ロボット掃除機が動くペットも回避する! エコバックスから機能モリモリのオンライン限定モデル

エコバックスジャパンは、エコバックス公式オンラインストア限定モデル「DEEBOT T10 Family(ディーボット・ティーテン・ファミリー)」を6月29日(水)より発売を開始しました。自動ゴミ収集機が付属する「DEEBOT T10 PLUS DBX33-22」の実売価格が13万9800円(税込 以下同)、「DEEBOT T10 DBX33」は10万9800円。

 

障害物の種類を正しく識別して回避する

120万画素数の高性能HDRカメラと業界最先端AIチップを搭載した障害物回避システム「AIVI 3.0(アイビー・サンテンゼロ)」を搭載。障害物の種類を正しく識別し、家具や壁への衝突を軽減するとのこと。ペットなど動くモノに対しても賢く回避しながら安全に走行が可能。AIチップが学習し回避精度を継続的に高め、D-ToF技術を応用した最先端マッピングシステム「TrueMapping2.0」との組み合わせにより、最短ルートで効率的に清掃します。

このほか、エコバックス独自の音声アシスタント機能「YIKO(イコ)」を搭載し、スマートスピーカーと連携しなくても話しかけるだけで清掃開始。アプリを立ち上げる必要無く、手がふさがった状態でも「OK YIKO(オーケーイコ)、掃除開始」の一言で、いつでも掃除を開始することができるといいます。ソファやベッドの位置をビジュアルで把握する3Dマップをアプリで設定することで、清掃場所を細かく指定して声で清掃指示も可能。

3000Paの強力な吸引力と振動式水拭きモップ「OZMO PRO 3.0」で、チリやホコリやべたつきまでもキレイにするとのこと。暑い季節も床のざらつきなどを気にすることなく、素足で快適に過ごせるといいます。

このほか、アプリで留守番中のペットや別室からリビングに居る子どもの様子を確認したり、会話したりすることも可能。120万画素RBGカメラと高感度HDR148°広角レンズカメラにより高画質な映像で確認できます。掃除をしながら部屋中に贅沢な香りを広げるエアフレッシュナー機能もあり。「DEEBOT T10 PLUS DBX33-22」は、最大60日分のゴミを収納可能な自動ゴミ収集機を搭載。障害物をしっかり避けてくれる多機能モデルを探している方、ぜひ注目してみてください。

炊飯だけでも抜群なのに…「ライス&クッカー」を試した40代独身が「どうしても伝えたいこと」

炊飯器が壊れました。液晶画面には何も映らず、いまどんな状態なのかがまったくわからない。内釜のコーティングも剥がれてきているし、これはもう寿命か。もう炊飯をやめて麺類だけで過ごそうか……。そんな折、ふとパナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101(編集部調べ/実売価格4万2900円 税込・以下ライス&クッカー)の存在を思い出しました別の記事でごはんを試食したことがあり、とても美味しかったのが強く印象に残っていたのです。

↑パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101 ●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●レシピ:30(2022年6月17日時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイト

 

サイズもコンパクトだったし、手が届かない値段なわけじゃない。自動調理鍋としても使えるから、ほぼ100%在宅ワークの筆者だけに、自炊に重宝するはず。もしかしたら、私のような一人暮らしにはぴったりのアイテムなんじゃないか? というわけで、お借りして使ってみました。

 

家で旅館のようなごはんが炊けたことに感謝

キッチンと玄関がシームレスでつながっている、つまり狭小な筆者の自宅において、ここしかない! というキッチン脇の収納棚の上に設置。設置してみると、改めてコンパクトなのがわかります。白一色で天面には目立った突起物もなく、スッキリしたフォルム。質感は光沢のあるエナメル風で安っぽくなく、高級感のある佇まいです。

 

ちょうど昼時だし、まずは美味しいごはんを炊きたい! 無料でダウンロードできる「キッチンポケット」アプリを立ち上げ「家電登録」から本機を登録し、アプリの案内に沿って自宅の無線LANに接続すれば準備完了です。

↑敬意を込めて、ニックネームは「ライス&クッカーさま」としました

 

さて、どうやって炊くのかな……? なるほど、アプリ上で3つの「お気に入りコース」を作成・登録しておいて本体に送信。本体でコース1~3を選んで炊飯ボタンを押す、というわけか。アプリの「炊飯コースガイド」を見てみると…炊飯コース多いな! とりあえず、お米は「無洗米」、炊き方は「銀シャリ」、食感は「ふつう」を「お気に入りコース1」として本体に送信し、スイッチオン!

↑炊飯コースは25通りのなかから選べます

 

↑お米の種類、炊き方、食感の好みでコースを作成し、「設定を送信する」で本体に送信(左)。お気に入りコースは画面の「編集する」からいつでも変更できます。アプリでは炊飯の予約時刻の編集も可能(右)

 

↑天面はタッチパネルになっており、コース1を選択して炊飯を押せばOK。必要なときだけ天面にボタン(文字)が浮かび上がるのがカッコイイです

 

待つこと約50分、炊けました! 炊きたてを食べてみると、うう、やっぱりウマイ……。粒がしっかりしていて硬すぎず、やわらかすぎず。べたつきもなく、一粒ずつに薄い粘りの層がコーティングされているかのような絶妙な食感。甘みは控えめながら、噛むごとにお米の自然な風味が鼻から抜けていきます。まるで旅館の朝食で食べるような、洗練されたごはんでした。実家も含め、家でこのレベルは食べたことがありません。

↑見た目はつやつやで粒立ちよし。食感が絶妙でした

 

フタを開けてみたら、ガチの炊飯器だった

それにしても、なぜここまでごはんがウマイのか……? 実は本機、パナソニックの独自技術の「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しています。これにより底・底側面IHを切り替え、集中加熱することで強力な泡の熱対流を発生させて均一に加熱。ムラなくふっくら炊き上げるとのこと。さらに、最上位モデルにも採用されているダイヤモンド竈(かまど)釜も搭載しています。1台2役かつ価格も手ごろなので、炊飯機能もそれなりなのかな……? と思っていましたが違いました。ガチです。おしゃれな外観にだまされがちですが、フタを開けてみたら(炊飯器だけに)同社の技術を集約したガチの炊飯器だったのです。

↑こちらがダイヤモンド竈(かまど)釜。IHに最適化して素材を組み合わせ、高い発熱性と蓄熱性、断熱性を実現しているとのこと

 

↑釜の内側には、ダイヤモンドに硬質セラミック粒子を加えたフッ素コート「ダイヤモンドハードコート」を施しています。耐摩耗性が高いうえ、細かな泡を大量に発生させるため、お米一粒一粒に熱が効率よく伝わるといいます

 

なお、パナソニックの公式サイトにある動画では、本機で1週間分のごはんをまとめ炊きして冷凍で保存。ふだんは本機を調理用として使う方法を提案しています。確かに炊飯と調理は同時にできないので、その方法を取るのが賢明でしょう。筆者もこれにならい、コース2に「無洗米」「冷凍用」を登録し(冷凍用は食感は選べません)、多めに炊いて冷凍でストックしておきました。冷凍用の炊きたてを食べたら、ちょっと硬めで甘味も少なめ。しかし後日、冷凍を経て温めると美味しくなっていたのが不思議です。

↑「冷凍用」で炊いたごはんを、そのまま温められる耐熱容器に入れて冷凍しました

 

手作り風料理に心いやされる

本機が到着した日の夜、晩酌用のおつまみを作るべく、調理機能を試してみました。「自動調理」のメニューを見て、やっぱり惹かれてしまうのが「男の胃袋を掴む」で知られる「肉じゃが」です。準備は食材を切って鍋に入れ、調味料を加えるだけ。あとは自動メニューのプログラムを「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信し、本体の「炊飯」ボタンを押せば調理スタート。本当にカンタンです。

↑にんじん、じゃがいも、たまねぎ、豚ロース薄切り肉を入れ、しょうゆ、酒、みりん、砂糖、だし汁を入れます

 

↑自動メニューは、「キッチンポケット」アプリから選び、「炊飯器へ送信」ボタンを押して本体に送信して使用します

 

完成した肉じゃがを食べてみると、うん、これはうまい!  小料理屋で出されてもおかしくないレベル。チューハイとの相性も抜群で、とにかく酒が進みます。ちなみに今回、肉じゃがは4人分で作ったので、余ったぶんはタッパーに入れ、冷蔵庫で保存することに。こうしておけばいつでも食べられるし、味もしみ込むので一石二鳥ですね。

↑じゃがいもはねっとりと柔らかく、にんじんは甘い! 玉ねぎはとろっとろ。豚肉の薄切りはフレーク状のかたまりになりましたが、ほろほろ崩れるタイプで臭みもなく、味がよくしみていました。後日、豚肉の代わりに鶏もも肉を使って肉じゃがを作ってみましたが、こちらも絶品!

 

翌日は「鶏肉ときのこのおろし煮」を作り、その翌日の昼食は以下写真のような形に。画面が茶色いのが難点ですが、タッパーに保存しておいた肉じゃがときのこのおろし煮、冷凍ごはんをレンジで温めただけで充実した食卓になりました。この日も例によって在宅ワーク。仕事のプレッシャーで気持ちに余裕はなかったのですが、この昼食を食べたおかげでちょっと心が軽くなりました手作り(風)の料理って、やっぱりいいですね。お腹にたまるのに、違和感なく身体にしみこんでいく感じ。先ほどまでの不安が減って、「何とかなる」という気持ちになれました。

↑鶏おろし煮は少々油が多いですが、肉はほろほろで芳醇。鶏油ときのこの香りもフワッと立って絶妙です。 肉じゃがは煮崩れなく味もよくしみていました。この2つ、店で出せるんじゃない?

 

洋風のおしゃれな料理も失敗せずに完成

このあたりで趣向を変えて、洋風のおしゃれな料理にも挑戦してみました「牛肉とかぶのトマト煮込み」。一人暮らしだと、かぶなんてほぼ使わないのですが、たまに食べるといいですね。みずみずしく、きめ細かなかぶの身にトマトと牛肉の旨みがしみこんで美味しい! 本品をトマトソースに見立てて、とろとろの炒り卵に添えてみたら、こちらも完璧にマッチしました。

↑うまみたっぷりの牛肉とかぶのトマト煮込み。かぶの葉のシャキシャキとした食感も楽しいです。これもお酒(特にワイン)が進みます

 

↑炒り卵とのハーフ&ハーフも堪能。ソースとして使うなら、鶏ガラスープの素でちょっと味を足すのもオススメです

 

なお、こんな赤いどろどろした料理を調理して、お手入れは大変じゃない? と思われる方もいるかと存じますが、お手入れはカンタンでした洗うのはふたの内側にあるふた加熱板と内鍋(ごはんの場合はしゃもじ)だけ。気になるときは水を入れて加熱し、汚れやニオイを取る「お手入れ機能」もあります。しかも、鍋の周囲は凹凸がなくフラットなので、サッとひとふきすれば汚れは一瞬で落ちます。さらに鍋の内側は先述の「ダイヤモンドハードコート」仕様なので、そもそもごはんはくっつかず、調理の汚れもスルリと落ちます。

↑ふたの内側にあるふた加熱板は、簡単に取り外して洗えます

 

食のセレクトショップ監修のメニューでハーブを学ぶ

ライス&クッカーは自動調理メニューの調理レシピがどんどん追加配信され、調理できるアプリが増えていくのも魅力です。追加メニューのなかでも注目は、食のセレクトショップ 「DEAN & DELUCA」(ディーンアンドデルーカ)監修のメニュー。「牛肉のエストファド」「さばのトマト味噌煮込み」「アボカドのライムスープ」などなど、アプリでひねりの効いたメニューを見かけたら、たいていこの 「DEAN & DELUCA」監修のメニューです。筆者は同店との接点がほぼないので、これを機に雰囲気を感じてみたい。でも常備していない材料を大量に使うのはやだな、というわけでハーブだけ買い足せば作れる「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」をチョイス。豚バラ肉とじゃがいもの薄切りを層にして加熱し、ドライオレガノやローズマリーで香りづけをする料理です。

 

完成品を食べてみると、これもウマイ! 豚肉のうまみがしっとりとしたじゃがいもにしみこんで、ほどよい酸味とオレガノの香りが食欲を刺激します。チューハイとも合いましたが、料理酒としても使用した白ワインと合わせてみたら、相性は抜群でした。しかし、オレガノというハーブはあまり使ったことがないですが、食べてみるとなじみのある香りなのがわかります。ライス&クッカーのメニューを通して様々な食材と出合い、自分のものにする過程もなかなか面白いですね。

↑完成した「豚肉とじゃがいものハーブ蒸し」。1~2mmの薄さに切ったじゃがいもに豚バラ肉の薄切りをはさんで層にし、白ワインと水で溶いたチキンブイヨンをかけて加熱。黒く見える粒がオレガノです

 

↑ミルフィーユ状の断面は、うまく撮れば映えるはず。なお、本来はホールのローズマリーを使うのですが、売っていなかったので粉末で代用しました

 

ポトフが「通っちゃうレベル」の味だった

さて、そろそろトリとなるメニューを作ろうか。アプリでメニューを選んでいると、筆者の大好きなフランスの煮込み料理「ポトフ」を見つけました。えっ、じゃがいもは2等分となってるけど、デカすぎない? 火が通るのか? 作る段になり、鍋に材料を入れたときは不安で仕方なかったですが、完成したポトフを食べて納得。全ての食材が柔らかいのに、それぞれの食材の風味がしっかりと引き出されている! 芯までほくほくのじゃがいも、くたくたなのにどこか香ばしい野菜、ほろほろの鶏肉、全てが絶品で、お店で出されたら通っちゃうレベルじゃないか……? と思うほど。これなら寒い季節はもちろん、冷房に冷えた身体にもしみいるはず。

↑完成したポトフ

 

4人前で作ったのですが、気づいたら2人前くらいを夢中で食べていました。…しかし、筆者もポトフを作った経験はあるのですが、鍋をコンロにかけて調理しても、こんなにウマくはならない。ほかの料理もそうですが、ライス&クッカーで調理すると、どうしてこんなにもウマくなるのでしょう? ダイヤモンド竈(かまど)釜の効果か? 密閉して専用のプログラムで炊いているからか……? いずれにせよ、放っておいてこれだけの味が出せるなら、絶対こっちのほうがいいですよね。

 

そして記事を書いているいま、このポトフのさらなる可能性にも気づいてしまいました。もしもこの絶品ポトフに、カレーのルーを加えたらどうなるのか……。ああ、想像しただけでも恐ろしいッ! 通常メニューのカレーと同様、ルーを溶かして5分置けば完成するはず。よし、次回は絶対にやってみようと心に決めました。

↑じゃがいもは芯まで柔らか、ほっくほくでした

 

炊きたてごはん+保存したおかずというパターンもオススメ

複数のおかずを作って保存するうちに、通常の「冷凍ごはん+作り立ての料理」という組み合わせの逆パターンもアリだと気づきました。すなわち、「保存したおかず+炊きたてごはん」という方式です。この利点は何といっても、ライス&クッカーの絶品ごはんを炊きたてで食べられる点。例えば筆者は作り置きのポトフを温めて主菜とし、炊きたてのごはんを味わいました。この粒立ちと上品な味わい……改めて幸せを感じます。

 

もうひとつ、筆者の場合、炊きたてごはんは卵かけごはんで食べるのも楽しみ。特に、粒立ちのよいごはんで食べると最高です!

↑前日のポトフをおかずに、炊きたてごはんを頂く幸せ

 

↑卵かけごはんはもちろん、絶品でした!

 

ライス&クッカーで一人暮らしの食生活が大きく変わった

ライス&クッカーを使ってみて、自分の食生活が大きく変わったと感じました。いつも、昼食はほぼインスタントラーメンだったのに、美味しいごはんと手作り風のおかずが並ぶ食卓に変わりました。ほぼみそ汁を用意するだけで豪華な定食が完成すると思えば、調理のハードルが一気に下がります。それに、この食卓を前にすると、ありがたいなぁ、しっかり生きているなぁ……と、感謝と誇りが持てるというか。

 

さらに、一人暮らしといえば晩酌が最大の楽しみですが、ここで本機で作った、あるいは保存しておいたメニューがおつまみとして使えるのが大きい。一人暮らしの晩酌メニューは、つい同じものをヘビロテしがちですし、乾きもので済ますこともしばしば。しかし、ライス&クッカーが来てくれたおかげで、「今日の肉じゃがに合わせて、どんな日本酒を選ぼうか」とか、「ああ、今日の夜のおつまみがない…あっ、昨日作ったアレが残っていた!」 ……と、こんな感じで晩酌の満足度がとんでもなく上がるのです。

 

とにかく美味しいごはんが炊けるだけでも価値があるというのに、ごはんのお供とおつまみ作りにも大活躍。コンパクトでおしゃれなので、一人暮らしの限られたスペースにもぴったりです。新たな自動メニューや新たな炊飯コースもどんどん追加されていくし、工夫しだいで自動メニューのアレンジもできそう。今回は試しませんでしたが、鶏ハムなど手動メニューでも様々な料理が作れるはず。強いて難点を挙げるとすれば、料理とごはんが美味しくて太るのが心配、ということぐらいか……?

 

さあ、炊飯器が壊れた自分よ、買うのか? 買わないのか……? その答えは……みなさんのご想像にお任せします。筆者の場合、レビューした後に製品を自腹で購入することも多いのですが、今回は「かなりヤバイ」とだけ言っておきましょう!

 

ちなみに、「マイスペック」シリーズからは、IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A(編集部調べ/実売価格6万9300円・税込)も発売されています。こちらはレンジとオーブンの基本機能を搭載しながら、 「キッチンポケット」アプリと別売アタッチメントで、 後から自分仕様に機能をアップデートできるとのこと。こちらも機会があればぜひ使ってみたいですね。

↑IoT対応オーブンレンジ「ビストロ」NE-UBS5A。別売アタッチメントのグリル皿(編集部調べ/実売価格4330円・税込)を追加購入すれば、グリル料理や「トースト」「フライあたため」が調理可能に。スチームポット(編集部調べ/実売価格5680円・税込)を追加購入すれば、茶わん蒸しなどの蒸し料理や餃子などの蒸し焼き料理が調理可能になります

 

シンプル機能とお手ごろ価格が魅力のラインナップをプロがチェック! ニトリの家電星“トリ”表

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

その1 スイッチが上にあるとこんなに便利になる!

立ったまま操作できる リビング扇風機

2490円

首振りスイッチだけでなく、オン/オフ・量調節ダイヤル、オフタイマーと、スイッチ類のすべてを上部のモーター部分に装備。かがまずに立ったまま操作できる。風量の切り替えは3段階。オフタイマーは最長で180分だ

SPEC●定格消費電力:43W/49W(「強」運転時)●首振り角度:約90度●最大風速:約180m/分●風量調節:3段階(強/中/弱)●タイマー:180分●サイズ/質量:W約370×H690〜870×D360mm/約3kg

 

↑オン/オフと風量調節が一体となったダイヤルと首振りプルスイッチはモーター部の上部に。オフタイマーはモーター部の後部を回転する

 

【Check!】 かがんだり足で操作したりしなくていい!

「扇風機の操作部は台座にあるもの、という概念を打ち破ってくれました。かがんだり足で操作していたけれど、そんな面倒は必要ありません。これはラクです!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★

 

その2 約85Wの吸込仕事率を誇り高コスパな掃除機

2WAYスティッククリーナー レジェ2(ホワイト)

2990円

コード付きタイプだが、吸込仕事率が約85Wと同価格帯のなかでは性能が高く、コストパフォーマンスに優れる。操作はオン/オフのみでシンプル。自立するので、掃除の最中に家具の移動などでちょっと手を離すときに便利だ。

SPEC●定格消費電力:450W●吸込仕事率(約):約85W●運転音:約73dB●電源コード:4.5m●集塵容積:約0.5ℓ●サイズ/質量:W250×H1190×D130mm/約1.95kg

 

↑スティック部分はワンタッチで外して、ハンディクリーナーとして座った姿勢で使える。ヘッドは外れないので注意

 

【Check!】 掃除機として必要十分でゴミ捨てもラクにできる

「ゴミを吸い取る性能は十分で、ゴミ捨てもワンタッチでとてもラクです。ハンディタイプにもなりますが、ヘッドが外れないので狭い箇所の掃除には向きません」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★

コスパ :★★

 

その3 外出先から操作できて留守中の防犯対策にも◎

声でもスマホでも操作ができるスマートLEDシーリングライト ネクト(6畳)

6990円(※)

Wi-Fi機能を搭載し、スマートフォンをリモコン代わりにしたり、AIスピーカーを通じて音声で操作したりできる。外出先からでもスマホでオン/オフができるので、消し忘れ防止や、留守中の防犯対策にも有効に使える。

SPEC●適応畳数:6畳●定格消費電力:32W●調光段数:3段階(常夜灯2段階)●調色段数:3段階●対応AIスピーカー:Google Home、Amazon Echo●サイズ/質量:φ480×H80mm/約1.3kg

※取り寄せに時間がかかる場合がある

 

↑スマホでは明かりのオン/オフと共に、無段階で調光と調色ができる。オン/オフタイマーやスケジュールの設定も可能だ

 

【Check!】 寝落ちしそうなときやトイレに起きたときに便利

「寝落ちしそうなときに壁スイッチやリモコン操作は面倒。この価格で音声操作対応はありがたいです。夜間にトイレに起きても、声で明かりを点けられて便利!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★★

 

その4 軽量・コードレスで1台2役のアイロン

コードレススチームアイロン リブレ

3045円

質量約650g(水含まず)と軽量で、スチーム機能によりアイロンがけがラクに行える。パワースチームなら、衣類をハンガーに吊るしたままでシワ伸ばしも可能。一定時間を経過すると自動で電源が切れる安全機能も搭載する。

SPEC●消費電力:最大1000W●安全装置:温度ヒューズ、サーモスタット、自動電源OFF●水タンク容量:200mℓ(MAXまで)●かけ面面積:約120cm2●サイズ/質量:W290×H210×D275mm/0.65kg(収納時約1.5kg)

 

↑パワースチームなら本体を立てて使っても強力なスチームが吹き出す。本体前面には霧吹き機能を搭載し、頑固なシワにも対応

 

【Check!】 衣類スチーマーとしてもコードレスで使いやすい

「コードレスなのでアイロンがけ自体がラク。パワースチーム機能を使って衣類スチーマーとして利用する際にも、コードが邪魔にならずGoodです!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★

 

その5 スマホで外から操作できるうえ氷解洗浄機能も搭載!

Wi-Fiエアコン 6畳用

4万9900円

Wi-Fiを搭載し、スマートフォンで外出先からも遠隔操作できる。熱交換器を一旦凍らせ、一気に解凍して表面についた汚れを流し落とす「氷解洗浄」機能も搭載。エアコンにカビなどの汚れがたまらず、ニオイ対策にもなる。

SPEC●運転能力:冷房2.2kW、暖房2.2kW●冷房面積目安:鉄筋アパート南向き洋室15m2(約9畳)、木造南向き和室10m2(約6畳)●暖房面積目安:鉄筋アパート南向き洋室11m2(約6畳)、木造南向き和室:9m2(約5畳)

 

↑スマホからの遠隔操作により、外出時の消し忘れ防止や、帰宅までに部屋を暖めたり冷やしたりして快適になる。ペットの熱中症防止にも活用できるのはうれしい

 

【Check!】 熱交換器の汚れは健康や電気代にも影響

「この価格でスマホ連動と氷解洗浄機能の搭載は驚き。熱交換器が汚れるとニオイだけでなく、健康や電気代にも影響します。簡単に汚れ対策できるのがイイ!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★★

 

その6 シンプルデザインの冷蔵庫は大容量33ℓ冷凍室が便利

106ℓ 直冷式2ドア冷蔵庫 Nグラシア WH

2万2900円

シンプルな一人暮らし向け冷蔵庫。冷凍室が約33ℓと大容量だが、2段の引き出しタイプになっているので冷凍食品の整理がしやすい。冷蔵室下部には野菜用引き出しケースを採用し、野菜に付いた土などの汚れもラクに掃除できる。

SPEC●全定格内容積:106ℓ(冷蔵室73ℓ、冷凍室33ℓ)●年間消費電力量:225kWh/年(50Hz/60Hz)●使用冷媒:R600a●サイズ/質量:W474×H1131×D487mm/約30kg

 

↑使用頻度の高い冷蔵室を上段に配置して使いやすくした。カレー鍋など、入れるモノに合わせて棚の高さを3段階に調節できるのが便利だ

 

【Check!】 大容量冷凍室は一人暮らしの味方

「まとめて作った惣菜や余ったご飯の冷凍、弁当用冷凍食品やアイスなど、一人暮らしでは冷凍庫があふれがち。33ℓの大容量と整理しやすい引き出しはありがたい!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★

コスパ :★★★

 

その7 ベッドの横に常備していつでも快適な睡眠を

布団乾燥機

7990円

本体上部を引き出して布団に直接差し込んで使う布団乾燥機。ヘッドが布団から外れないよう布団とホースを挟むクリップを付属。冬/夏/ダニ/暖めの4つの自動モードと、温度と時間を設定できる手動モードを搭載する。

SPEC●定格消費電力:約600W●コードの長さ:約1.8m●タイマー時間(約):最長180分●付属品:アロマケース(吹出口付属)、ふとんはさみ●サイズ/質量:W138×H509(ホース折りたたみ時)×D151mm/約2.4kg

 

↑上部のグリップをひねり、引き出して使う。吹出口にアロマケースを備え、寝具に好きな香りをまとわせることができる

 

【Check!】 スリムな形状で場所を取らないのが◎

「湿度の高い日は布団乾燥機を使いたいけれど、クローゼットから出すのが面倒。本機はスリムなので、ベッドの横に置いておけば、使いたいときにすぐに使えます!」(近藤さん)

デザイン:★★★

機能性 :★★

コスパ :★★

1台で何役あるんだ?「吹き出し掃除」も可能なアクア初のコードレスハンディクリーナー

アクアは、掃除機とブロワーの両方で使えるコードレスハンディクリーナー「HANDY DUO(ハンディ デュオ)! AQC-HH700」を2022年7月6日(水)に発売します。実売予想価格は2万1780円(税込)。

 

独自技術でキレイな空気を吹き出せるブロワー機能を搭載

本製品は、アクアとして初めて発売するコードレスハンディクリーナー。500円玉を吸い込むほど強い吸引力を備えるほか、運転モード「強」でも8分の連続運転が可能とのこと。

 

ブロワーアタッチメントを本体に装着すると、風で吹き飛ばして掃除ができるブロワーとしても使用できます。ブロワー機能はすき間や部屋の角のこまかいホコリや、窓のサッシ、玄関の落ち葉などに便利。ブロワーノズルはアクアの新開発の独自技術を搭載し、キレイな空気を循環させながら吹き出す設計だといいます。

↑ブロワーはサッシなどの掃除に便利

 

豊富なアタッチメントも特徴です。ミニ回転ノズルは床やソファ、じゅうたんなど毛ゴミが絡みやすい場所の掃除に最適。スキマノズルとソフト素材のノズル、ブラシノズルが一体となった3wayノズルも便利です。付属のブロワーノズルにエアパイプ、ポンプアタッチメントを組み合わせると、ビニールプールなどの簡易的な空気入れとして使用可能。1台で多彩な使い方ができる「HANDY DUO」、家やクルマに常備して、便利に使ってみてはいかがでしょうか。

↑豊富な付属品も魅力

スリムな形状のニトリ「布団乾燥機」は場所を取らずに快適な睡眠をサポート

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は「布団乾燥機」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

ベッドの横に常備していつでも快適な睡眠を

布団乾燥機

7990円

本体上部を引き出して布団に直接差し込んで使う布団乾燥機。ヘッドが布団から外れないよう布団とホースを挟むクリップを付属。冬/夏/ダニ/暖めの4つの自動モードと、温度と時間を設定できる手動モードを搭載する。

SPEC●定格消費電力:約600W●コードの長さ:約1.8m●タイマー時間(約):最長180分●付属品:アロマケース(吹出口付属)、ふとんはさみ●サイズ/質量:W138×H509(ホース折りたたみ時)×D151mm/約2.4kg

 

↑上部のグリップをひねり、引き出して使う。吹出口にアロマケースを備え、寝具に好きな香りをまとわせることができる

 

【Check!】 スリムな形状で場所を取らないのが◎

「湿度の高い日は布団乾燥機を使いたいけれど、クローゼットから出すのが面倒。本機はスリムなので、ベッドの横に置いておけば、使いたいときにすぐに使えます!」(近藤さん)

デザイン:★★★

機能性 :★★

コスパ :★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

シンプルなデザインで大容量冷凍室なのがイイ! ニトリ「NグラシアWH」

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は「冷蔵庫NグラシアWH」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

シンプルデザインの冷蔵庫は大容量33ℓ冷凍室が便利

106ℓ 直冷式2ドア冷蔵庫 Nグラシア WH

2万2900円

シンプルな一人暮らし向け冷蔵庫。冷凍室が約33ℓと大容量だが、2段の引き出しタイプになっているので冷凍食品の整理がしやすい。冷蔵室下部には野菜用引き出しケースを採用し、野菜に付いた土などの汚れもラクに掃除できる。

SPEC●全定格内容積:106ℓ(冷蔵室73ℓ、冷凍室33ℓ)●年間消費電力量:225kWh/年(50Hz/60Hz)●使用冷媒:R600a●サイズ/質量:W474×H1131×D487mm/約30kg

 

↑使用頻度の高い冷蔵室を上段に配置して使いやすくした。カレー鍋など、入れるモノに合わせて棚の高さを3段階に調節できるのが便利だ

 

【Check!】 大容量冷凍室は一人暮らしの味方

「まとめて作った惣菜や余ったご飯の冷凍、弁当用冷凍食品やアイスなど、一人暮らしでは冷凍庫があふれがち。33ℓの大容量と整理しやすい引き出しはありがたい!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★

コスパ :★★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

心が喜ぶIoT活用術をイラストでチェック! 共働き夫妻の自宅の家電をほぼ「スマホにつながる家電」にしてみたら

「IoT」という言葉はよく聞くけれど、スマホと家電がつながると実際に何ができて、どう生活が便利になるのかわからない。そもそも、使う必要がある?そう思って敬遠している方も多いのでは。いやいや、本当に使わなきゃソンですよ。その便利さは、実際にIoT家電を使用しているユーザーの活用術をイラストで示したパナソニックのサイト「ネットにつながる家電のあるちょっといいくらしのヒント」を見ればわかるはず。

 

本稿ではよりリアルなIoT家電との生活をお届け。3人家族の上田さん一家を描いた前回に続き、今回は2人暮らしの伊藤さん夫妻の様子をイラストと共に紹介します。さまざまなIoT家電が、生活をより快適に、より楽しくする様子がイメージできますよ!

 

●伊藤さん夫妻

伊藤 夫(35):IT企業のエンジニアで、週に2~3日は在宅ワークがある。家事や料理は妻と分担しており、生活を便利にする家電は積極的に採り入れたいと考えている。お笑いが大好きで、次にくる芸人を常にチェックしている。

 

伊藤 妻(32):国内メーカーの広報として勤務しており、在宅ワークも多い。食事は栄養バランスを考えて、手作りにこだわるほう。一方で、家事の時間はなるべく減らして、夫婦の時間や趣味の時間を大切にしたいと考えている。

 

平日の場合

【平日のシーン①:夫の朝】まるで有能な秘書!? テレビがゴミの日を声でお知らせしてくれる

【夫のレポート】今日の午前中は在宅勤務で、午後は出社の予定。いつもと違うスケジュールのときは、仕事のミスに気をつけないと……と思っていたら、プライベート・ビエラから「今日は燃えるゴミの日です」との声が。危ない、すっかり忘れていた! この暑い時期に生ゴミを出し忘れたら大惨事だった……。

 

プライベート・ビエラに事前に登録しておけば、ゴミの日だけでなく、出かける時間や薬の時間、毎日習慣づけたいことも音声できちんと教えてくれる。これでうっかりミスも減るし、面倒なことも声でお知らせされたら、「よし、やるぞ!」という気持ちになるから不思議。まさに有能な秘書をひとり雇っているのと同じかも!?

【このシーンで登場したIoT家電のサービス】

音声プッシュ通知

テレビなどスピーカー搭載の対応機器から、うっかり忘れがちな「ゴミの日」や「薬の時間」、お出かけ前に便利な「今日の天気」などを音声でお知らせ。「習い事の時間」や「歯磨きの時間」など、あなたに代わって子どもへの声掛けにも役立ちます。さらに、対応のIoT家電と連携させると、家電の運転状況をお知らせし、家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします。

「音声プッシュ通知」について詳しく見る

 

【平日のシーン②:夫婦の午前】「掃除して」の一声で部屋が勝手にキレイに!

【妻のレポート】夫婦ともに在宅ワークだと、家にいる時間も増えて部屋が汚れがち。生活の場とともに仕事場でもあるんだから、こまめに掃除しなくちゃね……なんて言いながら、実際に掃除するのは働き者のロボット掃除機「ルーロ」。私はGoogle Home対応のスマートスピーカーに「OK,Google、掃除して」とお願いするだけ♪

 

しかもルーロのすごいところは、人の足を検知して半径50cmに近寄らずに掃除してくれる「在宅掃除モード」があること! 掃除のためにほかの部屋にわざわざ移動せずに、仕事をしたままでOK。「ロボット掃除機は外出時に使う」という固定観念があったけど、気になる運転音を控える「音ひかえめ設定」(※)もあり、今では気になったときにすぐ掃除。これで床はいつもサラサラ! ゴミひとつないキレイな部屋で仕事をしていると、気分がスッキリして在宅ワークもはかどりそう。

※パナソニック調べ。同機種自動モードとの比較

【このシーンで登場したIoT家電】

ロボット掃除機「ルーロ」 MC-RSF1000

空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載したロボット掃除機。360°全方位の空間を正確に認識し、効率よく丁寧に掃除してくれます。スマホアプリ「RULOナビ」と連携すると、走行したルートの確認も一目瞭然。別売のGoogleアシスタント搭載スピーカーと連携することで、声がけでルーロを操作することが可能です。人がいる場所をレーザーで検知し、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除する「在宅掃除モード」も便利。

「RULOナビ」アプリ

ロボット掃除機「ルーロ」について詳しくみる

 

【平日のシーン③:夫の午後】話題に上がった番組をスマホでサッとチェック!

 

【夫のレポート】午後から出社して、大事な打ち合わせも無事に終了。休憩時間に同僚との雑談に花が咲く。「昨日のお笑いの番組、見た? あれ、笑ったなあ!」。そう同僚に言われて、はっとした。ええっ、あの番組、昨日だったのか!? ……でも、大丈夫! うちのディーガは最大8ch×28日間をまるごと自動で録画してくれる「全自動ディーガ」だから。ゆえに、番組を録り逃してガッカリしたり、録画を忘れて慌てることもナシ。余裕のあるときに見たい番組をじっくり探せるから、気持ちの余裕が違う。

 

さらに、「どこでもディーガ」アプリを使えば、外出先でもディーガに保存されている番組をスマホでパッと見られるのが便利。アプリのニュース記事から番組を選んで再生したり、声で番組名を探したりと、膨大な録画データから検索するのもカンタンだ。というわけで、同僚の話を聞いたその場で話題のお笑い番組を再生し、同僚とさらに盛り上がる。それにしてもこのお笑いコンビ、面白いなあ。これから絶対ブレイクするぞ!

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

設定したチャンネルを最大8ch×約28日間分(※)自動録画・消去してくれる、「チャンネル録画」機能を搭載したディーガ。無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」と連携すると、家の中はもちろん、外出先でも録画した番組を楽しめます。「見たいコンテンツを、好きな時に好きな場所で見られる」というネット動画のような楽しみ方ができます。

※4X1002の場合。4X602は最大4チャンネル×28日間。2X602は最大10チャンネル×28日間。2X302は最大6チャンネル×24日間。2X202は最大6チャンネル×16日間。

「どこでもディーガ」アプリ

ブルーレイディスクレコーダー全自動ディーガ シリーズについて詳しく見る

 

【平日のシーン④:夫の夜】外出先から冷房をON! ムワッとする暑さとお別れ

【夫のレポート】やっと仕事が終わった~今日も暑かったな~。あ、スマホに通知だ! 自宅のリビングが暑くなってるな~。よし、今からスマホでエアコンの冷房をスイッチオン! これで帰った瞬間から快適。涼しい部屋に帰ると気持ちが生き返るんだよなあ!

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

室外機に「換気・除加湿」ユニットを搭載することで、新鮮な外気をしっかり取り込み、換気しながら冷暖房できる新モデル。新「ナノイーX」により、有害物質の抑制スピードがアップ(※)。「エオリア アプリ」を使えば、外出先や別の部屋からでもスマホで運転を開始できるので、帰宅時も快適です。さらに、スマホのGPSで帰宅を検知し、お部屋が設定した快適な温度範囲外の時にお知らせしてくれる「快適帰宅通知」に加え、あらかじめ部屋を快適な温度にしてくれる「快適帰宅自動オン」が搭載されました。

※:約6畳試験空間での「ナノイーX 9.6兆」と「ナノイーX 48兆」の抑制効果の比較です。【カビ菌】「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後。「ナノイーX 48兆」:約2時間後。【花粉】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約3時間後。【ニオイ】「ナノイーX 9.6兆」:約60分後。「ナノイーX 48兆」:約15分後。【アレル物質】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約6時間後。

「エオリア アプリ」

エアコンLXシリーズについて詳しく見る

 

【平日のシーン⑤:妻の夜】外出先からスマホで炊き上がり時間を変更し、炊き立てごはんが食べられた

【妻のレポート】今日は予定よりも帰りが遅くなりそう……。そうだ! 帰りが遅くなるから、予約していた炊き上がり時刻を少し遅らせよう。急に予定が変わったときでも、スマホで簡単に炊き上がり時刻を変更できるから、いつでも炊き立てごはんが味わえる!

 

ほかほかのごはんを楽しみに、仕事を集中して終わらせて帰宅すると、ドンピシャでごはんが炊きあがった! 好きなおかずで炊きたてのごはんを頬張れば、仕事の疲れも吹っ飛んで幸せな気持ちに。しかも、ライス&クッカーはお米の毎年の出来に合わせて炊き方を自動で補正してくれるから(※)、いつもごはんが美味しいんだよね。こうしたささやかな幸せの積み重ねが、心が元気でいられる秘訣かも。

【このシーンで登場したIoT家電】

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯と調理ができる1台2役のIoT対応の炊飯器。25通りの炊飯コースのなかから、「キッチンポケット」アプリを通じて3つの炊飯コースを選んで本体に登録できます。その年のお米の出来栄えに合わせて炊飯プログラムを更新することも可能(※)。アプリを通して外出先から炊飯の炊き上がり時間を変更するのもカンタンです。

「キッチンポケット」アプリ

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101について詳しくみる

※銀シャリふつうコースのみに対応。「キッチンポケット」アプリの「今年流」によるプログラムの更新が必要です

 

【平日のシーン⑥:妻の寝る前】気になる電気代をスマホで確認して安心

【妻のレポート】最近は暑くなってきて、寝るときもエアコンが大活躍。在宅ワークも多いから、ちょっと電気代が心配だなあ……。そんな不安がふと頭をよぎったときは、「エオリア アプリ」で今月の電気代をサクッとチェック。よかった、思ったよりも高くなかった……。

 

ちょっとした外出のとき、「エオリア アプリ」の「つけっぱなし判定」機能を使えば、外出時間を入れるだけで、つけたままの時と切った時の電気代を比較できるのもうれしい。電気代を気にしすぎてストレスをためるより、アプリが「見える化」してくれると安心感が違う。これなら今日もぐっすり眠れそう。

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

「エオリア アプリ」では、エアコンの遠隔操作が可能なほか、省エネに貢献する機能も搭載。前年と今年のエアコンの電気代比較グラフや前月・今月などの電気代を表示できます。また、自宅から事前に設定した距離を離れた時に、エアコンがつけっぱなしだった場合には、スマホにお知らせがくる「切り忘れ通知」で、うっかり切り忘れたエアコンのムダな運転を防ぎます。さらに、ちょっとした外出の際、外出時間を入れて、つけたままの時と切った時の電気代を比較できる「つけっぱなし判定」も便利です。

「エオリア アプリ」

エアコンの「エオリア アプリ」について詳しく見る

 

週末の場合

【週末のシーン⑦:夫の午前】冷蔵庫の在庫管理は買い物上手への第一歩

【夫のレポート】今日は、夕方から夫婦共通の友人が遊びに来て、ホームパーティの予定。よし、スーパーでの食材の買い出しは大体終わった。あっ、卵が特売でものすごく安いぞ! あれ、冷蔵庫に卵ってまだ残ってたかなあ?

 

まあ、こういうときの自分の記憶ってほとんどあてにならないもの(笑)。「重量検知プレート」と連携したアプリで冷蔵庫の在庫をチェックしよう……なるほど、卵は残り1個だった。これは渡りに船、とばかりにしっかり安売りの卵をゲット。冷蔵庫の中身がわかれば、買い物上手になって節約もできるのだ!

【このシーンで登場したIoT家電】

ストックマネージャー

「重量検知プレート」と「キッチンポケット」アプリとの連携によって、スマホからいつでも冷蔵庫内のストックを確認できるストックマネージャー。情報は家族でシェアでき、ストックが減ったらスマホに通知が来るなど、食材の在庫管理が効率的に行えます。週の消費量もグラフ化されるので、どのくらい買えばいいかもはっきりと見える化されます。

「キッチンポケット」アプリ

「ストックマネージャー」について詳しく見る

 

【週末のシーン⑧:夫婦の午後】アプリで見つけたオシャレな料理が手間いらずで完成!

【妻のレポート】ホームパーティで友人を迎えるなら、やっぱりちょっと高級感があって珍しい料理を披露したいなあ。今回はアプリの「キッチンポケット」であらかじめ見つけておいたライス&クッカーのおしゃれメニューに挑戦! メニューをライス&クッカーに送信して、レシピ通りに食材を入れてスイッチオン。

 

完成した料理は見た目も味も最高で、食べた友人も絶賛の嵐。私たちはほぼ材料を切って入れただけなのに、こんなに褒めてもらって申し訳ない(笑)。「これってどうやって作ったの?」と聞かれたけど、しばらくは内緒にしておこうかな。

【このシーンで登場したIoT家電】

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯と調理ができる1台2役のIoT対応の炊飯器。調理機能は、アプリで選んだレシピを本体に送信して使用する仕組み。食材の温度変化を検知し、適切な時間や火力でスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理することができます。新たな調理レシピが随時追加されていくのもうれしいところ。

「キッチンポケット」アプリ

「ライス&クッカー」SR-UNX101のレシピについて詳しくはこちら

 

【週末のシーン⑨:妻の夜】秘密の楽しみ!お風呂でも“推し活”が可能

【妻のシーン】最近、私がハマっているのが、お風呂での“推し活”。防水のプライベート・ビエラをお風呂に持ち込んで、応援している芸能人が出演するバラエティ番組を見るのが至福の時間。ディーガの録画番組を好きな部屋に飛ばせる「お部屋ジャンプリンク」を活用して、見たかった番組もバスルームで堪能できるのだ。お風呂だから大きな声で笑っても、声援を送っても、一緒に歌っても大丈夫(笑)。もうニヤニヤが止まらない。

【このシーンで登場したIoT家電】

プライベート・ビエラ「UN-15LD11」

お風呂やキッチン、おうちの好きな場所でテレビが楽しめる防水タイプ。ワイヤレス接続を活用した「お部屋ジャンプリンク」機能を使えば、リビングのディーガで録画した番組や、放送中の番組を別室のテレビなどに飛ばして楽しめます。

プライベート・ビエラ「UN-15LD11」について詳しく見る

 

前回は3人家族、今回は夫婦2人世帯のIoT活用術を見てきました。いずれのケースでも、IoT家電によって時短や省手間を実現するのはもちろん、家族や仲間との楽しみが増えたり、安心感が高まったり、ひとときのリラックスを感じたりと、ユーザーの心が喜ぶ豊かな時間が生み出されたのがわかるでしょう。まずは、身近なところからIoTを試してみてください。きっと生活が劇的に変わるはずですよ!

 

イラスト/千野エー 文/卯月 鮎

 

アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。
すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。タブレット端末には対応していません(※「どこでもディーガ」アプリは除く)。
常時インターネット接続が可能な環境が必要です。
無線LANブロードバンドルーターが必要です。
すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。モバイルルーターには対応していません。
通信状況や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。
アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。
 ・ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。

 

外出先から操作可能! 氷解洗浄機能も搭載するニトリ「Wi-Fiエアコン」

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スマホで外から操作できるうえ氷解洗浄機能も搭載!

Wi-Fiエアコン 6畳用

4万9900円

Wi-Fiを搭載し、スマートフォンで外出先からも遠隔操作できる。熱交換器を一旦凍らせ、一気に解凍して表面についた汚れを流し落とす「氷解洗浄」機能も搭載。エアコンにカビなどの汚れがたまらず、ニオイ対策にもなる。

SPEC●運転能力:冷房2.2kW、暖房2.2kW●冷房面積目安:鉄筋アパート南向き洋室15m2(約9畳)、木造南向き和室10m2(約6畳)●暖房面積目安:鉄筋アパート南向き洋室11m2(約6畳)、木造南向き和室:9m2(約5畳)

 

↑スマホからの遠隔操作により、外出時の消し忘れ防止や、帰宅までに部屋を暖めたり冷やしたりして快適になる。ペットの熱中症防止にも活用できるのはうれしい

 

【Check!】 熱交換器の汚れは健康や電気代にも影響

「この価格でスマホ連動と氷解洗浄機能の搭載は驚き。熱交換器が汚れるとニオイだけでなく、健康や電気代にも影響します。簡単に汚れ対策できるのがイイ!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

家電のプロがニトリの「コードレススチームアイロン リブレ」をチェック

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は「コードレスアイロン」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

軽量・コードレスで1台2役のアイロン

コードレススチームアイロン リブレ

3045円

質量約650g(水含まず)と軽量で、スチーム機能によりアイロンがけがラクに行える。パワースチームなら、衣類をハンガーに吊るしたままでシワ伸ばしも可能。一定時間を経過すると自動で電源が切れる安全機能も搭載する。

SPEC●消費電力:最大1000W●安全装置:温度ヒューズ、サーモスタット、自動電源OFF●水タンク容量:200mℓ(MAXまで)●かけ面面積:約120cm2●サイズ/質量:W290×H210×D275mm/0.65kg(収納時約1.5kg)

 

↑パワースチームなら本体を立てて使っても強力なスチームが吹き出す。本体前面には霧吹き機能を搭載し、頑固なシワにも対応

 

【Check!】 衣類スチーマーとしてもコードレスで使いやすい

「コードレスなのでアイロンがけ自体がラク。パワースチーム機能を使って衣類スチーマーとして利用する際にも、コードが邪魔にならずGoodです!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

ダイソンの課題は「2本ブラシの掃除機」がクリアした! 少人数世帯が高く評価する「オムニグライド」の魅力と開発の経緯

2021年4月、ダイソンから今までとは異なるアプローチのコードレス掃除機が発売されました。ヘッドに2本のブラシを搭載し、軽いかけ心地で掃除ができる「Dyson Omni-glide(ダイソン オムニグライド)コードレスクリーナー」(以下、オムニグライド・直販価格 税込6万9300円)です。奇しくも同時期、バルミューダからも2本のブラシを搭載した「BALMUDA The Cleaner(バルミューダ ザ・クリーナー)」が発売。さらに今年5月には、さらにコンパクト化&吸引力がアップした新モデル「BALMUDA The Cleaner Lite」(バルミューダ ザ・クリーナー ライト)」が発売されたのは既報の通りです。

 

国内でも屈指の知名度と注目度を誇る2メーカーから、立て続けに2本ブラシのコードレス掃除機が発売されると、「2本ブラシってそんなにいいの?」と思う人も多いのではないでしょうか。そこで今回改めて、ダイソンのオムニグライドの魅力を探るべく、開発の経緯やいままでのダイソンと違う点について、シンガポールのデザインエンジニアに話を聞きました。

 

全方向に駆動するまったく新しいクリーナー

↑「Dyson Omni-glideコードレスクリーナー」を自宅でも使ってみました

 

まずは、オムニグライドがどのような製品かご紹介しましょう。その特徴は、今までのダイソンクリーナーとはまったく異なります。従来モデルは手元部分に大きなハンドル、その近くに大きなモーター部とクリアビン(ダストカップ)がついており、パイプの先にヘッドがあります。ヘッドに搭載されたブラシはもちろん1本。モーターのパワーや重量、機能に差こそあれ、基本的にはこの構成です。

↑最上位モデル「Dyson V12 Detect Slim Total Clean」(実売価格10万2300円)。毎分最大12万5000回転のモーターや11基のサイクロンを備え、パワフルな吸引力を発揮する

 

一方のオムニグライドの見た目は従来モデルと大きく異なり、ハンドルやモーター部が直線上にあります。さらにヘッドには「Omnidirectional Fluffy(オムニダイレクショナル フラフィ)クリーナーヘッド」と呼ばれる2本のブラシと4つのキャスターを搭載。2本のブラシは内側に回転するため押しても引いてもゴミが吸引できるほか、浮いているようなかけ心地が味わえます。さらに4つのキャスターにより、前後だけでなく左右斜めと全方向にヘッドが動かせます。

↑オムニグライドはハンドルやモーター部が直線上にある

 

筆者も使ってみましたが、今までのダイソンを使ったことがある人なら、おそらく「こんなにも違うのか」と驚くはず。フワッと軽い力で動かせるのはもちろん、横にも斜めにも動くので、掃除したい場所にピタッとアプローチでき、ストレスを感じさせません。軽やかに掃除する、とはまさにこのこと。

↑いすやテーブルの足回りにもスムーズに回り込みます

 

↑180度寝かせた状態で掃除ができるのも、ダイソンでは初の機能。ソファやベッドの下も掃除しやすくなりました

 

やはり横に動くというのは本当に便利。「動かせるのは前後のみ」という制約から解放され、掃除したい場所に自由に動かせるようになりました。

 

実際、この軽快なかけ心地は今までのダイソンユーザーとは異なる層に高く評価され、ダイソンによると「すき間時間にササっと掃除したい」と考える少人数世帯の購入が増えたそう。特にこのコロナ禍、95%の人が昨年と同等もしくはそれ以上の頻度で掃除をしている(「グローバルダスト調査2021」より)ことから、忙しくても確かな吸引力で手軽に掃除が行えるオムニグライドが選ばれたようです。

 

困りごとを解決していったらオムニグライドに行き着いた

では、このオムニグライドはどのようにして生まれたのか、開発秘話をシンガポールのデザインエンジニア、ヴィヴィアン・ティウさんにインタビューしました。

↑ダイソンのデザインエンジニアRDDフロアケアのヴィヴィアン・ティウさん。マンチェスター大学で機械工学の修士号を取得して卒業後、2019年にダイソンに入社。Dyson V12 detect SlimおよびDyson V15 Detectの光学設計に携わり、ヘッドのレーザー技術を開発

――オムニグライドはいままでとは全く異なるコンセプトですが、どのような経緯で誕生したのでしょうか。

 

ティウさん 私たちは常にエンジニアマインドをもってグローバルに市場調査を行い、ユーザーの困りごとを解決するために研究開発に行い、より吸引力が高いモデル、吸引力と軽さを両立したものなどを世に送り出してきました。こうして1つずつ着実に困りごとを解決していくなかで、まだ解決できていなかったのが、「都市部のコンパクトな家に住んでいて、忙しいけれど手軽にきれいに掃除したい」というニーズです。私たちはそれを解決するために、このオムニグライドを開発しました。

 

――なぜブラシを2本搭載しようと思われたのでしょうか。

 

ティウさん 「短時間で効率的に掃除したい」というニーズに応えるため、前に押しても後ろに引いてもホコリがしっかり吸えるよう、2本のローラーをそれぞれ内側に回転するようにしました。それによって2倍とはいきませんが、掃除効率が大幅にアップします。また内側に回転させることによって中央に集められた空気の圧力が高くなり、軽く浮き上がることで、軽快な浮遊感が得られます。これも「手軽に掃除したい」という問題の解決につながると考えたわけです。

 

――開発で難しかった点や時間がかかったところがあれば教えてください。

 

ティウさん ダイソンとしての吸引力は確実に担保しつつ、軽いかけ心地、浮遊感を実現するのが難しかったですね。ヘッドが床にくっつきすぎても浮遊感は出せませんし、浮きすぎると今度はゴミがしっかり取れません。この適切な距離感を導き出すのに時間がかかりました。またキャスターの位置も難しく、場所が悪いとヘッドに引っかかったり、ゴミを弾いたりしてしまうので、適切な場所を見つけるまで苦労しました。オムニグライドは2020年7月に韓国で初めて販売されましたが、そこに至るまでに1年半近くを要しています。

↑2本のブラシ、4つのキャスターの適切な位置が吸引力と浮遊感を実現しているそう

 

↑吸引力も十分です

 

――これは今までのダイソンとは異なる方向性の掃除機と考えていいでしょうか。

 

ティウさん いいえ、ダイソンの理念は創業以来変わっていません。それは冒頭にもお伝えしたように、エンジニアマインドをもってユーザーの困りごとを解決したい、というもの。オムニグライドも、その一環で生まれました。異なる方向性ではなく、より幅広い選択肢を用意することで、ユーザーが生活様式に合わせて選べるようになったと考えています。特に特定の市場に向けて開発したものではありませんが、靴を脱ぎ、床の近くで生活するライフスタイルの日本には非常にマッチしているのではないでしょうか。

 

部屋の空気よりきれいな空気を排出する

――では最後に、ダイソンならではの強みを教えてください。

 

ティウさん ダイソンといえば吸引力が注目されることが多く、私たちも常に高性能なモーターを開発し続けています。このオムニグライドには、毎分最大10万5000回転するDyson Hyperdymium(ダイソン ハイパーディミアム)モーターを搭載しています。そしてもう1つ、ダイソンが創業以来取り組んでいるのが、もう1つの大きな困りごとであるハウスダストの除去。ダイソン微生物研究ラボでは25年以上ハウスダストの研究を行っており、世界各国のホコリのサンプルには何が含まれているか、それを取り除くためには何が必要か、常に研究し続けているのです。

 

そのため、ダイソンクリーナーには、高性能なフィルターが搭載されており、オムニグライドに関しては5段階にわたりゴミを捕集する設計により、0.3μmもの微細な粒子を99.99%捕らえ、部屋の空気よりきれいな空気を排出します。清潔性に敏感になっている今だからこそ、掃除機は吸引力だけでなく、排気にも安心してお使いいただけるものを提供したいと思っています。

↑ダイソンのコードレス掃除機には高性能フィルターが搭載されているため、顔の近くから排気が出ても安心です

 

2本のブラシによって軽快な浮遊感が得られ、横にも斜めにも動くためストレスを感じさせない点、前に押しても後ろに引いてもホコリがしっかり吸える点など、メリットの多いオムニグライド。ダイソンならではのパワーやきれいな排気も魅力です。特にコンパクトな住宅にお住まいで、掃除機の取り回しにストレスをためている方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

外出先から操作可能!ニトリのシーリングライトは防犯対策にも◎

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は「シーリングライト」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

外出先から操作できて留守中の防犯対策にも◎

声でもスマホでも操作ができるスマートLEDシーリングライト ネクト(6畳)

6990円(※)

Wi-Fi機能を搭載し、スマートフォンをリモコン代わりにしたり、AIスピーカーを通じて音声で操作したりできる。外出先からでもスマホでオン/オフができるので、消し忘れ防止や、留守中の防犯対策にも有効に使える。

SPEC●適応畳数:6畳●定格消費電力:32W●調光段数:3段階(常夜灯2段階)●調色段数:3段階●対応AIスピーカー:Google Home、Amazon Echo●サイズ/質量:φ480×H80mm/約1.3kg

※取り寄せに時間がかかる場合がある

 

↑スマホでは明かりのオン/オフと共に、無段階で調光と調色ができる。オン/オフタイマーやスケジュールの設定も可能だ

 

【Check!】 寝落ちしそうなときやトイレに起きたときに便利

「寝落ちしそうなときに壁スイッチやリモコン操作は面倒。この価格で音声操作対応はありがたいです。夜間にトイレに起きても、声で明かりを点けられて便利!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

約85wの吸込仕事率! 高コスパなニトリ「スティック掃除機」

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は高コスパな「スティッククリーナー」。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

約85Wの吸込仕事率を誇り高コスパな掃除機

2WAYスティッククリーナー レジェ2(ホワイト)

2990円

コード付きタイプだが、吸込仕事率が約85Wと同価格帯のなかでは性能が高く、コストパフォーマンスに優れる。操作はオン/オフのみでシンプル。自立するので、掃除の最中に家具の移動などでちょっと手を離すときに便利だ。

SPEC●定格消費電力:450W●吸込仕事率(約):約85W●運転音:約73dB●電源コード:4.5m●集塵容積:約0.5ℓ●サイズ/質量:W250×H1190×D130mm/約1.95kg

 

↑スティック部分はワンタッチで外して、ハンディクリーナーとして座った姿勢で使える。ヘッドは外れないので注意

 

【Check!】 掃除機として必要十分でゴミ捨てもラクにできる

「ゴミを吸い取る性能は十分で、ゴミ捨てもワンタッチでとてもラクです。ハンディタイプにもなりますが、ヘッドが外れないので狭い箇所の掃除には向きません」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★

コスパ :★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

掃除中よりも、その“前後”に「隠れストレス」を感じる!? 原因を「掃除機の不満」から探った結果

パナソニックは、「生活環境の変化に伴う掃除に対する意識」について調査を行いました。

 

調査期間は2022年3月1日~3月2日、掃除機を所有している全国の20歳~69歳の男女1100名を対象に、インターネットで実施。

 

生活環境を著しく変化させるきっかけにもなった「コロナ禍」を起点に、コロナ禍以前(~2020年2月)と、現在(2022年2月~)で在宅時間に変化があったかを質問したところ、全体のなかで半数以上(54.5%)が、変化があったと感じており、在宅時間も「20時間以上在宅している」という回答が最も多く、32%アップしていることがわかりました。

 

在宅時間が増加したことにより、在宅中の満足度にはどのような変化があったのでしょうか。在宅中の満足度と「掃除」のストレスとの関係性から探ってみたところ、掃除にストレスを感じない人(掃除ストレス指数が低い人)ほど、在宅中の満足度が高い(満足している)傾向にあることがわかりました。

 

「在宅中の満足度」を高めるためには、「掃除のストレス」の軽減が重要であることがわかりましたが、「掃除」の“どこに”ストレスは存在するのでしょうか。「掃除」の「前」「中」「後」の掃除全体の中でどこにストレスを感じるのかを質問したところ、掃除をしていない「掃除“前後”」にストレスを感じる人が約8割(83.1%)いることがわかりました。(掃除前:78.6%+掃除後:4.5%=83.1%)

 

掃除をしていない「掃除“前後”」に隠れている「隠れストレス」の原因は何なのか。掃除道具のなかでも「キャニスター型」や「スティック型」「ロボット型」と、部屋の大きさや使用用途などによって、求められる機能が異なる「掃除機」から、メインに使用している掃除機の不満を調査しました。

 

その結果、「キャニスター型(紙パック)」では、「本体が重い(56.9%)」「取り出しやかたづけが面倒(32.5%)」といった“掃除機の出し入れ”に関する項目が上位となりました。「キャニスター型(サイクロン)」では、「本体が重い(39.2%)」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(36.0%)」といった“掃除機の出し入れ”のほか、“ゴミ捨て”に関する項目が上位となっています。

 

「スティック型」も、「本体が重い(34.7%)」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(31.2%)」といった項目が上位に上がり、「ロボット型」では、「ゴミ捨ての時にゴミが舞う(31.1%)」「ゴミ捨ての頻度が多い(27.4%)」といった、“ゴミ捨て”に対する不満があがる結果となりました。

 

「掃除“前後”」にストレスを感じ、「掃除機」について「本体が重い」や「ゴミ捨て」「取り出しやかたづけが面倒」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う」といった不満を抱えていることが明らかになりましたが、そのようなストレスや不満の解放および、今の生活環境をよりよくするために、「掃除機」には、どのような価値が求められているのでしょうか。
「現在、重要に感じる掃除機に求めるものはなんですか?」と質問したところ、「吸引力がある(64.5%)」「細かいゴミまで取り切れる(48.0%)」といった「掃除中」の機能を求める声があがるなか、「本体が軽い(49.3%)」や、「メンテナンスがラク(38.5%)」 「取り出しや収納がラク(36.6%)」といった、掃除前の、掃除機をかけることへのハードルを低下させてくれる要素や、 掃除後のお手入れの手間を省きたいという要素が求められていることがわかりました。

 

今回の調査では、「掃除中」“だけ”ではなく、今まで意識していなかった、掃除をしていない「掃除“前後”」にも「隠れたストレス」が存在していることが明らかになりました。また、コロナ禍をきっかけに大きく在宅時間が増えた環境で、掃除にストレスを感じている人ほど在宅環境の満足度が低く、今の在宅環境をより良いものにするためには、掃除に関するストレスを解消することが大事になってくるようです。

 

掃除をする上で必要な道具である「掃除機」に関しても、様々な不満が見えてきました。「キャニスター型」や「スティック型」「ロボット型」と、部屋の大きさや、使用用途などによって、掃除機に求められる要素に大きな違いが出てくるかと思われましたが、「本体が重い」や「取り出しやかたづけが面倒」「ゴミ捨ての時にゴミが舞う」といった、「隠れストレス」の原因となりうる、掃除をしていない「掃除“前後”」に関連する要素に多くの不満が上がる結果となりました。

 

掃除機の使用に対するハードルを低下させる要素や、掃除後のお手入れの手間を簡略化できる要素が求められている、「掃除のはじまりから終わりまでを見つめ直すことができる掃除機」を選択することが、現代の生活スタイルに求められる掃除機ではないか、と同社は締めくくっています。

↑セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K

5大人気メーカーの「自動調理鍋」、毎日使いやすいのはどれ? 編集部員が徹底調査

自動調理鍋の人気製品について、これまで「味」「操作性」「独自機能」と各回でじっくりチェックしてきた本企画。今回はそれぞれの「設置性・お手入れ」にフォーカスを当て調査します。

 

▶過去の調査記事はコチラ
「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!
「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた
「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!
自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明
自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査
時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

設置性は実生活においてとても重要。本体が重すぎると一度棚の奥にしまってしまうとなかなか取り出さなくなってしまうし、キッチンに置いたときや食卓に設置したときの圧迫感も、大事なポイントですよね。また、使用後のお手入れ方法も気になるところ。

 

今回も前回と同様、GetNavi webの家電担当とフードアナリストの中山(筆者)が、生活のシーンをイメージしながらユーザー目線で徹底調査しました!

