【2018年版】最新エアコン メーカー別家電のプロのおすすめモデル徹底比較

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前のいまの時期に選んでおくべき。それはわかっているけれど、どのモデルを選べばいいのかわからない……。そんな人のために、各種メーカーの最新機種をまとめてみました。家電のプロ・戸井田園子さんのオススメモデルもご紹介。各モデルは、電気代から機能の有無まで表組みで比較しています。ぜひ参考にしてみてください!

 

目次

 

 


「ダイキン」のエアコン、値段が違うと何が違う? 価格帯別オススメ3モデルを家電のプロが徹底比較


ダイキン エアコン

「部屋全体をムラなく均一な温度にする」がポリシー

「ダイキンは世界売上No.1の空調メーカー。確かな技術があり、基本性能が高いと評判です。外気温が低くても高くてもしっかり冷暖房してくれる、タフな室外機も大きなウリ。一方、他社に比べてセンサー技術にはあまり力を入れておらず、あくまで『部屋全体をムラなく均一な温度にする』というのが、ダイキンエアコンのポリシーです。人がいなくなると省エネ運転を行うオートセーブ機能やオートオフ機能は、上位機種以外にはないのも特徴。また、ラインナップは各グレードごとに個性があるというより、『グレードが下がるごとに確実に機能を減らして価格を下げる』というわかりやすい構成になっています。なお、全シリーズで、古い同社製エアコンの冷媒配管をそのまま利用することが可能(※)。露出配管であれは取り替えも手間ではないですが、隠蔽配管ならば助かる仕様です」

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三菱電機のエアコン「霧ケ峰」価格の差はどこに出る? オススメ3機種を家電のプロが徹底比較!


三菱電機のエアコン「霧ケ峰」

三菱電機は、現在の家庭用エアコンで初めて、筒型のファン「ラインフローファン」を搭載。現在の壁掛けエアコンの雛形を作った老舗メーカーです。2015年には、世界で初めて左右独立駆動する新型ファン「パーソナルツインフロー」を開発し、エアコンの新世代を切り開きました。また、早くからセンサーを搭載しており、蓄積したセンシング技術の高さにも定評アリ。それらの技術でひとりひとりに適した温度で吹き分け、個人の快適性を重視した空調を得意としています。なお、三菱電機の4.0kWタイプは200Vのみなので、設置に際し電源工事が必要になる可能性があるので注意しましょう。

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パナソニックのエアコン「エオリア」値段が違うとココが違う! 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較


パナソニックのエアコン「エオリア」

プラスαの機能が充実し、使い勝手がいいのがメリット

「他社に比べて価格がややリーズナブルに設定され、家電量販店で高いシェアを誇っているのがパナソニック。全7グレードが用意され、幅広いラインナップでニーズに合ったモデルが選択できます。独自の微粒子イオン『ナノイー』での除菌・消臭機能や、『フィルターお掃除ロボット』を早くから搭載し、清潔性の維持にも力を入れてきました。重電メーカーと違ってパナソニックは家電メーカーだけに、使い勝手やプラスαの機能(ナノイーや『おやすみナビ』アプリなど)など、ソフトの提案に力を入れているのが特徴。一方で世界初、温度帯の異なる2つの冷風・温風を作る『ダブル温度熱交換器』や、室外機の蓄熱槽に排熱を蓄えて活用する『エネチャージシステム』など、基礎技術の開発にも積極的です」

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日立のエアコン「白くまくん」値段が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較


日立のエアコン「白くまくん」

「凍結洗浄」を新開発し、清潔性に磨きをかけた

「日立のエアコンは、『白くまくん』の愛称でおなじみ。寒冷地仕様を除くと全5シリーズあり、選びやすいバリエーションとなっています。室内機の内部にステンレスを採用した独自の『ステンレス・クリーン システム』で清潔性の高さには定評アリ。今季はさらに、熱交換器を凍らせてから一気に溶かして汚れを洗い流す『凍結洗浄』を開発。最下位モデルを除く4シリーズに搭載し、ますます清潔性を高めてきました。

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東芝エアコン「大清快」価格が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較!


東芝エアコン「大清快」

電機集じん方式の空気清浄機を搭載し、キレイなフォルムも魅力

「他メーカーに比べて、シリーズが少なく、選択肢があまりないのが惜しい。ただし東芝のエアコンは、しっかりした空気清浄機能が搭載されているのがウリで、エアコンで全シリーズ空気清浄機能の具体的なスペックが表記できるのは東芝のみ。全シリーズに搭載されている『プラズマ空清』は、プラズマ放電で汚れを帯電させて熱交換器に吸着させる『電気集じん方式』なので、空気清浄用のフィルターが不要、かつ交換の手間やコストもかかりません。空気清浄機を床に一台置く必要がなく、そのぶん部屋が広く使えるのもメリットです。


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富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」値段が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較


富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」

室内温度のムラをなくし、清潔機能でも一歩先行く

「冷暖房ともに室内温度のムラをなくし、快適にするのが富士通ゼネラルのポリシー。風を感じにくい穏やかな冷暖房はとても心地がいいもので、両サイドにファンを搭載した『デュアルブラスター』はそれを具現化するための象徴的な機構です。また、部屋の温度・湿度を計測し独自のアルゴリズムで分析して、季節と室温に応じて冷房・送風・除湿・暖房の切り替えを自動で行う『毎日快適モード』を全シリーズに搭載。これにより、運転モードの切り替えを気にせず生活でき、『一年中つけたままにする』という、一歩踏み込んだ新しい提案をしています。


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「エアコンを買うなら、・・・・・・こうあってほしい!」と、みなさんエアコンに期待することはたくさんあると思います。安くて、省エネ、フィルター自動洗浄、抗菌、防カビ、大きさやデザイン性など、期待する点をあげればきりがありません。でも「どれを買えばいいの!?」「メーカーごとでどう違うの!?」「私の期待に応えてくれるモデルはどれ!?」と悩みもつきません。
せっかく高いお金を出して買うのだから、しっかり吟味して期待に応えてくれるエアコンを、ぜひ見つけてくださいね!

 

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「ウルトラセブン」のデザインが胸を打つ! 中年の敵「疲れ目とブヨブヨお腹」に効くリアル変身アイテムが登場

ウルトラな男を創り出す、新しいコンセプチュアルブランド「A MAN of ULTRA」と、トータルボディケアブランド、ドクターエアがコラボした目元ケア機器「3D アイマジック」(実売価格1万8000円)とEMS機器「EMS エクサパッド10」(実売価格1万2800円)が発売されることになりました。

 

ウルトラセブンがモチーフの目元ケア機器とEMS機器をお試し

こちらは、ウルトラセブンのシンボルをあしらったデザインとのこと。筆者にとってウルトラマンシリーズといえば、やっぱりウルトラセブンです。「アイスラッガー」を投げつけて怪獣の首を落としたシーン、かっこよかったな~。「セブン! セブン! セブン!(ブオー) セブン! セブン! セブン! (ブオー)」という主題歌を思い出すと、気持ちが高揚しますよね。しかも、今回発売される2製品は、それぞれ疲れた目元のケアができ、貼るだけでカンタンにトレーニングができるマシンとのことで、まさに41才、中年の筆者のニーズにドンピシャです。これはぜひ使ってみたい! というわけで、実際に製品を使わせて頂きました。

 

「3D アイマジック」の細部までこだわったデザインにテンションが上がる

↑製品画像のクリックで楽天市場の製品紹介ページにジャンプします(以下同)

 

まずは、「3D アイマジック」のほうから試してみましょう。おお、真っ赤なボディを手にとると、何だか、かきたてられるものがあります。外観はモロボシ・ダンが変身するときにかける「ウルトラアイ」っぽい! 注意して見ると、随所にウルトラセブンをモチーフとしたあしらいが……。同フロアにいる同世代の営業さんに見せたところ、「あ、本当だ、ここにアイスラッガーがある!」と興奮していました。なるほど、これはナイスミドルたち(おじさん)のテンションが上がるアイテムですね。

↑左目の部分にはウルトラアイのモチーフ。右下にある「D」はドクターエアのロゴマークにアイスラッガーを組み合わせたもので、この下に充電用のminiUSBポートが隠されています

 

↑右目の部分の上部には数字の「7」のモチーフ、その下にはアイスラッガーのモチーフがあしらわれています

 

こめかみを刺激する強さが絶妙

では、肝心の実力はどうか? スタートボタンを押すと、耳元に小さく音楽が聞こえてきました。何この曲…懐かしくてもの悲しい、それでいてどこか甘やかな……。と思っていたら、指圧を思わせるエアプレッシャーが断続的にやって来ました! こめかみ部分の玉(ふくらみ)がこめかみの芯を刺激し、目頭や目元にもほどよい圧迫が。音楽と相まって、なんとも心地よいアンサンブルを奏でています。そして、あっ…それ以上はダメ……(痛くなる)という一歩手前で、「プシュー」という音がしてエアプレッシャーが緩む、その「寸止め感」がなんともいえない快感でした。

↑肌が接する裏地は短い起毛素材となっていて、気持ちのいい肌触り。両耳の付近にスピーカーがあるようで、音色がクラリネット風、中国の胡弓っぽいものなど5パターンほどの曲が収録されています。音量調整や消音も可能

 

蒸しタオルと同様の温かさで目元リフレッシュ

やがて、目の周りがどんどん、どんどん温かくなってきました。ああ、これは蒸しタオルと同じ感覚ですね……。いま目は見えていませんが、このあと血行が良くなるのは目に見えています。疲れ目や視力の回復には温めるのが良いといいますから、これも目の健康には絶対にいいはず。なお、温めないコースを選択することも可能です。

 

さて、心地よい加圧と音楽に身をゆだねること15分……知らぬ間にコースが終わっていました。あまりの心地良さに、ちょっと寝てしまった模様です。いやあ、これは気持ちがいい! 使ったあとは、リフレッシュ感が違いますね。目の周りに清涼感が感じられ、まぶたも軽くなって何とも爽快。特に私たちのようなデスクワーカーは一日中パソコンに向かいあっているだけに、こうしたアイケア機器はありがたいです。

↑知らぬ間に使用中の姿を盗み撮りされていました

 

↑本体はコンパクトに折り畳むことができ、専用のポーチに収納できるようになっています

 

「EMS エクサパッド10」で腹部の代謝を高めたい

↑製品画像のクリックで楽天市場の製品紹介ページにジャンプします(以下同)

 

続いて、「EMS エクサパッド10」を試してみましょう。カラーは燃えるような真紅で、中央のボタン脇にウルトラセブンのボディライン、四隅にアイスラッガーをモチーフとしたマークを配しています。くにゃくにゃ曲がるシリコン素材で、軽くて付けやすい!

 

なお、EMSとは、Electrical Muscle Stimulation(電気筋肉刺激)の略で、電気刺激によって筋肉を効率的に運動させるシステムです。近年、筆者は中年太りに悩まされており、この脂肪を減らすには、脂肪の下の腹筋を鍛えて代謝を上げるのが一番。本機はまさに「渡りに船」なのですが、EMS機器を使うのは初めて。痛くはないのか、身体に悪影響はないのか……ちょっと不安もありました。

↑粘着力のある付属のジェルパッドを裏面にある電極に貼り付けて準備完了

 

↑ジェルパッドの面を鍛えたい部分にペタっと貼り付けて使用します。10極構造で広い範囲に刺激を与えられるのが特徴

 

刺激のリズムには2種類のパターンがある

本機はシリコン素材なので、中年太りのお腹の急なカーブにも難なく追従します。ペタっとお腹に貼りつけてスイッチオン。ピリピリとした刺激が来ました。刺激のリズムには2種類のパターンがあるみたいですね。始めは、トトトトトトト、トトトトトトという単調なリズムで刺激が始まりますが、やがて、トットットットットット、トトトトトトト……と、2つのリズムを組み合わせた刺激に変わります。これは効率的なトレーニングのため、リズムを自動的に切り替えているからだそう。ユーザーとしても、体感が変わって飽きずに楽しめるのがいいですね。

↑四隅にはアイスラッガーのモチーフが

 

↑電源はコンビニやスーパーなどで購入できるコイン形リチウム電池(CR2032)です

 

強度に幅があるので長く使えそう

本機は15段階で強度を設定可能。3段階あたりまではさほど刺激は感じませんが、それ以上になると明らかに刺激の強さを感じるようになります。筆者の場合は、10段階が本気の限界で、腹筋がつりそうになりました。ただ、読者のためにも、MAXの15段階はどうしても体験しなければ……。意を決して「+」ボタンを連打してみたところ……イテテテテテテテテテテ! つる! つる! …想像以上の刺激でした。見た目にも、本体が大きく上下しています。荒れ狂う和太鼓ユニットか? やんちゃなクルマから漏れてくる重低音か? それほど激しく、重いビートでした。しかし、これだけトレーニング強度に幅があるということは、ポジティブな要素です。筋肉の成長に応じて長く使えるわけですから。

↑電源ボタンの上下についている「+」「-」のボタンで強さの調節が可能です

 

本機はスタートから20分で自動的に電源がオフに。使ったあとはジンジンしている印象で、やっぱり筋肉に効いているな、というのがわかります。つる寸前の腹筋運動なんて自分でやることはないですから、それも当然ですよね。翌日はほどよい筋肉痛が起こり、深い呼吸をすると腹筋の硬さがわかるのが頼もしいです。「ながら」で使えるのもいいですね。テレビを見ながら、読書をしながら、なんてことも可能。使用中は息苦しくなるとか、気持ちが悪くなるといった危険な体験は一切なく、EMS機器の存在意義「ラクしてトレーニング」を堪能できました。

 

なお、本機には本体とは別に、ランニングコストがかかる点に注意しましょう(※)。電極に貼り付けるジェルパッドは消耗品で、1か月に1回、あるいは使用回数30回を目安に交換が必要。また、電池は1か月程度で交換する必要があります。

※交換用ジェルパッドEMS-004PDの実売価格は2500円、コイン形リチウム電池CR2032は250円が目安

 

本機を使ったあとにジョギングをするのもオススメ

さて、「『ながら』で使うだけじゃあ、物足りないよ」という意識の高い人には、ジョギングと組み合わせて本機を使うのがオススメ。みなさんもご存じの通り、筋肉が鍛えられるプロセスは、一度傷ついて回復する際に以前より筋繊維が太くなるというもの。本機を使ったあとにジョギングをすれば、同じ部分に負荷がかかることになり、より効率よく筋肉が壊せるのでは? と考えたのです。

↑太ももに使用したときの様子

 

本機は太ももや腰部分でも使えるとのことなので、使える場所には全部使ってみたうえで、30分程度のジョギングを行ってみました。すると、あれ、逆に身体が軽いぞ? しかし、終わってからしばらくすると、筋肉への効き方がスゴイ! このままいけば、たとえばこの夏、暑い、暑いとTシャツの裾をパタパタしたら、さりげなく鍛えられた腹筋がちらりとのぞく……といった状態になれるかも。本機があれば、実は可能な話なのかもしれません。

 

両機とも続けて使いたい「リアル変身アイテム」だった

今回、「A MAN of ULTRA」の「3D アイマジック」「EMS エクサパッド10」を使ってみて、両機とも、今後もぜひ使い続けたいと思うアイテムでした。まず、毎日手に取りたくなる、高揚感をかきたてるデザインがいい(ただ、これだけカッコイイのに、人に見せる機会がないのが残念ですが……)。また、両機で実際に変身願望を実現できる点が面白いです。「3D アイマジック」の場合は、目元をリフレッシュすることで、使う前とは別人のような新鮮な気持ちになれる。「EMS エクサパッド10」を活用すれば、憧れのヒーローのような、引き締まった肉体が手に入る(かもしれない)わけです。この機会を逃してはいけません。ウルトラセブンに親しんだ世代のみなさま、あなたもこの「リアル変身アイテム」で「デュワ!」っと変身してみませんか?

(c)A MAN of ULTRA (c)TSUBURAYA RROD.

 

3D アイマジック(ウルトラセブンモデル)の商品紹介ページはコチラ

EMS エクサパッド10(ウルトラセブンモデル)の商品紹介ページはコチラ

 

協力:楽天市場

ワンオペ育児の味方だった!「ヘルシオ ホットクック」は食材と調味料を入れてほっとくだけ!

朝起きたら、朝ごはんの支度をしながら家族のお弁当を作って、夫と娘を見送って、息子の子守りをしつつ掃除に洗濯。そうこうしているうちに晩ご飯の買い物をして、帰ってきたら急いで料理して……ってひと息つく間もありゃしないわ! 主婦だって少しはゆっくりしたいのに!(泣) せめて料理だけでも、私の代わりに作ってくれる魔法のようなアイテムがあればなぁ……。

 

食材と調味料を本体に投入してスイッチを押したら、あとは待つだけ!

そんな多忙なお母さんには、シャープの電気鍋「ヘルシオ ホットクック」をお届け!

本体に材料と調味料を入れ、メニューを選んでスイッチを押すだけで料理が完成してしまう、今話題のキッチン家電。材料をかき混ぜる工程や、火加減まですべて自動でコントロールしてくれるので、煮込み時間が長い料理や、焦げるのが心配な料理だって安心して任せられるんです。しかも最大15時間まで予約調理の設定ができるので、外出前にセットしておけば、帰るころにはホットなおかずが待っています!

 

専用のアプリをダウンロードすれば、「レシピ検索」「作りたい料理の材料確認」「予約時間の変更」など、さらに便利に使うことができる、まさに至れり尽くせりな家電なのです!

 

STEP1
食材をカットして、調味料一緒に入れる

↑レシピの中から食べたいメニューを決めたら、記載されている食材をカット。指定された調味料と一緒に鍋の中にまとめて投入します。 メニューを選択しスタートボタンを押す

 

STEP2
メニューを選択しスタートボタンを押す

↑本体の蓋部分に搭載されている液晶画面から「メニューを選ぶ」を選択。次に、レシピのメニューを選び、スタートボタンを押します。

 

STEP3
後は放っておけば料理が完成!

↑料理の完成を告げるお知らせ音声を確認したら、蓋を開けお皿に盛りつければ完了! 料理が出来上がった後も保温、温め直しをすることも可能です

 

まとめ

食材と調味料を入れてスイッチを押すだけで、あっという間に料理が完成してしまう「ヘルシオ ホットクック」。食材に含まれる水分を活用して調理する「無水調理」もできるので、食材の味が凝縮されて、おいしさをしっかり味わえます。

見やすく操作性のいい大きな液晶画面や、簡単に取り外して水洗いができるパーツなど、使いやすさも魅力的。この「KN-HW24C」は、無線LANへ接続して今まで調理したレシピを記憶し、お好みに合わせた料理を提案してくれますよ。

毎日頑張っている自分へのご褒美に、「ヘルシオ ホットクック」のある生活を始めてみましょう!

 

【商品情報】

シャープ「ヘルシオ ホットクック」KN-HW24C
価格:オープン価格
http://www.sharp.co.jp/hotcook/

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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参田家の人々とは?

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ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

日頃の使い方でリスクは回避できる! 洗濯機の寿命をのばす4つの方法

この10年あまりを振り返ってみても、家電はめざましく進化しています。洗濯機も、ドラム式や乾燥機能搭載モデルの普及が進み、洗濯の効率はぐっとよくなりました。また、各メーカーが電気代や水道代を抑えた省エネ性の向上に力を入れているため、洗濯機自体の機能・性能がアップし、それと同時にハイエンドモデルの価格も高額化しています。

 

そういった“大きな買い物”だからこそ、じっくり比較検討して気に入ったものを選び、手に入れればなるべく長く、便利に使いたいと思うものでしょう。とはいえ、どんな家電にも寿命はあり、使用年数が長くなれば性能が落ちてきてしまうことも。また、メンテナンスを怠ってきたために、まだ寿命ではないのにパフォーマンスが悪化しているケースも少なくありません。

 

まずは、今ある洗濯機が本来持つ機能を最大限に活かすためのメンテナンス方法をマスターしましょう。そこで今回は、総合家電メーカーのパナソニックで広報を務める石井由美さんに聞きました。

 

 

買い替えのタイミングは7~10年を目安に

洗濯機の平均使用年数は、およそ10年(※消費動向調査 平成29年3月実施調査より)。寿命が決まっているわけではありませんが、洗濯機の性能は10年で飛躍的によくなっているので、買い替えを検討するタイミングとして目安にするのがいいでしょう。

 

「たとえばドラム式では、2010年に発売したヒーターで乾燥させるタイプの乾燥機つき洗濯機と、昨年発売したヒートポンプタイプの乾燥機つき洗濯機を比較すると、年間の電気代+水道代で2万円弱のコストダウンが期待できます。また、洗濯から乾燥にかかる時間も、ヒーター乾燥では約170分かかっていたものが、ヒートポンプでは約98分と早くなっているんです」(パナソニック・石井さん)

 

メンテナンスで、買ったときと同じ洗浄力を取り戻そう

まだ買い替えを検討していない場合は、日々の使い方や掃除の仕方について見直し、メンテナンスしてみましょう。メーカーによって推奨していることはさまざまですから、取り扱い説明書を読み直してみることも大切です。

 

【洗濯機の寿命を延ばす使い方】

1.洗う前の洗濯物を洗濯槽に溜めない

洗濯機をまわすまで、日々の洗濯物を洗濯槽の中に溜めていませんか?  蓋を閉めてしまえば来客があっても気にならないので便利ですが、洗濯物についた湿気と菌が洗濯槽に充満して、黒カビや雑菌繁殖の原因になります。

 

洗濯機をまわしたあとすぐに蓋を閉めてしまうと湿気がこもるので、層乾燥機機能なども活用してしばらく乾燥させておき、洗濯機の中はいつも乾いた状態で清潔にしておくことを心がけましょう。

 

「洗う前の衣類は、洗濯かごに入れて保管することをお勧めしています。洗濯機を回すとき以外は、洗濯槽にものを残さないようにしましょう」(パナソニック・石井さん)

 

2.規定以上の洗剤を入れない

汚れ落ちが悪かったり、柔らかさが足りなかったりして、洗剤や柔軟剤を用量以上に入れてしまうと、衣類に洗剤が残り、黒ずみの原因になってしまうことがあります。汚れ落ちや柔らかさに不満を感じる場合は、洗剤自体を変えることや、洗濯時間や洗浄コースを変えてみるのもひとつの方法です。

 

また、洗濯機自体に搭載された先進機能を活用する手も。「パナソニックの最新式ななめドラム洗濯機では、衣類の量やコースによって洗剤や柔軟剤を自動的に計量し、投入するシステムがついていますので、ボタンを押すだけで手軽にお洗濯していただけます」(パナソニック・石井さん)

 

3.洗濯する前に洗濯物の汚れを確認する

洗濯かごに入れた衣類を洗濯機に移すときに、汚れの状態を確認してみましょう。ペットの毛や髪の毛、埃、子どもたちが外遊びで持ち帰った砂や小石、泥汚れなどは、他の洗濯物に汚れを付着させてしまうだけでなく、洗濯機自体を傷つけたり、洗濯槽の汚れにつながったりします。洗濯機に入れる前に予洗いをしたり、ブラシで落としたりしてから、洗濯機を回しましょう。

 

また、このときにひとつひとつの洗濯物のシミや汚れを把握しておくことで、部分用洗剤をつけるなどの対策をするのもおすすめです。

 

「例えば、防水性のアウトドアジャケットやレインコート、ウエットスーツなどは洗ったり脱水したりできません。取扱説明書をよく読み、洗濯できないものをチェックしておきましょう」(パナソニック・石井さん)

 

4.使うたびにするメンテナンスと、月イチのメンテナンスを怠らない

洗濯機を使い終わったあとは毎回、糸くずフィルターの掃除が必要です。また、ドラム式は週に一度は排水フィルターの掃除をし、乾燥機を使ったときは、必ず毎回乾燥フィルターの手入れをしてください。

 

洗濯槽の隙間の埃は、汚れが気になったら柔らかい布などで拭き取り、洗剤の投入口や風呂水フィルターも汚れたら掃除するようにして、いつも清潔な状態で洗濯機が回せるように保っておきます。また、月に一度は塩素系漂白剤で洗濯槽のクリーニングをすることで、付着している汚れを除去できるほか、カビの繁殖やニオイの発生を防ぐことができます。

 

「パナソニック製品では、黒カビの原因となる洗剤カスの付着を抑制するため、洗濯するたびに自動で洗濯槽を掃除ができる機能があります。一部機種には衣類を取り出したあと蓋を閉めれば、“ナノイー”で自動で槽のクリーニング運転をできる機能があるので、黒カビの発生を抑えることができます。洗濯物のニオイや黒カビの付着が気になる場合や、年に一度程度は、推奨している洗濯槽クリーナーでのお掃除がおすすめです」(パナソニック・石井さん)

 

ニオイや衣類に付着する汚れが気になり始めたら……
プロによる洗濯機クリーニングですっきりきれいに!

自分でお手入れしていても、やっぱりニオイが気になる、衣類に汚れが付着しているなどと感じている場合は、洗濯機そのものの汚れが取りきれていないこともあります。自分でお掃除できない部分は、プロのクリーニングを試してみましょう。

 

ダスキンの全自動洗濯機除菌クリーニングサービスは、縦型にもドラム式にも対応しています。ダスキン広報担当の梅村理恵子さんに、どういったサービスを受けられるのかを教えてもらいました。

 

見たくない現実ですが……左側はクリーニング前の洗濯槽の汚れ。洗濯槽を覗き込むだけでは見えない裏側の部分に、洗剤の残りカスやカビ、繊維のくずがたまり、汚れとして層になって付着しています。これではいくら洗濯しても、洗濯槽に繁殖しているカビが衣類についたり、水流がうまくまわらなかったりして、ニオイや汚れをしっかり落とせないこともあります。

 

「電動ブラシや専用の資機材を使って届きにくいところをお掃除させていただき、ダスキン独自の薬剤を使って漬け置きしたりすることで、右の写真のようにクリーニングすることができます。ニオイや汚れが気になったら、一度クリーニングするとよいと思いますよ」(ダスキン・梅村さん)

 

↑縦型洗濯機は上部のパネルを開け、普段見ることのできない部分まで、電気ドリルブラシで掃除してくれる

縦型全自動洗濯機除菌クリーニング1台
標準料金:1万2960円

 

↑洗浄液に浸け置きすることで洗濯槽を取り外さず、お客様宅での作業時間は約1~2時間が目安。短い時間でクオリティの高いお掃除をしてもらえる

ドラム式全洗濯乾燥機除菌クリーニング1台
標準料金:1万9440円

 

暑さと湿気で雑菌の繁殖が気になる季節だからこそ、普段からしっかりとお手入れして洗濯し、気持ちのよい衣類に袖を通したいものです。きちんと除菌・洗浄されていない衣類を着ると、汗や湿気で濡れたときに生乾き時の独特なニオイがしたり、下着やピローシーツなど、肌に直接触れるものは、その不衛生さが肌荒れの原因につながったりすることも。きれいな洗濯機で正しく洗濯し、清潔な毎日を過ごしましょう。

 

パナソニック https://panasonic.jp/wash/

ダスキン 洗濯機クリーニング https://www.duskin.jp/servicemaster/landry/sm000170/

 

取材・文=吉川愛歩 構成=Neem Tree

 

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安全! 美味い! 防災にも! 良いことづくめのウォーターサーバーを選ぶには?

季節を問わず、おいしく安全な水が飲めるウォーターサーバー。普段の水分補給にはもちろん、料理に使ったり洗顔したりするほか、ボトリングされた状態で常備しておくことができるため、防災対策にも役立ちます。かつては病院や企業などに置かれていましたが、美容や健康に関心のある人を中心に流行した上、東日本大震災など災害時の教訓もあいまって、今では自宅に設置している人も多くなりました。

 

一方で、ウォーターサーバーを扱っている企業は多く、その水質やサービスの内容にもさまざまあり、どのように選べばよいのかわからない、という人は少なくないでしょう。そこで、日本におけるウォーターサーバーの実情を知る一般社団法人日本宅配水&サーバー協会の芹澤卓道さんに、ウォーターサーバーに関する基本知識や選び方、おすすめブランドについて聞きました。

 

「天然水」と「RO水」の2種類がある

ウォーターサーバーのボトルに入っている水には、ふたつの種類があります。ひとつは「天然水」といって、天然の成分が含まれた水のこと。南アルプスや阿蘇など、特定の水源から採取した原水を濾過などし、化学処理を行わずにボトリングしたものです。もうひとつは「RO水」といい、逆浸透膜を通して水道水や地下水を濾過した水のことで、徹底的に不純物を除去しています。

 

「一般的に、天然水は宅配便を使用して全国展開している企業が多いです。たいていは使い捨てのボトルに入っていて、飲み終えたら捨てられるワンウェイ方式をとっています。反対に、RO水は製造工場を中心に従業員が配達している場合が多く、回収して再利用するリターナブルなボトルを使用しています。完全に不純物を除去しているのがRO水で、蒸留などの加工をしていない自然のままの水が天然水ですが、水の味や特徴はさまざまです」(芹澤さん)

 

日本人に合うのは軟水

水には「硬度」といって、その硬さを示す数値があります。水質を表す基準のひとつで、水に含まれているカルシウムとマグネシウムの量によって硬度が決まり、用途によって適している硬度があります。

 

たとえば、まだ胃腸の発達が未熟な乳児期は、カルシウムやマグネシウムが消化できないため、赤ちゃんのミルクづくりには軟水が適しています。一方、ヨーロッパでは飲料水が硬水のため、西洋料理には硬水が向いています。肉の煮込み料理に使うとアクがしっかりとれたり、肉を柔らかくしてくれたりする効果があるほか、ハードパンを焼くときの仕込み水を硬水にすると、パリッとした食感のパンが焼けるのです。

 

「日本の水はほとんどが軟水で、日本人の体や口に合うと言われていますから、国内では現在、硬水のウォーターサーバーの取り扱いはありません。ただ、同じ軟水でも硬度の差はあるので、口にしやすい味のものを選ぶといいと思いますよ」(芹澤さん)

 

生活スタイルで選ぶ、ウォーターサーバーの<方式>

ウォーターサーバーを選ぶときに重視すべきことのひとつが、水のボトルが回収式なのかワンウェイ方式なのか、でしょう。回収式は、野菜などの定期宅配と同じように、不在でも玄関口に置いておいてもらえるメリットがありますが、回収の日まで空になったボトルを保管しておく必要があります。一方ワンウェイ方式では、宅配便での受け取りなので、不在のときの受け取りに手間がかかる場合がありますが、飲み終わったらボトルを小さく潰しゴミとして捨てられます。

 

「転居時や妊娠、出産、ご結婚など生活に変化があったとき、新規に加入される方が目立ちます。お酒を割るときやコーヒーを淹れるときなど、熱いお湯をすぐ使いたい方や、飲料用に水を購入していらっしゃる方には、ウォーターサーバーをお使いいただくと便利だと思います」(芹澤さん)

 

特徴から選ぶ、ウォーターサーバーの<種類>

ウォーターサーバーがあると、日々の料理やお茶などの味に満足できるだけでなく、水をマグボトルに入れて持ち歩くこともできます。

 

「小さなお子さまがいらっしゃるご家庭では、ペットボトルのジュースやお茶の代わりに、おいしいお水で水分補給してほしいと考えられている方が多いようです。出かけた先で喉が渇いたとペットボトル飲料をいちい購入するより、ご家庭のサーバー水を水筒に入れて持って行くことで、経済的にも健康的にも大きなメリットがあると思います」(芹澤さん)

 

それでは具体的に、宅配の方法や水質の違うウォーターサーバーの種類を見ていきましょう。

 

1.安曇野の上流から来た天然水

「信濃湧水」(ワンウェイ方式)
https://shinanoyusui.jp/

自然豊かな長野県大町の工場で詰められた、標高1220mの北アルプスでとれた「信濃湧水」。水源は、わさび栽培で有名な安曇野の上流に位置しています。険しい山の中なので関係者以外入ることができず、自然環境が荒らされる心配がありません。ボトルは使い捨てタイプで、関東圏内に限り配送スタッフが配達してくれます。

 

「硬度が16と超軟水で、雄大な北アルプスが育んだ天然水の味が楽しめます。スタンダードタイプのサーバーはレンタル料が無料で、お水代のみでご利用できるので、安心してお使いいただけると思います」(信濃湧水販売店/トーエル)

 

2.ホタルのいる群馬県榛名山の天然水


「スイークレイ」(回収方式)
http://www.032014.com/

四季を通して15℃程度と水温が安定していて、ホタルが生息するために必要な酵素がたっぷり含まれた湧き水を採水した100%天然水。ミネラルや風味を損なわないよう加熱殺菌せず、高性能フィルターで無菌化しているので安心です。回収タイプのボトルは定期宅配なので、水が足りないと毎回注文する手間がかかりません。

 

「サーバーやボトル回収・宅配などはすべて無料で、水が足りない場合は追加することができ、余っていたら次回の配達で調節していただくことができます。温水と冷水の出るサーバーのほかに、常温のみで使っていただける木製サーバーがあり、お子さまが触ってしまう心配のあるご家庭に人気があります」(スイークレイ販売店/いずみや・平野さん)

 

3.ハワイ採取の天然水を徹底濾過したRO水


「ピュアハワイアン」(ワンウェイ方式)
https://www.hawaiiwater.co.jp/

ハワイの大自然で生まれた天然水の不純物を極小フィルターで濾過したピュアウォーター。ハワイはどの大陸からも数千キロ離れていて、各国が天文観測所を設置するほど空気が澄んでいると言われています。また、ウミガメやハイビスカスをあしらったボトルは、インテリアにも映えそうです。

 

「サーバーには温水と冷水の機能があり、温水のほうはチャイルドロックを二重にかけられるようになっていますので、お子さまのいたずらややけどなどを防ぎます。また、温水を循環させて自動で内部をクリーニングすることもでき、いつも清潔なまま使っていただけます」(ピュアハワイアン販売店/トーエル)

 

4.北アルプスの天然水を磨き上げたRO水

「アルピナウォーター」(回収方式・ワンウェイ方式)
https://www.alpina-water.co.jp/

北アルプスの天然水をRO浸透膜で濾過し、不純物を99.9%除去したピュアウォーターです。徹底的に磨き上げたことで、だれでも安心して飲める水に仕上がっています。また、ボトルは回収式と使い捨てのワンウェイ、どちらでも選べるようになっているのがおすすめのポイントです。

 

「回収式のボトルのほうは量が多く、業界最安価格というお得な価格でお求めいただけます。使い捨てタイプは8Lの小さなボトルで設置しやすいため、ひとり暮らしの方や外出の多い方、重たいボトルを持ち上げるのが大変な方などにおすすめです」(アルピナウォーター製造元/トーエル)

 

インテリアに合わせて選ぶ<デザインとサイズ>

一般的なウォーターサーバーは、直に床に置いて使う床置きタイプのものが多いのですが、限られたキッチンのスペースに幅をとるものを置けない、という方には、卓上タイプのものがおすすめです。また最近では、インテリアの邪魔にならないデザイン性に富んだサーバーもありますから、好みのものを探してみましょう。

 

1.床置き型と卓上型を選べる

「フレシャス」
https://www.frecious.jp/

シンプルなサーバーで人気のブランド「フレシャス」では、富士、朝霧高原、木曽の3種類の天然水を用意しているので、サーバーによって好みの採水地を選ぶことができます。水は使い捨てのボトルのほかに軽量のパック詰めされたものがあり、力のない方にもセットしやすいのがポイントです。

 

「床置きタイプはリビングに置いていただくとご家族で使いやすく、卓上型はスペースを取らないので、キッチンのシンクやカウンターなどに置いていただくのに適しています。ウォーターパックは、飲み終わったら小さく畳んで捨てることができるので場所をとりません。デザイン面では、シンプルでスタイリッシュなサーバーとしてグッドデザイン賞を受賞しています。世界的に有名なプロダクトデザイナーの安積伸氏にデザインしていただきました」(富士山の銘水・横山さん)

↑「床置きタイプdewo」は、インテリアと馴染みやすいデザインが人気。電気の節約モードで、従来のサーバーと比べて70%以上の電気代をカットできます

 

↑「卓上型dewo mini」は、小さいながらも4.7Lのウォーターパックが入ります。コンパクトで場所をとりません

 

2.デザイン家電ブランドとのコラボレーション


「プレミアムウォーター」
https://premium-water.net/

富士吉田、南阿蘇、金城の3カ所から採水し、非加熱処理を行った天然水。国際味覚審査機構(iTQi)やモンドセレクションを受賞するなど、そのおいしさは世界的に認められています。

 

「非加熱で処理することで、お水のおいしさに関わる溶存酸素量が減少しにくく、自然本来のおいしさを味わっていただけます。サーバーは、デザイン家電で大変人気のあるamadanaによるものや、性能やデザインが人気の家電ブランドcadoとのコラボレーションで製作した『cado×PREMIUM WATERウォーターサーバー』など、さまざまなご用意をしています」(プレミアムウォーター・與風さん)

↑「amadanaデザインサーバー」は、日本ならではの美意識を大切にしたエレクトロニクスブランド、amadanaがデザイン。木製の置き台で、北欧系インテリアにも和室にも合うよう考えられています
↑「cado×PREMIUM WATERデザインサーバー」は、大手メーカー出身者が立ち上げた家電ブランド、cadoとのコラボレーションで誕生。省エネや安全ロックなどを備えながらもスタイリッシュです

 

汗をかくことが多くなるこれからの季節、水分補給が欠かせなくなります。水質やデザインなど、生活スタイルや好みに合わせて選ぶことのできるウォーターサーバーで、おいしい水を取り入れてみませんか?

 

【プロフィール】
一般社団法人 日本宅配水&サーバー協会/芹澤卓道

80社もの宅配水企業等が加盟する団体で、通称「JDSA」。宅配水業界の発展を目指して、宅配水に関する消費者からの相談窓口の役割を果たすほか、製造工場内の除菌・殺菌のマニュアルなど、業界内のガイドラインを策定している。
http://www.jdsa-net.org

 

取材・文/吉川愛歩 構成/Neem Tree 写真提供=トーエル

 

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熊本県民みんな大好き、の隠れたイチオシはコレだ!――熊本のご当地グルメ3選

日本全国津々浦々、各都道府県のオススメ食材を紹介する【ご当地グルメ&おつまみショー】、今回は熊本県のご当地食材を紹介します。熊本県民なら1度は食べたことがあるものの、普段はあまり紹介されない隠れた逸品、県内のスーパーに必ず置いてあるオススメ品を集めてみました。熊本へお越しの際には、ぜひお土産としてチョイスしてみてください!

 

[1品目]

おやつにぴったり! やさしい味のおかきです

木村

おやつかきもち

 

熊本県民なら1度は食べたことがある「木村のあられ」で有名な株式会社木村。同社が作る「おやつかきもち」は、生地の水分や乾燥などに徹底してこだわった「まじめさ」が売りで、素朴な味わいの塩味がちょうどいい塩梅です。

 

ちょっと小腹が空いたときのおやつにぴったりで、サクサクと食感も軽いからあっという間にペロリと1袋を食べてしまいます。お値段は子どものお小遣いでも無理なく買える43円(参考価格)。子どもからご年配まで幅広い世代から愛されるこのかきもち、ぜひ手に取って食べてみることをおススメします。

 

木村のあられでは、「おやつかきもち」以外にもエビや青のり、豆味など種類も豊富に揃っているのでそちらもぜひ。

 

↑赤いパッケージが目印。一口サイズでサクサクと軽い食感を楽しめます

 

[2品目]

創業260余年の老舗が贈るだしの素のベストセラー

山内本店

千代の味

 

熊本県民なら1度は観たことがあるというCMでお馴染みのだしの素「千代の味」は、県内のスーパーに必ず置いてある定番の味です。360mlの瓶タイプが311円(参考価格)。販売から50年以上が経ち、現存する濃縮だしの素では日本最古とのことです。

 

鰹のけずり節といりこの風味が豊かな味わいの千代の味は、水で薄めてもぼけたりせずにちゃんと味がつき、九州のお醤油の特徴である「甘み」もしっかりと感じられます。お吸い物などの汁物以外に、うどんやそうめんのつゆとしても重宝します。寒くなったら、寄せ鍋やおでんの味付けにもぴったり。幅広く使えるので、色々な料理に合わせて熊本の味を感じてください!

 

↑いろいろな味付けに使えます。容器に記載された濃縮の割合も参考になります

 

[3品目]

阿蘇の新鮮な牛乳から作ったコク深いミルクココア

らくのうマザーズ 熊本県酪農業協同組合連合会

MOTHER’S Café ミルクココア

 

熊本県の給食の牛乳として馴染み深いらくのうマザーズは様々な飲み物を販売していますが、今回はスーパーや自動販売機で販売されている熊本のメジャードリンク「MOTHER’S Café ミルクココア」を推薦します。

 

雄大な阿蘇山麓で育った乳牛から搾った新鮮な牛乳を100%使用しており、コク深いココアの味もしっかり感じられます。お腹にやさしい乳果オリゴ糖入りなので、子どもからご年配の方まで幅広い世代に愛されています。ゆったり休憩したいときやリフレッシュしたいときなどにぜひご賞味ください! 250mlのパックで105円(参考価格)。

 

↑牛乳の味もココアの味もしっかり感じられ、温めても冷やしても美味しくいただけます

 

 

「これは使い続けたくなる!」アームが曲がる扇風機「カモメファン」に家電ライターがどハマりした理由

関東甲信では観測史上もっとも早く梅雨が明け、早くも猛暑日が続いています。つい先日まで、なんとか扇風機だけで暑さをしのいでいましたが、いまでは一晩中エアコンをつけないと耐えられないレベルになってきました。そして、わが家ではエアコン使用時も、たいてい扇風機を回しています。部屋の空気を循環させることで温度ムラを解消できるうえ、風が身体に当たると体感温度が下がるため、設定温度を高めにして扇風機を併用し、電気代の節約にも精を出しています(笑)。

 

とはいえ、扇風機の風を身体に当てるなら、やはり風の質にはこだわりたいもの。最近では、自然界に近い風を生み出す、高級扇風機の人気が定着しつつあります。これらは従来のACモーターと違い、DCモーターを搭載しているため電気代もオトク。微風から強風まで、きめ細かく調整できるのも特徴で、昔ながらの扇風機と比べると違いは歴然です。

↑フレキシブルに曲げられる細いアームを採用したスッキリしたデザイン。レバー部分を関節として、曲げたり伸ばしたりできます

 

なかでも今回は、風の心地よさに加え、支柱に5つの関節を持つフレキシブルアームを採用したドウシシャの「Kamomefan(カモメファン)」Fシリーズの新製品「FKLT-232D」(実売価格2万6870円)をご紹介します。下の写真を見て頂けばわかる通り、この扇風機、独特のフォルムがなんだか人の心を掴みます(笑)。

↑なんか通じ合ってる? まるで生きているように見えてくるドウシシャの扇風機「FKLT-232D」

 

いままではありえなかった方向にやさしい風が送れる

そもそも「カモメファン」とは、岡山県の世界的な船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」が開発した羽根を採用した扇風機ブランド。カモメの羽をヒントに設計されており、ふわりとやさしい風が遠くまで届くという特徴をもっています。今回紹介する「FKLT-232D」は、上下の角度調節や左右の自動首振りはもちろん、フレキシブルアームに採用によって支柱の角度まで変えられるという、目からウロコの構造を備えているのです。

↑捨てずに取っておきたくなるような、かわいい段ボール箱に入っていました。組み立てた状態で梱包されているため、出したらすぐに使い始められます。もちろん、収納するときもラク

 

↑たとえばこんな姿勢で床を利用して風を拡散させることも可能。家電というより、おじぎをしている人のよう。なんともいえない愛嬌を感じます

 

操作部はプロペラ回りにあって屈む必要なし

ほかにもユニークところがいっぱい。まず台座が非常に薄く、電源コードを挿す場所が見つかりません。どこだろう? と探してみたら、なんと上のポールの端にDCジャックが(笑)。これは意外でした。

↑電源コードを挿す場所が見当たらないと思ったら、こんなところに!

 

また操作部は台座ではなく、プロペラの後ろにあるため、操作のたびに屈む必要がありません。操作部には電源ボタン、首ふりボタン、タイマーボタン、リズム/おやすみ風のボタンがあって……あれ? 風量調節ボタンがない? 再び探しまわったら、今度は本体の下、プロペラを顔とすると、アゴにあたる部分からダイヤル式の風量調節部が突き出していました。これも意外! ちなみに、リモコンも付属しています。

↑基本的な操作ボタンは本体上部に。これなら、「屈むのが面倒だから足で操作」なんてことも起こりませんね

 

↑風量調節はこちら。右に回すと強く、左に回すと弱くなり、そのレベルはインジケーターの光でわかります。無段階調節できますが、最弱から最強までは大きく回し続けなくてはいけません。風量を大きく変えるときはリモコンがオススメ

 

8m先までフワッと優しい風が届いた!

さて楽しみなのは風の質。さっそく風量を真ん中あたりにし、首振りで運転してみたところ、おお~、確かに当たりがフワリとやわらかい! スーっと自然の風が吹き抜けていくような心地よさを感じました。ちなみに、わが家にはまだ昔ながらの扇風機もあり、カモメファンと比べてみると、こちらは弱風でも風の当たりが硬く、ムラがあるのを感じます。

↑優しい風を届けるカモメファンのプロペラ

 

ちなみに「風を遠くまで届ける」というけれど、どれくらいまで届くのか。風速を測ってみると、最大でも約10km/h。昔ながらの扇風機の最大値が約20km/hだったのに対し、かなり弱めです。それでも部屋の隅に置いたら、なんと約8m先まで風が届きました。それもフワッと優しい風です。

 

上から風を浴びると、包み込まれるような心地よさ

そして最大の醍醐味といえば、フレキシブルアームのおかげで、寝ているときに上から風が浴びられるというもの。そもそも開発の経緯が「シャワーを上からかけると気持ちいいから、風も上から浴びると気持ちいいにちがいない」という発想だといいますから、これはぜひ試してみなくては。さっそく床に寝転んで風を浴びてみたところ、なるほど、優しい~。風を浴びるというより、包み込まれるような心地よさとリラックス感を感じます。まさに自然のそよ風を感じているようで、いい夢が見られそうです。

↑休日の朝、リビングで二度寝する息子と愛犬に向けて、扇風機をかけてみました。二人(?)とも気持ち良さそうです

 

息子も同様の使い方をしたところ、これがかなり気持ちよかったようです。以降もゴロ寝するときは、上から風が当たるよう、角度を調節して使っていました。

 

ちなみに前ガードについているセンターバッジ(アロマケース)を外し、フエルト部分にアロマオイルを垂らして、香りを楽しむこともできます。組み合わせて使えば、よりリラックスできそうですね。

↑就寝時に使うなら、ラベンダーなどの香りを漂わせてもよさそう

 

愛着を持って使い続けたくなる唯一無二の扇風機

家電ライターという仕事上、いままで数々の扇風機を使ってきましたが、これはいい意味で驚きが多い扇風機でした。デザインもスッキリしているし、ポールを曲げるだけで、人間のような親しみを感じるから不思議です。少々気になるのは、角度調整のときにやや力が必要ということ、また見た目以上に本体が重いということです(本体は約4.4kg)。ただし、それでも家族が自分の居場所に持ち運んでまで使っていることを見れば、その心地よさをいかに気に入っているかがよくわかります。

 

寝ている人をいつくしむような姿勢や、首をかしげたようなコミカルなポーズも本機ならでは。カッコいい扇風機はたくさんありますが、やさしい風質や愛嬌のある姿、かわいい段ボール箱を含め、「愛着を持って使い続けたくなる」という意味では、唯一無二のモデルといえるのではないでしょうか。

↑まるで「呼んだ?」とでも言っているような、この角度がお気に入り

 

●サイズ/質量:W305×H800~900×D260㎜/約4.4kg●動作音:12.0dB●風量調節:無段階●自動首ふり角度:左右30・60・90度●手動角度調節:上下 上向き90度、下向き90度※真正面起点●タイマー:入 / 切 1・2・4・8時間●消費電力:1.2W(最小時)~10.5W(最大時)

 

【2018年】エアコン主要6メーカー「価格帯別オススメモデル」全18機を総まとめ

いよいよ本格的な夏がやってきました! より快適な空間を手に入れ、電気代を節約するためには、最新のエアコンに買い換えたいところ。とはいえ、どのメーカーのどんなモデルを買ったらいいかわからない……。エアコンは高い買い物だけに、失敗したくないし……。そんな方のために当サイトでは、家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、6回にわたってエアコンのガイド記事を掲載。6つの主要メーカーの特徴をガイドしてもらうとともに、各メーカーごとに3つの価格帯でオススメモデルを選んでもらいました。今回はこれらの記事の総集編。スペックや機能を比較した表組みを参照しながら、じっくり検討してみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【まずは重要なスペックの見方をチェック!】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適用畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適用畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、JIS(日本工業規格)に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4.0~5.0台、最上位モデルだと7.0台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、省エネルギー法が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。寒冷地の方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです

 

↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

メーカーその1 ダイキン

ダイキンのエアコンの特徴とは?

「部屋全体をムラなく均一な温度にする」がポリシー

「ダイキンは世界売上No.1の空調メーカー。確かな技術があり、基本性能が高いと評判です。外気温が低くても高くてもしっかり冷暖房してくれる、タフな室外機も大きなウリ。一方、他社に比べてセンサー技術にはあまり力を入れておらず、あくまで『部屋全体をムラなく均一な温度にする』というのが、ダイキンエアコンのポリシーです。人がいなくなると省エネ運転を行うオートセーブ機能やオートオフ機能は、上位機種以外にはないのも特徴。また、ラインナップは各グレードごとに個性があるというより、『グレードが下がるごとに確実に機能を減らして価格を下げる』というわかりやすい構成になっています。なお、全シリーズで、古い同社製エアコンの冷媒配管をそのまま利用することが可能(※)。露出配管であれは取り替えも手間ではないですが、隠蔽配管ならば助かる仕様です」(戸井田さん)

※Rシリーズの加湿ホースは流用不可

 

【ダイキンのオススメその1 ハイエンドモデル

無給水の「うるる加湿」や高度な気流制御で快適空間を実現

Rシリーズ うるさら7

AN40VRP(※200V)

実売価格24万2000円

他のシリーズにはない、無給水で加湿ができる「うるる加湿」を搭載した最上位シリーズ。暖房時には空気中の水分をエアコンが取り込み、自動で加湿してくれます。「さらら除湿」は除湿した冷風を室内の温まった空気と一緒に送風する機能。消費電力も少なく、寒くなりにくい除湿方法です。また、上位機種だけの、冷房時は天井に沿って冷風を回す「サーキュレーション気流」と、窓からの熱でできた温度ムラをセンサーが検知すると床付近に冷気を送る「垂直気流」で部屋の温度ムラも抑えます。年間電気代は他グレードのシリーズと比べてかなり割安です。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

うるさら7(Rシリーズ) 戸井田さんのレコメンド

基本性能が高く、清潔性や操作性を高める機能が豊富

「『R』シリーズは、無給水加湿『うるる加湿』を搭載する唯一のモデルです。4.0kWクラスなら、1時間あたり750mℓの加湿量があり、本格的な加湿能力です。速暖性を向上した『ヒートブースト制御』、湿度を下げることで素早く涼しくする『クールブースト制御』、寒くならないハイブリッド方式の『さらら除湿』など、冷房・暖房・除湿の性能は非常に高いものがあります。

↑「うるる加湿」は外の空気中の水分をエアコンが取り込んで、室内を加湿。加湿量は4.0kWクラスで750mℓ/hを誇っています(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

また、上位シリーズに搭載されている音声ガイド機能は、リモコンで操作した内容やオススメの運転モードを音声で知らせてくれる便利な機能。エアコン内部の清潔性を保つ機能では、冷房・除湿で発生した水と一緒に汚れを洗い流す『セルフウォッシュ熱交換器』が採用され、下位クラスより高性能です。高温・高湿になると、音声で知らせて自動で冷房運転を開始する『高温パトロール』モードもあるので、高齢者や子どもだけのときも安心です」(戸井田さん)

 

【ダイキンのオススメその2 中位モデル

「さらら除湿」と「プレミアム冷房」で夏が快適に過ごせる

Fシリーズ AN40VFP

実売価格22万4845円

Rシリーズ、Aシリーズ、Sシリーズに次ぐ中位モデル。最上位の「R」シリーズと同様、「ヒートブースト制御」「クールブースト制御」と、設定温度到達後も温度と湿度をコントロールしてくれる「プレミアム冷房」を搭載したモデル。無給水の「うるる加湿」は省かれていますが、夏場に力を発揮する「さらら除湿」は搭載されています。「セルフウォッシュ熱交換機」は非搭載なものの、自動的にフィルターのホコリをブラッシングする「フィルター自動お掃除」機能でフィルターの目づまりを抑えます。ただし、APF(通年エネルギー消費効率)や年間電気代は、下位の「E」シリーズに近い数値となっています。

 

Fシリーズ 戸井田さんのレコメンド

体に風を当てない快適空調がポイント

「冷房時は、気流を天井に向けて持ち上げる『天井気流』で、エアコンの風が体に直接当たりにくく快適。暖房時は、気流を切り替える『暖気かくはん運転』で天井にたまった暖気をかくはんしてくれます。風をあてずに快適空調を実現する『立体気流』もあって、部屋をムラなく均一の温度にするというダイキンのポリシーはしっかり守られています。

↑「天井気流」イメージ。気流は、約5m先まで天井に沿って奥へ広がり、エアコンの風を直接身体に感じにくくなっています(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

なお、『プレミアム冷房』や、室温に近づけて除湿する『さらら除湿』はこのグレードまでの機能。ダイキンの魅力であるタフな室外機も採用されていて、冷房・暖房・除湿の基本性能は申し分なく網羅されています。『R』シリーズにはある『垂直気流』や『サーキュレーション気流』は非搭載なので、暖房時はサーキュレーターなどの空気をかくはんするアイテムを追加すると、より快適性が増すと思います」(戸井田さん)

 

【ダイキンのオススメその3 普及モデル

「ストリーマ」で清潔さを保つシンプル&コンパクトなシリーズ

Eシリーズ AN40VEP(※200V)

実売価格14万2000円

限られたスペースにすっきり設置できるコンパクトなベーシックモデル。風を直接的に体に当てない「風ないス運転」により、夏は冷風をより上向きに吹き出し、冬は温風を足元へ吹き下ろします。フィルターの自動掃除機能は非搭載ですが、ダイキン独自の「ストリーマ内部クリーン」で、熱交換器や気流の通路にプラズマ放電の一種「ストリーマ」を照射してエアコン内部のカビやニオイを抑制。フィルターで捕らえた物質にストリーマを照射する「ストリーマ空気清浄」機能も、他シリーズと同様に搭載されています。

 

Eシリーズ 戸井田さんのレコメンド

ベーシックな冷暖房機能はしっかり搭載

「室内外の温度に応じて、暖房・ドライ・冷房3つの運転モードを自動でセレクトする『自動運転』あり。0.5℃単位で温度をコントロールできる『PIT制御』や、すばやく暖房する『ヒートブースト制御』も搭載しています。下位シリーズとはいえ、ベーシックな冷暖房機能は万全ですね。幅770mmのコンパクトな室内機で、半間幅も余裕で収まる横幅も特徴。室外機も3.6kW以下は幅675mmとコンパクトです(4.0kWは795mm)。

↑室内機は幅770mmのコンパクト設計(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

フィルター自動掃除機能は非搭載ですが、エアコン内部・フィルターも独自のストリーマで清潔をキープ。熱交換器フィンには親水性に優れた2層コートを採用し、汚れを浮かせて洗い流せるので、上位機種と同等とはいきませんが、お手入れはラクな仕様になっています。ただし、省エネ性能は価格なりのレベルなので、短時間での使用を想定した部屋に設置するのがオススメですね」(戸井田さん)

 

<総括>

Fシリーズは冷房メインに最適で、Eシリーズは設置性でメリットあり

「『R』シリーズは、冷暖房の基本性能、室外機の性能、清潔維持機能など、ダイキン最高峰の仕様です。特に気流制御が優秀なので、エアコンの風が直接当たるのが苦手な人にオススメです。4.0kWは100Vと200V仕様がありますが、200V仕様の方が省エネ性能が高いので、電源の問題がなければ200Vがいいでしょう。

 

『F』シリーズは、最上位シリーズから『うるる加湿』と『垂直気流』を省いた中位モデルです。冷暖房の基本となるコンプレッサーの制御や室外機の性能はほぼ一緒。上位クラスに比べると付加機能が少なく、APF(通年エネルギー消費効率)もやや低くなくなります。しかし、夏に活躍する除湿機能や冷房機能は最上位クラスとほぼ同レベル。エアコンの使用は夏場がメインという人には最適な仕様といえるでしょう。

 

一方、『E』シリーズは、快適性能を高める最新機能がほぼ削られていますが、基本性能が高いダイキンエアコンが4.0kWクラスなら15万円以下で手に入るのが大きな魅力。室内機もコンバクトなので、設置スペースが限られている場合や、留守の時間が多く、リビングで長時間過ごすことは少ないという生活スタイルなら、おトク感がありますね」(戸井田さん)

 

メーカーその2 三菱電機

【三菱電機のエアコンの特徴とは?】

「三菱電機は、現在の家庭用エアコンで初めて、筒型のファン『ラインフローファン』を搭載。現在の壁掛けエアコンの雛形を作った老舗メーカーです。2015年には、世界で初めて左右独立駆動する新型ファン『パーソナルツインフロー』を開発し、エアコンの新世代を切り開きました。また、早くからセンサーを搭載しており、蓄積したセンシング技術の高さにも定評アリ。それらの技術でひとりひとりに適した温度で吹き分け、個人の快適性を重視した空調を得意としています。なお、三菱電機の4.0kWタイプは200Vのみなので、設置に際し電源工事が必要になる可能性があるので注意しましょう」(戸井田さん)

 

【三菱電機のオススメその1 ハイエンドモデル

2つのプロペラファンと「ムーブアイmirA.I.」がひとりひとりを快適に!

霧ケ峰 FZシリーズ

MSZ-FZ4018S

実売価格27万8000円

センサーとAIを活用して少し未来の体感温度を予測する「ムーブアイmirA.I.」が、快適な室温を保つプレミアムモデル。2つのプロペラファンがそれぞれ駆動する独自の機構「パーソナルツインフロー」が、ひとりひとりの温度の感じ方に合わせて気流の強弱と方向を細かくコントロールしてくれます。除湿運転時の「プレミアム除湿」は弱冷房方式ながら、2つのファンを制御することで室温低下を抑え、寒くなりにくい除湿を実現。APF(通年エネルギー消費効率)は「7.8」と他のシリーズに比べ優秀で、年間電気代も抑えられています。また、「ピュアミスト」を放出する機能を持ち、菌・ウイルス・カビ菌・花粉の活動の抑制、脱臭・保湿効果も期待できます。

 

FZシリーズ 戸井田さんのレコメンド

センサー、ファン、清潔機能も万全のハイスペックモデル

「ほかにはない独自の内部構造を持った、最先端のシリーズです。従来の筒型ファン(ラインフローファン)を止め、ふたつのプロペラファンを採用したダブルファン仕様『パーソナルツインフロー』が特徴。左右それぞれに違う温度帯(暖房時体感温度差 約5℃)の風を送り出せるため、ひとりひとりの快適さが追求できるのがメリットです。また『ムーブアイmirA.I.』による、未来を予想しての『先読み運転』もお見事。『フィルターおそうじメカ』搭載かつ、掃除がしにくいエアコン内部には汚れがつきにくい『ハイブリッドナノコーティング』を施し、カビの発生を抑制する『カビクリーンシャワー』『はずせるボディ』(特許)など、清潔維持対策も万全です! すっきりしたパネルでデザイン性も高く、デザイン・機能ともにまさにハイスペックモデルといえます」(戸井田さん)

↑左右独立駆動のファンで、1人ひとりの温度の感じ方の差や変化にあわせて、気流の強弱と方向を細かくコントロール(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

「これだけ最先端のセンシング技術が搭載されているからには、『自動』運転での使用が最適。『ムーブアイmirA.I.』に学習機能もあるため、エアコンの能力を信じて、しばらく使い続けることがポイントです。ただ、ダブルファンという構造上奥行きがあるので、設置スペースの確認は忘れずに!」(戸井田さん)

 

三菱電機のオススメその2 ハイスペックモデル

ダブルファンはないが、最上位シリーズと機能はほぼ同等のスペック

霧ケ峰 Zシリーズ

MSZ-ZW4018S

実売価格24万8000円

「FZ」シリーズと同じく「ムーブアイmirA.I.」を搭載したハイスペックモデル。2つのプロペラファン「パーソナルツインフロー」は省いていますが、体温変化を感知して「自動風あて・風よけ」によって室内の2人を同時に快適にしてくれます。除湿機能としては、「さらっと除湿冷房」を搭載。「冷房」と室温の下がらない「再熱除湿」を自動で切り替えて、除湿していても寒くならず、快適な温度に保ってくれます。「フィルターおそうじメカ」や「ハイブリッドナノコーティング」など清潔機能は「FZ」シリーズと同クラス。


 

Zシリーズ 戸井田さんのレコメンド

エアコンにお任せでOKの十分な機能

「ラインナップ順ではFZシリーズに次ぐ第2グレードに当たります。内部構造は従来のタイプですが、デザイン面を除けば、機能面は最上位とほぼ同等。人の体感温度を予測して先回り運転する画期的な『ムーブアイmirA.I.』も搭載しています。また、FZシリーズと同様、タッチパネルリモコンを採用し、必要最低限の操作で快適運転ができるので高齢者でも迷いません。リモコンのメニューからは細かな設定も可能。FZシリーズもそうですが、高性能なセンサー機能を活かすために、基本的に『自動』運転がオススメ。好みに合わせた設定もできるので、カスタマイズしたい人は最初にリモコンでいろいろ試してみるのがいいでしょう」(戸井田さん)

↑ムーブアイmirA.Iは身体の温度を0.1℃単位でチェックし、個人の体感温度を予測します(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

三菱電機のオススメその3 コンパクトモデル

実績のある「ムーブアイ」を搭載し、価格を抑えたコンパクトモデル

霧ケ峰 Lシリーズ

MSZ-L4018S

実売価格18万8000円

赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載したコンパクトモデル。FZシリーズとZシリーズの未来の体感温度を予測するAI機能は省かれていますが、センサーが体感温度や人の位置を感知し、冷やしすぎない快適な冷房が可能です。左右のフラップを別々に動かし、2か所を同時に吹き分ける「ビッグWフラップ」を搭載。また「スマート除湿」は、風速を「自動」に設定すると、ファンの回転数を制御しながら除湿し、部屋が寒くなりにくい効果があります。「ハイブリッドナノコーティング」はファンのみに実装。前面パネルやフラップなど、外観パーツは取外しが可能で掃除がしやすい「はずせるボディ」です。

 

Lシリーズ 戸井田さんのレコメンド

コンパクトながらリビングに必要な機能を搭載

「長年の実績がある赤外線センサー『ムーブアイ』搭載モデル。2か所吹き分け可能で、『フィルターおそうじメカ』『はずせるボディ』は、このグレードまでの搭載です。リビングに必要な機能なので、最低限このグレードを選びたいところ。本シリーズの特徴は高さ250mmのコンパクトさ。設置寸法も295mmあれば大丈夫なので、窓上にしか設置できない条件でも問題ありません。夏はエアコンと送風を組み合わせる『ハイブリッド運転』(特許)、冬は暖房とサーキュレーター運転を交互に行う『サーキュレーターモード』があるのも便利です。ただし、本体価格は安いものの、FZシリーズやZシリーズと比べると電気代がかかるので、常にエアコンを使うという方は上位モデルを選んだほうがよさそうです」(戸井田さん)

↑Lシリーズの「ムーブアイ」のイメージ。床や壁などの温度から体感温度を測り、人の位置も見て冷やしすぎない、 あたためすぎない快適な空調を実現します(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

<総括>

価格を抑えて快適性を重視するならZシリーズが狙い目

「3シリーズの違いを簡単にまとめますと、FZシリーズは、基本性能(省エネ性)・機能・デザイン、すべてが最新・最上のハイスペックモデル。省エネも快適性も見た目も重視したいという人向きです。暑さ寒さの感じ方が違う複数の人が一緒に過ごす部屋には最適ですね。本シリーズは4.0kWタイプ以上しかないので、14畳越えの大きい部屋のみ対応しています。

 

一方、Zシリーズは、最新機能は網羅していますが、基本性能(吹き分け機能)とデザインがやや落ちます。とはいっても、『パーソナルツインフロー』は搭載しないものの、機能はFZとほぼ変わらないので、価格を抑えて快適性を重視したい人にはこちらが狙い目です。

 

コンパクトモデルのLシリーズは、本体価格がお手ごろ。ただし、上位モデルに比べて省エネ性・機能性で劣るのがネックです。1日中使うことが想定されるライフスタイルなら、少しムリをしても上位クラスを選んだほうが、10年使った場合はおトクになる場合も。とはいえ、三菱電機独自の『ムーブアイ』『ハイブリッド運転』を搭載し、『フィルターおそうじメカ』搭載など、清潔性が担保されているのはメリットです。このあたりをしっかり検討して選んでください!」(戸井田さん)

 

メーカーその3 パナソニック

【パナソニックのエアコンの特徴とは?】

プラスαの機能が充実し、使い勝手がいいのがメリット

「他社に比べて価格がややリーズナブルに設定され、家電量販店で高いシェアを誇っているのがパナソニック。全7グレードが用意され、幅広いラインナップでニーズに合ったモデルが選択できます。独自の微粒子イオン『ナノイー』での除菌・消臭機能や、『フィルターお掃除ロボット』を早くから搭載し、清潔性の維持にも力を入れてきました。重電メーカーと違ってパナソニックは家電メーカーだけに、使い勝手やプラスαの機能(ナノイーや『おやすみナビ』アプリなど)など、ソフトの提案に力を入れているのが特徴。一方で世界初、温度帯の異なる2つの冷風・温風を作る『ダブル温度熱交換器』や、室外機の蓄熱槽に排熱を蓄えて活用する『エネチャージシステム』など、基礎技術の開発にも積極的です」(戸井田さん)

 

【パナソニックのオススメその1 ハイエンドモデル】

高効率のスクロールコンプレッサーで省エネ性は抜群

エオリア WXシリーズ

CS-WX408C2(※200V)

実売価格26万3700円

コンプレッサーに高効率な「スクロール方式」を採用し、省エネ性能を強化した最上位モデル。APF(通年エネルギー消費効率)は7.7と高い数値を誇ります。さらに、「新・ひとものセンサー」で「ひと」と「もの」を高精度で見分け、「暑い」「寒い」の感じ方(温冷感)まで解析。「ダブル温度熱交換器」で2つの異なる温度の風を同時に作り、個人の温冷感に応じて吹き分けます。部屋の断熱性を解析して最適な運転を行う「おへや学習機能」などを備え、きめ細かく節電します。また、ナノイー濃度が従来の10倍になった微粒子イオン「ナノイーX」や、空気の汚れに応じて可動する新搭載の「アクティブクリーンフィルター」で部屋の空気を清潔にする空気清浄機能も充実しています。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

WXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

動くフィルターで空気清浄機としても使える!

「空気の汚れを感知して、空気清浄フィルターが自動で動く『アクティブクリーンフィルター』がユニーク! エネルギー効率を重視し、空気の汚れがある時だけ密度の高い高性能フィルターが出てくるので、省エネ性を維持しつつ空気を浄化することができます。4.0kWの200V仕様なら20畳相当をカバーできますよ。空気清浄機として単独運転もできるので、わざわざ空気清浄機を置きたくないという人にもオススメ。2018年モデルから無線LAN内蔵になり、『エオリアアプリ』をダウンロードすればすぐにスマホで遠隔操作が可能になりました。

↑アクティブクリーンフィルターの仕組み。空気が汚れに応じてフィルターが可動します(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

また、室温と湿度のバランスを考えた『快適除湿モード』、弱冷房で除湿する『冷房除湿モード』のほか、ナノイーXで脱臭しながら除湿する『衣類乾燥モード』を搭載と、除湿機能が充実しているのが魅力。その他、熱交換器の『ホコリレスコーティング』が、オンリーワン。フィン表面だけでなく切断面までしっかりコーティングを施すことで汚れをはじく仕上げです。耐塩害仕様で、海岸近くのエリアでも大丈夫。北海道・東北電力推薦の『あったかエアコン』になっているほど暖房性能も高く、寒い地域の人にも安心です!」(戸井田さん)

 

【パナソニックのオススメその2 セカンドモデル】

省エネ性能以外の機能は最上位と同レベル!

エオリア Xシリーズ

CS-X408C2(※200V)

実売価格25万1600円

省エネ性能が高い「スクロールコンプレッサー」を採用していない(※)以外は、最上位のWXシリーズと同等の機能を搭載。「ナノイーX」と「内部クリーン」運転でエアフィルターを除菌する「オートクリーンシステム」、熱交換機表面(フィン切断面)にもコーティングした「ホコリレスコーティング」「フィルターお掃除ロボット」などで機内を清潔に保ちます。APF(通年エネルギー消費効率)は、200Vの「CS-X408C2」を選べば「WX」シリーズとあまり変わりませんが、100Vの「CS-X408C」の場合、APFは6.3とややダウン。その結果、年間の電気代目安も5000円ほど高くなっています。

※Xシリーズでは、5.6kW(18畳用)以上でスクロールコンプレッサーを搭載

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

最先端の機能がありながら本体価格はお得!

「セカンドグレードに当たりますが、目玉機能である『アクティブクリーンフィルター』『ナノイーX』をはじめ、『ダブル温度熱交換器』や無線LAN内蔵、除湿機能、センサーなど、最上位WXと機能は一緒です。違いはAPFが下がる点。最先端の機能を少しでもおトクな価格で試したい人向けです。能力のバリエーションが幅広く用意されており、6畳用~29畳用まで10種類と豊富に用意しているのも強みです(WXシリーズは14畳用以上のみ6種類)。WX同様、空気清浄機を置かずに済むのでそのぶん費用も浮き、空気清浄機の置き場所も必要なくリビングを広々と活用できます。グッドデザイン賞を受賞した『Jコンセプトシリーズ』のエアコンなので、インテリアにこだわりたい人にもオススメ」(戸井田さん)

↑ダブル温度熱交換器の仕組み。センサーが個々の人の「暑い」「寒い」の感じ方を見分け、フラップで2つの温度の風を混ぜずに独立して吹き分けることで、複数の人を同時に快適にします

 

【パナソニックのオススメその3 コンパクトモデル】

「フィルターお掃除ロボット」搭載でも奥行きはコンパクト!

エオリア EXシリーズ

CS-EX408C2(※200V)

実売価格14万6800円

奥行き239mmとコンパクトなモデル。フィルターについたホコリをかき取って自動で配管穴から屋外に排出する「フィルターお掃除ロボット」もしっかり搭載。「ホコリレスコーティング」や「アクティブクリーンフィルター」は省かれていますが、「ナノイーX」での機内の除菌やカビの抑制は可能です。ナノイーXによる空気清浄機能はないものの、空気がエアコンを通過する度に0.3μmの粒子を80%以上キャッチする「クリーンフィルター」を内蔵し、空気の汚れをキャッチ。心地よいリズムの気流を作り出す「1/f ゆらぎ気流」も搭載しています。

 

EXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「こちらは上から4番目のグレードです。フィルターお掃除ロボットの自動排出方式搭載なのに、設置性が良いのがウリ。これより下のグレードは、ダストボックスに集めたホコリを手動で捨てる方式になります。人がいるかいないかを見分けて省エネ運転をする『不在省エネ』や『オートオフ機能』、部屋の特性を学習する『おへや学習機能』、『日射センサー』などはしっかり搭載しており、省エネと快適性をソフト面でカバーしています。

↑フィルターお掃除ロボットの仕組み。かき取ったホコリは配管穴から自動排出します(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

ただ、最上位と比べると消費電力が多いので、長時間使う部屋よりは短時間使う部屋にオススメ。また、本体価格が抑えられている割に、オートセーブやオートオフ機能があるので、出入りの激しい小さなお子さんが居るリビングに使うのもオススメです。別売の無線アダプターをつければスマホによる遠隔操作もできるので、自己管理がまだ難しいお子さんがお留守番するときも安心ですね」(戸井田さん)

 

総括

Xは高性能でWXよりコンパクト。EXはエアコンをスッキリ見せたい人に

「WXシリーズは、省エネ性能を強化し、パナソニックの技術を詰め込んだ『全部のせ』タイプ。冷暖房の性能も高く、エアコン内部の清掃機能や空気清浄機能も高性能です。アプリで様々な操作が可能ですし、最先端のエアコンライフを楽しむならこのモデルでしょう。200V仕様は寸法フリータイプで本体幅899mmとやや大きめということもあり、電源や取り付け位置のレイアウト確認も忘れずに。なお、4.0kW(冷房14畳用)以上の大きさのみの展開なので、これより小さい部屋の場合はXシリーズをチェックしましょう。

 

Xシリーズは、性能・機能は最上位モデルと基本的には一緒。こちらもWXシリーズ同様、北海道・東北電力推薦の『あったかエアコン』で暖房性能が高いです。室内機の幅が799mmの寸法規定サイズになるため、そのぶん最上位のWXよりAPFが落ちますが、半間幅(約91cm)のスペースで高性能のエアコンをつけたい場合に最適です。リビングにも使える14畳用は100Vと200Vの仕様があり、200VのほうがAPF7.2と優秀。200Vでも本体価格はほぼ変わらないので、電源工事をしてでも200Vの方がオススメです。100Vか200Vかの確認は、エアコン専用コンセントの表示を確認するか、エアコン専用コンセントの穴の数(100Vは2つ、200Vは3つ)で判断してください。

↑200Vのコンセントの穴の形状は、スペック表にも表示されています(赤い円で囲んだ部分)。同じ形状か否か、しっかりチェックしましょう

 

EXシリーズは、全体的に性能は下がりますが、冷暖房の基本能力は搭載しており、日々の使いやすさを重視したタイプです。奥行きがコンパクトなので、エアコンをできるだけすっきり収めたい人にオススメ。お掃除ロボット搭載で清潔性も維持もしやすいです。4.0kW(14畳用)以上は200Vなので電源の確認を!」(戸井田さん)

 

メーカーその4 東芝

【東芝のエアコンの特徴とは?】

電機集じん方式の空気清浄機を搭載し、キレイなフォルムも魅力

「他メーカーに比べて、シリーズが少なく、選択肢があまりないのが惜しい。ただし東芝のエアコンは、しっかりした空気清浄機能が搭載されているのがウリで、エアコンで全シリーズ空気清浄機能の具体的なスペックが表記できるのは東芝のみ。全シリーズに搭載されている『プラズマ空清』は、プラズマ放電で汚れを帯電させて熱交換器に吸着させる『電気集じん方式』なので、空気清浄用のフィルターが不要、かつ交換の手間やコストもかかりません。空気清浄機を床に一台置く必要がなく、そのぶん部屋が広く使えるのもメリットです。

 

また、デザインエアコンと言えるほどの特別仕様ではないですが、室内機のキレイなフォルムは高評価。両サイドを包むように巻き込んでいる前面パネルが、すっきりとした印象を与えてくれます」(戸井田さん)

東芝のオススメその1 ハイエンドモデル

空気清浄機能の適用範囲が広く、「エナジーセーブコンプレッサー」で省エネ性能も高い

大清快 E-DRシリーズ

RAS-E405DR

実売価格21万8000円

省エネ性能が高い最上位モデル。必要な能力に応じてシリンダーを切り替える、東芝独自の「エナジーセーブコンプレッサー」を搭載。「節電」ボタンを押せば、扇風機並みの省電力45Wで運転が可能です。「プラズマ空清」は、4.0kWで適用床面積15畳と他モデルに比べてパワフル。また「Wビッグルーバー」を搭載し、二間続きの部屋でも隅々まで風が行き渡ります。寒くなりにくい「おすすめ除湿」を搭載するほか、「衣類乾燥」モードを選べば4kgの洗濯物が3時間で乾燥できます。

※200V電源の機種は適用畳数20畳。実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

E-DRシリーズ 戸井田さんのレコメンド

好みの気流が選べるうえ、長時間使うほどオトク!

「すべての機能が搭載されているフルスペックの最上位モデル。東芝独自の『エナジーセーブコンプレッサー』が採用されている唯一のモデルで、コンプレッサーのシリンダーが2つあり、フル稼働の時は2シリンダーを動かし、安定してくると1シリンダーだけ動かすことで少ない電力で運転できます。『プラズマ空清』に加え、『空質センサー』で得た情報をわかりやすく表示する『エアモニター』があるのもこのシリーズのみ。空質センサーが空気の汚れを感知するとランプがオレンジ色に、キレイになると青色に光り、状況が一目でわかります。

↑エナジーセーブコンプレッサーの仕組み。設定温度に近づくと2シリンダー運転から1シリンダー運転に切り替えて、エネルギーを節約します(画像出典:東芝公式サイト)

 

『Wビッグルーバー』でワイドかつロングに気流が届き、リモコンの『スイング』ボタンで『上下』『左右』『上下左右同時』の3つのモードが選べます。さらに、状況に応じて『風よけ』『風あて』『ワイド』『スポット』の4つの気流が選べる『快適気流』もあり。さらに、暖房はあらかじめ時刻を予約しておくと、それまでに室外機・室内機がスタンバイ状態になり、スイッチを入れると30秒で温風が出る『秒速ダッシュ暖房』が便利です。

 

最近の住宅は高気密・高断熱になっているだけに、温度が安定したときに電力が少なくてすむ『エナジーセーブコンプレッサー』の技術が活きてきます。ですから本機の場合、少しの外出(冷房1時間・暖房30分目安)でオンオフするのはやめて、ずっとつけたままにするのがオススメ。長時間エアコンを使う人ほど、電気代がおトクになりますよ!」(戸井田さん)

↑E-DRシリーズの設置例

 

東芝のオススメその2 中位モデル

フィルター自動お掃除機能を搭載し、センサーによる省エネ運転が充実

大清快 E-Rシリーズ

RAS-E405R

実売価格13万9800円

上位機種同様、「プラズマ空清」を搭載。最上位機種と同様、「楽ダストボックス」「フィルター自動お掃除」を搭載し、お掃除・清潔機能が充実しています。「楽ダストボックス」はフィルター自動お掃除でたまったホコリを掃除機で吸えるのが便利です。「ecoモード」では「人サーチセンサー」「明るさ〔日あたり〕サーチセンサー」により省エネ運転を実施。「人サーチセンサー」で不在が30分続くと自動で能力を抑え、1時間で運転を停止します。

※1:18畳用のRAS-E566Rのプラズマ空清の適用畳数は18畳 ※2:18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

E-Rシリーズ 戸井田さんのレコメンド

基本性能は最上位に劣るが、コンパクトサイズとメンテ性能が魅力

「4.0kWまでの機種なら、高さ250mm幅790mmとコンパクトサイズなので、狭い窓上にも収まります。また『フィルター自動お掃除』と、この機能で溜まったホコリを吸い取ることができる『楽ダストボックス』があるのは、このグレードまで。清潔性を重視する人にオススメです。

↑「楽ダストボックス」の吸引イメージ。フィルター自動お掃除で溜まったホコリを専用のお掃除ノズル(付属)を使って、掃除機で吸引できます(画像出典:東芝公式サイト)

 

センサーは、『人サーチセンサー』と『明るさ〔日あたり〕サーチセンサー』の2つ(最上位も同じ)。『ecoモード』やボタンひとつで省電力運転を行う『節電運転』など、節電機能も上位機種と同等です。ただし、『エアモニター』『Wビッグルーバー』『快適気流』は非搭載(※)。APFは4.9と、基本性能は上位機種に比べるとやや落ちます。

※18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

共働きなどで日中エアコンはあまり使わないが、省スペースで設置しつつ、メンテナンスの手間は省きたいという人にオススメ。下位モデルと本体価格は大きく変わらないので、お手入れをエアコンにお任せしたいなら、ぜひこちらを選ぶべき」(戸井田さん)

 

【東芝のオススメその3 コンパクトモデル】

「プラズマ空清」と熱交換器の汚れを洗い流す機能を搭載

大清快 E-Pシリーズ

RAS-E405P 

実売価格12万9800円

上位機種と同じく、東芝独自の「プラズマ空清」を搭載したコンパクトモデル。PM0.1レベルの微細な粒子も集めて帯電し、熱交換機に吸着して屋外に排出します。フィルターの自動お掃除機能はありませんが、除湿や冷房時に発生した水が熱交換器の汚れを洗い流す「マジック洗浄熱交換器」を搭載。運転停止後、プラズマ乾燥で送風路内のイヤなニオイも脱臭します。水平から足元まで風向をコントロールする「クルッとルーバー」で部屋の隅々まで風を届けます。

 

↑上下左右同時にスイングする「クルッとルーバー」を搭載(画像出典:東芝公式サイト)

 

E-Pシリーズ 戸井田さんのレコメンド

少しでも安く、使用頻度が低い部屋に設置したい人に

「こちらも、高さ250mm幅790mmのコンパクトサイズ。コンプレッサーや気流制御は、ひとつ上のE-Rシリーズと同等で、APFも変わりません。除湿に関しても同等。違いは掃除機能と省エネ運転関係で、フィルターの自動お掃除と『楽ダストボックス』は非搭載ですが、熱交換器の汚れを自動で洗浄して屋外へ排出したり、送風路のニオイを脱臭したりする機能は残っています。

 

また、センサーは『人サーチセンサー』がなくなり、『明るさ〔日あたり〕サーチセンサー』のみ。人がいない時、セーブ運転や自動オフにはなりませんが、部屋に入る日照を感知して、冷暖房の運転を調整してくれます。

 

基本性能はひとつ上のE-Rシリーズと同等なので、少しでも安くエアコンを調達したい人にオススメ。ただ、フィルター掃除や『ecoモード』などはなくなるので、自己管理が前提となります。日常的に頻繁に使う部屋よりは、使用頻度が低い予備部屋や客間などに設置したいところ。手入れの手間やムダな電気代がかからずにすむでしょう」(戸井田さん)

 

総括

価格を抑えるなら清潔機能をカバーするE-Rシリーズがオススメ

※1:200V電源の機種は適用畳数20畳 ※2:18畳用のRAS-E566Rのプラズマ空清の適用畳数は18畳 ※3:18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

「E-DRシリーズは、すべての機能が搭載されているフルスペックモデル。独自のコンプレッサーを搭載し、基本性能が高いのが最大のウリです。在室時間が長いリビングや寝室などにオススメ。6畳(2.2kW)~26畳(8.0kW)まで全ラインナップが揃っているので、どんな大きさの部屋でも選べるのもこのグレードの特徴です。14畳(4.0kW)は100V(品番:RAS-E405DR)と200V(品番:RAS-E406DR)があり、200Vの方がAPFが高いので、より省エネ性能を求めるなら200Vで計画を!

