オリジン「ブラック竜田」が今年も登場! 「ブラック竜田のり弁当」ブラックフライデー限定販売中

「キッチンオリジン」「オリジン弁当」を展開しているイオングループのオリジン東秀は、「ブラックフライデー(BLACK FRIDAY)」の開催にあわせ、のりおかか醤油ご飯の弁当「ブラック竜田のり弁当」を11月24日までの期間限定で販売します。

 

「ブラック竜田」は、店内で黒ゴマをふんだんに衣に混ぜこんで揚げた、カラっと香ばしい黒ゴマの風味が特徴。黒酢と黒みりんを使用した深みとコクのあるソースをかけて、仕上げています。

 

価格は、「ブラック竜田のり弁当」が490円(税別)で、ご飯のおかず「ブラック竜田~黒酢&黒みりん入りソース~」が100gあたり198円(税別)です。

ピザ1枚777円! デリバリーでも50%オフになるセールも……「ピザハット・ブラックフライデー」開催中

ピザハットが展開するピザチェーン「ピザハット」は、2023年11月24日のブラックフライデーに合わせて、3つのスーパーセールを含む「ピザハット・ブラックフライデー」を開催中です。

 

1つ目のセールは、テイクアウト限定の、厳選7種類のMサイズピザが1枚777円(税込)から購入できる「テイクアウトスーパーセール」で、最大2541円お得にピザを購入可能です。

 

2つ目のセールは、厳選7種類のピザがデリバリーでも50%オフとなる「デリバリースーパーセール」。

 

3つ目のセールは、MY BOX(マイボックス)、Hut Melts(ハットメルツ)、トスカーニパスタ、ごはんピザのお一人様メニュー各種が590円から購入できる「お一人様スーパーセール」です。

 

“厳選7種類”の対象となるピザは、「イタリアントマト&ガーリック」「ペパロニクラシック」「じゃがマヨコーン」「つぶつぶハニマスソーセージ」「ハット明太マヨ」「詩羽のエンジョイ4」「元祖カズレーザー4」です。開催期間は11月26日まで。

ブームから暗黒期、そして世界を牽引する時代へ。ジャパニーズウイスキーの100年間と、支えた7人のキーパーソンたち

2023年は、ジャパニーズウイスキーのアニバーサリーイヤー。よく世界五大ウイスキーのひとつに数えられますが、近年になってその評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。この特集記事では全4回にわたってジャパニーズウイスキーの魅力を解説。第2回目は、奥深くドラマチックな歴史について紹介します。

【関連記事】ジャパニーズウイスキーとは。世界における立ち位置や独自の魅力などを解説

 

ウイスキー文化の浸透を夢見た偉人たちの情熱

冒頭で“アニバーサリーイヤー”と述べましたが、起点となったのは1923年10月。サントリーの創業者(当時は寿屋)である鳥井信治郎(とりいしんじろう)氏が、日本初となるモルトウイスキー蒸溜所、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。

↑写真の人物が鳥井信治郎氏。山崎蒸溜所の展示パネルより

 

そして、山崎蒸溜所の初代所長が、のちにニッカウヰスキーの創業者となる竹鶴政孝(たけつるまさたか)氏です。竹鶴氏はさかのぼること7年前の1916年、当時の洋酒業界における大手だった摂津酒造に入社。社長の阿部喜兵衛(あべきへえ)氏と常務の岩井喜一郎(いわいきいちろう)氏の命を受け、1918年にスコットランドへ単身ウイスキー留学します。

↑写真の人物が竹鶴政孝氏。写真は宮城峡蒸溜所にて

 

ちなみに、この岩井氏はのちに本坊酒造の顧問となり、同社のウイスキーづくりに尽力。そのリスペクトはブレンデッドウイスキー「岩井 トラディション」シリーズに込められています。また、摂津酒造は1964年に焼酎業界の雄・宝酒造(現・宝ホールディングス)に吸収合併されています。

 

竹鶴氏は1920年に帰国。ウイスキーの実習報告書(通称「竹鶴ノート」)を岩井氏に提出し、摂津酒造は純国産ウイスキーの製造へ乗り出します。しかし第一次世界大戦後の恐慌によって資金調達ができず、壮大な計画は頓挫してしまいました。竹鶴氏も1922年にやむを得ず退職するのですが、その竹鶴氏を見つけ出し、採用したのが寿屋の鳥井社長だったというわけです。

 

山崎蒸溜所は着工翌年の1924年に竣工し、蒸溜も開始。そして5年後の1929年、ついに日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー」(通称「白札」。現在の「サントリーウイスキーホワイト」)が誕生します。しかしスコッチへの敬意を表現したまさに本格的なその味は、魅力的なはずのスモーキーフレーバーが「煙くさい」と、当時の日本人には受け入れられませんでした。

左端が「白札」。この受難をもとに、日本人の味覚に合った酒質で1937年に生み出されたのがいまも続く「サントリーウイスキー角瓶」(右から3番目)です。結果、悲願の大ヒット

 

一方、竹鶴氏は1934年に寿屋を退職し、スコットランドと近い風土を探し求めてたどり着いた北海道の余市に蒸溜所建設を決意。大日本果汁(のちのニッカウヰスキー)を創業し、1940年に自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売します。

↑左から2番目のボトルが「ニッカウヰスキー」。なお、熟成を経たウイスキーを発売するまでは、りんごジュースや「ニッカ アップルワイン」(左端)などを積極的に製造販売していました

 

戦乱を乗り越え高度経済成長とともに最高潮に

ところが1941年には太平洋戦争が勃発。1945年の終戦後も本格ウイスキーは統制品となり、市場にはアルコールに様々な香料や着色剤を加えたイミテーションウイスキーが出回るようになります。

 

しかし、1950年からの朝鮮戦争特需などもあり、日本経済は徐々に回復。同時に、寿屋のマーケティング施策によって全国にトリスバーが続々開業。夏はハイボール、冬はホットと飲み方を提案するなどの甲斐あって、ウイスキーが一層親しみやすくなっていきました。

↑寿屋の宣伝部が手掛けた、トリスバー向けのPR誌「洋酒天国」。編集兼発行人は、当時社員だった開高 健氏で、「トリス」の有名なコピー“人間らしくやりたいナ”も開高氏の作品です

 

1955年には伝説の蒸溜所と名高い軽井沢蒸留所(当時の名称は大黒葡萄酒軽井沢蒸留所)が誕生。こちらは2000年いっぱいで生産停止し2011年に閉鎖しましたが、その間日本におけるクラフトウイスキーの第一人者、ベンチャーウイスキー(2004年創業。秩父蒸溜所の「イチローズモルト」で有名)の肥土伊知郎(あくといちろう)氏が実習で使用したり、一部設備は東海クラフトウイスキーの雄、ガイアフロー静岡蒸溜所が買い取ったりと、伝説は引き継がれています。

↑ベンチャーウイスキーの肥土社長。2014年、秩父蒸溜所にて。ちなみに肥土氏は秩父の造り酒屋に生まれますが、洋酒に憧れがあったためサントリーに新卒入社しています

 

余談ですが、この軽井沢蒸留所におけるキーパーソンたちは、2022年末に始動した軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問や工場長に招へいされています。そのひとりが、軽井沢蒸留所の最後のモルトマスターであり、軽井沢ウイスキー蒸留所の顧問に就任した内堀修省(うちぼりおさみ)氏。内堀氏は、秩父蒸溜所の黎明期に肥土氏へのウイスキー技術指導も行っています。

 

話を戻すと、高度経済成長とともにウイスキーはさらに躍進していきました。1969年には竹鶴氏が仙台の郊外に宮城峡蒸溜所を開設。同年にはバーボンの輸入自由化、そして1971年にはスコッチを含む酒類の輸入自由化、翌1972年には関税が引き下げられるなどして輸入酒ブームが起こり、国内の酒造企業も続々とウイスキー事業に参入していきます

↑宮城峡蒸溜所。2024年に開設55周年を迎えます

 

山崎蒸溜所の建設着手から半世紀後の1973年には白州蒸溜所が誕生。加えて同年には、米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザース社、キリンビールの3社共同出資で設立したキリン・シーグラム社の蒸溜所として富士御殿場蒸溜所も開設され、現在はキリンビールが単独で所有しています。

↑現在の正式名称は、キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

 

1976年には、前述の軽井沢蒸留所を当時運営していた三楽オーシャン(現在のメルシャン)によって、日本初のシングルモルトウイスキー「軽井沢」が発売。同銘柄はいまや“幻のウイスキー”として、歴史に名を刻んでいます。

 

失われた四半世紀。起爆剤は「ハイボール」と「朝ドラ」

1980年代に入ると、それまで上昇基調だったウイスキー市場は曲がり角を迎えます。1983年には過去最多の消費量を記録しましたが、その後は酒類の多様化が進むとともに、酎ハイ、ワイン、日本酒といったブームのあおりを受けて低迷期に突入。軽井沢蒸留所の閉鎖も、こうしたダウントレンドの影響は否めません。

↑この時代を象徴する銘柄が「サントリーウイスキーオールド」。1980年には1240万ケースに達し、世界一の出荷数量を記録しました

 

この氷河期初期の1984年に産声を上げたブランドがありました。それがジャパニーズウイスキーのシンボル的存在、山崎蒸溜所から生み出された「シングルモルトウイスキー 山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

 

さらに、1989年には「シングルモルト余市」「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「シングルモルトウイスキー白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)がデビュー。

 

ウイスキーの国内消費量は2008年までほぼ一貫して下がり続けますが、2003年には世界的に権威ある酒類コンペティション・ISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ)で、「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」が日本で初めて金賞を獲得しました。

↑「サントリーシングルモルトウイスキー 山崎12年」。額に入った写真は2003年の授賞式のもの

 

この快挙は業界関係者、そしてジャパニーズウイスキー復活の原動力になったといっていいでしょう。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになっていきます。

 

また、2005年にはベンチャーウイスキーが最初の商品「イチローズモルト ヴィンテージシングルモルト1988」を発売。2年後の2007年には、国内35年ぶりとなる新規蒸溜所、秩父蒸溜所を設立します。

↑約10年前の秩父蒸溜所。2019年には、ここから約600メートル離れた場所に秩父第2蒸溜所が開設されました

 

2008年。ジャパニーズウイスキー起死回生のきっかけとなる出来事が起きます。それが、サントリー「角ハイボール」復活プロジェクトです。これにより翌2009年には右肩下がりだった消費量が上昇に転じ、日本のウイスキー市場は活気を取り戻していきました。

 

さらに、2014年にはドラマチックなジャパニーズウイスキーの誕生秘話が、竹鶴政孝氏とその妻・リタ氏の生涯をモデルにドラマ化。NHKの連続テレビ小説『マッサン』(竹鶴氏のニックネームがマッサン)が放送され、国内ウイスキーブームは一層過熱します。

↑モノクロ写真が竹鶴氏とリタ氏

 

近年はクラフトディスティラリーの躍進にも注目

ウイスキー人気復活の追い風を受けた2010年代は、クラフトディスティラリーの新設が増えていったことも特徴のひとつ。代表的なのは、前述のガイアフロー静岡蒸溜所(2016年)ほか、本坊酒造の第2拠点にあたるマルス津貫(つぬき)蒸溜所(2016年)、厚岸(あっけし)蒸溜所(2016年)、安積(あさか)蒸留所(2016年より再稼働。設立は1946年)、嘉之助(かのすけ)蒸溜所(2017年)、三郎丸蒸留所(2017年に大規模改修。製造は1952年より)などです。

↑三郎丸蒸留所で有名なのが「ZEMON(ゼモン)」。地元・富山の伝統工芸である高岡銅器の梵鐘(ぼんしょう)をヒントに開発された世界初の鋳造(ちゅうぞう)製ポットスチルで、銅と錫(すず)の2つの効果でよりまろやかな酒質を生み出します

 

2020年代は、新規蒸溜所の誕生がますます活性化。ビッグネームの例を挙げれば、前述の軽井沢ウイスキー蒸留所のほか、薩摩酒造の火の神蒸溜所などがあります。薩摩酒造は本坊酒造グループであり、焼酎メーカーとしては屈指の洋樽設備と技術を所有。その実力は、1988年の発売開始からロングセラーを続ける長期貯蔵麦焼酎の銘酒「神の河」(かんのこ)が証明しているといえるでしょう。

↑2023年2月に蒸溜を開始した、火の神蒸溜所。2024年にはショップやバーを備えた施設のオープンと一般見学を開始する計画で、ウイスキーの発売は2026年を予定しています

 

加えて、近年は「秩父ウイスキー祭」や「ウイスキーフェスティバル」などのイベントが盛んに開催されるようになったり、スコットランドで盛んな原酒交換が日本の蒸溜所同士でも意欲的に行われるようになったりと、その勢いはとどまることを知りません。

↑2021年3月に発売された、富山の三郎丸蒸留所と滋賀の長濱蒸溜所によるコラボレーションウイスキー「FAR EAST OF PEAT」。日本のクラフトディスティラリー同士では、初の商品化となりました

 

ジャパニーズウイスキーの誕生から100年を迎えた2023年。国内蒸溜所の数は80を超えるといわれ、100を超えるのもそう遠い未来ではないでしょう。次回は比較的に入手しやすい銘柄のなかから、覚えておきたいブランドとその特徴などを解説します。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

撮影/松村広行(GetNavi編集部)

ジャパニーズウイスキー完全復活により、幻の蒸溜所が再稼働!

ジャパニーズウイスキーの完全復活により、受難の時代に閉鎖あるいは止まっていた蒸溜所が再稼働したり、その意志を継ぐ蒸溜所が誕生したりしていることも見逃せない。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【2016年再稼働・安積蒸留所】

東北で地ウイスキーブームを牽引した名蒸留所が満を持しての復活

「チェリーウイスキー」で知られる笹の川酒造(旧山桜酒造)のDNAを汲む蒸溜所で、福島県郡山に所在。特異な気候から「風の蒸溜所」と呼ばれる。なお、笹の川酒造とともに80年代ウイスキーブームを牽引した羽生蒸溜所が閉鎖した際、廃棄しなければならなくなった原酒を同社が受け入れ販売したのが、最初の「イチローズモルト」である。

 

【2022年新稼働・軽井沢ウイスキー】

旧蒸溜所の職人がリユニオン世界が称賛した名酒への熱意を継承

元々の軽井沢ウイスキー蒸留所は、メルシャン(三楽オーシャン)前身の大黒葡萄酒が1955年に設立した蒸留所で、日本初のシングルモルトを生み出すなど多大な功績を残したが、2012年に閉鎖。しかし昨年、地元で370年続く「戸塚酒造」がその意志を継ぎ、軽井沢の地で新たに本蒸溜所を新設した。閉鎖時の最後の工場長が新たな蒸留所の工場長を務める。

【ジャパニーズウイスキー最新トレンド】新進気鋭のクラフト蒸溜所から名酒が続々誕生!

昨今のジャパニーズウイスキーを語るうえで欠かせない話題が、新設蒸溜所の台頭だ。シーンをけん引する銘柄を中心に、期待が高まるこのムーブメントを紹介しよう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私がオススメします!】

フードライター・中山秀明さん

酒好きのフードアナリスト。クラフトウイスキーの聖地・秩父で育ち、全国の蒸溜所やブレンダ—への取材経験も多い。

 

世界唯一の鋳物型蒸溜器が生み出すまろやかで洗練された味わい

1952年製造開始(※)

若鶴酒造/三郎丸蒸留所
シングルモルト
「三郎丸Ⅱ THE HIGH PRIESTESS」

実売価格1万3750円

北陸唯一の蒸留所が、富山の伝統工芸品・高岡銅器の技術を用いて作られた世界初の鋳物製銅錫合金ポットスチル「ZEMON」で蒸溜した原酒を、初めて商品化。銅と錫の2つの効果により、まろやかで洗練された酒質を実現している。

※:2017年に大改修をし、三郎丸蒸留所としてリニューアル。2019年に、「ZEMON」を導入

 

【Nakayama’s Review】伝統のスモーキー香や果敢な冒険心にも注目

同蒸溜所のテーマ「ピートを極める」を実感できる、力強いスモーキー香も魅力。同社は他社との原酒交換にも積極的で、日本のクラフト蒸溜所同士で初のコラボ商品を発売するなど、冒険心も魅力です!

 

3基のポットステルを駆使した待望の定番シングルモルト

2017年製造開始

小正嘉之助蒸溜所
シングルモルト 嘉之助
9900円

日本三大砂丘のひとつ、鹿児島県・吹上浜沿いに設立。最大の特徴は、大中小とサイズの異なる3基のポットスチルを備えていることで、本品は同蒸溜所初の定番商品。ウイスキー本来の風味が楽しめるよう、冷却濾過は行っていない。

 

【Nakayama’s Review】名焼酎のDNAを継ぐ上品で甘くメローな味

日本初の長期樽熟成焼酎として小正醸造が生み出した「メローコヅル」のDNAは、蒸溜所のコンセプト「MELLOW LAND, MELLOW WHISKY」へ。上品で甘くまろやかな味はまさにメロー。多幸感にあふれる一本です。

 

希少な国産ピートが香るスモーキーな味わい

2016年製造開始

厚岸蒸溜所
厚岸ブレンデッドウイスキー 小満

1万3200円

ピーティーなアイラモルトへの憧れと敬意から、潮気を含む霧やピートが取れる地の利を求めて北海道・厚岸の地に誕生。本作は「二十四節気シリーズ」の第11弾となるブレンデッドウイスキーだ。

 

【Nakayama’s Review】厚岸の恵みに育まれた燻香と爽やかな甘味

季節ごとに原酒を作り分けたり、地元産の大麦やピート、ミズナラ樽を使ったり、厚岸のテロワールを生かす姿勢がユニーク。本品は、燻香に柑橘のような爽やかさに甘味が重なる奥行きのある味わいです。

 

寒暖差のある気候が生み出す力強く厚みのある味わい

2016年製造開始

本坊酒造/マルス津貫蒸留所
シングルモルト津貫 2023エディション

8800円

1985年、長野県にマルス信州蒸溜所を設立した同社が、より多彩な原酒を作るべく創業地の鹿児島県津貫に設立。一年の中で寒暖差が激しい盆地という環境が、力強い酒質を生み出す。本品では、国内の品評会で金賞を受賞。

 

【Nakayama’s Review】バーボンの樽香が導くリッチな風味がナイス

本作は、バーボンバレルを主体に様々な樽で熟成した原酒をヴァッティング。モルティな甘味と、温かくフレッシュな果実味が印象的です。樽のウッディな香りは味わいに厚みをプラスし、全体的にリッチ。

 

【これもCheck!】老舗の焼酎蔵がウイスキー製造を開始

本坊酒造のグループには熟成麦焼酎の銘酒「神の河」で有名な薩摩酒造があるが、同社は今年、枕崎に「火の神蒸溜所」を竣工。2026年内のファーストリリースを目指している。麦の名手の新酒に注目だ。

見学可能でメモリアルイヤー! 日本が誇る3つのウイスキー蒸溜所をチェック

ジャパニーズウイスキー生誕の地である山崎をはじめ、今年は日本を代表する3つの蒸溜所がメモリアルイヤー。すべて見学できるので、本稿を参考にぜひ訪れてほしい。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【100YEARS】サントリー山崎蒸溜所

鳥井信治郎が、ウイスキー作りの理想郷を求めて全国を踏破し、辿り着いた地が京都郊外の山崎。茶人・千利休も愛した良質な水、霧が立ちやすく熟成に適した湿潤な気候がここにある。駅から徒歩数分という好立地だ。

 

↑国際的な品評会ISCで日本初の快挙(P.35)を成し遂げたのも山崎。右の人物は、3代目マスターブレンダーの鳥井信吾氏

 

2023年秋フルリニューアル! 見学ツアーを刷新

周年を機にエントランスやラウンジなど一部を改修。11月1日からは事前予約制の見学も始まる。ツアーは内容や金額が異なる2つを抽選制で用意。なお白州も同様で、こちらはすでに刷新済みだ。

 

バニラ香と果実味が華やぐ日本を代表する名ブランド

サントリー
サントリー シングルモルトウイスキー山崎12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

ホワイトオーク樽熟成原酒由来の甘いバニラ香と熟した果実味が華やぎ、シェリー樽原酒とジャパニーズオークのミズナラ樽原酒の余韻も心地良い。繊細で上品なテイストの、日本を代表する一本。

 

【50YEARS】サントリー白州蒸溜所

日本初の蒸溜所誕生から半世紀後の1973年。山崎とは異なる個性的な酒質を求めて辿り着いた名水の地が、南アルプスの麓にある山梨の白州だった。標高約700mで冷涼な、世界でも稀な“森の蒸溜所”としても有名。

 

↑発酵槽に使うのは木桶のみ。また、山崎では使用していないスモーキーなピート麦芽を一部に使い仕込んでいる

 

爽やかな香りと果実味にスモーキーな甘味が漂う

サントリー
サントリーシングルモルトウイスキー白州12年
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル

実売価格1万1000円(700ml)

新緑を思わせる爽やかな香りと青りんごのような若々しい果実味に、甘くやわらかなスモーキーフレーバーが漂う。フルーティーでふっくらとしたコクがあり、フィニッシュはキレの良い味わい。

 

【50YEARS】キリンディスティラリー富士御殿場蒸溜所

米国(当時)のJEシーグラム社とスコットランドのシーバスブラザーズ社、キリンビールの3社共同出資で誕生したキリン・シーグラム社が、1973年に静岡に創設。3か国の技術や知見と、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターを生かしたウイスキー作りが特徴だ。

 

↑グレーン原酒用の蒸溜器が3種ある、世界でも稀な蒸溜所。なかでもケトル蒸溜器(右)とダブラー蒸溜器(左)が併設されているのは希少

 

多彩なグレーンが織りなす甘く華やかで複層的な味

キリンディスティラリー
キリン シングルグレーン
ジャパニーズウイスキー 富士

6600円

グレーンの原酒のみをブレンド。優しくほんのりとした甘さ、伽羅などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴で、ラストに伸びるマスカットのような果実味も心地良い。

 

【これも注目!】2024年はニッカウヰスキーが90周年

竹鶴政孝が創業したニッカウヰスキーは、2024年に90周年を迎える。2014年の80周年では限定の「竹鶴」が発売されたりイベントが開催されたりしていたため、来年の同社の施策にも注目だ。

↑竹鶴がスコットランドに近い気候を求めて辿り着いたのが、北海道の余市だった。現在も伝統の石炭直火蒸溜を行っている

国産ウイスキー蒸溜開始から100年目!激動と波乱の歴史を振り返る

いまや国際品評会で世界一に輝く銘柄が頻出するようになった、ジャパニーズウイスキー。2023年は、その誕生から100周年を迎えるアニバーサリーイヤーである。ドラマチックな歴史や注目の新顔などに触れながら、現在地へと誘おう。

※この記事は「GetNavi」 2023年12月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

■ジャパニーズウイスキーの定義

↑2021年に日本洋酒酒造組合が、消費者の利益を保護し、事業者間の公正な競争を確保するとともに品質の向上を目指し、ジャパニーズウイスキーの定義を制定した

 

幾多の受難を経て奇跡の復活!そして世界中から愛される酒に

まさかこんな時代が来るとは! そう断言できるほどジャパニーズウイスキーは奇跡の復活を果たし、絶好調だ。もともと、スコッチやアメリカンなどと並ぶ世界五大ウイスキーのひとつではあったが、近年はファンが急増し入手困難な銘柄も数多。こうした人気の理由は、ひとえに世界をあっと驚かせるほどのうまさにある。

 

高品質な味は、作り手の技術向上や飽くなき探求心がもたらしたものであるが、その誕生は1923年。ちょうど100年前だ。この年、現在のサントリー創業者である鳥井信治郎が、日本のウイスキー作りを志し、山崎蒸溜所の建設に着手。そしてスコットランドから帰国していた、のちのニッカウヰスキー創業者・竹鶴政孝を工場長に招致した。翌年11月11日の11時11分、同蒸溜所のポットスチル(単式蒸溜器)に最初の火が灯り、ジャパニーズウイスキーの夜が明けたのである。

 

↑竹鶴政孝(左)は、摂津酒造の阿部喜兵衛と岩井喜一郎のサポートにより留学したが、帰国時、戦後の経営悪化で同社のウイスキー作りは頓挫。そこで鳥井信治郎(右)が竹鶴を寿屋に招致した。ちなみに岩井は後年、本坊酒造でウイスキー製造を指導している

 

寿屋(現・サントリー)は1929年、ついに日本初の本格ウイスキーを発売。しかし“本格”な味は「煙くさい」として、あまり受け入れられなかったという。このように船出は決して順風満帆ではなかったが、日本人の繊細な味覚に合うウイスキーを追求し続けて開発したのが、いまも続く通称「角瓶」だ。続いて寿屋から独立した竹鶴も、自社初のウイスキー「ニッカウヰスキー」を発売するなど、日本のウイスキー業界は徐々に発展していく。

 

↑サントリーウイスキー白札(左)、ニッカウヰスキー(右)

 

しかし時代は戦争へ。戦後の混乱期にはアルコールに香料や色を加えただけの偽物もウイスキーとして流通。とはいえ世が平穏を取り戻すなか、ウイスキーは原酒混和率による等級制度で区分され、大衆的な銘柄を中心に浸透していく。やがて高度経済成長期にはバーが急増。ボトルキープやハイボール、水割りといった日本独自の文化が花開いたのもこのころだ。

 

1973年には白州蒸溜所と富士御殿場蒸溜所が誕生。そして1983年にウイスキーの消費量は隆盛を極めるが、酎ハイなど他の酒に人気を奪われ次第に低迷。転機となるのは2000年代に入ってから。国際品評会で上位入賞したり、クラフト蒸溜所が誕生したりと新たな潮流が芽生えるなか、ハイボールブームが到来して消費量でも復活を果たす。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史は朝ドラ「マッサン」で広く知られるようになり、人気は不動のものに。加えて国際品評会ではすっかりトップの常連となり、ついにジャパニーズウイスキーは世界中の注目を集めるようになった。いまや新たな蒸溜所が全国に続々誕生し、そこで熟成を経たウイスキーの飲みごろをファンは待ち望んでいる。ジャパニーズウイスキーは、ますます面白くなるだろう。

 

ジャパニーズウイスキーの歴史

1853年 アメリカからペリーが来航し、日本に初めてウイスキーが持ち込まれる

1860〜1870年代 1859年の開港とともにウイスキーの輸入が始まる

1899年 鳥井信治郎が鳥井商店(以降、鳥井商店→寿屋洋酒店→寿屋→サントリーと社名を変更)を開業

1918年 竹鶴政孝が本場のウイスキー作りを学ぶため、スコットランドに留学する

↑竹鶴が留学中に書き綴ったノート。かつての英国首相が、「頭の良い日本の青年が、1本の万年筆とノートでウイスキー作りの秘密を盗んでいった」と親愛の情を込めてスピーチしたという逸話がある

 

1923年 竹鶴政孝が寿屋に入社。同社は京都郊外の山崎で蒸溜所の建設に着手し、国内での本格的なウイスキー作りが始まる

1924年 山崎蒸溜所竣工。竹鶴政孝が初代工場長に就任し、ウイスキーの製造を開始

↑山崎蒸溜所

 

1929年 寿屋が、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー白札」を発売

1934年 竹鶴政孝がニッカウヰスキーの前身となる大日本果汁を設立し、北海道・余市に蒸溜所を作る

↑余市蒸溜所

 

1937年 寿屋が「サントリーウイスキー角瓶」を発売

1940年 大日本果汁が自社初のウイスキー、「ニッカウヰスキー」を発売

1970年代 ウイスキーの貿易が自由化し、輸入洋酒ブームが起こる。以降、国内酒造会社が続々とウイスキー事業に参入

1976年 三楽オーシャン(現・メルシャン)が、国内初のシングルモルトウイスキー、「軽井沢」を発売

1983年 ウイスキー消費量が過去最多に。しかし、ワイン、日本酒といった酎ハイブームのあおりを受け、以降低迷期に突入

2003年 サントリーの「山崎12年」が国際酒類コンテスト「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ(ISC)」で、日本で初めてウイスキー部門の金賞を受賞。以降、ジャパニーズウイスキーが世界の品評会で上位に入賞するようになる

2005年 ベンチャーウイスキーが、のちのクラフトウイスキーブームの火付け役となる「イチローズモルト」を笹の川酒造から発売。ベンチャーウイスキーは、2007年に秩父に蒸溜所を創設。

2008年 サントリーの「角ハイボール」をきっかけに、ハイボールブームが起こる

2014年 NHK連続テレビ小説で、竹鶴政孝とその妻・リタの生涯をモデルとした「マッサン」が放送される

2010年代後半 全国各地にクラフト蒸留所が続々と誕生

2021年 日本洋酒酒造組合がジャパニーズウイスキーの定義を確定させる

2023年 日本のウイスキー作りが100周年を迎える

“果汁とお酒だけでできている”「本搾り」ブランドから「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」発売!

キリンビールは、“果汁とお酒だけでできている、果実そのままのおいしさを楽しめるチューハイ”がコンセプトの「本搾り」ブランドから、「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」を2023年11月14日より全国発売。

 

 

「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、“果汁とお酒だけ”でできている、ぎゅっと搾った5種の柑橘をブレンドした、冬の食卓にぴったりなチューハイです。

 

「本搾り」ブランドは、果汁感がしっかり味わえるお酒としてのおいしさに加え、2003年2月の発売以来、香料・酸味料・糖類無添加の「果汁とお酒だけ」という製法を守り続けているこだわりや「品質感」が支持され、累計販売本数30億本を突破し、20年以上に渡り愛されるロングセラーブランド。

 

今回発売する「キリン 本搾りチューハイ 冬柑(期間限定)」は、それぞれの果実の特長を生かす「本搾り」ならではのブレンド技術により、香り高いゆず・すだち・かぼすの甘くなくすっきりした果汁感で鍋料理等にぴったりなさっぱりとした味わいに仕上げています。香料・酸味料・糖類無添加、果汁11%で、「果実そのままのおいしさ」が楽しめます。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:キリン本搾り チューハイ 冬柑(期間限定)

・価格:オープン価格

「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用した「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」新発売!

キリンビールは、「本麒麟」ブランドから期間限定品「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」(を11月28日(火)より全国発売。

 

「本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)」は、「濃厚なもの」「うまみを感じるもの」がより好まれる冬にぴったりの味わい。麦のうまみを感じられるよう、「本麒麟」よりもたっぷりと麦を使用し、濃厚な味わいを実現しました。さらに、「本麒麟」と同じく、通常の1.5倍(※3)の長さで低温熟成し、雑味のない味わいに仕上げました。

※:キリンビール主要新ジャンル(発泡酒②)比

 

本商品の特長である麦をたっぷり使用した濃厚な味わいと、長期低温熟成による雑味のない澄んだ味わいにより、消費者が新ジャンル(発泡酒②)に期待する「うまさと品質」「報酬感」「経済性」といったニーズに応えています。

 

・メーカー:キリンビール

・商品名:本麒麟 味わい濃厚冬仕立て(期間限定)

・価格:オープン価格

 

富士御殿場蒸溜所操業50周年記念「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を発売!

キリンビールは「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を11月21日(火)より数量限定で発売。

「富士」は、2020年に発売され、その味わいは世界的にも高く評価されており、2022年の実績は発売から3年間で約10倍(※1)となるなど、大きく伸長しています。特に独自の起源から生まれる多彩な原酒のつくり分けと、世界一(※2)のブレンディング技術で生み出された味わいが国内外から高い評価を得ています。

 

こうした背景を受け、50周年を記念した1973年の操業当時のモルト原酒をはじめ、1970~2010年代の各世代のモルト原酒とグレーン原酒を使用した、長熟原酒由来の甘く複雑な熟成香と、未来を見据えて改良を続けてきた原酒の華やかな香りが見事に調和する美しい味わいが特長の「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」が発売されます。

 

※1 キリンビール出荷実績(金額ベース)において
※2 マスターブレンダー・田中城太がアイコンズ・オブ・ウイスキー(IOW)2017において、「マスターディスティラー/マスターブレンダ―・オブ・ザ・イヤー」を受賞。

 

「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」

蒸溜所操業開始年の1973年蒸留の原酒をはじめ、1970・1980・1990・2000・2010年代の各世代に蒸留された、えりすぐりのモルト・グレーン原酒を使用。50年のウイスキーづくりの歴史と技術を注ぎ込んだ特別なシングルブレンデッドウイスキー。

 

・メーカ:キリンビール
・商品名:キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」
・発売日:2023年11月21日(火)
・発売先: 富士御殿場蒸溜所売店および抽選販売
 ※抽選販売の詳細はキリンオンラインショップDRINX(https://drinx.kirin.co.jp/)にて後日案内予定

・価格:3万6080円(税込み) ※富士御殿場蒸溜所売店、DRINX価格
・販売予定数量: 3000本限定

鰹節にヨーグルト…スコッチウイスキー「デュワーズ」×全国の特産物の新カクテルはどんな味?「Dewar’s Discovery Session 2023」がスタート

バカルディジャパンは、スコッチウイスキーブランド「デュワーズ」からデュワーズ15年をベースに6人のバーテンダーが、全国の食材や生産者、生産地との出会いをヒントに新たなカクテルを生み出す共創プロジェクト「Dewar’s Discovery Session 2023」をスタートさせる。同プロジェクトのスタートに先立ち、10月26日にはプレス向け発表会が開催された。ゲストに、大阪関西万博 催事企画プロデューサーの小橋賢児氏とプロジェクトに参画する6人のバーテンダーを迎え、デュワーズの魅力や全国を旅して出会った食材の魅力について語った。

 

デュワーズ15年とプレミアムラインのダブルダブル21年の試飲会もあったので、その深い味わいのレポートと合わせて紹介しよう。

 

時間と手間をかけた「ダブルエイジ製法」

↑「Dewar’s Discovery Session 2023」オリジナルカクテルのベースに使用されるのは、ブレンデッドスコッチウイスキーの「デュワーズ15年」

 

「デュワーズ」は、数種類のモルトウイスキーやグレーンウイスキーを掛け合わせたブレンデッドスコッチウイスキー。はじめて飲む人でも親しみやすい、なめらかな味わいは「ダブルエイジ製法」によって引き出される。

 

デュワーズのブランドマネージャーを務めるバカルディ ジャパンの李 坤龍(リー・コンヨン)氏は「デュワーズといえばダブルエイジ製法。これにより、どこまでもなめらかな味わいが生み出されます」と語った。

 

この「ダブルエイジ製法」とは樽熟成させた2種類のウイスキーをブレンドした後、さらに樽のなかで熟成させるというもの。手間と時間をかけたからこそ生まれるデュワーズならではの味わいは世界中で愛されており、今日まで1000を超える受賞歴を誇る。

 

「現在の『デュワーズ』は、7代目 マスターブレンダ―のステファニー・マクラウド氏によって味が決められていると言っても過言ではありません。彼女は、2019年から5年連続で、インターナショナル・ウイスキー・コンペティションで『マスターブレンダ―・オブ・ザ・イヤー』を受賞しています」(李氏)

 

そのほか、同ブランドの歴史やウイスキーの種類などにも触れ「5大ウイスキーと呼ばれるのは、スコッチ、アイリッシュ、カナディアン、アメリカン、ジャパニーズで、各産地によって味も見映えも変わってきます。スコッチウイスキーは、スムースながらしっかりとモルト感のあるウイスキーの味を楽しむことができます」と紹介した。

↑バカルディ ジャパンの李坤龍氏

 

「脳に浸らせてゆっくり飲みたい」。小橋賢児氏が語るウイスキーの楽しみ方

ゲストに迎えたのは、大阪関西万博 催事企画プロデューサーを務めるクリエイティブディレクターの小橋賢児氏。トークセッションでは、お酒と「新しい発見の旅」をテーマにトークがくり広げられた。数年間お酒を飲んでいなかった、と言う小橋氏。「お酒が出る交流の場で、人見知りを誤魔化すために飲むことが多かった。再開後は、いいものを味わって飲むようになったので、ウイスキーならロックやストレートで、じっくり脳から全身に浸らせて飲むっていう楽しみ方をしています」と、書斎などでアイデアを練るときなどにもウイスキーを楽しんでいることを教えてくれた。

 

そして、「新しい発見の旅」に対する質問では、「オーガニックにのめり込んだ時期に、デンマークを訪れました。当時日本では、オーガニックといえばストイックな印象がまだあった。それが、オーガニック先進国のデンマークでは、テクノミュージックが流れるレストランでもオーガニック食品が使われている。地球のためにできることを自然体でやっている姿が潔くて、その姿勢から学ぶべきところがあるなと思いました」と、語った。

 

世界に発信したい日本の食材についても質問された小橋氏は、醤油や味噌、納豆などの発酵食品を挙げた。

 

「海外の人が日本にはない意識で発酵食品に触れたとき、例えば納豆とお酒の組み合わせ、なんておもしろいものが出てくるかもしれないですよね」(小橋氏)

↑大阪関西万博 催事企画プロデューサーを務めるクリエイティブディレクター ・小橋賢児氏

 

実力派6人のバーテンダーが語る、「新しい発見の旅」で出会った食材の魅力

↑左から齋藤恵太氏、吉野優美氏、野村空人氏、李坤龍氏、 小橋賢児氏、中村敦氏、高宮裕輔氏、大場文武氏

 

続いて、同プロジェクトに参画するデュワーズとゆかりの深い6人のバーテンダーが登壇。日本各地を旅して発見した食材の魅力と、カクテル開発への思いが語られた。デュワーズについて、「LIQUID FACTORY」齋藤恵太氏は「昔から馴染みのあるブランドですが、日常的に使う機会は少なかった。最近はいいものを使おうという風潮が出て来たので、『15年』はカクテルでも使うようになりました」と語った。「THE BELLWOOD」吉野優美氏は「『21年』はそのまま飲んでひと息つくような飲み方がおすすめ。『15年』は、カクテルにしたときにより一層深みを感じられるのではないかと思います」とカクテルベースとしての可能性について述べた。「Quarter Room」野村空人氏は「『15年』の華やかな味わいをカクテル作りで上手く使っていきたいです。『21年』はゆっくりとロックで飲んで楽しめるウイスキーです」と、おすすめの飲み方についても教えてくれた。

 

6人が全国各地を旅して発見した食材は、はちみつ(東京都)、ヨーグルト(千葉県)、りんご(福島県)、サフラン(佐賀県)、きのこ(広島県)、かつお節(鹿児島県)。かつお節を選択した「TIGRATO」高宮裕輔氏は「間近で職人の技を見て、かつお節に対する考え方が変わった。作り手の魅力もカクテルを通じて届けていきたい」と意気込みを語った。「Unknown」大場文武氏が選んだのはヨーグルト。「アップサイクル系のヨーグルトでミルクがとてもおいしい。ヨーグルトの酸味はウイスキーにはないニュアンスでしたが、このヨーグルトならカクテルにしてもおいしいと思えました」と、新しい組み合わせへの好奇心を覗かせた。「BAR RAGE AOYAMA」中村敦氏は、選んだりんごに対して「りんごはお尻の部分の香りがとても強い。良い香りなんです。この香り高さを、カクテルでも表現していきたい」と、りんごの香り高さを引き出すカクテル作りへの意欲を語ってくれた。

↑「Dewar’s Discovery Session 2023」に参画する6人のバーテンダーが選んだ6つの食材

 

「Dewar’s Discovery Session 2023」のバーイベントは、11月3日(金)に「TIGRATO」からスタート。1週間ごとに各店舗でオリジナルカクテルが期間限定で提供中だ。また、12月15日(金)にはLongrain TOKYOにて、カクテルと同じ食材を使用した料理とともにオリジナルカクテルが提供されるファイナルイベントも開催される。いずれも詳細は特設サイトで確認できる。

↑各店舗のバーイベント開催日は「Dewar’s Discovery Session 2023」特設サイトで確認できる

 

複雑さが調和された深い味わいを試飲

同発表会では、「デュワーズ15年」と「ダブルダブル21年」の試飲会も開催された。まずは15年を、ストレート、ロック、ハイボールでそれぞれ試飲。口元に引き寄せると、まず、ハニーやキャラメルソースのようなこってりとした甘い香りが立ち上る。味わいは、南国フルーツやグリーンアップルのみずみずしさと爽やかさを感じた。この甘く華やかな味わいを存分に楽しみたい、という人にはやはりストレートかロックがおすすめだ。とはいえ、ハイボールでも香りや味わい、余韻が損なわれるわけではないので、強いお酒が苦手な人は、ぜひハイボールで楽しんでみてほしい。

↑左から、「デュワーズ15年」ストレート、ロック、ハイボール

 

21年は、15年以上になめらかな長い余韻と甘さを楽しむことができる。香りは「シナモンと完熟ぶどうの香り」と説明があった通り、スパイシーさも感じられた。甘さと複雑さが調和されたどっしりと深みのある味わいには上品さも。ストレートやロックで、美しい琥珀色のウイスキーを眺めながら、じっくりと味わう贅沢なひと時を過ごすのもよさそうだ。もちろんハイボールでも、上品な風味を楽しむことができる、特別な日に選びたいウイスキーだ。

↑左から、「ダブルダブル21年」ストレート、ロック

 

なめらかで深みのある味わいが魅力のデュワーズ。全国の特産品との組み合わせでは、どのような味覚の “新発見” ができるのか。この秋は、デュワーズオリジナルカクテルと共にいつもよりもちょっと贅沢なひとときを過ごしてみてはいかがだろうか。

 

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ジャパニーズウイスキーとは。世界からの評価や5大ウイスキーにおける個性、伝説の銘柄などを解説

2023年に誕生から100年のアニバーサリーイヤーを迎えたジャパニーズウイスキー。よく“世界五大ウイスキー”のひとつに数えられますが、近年になってその世界的評価はいっそう高まり、国際品評会で世界一に輝くことも珍しくありません。

 

この特集記事では、全4回にわたってジャパニーズウイスキーにまつわる知っておきたい知識を解説。この第1回では、「ジャパニーズウイスキー」の定義や特徴など、基本的な要点を紹介します。

↑世界五大ウイスキーそれぞれの定義や特徴も解説

 

「ジャパニーズウイスキー」の定義制定は2021年。主な条件は?

ジャパニーズウイスキーとは読んで字の如く「日本のウイスキー」ですが、実は明確な定義があります。しかし、その制定は2021年と比較的最近。日本洋酒酒造組合により、消費者の適正な商品選択や、事業者間の公正な競争、品質の向上を目的に制定されました。主な条件を5つ挙げてみましょう。

 

1:原材料として麦芽は必ず使用し、日本国内で採取された水を使用すること

2:糖化、発酵、蒸溜は国内の蒸溜所で行うこと

3:原酒は700リットル以下の木樽に詰め、日本国内で3年以上貯蔵すること

4:日本国内で瓶詰めすること

5:充填時のアルコール度数は40%以上であること

 

例えば、海外産の原酒をブレンドまたはボトリングしたウイスキーは、日本で樽貯蔵や瓶詰めをしてもジャパニーズウイスキーとは名乗れないのです。

 

日本のウイスキーはスコッチが手本となった

ジャパニーズウイスキーの誕生は1923年。サントリーの前身にあたる寿屋が、山崎蒸溜所の建設に着手したのが始まりです。歴史については第2回で詳しく解説しますが、製法などに関する大きな特徴はスコッチウイスキーへのリスペクトが強いこと。

↑100周年を迎えた山崎蒸溜所。ロゴの横には「SINCE 1923」の一文も書かれています

 

これは、山崎蒸溜所の設計に携わり初代所長を務めた竹鶴政孝氏(のちのニッカウヰスキー創業者で、連続テレビ小説『マッサン』のモデル)が、スコットランドの蒸溜所でウイスキーの知見や技術を学んだことが強く関係しています。

 

■ 世界のウイスキーの6割を占める王者「スコッチ」

それでは、五大ウイスキーについても、それぞれ主な特徴を解説していきましょう。まずはスコッチウイスキーから。定義としては、水とイースト菌、それにモルト(大麦麦芽)などの穀物を使い、仕込みや蒸溜をスコットランドで行うこと、そして容量700リットル以下のオーク樽に詰め、スコットランドの倉庫で3年以上熟成させることなどが挙げられます。

↑販売数量世界一(「Impact Databank 2020」より※)のスコッチウイスキーブランドが「ジョニーウォーカー」

 

全世界のウイスキー消費量の約6割がスコッチウイスキーであるともいわれる、いわばウイスキーの王者。その魅力的な味は独自の風土に起因しています。原材料の大麦が豊富に収穫でき、熟成に向いた冷涼な気候、そして燻香に欠かせないピート(泥炭)にも恵まれた湿地帯であることなど、ウイスキーづくりに理想的な環境が整っています。

↑ピート。日本の産地としては、北海道が有名です

 

原材料やブレンドの有無などによって、「シングルモルト」「シングルグレーン」「ブレンデッド(ヴァッテド)モルト」「ブレンデッド(ヴァッテド)グレーン」「ブレンデッドウイスキー」の5種に分類されることも特徴です。

 

また、「アイラ」「アイランズ」「キャンベルタウン」「スペイサイド」「ハイランド」「ローランド」と6大産地に分けられ、ピートが効いたアイラ、優雅な香りのスペイサイドなど、地域ごとに風味のキャラクターが異なることもスコッチの魅力です。

↑“アイラモルトの王者”の異名をもつ「ラフロイグ」

 

■ モルティかつクリアな味わいの「アイリッシュ」

ウイスキー発祥地説をスコットランドと二分し、かつて世界一の生産量を誇ったのがアイリッシュウイスキーです。主な定義としては、穀物類を原料とし、麦芽に含まれる酵素によって糖化させて酵母で醗酵。木製樽に詰め、アイルランドまたは北アイルランドの倉庫で3年以上熟成させることです。

↑1608年創業といわれる、アイリッシュウイスキー最古の蒸溜所のひとつがブッシュミルズ蒸溜所。その代表銘柄が「ブッシュミルズ ブラックブッシュ」

 

分類としては、「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」「ブレンデッドウイスキー」の4種類。

 

なかでも伝統的なアイリッシュウイスキーといえるのが「シングル(ピュア)ポットスチルウイスキー」。モルトに未発芽の大麦やその他の穀物を原料とし、単式蒸溜機(ポットスチル)で3回蒸溜(他産地では2回が一般的)させます。こちらは穀物の風味が豊かかつ、雑味が少なくなめらかでクリアな味になることも特徴です。

 

香りが甘く力強い味わいの「アメリカン」

バーボンでもおなじみのアメリカンウイスキーですが、バーボンウイスキー=アメリカンウイスキーではなく、アメリカでつくられたウイスキーの総称が、字の如くアメリカンウイスキー。

↑スーパープレミアムバーボンとして名高い「ウッドフォードリザーブ」。毎年5月に開催される、権威あるケンタッキーダービーのオフィシャルバーボンとしても有名です

 

主な定義は、穀物類を原料とすること、アルコール度数40%以上で瓶詰めすることなどがありますが、最も特徴的な定義は、内側を焦がしたオーク材の新樽で熟成させること(ただしコーンウイスキーは不要)です。新樽熟成であるため香りが甘く豊かで、味わいが力強いこともアメリカンウイスキーの特徴といえるでしょう。

 

原料などによって種類も様々。「バーボンウイスキー(コーンを51%以上使うなど)」「コーンウイスキー(コーンを80%以上使うなど)」「ライウイスキー(ライ麦を51%以上使うなど)」があり、また、バーボンウイスキーと原料や製法はほぼ一緒でも、テネシー州産かつチャコール・メローイング製法(炭濾過工程)でつくられるものはテネシーウイスキーと呼ばれます(代表的な銘柄は「ジャック ダニエル」)。

↑テネシーウイスキーといえば「ジャック ダニエル」。2023年は缶入りカクテル「ジャックダニエル&コカ・コーラ」の日本発売でも話題になりました

華やぐ香りとライトな酒質の「カナディアン」

香り高く軽やかな味わいを特徴とするのが、カナディアンウイスキー。1776年のアメリカ独立宣言後、それを嫌った一部のイギリス系農民が五大湖周辺で穀物栽培を始めたことがきっかけといわれています。

↑カナディアンウイスキーの代表格が、「C.C.」の愛称で親しまれる「カナディアンクラブ」。写真の「カナディアンクラブ 20年」は良質のオーク樽に20年以上熟成させた、ふくよかなコクが特徴

 

定義は、穀物を原料に麦芽などで糖化し、酵母などによる発酵後に蒸溜すること。そのうえで700リットル以下の木製容器で3年以上熟成させ、糖化、蒸溜、熟成はカナダで行うことなどです。

 

主な種類は3つ。ライ麦、コーン、ライ麦モルト、大麦モルトを原料にアルコール分64〜75%程度で蒸溜した「フレーバリングウイスキー」。主原料にコーンを用い連続式蒸溜機でアルコール度数95%以下で蒸溜した「ベースウイスキー」。そして、この両者を1:9〜3:7の比率でブレンドした「カナディアンブレンデッドウイスキー」です。

 

優雅でたおやかな「ジャパニーズ」

ジャパニーズウイスキーの主な定義は前述した通りですが、スコッチに学びながら独自の進化を遂げ、多彩ではっきりとした四季が生み出す日本ならでの繊細かつ華やかな香り、たおやかな深み、美しい調和を感じられることが味わいの魅力といえます。

↑“日本の四季、日本人の繊細な感性、日本の匠の技を結集したウイスキー”がコンセプトのブレンデッドウイスキー「響」

 

分類は、「モルトウイスキー」「グレーンウイスキー」、その両者をブレンドした「ブレンデッドウイスキー」の3種。また、東アジアの代表的な樹種であるミズナラの樽を他国より積極的に使うことも特徴といえるでしょう。

右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています
↑右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています

 

躍進の“侍スピリッツ”、その理由は?