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

 

【設置性】

コンパクトかつ落ち着きのあるデザイン

本機のサイズは幅300×高さ224×奥行き301mmで、重さが約3.9kg。今回の5製品のなかでは比較的小さく、重さは最軽量です(調理容量は2.0Lで大差なし)。卓上でグリル鍋としても使用することを想定し背が低く設計されており、コンパクトさは秀逸といえるでしょう。また、マグネットプラグ式の電源コードは約2.0mと、今回のなかでは最長でした。

↑一部に木目調のパーツを配したカジュアルなデザイン。そこまで重厚感はありません

 

カラーはブラック、グレー、グリーンの3色(使用モデルはグリーン)。欧米のキャセロール鍋を思わせるデザインや、マットやパステル系を用いた落ち着きのある配色で、インテリアにもマッチしそうです。

↑キッチンにもなじみ、極端な生活感は出ない印象

 

実寸、存在感ともに圧迫する要素がなく、キッチンやインテリアに溶け込むデザイン性は優秀。比較的コンパクトなのでしまう際にもかさばらず、しまわずに棚などに置いてあっても馴染むでしょう。

 

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

 

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

 

【お手入れ】

パーツが細かく洗いづらいという宿命があり

「電気圧力鍋ヘルシープラス」は圧力調理鍋のため、フタ内部の設計が緻密です。パーツも多くて洗浄にやや手間がかかりますが、これは圧力鍋ならではの宿命。洗う際にはなくさないよう注意が必要で、細かいパーツは食洗機(食器洗い乾燥機)で洗わないほうがベタ―です。なお、本機はグリル鍋としても活用できるようにフタが丸ごと外れるのもポイント。

↑パーツが細かく、パッキンが洗いづらい、水はけも悪いなどは圧力鍋の宿命。ただし本機の内鍋は持ち手がないうえに軽く、コーティングも優秀。扱いやすさでは好評でした

 

↑小さいパーツは洗浄もしづらいため、特に注意を

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

 

【設置性】

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

 

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【お手入れ】

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

実売価格3万3000円

 

【設置性】

大きさや重さを感じさせないスタイリッシュさ

2.3Lの調理容量で、サイズは幅285×高さ225×奥行き310mm。重さは約7.0kgと、今回のなかで最重量の「STAN.」。サイズも大きめながら、洗練されたデザインで強い主張はないといえるでしょう。この重さは、頑丈で直火調理ができるホーロー製の内鍋による部分が大きいのかもしれません。

↑「STAN.」は奥行きこそそれなりにありつつも、幅はすっきり。本体の持ち手は底部にあり、1.4mのマグネットプラグ式コードが付きます

 

インテリアに馴染む佇まいが「STAN.」のデザインコンセプトで、実際に置いてみても美しさはお見事。本体の大きさや重さはあるものの、落ち着いた印象です。

↑クリエイティブユニット「TENT」とコラボレーションした、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性がウリの「STAN.」。カラバリは写真のブラックと、ホワイトがあります

 

ホーロー製の内鍋は直火調理できるのも特徴。コンロ用の鍋としても使える点を踏まえれば、7kgという重さは気にならないかもしれません。編集部からもデザイン性の高さが好評でした。

 

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

 

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

 

【お手入れ】

課題があるとすれば炊飯後の洗浄だけ

洗うパーツが3点でOKと、手軽さでも好評だった「STAN.」。ホーロー製の内鍋は重いのですが、「気になるレベルではない」「熱効率のいいホーローのメリットのほうが勝る」という声のほうが多数でした。

↑内鍋、内フタ、水受け皿の3点。食洗器でも洗いやすく、細かいパーツがないので紛失する心配もありません

 

ホーローの内鍋にご飯がくっつくので、炊飯後のお手入れは大変な印象でした。コーティングされていないので、炊飯した後は漬け置きが必要。自動調理鍋で炊飯もしたいという人は、この点も考慮しておきましょう。

↑内鍋は取っ手までホーロー仕様。他パーツとのつなぎ目がなく、ガシガシ洗えます

 

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

 

【設置性】

コンパクトでデザインは丸くなめらかな印象

「クックフォーミー」は2.0Lの調理容量に対して、サイズが幅324×高さ268×奥行き314mmで重さが約4.798kg。同じ容量で圧力鍋の「電気圧力鍋ヘルシープラス」よりやや大きく、重さがあるのはハイパワーであること(消費電力900Wで100Vぶん高出力)、レシピ数など機能のバリエーションが多いからかもしれません。

↑「クックフォーミー」の3Lタイプで、調理容量は2L。レシピ数は210種、専用レシピ本要らずの「ナビするレシピ」など多機能

 

約1.5mの電源コードが付きますが、マグネット式ではありません。プラグが台形の形をしているので上下構わず差せるわけではなく、「地味な部分だけど意外に面倒かも」という声が上がりました。

↑カラーは、今回使用したホワイトのほかにブラックがラインナップしています

 

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

 

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメです」(松永)

 

【お手入れ】

大小様々なパーツがあるため要注意

今回比較したモデルで、最もお手入れパーツが多かったのが「クックフォーミー」。「電気圧力鍋ヘルシープラス」同様に圧力鍋の宿命を背負っているのですが、こちらはさらに注意が必要でした。

↑大小様々なパーツが取り外せます。画像中央の受け皿のような部品が内ブタから取り外しにくく、球状の部品が転がるので要注意

 

内鍋はしっかりしたコーティングで洗いやすいものの、両サイドの取っ手が大きめでやや難点という声も。また、細かいパーツが多く紛失のリスクも背負っているので手洗いを推奨。シンクの排水溝にも落ちないよう、注意が必要です。

↑セラミックコーティング加工された内鍋。底には凹凸があり、食材がこびりつきにくく洗いやすい

 

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、スピーディーに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

 

【設置性】

炊飯器をベースにしたコンパクトさと様式美

炊飯容量0.09~1.0Lに対し、W250×H201×D321mmで約5.0kgの「ライス&クッカー」。外観のデザインは炊飯器がベースになっており、幅や高さは今回のなかで最もコンパクトでした。

↑カラバリはホワイトのみ。また、使用時以外は表示されないタッチパネル式を採用しているので、文字情報が少なくスタイリッシュです

 

炊飯器をベースにしたデザインや設計には、編集部内でメリットとデメリットがあるとの意見で一致。メリットは、電源コードが本体に収納できる巻き取り式であること。長さが1.0mなので「もっと長いと嬉しい」という声がありつつも、収納式は高評価でした。

↑白一色で統一感のあるデザインは、キッチンやダイニングでの馴染み方も抜群。「黒もほしい」という声もありました

 

一方でデメリットは、ハンドルのバランスの悪さ。というのも、ハンドルをつかんで持ち上げた際に重心が不安定になるのです。とはいえ、ハンドル部分にしゃもじを収納できるコンパクトさ、洗練されたデザインには賞賛の声が多数上がりました。

 

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

 

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

 

【お手入れ】

洗うパーツは2点のみでお手入れ簡単

今回最も洗うパーツの数が少なかった「ライス&クッカー」。対象は内釜と内フタ(ふた加熱版)のみ。

↑内フタのパッキンは取り外し不要ですが、内側に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう

 

洗うパーツが2点のみというのは、実体験としてもきわめてスピーディー。また、内釜に持ち手がないので洗いやすいという点も高評価でした。

↑内フタには「うま味キャッチャー」という突起があるものの、こちらもパッキン同様取り外さずに流水洗いでOK

 

「『ライス&クッカー』はIoTで高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

▶︎目次に戻る

 

【設置性・お手入れの調査のまとめ】

アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」はコンパクトで軽く、カジュアルなデザインも良い。圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメ。

 

シャープ「ホットクック」は容量があるぶんサイズも大きめで、デザインには高級感があり。手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

 

象印マホービン「STAN.」はサイズが大きめながら、洗練されたデザインが秀逸。キッチンでも卓上でも圧迫感がなくスマートに使える。洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

 

ティファール「クックフォーミー」は比較的コンパクトで、丸みのあるデザインが特徴。洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

 

パナソニック「ライス&クッカー」は炊飯器がベースでサイズは小さめ。インテリアになじみやすい、すっきりとしたデザインも特徴。洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

 

次回は過去回をおさらいしながら「全体まとめ」をレポートします。

 
 
撮影/中田 悟

スイッチの位置に注目!目からうろこの便利なニトリの「リビング扇風機」

ニトリの家電は取り扱いカテゴリーが増えて新製品も続々登場し、店舗内でも徐々にそのスペースを拡大している。シンプルな機能・デザインと手ごろな価格で評価が高い製品の実力を、家電のプロがチェックした! 今回は今まで気づかなかった便利な「扇風機」。

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

スイッチが上にあるとこんなに便利になる!

立ったまま操作できる リビング扇風機

2490円

首振りスイッチだけでなく、オン/オフ・量調節ダイヤル、オフタイマーと、スイッチ類のすべてを上部のモーター部分に装備。かがまずに立ったまま操作できる。風量の切り替えは3段階。オフタイマーは最長で180分だ

SPEC●定格消費電力:43W/49W(「強」運転時)●首振り角度:約90度●最大風速:約180m/分●風量調節:3段階(強/中/弱)●タイマー:180分●サイズ/質量:W約370×H690〜870×D360mm/約3kg

 

↑オン/オフと風量調節が一体となったダイヤルと首振りプルスイッチはモーター部の上部に。オフタイマーはモーター部の後部を回転する

 

【Check!】 かがんだり足で操作したりしなくていい!

「扇風機の操作部は台座にあるもの、という概念を打ち破ってくれました。かがんだり足で操作していたけれど、そんな面倒は必要ありません。これはラクです!」(近藤さん)

デザイン:★★

機能性 :★★★

コスパ :★★

 

私がチェックしました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

節電しながらほどよく冷やす。サンコー「水が流れる冷感ひんやりマット」発売

サンコーは「熱帯夜も一晩中熟睡 水が流れる冷感ひんやりマット S-WCM22G」を発売しました。実売価格は1万9800円(税込)。

↑本体(左):幅180×高さ295×奥行168mm、マット(右):幅700×高さ1600×厚み2mm

 

水を循環させてマットをまんべんなく冷やす

本製品は、水冷機のタンクに入った水がチューブを通ってマットに行き渡り、マットをまんべんなく冷やす仕組み。身体から熱を奪い、ぬるくなった水は水冷機に戻ってフィルターとファンで冷やされ、再びマットへと流れていきます。設定時間になると自動で電源が切れるオフタイマー機能(最長12時間)を搭載し、就寝中に電源を切る設定にすることも可能。

 

また、本製品は、冷風扇としても使用できます。水を含んだフィルターにファンの風を当てることで、涼しい風を感じることができます。

↑冷風扇としても使用可能

 

最大消費電力は8Wで、1日8時間使っても電気代は1か月わずか約50円とのこと。夏は寝苦しさを感じているものの、冷感マットだと冷え具合に不満がある方、エアコンの冷えすぎや電気代に不安がある方はぜひ注目してみてください。

 

ロボット掃除機のトップが教育ツールを無料公開!大人も「目からウロコ」の「ルンバ エンジニアリングコース」をレポート

6月8日、アイロボットジャパンは、STEM教育(後述)に基づくプログラミングを基本から学べる小・中学生対象のカリキュラム「ルンバ エンジニアリングコース」を発表。同日に無料公開しました。アイロボットと言えばロボット掃除機の「ルンバ」という印象が強いですよね。今や家庭でもおなじみの「ルンバ」の動きをプログラミングで再現しながら楽しく学ぼうというのが、この「ルンバ エンジニアリングコース」です。

↑プログラミングの教育カリキュラム「ルンバ エンジニアリングコース」を発表する新規事業開発室の竹迫大佑さん

 

STEM教育に注力してきたアイロボット

STEM教育とは、Science(科学)/Technology(技術)/Engineering(工学)/Mathematics(数学)の頭文字から取った言葉で、これら4つの学問を学ぶ教育プランのこと。ロボット掃除機「ルンバ」シリーズで知られるアイロボットは、2009年からSTEMプログラムを社内に導入。日本でも、2018年からボランティア社員によりプログラミングを楽しく学べる小学生対象のワークショップを展開しています。

↑発表会では、アイロボットジャパンの山田 毅執行役員が登壇。同社のSTEM教育への取り組みについて説明した

 

そして2021年2月には、ルンバをモチーフとしたSTEM教育用のプログラミングロボット「Root(ルート) rt1」(実売価格2万9800円・税込 以下同)を、同年6月にはその廉価版の「Root rt0」(2万4800円)をリリースしています。

↑30種以上の機能とセンサーを搭載したプログラミングロボット「Root rt1」

 

↑Rootシリーズは、既に38都道府県の学校で導入され、多機能性や柔軟にレベル変更できる点などを評価する声が上がっている

 

今回無料公開された「ルンバ エンジニアリングコース」は、このRootを使って、基本からプログラミングを学ぶための学習カリキュラムです。同コースは、「Rootを動かそう」や「バンパーセンサーを学ぼう」「Rootでお絵描き」「侵入禁止エリア」「クリーンマップを設計しよう」など、ルンバの動きをRootで学ぶ45個のアクティビティが用意されています。

↑「ルンバ エンジニアリングコース」公式サイト。ジュニアコースのテキストがダウンロードできたり、今後追加予定のレッスン動画を試聴できたりします

 

プログラミングを学ぶ、または教える上で課題となるのが、プログラミングが実生活にどのような形で結びついているのかをイメージしにくいところ。その点、「ルンバ エンジニアリングコース」は、身近で役立っているルンバの動きをイメージしながら、それをRootで再現することで、プログラミングの仕組みを学べます。そのため、子どもたちが「なんでプログラミングを学ぶのか?」をイメージしやすいのです。

 

「もう1回やりたい」小学4年生が楽しく学ぶ様子を公開

オンライン発表会では、Rootで子どもが実際に学ぶ様子が公開されました。大阪府摂津市の別府小学校では、小学4年生が「ルンバ エンジニアリングコース」をベースに授業を行っています。授業では、いきなりプログラミングを教えるのではなく、まずはロボット掃除機「ルンバ」が、どんな動きをしているのかを観察します。

↑Rootを使った授業風景。大阪府摂津市別府小学校での授業風景

 

↑まずはロボット掃除機「ルンバ」が、どんな動きをしているかを観察

 

ルンバの動きを観察した後に、プログラミングロボットのRootで、ルンバの動きを再現していきます。Rootへの指令は、タブレットのアプリを介して行います。Rootの本体前面には、ルンバと同様に、バンパーセンサーが搭載されています。そのため、壁などにぶつかると「後退」して「向きを変えて」また「動き出す」といった、ルンバのような動きをプログラミングができるのです。

↑授業では、4人1組のグループに分かれて、色々と試行錯誤しながらプログラミングを行う

 

↑障害物として積み木を置いて、実際に積み木にぶつかった時に、どのような動きをするのか観察

 

授業後、「ルンバ エンジニアリングコース」をもとにした授業を受けた子どもたちからは、「ロボットの仕組みがちょっとわかったみたいで、楽しかったです」や「ルンバみたいに跳ね返したりするのを、次は成功させるっていう思いで、もう1回やりたい」などの声が挙がっていました。

↑授業後の子どもたちからは、楽しそうな声が聞こえてきた

 

子どもたちに教える側の先生は、「アプリで作ったプログラムをもとに、実物(Root)が動いてくれる。そのなかで思っていたのと違う動きをすることもありますが、それも含めて、子どもたちの学びになっていると感じます」と、語っています。

 

「ルンバ エンジニアリングコース」の3つのポイント

「ルンバ エンジニアリングコース」のポイントは、大きく3つ。1つは「ルンバの動きをRootで再現する」ということ。例えばルンバは「壁にぶつかるとちょっと後ろに下がって向きを変える」という動きをします。これをRootで再現するために、複数の(プログラミングの)ブロックを、組み合わせる必要があります。これにより、ルンバの動きをイメージしながら、プログラミング的思考が学べるのです。

↑Rootを動かすプログラミング画面。動きなどを指示する様々なブロックを組み合わせることで、プログラムを作っていく

 

「ルンバ エンジニアリングコース」の2つ目のポイントは、「アクティビティ(授業)の多さ」。最初は基本的な(プログラミングの)ブロックを学ぶところから始まり、ルンバ搭載のバンパーセンサーの仕組みを理解する、侵入禁止エリアを設定するなど、ルンバの動きを再現しながら、最後はルンバと同じように清掃するミッションまであります。

 

今回公開されたのは、「ルンバ エンジニアリングコース」の初級カリキュラムですが、今後は、より上位のカリキュラムも開設していくそうです。

↑公開された初級カリキュラムだけでも45個のアクティビティが用意されている。今後、上位カリキュラムも公開予定

 

「ルンバ エンジニアリングコース」の3つ目のポイントは、「視覚的にカリキュラムの内容を理解できる動画コンテンツ」だといいます。動画は今後、サイトにアップデートされ、アイロボットの社員が登場して、アクティビティを説明していく内容になる予定です。

 

デモを見ながらプログラミングを体験

「ルンバ エンジニアリングコース」の3つ目のポイントに挙げられた動画コンテンツは、発表された6月8日の段階ではまだ準備段階でした。そこで発表会では、どんな動画コンテンツがアップデートされていくのか、その雰囲気を味わうためのデモを実施。アイロボットジャパンの渡邊 峻さんのデモを見つつ、オンライン発表会に参加した報道関係者がRootのアプリを使いながら、プログラミングを体験しました。

↑オンライン発表会でデモを行った、アイロボットジャパン トレーニングチームの渡邊 峻さん

 

本コースでは、プログラミングアプリ「アイロボットコーディング」を使用。ブラウザ上のアプリを使う方法と、スマートフォン用のアプリを使う方法があり、実際にRootの実機を持っている人は、同アプリで作成したプログラムをBluetoothで送るとプログラム通りにRootが動きます。

↑Rootの本体。障害物に当たった時に反応する本体前面のバンパーセンサーのほか、天面のタッチセンサー、裏面の色を認識するセンサーなど、様々なセンサーが搭載されている

 

↑Rootを動かすためのアプリ「アイロボットコーディング」は、スマートフォン用アプリ版とPC用のブラウザ版が用意されている

 

Rootの実機を持っていなくても、アプリ上にシミュレーターがあるので、プログラミングに応じてRootがどう動くのかがわかります。デモでは、このシミュレーターを使って、Rootがルンバのように「前進→障害物にぶつかる→後退→90度回転→前進」というプログラムを作っていきました。

 

実際に試してみたい人は、こちらのサイトを開いてください。Webアプリが起動して、Rootを動かすことができます。

↑アイロボットの「Education」サイトが開いたら、1番上にある「今すぐプログラミングする」をクリックする

 

↑「アイロボットコーディング」サイトが開くので、右上の横3本線のメニューボタンをクリックし、「Language」を「にほんご」に設定。「New Project」をクリックする

 

プログラミングで障害物を避ける動きを再現

いよいよプログラミング(コーディング)画面へ。サイトの下部に並ぶ青や黄、緑のブロックのひとつひとつがRootへの指示です。これらをドラッグして画面上部に並べていくことでプログラミングを行います。「再生」ボタンをクリックすると、右側のシミュレーターでRootがプログラム通りの動きを始めます。

↑プログラミング画面。下部のブロックをドラッグして画面左に配置していきます

 

少しブロックを並べたら(プログラミングしたら)、「再生」ボタンを押し、画面右側に表示されているRootがどのように動くかをチェック。また少しブロックを並べたらまた再生……というトライ&エラーを繰り返しながらプログラミングしていくと、10分程度でRootが「前進」→「障害物にぶつかる」→「後退」→「回転」→「前進」という一連の動きを再現できました! なるほど、ルンバはこんな風にプログラミングされているのか……と目からウロコが落ちる思い。より多くのブロックを把握して使いこなせば、さらにできることが増えるはず。自分のRootが成長していくさまが想像できて、大人の目から見てもワクワクしますね。

↑「前進」→「障害物にぶつかる」→「後退」→「回転」→「前進」のプログラムが完成。画面右のシミュレーターでは、障害物を配置して動きを確かめた

 

なお、「アイロボットコーディング」アプリは、プログラミングのレベルを3段階で切り替えられます。デモで使ったプログラミングは「レベル1」。「レベル2」では、言葉が書かれたより細かく動きを設定できるブロックを並べていきます。そして「レベル3」では、プログラミングのコードの入力ができるようになっています。

 

より複雑な動きをプログラミングするようになると、解説書を読むよりも、今回のデモのような解説動画を見ながら進めたほうがわかりやすいはず。今後、動画が充実していけば、プログラミングでつまづく子どもも減っていくだろう、とデモを体験しながら感じました。

↑画面左下のタブを「レベル2」に切り替えると、さらに細かい動きをプログラミングできる画面へと即座に切り替わる

 

↑「レベル3」に設定すると、プログラミングのコードを入力する画面に切り替わる

 

アイロボット=STEM教育と呼ばれる日も近い

アイロボットのプログラミングロボットには、「Root」シリーズのほかに、よりルンバに近い「Create 3」(クリエイトスリー)がラインナップされています。Rootが対応しているプログラミング言語「パイソン」だけでなく、「ROS2」にも対応します。また、Rootに内蔵されるバンパーセンサーなどのほか、車輪部分のエンコーダー、加速度センサーやジャイロスコープも内蔵し、充電用のホームベースも付属しています。

↑アメリカで発売されているプログラミングロボット「Create 3」。Rootよりサイズが大きく、多彩なセンサーを内蔵。プログラミング言語の「パイソン」だけでなく、「ROS2」にも対応する

 

↑Create 3も、ブロックを組み合わせることでプログラミングして動かせるため、特に専門的な知識を持たなくても誰でも動かせる

 

同社によれば、「ルンバ エンジニアリングコース」を通じてプログラミングへの理解を深めてもらい、最終的にCreate 3を使った本格的なプログラミングができるような仕組み作りを、開発し続けていきたいとのこと。そこで今回は、「ルンバ エンジニアリングコース」の発表とともに、「Create 3」1台と「Root」6台のセットを無償で貸し出す教育機関向けのパッケージが発表されました。

↑「Create 3」1台と「Root」6台の無償貸し出しパッケージ

 

今回、「ルンバ エンジニアリングコース」をリリースし、プログラミングロボットを充実させたことで、アイロボットはSTEM教育のシステムを提供できる環境を十分に整えてきたと言えるでしょう。これまでは「ロボット掃除機といえばルンバ」だったのが、「STEM教育といえばアイロボット」と呼ばれる日も近いかもしれませんね。一方、教育を通して子どもにアプローチすることで、ルンバに親しみを覚える子どもたちが成長し、購入に至ることも多いはず。「本業」の持続的な成長も狙った面白い取り組みなのは間違いありません。

使いかけのパスタやお菓子も真空でまとめて保存! 12Lの大容量がうれしい「自動真空マルチキャニスター」

Smativは、大容量の真空保存容器「Smativ+(スマティブ) 自動真空マルチキャニスター LEHIFK200」の予約販売を開始しました。発売予定は7月末で、実売予想価格は1万6800円(税込)。

↑自動真空マルチキャニスター LEHIFK200。サイズは高さ245×幅180×奥行360mm、質量は1.5kg

 

約4週間、容器内部を自動で真空状態に保つ

本製品は、ふた部分の操作モジュールにより、容器内部を自動で真空状態に保つアイテム。12Lの大容量でお米やパスタはもちろんのこと、一度開封した穀類・乾麺・粉物・お菓子・コーヒー・ペットフードなどさまざまな食材をまとめて真空保存ができます。操作ボックスの真空ボタンを押すだけでかんたんに真空保存でき、ワンタッチで解除可能。充電時間は約4時間(初回のみ24時間)で、約4週間連続稼働が可能です。専用アプリを使えば、Bluetooth接続でバッテリー残量の確認や稼働状況を少し離れた場所にいても確認できるとのこと。

 

また、本製品は形状をスクエアタイプにすることでキッチンのスペースにも収まりやすくしました。ふたの部分はパッキン付きでしっかり密閉することができ、中の食品をニオイ移りや酸化、虫の侵入から守ります。タンクとフタは丸洗いが可能。底部には、4か所の滑り止めゴムがあり、安定感も良いとのこと。本製品の発売を記念し、抽選で5名に商品が当たるプレゼントキャンペーンも実施中。

食料を備蓄したい方をはじめ、米やパスタ、パンの鮮度を保ちたい方、お菓子の湿気を防いで保存したい方、ペットフードの酸化を防いで保存したい方、注目してみてはいかがでしょうか。

ミキサーがフードロス削減に貢献!? かたい種や氷も粉砕するタイガーの新シリーズ「value+Products」

タイガー魔法瓶株式会社は、新シリーズ「value+Products(バリュープラスプロダクツ)」の第一弾として、「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」(実売予想価格1万7800円・税込 以下同)、「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」(同9980円)の2製品を6月21日に同時発売。「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」(同1万4800円)を2022年8月上旬に発売します。

 

独自の「トルネード水流」と6枚刃でかたい食材も粉砕

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKT-G100」

 

定格容量1000mlで最上位機種のSKT-G100は、タイガー独自の「トルネード水流」で上下を均一に混ぜることができ、残りがちな野菜の葉やくだものの皮を巻き込みしっかりと攪拌。また、ステンレス素材にブラックチタンをコーティングした「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃で、砕き残りが起こりやすいにんじんやアボカドの種などのかたい食材や角氷も細かく粉砕するとのこと。

↑ギザ刃、波刃、平刃と、3種の形状の刃を組み合わせたブラックチタンコート6枚刃を採用

 

カップ・ふたは、食器洗い乾燥機に対応。カップは軽くて丈夫なトライタン製(樹脂製)で、お手入れもカンタンです。

 

このほか、食材同士の衝突音、モーターの振動による音の広がり、カップの隙間からの音漏れなど、従来品よりも実感音を約45%カット。食材の回転時の衝突音を低減する「トルネード水流」や食材同士の衝突音を和らげる「トライタン製(樹脂製)カップ」、振動による音を抑える「防振ゴム」を採用するなど、ミキサーの騒音の原因を一つずつ見直し、会話やテレビの音を妨げにくいといいます。

 

一方、定格容量1000mlのミルつきミキサー SKS-R100は、トルネード⽔流+原理の異なる3種のチタンコート6枚刃を採用し、ミルカップ・お茶ミルカップが付属しています。

↑8月上旬発売の「ミルつきミキサー TIGER5value+ SKS-R100」

 

定格容量400mlで幅11.9cmとコンパクトなSKR-W400は、トルネード⽔流+原理の異なる2種のブラックチタンコート4枚刃を採用。先述のSKT-G100と同様、実感音を従来品よりも約45%カットしています。

↑6月21日発売の「ミキサー TIGER6value+ SKR-W400」

 

日常では捨ててしまう野菜やくだものの種、皮などを活かす目線で開発した同シリーズ向けのレシピも公開中。「種までまるごとかぼちゃのスープ」「まるごと人参のチーズケーキ」など、フードロス削減に貢献しながら栄養も豊富なレシピを掲載しています。また、植物性ミルクを使った「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」や豆乳を使った「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」などヘルシーなレシピにも注目です。

 

3万円で憧れの「生ジュース生活」始めよう! 累計1000万台のHUROMからコンパクトなスロージューサー

累計1000万台を販売したスロージューサーのパイオニア、HUROM(ヒューロム)は、スリム型エントリーモデル「ヒューロムスロージューサー H310A」を6月20日(月)に発売します。参考価格は2万9800円(税別)。発売に先駆けて、6月1日よりヒューロムオンラインショップ限定の先行予約販売を開始しています。

↑ヒューロムスロージューサー H310Aのカラバリは左からホワイト、スカイブルー、ラベンダー

 

カットから圧搾・搾汁までを全自動で行う

本製品は、ジュースやスムージー、フローズンまで様々な搾汁がひとつで出来るオールインワン仕様のマルチスクリューを採用。スクリューとフィルターが⼀体化したシンプルなパーツで組⽴や⽚付けがカンタンとのこと。

↑幅広い用途に使えるマルチスクリュー(左)を採用

 

食材をホッパーに詰め込むだけで、カットから圧搾・搾汁までのプロセスをすべて自動で行ってくれるのも特徴。ホッパー内部の回転刃が食材を細かくカットし、そのままドラム部分へ押し出してマルチスクリューで搾汁します。

 

製品サイズは幅17.2cm、高さ39.5cmで、従来比で約20%コンパクトになり、重さも3.4kgと約半分に。落ち着いた3色のパステルカラーを採用しており、キッチンのテイストに合わせて選べます。

このほか、新たに低ノイズモーターを搭載。 騒音レベルは平均45 dB(デシベル)で、これは一般的なリビングルームよりも静かな数値とのこと。操作がシンプルかつコンパクトで、お手入れもカンタン。音も静かとのことで、手軽にフレッシュなジュース生活を始めたい方は、ぜひ注目してみてください。

いつもの水加減で新米が理想の食感に! 日立の炊飯器「ふっくら御膳」新モデル

日立グローバルライフソリューションズは、IHジャー炊飯器「ふっくら御膳」RZ-W100FMを7月2日から発売します。実売予想価格は8万8000円(税込)。

↑IHジャー炊飯器「ふっくら御膳」RZ-W100FM

 

水加減が難しい新米も「外硬内軟」に炊き上げる

本製品では、京都の老舗米屋である八代目儀兵衛が理想とする、粒の輪かくとお米の甘みが際立つ「外硬内軟(がいこうないなん)」のおいしさを実現した独自の炊飯方式「極上ひと粒炊き」を採用。

↑「極上ひと粒炊き」のイメージ

 

さらに今回は、新たに「極上新米」コースを追加しました。八代目儀兵衛の職人の技を取り入れ、圧力加熱のかけ方を工夫して火力を変えるとともに、浸しやスチーム蒸らしの時間を調整。水加減に戸惑う声がある新米も、いつもの水加減で新米のハリやツヤを生かしながら「外硬内軟」に炊き上げるといいます。

 

置き場所に困らない「蒸気カット」仕様も特徴。炊飯中の蒸気がほとんど出ないことから、例えばスライド式の棚の中で利用しても蒸気がこもらないため、炊飯器の置き場所に困りません。

↑「蒸気カット」仕様でスライド式の棚に置くことも可能です

 

また、本製品では、ごはんをしっとり保つ「スチーム保温」のスチーム放出時間を長くしました。「スチーム保温」は、炊飯中に発生する蒸気を「給水レス オートスチーマー」にため、保温時にスチームにして送り込みます。今回、側面ヒーターとふたヒーターの出力をコントロールすることにより「給水レス オートスチーマー」にたまる水分量を増やし、保温時にスチームにして送り込む時間を長くすることで、ごはんをしっとり保つといいます。

↑スチーム保温のイメージ

使わない理由がない? わずか40gの電動歯ブラシ「Philips One」で磨いてみたら【レビュー動画ダイジェスト】

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、乾電池式で携帯に便利なフィリップスの電動歯ブラシ「Philips One」(実売価格2750円・税込)のレビュー動画をダイジェストでお届け。

 

乾電池込みで40gの軽さを実感!

まずは小山くん、「Philips One」の軽さと携帯しやすさに感心しきり。

 

「本体とトラベルケースはすごくシンプルで、持ってみると両方とも軽いですね。トラベルケースに入れると収まりがいいので、これだったらバッグの中にスッと入れられますね! 本体の重さは充電器が不要で、乾電池も込みでこの重さというのはめちゃくちゃいいですね。本体のみで27g、乾電池込みで40gくらいなので、すごく軽いです!」

↑このように本体がケースにきっちり収納できます

 

ポップでかわいらしいデザインが貴重

続いて、他モデルではあまり見られない、デザインに注目。

 

「こんなにポップでかわいらしいものは珍しいんじゃないかな。今回、カラーは『マンゴー』という色を選んだのですが、ほかにも『ミント』や『サンゴ』があって、スタイリッシュにしたいときは『ミッドナイトブルー』を使うのがいいんじゃないかと。しかも、本体部分とブラシ部分の色を組み換えることによって、自分好みのカラーを作ることもできます。恋人と入れ替えるなんてこともできますし、自分好みの色に入れ替えたりもできます」

↑本体からブラシを取り外して、ブラシの色を変えることも可能!

 

乾電池式ながらスタミナとパワーも十分

このほか、乾電池式ということで気になるのが、バッテリーの持ち時間と振動のパワーです。

 

「こちら、単4形乾電池1本で動くんですが、1日2回、1回2分の使用を想定して3か月間使えます。乾電池4本あれば、1年中使えるんですよ。充電するのが面倒くさい、という方はこっちを使うのもいいんじゃないかな、と思いました。振動回数は1分間に1万3000回でバッテリー式には若干劣るものの、手磨きの100倍以上は多く磨けるんですよね」

↑振動回数は1分間に1万3000回と十分

 

磨いてみると、歯の「つやつや感」は十分

さて、ここで実際に使ってみることに。ただ使うだけではなく、ふだん使っている充電式の電動歯ブラシ(パナソニックのドルツ)と使い心地を比べてみました。

↑実際に磨いて比べてみます! なお、「歯に当てていく」イメージの充電式電動歯ブラシとは違い、「Philips One」は、手で細かく振動させて使うことが推奨されています

 

「ドルツはヘッドが小さいのに対して、Philips Oneはヘッドが大きいな、と感じました。ドルツが歯を1本ずつ磨いているのに対して、Philips Oneは2本くらいを一気に磨いているイメージですね。Philips Oneも、(舌で歯を触ると)つやつや感は出ていると思います。手磨きに比べて全然違うので、外出先で使うのであれば十分かな、と。ヘッドがちょっと太いかな、と思うくらいで全く違和感がないです」

↑ドルツ(左)に比べて「Philips One」(右)のヘッドは大きめ

 

手に取りやすい価格も魅力

レビューのシメでは、Philips Oneについて「カラフルで小さくて、かわいいボディからは想像できないくらいパワフルで、持ち運びにもぴったり」と絶賛した小山くん。性能以外でも大きな魅力もあるとのこと。

 

「実はこちら、3000円台とめちゃくちゃ安い!(現在は実売価格2750円・税込) 外出先で電動歯ブラシを使いたい方、初めて電動歯ブラシに手を出したいけれど、値段で二の足を踏んでいた方、カラフルなデザインで持ち物を統一したい方などにもオススメです!」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。ほかの家電もたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

本稿で伝えられなかったディテールもあるので要チェック!今回紹介した動画はコチラ

空気清浄機は「個室床置き」「ポータルブル」がトレンド! プロが厳選するコンパクトモデル8選

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目。以下では、 家電ライターの平島憲一郎さんが厳選した8モデルを紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が厳選しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

 

≪個室床置きタイプ5選≫

 

【製品1】同社ならではの十分な風量で超微粒子を9割以上除去

●適用床面積:15畳●8畳の清浄時間:約18分●空気清浄技術:HEPASilentテクノロジー●運転音:18〜48dB(A)

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万6400円

同社の基幹技術HEPASilentテクノロジーを備えた小型モデル。本体下部360度から吸気し、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※)フィルター捕集する。空気の状態を検知し最適風量に自動調節。

SPEC●消費電力:2〜10W●風量:0.5〜3.2立方メートル/分●フィルター:Particle Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●運転モード:オート●サイズ/質量:φ200×H425mm/約1.7kg

※:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1〜1μmまでの微粒子を99.97%以上除去フィルター*の除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

 

↑吸引した空気中の有害物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターに吸着。高い除去力と高速清浄を両立した

 

↑外側からプレフィルター、メインフィルター、ココナッツカーボンの3層構造のフィルターを採用。PM2.5からVOC、化学物質まで幅広く除去する

 

↑プレフィルターは布製で水洗い可能。5色のカラバリを用意する。メインフィルターは半年ごとの交換だけでメンテ不要

 

[Impression] 超微粒子にまで対応し安心感は抜群!

「コンパクトなサイズながら十分な風量で、寝室などに最適。高性能フィルターで0.1μmの微粒子まで除去できて安心です。運転モードはオートのみで面倒な操作がイヤな人に◎」(平島さん)

 

【製品2】ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

 

【製品3】独自技術で有害物質を抑制し花粉も無力化する!

●適用床面積:〜25畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:ストリーマ+アクティブプラズマイオン●運転音:19〜53dB

ダイキン工業

ストリーマ空気清浄機 MC55Y

実売価格4万8180円

独自技術のストリーマと空気中へのイオン放出で強力に空気清浄。フィルターで捕らえた浮遊ウイルスやカビ菌をストリーマで抑制する。全国で飛散する16種の花粉を無力化できる。

SPEC●消費電力:6〜46W●風量:1.1〜5.5立方メートル/分●フィルター:TAFUフィルター+脱臭フィルター●フィルター交換目安:10年●運転モード:風量自動、節電、花粉●サイズ/質量:W270×H500×D270mm/6.8kg

 

↑プレフィルターでまず大きなホコリを捕集。その後TAFUフィルターと脱臭フィルターがキャッチした有害な微粒子やニオイにストリーマを放出し抑制する

 

↑操作時に手が触れる本体操作部には抗菌素材を使用。拭き掃除とのダブル効果で、より安心して使える

 

[Impression] 花粉や浮遊ウイルスの除去技術が見事!

「静電力が落ちにくいTAFUフィルターや、独自のストリーマなど、花粉や浮遊ウイルスを除去する技術が秀逸。ストリーマで脱臭フィルターの脱臭能力が再生するのも便利です」(平島さん)

 

【製品4】上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

 

【製品5】プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

 

≪ポータブルタイプ3選≫

 

【製品1】フィルター性能が蘇る高機能なポータブル機

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:フォトクレアテクノロジー●給電方式:コード式(USB Type-C)(※)●運転音:25〜40dB(A)

※:カーDCアダプター対応

カドー

LEAF Portable MP-C30

実売価格2万1800円

光触媒によりフィルターの吸着力が再生される独自技術を採用。LEDライトを搭載し、テーブルランプとしても使える。車載用に、外出先やベッドサイドにと利用シーンが広い。

SPEC●電源:DC 5V(カーDCアダプター DC 12V/24V)●消費電流:0.3〜0.5A●運転モード:弱、中、強●フィルター交換目安:6か月〜1年●サイズ/質量:φ66×H180mm/約500g

 

↑上が静電層、下が光ブルー活性炭層の2層フィルター。ニオイや有害物質、粉じんなどを吸着・除去する

 

↑天面の縁を極限まで薄くすることで送風量をアップ。空気の循環効率を高めて清浄力を向上させた

 

[Impression] アルミボディとLEDランプがユニーク

「アルミを使った本体の質感が美麗! LEDランプを点けてベッドサイドで使えば、空気清浄に加えリラックス空間も作れます。フィルターがワンタッチで交換できるのも◎」(平島さん)

 

【製品2】Airdogの空気清浄をパーソナル空間でも利用可能

●適応スペース:2.78畳●空気清浄技術:高性能小型TPAフィルター●給電方式:バッテリー式(USB充電)●運転音:31.36〜51.95dB

トゥーコネクト

Airdog mini portable

実売価格3万4800円

高性能空気清浄機Airdogと同じ構造のフィルターを搭載。超微細粒子のウイルスを99.99%除去する。500mLのペットボトルサイズで、USB給電のほかコードレスでも使用可能だ。

SPEC●CADR:20.8立方メートル/h(0.34立方メートル/分)●消費電力:8W●運転モード:ノーマル、ターボ●最大稼働時間:約3時間●充電時間:約1時間●フィルター交換:不要●サイズ/質量:W73×H212×D84mm/540g

 

↑送風口の角度を変えて、顔に浄化した空気を送れる。500mLのペットボトルほどの大きさで携帯しやすく、飲食中なども卓上で使いやすい

 

↑イオン化ワイヤーフレームやオゾン除去フィルターなど「TPAフィルター」の各パーツを小型化。0.0146μmの微細粒子もフィルターに吸着し無害化する

 

[Impression] 最上位機譲りの空気清浄が幅広いシーンで使える!

「最上位機譲りの空気清浄機能をパーソナル空間で使いやすい本体サイズにアレンジ。USB給電しながらのほか、コードレスでも最大3時間使えて、どこへでも持ち運べます」(平島さん)

 

【製品3】クリーンな空気を顔周りに送り出す首掛けタイプ

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:HEPAフィルター+抗菌・除菌フィルター●給電方式:バッテリー式(USB/Type-C)●運転音:54dB(A)(※)

※:送風口より300mmの位置測定

山本電気

ポータブル空気清浄機 YF-PAC01-WH

実売価格5984円

HEPAフィルターに加え、抗菌・除菌成分を長期生成する国際特許技術を採用したフィルターを搭載。花粉やPM2.5などをろ過しつつ、除菌・抗菌した清潔な空気を顔周りに届ける。首掛け対応。

SPEC●フィルター性能:0.3μm以上の粒子を99.5%除去(※)●消費電力:1.2W●最大稼働時間:約4.5時間●充電時間:約2時間●運転モード:1速、2速、3速●フィルター交換目安:1日8時間使用で約1年●サイズ/質量:W65×H96×D37mm/約91g

※:試験空間での結果

 

↑HEPAフィルターと抗菌・除菌フィルターで浄化した空気を放出。風量3速で、人が1分間に呼吸する空気の量(約7L)以上を顔の周りに送り出す

 

↑抗菌・除菌フィルターには、長期的に抗菌・除菌を行うための特許技術の材料を多孔質メンブレン(PET)にコーティング

 

[Impression] 顔周りにきれいな空気を届けられる

「口や鼻など顔周りにクリーンな空気を送り出すことができて便利。付属ストラップで首に掛けられるため、移動中や食事中も使いやすいです。お手ごろな価格も魅力」(平島さん)

指一本でも動かせるって?「ティファール史上最高のすべり」を実現したコード付きアイロン

グループセブ ジャパンは、2022年7月、「ティファール」ブランドからコード付きスチームアイロン「スチームグライド グリーン FV2889J0」を発売します。参考価格は1万1000円(税込)

↑SPEC●サイズ/質量:W133×D305×H155mm/約1285g●注水量:280 mL ●スチーム量/通常スチーム最大15g/分、ターボスチーム最大20g/分、ジェットスチーム最大75g/分 (使用条件等により異なる)●定格消費電力:1300W●コード長/約2.0m

 

エナメル素材を2重コーティングしてすべりを強化

「スチームグライド」は、「ティファール史上最高のすべり」と表現する滑らかなかけ心地が特徴。熱伝導に優れ、熱が逃げにくいエナメル素材を2重コーティングし、かけ面のすべりを強化。「指一本でも動かすことができるなめらかさ」を謳っており、軽く押すだけで衣類の上をすべるように動かせるとのこと。キズに強く、耐久性にも優れているといいます。

パワフルなスチームも健在。ハンドルのボタンを押すと、瞬間的に大量のスチームが出る「ジェットスチーム」では、1分間のスチーム量が従来品の60gから75gにアップ。しつこいシワをピンポイントで伸ばすことができるといいます。「通常スチーム」でも最大15g/分と十分なスチーム量。加えて、新搭載の「ターボスチーム」では、約5秒間、最大20g/分のパワフルスチームを出すことができます。こちらはある程度広い範囲で重点的にシワを伸ばしたいときに便利とのこと。

襟元やボタン周りなどの細かい部分もラクにかけられるスリムなヘッド、ハンガーに掛けたままでもスチームをかけられるバーチカルスチーム、水漏れ防止機能、使わずに放置すると自動的に給電が止まる自動停止安全装置、ワンタッチスプレー(霧吹き機能)なども搭載しています。パワフルでかけ心地が良いアイロンを探している方は、ぜひ注目してみてください。

キレイな空気を顔周りに直接送る! 移動中も使いやすい「首掛け式」空気清浄機

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? ここでは、コンパクトで持ち運びしやすいポータブル空気清浄機を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

クリーンな空気を顔周りに送り出す首掛けタイプ

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:HEPAフィルター+抗菌・除菌フィルター●給電方式:バッテリー式(USB/Type-C)●運転音:54dB(A)(※)

※:送風口より300mmの位置測定

山本電気

ポータブル空気清浄機 YF-PAC01-WH

実売価格5984円

HEPAフィルターに加え、抗菌・除菌成分を長期生成する国際特許技術を採用したフィルターを搭載。花粉やPM2.5などをろ過しつつ、除菌・抗菌した清潔な空気を顔周りに届ける。首掛け対応。

SPEC●フィルター性能:0.3μm以上の粒子を99.5%除去(※)●消費電力:1.2W●最大稼働時間:約4.5時間●充電時間:約2時間●運転モード:1速、2速、3速●フィルター交換目安:1日8時間使用で約1年●サイズ/質量:W65×H96×D37mm/約91g

※:試験空間での結果

 

↑HEPAフィルターと抗菌・除菌フィルターで浄化した空気を放出。風量3速で、人が1分間に呼吸する空気の量(約7L)以上を顔の周りに送り出す

 

↑抗菌・除菌フィルターには、長期的に抗菌・除菌を行うための特許技術の材料を多孔質メンブレン(PET)にコーティング

 

[Impression] 顔周りにきれいな空気を届けられる

「口や鼻など顔周りにクリーンな空気を送り出すことができて便利。付属ストラップで首に掛けられるため、移動中や食事中も使いやすいです。お手ごろな価格も魅力」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

卓上で使えるパワフル空気清浄機がコレ! 大きさ「ほぼペットボトル」のポータブル機

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? ここでは、コンパクトで持ち運びしやすいポータブル空気清浄機を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

Airdogの空気清浄をパーソナル空間でも利用可能

●適応スペース:2.78畳●空気清浄技術:高性能小型TPAフィルター●給電方式:バッテリー式(USB充電)●運転音:31.36〜51.95dB

トゥーコネクト

Airdog mini portable

実売価格3万4800円

高性能空気清浄機Airdogと同じ構造のフィルターを搭載。超微細粒子のウイルスを99.99%除去する。500mLのペットボトルサイズで、USB給電のほかコードレスでも使用可能だ。

SPEC●CADR:20.8立方メートル/h(0.34立方メートル/分)●消費電力:8W●運転モード:ノーマル、ターボ●最大稼働時間:約3時間●充電時間:約1時間●フィルター交換:不要●サイズ/質量:W73×H212×D84mm/540g

 

↑送風口の角度を変えて、顔に浄化した空気を送れる。500mLのペットボトルほどの大きさで携帯しやすく、飲食中なども卓上で使いやすい

 

↑イオン化ワイヤーフレームやオゾン除去フィルターなど「TPAフィルター」の各パーツを小型化。0.0146μmの微細粒子もフィルターに吸着し無害化する

 

[Impression] 最上位機譲りの空気清浄が幅広いシーンで使える!

「最上位機譲りの空気清浄機能をパーソナル空間で使いやすい本体サイズにアレンジ。USB給電しながらのほか、コードレスでも最大3時間使えて、どこへでも持ち運べます」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

「初の掃除機」で味わった無念を晴らす! バルミューダ、軽くなった2代目モデル「BALMUDA The Cleaner Lite」に自信アリ

バルミューダが同社初となるコードレス掃除機「BALMUDA The Cleaner」(バルミューダ ザ・クリーナー)を発売したのは、2020年11月のこと。空間になじむスマートなデザインに加え、まるでヘッドが浮いているような軽いかけ心地、さらに前後左右斜めの自在な動きは今までになく、衝撃を受けたものでした。あまりに軽やかに動くので、一度かけ始めたら、あっちもこっちもスイスイ掃除したくなる、そんな今までにない体験が味わえる掃除機でした。

↑従来の掃除機の常識を覆し、ヘッドがくるくる回り、自由自在に動かせる「BALMUDA The Cleaner」

 

期待通り、軽量化を果たした新モデルが登場!

一方で、2㎏を切るモデルが多数登場し、コードレス掃除機の軽量化が進む昨今において、やはり約3.1kgという重さはズシッときます。正確にいうと、電源を入れて掃除機をかけているときは非常に軽やか。ところが、横に動かしたり、電源を切って移動したりするときに、どうしても重さを感じてしまうのです。例えば、ヘッドをちょっと持ち上げようにも持ち上がらない……。とはいえこのデザイン性、滑るようなかけ心地は捨て難いし……。そんなジレンマを感じていたこともあり、筆者はかねてから軽量化を期待していたのです。

 

そして今回、掃除機の新製品発表会があるとのことで、期待を胸に、会場である東京・南青山のBALMUDA The Storeに足を運んだところ……やっぱり軽量化していました! スマートなデザインはそのままに、明らかにコンパクトになっている。バルミューダいわく「ただの軽量化ではなく進化」だそう。新モデルの名前は「BALMUDA The Cleaner Lite」(バルミューダ ザ・クリーナー ライト) 。価格は6万4900円(税込)です。

↑従来モデルから大幅に進化した「BALMUDA The Cleaner Lite」。本体寸法は幅275×奥行150×高さ1170mm、質量は約2.2㎏。運転時間は標準モード約30分、強モード約10分、充電時間は約4時間。ダストボックス容量は約0.10L。カラーはホワイトとブラックの2色

 

クイックルワイパーを目指して開発された従来機

新製品の紹介をする前に、まずは従来モデルBALMUDA The Cleanerがどのような掃除機なのか、おさらいしてみましょう。BALMUDA The Cleanerは、同社の寺尾 玄社長が「掃除機は前後にしか動かないし使いづらい。自由自在に動かせるクイックルワイパーのほうが便利」と感じたことから、クイックルワイパーのように軽やかに掃除できるコードレス掃除機を目指して開発されました。

 

軽やかな動きを実現するために採用したのは、浮揚して進む水陸両用のホバークラフトからヒントを得た独自の「ホバーテクノロジー」。ヘッドに2本のブラシを搭載(デュアルブラシヘッド)し、それぞれ内側に回転させることで摩擦を減らし、氷の上を滑っているような浮遊感を実現しました。さらにヘッドとパイプの接合部に採用した「ユニバーサルジョイント」が、あらゆる角度の移動や横方向へのスライドといった自在な動きを可能にしています(360°スワイプ構造)。

↑BALMUDA The Cleanerはデュアルブラシ(2つのブラシ)をそれぞれ内側に回転させることで、床面との摩擦を減らします

 

↑ヘッドの付け根に専用設計された「ユニバーサルジョイント」を搭載。これにより、前後左右斜めに動かせる「360°スワイプ構造」が実現しました

 

わかりやすく一般受けする要素=軽さを重視

こうして、いままでにない掃除体験ができる掃除機として世に送り出された従来モデルですが、「正直、この素晴らしいコンセプトをすべての皆さんに届けることはできなかった」と同社プロダクトマーケティング部の原賀健史氏は振り返ります。

↑「部屋を清潔にする掃除は本来、良いものであるはず。その掃除体験をより良い時間にしたい」と話す原賀健史氏

 

「この新しいコンセプトの掃除機が完成したとき、私たちはこれが掃除機の新たなジャンルを切り開くことを期待していました。BALMUDA The Toasterが高級トースターという新たなジャンルを確立し、The Green FanがDCモーター扇風機という新たなジャンルを確立したように。ところが掃除機はそこに至らず、とても悔しい思いをしました」(原賀氏)

 

ではどこに壁があったのか。トースター、扇風機との違いを考えたとき、トースターと扇風機は、バルミューダが重視する体験価値が非常にシンプルであることに気づいたといいます。

 

「たとえばトースターは、おいしいトーストが焼ければ100点、扇風機は心地よい風が届けば100点かもしれない。でも掃除機の100点は人によって異なり、1人にとって素晴らしいが、みんなにとって素晴らしいというわけでない。そこで、掃除機のこの素晴らしいコンセプトにポピュラリティ(※大衆性・一般受けのこと)を持たせることが大切だと考えました」(原賀氏)

 

こうして生まれたのが「BALMUDA The Cleaner Lite」というわけです。

 

コンパクト化したうえ、集じん性能もアップ!