 

E-Rシリーズは、基本性能はやや落ちるものの、清潔機能と省エネ機能はカバーされているモデルです。最上位と比べると、電気代は1年間で8000円強の差があり、また空気清浄能力も落ちるので、在宅率が低い家庭向き。コンパクトサイズを活かして、設置条件が厳しい場所の選択肢として有効です。ラインナップは18畳まで5機種で、12畳(3.6kW)はありません。また、5.6kWの18畳タイプ(品番:RAS-E566R)は高さが250mmではなくなる(293mmになる)ので、設置寸法で選ぶ場合は注意して下さい。

 

E-Pシリーズは、基本性能はひとつ上のE-Rシリーズと一緒。ラインナップは6畳(2.2kW)~14畳(4.0kW)までの4機種で、12畳(3.6kW)はなし。清潔機能や省エネ機能もシンプルなので、エアコンの使用頻度が少ない部屋向きです。ひとつ上のE-Rシリーズと実売価格で大きな差がないなら、E-Rシリーズのほうがオススメです!」(戸井田さん)

↑E-Rシリーズの設置例

 

メーカーその5 富士通ゼネラル

【富士通ゼネラルのエアコンの特徴とは?】

室内温度のムラをなくし、清潔機能でも一歩先行く

「冷暖房ともに室内温度のムラをなくし、快適にするのが富士通ゼネラルのポリシー。風を感じにくい穏やかな冷暖房はとても心地がいいもので、両サイドにファンを搭載した『デュアルブラスター』はそれを具現化するための象徴的な機構です。また、部屋の温度・湿度を計測し独自のアルゴリズムで分析して、季節と室温に応じて冷房・送風・除湿・暖房の切り替えを自動で行う『毎日快適モード』を全シリーズに搭載。これにより、運転モードの切り替えを気にせず生活でき、『一年中つけたままにする』という、一歩踏み込んだ新しい提案をしています。

 

清潔機能においても、同社は積極的な提案をしてきました。『フィルター自動おそうじ』機能を、業界で初めて開発したのは同社。さらに2018年モデルのXシリーズには、業界初の『熱交換器加熱除菌』を搭載。熱交換器のフィンとフィンの隙間に水分が残るとカビの原因となりますが、その水分を55℃以上に加熱してお湯にすることでカビ菌・細菌を除去できます。日立の『凍結洗浄』もそうですが、エアコン内部の清潔機能が今後のトレンドになりそうです」(戸井田さん)

 

【富士通ゼネラルのオススメその1 プレミアムモデル】

「熱交換器加熱除菌」「メタルハイコート」で内部は常に清潔!

ノクリア Xシリーズ

AS-X40H2

実売価格24万6460円

冷房や除湿で発生した水を加熱して、カビ菌・細菌などを除去する業界初の新提案「熱交換器加熱除菌」を搭載したプレミアムモデル。冷風・温風が吹き出すセンターファンをチタン化合物などでコーティングした「メタルハイコート」でホコリの付着も防止します。本体両側に設置されたサイドファン「デュアルブラスター」も特徴。本体センターからの「冷暖気流」とともに、温度と速さの違う2種類の気流を生み出して制御することで(ハイブリッド気流)、部屋全体の空気をムラなく快適にします。

↑加熱除菌運転の効果のイメージ(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「デュアルブラスター」が温度ムラを減らし、清潔機能も充実

「本体両サイドについているファン『デュアルブラスター』が他メーカーにはない機能。冷房時は下に落ちやすい冷気を両サイドのファンから吹き出す風で持ち上げ、また、風を人に当てて涼感をアップさせることも可能です。暖房時は天井に昇りがちな暖気を両サイドのファンから吹き出す風で押さえつけ、暖気を床全体に広げるので、足元がしっかり温まり、顔だけが温まってぼーっとすることがなくなります。冷気だまり・暖気だまりができやすい大きな部屋や、長時間エアコンを使うと風が気になるという人にオススメです。部屋全体の温度を均一にするので、家事で四六時中動いていたり、子どもが常に動き回っていたり……といった家庭には最適ですね。

↑冷房(左)では、室内機の左右に搭載した「デュアルブラスター」の室温気流が冷気を持ち上げ、遠くまで運んで部屋中をムラなく涼しく。また、暖房時(右)は床付近を這うように遠くへ暖気が行き届きます(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

また、深夜の暖房運転は静音運転に自動で切り替えるなど、AI(人工知能)が分析・判断して最適な運転を行う『ノクリアセレクト』を搭載。このほか、エアコン任せで自動で最適な運転を行う『おまかせノクリア』では、全シリーズ標準の『毎日快適』モードに加え、X、XS、Zの上位モデルのみ搭載する『毎日みまもり』モードも用意しています。こちらは夏は31度以上・冬は15度以下になると自動運転を開始してくれるので、体感温度が鈍くなりがちな高齢者の見守りとしても活用できます。

 

清潔機能は、他のグレートにもある『熱交換器加熱除菌』『フィルター自動おそうじ』のほか、『メタルハイコート』と、電気集じんで室内の空気もキレイにする『プラズマ空清』が搭載されるなど、機能が充実しています。除湿は寒くならない再熱除湿、あるいは弱冷房除湿と、いずれかを好みに合わせて選べるので便利です」(戸井田さん)

 

【富士通ゼネラルのオススメその2 セカンドモデル】

「デュアルブラスター」搭載ながら「熱交換器加熱除菌」などを省略

ノクリア XSシリーズ

AS-XS40H

実売価格18万6840円

「デュアルブラスター」を搭載したスタンダードモデル。2種類の気流で室温を制御する「ハイブリッド気流」で、冷房時は気流を攪拌し、やわらかな風を部屋中に行き渡らせます。「熱交換器加熱除菌」は非搭載なものの、「フィルター自動おそうじ」は搭載。室温、リモコン付近、床温度の3点を計測する「3D温度センサー」を活用して運転を制御し、暖めすぎ・冷やしすぎのムダを抑制します。あらかじめ室温を上げて、霜取り運転中も暖かさをキープする「ホットキープ除霜」も搭載。

 

XSシリーズ 戸井田さんのレコメンド

デュアルブラスター搭載かつ設置スペースも少なくて済む!

「簡単に言うと『デュアルブラスター』は搭載しながら、『熱交換器加熱除菌』『プラズマ空清』などを省略し、価格を手ごろにしたモデルです。Xシリーズに比べ清潔機能と低温暖房能力が落ちますが、先述の『おまかせノクリア』や『ノクリアセレクト』といった便利機能やリモコンなどは最上位モデルと一緒です。除湿は再熱除湿はなく弱冷房除湿方式。温度が下がる『ソフトクール除湿』と、寒くなりにくい『ひかえめ除湿』の2モードから選べます。『デュアルブラスター』による温度ムラのない冷暖房が実現できるので、快適性重視の部屋で使うのがオススメ。『毎日快適』モードにすれば、ムダなく最適運転をしてくれます。子どもだけで過ごすときや、季節の変わり目で運転モードに悩むときなどにぜひ活用して下さい。

 

上位機種と同様、抗菌・防カビコーティングを施した『ハイドロフィリック熱交換器』となっていますが、エアコン内部の清潔機能は『フィルター自動おそうじ』のみ。Xシリーズに比べて清潔機能は大きく省かれているので、汚れやすいキッチン近くではなく、比較的汚れにくい子ども部屋や寝室で使うのがいいでしょう。6.3kW(20畳用)・7.1kW(23畳用)でも幅786mmとコンパクトなので、設置できるスペースが半間(約91cm)しかない部屋にも取り付けられます」(戸井田さん)

↑「ハイドロフィリック熱交換器」イメージ。冷房時と除湿時に発生した水で、熱交換器を自動で洗浄します(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

【富士通ゼネラルのオススメその3 ベーシックモデル】

清潔維持機能を重視したコンパクトなモデル

ノクリア Dシリーズ

AS-D40H

実売価格15万1200円

「デュアルブラスター」はありませんが、「熱交換器加熱除菌」を搭載したコンパクトモデル。スリムながら「フィルター自動おそうじ」もあり、清潔維持機能が重視されています。電気集じん方式の「プラズマ空清」の搭載により、0.3~2.5μmの粒子を88%キャッチして、部屋の空気を浄化してくれます。また、人感センサー「不在ECO」で人の有無を検知して、ひかえめ運転への切り替えやオン・オフを自動的に行い、節電をサポート。

 

Dシリーズ 戸井田さんのレコメンド

この価格帯で清潔機能が充実しているのはうれしい

「このクラスではかなりハイスペックでコスパが高いモデル。2018年モデルの目玉機能『熱交換器加熱除菌』を搭載するほか、『プラズマ空清』『フィルター自動おそうじ』などもあり、清潔機能は十分。お手入れが気になる人にはうれしいところですが、暖房を快適にする機能は少なくなるので、冷房メインの部屋で使うといいでしょう。

 

センサーは『人感センサー』のみになりますが、人がいなくなると節電運転に切り替えてくれるので省エネ。一年中適切な運転をセレクトしてくれる『毎日快適モード』もあります。両サイドの『デュアルブラスター』がないぶん、すっきりとした見た目になっているのはデザイン面にこだわる人にとっては魅力ですね。本体の高さが250mmで、高さ295mm(上部38mm・下部7mm)あれば設置できるスリム設計がウリ。パネルデザインもスッキリコンパクトで、狭い部屋でも圧迫感なく収まります。もうひとつ下にCシリーズもありますが、価格差があまりないでこちらがオススメ」(戸井田さん)

↑窓上のスペースにも収まる、コンパクトでスッキリしたボディが魅力(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

総括

「デュアルブラスター」「熱交換器加熱除菌」の有無で選択を!

「Xシリーズは『デュアルブラスター』に加え、清潔機能も便利機能もすべて搭載するフルスペックモデル。室温を均一に保つ冷暖房がしっかり実現されているので、エアコンの風が苦手という人も満足できます。両サイドにファンがありますが、5.6kW(18畳用)までは横幅が786mmに収まっています。それを超えると横幅が大きくなるので(20畳用のAS-X63H2だと幅898mm)、設置スペースにご注意を。

 

なお、停止時の姿は、以前のモデルよりもかなりスッキリしましたが、運転時は両サイドの『デュアルブラスター』が動くためメカニックな印象。『カッコいい』と感じる人と『ゴツい』と感じる人と、好みが分かれるデザインなので、動いた状態を見て判断することをオススメします。

 

XSシリーズは、清潔維持機能と暖房の快適機能が省かれているほか、APFも最上位機種に比べて低く、年間の電気代はXシリーズと比べて6000円強高くなります。清潔性を維持する機能が少ないため、エアコン内部のお手入れは定期的に業者に頼むつもりで購入をしたほうがいいでしょう。本シリーズは、とにかく風があたる冷暖房が苦手で、風をダイレクトに感じにくい『デュアルブラスター』をお手ごろに手に入れたいという人に最適です。

 

Dシリーズはデュアルブラスター非搭載ですが、清潔維持機能が充実しているモデル。冷暖房の快適性より、お手入れの手間を省くことを重視する人向き。スリムタイプなので、設置スペースに制約がある場合にも合っています。なお、ラインナップは2.2kW(6畳)~5.6kW(18畳)までなので、大きい部屋はXSまたはXシリーズで検討を!」(戸井田さん)

 

メーカーその6 日立

【日立のエアコンの特徴とは?】

「凍結洗浄」を新開発し、清潔性に磨きをかけた

「日立のエアコンは、『白くまくん』の愛称でおなじみ。寒冷地仕様を除くと全5シリーズあり、選びやすいバリエーションとなっています。室内機の内部にステンレスを採用した独自の『ステンレス・クリーン システム』で清潔性の高さには定評アリ。今季はさらに、熱交換器を凍らせてから一気に溶かして汚れを洗い流す『凍結洗浄』を開発。最下位モデルを除く4シリーズに搭載し、ますます清潔性を高めてきました。

 

近年、室内の状況をセンシングするために各社さまざまなセンサーを搭載していますが、画像によってセンシングするのは日立のみ。また、基本性能であるエネルギー効率が高いのも特徴です。高さや奥行きが小さいモデルも積極的に展開し、設置性が良い点も見逃せません」(戸井田さん)

 

【日立のオススメその1 ハイエンドモデル】

「くらしカメラAI」で幅広いデータを把握し、適した空調を行う

白くまくん Xシリーズ

RAS-X40H2

実売価格24万9130円

「くらしカメラ AI」と「凍結洗浄Premium」を搭載した最上位モデル。30万画素のセンサーを採用した画像カメラ、温度カメラや近赤外線LED技術を搭載した「くらしカメラ AI」で室内をセンシング。在室人数や時間、一人ひとりの体感温度までを把握し、高精度な空調制御を可能にしました。天井の温度を検知して天井から伝わる熱を抑える間接冷房「プレミアム天井気流」も備えています。また、熱交換器を凍らせて汚れを洗い流す「凍結洗浄」は、本シリーズでは「凍結洗浄Premium」に。「くらしカメラ AI」でエアコン内部の汚れ方を予測して自動で2回洗浄するなど、清潔性をキープする能力も高いです。ホコリなどを帯電させてフィルターで捕集する「ステンレスイオン空清」も採用。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

基本性能が高く内部クリーン機能が優秀

「最上位のプレミアムモデルです。APF7.7と基本性能が高く、幅800mm以下のコンパクトサイズながら優秀な省エネ性能を達成しています。エアコンを長時間使う生活スタイルであれば、よりメリットを感じるはず。『くらしカメラ AI』は、温度・湿度に加え、人の識別・在室時間・活動量・間取り・家具や窓の位置など、多数の情報を把握し、快適かつ省エネな運転をしてくれます。ただ、中央部分にカメラやセンサーがあり、運転時は全面パネルが開いて、フラップも6枚可動するのでややゴチャゴチャした見た目に。すっきりしたインテリアにしたい人は、運転時の姿を確認してください。

 

『カラッと除湿』は、寒くならずに除湿ができる再熱除湿を採用。室温が低くてもしっかり除湿ができるので、梅雨時や秋口も快適です。また、起きる時刻に合わせて温度と湿度をコントロールする新『快眠』モードや、タイマー時間が経過して運転停止した後も、室温の上昇や寝返りの頻度を見て、自動で再運転を行う『みはっておやすみ』タイマーなど、快眠のための機能が充実しているのもうれしいところです。

 

なお、ウリである『凍結洗浄』は、『くらしカメラ AI』により部屋の状況を認識して、汚れがひどくなる前に自動洗浄をするのがこのシリーズの特徴。エアコン内部を清潔に保つ機能は、他社より完成度が高いと感じます。そのため、調理時の油煙がつきやすいLDKなどに設置するのもオススメですね」(戸井田さん)

↑「くらしカメラ AI 」には、近赤外線LED技術や画像カメラ、温度カメラなど多数のセンシング機器を搭載(画像出典:日立公式サイト)

 

【日立のオススメその2 スタンダードモデル】

白くまくん E・ELシリーズ

RAS-E40H2

実売価格20万3040円

一部機能は省かれているものの、「凍結洗浄」と「くらしカメラ F」を搭載

「凍結洗浄Standard」と「くらしカメラ F」を搭載したスタンダードモデル。熱交換器を凍らせて自動で洗浄する「凍結洗浄」は、汚れを予測して洗浄する機能はありませんが、基本的な機能は最上位機種と同等です。「くらしカメラ F」は温度カメラ、湿度カメラなどは省かれていますが、画像で室内の状況を認識して人のいるエリアだけに風を送るなど温度や風向、風量をコントロールしてくれます。上位機種と同様、人がいなくなると1時間で運転を自動停止する「オートオフ」や「風よけエリアセレクト」機能も搭載されています。

 

E・ELシリーズ 戸井田さんのレコメンド

清潔性は優秀で、複数の人が居ても効率よく運転

「最上位シリーズと同様に『凍結洗浄』を搭載していて、不在時の自動洗浄のほか、タイマーでの洗浄の設定もできます。これより下のグレードでは『凍結洗浄』のタイマー設定はできません。フィルター自動掃除機能のほか、内部は『ステンレス・クリーン システム』で汚れがつきにくいのがメリット。汚れが多い環境で使うなら、タイマーで定期的に洗浄すると、汚れがたまらず清潔に使えます。

 

家具の位置や形状を検知し、気流の通り道を見つけて送風する機能は省略。フラップも6枚ではなくなりますが、人の位置と足もと、人数、活動量、日差しなどを認識して、温度・風向・風量をコントロールしてくれるので、複数の人がくつろぐ空間でも効率よく運転してくれます。冷やしすぎない冷房『涼快』や寒くならない再熱方式の『カラッと除湿』搭載で冷房機能は快適。寝返りの感知はありませんが、温度を見張って暑くなると再運転してくれる『みはっておやすみ』タイマーは搭載されています」(戸井田さん)

↑「凍結洗浄」の仕組み。熱交換器を急速冷却。大量の霜をつけて一気に溶かし、汚れを洗い流したのちに乾燥させます(画像出典:日立公式サイト)

 

【日立のオススメその3 ベーシックモデル】

「凍結洗浄」「フィルター自動お掃除」を省略して価格を抑えた

白くまくん Dシリーズ

RAS-D40H2

実売価格11万3400円

「凍結洗浄」を搭載しないベーシックモデル。フィルターの自動お掃除機能はありませんが、通風路、フラップ、フィルターにステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン」仕様で、エアコン内の菌や汚れを抑制します。また、日差しを感知する「くらしセンサー」で日差しの変化を見分け、「ecoこれっきり」ボタンを押すだけで曇りや夜になると控えめ運転に切り替わります。除湿は弱冷房方式で、吹き出す風の量をコントロールして肌寒さを抑える「ソフト除湿」となっています。

 

Dシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「『凍結洗浄』や『フィルター自動お掃除』などの清潔維持機能を省き、必要最低限の機能に絞ったベーシックモデルです。センサーは、温度・湿度のほか日差しを見る『くらしセンサー』を搭載。日差しの変化を見分けて、省エネ・快適な運転を行います。切りタイマーをセットしていても、室温が上がると再運転する『みはっておやすみ』タイマーは本シリーズにも搭載。室内機が小さく、狭いスペースにも収まるので、設置スペースの狭い部屋に向いています。

 

ほとんどの機能を省略して価格を優先しているので、予備室や使用頻度の少ない部屋向き。内部の清潔機能が最小限ということもあって、汚れが発生しやすい部屋やタバコを吸う人が使う部屋などは避けた方が無難でしょう」(戸井田さん)

↑室内機がコンパクトなので、少ないスペースで設置できます(画像出典:日立公式サイト)

 

総括

日立のウリの機能を網羅したいならE・ELシリーズも狙い目

「Xシリーズは基本性能が高く、多彩な機能を搭載。まさに日立の技術を結集したプレミアムなモデルです。6畳(2.2kW)~29畳(9.0kW)まで、幅広いラインナップを用意。また、3.6kW(12畳)には珍しく100Vと200Vがあります。200Vのほうが年間の電気代が2500円ほど安くなるので、電源に問題がなければ、200Vタイプがおすすめです。なお、他メーカーと比べて、最上位のXシリーズとそれ以下のシリーズとの機能差が大きいのも特徴。Xシリーズだと年間の電気代も1万円以上安くなる計算です。快適性も省エネ性も差がつくので、予算が許すならXシリーズがオススメ。

 

E・ELシリーズは『凍結洗浄』搭載のスタンダードモデル。価格を抑えつつ、日立のウリの機能を網羅したいならこちらです。ただ、最上位Xシリーズとの差はかなりあるので、欲しい機能が落ちていないか、しっかり確認を! また、ひとつ下のW・WLシリーズは室内機がコンパクトな設計になっていますが、価格差はあまりないので、設置寸法に制約がない場合はE・ELシリーズがオススメです。

 

Dシリーズはもっとも廉価なベーシックモデル。といってもAPFや低温時暖房能力など、冷暖房の基本性能は悪い数値ではありません。付加機能は必要最低限で、快適性能も重視されていませんが、そこは割り切って『とりあえず冷暖房が欲しい』という部屋であれば問題なし。ラインナップは5.6kW(18畳)までなのでご注意を」(戸井田さん)

 

パナソニックがデザインの拠点を京都に移した理由

パナソニック株式会社は2018年4月から、同社の家電デザイン拠点を京都に集結したオフィス「Panasonic Design Kyoto」を始動。6月27日に行われた同オフィスの見学会に、GetNavi編集部も参加してきました。

 

↑京都府京都市に開設された「Panasonic Design Kyoto」。9階建ての4階~9階にオフィスがある「縦構造」となっています

 

 

同デザインセンターは今年100周年を迎えたパナソニックが、家電デザイントータルでの連携を強化するために開設したもの。元々同社は滋賀県草津市に白物家電(生活家電)の、大阪府門真市に黒物家電(家庭用オーディオ・ビジュアル機器)のデザインオフィスを持っていましたが、そのふたつを融合したのが「Panasonic Design Kyoto」ということになります。

 

パナソニック アプライアンス社デザインセンター所長の臼井重雄さんは、新オフィスを構える場所として京都を選んだ理由を次のように語ります。

 

「IoTなど住空間の中で家電が横につながる状況のなかで、家電デザインの最適地として選んだのが京都。それは単に(草津市と門真市の)地理的な中間地点というだけではなく、今後パナソニックブランドを世界に発信していくときに、日本の中でもグローバルな発信力のある京都という街にデザイナーが身を置き、ここでデザインすることが、高いクオリティのデザインにつながると考えました」

 

↑アプライアンス社デザインセンター所長の臼井重雄さん。1990年に松下電器産業に入社。2007年から2016年までパナソニックデザインセンター中国拠点に勤務。同センターの所長を勤めたあと、2017年にアプライアンス社デザインセンター所長に就任

 

 

今回の新しいデザイン拠点設立にあたり、同社はデザイン体制そのものの改革にも着手。従来のプロダクトデザイナーだけでなく、現在の新しい価値、広義なデザインに対応できる人材を積極的に招いているそうです。

 

そのひとつが「デザインストラテジスト」の登用。ロンドンにあるクリエイティブコンサルティング会社「シーモアパウエル」のシニアデザインストラテジストで、多数のグローバル企業のデザインストラテジー立案などに携わってきた池田武央さんを、クリエイティブ・ディレクターとして招聘しました。

 

ほかにもCMFデザイン(色や素材のデザイン)のスペシャリストやデザインエンジニア、デザインのインサイトリサーチャーの専門家など、プロダクトデザインをさらに加速させるミッションを持つスペシャリストを集め、デザインの多様化を進めています。

 

写真は8階の「HUB」と呼ばれるフロア。社外とも様々なミーティングやプレゼンテーションなどが行われます。縦構造のフロアは「ドリップ・コンセプト」を導入。9階「GARDEN」8階「HUB」の上層階で幅広い外部からの情報をインプットし、7階6階の中層階でそれらの情報をもとにデザインしているとのこと。さらに5階4階の下層階でプロトタイピングやデザインの検討を行い、コーヒーがドリップされるように絞り込まれ、抽出された商品やサービスとしてアウトプットされます。

 

 

 

京都の伝統工芸との共創プロジェクト「Kyoto KADEN Lab.」も第2期に突入

パナソニックでは2015年11月から、京都の伝統産業の次世代リーダー集団「GO ON」とともに、日本の感性とものづくりの原点を探り、新たな家電デザインを探求する「Kyoto KADEN Lab.(京都家電ラボ)」プロジェクトを展開。第1期では「Electronics Meets Crafts:」をコンセプトに、「人の記憶や五感に響く未来の家電」のプロトタイプ10点を開発。「ミラノサローネ2017」で「ベストストーリーテリング賞」を受賞するなど、海外でも高い評価を受けました。ちなみに「ミラノサローネ」でも展示された、京都の手作り茶筒の老舗・開化堂とのコラボ作品「響筒」の発売が決定。2019年春を目処に、現在開発が進められています。

 

「創業者・松下幸之助は、『伝統工芸は日本のものづくりの原点である』と語っていて、その言葉は我々の心に深く刻み込まれている。『GO ON』さんは伝統を継承しながら素材やものづくりを新しい価値に変換させ、グローバルな市場に向けて発信されている集団。彼らの真摯なものづくりの姿勢と高い技術、イノベーターとしての姿勢に、我々が求めるヒントがあるのではないか、ということでコラボレーションさせていただいています」(パナソニック アプライアンス社デザインセンター 岡部健作さん)

 

↑アプライアンス社デザインセンターの岡部健作さん。「Kyoto KADEN Lab.」第1期メンバー。現在同社で掃除機のデザインを担当

 

現在はさらに第2期として、「Electronics Meets Crafts: Engraving Phenomena」をコンセプトに、新たに5点のプロトタイプを開発。 「Engraving Phenomena」とは「心に深く刻まれた現象・体験」とも訳され、「真っ赤に燃える赤い火」や「吹き抜けるそよ風」など、はるか昔から人の営みの中に刻み込まれた美しさや心地よさを指すのだそうです。

 

「第1期の活動を通して『世界で通用する日本らしい高価値なデザインを発信し、日本のものづくりの本質価値と五感に響く体験価値を掛け合わせたものが具現化できました。それを受けて今回は、『心を揺さぶる価値とは何か』を、さらに若いメンバーが深掘りし、新たな価値探求を実践してくれています」( 岡部さん)

 

見学会ではそうした新たな価値探求の結晶とも言えるプロトタイプ5点もお披露目。第1期のプロトタイプ作品とはまた違う、現代アート的とも言える作品のプレゼンテーションが行われました。

 

 

↑作品名「Kasa」

刺激を与えると消える照明。手に持つ人は明かりが消えないよう、自然と手が動かないよう集中します。家電を「壊れにくくする」のでなく、大事に使うことで結果的に壊れにくくなるという、人と物との新たな関係性から未来を考えるプロトタイプ作品です。

 

↑作品名「Soyo gu」

竹かごの技法で編んだ竹のソフトカバーを用いた大型の送風扇。ゆっくりと回る大型ファンによる風が吹き抜け、カバーの竹ひごがやさしくそよぎます。「そよ風」という心地良い体験を「風の触感」「静けさ」「そよぐ草花の様子」という3要素に分解し、テクノロジーと竹工芸のコラボレーションで再度編み上げました。

 

↑作品名「Oto no kotowari」

音楽を視覚化するスピーカーのプロトタイプ。LEDの光が天面に張られた水を透過して三日月のように壁に投影。スピーカーの振動が水に伝わることで壁に投影された光が細かく振動し、波打ちます。音程やリズムによって刻々と変化する波紋はいつまでも見飽きません。配信サービスの普及で音楽が聴き流されることが多くなった生活のなかで、「暮らしのなかの音のひとつひとつに意識を向ける」ことが豊かな体験につながることを提示します。

 

 

 

「GO ON」メンバーと「Panasonic Design Kyoto」スタッフとのクロスセッションも行われた

見学会の後半では「GO ON」からの4人を交えたクロスセッションも開催。セッション中には「GO ON」メンバーで西陣織・細尾の細尾真孝さんが「Kyoto KADEN Lab.」の第2期について次のように述懐しました。

 

「第1期では『家電と伝統工芸をイーブンにくっつけたらどういうものが出てくるか』というアプローチでやった。量産化の問題はとりあえず置いて。そこでできたのが『テクノロジーを隠す“ヒドゥン・テクノロジー”コンセプトの作品でした。第2期ではそこを踏まえ、僕たちはなるべく手を動かさず、伝統工芸の思想、哲学、価値観をどう家電にインストールするか、また量産可能なものにできるか、という挑戦をした。本当にギリギリまで手を出したいのを我慢して、僕らは量産可能な価値をどう提供できるか、逆にパナソニックさんはそれをどう形に落とし込むか、ということを考えました」

 

クロスセッション参加者。左の4人がGO ONメンバーで、左から西陣織・細尾 細尾真孝さん、中川木工芸 中川周士さん、朝日焼 松林佑典さん、竹工芸・公長齋小菅 小菅達之さん。右の4人はアプライアンス社デザインセンターのメンバーで、左から臼井重雄さん、池田武央さん、岡部健作さん、「Kyoto KADEN Lab.」第2期メンバーの杉山勇樹さん。一番右は司会の長谷川錦哉さん。

 

 

一方、アプライアンス社デザインセンター所長の臼井さんは「Panasonic Design Kyoto」開設の意義を、こう語ります。

 

「このセンターには150人のデザイナーがいますが、その全員がリセットしないと改革はできない。私は9年間、上海のパナソニックデザインセンターにいましたが、そこで中国が一気に成長してきたのを目の当たりにしました。その後日本に帰ってくると、日本があまりに変わっていないことに驚いて、『これは中国に絶対やられる』と思った。

 

そのときに『GO ON』さんとのプロジェクトを見て、日本がグローバルに打って出るひとつのトリガーになるという確信を持ちました。工芸も家電も作るものは違うけど、『いいものをお客さんに届けたい。豊かな生活に貢献したい』というスピリッツは一緒。でもその一番大事な根っこを家電のデザイナーは忘れていたところがあるのではないか。過去の成功事例というのも、市場や経済が成長していったところに乗っかってたまたま成長してきたところもあるので、果たして本当に自分たちの力で成長したのかなという疑問もあった。だからこういう活動のなかで、もう一度ものづくりの原点に還りたいと考えました。

 

今年はパナソニックが100年。次の100年のためにもう一度再スタートする、“トランジションズ(遷移)”として考えるいい機会になったと思います」

 

さらにクロスセッションにはデザインステラジストの池田武央さんも参加、大企業がストラテジー(戦略)を考える意義の説明がありました。

 

 

「日本って先進国なのにものづくりをやめないんです。ものづくりが好きで、いいものを作ることに対して絶対的な崇高感を持っている。でも同時に日本には、マスプロダクションのなかで中国やインドなどに負けない競争力を維持するという大きな課題があります。

 

僕はデザインを含め、新しい価値を作るために必要なプロセスは『気づいて』『考えて』『作って』『伝える』の4つだと思っています。過去11年間、何十社という企業と何百というプロジェクトをやらせてもらいましたが、各自テーマは違うにせよ、プロセスはその4つだけ。その4つをやらないと高い成果は出ません。『従来のものをよりよくする』という文脈では『作る』をひたすら頑張るのもいい。ただ、『気づいて』『考えて』作ったものを魅力的に『伝える』までやらないと、競争力は出ない。戦略(ストラテジー)はわかりやすく言うとその『考える』部分を行う職能。特に海外のデザインコンサルは、インサイトリサーチャーやデザインストラテジスト、ストーリーテラーなど、気づいて考えて伝える人がチームとして整っています。

 

一方日本のものづくりの組織は『作る』だけ多く、『作る』専門家が限られた時間で『気づく』『考える』もやっている部分が多い。そのがんばりは素晴らしいですけど、サッカーでもみんながストライカーだとおかしくて、それぞれの専門性を統合してチームとして機能すると、高いアウトプットが出る。なので、そういうインサイトリサーチャーやデザインストラテジスト、ストーリーテラーを社内に置いて、そういう専門家たちが、プロダクトデザイナーとチームになってクリエイトすることが、これからの先進国の日本に求められていることだと考えます。そうした意味でストラテジストとしてインハウス部門に入ることにはかなりやりがいを感じています」

 

 

「今後は、その評価がお客様にしっかり根づいた『パナソニックデザイン』を構築していきたい」と語る臼井さん。時代の要求に応えるべく、新オフィスおよび新体制によって、大胆な変革を目指す「パナソニックデザイン」のこれからの展開が楽しみです。

もはやお米は「冷やすのが常識」です! 35℃の猛暑でも温度・湿度をキープする「保冷米びつ」誕生

エムケー精工は、保冷保存で鮮度が長持ちする保冷米びつ「ライスクール」を発売しました。価格は米収納量約6kgの「HRC-05」は3万3480円、約11kgの「HRC-10」は3万6180円。色はそれぞれクラシックレッドとライスホワイトの2色展開です。

 

お米をしっかり冷やして劣化を抑え、害虫やカビも寄せ付けない

近年、冷蔵庫で保存するための米びつが無印良品やamazonで売れているなど、「お米は常温保存だと劣化する」という事実が「常識」として広まっています。今回紹介する保冷米びつ「ライスクール」も、こうした背景を受けて発売されたアイテム。本機でお米を保存すれば、虫・カビから米を守るだけでなく、鮮度と風味が長持ちします。さらに、猛暑日(ライスクールの周囲温度35℃)でも、庫内をお米の保管に最適な温度(15℃)と湿度に保てるため、酸化や害虫・カビの発生、長期保存による古米臭などのトラブルからお米をしっかりと守ってくれます。

 

レバーを押すだけで計量でき、計量装置は丸洗いが可能

本機は操作性、メンテナンス性も優秀。レバーを押すだけで1合が簡単に計量できます(最大計量は3合)。計量装置は分解して丸洗い可能。分解には特別な工具は必要ありません。また、お米の残量が約6合(約900g)になると、本体正面にあるLEDランプが点灯し、補充時期を知らせてくれる残量検知機能も付いています。

↑レバーを押すだけでカンタンに計量できます(画像出典:エムケー精工公式サイト)

 

 

↑お米が少なくなるとLEDが点灯(画像出典:エムケー精工公式サイト)

 

「お米は冷やして保存」が当然となった時代、特に毎日多くのお米を炊くファミリー層にとって、本機は欠かせないアイテムとなるかも。計量がラクになるのも見逃せないメリットです。これから本格的に暑くなる季節を前に、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

 

エムケー精工

保冷米びつ「ライスクール」HRC-05

●発売:7月2日●価格:3万3480円●サイズ/質量:W215×H535×D450㎜/約7.5kg●米実収納量:白米6kg/玄米5kg●冷却温度:約15℃(室温35℃時)●冷却方法:冷気強制循環方式(ペルチェ素子による電子冷却)●電源:AC100V 50/60Hz●定格消費電力:68W

 

保冷米びつ「ライスクール」HRC-10

●発売:7月2日●価格:3万6180円●サイズ/質量:W215×H725×D450㎜/約8.5kg●米実収納量:白米11kg/玄米10kg●冷却温度:約15℃(室温35℃時)●冷却方法:冷気強制循環方式(ペルチェ素子による電子冷却)●電源:AC100V 50/60Hz●定格消費電力:68W

ネット販売オンリー。謎に包まれたガスコンロ「Vamo.」の実力を探ってみた!

料理をするほとんどの方が使うガスコンロは、数多くの種類があります。多機能、実用的、安価と様々なコンロが多いなか、これらを一線を画すように登場したのがリンナイのVamo.(バーモ)。シンプルを極めた重厚な外観と、家庭用ガステーブル最大の火力4000Kcalを実現していますが、インターネットでの販売だけであり、実機を見る機会は限られていました。今回は、このVamo.のポテンシャルを探るべく、リンナイの廣江沙紀子さんのご案内で体験してきました。

 

↑リンナイ営業本部・廣江沙紀子さん。リンナイ製品はもちろん、他社製品に至るまでガスコンロのことを知り尽くしたお方です

 

あえてグリル機能を排したガスコンロ

――インターネットだけで販売されているVamo.ですが、これまでは、その実体がイマイチわかりませんでした。

 

廣江沙紀子さん(以下:廣江) 一般にガスコンロには、ガス会社さんなどを経由して購入するコンロと、インターネットで購入するコンロがありますが、Vamo.はインターネット直販限定ですので、確かに購入前にお客さまが実際に手に触れる機会は少なかったと思います。

 

もともと弊社では、インターネット限定販売商品で「ホワロ」という商品を先に販売していたのですが、お客さまから「よりシンプルなコンロが欲しい」という声を数多く聞きました。

 

機能面、デザイン面どちらも、シンプルなコンロが求められていたことを知り、あえてグリル機能も削ぎ落とし、業務用のような家庭コンロを目指して開発したのがVamo.でした。

 

――一般的な家庭用コンロで慣れていると、使いずらかったり、特別な使い方をしなければなからなかったりすることはないんですか?

 

廣江 グリル機能がないこと以外は、むしろシンプルなぶん、使いやすいのではないかと自負しています。グリル機能があると、ガスコンロの後ろに排気口カバーを取り付けないといけませんが、Vamo.にはこれもありませんし、このことでお手入れも楽になりました。

 

また、五徳(ごとく)にしても鋳物製で重めのものを使っており、鍋を振ってもドッシリとした安定感があります。ですので、「特別な使い方をしなければならない」ということはなく、むしろガスコンロの機能性もシンプルで使いやすさを追求していると考えています。

 

↑極めてシンプルで重厚な外観(五徳を乗せていない状態)

 

↑話題に上がった五徳。一般的なガスコンロに付いている物に比べ、重厚で驚くほどブレませんでした

 

火加減3610kcalと4000kcalにはどれだけの差があるか?

――一方、料理好きにとっての悩ましいテーマとして「家庭用火力は限界がある」という問題ですが、これも最大限の火力を実現しています。

 

廣江 はい。一般的なガステーブルコンロは3610kcalという火力で、例えば炒めものなどをするときに、食材に火が通るまで時間がかかります。それを4000kcalにあげることで、素早く火入れができ、素材の食感やうまみを逃がさず料理できるようにしているんですね。

 

――どうやって1割もの火力アップを実現しているのですか?

 

廣江 バーナーの構造を鉢状に変え、酸素の取り込み量を増やすことで、火力を高めているのです。火力を高めることで、野菜炒めもよりシャキッとしたものを作ることができます。

 

――一方、最近のガスコンロには自動で弱火になる装置が付いています。安全面では優れた機能ですが、料理好きの間では「あれがあると、料理が限られる」という嘆きの声もあります。Vamo.はどうでしょうか?

 

廣江 Siセンサーは鍋底の温度が250℃を超えると、火が自動的に弱火になる仕組みで、もちろん「Vamo.」にもSiセンサーは付いています。ただし、「高温炒めスイッチ」というボタンを長押しすることで、通常250℃のところ290℃まで調理できるように工夫しています。

 

たった40℃の違いとも思えるのですが、実際に利用してみると、連続しての炒め物がよりしやすくなったという声をユーザーの方からよくいただきます。

 

●3610kcalと4000kcalの火力の差を比べてみた!

前半が一般的なガスコンロの火力(3610kcal)。後半がVamo.の火力(4000kcal)。一見すると、「Vamo.のほうがやや大きい」くらいですが、この後、廣江さんによって振る舞われた野菜炒めで、如実な差を感じることに!

 

 

4000kcalの野菜炒めはシャキシャキ感が違った!

↑Vamo.を点火する廣江さん。先ほどまでの笑顔から一変、料理人の表情に

 

 

 

↑Vamo.で素早く鍋を振る廣江さん。鍋への火の回り方が確かに早いように感じます

 

↑わずか1分半~2分ほど炒め、塩胡椒をして終了。お皿に盛りつけます

 

↑Vamo.での野菜炒め完成。実際に試食させていただきましたが、中華料理店のそれとまったく遜色のない仕上がりで、野菜にはシャキシャキ感があり、強い火力でうまみを封じ込めていることが伝わってきました

 

 

Vamo.を使う場合は“壁”に注意!

――良いこと尽くしのようなVamo.ですが、使う上での注意点はありませんか?

 

廣江 基本的な注意点は一般的な家庭用コンロと同じです。注意点としては、置く場所と壁ですね。

 

可燃性の壁が近くにある場合、火力が強いので燃え移ってしまう危険性があります。もちろんサイトや取り扱い説明書でも告知させていただいていますが、Vamo.を置く場所から可燃性の壁までの距離が15cm以内に入る場合は、必ず防熱板というステンレス製の板を取り付けていただく必要があります。これは必ず守っていただきたいです。

 

↑極めてシンプルで扱いやすいVamo.ですが、設置場所と壁対策だけは要注意。狭い場所には必ず防熱板を使いましょう

 

強い火力だけでなく、極小弱火も実現!

――ネットでの広告展開を見ると、この火力からか男性ユーザーが多いようですね。

 

廣江 当初は特に男性向け、女性向けということは意識していなかったんです。それよりも料理好きの方、業務用テイストを好まれる方を想定して販売していたのですが、現在は男性ユーザーの方からの反響、注目の声が多いようです。

 

もちろん、女性ユーザーの方からの支持もないわけではなく、特に煮込み料理が好きな方には好評をいただいています。

 

――煮込み料理と言うと、強い火力というより、微妙な火加減も大事です。この点はいかがですか?

 

廣江 Vamo.はアナログな回転式の点火ツマミを採用しているので、これも従来の物よりも微妙な調整ができるんです。一般的なガスコンロですと、最少の火加減が決まっているものも多いですが、Vamo.のようにアナログな点火ツマミだと、極小の火力までユーザーのさじ加減で絞ることもできます。

 

こういったところで、例えば強火力だけを求めない女性ユーザーの方にも好まれている理由だと思っています。

↑あえてアナログ的なツマミを採用し、極小の火力も実現。ユーザーが自由に火力を決められるのも料理好きの間で好まれる理由です

 

厳しいネットユーザーからの声にあえて挑戦!

――インターネットでの限定販売は今後も変わらず、ですか?

 

廣江 ありがたいことに、「もっと広く宣伝して欲しい」「一般のお店でも販売して欲しい」という声を多くいただきますが、Vamo.は本当に料理を好まれる方に向けた商品ですので、これからもインターネットを通じて商品の魅力を伝えて、販売していきたいと考えています。

 

それよりも機能面やデザインの良さが、クチコミで広がっていくほうが本商品にとっては一番良いのではないかと思っています。実際、インターネットでのレビューなどは嘘偽りがなく、商品の良い面も悪い面もすべて出てしまいます。

 

そういった情報の行き来が主流ですから、Vamo.はあえて、ユーザーの方にお使いいただき、直接の評価を得たいと考えています。きっと他のガスコンロでは味わうことのできない魅力があるはずなので、是非興味のある方はご購入いただき、長く使っていただければ良いなと思っています。

 

↑近代的な機能をあえて削ぎ落としているので、お掃除もラクです

 

機能の素晴らしさだけでなく、まるで業務用のようなシンプルかつ無骨なデザインで、どんなキッチンにも合うのもVamo.の魅力。購入前に手に触れる機会は極めて限られていますが、これは買って損のない商品だと思いました。気になる方、ぜひチェックしてみてください!

 

 

“モップ付き掃除機”に「その手があったか…」と家電ライター脱帽! アイリスオーヤマ、約2万7000円の軽量コードレスを発売

手ごろな価格と、生活者視点に立った”なるほど”という機能を盛り込んだ家電、通称「なるほど家電」の開発に力を入れているアイリスオーヤマが、新製品を発表しました。今度の新製品はクリーナー。一体どんな「なるほど」が詰まっているのでしょうか。

↑コードレスタイプのスティッククリーナーKIC-SLDCP5(左)とコード付きキャニスター型のKIC-BTP2(右)

 

今回アイリスオーヤマが発表したのは、コードレスタイプの「極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDCP5」と、キャニスター型の「軽量紙パッククリーナー KIC-BTP2」の2機種。コードレスタイプのKIC-SLDCP5の発売日は6月20日、参考価格は2万6800円(税抜)。KIC-BTP2の発売日は7月上旬、参考価格は1万9800円(税抜)です。

 

清掃用品の知見を活かしてモップ付きモデルを開発

まずは「極細軽量スティッククリーナー」から見ていきましょう。このクリーナーの特徴は本体にハンディモップを付属していることです。

↑極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDCP5

 

「当社で調査を行ったところ、ユーザーのうちクリーナーとハンディモップを併用している人が80%以上いるということがわかりました。掃除はクリーナーだけでは完結しません。そこで、掃除のたびにハンディモップを取りに行かなくてもいいように、清掃用品の開発で培った知見を活かし、クリーナーにハンディモップが付属した製品を開発しました」(アイリスオーヤマ 家電事業部執行役員統括事業部長の石垣達也さん)。

↑本体のパイプ部分にハンディモップがつきました

 

使う前に帯電して吸着しやすくし、使ったあとは除電してホコリを吸引

モップには帯電しやすいポリプロピレン素材を採用。掃除機の本体裏にあるナイロン製のケースからモップを取り出すと、ケースとモップが擦れ合って静電気が発生します。これにより髪の毛、綿ゴミ、ホコリなどを吸着しやすくなるというわけです。掃除をしたあとは、スタンド下部にモップを差し込むと、掃除機のスタンドに搭載している放電プレートが除電し、掃除機本体でモップについたホコリを吸引できます。しかもモップは洗って何度も使用できます。

↑スタンドでふわふわっと動かしてホコリを落とします

 

↑金属のプレート(白く見える部分)で除電します

 

「開発当初は、モップについたホコリを思うように吸い取れず、試行錯誤を繰り返しました。いろいろ試すうちに、ケースに金属プレートを施して除電するという方法にたどり着きました。この仕組みの開発が今回の開発の中で苦労した点のひとつです」と同社 家電開発部執行役員部長の原 英克さんは語ります。

 

実際に使ってみると、モップの付属が予想以上に便利

発表会では、リビングをイメージしたコーナーがあったので実際に掃除をしてみました。本体質量は1.4kgととにかく軽量。自走式の「サイクロンパワーヘッド」(後述)を搭載しており、取り回しがスムーズです。「ほこり感知センサー」があるので、キレイになったかどうかが直感的にわかるのも快感でした。

 

また、ハンディモップをクリーナーごと持ち運べるのは予想以上に便利。エアコンなど高い位置のホコリやテレビまわりなどホコリが気になった時にササッと掃除ができます。ハンディモップをケースに入れれば、すぐに床掃除に移れるので、モップを探したり、収納したりする手間がいらないのがラク。

↑モップの長さは2段階に伸縮できるため、高い場所にも対応します

 

しかも、モップについたホコリを最終的にクリーナーで吸い込めるので、モップをキレイな状態にキープできるのもうれしいポイントです。確かに、「モップ付き掃除機」はシンプルな発想ですが、さすがはアイリス、「その手があったか」と思わせるだけの十分な実用性がありました。ちなみに、本体は自立するので、ハンディモップで掃除をしている間は立てて置けるのも便利。なお、集じん方式は紙パック式で、本体集じん容積は0.3L。本体購入時に81枚もの交換用紙パックが付属します。

↑紙パックはクリップで固定する方式。固定するには、ちょっとコツがいります

 

サイクロン気流を発生させるヘッドを新開発

↑サイクロンパワーヘッド。ヘッドの手前に「パワーブラシ」を搭載し、綿ゴミや髪の毛を回転ブラシでかきだし、奥の吸引口に「サイクロンストリーム」を発生させて大きなゴミなどを吸い込みます

 

なお、今回の新製品「極細軽量スティッククリーナー KIC-SLDCP5」と、キャニスター型の「軽量紙パッククリーナー KIC-BTP2」に共通して搭載されているのが、新開発の「サイクロンパワーヘッド」です。これはヘッドの中にサイクロン気流を作り出すというもの。ヘッドの真空度を高めた吸引口で、高速回転するサイクロン気流を発生させ、砂などの比重の重いゴミを浮き上がらせて吸引するという仕組みです。実際に試すしてみると、粒上のゴミもしっかりと吸い込み、一度の往復でキレイになっていました。

 

【動画】

ヘッドの前の粒状のゴミをパワフルに吸引しているのがわかります。

 

キャニスター型は細くてやわらかいホースが特徴

今回発表したもう1つの新製品、キャニスター型の「軽量紙パッククリーナー KIC-BTP2」は、本体重量3.0kg(ヘッド、伸縮パイプ、ホース含む)と業界最軽量クラス。集じん容積は1Lです。特徴は先述の「サイクロンパワーヘッド」と、細くてやわらかいホースを搭載したことです。ホースはこれまで直径41mmだったのですが、新製品では34mmにまで細くなったことで、場所を取らずコンパクトに収納できるようになりました。

↑軽量紙パッククリーナー KIC-BTP2

 

「ホースを細くすると、空気の通り道が細くなるので吸引力は低下していきます。そこで、必要なゴミ取れ性能を実現するため、モーターとのバランスを調整しました。ホースを細くするとデメリットになりそうですが、当社が重視しているのは最終的な『ゴミ取れ性能』です。サイクロンパワーヘッドの搭載とヘッドの工夫により、ゴミを取る性能はしっかりと確保しました」(同社 家電開発部執行役員部長の原さん)。

 

そのほか、ゴミの吸引を可視化する「ほこり感知センサー」、2WAYタイプのすきまノズルを搭載しています。また、ゴミ捨て時に手が汚れない紙パック式を採用しています。

↑細くて柔らかいホースは扱いやすく、本体が軽いので階段での持ち運びなどもラクに感じそう

 

2018年はクリーナーのメーカーシェア3位を目指す

アイリスオーヤマの家電事業の中で、クリーナー部門はLED照明に続く2番めの規模です。同社では今年中にキャニスター、スティック、ロボットなどのフルラインアップを市場に投入する考えです。数量メーカーシェア目標は、現在国内市場5位のところを、2018年には3位まで上げていきたいとのこと。日本の家族構成やライフスタイルを意識した、「なるほど」なアイリスのクリーナーに注目です。

日本での成功も確実か? 「折れ曲がる掃除機」で米国No.1ブランドが本格上陸

家電のShark(シャーク)といえば、スチームクリーナーや掃除機などが有名。量販店ではあまり目にしないものの、テレビショッピングなどで知っている人はかなり多いのでは? 実はこのシャーク、2008年からの10年間で累計5000万台以上もの掃除機の売上実績を誇る、米国売上No.1の掃除機ブランド。そんなシャークが7月より日本法人「シャークニンジャ株式会社」を立ち上げ、本格的に日本上陸することになりました。そして、このシャークニンジャが最初に日本で発売するのがコードレススティック掃除機「EVOFLEX」(エヴォフレックス)です。アメリカ生まれのコードレス掃除機の実力はどのようなものか? 気になる新製品を体験発表会にて実際に使ってみました。

 

ボタンひとつでパイプの真ん中で折りたためる「MultiFLEX」機能を持つ

EVOFLEXはスティック型のコードレス掃除機。モーターやバッテリー、集じんカップなどはすべて手元本体に集約されており、アクセサリーを付け替えることでハンディタイプや布団掃除機のようにも利用可能です。

↑一見すると普通のスティッククリーナーにみえる「EVOFLEX」

 

本機最大の特徴は、なんといってもスティッククリーナー時の「MultiFLEX」(マルチフレックス)です。これは、ボタン一つでパイプの真ん中から折りたたむ機能のこと。折りたたみ時は約半分の大きさになるので、日本の狭い住宅事情でも、収納しやすいのが特徴です。また、スティッククリーナー時の本体重量は3.33kgと同ジャンルの製品と比較するとやや重いのですが、コンパクトにすると持ち運びがしやすいため、重量があまりストレスになりませんでした。

↑折りたたむと収納がしやすいほか、ハンドルも搭載しているので軽く持ち運びべます

 

パイプが曲がるからコンパクトに収納でき、家具の下の掃除もラク

MultiFLEXのメリットは「コンパクトに収納できる」だけではありません。パイプを曲げた状態でも掃除ができるため、一般的なスティック掃除機だと、しゃがんだり腰をかがめなければ掃除ができないソファーなどの家具の下を、立ったまま掃除できます。

↑ボタンひとつでロックを外すと、パイプ部を曲げたまま使用可能

 

↑この状態だと、家具の下の掃除が簡単です

 

また、本機はモーターやバッテリーなどの重量のあるパーツが手元にあるため、スティック時は自立させられません。しかし、折りたたみ時はカンタンに自立するため、掃除を一時中断する際などに便利だと感じました。

↑折りたたんだ状態ならば簡単に自立するのも使い勝手がよさそう

 

2つのブラシを搭載し、フローリング用/カーペット用を切り替えて使える

EVOFLEXのもうひとつの特徴が、2本のブラシを搭載した独自のヘッド「DuoClean」(デュオクリーン)。ヘッド内部には柔らかなブラシと硬めのブラシの2本が配置されており、手元の「床モード切替」ボタンで「フローリング/カーペット」を切り替えて回転するブラシを選択します。「フローリング」選択時は柔らかなブラシが回転。フローリングを傷つけないようにゴミをかき集めるほか、床を磨くような効果もあるとのこと。一方、「カーペット」を選択すると硬めのブラシが回転し、カーペットの毛足をかき分けるようにしてゴミをかき出します。

↑手前の黒と白のらせん模様がついたブラシがフローリング用の柔らかなブラシ。奥が固い毛足のカーペット用。フローリング用のブラシのみ取り外し可能です

 

↑手元の「床モード切替」スイッチ(左)で「フローリング/カーペット」の切り替えが、「パワー切替」スイッチ(右)で「標準/強」の切り替えが可能です

 

吸引デモでは大きなビーズを使ってパワーの強さをアピール

もともと土足文化のアメリカで人気の製品だけあり、ゴミを除去する力もパワフルだそう。一般的な掃除機の発表会では「こんな細かなゴミも吸引します」と粉ゴミを掃除するシミュレーションが行われることもありますが、本機の発表会では大きさ5mmほどの大きなビーズを使い「こんな大きなゴミもぐんぐん吸引します」と、パワーの強さをアピールしていました。

 

【動画】
会場では5mmほどの大きめのゴミをぐんぐん掃除するデモンストレーションも行われていました

 

日本人向けに製品の高さを抑え、HEPAフィルターを追加

ちなみにこのEVOFLEXは、アメリカではすでに発売中の人気のコードレス掃除機。今回はその人気製品を「日本人向け」に改良して発売しています。具体的にはアメリカと比較すると背が低い人が多いため、製品の高さは日本版のほうが少し低いそう。そのほか「キレイ好き」な日本人向けに排気口にHEPAフィルターを搭載したり、ダストカップ内のフィルターを外して掃除できるようになっています。

↑排気する空気までキレイなようにHEPAフィルターを搭載。これは日本仕様ならでは

 

高所を掃除するときは、やはり重量を感じる

このほかにもさまざまな改良がありますが、一方「アメリカ的だな」と感じるポイントもありました。まずは重さで、スティック掃除機として使用する際の重量は3.33kg。ダイソンの人気コードレススティック掃除機の重量が約2.6kg前後だと考えると結構な重さです。とはいえ、床掃除中はほとんどの重さをヘッドで吸収しますし、持ち運び時はコンパクトに折りたためば意外に軽く感じます。唯一重量が気になったのがカーテンや棚の上など、高所の掃除を体験したときでした。

↑床掃除では感じなかった重さも、本体を持ち上げる必要がある「高所の掃除」ではズッシリと感じます

 

工具を思わせる堅牢な作りに好感が持てる

もうひとつ気になったのがメンテナンス性です。日本で発売されているスティック掃除機の多くは、集じんカップが外れて水洗いできるようになっています。ですが、EVOFLEXはカップ内の筒形フィルターのみ取り外して掃除できる仕様です。現場スタッフによると、これはカップは汚れても吸引力には影響しないため、アメリカでは「カップを洗う」という需要が少ないのが理由だそう。

↑パイプを外してから、ダストカップのフタをあけるボタンを押すとゴミ捨てが可能。いちいちパイプを外すのがちょっと面倒

 

↑カップごと外すことは出来ませんが、カップ内部の筒状フィルターは外して掃除できます

 

とはいえ、この「アメリカっぽさ」も見る方向を変えればメリットともなります。たとえば、重さについては全体的にガッチリと堅牢な作りであることが影響しているそう。「軽さ」を追求していない丈夫な作りなので、少々手荒に扱っても壊れにくそうな安心感がありました。見た目もデザイン家電というよりは工具のような男性的な印象なので、質実剛健なデザインが好きなユーザーには喜ばれそうです。

 

上位モデルは予備バッテリー付属で、掃除中のバッテリー切れも安心

ところで、EVOFLEXには付属品の違いで2つのセットが用意されています。ひとつが「ミニモーターヘッド」に「布団ツール」、「抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ」、「ロングフレキシブル隙間ノズル」の4つのヘッドアクセサリーと充電器、予備バッテリーが付属した上位モデル「S30」。そして、ミニモーターヘッドと充電台、予備バッテリーを省略した下位モデルの「S10」です。価格はオープンですが、S30は実売予想価格が6万9800前後、S10は5万9800前後。上位モデルを購入した場合は、掃除中にバッテリーが切れてもすぐに予備バッテリーとの交換ができるので、安心してじっくり掃除できそうです。

↑付属アクセサリー。左から「ミニモーターヘッド」に「抗アレルゲンホコリ取り用ブラシ」、「ロングフレキシブル隙間ノズル」、「布団ツール」

 

↑本体バッテリーはスライドして簡単に取り外し可能。充電は本体に直接プラグを接続するほか、バッテリー専用充電台(S30のみ付属)でも可能です

 

持ち前のマーケティング力で日本も制圧できるか?

なお、同社は徹底的にマーケティングを行うことでも有名です。実際、同社は本機の発売にあたり、綿密なリサーチを行ったうえで、日本の家庭50世帯での6週間にわたる試用テストを3回実施。その結果を踏まえて今回の発売に至ったとのこと。確かに、パイプが折れ曲がる機構は、家具の下を掃除でき、省スペースで収納できるメリットがあり、狭小な日本の住宅にはうれしいですね。カーペットとフローリングでブラシを切り替えられる点も斬新で、両者が混在する一戸建てにはぴったりです。バッテリーの持ち時間はどれくらいか、折れ曲がる部分の強度はどうか……など気になる部分は多いですが、アメリカ本国であのダイソンを押さえ1位になるだけあって、相応の実力があるのは間違いありません。果たして日本でもNo.1を獲得できるのか…その実力と今後の業界への影響に注目です。

 

【2018年版】日立のエアコン「白くまくん」値段が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前のいまの時期に選んでおくべき。それはわかっているけれど、どのモデルを選べばいいのかわからない……。そんな人のために、今回は清潔機能やセンシング機能に定評のある日立の「白くまくん」をご紹介。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯ごとにオススメの3モデルを選んでもらいました。各モデルは、電気代から機能の有無まで表組みで比較しています。ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【日立のエアコンの特徴とは?】

「凍結洗浄」を新開発し、清潔性に磨きをかけた

「日立のエアコンは、『白くまくん』の愛称でおなじみ。寒冷地仕様を除くと全5シリーズあり、選びやすいバリエーションとなっています。室内機の内部にステンレスを採用した独自の『ステンレス・クリーン システム』で清潔性の高さには定評アリ。今季はさらに、熱交換器を凍らせてから一気に溶かして汚れを洗い流す『凍結洗浄』を開発。最下位モデルを除く4シリーズに搭載し、ますます清潔性を高めてきました。

 

近年、室内の状況をセンシングするために各社さまざまなセンサーを搭載していますが、画像によってセンシングするのは日立のみ。また、基本性能であるエネルギー効率が高いのも特徴です。高さや奥行きが小さいモデルも積極的に展開し、設置性が良い点も見逃せません」(戸井田さん)

 

【スペックの見方】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適用畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適用畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、JIS(日本工業規格)に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4.0~5.0台、最上位モデルだと7.0台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、省エネルギー法が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。寒冷地の方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです

 

↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

【日立のオススメその1 ハイエンドモデル】

「くらしカメラAI」で幅広いデータを把握し、適した空調を行う

白くまくん Xシリーズ

RAS-X40H2

実売価格24万9130円

「くらしカメラ AI」と「凍結洗浄Premium」を搭載した最上位モデル。30万画素のセンサーを採用した画像カメラ、温度カメラや近赤外線LED技術を搭載した「くらしカメラ AI」で室内をセンシング。在室人数や時間、一人ひとりの体感温度までを把握し、高精度な空調制御を可能にしました。天井の温度を検知して天井から伝わる熱を抑える間接冷房「プレミアム天井気流」も備えています。また、熱交換器を凍らせて汚れを洗い流す「凍結洗浄」は、本シリーズでは「凍結洗浄Premium」に。「くらしカメラ AI」でエアコン内部の汚れ方を予測して自動で2回洗浄するなど、清潔性をキープする能力も高いです。ホコリなどを帯電させてフィルターで捕集する「ステンレスイオン空清」も採用。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

基本性能が高く内部クリーン機能が優秀

「最上位のプレミアムモデルです。APF7.7と基本性能が高く、幅800mm以下のコンパクトサイズながら優秀な省エネ性能を達成しています。エアコンを長時間使う生活スタイルであれば、よりメリットを感じるはず。『くらしカメラ AI』は、温度・湿度に加え、人の識別・在室時間・活動量・間取り・家具や窓の位置など、多数の情報を把握し、快適かつ省エネな運転をしてくれます。ただ、中央部分にカメラやセンサーがあり、運転時は全面パネルが開いて、フラップも6枚可動するのでややゴチャゴチャした見た目に。すっきりしたインテリアにしたい人は、運転時の姿を確認してください。

 

『カラッと除湿』は、寒くならずに除湿ができる再熱除湿を採用。室温が低くてもしっかり除湿ができるので、梅雨時や秋口も快適です。また、起きる時刻に合わせて温度と湿度をコントロールする新『快眠』モードや、タイマー時間が経過して運転停止した後も、室温の上昇や寝返りの頻度を見て、自動で再運転を行う『みはっておやすみ』タイマーなど、快眠のための機能が充実しているのもうれしいところです。

 

なお、ウリである『凍結洗浄』は、『くらしカメラ AI』により部屋の状況を認識して、汚れがひどくなる前に自動洗浄をするのがこのシリーズの特徴。エアコン内部を清潔に保つ機能は、他社より完成度が高いと感じます。そのため、調理時の油煙がつきやすいLDKなどに設置するのもオススメですね」(戸井田さん)

↑「くらしカメラ AI 」には、近赤外線LED技術や画像カメラ、温度カメラなど多数のセンシング機器を搭載(画像出典:日立公式サイト)

 

【日立のオススメその2 スタンダードモデル】

白くまくん E・ELシリーズ

RAS-E40H2

実売価格20万3040円

一部機能は省かれているものの、「凍結洗浄」と「くらしカメラ F」を搭載

「凍結洗浄Standard」と「くらしカメラ F」を搭載したスタンダードモデル。熱交換器を凍らせて自動で洗浄する「凍結洗浄」は、汚れを予測して洗浄する機能はありませんが、基本的な機能は最上位機種と同等です。「くらしカメラ F」は温度カメラ、湿度カメラなどは省かれていますが、画像で室内の状況を認識して人のいるエリアだけに風を送るなど温度や風向、風量をコントロールしてくれます。上位機種と同様、人がいなくなると1時間で運転を自動停止する「オートオフ」や「風よけエリアセレクト」機能も搭載されています。

 

E・ELシリーズ 戸井田さんのレコメンド

清潔性は優秀で、複数の人が居ても効率よく運転

「最上位シリーズと同様に『凍結洗浄』を搭載していて、不在時の自動洗浄のほか、タイマーでの洗浄の設定もできます。これより下のグレードでは『凍結洗浄』のタイマー設定はできません。フィルター自動掃除機能のほか、内部は『ステンレス・クリーン システム』で汚れがつきにくいのがメリット。汚れが多い環境で使うなら、タイマーで定期的に洗浄すると、汚れがたまらず清潔に使えます。

 

家具の位置や形状を検知し、気流の通り道を見つけて送風する機能は省略。フラップも6枚ではなくなりますが、人の位置と足もと、人数、活動量、日差しなどを認識して、温度・風向・風量をコントロールしてくれるので、複数の人がくつろぐ空間でも効率よく運転してくれます。冷やしすぎない冷房『涼快』や寒くならない再熱方式の『カラッと除湿』搭載で冷房機能は快適。寝返りの感知はありませんが、温度を見張って暑くなると再運転してくれる『みはっておやすみ』タイマーは搭載されています」(戸井田さん)

↑「凍結洗浄」の仕組み。熱交換器を急速冷却。大量の霜をつけて一気に溶かし、汚れを洗い流したのちに乾燥させます(画像出典:日立公式サイト)

 

【日立のオススメその3 ベーシックモデル】

「凍結洗浄」「フィルター自動お掃除」を省略して価格を抑えた

白くまくん Dシリーズ

RAS-D40H2

実売価格11万3400円

「凍結洗浄」を搭載しないベーシックモデル。フィルターの自動お掃除機能はありませんが、通風路、フラップ、フィルターにステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン」仕様で、エアコン内の菌や汚れを抑制します。また、日差しを感知する「くらしセンサー」で日差しの変化を見分け、「ecoこれっきり」ボタンを押すだけで曇りや夜になると控えめ運転に切り替わります。除湿は弱冷房方式で、吹き出す風の量をコントロールして肌寒さを抑える「ソフト除湿」となっています。

 

Dシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「『凍結洗浄』や『フィルター自動お掃除』などの清潔維持機能を省き、必要最低限の機能に絞ったベーシックモデルです。センサーは、温度・湿度のほか日差しを見る『くらしセンサー』を搭載。日差しの変化を見分けて、省エネ・快適な運転を行います。切りタイマーをセットしていても、室温が上がると再運転する『みはっておやすみ』タイマーは本シリーズにも搭載。室内機が小さく、狭いスペースにも収まるので、設置スペースの狭い部屋に向いています。

 

ほとんどの機能を省略して価格を優先しているので、予備室や使用頻度の少ない部屋向き。内部の清潔機能が最小限ということもあって、汚れが発生しやすい部屋やタバコを吸う人が使う部屋などは避けた方が無難でしょう」(戸井田さん)

↑室内機がコンパクトなので、少ないスペースで設置できます(画像出典:日立公式サイト)

 

総括

日立のウリの機能を網羅したいならE・ELシリーズも狙い目

「Xシリーズは基本性能が高く、多彩な機能を搭載。まさに日立の技術を結集したプレミアムなモデルです。6畳(2.2kW)~29畳(9.0kW)まで、幅広いラインナップを用意。また、3.6kW(12畳)には珍しく100Vと200Vがあります。200Vのほうが年間の電気代が2500円ほど安くなるので、電源に問題がなければ、200Vタイプがおすすめです。なお、他メーカーと比べて、最上位のXシリーズとそれ以下のシリーズとの機能差が大きいのも特徴。Xシリーズだと年間の電気代も1万円以上安くなる計算です。快適性も省エネ性も差がつくので、予算が許すならXシリーズがオススメ。

 

E・ELシリーズは『凍結洗浄』搭載のスタンダードモデル。価格を抑えつつ、日立のウリの機能を網羅したいならこちらです。ただ、最上位Xシリーズとの差はかなりあるので、欲しい機能が落ちていないか、しっかり確認を! また、ひとつ下のW・WLシリーズは室内機がコンパクトな設計になっていますが、価格差はあまりないので、設置寸法に制約がない場合はE・ELシリーズがオススメです。

 

Dシリーズはもっとも廉価なベーシックモデル。といってもAPFや低温時暖房能力など、冷暖房の基本性能は悪い数値ではありません。付加機能は必要最低限で、快適性能も重視されていませんが、そこは割り切って『とりあえず冷暖房が欲しい』という部屋であれば問題なし。ラインナップは5.6kW(18畳)までなのでご注意を」(戸井田さん)

 

家族が「もう手放せない」と語った「食洗機」設置の手間とお金はどのくらい? 導入までの一部始終をレポート!

「最近、洗い物をすると爪がボロボロになるのよね……」。

 

きっかけは、そんな妻の一言でした。妻にはもう何年も前に食器洗い乾燥機(以下食洗機)を購入することを提案していたのですが、当時は「工事費込みで10万円近くするのにもったいない。私が毎回洗えばすむこと」と、自ら拒否していました。私は仕事柄、食洗機の便利さや、実は手洗いより節約になることなどのメリットは熟知していたので食洗機の導入には前向き。しかし、家事を機械任せにすることが「家事をサボっていることになる」と、どこか古い考えを持っている妻にとって、食洗機は必要のないものだったのです。

↑5人ぶん相当の食器を洗う際の使用水量の目安。手洗いの場合は約75L(左)、パナソニックの食器洗い乾燥機 NP-TH1の場合は約11L(右)で、この場合の使用水量は約1/6になります(出典:パナソニック公式サイト)

 

洗い物の手荒れに苦しむ妻を救いたい!

しかし齢50を超え、体のほうが悲鳴を上げ始めました。毎日の炊事で皮膚も荒れ、洗い物のあとすぐにお風呂に入ると手が痛くなるらしく、いつも妻がお風呂に入るのは時間を空けた深夜。そんなつらい家事は機械任せにしましょう! と再度、妻に食洗機の購入を打診したのです。こうして、「ひとつ、妻にラクをさせてやろうか」という、軽い気持ちで購入を決断したのですが、まさかあんな大事になるとは……。その時は知るよしもありませんでした。

 

なお、今回はワケあってオール電化への切り替えも同時に検討しており、キッチンのコンロをガスからIHに変更する流れがあり、食洗機もビルトインタイプを導入できるかどうかも検討することにしました。さかのぼること13年前、新築で一戸建てを購入する際、汚れ落ちがイマイチ、性能が良い外国製は価格が高い、などの理由から、ビルドイン食洗機の導入はしませんでした。

 

しかし現在、私は家電関係の取材・執筆を通して、いまの食洗機がかなり進化したことは理解しています。というわけで、まずは「据え置きか? ビルトインか?」という命題に答えを出すべく、家電量販店にレッツラゴー!(※)

※レッツラゴー…レッツゴー (Let’s go)の意味。1971年から1974年にかけて週刊少年サンデーで連載されていた漫画「レッツラゴン」が語源

 

据え置きタイプだとパナソニック一択

まずは据え置き型をチェック。現在、据え置き型の食洗機を作っているメーカーはパナソニック1社となっており、選択肢はあまりありません。4人家族用は2モデルしかないので、約80℃の高温除菌ができて、自動節電機能「エコナビ」搭載のフラグシップモデル「NP-TH1」をチョイスしました。発売から半年以上が経過しているため価格がだいぶ下がっており、本体は税抜7万円にポイント10%、工事費5000円とのこと。このほかに、自宅の蛇口に合わせた分岐水栓(ぶんきすいせん)が必要になります(実費)。分岐水洗は、蛇口のタイプによって価格が5000円~1万2000円とピンキリ。これは実際に自宅の蛇口を見てみないとわからないということで、事前調査をすすめられました。いったん保留して、次はビルドインのチェックに向かいます。

↑パナソニックの据え置き型食器洗い乾燥機 NP-TH1

 

ビルトインを検討するも、価格を考慮して据え置きに決定

ビルトインは、家電量販店ではリンナイとパナソニックのモデルを取り扱っており、本体価格は5万円から16万円とピンキリ。ただ、価格の違いは高圧水噴射ノズルの数や高温洗浄ができるか否かなど本質の部分にかかわってくるので、やはり高性能なモデルを買わないと後悔することになりかねません。というわけで、今回は実売価格14万円のモデルにターゲットを絞りました。そしてビルドインの場合は、新規設置ならば電源設置工事と、シンク下のひき出しの取り外し/食洗機設置のために天板にカッターを入れて再度接着する作業などがあるため、合計4万3000円の工事費がかかります。加えて、食洗機下の空間を有効利用するための専用の収納キャビネットが3万5000円。合計で軽く20万円を超えます。

↑スペースを取るけど価格の安い据え置きタイプか、価格は高いけれどキッチンがスッキリするビルドインにするか(写真)悩むところです(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

収納を犠牲にしても、広々としたキッチンを維持するために高価なビルトインにするか、それとも、価格は安いけどシンクにデンと居座ってキッチンの作業スペースを狭めてしまう据え置き型にするか…かなり悩みました。しかし、同時にオール電化工事で70万円がふっとぶこともあり、スペースを犠牲にしても費用が安くすむ据え置き型のパナソニック NP-TH1に決定しました。

 

蛇口がカルキで固まり、取り外しができない?

こうして購入する機種は決定したわけですが、実はここからが大変でした。1週間後、家電量販店から派遣されてきた作業員がわが家の蛇口(キッチン水栓)を一目見てこう言い切りました。「これはダメです」。…え? なにが?

 

「蛇口から漏れる水に含まれるカルキですっかり固まっています。分岐水栓は蛇口をいったん外して、蛇口とハンドルの間に挟んで取り付けるのですが、ここまで固まっていると、蛇口を取り外す際、内部のパッキンを壊してしまうでしょう。最悪、蛇口本体も破損してしまうかもしれません」。

 

うわあ…どうすればよいのでしょう……? 「蛇口自体を新品のものに交換する必要があります。私は工事専門なので、水道店にお問い合わせください」とのこと。

↑13年間蓄積された水道水のカルキで根元からガッチリ固まっています

 

シンプルな混合栓なら、部品代と工事費込みで3万円から

幸い、町内会で仲良くしている水道工事店の友人がいるので、その日のうちに見積もりに来てもらいました。「蛇口くらい、せいぜい2~3万円で済むだろう」と甘く見積もっていたのですが、その友人いわく「最初から分岐水栓が搭載されているモデルは1種類しかない。元々ついている蛇口は、引き出せてしかもシャワー機能付きのシングルレバー混合栓という最高級タイプ。これに分岐水栓がついたものはかなり高価」。後日届いた見積もりが、商品代・設置工事費・撤去処分費込みで8万8000円(!)でした……。つまり、食洗機本体と合わせて17万円(税込)もかかる計算です。

 

↑後付け分岐水栓の設置例(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

ここでも悩みました。総費用がビルドインとそう変わらなくなってしまい、「安くつく」という最初に決めた理由が意味をなさなくなるからです。ただ、ビルトインはシンク下収納が犠牲になること、電気製品なので7~10年で買い替えとなり、その際にまた高額な製品を購入する必要があること、さらに、すでに据え置きモデルの購入代金を払っていることも考え、結局、据え置きタイプでそのまま続行することにしました。「蛇口も良いものを買えば20年は持つ」という友人の言葉も後押しになりました。10年後に食洗機を買い替えるときに蛇口はそのまま使い続けられそうです。

 

なお、筆者の場合、利便性や後々のことを考えて、高価な高機能マルチ水栓を新調しましたが、わが家はあくまでも特殊な例。シャワー機能や蛇口の引き出し機能のないシンプルな混合栓なら、水栓代・分岐水栓の部品代と工事費込みで3万円からの料金で取り替えてくれる業者も存在します。また、今ついている水栓の固着を剥がす工事もあるそうで、その場合は分岐水栓の部品代と工事費で2万3000円くらいからとのこと。状況によっては、リーズナブルに工事できますので、まずは見積もりを取ることをおすすめします。

 

分岐水栓の後付け作業は自分で行うこともできる

なお、GetNavi web編集長、山田がパナソニックの食洗機を導入した際は、自分で家庭の蛇口に分岐水栓の後付け作業を行ったそう。その際に購入した分岐水栓は6000円台で、作業自体は30分程度で終わったとのことです。蛇口に合う分岐水栓を探すには、ご自宅の水栓の裏側などにある品番を調べて、パナソニックのサイト内「分岐水栓ガイド」で品番を入力すれば、購入すべき分岐水栓がわかります。

↑パナソニック食洗機のサイト内にある「分岐水栓ガイド」に、お使いの水栓の品番を入力(下画像へ)

 

↑すると、適合する分岐水栓の品番(CB-SXF6など)が表示されます。同ページには「取り付け方法をダウンロード」もあるので、自分で作業する場合はこちらを参考にします

 

結局、遅かれ早かれ蛇口は交換すべき状態だった

後日、蛇口交換工事のために、元気のいい若い作業員が来てくれました。この日、3時間後に食洗機が届いて設置工事が始まるので、蛇口に交換はどのくらいかかるかと聞いたら、「30分もあれば終わります」とのことでひと安心。

 

ところが…です。固い、とにかく固い。通常ならば、蛇口の根元の裏にあるボタンを押し込めば簡単に蛇口とハンドル部分が外れるとのことですが、まったく外れません。結局、根元の部分を壊して外してみると、カルキが固まっているだけでなく、腐食によって部品同士がくっついていました。つまり、どうあっても現在の蛇口は再使用できるものではなかったのです。

↑根元の外枠を無理矢理壊してロックを外すと、上部の蛇口がようやく抜けました。その後、蛇口を外す際に力を入れて回すと、内部の部品が壊れる事態に。カルキと腐食により、本体もパッキンもボロボロです

ホースがぶつかってトビラがフルオープンできない!

ここからはサクサク工事が進み、新しい蛇口の取り付けはものの10分程度で終わりました。やっと一安心できる…と思ったら、またもや問題発生。

 

食洗機は蛇口の左側に置く予定なのですが、食洗機へのホースの接続口が左を向いており、これだと食洗機の扉を開けたときにホースがぶつかってフルオープンできないのです。ということで、接続口を反対の右側に変更。すると、今度はお湯が通っている左側のパイプに接続できず、食洗機にお湯を取り込むことができない事態に! 食洗機は80℃の高温のお湯で食器を洗うことで油汚れもすっきり落とすのですが、水から80℃まで温度を上げるのでは電気代が余分にかかってしまいます。わが家では同時期にエコキュート(※)を導入しており、家の外のタンクには80℃以上のお湯がたくさんあるのですから、これを使わないのはもったいない。

 

…悩んだ結果、シンク下でお湯と水の配管を逆につなぎ、無理やりお湯のパイプを右側に持ってくることに。その結果、通常は蛇口レバーを左にスライドさせるとお湯、右にスライドさせると水が出るところ、これが正反対になる形に……。とはいえ、なんとかこの問題をクリアできました。

※エコキュート…省エネ給湯機の一種。空気の熱を集め、少ない電力で大きな熱エネルギーを得るヒートポンプという技術を使っています

↑本来は左側にホース接続口を向けるところですが、トビラが接触するため、接続口を右側に移動

 

↑シンク下で、水栓から伸びる水用ホースをお湯用パイプにつなぐことで、分岐水栓からはお湯が出るようしました。ただし、蛇口についている水/湯のマークが実際とは逆の状態に。娘が持っていたマスキングテープを貼って応急処置

 

本体の向きを微調整してなんとかフルオープンを実現!

さて、ここまでお膳立てができていると、食洗機設置工事はほとんど必要ありません。分岐水栓にホースをつなぎ、事前にリビングの壁から伸ばしていた電源タップにコンセントを差すだけ。工事費用として、事前に5000円を払ってしまいましたが、これなら自分でも取り付けできたでしょう。

 

しかし、ここでまた問題が発生しました。わが家の蛇口はシンクの左に寄っているのですが、その左側に食洗機を設置しても、ギリギリでドアは開けられると考えていました。ところが、実際に設置してみると食洗機の扉が蛇口の胴体にぶつかり、フルオープンすることができません。このままでも使えないことはないのですが、食洗機の中の食器かごをスムーズに引き出すことができず、食器を入れるたびにストレスがたまりそうです。また、食洗機の扉を何度もぶつけているうちに双方が傷みそう……。

↑ふう、ようやく設置完了…と思ったら、最後にワナが。食洗機の扉が水栓の頭に当たって完全に開きません!

 

この問題は、食洗機の向きを微妙に変える(食洗機のトビラ側を少し手前に振る)ことで解決しました。ただ、こうすることでシンクの端の少し盛り上がっている部分に食洗機が乗り上げるため、本体がガタガタしてしまいます。そこで、ホームセンターで薄いゴムシートを買ってきて高さを微調整。こうして、涙ぐましいまでの努力を経て、ようやく設置完了です!

↑本体を斜めにすることで水栓を避けられ、扉をフルオープンすることができました

 

↑シンクの端の3mmほど高い箇所に足を乗せたため、他の3隅もゴムシートで高さを調整。これによりガタツキもなく安定して設置できました

 

設置に苦労はしたが、食洗機の導入は大正解だった

こうして、結構な苦労を乗り越えて食洗機を設置したわけですが、あくまでもわが家は課題が重なったレアケース。一般の家庭なら、もっとラクに安く設置できるはずです。そして何より、お伝えしたいのが設置後の食洗機の絶大なメリット。なにせ、いままで30分以上かかっていた食器洗いが、たった5分程度の作業で終わってしまうわけですから……。妻の手荒れも改善し、妻や娘はもう「食洗機なしでは生活できない」と言っています。これから家を建てる人、マンションの購入を考えている人にはビルトインがオススメですが、そうでない家庭なら、一刻も早く据え置き型を導入すべきです! なお、食洗機導入後の詳細な使用レポートは、近日中に公開予定。そちらもお楽しみに!

【2018年版】富士通ゼネラルのエアコン「ノクリア」値段が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前のいまの時期に選んでおくべき。それはわかっているけれど、どのモデルを選べばいいのかわからない……。そんな人のために、今回は快適性と清潔性で定評のある富士通ゼネラルの「ノクリア」を紹介。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯ごとにオススメの3モデルを選んでもらいました。各モデルは、電気代から機能の有無まで表組みで比較しています。ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【富士通ゼネラルのエアコンの特徴とは?】

室内温度のムラをなくし、清潔機能でも一歩先行く

「冷暖房ともに室内温度のムラをなくし、快適にするのが富士通ゼネラルのポリシー。風を感じにくい穏やかな冷暖房はとても心地がいいもので、両サイドにファンを搭載した『デュアルブラスター』はそれを具現化するための象徴的な機構です。また、部屋の温度・湿度を計測し独自のアルゴリズムで分析して、季節と室温に応じて冷房・送風・除湿・暖房の切り替えを自動で行う『毎日快適モード』を全シリーズに搭載。これにより、運転モードの切り替えを気にせず生活でき、『一年中つけたままにする』という、一歩踏み込んだ新しい提案をしています。

 

清潔機能においても、同社は積極的な提案をしてきました。『フィルター自動おそうじ』機能を、業界で初めて開発したのは同社。さらに2018年モデルのXシリーズには、業界初の『熱交換器加熱除菌』を搭載。熱交換器のフィンとフィンの隙間に水分が残るとカビの原因となりますが、その水分を55℃以上に加熱してお湯にすることでカビ菌・細菌を除去できます。日立の『凍結洗浄』もそうですが、エアコン内部の清潔機能が今後のトレンドになりそうです」(戸井田さん)

 

【スペックの見方】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適用畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適用畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4.0~5.0台、最上位モデルだと7.0台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、JIS(日本工業規格)が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。暖房を重視する方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです

 

↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

【富士通ゼネラルのオススメその1 プレミアムモデル】

「熱交換器加熱除菌」「メタルハイコート」で内部は常に清潔!