ジャパニーズウイスキーの歴史は五大ウイスキーのなかで最も浅いものの、近年、世界的な評価はきわめて高く、注目の的となっています。その最大の理由は、やはりおいしさ。実直に品質向上への飽くなき探求を続けていった結果、味のクオリティが高まっていったといえるでしょう。

 

自国におけるウイスキー文化の醸成とともに、飲み手の嗜好性も高くなったこと、1970年の日本万国博覧会(大阪万博)が大きな起点と言われる食のグローバル化など、ジャパニーズウイスキーがおいしく進化した背景にはいくつかの事象がありますが、エポックメイキングな出来事のひとつは国産シングルモルトの誕生です。

↑1824年に英国政府公認蒸溜所の第1号となり、“はじまりのシングルモルト”として知られる「グレンリベット」。また、1963年に初めて世界に向けてシングルモルトを発売したブランドは「グレンフィディック」(創業は1887年)です

 

日本初のシングルモルトは、いまはなき軽井沢蒸留所(当時は三楽オーシャン<現・メルシャン>が運営)が1976年に発売した「軽井沢」。その後1983年のピークを境に日本のウイスキー消費量はダウントレンドになっていきますが、この受難の時代に生まれたのが1984年デビューの「サントリーシングルモルト山崎」(当時の名称は「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」で、12年熟成)です。

↑「サントリーピュアモルトウイスキー山崎」が発売された当時の広告。“なにも足さない。なにも引かない。”がキャッチコピーでした

 

その後1989年には「シングルモルト余市」と「シングルモルト宮城峡」(ともに12年熟成)が、1994年には「サントリーシングルモルト白州」(当時の名称と熟成年数は山崎と同様)が誕生します。

 

加えて、1990年代後半から世界的にシングルモルトブームが到来。その根幹をたどると、1988年に当時の英国洋酒最大手、ユナイテッド・ディスティラリーズ社がシングルモルトコレクション「クラシック・モルトシリーズ」を発売したことがきっかけといわれています。

 

これによって、ブレンデッドウイスキーより希少なシングルモルトに注目が集まるとともにファンが増加。加えて2000年代以降にはインド、中国、台湾といった新興国が豊かになり始め、飲み手も急増していきます。こうして世界的に盛り上がるなか、日本のシングルモルトも着実にクオリティを高め、2003年にはISC(インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ。世界でも権威ある酒類国際品評会)で「サントリーウイスキー山崎 12年」が日本で初めてウイスキー部門の金賞に。

↑山崎蒸溜所にある、山崎ウイスキー館にて

 

以降、ジャパニーズウイスキーは国際品評会の常連となり、2004年には「響 30年」が日本で初めてISCの最高賞にあたるトロフィーに輝いています(「響 30年」は2023年のISCでもトロフィーを受賞)。

 

具体的な論評例も紹介しましょう。ウイスキー評論の第一人者であるマイケル・ジャクソン氏はジャパニーズウイスキーの躍進をカリフォルニアワインに例え、「フランスにならったカリフォルニアワインのレベルは、本家を凌ぐレベルに達した。ジャパニーズウイスキーもしかりで、手本にしたスコッチを超えるほどの銘柄が生まれている」と賛辞を送っています。

 

先人から後進へと挑戦の大和魂を継承し、ともに成長

近年のムーブメントとしては、クラフトディスティラリーの躍進も見逃せません。そのパイオニアが2004年に創業し、蒸溜所を2007年に開設したベンチャーウイスキー(秩父蒸溜所。イチローズモルトで有名)です。同社が2005年に発売した「キング オブ ダイヤモンズ」は、創業間もない2007年に英国「ウイスキーマガジン」主宰のジャパニーズモルト特集で最高得点を獲得。以来、瞬く間に国際品評会の常連に。あらためて、ジャパニーズウイスキーの高い実力を世界に証明しました。

↑激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて

 

興味深いのは、ベンチャーウイスキーはときに先達に支えられながら成長し、その恩を返すかのように後進のサポートに積極的であること。こうした横のつながりも新興クラフトディスティラリーの励みとなり、高い志をもった蒸溜所が全国に続々誕生しています。

ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています
↑ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

 

クラフトディスティラリー間の親交が深まるなか、日本でも積極的に行われるようになった取り組みのひとつが、蒸溜所同士の原酒交換です。スコッチでは伝統的だった文化ですが、コラボレーションはウイスキーファンにとってもうれしい話題といえるでしょう。また「ウイスキーフェスティバル」をはじめ、近年はイベントも盛んに行われるようになりました。

↑日本のクラフトディスティラリー同士で、初のコラボレーション商品を発売したのが富山の三郎丸蒸留所と、滋賀の長濱蒸溜所(写真。代表銘柄は「AMAHAGAN」)

 

ほかにも、原材料に米を用いたライスウイスキー(ライスグレーンウイスキー)が存在感を示したり、鋳造製ポットスチルを発明する蒸溜所(上記、三郎丸蒸留所)が現れたり、つくり手の増加は個性の多様化や日本独自の進化も促し、ますますジャパニーズウイスキーは面白くなっています。

 

次回は100年前の誕生から最新ムーブメントまで、ドラマチックで奥深い歴史を紹介します。

 

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右端のゴールドラベルがイチローズモルトの「ミズナラウッドリザーブ」。なお、ミズナラ樽は戦中戦後に洋樽の輸入が困難になったため、山崎蒸溜所が起用したことがきっかけといわれています 激レアなイチローズモルトのなかでも希少価値が高い、通称カードシリーズ。秩父蒸溜所にて ベンチャーウイスキーの肥土伊知郎代表が公式に技術指導を行った蒸溜所が、北海道東部の厚岸(あっけし)蒸溜所。地元の風土を生かしつつ、アイラモルトのような酒質を目指した味は国内外で高い評価を得ています

「エール」「ピルスナー」をブレンドした『アサヒ ザ・ダブル』全国のファミマで数量限定発売

アサヒビールはファミリーマートと共同開発したビール『アサヒ ザ・ダブル』を、全国のファミリーマートの酒類取扱店で10月24日から数量限定で発売。

 

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、“華やかな香りが際立つエールタイプ”と“コク・キレのバランスが良いピルスナータイプ”の2種類のビールをブレンドした商品。コクと香りが調和したブレンドならではの味わいが楽しめます。

 

『アサヒ ザ・ダブル』は、アサヒビールとファミリーマートの共同開発商品として2018年から数量限定で発売。2023年10月の酒税税率改正で減税となり需要が高まっているビール市場において、“期待を超えるおいしさ、楽しい生活文化の創造”を目指しています。

 

・メーカー:アサヒビール

・商品名:アサヒ ザ・ダブル

・価格:350ml 204円(税別)/500ml 266円(税別)

 

ポートワイン樽でフィニッシュした革新的なバーボン「エンジェルズ エンヴィ」数量限定発売

サッポロビールは「エンジェルズ エンヴィ」を12月5日に全国で数量限定発売します。

「エンジェルズ エンヴィ」は、アメリカンウイスキーの伝統と歴史を尊重し大切にする一方で、革新的な新しい方法を模索し、限界に挑戦してつくりあげられたプレミアムバーボンウイスキー。世界的に権威のある2023年のサンフランシスコ・ワールド・スピリッツ・コンペティション(注1)で金賞を受賞しています。

 

焦がしたホワイトオークの新樽で4年から6年熟成させ、その後、2度目の熟成をポルトガルのドウロ地方のポートワイン樽で最長6か月間行っています。2度の熟成により、親しみやすい風味を保ちつつ、奥行きのある味わいになっています。

(注1)2000年に創設され、世界で最も権威のあるスピリッツコンペティションの1つ。

 

・メーカー:サッポロビール

・商品名 :エンジェルズ エンヴィ

・参考小売価格:1万880円(税抜)

UCCが“飲まないコーヒー”を発売!? コーヒーの香りの余韻をギュッと閉じ込めた「YOINED」

UCC上島珈琲は、飲まないコーヒー「YOINED(ヨインド)」を11月1日に数量限定で発売します。価格は2700円(税込)。

 

同商品は、コーヒー豆を抽出することなく、そのまま粉砕して香りとともに閉じ込める独自製法(特許6849552号)を採用。焙煎したての香りが口から鼻腔に伝わり、鮮烈な香りの余韻に浸ることができ、“飲む”では味わえない、豆本来の甘み・酸味・苦味をダイレクトに味わえます。

 

UCCイノベーションセンターの研究者は、「豆の粉砕方法」と「製法」に着目。硬く、油脂の粘りもあるコーヒー豆を-196℃で凍結して粉砕することで、香りの劣化防止に加え、口溶けも良くしています。カカオ豆からチョコレートを作る過程にヒントを得て、粉砕した豆とコーヒーオイルを油脂でコーティングし、フレッシュな香りも保持しました。口にして噛んだ瞬間に広がるコーヒーの鮮烈な香りと、喉から鼻に抜けて長く続くレトロネーザルアロマにより、口から溶けてなくなった後も、香りの余韻が続きます。

 

主な原料はコーヒー、コーヒーオイル、植物油脂、砂糖で、カカオ豆は一切含まれていません。

 

ラインナップは濃厚な香りの「CRAZY BLACK」、カフェ・オレのような「MELLOW BROWN」の2種類。3枚ずつアソートした6枚入りでの販売です。

シーチキンに42年「ぶり」の新魚種。「シーチキン エブリ」はなぜ「ぶり」?

国民的ツナ缶といえば「シーチキン」でしょう。この同ブランドから、42年ぶりに新たな魚種を使った製品がデビューしました。その名は「シーチキンEvery(エブリ)」で、採用した魚はぶり。なぜこのタイミングになったのか、ぶりを使った理由は? などを担当者にインタビューするとともに、「シーチキン」各種の味比べやトリビアなども一緒にお伝えします。

↑2023年8月21日に新発売。「シーチキンEvery」(左)と「オイル不使用シーチキンEvery」(右)があり、ともに235円(70g、参考小売価格、税抜)

 

ぶり採用には魚の需給バランスが強く関係していた

「シーチキンEvery(エブリ)」の特徴は、前述の通りぶりを使っていることですが、こだわりはそれだけではありません。主に3~5月の九州・四国で水揚げされる、加工適性のある天然ぶりに厳選しており、味わい開発や製造ラインの調整などを含めると製品化の検討から5年もかかったそう。

↑メーカーであるはごろもフーズの資料より

 

味付けに関して、「シーチキンEvery」は大豆油とオニオンエキスを使い、コクのあるしっかりとした味わいに。そして「オイル不使用シーチキンEvery」は、オニオンエキスと独自の調味液のみでさっぱりとした美味しさになっています。魚種の選定で大切にしたことは、「シーチキン」としての美味しさやふさわしい味であること、とのことですが、ぶりの決め手はどこにあったのでしょうか。開発担当者に聞きました。

↑はごろもフーズの開発部で「シーチキン」を担当する辻 翔平さん

 

「そもそもの背景には、これまでの『シーチキン』の原材料であるまぐろやかつおの需給バランスに変動があるからです。その点、日本で水揚げされるぶりは国内で消費されるため、世界的なニーズの影響を受けにくいんですね。データでみても、直近10年間は年間10トン前後と安定(※)しており、ぶりを使った製品化は2018年より検討してきました」(辻さん)

※政府ポータルサイト「海面漁業生産統計調査」魚種別漁獲量(2011~2021年)
↑「シーチキン」の原料であるまぐろ、かつおを守ることは、はごろもフーズにおけるサステナビリティの一環であり、魚種の選択肢を増やすことも同様といえるでしょう

 

同社では魚の頭は乾燥してフィッシュミールとして製品化。肥料や飼料などに使われるなど、原料すべてを使い切っています。一方、ぶりはまぐろやかつおより製品に使用できる部分が少なく、製造ラインのハンドリングなどの確立には苦労したとか。

 

「ぶりは頭が大きく、血合い肉も多い魚です。そのため原料加工のプロセスにも高いハードルがありました。そういった部分も含め、製品化に5年がかかったというわけです」(辻さん)

 

個人的に気になったのは、漁獲時季と産地です。「寒ぶり」で知られるように、ぶりは冬が旬なイメージ。なおかつ北陸近海が名産地という印象ですが、3~5月の九州・四国産を採用している理由は?

 

「確かに寒ぶりは、脂がのった濃厚な味わいが魅力ですよね。ただ『シーチキン』の加工特性としては春ごろの脂のりが最適なんです。加えて、原材料調達の安定性や加工特性としても、原材料の状況により変動しますが春季の九州産と四国産が適正であると判断しました」(辻さん)

 

ちなみに、ぶりは出世魚としても知られ、いなだ、わらさなどを経てぶりとなります(地域によって呼称差あり)が、「シーチキンEvery」ではしっかり成長した正真正銘のぶりを使用。では味はどうか、ということで既存の「シーチキン」との食べ比べもしてみました。

 

エブリはふわっとやわらかくまろやかで上品な味

目の前に差し出されたのは4つの魚種ごとの「シーチキン」。こうして観察すると、色味だけでも違いがあることがわかります。新作の「シーチキンEvery」から食べてみました。

↑魚種は左から、ぶり、きはだまぐろ、かつお、びんながまぐろ

 

「シーチキンEvery」の第一印象は洋風のニュアンス。これはオニオンエキスによるものか、ぶりがもつ素材の味でしょうか。ふわっとやわらかい食感や、まろやかなうまみと相まって、上品な美味しさに感じました。

↑「ぶりが『シーチキン』になると、こういう味なんだ!」という感想ですが、いい意味で違和感はなく、飽きない美味しさの「シーチキン」です

 

どんどんいきましょう。きはだまぐろの「シーチキンLフレーク」は、食感も味の強さもしっかりめで、どこかシャープな表情も。かつおの「シーチキンマイルド」も味はくっきりしていますが、かつお節などでも身近な魚だからか、カジュアルな印象があります。そしてびんながまぐろの「シーチキンフレーク(一本釣)」は、滋味深いうまみがふわっと押し寄せる、やさしくて貫禄ある味わい。4つのなかで鶏のチキンに一番近いのはこれかも、とも思いました。

↑試すと面白い食べ比べ。みなさんもぜひ!

 

65周年を迎えた「シーチキン」。なぜこの名称に?

そのほか、「シーチキン」に関するトリビアもたくさん教えてもらいました。例えば歴史。はごろもフーズは1931年創業(当時は後藤缶詰所)で、1958年11月に既存製品だったツナ缶を「シーチキン」と名付け、商標登録したのがブランドの始まりです。

↑新旧の「シーチキン」シリーズ、その一部が一堂に。なお「シーチキン」は2023年11月で誕生65周年を迎えました

 

また、魚肉の形状には「シーチキンファンシー」などで知られるソリッド(大きい形のまま/1931年~)、「シーチキンL」に代表されるチャンク(大きくほぐしたもの/1976年~)、最もなじみ深いフレーク(1983年~)の3タイプがあり、実はソリッドが最も古株。そして調味液にも4種類があり、そこから様々な製品バリエーションが生み出されています。

↑定番の油漬以外にも、実はいろいろな調味液が存在

 

そして「シーチキン」というネーミングには、1958年当時はツナ缶がいまほど知られていなかったことから「わかりやすいネーミングを」という理由で草案。蒸したびんながまぐろが味も食感も鶏肉に似ていることから、「海(シー)の鶏肉(チキン)」で商標登録されました。缶詰製品に名称を付けたのも、「シーチキン」が初だそうです。

 

ここで筆者は質問してみました。なぜ「シーチキン まぐろ(ツナ)」や「シーチキン かつお(ボニート)」といった魚種にしなかったのかを聞くと、「魚種の先入観をもたずに味わいを楽しんでほしい」という想いが込められているからだそうです。

↑なかにはこのようなトリビアも。日本の食文化に多くの革命を起こしてきたブランドが「シーチキン」なんですね

 

また、「シーチキン」は地域によって魚種の嗜好性が違い、東日本一部のきはだまぐろが好まれるエリアでは「シーチキンLフレーク」がよく売れ、かつおが人気の西日本では「シーチキンマイルド」が台頭しているそう。そして特殊な例としては、まぐろのツナ缶が一般的な米国食文化の影響が入っている沖縄。ここでは「シーチキンフレーク」や「シーチキンLフレーク」が圧倒的な人気を誇っているそうです。

↑そもそも「シーチキン」が大好きな沖縄。現地ではツナ缶のことを英語風にトゥーナと呼びます

 

寿司ダネでは、まぐろやかつおよりもぶりが好きという人は少なくないでしょう。それこそ、ぶりが名産の北陸では「シーチキンEvery」が一番人気になるかもしれません。42年ぶりと、超久しぶりに登場したぶりの「シーチキン」、今後の戦いぶりにも注目です!

 

※「シーチキン」は、はごろもフーズ株式会社の登録商標です。

 

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「揚げ物」を家で調理する極意は? 油はねを抑え片付けも楽ちんでおいしく揚げるコツとレシピ

カリッとした衣の食感とジュワ〜ッと広がる肉汁……鳥の唐揚げに代表されるこのおいしさこそ、揚げ物の醍醐味。これを自宅で作れば、スーパーの惣菜に比べて揚げたてでおいしく、油を選ぶことで健康にも配慮できます。ところが、「キッチンを汚すから」「調理中に匂いや煙が立つから」「油はねが怖いから」といった理由から、家のキッチンで揚げ物を作るのに尻込みする人は多いのではないでしょうか。

 

フランス料理店に勤務ののち、撮影現場やイベントで人気のフードケータリング業を行う「DoraTheFood」を経営する料理家・松島由恵さんに、初心者でも会得できるおいしい揚げ方と、揚げた後の片付けを楽にするコツについて教えていただきました。

 

食材のおいしさを閉じこめる!
揚げ物の魅力

「食材は揚げることで、水分や旨味がぎゅっと閉じこめられ、よりおいしくなります。口当たりを良くし、香ばしさやカリッとした食感がプラスされるのも魅力ですね。以前、実家で母が余ったネギをフライにして大量に揚げてくれたのですが、あっという間になくなったほど。外はサクッ、とろっとしたネギがとてもおいしかった。ただ焼いただけでは、こんなに箸が進むことはないでしょう」(料理家・松島由恵さん、以下同)

 

松島さんが心がけている揚げ物のコツとは?

 

「ケータリング業を行っているので、冷めてもおいしいおかずとして“唐揚げ”をよく作ります。あとは、ハンバーガー専門店に出てくるような皮つきのフライドポテト。ポテトを櫛型に切って常温の油に入れて、じっくり火を通していく方法です。中はほっくり、皮が香ばしいポテトになりますよ。旬の野菜の素揚げもいいですね。時期になると、新玉ネギや芽キャベツの素揚げは欠かせません。ただ、芽キャベツは油がはねるので要注意。油はねは、ポリ袋に小麦粉と食材を入れて振り、あらかじめ薄く小麦粉をまぶしてから“炭酸水と小麦粉”を混ぜた衣につけて“フリット”にして揚げると、抑えられます。オクラなど破裂が心配な食材は、前もって楊枝などで表面に穴を開けておくといいでしょう」

 

油はねを抑える準備と揚げ方は?
プロの極意は「準備は最低限に」「さわらない」

準備に、油の温度調節に、後片付けに……と何かと手がかかるイメージの揚げ物。ところが、松島さんの手にかかると、揚げている最中もおしゃべりを楽しみながらと余裕があり、揚げ物が終わったと同時にキッチンはすっかり片付いています。この違いはいったい何なのでしょうか?

 

片付けを楽にするコツ……準備する道具は?

揚げ物をするときに、油はねからキッチンを守るために、レンジガードのような囲いを作る人は多いのでは? ところが、そのような下準備を一切しないという松島さん。松島さんが揚げ物を作る時に使う道具はこれだけです。

 

・鉄鍋
・揚げ物を入れるバットとザル
・菜ばし
・油はね防止ネット
・油ポット

 

片付けを楽にするコツ……揚げる際の注意点は?

「揚げ物を始める前に、風通しが良くなるよう前後、横など2~3箇所の窓を開けておきましょう。揚げている最中に、油はね防止ネットを使っています。油はね防止ネットは、蒸気だけ通して、油をカットする優れもの。これで蓋をすることで、油がはねて広がるのを防ぎます。これを使えば、最後にキッチンペーパーなどで、周りをふくだけで十分。また、後ほど説明するおいしさにも関わって来ますが、揚げている食材にさわらないことが重要です。触れば、油がはねる回数も増えます」

 

・2~3箇所の窓を開け、風の通りを良くし、匂いを逃がす
・保温性の高い鍋と油はね防止ネットを用意し、油はねを防ぐ
・揚げている最中は、食材を極力さわらない

 

おいしく揚げるコツ……油の温度を一定にキープ

「おいしく揚げるコツは、“油の温度を一定にすること”です。一度下がった油の温度を上げるには時間がかかってしまうため、その間に食材が油を吸ってべちゃっとすることも。また、温度が上がりすぎると焦げやすく、煙が出て匂いも強くなります。鍋は、熱伝導性と保温性に優れているものがおすすめ。鉄や銅ですね。天ぷら屋さんの鍋は銅製のものが多いのですが、熱伝導率がいいからなんです。私が使っているのは、故郷・盛岡の“南部鉄器”のもの。分厚い鋳物は油の温度変化が少なく、揚げ物に向いています」

 

おいしく揚げるコツ……揚げる手順は?

1.熱伝導率の良く、保温性の高い鍋を用意する。使用する油の量は、食材の半分より少し上に浸かるぐらいでOK。

 

2.揚げるときの温度は、170℃~180℃を保つ。初めは中火で温度を上げ、少し衣を入れて泡が出ているか、もしくは菜ばしを入れて、箸先から泡が立つ状態かを確認する。

 

3.食材がぶつからない程度の余裕をもって、食材を入れる。仲間でしっかりと火を通さなくて良いものは、高温でさっと揚げ、中まで火を通したい食材の場合は、中弱火にしてじっくりと火を通す。その際、さわらないのが鉄則。

 

4.揚げている間は、油はねガードをのせておく。ジュワザワワーと、揚げている音がうるさくなったら火が通ってきた証拠。揚げ物の様子を見てひっくり返す。再度パチパチと音が鳴ってきたら、揚がったサイン。

 

5.揚がったらバットに置いて、余分な油を切る。

 

おいしく揚がる油選びは……
「米粉」と「米油」を使う

「私のレシピは、衣に米粉と片栗粉を1:1の割合で使い、米油を使って揚げます。米粉と片栗粉で揚げると、衣が“ガリッ”としっかりした歯ごたえに。こめ油は、サラダ油よりも軽く、胃もたれも少ない。酸化にも強いのでおいしさが長持ちします。一度この味を覚えてしまうと、小麦粉の衣や普通の油には戻れません」

 

以上のコツを押さえたところで、まずは基本中のキ、鳥の唐揚げのレシピを解説していただきましょう。

 

基本の唐揚げ
「小さめげんこつサイズの唐揚げ」

「揚げるサイズは、子どものげんこつぐらいの大きさでOK。人によっては、一口大に切って、沢山の量を何度も揚げる方がいますが、じっくり揚げれば火は通ります。大きめに切って、揚げる回数を減らすのもあわてないコツです」

 

【材料(2~3人分)】

・鶏もも肉……2枚(500~600g)

〈漬けだれ〉
・砂糖……小さじ2
・紹興酒(日本酒でも可)……大さじ1と1/2
・しょうゆ……大さじ1と1/2
・しょうが……1かけ
・にんにく……1かけ

〈衣〉
・米粉:片栗粉……1:1

 

【作り方】

1.鶏肉の筋や、余分な脂、皮を取り除く。

「この筋や脂を丁寧にとることで、食べやすさが格段にアップ。嚙み切りやすく、あっさりとした食べやすい唐揚げに。余分な皮は、皮せんべいとして揚げてもいいですね」

 

2.鶏肉を大きめに切り分ける。鶏もも肉1枚で約4〜5個に。

「大きく揚げることで、一口大で小さく揚げるときよりも表面積が減り、水分が逃げづらくジューシーな唐揚げに。唐揚げ専門店では、大きめに揚げるお店も多いです」

 

3.漬けだれを鶏肉にもみこみ、2時間から一晩おく。

 

4.付いている鶏皮で肉を包みこみ丸く形を整えて、衣をつける。ギュギュっとおにぎりを握るようにしっかりと付けたら、10分ほどおく。鶏肉に衣が馴染んだら、さらに衣を付けて2度付けする。

「鶏皮をできるだけ伸ばして肉を包むことで、皮がパリッと仕上がり、どこから食べてもおいしい状態に。衣はガリっとした食感のポイントとなるので、しっかり2度づけします。漬けだれを切ったり、キッチンペーパーで押さえる必要はありません」

 

5.油を2cmほど入れて、中火で170℃~180℃になるまで温める。

「2cmと聞くと少なめに感じますが、十分な量です。鶏肉を入れることでかさも増し、鶏肉が7~8割ほど油に浸かった状態で揚げられます」

 

6.揚げ衣を入れ、細かい気泡を立ててシュワシュワと揚がるまで温度が上がったら、皮を上にし鶏肉がぶつからないよう余裕を持って入れる。

 

7.油はね防止ネットで蓋をし、肉に6~7割ほど火が通るまでじっくりと待つ。ザーザーッと揚げる音が大きくなってきたら火が通ってきている証拠。色づきを見て、ひっくり返す。1~2分揚げて反対側も揚がったら、もう一度ひっくり返して軽く揚げる。バットに引き上げて、鉄ぐしなどを刺し8秒待ってから抜き、鉄ぐしが温かくなっていたら火が通っている証拠。

「最後にもう一度、片面を揚げることでカリッと歯ごたえよく揚がります。鉄ぐしなどを刺して、火の通りを確認すれば、切って中の状態を確認する手間が省けます」

 

アレンジ揚げ物
「刺身と果物とチーズのおつまみ春巻き」

「軽く火を通したミ・キュイ(半生という意味のフランス語)のような魚と果物のバランスが絶妙なレシピです。魚がサクで安かった際など、刺身で食べるにはちょっと多く残ってしまったときに適しています。中途半端に余ったハーブやチーズなども入れて果物と揚げてみたらおいしかった、そんな残り物から生まれた来客時の我が家の定番メニューなんです。前日に残ったお刺身を使うときは、しっかり火を通しましょう」

 

【材料(2人分)】

・魚の刺身……150g
・梨……1/4個
・ブルーチーズ……適量
・春巻きの皮……6枚
・水溶き小麦粉……適量

 

【作り方】

1.サクを厚めの縦長にスライスする。切ってある刺身をそのまま使ってもOK。

 

2.梨を3~4mmの厚さにスライスする。

 

3.春巻きの皮の中央部に、梨を刺身で挟んで置き、ブルーチーズを乗せる。

「果物は歯ごたえのある梨やりんご、お刺身は鯛やハマチ、スズキなど淡白な魚が適しています。その他に、シメサバとイチゴ、パセリの組み合わせや、固めの柿と白身魚にサワークリーム、バジルの組み合わせもおすすめです」

 

4.春巻きの下側を折り、具材にぎゅっと抱きこんで両端を中央に折ったあと、奥に向かって巻く。水溶き小麦粉を皮の端につけ、空気が入らないようにぴったりとのり付けする。

「春巻きの皮が余ったら、密閉袋に入れて冷凍保存できます。使う前に常温に戻しておくと、皮同士をはがしやすいですよ」

 

5.170~180℃まで油が温まったら、春巻きを入れる。こんがりと色づけばOK。

「火を通さなくても食べられるため、皮が色付けばOK。春巻きを揚げるときは、新しい油よりも1~2回使った油の方がおいしそうな見た目に色付きます」

 

6.揚がったらバットに引き上げ油を切り、お好みではちみつをかける。

出来上がりです。

 

油を使うときは、野菜→肉→魚の順に使うと油を汚さず、家庭であれば2~3回はおいしく使用できるそう。こうした松島さんがプロとして会得してきた揚げ方を実践すれば、後片付けも楽ちんで、まるで煮込み料理を作っているようなゆとりさえ持ちながら楽しめるはず。揚げ物には、「天ぷら」や「フリット」「フライ」「素揚げ」など、衣の種類も揚げ方も多種多様。ぜひ好みの揚げ方を見つけて、気軽に楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

Profile

料理家 / 松島由恵

DoraTheFood主宰。建築業界で長く働いたのち、フレンチレストランでアルバイトをしながら料理家の道へ。雑誌の撮影現場やアパレル企業へのケータリングやお弁当の宅配をはじめたところ人気が集まり、現在ではレシピ開発・スタイリングをメインに活動、ときおりケータリングも行っている。『エキゾチック薬膳』(家の光協会)が、11月16日に発売予定。

 

『エキゾチック薬膳』(家の光協会)

 

レモン丸ごと2個分の新「檸檬堂 鬼レモン」。溢れる果汁感と濃厚な味わいで秋の夜長の晩酌にもぴったり

日本コカ・コーラは10月23日、「檸檬堂 鬼レモン」をリニューアルし、全国発売を開始した。同商品は、「こだわりレモンサワー檸檬堂」の人気フレーバーのひとつで、リニューアルした新商品は、レモン丸々2個分を使用した「檸檬堂」史上最高濃度の果汁21%という溢れる果汁感と濃厚な味わいが特徴だ。また、発売を記念して、「鬼・檸檬堂通り」を浅草に10月29日まで期間限定で開催する。

 

10月20日に行われた同商品の記者説明会では、新しくなった味わいのポイントやこだわりが語られたので、早速紹介しよう。

 

レモン丸ごと2個分の果汁を使用! さらに贅沢になってリニューアル

↑10月23日から全国発売中のリニューアル「檸檬堂 鬼レモン」。従来商品のレモン1.5個分から丸ごと2個分へと果汁感がアップした

 

2018年から2019年にかけてRTD市場にはレモンサワーブランドが登場しはじめ、「檸檬堂 鬼レモン」も2019年に登場した。さまざまなレモンサワー商品が増え市場が成熟期を迎えるなか、同社では「新しいおいしさ」「新しい驚き」を提供したいと開発を進めて来た。そうして生まれたのが、今回リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」。

 

リニューアル最大のポイントは、檸檬堂史上最高濃度となる21%レモン果汁を使用していること。これはレモン丸々2個分に相当する果汁量だ。アルコール度数も従来商品の9%から7%に変わった。同社 マーケティング本部 アルコールカテゴリー ブランドマネージャーの岸田卓真氏は「自宅での食事やリラックスしたいシーンをはじめ、さまざまなシーンにおいて楽しんでもらえる “ほど良い度数” として7%を採用しました」と、飲みやすさへのこだわりを語った。

↑日本コカ・コーラ マーケティング本部 アルコールカテゴリー ブランドマネージャーの岸田卓真氏

 

アルコール度数を7%にした狙いには、新たなターゲットとして、まだあまりお酒を試したことのない若年層へのアピールもある。「もちろん、お酒好きの方にも楽しんでいただける、飲みやすさと飲みごたえが両立した7%です」と語った岸田氏。さらに、バランスの良いおいしさにもこだわったという。同商品はこれまで同様、焼酎を飲む方法のひとつ「前割り焼酎」をヒントに、丸ごとすりおろしたレモンとお酒をあらかじめ馴染ませた「前割りレモン製法」を採用。レモン丸ごと2個分のジューシーな甘酸っぱさと、程良い飲みごたえの絶妙なバランスよって実現した濃厚な味わいは「本当においしいです」と岸田氏は自信を覗かせた。

↑リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」3つのポイント

 

「気温が低くなってくるこれからの季節には、さっぱり風味の鍋に濃厚な『鬼レモン』を合わせるなど、料理との組み合わせも楽しんでいただきたいです。レモンサワーファンの方に、これからもおいしさや楽しさを提供し続けていけるよう、今後も新しいアイデアを企画していきたいと思っていますので、ぜひご期待ください」(岸田氏)

 

同日からは、新パッケージ「檸檬堂 すっきりレモン」も発売中。ラインナップはいずれも350ml(160円)と500ml(210円)。

※ 価格はすべて税別

 

10月29日まで、「鬼・檸檬堂通り」in浅草を開催中

↑鬼・檸檬堂通り」in浅草の会場イメージ

 

リニューアルした「檸檬堂 鬼レモン」の発売を記念し、同社は「鬼・檸檬堂通り」in浅草を浅草六区ブロードウェイにて10月29日まで開催中だ。「檸檬堂」カラーの提灯やゲート、櫓が置かれた会場では、ここでしか味わえない「檸檬堂」オリジナルメニューも販売されている。さらに、「檸檬堂 鬼レモン」の大試飲会も開催。開催日時は、10月28日と29日 13時~21時まで。提灯の仄明かりに照らされながら「檸檬堂 鬼レモン」を片手に過ごす、そんな秋の夜長を過ごしてみるのはいかがだろうか。

 

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ヘビロテ確定!? 高田秋が話題の「ポン酢サワー」にハマる!

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、近年居酒屋などでメニュー化されるほど人気を博している「ぽん酢サワー」を作ってテイスティング。オススメの飲み方や、ペアリングは?

※こちらは「GetNavi」 2023年10.5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【12杯目】酸っぱさがクセになる! 大衆酒場でウワサのサワー作りに挑戦♪

 

↑焼酎の炭酸割りに、ぽん酢を入れれば完成。ぽん酢、焼酎、炭酸水のオススメの配合比率は、2:3:7だ。柑橘果汁と醸造酢による、爽やかな香りと味を楽しめる

 

秋冬は「鍋」にぴったり! 「ポン酢サワー」と「味ぽん」は相性最高!

「ぽん酢サワー 」を飲むのは今日が初。グッズのグラスを見た瞬間、かわいくてテンションが上がりました♡ 口を近づけたときに感じる香りが爽やかで、何にでも合うおいしさです! 決め手はお酢でしょうね。レモンサワーとはまた違うやさしい口当たりと爽快感が心地良くて、身体にも良さそう。

私は基本的には無糖派なんですが、これはガムシロップなどを入れるのもオススメ! 甘味が加わることでコクが出るので、甘党じゃない人もぜひ、騙されたと思って試してみて。

暑気払いはもちろん、お風呂上りや晩酌、パーティーなど、いろんなシーンに合いますね。爽やかなので夏向けと思われがちですが、オールシーズンイケる味。それこそ寒い日は炭酸割りじゃなく、お湯割りにしてもよさそう〜♪

おつまみは、「味ぽん 」をかけたくなる料理なら全部◎。私は「味ぽん」にごま油を足すのが好きで、お肉から野菜までいろんな料理に使っています。秋冬は「ぽん酢サワー」と鍋を合わせたいな♡ すごくおいしかったので、「ぽん酢」もヘビロテ確定です!

 

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里

雪印メグミルクの「トロチ」が斬新!パウチなのに伸びるチーズが美味しすぎた

チーズハットグやチーズタッカルビ、ラクレットなどのブームで、とろとろチーズをかけて食べる文化が定着しつつある日本。それを一層裏付ける商品が、雪印メグミルクから今秋発売されました! その名も「torochi モッツァレラチーズ入り」。同商品を、さまざまな角度からレビューしていきます。

↑「torochi モッツァレラチーズ入り」(以下「トロチ」)は2023年9月1日にデビュー。100gで実売価格は税込311円(ライター調べ)

 

濃厚テクスチャーで糸を引くほど超伸びる!

「トロチ」のプレスリリースによると、開発背景には料理用チーズの市場規大が関係しているそう。特にコロナ禍以降は手作り需要が堅調に推移し、さらにタイプ別ではシュレッド、スライス、粉チーズで全体の8割以上を占めているのだとか。

 

そのうえで、食のトレンドは外食から家庭の食事メニューに流れる傾向があることに着目。冒頭で述べたようにとろとろのチーズメニューがトレンドになっていることから、調味料タイプの簡単な「トロチ」が生まれたというわけです。

↑「トロチ」のパッケージ裏側。公式サイトにはオススメのメニュー例ものっています

 

さっそく味見へ。とりあえずそのまま味わおうと、中身を出してビックリ。これは想像以上のとろとろ感です。そして伸びもスゴい! 世には様々なとろけるチーズがありますが、こうしたパウチから出すのは新感覚です。

↑冷たくてもびよ~んと、まるで糸を引くかのように長く伸びます

 

味は、塩気はやさしく酸味はほのか。チーズらしいコクはあるものの、全体的にマイルドでクセがなく、様々な料理に使いやすいと思いました。また、テクスチャーはねっとり濃厚ですが、そこに油っこさはなくて実に好印象です。

↑時間が経ってもまったく硬くならず、乾く様子もなし。これはイイ!

 

肉、魚、野菜にそれぞれかけて試食。その味は?

ここからは応用編ということで、肉、魚、野菜とジャンル別にかけてテイスティング。1品目は朝昼晩におつまみ、アウトドアにと万能極まりないソーセージとベーコンのシャルキュトリーコンビで試します。

↑このままでも絶対に美味しいですが、かけるとどうでしょうか

 

これは、肉の味にミルキーな「トロチ」のコクが加わって上品リッチな美味しさに。チーズはスモークの香りや肉汁ともマッチし、ケンカはしません。世のなかにはスモークチーズもありますからね。ケチャップやマスタードと並ぶ“味変”アイテムとして活用できるでしょう。

↑チーズの味がマイルドなので、タッカルビのように辛いものに使えば刺激を中和してくれそうです

 

次も、幅広い食シーンで重宝する鮭ときのこのホイル焼き。「トロチ」の味をしっかりチェックするため、下味なしの素焼きで調理しました。果たして、調味料としても使えるのでしょうか。

↑秋の味覚を代表する、秋鮭ときのこをシンプルにホイルの素焼きで

 

あ、これもナイス! 下味をつけなくても「トロチ」の味が十分にカバーし、鮭本来の味もダイレクトに感じられます。もし濃さが物足りない人は、塩こしょうや醤油などをかければいいでしょう。

↑ホイルバター焼きも美味しいですが、とろけるチーズも超アリ

 

ラストは野菜。マヨネーズが合いそうな素材を選び、ブロッコリーとアスパラガスはシンプルに数分ボイルしました。ドレッシング代わりになるのか、いざ試食。

↑ブロッコリー、アスパラガス、トマトで試しました

 

まず、テクスチャーがマヨネーズ以上にしっかりしているので、サラダ感覚に使うのは非常にオススメ。水っぽいサラダにも、しっかり馴染んでくれるでしょう。ただ「トロチ」の味は濃厚ではないため、ドレッシングとして使うにはやや薄味に感じるかもしれません。とはいえ、普段から塩分を控えている人には十分な塩梅だと思いますし、筆者も物足りなさは感じませんでした。

↑サンドイッチや自家製ハンバーガーのスライスチーズ代わりに「トロチ」を使うのもありかも

 

3ジャンルで試してわかったことは、味や使いやすさなど、多くの観点で非常にポテンシャルが高いということ。ちなみにこうしたユニークチーズ商品としては、2023年2月にハウス食品から「まぜのびチーズソースの素」も販売されています。

↑「まぜのびチーズソースの素」は1袋でハンバーグ約4個分と、なかなかたっぷり。税別参考小売価格258円です

 

「まぜのびチーズソースの素」は顆粒にお湯を注いで作るという個性派で、常温保存できるのも便利。今回紹介した「トロチ」とともに、要チェックです。

 

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マクドナルド「N.Y.ニューヨークバーガーズ」 から3つの新作が登場、食べ応えある一品

日本マクドナルドは、ニューヨークをイメージしたシリーズ「カモンベイビー!N.Y.バーガーズ」として、「N.Y.肉厚ビーフ&ポテト」「N.Y.バッファローチキン」「N.Y.デリ シュリンプタルタル」の3種類の新商品を、10月25日から期間限定で販売します。

↑N.Y.肉厚ビーフ&ポテト

 

カモンベイビー!N.Y.バーガーズは、2022年好評を博したとうたう、特製の四角いバンズを使用した、見た目もスタイリッシュなバーガーシリーズ「行った気になるN.Y.バーガーズ」が進化したもの。

 

N.Y.肉厚ビーフ&ポテトは、肉厚な100%ビーフパティを、滑らかなポテトフィリングと旨みの効いたグレービーソースが引き立てる、食べ応えのある一品です。N.Y.バッファローチキンは、ジューシーなモモの一枚肉をスパイシーに味付けし、ニューヨークの名物料理「バッファローチキン」をイメージした一品。N.Y.デリ シュリンプタルタルは、爽やかな味わいに仕上げたタルタルソースが、ぷりぷりのえびカツと野菜のおいしさを引き立てる一品です。

↑N.Y.バッファローチキン

 

↑N.Y.デリ シュリンプタルタル

 

また、いつもと違ったマックフライポテトを楽める「シャカシャカポテト 3種のチーズ味」も登場。N.Y.バーガーズとともに楽しめます。

↑シャカシャカポテト 3種のチーズ味

 

税込の販売価格はそれぞれ下記のとおりです。

N.Y.肉厚ビーフ&ポテト 単品530円~、バリューセット830円~

N.Y.バッファローチキン 単品460円~、バリューセット760円~

N.Y.デリ シュリンプタルタル 単品490円~、バリューセット790円~

シャカシャカポテト 3種のチーズ味 ポテト単品+40円~、バリューセット価格+40円~

きのこのスペシャリストが教えるしいたけ・まいたけ・エリンギの下処理と和洋印レシピ

秋の味覚「きのこ」は、ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養たっぷり含まれる食材です。種類によって見た目、味、食感も多彩なので食べ飽きることもなく、使い勝手も抜群。そんな魅力満載のきのこですが、下ごしらえや調理の仕方を間違えると、うまみも栄養も逃がしてしまうことに……!

 

日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師でもあり、ご長寿料理番組「キユーピー 3分クッキング」の番組制作ディレクターでもあった料理研究家の木田マリさんに、前編では、きのこの誤った食べ方や正しい調理方法について教えていただきました。この後編では、もっとも扱いやすい基本の3種、しいたけ・まいたけ・エリンギを使ったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

定番きのこ3種の下ごしらえの方法

■ しいたけ

「どんな料理にもあう、うま味が強いきのこ。丸ごと加熱するときはひだを上に向けて加熱すると、しいたけから出た汁がこぼれません」

 

「軸についている黒っぽく硬い石づきを切り落とします。軸は捨てずに手で縦に割いて、煮物や炒めもののうま味として利用しましょう」

 

■ まいたけ

「包丁を使わず、手で割れるので、調理が簡単です。独特な香りとサクサクとした食感が人気で、食べ応えがあります。β-グルカンの含有量はトップクラス」

 

「スーパーで販売されている菌床のまいたけは、石づきがついてないものが多いので、捨てる部分がありません。包丁で切るのではなく、手でほぐすことで断面が複雑になり食感に変化が出ます」

 

■ エリンギ

「コリコリとした弾力のある食感で、クセがありません。きのこの中でも保水性が高く、噛んだ時にジュワッとジューシーで、加熱しても煮崩れしにくいのが特徴です。縦切りはシコシコと歯切れよく、横切りはプニュプニュとやわらかな噛み応え。同じ1本でも、下は輪切り、真ん中は縦ぎり、カサは放射状に切ると、3通りの食感が楽しめます」

 

「捨てるところはありません。大きいものは3等分、それ以外のものは2等分にして、切り方を変えてみましょう」

 

ここからは、下処理を行ったしいたけ・まいたけ・エリンギそれぞれのレシピを、木田さんに紹介していただきます。

 

エリンギのシンプルソテー

「輪切り、縦切り、乱切り、3つの食感が楽しめます。じっくり焼いたエリンギは香ばしくてジューシー。味つけは塩のみにして、まずはシンプルな方法でエリンギのおいしさを味わいましょう」

 

【材料(2人分)】

・エリンギ……太めのもの2~3本(100g~150g)
・油……大さじ1/2
・塩……少量
※お好みでレモンとブラックペッパーを適量

 

【作り方】

1.大きめのエリンギは長さを3等分、それ以外は2等分に切る。下の根元のほうは1.5㎝ほどの輪切り、真ん中は1.5㎝厚さの縦切り、上のカサに部分は乱切りにカットする。

「切らずに一本丸ごと焼く方法もおすすめ。断面が少ないため水分の損失が少なく、とってもジューシーなソテーになります」

 

2.オリーブオイルを入れたフライパンを中火で熱し、フライパンが温まったらエリンギを重ならないように並べる。動かずにじっくりと焼く。焼き色がついたら裏返し、両面を香ばしく焼く。

「箸で動かせば動かすほど、水分が出て、うまみと栄養が抜け出てしまいます。火の通りが均一になるよう、エリンギは重ねず、フライパンに広げてください。上下を一度だけひっくり返し、裏表を焼く感覚でソテーするとよいでしょう」

 

3.器に盛り、塩をふる。お好みでレモンや黒こしょうをそえて。

「調理中に塩をかけると、水分と一緒にうまみが抜けてしまうため、お皿に盛り付けたあとに塩をかけましょう」

 

きのこのドライカレー

「きのこがたっぷり入った風味豊かな、ヘルシーなドライカレー。煮込まないので15分で完成します。数種類のきのこを使うことで、さまざまな味わいと食感がある楽しい一皿です。粗めのみじん切りにすると消化しやすく、栄養も取りやすくなります。きのこに含まれるグアニル酸、トマトのグルタミン酸、鶏ひき肉のイノシン酸、と3種のうまみの相乗作用で満足感もたっぷり。きのこの栄養を丸ごといただきましょう」

 

【材料(2~3人分)】

・きのこ(お好きなもの、できれば複数種類あわせて)……150g
・鶏ひき肉(ももがおすすめ)……100g
・玉ねぎ……1/8個(30g)
・にんにくのみじん切り……小さじ1
・しょうがのみじん切り……小さじ1
・クミンシード……小さじ1(なくても可)
・トマト中……2個(約200g)
・サラダ油……大さじ1

〈A〉
・カレー粉……大さじ1
・中濃ソース……大さじ1/2
・塩小さじ……1/4
・こしょう……適量、
・塩、こしょう……各適宜
・はちみつ、無糖ヨーグルト……各大さじ1/2

 

【作り方】

1.きのこは石づき部分があれば除き、1cm角のみじん切りにする。玉ねぎ、にんにく、しょうがもすべてみじん切りにする。

「数種類のきのこを組み合わせることで、さまざまな食感を楽しめます」

 

2.フライパンに油とにんにく、しょうが、クミンシードを入れて中火にかけ、油が温まってきたら火を弱め、香りがたつまで炒める。玉ねぎを加え、薄茶色に色づくまで炒める。

「クミンシードの香気成分は油に溶けるため、油で炒めることで香りを引きだします。ただし、焦げやすいため中弱火でじっくりと炒めましょう。玉ねぎは甘味を引き出すため、薄茶色になるまで炒めます」

 

3.きのこを加えて、しんなりするまで炒めたら、鶏ひき肉を色が変わるまで炒める。切ったトマトとAを順に加え、混ぜながら炒める。水分が足りないようなら大さじ3ほど足して、時々かき混ぜながら5分ほど煮込む。汁気がなくなったら、味をみて、塩と胡椒、はちみつとヨーグルトを加え、味を調える。

「きのこは食物繊維が多いため、水分が抜けカサが減ったとしても食感がしっかり残ります。ソテーとは異なり、ここではきのことトマトの水分を蒸発させるように、混ぜながらしっかり炒めましょう」

 

4.ご飯を器に盛り、カレーを添える。お好みで、スライスしたゆで卵をのせる。

「ごはんをイタリアンパセリライスにしてもいいですね。イタリアンパセリを温かいごはんに混ぜこむことで、湯通しわかめのようにふんわり鮮やかな緑に変化します。冷めても鮮やかなまま。いっしょに塩を適量混ぜこむことでお店で食べているようなカレーのライスにすることもできます」

 

マイタケの肉巻きレンジ蒸し

「マイタケの食感と香りが楽しめる、ヘルシーなおかずです。歯ごたえのしっかりとしたまいたけは、少量のお肉でも食べごたえがあります。レンジ調理のため、あっという間に完成。下に敷いた豆苗もマイタケと豚肉のうまみを吸って、シャキシャキとしたおいしさです」

 

【材料(2人分)】

・まいたけ……1パック
・豚バラ肉薄切り……3枚(60~80gほど)
・豆苗(小松菜や白菜でも)……1パック
・ポン酢しょうゆ……適量
※お好みで大根おろし、すだちを添えて

 

【作り方】

1.まいたけは手で大ぶりにほぐしわける。豚肉でくるむように巻く。

「小分けしたまいたけは、サイズがそろってなくてもかまいません。ざっくりとした調理法でもおいしく仕上がります。忙しいときの時短料理におすすめです」

 

2.耐熱容器に豆苗(根元を切り落とし、長さを半分に切る)を並べ、その上に1をのせ、ラップをふんわりとかける。電子レンジで4分ほど加熱する。

「まずは4分間加熱し、様子をみながら加熱時間を増やします」

 

3.器に盛り付け、大根おろしとすだちを添え、ポン酢しょうゆでいただく。

「大根おろしとすだちを加えることで、秋にぴったりの一皿になります。また薬味を添えるだけで、簡単な料理なのに豪華さもアップ。野菜もたくさん食べられるレシピです」

 

一般に出回るきのこは菌床栽培のため天候に左右されず、価格変動が少ないため、お財布にやさしい食材です。また、洗う手間もなく、手で割けるので下ごしらえも簡単。時短料理の強い味方にもなります。今回紹介したレシピのように、きのこを脇役としてではなく、ぜひメインの食材として使用してみてください。

 

Profile

料理研究家 / 木田マリ

テレビ料理番組「キューピー3分クッキング」のディレクターを経て、料理研究家・フードコーディネーターに転身。女子栄養大学非常勤講師。さまざまなジャンルの料理のレパートリーを持つ。なかでもきのこ料理に詳しく、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師としても活躍している。フードコーディネーターとして、テレビ、雑誌、広告などにも広く関わっている。

ジャパニーズウイスキー「白州」蒸溜所が50周年。現地取材でわかった見学ツアーの醍醐味と“森の蒸溜所”と呼ばれる理由

2023年はジャパニーズウイスキーが100周年を迎えて盛り上がっています。着工から100周年を迎えるサントリーの山崎蒸溜所と双璧をなす白州蒸溜所も、実は50>周年のアニバーサリー。施設のリニューアルが行われるとともに新たな見学ツアーの受付が始まりました。その概要や見どころを現地で取材してきたのでレポートしましょう。

↑山梨県北杜市にある白州蒸溜所。約82万平方メートル(東京ドームの約17倍)の広さがあり、その多くが森に囲まれています。写真は蒸溜棟のエントランス

 

白州は世界的にも稀有な蒸溜所

白州蒸溜所最大の特徴が、そのロケーション。海抜約700メートルの高さにあり、雄大な森に囲まれた立地は世界的にも珍しく、なおかつ敷地面積も実に広大。また、隣に「サントリー天然水 南アルプス白州工場」が設えられている(しかも無料で見学可能/事前予約制)という環境はきわめて希少といえるでしょう。

↑今秋新設された、ウイスキーと天然水、両工場のエントランスにあたるビジターセンターより。奥に見える山々は八ヶ岳です。なお「Sanctuary」(=聖域)とあるように、白州の森にはバードサンクチュアリがあることでも有名

 

「白州」とは、この蒸溜所のモルト原酒だけでつくられるシングルモルトウイスキーのこと。そもそもシングルモルトは、ブレンデッドウイスキー(モルトウイスキー原酒とグレーンウイスキー原酒をブレンドする)に比べて個性的な味が特徴で、その個性はいわば、“土地の個性”です。本記事のラストでテイスティングの模様をレポートしますが、この雄大な森をイメージさせる味わいこそ「白州」独自の個性であるといえます

↑ビジターセンターで存在感を発揮するのが、このジオラマ。手前が現在地とバードサンクチュアリ、中央部が蒸溜棟など、上部が樽の貯蔵庫や天然水の工場と、蒸溜所の全体像がわかるようになっています

 

なお、この先にあるのが見学エリアにあたる蒸溜所や天然水工場ですが、入場するには事前予約が必要となります。ただ、このビジターセンターまでは予約不要。旅行途中などにふらっと立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

↑ビジターセンターにはグッズなども充実。ウイスキーはありませんが、Tシャツ、グラス、おつまみなどが販売されています

 

ツアーは有料ながら金額以上の価値がある!