新モデルは、従来モデルのメリットを継承しつつ、以下の点が進化しています。

・本体重量が3.1kgから2.2kgと900g軽量化

・ヘッドの厚みが5cmから4cmと薄くなり、本体サイズもコンパクト化。

・空気の流れの効率化、ブラシの最適化により集じん性能が従来比42%アップ

・ヘッドの倒れ角が拡大し、家具下の掃除性が向上

・バッテリーが着脱可能に

・付属アタッチメントが収納できるツールボックスを追加

 

なるほど、ただコンパクト化しただけでなく、集じん性能もアップしているとは。ほかにも細部にわたって改良されていますし、確かに「軽量化ではなく進化」です。一方、ダストカップの容量は0.13Lから0.1Lとわずかに減ったようですが、コンパクト化の代償としては許容範囲と言えるのではないでしょうか。

 

実際どれほどコンパクトになったのか、従来モデルと比較してみると、確かにコンパクトになっています。また、持ち上げたときに感じる重量感も驚くほど違います。さすが、約1kgの違いは大きい!

↑長さは、1240mmから1170mmとなり、背が低い人でもバランス良く持ちやすくなりました

 

↑ヘッドだけでもこの違い。右が新モデルのBALMUDA The Cleaner Lite

 

これだけ軽量かつコンパクトになると、掃除機のかけ心地もだいぶ変わります。引き続きホバーテクノロジーは採用しているため、軽やかなかけ心地はそのままに、細かい部分へのアプローチもストレスなくできるようになりました。

↑細いいすの足回りにもきめ細かくアプローチ

 

従来モデルでは難しかったいすの足回りにも、くるりと回り込んで吸引でき、ヘッド前面で取りきれなかったゴミも、サイドを当てるとキレイに取れました。

↑構造を工夫したことで、サイドからもしっかり吸引。ブラシに新たに採用したブレードフィン(ゴム部分)も、集じん性能のアップに貢献しているそう

 

デザインにバレリーナのような優雅さをプラス

一方変わらなかったのは、そのスマートなデザイン。「掃除機を出してくるのが面倒という問題を解決するには、リビングに出しておけるデザインが必要だった」と原賀さん。また、デザイン担当の比嘉一真さんは、従来モデルに「バレリーナのような優雅さ」をプラスしようと、パーツの随所になめらかな曲線を採り入れたといいます。

↑プロダクトデザイン部の比嘉一真氏

 

↑充電台を少し後傾させたのも、「ほうきを立てかけているのをイメージしました」と比嘉さん。逆にまっすぐ立っていると、人は少し不安を感じる

 

一方、新提案として、付属品を充電台にまとめて置けるツールボックスも付属しました。使いたいときに迷子にならず、使わないときもごちゃごちゃ見せない。また別の部屋を掃除したいときは、ボックスごと持ち運べます。

↑ツールボックスは充電台の後ろに置いておけます

 

↑取っ手がついているので、そのまま持ち運びも可能

 

バッテリーが着脱式になったのもいいですね。別売りのバッテリーを追加購入すれば、連続運転時間が2倍になるので、広い家でも最後まで掃除できます。「ほぼデザインが完成していた段階で、バッテリーを着脱式にしてほしいと言われ、なんとかデザインに取り込めないか試行錯誤しました(笑)」と比嘉さん。

↑充電時間は約4時間で、運転時間は標準モード約30分、強モード約10分。バッテリーがもう1つあれば、掃除の途中で切れても交換できるので安心です(ただし、バッテリーのみでの充電は不可。充電は本体装着時のみ可能です)

 

↑別売りの専用ノズルセット(5点セット)を使えば、布団やソファ、高い場所など様々な場所の掃除が可能に

 

以上、期待して参加した新製品発表会でしたが、BALMUDA The Cleaner Liteはその期待通り、いや、期待以上の進化を遂げた製品でした。もともとデザインの良さと掃除が楽しく感じる浮遊感は唯一無二だと思っていたので、そこに軽さと吸引力が加わり、大幅に魅力がアップした印象です。

 

自宅での使用感はどうなんだろう……そこは気になるところですが、7月31日まで本製品の「30日間全額返金保証キャンペーン」を実施しているとのこと。文字通り、30日間でお気に召さなければ全額返すという、自信満々のキャンペーンです。欲しいけど迷っている、という人は一度試してみてはいかがでしょうか。

あの人気ノンフライオーブンに“調理アシストIoT”搭載モデル登場! エペイオス「AO249A」

EPEIOS JAPANは、「EPEIOS/エペイオス」ブランドから、調理アシストIoTを実装したノンフライオーブン「AO249A」を発売しました。市場想定価格は2万9999円。

 

同製品は、2021年6月発売の既存モデル「CP247A」に、調理アシストIoTを実装した最新モデル。IoTにありがちな、「先進すぎて操作がわかりにくい」「実際に料理するときに、煩雑すぎて使い方がわからない」「頻繁に料理する設定や他のレシピを参考にしたい」などの要望から、デジタルとアナログ(手動)の程よい設定をセットしています。

 

調理アシストIoTはスマホのアプリを使用。温度調整や時間調整、調理履歴の記録や閲覧、カスタムしたレシピの記録や閲覧が可能です。そのほか、プリセットメニューの順番をユーザーレビューをもとに変更したり、頻繁に使うものを前に配置したり、公式HP記載のレシピの閲覧もできます。

 

1台6役で簡単かつヘルシーな“ほったらかしグルメ”を作ることができ、オーブン由来の豊富な調理方法と、14Lの大きな庫内容量が特徴。3層構造で様々な料理を同時調理可能で、従来のモデルで好評だった機能も余すことなくそのまま使えます。

 

また、“日本最初の金属洋食器製造専門メーカー”として110年以上の歴史を持つ燕物産とのスペシャルコラボデザイントングのプレゼントキャンペーンも実施。新潟・燕三条の技術を取り入れた職人こだわりの“Made in Japan”クオリティのトングに、両社のコラボレーションを表す特別なロゴを刻印。手が小さくても握りやすいサイズ感で、調理中や料理の取り分けなど、お好みのスタイルで使用できます。キャンペーンの詳細は、EPEIOS公式サイトの特設ページをご覧ください。

フィルター性能が蘇る空気清浄機って? 照明にもなるカドーの美麗ポータブル機

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? ここでは、コンパクトで持ち運びしやすいポータブル空気清浄機を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

フィルター性能が蘇る高機能なポータブル機

●適応スペース:非公表●空気清浄技術:フォトクレアテクノロジー●給電方式:コード式(USB Type-C)(※)●運転音:25〜40dB(A)

※:カーDCアダプター対応

カドー

LEAF Portable MP-C30

実売価格2万1800円

光触媒によりフィルターの吸着力が再生される独自技術を採用。LEDライトを搭載し、テーブルランプとしても使える。車載用に、外出先やベッドサイドにと利用シーンが広い。

SPEC●電源:DC 5V(カーDCアダプター DC 12V/24V)●消費電流:0.3〜0.5A●運転モード:弱、中、強●フィルター交換目安:6か月〜1年●サイズ/質量:φ66×H180mm/約500g

 

↑上が静電層、下が光ブルー活性炭層の2層フィルター。ニオイや有害物質、粉じんなどを吸着・除去する

 

↑天面の縁を極限まで薄くすることで送風量をアップ。空気の循環効率を高めて清浄力を向上させた

 

[Impression] アルミボディとLEDランプがユニーク

「アルミを使った本体の質感が美麗! LEDランプを点けてベッドサイドで使えば、空気清浄に加えリラックス空間も作れます。フィルターがワンタッチで交換できるのも◎」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

シャープの空気清浄機はプラズマクラスターが大きな魅力! 浮遊菌・ウイルス抑制に効果的なコンパクトモデル

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

プラズマクラスター搭載のスタンダードな空気清浄機

●適用床面積:約14畳●8畳の清浄時間:12分●空気清浄技術:プラズマクラスター7000●運転音:21〜52dB

シャープ

プラズマクラスター空気清浄機 FU-P50

実売価格3万2800円

「プラズマクラスター7000 」で空中を浮遊する菌やウイルス、アレル物質を抑制。静電HEPAフィルターで0.3μmの微粒子を除去しつつ、目詰まりも抑える。大風量で室内空気を素早く循環。

SPEC●消費電力(50Hz/60Hz):2.6/2.4〜49W●風量:1.0〜5.1立方メートル/分●フィルター:静電HEPAフィルター+脱臭フィルター+抗菌・防カビプレフィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音●サイズ/質量:W383×H540×D209mm/約4.9kg

 

↑静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターを装備。脱臭フィルターはタバコ臭やペット臭、汗臭などを脱臭する

 

↑スピード循環気流で遠くのホコリも引き寄せ、背面全体の大きな吸込口でパワフルに吸引する

 

[Impression] プラズマクラスター技術が浮遊菌抑制・集じんに活躍

「浮遊菌・ウイルス抑制に効果的な『プラズマクラスター7000』搭載が魅力。プラズマクラスターの集中放出で微粒子を除電し一気に除去する機能も、花粉シーズンに大活躍します」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

「床上30cm」に強い空気清浄機がコレ! 家電のプロが推すパナソニックのコンパクトモデル

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

上位機を踏襲したフィルターで花粉やPM2.5を逃さない

●適用床面積:27畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:静電HEPA●運転音:18〜52dB

パナソニック

ナノイー搭載空気清浄機 F-PXU60

実売価格3万4930円

花粉・ハウスダスト対策にこだわったコンパクトモデル。前面下吸い込みで花粉やダニの死骸など質量が大きい粒子を吸引し、フィルター除去する。「ナノイー」でPM2.5などの有害物質も抑制。

SPEC●消費電力:5〜45W●風量:0.9〜6.0立方メートル/分●フィルター:清潔HEPAフィルター+スーパーナノテク脱臭フィルター●フィルター交換目安:約10年●運転モード:強、中、静音、自動、おやすみ自動●サイズ/質量:W340×H550×D208mm/5.9kg

 

↑清潔HEPAフィルターは畳1畳ぶん以上のろ紙を折りたたんだ状態。0.3μmの粒子を99.97%以上捕捉する。SEK認証の制菌加工で細菌やカビ菌の繁殖を抑制

 

↑HEPAフィルターの汚れが気になるときは、表面のホコリを掃除機などで除去。手入れが簡単だ

 

[Impression] 床上30cm付近の花粉を集じんする技が秀逸!

「床上30cm付近に漂いやすい花粉を本体前面下部から効率良く集じんするのは同社の得意ワザ。HEPAフィルターに菌やアレル物質を抑制する加工が施されている点も心強い」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

独自技術「ストリーマ」に注目! ダイキンの空気清浄機は花粉・ウイルスを抑える効果がスゴイ

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

独自技術で有害物質を抑制し花粉も無力化する!

●適用床面積:〜25畳●8畳の清浄時間:約11分●空気清浄技術:ストリーマ+アクティブプラズマイオン●運転音:19〜53dB

ダイキン工業

ストリーマ空気清浄機 MC55Y

実売価格4万8180円

独自技術のストリーマと空気中へのイオン放出で強力に空気清浄。フィルターで捕らえた浮遊ウイルスやカビ菌をストリーマで抑制する。全国で飛散する16種の花粉を無力化できる。

SPEC●消費電力:6〜46W●風量:1.1〜5.5立方メートル/分●フィルター:TAFUフィルター+脱臭フィルター●フィルター交換目安:10年●運転モード:風量自動、節電、花粉●サイズ/質量:W270×H500×D270mm/6.8kg

 

↑プレフィルターでまず大きなホコリを捕集。その後TAFUフィルターと脱臭フィルターがキャッチした有害な微粒子やニオイにストリーマを放出し抑制する

 

↑操作時に手が触れる本体操作部には抗菌素材を使用。拭き掃除とのダブル効果で、より安心して使える

 

[Impression] 花粉や浮遊ウイルスの除去技術が見事!

「静電力が落ちにくいTAFUフィルターや、独自のストリーマなど、花粉や浮遊ウイルスを除去する技術が秀逸。ストリーマで脱臭フィルターの脱臭能力が再生するのも便利です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

アイリスオーヤマ「クッキングケトル」は誰にオススメ? 競合モデルとの違いは?【レビュー動画ダイジェスト】

GetNavi webでは、YouTubeチャンネルの「家電トーク」にて、編集部員の小山雅斗(以下、小山くん)が便利な家電や最新のガジェットを紹介する動画を公開中。今回は、アイリスオーヤマの「クッキングケトル ICK-M1200-B」(実売価格1万5450円・税込、以下クッキングケトル)のレビュー動画をダイジェストでお届け。

 

キッチンに溶け込むシックなデザイン

まずは小山くん、「クッキングケトル」のシックなデザインに注目。

 

「全体にブラックを基調としているんですが、ケトルの取っ手の部分が木目調になっていて、キッチンに溶け込んでくれそうなデザインをしています。ボタンもシンプルでわかりやすいですね。液晶パネルもあるので、土台の部分に関しては多少家電っぽさもあるかな。安っぽさもなく、1万円台とは思えないような質感になっています。ケトルも結構な大きさがあるので、袋麺が袋ごと入ってしまうぐらいの大きさ。鍋をするにも2人ぶんくらいなら余裕で作れそうです」

もうひとつ、気に入ったのが鍋敷きが要らない鍋底の工夫です。

 

「鍋の内側と外側の部分に若干の高低差があるんです。高低差があるので、熱い部分が机に接しないので、鍋敷きいらずで机に置ける。これは使い勝手が良さそうです! あと、ふたに湯切り穴が付いているんですね。ケトルで麺をゆでて、そのまま湯切りができちゃう。これは、パスタが好きな一人暮らしには、かなり便利な機能じゃないでしょうか!」

↑鍋底のヒーターと接する中央部分がわずかに凹んでいるため、机に置いても熱い部分が机に触れることはありません

 

↑ふたには麺をゆでるのに便利なメッシュ状の湯切り口が付いています

 

競合モデル「ちょいなべ」との違いは?

小山くんは、本機の競合モデルであるシロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」との違いについても言及。

 

「アイリスオーヤマはデザインは取っ手の部分が木目調になっていたりとか、操作部がボタン式になっていて、色々な操作ができるようになっています。シロカはつまみをスライドさせて温度を調整するような仕組みなので、シンプルなデザインの印象になっていると思います。自動調理機能はアイリスオーヤマの独自機能。温度を考えずに番号を指定するだけで最適な調理をしてくれるので、より直感的に使えるのかな、と思います」

↑参考:シロカの「おりょうりケトル ちょいなべ」(実売価格1万2980円)

 

↑アイリスオーヤマの「クッキングケトル」で自動調理できるメニューは、「自動メニュー」として、土台部分にプリントしてあります

 

3つのシンプル料理を実際に調理

では、実際に調理していきます。まずは、インスタントラーメンのサッポロ一番みそ味を調理。水を入れた鍋に麺を入れ、自動メニューの「2番」にセットして約5分、完成です!

「うん、ちゃんとできてます。水と麺を入れて放っておくだけなので、かなりカンタン。ただ、麺は硬めが好みなので、そのあたりを調整するには、お湯を沸騰させてから麺を入れるだけでもいいのかな。そうすれば自分好みの硬さにできるのでは」

続いて、パスタを調理。パスタをそのまま入れるには鍋の大きさが足りないと思った小山くん、手軽さを重視し、パスタを半分に折って「温度100℃の7分間」で調理スタート。7分後にふたについた湯切りを使って麺のお湯を切っていきます。

 

「カンタン! これだけでパスタの麺ができちゃいました! スゴイ!」

↑ざるを用意しなくても湯切りができる!

 

↑カンタンに麺がゆで上がりました!

 

次は小山くんの大好物、「赤から鍋」を作ります。スープを入れて、具材をどんどん入れていくと……。

 

「結構、具材の量が入りましたね! これだったら、2~3人前は入ると思います。一人暮らしなら余裕ですし、ご夫婦やカップルの方でも使えるかな、と思います」

自動メニューの「1番」を押してしばし待てば完成!

 

「お肉にも火が通っていて、いい感じです。簡単に使えたので、めちゃくちゃいいんじゃないかな、と。うん、すごく美味しくできました!」

 

 

台所のモノを増やしたくない一人暮らしに最適

レビューを終えた小山くん、本機は「特に一人暮らしにオススメ」とアツく語ってくれました。

 

「これならケトルもいらないし、もしかしたら鍋もこれ一台で代用できるかもしれない。台所をスッキリさせることができるんじゃないかと思いました。調理家電を増やしたくないな、と考えている方には最適。特に男性でインスタントラーメンやパスタをゆでることが多い方、鍋を食べることが多い人にはオススメ。普段のお手入れもめちゃくちゃカンタンですが、ひとつ気になるのは、土台の中の清掃がちょっと難しくて、そこは改善の余地があるかな。ただ、この完成度で2万円を切る価格は本当にスゴイ。これから一人暮らしをする方、友人が一人暮らしを始めて何かお祝いをあげたいな、という方には最適な一品だと思います!」

YouTubeチャンネル「家電トーク」では、小山くんが話題の家電を実際に試してみた動画を公開中。ほかの調理家電もたくさん紹介していますので、ぜひご覧ください!

 

本稿で伝えられなかったディテールもあるので要チェック!今回紹介した動画はコチラ

IoT家電で生活はどう変わるの? 自宅の家電をほとんど「スマホにつながる家電」にした一家に密着!

少しずつ家庭にも増えてきたIoT家電。IoT技術を活用した身近な家電は、スマホから状態を確認したり遠隔操作することが可能になります。でも、家電とスマホが連携することで、何がどれだけ便利になるのか、どのくらい生活が豊かになるのか……まだピンと来てないという人も多いと思います。または、新調した家電がスマホに繋がるらしいけど、よく分からなくて手付かず、という人もいませんか?

 

実は、そんな”ピンとこない”を解決するサイトがあるのです。パナソニックでは、実際にIoT家電を使用しているユーザーの活用術を、生活シーンと合わせて紹介するサイトを立ち上げています。

ネットにつながる家電のあるちょっといいくらしのヒント

 

GetNavi webでは、もっとリアルなIoT家電との生活を届けるべく、自宅の家電がほぼスマホにつながっている上田さん(仮)一家の一日をイラストとともに紹介します! 時短、節約、健康管理、一家団らん……。お得なことがいっぱいですよ!

 

●上田さん一家

上田 夫(40):国内メーカーの営業企画職に就く、ハイブリッドワーカー。家事は気づいたほうがやる方針で、子育ては子どもの自主性を重視つつ、率先的に関わっている。コロナ禍以降は自宅での映画鑑賞や音楽鑑賞が増えたこともあり、家のAV環境を整えることに興味をもちはじめた。週末の楽しみは家電量販店のウインドウショッピング。最近は出社する機会も増え、帰りが遅くなることもたまにある。

上田 妻(38):主には在宅ワークでIT会社のバックオフィス業務をしている。子育てを優先できる働き方を望んでおり、時短術や時産術を試行錯誤する日々。旅行とグルメが趣味で、コロナ禍になってからは調理家電を使って行きたい国の料理に挑戦するのが趣味になっている。

上田 息子(11):小学5年生。勉強より習い事や遊びが楽しい、食べ盛りの少年。

 

【シーン①:妻の朝】おはようの瞬間からロボット掃除機「ルーロ」がお部屋の床をピカピカに

【上田妻のレポート】この家で一番の働き者はルーロかもしれない。スマホからお掃除予約をしておけば、私より早起きして掃除を開始してくれる! 昨日リビングでくつろいだときに置きっぱなしにしたクッションや、あれやこれらもきっちり回避してくれるので床にはチリひとつなし。

 

ルーロがどんなルートを通って、どこにゴミが溜まっていたのか、スマホであとから確認するのも密かな楽しみ♪ なるほど、観葉植物の周りにゴミが多いのね……。それなら、インテリアの配置を工夫してみようかな? 掃除機によって「自分たちのくらしに気づきを発見する」というのは新しい体験。ルーロと一緒に生活を試行錯誤していけば、掃除も苦じゃない!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ロボット掃除機「ルーロ」 MC-RSF1000

空間認識技術「レーザーSLAM」を搭載したロボット掃除機。360°全方位の空間を正確に認識し、効率よく丁寧に掃除してくれます。スマホアプリ「RULOナビ」と連携すると、走行したルートの確認も一目瞭然。ゴミの多い場所だけを掃除するといった細かい指示もできます。

ロボット掃除機「ルーロ」について詳しくみる

 

【シーン②:夫の午前中】通勤時間は気になるテレビ番組をザッピングする貴重な時間

 

 

【上田夫のレポート】この間、会社の後輩から「先輩はいろいろなことに詳しくて、話していて楽しいです」とほめられた。これって、僕の通勤中ルーティンの効果が出てきたのかな? 電車に乗ったらまずはスマホのニュースアプリをチェック。これは社会人として当然。そして残りの時間で、チャンネルまるごと録画された、番組表形式の「チャンネル録画一覧」を見て、気になるテレビ番組があったら、どんどんザッピング。

 

ニュース、グルメ、スポーツ、ドキュメンタリー、お買い物系番組……。あ、この前、部署で話題になっていた家電の特集が組まれてる! これも、ぜんぶ自動録画されているから、後から選んで見られる。電車内は僕のアンテナを磨く時間でもある。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

設定したチャンネルを最大8ch×約28日間分(※)自動録画・消去してくれる、「チャンネル録画」機能を搭載したディーガ。無料のスマホアプリ「どこでもディーガ」と連携すると、家の中はもちろん、外出先でも録画した番組を楽しめます。「見たいコンテンツを、好きな時に好きな場所で見られる」というネット動画のような楽しみ方ができます。

※4X1002の場合。4X602は最大4チャンネル×28日間。2X602は最大10チャンネル×28日間。2X302は最大6チャンネル×24日間。2X202は最大6チャンネル×16日間。

ブルーレイディスクレコーダー全自動ディーガ シリーズについて詳しく見る

 

【シーン③:夫の午後】買い忘れを防いでくれる”マネージャー”

【上田夫のレポート】今日は家族で応援するチームの大事な試合。「一緒にテレビ中継を観よう!」と息子と約束していたのに、少し帰りが遅くなってしまいそうだ……。まっすぐ帰れるように、僕と妻の観戦ドリンクであるビールのストックをスマホで確認しなきゃ。よし、まだあるな!

 

「もうビールないよ!」というケンカも、「また買ってきたの?」という揉め事ともおさらば。ストックマネージャーは、我が家の飲み物の監督だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ストックマネージャー

「重量検知プレート」と「キッチンポケットアプリ」との連携によって、スマホからいつでも冷蔵庫内のストックを確認できるIoTデバイス。情報は家族でシェアでき、ストックが減ったらスマホに通知が来るなど、食材の在庫管理が効率的に行えます。週の消費量もグラフ化されるので、どのくらい買えばいいかもはっきりと見える化されます。

「ストックマネージャー」について詳しく見る

 

【シーン④:息子の夕方前】お母さんに言われなくても習い事の準備はできる! テレビのおかげでね

 

【上田妻のレポート】リモートワークをしていると、学校から帰ってきた息子がいつものようにゲームに熱中している。今日は習い事のある日。そろそろかなと思っていると、テレビから「これから、習い事の時間です」という「音声プッシュ通知」が流れて、息子はバタバタと支度を始めた。

 

私が言うと、つい「ゲームばかりして……」とか、「忘れ物しちゃダメだよ」とか、余計なひと言を付け加えてしまうから、テレビが教えてくれるのはスマート。こうしたリマインダーで、自分の予定をしっかり管理できる大人になってくれたらいいなぁ。最近は宅配便の通知に助かってる! タイミングがズレて何度も再配達をお願いする……なんてことが無くなった。

 

【このシーンで登場したIoT家電のサービス】

音声プッシュ通知

テレビなどスピーカー搭載の対応機器から、うっかり忘れがちな「ゴミの日」や「薬の時間」、お出かけ前に便利な「今日の天気」などを音声でお知らせ。「習い事の時間」や「歯磨きの時間」など、あなたに代わって子どもへの声掛けにも役立ちます。さらに、対応のIoT家電と連携させると、家電の運転状況をお知らせし、家事のスムーズな段取りや家族との分担をサポートします。

「音声プッシュ通知」について詳しく見る

 

【シーン⑤:妻の夕食】給水タンクの水切れを教えてくれる冷蔵庫。些細な通知から日常に余裕が!

【上田妻のレポート】夕食の支度をしていると、冷蔵庫から「給水タンクの水がなくなりました」とのお知らせがスマホに届いた。さっき息子がサッカースクールに行く時、水筒にたくさん氷を入れて持たせたんだった!  最近は暑くなってきたのでビールの後にハイボールで乾杯するときも、氷がなくちゃ盛り上がらないよね~。「氷ができました」という通知も来るから、それを楽しみに待っておこう!

 

「クーリングアシスト」機能もスマホから操作できると知ってからは、食事の準備が時短に。例えば、ハンバーグの炒め玉ねぎやポテトサラダ用のじゃがいものあら熱を素早くとりたいとき、スマホから細かく時間設定ができ、終了するとスマホに通知も来るので、効率的に料理ができる。忙しい毎日の心強い味方だ。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

はやうま冷凍搭載冷蔵庫 NR-F608WPX

業務用レベルの急速冷凍(※)によって、肉や魚の解凍後のドリップを抑え、おいしさを保つ「はやうま冷凍」を搭載したIoT対応冷蔵庫。「Cool Pantry」アプリと連携することで、ドアの開閉が減る外出時には節電モードになるなど、AIがかしこく省エネしてくれます。また、給水タンクが空のときやドアの閉め忘れなどもスマホに通知。

※:最大氷結晶生成帯(-1℃~-5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)

「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫NR-F608WPXについて詳しく見る

 

【シーン⑥:息子の夜】近くにいなくても一緒にスポーツ観戦できる⁉

【上田息子のレポート】応援しているチームの試合が始まっちゃった。家族みんなで一緒にテレビで見ようって約束してたけど、今日はお父さんの帰りが遅くなるから無理だなぁ……。お父さんが家で仕事をしているときは、テレビも音楽を聴くのも一緒のときが多くて嬉しかったのに、なんだかコロナ前に戻ってしまったようで少し寂しいな。ガッカリしていたら「今のプレイ、すごかったね! 」とお父さんからメールが来た!

 

そっか、帰りの電車のなかでもスマホからテレビが見られるんだった。離れてるけど、ちゃんとみんなで応援できて嬉しいなぁ。前みたいに出社するようになっちゃうのは寂しいと思っていたけれど、こうして”同じ時間に同じ興奮を共有できる”なら、へっちゃら! 「帰ってきたら、もう一回今のプレイを一緒に見ようね! 」ってお父さんにメールしよう。

 

【このシーンで登場したIoT家電】

ブルーレイディスクレコーダー 全自動ディーガ シリーズ

「どこでもディーガ」アプリで、録画した番組だけでなく、放送中の番組もスマートフォンで視聴することができます。見たい番組の放送時間に帰宅が間に合わないときにも、リアルタイムでの視聴を楽しめます。

「どこでもディーガ」アプリについて詳しく見る

 

【シーン⑦:妻の夜】エアコン温度の調整を先回り! 家族の健康管理も実はIoT家電でできちゃう

【上田妻のレポート】そろそろ子どもがお風呂から上がるタイミング。先回りして、スマホから子ども部屋のエアコンを弱めの冷房に設定してスイッチオン! 息子に任せると「暑い、暑い~」と言って、設定温度を低くして部屋が寒くなりすぎるのが目に見える。それで風邪を引いたらかわいそうだしね。IoT家電にしたら、家族の健康管理もしやすくなった。

 

そういえば、設定温度は勝手に弄るくせに、電源のオンオフは忘れる息子。この前はお出かけ中に通知が来て、まったくと怒りモードでスマホを見たら、リビングのエアコンが付けっぱなしだった……これは私のミス。これじゃ息子のことを怒れないよね、と反省しながらそっとスマホで電源をオフ。証拠隠滅完了!

 

【このシーンで登場したIoT家電】


新「ナノイーX」搭載 エアコン エオリア LXシリーズ

室外機に「換気・除加湿」ユニットを搭載することで、新鮮な外気をしっかり取り込み、室内の空気環境を快適にする新モデル。新「ナノイーX」により、有害物質の抑制スピードがアップ(※)。「エオリア アプリ」には、スマホのGPSで帰宅を検知し、あらかじめ部屋を快適な温度にしてくれる「快適帰宅自動オン」が搭載されました。

※:約6畳試験空間での「ナノイーX 9.6兆」と「ナノイーX 48兆」の抑制効果の比較です。【カビ菌】「ナノイーX 9.6兆」:約6時間後。「ナノイーX 48兆」:約2時間後。【花粉】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約3時間後。【ニオイ】「ナノイーX 9.6兆」:約60分後。「ナノイーX 48兆」:約15分後。【アレル物質】「ナノイーX 9.6兆」:約12時間後。「ナノイーX 48兆」:約6時間後。

エアコンLXシリーズについて詳しく見る

 

【シーン⑧:夫婦の寝る前】ベッドルーム専用のエアコンにしたら朝活がはかどるようになった!

 

【夫婦のレポート】最近、仕事前にちょっとだけ朝活をしている。それがはかどるようになったのは寝室用エアコンのおかげかも。コロナ禍になって、枕、マットレス、ナイトウェアなど寝具関連はいろいろ買い替えたけど、一念発起して寝室用エアコンも導入して正解。エアコンが入眠から起床まできちんと温度調節をしてくれるから、夫婦ともに朝の目覚めはバッチリだ!

 

夫婦のマイブームは、寝返りなどを感知して、どれだけぐっすり眠れていたかを示す「おやすみスコア」を毎朝スマホでチェックすること。自分はただ寝ているだけなのに100点が取れたら、その日はすがすがしい気持ちでスタートできる。これって「睡眠=エンタメ」。ゲーム感覚で健康にもプラスなんて最高!

 

【このシーンで登場したIoT家電】

寝室用エアコン エオリア スリープ PXシリーズ

「ベッドサイドセンサー」を付属した寝室用エアコン。枕元に置いたセンサーと連携し、睡眠に適した温度環境を自動でコントロールしてくれます。起床後は専用アプリ「エオリアスリープ」で暑い・寒いの体感をフィードバック。その日の夜の運転に反映され、使えば使うほど就寝中の室内環境がユーザーに最適化されていきます。

エアコン エオリアスリープPXシリーズについて詳しく見る

 

IoT家電を上手に使い倒す家族の1日を覗いてみましたが、ピンときたでしょうか? 次回は違う家庭にお邪魔して、IoT家電とどのような暮らしをしているのかお届けします!

 

イラスト/千野エー 文章/卯月鮎

 

アプリは無料です。ダウンロードおよびサービスのご利用には、通信費がかかります。
すべてのスマートフォンで、アプリの動作に保証を与えるものではありません。タブレット端末には対応していません。
常時インターネット接続が可能な環境が必要です。
無線LANブロードバンドルーターが必要です。
すべての無線LANルーターについての動作保証はしていません。モバイルルーターには対応していません。
通信状況や使用状況によっては、ご利用できない場合があります。
アプリ画面のデザインは改善等のため予告なく変更する場合があります。
ご利用には、対応のIoT家電をインターネットに接続することが必要です。
 ・ご利用には、CLUB Panasonic IDが必要です。

 

フィルターのウイルスを99.9%除去! UVライトを搭載したコンパクト空気清浄機

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

ウイルスを捕らえたフィルターをUV−C照射

●適用床面積:約15畳●8畳の清浄時間:約17.5分●空気清浄技術:5ステップ(フィルター清浄+UV-Cライト)●運転音:約27〜約49.9dB

エレクトロラックス

空気清浄機 Flow A3 UV

実売価格3万4870円

ウイルスを1分間で99.9%除菌するUV-Cライトを搭載(※)。ウイルスが付着したフィルターをUV-Cで照射しながら運転する。きれいな空気を送風口からスパイラル状にムラなく供給。

SPEC●消費電力:2.9〜24.8W●風量0.75〜3.02立方メートル/分●フィルター:円筒型フィルター(活性炭フィルターとHEPAフィルターを含む)●フィルター交換目安:約1年●運転モード:自動、マニュアル、スリープ●サイズ/質量:φ240×H380mm/約2.8kg

※:Guangdong Detection Center of Microbiology (GDDCM)にて、Technical Standard for Disinfection (2002 Ministry of Health P.R. China)- 2.1.5.4に基づいた試験の結果(試験実施日:2021年1月5日)。36mm離した箇所から1分間UV-C Emitterを照射した試験での実証結果であり、実使用空間での実証結果ではない。UV-Cライトの性能のため、部屋全体に対する性能とは異なる。また、すべてのウイルスを除去できるものではない

 

↑フィルターは約1年で交換。交換時期になるとコントロールパネルにフィルター交換サインが表示される

 

↑4ステップフィルターとUV-Cライトで、PM2.5やウイルスなどを除去。UV-Cライトをフィルターに照射し、より清潔性を向上

 

↑自動モードでは本体背面のセンサーで常時空気の状態を計測し、自動で風速を切り替える。マニュアルモードでは3段階の風速切り替えが可能だ

 

[Impression] UV-Cライト機能が秀逸! 操作も直感的に行える

「ウイルスや菌を捕らえたフィルターを除菌効果のあるUV-Cライトで照射し、フィルターを清潔に保てるのがナイス。操作部はタッチパネル式で、直感的に操作できるのも魅力です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

個室にオススメの空気清浄機といえばコレ! 高性能フィルター搭載、ブルーエアのコンパクトモデル

ピークが過ぎたとはいえ、実はまだまだ花粉が飛んでいるこの季節。カビやダニが増える季節に備える意味でも、空気清浄機の導入を考えてみては? 今季はなかでも、設置しやすいコンパクトな空気清浄機に注目だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

同社ならではの十分な風量で超微粒子を9割以上除去

●適用床面積:15畳●8畳の清浄時間:約18分●空気清浄技術:HEPASilentテクノロジー●運転音:18〜48dB(A)

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万6400円

同社の基幹技術HEPASilentテクノロジーを備えた小型モデル。本体下部360度から吸気し、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※)フィルター捕集する。空気の状態を検知し最適風量に自動調節。

SPEC●消費電力:2〜10W●風量:0.5〜3.2立方メートル/分●フィルター:Particle Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●運転モード:オート●サイズ/質量:φ200×H425mm/約1.7kg

※:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1〜1μmまでの微粒子を99.97%以上除去フィルター*の除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

 

↑吸引した空気中の有害物質をマイナス帯電させ、プラス帯電させたフィルターに吸着。高い除去力と高速清浄を両立した

 

↑外側からプレフィルター、メインフィルター、ココナッツカーボンの3層構造のフィルターを採用。PM2.5からVOC、化学物質まで幅広く除去する

 

↑プレフィルターは布製で水洗い可能。5色のカラバリを用意する。メインフィルターは半年ごとの交換だけでメンテ不要

 

[Impression] 超微粒子にまで対応し安心感は抜群!

「コンパクトなサイズながら十分な風量で、寝室などに最適。高性能フィルターで0.1μmの微粒子まで除去できて安心です。運転モードはオートのみで面倒な操作がイヤな人に◎」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般の紹介記事やレビューを執筆。自宅で猫を飼っているため空気清浄機選びにも厳しい。

特徴、大きな窓。オーブン調理のライブ感が楽しい「エアーオーブントースター」発売

ウィナーズが展開する、「récolte(レコルト)」は、ノンフライ調理ができる「エアーオーブン機能」を備えた「エアーオーブントースター」を6月3日より発売します。実売予想価格は1万7600円(税込)。

↑レコルト「エアーオーブントースター」のカラバリは左からレッド、クリームホワイト、グレー。本体サイズは約幅21.5×奥行33.0×高さ29.5cm、質量約4.2kg。消費電力は1300W

 

ノンフライ調理をはじめ、4つのモードを搭載

「エアーオーブントースター」は、本体は幅約21.5cmでスペースの限られたキッチンにも置きやすいスリムな設計。「エアーオーブン」「トースト」 「オーブン」 「ウォーム」の4つのモードを搭載しています。「エアーオーブン」は、最高温度230℃の高温の熱風が油の代わりに食材を包み込むイメージ。食材が持っている油と水分で調理し、余計な油も落としてくれます。温度をセットすれば庫内の温度管理はお任せでOK。面倒な揚げ油の準備や後処理も不要です。

↑鶏肉に下味をつけてそのまま焼くだけで、皮目がパリパリで香ばしく焼きあがるとのこと

 

↑揚げ物は「エアーオーブン機能」で、余分な油を落としサクッと温め直すことが可能

 

「トースト」モードは、おいしい食パンを焼くことに特化したモード。庫内を効率よく加熱できる独自設計のM+N型ヒーター(上下ヒーター)を採用。マイコンによる温度制御で食パン自体の水分を生かして、外はサクッと、中はふんわりしたトーストが焼きあがります。

↑独自設計のM+N型ヒーター採用で効率よくトーストが焼けます

 

「オーブン」モードでは、庫内がコンパクトで設定温度まですぐに温まるため、予熱が不要なのが特徴。庫内の熱を逃がさず、しっかり閉じ込めるので、スピーディに調理できます。

 

出来上がった料理をすぐに出せないときに便利なのが「ウォーム」モード。設定範囲の温度にセットして保温すれば、出来たてあつあつのおいしさを逃がしません。

↑すぐに食べられないときは「ウォーム」モードが便利

 

このほか、調理中は庫内がランプで明るく照らされ、正面の大きな窓からは料理が出来上がっていくライブ感が楽しめるのも特徴。専用のレシピブックが付属し、それぞれのモードを活用したおしゃれなカフェ風レシピを多数掲載しています。1万円台の手ごろな価格で、アツアツの料理レパートリーを増やしたい方は、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

 

 

時短の定番「自動調理鍋」…プロが大注目する2番手機能は?

「最近話題の自動調理鍋はメーカーごとに何が違うの?」というのを連載的にお届けしている本企画。前回は、各機種で最も差が出る「独自機能」にをお伝えしました。今回は、実際に購入後に気になる「お手入れ」についてレポート予定だったのですが、前回の記事で独自機能が紹介しきれませんでした!

 

カタログやリリースには大々的に記載されていなかった機能や仕様が、実際に使ってみると「いいじゃん!」となった次第で、この記事では2番手機能に着目してみました。前回の独自機能以上にバラエティ豊かな内容になっているので、ぜひご一読ください!

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

グリル鍋を持っていない人に特に便利な2WAY仕様

「ヘルシープラス」の独自機能には、グリル鍋として活用できる「2WAY仕様」があります。これは、ふだんの食卓やホームパーティーなどで重宝する機能。フタが一体型ではなく、取り外せるのもそのためです。また、卓上で使用する際、椅子に座った状態でも中身が確認できるよう、高さが低めに設計されているのもポイント。

↑フタを外せばグリル鍋に。卓上で取り分けしやすい高さ設計になっているのもポイントです

 

本体の設定にも「グリル鍋メニュー」があり、一般的なグリル鍋のようにダイヤルを回して火力を調節可能。これには「一石二鳥の素晴らしさ。グリル鍋を持っているけどあまり使わない家庭であれば、これに買い替えて旧モデルは処分するというのも手かもしれないですね」と、高評価の声が上がりました。一台で調理だけでなく卓上鍋など多様に使えるモデルを探している人にオススメです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

 

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

「上下2段同時調理」は忙しい人にうれしい機能

「ホットクック」には、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という独自機能もあり、例えば下段でアクアパッツァを作りながら、上段でポテトサラダを作ったり、下段でごはんを炊きながら上段でおかずを作るなどが可能です。

↑上段では蒸物やおかず、下段では汁物や煮物を同時調理できる。写真は上段でポテトサラダ(左)、下段でアクアパッツァ(右)を調理する例

 

「『上下2段同時調理』も、料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリットかなと。この機能をふだんは使わなくても、いざという時に助かりそうな気はします。あとはまだ公開レパートリーが少ないので、今後のダウンロードメニュー拡大に期待ですね」(山田)

 

「別の機能ですけど『ホットクック』って、声で『あと10秒です』とかお知らせしてくれるじゃないですか。あれも独自機能だと思うんですよね。時間を知らせてくれるのは、意外に便利だと感じました」(小林)

 

「ホットクック」は、忙しいけど自分で料理を作りたい人には、特に重宝する自動調理鍋です。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

ホーロー製の内鍋はメリットだらけ

「STAN.」の独自性としては、内鍋がホーロー製という点も見逃せません。こちらに関しては全員一致で、ある一点を除き「メリットしかない」という意見でした。その一点は、内部にコーティングがないため、炊飯をした際に米粒がくっつくということです。

↑ホーロー鍋を採用した内鍋。重量はありますが、メリットが多く調理の幅が広がります。専用の鍋ブタ付き

 

「蓄熱性の高さもいいですけど、コンロで直火調理できるのはうれしい」「ホーロー鍋は1万円ぐらいするものもあるから、それを考えるとお得」「ホーローも、本体もデザインがいい。このかっこよさも独自性といえそう」など、高評価の声がいくつも上がりました。直火調理用のホーロー鍋が欲しかったという人にオススメです。

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

 

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

搭載レシピの魅せ方にひと工夫、ふた工夫

「クックフォーミー」の独自性としてもうひとつ挙げたいのが「搭載レシピの多さ」です。和洋中210種のメニューが内蔵され、専用アプリを使えばどこでも簡単にレシピ検索が可能。献立も悩むことなく決められ、レシピのマンネリ解消にもなる本機能についても検証しました。

↑カラーのレシピブックも付属し、バラエティに富んだ料理を作れます

 

ここでは「レシピ数が多いのはいいこと」という声がありつつも、「多いのであれば、もっと検索しやすいとうれしい」という意見も。例えばレシピブックの各料理に番号をふり、それを本機で番号呼び出しできるような機能があればすぐに検索できる、というものです。

 

ただ、「クックフォーミー」はレシピブックがなくても本機のみで材料やその分量まで教えてくれる「ナビするレシピ」があるのも特徴のひとつ。こちらはユーザーの好みがわかれる部分ですが、「番号でも呼び出せるともっといい」という声が編集部の総評でした。

 

多忙な人には、この搭載レシピの多さはうれしいはず!

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ご飯派の人にとっては絶対うれしい「炊き分け性能」

本機は製品名が「ライス&クッカー」なだけに、炊飯機能も充実。コースは実に多岐にわたり、お米は玄米や雑穀米などにも対応し、エコ炊飯、早炊き、すし・カレー用、冷凍用、おかゆなど細かく炊き分けができます。この「炊き分け性能」について、編集部で意見を交わしました。

↑一般的な「銀シャリ」モードで炊き上げたご飯そのものも、専門性を生かしたワンランク上のおいしさでした

 

本機が炊飯にこだわっているのは、炊飯器のようなルックスや内鍋の目盛り、「炊飯ボタン」などからしても明らか。炊き分けに関しては「冷凍用のご飯を炊けるのはうれしい」「これ一台で調理も炊飯もする人にとっては、炊飯機能がワンオブゼムじゃなくてメインになっているのはすごくありがたいと思います」などの声が上がりました。

 

また、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載している点も高評価でした。炊飯器の買い替えを検討している人にはさらにオススメです!

 

撮影/中田 悟

自動調理鍋は「独自機能」に決定的な差が!人気5モデルを編集部員&プロで徹底調査

前回の記事 自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明に引き続き、今回はそれぞれの調理鍋がもつ独自機能について検証します。というのも、自動調理鍋はメーカーによってできることに大きな差が出る家電のひとつ。

 

自動で調理してくれる点は一緒ですが、時短したいのか、ラクしたいのか、健康に気を遣いたいのか、新しい料理にチャレンジしたいのか、実現したいことが変わってきます。つまり、独自機能を押さえれば、あなたに合った自動調理鍋が見えてくるということ。

 

そこで、GetNavi webの家電担当とフードジャーナリストの中山が集結して、ユーザー目線で調査。実際の使い勝手を含めて調べてみました。

↑検証メンバー。左から筆者の中山、家電担当の小林、大型家電担当の松永、動画担当の小山、編集長の山田

 

【今回テストした5機種はコチラ】

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

 

 

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

 

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

ナイスな着眼点!「カロリー選択機能」

本機の代表的な独自機能は、レシピをカロリーで選べる「カロリー選択機能」です。これが商品名「ヘルシープラス」の由来ともいえるでしょう。あると便利そうな機能ですが、編集部では「確かに珍しいけど使うかな?」という意見も。

 

実際に使ってみれば、その利便性を体感できるはず。ということで、今回は「カロリー選択機能」を介してセレクト。1人前100kcal以下のメニューから、92kcalの「りんごコンポート」にトライしました。

↑自動調理の中に「カロリーで選ぶ」があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めていきます

 

「りんごコンポート」以外の100kcal以下メニューには、「ふろふき大根」「ひじきの煮物」「とりハム」「玉こんにゃく煮」などがありました。「このリスト眺めるだけでも勉強になりますね。意外に低カロリーな料理があったりして、面白い」という声も。

↑内鍋に、カットして砂糖をまぶしたりんごとレモン、水を入れて準備完了。47分で調理は終了し、冷蔵庫で冷やして完成です

 

↑夜食やダイエット中にもうれしいデザート、92kcalの「りんごコンポート」完成!

 

味は、りんごとレモンの酸味が調和したあっさり系の甘酸っぱさ。やわらかさと、サクッとした歯触りが共存し、上品さを演出します。

 

改めて、編集部に「カロリー選択機能」の感想を聞きました。

 

「レシピの出合い方としては新しくて着眼点がナイスですね。ただ、ダイエットとなるとカロリーだけじゃなく糖質も気になるご時世なので、糖質で検索できるともっとうれしいと思います」(山田)

 

「『野菜シュウマイ』は1個39kcalで100kcal以下のメニューなんですけど、1人で4個食べたら116kcalですよね。食べる量でも変わってくるので、そのへんもカバーできたらいいなと思いました」(小山)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

料理好きな人には特に便利な「まぜ技ユニット」

「ホットクック」最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」です。旧モデルでは加熱の進行に合わせてかきまぜることまでしかできませんでしたが、新モデルでは、調理の下準備の段階から活躍します。

 

また「まぜ枝ユニット」の回転数がアップしたことで、アイスやホイップクリームの泡立てにも活用できるように。今回は、下ごしらえの段階で活躍するメニュー「ポテトサラダ」で実力を検証します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態 ※:撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

 

↑内鍋にじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、水を入れてセット完了。メニューを選び「ポテトサラダ(ゆで~つぶし)」を選んで調理スタートです

 

かき混ぜながら加熱することで、人力では手間のかかるポテトサラダの茹でる、潰すといった工程を省いて時間短縮できることが「まぜ枝ユニット」の大きな魅力。なお、かき混ぜる動作中でも音は静かで気になりませんでした。本機での調理は25分で完了。仕上がりはどうでしょうか。

↑フタを開けてみると、ご覧の通り。玉ねぎは完全に熱が通ってしんなりと。じゃがいもはやや形を残した様子ですが、食感はいかに?

 

↑本記事では2人前だったのでつぶしの様子が伝わりにくいが、公式レシピ通りの4人分では画像のような仕上がりに

 

↑きゅうり、ハム、マヨネーズ、塩こしょうを加えて混ぜ、完成です

 

肝心の食感は、生のような硬さはなくて適度にホクッとしたやわらかさ。ムラも感じません。ポテトサラダの粒の状態は好みがわかれるところだと思いますが、個人的にはつまむのに適した食べごたえのサイズになっていると感じました。「まぜ枝ユニット」全体としての編集部員の感想を聞くと、様々な意見が飛び交う結果に。

 

「かき混ぜで作れる料理は、鍋を振って炒めるというよりも潰して混ぜるメニューのほうが多いですよね。ホイコーローはメニュー搭載されてますけど、野菜炒めとかチャーハンとかがあると、もっと身近なのかなと。あとは、餃子やハンバーグのタネなど、加熱せずに捏ねるだけの機能があるとより便利だと思います」(小林)

 

「お菓子作りで一番手間がかかると言える生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそうです。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという視点では、『ホットクック』はすごく便利な一台だと思います」(松永)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

「パック調理」が重宝するかはユーザー次第

「STAN.」は、「パック調理」で2品同時に作れるのが独自機能。これは、市販のジッパー付き食料保存袋に食材や調味料を入れ、「STAN.」付属の「パックホルダー」を使えば2袋まで固定して調理できるというものです。今回は設定温度と調理時間が同じである「小松菜のあさり煮」と「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」を同時に作って実力を検証しました。

↑左が「小松菜のあさり煮」で、右が「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」

 

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いぎ、フタを閉めて調理していきます

 

「パック調理」はマニュアルコースで行いますが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです。今回はともに、温度は90℃、調理時間15分で完成するコースでした。

↑「小松菜のあさり煮」(奥)はそのままお皿に盛り付けて完成。「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」(手前)は、細切りきゅうりを加えて調味と盛り付けを経てでき上がり

 

「小松菜のあさり煮」は、だしの香りが豊かなやさしい味わい。あさりはプリッと、小松菜はしんなりして熱の入り方も十分でした。一方の「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」は、ほどよくむっちりした鶏肉とシャキシャキきゅうりのメリハリが絶妙。粒マスタードの効いた味でお酒が進みそうなおいしさです。

 

このように「パック調理」は同時に2品作れるメリットがあるものの、重宝するかどうかはユーザー次第という声が上がりました。

 

「惜しいのは、あまり大量に作れないところ。市販のジッパー袋っていくつかサイズがありますが、Lには対応してないんですよね。用途としては、作り置きして冷凍ストックを頻繁にするような人にはありがたいはず」(小山)

 

「今回は温度も時間も同じ設定でできましたが、組み合わせによっては同時調理できないパターンもあるから、使いづらさは否めないですね。ただ、鍋が汚れないというメリットもあるので、日常的にジッパー袋をよく使う人なら、抵抗なくやってみようという気になるのかも」(松永)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短を叶える高性能な「圧力調理」は大きなメリット

「クックフォーミー」の独自機能は「圧力調理」。前述のアイリスオーヤマ「ヘルシープラス KPC-MA3」も電気圧力鍋ですが、「クックフォーミー」は消費電力が900Wでパワーが強く(「ヘルシープラス」は800W)、消費電力が高いほうが予熱時間も短くなるので、より時間短縮できるといえるでしょう。

↑「クックフォーミー」は圧力をかけるための密封構造となっており、フタを閉める際はガシャッとロックします

 

前回の検証記事で調理したカレーと豚の角煮の調理時間は、どちらも約30分で完成。「ヘルシープラス」ではともに60~65分かかりました。前者のほうが高価なぶんハイパワーということかもしれませんが、いずれにせよ「クックフォーミー」は本機ならではの「圧力調理」に着目して検証していきます。

↑今回、断トツのスピードで調理できた「クックフォーミー」製の豚角煮

 

圧力調理がなぜ時短につながるのか。それは、密閉して圧力を上げることで水の沸点温度が高くなり、具材への火の通りが早くなるためです。「クックフォーミー」は114℃の高温調理が可能に(普通の鍋は最高100℃)。編集部では販売元であるティファールの知見にも関係しているのでは?という意見も出ました。

 

「ティファールはコンロ用の圧力鍋でも有名で、フライパンもトップブランドですよね。内鍋の熱効率にも、これまで培ってきた様々なノウハウが注ぎ込まれている気がします」(小山)

 

「時短が求められる世の中において、やっぱり速く調理できるのは大きなメリット。起きてすぐ朝食や弁当の準備、帰宅してすぐに夕食といった、家事で大忙しなパパママの味方になってくれる一台って気がします」(山田)

▶︎目次に戻る

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

時代にマッチしたお洒落さもナイスな「個性派レシピ」

IoT色が強い「ライス&クッカー」の独自機能として挙げたいのが、随時アップデートされるレシピを独自の「キッチンポケット」アプリを通じて本機にダウンロードできること。なかでも、米国発のフードセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修の「個性派レシピ」は異彩を放つお洒落さです。今回は「アボカドのライムスープ」を作って味わい、機能の独自性を検証しました。

↑カットした玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、ひよこ豆などを入れ、アプリから「アボカドのライムスープ」を選んで送信。本機の炊飯ボタンを押せば調理スタートです

 

その後、予熱を経て約20分で加熱は完了。ふたを開けて塩こしょうとライムで味を整えます。そしてボウルに移し、塩やタバスコで味を付けたアボカドをペーストにして盛り付ければ完成です。

↑出来上がり。お好みで、ライムとパクチーを飾りましょう

 

ルックスからして洗練された印象。食べてみると、うまみ、酸味、辛みが程よく調和した新感覚のおいしさです。未知なる料理との出合いが楽しめるのは、確かに本機ならではの独自性といえるでしょう。編集部では「これまでの自動調理鍋にはなかった新発想」など、高い評価の声が上がりました。

 

「多くの自動調理鍋は、ベーシックな料理を作るイメージ。でも『ライス&クッカー』のユニークなレシピは新体験を提案するという価値もありますよね。『DEAN & DELUCA』監修だから、より作ってみたくなるというのもポイント。レシピが随時追加されていくワクワク感も、本機の醍醐味だと思います」(山田)

 

「ここ数年でおうち時間が増えたなか、外食でトレンドメニューに触れる機会が減った人は多いはず。そういった層にもアプローチできるし、お洒落な料理はホームパーティーメニューとしても活躍してくれるので、この機能はいまの時代にすごくマッチしていると感じました」(小林)

▶︎目次に戻る

 

【独自機能の調査のまとめ】各モデルの独自機能はどんなユーザーにオススメ?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」はカロリーを意識している人にオススメ

 

●「ホットクック」は、忙しいけど自分で料理を作りたい人に。また料理が好きで、下ごしらえが要る凝ったメニューやスイーツもよく作る人には特に重宝する

 

●「STAN.」は、休日などにまとめて冷凍常備菜を作ることが多い人にぴったり。

 

●「クックフォーミー」は、料理が好きで手作りしたいけどあまり時間がかけられない多忙な人にイチオシ

 

●「ライス&クッカー」は、定番から海外メニューまで、様々な料理を自動調理鍋で作りたいという人向け。

 

次回は「設置性・お手入れ」を調査していきます。

 

撮影/中田 悟

コスト度外視の「炭釜」で「粒」が違う! 三菱の炊飯器50年の集大成「紬」のごはんはどこまでウマイ?