ノクリア Xシリーズ

AS-X40H2

実売価格24万6460円

冷房や除湿で発生した水を加熱して、カビ菌・細菌などを除去する業界初の新提案「熱交換器加熱除菌」を搭載したプレミアムモデル。冷風・温風が吹き出すセンターファンをチタン化合物などでコーティングした「メタルハイコート」でホコリの付着も防止します。本体両側に設置されたサイドファン「デュアルブラスター」も特徴。本体センターからの「冷暖気流」とともに、温度と速さの違う2種類の気流を生み出して制御することで(ハイブリッド気流)、部屋全体の空気をムラなく快適にします。

↑加熱除菌運転の効果のイメージ(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「デュアルブラスター」が温度ムラを減らし、清潔機能も充実

「本体両サイドについているファン『デュアルブラスター』が他メーカーにはない機能。冷房時は下に落ちやすい冷気を両サイドのファンから吹き出す風で持ち上げ、また、風を人に当てて涼感をアップさせることも可能です。暖房時は天井に昇りがちな暖気を両サイドのファンから吹き出す風で押さえつけ、暖気を床全体に広げるので、足元がしっかり温まり、顔だけが温まってぼーっとすることがなくなります。冷気だまり・暖気だまりができやすい大きな部屋や、長時間エアコンを使うと風が気になるという人にオススメです。部屋全体の温度を均一にするので、家事で四六時中動いていたり、子どもが常に動き回っていたり……といった家庭には最適ですね。

↑冷房(左)では、室内機の左右に搭載した「デュアルブラスター」の室温気流が冷気を持ち上げ、遠くまで運んで部屋中をムラなく涼しく。また、暖房時(右)は床付近を這うように遠くへ暖気が行き届きます(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

また、深夜の暖房運転は静音運転に自動で切り替えるなど、AI(人工知能)が分析・判断して最適な運転を行う『ノクリアセレクト』を搭載。このほか、エアコン任せで自動で最適な運転を行う『おまかせノクリア』では、全シリーズ標準の『毎日快適』モードに加え、X、XS、Zの上位モデルのみ搭載する『毎日みまもり』モードも用意しています。こちらは夏は31度以上・冬は15度以下になると自動運転を開始してくれるので、体感温度が鈍くなりがちな高齢者の見守りとしても活用できます。

 

清潔機能は、他のグレートにもある『熱交換器加熱除菌』『フィルター自動おそうじ』のほか、『メタルハイコート』と、電気集じんで室内の空気もキレイにする『プラズマ空清』が搭載されるなど、機能が充実しています。除湿は寒くならない再熱除湿、あるいは弱冷房除湿と、いずれかを好みに合わせて選べるので便利です」(戸井田さん)

 

【富士通ゼネラルのオススメその2 セカンドモデル】

「デュアルブラスター」搭載ながら「熱交換器加熱除菌」などを省略

ノクリア XSシリーズ

AS-XS40H

実売価格18万6840円

「デュアルブラスター」を搭載したスタンダードモデル。2種類の気流で室温を制御する「ハイブリッド気流」で、冷房時は気流を攪拌し、やわらかな風を部屋中に行き渡らせます。「熱交換器加熱除菌」は非搭載なものの、「フィルター自動おそうじ」は搭載。室温、リモコン付近、床温度の3点を計測する「3D温度センサー」を活用して運転を制御し、暖めすぎ・冷やしすぎのムダを抑制します。あらかじめ室温を上げて、霜取り運転中も暖かさをキープする「ホットキープ除霜」も搭載。

 

XSシリーズ 戸井田さんのレコメンド

デュアルブラスター搭載かつ設置スペースも少なくて済む!

「簡単に言うと『デュアルブラスター』は搭載しながら、『熱交換器加熱除菌』『プラズマ空清』などを省略し、価格を手ごろにしたモデルです。Xシリーズに比べ清潔機能と低温暖房能力が落ちますが、先述の『おまかせノクリア』や『ノクリアセレクト』といった便利機能やリモコンなどは最上位モデルと一緒です。除湿は再熱除湿はなく弱冷房除湿方式。温度が下がる『ソフトクール除湿』と、寒くなりにくい『ひかえめ除湿』の2モードから選べます。『デュアルブラスター』による温度ムラのない冷暖房が実現できるので、快適性重視の部屋で使うのがオススメ。『毎日快適』モードにすれば、ムダなく最適運転をしてくれます。子どもだけで過ごすときや、季節の変わり目で運転モードに悩むときなどにぜひ活用して下さい。

 

上位機種と同様、抗菌・防カビコーティングを施した『ハイドロフィリック熱交換器』となっていますが、エアコン内部の清潔機能は『フィルター自動おそうじ』のみ。Xシリーズに比べて清潔機能は大きく省かれているので、汚れやすいキッチン近くではなく、比較的汚れにくい子ども部屋や寝室で使うのがいいでしょう。6.3kW(20畳用)・7.1kW(23畳用)でも幅786mmとコンパクトなので、設置できるスペースが半間(約91cm)しかない部屋にも取り付けられます」(戸井田さん)

↑「ハイドロフィリック熱交換器」イメージ。冷房時と除湿時に発生した水で、熱交換器を自動で洗浄します(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

【富士通ゼネラルのオススメその3 ベーシックモデル】

清潔維持機能を重視したコンパクトなモデル

ノクリア Dシリーズ

AS-D40H

実売価格15万1200円

「デュアルブラスター」はありませんが、「熱交換器加熱除菌」を搭載したコンパクトモデル。スリムながら「フィルター自動おそうじ」もあり、清潔維持機能が重視されています。電気集じん方式の「プラズマ空清」の搭載により、0.3~2.5μmの粒子を88%キャッチして、部屋の空気を浄化してくれます。また、人感センサー「不在ECO」で人の有無を検知して、ひかえめ運転への切り替えやオン・オフを自動的に行い、節電をサポート。

 

Dシリーズ 戸井田さんのレコメンド

この価格帯で清潔機能が充実しているのはうれしい

「このクラスではかなりハイスペックでコスパが高いモデル。2018年モデルの目玉機能『熱交換器加熱除菌』を搭載するほか、『プラズマ空清』『フィルター自動おそうじ』などもあり、清潔機能は十分。お手入れが気になる人にはうれしいところですが、暖房を快適にする機能は少なくなるので、冷房メインの部屋で使うといいでしょう。

 

センサーは『人感センサー』のみになりますが、人がいなくなると節電運転に切り替えてくれるので省エネ。一年中適切な運転をセレクトしてくれる『毎日快適モード』もあります。両サイドの『デュアルブラスター』がないぶん、すっきりとした見た目になっているのはデザイン面にこだわる人にとっては魅力ですね。本体の高さが250mmで、高さ295mm(上部38mm・下部7mm)あれば設置できるスリム設計がウリ。パネルデザインもスッキリコンパクトで、狭い部屋でも圧迫感なく収まります。もうひとつ下にCシリーズもありますが、価格差があまりないでこちらがオススメ」(戸井田さん)

↑窓上のスペースにも収まる、コンパクトでスッキリしたボディが魅力(画像出典:富士通ゼネラル公式サイト)

 

総括

「デュアルブラスター」「熱交換器加熱除菌」の有無で選択を!

「Xシリーズは『デュアルブラスター』に加え、清潔機能も便利機能もすべて搭載するフルスペックモデル。室温を均一に保つ冷暖房がしっかり実現されているので、エアコンの風が苦手という人も満足できます。両サイドにファンがありますが、5.6kW(18畳用)までは横幅が786mmに収まっています。それを超えると横幅が大きくなるので(20畳用のAS-X63H2だと幅898mm)、設置スペースにご注意を。

 

なお、停止時の姿は、以前のモデルよりもかなりスッキリしましたが、運転時は両サイドの『デュアルブラスター』が動くためメカニックな印象。『カッコいい』と感じる人と『ゴツい』と感じる人と、好みが分かれるデザインなので、動いた状態を見て判断することをオススメします。

 

XSシリーズは、清潔維持機能と暖房の快適機能が省かれているほか、APFも最上位機種に比べて低く、年間の電気代はXシリーズと比べて6000円強高くなります。清潔性を維持する機能が少ないため、エアコン内部のお手入れは定期的に業者に頼むつもりで購入をしたほうがいいでしょう。本シリーズは、とにかく風があたる冷暖房が苦手で、風をダイレクトに感じにくい『デュアルブラスター』をお手ごろに手に入れたいという人に最適です。

 

Dシリーズはデュアルブラスター非搭載ですが、清潔維持機能が充実しているモデル。冷暖房の快適性より、お手入れの手間を省くことを重視する人向き。スリムタイプなので、設置スペースに制約がある場合にも合っています。なお、ラインナップは2.2kW(6畳)~5.6kW(18畳)までなので、大きい部屋はXSまたはXシリーズで検討を!」(戸井田さん)

【2018年版】東芝エアコン「大清快」価格が違うと何が違う? 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較!

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前に選んでおきたい。でも、どのモデルを選べばいいのかわからない……。そんな人のために、今回は空気清浄機能「プラズマ空清」をはじめ、独自技術が光る東芝の「大清快」をご紹介。家電のプロ・戸井田園子さんが3つの価格帯ごとにオススメモデルを選び、詳しくガイドしていきます。各モデルは、表組みで機能を徹底比較していますので、ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

20170629reese_1-3

雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【東芝のエアコンの特徴とは?】

電機集じん方式の空気清浄機を搭載し、キレイなフォルムも魅力

「他メーカーに比べて、シリーズが少なく、選択肢があまりないのが惜しい。ただし東芝のエアコンは、しっかりした空気清浄機能が搭載されているのがウリで、エアコンで全シリーズ空気清浄機能の具体的なスペックが表記できるのは東芝のみ。全シリーズに搭載されている『プラズマ空清』は、プラズマ放電で汚れを帯電させて熱交換器に吸着させる『電気集じん方式』なので、空気清浄用のフィルターが不要、かつ交換の手間やコストもかかりません。空気清浄機を床に一台置く必要がなく、そのぶん部屋が広く使えるのもメリットです。

 

また、デザインエアコンと言えるほどの特別仕様ではないですが、室内機のキレイなフォルムは高評価。両サイドを包むように巻き込んでいる前面パネルが、すっきりとした印象を与えてくれます」(戸井田さん)

 

【スペックの見方】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適用畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適用畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFの目安は普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、JIS(日本工業規格)が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。寒冷地の方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです

 

↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

東芝のオススメその1 ハイエンドモデル

空気清浄機能の適用範囲が広く、「エナジーセーブコンプレッサー」で省エネ性能も高い

大清快 E-DRシリーズ

RAS-E405DR

実売価格21万8000円

省エネ性能が高い最上位モデル。必要な能力に応じてシリンダーを切り替える、東芝独自の「エナジーセーブコンプレッサー」を搭載。「節電」ボタンを押せば、扇風機並みの省電力45Wで運転が可能です。「プラズマ空清」は、4.0kWで適用床面積15畳と他モデルに比べてパワフル。また「Wビッグルーバー」を搭載し、二間続きの部屋でも隅々まで風が行き渡ります。寒くなりにくい「おすすめ除湿」を搭載するほか、「衣類乾燥」モードを選べば4kgの洗濯物が3時間で乾燥できます。

※200V電源の機種は適用畳数20畳。実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

E-DRシリーズ 戸井田さんのレコメンド

好みの気流が選べるうえ、長時間使うほどオトク!

「すべての機能が搭載されているフルスペックの最上位モデル。東芝独自の『エナジーセーブコンプレッサー』が採用されている唯一のモデルで、コンプレッサーのシリンダーが2つあり、フル稼働の時は2シリンダーを動かし、安定してくると1シリンダーだけ動かすことで少ない電力で運転できます。『プラズマ空清』に加え、『空質センサー』で得た情報をわかりやすく表示する『エアモニター』があるのもこのシリーズのみ。空質センサーが空気の汚れを感知するとランプがオレンジ色に、キレイになると青色に光り、状況が一目でわかります。

↑エナジーセーブコンプレッサーの仕組み。設定温度に近づくと2シリンダー運転から1シリンダー運転に切り替えて、エネルギーを節約します(画像出典:東芝公式サイト)

 

『Wビッグルーバー』でワイドかつロングに気流が届き、リモコンの『スイング』ボタンで『上下』『左右』『上下左右同時』の3つのモードが選べます。さらに、状況に応じて『風よけ』『風あて』『ワイド』『スポット』の4つの気流が選べる『快適気流』もあり。さらに、暖房はあらかじめ時刻を予約しておくと、それまでに室外機・室内機がスタンバイ状態になり、スイッチを入れると30秒で温風が出る『秒速ダッシュ暖房』が便利です。

 

最近の住宅は高気密・高断熱になっているだけに、温度が安定したときに電力が少なくてすむ『エナジーセーブコンプレッサー』の技術が活きてきます。ですから本機の場合、少しの外出(冷房1時間・暖房30分目安)でオンオフするのはやめて、ずっとつけたままにするのがオススメ。長時間エアコンを使う人ほど、電気代がおトクになりますよ!」(戸井田さん)

↑E-DRシリーズの設置例

 

東芝のオススメその2 中位モデル

フィルター自動お掃除機能を搭載し、センサーによる省エネ運転が充実

大清快 E-Rシリーズ

RAS-E405R

実売価格13万9800円

上位機種同様、「プラズマ空清」を搭載。最上位機種と同様、「楽ダストボックス」「フィルター自動お掃除」を搭載し、お掃除・清潔機能が充実しています。「楽ダストボックス」はフィルター自動お掃除でたまったホコリを掃除機で吸えるのが便利です。「ecoモード」では「人サーチセンサー」「明るさ〔日あたり〕サーチセンサー」により省エネ運転を実施。「人サーチセンサー」で不在が30分続くと自動で能力を抑え、1時間で運転を停止します。

※1:18畳用のRAS-E566Rのプラズマ空清の適用畳数は18畳 ※2:18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

E-Rシリーズ 戸井田さんのレコメンド

基本性能は最上位に劣るが、コンパクトサイズとメンテ性能が魅力

「4.0kWまでの機種なら、高さ250mm幅790mmとコンパクトサイズなので、狭い窓上にも収まります。また『フィルター自動お掃除』と、この機能で溜まったホコリを吸い取ることができる『楽ダストボックス』があるのは、このグレードまで。清潔性を重視する人にオススメです。

↑「楽ダストボックス」の吸引イメージ。フィルター自動お掃除で溜まったホコリを専用のお掃除ノズル(付属)を使って、掃除機で吸引できます(画像出典:東芝公式サイト)

 

センサーは、『人サーチセンサー』と『明るさ〔日あたり〕サーチセンサー』の2つ(最上位も同じ)。『ecoモード』やボタンひとつで省電力運転を行う『節電運転』など、節電機能も上位機種と同等です。ただし、『エアモニター』『Wビッグルーバー』『快適気流』は非搭載(※)。APFは4.9と、基本性能は上位機種に比べるとやや落ちます。

※18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

共働きなどで日中エアコンはあまり使わないが、省スペースで設置しつつ、メンテナンスの手間は省きたいという人にオススメ。下位モデルと本体価格は大きく変わらないので、お手入れをエアコンにお任せしたいなら、ぜひこちらを選ぶべき」(戸井田さん)

 

【東芝のオススメその3 コンパクトモデル】

「プラズマ空清」と熱交換器の汚れを洗い流す機能を搭載

大清快 E-Pシリーズ

RAS-E405P 

実売価格12万9800円

上位機種と同じく、東芝独自の「プラズマ空清」を搭載したコンパクトモデル。PM0.1レベルの微細な粒子も集めて帯電し、熱交換機に吸着して屋外に排出します。フィルターの自動お掃除機能はありませんが、除湿や冷房時に発生した水が熱交換器の汚れを洗い流す「マジック洗浄熱交換器」を搭載。運転停止後、プラズマ乾燥で送風路内のイヤなニオイも脱臭します。水平から足元まで風向をコントロールする「クルッとルーバー」で部屋の隅々まで風を届けます。

 

↑上下左右同時にスイングする「クルッとルーバー」を搭載(画像出典:東芝公式サイト)

 

E-Pシリーズ 戸井田さんのレコメンド

少しでも安く、使用頻度が低い部屋に設置したい人に

「こちらも、高さ250mm幅790mmのコンパクトサイズ。コンプレッサーや気流制御は、ひとつ上のE-Rシリーズと同等で、APFも変わりません。除湿に関しても同等。違いは掃除機能と省エネ運転関係で、フィルターの自動お掃除と『楽ダストボックス』は非搭載ですが、熱交換器の汚れを自動で洗浄して屋外へ排出したり、送風路のニオイを脱臭したりする機能は残っています。

 

また、センサーは『人サーチセンサー』がなくなり、『明るさ〔日あたり〕サーチセンサー』のみ。人がいない時、セーブ運転や自動オフにはなりませんが、部屋に入る日照を感知して、冷暖房の運転を調整してくれます。

 

基本性能はひとつ上のE-Rシリーズと同等なので、少しでも安くエアコンを調達したい人にオススメ。ただ、フィルター掃除や『ecoモード』などはなくなるので、自己管理が前提となります。日常的に頻繁に使う部屋よりは、使用頻度が低い予備部屋や客間などに設置したいところ。手入れの手間やムダな電気代がかからずにすむでしょう」(戸井田さん)

 

総括

価格を抑えるなら清潔機能をカバーするE-Rシリーズがオススメ

※1:200V電源の機種は適用畳数20畳 ※2:18畳用のRAS-E566Rのプラズマ空清の適用畳数は18畳 ※3:18畳用のRAS-E566RのみWビッグルーバーを搭載

 

「E-DRシリーズは、すべての機能が搭載されているフルスペックモデル。独自のコンプレッサーを搭載し、基本性能が高いのが最大のウリです。在室時間が長いリビングや寝室などにオススメ。6畳(2.2kW)~26畳(8.0kW)まで全ラインナップが揃っているので、どんな大きさの部屋でも選べるのもこのグレードの特徴です。14畳(4.0kW)は100V(品番:RAS-E405DR)と200V(品番:RAS-E406DR)があり、200Vの方がAPFが高いので、より省エネ性能を求めるなら200Vで計画を!

 

E-Rシリーズは、基本性能はやや落ちるものの、清潔機能と省エネ機能はカバーされているモデルです。最上位と比べると、電気代は1年間で8000円強の差があり、また空気清浄能力も落ちるので、在宅率が低い家庭向き。コンパクトサイズを活かして、設置条件が厳しい場所の選択肢として有効です。ラインナップは18畳まで5機種で、12畳(3.6kW)はありません。また、5.6kWの18畳タイプ(品番:RAS-E566R)は高さが250mmではなくなる(293mmになる)ので、設置寸法で選ぶ場合は注意して下さい。

 

E-Pシリーズは、基本性能はひとつ上のE-Rシリーズと一緒。ラインナップは6畳(2.2kW)~14畳(4.0kW)までの4機種で、12畳(3.6kW)はなし。清潔機能や省エネ機能もシンプルなので、エアコンの使用頻度が少ない部屋向きです。ひとつ上のE-Rシリーズと実売価格で大きな差がないなら、E-Rシリーズのほうがオススメです!」(戸井田さん)

↑E-Rシリーズの設置例

共働き家庭のためのGetNavi厳選「時短ワザ」最前線――パナソニックのキッチン家電で、平日ごはんをもっとラクしておいしく!

仕事と家事の両立は、共働き家庭の切実な課題。最近では、家事の負担軽減に役立つインフラや家電が続々登場している。GetNavi本誌統括編集長・野村と、GetNavi本誌生活家電担当・青木、そして家電ライター・石井和美さんの3人が、家事の時短につながる最新ワザを解説!

 

 

仕事と家事・育児の両立を助けるサービスが最近話題に

共働き家庭は時間が足りない!! 夫婦ともに仕事をしながら家事と育児をこなすのはひと苦労だ。ところが、そんな悩みを解決するインフラが、最近多数登場している。

 

例えば家事代行マッチングサービスの「タスカジ」は、掃除や料理など代行する家事をピンポイント化し、サービスの費用対効果を向上。また、食材の宅配サービスでは「Kit Oisix」など、ミールキットが“忙しくても家族のために手作りにこだわりたい”という人にマッチ。宅配時間に家にいるのが難しい人には、食品をスマホ予約してコンビニで受け取れる「ローソン フレッシュ ピック」が最適。家電ジャンルでも、週末のまとめ買いに対応し、鮮度維持機能を高めた冷蔵庫などが人気だ。

 

【スケジュール管理】
共有機能つきカレンダーアプリ

Google

Google カレンダー

スマホやPCで家族の予定を一覧化

仕事から家事までスケジュール管理できる無料の高性能カレンダーアプリ。Gmailなど各種Googleサービスと連携し、カレンダーに書き込んだ住所のGoogleマップ表示、Gmailから作った予定やToDoのカレンダー表示などが簡単に行える。家族の予定を共有すれば、仕事、個人、家族の予定をよりスムーズに調整できる。

 

「数年前からスケジュール管理はGoogleカレンダーに統一。私と夫と子どもたちで共有し、各自の予定を必ず入力するルールを作っています。予定がひと目でわかって便利です」(石井さん)

 

SPEC●利用料:無料●カレンダー表示形式:月ビュー/週ビュー/日ビュー●リマインダー機能:搭載●表示可能項目:祝日表示、天気予報、ToDoリストなど

 

 

【家事全般】
家事代行マッチングサービス

タスカジ

タスカジ

“タスカジさん”の得意を見分けて依頼

掃除、料理、チャイルドケアなどをお手ごろ価格で依頼できる家事代行マッチングプラットフォーム。依頼者はタスカジさん(ハウスキーパー)のプロフィールやレビューを見て、条件に合う人を探せる。契約は個人間直接契約で、依頼後はタスカジのシステム上で直接メッセージをやりとりしながら、家事内容をカスタム可能。

 

「タスカジさんはみな経験豊富。料理の作り置きなど、自分でやるよりはるかに時短かつおいしく作ってくれます。人気のある方は料金高めでも、それを補って余りあるコスパです」(野村)

 

SPEC●依頼内容:掃除、整理整頓、洗濯、買い物、料理、作り置き、ペットケア(室内)、チャイルドケア(保護者同席)●料金:1時間1500円~(定期)、1時間1850円~(スポット)

 

 

【洗濯】
洗濯代行サービス

アピッシュ

WASH&FOLD

大量の衣類を洗濯後に手畳み・宅配

普段の洗濯に特化した家事代行サービス。詰め放題の専用ランドリーバッグに詰めた衣類をスタッフが集荷し、洗濯~乾燥した衣類は一点一点手でたたんで届けられる。洗濯物はバッグごとに洗い、ほかの家族と一緒になる心配なし。最新のランドリーマシーンを使い、オシャレ着やスニーカー、大型ふとんの洗濯にも対応。

 

「乾燥は大型のガス乾燥機で行うので、仕上がりのふわふわ感が違う!! 一枚一枚丁寧にたたまれているので、届いたら即収納。休日が洗濯で追われることなく、時間を有意義に使えます」(野村)

 

SPEC●料金:レギュラーバッグ 3000円~(持込2200円)など●レギュラーバッグ容量:6~8㎏(Tシャツ約60枚分)●その他サービス:ふとん水洗い、ドライクリーニングほか

 

 

【洗濯】
ワイシャツレンタル宅配サービス

NextR

ワイクリン

レンタルで毎日手間なく“洗いたて”を

面倒なワイシャツケアが不要な定額制ワイシャツ宅配サービス。1か月分20枚を毎月配送、着用後は専用回収袋に入れ、1か月着終えたらまとめて返送すれば、洗濯・消臭したシャツがまた届く。国内大手メーカー製全10種から選べるスタンダードプラン、綿100%の日本製シャツ10種から選べるプレミアムプランなどを用意。

 

「ワイシャツのアイロンがけは大変だし、クリーニング店通いも面倒。これらの負担から解放されるのは魅力的です。シャツのブランドなどにこだわらないなら、利用価値は高い!」(青木)

 

SPEC●プラン(料金※):アソートプラン 9504円/スタンダードプラン 1万3824円/プレミアムプラン 2万6784円●商品管理:顧客ごとに各シャツをナンバリング管理

※:各料金は返却送料込み。最大23%の継続割引あり

 

【買い物】
コンビニ受け取り型ネットスーパー

ローソン

ローソン フレッシュ ピック

必要な食材を帰宅途中で受け取れる

生鮮食品などをスマホ予約し、ローソンで購入できるサービス。朝8時までに専用アプリで予約すれば、18時以降の好きな時間に登録店舗で購入して受け取れる。商品の取り扱いは、食品のみ。野菜や精肉、調味料など約500種あるうえ、料理に必要な食材がセットになったミールキットや「成城石井」の商品も購入可能だ。

 

「商品選びはスマホで済ませて、店舗では支払いと引き取りだけで済むため、買い物時間を大幅に短縮できます。宅配サービスのように配達時間に縛られないのがありがたい!」(青木)

 

SPEC●サービスエリア:東京都世田谷区、渋谷区、川崎市、横浜市などの一部店舗(約200店舗)●取扱品目数:約500種●利用条件:1回あたり1000円(税込)以上の予約

 

 

【掃除ほか】
スマホ連携型IoT家電

パナソニック

スマート家電群

様々な家電をスマホで快適に操作

パナソニックでは、スマホ連携で操作性を高めた「スマート家電」を多数ラインナップ。ロボット掃除機(写真)やドラム式洗濯機、エアコンでは専用アプリを介して出先からの遠隔操作が可能だ。また、レコーダーでは録画した番組のスマホ・タブレットでの視聴のほか、LINEアプリでの番組予約などが行える。

 

「外出先から掃除・洗濯・空調などを遠隔操作できるのは魅力的。また、スマホアプリでテレビ番組を持ち歩いたり、気づいたとき手軽に番組予約できたりと余暇が充実します」(石井さん)

 

 

【料理】
ミールキット宅配サービス

オイシックスドット大地

Kit Oisix

献立を考える面倒なく20分で2品完成

下ごしらえ済み食材と調味料、レシピがセットになったミールキットの宅配サービス。有機・特別栽培野菜や肉、魚など高い安全基準を満たす食材を使い、20分で主菜と副菜の2品が作れる。毎週20種類以上の和洋中のメニューを用意し、献立のマンネリ化も防ぐ。購入後最短4時間で届く「Amazonフレッシュ」でも販売。

 

「普段買い物になかなか行けないので、宅配サービスは重宝。ミールキットはさらに下ごしらえ不要なのが魅力的です。献立を考える必要もなく、忙しい時期には助かります」(石井)

 

SPEC●メニュー数:20以上(週替わり)●賞味期限:到着後最大5日(クール)、到着後最大23日(フローズン)●注文:都度注文可

 

 

【料理】
オーブンレンジ&冷蔵庫

パナソニック

スチームオーブンレンジ「3つ星 ビストロ」
パーシャル搭載冷蔵庫 WPXタイプ

 

時短調理と食材の鮮度維持で食卓を応援

3つ星 ビストロ」は予熱なしで短時間で調理できるグリル機能がより高火力に。オーブン調理で約23分かかっていたスペアリブ2人分が、グリル調理で約17分で仕上がる。冷蔵庫は約-3℃の微凍結パーシャルにより、肉や魚、下ごしらえした食材の鮮度を約7日間キープ。週末にまとめ買いした食材や作り置き食材も1週間おいしさが続く。

 

「ビストロは火力がアップし、本格グリル調理を時短に。パーシャル搭載冷蔵庫は、食材がカチカチに凍らず扱いやすい。鮮度長持ちするので、まとめ買いをサポートしてくれます」(石井)

パナソニックのキッチン家電でお悩み解決

仕事や育児でヘトヘトでも、家族にバランスの良い食事を出したい。でも、毎日忙しくてなかなかそうもいかない……そんな共働き家庭こそ、最新オーブン&冷蔵庫の力を借りるべし!! 前ページに引き続き、家電ライター・石井和美さんに、スチームオーブンレンジ「3つ星 ビストロ」とパーシャル搭載冷蔵庫 WPXタイプについてさらに詳しく解説してもらおう。

 

 

「三つ星ビストロ」で後片付けもラクになり時間にゆとりが生まれた!

食事の用意はなるべく簡単に済ませたいが、家族の健康を考えるとバランスのよいメニューにしたい。毎日葛藤している兼業主婦である私にとって、「3つ星 ビストロ」は最高の時短家電だった!

 

まず、新・チタンコートグリル皿で食材を短時間で焼き上げるため、骨付き肉も、予熱なしで絶妙な火加減に。かたまり肉を使うと豪華に見えて、家族にも大好評だった。

 

レンジ機能も優秀。64眼スピードセンサーが温度を見ながら食材全体にムラなく火を通してくれるため、途中で位置を変える必要がない。カレーも耐熱ボウルに材料を入れたらボタンを押すだけで一気に完成。ササッとボウルを洗うだけなので後片付けもラクで、キッチンに立つトータル時間が短縮され、時間にゆとりが生まれた。

 

従来は「オーブンレンジ」といっても、レンジのあたため機能ばかり使っていたが、これはいろいろと活用できそうでうれしい!!

 

「鍋いらず、フライパンいらずで“ながら調理”!! ハレ感のあるグリル肉 も手早く作れて感動です」(石井さん)

 

 

グリル性能の進化でさらに時短に!! サイズもコンパクトで設置しやすい

ビーフカレーが「ワンボウル調理」でほったらかしで約28分!!

野菜や肉、ルウなどをボウルにまとめて入れるだけ。野菜も芯まで火が通る。一度に5人分まで作れ、食べ盛りの子がいるわが家で重宝!

 

特別感のある「ラムチョップ」も約12分!!

火を通しすぎると硬くなりがちなラム肉も、絶妙な火加減に。中はピンク色の“ロゼ”で、ジューシー。お店で食べるような仕上がりだ。

 

平日ごはんが豪華に見える「豚バラグリル」が約27分!!

豚バラ肉に塩をふりかけるだけで、あとは本機におまかせ! 余分な脂が下に流れて、脂っこくなく、さっぱりしたおいしさに。

 

「乾物を戻す」コースで干ししいたけを約7分で戻せる!!

通常は長時間かかる干ししいたけの戻しも、水といっしょにボウルに入れてレンジ加熱。調理の最中にスピーディに戻せて助かる!

 

パナソニック
スチームオーブンレンジ
「3つ星 ビストロ」NE-BS1500
価格:オープン価格

短時間でおいしい料理を作れる高機能オーブンレンジ。「チタンコートグリル皿」を新搭載し、上火と下火の火力が上がり、絶品のグリル料理が手早く作れる。また、業界最小(※1)の設置スペースで、45㎝の高さがあれば設置可能だ。

※1:2018年6月1日現在。家庭用卓上オーブンレンジ30Lクラスでの「設置高さ」

 

SPEC●庫内容量:約30L●ヒーター出力(グリル/オーブン):1330W/1380W●温度調節(オーブン):80~300℃(5分[*])●サイズ/質量:約W494×H370×D435㎜/約19.6㎏

*5分後に、300℃から230℃に切り替わる

 

まとめ買いした食材も新鮮かつラクに家族に出せるパーシャル搭載冷蔵庫

仕事をしていると頻繁に買い物に行くことができないので、週1のまとめ買いをすることが多い。しかし、肉や魚を小分けして冷凍したり調理のたびに解凍したりと、時間がかかって面倒だった。

 

今回、一番驚いた機能は「7daysパーシャル」だ。約マイナス3℃の微凍結で、肉や魚などの生鮮食材だけでなく、常備菜や下ごしらえを済ませた加熱前の食材を約1週間も新鮮に保存(※2)できる。冷凍のようにカチカチにならないので解凍する手間もない。そのまま包丁がサクッと入るし、加熱前のハンバーグや下味をつけた魚の切り身、下味をつけた鶏肉など様々な食品も、使う分だけ取り出すことができてとにかく便利だった。まとめ買いをする家庭なら、かなり活用できるはずだ。

 

ほかではあまり見られないマットな質感のガラスドアも好印象。表面積が広い冷蔵庫は目立つ存在ゆえ、デザイン性の高さも魅力的!

 

「微凍結パーシャル で食材を約1週間新鮮保存!!(※2)週に一度のまとめ買いで済むのは本当にラクです」(石井さん)

 

小分けして冷凍⇒解凍する手間を省略!マット調の外観も好印象

肉や魚が凍り始めるギリギリの温度「約–3℃」の微凍結で鮮度をキープ

チルドより低温な約–3℃の「微凍結パーシャル」機能を搭載。チルドだと約4日しかもたない肉や魚も、傷みやすいミンチ肉も、パーシャ 約7日鮮度が長持ち(※2)する!

 

週末まとめ買いした「刺身」も鮮度が続いて毎日アレンジ

パーシャルした刺身はスっと包丁が入り、サクッと簡単に切れる。鮮度が長持ち(※2)するので、買ったその日に食べきらなくてもOKだ。

 

週末まとめ買いした「ミンチ肉」も鮮度が続いて毎日アレンジ

傷みやすいミンチ肉も、パーシャルなら3日経っても色が変わらない。凍りきっていないので、解凍なしで少量だけ使うことも簡単。

 

週末作った「作り置きおかず」は使う分だけすくえて小分け不要

ミートソースなども、必要なだけスプーンですくって使うことができるのが便利。休日に作り置きしておけば、毎朝の弁当作りもグンとラクに。

 

パナソニック
パーシャル搭載冷蔵庫 WPXタイプ
NR-F604WPX-H(定格内容積600L)
NR-F554WPX-H(定格内容積550L)
価格:オープン価格

 

肉や魚から作り置き食品まで、鮮度が約1週間長持ち(※2)する「7daysパーシャル」を搭載。国内家庭用冷蔵庫としては初めて表面にフロスト加工を施した「フロストガラスドア」を採用し、マットな質感でインテリアに調和する。

SPEC(写真NR-F554WPX-Hの場合)●定格内容積:550L●冷凍室容量:152L(製氷室・新鮮凍結室含む)●サイズ/質量:W685×H1828×D699㎜/110㎏

 

※2:パナソニック調べ。運転状況や食品の種類・状態によって、効果は異なる

「社運かけました」炊飯器の象印、過去の栄光を捨て「絶対の自信」で送り出す新モデル「炎舞炊き」

象印マホービンは、国内の炊飯ジャーで長年大きなシェアを維持しているメーカー。1970年の電子ジャー発売以来、「美味しいごはん」を追い求めて、「IH」「圧力」「南部鉄器製の内釜」といった機能を進化させてきました。そんな同社が今年の7月21日から発売する「圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き(えんぶだき)”」は、これまで以上の美味しさを追求し、新しい加熱方式を採用した意欲的な製品です。

↑圧力IH炊飯ジャーNW-KA型“炎舞炊き”。左は5.5合炊きのNW-KA10、右は1升炊きのNW-KA18。カラーは「黒漆」(くろうるし)で、四角いフォルムは玉手箱をイメージしています

 

「おいしいご飯=かまど炊きの再現」を一貫して追求

「ごはんを美味しく炊くポイントは、お米に高温の熱を均一に伝えること。これによってお米の甘みや旨みが引き出されます」と話すのは、同社の第一事業部長の山根博志さん。同社は、以前から美味しいご飯のヒントは「かまど炊き」にあると考え、昔ながらの薪を使ったかまど炊きを一から検証してきました。こうして2011年に誕生したのが、伝統工芸品の「南部鉄器」および、羽釜(中ほどにつばがついた釜)の形状を採用した「南部鉄器 極め羽釜」シリーズです。同シリーズの実力は、最新モデルNW-A型のユーザーアンケートで88%が「美味しく炊ける」と評価したほど。

 

しかし、同社はその評価に甘んじることなく、もっと美味しく炊ける方法を研究し続けた結果、「かまどの炎は実は均一に熱を伝えていない」ということに気が付きました。かまどの炎は、焚き木の状態や風などの影響を受けて、揺らいでいます。それに伴って、強い火力が与えられる場所が移動し、釜は部分的に集中加熱されます。その際、釜の内部で温度差が生まれて、激しく複雑な対流が起こることがわかったのです。

↑かまどの炎で加熱された釜内を観察すると、炎のゆらぎで、部分的に高温になっているのがわかります

 

3つのIHコイルを独立制御し、炎のゆらぎと大火力を実現

また、同社では、かまどの炎の火力を電力で再現するには、どのくらいのエネルギーが必要になるのか検証したところ、かまどの炎を電力に換算すると約2750W。これを現代の炊飯器と比較するために単位面積あたりの火力に換算すると、約6W/㎡になることがわかりました。この約6W/㎡という火力は、日本の電力事情では実現が難しい数字でした。つまり、かまど炊きの美味しさを再現するには、「かまどの炎のゆらぎの再現」と「かまどの大火力を電気で実現する」という課題があるというわけです。これを解決するために同社が開発したのが「ローテーションIH構造」です。

 

従来のIHコイルは、本体底部に2重にコイルを配したIHコイルを1つのみ搭載していました。しかし、「ローテーションIH構造」は、それぞれを独立制御できるIHコイルを3つ搭載しています。これにより、炎のように部分的な集中加熱が可能となり、かまどで炊いた時と同様に複雑な対流を引き起こします。

 

「ローテーションIH構造の採用で火力もアップ。象印の現行モデルの単位面積あたりの火力は約3W/㎡ですが、新モデルの『炎舞炊き』は、約12.5W/㎡。かまどの炎を超えた大火力を実現することに成功しました」(山根さん)

↑新モデル「炎舞炊き」はIHコイルを3つ搭載(左)

 

【動画】
炎舞炊きの加熱中の釜内の様子。火力が強い部分が移動し、激しい対流が起こっていることがわかります

 

「南部鉄器」に替え、蓄熱性・発熱効率・熱伝導率に優れた内釜を開発

加熱方法が変わったなら、それに最適な内釜の開発も必要になります。これまで同社の最上位機種の内釜は、伝統工芸品の「南部鉄器」を採用していましたが、「炎舞炊き」では素材を一新。IHと相性がよく、発熱性・蓄熱性が高い「鉄」、優れた熱伝導性を持つ「アルミ」、蓄熱性と耐久性に優れた「ステンレス」を組み合わせた「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」を開発しました。こちらは羽釜の要素を取り入れ、釜のふちに厚みを持たせたのも特徴。「厚いふち」は、釜側面の熱を蓄え、内釜の外へ放熱せずに効率よく加熱します。また、新素材を使った新しい内釜は、従来の約2kgから約1.2kgへと軽量化し、扱いやすくなりました。

↑「炎舞炊き」の内釜「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

↑内釜の形状も一新。左が従来モデルの「南部鉄器 極め羽釜」で、右が最新モデルの「鉄~くろがね仕込み~豪炎かまど釜」

 

ご飯はふっくらもちもち、粒感があって甘みが広がる!

説明会の中で、「炎舞炊き」で炊いたご飯を試食する機会がありました。試食で使われたのは、佐賀県のお米「さがびより」です。もっちりとした食感と、適度なツヤ、豊かな甘味と香りが特徴とされるお米です。今回の試食は標準の「白米」コースで、炊きあがりから30分ほど経過した状態のものを試食。口に入れると、ふっくらともちもちした食感でした。粒感もしっかり感じられて噛むと甘みが広がり、おにぎりや塩気のある焼き魚などが欲しくなる味わいです。標準のコースでこれだけ美味しいごはんが食べられるとは、さすがは象印です。

↑試食で提供されたご飯。ツヤがあり、粒の形がはっきりとわかります

 

高評価だった「南部鉄器」を捨て、社運をかけたのが「炎舞炊き」

また、説明会で同社の広報部長、西野尚至さんは、今回の新製品にかける思いを次のように語りました。

 

「2011年から7年間発売してきた『南部鉄器 極め羽釜』シリーズは、お客様から高い評価を得ることができました。『高級炊飯器の中で一番美味しいのは南部鉄器の極め羽釜』というありがたい声も頂戴しています。しかし、今回の新製品は、その高い評価をいただいていた機能をすっぱり捨て去ったもの。『炎舞炊き』のリリースの際、当社の社長が『社運をかけた製品』と話すほどの位置づけです。我々は、『南部鉄器 極め羽釜』はとても美味しいと思っていましたが、『炎舞炊き』はそれを凌駕する製品だと自信を持っています」

 

炊飯ジャーのトップメーカー象印が、従来モデルで高評価を得た技術を捨て、社運をかけて開発した「炎舞炊き」。絶対の自信を持って世に送り出したのは明白で、今年の大きな話題となるのは間違いありません。

↑2つあるカラバリのうちのひとつ「雪白」(ゆきじろ)

 

たった2分でツルッツル!「手磨き10分以上」のライター、フィリップスの電動歯ブラシに衝撃を受ける

7月2日より発売される、フィリップスの電動歯ブラシ新製品「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズ。その新製品発表会が東京・昭和大学歯学部で開催されました。電動歯ブラシ初心者にぴったりという製品の特徴とは? 発表会の模様を通してレポートしていきます。

↑ゲストのフリーアナウンサー、高橋真麻さん

 

9800円~のお手ごろ価格で「過圧防止センサー」を搭載

↑「プロテクトクリーン」はライトブルーとパステルピンクの2色展開

 

今回発売される「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズは、電動歯ブラシ初心者向けの製品。エントリークラスの「プロテクトクリーン」、ミドルクラスの「プロテクトクリーン<プラス>」、上位機種の「プロテクトクリーン<プレミアム>」の3機種が発売されます。

↑「プロテクトクリーン<プラス>」はホワイトミント、ライトブルー、パステルピンクの3色展開

 

シリーズに共通する特徴としては、歯茎を痛めないようブラッシングの力を抑制する「過圧防止センサー」と、ブラシヘッドに搭載されたチップによるブラシヘッドの交換時期の通知機能が搭載されていること。また、毎分3万1000回の高速振動による音波水流により、歯の隙間や奥歯の歯垢もしっかり除去することが可能です。

↑最上位機種の「プロテクトクリーン<プレミアム>」はホワイトのみ。なお、2018年夏ごろにブラックも発売予定となっています

 

エントリークラスの「プロテクトクリーン」は、通常モードにあたるクリーンモードのみ。「プロテクトクリーン<プラス>」はクリーンモードに加え、歯と歯ぐきの境目を磨くモードを追加したガムケアモードを搭載。「プロテクトクリーン<プレミアム>」はクリーンモード、ガムケアモードのほか、ステイン(汚れ)の除去に効果的なホワイトモードを搭載しています。また、ブラシヘッドを認識して最適な強さとモードに設定する機能も搭載。

 

発売は7月2日から。想定市場価格(以下すべて税抜)は「プロテクトクリーン」が9800円、「プロテクトクリーン<プラス>」が1万4800円、「プロテクトクリーン<プレミアム>」が1万9800円となっています。

 

全身疾患の予防のためにも口腔ケアは重要

↑フィリップス・ジャパンのマーケティング&BCD兼戦略企画・事業開発統括本部長の相澤 仁さん

 

発表会では、最初にフィリップス・ジャパンの相澤 仁さんが登場。フィリップスでは、2025年までに1年間で30億人の健康と生活の向上を目指すため、健康的な生活、予防、診断、治療、ホームケアといった、ヘルスケアの価値連鎖全体で捉えています。

 

相澤さんによると、「なかでも口腔ケアはとても重要。虫歯や歯周病を予防することで、老人に多い誤嚥性肺炎や糖尿病、循環器系の病気、動脈硬化といった疾患の予防につながります。そのためにも、今回のソニッケアープロテクトクリーンで、幅広い層の人たちに電動歯ブラシによる口腔ケアを始めてもらいたい」とのことでした。

たった2分で歯がツルツルになったことが衝撃!

発表会のあとは、実際に「プロテクトクリーン」を体験。使用したのは中位モデルの「プロテクトクリーン<プラス>」です。ブラシヘッドを取り付けてスイッチを入れるだけですぐに使えます。ブラシヘッドを口に入れて、軽く歯と歯茎に当てていると、最初は唇が少しむずかゆい感じですが、すぐに慣れます。

↑歯の模型でデモンストレーション。毎分約3万1000回の高速振動しているブラシヘッドを軽く当てると、模型内の水が細かく波打つのが見えます。「過圧防止センサー」は強く当てるとハンドルのランプと振動で教えてくれます

 

磨くコツとしては、口の中を4分割し、それぞれ30秒ずつ、合計2分くらいで磨くようにすること。実際に歯磨きを終えると、歯の表面がツルツルになります。普段、手磨きで10分以上時間をかけている筆者にとって、たった2分でツルツルになったのはかなりの衝撃でした。

↑これがブラシヘッド交換通知ランプ。ブラシヘッドに埋め込まれたRFIDチップが、回数、使用時間、加圧レベルなどを計測し、交換時期を教えてくれます

 

「歯を痛めそう」「高い」と思っていた人こそオススメ

また、ズボラな筆者にとってブラシヘッドの交換通知機能はとてもいいと感じました。ソニッケアーのブラシヘッドならすべて使用できるということなので、いろいろ使い分けるとさらにいいかもしれません(ガムケア用ブラシヘッドやステイン除去用ブラシヘッドなどを用意)。

 

「電動歯ブラシは使ってみたいけれど、歯茎を痛めそう」「電動歯ブラシは高い」という理由で使っていなかった人こそ、「ソニッケアープロテクトクリーン」シリーズはオススメ。過圧防止センサー搭載で歯や歯茎にやさしく、本体のお値段も約1万円~とリーズナブル。いつまでも健康な歯でいたいのならば、電動歯ブラシは必須ですよ!

↑発表会では、8年以上フィリップスのソニッケアーを愛用しているというフリーアナウンサーの高橋真麻さん(写真左)と昭和大学歯学部の真鍋厚史教授(写真右)によるトークセッションも。高橋さんは、「プロテクトクリーン」もすでに使っており、磨き心地はもちろんのこと、スタイリッシュなデザインも気に入っているとのことでした。真鍋教授は、「白く美しい歯を保つためには、医師による正しいホワイトニング施術と、電動歯ブラシによるブラッシングが必要」と解説

水筒サイズのアイテムで「卓上燻製パーティ」が可能に! 5500円のコンパクト燻製器「フードスモーカー」の使い方

グリーンハウスは、家庭で手軽に燻製(簡易冷燻)が作れる「フードスモーカー GH-SMKA-SV」を6月中旬に発売します。実売価格は5500円前後(税別)。

 

チューブから容器に煙を送り込み、中の食材を燻製にする

↑フードスモーカー GH-SMKA-SV

 

フードスモーカーは、好みの食材で短時間で燻製を楽しめる燻製器で、サクラ、リンゴ、ヒッコリー(オニグルミ)の3種類の国産スモークチップが付属しています。燻製というと手間と時間のかかるイメージがありますが、フードスモーカーなら、カンタンな操作で3分から10分程度で燻製を作ることができます。

↑製品パッケージ。香りがやや強く、特にお肉に相性がいいサクラ、甘くコクのある香織が特徴で、お魚との相性がいいリンゴ、クセの少ない香りでオールマイティーに使えるヒッコリー(オニグルミ)の3種類が付属します

 

燻製の作り方は、1.燻製にしたい食材を大きめのボウルに入れる→ 2.フードスモーカーにチューブを挿し、ボウル側にもチューブを入れボウルにラップまたはフタをかぶせる→ 3.フードスモーカーの上部にチップ入れ、本体の電源ボタンを押してファンを回転させる→ 4.上部に入れたチップにチャッカマンなどで火をつけると、チューブから煙が噴出。この煙でボウル容器内を煙で満たす(ボウルが煙で満たされるまで、時間は十数秒)→ 5.チューブを取り出してラップまたはフタをしっかり閉じ、香りが定着するまで待つといった流れ。

↑上部のチップに火をつけて煙を送り込み、容器を煙で満たして燻製にします

 

チップは小さじ1/3程度の少量で済み、水筒と同じくらいコンパクト

チップの使用量は小さじ1/3程度と少なくて済むので経済的ですし、直径約68mm、高さ159mmと、水筒と同じくらいコンパクトなので、収納や携帯にも便利。本機にはレシピブックが付いており、購入してすぐに様々な燻製を楽しむことができます。パーティやバーベキューなどで使っても盛り上がりそうですね。ぜひいろいろな食材でオリジナル燻製にチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

↑サイズがコンパクトで、卓上に置いてもジャマになりません

 

グリーンハウス
フードスモーカー GH-SMKA-SV

●発売日:6月中旬●価格:実売価格5500円前後(税別)●サイズ:約φ68×H159㎜●電源:DC3.0V(単3形アルカリ乾電池×2)※電池は付属せず●連続使用時間:約3時間●消費電力:0.6W●付属品:燻煙チューブ(約25㎝)、クリーニングブラシ、スモークチップ3種(サクラ、リンゴ、ヒッコリー(オニグルミ))、レシピ

【Amazon】900円電動ハブラシ、4000円スティック掃除機の実力は? 家電のプロがレジェンド級アイテムをチェック

今回は、最上位機種のような“至れり尽くせり”感はありませんが、基本性能と実用的な機能をしっかり押さえ、Amazonで高評価の超高コスパなアイテムを紹介。家電の達人・戸井田園子さんがその実力をチェックしました!

●実売価格やサービス内容、ランキングは、2018年5月15日現在、編集部調べの情報です。最新の価格やサービス内容はAmazon.co.jpでご確認ください ●AmazonおよびAmazon.co.jpは、Amazon.com,Inc.またはその関連会社の商標です

 

【レビューした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

核心を突く製品評価で多くの読者からの支持を獲得。一般ユーザーのクチコミにも日ごろから注目しています。

 

その1

【スティッククリーナー】たった4000円ちょっとなのに2Wayでパワーも十分!

「ハンディ掃除機としての使い勝手も優秀です!」

ツインバード

サイクロンスティック型クリーナー

TC-E123SBK

4111円

1.7㎏と軽量ながら、パワフルな吸引力を持つコード式スティック。ハンドル部を本体から外し、ハンディ機としても使えます。ダストケースとフィルターは丸洗いできます。サッシの掃除に便利な隙間ノズルも付属。

SPEC●集じん容積:0.6ℓ●消費電力:270W●吸込仕事率:70W●運転音:75dB以下●床用ノズル:ブラシなし●コード長:約4.5m●サイズ/質量:W225×H1020×D155㎜/1.7㎏

↑ハンドルがペタッと床にくっつく……とまではいきませんが、ヘッドの可動域は十分。テーブルやベッドの下もスムーズに掃除できます

 

↑質量1.7㎏と軽量なだけでなく重心が下側にあるので、長く掃除しても手首への負担が少ないです。部屋中快適に掃除できます

 

↑ハンディにした状態ですき間ノズルを装着すれば、サッシの掃除もラクにできる。コードは約4.5mあるので、不便さもほぼ感じません

 

↑ハンドルを外せば、階段の掃除がより手軽にできます。吸引パワーも十分あり、軽量コンパクトなので手首も疲れにくいです

 

あえてコード式にしたことで軽量・ハイパワー・安さを実現

「近年、掃除機分野ではコードレススティックが主流になりつつあります。だが低価格モデルの場合、低コストゆえに『吸引力がいまひとつ』という機種も多いです。

 

その点コチラが秀逸なのは、ヘタにコードレスにせず、給電式(コード式)にしたことで、低コストでも十分なパワーを持続できている点です。ハンドルを外してハンディになるのも、使いやすかったです。

 

コードを手動で巻く必要がある点、本格サイクロンでなく、フィルター掃除を怠ると吸引の持続力が落ちる点は、正直割り切る必要があります。ですがそれらを考慮しても、価格以上の性能があります。コスパを考えれば、アマゾンで人気が高いのも納得です」(戸井田さん)

 

その2

【LEDシーリングライト】10段階調光、明るさ記憶、リモコンetc.

「欲しい機能全部入りのLEDライト」

アイリスオーヤマ

LEDシーリングライト CL6D-5.0

3781円

薄さ93㎜のスリムデザインでどんな部屋にも合い、光束3300lmの広がりのある光で満たす。低価格にもかかわらず、10段階調や明るさメモリ機能、切タイマーなど便利機能の多さに驚き。5年保証もうれしいです!

SPEC●適用畳数:〜6畳●光色:昼光色相当●演色性:Ra83●器具光束:3300lm●発光効率:100lm/W●サイズ/質量:φ450×H93㎜/約1.0㎏

↑生活シーンに合わせて明るさを10段階に調節可能。切タイマーを設定すると徐々に暗くなり、30分で消灯します

 

↑手のひらになじむデザインのリモコンは、ボタン4つと超シンプル。1つのリモコンで複数機の操作(2チャンネル設定)も可能です

 

その3

【ドライヤー】日常使いにも旅行にも便利

「風量十分&マイナスイオンも搭載なのに破格」

IZUMI

マイナスイオンドライヤー

DR-RM36-W

886

マイナスイオンと1.2㎥/分の大風量で、髪をやさしく素早く乾かします。傷んだ髪に最適なヘアケアモードも同風量で使えるのが便利です。折りたたみ式で旅行などにも最適。“マイナスイオン”という、いまや必須のトレンド機能を押さえてこの価格はスゴい!

SPEC●消費電力:1200/600W●最大風量:約1.2㎥/分●モード数:3●温風温度:クイックドライ約90℃/ヘアケア約60℃●サイズ/質量(ノズル含む):約W197×H208×D76㎜/約440g

 

↑モード切り替えはクイックドライ(90℃)、ヘアケア(60℃)、クールの3通り。風量切り替えはありません

 

その4

【電動歯ブラシ】初めての電動歯ブラシはコレで決まり!

「1000円以下でも歯垢除去力はホンモノ!」

ブラウン

オーラルB

プラックコントロール

DB4510NE

927

旅先でも手軽に使える乾電池式。上位機種同様の丸型ブラシと高速反転振動方式(※)を採用、手磨きの約2倍の歯垢除去力を持ちます。2分経過を振動の変化で知らせるタイマー機能で、しっかり丁寧な歯磨きをサポートします。

SPEC●電源:単3形アルカリ乾電池2本●駆動方式:回転式●モード数:1●電池交換目安:1か月(1日2回各2分使用の場合)●付属ブラシ:ベーシックブラシ●サイズ/質量(ブラシ含む):W31×H210×D36.5㎜/92g

※:上位機種は3D丸型回転(高速反転+上下振動)。DB4510NEは上下振動なし

↑毎分約9600回転の振動で、効果的に歯垢をかき出す。口内で歯に軽く毛先を当てて、ゆっくりと移動させるのがコツです

 

↑歯科クリーニング器具に発想を得た、独自の丸型ブラシを採用。歯と歯ぐきの境目にぴったりと合い、丸い形の歯にもフィットします

 

ブラウン独自の〝磨き〟がこの安さで買えるのは驚き

「ブラウンは、実に幅広い価格帯のモデルがラインナップされています。本機は、安価なベーシックブラシを付属するエントリーモデルですが、上位機ゆずりの機能を備えつつ驚きの価格を実現しています。

 

電源が必要ない乾電池式なので、オフィスや旅先など、充電しにくい環境下でもストレスなく使えるのも魅力。ただ、電池が入るぶんボディがやや太くて重くなりました。上位モデルのような機能がすべて搭載されているわけではないため、歯垢除去力は落ちますが、圧倒的にコスパは良いです。本格的な電動歯ブラシを買う前のお試し用としては最適な一本と言えます」(戸井田さん)

 

その5

【シェーバー】3枚刃でばっちり気持ち良く剃れる!

「浴室でも使えてコスパ最高です」

パナソニック

【Amazon.co.jp限定】ラムダッシュ

メンズシェーバー ES-AST2A-K

(フラストレーションフリーパッケージ)

6280

防水仕様を施し、カミソリ感覚で使える風呂剃り対応モデル。高速リニアモーター駆動とナノレベルまで鋭角化した内刃で、肌に負担をかけず深剃りできます。シェービングフォームをつけて使えば、より肌への摩擦刺激を軽減可能。

SPEC●駆動方式:リニアモーター駆動(約1万3000ストローク/分)●外刃:ステンレス刃物鋼3枚刃●充電時間:1時間●使用日数:1日1回3分使用で約14日●サイズ/質量:W64×H153×D48㎜/約160g

 

ラムダッシュES-GA21のアマゾン限定モデル

ラムダッシュはリニアモーター駆動や多彩な内刃・外刃の技術で深剃りと肌への負担の少なさを両立し、人気が高いです。そんな同社の基本技術が詰まったのがコチラ。

 

普通に洗面台で使用できるのはもちろんのこと、浴室でもそのまま使える防水設計なのがうれしいところ。5枚刃の上位機種に比べて深剃り度はやや劣りますが、ヒゲが濃い人でなければ十分満足できる剃り味です。手になじむグリップ形状で、ヘッドの操作もスムーズ。2009年発売で、流通はアマゾンのみとなっていますが、ロングセラーを記録中です。

↑独自開発のリニアモーターが、内刃を毎分約1万3000ストロークで高速駆動。とらえたヒゲを逃さず剃り落としていきます

↑外刃に適度な膨らみを持たせることで、肌の柔らかい部分にもしっかり密着。中央のスリット刃で長めのヒゲをカットします

 

その6

【加湿空気清浄機】高濃度プラズマクラスター、加湿・集じん能力、静音……

「型落ちだけど、最新モデルとほぼ同じスペック!」

シャープ

加湿空気清浄機

KC-G50-W

1万5400

薄型デザインに必要十分な性能を搭載。循環気流に乗せて放出した高濃度プラズマクラスターが室内の静電気を除去して、遠くのホコリも引き寄せてパワフル吸引します。3つのフィルターで花粉やPM2.5、気になるニオイも捕集。

SPEC●適用畳数:空気清浄23畳/加湿空気清浄15畳/プラズマクラスター約13畳●最大風量:5.1㎥/分●運転音:20〜52dB●サイズ/質量:W399×H615×D230㎜/約7.7㎏

 

ほぼ同機能の現行機種より1万円近く安く買えておトク

「省スペースかつスタイリッシュなデザインで、発売当初から人気だったモデル。加湿機能・プラズマクラスター・自動運転・高温高湿/乾燥低温みはり機能など、基本性能を見事に備えています。

 

安さの理由は、2016年秋発売のいわゆる『型落ち』モデルだから。最新モデルと比べて機能・性能に大きな差はないのに1万円近く安く、本当にお買い得です!

 

消灯すると自動で静音運転になるのも便利。適用畳数は23畳だが、プラズマクラスターを使った効率良い集じんを体感するなら、13畳以内での使用がオススメ」(戸井田さん)

 

↑プレフィルターは後ろから掃除機で吸い取るだけでお手入れ可能。パネルを外す手間がなくて便利です

 

↑8つのボタンが並ぶ操作パネル。「風量」ボタンでは多彩なモードに加え、プラズマクラスター運転にも切替えられます

 

その6

【衣類スチーマー】男性が使いやすいハンドルも魅力!

「スチーム十分&全方向対応で即効シワ伸ばし」

日立

衣類スチーマー CSI-S1 B

5360

使いやすいアイロン機能を搭載したスチーマー。スチーム噴出口を十字型に12個搭載し、広範囲にスチームを当てられます。全方向にアイロンがけできるダイヤ型かけ面、オープンタイプの持ち手採用で、手首に負担をかけずにアイロンがけができます。

SPEC●消費電力:約800W●連続スチーム:約6分●スチーム量:約11g/分●水タンク容量:約70mℓ●立ち上がり時間:約30秒●アイロン温度:約170℃●サイズ/質量:約W175×H125×D85㎜/約690g

 

秀逸なスチーム機能に加えアイロン機能が特筆モノ!

「申し分ないスチーム量をはじめ、スチーマーとしての性能が優秀。それに加え、本機はアイロン機能が使える! 独自のひし形形状で、シャツなどをプレスするとき、前後左右斜めと、どの方向にも本当にスムーズに動くのです。持ち手がオープンタイプなので、手が大きい男性でも使いやすいはず。

 

ちなみに最新モデルのCSI-RX1はアイロンとして使う際に温度を3段階切替えできるが、本機は170℃のみ。アイロンの使いやすさが日立のウリなので、温度調節できないのは残念ですが、それ以外は文句なしでオススメです」(戸井田さん)

↑十字に噴出口を配置し、縦横幅広くスチームを放出。上下・左右どちらに動かしても、効率的にまんべんなくスチームが当たります

 

↑ダイヤ型かけ面と滑りの良いチタンコートにより、軽快なアイロンがけが可能。先端を使い、ボタンまわりも細かくプレスできます

 

その7

【布団クリーナー】布団クリーナーを試してみたい人は買って損なし!

「高速たたき&ダニちりセンサー搭載で約7000円はおトク」

アイリスオーヤマ

超吸引

ふとんクリーナー

IC-FAC2

7275

軽量1.6㎏ながら、ハウスダスト除去率は98%以上(※)。6000回/分のノズルのたたき機能や温風機能、ホコリの量をランプ表示する機能など、実用的な機能が揃います。自立して収納できるなど、使い勝手も秀逸です。

SPEC●消費電力:400W●集じん容積:約0.2ℓ●たたきパッド振動回数:約6000回/分●コード長:4m●サイズ/質量:W250×H212×D459㎜(使用時)/約1.6㎏

※:ダニ由来のアレルゲンを含むハウスダストを想定した、テストダストを用いたアイリスオーヤマでの評価結果

↑「ダニちりセンサー」がハウスダスト量を検知。量によってランプの色が変わり、「きれい」を実感しやすいです

 

その8

【電子血圧計】血圧計を使い慣れていなくてもOK

「カフの巻き方やチェック機能が親切!」

オムロン

上腕式血圧計

HEM-7130

4980

カフ(腕帯)が正しく巻けたか確認できる血圧計。血圧値レベルを8段階で表示するため、高血圧基準値を超えていないかすぐわかります。カフはソフトな装着感で、腕にぴったり巻けます。直近10分以内3回分の平均値が出るのも便利。また、正確な血圧測定を行うため、測定のたびにカフが適切な強さで巻けているかチェックする機能を装備。結果を画面で通知します。

SPEC●電源:単3形アルカリ乾電池4本、専用ACアダプタ(別売)●血圧測定範囲:20〜280mmHg●脈拍数測定範囲:毎分40〜180拍●メモリ:60回●サイズ/質量:W107×H79×D141㎜/約280g

W杯のトロフィー…じゃないよ! デロンギより「日本リスペクト」な1台3役「空気清浄機能付きファン」

これ、何だと思いますか? 開発・販売元は、エスプレッソマシンやオイルヒーターで知られるイタリアの家電ブランド、デロンギ。グリップの効いたトロフィーのようにも、オシャレなBluetoothスピーカーのようにも、ビールサーバーのようにも見えますね。正解は「空気清浄機能付きファン」。いわゆるタワー型のファンで、温風・涼風・空気清浄機能を搭載した1台3役のアイテムです。実売価格は6万4670円。

 

身体を包み込むような風を心地よく感じる点に着目

この空気清浄機能付きファン HFX85W14Cの面白いところは、正面から見ると中央よりやや下の方でくびれているのに、横から見ると、背面・前面がストンと一直線状の円筒形になっていること。この不思議なデザインにこそ、HFX85W14Cの秘密が隠されているのです。

↑HFX85W14Cを横から見ると、くびれがありません

 

自然の風は気持ち良いのに、エアコンや扇風機の風が直接肌に当たると、不快に感じるという人は少なくありません。それは一体なぜなのか、同社による調査と研究の結果、送風機の前から一方的にやってくる直線的な風ほど人を不快にし、身体全体を包み込むようにそよいでくる風は心地よく感じることがわかりました。これを踏まえて、日本とイタリアのチームが共同開発を行い、風が前面から広がりながら出てくる独自の機構「3Dコンフォート・エア テクノロジー」を開発。コンフォート(comfort)とはもちろん、快適という意味です。

 

風を滑らかな曲線に沿わせて立体的な風を生む

その仕組みですが、まず、上部の吸気口から吸いこんだ空気をフィルターでキレイにし、本体内で前面から後方に向けて送風。背面にぶつけることでファンによって生じる風の渦を取ります。背面パネルに当たった風は、左右のスリットから本体の丸みに沿って前面に押し出されます。

↑新開発した送風のメカニズムを解説する同社 マーケティング部 PMグループの西岡祐子さん

 

風は滑らかな曲面があると、その曲面に沿って流れていく性質を持っています。これをコアンダ効果といい、この性質を利用することで、本機は広い範囲にふわっと拡散する柔らかい風を実現しています。正面から見たときだけ本体がくびれているデザインは、風をこの曲線に沿わせて、より立体的な風を生むためのもの。つまり、風の通り道となるフォルムなのです。なお、本機は1400Wの高出力ヒーターも搭載し、寒い冬には温風を心地よく届けられるのもメリット。温風は10~28℃の範囲で1℃刻みで設定可能です。

↑従来の直線的な風(左)で身体の一部にばかり風が当たると、そこだけ体感温度が下がることで身体に温度ムラが発生し、不快感につながります

 

吸気部には有害物質を除去できるフィルターを搭載

風が清潔であることも、風を快適に感じるうえで重要なポイントです。HFX85W14Cには、上部の吸気部に0.1μmまでの微細な物質まで捕らえるフィルターを搭載。PM2.5や花粉、カビ、バクテリア、アレル物質、排気ガスなど、人体の呼吸器系や循環器系に入り込む有害物質を99%除去できるとしています。本機の空気清浄能力は、9畳を30分で浄化というのが目安。その能力からすると、リビングで部屋全体に風を行き渡らせるというよりは、ソファなどの近くに設置して、「人のいる場所だけ快適にできれば良い」という発想で作られているといえます。

↑フィルターは上部のフタを開けて取っ手を引っ張ると取り出せます

 

↑フィルターを取り出したところ。フィルターは税抜4980円前後で販売します

 

本体には電源ボタンのみで、操作は付属のリモコンがメイン

本体には電源ボタンしか装備されておらず、操作は基本的に付属のリモコンから行います。電源のON/OFFはもちろん、設定時間後にON、もしくはOFFできるタイマーや、首振り、節電モードなども操作できます。節電モードは温風運転のとき、設定温度より少しだけ低い温度で長時間効率よく運転するもので、15~20%の省電力になります。

↑付属のリモコンは本体上部にセットできます

 

↑リモコンを手に持ったところ。タイマーや首振り、節電モードなどが操作可能

 

世界に先駆けて日本で発売した理由とは?

HFX85W14Cは全世界で日本が最初の販売地域になります。これは、春の風を200通りもの表現で呼び分ける日本人の風に対する繊細さに着目し、その日本人に評価されることで、ワールドワイドでも高い評価を得る商品になるとの考えからです。

↑デロンギ・ジャパン 代表取締役社長の杉本敦男氏。背後には、日本人が使う風の呼称を表示

 

日本とイタリアで共同開発するに当たって、イタリア人のエンジニアに日本人の感性を理解してもらうのに大変苦労したそうです。時には「なんでそんなことを気にするんだ!」と議論が紛糾したこともあったそう。また、コアンダ効果を取り入れた本体デザインを実現するうえでは、「一枚の板から成型することにこだわった」とのこと。試行錯誤を繰り返し、プロトタイプは10種類以上作ったそうです。

 

こうして完成にこぎつけた本機は、心地よい送風、空気清浄能力、ヒーターという一台3役の機能性に加え、訪問客が必ず目を留めるであろうスタイリッシュなデザインを実現しました。外見はイタリアンながら、中身には日本人の繊細な感性が生きたこの一台。夏ボーナスを投入するターゲットのひとつとして、ぜひ注目してみてください。

デロンギ

空気清浄機能付きファン HFX85W14C

●発売日:6月8日●実売価格:6万4670円●外形寸法/質量:W270×D270×H850mm/約7.2kg●風量調節/涼風1(弱)~10(強)/温風1(弱)~6(強)●運転音/涼風19.5(風量1)~49(風量10)dB/温風34.5(風量1)~38.8(風量6)dB●空気清浄能力/9畳(30分)●フィルター交換目安/9カ月(1日8時間使用)●モーター/DCブラシレスモーター●コード長/1.75m●転倒時自動電源遮断装置/搭載

「10万台売れたアイツ」が付属するって!?「独自技術テンコ盛り」シャープのタテ型洗濯乾燥機

シャープからスタイリッシュな「ガラストップデザイン」と「光るタッチナビ」を採用したプラズマクラスター洗濯乾燥機3機種が新登場。「超音波ウォッシャー」(後述)を搭載した「ES-PU11C」(実売予想価格22万円前後 ※税抜)と「ES-PU10C」(実売予想価格21万円前後)は7月19日に発売。「超音波ウォッシャー」を搭載しない「ES-PT10C」(実売予想価格20万円前後)は6月21日に発売します。

↑左から洗濯11.0kg/乾燥6.0kgの「ES-PU11C」、洗濯11.0kg/乾燥5.0kgの「ES-PU10C」、洗濯11.0kg/乾燥5.0kgの「ES-PT10C」

 

フラットなガラストップを採用した使いやすく美しいデザイン

本機は、美しいデザインも魅力。継ぎ目のないフラットなフタを採用した「ガラストップデザイン」は、スタイリッシュで手入れがしやすく、空間を美しく引き立てます(「ES-PU11C」にはハーフミラーのフタを採用)。さらに、電源を入れると操作に必要なキーと表示だけが光って操作を分かりやすく知らせる「光るタッチナビ」を採用しました。

 

投入口には、洗面ボウルをモチーフとし、段差や継ぎ目のない滑らかなデザインを採用。水の流れや拭き取りやすさに配慮したデザインとなっています。また、内フタがない独自の構造によって実現した「WIDEマウス & LOWボディ」を採用し、大量の洗濯物や重い毛布の出し入れがラクな姿勢で行えるのも特徴。

↑ES-PT10Cの「光るタッチナビ」

 

柔軟剤の香りがしっかり付くコースなど2コースを新搭載

全機種に新搭載されている新コースは「ホームクリーニングコース」と「香りプラスコース」。「ホームクリーニングコース」は、衣類の傷みや縮みを抑えながら、大切なおしゃれ着を洗えるコースで、皮脂汚れなどの落ちにくかった汚れもしっかり洗います。一方、P&Gレノアハピネスと共同開発した「香りプラスコース」は、最終すすぎ時に水で衣類をほぐしてから柔軟剤を投入することで、柔軟剤を衣類全体に均一にコーティングし、柔軟剤の香りを衣類にしっかり付けることを目的としたコース。柔軟剤の有効成分をより多く衣類に残し、柔軟剤の効果を高めるように衣類をすすぎます。

↑通常のすすぎ(左)と香りプラスコース(右)の比較。青く染まっている部分は柔軟剤の有効成分が付着していることを表しています

 

そのほか、衣類のシワを洗濯の段階から抑制する「シワ抑えコース」、洗剤を活性化してガンコな汚れを落とす「温風プラス洗浄(ガンコ汚れコース)」、手洗いに代わって、洗剤なしの5分程で予洗いする「サッと予洗いコース」、軽い汚れの衣類や布巾やマットの洗濯にも便利な「10分洗濯コース」も搭載されています。

 

イオンの力で頻繁に洗えない衣類を消臭できる

また、本製品は、空気浄化技術、プラズマクラスターを搭載しており、頻繁に洗えない制服やブーツなどを洗濯槽内でハンガーにかけ、洗濯槽内に「プラズマクラスターイオン」を充満させることで消臭、除菌もできます。さらに「プラズマクラスター槽クリーン」で、洗濯槽に送風しながら「プラズマクラスターイオン」を放出し、カビ菌の繁殖を抑制することも可能です。

 

そして、同社独自の「穴なし槽」は、洗濯槽の外側の槽に水を溜めない構造のため、洗濯槽と外槽の間のムダ水を省くことができ、節水性に優れているのがメリット。洗濯槽の外側についた黒カビや汚れが洗濯槽内に侵入しないので、いつでも清潔な水で洗い・すすぎができます。

↑同社独自の「穴なし槽」。フタ部分のフックにハンガーをかけ、槽内にプラズマクラスターイオンを充満させて除菌・消臭が可能です

 

10万台売れたハンディアイテム「超音波ウォッシャー」搭載で、予洗いもカンタン

「ES-PU11C」と「ES-PU10C」の上位2モデルには、単品では累計10万台を販売した「超音波ウォッシャー」を搭載。こちらは、毎秒約3万8000回の超音波振動で真空の泡を発生させ、泡が弾けるときに生じる強力なパワーで汚れを弾き飛ばすアイテム。手洗いでは落ちにくいワイシャツの皮脂汚れや化粧品、食べこぼしなどの部分汚れを、洗濯前に「超音波ウォッシャー」で落とせるので、洗濯物がキレイに洗い上がります。また、「超音波ウォッシャー」と「10分洗濯コース」を組み合わせると、ガンコな汚れの洗濯物も短時間の洗濯でキレイに仕上がるので、家事の時短にもつながります。

↑「ES-PU11C」と「ES-PU10C」は、フタ接合部の付近に「超音波ウォッシャー」を搭載。超音波ウォッシャーは、洗濯機の収納部に置くだけで充電が可能です

 

↑単品でも発売されている超音波ウォッシャー(単品だと実売価格1万6070円)。水に浸してなぞり洗いするだけで汚れが落ちるので、襟や袖など気になる部分の予洗いに最適です

 

累計10万台が売れた超音波ウォッシャーに加え、シャープのお家芸であるプラズマクラスター、穴なし槽など、独自技術を惜しげもなく盛り込んだ新モデル。デザインも美しく、おしゃれ着もしっかり洗えるとあって、魅力は十分です。すでにパナソニック、東芝、日立が相次いで強力なタテ型の新モデルを発表していましたが、本機の登場で、さらなる競争の激化は間違いなし。果たして、ユーザーが受け入れるのはどのモデルなのか、勝負の行方が楽しみですね。

 

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PU11C

●発売日:7月19日●サイズ/質量:W600×H1050×D600㎜(給排水ホース含む)/約48kg●カラー:シルバー系(S)●容量:洗濯11.0kg、乾燥6.0kg●運転時間:洗濯 約46分、洗濯~乾燥 約220分●消費電力量:洗濯110Wh、洗濯~乾燥2200Wh●標準使用水量:洗濯115L、洗濯~乾燥88L

 

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PU10C

●発売日:7月19日●サイズ/質量:W600×H1020×D650㎜(給排水ホース含む)/約47kg●カラー:ブラウン系(T)●容量:洗濯10.0kg、乾燥5.0kg●運転時間:洗濯 約45分、洗濯~乾燥 約185分●消費電力量:洗濯98Wh、洗濯~乾燥1850Wh●標準使用水量:洗濯102L、洗濯~乾燥82L

 

プラズマクラスター洗濯乾燥機 ES-PT10C

●発売日:6月21日●サイズ/質量:W600×H1020×D650㎜(給排水ホース含む)/約47kg●カラー:ブラウン系(T)●容量:洗濯10.0kg、乾燥5.0kg●運転時間:洗濯 約45分、洗濯~乾燥 約185分●消費電力量:洗濯98Wh、洗濯~乾燥1850Wh●標準使用水量:洗濯102L、洗濯~乾燥82L

 

【Amazon売れ筋】家電ライターが「買い替えたい!」と思ったヨーグルトメーカーって? 楽しい調理家電&キッチンアイテム9選

Amazonでは調理家電やキッチンアイテムの掘り出し物が豊富に存在します。今回は、なかでも調理や食事が「楽しくなる」「時短できる」「不便が解消される」アイテムをピックアップ。使い勝手をじっくりとチェックしました。

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【レビューした人】

家電ライター

平島憲一郎さん

調理家電・生活家電全般を手がけています。料理は冷蔵庫の残り物からメニューを決めるタイプ。

 

本誌調理家電担当

中村亜紀子

調理家電やキッチン用品は時短機能を優先。だが楽しさ、遊び心のある商品にも目がありません。

 

その1

【ヨーグルトメーカー】牛乳パックでたっぷりのヨーグルトを作れる

「市販品より美味! 甘酒も納豆も作れる多機能が◎」

アイリスオーヤマ

ヨーグルトメーカー

プレミアム 温度調節機能付き ホワイト

IYM-012

3395

牛乳パックをそのまま使い、簡単かつ衛生的にヨーグルトが作れる製品。付属の調理用容器を使えば甘酒、塩麹なども作れます。ヨーグルトの種類に合わせて温度と時間を細かく調整。ヨーグルトの固さや酸味の調整も簡単です。

SPEC●温度設定:25℃〜65℃(1℃刻み)●タイマー:1〜48時間(1時間刻み)●サイズ/質量:W147×H280×D147㎜/570g

 

温度調節機能でヨーグルトをより自分好みの味にできた

「温度と温め時間を調節できるのが魅力。現在、温度調節機能なしの牛乳パック式を愛用中ですが、健康にいいと評判の市販ヨーグルトを使うとやや固まり方が弱い。ところが本機で温度を標準の40℃よりやや高めの43℃で作ると、バッチリの固さに出来上がりました。使用後のメンテも簡単。瓶を煮沸消毒する手間もない。水キムチや甘酒、塩麹まで作れるから、正直買い替えたい!」(平島さん)

↑牛乳パックに種元を入れて混ぜるだけで準備は完了。温度は25〜65℃の1℃刻み、タイマーは1〜48時間の1時間刻みで設定できます

 

↑市販のヨーグルトを種に使え、売り物に負けない味わいに仕上がりました。市販品を買うより1/2〜1/5の値段で済み、家族で毎日食べられます

 

その2

【精米器】分つきや胚芽モードと白米みがきを兼ね備える

「磨きたて・炊きたての銀シャリのうまさに唸った!!」

ツインバード

コンパクト精米器

ホワイト MR-E500W

8989円

4つの精米モードで自分好みに精米したごはんが楽しめる精米器。空気を巻き込みながら撹拌するため、温度上昇が少なく精米したての風味が損なわれません。毎日精米したてのごはんのおいしさを堪能できます。古くなった白米を精米し直したら、新米の味が蘇りました。

SPEC●消費電力:165W●精米方式:撹拌方式●容量:4合●精米モード:分つき/胚芽/追加精米/白米みがき●サイズ/質量:W195×H235×D265㎜/3.1㎏

↑「分つき調整レバー」と「精米量選択レバー」を目盛位置に設定するアナログ操作。「分つき調整レバー」は3分/5分/7分/白米の4種類から選択できます。写真は5分づき

 

その3

【かき氷器】カラフルな台湾風かき氷も作れます

「オリジナルレシピを楽しめるワクワク感が半端なかった!」

ドウシシャ

電動ふわふわとろ雪

かき氷器 KTY-18BK

5174円

人気の台湾風かき氷を自宅で作れるアイテム。糖分や油脂を含むふわふわの氷が簡単に削れます。ハーフサイズの製氷カップ付きで、2色のかき氷にも対応。かき氷の見た目も食感も専門店仕様で、ホムパで歓声が!

↑刃の調整ネジで、氷の粗さを無段階に調節できます。薄めに調整すれば、ふわふわとろける食感に。氷の状態で削り具合が変わるので、適宜ネジで刃の高さを調整すべし

 

 

↑電動式で、ボタンを押すだけでかき氷が削れます。通常のかき氷はもちろん、チョコシロップや牛乳、ジュースなどで作った味付き氷も削れます

 

その4

【フライヤー】油ハネしない電気フライヤー

「食卓で揚げて食べる楽しさに感動!」

タイガー

「はやあげ」電気フライヤー

CFE-A100-T

6136円

テーブルを囲んで串揚げパーティーができるフライヤー。温度が自動で調節されるので、唐揚げやトンカツなどもおいしく揚げられます。鍋の上に置く油切りが油ハネを防いで快適かつ安全。内鍋を取り外して丸洗いできるが助かる!

 

その5

【おひつ】レンチンだけで炊きたてが蘇る

「夕食時間がバラバラな家庭の“ひつ”需品でした!」

東彼セラミックス

有田焼 遠赤セラミックス ご飯用保存容器

おひつ君(1500㏄)しゃもじつき

3024円(メーカー希望小売価格)

炊飯後のごはんをおいしく保存。セラミック内の無数の気孔が程よく水分やニオイを吸着します。温め直しは容器ごと電子レンジで加熱すればOK。炊飯器で保温したときの黄ばみやニオイがなく、ふっくら食感が蘇ったのは感動モノ。

 

その6

【シャープナー】3つの溝に包丁を通すだけで誰でも砥げる

「たった5秒で切れ味が蘇ります!」

貝印

関孫六 ダイヤモンド&セラミックシャープナー AP-0308

1208円

3つの溝に順番に刃を通すだけで切れ味が蘇る簡易式シャープナー。これは両刃包丁専用ですが、片刃包丁用もあります。本格的に砥石で研ぐほどの切れ味にはなりませんでしたが、誰でも簡単に切れ味が取り戻せるのは便利。

 

その7

スロークッカー

火加減を見る手間から解放される逸品

「ノールックでコトコト煮込みができました」

ツインバード

スロークッカー

ブラウン EP-4717BR

3449円

長時間の煮込み料理を安全に作れる電気調理鍋。火加減は強(弱火)と弱(トロ火)の2段階で、吹きこぼれなく料理が作れます。火元から離れて別の調理が可能。タイマーなしですが、ガスより格段に調理の負担が軽減!

 

その8

【ゆで卵調理器】レンジに任せっきりで出来上がり

「固ゆでも半熟も思いのままでした」

 

 

曙産業

レンジでらくチン

ゆでたまご2ケ用 RE-277

644円

電子レンジで手軽にゆで卵が作れるグッズ。本体容器に水を入れて卵をセットすれば、失敗なく出来上がります。お湯を沸かさずに作れるのが思った以上にラク。加熱時間の調整(約9〜12分)で、半熟や固ゆでの作り分けもできました。

 

その9

【みじん切り器】レバーを引っ張ればみじん切りが完成

「調理時間がなんと1/3以下に」

ケイアンドエー

みじん切り器 ふたも洗えるぶんぶんチョッパー BBC-01

936円

カットした野菜を入れて取っ手を引っ張るだけでみじん切りができます。引っ張る回数でみじん切りの細かさの調節が可能。面倒なみじん切りが手早くできて◎。時々上下に容器を揺するのが均一に仕上げるコツ!

 

その8、その9

「タコパが劇的にはかどりました!!」

【たこ焼き器用油ひき】

貝印

まいど本舗 タコやん

キッチンペーパーで油引き DS-1020(写真上)

319円

キッチンペーパーを挟んで使えるたこ焼き用油引き。使い終わったらペーパーのみ捨てられるので油汚れの手入れがラクで衛生的です。たこ焼きプレートにまんべんなく油が引けて機能は問題なし。タコつぼ型受け皿は安定感あり。

 

【たこ焼き用ピック】

先端に丸みのあるピック

下村企販

たこ焼き器をキズつけにくいたこピック 2本組(写真下)

468円

ピック部にソフトで熱に強い66ナイロン樹脂を採用。フッ素加工のたこ焼きプレートを傷つけません。先端が丸く、子どもが使っても安心。2本同時に使うとたこ焼きをクルッと返しやすいので、セット内容には納得。

 

↑ピックは全長約18㎝。たこ焼きを返す際も手元が熱いこともなく、快適に使えました

 

「気流制御」「省エネ」機能とも「5」のエアコンはコレだ! 家電のプロが最新3モデルを4項目で徹底チェック

最近のエアコンは特に、各社でアピールポイントがそれぞれ異なるため、部屋や目的に合わせて吟味したいところ。気流制御機能と省エネ性、メンテナンスのしやすさ、独自機能などを総合的にチェックして選びましょう。今回は、家電コーディネーターの戸井田園子さんが、「気流制御機能」「省エネ性能」「お掃除性能」「独自機能」の4つの項目でチェック。それぞれ5段階で採点したので、ぜひ参考にしてみてください!

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

デザイン性・気流制御など様々な特徴を持つ機種が登場

最近のエアコンは、気流制御が向上し、ますます快適に。多くの機種に新しいセンサー技術や吹き分け技術が搭載されています。デザインのブラッシュアップも顕著。今回はこれらの流れを踏まえつつ、4項目で吟味。気流制御の先進性では、体感温度を予測する三菱電機の「ムーブアイmirA.I.」が抜群だと家電コーディネーターの戸井田園子さんは語ります。

 

「複数の人の体感温度を検知できて優秀。冷暖房と送風を交互に運転する機能で省エネかつ快適です」

 

省エネ性では独自の2シリンダーで運転制御する東芝も優秀。本格的な空気清浄機能もユニークです。一方、デザイン面ではダイキンのrisoraがスタイリッシュ。

 

「7色展開でインテリアに合ったモデルが選べます」(戸井田さん)

 

【その1】最新の「ムーブアイ」が少し先の体感温度を予測し先回り冷暖房

三菱電機

霧ヶ峰 FZシリーズ

実売価格32万1840

(MSZ-FZ4018S-W/14畳)

先進のAI技術で少し先の体感温度を予測するモデル。新型コンプレッサーがハイパワー運転と安定運転時の両方で高効率運転を行います。運転停止中も室温が28℃以上になると冷房を開始する機能を搭載。【冷房能力:4.0kW】【低温時暖房能力:8.5kW】【期間消費電力量:970kWh】【サイズ/質量(室内機):W890×H285×D358mm/22.0kg】

↑センサーが住宅性能、外気温や日射熱など熱源の影響を検知。室温が変わる前に各人の体感温度を先読みし冷暖房を行います
↑家族ごとの温度の感じ方の差に合わせて左右独立駆動のファンで気流の強さと方向を細かく制御。暖房時足元温度差最大5℃で、暑がりも寒がりも快適です

 

【戸井田さんのJUDGE!】

気流制御機能:☆×5

省エネ性能:☆×5

お掃除性能:☆×4

独自機能:☆×4.5

気流制御やセンサーの技術力が圧倒的!