ここからは有料見学ツアーを紹介していきましょう。内容には希少な白州のテイスティングやオリジナルグラスの贈呈も含まれており、プライス以上の価値があることは間違いありません。ツアーは所要時間約90分で3000円(税込)の「白州蒸溜所 ものづくりツアー」と、約130分で5000円の「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」を用意。ともにガイドが案内し、質問にも答えてくれます。

↑熟成中、樽からウイスキーが揮散して量が減っていく「天使の分け前(Angel’s share)」を解説するコーナー

 

「白州蒸溜所 ものづくりツアー」は、仕込槽、発酵槽、単式蒸溜器(ポットスチル)、樽の貯蔵庫など、製造の順を追って見学し、新設された「セントラルハウス」内のテイスティングルーム「バー 白州」で「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と「白州森香るハイボール」のほか、希少なモルトウイスキー原酒も試飲できるという内容。

↑「セントラルハウス」には、より充実したギフトショップが併設。こちらには、「白州×スノーピーク」のチタンマグや、「響×バカラ」のロックグラスなどが販売されています

 

↑ギフトショップ。運がよければ「シングルモルトウイスキー白州」も購入できます

 
一方「白州蒸溜所 ものづくりツアー プレミアム」は、通常のツアーに加え、貯蔵庫内でのテイスティングや、これまで公開していなかったグレーンウイスキーの施設見学、樽詰め作業の見学などがプラス。また、テイスティングでは「白州12年」が試飲でき、グラスに加えグラスホルダーも持ち帰れます
 

五感で満喫できる見学ツアーの醍醐味

では、見学ツアーの一部を紹介しましょう。冒頭で触れた蒸溜棟に入ると、ウイスキーの原料を展示したコーナーが出迎えてくれます。その先には製造工程をプロジェクションマッピングとともに解説するコーナーとなり、ここだけでもつくり方の概要を学べます。

↑原料の展示では、麦芽は通常のタイプと、スモーキーな風味になるピーテッド麦芽が。そして、その燻香を生み出すピートも展示。このピートで麦芽を焚くと、ピーテッド麦芽になるのです

 

↑プロジェクションマッピングで解説される、仕込、発酵、蒸溜、貯蔵、ブレンドという流れ。その後、検査やボトリング、ラベリングなどを経て出荷されます

 

この発酵における白州蒸溜所の独自性は、すべて木桶を使っていること。木桶はステンレス槽に比べて洗浄や管理が大変ですが、保湿性の高い木を使うことで微生物がより活性化し、土地の個性が酒質にいっそう生かされるというメリットがあります。

↑ズラリと並ぶ木桶の発酵槽。この手前には麦芽と仕込水で麦汁をつくる巨大なマッシュタン(仕込槽。仕込釜や糖化槽とも)があります。室内には麦汁の甘い香りがぷんぷん漂います

 

↑木桶のなかで発酵される麦汁(もろみ)。発酵によりガスが泡立ってふくらむので、泡の勢いが強くなる発酵最終日(3日目)にはファンが回転して泡を打ち消します

 

■蒸留

お次は、蒸溜所のシンボルともいえる蒸溜室へ。ここにドーンと並ぶ巨大な釜がポットスチルと呼ばれる単式蒸溜器で、このなかにもろみを入れて蒸溜を行います。多彩な原酒をつくり分ける狙いがあるため、様々な形のポットスチルを使用することも特徴。

↑ポットスチルは銅製で、8基が対になった計16基が並んでいます。左の初溜釜でアルコール度数を20%程度まで上げ、さらに右の再溜釜で約70%まで濃度を高めていきます

 

■貯蔵(熟成)

そして、これまた見学のハイライトといえる、樽の貯蔵庫へ。見学できるのは巨大なラック式ですが、施設内には木製のラックで組み上げるダンネージ式という伝統的なウェアハウスもあります。

↑貯蔵庫。樽は大きさや材質も様々で、それらの違いがわかるように展示しているコーナーもあります

 

↑こちらは樽のリペアを紹介するコーナー。天面と底になる丸い部分が鏡板で、側面を形成する部分は側板(がわいた)、タガは帯鉄(おびてつ)といいます

 

ツアー参加しなくても場内見学を予約すれば博物館見学や有料試飲はOK

なお、有料ツアーに参加しなくても、前述の「セントラルハウス」やその横にある「ウイスキー博物館」は場内見学を予約(先着順)すれば無料で入館可能。また「セントラルハウス」内にはテイスティングラウンジがあり、ここでは「白州」ブランドをはじめ希少なウイスキーのテイスティングや、「サントリーシングルモルトウイスキー白州」と合わせたフードペアリングなどを楽しめます。

↑テイスティングラウンジは券売機で注文し、セルフサービスで気軽に楽しめます

 

↑ラウンジ内のカウンター。バックには緑生い茂る白州の森が広がります

 

「ウイスキー博物館」も学べる要素が満載。白州の歴史を映像や展示で知れるほか、日本初の本格ウイスキー「サントリーウイスキー(白札)」や、デビュー当時の「角瓶」「サントリーオールド」といった銘酒のボトルがズラリ。また、かつて稼働していたポットスチルやウイスキー樽なども展示されています。

↑「ウイスキー博物館」はサントリーの創業80周年を記念し、1979年に建設。シンボリックな屋根の形は、かつて山崎蒸溜所にあった麦芽乾燥塔「キルン」を模したものです

 

↑「白州」ブランドは、1994年に誕生。2024年で30周年を迎えます

 

バースプレイスで嗜む白州は森の妖精がくれた宝物

最後にあらためて、白州はどんな味わいなのかをテイスティングレビューとともにお伝えしましょう。まずは独自のレシピが存在する「白州 森香るハイボール」から。

↑「白州 森香るハイボール」

 

こちらは、仕上げに軽く叩いたミントの葉を入れることがポイントです。ほのかな甘みや酸味が浮かび上がり、やさしい燻香が調和します。まさにこの森を彩る若葉のような、心地いいフレッシュ感がたまりません。

 

そしてもう一杯は、今回の取材会で特別に提供された25年もの。これは香りからして堂々とした重厚感があり、赤身がかった琥珀色も円熟の極み! 干し柿やドライフルーツを思わせる果実味に、ダークチョコやバタースコッチのような深い甘みも印象的です。

↑「シングルモルトウイスキー白州25年」

 

濃密な甘さをフルーティーなニュアンスがエレガントに昇華。余韻にはスモーキーフレーバーをまとった果実味が長く続き、ひときわ贅沢な気分に。

 

世界的なシングルモルトブーム、ジャパニーズウイスキーブームによって「サントリーシングルモルトウイスキー白州」も人気ですが、それが、お膝元である白州蒸溜所の見学を予約すれば飲むことができます。アクセスはJR「小淵沢駅」から無料のシャトルバスも運行されているので、まずは公式サイトをチェックしてみてください。

↑博物館のすぐ近くには、2024年夏にオープンを控えるレストラン「フォレストテラス」が建設中

 

【PLACE DATA】

サントリー白州蒸溜所

住所:山梨県北杜市白州町鳥原2913-1
営業時間:9:30~16:30(最終入場16:00)
休館日:年末年始、工場
休業日(臨時休業あり)
アクセス:JR「小淵沢駅」から無料シャトルバスで約20分(運行していない時期、日程もあります)

https://www.suntory.co.jp/factory/hakushu/

撮影協力/松村広行

国産ホップを100%使用した「サッポロNIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」 数量限定発売

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。

 

 

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は、北海道上富良野でホップの試験栽培を開始してから2023年で100周年を迎えることを記念して展開している、国産ホップを100%使用したサッポロNIPPON HOP(ニッポンホップ)シリーズの第4弾。

 

「フラノマジカル」はその名の通り、魔法のような鮮烈なトロピカルな香りが特長で、フルーティーな香りをもたらす成分の一つが世界最高レベル(注1)で含まれており、これまでの国産ホップの中でも極めて特長的な香りを持つ希少ホップ品種です。1990年代に選別の過程で一度落選していましたが、時代の移り変わりとともに、ホップの苦みだけでなく香りも重視されるようになり、その魅力的な香りとともに再発見されたストーリーを持つ奇跡のホップです。

 

「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」は国産ホップ100%のうち、香りづけに上富良野産フラノマジカルを一部使用しており、魔法のように華やかさあふれる香りを感じられる味わいが特長です。

(注1)文献「Development of a flavor hop (Humulus lupulus L.) cultivar,‘Furano Magical’,with cones rich in 4‐methyl‐4‐sulfunylpentan‐2‐one」において(2023年6月現在)

 

・メーカー:サッポロビール
・商品名:サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル
・参考小売価格:オープン価格

 

意外と知らない「きのこ」の残念な食べ方・おいしい食べ方

秋の味覚「きのこ」は、ビタミンやミネラル、食物繊維など栄養たっぷり含まれる食材です。種類によって見た目、味、食感も多彩なので食べ飽きることもなく、使い勝手も抜群。そんな魅力満載のきのこですが、下ごしらえや調理の仕方を間違えると、うまみも栄養も逃がしてしまうことに……!

 

今回は、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師でもあり、ご長寿料理番組「キユーピー 3分クッキング」の番組制作ディレクターでもあった料理研究家の木田マリさんに、きのこの誤った食べ方や正しい調理方法について教えていただきました。

 

後編では、もっとも扱いやすい基本の3種をつかったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

ビタミン、ミネラル、食物繊維がたっぷり!

食べ応えがあり、低カロリー。ダイエットにも適した食材きのこには、どんな栄養があるのでしょうか?

 

「実は90%ほどが水分。ゆえに低カロリーです。しいたけ3個で約7kcalほど。糖質の代謝を助けるビタミンB₁や、糖質、脂質、タンパク質の代謝を助けるビタミンB₂、骨の成長促進を行うビタミンD、塩分を排出するカリウム、食物繊維などが含まれています。

 

近年では、免疫を整える効果のあるβ-グルカンという食物繊維が注目を集めています。古くから中国漢方の材料にもなり、薬効豊かとされてきたきのこですが、その健康効果は最新の科学で続々と解明されており、今後も注目です!

 

また、水溶性と不溶性食物繊維は腸内環境をよくし、老廃物を排出する効果があるため、美肌にも良いといわれています」(料理研究家・木田マリさん、以下同)

 

実は間違い! おいしさや栄養も失われてしまう
きのこの誤った食べ方 5選

知らないうちに、ついついやってしまっている“やらかしがち”な調理方法。実は、その方法は間違い。そんなNGな調理方法と正解を解説します。

NG → 使う前に洗う

OK → 風味が失われてしまうので、洗わなくてOK

「きのこは、洗う? 洗わない? とはよく聞かれる質問ですが、“洗わない”のが正解です。洗うことで傷みやすく、きのこらしい香りや風味が落ちてしまいます。一般に販売されているきのこは菌床のため、清潔な場所で栽培されています。天然物でほこりや泥がついている場合や、きのこに水気がある場合にはキッチンペーパーなどで拭くとよいでしょう。なめこは、軽くさっと水洗いする程度でOKです」

 

NG → 根元や軸をざっくり切って処分する

OK → ギリギリまで食べられる

「えのきたけは、菌床カップのふちのあとがついた線で切り落とす、しいたけは、軸を捨ててしまうなど、食べられる部分を捨ててしまう間違いがよくあります。えのきたけは、おがくずがついている部分をギリギリまで食べられますし、しいたけは、石づきを取り除けば、軸も食べられます。えのきたけのぎゅっと固まった部分は、手で割くと良いですね。実はしいたけの軸はうま味がとっても豊富。スープや煮込み料理の出汁として使うのも良いでしょう」

 

NG → きのこを動かしながら焼く

OK → 触らずじっくりと焼く

「きのこは水分が多いため、加熱時に動かしすぎると水分が出て水っぽくなり、うまみや栄養も抜けてしまいます。そのため、ソテーするときは、触らずじっくりと焼きましょう。動かすのは、裏返すときの1回程度でOK。焼くときは、火の通りにムラが出てしまうので重ねずに、フライパンに広げて焼きましょう」

 

NG → 袋のまま、まるごと冷凍保存する

OK → 食べやすい大きさにカットしたり、ほぐしたりして冷凍保存する

「最近ではよく知られるようになったきのこの冷凍保存ですが、買ってきた袋のまま、冷凍する方がいます。大きいままだと凍るまでに時間がかかり、食感が悪くなりますし、冷凍されたきのこをカットするのは至難の業。冷凍前に食べやすい大きさにカットしたり、ほぐしておくことが大切です。短時間で冷凍できると、食感や香りをキープしたまま、すぐに調理に取りかかれます」

 

正しい冷凍方法

1.使いやすいサイズにカットする

「小分けにして冷凍保存しましょう。使う料理が決まっていたら、その料理に合わせてカットすると良いでしょう。小分けにしておけば、みそ汁の具や炒め物など、そのまま鍋に投入できます」

2.素早く冷凍させる

「新鮮なうちに冷凍すれば鮮度が落ちにくく、長く保存できます。また、凍るまでの時間が短い方が霜や匂いがつきづらく、おいしさをキープできます。カットしたきのこを保存袋に入れ、熱伝導の良い金属製のバットに広げて冷凍する方法がおすすめです」

3. 凍ったまま使う

「冷凍きのこは凍った状態のまま、加熱するのが鉄則です。解凍すると、水分と一緒にうま味が抜けてしまい、食感も悪くなってしまいます。」

 

NG → 野菜室に保存する

OK → 鮮度を保つには、野菜室より温度の低い冷蔵室がベター

「きのこを保存するには、野菜室より温度の低い冷蔵室が適しています。水分を多く含むきのこですが、実は水けが苦手。包装パッケージに入れたままだと水滴がつくため、ペーパーに包むとよいでしょう」

 

保存方法に、プラスワン!

きのこは、新鮮なうちに食べきるのが一番。でもたくさん買った時に、もうひとつのおすすめの保存方法が天日干しです。

「しいたけを太陽の光に当てることで、ビタミンD量が増えるという実験結果があります。30分でも天日干すだけで、ビタミンDも増えはじめ、うまみもアップ、水分が抜け食感も変わり、味の染みこみも良くなります。しいたけをザル等に重ならないように広げ、ベランダや軒先など、日光がよく当たる場所に置きましょう。思いついたときにすぐ始められるので、気軽に干してみてください。30分~2時間ほど、干せると良いでしょう」

 

後編では、もっとも扱いやすい基本の3種をつかったそれぞれのレシピを教えていただきます。

 

Profile

料理研究家 / 木田マリ

テレビ料理番組「キューピー3分クッキング」のディレクターを経て、料理研究家・フードコーディネーターに転身。女子栄養大学非常勤講師。さまざまなジャンルの料理のレパートリーを持つ。なかでもきのこ料理に詳しく、日本きのこ学会代議員、日本きのこマイスター協会の講師としても活躍している。フードコーディネーターとして、テレビ、雑誌、広告などにも広く関わっている。

スターバックスから真っ黒に覆われた「Booooo フラペチーノ」&「ハロウィンチョコレートケーキ」が販売中

スターバックスコーヒーが、ハロウィンのいたずらでフラペチーノやフードを真っ黒く覆ってしまった、というコンセプトの「Boooooフラペチーノ」と「ハロウィンチョコレートケーキ」を販売しています。今年のハロウィンのテーマは、「STARBUCKS Halloween Peek a Boo!(いないいないばあ)」。心浮き立つハロウィンシーズンを楽しめるといいます。

 

Booooo フラペチーノは、真っ黒に覆われた怪しげな見た目からはまったく想像がつかない、秋の味覚であるパンプキンプリンの味わいを存分に楽しめるフラペチーノ。カップの内側をぐるっと真っ黒に覆っているソースは、ビターなキャラメルソースです。カップの底には弾力感のあるパンプキンプリンをそっと隠しています。

 

ひと口飲めば、香ばしいビターキャラメル、やさしいかぼちゃの甘み、パンプキンプリンのぷるんとした食感が組み合わさり、おいしくて楽しいハロウィン気分に包まれるとのこと。提供はTallサイズのみで、価格は店内利用の場合690円(税込)、持ち帰りの場合678円(税込)です。

 

ハロウィンチョコレートケーキは、真っ黒で怪しげな見た目のカップケーキ。パリッとしたチョコレートコーティングの中に隠したのは、紫色のブルーベリークリームです。しっとりとしたブラックココアケーキ生地と、甘酸っぱいブルーベリークリームのバランスが絶妙としています。価格は店内利用の場合330円(税込)、持ち帰りの場合324円(税込)。

 

 

たれの工夫で風味豊かな味わいに。吉野家が「牛すき鍋膳」「牛すき丼」を販売開始

吉野家は「牛すき鍋膳」(税込787円)と「牛すき丼」(税込644円)の販売を開始しました。

 

「牛すき鍋膳」は2013年12月に販売を開始し、今年で10周年。累計販売食数は9800万食以上と、1億食間近です。

 

大判の牛すきやき肉と白菜、ねぎ、豆苗、人参、絹豆腐、きしめんを特製すきやきのたれで煮込んだ牛すき鍋と、玉子、ご飯、漬物を御膳仕立てで提供。大判にスライスした牛すきやき肉は、「牛丼」の牛肉同様、穀物肥育にこだわり、滑らかな食感と深みのあるうまさを楽しめます。また、牛すき鍋は、成人が1日に必要とする野菜の量の半分を摂取可能です。

 

牛すき鍋に使用しているたれは、うまみの三大要素と言われる昆布(グルタミン酸)、かつお節(イノシン酸)、椎茸(グアニル酸)を配合し、牛のうまみと風味が詰まった牛肉のエキスを追加。今年はこのたれに工夫を凝らして、すっきりと上品な香りがたちのぼる風味豊かな商品に仕上げているそうです。

 

牛すき丼も販売を開始。牛すき丼は、牛すき鍋膳のうまさを凝縮した丼飯です。特製すきやきのたれで煮込んだ大判牛すきやき肉と、ねぎ、人参、絹豆腐を丼のご飯の上に乗せて提供されます。肉にも野菜にもしっかりとたれがしみ込み、丼の底のご飯にまですきやきの旨い味が染み渡った、ほどよいつゆだくの丼に仕上がっているとのこと。

アルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』10月24日から近畿エリア先行発売

アサヒビール株式会社(本社 東京、社長 松山一雄)は、脱アルコール製法で製造したアルコール分0.00%のビールテイスト飲料『アサヒ ゼロ』を10月24日から近畿エリアで先行発売します。

 

 

脱アルコール製法で“革新的なうまさ”を
アルコール分0.00%で実現

『アサヒ ゼロ』は、ビールを醸造した後、アルコール分を取り除く「脱アルコール製法」を採用し、アルコール分0.00%でありながら、本格的なビールの味わいと飲みごたえを楽しめるノンアルコールビールテイスト飲料です。
主力ビール商品より約2倍濃厚なビールを醸造し、脱アルコール工程を2回行いアルコール分を完全に取り除く“ブリューゼロ製法”を採用することで、ビールらしい“革新的なうまさ”をアルコール分0.00%で実現しています。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ゼロ
・発売日:10月24日
・発売地区:近畿エリア(滋賀県・京都府・大阪府・兵庫県・奈良県・和歌山県)
・価格:オープン価格

ドトールコーヒーのモーニング・セットに新作!「ホットモーニング ベーコンエッグ」

ドトールコーヒーは、全国のドトールコーヒーショップで朝限定メニュー「ホットモーニング ベーコンエッグ」を発売しました。

 

商品名:ホットモーニング ベーコンエッグ
セット価格:470円(税込)~

 

寒くなるこれからの季節にぴったりとうたうホットサンドのモーニングメニューに、新作が登場。ベーコンの上に、スクランブルエッグ、とろけるチーズを乗せて焼き上げています。香りのアクセントとして、トリュフマヨソースを使用し、奥深いクリーミーな味わいになったとのこと。

オリジナル保温ラベルを新たに採用した『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』

アサヒ飲料は『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』を9月19日から通年で発売。今回のリニューアルでは、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用することで、温かさが長持ちします※。

※商品を55℃まで加温し、気温10℃の環境で温度変化を測定。現行品と比較して温かさ(液温40℃以上)が約1.3分長く持続し、最大で1.0℃の液温差を確認。

男性飲用経験者も増加

中味は『アサヒ おいしい水 天然水』と同じ、ミネラルを含む地層を通った天然水(ナチュラルミネラルウォーター)を使用。

 

白湯の飲用経験率は年々増加しており、女性だけではなく、男性の飲用経験率も増えています。『アサヒ おいしい水 天然水 白湯』も、購入者の約4割が男性となっています。

 

・メーカー:アサヒ飲料
・商品名:アサヒ おいしい水 天然水 白湯
・希望小売価格:105円(税別)

香りを楽しむ大人向けビール『アサヒ ザ・アロマイスト』「ASAHI Happy Project」にて11月20日まで限定発売

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において1000セット限定で発売。

 

『アサヒ ザ・アロマイスト』は、上面発酵酵母と欧州産希少ホップ「カリスタ」を使用することで、華やかな香りが特長のビール。コリアンダーシード由来のスパイスを加えることで、すっきりとした爽やかな味わいに仕上げている。

 

「ASAHI Happy Project」は新商品を数量限定でテスト販売し、魅力的に思える商品の開発を目指すためのWEBサイト。購入者が商品の味やパッケージに関するアンケートに答えることで、顧客のニーズを把握し、今後の商品開発に生かしていく。

 

・メーカー:アサヒビール
・商品名:アサヒ ザ・アロマイスト
・発売品種:缶350ml×6本
・販売数量:1000セット(1セットあたり缶350ml×6本)
・販売期間:2023年10月2日(月)10:00〜2023年11月20日(月)17:00
・価格:2310円(税込・送料込)

ビールにおける“ホップ”の重要性は増しているのに…生産量半減の危機に瀕する国産ホップの今と解決への道筋は?

2023年10月に施行された酒税法改正からの値下げで盛り上がるビールの市場。そのビールの味を左右する原材料のひとつが、ホップです。ただ、このホップについてはよく知らない人も多いでしょう。そこで、今回はホップの種類や生産方法、日本の主な産地、国内ビールメーカー各社の取り組み、最新トレンドなどを解説していきます。

↑ホップはアサ科カラハナソウ属の多年草で、ハーブの一種。殺菌効果があるため、日本ではのど飴などにも活用されています。また、ユニークな例では今秋マクドナルドが限定発売した「N.Y.バーガーズ」のバンズにも

 

香りや苦みを生み、腐敗から守るハーブがホップ

ホップの原産地は西アジアだとされますが、ヨーロッパに伝来したのは8世紀半ば。ただ、この時点では栽培だけだったようで、ビールに使用したという正確な記録は残っていません。

↑毬花と、それをむいた根本。黄色い粒状の樹脂が、ビールの苦味や香りの元になる成分を含む「ルプリン」です

 

ビールの誕生は紀元前数千年までさかのぼるといわれ、ホップの登場前からビールには、「グルート」と呼ばれる調合したハーブが香り付けに使われていました。ホップを使ったビールの記録として有名なのは、12世紀初頭の修道院における書物。少なくともこの時代には、ホップがビールに使われるようになっていたといえるでしょう。

↑より有名な文献が、1516年にドイツで制定された『ビール純粋令』。「ビールは、麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」という法律で、日本でこの純粋令に則った代表的な銘柄がヱビスビールです

ホップを使う理由は、果実や香草を思わせる芳香や爽快な苦みをまとわせるため。また、泡立ちを良くしたり、菌の繁殖を抑える防腐剤としても重宝されます。

 

後者の“腐敗を防ぐ”目的に起因して生まれた有名なビアスタイルが、苦みの強い「IPA(インディア・ペールエール)」。18世紀にイギリスからインドまでペールエールを運ぶ際、腐らないようホップを大量に使って仕込んだことから生まれたとか。

↑イギリスで生まれた進化型IPAの代表格が、ブリュードッグ「パンクIPA」。日本で紹介された当初は、一般的なIPAで使うホップの40倍以上の量を使うことが謳い文句でした

 

代表的なホップ品種や日本の取り組みを解説

個性的な香りや苦みを放つIPAは、やがてアメリカで大ブレイク。これが近年のクラフトビールムーブメントのきっかけになり、アメリカを中心に世界中でホップの品種開発も盛んになります。

↑米国NY発のカリスマ、ブルックリンブルワリーのIPAといえば「ブルックリンディフェンダーIPA」。ホップには「Cascade(カスケード)」や「Simcoe(シムコー)」「Amarillo(アマリロ)」などが使われています

そのため、クラフトビール界におけるスターホップもアメリカ産が多め。特に有名なのは、「3C」と呼ばれる「Cascade」「Centennial(センテニアル)」「Columbus(コロンブス)」(あるいは「Chinook・チヌーク)」と頭文字に「C」が付く3品種。グレープフルーツを思わせる柑橘系のアロマとビターな刺激が特徴です。

 

一方で、日本におけるホップ生産は後継者不足などによって栽培面積や収穫量が減少しています(2008年→2022年の14年間でおよそ半数以下に)。ただ、ビールメーカーのCSV活動や、近年のクラフトビール人気にともない、造り手が地元産にこだわった「テロワール型ホップ」(筆者による造語)の需要増によって巻き返しがはかられている側面も。

↑キリンビールは2007年から、ホップ名産地である岩手県遠野市を支援。生産者をはじめ、国産ホップを盛り上げる取り組みに力を入れています。加えて、遠野産ホップを使った「一番搾り とれたてホップ生ビール」は2004年から毎年期間限定で販売

また、近年はフレッシュホップ(乾燥させ固めたペレットホップではなく、毬花<きゅうか・まりばな>を生もしくは冷凍させたホップ)を使ったビール造りが年々盛んになっているうえ、「フレッシュホップフェスト」という祭典も開催されています。

↑「フレッシュホップフェスト 2019」のキックオフイベントにて。ホップは8月末~9月が収穫期となるため、イベントはそこから仕込みなどを経て例年秋に開催されます

同イベントは2023年から「クラフトビール ジャパンホップフェスト」に改称され、メインイベントは代官山の「スプリングバレーブルワリー東京」で10月21日、22日に開催されます。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」は9月1日~11月30日で開催しており、イベントは代官山で開催(写真は提供されるビールと料理の一例)

 

世界に存在するホップは300品種超

なお、世界中のホップ品種は300を超えるといわれており、日本原産のホップも存在します。伝統的な品種には「信州早生(しんしゅうわせ)」や「かいこがね(甲斐黄金)」があり、遠野では「信州早生」から派生した2種を組み合わせた「IBUKI」や、キリンビールOBのホップ博士・村上敦司さんが育種した「MURAKAMI SEVEN」が多く作られています。そして、世界的にも有名で個性的な日本原産ホップといえば「ソラチエース」。

↑前述のブルックリンブルワリーが惚れ込み商品化した「ブルックリンソラチエース」と、「ソラチエース」の生みの親である、サッポロビールの「SORACHI 1984」

 

日本産ホップに共通する香りの特性は、上品でどこかオリエンタルなニュアンスをもっていること。米国産を代表するホップのような派手さは控えつつも、いぶし銀的な香りを放ち、例えば「MURAKAMI SEVEN」には温州みかんのように和やかな柑橘香が、「ソラチエース」には、ひのきやレモングラスを思わせる個性があります。

 

トレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」だが……

ビール大手メーカーでは前述したキリンビールとサッポロビールのほか、アサヒビール、サントリー、オリオンビールもホップ生産や支援を行っており、規模の大小はあるものの北海道から沖縄まで栽培自体は行われています。ホップ栽培は雨の少ない冷涼な気候が適しているといわれますが、沖縄での初収穫は2022年のことであり、多方面での可能性が期待されているといえるでしょう。

 

また、東京では武蔵野市や三鷹市、神奈川では横浜、川崎、湘南など首都圏の都市部でも、小規模ながらホップ栽培は拡大中。これらは主に、マイクロクラフトブルワリーの「テロワール型ホップ」にかける情熱から取り組まれているものですが、ホップは身近な存在になってきているのです。

↑ビアジャーナリスト協会代表であり、現在は京都府与謝野町に移住しホップ栽培にも尽力する藤原ヒロユキさん。西日本でテロワール型ホップ文化を牽引するひとりです

 

日本におけるクラフトブルワリーは年々増えており、その数はこの10年で約3.5倍の700か所以上に。付随してホップ栽培の熱も高まっており、「クラフトビール ジャパンホップフェスト」のイベントにおいても、参加ブルワリーは初回(2015年に開催された「第0回フレッシュホップフェスト」)の12ブルワリーから、2023年は20ブルワリーに増えています。

↑「クラフトビール ジャパンホップフェスト 2023」の代官山会場で提供されるビール一例。ブルワリーもビアスタイルも様々です

 

このように、ホップの主要なトレンドは「日本産」や「フレッシュホップ」であるといえるでしょう。とはいえ、まだまだ国産ホップの未来が明るいとは言い切れません。飲み手である私たちができることのひとつは、日本のホップを知って愛してビールを飲んだり、生産者を応援したりすることだと思います。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール」。2023年版は11月7日から期間限定発売されます

 

何はともあれ、フレッシュホップを使ったビールはいまが旬! 缶ビール以外にも、瓶やクラフトビアバーにおける樽生で味わえる場合もあるので、ぜひこの機会にチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

 

クレームブリュレの濃厚な味わいをアイスで再現。ハーゲンダッツの限定「ブリュレブリュレブリュレ」

ハーゲンダッツ ジャパンは、ハーゲンダッツ ミニカップ「ブリュレブリュレブリュレ」を、全国のファミリーマート約1万6500店で発売しました。期間限定の商品となります。

 

人気のスイーツ「クレームブリュレ」の濃厚な味わいとともに、カリカリ・ザクザクとした食感も楽しめる新感覚のアイスクリームスイーツ。ほろ苦く、カリカリとした食感のカラメルチップを混ぜ込んだ濃厚な味わいのカスタードアイスクリームの上に、カラメルコーティングを乗せ、ザクザクとした食感のグラハムクッキーと、スイーツらしさを高める粉糖をトッピングしています。クレームブリュレの味わいをアイスクリームで表現した、食べ応えのある逸品に仕上がっているそうです。

 

内容量は85mlで、希望小売価格は351円(税込8%)。

今年のキーワードは「サムネ映え」! Cake.jpのクリスマスケーキトレンド発表会をレポート

Cake.jp(ケーキジェーピー)は約8,000種類もの商品を扱う、ケーキ業界最大のECサイトです。

 

Cake.jpは9月26日に「2023年クリスマスケーキトレンド発表会」を開催しました。Cake.jpは本イベントで、サイト会員を対象に実施された「クリスマスケーキに関する意識調査」の結果から予測される、今年のクリスマスケーキのトレンドを発表。また、スイーツ好きで知られるぼる塾の田辺智加さんが登壇し、2023年の新作クリスマスケーキの試食も行われました。

↑会場に並べられていた新作クリスマスケーキたち

 

「インスタ映え」の次なるトレンドは、「サムネ映え」

特別な日に食べるケーキは、ただ美味しいだけではなく、見た目が華やかなものを選びたいですよね。写真映えするようなケーキの人気の高まりを受け、Cake.jpが発表した2023年クリスマスケーキのトレンドは、「インスタ映え」ならぬ「サムネ映え」!

 

そもそもサムネとは、画像やビデオのプレビューのことで、SNSや動画サイト上で投稿の“顔”となっているもの。写真や動画を投稿したときに、見た目が可愛いというだけではなく、 “いいね”や視聴回数に直結するようなインパクト、仕掛けのあるケーキの需要が高いのだとか。発表会では、「サムネ映え」をさらに深掘りした5つのキーワードごとに新作ケーキが紹介されました。

 

コロナ禍のクリスマスパーティーはどうしても少人数になっていましたが、今年は大人数でのパーティーを予定している人が多いのではないでしょうか。1つ目のキーワード「Party! Party! Party!」はその名の通り、大人数でも楽しめるようなケーキや遊び心のあるケーキ。発表会で紹介されたクリスマスPartyカップケーキは、なんとロシアンルーレットが楽しめる商品なんです!

 

6つのうち1つが唐辛子味なのですが……田辺さんは見事おいしいチョコレート味を引き当てていました! 他にも、8~10人でシェアができる汽車の形のチョコレートケーキや、中からお菓子が溢れ出すサンタのプレゼントケーキなど、パーティーにぴったりなラインナップが紹介されました。

↑クリスマスPartyカップケーキ/N.Y.Cupcakesを試食する田辺さん。美味しいチョコレート味を引き当て、思わずにっこり笑顔に

 

ラグジュアリーなケーキはクリスマスの特別感を演出してくれる

クリスマスは気合いを入れて有名ブランドやホテルのケーキを食べたい! という人には、2つ目のキーワード「ラグジュアリークリスマス」がぴったり。会場で紹介されたのは、徳島にあるブティックホテルに併設されたアグネス・ペストリーブティックのノエルピスターシュ。クリスマスツリーをイメージした高級感のある見た目が特徴のピスタチオケーキです。

 

ピスタチオ味が好きだという田辺さんは、「ピスタチオ味は不動の人気ですよね! なめらかなクリームの中にピスタチオの香ばしい香りが広がり、いちごの酸味がアクセントになっています。お気に入りの紅茶と一緒に食べたいです」と大満足の様子でした。

↑淡いグリーンカラーと濃厚な味が特徴のノエルピスターシュ/アグネス・ペストリーブティック

 

3つ目のキーワードは、「バニラ」。バニラといえば、どうしてもアイスクリームのイメージが強いもの。バニラ味のケーキに馴染みのある人は少ないかもしれませんが、実は香り高いバニラフレーバーが今年のトレンドで、各パティスリーから新作ケーキが多数登場しているのだそう。

 

会場で紹介されたのは、アルノーラエールのパリセヴェイユ。「バニラとケーキってこんなに合うんですね!! ラム酒がほんのり香る大人なバニラ味がとても美味しい」と田辺さんも絶賛です。

 

どこでも、誰でも、美味しく食べられるケーキを届けたい

4つめのキーワードは「すこやか」。近頃は健康のために小麦を摂らないなど、食材を制限している人が増えていますよね。でも、せっかくパーティーをするのであれば、みんなが美味しく食べられるケーキを選びたいものです。そこで、今年はグルテンフリーや糖質オフ、ヴィーガンといった、素材にこだわったケーキも多数登場しています。

 

会場で紹介されたのは、赤ちゃんでも食べられるクリスマスのミニチュア風シンプルケーキ。すでに数個のケーキを試食していた田辺さんですが、「てんさい糖を使ったスポンジはやさしい甘さで、豆乳ホイップクリームはすごくさっぱりしていますね。これなら何個でも食べられそう」とパクパク食べ進めていました。サンタクロースや木を型取ったクッキーを自由に装飾して食べることができるので、子どもたちも楽しめます。

↑赤ちゃんでも食べられるクリスマスのミニチュア風シンプルケーキ/migna

 

最後のキーワードは「萌え断3.0」。「萌え断」とは、フルーツサンドが大流行していたときによく使われていた言葉で、食べ物のカラフルで美しい断面に萌えることを意味します。今までの「萌え断」と違い、今年のポイントになっているのは、 “シズル感”。みずみずしさ溢れる美しい断面のケーキは、サムネ映えすること間違いなし!

 

田辺さんが試食したXmasピスタチオミルフィーユ(Re:s cafebar&sweets)は、断面の美しさとサクッとしたミルフィーユの食感が特徴です。「このケーキ、本当に冷凍されていたんですか?! 一度冷凍したケーキは、生クリームがゆるくなってしまうイメージがあったのですが、クリームとミルフィーユ生地の食感がすごくいいですね」と田辺さんはケーキの食感に驚きの様子。

 

実は、Cake.jpで注文したすべてのケーキは、冷凍された状態でお客さまのもとに届くんです。本発表会でも冷凍で届いたケーキを解凍したものが提供されたのですが、断面の美しさとクリームやミルフィーユの食感が見事にキープされていました。

↑中のクリームのふわっとした食感と、ミルフィーユのサクサク感がベストマッチのXmasピスタチオミルフィーユ/Re:s cafebar&sweets

 

楽しいクリスマスを過ごすために、ケーキの事前予約はマスト!

↑今年のクリスマスは最低でも3種類のケーキが食べたいと語っていた田辺さん。その候補を絞るかのように真剣な眼差しで一つ一つのケーキを観察していました

 

ケーキ屋さんでアルバイトをしていたという田辺さんは、「クリスマスケーキは絶対に予約するべき! お目当てのケーキが売り切れで買えないということも防げるし、店頭でスムーズに受け取れるので、事前予約がおすすめです」と語っていました。

 

Cake.jpでは、9月26日からクリスマスケーキの予約がスタートしています。10月中の購入で10%オフ、11月中の購入で5%オフ、12月10日までの購入で3%オフのキャンペーンも実施中。お目当てのケーキを買い損ねないために、早めの予約を検討してみてはいかがでしょうか。

 

Cake.jp:https://cake.jp/

累計200万食突破! ファミマのアイスバー第4弾は和歌山県産有田みかん果汁を使った「とろける食感 ぎゅっとみかん」

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル」から、和歌山県産有田みかん果汁を65%使用したアイスバー「とろける食感 ぎゅっとみかん」(税込190円)を発売中です。

 

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマル」から、国産フルーツ果汁を使ったアイスバーシリーズを発売しています。第1弾の福島県産白桃、第2弾の北海道産夕張メロン、第3弾の沖縄県産パインアップルを使ったアイスバーはいずれも好評だそうで、シリーズ累計販売個数は200万食を突破しています。

 

シリーズ第4弾として、和歌山県産の有田みかん果汁を65%使用した、「とろける食感 ぎゅっとみかん」を発売。有田みかんの魅力を全国に伝え、消費を盛り上げる狙いがあります。商品は、有田みかんの特徴である甘さとジューシーさをしっかりと味わえる2層仕立てです。

トマトとチーズをあふれるほどトッピング。ピザーラ「激盛りトマチーピザ」登場

フォーシーズが展開する宅配ピザの「PIZZA-LA」は、期間限定で「激盛りトマチーピザ」と「~追いチーW~激盛りトマチーピザ」を販売しています。

 

見た目も味もインパクトのある、チーズとトマトをトッピングした激盛りトマチーピザ。チーズは厳選した4種のナチュラルチーズをたっぷり乗せ、さらに、かけて楽しい「追いチーズ」を別添えしています。トマトはフレッシュ野菜を使用しており、ピザ1枚に2個分もトッピング。見て楽しい、食べておいしい驚きのピザだそうです。

 

また、激盛りトマチーピザに別添えの追いチーズが2つ付いた、~追いチーW~激盛りトマチーピザも同時発売します。

 

どちらもMサイズ限定で、追加トッピングやハーフ&ハーフは不可となっています。激盛りトマチーピザの価格は2980円(税込)、~追いチーW~激盛りトマチーピザは3480円(税込)です。

好評の商品が進化して再登場! すき家の「ねぎキムチ牛丼」期間限定販売

すき家が「ねぎキムチ牛丼」を期間限定で発売しました。

 

すき家の定番商品「キムチ牛丼」が秋冬限定で衣替え。2017年にも販売し、好評を博したという「ねぎキムチ牛丼」がさらに“シャキシャキ”になって再登場です。ねぎのシャキシャキした食感と、旨みがアップしたねぎキムチは、唐辛子のピリ辛さと、ほどよい酸味、ごま油の香りがクセになる味わいとのこと。定番の白菜キムチとは異なる、シャキ辛な旨さを堪能できます。

 

辛いものが苦手な人でも手軽に楽しめるよう、「おんたま」がついた「おんたまねぎキムチ牛丼」、コクのあるマヨが“ねぎキムチ”と相性抜群の「マヨねぎキムチ牛丼」も同時に販売されます。

 

それぞれの税込価格は以下の通りです。

 

ねぎキムチ牛丼

(ミニ)530円 (並盛)580円

(中盛)760円 (大盛)760円

(特盛)910円 (メガ)1060円

 

おんたまねぎキムチ牛丼

(ミニ)630円 (並盛)680円

(中盛)860円 (大盛)860円

(特盛)1010円 (メガ)1160円

 

マヨねぎキムチ牛丼

(ミニ)580円 (並盛)630円

(中盛)810円 (大盛)810円

(特盛)960円 (メガ)1110円

サントリー「ほろよい」ブランドから「クリームソーダサワーメロン」「クリームソーダサワーいちご」が期間限定新発売

サントリーは、「ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉」「同〈クリームソーダサワーいちご〉」を12月5日(火)から全国で期間限定新発売。

 

「ほろよい」ブランドは、やさしい味わいで心地よく楽しめるアルコール度数3%のお酒として、2009年の発売以来、幅広い年代から支持されているロングセラーブランド。

 

今回発売する「クリームソーダサワーメロン」は甘く爽やかなメロンソーダに濃厚なクリームの風味を加え、メロンクリームソーダを思わせる懐かしい味わい。一方「クリームソーダサワーいちご」はいちごの甘酸っぱさにクリームの風味がふんわり感じられる、いちごクリームソーダを思わせる味わいに仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ほろよい〈クリームソーダサワーメロン〉・ほろよい〈クリームソーダサワーいちご〉
■希望小売価格:148円(税別)

 

 

非公開部まで潜入! 操業50周年の「富士御殿場蒸溜所」でキリンのウイスキーづくりの真髄を見た

2023年4月に「キリンはウイスキーも凄いって知ってる?」という記事で、操業50周年を迎える富士御殿場蒸溜所について触れましたが、先日、現地取材を敢行。同蒸溜所では要予約の有料見学ツアーも開催されていますが、この記事ではそれ以上の内部情報や、ウイスキーづくりにまつわる裏話などもお届けします。

 

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キリンはウイスキーも凄いって知ってる? 50周年でいよいよ始まる攻めすぎ戦略が明らかに!

 

↑最寄りのJR御殿場駅。今年6月10日には、富士御殿場蒸溜所が寄贈したポットスチル(単式蒸留器)が設置されました。ここから無料シャトルバスも運行されているので、ぜひご利用を

 

富士御殿場蒸溜所の独自性とは? 見学ツアーで体験できること

富士御殿場蒸溜所は操業50周年の長い歴史を持っていますが、注目すべきポイントはその設備にあります。モルト原酒(大麦麦芽が原料)をつくるポットスチルはもちろん、グレーン原酒(原料は大麦麦芽に限らない)をつくる蒸留器も備えています。しかも、富士御殿場蒸溜所にはそのグレーン用蒸留器が3種も設置されており、これはきわめて珍しいことです(基本的には、あっても1種)。

↑一般的な連続式蒸留器(の一部)。「マルチカラム」と呼ばれるタイプで、軽やかな味わいのグレーン原酒を生み出します。他の2種は後述

 

ポットスチルとグレーン用蒸留器の併設だけでも珍しいのですが、さらに、仕込みから熟成、瓶詰めまでも一貫して実施するというのは世界的にも稀。こうした設備で、霊峰・富士の伏流水によるマザーウォーターからつくりだされるのが「富士」ブランドをはじめとする同社のウイスキーで、この味わいが国際的な高評価を受けているのです。

↑エントランスからシアタ―までの通路には様々なコンペで授賞したウイスキーが。例えば「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」は、2022年11月にNYの洋酒コンペ(NYISC)でJapan Whiskey of the Yearを受賞しています

 

見学ツアーで体験できること

通常の見学ツアーでは、シアターの動画で概要を学び、ポットスチルを直接見学(グレーン用蒸留器は映像で見られます)。移動途中では、ウイスキーの原料となる麦芽やピート(後述)なども見られます。その後、多彩な原酒をつくり出すため2021年に新採用した木桶の発酵槽を見学し、パッケージングを行うラインへ。

↑ピート(泥炭)。こちらを焚いて麦芽を乾燥させることでスモーキーフレーバーが生まれますが、焚いた麦芽を使うかどうかは国や蒸溜所の考え方、銘柄などによって様々です

 

↑木桶の発酵槽は自生の乳酸菌が働くため、ステンレスタンクを使用して酵母のみで発酵させる製法とは異なった味わいになるのが特徴

 

最後は「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」と「キリンウイスキー 陸」をテイスティング。限定ウイスキーや、オリジナルグッズを多数そろえるディスティラリーショップを経て、見学ツアーは終了という流れです。五感をフルに使って体験できる、充実した内容だといえるでしょう。

↑ディスティラリーショップ。こちらはツアーに参加していなくても自由に出入りでき、テイスティングコーナーでは蒸溜所限定販売ウイスキーなどを有料で試飲できます

 

普段は非公開の蒸溜所内部へ!

ここからは改めて、今回取材した内容について紹介していきましょう。まずはその雄大なロケーションから。特別に蒸留塔の5階展望台に案内いただき、ここが確かに富士山麓にある蒸溜所であることを確認。この日は猛暑でしたが、年平均気温は13℃と穏やかであることに加え、年間通して幾度となく霧が発生する、ウイスキー製造には最適な環境となっています。

↑夏は雲が多く、富士山の全景を観ることはなかなか難しいとか。ちなみに、蒸溜所が位置するのは標高600m強

 

一般見学者が入れる事務棟の屋上は634mで、東京スカイツリーと同じ高さです

 

モルト原酒は、前述したようにポットスチルによって生み出されます。ポットスチルとは一般的に初留用と再留用の2基を1セットで導入するもので、富士御殿場蒸溜所では計3セット6基が稼働。それぞれ大きさや形状が異なり、大きいタイプの1セットは操業開始時から稼働していたものを、老朽更新のため2023年に交換したものです。それもあって、稼働してまだ1か月程度のピカピカなポットスチルも目にすることができました。

↑右が新顔のポットスチルで、左はそれに先立ちに導入した小型のポットスチル。どちらも銅製かつ、メイドインジャパンです

 

次はいよいよ、“うまみ3兄弟”と呼称するほど多彩なグレーン原酒をつくりわけられる、世にも珍しい蒸留器が3基設置されているグレーン蒸留室へ。そのうちのひとつマルチカラム蒸留器(前述)は、蒸留室の2階から5階までを縦貫して設置されており、巨大すぎて近くからでは根元の一部しか視界に入りません。

↑グレーン蒸留室2階。マルチカラム蒸留器の根本の部分などが見えます

 

そして蒸留室1階にあるのが、特に珍しい2基。ミディアムタイプのグレーン原酒を生み出す「ケトル蒸留器」と、ヘビータイプのグレーン原酒を生み出す「ダブラー蒸留器」です。前者はカナディアンウイスキーの製造で、後者は主にアメリカのバーボン製造で使われる蒸留器です。

↑グレーン蒸留室1階。右がケトル蒸留器で、左がダブラー蒸留器

 

↑どちらにも「検定年月日 48.11.5」と書かれたパネルが。この48は昭和48年=1973年のことであり、つまり50年前ということです

 

樽熟成に関する設備もじっくり取材

ウイスキーに欠かせない樽熟成。この日はその一連の設備も見せてもらいました。まずは樽詰めの工程から。ここでは原酒の入った樽に栓をし、離れにある熟成庫に運ぶためトラックに乗せていきます。

↑樽の材質はほとんどがアメリカンホワイトオーク。満タンになった樽は1丁約250kgにもなるので、運ぶ際には慎重さが求められます

 

↑最終的な閉栓(樽の開口部に栓を木槌で打ち込んで密閉する作業)は高度な技術がいるため、職人が手作業で行っています

 

熟成を終えた樽は老朽化が激しくない限り再利用されますが、メンテナンスが欠かせません。そこで重要なのが、組み直しなどのリペア。ここでも専門の職人が目を光らせ、手作業で樽を再生させていました。

↑釘などを一切使わず、木とタガのみで密閉させる樽は熟練の技術がないと組めません

 

樽詰めとリペアスペースの先にあったのは、熟成された原酒を樽から出すダンプトローフというセクション。ここで栓を開けて原酒をダンプトローフ(原酒回収槽)に受け、タンクへ。空になった樽は点検と、必要に応じてリペアを行い再び新たな原酒を迎え入れるのです。

↑ダンプトローフにて。右下の方は、富士御殿場蒸溜所 洋酒生産部の長藤健太部長代理。

 

↑上の写真で長藤さんの腕の下に見えていた黒く細かな木片は、樽の内側から剥がれ落ちた炭(樽の内側を焦がすことで、バニラなどの甘香ばしいフレーバーが生まれる)です

 

さて、蒸溜所の取材レポートと聞いてイメージするものといえば、ポットスチルと熟成庫でしょう。もちろん熟成庫も見させてもらいました。しかも、新旧大小3か所も。まずは70年代に建てたという、同蒸溜所で最古のNo.4熟成庫へ。ここでは数万の樽を保管し、熟成を進めているとのこと。

↑No.4熟成庫。さすが外観からも年季が入っていることがうかがえます

 

↑No.4熟成庫は圧巻のスケール! なお、ここに眠る最古の樽は70年代後半モノとのこと

 

次に見せてもらったのは、2021年に建て直して新しく生まれ変わった、自動ラック式のNo.3熟成庫(No.1と2は現存せず)。ここでも数万の樽を熟成させることができます。

↑No.3熟成庫はより巨大。コンピューターを駆使して管理されているのも特徴です

 

もちろん、古典的なダンネージ式(木のレールを介して樽を段積みする方式)の熟成庫もあります。それが最後に入ったNo.7熟成庫。ダンネージ式は高層ラック式ほど多くの樽を保管することはできませんが、形や大きさの異なる樽を保管することができるため、試験的にいろいろな樽を扱えるなどのメリットがあります。

↑こちらがダンネージ式。No.7熟成庫は比較的新しく、貯蔵スペースにもまだ余裕があるとのことでした

 

↑熟成庫の奥には、かつて使っていた試験蒸留用の小さなポットスチルも

 

ここではなんと、運よく原酒の試飲体験も。味わったのは、2013年に樽詰めしたグレーン。加水していない、アルコール度数53%の原酒でしたがカドは一切なく、味わいはスムースで伸びやか。

↑普通は出回らない、ここだけの希少なシングルグレーン。ありがたや~

 

スコッチウイスキーの世界では、グレーン原酒はモルトの個性をやわらげ飲みやすいブレンデッドウイスキーをつくる引き立て役に思われがち(スコッチにおいては、モルトを“ラウドスピリッツ”、グレーンを“サイレントスピリッツ”と表現することも)ですが、この味はもはや主役の存在感。富士御殿場蒸溜所の底力に圧倒されました。

↑異なるライトタイプの樽出しグレーンも嗜む程度にテイスティング。こちらはさらに強いアルコール度数63%でしたが、甘い余韻が長くて心地よく、実にラウドな味わいでした

 

なお、樽熟成に関しては「マチュレーションピーク」という哲学で行っていることも、富士御殿場蒸溜所ならではです。これは、単に“熟成年数が長いこと”を重視するのではなく、“原酒本来の持ち味が最もよく現れるピークのタイミング”を重視してブレンドする考え方。あらかじめ何年後にピークをもってくるのかを計算して仕込みを行い、官能評価も定期的に行っています。

 

50年前の原酒を使った限定ウイスキーの味

蒸溜所内の各現場を取材した最後は、再び事務棟へ。待っていたのは、実際に商品化されている様々なウイスキーのテイスティング体験でした。

↑計5種のウイスキーを飲み比べ

 

まずは、デイリーウイスキーに最適な「キリンウイスキー 陸」。ほのかな甘い香りと澄んだ口当たりが特徴であるほか、同価格帯のグレードでは珍しいノンチルフィルタード製法(冷却ろ過をしないので原酒本来の味が凝縮)を採用し、アルコール度数は50%という個性派です。

↑ストレートやロックはもちろん、ハイボールにも。「キリンウイスキー 陸」1に対し炭酸水5がオススメです

 

次は「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」。前述したグレーン原酒のみをヴァッティング(同種類のウイスキー原酒を混ぜ合わせること)した一本で、優しくほんのりとした甘さ、伽羅(きゃら)などの香木を思わせるアロマ、ウッディでスパイシーな余韻が特徴です。

↑「キリン シングルグレーンウイスキー 富士」は、ラストに伸びるマスカットのような果実味が印象的でした

 

続いて、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」と試飲。前者はりんごや洋なしのような果実味とモルティな香ばしさ、後者はアプリコットやはちみつを思わせる甘やかなフレーバーとバニラのニュアンスを強く感じました。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」は、今年5月に発売となった、待望の通年シングルモルト。とろりとした口当たりや、甘く複雑で熟成感あふれる香味が魅力です

 