三菱電機はIHジャー炊飯器のフラッグシップモデル「本炭釜 紬(ほんすみがま・つむぎ) NJ-BWD10」を発売すると発表しました(※上海市ロックダウンの影響で発売日は未定)。炊飯容量は0.5~5.5合で、実売予想価格は12万1000円(税込)です。発売に先駆けて行われたメディア向け事前説明会に参加してきましたので、その模様をお伝えします。コロナ禍により、試食を伴う炊飯器の説明会は本当に久しぶりなので、今年のモデルがどう進化したのか、とても楽しみです!

↑「本炭釜 紬(つむぎ) NJ-BWD10」は月白(げっぱく・写真左)と黒曜(こくよう・写真右)と2色を発売

 

↑外形寸法は、幅261×奥行き314×高さ257(蓋開け時484)mm、質量約5.8kg。前モデルに比べると若干小ぶりになった

 

7年ぶりにフラッグシップモデルをフルリニューアル

実は、業界で始めてジャー炊飯器を開発したのが三菱電機です。ごはんを炊くだけの電気炊飯器と、保温専用の電子ジャーを合体させて発売したもの。1972年のことです。2006年には始めて内釜に炭を採用した「本炭釜」を開発し、業界で始めて実売価格10万円を超える炊飯器を発売。現在まで続く高級炊飯器ブームのきっかけとなりました。

↑1972年に三菱が業界で初めて開発した保温機能搭載ジャー炊飯器「ふた役さん」

 

そして、初代ジャー炊飯器の発売から50周年となる今年。この50年間の集大成として7年ぶりにフルリニューアルしたのが「紬」です。現在、多くのメーカーが圧力IHを主流としていますが、三菱は「本炭釜」導入以降、一貫して圧力をかけずに高火力を引き出すことにこだわってきました。圧力IHで炊くごはんはおおむね柔らかく、もちもちしているのが特徴ですが、本機は圧力をかけないことで粒が立ち、硬めでもちもち、それでいて甘い「もち×あま」ごはんを目指したとしています。

 

「昔ながらのかまどで炊いたごはんは、そもそも圧力をかけていない。お米の生産者も、圧力をかけられることをイメージして品種改良していません。100℃の温度で炊くことを前提にお米づくりがされているのならば、やはりお米に適した1気圧で炊き、羽釜という特殊な構造で吹きこぼれを抑えた連続沸騰、そしてかまどのような断熱構造ですべての熱を余すことなくお米に伝えたい。そうして出来たのが『紬』です」と、三菱電機ホーム機器・販売促進課の松村眞介課長は力説します。

↑「かまどで炊いたごはんを再現するには圧力は必要ない」と三菱電機の松村課長

 

製造コストは金属製の数倍でも発熱性が圧倒的に優れている

それでは、製品そのものを見ていきましょう。まず内釜ですが、今回ももちろん炭を原料とした本炭釜です。従来どおり、約90日をかけて固め、職人が1個ずつ手作業で削り出し、約100日をかけて完成します。

 

なぜ三菱は本炭釜にこだわるのか? それは、IH(Induction Heating=電磁誘導加熱)と炭の相性が圧倒的に良いから。炊飯器の内釜によく使われているステンレスは、どんなに厚みをもたせてもIHの磁力線が0.24mmしか到達しないのに対し、炭は1cm近く浸透。電気抵抗もステンレスの約16倍あり、抵抗が大きいぶん発熱しやすのもメリットです。炭はIHによる発熱性に優れた素材だということですね。

↑本炭釜「紬」の内釜。前モデルから大きく形状が変化しているが、その理由は後ほど

 

↑同じ時間、同じ熱量を加えた時、ステンレス釜(左)は温度ムラが大きいのに対し、「紬」(右)は全体が発熱する

 

炭の発熱性能を証明すべく、説明会の会場にて実験が公開されました。ステンレス、鉄、炭でできた直径160mm、厚さ6mmの円盤を卓上型IHクッキングヒーターでそれぞれ30秒間加熱した時の温度を計る実験です。どれもスタートの温度は約22℃でしたが、ステンレスは30秒後に24℃、鉄は37℃までしか上がらなかったのに対し、炭は100℃を超えました。「金属製の数倍の製造コストがかかるが、炭でしか出せない高火力があり、それが粒感が際立つごはんにつながる」と松村課長。

↑左から、ステンレス、鉄、炭で出来た円盤

 

↑ステンレス(左)は30秒の加熱で2℃ほど上がった24℃程度まで、鉄(中)は36℃を超えるまでしか温度が上がらず。一方、炭(右)は30秒間で100℃を超えた。炭がいかにIHとの相性が良いかがわかる

 

吹きこぼれを抑えたうえ、断熱性能もアップ

この本炭釜の性能を引き出すべく、「紬」は前モデルより火力を約23%アップし、沸騰までの時間を短縮しました。ただ、お米が沸騰するとおネバが大量に出て吹きこぼれが起こります。そのため、多くの炊飯器はIHのオン/オフを繰り返す間欠加熱を行い、沸騰をコントロールしているのですが、三菱はスイッチをオフにしない連続沸騰を実現しています。

 

その秘密は内釜の形。紬で採用している本炭釜は段差を設けることで従来よりも泡を消す効果が高くなり、さらに間口が広くなったことで急速沸騰による吹きこぼれを抑制できるようになりました。

↑前モデルより火力アップし、急速沸騰を実現

 

↑急速沸騰による吹きこぼれを抑制するため、「紬」では内釜の内側に段差を設けました

 

さらに、本体に3層の断熱材と2層の空気層を設け、本炭釜の熱を外に逃さないようにすることで高火力を維持できるようにしました。これらの結果、ごはん一粒一粒がしっかり粒立ち、噛みごたえがあって甘みが凝縮した、もっちりごはんが炊きあがるとのこと。

↑本体側面に3層の断熱材と2層の空気層を設け、熱を逃さず効率的に高火力を引き出す

 

↑「紬」のカットモデル。内釜の側面を断熱材と空気層が取り囲んでいるのが分かる。上部のふたの部分にも断熱材と空気層が入っている

 

粒立ちが良く、おかずと調和するあっさり味

それでは実食してみましょう。まずは冷やごはんから。冷やごはんでもパサつきはなく、適度なしっとり感がありながら、粒が立って噛みごたえを維持しています。甘みは強くなく、控えめ。主張の強いごはんではないので、海苔巻きおにぎりに合いそうです。おにぎりの具も引き立ててくれそう。

↑冷やごはんでもツヤがあり、粒感が残っていて噛みごたえを維持していました。味は比較的さっぱりめ

 

続いて、炊きたてのごはんも食べてみました。確かに粒立ちが強く、口の中に入れるときれいにバラけるので、お米一粒一粒の味をしっかり味わえます。味のほうは比較的さっぱりで香りも控えめ。おかずの味を邪魔せず、むしろおかずを引き立てくれるごはんといえます。これだと複数のおかずと一緒に「三角食べ」する際に、前のおかずの味をリセットして次のおかずの味を楽しめそう。おかずが進むごはんといえるでしょう。

 

また、粒が立ってちょっと硬めの食感は、汁気のある料理、例えば卵かけごはんやカレー、親子丼などの丼物、肉じゃがなどの煮物などに合うはず。粒が崩れづらく、調味料も絡みやすそうなので、チャーハンやチキンライスにしても相性が良さそうです。

↑甘さ控えめ、香り控えめでさっぱり系の味はおかずをよく引き立てます。三角食いするとおかずが止まらない! 卵かけごはんが食べたくなる味と食感でした(笑)

 

↑説明会で提供された「彩り魚介の手まりすし」(右)は酢飯でもビチャッとせず、粒感があって酢と具材の味を引き立てます。握っているのに、口に入れるとパラッとほどける感覚は新鮮

 

この日、ゲストとして登壇した宮城県唯一の五つ星お米マイスターであり、三菱電機とともに水田でオリジナル米作りに尽力している佐藤貴之さん(高機能玄米協会理事)も、「日本食は、ごはんとおかずを交互に食べる、世界に類を見ない口中調味文化。口中調味でおかずを引き立てるごはんとは、おかずに負けることなく、バランスよくおかずの味と調和する粒のしっかりしたごはんである」とし、まさに「紬」が目指すものこそ、日本食文化に合った炊飯であると太鼓判を押します。

↑宮城県唯一の五つ星マイスター、佐藤さんも本炭釜を使い続けるほどの三菱ファン

 

なお、新製品はお手入れ面でも進化しています。部品点数を減らして洗い物は内釜と内ぶた1枚のみとし、洗いやすさを追求。内ぶたの重量も前モデルより約42%軽量化して約171gに軽くなっています。さらに、炊飯器のフレームをフラット化して、こぼれ落ちたごはん粒や汁を拭き取りやすくしました。なお、ふた開きボタンにはSIAA認定の抗菌処理を施しているのも特徴です。

↑洗うのは内ぶたと内釜の2点のみ。内ぶたは実感として本当に軽い

 

↑内釜周りのフレーム部分はフラットな構造で、汚れを拭き取りやすい

 

↑家族全員が触るふた開きボタンはSIAA認定の抗菌処理

 

最近は小麦粉の輸入価格が跳ね上がっていることで、お米が見直されています。毎年のように新しいブランド米が生まれ、ネット通販で全国のさまざまなお米が簡単に楽しめるようにもなりました。同様に、「ごはんのお供」の取り寄せも話題になっていますよね。その点、三菱電機50年の集大成「紬」なら、これらの米とおかずの魅力を存分に引き出してくれるはず。家庭で使ってみたらどうなるだろう…‥ぜひ、毎日使ってみたい! と思える仕上がりでした。

自動調理鍋は「王道・シンプル・割り切り…」どれがいい? 人気5モデル「操作性」の調査でベクトルが明らかに違うと判明

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデルです。今回は各モデルで実際に調理し、「操作性」の違いをチェック。マイナーな部分ではありますが、各モデルまったく違う方向性を目指していることから、調査の結果、極めて大きな違いがあることが判明。以下で詳しくお伝えしていきます!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

【調査内容】操作や検索のしやすさ、手順のわかりやすさをチェック!

まずは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。専用のアプリがある場合は、アプリの検索・操作のしやすさや拡張性も調査しています。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

多様な機能を本体だけでスムーズに操作できる

専用のアプリはナシ。メニュー検索などの操作は、前面の液晶パネルを見ながら木目調のダイヤルと「決定」「戻る」など4つのボタンで行います。ダイヤルなのでサクサクと選択ができ、その動きもスムーズ。パネルの大きさも十分です。

↑基本的なレシピは「自動メニュ―」に登録されており、全108種(ヘルシーメニュー52種+通常メニュー56種)の料理が選べます。このほか「手動メニュー」、よく使うレシピを登録できる「お気に入り」、内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れ」、代表的なメニューだけを表示する「かんたんモード」、レシピサイトのQRコードを表示する「レシピサイト」を用意

 

また、メニューは「カテゴリーで選ぶ」「五十音順で選ぶ」「食材で選ぶ」「レシピ番号で選ぶ」(番号は付属のレシピブック参照)など様々な方法で検索できるのが便利。なかでも、「カロリーで選ぶ」は“ヘルシープラス”というモデル名にも通じる、本機の独自性といえるでしょう。

↑自動メニューを「カロリーで選ぶ」機能がユニーク

 

詳細な作り方はレシピブックと公式サイトに掲載。分量も工程の順番も本体の操作に沿ってわかりやすく書かれているので、迷わず調理できます。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

 

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

 

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューがないぶん操作はシンプル

「STAN.」は、天面の液晶パネルとボタンで操作するタイプ。パネルは横に細長い設計で温度と時間を表記する数字の部分は大きく、それ以外の文字は小さめで、電源オフ時には時計としての機能を果たしています。各ボタンは「保温/取り消し」「予約」「スタート/再加熱」の3つが大きめ。押し心地はスムーズですが、「戻る」や上下のボタンがないので、数字の設定などで狙った位置を超えてしまった場合は後戻りができず、やり直す必要があるのが少し面倒でした。

 

パネルには、あらかじめ「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」といったカテゴリーが最初からすべて表示されています。そこからひとつ選んだのちに時間(メニューによっては温度も)を設定し、「スタート/再加熱」ボタンで調理を開始。

↑調理する際は、カテゴリー→時間(メニューによっては温度も)→決定と3ステップ。慣れるまでは、付属のレシピブックや公式サイトを見ながら操作することになるでしょう

 

自動メニューが本体にあらかじめ登録されているわけではなく、調理時間なども入力する必要がありますが、慣れてしまえば実にシンプル。ワンタッチでダイレクトにメニューを選びたい人と、ここは好みが分かれる部分かもしれません。

 

なお、アプリはないものの、公式サイトにはレシピブック掲載の33レシピに加え、公式サイトのオリジナルレシピ98種類のメニューを掲載(ミールキットを除く・2022年4月時点)。食材からレシピ検索ができるほか、特集記事や著名人ユーザーの声がまとまっていて、よりよいライフスタイルを提案する構成となっています。

↑公式サイトのレシピ検索で「じゃがいも」を検索した例

 

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

 

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

「クックフォーミー」は前面のカラー液晶と、OKボタン付きのダイヤルで操作します。検索カテゴリーは「材料」「レシピ」「マニュアル調理」「お気に入り」があり、メインとして使うのは「レシピ」になります。というのも、「材料」は「芋類」か「炊飯」しかないからです。

 

また、内蔵レシピ数が210と豊富な一方で「メニュー番号で探す」のような機能はなく、レシピ検索時は「メインディッシュ」→「豚の角煮」といった流れでカテゴリーから検索する必要があります。頻繁に作る料理は「お気に入り」に登録するといいでしょう。

 

本機には液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」という機能があり、付属のレシピブックがなくても下準備から調理までを行うことが可能。これにより、レシピブックを見なくても調理できるため、迷うことはありません。一方で、下準備はできたか、フタは閉めたか、など確認のフローが多く、都度OKボタンを押して進めていくので、煩わしいと感じる人がいるかも。

↑パネルはカラー液晶。イラスト付きの「ナビするレシピ」で調理工程を表示する点もユニークです

 

なお、本体とリンクすることはありませんが、専用アプリ「クックフォーミー」が用意されているのもポイント。食材やレシピ名からの検索が可能で、季節やイベント系レシピを掲載するなど、献立選びやメニュー作りをサポートしてくれます。

↑アプリのレシピ検索画面。冷蔵庫にある食材からレシピ検索することもできます

 

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

 

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

「ライス&クッカー」は、天面に浮き上がるように表示されたボタンに触れて操作するタッチパネル式を採用。操作が可能なボタンだけ表示されることや、独自のステータス表記(炊飯調理時は「Co」、お手入れ機能時は「CL」等)など、慣れるまではわかりづらさがありますが、使わないときに存在を消すことから生まれる引き算の美学は実にスタイリッシュ。スマホアプリを重視している点などからも、若者がコアターゲットであることがうかがえます。

↑スタイリッシュな天面ディスプレイ

 

基本的に専用のスマホアプリ「キッチンポケット」を駆使して操作するので、本体パネルはほとんど使いません。ふだんスマホを扱うのと同じ感覚で、写真やメニュー名を見ながら検索、決定、本体に送信という手順です。よって、スマホを使い慣れている人ならスムーズに操作できるでしょう。アプリには自動調理メニューが複数ラインナップ(2022年5月12日現在で28種類)。なおかつ今後もレシピは追加されていくので、拡張性も期待できます。

↑例えばカレーなら、「キッチンポケット」の「カレー」レシピを選び「炊飯器へ送信」ボタンを押して準備完了。その後、「ライス&クッカー」の「炊飯」ボタンを押すことで本体が送信内容を承諾し、調理が始まります

 

アプリ内の調理カテゴリーは「炊飯コース」と「調理コース」に分かれています。「炊飯コース」では炊飯だけで25種の炊き分けが可能。「調理コース」では「自動」と「手動」があり、「自動」に用意されたなかから直感的にメニューを選び、本体に送信して調理するという流れです。なお、本機にレシピブックは付属しませんが、これもスマホアプリで使うことを想定しているからでしょう。

↑自動調理のレシピ。写真付きで選びやすいです

 

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

 

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

 

【操作性の調査のまとめ】

●アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」は豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメできます。

 

●シャープ「ホットクック」は、大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

 

●象印マホービン「STAN.」はワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

 

●ティファール「クックフォーミー」は本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。「ナビするレシピ」があるのでレシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

 

●パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け。

 

次回は「独自機能」を調査していきます。

撮影/中田 悟

「ウマいごはんが炊ける自動調理鍋」はどれ? 人気5モデル全部炊いて徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで実際に炊飯し、味や食感の傾向、炊飯器としての実用性についてお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分を活用した調理で、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

ごはんの味・食感と炊飯器としての実用性をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

ごはんの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「豚角煮が極上すぎた自動調理鍋」はどれだ? 人気5モデルで徹底調査してみた

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルで豚の角煮を実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

肉の柔らかさや味のしみ込み具合をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

豚の角煮の味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

「カレーがマジで旨かった自動調理鍋」はどれだ? 人気5機種の違いを調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そこで、編集部では自動調理鍋の人気の5モデルを集め、その実力を徹底的に調査しました。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

取り上げたのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今回は、各モデルでカレーを実際に調理し、味や食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

シンプルなカレーの手順と味をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

カレーの味と食感の傾向まとめ

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

撮影/中田 悟

※本稿は5月1日に公開した 自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査! を再構成した記事です

家具と並べて置きたい冷蔵庫とは⁉️ 日立の新コンセプト冷蔵庫「Chiiil」の一般発売が開始

日立グローバルライフソリューションズは、2021年12月から3か月に渡りクラウドファンディングサイト「GREEN FUNDING」において、新コンセプトの冷蔵庫「Chiiil(チール)」の先行予約を実施。結果、目標額の728%となる7283万円もの支援を集め、4月下旬より順次一般発売が始まっています。本稿では、「Chiiil」発売開始に合わせて開催された報道関係者向け説明会の様子をお届けします。

 

変化した生活様式に着目して生まれた、どこにでも置ける冷蔵庫

これまで、冷蔵庫といえばキッチンにあるのが当然でした。しかし、コロナ禍で加速した生活スタイルの変化や食生活の多様化に合わせて、リビングや寝室など、どこにでも置ける新しい冷蔵庫として開発されたのが「Chiiil」です。本製品の定格内容積は72Lで、小型冷蔵庫の部類に入ります。

 

日立グローバルソリューションズの商品企画部 小林真申さんは「Chiiil」開発の背景について、「自宅で過ごす時間が増えるなかで、より充実した時間にしたい、快適な空間にしたいと考えたときに、食材を保管する場としての冷蔵庫のあり方が、新しくなっていくと考えたのが商品構想の原点です」と話します。

↑日立グローバルソリューションズ ホームソリューション事業部 商品戦略本部 商品企画部の小林真申さん

 

↑「Chiiil」の商品開発コンセプト

 

↑キッチン以外の場所にも自由に置ける新しい冷蔵庫のスタイル

 

新しいライフスタイルに合わせてリビングや寝室に冷蔵庫を設置

「Chiiil」の一番の特徴は、キッチン以外のどこに設置しても使いやすい設計とデザインです。本体サイズは幅559×奥行き420×高さ750mmとコンパクト。420mmの薄型ボディは、家具と並べたときにその一列に馴染むようにと考えられた奥行きとなっています。また、冷蔵庫下部に放熱機構があるため底面からの排熱が可能になり、背面を壁にぴったりとつけることができます。これならリビングや寝室など、場所を選ばずに置けそうです。

↑リビングなどに置きやすい薄型ボディを採用

 

さらに「Chiiil」は、複数台並べて設置できるのも特徴です。左右に並べて置く場合、2台の間は放熱のため15mm開ける必要がありますが、それを想定したデザインとなっているので違和感はありませんでした。 右開きと左開きが用意されているため、大型冷蔵庫のような観音開きで使えます。

↑「Chiiil」 を左右に並べたところ。本体とドアの境に黒のラインが入っているため、15mm開けておいてもデザインの違和感がない

 

↑左右開きの「Chiiil」を並べると観音開きになる

 

↑上下に重ねて置くことも可能

 

ただし、縦置き時は別売りの専用パーツ(1万6500円・税込)と設置作業が必須。また2台使う場合、それぞれ異なる壁コンセントに電源プラグを挿す必要があるので注意が必要です。

 

さまざまな生活空間との調和性を重視したデザインの本体は、水平垂直を基調とし、視覚的にシンプルなフォルムにしたのだとか。そして、家具のような佇まいを目指した「Chiiil」は、そのカラバリも豊富。ホワイト、ノルディック、ダークグレーのベーシックカラーに加え、グレージュ、トープ、グラファイト、オーク、モス、ブリック、ウェンジのカスタムカラーがラインナップしています。

↑計10色のカラーバリエーション。カスタムカラーは5月下旬の発売を予定

 

背の高い家電と違い床に近い製品なので、床の色や木製家具とのバランスを取りやすい「中間色」といわれるグレーカラーを中心に構成しているとのこと。

 

また、「Chiiil」のデザインに関して日立製作所プロダクトデザイン部の佐藤知彦さんは体験 、空間、選択の3つの視点でデザインしたと語ります。

 

「例えば”体験”では、ベッドの横に置けば 夜中に喉が渇いたときに、キッチンに行かなくてもさっとお水が飲めます。ダイニングテーブルの近くに置けば、飲み物を取ったりドレッシングを取ったりできます。また、”空間”においては、様々な空間に合わせやすいよう調和を考慮しました。物を置くのにちょうどいい高さ、750mmも実現しています。そして3視点目がモジュール型の冷蔵庫として2台組み合わせた置き方を”選択”できること。そして製品カラーはインテリア提案のプロフェッショナルであるアクタスさんと共同開発しています」 (日立製作所プロダクトデザイン部の佐藤知彦さん)

↑株式会社日立製作所 研究開発グループ社会イノベーション協創センタ プロダクトデザイン部 ユニットリーダー主任デザイナー 佐藤知彦さん

 

保存したい食材に合わせて冷蔵とセラーの2モードを用意

設定できる温度帯は2モード6段階。基本となる冷蔵モードは「強め(約2℃)」、「標準(約4℃)」「弱め(約6℃)」。そしてセラーモードでは「強め(約8℃)」、「標準(約12℃)」「弱め(約16℃)」に設定できます。 冷たい飲み物や食材はもちろんのこと、化粧水などの保管にも利用できそうです。

 

庫内スペースは3段に分かれており、上段は奥行き280mmで広め。2段目は230mm、3段目は110mmとなっています。2段目の棚は前後に分離する構造となっており、奥側に重ねることで3段目に2Lのペットボトルやワインのボトル、背の高いビンなどを入れられるようになっています。

↑庫内レイアウトと動作モード。収納する食材に合わせて設定できる

 

↑3段目は背の高いものを入れると想定されて設計されている

 

発売日は、ベーシックカラーである3色(ホワイトノ/ルディック/ダークグレー)が 4月28日より発売。そしてカスタムカラーの7色(グレージュ/オーク/モス/グラファイト/トープ/ブリック/ウェンジ)は5月下旬より受注生産の予定です。価格はオープンで、店頭予想価格は7万7000円前後(税込)となっています。

「ハンドドリップは敷居が…」という方、1万円台のお一人様全自動コーヒーメーカー「俺のバリスタ2」を使ってほしい

コーヒー好きにとって「美味しいコーヒーをいかに手軽に淹れるか」は、永遠のテーマといえます。コーヒーを美味しく淹れようとすればどうしても手間ヒマが掛かるし、手軽さを追求すればどこまで美味しさを妥協できるか、という等価交換になりがちですよね。

 

そんななか、コーヒー豆を挽くところから全自動で淹れられる、お一人様全自動コーヒーメーカー「俺のバリスタ2」がサンコーから発売されました。美味しさと手軽さのバランスはどうなのか、爽やかな朝を演出する一杯を実現できるのか? これは気になる……というわけで、試してみました!

↑お一人様全自動コーヒーメーカー「俺のバリスタ2」。本体サイズは幅約155×奥行240×高さ360mm、電源ケーブル長は約750mm。タンブラーのサイズは直径約87×高さ175mm(蓋込み)、容量は約600ml(すりきり)。質量は本体が約2280g、タンブラーが約260g。使用水量は本体最大水位が600ml、最低水位が300ml。定格時間は粗挽き15秒、細挽き25秒。軽量スプーン1杯の最大豆/粉量は35g。本体材質は樹脂(PP)とステンレス。タンブラーの材質はステンレス、蓋がAS樹脂

 

シルバー基調のスマートなデザイン

「俺のバリスタ2」は、サンコーが2月に発売した、豆から挽ける本格派コーヒーメーカーです。サンコーの公式サイトでの販売価格は1万2900円(税込)。保温性の高い蓋付きのサーモタンブラーが付属していて、タンブラーに直接コーヒーを注ぐことが可能です。そのため、保温機能はナシ。

↑シルバー基調のシンプルなデザイン

 

↑容量600mlの付属のタンブラー。コーヒーメーカーにセットするときは蓋を外します。もちろん、同じくらいのサイズのものであれば、付属のものでなくても利用可能です

 

高さ36cmでそこそこ大きいものの、テーブルの上などに出しっぱなしにしておけるスマートなデザインです。従来製品「俺のバリスタ」は本体が黒くてやや重々しい印象でしたが、新製品はシルバー基調になって明るくなりました。

 

ただし、電源ケーブル長は約75cmで少し短く感じます。卓上近くにコンセントの差込口があれば良いのですが、机の下まで届く程度の長さは欲しかったです。

↑本体の蓋を開けたところ。奥がコーヒーフィルター、手前は水を入れるタンク

 

今回のレビューにあたり、コーヒー豆には筆者の好みでタリーズコーヒーの「エチオピア」を選びました。「俺のバリスタ2」のニュースリリースには、「1袋500g入りで500円の豆を買えば、1杯あたり10円で経済的」と書かれていましたが、せっかく豆から挽くのだから、美味しい豆を使いたいところ。今回用意した豆は200gで約1500円。1杯あたり75円の計算です。これでも十分リーズナブル。

 

豆と水を入れれば全自動で抽出

豆の香りを味わいながら計量スプーンで豆をすくい、コーヒーフィルターの中に入れ、その手前のタンクに水を入れます。水の量を計るときは、計量カップを別途用意しておくのがオススメ。タンクには「MAX」の目盛りがありますが、内部が黒いうえ陰になりがちで見づらく、目分量でやると失敗しやすいです。ちなみに、メッシュフィルター内蔵なのでペーパーフィルターを別途用意する必要はありません。

↑計量スプーンで豆をすくうと、1杯あたり6g程度。コーヒー豆はマグカップ1杯ならスプーンで3杯半、水は300mlが目安です

 

↑コーヒー豆をコーヒーフィルターに入れ、タンクに水を入れます。水は最大600mlまで入れられ、タンブラーに2杯分を抽出できます。2杯分を淹れるときは豆をスプーンで5杯使用します

 

準備ができたら上蓋を閉じて電源を入れ、粗く挽くか細かく挽くか選びます。粗挽きのほうが苦味が少なく酸味が強くなり、細挽きでは苦味とコクが強くなります。ミルクを入れてカフェオレやラテにしたい場合は粗挽きにし(ミルク投入機能はナシ)、普通にコーヒーを飲む時は細挽きがオススメです。粗挽きにしろ細挽きにしろ、粉砕したあとは全自動で抽出に入ります。なお、粉から淹れることも可能です。

↑操作部。ボタンは左から「細挽きで抽出」「粗挽きで抽出」「粉から抽出」「電源」となっています

 

コーヒー豆を粉砕するためのコーヒーミルには、カッター式を採用。より均一に豆が挽ける臼式ではないのは残念ですが、価格の面で導入のしやすさを考えた仕様となっています。

↑左が粗挽き、右が細挽き。ミルがカッターなので、どちらも粒の大きさにややバラツキがあります

 

コーヒー豆の粉砕音は結構大きく、騒音測定アプリで計測すると、粗挽きでは68dB程度まで、細挽きでは75dB程度までの音が出ました。その点を考えると、やはり夜間のカフェイン摂取は控えないといけませんね。

↑コーヒー豆を細挽きしたときの音を計測。70~75dB程度で推移しました。粗挽きでは若干低くなりました

 

粉砕からドリップが終わるまでの時間はだいたい5分程度。コーヒーの香りはこの時間が一番よく満喫できます。飲む前からコーヒーを楽しみましょう。

 

油分が多めの仕上がり。豆の上質な味が堪能できた

コーヒーはタンブラーに直接抽出できるので、コーヒーの温度が下がるのがイヤな人にはうれしいはず。タンブラーではなく、マグカップに直接注ぐこともできます。その場合、トレイに付いているメッシュプレートの高さを調節するとこぼさずに注げます。

 

なお、ここで気になったのが、淹れ終わったあとしばらくはしずくが垂れること。これが思ったより切れが悪く、1分くらい垂れ続けていました。タンブラーを取り出しても下のトレイに垂れるだけなので、あとでトレイを洗えば良いだけなのですが、微妙に落ち着きませんでした。

↑豆を挽き終わると自動的に抽出に移ります。コーヒーはゆっくり出てきます

 

↑メッシュプレートを調節すればマグカップにも直接注げます

 

抽出が完了したコーヒーを見てみると、表面にはコーヒーの油分が多めに浮いています。初めて見ると驚きますが、汚れではないので安心してください。油分が浮くのはコーヒーフィルターが金属メッシュだから。ペーパーフィルターが吸ってしまう油分がメッシュフィルターではほどよく残り、甘みとコクが増し、香りも良くなります。

↑コーヒーの表面に白く浮いているのはコーヒーの油分です

 

実際に飲んでみると、コーヒーのかぐわしい香りと、フルーティで飲みやすいエチオピアの豆の上質な味がしっかり堪能できました。ウマイです。カッター式でこれだけ美味しく淹れられれば十分でしょう。朝の仕事前などに飲むと、目が醒めてやる気も湧いてくるというものです。

 

お手入れはカンタン。慣れれば5分以内で片付け完了

お手入れも気になるところ。「俺のバリスタ2」では、一杯淹れるごとにフィルターはもちろん、蒸気蓋にも砕いたコーヒー豆がたくさん付くので、フィルターに残った豆を捨て、フィルターも蒸気蓋も毎回水洗いする必要があります。

 

水洗いするパーツは全部で4つです。いずれも複雑な形状ではないので、水でざっと流すだけでよく、コーヒーの粒が残ることはほぼありません。あとは水を切って風通しの良い場所で乾かせばよく、5分もあれば終了。とても簡単でした。ただ1点、気になったのが蒸気蓋の付け外し。取り外すときは右回しでロックを解除し、取り付けるときは左回しにします。このとき、三カ所のツメをはめる位置が決まっているのですが、目印のマークが小さいうえに黒地に黒マークなので、とても見づらい。この蒸気蓋の部分だけは、改良してほしいと感じました。

↑淹れ終わったあとのコーヒーフィルターの様子

 

↑水洗いするパーツはこれだけ。左から水フィルター、フィルターケース、コーヒーフィルター(メッシュフィルター)、蒸気蓋

 

全自動コーヒーメーカーは手軽さが最大の魅力。さすがに味わいはハンドドリップには及びませんが、「俺のバリスタ2」は1万円台の価格ながら、ワンタッチで豆を挽くところから淹れられて、味も納得できるレベル。別途ペーパーフィルターを購入する必要もなく、お手入れも簡単です。

 

ハンドドリップは面倒、敷居が高い、どうせよくわからない。それでもブラックコーヒーの美味しさがわかるようになりたい……そう感じている人ほど、まずは「俺のバリスタ2」を使ってみてほしいです。本機なら、一杯ずつハンドドリップをしなくても、自分が「好きだ」と感じるコーヒー豆に出会えるはず。朝の忙しいときでもちゃんとドリップしたコーヒーが飲みたい人、自分好みの美味しい豆を探したいコーヒーの初心者には、特にオススメしたいアイテムです。

#ババババンビがフェスのトリ出演でTwitterトレンド入り!「馬鹿騒ぎし過ぎちゃって」

ゼロイチファミリア所属の7人組アイドルグループ・#ババババンビが、5月7日(土)に開催された「SUPER MAWA LOOP OSAKA 2022」のなんばHatchにて初日のトリで出演。Twitterトレンド入りを果たし、メンバーからコメントが到着した。

 

桃月なしこやアンジェラ芽衣など人気タレントが所属する芸能事務所・ゼロイチファミリアから生まれた7人組アイドルグループ・#ババババンビ。全国でのライブ活動に加えて、多数のメディア出演でも“圧倒的な顔面偏差値”として話題を呼んでいる。

 

今年3月27日にはKT Zepp Yokohamaでのワンマン公演を完全SOLD OUTした彼女たちが、5月7日(土)・8日(日)にかけて開催の大阪・なんば心斎橋エリアサーキットフェス「SUPER MAWA LOOP OSAKA 2022」に出演。

 

初日のなんばHatchでTEAM SHACHIやラストアイドル、SUPER☆GIRLSなど並みいる共演相手の中でトリを飾った。メンバーは「思い出深いマワループで初のトリ、張り切って馬鹿騒ぎし過ぎちゃって、後半酸素が薄くて最後目がチカチカしちゃいました(笑)」と振り返る。

 

さらに「なんばHatchの会場いっぱいのみんなと一緒に大阪過去一盛り上がることができました! 本当に完全燃焼しました! そしてみんながTwitterでたくさんつぶやいてくれたり拡散してくれたりして、なんとトレンドにも入ることができました! ありがとうございます」と感謝を述べた。コメント全文は下記に掲載。

 

#ババババンビ コメント

思い出深いマワループで初のトリ、張り切って馬鹿騒ぎし過ぎちゃって、後半酸素が薄くて最後目がチカチカしちゃいました(笑)。そしてなんばHatchの会場いっぱいのみんなと一緒に大阪過去一盛り上がることができました! 本当に完全燃焼しました!
そしてみんながTwitterでたくさんつぶやいてくれたり拡散してくれたりして、なんとトレンドにも入ることができました! ありがとうございます。今後8月14日(日)にはZepp NAMBAでの単独公演も控えてるので大好きな大阪でこれからも馬鹿騒ぎしていきます! 本日はたくさんの応援ありがとうございました!

 

WEB

公式サイト:https://babababambi.com/
公式Twitter:https://twitter.com/babababambi01
フェス公式サイト:https://mawaloop.com/

 

●photo/真島洸(@majima909)

高まる作り置き・冷凍食品需要に刺さる!ハイセンスから大容量冷凍庫が出る

ハイセンスジャパンは冷凍食品のまとめ買い需要の高まりにあわせ、コンパクトながらたっぷり収納可能な冷凍庫「HF-A16S」を、5月中旬より発売。実売想定価格は7万円前後(税込)となっています。

 

買い物カゴ約5個分を収納できる大容量168L冷凍庫

本製品は、幅521×奥行き626×高さ1346mmとスリムながら内容積は168Lと大容量なのが特徴です。庫内は引き出し式のクリア冷凍ケースが4段、最上段には食材を素早く冷やすことができるステンレスプレート付きのスライド棚が備わっています。

↑買い物カゴ約5個が分入る庫内

 

↑肉や魚などは最上段にあるステンレスプレート付スライド棚に

 

冷凍モードは「低温冷凍」「冷凍(強・中・弱)」「ソフト冷凍」「冷蔵」の6種類あり、シーンにあわせた切り替えが可能。ドア前面のタッチ式パネルから簡単に切り替え操作ができます。低温冷凍は約−30℃の低温冷気で冷凍するモード。解凍時の旨みの流出を防ぐ効果があるとされています。

 

ソフト冷凍は、解凍なしで切ったり掬ったりできるくらいの程度で凍らせるモードで、必要な分だけ取り分けられるので小分けして保存する手間が省けます。また、本製品はファン式なため、直冷式では手間となる霜取りが不要です。天面は約100℃の耐熱トップテーブル仕様で、電子レンジを設置することができます。

↑運転音24dBの静音設計となっている

 

家電のプロが激オシ! いま買うべき「最新家電の傑作」6選

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”の数々を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

その1 障害物を賢く回避するから外出中も安心して任せられる

【ロボット掃除機】

アイロボット

ルンバ j7+

アイロボットストア価格12万9800円

広角カメラセンサーを本体フロントに搭載。従来モデルの天面カメラでは難しかったルンバのすぐ目の前の状況も把握可能となり、障害物の種類を識別して接触を回避する。ケーブル類、ペットの排泄物(固形物)、靴・靴下・スリッパなどを機械学習済みだ。

SPEC●ナビゲーションテクノロジー:PrecisionVisionナビゲーション●清掃範囲:フロア全体●稼働時間:清掃完了まで自動充電&自動再開●スマートスピーカー:対応●サイズ/質量:φ339×H87mm/約3.4kg

 

私が激推しします!

白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

主婦目線のリアルなレビューが持ち味。5歳の愛犬と暮らし、日々の掃除が欠かせない。歴代のルンバを愛用。

愛犬と暮らす田中さんがロボット掃除機に切望していたのが、障害物回避機能の強化。今回のアップデートで、従来のルンバを稼働させる際に悩みの種だった、ペットのうんち問題が解決した。

 

「ルンバが犬のうんちが落ちているのに気づかず接触してしまう……という苦い経験があり、外出中にルンバを動かすのは注意が必要と考えていました。しかし本機の回避能力を検証したところ、難易度が高そうな、柄物のカーペット上のうんちも賢く回避してくれて感動! 床に落ちている靴下やケーブル類などもスイスイ避けてくれます。ルンバが動けるスペースを確保するためにあらかじめ片付けておく手間も減り、導入へのハードルがかなり下がりました」

 

従来に比べ背の低くなったクリーンベースも特徴。歴代のルンバを使用してきた家電のプロも、理想形に近いデザインだと賞賛する。

 

「従来は黒々と突き出て存在感大きめだったクリーンベースは、ルンバ本体とのバランスが良く部屋に馴染みやすいデザインに刷新されました。スタイリッシュなグラファイトカラーにも惚れ惚れ。これからの季節は花粉症対策のためにも、同色で展開されるブラーバ ジェットm6と連携させて、床掃除に一層力を入れたいです!」

↑クリーンベース(自動ゴミ収集機)内の紙パックに最大60日ぶんのゴミを収集。通常の掃除機がけからゴミ捨てまでの手間を肩代わりしてくれる

 

↑ケーブル類や脱ぎ捨てた靴下などもスイスイ回避。万が一ペットのうんちが付着した場合に無償交換するサービスまで付帯する。精度への自信の表れだ!!

 

【コレにも注目!】

床拭きロボット・ブラーバとの連携で床掃除に死角ナシ!

アイロボット

ブラーバ ジェット m6

アイロボットストア価格7万6860円

マッピング機能を備えた床拭きロボット。床面に残りやすいベタつき汚れも、ジェットスプレーで浮かせて拭き取る。季節や生活習慣を考慮して、最適な掃除方法を提案してくれる。3月にグラファイトカラーが登場。

↑ルンバ j7+と連携して、ゴミ吸引と拭き掃除をリレー運転。外出中に隅々まで掃除してくれるのがうれしい

 

その2 おしゃれ着洗剤の投入まで自動化し洗濯時の手間がさらに軽減

【ドラム式洗濯乾燥機】

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129A

実売価格39万8200円

おしゃれ着洗剤の自動投入に対応したドラム式洗濯乾燥機。従来機種とほぼ同じ寸法に12kgの大容量を備え、数日ぶんの洗濯物をまとめ洗いできる。微細なイオンを用いた「ナノイーX」を搭載し、水洗いできない衣類の消臭や除菌、花粉の抑制が可能。

SPEC●洗濯・脱水容量:12kg●乾燥容量:6kg●運転音:約32dB(洗濯時)●自動投入タンク容量:約1010mℓ(液体合成洗剤)/約890mℓ(柔軟剤)/約730mℓ(おしゃれ着洗剤)●サイズ/質量:W604×H1011×D722mm/約82kg

 

私が激推しします!

本誌副編集長

青木宏彰

家電コーディネーターの資格を持つ本誌家電担当。洗濯機選びは、本質性能だけでなくデザインも重視する。

多くの魅力的な機能を備える本機だが、「トリプル自動投入」機能は特筆の進化ポイント。

 

自動投入トレンドを牽引するパナソニックが、ついにおしゃれ着洗剤にも対応してくれました。我が家では液体洗剤・柔軟剤のみ自動投入に対応する同社の『Cuble』を使用していますが、ニットなどのデリケートな服はおしゃれ着洗剤で洗いたいという場面もしばしば……。実際にそういった問い合わせも多かったようで、ユーザーのニーズに応えた進化になります。しかも、洗浄・乾燥・清潔といった本質性能が順当に強化。本体寸法はほぼそのままに大容量化を実現し、まとめ洗いが容易に。外観も視覚的なノイズの少ないデザインが実にスタイリッシュです」

 

ソフト面の進化も目覚ましい。

 

「『スマホで洗濯』アプリは、洗濯レポートやコース提案、コース検索、お手入れ通知など便利機能が拡充。なかでも洗剤・柔軟剤のオンライン購入機能は便利です。自動投入タンク内の残量が少なくなったら購入先のサイトに移り、すぐに購入できます。それと密かに期待しているのが天気表示機能の進化。今後“今日は花粉飛散量が多いから、外干しではなく乾燥機がオススメ”みたいな提案がされるようになるかもしれません」

↑洗濯槽の奥側にも、回転時の振幅を抑制する機構を追加。洗濯槽の大型化に堪える低振動設計を施したことで、本体寸法は据え置きで大容量化を実現

 

↑液体合成洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤用のタンクを新搭載。洗濯開始時に適量を自動投入してくれるので、計量・投入の手間が省ける

 

↑洗剤液は「泡生成ボックス」で泡立ててから、シャワーで勢い良く槽内に噴射。繊維の奥まで浸透し、ガンコな皮脂汚れや泥汚れにも効果的だ

 

【コレにも注目!】

アプリ連携で洗剤・柔軟剤の買い忘れを防げる!

パナソニック

スマホで洗濯

無料

洗濯機を操作できるスマホアプリ。外出先からの運転開始や予約時刻の変更ができるほか、洗剤・柔軟剤の自動投入機能の設定も可能だ。居住する地域を選択すれば、天気予報の確認も行える。

↑洗剤・柔軟剤の自動再注文に対応。自動投入機能により残量を意識する機会がないなかでも、買い忘れを防げるのが便利だ

 

その3 ホコリがまる見えの緑色レーザーが掃除を超楽しくする

【コードレススティッククリーナー】

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

実売価格10万2300円

ホコリを可視化するレーザー機能搭載のスティック掃除機。豊富なアタッチメントを活用すれば、狭い隙間や布団も1台で掃除できる。毎分最大12万5000回転のモーターや11基のサイクロンを備え、パワフルな吸引力を発揮。

SPEC●集じん容積:0.35ℓ●最大稼働時間:約60分●充電時間:約3.5時間●アタッチメント:ダイレクトドライブクリーナーヘッド、毛絡み防止スクリューツールなど6点●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm/2.2kg

 

私が激推しします!

家電ライター

近藤克己さん

家電&デジタル系を中心に執筆活動するライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”に定評アリ。

いままで面倒だった掃除が、コレですっかり楽しくなったと言う近藤さん。ホコリを可視化するレーザー機能に夢中だ。

 

「一見ゴミがないと思われるフローリングも、レーザーを当てると意外にホコリだらけ。見つけづらい白毛や茶毛のペットの抜け毛も一目瞭然です。ここにホコリがあった、あそこにも抜け毛があると探し回るうちに、家中の掃除機がけが完了。掃除を楽しみながら習慣化できます。そしてやはりダイソンは、吸引力がスゴい。1回の掃除で、ホコリがたんまり取れます。カーペット用の『ダイレクトドライブクリーナーヘッド』は、ブラシが密着して腕の力を使うぶん、繊維奥のホコリまで取れて満足感が格別。『毛絡み防止スクリューツール』も洗面所や、ペットの定位置であるソファとこたつの掃除にもってこいです。スイッチがトリガー式からボタン式になったのもポイント。グリップを握り続けるストレスがなくなりました」

↑「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が付属。カーペットの掃除に特化したブラシが、繊維の奥からかき出すようにホコリを取り除く

 

↑微細なホコリの視認性を高めるレーザーを装備。照明下のフローリングでもくっきりと浮き上がって見え、ゴミの取り逃しを防ぐ

 

↑吸引口のセンサーがゴミを計測し、手元のディスプレイにリアルタイムで表示。サイズと量に応じて吸引力が自動で調整されるので効率的だ

 

その4 スリムなボディに大容量を備え低温・高湿の冷蔵室が秀逸

【冷蔵庫】

日立

HXタイプ R-HX54R(※)

実売価格23万8000円

本体幅650mmを保ったまま容量は従来比20ℓ増を実現したモデル。冷蔵室の一部のポケットや棚は高さを変更でき、保存する食材に適した調節が可能だ。急いで食材を冷やしたいときには「クイック冷却」が重宝。

SPEC●定格内容積:540ℓ●年間消費電力量:254kWh/年●省エネ技術:冷蔵室独立冷却システム●冷蔵機能:まるごとチルド、クイック冷却、特鮮氷温ルーム●冷凍機能:デリシャス冷凍●サイズ/質量:W650×H1833×D699mm/114kg
※:後継機種が発売予定のため、在庫品限りの取り扱い

 

私が激推しします!

家電プロレビュアー

石井和美さん

白物家電や日用品の鋭いレビューが持ち味。レビューのためだけの一戸建て「家電ラボ」を開設する本格派だ。

石井さんが推すのは、省スペース化に最適な冷蔵庫。お酒好きにもうれしい仕様のようだ。

 

「本体幅65cmとスリムながら容量は540ℓと大量保存できるので、まとめ買いをする人にオススメです。保存技術面では、冷蔵室全体を少し低めのチルド温度(約2℃)に設定できるので、菌の繁殖を抑えて食品の鮮度も長持ち。ビールやハイボールもキンキンに冷えます。また一番上の棚は、500mℓの缶を立ててたくさん入れられるので、お酒好きにはたまりません。湿度は高めに維持されているので、サラダなどもラップなしでフレッシュに保存できます。冷凍室のアルミトレイが、ほかの機種では見たことがないくらい広々としているのも魅力。アルミが放熱を助けて素早く凍らせることで、食品の細胞の破壊を抑え、美味しく冷凍できます。ごはんなどのホームフリージングもたっぷりストックできて便利です」

↑冷蔵室は低めの温度と高めの湿度が特徴の「まるごとチルド」を採用。フレッシュなサラダなども乾燥・変色を抑えて保存できる

 

↑「特鮮氷温ルーム」は、食品が凍らないギリギリの温度を保つ。肉や魚などの生鮮食品も、うまみを守れるのがうれしい

 

その5 一年を通して快適な空間を実現!外気を取り入れられる希少モデル

【エアコン】

ダイキン

うるさらX Rシリーズ

実売価格32万9460円(AN40ZRS-W/14畳)

換気・除湿機能が進化した、2022年の新モデル。エアコン使用時に窓を閉め切ると室内の空気がこもりがちだが、換気機能で快適に。結露水を用いた内部洗浄機能や、フィルターの自動掃除機能を備え、衛生的で手入れもラク。

SPEC●適用畳数:暖房11〜14畳/冷房11〜17畳●期間消費電力量:1201kWh/年●能力:暖房5.0kW/冷房4.0kW●配管長:10m(チャージレス10m)●サイズ/質量:W798×H295×D370mm/16kg

 

私が激推しします!

家電プロレビュアー

石井和美さん

白物家電や日用品の鋭いレビューが持ち味。レビューのためだけの一戸建て「家電ラボ」を開設する本格派だ。

ダイキンは毎シーズン高性能なエアコンを複数モデル展開しているが、石井さんが特に注目したのは「うるさらX」だ。

 

「外の空気を取り入れていると勘違いされがちですが、一般的なエアコンは部屋の空気を循環しているだけです。本機は屋外から新鮮な空気を取り込み、運転しながら給気換気が行える数少ないエアコン。部屋干しによる湿気や料理のニオイなどが気になったときは、リモコン操作で排気換気運転に切り換えられます。また、室外機から外気中の水分を取り込んで、加湿してくれる機能も便利。乾燥がヒドい日はこれだけで十分とは言えませんが、無給水でずっと使えて、乾燥を抑えられるのはうれしいです。給気や排気、加湿までできるので、いつの季節も快適な空気環境に保つことができます。さらには、人の在室、床や壁の温度、過去の運転内容などから判断し、自動運転してくれるのが頼もしい。冬は垂直気流、夏はサーキュレーション気流と、季節と気流にも配慮し、風を感じにくい快適空間を演出。エアコンの風が苦手、という人にはありがたい配慮です」

↑夏場には、室内の熱気や湿気を排出する運転で爽快。冷房運転開始時に外気温より室内の温度が高い場合は、自動で排気を開始する

 

↑給水不要の加湿機能も踏襲。室外機に搭載された加湿ユニットが屋外の空気から水分を取り出すので、水を補給することなく部屋の加湿ができる

 

その6 ダメージを抑えるナノケアで“若見え”する髪質へ

【ヘアドライヤー】

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G

実売価格3万6300円

ヘアケアに効果を発揮するドライヤー、「ナノケア」シリーズの最上位機種。ミネラルマイナスイオンの発生を増強し、キューティクルを引き締めるため、ヘアカラーのダメージや色落ちを抑える。艶のある髪に仕上げる「温冷リズムモード」など5モードを搭載。

SPEC●消費電力:1200W●最大風量:1.5m3/分●温風温度:温風モード約125℃/スカルプモード約60℃●搭載モード数:5●コード長:約1.7m●サイズ/質量:W148×H275×D148mm/595g

 

私が激推しします!

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。独自の視点を生かしたビューティ家電レビューなどが好評だ。

女優として、家電好きとして、髪質とドライヤーの関係性を説くのは奈津子さんだ。

 

「髪質は、女性に限らず、男性の“見ため年齢”も大きく左右します。不自然に若見せする必要はないですが、良い髪質は清潔感に直結。特にマスク生活で顔の下半分が隠れている昨今、髪質はめちゃくちゃ見られていますよ! 毎晩行うヘアドライで、ヘアケアも同時にできる本品を使えば髪質に差がつくはず。ヘアカラーの退色を防ぎ、UV・摩擦ダメージに強い髪へ導いてくれるほか、風量も従来比約20%アップしていて速乾力が向上しています。紫外線対策に期待できるので、日差しが強まるこれからの季節に重宝。頭皮ケアを意識し始めた働き盛りの人や、アウトドアが趣味でUVダメージを髪に受ける機会が多い人は要チェックです。髪に艶が出て手触りも良くなる、『温冷リズムモード』が私のイチオシ!

↑高浸透「ナノイー」が髪の内側までしっとりとうるおいをもたらす。本機で髪を乾かすことでくせやうねりを抑えられ、まとまりのある美しい髪を実現

 

↑送風機構の改善により風量が上がり、従来モデルに比べ乾燥スピードが20%アップ。強弱差のあるバランス良い風で、濡れた毛束をほぐしながら乾かす

 

「若見えする髪質になる」と家電女優が激オシ! いま買うべき「最新家電の傑作」ドライヤー編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

ダメージを抑えるナノケアで“若見え”する髪質へ

【ヘアドライヤー】

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G

実売価格3万6300円

ヘアケアに効果を発揮するドライヤー、「ナノケア」シリーズの最上位機種。ミネラルマイナスイオンの発生を増強し、キューティクルを引き締めるため、ヘアカラーのダメージや色落ちを抑える。艶のある髪に仕上げる「温冷リズムモード」など5モードを搭載。

SPEC●消費電力:1200W●最大風量:1.5m3/分●温風温度:温風モード約125℃/スカルプモード約60℃●搭載モード数:5●コード長:約1.7m●サイズ/質量:W148×H275×D148mm/595g

 

女優として、家電好きとして、髪質とドライヤーの関係性を説くのは奈津子さんだ。

 

「髪質は、女性に限らず、男性の“見ため年齢”も大きく左右します。不自然に若見せする必要はないですが、良い髪質は清潔感に直結。特にマスク生活で顔の下半分が隠れている昨今、髪質はめちゃくちゃ見られていますよ! 毎晩行うヘアドライで、ヘアケアも同時にできる本品を使えば髪質に差がつくはず。ヘアカラーの退色を防ぎ、UV・摩擦ダメージに強い髪へ導いてくれるほか、風量も従来比約20%アップしていて速乾力が向上しています。紫外線対策に期待できるので、日差しが強まるこれからの季節に重宝。頭皮ケアを意識し始めた働き盛りの人や、アウトドアが趣味でUVダメージを髪に受ける機会が多い人は要チェックです。髪に艶が出て手触りも良くなる、『温冷リズムモード』が私のイチオシ!