「業界初のダブルファン構造や、体感温度を予測して先回り運転するセンサー技術が見事。エアコン吹き出し口が中まで取り外しやすく、メンテナンスしやすいのもうれしい」(戸井田)

 

【その2】適用20畳の強力な空気清浄機能搭載で室内空気を通年浄化

東芝

大清快 E-DRシリーズ

実売価格30万450円(RAS-E406DR(W)/14畳)

PM0.1レベルの汚れも除去する強力な空気清浄機能を搭載。高性能コンプレッサーで冷やしすぎや温めすぎを抑えた快適空調を行います。エアコン内部自動掃除機能や抗菌の送風ファンなども採用し清潔性が高いです。【冷房能力:4.0kW】【低温時暖房能力:8.3kW】【期間消費電力量:1097kWh】【サイズ/質量(室内機):W798×H293×D352mm/17kg】

↑フィルター自動掃除したホコリは「楽ダストボックス」に。本体付属の掃除ノズルを掃除機に装着すれば、溜まったホコリを簡単に吸えます

 

↑微粒子をプラズマ空清ユニットで帯電させ、熱交換器に吸着。熱交換器は特殊コーティングしており、微粒子を除湿・冷房時に発生した水で洗い流します

 

【戸井田さんのJUDGE!】

気流制御機能:☆×4

省エネ性能:☆×4.5

お掃除性能:☆×4.5

独自機能:☆×4

室内空気と本体内部のキレイさは随一

「専用機レベルの空清機能搭載は東芝だけ。フィルター掃除後のホコリを掃除機で吸える機能も独創的。運転のON/OFFが少ない2シリンダー運転で省エネ性も高いです」(戸井田)

 

【その3】インテリアになじむ極薄スマートボディに多くの快適機能を搭載

ダイキン

Sシリーズ  risora(リソラ)

実売価格22万4850円(AN40VSP-W/14畳)

業界最薄の奥行き185㎜で、前面パネルの高級な質感がインテリアになじみます。設定温度到達後に温度と湿度を制御して、快適空間を維持する「プレミアム冷房」など、最上位機種譲りの機能を搭載。【冷房能力:4.0kW】【低温時暖房能力:5.5kW】【期間消費電力量:1513kWh】【サイズ/質量(室内機):W798×H295×D185mm/10kg】

↑専用アプリをスマホにダウンロードしエアコンを登録。屋外から運転ON/OFFやモード切替、温度・湿度調整が手軽に行えます

 

↑湾曲した2枚の吹出し羽根で気流を上に持ち上げ。冷房時は風を天井に沿わせることで人に直接当てず、身体にやさしい空調を行えます

 

【戸井田さんのJUDGE!】

気流制御機能:☆×4

省エネ性能:☆×3.5

お掃除性能:☆×3

独自機能:☆×5

デザイン性重視だが基本性能は不安なし

「薄型かつ前面パネルの高級感で、インテリア性を強く打ち出しているエアコン。カラバリが豊富なのも特徴です。もちろん、基本的な冷暖房能力や気流制御技術も不安なし」(戸井田)

ビルもロボットが掃除する時代に! パナソニックから120万円の「RULO Pro」登場

パナソニックは、家庭用ロボット掃除機「RULO(ルーロ)」で培った技術・ノウハウを活用し、ビルやホテルの共用部の清掃を行う業務用ロボット掃除機「RULO Pro」(ルーロプロ)を開発。受注を7月より開始します。価格目安は120万円前後。

↑業務用ロボット掃除機「RULO Pro」

 

自分の位置を把握しながら壁際まで効率よく掃除する

本製品は、4種のセンサーと独自のSLAM技術(※)により、事前に設定登録した地図データに基づき自己位置を把握。エリアごとに外周を清掃後、内側のエリアを塗りつぶす走行パターンを連続して行い、エリア全体を清掃します。

※SLAM(技術)……Simultaneously Localization and Mappingの略。自己位置の推定と地図の作成を同時に行う先進技術です

 

運転中は、レーザーセンサーと赤外線センサーで周囲の壁と本体との距離をリアルタイムで計測。SLAM技術で自己位置を随時把握して壁際まで接近することができ、床面全体を効率的に清掃できます。

 

障害物への対応も万全。レーザーセンサーと超音波センサーが前方の人や障害物を検知し、接触する前に停止できます。万が一接触した場合も、バンパーセンサーで障害物を認識し、停止します。なお、走行中は音声と警告灯で接近を報知。警告音声の音量は、3段階で調節が可能です。

↑4種類のセンサーを搭載し、壁際のゴミまでしっかり捕集します

 

5Lの大型紙パック式採用により、フィルターのメンテナンスが不要

作業の軽減も考慮し、ごみ捨て方式は容量5Lの大型紙パック式を採用。面倒なフィルターメンテナンスが不要で、紙パックを交換するだけで集じん力がキープできます。電源は充電式で、電池取り付け部は同社の電動アシスト自転車と同様の設計を採用しており、電池を簡単に着脱できる構造となっています。

 

本体質量は27kg(電池を含む)と、一般的な業務用ロボット掃除機に比べ軽量を実現。さらに移動がラクなハンドルも装備し、台車などを使用することなく素早く簡単に運搬できます。また、本体には通信機能を搭載しており、清掃開始や障害物等による途中停止、清掃終了を、事前に登録したスマホや携帯電話にリアルタイムでメール通知できます。なお、清掃終了のメールには、清掃した範囲を記載した図も添付し、清掃完了エリアの確認が可能。オプションとしてドライブレコーダーをセットすることもできます。

↑紙パック式を採用。電池交換や移動もカンタンです

 

同社が家庭用ロボット掃除機「RULO」で培った技術・ノウハウを活用した「RULO Pro」。どの業界でも人手不足が深刻となっているだけに、1日も早く、こうしたロボットが普及してほしいですね。いずれほとんどの公共スペースは、ロボットがメインで掃除する時代が来る……そんな想像がふくらむ点でも、面白いモデルといえるでしょう。

 

パナソニック

業務用ロボット掃除機 RULO Pro

●サイズ/質量:W590×H730×D650㎜(ハンドルを縮めた状態、リモコンホルダーを含む)/27kg(電池含む)●集じん容積:5L(紙パック)、1L(ダストボックス 質量の大きなゴミ用)●使用電池:充電式リチウムイオン電池●電池寿命:繰り返し充放電1000回●定格電圧:DC25.2V●連続使用時間:約150分(標準モード、満充電・電池初期/20℃時)●充電台:入力 AC100V 50/60Hz、出力 DC29V 4A●充電時間:約8時間(電池が空状態から充電を開始した場合、周囲温度20℃時)●付属品:充電器、リモコン、乾電池(2個)、リモコンホルダー、ネジ、キー(3個)

【週間ムー占い】1位は「やったもん勝ち」状態に! 3位は「夢を語る」と実りアリ – 6月11日~17日の運勢&開運ヒント

いよいよサッカーのワールドカップが開幕する週に突入しました。勝負の行方を占うカギとなるものは、一体何なのか……。その点も気になるところですが、スーパーミステリーマガジン「ムー」の占いで、まずは自分の運勢を占ってみませんか?

 

◆牡羊座 3/21~4/20生まれ

01ohituji

★ラッキー星座ランキング 9位

見えないところや見えない世界に、福が潜んでいそうな気配。オカルト・神秘系の仕事をしている人や、そっち方面の話題が好きな人は、ぜひディープな取り組みを。身近なところでは、下着のお洒落とか、さりげない一日一善などもよし。あなた自身が穏やかで静かな時間を過ごすことも大切。

【開運アクション】

おごられ運・もらいもの運が良好。そういう話があったら、遠慮なく受け取って。

 

◆牡牛座 4/21~5/21生まれ

02ousi

★ラッキー星座ランキング 3位

健全で小規模なお買い物運が降臨。高価な物をドーンと買うのではなく、ささやかな物をチマチマと買う楽しみを味わいましょう。パートナー運も良好で、将来の夢などを語り合うと、いっそうの実りが得られそう。職場をはじめ、集団内でリーダーシップを発揮する機会も。気負わないことが成功のカギです。

【開運アクション】

ストレッチ励行。とくに首・肩・腰は、きちんとほぐしてください。

 

◆双子座 5/22~6/21生まれ

03hutago

★ラッキー星座ランキング 2位

気力・知力・体力がバランスよく充実して、明るい気持ちで前進していけそう。仕事や学業についても、よい意味で楽観的になれるので、好結果が出やすい運気です。さらなる飛躍のポイントは、最後まで気を抜かずに、きっちりと仕上げること。何かあっても他人のせいにしない姿勢も大切です。

【開運アクション】

身近な人にちょっとしたお土産や贈り物を。ことのほか喜ばれます。

 

◆蟹座 6/22~7/22生まれ

04kani

★ラッキー星座ランキング 5位

ちょっとイメチェンでもしてみようか、という気持ちになりそうですが、すぐさま行動に移さないほうが正解。1週間くらいあれこれと考えて、ベストな選択をしましょう。楽しげなお誘いが急激に増えそうな気配も。すべてにイエスと答えると、あなたも財布も大変。賢い取捨選択が望まれます。

【開運アクション】

美しいものを1日に1回は見て、目の保養とセンスアップのレッスンを。

 

◆獅子座 7/23~8/22生まれ

05sisi

★ラッキー星座ランキング 10位

愛と美と豊かさをもたらす金星が、来週なかばには獅子座へ。楽しい期間の始まりに備え、もろもろの面倒なミッションは、ぜひ今週中に目鼻をつけておきましょう。不倫や三角関係に悩んでいる人は、見切りどき。割に合わない関係は清算して、新しい恋を探すほうが、幸せになれるはずです。

【開運アクション】

目には目を、という態度はNG。柳に風と受け流すほうが上策です。

 

◆乙女座 8/23~9/23生まれ

06otome

★ラッキー星座ランキング 11位

公私に限らず、相棒的な人の意外な一面を発見できそう。時間をつくって将来の夢などを語り合うと、新たな青写真を描くことができるはず。その一方で、ワーカホリックの星が勢いを強め、あちこちからお誘いが増える暗示も。自分のコンディションを第一に考え、無理をしないこと。

【開運アクション】

ブラックコーヒーやゴーヤなど、苦味を楽しむ飲み物や食材をどうぞ。

 

◆天秤座 9/24~10/23生まれ

07tenbin

★ラッキー星座ランキング 7位

金運が絶好調のように思えて、どんどん使ってしまいそうな気配。実際、悪くはないのですが、あなたが思うほどよくもないので、いつもどおりの健全なペースを守りましょう。ボディーは引き締めどき。というか、油断すると太りやすいので、ヘルシーな食生活と適度な運動を心がけるべし。

【開運アクション】

夏みかん、さくらんぼ、すももなど、旬のフルーツを召し上がれ。

 

◆蠍座 10/24~11/22生まれ

08sasori

★ラッキー星座ランキング 6位

悪くはないのですが、どこか散漫で、焦点が定まりにくい運気。アイデアだけはせっせと湧くのですが、実現可能かどうかといえば、微妙なところかも。こういう時期は、やるべきことを淡々と進めて、時機を待ちましょう。思いついたことは、とりあえずメモしておくと、あとで役立つはずです。

【開運アクション】

美しいもの、豊かなものにたくさん触れて、目と心を楽しませましょう。

 

◆射手座 11/23~12/21生まれ

09ite

★ラッキー星座ランキング 12位

言葉と態度がとげとげしくなりがちな運気は、ひとまず沈静して、ひと安心。でも、ここで油断してはダメ。引き続き、ソフトな対応を心がけてください。最もケアすべきは、家族や親友など、ごく身近な人たち。できれば、日頃のサポートに感謝する言葉などを伝えてみると、グッと運気が上昇します。

【開運アクション】

パートナーはあなたの鏡。お小言をもらったら、内なる自分からのメッセージだと思って拝聴しましょう。

 

◆山羊座 12/22~1/20生まれ

10yagi

★ラッキー星座ランキング 1位

山羊座にしては珍しく、「なんとかなるさ」という楽観的な思いに支えられて、けっこう大胆なことができそう。もちろん、それでいいのです。基本的によい時期なので、ボンヤリと過ごすのはナンセンス。やったもん勝ちだし、早いもん勝ちです。財政状況が赤字になりがちなので、低予算でがんばって。

【開運アクション】

アクセルを全開にしたくなるときですが、急がば回れの精神を忘れずに。

 

◆水瓶座 1/21~2/19生まれ

11mizugame

★ラッキー星座ランキング 8位

自分の将来にかかわることや、友人がらみの事情で、お金がスルスルッと出ていきそう。下手をすると、あとから頭を抱えることになるので、出す前に熟考が必要。イベントやパーティーへの参加も増えて、出費に拍車がかかる可能性も。出会いに期待が持てる時期でもあるので、財布と相談しながら決断を。

【開運アクション】

初夏の緑を楽しみましょう。ハイキングやピクニックもおすすめ。

 

◆魚座 2/20~3/20生まれ

12uo

★ラッキー星座ランキング 4位

ポジティブな夢がどんどんふくらみそう。「実現するはずがない」なんて思わずに、とりあえずメモしておきましょう。冷静になったころにふり返れば、実現可能な方向で、考え直すことができるはずです。数年がかりで実現させていく大きな夢に意識を向けることも吉。ついでにプチ断捨離もおすすめ。

【開運アクション】

下着やペディキュアなど、パッと見では目立たないところに赤を使いましょう。

 

占い・文=山河ゆい

500ℓ以上の冷蔵庫はどれが買い? 最新3モデルを家電のプロが4項目で徹底チェック

夫婦共働き世帯など、食材は週末のまとめ買いが多いという場合は500ℓ以上の大容量タイプがオススメ。今回は鮮度維持機能が進化した3モデルをピックアップし、使いやすさを4項目でチェックしました。

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

冷蔵庫のトレンドはチルド機能と野菜室の鮮度維持

近年の冷蔵庫は大容量化が顕著。家電コーディネーターの戸井田園子さんは理由を次のように語ります。

 

「食材をまとめ買いする世帯が増加。さらに、水や無添加食材など冷蔵庫で保存したいものが以前より増え、容量500ℓ以上も当たり前に。また、野菜室の鮮度維持は葉モノが1週間もつのが標準。チルド室の機能向上もトレンドです」

 

今回の3製品はまさにトレンドど真ん中。鮮度維持機能では日立の「うるおい低温冷蔵」が注目です。

 

「この機能は冷蔵室全体を約2℃に保ち、“庫内丸ごとチルド室”を実現しています」(戸井田さん)

 

使い勝手では庫内奥までしっかり引き出せるパナソニックの「ワンダフルオープン」が優秀。独自機能ではシャープのAIoTクラウドを使った献立提案が先進的です。

 

【その1】「うるおい低温冷蔵」機能で乾燥を抑えて鮮度を守る

日立

真空チルド HWシリーズ

R-HW60J

実売価格35万1720

冷蔵室専用冷却器の採用により、冷気で食品の乾燥を抑制。約2℃の「うるおい低温冷蔵」時は、温かい鍋も冷め切る前に入れられます。新開発の断熱材で、幅685㎜で容積602ℓを実現しました。【定格内容積:602ℓ】【冷凍室容量:180ℓ(瞬冷凍室含む)】【年間消費電力量:259kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1833×D738mm/113kg】

↑冷蔵室独立冷却による「うるおい低温冷蔵」機能を搭載。同機能選択時は約2℃で保存し、作り置きの鮮度が長持ちします
↑チルド室は約0.8気圧の環境で食材の酸化を抑制。ラップなしでも食材が乾きません

 

【戸井田さんのJUDGE!】

鮮度維持機能:☆×4.5

野菜保存機能:☆×4.5

使い勝手:☆×4.5

独自機能:☆×4.5

冷蔵室も野菜室も独自の維持機能が光る

「冷蔵室全体でチルド室のような鮮度維持を実現したのが斬新。野菜室も湿度維持に加え、プラチナ触媒で炭酸ガス濃度を高めて野菜を冬眠状態にし、鮮度を保ちます」(戸井田)

 

 

【その2】「パーシャル」など独自の機能で食材の鮮度長持ち!

パナソニック

パーシャル搭載冷蔵庫

NR-F554WPX

実売価格39万7440

マットな質感の「フロストガラスドア」を採用。「ナノイーX」を庫内に循環させ、生魚などのニオイを脱臭し、庫内壁面の付着菌も除菌します。パーシャル室は食材を約-3℃で微凍結。【定格内容積:550ℓ】【冷凍室容量:152ℓ(瞬冷凍室・製氷室・新鮮凍結室含む)】【年間消費電力量:274kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1828×D699mm/110kg】

↑「パーシャル室」は、約-3℃でチルドより低温。変色しやすいひき肉も、鮮度を1週間保てるためまとめ買いに最適です(左は「微凍結パーシャル」、右は「チルド」)

 

↑野菜室は野菜に最適な湿度を保ちながら保存します。引き出しの手前にはボトルや調味料コーナーもあり、使い勝手がいいです

 

【戸井田さんのJUDGE!】

鮮度維持機能:☆×4.5

野菜保存機能:☆×4

使い勝手:☆×5

独自機能:☆×4.5

微凍結で食材の鮮度を保つ機能が◎

「微凍結により食材の鮮度を1週間維持できるチルド室(パーシャル室)が魅力的です。野菜室と冷凍室の『ワンダフルオープン』も使いやすさ抜群で、大容量を実感」(戸井田)

 

 

【その3】AIが家族の生活を学習し最適な献立提案などを行う

シャープ

プラズマクラスター冷蔵庫

SJ-GX55D

実売価格28万5600

「プラズマクラスターうるおいチルド」「雪下シャキット野菜室」を搭載し、食品の鮮度を長く保ちます。AIoTクラウドと連携して、献立の提案や買い忘れの注意などを音声で教えてくれます。【定格内容積:551ℓ】【冷凍室容量:189ℓ(瞬冷凍室含む)】【年間消費電力量:255kWh/年】【サイズ/質量:W685×H1833×D745mm(※:ハンドル、調節脚部含む)/113kg】

↑冷凍室は計189ℓの大容量。下段冷凍室は3段構造になっているうえに冷凍ケースを自由に仕切れ、効率的に収納できます

 

↑気密性の高いチルド室を採用。プラズマクラスターで内部を除菌し、うるおいも保ちます

 

【戸井田さんのJUDGE!】

鮮度維持機能:☆×4

野菜保存機能:☆×4

使い勝手:☆×4.5

独自機能:☆×5

冷蔵庫のネット接続は国内では先駆的

「AIoTクラウドで様々な提案をしてくれるのが先進的。短時間で冷凍・冷却する『タイマー冷凍』など冷凍機能も魅力的です。冷凍室が大きい『メガフリーザー』も便利」(戸井田)

【2018年版】梅雨に必須の「衣類乾燥除湿機」はどれがいい? 家電のプロが選ぶべき「方式」と「最新モデル5選」を伝授

NEW! 2018年6月8日更新

6月6日、気象庁は近畿、東海、関東甲信地方の梅雨入りを発表した。これから洗濯物の外干しがしにくい季節になるため、注目したいのが「衣類乾燥除湿機」だ。昔からある「除湿機」と同じだが、最近のモデルは衣類乾燥にフォーカスした機能を搭載したモデルが増えており、「衣類乾燥除湿機」として販売しているケースが多い。そこで今回は、梅雨時期だけでなく冬の結露対策、部屋干しにすることでPM2.5や花粉対策にもつながる衣類乾燥除湿機のオススメモデルを紹介しよう。

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選ぶなら断然「コンプレッサー方式」か「ハイブリッド方式」

衣類乾燥などで日常的に使う上で重要なのが除湿機の運転方式だ。除湿機は大きく「コンプレッサー方式」と「デシカント方式」の2つに分かれる(2つを組み合わせた「ハイブリッド方式」もあるが)。

 

これは洗濯乾燥機の乾燥機能の違いと同様で、コンプレッサー方式は洗濯乾燥機の「ヒートポンプ方式」、デシカント方式は「ヒーター方式」とほぼ同じと考えていい。コンプレッサー方式は空気を圧縮して内部の湿気を凝縮して水に変える方式だ。デシカント方式は内部のゼオライトと呼ばれる乾燥剤に吸着した湿気をヒーターによって蒸発させて、熱交換器で凝縮させて水に変える方式となっている。

 

コンプレッサー方式は構造が複雑で小型化しにくいことや、低価格化しにくいことがデメリットだが、熱を使わないため省エネ性が高く、室温が上がりにくいというメリットもある。ただし室温が低い場合は除湿性能が下がるため、冬場の結露対策を中心に使う人にはあまり向いていない。

 

一方のデシカント方式は構造がシンプルで小型化しやすい一方、ヒーターを用いて水分を蒸発・凝縮させるため消費電力が高く、室温も上がりやすいというデメリットがある。そのため、以下で紹介する「オススメのモデル」では梅雨での使用を想定し、デシカント方式以外を挙げることとした。

 

両方を組み合わせたのがハイブリッド方式だ。コンプレッサー方式とデシカント方式を切り替えて使えるというもの。1年中活躍するが、より大型化して価格も高くなるので、その点だけ注意してほしい。

↑
↑パナソニックのハイブリッド式モデルの乾燥イメージ

 

【一人暮らしなど少人数世帯にオススメのモデル】

まずは一人暮らしや夫婦2人世帯などにオススメの、コストパフォーマンスの高いモデルから紹介しよう。

 

A4サイズの設置スペースに置けて消臭機能も搭載

↑画像クリックで楽天市場の最新価格比較情報ページにジャンプします(以下同)

【コンプレッサー方式】

シャープ

プラズマクラスター除湿機 CV-H71

実売価格3万5760円

本機は空気浄化技術、プラズマクラスターを搭載しており、部屋干し衣類の「生乾き臭」(約3時間後の効果)や衣類に付いた「汗臭」(約6時間後の効果)のスポット消臭が可能なモデル。幅304×奥行き203mmと、ほぼA4用紙サイズに収まるコンパクトさなので、湿気やニオイの気になるさまざまな場所に置いて使いやすい。定格除湿能力は6.3L(関東などの50Hz地域)/7.1L(関西などの60Hz地域)/日と十分な能力を備えており、衣類乾燥時間(約2kg)は約180分。

 

吹き出し口は上下90°に手動で切り替えられる程度で、左右への吹き分けには対応していないなど、プラズマクラスター機能以外の機能はかなりシンプルだ。ただし衣類乾燥、除湿ともに消費電力は1時間あたり165W(約4.5円 ※50Hz地域の場合)/180W(約4.9円 ※60Hz地域の場合)と低いため、安心して使える。

 

コンパクトかつハンドル一体型で持ち運びもカンタン

20170615-s3 (3)

【コンプレッサー方式】

デロンギ

タシューゴ アリアドライ マルチ 衣類乾燥除湿機 DEX16FJ

実売価格2万2390円

本機はオイルヒーターやコーヒーメーカーなどで有名なデロンギが、生活家電として初めて日本市場に送り込んだモデルだ。こちらもシャープのCV-H71と同様、幅335×奥行き225mmとかなりコンパクトで、定格除湿能力は6.5L(50Hz地域)/7.2L(60Hz地域)/日とシャープより若干高い。

 

こちらはルーバーの角度が変えられないため、衣類乾燥に用いる場合はハンガーラックの下などに置く必要がある。とはいえ、発売から1年が経過し、価格が2万円台前半とこなれてきたのは大きな魅力だ。

↑衣類の下に置いて使う
↑衣類の下に置いて使用。ハンドル一体型で持ち運びもラク

 

↑付属の排水ホースをつなげば連続排水にも対応する
↑付属の排水ホースをつなげば連続排水にも対応する

 

【ファミリー向けのオススメモデル】

続いてはファミリー向けの、除湿能力の高いモデルを紹介したい。

 

空気清浄機能付きで除湿能力も高いおトクなモデル

【コンプレッサー方式】

アイリスオーヤマ

空気清浄機能付除湿機 DCE-120-2

実売価格3万4250円

粒径0.3μmの超微小粒子状物質を99.97%除去できる「HEPAフィルター」や、タバコやペットのニオイを吸収する「活性炭フィルター」などを備える空気清浄機能付きの衣類乾燥除湿機。定格除湿能力が12L/日と高く、空気清浄機の適用床面積も約28㎡(約17畳)と広いので、年中活躍してくれるのが魅力だ。

 

左右に吹き分けるルーバーは付いていないが、本体の「スイング」ボタンを押すと上下に自動スイングする機能を備えている。幅343×奥行き300mmと設置スペースはある程度必要になるが、能力が高いので利用シーンは幅広いだろう。約4Lの水タンクを備えており、市販のホースを使うことで連続排水にも対応する。

 

「光ガイド」で除湿機能が“見える化”した高性能モデル

【コンプレッサー方式】

三菱電機

サラリ MJ-M120NX

実売価格4万2700円

センサー機能の「部屋干し3Dムーブアイ」を搭載することで室内にある濡れた衣類を識別し、それらに対して重点的に乾燥した風を送る機能を備えた衣類乾燥除湿機。

 

「3次元広角狙えルーバー」と「ロング気流」によって、本体の上方から前方まで上下約160°、左右約100°と幅広い場所に送風できる。赤外線センサーを使った「部屋干し3Dムーブアイ」が洗濯物の乾き具合を常にチェックし、湿っている箇所にだけ送風するため、効率的に衣類を乾かせるのが大きな特徴。最新モデルでは、部屋干し3Dムーブアイがセンシングしている箇所を光でお知らせする「光ガイド」を搭載する。どこに重点的に送風しているのかがひとめで分かるので安心感が強い。

↑ルーバーの中央部分に「部屋干し3Dムーブアイ」と「光ガイド」を搭載する
↑ルーバーの中央部分に「部屋干し3Dムーブアイ」と「光ガイド」を搭載する(写真は同じ機能を持つ従来モデル)

 

この光ガイドを使って、大急ぎで乾かしたい衣類だけを重点的に乾燥する「ズバッと乾燥モード」も搭載。定格除湿能力は11L(50Hz地域)/12L(60Hz地域)/日で、約3Lの水タンクを備える。幅360×奥行き210mmと、奥行きがそれほどないため設置スペースは比較的コンパクトになっている。市販のホースを使うことで連続排水も可能。

↑部屋干し3Dムーブアイを使って室内をセンシングしているところ。光ガイドが動き回るため、機能が“見える化”されているのが安心感につながる
↑部屋干し3Dムーブアイを使って室内をセンシングしているところ。光ガイドが動き回るため、機能が“見える化”されているのが安心感につながる(写真は同じ機能を持つ従来モデル)

 

最大12.5L/日の除湿とワイド送風が可能なハイブリッドモデル

【ハイブリッド方式】

パナソニック

ハイブリッド方式 衣類乾燥除湿機 F-YHRX120

実売価格4万9600円

梅雨や夏に強いコンプレッサー方式と、秋・冬にも活躍するデシカント方式を組み合わせたハイブリッド方式を採用するモデル。

 

吹き出し口から約50cmの高さで送風幅約165cm、100cmの高さでは約230cmというワイド送風が可能な点が魅力だ。また、真ん中を中心に広範囲までカバーする「ウェーブ送風」、厚手の衣類などを乾かすために風を集中して送る「スポット送風」、靴などを乾かす際に低いところにしっかり風を送る「下向き送風」などの機能も備えている。

 

こちらもシャープのCV-H71のプラズマクラスターと同様、微粒子イオン「ナノイー」放出機能を備えている。「衣類乾燥」、「除湿」、「送風」それぞれのモードで自動的にナノイーを放出し、洗濯物の除菌や部屋干しの臭いの抑制(約6畳空間での約7時間後の効果)、衣類にしみついたニオイの脱臭(約6畳空間での約60分後の効果)にも役立ってくれる。

 

湿度を低めの約40%にキープしながらナノイーで収納衣類をケアする「クローゼットモード」も搭載している。ウォークインクローゼットのあるお宅には最適のモデルだろう。

 

定格除湿能力は9L(50Hz地域)/10L(60Hz地域)/日で、最大除湿能力は11.5L(50Hz地域)/12.5L(60Hz地域)/日。約3.2Lの水タンクを備える。幅370×奥行き225mmと、こちらも三菱のMJ-120MXと同様に比較的コンパクトだ。こちらのモデルは連続排水には対応していない。

 

しっかり乾かしたいなら予算に応じたコンプレッサー方式を選べばOK

ここまで5機種を紹介してきたが、どれも決して安くはない。とはいえ、1万円台で買えるデシカント方式のモデルは梅雨や夏の時期にはかなり暑くなってしまうので、あまりオススメできない。ベッドルームなど狭い部屋で衣類乾燥するならエアコンの除湿機能を使う手もあるが、やはり衣類をしっかりと乾かしたいのであれば衣類乾燥除湿機をオススメしたい。

 

コンプレッサー方式を採用したモデルなら、今回紹介したモデルよりももっと安い型落ちモデルでももちろんOKだ。風をしっかりと衣類に当てられれば確実に乾燥するので、センサーなどを搭載していなくても大丈夫。センサー機能などがあればより確実に乾かしてくれるが、予算が厳しいという人は、コンプレッサー方式のモデルの中からコスパ重視で選んでも問題なし。これらをうまく活用して、衣類の乾きにくい梅雨時期を乗り切ってほしい。

「鍋の中身が勝手に混ざる」まで、こんな歴史があったのか! 三菱電機IHクッキングヒーター発売20周年イベント

女性コンビ・パイレーツの「だっちゅーの」が一世を風靡し、長野ではオリンピックが開かれ、「HUNTER×HUNTER」が週刊少年ジャンプで連載を開始した1998年。三菱電機は200VタイプのIHクッキングヒーターの第一号機CS-A32Bを発売しました。そして今年2018年で三菱電機IHクッキングヒーターは20週年を迎えます。5月末、これを記念して都内のキッチンスペースにて、記念イベントが行われました。以下では、イベントで明らかになった同社IHクッキングヒーターの歴史を振り返っていきましょう。

 

「ひとあじ違うIH」を目指して開発

火を使わない調理機器として進化を遂げているIHクッキングヒーター。そのルーツは1970年代に遡ります。1972年、同社は世界初の商用周波誘導加熱方式の原理、通称「マグヒート」を発表。次いで1974年3月、日本初の炎を使わない加熱機器を開発、「クリーンレンジ」という名で発売し、こちらは煙が出ないことから、潜水艦や船舶などで利用されました。

 

その後も研究が重ねられ、三菱電機は1998年、200VのIHクッキングヒーターの一号機、CS-A32Bを発売。こちらは、左右IH、中央にラジエントヒーターの熱源を持ち、グリルは片面焼きです。カラーはブラックで、操作部はステレオのようなダイヤル式でした。

↑残念ながら初号機はなかったのですが、200VのIHクッキングヒーター2年めの製品がこちら

 

三菱電機ホーム機器の樋口裕晃営業部長は、記念イベントのなかで、「当社のIHクッキングヒーターは生活者視点を大切にし、”おいしさも、うれしさも、ひとあじ違うIH”という思いで開発を進めています」と語りました。その言葉の通り、同社は20年の歴史のなかで、独自の機能を訴求をしてきました。例えばグリル。「グリルは魚を焼くもの」という固定概念を崩したのは、三菱電機が行ったグリルと専用調理器具”グリルディッシュ”を使ったパン作り提案です。

↑独自形状の”グリルディッシュ”を使いパンづくりを提案しました(2008年体験会にて筆者撮影)

 

自動でかき混ぜ、焦げ付きを抑える機能も開発

さらに、「火加減のコントロールが得意」というIHクッキングヒーターならではのメリットを進化させ、かき混ぜなくてもよく、吹きこぼれもない機能「対流煮込み加熱<プラス>」も開発。「びっくリングコイルP」が、分割エリアごとに加熱を制御できるため、自動で加熱と停止を繰り返し、交互対流を起こします。そのため、カレーなどの煮込み料理の際、まぜなくてもルーが全体に行き渡り、焦げ付きも抑えるので、調理が格段にラクになるのです。

↑独自の「びっくリングコイルP」。大口径多分割のIHが、煮込み料理を上手につくれる秘密

 

↑「対流煮込み加熱<プラス>」によって、シチューやカレーなどを作る際、かきまぜなくても焦げ付きません

 

さらに機能を絞り込んだ製品を発売したのは、2017年のこと。なんとグリルすらなくしてしまい、その代わりに小物を入れられる引き出しを配した「シンプルIH」という製品を発売しています。

↑少人数世帯向けに機能を絞った「シンプルIH」。引き出しには調味料など入れておけます(2017年発表会にて筆者撮影)

 

最新フラッグシップは、加熱機能と使い勝手向上のための機能が豊富

こうして三菱のIHクッキングヒーターは、社会構造や食生活の進化に合わせて、生活者視点での機能を充実させてきました。これらの技術を踏まえ、最新のフラッグシップPT316Hシリーズは、先述の「対流煮込み加熱<プラス>」、吹きこぼれを抑制する「ゆでもの加熱」、炒めものに頼もしい「フライパン鍋肌加熱」といった豊富な加熱機能を備えています。

↑フラッグシップのPT316Hシリーズ

 

このほか、ユーザー目線の細かい配慮も三菱IHクッキングヒーターの魅力。直感的にすばやく火加減を調整できる「ダイヤル火力操作」、大きな文字で見やすい「ホワイトナビワイド液晶」、分かりやすい速さに3段階で設定できる「音声ガイド(話速調整機能付)」を搭載するほか、熱風循環加熱方式の「びっクリアオーブン」には、食材が取り出しやすいレール式プルダウンドアなどを搭載し、操作性も向上させています。

↑オーブンのレール式プルダウンドア。引き出したときにドアが下がるので、食材が取り出しやすいです

 

↑急いで火加減を調整したい時にも安心なダイヤル式

 

20周年を記念したキャンペーンを実施

20周年を迎える今年は、様々な販促を予定。特設Webサイトでは食に関わる各種情報を随時公開するほか、ユーザー向けにこだわり食材が当たるといったキャンペーンを実施します。また、健康や美容などを重視するオール電化料理教室「辻ウェルネスクッキング」とコラボして、オリジナルレシピを開発。特設Webサイトで、そのオリジナルレシピを公開します。前菜、主菜、デザートなど、三菱電機のIHクッキングヒーターの機能を利用したレシピが掲載されており、その便利さを実感することができそうです。

↑この料理はすべてIHクッキングヒーターで作っています

 

ダイソンよりも買い? Xiaomiの3万2000円のコードレス掃除機「Roadmi F8」が気になる

クラウドファンディングでのプロダクト開発は新しい時代に入ってきました。マーケットに存在していなかった新しいコンセプトを発表して話題になるというのが従来のトレンドでしたが、クラウドファンディングがすっかり定着した現在、続々と現れているのが「すでに存在している大手ブランドのプロダクトを改良したプロダクト」です。

 

ダイソン「V8」と同じ性能だけど価格はお手ごろ

その代表格がIndiegogoで大人気を博している「Roidmi F8」。こちらのプロモーション動画を見ていただくと、これが「ダイソンのコードレス掃除機」を念頭において作られたプロダクトであることが分かります。

軽量、コードレス、スティック式でマーケットを牽引してきたダイソンがさらに進化した最新の「V10」を発表したのも記憶に新しいですよね。GetNaviでは様々な側面から使い倒したレビューで「圧倒的に快適」と絶賛されました。

 

Roidmi F8はテック大手であるXiaomiによるブランドとなっており、大手企業が他社のプロダクトを修正し、機能を追加した形になっているのが特徴。すでに目標金額の7倍を超える資金を集める人気プロダクトとなっています。

 

V10は毎分最大12万5000回転に対してRoidmi F8は毎分10万回転。これはダイソンの前バージョン「V8」の11万回転よりも若干劣っています。稼働時間はV10(モード1)が60分に対して、Roidmi F8は55分とほぼ同じ。充電時間はV10の3.5時間に対してRoidmi F8は2.5時間と短くなっており、ここにその有利な点がありそうです。フィルターはHEPAフィルタと同じ。隅間に入り込める縦長筒型やブラシ、付属のヘッドも揃っているため、基本的な操作性も同様のようです。

V10は収納ブラケットを設置しなくてもゴムの滑り止めを使って壁に簡単に立てかけられるようになっていますが、Roidmi F8はゴムの滑り止めがついておらず、マグネット式の収納ブラケットに立てることを念頭に置いているようです。

そして一番気になるのが価格。V10の実売価格7~8万円台に対して、IndiegogoキャンペーンではRoidmi F8は早期予約でなんと半額以下の3万2000円で手に入るんです(配送料は別途必要。通常価格は約4万4000円)。まさにダイソンのコードレス掃除機が欲しいけれど、8万円弱は出す気になれない…という方をターゲットにした安価版となっているんですね。発送は今年の8月を予定しているとのことですが、掃除機としての性能に問題がなければダイソンにとっては大きな競合となるでしょう。

V10にはない機能がたくさん

さらに後発プロダクトのメリットとして、V10には搭載されていない機能もたくさん付いています。まずセールスポイントとして前面に出されているのがアプリとの連携。アプリを通してバッテリー状況、ゴミの溜まり具合、フィルターの交換までどれくらいかを確認することが可能。サイクロン式掃除機のデメリットとして、頻繁なゴミ捨てやフィルター交換が挙げられますが、それをアプリでサポートしてくれるわけです。

 

ちょっとした空き時間に掃除機をかけられるのがメリットなスティック型コードレス掃除機ですが、ゴミが溜まってしまって吸引力が落ちているなんてことはよくあります。Roidmi F8のアプリはゴミ捨てが必要になればスマートフォンに通知を送ってくれるので、そんなミスも防ぐことができそうです。

アプリと連携した掃除機は珍しいですよね。Red Dotアワード2018年、iFデザインアワード2018年の受賞プロダクトとなっているRoidmi F8ですが、「世界初のスマート・高性能掃除機」と売り出されているのはこのアプリの存在があるからです。

 

また地味ながらも便利なのがヘッド部分に取り付けられたLEDライト。これがまさにサーチライトのような働きをしてくれます。本棚の下やソファーの下、暗くてよく見えないところに隠れているゴミやホコリも効率よく吸い取ることができますね。

まだ製品を実際に試したレビューは出てきていませんが、「大手XiaomiがダイソンのV8と類似のパフォーマンスのコードレス掃除機を遥かに安い値段で出してきた」と海外メディアでは取り上げられています。ユーザーたちの感想に期待しましょう。

洗浄性能「5」を獲得したモデルはどれだ!?ドラム式とタテ型の最新洗濯機4モデル、家電のプロが4項目チェック

夏のボーナスでは、普段はなかなか手が出ない洗濯機をチェックしてみたいもの。ここでは「ドラム式洗濯機」「縦(タテ)型洗濯機」の注目モデルを各2台ずつ取り上げ、家電コーディネーターの戸井田園子さんが性能をチェックしました!

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

洗濯乾燥機のトレンドはまとめ洗い対応と温水洗浄

洗濯乾燥機はドラム式、縦型ともに「大容量」がトレンド。戸井田園子さんは理由をこう語ります。

 

「世帯の家族人数は減っていますが、まとめ洗いのニーズや、寝具など家で洗うものが増えているのが要因。黄ばみや黒ずみ汚れなどを落としやすくする温水洗浄もトレンドのひとつです」

 

今回取り上げたドラム式はともに大容量で温水洗浄に対応します。乾燥の仕上がりは大風量で乾燥する日立が有利。独自機能ではパナソニックの洗剤自動投入機能が秀逸。液体洗剤や柔軟剤をいちいちカップで計量する手間が省けます。

 

縦型カテゴリでは、パナソニックが先進の温水洗浄機能を採用。

 

「洗濯槽の水をダイレクトに温めるので洗浄力はグッと上がります。一方シャープの『穴なし洗濯槽』は洗濯槽の外側が汚れず、キレイ好きには安心です」(戸井田さん)

 

1.ドラム式洗濯機

大容量で「温水洗浄」など高性能な洗浄機能を装備し、快適かつスッキリと汚れを落とせる最新ドラム式をピックアップ。洗濯・乾燥性能など、基本機能を専門家がチェックしました。

 

【その1】洗剤自動投入機能など先進技術を多数装備!

パナソニック

ななめドラム洗濯機 Cuble(キューブル)

NA-VG2200

実売価格24万8980

洗剤・柔軟剤自動投入機能や、黄ばみも除去する「温水泡洗浄W」など先進的機能を搭載。洗濯・乾燥終了時間をスマホで設定可能です。ステンレスの質感と角形のデザインがクール。【洗濯脱水/乾燥:10kg/3kg】【定格洗濯乾燥時間:195分】【サイズ/質量:約W639×H1050×D665mm(※)/74kg】【消費電力量:1380Wh(洗濯乾燥時)】

※サイズは給・排水ホースを含んだ数値です(以下同)

↑液体洗剤や柔軟剤の備蓄タンクを装備しています。洗濯物の量や洗剤の銘柄などに合わせ、適量を自動で計って投入

 

【戸井田さんの採点はコチラ!】

洗浄性能:☆×4.5

乾燥性能:☆×4

独自性能:☆×5

清潔性:☆×4.5

洗剤自動投入は次世代感あり!

「洗剤の最適な量を自動で軽量・投入する機能はまさに次世代の機能。デザインが美しいのも、ほかと一線を画しています」(戸井田)

 

【その2】洗剤の種類と汚れ量を検知し汚れ多めなら洗い時間を延長

日立

「ヒートリサイクル 風アイロン ビックドラム」BD-NX120B

実売価格25万860

薄手シングル毛布が4枚洗えるタイプ。洗剤の種類や汚れの量を検知し、洗い方を自動調整、大流量のシャワーで汚れを取り除きます。ホコリがラクに捨てられる乾燥フィルターを採用。【洗濯脱水/乾燥:12kg/6kg】【定格洗濯乾燥時間:約165分】【サイズ/質量:約W735×H1060×D620mm/約82kg】【消費電力量:約970Wh(洗濯乾燥時)】

 

↑大きなドラム槽で衣類を舞い上げて、時速約300㎞の高速風でシワを伸ばしつつ乾燥。アイロンがけの手間を大幅に低減できます

 

【戸井田さんの採点はコチラ!】

洗浄性能:☆×4.5

乾燥性能:☆×5

独自性能:☆×4

清潔性:☆×4.5

乾燥の仕上がりの良さは圧倒的

「ドラム式最大クラスの12㎏。乾燥の仕上がりの良さはダントツです。洗濯水の状態を見て洗い時間を自動調整するのも便利」(戸井田)

 

2.縦型洗濯機

縦型カテゴリでは、黄ばみや食べこぼしなど、ガンコな汚れを落とす新機能が注目を集める2機種をピックアップしました。イオンによる衣類の脱臭機能など、独自機能も要チェックです。

 

【その1】人気の部分洗い用ツールを標準搭載した画期的洗濯機

シャープ

プラズマクラスター

洗濯乾燥機 ES-PU11B

実売価格17万640円

穴のない洗濯槽の採用で、節水と黒カビ防止を実現。部分洗いツール「超音波ウォッシャー」が洗濯機に付属します。水洗いできないブーツなども「プラズマクラスター」で消臭可能。【洗濯脱水/乾燥:11kg/6kg】【定格洗濯乾燥時間:約220分】【サイズ/質量:約W600×H1050×D650mm/約48kg】【消費電力量:約2200Wh(洗濯乾燥時)】

 

↑超音波ウォッシャーが本体に付属

 

↑「超音波ウォッシャー」が毎秒約3万8000回の振動で衣類のガンコな汚れを除去。10分洗濯コースと組み合わせて時短で洗浄します(左/洗浄前・右/洗浄後)

 

【戸井田さんの採点はコチラ!】

洗浄性能:☆×4.5

乾燥性能:☆×4

独自性能:☆×4.5

清潔性:☆×5

ハンガー乾燥は仕上がり良好!

「穴なし洗濯槽は槽の掃除を怠っても槽外が汚れず安心。ハンガー乾燥は量は少ないが、電気代を抑えシワなく乾かせます」(戸井田)

 

【その2】温水泡洗浄Wで黄ばみやニオイをしっかり落とす

パナソニック

縦型洗濯乾燥機

NA-FW120V1

実売価格27万8640

国内縦型で珍しい温水専用ヒーターを搭載。繊維の奥にしみついた黄ばみやニオイの原因となる皮脂汚れを溶かして洗います。縦型最大クラスの洗濯12kgで週末のまとめ洗いに対応。【洗濯脱水/乾燥:12kg/6kg】【定格洗濯乾燥時間:約220分】【サイズ/質量:約W643×H1073×D672mm/58kg】【消費電力量:2550Wh(洗濯乾燥時)】

 

↑洗濯槽下部のヒーターで洗剤液を約40℃に温めるため水温が下がらず、黄ばみなどが十分溶け出します。洗剤中の酵素も活性化します

 

【戸井田さんの採点はコチラ!】

洗浄性能:☆×5

乾燥性能:☆×3.5

独自性能:☆×5

清潔性:☆×4.5

槽内に温水を作る発想が斬新!

「温風や温水シャワーでなく槽内の水を温水にするのが斬新。操作パネルは後ろ配置で投入口が近く、洗濯物も出し入れ簡単!」(戸井田)

集じん力「5」はダイソンだけじゃない! 最新コードレス掃除機6モデル、家電のプロが4項目で採点したら

ダイソンの独壇場だったスティッククリーナー市場に、国産メーカーも様々なアプローチで新製品を投入して、いまや群雄割拠に。今回は、最新モデル6機種を集め、吸引テスト(※)と使い勝手の面でプロが実力を検証しました。

※吸引テストでは、床にシリアル5gと重曹10gを撒き1往復して、集じん性能を検証しました

 

【チェックした人】

家電コーディネーター

戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

【その1】高い集じん力とスタミナで家中の掃除もこれ一台!

ダイソン

Dyson Cyclone

V10 Fluffy

実売価格7万5380

毎分最大12万5000回転を誇る新型モーター採用などで、コード付きを凌ぐ吸引力を実現。直線的な風路設計で吸引効率が向上しました。独自のローラー型ヘッドで大小のゴミを同時に捕集。クリアビンの形状変更でゴミ捨ても快適です。●サイズ:W250×H1232×D245㎜、質量:2.58kg

【吸引テスト】

Before

After

フェルト素材のローラーヘッドがシリアルも重曹も包み込んで、根こそぎ吸引。「前進」の段階で、すべてのゴミを吸いこんでいました

 

↑赤と青紫のナイロンフェルトで、大きなゴミを捕らえます。静電気を抑える黒いカーボンファイバーブラシで、微細なホコリまでも吸い取ります

 

↑アタッチメントは4種。ソファや布団の掃除に適したミニモーターヘッド、ブラシの出し入れ可能なコンビネーションノズルなどです(※)

※:専用のブラケットも付属

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4

吸う力の強さは圧倒的で特にフローリングと好相性

「高い集じん力で、ロール型ヘッドがフローリングで活躍。本体がやや長く、背が低い女性は若干扱いにくいかも。ゴミ捨てはパイプを外す必要がありますが、従来機よりラク」(戸井田)

 

【その2】軽さとハイパワーを両立し様々な場所を掃除しやすい

 

東芝

トルネオV コードレス

VC-CL1400

実売価格4万7280

毎分最大約11万回転のパワフルなモーターで吸引。本体やヘッドなどに軽量で丈夫なグラスファイバーを採用し、標準質量1.9kgを実現しました。窓サッシのレールにたまった砂も吹き飛ばすエアブローノズルなど付属品も充実します。●サイズ:W266×H1030×D224㎜、質量1.9kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」で床面に薄く重曹が残ったが「バック」でその重曹も吸引。掃除後にヘッドを持ち上げると、シリアルが少しこぼれました

 

↑ヘッド部のゴミの吸込み幅を従来機種より広く取り、集じん効率を改善。自走式で軽いタッチで進み、床や壁面のゴミを取り除きます

 

↑エアブローノズルや布団用ブラシなど計5個を用意。付属品用ホースを使うと右手で本体、左手でアタッチメントを持ててラクです

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

集じん力から拡張性までバランスが取れた一台!

「普段使いには十分な集じん力。重心バランスが良く、掃除の負担感が少ない。8気筒の本格サイクロン式で唯一、気筒部分まで丸洗い可能。付属品が充実し細かい掃除もカバーできます」(戸井田)

 

【その3】狭い場所もノズルの交換せずにそのまま掃除できる

パナソニック

iT(イット)

MC-SBU510J

実売価格5万1840

持ち手をひねるとヘッドが縦(Ⅰ字)になるので、そのまま家具などの隙間の掃除ができます。壁に当たるとヘッド前部が開き、壁際のゴミも除去可能。●サイズ:W252×H1160×D153㎜、質量:2.2kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でシリアルを全部除去。薄く残った重曹も「バック」で吸引しました。ヘッドからのこぼれもありませんでした

 

↑ヘッド前方の横滑り用ローラーで壁際も快適に掃除。Y字ブラシが、ゴミを確実に吸込口に運びます

 

↑すき間用ノズルとペタすき間ノズルを付属しています。大きめの隙間なら標準の「くるっとパワーノズル」で対応可

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×3.5

小さなゴミの吸引力は十分に備えている

「大きいゴミはヘッドを浮かせて取る必要があるものの、吸引力は十分。操作感はやや重く感じますが、『くるっとパワーノズル』は便利です」(戸井田)

 

【その4】ヘッド前面の開閉で大小のゴミをしっかり集じん

日立

パワーブーストサイクロン

PV-BEH900

実売価格4万9200

前進時はヘッド前面が開き大きなゴミを、バック時は閉じて微細ゴミをしっかり吸引。多彩なツールを装備し、車中など様々な場所を掃除できます。●サイズ:W255×H1012×D308㎜、質量:2.1kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」の段階でシリアルと重曹をすべて吸いこみました。今回の検証では、ダイソンに劣らぬ見事な結果に

 

↑ブラシに拭き専用毛(緑)を装備。フローリングに付着した菌も拭き取ります。ブラシは水洗い対応

 

↑ミニパワーヘッド、ハードブラシ、スマートホースなど。ツールの種類は随一です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×5

操作性:☆×4

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

ヘッドの戻りでも強力に吸引する機構が◎

「ヘッドを後ろに引いてもしっかり吸う独自機構が◎。ツールは豊富ですが、組み合わせが多く煩雑に感じる一面も。ゴミ圧縮機能付きでゴミ捨てが快適」(戸井田)

 

【その5】吸引パワーも使いやすさもさらに進化した極軽タイプ

シャープ

RACTIVE Air

EC-AR2SX

実売価格6万2290

軽量ボディに吸引力が従来比約1.3倍の「フルパワーモード」を搭載。手元レバーでヘッドが外れ、棚を掃除しやすい「スグトルブラシ」に切り替わります。●サイズ:W222×H980×D220㎜、質量:1.5kg

【吸引テスト】

Before

After

「前進」でほぼすべてのゴミを吸い「バック」で残りのゴミも除去。ヘッド下に少しシリアルが残りました

 

↑極細繊維をループ加工したブラシを採用。微細な汚れも逃さず絡め取ります

 

↑ふとん掃除パワーヘッド、縦横に曲がるすき間ブラシなど豊富。部屋中の掃除が可能です

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4.5

操作性:☆×5

メンテナンス性:☆×4.5

アタッチメント:☆×5

負担の少なさは随一でパワー・スタミナも十分!

「とにかく軽く、掃除しやすい。一般的な家庭では吸引力不足も感じません。バッテリーが2個付属し、外して充電できるのも◎」(戸井田)

 

【その6】床も隙間もふとんにも対応! 1台3役で使えるクリーナー

 

エレクトロラックス

エルゴラピード・リチウム

プレミアム ZB3324B

実売価格5万6820

スティック、ハンディ、ふとん掃除機の3役で使えます。下重心のため軽い力で動かせて、ヘッドも小回りが効きます。フィルターは微粒子をほぼ除去。●サイズ:W265×H1070×D140㎜、質量:2.5kg

【吸引テスト】

Before

After

吸引力は強いですが、ブラシの回転で左右に弾いたシリアルが少し残りました。重曹は「前進」でほぼ集じんしました

↑強力な電動ノズルを採用。ブラシに絡まった髪の毛などをカットして吸引する機能を搭載します

 

↑ふとん用ヘッド、布用ノズル、隙間ノズル、延長ホースなど種類が豊富。アタッチメント収納袋も付属します

 

【戸井田さんの採点はコチラ!

集じん性能:☆×4

操作性:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

アタッチメント:☆×4.5

フロア掃除に強いので床がフラットな家に最適

「足元に重心があり、フロア掃除はラクですが、敷居などの段差乗り越えは腕に負担がかかります。本格ふとん用ヘッドが付くのは魅力的」(戸井田)

「電動歯ブラシこわい」人こそ使ってみて! フィリップス、約1万円からの「過圧防止センサー」搭載モデルを発売

フィリップス・ジャパンは電動歯ブラシ「ソニッケアー」の新シリーズから「ソニッケアー プロテクトクリーンシリーズ」を7月上旬より順次発売します。こちらは、モードと強さ設定、付属ブラシの違いから「プロテクトクリーン〈プレミアム〉」「プロテクトクリーン〈プラス〉」「プロテクトクリーン」の3シリーズに分かれています。実売予想価格はプロテクトクリーンが1万1660円、プロテクトクリーン〈プラス〉が1万5980円、プロテクトクリーン〈プレミアム〉が2万1380円です。

 

音波水流を発生させて毛先の届きにくい部分の歯垢も除去

「ソニッケアー プロテクトクリーンシリーズ」3機種の共通機能としては、毎分約3万1000 回の高速振動と幅広い振幅の組み合わせにより、唾液を活用した「音波水流」を口内に発生させ、毛先の届きにくい歯の隙間や奥歯の歯垢までしっかり除去すること。また、ブラッシングで力が入りすぎるとハンドルランプと振動で知らせてくれる過圧防止センサーを搭載。さらに、ブラシヘッドに内蔵されたチップにブラッシングの圧力と時間を記録し、適切なブラシの交換タイミングをランプで知らせてくれます。

 

3機種のうち、プロテクトクリーンはクリーンモードのみで、歯や歯ぐきの状態によって2段階で強さを変えることができます。カラーはライトブルーとパステルピンクの2色展開。

↑左からプロテクトクリーンのライトブルー(品番HX6863/66)とパステルピンク(品番HX6866/65)

 

プロテクトクリーン〈プラス〉はクリーンモードとガムケアモードの2つのモードで、歯ぐきのケアもできます。クリーンモードは通常ブラッシング、ガムケアモードは、クリーンモードに歯と歯ぐきの境目を磨くモードを追加した3 分間のモードです。強さ設定は、強・中・弱の 3 段階から選べます。カラーはホワイトミント、ライトブルー、パステルピンクの3色展開。

↑左からプロテクトクリーン〈プラス〉のホワイトミント(品番HX646768)、ライトブルー(品番HX6463/68)、パステルピンク(品HX6466/69)

 

プロテクトクリーン〈プレミアム〉はクリーンモードとガムケアモードのほか、ステインの除去に効果的なホワイトモードを加えた3つのモードを用意。強さ設定は、強・中・弱の 3 段階から選べます。カラーはホワイトとブラックの2色展開。

 

↑左からプロテクトクリーン〈プレミアム〉のホワイト(品番HX6897/25)、ブラック(品番HX6890/45)

 

過圧防止センサーを搭載し、初めての人にもオススメ

同社によると、電動歯ブラシの普及率は約2割であり、まだまだ手磨きで済ませている人が多いというのが現状のようです。同社の調査では、手磨きユーザーのなかでもオーラルケア意識が高く、全身の健康に興味・関心の高い層が人口の約1/4程度いることがわかっています。また、電動歯ブラシを使用しない理由として、「電動歯ブラシが歯に強すぎるのではないか」「歯を傷つけてしまうのではないか」という懸念の声が多く寄せられているそう。その点、今回発売されるプロテクトクリーンは、過圧防止センサーを搭載するなど、電動歯ブラシ初心者でも安心して使える仕様になっています。特に電動歯ブラシが初めてという方、プロテクトクリーンから始めてみてはいかがでしょうか。

「これは炊飯革命だ」象印、創業100年のプライドを込めた炊飯器「炎舞炊き」を投入

象印マホービンは、新フラッグシップとなる圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き(えんぶだき) NW-KA」を発表しました。発売は7月21日。実売予想価格は、5.5合炊きの「NW-KA10」が12万円前後(税抜)、1升炊きの「NW-KA18」が12万5000円前後(税抜)です。

↑NW-KA10。左から黒漆 (くろうるし) 、雪白 (ゆきじろ)

 

かまど炊きの炎のゆらぎから着想

本機の特設サイトのコンセプトムービーでは、本機の開発の経緯をわかりやすく伝えています。以下でそのナレーションを紹介していきましょう。

 

「おいしいご飯を追い求めて……象印は、いつの時代ももっと美味しく炊ける炊飯技術の研究・開発に取り組み続けている。これまでの象印は、圧力を生かす構造を採用し、炊きムラを抑える羽釜も取り入れてきた。しかし、彼らは、まだまだ美味しいご飯を炊く秘密が、かまどには隠されているはず、と考えていた……。そのとき、見慣れていたかまどの炎に、誰も気づいていなかった新たな発見があった。そう、炎のゆらぎだ」

↑かまど炊きの炎のサーモグラフィー画像。ゆらいだ炎が内釜に当たり、部分的に高温になっています

 

3つの独立したIHヒーターを搭載して大きな対流を起こす

「かまどの炎は、部分的に強弱をつけ、ゆらぎながら釜のなかで複雑な対流を起こし、ご飯を炊いていることがわかった。いままではひとつの底IHヒーターを制御しながら、内釜全体を均一加熱することを目的としていたが、かまどでの炎のゆらぎを実現するには、IHヒーターの構造を、根本的に見直す必要があった。そこで、いままでひとつしかなかったIHヒーターを分割し、独立制御する技術を開発。業界で初めてのIH構造を搭載した『炎舞炊き』が誕生したのだ」

↑2017年同社従来品(左)はIHコイルが本体底部に1つのみ。これに対し、「炎舞炊き」(右)はIHコイルを3つに増強しました

 

「『炎舞炊き』は3つの独立したIHヒーターを制御。(従来比)4倍以上の大火力で、釜内に大きな対流を起こすことに成功した。部分的な集中加熱で、複雑で激しい対流を起こし、違いは明らか。炎のゆらぎも見事に再現。しかも、甘み成分を引き出し、ふっくらおいしいご飯に仕上げた」

 

そして、同ムービーは「この炊き方は、象印の炊飯革命だ。舞え、炎。舞え、お米。炎舞炊き」との力強い言葉で締めくくり、この「炎舞炊き」がまったく新しい技術であることを強調しています。

↑内釜の対流イメージ。従来品(左)より、3つのIHコイルで複雑な対流を起こすことに成功(右)

 

「お家芸」といえる「南部鉄器 極め羽釜」を止め、軽量・コンパクト化を果たす

同社の意気込みは、内釜を見てもよくわかります。2010年から採用していた羽釜(中ほどにつばがついた釜)、および2011年から採用していた南部鉄器の内釜を廃止。代わりに、炎舞炊きの特性を生かすために、鉄、アルミ、ステンレスを組み合わせた「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」を採用しました。「南部鉄器 極め羽釜」は、長らく同社のフラッグシップの代名詞だったわけですが、新技術のために、おそらくは断腸の思いでこれを捨て去ったわけです。

 

これにより、従来品がW30.5cm×D40cm×H24.5cm/11.5kgだったのに対し、本機はW27.5cm×D34.5cm×H23.5cm/8.5kgとひと回り小さくなり、3kg軽量化したのもポイント。従来品は「デカくて場所を取る」「内釜が重くて扱いにくい」との意見も少なからずあったため、今回のダウンサイジングで、使い勝手は向上したといえるでしょう。

 

↑新たな内釜「鉄 ~くろがね仕込み~ くろがね仕込み豪炎かまど釜」の構造。アルミ、鉄、ステンレスのを組み合わせ、その内面に甘み成分と旨み成分を引き出すうまみプラスプラチナコートを施しています

 

↑羽釜は廃止しましたが、そのノウハウは、新たな内釜の「厚みのあるふち」に受け継がれています

 

上質感のあるすっきりしたデザインを採用

さらに、新製品では本体デザインも刷新。コンパクトでキッチンにすっきりと納めたくなるような形状、かつ上質感のある“玉手箱”のようなデザインに仕上げたとのこと。カラバリはダークトーンのキッチンにも合わせやすい、和を感じさせる<黒漆(くろうるし)>と、清潔感とやさしい印象の<雪白(ゆきじろ)>の2色展開です。炊飯ジャー本体の液晶も、従来品から白黒反転し、視認性を向上させました。また、前回炊いたごはんの感想を入力することで、好みの食感に調整できる121通りの「わが家炊き」メニューも、本機ではその炊き分け範囲をさらに拡大させています。

↑本体の液晶は、従来品(左)と違って白黒反転させました(右)

 

同社は1918(大正7)年、ガラスマホービンの中びん製造を開始して以来、今年で創業100周年。その間、「象印といえば炊飯器」というイメージを作り上げてきた同社だけに、創業100周年を記念して、気合の入ったモデルを投入してきました。その実力はいかなるものか、ぜひ確かめてみたいところです。

最新ロボット掃除機はどれを選ぶべきか? ルンバVS日立VSパナソニックを4項目で徹底比較

ロボット掃除機の分野では、トップランナーのルンバを、パナソニックと日立が独自機能で猛追しています。集じん性能と走行性能のバランス感や、お手入れのしやすさなども考慮しつつ、好みに合わせて選びましょう。家電コーディネーターの戸井田園子さんが、使い勝手を重視して性能を5点満点でチェックしました。

 

【チェックした人】

家電コーディネーター 戸井田園子さん

テレビや雑誌、Webなど幅広い媒体で活躍しています。

 

マッピング技術で室内を把握する機種がトレンド

最近のロボット掃除機のトレンドは、走行制御性能の向上です。家電コーディネーターの戸井田園子さんは次のように語ります。

 

「ルンバやルーロなど、カメラでマッピングして空間を把握するタイプが増加。一度の走行で効率良く集じん可能になってきました」

 

今回取り上げた機種では、集じん力では独自のローラーと強力モーター搭載のルンバがリード。

 

「ただ、掃除能力は集じん力と走行性能で決まります。その意味では、最大112畳を効率的に掃除するルンバも、ゴミが溜まりやすい所を学習するルーロも優秀。minimaruはランダム走行型ながらゴミの取り残しが少ないです。メンテナンス性はダストボックスのゴミ圧縮機能が付いたminimaruが◎」(戸井田さん)

 

【その1】先進のナビ技術とパワフルな吸引力で広大なフロアを掃除

アイロボット

ルンバ980

実売価格13万5000

先進的なナビゲーション技術で最大112畳を効率良く掃除するルンバの最上位機。吸引力は従来機の最大10倍で、カーペット上で吸引力を上げる機能も搭載します。スマホアプリやスマートスピーカーを介した操作にも対応。

 

↑素材の異なる2本のブラシがゴミを強力にかき込み、ハイパワーモーターで吸引します。カーペットの隙間の微粒子も除去

 

↑「iRobot HOME」アプリを使えば、どこからでも手軽にルンバを操作可能に。出先からの遠隔操作や掃除スケジュール設定、清掃履歴の確認などが行えます

 

【JUDGE

集じん性能:☆×5

走行性能:☆×5

独自機能:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4.5

総合的な掃除力が高く信頼できる機種

「集じん力はもちろん走行性、判断力など総合的な掃除力が高く、どんな場所の掃除でも安定感がある。ローラーブラシはラバー製で毛が絡みにくく、手入れがラク」(戸井田)

 

【その2】間取りやゴミの多い場所を学習し部屋を効率良く掃除

パナソニック

ルーロ MC-RS800

実売価格10万8780

SLAM技術で走行軌跡を地図化して、掃除時間を従来機より約50%短縮。3種の障害物検知センサーで家具ギリギリまで近づいてゴミをかき出します。ゴミの溜まりやすい場所を学習し、そこだけを素早く掃除するモードも装備。

 

↑カバー裏に様々な操作ボタンを搭載。ボタンは大きく操作しやすいです。ダストボックスも取り出しやすいので、ゴミ捨てがスムーズです

 

↑「ゴミマップ」機能は、掃除終了後に掃除した場所と捕集したゴミの量をスマホのアプリ上に表示できます。ゴミの累計マップを作成することも可能です

 

【JUDGE

集じん性能:☆×4.5

走行性能:☆×5

独自機能:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4

運行の“見える化”で掃除に安心感あり

「部屋の隅を一周してからルート走行で床面をもれなく掃除、吸い残しがなく安心です。ハウスダスト発見センサーや『ゴミマップ』など安心感につながる機能がうれしい」(戸井田)

 

【その3】小型サイズに加え独自のAI技術でキビキビ掃除!

日立

minimaru RV-EX20

実売価格11万8510

高密度実装技術を用いた小型ボディに独自のAI技術を採用し、キビキビと掃除。さらに、ゴミが多い場所を検知すると戻って掃除します。スマホを使って遠隔操作やスケジュール予約、留守中の掃除履歴の確認などが可能。

 

↑本体幅25㎝で、テーブルや椅子の脚まわりにも余裕で入り込めます。脚まわりをぐるりと回り、ブラシでホコリをかき出します

 

↑専用アプリを使えば、スマホで様々な操作や設定が可能です。スケジュール予約は、曜日ごとに掃除時間と掃除モードを細かく設定できます

 

【JUDGE

集じん性能:☆×4.5

走行性能:☆×4

独自機能:☆×4.5

メンテナンス性:☆×4.5

コンパクトさが日本の住宅では有利

「コンパクトで小回りが効き、家具が多い日本の住宅では有利。充電台に戻るとブラシを逆回転して絡んだホコリを取る機能やゴミ捨て頻度が減るゴミ圧縮機能も◎です」(戸井田)

約2万円のケルヒャー洗浄機「OC 3」は絶対に「買い」だ! アウトドア好きライターが断言するワケ

ドイツ生まれの高圧洗浄機メーカーとして知られるケルヒャーは、プロフェッショナルユースとして世界中で絶大な支持を受けているのは周知の事実。そのケルヒャー社が史上初となるバッテリーと給水タンクを内蔵したポータブル型の「マルチクリーナー OC 3(実売価格2万1578円 ※以下OC 3と表記)」をリリースしました。筆者はバス釣り、ロードバイク、バイクとアウトドアでの遊びを愛する者。もしかして、OC 3さえあれば、使い倒した遊び道具の汚れもすっきりキレイになるんじゃない? ……そう思い立ち、実際に本機を使ってみることにしました。

 

サイズは予想以上にコンパクト

製品を間近で見ると、予想以上にコンパクトなサイズ(W234×H201×D277㎜)に驚かされます。電源用のバッテリーを内蔵した本体と4ℓの水を蓄えられる給水タンクの二重構造を採用しながらも、その大きさはバイク用のヘルメットとほぼ同じ。さらに本体部分にホースやノズルを収納できるというパッケージングも絶妙。これが意外と重要なポイントで、付属品が別収納になると紛失してしまうことも多く「一体型」のメリットは高く評価すべき部分だといえるでしょう。

 

OC 3のメリットはバッテリーを内蔵していること。本体スイッチ下の充電用端子にアダプターを接続すれば、約3時間で充電が完了します。端子部分には防水カバーが付いているので、水が掛かっても安心です。

↑内容物は極めてシンプル。フラットジェットノズルが付属する本体(左)と4ℓの吸水タンク(右奥)、充電アダプター(右手前)

 

↑前面の充電端子。防水用のカバーを外して充電コードを挿します

 

バッテリーが充電できたら、次は給水作業。専用のタンクに水を入れ、本体にセットするだけで準備は完了です。給水タンクの容量は4ℓで、給水完了後はタンクを本体に乗せるだけでOK。このときに注意するのは、本体からホースを根元まで取り出しておくこと。ホースが給水タンクと本体に挟まらないよう、背面の切り込み部分に通すことをお忘れなく。

↑吸水後はタンクを本体に重ね(左)、本体のハンドルを起こしてタンク側に固定されているハンドルに重ねれば準備完了(右)

 

オフロードを走って泥だらけのバイクを洗車

まずはオフロードを走り回り、泥はねで汚れたバイクを洗車してみることに。今回の洗車テストではブラシやウエスを使わず、水流だけで泥汚れが落とせるかを試してみました。フレームやフェンダーの裏、アンダーガードの隙間など、手の届かない場所に入り込んだ泥汚れは、普通の水道ホースではなかなか落としきれないもの。気になる水圧は、カタログ値で水道の約2倍とのことですが、専用の「フラットジェットノズル」を使うことで、強烈とは言い難いものの十分な水圧が感じられました。

 

なお、このノズルはその名称からわかる通り、平たく強い水流を噴射することができます。対象に近づければ近づけるほど水圧が増すので、しつこい汚れの場合はノズルが触れるくらいまで近づけるのがオススメ。こびりついたガンコな汚れも、気持ちよく落ちていきますよ。

↑平たく勢いのある水流で、凹凸のある部分もしっかり洗浄できます

 

そして、洗車した結果は、想像していたよりもしっかりと泥汚れが落ちた印象です。コイン洗車場の高圧洗車に比べるとさすがに水圧は弱く感じますが、この程度の汚れなら効果は十分。フレームやアンダーガードなど、手の入らない隙間の泥汚れも十分に洗い流すことができました。

↑洗浄前(左)と洗浄後(右)

 

ただし、やや不満があったのが、給水タンクの容量。バイク全体を掃除するために、4回の給水(4ℓ×4回=合計16ℓ)が必要だったのですが、4ℓの水を連続噴射し続けると約2分で水が切れてしまいます。バッテリー(フル充電で約15分使用可能)は余裕で電力に不満はありませんでしたが、給水の時間を省くなら、あらかじめバケツなどに水を用意しておくのがオススメ。給水量の少なさから考えると、“クルマの洗車”というよりは、保管前のスタッドレスタイヤや夏タイヤの洗浄、エンジンルームの洗浄など、部分的な使用に力を発揮しそうです。あるいは、別売でバケツなどから直接吸水できる吸水ホース(3758円)も用意しているので、こちらを利用してもいいでしょう。

 

悪臭漂うフローターをキレイに洗うことはできるか?

続いてはフローターを洗浄してみました。フローターとはチューブにカバーを取り付け、胸まである胴長靴を履いて沼や湖にプカプカ浮かびながら釣りをするための、浮き輪のような道具。ボートでの釣りとは違い、解放感は格別なのですが、よく釣りをする場所がひと昔前は日本でトップ3に入る“汚れた沼”として知られていた場所のため、その水の汚さは折り紙つき。釣りを終えたあとのフローターは、汚水の汚れとともに悪臭が染みついてしまいます。果たして、そんなガンコな汚れを洗い流すことはできるのか……実際に洗浄を開始!

↑釣りに使用したフローターやフィン、胴長靴でOC 3をお試し!

 

ノズルを近づけ、圧力を掛けながら作業を始めると、繊維の間に入り込んだ汚れが落ち始め、みるみる茶色い水が流れ出てきました。フローターの洗浄では給水することもなく4ℓの水で作業は終了。作業後に乾燥させてみると、汚れとともに悪臭も激減していました。これで、車内に載せたときのお悩みであった「ドブ臭さ」から開放されそうです。同時にウエーダーと呼ばれる胴長靴も洗浄。滑り止めとして張り付けられたフェルト素材の靴底からは泥と砂が大量に流れ出し、スッキリとした状態に戻すことができました。

↑わかりづらいですが、フローターを洗うと大量の茶色い水が!(画面右)

 

↑汚れがスッキリ落ちました!

 

コンパクトな本機をトランクルームに搭載しておけば、釣りを楽しんだあと、道具をスッキリ洗い流せるので、悪臭や汚れを車内に持ち込まずにすみそうです。特に水源や電源のない秘境の沼では、大いに活躍してくれるのは間違いありません。

 

一方、ここが改善したらうれしいな、という点を挙げるとするならば、標準装備でノズルの種類を増やして欲しい(オプションでは有り)ということ。もうひとつは、トリガーを握り続けなくても良いロック機構を付けてほしいと思いました。トリガーを握り続けるのは意外と面倒で、指も疲れます。ロック機構を付けることでシャワーの時に両手が使えるようになると思うのですが……。ケルヒャーさん、よろしくお願いいたします!

↑OC 3のトリガー

 

水道のない場所でのメリットは絶大

そして今回、バイクやフローターを洗浄して気付いたことは水道の無い場所での優位性。自宅にガレージや駐車場がある場合にはポータブルである必要性はないと思いますが、マンションの駐車場や一般的な月極め駐車場など、水道や電源のない駐車場を使っている人も多いはず。そんな人にとって「OC 3」は最高のパフォーマンスを発揮してくれることでしょう。

↑OC 3を試す筆者の息子。彼もその手軽さを気に入った様子

 

特に同製品をおすすめしたいのは、筆者を含めたアウトドア好きの趣味人。キャンプ後のBBQコンロや食器類、テント、マットなどを洗浄するには最適です。自宅のお風呂場で作業をして奥様に怒られた人も多いはず。その点、本機を使えば汚れものを自宅に持ち込まず、外で気軽にクリーンアップすることができます。

 

魚のニオイが付いたクーラーボックスやウエア、塩害防止のためにタックル(竿やリール)を洗う必要がある海釣り師にも重宝されるのは間違いなし。ほかにもサーフィンやMTB、ガーデニングなどでも威力を発揮してくれることでしょう。アウトドアだけでなく水槽の掃除やペット用品の洗浄、網戸やお風呂場、キッチンや冷蔵庫……こうした様々な場所に利用できるのを考えると、その用途が極めて広いのがわかります。

 

また、本機は洗車や洗浄用として認知されていますが、実はオプションとして用意されるシャワーノズル(2678円)に付け替えると“ポータブルシャワー”として使うことができます。海水浴やサーフィンを楽しんだあと、気軽にシャワーが浴びられるのも大きな魅力になりそうですね。

 

OC 3は「絶対に買い」と断言できる!

つまり、実際に使ってわかったことは、「とにかくOC 3は使える!」ということ。クルマの洗車に限定するならば、コイン洗車場を使う方が効率的ですが、遊び道具や趣味のギアを気軽に洗浄するなら、これ以上ないアイテムです。既存の便利グッズとして販売されている洗車道具とは異なり、「ケルヒャー」というブランドの信頼性も大きな魅力。買ってもすぐに使えなくなる道具とは違い、消耗パーツが用意されていて、長く使い続けることができるのもポイントです。これだけのブランド力と実力を兼ね備えたアイテムが2万1578円で手に入るのですから……これはもう、「絶対に買い!」と断言させていただきます!

ケルヒャー

マルチクリーナー OC 3

●実売価格:2万1578円●サイズ/質量:W234×D277×H201mm/2.2kg●吐出圧力:0.5MPa●吐出水量:2L/min●連続使用時間(満充電時):約15分●給水タンク容量:4L●充電時間:約3時間●標準装備備品:充電アダプター

単純だが効果絶大! 「事前のミスト噴射」で汚れを抑える4万円台の温水洗浄便座

東芝ホームテクノは、瞬間式温水洗浄便座の新製品として、便器に汚れがつきにくくなる「プレケアミスト」を搭載した「SCS-SW311」「SCS-SW301」を発売します。発売日は6月中旬。実売予想価格はワイヤレスリモコン付属の「SCS-SW311」が4万5000円前後(税抜)、手元操作パネルで操作する「SCS-SW301」が4万円前後(税抜)となっています。なお、プレケアミストを省略したSCS-S301も6月中旬に発売。こちらは3万5000円前後(税抜)です。

↑リモコン付属のSCS-SW311

 

あらかじめ便器にミストを噴射し、汚れを落ちやすくする

新製品の大きな特徴は、便器洗浄時の汚れ落ちをよくする新機能「プレケアミスト」を搭載していること。こちらは、便座のフタを開けると、自動で便器内にミストを噴射。内壁を濡らすことにより、汚れが付着するのを抑え、便器洗浄時の汚れ落ちを良くしてくれます。必然的に便器のお手入れや掃除もラクになりますね。

↑プレケアミストのイメージ

 

↑プレケアミストあり(左)となし(右)の比較

 

もうひとつ、注目の新機能が「リズム洗浄」です。東芝独自のエアインマイルド洗浄(※)をさらに進化させ、エアポンプのON-OFFを短い周期で繰り返すことで、おしりにやさしく、しっかり汚れを落とす新機能です。エアポンプOFF時にはソフトな当たりでおしりにやさしく、エアポンプON時にはしっかり汚れを落とします。

※洗浄水にエアポンプで気泡を混入することでシャワーにボリューム感を与え、シャワーの当たりをやわらかくする機能のこと

↑リズム洗浄のイメージ

 

また着脱式のステンレスノズルを引き続き採用し、傷がつきにくく、ブラシやぞうきんでも掃除がカンタン。着脱式なのでお手入れや交換も簡単です。さらに、おしり洗浄とビデ洗浄は異なる二つのノズルを使用する点、女性にはうれしい気配りとなっています。

 

汚れがつきにくくなってお掃除がカンタンになり、かつ効果的なおしり洗浄ができるのはうれしいですね。洗浄に使う水量だけ温める省エネに役立つ機能や、着座するたびに自動で脱臭運転を行うオート脱臭も便利。この付加機能がついて4万円台という価格もお手ごろです。まだ洗浄便座がない、あるいは掃除が大変と感じている家庭は、検討してみてはいかがでしょう。

ホースが伸びて2本になると、こんなに便利! 今年の梅雨、アイリスオーヤマのふとん乾燥機が大活躍の予感

アイリスオーヤマは、シリーズ累計100万台を突破した「ふとん乾燥機 カラリエ」の新モデル「ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル」を6月1日に発売します。価格は、参考価格は1万6800円(税抜)。

 

2つのノズルでふとん2枚を同時に乾燥!

本機は、ホースを差し込むだけでふとんを乾燥できるアイテムで、その名の通り伸縮ノズルを2本搭載しており、ふとん2枚を同時に乾燥できます。また、2本のホースの長さをそれぞれ調整することで、胸元から足元までの広範囲に温風を送ることが可能。また、従来と同様、フラップを搭載することで、敷ふとんと掛けふとんの間に空間を作り、より広範囲に温風が行き渡ります。

↑ホース先端のフラップを持ち上げることで、ふとんの間に空間を作り、効率よく温風を送ります

 

↑2枚のふとんが同時に温め可能

 

さらに、内部ファンの構造とモーターの改良により、従来のモデルと比較して約36%増という業界最高水準のヒーター出力を実現。より強力にふとんを乾燥でき、冷たいふとんでも急速に温めることができます。ホースの長さは約1.5倍に延長。ベッドサイドからの使用や高さのあるベビーベッドにも適応し、より広範囲に温風が行き渡ります。

↑従来モデル(上)と新モデル(下)とのホース長の比較

 

↑ホースの延長により、高さのあるベッドでも奥までノズルが届きます

 

梅雨で濡れがちなくつを乾かす機能もあります。2つのくつ乾燥アタッチメントが付属しており、2足の靴を同時に乾かすことが可能。質量は約2.2kgと軽量で、持ち運びはカンタンです。

↑くつアタッチメントを使って、2足同時にくつを乾燥できます

 

↑2本のホースは背面に引っ掛けてコンパクトに収納できます

 

今回、2本のホースを搭載することで、ふとん2枚同時が可能となった「ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル」。一般家庭で家族全員のふとんに使ってもいいですし、1枚のふとんに使えば、よりムラなく短時間で乾燥させることができるので、一人暮らしの人が使っても便利です。また、広報さんによると、夏のふとん自動乾燥モードは、温風のあと送風で仕上げるので熱がこもらず、サラリとして快適とのこと。梅雨を気持ちよく過ごすために、ぜひ活用してみてはいかがでしょうか。

↑本機の操作部。夏のふとん自動乾燥は送風で仕上げとなっています

 

アイリスオーヤマ

ふとん乾燥機 カラリエ ツインノズル KFK-W1

●発売:2018年6月1日●参考価格:1万6800円(税抜)●消費電力:760W●サイズ/質量:W168×D195×H360mm/2.2kg●コード長:1.9m●付属品:くつ乾燥アタッチメント×2、アロマケース●安全装置:温度センサー、サーモスタット、温度ヒューズ●タイマー:15、30、45、60、75、90、120、180分

 

【初耳ですが】6月8日は「ルンバの日」…だから「608円でルンバ貸します」キャンペーン、始まります

世界累計販売台数が2000万台を突破したロボット掃除機、ルンバ。その製造元のアイロボットは、6月8日が「ルンバの日」に制定された(※)ことにちなみ、このほど3つの取り組みを行うと発表しました。

※「ル(6)ン(0)バ(8)」と読ませる語呂合わせから。2015年、一般社団法人の日本記念日協会によって制定

3つの取り組みは、以下の通り。

① ルンバを知る=消費者の疑問を解決する「どうなの?Roomba」広告展開

② ルンバを試す=ルンバ608円レンタルキャンペーン

③ ルンバで得する=ルンバ5000円キャッシュバックキャンペーン

注目は、なんといっても②ですね。こちらは6月8日(金)AM6:08から、先着608名にルンバを608円で貸し出すというもの。対象商品は、最上位シリーズのルンバ980(実売価格13万5000円)と中位シリーズのルンバ885(販売終了・価格目安7万6460円)。これに床拭きロボットのブラーバ ジェット240(実売価格3万2270円) 、ブラーバ380j(実売価格4万2120円)を加えた4製品です。

 

同社ではルンバの便利さを体感してもらうために、お試しサービスを用意しており、こちらは通常、ルンバ980のレンタルで7000円、ルンバ885のレンタルで5000円がかかります。これに比べると、608円という価格は破格のディスカウント。ロボット掃除機には興味はあるけれど、自分の家庭に合うかどうか不安……という人こそ、このチャンスを逃さず、利用してみてはいかがでしょうか。

↑ルンバ608円レンタルキャンペーンの対象商品となる最上位モデル「ルンバ980」

 

キャンペーン概要

①「どうなの?Roomba」広告キャンペーン

公式ホームページでのユーザーレビューページ公開:6月8日午前6時08分
交通広告(首都圏電車内における中吊り、トレインチャンネル、駅貼り):6月18日~
同ページでのユーザーボイス動画公開:7月2日予定

 

②ルンバ608円レンタルキャンペーン

対象製品:ルンバ980、ルンバ885、ブラーバ ジェット240、ブラーバ380j
キャンペーン開始:2018年6月8日(金)午前6時08分より
レンタル価格:先着608名に608円(税込)にて提供

 

③ルンバ5000円キャッシュバックキャンペーン

対象製品:ルンバ690、ルンバ641
対象購入期間(レシート有効期間):2018年6月1日(金) ~ 7月1日(日)
応募期間(当日消印有効):2018年6月1日(金) ~ 7月9日(月)当日消印有効

 

【2018年版】パナソニックのエアコン「エオリア」値段が違うとココが違う! 家電のプロがオススメ3モデルを徹底比較

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前のいまの時期に選んでおくべき。それはわかっているけれど、どのモデルを選べばいいのかわからない……。そんな人のために、今回は機能が豊富で、使いやすさに定評のあるパナソニックの「エオリア」をご紹介。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯ごとにオススメの3モデルを選んでもらいました。各モデルは、電気代から機能の有無まで表組みで比較しています。ぜひ参考にしてみてください!