最後は、数量限定で瞬く間に完売した「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」を特別にテイスティング。こちらは操業開始の1973年ものをはじめ、1970年代から2010年代まで各時代の原酒をヴァッティングした希少酒です。味わいは、熟したパイナップル、キャラメル、チョコレートといった多彩でコク深い果実味や甘みが、ほのかなピート香と調和した複雑かつ優美なハーモニー。

↑「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士 50th Anniversary Edition」は5月23日にディスティラリーショップとキリン公式ECサイト(DRINX)で発売されましたがすぐに完売(DRINXでは抽選販売)。蒸溜所ではディスティラリーショップで同商品を購入しようと、当日早朝から300人ほど行列ができたとか

 

キリンディスティラリー社長が語る、これまでとこれから

テイスティング後は、キリンディスティラリーの押田明成社長も登壇。50周年を迎えた思いや、展望についても語ってくれました。

↑押田明成代表取締役社長。富士御殿場蒸溜所の工場長も兼任しています

 

「日本のウイスキー市場は1983年のピークから徐々に冬の時代を迎え、1990年代から2000年代後期のハイボールブームになるまでほぼ右肩下がりが続きました。私の入社はその最中の1994年。ウイスキーをつくりたくて猛勉強して入社したのですが、当初はずっと清涼飲料や酎ハイをメインにつくっていました。『もう、胸を張ってウイスキーをつくることはないんだな』とも思いましたね。

 

ところが、いまでは風向きが変わり、日本のウイスキーは国内外で高い人気を集めるほど復活を遂げています。私もウイスキーづくりにまい進できるようになりました。私たちの強みは、仕込みから熟成、ボトリングまで“オール富士”であること。世界に誇る富士の大自然と、マスターブレンダーの田中城太をはじめとする一流のクラフトマンが揃っています。ぜひ世界中の方々に知っていただくとともに、クリーンでエステリーな味を堪能いただけたらと思います」(押田社長)

↑いずれもエステリーな味わいをもつ、富士御殿場蒸溜所でつくられる商品の数々。エステリーとは、果実や花を連想させる、華やかで甘い香味のこと

 

富士御殿場蒸溜所が目指すウイスキーは「クリーン&エステリー」と表現されます。それは、世界のウイスキーづくりの技術と日本人の感性をかけ合わせ、スコッチでもバーボンでもない、日本人の嗜好や食文化に合う味わい。ここに来れば、よりその魅力を五感で体験できるでしょう。

 

【施設概要】

キリンディスティラリー 富士御殿場蒸溜所

住所:静岡県御殿場市柴怒田970
休館日:月曜(祝日の場合は営業、次の平日が休館)、設備点検日、年末年始
アクセス:JR御殿場駅から無料シャトルバスで約20分

プレモルの”ホップセレクト”第二弾「華やぐハラタウブランホップ」数量限定新発売

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。

 

「ザ・プレミアム・モルツ」は、高品質で香り高い欧州産ファインアロマホップの使用や天然水醸造など、素材・製法に徹底的にこだわっています。2023年2月には時代に合わせた“新プレミアム創造”を目指し、中味・パッケージを刷新。「磨きダイヤモンド麦芽※」を一部使用することで、“華やかな香り”“深いコク”がより上質に、一層鮮やかに進化しました。

※穀皮を除去し、コクに寄与するたんぱく質を多く含むダイヤモンド麦芽

 

今回の「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」は、9月に発売した「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 清らかダイヤモンドホップ」に続き、香りに注目。白ワインのような香りが特長の“ハラタウブランホップ”を使用することで、気品のある華やかな香りと豊かなコクを楽しめる中味に仕上がっています。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ
■商品価格:オープン価格

創業155周年の浜田酒造が「うかぜ」で本格麦焼酎へ次なる挑戦! 4原酒をブレンドし“甘芳ばしさ” で新定番を目指す

浜田酒造(※「浜」は異体字)は9月26日に、本格麦焼酎「うかぜ」を発売した。4つの原酒をブレンドした “甘芳ばしさ” で、40~50代前半のミドル世代にアプローチ。新定番を目指していくという。本記事では、9月5日に開催された試飲会で味わってきた麦本来の味わいのレポートとともに、新商品の魅力をたっぷりお伝えしよう。

 

鹿児島の酒造メーカーとして「麦」焼酎市場への挑戦

↑9月26日から発売された本格麦焼酎「うかぜ」

 

浜田酒造(鹿児島県いちき串木野市)は、1868年に創業してから2023年で創業155年を迎えた。創業元年から続く伝統を守り続け、研さんと革新を積み重ねてきた同社は、国内外でも評価の高い老舗酒造メーカーだ。しかし、近年の焼酎業界は、芋焼酎の原料であるサツマイモ基腐病(もとぐされびょう)が広がっていることや少子高齢化、若者の酒離れなどを背景にした国内市場の縮小が影響し、厳しい環境が続く。そこで、同社は改めて「麦焼酎」の魅力を伝えるべく、麦焼酎市場へ更なる挑戦をすることを決めた。

 

これまでにも同社は、主力ブランド「隠し蔵」で2019年に「ロサンゼルス国際スピリッツコンペティション」における焼酎の最高賞である「Best of Shochu」を受賞。明治元年創業の伝統の蔵「伝兵衛蔵」の「甕貯蔵 兼重(麦)」が「令和4酒造年度鹿児島県本格焼酎鑑評会」の麦製部門において、最高賞である「総裁賞代表」を受賞するなど、国内外で高い評価を得てきた。そして、2023年2月には、焼酎エントリー層向けのボタニカル系麦焼酎「CHILL GREEN spicy&citrus」を発売。香辛料「マーガオ」で香り付けをした新感覚の麦焼酎として、20~30代の女性を中心に人気を集めているという。

 

これに続き今回、40~50代前半をターゲットに本格麦焼酎「うかぜ」(アルコール分25度/1.8L 2195円/900ml 1166円、いずれも税込み)を発売。

 

高いブレンド技術で実現した本格麦焼酎で “新定番” を目指す

本格麦焼酎「うかぜ」は、個性豊かな4つの原酒を1%単位の高いブレンド技術で調合。こだわりのブレンド比率を同社では「音楽に例えると四重奏。その名も『カルテットブレンド』です」と紹介。開発期間15か月、試作100パターンという開発過程を経て、スッキリとしていながらビスケットやパンを思わせる “甘芳しさ” と麦本来の味わいを実現した。

 

ブランド名の「うかぜ」は、「おおかぜ(大風)」を意味する鹿児島弁に由来し、 “鹿児島発の定番本格麦焼酎として大きな風を吹かす” という思いを込めているとのこと。

↑パッケージに配された、「うかぜ」の大きな特徴である「4つの原酒」をイメージしたデザイン。黄色は芳薫、茶色は樽熟、橙色は芳醇、青は淡麗。水彩のにじみで、絶妙に混ぜ合わせて調和する原酒を表現したという

 

本格麦焼酎好きが多い50代後半以上の世代はもちろん、1980年代前半に起こった第2次焼酎ブーム未経験の40~50代前半のミドル世代にもアプローチしていく。「自分たちの世代で作られた」という認識を持ってもらい、麦焼酎市場の “新定番” を目指すという。

 

4つの原酒の個性の調和が決め手。飲み方で変化する味わい

「うかぜ」にブレンドされている4つの原酒は「芳薫(ほうくん)原酒」「芳醇原酒」「淡麗原酒」「樽熟原酒」。試飲では、4つの原酒をそれぞれ味わうことができた。

↑「うかぜ」に使用されている個性豊かな4つの原酒

 

「芳薫原酒」は、芳ばしさを生成する独自の「ロースティ酵母」を使用しており、ビスケットやコーヒー、チョコレートのような芳ばしさが特徴だ。飲んでみると、麦らしいすっきりとした口当たりと、あとから鼻を抜ける芳ばしさを感じられた。「芳醇原酒」は、常圧蒸溜を採用することで豊かな香りを引き出した後、氷点下の中で雑味を取り除き滑らかな口当たりを実現。紅茶のような豊かな香りとスムーズな口当たりが特徴だ。雑味を取り除いただけあって、4つの中では最も癖のない味わいに感じられた。普段あまり焼酎を飲まない筆者にとっては、この「芳醇原酒」が一番飲みやすいと思えた。

 

「淡麗原酒」は、減圧蒸留を使って低温で蒸溜し、さらに冷却ろ過で瑞々しいフルーツの香りが表現されている。麦独特の甘みとまろやかさに、さらりとした飲み口が心地よい。馴染みのある味わいだと思ったのだが、それもそのはず。「淡麗原酒」は、一般的に流通している焼酎に最も近いタイプなのだという。そして、「樽熟原酒」は、オーク樽で約3年熟成させることにより、マイルドでコクのある味わいとほのかな甘みを感じられる琥珀色の原酒。バニラやはちみつのような香りも象徴的で、この原酒を使用することで全体のバランスがぐっと引き締まるのだそう。熟成による樽の風味はもちろん、甘みだけでなくコクもしっかりと感じられた。木の香りとバニラっぽい甘く華やかな香りの調和も素晴らしく、香りだけでも十分に楽しめる原酒だった。

↑試飲会で提供された4つの原酒と「うかぜ」。浜田酒造が言う通り、それぞれの個性豊かな味わいを楽しめた

 

もちろん、会場では「うかぜ」の試飲も堪能できた。飲み方は、お湯割り(5:5)と水割り(4:6)。お湯割りは甘く芳ばしい、麦のうま味を全体に感じられた。この甘芳ばしさには、焼き鳥や牛すじの煮込みなど、濃厚な味わいの料理が合うという。対して水割りは、フルーティで華やかな香りを感じやすくなる。すっきりとした甘さが冷たく喉を伝っていく爽快感は、残暑厳しいこれからの時期にもぴったりだろう。こちらは、淡泊な味わいの刺身やカツオのたたきなどとのペアリングがおすすめ。繊細な素材の味を壊すことなく絶妙にマッチするという。

↑「うかぜ」の水割り(左)とお湯割り(右)。さっぱりが好きなら水割り、こっくりが好きならお湯割りという印象だ。季節や料理に合わせて飲み分けるのも楽しそう

 

そのほか、炭酸割りやサワー、アルコ―ルが苦手な人にはお茶割りなど、多様なアレンジも楽しむことができる。

 

ライトユーザーからヘビーユーザーまで多くの人に楽しんでもらいたい、と「焼酎王国 鹿児島」から提案する “新定番麦” の「うかぜ」。麦焼酎業界に新しいムーブメントの風を吹かせるか、今後の「うかぜ」の動向からも目が離せない。

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

お店の味わいを缶で楽しむ!「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」期間限定新発売

サントリーは、11月7日(火)から「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」を全国で期間限定新発売。

 

食事との相性の良さや、家庭でもおいしいハイボールが楽しめる手軽さが人気の「トリスハイボール缶」。

 

今回、期間限定発売する「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」は、2022年6月にオープンした「トリスバー新橋烏森口店」(以下「新橋トリスバー」)が監修。「新橋トリスバー」の人気メニューのような、ジンジャーエールの香りとライム浸漬酒の爽やかな味わいを缶でも楽しめます。

 

■「トリスバー新橋烏森口店」について

2022年6月、東京・新橋にオープン。1950年代に一世を風靡した「トリスバー」を現代版にアレンジされている。トリスハイボールに加え、同店でしか味わえないオリジナルハイボールも楽しめる。

 

■メーカー:サントリー
■商品名:「トリスハイボール缶〈新橋トリスバー監修 辛口ジンジャー〉」
■希望小売価格:167円(税別)

海が育んだスコッチ「タリスカー」は燻香と潮の香り漂うオンリーワンのウイスキーだ

世界的なウイスキーブームをけん引する、スコッチのシングルモルト。スモーキーな銘柄が多いアイラ島や、華やかな香味の名酒が揃う”スペイサイド”(ハイランド北東部のスペイ川流域)など、魅力的な6大産地のなかから、今回紹介するのは”アイランズ”の至宝「タリスカー」です。

↑1830年、日本では幕末を迎えた時代に誕生した「タリスカー」。定番がこの「タリスカー10年」で、参考小売価格は5850円(税別)

 

この記事では、同ブランドの限定商品発売に伴うテイスティングセミナーの様子とともに、ブランドの特徴や味わいなどをレポートしていきます。

 

アイランズのスカイ島が生んだ“酒の王者”「タリスカー」

スコッチ6大産地のひとつであるアイランズ(Islands)は、アイラ(Islay)島を除くスコットランドの北岸から西岸にかけて点在する6つの島々の総称。各島で環境が異なるため酒質の個性も様々で、アイランズモルトの全体的な特徴を語るのは難しいのですが、この多彩さこそがアイランズらしさだといえるでしょう。

 

そのなかでもミストアイランド(霧の島)と呼ばれ、荒天時には風も海も激しさを増す海洋性気候の島がスカイ島。このスカイはSky(空)ではなくSkyeと書き、ゲール語で「翼の(形をした)島」、あるいはヴァイキングが使っていた古ノルド語の「雲の島」が由来という説もあります。

↑絶えず海からの潮風に吹かれ続けるスカイ島。実にファンタジックでかっこいい名前ですよね

 

そんな同島において最も歴史が長いウイスキーの聖地が、タリスカー蒸溜所。ロッホ・ハーポートと呼ばれる入り江にあり、「TALISKER」と書かれた白亜の壁面と紺碧の屋根のコントラストが特徴です。

↑タリスカー蒸溜所。なお「Talisker(タリスカー)」とは、古ノルド語で「傾いた大岩」を意味する「Thalas Gair」が由来だといわれています

 

荒々しい海と共存し、雄大な自然と対話し続けてきた「タリスカー」のコンセプトは「MADE BY THE SEA」。表現されるテイストも海を感じさせる世界観で、ほんのりただよう潮の香り、ふくよかな甘みと力強いスモーキーさ、そして黒胡椒を思わせるスパイシーな余韻が特徴と評されます。

↑蒸溜所では形状の異なるポットスチルを計5基使用。ラインパイプの形や蒸気の冷却法などに独自の機構が採用されているのも特徴です

 

こうした味わいの魅力は、『宝島』や『ジキル博士とハイド氏』で知られる英国の文豪・スティーブンソンが”KING OF DRINKS(酒の王者)“と称賛したほど。筆者もあらためて、定番の10年からテイスティングさせてもらいました。

 

味わえばわかる、独自の個性と説得力のあるおいしさ

香りは、甘くエレガントなタッチのあとにビターオレンジのような柑橘感、そしてたくましい燻香と潮風のようにブルージーなニュアンスが印象的。口に含むとモルトの力強い味わいとスモーキーな風味が押し寄せ、かすかにスパイシーなフレーバーも。ワイルドな個性がはっきりしていながらもマニアックにはならない、説得力のあるおいしさです。

↑アルコール度数は45.8%と比較的高め。少量の水を加えると、フルーティーな香味が開いていっそう優雅に

 

この独特なエレガンスをより感じるなら、仕上げに粗挽きの黒胡椒をあしらうスパイシーハイボールがオススメ。ピリッとしたキャラクターがくっきりと立ち、甘香ばしい個性を存分に楽しめます。

↑スパイシーハイボールも美味。ペアリングは海の幸なら燻製のカキやサーモン、肉料理なら炭焼きのラムやビーフなどを塩味でいただくとバッチリ合うと思います

 

今回のセミナーの主役は、2023年8月23日から数量限定で発売されている「タリスカー 11年」。こちらは、ただの11年ものというわけではありません。極少量の希少な原酒を採用し、さらにカスクストレングス(加水をせず、樽出しそのままのアルコール度数)でボトリングされているため、アルコール度数55.1%と力強い厚みに仕上がっています。

↑「タリスカー 11年」。1万5000円(税別)で、ボトルにはかつて蒸溜所近くの海が激しく荒れたとき、深海から現れ魅惑的な光で暗闇を照らしたとされる伝説の巨大クラゲが描かれています。じつは、伝説をテーマとした企画は今回が第2弾で、2022年の第1弾では海の聖獣・リヴァイアサンをモチーフにした「タリスカー 8年」が発売されました

 

また、ファーストフィル(初のスコッチ熟成に使う。セカンドフィルやサードフィルよりも樽の影響が強い)のアメリカンオーク樽を主に熟成させた、ボリューミーな香りも特徴となっています。こちらも味わってみました。

 

「タリスカー 11年」はカスクストレングスらしいボディの重厚感があり、それでいてトゲはなくスムース。ドライアップルのような上品な甘みと、心地よいスモーキーフレーバーが調和し、潮や黒胡椒のタッチも感じます。モルティでリッチなニュアンスも長く続き、実に贅沢な気分に。海が見えるロケーションで飲んだら最高ではないでしょうか。

 

「11年って珍しくない?」その理由を訊いた

セミナーでは「ご自由に質問を!」とのことで、聞いてみました。ひとつは、エイジングの期間としてはなかなか珍しい11年熟成にした理由について。なおウイスキーにおけるエイジドは、11年の場合最も若い原酒が11年ものであるという意味です。

↑解説してくれたのは、MHDシングルモルト アンバサダーであり、ウイスキー文化研究所認定のウイスキーエキスパートのロバート・ストックウェル(通称ボブ)さん

 

「11年となった一番の理由は、10年よりもう少し厚みがほしかった、でも12年までいってしまうと過剰熟成になってしまう懸念があったからです。その点ではタリスカーらしさも重視しました。独自の輝きを、樽の個性でマスクしないように調整した最適解が11年だったということですね」(ボブさん)

 

質問はもうひとつ。カスクストレングスにした狙いについても聞きました。

 

「スペシャルリリースでは、以前からカスクストレングスを採用しています。やはりカスクストレングスは原酒の個性をダイレクト表現できますし、価値も高いですから。また、ストレートはもちろん加水したりハイボールにしたりといった多様的な飲み方をより試しやすいとも思うんですよね。好みに合わせた楽しみ方を探っていただきたいと考えています」(ボブさん)

 

なお「タリスカー」はほかにも限定商品をリリースしており、2023年の9月には「タリスカー ワイルダー・シーズ」が登場。こちらは同ブランドの海洋保護パートナーであるPARLEYとコラボレーションしたモデルで、1本購入されるごとに「タリスカー」がPARLEYに3ポンド(約500円)を寄付し、直接的に海洋保護活動が支援できるモデルです。

↑「タリスカー ワイルダー・シーズ」は9900円(税別)で、アルコール度数48.6%。クリーンな第二世代バイオディーゼル燃料で製造した、100%リサイクル可能なボトルを採用していることもポイントです

 

9月22日から3日間、六本木ヒルズで開催された限定イベントで日本初お披露目となった本商品。「タリスカー」で初めてフレンチオークのXOコニャック樽で熟成させていることが特徴です。

↑こちらもテイスティングしてみました

 

香りは、干しぶどうや洋なしを思わせる甘やかなアロマが感じられ、芯のある堂々としたスモーキーフレーバーと調和。はちみつを用いたビスケットのような香ばしい甘みも印象的で、このたくましいエレガンスはさすが「タリスカー」です。

 

あらためて実感するのは、「タリスカー」は唯一無二の存在であるということ。荒々しい環境のスカイ島のなかでも海の影響を直接受けやすい場所に蒸溜所があり、だからこそ潮の香りやスパイシーなニュアンスが個性として光るウイスキー。海を愛するお酒好きの人には、特に知ってほしい名酒です。

“コク深くまろやかな味わい”を実現した「金麦〈円熟の深み〉」数量限定新発売

サントリーは、「金麦〈円熟の深み〉」を11月14日(火)から全国で数量限定新発売。

 

「金麦」は、麦のうまみにこだわった“幸せな家庭の食卓に最もふさわしいビール類”として人気ですが、今回の「金麦〈円熟の深み〉」は、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

中味は、「金麦」こだわりの素材である「贅沢麦芽(※1)」に加え、「金麦」と比べて1.3倍の「旨味麦芽(※2)」を使用するとともに、ミュンヒナー麦芽(※3)を一部使用することで、“コク深くまろやかな味わい”を実現しています。

※1:二条大麦麦芽の中でもうまみ成分(たんぱく質)を多く含む「旨味麦芽」に加え、こだわりの国産麦芽を一部ブレンドしたもの
※2:二条大麦麦芽の中でも、うまみ成分(たんぱく質)を多く含む麦芽
※3:原材料となる発泡酒の醸造においてミュンヒナー麦芽を一部使用

 

■メーカー:サントリー
■商品名:金麦〈円熟の深み〉
■価格:オープン価格

酒ジャーナリストに聞く!いつまでも楽しく美味しくお酒を飲む噺

自宅でひとりでも、酒場で大勢でも、「お酒」を飲むのはいつでも楽しいことです。ただ、それには元気でなければいけません。そこで、今回は『名医が教える飲酒の科学』や『酒好き医師が教える最高の飲み方』などの著書がある、酒ジャーナリストの葉石(はいし)かおりさんに、「どうすれば、いつまでも楽しく美味しくお酒を飲めるか」についてお話を伺います。

●葉石かおり(はいし・かおり)/酒ジャーナリスト、エッセイスト、一般社団法人ジャパン・サケ・アソシエーション理事長。「酒と健康」「酒と食のペアリング」を主軸に各メディアにコラム、コメントを寄せる。現在、京都の大学で心理学を学ぶ現役女子大生でもある。代表作にシリーズ累計18万部を超える『名医が教える飲酒の科学』『酒好き医師が教える最高の飲み方』(ともに日経BP)があり、2023年10月13日には『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』(主婦と生活社)を上梓した。

 

酒ジャーナリストの飲み方や行きつけとは?

まずは葉石さんの“お酒遍歴”から伺いました。好きなお酒や飲み方は? そして行きつけの酒場などはあるのでしょうか?

 

葉石「お酒は若いころから好きで、大学時代から飲んでいました。当時はいまと違って、学生コンパも盛んでしたから。好きなお酒は日本酒や本格焼酎、あとはスパークリングワインもよく嗜んでいます。外で飲むことのほうが多く、お店では週1、2回ぐらいですね。家飲みは週1回ぐらい。その時は『タカラ「焼酎ハイボール」』を飲みますね。辛口なので食事にも合うし気に入っています」

 

葉石さんは東京出身ですが、10年以上東京と京都の二拠点生活をしていることでも有名。京都に関しては『おひとりさまの京都』や『そうだ、裏京都行こう。』などの著書があり、なかでもよく行くお店が京都市左京区下鴨の「炭焼 きむら」です。

 

葉石「『きむら』さんはご家族で営まれている串焼きのお店で、月に1回は行ってますね。素材や火加減へのこだわりはもちろん、お肉の部位ごとに味付けを変える工夫も素晴らしいんです。お酒は1杯目が、宝焼酎『純』35%使用の酎ハイ『純スペシャル』。2杯目からは『松竹梅 「豪快」辛口』を、夏でも熱燗でいただくのが私のお決まりとなっています。でもそういえば、東京には『きむら』さんみたいな行きつけは特にないですね。お友達とだったり、お仕事関連の会食だったりが多く、相手の方に合わせるからかもしれません」

 

葉石さんが週刊誌の記者から酒ジャーナリストへと仕事の幅を広げた経緯は、たまたまだそう。とある健康系のサイトで、お酒に関する記事を執筆する担当となったことがきっかけだと言います。

 

葉石「最初は医学について無知だったので大変でしたが、医師の先生などから学ぶうちにのめり込んでいきました。また、私自身も当時は50歳に差し掛かっていた時期で、健康診断の数値が悪くなっていたんですね。それもあって、体の状態を見直したいと思ったのも大きいです」

 

悪酔いしない飲み方と「お酒」の適量とは?

2023年10月に『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』を上梓した葉石さん。また、これまで数々の名医から飲酒についての話を聞いてきた経験から、まずはお酒(アルコール)を飲むとヒトはどうなるのかを教えてもらいました。

 

葉石「重要なのは血中アルコール濃度です。酔いの状態は爽快期から始まるのですが、飲む量が増すにつれて血中アルコール濃度も深まり、ほろ酔い期、酩酊初期、酩酊期、泥酔期、昏睡期となり、最後は気を失うような状態になってしまいます。知っているつもりでもお酒の飲み方は気を付けないといけませんし、血中アルコール濃度の急激上昇をいかに抑え、悪酔いしないように飲むことが大切です」

 

 

悪酔いを防ぐ方法として一般的に有名なのは、和らぎ水(またはチェイサー)など水を飲みながらお酒を楽しむ手法。また、空腹の状態で飲むことは避けるべきだという説も知られています。この話について、葉石さんが詳しく教えてくれました。

 

葉石「和らぎ水に関しては、水を飲むことで胃腸内のアルコール濃度を薄める効果があるんです。また『空腹の状態で飲むことは避けるべき』というのは、空腹時にいきなりお酒を飲むと、胃腸からのアルコール吸収が早くなり、急激に血中アルコール濃度が高くなるから。そのため、最初に何かを食べておくといいということなんです」

 

そのうえで葉石さんが推奨するのは「オイルファースト」という考え方。

 

葉石「オイルファースト』とはつまり、油分や脂質が含まれている料理を最初に食べるということです。特にオススメなのはチーズ。なぜなら、チーズに含まれるたんぱく質と脂質は消化吸収されにくく、胃に長時間留まるから。そのぶんアルコールの吸収を穏やかにしてくれるんです」

 

 

一方、葉石さんが一部誤解だと感じる悪酔い防止説が、チャンポン(短時間でいくつもの種類の酒を飲むこと)しないという方法。これは数種のお酒を飲むから深酔いするのではなく、結果的に摂取アルコールの総量が増えてしまいがちであることが問題だと言います。

 

葉石「ビールの次は日本酒、ウイスキーなど、アルコール度数が異なるお酒をあれこれと飲んでしまうと、どれだけの量を飲んだかがわからなくなりますよね。ましてや、酔うと記憶がおぼろげになりますから。ですので特にチャンポンで飲む際は、お酒の総量を意識することが大切です」

 

お酒の適量に関しては国から目安が提示されており、厚生労働省が推進する国民健康づくり運動「健康日本21」によると、「節度ある適度な飲酒量」は、1日の平均純アルコールで約20g程度とされています。具体的には、日本酒の場合1合(180ml)、ビールなら500mlですが、この目安に関しては「1日ではなく1週間の合計で捉えてもいいと思います」と葉石さん。

 

 

葉石「例えば1日おきに40gとか。やっぱり休肝日って大事だと思います。多目的コホート研究という、大勢の人を長期間追跡調査する調査があるのですが、その結果のひとつに、少量を毎日飲むグループと、休肝日を設けたうえで毎日飲むグループよりトータルの量を多く飲んだグループとを比べた場合、後者のほうが病気の罹患率が低いというレポートもありますから」

 

飲酒後にしてはいけないこと

適量で飲酒をしていれば問題ありませんが、ついついお酒が進んでしまい、深酒してしまうことも。飲んだ翌日までお酒が残っていると、入浴したりサウナに入ったりして「汗をかいてアルコールを抜く」という人がよくいます。しかし、これは危険な行為だと葉石さんは言います。

 

葉石「そもそも、飲酒により身体が脱水状態になっていて、そこから汗をかくことは逆効果で、二日酔いを助長してしまいます」

 

また、脱水状態である風呂上がりや、運動直後の飲酒も、血中アルコール濃度が急激に高くなるので、あまり良くないそうです。そして、葉石さんが特に危険だというのが飲酒後の入浴。

 

葉石飲酒後の入浴はとても危険性の高い行為です。アルコールによって一時的に血圧が下がった状態で入浴すると、血圧の変化の幅が大きくなり身体に負担がかかります。さらにアルコールによって意識が朦朧としているため、危機管理能力も低下しており、怪我などの危険度も高めてしまいます。飲酒後すぐの入浴はぜったいにやめましょう」

 

 

「あと、危険ということであれば、お酒と薬を一緒に飲むのは当然ながらNGです」と葉石さん。感覚的にダメだということはわかりますが、具体的になぜNGなのかを伺いました。

 

葉石「アルコールも薬も肝臓で代謝されます。その際、使われるのが代謝酵素。薬とアルコールを併用すると、この酵素を双方で奪い合う形になって、薬が効きすぎてしまう、もしくは薬が効きにくくなってしまうんです」

 

仮に代謝酵素によって、通常は 50%で代謝される薬があったとします。これがアルコールによって、代謝酵素を半分奪われてしまう形になると 25%しか代謝されなくなります。すると薬の成分の 75%が血中に入ってしまうことになります。当初、半分が代謝されるという前提で処方された薬の量なのに、実際には、より多くの量を飲んだのと同じことになってしまうわけです。これによって薬理効果が増える、つまり効きすぎてしまうのです。その一方で、日常的にアルコールを常飲している人は、普段から酵素活性が高いため、薬を代謝し過ぎてしまい、効きにくくなるといった弊害も出てくるのです。

 

 

生涯現役で「お酒」を飲むために

葉石さんの新著のテーマは「生涯お酒を楽しむ」。そのためには、飲酒をポジティブにとらえること、そしてメリハリが大切だと話します。

 

葉石「やっぱり、生涯現役で飲みたいですよね。いまや人生100年時代といわれますが、飲酒寿命というのがあるとして、毎日際限なく飲んでいて60歳でドクターストップですよとなったら、残り40年はもう飲めません。それはすごく悲しいことだと思うんです」

 

もちろん、葉石さんが考える飲酒寿命はあくまで一例。また、健康度合いは人それぞれですから、毎日飲んでいても大丈夫な人はいるかもしれません。とはいえ適度な飲酒量は国からも提示されていますし、やはり飲み過ぎはよくないと言えるでしょう。

 

葉石「であれば長期的な計画を立て、飲む日と休肝日とでメリハリをつけることを意識しようと。私の場合、“お酒は晴れの日の飲み物”という考え方にシフトすることで、自然と休肝日が取れるようになりました。お医者さんなどに言われて制限するのではなく、自らコントロールする。これが、ポジティブなお酒との向き合い方だと思います」

 

お酒は飲み方によっては効能を発揮します。例えばメンタル面。「適量の飲酒はストレスの緩和や、食欲増進につながる」という研究報告もあります。適量を守り、休肝日を設ければ、健康にプラスに働き、「飲酒寿命」を延ばすことが期待されます。

 

そのほか、心臓病をはじめとする血管系の疾患、老人性認知症などの発症や美肌を保つなど、様々な研究結果も報告されており、お酒は決してデメリットばかりではありません。常に「適量飲酒」を心がけて嗜むことが、葉石さんが提唱する「生涯お酒を楽しむ」にもつながるのです。

 

 

自分で自分をコントロールする「操酒」という考え方

葉石さんが新著『生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ』の執筆に取り組もうと思った動機には、コロナ過における過ごし方も関係していると言います。それはいわば、実生活を経たうえでの成功体験ルポであるとも。

 

葉石「お酒と健康をテーマに執筆するようになってから、私自身も8kg痩せて元気に過ごしていたのですが、コロナ禍になって実は5kgもリバウンドしてしまいました。原因を振り返ると、ストレスや失職不安から来る食べ過ぎ、飲み過ぎだったと思います。当時は世間でも『コロナ太り』が叫ばれていましたが、私自身もそうなってしまい『まさか自分が』とショックを受けましたね」

 

いまはすっかり心身ともにコロナ前の健康状態に戻っていますが、そこで実感したのが意識改革の大切さ。加えて、どのようにすれば意識を変えられるのかをテーマに新著をつくりたいと思ったそうです。

 

葉石「その前に私が改めて取り組んだのが、自らの行動の可視化。アプリを活用して食事や飲酒について記録しました。すると、思っていた以上にカロリーやアルコールを摂取していたことが判明。そこから自分なりの対策を考え、高い目標を設定すると挫折してしまうと思ったので、休肝日をまずは週1回。そして週2、3回へと段階的に見直すようにして取り組んでいきました」

 

これぞ前述した、医師などに言われて制限するのではない自らのコントロール。ポジティブなお酒との向き合い方であり、著書のタイトルにも使われている「操酒」です。

 

葉石「自分自身で気づき、自ら正していくことが大切ですね。特に私の場合は、人から言われると従いたくなくなるという天邪鬼な部分がありましたし、そのぶん自分で決めたルールには負けたくない気持ちもありましたから。私と同じような性格でお酒が好きな方は、ぜひ実践していただきたいです」

 

行動的な部分としては、継続的に記録して可視化することが非常に大切だと葉石さんは力説。思いがけない数値を見ると気持ちが落ち込むことがあるものの、そのショックが意識を変え、行動に移すことから習慣化していくのだとか。

 

葉石「数値は逆もしかり。尿酸値や体重が減ればモチベーションもアップしますから。すると、次は筋トレだとか、ヨガをやってみようかなとか、さらなる行動変化にもつながります。身近なところでは体重計にのったり、血圧を測ったりすることから始めてもいいでしょう。そのうえでできれば、血液検査や健康診断にも行き、定期的に身体の状態を把握していただきたいですね」

 

 

日ごろの飲み方や食べ方は、具体的にどのように変えていけばいいのでしょうか。お酒に関しては、あらかじめその日に楽しむ量を決めておくのがコツだといいます。

 

葉石「お酒好きがよく言う『今日は何杯まで』ですね。早い時間から飲むときは、序盤はノンアルコールにしておくこともオススメです。『タカラ「辛口」ゼロボール』をはじめ、最近のノンアルコールは美味しいですからね。あとは基本的なことですが、前述したように適宜、和らぎ水を飲みましょう。胃腸内のアルコール濃度を薄める効果だけでなく、飲酒後はアルコールの利尿作用で脱水しやすいので、それを防ぐためにも水を飲むことは欠かせません」

↑早い時間から飲む場合は、1杯目をノンアルコール飲料にすることもオススメ。そんなときは、食事を引き立てるタカラ「辛口」ゼロボール

 

もし、お酒の種類で選ぶなら、芋焼酎がいいとのこと。というのも、血栓を溶解する物質が倍増するからだとか。

 

葉石「具体的に、血栓の溶解に関わる酵素『t-PA(組織プラスミノーゲン活性化因子)』や『ウロキナーゼ』といった物質があるのですが、芋焼酎にはこれらの分泌、活性を高める効果があることがわかっています」

↑焼酎はロックやお湯割り、ソーダ割りなど様々な飲み方ができるのでオススメ。全量芋焼酎の「一刻者」は、芋の香りや味わいを堪能できます

 

そして食べ方のコツに関しては前述の「オイルファースト」が挙げられますが、チーズ以外ではどんなおつまみがオススメなのでしょうか?

 

葉石「油を使った料理といっても、低カロリーなもので選ぶならフライ系の揚げ物よりも、ドレッシングをかけたサラダですとか、魚のカルパッチョ。そのほかでも、低カロリーで高タンパクな枝豆やお豆腐類、海藻類やお刺身などがいいですね。お店を選ぶ際は、居酒屋や大衆酒場は和食をベースとしたヘルシーなおつまみが比較的多いので、オススメです」

 

本稿で葉石さんがお話しした内容の詳細については、ぜひ各著書をご参考に。合わせて適正飲酒の知識を活用して、いつまでも美味しくお酒を楽しみましょう。

 

■お酒おつきあい読本
宝酒造の適正飲酒の取り組みをご紹介しています。

撮影/鈴木謙介

 

【書籍紹介】

生涯お酒を楽しむ「操酒」のすすめ

年を重ねることが、楽しくなってくる本! ベストセラー『酒好き名医が教える最高の飲み方』著者で、お酒と健康を軸に活動する酒ジャーナリストでありながら、お酒におぼれかけて体調を崩した著者が編み出した、人生を変える飲酒コントロール術「操酒」を初公開。

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・タカラ「焼酎ハイボール」
https://shochu-hiball.jp/

・宝焼酎「純」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/jun/

・一刻者
https://www.ikkomon.jp/

・松竹梅「豪快」
https://www.takarashuzo.co.jp/products/seishu/gokair/

・タカラ「辛口」ゼロボール
https://www.takarashuzo.co.jp/products/soft_alcohol/zeroball/

サントリー山崎蒸溜所リニューアルオープン!2種の新見学ツアーも展開

11月1日(水)から、リニューアルされたサントリー山崎蒸溜所が一般公開されます。

山崎蒸溜所は、1923年に日本初の本格的なモルトウイスキー蒸溜所として建設に着手しました。京都の南西、天王山の麓、四季の移ろい豊かな自然に抱かれ、万葉の歌にも詠まれるほどの名水の里に立地し、桂川・宇治川・木津川が合流する地形によるウイスキーの熟成に適した湿潤な環境で、さまざまな発酵槽・蒸溜釜・熟成樽を使い分けながら、日本のウイスキーならではの多彩な原酒を生み出し続けています。

 

今回のリニューアルでは、山崎蒸溜所ならではの魅力をよりいっそう体感できる新たな施設展示や見学ツアーを展開します。

※山崎蒸溜所の一角にある品質研究・技術開発用の小型蒸溜施設

 

施設のリニューアルについて

■エントランス

100周年を迎える新たな山崎蒸溜所の装いとして、エントランス部分をはじめとした敷地内に自然との調和を表現した“杜”を形成するため、周辺エリアの島本町や大山崎町の山林地に生育する草木などを植栽し緑地化。蒸溜釜の銅素材を再利用した門をくぐり抜け、山崎の“杜”ならではのどこか神秘性も感じられる空気感を味わいながら、見学ツアーや場内見学の新たな受付となる山崎ウイスキー館へのアプローチを楽しめます。

 

■山崎ウイスキー館

《館内展示》

山崎蒸溜所の敷地内に操業当時より残る建造物である山崎ウイスキー館。その歴史ある建物ならではの内観として、創業者・鳥井信治郎から続くサントリーウイスキーのものづくりの継承と革新の訴求をより強化し、山崎蒸溜所での多彩な原酒のつくり分けと、長期熟成に耐えうる原酒のつくり込みについての展示を充実させました。

 

《テイスティングラウンジ》

山崎蒸溜所でつくられた多彩な原酒ボトルに囲まれる空間で、サントリーシングルモルトウイスキー「山崎」ブランドをはじめとしたサントリーウイスキーの各ブランドや、この場所でしか味わえない原酒を堪能できる特別なテイスティングラウンジをリニューアルオープン。山崎蒸溜所で稼働していたポットスチルを再利用したバーカウンター、原酒ボトルに向き合うスタンドテーブル、窓の外に広がる“杜”を眺めるローチェアなどを設置し、ウイスキーに慣れ親しんだ方から初めて飲む方までより多くのお客様に、この山崎蒸溜所でしかできない日本のウイスキーを嗜む贅沢な空間を提供します。

 

山崎蒸溜所ツアーの刷新について

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー

所要時間:80分
参加費:3000円(税込)

<主な内容>
「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」が生まれるものづくり現場を見て、その場所でしか感じられない香りや温度を五感で体感。テイスティングでは「サントリーシングルモルトウイスキー山崎」や希少な「モルトウイスキー原酒」、「山崎ハイボール」が楽しめる。ツアー後には、「山崎オリジナルテイスティンググラス」を持ち帰ることも。

 

■山崎蒸溜所 ものづくりツアー プレステージ

・所要時間:120分
・参加費:1万円(税込)

<主な内容>

プレステージツアーでしか立ち寄れない製造エリアや実際のつくり手の作業の様子の見学などを通して、山崎蒸溜所ならではのものづくりへのこだわりをじっくりと案内。テイスティングでは「山崎12年」や希少な「モルトウイスキー原酒」などが楽しめる。

 

※20歳未満の方はご参加いただけません

“免疫ケア”と“睡眠の質向上”をサポートする「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」新発売!

キリンビバレッジは、キリンの独自素材「プラズマ乳酸菌」に加え「GABA」も配合した、“免疫ケア”(※1)と“睡眠の質向上”(※2)をサポートするダブルヘルスクレームの機能性表示食品「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」を新発売。毎日の習慣として続けやすいヨーグルトテイストで、夕食後やお風呂上りなど、夜のリラックスシーンに合う優しい甘さに仕上げました。

 

■商品名:キリン おいしい免疫ケア 睡眠」
■容量:100ml
■価格(消費税抜き希望小売価格):159円

 

“免疫ケア”と“睡眠の質向上”を習慣的に行える商品

「自分の健康は自分で守る」という自衛意識の高まり(※3)を背景に、小型の飲むヨーグルト・乳酸菌飲料市場は拡大しています(※4)。その中でも、近年の大きな環境変化に伴う生活の乱れなどが睡眠に影響を及ぼしている(※5)ことから、睡眠に対するニーズが高まり、手軽に対策ができるドリンクタイプの睡眠ケア商品が急速に伸長しています(※6)。

 

キリンの調査によると、睡眠ドリンクのユーザーは睡眠課題の解決に加え、その他の健康機能も期待して購入しており(※7)また、睡眠課題が免疫に影響していると感じているお客様が多いことがわかりました(※8)。

 

このような背景から、“免疫ケア”と“睡眠の質向上”を習慣的に行える商品として、「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」が開発されました。

 

「おいしい免疫ケア」シリーズは、2023年3月に「キリン おいしい免疫ケア」を、6月に「キリン おいしい免疫ケア カロリーオフ」と「キリン おいしい免疫ケア(自販機限定商品)」の2品を発売し、ラインアップを拡大。小容量で毎日手軽に取り入れやすい「おいしい免疫ケア」に、睡眠ニーズを掛け合わせた「キリン おいしい免疫ケア 睡眠」を発売することで、より多くのお客様の健康課題を解決し、免疫ケア市場のさらなる拡大を目指します。

 

※1 健康な人の免疫機能の維持をサポート[プラズマ乳酸菌の研究報告]
※2 眠りの深さ、すっきりとした目覚めの向上をサポート[GABAの研究報告]
※3 キリン調べ 対象:全国20~60代男女、n=10,000、調査方法:WEB、調査期間:2023年4月15日(土)~4月16日(日)
※4 インテージSRI+、推計販売規模(金額)、全業態、220ml 以下 期間:2022年1月~2023年4月
※5 一般社団法人日本生活習慣病予防協会「新型コロナウイルス感染拡大の陰で起きている体調変化や生活習慣に関する最新調査」(2021年11月)
※6 インテージSRI+ 推計販売規模(金額)睡眠機能がついた220ml以下の機能性飲料(キリン定義)
期間:2021年1月~2022年12月
※7 キリン調べ 2022年12月定性調査
※8 キリン調べ 2023年7月定量調査
※9 発売日から156日間の同期間で比較

いつもの食卓に「ちょっとした特別感」を! フランフランが提供する食品シリーズ「Francfranc on the Table」

Francfrancが運営する、インテリアショップ「Francfranc(フランフラン)」は、日常の中でちょっとした特別感を感じられる食シーンをコンセプトにした「Francfranc on the Table(フランフラン オン ザ テーブル)」を、10月13日から関東11店舗で先行展開します。

 

展開店舗は、青山店、新宿サザンテラス店、池袋パルコ店、ルミネ立川店、亀有店、上野マルイ店、町田クランベリーパーク店(Francfranc BAZAR)(東京都)、横浜ジョイナス店(神奈川県)、ららぽーと富士見店、さいたま新都心店(埼玉県)、ららぽーとTOKYOBAY店(千葉県)。今回発売となるのは、スイーツ、ドリンク、スナックの全15シリーズです。

 

「レモンケーキ」は、国産小麦を使用した北海道産バター香る生地に、広島県・とびしま海道のレモンをふんだんに練り込んだケーキです。「甘ずっぱい」「リキュール」「ナッツ」の3種類と、「アソートBOX 5個入」を用意。価格は単品が320円、アソートBOX 5個入が1600円です。

 

「国産フルーツゼリーミックス」は、国産フルーツ果汁を一粒に凝縮したひとくちサイズのフルーツゼリー。ブルーベリー、いちご、白桃、マスカット、みかん、レモンの味が楽しめます。「A:6個入 白桃、いちご、ブルーベリー」「B:6個入 レモン みかん、マスカット」と「アソートBOX 12個入」を用意。価格は単品が380円、アソートBOX 12個入が1000円。

 

「スノーボール クッキー」は、アーモンドをたっぷり練り込んだ生地に粉糖をまぶした、さくほろ食感が特徴のクッキー。薄紙を巻いた筒形のかわいいパッケージも特徴的なデザインです。「いちご」「ショコラ」「ミルク」「アールグレイ」の4種類で、価格は680円。

 

「米粉のパウンドケーキ」は、国内産有機米粉を主原料に手作りでつくったスティックタイプのパウンドケーキです。シンプルながらも食べ応えがあるので朝食や軽食にも適しています。「プレーン」「いちご」「ブルーベリー」の3種類で、価格は320円。

 

「ポップコーン」は、「いちご×白桃」「抹茶×ショコラ」「キャラメル×シーソルト」の、それぞれ異なるフレーバーを組み合わせた全3種類で、クリスピーな食感が楽しめます。価格は700円。

 

「いもけんぴ」は、味付けの蜜にこだわっており、国産原料で手搾りした果汁などを使用し、全て手作りでつくられています。果実の苦味も生かした、果実本来の風味が感じられます。「ゆず蜜」「しょうが蜜」「黒ごま白蜜」「いよかん蜜」の4種類で、価格は480円です。

 

「国産フルーツティ」は、国産のカットフルーツが入ったフルーツティです。時間が経つほどにフルーツの酸味や甘みがお茶に溶け出して、複雑に味が変化します。「紅茶とレモン」「紅茶とみかん」「紅茶と甘夏」「紅茶とキウイ」の4種類と、「アソートBOX 4個入」を用意。価格は単品が280円で、アソートBOX 4個入が1200円です。

 

「ハーブティ」(2パック入・10パック入)は、「カモミールとほうじ茶」「エルダーフラワーとほうじ茶」「生姜とほうじ茶」「キンモクセイと甘夏と和紅茶」の4種類を用意。頑張った日のご褒美タイムや、秋の夜長のリラックスタイムなど、気分や体調に合わせて選べるハーブティです。価格は2パック入が280円、10パック入が1600円。

 

「ドリップバッグコーヒー」は、1987年から続く老舗の自家焙煎「但馬屋珈琲店」で味の深みを追求したドリップバックコーヒです。浅煎り「BRIGHT BLEND(ブライト ブレンド)」、深煎り「LUXURY BLEND(ラグジュアリー ブレンド)」の2種類と、「アソートBOX 4個入」から選べます。価格は、単品が200円、アソートBOX 4個入が900円です。

 

「シロップ」は、福岡県産のあまおういちごを使用した「ストロベリーミルクベース」と、生姜がピリッと爽やかな「スパイスジンジャーベース」の2種類。ミルクや炭酸水と割って、贅沢な大人のドリンクを楽しめます。価格はストロベリーミルクベースが1680円、スパイスジンジャーベースが1280円です。

 

「パスタスナック」は、一般的な小麦粉と違い、特に柔軟でタンパク質が多く含まれているデュラム小麦のセモリナ粉100%の本格パスタを使用。独自の特殊製法で後味さっぱりのカリカリ食感が楽しめるパスタスナックです。「ブラックペッパー」「麻辣花山椒」「トマト」「アヒージョ」「コーンポタージュ」の5種類があり、価格はいずれも480円です。

 

「チーズえびせんべい」は、少しかために焼き上げたえびせんべいに濃厚なチーズをトッピングしたスナック。ビールにもワインにも合わせやすい、絶妙な味のバランスが特徴です。「明太子とチーズ」「かつおとマヨチーズ」「イカスミとうにチーズ」の3種類があり、価格はいずれも580円です。

 

「おつまみ ふんわりチーズ」は、鱈のシートでサンドしたチーズを特許製法でふわふわの削り節風に仕上げた、新食感のチーズおつまみです。「ブラックペッパー」と「トリュフ」の2種類があり、ブラックペッパー味はスパイシーな刺激とチーズのまろやかな味わいがマッチし、トリュフ味は芳醇な香りと贅沢な味わいを楽しめます。価格は380円。

 

「おつまみ(珍味)」は、やわらかい食感とたっぷりの旨味を楽しめる「濃厚チーズいか」、海老の香ばしさがクセになりそうな「まるごとえび浜焼き」、粒うにの濃厚な風味と旨味をひとくちサイズにした「ひとくち焼うに」の3種類です。価格は濃厚チーズいかが480円、まるごとえび浜焼きとひとくち焼うにが780円。

 

「おつまみ 砂肝とエリンギのアヒージョ」「おつまみ 国産いわしのオイルサーディン」「おつまみ 鯛とドライトマトのバジルオリーブ煮」は、愛媛県、瀬戸内海で獲れた新鮮な食材を生かしたおつまみシリーズ。日本酒やワインに合わせるほか、一人分のおかずとしても最適です。価格は680円。

【特集】この秋はビールに大注目! 酒税法改正の解説から各社の新商品をピックアップ

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? また、各社最新商品の味わいと飲みごたえにも迫っていきます。

 

【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

 

酒税法改正でなにが変わるの?

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかりました。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

 

新発売6商品を一挙に飲み比べ!

大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、フードアナリストが一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

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酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

 

ここからは、各社が注力する10月以降の新商品を紹介してきます!