↑高浸透「ナノイー」が髪の内側までしっとりとうるおいをもたらす。本機で髪を乾かすことでくせやうねりを抑えられ、まとまりのある美しい髪を実現

 

↑送風機構の改善により風量が上がり、従来モデルに比べ乾燥スピードが20%アップ。強弱差のあるバランス良い風で、濡れた毛束をほぐしながら乾かす

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。独自の視点を生かしたビューティ家電レビューなどが好評だ。

 

エアコンなのに給気や排気、加湿までできる! いま買うべき「最新家電の傑作」エアコン編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

一年を通して快適な空間を実現!外気を取り入れられる希少モデル

【エアコン】

ダイキン

うるさらX Rシリーズ

実売価格32万9460円(AN40ZRS-W/14畳)

換気・除湿機能が進化した、2022年の新モデル。エアコン使用時に窓を閉め切ると室内の空気がこもりがちだが、換気機能で快適に。結露水を用いた内部洗浄機能や、フィルターの自動掃除機能を備え、衛生的で手入れもラク。

SPEC●適用畳数:暖房11〜14畳/冷房11〜17畳●期間消費電力量:1201kWh/年●能力:暖房5.0kW/冷房4.0kW●配管長:10m(チャージレス10m)●サイズ/質量:W798×H295×D370mm/16kg

 

ダイキンは毎シーズン高性能なエアコンを複数モデル展開しているが、石井さんが特に注目したのは「うるさらX」だ。

 

「外の空気を取り入れていると勘違いされがちですが、一般的なエアコンは部屋の空気を循環しているだけです。本機は屋外から新鮮な空気を取り込み、運転しながら給気換気が行える数少ないエアコン。部屋干しによる湿気や料理のニオイなどが気になったときは、リモコン操作で排気換気運転に切り換えられます。また、室外機から外気中の水分を取り込んで、加湿してくれる機能も便利。乾燥がヒドい日はこれだけで十分とは言えませんが、無給水でずっと使えて、乾燥を抑えられるのはうれしいです。給気や排気、加湿までできるので、いつの季節も快適な空気環境に保つことができます。さらには、人の在室、床や壁の温度、過去の運転内容などから判断し、自動運転してくれるのが頼もしい。冬は垂直気流、夏はサーキュレーション気流と、季節と気流にも配慮し、風を感じにくい快適空間を演出。エアコンの風が苦手、という人にはありがたい配慮です」

↑夏場には、室内の熱気や湿気を排出する運転で爽快。冷房運転開始時に外気温より室内の温度が高い場合は、自動で排気を開始する

 

↑給水不要の加湿機能も踏襲。室外機に搭載された加湿ユニットが屋外の空気から水分を取り出すので、水を補給することなく部屋の加湿ができる

家電プロレビュアー

石井和美さん

白物家電や日用品の鋭いレビューが持ち味。レビューのためだけの一戸建て「家電ラボ」を開設する本格派だ。

 

 

家電のプロが推す「お酒好きにもうれしい冷蔵庫」って? いま買うべき「最新家電の傑作」冷蔵庫編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

スリムなボディに大容量を備え低温・高湿の冷蔵室が秀逸

【冷蔵庫】

日立

HXタイプ R-HX54R(※)

実売価格23万8000円

本体幅650mmを保ったまま容量は従来比20L増を実現したモデル。冷蔵室の一部のポケットや棚は高さを変更でき、保存する食材に適した調節が可能だ。急いで食材を冷やしたいときには「クイック冷却」が重宝。

SPEC●定格内容積:540L●年間消費電力量:254kWh/年●省エネ技術:冷蔵室独立冷却システム●冷蔵機能:まるごとチルド、クイック冷却、特鮮氷温ルーム●冷凍機能:デリシャス冷凍●サイズ/質量:W650×H1833×D699mm/114kg
※:後継機種が発売予定のため、在庫品限りの取り扱い

 

石井さんが推すのは、省スペース化に最適な冷蔵庫。お酒好きにもうれしい仕様のようだ。

 

「本体幅65cmとスリムながら容量は540Lと大量保存できるので、まとめ買いをする人にオススメです。保存技術面では、冷蔵室全体を少し低めのチルド温度(約2℃)に設定できるので、菌の繁殖を抑えて食品の鮮度も長持ち。ビールやハイボールもキンキンに冷えます。また一番上の棚は、500mlの缶を立ててたくさん入れられるので、お酒好きにはたまりません。湿度は高めに維持されているので、サラダなどもラップなしでフレッシュに保存できます。冷凍室のアルミトレイが、ほかの機種では見たことがないくらい広々としているのも魅力。アルミが放熱を助けて素早く凍らせることで、食品の細胞の破壊を抑え、美味しく冷凍できます。ごはんなどのホームフリージングもたっぷりストックできて便利です」

↑冷蔵室は低めの温度と高めの湿度が特徴の「まるごとチルド」を採用。フレッシュなサラダなども乾燥・変色を抑えて保存できる

 

↑「特鮮氷温ルーム」は、食品が凍らないギリギリの温度を保つ。肉や魚などの生鮮食品も、うまみを守れるのがうれしい

 

家電プロレビュアー

石井和美さん

白物家電や日用品の鋭いレビューが持ち味。レビューのためだけの一戸建て「家電ラボ」を開設する本格派だ。

 

家電のプロが「掃除が楽しくなる機能」に夢中! いま買うべき「最新家電の傑作」コードレス掃除機編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

ホコリがまる見えの緑色レーザーが掃除を超楽しくする

【コードレススティッククリーナー】

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

実売価格10万2300円

ホコリを可視化するレーザー機能搭載のスティック掃除機。豊富なアタッチメントを活用すれば、狭い隙間や布団も1台で掃除できる。毎分最大12万5000回転のモーターや11基のサイクロンを備え、パワフルな吸引力を発揮。

SPEC●集じん容積:0.35ℓ●最大稼働時間:約60分●充電時間:約3.5時間●アタッチメント:ダイレクトドライブクリーナーヘッド、毛絡み防止スクリューツールなど6点●サイズ/質量:W250×H1095×D234mm/2.2kg

 

いままで面倒だった掃除が、コレですっかり楽しくなったと言う近藤さん。ホコリを可視化するレーザー機能に夢中だ。

 

「一見ゴミがないと思われるフローリングも、レーザーを当てると意外にホコリだらけ。見つけづらい白毛や茶毛のペットの抜け毛も一目瞭然です。ここにホコリがあった、あそこにも抜け毛があると探し回るうちに、家中の掃除機がけが完了。掃除を楽しみながら習慣化できます。そしてやはりダイソンは、吸引力がスゴい。1回の掃除で、ホコリがたんまり取れます。カーペット用の『ダイレクトドライブクリーナーヘッド』は、ブラシが密着して腕の力を使うぶん、繊維奥のホコリまで取れて満足感が格別。『毛絡み防止スクリューツール』も洗面所や、ペットの定位置であるソファとこたつの掃除にもってこいです。スイッチがトリガー式からボタン式になったのもポイント。グリップを握り続けるストレスがなくなりました」

↑「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」が付属。カーペットの掃除に特化したブラシが、繊維の奥からかき出すようにホコリを取り除く

 

↑微細なホコリの視認性を高めるレーザーを装備。照明下のフローリングでもくっきりと浮き上がって見え、ゴミの取り逃しを防ぐ

 

↑吸引口のセンサーがゴミを計測し、手元のディスプレイにリアルタイムで表示。サイズと量に応じて吸引力が自動で調整されるので効率的だ

家電ライター

近藤克己さん

家電&デジタル系を中心に執筆活動するライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”に定評アリ。

 

ついに「トリプル自動投入」に対応! いま買うべき「最新家電の傑作」洗濯機編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

おしゃれ着洗剤の投入まで自動化し洗濯時の手間がさらに軽減

【ドラム式洗濯乾燥機】

パナソニック

ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129A

実売価格39万8200円

おしゃれ着洗剤の自動投入に対応したドラム式洗濯乾燥機。従来機種とほぼ同じ寸法に12kgの大容量を備え、数日ぶんの洗濯物をまとめ洗いできる。微細なイオンを用いた「ナノイーX」を搭載し、水洗いできない衣類の消臭や除菌、花粉の抑制が可能。

SPEC●洗濯・脱水容量:12kg●乾燥容量:6kg●運転音:約32dB(洗濯時)●自動投入タンク容量:約1010mℓ(液体合成洗剤)/約890mℓ(柔軟剤)/約730mℓ(おしゃれ着洗剤)●サイズ/質量:W604×H1011×D722mm/約82kg

 

多くの魅力的な機能を備える本機だが、「トリプル自動投入」機能は特筆の進化ポイント。

 

自動投入トレンドを牽引するパナソニックが、ついにおしゃれ着洗剤にも対応してくれました。我が家では液体洗剤・柔軟剤のみ自動投入に対応する同社の『Cuble』を使用していますが、ニットなどのデリケートな服はおしゃれ着洗剤で洗いたいという場面もしばしば……。実際にそういった問い合わせも多かったようで、ユーザーのニーズに応えた進化になります。しかも、洗浄・乾燥・清潔といった本質性能が順当に強化。本体寸法はほぼそのままに大容量化を実現し、まとめ洗いが容易に。外観も視覚的なノイズの少ないデザインが実にスタイリッシュです」

 

ソフト面の進化も目覚ましい。

 

「『スマホで洗濯』アプリは、洗濯レポートやコース提案、コース検索、お手入れ通知など便利機能が拡充。なかでも洗剤・柔軟剤のオンライン購入機能は便利です。自動投入タンク内の残量が少なくなったら購入先のサイトに移り、すぐに購入できます。それと密かに期待しているのが天気表示機能の進化。今後“今日は花粉飛散量が多いから、外干しではなく乾燥機がオススメ”みたいな提案がされるようになるかもしれません」

↑洗濯槽の奥側にも、回転時の振幅を抑制する機構を追加。洗濯槽の大型化に堪える低振動設計を施したことで、本体寸法は据え置きで大容量化を実現

 

↑液体合成洗剤・柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤用のタンクを新搭載。洗濯開始時に適量を自動投入してくれるので、計量・投入の手間が省ける

 

↑洗剤液は「泡生成ボックス」で泡立ててから、シャワーで勢い良く槽内に噴射。繊維の奥まで浸透し、ガンコな皮脂汚れや泥汚れにも効果的だ

 

【コレにも注目!】

アプリ連携で洗剤・柔軟剤の買い忘れを防げる!

パナソニック

スマホで洗濯

無料

洗濯機を操作できるスマホアプリ。外出先からの運転開始や予約時刻の変更ができるほか、洗剤・柔軟剤の自動投入機能の設定も可能だ。居住する地域を選択すれば、天気予報の確認も行える。

↑洗剤・柔軟剤の自動再注文に対応。自動投入機能により残量を意識する機会がないなかでも、買い忘れを防げるのが便利だ

本誌副編集長

青木宏彰

家電コーディネーターの資格を持つ本誌家電担当。洗濯機選びは、本質性能だけでなくデザインも重視する。

自動調理鍋の「味と食感」はどう違う? 人気5モデルを3つのメニューで徹底調査!

自動調理鍋は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。そんな方たちのために、GetNavi webができることはないものか? いや、ならば我々が読者に代わって調査すれば良い! ……というわけで、編集部では自動調理鍋の人気モデ  ルを集め、その実力を徹底的に調査することに。

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

今回取り上げるのは、アイリスオーヤマ、シャープ、象印マホービン、ティファール、パナソニックの5モデル。今後は、各モデルの「味・食感」「操作性」「独自機能」「設置性・お手入れ」を調査し、「まとめ」を含めた5本の連載記事として掲載。メーカーが謳う機能が生活にどう役立つか、実際のところはどうだったのか、使った者にしかわからない「本音の部分」を伝えるべく、調理と試食、ディスカッションを重ね、レポートしていきます。第1回となる今回は、「味・食感」を調査。カレーと豚の角煮、ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします!

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、調理家電担当の松永舞香

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

ヘルシーメニュー52種類を搭載し、合計カロリーからメニュー検索ができる

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:6種類●内蔵レシピ:108●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W300×H224×D301mm/約3.9kg●カラー:ブラック、グレー、グリーン

アイリスオーヤマ

電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、全108種類のメニューから選択して自動で調理できます。自動メニューを選択する際、合計カロリーから検索する機能も搭載。「なべモード」を使用することで「グリル鍋」としても使用でき、卓上で鍋料理も可能です。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、甘み豊かでサラッとした味

●豚の角煮の味・食感は、脂のコクが強く、適度にジューシー

●ごはんの味・食感は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

 

エントリーその2

「まぜ技ユニット」の進化で、泡立てや食材をつぶす工程が可能に

SPEC●調理容量:2.4l●調理機能の種類:12種類(手動)●内蔵レシピ:145(うち手動メニュー12)●予約機能:あり●消費電力:800W●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg●カラー:レッド系、ホワイト系

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。 無線LAN接続でクラウドから新たなメニューをダウンロード可能で、500以上のクラウドメニューからユーザーごとの使用状況に応じたおすすめメニューを提案してくれるのが便利。本体幅を約13%削減した新デザインを採用し、省スペース化を実現しています。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型

●豚の角煮の味・食感は、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●ごはんの味・食感は、もっちりして粘りが強い仕上がり

●素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい。ほったらかしで作れるレシピが多い点も魅力。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

 

エントリーその3

蓄熱性の高い「ホーローなべ」を採用し、素材のおいしさを引き出す

SPEC●調理容量:2.3l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:7つのコース×時間設定(レシピブック掲載レシピ33、公式サイトオリジナルレシピ98 ※ミールキットを除く・4月27日時点)●予約機能:あり●消費電力:900W●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg●カラー:ブラック、ホワイト

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」「米調理」は、材料を入れて作りたいレシピのコースを選ぶだけで調理できます。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用。なべはガスコンロの直火にかけられるうえ、付属のふたを使用して鍋ごと冷蔵庫で保存できるのが便利です。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も可能。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、とろみとコクが豊かなタイプ

●豚の角煮の味・食感は、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●ごはんの味・食感は、甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に鍋に米がくっつくのは難点ながら、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

 

エントリーその4

193種類の時短レシピを含む210種類ものレシピを内蔵

SPEC●調理容量:2.0l●調理機能の種類:7種類●内蔵レシピ:210●予約機能:あり(※1)●消費電力:900W●サイズ/質量:W324×H268×D314mm/約4.798kg●カラー:ホワイト、ブラック(品番CY8708JP)

ティファール

クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理時間15分以内の時短レシピ(※2)を193種類搭載しており、予熱時間も早いため時短調理が可能です。圧力調理後は、自動で排気してくれるのがうれしいところ。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。マニュアル操作の調理方法を組み合わせて、自由にオリジナルの調理レシピを作ることも可能。「クックフォーミー専用アプリ」を活用すれば、調理手順の確認や献立の選択、買い物リストの作成も簡単です。

※1:予約設定は、「圧力調理」時のみ設定可能です。 肉、魚介類、卵や牛乳などの生ものを調理するときは、予約設定をしないでください。食材は室温に置いておくと、状態が悪くなるおそれがあります ※2:加圧時間は食材を切るなどの準備時間と予熱時間は含みません

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

●豚の角煮の味・食感は、シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●ごはんの味・食感は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

 

エントリーその5

アプリで自分仕様にアップデートできる炊飯&調理器

SPEC●調理容量:炊飯容量0.09~1.0l●調理機能の種類:炊飯25種類●内蔵レシピ:28(2022年4月時点 ※レシピはアプリから送信)●予約機能:あり(炊飯のみ)●消費電力:1200W●サイズ/質量:W250×H201×D321mm/約5.0kg●カラー:ホワイトのみ

パナソニック

IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。炊飯コースは、「キッチンポケット」アプリで25通りから3つのコースを選び、本体に登録して使用するため、シンプルな操作が可能です。炊飯コースはアプリで簡単に入れ替えることができます。調理専用プログラムも搭載しており、アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。カラバリはホワイトのみ。

【調査の結論】

●カレーの味・食感は、野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がり

●豚の角煮の味・食感は、ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味

●ごはんの味・食感は、上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

●炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

カレーはもっともポピュラーかつシンプルな料理ゆえに、ごまかしがきかないうえ、各モデルの違いも如実に出るはず。ここでは、同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしていきます。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

↑まずはルーなしで55分間、具材を煮込んでいきます

 

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

↑時間を「25分」に設定してスタート

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【エントリーその4】

ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑食材が準備できたらダイヤル中央のOKボタンを押します

 

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 

肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【エントリーその5】パナソニックIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェック。併せて炊飯器としての実用性があるか(簡単に炊飯できるか、鍋のお手入れがカンタンか)を調査しました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 

「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX1

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

 【味・食感の調査のまとめ】

3つのメニューの味と食感の傾向は?

カレーの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は甘み豊かでサラッとした味

●「ホットクック」はごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

●「STAN.」もほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

●「クックフォーミー」は具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味でした

●「ライス&クッカー」は野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

 

豚の角煮の味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は脂のコクが強く、適度にジューシー

●「ホットクック」は油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

●「STAN.」は油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

●「クックフォーミー」はシンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

●「ライス&クッカー」はジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

 

ごはんの味・食感

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

●「ホットクック」はもっちりして粘りが強い仕上がり

●「STAN.」は甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

●「クックフォーミー」は、パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

●「ライス&クッカー」は上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

 

各モデルはどんなユーザーにオススメか?

●「電気圧力鍋ヘルシープラス」は、どんな料理もそつなくおいしい仕上がりにしてくれ、しかも圧力調理できる点が秀逸。なるべく手軽に、時短調理をしたい人にオススメ

●「ホットクック」は、素材の味を生かしたナチュラル派の料理に仕上がる傾向にあり、女性やミドル以上の世代でも受け入れやすいでしょう。ほったらかしで作れるレシピが多い点も見逃せません。ただし、ごはんの味は好みが分かれる

●「STAN.」は、ホーロー鍋の優れた蓄熱性を生かしたワンランク上のクオリティを求める人向け。炊飯時に米が鍋にくっつくのは難点ですが、カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力

●「クックフォーミー」は、質実剛健でストレートな味わい、圧力鍋による時短調理が魅力。レシピ内蔵数は210と圧倒的に多いので、レパートリーを手軽に増やしたい人にはぴったり

●「ライス&クッカー」は、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭向け。料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、スマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高い

 

次回は「操作性」を調査していきます。

撮影/中田 悟

 

家電のプロが最新ルンバに感動! いま買うべき「最新家電の傑作」ロボット掃除機編

昨今のライフスタイルに適した生活家電の注目のアイテムを、家電に精通するプロがレコメンド。新商品のなかでも、後世に残る“傑作”を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年4月号に掲載された記事を再編集したものです

 

障害物を賢く回避するから外出中も安心して任せられる

【ロボット掃除機】

アイロボット

ルンバ j7+

アイロボットストア価格12万9800円

広角カメラセンサーを本体フロントに搭載。従来モデルの天面カメラでは難しかったルンバのすぐ目の前の状況も把握可能となり、障害物の種類を識別して接触を回避する。ケーブル類、ペットの排泄物(固形物)、靴・靴下・スリッパなどを機械学習済みだ。

SPEC●ナビゲーションテクノロジー:PrecisionVisionナビゲーション●清掃範囲:フロア全体●稼働時間:清掃完了まで自動充電&自動再開●スマートスピーカー:対応●サイズ/質量:φ339×H87mm/約3.4kg

 

愛犬と暮らす田中さんがロボット掃除機に切望していたのが、障害物回避機能の強化。今回のアップデートで、従来のルンバを稼働させる際に悩みの種だった、ペットのうんち問題が解決した。

 

「ルンバが犬のうんちが落ちているのに気づかず接触してしまう……という苦い経験があり、外出中にルンバを動かすのは注意が必要と考えていました。しかし本機の回避能力を検証したところ、難易度が高そうな、柄物のカーペット上のうんちも賢く回避してくれて感動! 床に落ちている靴下やケーブル類などもスイスイ避けてくれます。ルンバが動けるスペースを確保するためにあらかじめ片付けておく手間も減り、導入へのハードルがかなり下がりました」

 

従来に比べ背の低くなったクリーンベースも特徴。歴代のルンバを使用してきた家電のプロも、理想形に近いデザインだと賞賛する。

 

「従来は黒々と突き出て存在感大きめだったクリーンベースは、ルンバ本体とのバランスが良く部屋に馴染みやすいデザインに刷新されました。スタイリッシュなグラファイトカラーにも惚れ惚れ。これからの季節は花粉症対策のためにも、同色で展開されるブラーバ ジェットm6と連携させて、床掃除に一層力を入れたいです!」

↑クリーンベース(自動ゴミ収集機)内の紙パックに最大60日ぶんのゴミを収集。通常の掃除機がけからゴミ捨てまでの手間を肩代わりしてくれる

 

↑ケーブル類や脱ぎ捨てた靴下などもスイスイ回避。万が一ペットのうんちが付着した場合に無償交換するサービスまで付帯する。精度への自信の表れだ!!

 

【コレにも注目!】

床拭きロボット・ブラーバとの連携で床掃除に死角ナシ!

アイロボット

ブラーバ ジェット m6

アイロボットストア価格7万6860円

マッピング機能を備えた床拭きロボット。床面に残りやすいベタつき汚れも、ジェットスプレーで浮かせて拭き取る。季節や生活習慣を考慮して、最適な掃除方法を提案してくれる。3月にグラファイトカラーが登場。

↑ルンバ j7+と連携して、ゴミ吸引と拭き掃除をリレー運転。外出中に隅々まで掃除してくれるのがうれしい

白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

主婦目線のリアルなレビューが持ち味。5歳の愛犬と暮らし、日々の掃除が欠かせない。歴代のルンバを愛用。

 

9人のプロが厳選! いま、欲しくてたまらない家電&デジタルアイテムは?

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

その1 優美な北欧家具を思わせる“家電感”のない空気清浄機(近藤)

家電ライター近藤克己さんの買い物リスト

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

【空気清浄機】

ブルーエア

Blueair DustMagnet 5240i

実売価格6万8200円

同社初の「DustMagnetテクノロジー」を搭載。独自の気流と帯電されたプレフィルター、2か所の吸引口の組み合わせにより空気中の汚れを効率的に除去する。ライトグレーのファブリック素材はインテリアとの相性も上々。

SPEC●適用床面積:〜30m2(18畳)●消費電力:5〜22W●運転音:22〜45db(A)●風量:1.3〜4.9m3/分●8畳あたりの清浄時間:15分●サイズ/質量:W230×H520×D230mm/約4.5kg

 

パッと見、家具のようなデザインが特徴。一般的な空気清浄機とは一線を画すその優美な意匠について、近藤さんはこう語る。

 

「様々なデザインの空気清浄機がありますが、どれも“家電感”が漂います。一方、本機は丸脚を採用し、ボディにファブリックをあしらうなど家具調の仕上がり。しかも小型なので、リビングの中で自然とインテリアに馴染みます」

 

確かに、多くのモデルは部屋の隅に追いやられがちだが、本機は北欧のデザインセンスが光り、ソファの横に置いても違和感がない。

 

「ビジュアルだけでなく、性能面も秀逸。小型ながら適応床面積は18畳と、日本の一般的なリビングには十分な能力を備えています。同社の基幹技術に加え、ハウスダストの除去にフォーカスした新技術を採用するなど、空気清浄機本来の性能も極めて高い。まさにデザイン性と実用性を兼ね備えた逸品なのです」

↑ブルーエア史上初めて家具調のレッグパーツを採用。底面からも吸収する構造により、ハウスダストが溜まりやすい床上30cmのエリアに効果を発揮する

 

↑吸込口を2か所に配置。ハウスダストが漂いやすい床上(下部)と、家具などに付着しやすい高さ(上部)の2か所から効率的に吸気する

 

【私はこう使う】 サイドテーブルとしても機能するのがナイス

ソファのそばなどに置いて、“人の周りの空気”をきれいにする用途で使いたい。天面はサイドテーブルとして使えるので、スマホやメガネ、テレビのリモコンなどを“ちょい置き”できるのもナイスです。

 

【コレも欲しい!】

【トースター】

シャープ

ヘルシオ グリエ AX-GR2

実売価格2万6800円

水分をたっぷり含んだ高温の過熱水蒸気でパンの中に水分を閉じ込めながら焼き上げることで、外はサクサク、中はもちもちしたトーストが完成。コレで作るトーストが一番おいしい!!

↑トーストとおかずを一度に調理可能。目玉焼きや焼き野菜を同時に作れるので、忙しい朝も立派な朝食セットが楽しめる!!

 

その2 ユニークな2層式構造と端正なルックスにキュン♡(奈津子)

家電女優奈津子さんの買い物リスト

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。家電関係のテレビ番組、イベント、ネット配信などに多数出演する。

 

【ドラム式洗濯乾燥機】

LGエレクトロニクス

LG SIGNATURE DUALWash SGDW18HPWJ

実売価格49万4640円

最大13kgの洗濯容量を誇る2層ドラム式洗濯乾燥機。上段にメイン洗濯乾燥機、下段にミニ洗濯機を備え、用途に応じて使い分けたり同時に洗ったりできる。低音設計のDDモーターと4つの独自機構により低振動・低騒音を実現。

SPEC●洗濯容量:13kg(メイン11kg/ミニ2kg)●乾燥容量:6kg(メインのみ)●サイズ/質量:W600×H850×D730mm/約94.5kg(メイン)、W600×H365×D730mm/約43kg(ミニ)

 

奈津子さんは、同社プレミアムシリーズの2層ドラム式洗濯乾燥機をセレクト。デザイン美と最先端技術を盛り込んだ本機との出会いをこう振り返る。

 

「行きつけのヨドバシAkibaで初めて存在を知り、その凛としたアート作品のような独特の佇まいに心惹かれて30分くらい撫でたり眺めたりしていました。あまりの熱気に周りから見たら完全に不審者だったでしょうね(笑)」

 

韓流スターのような端正なルックスにひと目惚れだったようだ。

 

「もちろん、アイデアや機能性にもメロメロ。メインの洗濯機とミニ洗濯機の2層式という着眼点が実にユニークで、家電好きとしてはシビレます。またスマホ連携が可能で外出先から操作でき、洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載。騒音・振動も軽減しているため実用的です。ビッグサイズなので設置ハードルは高いですが、いつかは手に入れたいですね!」

↑液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載。専用ケースに洗剤と柔軟剤を入れておくと、洗濯物の量や選択コースに応じて毎回自動で投入される

 

↑専用アプリを使ってスマホと連携可能。外出先から洗濯を開始したり、残り時間や稼働中のコースをチェックしたりと様々な操作や確認ができる

 

【私はこう使う】 洗濯物の量や種類に合わせて2層を上手に使い分けたい

子ども用の衣類や洗濯物の量が少ないとき、または色落ちが気になる洋服にはミニの洗濯機のみを稼働。節水&時短につなげて使いたいです。

 

【コレも欲しい!】

【マイクロバブルバスユニット】

リンナイ

UF-MBU3

12万9800円(※)

給湯器一体型のマイクロバブルバスユニット。全身がシルクに包まれたような心地良さで、身体の芯からポカポカに。試したところ、優れた保湿力と洗浄能力で、翌日の肌のしっとり感がスゴかった!
※:ユニット本体の価格。バスタブ、リモコン、金具、オプションは含まない

↑マイクロバブルバスユニットをユニット対応給湯システムと浴槽(循環金具)との間に設置する。バスタブは循環金具を取り付ければ現在使用しているものをそのまま使える

 

その3 フレッシュでおいしい抹茶で日々の疲れを癒やしたい!(田中)

家電プロレビュアー田中真紀子さんの買い物リスト

白物家電や美容家電を得意とするライター。ユーザー目線を大切にした主婦ならではのレビュー記事に定評がある。

 

【抹茶メーカー】

World Matcha

Cuzen Matcha

3万3000円

挽きたてのフレッシュな抹茶を味わえる抹茶マシン。本体に茶葉をセットしてボタンを押すと、濃い抹茶(液体)ができあがる。ストレートのほか、様々な味にアレンジ可能。茶室の円窓をモチーフとしたデザインもスタイリッシュだ。

SPEC●同梱物(スタンダードセット):抹茶マシン×1、抹茶リーフ20g×2(プレミアムブレンド×1、シグネチャーブレンド×1)、オリジナルレシピブックほか●サイズ/質量:W220×H340×D120mm/2.1kg

 

生活家電の紹介記事を数多く手がける田中さんは、以前からお茶への関心も高かったという。

 

「以前は茶葉を粉砕できるお茶メーカーに魅力を感じていました。茶葉の栄養が丸ごと摂れるうえ、茶殻が出ないなど、メリットが豊富ですから。でも、粉砕すると粉が飛び散り、お手入れの面ではやや扱いづらいのでは、という不安もありました。そんなとき偶然この製品の紹介記事を担当することになり、資料を調べれば調べるほど気に入ってしまって……」

 

手軽に栄養が摂れて、メンテナンスもラクな点に感動したようだ。

 

「本体内で茶葉を粉砕してから一度濃い液体にするため、粉末を扱う面倒がなく、お湯にも溶けやすいのが魅力。私は仕事中、気分転換のためによくコーヒーを飲みますが、おいしいお茶でリフレッシュというのも良さそう。これからはホッとひと息、フレッシュな抹茶で癒やされたいですね」

↑茶葉は100%オーガニック。一番茶100%のプレミアムブレンド(左2包)と、一番茶と二番茶をブレンドしたシグネチャーブレンド(右2包)だ(※)
※:20gのパッケージを同梱。別売で20gと60gをラインナップする

 

↑簡単にフレッシュな抹茶が作れる。まず茶葉を入れ、専用カップに水を投入。あとは濃さを選んでスタートボタンを押すだけでOKだ

 

【私はこう使う】 大好きな抹茶ラテを作ってティータイムを充実させたい

ラテ好きの私としては、ぜひこのマシンで抹茶ラテを作ってティータイムを楽しみたいですね。カテキンは身体に良いと聞くので、毎日の習慣に取り入れて健康を維持したいです。

 

【コレも欲しい!】

【エアコン】

パナソニック

ルームエアコン エオリア LXシリーズ

実売価格34万1000円〜

最新エオリアのハイエンドシリーズです。1台で冷暖房はもちろん、換気も加湿もできるのが実に魅力的。特に加湿と「ナノイーX」による美肌効果にはぜひあやかりたいです!

↑「換気・加湿・新除湿」機能に寄与する「高分子収着剤」を室外機に搭載。部屋の空気の清潔性と快適性が向上した

 

その4 マンション住まいでもマメに洗車できる(平島)

家電ライター平島憲一郎さんの買い物リスト

生活家電を中心に、本誌やウェブ媒体などで活躍。調理家電から掃除機、美容・健康家電など幅広い知識を持つ。

 

【高圧洗浄機】

ケルヒャー

モバイル高圧洗浄機 KHB 6 バッテリーセット

実売価格3万2780円

コードレス&ハンディタイプの高圧洗浄機。本体質量1.3kgと軽量かつコンパクトなので、片手で持ってフレキシブルに洗浄できる。ベランダ周りの日常の洗浄をはじめ、洗車など電源がないアウトドアシーンでの使用にも最適だ。

SPEC●バッテリー:18V2.5Ah●吐出水量:最大200ℓ/h●許容圧力:最大2.4MPa●連続使用時間:約12分(満充電時)●充電時間:310分●サイズ/質量:W89×H265×D302mm/1.3kg(本体)

 

掃除家電のレビューを書く機会の多い平島さんが推すのは、モバイルタイプ高圧洗浄機だ。

 

「以前試した同社のモバイル洗浄機はパワーに不満がありましたが、本機は文句なし。最も便利に感じたのが、クルマの洗車です。私はマンション住まいなので、クルマの洗浄をするのに電源も水道も引きにくい環境。本機は水道直結式ですが、別売の専用自吸用ホースを使えば、バケツから水を取って完全モバイルスタイルで洗浄できます。また、予備のバッテリーがあれば、交換して長時間の使用が叶うのも魅力(そのぶんお金はかかりますが)。しかも、従来モデルと比べて質量が約半分以下になっており、使い勝手もかなり向上しています。億劫になりがちな洗車の回数が増えるはず!」

↑本製品のセット内容。バッテリーや充電アダプターのほか、ノズル類など通常使用には十分なパーツが標準装備される

 

【私はこう使う】 ベランダや網戸・サッシ、自転車の洗浄に便利

わが家の蛇口は、屋内からベランダに水を引こうとしてもホースが取り付けられないので、モバイル式、特に自吸用ホースが使えることが必須条件。自転車の洗浄にも活躍してくれそうです。

 

その5 “お湯の移し替え”が不要で手入れもラクな茶こしが魅力(石井)

家電プロレビュアー石井和美さんの買い物リスト

白物家電や日用品を中心にレビューを行う。レビューのためだけの住宅「家電ラボ」を開設するほどの本格派だ。

 

【電気ケトル】

ティファール

テイエール 1.5L

実売価格1万4100円

温度コントロールが可能な電気ケトル。取り外し可能な茶こしに緑茶や紅茶などを入れて、そのままティーポットとして使用できる。紅茶などを淹れたあとにフルーツを加えて煮出し、フルーツティーなどを作ることも可能だ。

SPEC●容量:1.5ℓ●定格消費電力:1250W●設定温度:7段階●保温時間:5〜60分(5分単位)●コード長:約1.3m●サイズ/質量:約W160×H270×D225mm/約1.92kg

 

紅茶やハーブティーが好き、という石井さんがいま注目しているのがこのアイテム。

 

「紅茶を淹れるときは、ケトルでお湯を沸かしてからティーポットに移し替える必要がありますが、この製品は茶こしが付属したケトル内でお茶を抽出できて便利。沸かすお湯の温度も7段階で調節可能なので、様々なお茶に対応します。また“煮出し”機能があるので、わが家で毎日煮出している麦茶もラクに作れそう。中が見えるガラスのポットもオシャレです。日常使うものなのでお手入れ面が気になるところですが、その点も問題なし。筒状の茶こしが付属する製品は他社にもありますが、茶殻がなかなか出てこずイライラすることも。コチラは底を外せるのでスムーズにお手入れできます」

↑タッチパネル式電源プレートを採用。飲み物に合わせて7段階(60/70/80/85/90/95/100゜C)の温度設定が可能だ

 

【私はこう使う】 輪切りレモンをたくさん入れてレモネードを作りたい

輪切りにしたレモンをたくさん入れて、レモネードを作ってみたいです。ポットにフルーツを入れると見た目もきれい。カフェなどで飲むと高価なレモネードを自分で作れるのがうれしい!

 

その6 取材音声を自動で文字起こししてくれるジャーナリストの救世主です!(安蔵)

IT・家電ジャーナリスト安蔵靖志さんの買い物リスト

ビジネス・IT系出版社を経てフリーに。デジタル家電や生活家電のスペシャリストとして多数のメディアで活躍。

 

【ボイスレコーダー】

ソースネクスト

AutoMemo S

実売価格2万4800円

録音した音声を文字化する先進のAIボイスレコーダー。名刺サイズのコンパクトボディながら、録音の状態や文字起こしの結果などを確認できる2.83インチの大画面フルカラータッチパネルを搭載し、使い勝手が向上した。

SPEC●バッテリー容量:1800mAh●内蔵メモリ:RAM 1GB/ROM 16GB●電池持続時間:16時間(録音時)、120時間(待機時)●サイズ/質量:W54×H92×D12mm/約88g

 

仕事柄、ボイスレコーダーを多用する安蔵さんは、本機がかなり気になっているという。

 

「実は、AutoMemoは前モデルから愛用。録音した音声をクラウドへのアップロードから文字起こしまで自動でやってくれるので重宝しています。新作ではディスプレイ搭載によりタッチ操作が可能で、ユーザビリティがアップ。また、音声認識エンジンが刷新され、認識精度も進化しました。音声認識エンジンはクラウド上なので、従来モデルの使い勝手も向上しています。文字起こしは月1時間まで無料で、それ以降は有料となりますが、仕事で文字起こしを行う機会が多い人にはかなり魅力的な製品だと思います。欲しい!」

↑手間のかかる文字起こし作業も本機なら全自動。音声もテキストも、すべてクラウドに自動保存されるので面倒な録音データの管理も不要だ

 

【私はこう使う】 有料プランも利用して効率的に使いたい

取材や打ち合わせで録音から文字起こしまで行うシーンが多いので、そこでたっぷり使いたい。テキスト化は月1時間以上だと有料ですが、仕事使いには効率的なので利用したいですね。

 

その7  OPPOの市場参入によりフォルダブルスマホが身近に(井上)

モバイルライター井上 晃さんの買い物リスト

スマホやスマートウオッチなど、最新モバイル事情に精通。国内外で取材し、雑誌やウェブを中心に執筆する。

 

【スマートフォン】

OPPO

Find N

日本発売未定

OPPO初のフォルダブルスマートフォン。開いた状態ではアスペクト比8.4:9の7.1型、閉じた状態ではアスペクト比18:9の5.49型ディスプレイを使用できる。高い精度のヒンジ構造を採用し、より一体感ある外観を実現した。

SPEC●ディスプレイ(解像度):メイン7.1インチ有機EL(1920×1792)、カバー5.49インチ有機EL(1972×988)●サイズ/質量:W73×H132.6×D15.9mm/275g(折りたたみ時)

 

折りたたみのスマホには興味があるが、まだ価格が高くて二の足を踏む人に、オススメのモデルを井上さんに聞いた。

 

「OPPO Find Nですね。21年、サムスン電子が発売した防水・ペン対応のモデルを筆頭に、様々なフォルダブルデバイスが身近な存在になりましたが、それでも価格面で手が届きづらいのが現状。コスパに定評のあるOPPOが同市場に参入してきたことで、今後より安価なフォルダブルが登場するのでは、という期待感が高まりました。ただし、現時点では本機が日本市場で販売されるのかどうか、そしてその場合どのくらいの価格になるのかは不明。そのうち国内キャリアで販売されたら面白いな、くらいの姿勢で見ておくのが良いと思います」

↑136個の部品を0.01mm単位の高精度のヒンジ構造で構成。閉じるとヒンジが水滴のような形になり、完全に折りたたむと隙間が生じない

 

【私はこう使う】 電子書籍やマンガを大画面で楽しみたい

ブラウジングしながらSNSでの共有を行ったり、動画を見ながら友人とチャットをしたり、といった運用を快適にできたら良いですね。また、電子書籍やマンガを大画面で読みたいです。

 

その8 大画面の有機ELテレビと相性抜群(藤原)

AV評論家藤原陽祐さんの買い物リスト

新聞記者、専門誌編集を経て独立。専門家ならではの鋭い視点で、本誌をはじめ多くのメディアで評論活動を行う。

 

【BDレコーダー】

パナソニック

ディーガ DMR-ZR1

実売予想価格36万6300円 1月28日発売

同シリーズの旗艦モデル。高剛性・低重心な筐体の採用し、先端技術や高精度なパーツなどを惜しげもなく投入したことでプレミアムな高画質・高音質を実現した。UHD BDや動画配信サービスなどの多彩なHDRフォーマットに対応。

SPEC●HDD容量:6TB●内蔵チューナー:4K×3、地デジ/BS/110度CS×3●接続端子:HDMI×2、USB×2ほか●サイズ/質量:W430×H87×D300mm/約13.6kg

 

山中湖の自宅にハイエンド機材を揃える藤原さんが現在気になっているのは、パナソニックのBDレコーダーだという。

 

「前々から、4Kチューナー内蔵の高級ディーガの話は聞いていました。4K録画に対応するだけでなく、UHD BDプレーヤーとしても最高峰を目指すということだったので、最終的にどんな仕上がりになるのか楽しみにしていました。実際に製品を試したところ、前モデルの高度な信号処理、機能性を受け継ぎながら、画質・音質が大きく進化。ディスク再生、ネット動画の視聴に加えて、4K放送の視聴・録画でも、これまで体験したことのないクオリティを実現しています。大画面の有機ELテレビと組み合わせれば、予想をはるかに超える画質が期待できます」

↑高剛性アルミフロント&サイドパネル構造を採用。これらをベースシャーシに固定することで、筐体の剛性を大幅に強化した

 

【私はこう使う】 自分のシステムをパワーアップさせる

設計もパーツも贅を極めた本機。ぜひ自分のシステムに迎え入れて、放送やパッケージソフト、ネット配信など、各メディアのクオリティを一気に押し上げたいです。

 

その9 “身体に着けない”ので気にならずによく眠れます(湯浅)

テクニカルライター湯浅顕人さんの買い物リスト

PCやデジタルガジェット、AVに詳しいライター。ニッチなアイテムに目がなく、ネットで物色する毎日を送る。

 

【睡眠分析デバイス】

Withings

Sleep

実売価格1万5260円

睡眠サイクル(深い/浅い/レム)や心拍数の追跡、いびき検出機能を備えたパッド。「Health Mateアプリ」と連携して睡眠スコアを確認でき、睡眠向上へのカスタムなアドバイスを見たり、家電の操作を行ったりできる。

SPEC●スマホ互換性:iOS 10以降、Android 5.0以降●Wi-Fi:2.4GHz(b/g/n)●通信方式:Bluetooth Ver.4.0●電源:5V 1A(USBアダプタ付属)●サイズ/質量:約W190×H637×D5mm/約350g

 

健康、特に“睡眠”に気を配っているという湯浅さんの注目アイテムが本製品だ。

 

「生活が不規則で、寝付きも良くないため、睡眠に関する商品は常に探してチェックしています。そのため、このような睡眠解析をする機器もたくさん持っていて、実際に使っているのですが、これまでのものはいずれも腕に巻くタイプ。スマートウォッチも便利ではあるのですが、腕に着けたまま寝るのは快適でないなどの問題点もありました。一方、この製品は寝具の下に敷いておけばいいので、こういった欠点は解消されますし、据え置きタイプのため“いざ使いたいときにバッテリーが切れている”ということもありません。廉価なスマートウオッチほどのリーズナブルな価格も魅力です」

↑一般的なマットレスの下に敷き、ワンタイムセットアップを行うだけで設置完了。マットレスは10〜49cmの厚さに対応する

 

【私はこう使う】 日中の行動と睡眠の関係を分析したい

私は普段から自分の行動を記録しており、後からでも確認できるようにしています。それらを睡眠データと突き合わせ、一日の行動が実際睡眠にどのような影響を及ぼすのかを分析してみたいです。

 

思わず「目が、目がぁ」と言いたくなる光量。乾電池式ライト「でかランタン」の使い道が多彩

パナソニックから新しく発売された乾電池式ライト「でかランタン」は、同社の電池式ライトで最大の明るさである800lm(ルーメン/明るさの単位のひとつ)を実現したハンディ式のLEDライト。真っ暗な部屋を十分に照らすだけの光量があります。

↑品番は、強力ランタン(でかランタン) BF-BL40K

800lmってどれぐらいの明るさ?というのを体験してきたのと、細かな部分を実際に触ってみたので、レポートしていきます。

 

光量、半端ない。

↑動画の10秒〜40秒あたりで光量を変化させるデモンストレーションがあります

まずはこちらを観ていただければ、本モデルの実力が一目瞭然。上記の動画は、本機の説明会を兼ねたセミナーで行われた一場面。50人は収容できそうな大部屋でデモンストレーションされたものです。

 

本機は4段階で光量を調整でき、明るさ1では4lm、明るさ2は60lm、明るさ3は200lm、そして明るさ4では800lmで周囲を照らします。一般的に、適切な明るさは部屋の畳数×400lm前後と言われており、通常使う照明としては物足りないですが、災害の停電時などでは十分。パナソニックの基準では、10畳の部屋全体を明るくする非常用照明としての性能を有しているとしています。

 

なお、本記事撮影時に明るさ4で至近距離で光を見てしまったところ、目が痛いほど。説明書にも「目に光を当て続けない」と記載があったのでご注意を。

 

アウトドアでの使用も可能。

↑でかランタンのサイズ感。500mlのペットボトルよりも高さは小柄ながらビールジョッキぐらいの大きさがあります

本モデルはIPX2相当の防滴性能を実現しているので、アウトドアでの使用も可能。完全防水ではないですが、キャンプサイトのテーブルランタンやテント内照明として活躍します。

 

なお、連続電池寿命時間はエボルタNEO使用の場合、明るさ1では約1500時間(約62日間)、明るさ2で約130時間、明るさ3は約33時間、800lmの明るさ4では約8時間。基本は明るさ2で使用しながら、必要に応じて明るさ3や4にするのが良さそう。

 

キャンプの晩ごはんで肉の焼け具合がわからないとか、モノを落としてしまって探し物をするのに光量が足りないといったことはキャンプあるある。また、災害の停電時でも真っ暗ななかで長時間過ごしていると精神的にも苦しくなってきますので、こうした製品がひとつあるだけで、だいぶ環境が変わりそうです。

 

細かいところ、行き届いてる。

本製品は、単1形乾電池3本を使用。購入時にエボルタNEOが付属しているので、電池を別で買う必要がありません。スイッチをオンするには天面にあるセンサーをダブルタッチ、光量を変えるにはワンタッチで切り替わります。物理スイッチではないのでカチカチと音がしないのも細かな配慮。夜、寝静まったあとのカチカチ音は意外に響くのでありがたい。

 

さらに、持ち手の部分が絶妙。男性の指が4本余裕で入るサイズでがっちりと持つことができ、落とす心配もありません。全体を白でまとめたシンプルなデザインのため、インテリアの見た目を損なわないのも特徴。部屋に常設できます。こうした非常用orアウトドアアイテムは普段、収納の奥底に眠って、取り出すまでに手間がかかるのがこれまたあるあるなので、出しっぱなしにしておけるのは大きなメリットです。

 

実売価格は税込で4980円。価格だけ見るとやや高いかなと思いましたが、キャンプ用ランタンは3000〜4000円がボリュームゾーン。そこにエボルタNEO(単1形乾電池エボルタNEOの価格は1本あたり180円前後)が付いてくると考えば、妥当な価格。そして日常使いができることを踏まえれば、コスパの良い製品といえるでしょう。

 

湯沸かしも、お茶の抽出もコレ1台! 家電ライターが「いま狙っているケトル」って?

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

“お湯の移し替え”が不要で手入れもラクな茶こしが魅力(石井)

家電プロレビュアー石井和美さんの買い物リスト

白物家電や日用品を中心にレビューを行う。レビューのためだけの住宅「家電ラボ」を開設するほどの本格派だ。

 

【電気ケトル】

ティファール

テイエール 1.5L

実売価格1万4100円

温度コントロールが可能な電気ケトル。取り外し可能な茶こしに緑茶や紅茶などを入れて、そのままティーポットとして使用できる。紅茶などを淹れたあとにフルーツを加えて煮出し、フルーツティーなどを作ることも可能だ。

SPEC●容量:1.5ℓ●定格消費電力:1250W●設定温度:7段階●保温時間:5〜60分(5分単位)●コード長:約1.3m●サイズ/質量:約W160×H270×D225mm/約1.92kg

 

紅茶やハーブティーが好き、という石井さんがいま注目しているのがこのアイテム。

 

「紅茶を淹れるときは、ケトルでお湯を沸かしてからティーポットに移し替える必要がありますが、この製品は茶こしが付属したケトル内でお茶を抽出できて便利。沸かすお湯の温度も7段階で調節可能なので、様々なお茶に対応します。また“煮出し”機能があるので、わが家で毎日煮出している麦茶もラクに作れそう。中が見えるガラスのポットもオシャレです。日常使うものなのでお手入れ面が気になるところですが、その点も問題なし。筒状の茶こしが付属する製品は他社にもありますが、茶殻がなかなか出てこずイライラすることも。コチラは底を外せるのでスムーズにお手入れできます」

↑タッチパネル式電源プレートを採用。飲み物に合わせて7段階(60/70/80/85/90/95/100゜C)の温度設定が可能だ

 

【私はこう使う】 輪切りレモンをたくさん入れてレモネードを作りたい

輪切りにしたレモンをたくさん入れて、レモネードを作ってみたいです。ポットにフルーツを入れると見た目もきれい。カフェなどで飲むと高価なレモネードを自分で作れるのがうれしい!

「完全モバイル」でクルマの洗浄ができる! 家電ライターがいま狙っているケルヒャー製品って?

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

マンション住まいでもマメに洗車できる(平島)

家電ライター平島憲一郎さんの買い物リスト

生活家電を中心に、本誌やウェブ媒体などで活躍。調理家電から掃除機、美容・健康家電など幅広い知識を持つ。

 

【高圧洗浄機】

ケルヒャー

モバイル高圧洗浄機 KHB 6 バッテリーセット

実売価格3万2780円

コードレス&ハンディタイプの高圧洗浄機。本体質量1.3kgと軽量かつコンパクトなので、片手で持ってフレキシブルに洗浄できる。ベランダ周りの日常の洗浄をはじめ、洗車など電源がないアウトドアシーンでの使用にも最適だ。

SPEC●バッテリー:18V2.5Ah●吐出水量:最大200ℓ/h●許容圧力:最大2.4MPa●連続使用時間:約12分(満充電時)●充電時間:310分●サイズ/質量:W89×H265×D302mm/1.3kg(本体)

 

掃除家電のレビューを書く機会の多い平島さんが推すのは、モバイルタイプ高圧洗浄機だ。

 

「以前試した同社のモバイル洗浄機はパワーに不満がありましたが、本機は文句なし。最も便利に感じたのが、クルマの洗車です。私はマンション住まいなので、クルマの洗浄をするのに電源も水道も引きにくい環境。本機は水道直結式ですが、別売の専用自吸用ホースを使えば、バケツから水を取って完全モバイルスタイルで洗浄できます。また、予備のバッテリーがあれば、交換して長時間の使用が叶うのも魅力(そのぶんお金はかかりますが)。しかも、従来モデルと比べて質量が約半分以下になっており、使い勝手もかなり向上しています。億劫になりがちな洗車の回数が増えるはず!」

↑本製品のセット内容。バッテリーや充電アダプターのほか、ノズル類など通常使用には十分なパーツが標準装備される

 

【私はこう使う】 ベランダや網戸・サッシ、自転車の洗浄に便利

わが家の蛇口は、屋内からベランダに水を引こうとしてもホースが取り付けられないので、モバイル式、特に自吸用ホースが使えることが必須条件。自転車の洗浄にも活躍してくれそうです。

「調べれば調べるほど気に入って…」家電ライターが感動した抹茶メーカーをチェック!

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

フレッシュでおいしい抹茶で日々の疲れを癒やしたい!(田中)

家電プロレビュアー田中真紀子さんの買い物リスト

白物家電や美容家電を得意とするライター。ユーザー目線を大切にした主婦ならではのレビュー記事に定評がある。

 

【抹茶メーカー】

World Matcha

Cuzen Matcha

3万3000円

挽きたてのフレッシュな抹茶を味わえる抹茶マシン。本体に茶葉をセットしてボタンを押すと、濃い抹茶(液体)ができあがる。ストレートのほか、様々な味にアレンジ可能。茶室の円窓をモチーフとしたデザインもスタイリッシュだ。

SPEC●同梱物(スタンダードセット):抹茶マシン×1、抹茶リーフ20g×2(プレミアムブレンド×1、シグネチャーブレンド×1)、オリジナルレシピブックほか●サイズ/質量:W220×H340×D120mm/2.1kg

 

生活家電の紹介記事を数多く手がける田中さんは、以前からお茶への関心も高かったという。

 

「以前は茶葉を粉砕できるお茶メーカーに魅力を感じていました。茶葉の栄養が丸ごと摂れるうえ、茶殻が出ないなど、メリットが豊富ですから。でも、粉砕すると粉が飛び散り、お手入れの面ではやや扱いづらいのでは、という不安もありました。そんなとき偶然この製品の紹介記事を担当することになり、資料を調べれば調べるほど気に入ってしまって……」

 

手軽に栄養が摂れて、メンテナンスもラクな点に感動したようだ。

 

「本体内で茶葉を粉砕してから一度濃い液体にするため、粉末を扱う面倒がなく、お湯にも溶けやすいのが魅力。私は仕事中、気分転換のためによくコーヒーを飲みますが、おいしいお茶でリフレッシュというのも良さそう。これからはホッとひと息、フレッシュな抹茶で癒やされたいですね」

↑茶葉は100%オーガニック。一番茶100%のプレミアムブレンド(左2包)と、一番茶と二番茶をブレンドしたシグネチャーブレンド(右2包)だ(※)
※:20gのパッケージを同梱。別売で20gと60gをラインナップする

 

↑簡単にフレッシュな抹茶が作れる。まず茶葉を入れ、専用カップに水を投入。あとは濃さを選んでスタートボタンを押すだけでOKだ

 

【私はこう使う】 大好きな抹茶ラテを作ってティータイムを充実させたい

ラテ好きの私としては、ぜひこのマシンで抹茶ラテを作ってティータイムを楽しみたいですね。カテキンは身体に良いと聞くので、毎日の習慣に取り入れて健康を維持したいです。

 

【コレも欲しい!】

【エアコン】

パナソニック

ルームエアコン エオリア LXシリーズ

実売価格34万1000円〜

最新エオリアのハイエンドシリーズです。1台で冷暖房はもちろん、換気も加湿もできるのが実に魅力的。特に加湿と「ナノイーX」による美肌効果にはぜひあやかりたいです!

↑「換気・加湿・新除湿」機能に寄与する「高分子収着剤」を室外機に搭載。部屋の空気の清潔性と快適性が向上した

 

 

プロが伝授する炊飯器選びの3か条! 厳選したマストバイ炊飯器Top3も発表

近年の炊飯器は、基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。そこで、家電のプロに最新の炊飯器の選び方を教えてもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

選出したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

タイガーのJPL-G100は米を泡で包み込む土鍋特有の炊飯に、蒸らし時の土鍋内の温度と蒸気を細かく制御する技術を追加。ふっくらモチモチながら、粒立ちも感じられるごはんに炊き上げます。銘柄炊き分けも業界最多の70銘柄に対応しており、宮城の「だて正夢」など新銘柄もリスト入りしているのが特徴です。

 

パナソニック SR-VSX101も、その年の出来ばえに合わせて炊飯をチューニングするIoT機能を搭載。米の鮮度をセンサーで検知して炊き方を自動調整することも可能で、いつでも新米に近いおいしさを再現できます。

 

一方、象印の炎舞炊きは銘柄炊き分け非搭載ですが、6つの底IHヒーターでかまど炊きの激しく複雑な対流を再現。ふっくらでもっちりした食感に仕上げてくれます。自分好みの食感に自動調整する「わが家炊き」も、同社ならではの注目機能です。

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なります。好みに合わせて選びたいですね。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目です。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変でしたが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えています。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

第3位 その年の出来ばえに合わせ銘柄ごとに炊飯を最適化!

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

実売価格11万円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜
炊き分け:銘柄炊き分け66銘柄
保温時間:24時間

大火力IHと可変圧力による「おどり炊き」技術を採用し、甘みとモチモチ感のあるごはんに。センサーで米の鮮度(乾燥状態)を見極め、炊飯時の圧力や高温スチームの温度を制御。乾燥米も新米のような味に。アプリでその年の米の出来に最適化した炊き方に更新可能。

SPEC●炊飯技術:おどり炊き、鮮度炊き分けほか●炊飯時消費電力:約1210W●白米以外の炊飯メニュー:玄米、分づき米、麦ごはん、雑穀米ほか●サイズ/質量:W275×H234×D361mm/7.7kg

 

↑釜を包む6つのIHの大火力を細かく調整。加減圧を繰り返すおどり炊き技術と組み合わせ、米の芯まで加熱する

 

↑センサーが炊飯中の釜内の減圧スピードの違いで米の乾燥具合を判断し、炊飯圧力やスチーム量を調整。いつでも“新米のおいしさ”を再現する

 

↑同社の「キッチンポケット」アプリと連携し、炊き方を毎年更新。炊いた銘柄米を日本地図で表示できるのも楽しい

 

【IMPRESSION】炊き分け機能が秀逸でセンサー技術も先進的!

「年ごとの各銘柄の出来に合わせた炊き分け機能が魅力。新米のみずみずしさが蘇るセンサー技術も効果絶大です。水容器などパーツ4点の水洗いが必要ですが、それを超える満足度」(平島さん)

 

第2位 ローテーションIH構造による大火力でモチモチ食感に

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き NW-LB10

実売価格10万4540円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:鉄−くろがね仕込み−豪炎かまど釜
炊き分け:121通り(わが家炊き)
保温時間:40時間

6つの底IHヒーターをローテーション加熱し、激しい対流を実現。弾力とハリのあるごはんに仕上げます。炊飯後のアンケートに答えると好みの食感に自動調整する「わが家炊き」機能はユニーク。水洗いは内釜と内ぶたのみで済むのも便利です。

SPEC●炊飯技術:ローテーションIH構造+うまみ圧力蒸らし●炊飯時消費電力:1240W●白米以外の炊飯メニュー:金芽米、雑穀米、玄米、麦ごはんほか●サイズ/質量:約W275×H235×D350mm/約8.5kg

 

↑6つの底IHヒーターのうち、2つのヒーターを切り替えて加熱する。高温の熱を米一粒一粒に伝え、甘みのあるごはんに

 

↑内釜には発熱効率と蓄熱性が高い鉄、熱伝導率が高いアルミなどを使用。内面のプラチナコートでごはんの甘みを引き出す

 

↑かたさと粘りの感想を選択すると、炊き方を自動調整。これを続けることで好みの仕上がり(121通り)となる

 

【IMPRESSION】6つのヒーター切り替えで米一粒一粒が超モチモチに

「6つのヒーター切り替えによる高火力で炊いたごはんはモチモチ感が圧倒的。『わが家炊き』は銘柄を問わず、簡単に好みの食感を実現できます。洗うパーツが少ないのも魅力です」(平島さん)

 

第1位 土鍋の特性を生かした技術でハリとうまみ満点のごはんに!

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊きJPL-G100

実売価格11万1560円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:本土鍋
炊き分け:銘柄巧み炊き分け70銘柄
保温時間:24時間

本物の土鍋を使った同社フラッグシップの最新モデル。土鍋の蓄熱性を生かした最高温度約280℃の高火力で加熱し、土鍋特有の細かい泡で米を包み、うまみを逃さずハリのあるごはんに仕上げます。銘柄炊き分けは70銘柄に対応。1膳ぶんのごはんをおいしく炊く機能も搭載しています。

SPEC●炊飯技術:土鍋圧力IH+多段階圧力機構●炊飯時消費電力:1080W●白米以外の炊飯メニュー:玄米・雑穀・麦めし押麦・麦めしもち麦ほか●サイズ/質量:W290×H220×D351mm/7.4kg

 

↑「ハリつやポンプ」が釜内に外気を取り込み、過剰な蒸気を放出。高温を維持しつつ仕上げることで、弾力と米本来の甘みを引き出す

 

↑日本全国70銘柄の分析データを活用して炊き分ける。コシヒカリなど代表的な6銘柄はタッチパネルで選択可能。そのほかは番号を入力する

 

↑手入れは内釜と内ぶたの2点のみでラク。内ぶたはマグネット式で簡単に着脱できるうえ、圧力ボールがない構造なので洗いやすいのがうれしい

 

↑土鍋表面の凹凸が沸騰中に細かく均一な泡を生み、米同士が衝突し傷つくのを抑制。うまみ成分であるデンプンの流出を抑え、ふっくらつややかに炊き上げる

 

【IMPRESSION】高度な炊飯技術が見事で70銘柄炊き分けも圧巻!

「土鍋採用に加え、甘みと弾力を引き出すハリつやポンプなど高度な炊飯技術が結集。70銘柄炊き分け機能も圧巻です。土鍋はやや重めですが、洗うパーツが2点なのは嬉しいポイントです」(平島さん)

「30分くらい撫でたり眺めたり…」家電女優が惚れこんだ洗濯機をチェック!