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【パナソニックのエアコンの特徴とは?】

プラスαの機能が充実し、使い勝手がいいのがメリット

「他社に比べて価格がややリーズナブルに設定され、家電量販店で高いシェアを誇っているのがパナソニック。全7グレードが用意され、幅広いラインナップでニーズに合ったモデルが選択できます。独自の微粒子イオン『ナノイー』での除菌・消臭機能や、『フィルターお掃除ロボット』を早くから搭載し、清潔性の維持にも力を入れてきました。重電メーカーと違ってパナソニックは家電メーカーだけに、使い勝手やプラスαの機能(ナノイーや『おやすみナビ』アプリなど)など、ソフトの提案に力を入れているのが特徴。一方で世界初、温度帯の異なる2つの冷風・温風を作る『ダブル温度熱交換器』や、室外機の蓄熱槽に排熱を蓄えて活用する『エネチャージシステム』など、基礎技術の開発にも積極的です」(戸井田さん)

 

【スペックの見方】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適応畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適応畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、JIS(日本工業規格)が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。寒冷地の方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです
↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

【パナソニックのオススメその1 ハイエンドモデル】

高効率のスクロールコンプレッサーで省エネ性は抜群

エオリア WXシリーズ

CS-WX408C2(※200V)

実売価格26万3700円

コンプレッサーに高効率な「スクロール方式」を採用し、省エネ性能を強化した最上位モデル。APF(通年エネルギー消費効率)は7.7と高い数値を誇ります。さらに、「新・ひとものセンサー」で「ひと」と「もの」を高精度で見分け、「暑い」「寒い」の感じ方(温冷感)まで解析。「ダブル温度熱交換器」で2つの異なる温度の風を同時に作り、個人の温冷感に応じて吹き分けます。部屋の断熱性を解析して最適な運転を行う「おへや学習機能」などを備え、きめ細かく節電します。また、ナノイー濃度が従来の10倍になった微粒子イオン「ナノイーX」や、空気の汚れに応じて可動する新搭載の「アクティブクリーンフィルター」で部屋の空気を清潔にする空気清浄機能も充実しています。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

WXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

動くフィルターで空気清浄機としても使える!

「空気の汚れを感知して、空気清浄フィルターが自動で動く『アクティブクリーンフィルター』がユニーク! エネルギー効率を重視し、空気の汚れがある時だけ密度の高い高性能フィルターが出てくるので、省エネ性を維持しつつ空気を浄化することができます。4.0kWの200V仕様なら20畳相当をカバーできますよ。空気清浄機として単独運転もできるので、わざわざ空気清浄機を置きたくないという人にもオススメ。2018年モデルから無線LAN内蔵になり、『エオリアアプリ』をダウンロードすればすぐにスマホで遠隔操作が可能になりました。

↑アクティブクリーンフィルターの仕組み。空気が汚れに応じてフィルターが可動します(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

また、室温と湿度のバランスを考えた『快適除湿モード』、弱冷房で除湿する『冷房除湿モード』のほか、ナノイーXで脱臭しながら除湿する『衣類乾燥モード』を搭載と、除湿機能が充実しているのが魅力。その他、熱交換器の『ホコリレスコーティング』が、オンリーワン。フィン表面だけでなく切断面までしっかりコーティングを施すことで汚れをはじく仕上げです。耐塩害仕様で、海岸近くのエリアでも大丈夫。北海道・東北電力推薦の『あったかエアコン』になっているほど暖房性能も高く、寒い地域の人にも安心です!」(戸井田さん)

 

【パナソニックのオススメその2 セカンドモデル】

省エネ性能以外の機能は最上位と同レベル!

エオリア Xシリーズ

CS-X408C2(※200V)

実売価格25万1600円

省エネ性能が高い「スクロールコンプレッサー」を採用していない(※)以外は、最上位のWXシリーズと同等の機能を搭載。「ナノイーX」と「内部クリーン」運転でエアフィルターを除菌する「オートクリーンシステム」、熱交換機表面(フィン切断面)にもコーティングした「ホコリレスコーティング」「フィルターお掃除ロボット」などで機内を清潔に保ちます。APF(通年エネルギー消費効率)は、200Vの「CS-X408C2」を選べば「WX」シリーズとあまり変わりませんが、100Vの「CS-X408C」の場合、APFは6.3とややダウン。その結果、年間の電気代目安も5000円ほど高くなっています。

※Xシリーズでは、5.6kW(18畳用)以上でスクロールコンプレッサーを搭載

 

Xシリーズ 戸井田さんのレコメンド

最先端の機能がありながら本体価格はお得!

「セカンドグレードに当たりますが、目玉機能である『アクティブクリーンフィルター』『ナノイーX』をはじめ、『ダブル温度熱交換器』や無線LAN内蔵、除湿機能、センサーなど、最上位WXと機能は一緒です。違いはAPFが下がる点。最先端の機能を少しでもおトクな価格で試したい人向けです。能力のバリエーションが幅広く用意されており、6畳用~29畳用まで10種類と豊富に用意しているのも強みです(WXシリーズは14畳用以上のみ6種類)。WX同様、空気清浄機を置かずに済むのでそのぶん費用も浮き、空気清浄機の置き場所も必要なくリビングを広々と活用できます。グッドデザイン賞を受賞した『Jコンセプトシリーズ』のエアコンなので、インテリアにこだわりたい人にもオススメ」(戸井田さん)

↑ダブル温度熱交換器の仕組み。センサーが個々の人の「暑い」「寒い」の感じ方を見分け、フラップで2つの温度の風を混ぜずに独立して吹き分けることで、複数の人を同時に快適にします

 

【パナソニックのオススメその3 コンパクトモデル】

「フィルターお掃除ロボット」搭載でも奥行きはコンパクト!

EXシリーズ

CS-EX408C2(※200V)

実売価格14万6800円

奥行き239mmとコンパクトなモデル。フィルターについたホコリをかき取って自動で配管穴から屋外に排出する「フィルターお掃除ロボット」もしっかり搭載。「ホコリレスコーティング」や「アクティブクリーンフィルター」は省かれていますが、「ナノイーX」での機内の除菌やカビの抑制は可能です。ナノイーXによる空気清浄機能はないものの、空気がエアコンを通過する度に0.3μmの粒子を80%以上キャッチする「クリーンフィルター」を内蔵し、空気の汚れをキャッチ。心地よいリズムの気流を作り出す「1/f ゆらぎ気流」も搭載しています。

 

EXシリーズ 戸井田さんのレコメンド

「こちらは上から4番目のグレードです。フィルターお掃除ロボットの自動排出方式搭載なのに、設置性が良いのがウリ。これより下のグレードは、ダストボックスに集めたホコリを手動で捨てる方式になります。人がいるかいないかを見分けて省エネ運転をする『不在省エネ』や『オートオフ機能』、部屋の特性を学習する『おへや学習機能』、『日射センサー』などはしっかり搭載しており、省エネと快適性をソフト面でカバーしています。

↑フィルターお掃除ロボットの仕組み。かき取ったホコリは配管穴から自動排出します(画像出典:パナソニック公式サイト)

 

ただ、最上位と比べると消費電力が多いので、長時間使う部屋よりは短時間使う部屋にオススメ。また、本体価格が抑えられている割に、オートセーブやオートオフ機能があるので、出入りの激しい小さなお子さんが居るリビングに使うのもオススメです。別売の無線アダプターをつければスマホによる遠隔操作もできるので、自己管理がまだ難しいお子さんがお留守番するときも安心ですね」(戸井田さん)

 

総括

Xは高性能でWXよりコンパクト。EXはエアコンをスッキリ見せたい人に

「WXシリーズは、省エネ性能を強化し、パナソニックの技術を詰め込んだ『全部のせ』タイプ。冷暖房の性能も高く、エアコン内部の清掃機能や空気清浄機能も高性能です。アプリで様々な操作が可能ですし、最先端のエアコンライフを楽しむならこのモデルでしょう。200V仕様は寸法フリータイプで本体幅899mmとやや大きめということもあり、電源や取り付け位置のレイアウト確認も忘れずに。なお、4.0kW(冷房14畳用)以上の大きさのみの展開なので、これより小さい部屋の場合はXシリーズをチェックしましょう。

 

Xシリーズは、性能・機能は最上位モデルと基本的には一緒。こちらもWXシリーズ同様、北海道・東北電力推薦の『あったかエアコン』で暖房性能が高いです。室内機の幅が799mmの寸法規定サイズになるため、そのぶん最上位のWXよりAPFが落ちますが、半間幅(約91cm)のスペースで高性能のエアコンをつけたい場合に最適です。リビングにも使える14畳用は100Vと200Vの仕様があり、200VのほうがAPF7.2と優秀。200Vでも本体価格はほぼ変わらないので、電源工事をしてでも200Vの方がオススメです。100Vか200Vかの確認は、エアコン専用コンセントの表示を確認するか、エアコン専用コンセントの穴の数(100Vは2つ、200Vは3つ)で判断してください。

↑200Vのコンセントの穴の形状は、スペック表にも表示されています(赤い円で囲んだ部分)。同じ形状か否か、しっかりチェックしましょう

 

EXシリーズは、全体的に性能は下がりますが、冷暖房の基本能力は搭載しており、日々の使いやすさを重視したタイプです。奥行きがコンパクトなので、エアコンをできるだけすっきり収めたい人にオススメ。お掃除ロボット搭載で清潔性も維持もしやすいです。4.0kW(14畳用)以上は200Vなので電源の確認を!」(戸井田さん)

 

10万台売れたのに、売場が決まらない…!? シャープ「超音波ウォッシャー」スリム型投入で知名度アップなるか

シャープから、衣類などの汚れをなぞって落とす「超音波ウォッシャー」の2018年モデルが登場。今回からより小型軽量で持ち運びやすいスリムタイプが加わり、2モデルがラインナップされることとなりました。スリムタイプの「UW-S2」、標準タイプの「UW-A2」ともに実売予想価格は1万5000円(税抜)。発売はともに6月21日です。

↑スリムタイプの新製品「UW-S2」

 

超音波で汚れを剥ぎ取るアイテムに約2年ぶりの新製品が登場

超音波ウォッシャーは、毎秒3万8000回の振動を与え、超微細な泡が弾けるときのエネルギーで衣類の汚れを剥ぎ取る、ハンディサイズのアイテムです。先端の超音波ホーンを衣類の汚れに当て、水ですすいで洗います。

 

本機のメリットは、洗濯機で落ちにくいシャツの襟や袖などの部分汚れのほか、手洗いでは面倒だったネクタイやぬいぐるみなどの汚れが簡単に落とせる点。汚れは水だけでもキレイに落とせますが、洗剤を利用すればガンコな汚れも落ちやすくなります。

↑使い方は、ひたす、なぞる、すすぐの3ステップでとてもカンタン

 

シャープが初代超音波ウォッシャー UW-A1を2016年9月に発売してから約2年。同社の調査によれば、同モデルのユーザーの6割がほぼ毎日使用し、7割が1回当たり10分以内の使用時間で済んでいるそうです。使った対象としては、洗濯前のワイシャツやブラウス、あるいはカバンやポーチ、帽子など衣類以外のものが上位に挙がり、襟や袖の皮脂汚れや、食品の汚れを落とすケースが多かったといいます。こうして、 ユーザーの支持を得たUW-A1は累計10万台以上を販売するヒット商品に。2年ぶりの新製品「UW-S2」と「UW-A2」は、従来モデルUW-A1のユーザー調査から浮かび上がったニーズに応えるべく、2ラインアップとなりました。

↑新製品のコンパクトモデル「UW-S2」

 

↑新製品の「UW-A2」

 

携帯されていないことが判明し、より小さく軽いモデルを開発

さて、先述のユーザー調査で同社の想定と異なっていたのが、持ち運び利用の頻度です。調査では、ユーザーは洗面所などに据え置きで使い、あまり持ち歩かないという結果が出たとのこと。携帯用として使われるものと想定していた開発陣は衝撃を受け、これを反省材料としたそうです。今回、超音波ウォッシャーの開発を指揮したメジャーアプライアンス事業部 洗濯機商品企画部の北川秀雄部長は、「より小さく軽くしないと、カバンに入れて持ち運んで使ってもらえないことが分かり、次世代機ではここをどうしても解決したいと考えました」と語りました。

 

そこで考えたのが、ホーン(先端)を細長い丸型とすることで、充電池を小さくするコンパクト設計。これにより、標準タイプの体積の約40%、重量を約50%(100g)とした軽量・コンパクトなUW-S2が誕生しました。

↑スリムタイプのUW-S2は超音波ホーンの形状を直径5mmの丸形に変更

 

↑UW-S2のカットモデル。超音波ホーンだけでなく電池の形状なども変更しています

 

据え置き利用を考えて、従来サイズのモデルも存続

ただ、先端が細いと接触する面積が狭くなり、洗うのに時間がかかってしまうのも事実。また、UW-S2は電池が小さくなった分、1回の満充電で使用できる時間が30分から15分に短くなっています。連続使用時間も5分から3分になりました(※)。そこで、据え置きで使う場合の使い勝手を考えて、従来機UW-A1の基本設計を受け継いだUW-A2も存続させ、ラインアップを2つとする方針を取ったそうです。

※連続使用時間が短く設定されているのは安全のため。時間が来ると一度電源が落ちる仕様になっています。3分では汚れが落としきれない場合は、改めて電源を入れて使用します

 

なお、新モデルUW-S2とUW-A2の両方に共通する進化ポイントは、充電用のUSB端子が防水対応し、不便なキャップを排除したこと。また、本体カラーは従来のゴールドをバイオレットに変更し、ピンク、シルバー、バイオレットの3色展開としました。ちなみに、本機はガーリーな色使いとオシャレな外観から、「女性専用?」と誤解される方がいるかもしれませんが、同社に聞いたら「ぜひ男性も使ってください!」とのこと。「シャツやスーツの汚れを取るにもいいですし、洗いにくいカバンの持ち手などを洗っていただくのもオススメ」だそうです。いざというときのために、ビジネスマンがデスクの引き出しに忍ばせておくのもアリですね。

↑UW-A2はUSB端子が防水に対応したほかは、従来モデルとサイズや性能は変わりません

 

↑電源ボタンの下に見える穴が、防水対応になったUSB端子。従来あったキャップもなくなりました

 

小型モデルならシャツを着たままピンポイントで汚れを落とせる

さて、肝心の洗浄力はどうなのか、改めて確かめてみたいところ。体験会ではまず、UW-A2の実演が行われました。実演の素材として使われたのは、同社社員がリアルに着たというシャツ。この日のために三日間も同じシャツを着続けて、黄ばみを付けたそうです。いくら性能評価のためとはいえ、身体を張っていますね。

 

汚れ落としの作業はトレイに水を張り、洗剤を付けて、超音波ウォッシャーで軽くなぞっていくだけ。洗浄後のシャツを見てみると、確かに汚れが落ちているのがわかりました。襟部分ならほぼ1分以内の作業で汚れが落とせるそうです。

↑シャツの襟の黄ばみが超音波振動で剥ぎ取られていく様子

 

一方、小型化したUW-S2の実演も行われました。女性のブラウスに付いたソースの汚れを、ブラウスを着たままで落とすというもの。外出先での利用を想定し、洗剤を使わず、UW-S2と付属のパフだけで汚れを落とすシーンを見せてくれました。なるほど、本体の細いUW-S2ならペンを握るように持てるので、手首の自由が効いて細かな汚れにも的確に振動が当てられます。外食時のちょっとした粗相なら、トイレに行ってササッと使うだけで、応急処置どころか本格的な処置が可能だと感じました。

↑汚れのついた表にパフを当て、生地の裏から超音波ウォッシャーを当てます

 

↑汚れがパフに移り、シャツの汚れが取り除かれました

 

幅広い素材、幅広い汚れに対応するのも便利です。本機ならソースやケチャップ、コーヒー、カレーなど、食べ物の汚れはもちろん、女性に多いファンデーションと皮脂汚れの混じった汚れが落とせますし、うわばき、トートバッグ、帽子などに付いた通常の洗濯機で洗いにくい汚れも落とすことができます。

↑超音波ウォッシャーの使用例。シャツ、帽子のへり、ダウンジャケット、カバン、うわばきなどの汚れが素早く落とせます

 

↑本機を使ったうわばきの洗浄例

 

実用性が高い割に認知度が低いのが課題

超音波ウォッシャーは、他社から同じジャンルの製品が登場していないこともあり、家電量販店で置かれているコーナーが確立していない点がシャープの悩み。店舗によってはシャープの洗濯機のそばに置かれることもあれば、洗濯機コーナーの隅にひっそり陳列されていることもあって、なかなか認知が伸びていかないそうです。実用性が高いうえ、贈り物やコンペの景品などにも手ごろな価格帯だけに、知られていないというのは実にもったいないですね。本稿を読んだ方々、新しくなった「超音波ウォッシャー」の存在を、ぜひ周囲に教えてあげてください。

シャープ

超音波ウォッシャー UW-S2

●発売日:6月21日●実売予想価格:税抜1万5000円前後●外形寸法/質量:W26×D22.5×H165mm/約100g(本体キャップ除く)●消費電力:5w●電池:充電池(DC4.8V/250mAh)(USB防水対応)●充電時間:5時間●使用時間:15分(連続使用時間3分)●先端ホーン幅:先端丸形(Φ5)●付属品:パフ、パフケース、USBコード、ACアダプター●本体色:バイオレット、シルバー、ピンク

 

超音波ウォッシャー UW-A2

●発売日:6月21日●実売予想価格:税抜1万5000円前後●外形寸法/質量:W40×D40×H168mm/約200g(本体キャップ除く)●消費電力:7w●電池:充電池(DC4.8V/900mAh)(USB防水対応)●充電時間:5時間●使用時間:30分(連続使用時間5分)●先端ホーン幅:12mm●付属品:USBコード、ACアダプター●本体色:バイオレット、シルバー、ピンク

【2018年版】三菱電機のエアコン「霧ケ峰」価格の差はどこに出る? オススメ3機種を家電のプロが徹底比較!

本格的な夏場になってしまうと、設置工事が順番待ちとなり、もっとも必要なときにエアコンがない……なんてことも。エアコンを買い替えるなら、いまのうちに選んでおきたいところです。そこで今回は、業界を代表するロングセラーとして知られ、機能に定評のある三菱電機「霧ヶ峰」ブランドをピックアップ。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯別で、リビングユースに最適なオススメ3モデルを選んでもらいました。紹介する3モデルは電気代から機能の有無まで、表組みでわかりやすく比較しているので、ぜひ参考にしてみてください!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【三菱電機のエアコンの特徴とは?】

三菱電機は、現在の家庭用エアコンで初めて、筒型のファン「ラインフローファン」を搭載。現在の壁掛けエアコンの雛形を作った老舗メーカーです。2015年には、世界で初めて左右独立駆動する新型ファン「パーソナルツインフロー」を開発し、エアコンの新世代を切り開きました。また、早くからセンサーを搭載しており、蓄積したセンシング技術の高さにも定評アリ。それらの技術でひとりひとりに適した温度で吹き分け、個人の快適性を重視した空調を得意としています。なお、三菱電機の4.0kWタイプは200Vのみなので、設置に際し電源工事が必要になる可能性があるので注意しましょう。

 

その1 ハイエンドモデル

2つのプロペラファンと「ムーブアイmirA.I.」がひとりひとりを快適に!

FZシリーズ MSZ-FZ4018S

実売価格24万9900円

センサーとAIを活用して少し未来の体感温度を予測する「ムーブアイmirA.I.」が、快適な室温を保つプレミアムモデル。2つのプロペラファンがそれぞれ駆動する独自の機構「パーソナルツインフロー」が、ひとりひとりの温度の感じ方に合わせて気流の強弱と方向を細かくコントロールしてくれます。除湿運転時の「プレミアム除湿」は弱冷房方式ながら、2つのファンを制御することで室温低下を抑え、寒くなりにくい除湿を実現。APF(通年エネルギー消費効率)は「7.8」と他のシリーズに比べ優秀で、年間電気代も抑えられています。また、「ピュアミスト」を放出する機能を持ち、菌・ウイルス・カビ菌・花粉の活動の抑制、脱臭・保湿効果も期待できます。

 

FZシリーズ 戸井田さんのレコメンド

センサー、ファン、清潔機能も万全のハイスペックモデル

「ほかにはない独自の内部構造を持った、最先端のシリーズです。従来の筒型ファン(ラインフローファン)を止め、ふたつのプロペラファンを採用したダブルファン仕様『パーソナルツインフロー』が特徴。左右それぞれに違う温度帯(暖房時体感温度差 約5℃)の風を送り出せるため、ひとりひとりの快適さが追求できるのがメリットです。また『ムーブアイmirA.I.』による、未来を予想しての『先読み運転』もお見事。『フィルターおそうじメカ』搭載かつ、掃除がしにくいエアコン内部には汚れがつきにくい『ハイブリッドナノコーティング』を施し、カビの発生を抑制する『カビクリーンシャワー』『はずせるボディ』(特許)など、清潔維持対策も万全です! すっきりしたパネルでデザイン性も高く、デザイン・機能ともにまさにハイスペックモデルといえます」(戸井田さん)

↑左右独立駆動のファンで、1人ひとりの温度の感じ方の差や変化にあわせて、気流の強弱と方向を細かくコントロール(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

「これだけ最先端のセンシング技術が搭載されているからには、『自動』運転での使用が最適。『ムーブアイmirA.I.』に学習機能もあるため、エアコンの能力を信じて、しばらく使い続けることがポイントです。ただ、ダブルファンという構造上奥行きがあるので、設置スペースの確認は忘れずに!」(戸井田さん)

 

その2 ハイスペックモデル

ダブルファンはないが、最上位シリーズと機能はほぼ同等のスペック

Zシリーズ MSZ-ZW4018S

実売価格18万7300円

「FZ」シリーズと同じく「ムーブアイmirA.I.」を搭載したハイスペックモデル。2つのプロペラファン「パーソナルツインフロー」は省いていますが、体温変化を感知して「自動風あて・風よけ」によって室内の2人を同時に快適にしてくれます。除湿機能としては、「さらっと除湿冷房」を搭載。「冷房」と室温の下がらない「再熱除湿」を自動で切り替えて、除湿していても寒くならず、快適な温度に保ってくれます。「フィルターおそうじメカ」や「ハイブリッドナノコーティング」など清潔機能は「FZ」シリーズと同クラス。

 

Zシリーズ 戸井田さんのレコメンド

エアコンにお任せでOKの十分な機能

「ラインナップ順ではFZシリーズに次ぐ第2グレードに当たります。内部構造は従来のタイプですが、デザイン面を除けば、機能面は最上位とほぼ同等。人の体感温度を予測して先回り運転する画期的な『ムーブアイmirA.I.』も搭載しています。また、FZシリーズと同様、タッチパネルリモコンを採用し、必要最低限の操作で快適運転ができるので高齢者でも迷いません。リモコンのメニューからは細かな設定も可能。FZシリーズもそうですが、高性能なセンサー機能を活かすために、基本的に『自動』運転がオススメ。好みに合わせた設定もできるので、カスタマイズしたい人は最初にリモコンでいろいろ試してみるのがいいでしょう」(戸井田さん)

↑ムーブアイmirA.Iは身体の温度を0.1℃単位でチェックし、個人の体感温度を予測します(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

その3 コンパクトモデル

実績のある「ムーブアイ」を搭載し、価格を抑えたコンパクトモデル

Lシリーズ MSZ-L4018S

実売価格15万2000円

赤外線センサー「ムーブアイ」を搭載したコンパクトモデル。FZシリーズとZシリーズの未来の体感温度を予測するAI機能は省かれていますが、センサーが体感温度や人の位置を感知し、冷やしすぎない快適な冷房が可能です。左右のフラップを別々に動かし、2か所を同時に吹き分ける「ビッグWフラップ」を搭載。また「スマート除湿」は、風速を「自動」に設定すると、ファンの回転数を制御しながら除湿し、部屋が寒くなりにくい効果があります。「ハイブリッドナノコーティング」はファンのみに実装。前面パネルやフラップなど、外観パーツは取外しが可能で掃除がしやすい「はずせるボディ」です。

 

Lシリーズ 戸井田さんのレコメンド

コンパクトながらリビングに必要な機能を搭載

「長年の実績がある赤外線センサー『ムーブアイ』搭載モデル。2か所吹き分け可能で、『フィルターおそうじメカ』『はずせるボディ』は、このグレードまでの搭載です。リビングに必要な機能なので、最低限このグレードを選びたいところ。本シリーズの特徴は高さ250mmのコンパクトさ。設置寸法も295mmあれば大丈夫なので、窓上にしか設置できない条件でも問題ありません。夏はエアコンと送風を組み合わせる『ハイブリッド運転』(特許)、冬は暖房とサーキュレーター運転を交互に行う『サーキュレーターモード』があるのも便利です。ただし、本体価格は安いものの、FZシリーズやZシリーズと比べると電気代がかかるので、常にエアコンを使うという方は上位モデルを選んだほうがよさそうです」(戸井田さん)

↑Lシリーズの「ムーブアイ」のイメージ。床や壁などの温度から体感温度を測り、人の位置も見て冷やしすぎない、 あたためすぎない快適な空調を実現します(画像出典:三菱電機公式サイト)

 

<総括>

価格を抑えて快適性を重視するならZシリーズが狙い目

「3シリーズの違いを簡単にまとめますと、FZシリーズは、基本性能(省エネ性)・機能・デザイン、すべてが最新・最上のハイスペックモデル。省エネも快適性も見た目も重視したいという人向きです。暑さ寒さの感じ方が違う複数の人が一緒に過ごす部屋には最適ですね。本シリーズは4.0kWタイプ以上しかないので、14畳越えの大きい部屋のみ対応しています。

 

一方、Zシリーズは、最新機能は網羅していますが、基本性能(吹き分け機能)とデザインがやや落ちます。とはいっても、『パーソナルツインフロー』は搭載しないものの、機能はFZとほぼ変わらないので、価格を抑えて快適性を重視したい人にはこちらが狙い目です。

 

コンパクトモデルのLシリーズは、本体価格がお手ごろ。ただし、上位モデルに比べて省エネ性・機能性で劣るのがネックです。1日中使うことが想定されるライフスタイルなら、少しムリをしても上位クラスを選んだほうが、10年使った場合はおトクになる場合も。とはいえ、三菱電機独自の『ムーブアイ』『ハイブリッド運転』を搭載し、『フィルターおそうじメカ』搭載など、清潔性が担保されているのはメリットです。このあたりをしっかり検討して選んでください!」(戸井田さん)

オシャレさはそのまま!! カドーの美しい加湿器が「除菌消臭器」にジョブチェンジ

ウイルスや菌、カビの胞子などを99.9%以上除菌する除菌消臭剤「ピーズガード」。その強力な効果に加え、長期保存性に優れる、肌荒れや金属腐食がほとんどないので皮膚に触れても安心・安全、といったメリットから全国のホテルや旅館、飲食店などでの採用が急増しています。そのピーズガードが、日本発のスタイリッシュなデザイン家電メーカーとして知られるカドーとタッグを組み、除菌消臭器「PG-E620」を発売しました。

↑除菌消臭器「PG-E620」。実売価格は5万9400円。「二子玉川 蔦屋家電」にて先行展示中

 

スタイリッシュで実用的、そんな除菌消臭器

除菌消臭器「PG-E620」は、スタイリッシュフォルムが魅力的なカドーの加湿器をベースに誕生。同社の加湿器の技術を生かし、ピーズガードをミスト状にして高い位置から吹き出すことで部屋中に拡散させます。

↑ミストで空間噴霧することで、部屋の隅々までピーズガードを届けます。間欠噴霧モードを搭載し、夏季の除菌・消臭ニーズにも対応

 

本製品は、インテリアにも合うデザイン性も魅力のひとつ。コンパクトながら存在感のあるトップパネルや、室内の湿度を知らせてくれる4色のLEDなど、ちょっとした工夫がよりいっそうオシャレな雰囲気を醸し出しています。

↑直径わずか27cmと非常にスリムなトップパネルは、アルミの削りだしが精微な美しさを演出。オートモード時には、ブルー、グリーン、イエロー、レッドの4色のLEDが部屋の湿度や給水を知らせてくれます

 

見た目のオシャレさだけでなく、ピーズガードの補充のしやすさやメンテナンス性といった実用面も抜かりなし。日常的に使うものだけに、こうした工夫はうれしいですね。

↑補充はタンク上部の蓋をスライドさせて上から注ぐだけ。注ぎ口が高い位置にあるので、かがまずにラクな姿勢で給水できます

 

↑新型霧化ユニットの採用や各センサー位置の見直しによって水槽内部の無駄を省き、角をなくして滑らかな状態に。引っかかりがないので隅々まで拭きやすくなりました

 

ピーズガードは肌にやさしく、刺激臭もないため、ペットや小さな子どもがいる家庭でも安心して使用できます。そのピーズガードで手軽に、効率よく部屋の除菌・消臭ができる本製品は、機能的にもインテリアとしても実に優秀。6万円弱という価格も、長期的に考えればお買い得と言えるでしょう。

【2018年版】「ダイキン」のエアコン、値段が違うと何が違う? 価格帯別オススメ3モデルを家電のプロが徹底比較

エアコンを買い替えるなら、設置工事が混みあう前のいまの時期に選んでおくべき。それはわかっているけれど、どのモデルを選べばいいのか、よくわからない……。そんな人のために、今回は技術力で定評のある世界的な空調メーカー、ダイキンの製品をご紹介。家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、3つの価格帯ごとにオススメの3モデルを選んでもらいました。各モデルは、電気代から機能の有無まで表組みで比較していますので、ぜひ参考にしてみてください!

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

ダイキンのエアコンの特徴とは?

「部屋全体をムラなく均一な温度にする」がポリシー

「ダイキンは世界シェアNo.1の空調専業メーカー。確かな技術があり、基本性能が高いと評判です。外気温が低くても高くてもしっかり冷暖房してくれる、タフな室外機も大きなウリ。一方、他社に比べてセンサー技術にはあまり力を入れておらず、あくまで『部屋全体をムラなく均一な温度にする』というのが、ダイキンエアコンのポリシーです。人がいなくなると省エネ運転を行うオートセーブ機能やオートオフ機能は、上位機種以外にはないのも特徴。また、ラインナップは各グレードごとに個性があるというより、『グレードが下がるごとに確実に機能を減らして価格を下げる』というわかりやすい構成になっています。なお、全シリーズ共通で、古い同社製のエアコンの配管をそのまま利用することが可能。露出配管であれは取り替えも手間ではないですが、隠蔽配管ならば助かる仕様です」(戸井田さん)

 

【スペックの見方】

「APF」が高いほど省エネ性能が高い

「適用畳数」の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適応畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適応畳数は余裕をもって選びましょう。

 

「APF」とはAnnual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります。APFとよく似た数値として、「期間消費電力量」があります。こちらは年間を通じてエアコンを使用したとき、消費する電力量の目安のこと。JISが定めた一定の条件をもとに試算したもので、数値が低いほど電気代がかからないことになります。

 

寒冷地では「低温暖房能力」も要チェック

kWで表される「能力」とは、単位時間当たりに室内から取り除くエネルギー、または室内に与える熱エネルギーのこと。この数値が大きいほど広い部屋に対応します。今回はリビングで使われることが多い14畳用を想定し、冷房能力4.0kWのモデルを紹介しています。

 

「省エネ基準達成率」は、JIS(日本工業規格)が定めるAPFの基準値(目標値)をどれくらいクリアしているかを示すもの。ただし、冷房能力とサイズによって目標値が違うので、純粋に省エネ性能を比較するならAPFの数値を確認すべき。「低温暖房能力」はその名の通り、低温時の能力の目安。JISが定めた条件下(室内20度、室外2度)での能力を示し、数値が高いほど優秀です。寒冷地の方は注目したいポイントです。

↑下位モデルのスペックの例。APFは4.9、期間消費電力量は1544kWhです

 

↑上位モデルのスペックの例。期間消費電力量、APF、低温暖房能力(「外気温2℃時の暖房能力」と表記)など、すべてが下位モデルを大きく上回っています

 

【ダイキンのオススメその1 ハイエンドモデル

無給水の「うるる加湿」や高度な気流制御で快適空間を実現

Rシリーズ うるさら7

AN40VRP(※200V)

実売価格24万2000円

他のシリーズにはない、無給水で加湿ができる「うるる加湿」を搭載した最上位シリーズ。暖房時には空気中の水分をエアコンが取り込み、自動で加湿してくれます。「さらら除湿」は除湿した冷風を室内の温まった空気と一緒に送風する機能。消費電力も少なく、寒くなりにくい除湿方法です。また、上位機種だけの、冷房時は天井に沿って冷風を回す「サーキュレーション気流」と、窓からの熱でできた温度ムラをセンサーが検知すると床付近に冷気を送る「垂直気流」で部屋の温度ムラも抑えます。年間電気代は他グレードのシリーズと比べてかなり割安です。

※実売価格は編集部調べ。年間電気代は1kWhあたり27円で計算(以下同)

 

うるさら7(Rシリーズ) 戸井田さんのレコメンド

基本性能が高く、清潔性や操作性を高める機能が豊富

「『R』シリーズは、無給水加湿『うるる加湿』を搭載する唯一のモデルです。4.0kWクラスなら、1時間あたり800mℓの加湿量があり、本格的な加湿能力です。速暖性を向上した『ヒートブースト制御』、湿度を下げることで素早く涼しくする『クールブースト制御』、寒くならないハイブリッド方式の『さらら除湿』など、冷房・暖房・除湿の性能は非常に高いものがあります。

↑「うるる加湿」は外の空気中の水分をエアコンが取り込んで、室内を加湿。加湿量は4.0kWクラスで800mℓ/hを誇っています(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

また、上位シリーズに搭載されている音声ガイド機能は、リモコンで操作した内容やオススメの運転モードを音声で知らせてくれる便利な機能。エアコン内部の清潔性を保つ機能では、冷房・除湿で発生した水と一緒に汚れを洗い流す『セルフウォッシュ熱交換器』が採用され、下位クラスより高性能です。高温・高湿になると、音声で知らせて自動で冷房運転を開始する『高温パトロール』モードもあるので、高齢者や子どもだけのときも安心です」(戸井田さん)

 

【ダイキンのオススメその2 中位モデル

「さらら除湿」と「プレミアム冷房」で夏が快適に過ごせる

Fシリーズ AN40VFP

実売価格22万4845円

Rシリーズ、Aシリーズ、Sシリーズに次ぐ中位モデル。最上位の「R」シリーズと同様、「ヒートブースト制御」「クールブースト制御」と、設定温度到達後も温度と湿度をコントロールしてくれる「プレミアム冷房」を搭載したモデル。無給水の「うるる加湿」は省かれていますが、夏場に力を発揮する「さらら除湿」は搭載されています。「セルフウォッシュ熱交換機」は非搭載なものの、自動的にフィルターのホコリをブラッシングする「フィルター自動お掃除」機能でフィルターの目づまりを抑えます。ただし、APF(通年エネルギー消費効率)や年間電気代は、下位の「E」シリーズに近い数値となっています。

 

Fシリーズ 戸井田さんのレコメンド

体に風を当てない快適空調がポイント

「冷房時は、気流を天井に向けて持ち上げる『天井気流』で、エアコンの風が体に直接当たりにくく快適。暖房時は、気流を切り替える『暖気かくはん運転』で天井にたまった暖気をかくはんしてくれます。風をあてずに快適空調を実現する『立体気流』もあって、部屋をムラなく均一の温度にするというダイキンのポリシーはしっかり守られています。

↑「天井気流」イメージ。気流は、約5m先まで天井に沿って奥へ広がり、エアコンの風を直接身体に感じにくくなっています(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

なお、『プレミアム冷房』や、室温に近づけて除湿する『さらら除湿』はこのグレードまでの機能。ダイキンの魅力であるタフな室外機も採用されていて、冷房・暖房・除湿の基本性能は申し分なく網羅されています。『R』シリーズにはある『垂直気流』や『サーキュレーション気流』は非搭載なので、暖房時はサーキュレーターなどの空気をかくはんするアイテムを追加すると、より快適性が増すと思います」(戸井田さん)

 

【ダイキンのオススメその3 普及モデル

「ストリーマ」で清潔さを保つシンプル&コンパクトなシリーズ

Eシリーズ AN40VEP(※200V)

実売価格14万2000円

限られたスペースにすっきり設置できるコンパクトなベーシックモデル。風を直接的に体に当てない「風ないス運転」により、夏は冷風をより上向きに吹き出し、冬は温風を足元へ吹き下ろします。フィルターの自動掃除機能は非搭載ですが、ダイキン独自の「ストリーマ内部クリーン」で、熱交換器や気流の通路にプラズマ放電の一種「ストリーマ」を照射してエアコン内部のカビやニオイを抑制。フィルターで捕らえた物質にストリーマを照射する「ストリーマ空気清浄」機能も、他シリーズと同様に搭載されています。

 

Eシリーズ 戸井田さんのレコメンド

ベーシックな冷暖房機能はしっかり搭載

「室内外の温度に応じて、暖房・ドライ・冷房3つの運転モードを自動でセレクトする『自動運転』あり。0.5℃単位で温度をコントロールできる『PIT制御』や、すばやく暖房する『ヒートブースト制御』も搭載しています。下位シリーズとはいえ、ベーシックな冷暖房機能は万全ですね。幅770mmのコンパクトな室内機で、半間幅も余裕で収まる横幅も特徴。室外機も3.6kW以下は幅675mmとコンパクトです(4.0kWは795mm)。

↑室内機は幅770mmのコンパクト設計(画像出典:ダイキン公式サイト)

 

フィルター自動掃除機能は非搭載ですが、エアコン内部・フィルターも独自のストリーマで清潔をキープ。熱交換器フィンには親水性に優れた2層コートを採用し、汚れを浮かせて洗い流せるので、上位機種と同等とはいきませんが、お手入れはラクな仕様になっています。ただし、省エネ性能は価格なりのレベルなので、短時間での使用を想定した部屋に設置するのがオススメですね」(戸井田さん)

 

<総括>

Fシリーズは冷房メインに最適で、Eシリーズは設置性でメリットあり

「『R』シリーズは、冷暖房の基本性能、室外機の性能、清潔維持機能など、ダイキン最高峰の仕様です。特に気流制御が優秀なので、エアコンの風が直接当たるのが苦手な人にオススメです。4.0kWは100Vと200V仕様がありますが、200V仕様の方が省エネ性能が高いので、電源の問題がなければ200Vがいいでしょう。

 

『F』シリーズは、最上位シリーズから『うるる加湿』と『垂直気流』を省いた中位モデルです。冷暖房の基本となるコンプレッサーの制御や室外機の性能はほぼ一緒。上位クラスに比べると付加機能が少なく、APF(通年エネルギー消費効率)もやや低くなくなります。しかし、夏に活躍する除湿機能や冷房機能は最上位クラスとほぼ同レベル。エアコンの使用は夏場がメインという人には最適な仕様といえるでしょう。

 

一方、『E』シリーズは、快適性能を高める最新機能がほぼ削られていますが、基本性能が高いダイキンエアコンが4.0kWクラスなら15万円以下で手に入るのが大きな魅力。室内機もコンバクトなので、設置スペースが限られている場合や、留守の時間が多く、リビングで長時間過ごすことは少ないという生活スタイルなら、おトク感がありますね」(戸井田さん)

 

【今日の1冊】夏のボーナス! 買いたい家電が多すぎる――『GetNavi 2018年7月号』

先日、2018年1月〜3月期の国内総生産(GDP)が年率0.6%マイナスになったとのニュースが流れてきました。そのニュースでコメンテーターの方が、「中古品売買の割合が高くなったことも影響しているんですかね〜」なんて話をしていましたが、私自身も確かに最近「中古品」を買うこと、そして自分が中古品を売ることに抵抗がなくなってきたなと感じます。

 

しかし、奥さん! そろそろ夏のボーナス時期ですよ!!  欲しかったアレとかコレとか、年に一度のお祭りだと思って新品を買っちゃいませんか? ボーナスの使い道は貯蓄するという方も多いかもしれませんが、今の最新家電に変えるだけで、生活スタイルもガラリとチェンジさせてくれるんですっ。今回は『GetNavi 2018年7月号』(GetNavi 編集部・編/学研プラス・刊)より、夏のボーナスでゲットしたい最新家電をご紹介します。

 

 

ボーナス前に買ってしまった「BALMUDA The Toaster‎

これまでオーブンレンジでパンを焼いていたのですが、焼き目もつかないし、なんと1枚のトーストを作るのに13分もかかっていました。日に日に帰宅時間が遅くなる旦那…、朝はいつもギリギリで朝食も食べたり食べなかったり。毎日の始まりの朝がシャキ! っとならず、夜も遅く疲れも取れていないようだから心配だなー、と思っていたある日「バルミューダのトースター買ったw」と旦那からメールが!

 

これからボーナス入るのに!?  いきなり家電買っちゃう!?  と、驚いたのですが、それが大正解でした。パンも3分で焼き上がり、焼き目もバッチリで、なにより美味しい。時間短縮になっただけでなく、「朝は美味しいパンを食べたい」という思いからか、帰ってくる時間も少しずつ早くなり、朝起きるのも余裕を持てるようになりました。

 

私も朝食をほとんど食べていなかったのですが、毎朝美味しそうな香りが漂うので食べるようになり、バルミューダが私たちの生活スタイルを変えたんです!!(笑)こうなってくると、他にもいろんな家電が欲しくなってきちゃうんですよね。

 

 

ビギナーは「ルンバ641」から始めよう

毎日のお掃除、面倒ですよね。人がいれば汚れるし、人がいなくてもホコリはたまる。我が家の掃除は、気になる汚れは気がついた時に乾拭きしつつ、週末に2人で1時間くらいかけてしっかり掃除をしております。そんなに広い家じゃないのに、ゆっくりしたい週末に掃除で時間を取られるのもなぁなんて思っていると、3万円台でルンバが買えるというではないですか! 今回は家電ライターの田中真紀子さんが「ルンバ641」を試した感想が掲載されていたので、こちらでご紹介させていただきます!

 

「3万円台というお手頃な価格なのに、さすがはルンバ!! ︎ 基本スペックが高く、価格以上の賢さ・清掃力を兼ね備えています。ロボット掃除機ビギナーさんなら、十分満足できる1台です」

(『GetNavi 2018年7月号』より引用)

 

17畳のリビング・ダイニングでお試ししたそうなのですが、ボタンをピッと押すだけで部屋の中を縦横無尽に走り、約40分で終わったそうです。ゴミは自分で掃除していた時よりもたまっていて、自分でやるよりもキレイになったんだとか。

 

さらに驚きなのは、充電がなくなったらルンバさんは自分で充電しに戻るんですって! 実売価格は3万9880円とのことなので、ボーナスさえあれば手が届く価格ですよね。うーん、欲しい(笑)。

 

 

やっぱり「ダイソン」も欲しいなぁ

ロボット掃除機もいいですが、コードレススティッククリーナーも気になりますよね。今までコードがついていて当たり前の掃除機でしたが、コードレスを家電量販店でお試ししてみたらとにかく使いやすい! 「スイスイスイ〜」という響きがぴったりだなと感じました。最近CMでも話題になっている「Dyson Cyclone V10 Fluffy」は、毎分最大12万5000回転をする新型モーターが搭載されており、重さは2.58キロ。ダイソンの魅力を家電コーディネーターである戸井田園子さんにチェックしたとのことなので、コメントを見てみましょう!

 

「高い集じん力で、ロール型ヘッドがフローリングで活躍。本体がやや長く、背が低い女性は若干扱いにくいかも。ゴミ捨てはパイプを外す必要がありますが、従来機よりラク」

(『GetNavi 2018年7月号』より引用)

 

なるほど。ちなみに実売価格 7万5380円とちょっとお高めなダイソン価格! ただ面倒な掃除も、軽い力でゴミを吸い込み、あっという間にキレイになるお部屋を見れば気分も上がって生活スタイルも変わっちゃうかもですね!

 

ロボット掃除機にするか、コードレススティッククリーナーにするか、要検討ですね!

 

 

省エネは当たり前! 体感温度を予測する「霧ヶ峰 FZシリーズ」

賃貸で暮らしていると、「エアコンを買う」というのはなかなかない機会なので、最新のエアコンについて全く知らなかったのですが、最近のエアコンはデザインもスタイリッシュでオシャレですし、専用アプリをダウンロードすると自宅外からスイッチをオンにすることもできたり、冷房・暖房だけでなく空気清浄の機能がついているなどすごすぎてついていけないレベルまで進化していました。特に「ムーブアイ」で有名な霧ヶ峰は最新AIを搭載したものすごいエアコンに進化していたんです!

 

センサーが住宅機能、外気温や日射熱など熱源の影響を感知。室温が変わる前に各人の体感温度を先読みし、冷暖房を行う

(『GetNavi 2018年7月号』より引用)

 

どれだけ賢いの!?

 

さらに、運転が停止していても室温が28度以上になると冷房を開始してくれる機能まであるんです! 「暑すぎて寝れない」「冷房で冷えてコリが…」とか悩むことがなくなるってことですもんね。ちなみに実売価格は32万1840円。さすがにお高い買い物ですし、賃貸の方はなかなか替えられないと思いますが、ボーナスをどーんとエアコンに使える日を楽しみに頑張って働こうと思います(笑)。

 

『GetNavi 2018年7月号』には、夏のボーナスもらえないから引き続き節約生活だよーという人にも優しい「Amazon 楽天市場 ベストバイ」特集も紹介されています。家電だけでなく、食料品やインテリアなどお得に買える売れ筋アイテムがたっぷり紹介されているので、自分へのご褒美として『GetNavi 2018年7月号』を楽しんでみてはいかがでしょうか?

 

 

【書籍紹介】

GetNavi 2018年7月号

著者:GetNavi編集部(編)
発行:学研プラス

読者の「賢い買い物」をサポートする新製品情報誌。話題のスマートフォンから薄型テレビ、パソコン、デジタルカメラまでベストバイを断言!

kindlleストアで詳しく見る
楽天Koboで詳しく見る
Bookbeyondで詳しく見る

気づいたら乾いてる! 「その日の汚れ、その日のうちに」が実現する日立の新「ビートウォッシュ」

タテ型洗濯機で不動の人気を誇るブランド「ビートウォッシュ」。今回、日立アプライアンスは、業界最大クラスの洗濯/脱水容量12kgを誇る新モデルBW-DV120Cを6月16日に発売すると発表しました。実売予想価格は25万円前後(税抜)。カラーはシャンパンとホワイトの2色展開です。

↑BW-DV120Cのシャンパン(左)とホワイト(右)

 

洗剤の種類に応じて洗い方を変え、洗濯~乾燥の時間も短縮

本製品が採用する新「ナイアガラ  ビート洗浄」は、投入された洗剤の種類(粉末・液体)を見分け、これに応じた洗い方をするのが特徴。粉末洗剤であれば洗剤をしっかり溶かした洗い方、液体洗剤であれば洗濯羽根の回転数をさらに上げて衣類を動かし、しっかりかくはんする洗い方にします。

 

さらに、従来からの「ナイアガラ  ビート洗浄」の特徴である押し洗い、たたき洗い、もみ洗い効果のある回転羽根「ビートウィング X」、大流量の「ナイアガラシャワー」との組み合わせで、ガンコな襟・袖汚れや泥汚れはもちろん、落ちにくかった食べ物の油汚れまですっきり洗い上げ、予洗いや二度洗いの手間を減らすことができます。

↑ナイアガラ  ビート洗浄

 

↑襟・袖が黒ずんだ状態のシャツ(左)もすっきり洗い上げます(右)

 

また、少量の軽い汚れの衣類を早く洗って乾かせる新「おいそぎ」コース(洗濯~乾燥)を搭載。衣類1.5kgなら約98分で洗って乾かせ、衣類3kgでも約134分とスピーディに洗って乾かすことができます。

 

さらに、洗濯機内の「糸くずフィルター」を改良。糸くずに触れなくても、ケースをスライドすると糸くずがサッとはがれる新構造を採用し、簡単に糸くずを捨てられます。これらの部品は丸ごと水洗いも可能。

 

このほか、底の位置が高く衣類が取り出しやすい洗濯槽や、毛布などの大物も出し入れしやすい「広びろ投入口」、手前にあって入れやすい洗剤投入口、傷つきにくく手入れもしやすいガラストップデザインなどを継続して採用。使い勝手にも配慮されています。

↑改良した糸くずフィルター

 

黄ばみを除去する「温水ミスト180分」で、ニオイを抑制する「温水ナイアガラ ビート洗浄」、洗濯槽の見えない部分の汚れを洗い流す「自動おそうじ」などを搭載し、機能の面でも万全です。

 

本機は予洗い不要のうえ、「おいそぎ」で1日ぶんの洗濯物を、汚れが定着する前に、手早く乾燥までできてしまうのはうれしい点。その反面、12kgの大容量で、まとめ洗いが可能なのも魅力です。より幅広いニーズに応え、使いやすく進化したビートウォッシュ、夏ボーナスの投入候補としていかがでしょうか。

 

日立

タテ型洗濯乾燥機

ビートウォッシュ BW-DV120C

●発売:6月16日●実売予想価格:25万円前後(税抜)●サイズ/質量:W650×H1060×D645㎜/約65kg●洗濯・脱水容量:12kg●洗濯~乾燥・乾燥容量:6kg●消費電力量:洗濯 98Wh、洗濯~乾燥 約1890Wh●標準使用水量:洗濯 125L、洗濯~乾燥 約140L

コーヒーメーカー、どれが買い?――GetNaviが贈るお悩み解決バラエティ番組「クラベスト」第6回放送中!!

GetNaviと、アクトオンTV(J:COM 701ch.などで放送中)がタッグを組んだモノクラベ番組「クラベスト!」(毎月24日更新)。第5回目の今回、目利きたちがプレゼンするのは「コーヒーメーカー」です!!

 

クラベスト第6回「コーヒーメーカー」はコチラでご覧いただけます!

http://webcast.actontv.com/movie/1805kurabest.html?ref_e=qr

 

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MCはこの人
タレント ホリさん

木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、テリー伊藤などのネタでおなじみのモノマネ芸人。家電好き。

 

【今回のお悩み】コーヒーメーカー、どれが買い?

 

新井 優さん
俳優として舞台を中心に活動。6/20~6/24、舞台「鬼切丸伝―源平鬼絵巻―」再演に出演。特技はラテアート

 

 

【3人の目利きが高級炊飯器をプレゼン】

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タレント 井上咲楽さん
太い眉毛がトレードマークの現役JKタレント。本企画にはSNSなどの情報を元に一般ユーザー代表として参戦。

【咲楽イチオシ】
ミキサー機能搭載のハイブリッドマシン

ドウシシャ
ソルーナ クワトロチョイス QCR-85A
実売価格1万5800円

コーヒーメーカーとミキサーの機能を兼ね備えており、ドリップ仕立てのコーヒーフラッペがボタン1つで楽しめる。ミキサー単体を使って、野菜やフルーツのスムージーを作ることも可能だ。

 

 

コラムニスト・亜希子さん
タレント・女優業の傍ら、ライターとしても活動。前回に続き、双子の姉である家電女優・奈津子さんの代役で登場!

【亜希子イチオシ】
水のカルキ抜きも可能なこだわり派の一台

パナソニック
沸騰浄水コーヒーメーカー NC-A56
実売価格2万3760円

豆挽きからドリップ、さらにはミルの洗浄まで全自動。「淹れ分け」と「豆の挽き分け」フィルターを搭載し、4種類のコーヒーが楽しめる。沸騰浄水機能により水のカルキも90%以上カット。

 

 

 

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GetNavi編集長 野村純也
生活家電やデジタル製品の最新トレンド・新作情報に精通。GetNaviのプライドをかけて熱烈プレゼンを行う!

【野村イチオシ】
人気の2大機能を初めて同時搭載!

デロンギ
マグニフィカS カプチーノ スマート ECAM23260
実売価格10万4090円

きめ細かい泡を実現する「ラテクレマTMシステム」と、ハンドドリップのように豆を蒸らしながら抽出する「カフェ・ジャポーネ」を同時搭載。5種類のメニューがプリセットされ、操作も簡単だ。

 

最新技術を結集したデロンギのカプチーノが絶品!

ホリ さぁ、始まりました「クラベスト!」。この番組では、欲しいモノがあるんだけど何を買えばいいのかわからない、そんな方のために最強の目利きたちがイチオシの逸品をプレゼンします。今回の相談者は俳優の新井 優さんです!

 

新井 よろしくお願いします。

 

ホリ 新井さんは、コーヒーメーカーを探されているそうですね?

 

新井 はい。父の日にプレゼントしたくて。あと、僕自身カフェでバイトをしていたくらいコーヒーが大好きなので、個人的にも最新機種にすごく興味があります。

 

ホリ なるほど。では早速、プレゼンタイムです。まずは野村編集長、よろしくお願いします!

 

野村 今回、私がおすすめするのは、デロンギのマグニフィカS カプチーノ スマートです。

 

ホリ 出た! デロンギといえばコーヒーメーカー界の横綱ですね。

 

野村 おっしゃるとおり。なかでもこちらは、本格的なエスプレッソやカプチーノが自宅で手軽に楽しめる点が特徴です。

 

新井 カプチーノ好きなので、すごく惹かれます。

 

野村 しかも、独自の新技術「ラテクレマ TMシステム」を搭載したことで、従来のエスプレッソマシンと比べてミルク機能が格段に進化。デロンギ史上最もきめ細かく最も舌触り滑らかな、パーフェクトな泡立ちです!

 

ホリ ちなみに普通のコーヒーを飲みたい人には不向きな感じ?

 

野村 いえいえ。こちらもデロンギの独自機能である「カフェ・ジャポーネ」を搭載しており、ハンドドリップ風の蒸らし機能で抽出する香り豊かなレギュラーコーヒーも楽しんでいただけます。

 

ホリ すげえ! コーヒー好きの新井さんは、かなりポイントの高い1台なんじゃないですか?

 

新井 はい。プレゼント用じゃなくて、自分が欲しいです(笑)。

 

 

ロングセラーの正統派か異色の2in1機か!?

ホリ 続いてのプレゼンターは、前回に引き続き、奈津子さんの代理で来てくれた亜希子さんです!

 

亜希子 今回も家電アドバイザーの姉にしっかりと取材して来ました。こちらのパナソニックNC-A56は、2014年発売以来ずっと売れ続けている商品です。

 

ホリ へー、ロングセラーだ。

 

亜希子 人気の秘密は、まず、豆挽きからドリップ、保温、さらにはミルの洗浄まで、すべてを全自動で行ってくれる手軽さ。

 

ホリ 新井さんのお父さん世代には、いかに簡単に使えるかが結構重要だもんね。

 

亜希子 また、メッシュフィルターを付け替えることで、豆の挽き分けが可能に。コクと苦味のバランスや渋みの調整を、好みに応じて選ぶことができます。

 

新井 同じ豆でも、気分で味を変えられるのはいいですね。

 

亜希子 そして、もうひとつ注目していただきたいのが、沸騰浄水機能。抽出前にお湯を活性炭フィルターにくりかえし通してカルキを90%以上カットするんです!!

 

ホリ つまり、コスパも優秀なんだ。さあ、最後は咲楽ちゃんの番ですよ! 大丈夫?

 

咲楽 まかせてください! 私イチオシのドウシシャ「クワトロチョイス」も負けてませんよ!

 

ホリ デザインがスリムでおしゃれですね~。

 

咲楽 こちらの製品、実はコーヒーメーカーだけではなく、なんと! ミキサーとしても使えちゃうんです。スゴくないですか?

 

新井 本当だ! ガラス容器の底にカッターが付いてますね。

 

ホリ コーヒーメーカーとミキサーの2in1って初めて見たわ。

 

咲楽 例えば、コーヒーの気分じゃないときは、ミキサーを使ってスムージーやフラッペを楽しめますし、ボタンひとつでカフェで飲めるようなコーヒーフラッペを作ることもできます。

 

ホリ これからの暑い季節に、超ぴったりじゃん。

 

新井 父親には健康にも気を遣ってほしいので、ミキサーでスムージーを作れるのもいいですね。

 

ホリ 確かに。今回も三者三様の良さがあって、接戦間違いナシ!

 

 

【結論】
相談者・新井 優さんが選んだのはコチラ

デロンギ
マグニフィカS カプチーノ スマート ECAM23260

「父親にプレゼントするので、エスプレッソとレギュラーコーヒーをワンタッチで淹れられる操作の簡単さで選びました。あと、本格的なカプチーノが自宅で楽しめるのもいいなと」(新井さん)

 

 

information

ビックカメラ 新宿西口店では「クラベスト!」コーナーを展開中!!

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ビックカメラ 新宿西口店(東京)では、「クラベスト!」の特設コーナーを展開中。番組内で紹介された製品が展示されており、自由にじっくりお試しできます!

ビックカメラ新宿西口店

http://www.biccamera.co.jp/shoplist/shop-016.html

ビックカメラのネットショップ「ビックカメラ.com」はコチラ!

https://www.biccamera.com/bc/main/

ロボット掃除機って本当にちゃんとキレイになるの? コスパモデルをプロが徹底解剖!―ルンバ641こそ夏ボーナスのマストバイ!!

そろそろロボット掃除機が欲しいけど、価格が……という人には、ルンバ641が断然オススメ。有名ブランドを3万円台で買えるのは魅力的だが、肝心の掃除能力はどうなのか? 家電ライター・田中真紀子さんが細かくチェックした。

 

・アイロボット公式サイト(https://www.irobot-jp.com/
・アイロボットサービスセンター:☎0120-046-669

 

家電ライター・田中真紀子
夫と子ども1人、犬1匹と3LDKのマンションに暮らす共働きライター。あらゆる家電に精通する。

 

取り残しほぼゼロで日常使いにまったく不安なし

いままで仕事で様々なロボット掃除機を使わせていただいてきたが、総じて言えるのが「価格と性能はおおよそ比例する」ということ。……となると、3万円台とお手ごろ価格のルンバ641の性能が気になるところだ。

 

そこで今回は、わが家の約17畳のリビング・ダイニングで試してみたのだが、感想は「さすがはルンバ」の一言! 部屋の中を縦横無尽に走り、約40分で掃除が終わったときには、目につく取り残しはほとんどなかった。

 

続いてカーペット敷きの寝室で使用したところ、ベッドの下に潜り込んで、しばらくゴソゴソ。出てきた時には、ダストボックスがホコリで満タンになっており、「こんなに汚れた部屋で寝ていたのか」とゾッとした。そして「なんだ、掃除の手間が省けて自分でやるよりキレイになるなら、掃除はルンバに任せて、浮いた時間は自分の時間や家族との時間に充てたほうが賢いじゃないか」と思えた。

 

ルンバ641はボタンひとつで掃除できるし、充電がなくなったら自分で充電ドックに戻る賢さも備えている。もちろんゴミ捨てやブラシのお手入れも複雑ではなく、誰でも使いやすいのも魅力。ロボット掃除機を初めて使う人はもちろん、一人暮らしを始める人や新婚さん、さらには実家の親へのギフトとしてもオススメだ!

 

 

あらゆる床面をキレイに

フローリングや畳、カーペットなどあらゆる床面に対応。2㎝の程度の段差なら軽く乗り越え、わが家のラグの上にも難なく乗って掃除していた。

 

部屋の四隅や壁際も

壁を見つけると、本体フロントに搭載のエッジクリーニングブラシで、隅のゴミをかき取りながら壁沿いを走行。隅にも丁寧にアプローチする。

 

ペットのトイレなどは回避

「デュアルバーチャルウォール」が目に見えない赤外線でルンバの侵入を防いでくれる。わが家ではペットのトイレと水飲み場付近で活躍。

 

家具の下や脚まわりも

家具の下に入り込んでくれるのもありがたいところ。脚まわりを華麗に回りつつ、エッジクリーニングブラシでホコリをかき出してくれた。

 

配線コードまわりも

床にモノがあっても、巻き込みを防ぐ機能を搭載。デュアルアクションブラシにコードが絡まりかけたが自力で脱出し、エラーによる停止がなかった。

 

自動でドック帰還&充電

掃除終了後は、自動で充電ドックに戻って充電を始める。この帰還の成功率の高さもまた、ロボットとしてまかせられる重要なスペックだ!

 

 

【結論!】

性能は価格以上! 自分でやるよりキレイになった

「3万円台というお手ごろ価格なのに、さすがはルンバ!! 基本スペックが高く、価格以上の賢さ・清掃力を兼ね備えています。ロボット掃除機ビギナーさんなら、十分満足できる1台です」

 

アイロボット
ルンバ641
3万9880円(税抜)

高速応答プロセス「iAdapt」、デュアルアクションブラシなどを搭載したベーシックモデル。同じ場所を平均4回走行し、ソファの下や家具の脚まわり、壁際まで、部屋中を丹念に掃除する。

 

SPEC●充電時間:約180分●稼働時間:最大60分●制御プログラム:高速応答プロセスiAdapt●クリーニングシステム:3段階クリーニングシステム●デュアルバーチャルウォール:1台付属●サイズ/質量:φ340×H92㎜/約3.6㎏

 

3段階クリーニングシステム

↑3段階クリーニングシステムを採用。エッジクリーニングブラシ①で隅のホコリをかき出し、中央のデュアルアクションブラシ②でかき込み、吸引口③で吸引する

 

 

ルンバ独自のデュアルアクションブラシ

↑2本のブラシ②が高速回転。カーペットではひとつめの毛のブラシが、フローリングではふたつめのゴムのブラシが、ゴミを強力にかき込む!!

 

 

【これもオススメ!】
ぞうきんがけもロボットにおまかせ

アイロボット
ブラーバ ジェット240
2万9880円(税抜)

水拭きできる床掃除ロボット。床に水を噴きつけて汚れを浮かせ、専用クリーニングパッドでやさしくこすることで、こびりついた汚れやべたつきをキレイに拭き取る。パッドは汚れに合わせて3種用意。乾拭きも可能だ。

SPEC●充電時間:120分●稼働面積:ウェットモード最大12畳、ダンプスウィート・ドライスウィートモード最大15畳●サイズ/質量:W178×H84×D170㎜/約1.2㎏

 

 

 

超オシャレで1台3役! アクアの小型冷凍庫を「家パリピ」が使うべき理由

「寝る前にのどが乾いたけれど冷蔵庫に行くのが面倒」「来客時、サーブしやすいように飲み物を出しっぱなしにしたら、ぬるくなってしまった」「冷凍庫が足りない!」…そんな経験をしたことがありませんか。そんな不満を解消する、ガラス扉のオシャレな冷蔵庫が誕生しました。

↑アクアのCOOL CABINET。左の3台が容量134Lで、右端の1台が容量153L

 

それが、アクアが5月16日に発売した「COOL CABINET(クールキャビネット)」。庫内の温度を冷凍(約-18℃)/チルド(約0℃)/冷蔵(約3から5℃)の3つの温度帯で切り替えられる製品です。定格内容積は134LのAQF-GS13G(実売予想価格6万円前後 ※税抜)と153LのAQF-GS15G(実売予想価格7万円前後 ※税抜)の2モデルがラインアップ。カラーはいずれもクリスタルブラックです。

 

置き場所を選ばない家具のような美しいデザイン

↑一見して冷蔵庫とわからないデザインが魅力

 

「『冷蔵庫の置き場所はキッチン』というイメージを変えたい」という思いから、フラットでスクエアな形を採用。扉にガラス材質を採用するほか、天面にもガラス素材を採用しました。ツヤ感のある黒は、高級感があります。

 

本機のドアはたった1枚。一般的な冷蔵庫のように複数の部屋に分かれておらず、庫内はクリアな引き出し式のケースで分かれています。

↑天面には耐熱100℃のガラステーブルを採用しています。オーブンレンジを置くことも可能

 

3時間前後でモードの切り替えが完了

↑LEDが光るのでモードの切り替えが分かりやすいです

 

モードや温度の切り替えは本体上部のタッチパネルで操作。青いLEDで表示してくれるので、わかりやすいです。モードの切り替えに要する時間の目安は「室温などによりますが、3時間前後」(アクア担当者)とのこと。このほか、「急速冷凍」機能を使うと、肉や魚を一気に冷凍し、解凍時のドリップの流出を抑えます。また、熱伝導率がよいアルミトレイを使えば、冷凍のスピードがアップするので、組み合わせて使うといいですね。

↑厚みのある付属のアルミフリージングトレイ

 

↑上段にドアポケットもあるので小物も整理できます

 

↑ワインなどのビン類は横に寝かせて収納することが可能

 

キッチンでは冷凍、リビングではチルドや冷蔵で

説明会では、冷凍/チルド/冷蔵のそれぞれの温度帯で、以下のような使い方が提案されました。キッチンに置く場合は、冷凍モードで。内部にはクリアな引き出しがついており、食材が整理しやすいのがうれしい点。冷凍モードは、共働きで忙しく、冷凍食品を多用する家庭には重宝しそうです。大容量の冷凍食品が多いコストコのユーザーにも便利ですね。チルドモードは、刺し身や肉、チーズなどの生鮮食品の保存に利用。ホームパーティなど、たくさん食材を使うときにリビングに置いておけば、キッチンに何度も出入りしなくて済みそうです。

↑大きな冷凍食品も整理して入れられます

 

↑肉や魚の生鮮食品はチルドでの保存

 

寝室やリビングに置くのにオススメなのが冷蔵モード。飲み物などをいれておけば、寝室で寝る前にのどが乾いたときや薬を飲むとき、リビングで来客があったときなどでスムーズに取り出せますね。

↑最下段には500mlのペットボトルを立てて収納できます

 

ライザップの料理教室とキャンペーンを実施

新製品の発売に際し、アクアではマンツーマン指導の料理教室「RIZAP COOK」とのコラボキャンペーンを行います。「RIZAP COOK」の銀座店では、クールキャビネットが導入されるほか、キャンペーン期間中に本機を購入すると、オリジナルの「おもてなしレシピブック」、「低糖質おもてなしスイーツセット」がプレゼントされます。

↑説明会では、クールキャビネットを使ったおもてなし料理を紹介されました

 

消費電力量はやや高いが、買い増し用に便利な1台

佇まいが美しいクールキャビネットですが、1つだけ注意があります。それは、最新の省エネ技術を採用している大型冷蔵庫と比べると省エネ性能は低くなること。そのため消費電力量は定格内容積153LのAQF-GS15Gで440kWh/年(電気代目安は1万1880円※)、134LのAQF-GS130Gで370kWh/年(電気代目安は9990円※)となっています。例えば、同社の449Lの冷蔵庫AQR-SBS45Fでも年間消費電力量は400kWh/年と、ほぼ同等の電力を消費することになりますね。

※1kWh=27円で計算した場合

 

大きさとしては100L台の一人暮らしのサイズですが、一人暮らし用というよりは、温度帯が切り替えられ、置き場所を選ばないデザインから、2台目以降の買い増し用として使いたい1台です。アクアによれば、ホームパーティをする人は年々増えているそう。確かにホームパーティをする際、リビングに置いてお刺身やオードブル、焼肉用の肉などを入れておければ便利ですね。普段はキッチンのフリーザーとして使い、臨時にチルドや冷蔵庫として使えるのもうれしい点。自宅に友人を招くことが多い方は、導入を検討してみてはいかがでしょうか。

↑日本ホームパーティ協会の調査によると、2015年ごろからホームパーティ市場は活性化。半年に1回以上ホームパーティを実施している人は全体の63%だそうです(n=650、2018年5月7日「ホームパーティーに関する実態調査」)

 

アクア

COOL CABINET  AQF-GS15G

●発売:5月16日●価格:7万円前後(税抜)●サイズ/質量:W503×H1310×D598㎜/46kg●定格内容積153L(食品収納スペース101L>●冷却方式:ファン式●年間消費電力量:冷凍使用時440kWh/年(2021年省エネ基準達成率112%)

 

アクア

COOL CABINET  AQF-GS13G

●発売:5月16日●6万円前後(税抜)●サイズ/質量:W503×H1185×D598㎜/43kg●定格内容積134L(食品収納スペース88L>●冷却方式:ファン式●年間消費電力量:冷凍使用時370kWh/年(2021年省エネ基準達成率120%)

「洗剤は落としたい…でも水は使いたくない」永遠の矛盾を、東芝のタテ型洗濯機「ZABOON」が「Wの泡」で消し去った!

東芝ライフスタイルは、縦型洗濯機「ZABOON(ザブーン)」シリーズから、業界最大クラスの洗濯容量12kgタイプ「AW-12XD7」を7月下旬より発売します。実売予想価格は17万円前後(税抜)です。

↑AW-12XD7。グレインブラウン(左)とグランホワイト(右)

 

 

「ウルトラファインバブル洗浄W」新搭載で、洗浄力、すすぎ効果、柔軟剤効果がアップ

本製品は、2つの「ウルトラファインバブル」(ナノサイズの超微細な泡)の発生器の搭載を実現し、「ウルトラファインバブル洗浄W(ダブル)」を搭載した縦型洗濯機。“洗い”に加え、“すすぎ”の工程でもウルトラファインバブルを投入することで、3つの効果(洗浄力、すすぎ効果、柔軟剤効果)を向上させました。

 

まず、ウルトラファインバブルがまとまりやすい洗剤の洗浄成分をバラバラに分解して吸着、黄ばみの原因となる繊維の奥の汚れまで洗浄成分を届け、皮脂汚れをしっかり落とします。“すすぎ”工程にも「ウルトラファインバブル」を投入することで、「標準コース」でも使用水量やすすぎ回数、洗濯時間を増やすことなく、すすぎ・柔軟剤の効果もアップ。繊維の奥まで徹底洗浄し、汚れも洗剤もスッキリ洗い流してくれるほか、柔軟剤の働きを妨げる洗剤の洗浄成分をウルトラファインバブルが除去。まとまりやすい柔軟剤の成分を分解して吸着し、繊維の奥まで柔軟剤を届け、柔軟剤の効果(柔らかさと香り) を向上させます。

↑洗浄力の向上

 

↑ウルトラファインバブルの働きとすすぎ効果の実証

 

12kgの洗濯容量は、4人家族であれば2日ぶん、2人家族であれば4日ぶんの洗濯物が洗える容量。まとめて洗えば、時間もコストも節約できます。しかも、厚手のシングル毛布(1枚3.0kg以下)も1回で2枚まで洗えるので、自宅で手軽に大物洗いが可能です。

 

また、深夜や早朝の洗濯でも気兼ねなく行なえる低振動・低騒音設計も特徴です。騒音の原因となるギアやベルトがなく、モーターと洗濯槽が直結し、駆動音を抑える「DD(ダイレクトドライブ)モーター」を搭載。洗いだと約29dB、脱水でも約37dBと運転音も静かです。

↑静かな運転音に貢献する「DD(ダイレクトドライブ)モーター

 

そのほか、傷がつきにくい強化ガラスのガラストップを採用してデザイン性を高め、「ワイド投入口」の採用で、毛布やシーツなどの大物も出し入れしやすくなったのも特徴。自動で槽を除菌、黒カビの発生を抑える「自動お掃除モード」も搭載し、デザイン面や使いやすさ、衛生面にも配慮しています。

 

同社調べによると、縦型洗濯機を使う既婚女性の半数以上が衣類の洗剤残りに不満や不安を感じながらも、その7割以上がすすぎに使用する水量はなるべく抑えたい、と考えているそう。一見矛盾する願いですが、「ウルトラファインバブル洗浄W」搭載で、この問題が一気に解決するかもしれません。忙しい共働き世帯のまとめ洗いや大物洗いのニーズに応える新「ZABOON」。ぜひチェックしてみてください。

 

東芝

ZABOON AW-12XD7

●発売:7月下旬●実売予想価格:17万円前後(税抜)●洗濯容量:12kg●運転目安時間:洗濯約49分●使用水量:洗濯約139L●運転音:29/37dB●サイズ/質量:W637×D609×H1051mm/49kg●カラー:グレインブラウン、グランホワイト

オーブンレンジの「ヒト化」はここまで来たか…! あのヘルシオに「トップシェフ」と「お店のマスター」降臨!?

シャープから水で焼くウォーターオーブン「ヘルシオ(HEALSIO)」の2018年モデルが登場しました。ここでは同社に取材してきた様子を紹介します。

 

食材の状態や分量を気にしなくていい「まかせて調理」が進化!

2015年モデルに初めて搭載して以来、ブラッシュアップを重ねてきた「まかせて調理」の搭載機種が、2018年モデルでは3機種に増えています。

 

「まかせて調理」とは、調理する食材が冷凍か冷蔵か常温か、あるいは分量はどのくらいかに関係なく、火加減や調理時間を自動調節して仕上げる機能。同社の調査では「まかせて調理」を使用すると、冷凍食材をレンジ解凍してからフライパン調理する場合に比べて、ビタミンB1などの栄養素の流出量を約15%抑えられるとわかったそうです。

 

また、最上位の「AX-XW500」では、上段で「まかせて調理」を使用しながら、同時に下段でお惣菜などの温めも可能になりました。

↑上で「まかせて調理」で野菜を焼いて、下で同時に惣菜を温めるといった、上下段で違う調理が可能。上と下で同じ人数分を並べるのがコツ

 

スマートスピーカーがお店のマスターのような対応を行う

また、「AX-XW500」と「AX-AW500」は無線LAN機能を内蔵し、流行りのスマートスピーカーとクラウドサービス「COCORO KITCHEN」の連携が可能になりました。シャープの会員サイト「COCORO MEMBERS」に登録すれば、キッチンのヘルシオ本体の前まで行くことなく、Amazon AlexaおよびGoogle アシスタント対応のスピーカーに話しかけて、献立を相談することができます。

 

なお、クラウドサービス「COCORO KITCHEN」は、ユーザーの嗜好を学習し、最適なメニュー提案などを行います。例えば、購入直後のヘルシオに「いつもの」と話しかけると、「探したけれど見つからなかったよ」と回答しますが、購入から何度も利用したヘルシオに「いつもの」と話しかけると「300kcalでよく調理するから、●●がいいよ」といった反応を返してくれます。まるで顔なじみのお店のマスターがいるような安心感! 「マスター! 今日のオススメは?」なんて声を掛けたくなりそう。

↑ヘルシオから離れた場所でも、スマートスピーカー経由で音声で献立の相談などが可能になっています

 

メニュー画面では、従来「メニュー選択」からたどる必要のあった「ダウンロードメニュー」がトップに表示されるようになりました。クラウドをユーザーに積極的に使ってもらおうというシャープの意気込みが感じられます。

↑メニューのトップ画面。「ダウンロードメニュー」が最初から表示されています

 

最上位モデルにはトップシェフ監修の「あぶり豊潤焼き」を搭載

新モデルの中でも最上位「AX-XW500」に搭載する目玉機能が、従来モデルの「あぶり焼き」を進化させ、低温調理を取り入れた「あぶり豊潤(ほうじゅん)焼き」に対応したこと。

 

「あぶり豊潤焼き」は、大きさによって火の通りが異なるため調理の難しいかたまり肉を、高温と低温の組み合わせで美味しく焼ける機能。まず、「あぶり焼き」と同様、通常の熱風オーブン加熱の約8倍の熱量の過熱水蒸気で庫内を300℃以上に高めて肉の表面を一気にあぶって、食材の表面を香ばしく焼きながら旨みを閉じ込めます。

 

そのあと、気密性の高い庫内に蒸気を満たして低温でじっくり加熱。肉の内部が一番美味しくなる、54~56℃の狭い温度帯をキープして豊潤に仕上げます。この蒸気で満たす工程は、ヘルシオの高い密閉性があってこそ実現できたのだそう。

↑これが調理前のローストビーフ。真っ赤な赤みが、火を入れる前から美味しそうです

 

↑キレイにできあがりました! ちなみにローストビーフは、火を入れたのと同じくらいの時間を冷やして、食べる直前に切るのがベスト。切った後しばらくして切断面が赤く、美味しそうになります

 

「あぶり豊潤焼き」の開発にあたっては、フレンチのトップシェフの協力をあおぎ、どういうシークエンス(動作の順序・手順)ならプロの味を再現できるか、試験を重ねて追求したそうです。

 

なお、「あぶり豊潤焼き」に対応するメニューは、出荷時は「ローストビーフ」と「ローストポーク」の2種類。クラウドからダウンロードすることで、「あぶりサラダチキン」「あぶり鶏ハムロール」「あぶり豚ヒレハム」「あぶり豚バラ低温ロースト」の4メニューも追加できます。

↑「ローストビーフ」と「ローストポーク」は標準でメニューに搭載しています

 

ちなみに、シャープではヘルシオの蒸気密閉度の高さを示す動画や、水で焼く仕組みをCGで見せる動画(以下)を公開しています。蒸気密閉度を見る動画では、同社のオーブンレンジ「RE-SS10D」と前年モデルのヘルシオ「AX-XW400」の天板に穴を開けて、それぞれじょうろで庫内に水を流し込み、前者では庫内に入った水が漏れ出すのに対し、後者では水が漏れることなく、庫内に溜まっていく様子が分かります。

 

外観デザインは“半分、黒い”に変更

本体サイズや庫内容量、定格消費電力、液晶画面サイズなどのスペックは、従来モデルとすべて同じですが、外観のデザインはちょっとだけ変更されています。新モデルは本体下部の水タンクのところに水滴と波紋のマークが入り、そのすぐ上とトビラの間の半分が黒くなっています。覚えておくと、店頭で購入する際に見分けやすいですね。

 

参考価格は、昨年モデルは最上位「AX-XW400」の発売時価格が税抜18万円前後だったのに対し、「AX-XW500」は税別17万5000円前後を想定。中位モデル「AX-AW500」は税抜13万円前後、エントリーモデル「AX-AS500」が税抜き9万円前後と1万円ほど安くなって、去年よりもお買い得になっています。細かい点で改良を重ね、より使いやすくなった新ヘルシオ。ぜひ注目してみてください。

↑従来モデルは水タンクのところにマークがなく、水タンクとトビラの間は本体と同じ色(左)。新モデルは水タンク部分に水滴と波紋のマークが入り、そのすぐ上とトビラの間が半分黒くなっています(右)

 

↑ヘルシオ AX-XW500

 

シャープ

ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-XW500」

●発売日:6月14日●市場想定価格:税抜17万5000円前後●外形寸法/質量:W490×D430×H420mm/約25kg●加熱室有効寸法:W395×D305×H240mm●総庫内容量:30L(2段調理)●定格消費電力:1460W(レンジ)/1410W(オーブン/グリル)●液晶画面:4.3型カラータッチパネル液晶●同梱クックブック掲載メニュー数:466(自動メニュー431)●健康サポートメニュー数:80●本体色:レッド、ホワイト

 

ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AW500」

●発売日:6月14日●市場想定価格:税抜13万円前後●外形寸法/質量:W490×D435×H385mm/約21kg●加熱室有効寸法:W390×D325×H190mm●総庫内容量:26L(1段調理)●定格消費電力:1460W(レンジ)/1430W(オーブン/グリル)●液晶画面:4.3型カラータッチパネル液晶●同梱クックブック掲載メニュー数:264(自動メニュー227)●健康サポートメニュー数:50●本体色:レッド、ホワイト

 

ウォーターオーブン「ヘルシオ AX-AS500」

●発売日:6月14日●市場想定価格:税抜9万円前後●外形寸法/質量:W490×D435×H385mm/約21kg●加熱室有効寸法:W395×D325×H190mm●総庫内容量:26L(1段調理)●定格消費電力:1460W(レンジ)/1430W(オーブン/グリル)●液晶画面:3.5型ホワイトバックライト液晶●同梱クックブック掲載メニュー数:182(自動メニュー144)●健康サポートメニュー数:29●本体色:レッド、ホワイト

 

「ヘルシオ ホットクック」が絶賛されるワケを実感! 「情けない独身中年」が実家で1週間、使い続けてわかったこと

シャープの水なし自動調理鍋「ヘルシオ ホットクック」。品名は「ほっとく」に由来するそうで、食材を入れて放っておくだけで美味しい料理ができると評判です。いままで何回か企画で取り上げたことがあり、本機に触れたライターさん、出演者の方々が、口々に「旨い!」「ほしい!」と口にするのを何度も聞いてきました。

 

とにかく評判がいいホットクックで親孝行なるか?