 

アサヒ「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

10月11日、アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売。価格はオープン。

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キリン「キリン一番搾り やわらか仕立て」

10月10日、キリンビールは「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を期間限定で全国発売。価格はオープン。

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小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

 

サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

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「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

 

サッポロ「サッポロ生ビール ナナマル」

10月17日、サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を発売。価格はオープン。

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キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

10月24日に、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)が新発売。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)。

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サッポロビール「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」

サッポロビールは、「サッポロ NIPPON HOP 奇跡のホップ フラノマジカル」を11月28日に全国で数量限定発売。価格はオープン。

 

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アサヒビール「アサヒ ザ・アロマイスト」

アサヒビールは、華やかな香りが特長のビール『アサヒ ザ・アロマイスト』(缶350ml×6本)を新商品のテスト販売サイト「ASAHI Happy Project」において11月20日まで1000セット限定で発売。価格:2310円(税込・送料込)。

 

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サントリー「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」

サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ ホップセレクト 華やぐハラタウブランホップ」を11月14日から数量限定新発売。価格はオープン。

 

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「ヱビス オランジェ」

10月11日に期間限定で、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売。価格は350ml缶が258円(税抜)、500mlびんが355円(税抜)。

 

サントリー「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」

10月17日、サントリーは、「ザ・プレミアム・モルツ 〈ジャパニーズエール〉ゴールデンエール」を数量限定で新発売。価格はオープン。

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ローソン、サツマイモ菓子専門店が監修した芋の味わいを堪能できる5商品

ローソンは、10月10日から順次、サツマイモ菓子専門店「おいもやさん興伸」とコラボレーションした中華まん、サンドイッチ、ベーカリーの計5品を、全国のローソン店舗で発売します。

 

「おいもやさん興伸監修 大学いもまん」はさつまいもに、ほどよい甘さのタレと黒ごまを絡め、ふわふわ・もちもちとした口どけのよい食感の生地で包んだとする一品です。10月10日から発売しており、価格は180円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 スイートポテト&ホイップ」は、口どけ滑らかな芋あんと、北海道産生クリームを使用したホイップクリームを挟んだサンドイッチ。芋あんと一緒に、ふんわりとしたホイップクリームを楽しめるといいます。10月24日発売で、価格は354円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 大学芋&ホイップ」は、乱切りにしたさつまいもに、甘みのあるタレを絡めた大学芋と、北海道産生クリームを使用したホイップクリームを挟んだサンドイッチ。ゴロゴロとした大学芋の食感と、ふんわりとしたホイップクリームを楽しめるそうです。こちらも10月24日発売で、価格は387円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 お芋パイ」は白あん、さつま芋ペーストを合わせたさつま芋餡をパイ生地で包み、焼き上げています。ねっとりとした甘みのあるさつま芋餡と、バターの風味が香るサクサクとした食感の生地を味わえるとのこと。10月24日発売で、価格は160円(税込)。

 

「おいもやさん興伸監修 お芋あんぱん」は白あん、さつま芋ペーストを合わせたさつま芋餡を、しっとりとした食感の生地で包み、焼き上げています。天面に黒ごまをトッピングし、パンの形状を楕円形にすることで、焼き芋の見た目を再現しています。10月24日発売で、価格は171円(税込)。

酒税法改正後の新作ビールはここに注目!フードアナリストが6商品をレビュー

2023年10月1日、3年ぶりの酒税法改正でビール飲料、「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」の価格差がいっそう小さくなりました。何がどうなったのかという詳細は先日公開した記事を読んでいただきたいところですが、この記事では大手ビールメーカー各社が同タイミングで新発売する旬な6銘柄を、一挙にテイスティング。ぜひ、購入する際の参考にしてください。

 

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10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

↑アサヒ、キリン、サッポロ、サントリーの新作6商品。特徴を解説しながら1本ずつテイスティング、レビューしていきます

 

サントリーの「PSB黒」は香りもコクも十分なウマさ

発売日順に紹介していきましょう。まずは10月3日発売の、サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」から。こちらは、2021年4月にデビューした「パーフェクトサントリービール」(しばしばPSBと略されます)の黒ビール版。“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定品で、黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったそうです。

↑サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」は10月3日発売。アルコール度数は5%で、コンビニ実勢価格は税込211円(ライター調べ/以下同)

 

香りは糖質ありの黒ビールそのもの。ロースト麦芽の香ばしさとコク、甘みも十分にあって、糖質ゼロの違和感はありません。ライトテイストではありますが、軽快な味はキレや爽快感につながっていて、PSBのファンなら大歓迎なおいしさだと思います。

↑泡のボリュームは糖質ありのビールよりもおとなしめですが、許容範囲でしょう

 

なお、通常のPSBはアルコール度数5.5%で黒は5%ですが、同ブランドらしい飲みごたえは共通。黒ビールが好きな人の、新たな選択肢といえるでしょう。

 

キリン一番搾りの「やわらか仕立て」は麦汁の甘みが豊か

キリンビールの新作は2銘柄あり、まず紹介するのは「キリン一番搾り やわらか仕立て」。おなじみ「キリン一番搾り」のエクステンションとなり、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品です。

↑「キリン一番搾り やわらか仕立て」は10月10日より限定発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

特徴は、原材料の一部に小麦麦芽を使っていること。小麦麦芽は「白ビール」といわれるビアスタイルに頻用されますが、その特徴はやわらかな飲み口や甘み。「キリン一番搾り やわらか仕立て」では一部使用に留まりますが、まろやかさや甘やかなうまみは確かに豊かで、泡もクリーミー。それでいて一番搾りらしさも感じるハイクオリティな仕上がりです。

↑苦味は控えめな印象で、そのぶんいっそう甘みが豊か。ほんのり酸味も感じ、ちょっとユニークな表現をするなら、ファンタジックな味わいです

 

特に小麦の甘みが相まって、「キリン一番搾り」ブランド最大のウリである麦汁のうまみがたっぷり。それでいて後口は軽やかで、好バランスな飲みやすいビールだといえるでしょう。

 

アサヒの「ドライクリスタル」は繊細ながら芯のある爽快感

アサヒもビッグネームのエクステンションで真っ向勝負。海外の酒類市場で伸長しているアルコール度数0~3.5%のカテゴリーに着目した、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は10月11日発売。アルコール度数は3.5%で、想定価格は225円前後

 

その特徴は、アルコール度数3.5%のライトなボディと、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」の一部使用。飲んだ第一印象は、「ゴクゴクッ……プハァッ」がよく似合うシャキシャキの爽快感。繊細な味わいながら、麦のうまみや苦みといった味の芯はあり、欧米やアジア圏の低アルライトビールとの違いも、この“大和魂”にあると感じました。

↑パッケージ下部には赤く「MID ALCOHOL」のアイコンが。上部のプルタブが赤いのも特徴です

 

「アサヒスーパードライ」ブランド特有の辛口な味わいやシャープなキレもあり、食事とも幅広く合いそう。ドライ党の人はぜひお試しを。

 

「ヱビスオランジェ」は明るい甘みとソフトな酸味が上品

ヱビスはサッポロビールが手掛けるブランドですが、その新しいラインが「CREATIVE BREW」。2023年2月に発売された第1弾の「ヱビス ニューオリジン」に続く「ヱビス オランジェ」が、今秋デビューします。

↑「ヱビス オランジェ」は10月11日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別258円

 

一番の特徴は、オレンジピールを使っていること。ヱビスはドイツのビール純粋令にある「麦芽、ホップ、水、酵母のみを原料とする」に則るブランドですが、「CREATIVE BREW」では純粋令にとらわれず冒険していくということでしょう。小麦麦芽も使っており、明るい甘みとやわらかな酸味が上品に華やぎます。

↑白ビール系の淡いカラーかと思いきや、やや赤みのあるアンバー。このクリエイティブな独創性、好きです!

 

オレンジピールはベルギーで有名な白ビールに欠かせない素材ですが、「ヱビス オランジェ」は白ビールとはかなり違う方向性。味わいにもどっしりとしたうまみとコクがふくよかに感じられ、ヱビスらしさもしっかり。この個性は、クラフトビールファンにもオススメです。

 

サッポロの「ナナマル」はたくましさがある“細マッチョ”な味

次もサッポロの冒険心あふれる新作、「サッポロ生ビール ナナマル」です。特徴は、糖質とプリン体の70%オフ。こういった機能系は発泡酒や新ジャンルでは珍しくなかったのですが、実はビールでは存在しませんでした。ということで本商品は、糖質とプリン体の2つのオフを訴求する日本初のビールです。

↑「サッポロ生ビール ナナマル」は10月17日発売。アルコール度数は5%で、想定価格は225円前後

 

味を表現するなら細マッチョ、といったところ。すっきりしていながらもたくましく、うまみやコクもガリガリにそぎ落とされてはいません。苦味、キレ、爽快感もしっかり主張し、飲みごたえも十分です。

↑健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというオフ系ユーザーのニーズを想定した「サッポロ生ビール ナナマル」。決してニッチではないでしょう

 

ありそうでなかった、オフで提案するビール。選択肢の幅が広がって、消費者にとってはうれしいところです。ぜひ、糖質ゼロのビールとも飲み比べてみてください。

 

キリンのクラフトビールは絶妙なビター感と温かみのある柑橘感

ラストはキリンが手掛けるクラフトビールブランド「スプリングバレー」の新作「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げています。

↑「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」は10月24日発売。アルコール度数は6%で、参考小売価格は税別242円

 

どっしりとしたコクの先に広がる、甘さを含んだ酸味とやわらかい口当たり。ホップの苦味は爽やかな余韻を生み、柑橘のニュアンスはみかんやオレンジといった温かみのある方向性です。

↑<香>とあるように、ぜひグラスに注いで香りを楽しみましょう

 

ホップの生かし方はさすがにクラフトビール。アロマティックな香りに加え、ビターなエッジがしっかりありつつ、やりすぎない絶妙な苦さもいいですね。クラフトビールとしては価格も値ごろであり、入門にもオススメです。

 

食の秋だからこそ旬なビールを楽しもう

6本の新作ビールを紹介しましたが、どれも似たような味のビールではなく個性がバラバラなのも面白いところです。グルメの秋、ぜひ晩酌やパーティーでご馳走と一緒に、旬のビールを楽しんでください!

 


【特集】酒税法改正で注目度アップ。今こそ、ビールが飲みたい!

高田秋が初体験!蜂蜜のお酒ミードは家飲みの新定番になるか?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、1万年以上前からあった人類最古のお酒といわれる蜂蜜の醸造酒「ミード」を、ストレート、ロック、ソーダ割りで飲み比べた。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【11杯目】蜂蜜から造られたミードを3 通りの飲み方でお試し

ディアレット
フィールド醸造所
秩父百花 ミード
3025円

 

初体験! のミードはストレート・ロック・ソーダ割りどれでも楽しめる

奥秩父・小鹿野の様々な花から採れた百花蜂蜜を水で希釈し、酵母で発酵させたピュアなミード。アルコール度数は10%で、冷やして飲むと蜂蜜本来の香りとクリアな喉ごしが楽しめる。ペアリングは、特にチーズがオススメだ。

ミード、初めて飲みましたけどイイですね! もともと蜂蜜は好きで、ヨーグルトにかけたりお湯にとかして飲んだりしてるんです。

「秩父百花」はまず、ぶどうのような果実味あふれる香りが印象的。どこか懐かしさを感じるやさしい口当たりや、フルーティーな甘酸っぱさも好きです。特にこの甘さは蜂蜜ならではのまろやかさがあって、ナチュラル。日本酒の貴醸酒や梅酒の甘さよりも穏やかで、スムースですね。

3通りの飲み方を試しましたが、3者3様で楽しめると思います。チビチビいくならストレートかな。夏は冷やすのがオススメです。ロックはこっくり、キリッとした飲み口で寝る前に良さそう。お風呂上がりにはソーダ割りですね。料理にも合いますが、ミードはどの割り方でもイケると思います。チーズだけのピッツァ、クワトロフォルマッジとか。カタラーナや、クレームブリュレのようなミルキーな濃厚スイーツにも合いますね。高級感があってパーティ映えもしますが、ひとりで飲み方を探りながらじっくり味わうのもいいかも。ぜひお試しを!

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/榊ひかる  スタイリスト/江原優里

濃厚なバターの風味が秋冬にぴったり。ハーゲンダッツのミニカップ「香ばしバタービスケット」

ハーゲンダッツ ジャパンは、ハーゲンダッツ ミニカップ「香ばしバタービスケット」を10月24日(火)から期間限定で販売します。

 

濃厚なバターの風味を存分に味わえるよう、コク深いバタースカッチアイスクリームに、大きめサイズで食べ応えのあるバタービスケットを混ぜ込んでいます。バタービスケットは、じっくりと香ばしく焼き上げることで、濃厚なバターの風味を引き出しています。秋冬にぴったりな濃厚な味わいと、やみつきになるおいしさを堪能できるとのこと。

 

内容量は110mlで、価格は351円(希望小売価格、税込8%)。全国のスーパーやコンビニ、デパートなどで販売します。

ファミリーマートから町中華の味わいを堪能できる 「町中華の肉あんかけまん」発売

ファミリーマートは、「ファミマの中華まん」シリーズから、「町中華の肉あんかけまん」(税込168円)を、10月10日に発売しました。

 

町中華の肉あんかけまんは、町中華で人気の「肉あんかけ」メニューの味わいを再現した中華まん。もっちりとした食感の生地に、豚肉と中華あんを包み込んでいます。豚肉は、2種類の部位の豚細切り肉を使用することで、味わいはもちろん、食感も楽しめるとのこと。中華あんは、こいくち醤油をベースに、ガラスープ、中華スープである湯(タン)、砂糖、酒で味付け。隠し味に利尻昆布エキスの旨みを加え、町中華の味わいに仕上げているそうです。

合鴨ロースをねぎ塩だれで味付け。スモーキーな味わいのミニストップ「手づくりおにぎり 合鴨」

ミニストップは、店内で炊いたごはんで作った手づくりおにぎりの新商品として、ねぎ塩だれとスモークした合鴨がポイントの「手づくりおにぎり 合鴨」を発売しました。

 

合鴨ロースをねぎ塩だれで味付け。また、合鴨には臭みが少なく、甘みの強いものを使用しています。スモークにはりんごチップを使用し、甘く芳醇な風味にしてスモークすることでフルーティーな味わいになっているそうです。さらにアクセントとして 黒胡椒を振っています。価格は302円(税込8%)です。

「J-CRAFT HOPPING」限定醸造のセッションIPA新発売!白ぶどうのような香りが特徴

三菱食品は、華やかなホップの香りと苦味のバランスが魅力のIPAスタイルを専門に展開する「J-CRAFT HOPPINGシリーズ」より、限定醸造として「J-CRAFT HOPPING セッションIPA」を10月17日(火)から全国発売します。

希少ホップ“ネルソンソーヴィン”を使用した軽やかなビール!

「J-CRAFT HOPPING」は、コーディネーターの田嶋伸浩氏と、ソムリエと利き酒師の資格を持つ三菱食品社員がデザインしプロデュースした、個性的なビールを創るブランドです。クラフトビールのおいしさをもっと身近にしたいと、味のイノベーションが盛んに行われているIPAに注目。ホップの香りを重視し、口から鼻に抜ける、“鼻ごし”の心地よい香りを表現しました。

 

10月17日(火)に発売する「セッションIPA」は、ニュージーランド生まれの希少ホップ、ネルソンソーヴィンを使用し、アルコール度数4.5%に仕上げた軽やかでドリンカブルな限定醸造のIPAです。HOPPINGらしく個性がありながらも、フルーティで飲み続けられる味が魅力です。

 

■IPAスタイル
India Pale Aleの略。18世紀末、インドがイギリスの植民地だったころ、インドにペールエールを送るためにつくられたレシピ。海上輸送中に傷まないよう、防腐剤でもあるホップを大量に投入したため香りと苦みが非常に強いですが、その味と香りが評判になり確立されたスタイルです。現在はさらに進化中。

 

■セッションIPA 
爽やかな香りのホップを使用しアルコール度数を抑えて飲みやすくしたIPAとして近年、セッションIPAがアメリカで着目されています。“drinking session=飲み会”から名付けられたビアスタイルで、飲み会中、飲み飽きることなくずっと飲んでいられるビールが由来とされています。

 

■メーカー:三菱食品
■商品名 :「J-CRAFT HOPPING セッションIPA」
■希望小売価格 :330円(税抜)

トッピングも充実。すき家からふっくらジューシーな「デミバーグカレー」発売

すき家が新メニュー「デミバーグカレー」を発売しました。

 

ふっくらジューシーな粗挽きハンバーグは、食べ応え抜群とのこと。すき家のスパイシーなカレーや、丁寧に炊き上げたごはんにも合うよう、やさしい甘さが特徴のデミグラスソースで、王道のハンバーグに仕上げているそうです。

 

また、ハンバーグともカレーとも相性が抜群な、おんたまやチーズをトッピングした商品も登場。おんたまのまろやかな味わいがマッチする「おんたまデミバーグカレー」や、濃厚なチーズがコク深さをプラスする「チーズデミバーグカレー」で、「デミバーグカレー」を堪能できます。

 

 

ピザハットとWEGOがコラボ! 欲張りハーフ&ハーフ「WEGOコラボ Hut Melts」が登場

日本ピザハットは、ピザチェーンのピザハットと、人気ライフスタイルカルチャーストア「WEGO」とのコラボレーションが決定したと発表。「【WEGOコラボ Hut Melts(ヤンニョムチキン&コグマスイートポテト)】」を発売しました。

 

【WEGOコラボ Hut Melts(ヤンニョムチキン&コグマスイートポテト)】は、2023年4月から販売を開始し、好評を博しているという“おひとりさまピザ”「Hut Melts(ハットメルツ)」をベースに、WEGOが運営するWE LABOチームと共同開発し、誕生した新商品です。

 

ヤンニョムチキンは、ピリ辛で旨みとコクのあるコチュジャンに、ニンニクや生姜、砂糖を混ぜ合わせたピザハット特製のヤンニョムソースをタツタチキンに絡め、チーズと一緒にサクサク生地に挟んで焼き上げています。熱々とろとろチーズとサクサク食感のクリスピー、旨辛ヤンニョムチキンがひとつになり、やみつきになるとのこと。

 

コグマスイートポテトは、焼き芋ペーストにミルクとバター、砂糖を混ぜ込んださつまいもを存分に味わえるスイートポテトを、クリームチーズと一緒にクリスピー生地で挟んで焼き上げています。ホクホクでなめらかなスイートポテトと、とろとろクリーミーなクリームチーズ、サクサク食感のクリスピー生地はまるでスイーツのようで、スイートポテトの甘みとチーズの塩味がたまらないそうです。

 

WEGOコラボ Hut Meltsはこのヤンニョムチキンとコグマスイートポテトをハーフ&ハーフでパッケージングしたうえに、新たなディップソースとして、韓国発の旨辛クリーミーな「ロゼクリーム」と、はちみつの甘さと粒マスタードの辛さが絶妙なバランスの「ハニーマスタードソース」をトッピング。さらに、ハニーメイプルシロップやハットフライポテトも付きます。

 

価格は持ち帰りが980円、デリバリーが1280円(ともに税込)。販売は10月31日までです。

創業期の大人気商品が復活! ドミノ・ピザ「1980’s・クワトロ」が限定発売

ドミノ・ピザ ジャパンは、10月10日にオープンした「ドミノ・ピザ 江東古石場店」をもって、国内1000店舗目の出店を達成。これを記念して、4つの大人気商品を1枚のクワトロに復活させた「1980’s・クワトロ(エイティーズ・クワトロ)」を、期間限定で発売しています。

 

1980’s・クワトロ(エイティーズ・クワトロ)に起用されたのは、「スーパーデラックス」、「ツナスペシャル」、「デラックス」、「ベジー」の4つの味。どれも創業期から長年に渡り愛され、現在の定番商品にもつながる大人気商品だそうです。

 

スーパーデラックスは、人気トッピング8種類を贅沢に使用した定番人気商品として四半世紀にわたって渡り愛された、社内でも復活リクエストの声が多く挙げられたという商品。ツナスペシャルは、オニオンとピーマンのシャキシャキ食感にコーンの甘味を合わせた、まさに日本人のための組み合わせとうたう一品です。デラックスは創業当初から唯一現在も販売しており、「ドミノ・ピザといえばドミノ・デラックス!」とファンも多いという、ロングセラーの看板商品。ベジーは、シンプルにフレッシュな野菜とトマトソース、チーズ、生地で素材の味を楽しめるピザです。

 

価格はデリバリーが、Sサイズ2990円~、Mサイズ3589円~、Lサイズ4240円~。持ち帰りがSサイズ1495円~、Mサイズ1794円~、Lサイズ2120円~となっています。販売は10月22日までです。

この季節だけのおいしさ! ビバパエリアの新作「ズワイガニとエビの贅沢パエリア」「VIVA特製ミックスパエリア」

フォーシーズが展開する宅配パエリア専門店「Viva Paella(ビバパエリア)」は、秋の新作パエリア2商品の販売を開始しました。

 

「ズワイガニとエビの贅沢パエリア」は、カナダ産オマール海老ヘッドと野菜の旨みを堪能できる、特製オマールスープを使用したシーフードパエリア。ズワイガニ、有頭海老、あさりの出汁がしみ込んだ贅沢な味わいは、この季節だけのおいしさとのこと。価格はM(2人前)2980円 / L(3人前)4180円(どちらも税込)。

 

「VIVA特製ミックスパエリア」は、ムール貝、エビ、アサリの3種の魚介と、柔らかいローストチキン、パプリカを乗せ、チキンスープとシーフードスープをブレンドした、旨みたっぷりのダブルスープで焼き上げたパエリア。ボリュームたっぷりの具だくさんパエリアに仕上がっています。価格はM(2人前)2980円 / L(3人前)4800円(どちらも税込)。

コメダ珈琲店の注目コラボが今年も登場。「シロノワール 白いブラックサンダー」「シロノワール 黒いブラックサンダー」 数量限定販売

コメダ珈琲店は、菓子メーカー有楽製菓の大人気チョコレート菓子「ブラックサンダー」とコラボレーションした、「シロノワール 白いブラックサンダー」「シロノワール 黒いブラックサンダー」を、数量限定で販売しています。税込価格は以下のとおりです。

 

シロノワール 白いブラックサンダー:860円~920円/ミニサイズ 660円~720円

シロノワール 黒いブラックサンダー:860円~920円/ミニサイズ 660円~720円

 

シロノワール 白いブラックサンダーの新作は、北海道限定土産の「白いブラックサンダー」とのコラボレーション。ほかほかのデニッシュに、ザクザク食感が楽しめるクッキー入りの白いブラックサンダースプレッドを挟み、ミルキーな白いブラックサンダーソースでデコレーションしています。さらに、ソフトクリームの上からココアクッキーとプレーンビスケットを散らしています。どこから食べても圧倒的なミルク感を感じられる一品に。

 

シロノワール 黒いブラックサンダーは、コメダ自慢のデニッシュに、クッキーの食感が楽しめるブラックサンダースプレッドを挟み、上からブラックサンダーソースをたっぷりとかけています。ココアクッキーとプレーンビスケットを散らし、ブラックサンダーのおいしさの秘密でもあるザクザク食感を再現。チョコレートの甘さとココアクッキーのほろ苦さが、さっぱりとしたソフトクリームとベストマッチする、圧倒的なチョコ感を楽しめるとのこと。

チョコ好きに捧げる逸品! ミニストップから「ベルギーチョコパフェ」「無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム」新登場

ミニストップは、「ベルギーチョコレート」を使用したこだわりスイーツ2品「ベルギーチョコパフェ」と「無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム」を発売しました。

↑ベルギーチョコパフェ

 

発売開始から18年間、ミニストップ店舗でチルド販売されているスイーツとして不動の売上No.1のベルギーチョコパフェは今回、さらなるパワーアップを実現するべく、渾身のリニューアル。重量もおいしさも向上させました。また、2023年6月に発売し、大ヒット中の「無限くりーむ」と同じクリームを使用した無限くりーむロール ベルギーチョコクリームも同時に発売します。

 

ベルギーチョコパフェはベルギーチョコ使用量が約1.5倍にアップ。ほんのりビターなチョコレートに、アーモンドの香ばしさと食感がアクセントの、濃厚なのに軽やかなパフェ仕立てになっているそうです。

 

それでいてトッピングのブラウニーにもベルギーチョコレートを使用し、より濃厚な味わいに。チョコプリン、チョコムース、ココアスポンジ、ホイップクリーム、チョコソースと、さまざまなチョコの味わいを楽しめる、チョコ好きのためのスイーツといいます。価格は311円(税込8%)。

 

無限くりーむロール ベルギーチョコクリームは、しっとりとしたココアロールケーキの中に、北海道産純生クリーム入りの「無限くりーむ」と同じホイップクリームと、ほどよいビター感のあるベルギーチョコクリームを絞っています。トッピングにもベルギーチョコレートを使用し、食感と味わいのアクセントに。食べ切りサイズのロールケーキながら、2種類のクリームをたっぷり楽しめるロールケーキです。価格は237円(税込8%)。

↑無限くりーむロール ベルギーチョコクリーム

ファミリーマートの「手巻おむすび」がさらにおいしく! 「手巻明太マヨクリームチーズ」「手巻とろうま卵黄風そぼろ」も新発売

ファミリーマートは、プライベートブランド「ファミマルKITCHEN」の「手巻おむすび」を刷新。「手巻紅しゃけ」「手巻辛子明太子」をさらにおいしくリニューアルしたほか、新商品「手巻とろうま卵黄風そぼろ」「手巻明太マヨクリームチーズ」の2商品を発売しました。

 

手巻おむすびは、フィルムを開け、食べる直前に海苔を巻くタイプの製品。ファミリーマートでは13年ぶりに新たな手巻おむすび成型機を導入し、ごはんがふっくらとした”ふわほろ食感”を実現したといいます。

 

新しい成型機は、お米とお米の間に空気を入れ、最適な圧力で成型することで、ふっくらとした食感に。体積に占める空気の割合がアップしたことで、よりふっくら厚みのある仕立てを実現しています。また、具材を入れる穴を広げることで、具材量を増やすことが可能になったそうです。

 

おむすび用のごはんは、もちもちした食感と甘みが特徴の「コシヒカリ」と、食感と甘さのバランスにすぐれた「ひとめぼれ」を使用。最適な比率でブレンドすることで、ふっくら食感と、ごはん自体のおいしさをより感じられる仕上がりになったとのこと。

 

新商品の手巻とろうま卵黄風そぼろは、醤油だれなどと合わせた、卵黄比率の高い卵黄ソースと、甘辛く味付けした鶏肉と豚肉のそぼろを包んだ一品です。価格は170円(税込8%、以下すべて)。

 

手巻明太マヨクリームチーズは、ダイス状のクリームチーズで食べ応えを、なめらかな舌触りのクリームチーズで濃厚さを出しています。また、明太子のピリッとした辛味がアクセントになっているそうです。価格は190円。

 

このほか、手巻紅しゃけは180円、手巻辛子明太子は189円です。

 

日本酒芸人「にほんしゅ」が解説する「酒器」選びのセオリーとおすすめ酒器

毎年10月1日は、日本酒の日。それにちなんで、今回は日本酒の「酒器」にフォーカスを当てます。すぐに思い浮かぶのは「お猪口(おちょこ)」でしょう。素材や形状だけでもさまざまな種類があります。しかも日本酒をおいしく飲ませてくれる酒器は、実はお猪口だけではありません。

 

そこで、きき酒師によるお笑いコンビ「にほんしゅ」の、あさやんさんと北井一彰さんに日本酒の基本から、酒器の選び方を詳しく教えていただきました。

↑きき酒師の漫才師「にほんしゅ」のふたり。あさやんさん(左)と北井一彰さん(右)

 

日本酒の魅力は味が多彩で造り手の顔が見えること

昨今の日本酒を取り巻くトピックスの代表例としては、若い造り手の台頭や、海外における人気が挙げられます。若手による挑戦的な醸造法によって斬新な味わいが生み出されるほか、和食のユネスコ無形文化遺産登録や酒造の海外展開、インバウンドの人気などによって日本酒はいまや “世界酒” に。

 

こうした背景からも注目を集める日本酒ですが、「にほんしゅ」の二人はその魅力をどう考えているのでしょうか? あさやんさんは「顔が見えること」だといいます。

 

「お酒には国内外いろんな種類があり、僕ら自身、日本酒以外もよく飲みます。ただ日本酒は全国に1000蔵以上の造り手がいながら、ほとんどが少数精鋭。ですので、蔵人が身近で顔が浮かびやすいことが日本酒ならではの魅力だと思います」(あさやんさん)

 

日本酒は米と米麹と水を主原料とする、一見シンプルなお酒ですがその味わいは千差万別。北井さんは、この多彩さも日本酒の魅力であり、それは飲み比べるとよくわかるそう。

 

「飲む順番でも、感じ方がガラッと変わるんです。これはお笑いの舞台とも共通していると思いますね。例えばトップバッターがキャラ濃いめの芸風、次が正統派の芸人という順番だと、後者の面白さが伝わりづらいんですよ。日本酒も同じで、まずは定番や正統派の銘柄を楽しみ、後から個性派やインパクトのある酒質を味わったほうが、それぞれの魅力を感じやすいと思います」(北井さん)

 

知っておきたい、基本的な日本酒の種類

・純米酒
日本酒の種類は、まずは「醸造アルコールの有無」と「精米歩合」の2点を抑えましょう。そして米、米麹、水のみで造られ、醸造アルコールを含まない日本酒が純米酒。米本来のうまみや深いコクが豊かなことが特徴です。

 

・本醸造酒
醸造アルコールを添加している日本酒が本醸造酒。産業としての酒造りが盛んになった江戸時代に、品質を安定させ腐敗を防ぐために生み出されたといわれています。醸造アルコールの役割には、味わい的にすっきりと軽快になる、香り的に華やかでフルーティーな吟醸香をより引き立出せるというものがあります。

 

・吟醸酒
よりよく磨いた米を、低温かつ長時間発酵させる吟醸造りで醸造した日本酒のカテゴリー。磨く割合「精米歩合」60%以下が吟醸酒で、50%以下まで磨くと大吟醸酒に。また、同条件で醸造アルコールを添加しないタイプは純米吟醸酒、純米大吟醸酒に分類されます。

 

まずは形と材質と厚さで選ぼう。酒器を選ぶ意味と、酒器の種類・選び方

味わいが多彩な日本酒。その魅力を、様々な形や材質でより高めてくれるのが酒器だと「にほんしゅ」の二人はいいます。ポイントとなるのが、組み合わせ。

 

「例えば、香りが豊かなタイプはワイングラスのように口が広くて湾曲した形の酒器が香りの特徴が分かりやすくておすすめ。それこそ、ワイングラスでもOKです。一方で、香り以上にうまみや味わいのボリュームに特徴がある日本酒でしたら、どっしりとしたお猪口がいいでしょう」(あさやんさん)

 

また、酒器を素材で選ぶ際には、味がシャープな日本酒にはガラス、まろやかなタイプは陶磁器といったふうに、酒質の口当たりとの相性を目安にするといいとのこと。

 

「あとは酒器自体の厚みですね。繊細だったり、軽快だったりする日本酒の場合は薄いほうがわかりやすく、濃厚な日本酒の場合は厚いほうが受け止めやすいでしょう。このように、基本は形と材質と厚さ。まずはこの3つで酒器を選んでみてください。そのうえでもう一つ挙げるなら、見た目です。泡や濁り酒、熟成酒のように見た目に特徴がある日本酒の場合はクリアな酒器がいいでしょうし、正月のおせち料理には平盃(ひらはい)や枡(ます)が合いますよね。もちろん、ルックスの好みで選んでいただいてもいいですよ」(北井さん)

 

なお、お猪口とぐい呑みに形状的な違いはありませんが、一般的には大きさの違いで分類されます。厳密なサイズに決まりはありませんが、小ぶりな酒器がお猪口。それよりひと回り大きいのがぐい呑みです。合わせて覚えておくといいでしょう。

 

にほんしゅのお気に入り! 日本酒×酒器の良好な組み合わせ一例を紹介

では、「にほんしゅ」の二人ならどんな日本酒と酒器を組み合わせるのでしょうか? この日用意した銘柄に合う酒器を教えてもらいました。

 

長野県上諏訪の酒ぬのや本金酒造が、地元の新しい酒米「山恵錦」で醸した生酒。華やかな香りや米の甘みをもちつつ、スッキリ爽快な後口のこちらは冷でも燗でもおいしく、酒器は、幅広い温度帯に対応できる万能タイプの錫(すず)製をチョイス。

 

長野県木曽の名門・湯川酒造店による低アルコール原酒の無ろ過生酒。ライトな飲みごたえと心地よい酸をもち合わせたこちらには、ルックスの涼やかな天満切子のお猪口をセレクト。

 

神戸・灘のビッグネーム「菊正宗酒造」は樽酒の名手としても有名。吉野杉の優美な香り漂うこの「純米樽酒」を、より存分に楽しむならやはり吉野杉でできた枡でしょう。

 

佐賀県唐津にある小松酒造の銘柄「万齢(まんれい)」の、伝統製法である生酛造りで醸したタイプが「万齢 八百万(やおよろず)」。優しい酸とキレが調和し、深みと厚みもあるこの味には、堂々とした厚口のお猪口をレコメンド。

 

それではここからは、にほんしゅのふたりが解説する選び方をもとに、今買える酒器を紹介していきます。

 

■ まずはこれを用意しておこう! オールマイティ型

開いた形状で香りが豊かに味わえ、適度な高さと厚口のバランスがいい万能型。ガラス製なら、泡のビジュアルや色もじっくり楽しめます。まずなにはなくとも、これを1個用意しておけばOK。

 

東洋佐々木ガラス「天開60」
280円(税別)

 

■ 基本の使い分けを楽しめる酒器3種

酒器で変わる味の違いを楽しむなら、手始めにそろえるべきはどんなタイプでしょうか。「にほんしゅ」のふたりによると、この特徴の異なる3種類をそろえるといいそう。

 

1.すぼまった形が香りを閉じ込める「ワイングラス型」

口が広くて湾曲した形のワイングラスは、香りを楽しむのに最適。なかには、陶器製のものもあります。

中川政七商店「エッグシェル」
1万2600円(税別)

ワイングラスの形状をお手本に、光を通すほど薄い有田焼のエッグシェルで制作。丸いボウル部分が香りを閉じ込め、広い口径と薄い縁は舌全体にうまみを広げます。

 

リーデル「<エクストリーム シリーズ>純米」
3500円(税別)

のべ170人の蔵元や専門家の意見を集約。25種ものプロトタイプから開発をスタートし、約8年をかけて完成。大ぶりで横長、飲み口の口径が大きい形状が、純米酒の特徴である米のうまみを引き出し、やわらかくクリーミーな質感を口中に長く留めます。

 

2.やわらかなタッチがまろやかさを演出「陶磁器」

土や石を原材料とする陶磁器は、やわらかいタッチが特徴。厚く作られた酒器は口当たりもしっかりしており、濃厚な日本酒の魅力を受け止めます。なお「にほんしゅ」の二人は「各地の工芸品の酒器をその地酒に合わせると、より土地の個性がマッチする気がします」と話します。

 

「信楽焼 丸十製陶 スモールカップ ターコイズ」(大人の焼き物)
1400円(税別)

滋賀県信楽焼の窯元「丸十製陶」が製作。ぽってりした風合いに色鮮やかなターコイズブルーの組み合わせが現代的。ぐい吞みはもちろん、コーヒー、紅茶、小鉢など使い勝手がよい一品。

 

3.風味やテクスチャーをダイレクトに伝えてくれる「薄吹きグラス」

繊細な技術で作られた薄吹きグラスは、極限までガラスを薄くすることで風味やテクスチャーをダイレクトに伝えます。デリケートかつ高価ですが、繊細な日本酒を味わうためにはぜひ持っておきたい酒器といえるでしょう。

 

Wired Beans「生涯を添い遂げるグラス SAKEタンブラー うす吹き トランスペアレント(透明)杉箱入り」
3800円(税別)

日本酒の香り・味わいを楽しめる小さなタンブラー。軽さと口当たりの心地よさが魅力です。職人の技で美しく均一な厚さに吹いた「うす吹き」タイプのグラスは、極限までガラスを薄くすることで口当たりの良さを実現。

 

■ 日本酒にハマったら手に入れたいネクストステップ

基本を押さえ、さらに繊細な違いを楽しみたくなったら? ネクストステップは次の3種。

 

・熱伝導率に優れた万能な酒器「錫」

錫の特徴といえば、高い熱伝導率。「にほんしゅ」の二人も、「あらゆる温度帯に万能。味がまろやかになるのもイイ!」と絶賛します。

 

能作「ちょい呑 – ぐい呑」
3300円(税別)

職人がハンドメイドで仕上げたもの。やわらかくて手になじみ、温もりをも感じさせてくれます。同ブランドこだわりの錫100パーセントが特徴。

 

・うまみを引き立たせ香りも楽しめる「平盃」

神事や祝祭事などでも使われるケースが多い平盃。皿部分の下に小さな円筒(高台)がついており、味わい的にはうまみを引き立たせ、香りも楽しめるのが特徴です。

 

本間器物製作所「えんもたけなわ 平盃(かがみ)」
6000円(税別)

錆びにくく、輝きも美しい18-8ステンレスを採用。二重構造のため保温と保冷力があり、燗酒も冷酒も温度をキープしてくれます。

 

・アレンジなどカジュアルに楽しむシーンで活躍する「タンブラー」

日本酒を氷と炭酸で割ってハイボールとして飲んだり、ライムとレモンで作る日本酒カクテル「サムライ」を楽しんだり。カジュアルに楽しみたいときにオススメなのがタンブラー。ステンレス製や真空2重構造のものは、アウトドアシーンでも重宝します。

 

KEYUCA「Abysse ステンレスタンブラー 380ml」
各1490円(税別)

グラデーションが美しいステンレス製。真空2重構造により保温保冷効果が高く、結露が起きないので、テーブルなどに水気がつかないことも魅力です。

 

■ アミューズ性のある酒器

材質やデザインに特徴がある酒器は、特別な日本酒を飲む際やパーティーなどに重宝するでしょう。また、贈答用にもオススメで、特に外国の知人にプレゼントすれば喜ばれることうけあいです。

 

・木の香りが芳しい伝統容器「枡」

体積を量るために古くから用いられてきた枡。酒の計量器としても長年使われ、祝祭事でもおなじみですが、木の香りをまとわせてくれることも魅力。日本酒用の材質は、ひのきや杉が一般的です。使用後はカビなどがはえないよう、しっかり洗い乾燥させましょう。

 

吉辰商店「吉野杉の枡」
1000円(税別)

吉野杉を使った一合枡。呑み心地は、ほのかな杉の甘い香りを感じられ、芳醇な香りも楽しめます。

 

・きき酒用に生み出された日本酒のシンボル「蛇の目」

お猪口やぐい吞みでも用いられる青と白の二重丸は、日本に古くから伝わる「蛇の目」という模様。この意匠を用いた酒器はきき酒用に作られたといわれ、いまも実際の品評時に重宝されています。白い部分で日本酒の色合いや濃淡を、青い部分で透明度や輝きをみるのだとか。蔵元がロゴ入りで販売しているケースも多いので、酒蔵見学の際はぜひチェックを。

 

AKOMEYA TOKYO「蛇の目ぐいのみ 3勺」
500円(税別)

岐阜県多治見市産。磁器の中でも白さの高い土を使用しているため、日本酒を入れたときの透明度が高く、さらに口元が薄めであることも特徴です。

 

・日本独自の美しい意匠を愛でられる「切子」

日本が誇るガラスの装飾加工(加工品)が切子。庶民の文化から生まれた江戸切子と、島津藩御用達として作られた薩摩切子が有名ですが、近年になり大阪で生み出された天満切子も高い注目を集めています。

 

天満切子「ぐい吞み杵型24% あさがお」
2万6000円(税別)

天満切子ならではの特徴は、グラスをV字ではなくU字に削る事で生まれる独自のデザイン。天開型の形状にすることで、まるで朝顔が咲いているかのよう。繊細なカッティング面がレンズの役割を果たし、日本酒を注ぐと底面の模様を万華鏡のように映し出します。

 

斬新で面白い! 昨今の日本酒トレンドキーワード 3

最後は「にほんしゅ」のふたりに、日本酒のトレンドについて聞きました。これまでにない味わいに驚かされることもよくあるとのことで、もしお店でこれらの日本酒を見つけたら、ぜひ試してみてください。

 

1.酸の効いた味わい

「スパークリング日本酒だったり、酸の効いた酒質だったり。昔の日本酒業界では酸味ってネガティブなイメージだったそうですが、いまは造り手の技術や感性とともに飲み手の嗜好も変わりました。優雅な風味や心地よい爽快感をもったものが多く、しかもこうした日本酒がスーパーでも買えるようになっています」(あさやんさん)

 

2.ワイン並みの低アルコール

「日本酒は一般的に、17~18度程度のアルコール度数を加水処理して15度程度に抑えるのですが、加水をせずに12~13度程度に飲みやすく仕上げる銘柄が近年増えています。これも造り手の技術向上のたまものですね。お酒としては決して低アルコールなわけではないですが、5度下がると味もかなり違いますよ」(北井さん)

 

3.高精米歩合

「近年のトレンドのひとつは、『獺祭』に代表されるよくお米を磨いた精米歩合の数値の低い大吟醸酒でしたが、最近はあえて米を磨かずに醸すタイプの日本酒も増えています。精米歩合はそれこそ90%とか。これも近年の飲み手のニーズの多様化も含めた既成概念にとらわれない酒造りの一例だといえるでしょう」(あさやんさん)

 

「味わいは、酸がしっかりありながら甘酸っぱい方向性ではなく、キュッと閉まるような。例えるなら、ヨーグルトの上澄みのような酸味、そこに昆布茶のようなうまみが加わったようなおいしさですね。ペアリングとしては、スパイスの効いたおつまみがよく合うと思いますよ」(北井さん)

 

酒器を知れば日本酒がもっとおいしく、面白くなります。ぜひ10月1日はお好みの日本酒を、とっておきの酒器でじっくり味わいましょう。

 

プロフィール

日本酒芸人・唎酒師 / きき酒師の漫才師「にほんしゅ」

2007年10月1日に、あさやんと北井一彰で結成。世界で唯一の日本酒きき酒師によるお笑いコンビであり、イベントでの漫才や司会、セミナー講師、各種メディア出演など多方面で活動している。
HP

クセがなくすっきり爽やかな「キリン 上々 焼酎ソーダ」新発売

キリンビールは、メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用したRTD(※1)の新ブランド「キリン 上々 焼酎ソーダ」(350ml缶・500ml缶)を、10月17日(火)より全国発売します。

※1 Ready to Drinkの略。栓を開けてそのまま飲めるアルコール飲料

メルシャン八代不知火蔵の本格麦焼酎原酒を一部使用

「キリン 上々 焼酎ソーダ」は、特長豊かな焼酎をつくり出す5種6機の蒸留釜を備えたメルシャン八代不知火蔵にて、経験豊かな蔵人が約80年の歴史で培ってきた技術から製造した本格麦焼酎原酒を一部使用。「米麹抽出物」や「食塩」といった焼酎の特長を引き立てる素材を使用することで、焼酎の本格感や満足感を感じられながら、余計なクセがなくすっきり爽やかな味覚を実現しました。また本商品は、糖類0(※2)、プリン体0(※3)であることも特長です。

 

本商品は食事との相性が良く、和食を中心に実施したAI味覚センサー「レオ」による食相性分析では、多くの料理と高い相性度を獲得(※4)しました。なお、このセンサーによるRTDと食の相性分析において、「キリン 上々 焼酎ソーダ」と「サバの味噌煮」の組み合わせが過去最高の相性度を獲得しています。

※2 食品表示基準による
※3 100ml当たりプリン体0.5mg未満をプリン体0と表示
※4 OISSY(オイシー!)株式会社調べ(基本味を定量的に分析するAI味覚センサー「レオ」に基づく五味の相性分析による)

 

■メーカー:キリン
■商品名:キリン 上々 焼酎ソーダ
■商品価格:オープン価格

ミスドの新作「ピザッタ」、峯岸みなみがAKB48の人気楽曲で食レポを披露! 人気メニュー「汁そば」カップ麺も発売

ミスタードーナツは10月11日から、同社初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」を、飲茶30周年記念として数量限定で発売することを発表した。10月4日からは、同じく周年記念として「世界のスープ麺」3種も登場。そのほか、もち粉を使用したピザ「ピザッタ」、サクサク食感の「季節のパイ」3種、紅茶の香りとリンゴの食感を楽しめる「しっとりマフィン アップルアールグレイ」が発売中。

 

はたして、これら秋冬新作のお味のほどは? 925日に開催された試食発表会で、一足先にいただいてきたのでレポートしよう。

 

ミスド初のカップ麺、ドーナツ状のお麩が入った特別仕様

↑ミスド初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」は、10月11日からテイクアウト専用で数量限定発売。価格は270円(税込、以下同)

 

同社は2017年から「みんなのおなかにぴったりおいしい!」をテーマに、多様化する人々の生活に対し、食事もできるミスタードーナツとして「ミスドゴハン」を展開している。また、2023年は「フレンチクルーラー」50周年、「飲茶」30周年、「ポン・デ・リング」20周年を迎えることから、周年企画をこれまでにも展開。そのフィナーレとなる企画が、「飲茶」30周年を記念した同社初のカップ麺「家で食べるミスドの汁そば」の発売だ。

 

飲茶の定番メニューとして支持され続けてきた汁そばは、これまで店舗でしか食べることができなかった。しかし、近くに店舗がなかったり、飲茶の取扱がなかったりする場合は食べる機会がない。同社ではそうした人たちにも汁そばを楽しんで欲しい、という思いと、30周年の感謝の気持ちから初のカップ麺開発をスタート。ノンフライ麺を使用することで、生麺のようなコシと汁そばの特徴である細麺が楽しめる「家で食べるミスドの汁そば」が誕生した。チキンベースのスープは、シンプルながらもうま味があり、麺との相性も抜群。カップ麺とは思えない、クオリティの高い味わいを楽しめた。また、店舗の汁そばにはない特徴として、具材にはドーナツ状のお麩が使用されているところもポイントだ。

 

↑ノンフライ麺は、店舗で食べる汁そばの細麺を忠実に再現。ドーナツ状のお麩はカップ麺だけの具材だ

 

世界のスープをミスドで味わう。洋風とアジア風のスープ麺

↑10月4日から発売中の「世界のスープ麺」3種。左から、「トムヤムクン」「フカヒレスープ」「ブイヤベース」

 

「世界のスープ麺」の「トムヤムクン」「フカヒレスープ」「ブイヤベース」3種も、飲茶30周年を記念した新ラインナップだ。

 

「トムヤムクン」は、エビやチキンのうま味を感じられる辛さと酸味が絶妙なスープ。食べてみると、辛さと酸味だけではなく、レモングラスの爽やかさやココナッツのマイルドな風味と味わいも楽しめた。エビや野菜もたっぷり入っていて、食べ応えも十分なところが嬉しい。

↑辛さと酸味が心地よい「トムヤムクン」。ココナッツのマイルドな風味のおかげで、辛味が苦手な人でも食べやすい

 

「フカヒレスープ」は、じっくり煮出したチキンスープにオイスターソースやホタテを加えた旨味たっぷりのスープだ。スープにはとろみがついているので、細麺によく絡んで最後までフカヒレスープの味を堪能することができる。具材のタケノコやきくらげのコリコリッとした食感がアクセントになっているのも特徴だ。

↑「フカヒレスープ」は、とろみのあるスープが細麺と絡んで、最後まで美味しく味わえる

 

「ブイヤベース」は、フランスの代表的なスープで、同メニューでも、ブイヤベースの味の決め手となるエビ・イカ・白身魚など、魚介のうま味がたっぷり詰まったスープが味わえる。口に入れると、ガーリックや香草がほのかに香り、より深いコクも楽しめた。気温が下がってくるこれからの季節に、お腹からホッと温まる一杯になりそうだ。

↑魚介のうまみがたっぷり詰まった「ブイヤベース」。具材にもエビやイカが乗っていて食べ応えも十分

 

10月4日から発売中で、価格はいずれも693円。

 

おひとり様でも食べやすい、もちもち生地のピザ「ピザッタ」

↑10月4日から発売中の「ピザッタ」。食べやすく手が汚れにくいよう、専用パッケージに入れて提供される

 

ミスドゴハンの新商品には、同じく10月4日から新カテゴリーとしてピザ「ピザッタ」も登場。同社こだわりのもち粉を加えた生地を使用した「ピザッタ」は、「マルゲリータ」と「クワトロチーズ」の2種。おひとり様でも食べ切りやすいサイズのピザが専用パッケージに入れて提供されるので、手が汚れにくくオフィスなどでも気軽に食べることができる。また、注文を受けてから店内で焼き上げるので、出来立てが楽しめるのが嬉しい。テイクアウトの場合でも、自宅の電子レンジやオーブンで温めれば、もちもち熱々で楽しむことができる。さらに、移動中に生地がつぶれてしまわないように、と四角い形状になっているところにはミスドの「感謝を込めて」という粋な心遣いを感じる。

 

さて、実際に食べてみると、まず、もっちりと弾力のあるピザ生地がやわらかい食感を与えてくれた。「マルゲリータ」は、定番のトマトソースとモッツァレラチーズの味わいに、ハーブミートボールのハーブが味のアクセントとなっていた。そこにジェノベーゼソースがトッピングされていることで、重くなり過ぎないさわやかな風味も感じることができた。

 

「クワトロチーズ」は、チーズ好きにはたまらない。「クリームチーズ」「チェダーチーズ」「ゴーダチーズ」「ペコリーノロマーノチーズ」がトッピングされており、それらが絶妙に組み合わさった深い味わいが特徴だ。一口ごとに違ったチーズの風味を味わえて、そこにピリッと効いている黒コショウの風味も良いアクセントになっていた。

↑左からピザッタの「マルゲリータ」「クワトロチーズ」。画像中央は、専用パッケージに入っているピザッタのイメージ

 

オフィスでも気軽食べられる、という説明通り、サイズも程良い。どちらかといえば小食の筆者でもペロッと食べ切れそうなサイズなので、気軽にいつでもピザを食べる選択肢が増えることが楽しみだ。価格はいずれも、テイクアウトが486円でイートインが495円。

 

そのほか、季節のパイ「エビ香るクリーミービスクパイ」「とろ~り4種のチーズ&ミートパイ」「濃厚チョコレートパイ」の3種(テイクアウト248円/イートイン253円)と「しっとりマフィン アップルアールグレイ」(テイクアウト 237円/イートイン 242円)も10月4日から発売中。

↑「季節のパイ」3種も10月4日から発売中。画像は上段左から、「エビ香るクリーミービスクパイ」「とろ~り4種のチーズ&ミートパイ」、下段が「濃厚チョコレートパイ」

 

↑同じく10月4日から発売された「しっとりマフィン アップルアールグレイ」。中にはアップルシナモンジャムが入っている

 

峯岸みなみさん、AKB48の曲とダンスに合わせて「ピザッタ」食レポに挑戦!

↑ミスド愛をたっぷり語ったタレントの峯岸みなみさん(左)とやす子さん(右)

 

同試食発表会では、元AKB48でタレントの峯岸みなみさんとタレントのやす子さんが登壇。「ミスドゴハン」の新メニュー、「ピザッタ」を試食して食レポに挑戦した。元自衛官のやす子さんは「自衛隊式食レポ」で、「ほふく前進しながら食べます! うまさの安全確認よし!」と「マルゲリータ」を元気よく絶賛。専用パッケージについても「片手で持てるのでほふく前進ができちゃう。食べやすい!」と笑顔で語ってくれた。

↑堂に入ったほふく前進で「自衛隊式食レポ」を披露してくれたやす子さん

 

その様子を見ていた峯岸みなみさんは、「食レポのハードルが上がりました(笑)」とやや困惑気味。しかし、「クワトロチーズ」を試食すると、「ヘビーローテーション」の替え歌とダンスに合わせて「もっちり、とろ~り、おいしい、ミスドのピザッタ!」と、やす子さんの合いの手とともに、ノリノリで「アイドル式食レポ」を披露してくれた。

↑「クワトロチーズ」をマイク替わりに、ダンスと歌で「アイドル式食レポ」を披露してくれた峯岸さん

 

また、ミスドの思い出を語るコーナーでは、峯岸さんが「現場の差し入れで、一面にミスドのドーナツが並んでいるのを見たときに芸能人になって良かったな、と思いました(笑)テンションが上がって、私はポン・デ・リングを5つも食べました」と、1度に食べた最高ドーナツ数を告白。

 

やす子さんは、高校時代の友人のバイト先がミスドで、おすすめされて初めて飲茶を食べた、と当時を振り返った。「ミスドといえばドーナツのイメージしかなかったんですが、麺とかご飯もあるんだなというのをその時に知って、週2~3回は通って食べてました」と、ドーナツだけではないミスドの魅力に触れた。

↑最近では「仕事で頑張って、夫婦でミスドに行くことがご褒美」という峯岸さん。やす子さんは「お笑いのライブってすごく脳を使うので、ミスドで美味しく糖分を補っています」と、ミスド愛を熱く語った

 

ミスタードーナツでは、デリバリーサービス、ドライブスルーを備えた郊外型ショップなど、利用しやすい仕組みを展開している。同社 事業本部 企画開発本部 商品開発部 第2商品開発室 室長の佐藤あゆみ氏は「若い方から年配の方、女性も男性も、気軽に利用して店舗でも家でも幸せなひと時を体験できるミスタードーナツの実現に取り組んでいきます」、と語った。

 

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「藤井定食」とは? “下ごしらえストック” でラクして1日の栄養バランスが整うレシピ

ベストセラー本『藤井弁当』で第7回レシピ本大賞[料理部門]準大賞を獲得した料理研究家・藤井恵さんによる近著『THE藤井定食』は、その名の通り “定食” がテーマ。栄養バランスが良く、下ごしらえストックを活用するため簡単で時短でき、彩りも美しく、さらにフードロス対策にも……。数々のメリットは、定食だからこそのもの。

 

藤井さんに、この「藤井定食」の極意とおすすめレシピを教えていただきました。

 

「藤井定食」とは?

