかな一品。スイートチリソースやごまダレなど好みの調味料で味わえます。時間がたつとライスペーパーが乾いてしまうので、できたてを食べてくださいね。

<材料>
・カーネルクリスピー 4ピース
・ライスペーパー 8枚
・キュウリ 1本
・レタスまたはサラダ菜 適量
・焼き海苔 1枚
・マヨネーズ 適量

※つけダレ
・スイートチリソース 適量
・ごまダレ 適量

<つくり方>
①カーネルクリスピー4ピースはそれぞれ縦2分の1に切る。キュウリは半分の長さに切り、さらに細切りにする。レタスは食べやすい大きさに手でちぎる。焼き海苔はキッチンバサミを使ってウサギや満月の形に切り抜いておく。

②まな板にぎゅっと絞った清潔な布巾を敷く。その上にさっと水でぬらしたライスペーパーをのせる。
※ライスペーパーの戻し方、巻き方は購入した商品の指示に従ってください。

③ライスペーパーの手前にレタス、キュウリ、カーネルクリスピーの順に重ね、マヨネーズを少しのせて、緩まないようにひと巻きする。
KFC_月見_アレンジメニュー

④ライスペーパーの真ん中に切り抜いた焼き海苔を置き、左右を織り込みながら最後まで巻いたら完成。
KFC_月見_アレンジメニュー

表面はサクサク、中はしっとりとしたビスケットに、歯ごたえのあるエリンギの組み合わせがユニーク。ハニーメイプルの上品な甘さのおかげで、食材の一体感が生まれています。生のローズマリーが苦手な方は、香りだけつけて食べるときに外すか、エリンギと一緒に炒めてもいいでしょう。

<材料>
・ビスケット 2個
・ハニーメイプル(付属) 1~2袋
・エリンギ 2本
・ローズマリー 2分の1本
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 ひとつまみ

<つくり方>
①ビスケットは横から半分になるように割る。エリンギ2本はそれぞれ約3cmの長さに切り、さらに約1cmの薄切りにする。ローズマリーは約2cmに切り分ける。

②フライパンにオリーブオイルを引き、エリンギを入れたら塩を加えて中火でさっと炒める。火が通ってしんなりすればOK。
KFC_月見_アレンジメニュー

③ビスケットにエリンギをのせたら、ハニーメイプルを回しかけ、ローズマリーをトッピングすれば完成。
KFC_月見_アレンジメニュー

深皿に盛り付けるだけで完成する究極のお手軽レシピ。ミニトマトとチェリーモッツァレラチーズの組み合わせがかわいいので、ホームパーティなどでも喜ばれそうです。

<材料>
・コールスローM 1個
・レタス、サニーレタスなど 3枚
・ミニトマト 5個
・チェリーモッツァレラチーズ 5個
・焼き海苔 1枚

<つくり方>
①レタスはさっと洗い、水気をふき取っておく。深さのある器を用意し、レタスを広げるように盛り付ける。
KFC_月見_アレンジメニュー
②器の中心にコールスローをおき、周りにミニトマトとモッツァレラチーズを交互に並べる。

③焼き海苔をウサギと満月の形に切り抜いて、コールスローの上に飾ったらできあがり。
KFC_月見_アレンジメニュー
思い立ったらすぐにできる気軽さは、ベランピングの魅力のひとつ。KFCの数量限定「とろ~り月見」シリーズと、今回ご紹介したアレンジレシピで、秋のベランピングを楽しんでください!

撮影/鈴木謙介