聞くところによると、経済評論家の勝間和代さんは本機を大いに気に入り、ご自宅で3台同時に稼動させることもあるとのこと。先日の「日曜もアメトーーク!」の「家電芸人」でも、絶賛されてたよなあ……。そんな大好評のアイテムながら、無線LANに対応となった3代目モデル「ヘルシオ ホットクック KN-HW24C」(実売価格6万6670円 ※以下ホットクックと表記)を、筆者は使ったことがありません。音声機能やネット接続のメリットも確かめてみたい……。

 

おりしも時はゴールデンウィーク目前。どうせならGWの休暇中、長野県の実家に持ち込んで、美味しい料理をいろいろ作ってみてはどうだろう……? ひとりで作っても食べきれないし、何より、親不孝続きの両親を喜ばせることができるかも……。というわけで、シャープさんに実機を拝借して約1週間、実家で使ってみました。結論を言うと、両親は喜んでくれました。しかし、その過程は当初、「両親は手放しで喜んでくれるはず」と、筆者が思い描いていたものとは、少々違うものだったのです。

 

第一印象は「想像以上にデカイ」

ホットクックは、実家に直接届くように手配しました。帰省してすぐ、箱から取り出した第一印象は、想像よりデカイ。2.4Lの大容量を誇り、丸鶏やキャベツ一玉も調理できるだけのことはあります(※)。これを見た父は「デカいな~。これ、一人暮らしじゃ置けねえぞ。あんたの家に置けるか?」。失敬な。もちろん置けるさ! …置けるけど、やや本格的な片付けは必要でしょうね。実家では、食器とコーヒーメーカーをどけて本機をセット。デカいのは確かですが、外観はやっぱり高級感があります。カラーはよく見ると、同じ赤でも場所によって違った色を配していますし、微妙なグラデーションを施した部位があって、意外にも手がこんでいます。

※1.6Lタイプで一回り小さいモデル(KN-HT99A・実売価格3万800円)もあります

 

その夜、さっそく本機で料理を作ってみました。本機のすごいところは、自動調理メニューがプログラムされている点。材料を入れてメニューを選べば、あとは最適な火加減に調整し、勝手に調理してくれるのです。記念すべき一品めは、無水調理の「きのこの佃煮」を選択。付属のメニュー集を参考に、きのこと調味料を鍋に投入。フタの裏側部分に「まぜ技ユニット」をセットします。この「まぜ技ユニット」というのは、メニューに応じた最適なタイミングで具材をかきまぜるユニット。調理中はアーム状の「まぜ技ウイング」が自動で稼働・収納されます。つまり、調理は完全に機械まかせで、鍋から目を離してもまったく問題ありません。

↑メニュー集の中身。ほとんどが1~4つの工程で完成するわかりやすいメニューで構成されています

 

↑こちらが「まぜ技ユニット」の「まぜ技ウイング」を開いた状態。「まぜ技」には、30種類のトルクと11種類の回転時間の組み合わせで330のプログラムがあり、メニューに応じて最適なプログラムを適用します。本ユニットによってムラなく加熱できるほか、味がよくなじむというメリットも

 

音声の情報は意外に実用性がある

「きのこの佃煮」の調理時間は約30分。母は「佃煮に30分もかかるの? ふふっ(笑)」と、鼻で笑っていました。いやいや、普通それ以上かかるし。ただ放っておけばいいんだから、その態度はいかがなものか……と、遺憾に思いながらスイッチオン。

 

すると本機は「あとの加熱はまかせてね!」と高く細い声で宣言し、運転スタート。思った以上にはっきり発声するんですね。その後もたまに「まぜ技ウイング」が動く、ゴト…ゴト…という控えめな音をさせながら、「加熱していますよー」などと声をかけてくれます。途中、「おいしくできますように」と発声したときは、神頼みか! と思ったのですが、稼動中であることがわかる点、「残り1分です」「残り10秒です」など、残り時間を伝えてくれる点は実に便利。最後は、ピンピロピロピロリン!というキレイな音がして、「できあがりです!」。開けてみると、おお、本当にできてる!

↑調理前(左)と調理後(右)

 

食べてみると……うん、美味しいです! いままで実家では食べたことのない味。一瞬、マツタケか? と思ったほど、歯ざわりも香りもすごくいい。この風味の凝縮感……水分は素材から出るものだけを使い、素材の味を引き出すという「無水調理」のたまものでしょうか。

↑完成した「きのこの佃煮」

 

この日はさらに、「鶏と大根の煮物」「ツナキャベツのカレーマヨ風味」を調理。「ツナキャベツのカレーマヨ風味」は、ダウンロード専用メニューだったので、スマホの「COCORO KITCHENアプリ」からメニューを本機に送信して使用しました。本機は無線LAN対応で、ネット接続すれば、随時更新される新メニューを覚えることができるんです。これら2つのメニューも食材を切って入れるだけ。どちらも手作り感のある旨みたっぷりの味わいで、ビールも日本酒も進みます。あっ、よく見るとテーブル上がほぼ茶色ですね……。その点は残念ですが、「美味しいね」と母の反応は上々でした。(この日、父は飲み会で不在)

↑無水調理の「鶏と大根の煮物」。鶏もも、大根、しょうゆ、みりん、だしパックを入れてスイッチを押すだけで完成。大根はしっかり火が通り、鶏肉は柔らかく、ジューシーでした(ほうれんそうは別添え)

 

↑初日に作った料理

 

昼ごはんとしてナポリタンとカレーを作る

その翌日から、昼ごはんも本機で作ることにしました。まずは「ナポリタン風パスタ」。たまねぎ、きのこなどの野菜と半分に折ったパスタを入れ、スイッチを押せば25分で完成。味付けは塩とケチャップのみ。こちらは無水調理ではないですが、乾麺を鍋に入れて作れるというのが驚きです。

↑「ナポリタン風パスタ」は、たまねぎの甘さが感じられ、ケチャップの酸味がほどよく和らいでこちらもウマイ! パスタはモッチモチで、茹でないため表面の粉が残るからか、ソースのとろみが強いです。一部、パスタ同士がくっついていた部分があったので、パスタが重ならないよう、気をつけて投入すべきでした

 

翌日は、本機メニューでも特に人気が高いカレーのなかから、無水調理の「チキンと野菜のカレー」をチョイス。作り方は、まぜ技ユニットを装備して、鍋に角切りトマト、たまねぎとセロリのみじん切り、鶏の手羽元と市販のカレールーなどを入れるだけ。この日は朝に準備して昼にできるよう、仕上がり時間を設定できる予約調理を利用しました。

↑メニューに「予約可」とあるものは、仕上がり時間を設定できます

 

カレーの準備が終わったら、家庭菜園で農作業。夏野菜の苗を植え、倒れないように棒にゆわえるという地味な作業です。おなかを減らして家に戻ると、できたてのカレーが待っているという最高のシチュエーション。そして食べてみると…これはウマイ! これほどの料理が予約でできるなら、「帰ったらあれが食べられる!」と生活に張り合いが出ますね。

↑出来上がったカレーは、野菜の甘みとチキンの旨みが凝縮された豊かな味。鶏の手羽元はほろほろ、プルプルです

 

先述の「ナポリタン風パスタ」と「チキンと野菜のカレー」を食べた両親は、「味はいい」とコメント。えっ、味「は」いいって、味がいいならいいじゃない。なに、その歯に物が挟まったような言い方……。どうやら、母は本機の電気代が気になっている模様です。特に予約調理をした際は、「ずーっと加熱してたよ。電気代がかかってしょうがないよねぇ」とこぼしていました。この予約時からの断続的な加熱は、予約調理機能「食べごろ予約調理」の特性で、40℃前後の食材が腐敗しやすい温度を避け、絶妙な温度をキープしているから。この間、食材に味がしみこんでいるんだろうな…というのも想像に難くありません。

↑食べごろ予約調理のイメージ。食品が腐敗しやすい40℃前後を避けて適温をキープし、予約設定時間の直前に仕上げの加熱を行います

 

電気代はカレー4人分で約6.8円、予約調理でプラス約10円

さて、気になる電気代は、シャープのホームページによると、チキンと野菜のカレー(無水カレー)4人分(調理時間約1時間5分)を作った場合で約6.8円。肉じゃがを無水調理した場合は約5.5円とのこと。また、チキンと野菜のカレー(無水カレー)4人分を12時間予約した場合、電気代は約16.7円と、通常より約10円高くなるようです。ふうむ…確かに高い気がするかもしれないけど、調べてみると、ガスでカレーを作ってもそれくらいはかかるみたいです。火の番が不要で、放っておいて料理が完成するメリットを考えれば、妥当なのでは?

 

一方、父が気になったのは、食材の価格。無水調理ゆえに、「チキンと野菜のカレー」をはじめ、多くの野菜を使用した点が気になったようです。「1本158円もするセロリを使ったんだって。トマトも3つも使ったんだって!」という母の告げ口を聞き、父は「もう少しコストも考えなきゃな…」と苦言。

 

もちろん、今回の食材費は筆者が負担しましたが、日常的に自分が使う場合を考えると、確かにごもっともではあります。ただ、今回はスタンダードな味を知っておきたいから、レシピ通りに作っただけ。今後はセロリを省略してもいいですし、トマトは水煮の缶詰で代用してもいいでしょう。

↑「チキンと野菜のカレー」の素材を投入したところ。肉の下にはセロリ、たまねぎ、トマトといった野菜が敷いてあります

 

また、本機では先述の「きのこの佃煮」ほか、「はちみつ入り肉みそもやし」など、安い食材のメニューも多く、工夫次第で食材費は抑えられるはず。4人前のところ、食材の量を抑えて2人前にするなどの調整も可能です。その点を踏まえれば、まったく問題がないのでは? …と、そのとき説明できればよかったのですが……。あっ、というよりも、41才にもなって両親にお金の心配をさせてしまう、甲斐性のない自分が情けない……。

 

とはいえ、「自動調理ってのはすげえなー。今後は全部こうなっていくのかねえ」(父)と、本機の手軽さに純粋に感心していたのも事実。カレーを食べ終わるスピードが異常に早かったのを見ても、味は相当に気に入ったようです。

 

手動メニューを賢く使えば、「もう一品」の追加もカンタン

その後も毎日、筆者はおつまみを作り続けました。ある夜は、豚バラかたまり肉と大根を使う「べっこう煮」、筍とわかめをだしで煮る「若竹煮」を。また、ある夜はレシピを離れてみようかな、と手動メニュー(後述)の「炒める」を利用して「はまぐりとキャベツの炒め物」を。姉夫婦が訪れたときは、定番の「肉じゃが」と、先述の「ツナキャベツのカレーマヨ風味」を作りました。

↑「べっこう煮」は、大根と豚肉を厚く切りすぎて、ちょっと失敗。追加で加熱をしたらなんとかなりました

 

↑「ツナキャベツのカレーマヨ風味」(奥)と「肉じゃが」(左手前)のある食卓

 

ちなみに、プログラムを使わない手動メニューには、「煮物を作る」「スープを作る」があるほか、「炒める」「無水でゆでる」などがあるので、上手に使えば、省手間で調理や下ごしらえが可能になります。ちなみに、筆者は先日のカレーの余りを使い、まぜ技ユニットを使う「炒める」で麻婆豆腐を調理したところ、豆腐がクズクズになってしまいました。この結果は少し考えればわかることなので、筆者の弱脳を呪うばかりです(とはいえ、それなりに美味しかったです)。このほか、本機では温泉卵を作る、ごはんを炊くといった使い方も可能。指定の温度をキープすることができるので、発酵食品の調理や流行の低温調理にも利用できます。

↑姉がホットクックを使って作ってくれた温泉卵。約40分で失敗せずにできるのはいいですね。だしをかければそれだけでおつまみにもなるし、うどんやそば、パスタやカレーなどのトッピングにも最高です

 

↑本機で5合の無洗米を炊いてみたところ、やや粘りが少なく、あっさりめの味に炊き上がりました。正直言って、炊き上がりは炊飯ジャーのほうが美味しいです。ごはんが鍋の内側に大量にくっつくこともあり、あくまでオプションとして利用するのがいいでしょう

ネット接続で毎日情報が更新されるのが楽しい

繰り返し本機を使っていると、親しみが湧いてきます。「加熱はまかせてね!」との声に対し、「おう、まかせた!」と答えると、相棒のような頼もしさを覚え、気分も盛り上がります。AI機能で「最近、和食が続いているね。たまには和食以外もどう?」と呼びかけられ、驚いたこともありました。「料理が茶色ばっかりですね」と言われなくて良かった……。

 

その他、面白いと感じたのが「調理ランキング」。ユーザー側とクラウド側、相互の情報交換が可能なので、他のホットクックユーザーに人気の料理をランキング形式で見ることができます。ふむふむ、この日は「ビーフカレー」が1位で「チキンと野菜のカレー」が2位。カレーがやっぱりうまいんだな……。続いて「肉じゃが」「具だくさんみそ汁」「豚の角煮」か……。ユーザーがヘビロテしている季節の鉄板メニューが見られるわけで、こちらも意外に実用性があります。

↑無線LANアクセスポイント(ルーター)に接続すれば、クラウドのAIと連携してメニューの提案など、さまざまな機能が利用できるようになります

 

同社の調理家電に対応する無料の「COCORO KITCHENアプリ」も便利です。アプリには日々、新たなレシピがアップされていて、これを本体に送信・ダウンロードすれば、すぐにそのレシピで調理が可能になります。……えっ、いま気づいたのですが、「買いものリスト」なんていう便利な機能もあったのですね。うわ、予約調理の時間の変更もスマホでできるの? また、余談ですが、アプリでレシピを見ながら調理する際は、画面がすぐ消えないよう、スマホ設定で自動ロックをOFFにしておくといいです。これもあとで気がついて、悔しい思いをしました。

「COCORO KITCHENアプリ」のメニュー選択画面

 

パーツが外せてメンテがカンタンなのもうれしい

もう一点、本機のメンテナンスについても触れておきましょう。これは本当にカンタン。日常的な作業は内鍋を洗う、まぜ技ユニットを洗う、ふたの接合部のつゆ受けの水を捨てる、内ぶたを洗うという4点。点数にすると多いようですが、先述のパーツはすべてカンタンに外せるので、シンクに持って行ってササッと洗えます。この手入れがラクな点も、本機が支持を得ている理由でしょう。

↑「まぜ技ユニット」は、アームとともに、カバーを外して内側も洗えます

 

↑食材の旨みを鍋に戻す役割を持つ円錐の突起「旨みドリップ加工」が施された内ぶた。レバーを押して斜めに引き抜くとカンタンに外れます

 

最終日の3品は最高傑作と呼べる出来栄えに

植えた野菜の生長を喜びながら、ときにはPCで仕事。その合間に近所を散歩し、思い出を手繰る……。ときには長野市のイベントを見に行き、夜はホットクックの料理をつまみに、両親とあれこれ語り合う。そんな心楽しい日々も、いよいよ最後を迎えました。最終日の夜、集大成として作ったのは、「ぶり大根」と「キャベツとじゃがいもとあさりの煮物」、無水調理の「白菜と豚バラの重ね煮」の三品です。

↑「ぶり大根」は、大根への味のしみ方が最高。ぶりもしっとりと仕上がりました

 

↑「白菜と豚バラの重ね煮」。白菜に塩こしょうしたバラ薄切り肉を挟んで鍋に入れ、顆粒だしをふりかけて加熱するだけ。シンプルですが、本当にウマイので超オススメです

 

結論から言うと、この三品は最高傑作と呼べる出来栄え。出来上がったときは、ワシは小料理屋か! と思うほどの大量の料理ができてしまい、食べられるか心配だったのですが……どれもこれも美味しくて、親子三人でほぼ平らげてしまいました。その食べっぷりからして、両親には満足してもらえたみたいです。これで、少しは親孝行になったかな……。

翌朝、筆者が東京へ帰る日。この日は、ホットクックを東京の筆者の自宅に発送する日でもあります。温泉卵を作ったあと、本機をダンボールにしまう段になって、いろいろと文句を言っていた母が、「よくがんばったね! ご苦労さん!」と、言葉をかけていたのが印象的でした。その口調からすると、少しは認めてくれたようですね。いつか、父とともに植えた夏野菜を使って、ホットクックで料理ができたらいいなあ。今度は、もう少し彩り豊かな西洋のものを……そんな思いを胸に、筆者は東京への帰路に就きました。

 

今回、本機を使ってみて、様々なメリットを感じることができました。それなりの設置スペースが必要ではありますが、食材を切って入れるだけのカンタン調理は便利で、お手入れもラク。ネット接続による楽しさや手動メニューの可能性も実感できました。そして何より、料理が美味しいのがわかったのが一番の収穫。その美味しい料理で、今回は、わずかながら両親に恩返しができたと思います。改めて、ホットクックに感謝。楽しい食卓をありがとう! お疲れさまでした!

寒い年末より今がチャンスだった! ケルヒャーの掃除家電でわが家丸ごと大掃除

窓やベランダ、玄関まわりなど、室内に比べていつもは放っておきがちな場所も、たまには“大掃除”してしっかりきれいにしたいもの。大掃除というと、年末に行うイメージが強いのですが、実は春こそ、大掃除するのにぴったりのタイミングなのです。

先日行われた調査でも、「春こそ大掃除のシーズン」という結果が!

Q1.暖かい春は寒い冬に比べて掃除に適している季節だと思いますか?

Q2.年末の大掃除で嫌なことはありますか?

※2018年2月に全国の20歳以上の男女500人を対象にケルヒャー ジャパンが実施

 

外は寒いし水は冷たいし、正月前にやることがたくさんあって時間がないし、と年末の大掃除はなかなかハードルが高い上、うまく掃除ができずに汚れが残ってしまっている箇所や、前回の掃除から時間が経っていて汚れが溜まっている箇所があると考えられます。

 

そこで、掃除のスぺシャリストである家事・掃除ガイドの藤原千秋さんに、春の大掃除のメリットを聞いてみると、「寒さが辛い冬に比べて気温が高く、快適に掃除ができますし、汚れを落とす際に使う水の水温も高くなり、汚れを落としやすいことから、とてもオススメです」。さらに、「油汚れも気温の高さに比例して柔らかく緩みやすくなり、掃除しやすくなります。また、窓を開けがらの掃除が苦にならないので、室内掃除で舞い上げたホコリが再び積もるなどの再汚染リスクも下げることができます」と話します。

 

続いて、上記アンケートでは、大掃除したい場所についても調査。

Q3.「春に大掃除したい屋外の場所」の中で、1番汚れが気になる(1番掃除したい)場所はどこですか?

Q4.「春に大掃除したい屋内の場所」の中で、1番汚れが気になる(1番掃除したい)場所はどこですか?

藤原さんは、上のアンケート結果についても、「春に一番大掃除をしたい場所として屋内、屋外ともに『窓まわり』を挙げる人が多くいますが、気温が高くなるにつれて窓を開けて過ごすことが増えるこれからの季節では、必須の掃除場所と言えます。また、湿度が上がる梅雨時を迎える前に汚れを除去しておかなければ、カビの発生に繋がってしまいます」。

 

では、そう話す藤原さんに、大掃除したいという声が多かった「窓まわり」「玄関まわり・ベランダ」について、掃除のコツを伺いました。

 

春の窓掃除を怠ると、カビ発生のリスクが!

「冬の間にできた、窓や窓のサッシなど窓まわりの汚れにはカビの菌が潜んでおり、それを放置しておくと、湿気がちな梅雨の季節になったとき、汚れをエサにカビが繁殖するリスクが高まってしまいます。窓まわりの掃除を春のうちに行っておくことで、梅雨の時期のカビリスクを低減させることができます。しかも窓がキレイな状態だと、家全体が明るくなって晴れやかな気持ちになりますよね」(藤原さん、以下同)

 

・窓ガラスは最後に水分をしっかりオフ!
「窓ガラスの掃除は最小限の水を使用して洗い、効率的に水分を除去することが大切です。水分が残っていると再び汚れが付着する原因になるので、窓ガラスの掃除では、水分を残さずに拭き上げることが重要です」


1.窓ガラスの汚れを浮かす
窓ガラスに付着している結露や皮脂、その他花粉や大気汚染物質などさまざまな汚れは、洗浄剤を使って浮かせます。

 


2.汚水をオフする
窓用バキュームクリーナーなどを使って、汚水を吸水します。

 


3.水分を除去して完成
掃除後の窓(右側)は、水分を残さずピカピカに仕上がりました。

 

・冬に結露した窓のサッシは要注意!
「窓のサッシは掃除をしづらく、冬の結露などが原因でカビが発生しやすい場所でもあります。消毒用エタノールをスプレーし、いらない布で拭く、といった掃除方法で手軽に除菌でき、カビ防止効果も期待できます。高温の蒸気によって除菌ができるスチームクリーナーを使用するのもいいでしょう」

 

・目に詰まったホコリはやさしく擦り落とす
「また、窓を開ける季節になるにつれて汚れが目立つのが、網戸です。網戸は風を通せば通すほど汚れてしまいます。網戸の掃除にはさまざまな方法がありますが、簡単にできるのはメラミンスポンジで擦る方法です。水に浸して絞ったメラミンスポンジで、網戸を縦横に軽く擦るだけで汚れを落とせます。水を使える環境なら、マルチクリーナーや高圧洗浄機で水洗いする方法も便利です」

 

気候のいい春の間にベランダや玄関周りも

「暖かくなる春は、水を使った掃除が苦にならないので、玄関まわりやベランダなどの掃除に適した季節と言えます。だからこそ春のうちに、水を使った掃除方法でしっかり汚れを落とすことが大切です。 特にベランダの排水溝などは、秋から冬にかけて土汚れや落ち葉なども溜まりがちです。溜まったゴミをそのままにしておくと 詰まりの原因になるだけでなく、気温が高くなるにつれて腐敗したり虫が湧いたりしてしまうこともあるので、春のうちに汚れを除去しておきましょう」

 

・水を使ってしっかり洗い流すこと
「土や泥、埃っぽさなどが気になる玄関まわりや三和土、ベランダなどは、水を使って微細なホコリまで除去する掃除法がおすすめです」

↑水の跳ね返りに気をつけながら、端から汚れを洗い流していきます

 

↑広いスぺースや頑固な汚れを洗浄したい場合は、電源・水源が確保できる環境なら、高圧洗浄機の強力な水圧で一掃してもいいでしょう

 

・溜まった汚れは吸引してもよし

「本格的にベランダを掃除したいときは、乾いたゴミと濡れたゴミの両方を吸える乾湿両用バキュームクリーナーがオススメです。ベランダにたまった落ち葉や、玄関を洗浄した後の水の回収に便利ですよ」

↑乾湿両用のバキュームクリーナーを使えば、効率よく一気に掃除できて便利

 

では、こういった大掃除に、どんなツールを使ったらいいでしょう? 続いて、おすすめツールをピックアップしてもらいました。

ケルヒャーのおすすめモデルをピックアップ

大掃除に大活躍するのが、蒸気で除菌も行いながら掃除できるスチームクリーナーや、水分を吸い取りながら掃除できるバキュームを搭載したクリーナー。この分野の代名詞的ブランド、ケルヒャーのラインナップから、おすすめモデルをピックアップしてもらいました。

 

・窓掃除を効率的に行う窓用バキュームクリーナー
水滴を電動で吸引するため、水ダレや拭き跡を残さずに掃除が可能。窓掃除のほか、結露の除去や、入浴後の浴室の壁や鏡についた水滴を吸引してカビの発生を防ぐなど、さまざまなシーンで活用できます。

「家庭用窓用クリーナー WV 1 プラス」7538円

「家庭用窓用クリーナー WV 1 プレミアム 」9698円

 

・電源・水源のない場所でも簡単掃除
給水タンク付きでバッテリー式のマルチクリーナーは、場所を選ばず活躍。バッテリー式のため高圧洗浄機に比べると水の勢いは低圧なものの、独自のノズル性能で効率よく汚れを落とせます。

「マルチクリーナー OC3」2万1578円

 

・高圧で家中どこでもしっかり掃除できる
パワフルな水の力で、ちょっとした汚れから頑固なこびりつきも一掃できる高圧洗浄機。玄関から窓、ベランダ、クルマとさまざまな場所を一気に仕上げられます。

「高圧洗浄機 K3 サイレント ベランダ」3万5618円

 

・高温スチームで同時に除菌も!
高性能のボイラーを搭載するスチームクリーナー。約100℃と高温のスチームで掃除すると同時に除菌まで行え、水切れも抜群です。

「スチームクリーナー SC 2」2万1578円

 

・乾いたゴミも濡れたゴミも一網打尽
乾湿両用のバキュームクリーナーは、乾いたゴミだけでなく水分も吸引が可能。玄関先などざっと水で洗い流したあと吸い上げれば、ほかの部分を汚水で汚さずにすみます。

「多目的バキュームクリーナー WD 5」3万2378円

 

【プロフィール】

家電・掃除ガイド/藤原千秋さん

大手住宅メーカー営業職を経て、主に住まい・暮らし周りの記事を専門に執筆し、現在18年目。その傍ら、関連の企画広告商品開発アドバイザーなども手がけている。プライベートでは三児の母。“家の事・子どもの事・仕事の三つ巴を愉しむ三児の母ずぼら掃除”を提唱している。『この一冊ですべてがわかる! 家事のきほん新事典』(朝日新聞出版)など著書多数。

 

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ホットプレートが「出しっぱなし前提」ってアリ!? 一瞬で2口のIH調理器にもなる業界初の調理家電

ホットプレートは収納がしにくく、火力不足や加熱ムラがあるのが難点。パナソニックは、そんな問題を解決する「IHデイリーホットプレート(IH調理器)KZ-CX1」を、8月1日に発売します。実売予想価格は5万5000円前後。本機は業界で初めて、1台で2口IH調理器としてもホットプレートとしても使用できるアイテム。多機能性とスマートなデザインを実現したことで、「片付けなくてもいいホットプレート」として提案しているのが特徴です。

 

左右で異なる温度調整ができるホットプレートとIH調理器の1台2役

↑プレートを外すとIH調理器が露出する仕組み

 

本機は、テーブル上で邪魔に感じないデザインを目指して設計されました。「ダブルIH熱源」により、熱がこもりやすくなった内部を冷却するため、新開発の薄型ターボファンを採用。また、効率よく製品内部を冷却する風路設計を行い、IHコイルには薄型コイルユニットを採用することで、従来品KZ-HP2100(2013年発売)に比べて高さを約24%低減しています。さらに、テーブルに馴染むよう、ホワイトの本体およびメタリックベージュ色のプレートを新たに採用。

 

また、本機は2つの熱源を持つIH調理器として、左右で異なる温度で調理できるホットプレートとして幅広く使用できるのが大きな特徴。そのため、例えば2口IH調理器として汁物と焼き物を同時に調理したり、ホットプレートでは右側でステーキ、左側でガーリックライスを作ったり(下写真)と、2品を同時に調理することができます。

もちろん、左右のプレートには継ぎ目がないので、1枚のプレートとして大量の調理を行うことも可能。なお、ホットプレート調理時には、専用プレート裏面の発熱体部の面積が約1.5倍と大きくなり、焼きムラを抑えて調理することが可能となりました。

 

操作部は前面にツマミをつけ、使いやすさとデザインにもこだわっています。安全性にも配慮されており、電源が入ったまま加熱をしていない状態が1分以上経過するとスタンバイモードに切り替わり、意図せずツマミに触れてしまっても加熱が始まりません。「温度過昇防止機能」「切り忘れ自動OFF」「揚げ物そり鍋自動OFF」などの搭載もうれしいですね。

↑各熱源を操作するスイッチは、左右に押すことで温度設定を行い、押し下げると加熱するというカンタン操作。中央のスイッチではコースの選択が可能です

 

ホットプレート調理時は、90℃/140℃~250℃まで10℃単位で温度設定ができ、「揚げ物」コース時は140℃から200℃まで10℃単位で温度設定が可能。設定時間にあわせて自動で切れる「切タイマー」機能も便利です。

 

薄型で圧迫感のないデザイン、IHヒーターの高火力(最大1400W)、ホットプレートとしても使える汎用性を武器に、「出しっぱなしで使う」という新提案を行う本機。うまく利用すれば、コンロとテーブルの往復も減って、洗い物も減りそうですね。テーブルでの調理が前提となって、生活スタイルが変わる可能性も。また、楽しみな調理家電が登場しました。

パナソニック

IHデイリーホットプレート(IH調理器) KZ-CX1

●発売:8月1日●実売予想価格:5万5000円前後●サイズ/質量:約W593×H69×D323㎜/約4.9kg(専用プレートを含む、ふたは含まない)、専用プレート2.8kg●消費電力:75W相当~1400W●カラー:ホワイト

 

【2018年版】ダイソンのコードレス掃除機、値段が違うと何が違う? 比べなきゃわからない主要4モデルの意外な「差」

NEW!! 新製品登場につき2018年5月16日更新

ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには価格の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回は最新モデルDyson Cyclone V10 Fluffyをはじめ、Dyson V8 Fluffy、Dyson V7 Fluffy、Dyson V7 Motorheadの主要4種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、出費を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください!

 

【関連記事】

NEW! 2018年4月20日更新 ダイソン最新コードレス「V10」どこが進化した? 使い倒したライターが「圧倒的に快適」と語る意外なメリット

NEW! 2018年3月30日更新 「思い出すと、温かい気持ちに…」ダイソン創業者、日本への愛と最新モデル「Dyson Cyclone V10」を語る

ここまで吸うか…? 最上位コードレス「ダイソンV8」で編集部をお掃除したら、怖いくらいの「取れ高」が!

【コードレス掃除機比較】カーペットの吸引力テストでガチすぎる結果が…最優秀は「ダイソンではない」あの海外モデル!

【超濃厚レビュー】ダイソンの新スティック掃除機「Dyson V8 Fluffy」に感動! 「実際どうなの?」という疑問&使い勝手を全解説

 

 

【今回比較する4モデルはコチラ】

その1

新モーター搭載&最長約60分の運転時間を実現した最新モデル

Dyson Cyclone V10 Fluffy

↑画像クリックで最新の楽天市場の価格情報サイトにジャンプします(以下同)

2018年3月発売の新モデル。ダイソン史上、最小・最軽量でもっともパワフルな「ダイソン デジタルモーター V10」を採用しています。14個のサイクロンを本体の周りに同心円状に配置することで、空気がより効率的にサイクロンを通過するようになりました。バッテリーは6セルから7セルに増え、最長約60分の運転時間を実現しています。

 

その2

最長40分運転できる2016年発売のハイスペックモデル

Dyson V8 Fluffy

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2016年発売のハイスペックモデル。「ダイソン デジタルモーター V8」を搭載し、従来モデルの「V6」シリーズと比べて15%向上したパワフルな吸引力が特徴です。また、運転時間も最長30分の「V7」シリーズと比べて10分間長く、最長約40分の運転が可能です。「V10」発売に伴い、パイプのカラーをオレンジからパープルに変更。

 

その3

2017年に発売された「いいとこ取り」の中位モデル

Dyson V7 Fluffy

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2017年発売のスタンダードモデル。エントリーモデルの「V6」シリーズとハイエンドモデル「V8」シリーズのいいとこどりを実現し、「V8」シリーズに劣らない機能性を備えつつも価格を手ごろに抑えています。「ソフトローラークリーナーヘッド」を搭載し、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。

 

その4

カーペットのゴミをパワフルに掻き取るダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載機

Dyson V7 Motorhead

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「ダイソン デジタルモーター V6」をベースにエネルギー効率を改良した「ダイソン デジタルモーター V7」を搭載したモデル。「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」を採用し、硬いナイロンブラシがカーペットに入り込んだホコリやゴミを掻き取ります。付属オプションは「コンビネーションノズル」と「隙間ノズル」のみのシンプルな構成で、そのぶん値段が抑えられています。

↑今回比較する4モデルの発売年月と実売価格(※実売価格は編集部調べ)。最上位モデルのDyson Cyclone V10 Fluffyに比べると、Dyson V8 Fluffyは1万800円、Dyson V7 Fluffyは1万6200円、Dyson V7 Motorheadは2万5920円安くなっています

 

【モーター・サイクロンの違い】

「V10」は従来モデルよりモーターの回転数がアップし、よりパワフルに

2016年登場の「ダイソン デジタルモーターV8」は前モデルの「ダイソン デジタルモーター V6」を改良したもの。出力は350Wから425Wへアップし、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%向上しています。また、2017年には「ダイソン デジタルモーター V6」をベースにエネルギー効率をアップさせた「ダイソン デジタルモーター V7」も登場しました。

 

これらはすべて毎分11万回転ですが、「V10」シリーズに搭載された「ダイソン デジタルモーター V10」は、「ダイソン デジタルモーター V8」よりも軽量・小型ながら毎分最大12万5000回転と回転数がアップ。1600℃の高温で硬化させたセラミック素材を採用することで、スチールの3倍の硬度をもちながら密度を半分に。さらに、インペラー(羽根車)をモーターの前部から後部へ移したことで、引き込まれた冷風がモーターの温度を下げて高回転を実現。回転数が上がったことで、「V8」シリーズよりもパワフルな吸引力を実現しています。

↑ダイソン デジタルモーター V10

 

また、「V10」シリーズでは14個のサイクロンが本体の周りに同心円状に配置され、発生する7万9000G以上の遠心力によって、さらに効率的にゴミやホコリを空気から分離できるようになりました。

 

【構造とゴミ捨ての違い】

「V10」は直線的な配置でゴミ捨てもしやすくなった

「V8」シリーズまではクリアビンがパイプに対して垂直に配置されていたことで、空気の流れが直線的ではありませんでした。最新の「V10」シリーズはサイクロンとクリアビンを従来から90°回転させ、ヘッド、パイプ、モーター、排気までが一直線となる構造を実現。これによって空気がスムーズに流れ、吸引力が向上しています。

↑左が従来モデルのDyson V8 Fluffyで右が最新モデルのDyson Cyclone V10 Fluffy。クリアビンの向きの違いに注目

 

↑上が「V8」で下が「V10」。「V8」は空気の流路に曲線がありますが、「V10」の流路は直線的で効率的です

 

また、構造の改良にともなって、ゴミ捨ての方法も変わりました。「V8」までのシリーズは、掃除機を手首で支えながら横に持ち、レバーを引き上げてクリアビンにたまったゴミを下に落とす方式でした。一方、「V10」シリーズはクリアビンが90°回転して配置されているため、ゴミをワンタッチで捨てやすくなり、ゴミ箱の奥にクリアビンを差し入れやすくなっています。

↑「V8」までのゴミ捨て。レバーを上に引き上げると、クリアビンの底が開き、シュラウド(中央の網状の部分)のゴミをスクレイパー(赤い部分のへら)がこそげ落としてくれます

 

↑「V10」のゴミ捨て。ハンドルを向ける方向とレバーを下げる方向が同じなので、力を入れやすいです。スクレイパーがシュラウドのゴミをこそげ落とすのは「V8」と同じ

 

【ヘッドの違い】

「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」はカーペットで力を発揮

ダイソンのコードレススティック掃除機は基本的に、モーターの違いとヘッドの違いがモデル名称となっています。名称に「Fluffy」とつくモデルは、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーを採用した「ソフトローラークリーナーヘッド」を採用。ローラーが床面との密閉性を保ちながら、大きなゴミも小さなゴミも巻き込んで捕らえます。また、髪の毛やペットの毛がローラーに絡みにくいのもメリット。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。

↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた赤と青の部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります

 

一方、「V7 Motorhead」に搭載されている「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」は、ソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します(フローリングにも対応)。

↑こちらがダイレクトドライブクリーナーヘッド 。クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載。 硬いナイロンブラシが、カーペットに入り込んだホコリやペットの毛までもかき取るとともに、静電気の発生を抑えるソフトなカーボンファイバーブラシが微細なホコリやペットの毛までもかき取ります

 

【LED表示の違い】

「V8」と「V10」はバッテリー残量を3段階で表示

「V8」シリーズにはハンドル底部にLED表示が装備され、バッテリー残量が3段階で表示されます。さらに「V10」シリーズにはバッテリー残量以外に、「詰まり表示」やフィルターユニットの洗浄を促すランプ表示なども新たに追加されました。

↑左が3段階でバッテリー残量を表示する「V8」のLED表示で、右が「V10」の表示。「V10」は、バッテリー残量(写真右)、パイプ詰まり(写真中央)、フィルター関連の表示を行います(写真左・消灯中)

 

また、「V10」シリーズのハンドル底部にはゴムグリップが新たに採用され、壁に立てかけておく際に便利になりました。

↑「V10」に採用されたハンドル底部のゴムグリップ。これがあるおかげで、壁に立てかけたときの安定感が違う!

 

【運転時間・充電時間の違い】

「V10」は「V7」と同じ充電時間で、2倍の運転時間を誇る

運転時間は「V7」シリーズが最長30分(モーター駆動のヘッド使用時は約20分間)、「V8」シリーズが最長40分(モーター駆動のヘッド使用時は最長30分)だったのに対し、「V10」シリーズでは最長60分(ソフトローラークリーナーヘッド使用時は最長40分)と長時間の運転が可能になりました。

 

充電時間は「V7」シリーズが約3.5時間、「V8」シリーズが約5時間、「V10」シリーズが約3.5時間となっていて、「V10」シリーズの充電効率の良さが目立ちます。

 

また、運転モードは「V7」「V8」シリーズは「強/通常」の2モードでしたが、「V10」シリーズでは「強/パワー2/パワー1」の3モードに増え、フローリングやふとんなど、掃除する場所に応じて調整できるようになっています。なお、運転音は「V8」の場合、従来モデル「V6」の半分に抑制されており、ダイソンの課題とされていた運転音の問題も克服しています。

↑「V10」は3段階でパワーの切り替えが可能です

 

【付属品の違い】

「Dyson V7 Motorhead」は付属品を省略して価格を抑えた

「Dyson V7 Motorhead」の付属品は「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」「収納用ブラケット」のみ。ほかのモデルには付属している「ミニ モーターヘッド」と「ミニ ソフトブラシ」が省かれている分、価格が抑えられています。

↑左からミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニソフトブラシ

 

↑「V8」に「ミニ モータヘッド」を装着したところ。ふとんやイス、ソファなどの掃除に便利です

 

収納用ブラケットは、壁などにネジ止めし、そこに掃除機本体をセットすることで収納と充電を同時にできるもの。各機種に標準で付属しています。

↑「V10」の↑収納用ブラケット。透明の台座と本体が上部だけで接合され、可動するようになりました

 

【サイズ・質量の違い】

「V10」がもっとも大きく、「V8」がもっとも重い

ダイソンのコードレスは、バッテリーなどのパーツが手元に集中しているため、重く感じることはありますが、操作するうえでは問題ありません。一番小さく軽量なのは重さ2.40kg、長さ1198mmの「V7 Motorhead」です。一方、今回の4つのモデルのなかで、もっとも重いのは「V8 Fluffy」で2.61kg。「V10 Fluffy」は性能は上がっていますが質量は2.58kgと、「V8 Fluffy」よりもわずかに軽量化が図られています。

 

【結論】

性能ではV10が抜けているが、軽量なV7も狙い目

「Dyson Cyclone V10 Fluffy」は最大使用時間が約60分と長く、最新モーター搭載で吸引力も向上。ゴミ捨ての機構も改良され、性能、使いやすさとも頭ひとつ抜けている印象です。V8との差は1万800円なので、V8を選ぶなら、少し頑張ってV10を選ぶのがオススメ。ただし、V10、V8とも、本体質量がV7に比べて重くなっているので、その重さが許容できるか否か、店頭で試してみるのが得策です。

 

なお、V8の運転時間は最長約40分ですが、トリガースイッチ(※)を切っている時間もあるので、40分という表示以上の時間を運転できる印象。1軒家を隅々まで掃除するならV8以上がオススメですが、夫婦世帯や一人暮らしならV7シリーズでも十分です。フローリング中心の家に住み、本体の重さと価格を抑えたい人にはDyson V7 Fluffy、カーペット中心の部屋に住み、軽いモデルを気軽に使いたい人はDyson V7 Motorheadがぴったり。どのモデルも基本性能は十分なので、自分がどこまで望むのか、じっくり検討して最適なパートナーを決めてください。

※トリガースイッチ……ダイソンのコードレスに採用されているスイッチ。指で引いている間だけONになります

楽天市場でのダイソンの最新価格情報は以下をチェック!

Dyson Cyclone V10 Fluffy

Dyson V8 Fluffy

Dyson V7 Fluffy

Dyson V7 Motorhead

 

【こちらもチェック!】

「V10」シリーズ4種類の違いは「付属ヘッド」と「付属品」の違い

「V10」シリーズには4種のモデルが用意されていますが、違いがわからないという人も多いはず。実は、モーターや運転時間などの性能はどれも同じですが、付属ヘッドと付属品に違いがあります。「V10 Fluffy」はもっとも付属品が少なく、「ミニ モーターヘッド」「コンビネーションノズル」「隙間ノズル」「ミニ ソフトブラシ」「収納用ブラケット」の5点。

 

「V10 Animal+」と「V10 Fluffy+」は付属品の内容は同じですが、ヘッドが「ダイレクトドライブクリーナーヘッド」か「ソフトローラークリーナーヘッド」かで区別されています。また、両者にはフトンツールと延長ホース、高所を掃除するためのアップトップアダプターが付属していますが、「ミニ ソフトブラシ」が付属していません。

 

「V10 Absolutepro」はいわば「全部入り」。2種類のヘッドと8種類の付属品のすべてが揃っています。「V10」の性能を味わい尽くすなら、Absoluteproを選びましょう。

↑左からV10 Fluffy、V10 Animal+、V10 Fluffy+、V10 Absolutepro。V10 Absoluteproのみ、2種類のヘッドが付属しています

 

楽天市場でのダイソンの最新価格情報は以下をチェック!

Dyson Cyclone V10 Fluffy

Dyson Cyclone V10 Animal+

Dyson Cyclone V10 Fluffy+

Dyson Cyclone V10 Absolutepro

 

協力:楽天市場

 

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【超濃厚レビュー】ダイソンの新スティック掃除機「Dyson V8 Fluffy」に感動! 「実際どうなの?」という疑問&使い勝手を全解説

 

2017年7月11日更新記事

ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには価格の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回はDyson V8 Fluffy、Dyson V7 Fluffy、Dyson V6 Siimの主要3種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、出費を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ掃除機選びの参考にしてみてください!

 

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【超濃厚レビュー】ダイソンの新スティック掃除機「Dyson V8 Fluffy」に感動! 「実際どうなの?」という疑問&使い勝手を全解説

 

 

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【今回比較する3モデルはコチラ】

その1

パワフルな吸引力と長時間稼動が魅力のハイエンドモデル

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

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画像クリックで楽天の販売サイトにジャンプします

2016年に発売された現行の最新シリーズの基本モデル。小型ながら高性能の「ダイソンデジタルモーターV8」を搭載しています。前シリーズ「V6」と比べて15%向上したパワフルな吸引力が、最長40分間持続するようになりました。運転音も大幅に改善(50%低減)しています。

 

その2

「いいとこ取り」を実現した新発売の中位モデル

Dyson V7 Fluffy(ダイソン ブイセブン フラフィ)

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画像クリックで楽天の販売サイトにジャンプします

2017年発売の新モデル。エントリーモデルの「V6」とハイエンドモデル「V8」のいいとこどりを実現し、V8に劣らない機能性を備えつつも価格を手頃に抑えています。ソフトローラークリーナーヘッドを搭載し、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。

 

その3

シンプルな構成のモーターヘッド搭載タイプ

Dyson V6 Slim(ダイソン ブイシックス スリム)

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画像クリックで楽天の販売サイトにジャンプします

2017年発売のV6シリーズの新モデルで、モーターヘッド搭載タイプ。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットから効率よくゴミをかき出します。従来シリーズに付属していた布団用のミニモーターヘッドを省略し、構成がシンプルになっています。

↑今回比較する3モデルの発売年月と実売価格。最新のDyson V8 FluffyはDyson V6 Motorheadと比べて2万円超の価格差があります
↑今回比較する3モデルの発売年月と実売価格。V7 FluffyとV6 Slimは2017年発売の最新機種です。価格では、V6 SlimとV7 Fluffyは9050円、V7 FluffyとV8 Fluffyは1万1470円の差があります

 

【ヘッドの違い】

上位2機種は床掃除に威力を発揮するソフトローラーを採用

20170710-s1-23head

ダイソンのコードレススティック掃除機は、基本的にヘッドの違いがモデルの特徴になっています。「ソフトローラークリーナーヘッド」は、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーで、V7 FluffyとV8 Fluffyが採用。一般的なヘッドが弾きがちな大きなゴミも床面との密閉性を保ちながら巻き込むため、一度で大きなゴミも小さなゴミも取ることができます。また、髪の毛やペットの毛が絡みにくいのもポイント。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。

↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります

 

一方、V6 Slimに搭載されている「モーターヘッド」はソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します。

↑カーボンファイバーブラシとナイロン素材のブラシを搭載しています。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します。
↑こちらがモーターヘッド。カーボンファイバーブラシとナイロン素材のブラシを搭載しています。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します

 

【モーターの違い】

V8は出力が従来比で15%アップした最新モーターを搭載

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「ダイソンデジタルモーターV6」は、毎分11万回の回転を実現。4極磁石を搭載することで、前モデルの「V2」よりも1.5倍のパワーを生み出すことに成功しました。その「ダイソンデジタルモーターV6」をさらに進化させたのが、2016年登場の「ダイソンデジタルモーターV8」。出力は350Wから425Wへアップし、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%も向上しています。

 

また、2017年5月にはV6を改良し、エネルギー効率をアップさせた「ダイソンデジタルモーターV7」搭載機も登場しました。

↑
↑ダイソンデジタルモーターV8

 

【運転音の違い】

V8、V7はV6と比べて運転音を大幅に低減

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V8 Fluffy、V7 FluffyはV6 Slimと比べて運転音の大幅な低減に成功。モーターまわりの空気の経路を調整して乱流を減らし、振動を吸収する素材を採用するなどして、性能を落とすことなく、運転音を従来比で50%削減しました。運転音が気になるという人は、V8 Fluffy、V7 Fluffyを選ぶのがオススメです。

 

【ダストボックスの違い】

V8、V7はゴミをこそげ取るスクレイパーを搭載

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V8 Fluffyでは、ゴミ捨ての機構が刷新され、さらに使いやすくなりました。ゴム製のスクレイパーが搭載され、ゴミを溜めるクリアビンを空にするときに、同時にシュラウド(サイクロン機構下部の網目部分)に付着したゴミをこそぎ落としてくれます。これによって、シュラウドに詰まったゴミやホコリを手で落とす手間が不要になりました。新製品のV7 FluffyもV8 Fluffyのシステムを踏襲しています。

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↑V7 Fluffyのダストボックス部。V8 Fluffyと同様、上部のレバーを引くと、シュラウドがせり上がり、ゴミが自然に下に落ちます。その際、赤いスクレイパーがシュラウド周辺にまとわりついたゴミをこそぎ落とします

 

↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ
↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ

 

【使用時間・充電時間の違い】

上位に行くにしたがって10分ずつ運転時間が増える

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V8 Fluffyには、V6 Slimよりエネルギー密度が高いリチウムイオンバッテリーが採用されています。これによりパワフルな吸引力を維持したまま、V6に比べて2倍の運転時間(最長40分間)を実現しています。これは日本の家庭で行われている1回の掃除に充分な運転時間になっています。中間モデルにあたるV7 Fluffyは運転時間もやはり中間で、V8 Fluffyより10分短く、V6 Slimより10分長い約30分間となっています。

 

ただし、V8は運転時間に比例して充電時間はやや長め。V6、V7が充電時間約3時間半なのに対し、V8は約5時間となっています。

 

【付属品の違い】

V7以上は布団用のツールが付き、V8は高所用のツールが付属

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V8 Fluffyのみ、手が届きにくい高所の掃除に便利なアップトップアダプターを用意。また、V8 Fluffy、V7 Fluffyにはマットレスなどに使えるミニ モーターヘッドが付属していますが、V6 Slimではこれを省略しています。

↑ミニモーターヘッドはソファやマットレス、クルマの中などの掃除に最適
↑V8 Fluffy、V7 Fluffyに付属するミニモーターヘッドはソファやマットレス、クルマの中などの掃除に最適

 

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↑3種類すべてに付属する収納用ブラケット(写真)。壁や棚などに固定することで、充電しながらスッキリと収納できます

 

【サイズ・質量の違い】

軽さ重視ならV6を選ぶのもオススメ

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意外に見落とされがちな重要ポイントが重さ(質量)。 V6 Slimと比べると、V8 Fluffyは約500gも重くなっています。手元に重心が来る設計なので、それほど掃除中に重さを感じることはありませんが、やはり移動などを考えると、本体が軽いに越したことはありません。特に非力な女性や高齢者は、V6 Slimを検討するのも良さそうです。また、上のクラスになるほど、サイズが大きくなっているのも特徴。V7 Fluffyは性能や価格と同様、質量も3者のほぼ中間です。

 

【結論】

スペック重視ならV8だがV6にも十分な魅力あり

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V8 Fluffyは最大使用時間が約40分と長いうえ、最新モーター搭載で吸引力も向上し、スペックでは頭ひとつ抜けている印象。ソフトローラークリーナーヘッドの搭載により、フローリングの掃除を得意としています。ただし、スペックが向上したぶん本体質量も重くなっているので、その重さが許容できるかどうか、店頭で試してみるのが得策。以上を踏まえると、V8はフローリングの部屋が多い広い家を、一気に掃除したい人にオススメです。

 

V8 Fluffyほどの性能は必要ないものの、それなりの使用時間を確保しつつ、運転音を抑えたいという人にはV7 Fluffyがオススメ。V8 Fluffyに比べて運転時間が10分短いのを除けば、V8 Fluffyの機能をほぼ網羅しているのが特徴です。一方、ダイソンの吸引力は魅力ながら、本体の重さと価格を抑えたいという人、カーペットの掃除がメインという人にはV6 Slimがぴったりです。とはいえ、V6 Slimにプラス約9000円で、機能性が一気にハネ上がるV7 Fluffyが手に入るわけですので、長く使うことを考えたら多少ムリをするのもアリ。上記の結果を参考に、集じん力に優れたダイソン機、ぜひ導入を検討してみてください。

 

【ダイソンのコードレス掃除機の使用レポート記事はコチラ】

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ここまで吸うか…? 最上位コードレス「ダイソンV8」で編集部をお掃除したら、怖いくらいの「取れ高」が!

「文句なしのコスパ」「こっちで十分」と家電ライター大絶賛! ダイソン最新コードレス「Dyson V7 Fluffy」使用レポート

 

【そのほかの注目モデル】

ヘッドにモーターを搭載しペットの毛をパワフルにかき取る

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画像クリックで楽天の販売サイトにジャンプします

Dyson V7 Animalpro(ダイソン ブイセブン アニマルプロ)

実売価格6万1750円

「ダイソンデジタルモーターV7」を搭載したダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載モデル。ナイロンブラシとカーボンファイバーブラシの2種構成はモーターヘッドと同様ですが、クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載し、ペットの毛もしっかりかき取ります。

 

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以下、2017年4月4日公開記事 ※生産終了のモデルあり。在庫限りの製品、中古製品を検討する際にご参照ください

ダイソンのコードレススティック掃除機に興味はあるけれど、複数のモデルがあってその違いがよくわからない……という人も多いはず。そして、各モデルには値段の差がありますが、その差はいったいどこから来ているのでしょうか? というわけで今回はDyson V8 Fluffy、Dyson V6 Fluffy、Dyson V6 Motorheadの人気の3種類を比較し、その違いを明らかにしてみました。違いさえわかれば、値段を抑えて自分のニーズに合ったモデルを納得して買うことができるはず。ぜひ新生活の掃除機選びの参考にしてみてください!

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【今回比較する3モデルはコチラ】

その1

パワフルな吸引力と長時間稼動が魅力の最新モデル

Dyson V8 Fluffy(ダイソン ブイエイト フラフィ)

20170404-s2 (1)

2016年に発売された現行の最新シリーズの基本モデル。小型ながら高性能の「ダイソンデジタルモーターV8」を搭載しています。前シリーズ「V6」と比べて15%向上したパワフルな吸引力が、最長40分間持続するようになりました。運転音も大幅に改善(50%低減)しています。

 

その2

2015年発売のソフトローラークリーナーヘッド搭載モデル

Dyson V6 Fluffy(ダイソン ブイシックス フラフィ)

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2015年発売の「V6」シリーズ。ポストモーターフィルターなどにより微細な粒子を99.97%以上捕らえます。ソフトローラークリーナーヘッドを搭載しており、ナイロンフェルト素材で覆われた柔らかいローラーが、床面を傷つけずホコリとゴミを効率的に取り除きます。

 

その3

カーペットから効率よくゴミをかき出す2015年発売モデル

Dyson V6 Motorhead(ダイソン ブイシックス モーターヘッド)

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2015年に発売された「V6」シリーズのモーターヘッド搭載モデル。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットから効率よくゴミをかき出します。なお、今回紹介する3モデルは、すべてミニモーターヘッドが付属し、ふとんクリーナーとしても使えます。

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↑今回比較する3モデルの発売年月と実売価格。最新のDyson V8 FluffyはDyson V6 Motorheadと比べて2万円超の価格差があります

 

【ヘッドの違い】

モーターヘッドはカーペットで力を発揮

↑ヘッドの違い

ダイソンのコードレススティック掃除機は、基本的にヘッドの違いがモデルの特徴になっています。「ソフトローラークリーナーヘッド」は、柔らかいナイロンフェルト素材で覆われたローラーが特徴。一般的なヘッドが弾きがちな大きなゴミも床面との密閉性を保ちながら巻き込むため、一度で大きなゴミも小さなゴミも取ることができます。また、髪の毛やペットの毛が絡みにくいのもポイント。どちらかといえば、カーペットよりフローリングの掃除を得意としています。

↑こちらがソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトで覆われた部分は、大きなゴミを捕らえるのに役立ちます。赤と青の地の継ぎ目にある黒い帯状の部分は、カーボンファイバーブラシ。こちらは微細なゴミを除去する役割があります

 

一方、モーターヘッドはソフトローラークリーナーヘッド開発以前から採用されている従来型のヘッド。カーボンファイバーとナイロン素材の2種類のブラシが回転し、ゴミをかき出します。髪の毛などはブラシに絡みやすいですが、カーペットの掃除には強力なパワーを発揮します。

↑カーボンファイバーブラシとナイロン素材のブラシを搭載しています。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します。
↑こちらがモーターヘッド。静電気の発生を抑えるカーボンファイバーブラシが微細なホコリを取り除き、硬いナイロンブラシがカーペットやラグから効率よくゴミを掻き出します

 

【モーターの違い】

V8は出力が従来比で15%アップした最新モーターを搭載

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ダイソンデジタルモーターV6は、毎分11万回の回転を実現。4極磁石を搭載することで、前モデルの「V2」よりも1.5倍のパワーを生み出すことに成功しました。そのダイソンデジタルモーターV6をさらに進化させたのが、2016年登場のダイソンデジタルモーターV8。出力は350Wから425Wへアップ、最大吸引力も100AWから115AWへと約15%も向上しています。

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↑ダイソンデジタルモーターV8

 

【ダストボックスの違い】

V8はゴミをこそげ取るスクレイパーを搭載

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V8シリーズでは、ゴミ捨ての機構が刷新され、さらに使いやすくなりました。ゴム製のスクレイパーが搭載され、ゴミを溜めるクリアビンを空にするときに、同時にシュラウド(サイクロン機構下部の網目部分)に付着したゴミをこそぎ落としてくれます。これによって、シュラウドに詰まったゴミやホコリを手で落とす手間が不要になりました。

 

シュラウドには、滑らかな表面の化学エッチング加工ステンレススチールが採用され、また、クリアビンの容量もV6シリーズより大きくなっています。

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↑V8シリーズのダストボックス部。上部のレバーを引くと、シュラウドがせり上がり、ゴミが自然に下に落ちます。その際、赤いスクレイパーがシュラウド周辺にまとわりついたゴミをこそぎ落とします

 

↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ
↑V6シリーズのダストボックス部。赤いレバーを引くと、クリアビンの底が開くだけ

 

【使用時間・充電時間の違い】

V8は使用時間が2倍で充電時間が長い

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V8シリーズには、V6シリーズよりエネルギー密度が高いリチウムイオンバッテリーが採用されています。これによりパワフルな吸引力を維持したまま、V6シリーズに比べて2倍の運転時間(最長40分間)を実現しています。これは日本の家庭で行われている1回の掃除に充分な運転時間になっています。

 

ただ、長時間運転に比例して充電時間はやや長め。V6シリーズが約3時間半なのに対し、V8シリーズは約5時間となっています。

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↑直接プラグを本体に挿し込んで充電できるほか、付属の収納用ブラケット(写真)を利用して充電できます

 

【サイズ・質量の違い】

軽さ重視ならV6を選ぶのもオススメ

20170404-s2 (11)

意外に見落とされがちな重要ポイントが重さ(質量)。 V6 Motorheadと比べると、V8 Fluffyは約500gも重くなっています。手元に重心が来る設計なので、それほど掃除中に重さを感じることはありませんが、やはり移動などを考えると、本体が軽いに越したことはありません。特に非力な女性や高齢者は、V6シリーズを検討するのも良さそうです。また、上のクラスになるほど、サイズが大きくなっているのも特徴。

 

【結論】

スペック重視ならV8だがV6シリーズにも十分な魅力あり

Dyson V8 Fluffyは最大使用時間が約40分と長いうえ、最新モーター搭載で吸引力も向上しており、スペックでは頭ひとつ抜けている印象。ソフトローラークリーナーヘッド搭載により、フローリングの掃除を得意分野としています。表にはありませんが、騒音も他モデルに比べて50%低減しているのもポイント。ただし、スペックが向上したぶんだけ本体質量も重くなっているので、その重さが許容できるか否か、店頭で試してみるのが得策です。以上を踏まえると、Dyson V8 Fluffyはフローリングの部屋が多い広い家を、一気に掃除したい人にオススメです。

 

また、フローリング中心の家に住み、V8 Fluffyほどのパワーが不要で、本体の重さと価格を抑えたい人にはDyson V6 Fluffyがオススメ。カーペット中心の部屋に住み、軽いモデルを気軽に使いたい人はDyson V6 Motorheadがぴったりです。どのモデルもそれぞれ十分な魅力を持っているので、新生活の新たなパートナーとして検討してみてください。

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【そのほかの注目モデル】

ヘッドにモーターを搭載しペットの毛をパワフルにかき取る

Dyson V8 Animalpro(ダイソン ブイエイト アニマルプロ)

実売価格6万1820円

20170404-s2 (5)

「V8」シリーズのダイレクトドライブクリーナーヘッド搭載モデル。ナイロンブラシとカーボンファイバーブラシの2種構成はモーターヘッドと同様ですが、クリーナーヘッド内部にパワフルなモーターを搭載し、パワーが40%以上向上。ペットの毛もしっかりかき取ります。

 

高い吸引力を保ちつつ付属品を省略して手ごろな価格に

Dyson V6(ダイソン ブイシックス)

実売価格3万7440円

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モーターヘッドを搭載した「V6」シリーズの基本モデル。ふとんに使えるミニモーターヘッドや壁に掛ける収納用ブラケットなどが省かれているため、手ごろな価格となっています。

 

冷凍庫なのに、冷蔵庫にもチルドにもなる!? 「2台目」に最適なガラストップ採用の1ドアフリーザー

アクアは、冷凍・チルド・冷蔵の温度帯モードの切り替えができる、ファン式冷凍庫「COOL CABINET(クール キャビネット)」を5月16日に発売します。定格内容積153LのAQF-GS15G(実売予想価格7万円前後 ※税別)と134LのAQF-GS13G(実売予想価格6万円前後 ※税別)の2モデルを展開。カラーはいずれもクリスタルブラックです。

↑134LのAQF-GS13G(左)と153LのAQF-GS15G(右)

 

冷凍/チルド/冷蔵の3モードをセレクトできるフリーザー

COOL CABINETは前開きフリーザーとしては業界初となる、冷凍(約-18℃)・チルド(約-1℃)・冷蔵(約3℃)の3モードセレクト機能を搭載。冷凍庫・冷蔵庫という枠組みにとらわれることなく、用途や季節、ライフスタライルの変化にあわせ、その時々で温度を切り替えることで、フリーザーとしてだけではなく、冷蔵庫やチルド室としても使用できます。

※温度切替は庫内全体での切り替えで、バスケットごとに設定はできません

 

また、約-18℃の冷気で食材を一気に冷凍する急速冷凍機能を搭載しており、肉や魚を一気に冷凍することができ、解凍時のドリップの流出を抑えます。厚めのアルミフリージングトレイを使えば熱伝導も良く、さらにスピードアップがはかれます。

 

デザインは、リビングや寝室、オフィスや店舗フロアなど、キッチン以外の場所に置いても空間の雰囲気を損ねないフラットフェイス。扉と天面にはアップライトフリーザーとしては業界初となる、ガラストップを採用。ガラストップは汚れが付きにくく、手入れも簡単です。また、庫内には、食材の整理がしやすく取り出しやすいクリアトレイ&引き出し式バスケットのほか、収納に便利な扉ポケットも装備しています。

 

正面部分には運転状況がわかるLED搭載タッチパネルを採用。ドアを閉じたまま操作でき、フラットで手入れもしやすいです。また、ドアの閉め忘れを知らせる「ドアアラーム」も搭載。

 

本機は冷凍室の容量不足を解消する追加の冷凍庫として、人が集うホームパーティーなどの食事会では、新鮮な食材や料理を保存する大容量のチルドルームとして、あるいは寝室やオフィスに置くドリンク用の冷蔵庫として、ニーズに応じて使い分けられるのが便利です。容量・価格とも手ごろなので、2台目のモデルとしても最適。冷蔵庫・冷凍庫らしからぬスタイリッシュなデザインも相まって、新スタイルの家電として注目されそうですね。

 

アクア

COOL CABINET  AQF-GS15G

●発売:5月16日●価格:7万円前後(税抜)●サイズ/質量:W503×H1310×D598㎜/46kg●定格内容積153L(食品収納スペース101L>●冷却方式:ファン式●年間消費電力量:冷凍使用時440kWh/年(2021年省エネ基準達成率112%)

 

アクア

COOL CABINET  AQF-GS13G

●発売:5月16日●6万円前後(税抜)●サイズ/質量:W503×H1185×D598㎜/43kg●定格内容積134L(食品収納スペース88L>●冷却方式:ファン式●年間消費電力量:冷凍使用時370kWh/年(2021年省エネ基準達成率120%)

 

冷凍用ごはん、カレー用ごはんも炊ける! 「全部入り」炊飯器をアイリスオーヤマが発売

アイリスオーヤマは、炊飯器の新モデル2種「銘柄量り炊きIHジャー炊飯器3合/5.5合」を5月12日に発売します。参考価格は、3合炊きのKRC-IC30が2万5800円(税抜)、5.5合炊きのKRC-IC50が2万7800円(税抜)です。

↑3合炊きのKRC-IC30(左)、5.5合炊きのKRC-IC50(右)

 

量り炊きモード、カロリー計量、こだわり炊き分けの3つの機能を一台に搭載

今回発売するIHジャー炊飯器は、従来の「量り炊きモード」に加えて「カロリー計量」、そして圧力IHジャー炊飯器のみに対応していた「こだわり炊き分け」という、3つの機能を一台に搭載しています。

 

「量り炊きモード」は、釜に入れた米の量に対して最適な水の量を自動計算し、炊飯できる機能です。水を注ぐ際、最適な水の量の基準値との差が5cc以下になるよう、水量を表示し音でガイドするため、「かたすぎる」「やわらかすぎる」といった炊きあがりのムラを抑えることができます。また、米の重量を基に必要な水の量を算出するため、合数単位でなくても最適な水の量で炊飯が可能。さらに、選択した銘柄に合わせて水の量と火力、加熱時間を自動調整するので、銘柄ごとの特徴を最大限に引き出します。

↑本機の操作パネル。右上には、炊き分けの銘柄を表示しています

 

「カロリー計量」は、茶碗によそったごはんのカロリーの目安をお知らせする機能。ごはんのカロリーを重量を基に算出して表示するため、食事制限をしている人や体型を維持したい人の栄養管理をサポートします。玄米、おかゆモードで炊飯した場合でもカロリー計量が可能です。

↑「カロリー」ボタンを押してごはんをよそうと、カロリーを表示

 

「こだわり炊き分け」は、料理や食べ方に合わせて水の量や加熱工程を調整するモード。ルーとの相性を考えた「カレーモード」や、解凍してもおいしく食べられる「冷凍ご飯モード」、レジスタントスターチ(難消化性でんぷん)を増加させる「食物繊維米モード」など、食べ方に応じた炊飯モードを用意しています。

↑「こだわり炊き分け」のモード

 

水が迷わずに計量できて、カロリーがわかるほか、用途に応じた炊き分けも可能となった本機。3万円以内と手ごろな価格もうれしいですね。本機でより手軽に好みのごはんを楽しんでみてはいかがでしょうか。

パン作りの時間が4分の1になるって? 東芝オーブンレンジ「石窯ドーム」が時短機能を強化

東芝ホームテクノは、業界最高オーブン温度350℃の過熱水蒸気オーブンレンジ「石窯ドーム」から、新製品「ER-SD7000」(実売価格17万円前後)など4機種を6月上旬より順次発売します。

↑ER-SD7000

 

パンの生地作りから焼き上げまで1時間で完了!

新製品のフラッグシップモデル「ER-SD7000」は、毎日の食事のレパートリーが広がり、洗い物も減らせる「時短・省手間」の機能をブラッシュアップ。そのひとつが、新搭載の「お手軽パン」メニュー。生地作りから焼き上げまで、通常4時間程度かかるフランスパンが約1時間でできるのが特徴です。手間となる“こね作業”を行う必要がなく、ヘラを使ってボウルで混ぜ、レンジで発酵することで発酵時間も大幅に短縮可能に。この「お手軽パン」には、基本の丸パンやフランスパンのほか、メロンパンやカレーパン、ピザなど、14レシピのメニューを搭載しています。

↑「お手軽パン」で作れるフランスパンのイメージ

 

深皿で混ぜて焼くだけの「深皿メニュー」も充実

また、同社独自の深さ5㎝の深皿を使用した「深皿メニュー」 67レシピを搭載。煮込み、焼き物、ごはん、麺類など食事メニューから、パン、スイーツまで幅広い料理が作れます。加えて‟切って・混ぜて・焼くだけ“の「スピード深皿メニュー」8レシピを新たに搭載し、全12レシピに増加。「スピード深皿メニュー」は、洗い物の手間を省くことができ、焼き時間は20分以内と、こちらも時短・省手間に貢献します。

↑「スピード深皿メニュー」調理イメージ

 

↑「スピード深皿メニュー」の例

 

耐熱ボウルに食材を入れて電子レンジで加熱するだけの短時間自動調理「3分・5分・7分」のスピードメニューも用意。なかでも、お肉メインの「7分メニュー」は加熱制御を改良し、従来の8分から時間を短縮しています。忙しい朝のお弁当作りや、さっともう一品作りたいときに便利ですね。

このほか、あたため機能も進化しています。新搭載の「おかずあたため」機能は、おかずをあたためる際、赤外線センサーで食品の温度変化を細かく検知。段階的にレンジ出力をコントロールすることで、肉の表面が硬くなるのを防ぎます。さらに、加熱の出力制御で食品のはじけを防ぐため、庫内も汚れにくいのもメリットです。

 

同社調べによると、オーブンレンジを購入する理由として、美味しい料理が作りたいほかに、「時短・省手間」、「レパートリーの広がり」といったニーズが高いとのこと。なかでも共働き世帯の増加と比例して、時短・省手間がより望まれる傾向にあるようです。そんなニーズに応え、充実した時短・省手間機能を備えた新「石窯ドーム」。本機を使って、手軽でおいしい「オーブンごはん」を楽しんでみてはいかがでしょうか。

↑今回リリースされた4機種。フラッグシップモデル「ER-SD7000」(写真上の2機種・6月上旬発売)、大型ホワイトバックライト液晶の「ER-SD5000」(写真左下・6月中旬発売・実売価格13万円前後)、オーブン温度300℃の「ER-SD3000」(写真下中・7月上旬発売・実売価格9万円前後)、オーブン温度250℃の「ER-SD100」(写真右下・7月中旬発売・実売価格6万8000円前後)の4機種

健康オタクのライターが「買ってソンなし」と断言! 約5000円のヨーグルトメーカー、自腹購入の満足度がスゴイ

今年の1月、アイリスオーヤマを取材した際に、個人的にとても気になった商品がありました。ヨーグルトメーカー KYM-013(実売価格5230円)です。実は、筆者は10年ほど前にもヨーグルトメーカーを購入したことがありましたが、いつの間にか使わなくなり、数年前に捨ててしまいました。使わなくなったのには理由があるのですが、同社の新製品はそれを解決する機能があり、「また使ってみたい!」と思わせるものでした。結果、取材したその夜にネット通販サイトをポチってしまったのです。

 

「ワンタッチで飲むヨーグルトが作れる」と聞いて衝動買い


私を衝動買いさせたパワーワードは「飲むヨーグルト」。10年前に購入したヨーグルトメーカーを使わなくなった理由は、「面倒だから」。ヨーグルトメーカーは一般的に、1ℓまたは500mℓの牛乳パックでヨーグルトを作るのですが、1ℓの縦に長い牛乳パックは、付属の長いスプーンを使ってもヨーグルトをすくいづらく、手までヨーグルトまみれになってしまうこともしばしば。毎日、ヨーグルトを食べるたびに長柄スプーンを洗うのも面倒です。この面倒くささが元で、徐々にヨーグルトメーカーを使わなくなったというわけ。一方、飲むヨーグルトならばスプーンは必要なく、ただグラスに注げばいいのです。手も汚れないし洗い物も増えません。

 

実は、他のヨーグルトメーカーでも飲むヨーグルトを作ることができますし、同社の前モデルでも作れます。プレーンタイプを作る時より温度設定を下げ、時間を短くすればよいのです。例えば、同社モデルの場合ならば、プレーンが42℃/9時間に対して、飲むヨーグルトは30℃/8時間。しかし、これを毎回設定するのは面倒です。その点、新モデルではボタン一つで飲むヨーグルトが作れる自動メニューを搭載しました。「ワンタッチで飲むヨーグルトが作れる」と聞いて、筆者の食指が動いたわけです。

 

作り方は牛乳パックにドリンクヨーグルトを入れてセットするだけ

作り方は簡単。市販の牛乳パックに市販のドリンクヨーグルトを混ぜるだけ。牛乳9に対してドリンクヨーグルト1の割合なので、1ℓの牛乳パックに100mℓタイプのドリンクヨーグルトがちょうどよいです。好きなドリンクヨーグルトをタネに使えるのも良いところ。毎回、異なるドリンクヨーグルトを使う楽しみもあります。牛乳パックから100mℓ分の牛乳を取り出し、ドリンクヨーグルトを加えたらよく混ぜてからセット。自動メニューで「飲むヨーグルト1000mℓ」を選んで(「飲むヨーグルト500mℓ」も選択可能)、スタートボタンを押せば完了。8時間後にはトロトロの飲むヨーグルトができあがります。ちなみに、一度作ったら、それをタネにして何度も作ることが可能です。

↑1ℓの牛乳パックから100mℓ分を取り除き、市販のドリンクヨーグルト100mℓを加えて混ぜてセット。8時間後には飲むヨーグルトのできあがり

 

↑グラスひとつで手軽に飲めて、洗い物が少ないのもいい!

 

腸活に良いとされる米麹甘酒もカンタンに作れる

実はもう一つ、購入の決め手となった機能があります。同じく自動メニューで追加された「甘酒」です。齢50を迎え、健康面でいろいろ不安な今日このごろ。気が付くとネットで「健康」に関するアレコレを検索している毎日です。そのなかで、筆者の目に留まったのが、発酵食品と食物繊維を積極的に摂取して腸内環境を整える健康法「腸活」。腸活で注目されている甘酒も自動メニュー入りしたと聞いたら、もう買わないわけにはいきませんでした。

 

特に良いとされているのは米麹を使った甘酒で、本機ではこの米麹甘酒が作れるのです。作り方はまず、炊飯したごはん約1合を付属の専用容器に入れ、熱湯250mℓを加えてよくかき混ぜまず。その後、水150mℓを加えて温度を下げ、市販の乾燥米麹を砕いたものを入れて、再度攪拌。これをセットし、自動メニューで「甘酒」を選んでスタートすれば、約9時間後に完成です。

↑ごはん1合分、熱湯、市販の乾燥米麹、水を入れ、よくかき混ぜてセット

 

↑9時間後に甘酒が完成。甘酒の独特の香りは弱く、クセがなくて飲みやすいです。そのまま飲んでもいいですが、牛乳で割ればより飲みやすくなります

 

筆者は酒粕を使った甘酒の、あの独特の匂いと味が苦手ですが、米麹甘酒はそのような匂いや味は少なく、ほんのりした甘さがあってとても飲みやすいです。ただ、そのままでは粘りの強いおかゆのような食感なので牛乳で割って飲むとのど越しが良くなり、飲みやすくなります。残りは冷蔵庫に入れれば数日は保存できるので、毎日、手軽に甘酒が飲めるというわけです。

植物性乳酸菌が豊富な水キムチも手動で作れる

付属のレシピブックには塩麹や醤油麹、水キムチ、フルーツビネガーなどの多彩なメニューが並んでいます。今回は、そのなかから、水キムチとフルーツビネガーを作ってみました。

 

水キムチは唐辛子を使わないキムチで、植物性乳酸菌が多く含まれており、整腸作用があるといわれております。つまり、これも腸活のひとつというわけ。作り方はカンタンです。ダイコンなどの材料に塩をふって10分ほど寝かせたあとに専用容器に入れ、米のとぎ汁、砂糖、酢を加え、ヨーグルトメーカーを35℃/5時間に手動で設定。スイッチが切れたらそのまま数時間放置して自然発酵させます。完成した水キムチは、唐辛子を使っていないので辛さはなく、薄いぬか漬けのような食感で、さっぱりしていて美味しいです。

↑ダイコン、ニンジン、キュウリ、タマネギ、ショウガ、ニンニクを水キムチの食材として選んでみました。酢、塩、米のとぎ汁を加えて混ぜてセットするだけ

 

↑水キムチはほんのりと米ぬかの香りと味がして、さっぱり食べられます。ニンニクはかなりニオイが強いので加えないほうがよいでしょう

 

本機で作ったフルーツビネガーを炭酸で割れば、風呂上りの一杯に最高!

一方、酢は内臓脂肪を減らしたり、血糖値の急激な上昇を抑えるなどの効果があるといわれる健康食品。とはいえ、あまりに酸っぱくてそのまま飲むのは無理ですよね。というわけで、本機でキウイを使ったフルーツビネガーを作ってみました。皮をむいて切ったキウイ4個分と、砂糖200g、市販の穀物酢200mℓを専用容器に入れ、ヨーグルトメーカーを40℃/7時間に手動設定。完了したらよくかき混ぜて冷蔵庫に保存します。砂糖とフルーツが入っていても、やはり酸っぱい! このままでは飲めないので、炭酸水で割って飲むことにしました。すると、炭酸の泡と酢の酸味、キウイの香りが混ざりあって爽やかなのどごしに。この時期のお風呂上がりの一杯に最適で、これなら毎日酢を摂るのも苦になりません。

↑フルーツビネガーはキウイ4個分と砂糖200gと酢200mℓで作ります。これだけ砂糖を使ってもできあがりは酸っぱいです

 

↑市販の炭酸水で割れば爽やかな風味となり、風呂上がりの一杯に最適!

 

「健康によさそうだから」と、ネットに転がっている健康法をたくさん試してきましたが、面倒くさくてどれも長続きしませんでした。やはり、毎日続けるには、「やり方が簡単」というのがもっとも重要です。その点、本機はタネを牛乳に混ぜてセットするだけで飲むヨーグルトが作れて、後片付けもカンタン。ヨーグルト以外の発酵食品もたくさん作れるので、飽きずに続けられるのが良いところです。5230円の実売価格でこれだけ使い倒せるのですから、間違いなく買って損はありません。

質感、良すぎじゃない? ピンポイントで香りを届ける「鉄球家電」

二子玉川の蔦屋家電(東京都世田谷区)は5月3日(木)より、FUMA「香り導くサーキュレーター」の一般販売予約を開始しました。こちらは、最先端のロボティクス技術を誇るATOUN(アトウン・奈良県奈良市)と、クリエイティブ集団、PARTYのコラボによる新ブランド「FUMA」の第1弾となる製品です。実売価格は南部鉄器モデル、有田焼モデルともに7万3800円(税抜)。

↑南部鉄器モデル(左)、有田焼モデル(右)

 

伝統工芸を使い、素早い開発によって生まれたアイテム

「FUMA」では、アジャイル(※)なものづくりがモットーで、目標スペックを決めて技術開発を行うという従来のプロセスを採用しないのが特徴。「伝統工芸を用いてどのような新しい体験価値を生み出せるか」を最優先事項とし、そのために必要な技術をATOUNとPARTYの得意分野から持ち寄り、一気に組み上げてプロトタイプの作成まで行います。

※アジャイル(agile)……英語で「素早い」「機敏な」という意味。ソフトウェアなどの開発で、より素早い開発を重視する方法を指します

 

こうして誕生した「香り導くサーキュレーター」は、コアンダ効果(※)を用いて風をコントロールし、欲しい場所にピンポイントで香りを届けられるサーキュレーター。「21世紀の香炉」を目指し、一般的なアロマディフューザーで用いられる熱や超音波を不要としているのが特徴。台座にアロマストーンを置くだけで、香りを風に乗せて届けます。ちなみに、この球形のフォルムと「コアンダ効果」で、パナソニックの創風機「Q」を連想した方はかなりの家電通。ATOUNはパナソニック出資のベンチャー企業で、本機は創風機「Q」の開発者が手掛けています。

※コアンダ効果……流体が物体の表面を流れるとき、物体の表面に沿って流れる現象

 

南部鉄器と有田焼を採用したミニマルなデザイン

本機の外観は、羽根も穴もないミニマルなデザイン。風の源泉となる球体部分には、古くから香炉として愛用されてきた南部鉄器と有田焼を採用。土台の天板には国産の山桜を、タッチスイッチには真鍮(しんちゅう)を採用し、素材感を楽しめる仕上げとしました。

 

操作はカンタンで、本体スイッチのほか、iOS用のアプリで操作することができ、シーンに応じておすすめの風量・風向を設定することが可能。また、好きな時間にON/OFF設定もできるので、目覚めの時間に香りを楽しむこともできます。

 

このほか、オフィスの休憩エリアなどでリフレッシュできる空間を創ったり、受付や応接室に置いて来客をもてなしたりと、さまざまなシーンで活用できそうですね。…ん? どこからか良い香りがするが、この香り、どこから出ているのだろう……? そんな不思議な体験をしたときは、近くに本機がないか、探してみてください。

↑寝室に置いたイメージ

 

↑本機のスペック。南部鉄器モデルのほうが1kgほど重くなっています

 

工場のラインから人が消えた…!? アイリスオーヤマ、1兆円企業に向け「自動化」を徹底した新工場を設立

アイリスオーヤマは2022年に売上高1兆円の目標を掲げています。2018年計画である売上高5000億円の2倍。その目標に向け、商品の開発・生産体制を強化する計画を打ち立てており、その試金石となる新工場「つくば工場」が4月24日に茨城県稲敷市にオープンしました。同社にとって初めての自動工場とのことですが、それはいったいどのようなものなのか? 同日に行われたメディア向けお披露目会に参加して確かめてきました。

 

関東圏のLED需要に対応すべく新工場を建設

アイリスオーヤマつくば工場は、圏央道・阿見東インターチェンジから約2kmの阿見東部工業団地内に建設されました。同工場はLED照明の生産と、家電製品および法人向け建築内装資材の物流倉庫として機能します。これまで、日本国内市場向けLED照明は中国大連工場で8割、佐賀県鳥栖工場で2割を生産してきましたが、今後はつくば工場2割、鳥栖工場1割、大連工場7割と、国内生産率を拡大します。

↑アイリスオーヤマのつくば工場。土地面積6万3213㎡、地上6階建て、延床面積10万8506㎡の物流倉庫一体型工場です。投資額は土地が約20億円、建物・設備などが約80億円の合計100億円

 

つくば工場では、特に関東圏の需要増に対応していくとのこと。首都圏では2020年の東京オリンピックに向けて都市開発が進み、大型商業施設、オフィス物件の新築案件が目白押しで、LED照明の需要も急増しています。さらに、既設物件でも照明のLED化が年々進行しているため、同社では2020年以降も需要は衰えないと判断し、つくば工場を新設。大山健太郎社長は、つくば工場建設の目的について次のように説明しました。

↑大山健太郎社長

 

「売上の50%は首都圏が占めています。現在、関東市場をカバーする物流倉庫は埼玉県と静岡県にはあるが、供給量は現状でめいっぱいのところまできています。売上高1兆円を達成するために、つくばに大規模な物流倉庫併用の倉庫を建設しました」

 

工場内の物流倉庫の能力は約5万2000パレットと、同社としては国内最大級。生産能力は、シーリングライトとオフィス・商業施設向け一体型ベースライトそれぞれ最大週7000台。つくば工場の販売計画は初年度200億円ですが、「5年以内には400億円に倍増します」(大山社長)とのこと。

↑つくば工場で生産されるシーリングライト(左)と一体型ベースライト(右)

 

3ラインすべてが自動化され、スタッフは各ラインに一人だけ

つくば工場の最大の特徴は自動化です。これまで多くの家電製品の国内工場を見学してきましたが、ほとんどが人力を前提とした生産ラインでした。1mごとにスタッフがならび、ベルトコンベアの上を流れてくる本体に、自分が担当する部品を手仕事で次々と装着していくのです。それに対して、このつくば工場は、LED基盤の実装、一体型ベースライト、シーリングライトの生産の3ラインすべてが自動化されています。

↑LED基盤の実装ライン。写真奥側から基盤が流れてきてLEDチップがはんだ付けされ、AVG(無人搬送車)によって隣の製品組み立てラインに運ばれます。人間が介在する余地はありません

 

床をAGV(無人搬送車)が走り回り、部品のピッキング、組み立て、エイジング(実負荷試験)、梱包までをロボットが行います。スタッフはシステム監視のために1ラインに1人だけ。つまり、現在は3ラインなので3人だけなのです。「国内の人手不足はさらに深刻化していくでしょう。当工場では今後、大量生産型の汎用品を人手をかけずに生産していきます」と大山社長。

↑同ラインで実装されるLED基盤(扇型基盤が3枚装着されて1台のシーリングライトになります)

 

↑シーリングライトの組み立てライン。LED基盤とその他の部品を組みわせ、エイジングも行います。最後の梱包まで自動化

 

中国からの建築内装部品の物流倉庫としての機能も兼備

物流倉庫も自動化しています。奥行き110m、高さ30m、幅80mの巨大倉庫内をコンピューター制御された台車が縦横無尽に動き回り、商品の入出荷を自動管理しています。

↑80メートルの広さに何基もの自動倉庫が収められています

 

↑奥行き110、高さ30メートルの自動倉庫内部

 

さらに、本工場は、LEDや家電製品だけでなく、昨秋から参入した建築内装部品の物流倉庫として機能するとのこと。「新築ビルでは、LEDライトだけでなく床から天井まであらゆる資材が必要になります。大手ゼネコン関係者に当社の大連工場を見学してもらったら、『あれも作れる?』『これも作れる?』とたくさんの要望をいただきました。そのため今、OAフロア、タイル、壁材、消火栓ボックス、天井の点検口、階段の手すりなど、ありとあらゆる建築内装資材の新製品を揃えているところです。建築資材関係は流通が複雑ですが、当社はメーカーベンダーでありながら流通機能も持っています。つくば工場の完成を機に、大きな流通改革ができると考えています」(大山社長)

↑建築内装部品の一例。中国工場で生産された製品の数々が、つくば工場から関東一帯に出荷されます

 

いままで、アイリスオーヤマは、「ユーザーインの製品開発」という信念のもと、機能てんこ盛りで高額な家電製品は作らず、シンプルな製品をリーズナブルな価格で提供し続けることで、ユーザーの支持を得て家電分野で成長を続けてきました。さらに今回、つくば工場に自動生産・自動倉庫システムを新設したことで、コストを抑えながら大量生産と安定供給が図れるため、今後も低価格で質の良い製品が安定的に作ることができるとしています。他メーカーにとっては大変な脅威ですが、ユーザーにとってはうれしい限り。同社がさらなる支持を得て、1兆円企業となる日もそう遠くはないのかもしれません。

【2018年 冷蔵庫ガイドまとめ】家電のプロが本気ですすめる13モデル、世帯別に教えます!