料理研究家・藤井恵さんが考案した定食のこと。野菜を切ったりゆでたりしただけの、簡単な “下ごしらえストック” を活用して作るのがポイントです。ストックがあると、当日の調理に時間と手間いらず。たくさんの品数を用意しても、さほど負担になりません。

 

トレイやお盆に小皿をのせて、おかずをいくつも用意するのが藤井流。こんなに作るのは大変そう! と思ってしまいますが、よく見ると、切っただけのトマトや納豆も。並べながら、全体の栄養バランスを考えられるところもメリットです。

 

「手間をかけて何品も作るのではなく、ただ茹でたもの、パックから出しただけのものを並べてもいいんですよ。こんなふうに並べるだけでテンションが上がりますし、ちょっとずついろいろな味を食べることで、食事が楽しくなります」(料理研究家・藤井恵さん、以下同)

↑料理研究家で「藤井定食」考案者の藤井恵さん

 

藤井定食の立役者、「豆皿」や「トレイ」

食事は見た目も大事。豆皿に少しずつ盛って、定食のかたちにすることで、食べるときの気分も華やぎます。藤井定食に欠かせないのが、和の豆皿やトレイです。

 

・和食のお皿

和定食は、雑穀入りのごはんやお味噌汁、メインディッシュの他に、野菜や豆腐などを使った副菜を用意します。小さな副菜がいくつもあると賑やかで、ごはんも、そしてお酒もすすみます。

 

・洋食のお皿

洋定食は、小さなオーブン料理に野菜をたっぷりのせられる、フラットな食器をチョイス。

 

藤井恵『THE藤井定食』(ワン・パブリッシング)
レシピ本『THE藤井定食』には、藤井定食の極意と20の定食、さまざまな野菜の下ごしらえストックのレシピが紹介されています。

 

ここからはいよいよ野菜の下ごしらえストック、そして定食のレシピを教えていただきます。

 

藤井定食を支える「野菜の下ごしらえストック」レシピ

「藤井定食」の要となるのが、あらかじめ用意しておく、ストックです。いわゆる “作り置き” と違って、味つけはほとんどされていません。

 

「わざわざ休日に何時間もかけて用意するようなものではありません。ただ切っておく、ゆでておく、をするだけで充分。私は毎日夕飯の支度のときに、ストックを1〜2品作っておきます。ストックを作るためだけに料理するとなると、調理道具も出さなきゃならないし、洗い物もそのためだけにしなくてはならないですが、夕飯のついでなら気楽。そのくらいの手間加減ではじめてみると、習慣にできるようになりますよ」

 

ストックに向いている食材・調味料は?

ストックは、どんな食材でも作ることができます。生野菜も、サラダ用に葉物をちぎっておくだけでOK。ひとり分だと思うと、何種類もの葉物を買うのはためらってしまいますが、数日に分けて食べるなら、いろいろな葉野菜をミックスして作ることができますね。

 

「ストックする食材も調味料もどんなものでもいいのですが、基本的に味つけをしないでストックしておくほうが、使い回しがききます。だいたい3日を目安に食べ切ってください」

 

ストック食材の作り方

それでは5つのストック食材の作り方を教えていただきましょう。

 

・ストック焼ききのこミックス

【材料】
・しめじ…100g
・マッシュルーム…100g
・生椎茸…100g
・白ワイン…大さじ1
・塩…小さじ1/3

 

【作り方】
1.きのこは小房にわける。
2.フライパンにきのこを入れ、白ワインと塩をかけてフタをし、弱火で炒める。
3.フツフツとしてきたら、フタを取って炒めて水分を飛ばす。

 

・ストック蒸し長いも

【材料】
・長いも…300g
・塩…少々

 

【作り方】
1.耐熱皿に長いもを並べ、塩をふってラップをふんわりかけ、電子レンジで5分加熱する。

 

・ストック戻しわかめ

【材料】
・カットわかめ…10g

 

【作り方】
1.たっぷりの水にわかめを入れて5分浸し、洗って水気をしっかり絞る。

 

・ストック細切り蒸しにんじん

【材料】
・にんじん…2本(300g)
・オリーブオイル・塩…少々

 

【作り方】
1.にんじんは、スライサーで千切りにする。
2.耐熱皿ににんじんとオリーブオイル、塩を入れて、ラップをかけ電子レンジで2分半加熱する。

 

・ストック香味野菜サラダミックス

【材料】
・ルッコラ・香草・クレソン…あわせて150g
・かいわれ大根…1パック
・サニーレタス…200g

 

【作り方】
1. すべての野菜はたっぷりの水で洗い、パリッとしたら水気を切る。
2. 野菜を小さめの一口大にする。

 

・ストックほうれん草の塩昆布だし浸し

【材料】
・ほうれん草…300g
・昆布…5×5cm 1枚
・熱湯…300ml
・塩…小さじ1/3

 

【作り方】
1.保存容器にほうれん草以外を入れて、冷ます。
2.ほうれん草をゆでて水に取り、4〜5cmの長さに切って水気を絞る。
3.ほうれん草を1に浸す。

 

たっぷりの野菜やきのこの副菜でヘルシー。ストックを使った藤井 “和” 定食

和定食のメインにしたのは、低糖質でタンパク質豊富な鶏むね肉を使ったロースハム。余熱で火を通すのでしっとりジューシーで、作り置きにも向いています。

 

「ロースハムは食べ応えがあって、その割に重たくないので、おつまみにもおかずにもぴったりです。他に4つのお皿を用意しましたが、納豆やトマトを切っただけのサラダなど、手がかからないものもあります。それでもこんなふうに盛り付けられていると、楽しく食べられますよね」

 

定食の内容

(1) 和風鶏ロースハム
(2) にんじんとほうれん草のごま和え
……すりごま大さじ2、しょうゆ小さじ1/2、「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」の漬け汁大さじ1を混ぜ、「ストック細切り蒸しにんじん」50gと「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」150gに和える。
(3) きのこやっこ
……「ストック焼ききのこミックス」100gを豆腐150gの上にのせて、塩麹を小さじ1かける。
(4) 長いもとわかめの味噌汁
……「ストック蒸し長いも」100gとストックわかめ30gをだし汁300mlに入れて、味噌大さじ1を溶く。
(5) トマトサラダ
……切ったトマトにお好みでバルサミコ酢を少しかける。
(6) 納豆
……1パックの納豆に酢小さじ2としょうゆをかける。
(7) 雑穀米 100〜130g

 

「和風鶏ロースハム」のレシピ

【材料】
・鶏むね肉…1枚(300g)
・塩・砂糖…各少々
・酒…大さじ1
・サラダ油…小さじ1
・だし汁(または水)…300ml
・しょうゆ・みりん…各大さじ1と1/2
・しょうが(すりおろす)…小さじ1

 

【作り方】

1.鶏肉に塩と砂糖をすりこむ。

 

2.肉の厚いところは、叩いて厚みを均一にする。

 

3.酒をかけ、10分置く。

 

4.フライパンに油をひき、皮を下にして中火で焼く。

 

5.しっかり焼き色がついたらひっくり返し、1分焼く。

 

6.強火にしてしょうゆ、みりんを加える。

 

7.だし汁を加える。

 

8.煮立ったら、フタをして1分弱火で加熱する。ふたたび皮を下にして、火を止めて15分置く。

 

9.好みの大きさに切り分ける。

鶏むね肉はタンパク質が豊富で脂質が低いので、ヘルシーで胃に重くないものが食べたい日にもぴったり。食べ心地も軽く、お肉なのに胃もたれしないやさしい味つけです。

 

ワインにも合わせたい、ストックを使った藤井 “洋” 定食

洋定食は、温泉卵をのせたシーザーサラダと2種類の副菜、そしてメインにはストックの長いもと豚肉をトマト味のオーブン焼きです。

 

「トマトソース焼きをオーブンに入れている間に、ストックにんじんやきのこ、サラダを使って副菜を準備します。温泉卵は買ったものでいいですし、ドレッシングも市販のものでもかまいません」

 

定食の内容

(1) 豚肉と長いものトマトソース焼き
(2) 彩り野菜のシーザーサラダ
……「ストック香味野菜サラダミックス」100gに、「ストックほうれん草の塩昆布だし浸し」100g、「ストック戻しわかめ」30gを混ぜて、温泉卵とドレッシング、粉チーズ大さじ1をかける。
《ドレッシング》
マヨネーズ、牛乳各大さじ1、白ワインビネガー小さじ1、おろし玉ねぎ小さじ1、塩こしょう少々をよく混ぜる。
(3) クミン風味にんじん
……「ストック細切り蒸しにんじん」80gに、クミンシードと白ワインビネガーを適量和える。
(4) きのこのオイルがけ
……「ストック焼ききのこミックス」100gにオリーブオイルとバルサミコ酢を少々かける。
(5) 雑穀パン

 

豚肉と長いものトマトソース焼きのレシピ

【材料】
・豚ロース肉(薄切り)…200g
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・塩…小さじ1/2
・こしょう…少々
・白ワイン…大さじ1

・小麦粉…大さじ1
・ストック長いも…150g
・にんにく(すりおろす)…小さじ1
・トマトピュレ…150g
・バター…20g
・塩…小さじ1/3
・こしょう…少々

 

【作り方】

1.ストック長いもは、食べやすい大きさに切る。

 

2.豚肉を食べやすい大きさに切ってほぐし、Aの塩とこしょうを両面にふる。

 

3.Aの白ワインをかける。

 

4.よく揉み込んだら、小麦粉を両面にふる。

 

5.フライパンを中火にかけてバターを溶かし、豚肉を炒める。

 

6.長いもとにんにく、トマトピュレを加えて、煮立てる。

 

7.耐熱容器に入れ、オーブントースターで焼き色がつくまで焼く。

オーブンに入れて、焼き色がついたトマトと長いもが香ばしい一品。片栗粉をまぶした豚肉は、つるりとした食感で柔らかくなります。

 

藤井恵さんの定食は、一見豪華で大変そうでいて、でも実際は手間いらず。「自分でもできそう!」という気持ちにさせてくれます。心身ともに満たされる定食を、作って食べて、ぜひ楽しんでください。

 

プロフィール

料理研究家 / 藤井恵

管理栄養士。女子栄養大学在学中からテレビの料理番組のアシスタントを務め、フードコーディネーターをへて料理研究家として独立。「きょうの料理」や「3分クッキング」などでも活躍してきた。野菜たっぷりで栄養満点、それでいて作りやすいレシピに定評があり、ベストセラー本『藤井弁当』(Gakken)で第7回レシピ本大賞[料理部門]準大賞を受賞。2023年4月に出版した『THE 藤井定食』(ワン・パブリッシング)も出版直後から版を重ねる人気。
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サッポロビールがオレンジ香る濃厚な「ヱビス オランジェ」期間限定で発売

サッポロビールは、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」第2弾商品である「ヱビス オランジェ」の缶商品を10月11日に期間限定で、びん・樽商品を同日に数量限定で発売します。

 

「CREATIVE BREW」は、「つくろう、驚きを、何度でも。」を合言葉に掲げ、ヱビスで100年培ってきた技術と知見を活かしながらこれまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくヱビスブランドの新ラインです。「CREATIVE BREW」の商品開発を担うのは、2024年4月開業予定の「YEBISU BREWERY TOKYO」で醸造を担当するChief Experience Brewerの有友 亮太(ありとも りょうた)です。若手醸造家ならではの感性や現代の製法や技術を取り入れながら、お客様に驚きを届け、新たな幸せ時間を創造していくことを目指し、ヱビスならではの上質なおいしさ、そして、独創的な商品をご提案していきます。

 

「CREATIVE BREW」の第2弾となる本商品は、ヱビスブランド130年以上の歴史の中で初めて「オレンジピール」に着目しました。徹底的に吟味したオレンジピールに、柑橘のような香りのホップを一部掛け合わせて実現した、これまでにない、オレンジ香る濃厚な味わいのヱビスです。ヱビスの香りとコクをより一層増幅させた、新たなおいしさのヱビスで、幸せなひとときを彩ります。

 

■メーカー:サッポロビール
■商品名:ヱビス オランジェ
■参考小売価格
・350ml缶:258円/本(税抜)
・500mlびん:355円/本(税抜)

 

「いいんですか? こんな昼間から」吉沢亮、ビールの広告キャラクター初就任! “スーパードライ”で乾杯「最高じゃないか」

俳優の吉沢亮さんがビールを片手に喜びを爆発させました。

 

喜びを表したのは、アサヒビールが開催した「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の広告キャラクター発表会において。同商品は「ビールとの新しい付き合い方、はじまる。」をメッセージにしたアルコール分3.5%のビールで、10月11日(水)から発売されます。

↑「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を片手に、笑みを見せる吉沢さん

 

お酒好きで有名な吉沢さんは、「いつかお酒のCMをやりたいなと思っていたので、ようやく夢が叶ったなと。最高です、ありがとうございます!」と、酒類の広告への初出演にニッコリ。10月下旬ごろから全国放映されるCM撮影については「ものすごくプライベートに近いシチュエーションでしたので、お芝居をしている感覚というより、ただただ楽しみながら撮影させていただきました」と振り返りました。

 

これまでのビールとの付き合い方について「つい飲みすぎて、翌日ちょっと頭痛くなっちゃったり(笑)。でも友達と楽しく飲んだりゲームしながら飲んだり、日常をより楽しくしてくれるモノだと思いながら、お付き合いしていました」としたうえで、アルコール分3.5%の同商品については「良い意味で『酔い心地』が変わったなという気がします」とコメント。

 

「何かをやりながら飲むモノとして、ふさわしいのかなと。酔いすぎると思考も止まりますけど、このビールだったら大丈夫。味わいも、スーパードライを飲んでいるときと変わらず、すごくおいしいです。まろやかさもあるので、普段ビールを飲まない人や、成人して初めてお酒を飲む人にもおすすめの商品なんじゃないかな」と魅力を語りました。

↑フリップで「ドライクリスタルとともに新しくチャレンジしてみたいこと」に回答する吉沢さん

 

さらに、オフの日の過ごし方を「インドアな人間なので。1日中ゲームしていたりマンガ読んでいたりすることが多いです」と明かしつつ、同商品がお供としてあることで「完璧ですね。最高です」と、きっぱり。新しく挑戦したいこととしては「ドライクリスタルに合う料理に挑戦してみたら面白いのかなと。中華料理とかイタリアンとか。しっかりしたごはんのお供として飲むのも合いそうなので、ガツンとした料理を作ってみたいです」と、意気込みます。

 

飲みながらやりたいこととしては「ゲーム」と回答。「今までもお酒を飲みながらやってきましたが、酔っ払ってくると、意外とやれないんですよね。特にオンラインゲームだと、一緒にやっている友達に迷惑をかけちゃう(笑)。楽しく飲みつつ、思考がまわるこのドライクリスタルは最高じゃないか」と、伝えました。

↑なぜかペンを太字に変え、「ドライクリスタルを飲みながらやってみたいこと」に回答する吉沢さん

 

最後に司会者から「喉、乾いてきていませんか?」と問われ、「……いいんですか? こんな昼間から。ありがとうございます!」とうれしそうな様子で、同商品を片手に乾杯した吉沢さん。「ありがたい……最高ですね! 染みますね。画作りですからね。飲みたくて飲んでいるわけではないですから」と、何度もビールを口に運んだのでした。

↑いい飲みっぷり!

 

【商品概要】


商品名:アサヒスーパードライ ドライクリスタル
品目:ビール
容器容量:缶350ml、缶500ml
発売日:10月11日(水)
発売地区:全国
価格:オープン価格

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

10月以降のビールは酒税法改正でこうなる! 大手の全新作と戦略を解説

2023年で最も注目度の高いお酒カテゴリーは、断然ビール。なぜなら、10月に酒税法が改正され、ビールが実質安くなるから。では何がどう変わるのか? その解説に加え、大手メーカーの新作と各社の動向をレポート。また、話題を呼んだアサヒビールの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」ほか、大手ビールメーカー4社の新作も紹介します。

 

ビールは安く、新ジャンルは高くなる……その価格差を解説

まずは酒税法改正について。ビール飲料は麦芽比率や原材料などの違いで「ビール」「発泡酒」「新ジャンル(第三のビール)」と分けられているのは周知の通り。

 

おさらいしましょう。麦芽比率に関しては、概要として50%以上ならビール、50%未満であれば発泡酒。新ジャンルには「その他の醸造酒(発泡性)」と「リキュール(発泡性)」があり、前者は麦芽を使わずホップや穀類を発酵させたビールテイスト飲料、後者は発泡酒に麦由来のスピリッツを加えたビールテイスト飲料のことを指します。

 

それぞれに価格差もありますが、その差を生む要因のひとつが酒税です。

↑2023年9月、都内のコンビニにて

 

2023年9月30日までは、ビールが70円、発泡酒は46.99円、新ジャンルは37.8円(すべて350mlの場合)の酒税がかかります。それが2023年10月1日からビールは63.35円と減税、発泡酒は46.99円で据え置き、新ジャンルは46.99円と増税に。発泡酒と新ジャンルは同一の酒税になるとともに、ビールとの価格差が狭まるのです。

 

なお、最終的に2026年10月には全ビール類の税率が54.25円に一本化され、RTD(チューハイなど)は現状28円ですが2026年10月には35円となる予定です。

 

↑アサヒビールの資料より

 

これによって店頭における各社ビール(プレミアムではないタイプ)の想定価格は、350ml缶が225円前後、500ml缶は293円前後になるとみられています。コンビニでは現状、350ml缶が230円前後、500ml缶が300円前後なので、たしかにビールの減税分(70円→63.35円)程度は安くなるといえるでしょう。

 

↑酒税改正は段階的に行われており今回は2回目。前回は2020年10月で、そのタイミングで世に出た斬新なビールが「キリン一番搾り 糖質0」です

 

一方で、逆風にさらされるのが新ジャンル。こちらはコンビニで現状、350ml缶が170円前後、500ml缶は240円前後ですが、10月以降はそれぞれ10円近く値上がるとみられています、この点を踏まえて先手を打ったのがイオングループです。

↑イオングループが3月に新発売した発泡酒「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」。製造はキリンビールが継続して手掛けています

 

同社では今春、PB(プライベートブランド)だった新ジャンル(第三のビール)の「トップバリュ バーリアル」を終売し、原材料を大きく変えて、発泡酒の「トップバリュベストプライス バーリアルグラン」を発売しました。この刷新に伴い売価も30円近く上がりましたが、なんと発売3か月で5000万本を突破し、「バーリアル」の2倍近く売れているとか。

↑都内のまいばすけっとにて(2023年9月)

 

刷新にあたって、原材料としては「大麦スピリッツ」を使わなくなったことで新ジャンル(第三のビール)から発泡酒になったのだと推測できます。新ジャンル(第三のビール)のままでは10月に少なからず値上げせざるを得ない状況になりますから、30円値上がりしたとはいえ、イオングループの先手は功を奏したといえるかもしれません。

 

ここからは、ビール大手4社の秋冬動向を、最も早く会見を行ったサントリーから順に紹介していきましょう。

 

■ サントリーからは日本初の“糖質ゼロ黒ビール”がデビュー

サントリーは、10月の酒税に先んじて4月4日新発売の「サントリー生ビール」を積極展開し、スタンダードビールの存在感を高めていました。なお、同商品の販売へ集中するために終売となったのが「ザ・モルツ」です。

↑缶が終売となった「ザ・モルツ」(左)と「サントリー生ビール」(右)。「サントリー生ビール」は発売3か月で200万ケースを突破し、2023年の販売計画を400万ケースに上方修正しています

 

そのうえで注力するのが、限定品によるトライアルの最大化と、業務用での飲用接点強化。特に注目の新商品は、“日本初の糖質ゼロ黒ビール”をうたう限定発売の「パーフェクトサントリービール〈黒〉」です。黒ビールに期待される飲みごたえを叶えるべく、麦芽とホップの配合や醸造条件にこだわったとのこと。

サントリー
パーフェクトサントリービール〈黒〉
10月3日より限定発売

 

なお、業務用の戦略については、来春「サントリー生ビール」を瓶と樽で発売することが発表されました。また、ここまで述べたように10月の酒税改正でビールに追い風が吹きますが、見逃せないのが直前に起こるであろう新ジャンル(第三のビール)の駆け込み需要。

↑サントリーの新ジャンルといえば「金麦」。四季に合わせた味わいに整えている定番(左から2番目)があったり、季節限定のエクステンション(右端)を発売したり、独自のブランディングも特徴です

 

同社では、新ジャンル(第三のビール)のなかでは「金麦」は好調(2023年1~7月で101%)であることから、10月以降も継続して「金麦」の販促をしっかり行っていくとのことです。

 

サッポロは70%オフと大胆なヱビス戦略がアツい!

サッポロビールは、酒税改正に加えてコロナ禍を経た健康意識の高まりにも着目。そこで新たに開発したのが、糖質とプリン体70%オフを実現した「サッポロ生ビール ナナマル」です。これは、日本初の糖質とプリン体、2つのオフを訴求するビール。

サッポロビール
サッポロ生ビール ナナマル
10月17日発売

 

ゼロではなく70%オフで開発した理由は、消費者のニーズに差があるとみているから。ゼロ系ユーザーは、味わいと同等かそれ以上に健康や数値的なものを重視する一方、オフ系ユーザーは健康も意識しつつ、ビールのおいしさも楽しみたいというニーズをもっていると推測。「サッポロ生ビール ナナマル」は、後者のオフ系ユーザーを狙った商品であるとのことです。

 

また同社の注目新作ビールにはもうひとつ、10月11日発売の「ヱビス オランジェ」があります。こちらは2023年2月に発売された「ヱビス ニューオリジン」に続く、ヱビスブランドの新ライン「CREATIVE BREW」の第2弾となります。

サッポロビール
ヱビス オランジェ
350ml:258円/500ml:355円(税別)
10月11日発売

 

「CREATIVE BREW」は、長年ヱビスで培ってきた技術と知見を活かしながらも、これまでのビールの概念にとらわれない新たなビールのおいしさや楽しさに挑戦していくことがテーマ。「ヱビス オランジェ」では初めてオレンジピールに着目してホップと掛け合わせ、オレンジが香る濃厚な味わいに。ある意味、クラフトビール的なポジションともいえるでしょう。

 

ヱビスなのでプレミアムカテゴリーとなり、こちらは参考小売価格も発表。350ml缶は258円、500ml瓶が355円(ともに税別)です。

今後のブランド展開としては、2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」にも注目。「ヱビス ブルワリー トウキョウ」では35年ぶりに恵比寿の地でビール造りが再開され、醸造設備やミュージアムの見学に加え、タップルームでここだけのビール「ヱビス インフィニティ」を飲むことも。ヱビスブランドの動向からも目が離せません!

↑2024年4月開業となる「ヱビス ブルワリー トウキョウ」。場所は現在のヱビスビール記念館

 

アサヒはアルコール3.5%の“逆輸入ドライ”でトライ!

アサヒビールが新たに着目したのは、グローバル市場の成長分野であるアルコール度数0~3.5%の飲料。同社ではこれを「ミドルレンジアルコール」とし、10月11日にアルコール度数3.5%の「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を発売します。

アサヒビール
アサヒスーパードライ ドライクリスタル
10月11日発売

 

「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」の味わい特徴は、冷涼感に優れたドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用するとともに、通常の「スーパードライ」よりも発酵度を上げることで実現した、透明感と本格的な飲みごたえ。

 

2020年からアルコール度数4%のビール「アサヒスーパードライ ザ・クール」も発売されており、他社では2018年に「サントリー ザ・モルツ 麦香る3.5%」がコンビニ限定で発売されています。今回の3.5%が消費者にどう響くのか、注目といえるでしょう。

↑「アサヒスーパードライ ザ・クール」は2019年にアルコール度数5%でデビュー(左端)し、2020年に4%でリニューアル。2021年には缶でも発売されました

 

アサヒビールは、数年前からオーストラリア限定で3.5%のビールを販売しており、グローバルのトレンドについては、こういった自社展開を含めた海外事例を参考にしているはず。

↑オセアニア事業を統括するアサヒ・ビバレッジズ社は、オーストラリアで「Asahi Super Dry 3.5%」を昨夏発売しましたし、2015年には同じくオーストラリアで「アサヒ爽快」を発売しています(公式サイトより)

 

加えて、オーストラリアで最も売れているビール「グレートノーザン スーパー クリスプ」はアルコール度数3.5%であり、日本においても3.5%前後のビールに潜在的ニーズがあるのではないかと予想しているとのこと。

↑こちらはグローバルの市場。さすがにコロナ禍においては鈍化したものの、2022年はコロナ前の2019年を上回り過去最高値に

 

また、アサヒビールは2022年6月にノンアル/ローアルコールに特化した「スマドリバー シブヤ」をオープンしています。アルコール度数が低めの「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」は、同社らしい新商品であるともいえるでしょう。

 

キリンは一番搾りとクラフトビールが二大テーマ

キリンビールの戦略は、強固なブランド体系の構築と新たな成長エンジンの育成。前者の主力ブランドが「キリン一番搾り」、後者が「スプリングバレー」です。それぞれの新作と今後の具体的な取り組みが発表されました。

キリンビール
キリン一番搾り やわらか仕立て
10月10日より期間限定発売

 

新作の「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」は、数年前に発売された「一番搾り 小麦のうまみ」を進化させた商品。一部に小麦麦芽を使うことでやわらかな甘みとうまみを感じられ、後口は軽やかな飲みやすいおいしさになっています。

 

開発背景には、肩ひじ張らずに楽しめる飲みやすい味わいへのニーズが高まっていることが挙げられます。この点については「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」に近い考察を感じました。なお「キリン一番搾り」は、11月7日には毎年恒例となっている「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」も発売されます。

↑こちらは2022年版の「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」。同社のホップ施策については、後日詳報します

 

そしてもうひとつの柱「スプリングバレー」は、クラフトビール創造への取り組みの要となるブランド。新作は、第4弾銘柄となる「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」。自社で品種開発した2つの日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」と「IBUKI」を一部使い、柑橘を思わせる爽やかな香りが広がる味に仕上げました。

キリンビール
SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>
350ml:242円/500ml:321円(税別)
10月24日発売

 

同社によると、ビール類市場におけるクラフトビール構成比は2022年時点で約1.6%。爆発的ではないながらも着々とシェアは拡大しており、新たな成長エンジンとして今後もクラフトビールならではの多様なおいしさと新しい楽しみ方を提案していくとのこと。ビール全体に追い風が吹く10月以降の伸長にも注目です。

 

なお、今回取り上げた各社の新作銘柄は、後日あらためてテイスティングのうえレビュー記事を掲載する予定です。ぜひ詳報をお待ちください。

 

取材・文=中山秀明 撮影=鈴木謙介

脱ジャンクフードの「日本のハンバーガー」70年超の変遷と最新名店のイチオシバーガー

ハンバーガーは、かつて「安価だけど、体に必要な栄養素はほとんど含まれていないもの」「高カロリーで、ダイエットの大敵」としてジャンクフードの代名詞でした。ところがこの10年ほどの間に、1個1000円を超えるプレミアム価格で素材や調理工程にまでこだわった “グルメバーガー” の人気が不動のものになりました。さらに健康志向の高まりに応じて “完全栄養食” としてのバーガーや、ヴィーガン対応のバーガーも注目を浴びるように。存在感を増し続けているのです。

 

時代の変遷とともに、調理工程や素材も多様に変化し、新しい展開を迎えているハンバーガーの最新事情に迫ります。国内外のハンバーガーを17年間で1万種類も食べ歩き、ハンバーガーカルチャーの発展にも詳しい、ハンバーガー女子 えりさんにお話を伺いました。

 

起源は70年以上前。日本最古のハンバーガーは?

戦後、GHQの支配下にあった1945〜52年の日本。この時期に、進駐軍の基地内で販売されていたハンバーガーが日本のハンバーガーカルチャーの起源になっていると言われています。

 

「もっとも古い発祥店を挙げるのなら、1949年に在日中国人のオーナーがGHQの兵士たちのためにオープンした日比谷・三信ビルの『ニューワールドサービス』(2007年閉店)があります。進駐軍の基地内で仕事をしていたオーナーが作るハンバーガーの味が評判になり、このお店こそ最初のハンバーガー店、と言われることがあります。ただ、現存するなかでもっとも古いとされているのは、1950年代にオープンした宮城県仙台市の『ほそやのサンド』です。ほそやのサンドは、進駐軍が作ったハンバーガーを食べた1代目店主が感銘を受け、 “自分もビーフ100%でハンバーガーを作ろう!” とスタートしたお店です。同年、アメリカ人オーナーが神谷町にオープンした『ザ・ハンバーガーイン』というお店も発祥のお店として名前が挙がるのですが、残念ながら現存はしていません。ほかにも、ご当地バーガーとしての印象が強い『佐世保バーガー』も、この頃にお店をスタートさせました。熱海のボンネットという喫茶店のハンバーガーも人気を集めていたようです。これらのお店は、基本的にはどのお店も、進駐軍の基地で提供されていたハンバーガーからインスピレーションを受けて作られたものでした」(ハンバーガー女子えりさん、以下同)

 

当時はシンプルなハンバーガーが主流だったそう。

 

「バンズに挟む当時のパティは、どちらかというとハンバーグに近いもので、そこにオニオン、トマトを挟んだくらいのものです。日本はもともと、稲荷寿司やおにぎりのような、手軽に片手で食べられるものが定着していますよね。ハンバーガーもそれに近い食べ方ができるものとして、人気を集めていきました」

 

第一次ハンバーガーブーム到来! 一般的になった1970年代

進駐軍の基地内で販売されていたアメリカの味が、日本人の手で調理・販売されるようになり、しだいにその存在が認知されていったハンバーガー。その後、どのような道をたどったのでしょうか?

 

「当時、経済復興を目指していた日本には豊かさと憧れの象徴としてアメリカ文化が次々と流入し、人々の生活がアメリカ様式に変化した時代でもありました。そのなかで、ハンバーガー人気が高まったのはごく自然な流れだったと言えます。日本で1番最初のハンバーガーチェーン店としては1970年にオープンした『ドムドムバーガー』が挙げられます。その後1971年に『マクドナルド』1号店が銀座三越に華々しくオープン。以後『ロッテリア』『モスバーガー』と続き、いわゆる第一次ハンバーガーブームが到来します。

 

マクドナルドのオープン自体が、当時すごくセンセーショナルでした。高度経済成長期の後半に突入した日本では、憧れの象徴としてアメリカの文化がどんどん入ってきて、パンが朝食になるとか、アメリカが自分たちの生活のすぐ近くにあるような状況でした」

 

ファーストフードとしてのハンバーガーの台頭

「この50年ぐらいの歴史を見ていても、 “ハンバーガーといえばマクドナルド” というイメージがやっぱり強いですよね。注文してから出てくるまでのスピード面もそうですし、バーガー1個59円で販売されていた時期もありますから、そういったコストパフォーマンスの高さもあります。きっと多くの日本人は自分の住んでいる町の、そこかしこにマクドナルドがある、というイメージを持っているのではないでしょうか。ハンバーガーチェーン店としては今も店舗数日本一を誇るマクドナルド。家族連れでいつでも行ける、私たちの生活圏のすぐ近くにあるハンバーガー店、という意識を定着させていきました」

 

誰もがおいしいと思える味を、最短スピードで提供するシステムが確立されていることは、当時からマクドナルドの強み、とえりさんは言います。とはいえ満足度や人気ランキングで言えば他店が開発したオリジナルバーガーが当時のハンバーガー人気を牽引していた状況もあったのだとか。

 

「1970年代〜80年代頃は、差別化を意識して日本ならではのハンバーガーメニューもいろいろ登場してきますね。マクドナルド一強という時代だったので、そこに対抗して何か違うことをしようという企業努力が各社で行われました。例えば1973年販売の『モステリヤキバーガー』は、日本人に馴染み深い蒲焼きの甘じょっぱさを再現した味で、今も人気が衰えないヒットメニュー。また、1977年に販売されたロッテリアの『えびバーガー』、1984年販売のモスの『ライスバーガー』は和風素材バーガーの代表格。今でこそ定番メニューになりましたが、マクドナルド一強時代の日本において、大きなインパクトをもって迎えられました」

 

マクドナルドの圧倒的人気の中で、各企業が切磋琢磨しながら開発した日本人好みのバーガーの登場が、国内のハンバーガー人気をたしかなものにする礎になっていったのです。

 

1990年代後半からのグルメバーガーの登場

その後90年代を迎え、グルメバーガーと呼ばれる新しいハンバーガーの時代が幕を開けます。

 

「1990年代後半〜2000年代前半に、現在では “ハンバーガー御三家” と呼ばれているお店が立て続けにオープンします。いずれも東京の、本郷三丁目『ファイアーハウス』と三宿『ファンゴー』、日本橋人形町『ブラザーズ』です。これらのお店がオープンした背景には、 “ハンバーガー=ファストフード” という時代に、海外留学で本場の味に慣れ親しんだ店主たちが、低価格でお腹いっぱいにおいしいハンバーガーを提供するには個人スケールでは困難だ、という思いに至った状況があります。手作りや素材にこだわり、ファストフードとの差別化に留意しながら、日本人ならではの要素として、外国牛に和牛脂を入れたパティや、パン屋さんにオリジナルでハンバーガーのためのバンズの開発を依頼したことが今のグルメバーガーの発展につながっていきました。

 

ファイアーハウスは人材育成とオペレーションの構築、ブラザーズは見た目の美しさや高級感の浸透、ファンゴーは自由な発想のメニュー作り、というように、この3店舗がこの後のグルメバーガーの基礎になるスタイルを築いていったんです。こういったお店で修行して、自分の地元に帰り、今や有名なハンバーガー店の店主となる人をたくさん輩出し、グルメバーガー店が日本各地に広がっていきました」

 

ハンドチョップパティが主流。「ハンバーガー=肉料理」の認識が広まる

その後、2008年〜2010年にかけ、大人向けのアメリカンカルチャーマガジン『Lightning』(当時枻出版社・現在ヘリテージ)が『ハンバーガーの本』『ハンバーガーブック』『グルメバーガー大図鑑』を立て続けに発刊。

 

「アメリカの古き良きダイナーを彷彿とさせるおしゃれな店舗と本場さながらのボリュームあるハンバーガーが数多く紹介され、最新のカルチャーに敏感な人々の心をとらえます。Lightningの特集が大きな反響を呼び、ハンバーガーブームの隆盛を後押していったといいます。やがて2015年前後から、本場アメリカの味を踏襲しつつも、日本独自の技術を融合させた新たなグルメバーガーが登場していきます。職人の繊細な考え方をもつ日本人ならではの食べ物としてグルメバーガーは誕生したと言えます。とくに2015年前後は、ハンドチョップという技法の認知が広がっていきました」

 

ハンドチョップとは、塊肉の状態から無数の筋や脂身をすべて手で取り除き、食感に合わせて部位ごとに配慮した切り方でパティを成型する、日本だけに見られる技法です。2000年代前半頃からこのスタイルの技術は存在していたものの、「ハンドチョップ」という名称が定着したのはこの頃からだそう。

 

「ハンドチョップという技術の認知を広めたのは池袋の『NO.18』というバーガーショップです。もっとも注目を浴びたのはアボガドチーズバーガー。野菜、パンのすべては、ハンバーガーの円周に合わせて積み重ねられています。アボカドはプリーツのように細かく並び、総合芸術のように美しい外観のバーガーです。ハンドチョップされた肉の旨みに加え、見た目の美しさにこだわったバーガーが登場したことで、 “ハンバーガー=肉料理” という認識が浸透していきました。ミシュランが囁かれるようになったのもこのお店からです」

 

SDGsの広まりの影響も大きい、健康志向のハンバーガーの登場

2020年以降は、ヴィーガンや健康志向のハンバーガーが登場し、ハンバーガーの多様化が進みます。これには東京オリンピックの開催を機に外国人旅行客向けの選択肢を増加させるとともに、国際社会としての意識が高まり、SDGsの概念が浸透した側面が大きい、とえりさんは話します。

 

「カフェやレストランなどでも、オーガニックを意識したメニューを見かけることが多くなりました。『フレッシュネスバーガー』や『バーガーキング』などでも、プラントベースのバーガーが登場しています。『ザ・グレートバーガー』では、植物性の天然酵母バンズにプラントベースのパティ、植物性のヒッコリーマヨネーズ、植物性のチーズを使用したプラントベースのハンバーガーが販売されたり、『バーガーマニア』では、オプションとしてバンズをBASE BREAD(糖質35%Off完全栄養食パン)や、FUSBON(糖質6%の超低糖質バンズ)、レタスラップ(バンズの代わりにたっぷりのレタスで挟む)に変更できたり、サンドのフレンチフライをサラダに変更できるなど、健康やライフスタイルに合わせたニーズに対応するフレキシブルなオプションが豊富に出てきたんです。

 

NY発、アメリカで大人気のヴィーガンバーガー専門店スペリオリティバーガーの上陸、ヴィーガンバーガー専門のフードトラック・ルナバーガーや、グレートレイクスなどヴィーガン専門のハンバーガー店がオープンしたタイミングでもあります」

 

健康志向のバーガーが登場したことで、かつてのジャンクなイメージは薄れ、ダイエットに敏感な女性にも歓迎される食文化のひとつとして受け入れられるようになったのです。

 

日本のグルメバーガーとアメリカのハンバーガーとの違い

日本のグルメバーガーの発展を見ると、アメリカのハンバーガーとの顕著な違いも見えてくると言います。

 

「アメリカの場合は、1000〜2000円ぐらいの価格帯のバーガーを出すお店でも、バンズ自体はすごくドライで、主役はあくまでお肉なんです。食べ方としても、卓上にケチャップやマスタード、ソルト、ペッパーなどが並んでいて、カスタマイズして好きに食べてね、という考え方のお店が今も多いです。あとアメリカは、基本的にオーストラリア産やアメリカ産のお肉を使い、ミンチにして使っているところが多いですね。

 

それに対して日本のグルメバーガーはとても繊細。肉とバンズの調和にかなりこだわります。例えば “バランス系” と呼ばれるグルメバーガーがあります。日本ではヒール(ハンバーガーのバンズの下部分)のすぐ上にくる最初の素材が、そのお店の主張したいものという考えがあるんです。ヒールの上にきれいに畳んだレタスがあって、その上にパティ、ソース、オニオン、のように、味のバランス全体を考えて作る。かぶりついた時の全体の食感もこだわっている。全体を調和させ、ストーリー性を持たせるのが日本のグルメバーガーの特徴です」

 

ハンバーガー女子えりさんおすすめ! グルメバーガー店7選

日本各地のハンバーガーを食べ歩いてきたえりさんが、今おすすめするグルメバーガー店を教えていただきました。

 

50種類以上の豊富なメニュー! お気に入りのバーガーが見つかる「バーガーファクトリー」

「お店の外観や内装はポップで見た目にも楽しいのですが、味は本格派。ハンドチョップではないのに、ステーキのような食感のパティは革新的な味です。イチオシは、甘さとしょっぱさのバランスが素晴らしいメロンパンベーコンチーズバーガー。熱々のチェダー&モッツァレラチーズが溢れたチーズモンスターバーガーも魅力です。自家製ベーコンジャムをトッピングするとさらに味わいが深くなります」

 

「メロンパンベーコンチーズバーガー」1800円

 

「チーズモンスターバーガー(期間限定メニュー)」1800円

 

所在地=東京都目黒区上目黒2-43-11 小川ビル 1F
TEL=03-5724-3330
営業時間=平日11:30〜15:30、17:30〜21:00/土日祝11:00〜21:00 ※ハンバーガーがなくなり次第終了
HP
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牛肉100%のパティが自慢。松島で味わうこだわりの本格派バーガー「ハリーズジャンクション」

「東京で磨き抜いた腕とおいしさを、オーナーの生まれ故郷である、日本三景のひとつ・松島で形にしたお店がこちら。新鮮なご当地の食材を用いて表現した味もメニューも唯一無二のお店です。おすすめは、まるでステーキのような牛肉の旨味が楽しめるハリーズバーガーと、自家製の牡蠣ジャムが自慢の牡蠣ジャムバーガー。牡蠣ジャムバーガーは松島名物の牡蠣の甘味がパティと見事に調和した絶品のバーガーです」

 

「ハリーズバーガー」1950円

 

「松島牡蠣ジャムバーガー」1850円

 

所在地=宮城県宮城郡松島町高城字町195-1 コセキビル1階
TEL=022-290-6827
営業時間=平日11:00〜20:00/土日祝17:00〜20:00
定休日=火曜(臨時休業あり)
HP
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圧巻のボリューミーなハンバーガーが人気。季節ごとのデザートも!「エースバーガーカフェ」

「伊勢市民からも愛されているエースバーガーカフェ。甘めのバンズに対比するよう、ピリッと効いた塩胡椒の肉肉しいパティとそれを中和するたっぷりの野菜、更にキャラメリゼされたオニオンが入ることでワンランク上の美味しさを感じることができます。おすすめは、濃厚チェダーチーズと自家製ベーコンの組み合わせが大満足のベーコンチーズバーガー、スパイシーに煮込んだチリビーンズとチェダーチーズの絶妙な味わいを楽しめるチリチーズバーガー。本格的なハンバーガーに加え、ケーキやパフェなど季節ごとに専門店顔負けのスイーツが楽しめるのも魅力的なハンバーガー店です」

 

「ベーコンチーズバーガー」1350円

 

「チリチーズバーガー」1380円

 

所在地=三重県伊勢市御薗町新開725−7
TEL=0596−65−6224
営業時間=日曜〜木曜 10:00〜16:00
定休日=金曜・土曜(他不定休有)
HP
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肉の旨みを堪能できる本場アメリカの味「Sun2Diner」

「ハンドチョップの肉肉しいパティとプルドポーク、チリマック、マカロニチーズ、ベーコンジャムなどアメリカンカルチャーを表現したハンバーガーが絶品のキッチンカーです。野菜が入ってないので、肉の旨味をダイレクトに味わえるのが最大の魅力。おすすめは、半日かけて焼いたプルドポークのジューシーさを楽しめるメープルプルドチーズバーガー、そしてチーズの風味とマカロニの食感がアクセントになったスモーキーキャメルマカロニチーズバーガー。期間限定で通信販売もしているので、なかなか食べに行くチャンスがない方でも気軽に本場の味が自宅で楽しめるうれしいお店です」

 

「メープルプルドポークチーズバーガー」2200円(税別)

 

「スモーキーキャメルマカロニチーズバーガー」2200円(税別)

 

固定店舗はなく、フードトラックのみの販売
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すべてが手作りのクラフトハンバーガー店「ボカロス」

「スペインバルを営んでいたオーナーがハンバーガーをメインにリスタートしたボカロス。ハンバーガーメニューはスタンダードとユニークの2つに分かれているのが特徴的です。パティは国産牛100%、塊肉を捌いてから自家挽きしています。カレーバーガーは肉肉しい自慢のパティにスパイシーで旨味が詰まった牛すじカレーとともに食べるぜひおすすめしたい逸品。カルニータスバーガーは豚肩ロースの塊肉をスパイスやオレンジ果汁で煮込んだメキシコ風の味が新鮮です。マヨネーズを始め、ハンバーガーやその他料理に合わせる全てのソースもバンズも手作り。自然志向の、体にも美味しいハンバーガー店です」

 

「カレーバーガー(期間限定)」1850円

 

「カルニータスバーガー」1780円

 

所在地=奈良県奈良市花芝町17第二丸谷ビル1階
TEL=0742-27-1477
営業日=平日 11:30〜15:00、17:00〜21:00/土日祝 11:30〜21:00
定休日=月曜(月曜が祝日の場合は営業で翌平日振替休)
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オーナーが丁寧に仕上げる職人気質の本格バーガー「デリボーイブロス」

「うきは市出身のオーナーがこだわり抜いた味を提供している大人気のバーガー店です。食感を楽しめるようハンドチョップで成型されたパティはジューシーで旨味が凝縮されています。バンズは地元のベーカリー「ぱんのもっか」の特注品。人形町の銘店ブラザーズ出身だけあり、ハンバーガーのフォルムも美しくこだわりを感じます。香り豊かで歯切れの良い自家製ベーコンを使用したベーコンエッグバーガーとベーコンチーズバーガーは特に人気の高いおすすめメニューです」

 

「ベーコンエッグバーガー」1485円

 

「ベーコンチーズバーガー」1485円

 

所在地=福岡県うきは市浮羽町山北1758−21
TEL=0943-77-8101
営業日=火曜 11:00〜15:00/火曜以外 11:00〜18:00
定休日=月曜(不定休あり)
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アメリカをこよなく愛するオーナが作り上げた絶品バーガー「ホットバニーダイナー」

「ホットバニーダイナーは、オーナーのアメリカ愛が溢れた本格的なアメリカンダイナー。テリヤキバーガーにはデフォルトでパイナップルとエッグが入っていますが、これは本場アメリカ式。テリヤキソースは自家製です。甘辛いソースに甘酸っぱいパイン、それを中和してくれるエッグの相性バツグンのオリジナルメニューはイチオシです。もうひとつのおすすめは、プルドポーク+。ほろほろになるまで煮込んだ旨味たっぷりのプルドポークにサクサクのオニオンリング、食感のアクセントが効いています。アメリカンな店内でジャンクなハンバーガーをシェイクで流し込む最高の空間です」

 

「TERIYAKIバーガー」1391円

 

「プルドポーク+」 1633円

 

所在地=愛知県豊田市丸山町3−7
TEL=0565-28-4959
営業日=火曜〜金曜 11:30〜14:30、17:00〜21:30/土曜〜日曜 11:30〜21:30
定休日=月曜(臨時休業有り)
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「ハンバーガーの味や素材の変遷を辿ることは、日本の経済史でもあり、世界的な食文化の変遷そのものの反映」と、えりさん。今や “第三の国民食” とも言われるハンバーガー。年代や性別を問わず、誰もが親しめる味として、日本人の繊細な感性や技術とも融合しながら、その魅力を増し続けています。

 

プロフィール

歴17年のハンバーガーマニア/ハンバーガー女子 えり

高校時代に食べた代官山・ワンズダイナーのハンバーガーとシェイクの味に感動して以来、アメリカのハンバーガーカルチャーへの関心を深める。ハンバーガー留学も経験し、国内外で食べ歩いたハンバーガーの種類は1万種以上。「ハンバーガー界の伊能忠敬」を目指し、世界中のハンバーガーを自分の足で探し歩く。それぞれのお店の手作りの努力を伝えることに全精力を捧げ、ハンバーガー世界地図を作ることが人生の目標。世界大会への出場権をかけ国内のハンバーガー店がしのぎを削った「Japan burger championship 2023」では日本予選審査員を務める。
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高田秋が家飲みを満喫! 夏季限定で新発売したビール3種のお味は?

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は、夏季限定で新発売したビール3種を飲み比べた。共通点は夏向けの上面発酵ビール「サマーエール」であること。その味わいは?

※こちらは「GetNavi」 2023年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【10杯目】暑い日においしいビール サマーエールを飲み比べ

キリンビール スプリングバレー
サマークラフトエール<香>

273円
(写真左)

豪州産の希少なホップ「ギャラクシーホップ」を使い、夏らしいトロピカルフルーツのような芳香を実現。アルコール度数が4.5%と低めで、香りや味のボリュームは大きいながらも、ゴクゴク飲める爽やかさに仕上がっている。

 

ブルックリン・ブルワリー
ブルックリンサマーエール
385円
(写真中央)

NY発の人気クラフトビアメーカー「ブルックリン・ブルワリー」が夏に贈る、特別なビールが今年も登場。豊かな味とすっきりとした飲み口が両立し、料理はサラダ、シーフード、肉や野菜のグリルと特に相性抜群だ。

 

サッポロビール
ヱビス サマーエール
231円 数量限定
(写真右)

小麦麦芽を一部に使ってやわらかな口当たりを生むとともに、白ワインやオレンジのような香りのホップをブレンド。コク深く、爽やかで上質な果実味が華やぐテイストに仕上げた。

 

どれもパッケージがカワイイ♡ 飲む前からテンション上がります!

今日は飲む前からテンションが上がりました! だって、どれもパッケージがカワイイから♡ 青空や海をイメージさせるカラーリングやデザインですよね。持ってるだけで暑さも吹き飛んじゃうような。これは確かに、夏に飲みたくなりますよ〜。

クラフトビールは専門店のほか、旅行先で現地の素材を使ったビアスタイルがあると率先して飲みます。また、夏は爽快なのどごしはもちろん、フルーティーだったり、苦みがしっかりしていたりするタイプを飲みたくなるので、今回の3本もうってつけですね。

飲んだ感想は、「ヱビス」は柑橘を思わせる果実味深いコクと相まって、フルーティーなプレミアムビールという印象です。「スプリングバレー」は香りからしてトロピカルで、アルコール度数もやさしめだから20代の若い子にも人気が出そう。「ブルックリン」も香りが華やかですね。そのうえすっきりとしたキレも特徴的で、ゴクゴク飲んでも心地よさそうです。

おつまみも夏っぽいのを合わせたいですね。「ヱビス」は焼きとうきび、「スプリングバレー」はマンゴーとか南国果実のスイーツ、「ブルックリン」は夏野菜のマリネとか。バーベキューなど夏のアウトドアシーンに、今回のサマーエールを合わせるのも最高だと思います。ぜひ試してみてください!