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

ユニークな2層式構造と端正なルックスにキュン♡(奈津子)

家電女優奈津子さんの買い物リスト

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。家電関係のテレビ番組、イベント、ネット配信などに多数出演する。

 

【ドラム式洗濯乾燥機】

LGエレクトロニクス

LG SIGNATURE DUALWash SGDW18HPWJ

実売価格49万4640円

最大13kgの洗濯容量を誇る2層ドラム式洗濯乾燥機。上段にメイン洗濯乾燥機、下段にミニ洗濯機を備え、用途に応じて使い分けたり同時に洗ったりできる。低音設計のDDモーターと4つの独自機構により低振動・低騒音を実現。

SPEC●洗濯容量:13kg(メイン11kg/ミニ2kg)●乾燥容量:6kg(メインのみ)●サイズ/質量:W600×H850×D730mm/約94.5kg(メイン)、W600×H365×D730mm/約43kg(ミニ)

 

奈津子さんは、同社プレミアムシリーズの2層ドラム式洗濯乾燥機をセレクト。デザイン美と最先端技術を盛り込んだ本機との出会いをこう振り返る。

 

「行きつけのヨドバシAkibaで初めて存在を知り、その凛としたアート作品のような独特の佇まいに心惹かれて30分くらい撫でたり眺めたりしていました。あまりの熱気に周りから見たら完全に不審者だったでしょうね(笑)」

 

韓流スターのような端正なルックスにひと目惚れだったようだ。

 

「もちろん、アイデアや機能性にもメロメロ。メインの洗濯機とミニ洗濯機の2層式という着眼点が実にユニークで、家電好きとしてはシビレます。またスマホ連携が可能で外出先から操作でき、洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載。騒音・振動も軽減しているため実用的です。ビッグサイズなので設置ハードルは高いですが、いつかは手に入れたいですね!」

↑液体洗剤・柔軟剤自動投入機能を搭載。専用ケースに洗剤と柔軟剤を入れておくと、洗濯物の量や選択コースに応じて毎回自動で投入される

 

↑専用アプリを使ってスマホと連携可能。外出先から洗濯を開始したり、残り時間や稼働中のコースをチェックしたりと様々な操作や確認ができる

 

【私はこう使う】 洗濯物の量や種類に合わせて2層を上手に使い分けたい

子ども用の衣類や洗濯物の量が少ないとき、または色落ちが気になる洋服にはミニの洗濯機のみを稼働。節水&時短につなげて使いたいです。

 

【コレも欲しい!】

【マイクロバブルバスユニット】

リンナイ

UF-MBU3

12万9800円(※)

給湯器一体型のマイクロバブルバスユニット。全身がシルクに包まれたような心地良さで、身体の芯からポカポカに。試したところ、優れた保湿力と洗浄能力で、翌日の肌のしっとり感がスゴかった!
※:ユニット本体の価格。バスタブ、リモコン、金具、オプションは含まない

↑マイクロバブルバスユニットをユニット対応給湯システムと浴槽(循環金具)との間に設置する。バスタブは循環金具を取り付ければ現在使用しているものをそのまま使える

 

「北欧家具のような空気清浄機」に注目! 家電のプロが「いま欲しいモノ」をチェック

本誌でお馴染みの評論家やインフルエンサーたちに“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、家電&デジタル製品の注目製品を独自の視点で選んでもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

優美な北欧家具を思わせる“家電感”のない空気清浄機(近藤)

家電ライター近藤克己さんの買い物リスト

生活家電を中心に執筆活動する家電&デジタルライター。レビューや検証記事では、“オジさん目線”を大切にしている。

【空気清浄機】

ブルーエア

Blueair DustMagnet 5240i

実売価格6万8200円

同社初の「DustMagnetテクノロジー」を搭載。独自の気流と帯電されたプレフィルター、2か所の吸引口の組み合わせにより空気中の汚れを効率的に除去する。ライトグレーのファブリック素材はインテリアとの相性も上々。

SPEC●適用床面積:〜30m2(18畳)●消費電力:5〜22W●運転音:22〜45db(A)●風量:1.3〜4.9m3/分●8畳あたりの清浄時間:15分●サイズ/質量:W230×H520×D230mm/約4.5kg

 

パッと見、家具のようなデザインが特徴。一般的な空気清浄機とは一線を画すその優美な意匠について、近藤さんはこう語る。

 

「様々なデザインの空気清浄機がありますが、どれも“家電感”が漂います。一方、本機は丸脚を採用し、ボディにファブリックをあしらうなど家具調の仕上がり。しかも小型なので、リビングの中で自然とインテリアに馴染みます」

 

確かに、多くのモデルは部屋の隅に追いやられがちだが、本機は北欧のデザインセンスが光り、ソファの横に置いても違和感がない。

 

「ビジュアルだけでなく、性能面も秀逸。小型ながら適応床面積は18畳と、日本の一般的なリビングには十分な能力を備えています。同社の基幹技術に加え、ハウスダストの除去にフォーカスした新技術を採用するなど、空気清浄機本来の性能も極めて高い。まさにデザイン性と実用性を兼ね備えた逸品なのです」

↑ブルーエア史上初めて家具調のレッグパーツを採用。底面からも吸収する構造により、ハウスダストが溜まりやすい床上30cmのエリアに効果を発揮する

 

↑吸込口を2か所に配置。ハウスダストが漂いやすい床上(下部)と、家具などに付着しやすい高さ(上部)の2か所から効率的に吸気する

 

【私はこう使う】 サイドテーブルとしても機能するのがナイス

ソファのそばなどに置いて、“人の周りの空気”をきれいにする用途で使いたい。天面はサイドテーブルとして使えるので、スマホやメガネ、テレビのリモコンなどを“ちょい置き”できるのもナイスです。

 

【コレも欲しい!】

【トースター】

シャープ

ヘルシオ グリエ AX-GR2

実売価格2万6800円

水分をたっぷり含んだ高温の過熱水蒸気でパンの中に水分を閉じ込めながら焼き上げることで、外はサクサク、中はもちもちしたトーストが完成。コレで作るトーストが一番おいしい!!

↑トーストとおかずを一度に調理可能。目玉焼きや焼き野菜を同時に作れるので、忙しい朝も立派な朝食セットが楽しめる!!

 

 

素早い立ち上がりで、一度に4枚の角型食パンを焼ける! 「オレンジヒート」搭載オーブントースターがヤマダデンキで4月22日発売

ヤマダホールディングスは2022年4月上旬以降、オーブントースター「YT-VR81J」を、ヤマダデンキ店頭とインターネットショップ「ヤマダウェブコム」にて、順次販売開始します。

 

同製品は、メトロ電気工業の高効率ヒーター「オレンジヒート」を搭載し、素早い立ち上がりで庫内を一気に高温にして、水分を閉じ込めながら焼きます。受皿付きで、直径20cmのピザも焼くことができます。

 

一度に4枚の角型食パンを焼くことができ、トーストは表面をカリっと、中身をモチっと仕上げられます。本体サイズは約W349×H223×D330mm、重量は約4.3kg(付属品を除く)。

業界最多! 70銘柄対応の炊き分け機能を搭載したタイガー魔法瓶の炊飯器

近年の炊飯器は、基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は数ある炊飯器のなかから、プロの家電ライターにマストバイな炊飯器を厳選してもらいました!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

タイガーのJPL-G100は米を泡で包み込む土鍋特有の炊飯に、蒸らし時の土鍋内の温度と蒸気を細かく制御する技術を追加。ふっくらモチモチながら、粒立ちも感じられるごはんに炊き上げます。銘柄炊き分けも業界最多の70銘柄に対応しており、宮城の「だて正夢」など新銘柄もリスト入りしているのが特徴です。

 

土鍋の特性を生かした技術でハリとうまみ満点のごはんに!

タイガー魔法瓶

土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊きJPL-G100

実売価格11万1560円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:本土鍋
炊き分け:銘柄巧み炊き分け70銘柄
保温時間:24時間

本物の土鍋を使った同社フラッグシップの最新モデル。土鍋の蓄熱性を生かした最高温度約280℃の高火力で加熱し、土鍋特有の細かい泡で米を包み、うまみを逃さずハリのあるごはんに仕上げます。銘柄炊き分けは70銘柄に対応。1膳ぶんのごはんをおいしく炊く機能も搭載しています。

SPEC●炊飯技術:土鍋圧力IH+多段階圧力機構●炊飯時消費電力:1080W●白米以外の炊飯メニュー:玄米・雑穀・麦めし押麦・麦めしもち麦ほか●サイズ/質量:W290×H220×D351mm/7.4kg

 

↑「ハリつやポンプ」が釜内に外気を取り込み、過剰な蒸気を放出。高温を維持しつつ仕上げることで、弾力と米本来の甘みを引き出す

 

↑日本全国70銘柄の分析データを活用して炊き分ける。コシヒカリなど代表的な6銘柄はタッチパネルで選択可能。そのほかは番号を入力する

 

↑手入れは内釜と内ぶたの2点のみでラク。内ぶたはマグネット式で簡単に着脱できるうえ、圧力ボールがない構造なので洗いやすいのがうれしい

 

↑土鍋表面の凹凸が沸騰中に細かく均一な泡を生み、米同士が衝突し傷つくのを抑制。うまみ成分であるデンプンの流出を抑え、ふっくらつややかに炊き上げる

 

【IMPRESSION】高度な炊飯技術が見事で70銘柄炊き分けも圧巻!

「土鍋採用に加え、甘みと弾力を引き出すハリつやポンプなど高度な炊飯技術が結集。70銘柄炊き分け機能も圧巻です。土鍋はやや重めですが、洗うパーツが2点なのは嬉しいポイントです」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なります。好みに合わせて選びたいですね。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目です。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変でしたが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えています。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

6つのヒーターで炊き上げる米は最高にモチモチ⁉︎ 家電のプロが厳選した象印の「圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き」

近年の炊飯器は、基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は、家電のプロが厳選した象印の炊飯器をご紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

象印の炎舞炊きは銘柄炊き分け非搭載ですが、6つの底IHヒーターでかまど炊きの激しく複雑な対流を再現。ふっくらでもっちりした食感に仕上げてくれます。自分好みの食感に自動調整する「わが家炊き」も、同社ならではの注目機能です。

 

ローテーションIH構造による大火力でモチモチ食感に

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー炎舞炊き NW-LB10

実売価格10万4540円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:鉄−くろがね仕込み−豪炎かまど釜
炊き分け:121通り(わが家炊き)
保温時間:40時間

6つの底IHヒーターをローテーション加熱し、激しい対流を実現。弾力とハリのあるごはんに仕上げます。炊飯後のアンケートに答えると好みの食感に自動調整する「わが家炊き」機能はユニーク。水洗いは内釜と内ぶたのみで済むのも便利です。

SPEC●炊飯技術:ローテーションIH構造+うまみ圧力蒸らし●炊飯時消費電力:1240W●白米以外の炊飯メニュー:金芽米、雑穀米、玄米、麦ごはんほか●サイズ/質量:約W275×H235×D350mm/約8.5kg

 

↑6つの底IHヒーターのうち、2つのヒーターを切り替えて加熱する。高温の熱を米一粒一粒に伝え、甘みのあるごはんに

 

↑内釜には発熱効率と蓄熱性が高い鉄、熱伝導率が高いアルミなどを使用。内面のプラチナコートでごはんの甘みを引き出す

 

↑かたさと粘りの感想を選択すると、炊き方を自動調整。これを続けることで好みの仕上がり(121通り)となる

 

【IMPRESSION】6つのヒーター切り替えで米一粒一粒が超モチモチに

「6つのヒーター切り替えによる高火力で炊いたごはんはモチモチ感が圧倒的。『わが家炊き』は銘柄を問わず、簡単に好みの食感を実現できます。洗うパーツが少ないのも魅力です」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なります。好みに合わせて選びたいですね。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目です。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変でしたが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えています。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

ニトリのエアコンに14畳タイプ登場! 広い部屋対応でも9万円代と手頃価格

ニトリは、熱交換器の掃除機能を室内機と室外機の両方に搭載し、より広い部屋に対応した14畳タイプのエアコンを、4月11日より発売しました。価格は9万9900円(税込)となっています。

 

ファミリー層向けの広い部屋にも対応できるエアコン

同社のエアコンは、6畳タイプと10畳タイプのラインナップでしたが、より広い部屋で使えるエアコンが欲しいというユーザーの声から、14畳対応のタイプを新たに加えたそうです。本製品は、熱交換器のお掃除機能を、室内機だけではなく新たに室外機にも搭載。ニオイやカビの原因となるほこりや油汚れを、マイナス19℃で凍らせて一気に流す氷解洗浄機能により、嫌な臭いを軽減します。

 

また、スマホの専用アプリと連携すれば、外出先から電源のON/OFFを行ったり、帰宅時間に合わせて室温設定をしたりすることが可能です。吹き出し口に設置されたアロマパッドは、好きな香りを楽しめるという、ユニークな機能となっています。

↑ユニークなアイディアの「アロマパッド」

面倒な解凍不要! 時短・省手間が実現する東芝の過熱水蒸気オーブンレンジ

東芝は、350℃の高温で調理ができる過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」の新製品として、下味冷凍した食材を解凍なしで焼き上げる機能などを搭載した新モデルの4機種を、6月下旬より順次発売します。実売予想価格はフラッグシップモデルのER-XD7000、ER-XD5000がそれぞれ19万円前後(税込・以下同)、14万前後。高級モデルのER-XD3000、ER-XD100がそれぞれ10万前後、7万7000円前後となっています。

↑左から、ER-XD7000グランブラックとグランホワイト/ER-XD5000グランブラック/ER-XD3000グランブラックとグランホワイト

 

高火力だから解凍不要で時短・省手間を実現

同社の調査によると、オーブンレンジ購入の際に検討する使い方として、「冷凍ご飯の解凍・あたため」や「冷凍食品の加熱」など「解凍」に関わる答えが上位だったそう。同時に、「ストックできる食材を選ぶ機会が増えた」と回答した人の割合が49%もあり、ユーザーの多くが調理の省手間や時短を求めていることが明らかとなりました。

 

こうしたニーズを踏まえ、新モデルの4機種には、350℃の高火力によって解凍の手間を省き、表面の余分な水分を飛ばしながら焼き上げる「冷凍から焼き物」調理を搭載。下味冷凍した肉や魚を凍ったまま並べるだけでパリッと焼き上がるので、時短に繋がります。「簡単調理」は、冷凍食品やレトルト食品などのストック食材を活用した新搭載のレシピです。例えば、冷凍揚げなすとミートソース、鶏もも肉を耐熱皿に入れたら後はオーブンに任せるだけで、鶏のオーブン焼きが完成します。

↑「簡単調理」ではストック食材を活用して簡単に料理が完成する

 

フラッグシップモデルのER-XD5000と、高級モデルのER-XD3000は本体デザインを一新。本体扉横に表示・操作パネルを配置することで操作性を向上し、使用時にのみ表示パネルの文字が発光する仕様になりました。さまざまな空間に調和するよう、シンプルでノイズレスな外観にするなど、細部にまでこだわったデザインになっているそうです。

↑細部までこだわったデザイン

大量のうどん、ギョーザも冷凍から一気に焼ける! パナソニック「ビストロ」が下段の火力を強化

パナソニックは、独自のヒートグリル皿を搭載し、新設計のアンテナ制御で予熱なしの高火力調理ができるスチームオーブンレンジ「ビストロ NE-UBS10A」を、6月下旬より発売します。実売予想価格は16万円前後(税込)となっています。

↑本体サイズは幅494×奥行き435×高さ370mmで、庫内容量は30Lと広々しているため、一度に4人分の調理が可能になっています。カラーバリエーションはブラックとホワイトの2色展開

 

熱々になる独自のグリル皿で、大量の麺やごはんも高火力で一気に加熱

同社の調査では、新生活様式が定着するなか、日々の食事づくりには簡単な手順や短時間で調理できることがより求められているとのこと。今回発表されたスチームオーブンレンジ「ビストロ」は、「グリル皿調理」と「ワンボウル調理」でそれらのニーズに応えるとしています。

 

「グリル皿調理」では、裏面の発熱体により最高230℃まで上昇する独自の「ヒートグリル皿」を活用して、大火力ヒーターやスチームとのかけ合わせで食材を加熱し、焼きもの・揚げもの・蒸しものからトーストまで調理できます。また、新設計のアンテナ制御で「ヒートグリル皿」の電波効率を従来比約1.6倍にアップさせ、これまで難しかった下段でも予熱なしの高火力で調理できます。これにより、4人分の麺やごはんといったボリュームのある食材を一気に蒸し焼きすることも可能。冷凍うどんや冷凍ぎょうざもそのまま「ヒートグリル皿」において、解凍の手間なく調理できるのが便利です。

 

「ワンボウル調理」は、1人分のランチから4人分の夕食まで、耐熱ボウルに材料を入れ、「ビストロ」まかせで簡単に調理できる機能です。高精細・64眼スピードセンサーで食材の分量を判定し、自動で火加減調整しながら加熱します。今回、この「ワンボウル調理」に、エスニックメニューをに新たに追加。レシピに詳しくなくても人気のメニューが手軽に作れるので、レパートリーがひろがります。

 

本製品はIoT対応で、「キッチンポケット」アプリと連携し、購入後も日々の献立に役立つ新しい自動メニューが増やせるのも特徴。6月上旬から、「予約の取れない伝説の家政婦」として知られるタサン志麻さん監修メニューを新たに配信予定です。

 

家電のプロが選んだ注目炊飯器! IoT機能を搭載したパナソニックの「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器」

近年の炊飯器は基本の炊飯技術に加え、銘柄に合わせた炊き方のチューニングができるなど、機能の進化が止まりません。今回は、家電のプロ目線で厳選したパナソニックの炊飯器を紹介します!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

米の個性を引き出す「銘柄炊き分け」が新常識に

炊飯器の分野では各社独自の炊飯技術がより高精度に。さらに、近年増えている新銘柄の米のポテンシャルを引き出す「銘柄炊き分け」を採用したモデルも目立ちます。

 

パナソニック SR-VSX101もその年の出来ばえに合わせて炊飯をチューニングするIoT機能を搭載。米の鮮度をセンサーで検知して炊き方を自動調整することも可能で、いつでも新米に近いおいしさを再現できるのが特徴です。

 

その年の出来ばえに合わせ銘柄ごとに炊飯を最適化!

パナソニック

スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101

実売価格11万円

 

炊飯容量:0.5〜5.5合
内釜:ダイヤモンド竃(かまど)釜
炊き分け:銘柄炊き分け66銘柄
保温時間:24時間

大火力IHと可変圧力による「おどり炊き」技術を採用し、甘みとモチモチ感のあるごはんに。センサーで米の鮮度(乾燥状態)を見極め、炊飯時の圧力や高温スチームの温度を制御。乾燥米も新米のような味に。アプリでその年の米の出来に最適化した炊き方に更新可能。

SPEC●炊飯技術:おどり炊き、鮮度炊き分けほか●炊飯時消費電力:約1210W●白米以外の炊飯メニュー:玄米、分づき米、麦ごはん、雑穀米ほか●サイズ/質量:W275×H234×D361mm/7.7kg

 

↑釜を包む6つのIHの大火力を細かく調整。加減圧を繰り返すおどり炊き技術と組み合わせ、米の芯まで加熱する

 

↑センサーが炊飯中の釜内の減圧スピードの違いで米の乾燥具合を判断し、炊飯圧力やスチーム量を調整。いつでも“新米のおいしさ”を再現する

 

↑同社の「キッチンポケット」アプリと連携し、炊き方を毎年更新。炊いた銘柄米を日本地図で表示できるのも楽しい

 

【IMPRESSION】炊き分け機能が秀逸でセンサー技術も先進的!

「年ごとの各銘柄の出来に合わせた炊き分け機能が魅力。新米のみずみずしさが蘇るセンサー技術も効果絶大です。水容器などパーツ4点の水洗いが必要ですが、それを超える満足度」(平島さん)

 

2022年版、炊飯器選びの3か条

1:ごはんの味に直結する内釜・炊飯技術をチェック

ごはんのモチモチ感や甘みに直結するのが内釜の性能や高火力・高圧炊飯技術。高級機はどれもふっくら食感ながら、炊飯技術の違いで粘りや歯ごたえが微妙に異なる。好みに合わせて選びたい。

 

2:銘柄や好みに合わせた炊き分け機能に注目

米の炊き方を細かく調整できる高級炊飯器が増加。銘柄炊き分けも幅広い銘柄に対応し、その年の米の出来ばえまでも反映される時代に。自分好みの食感になるよう炊き方を自動調整してくれる製品にも注目だ。

 

3:毎日使う家電だからこそメンテ性も要確認!

従来の圧力IH炊飯器はお手入れがやや大変だったが、最近は洗うパーツ点数を減らし、形状にも配慮したメンテ性優秀な機種が増えている。毎日使う家電だけにそんなお手入れのラクさも確認を!

 

厳選したのはこの人!

家電ライター

平島憲一郎さん

高級モデルを中心に、炊飯器のレビュー記事を多数手がける。ごはんに関しては各銘柄の食べ比べを好み、データを収集中。

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

プロが注目する自動調理鍋ベスト3は?「いま、欲しいモノランキング」自動調理鍋編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 自動調理鍋選びの3か条

1 かき混ぜ・パック調理など高度な調理機能に注目を

かき混ぜ機能やパック調理など独自の高度な調理機能があると、レシピの幅や味の仕上がりに差が生まれる。自分の好みに合う料理をより多く作れる機能が何か考えて製品を選ぶのがオススメだ。

 

2 豊富なメニューから選びやすいことも重要

調理できるレシピ数が増えると、検索のしやすさも重要だ。目当てのレシピを直感的な操作で簡単に呼び出せるかがポイントとなる。さらに、液晶画面の見やすさも使い勝手を左右するので要チェックだ。

 

3 インテリアに溶け込むシンプルデザインが◎

日ごろ頻繁に使う家電だけに、キッチンへの馴染みが良くオシャレなデザインがベター。落ち着いたモノトーンのほか、目を引く色でも質感が上品で料理へのモチベーションが上がるデザインを選びたい。

 

私が選出しました!

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

 

“内食”ニーズを受けて自動調理鍋がより高機能化

自動調理鍋は、昨今のおうちごはん需要で「調理の手間を省きたい」「家で手軽にごちそうを作りたい」という人がますます増え、大幅に売り上げを伸ばした。この流れを受けてメーカー側もより高機能なモデルを続々と投入している。

 

ヘルシオ ホットクックは独自の「まぜ技ユニット」が進化。従来は加熱時のみに使えたかき混ぜ機能が食材をつぶす際やクリームの泡立てなどにも使えるようになり、用途が広がった。また、付属の蒸しトレイを使い、上下で2段同時調理も可能。購入後に同社クラウドへ接続してメニューのレパートリーを増やせる点も依然好評だ。

 

象印の自動調理なべはパック調理機能が充実し、調理後の洗い物を減らせるのがうれしい。ホーロー鍋を採用し、ガスコンロの直火で温め直しできるのも便利だ。

 

おうちシェフPROは95kPaの高圧力を一定制御する技術で、味の染み込み具合と柔らかさが従来機種より格段に向上。自動減圧機能で圧力鍋の難点である長い減圧時間を大幅カットできるのも魅力だ。

 

第3位 95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

 

第2位 パック調理で洗い物を時短!ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

 

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

 

第1位 まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

 

「まぜ技ユニット」で料理の仕上がりが違う! プロが絶賛するシャープの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

まぜ技ユニット搭載により料理が絶妙の仕上がりに!

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

【調理容量:2.4ℓ】

【調理機能の種類:12】

【内蔵レシピ:145(※)】

【予約機能:搭載】

調理工程に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。食材をつぶす際などにかき混ぜ機能を使えるようになり、活用シーンが広がった。無線LAN接続で購入後もレシピ数が増え、レシピを決定したら専用サイト上に食材の買い物リストを作ることも可能。

SPEC●消費電力:800W●最大予約設定時間:15時間●保温:最大12時間●サイズ/質量:W345×H256×D305mm/約5.8kg
※:内蔵レシピ数はメニュー集掲載数(手動メニューも含む)

↑温度センサーと蒸気センサーで鍋内温度や食材の火の通り具合を検知。自動で細かく火力調整し、料理上級者の味に仕上げる

 

↑まぜ技ユニットが加熱状況に合わせて絶妙なタイミングで具材をかき混ぜる。少ない調味料でもムラなく味が染みる

 

↑メニュー選択は調理カテゴリや食材など様々なルートから行える。フルドット液晶で文字が見やすく、音声案内付きなのもうれしい

 

↑ファスナー付き食品保存袋を使って低温調理も簡単。低温調理の際は食材がしっかりお湯に浸かるよう、必ず蒸しトレイをセットする

 

【IMPRESSION】 独自のかき混ぜ機能を備えメニュー選択の幅も広い!

「かき混ぜ機能のほか、低温調理など幅広い調理に対応。レシピも検索しやすく、クラウドと連携しメニューを増やせます。従来機種より横幅がコンパクトになり、設置性も優秀」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

タンク式「じゃない」工事不要の食洗機が登場! シロカからバケツを使った「自動給水式」の2タイプが発売

シロカは、水道工事が不要な自動給水式を採用し、食器乾燥方法の異なる2タイプの食器洗い乾燥機を5月21日より発売します。温風乾燥機能搭載の「食器洗い乾燥機 温風乾燥タイプ SS-MH351」と、自動でドアが開き食器と庫内の自然乾燥を促す「食器洗い乾燥機 オートオープンタイプ SS-MA351」があり、共に実売予想価格は7万前後(税込)となっています。

 

付属のバケツから自動で水を汲み上げる自動給水式を採用

水道工事が不要な食器洗い乾燥機は、手動の給水が必要なタンク式が主流ですが、本製品はタンクではなく付属のバケツから自動で水を汲み上げる「自動給水式」を採用しています。

↑付属のバケツから自動で水を汲み上げる「自動給水式」。本体に給水する手間が省ける

 

本体のサイズは奥行き約35cmとスリムながら、庫内は4~5人分の食器約36点をセットできる大容量となっており、最大27cmの大皿や、直径28cmまでのフライパンも洗えるのだとか。

 

洗浄面では、最高75℃の高温洗浄と最大2mに達する高水圧、あらゆる角度から洗い上げる360°洗浄を組み合わせた「トルネード除菌洗浄75」を搭載。また、UVライトの照射により、洗い上がりの99.9%除菌の状態を8時間以上持続できるそうです。UV除菌コースでは、スマートフォンケースやマスクなどの小物から、哺乳瓶といった背の高いものまで除菌することが可能です。

↑UVライトを照射することで、洗い上がりの除菌率を8時間以上キープできる

 

温風乾燥タイプ(SS-MH351)は、各コースの洗浄後に温風で食器を乾かす温風乾燥機能を搭載しています。送風乾燥だけの場合に比べて水滴が残りにくく、食器をしっかり乾かせるそうです。温風乾燥機能は単独でも使用可能です。

 

オートオープンタイプ(SS-MA351)は、洗浄後に自動でドアが開き蒸気を逃がすことで、結露を抑え、食器と庫内の自然乾燥を促すタイプとなっています。

↑オートオープンタイプ(SS-MA351)。オートオープン機能により庫内の蒸気を逃す

質感が上品でパック調理が便利! プロが注目する象印のオシャレ自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

パック調理で洗い物を時短! ホーロー鍋でより美味に

象印マホービン

STAN.自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

【調理容量:2.3ℓ】

【調理機能の種類:7】

【内蔵レシピ:33】

【予約機能:搭載】

「パック調理」機能を搭載し、洗い物を増やさずほったらかし調理が簡単に実現。専用の「パックホルダー」を使って同時に最大2品まで自動調理できる。また、蓄熱性が高いホーロー鍋を内鍋に採用し、加熱後に食材がゆっくり冷めるので味がよく染み込む。専用ふた付きで鍋ごと冷蔵庫に保存可能。

SPEC●消費電力:900W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大12時間(※)●サイズ/質量:W285×H225×D310mm/約7.0kg
※:自動的に保温になるのは予約調理の場合のみ。保温できないメニューもあり

↑蓄熱性が高く腐食しにくい厚さ2mmのホーロー鍋を採用。冷蔵庫保存に便利なふた付きで、温め直す際はコンロに直接かけられるのも助かる

 

↑専用パックホルダーに食材と調味料が入った食品保存袋をセット。パックホルダーカバーを付けることで保存袋が浮くのを抑え、食材をムラなく加熱する

 

↑付属のレシピブックに33メニューのレシピを掲載。ウェブ上のメニューと合わせて約100種のレシピに対応する

 

【IMPRESSION】 パック調理は便利だが自動メニューは厳選

「本体はマットな質感で上品。パック調理は2品同時に作れ、洗い物が少ないのも便利です。ただし自動メニューが少なく、多くのメニューで温度と時間の設定が必要となります」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

フードテックの今後を占う!? 話題の「ヘスタンキュー」を使ってみてわかったメリットデメリット

最近、「フードテック」という言葉を耳にしたことはありませんか? 「フード(Food)」と「テクノロジー(Technology)」を組み合わせた造語で、最新技術を使って新たな食品を開発したり、調理法を発見したりといった産業分野のことを指します。

 

これだけ聞くと難しそうですが、実はいま、私たちの生活にとって身近な存在になりつつあるのです。一例として、アメリカから上陸した「Hestan Cue(ヘスタンキュー)」という調理家電はまさにフードテックによって誕生したアイテムで、“未来の家電”とも言われています。

 

今回は数々の調理家電のレビューを手掛け“おいしいものナビゲーター”として活動する今西絢美さんに、ヘスタンキューやこれからの調理家電について聞きました。

 

【関連記事】注目のフードテック“代替肉”とは? 基本と世界の最新事情を解説

 

スマホと家電がつながるのは、いまや当たり前のこと

テレビやエアコン、冷蔵庫など、私たちが普段使う家電のなかには、インターネットにつながるものが続々と増えています。そういった家電を「IoT(アイ・オー・ティー)家電」もしくは「スマート家電」と呼び、家電がインターネットにつながるだけで便利なことがたくさんあるそう。

 

「たとえば、外出先からエアコンの電源をオンオフしたり、冷蔵庫内に設置されたカメラで買い忘れがないかをスマホで確認できたりと、家にいなくても家電を操作できるのはスマート家電ならでは。また、インターネットを介して機能をアップデートできるので、購入後の家電を進化させることも可能です」(おいしいものナビゲーター・今西絢美さん、以下同)

 

今西さんが最近気になっている家電として名前が上がったのが、2022年1月に日本での発売が開始したスマートキッチン家電の「ヘスタンキュー」。スマートIHヒーター、スマートフライパン、スマートソースパンの3アイテムがラインナップされており、これを使えば失敗することなくレシピを完璧に再現できるのだとか。

 

「ヘスタンキューは、調理器具とIHヒーターがインターネットにつながります。スマホの専用アプリにレシピが出ており、スマホとヘスタンキューを接続することで、レシピに沿った温度に自動で設定してくれるんです。料理は温度や加熱時間で仕上がりにばらつきが生じるものですが、ヘスタンキュー側が制御してくれるので、作り手の経験や技術に左右されることがありません」

 

日本のユーザーに向けた和食レシピも充実

専用アプリは無料で配信されています。

 

家電をインターネットに接続するのは難しいのでは? と不安に思うかもしれません。ところが、実際はアプリの操作手順に沿って操作するだけなので、そのハードルはかなり低くなっています。これまでさまざまなスマート家電を使ってきた今西さんも、操作のしやすさに驚いたそうです。

 

「IoT家電の多くはスマホのアプリを使ってインターネットに接続しますが、少し手順が複雑な場合もあります。ヘスタンキューの場合は、調理器具に内蔵されたセンサーを自動で認識してくれるので、アプリ上で接続したい調理器具を選択するだけ。この手軽さは始めてスマート家電を使う人でも安心して導入できるでしょう」

 

接続したい調理器具を選択すると自動でつながります。

 

導入しやすいことはわかりましたが、実際の使い心地が気になるところです。今西さんはいくつかの料理を作り、IoT家電ならではの魅力を感じたのだとか。

 

「アメリカからやってきた調理家電だと聞いていたので、最初にチェックしたのはアプリに出ているレシピです。レシピありきで使う調理家電はユーザーが作りたくなるレシピがどれだけ搭載されているかが肝心です。やはり、ステーキやタコスといったアメリカっぽい料理はたくさん出ているのですが、日本料理もしっかりカバーしているのが好印象ですね」

 

実際に作ったのは?

 

「豚バラ大根を作ってみたところ、アプリに沿って調理するだけで、家族にも好評な一品が完成しました。また、ソースパンで白ごはんも炊きましたが、こちらもしゃっきりした仕上がりでおいしかったです」

 

・豚バラ大根

豚バラ大根は準備20分、調理30分で完成。

 

・ごはん

ごはんは低温から徐々に温度を上げて沸騰させるというのが、日本の米の炊き方と違ったものの、炊き上がったごはんは炊飯器とほぼ遜色ない仕上がりに。

 

「レシピは文章だけでなく動画も見られるというのが今っぽいですね。アプリを見て次のステップに進んでいくだけで、IHヒーターの温度を自動でコントロールしてくれるので、料理の先生がいてくれるような安心感があります。
また、アプリ上で温度や時間を確認できるのもスマート家電ならでは。料理本やレシピサイトではわかりにくい火加減を、数値化して制御するのは面白いなと感じました」

 

「次の手順へ」をタップすると調理工程が進みます。加熱中は温度や時間が表示されるので失敗しにくくなっています。

 

「温度管理をしてくれることで、普段よりもおいしく作れたのがステーキですね。肉の厚みをアプリに入力すると、それに合わせた加熱時間に調整してくれるんです。自分ではそこまでのことはできないので、IoTが身近になることでよりおいしい料理が作れるんだなと実感した瞬間でした」

 

・ステーキ

肉を裏返すタイミングなどもすべてアプリを見て行います。

 

肉の焼き加減もアプリ上で設定できます。美しいミディアムレアに焼き上がりました。

 

日常に加わることで豊かな体験につながる

ヘスタンキューを使ってみて、その魅力に大満足だと話す今西さんですが、まだまだ課題も残されていると感じたそうです。一体何が気になったのでしょうか?

 

「機能面では当然満足できたのですが、掲載されているレシピ数が日常生活で使うにはまだまだ少ないというのは、今後の課題でしょう。この家電はレシピに沿った調理をすることで本領を発揮するので、自分なりのレシピで作るというのには向いていません。多少料理に慣れた人はつい自分の感覚に頼りがちなので、レシピどおりに作ることを意識する必要がありそうです」

 

・ホットケーキ

レシピどおりにパンケーキを焼いてみると、表面が少し焦げてしまったそう。レシピは自分で粉を配分していたので、ホットケーキミックスで済ませたのも原因かもしれない、とのこと。

 

表面はカリッと、中はふかふかのパンケーキが完成しました。

 

正直なところ、スマート家電はまだまだ高価格帯のアイテムが多いのが現状です。しかし、生活のなかに取り入れると、これまで何も感じていなかった家事が少し面倒なものだったということに気付かされるはず。家事の手間を減らせるだけでなく、気持ちの面での負担も減らしてくれるのが、ヘスタンキューをはじめとするスマート家電のいいところかもしれません。

 

【商品情報】

Felicidad
「Hestan Cue スマートIHヒーター」5万円+税
「Hestan Cue スマートフライパン」3万円+税
「Hestan Cue スマートソースパン」3万円+税

 

世界20か国以上で展開し、IHヒーターと調理器具、専用アプリがBluetoothで連動するスマート調理家電。メイン食材とソースを選択するだけの「Mix&Match」機能を搭載するほか、手動で温度と時間管理を行うマニュアル機能も選択可能。フライパンとソースパンは、直火にも対応する。

 

【プロフィール】

おいしいものナビゲーター / 今西絢美

2008年よりライター/エディターとしてのキャリアをスタート。2022年よりフリーランスとして活動中。得意とするジャンルは、グルメ、お酒、調理家電、ITなど。フードツーリズムマイスター、利酒師の資格も持つ。

 

ウチの旦那が”美”に目覚めた⁉︎ パナソニックの美容家電でマスク疲れの肌を徹底ケアしてみた

マスク装着も日常のこととなり、スキンケアを怠けがちな今日この頃。マスクの下に隠した肌トラブルのあれやこれ……気になるお年頃になってきました。

 

そんな毎日のスキンケアを助けてくれるのが、パナソニックから発売された「スチーマー ナノケア EH-SA3C」と「毛穴吸引 スポットクリア EH-SC10」です。私が実際に試したところその効果に驚いたので、普段そこまでお肌のケアを意識していないうちの旦那にもぜひ試してもらいたい! と夫婦で使ってみましたので、今回はその模様をお届けします。

 

濃密な温スチームが最高! 「スチーマー ナノケア EH-SA3C」

 

本製品は非常に細かく濃密な温スチームが特徴で、その密度はやかんの湯気と比べると一目瞭然! (下写真)このナノ温スチームが角質層まで浸透し、肌に潤いを届けてくれるのだとか。朝起きて顔を洗ったら、ナノケアで温スチームを浴びる! という使い方がおすすめだそうです。

↑スチームがものすごい勢いで出てくる、出てくる!

 

↑ナノサイズの温スチーム(左)と、やかんの湯気(右)

 

美容家電、しかも有名なメーカーの製品となると「高額で手が出ない!」と尻込みする人も多いでしょう。「スチーマー ナノケア EH-SA3C」は、機能を最低限に絞ったシンプルなモデルなので、実売価格は1万7960円(税込・編集部調べ)とお手頃。サイズも、高さ16.3×幅10.4×奥行14.8cmと筒状のウェットティッシュより少し小さいくらいのコンパクトさを実現しています。

↑鏡台に置いても邪魔にならないサイズです

 

本体の背面に格納されているボトルに水道水(もしくは精製水)を入れ、スイッチをオンにするだけの簡単操作で、温スチームが発生します。スチームの発生時間は3分、6分、12分の3段階。忙しい時やたっぷり時間をかけてケアをしたい時など、都合に合わせて使用できるのがうれしいですね。

↑数字は稼働する時間(分)を表しています。水を入れて本体にセットしたらスイッチを入れるだけ。水がなくなるとスチームが出なくなるので、スイッチを切ってケア終了

 

さらにリラックス効果をプラスしたい時は、100%天然エッセンシャルオイルの専用アロマタブレット(別売り/4個入り1500円)をセットすることで、より贅沢な時間を楽しめます。香りは真正ラベンダー/ベルガモット/ゼラニウム/ティートゥリー/イランイランの5種類。12分のモードで約15回使用可能です。

 

小さなボディでも強力吸引! 「毛穴吸引 スポットクリア EH-SC10」

そしてもうひとつのおすすめスキンケア商品が「毛穴吸引 スポットクリア」。毛穴に詰まった皮脂をパワフルに吸引し、毛穴の目立ちにくいなめらかな肌に導いてくれる製品です。実売価格は4240円(編集部調べ)と、こちらも破格!

 

サイズは高さ14.2×幅3.3×奥行6cmとコンパクトで、単三アルカリ電池1本を装填した状態でも約108gと軽量。また、防水なのでお風呂で湯船に浸かりながら毛穴ケアができます。使い方は、肌を濡らしてから毛穴の気になる箇所に吸引カップを当てるだけ。吸引カップは鼻まわりをケアする「スリムカップ」と、顔全体に使える「タッピングカップ」の2種類が裏と表で一体化しているので、片方をなくす心配もありません。

↑1つのカップで2通りの使い方が可能

 

吸引力は想像以上にパワフル! しかし、吸引時の痛みはなく「あぁ〜吸われてるね」くらいの感覚でした。メインで使用する小鼻周りは、全体で最大3分まで、顔全体は4分までの使用時間となっているので、やり過ぎには注意しましょう。週2〜3回の使用頻度がおすすめです。

↑小さな掃除機で吸われているような感じ!

 

上記の使用頻度でも、翌朝の化粧ノリが良くなり、肌もワントーン明るくなった印象でした。

 

セットで使うのがGOOD! 気になる毛穴ケアにおすすめ

ここからが本題! 「スチーマーナノケア」と「毛穴吸引スポットクリア」を、普段は最低限の洗顔しかしていない男性の肌で試したら、どれほどの効果があるのか検証すべく、美容にあまり関心のない筆者の旦那に使ってもらいました。

 

筆者は、毛穴が開きやすいという理由から、風呂場で湯船につかりながら毛穴吸引スポットクリアを使用しましたが、旦那は「風呂場では使いたくない!」とのこと。そこで、スチーマーナノケアで肌を温め毛穴を開き、毛穴ケアをしてもらうことにしました。肌が乾燥しているであろう朝、洗顔後の彼を捕まえ、パジャマのまま「スチーマーナノケア」の前に座ってもらいます。

↑「思っていたより、ホカホカしてる!」と旦那

 

約40℃の温スチームに、最初は「どうやって使うの⁉︎」と戸惑っていた旦那ですが、温かい蒸気に「気持ちいいね〜」とご機嫌に。肌をスチームで温めたら、毛穴吸引を開始します。

↑小鼻周りはスリムカップで吸引

 

これは……すごい……! スチームを浴びながら小鼻まわりに滑らせると、気になっていたザラつきがツルツルになって気持ちいいとのこと。別の日には風呂上がりに「毛穴吸引スポットクリア」のみを使ってもらいましたが、「スチーマーナノケア」と一緒に使った時の方が毛穴の脂はしっかり取れたそうです。

↑白い塊になっているのが、小鼻まわりの毛穴脂! こんなに取れるなんて、驚きでした

 

筆者が気に入った使用方法は、お風呂に入りながら「毛穴吸引スポットクリア」を使い、朝はアロマをセットした「スチーマーナノケア」を使った後、化粧をするという使い方。一方で旦那は、両製品をセットで使うのがお好みなようです。

 

乾燥が気になるだけでなく、コロナに花粉とマスク生活が続くこれからのことを思うと、夫婦で使うにはベストな美容家電だと思いました。2つ合わせて2万円台と、コスパで考えればお得なセットだと感じます。

 

そんなに美容に関心のない旦那さんでしたが、一度使えばその良さを実感してくれたので、今度おねだりしちゃおうかしら! 自分へのご褒美はもちろん、家族やカップルでシェアして使っても良し。スキンケアの入門として、一家に1セットあると毎日がハッピーになる製品です。

業界最高クラスの圧力で豚角煮もホロホロに! プロが注目するシロカの自動調理鍋

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、自動調理鍋の注目商品を紹介する!

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

95kPaの高圧と自動減圧でさらにおいしく時短調理!

シロカ

おうちシェフPRO SP-2DM251

実売価格1万5800円

【調理容量:1.68ℓ】

【調理機能の種類:10】

【内蔵レシピ:83(※)】

【予約機能:搭載】

業界最高クラスの圧力95kPaで豚角煮も短時間でホロホロに。圧力調理、無水調理のほか、スロー調理など10種の調理法に対応する。加圧終了後に自動減圧機能が働き、調理時間を短縮。予約調理では最初に加熱し、設定時間近くに仕上げを行い、味を染み込ませて完成する。

SPEC●消費電力:700W●最大予約設定時間:12時間●保温:最大1時間(ご飯メニューは最大12時間)●サイズ/質量:約W240×H270×D260mm/約3.9kg

※:オートメニューの数(レシピブックに掲載のメニュー数)。手動調理モード6種を加えると89

↑95kPaの高圧力を均一に加え続けることで味がより染み込み、食感も柔らかに。染み込み度は一般的な鍋の約3倍!

 

↑付属のレシピブックに83種の自動メニューを掲載。肉・魚料理はもちろん、おもてなし料理など幅広いレシピが揃う

 

↑「オート」ボタンでコースを選び、当該レシピのメニュー番号を選べば設定完了。時短ボタンを押すことで調理終了後に自動減圧する(※)
※:時短モード対応メニューに限る

 

【IMPRESSION】 独自の加圧技術がスゴい!!︎ 調理設定はレシピ本が必要

「料理を柔らく仕上げる高圧力技術が秀逸。デザインは平凡ですが、白い色味がキッチンに馴染みます。メニュー選択は料理を番号で指定するため、レシピブックが都度必要です」(平島さん)

家電ライター

平島憲一郎さん

本誌やウェブ媒体で生活家電全般の新製品紹介記事やレビュー記事を執筆。私生活でも電気圧力鍋を積極的に使っている。

プロが注目するクリーナーベスト3を発表!「いま、欲しいモノランキング」スティック掃除機編

本誌でおなじみの評論家やインフルエンサーたちに、“いま欲しいモノ”をリサーチする企画。今回は、クリーナーの注目商品を独自の視点で番付してもらった。コードレススティック掃除機のトレンドは、「吸引力」と「軽さ」の追求から、ネクストレベルへ。各社が掃除へのハードルを下げる仕掛けづくりに注力している。ゴミ捨てやメンテの省手間化にも要注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2022年3月号に掲載された記事を再編集したものです

 

2022年 スティック掃除機選びの3か条

1.吸引力と軽さの両立は掃除機選びの基本の“き”

本体の軽さは掃除機がけのしやすさに直結する重要ポイント。しかし、軽さのみ重視してゴミ取り能力が不十分だと逆にストレスが増えてしまう。両要素のバランスがうまく取れた機種を選ぶべし。

 

2.ゴミの視認性を高める機能の有無に注目!

目視が難しい微細なゴミも可視化する機種はゴミが除去できている安心感を高め、掃除へのモチベーションを上げてくれる。センサーやライトなどゴミの視認性を高める機能の有無をチェックしよう。

 

3 ゴミ捨てやメンテの省手間性もチェック!

掃除機の吸引力維持に不可欠なゴミ捨てやノズルブラシの手入れは、できれば避けたい作業のひとつ。ゴミ捨ての負担軽減機能やブラシの毛がらみ防止機能を備えた機種は、掃除の心理的負担を軽くする。

 

私が選出しました

家電ライター

平島憲一郎さん

生活家電全般のレビュー記事を執筆。コードレススティック掃除機や自動調理鍋、炊飯器の検証記事も多数手がける。

 

「吸引力」と「軽さ」だけで選ぶ時代はもう終わった‼

コードレススティック掃除機の分野では「軽量化」のトレンドが一段落。「軽さ」というベーシックな価値にプラスαの機能を加えたモデルが続々登場している。

 

注目株は、ゴミの視認性をレーザーで高めるダイソンと、LEDで高める日立。明るい部屋でも床の微細なゴミを照射してくっきり浮かび上がらせることで「床がいかに汚れているか」「掃除後に床がいかにきれいになったか」が一目瞭然となり、掃除へのモチベーションを一気に高めてくれる。

 

一方、メンテ面での最旬トレンドは、パナソニック MC-NS10Kの自動ゴミ収集機能。掃除後に本体内のゴミをクリーンドックに移送することでゴミ捨ての頻度を軽減した。さらに、手元重量の軽さを追求することで、パワフルな吸引力と小回りが利いた快適な操作性を両立させている。

 

なお、今回取り上げた3機種は共通して、ノズルブラシに毛がらみ抑制機能を搭載している。これは在宅時間が増えた昨今においてマスト機能となるはずだ。

※以下の「アタッチメント数」は収納用ブラケットや専用充電ドックなどを除く

 

第3位 軽さに加えて最旬トレンドを押さえた実力派

日立

パワかるスティック PV-BL50J

実売価格8万3360円

【最大稼働時間:60分】(標準モードでパワフルスマートヘッド・ミニパワーヘッド非使用時)

【ノズル:パワフルスマートヘッド】

【質量:1.4kg】

【アタッチメント数:5】

1.4kgの軽さに加え「ゴミくっきりライト」「からまんブラシ」など旬の機能をカバー。ヘッドの押し引きに合わせて後方フラップが開閉し、押しても引いてもパワフルにゴミを除去する。ダストケース内のゴミを圧縮しフィルターへのゴミのからまりを抑制。お手入れがラクだ。

SPEC●集じん方式:サイクロン式●集じん容積:0.15ℓ●充電時間:約3.5時間●ゴミ可視化機能:ゴミくっきりライト●付属品:ミニパワーヘッド、ハンディブラシ、ほうきブラシほか●サイズ:W230×H1010×D230mm

↑三次元形状のファンで風の流れを効率化し、高効率モーターとの組み合わせで風量を従来比で約10%向上。これにより本体の軽さとパワフルな吸引力を両立した

 

↑「からまんブラシ」はブラシの先端をループ毛状にすることですき間に髪の毛などを入り込みにくくし、ブラシの毛がらみを軽減。ブラシのメンテナンス性が高い

 

↑ヘッドには白色のLEDに加え、緑色のLEDを搭載。緑色は目視で最も明るく感じる波長に近く、照らしたゴミとその影の差が大きくなり、はっきりと視認できる

 

【IMPRESSION】 いま求められている機能をバランス良く取り入れた1台

「ゴミの視認性はダイソンにわずかに及ばないものの、実用性は文句なし。吸引力と軽さをうまく両立し、ヘッドの毛がらみも少ない、機能のバランスが取れたモデルです」(平島さん)

 

第2位 “ゴミの可視化”をレーザーで実現し吸引力も抜群

ダイソン

Dyson V12 Detect Slim Total Clean

実売価格9万7900円

【最大稼働時間:約60分】(エコモードでモーター駆動のないツールを使用時)

【ノズル:Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド】

【質量:2.2kg】(Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド装着時)

【アタッチメント数:6】

目視しづらい微細なホコリもレーザーでくっきり照らし出し、取り逃しを防止。毎分最大12万5000回転の新型モーターを採用し、吸引力は従来比の1.5倍(※)を実現した。ナイロンフェルト製のローラーヘッドは大小のゴミを逃さず除去し、毛がらみもしにくい。

SPEC●集じん方式:サイクロン式(Root Cycloneテクロジー)●集じん容積:0.35ℓ●充電時間:約3.5時間●ゴミ可視化機能:グリーンレーザー、ピエゾセンサー●付属品:ダイレクトドライブクリーナーヘッドほか●サイズ:W250×H1095×D234mm

※:Dyson Digital Slimとの比較

↑レーザー光を絶妙な角度で照射し、見えにくいホコリや微粒子ゴミも浮き上がるように可視化。明るい場所でもゴミの有無がはっきり分かる

 

↑手元に液晶ディスプレイを搭載。吸気口のセンサーで計測したゴミのサイズと量がリアルタイムでわかりやすく表示される

 

↑クリアビンをゴミ箱の奥に差し込んで手元のレバーを引くと、ホコリが散らずにゴミ捨て可能。ゴミに触れずに捨てられるのがうれしい

 

【IMPRESSION】 レーザーで視認性上々! やや重いがパワーは特筆モノ

「レーザー照射で、衝撃的な量のゴミが浮かび上がります!! 質量は3モデルのなかでは重めですが、吸引力抜群でバッテリー持ちも優秀。ヘッドの毛がらみがほぼないのも魅力です」(平島さん)

 

第1位 ダストボックスを分離することでゴミ捨て頻度を減らし操作性も向上

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K

実売価格6万5340円

【最大稼働時間:約15分(AUTO)】(満充電・電池初期/20 ℃時。部屋の形状・床の状態・バッテリーの状態により異なる)

【ノズル:からまないブラシ】

【質量:1.5kg】

【アタッチメント数:1】

充電台に自動ゴミ収集機能を備え、本体からダストボックスを分離した画期的モデル。手元重量0.45kgの軽い操作性で、ほうきやフロアワイパーのようにスムーズに床掃除できる。毛がらみを除去する手間が減ると好評の「からまないブラシ」も搭載。

SPEC●集じん方式:紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:スティック本体0.05ℓ/クリーンドック0.8ℓ●充電時間:約3時間(※)●ゴミ可視化機能:クリーンセンサー●付属品:すき間用ノズル●サイズ:W213×H1030×D130mm、クリーンドック:W134×H417×D282mm

※:周囲温度20 ℃時。周囲温度、使用時間など使用条件により異なる(電池が空状態から充電を開始した場合)

↑目に見えない約20μmのハウスダストもクリーンセンサーで検知。ゴミを見つけるとランプが赤く点灯、なくなると青色点灯し、きれいになったことを確認できる

 

↑「からまないブラシ」を搭載。2本の円すい形ブラシで毛が径の細い中央部に移動し、ブラシから解けて吸引する。髪の毛やペットの毛がからみにくい

 

↑掃除機をクリーンドックに戻すとドック内のモーターが起動し、本体内のゴミをドック内の紙パックに回収。約1か月ぶんのゴミを貯められる。紙パック内のゴミは「ナノイーX」で除菌・脱臭

 

↑クリーンドック(充電台)と正対する向きに本体を立てかけて充電。掃除開始時も持ち手を手前に引けばすぐ取り出せる

 

【IMPRESSION】 ゴミ捨て頻度が少なくパワーと軽さのバランスも◎

「微細なゴミもセンサーで検知し、ランプの色で把握可能。クリーンドック採用で本体質量1.5kgを実現しつつ、『パワーコードレス』ならではの吸引力も十分に確保されています」(平島さん)

 

ルンバがさらに優秀になるぞ! アイロボットがロボット掃除機の大規模OSアップデートをスタート

アイロボットは、ロボット掃除機「ルンバ」と床拭きロボット「ブラーバ」のWi-Fi対応製品を対象とした、「iRobot Genius(アイロボット ジーニアス)ホームインテリジェンス」の大規模なソフトウェアアップデート(iRobot Genius 4.0)を開始します。アップデートは6月末を目処に順次行われる予定です。

 

ライフスタイルに合わせた掃除体験を提供

iRobot Genius 4.0へのアップデートにより追加される主な機能は、次の通りです。

①衣類やタオルなどの障害物を認識し、回避

対象モデル:ルンバj7+/j7

ルンバj7+とj7はPrecisionVisionナビゲーションにより、コード類からペットの排泄物など様々な障害物を回避しますが、今回のアップデートで新たに衣類やタオルの認識と回避が可能になります。

 

②i3シリーズがスマートマップに対応

対象モデル:ルンバi3+/i3

これまでは特定の部屋の掃除は指示できませんでしたが、アップデート後はスマートマップの作成と併せて、指定した部屋の掃除ができるようになります。

 

③チャイルド&ペットロック機能を搭載

対象モデル:ルンバ s9+、j7+/j7、i7+/i7、ブラーバ ジェットm6

チャイルド&ペットロック機能が搭載されます。ロボット本体のCLEANボタンの無効化が可能になり、誤って本体のボタンが押されても、待機中のロボットは充電ステーションを離れず、動作中の場合は掃除を続けます。

 

④ Siriによる音声操作が可能に

対象モデル:全Wi-Fi対応機種

iRobot HomeアプリからSiriショートカットを追加すれば、Siriに話しかけるだけで掃除ができるようになります。清掃開始、一時停止、再開、充電ステーションへの帰還を指示するフレーズを設定可能。

 

⑤部屋やエリアごとに清掃モードの設定が可能に

対象モデル:ルンバ s9+、j7+/j7、i7+/i7、ブラーバ ジェットm6

自宅のエリアごとに、走行回数などの清掃モードを設定できるようになります。例えばブラーバ ジェット m6では、台所はジェットスプレーの水量を増やして念入りに、寝室は水分量や時間を節約してすばやく拭き掃除するなど、細かな設定が可能です。

 

↑「NEW」と記載されている項目が、今回のiRobot Genius 4.0へのアップデートで実装される機能

「通年部屋干し派」の救世主となるか? シャープが「膝下サイズの除湿機」投入で「ラック下」の市場に参入!

洗濯物はおおむね5時間以内に乾かさないと、雑菌が繁殖して臭いが出てしまうと言われています。じめっとした梅雨時はもちろん、冬の雨の日など、部屋干しした洗濯物がなかなか乾かなくて洗濯物が臭ってしまい、洗い直した……なんてことはありませんか? シャープが4月28日に発売予定のプラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」は、部屋干しに悩む家庭に注目してほしい製品です。

↑プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」。本体サイズは幅300×奥行300×高さ323mm、質量は約6.7kg。定格除湿能力は1日あたり5.4L/5.6L(50Hz/60Hz)で、除湿可能面積の目安は7~14畳。プラズマクラスターの適用床面積の目安は約8畳

部屋干しラックの下に置いて衣類を速乾!

プラズマクラスター衣類乾燥除湿機「CV-P60」は、本体の高さを約32cmと膝下までのサイズに抑え、部屋干しラックの下に余裕で設置できるようにした製品です。コンパクトながら2kgの洗濯物が約99分で乾燥可能なので、洗濯物を着た時に臭いが鼻につく経験とはオサラバ! ホワイトタイプの1モデルのみで、実売予想価格は3万7000円前後(税込・以下同)です。

↑部屋干しラックの下に設置して、洗濯物を効率良く乾かせます

 

シャープでは、CV-P60を開発するにあたってWebアンケート調査を実施しています。そこではユーザーの部屋干しの頻度が天候に関係なく通年で伸びてきていること。高温・多湿な九州・沖縄だけでなく、積雪の多い北海道や東北でも衣類乾燥除湿機の所有者が多いことなどがわかりました。また、少人数世帯の増加により、梅雨時以外でも使いやすいコンパクトな衣類乾燥除湿機のニーズが高まってきていると考えたのです。

↑梅雨と冬は、晴れている日でも部屋干ししている人が半数以上!