だんだんと暑くなってきて、冷蔵庫に負担がかかる季節になってきました。効率の悪い古いモデルを使っていると、電気代がかさむおそれも……ということで、そろそろ買い替えを考えてはいかがでしょうか? GetNavi webでは、家電のプロ・戸井田園子さんをガイドに招き、「性能重視モデル」「コスパ重視モデル」「デザイン重視モデル」というテーマで、それぞれの選び方とオススメモデルを3回にわたって紹介。今回は、その総集編をお届けします。一気にチェックして、ご自身のくらしに合った最高の一台を見つけてみては? なお、オススメモデルは、容量別で「一人暮らしにオススメ」「夫婦世帯にオススメ」「ファミリーにオススメ」と示していますので、ぜひご参考に!

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

その1「性能重視モデル」の選び方&オススメモデル5選

●「性能重視モデル」の選び方

周囲のインテリアとの相性を考えましょう!

「このカテゴリでは、機能だけでなく、扉表面の仕様も含めて全体的にグレードが高いです。ですから『これだけは外さないで欲しいポイント』は、基本的にあまりないのが現状。強いて言えば、性能を重視するあまり、インテリアとの調和を後回しにしてしまうことも。冷蔵庫は空間に締める面積が大きく、リビングから見える位置に置くことも増えています。カラー・素材感・グレード感など、周りのインテリアとの相性も十分に考慮して選んでください!」(戸井田さん)

 

●「性能重視モデル」オススメ5選

「性能重視モデル」その1【一人暮らしにオススメ】

フリーザーが54Lと大きく省エネ性も優秀!

AQUA

AQR-16G

実売価格4万4110円

ワイド幅が特徴の2ドア冷蔵庫。幅52.5cmでトップは耐熱100℃のテーブル仕様なので、本格派のオーブンレンジも置くことも可能。引き出しタイプで「54L大容量ワイドフリーザー」には、冷凍食品がたっぷりストックできます。製氷・貯氷スペース付きのバスケットがあり、一食分ずつパックしたご飯やアイスクリームを見やすく整理できるのもポイント。奥行57.6cmの薄型設計で、すっきりと設置できます。

●サイズ/質量:W525×H1160×D576mm/約38kg●容量:157L(冷蔵室 103L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:308kWh

↑カラバリは「ミルク」に加え、「ルージュ」(写真)も用意

 

戸井田さんのレコメンド

「100L台はみな似たりよったりですが、フリーザーが54Lと大きいのは便利! 冷蔵室には『低温フリーケース』があり、整理がとてもしやすいです。全段強化処理ガラス棚で高級感があり、清潔さもキープしやすくなっています。冷蔵室には、Agイオン除菌酵素脱臭フィルターを搭載。省エネ基準達成率も100%クリアしていて優秀です!」(戸井田さん)

 

「性能重視モデル」その2【一人暮らしにオススメ】

料理にこだわるひとり暮らしに最適!

シャープ

SJ-D23C

実売価格5万8870円

225Lとたっぷり収納できる2ドアトップフリーザー冷蔵庫。触媒にナノサイズの粒子を採用した「ナノ低温脱臭触媒」で、脱臭+抗菌のダブル効果により、気になるニオイ・雑菌・カビを抑えます。冷蔵室内の「フレッシュケース」は、生ものの保存に最適。製氷皿のレバーをひねるだけで氷が出せる冷凍室の「クルリポンアイスメーカー」も便利です。庫内が明るく見やすいLED照明を採用しているのもポイント。

●サイズ/質量:W545×H1509×D595mm/約43kg●容量:225L(冷蔵室 162L/冷凍室 63L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:385kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「性能にこだわるなら100L台では物足りない場合が多いので、ひとり暮らしでも少し大きい容量をセレクトしてはいかがでしょうか。もともと200L前半の冷蔵庫は少ないですが、その中でもこの機種は多機能かつ高性能なモデル。200L以下では省かれがちな野菜ケースもついています。ドアポケットも全面しっかり使え、2Lペットボトルが2本入る大容量。ひとり暮らしでも、しっかり自炊をする人にオススメです!」(戸井田さん)

 

「性能重視モデル」その3【夫婦世帯にオススメ】

働く女性の使いやすさを追求したモデル

三菱電機
CXシリーズ MR-CX27C
実売価格11万1560円

女性チームが中心となり開発した、3ドア冷蔵庫。働く女性が使いやすい収納と毎日の調理をサポートする機能を搭載しています。冷蔵室の棚は全段ガラス棚で、作り置きした料理も鍋ごと保存できる高さを確保。「真ん中野菜室」は、立ったまま取り出せて重たい野菜の出し入れもラクラクです。側面から扉に手が掛けられ開け閉めも簡単な「フリーアクセスデザイン」を採用。下段のフリーザーは70Lの大容量で作り置きの保存に重宝します。

●サイズ/質量:W540×H1630×D656mm/約58kg●容量:272L(冷蔵室 142L/野菜室 60L/冷凍室 70L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:3ドア●年間消費電力量:325kWh

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

 

戸井田さんのレコメンド

「200Lクラスだと、三菱がもっとも機能をしっかり搭載。本機は使いやすさとデザインを両立させたモデルで、女性社員が中心となり、働く単身女性が忙しい日々でも健康な食生活が送れるように工夫されています。上位モデルで好評の『氷点下ストッカー』(※)も搭載。食材の鮮度を維持しやすく、取り出してすぐに調理ができます。高効率インバーターできめ細かい温度コントロールが可能で、省エネ性も優秀。“共働きでもできるだけ手作りを!”というご夫婦にオススメです」(戸井田さん)

※氷点下ストッカー……氷点下(約-3℃~0℃)でも食品を凍らせず、生鮮食品の鮮度を長く保てるストッカーのこと

 

「性能重視モデル」その4【ファミリーにオススメ】

クラウドサービスとの連携で献立を教えてくれる!

シャープ

SJ-GX50D

実売価格23万8750円

冷蔵室扉の前面に液晶ディスプレイを搭載し、サポート機能を充実させた6ドア冷蔵庫。クラウドサービス「COCORO KITCHEN」との接続により、家庭ごとの生活リズムを学習し、献立や保存方法、食材などを冷蔵庫が提案してくれます。新搭載の「プラズマクラスターうるおいチルド」は、送風ファンをなくして食品の乾燥を避け、鮮度を保持。「雪下シャキット野菜室」は、5面輻射冷却で野菜室全体を低温の冷気で包み込み、安定した低温制御で野菜を長持ちさせます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D699mm/約109kg●容量:502L(冷蔵室 259L/野菜室 73L/製氷室 21L/冷凍室上段 20L/冷凍室下段 129L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●運転音:20dB●年間消費電力量:240kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「最先端のAIoT(※)搭載! 次世代の利便性を楽しみたい人にオススメです。無線LANにつなげると、クラウドサービス『COCORO KITCHEN』に接続可能で、献立提案や保存の豆知識などを音声で教えてくれます。使っていくほどに、使い手の嗜好や利用状況を学習し、ぴったりの提案や情報を提供してくれるようになるなど、成長していく点がポイント。これからは、冷蔵庫も家族の一員です!」(戸井田さん)

※AIoT……AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせたシャープの造語。モノがインターネットを通じてデータをやりとりし、人工知能で学習・成長していく技術です

液晶では「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンス

↑パネルでは「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスしてくれます

 

「性能重視モデル」その5【ファミリーにオススメ】

新開発の「うるおい低温冷蔵」で食品長持ち!

日立
真空チルド HWシリーズ R-HW60J
実売価格39万7440円

「真空チルド」や「新鮮スリープ野菜室」に加え、新開発の「うるおい低温冷蔵」を搭載した大容量冷蔵庫。冷蔵室のための専用冷却器を搭載し、「うるおい冷気」で食品の乾燥を抑えるほか、「うるおい低温冷蔵」がオンの時は約2℃で保存でき、まとめて作った料理や総菜の鮮度が長持ちします。また、温かいままの鍋を入れても、周囲の食品の温度上昇を抑制してくれます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D738mm/約126kg●容量:602L(冷蔵室 308L/野菜室 114L/製氷室 24L/冷凍室上段 33L/冷凍室下段 123L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:259kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「2018年2月下旬から発売された新製品です。『うるおい低温冷蔵』は、冷蔵室全体が2℃を維持するため、どこに食材を入れてもチルド室で保存をしているのと同じような状態になります。“冷蔵室丸ごとチルド室”と言っても過言ではないですね。人気の『真空チルド』はもちろん、発生させた炭酸ガスで野菜を眠らせる『新鮮スリープ野菜室』は、7日間経っても野菜をシャキシャキにキープできるのは驚き。大型アルミトレイで素早く凍らせて肉や魚のうまみ成分の流出を防ぐ『デリシャス冷凍』や、大型ドアポケット、小物ケース2個搭載など、ますます使いやすく進化しています!」(戸井田さん)

↑新開発の「うるおい低温冷蔵」は冷蔵室を独立冷却することで、うるおいと鮮度を保ちます

 

その2「コスパ重視モデル」の選び方&オススメモデル3選

●「コスパ重視」モデルの選び方

省エネ性と冷却方式(ファン式)は最低限死守を!

「本体価格の安さだけでなく、消費電力量も要チェック。消費電力量が高い機種を選んでしまうと、電気代がかさむので、長い目でみてかかる費用が多くなることも。年間の電気代と使用する予定年数で、必要なトータル費用を把握しましょう。年間電気代の算出方法は、消費電力量(kWh)×27円が目安。仮に1年の消費電力量が300kWhだと300×27年=8100円、400kWhだと400×27=1万800円が目安となります。そのほか、小型で低価格なモデルの場合、冷却器で直接庫内を冷やす『直冷式』の製品もありますが、霜取りが自動ではないため、手間がかかります。その点を考えて、霜取り不要の『ファン式』を選ぶのがオススメ。ちなみに、今回選んだ以下3モデルはすべてファン式です」(戸井田さん)

 

「コスパ重視モデル」その1【一人暮らしにオススメ】

底値に近い価格ながらデザイン性と省エネ性能も良好!

ハイアール

JR-GNF148E

実売価格4万4110円

透明感あるガラストップドアで、デザイン性が高いユーロスタイルの2ドア小型冷蔵庫。54L大容量ボトムフリーザーには、目的の品がすぐ取り出せる引き出し式3段ケース「区っ切り棚冷凍室」を採用し、冷凍食品の買いだめに便利です。独立したバスケットで冷気が出にくく食品が外気にさらされにくいのもポイント。コンパクトに収納できる「すっきりポケット」には、2Lペットボトル3本が収納可能です。

●サイズ/質量:W502×H1275×D594mm/約45kg●容量:148L(冷蔵室 94L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:232kWh

↑庫内の様子。冷凍室が3段引き出し式なのがポイント

 

戸井田さんのレコメンド

「小型冷蔵庫では底値に近い価格ですが、ガラストップドアでグレード感があります。冷凍室は54Lと収納量があり、3段引き出し式で冷気が逃げにくく省エネです。耐熱の天板で電子レンジが置けるので、ひとり暮らしには便利! 省エネ基準達成率131%、年間消費電力量232kWhと省エネ性も高く優秀で、運転音25dBというのも魅力です。ワンルームにあってもうるさくないレベルです」(戸井田さん)

 

「コスパ重視モデル」その2【夫婦世帯にオススメ】

「どっちもドア」など必要な機能を網羅しているお得なモデル

シャープ

SJ-W351D-S

実売価格7万4430円

ひとつのドアが右にも左にも開き、キッチンの動線がスムーズになる「どっちもドア」を採用した冷蔵庫。女性の身長に合わせたローウエスト設計で、高さは169cmサイズと少し低めになっており、最上段まで楽に手が届きます。気になるニオイ・雑菌・カビを抑える「ナノ低温脱臭触媒」、冷蔵庫の使用状況を判断して各家庭の生活パターンに合わせて通常運転よりさらに約5~7%節電できる「節電モード」も搭載しています。

●サイズ/質量:W600×H1690×D660mm/約62kg●容量:350L(冷蔵室 183L/野菜室 68L/冷凍室 99L)●ドア開閉タイプ:左右フリー●ドア数:3ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:430kWh

↑ローウエスト設計で女性でも使いやすいです

 

戸井田さんのレコメンド

「中型サイズでは底値で、コスパが高いモデルです。『どっちもドア』なので、引越しで冷蔵庫への動線が変わっても使いにくくなることがありません。チルドルームは高さ15cmと十分な収納力あり。野菜室には深さの違うケースがあり、整理しやすく使いやすいですね。年間消費電力量430kWhとやや高いものの、『節電モード』で、5~7%の節電が可能になっています。基本的な性能を網羅しつつ本体価格も安い、おトクなモデルと言えるでしょう」(戸井田さん)

 

「コスパ重視モデル」その3【ファミリーにオススメ】

「ワンダフルオープン」搭載かつ省エネ性能が高く、この価格はお見事!

パナソニック

NR-FVF453

実売価格12万1300円

キッチンにすっきり納まる、奥行き約63cmの薄型6ドア冷蔵庫。冷蔵庫も野菜室も100%全開する「ワンダフルオープン」を搭載。野菜室は買い物カゴ約4個分、冷凍室は買い物カゴ約3.5個分とたっぷり収納できます。コンプレッサーを最上段奥に設置するパナソニック独自の「トップユニット方式」で、収納力はさらにアップ。各家庭の生活に合わせて自動で節電する「エコナビ」によって、省エネ性も高いモデルです。

●サイズ/質量:W685×H1828×D633mm/約82kg●容量:451L(冷蔵室 232L/野菜室 95L/製氷室 14L/新鮮凍結ルーム 26L/冷凍室 84L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:390kWh

 

↑野菜室は100%全開する「ワンダフルオープン」採用で、奥まで取り出しやすいです。ベアリング式なので、片手でラクに取り出せます

 

戸井田さんのレコメンド

「450L超えの低価格帯は、消費電力量が高くなりがちです。しかしこのモデルは、年間消費電力量400kWh以下で、しかも価格がリーズナブル。パナソニックの特徴である、引き出しが最後までしっかり引き出せる『ワンダフルオープン』で、出し入れしやすいのもいい点ですね。生活リズムや収納量、曜日ごとのパターンに合わせて節電運転する『エコナビ』も搭載し、さらなる省エネが見込めます。基本の機能を搭載しつつ、この価格を実現したのはお見事!」(戸井田さん)

 

その3「デザイン重視モデル」の選び方&オススメモデル5選

●「デザイン重視」モデル選び方

25dB以下の静音性が高いモデルを選ぶべし

「デザイン性の高い冷蔵庫は、ひとり暮らしでなくても、見える場所に設置する可能性が高いので、静音性は気にしたいところ。特に最近はオープンキッチンが多いので、リビングでくつろいでいるときにモーター音が気になるなんてことも……。これでは、せっかくのくつろぎタイムが台無しですよね。静音性の目安としては、25dB以下なら合格ライン。この点をしっかり確認しておきましょう」(戸井田さん)

 

●「デザイン重視モデル」オススメ5選

「デザイン重視モデル」その1【一人暮らしにオススメ】

一人暮らし向けに開発されたガラストップ扉が際立つモデル

シャープ

SJ-GD14D 

実売価格5万3600円

洗練されたスクエアな形でインテリアにも溶け込む、ガラスドアの冷蔵庫。ハンドルは一枚の板をモチーフにしており、徹底的にノイズを少なくした形状でガラス面を際立たせます。「つけかえどっちもドア」はドアの開閉方向を自由につけかえられ、インテリアの配置に合わせる際に便利です。シャープ独自の「プラズマクラスター」搭載で食品を清潔に保存できます。

●サイズ/質量:W480×H1125×D600mm/約36kg●容量:137L(冷蔵室 91L/冷凍室 46L)●ドア開閉タイプ:片開き(付け替え可能)●ドア数:2ドア●運転音:約23dB●年間消費電力量:300kWh

↑カラバリは左からピュアブラック、メタリックベージュ、クリアホワイトの3種類

 

戸井田さんのレコメンド

「『ひとり暮らしサイズにもデザイン性の高い冷蔵庫を!』というコンセプトでシャープが開発したモデルです。このサイズでは珍しいガラストップ扉で高級感あり。ディティールもシャープなスクエアタイプですっきりとした印象。カラーは3色展開で、部屋のインテリアイメージに合わせてコーディネートできます。プラズマクラスター搭載、フリーケースや46Lのフリーザーなど性能も充分。新生活のスタートをワンランクアップしてくれる一台です!」(戸井田さん)

 

「デザイン重視モデル」その2【一人暮らしにオススメ】

丸みを帯びたかわいいレトロスタイル!

 

DAEWOO

DR-C15

実売価格4万8390円

お洒落なチェック柄の天板、シルバーの横ハンドルなどがかわいい、レトロスタイルの冷蔵庫。カラーはクリームホワイト、アクアミント、レッド、ブラック、スペースシルバーの5色。350mℓ缶がすっぽり入る深めのフレッシュケースは、乳製品やハム等の保存に最適です。ワイドな引き出し型の52L大容量冷凍室は、面倒な霜取りが不要なファン冷却式。ガラストレイを採用し、掃除がしやすいのも魅力です。

●サイズ/質量:W485×H1227×D653mm/約38kg●容量:150L(冷蔵室 98L/冷凍室 52L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB(50Hz)・26dB(60Hz)●年間消費電力量:320kWh

↑冷凍食品がたっぷり入るワイドな引き出し型の52L大容量冷凍室

 

戸井田さんのレコメンド

「丸みのある扉や素材感、取っ手のデザインなど、レトロな雰囲気が楽しめるモデル。インテリアのアクセントにもなる冷蔵庫です。耐熱トップテーブル、350ml缶が入る高さのフレッシュルーム、52Lの大きなフリーザー、ガラス棚など性能も申し分なし。消費電力量は320kWhとやや多めですが、年間9000円以下の電気代なので許容範囲でしょう」(戸井田さん)

 

「デザイン重視モデル」その3【夫婦世帯にオススメ】

シンプルながら存在感を感じるデザイン

ハイアール

URBAN CAFE SHRIES 

JR-XP2NF173E

実売価格4万6224円

「くつろぎをデザインしよう」をキーコンセプトに、シンプルなステンレスデザインを採用した家電ブランド「URBAN CAFE SHRIES」(アーバンカフェシリーズ)の2ドア冷蔵庫。家電の定番色であるホワイトではなく、シルバーとブラックで配色を統一し、すっきりとした印象を与えます。整理しやすい3段引き出し式の冷凍室は、ケース内の食材が見やすく、取り出しやすいのが特徴。冷気も逃がしにくいタイプで、冷凍食品のまとめ買いにも向いています。

●サイズ/質量:W502×H1410×D598mm/約45kg●容量:173L(冷蔵室 119L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:248kWh

↑ドアポケットには2Lペットボトルが3本収納可能

 

戸井田さんのレコメンド

「2ドアのステンレス扉のみの、至ってシンプルなデザイン。ちょっと厚みを感じる扉は、まさにアーバンな印象です。存在感があるので、重厚なヴィンテージスタイルにも、プロライクな厨房にもマッチしそう。3段ケースに分かれている54Lの大容量フリーザー、耐熱天板、2Lペットボトルが3本収納可能なドアポケットなど、使い勝手も優秀。年間消費電力量は248Kwhで省エネ性能の高さもポイントです。170L台なので、やや外食の多いご夫婦、または大きめサイズを望む一人暮らしに向いています」(戸井田さん)

 

「デザイン重視モデル」その4【夫婦世帯にオススメ】

グッドデザイン賞受賞の洗練されたフォルム

AQUA

AQR-SV27G

実売価格11万6550円

ソリッド&フラットなデザインで、2017年度グッドデザイン賞を受賞した「SVシリーズ」の3ドア冷蔵庫。アクセントとなる光沢を帯びたグリップハンドルは、心地よい握りやすさとデザイン性を併せ持っています。「旬鮮チルド」は、ドアの開閉時に入る外気の水分をフィルターに吸収し、運転中に庫内に放出するシステムで、スピード冷却と湿度コントロールのダブル効果を実現し、食品の鮮度が損なわれにくくなっています。

●サイズ/質量:W600×H1419×D657mm/約62kg●容量:272L(冷蔵室 178L/野菜室 44L/冷凍室 50L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:3ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:326kWh

↑カラバリはチタニウムシルバーとグロスブラウン(写真)を用意

 

戸井田さんのレコメンド

「スッキリした扉と、個性的なハンドルが印象的! デザイン性が高いだけでなく、しっかり握れるハンドルは使い勝手も上々です。モダンな中にも、少しレトロなスパイスが感じられるデザインが魅力。旬鮮チルド室、全段ガラス棚、Agイオン除菌酵素脱臭フィルター、自動製氷、クイック冷凍など、機能も充実しているので、毎日しっかり料理をしたい人も満足できます。省エネ基準達成率も100%で、省エネ性も優秀。300L台で、子どもが生まれて家族が増えても安心の一台です」(戸井田さん)

 

「デザイン重視モデル」その5【ファミリーにオススメ】

サイド・バイ・サイドで欧米のセレブ気分を味わう!

AQUA

AQR-SBS45F

実売価格11万8480円

庫内が一目で見渡せる欧米で主流のショーケース・スタイル「パノラマ オープン」を採用した大型冷蔵庫。奥行き約67cmの薄型設計で、最上段の奥にも手が届きやすくなっています。高級感のあるガラスドアは、フラットで手入れがしやすく、インテリアにも調和します。まとめ買いしたものを素早く冷やす「急速冷蔵」、食材の新鮮さを閉じ込める「急速冷凍」を搭載。全段丸ごとの急速機能で鮮度を保ちます。

●サイズ/質量:W833×H1800×D667mm/約98kg●容量:449L(冷蔵室 266L(内野菜ケース 45L)/冷凍室 183L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:400kWh

↑左に183Lの冷凍室、右に266Lの冷蔵室が隣り合わせに並ぶ構造です

 

戸井田さんのレコメンド

「大きな二枚扉の観音開きで、左右に冷凍室、冷蔵室が並ぶ『サイド・バイ・サイド』タイプは、日本では珍しいデザインです。扉を開けると中が引き出し式なのも欧米の冷蔵庫に多い仕様。ちょっとセレブな欧米スタイルが満喫できます。左右で冷蔵、冷凍に分かれているため、よく使う食材を取り出しやすい位置に収納できるのも特徴。フリーザーは183Lと大容量で、お取り寄せした食材もたっぷり長期保存ができます。やや惜しいのが省エネ性。年間消費電力量400kWhはそれほど高いわけではないですが、大容量モデルには200kWh台の優秀なモデルも多くなります(※)。このあたりを納得した上でご購入を!」(戸井田さん)

※1kWhあたりの目安が27円なので、年間消費電力量が100kWh高くなると電気代は年間で2700円、200kWh高くなると電気代は年間で5400円高くなる計算になります

 

 

【ドンキ】コスパ十分以上!! 独自機能が光るドン・キホーテ「キッチン家電」8選

様々な製品が揃うドン・キホーテですが、キッチン家電の開発にも注力しています。定番商品に加え、メーカーコラボ商品や多機能商品が目白押し! コスパ抜群のアイテムの数々を紹介します。

 

家庭での基本的な調理なら申し分ない活躍を見せる

食生活に関わるキッチン家電、それもドンキの家電の購入となると、つい慎重になってしまいがち……。しかし、それは杞憂に過ぎません。

 

例えば、ジャー炊飯器 IH絶品ごはんは、アイリスオーヤマとの共同開発。リーズナブルな価格なのはもちろん、蓄熱厚釜の炊き上がりが好評で、シリーズ累計1万6000台以上を売り上げました。

 

ミキサー、クックイックプラスも挽く・擦るといった機能を備え、調理を幅広くサポート。そのほかの家電も基本的な料理ならそつなくこなし、コスパで考えたら、十分活躍してくれるはずです。

 

【その1】ふっくら炊き上げる秘密は二重構造の蓄熱圧釜にあり!

情熱価格+PLUS×アイリスオーヤマ
米屋がこだわった五・五合ジャー炊飯器 IH絶品ごはん
9980円

米の製造販売も行うアイリスオーヤマとの共同開発で、炊き上がりのおいしさを追求した炊飯器。内釜は、蓄熱性能の高い2層構造・銅コーティング仕様で、釜底の丸みが内部に強力な熱対流を生みます。従来のマイコン方式ではなく、大火力のIH方式を採用し、上下から内釜を一気に加熱します。

【ココが買い!】

炊き上がりは粘りが少なく、しゃっきり硬めで粒立ち良し。あっさり味で食べやすいので、朝ご飯に食べたくなります。パーツはシンプルでお手入れもラクですね(GetNavi web編集部・家電担当/小林史於)

操作パネルは本体正面に配置。炊飯のメニューは白米、炊き込み、おかゆ、玄米。早炊きもできます。

 

しっかり粒が立ったごはん。熱ムラを抑えて炊くので、芯までふっくらです。香りも感じられます。

 

 

【その2】1台7役で調理の手間を解消!

情熱価格+PLUS
クックイックプラス
3980円

これ1台で「刻む、おろす、する、混ぜる、砕く、挽く、泡立てる」の7つの機能を持ち、マルチに使えるミキサーです。好みのカットに合わせて、4枚刃ブレード、2枚刃ブレード、チョッパーを換装して使用。本体はコンパクトで、収納もしやすいです。SPEC●サイズ:W120×H170×D120㎜

【ココが買い!】

素材がややチープな印象ですが、性能は必要十分。煮干が一瞬でサラサラの粉になり、冷凍バナナもペースト状に。スムージーが直接飲めるドリンクカップも便利です(GetNavi web編集部・家電担当/小林史於)

 

4枚刃、2枚刃のブレードは連続運転と手動運転を使い分けられるので、好みの大きさにカットできます。

 

【その3】蒸す・煮る・焼ける料理の幅を広げるレンジ

情熱価格
焼ける電子レンジ ヤクック
1万3800円

温め機能以外に焼く・蒸す・煮るが可能な電子レンジ。付属の専用容器「ヤクックボウル」が電子レンジから出るマイクロ波を吸収して発熱。火を使わずに焦げ目のついた焼き魚などを調理できます。調理モードは、解凍200W、弱500W、強700Wの3段階です。

 

【その4】携帯用ドリンクボトルと小型ミキサーが合体!

 

情熱価格
マイボトルミキサー モッテイク
2480円

作ったドリンクをボトルのまま持ち運べるミキサー。樹脂製ボトルは軽く、容量たっぷりの600㎖。水筒代わりにビジネスバッグに携帯できます。ブレード部分は取り外せるので手入れも簡単。本体カラーは、オレンジ、グリーン、レッド、グレーの全4色。

 

【その5】付属の3種類のプレートで多彩な料理を楽しめる

情熱価格
三枚プレート電気グリル鍋
4980円

鍋、グリルプレート、たこ焼き用の3種類のプレートが付属し、「焼く」「煮る」「蒸す」などの様々な調理が可能。220℃以上の強力加熱により、きれいな焼き色が付きます。プレートは焦げ付きにくいフッ素樹脂コーティング加工が施され、お手入れ簡単。ワイドサイズなので、大人数のホームパーティなどにも活躍します。

 

【その6】料理の楽しみが倍増する独立した温度設定の鉄板

情熱価格+PLUS
ラクラク収納折りたたみ式両面ホットプレート
5980円

コンパクトに収納できる折りたたみ式のホットプレート。2枚のプレートは独立して温度調整ができ、同時に2つの料理を調理したり、加熱用・保温用で使い分けたりできます。プレート部分は着脱可能なので、掃除や手入れの際も手間がかかりません。

本体の左右には取っ手が付いているので、折りたたむときや持ち運びのときに便利です。

 

折りたたみ時のサイズは、W155×H343×D336㎜。立ててスマートに収納できるのもうれしい!

 

【その7】一家に一台あると便利! 容量たっぷりで視認性もバツグン

情熱価格
COOL&HOT 冷温庫
7980円

開閉せずに中が見える断熱窓付きの冷温庫。フロンなどの冷媒やコンプレッサーを使用しないので環境にも配慮しています。350㎖缶なら15本収納。家庭用電源と車載シガーソケットから電源供給が可能です。

 

【その8】充電式バッテリーでアウトドアにも最適!

 

情熱価格
4L冷温庫
3980円

350㎖缶なら6本収納できる、ちょうどいいサイズ感の冷温庫。シンプルなデザインで、インテリアにも違和感なくなじみます。ハンドル付きで持ち運びの際も楽チンです。●質量:約1.6kg

 

※本記事の内容は、2018年3月時点のものです。商品や価格は予告なく変更されたり、店舗によってはお取り扱いがなかったりする場合があります。

 

【もっと詳しく知りたい方はコチラ!】

ドン・キホーテ&業務スーパー 殿堂入りベストバイ
680円+税/学研プラス

ドン・キホーテの激安テレビ&家電から業務スーパーで大人気の大容量食品まで、おトクなアイテムだけを集めた1冊。紹介している商品はすべて専門家のお墨付きを得たものばかり。注目度が高いホームセンターの逸品もピックアップ!

【2018年エアコンガイドまとめ】買うべきモノが見えてくる! 家電のプロに聞いた「賢い選び方&おすすめモデル15選」

本格的な夏場になってしまうと、販売店に注文が殺到して設置工事が順番待ちとなり、エアコンの価格も高騰。エアコンを買い替えるならいまがチャンスです。ただ、どうやって選べばいいか、わからない…そんな人のために、GetNavi webでは、家電のプロ・戸井田園子さんにお願いし、エアコンのガイド記事を3回にわたって公開してきました。各記事のテーマはそれぞれ「リビング向け・機能性重視モデル」「リビング向け・デザイン重視モデル」「個室向け・買い足し用モデル」。今回は、この3本の記事をまとめましたので、ぜひ一気にチェックしてみてください。ご自身がどんなモデルを求めているのか、はっきりわかるはずですよ!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【その1「リビング向け・機能性重視モデル」の選び方&おすすめモデル5選】

リビングのエアコン選びで注意すべきポイントは?

価格の安さだけを追わず、センサー機能の良いモノを選んで!

「リビングのエアコンの場合、価格の安さだけを優先しすぎるのはNG。ハイエンドクラスか、そのひとつ下のクラスまでで選んでほしいです。なぜなら安価なモデルを選ぶと、センシング能力や吹き分け機能が劣ってくるため、複数の人の快適を維持しにくくなります。快適性が損なわれることで、複数の人が無闇に温度変更したりON/OFFしたりするようになると、電気代がかさむ羽目に。その意味では、ある程度本体に投資した方が、使い初めてからストレスがたまらず、節約につながる可能性が高いです。特に、センサー機能が良いものを選んでほしい。センサーが良いと、温度を一定に保つ精度が高くなる=快適かつ省エネにつながります。

もうひとつ注目したいのが、清潔性を維持する機能。最近の家は、リビング・ダイニング・キッチンが一部屋になっているLDKが多いうえ、キッチンが対面かつ吊り戸棚や下り壁がない、オープンな空間構成も多いです。必然的にリビングにも調理の湯気や煙が回りやすくなり、エアコンの内部も汚れやすくなります。だからこそ、フィルターの自動お掃除だけでなく、フィンや熱交換器など、内部の汚れがつきにくい仕様のものを選びたいところ。『自動お掃除』といっても、フィルターだけのものもあるので、カタログなどでしっかりと確認を!」(戸井田さん)

 

リビング向け・機能性重視モデルその1

人工知能が“ちょっと未来”の体感温度を先読み!

三菱電機

霧ヶ峰 Zシリーズ

MSZ-ZW4018S

実売価格18万9800円

高精度赤外線センサーと人工知能が連携する「ムーブアイ mirA.I.(ミライ)」搭載で、ひとりひとりの“ちょっと未来”の温度の感じ方を予測して「先読み運転」をするハイスペックモデル。「ハイブリッド運転」モード時は、暑い昼間は冷房、涼しい朝は「爽風」(消費電力最小15W)というように自動で切り替わり、「エアコン」と「扇風機」のいいとこどりで快適性と省エネを両立します。

●サイズ/質量:W799×D385×H295mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF(後述):7.0●省エネ基準達成率:142%

 

家電のプロのレコメンド!

「人の体感温度を予測して先回り運転する『ムーブアイmirA.I』が画期的です! 複数の人がいても、ひとりひとりの体感温度を考慮してくれるのでファミリー向き。最上位のFZシリーズとほぼ変わらないスペックですが、FZに比べるとデザインがノーマルな仕上げとなっているぶん、価格はおトクになっています。また、『フィルターおそうじメカ』を取り外せる新構造で、中まで掃除しやすく清潔に維持できます」(戸井田さん)

 

【ココもポイント!】

「APF」の数値と「適用畳数」を吟味しよう!

APFとはAnnual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります。

 

また、スペックの適用畳数の読み方は、「冷房11~17畳」という場合だと、木造住宅で11畳(左の数値)、鉄筋住宅で17畳(右の数値)に適しているという意味になります。11~17畳の範囲で使えるというわけではないので、ご注意ください。また、夏場を前にしたエアコン選びで見落としがちなのが、暖房の能力。暖房の適用畳数は冷房よりも小さいため、冷房の適応畳数が部屋のギリギリのモデルを購入してしまうと、夏場はいいが冬場はなかなか暖まりにくいといった事態になります。暖房の適応畳数は余裕をもって選びましょう。

↑スペックの例。適用畳数とAPFに注目してみましょう

 

リビング向け・機能性重視モデルその2

冷暖房開始時の“ブースト”で一気に快適な室内に

ダイキン

うるさら7 Rシリーズ

AN40VRS-W

実売価格31万820円

ダイキン最上位「Rシリーズ」のモデル。エアコンの基本性能を最大限に引き出す「ブースト制御」を行い、これまで以上に素早く快適環境を実現します。冷房時の「クールブースト」制御では、快適な湿度への到達時間が従来比40%も短縮しました。天井に沿って大風量で吹き出す「サーキュレーション気流」や、設定温度到達後も除湿を行う「デシクル制御」、0.5℃単位で温度をコントロールする「ピット制御」などで心地よい冷房環境が保てます。

●サイズ/質量:W798×D370×H295mm/15kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:6.3●省エネ基準達成率:128%

家電のプロのレコメンド!

「空気中の水分をエアコンが取り込んで加湿する『無給水加湿』ができる唯一のシリーズなので、少々お高くてもこちらがおすすめ。気流を制御して、部屋全体をムラなく均一に冷暖房するタイプで、風が当たるのが嫌いな人でも快適に過ごせます。ダイキンは基本性能に確かな実力があり、気象条件が厳しいエリアの人には特にオススメしたいですね」(戸井田さん)

 

リビング向け・機能性重視モデルその3

左右に付いた可動式ファンが2種類の気流を生み出す

富士通ゼネラル

ノクリアXS

AS-XS40H

実売価格18万6840円

最上位機種で好評だった、本体両横の可動式サイドファン「デュアルブラスター」を搭載したモデル。吹き出し口の角度が変わるデュアルブラスターで、温度と速さの違う2種類の気流「ハイブリッド気流」を生み出し、部屋全体をムラなく快適にします。また、AI機能「ノクリアセレクト」によって、深夜の暖房運転は静音運転に自動で切り替わるなど、AIが分析・判断して使用環境に応じた最適な運転を行います。

●サイズ/質量:W786×D378×H293mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.6●省エネ基準達成率:114%

家電のプロのレコメンド!

「両サイドについた扇風機のようなファンが特徴の『デュアルブラスター』にコンパクトタイプが登場しました。これまではファンがある分、横幅が大きかったですが、このXSシリーズは全機種が横幅786mmになり設置性がアップしています。部屋の温度・湿度を計測し、独自のアルゴリズムで分析して最適な運転を行う『毎日快適モード』も搭載。子どもだけの時も、季節の変わり目も、この機能をONにしておけば、無駄なく運転してくれて安心・快適です!」(戸井田さん)

 

リビング向け・機能性重視モデルその4

空気の汚れに応じて動く「アクティブクリーンフィルター」を搭載!

パナソニック

エオリア Xシリーズ

CS-X408C2-W

実売価格25万3000円

独自の「アクティブクリーンフィルター」と、ナノメートルレベルの凹凸表面処理を施した新開発の「ホコリレスコーティング」で、部屋の空気環境の清潔性と快適性を向上させた「Xシリーズ」の新モデル。20畳相当の高い集じん能力を持つ可動式「アクティブクリーンフィルター」は、PM2.5や浮遊ウイルス、花粉までしっかり除去します。また無線LANを内蔵し、スマホから遠隔操作はもちろん、部屋の空気清浄効果を確認することも可能です。

●サイズ/質量:W799×D385×H295mm/16kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:7.2●省エネ基準達成率:146%

家電のプロのレコメンド!

「2018年度モデルは、空気が汚い時だけフィルターが出てきて空気清浄効果を高める『アクティブクリーンフィルター』が目玉です。空気が汚れていないときは、エネルギー効率を重視して密度の高いフィルターは格納されるという仕組みが画期的でユニーク! 空気清浄機を置かずに済むので、そのぶん費用も浮きますし、リビングが少しでも広く使えるのはうれしいですね。空気の浄化効果と脱臭効果が高い『ナノイーX』も搭載されているなどメリット満載。価格がややお高くても、家族が長時間過ごすリビングには、ぜひオススメしたいです」(戸井田さん)

 

リビング向け・機能性重視モデルその5

熱交換器を凍らせて一気に洗浄する「凍結洗浄」を新搭載

日立

白くまくん Eシリーズ

RAS-E40H2

実売予想価格21万3840円

手入れのしにくい熱交換器の洗浄を、年間通して定期的に行う「凍結洗浄」を搭載。エアコン内部の熱交換器を自動で凍らせて一気に溶かし、ニオイの一因となるホコリや油汚れを洗い流せます。通風路、フラップ、フィルターに除菌効果があるステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン システム」と合わせて、高い清潔性が特徴です。

●サイズ/質量:W798×D323×H295mm/重量13kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.3●省エネ基準達成率:108%

家電のプロのレコメンド!

「内部の汚れを落とす『凍結洗浄』が、2018年モデルから搭載されています。最上位モデルのような汚れに応じて洗い方をコントロールする機能はないですが、不在時の自動洗浄のほか、タイマー洗浄も可能です。エアコン内部がステンレス製なので汚れがつきにくく、キッチンが同じ空間にあるLDKにオススメ。また、人の数、居場所、動きなどをセンシングする『くらしカメラ F』の搭載により、温度・風向・風量をコントロールしてくれるので、部屋にいる全員が快適に過ごせます」(戸井田さん)

 

【その2「リビング向け・デザイン重視モデル」の選び方&おすすめモデル5選】

デザイン重視のエアコン選びで注意すべきポイントは?

冷暖房の能力と設置環境をしっかりチェック!

「デザイン重視モデルの場合、冷暖房の能力の展開が少ないものもあるので要注意。設置したい部屋に見合った能力があるか最初に確認を! また、こうしたデザイン重視のモデルは、薄型のフォルムを採用した手前、『自動フィルターお掃除機能』を諦めている場合があります。その場合は、日々のメンテナンスが自分で管理できるのか、しっかりと吟味して判断してください。

 

もうひとつ、デザイン重視モデルのイメージ画像は、壁の中心に設置している場合が多いです。これは、余白がある状態で設置すると美しく見えるデザインになっているから。実際に設置する場所が天井や壁ギリギリだと、イメージ通りにならないこともあるので、設置環境には注意してください!」(戸井田さん)

画像出典:三菱電機「霧ヶ峰FLシリーズ」製品紹介ページ

 

リビング向け・デザイン重視モデルその1

光を受けて華やかに輝く、ソリッドなデザイン

三菱電機

霧ヶ峰 FLシリーズ

MSZ-FL4018S

実売価格21万200円

2016年度の「グッドデザイン賞 グッドデザイン・ベスト100」にも輝いた「FLシリーズ」。正面から吹き出し口が見えない端正なフォルムでインテリアとも調和します。透明パネルとその裏面のヘアライン加工で表面を美しく仕上げ、光が当たる角度によって多彩な表情を生み出します。新色「オニキスブラック」、深みのあるメタリック調の「ボルドーレッド」、きらめくパール調の「パウダースノウ」の3種類のカラバリを展開。

●サイズ/質量:W890×D233×H307mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:6.7●省エネ基準達成率:111%

家電のプロのレコメンド!

「発売当初は、これまでにないデザイン性が大きく話題になったシリーズです。シンプルかつシャープなフォルムと、素材感や仕上げにこだわったパネルは美しいのひとこと! 三菱のメイン機能である赤外線センサー『ムーブアイ極』や、冷暖房と送風を組み合わせる『ハイブリッド運転』、不在時はセーブ運転から自動オフになる『スマートSTOP』など、基本的な性能は網羅。ただし、薄型にしたためフィルター自動掃除機能は非搭載です。とはいえ、内部のメカに特殊なコーティングがしてあり汚れがつきにくく、フラップも外せるのでお手入れはしやすいです」(戸井田さん)

 

リビング向け・デザイン重視モデルその2

機能とデザイン、どちらも兼ね備えたハイスペックモデル

三菱電機

霧ヶ峰 FZシリーズ

MSZ-FZ4018S

実売価格25万4000円

「霧ヶ峰」のプレミアムモデル。高精度赤外線センサーとAIの連携で、少し未来の体感温度を予測する、世界初の「ムーブアイmirA.I.(ミライ)」を搭載します。「先読み運転」設定時には、左右独立駆動のファン「パーソナルツインフロー」が部屋にいるひとりひとりの温度の感じ方に合わせて、気流の強弱と方向を細かくコントロール。また、「プレミアム除湿」は、2つのファンの動きを制御することで寒くなりにくい快適な除湿を実現しています。

●サイズ/質量:W890×D358×H285mm/22kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:7.8●省エネ基準達成率:130%

家電のプロのレコメンド!

「FLシリーズと同様、シャープですっきりしたパネルを採用し、デザイン性は高いです。外見だけではなく、内部の構造も他にはない最先端のデザインモデル。従来の筒型ファンではなく、左右独立したふたつのプロペラファンを搭載し、それぞれに違う温度帯(最大5度差)の風を送り出すことができます。エアコン内部はハイブリッドナノコーティングが施され、カビの発生を抑制するモードやフィルター自動掃除など、清潔性も万全。デザイン・最先端技術の双方が揃ったハイスペックモデルです!」(戸井田さん)

 

リビング向け・デザイン重視モデルその3

7色のカラバリ展開で、部屋の雰囲気とピッタリのカラーが選べる

ダイキン

risora(リソラ)

AN40VSP-W

実売価格23万5440円

壁から突き出たエアコンの圧迫感をなくすため、185㎜という業界最薄を実現したスタイリッシュな新モデル。前面パネルは表面加飾でマット質感やツヤ感を実現しています。カラバリは「ラインホワイト」「グレイッシュブラウンメタリック」のほか、綾織りの質感を表現した受注生産の「ツイルゴールド」など全7色。ダイキンの最上位機種「うるさら7」と同じく、温度と湿度を制御し続ける「プレミアム冷房」を搭載し、心地よさも追求しています。

●サイズ/質量:W798×D185×H295mm/10kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.0●省エネ基準達成率:102%

家電のプロのレコメンド!

「ダイキンがこの3月に発売した、カラバリが豊富なインテリアエアコンです。7色展開で、部屋のインテリアイメージに合わせてコーディネートしやすいのがポイント! 実は、かなり前に三洋電機が似たような製品を発売し、インテリア関係者の間では大いに話題になりましたが、当時は省エネや快適性重視の流れに負けて消えてしまいました。今回、売れ行きが好調ならば、ようやく時代が追いついたといえそうです。もちろん、ダイキンらしく基本性能に不安はなし。フィルターの自動お掃除機能は非搭載ですが、有害物質を分解する技術『ストリーマ』で内部を清潔に保つとともに、フィルターで捕らえた物質にストリーマを照射し、気流を清潔に保つ機能があります」(戸井田さん)

 

リビング向け・デザイン重視モデルその4

空気清浄機能を持ち、丸みのある前面パネルも美しい

東芝

大清快 E-Rシリーズ

RAS-E405R

実売価格16万2000円

強力な空気清浄機能「プラズマ空清」を備えた「E-Rシリーズ」の新モデル。プラズマ空清ユニットが吸い込んだ汚れを帯電させて熱交換器に吸着し、屋外に排出することで、空気中に浮遊する花粉やカビ、PM2.5を99%除去します。さらにPM0.1レベルの微細な粒子も90分間で90%以上除去できるようになりました。前面パネルは落ち着いた質感のマット調。フィルター自動お掃除で取れたホコリは「楽ダストボックス」にたまり、掃除機で3か月に1度吸えばいいので手入れが簡単です。

●サイズ/質量:W790×D255×H250mm/11kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:4.9●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「個人的には、スタンダードなエアコンの中では、東芝の『大清快』が一番キレイなデザインだと思います。両サイドを包むように巻き込んでいる前面パネルがすっきりとした印象。特別尖ったデザインではないですが、さりげなく完成度が高いのが良いですね。なかでもオススメは自動フィルター掃除機能が搭載されているセカンドラインの『E-Rシリーズ』。空気清浄機と呼べるレベルのしっかりした空気清浄機能が搭載されているのがウリ。また、本機はふたつのシリンダーを持ち、パワーがそれほど必要ないときはひとつだけ動作させるなど、省エネなのもポイントです。ちなみに、すべてのグレードで同じデザインなので、予算に応じてどれを選んでもデザイン面では問題ありません」(戸井田さん)

 

リビング向け・デザイン重視モデルその5

ヨーロッパの美意識が生んだ、インテリアの一部となる新スタイル

ダイキン

UXシリーズ

C40RTUXV-W

実売価格7万1195円(室内機のみの価格)

「ダイキンヨーロッパ」が工業デザイナーAlexander Schlag(アレキサンダー・シュラッグ)氏と共同でデザインしたモデル。ヨーロッパでは主流スタイルとなっている、室外機ひとつに複数の室内機を接続するハウジングエアコンです。室外機がひとつで済むため、住宅の外観も損ないません。室内機は風の流れをイメージして曲面を基調とした前面パネルを採用。左右両端の厚みを129mmに抑え壁との一体感を演出しています。飛行機のフラップのように前面パネルがスライドして、気流の吹き出し口が登場するなど、動きのクオリティにもこだわっています。

●サイズ/質量:W998×D212×H303mm/11kg(室内機)

家電のプロのレコメンド!

「いままでにない流れるようなフォルムのデザインが画期的! 壁掛けタイプですが、ハウジングエアコンなので単体で設置することは難しく、新築時やリフォーム時に導入するのがオススメ。特にインテリアデザインにこだわって家を新築する際は、ぜひ検討してほしいモデルです」(戸井田さん)

 

【その3「個室向け・買い足し用モデル」の選び方&おすすめモデル5選】

買い足し用エアコンを選ぶときのポイントは?

付加機能が削られていてもOKかよく吟味を!

「目的は買い足しなので、価格面のメリットを重視してOK。廉価モデルの場合、エネルギー効率(APF※)や低温時の暖房能力など、基本性能が悪くなることもあるので、スペックが低くなりすぎないよう確認を! 最上位は8畳だとAPF7.0前後なのに対し、廉価モデルは5.8くらいが相場になっています。期間消費電力量にすると100~50kWhくらいの差があり、電気代だと年間2700~1350円くらいの差に。ですから、使用頻度が高い部屋なら10年使うことを前提に、電気代も考慮して上のグレードを検討するほうが良い場合もあります。

また、廉価モデルは基本性能がそこまで落ちていなくても、付加機能がぐっと削られている場合が多い傾向があります。特に、内部の自動掃除機能はほぼ非搭載、搭載していてもフィルターのみという可能性が大なので、それでも良いかしっかり検討を。不在時自動オフなどの機能がない場合もあり、子ども部屋に使うとき、つけ消しの管理が任せられない場合があるので、こちらもよく吟味してください!」(戸井田さん)

 

個室向け・買い足し用モデルその1

スマホで遠隔操作して帰宅時には快適な温度に!

アイリスオーヤマ

ルームエアコン Wi-Fi・人感搭載シリーズ

IRW-2817C

実売価格7万5384円

アイリスオーヤマが大型白物家電事業への参入第一弾として2017年に発売し、話題となったエアコン。無線LANを内蔵しているため、スマホでの遠隔操作が簡単にできるのが特徴。帰宅途中にスマホでエアコンの電源をオンにしておけば、家に帰ったときに快適な温度で迎えてくれます。睡眠モードは温度設定を1時間ごとに変更可能など、アプリで生活リズムに合わせた細やかな設定も可能。人の動きを検知する人感センサー搭載で、人がいない時は自動で省エネ運転をしてくれます。

●サイズ/質量:W795×D230×H250mm/9.5kg(室内機)●適応畳数:冷房8~12畳、暖房8~10畳●定格能力:冷房2.8kW、暖房3.6kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「無線LAN内蔵モデルで、しかも廉価ということで昨年発売以来注目のモデルです。そろそろ発売後1年が経過しますが、2018年にモデルチェンジの予定はなく、今後も現行モデルとして継続販売。価格面でもおトク感があります。人感センサーも搭載されていて、不在時はセーブ運転に切り替わります。オートオフにはなりませんが、付けっ放しだとわかれば外から遠隔操作もできるので、オフにならないのは妥当な仕様ですね。エアコン内部の清潔維持機能がないのが惜しいですが、この価格では十分な機能があるといえます」(戸井田さん)

 

個室向け・買い足し用モデルその2

清潔性の維持機能が充実し、「プラズマ空清」を搭載

富士通ゼネラル

nocria(ノクリア) Dシリーズ AS-D25H

実売価格10万5100円

熱交換器を加熱して除菌する業界初の「熱交換器(アルミフィン)加熱除菌」が搭載されたスリムモデル。熱交換器を55℃以上に加熱するため、付着したカビ菌や細菌に効果があります。部屋の空気を清潔にする「プラズマ空清」は、0.3~2.5μmの粒子を88%キャッチ。しかもフィルター方式ではない電気集じん方式のため、高い集じん力が持続します。本体の高さは250mmとスリムで、窓上の狭い空間にも納まる設置性の高いモデルです。

●サイズ/質量:W777×D319×H250mm/12kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「ひとつ下のCシリーズと比べても価格差はないので、こちらがオススメです。『熱交換加熱除菌』に加えて、抗カビ・抗菌コーティングされた『ハイドロフィリック熱交換器』なので汚れもつきにくくなっています。フィルター自動おそうじ機能や人感センサーを利用した自動セーブ・自動オフ機能も搭載。一年中適切な運転をセレクトしてくれる『毎日快適モード』も便利ですね。このクラスではかなりの高スペックで、コスパが高いモデルです」(戸井田さん)

 

個室向け・買い足し用モデルその3

高濃度プラズマクラスターが部屋の空気と本体内部をキレイに!

シャープ

H-Dシリーズ AY-H25D

実売価格11万4400円

高濃度のプラズマクラスターを発生させる空気浄化技術「プラズマクラスター25000」搭載モデル。冷暖房を使わない時期でも、プラズマクラスターを単独運転することで空気をキレイにできます。「部屋干しモード」は、部屋干しのイヤなニオイを抑えつつ、暖房と除湿を効率よく組み合わせて、2時間の運転で約4kgの洗濯物を乾かせます。リモコンのカレンダー情報と外気温の変化で季節を判定し、エアコンが自動で適切な運転を選んでくれる機能もあるので、手間なく省エネができます。

●サイズ/質量:W770×D254×H260mm/9kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「ひとつ下のグレードと1万円程度の差なので、こちらのモデルがオススメ! フィルター自動おそうじ機能は非搭載、かつルーバーを取り外しての丸洗いもできませんが、シャープ独自の空気浄化機能のプラズマクラスターが搭載されていて、冷暖房を使わないときもプラズマクラスター発生機として単独運転ができます。また『パトロール』機能は、エアコン停止中でもカビが発生しやすい環境になると、自動的にプラズマクラスターを放出。同時にエアコン内部にもプラズマクラスターを満たし、送風ファンにカビが発生しにくい環境にしてくれます。熱交換器にも『親水性コート』が施されていて汚れが落ちやすいなど、清潔さをキープする環境はまずまず整っています」(戸井田さん)

 

個室向け・買い足し用モデルその4

大風量と、一瞬で快適な温度に近づける「ワープ運転」が魅力

三菱重工

ビーバーエアコンTWシリーズ

SRK25TW

実売価格8万6172円

三菱重工ならではの、ジェットエンジンの翼形状設計に使われる技術を応用した「JET BODY」が特色のモデル。ファンと熱交換器の配置や吹き出し口の道筋を最適化することで、電力を抑えながらも、大風量の風を部屋の隅々まで行き渡らせます。吹き出し温度約6℃と強力な冷風を吹き出す「ワープ運転」は、今すぐ涼しくなりたいときに効果的。また、2018年度モデルから伊藤園の茶殻をリサイクルした茶殻樹脂をフィルターホルダーに配合し、資源の有効活用にも取り組んでいます。

●サイズ/質量:W798×D280×H250mm/10kg(室内機)●適応畳数:冷房8畳●定格能力:冷房2.5kW●APF:6.0

家電のプロのレコメンド!

「本体の高さは250mmで、窓上にも設置可能なコンパクトタイプです。フィルター自動おそうじ機能は非搭載ですが、酵素と尿素の力でフィルターに吸着した汚れ(アレル物質)を抑制する『バイオクリア運転』や、運転停止後に自動的にエアコン内部を乾燥させてカビの成長を抑制する『内部クリーン運転』など、清潔維持機能はあります。不在時セーブやオートオフ機能はなく、省エネ機能に関してはやや惜しい。エアコンの周辺を設定温度にすばやく近づけて、15分で元の運転に戻る『ワープ運転』は、お風呂上がりや帰宅直後などに便利です」(戸井田さん)

 

個室向け・買い足し用モデルその5

基本機能の冷房・暖房・除湿に特化したシンプルなエアコン

コロナ

Nシリーズ CSH-N2518R

実売価格6万9800円

冷房・暖房・除湿が簡単操作で行える、基本機能に特化した日本製モデル。ワイドで心地よい気流をつくる「ビッグルーバー」を搭載。室内機内部を乾燥させ清潔に保つ「内部乾燥モード」は、運転停止後や冷房シーズン終了時に便利です。また、エアコン本体前面パネルは簡単に取り外して丸洗いも可能。室内熱交換器に溜まったニオイをドレン水で封じ込める「ニオイカット制御」によって、冷房開始時のイヤなニオイも抑えます。

●サイズ/質量:W795×D235×H290mm/9.5kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●AFP:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「冷房・暖房・除湿の基本性能があればOKという人向けの、超シンプルタイプです。シンプルといっても、運転停止後やシーズン終わりに、内部(熱交換器、通風路、送風ファン、ルーバー等)を乾燥して清潔に維持できる機能は搭載されています。自動フィルターおそうじ機能は非搭載なものの、フィルターは抗菌・防カビフィルターになっているのは安心。省エネモードやオートオフ機能はなく、フィルターのおそうじも必要なので、自己管理をするのが前提のモデルですね」(戸井田さん)

個室に導入したい「安・良エアコン」といえば? 家電のプロがすすめる8畳用「買い足しモデル」5選

エアコンは、リビングでのメイン使用ばかりでなく、書斎や子ども部屋など、「新たに個室に導入したい」という「買い足し」需要も多いはず。そんなとき、「そこまでのスペックを求めないから、安いモデルがいい」と思う方も多いでしょう。そこで今回は、家電のプロ、戸井田園子さんにお願いし、買い足し用モデルを選ぶ際の注意点とともに、買い足しにぴったりな8畳用のオススメ5モデルを教えてもらいました!

 

私が教えます!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

20170629reese_1-3

雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

買い足し用エアコンを選ぶときのポイントは?

付加機能が削られていてもOKかよく吟味を!

「目的は買い足しなので、価格面のメリットを重視してOK。廉価モデルの場合、エネルギー効率(APF※)や低温時の暖房能力など、基本性能が悪くなることもあるので、スペックが低くなりすぎないよう確認を! 最上位は8畳だとAPF7.0前後なのに対し、廉価モデルは5.8くらいが相場になっています。期間消費電力量にすると100~50kWhくらいの差があり、電気代だと年間2700~1350円くらいの差に。ですから、使用頻度が高い部屋なら10年使うことを前提に、電気代も考慮して上のグレードを検討するほうが良い場合もあります。

また、廉価モデルは基本性能がそこまで落ちていなくても、付加機能がぐっと削られている場合が多い傾向があります。特に、内部の自動掃除機能はほぼ非搭載、搭載していてもフィルターのみという可能性が大なので、それでも良いかしっかり検討を。不在時自動オフなどの機能がない場合もあり、子ども部屋に使うとき、つけ消しの管理が任せられない場合があるので、こちらもよく吟味してください!」(戸井田さん)

※APF……Annual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります

 

その1

スマホで遠隔操作して帰宅時には快適な温度に!

アイリスオーヤマ

ルームエアコン Wi-Fi・人感搭載シリーズ

IRW-2817C

実売価格7万5384円

アイリスオーヤマが大型白物家電事業への参入第一弾として2017年に発売し、話題となったエアコン。無線LANを内蔵しているため、スマホでの遠隔操作が簡単にできるのが特徴。帰宅途中にスマホでエアコンの電源をオンにしておけば、家に帰ったときに快適な温度で迎えてくれます。睡眠モードは温度設定を1時間ごとに変更可能など、アプリで生活リズムに合わせた細やかな設定も可能。人の動きを検知する人感センサー搭載で、人がいない時は自動で省エネ運転をしてくれます。

●サイズ/質量:W795×D230×H250mm/9.5kg(室内機)●適応畳数:冷房8~12畳、暖房8~10畳●定格能力:冷房2.8kW、暖房3.6kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「無線LAN内蔵モデルで、しかも廉価ということで昨年発売以来注目のモデルです。そろそろ発売後1年が経過しますが、2018年にモデルチェンジの予定はなく、今後も現行モデルとして継続販売。価格面でもおトク感があります。人感センサーも搭載されていて、不在時はセーブ運転に切り替わります。オートオフにはなりませんが、付けっ放しだとわかれば外から遠隔操作もできるので、オフにならないのは妥当な仕様ですね。エアコン内部の清潔維持機能がないのが惜しいですが、この価格では十分な機能があるといえます」(戸井田さん)

 

その2

清潔性の維持機能が充実し、「プラズマ空清」を搭載

富士通ゼネラル

nocria(ノクリア) Dシリーズ AS-D25H

実売価格10万5100円

熱交換器を加熱して除菌する業界初の「熱交換器(アルミフィン)加熱除菌」が搭載されたスリムモデル。熱交換器を55℃以上に加熱するため、付着したカビ菌や細菌に効果があります。部屋の空気を清潔にする「プラズマ空清」は、0.3~2.5μmの粒子を88%キャッチ。しかもフィルター方式ではない電気集じん方式のため、高い集じん力が持続します。本体の高さは250mmとスリムで、窓上の狭い空間にも納まる設置性の高いモデルです。

●サイズ/質量:W777×D319×H250mm/12kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「ひとつ下のCシリーズと比べても価格差はないので、こちらがオススメです。『熱交換加熱除菌』に加えて、抗カビ・抗菌コーティングされた『ハイドロフィリック熱交換器』なので汚れもつきにくくなっています。フィルター自動おそうじ機能や人感センサーを利用した自動セーブ・自動オフ機能も搭載。一年中適切な運転をセレクトしてくれる『毎日快適モード』も便利ですね。このクラスではかなりの高スペックで、コスパが高いモデルです」(戸井田さん)

 

その3

高濃度プラズマクラスターが部屋の空気と本体内部をキレイに!

シャープ

H-Dシリーズ AY-H25D

実売価格11万4400円

高濃度のプラズマクラスターを発生させる空気浄化技術「プラズマクラスター25000」搭載モデル。冷暖房を使わない時期でも、プラズマクラスターを単独運転することで空気をキレイにできます。「部屋干しモード」は、部屋干しのイヤなニオイを抑えつつ、暖房と除湿を効率よく組み合わせて、2時間の運転で約4kgの洗濯物を乾かせます。リモコンのカレンダー情報と外気温の変化で季節を判定し、エアコンが自動で適切な運転を選んでくれる機能もあるので、手間なく省エネができます。

●サイズ/質量:W770×D254×H260mm/9kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●APF:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「ひとつ下のグレードと1万円程度の差なので、こちらのモデルがオススメ! フィルター自動おそうじ機能は非搭載、かつルーバーを取り外しての丸洗いもできませんが、シャープ独自の空気浄化機能のプラズマクラスターが搭載されていて、冷暖房を使わないときもプラズマクラスター発生機として単独運転ができます。また『パトロール』機能は、エアコン停止中でもカビが発生しやすい環境になると、自動的にプラズマクラスターを放出。同時にエアコン内部にもプラズマクラスターを満たし、送風ファンにカビが発生しにくい環境にしてくれます。熱交換器にも『親水性コート』が施されていて汚れが落ちやすいなど、清潔さをキープする環境はまずまず整っています」(戸井田さん)

 

その4

大風量と、一瞬で快適な温度に近づける「ワープ運転」が魅力

三菱重工

ビーバーエアコンTWシリーズ

SRK25TW

実売価格8万6172円

三菱重工ならではの、ジェットエンジンの翼形状設計に使われる技術を応用した「JET BODY」が特色のモデル。ファンと熱交換器の配置や吹き出し口の道筋を最適化することで、電力を抑えながらも、大風量の風を部屋の隅々まで行き渡らせます。吹き出し温度約6℃と強力な冷風を吹き出す「ワープ運転」は、今すぐ涼しくなりたいときに効果的。また、2018年度モデルから伊藤園の茶殻をリサイクルした茶殻樹脂をフィルターホルダーに配合し、資源の有効活用にも取り組んでいます。

●サイズ/質量:W798×D280×H250mm/10kg(室内機)●適応畳数:冷房8畳●定格能力:冷房2.5kW●APF:6.0

家電のプロのレコメンド!

「本体の高さは250mmで、窓上にも設置可能なコンパクトタイプです。フィルター自動おそうじ機能は非搭載ですが、酵素と尿素の力でフィルターに吸着した汚れ(アレル物質)を抑制する『バイオクリア運転』や、運転停止後に自動的にエアコン内部を乾燥させてカビの成長を抑制する『内部クリーン運転』など、清潔維持機能はあります。不在時セーブやオートオフ機能はなく、省エネ機能に関してはやや惜しい。エアコンの周辺を設定温度にすばやく近づけて、15分で元の運転に戻る『ワープ運転』は、お風呂上がりや帰宅直後などに便利です」(戸井田さん)

 

その5

基本機能の冷房・暖房・除湿に特化したシンプルなエアコン

コロナ

Nシリーズ CSH-N2518R

実売価格6万9800円

冷房・暖房・除湿が簡単操作で行える、基本機能に特化した日本製モデル。ワイドで心地よい気流をつくる「ビッグルーバー」を搭載。室内機内部を乾燥させ清潔に保つ「内部乾燥モード」は、運転停止後や冷房シーズン終了時に便利です。また、エアコン本体前面パネルは簡単に取り外して丸洗いも可能。室内熱交換器に溜まったニオイをドレン水で封じ込める「ニオイカット制御」によって、冷房開始時のイヤなニオイも抑えます。

●サイズ/質量:W795×D235×H290mm/9.5kg(室内機)●適応畳数:冷房7~10畳、暖房6~8畳●定格能力:冷房2.5kW、暖房2.8kW●AFP:5.8●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「冷房・暖房・除湿の基本性能があればOKという人向けの、超シンプルタイプです。シンプルといっても、運転停止後やシーズン終わりに、内部(熱交換器、通風路、送風ファン、ルーバー等)を乾燥して清潔に維持できる機能は搭載されています。自動フィルターおそうじ機能は非搭載なものの、フィルターは抗菌・防カビフィルターになっているのは安心。省エネモードやオートオフ機能はなく、フィルターのおそうじも必要なので、自己管理をするのが前提のモデルですね」(戸井田さん)

 

このクラスはコンパクトで、省スペースで設置できるのが多いのも特徴です。今回紹介したモデルで初期費用を抑えつつ、快適な夏を送ってください!

「エアコン=白いハコ」はもう古い! 理想の部屋を作る「デザイン重視モデル5選」を家電のプロが伝授

エアコンは常に目に入るものだけに、家具と同様、デザイン性が重要になってきます。近年は、部屋の統一感を重視するユーザーのニーズを受け、従来のような「白いハコ」を脱し、フォルムや色、質感にこだわったモデルも増加中。そこで今回は、家電のプロ、戸井田園子さんにデザイン重視モデルを選ぶ注意点を教えてもらうとともに、14畳程度のリビングユースのモデル(4.0kWクラス)を想定し、オススメ5モデルを選んでいただきました!

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

20170629reese_1-3

雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

デザイン重視のエアコン選びで注意すべきポイントは?

冷暖房の能力と設置環境をしっかりチェック!

「デザイン重視モデルの場合、冷暖房の能力の展開が少ないものもあるので要注意。設置したい部屋に見合った能力があるか最初に確認を! また、こうしたデザイン重視のモデルは、薄型のフォルムを採用した手前、『自動フィルターお掃除機能』を諦めている場合があります。その場合は、日々のメンテナンスが自分で管理できるのか、しっかりと吟味して判断してください。

 

もうひとつ、デザイン重視モデルのイメージ画像は、壁の中心に設置している場合が多いです。これは、余白がある状態で設置すると美しく見えるデザインになっているから。実際に設置する場所が天井や壁ギリギリだと、イメージ通りにならないこともあるので、設置環境には注意してください!」(戸井田さん)

画像出典:三菱電機「霧ヶ峰FLシリーズ」製品紹介ページ

 

その1

光を受けて華やかに輝く、ソリッドなデザイン

三菱電機

霧ヶ峰 FLシリーズ

MSZ-FL4018S

実売価格21万200円

2016年度の「グッドデザイン賞 グッドデザイン・ベスト100」にも輝いた「FLシリーズ」。正面から吹き出し口が見えない端正なフォルムでインテリアとも調和します。透明パネルとその裏面のヘアライン加工で表面を美しく仕上げ、光が当たる角度によって多彩な表情を生み出します。新色「オニキスブラック」、深みのあるメタリック調の「ボルドーレッド」、きらめくパール調の「パウダースノウ」の3種類のカラバリを展開。

●サイズ/質量:W890×D233×H307mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF(※):6.7●省エネ基準達成率:111%

家電のプロのレコメンド!

「発売当初は、これまでにないデザイン性が大きく話題になったシリーズです。シンプルかつシャープなフォルムと、素材感や仕上げにこだわったパネルは美しいのひとこと! 三菱のメイン機能である赤外線センサー『ムーブアイ極』や、冷暖房と送風を組み合わせる『ハイブリッド運転』、不在時はセーブ運転から自動オフになる『スマートSTOP』など、基本的な性能は網羅。ただし、薄型にしたためフィルター自動掃除機能は非搭載です。とはいえ、内部のメカに特殊なコーティングがしてあり汚れがつきにくく、フラップも外せるのでお手入れはしやすいです」(戸井田さん)

 

※APF……Annual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります

 

その2

機能とデザイン、どちらも兼ね備えたハイスペックモデル

三菱電機

霧ヶ峰 FZシリーズ

MSZ-FZ4018S

実売価格25万4000円

「霧ヶ峰」のプレミアムモデル。高精度赤外線センサーとAIの連携で、少し未来の体感温度を予測する、世界初の「ムーブアイmirA.I.(ミライ)」を搭載します。「先読み運転」設定時には、左右独立駆動のファン「パーソナルツインフロー」が部屋にいるひとりひとりの温度の感じ方に合わせて、気流の強弱と方向を細かくコントロール。また、「プレミアム除湿」は、2つのファンの動きを制御することで寒くなりにくい快適な除湿を実現しています。

●サイズ/質量:W890×D358×H285mm/22kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:7.8●省エネ基準達成率:130%

家電のプロのレコメンド!

「FLシリーズと同様、シャープですっきりしたパネルを採用し、デザイン性は高いです。外見だけではなく、内部の構造も他にはない最先端のデザインモデル。従来の筒型ファンではなく、左右独立したふたつのプロペラファンを搭載し、それぞれに違う温度帯(最大5度差)の風を送り出すことができます。エアコン内部はハイブリッドナノコーティングが施され、カビの発生を抑制するモードやフィルター自動掃除など、清潔性も万全。デザイン・最先端技術の双方が揃ったハイスペックモデルです!」(戸井田さん)

 

その3

7色のカラバリ展開で、部屋の雰囲気とピッタリのカラーが選べる

ダイキン

risora(リソラ)

AN40VSP-W

実売価格23万5440円

壁から突き出たエアコンの圧迫感をなくすため、185㎜という業界最薄を実現したスタイリッシュな新モデル。前面パネルは表面加飾でマット質感やツヤ感を実現しています。カラバリは「ラインホワイト」「グレイッシュブラウンメタリック」のほか、綾織りの質感を表現した受注生産の「ツイルゴールド」など全7色。ダイキンの最上位機種「うるさら7」と同じく、温度と湿度を制御し続ける「プレミアム冷房」を搭載し、心地よさも追求しています。

●サイズ/質量:W798×D185×H295mm/10kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.0●省エネ基準達成率:102%

家電のプロのレコメンド!

「ダイキンがこの3月に発売した、カラバリが豊富なインテリアエアコンです。7色展開で、部屋のインテリアイメージに合わせてコーディネートしやすいのがポイント! 実は、かなり前に三洋電機が似たような製品を発売し、インテリア関係者の間では大いに話題になりましたが、当時は省エネや快適性重視の流れに負けて消えてしまいました。今回、売れ行きが好調ならば、ようやく時代が追いついたといえそうです。もちろん、ダイキンらしく基本性能に不安はなし。フィルターの自動お掃除機能は非搭載ですが、有害物質を分解する技術『ストリーマ』で内部を清潔に保つとともに、フィルターで捕らえた物質にストリーマを照射し、気流を清潔に保つ機能があります」(戸井田さん)

 

その4

空気清浄機能を持ち、丸みのある前面パネルも美しい

東芝

大清快 E-Rシリーズ

RAS-E405R

実売価格16万2000円

強力な空気清浄機能「プラズマ空清」を備えた「E-Rシリーズ」の新モデル。プラズマ空清ユニットが吸い込んだ汚れを帯電させて熱交換器に吸着し、屋外に排出することで、空気中に浮遊する花粉やカビ、PM2.5を99%除去します。さらにPM0.1レベルの微細な粒子も90分間で90%以上除去できるようになりました。前面パネルは落ち着いた質感のマット調。フィルター自動お掃除で取れたホコリは「楽ダストボックス」にたまり、掃除機で3か月に1度吸えばいいので手入れが簡単です。

●サイズ/質量:W790×D255×H250mm/11kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:4.9●省エネ基準達成率:100%

家電のプロのレコメンド!

「個人的には、スタンダードなエアコンの中では、東芝の『大清快』が一番キレイなデザインだと思います。両サイドを包むように巻き込んでいる前面パネルがすっきりとした印象。特別尖ったデザインではないですが、さりげなく完成度が高いのが良いですね。なかでもオススメは自動フィルター掃除機能が搭載されているセカンドラインの『E-Rシリーズ』。空気清浄機と呼べるレベルのしっかりした空気清浄機能が搭載されているのがウリ。また、本機はふたつのシリンダーを持ち、パワーがそれほど必要ないときはひとつだけ動作させるなど、省エネなのもポイントです。ちなみに、すべてのグレードで同じデザインなので、予算に応じてどれを選んでもデザイン面では問題ありません」(戸井田さん)

 

その5

ヨーロッパの美意識が生んだ、インテリアの一部となる新スタイル

ダイキン

UXシリーズ

C40RTUXV-W

実売価格7万1195円(室内機のみの価格)

「ダイキンヨーロッパ」が工業デザイナーAlexander Schlag(アレキサンダー・シュラッグ)氏と共同でデザインしたモデル。ヨーロッパでは主流スタイルとなっている、室外機ひとつに複数の室内機を接続するハウジングエアコンです。室外機がひとつで済むため、住宅の外観も損ないません。室内機は風の流れをイメージして曲面を基調とした前面パネルを採用。左右両端の厚みを129mmに抑え壁との一体感を演出しています。飛行機のフラップのように前面パネルがスライドして、気流の吹き出し口が登場するなど、動きのクオリティにもこだわっています。

●サイズ/質量:W998×D212×H303mm/11kg(室内機)

家電のプロのレコメンド!

「いままでにない流れるようなフォルムのデザインが画期的! 壁掛けタイプですが、ハウジングエアコンなので単体で設置することは難しく、新築時やリフォーム時に導入するのがオススメ。特にインテリアデザインにこだわって家を新築する際は、ぜひ検討してほしいモデルです」(戸井田さん)

 

インテリアにマッチする上質なデザインのモデルを選べば、それだけで心地よく生活できるはず。カラバリが選べるモデルがあるのもうれしいですね。個人の状態を感知して吹き分けるモデル、空気清浄機能付きのモデルなど、家庭に必要な機能も合わせてじっくり吟味してみてください!

驚安だけど実用性もイケるじゃん! 「ドン・キホーテの生活家電」ベストバイ

ここでは、シェーバーやスチーマーなど、あると便利なドン・キホーテのお役立ち家電をピックアップ。スタメン入り間違いなしのおすすめ製品をご紹介します!

 

【その1】家中の掃除を楽々こなせる軽量かつ小型なクリーナー

情熱価格+PLUS×アイリスオーヤマ
キャニスターカルクリーン
9980円

コードリールやパーツの構造を見直すことで、徹底的に軽量化を図ったキャニスター型掃除機。紙パック式を採用しているため、ごみ捨てが簡単にできます。実際に使用した家電ライター・平島憲一郎さんも「持ちながら移動できる軽さが魅力。延長パイプを使いやすい長さに変えられるのも地味ながら快適です。“使いやすさ”についてよく考えられた機種。吸引力も申し分ありません」と語ります。SPEC●サイズ/質量:W191×H195×D352㎜/1.8kg(本体)

 

【ポイント①】調整可能な伸縮パイプが便利

付属のパイプは長さ調整可能。パイプを伸ばせば、エアコンやカーテンレールなどの高所の掃除に便利です。またパイプを外せばデスクのような手近な場所の掃除もストレスなく行えます。

 

【ポイント②】サイクロン気流でゴミをキャッチ

ダストピックアップ率99%(※)! の床用ヘッドは「サイクロンストリームヘッド」を搭載。ヘッド内部に縦回転のサイクロン気流を発生させ、効率良くほこりを吸い上げます。

※:JIS C 9802に定められている「じんあい除去能力」の測定方法に準拠した試験を実施

床用ヘッドは、空気の渦で吸引します。そのため、じゅうたんなどを傷める心配がありません。

 

家具と家具の隙間といった狭い場所は、すきまノズルの出番。床用ヘッドと換装します。

 

隙間ノズルの先端を回転させて、ブラシノズルに。ほこりをかき出して吸引します。

 

ポイント③最適な吸引力で軽量化

軽さの秘密は、搭載モーターにあり! モーターを最適な吸引力に設定し、軽量化設計を採用しました。これにより大幅な軽量化を実現。1Lの集塵容量は一般家庭なら十分です。

 

【その2】小回りがきく充電式で集塵カップも丸洗い可能

情熱価格
コードレスハンディクリーナー
3980円

サッシの溝やソファーの奥のほこりも逃さないハンディクリーナー。充電式のコードレスなので、車や卓上などの掃除にも使いやすさ抜群です。ダストカップは丸洗いできるので、常に清潔を保てます。

 

【その3】手軽にサッとしわ伸ばし! 除菌・脱臭もできる

情熱価格+PLUS×アイリスオーヤマ
衣類用スチーマー
5980円

ハンガーに掛けたまま衣類をシワ伸ばしできるスチーマー。電動ポンプ搭載で、水だれせずにスチーム噴射が可能です。高温スチームの効果で衣類に付いたタバコや焼き肉などの臭いも脱臭。生地に密着させると除菌効果も期待できます。

衣類をハンガーに掛けたまま、簡単にシワ伸ばし可能。

 

【その4】花粉、ダニ対策など多彩に使い回せる

 

情熱価格+PLUS
多用途ふとん乾燥機 カラッとコンシェルジュ
7980円

オールシーズン使える、アタッチメント付きのふとん乾燥機。ふとん乾燥機能は花粉やダニ対策に、ふとんあたため機能は冬場の寒さ対策に便利です。そのほか衣類乾燥用カバーやくつ乾燥用アタッチメントが付属されています。アタッチメントは本体に収納できるので場所をとらず快適。

 

【その5】全身グルーミングできる8つのアタッチメントが付属

 

情熱価格
トータルスタイラー
3980円

8種のアタッチメントでヘアー、髭のスタイリング、ボディシェービングなど、全身グルーミングできるアイテム。充電式のコードレスなので場所を選ばず使えて便利です。刃の部分は水洗いもOKで、刃の手入れ用のシェーバーオイルも付属されています。連続使用時間は約60分。

短く刈り込んだ部分の細部を整えたり、ラインを入れたりする場合はライントリマーにアタッチメントを換装します。

 

電気シェーバーでは、曲線、直線のカットどちらにも対応。長さを5段階調節できる髭トリミング用コームも取り付けられます。

 

本体や各種アタッチメント、コームはすべて専用スタンドに収納。充電スタンドとしても機能します。

 

【その6】急速充電に対応する等級IP66のタフモデル

ACTIVEGEAR
防水・防塵・耐衝撃 タフモバイルバッテリー10050mAh
3980円

出先でのスマホ、タブレットの充電に欠かせないモバイルバッテリー。大容量10050mAhで急速充電にも対応します。等級IP66だから、防水・防塵対策も万全。剛健なボディは耐衝撃性にも優秀。LEDライトを搭載しているので、アウトドアシーンでも活躍すること間違いなし!

 

驚安に隠された実用性の高さにも注目!

全身を手入れできるシェーバー、脱臭できるスチーマー、防水・防塵機能を持つモバイルバッテリー……。ドンキの生活家電には、そういった「ちょっと便利」な機能が備わっているのが特徴です。もちろん驚安との兼ね合いもあって、最新機能とまではいかないが、使ってわかる実用性こそ真骨頂。

 

キャニスター型の掃除機は重く、室内の掃除に手間がかかるもの。そこで開発されたのが最初にご紹介した「カルクリーン」。本体重量はわずか1.8㎏。女性でも片手で軽々持ち運べるので、階段の掃除も楽チンです。独自機能の床用ヘッドは壁際のほこりも吸引。1台あれば掃除の幅がグッと広がります。

 

ここで紹介しているのはほんの一部。ぜひ店頭に足を運んで、自分好みの家電を見つけてみてはいかがでしょう。

 

※本記事の内容は、2018年3月時点のものです。商品や価格は予告なく変更されたり、店舗によってはお取り扱いがなかったりする場合があります。

 

【参考文献】

ドン・キホーテ&業務スーパー 殿堂入りベストバイ
680円+税/学研プラス

ドン・キホーテの激安テレビ&家電から業務スーパーで大人気の大容量食品まで、おトクなアイテムだけを集めた1冊。紹介している商品はすべて専門家のお墨付きを得たものばかり。注目度が高いホームセンターの逸品もピックアップ!

エアコンは「センサーと清潔性」が重要です! 家電のプロに聞くリビング用モデルの選び方&オススメ5選

気温が25℃を超える日も増えてきて、いよいよ夏の足音が聞こえてきました。リビングのエアコンの買い替えを検討している方は、設置の注文が込み合う前にぜひ購入しておきたいところです。ところが、何を基準にどうやって選べばいいのか、わからないという人も多いはず。本稿では、家電のプロ、戸井田園子さんに選び方のポイントとともに、14畳程度のリビングで一般的な4.0kWクラスのオススメ5モデルを教えてもらいます。

 

教えてくれるのはこの人!

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

リビングのエアコン選びで注意すべきポイントは?

価格の安さだけを追わず、センサー機能の良いモノを選んで!

「リビングのエアコンの場合、価格の安さだけを優先しすぎるのはNG。ハイエンドクラスか、そのひとつ下のクラスまでで選んでほしいです。なぜなら安価なモデルを選ぶと、センシング能力や吹き分け機能が劣ってくるため、複数の人の快適を維持しにくくなります。快適性が損なわれることで、複数の人が無闇に温度変更したりON/OFFしたりするようになると、電気代がかさむ羽目に。その意味では、ある程度本体に投資した方が、使い初めてからストレスがたまらず、節約につながる可能性が高いです。特に、センサー機能が良いものを選んでほしい。センサーが良いと、温度を一定に保つ精度が高くなる=快適かつ省エネにつながります。

もうひとつ注目したいのが、清潔性を維持する機能。最近の家は、リビング・ダイニング・キッチンが一部屋になっているLDKが多いうえ、キッチンが対面かつ吊り戸棚や下り壁がない、オープンな空間構成も多いです。必然的にリビングにも調理の湯気や煙が回りやすくなり、エアコンの内部も汚れやすくなります。だからこそ、フィルターの自動お掃除だけでなく、フィンや熱交換器など、内部の汚れがつきにくい仕様のものを選びたいところ。『自動お掃除』といっても、フィルターだけのものもあるので、カタログなどでしっかりと確認を!」(戸井田さん)

 

その1

人工知能が“ちょっと未来”の体感温度を先読み!

三菱電機

霧ヶ峰 Zシリーズ

MSZ-ZW4018S

実売価格18万9800円

高精度赤外線センサーと人工知能が連携する「ムーブアイ mirA.I.(ミライ)」搭載で、ひとりひとりの“ちょっと未来”の温度の感じ方を予測して「先読み運転」をするハイスペックモデル。「ハイブリッド運転」モード時は、暑い昼間は冷房、涼しい朝は「爽風」(消費電力最小15W)というように自動で切り替わり、「エアコン」と「扇風機」のいいとこどりで快適性と省エネを両立します。

●サイズ/質量:W799×D385×H295mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF(※):7.0●省エネ基準達成率:142%

 

家電のプロのレコメンド!

「人の体感温度を予測して先回り運転する『ムーブアイmirA.I』が画期的です! 複数の人がいても、ひとりひとりの体感温度を考慮してくれるのでファミリー向き。最上位のFZシリーズとほぼ変わらないスペックですが、FZに比べるとデザインがノーマルな仕上げとなっているぶん、価格はおトクになっています。また、『フィルターおそうじメカ』を取り外せる新構造で、中まで掃除しやすく清潔に維持できます」(戸井田さん)

※APF……Annual Performance Factorの略で、1年間、規格に定められた環境下で運転した場合のエネルギー消費効率のこと。数値が大きいほど冷房・暖房時の消費電力量が少なくなるので、予算内でこの数値がなるべく大きいものを選びましょう。なお、APFは普及価格モデルだと4~5点台、最上位モデルだと7点台になります

 

その2

冷暖房開始時の“ブースト”で一気に快適な室内に

ダイキン

うるさら7 Rシリーズ

AN40VRS-W

実売価格31万820円

ダイキン最上位「Rシリーズ」のモデル。エアコンの基本性能を最大限に引き出す「ブースト制御」を行い、これまで以上に素早く快適環境を実現します。冷房時の「クールブースト」制御では、快適な湿度への到達時間が従来比40%も短縮しました。天井に沿って大風量で吹き出す「サーキュレーション気流」や、設定温度到達後も除湿を行う「デシクル制御」、0.5℃単位で温度をコントロールする「ピット制御」などで心地よい冷房環境が保てます。

●サイズ/質量:W798×D370×H295mm/15kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:6.3●省エネ基準達成率:128%

家電のプロのレコメンド!