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明 撮影/千葉タイチ ヘアメイク/榊ひかる スタイリスト/江原優里

不織布使用で温かさ長持ち! オリジナル保温ラベルでリニューアル「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」通年販売開始

アサヒ飲料は、「アサヒ おいしい水 天然水 白湯」を、通年で販売開始しました。価格は105円(税別)。

 

同社の調査によると、ホットの飲料には「温かさの持続」が求められていることが判明。今回のリニューアルでは、中味が冷めにくい不織布素材の保温ラベルを採用することで、温かさが長持ちしました。商品を55℃まで加温し、気温10℃の環境で温度変化を測定したところ、現行品と比較して温かさ(液温40℃以上)が約1.3分長く持続し、最大で1.0℃の液温差が確認されています。

 

中味は「アサヒ おいしい水 天然水」と同じ、ミネラルを含む地層を通った天然水(ナチュラルミネラルウォーター)を使用しています。

 

また、同社によると白湯の飲用経験率は年々増加しており、女性だけではなく男性の飲用経験率も増え、同商品は購入者の約4割が男性とのことです。2022年11月に発売し、購入者からは「ずっと発売して欲しいと思っていた」「ノンカフェインで助かる」「シンプルにおいしい」「夏場でも販売して欲しい」などの様々な声が寄せられているそうです。

秋のお月見ベランピングを盛り上げる! KFCのお手軽アレンジレシピ4選

自宅のベランダで、気軽に楽しめるベランピング。居心地のいい空間では、おいしい料理を味わうのも楽しみです。メインにはケンタッキーフライドチキン(KFC)の秋の数量限定メニュー「とろ~り月見」シリーズがおススメ(こちらの記事を参照)。今回は、それに合わせたいKFCの簡単なアレンジメニューを紹介します。

KFC_月見_アレンジメニュー

<教えてくれた人>

キャンプ好きフードコーディネーター
國塩亜矢子さん
ファミキャン歴8年。手軽なのに華やかで、栄養バランスにも優れたレシピを考案。“大人も子どもも一緒に楽しめる優しい味”がモットー。

<今回つくる料理はコレ>

<今回使ったKFCメニューはコレ>

KFC_月見_アレンジメニュー
・骨なしケンタッキー×2ピース
・カーネルクリスピー×4ピース
・ビスケット×2個
・ハニーメイプル×1~2袋(ビスケット1個に1袋付属)
・コールスローM×1個

季節のフルーツ、イチジクと柿を使った秋らしいメニュー。柔らかな骨なしケンタッキー、果実味が凝縮したドライプルーン、とろけるカマンベールチーズという異なる食感を楽しめます。ねっとりとした口当たりのイチジクと、濃厚な甘さの柿という2種類を味わえるのが嬉しいですね。

<材料>
・骨なしケンタッキー 2ピース
・カマンベールチーズ 1個
・イチジク 2分の1個
・柿 2分の1個
・ドライプルーン 4個

<つくり方>
①骨なしケンタッキー2ピースはそれぞれ4等分、イチジクと柿は、2分の1をそれぞれ4等分、ドライプルーン4個は、それぞれ2等分に切る。
KFC_月見_アレンジメニュー

②骨なしケンタッキー、イチジク(または柿)、カマンベールチーズ、プルーンの順に重ね、ピックを挿したらできあがり。
ピックにウサギや星、月などのイラストを貼ると、お月見気分が高まりますよ!
KFC_月見_アレンジメニュー

モチっとしたライスペーパーが、サクサクのカーネルクリスピーとフレッシュな野菜を包み込む爽やかな一品。スイートチリソースやごまダレなど好みの調味料で味わえます。時間がたつとライスペーパーが乾いてしまうので、できたてを食べてくださいね。

<材料>
・カーネルクリスピー 4ピース
・ライスペーパー 8枚
・キュウリ 1本
・レタスまたはサラダ菜 適量
・焼き海苔 1枚
・マヨネーズ 適量

※つけダレ
・スイートチリソース 適量
・ごまダレ 適量

<つくり方>
①カーネルクリスピー4ピースはそれぞれ縦2分の1に切る。キュウリは半分の長さに切り、さらに細切りにする。レタスは食べやすい大きさに手でちぎる。焼き海苔はキッチンバサミを使ってウサギや満月の形に切り抜いておく。

②まな板にぎゅっと絞った清潔な布巾を敷く。その上にさっと水でぬらしたライスペーパーをのせる。
※ライスペーパーの戻し方、巻き方は購入した商品の指示に従ってください。

③ライスペーパーの手前にレタス、キュウリ、カーネルクリスピーの順に重ね、マヨネーズを少しのせて、緩まないようにひと巻きする。
KFC_月見_アレンジメニュー

④ライスペーパーの真ん中に切り抜いた焼き海苔を置き、左右を織り込みながら最後まで巻いたら完成。
KFC_月見_アレンジメニュー

表面はサクサク、中はしっとりとしたビスケットに、歯ごたえのあるエリンギの組み合わせがユニーク。ハニーメイプルの上品な甘さのおかげで、食材の一体感が生まれています。生のローズマリーが苦手な方は、香りだけつけて食べるときに外すか、エリンギと一緒に炒めてもいいでしょう。

<材料>
・ビスケット 2個
・ハニーメイプル(付属) 1~2袋
・エリンギ 2本
・ローズマリー 2分の1本
・オリーブオイル 大さじ1
・塩 ひとつまみ

<つくり方>
①ビスケットは横から半分になるように割る。エリンギ2本はそれぞれ約3cmの長さに切り、さらに約1cmの薄切りにする。ローズマリーは約2cmに切り分ける。

②フライパンにオリーブオイルを引き、エリンギを入れたら塩を加えて中火でさっと炒める。火が通ってしんなりすればOK。
KFC_月見_アレンジメニュー

③ビスケットにエリンギをのせたら、ハニーメイプルを回しかけ、ローズマリーをトッピングすれば完成。
KFC_月見_アレンジメニュー

深皿に盛り付けるだけで完成する究極のお手軽レシピ。ミニトマトとチェリーモッツァレラチーズの組み合わせがかわいいので、ホームパーティなどでも喜ばれそうです。

<材料>
・コールスローM 1個
・レタス、サニーレタスなど 3枚
・ミニトマト 5個
・チェリーモッツァレラチーズ 5個
・焼き海苔 1枚

<つくり方>
①レタスはさっと洗い、水気をふき取っておく。深さのある器を用意し、レタスを広げるように盛り付ける。
KFC_月見_アレンジメニュー
②器の中心にコールスローをおき、周りにミニトマトとモッツァレラチーズを交互に並べる。

③焼き海苔をウサギと満月の形に切り抜いて、コールスローの上に飾ったらできあがり。
KFC_月見_アレンジメニュー
思い立ったらすぐにできる気軽さは、ベランピングの魅力のひとつ。KFCの数量限定「とろ~り月見」シリーズと、今回ご紹介したアレンジレシピで、秋のベランピングを楽しんでください!

撮影/鈴木謙介

KFCの「とろ~り月見」シリーズで、秋の快適お月見ベランピング。 最適なアイテムをベストチョイス!

夏も終わりに近づき、夕暮れになると涼しさを感じられる日も増えてきました。特に心地よい風が吹く夜は快適です。そんな夜は月を眺めながらベランピングを楽しんでみませんか? ケンタッキーフライドチキン(KFC)の秋の定番メニュー「とろ~り月見」シリーズをお供に、秋の夜長を過ごしましょう。

KFC_月見_ベランピング

そもそもベランピングって何? その魅力は?

ここ数年、豪華なキャンプを表すグランピングが流行していますが、ベランピングはそれをベランダで楽しもう!というもの。といっても難しく考える必要はなく、自宅のベランダでキャンプっぽい時間を過ごすだけ。思い立ったらすぐにアウトドア気分を味わえるお手軽感が、ベランピング最大の魅力です。
KFC_月見_ベランピング
ベランダに普段使っている椅子を並べてのんびり過ごすだけでもリラックスできますが、キャンプ用のギアを使うと、グッとアウトドア感が増してテンションも上がります。

料理はキッチンでつくってもいいし、ベランダにカセットコンロを置いてつくってもOK。ただしベランダで火を使っていいのかを確認することと、匂いの強いものは避けるなどの配慮は忘れずに。

もちろんベランピングは手軽さが魅力なので、好きな料理を買ってくるというのもいいでしょう。中秋の名月あたりに楽しむなら、見た目も華やかなKFCの秋の期間限定メニュー「とろ~り月見」シリーズがぴったりです。

ベランピングとの相性が抜群! KFCの「とろ~り月見」シリーズ

KFC_月見_ベランピング
今年の「とろ~り月見」シリーズは4品(※1)。定番のバーガー「とろ~り月見チーズフィレバーガー」(490円)と「とろ~り月見チーズ和風カツバーガー」(490円)は、人気の「チキンフィレバーガー」「和風チキンカツバーガー」に、目玉焼き風オムレツとチェダーチーズをトッピング。オムレツからとろ~りとあふれる卵黄ソースが、異なる食感の具材を包み込み絶妙なバランスを実現しています。

また今年はカーネルクリスピーと野菜をトルティーヤで巻いた「とろ~り月見ツイスター」(460円)が新登場。パルメザンチーズをベースに、チェダーチーズやベーコンを加えた旨みのあるソースと、半熟風のたまご(※2)の濃厚なマリアージュを味わえます。

そしてデザートには、サクサク食感のパイ生地に、ふんわり滑らかなたまごのアパレイユ(カスタードフィリング)を合わせた「エッグタルト」(290円)を! メインからスイーツまで揃い、秋のベランピングを彩ってくれます。

※1:数量限定
※2:「たまご」はたまご加工品です。

ベランダ×キャンプギアでアウトドア気分を満喫

ベランピングにルールはないので、好きなようにセッティングして良いのですが、ラグを敷いたり、夜ならランタンを置いたりと、ちょっと工夫するとキャンプっぽさが演出できます。小さなテントやハンモックを置くのもいいでしょう。

キャンプ用品を新たに購入する際のポイントは「収納しやすいこと」そして「普段も使えること」。せっかく買ったのに、1回しか使わなかった…とならないようなアイテムを選びたいですね。

そんな観点から、「夜のキャンプ」の雰囲気をつくれる4つのアイテムを紹介します。

①使い勝手のいい「テーブル」

キャンプテーブルは収納に悩まされるアイテムのひとつ。ある程度の大きさを確保しながら、小さくたためるものを選ぶといいでしょう。
KFC_月見_ベランピング
Coleman(コールマン)の「ナチュラルウッドロールテーブルクラシック」は、天然杉の天板がキャンプの雰囲気にぴったり。幅112×奥行き70cmサイズなら、メインテーブルとして活躍してくれます。
取り外し可能な脚により40cmと70cmに高さの調節ができ、シーンによって使い分けられるのがとっても便利です。
KFC_月見_ベランピング
KFC_月見_ベランピング
このテーブルの最大の魅力が収納サイズの小ささ。天板をくるくる巻くと、19×20×70cmで収納できてしまいます。フレームがアルミ製なので質量約5.3㎏と軽く、持ち運びやすいのも嬉しい限り。幅65×奥行き70cm(高さはこちらも40cmと70cmに調整可能)との2サイズ展開です。

■コールマン「ナチュラルウッドロールテーブルクラシック/110」2万1,780円

②リラックスして過ごせる「チェア」

キャンプでもベランピングでも、快適に過ごすために最も重要なのがチェアといっても過言ではありません。特にベランピングでは、アウトドア感を大切にしつつ座り心地にもこだわりたいもの。
KFC_月見_ベランピング
そこでおススメなのが人気ブランドDOD(ディーオーディー)の「ユトリチェア」と「オヤコチェア」です。

幅73×奥行き66×高さ82cmの「ユトリチェア」は、名称どおりゆったり座れるソファのような一人掛けチェア。1.5人掛けの「オヤコチェア」は幅89×奥行き70×高さ82cmと余裕のあるデザインで、親子はもちろん、一人ならあぐらをかける大きさです。

綿入りのクッションカバーはふかふかで、包まれているような座り心地!汚れたらカバーを丸洗いできるのも嬉しいですね。夏はクッションカバーを外して、メッシュ素材のチェアとして使うのもいいでしょう。
KFC_月見_ベランピング
広げると幅のあるアイテムですが、持ち手が付けられていて、パタンと折り畳んで持ち運び&収納が可能。アルミ合金フレームを使っているため、5.5㎏および5.3㎏とそれぞれ片手で持ててしまいます。

■DOD「ユトリチェア」9,900円、「オヤコチェア」1万2,100円

③雰囲気づくりに欠かせない「ラグ」

ベランダの床はコンクリートやウッドデッキが多いと思いますが、そこに一枚、ラグ(敷物)を敷くと、おしゃれなキャンプをイメージさせる華やかな空間に早変わり。また断熱効果もあるので、床が熱かったり冷たかったりしても快適に過ごせるのが魅力です。
KFC_月見_ベランピング
キャンプで根強い人気を誇っているのが、アメリカのウールメーカーPENDLETON(ペンドルトン)。1863年創業という老舗で、上質なウールを使ったブランケットは世界中のアウトドアファンから支持されています。
ネイティブアメリカンの伝統柄を中心とした独自のパターンデザインのブランケットは、床に敷いてもいいですし、チェアにかけるだけでもアウトドア感が高まります。
KFC_月見_ベランピング
特大ブランケットからローブやタオルまで揃っていますが、アウトドアで使いやすいのが「オーバーサイズジャガードスパタオル」です。幅102×奥行き178cmの大きめサイズで、ラグ代わりに大活躍。表はベロア調、裏はループ織りで素足に気持ちよいのが嬉しい!ちょっと肌寒くなったときは、ブランケットとしても重宝します。
綿100%なので洗濯機で丸洗いできるというのもポイントです。

■ペンドルトン「オーバーサイズジャガードスパタオル」1万780円~

④夜のベランダを照らす「ランタン」

夜のベランピングで、キャンプムードに浸るならランタンは欠かせません。LEDランタンなら手軽に扱えますし、防災グッズとしても持っておくと安心です。
KFC_月見_ベランピング
自宅で普段使いするなら、スピーカーとランタンを兼ね備えたソニーのグラスサウンドスピーカー「LSPX-S3」がおススメです。有機ガラス管が高域を再生するトゥイーター(スピーカー)になっており、中低域を再生する中央部のウーファー、低域を増強するスピーカー下部のパッシブラジエーターと共にクリアな音を奏でます。

ガラス管に灯るLEDライトは、32段階の明るさから調整が可能。キャンドルライトモードでは光がキャンドルのように揺らぎ、音楽に連動させることも。音楽と光に包まれた温もりある空間を演出してくれます。
KFC_月見_ベランピング
光の調整やライティングモードの選択は、本体のタッチパネルのほか、スマートフォンのアプリから行なえるのも便利ですね。

■ソニー グラスサウンドスピーカー「LSPX-S3」オープン価格(参考:ソニーストアにて4万8,400円)

2023年の中秋の名月は9月29日。自宅のベランダから美しい満月を見上げてみてはいかがでしょうか?ここで紹介しているアイテム以外にも、照明やクッションなどを使って、雰囲気づくりから楽しんでみてください。

次回(9月20日公開予定)は「とろ~り月見」シリーズに合わせたいKFCの簡単なアレンジメニューをご紹介します!

撮影/鈴木謙介

高田秋が家飲みを極める! 個性豊かなクラフトジンをから2銘柄を飲み比べ

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は近年人気が急拡大しているクラフトジンから2銘柄をソーダとトニックで飲み比べた。北海道産と鹿児島産、それぞれ味の特徴は?

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【9杯目】年々人気が高まるクラフトジンを飲み比べ

REUNION
WELLNESS GIN
6600円
(写真中央)

ウェルネスブランド「REUNION」から今春誕生したジン。鹿児島の名蔵「佐多宗二商店」とタッグを組み、キーボタニカルには北海道を中心に収穫した霊芝という植物生薬を使用。スパイシーなキレのある味わいで、凛とした爽快感が新鮮だ。

 

北海道自由ウヰスキー
9148 #0101
Craft Gin Original
5500円
(写真右)

2018年に創業した北海道初のジン蒸溜所が誇る銘柄「9148」の定番。名称はジョージ・オーウェルの小説「1984」に着想。ラベンダー、ブルーベリー、日高昆布など地元のボタニカルを多用し、甘やかな香りやまろやかな旨みが華やぐ。

 

どちらも個性があって♡ 私もペアリング試してみよ

ジン、イイですね! カクテルはよく飲むんですけど、フレッシュフルーツ系が好きで、ソーダ割りもジントニックもかなり久々。どちらも個性があってスゴくおいしいです♡

「WELLNESS GIN」はジンでは珍しい褐色の液色ですが、これは霊芝によるものとか。真っ白のラベルと相まって、お洒落ですねー。味わいは爽やかなビターテイストの奥に不思議な高揚感があって、余韻はふんわりしたあとスッて消えていく初めての感覚。例えるならやさしいそよ風のようなおいしさで、ソーダ割りでのフードペアリングなら、そうめんなどが合うと思います!

「9148」は故郷の北海道産ということで、親近感が湧きます! 果実味や酸味などのほか、複雑なニュアンスもありますね。どこか森のような風味なんですけど、これは土や冷たい風といった私的な北海道特有の香りがあって、北国ならではの大地の恵みを感じます。ドライな爽快感もあるので、オススメの料理は焼肉かな。特にジンギスカンがイチオシ♡ BBQしながらとか、最高だと思いますよ! 私も試してみよっと。

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里

日本原産ミズナラとフレンチオークを組み合わせた熟成樽でフィニッシュ! 限定発売「シーバスリーガル ユニティカスク 12年」

ペルノ・リカール・ジャパンは、同社が展開するブレンデッドスコッチウイスキー「シーバスリーガル」の「シーバスリーガル ユニティカスク 12年」を、日本限定で数量限定発売しました。市場想定価格は6820円(税込)。

 

同商品は、12年以上熟成したモルトウイスキーとグレーンウイスキーをブレンドし、その一部を日本原産のミズナラとフレンチオークを組み合わせた「ユニティカスク」でフィニッシュしたシーバスリーガルです。通常、1種類の木材から作られるウイスキーの熟成樽を、ミズナラとフレンチオークを一体化して、特別なひとつの樽にしています。

 

シーバスリーガルでは、日本原産のミズナラ樽を用いた「シーバスリーガル ミズナラ 12年」を2013年、「シーバスリーガル18年 ミズナラ カスク フィニッシュ」を2020年に発売。ミズナラとフレンチオークの2種類の樽材を1つの樽に用いたのは初の試みとのことです。

 

バニラやシナモンを思わせる、バランスの取れた甘くスパイシーな香りが特徴。シーバスリーガルならではのスムースな味わいはそのままに、マンゴーやジンジャー、甘い蜂蜜を思わせる豊かな余韻を楽しめます。

 

パッケージは、それぞれ個性の異なるミズナラとフレンチオークを象徴した鮮やかなツートンカラーで、日本の伝統工芸にインスパイアされた繊細な文様と、ヨーロッパに伝わるバロック様式の文様を施し、クラフトマンシップの融合を表しています。

丸亀製麺、鶏×タルタルの超濃厚な新メニューが登場! てりやきだれ二段仕込みの “最高に濃厚” な味わい

丸亀製麺は9月5日から、完全新作「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」と大人気商品「タル鶏天ぶっかけうどん」を期間限定で発売している。不動の人気商品「タル鶏天ぶっかけうどん」は、今回で8回目の登場。濃厚なてりやきだれと爽やかなすだちの酸味をそれぞれ味わえる、食欲の秋にぴったりの新作だ。さらに、同日からは「丸亀シェイクうんどん」の新商品「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」「凍らせレモンのおろしぶっかけうどん」「山菜おろしぶっかけうどん」の全3種類も発売されている。8月25日に開催された試食会で一足先にいただいてきた、その味わいもあわせてレポートしよう。

 

人気のタルタル系に新メニュー登場。「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」

↑「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」(冷・温)、並 790円/大 930円/得 1070円(すべて税込、以下同)

 

大人気の「タル鶏シリーズ」完全新作「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」は、店舗で揚げた鶏もも肉のから揚げとタルタルソースをトッピングした一品。下味でつけて揚げたから揚げに、おろししょうがを合わせた特製てりやきダレをからめてしみ込ませた “てりやき鶏” は、濃厚さにこだわった二段仕込みが魅力だ。

 

実際に食べてみると、じゅわっとあふれ出る肉汁とともに、しっかり絡んだ甘辛いてりやきダレの味わいが口の中に広がった。噛めば噛むほど濃厚な味わいを楽しめるし、タルタルソース付けて食べればさらに濃厚な味変を堪能することもできた。この濃厚さが、コシのあるうどんともマッチするのだ。丸亀製麺が謳う “最高に濃厚” というコンセプトに偽りなし! だ。

↑うどんにしっかり絡まるタルタルソースの酸味もてりやき鶏に絶妙にマッチする

 

店舗で仕込む二段仕込みが決め手

試食会では、から揚げの調理の様子も見学できた。まず、ごろりと大きなから揚げをカリッと揚げる。

↑じっくりカラッと揚げられたから揚げ

 

次に、フライパンに入れたら割り下を投入。加熱しながらよくなじませたら、最後に濃厚てりやきダレを加えて全体にからめて完成だ。

↑揚げたてのから揚げに、割り下、てりやきダレを丁寧になじませていく

 

テリッととろみがある仕上がりの秘密は、から揚げに片栗粉を使用しているからなのだとか。から揚げ単品としても満足の味わいを、すべての店舗で小麦から作るこだわりの打ちたてうどんと、濃厚だが酸味もある特製タルタルソースと一緒に食べれば箸が止まらないこと間違いなしだ。

↑「これぞてりやき!」といったテリテリの仕上がり。香ばしいタレの香りが食欲をそそる

 

徳島県産すだちをかけて最後まで清涼感ある一杯に。「タル鶏天ぶっかけうどん」

↑「タル鶏天ぶっかけうどん」(冷・温)、並 890円/大 1030円/得 1170円

 

今年で8回目の登場となる人気メニュー「タル鶏天ぶっかけうどん」は、柑橘のさっぱり感も楽しめる一品だ。「てりやきタル鶏ぶっかけうどん」がガツンとした味付けであるのに対し、こちらは柚子で下味をつけた爽やかな味わいが特徴。

 

丸亀製麺を運営する 株式会社トリドールホールディングス 商品開発部 課長の浦郷裕介氏は「残暑が厳しいなかで、最後まで楽しんで食べて欲しいという思いから、徳島県産のすだちは従来の4分の1カットから2分の1カットへと変更しました。水菜と玉ねぎも、途中で味や食感を変えて、食べ進んでいただくために添えています」と、商品への思いを語った。

↑2分の1カットにサイズアップした徳島県産のすだち

 

まずは鶏天だけ、次にタルタルソースを付けて、最後にすだちをかけて、と3段階の味変を楽しめると聞いて実食。説明にあった鶏天の柚子の風味がほのかに鼻から抜けていく。サクッとジューシーな食感もさすがだ。そして、タルタルソースを付ければ濃厚に、すだちをかければ清涼感まで楽しめた。これは筆者の好みだが、すだちのサイズが大きいので、より酸味の爽快感を楽しみたい人には、鶏天だけではなくうどんの方にもかけることをおすすめしたい。

 

さらに、期間限定の無料トッピングで「濃厚ごまだれ」の提供もスタートする。こちらも先駆けて先述の2メニューにつけて試食した。濃厚なごまの風味にほのかな酸味、具材にもうどんにも良く絡む濃厚なたれが実に美味だった。

↑濃厚ごまだれは、新メニューの味変として楽しむほかに、丸亀製麺で提供されている天ぷらをディップしたり、釜揚げやざるうどんのつけだれにしたり、と多くの楽しみ方がある

 

「すりごまを入れたり、おろしを入れたり、丸亀製麺ならではのフリートッピングを楽しんでいただきたいなと思っています」(浦郷氏)

 

「丸亀シェイクうどん」には3メニューを追加!

↑左から、「凍らせレモンのおろしぶっかけうどん」「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」「山菜おろしぶっかけうどん」

 

2023年5月に発売するやいなやSNSを中心に話題を集め、発売約3か月で累計販売数350万食以上(※)となった人気メニュー「丸亀シェイクうどん」。その最大の特徴は、手に収まるカップに入ったうどんと具材をシェイクして食べるスタイルということ。手軽に持ち運びできることから、秋の行楽シーズンのお供にもうってつけの同商品に、新たに「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」「凍らせレモンのおろしぶっかけうどん」「山菜おろしぶっかけうどん」の3種が登場した。

 

「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」は、しょうがとニンニクを効かせた肉そぼろ、スクランブルエッグ、ネギ、海苔、かつお粉と、3種のなかで最も具材感もたっぷり。特製てりやきぶっかけだしにラー油が加わることで、食欲を促進するピリッとした辛みも味わえる。実際にシェイクして食べてみると、ぶっかけだしがカップの底に滴り溜まってしまうことなく、うどんに上手く絡んでいたことに驚いた。

 

↑「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」490円

 

これは、従来のぶっかけだしだけではどうしてもうどんから滑り落ちてしまうため、てりやきダレを加えることでとろみをつけて、最後までぶっかけだしとうどんを一緒に味わえるように施された工夫なのだとか。がっつり食べたい人におすすめ、というだけあって濃厚な味とボリューム満点の「ピリ辛肉そぼろぶっかけうどん」だったが、かつお粉がフワッと香るおかげで濃すぎない味に仕上がっていたと思う。

↑肉そぼろは店舗での手作り。甘辛のてりやきダレがシェイクで全体になじみ、濃厚な味わいを楽しめる

 

次は、夏バテ気味で食欲がない、という人におすすめしたい、「凍らせレモンのおろしぶっかけうどん」。メニュー名の通りレモンが凍っているので、うどんを冷たいまま持ち運ぶことができるところが、最大の特徴であり魅力だ。具材はシンプルに、凍らせレモンと大根おろし、ネギ。レモンを入れた特製レモンぶっかけだしと混ぜることで、冷たくて爽やかな味わいを楽しむことができた。

↑「凍らせレモンのおろしぶっかけうどん」490円

 

最後は、わらびやぜんまいなどの山菜と大根おろしが入った「山菜おろしぶっかけうどん」。こちらは、だしで煮込んだ山菜の味わいを邪魔しないよう、シンプルなぶっかけだしとの組み合わせだ。さらに、うどんと山菜が絡むよう、山菜にはとろみがついている。これをシェイクすると、ぶっかけだしを吸った大根おろしと山菜の豊満なだしの香り、味を堪能することができる。さっぱりしていながら、だしの風味でしっかりとした味も楽しめた。山菜のシャキシャキ、トロッとした食感もアクセントになっていて、まさに “秋の味覚” を楽しめる新作だ。

↑「山菜おろしぶっかけうどん」450円

 

シェイクうどんの新作3種も、すべて9月5日から提供がスタートしている。

 

丸亀製麺の秋の新作は、「食欲の秋」に相応しい豊富なラインナップが並んだ。ファン待望の人気タルタル系からさっぱり冷たい柑橘系まで、好みの一杯を気候に合わせて選んで堪能してみてほしい。

 

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残暑を乗り切る「スパイス×フルーツ」レシピ…代謝を促すスパイスとミネラル豊富なフルーツで夏バテ撃退食に!

スパイスカレー人気に象徴される、近年のスパイスブーム。とくに辛いものが欲しくなる夏は、スパイスをきかせたグルメがいっそうおいしく感じられるはず。とはいえ、スパイスで大汗をかいたら、脱水症状を招いてしまうのでは……? そこで組み合わせたいのがフルーツです。体のほてりを落ち着かせたり発汗を促し体温を下げたりする働きをもつスパイスに、ビタミンとミネラルがたっぷりのフルーツのタッグは最強の夏バテ回復食に! 「スパイス×フルーツ」のレシピで、厳しい暑さが残るこの時期を乗り越えましょう。

 

スパイス料理の監修や、スパイスの使い方を学べるサロンを運営する大平美弥さんに、おすすめの「スパイス×フルーツ」レシピを教えていただきました。

 

パクチーブームから火がついた? スパイスブームのきっかけ

ここ10年ほどの間に、何度かスパイスを盛り上げるブームがありました。

 

「パクチーや、かけるラー油などの流行がその一つです。2016年頃、パクチー味のスナックが発売されたりパクチー料理専門店がオープンするなど、パクチーが空前のブームとなりました。これにより、スパイスは “手軽に味や風味を変えられる食材” という意識が徐々に浸透したと思います。
さらにブームを加速させたのが、コロナ禍。自炊が増え、レジャーとしてキャンプが注目されました。自宅やアウトドアシーンで自炊が増えたことで、 “いつもの食卓に変化を持たせたい” “キャンプ先でも手軽においしい食事を楽しみたい” 、さらにSNSの登場によって “手軽に写真映えする食事を作りたい” というニーズが増えました。その思いにマッチしたのがスパイスというわけです。

 

例えば、桃にディルを加えて、オリーブオイルをひと回ししただけの『桃ディル』。切ってかけるだけの簡単な料理なのに、あっという間におしゃれでおいしい、ワインに合うおつまみに早変わりです。そんなお手軽な魅力がさまざまな人に受け入れられ、スパイス人気は徐々に広がっていきました」(スパイスライフアドバイザー 大平美弥さん、以下同)

 

夏にふさわしい「スパイス」と「フルーツ」の効果とは?

10年以上前は、スパイスは専門店や高級食材を扱うお店でしか購入できませんでした。でも今では近所のスーパーやドラッグストア、100円ショップでも手に入り、身近な食材となっています。このスパイスを夏に摂ることには、たくさんの効果があるといいます。

 

「夏は汗をかくことでミネラルが失われ、食欲不振や体のだるさを招きます。また、冷たい飲み物の飲みすぎや冷房で体が冷えることによって、胃腸が弱り、自律神経が乱れ、体調を崩しやすい季節でもあります。
スパイスには、そんな体の不調を整えてくれる働きをもっています。体を温めたり、水分代謝を促したり、胃腸の働きを整えたりするなど、さまざまな効果があります。
また、フルーツは、ビタミン、ミネラルが豊富で栄養価に優れ、水分補給にも最適です。ジューシーでさっぱりとした味わいは、食欲がないときでも食べやすいという良さがあります。
そんな甘味のあるフルーツと、辛みや苦みを持つ刺激的なスパイスは相性抜群。素材の味を引き立て、それぞれの良さが組み合わさって、新しいおいしさが生まれます」

 

それでは、フルーツをたっぷりと使った、スパイスレシピを紹介していきましょう。

 

体のほてりを落ち着かせるセージを効かせた「いちじくと桃のフルーツゼリー」

「セージを水に漬け込んだ “セージ水” をゼリーにしました。セージには、スーっとした清涼感と苦みによって、体にこもったほてりを落ち着かせる働きがあります。また、甘みにスッキリさを与え、爽やかな後味に。セージ水を沸かして飲むだけで暑さが和らぐので、私は好んで飲んでいます。甘酸っぱいフルーツと、つるんとした喉ごしの良さは、暑さの残るこの時期にぴったりですよ」

 

【材料(2人分)】

・白桃……1/2個
・いちじく……1/2個
・粉ゼラチン……5g
・セージ水……200ml
・酒……大さじ1
・砂糖……大さじ2

 

【作り方】

1.1時間前に、セージを水に漬け込んでおく。

「漬ける時間によってセージ水の濃さが変わります。まずは約1時間前から漬け込んだものから、さらにしっかり味わいたいかたは、前日の晩から漬け込んでおくと良いでしょう。今回のレシピは乾燥ハーブを利用していますが、フレッシュハーブを利用しても良いですね。乾燥ハーブは、乾燥することで芳香をぎゅっと凝縮しています。一方、フレッシュハーブは葉の緑が見た目にも鮮やか。どちらにも良さがあります。フレッシュハーブを利用するときは、乾燥ハーブの約2倍の分量を使用しましょう」

 

2.桃といちじくは、皮をむき1.5cm角に切る。

「スプーンですくいやすい大きさにカットします。いちじくは、へたを包丁と手で挟んで下にひっぱるようにむきましょう。むききれなかった皮は、同じく上から下へそぐようにむきます」

 

3.いちじくと桃をグラスに均等に入れる。

「分量のフルーツと水で、コップ約2杯分のゼリーができます。透明なグラスを用意すると、果物の鮮やかな色が映え、見ためも涼やかに」

 

4.耐熱ボールに、セージ水、酒、砂糖を入れ、ゼラチンを振り入れる。600Wの電子レンジで1分半加熱する。

「通常ゼラチンは、水でふやかしてから加熱しますが、電子レンジで加熱する場合は、ふやかす工程を省いてもダマになりにくいです。加熱後は、ダマにならないようすぐに混ぜましょう。ゼラチンにお酒を混ぜることで、ゼリーに風味や香りが加わり、おいしさに奥行きができます」

 

5.混ぜてグラスにそそぎ入れ、冷蔵庫で冷やし固める。

「セージをそのままゼリーに入れて固めるかはお好みで。入れることで、爽やかな見た目になります。セージはそのまま食べることができますが、食感がモソモソしているので、苦手な方は取り除いても良いでしょう」

 

胃腸を整えるナツメグで食欲不振を撃退! 「真夏のフルーツフランベ」

「ナツメグは、加熱することで風味が増します。ナツメグに含まれるオイゲノールは、甘いバニラのような香りをもっています。たっぷりのバターと砂糖でキャラメリゼされたバナナに、酸味のあるベリーのソースが爽やかにマッチ。香り立つナツメグが合わさって、贅沢なスイーツに。ナツメグには胃腸を整え食欲を増進し、発汗を促し体温を下げる効果があります」

 

【材料(2人分)】

・バナナ……2本
・ミックスベリー(冷凍)……70g
・砂糖……30g
・バター……大さじ1~1.5
・レモン汁……適量
・ナツメグパウダー……適量
・ラム酒 ……30cc

 

【作り方】

1.フライパンにバターを熱し、砂糖とレモン汁を加え混ぜる。

「バターが焦げないよう、弱火でゆっくり溶かしていきます。バターがフツフツとしてきたら、砂糖を入れ、砂糖が溶けたら、レモン汁を加え混ぜます」

 

2.砂糖があめ色になってきたら、バナナを入れて炒めます。

「半分に割った種の部分を下にして、フライパンに入れます。何度も動かすとバナナがドロッとなってしまうので、フライパンをやさしく動かし絡めながら、上下を一度ひっくりかえしましょう。バナナは、生で食べられるので火をしっかり通さなくてもOK。全体に絡まれば大丈夫です。」

 

3.バナナに飴色の砂糖が絡まったら、ミックスベリーを入れ、ソースを絡めながら炒める。

「ミックスベリーは、あらかじめ室温に出して柔らかくしておきましょう。ミックスベリーのかわりに、旬のフルーツを使用しても良いですね」

 

 4.ナツメグパウダーを入れたら、仕上げにラム酒を加えさっとフランベし、アルコールを飛ばす。

「バナナ全体にナツメグがかかるよう、指で振り入れましょう。ラム酒がフランベされると、バター、ナツメグの香ばしく甘い香りがふわっと部屋全体に広がり、食欲もわいてきます」

 

弱った胃腸の消化を助けるクミンシードがたっぷり「メロンときゅうりのサラダ」

「メロンの青さをスイーツではなく、食事として楽しんでもらいたくて考えたレシピです。クミンには、シードと粉状のものがありますが、是非シードを使用してもらいたいです。歯で噛んだときに、独特の苦みと爽やかさが広がり、シードのプチプチとした食感も楽しめます。メロンはものによって、フルーツとして甘味がたりないことも。そんなときは、このようにサラダに変化させることで、いつもと違ったメロンのおいしさに出会えます。クミンには、消化促進、免疫力アップ、リラックスなどの効果があります。またスパイスの刺激が減塩効果にもつながります」

 

【材料(2人分)】

・メロン……1/4個
・トマト……1個
・きゅうり……1本
・塩……適量
・ブラックペッパー……適量
・マヨネーズ……大さじ2
・レモン汁……小さじ1
・クミンシード……小さじ1

 

【作り方】

1.マヨネーズにクミンシードを入れて混ぜる。

「前もって混ぜておくことで、マヨネーズの油分にクミンシードの香りが溶けて味がなじみます」

 

2.きゅうりは小口切りに、トマトは食べやすい大きさに切りましょう。

「きゅうりの切り方はお好みで。トマトは、1/8のくし形に切り、さらに2~3個程度に切り分けると良いでしょう」

 

3.メロンを食べやすく切り、レモン汁をかけておく。

「メロンにレモン汁をかけることで爽やかな甘味に。サラダとしての下味をつけます。夏はメロンが安く手に入る時期ですが、1玉では量が多い場合、カットメロンを利用しても良いでしょう。これからの季節は、梨や柿を代用してもいいですね」

 

4.ボウルに1と2、3を入れ和え、冷蔵庫で冷やしておく。

「食べる直前まで冷蔵庫で冷やしておくことで、味がなじみます」

 

 5.食べる直前に味見をし、塩、ブラックペッパーで味をととのえる。

「ブラックペッパーもスパイスのひとつです。かける量はお好みで。食べる直前に、砕いたブラックペッパーをかけると、ピリリとした辛さが広がり、サラダのアクセントになります」

 

インドや中国では、古くからスパイスを健康や美を保つための生薬として取り入れてきました。日本のわさびやしょうがなども同様で、味わいへのアクセントだけでなく、食欲増進や殺菌効果も期待して食してきたのです。刺身にわさびを合わせるように、おいしいから付け加えたくなる。そんな楽しい気持ちでスパイスを取り入れ、健康維持に役立ててみてはいかがでしょうか。

 

プロフィール

スパイスライフアドバイザー / 大平美弥

体に影響がでるほどの偏食を、スパイスとハーブで乗り越えたことで “食” への興味があふれだす。インド、インドネシア、中国、韓国など各国の料理教室に参加し、見識を深める。スパイスコーディネーターマスターを取得。スパイスクッキングアドバイザー受験資格を取得できる講座や料理教室を行う。Miya Spice Salonを主宰し、スパイスビューティー協会の代表も務める。スパイスの楽しさを広めようと講演、テレビ、ラジオ出演、レシピ作成、スパイス&ハーブティーの監修、レストランシェフとのコラボ企画や飲食店のメニュー開発及びコンサルティングなども行う。
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一体何の“香り”なんだ!? 9月9日からケンタッキーで“香り”付き「カーネルズ・デーカード」配布……全3種

日本ケンタッキー・フライド・チキンは、創業者カーネル・サンダースの誕生日である9月9日の「カーネルズ・デー」に合わせ、全国のケンタッキーフライドチキン店舗で、「カーネルズ・デーカード」を、9月9日から数量限定で配布します。

 

カーネルズ・デーカードは、来店時に、1組につき1枚プレゼント。レトロな色合いでどこか懐かしさを感じるデザインですが、最大の特徴は“香り”が付いていることです。カード表側に描かれているカーネルの似顔絵を指でこすると、「お馴染みのあの“香り”」を楽しめるとしています。「レッド」「ブルー」「イエロー」の3種類のカードそれぞれで異なる“香り”を用意。

 

なお、同社によると、9月4日時点で「なんの“香り”かは秘密」とのことで、カード裏側のQRコードを読み込んで、“香り”の答え合わせができるそうです。QRコードの先には「カーネルトリビアクイズ」も用意しており、波乱万丈な人生を歩んだ、カーネルの驚きの逸話について知ることができます。カーネルズ・デーカードは各店舗無くなり次第配布終了です。

 

また、カーネルズ・デーに合わせ、「オリジナルチキン」9ピースが560円おトクになる「9ピースバーレル」を、9月8日~10日の3日間限定で販売します。価格は2050円。

 

そのほか、「カーネル生誕祭パック」を購入すると、「ポテト(S)」2個、「ビスケット」2個、「チョコパイ」2個、または「カーネルクリスピー」2ピースを、それぞれ390円でいくつでも購入できます。

【東京・沿線ぶらり酒】西荻窪の「戎ストリート」半世紀の歴史の噺

街を結ぶ沿線には、その地ならではの名酒場と酒文化がある――。本企画では、首都圏沿線の路線ごとに、奥深いカルチャーを探っていきます。ナビゲーターは『古典酒場』の倉嶋紀和子編集長。各沿線に縁のあるゲストとともに、街と酒場の魅力を語り尽くします。

 

まずはサブカルチャーの聖地も多いJR中央線から。そして第1回は、呑兵衛からも愛される街・西荻窪(東京都杉並区)にスポットを当てます。お招きしたゲストは、西荻窪(略称「西荻」ニシオギ)住民としても有名であり、倉嶋さんとも親しい作家の角田光代さん。インタビューは、お二人が大好きな名店「やきとり戎(えびす)南口本店」で行いました。

●角田光代(左)/1990年に『幸福な遊戯』で海燕新人文学賞を受賞してデビュー。2005年に『対岸の彼女』で直木賞受賞。そのほか受賞作や著書は数多あり、夫でミュージシャンの河野丈洋さんとの共著『もう一杯だけ飲んで帰ろう。』など酒や食に関する作品も多数。近著は短篇集『ゆうべの食卓』
●倉嶋紀和子(右)/雑誌『古典酒場』の創刊編集長。大衆酒場を日々飲み歩きつつ、「にっぽん酒処めぐり」(CS旅チャンネル)「二軒目どうする?」(テレビ東京)などにも出演。その他にもお酒をテーマにしたさまざまな活動を展開中。俳号「酔女(すいにょ)」は吉田類さんが命名。令和4年(2022年度)「酒サムライ」の称号を叙任

 

※本稿は、もっとお酒が楽しくなる情報サイト「酒噺」(さかばなし)とのコラボ記事です

 

「丁度いい村」西荻窪

二人 カンパーイ!

 

倉嶋 角田さん、今日は私たちが愛する西荻窪について、楽しくじっくり語っていきたいなと。よろしくお願いします!

 

角田 大好きな西荻(ニシオギ)と「戎」、最高の企画じゃないですか。しかも「戎」といえば、『古典酒場』で連載させていただいた『もう一杯だけ呑んで帰ろう。』第1回目の記念すべきお店!

 

倉嶋 懐かしいですよね。こちらこそ、その節はありがとうございました! ではさっそくですが西荻について。お住まいになられてから、結構経ってますよね?

 

角田 ええ。最初こっちに越してきたのが1993(平成5)年だから、ちょうど30年になります。

 

倉嶋 なんと、もう30年ですか! その前も中央線沿線住まいでしたっけ?

 

角田 中央線デビューは中野ですね。学生時代はアクセス的に便利な野方駅(西武新宿線)の近くに住んでいました。でも、卒業後はちょっと不便になったので中野駅方面に引っ越し、そこでディープな中央線の魅力に目覚めたんです。最初から中野駅近くでよかったなと。

 

倉嶋 そして徐々に西側へ引きずられていったと(笑)。

 

角田 まさに(笑)。中野から荻窪へ、あとは高円寺や南阿佐ヶ谷にも住みました。荻窪も好きで、その後また引っ越そうと思ったんですけどなかなか見つからず。それで西に来てみたらすごく気に入って、いまに至ります。

↑西荻窪は一般的に中央線の駅として親しまれていますが、土日祝日は停まらない(各駅停車のJR総武線は停まる)のでご注意を

 

倉嶋 私も杉並区在住ですからこの周辺は特に大好きなんですけど、西荻窪の魅力はどんなところですか?

 

角田 ひとことで言えば静かなところ。隣の吉祥寺や荻窪よりもこぢんまりとしていて、落ち着いた雰囲気があります。お店も、小さくても個性豊かな個人商店が多く、住民同士の距離感も近い。アットホームで、“村”のような街だと思いますね。

↑西荻南口仲通り会のアーケード

 

倉嶋 その感覚、よくわかります! 住んでいる方々が、地元の個人商店をすごく大切にする文化が根付いてますよね。では、ほかの中央線の街はどんな印象ですか?

 

角田 中野や荻窪も似た空気があって大好きですけど、西荻に来てからは、私にとっては賑やかすぎるかなと思うようになりました。高円寺は独特のカオスな空気がありますよね。阿佐ヶ谷は、いい意味でスノッブ。吉祥寺は都会なイメージですね。そういえば、倉嶋さんの中央線愛も強いですよね。杉並区は長いですか?

 

倉嶋 私もまあまあ長いですね。それこそ、中央線で最初に住んだのは西荻窪でした。学生時代は大学に近い護国寺(東京都文京区)に住んでいましたが、社会人となった1999(平成11)年に、当時の会社があった東中野の沿線ということで西荻にやってきたんです。

 

角田 どうしてこの街を選ばれたんですか?

 

倉嶋 特に理由はなく、ふと降り立った西荻窪駅で目の前の不動産屋さんに飛び込んで、紹介された1件目にそのまま住んだら大正解でした。その後も荻窪に引っ越したりと近場を転々としながら、杉並区内で行ったり来たりしています。

 

角田 他路線の選択肢はなかったですか?

 

倉嶋 興味はありましたけど、定住するまでには至らなかったです。角田さんはどうでした?

 

角田 実は、中野から引越すときの選択肢は荻窪か下北沢でした。結局家賃の都合で好物件が見つからず荻窪にしたんですけど、いま考えれば運命だったのかも。

 

倉嶋 私も、なんだかんだずっと中央線沿線で暮らしているのは運命だなって思います!

 

 

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西荻窪飲みのランドマーク「戎」の歴史

↑駅の南側には闇市の残り香が漂う小路がいくつかある。「戎」の存在とインパクト抜群の看板から、ここは通称“戎通り(ストリート)”とも。同店は母屋隣の建物や路地の向かいにある店舗も含めて「やきとり戎 南口本店」となっています(厳密には、母屋以外は通称「別館」)

 

角田 「戎」は駅から近く、しかも南北両方にお店があって、西荻のランドマークといえる存在ですよね。

 

倉嶋 ええまさに! しかも創業が1973(昭和48)年9月で、ちょうど今年2023年は50周年のアニバーサリーイヤーなんですよね。確か、当初は女人禁制だったとか。ちょっと、注文しつつお店の方に聞いてみましょう。

↑「戎」にまつわるお話を聞かせてくれた、西荻南口本店の鈴木店長(右)

 

店長 はい。そうなんです。最初は女人禁制で、カウンター17席のもつ焼きの店だったんですよ。飲み物も創業当時は瓶ビールと日本酒、「宝焼酎」のストレートだけでした。

 

角田 なんと、ストロングスタイル!

 

店長 そのうち焼鳥が加わり、築地の魚と野菜の直接仕入れや、スペイン食材の輸入も行うようになり、海鮮や洋風メニューも提供するようになりました。やがて創業10年後くらいからは隣(別館)もできまして。

 

倉嶋 その後、北口店を開業されるんですよね。

 

鈴木 はい。本店の拡大と同時に「女性も入れる『戎』を作って」と多くの要望があり、それで1985(昭和60)年に西荻北口店を開業しました。もちろん、いまでは全店どなたもご利用いただけます。

 

角田 50年経った今では通りの両側に店舗を広げ、西荻のランドマークと呼ばれる存在になったんですね。ちなみに、ほかの街には書店やビアホールもありますよね。

 

店長 さすが、よくご存じですね! 阿佐ヶ谷にある「書楽 阿佐ヶ谷店」は、うちが経営している書店で、1980(昭和55)年にオープンしました。当時は配本が少なかったなど、苦労話を社長からよく聞いています。吉祥寺の「戎ビアホール吉祥寺」は1989(昭和64/平成元)年にオープンしました。

 

倉嶋 社長は戎井 力(えびすい・ちから)さんですよね。

 

店長 はい。「戎」という店名の由来でもあります。

 

 

「戎」の料理とお酒の魅力

倉嶋 先ほど女性も入れるお店というお話がありましたが、私にとって「戎」は大切なお店で、実は初めてひとり飲みを経験したのが「やきとり戎 西荻北口店」なんです。

 

角田 北口店は私も大好き。確かにあっちは本店みたいに外の店先にテーブルが出ているわけではないから、ひとり飲みもしやすいかも。

↑「やきとり戎 西荻北口店」

 

倉嶋 当時は20代の女性がひとり飲みするのが珍しく、最初は緊張しました。でも、「戎」の常連さんって素敵な方が多くて、何を頼んでいいかわからずキョロキョロしてると、隣のお客さんがスポーツ新聞を見ながらコソッと「ここはもつ焼きだよ」なんて教えてくれるんですよ。しかもそれ以上は深入りして来ずで。

 

角田 粋なエピソードですね!

 

倉嶋 その距離感が心地よくて。だから私はひとり飲みにも抵抗感なくハマれたんだと思います。

 

角田 倉嶋さんの原点といえるかもしれませんね。

 

倉嶋 当時の私は「F1(モータースポーツのフォーミュラ1)」の速報誌を担当していたんですけど、ヨーロッパの時間に合わせて働くので深夜早朝に仕事して昼帰るみたいな。で、職場から西荻窪に着くと、平日の昼間から「戎」で常連の方々がニコニコ飲んでるわけですよ。

 

角田 わかります。えびす顔でね(笑)。

 

倉嶋 それがすごく羨ましかったんですよ。でも、平日の昼間から飲むためにはどうしたらいいんだろうと思ったときに、「そうだ! 私は編集者だから、酒場の雑誌を作れば取材と称して飲めるじゃんっ」て。そんな邪念も、『古典酒場』を作った理由のひとつです。

 

角田 素敵な邪念じゃないですか! ある意味、夢を叶えたってことですよね。

 

倉嶋 はい、おかげさまで(笑)。でもほんと、私にとって「戎」は宝物のようなお店です。角田さんはひとり飲みデビューは遅めなんでしたっけ?

 

角田 そう、昔はひとりで飲むのが怖くて。特に大衆酒場には、男友だちと一緒に行ってました。初めて「戎」に来たのは20代半ばで、そのときも数人でしたね。ひとりで飲むようになったのは、40歳を過ぎてからです。

 

倉嶋 角田さんは「戎」のどんなところに惹かれますか?

 

角田 ひとつは、価格と量がちょうどいいっていうのがありますね。串も1本から注文できるし、いろんな種類のおつまみを食べられるので重宝しています。

↑「戎」の串焼きは1本100円~。「定番5本盛」は480円とお得な価格

 

倉嶋 ポーションのサイズ感は、特にひとり飲みのときは大事ですよね。

 

角田 あとは、お気に入りのメニューが多いんです。「水ギョーザ」に「ラム串」、あと「イワシコロッケ」は絶対頼みますね。

 

倉嶋 角田さん、羊好きですもんね。

↑「ラム串」290円

 

角田 ええ、もう目がなくって! そして「水ギョーザ」に関しては、ここの味が好きなんです。ほかの店ではあまり水餃子は食べません。

 

倉嶋 それって、本場中国の水餃子以上に好きってことですよね。

↑「水ギョーザ(3ケ)」290円

 

角田 そうなんですよ。ポン酢で味わうんですけど、この相性と、ちゅるんとした食感、あと小ぶりなサイズ感がたまらないんです!

 

倉嶋 なるほど、確かに本格中華はポン酢で食べないですもんね。私もこの味、チューハイも進むし大好きです! そして「イワシコロッケ」といえば「戎」の名物ですけど、今日も裏切らないおいしさですね!

 

角田 オンリーワンですよね。最初は北口店にしかなくて、その後、南北共通で食べられるようになって。ハーフで注文できるのも嬉しいんです。

↑「イワシコロッケ(ハーフサイズ)」330円。レギュラーサイズは550円

 

倉嶋 確かに! 私はあと、季節のオススメも好きなんですよ。「戎」は旬の食材も積極的に仕入れていらっしゃって、主役は焼鳥なんですけど、お魚も新鮮でとてもおいしいんです!

 

角田 ええ、今日の「ハモ湯引き」もふわっとやわらかく、包丁技も冴えわたってますね。おいしい!

↑「ハモ湯引き」480円

 

倉嶋 和洋中とメニューが豊富でレベルが高く、それでいて良心的な価格。チューハイも進むし、改めてサイコーなお店ですね。

 

角田 はい! お酒もおいしいですし。

 

倉嶋 特にチューハイは、サーバーから注がれたものではなく、店員さんが一杯ずつ丁寧に作っているところにこだわりを感じます。

 

角田 いわばカクテル。職人技ってことですよね。

 

倉嶋 はい! それも、冷蔵庫ではなく氷水でキンキンに冷やした「宝焼酎」の一升瓶を使っていて。“どぶづけ”を思わせる昔ながらのスタイルに、老舗の心意気を感じます。

↑“どぶづけ”には、瓶ビールや「宝焼酎」の一升瓶が氷水でキンキンに冷やされている

 

↑「酎ハイ」370円。「戎」の「酎ハイ」は焼酎たっぷりなので飲みごたえアリ

 

角田 半世紀変わらないおいしさも、愛される理由のひとつかもしれませんね!

 

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2人がオススメの「西荻窪」酒場とは?

倉嶋 角田さんが西荻でお気に入りのお店はどちらですか?