 

アンケート調査では、除湿機のサイズの大きさや重さ、衣類の乾きムラなどに不満を持つユーザーが多く、部屋干し時には物干しラックを使うユーザーが半数近いことも判明しています。

↑除湿機に対する不満と、部屋干しに使用するアイテムのアンケート結果。除湿機への不満はサイズが大きいことと、衣類の乾きムラがある、衣類が乾かないことなど。もっとも使用されている部屋干しアイテムは「物干しラック」と判明

 

パーツの向きを変えて高さを抑えた

CV-P60では、製品内部の乾燥剤に水分を吸着させ、空気中の水分を取り除くデシカント方式を採用。デシカント方式は軽量・コンパクトで冬場でも除湿能力が高いのが特徴です。また、物干しラックの下に設置したときに、天面から360°全周に吹き出すことで、素早く衣類を乾燥できるようにしました。さらに、ユーザーの間で清潔意識が高まっていることから、シャープ独自の空気浄化技術、プラズマクラスター7000も搭載しました。

 

開発に際しては、高さを抑えるために内部構造を見直し、従来の除湿機では縦向きに配置していた「PTCセラミックヒーター」や「除湿ローター(乾燥剤)」などのパーツを横向きに配置。これにより、従来のコンパクトモデル「CV-P71」の高さ52cmから約38%減となる約32cmへと大幅な小型化を実現しています。

↑主要なパーツを横向き(水平)にすることで、高さを抑制しています

 

↑指差している白い円盤状のものが除湿ローター(乾燥剤)です

 

製品を開発するうえでもっとも苦労したのが、「縦向きのパーツをどうやって横向きにするか?」という部分だったそう。

 

本体内でターボファンから横向きに吹き出す風を天面からムラなく広がるように排出しようとすると、風向きのコントロールが難しくなります。このため、ファンの周囲をケースで囲んで空気を上部へ向くように整流し、デザインを調整したルーバーで風の向きを真上のみでなく全周吹き出しするよう工夫したのです。

↑天面から360°に風を吹き出す構造。天面の操作パネルでは、衣類乾燥、除湿(自動)、衣類消臭の3つの運転モードをボタンで切り替えられます

 

人がいない場所で使えるよう安全性に配慮

人がいない場所で使用することが想定されるため、安全性にも配慮した設計になっています。PTCセラミックヒーターは目標温度付近で温度を保ち、赤熱状態や温度が過度に上昇するのを防ぎます。切り忘れ防止用として、12時間経つと自動で電源を落とす「12時間オートオフ機能」も搭載。転倒時や強い衝撃を受けたときのための「転倒自動停止装置」や、小さな子どものイタズラ防止のためにチャイルドロック機能も備えています。

 

このほか、使いやすさの点でも工夫しています。容量約1.5Lの排水タンクは側面に水量のわかる小窓付き。スムーズに引き出せる取っ手があり、持ちやすい姿勢で洗面台などに運んで排水できます。排水時は容器のフタの一角が開くようになっており、ちょうどカップ焼きそばの湯切りの要領で水を捨てることができます。

↑水を捨てるときは、取っ手を掴んでタンクを引き出します

 

↑フタの一部を開いて排水します

 

タンクの中はフタを開けてスポンジなどで水洗いすれば良く、洗いやすいように凹凸が少ない設計になっています。本体下部の吸込口には空気清浄機と同等のホコリブロックプレフィルターが用意されていて、性能低下やカビの原因となるホコリをシャットアウトします。

 

同様のコンセプトの製品がパナソニックからも登場

一方で、CV-P60と似たコンセプトで、部屋干しラックの下に設置できる衣類乾燥除湿機の新モデルが、パナソニックからも発表されました。「F-YZVXJ60」です。発売日は5月11日。実売予想価格は4万4000円前後。

 

ターゲットユーザーもほぼ同じで、室内干しのスペースを効率化したい20~30代の単身世帯。デシカント方式で、通年での利用を想定している点も同様です。家電量販店の売り場などでは、どちらの製品が自宅にマッチするか選ぶことになりそうですね。

 

ちなみに、高さを抑えて洗濯物の真下から衣類を乾かす提案を行ったのはパナソニックが先。2020年に発売したハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機(F-YHTX90)で提案しており、今回、シャープがCV-P60で追随した形になります。

↑パナソニックの「F-YZVXJ60」

 

パナソニックF-YZVXJ60の大きさは、幅436×奥行177×高さ335mmで重さは約6.0kgと、CV-P60に比べると高さはほぼ同じですが、やや薄くて横長のデザインになっています。

 

定格除湿能力は5.4L/日(50Hz)、5.6L/日(60Hz)、タンク容量は2.0Lです。部屋干しラックの下に設置して、洗濯物の真下から洗濯物に風を直接当てられるところはCV-P60と同様です。また、シャープのプラズマクラスターの代わりに、パナソニック独自の微粒子イオン「ナノイーX」を放出し、臭いや花粉を抑制します。

 

未使用時はコードを本体内に収納できます。本体は一般的なクローゼットの奥行き(45cm)に収まるため、使わないときは出しっぱなしにしないできちんとしまいたい場合には、こちらが良いかもしれません。

 

CV-P60(約6.7kg)のほうがF-YZVXJ60(約6㎏)より若干重いものの、一度設置してしまえばほぼ動かさなくなると考えると、重さはあまり気にしなくて良さそうです。自宅で利用している部屋干しラックの高さを考え、洗濯物を吊るしてその下に設置したときに、どちらがより風が当てやすいか、部屋のインテリアに合うかなどを考えて選ぶことになりそうです。実売予想価格はCV-P60が3万7000円前後、F-YZVXJ60は4万4000円前後と手ごろなので、部屋干しに悩んでいる方にはどちらも狙い目のモデルと言えそうです。

髪のボリュームが雲泥の差! 所有欲を満たしてくれるReFaの高級ドライヤーを2週間使ってみた

男が美容なんて、と言われたのも今は昔。現代では若い世代を中心に、男性がムダ毛処理やスキンケアに気を遣うのは当たり前になりつつある。では、髪のお手入れはどうだろうか? ショートヘアが多い男性は、お風呂上がりにタオルドライだけで済ませているなんて人も少なくないはず。シャンプーや整髪剤にはこだわっているものの“乾燥”まで気を遣っている男性は非常に少ない印象だ。実際、筆者が通っているスポーツジムでは、誰もが備え付けの超微風なドライヤーを平気で使っている。ドライヤーを持ち込んでいる人は、どうやらいないのである。

 

価格やデザイン性など、スキンケア商品は男性でもハードルが低いが、ドライヤーを含む美容家電となると二の足を踏んでしまうのが現実だろう。そこで、目に止まったのが「ReFa BEAUTECH DRYER PRO(リファ ビューテックドライヤープロ)」。ReFa(リファ)といえば、ヘアアイロンやシャワーヘッド、美顔器などを展開するトータルビューティーブランドの一つで、近年は男性ユーザーにも親しみやすいデザイン性の商品が多い印象だ。今回は、そのリファビューテックドライヤープロを約2週間使ってみた感想をお届けする。

↑リファ ビューテックドライヤー プロ RE-AJ03A(ブラック)●本体サイズ/約246×81×232mm、質量/約740g(電源コード含む、セット用ノズル含まず)

 

デザイン性も値段も高級家電

今回、試用した色はブラック。美容に寄せた家電は女性に受けの良いデザインが多く、男の筆者には可愛すぎて購入を躊躇してしまうことがある。しかし「リファビューテックドライヤープロ」のブラックは「かっこいい」と素直に思えるデザインだ。グリップから先端までしっかりと黒で統一され、光沢とマットな質感でデザインされた本体はよくある安っぽいプラ感はなく、重厚感のある高級なオーラを纏っている。ひと目で高級家電だ! とわかる見た目は所有欲も満たしてくれる。

↑落ち着いた色合いと浮き上がる文字がガジェット感を演出。男心をくすぐってくれる

 

見た目同様、お値段も中々の高級感。価格3万9600円(税込)と、据え置きのゲーム機に迫る値段だ。ドライヤー単体として見ると高い! というのが本音だが、実際使ってみると性能面や使い勝手をみてコスパは決して悪くないと筆者は感じた。一人暮らしでは若干ハードルが高いが、一緒に住んでいる人とシェアして使うのであればアリ。質感や価格帯も含め、プレゼントとして贈るにも申し分ない美容家電だろう。

 

プロの技術を再現した「プロセンシング」技術で、誰でも最高の仕上がりに

プロが持つブロー技術とは、手で風温を感知しながらドライヤーを振ったりして、髪に最適な温度を作り出すことである。それを誰でも再現できるように開発されたリファビューテックドライヤープロの「プロセンシング」は、熱風が当たっている表面温度をセンサーで感知し、温風と冷風を自動で切り替える技術だ。頭皮は約50℃以下、毛先は約60℃以下をキープし熱ダメージから髪を守ってくれるので、頭皮が生乾きの状態で風を当ててしまうことで起こる毛先の乾燥を防げるのだ。また、ドライヤー内部には純度99.9%の高密度炭素とイオナイザーが搭載されており、専用のヒーターによって温められて発生する「ハイドロイオン」には静電気を抑制する効果がある。4万するだけあり、性能は素晴らしい。トップサロンと共同開発をしているReFaならではの技術がしっかりと盛り込まれている。

 

↑上から「SCALP(頭皮用)/VOLUME UP(ふんわり仕上げる)/MOIST(しっとり仕上げる)」の3モード

 

本製品には、頭皮用の「SCALP」、ふんわり仕上げ用の「VOLUME UP」、しっとり仕上げる用の「MOIST」の3つのモードが備わっている。最初はモードボタンを押して起動するSCALPモードで頭皮をしっかり乾かし、その後は仕上げたいモードで乾かすことで、技術力を必要とせずボリュームを持たせたまとまりのある髪を演出できる。特に髪の事情に明るくない男性は、とりあえずこの順番に従っておけば正解というのが便利。考えることなく使えて、忙しい朝のセットに悩む時間を大幅に短縮できるだろう。

 

指通りとボリュームが雲泥の差

実際に使ってみて、大きく変わったのが指通りとボリュームだ。これまで特にこだわりがなかった筆者は、とにかく速く乾かすため熱風をガッツリ当てるか、そのまま放置の2択だった。それで問題もないのでそれ以上を求めてはいなかったが、知ってしまうと話は別。同じシャンプーを使って同じ水で流しているはずなのに、こうも変わるのかと感心を通り越して驚愕した。

 

筆者はミディアムショートくらいの長さだが、前髪が長いので後ろに流すためにコームを使ってセットしている。これまでは1回でコームが通ったことはまず無く、かならず後頭部に流し終わる前に引っ掛かるので2〜3回に分けてコームを通していた。しかし、前日の夜ビューテックを使って髪を乾かすと、次の日の朝は全く引っかかりがなくそのままスルスルと後ろまで流せるのだ。男性のゴワついた髪でも、ドライヤー1つでここまで変わるのは嬉しい発見だった。

 

そして髪のボリューム問題は男性に1番多い悩みではないだろうか。10代のようなハリのある髪が生えてこなくなり、どんな時もなんとなくペタッとしてしまう。髪の毛が多い人ほど実感するはずだ。この問題もしっかりと手順通りにドライヤーを当てる事でかなり解消できた。一本一本がしっかりと水分を保ったままハリがある状態で仕上がるので、適当に乾かした時よりも体感1.3倍くらいにはボリュームを感じる事ができる。ペタンコの髪の毛に悩んでいる人には是非一度体感して欲しい。

↑寝起きすぐ、髪が完全に寝てしまってまとまりもない状態

 

↑VOLUME UPモードを使用。艶が出て確実にフワッとボリュームがアップ!

 

重さを感じさせないしっかりとフィットする持ち手

使用感は上々で、ストレスフリーに使う事ができる。最初の印象では見た目が大きく重さがありそうだったので、腕の疲れを気にしていた。ドライヤーは大体500g〜800gあたりがボリュームゾーンなので、本製品の740gは若干重めといった所だろう。しかし、それを感じさせない作り込みがされている。持ち手はちょうど良い曲線を描いていて握りやすく、重心がグリップの真上に集中しているためノズル部分を振る動作も軽く行える。しかも速乾性能が高いので、長時間持つことは限りなく少ない。740gという実際の数値よりも、かなり負担は軽く感じるはずだ。電源コードも約2.5mで十分な長さを確保しているため、鏡を見ながら使うのに不自由はないだろう。

↑ちょうどいい曲線がどの角度からでも確実にグリップさせてくれる

 

モードオフがあるのが良い!

モードセレクトでしっかりと髪をケアしつつ乾燥できるのはもちろん良いのだが、どうしてもさっさと乾かしたい! という時もあるだろう。そんな時にセンサーで温度を調整されると、かえってイライラしてしまうのだが、流石はビューテック! しっかりと全モードオフにもできるのだ。おそらく推奨される乾かし方ではなくなってしまうのだろうが、やはりアナログな道も残してくれると心強い。せっかくの機能が不満になってしまっては本末転倒なので、これは個人的にかなり評価したいポイントだ。

↑センシングの3モードとも消灯。風量だけ選び自分のさじ加減でドライできる。火傷に注意

 

[まとめ]大満足! でも大きい……

使い心地もよく、お風呂上がりのしっかり乾燥から付属のセット用ノズルを使った細かいセットまで、どんなシーンでも使えて個人的には大変満足。惜しむらくは本体の大きさだろう。折り畳み式ではないので安っぽさがなくて良いのだが、実際に洗面所に置いてみるとかなり大きく圧迫感がある。筆者の小さい洗面ではスケールアウトしている感は否めないだろう。専用の立てかけホルダーが3300円(税込)で別売りされているので、購入の際は一緒に揃えた方が良さそうだ。

↑ちょうどよく収まらなかったので棚で無理やりノズル部分を保持。置き方には工夫が必要かも

 

3万9600円(税込)と決して安くはないドライヤーだが、自分の髪で感じられる確かな性能と使いやすさ。そしてしっかりと所有欲を満たしてくれるデザインは、値段以上の価値があると筆者は断言できる。髪の毛ガチ勢への第一歩として、いつもと違う自分への投資にいかがだろうか?

海外トレンドの大型モデルがついに登場! 衣類をケアする箱「LG Styler」5年めの進化をチェック

LG エレクトロニクスジャパンはスチームウォッシュ&ドライ「LG Styler」(エルジースタイラー)の新モデルとして、大容量モデル「LG Styler S5MB(ミラー)」を発表した。すでに発売中で、実売価格は32万円(税込)だ。

 

最大5着+ズボン1着の衣類がケアできる大型モデル

↑新発売されたスチームウォッシュ&ドライ「LG Styler S5MB(ミラー)」。本体サイズは幅600×高さ1960×奥行き605mmで質量は100kg。ハンガー3本、ズボンハンガー1本、棚1個が付属する。コースは、リフレッシュ(しっかり72分、標準48分、おいそぎ20分)、専用ケア(スポーツウェア62分、スーツ/コート35分、ウール/ニット28分)、乾燥(自動乾燥120分、室内除湿120~240分、タイマー乾燥30~120分)、除菌/衛生(しっかり152分、標準105分、寝具103分、花粉ケア189分)など

 

LG Stylerは日本市場では2017年に発売を開始。細長いロッカーのような筐体の中に、衣類を吊るすだけで手軽にケアができる点から多くの支持を集めていた。これまでのモデルは3着がけタイプだったが、日本での発売5周年を迎えた今回、「より多くの衣類をかけたい」という声に応える形で、5枚がけの大型モデル「LG Styler S5MB(ミラー)」を投入。ドアの内側にはズボン1着を設置できるので、最大5着+ズボン1着の衣類が同時にケアできるようになった。

 

この最大5着+ズボン1着の大型モデルは、実は韓国では2018年から、中国でも2019年から発売されている。この5着がけモデルの出荷比率は当初約35%だったのが、2021年には約75%にアップ。中国でも約10%から約25%で約2.4倍へと急成長するなど、高い支持を集めている。

↑「LG Styler S5MB(ミラー)」の設置イメージ

 

スチームと振動で衣類を傷めずにケアできる

LG Stylerの主な機能は、振動とスチームの相乗効果により、衣類についたシワを除去できること。また、独自のスチーム循環技術「TrueSteamテクノロジー」により、スチームが衣類の繊維の中まで入り込み、外出中に付着した食事やタバコ、汗のニオイをすっきり取り除くことができ、菌やウイルス、花粉、ダニも99%低減させることができる。さらに、ヒートポンプ式の低温乾燥技術を採用しており、衣類を傷めることなく乾かすことが可能だ。

↑LG Stylerの主な機能

 

↑「TrueSteamテクノロジー」とムービングハンガーで衣類をケア

 

基本的な仕組みはシンプルだ。給水タンクにセットした水をコンプレッサーが温め、約90℃のスチームとして庫内に噴出。スチームが衣類を包み込みながら有害物質を低減し、ニオイを吸着して除去する。さらに、ハンガーラックが1分間に最大180回振動。衣類の表面についたほこりやダニの粒子などを振り落として、シワを伸ばしていく。最後に低温乾燥を行い、衣類を乾燥させるという工程だ。

 

スチームと振動の力だけで衣類をケアするため、非常にふっくらとした仕上がりになるのがLG Stylerの特徴。洗濯のように衣類が擦れることがないので、ダメージを抑えられる。また、アイロンがけの手間がなく、クリーニングに出すようなコストもかからないのがメリットだ。

 

丈の長い衣類もかけられるなど、使い勝手がアップ

今回発表された大型モデル「LG Styler S5MB(ミラー)」は、機能面でも変化がある。これまで日本向けの機能としてダウンロードメニューとして用意されていた「花粉ケアコース」が標準搭載となり、ワンタッチで使えるようになった。また、ダウンロードコースには「シルクケアコース」を新たに追加。従来モデルではケアできなかったシルクのケアにも対応している。

↑ドアに表示されているメニュー。「花粉ケア」も標準搭載されている

 

このほか、ムービングハンガーのデザインを変更。コートやワンピースなど、丈の長い衣類もかけやすくなった。

↑デザインが変更されたムービングハンガー

 

ドアは姿見として使えるブラックミラーを採用。横幅が大きくなっているので従来モデルよりも姿見として使いやすくなっている。また、本体側面カラーはグレーになり、インテリアにも馴染むデザインとなった。

↑ズボン用のホルダー「ズボン折り目ケア」が大きく、長くなるなど、細かな部分が改善されており、使い勝手がアップしている

 

LG Stylerを利用することで、ほったらかしで衣類をケアでき、しかも、洗濯やクリーニングと比べて節約が可能(ただし、本体価格は安くはないが)。そして衣類も長持ちとメリットは多い。また、洗剤などを使わないので、その点も安心だ。今回、ケアできる衣類の点数も増えたこともあって、家族全員の衣類を安全に、効率よくケアできるようになるだろう。特にスーツや制服など、使用頻度が高く、洗いにくい衣類のケアには欠かせない家電といえる。

挟み焼きも同時焼きできる! 両面焼きホットプレート「HASAMIZE」発売

エムケー精工は、上下のプレートで挟んでも開いたままでも加熱調理ができる、両面焼きホットプレート「HASAMIZE(ハサマイズ)」を4月12日より発売します。実売予想価格は2万1000円(税込)となっています。

 

深さ3cmの下面プレートでふっくらとした仕上がりに

本製品は、上下のプレートより熱を加え調理する両面焼きホットプレートです。下面プレートは深さが約3cmあるので、食材が潰れることなく蒸気でふっくらと仕上がるのだとか。プレートサイズは、上面、下面とも直径310mmと大きく、直径30cmほどのお好み焼きなども裏返さずに調理ができます。上下のプレートは、それぞれ90℃から220℃まで10℃単位で温度調節が可能。

↑食材を潰すことなく”ふっくら”と仕上げる、深さ3cmの下面プレート

 

上面プレートは180度開くので、一般的なホットプレートとしての使用に加え、上面と下面プレートを同時に使った2品同時調理が叶います。この場合でもプレートごとに温度調節ができるため、異なる食材でも焦がさずに調理でき、同時に時短にもつながります。お手入れも簡単で、プレートを取り外して丸洗いするだけ。フッ素樹脂加工が施されているため、汚れもつきにくくなっています。

↑180度開くので、2品同時調理が可能

 

↑平面プレートと波型プレートがそれぞれ2枚ずつ同梱される

日本の神様を知らずして、この国の歴史と「今」はわからない。『図説 一冊で学び直せる日本の神様の本』

日本の神様を知れば、日本文化への理解が深まり、神社めぐりも御朱印集めも10倍楽しくなります。
『図説 一冊で学び直せる日本の神様の本』は、「そういえば、日本の神様のこと、知らなかったな……」という人が、楽しく学び直せるように、オリジナルのイラストをはじめ、図解や図版を多数用意し、徹底的にわかりやすい一冊に仕上げました。宗教学の第一人者、島田裕巳氏を監修に迎え、目からウロコの考察も盛り込んでいます。

日本の神様についての知識を一冊で網羅!

神社に祀られている日本の神様たちは、身近なようでいて、じつはあまりよく知らないという人も少なくありません。この本では、『古事記』などの古典に記された神話から、神様たちのデータとエピソード、神道の歴史、神社の仕組みや作法、そして現代の文化まで、さまざまな角度から日本の神様に関する知識を紹介しています。

 

この一冊を楽しく読むだけで、自然と「神様通」になり、神社に祀られているのがどんな神様か、どんなご利益をもっているかを語れるようになるでしょう。さらに、日本の神様を通じて、この国の歴史と現在への理解が深まり、豊かな教養が身につくはずです。

 

親切・丁寧な解説でゼロからわかる!

神様の登場する神話は面白いですが、現代の感覚で見ると「?」となってしまう部分もあります。本書では、そういう部分も自然に飲み込めるように、嚙み砕いて解釈し、工夫して紹介しています。特殊な用語はきちんと意味を説明してから使っており、前提知識がゼロでも楽しめます。

 

また、ほかのページでも出てくる神様の名前や用語には、参照ページの注記が入っています。巻末には神様の名前と神社の索引もついており、読みやすく使いやすい設計になっています。

 

豊富な図解でイメージをつかめる!

難しい内容であっても、感覚的につかめるように、多くの図版が収録されています。オールカラーの写真や図解は、直観的な理解を助け、イメージをふくらませてくれます。また、特に有名な神様たちは、描き下ろしのイラストで紹介しています。この一冊で、日本の神様について学び直して、ひと味違う大人の教養を手に入れてください。

[商品概要]
図説 一冊で学び直せる日本の神様の本

著者: 島田裕巳 監修
定価: 880円 (税込)

【本書のご購入はコチラ】
・Amazon https://www.amazon.co.jp/dp/4651202144/
・楽天 https://books.rakuten.co.jp/rb/17071323/
・セブンネット https://7net.omni7.jp/detail/1107277554

先進技術を磨き上げたエコバックス「DEEBOT T9/DEEBOT T9+」が初ランクイン【家電大賞2021‐2022 ロボット掃除機部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今年で7回目となった「家電大賞2021-2022」では、2021年発売のノミネート家電157製品のなかから、読者の投票(投票期間は2021年11月24日~2022年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む17部門)が決定! エコバックス「DEEBOT T9/DEEBOT T9+」がロボット掃除機部門で銅賞を受賞した。

 

清掃力、マッピング・物体回避性能etc.
先進技術を磨き上げたエコバックスが着実に評価を獲得しついに3位に!!
エコバックス「DEEBOT T9/DEEBOT T9+

↑自動ゴミ収集機非搭載モデルT9もラインナップ。T9+と同等の吸引・水拭き性能を備える。芳香剤(エアフレッシュナー)にも対応

【家電大賞2021-2022 ロボット掃除機部門】銅賞

エコバックス
DEEBOT(ディーボット) T9/T9+

実売価格9万9800円/12万9800円

3000Paの吸引力と振動式モップによる水拭きでパワフルに床掃除できる2in1モデル。高精度なマッピング技術と3D物体回避技術で障害物を避けながら部屋の隅々まで清掃する。T9+は自動ゴミ収集機を備え、ゴミ捨ての手間も軽減。

SPEC●マッピング方式:TrueMapping2.0●物体回避技術:3D物体回避TrueDetect2.0●連続運転時間:最大約175分●充電時間:最大約6.5時間●水タンク容量:180㎖●サイズ/質量:φ353×H93.6㎜/3.57㎏(本体)

 

エコバックスのDEEBOT T9/T9+がロボット掃除機部門で銅賞を堂々受賞!! 同社は50以上の国と地域で展開する世界シェア2位を誇る家庭用ロボット掃除機の専門メーカー。日本でもいよいよその実力が認知されてきているようだ。

本機で特に高評価だったのが掃除性能。3000Paの吸引力に加え振動式の水拭き機能も好評で、「かなりゴシゴシと拭き掃除してくれるので床がいつもきれい」との声も多い。また、マッピングと障害物回避性能も上々で、「アプリのマップ機能がとても使いやすい」「床上のケーブルも巻き込まず、掃除が中断しないのがうれしい」などの喜びの声が寄せられている。さらに、独自の芳香機能や静音性を評価する声も多かった。

なお、4月には圧倒的機能を搭載した新モデルDEEBOT X1 OMNIが登場。今後もエコバックスのロボット掃除機の快進撃から目が離せない!!

 

【投票者の声】

「吸引と床拭きの一体型でケーブルの回避も優秀。 デザインで選んだけれど、コレを買って本当に良かった!」(50代・女性)

「マッピングの細かさと障害物への反応が素晴らしい。 夜間に動かしても気にならないくらい運転音も静か!」(20代・男性)

 

【Point_01】

3D物体回避技術

3D物体回避技術が進化。障害物の識別制度が10倍向上し、家具を傷つけたり吸込口にコード類が絡まったりする事態を防ぐ。マッピング精度も4倍アップし、複数の部屋の間取りを正確に把握して隅々まで抜かりなく掃除する。

 

【Point_02】

パワフル吸引&静かな水拭き

従来比6倍の吸引力とモップの強力振動で床上のチリからベタつき汚れまで除去。振動時の音を静音化し在宅ワーク中に使用しても気にならない。モッププレート装着時はカーペットを回避し、外した際は乗り上げて掃除する切替機能も便利。

 

【Point_03】

エアフレッシュナー

専用ユニットに芳香カプセル(エアフレッシュナー)を装着すれば、掃除しながら室内が爽やかな香りで満たされる。カプセルはワイルドブルーベルなど3種類の香りを用意(1個同梱)。香り放出のオン/オフはアプリで簡単に変更可能だ。

 

ロボット掃除機史上最強クラスの新作が登場!!

DEEBOT X1 OMNI

実売予想価格 19万8000円
4月7日発売

業界最強レベルの吸引力5000Pa、ダストピックアップ率95%を実現。さらに2基の加圧回転式モップで圧力をかけながら水拭きする。モップの自動洗浄&熱風乾燥機能を備えたステーションも画期的。

エコバックスから“史上最強のオールインワンモデル”DEEBOT X1 OMNIが実現する未知なる掃除習慣

4月7日、エコバックスからディーボットの新作「DEEBOT X1  OMNI(ディーボット・エックスワン・オムニ)」が登場。障害物の回避、ゴミの自動収集、モップの自動洗浄・乾燥まで叶えるオールインワンモデルだ。ついに人類は、床掃除にかかる準備から片付けまでのすべての手間から解放される……!!

 

【今回紹介する製品】

ロボット掃除機業界の潮目を変える・歴史を変える、
“史上最強のオールインワンモデル”が誕生!!
DEEBOT X1 OMNI

エコバックス
DEEBOT X1 OMNI

実売予想価格19万8000円

「吸引+水吹き+ゴミ自動収集」は、もはや当たり前。何と本機は、業界初の「水拭きモップの洗浄・熱風乾燥」まで自動化に成功した画期的な一台だ。業界最強レベル5000Paの吸引力と加圧回転式デュアルモップ(OZMO TURBO 2.0)による水拭き性能も秀逸。超高性能カメラとAIにより障害物も賢く回避する。

SPEC●マッピング技術:D-ToF(TrueMapping2.0)●障害物回避技術:RGBDカメラ(AIVI 3D)●水拭きシステム:OZMO Turbo 2.0●連続稼働時間:260分●充電時間:6.5時間●紙パック容量:3.0ℓ●内蔵式音声アシスタント:YIKO●スマートスピーカー連携:Google、Alexa、Siri●サイズ/質量:φ362×H103.5mm/4.4kg(本体)

 

あらゆる先進技術を駆使しかつてない掃除体験を提供

本来は手間いらずのはずのロボット掃除機だが、実際はいくつかの手間が発生していた。まずはお手入れ面。自動ゴミ収集機能によってゴミ捨ての面倒はだいぶ軽減されたが、水拭き対応モデルの場合はモップの洗濯や取り替えなどが不可欠だった。そこでX1は、ステーションにモップの自動洗浄機構を内蔵。洗浄後は熱風乾燥し、生乾きのニオイもない。

また、ロボット掃除機を動かす前に床のモノを片付ける作業も意外と面倒だ。その点も、超高速処理AIと高性能カメラによる優れた障害物回避技術(AIVI 3D)で解消。電源ケーブルやスリッパはもちろん、ペットや子どもなど動いている物体まで認識して避けてくれる。

業界最強レベル5000Paのパワフル吸引と、毎分180回転する2つのモップによる水拭きも頼もしい。独自の音声アシスタント「YIKO(イコ)」の採用も要注目。ロボット掃除機の新たなステージを示す一台だ。

 

JACOB JENSENによる“デザイン家電”としても一級品のビジュアル!!

DEEBOT X1 ONNIのデザインは、デンマークの世界的デザイン事務所「ヤコブイェンセン・デザイン」が監修。ネジひとつない本体デザインに、北欧モダンのエッセンスが感じられる。

 

私が解説します!

家電ライター
平島憲一郎さん

生活家電全般の記事を執筆。ロボット掃除機のレビュー記事も数多く手掛けている。

【プロが驚いたX1ポイント 全自動クリーニングステーション】

本体が吸引したゴミは紙パック内に自動収集

清水タンクと汚水タンクの下に自動ゴミ収集機を搭載。本体が吸引したゴミを紙パックに貯める。紙パック容量は3.0ℓで、交換目安は約60日に1回。収集機は引き出し式で紙パック着脱も容易だ。

 

電動モップへ自動給水し、常に均一な水量で水拭き

掃除機がクリーニングステーションに戻ると、電動モップ用タンクに自動給水。本体タンクにいちいち水を注ぐ面倒がない。本体は掃除中も定期的にステーションに戻り給水し、均一な水量で水拭きできる。

 

10/15/25分ごとに戻って電動モップを自動洗浄&再開

モップはステーション内で自動洗浄。ドック底部に凹凸があり、きれいな水を送りモップの回転で汚れを落とす。アプリ設定で10分/15分/25分ごとにドックに戻り洗浄。常にきれいなモップで水拭きする。

 

清掃完了後の電動モップは自動洗浄のうえ熱風乾燥

洗浄・すすぎのあと、モップを高速回転させながら熱風を送風して乾かす。熱風乾燥時間は約2時間。しっかり乾かしきるので雑巾のようなイヤな生乾き臭も出ない。乾燥中の運転音も静かだ。

 

【プロが驚いたX2ポイント 業界トップレベルの吸引力】

パワフルな吸引力5000Paとダストピックアップ率95%を実現

毎分2万5000回転の強力モーターで業界最強レベルの吸引力5000Paを実現。従来の最上位機T9の約1.7倍吸引力がアップした。上下に可動するメインブラシが常に床面に密着してゴミを捕集。ダストピックアップ率も最大95%まで向上した。

 

【プロが驚いたX3ポイント 加圧回転式デュアルモップ(OZMO TURBO 2.0)】

180回転/分のデュアルモップで圧力をかけながら水拭き

水拭き用モップが従来の振動式から回転式のデュアルタイプ(OZMO TURBO 2.0)に進化。2つのモップが約600g相当の圧力を床にかけながら毎分180回転し、まるで人がゴシゴシと雑巾がけするように皮脂汚れや頑固なこびりつき汚れを擦り取る。

 

【プロが驚いたX4ポイント 障害物検出・回避システムAIVI 3D】

業界最先端AIチップと高性能HDRカメラで
障害物の回避も暗い部屋での掃除も余裕

5億回/秒の超高速処理AIチップと高性能HDRカメラによる3D物体回避技術(AIVI 3D)で、動く障害物もリアルタイムに認識して回避。高度なHDR合成で暗い場所でもはっきりと障害物を捉える。18種類の障害物と床材を識別可能だ。

 

【プロが驚いたX5ポイント ビデオマネージャー】

アプリから写真撮影・録画のほか本体マイクを介した通話も可能

本体カメラを使って室内の状況を屋外からスマホでモニター可能。留守番をしているペットの様子を外からも見守りでき、その様子を撮影・録画できる。さらに、本体マイクを介した通話機能も新搭載し、ペットへの声がけも可能だ。

≪DEEBOT X1 OMNI 担当者からひとこと≫

エコバックスジャパン
マーケティング本部長
下森龍二さん

快適な暮らしを提供すべく利益は度外視で開発しました

「すべての人に豊かな時間を過ごしてほしい」という理念から生まれた、史上最高スペックのロボット掃除機です!! 利益の半分を研究開発費に投資し、モップの洗浄・乾燥・給水など、従来は人の手が必要だった作業も完全自動化に成功しました。

“おいしさが段違い!”の声続出!象印マホービン「炎舞炊き NW-LB10」が金賞獲得【家電大賞2021-2022 炊飯器部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今年で7回目となった「家電大賞2021-2022」では、2021年発売のノミネート家電157製品のなかから、読者の投票(投票期間は2021年11月24日~2022年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む17部門)が決定! 象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-LB10」が炊飯器部門で金賞を受賞した。「炎舞炊き」の初号モデルが金賞を受賞した2018年以来の返り咲きとなった。

 

“火力”と“対流”が変わると
ごはんはこんなにもおいしい!!
6つの底IHヒーターの実力に納得
象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-LB10

【家電大賞2021-2022 炊飯器部門】金賞

象印マホービン
圧力IH炊飯ジャー
炎舞炊き NW-LB10

オープン価格

「ローテーションIH構造」が進化し、火力と対流の強化で米をさらに甘くふっくら炊飯。「わが家炊き」機能は、前回食べたごはんのかたさと粘りの感想を選択すると、炊き方が自動調整される。麦ごはんなど健康米をおいしく炊くメニューも豊富。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5.5合●内釜:鉄〜くろがね仕込み〜豪炎かまど釜●炊飯時消費電力:1240W●1回あたりの炊飯時消費電力量:154Wh●保温時間:40時間(極め保温)等●サイズ/質量:約W275×H235×D350㎜/約8.5㎏

 

独自の「ローテーションIH構造」で絶品ごはんを炊き上げる「炎舞炊き」が、炊飯器部門の金賞を獲得。「おいしさが段違い!」と多くの投票者が賛辞を贈った。

同社によれば「ローテーションIH構造」の開発は大きな挑戦だった。すでに完成した技術であるIHヒーターを見直し、局所加熱することで新たな炊き方を実現できると考えたが、IHヒーターは非常に繊細な構造となるため、最初はコイルを手で巻き、テストを繰り返したという。2020年には底IHヒーターの数を3つから6つに増やし、火力と釜内の対流を強化。2021年には沸騰時の集中加熱時間を見直し、対流をより激化させた。さらに内釜も「ローテーションIH構造」に適した構造を採用している。

家電大賞2018で炎舞炊きの初号モデルが金賞を受賞してから3年ーー。象印はその最新モデルで王座奪還し、飽くなき挑戦の成果を見せつけてくれた。

 

【投票者の声】

「毎日食べるごはんが圧倒的においしくなりました!! お手入れがしやすいのも助かってます」(20代・男性)

「お米の炊き具合が従来モデルと比べて段違い!! まさにお米にうまみが詰まっている感じです」(30代・男性)

 

【Point_01】

ローテーションIH構造

6つの底IHヒーターを配置し、対角線上のコイルを同時加熱して部分的な大火力と釜内の激しい対流を実現。お米一粒一粒に高温の熱を伝える。水中に溶け出したデンプンを熱で甘み成分に変えることで、甘みの強いもちもちごはんに仕上げる。

※:登録日2021年2月5日。部分的に集中加熱を実現する独自の炊飯方式において特許を取得

 

【Point_02】

内釜の素材と形状

内釜には、IHと相性が良く発熱効率と蓄熱性の高い鉄を中心に、熱伝導率の高いアルミと、耐久性に優れたステンレスを採用している。これにより、「炎舞炊き」のポテンシャルを最大限に生かすことができるのだ。

【Point_03】

お手入れの手軽さ

毎回洗うパーツは内ぶたと内釜の2点だけ。蒸気口も取り外して洗う必要がない。また、トップパネルとフレームはフラット形状で汚れをサッと拭き取れる。炊き込みごはんを炊飯後の本体内のニオイ残りを抑えるクリーニング機能も装備。

 

ロボット掃除機は安全か? 究極の掃除機はスライム!?——家電王×ムー編集長対談

家電とオカルト。それぞれのフィールドのトップランナーふたりが顔を合わせる2回目の謎対談が実現した。

 

主役のひとりは、2002年に『TVチャンピオン』のスーパー家電通選手権で優勝し、実践的な方法でさまざまな家電を紹介し、最新情報を発信し続けている中村剛さん。14万人以上のフォロワーを誇る「くらしのラボ」の監修を務めながら、YouTubeチャンネルに200本以上の動画をアップしている。GetNavi webにも数回にわたってコラボ記事という形で協力していただいた。まさに“家電王”というニックネームがふさわしい人物だ。

 

くらしのラボ
くらしのラボYouTubeチャンネル

 

対談のお相手は、1979年創刊の月刊誌『ムー』の5代目編集長を務める“オカルト王”三上丈晴さん。最近はテレビやYouTubeをはじめ、さまざまな媒体での活躍が目立っている。書籍はもちろんアパレル、ファッション小物まで関連グッズを幅広く展開する『ムー』は、現代日本のサブカルチャーにおけるアイコン的存在と呼ぶにふさわしいだろう。

 

家電王×オカルト王の異色すぎる対談。今回のテーマは【ロボット掃除機】。いったい、どんな話が繰り広げられるのだろうか?

 

【家電王×オカルト王が「ロボット掃除機」について語る動画はこちら

 

【過去の記事も怪しさ全開です!】
すでに人類はスマートスピーカーに支配されているのか?——家電王×ムー編集長対談
オカルトと家電はつながっていた!?『月刊ムー』編集長と家電王の異色対談がトンデモなかった!
2032年に人類滅亡!? とんでもない予言まで飛び出した家電王×オカルト王対談

——今回は、ロボット掃除機というテーマでお話をうかがいたいと思います。世間では、スマートフォンを介した個人情報の漏洩が指摘され、ロボット掃除機にもこうしたリスクがあるのではないかという話もありますが、これについてはいかがお考えですか。

 

オカルト王 ロボット掃除機自体にはセキュリティ機能が持たされているので、そのデータを悪の組織がハッキングするとか、ロボット掃除機に盗聴器を仕掛けるという方向性の話になると思いますね。コンセントに忍び込ませるタイプの盗聴器もあるので、こうしたものがロボット掃除機に転用されるパターンは考えられるでしょう。

 

家電王 ロボット掃除機をプレゼントにして、それに仕込んでおくというようなことが考えられるかもしれません。装置もかなり小さいので、盗聴目的で使うことは可能でしょう。悪意があれば何でもできてしまいます。友人が超有名メーカーのEV(電気自動車)を購入したのですが、同じ車を家族が搭載アプリで情報を共有できます。だから目的地から始まり立ち寄り先まですべてが明らかになってしまうので、悪いことはできません。

 

オカルト王 レンタカーもそうですね。今ではたいていの車両にカーナビが搭載されています。どこに行ったか全部わかってしまいます。

 

家電王 それが当たり前になってきていますね。見られたくない情報をブロックしたら、逆に怪しまれてしまうでしょう。

 

オカルト王 GPSとの連動性で言うなら、クルマの完成度はかなり高いですね。車間を検知してスピードを落としたりする機能もありますね。

 

家電王 これまでクルマはエンジンが付いた移動装置という認識でしたが、今ではタイヤを装着したスマホと形容されることもあります。車そのものがスマートフォンであるという感覚です。

かつてはクルマで移動した先で食事をしようなど、スマホで検索や予約をしていましたが、今はその役割も車が果たしてくれます。スマートスピーカーがビルトインされていて、話しかければそれで事足りるのです。いずれ自動運転テクノロジーが完成すれば、移動の目的に関する段取りもクルマが担うことになっていくでしょう。

 

ハッキングを防ぐために製品開発は「性悪説」で行う

——ロボット掃除機に話を戻します。搭載されている高機能なセンサーやカメラを問題視する意見がありますが、センサーやカメラに限らず、問題視される可能性があるのはどんな機能でしょうか?

 

家電王 それは、ハッキングの可能性でしょう。ただ、カメラはロボット掃除機に限ったものではなく、屋内にごく普通にあるものです。スマホのカメラも同じですね。当然、さまざまなリスクがあります。ハッキングということなら、たとえばWi-Fiのファイアーウォールなどセキュリティに対しての備えが必要になります。今の最新規格はWiFi 6ですが、自宅にあるWiFiの規格を知っている人はほとんどいないと思います。規格はどんどん良くなっていて、2023年にはWi-Fi7もリリースされるでしょう。

家の中のネットワーク環境を良くするための仕掛けであるとか、セキュリティ規格をどうするかといった話は、製品に先行する形でどんどん進んでいます。こうしたテクノロジーを享受している人たちは、利便性を得ると同時にセキュリティ対策の強化も意識しています。装置に関するリテラシーが低かったり、興味がなかったりする人たちは古い機械を使ったまま、遅いなと感じながらデータを抜き取られることになるでしょう。いわゆる“野良Wi-Fi”がいちばん危ないですね。つなげたとたんにセキュリティ対策がゼロの状態になってしまいます。

 

——吸い上げられた情報はどこに蓄積され、誰がどのように使うのでしょうか?

 

オカルト王 情報は、基本的にはビッグデータというものが前提で、そこからピンポイントな形で目的のもの取り出すという方法で行われていると思います。行っているのは、アメリカのNSA(国家安全保障局)<※1>やファイブアイズなどのスパイ組織です。エドワード・スノーデン<※2>もこうした行為について明言し、自分でやっていたと語っています。実際に行っていた本人が言っているのだから、これは事実でしょう。

 

<※1>NSA(国家安全保障局):アメリカ国防省に所属する情報機関。諜報・安全保障を担当している。

<※2>エドワード・スノーデン:元アメリカ中央情報局(CIA)職員。NSAの情報収集活動を暴露しロシアに亡命。

 

——スマホではマルウェア的な悪意のあるアプリの話が度々登場します。あえてお伺いします。ロボット掃除機にスパイ機能を意図的に盛り込んだり、乗っ取りを目的にしたプログラムを仕込んだりすることは技術的に可能ですか?

 

家電王 技術的に可能かと言えば、入れることができます。ただ、各企業に内部チェック機能があるので、目的に関しての会社の基準であるとか、設計図であるとか、そういうレベルでクリアできるわけがないでしょう。データの蓄積に関しては、暗号化が当たり前に行われています。データを持ち出した人間が特定できるようにするログを必ず取ることも徹底されているはずです。

データに関しては、結果的にトレーサビリティがしっかりしていれば、あまり問題はないでしょう。それに、そもそも作った人間であってもデータにはアクセスできない形にするのが普通です。人の動きを完全に制御することは不可能なので、誰もアクセスできないようにしてしまいます。基本的には“性悪説”で体制を作っていくということです。

 

ロボット掃除機の究極はスライム!?

——ロボット掃除機の現時点での位置を教えてください。テクノロジーはどこまで進化していて、これから先はどんな展開になるのでしょうか?

 

家電王 テクノロジーは、どう使うかということが大事です。うまく使えば便利ですが、毒にも薬にもなります。ロボット掃除機の日本での世帯普及率はまだ10パーセント未満です。普及率を上げていくためにも、データを取って利便性を上げていくことが必要です。たとえば、ロボット掃除機が犬のウンチを吸い込んだら大変なので、最新機種では認識して避けます。こうした状況は、ビッグデータがあるからこそ学習できるものです。実情も、まずはデータを蓄積しようという方向で進んでいます。

アイロボットが最近発売した「ルンバ j7」シリーズなどはTUV認証<※3>を取っていて、すべてを暗号化する手順を公にしています。その先に何があるかというと、今はまだ誰も気づいていないユーザー目線の便利さなども明らかになっていくと思います。家の中を自由に動ける家電はロボット掃除機くらいしかないので、家庭内ネットワーク構築で中心的な役割を果たすようになるかもしれません。

 

<※3>TUV認証:テュフズード認証。品質、安全、持続可能性に関する国際基準を満たしていることを示す

 

オカルト王 ロボット掃除機がドローン型になって、家の中を飛びながらゴミを吸うようなものができたら面白いですね。

 

家電王 今は床の上だけですからね。

 

オカルト王 こんな機能があったらいいなというリクエストがいちばん多いのが掃除機ではないでしょうか? トイレも含め、掃除は大変ですからね。

 

家電王 壁を登りながら掃除するというような機能も考えられますね。

 

オカルト王 今の形状は円盤型ですが、発想の転換で、たとえば球形はどうでしょう? もっというなら、どんな場所にも入り込めるような形になったらどうでしょうか。

 

家電王 スライムみたいにね。隙間に入り込んで掃除できるタイプも実現するかもしれません。

 

オカルト王 楽しみですね。

 

——ロボット掃除機はこれから先IoT的な側面でも進化していくと思うのですが、どのような形になればいちばん使いやすいでしょうか?

 

家電王 掃除自体はネットとつながっていなくてもできることですが、物体認識の学習面や、機能のアップデートはつながっているからこそです。今までのようにユーザーが買って終わりではないのがよいですね。これはロボット掃除機に限ったことではありません。

単に掃除をするだけなら行ったり来たりすればいいことです。ただ、家の中の状況はそれぞれ違います。だからこそ、賢いロボット掃除機を作ろうとすると、より効率的に動くとか、電源コードや洗濯物といった障害物回避の問題とか、さまざまな要素を盛り込んでいかなければなりません。

効率的な動きに関して言うなら、端から順番にこなしていくのが一番です。初期のロボット掃除機はランダムな動きでした。これは地雷探査テクノロジーに近いものです。途中から、家の中は端からやっていったほうが効率的であるということになって、今に至っています。

 

オカルト王 クラウドに蓄積されたデータが世代から世代へと引き継がれているわけですね。

 

家電王 せっかく学んだものが買い替えによって失われ、ゼロからもう一度学び直しという状況があったことも事実です。とあるメーカーは、複数のロボット掃除機の情報を一つのアカウントで管理できるようにする計画を発表しています。クラウドに情報を上げておけば、それを引き継いでいくことができます。こういう方法は、メーカーにとっても継続的な製品販売につながるでしょう。データの完全な統合が実現するのも時間の問題だと思います。家の中のマップがひとつの情報として複数のロボット掃除機で共有されるわけです。ただし、これは同一メーカーの製品に限った話です。

スマートスピーカーならクラウド上でつながって、どこのメーカーであっても置き換えあるいは翻訳のような形で情報が共有されることになります。プラットフォーム同士の連携という話もようやく出てきました。私は、そういった方向性を目指しているリビングテック協会のメンバーでもあります。

 

ロボット掃除機を軸に展開していただいた今回の対談。各メーカーはセキュリティ技術に注力している。それでも、安全に最新テクノロジーを享受し、プライバシーを守るには、個人の側でもリテラシーを高めていくことが求められるだろう。

 

次回は、日常生活の密着度ではロボット掃除機以上かもしれないスマートスピーカーをテーマに進めていただくことにする。

 

(取材・執筆:宇佐和通/撮影:中田悟)

生卵を吸い、次亜塩素酸水も作る…だと? Makuakeの「概要が魅力的すぎるクリーナー」は本物か。

ここ数年で掃除のスタイルも大きく変わりました。スティック型コードレス掃除機の販売台数が、キャニスター型コード付き掃除機を逆転したのが2018年。さらにロボット掃除機の普及率も伸び続けています。その一方で、床拭き用掃除機はまだまだ少ない印象で、今も自分で雑巾がけをしたり、シート式のフロアワイパーを使っている人が大半ではないでしょうか。

 

そんななか、クラウドファンディングサービス「Makuake」に、水拭きできるコードレス掃除機なるものが登場しています。しかもこれ、以下の概要を読めば読むほど、とても魅力的なのです。

うっかり床に落とした卵、子供の食べこぼしもサっとひと拭き!また、掃除をしながら床面を効率的に除菌可能!さらに掃除後のお手入れも不要! ゴミ吸引+モップがけ+除菌+セルフクリーニングまで一台になったmacco(マッコ)吸引&水拭き電動クリーナー。日々の床掃除はもう楽チン!

とはいえ、いままでにない製品だし、実際に使ってみないと本当のところはわからない……ということで、製品を借りて使ってみました!

 

自動で次亜塩素酸水を生成し、ブラシの洗浄もできるってホント?

↑充電式コードレスタイプの「Macco吸引&水拭き電動クリーナー」。本体サイズは、長さ28.5×奥行き19.5×高さ116cm、重量は約3.9kg。一般的なコードレス掃除機に近い大きさです

 

改めて、今回試用するのは、3月30日までMakuakeにて応援購入募集中(3万6990円~・税込)の香港発・Madspace Japanの「macco吸引&水拭き電動クリーナー」です。数あるMakuake出品製品の中で、筆者がこれを使ってみたいと思ったのは、ただただ床の雑巾がけが面倒で嫌いだから(笑)。ふだんは床拭きロボットも愛用していますが、maccoには床拭きロボットにはない、いくつかのユニークな機能がありました。

 

それが次の4つです。

・ゴミを吸引しながら水拭きできる。

・次亜塩素酸水を生成し、床掃除しながら除菌ができる。

・モップを自動で洗浄してくれる。

・カーペットも水拭きできる。

特に惹かれたのが次亜塩素酸水で除菌できる点。フローリングはもちろん、簡単に水洗いできないカーペットも除菌できるのは、とても魅力的です。

 

水分を含んだブラシが回転し、ゴミを吸い上げながら汚れを拭き取る

まずは構造と仕組みをチェック。電源を入れると、キレイな水が入った浄水タンクからローラーブラシに水が給水されます。水分を含んだブラシは回転しながらパワフルにゴミを吸い上げ、こびりついた汚れも一気に拭き取ります。またブラシに染み込んだ汚水は搾り取られ、ゴミと一緒に汚水タンクに回収されるため、汚れを広げる心配もありません。

↑上部に設置された浄水タンクには、キレイな水を入れておきます。最大容量は830ml

 

↑やさしくフローリングを掃除するやわらかめの「ソフトベルベッド」と、隙間のゴミをかき取る硬めの「ソフトファイバー」の2種類を採用したブラシローラー

 

↑ブラシに付着した汚水と吸引したゴミは、汚水タンクに溜まっていきます

 

掃除するときは、手元の電源ボタンを押すだけ。吸引力は、エコモード(5000Pa)とMaxモード(5500Pa)から選べます。連続稼働時間は、満充電(約6時間)でエコモード約50分、Maxモード約40分使えるので、一般的な広さの家なら家中掃除できそう。

 

電源を入れると浄水タンク付近が青色に光り、ブラシが回転し始めました。本体重量は約3.9kgとコードレスとしては重めですが、ブラシが回転する力のおかげで軽い力で掃除できます。

↑手元にかかる力が軽いので、スイスイ掃除ができます

 

ブラシには水が少しずつ供給されるため、掃除機がけしたところは、雑巾がけしたように少し濡れていきます。いつまでもブラシが乾かないのが、自動給水のいいところ。水分量はびしょびしょになるほどではなく、少し経てば乾く程度で、床のベタベタ汚れもスッキリ落としてくれました。ゴミも一緒に吸い取ってくれるので、あらかじめ掃除機がけする必要もありません。

↑掃除機がけした左側の床が少し濡れているのがわかります

 

ヘッドの動きはスムーズですが、足元部分が大きいため、スリムなコードレス掃除機のようにきめ細かくは動かせません。ただ壁際はしっかり掃除でき、水拭きメインで使うなら、ほとんどストレスなく使えます。

↑いすの足回りをクルクル……とはいきませんが、広い面や部屋の隅を掃除するぶんには問題なし

 

カーペットやラグの掃除もカンタン

しかも本製品はカーペットやラグの掃除も可能。カーペットは一般的には掃除機で掃除するしかありません。汚れが気になったときは固く絞った雑巾で拭き取るといいと言われており、maccoなら掃除機がけするついでに、雑巾で拭き取るような掃除ができちゃいます。

 

ちなみにカーペット掃除後は、多少しっとりしますので、気になる人は天気のよい日に換気しながら使うといいかもしれません。わが家の場合は、maccoを使用してから1時間程度でカーペットがすっかり乾きました。

↑ラグの上でも引っかかることなく、スムーズに掃除できました!

 

こうしてフローリングのリビングや廊下、カーペット敷きの寝室や子ども部屋まで掃除機がけを終えたところで、汚水タンクを見てみると……き、汚いッ! これだけ汚れているのを見ると、ちゃんと掃除してくれたんだな、という満足感と達成感が味わえます。

↑汚水タンクには、灰色の汚い水が……

 

↑タンクには埃や髪の毛も溜まっていました。使用後は汚水とゴミを捨て、汚水タンクは洗います

 

生卵も黄身ごとボコッと吸引!

通常の掃除では、電源ボタンを入れるだけで掃除ができますが、こびりついた汚れを落としたり、固形物もろとも取り除きたいときは、手元にあるスプレーボタンを押し続けることで、ブラシとは別に水が噴射されます。そして、これを使うとなんと、ケチャップやマヨネーズ、パスタ、さらには生卵まで吸えるというのです。

 

生卵を床に落としたことがある人が、世の中にどれぐらいいるかわかりませんが、実は筆者は数回あります……。調理中、生卵を割り入れたボウルをひっくり返してしまったのです。この掃除が本当に大変。拭き取ろうにも、ツルツル滑って拭き取れないし、何度拭いてもぬるぬるベタベタが残ります。さらに飼い犬が飛んできて舐めようとするので、てんやわんやでした。

 

なので筆者にとっては、非常に魅力的な機能ですが、本当に吸い取れるのでしょうか……? 勇気を出して床に卵を落とし、スプレーボタンを押しながら恐る恐る掃除してみると……おお、吸った! 吸い寄せられ、ボコッと吸い込まれていきました。これは爽快!

そのほかケチャップやマヨネーズなども試してみましたが、いずれもうまくいきました。ただしマヨネーズは、床に油分が残ってしまいましたので、できればこぼしたくないですね(笑)。もしくは、浄水タンク内に中性洗剤を入れてもいいそうなので、それを試すのもアリです。

↑こぼしたケチャップもワンストロークでスッキリ!

 

ブラシの汚れは自動洗浄機能で落とすことも

床はキレイになりましたが、ブラシについた汚れをどうするのかが気になるところ。もちろん洗わないと大変なことになります。その点maccoは、ブラシローラー自動洗浄機能を搭載。掃除後、充電台に置いて前面にある「セルフクリーニングボタン」を押すと1分間、ブラシにキレイな水を給水しながらブラシが高速回転し、ブラシをキレイにしてくれます。クリーニング後は、充電台に立てて乾燥させればOK。高速回転のおかげか水分が吹き飛んでいるので乾燥も早く、雑菌の繁殖によるニオイも抑えてくれます。

 

とはいえ、さすがに生卵やケチャップを吸い込んだ後は、ブラシを取り外して洗剤で丁寧に洗ったほうが安心かも。ブラシローラーの自動洗浄機能は、通常の汚れを落とす際に使うのが無難です。

↑ブラシローラーの自動洗浄機能を使ったところ。ブラシが回転しているのがわかりますでしょうか?

 

次亜塩素酸水で家中の床をすっきり除菌

さて、本機の目玉ともいえるのが、次亜塩素酸水で掃除できる機能です。次亜塩素酸水といえば、このコロナ禍で「除菌作用がある」として一気に認知度が広まりました。一時は次亜塩素酸水で床も除菌したほうがいい、と言われたことがありますが、とてもそこまで手が回りません。

 

その点、maccoを使えば次亜塩素酸水による拭き掃除もラクラク。電解モジュールを搭載しており、浄水タンクに水と塩を入れてスプレーボタンを押すと、次亜塩素酸水が自動生成されるのです。実際に使ってみたところ、ほんのりですがプール臭が漂い、ちゃんと除菌されているのを実感。次亜塩素酸水は消臭効果も期待できるため、どうせ拭き掃除するなら、次亜塩素酸水を使うに越したことはない、と思いました。なお、次亜塩素酸水は人体やペットには無害で安全性が高いとされています。

↑水500mlに対して5gの塩を入れ、よく混ぜ合わせて完全に溶かしてから使用します

 

ペットの粗相に次亜塩素酸水は効くのか……?

カーペットが水洗いできる。次亜塩素酸水……とくれば、筆者がどうしても試したいことがありました。ペットの粗相の始末です。わが家の愛犬、四角いものをトイレと思い込む悪いクセがあり、マットやカーペットの端で、おしっこしてしまうことがあるんです。といっている間にさっそく……。

↑ヘッドの前にある黒っぽいシミは、近くで見ると黄色く、嫌なニオイも。本当に困ります

 

そこで、このmaccoの次亜塩素酸水で掃除してみました。さすがに染み込んでいるので、サッと取り除くことはできず。20往復ほどしたところ、黄色っぽさはすっかりなくなり、次亜塩素酸水のおかげもあってニオイもほとんど感じられません。20往復か……と思われるかもしれませんが、実際は、いままでに比べて考えられないほどに手軽でした。

↑20往復もしたので、少し濡れてしまいましたが、乾いてしまえば、どこに粗相をしたのかわかりません!

 

小さいお子さんやペットがいるご家庭にオススメ

最初は、ちょっと尖った一芸家電かな? と思いつつ使い始めましたが、使ってみればみるほど、これは日常的な家事の中にある困りごとが解消される掃除機だ! と感じました。なにしろ面倒に感じていた床の雑巾がけやブラシを洗う手間が軽減され、次亜塩素酸水による除菌ができ、ペットの粗相の始末までできちゃう。特に生卵が吸い込めたのは衝撃でした(笑)。

 

一方で、気になったのが音です。吸引する音自体は、一般的な掃除機と変わりませんが、ブラシが回転するときに床を叩く音が振動音のように響きます。この音、分譲マンションの自宅では、まったく気がつかなかったのですが、賃貸マンションではかなり響いたので、隣や上下階の部屋の音がよく聞こえる建物で使うときは、時間帯に気をつけたほうがいいかもしれません。また、充電したり、稼働させたりするたびに英語でアナウンスがあり、この音声を消せないのも惜しい。

 

その点を除けば、おそらく「こんなの欲しかった」と感じる人も多いのでは、と思える製品でした。特に小さいお子さんやペットのいるご家庭、さらには常に清潔に保ちたい保育施設や介護施設などで活躍するのではないでしょうか。本製品は3月30日までMakuakeにて応援購入できますので、ぜひ注目してみてください。

 

パナソニックから新「ナノイーX」搭載の「ハイブリッド方式」衣類乾燥除湿機が登場!

パナソニックは、ナノイーXを搭載し衣類を除菌しながら乾燥できるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿機 F-YHVX200など3種と、デシカント方式の衣類乾燥除湿機 F-YZVXJ60を5月11日より発売します。

※以下の価格は全て実売予想価格、税込です

 

ナノイーXを搭載したいいとこ取りのハイブリッド方式

衣類乾燥除湿機には、「コンプレッサー方式」「デシカント方式」「ハイブリッド方式」の3つの方式があります。「コンプレッサー方式」とは、湿った空気を冷却器で冷やし、湿気を水滴にして除去する方式で、消費電力は抑えられますが冬場は除湿能力が低下するデメリットがあります。「デシカント方式」は、ヒーターを搭載しているので冬場でもしっかりと除湿でき、一年を通して快適に使用できる一方、消費電力が多く部屋の湿度が上がるため、夏場には不向きという欠点があります。上記2つの方式のメリットを取り入れたのが「ハイブリッド方式」で、今回登場したF-YHVX200、F-YHVX120、F-YHVX90は、梅雨・夏に強いコンプレッサー方式と秋・冬にも強いデシカント方式の運転比率を、気温に合わせて自動的に判断して切り替える方式となっています。さらに48兆個/秒のOHラジカルを含む新 「ナノイーX」を搭載することで、一年中スピーディに衣類を乾燥することに加え、部屋干し臭の脱臭とニオイの原因菌の除菌を実現。

↑ハイブリッド方式衣類乾燥除湿器「F-YHVX200」(左)、「F-YHVX120」(中)、「F-YHVX90」(右)

 

今回発売されるハイブリッド方式の衣類乾燥除湿器の3種は、在宅時間の増加に伴い、部屋干し時の悩みが顕著化していることが同社の調べにより判明していることから、ライフスタイルに合わせて選べるラインナップとなっています。「F-YHVX200」(11万円前後)と「F-YHVX120」(7万2000円前後)は、左右独立したルーバーが異なるスピードでスイングし、洗濯物を揺らして広げながら風を送り込む送風技術「ツインルーバー」を搭載。詰めて干した洗濯物でもスピーディーに乾かすことができます。「F-YHVX90」(6万1000円前後)は、高さを約33.5㎝に抑えたコンパクトなボディで洗濯物の真下にも設置できるモデルです。

↑洗濯物の真下に設置できる

 

単身世帯にも使いやすい「デシカント方式」の衣類乾燥除湿器

同日に発売される「デシカント方式」の衣類乾燥除湿機「F-YZVXJ60」(4万4000円前後)は、特に部屋干し比率が高い20代〜30代の単身世帯へのアプローチとして、コンパクトで軽量な衣類乾燥除湿機となっています。本体の高さを約33.5cmにおさえたことで洗濯物の真下に設置でき、省スペースで衣類乾燥ができます。また、「ナノイーX」を搭載しているので、部屋干し臭を脱臭し、原因となる菌まで除菌。本体質量は約6 kgと軽量なので、クローゼットや脱衣所などに持ち運んで除湿・除菌できます。衣類ケアだけでなく、寝具ケアモードやお部屋ケアモードで運転すれば、布団の湿気や部屋に持ち込んだ花粉を抑制してくれます。ワンルームや1Kといった単身世帯の部屋を、丸ごとケアできる製品です。

高コスパで注目の「ロボロック」、「吸引・水拭き・自動ゴミ収集」の1台で3機能が高評価【家電大賞2021-2022 総合&ロボット掃除機部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今年で7回目となった「家電大賞2021-2022」では、2021年発売のノミネート家電157製品のなかから、読者の投票(投票期間は2021年11月24日~2022年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む17部門)が決定! ロボロック「Roborock S7+/Roborock S7」が総合銀賞&ロボット掃除機部門銀賞をW受賞した。

 

パワフルな吸引と進化した水拭きの2Way機能、同社初の自動ゴミ収集機能の搭載で確かな存在感!

↑自動ゴミ収集ドック非搭載のS7も展開。ドック以外はS7+と同等のスペックを備え、強力な吸引と水拭きでサラサラな床を実現する

【家電大賞2021-2022 総合】銀賞
【ロボット掃除機部門】銀賞

ロボロック
Roborock S7+/S7

16万9400円/12万9800円
●ヤマダデンキ独占販売(S7+)、下取りセール実施中

2500Paのパワフルな吸引力と高速振動する水拭きモップを備えた高機能2in1モデル。高精度LDSレーザーセンサーで室内を素早くマッピングし、ムダなく正確な掃除を行う。自動ゴミ収集ドックを搭載し、ゴミ捨ての手間も大幅に軽減。

SPEC●マッピング方式:LDSセンサー●吸引力:2500Pa●モップ振動数:最大3000回/分●連続運転時間:最大180分●充電時間:約6時間●水タンク容量:300㎖●サイズ/質量:φ353×H96.5㎜/約4.7㎏(本体)

 

今回の家電大賞で順位を一気に上げたのがロボロックだ。S7シリーズはロボット掃除機部門銀賞のみならず、総合でも銀賞に輝いた。吸引と水拭きの2in1型は以前から存在していたが、本機はそれぞれを格段に高機能化。自動ゴミ収集ドックも搭載し、床掃除のすべてを1台で完結できる製品となっている。

投票者のコメントで特に目立ったのが水拭き機能のメリット。「モップの振動でこびり付き汚れもしっかり落ちる」「カーペット上でモップを持ち上げ、生地を濡らさず吸引だけ行う機能が便利」などの声が多かった。また、自動ゴミ収集ドックが紙パック式とサイクロン式に両対応する点についても、「サイクロンならランニングコストが安く済む。どちらか選べるのがうれしい」と好評。レーザーセンサーを使ったムダのない動き、アプリによって可能となる自由度の高い操作、シンプルなデザインを評価する声も多く寄せられた。

また、「吸引・水拭き・自動ゴミ収集」の3機能を1台に集約し、各機能が最上級の性能を持ちつつ価格がリーズナブルな点も多くの人が絶賛。“ルンバ一強”だったロボット掃除機市場の新たな選択肢として存在感を強めている。

 

【投票者の声】

「吸引と水拭きが1台で済むから場所を取らない!! 共働きの我が家には欠かせない存在です」(20代・男性)

「ゴミ捨てが1か月以上不要で、パワフルな床拭きも魅力的!! 毎日、床掃除に苦労する猫オーナーとしては夢のような家電です」(40代・女性)

 

【Point_01】

パワフルな吸引&水拭き

2500Paの吸引力と上下左右に動くメインブラシでゴミを逃さず捕集。さらに高速振動するモップで取り残したホコリやこびりつき汚れを水拭き除去する。2in1なので時短で済み、設置も省スペースでOKだ。

↑吸引力は従来比25%向上(※1)。微細なハウスダストからペットのトイレ砂まで一気に取り除く。ラバー製のメインブラシは、髪の毛が絡みづらい仕様だ ※1:S5 Maxとの比較
↑S7は水拭き性能が抜群! 従来比2倍(※2)の加重600gのモップが毎分最大3000回振動し、床にこびりついた皮脂汚れなども強力に拭き取る ※2:S5 Max、E5との比較

 

【Point_02】

スマート自動ゴミ収集ドック

S7+はスマート自動ゴミ収集ドック搭載でゴミ捨ての手間を大幅軽減。掃除後、本体ダストボックス内のゴミは自動でドックに収集され、ゴミ捨ては約60日に1回で済む(※3)。紙パック式とサイクロン式から選べるのも魅力だ。

※3:部屋の環境などにより、収集できる日数は異なる

↑紙パック式はゴミ捨て時にホコリが舞わないのが利点。サイクロン式は誤ってピアスなど小さなものを吸い込んだ際に中身を確認しやすい
↑高性能なH13 HEPAフィルターなどで排気内の0.3㎛までの微粒子を99.9%除去するため、室内への排気は清潔だ。フィルターは水洗いに対応

 

【Point_03】

カーペット感知・回避機能 etc.

毛足の短いカーペット上で自動的にモップを持ち上げるモードを搭載。毛足が4㎜以上の場合は、進入を回避するモードも使える。さらに、スマホアプリで進入禁止エリアや掃除させる部屋の順番などの指定も可能。

↑カーペットを感知してモップが5㎜リフトアップ。カーペットを濡らさず吸引掃除を行う。毛足が4㎜未満のカーペットがある部屋に最適だ
↑S7が掃除したルートはアプリでリアルタイムに確認可能。掃除したいエリアや水拭き禁止エリアの設定もアプリのマップ上で簡単に行える

 

≪NEW MODEL≫

障害物回避性能と吸引力がアップした知性あふれる新フラッグシップが登場!!

Roborock
S7 MaxV Plus

18万6780円
3月26日発売
●ヤマダデンキ独占販売、下取りセール実施中

障害物回避性能が飛躍的に向上した2Way&自動ゴミ収集ドック搭載モデル。2種類のカメラとAIで床上の障害物を賢く避けつつ掃除を行う。吸引力は従来比2倍(※4)にアップ。本体カメラを使ったペットの見守りや双方向の通話も可能だ。 ※4:S7+/S7との比較

SPEC●マッピング方式:LDSセンサー●吸引力:5100Pa●モップ振動数:最大3000回/分●連続運転時間:最大180分●充電時間:約6時間●水タンク容量:200㎖●サイズ/質量:φ353×H96.5㎜/約4.7㎏(本体)

 

↑物体認識用カメラと物体の形状や距離を判断するカメラ、AIにより障害物の認識スピードが70%(※5)高速化。回避性能も22 %(※5)向上している ※5:S6 MaxVとの比較
↑吸引力は5100PaとS7の2倍以上。ペットのトイレ砂やお菓子の食べカス、床面に張り付いた微細なゴミまでよりパワフルに除去する
↑高精度レーザーセンサーと独自のアルゴリズムで部屋を高速マッピングし効率良く掃除。24種32個のセンサーで室内をスムーズに移動する

 

S7 MaxV Plusを動画でチェック!

 

問い合わせ:カスタマーサポートセンター フリーダイヤル:0120-992-878(営業時間 平日10:00~17:00)https://www.roborock.jp/

 

ルンバファミリーならではの清掃性能を親しみあるデザイン&価格で提案する「ルンバ i3/i3+」が総合グランプリ受賞【家電大賞2021-2022 総合&ロボット掃除機部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の家電アワード。今年で7回目となった「家電大賞2021-2022」では、2021年発売のノミネート家電157製品のなかから、読者の投票(投票期間は2021年11月24日~2022年1月6日)により、グランプリと部門賞(特別賞含む17部門)が決定! アイロボットのロボット掃除機が史上初の2年連続、計3回目の総合グランプリと驚異のロボット掃除機部門7連覇を樹立!!

 

ルンバファミリーならではの清掃性能を
親しみあるデザイン&価格で提案し
その人気を盤石なものに

【家電大賞2021-2022 総合】グランプリ
【ロボット掃除機部門】金賞

アイロボット
ルンバ i3/i3+

アイロボット公式オンラインストア価格
4万9800円/7万9800円

賢く効率的な走行・清掃技術を備えつつ驚きの低価格を実現したルンバの戦略モデル。i3+はクリーンベースを搭載し、ゴミ捨ての手間を大幅に軽減できる。掃除済みエリアをアプリで確認可能なほか、スマスピによる音声操作にも対応。

SPEC●清掃技術:3段階クリーニングシステム●吸引力:約10倍(※)●稼働時間:充電1回で最大75分(清掃完了まで自動充電&自動再開)●充電時間:約3時間●サイズ/質量:φ342×H92㎜/約3.2㎏
※:AeroVac搭載のルンバ600シリーズとの比較

 

今回の家電大賞の総合グランプリはアイロボットのルンバi3+/i3に決定。総合グランプリは前年のs9+に続き2年連続、ロボット掃除機部門でも7連覇と、同社製品の人気は盤石だ。

i3がここまで高く評価される理由のひとつは、クリーンベース(自動ゴミ収集機)付きで8万円を切るコスパの高さ。清掃性能も文句なしで、最上位機も搭載するゴム製デュアルアクションブラシと10倍の吸引力でゴミを徹底除去する。フロアトラッキングセンサーなどを駆使し、フロアをエリア分けしながら掃除する技術も秀逸だ。 「自動ゴミ捨て・高い清掃能力など機能性十分で、床掃除を安心して任せられる。節約した時間で生活が有意義なものに変わった」など導入によるQOLの向上を実感する声が多く寄せられた。

さらに見た目に関しても、「部屋に馴染むファブリック調ボディが気に入っています!」など、スタイリッシュながら主張しすぎないデザインが高評価だった。

ちなみにいi3/i3+は、2021年秋にプライスダウンされた。新型コロナの影響で清潔意識が高まるなか、本機の登場でロボット掃除機は日本の生活においてより身近な存在になったと言える。

↑i3はクリーンベース非搭載(別途購入可能)ながら、i3+同等のゴミ除去性能・走行性能を装備。ダスト容器は水洗いに対応している

【WINNER’S COMMENT】

アイロボットジャパン合同会社
代表執行役員社長
挽野 元さん

「GetNavi」「GetNavi web」「家電 Watch」の読者の皆さま、このたびは「ルンバ i3/i3+」を家電大賞に選出いただき本当にありがとうございます。150を超えるノミネート製品のなかでルンバがその頂点に選ばれたことから、ロボット掃除機がいよいよ一般家庭に普及してきており、ユーザーの皆さまにはその価値を着実に実感いただけているのだとうれしく思っております。2022年2月にはj7という最も賢いモデルも市場に投入しました。豊富なバリエーションで皆さまのライフスタイルにピッタリと合う1台をこれからもご提供していきたいと存じます。

【投票者の声】

「在宅ワークで忙しい毎日に、ゆとり時間を増やす “時産家電”として大いに役立っています」(20代・男性)

「自動ゴミ収集機能で真の意味で掃除が自動化された!! それを手に届く価格で提供してくれてうれしい」(50代・女性)

「ロボット掃除機にファブリックのようなデザインを 取り入れているのが斬新で素敵です!」(50代・女性)

 

【Point_01】

ゴム製ブラシ&パターン走行

独自の2本のゴム製ブラシとパワフルなモーター吸引で床面のゴミを浮かせて除去。また、フロアトラッキングセンサーやジャイロセンサーなどで移動距離と自己位置を正確に把握し、室内をマップ化。効率良く掃除する。

↑1本目のブラシがゴミを浮かせ、2本目が逆回転することで床面に密着しつつゴミを取り除く。ブラシがゴム製なので髪の毛などが絡みにくい
↑家具の脚などを目印に、フロアトラッキングセンサーで部屋をエリア分けし直線的に走行。自動充電・自動再開機能を備え、掃除を完遂する

 

【Point_02】

クリーンベース&ブラーバ連携

i3+は、上位機種も採用する自動ゴミ収集機「クリーンベース」を搭載。収集機内の紙パックには最大60日ぶんのゴミを収容できる。また、水拭きロボットのブラーバ ジェット m6と連携すれば、よりきれいな床面に。

↑掃除終了後本体が帰還するとクリーンベースのファンが起動し本体のダスト容器内のゴミを自動回収。紙パック式で簡単にゴミ捨てできる
↑iRobot Homeアプリで設定すると、i3の掃除終了後にブラーバ ジェット m6が起動。床面に水を噴射し、皮脂汚れも浮かしてしっかり拭き取る

 

【Point_03】

ファブリック調ボディ

従来のルンバシリーズとは一線を画した外観が印象的。本体天面にテクスチャ感のあるファブリック調の素材を使い、洋室にも和室にも馴染みやすいデザインを採用した。天面中央にはロゴをさりげなく配置している。

↑ファブリック調の柔らかな質感でルンバのメカっぽいイメージを刷新。表面は耐久性が高く、凹凸加工を施しているので指紋や汚れもつきにくい
↑CLEANボタン周りのライトリングは、ゴミを検知したときやクリーンベースに戻るときに青く光る。ロボットの“知性”を感じさせるディテールだ

 

【LINE-UP】

最強の吸引力「s9+」、障害物回避に長けた「j7」、 バリューな「e5」などライフスタイルに合わせて選べる!!

ルンバ s9+

8万6780円

部屋角のゴミも捕らえる独自のD字型ボディを採用。家具の種類も認識する高度なナビ技術で掃除を自在にカスタマイズできる。約40倍(※)の吸引力でカーペット奥のゴミも徹底除去。
※:AeroVac搭載のルンバ600シリーズとの比較

 

ルンバ j7+

12万9800円

本体前面の広角カメラセンサーで部屋全体の状況と床上の障害物を検知。障害物の種類まで識別して接触を回避する。クリーンベースの高さがコンパクトになり、設置の自由度が向上。

ルンバ j7

9万9800円

クリーンベースは別売ながら、j7+と同等の掃除機能・障害物回避機能を搭載。各部屋の清掃にかかる時間をスマホアプリで事前に確認もできる。掃除前の片付けが面倒な人に最適!

ルンバ e5

3万9800円

同じ場所を複数回掃除し、1部屋ごとの掃除の完遂度は上位機に引けを取らない。ゴミ除去力の高い2本のゴム製ブラシを装備し、アプリにも対応するなど基本性能は申し分なしだ。

新時代の冷蔵庫をプロがチェック! TZシリーズで叶うワンランク上のキッチン体験

AQUAのTZシリーズSpecial Editionは、優れた【冷蔵・冷凍性能】【除菌性能】【収納性】を、ラグジュアリーな【デザイン】に落とし込んだ新時代の冷蔵庫。デザイン性と機能の両面から “新たな体験”を提供してくれる逸品だ。プロがその魅力を詳しく解説!!

 

【今回紹介する製品】

スタイリッシュなデザインと多彩な機能が 料理へのモチベーションをアップさせる!! AQUA「TZシリーズ Special Edition

AQUA
4ドア冷凍冷蔵庫
TZシリーズ Special Edition

実売予想価格32万7800円
【写真/AQR-TZA51M(DS)】5月中旬発売

ダークシルバーのクールな佇まいがキッチンに高級感を与える。新開発のLED技術で野菜の鮮度を維持。独自のオゾン技術で庫内を除菌・脱臭する。大容量180ℓの冷凍室はまとめ買いに最適だ。

SPEC【AQR-TZA51M(DS)】●定格内容積:512ℓ(冷蔵室332ℓ、内チルドルーム18ℓ、内ツインLED野菜ルーム26ℓ、冷凍室180ℓ)●年間消費電力量:293kWh●サイズ/質量:W830×H1850×D635㎜/135㎏

↑「旬鮮野菜ルーム」と同じ調湿フィルター付きの「フレッシュ野菜ケース」も用意。使いかけの野菜の鮮度を、ラップなしで約2週間保つ。(写真左から)4ℓケース×1個、2ℓケース×2個

 

私がチェックしました!

家電ライター
平島憲一郎さん

調理家電など生活家電全般の製品紹介やレビュー記事など多数執筆。私生活では食材のまとめ買いが多い。

美麗なデザインに 多彩な鮮度維持機能を搭載

本機でまず特筆すべきは、その外観。世界的プロダクトデザイナー深澤直人氏が手掛けたスタイリッシュなデザインが、料理のモチベーションをグッと高める。薄型設計により庫内をひと目で見渡せ、キッチンを広く使えるのも魅力だ。

機能面では、庫内全体をマイクロオゾン除菌し清潔性を維持。「ツインLED野菜ルーム」の鮮度保持用LEDライトが野菜のみずみずしさを保つ。また「おいシールド冷凍」で冷凍した肉のうまみも維持可能だ。

TZは空間演出・鮮度維持の両面からキッチンライフを盛り上げる、まさに“新時代の冷蔵庫”である!!

 

【プロが語るオススメポイント1】

鮮度保持用LEDライトを新採用した 「ツインLED野菜ルーム」を搭載

北海道電力と共同開発した鮮度保持用LEDライトが野菜の光合成を促進し、糖分が増加。エチレンガスの発生抑制で野菜の軟化・腐敗も抑える。ドアポケットに野菜を縦置きできるのも便利だ。

↑野菜ルームでは新開発LEDライトと独自の温度・湿度調整で野菜の鮮度を保つ

 

【プロが語るオススメポイント2】

 「おいシールド冷凍」機能で 冷凍した食材のおいしさも長持ち

「おいシールド冷凍」は、霜取運転時の庫内の温度変化を抑え、食材を霜付から守る。ドリップも抑制でき、冷凍した肉のうまみや刺身の食感もアップ。

↑180ℓの冷凍室には「おいシールド冷凍」のほかボタン操作不要の「自動クイック冷凍」機能も搭載。ホームフリージングに重宝する。6ボックスでドア下にLED照明が2灯あり、食材管理しやすい

 

【プロが語るオススメポイント3】

オゾンの力で浮遊菌や 付着菌もパワフル除去!

「マイクロオゾン除菌」は、空気中の酸素から生成したオゾンで庫内の浮遊菌・付着菌・ニオイのもととなる成分を分解・除去。食材や料理を安全かつ清潔に保存できる。

 

↑マイクロオゾンによる除菌試験では浮遊菌を60分、付着菌も360分でほぼ除去。ニオイも240分で分解除去できる(※) ※:浮遊菌除去と付着菌除去は200ℓ保存容器内、脱臭は500ℓ保存容器内での実験結果。実使用空間での実証結果ではない

 

≪TZシリーズ担当者からひとこと≫

商品本部
冷蔵庫企画グループ
山本陽護さん

冷蔵庫のニューノーマルなカタチを目指しました

従来のTZシリーズに、鮮度保持が自慢の野菜ルームとオゾン除菌機能を加えたのがコチラの製品です。「野菜がすぐに傷んで捨ててしまいがち」「コロナ禍なので庫内の除菌もしたいけど面倒」といった生活者の皆様の声を取り入れ、新時代に寄り沿う冷蔵庫を目指しました!!

問い合わせ:アクア https://aqua-has.com

春の「おうちパーティ」が華やかに!「丸型IH調理器」が当たるキャンペーンを要チェック

電熱製品メーカーの石崎電機製作所と出版社のワン・パブリッシングがコラボし、両社の製品が抽選で2名に当たるTwitterのフォロー&リツイートキャンペーンを実施します。キャンペーン期間は3月24日(木)~3月30日(水)。商品は、石崎電機製作所「丸型IH調理器」とワン・パブリッシングが発行するレシピ本の3冊セットです。キャンペーン概要は以下の通り。

 

キャンペーン概要

商品:石崎電機製作所「丸型IH調理器」とワン・パブリッシングが発行するレシピ本「長谷美穂の10分でできる ごきげんレシピ」「体にいい煮込みおかず」「豚こま100レシピ」の3冊セット

当選人数:2名様

期間:2022年3月24日(木)~3月30日(水)23:59

応募方法:石崎電機製作所(@sure_ishizaki)とワン・パブリッシングのアカウントを(@ONEPUB_JP)をフォローし、キャンペーンツイートをリツイート

 

以下では、プレゼントのひとつで、おうちパーティにぴったりな石崎電機製作所の「丸型IH調理器」について紹介します。ぜひチェックして、どしどしご応募をお願い致します!

 

【石崎電機製作所「丸型IH調理器」とは?】

角をなくすことでコンパクト化した木目調のIH調理器

形状を丸型にし、角をなくすことで同社従製品より面積サイズ比約40%をカットした丸型のIH調理器です。操作もシンプルなダイヤル式操作で、コンロのようにダイヤルを回して火力や温度調節が可能。モードは加熱モード、揚げ物モード、タイマーモード(加熱モードのみ)の3種類を搭載しており、食卓でできる料理の幅が広がります。インテリアになじむ木目調のデザインも魅力。

SPEC●対応鍋サイズ:鍋底直径8〜24cm●火力調節:約100W相当〜1400W・6段階●揚げ物温度調節:約150℃〜200℃・6段階●タイマー:1分〜99分(加熱調理モードのみ)●サイズ/質量:幅260×奥行273×高さ58mm/約1.8kg(電源コード含まず)

↑机の上も広々使えるコンパクトな設計。木目調で卓上にもなじみます

 

↑揚げ物モードを使えば、卓上で揚げたてアツアツを楽しめます

 

↑操作パネルのボタンを最低限にまで減らしました。火力調節はダイヤル操作なのでカンタンです

 

↑フラットなのでお手入れもラク

 

 

 

 

「ルーロ」と「パワーコードレス」の二刀流で生活はどうなった? GetNavi web編集長が驚きの変化を語る!

コロナ禍になって3年目、生活スタイルはどんどん変わってきた。なかでも、在宅時間が増えたことで掃除と向き合う時間が増え、生活における掃除の重要性が増してきている。それゆえに、毎日の掃除を変えれば生活も大きく変わるのではないか……? そんな思いで試してみたのが、最新のロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000(以下ルーロ)と、画期的なセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K(以下パワーコードレス)を組み合わせた「二刀流」だ。

↑ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000(左)とセパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス」MC-NS10K(右)

 

「ルーロ」と「パワーコードレス」の第一印象は?

ロボット掃除機の「ルーロ」はこれまで取材で従来モデルを使う機会があり、家具にドカンとぶつからない、床に置いてあるものを巧みに避けるといった点から、優秀だというのはわかっていた。しかし、「360°レーザーセンサー」を搭載した最新機種を実際に自宅で使うのは初めて。デモを見たり、記事で新機能をチェックしたりして進化のポイントは把握していたつもりだが、実際に使ってみると、従来とはまるで別モノだ。その辺りは、以下のレポートで触れていこう。外観の印象としては、歴代のルーロはかわいさや生き物のようなイメージが際立っていたのに対し、最新機種はペットらしさは残しながら、より洗練されスタイリッシュになっていると感じた。

↑ロボット掃除機「ルーロ」MC-RSF1000 SPEC●集じん容積:0.25L●充電時間:約5時間●最大稼働面積:約130畳●連続使用時間:約100分●運転モード:自動・エリア指定・徹底掃除・お手軽・在宅掃除・スポット●サイズ/質量:W345×H99×D330mm/3.4kg

 

セパレート型の「パワーコードレス」を自宅で使うのも初めて。こちらの大きな特徴は、何といっても自動ゴミ収集機能だ。掃除機本体を付属のクリーンドック(充電台)に戻すと、掃除機の中のゴミをドックが吸引して内部の紙パックに自動回収。掃除後の面倒なゴミ捨てが不要になり、ゴミ捨ては約1か月に1回の紙パックの交換だけで済むようになった。これにより、本体のダストボックスを小型化でき、棒状のすっきりしたデザインと1.5kgの軽量ボディを実現している。その点が画期的ということもあり、GetNavi webでも何度も取り上げている。

 

スティック掃除機を設置する場合、ある程度のスペースが必要なので、家具の配置を変えたり、モノをどかしたりして設置場所を作らないといけないな……。などと思っていたが、実際に導入してみると、「パワーコードレス」はデッドスペースとなっている部屋の隙間にあっさりと収まった。しかも、背後が白い壁なのも相まって、完璧に部屋になじんでいる。

↑セパレート型コードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-NS10K」 SPEC●集じん方式:紙パックレス式(スティック)/紙パック式(クリーンドック)●集じん容積:0.05L(スティック)/0.8L(クリーンドック)●運転時間:HIGH約6分/AUTO約10~15分●充電時間:約3時間●サイズ/質量(スティック時):W213×H1030×D130mm/1.5kg

 

面白かったのは、最初、妻が「パワーコードレス」を設置したこと自体に気づかなかったこと。気づいたあとも移動してほしい、と口にすることもなかった。つまり、それだけ圧迫感がない、生活の邪魔をしないということだ。一般的に家電はある程度存在感が出てしまうから、デザインを工夫するというアプローチを取ることが多いが、「パワーコードレス」は、逆に存在感を消す設計になっていると感じた。ここが他の家電と一線を画すポイントで、それがとても新鮮に映った。

↑「ルーロ」(手前)と「パワーコードレス」(奥)がある生活がスタート!

 

朝、ベッドから降り立った一歩目の気持ち良さに感動

「ルーロ」をしばらく使ってみて、感動したことがある。朝起きて、ベッドから降り立った一歩目がサイコーに気持ちいいということ。素足にザラつくゴミやチリがなく、 感触がいままでとはまったく違う!「ルーロ」のスケジュール機能(運転予約機能)で掃除が終わったばかりなのだから当たり前なのだが、1日のうち、最初に大地に足をつける第一歩が気持ち良いと、その日が良い日になりそうな気がしてくる。そして、朝は運転音の静かな「在宅掃除モード」で設定しているが、これがまたいい。家族の会話や生活音で自然と目が覚めるような、ゆっくりと眠りから覚めていく感覚も心地良いのだ。

動きの面では、障害物への対応が素晴らしい。障害物をうまく避けながら、障害物のキワにサイドブラシを一生懸命に当てている場面を何度も目にした。また、我が家には妻が作ったプチアート作品を床に置き、壁に立てかけて飾っているエリアがあり、「ルーロ」はそれを倒さずに掃除してくれる。それだけ繊細な動きができるところに、「ルーロ」の技術力の高さが端的に感じられる。

↑障害物のキワも丁寧に掃除してくれる

 

↑立て掛けたアートを倒さず掃除できるのも、ルーロならでは

 

「ゴミマップ」を参考に家具を動かし、より機能的な部屋に

「ルーロ」はアプリの使い勝手も優秀だと感じた。アプリでは掃除のあとに「ゴミマップ」を作成してくれるので、掃除した範囲やゴミがたまりやすい場所がひと目でわかる。「ゴミマップ」を見れば、「しっかり掃除してくれた」と安心できるのが大きなメリットだ。

↑専用アプリ「RULOナビ」のゴミマップ画面。色の濃い部分はゴミが多い場所を示している

 

個人的には「ゴミマップ」で「ルーロ」が物理的に入れない場所(マップが欠けている部分)が可視化できるので、家具の配置を微調整するのに役立った。例えば、マップを見てリビングのソファの後ろを「ルーロ」が通過できていないことを確認。ソファの位置を15cmほど前に出してみたところ、掃除できるようになった。家具の配置を5cm、10cm単位で調整していくとより機能的な部屋になるわけで、これを構築していく過程もなかなか楽しい。「家具がなぜここにあるのか?」という理由を明確に説明できるのは気持ちいいと感じた。

↑ソファを移動したら、狙い通り「ルーロ」が通れるように!

 

「ゴミマップ」を利用し、「掃除しないエリア」(進入禁止エリア)をカンタンに設定できるのもいい。例えば、僕は仕事柄、コードやケーブルが家の中に散乱しがち。在宅ワークを行うリビングのイスの左側の床では、スマホ/タブレット/ヘッドホン/Bluetoothサングラス/ゲームのコントローラーなど、常に何かしらを充電している。ゆえに、このエリアは「ルーロ」の「掃除しないエリア」に設定。こうすることで、「ルーロ」がケーブルを巻き込むこともないし、巻き込んだ結果、デバイスが落下する転倒するといった危険もない。さらに、この「掃除しないエリア」に自由にモノを置くことで、リビングがすっきり見えるという思わぬ副産物があった。整理整頓術のひとつとして、「モノを1か所に寄せる」というワザがあるが、これもその一種だろう。

↑アプリでは、「掃除するエリア」と「掃除しないエリア」を最大8か所までカンタンに登録できる

 

「在宅掃除モード」のおかげで「共存スタイル」も余裕でできる

「ルーロ」はソフトのアップデートで、新たな機能が追加されることがある。2021年10月に追加された新機能が、テレワークに対応した「在宅掃除モード」だ。こちらは、音を控えながら人がいる場所をレーザーで検知し、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除してくれる機能。「足元に入ってこない」とわかっているので安心して仕事ができるし、実際にまったく煩わされることがない。

↑「在宅掃除モード」では人の足を検知して、足元から半径約50cm以内に近寄らずに掃除する ※部屋の環境や状況によっては約50cmより近づいてからよけることもある

 

運転音の面でも、「ルーロ」の「在宅掃除モード」はヤバい。仕事をしていても、ほとんど音が気にならないからだ。社内の打ち合わせぐらいなら、オンラインミーティングの最中でもギリギリ使えるレベル。かといって、吸い残しがあるわけでもなく、床はいつも通りキレイになっている。これまで、在宅時にロボット掃除機を動かすときは、家事をしたり、買い出しにいったり、仕事以外のことをして掃除が終わるのを「待つスタイル」だったが、これなら在宅しながらロボット掃除機を動かす「共存スタイル」も余裕でできると感じた。

 

「パワーコードレス」は「ルーロ」の「掃除しないエリア」の掃除に便利

続いて、「パワーコードレス」について見ていこう。使い始めた当初から、「これは自分のために作られたのではないか?」と思うほど、まさに待ち望んでいた掃除機だった。なぜなら、僕はゴミ捨てが圧倒的にイヤ。吸い込んだゴミが目に入るのもイヤなので、リビングには掃除機を置かない。その結果、玄関に置いておりアクセスが悪い……という悩みを持っていたが、「パワーコードレス」は、これらを一気に解決してくれたのだ。「ちょいがけ」が多い自分にとっては、すぐアクセスできて、軽くかけられることが大事。間違いなく、「パワーコードレス」は、最高の相棒になると確信した。

↑「パワーコードレス」は、掃除が終わるたびに充電台(クリーンドック)が本体のゴミを自動収集し、内蔵する紙パックに溜めるしくみ。ゴミ捨ての頻度が月1回程度に減り、外からゴミも見えない

 

しかも、「パワーコードレス」は、先述の「ルーロ」の「掃除しないエリア」を掃除するのに極めて便利。実はこの「掃除しないエリア」は、在宅ワークで一日中座っている場所なので、もっとも汚れる場所だ。普段、このエリアにはイスがあったり、バッグを置いていたり、取り出すのに邪魔になるモノが多いのだが、「パワーコードレス」なら、取り出す際もまったくストレスを感じない。しかも、取り回しがバツグンに良いから、込み入ったケーブルが多いこの場所も軽快に掃除できるのだ。

なぜ「パワーコードレス」はこんなに取り回しが良いのか? 考えてみると、本体がスリムで軽いのはもちろんだが、本機は重心が手元ではなく、下のほう(ノズル側)にあるからラクなのだと気づいた。さらに、グリップはスイッチしかない、「棒」のような機構になっているのが大きい。掃除機というものは、手元がシンプルだと、こんなに動きが自由になるんだ! とその違いに驚いた。

 

機能面を見ても、髪の毛やペットの毛絡みを抑える「からまないブラシ」や約20μmのハウスダストまで検知してランプで知らせる「クリーンセンサー」を搭載するなど、従来の最上位クラスの掃除機の機能が「全部入り」。これ以上の機能を求めるのは現時点では難しいだろう。

↑円すい型のダブルブラシを搭載した「からまないブラシ」。からんだ髪の毛やペットの毛を自然に除去してくれるので、ブラシのお手入れの手間を軽減する

 

生活から「掃除しなきゃ」という発想が消えた!

毎日の「ルーロ」と「パワーコードレス」の使用ルーティーンをまとめてみると、以下のようになる。在宅ワークの日の朝は、「ルーロ」のスケジュール設定で「在宅掃除モード」で掃除。もし気になるところがあれば仕事前に「パワーコードレス」でひとかけ(実際はほとんどかけない)。昼〜午後は宅配便などで段ボールやテープのカスなどが落ちやすいので、「パワーコードレス」で気になったときにひとかけ。すでに「ルーロ」がキレイにしているので、ピンポイントがけに近い。夜は風呂に入る前、「ルーロ」が掃除しにくい洗面台まわりを「パワーコードレス」で髪の毛や細かいホコリなどを掃除。就寝前は「ルーロ」が掃除しやすいよう、最低限の床の片付けをする、という形だ。出社や外出がある日は、朝・昼に「パワーコードレス」をかけるのを省略している。

↑夜は洗面台まわりを「パワーコードレス」で掃除する

 

「ルーロ」と「パワーコードレス」を実際に使った今、両機を例えろと言われたら、「最強の矛(ほこ)と盾(たて)」と答えるだろう。もちろん、故事の「矛盾」とは違った意味で、「ルーロ」は部屋の広い面を盾のようにカバーし、「パワーコードレス」は矛のようにピンポイントで汚れを突いていくイメージだ。これさえあれば、家がキレイにならない理由がない、言い訳すらできない、という絶対的な安心感がある。おまかせで掃除できる「ルーロ」はもちろん、「パワーコードレス」は気になったら即、取り出して使えるので、「掃除をしなきゃ」という発想がなくなった。

 

これまで、僕は在宅ワークで集中力が途切れたときに気分転換で掃除機がけをしていた。その時間もそれなりに有用な時間だったが、「ルーロ」と「パワーコードレス」が来たことで、ぽっかりと時間が空いた状態になっている。しかし、これは決して悪いことではない。ひとつ何か新しいことをやってみようか、という気分にもなる。それはアイロンがけや洗濯ものを畳むといった家事でもいいし、筋トレかもしれない。空いた時間のルーティーンを探すことができるのは、贅沢な悩みだ。新たな喜び、楽しさを見出し、生活のリズムを考えるきっかけになるだろう。

撮影/高原マサキ(TK.c)

防災からアウトドアまで! 部屋全体を明るく照らすパナソニックの乾電池式ランタン「でかランタン」

パナソニックは、同社の乾電池式ライトにおいて最大の明るさである800lm(ルーメン)を実現した、強力ランタン「BF-BL40K(でかランタン)」を4月下旬より発売します。実売予想価格は5000円前後(税込)となっています。

部屋全体を明るく照らす乾電池式ライト

同社が行った災害停電経験者への調査では、約7割の人が停電時に部屋が暗くてストレスを感じたという結果が出たそうです。停電時には部屋全体を明るくできるランタンが理想だとするユーザーボイスを元に、本製品は光源にLEDを採用し、最大の明るさは部屋全体を明るく照射できる800lm(ルーメン)を実現。本体天面にタッチセンサーを採用し、暗い中でも簡単に操作できる仕様となっています。明るさは4〜800lmまで4段階で調光でき、日常的に卓上ランタンとして使用できるうえ、ハンドルを持てば懐中電灯としても活躍します。

↑点灯した場合のイメージ。これ一台で部屋全体を明るく照らすことができる

 

防滴性能を備えるほか、電池寿命は明るさレベル1の4lmで点灯した場合で約1500時間(エボルタNEO使用時)と長いのが魅力。非常時はもちろんのこと、アウトドアシーンでも気兼ねなく使用できそうです。本体サイズは幅約160×奥行き110×高さ175mmで、質量は約780g(乾電池エボルタ3個含む)となっています。

低濃度オゾンで空間除菌率99.99%! カドーから1台2役の除菌空気清浄機「LEAF130」登場

空気清浄機や加湿器などの開発、販売を⼿がけるカドーは、コンパクトながらパワフルな吸引とオゾン空間除菌機能を兼ね備えた除菌空気清浄機「LEAF130」を、3月20日に発売します。価格は4万9830円(税込)となっています。

↑「LEAF130」ホワイト(左)、クールグレー(中)、インディゴブラック(右)

 

約60分で99.99%以上の除菌率

本製品は、空気をきれいにしながら、本格的に空間除菌できる1台2役の除菌空気清浄機です。同社の空気清浄機で初めてとなるオゾンユニットを搭載しており、人体に無害とされる低濃度のオゾンを空間に放出します。さらに、高性能HEPAフィルターを採用した新開発の専用フィルターと組み合わせることで、空間に浮遊する菌やウイルスを約30分で約99%以上除去することが可能になったそうです。約60分の急速モードでは、99.99%もの除菌率になるとのこと。強力なファンで本体上部から空気を吸い込み、きれいな空気は本体下部より全方向に供給されます。

↑オゾン生成ユニット

 

↑新たに開発された高性能フィルター

 

↑25㎥の空間を急速モードで運転した場合のウイルス除去率

 

↑25㎥の空間を急速モードで運転した場合の除菌率

 

コンパクトだからレイアウトフリー

サイズは直径約240×高さ315mmと空気清浄機のなかでもコンパクトなうえ、インテリアに馴染むシンプルなデザインなので、置く場所を選びません。空気の汚染状況は3色のLEDによって可視化でき、照度センサーにより部屋の明るさに合わせて自動で減光。消灯機能も追加され、就寝時に光が気になるということが解消されました。

↑コンパクトなので、ベッドサイドにも設置可能

新しい生活様式にマッチしたパナソニック家電群が「洗濯機」「冷蔵庫・冷凍庫部門」「除菌機器部門」トリプル受賞!!【家電大賞2021-2022】

家電大賞2021-2022ではパナソニック製品が3部門で金賞を受賞。家事の根幹をなす洗濯機と冷蔵庫、家族の健康を守る除菌機器で高評価を得たのは、同社が日本の暮らしに根ざした製品を生み出し続けている証だ。ここでは各受賞モデルが支持された理由を探る。

 

新しい時代のニーズを捉えた 開発姿勢で厚い支持を獲得!

2021年の家電業界では前年に引き続き、“新しい生活様式”に対応する製品が注目を集めた。そして、それを総合的に推し進めたのがパナソニックである。

例えば洗濯機。長年にわたり液体洗剤・柔軟剤自動投入トレンドを牽引してきたが、コロナ禍で量も回数も増えた洗濯時の面倒を減らしてくれるとして一段と好評だ。さらに、兼ねてから要望の多かったおしゃれ着洗剤の自動投入にも対応。大切な衣類を手軽にケアできる。

冷蔵庫は、外出自粛を背景とした“まとめ買い”“冷凍保存”ニーズに、業務用レベルの急速冷凍(※1 )機能「はやうま冷凍」で対応。また、同梱の「ストックマネージャー」を使えば、食材の在庫状況を外出先から複数台のスマホで確認可能に。買い出しや在庫管理などの家事負担を家族でシェアしやすい。“重複買い”を防ぎフードロス対策につながる点も時代に即している。

一方、社会の除菌意識の高まりを背景に、ジアイーノも引き続きヒット。次亜塩素酸での除菌脱臭性能は着実に認知を広げており、部門賞において2年連続の受賞となった。今回は料理臭やペット臭の対策アイテムとしても、より幅広い世帯で重宝された印象だ。

このように、パナソニックは新しい時代のニーズをいち早く捉え、見事なコンセプトで価値を提案。部門賞トリプル受賞も納得である!!

※1:最大氷結晶生成帯(–1℃~–5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。

 

自動投入機能が大人気!! スマホ連携、デザイン性に加え 「洗浄力」「乾燥力」「清潔力」の 3大本質性能で圧勝! パナソニック「NA-LX129AL/R」

【洗濯機部門】3年連続受賞!!

パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129AL/R

オープン価格

液体洗剤・柔軟剤に加えておしゃれ着洗剤のタンクを備え、「トリプル自動投入」を実現。大切なおしゃれ着も簡単操作で洗濯できる。大容量12㎏で掛け布団などの大物にも対応。濃密泡と高圧シャワーで頑固な汚れも強力に洗い流す。

SPEC●乾燥方式:ヒートポンプ式●容量(洗濯・脱水/乾燥):12㎏/6㎏●洗濯乾燥時標準使用水量:55L●洗濯乾燥時消費電力:約890Wh●洗濯乾燥目安時間:98分●運転音:46dB(乾燥時)●清潔機能:ナノイーXほか●サイズ/質量:W604×H1011×D722㎜/約82㎏

 

洗濯機部門の金賞に輝いたのは、ななめドラムの最新機種。同シリーズが洗剤自動投入機能を初搭載して以降、3年連続の受賞となる。洗剤自動投入搭載モデルは累計出荷台数111万台(※2)を突破するなど、同機能への信頼度の高さを示している。

特におしゃれ着洗剤対応は好評で、投票者のコメントでも「大切な“一軍”の洋服を気兼ねなく洗えるようになった」など、推薦理由に同機能を挙げる人が多かった。

洗浄・乾燥機能についても、「泡洗浄で子どもの食べこぼしや泥汚れもきれいに落ちる」「乾燥するとフワフワになる!」などいずれも評価は上々。スマホによる洗濯設定の快適さや、ナノイーXによる洗濯物の除菌・脱臭機能を評価する意見も多かった。また、本体デザインのスタイリッシュさを絶賛する人も数多く見受けられた。

まさに多機能かつ高性能を極めた本機、価格は決して安くないが、ユーザーの満足度は圧倒的だ。

※2:2017年10月1日~ 2021年12月31日。パナソニック「液体洗剤・柔軟剤 自動投入」搭載洗濯機の国内出荷台数(パナソニック調べ)

 

【投票者の声】

「コロナ禍で量と回数が大幅に増えた洗濯がラクに!! 近年で一番買って良かった家電です!」(40代・女性)

「おしゃれ着洗剤の自動投入は待ち望んでいた機能。 デザインもグレードアップして気に入っています」(30代・男性)

【Point_01】

トリプル自動投入

液体洗剤と柔軟剤の自動投入機能に「おしゃれ着洗剤」が追加。おしゃれ着専用の洗濯コースと組み合わせ、大切な服も自宅で手間なく洗濯できる。各タンクは大容量で詰め替え用パウチの中身を丸ごと注げ、洗剤の収納スペースの節約になるのもうれしい。

 

【Point_02】

スマホで洗濯

「スマホで洗濯」アプリを使って外出先や在宅勤務中の別の部屋などからも遠隔操作が可能。洗濯の予約や洗濯コースの検索・設定、洗剤の投入量の調整が行える。洗濯状況の通知や、洗剤残量が少なくなった通知もスマホで受け取れて便利。

 

【Point_03】

スゴ落ち泡洗浄&はやふわ乾燥

「温水洗浄コース」も充実の「スゴ落ち泡洗浄」は、洗浄液の濃密泡を生成し、シャワーで勢いよく繊維の奥まで浸透させて頑固な汚れも洗い落とす。「はやふわ乾燥」は、約65℃の低温風で衣類の傷みや縮み、シワを抑えふんわりと仕上げる。ヒートポンプでスピーディかつ省エネなのも魅力だ。

業務用レベルの急速冷凍(※3)が おいしさにつながる!!
食材の在庫管理機能で フードロス対策にも貢献
パナソニック「 WPX Type」

【冷蔵庫・冷凍庫部門】2年連続受賞!!

パナソニック
IoT対応冷蔵庫 WPXタイプ

オープン価格
※受賞した7WPXは在庫僅少。2022年新製品8WPX(写真)が発売中

業務用レベルの急速冷凍(※3)ができる「はやうま冷凍」に対応。IoT機能も充実し、「キッチンポケット」アプリと連携した重量検知プレートで庫内の食材を在庫管理できる。また「Cool Pantry」アプリでGPSを使った省エネにも対応。

※3:最大氷結晶生成帯(−1℃〜−5℃)を通過する時間:約28分。実験条件:牛ステーキ肉(もも肉)150gをラップ包装。クーリングアシストルーム内のアルミプレートの上に置いて急凍した場合、外気温25℃、扉開閉なし(パナソニック測定)。

SPEC(2022年新製品NR-F608WPX/写真)●定格内容積:600L●年間消費電力量:252kWh●冷蔵室機能:微凍結パーシャル、Wシャキシャキ野菜室●クーリングアシスト機能:はやうま冷凍、はやうま冷却●その他の機能:自動製氷室、AIエコナビ、全室ナノイーXほか●サイズ/質量:W685×H1828×D745㎜/116㎏

 

近年は新型コロナの影響もあり、食品のまとめ買い需要が増加。冷蔵庫も大容量タイプが人気となっている。そんななか、今回の家電大賞の冷蔵庫部門で金賞に輝いたのがWPXタイプだ。

本機は独自の「はやうま冷凍」で冷凍保存でも「おいしさ」をキープ。「解凍して焼いた肉がジューシー」「冷凍した唐揚げを温め直してもすごくおいしい」など、多くのユーザーがその鮮度維持性能とおいしさを絶賛している。

便利なIoT機能も注目の的に。「スマホのGPSでスーパーにいることを検知すると、冷蔵庫の庫内温度が自動で下がるのが斬新!!」など先進技術に驚きの声が寄せられた。

卵や牛乳などの在庫をスマホで確認できる「ストックマネージャー」や、インテリアに調和する上質なデザインも好評。食品鮮度を維持しておいしい食事作りに貢献し、フードロスも減らせる本機は、現代の生活者マインドを的確に捉え、冷蔵庫の未来を提示する逸品と言える。

 

【投票者の声】

「『はやうま冷凍』でお肉の解凍・加熱後でもおいしい!! 解凍要らずの保存ができる『微凍結パーシャル』も素晴らしい」(40代・男性)

「スマホ連携で食材の在庫状況を把握できるので 買い忘れや重複買いを防げてありがたい!」(40代・女性)

 

【Point_01】

はやうま冷凍

業務用冷凍技術を応用した急速冷凍で食材のおいしさをキープ(※4)。食材内の氷結晶が大型化し細胞を破壊する温度帯を素早く通過し、解凍時のうまみ成分の流出を抑制する。カット野菜もパラパラの状態で冷凍でき、使うぶんだけ取り出せて便利。

※4:パナソニック調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって、効果が異なる

 

【Point_02】

ストックマネージャー

付属の重量検知プレートとスマホを連携。プレート上に卵やパック牛乳などを置いておけば、出先でも「キッチンポケット」アプリで重量・個数での在庫管理が可能だ。家族それぞれのスマホで情報をシェアでき、買い出しの家族分担もしやすい。

 

【Point_03】

Cool Pantry

冷蔵庫専用アプリ「Cool Pantry」を使い、はやうま冷凍の時間設定や省エネモードの設定が可能。スマホのGPS情報により、買い物の出先にいることを検知し、庫内への食材追加を予測して冷蔵庫を先回りして冷やしておく機能も秀逸だ。

 

ペットや介護環境のニオイに加え生活臭までしっかり脱臭!!
“次亜塩素酸で空気を洗う”がより身近に「ジアイーノ」 F-MV4300

【除菌機器部門】2年連続受賞!!

パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機
「ジアイーノ」 F-MV4300

オープン価格

内部で生成した次亜塩素酸で室内の浮遊菌や付着菌を除菌。ニオイも布製品に染み付く前に素早く脱臭する。加湿「多め」運転が可能で、除菌・脱臭・加湿の1台3役で活躍。フィルター通風面積拡大でペット臭の脱臭スピードが向上した。

SPEC●適用床面積目安:〜18畳●加湿適用床面積:〜18畳(プレハブ洋室)●電解強度設定:強・中・弱●タンク容量:約4.0L●運転音:約54〜25dB●サイズ/質量:約W398×H710×D270㎜/約11.8㎏

 

除菌機器部門で支持率トップだったジアイーノは、累計販売台数20万台を突破した、空間除菌脱臭機の代表格。家の中のニオイ対策アイテムとしても評価が高く、シニア層やファミリー層を中心に幅広い世帯が導入している。

今回の投票でも多くの人が除菌性能に加え脱臭性能の高さに言及。「焼き魚や焼き肉などのニオイが強い料理をしたあとも部屋にニオイが残らない!」「犬を飼っているが、脱臭効果が高く驚いた」など感動の声が多数寄せられた。

また、本機は新たに加湿機能が追加された点もポイントだ。「部屋をたっぷりうるおしてくれてうれしい。除菌・脱臭・加湿をコレ1台でカバーしてくれて心強いです」という声も。さらに、お手入れのラクさも高評価だった。

コロナ禍で除菌意識が高感度化したうえ、在宅時間が増え生活臭やペット臭などニオイの困りごとも顕在化。ジアイーノで“空気を洗う”習慣はますます浸透しそうだ。

 

【投票者の声】

「コロナ禍で、換気機能付きエアコンか、空気清浄機か、コレかで悩みましたが 時代の先を見ているこの製品を選びました」(40代・男性)

「部屋のニオイがなくなり空気が一変。 生活臭がしないことがこんなにも快適だったなんて!」(30代・男性)

 

【Point_01】

除菌・脱臭(※5)

水と塩を電気分解することで次亜塩素酸を生成。溶液が浸透したフィルターで除菌・脱臭後、浄化した空気とともに気体状の次亜塩素酸を放出する。浮遊菌・付着菌ともに抑制効果を発揮し、脱臭もペットや介護環境のニオイに加えて料理や生ゴミ・排水口のニオイ、汗・体臭への効果も確認されている。

※5:すべての菌・ニオイに対応するわけではない。使用環境、お部屋の条件により効果は異なる。浮遊菌:約6畳密閉試験空間における、約20分後の効果/付着菌:約18畳の居室空間における、約12時間後の効果/ニオイ:約6畳試験空間での約90分後の脱臭効果。数値は実使用空間での試験結果ではない

 

【Point_02】

たっぷり加湿

風路切替機構を採用。フィルターへの送風量を増やし、最大650mL/hの本格加湿ができる。適用床面積は除菌・脱臭同様18畳。本体サイズをほぼ変えずにタンク容量を従来の1.9倍にし、最長23.5時間加湿運転可能に。

 

【Point_03】

お手入れ性能

空気清浄機や除菌機器は清潔に使うためのメンテが不可欠だが、ジアイーノはお手入れのしやすさにも配慮。除菌フィルターやトレーは週に1回軽くすすぐだけでOK。本格的なお手入れは従来モデルの「月に一度」が、本機では「約半年に一度」に軽減。