 

角田 比較的新しいお店だと、「コノコネコノコ」です。多国籍料理のお店で、和洋中と実に多彩で絶品。羊を使ったメニューもあって、よく注文するのは羊肉の麻婆豆腐。また、すべてのメニューをハーフサイズにしてくれるのもポイントです。

 

倉嶋 お店の名前からして気になりますね。

 

角田 そう! 営んでいるご夫婦が猫を4匹飼っていて、私はもちろんお客さんも猫好きが多いですね。猫に関するお話をしているシーンもよく見かけます。

 

倉嶋 やっぱり猫好きなんですね。それは私にとってもたまらんです!

 

角田 昔ながらのお店だと、おでんの「千鳥」は落ち着いた雰囲気で、すごく好きです。名物のおでんはもちろん、お刺身をよく頼んでいます。それから以前、倉嶋さんに教えてもらった「スタンドキッチン ルポン」。移転して、広くなりました。私はここのレモンサワーが大好きで。

 

倉嶋 「千鳥」は私、まだお邪魔できてないんです。「ルポン」も移転してからはまだですね!

 

角田 そう、倉嶋さんがまだ行ったことのないお店はどこかなと思って。あとは韓国料理の「Onggi(オンギ)」もお気に入りで、ここで食べてから私のなかで韓国料理の概念が変わりました。お一人でやられているので、お任せコースだけのときもありますが、何を食べてもおいしいです。

 

倉嶋 気になります!

 

角田 ぜひ今度行きましょうね。では、倉嶋さんが好きなお店はどちらですか?

 

倉嶋 私もたくさんあるんですけど、やっぱり今日の「」は外せませんね。ちょっと贅沢したいときは「しんぽ」です。特にお魚と旬の食材を使ったお料理がおいしくって、こちらも西荻の有名店ですよね。

 

角田 はい、口開け(開店)からすぐ満席になるような大人気店で、私も大好きです。

↑この日の“沿線ぶらりハシゴ酒”、2軒目は「しんぽ」へ

 

倉嶋 あとは「善知鳥(うとう)」。こちらは燗酒が飲みたいときに行きたくなるお店です。お水を山のほうまで汲みに行くほどこだわっていて、料理は熟成させたクリーム帆立のおつまみが大好きですね。

 

角田 ちびちびやりたいですね。別ジャンルのお店だといかがですか?

 

倉嶋 例えば、アジア系のお店だと「ラヒ パンジャービー・キッチン」はすごくお世話になってます。深酔いしても許していただけるお店で、とにかく気遣いがあってやさしくて。

 

角田 西荻は、お店の方がやさしいですよね。

 

倉嶋 ほんとに。しかも、すごく粋なんですよね。自分からアピールはせず、さりげない自然体なサービスが心地よくて、オススメしたくなるお店が多いです。

 

角田 うんうん。街全体に、信頼感がありますよね。

 

倉嶋 そうなんです。私もこの仕事上、「酒場に連れてって」と、ありがたいお話をいただくこともよくあるんですけど、初めての方なら西荻がいいなって思いますね。

 

角田 ほかに西荻で倉嶋さん行きつけのお店ですと「燻製ビストロ みつ志」とか?

 

倉嶋 はい、たくさんある中でも、「みつ志」は燻製卵のサンドイッチが好物で。毎回いただくんですけど、お土産用もご用意してくださるんです。こういうおもてなしがうれしいんですよ!

 

角田 やさしいお店が多いのは、街がコンパクトで個人商店が多いからですかね。

 

↑西荻窪のカルチャーに深く根付いている個人経営の書店も

 

倉嶋 そうですね。角田さんがおっしゃった、“村”という表現にあらわれているのかなって思います。閉鎖的ではなく、いい意味で繋がりがある。店主さん同士やお客さん同士が顔見知りっていうことも多いですし。

 

角田 仲良くなりやすいんですよね。

 

倉嶋 はい。例えば1軒目で離れた席に座っていて、会話も交わしてないけど、3軒目でまたその方に会うみたいなことがあるんですよね。そこで「さっき会いましたよね!」なんて話が弾んで仲良くなる、みたいな。

 

角田 ええ。「また次も会いましょうね」って健全に言い合える街だと思います。

 

倉嶋 ちなみに、角田さんが初めて西荻で飲む方をお連れするとき、ゴールデンコースみたいなのはあるんですか?

 

角田 初めての方なら、やっぱり有名な「戎」や「しんぽ」は定番ですよね。でも私の場合、お酒は夕方からって決めてるので、「しんぽ」に口開けで行って、そのあと「戎」かな。

 

倉嶋 なるほど。私も初めての方を案内するなら、その2軒は入れたいですね。それで3軒目は「ルポン」でレモンサワーとか、「みつ志」でワインとか

 

角田 まさにそうですね。そんな話をしていたら、「しんぽ」に行きたくなりました!

 

倉嶋 いいですね、では行きましょうか!

 

大好きな西荻窪の街と酒場を語り尽くした倉嶋さんと角田さん。次回もディープな中央線沿線の駅で降り、街と魅力的な酒場について倉嶋さんがゲストと語り合います。お楽しみに!

撮影/鈴木謙介

 

 

<取材協力>

やきとり戎 南口本店

住所:東京都杉並区西荻南3-11-5
営業時間:日曜~木曜12:00〜22:00(L.O.21:30)、金曜土曜12:00〜22:30(L.O.22:00)
定休日:無休

※価格はすべて税込みです

 

記事に登場した商品の紹介はこちら▼

・宝焼酎
https://www.takarashuzo.co.jp/products/shochu/takarashochu/

ビールの里・遠野の“とれたて生ホップ”のおいしさが楽しめる! キリン「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」

キリンビールは、岩手県遠野市で今年収穫したばかりの生ホップを急速凍結して使用する「一番搾り とれたてホップ生ビール(期間限定)」を、11月7日に発売します。価格はオープン。

 

同社は、遠野市と1963年にホップの契約栽培をスタートさせ、今年で60周年を迎えます。一方で、課題となっている日本産ホップの後継者不足を食い止めるべく、地域外からの新しい人材を受け入れるなど「ビールの里構想」に2007年より参画。持続可能なホップ生産地の確立を目指し、「ホップの里からビールの里へ」を合言葉に取り組みを続けています。

 

今回発売となる同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」でつくる「一番搾り」ブランドからの限定商品。今年で発売20年目を迎え、累計販売数量は3.5億本以上です。(※350ml缶換算。2022年末時点)

 

今年岩手県遠野市で収穫したばかりの生ホップを収穫後24時間以内に凍結して使用。とれたてのホップの爽やかなおいしさを生かした、調和のとれた飲みやすい味わいに仕上げています。同社の特許技術により、とれたてのホップのフローラルな香りを引き出しています。

 

パッケージは、一番搾りブランドの品質感をベースに、「旬のホップを使ったビールの爽やかなおいしさ」や「今しか飲めない限定感」を伝えるデザインです。裏面には、発売から20年間の生産者の思いを込めたメッセージを入れています。

希少な日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN」「IBUKI」を一部使用! キリン「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」

キリンビールは、クラフトビールブランドである「SPRING VALLEY(スプリングバレー)」から、「SPRING VALLEY JAPAN ALE<香>」缶商品(350ml缶、500ml缶)を10月24日より新発売します。価格は350ml缶が242円(税別)、500ml缶が321円(税別)です。

 

同商品は、先行する2品(SPRING VALLEY 豊潤<496>、SPRING VALLEY シルクエール<白>)とは異なる味わいで、爽やかな柑橘のような香りが特徴。

 

海外産ホップに加え、同社が品種開発した2種の日本産ホップ「MURAKAMI SEVEN(ムラカミセブン)」と「IBUKI(イブキ)」を一部使用。華やかな香りが感じられる海外ホップと、いちじくやみかん、マスカットのようなユニークで爽やかな香りの日本産ホップを組み合わせ、双方の良いところを引き出し調和させることで、心地よい上質な苦みとすっきりとした後味が楽しめます。

 

パッケージは、香り高さと品質感が感じられる青緑とゴールドカラーを基調にしています。缶側面や裏面には、味覚特長やクラフトビールならではの楽しみ方のワンポイントアドバイスを記載しています。

 

缶商品のほか、「Tap Marche(タップ・マルシェ)」では3Lペットボトルを10月2日から受注開始。会員制生ビールサービス「ホームタップ」では1Lペットボトル10月5日から、「スプリングバレーブルワリー」直営店は15L樽を10月2日から、キリンオンラインショップ「DRINX」では330mlびんを10月26日から、それぞれ販売を開始します。

小麦麦芽を使用し「やわらかなうまみとかろやかな後味」が楽しめる「一番搾り」が期間限定発売! 「キリン一番搾り やわらか仕立て」

キリンビールは、「キリン一番搾り生ビール」ブランドから、「キリン一番搾り やわらか仕立て(期間限定)」を、10月10日から期間限定で全国発売します。価格はオープン。

 

同商品は、麦のおいしいところだけを搾る「一番搾り製法」はそのままに、通常使用する大麦麦芽に加えて小麦麦芽を使用することで、小麦のやわらかで繊細な甘みとうまみが感じられる、かろやかで飲みやすい後口が特徴。

 

麦汁ろ過工程で最初に流れ出る一番搾り麦汁を使う一番搾り製法により、小麦のうまみを感じながらも、苦み・雑味のない澄んだ味わいに仕上げています。特徴的な香りのホップを使用することで、爽やかでフルーティーな香りを感じられます。

 

パッケージは、やわらかで飲みやすいおいしさと心地よさを感じる色合いをベースカラーに採用。風になびくようなデザインのKIRIN BEER帯でかろやかな心地よさを表現し、味覚特長が一目で分かるコピーを裏面に記載することで、味わいを訴求しています。

家飲み探求中! 高田秋がバーカクテル風の大ヒットRTD「バー・ポームム」4種類をテイスティング

飲み歩き大好きモデル・高田 秋が「家飲み」を追求! 今月は22年10月にデビューし、発売3か月で計画比175%と大ヒットしている「バー・ポームム」を飲んでみた。各味の特徴は?

※こちらは「GetNavi」 2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【8杯目】バーカクテル風の大ヒットRTDを4種類テイスティング!

サントリー
バー・ポームム
〈林檎とジンジャー〉
172円

23年3月に仲間入りした新定番フレーバー。りんごの甘酸っぱさにジンジャーのピリッとしたアクセントを効かせ、隠し味の白ワインで深みのあるテイストに仕上げた。アルコール度数は〈レモンと蜂蜜〉と同じ4%だ。

 

寝る前に1杯飲みたい!

初めて飲んだんですが、どれもすごくおいしい! なかでも香り高さが素晴らしく、完熟フルーツのようなジューシーさがたまりません。フタを開けた瞬間、まるでパッと花火が上がるような香り立ちなので、グラスに注ぐのが良いかも。

黒がベースの缶はインパクトとオシャレさがマッチしていて、これは若者受けしますね。アルコール度数は高すぎず、甘さがある味わいは、お酒が苦手な女子にうれしいポイント。でもこの甘みは上品に仕上げられていて、高級感があるのに1本172円とはサイコーじゃないですか♡

どれもおいしいですが、お酒が大好きな私はアルコール度数が6%とちょっと高い〈カシスと葡萄〉が特にお気に入り。落ち着いたパッケージデザインなので、気持ちも和やかにしてくれそう。なので寝る前に一日を振り返りつつ、ボーッとしながら飲みたいときに、すごくイイなって思いました。

ほかにオススメのシーンとしては、「強くないけどお酒は好き」な友人と飲むときに活躍してくれそう。アルコール度数が低めな商品が多いですが、なかでも〈桃と紅茶〉は2%なのでエントリー層にもピッタリだと思います♪

 

↑(左から)バー・ポームム〈レモンと蜂蜜〉172円、バー・ポームム〈カシスと葡萄〉172円、バー・ポームム〈桃と紅茶〉172円

 

 

高田 秋●たかだ・しゅう…1991年9月23日生まれ、北海道出身。立ち飲み屋巡りが趣味で、唎酒師などの資格を持つ。「町中華で飲ろうぜ」(BS-TBS)をはじめ、飲み歩き番組への出演も多数している。公式HPInstagramYouTube

 

文/中山秀明  撮影/千葉タイチ  ヘアメイク/Hitomi Haga  スタイリスト/江原優里
●ALLUMETTEのTシャツ8690円、パンツ6490円

糖質・プリン体70%オフの「生ビール」ついに登場! ビールならではの飲みごたえが楽しめる「サッポロ生ビール ナナマル」

サッポロビールは、糖質・プリン体70%オフの生ビール「サッポロ生ビール ナナマル」を10月17日に発売します。価格はオープン。

 

同商品は、糖質70%オフ、プリン体70%オフの生ビールでありながら、良質な素材が生み出すビールならではの飲みごたえが特徴。複数の厳選麦芽と最高級ファインアロマホップを一部使用しています。アルコール度数は5%。

 

パッケージデザインは、緑と金を基調として、おいしさ感とオフ系商品であることを表現。赤のアイコンで「日本初、2つのオフ」であることを訴求しています。

万が一の備えに。無印良品から災害時にも役立つ備蓄食品4商品が発売

良品計画は8月23日から、災害時に役立つ保存期間の長い備蓄食品を、全国の無印良品262店舗とネットストアで販売します。

良品計画は、「いつものもしも」をコンセプトに、予測ができない災害に対して日ごろから備えることを提案。関東大震災から100年の節目を迎える今年、防災への関心が高まる9月1日の「防災の日」に先がけて、災害時にも役立つ「備蓄ごはん 白米」「備蓄おやつ チョコようかん」「1/3日分の野菜を使ったスープ(2種類)」の計4アイテムを発売します。

 

■備蓄ごはん 白米
炊きたてのごはんを熱風で急速乾燥させたアルファ米。酸素や水分を通しにくい包材を使用し、脱酸素剤を封入することで、賞味期限を延ばしています。賞味期限は未開封で4年で、熱湯を入れると15分、水を入れると60分で作れます。炊き立てのごはんのようにお米が立ち、ふっくらとした食感とのこと。内容量は80gで、価格は390円(税込)。

 

■備蓄おやつ チョコようかん
長期保存できるお菓子は乾燥しているものが多く、口の中がパサついてしまいます。そこで、しっとりとして食べやすいようかんを長期保存できる仕様に。丁寧に練り上げたようかんをバリア性の高いフィルムに充填することで、賞味期限を未開封の状態で最長4年6か月にしています。個包装なので、食べる際に手が汚れにくいほか、1本197kcalを摂取できます。5本入りで価格は760円(税込)。

 

■1/3日分の野菜を使ったかぼちゃスープ、トマトスープ
1袋で1/3日分の野菜を摂れる、具材が豊富で食べ応えのあるとするレトルトのスープ。賞味期限は未開封の状態で最長2年です。内容量はどちらも200gで、価格は350円(税込)。

マクドナルドの期間限定フラッペ「ホワイトチョコストロベリーフラッペ」登場!

日本マクドナルドはカフェブランド「McCafé」で、期間限定のフラッペとして、8月23日から「ホワイトチョコストロベリーフラッペ」を販売しています。

 

ホワイトチョコストロベリーフラッペは、国産とちおとめ果汁を使用した、まろやかなミルクベースの、ほんのり甘酸っぱいシャリシャリ食感のいちごドリンクに、ホイップクリーム、ストロベリーソース、ホワイトシェイブチョコレートをトッピング。いちごの甘酸っぱさとホワイトチョコの甘み、なめらかなホイップクリームを一度に楽しめるいちごのフラッペです。

 

同時に登場する「ホワイトチョコストロベリーフラッペ&マカロン ラズベリー」は、ホワイトチョコストロベリーフラッペにマカロン ラズベリーをトッピングした、ほんのり甘酸っぱく、華やかなフラッペです。

 

店頭での税込価格は、ホワイトチョコストロベリーフラッペが490円から、ホワイトチョコストロベリーフラッペ&マカロン ラズベリーが610円から。また、レギュラー販売しているマカロン ラズベリーは190円からです。

特製の醤油タレで食感もっちり! なか卯「かつおのたたき丼」発売

なか卯は8月23日から、国産一本釣りかつおを使用した「かつおのたたき丼」を販売しています。

 

表面を直火で炙り、肉厚にカットしたかつおのたたきは、特製の醤油タレに漬け込むことで、もっちりとした食感に仕上げています。好みに合わせて別添えのおろししょうがで爽やかな風味を加えれば、かつおの濃厚な赤身の旨みを堪能できます。

 

また、シャキシャキのオニオンと旨塩ダレが暑い夏にぴったりな「旨塩ダレかつおのたたき丼」も用意。みずみずしいオニオンと、にんにくとごま油、胡椒がきいた旨塩ダレが、かつおの旨みを引き立てます。

 

かつおのたたき丼の税込価格は、並盛690円、ごはん大盛760円、特盛1180円。旨塩ダレかつおのたたき丼は並盛790円、ごはん大盛860円、特盛1280円です。

アルコール分3.5%、透明感を味わう「スーパードライ」登場! アサヒビール「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」

アサヒビールは、「アサヒスーパードライ ドライクリスタル」を10月11日から発売します。価格はオープン。

 

同商品は、アルコール分3.5%の「スーパードライ」です。冷涼感が特徴のドイツ産ホップ「ポラリス」を一部使用し、通常のスーパードライよりも発酵度を上げることで、透明感のある味わいと本格的な飲みごたえに仕上げています。

 

商品名の「クリスタル」は、「透明感のあるクリアな後味」の表現とともに、「お客さまの人生を躍動的で充実した輝かしいものにしたい」という思いが込められています。

 

缶体パッケージは、通常のスーパードライのデザインを踏襲しつつ、白を基調とし、八角枠とプルタブには赤色を採用。缶体中央下部には、商品の特徴である「3.5%」を記載しています。

「糖質ゼロの黒ビール」が数量限定で登場! サントリー「パーフェクトサントリービール〈黒〉」

サントリーは、糖質ゼロ黒ビール「パーフェクトサントリービール〈黒〉」を10月3日から数量限定で新発売します。価格はオープン。

 

中味は、上質で深いコクが特徴の「ダイヤモンド麦芽」を一部使用することで、力強い飲みごたえに。上品な香ばしさの厳選された黒麦芽を一部使用し、ホップの配合比率と発酵条件を調整することで、黒ビールらしい香りと味わいに仕上げています。

 

パッケージは「パーフェクトサントリービール」のデザインを踏襲し、黒と金をベースカラーにすることで、糖質ゼロの黒ビールであることを訴求しています。

すき家、たっぷりの青ねぎ&岩塩ガーリックを砂糖漬レモンが爽やかに引き立てる「ねぎ塩レモン牛丼」登場!

すき家は、「ねぎ塩レモン牛丼」を発売しました。

 

すき家の季節定番商品であるねぎ塩レモン牛丼は、たっぷりの青ねぎにすき家特製の岩塩ガーリックだれをかけ、甘酸っぱい砂糖漬レモンをトッピング。暑い時期にぴったりな、爽やかな味わいの牛丼です。

 

すき家特製の岩塩ガーリックだれは、食欲をかき立てるガーリックの香ばしい味わいと、岩塩のさっぱりとした後味が特徴。また、皮ごと食べられるレモンの甘酸っぱさが、シャキシャキの青ねぎに爽やかさをプラスします。

 

ホクホクのにんにくが乗った「にんにくねぎ塩レモン牛丼」や、牛カルビの旨みがやみつきになる「ねぎ塩レモン牛カルビ丼」「にんにくねぎ塩レモン牛カルビ丼」も同時に販売します。

 

各商品の税込価格は下記のとおりです。

 

ねぎ塩レモン牛丼

ミニ/530円、並盛/580円、中盛/760円、大盛/760円、特盛/910円、メガ/1060円

 

にんにくねぎ塩レモン牛丼

ミニ/590円、並盛/640円、中盛/820円、大盛/820円、特盛/970円、メガ/1120円

 

ねぎ塩レモン牛カルビ丼

並盛/830円、ごはん大盛/860円、特盛/1110円

 

にんにくねぎ塩レモン牛カルビ丼

並盛/890円、ごはん大盛/920円、特盛/1170円

松屋人気のメニュー復活。ガツンとにんにく風味の「プルコギ定食」発売

松屋は「プルコギ定食」を発売しました。

 

松屋の人気メニューであるプルコギ定食が復活。プルコギ定食は、シャキシャキのニンニクの芽、玉ねぎ、牛肉が、松屋特製のにんにくの効いたソースに絡んだ逸品です。ごはんが進む、夏にぴったりのスタミナ満点メニューとなっています。

 

また、2種の小鉢を選ぶことができ、「生玉子」でまろやかな味わいに、自社製のキムチでさらにピリ辛に味変して楽しめます。すべてごはんに乗せて、「丼」スタイルで楽しむことも可能。ぜひチェックしてみてください。

 

価格は730円(税込、以下同)で、ダブルは1130円。お持ち帰りも可能ですがみそ汁は付かず、別途60円でみそ汁もお持ち帰りできます。

アジア最高位に選ばれたメルシャン「椀子ワイナリー」がワイン醸造同様に力を入れていること

近年、国内外で注目を集めており、人気が高まっている日本ワイン。長野県上田市にある「シャトー・メルシャン 椀子(まりこ)ワイナリー」は、その年の世界最高のワイナリーを選出するアワード「ワールド ベスト ヴィンヤード」で、2023年のアジアNo.1に選ばれました。

 

名実ともに日本のワイン文化をけん引する存在となったメルシャンと椀子ワイナリーでは、より革新的なワイン造りを実践・発信するべく、サステナブルに焦点をおいたワイナリーツアーの開催を発表。現地に赴き、その取り組みを取材しました。

↑「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」。2003年に開園した椀子ヴィンヤード内に2019年開業し、2023年7月「ワールド ベスト ヴィンヤード2023」に日本のワイナリーで唯一、2020年から4年連続選出。同時にザ・ベスト・ヴィンヤード・イン・アジアにも選ばれました。ちなみにヴィンヤードとはぶどう畑のこと

 

一部の国のワインばかりが消費される日本を変えたい

なぜ、メルシャンがサステナブルなワイン造りに注力するのか。それはSDGsが世界的な目標であることはもちろん、ワイン造りが農業と密接な関係があり、地域社会や自然との共生が欠かせないと確信しているから。

↑地域や先人、自然への感謝を話す、メルシャンの長林道生社長

 

しかし、日本のワイン業界の現状は、海外と比較すると後れをとっているのだとか。この実情については、日本で唯一の「Master of Wine」(マスター・オブ・ワイン。ワイン業界において最も名声が高いとされる資格)で、名前の後に「MW」を付記することが許されている大橋健一さんが教えてくれました。

 

今夏、世界中のマスター・オブ・ワインが集うシンポジウムがドイツで開催されました。そこで大橋さんが驚いたのは、すべての講演でサステナビリティについて触れられていたこと。つまり、海外のワイン業界ではサステナビリティがきわめて重要視されているのです。

↑大橋健一MW。自らの立場も踏まえたうえで、国内メーカーと一丸になってワイン業界の意識を変えていかないといけない、世界からリスペクトされるための課題はたくさんあると力説します

 

大橋MWの考える、日本人の意識改革のひとつがワインの立ち位置。日本人1人あたりのワイン消費量は1年間で4本にすぎないそうで、ほかのお酒と比べると“日常酒”となっておらず、価格も高め。極端にいえば“ハレの日に飲む高級品”となっており、「ワインはたまにしか飲まない贅沢品だからサステナブルでなくてもいいんじゃないか、サステナブルな見地からは外れてもいいんじゃないかとか。日本ではそういう傾向が見受けられます」と警鐘を鳴らします。

 

つまり、国内におけるワインはラグジュアリーグッズとしての側面ももっており、サステナブルな観点としてはけっして歓迎できるものではないということ。

 

「ラグジュアリーグッズであるがゆえに、日本では圧倒的に偏った国のワインばかり消費される傾向が否めません。加えて公共性の面においては、まったくサステナブルではないのです」と大橋MW。こうした現状を、椀子ワイナリーを中心にシャトー・メルシャンが変えていこうと試みていることを教えてくれました。

 

見学や試飲で楽しむ新設のSDGsツアーを体験

椀子ヴィンヤードの開園は2003年。かつて桑畑であったものの生糸業の衰退とともに放棄され、荒廃農地となっていた土地をぶどう畑に転換して誕生しました。高品質なワインを造るために下草を刈るなどの丁寧な農作業を行い、雄大な草原環境を生み出し、現在では希少種を含む様々な生きものが生息する豊かな自然環境に回復させています。つまり、椀子ヴィンヤードはもともとサステナブルに意欲的なヴィンヤードなのです。

↑椀子ヴィンヤードの広さは約30ヘクタールと、東京ドーム約6個分。標高約600~650mに位置し、メルローやシャルドネ、シラーやソーヴィニヨン・ブランなど、白黒約8種類のブドウを垣根式で栽培しています

 

そんな同ワイナリーによる新たな取り組みが、見学体験や試飲を交えて楽しみながらヴィンヤードの価値を伝えていく「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー SDGsツアー」。2023年は9月2日と11月11日(ともに土曜)の2回開催し、今後も季節ごとに年間5回程度実施予定とのことで、その一部をいち早く体験させてもらいました。

↑この日案内してくれたのは、シャトー・メルシャンの小林弘憲ゼネラルマネジャー。SDGsツアーのスタート地点である一本木公園にて

 

椀子ヴィンヤードは10年以上前から地元・塩川小学校の学びの場にもなっているそう。3年生になるとじゃがいもを栽培・収穫。4年生になるとぶどう収穫、そして5年生はその植樹を体験する特別授業が盛り込まれるのだとか。これは郷土愛を育む体験として、また食育の観点からも素敵な取り組みだと感じました。

↑ヴィンヤード内の畑。毎年7月下旬が収穫期で、そのじゃがいもは児童の学校給食に使われるとか。その後は地元の委員会が蕎麦を植え、秋冬にかけて収穫するサイクルです

 

SDGsツアーではもちろん、ぶどうの木や果実も見学できます。取材時は夏だったため果実は青々としていましたが、秋には熟して収穫となり、9月のSDGsツアーはやや酸味が強いものの試食できるとのこと(11月は収穫後の時季ですが、残っていれば試食可)。

↑椀子ヴィンヤードの代表品種のひとつ、メルロー。お盆ごろに黒くなり、あえて食べごろがあるとすれば(生食用品種ではなく加工用品種であるため)収穫時期の9月下旬とのこと

 

SDGsの取り組みは、収穫後のぶどうにも。例えば、醸造時にぶどうの実を搾ったあとの皮や種、茎などを活用するための堆肥場が圃場の端にあり、ここで約2年間微生物にゆっくりと発酵させて肥料にします。ぶどうのカスは焼却炉で燃やすようなことはせず、また外部から持ち込む肥料を少なくすることで、運搬時に発生するCO2の排出を最小限に抑えているのです。

↑堆肥場で発酵させた、ぶどうの皮や種など。年間15~18トン出るカスが、約2年でサラサラの状態に。土地が広く、近隣に民家がないからできることと、小林マネジャーは言います

 

良好な草原環境へと整備された椀子ヴィンヤードには在来種や希少種などの多様な植物が生育しており、2014年から実施している生態系調査では、絶命危惧種を含む昆虫168種、植物289種が確認されているそう。その一例が、絶命危惧種の蝶「オオルリシジミ」の幼虫唯一の食草である「クララ」です。

↑オオルリシジミの幼虫が唯一食べる草、クララ。根を食べるとクラクラするほど苦いことが名称の由来とか。オオルリシジミが飛んでくることを願って、クララを増やす活動をしています

 

施設にもサステナブルな取り組みがあまた

また、椀子ワイナリーは施設自体がSDGsに配慮した設計になっています。それは「グラヴィティ・フロー」という、高低差を利用した設備や、動線により自然にかかる重力で果実や果汁を移すシステム。余計な動力が不要であるとともに、ぶどうの繊細な個性が損なわれず、エレガントで特色のあるワインが造れるというメリットがあります

↑ワイナリーは斜面を利用した設計。なお、圃場が近いため収穫後にすぐ運べるというメリットもあります

 

椀子ワイナリーは山の高台にあるため、冷涼であることも特徴。これはワイン樽熟成庫の空調面で大きな効果があり、冷房が必要なのは初夏〜盛夏ぐらいだそう。SDGsツアーでは、そんな熟成庫への入室もできます。木を通して呼吸をするワイン樽はかすかに優美な香りを放ち、心地いい気分に浸れることでしょう。

↑熟成庫では年間を通じて15℃以下、湿度70%以上をキープ。なお樽はフランスの10数社から購入し、材質はほぼフレンチオークです

 

ラストはお待ちかねのテイスティング。椀子の気候風土を表現する定番ワインのほか、オススメの限定品を含む計6種が味わえます。そのなかには高級銘柄の「シャトー・メルシャン 椀子オムニス」も。SDGsツアーの参加費はひとり税込1万円ですが、決して高くないといえるでしょう。

↑写真は一例で、右端が椀子オムニス。発売当初は海外の高級ワインで採用されるような重厚な輸入ボトルでしたが、いまやその価値観は一変。現在は環境に配慮し、国産の軽量なボトルを採用しています

 

残暑はまだまだ続きますが、今年もあっという間に実りと収穫の秋が訪れるでしょう。つまり、ぶどう狩りやワインの季節でもあります。椀子ワイナリーでは今回紹介したSDGsツアー以外にも様々なイベントが開催されているので、行楽シーズンでもある秋に、旅行も兼ねて訪ねてみませんか。

 

【SHOP DATA】

シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー

住所:長野県上田市長瀬146-2
営業時間:10:00~16:30(テイスティングカウンター ※L.O.16:00)

※営業日は公式サイトのカレンダーを要確認

■アクセス

<電車の場合>
しなの鉄道「大屋駅」からタクシーにて約10分、JR北陸新幹線「上田駅」からタクシーで約25分

<車の場合>
上信越自動車道「東部湯の丸」ICより約10分

https://www.chateaumercian.com/winery/mariko/

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

アジア最高位に選ばれたメルシャン「椀子ワイナリー」がワイン醸造同様に力を入れていること

近年、国内外で注目を集めており、人気が高まっている日本ワイン。長野県上田市にある「シャトー・メルシャン 椀子(まりこ)ワイナリー」は、その年の世界最高のワイナリーを選出するアワード「ワールド ベスト ヴィンヤード」で、2023年のアジアNo.1に選ばれました。

 

名実ともに日本のワイン文化をけん引する存在となったメルシャンと椀子ワイナリーでは、より革新的なワイン造りを実践・発信するべく、サステナブルに焦点をおいたワイナリーツアーの開催を発表。現地に赴き、その取り組みを取材しました。

↑「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー」。2003年に開園した椀子ヴィンヤード内に2019年開業し、2023年7月「ワールド ベスト ヴィンヤード2023」に日本のワイナリーで唯一、2020年から4年連続選出。同時にザ・ベスト・ヴィンヤード・イン・アジアにも選ばれました。ちなみにヴィンヤードとはぶどう畑のこと

 

一部の国のワインばかりが消費される日本を変えたい

なぜ、メルシャンがサステナブルなワイン造りに注力するのか。それはSDGsが世界的な目標であることはもちろん、ワイン造りが農業と密接な関係があり、地域社会や自然との共生が欠かせないと確信しているから。

↑地域や先人、自然への感謝を話す、メルシャンの長林道生社長

 

しかし、日本のワイン業界の現状は、海外と比較すると後れをとっているのだとか。この実情については、日本で唯一の「Master of Wine」(マスター・オブ・ワイン。ワイン業界において最も名声が高いとされる資格)で、名前の後に「MW」を付記することが許されている大橋健一さんが教えてくれました。

 

今夏、世界中のマスター・オブ・ワインが集うシンポジウムがドイツで開催されました。そこで大橋さんが驚いたのは、すべての講演でサステナビリティについて触れられていたこと。つまり、海外のワイン業界ではサステナビリティがきわめて重要視されているのです。

↑大橋健一MW。自らの立場も踏まえたうえで、国内メーカーと一丸になってワイン業界の意識を変えていかないといけない、世界からリスペクトされるための課題はたくさんあると力説します

 

大橋MWの考える、日本人の意識改革のひとつがワインの立ち位置。日本人1人あたりのワイン消費量は1年間で4本にすぎないそうで、ほかのお酒と比べると“日常酒”となっておらず、価格も高め。極端にいえば“ハレの日に飲む高級品”となっており、「ワインはたまにしか飲まない贅沢品だからサステナブルでなくてもいいんじゃないか、サステナブルな見地からは外れてもいいんじゃないかとか。日本ではそういう傾向が見受けられます」と警鐘を鳴らします。

 

つまり、国内におけるワインはラグジュアリーグッズとしての側面ももっており、サステナブルな観点としてはけっして歓迎できるものではないということ。

 

「ラグジュアリーグッズであるがゆえに、日本では圧倒的に偏った国のワインばかり消費される傾向が否めません。加えて公共性の面においては、まったくサステナブルではないのです」と大橋MW。こうした現状を、椀子ワイナリーを中心にシャトー・メルシャンが変えていこうと試みていることを教えてくれました。

 

見学や試飲で楽しむ新設のSDGsツアーを体験

椀子ヴィンヤードの開園は2003年。かつて桑畑であったものの生糸業の衰退とともに放棄され、荒廃農地となっていた土地をぶどう畑に転換して誕生しました。高品質なワインを造るために下草を刈るなどの丁寧な農作業を行い、雄大な草原環境を生み出し、現在では希少種を含む様々な生きものが生息する豊かな自然環境に回復させています。つまり、椀子ヴィンヤードはもともとサステナブルに意欲的なヴィンヤードなのです。

↑椀子ヴィンヤードの広さは約30ヘクタールと、東京ドーム約6個分。標高約600~650mに位置し、メルローやシャルドネ、シラーやソーヴィニヨン・ブランなど、白黒約8種類のブドウを垣根式で栽培しています

 

そんな同ワイナリーによる新たな取り組みが、見学体験や試飲を交えて楽しみながらヴィンヤードの価値を伝えていく「シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー SDGsツアー」。2023年は9月2日と11月11日(ともに土曜)の2回開催し、今後も季節ごとに年間5回程度実施予定とのことで、その一部をいち早く体験させてもらいました。

↑この日案内してくれたのは、シャトー・メルシャンの小林弘憲ゼネラルマネジャー。SDGsツアーのスタート地点である一本木公園にて

 

椀子ヴィンヤードは10年以上前から地元・塩川小学校の学びの場にもなっているそう。3年生になるとじゃがいもを栽培・収穫。4年生になるとぶどう収穫、そして5年生はその植樹を体験する特別授業が盛り込まれるのだとか。これは郷土愛を育む体験として、また食育の観点からも素敵な取り組みだと感じました。

↑ヴィンヤード内の畑。毎年7月下旬が収穫期で、そのじゃがいもは児童の学校給食に使われるとか。その後は地元の委員会が蕎麦を植え、秋冬にかけて収穫するサイクルです

 

SDGsツアーではもちろん、ぶどうの木や果実も見学できます。取材時は夏だったため果実は青々としていましたが、秋には熟して収穫となり、9月のSDGsツアーはやや酸味が強いものの試食できるとのこと(11月は収穫後の時季ですが、残っていれば試食可)。

↑椀子ヴィンヤードの代表品種のひとつ、メルロー。お盆ごろに黒くなり、あえて食べごろがあるとすれば(生食用品種ではなく加工用品種であるため)収穫時期の9月下旬とのこと

 

SDGsの取り組みは、収穫後のぶどうにも。例えば、醸造時にぶどうの実を搾ったあとの皮や種、茎などを活用するための堆肥場が圃場の端にあり、ここで約2年間微生物にゆっくりと発酵させて肥料にします。ぶどうのカスは焼却炉で燃やすようなことはせず、また外部から持ち込む肥料を少なくすることで、運搬時に発生するCO2の排出を最小限に抑えているのです。

↑堆肥場で発酵させた、ぶどうの皮や種など。年間15~18トン出るカスが、約2年でサラサラの状態に。土地が広く、近隣に民家がないからできることと、小林マネジャーは言います

 

良好な草原環境へと整備された椀子ヴィンヤードには在来種や希少種などの多様な植物が生育しており、2014年から実施している生態系調査では、絶命危惧種を含む昆虫168種、植物289種が確認されているそう。その一例が、絶命危惧種の蝶「オオルリシジミ」の幼虫唯一の食草である「クララ」です。

↑オオルリシジミの幼虫が唯一食べる草、クララ。根を食べるとクラクラするほど苦いことが名称の由来とか。オオルリシジミが飛んでくることを願って、クララを増やす活動をしています

 

施設にもサステナブルな取り組みがあまた

また、椀子ワイナリーは施設自体がSDGsに配慮した設計になっています。それは「グラヴィティ・フロー」という、高低差を利用した設備や、動線により自然にかかる重力で果実や果汁を移すシステム。余計な動力が不要であるとともに、ぶどうの繊細な個性が損なわれず、エレガントで特色のあるワインが造れるというメリットがあります

↑ワイナリーは斜面を利用した設計。なお、圃場が近いため収穫後にすぐ運べるというメリットもあります

 

椀子ワイナリーは山の高台にあるため、冷涼であることも特徴。これはワイン樽熟成庫の空調面で大きな効果があり、冷房が必要なのは初夏〜盛夏ぐらいだそう。SDGsツアーでは、そんな熟成庫への入室もできます。木を通して呼吸をするワイン樽はかすかに優美な香りを放ち、心地いい気分に浸れることでしょう。

↑熟成庫では年間を通じて15℃以下、湿度70%以上をキープ。なお樽はフランスの10数社から購入し、材質はほぼフレンチオークです

 

ラストはお待ちかねのテイスティング。椀子の気候風土を表現する定番ワインのほか、オススメの限定品を含む計6種が味わえます。そのなかには高級銘柄の「シャトー・メルシャン 椀子オムニス」も。SDGsツアーの参加費はひとり税込1万円ですが、決して高くないといえるでしょう。

↑写真は一例で、右端が椀子オムニス。発売当初は海外の高級ワインで採用されるような重厚な輸入ボトルでしたが、いまやその価値観は一変。現在は環境に配慮し、国産の軽量なボトルを採用しています

 

残暑はまだまだ続きますが、今年もあっという間に実りと収穫の秋が訪れるでしょう。つまり、ぶどう狩りやワインの季節でもあります。椀子ワイナリーでは今回紹介したSDGsツアー以外にも様々なイベントが開催されているので、行楽シーズンでもある秋に、旅行も兼ねて訪ねてみませんか。

 

【SHOP DATA】

シャトー・メルシャン 椀子ワイナリー

住所:長野県上田市長瀬146-2
営業時間:10:00~16:30(テイスティングカウンター ※L.O.16:00)

※営業日は公式サイトのカレンダーを要確認

■アクセス

<電車の場合>
しなの鉄道「大屋駅」からタクシーにて約10分、JR北陸新幹線「上田駅」からタクシーで約25分

<車の場合>
上信越自動車道「東部湯の丸」ICより約10分

https://www.chateaumercian.com/winery/mariko/

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

「レアアジフライ」「Zもんじゃ」「シティ中華」次に来る「食の3大トピック」を紹介!

各ジャンルの専門家に次のヒットを予想してもらう「NEXTトレンド予報」。今回はフードアナリストの中山秀明さんに、ヒット確定の「シティ中華」「レアアジフライ」「Zもんじゃ」の3トピックについて解説します。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その1】

個性的なスタイルで中華を提供する店が続々オープン「シティ中華」

LUCKY
ALEXANDER CHINA
東京都目黒区駒場1-16-9 片桐ビル101

餃子を主役に据えた町中華。ほかにも小籠包や麻婆豆腐、幸運唐揚げ、よだれ鶏などお酒のつまみになる一品料理を常時20品ほど揃え、中華に合うナチュラルワインも楽しめる。店頭には餃子の自販機が設置され、24時間いつでも購入可能だ。

餃子は豚肉、豚肉生姜、子羊肉の全3種(5個660円〜)。ひとつひとつ手包みしたもっちり系で、ジュワッと肉汁があふれる

 

【ヒットアナリティクス】
洒落た酒場トレンドに中華の各ブームが融合

「近年人気の洒落た大衆酒場に、点心バル、町中華、ガチ中華といったトレンドが融合。同店のほか、渋谷だけでも『タートル』『ブルーザスリー』『渋谷半地下酒場』『KAMERA』など急増中。『ダイカンヤマパンダ』など自然派ワインと合わせる店にも注目です」(中山さん)

先進技術:2
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その2】

続くアジフライブームでは“半生”がニュートレンドに!「レアアジフライ」

本気のアジフライ

めしや ヒロキ倶楽部 新宿
東京都新宿区西新宿7-12-24 第二小島ビル1F

ほど良く高級感がある大人の隠れ家的な佇まいながら、肩肘張らない価格で季節の料理を楽しめる小料理屋。「本気のアジフライ」(900円)は、生姜醤油をつけて食べるのがオススメだ。

 

生アジフライ定食

金粂 羽田エアポートガーデン店
東京都大田区羽田空港2-7-1
羽田エアポートガーデン2Fジャパンプロムナード

1871年創業の水産仲卸「尾粂商店」が手がける、魚定食とだしの専門店。「生アジフライ定食」(2500円)には、生から捌いた最高品質のアジを使用。揚げる時間はわずか20秒で、ふわふわの食感が魅力だ。

 

【ヒットアナリティクス】
人気のアジフライに「萌え断」要素を投入

「アジフライは近年専門店ができるほど人気ですが、そこに“萌え断”の要素を盛り込むとともに、刺身が得意な和業態ならではの発想でレア&切って提供する店が急増。首都圏では『酒肴あおもん』『さじるし食堂』『NEO JAPANESE STA
NDARD』などでも提供しています」(中山さん)

先進技術:2
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:4
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その3】

東京のご当地グルメがZ世代を中心にブームの兆し!「Zもんじゃ」

月島もんじゃ もへじ 人形町
東京都中央区日本橋人形町1-19-5 エムズクロス人形町1F

創業150年の豊洲市場水産仲卸が直営するもんじゃ焼き専門店。本場・月島に本店を構え、連日行列ができる同店が、人形町のグルメの新名所に進出。名物は、豊洲市場直送の大ぶりな明太子が丸ごと1本載った「明太子もちもんじゃ」だ。

↑7月にオープンした「エムズクロス人形町」。1〜5階の飲食ゾーンは「ハシゴ楼」として18店舗が出店し、「もへじ 人形町」は1階の路面に位置する

 

【ヒットアナリティクス】
映えなどササる要素が大今後は観光面でも商機アリ

「Z世代にササる理由は、そもそも馴染みがなかったこと、焼く前のビジュアルが映えること、バリエーションやカスタムが豊富なこと、ゆっくり焼きながら食べるエンタメ性などが挙げられます。東京のご当地グルメでもあり、観光面でもさらにヒットしそう!」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:3
コスパ:4

「アサヒ食彩」「コロッケだけ弁当」フードアナリストが解説するヒット確定商品3選

各ジャンルの専門家に次のヒットを予想してもらう「NEXTトレンド予報」。今回はフードアナリストの中山秀明さんに、ヒット確定の「アサヒ食彩」「コロッケだけ弁当」「白い●●」の3商品について解説します。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その1】

「生ジョッキ缶」を採用した新しいプレミアムビール

アサヒビール
アサヒ食彩
284円(340ml)

生ジョッキ缶を採用したプレミアムビールの新ブランド。厳選した麦芽と、フランス産の希少ホップ「アラミス」など5種類のホップを使用する。麦汁を高い濃度で発酵させることで、華やかで豊かな香りと濃厚なコクを実現。

↑「アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶」に続く、生ジョッキ缶の第2弾。缶のフタが全開してきめ細かな泡が自然に湧き上がり、樽生ビールの味わいを楽しめる

 

【ヒットアナリティクス】
10月の酒税改正前に登場した大型新商品

「近年の大ヒットビール『アサヒスーパードライ 生ジョッキ缶』や『マルエフ』を生み出したアサヒビール渾身の大型新ブランド。しかもライブ感満点の生ジョッキ缶仕様なので話題性は抜群! 10月には酒税改正でビールが実質安くなることも見逃せないです」(中山さん)

先進技術:4
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:5
コスパ:2

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その2】

シリーズ第7弾は定番おかずの“コロッケ”が主役に!

ローソンストア100
だけ弁当(コロッケ)
216円

おかずが1種類だけの超シンプルな弁当シリーズ。第7弾となる今回は、のり弁の上に国産じゃがいもを使ったコロッケが2個載っている。そのときの気分に応じて、サラダや汁物、スイーツなどと自由に組み合わせも楽しめる。

 

↑第1弾の「だけ弁当(ウインナー)」は、発売から2年経ったいまでも安定して売れ続けている。小ぶりなサイズなので、夜食などにもオススメだ

 

【ヒットアナリティクス】
ヒットメーカーによる注目度抜群の続編

「2021年にウインナーとご飯だけの弁当でデビューした同シリーズは、いまや累計販売数386万食を突破。物価高騰が話題になればなるほどコスパの良さが光るローソンストア100ならではの商品であり、今回は国民的総菜のコロッケということで大ヒット確実です」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:4
独自性:4
コスパ:5

 

【フードアナリスト中山秀明さんのヒット確定モノ その3】

様々なジャンルで“白さ”を打ち出した新商品が話題「白い●●」

 

モスバーガー
白いモスバーガー
500円

昨年350万食を売り上げた大ヒット商品が1年ぶりに復活。たっぷりとかかった白いチーズソースは配合を見直し、よりチーズ感をアップさせながらも、酸味を抑えて食べやすくなった。

 

ミスタードーナツ
白いポン・デ・リング
テイクアウト172円
イートイン176円

「ポン・デ・リング」発売20周年を記念した期間限定商品。白い生地ながら香ばしい風味とやさしい甘みがあり、定番のポン・デ・リングよりもさらに柔らかく、もっちりとした食感だ。

 

味の素冷凍食品
白チャーハン
実売予想価格440円

同グループ独自の減塩技術により、従来比で塩分40%カットを実現。直火焼豚のうま味と塩・コショウや醤油をベースとした正統派な味付けで、おいしさと減塩を両立している。

 

【ヒットアナリティクス】
元が大定番だからこそ意外性やインパクトが大

「馴染み深い商品や料理だからこそ、敢えて“白い”という特徴を打ち出すことで意外性やインパクトが大きくなります。ほかにも、近年は白ビールが増えていたり、スターバックスが透明コーヒーを発売したりという流れもあり、今後も注目のトレンドです!」(中山さん)

先進技術:1
顧客ニーズ:4
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:2

ジャパニーズウイスキーの限定品や新商品を飲み逃すな! ヒット確定のウイスキーアニバーサリーについて解説

今年はジャパニーズウイスキーのメモリアルイヤー。サントリーが山崎に日本初のモルトウイスキー蒸溜所を建設着手してから100周年を迎え、白州蒸溜所も50周年。また、キリンの富士御殿場蒸溜所も操業50周年で、例年以上に業界が盛り上がっています。本記事では、フードアナリスト・中山秀明さんにジャパニーズウイスキーの人気やウイスキーアニバーサリーについて解説してもらいます。

※こちらは「GetNavi」 2023年9月号に掲載された記事を再編集したものです

 

中山秀明
フードのトレンドに詳しいライター。食関連のガジェットでは、2023年内に市販化が予定されている「エレキソルト」に注目している。

 

【ヒットアナリティクス】

ジャパニーズウイスキーは近年人気が過熱!

サントリーは、記念の特別ラベルでシングルモルトを発売。そして6月発売の白州のハイボール缶に続き、8月には山崎の缶が限定販売されますが、こちらも注目です。キリンも5月に記念のウイスキーを発売し、2万円以上の価格で抽選販売でしたが、すぐに受付終了する人気ぶりでした。

そもそもジャパニーズウイスキーは世界的に大人気。昨今のウイスキーブームは朝ドラ『マッサン』の影響も大きかったのですが、実はその主人公・竹鶴政孝氏が創業したニッカウヰスキーも来年90周年。この熱はしばらく冷めないでしょう。

先進技術:1
顧客ニーズ:5
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:5

 

 

サントリー
シングルモルトウイスキー 山崎
サントリーウイスキー100周年記念蒸溜所ラベル
4950円

山崎の伝統であるミズナラ樽貯蔵モルトに、イチゴのような香りのワイン樽貯蔵モルトなど多彩な原酒をブレンド。華やかな香りと、甘く滑らかな味わいが魅力だ。ラベルには天王山を含む山崎蒸溜所の全景が描かれている。

↑大阪府三島郡島本町にある山崎蒸溜所は秋にリニューアルオープン予定。サントリーは今年の事業方針として、蒸溜所の魅力訴求も掲げている

 

キリンビール
キリン シングルモルト
ジャパニーズウイスキー 富士
6600円

富士御殿場蒸溜所のモルト原酒のみをブレンドし、果実味あふれる芳醇な味わいと、クレームブリュレやハチミツのような甘い香りが特徴。口あたりはとろりと柔らかく、複雑な甘さと熟成感のある香味が心地良く続く。

↑1973年に操業を開始した富士御殿場蒸溜所。モルトウイスキー、グレーンウイスキーの製造技術や設備を備え、そこにキリン独自の蒸溜技術などを融合させている

 

【コレも注目!】
山崎モルト原酒のみを使った特別なハイボール缶も登場!

サントリー
サントリープレミアムハイボール〈山崎〉
660円 8月8日発売(数量限定)

サントリーウイスキー100周年を記念し、ハイボールに合う山崎モルト原酒のみをブレンドした特別なハイボール缶。厚みのある味わいと、ミズナラ樽貯蔵モルトがもたらす深い余韻を楽しめる。

欧州エリアで販売拡大! ジャパニーズウイスキー「富士」、ペルノ・リカールと販売契約を締結し、ヨーロッパ13か国で販売開始

キリンビールは、ワイン・スピリッツメーカーのペルノ・リカールと販売契約を締結し、9月より順次欧州エリアでのジャパニーズウイスキー「富士」の販売を開始します。

↑キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士

 

「富士」ブランドは、富士山の麓にある富士御殿場蒸溜所で「富士の伏流水」「自然環境」「つくり手」により作り込みを行なっており、「キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルグレーンジャパニーズウイスキー 富士」、「キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士」のラインナップがあります。

↑キリン シングルブレンデッドジャパニーズウイスキー 富士

 

5月に開催された酒類コンペティション「インターナショナル・スピリッツ・チャレンジ 2023(ISC:International Spirits Challenge 2023)のジャパニーズウイスキー部門にて、3品すべてが「ゴールド」を受賞。海外のウイスキーユーザーからは「“富士”のブランド名から、ジャパニーズウイスキーの代表との自信が伺える」「スムーズな口当たりが、スコッチなどにはないスタイルで気に入った」などの感想が寄せられているそうです。

↑キリン シングルモルトジャパニーズウイスキー 富士

 

今回、ペルノ・リカールの販売網で欧州エリアでの販売拡大によって、新たに欧州の13か国が加わり、同ブランドの海外展開が大きく拡大しました。

キラリと目立つ切子柄が目印! キリン「麒麟百年 極み檸檬サワー」パッケージがリニューアル

キリンビールは、「麒麟百年 極み檸檬サワー」のパッケージを、8月製造品より順次リニューアルします。

 

同商品は、レモンの鮮烈な香りと芳醇な味わいが特徴で、発売からの販売本数は1500万本を突破(2023年7月末時点。250ml換算)。

 

新しいパッケージは、切子柄を強調することで、本格感とおいしさを感じられるデザインへ進化。ベースカラーの紺色を明るい印象に変更し、視認性を高めています。