「空気中の水分をエアコンが取り込んで加湿する『無給水加湿』ができる唯一のシリーズなので、少々お高くてもこちらがおすすめ。気流を制御して、部屋全体をムラなく均一に冷暖房するタイプで、風が当たるのが嫌いな人でも快適に過ごせます。ダイキンは基本性能に確かな実力があり、気象条件が厳しいエリアの人には特にオススメしたいですね」(戸井田さん)

その3

左右に付いた可動式ファンが2種類の気流を生み出す

富士通ゼネラル

ノクリアXS

AS-XS40H

実売価格18万6840円

最上位機種で好評だった、本体両横の可動式サイドファン「デュアルブラスター」を搭載したモデル。吹き出し口の角度が変わるデュアルブラスターで、温度と速さの違う2種類の気流「ハイブリッド気流」を生み出し、部屋全体をムラなく快適にします。また、AI機能「ノクリアセレクト」によって、深夜の暖房運転は静音運転に自動で切り替わるなど、AIが分析・判断して使用環境に応じた最適な運転を行います。

●サイズ/質量:W786×D378×H293mm/17kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.6●省エネ基準達成率:114%

家電のプロのレコメンド!

「両サイドについた扇風機のようなファンが特徴の『デュアルブラスター』にコンパクトタイプが登場しました。これまではファンがある分、横幅が大きかったですが、このXSシリーズは全機種が横幅786mmになり設置性がアップしています。部屋の温度・湿度を計測し、独自のアルゴリズムで分析して最適な運転を行う『毎日快適モード』も搭載。子どもだけの時も、季節の変わり目も、この機能をONにしておけば、無駄なく運転してくれて安心・快適です!」(戸井田さん)

 

その4

空気の汚れに応じて動く「アクティブクリーンフィルター」を搭載!

パナソニック

エオリア Xシリーズ

CS-X408C2-W

実売価格25万3000円

独自の「アクティブクリーンフィルター」と、ナノメートルレベルの凹凸表面処理を施した新開発の「ホコリレスコーティング」で、部屋の空気環境の清潔性と快適性を向上させた「Xシリーズ」の新モデル。20畳相当の高い集じん能力を持つ可動式「アクティブクリーンフィルター」は、PM2.5や浮遊ウイルス、花粉までしっかり除去します。また無線LANを内蔵し、スマホから遠隔操作はもちろん、部屋の空気清浄効果を確認することも可能です。

●サイズ/質量:W799×D385×H295mm/16kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:7.2●省エネ基準達成率:146%

家電のプロのレコメンド!

「2018年度モデルは、空気が汚い時だけフィルターが出てきて空気清浄効果を高める『アクティブクリーンフィルター』が目玉です。空気が汚れていないときは、エネルギー効率を重視して密度の高いフィルターは格納されるという仕組みが画期的でユニーク! 空気清浄機を置かずに済むので、そのぶん費用も浮きますし、リビングが少しでも広く使えるのはうれしいですね。空気の浄化効果と脱臭効果が高い『ナノイーX』も搭載されているなどメリット満載。価格がややお高くても、家族が長時間過ごすリビングには、ぜひオススメしたいです」(戸井田さん)

 

その5

熱交換器を凍らせて一気に洗浄する「凍結洗浄」を新搭載

日立

白くまくん Eシリーズ

RAS-E40H2

実売予想価格21万3840円

手入れのしにくい熱交換器の洗浄を、年間通して定期的に行う「凍結洗浄」を搭載。エアコン内部の熱交換器を自動で凍らせて一気に溶かし、ニオイの一因となるホコリや油汚れを洗い流せます。通風路、フラップ、フィルターに除菌効果があるステンレスを採用した日立独自の「ステンレス・クリーン システム」と合わせて、高い清潔性が特徴です。

●サイズ/質量:W798×D323×H295mm/重量13kg(室内機)●適応畳数:冷房11~17畳、暖房11~14畳●定格能力:冷房4.0kW、暖房5.0kW●APF:5.3●省エネ基準達成率:108%

家電のプロのレコメンド!

「内部の汚れを落とす『凍結洗浄』が、2018年モデルから搭載されています。最上位モデルのような汚れに応じて洗い方をコントロールする機能はないですが、不在時の自動洗浄のほか、タイマー洗浄も可能です。エアコン内部がステンレス製なので汚れがつきにくく、キッチンが同じ空間にあるLDKにオススメ。また、人の数、居場所、動きなどをセンシングする『くらしカメラ F』の搭載により、温度・風向・風量をコントロールしてくれるので、部屋にいる全員が快適に過ごせます」(戸井田さん)

 

リビングは一家だんらんの中心となる大事な場所。家族の健康を守るためにも、エアコンを上手に使って快適に保ちたいですよね。センサー機能と清潔性を保つ機能に注目して、後悔のないモデルを選びましょう!

3年前とここまで違うのか…! パナソニックの最新「衣類スチーマー」旧モデルと比べてわかった「5つの進化」

筆者はパナソニックの衣類スチーマーの愛用者。2015年に発売された「NI-FS360」を、ほぼ毎日使っています。本機はハンガーにかけたまま、手軽に服のシワとニオイが取れるのがとにかく便利。その利便性が世間にも広まっているようで、同社のシリーズ累計出荷台数は100万台を超えたとのこと。実際、私の姉や友人も愛用者ですし、洋服を扱うプロのスタイリストの間では必携の品だと聞いています。家電とは無縁の会社の方から、「あの衣類スチーマー、どうなんですかね?」と聞かれて驚いたこともありました。さて、そんな人気ぶりを肌で感じる大人気シリーズより、待望の新製品「NI-FS540」が発売されることになりました。

↑2018年4月下旬発売のNI-FS540(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

さて、新製品が発売された際、旧モデルのユーザーがやきもきするのが、「いま使っているモデルに比べてどうなのか?」という点ですよね。もし大きく進化していたとしたら、このまま古いモデルを使っていたらソンなのでは……? との疑問が頭をよぎりがち。今回は、そんな疑問に終止符を打つべく、筆者の私物である「NI-FS360」(以下文中では「旧モデル」と表記)と最新モデル「NI-FS540」を実際に使用して比較してみることにしました。その結果、明らかとなった最新モデルの「5つの進化」を、以下で詳しく紹介していきましょう!

↑左が最新モデルのNI-FS540。筆者が愛用するNI-FS360(右)は2015年発売で3世代前のモデルにあたります

 

進化その①

立ち上がり時間が約24秒(※1)と短く、忙しい朝にうれしい!

↑使い方は、シャツの第一ボタンを留め、片方の手で服を軽く引っ張りながらスチームを掛けるだけ(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

筆者は毎朝、衣類スチーマーで今日着ていく服のシワを伸ばすのが日課となっています。「いつも同じ服ですね」と指摘されるほど、お見せできる持ち服が少ないため、昨日洗った服を翌日に着るということもザラ。だからこそ、本当にありがたいと感じるのが、最新モデルNI-FS540の「約24秒」(※1)という立ち上がり時間です。これは衣類スチーマーのなかでもトップクラスの早さ。体感としては、スイッチを入れて服を用意したらすぐ使えるイメージです。旧モデルの立ち上がり時間、約30秒でも早いと思っていたのですが、比べてみると、旧モデルの一瞬の待ち時間が気になりました。数値ではたったの6秒の差ですが、特に時間に追われている朝は、この小さな差がストレスの原因になるかも。1日の始まりに良いリズムを作るという意味でも、この差は意外に大きいと思います。

※1:NI-FS540を衣類アイロンとして使用する場合は、通電ランプが赤点灯して約20秒後がおすすめです(中温:約160℃)
↑シャツの右側にだけ衣類スチーマーを使った状態。左側には細かいシワがあるのに対し、右側はしっかりとシワが伸びており、清潔感が違います

 

進化その②

「連続パワフル&ワイドスチーム」でムラなくしわが伸ばせる

最新モデルNI-FS540を使っていて実感するのが、広い範囲をムラなくシワ伸ばしできるようになったなぁ~ということ。スチーム量は毎分11gと旧モデルと変わらないのですが、旧モデルは一度にキレイにできる範囲が狭いほか、スチーム量に波があり、たまに「ブバッ」とくしゃみのように湯飛びすることもありました。その点、最新モデルはスチーム量が一定かつ広範囲で、掛ける回数が少なくて済む印象。シャツの袖などは1ストロークでキレイになるので、本当に気持ちがいいです。

↑シャツの袖が一発でキレイになるのが気持ちいい!(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

これは、スチーム発生部の温度を細かく検知するサーミスタセンサーを搭載したおかげ。ヒーターの温度コントロールの反応速度を速めて安定的にスチームを発生させ、湯飛びや蒸気のムラを抑制。さらに、スチーム噴射穴を1つ増やして放射状に配置する「連続パワフル&ワイドスチーム」を採用し、広い範囲のシワを素早く伸ばせるようになったのです。

↑旧モデル(左)と最新モデル(右)の噴射穴の違い。最新モデルはタテ方向、ヨコ方向ともに穴の幅が広がっているのがわかります

 

【こちらもチェック!】

シャツをキレイに見せるには「襟・袖・前立て」の3点を意識すべし!

筆者の同僚に、洗濯マニアのおじさんがいます。アイロン掛けにも一家言あるらしいので、どこを重点的に掛けたらキレイに見える? と聞いたところ、「前身頃(服の前面)をすべてキレイに掛けるに越したことはないが…襟・袖・前立て(ボタンを掛ける部分に付けられた帯状のパーツのこと)。この3つをキレイにするだけでまったく違う」とのこと。衣類スチーマーの場合も同様、意識してここをキレイにすると、より爽やかなイメージが演出できそうですね。本当に時間の余裕がないときは、ここだけ掛けるというのもアリでしょう。

↑前立てのシワを取っているシーン(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その③

「3倍パワフルスチーム」でより強力な脱臭(※2)が可能に

女性がもっとも嫌がるものといえば、ニオイでしょう。もちろん、ビジネスの場でもニオイはイメージダウンにしかなりません。特に41才独身の筆者の場合、その点を十分注意しなければ、一筋の希望すらも消えかねない状況。ゆえに身体のケアは行っているのですが、それでも服がクサかったら全てが台無しです。実は、そんな服のニオイにも有効なのが衣類スチーマー。衣類スチーマーの熱と蒸気には、繊維に入り込んだニオイ粒子をはじき出す効果があり、汗臭、タバコ臭、飲食臭、防虫剤臭の脱臭(※2)のほか、最近になって加齢臭を脱臭(※2)する効果も実証されたとのこと。パナソニックの調査(※3)では、「素敵な人でも加齢臭がすると残念」という回答が75.6%に達したそうなので、筆者を含む素敵ではない人は、「ひたすら残念」とならないよう、本機をしっかり活用したいところです。

↑衣類スチーマーは、簡単に洗えないスーツの脱臭(※2)に便利

 

さて、旧モデルとの比較に話を戻すと、最新モデルは「3倍パワフルスチーム」を搭載することで、脱臭の面でも旧モデルを凌駕しています。こちらはその名の通り、通常の約3倍ものスチームを約3秒間噴射し、より強力に脱臭(※2)する機能。実際に使ってみると、ちょっと声が出てしまうほど、信じられない量のスチームが出ます。確かに、これならしつこいニオイにも効果がありそう。特にスーツやコートなど、着る機会は多いのに、簡単に洗えないような衣類にはぜひ利用したいですね。

↑3倍パワフルスチームは、スチームボタンを約10秒長押ししたあと、ボタンを2回押すと発動します(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その④

スチームが出にくい角度がなくなった!

実は旧モデルには、時計でいうと2時から7時くらいまでの角度でスチームが出にくく、左ききの人は使いにくいという欠点がありました。これは、給水タンク内の給水部が固定されていて、水を吸い上げにくいのが原因でした。一方、最新モデルでは給水部が可動式となっており、どの角度でも給水可能スチームが出にくい死角は存在せず、自由に取り回すことができます。

↑こちらが旧モデル。ある角度になると、悲しいほどスチームが出ません

 

↑最新モデルでは、旧モデルが苦手だった角度でもパワフルなスチームを噴射できます(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

もうひとつ、細かいことですが、持ちやすさを考慮してハンドルの持ち手を太くし、「スチームボタン」の高さを約2 mm高くすることで押しやすくなっているのもポイント。実際に使ってみると、断然最新モデルのほうが使いやすいのがわかります。さらに、旧モデルでは電源スイッチが持ち手の上部にありましたが、最新モデルでは、本体の側面に配置。これは、握った際に間違ってOFFにしてしまうことを防ぐためだそう。スイッチの位置ひとつとっても、ユーザー目線で考え尽くされていることがわかります。

↑最新モデル(左)は、旧モデル(右)と比べて持ち手が太く、スチームボタン(赤い円で囲んだ部分)の高さもわずかに高くなっています。電源スイッチ(黄色い円で囲んだ部分)は、旧モデルでは持ち手上部にありましたが、最新モデルでは側面に配置

 

【こちらもチェック!】

フラット面を使ったプレスを効果的に使うべし!

冠婚葬祭や大切なデートなど、ここぞというときにはアイロンのプレスも使いたいところ。NI-FS540には、フラットなアイロン面があるので、シャツの襟をビシっとしたいとき、パンツの折り目を入れたいときにぴったり。また、ハンカチをバッチリプレスしておけば、女性が涙を見せたとき、そっと差し出して好感度を上げることも可能です。

↑アイロン面はセラミックコートですべりの良さも抜群(画像クリックで公式サイトにジャンプします)。プレスの際は、アイロン台を使わず、写真のような安価で収納しやすいアイロンマットを利用するのも手です

 

ちなみに、パナソニックの衣類スチーマーのラインナップには、より軽量でアイロン面がラウンドしているNI-FS340があり、こちらはプレスできないフリルやドレープもふっくら仕上げるそうです。女性なら、こちらを使うのもアリでしょう。

↑ラウンド形状のアイロン面を持つNI-FS340は、約665gと軽量でコンパクト。立ち上がり時間は30秒です(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

進化その⑤

「自動ヒーターオフ」があるから安心感が違う!

衣類スチーマーは忙しい朝に使う機会が多いだけに、電源を切り忘れてしまいがち。その点、最新モデルには、旧モデルにはない「自動ヒーターオフ」機能があるので、安心感がまったく違います。こちらは、電源が入っていてもスチームボタンを触らない場合、約60分で自動でヒーターが切れる機能。実際、近所に買い物に出たときに電源を切り忘れており、家に戻ってみると「自動ヒーターオフ」が働いて休止状態になっていた……ということもありました。こうした安全性への配慮はうれしい限りですね。

↑「自動ヒーターオフ」機能が作動して休止状態になると、緑色のランプが点灯します(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

結論

もはや、買わない理由が見当たらない……

旧モデルも使いやすいと思っていたのですが、今回使ってみてわかったのは、やはり「最新モデルのほうが断然いい」という事実でした。①立ち上がり時間が早い②広範囲をムラなく仕上げられる③より脱臭に効果的(※2)な「3倍パワフルスチーム」がある④スチームが出にくい角度がない⑤「自動ヒーターオフ」機能の安心感……。忙しい朝に使うにはぴったりですし、特に使い心地の良さは快感で、吹き出すスチームとともにシワが魔法のように消えていく、あの感触が忘れられません。安全面や使いやすさへの細かい配慮を見ても、もはや、買い替えない理由が見当たらない……。もちろん、衣類スチーマー未体験の方にも全力でオススメできます。最新モデルNI-FS540の便利さを味わってしまったら、二度と手放せなくなることは間違いありません。

↑カラバリはダークブルー(左)、ピンクゴールド調(右)の2種類 ●サイズ/質量(本体):W70×H150×D150mm/約705g●消費電力:950W●立ち上がり時間:約24秒●スチーム噴出し時間:連続約4分●スチーム量:平均約11g/分●注水量:約50ml(画像クリックで公式サイトにジャンプします)

 

※2:スタンド含まず。
パワフルスチームのみで10秒間使用した場合と、3倍パワフルスチーム1回とパワフルスチーム合計で10秒間使用した場合の脱臭効果比較において。脱臭効果は、スチームをあてる時間、臭気・繊維の種類によって異なります。脱臭効果の感じ方には個人差があります。脱臭効果について(パナソニック調べ)【試験対象】衣類に付着したタバコ臭・飲食臭(焼肉・焼き魚)・汗のニオイ・防虫剤臭・加齢臭【試験方法】ニオイをつけたウールの生地に約10秒間スチームをあて、脱臭効果を6段階臭気強度法にて評価。付着させたニオイは以下のとおり。タバコ臭:約30 Lの試験容器内で約16分間煙に曝露。飲食臭(牛肉・さんまを焼いたニオイ):約90 Lの試験容器内で、煙に約16分間曝露。汗のニオイ:汗臭薬品(ヘキサン酸+マカデミアナッツオイル)を注射器で0.05 mL 滴下。加齢臭:加齢臭薬品(ノネナール)を注射器で0.05 mL 滴下。防虫剤臭:約10 Lの試験容器内に防虫剤(ナフタリン系、しょうのう、パラジクロロベンゼン)と布を入れ12日間放置。【試験結果】対象の臭気それぞれにおいて、有意な臭気抑制効果を確認。●脱臭効果の感じ方には、個人差があります。 ※3:20代から50代の男女5000名を対象に「加齢臭に関する意識調査」

商品に関する問い合わせ先 パナソニック https://panasonic.jp/iron/steamer.html

 

撮影/篠田麦也

ケルヒャー「窓用バキュームクリーナー」が有能すぎた! 7538円で窓もクルマも風呂場までピッカピカ

筆者は大晦日の大掃除で「窓は拭かない派」です。なぜなら寒いから。オジさんには真冬の水仕事はつらいのですよ。ではいつ窓掃除をしているかというと、ちょうどこの時期、ゴールデンウイークの前後です。というのも、春の強い風に乗って近くの畑や小学校の校庭の土、花粉が飛んできて窓が真っ白。サッシレールは砂だらけになるため、この時期にまとめて家中の窓、レール、網戸を掃除したほうが効率が良いからです。

 

汚れを浮かせて、水滴を吸い取るバキュームクリーナーをお試し

今年もゴールデンウイークにまとめてやろうかと考えていた矢先。ケルヒャーがこの春に発売した家庭用窓用バキュームクリーナー「WV 1 プラス」(実売価格7538円・以下WV1と表記)がモニター用として届いたので、予定を前倒しして窓掃除をしてみることにしました。

↑ケルヒャー家庭用窓用バキュームクリーナー「WV1プラス」のセット。写真右がWV1本体、左がスプレーボトルとワイプパッド

 

WV1は「バキュームクリーナー」の名前通り、水滴を吸引するマシンです。付属するスプレーボトルで洗剤を窓に吹き付け、ワイプパッドでこすって汚れを浮かせ、その水滴をWV1で吸い取ります。WV1本体は従来モデル(WV50)より200g軽い500gの本体重量と、長さも8cmダウンの27.5cmとコンパクトになり、使いやすくなっています。それでは早速使ってみましょう。まず、スプレーボトルに純正窓用洗剤を入れて水を注ぎ、スプレーヘッドを取り付けます。スプレーヘッドにワイプパッドを取り付ければ準備完了。いざ、窓拭き開始です。

↑専用洗剤をスプレーボトルに入れ(セットに1個付属)、水を約250ml足してスプレーヘッド&ワイプパッドを取り付ければ準備完了

 

ワイプパッドで軽くこするだけで汚れが浮き立つ

スプレーボトルの洗剤を窓に吹きかけ、ワイプパッドでこすって汚れを浮かせながら全体に広げます。ワイプパッドはマイクロファイバーなので、軽くこするだけで汚れを浮き立たせてくれるので、強くこする必要はありません。ここで注意すべきは、多めに洗剤を吹きかけること。今回使用した日は最高気温28℃と、春とは思えない暑さで窓もかなり熱くなっていたため、洗剤を吹きかけていくそばからどんどん乾いていく状況でした。そのため、たくさん洗剤を吹きかけてびしょびしょにしなければ、バキュームクリーナーで汚水を吸い込むことができません。もっと効率的に掃除するのならば、曇り空の涼しい日を選ぶと良いと思われます。

↑スプレーヘッドの下から洗浄液が吹き出すので、ワイプパッドを使って窓全体に広げます

 

慣れてくると窓1枚を2~3分で掃除できる

洗剤を窓全体に広げたらWV1の出番です。スイッチを入れたら窓ガラスに沿ってワイパーヘッドを上から下におろしていくだけ。ゴムワイパーを当てる角度によっては水分が取り切れずに縦に筋が入ってしまいますので、注意しましょう。

↑水滴をきれいに吸い取れる角度を探しながら上から下におろしてきます

 

↑ゴムワイパーの下に凹凸のあるワイプガード。角度によっては吸い残しが発生して縦筋ができますが、最適な角度がわかれば大丈夫

 

最初は最適な角度を探すのに苦労しましたが、慣れてくるとスイスイと作業することができ、掃き出し窓1枚を2-3分で拭き取ることができました。WV1は約90分の充電で約20分間連続使用ができるので、筆者の場合、1階部分(掃出し窓6枚、腰高窓4枚)の窓全部を掃除するのに十分でした。ちなみに、洗剤は市販のものを使ってもOKです。

 

ぜひ高圧洗浄機と組み合わせて使いたい!

ただし、窓拭きに関して正直に言うと、汚れを浮かせて吸い取るという手間が少々面倒だなと感じます。たとえば、ドラッグストア等で売っている窓掃除専用スプレー型洗浄剤は、窓に吹き付けて雑巾等で拭うだけで汚れが落ち、拭き跡も付きません。これ対して、WV1はスプレーしたあと、「ワイプヘッドで洗浄液を全体的に広げる」「水分を吸い取る」という二度の作業が必要です。

 

その意味で、個人的には同社の高圧洗浄機と組み合わせて使いたいと思いました。高圧洗浄機で網戸ごと窓の汚れを強力に洗い流し、残った水滴をWV1でサッと吸い取ると、窓掃除が一気にはかどりそうです。毎年、窓掃除の面倒さを解決するために高圧洗浄機が欲しいと考えていましたが、それこそ大量に吹きかけた水分の拭き上げがより面倒そうだと思い、購入に二の足を踏んでいました。WV1があれば、その悩みも完全に解決しそうです。

↑1年間掃除していない窓は、汚れで真っ白

 

↑左がWV1で掃除した窓、右が掃除していない窓。右は真っ白に曇っているけど、左は透き通っているのがわかるでしょうか

拭きムラに苦労していたクルマの窓がピカピカに!

クルマの窓にも使ってみました。クルマの窓も水洗い後の拭き取りに苦労するものですが、本機を使ってみると、本当にピカピカに。吸い残しもなくてキレイな仕上がりです。クルマの窓は人間の目との距離が近いので、家の窓よりも汚れや拭き残しが気になります。洗車のたびに拭きムラを取り除くのに苦労していたのですが、WV1なら一度のワイプできれいに水分が取れるのでとても便利でした。

↑車の窓にも使ってみました。春の砂塵と花粉で真っ白だった窓がピカピカに

 

↑掃出し窓1枚と車のリアウインドウ1枚を掃除した汚水。真っ黒な汚水がこれだけ取れます

 

ここでひとつ感じたのが、クルマのボディにも使えたらよかったな、と。WV1のワイパーヘッドはゴムでできているため、ボディに使うと傷がつく可能性があるとのこと。しかし、洗車で最も面倒なのはボディ拭き上げです。雫が少しでも残ると乾いたときに跡が残って格好悪いのですが、WV1ならきれいに水分が取れるはず。車のボディに使えるようなアタッチメントがあると最高だと感じました。

↑真っ黒に汚れたワイプパッドは水洗いだけでもある程度汚れが落ちます

 

風呂場の水滴の除去にはかなり便利!

お風呂場でも使ってみました。お風呂に入った後に、壁の水滴を取らないとカビとニオイのもとになります。特に冬は換気扇だけではなかなか水分が取れず、お風呂上がりに雑巾で拭き取っていました。しかし、いちいち雑巾を絞るのは面倒だし、濡れた雑巾もちゃんと乾かさないとカビが生えるしで、なかなか大変でした。その点、WV1は壁をなでるだけで水滴が取れ、集めた水分はタンクにたまるので処理もカンタン。脱衣所に常備しておき、最後にお風呂に入った人がサッと壁をひとなですれば、冬場の湿気取りも気軽にできそうです。

↑お風呂場の壁は滑りやすいのでWV1もスイスイ動かすことができ、快適に水分が取れます

 

↑お風呂場の鏡は石鹸カスを含んだ水分が残っていると白く曇るので、WV1で簡単に水滴を取れるのはかなり便利

 

風呂場での快適な使用感から想像すると、冬の時期には部屋の窓の結露取りにも便利なはず。最近では、住宅の高気密高断熱化とインフルエンザ予防のための加湿器の多用があいまって、窓の結露に悩む家庭は多くなっています。結露はカビ発生の原因になりますが、WV1なら寝る前の5分間にリビングの窓の結露をサッと除去できるでしょう。

 

結論として、窓掃除にはやや手間はかかりますが、その仕上がりには大満足。クルマの窓を掃除するにも最適ですし、特に、高圧洗浄機と組み合わせて使うと、大幅な時短につながるでしょう。お風呂場の水滴の除去はとにかく快適で、冬場の結露対策にも本機は間違いなく活躍するはず。7538円とリーズナブルなので、一家に一台、用意してみてはいかがでしょうか。

話題の棋士も学んだ「モンテッソーリ教育」の権威が語る! 子どもを伸ばすには「空気環境が大前提」

新生活が始まり、この4月からお子さんが進学されたという方もおられるでしょう。これを機に、子どもにとってよりよい学びの環境、よりよい暮らしの空間を作るにはどうすればいいのか、改めて考え始めた方も多いはず。そこで今回は、いま話題のプロ棋士・藤井聡太さんも学んだという「モンテッソーリ教育」の権威をはじめ、子どもの教育に携わる3人にインタビュー。子どもにとって理想の環境とは何か? という点を掘り下げていきます。

また、インタビューでは繰り返し「空気環境を整える重要性」について語られます。本稿では、その環境作りに役立つ空気清浄機として、空気浄化の世界基準「CADR」最高値以上を取得したスウェーデン製「ブルーエア」をピックアップ。ブルーエアは、空気清浄機のグローバルブランドとして、空気汚染が深刻な地域に暮らす子どもたちへ支援活動を行っています。そんなブルーエアが、具体的に学びの場にどう役立つのか、併せてレポートしていきましょう。

 

子どもの空気環境を守る空気清浄機といえばコレ!

↑画像クリックで製品の公式サイトにジャンプします

 

Blueair

Blueair Classic  Series

世界的な空気清浄機専業ブランド、ブルーエアのスタンダード空気清浄機のシリーズ。目の粗さの異なる3枚の素材を重ねて折り畳んだ独自開発のフィルターを採用。ハイスピード清浄と汚れの捕集力を両立し、目詰まりしにくいのが特徴です。Wi-Fi機能を搭載し、専用アプリで屋内や屋外の空気環境をモニタリングすることが可能。適用床面積~75畳の680i(左)、~33畳の480i(中)、~25畳の280i(右)の3種類を用意しています。

 

 

【その1】空気環境は「学びの場の大前提」となる重要な要素

日本モンテッソーリ教育綜合研究所

安威 誠(やすい・まこと)さん

いま話題のプロ棋士・藤井聡太さんも幼稚園のときに受けていたことで注目を集めるモンテッソーリ教育。最初のインタビューは、同教育の啓蒙に長年取り組んできた「日本モンテッソーリ教育綜合研究所」を運営する「才能開発教育研究財団」の安威 誠さんにお話をうかがいました。

 

名だたる著名人が受けていたモンテッソーリ教育とは?

モンテッソーリ教育は、「デビュー以来29連勝」という快挙を達成し、以降も目覚しい活躍を続けるプロ棋士・藤井聡太さんのほか、マイクロソフトのビル・ゲイツ、フェイスブックのマーク・ザッカーバーグ、アマゾンのジェフ・ベゾス……と名だたるIT企業の創業者たちも受けていたことで有名です。これだけの大物を多数輩出するモンテッソーリ教育とはいったいどんな教育なのでしょうか。まずは、生まれた経緯から聞いてみましょう。

「モンテッソーリ教育は、イタリア生まれのマリア・モンテッソーリという女性医師が始めました。本教育の目的は、『自立していて、有能で、責任感と他人への思いやりがあり、生涯学び続ける姿勢を持った人間を育てる』というもの。マリア・モンテッソーリは『もともと人間はいろいろな才能を持って生まれ、それを自ら伸ばそうとする力を持っている』と考えており、親、先生はそれを邪魔をしてはいけない、優れた『環境』を整えることで、子どもは自らの力で伸びていく、というのが前提なんです。

 

よく、誤解されて『何歳のどのタイミングで何をすればいいのでしょうか?』と聞かれるのですが、ここにはそういった概念はありません。決められたカリキュラムに沿って大人が教えるのではなく、子どもが自分で関心のあるものを見つけるんです。教師はそれを適切に支えるだけ、という点が一般的な日本の教育方法とは違うところ。マリア・モンテッソーリが保育施設『子どもの家』を設立してからすでに100年以上経つのですが、いまだに世界中で支持されていることを考えると、現代でもいかに有効であるかがわかるでしょう」(安威さん・以下敬称略)

↑モンテッソーリ教育の創設者、マリア・モンテッソーリ

 

教具を効果的に使い、子どもの興味・関心に寄り添う

今回取材にうかがったビルには、日本モンテッソーリ教育綜合研究所附属の「子どもの家」があり、こちらには同じ形で大きさが違う積み木や、ワイヤーに通された色とりどりのビーズ、小さな織機など、「教具」と呼ばれる学びのための道具が並んでいました。これらの教具も本教育では重要だそうです。

 

「教具は、モンテッソーリが子どもを科学的に観察した事実に基づいて開発したもの。子どもたちが自主的に触れ、考える力と感覚を育てていくためのもので、現在も新たな教具が生み出されています。聞くところによると、棋士の藤井聡太さんも教具に夢中になるお子さんだったそうですね。通常、親や大人は、子どもが同じことをやっていると『いつまでやってんの!』と言いたくなるものですが、藤井さんの親御さんは、これを制することもなく見守っていたそうです。それが、いまの彼の集中力につながっている。子どもの興味・関心に寄り添い、集中できる環境を整えた結果ですね」(安威)

↑算数教育で重要な教具、「金ビーズ」。数の概念が視覚でわかるのが特徴です

 

↑感覚教育に使う教具の一部。大きさの違う立方体を積み上げる「ピンクタワー」(右)などがあります

 

大人の役割は子どもが伸びる「環境」を整えること

大人は子どもが集中できる「環境」を整えるのが大事。ひとつは、親と子、子どもとその周囲の人、といった「人間関係の環境」をよりよく保つこと。もうひとつ、「物理的な環境」を整えるのも重要だといいます。

「人間には視覚、触覚、聴覚、味覚、臭覚という五感があります。その感覚の入口の能力を高めるためには、自分で経験したり、気づいたりしないと伸びていかない。ですから、当然ながら意図しない音やニオイはないほうがいいんです。さらに学びの場の大前提として『食』『水』『空気』が安全かつ清潔である必要があります。これらは人間の身体を作るものですからね。なかでも空気は見えないので見落とされがちですが、ホコリや細菌、空気中のウイルスのコントロールは重要。大人はこれらのリスクを認識し、取り除く配慮をしてあげるべきです」(安威)

 

WHOの発表によると、実は室内のほうが屋外よりも空気が汚染されているというデータも。さらに、ハーバード大学の研究では、良い空気と悪い空気の環境下(揮発性有機化合物や二酸化炭素の濃度が高い環境)での人間のパフォーマンスを比較した結果、良い空気の環境下では情報を扱う能力が約3倍に向上したとか。学びの効率を上げる意味でも、部屋の空気の質を高めるのは大切なのがわかります。

Blueair Classic  Seriesの製品紹介サイトはコチラ

 

口呼吸を防ぎ、呼吸を正しく整えるのが自分を律する第一歩

また、近年は、息苦しさや鼻づまりによって、口呼吸が中心になる子どもが目立つようになってきました。その弊害についてはいかがでしょうか。

 

「口呼吸になると、風邪をひく確率が上がると耳にしたことがあります。鼻がつまっていたり、息苦しかったりすると、当然集中力も落ちますね。その点、この『子どもの家』のお子さんは、『線上歩行』(※)という課題を行うとき、しっかりと口を閉じて鼻で正しく呼吸しています。すると、ほかの幼稚園の先生が見学に来たとき、『ここの子どもたちはすごく落ち着いている』ってびっくりされるんですよ。やはり、呼吸を正しく整えると、自分を律してコントロールできるようになる。あえて呼吸法などは教えていないですけど、子どもたちはみんな自然に習得していきますね」

※線上歩行…楕円の白線の上を静かに一歩ずつ歩くトレーニング。その際、頭上に水の入ったコップや花、人形などを載せて落とさないように集中して歩きます

 

さて、子どものためにも空気環境を整えることが重要ということがわかったところで、安威さんにブルーエアの空気清浄機「Blueair Classic Series」のミドルレンジモデル、480iを使っていただいた感想もうかがいました。Blueair Classicは、空気清浄機の性能を評価する世界基準CADR(Clean Air Delivery Rate)で最高値以上を取得。もともと他社の空気清浄機を使っていたという安威さん、比べてみていかがでしょうか。

「やっぱりパワーが違いますね。出てくる空気量、ボリュームがまったく違います。『お、いま空気がキレイになってるな』というのが体感でわかるんですよ。いち早く部屋の空気を一掃してくれるので、悪い空気を吸うことも少なくなりそう。パワーがある割に静かなので、集中力を妨げないのもいいですね」(安威)

 

安威さんが試した空気清浄機はコチラ!

Blueair Classic  480i

↑画像クリックで製品紹介サイトにジャンプします

 

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【その2】子どもを預かる立場として、空気に気を遣うのは当然

NPO法人あおぞら福祉会 おひさま共同保育園

明滝光子(あけたき・みつこ)さん

2人目のインタビューは、東京都町田市にある「おひさま共同保育園」の園長、明滝光子さん。同園は、自然環境の良さを活かしながら、心身ともに健康な身体を作るのが目標。モンテッソーリ教育の教具を採用し、子どもの自主性を重視する保育を行っています。

 

自ら学ぶ環境を整えて子どものポジティブな感情を伸ばす

「『子どもに良い環境をサービスすれば、大人はいらない』というのが私の考え。自主的に子どもが学んでいきますから。自分で教具を選び、自分で面白いと感じることで、持続する力や達成感、意欲や好奇心がどんどん伸びる。私たちは、そういう環境を作ってあげるのが役目なんです」(明滝さん・以下敬称略)

 

子どもの安全を守る一環としてブルーエアを導入

そんな同園では、教室にBlueair Classic Seriesの上位モデル680iを導入しています。そのきっかけは、やはり大事なお子さんの身体を守りたいという思いからきているようです。

 

「お子さんを預かる立場としては、安全性に気を遣うのが基本中の基本。そのために、フロアには揮発性の物質が出ないコーティング剤を施していますし、化学物質が影響しないよう、壁にはホタテの貝殻のパウダーを塗っています。ブルーエアを導入したのもその一環。集団生活では、どうしても空気中のウイルスが気になりますし、お布団を敷くときにどうしてもホコリが舞ってしまう。その点、ブルーエアはちょっと大きいんですけど、そのぶんパワーが強くて、ホコリもあっという間に吸ってくれるのが実感できます。空気環境がいいからでしょうか、いまのところ呼吸器系のアレルギーのお子さんはいないですし、基本的に口を開けている子や鼻づまりの子もいませんね」(明滝)

↑おひさま共同保育園が導入したBlueair Classic 680i(画像クリックで製品情報サイトにジャンプします)

 

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【その3】ニオイの問題で子どもの集中を邪魔したくなかった

主婦・ママブロガー

川上りえさん

最後は主婦であり、1男1女の母であるママブロガー、川上りえさんにインタビュー。川上家ではBlueair Classicのミドルレンジモデル、480iを導入済み。導入したきっかけは、ママ友にすすめられたからだといいます。

 

ママ友から「すごくいいよ」とすすめられ、効果を実感する日々

「『すごくいいよ! 空気が全然違うから』って教えてもらったんです。ちょうど、ウチでは去年から犬のみおちゃんが新しい家族になって、リビングのおしっこのニオイが気になっていたんですよね。それと、ウチでは『どこでも自分の力が発揮できるように』という思いもあって、あえて子どもをリビングで勉強させているんです。でも、ニオイが気になって集中できなかったらダメじゃないですか。そんな思いもあって、『どうせならいいものを!』と、ブルーエアの導入を決めたんです」(川上さん・以降敬称略)

こうしてブルーエアを導入した川上さん。実際に使ってみてその効果には驚いたそう。

 

「子どもも『空気が澄んでる。森みたい!』って言っていました。空気が新鮮に感じますし、ニオイもまったく気にならなくなりました。いちばん効果がわかるのが、朝起きたとき。2階の寝室から降りてくると、リビングの空気がびっくりするぐらい気持ちいいんです。あと、母親の立場としては、手入れが半年に1回フィルターを替えるだけ、というのもラクでいいですね」(川上)

↑フィルターは本体を開けて、カンタンに取り出せます

 

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今回、子どもの成長を願う3名の方にインタビューを行い、どなたも環境を整える必要を理解し、努力をしているのがわかりました。目に見えない空気の問題は後回しにしがちですが、しっかりと対策をしておきたいところですね。子どもの健康を守り、伸びやかな成長をサポートするためにも、パワフルなブルーエアを選んでみてはいかがでしょうか。

↑川上家が導入したBlueair Classic 480i(画像クリックで製品紹介ページにジャンプします)

 

撮影/安威さんインタビュー:高原マサキ(TK.c) 明滝さん、川上さんインタビュー:我妻慶一

扇風機が「5つの関節」を持つとどうなる? やさしい風で人気の「カモメファン」に驚きの新モデル

ドウシシャは、扇風機ブランドKamomefan(カモメファン)から、フレキシブルアームを採用した「Fシリーズ(FKLT-232D/TLKF-1232D)」を発売しました。希望小売価格は2万4880円(税抜)。

↑カモメファン Fシリーズ(FKLT-232D/TLKF-1232D)

 

支柱に5つの関節を持つフレキシブルアームを採用し、上下90°に風が送れる

カモメファンは、世界トップクラスのシェアを持つ船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」が羽根の設計を担当。その技術力により、高い静音性とやさしい風を実現しています。

 

今回の新製品の開発では、正面から風を浴びるより、上から降り注ぐように浴びると気持ち良く感じる点に着目。5つの関節を持つフレキシブルアームを採用し、上向き・下向きとも90°に風を送ることができるようになりました。これにより、寝ている人やペットに向ける、空気の流れが悪い場所を狙うなど、ピンポイントに角度をつけた風を送ることが可能に。真上または真下に風を送れば、部屋全体の空気をやさしく攪拌することもできますね。

↑フレキシブルアームによって、様々な場所に向けて送風が可能

 

左右自動首ふり角度調節は、30・60・90°の3段階で設定可能。タイマーはリモコンはマグネット式で、背面にも取り付け可能です。1・2・4・8時間の入/タイマーやリズム/おやすみ風、LEDの消灯/減光モードを用意するなど、就寝時の利用に便利な機能も豊富。このほか、組み立て不要で箱から出してすぐに使え、コンパクトに収納できる点、かがまなくても届く位置にある操作部、リモコン操作時に遠くからでも風量がわかるインジケーターなど、従来モデルのメリットは引き続き踏襲しています。

↑マグネット式リモコン

 

↑遠くからでもわかりやすいインジケーター

 

記録的な暖春となった4月に続き、今後も気温が高い状態が続くようです。暑いけれどエアコンをつけるまでもない……という日も増えるはずですし、エアコンの冷房効率を高める意味でも、性能の良い扇風機を手に入れて上手に活用したいところ。その候補として、より多彩な使い方が可能となった「カモメファン Fシリーズ」、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

Kamomefan Fシリーズ

FKLT-232D/TLKF-1232D

●発売:4月23日●価格:2万4880円(税抜)●サイズ/質量:W305×H800~900×D260㎜/約4.4kg●動作音:12.0dB●風量調節:無段階●自動首ふり角度:左右30・60・90度●手動角度調節:上下 上向き90度、下向き90度※真正面起点●タイマー:入 / 切 1・2・4・8時間●消費電力:1.2W(最小時)~10.5W(最大時)

もう、掃除に「覚悟」はいりません! 「ガイアの夜明け」で大反響の超軽量コードレス、ついにお目見え

ツインバード工業が4月11日に発表した「業績予想の修正に関するお知らせ」に、「第4四半期に予定していた重点商品の発売が次期にずれ込んだこと等により、売上高は当初計画を下回る見込み」という一文が記載されています。この「重点商品」というのが、今回発表されたコードレススティック型クリーナー 「TC-E261S」です。昨年8月にTV番組の「カンブリア宮殿」で開発過程が紹介されて、翌日から大反響。期待に応えるためにこだわり抜いた結果、当初年末以前だった発売予定が5月7日までずれこんだといいます。さて、発売日をずらしてまでこだわった新製品、業界最軽量の1.5kgということですが、いったいどのような仕上がりになったのでしょうか。

↑新製品のコードレススティック型クリーナー TC-E261S。市場想定価格は3万円台前半(税込み)です

 

コールセンターに寄せられた5つの課題をフィードバック

ツインバード工業のコールセンターは、本社の商品開発部のすぐ近くにあります。そのため、コールセンターに入ったユーザーからの声を製品開発にフィードバックしやすい環境となっています。そのコールセンターに集まった掃除の問題点が次の5つ。それは「メンテナンス」「重さ」「ユーザビリティ」「パワー」「デザイン」です。

 

発表会では、同社の開発生産本部プロダクトディレクション部マネージャーの古川泰之さんが登場。新製品では、先述の5つの問題点をどのように解決してきたのか、次のような内容で説明しました。

 

①紙パック式にすることで「メンテナンス」をより手軽に

サイクロン式の掃除機や、ダストカップ式の掃除機は、ゴミを捨てる際にホコリが舞い上がります。また、フィルター部分に微細なゴミが目詰まりし、お手入れが必要となる場合も少なくありません。フィルターを掃除したら手も汚れます。その問題を解決するために採用したのが、スティッククリーナーでは珍しい「紙パック式」です。ゴミ捨ては、紙パックを捨てるだけなので簡単です。しかも、本体と一緒に最初から12枚の紙パック(同社の基準で1年分)が同梱されているので、買ったその日から気軽に使えます。紙パックは家電量販店での販売も予定しており、価格は12枚入りで1200円(税抜)。

↑本体の中に紙パックが入っています。ワンプッシュで開きます。集じん容量は0.25Lです。交換時期になるとLEDが点滅します

 

②モーターの軽量化などで「重さ」の課題をクリア

汚れに気が付いたら、すぐに掃除をするには、持ち運びやすさや軽さが大切です。新製品の本体重量は約1.5kgと業界最軽量。紙パック式を採用したことで、ダストボックスを省くことが可能になり、さらにモーターの軽量化にこだわりました。発売が遅れたのは、納得のいく軽さとパワーのバランスを調整するのに時間がかかったからだそうです。実際持ってみると、片手でも楽に持てて、階段の昇降時なども手軽に使えそうです。

 

③ヘッドにボールキャスターを搭載し「ユーザビリティ」を向上

部屋の中には、家具や段差が結構あります。狭い場所や家具と家具の間をスイスイと掃除できたらとてもラクですよね。新製品ではヘッドにボールキャスターが搭載され、前後、左右、ともに180°傾けることが可能。狭い場所の掃除もスムーズで、部屋の隅や家具の下の掃除もしやすいので、モップのような感覚で気軽に掃除できます。

↑ヘッドの赤い円で囲んだ部分がボールキャスター。くねくねとした動きもスムーズ

 

↑ヘッドをタテにした状態のままスライドできるので、隙間掃除に便利!

 

④パワーブラシ搭載と70Wの吸い込み仕事率で「パワー」を実現

カーペットを掃除できるようにパワーブラシを搭載。また、先述の通り、軽さとパワーのバランスの調整に苦労しながらも、吸い込み仕事率は70W(強モード)と、コードレスでは十分なレベルを実現しました。バッテリー持続時間は強モードで約7分、標準モードなら約30分です。充電時間は3時間。

↑手元のLEDの色でモードが分かります(標準は緑、強モードは紫)

 

⑤ムダをそぎ落として暮らしになじむ「デザイン」を追求

掃除機は使っている時間よりも、使っていない時間の方が長い家電です。同社では「美しいデザインを採用し、気が付いた時にいつでも使えて美しく暮らせる」ように、ムダをそぎ落としたミニマルなデザインを採用したそうです。

↑ムダを省いたフォルムが印象的

 

↑ハンドルの後ろにシリコンのパーツがついているので、壁に立て掛けられます

 

↑充電用のプラグはマグネットプラグを採用。パチンと簡単に接続できます

 

何の抵抗もなく掃除できるライフスタイルを提供したい

なお、ツインバード工業が掲げる新製品のコンセプトは、「“掃除する日”が消えた。」。「掃除する日の予定をたてたり、掃除することを意識しなくても、キレイな部屋が当たり前になるライフスタイルをこの掃除機とともに提供していきたい」と、同社の古川マネージャーは語ります。なるほど、佇まいが美しく、どこにでも置いておけて、軽くて手軽に使える掃除機があれば、食事の前にサッとテーブルを拭くのと同じ感覚で掃除ができるかもしれません。覚悟を決めずとも、気軽にチョコチョコ掃除できるようになるのがうれしいですね。

↑壁に穴を開けないといけませんが、収納フックも同梱しています

 

↑パイプを外せばハンディとして使用できます

 

人気No.1! ダイソンの新しい空気清浄タワーファンは空気の汚れ“まる視え”

家電大賞2017 空気清浄機部門で1位を獲得したダイソンの空気清浄機に、待望の新モデルが登場。汚れの検知・清浄・循環の性能がさらに向上した。その実力と使用感をいち早くレポートする。

 

空気の汚れの「視える化」で清浄効果をリアルに体感

このDyson Pure Coolは、空気清浄機能が絶大。なかでも便利に感じたのは、センサーで検知した空気の状態を本体のディスプレイに表示できることだ。この機能は実際に使ってみると非常に安心感あり。PM10とPM2.5は1㎥ごとの量をμg表示。数値は数秒ごとに変化して、空気がきれいになるのが実感できた。ちなみに、高性能フィルターのおかげか、ネコのトイレのニオイも気にならなくなった!

 

また、最大350°の首振り機能も◎。部屋のどこに置いても部屋中の空気をかき回せ、サーキュレーターとしても大活躍だった。ディフューズドモードも超便利。ボタンひとつで風を身体に直接当てずに空気清浄できてうれしい!

 

 

Dyson Pure Cool 空気清浄ファンは空気清浄に不可欠な「3つの性能」が進化していた!!

効率的な空気清浄には汚れの検知、フィルターによる高度な清浄、部屋中の空気を循環する気流が不可欠。最新モデルでは、これら3大要素が進化しているのがわかる!!

 

【01:検知】

インテリジェントセンサーで汚染物質を細かく検知。フルカラーLCDディスプレイで瞬時にレポート

↑インテリジェントセンサー搭載。PM10(花粉、アレル物質)やPM2.5、VOC(揮発性有機化合物)やNO2(二酸化窒素)を物質別に検知する

 

↑検知した空気の状態はフルカラー液晶画面に瞬時に表示。総合的な空気の状況のほか、汚染物質ごとの量や室温・湿度も表示できる

 

 

【02:清浄】

活性炭フィルター × グラスHEPAフィルターでPM0.1レベルの微粒子も99.95%除去

高密度のグラスHEPAフィルターでPM0.1レベルの微細粒子を99.95%除去。さらに活性炭フィルターの活性炭を従来比3倍に増量し、ニオイや有害ガスもよりパワフルに捕集・除去(※1)可能に。

 

↑9mのHEPAマイクログラスファイバーをプリーツ状に200回以上折った高密度なHEPAフィルターを採用。超微細な粒子まで確実にキャッチする

 

スマホアプリもアップグレード

Dyson LinkアプリがVer 4.1に。室内の空気清浄の履歴を汚染物

 

ディフューズドモードも搭載

送風を後方に限定するディフューズドモードを新搭載。風に当たることなく空気清浄でき、より快適に通年利用できるようになった。

 

 

【03:循環】

吸気量がアップ! 首振り角度は350°で部屋の隅々まできれいな空気を送り届ける

周りの空気を巻き込むエアマルチプライアー技術で大風量を実現。吸気量が増量し、より素早い空気清浄を行う。最大350°の首振り機能で、室内の空気をパワフルに循環。

↑空気を遠くまで送り届ける送風技術と最大350°の首振りで、清浄な空気が部屋の隅々まで到達。同時に、汚染された空気も確実に本体内に取り込む!

 

 

Dyson Pure Cool
空気清浄タワーファン
オープン価格

空気清浄機と扇風機の2 in 1タイプ。吸気量が従来モデルからアップし、アレル物質から有害ガスまで徹底捕集(※1)。新搭載の350°首振り機能で、部屋の隅々まできれいな空気を循環させることが可能だ。センサーで検知した汚染物質の量は、本体のディスプレイで“視える化”されて安心。

SPEC●空気清浄能力 適用床面積:12畳(30分)/34畳(60分)●フィルター:360°グラスHEPAフィルター+活性炭フィルター●風力切替:10段階●首振り角度:45°/90°/180°/350°●サイズ/質量:φ223×H1054㎜/5.06㎏

 

 

【私が使ってみました!】

家電ライター・平島憲一郎

空調家電をはじめ生活家電全般の記事を数多く担当。自宅でネコとともに暮らしている。

 

 

【家電大賞2017 受賞モデル】

Dyson Pure Hot + Cool Link 空気清浄機能付ファンヒーター
オープン価格

空気清浄機に暖房・涼風運転機能を搭載した3 in 1モデル

ファンヒーター、扇風機の機能を搭載し、3Wayで使える空気清浄機。高性能フィルターでPM0.1を99.95%取り除く。室内・屋外の空気の状況をスマホアプリで確認することも可能だ。

SPEC●空気清浄能力 適用床面積:8畳(30分)/23畳(60分)●暖房能力 適用床面積(※2):コンクリート住宅8畳/4.5畳、木造住宅6畳/3畳●サイズ/質量:φ222×H632㎜/4.01㎏

 

「きれいな空気で暖房や涼風運転できて画期的」(43歳男性・会社員)

「PM0.1まで除去できて安心」(33歳女性・主婦)

↑グラスHEPAフィルターと活性炭フィルターで、花粉やアレル物質、ホルムアルデヒドなどの有害ガスまで除去。清浄な空気を部屋に送り出す

 

「空気の状態をアプリで確認できて◎」(33歳男性・会社員)

↑Dyson Linkアプリで、室内・屋外の空気の状態をモニタリング。リモコン機能により、外出先や本体から離れた場所から遠隔操作することも可能だ

 

 

 

Dyson Pure Cool

空気清浄テーブルファン
オープン価格

空気の汚れのリアルタイム表示や350°首振りなど、タワーファンと同様の機能を搭載した卓上タイプ。タワーファン同様、メンテナンス面もフィルター交換のみで簡単だ。

SPEC●空気清浄能力 適用床面積:12畳(30分)/36畳(60分)●サイズ/質量:W352×H691×D223㎜/4.72㎏

 

 

※1:自社および第三者機関[Fraunhofer(ドイツ)、CHEARI(中国)]が実施した酢酸、アセトアルデヒド、アンモニア((社)日本電機工業会規格(JEM1467))、ホルムアルデヒド、ベンゼン(中国標準規格(GB/ T18801))、NO2(自社規格(DTM-003282)) の測定試験結果(括弧内は準拠した規格を示す)。実際の使用状況により除去率が異なる。前記以外の有害ガスについては確認していない
※2:50㎜断熱材あり/断熱材なしの目安。(社)日本電機工業会(JEMA)の基準に基づき、1畳=1.65㎡として算出

 

 

ダイソン公式ホームページ www.dyson.co.jp

高級炊飯器、どれが買い?――GetNaviが贈るお悩み解決バラエティ番組「クラベスト」第5回放送中!!

GetNaviと、アクトオンTV(J:COM 701ch.などで放送中)がタッグを組んだモノクラベ番組「クラベスト!」(毎月24日更新)。第5回目の今回、目利きたちがプレゼンするのは「高級炊飯器」です!!

 

クラベスト第5回「高級炊飯器」はコチラでご覧いただけます!

http://webcast.actontv.com/movie/1803kurabest.html?ref_e=qr

 

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MCはこの人
タレント ホリさん

木村拓哉、武田鉄矢、えなりかずき、テリー伊藤などのネタでおなじみのモノマネ芸人。家電好き。

 

【今回のお悩み】高級炊飯器、どれが買い?

 

仁藤 愛さん
関西生まれ・関西育ちのシンガーソングライター。浅草六区を代表する昭和歌謡アーティストを目指して活動中。

 

 

【3人の目利きが高級炊飯器をプレゼン】

 

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タレント 井上咲楽さん
太い眉毛がトレードマークの現役JKタレント。本企画にはSNSなどの情報を元に一般ユーザー代表として参戦。

【咲楽イチオシ】
“本物の土鍋”を採用した世界初の電気炊飯器

長谷園 × siroca
かまどさん電気
実売価格8万6184円

累計出荷台数80万台の土鍋「かまどさん」を搭載した、唯一の土鍋炊飯器。熱源にあえてシーズヒーターを採用するなど、人気土鍋の炊飯性能を生かす工夫を多数施した。タッチパネルの採用で操作もスムーズに行える。

 

 

コラムニスト・亜希子さん
タレント・女優業の傍ら、ライターとしても活動。今回は、双子の姉である家電女優・奈津子さんの代役で登場!

【亜希子イチオシ】
老舗鋳物メーカーによる“調理もできる”炊飯器

VERMICULAR
バーミキュラ ライスポット
8万6184円

高気密の鋳物ホーロー鍋技術とIHの細かな火力調節技術を融合。鋳物ホーローの高い遠赤効果と効率的な蒸気対流、かまどのように鍋を包み込む加熱方式で、しっかりと粒の立った食感に。炊飯以外に、無水調理や低温調理にも使える。

 

 

 

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GetNavi編集長 野村純也
生活家電やデジタル製品の最新トレンド・新作情報に精通。GetNaviのプライドをかけて熱烈プレゼンを行う!

【野村イチオシ】
鮮度を細かく検知して乾燥した米もおいしく!!

パナソニック
スチーム&可変圧力
IHジャー炊飯器
「Wおどり炊き」SR-VSX108
実売予想価格11万8000円(6月1日発売)

精米後、日にちが経って鮮度が落ちた米を、新米のようにみずみずしく炊ける炊飯器。圧力センサーが米の鮮度を検知し、米が乾燥しているときは加圧時間を長くしてより熱を加える。食感炊き分けも従来の9通りから13通りに。

 

「Wおどり炊き」シリーズに最高峰モデルが登場!

 

ホリ さぁ、始まりました「クラベスト!」。この番組では、欲しいモノがあるんだけど何を買えばいいのかわからない、そんな方のために最強の目利きたちがイチオシの逸品をプレゼンします。今回の相談者は、シンガーソングライターの仁藤 愛さんです!

 

仁藤 よろしくお願いします。

 

ホリ 仁藤さんは、炊飯器を探されているそうですね?

 

仁藤 はい。母の日にプレゼントしたくて。あと、私自身もごはんが大好きなので、最新の高級炊飯器にすごく興味があります。

 

ホリ なるほど。では早速、プレゼンタイムです。まずは野村編集長、よろしくお願いします!

野村 今回おすすめするのは、パナソニックの「Wおどり炊き」。こちらは6月発売ということで、母の日には間に合いませんが、待つ価値は十分にあります。

 

ホリ えらく自信満々ですね。

 

野村 特許技術の「Wおどり炊き」に加えて、新搭載の「鮮度センシング」がとにかくスゴい!

 

ホリ なんですか、それは?

 

野村 その名の通り、お米の鮮度をセンサーで検知し、鮮度に合わせた炊き方に調整する機能です。劣化や乾燥が始まった米でも新米のような「ハリ」と「甘み」を引き出すことができるんです。

 

ホリ めっちゃいいじゃん!

 

仁藤 お米ってすぐに食べ切れるものじゃないから、買ってから時間が経ってもおいしく食べられるのは、すごく魅力的ですね。

 

野村 もうひとつ、米の特性に合わせて最適な方法で炊き分ける人気機能の「銘柄炊き分けコンシェルジュ」がさらに進化。合計50銘柄に対応するようになりました。

 

ホリ 50銘柄って! 今年デビューの新銘柄まで入ってるじゃん。どんだけ頭いいんだよ。

 

仁藤 いまの炊飯器って、ここまで進化しているんですね……。

 

鋳物ホーロー鍋と土鍋を用いた新発想の電気炊飯器が登場!

ホリ 続いては、奈津子さんの代理で来てくれた亜希子さんの番ですが……家電のこと大丈夫?

 

亜希子 普段のライター経験を生かして、おすすめのバーミキュラ ライスポットについて、姉に取材をして来たのでご安心ください!

 

仁藤 バーミキュラって、人気の鋳物ホーロー鍋ですよね?

 

亜希子 よくご存知で。もともとはこの鍋でごはんを炊いたらおいしいというのがユーザー間で評判で。ならば、専用の加熱機器も作っちゃえ! ということで生まれたのが、こちらの炊飯器なんです。

 

ホリ めっちゃ簡単に言ってるけど、鍋の会社が電気炊飯器を作るって、なかなかない話ですよね。

 

亜希子 ごはんをおいしく炊くためのこだわりが、保温用のフタをなくした点。これによって鍋の中で激しい対流が起こり、お米を一粒一粒ムラなくしっかり炊き上げることができるんです。

 

ホリ こっちも“おどる”んだ。さながらお米のダンスバトルですよ。

 

亜希子 また、炊飯だけでなく、無水調理や低温調理を、誰でも手軽に理想の火加減で行えるのもほかの炊飯器にはない特徴です。

 

仁藤 それは魅力的ですね。普段の料理の幅がグンと広がりそう。

 

ホリ 最後は咲楽ちゃん。どうぞ!


咲楽 はい! 私のイチオシは、「かまどさん電気」です。こちらの商品は、なんと内釜に人気の炊飯土鍋を使用しています。

 

ホリ 確かに本物の土鍋だ!

 

咲楽 フタを開けてみて下さい。

 

ホリ お! フタが二重だ。

 

咲楽 まさに、それがおいしさの秘密でして。二重のフタで炊飯圧力が増すと同時に、吹きこぼれを抑えて、旨味成分の“おねば”を鍋の中に還元してくれるんです!

 

仁藤 土鍋で炊くだけでもおいしいのに、さらに工夫が施されているんですね。

 

咲楽 そして、土鍋ごはんならではのアレも作れちゃうんです。

 

仁藤 もしかして、おこげですか?

 

咲楽 正解です! こちら、食感を3通りに炊き分けできるだけでなく、なんとおこげの濃さも3段階で調整できます。

 

ホリ 料亭の〆に出てくるようなおこげごはんが、毎日食べられるってわけか。うーん、今回も実力派揃い。果たして、軍配は!?

 

 

【結論】
相談者・仁藤 愛さんが選んだのはコチラ

パナソニック
スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器
「Wおどり炊き」SR-VSX108

「一番の決め手になったのは、銘柄炊き分けコンシェルジュ機能の搭載。50種類もの銘柄を、それぞれのお米の特性に合わせておいしく炊き分けられるなんてびっくりです!!」(仁藤さん)

 

 

information

ビックカメラ 新宿西口店では「クラベスト!」コーナーを展開中!!

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ビックカメラ 新宿西口店(東京)では、「クラベスト!」の特設コーナーを展開中。番組内で紹介された製品が展示されており、自由にじっくりお試しできます!

ビックカメラ新宿西口店

http://www.biccamera.co.jp/shoplist/shop-016.html

ビックカメラのネットショップ「ビックカメラ.com」はコチラ!

https://www.biccamera.com/bc/main/

家電ライターが本音で教える! 最新コードレス掃除機4アイテム「良いトコロと惜しいトコロ」

この春はスティック掃除機から窓掃除ロボットまで、多彩な“コードレス”クリーナーが登場しました。注目の新機種4台を家電ライターが自宅で試して、その実力を正直にレビューします。また、その4台以外にも気になる新機種5台をピックアップ。計9台の魅力をボリューム満点で紹介いたします。

 

【私が評価しました!】

家電ライター

平島憲一郎さん

掃除機をはじめ調理家電、美容系など生活家電全般の記事執筆を手掛けています。新製品の検証記事も執筆。

 

コードレススティッククリーナー

2機種は同じ軽量タイプだが使用シーンはまったく別!

コードレススティック掃除機は何より「軽さ」が大事。RACTIVE Airは、操作性を極めつつ幅広い掃除に対応。パワーブラシ型では最軽量級だが、集じん力は十分です。新搭載の「スグトルブラシ」は手元レバーでヘッドが外れ、パイプ先端の掃除ブラシに切り替わります。ヘッドを再装着する際もかがむ必要がなく、掃除の流れが一段と滑らかになりました。

 

一方、ケルヒャーKB 5は、質量1.2㎏の軽さと低重心構造で動きが軽快。スティックを倒すだけで電源が入る方式がユニークだ。ブラシの回転で集じんするので、排気がないのも特徴。リビングなど、毎日の簡単な掃除に使う“2台目のクリーナー”にオススメです。

 

コードレススティッククリーナーその1

業界最軽量1.5㎏で快適さと吸引力を両立

シャープ

コードレススティック掃除機

RACTIVE Air EC-AR2SX-N

実売価格8万870円

吸引力が従来比1.3倍の「フルパワーモード」を搭載。手元レバーでヘッドを外せる「スグトルブラシ」をパイプ先端に新装備し、隙間や階段の掃除がしやすいです。SPEC●集じん容積:0.13ℓ●充電時間:約80分(※1)●連続運転時間(弱モード):約60分(※2)●ヘッド:コンパクト自走アシストパワーヘッド●サイズ/質量:W222×H980×D220mm/1.5kg ※1:バッテリー1個あたり ※2:バッテリー2個連続使用時

 

↑本体バッテリー下にゴム製の「ちょいかけフック」を装備。掃除中にサッと掛け置きできます

 

↑ヘッドと繋がるパイプ先端に「スグトルブラシ」を装備。スムーズに狭い場所などを掃除できます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・軽量で取り回しも良く長く掃除しても疲れません

・バッテリー2個付きで最長60分掃除機がけ可能

・アタッチメントが多彩で、家中の掃除に使えます

 

△惜しいトコロ

・集じん容積が小さくこまめなゴミ捨てが必要

・強モード以上だと運転音が気になります

 

軽量で2個のバッテリー、豊富なアタッチメントで家中を快適に掃除可能。強いて弱点を挙げれば運転音がやや大きいです。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4.5

メンテナンス性:4

収納性:4.5

軽さと汎用性の高さが魅力。汚れた場所で5秒間フルパワーモードが使えるのも◎。フィルター掃除中にゴミに触れやすいのはやや難。

 

コードレススティッククリーナーその2

スティックを倒してスイッチオンできる新感覚!

ケルヒャー

家庭用スティッククリーナー KB 5

実売価格1万4018円(ホワイト)

スティックを倒すだけで電源が入る掃除機。回転ブラシでゴミを掻き込むため、排気がなく音も静かです。低重心で操作は軽快。高さ約10cmまでの空間に入り込んで掃除できます。SPEC●集じん容積:0.37ℓ●充電時間:約3時間●連続運転時間:約30分(フローリング)●清掃幅:210mm●運転音:55dB●サイズ/質量:W215×H1120×D230mm/1.17kg

 

↑スティックを手元に倒すと運転開始。90°近くまで倒れ、ベッドの下なども掃除できます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・軽量&低重心でスムーズに掃除機がけできます

・自立型かつシンプルデザインでどこにでも置けます

・運転音が比較的静かで排気も出しません

 

△惜しいトコロ

・ブラシが届かないとゴミが取れません

・フィルター非搭載でダストボックス周りにゴミが付きます

 

収納場所が自由で軽快に掃除できる一方、部屋を徹底的にきれいにしたい人はストレスを感じるかもしれません。

 

【平島’s CHECK】

機能性:3

メンテナンス性:4

収納性:4.5

操作感は軽いですが、ゴミの捕集力は弱め。部屋をしっかり掃除するより、毎日こまめ、かつ大雑把に掃除するのに向いています。

 

コードレス洗浄機

フラット水流で軽自動車も丸ごと洗浄できた!

ケルヒャーOC 3は、コンセントも水栓もナシで使える家庭用洗浄機。同社の高圧洗浄技術を生かしたフラット水流で、低い水圧でも効率良く汚れが落ちるといいます。

 

まず窓掃除に使うと、サッシの隙間の泥が一瞬で洗浄でき、十分な水圧と感じました。タンク容量は4ℓで、給水1回で2分使えます。試しに軽自動車を洗うと、ざっと洗い流す程度ですが、車体全体を洗い切れました! ポリタンクなどで水を補給すれば、普通車も十分洗えそうです。タンク容量を抑えたため、満水時でも重さ6.2㎏と軽量。様々な場所に手軽に持ち運べます。これほどマルチに使えて2万円ちょっとは、コスパ絶大と言えます。

 

電源・水源要らずで様々な用具を洗浄可能

ケルヒャー

家庭用マルチ

クリーナー OC 3

実売価格2万1578円

給水タンク一体型のバッテリー式洗浄機。タンクに水を入れトリガーガンを引くだけで水道の約2倍の水圧で放水し、効率良く洗浄できます。質量2.2kgと軽量で持ち運びにも便利。SPEC●吐出圧力:0.5MPa●吐出水量:2ℓ/分●充電時間:約3時間●連続使用時間:約15分●給水タンク容量:4ℓ●バッテリー:リチウムイオン●サイズ/質量:W234×H201×D277mm/2.2kg

 

↑収納時は本体にホースとトリガーガンがすっぽり収まります。ハンドル付きで片手で持て、様々な場所に手軽に持ち運びできます

 

↑給水タンクをセットし、電源を入れてトリガーガンを握るだけで使えます。洗浄面に均一に水が当たり、汚れが落ちていきます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・独自のフラット水流で汚れをしっかり落とせます

・タンクに水を入れても6.2kgで持ち運びがラク

・ホースやトリガーガンを本体内にコンパクト収納

 

△惜しいトコロ

・タンク水量4ℓは洗浄時に少なく感じる場合もあります

・ガンコな汚れを落とすには水圧・水量が不足

給水タンク・コードレスの利点を生かし、使いやすさに重点を置いた設計。水圧・水量も日常使いには十分な仕様です。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4

メンテナンス性:4.5

収納性:5

軽量で持ち運びしやすいです。高圧洗浄機には及ばないながらも、水圧はまずまず。メンテナンスも使用後の水抜き・圧抜きとバルブの洗浄程度で簡単です。

 

コードレス窓掃除ロボット

窓の隅に多少の汚れが残るが拭き上がりはまずまず満足!

ウインドウメイトは、コードレスの窓掃除ロボット。購入時に窓厚に合う機種を選ぶのがやや面倒ですが、永久磁石でバッテリーが切れても窓から落ちないのが安心。操作も簡単で、本体を窓に挟んでスタートボタンを押すだけ。屋外側ユニットに液体洗剤を塗布したパッド、室内側ユニットに乾拭きパッドが付いていて、窓の両面を一度に掃除する。仕上がりは、窓の隅に汚れが残ること以外、まずまず満足。約176×82㎝の窓を約9分でキレイにできました。

 

ちなみに、横幅が狭めの窓で窓枠から本体までの距離が左右20㎝取れない場合は運転できません。購入の際は注意してください。

 

磁力で窓に吸着しつつ窓両面を効率良く掃除

RF

窓掃除ロボット ウインドウメイト

実売価格6万9984円(対応窓厚5〜10mm、11〜16mm)、7万5384円(対応窓厚17〜22mm、23mm〜28mm)

永久磁石を内蔵した2つのユニットで窓ガラスを挟んで両面掃除する機種。4つのセンサーで窓のサイズを計測し、左右ジグザクに走行しながら2回往復します。リモコン操作も可能。SPEC●センサー:バンパーセンサー、超音波センサー、加速度センサー、磁力センサー●充電時間:最大7時間●連続使用時間:約90分●サイズ/質量:(ナビゲーションユニット)W263×H56×D250mm/1.6kg

 

↑付属の専用洗剤は揮発成分を含み、掃除中の液ダレが防げます。水拭きには市販の窓ガラス用中性洗剤を使えば経済的

 

↑本体の磁力が強く、装着時に指を挟まないように注意。青色の取り付け補助パッドを使えば装着時の磁力を弱められます

 

【良いトコロ・惜しいトコロ】

〇良いトコロ

・ボタンひとつで窓の両面を同時に掃除できます

・1回の充電で最長90分も運転できます

・専用パッドは簡単に水洗いでき何度も使えます

 

△惜しいトコロ

・横幅70cm未満の窓では使えません

・窓の端の部分まで掃除パッドが届かず汚れが残ります

両面掃除&90分運転により、充電1回でかなりの窓枚数を掃除できました。横幅70cm未満の窓でも使えるようになるとうれしいですね。

 

【平島’s CHECK】

機能性:4

メンテナンス性:5

収納性:4.5

ボタンひとつで掃除できて便利ですが、窓の隅や縁に汚れが残りやすいのと、幅の狭い窓では運転停止する場合がある点は改善希望。メンテ、収納性はほぼ◎。

 

この新製品もチェック!!

この春は上の4台以外にも、注目作が多数あります。シンプルでコスパに優れたコードレススティックから、ロボット掃除機まで5機種を紹介。

 

取り回しがラクでちょい掛けに最適!

無印良品

コードレススティック

クリーナー MJ-SC1

2万9900円

約1.4kgの軽さと低重心で掃除の取り回しが良いスティック型。十分な吸引力で、ターボモードでも約18分運転できます。細身のフォルムがどんな空間にもなじみます。SPEC●吸込仕事率:28W●集じん容量:0.44ℓ●充電時間:約4時間●連続運転時間(標準モード):約30分●サイズ/質量:W220×H1060×D130mm/約1.4kg

 

ゴミ吸引と拭き掃除を同時にできる時短型!

シャープ

コードレスワイパー

掃除機 EC-FW18

実売価格1万4410円

ヘッドに市販のワイパーシートを装着でき、吸引と拭き掃除が同時に行える。大きなゴミを吸い込みつつ、フローリングのザラつきを除去します。質量1.3kgで掃除機がけがラク。SPEC●集じん容量:0.18ℓ●充電時間:約5時間●連続運転時間:約10分●吸込口:吸う・拭く ラクラクヘッド●サイズ/質量:W254×H1020×D120mm/1.3kg

 

↑ヘッド吸込口の後ろにワイパーシートを装着。床に張り付いた微粒子ゴミをシートに絡め取ります

 

電動モップで見えない雑菌汚れもラクラク除去

シー・ピー・ピー

コードレス回転モップクリーナー

Neo ZJ-MA17

実売価格9980円

モップパッドが回転して、床や窓・網戸の汚れが除去できる。モップの回転速度が従来の約1.6倍になり、素早く掃除が完了します。本体の軽量化やヘッドのスリム化で操作性も向上しています。SPEC●モップ回転速度:130回転●モップパッド直径:約16cm●充電時間:約3.5時間●連続運転時間:約60分●サイズ/質量:W290×H1040×D135mm/約1kg

 

↑極細繊維とコシのある繊維のダブル構造のモップでこびりつき汚れも水だけで除去します

 

床上のチリまで強力に吸引する紙パック式!

パナソニック

紙パック式掃除機 MC-PK19G

実売価格3万1320円前後

軽さと強い吸引力を両立させた紙パック式。ヘッドに「エアダストキャッチャー」を搭載し、床上に漂うハウスダストも除去します。高級感のあるカットグラスデザインを採用。SPEC●集じん容積:1.3ℓ●吸込仕事率:600〜約60W●ノズル:パワフル自走ノズル●運転音:65〜約60dB●アイドリングオフ機能:搭載●コード長:5m●サイズ/質量(本体):W243×H198×D348mm/2.7kg

 

↑自走ノズルから出るマイナスイオンが静電気を抑え、フローリングのザラつきも“拭き掃除”します

 

狭い場所にも入り込みキビキビ賢く自動掃除

日立

ロボットクリーナー

minimaru RV-EX20

実売価格12万7440円

小型ボディと独自のAI技術で室内を賢く掃除。無線LANに対応し、スマホでスケジュール予約や掃除履歴閲覧が可能になりました。室内をゆっくり静かに掃除するコースを搭載。SPEC●集じん容積:0.25ℓ●稼働面積:最大約32畳●充電時間:約3時間●掃除時間:最長約60分(自動モード/通常コース時)●掃除モード:6種類●サイズ/質量:φ250×H92mm/2.3kg

 

↑「minimaru AI」が状況に合わせて100以上のパターンから動作を選択して掃除します

 

不快なジメジメを撃退! アイリスオーヤマ個別説明会で出合った「この夏、必須の空調家電」4選

2017年のアイリスオーヤマの家電事業は売上高が660億円、前年比で136%の成長と、好調ぶりが目立っています。そんな会社の勢いを象徴するかのような、やる気満々の広報さんから「夏に向けた製品を揃えたので、ぜひ見に来てください」と連絡が来ました。筆者にとって、同社の個別説明会は恒例となりつつあり、いつもの飯田橋オフィスまで足を運ぶことに。果たして、今回はどんな製品を見せくれるのでしょうか。

 

タワーファンのメリットは縦長の風を作り、上下方向に自在に風を送れること

今年は例年より暖かい日が続き、4月なのに気温が25℃を超える日もあって、夏になったら一体どうなってしまうのだろう……と心配になる今日このごろ。というわけで、最初はタワーファンです。暑いけどエアコンをつけるまでもない初夏に活躍する製品です。実はタワー型はあまり市場が広がっておらず、扇風機が圧倒的に売れています。しかし、タワーファンには意外に知られていないメリットがあるので、これから扇風機を買おうと思っている人は一考の余地ありです。

 

4月13日発売の新製品は、前モデルより風量が20%アップ、風速が40%アップとパワフルになりました。上下のルーバーは最大約90°の角度で送風ができ、左右首振り機能も搭載。今回発売したのは2モデルで、リモコン付属のマイコン式「KTWF-C82T」はサイズが幅260×奥行き260×高さ793mm、質量3.6kgで参考価格は9980円(税別)。メカ式の「KTEF-D82T」のサイズは幅260×奥行き260×高さ803mm、質量3.6kgで参考価格は7480円(税別)。

↑左は既存モデルの木目調タイプで参考価格は8980円(税別)。中央がメカ式の「KTEF-D82T」で、写真右がマイコン式の「KTWF-C82T」

 

↑マイコン式はリズム風モードとタイマー機能を搭載し、リモコンも付属しています

 

一般的な扇風機は大きなファン(羽)が1つしかないので、上半身に風を当てると下半身や足元には風が当たりません。対してタワーファンは大人の腰の位置程度の高さから縦長の風を送り出し、ルーバーの向きを変えることで上下方向に自在に風を送り出すことができます。同社のタワーファンはルーバーが上下で分かれているので、下段は足元、上段は上半身と全身に風が送ることができるのが特徴。足元を冷やすと体感温度が下がるため真夏の暑いときに便利なほか、ソファに座る人間の上半身と足元に寝ているペットに同時に風を送るといった使い方もできます。

 

スリムなので、首振り機能を使ってもスペースを大きくとらずに邪魔にならないですし、冬の使わない時期にクローゼットにしまいこむ際にも省スペースですみます。ファンガードによってファンに直接触れないようになっており、小さな子どもがいる家庭にも安心ですね。

↑ルーバーは上下独立して動かせる(手動)。ファンガードで直接ファンを触れない安全設計

 

デシカント式衣類乾燥除湿機は軽々と持てて静音性も抜群

次に紹介されたのが衣類乾燥除湿機の新製品2モデル。コンプレッサー式(※1)とデシカント式(※2)の2機種なのですが、デシカント式の「KIJD-H20 衣類乾燥除湿機」(参考価格1万7800円・税別)がなかなかに秀逸でした。何が良いのかというと、とにかく軽い。本体重量は約4.4kg(タンクに水がない状態)で、簡単にひょいと持ち上げて部屋を移動できます。前モデルは取っ手が本体左右についていて両手で運びましたが、新製品では幅広のアーチ型の取っ手を上部に付けたことで、片手でラクに持てるようになりました。

 

※1:コンプレッサー式…コンプレッサー(圧縮機)で冷媒を循環させ、湿った空気を冷やして、湿気を水滴にする方式。高温時の除湿能力が高いですが、コンプレッサー内蔵のため、本体が大きくなりがち

※2:デシカント式…乾燥剤に水分を吸着させる方式。吸着した水分はヒーターで温められたのち、水滴に戻ってタンクにたまります。低温時の除湿能力が高く、コンパクトですが、ヒーターを利用するため、消費電力が高いです

↑KIJD-H20はサイズも幅約325×奥行165×高さ約510mmと小さめ。タンク容量は約2.0L、除湿能力は2.2L/日(木造3畳・鉄筋コンクリート6畳)。ルーバーは手動

 

脱衣所やお風呂の乾燥や衣類乾燥、クローゼットの中、リビングの湿気取りとさまざまな場所で使えそうです。さらに特筆すべきは、運転音が34dB(30dBだと深夜の郊外、ささやき声と同じくらい)と静かなこと。梅雨時期の寝苦しい夜に使うと、湿気だけが取り除かれて快適な夜を過ごせそうです。ただ、デシカント式は除湿にヒーターを使用しており室温が上昇するので注意しましょう。

↑スイッチ部は電源の入/切とタイマーのみのシンプル設計

 

コンプレッサー式の衣類乾燥除湿機はパワーと運転モードが魅力

コンプレッサー式の「KIJC-H65 衣類乾燥除湿機」の参考価格は2万2800円(税別)。約9.7kgとやや重いため、気軽に移動はできませんが、そのぶん、除湿パワーがデシカント式の2倍以上とパワーが強く、大量の洗濯物の室内干しに最適です。運転モードも多彩で、「衣類乾燥モード」では3時間の連続除湿後に部屋の湿度が60%以下なら運転をストップし、60%以上ならまだ乾いていないと判断して自動的に運転を1時間延長します。「自動モード」では湿度55%以上で除湿を開始し、55%以下なら送風に切り替えるというように、部屋を乾燥させすぎないように自動調整します。

 

デシカントモデルのルーバーが手動式なのに対して、コンプレッサーモデルはオートルーバー機能を搭載しており、スイング幅を90°の広角と上向き、下向きの3段階に設定できます。

↑コンプレッサー式「KIJC-H65 衣類乾燥除湿機」の見た目はデシカント式と大きくは変わりませんが、ルーバーが自動式なのが大きく異なる点。本体サイズは幅約319×奥行204×高さ約535mm。タンク容量は2.5L、除湿能力は5.5L/日(木造7畳・鉄筋コンクリート14畳)

 

↑ルーバーの自動スイング、除湿モードの選択が可能です

 

風速と到達距離がアップしたコンパクトサーキュレーターも登場

3つめは、3月下旬に発売した強力コンパクトサーキュレーター「サーキュレーターアイ」の新シリーズです。新製品は、前パネルを従来の平面から球面にしました。これにより、本体内部を通る風が中心に集まって風速が上がるため、風の直進性が高まり、遠くまで風を送ることが可能に。同時にモーターも改良したことで、風速が約20%アップ、到達距離は約50%アップして、25メートル先まで風が届くので、18畳の部屋でもこれ1台で空気循環が可能になります。エアコンの設定温度も抑えられるので、電気代もセーブできそう。静音モード時は運転音が35dBと静かなので、常時運転しても気にならないのもいいですね。上下左右首振りが可能な「PCF-KSC151T」のサイズは幅210×奥行き210×高さ290mm、質量2.0kgで、参考価格は1万800円(税別)。

↑小型で見た目がキュートになったサーキュレーターアイの上下・左右首振りタイプ「PCF-KSC151T」

 

↑前パネル(ファンガード)が球面になったのが大きな変更点。これにより風を押し出す力が強くなり、風速が上がりました

 

大量の洗濯物が干せる頑丈な室内物干しにも注目

家電ではありませんが、4月末発売予定の室内物干しも見せていただきました。洗濯物を室内干しした際の嫌な臭いを防ぐには、なるべく速く乾燥させることが重要です。そのためには、洗濯物の間を空けて、乾燥機やサーキュレーターの風が通る十分なスペースを作る必要があります。家族が多く、大量の洗濯物があるのなら、しっかりした室内干しがあると便利です。新製品はがっちりした作りで、ピンチハンガーを複数ぶら下げても壊れたり、倒れたりする心配がなさそうです。上部のバーは伸縮式になり、洗濯物の量によって伸ばしたり縮めたりできるようになりました。ハンガーが動かないように固定する留め具も付属しているので、サーキュレーターの風で「いつのまにか洗濯物が片方に寄って乾かなかった」ということも防げます。参考価格は7980円(税別)。

↑かなり大きめの室内物干しですが、家族4人分の洗濯物を干すなら十分の大きさ

 

↑ハンガーが動かないようにする留め具が付属

 

今回紹介してもらったのは、かなり生活に密着した製品ばかりで、生活必需品といってもいいものばかり。個人的には、わが家のリビングは家具が多く、夏も冬もエアコンの風が部屋全体に行き渡らないので、小さいながらも遠くまで風が届く「サーキュレーターアイ」がかなり気になりました。タワーファンや衣類乾燥除湿機を含め、3万円を切るリーズナブルな価格もうれしいですね。この夏は、アイリスオーヤマの空調家電を上手に使い、夏を快適に過ごしてみてはいかがでしょうか。

「梅雨の二大トラブル」を解消する除湿機が登場! この夏、活躍間違いなしのシャープ空調家電を一気見せ 

シャープは、プラズマクラスター除湿機、プラズマクラスター扇風機、蚊取空清を発表しました。どれも梅雨から真夏にかけて販売台数が伸びる注目の家電です。

 

リビングでの部屋干しが増加し、大型除湿機の需要もアップ

↑左からCV-H180、CV-H120。右はよりコンパクトなCV-H71

 

シャープによると、花粉や黄砂、PM2.5などが洗濯物に付着する不安から、洗濯物を外に干さない家庭が年々増加しているとのこと。週1回以上部屋干しする人は、夏場の雨天時以外でも4割にのぼり、除湿機の国内需要は増えているそうです。また、部屋干しする場所はリビングが最も多く、除湿能力14L/日以上の大容量クラスも増加傾向にあるといいます。

 

よく過ごすリビングで洗濯物を干すと、気になるのが部屋干しの「ニオイ」や湿気よる「カビ」です。こうした点を踏まえて発表されたのが、ニオイやカビ対策を強化したプラズマクラスター除湿機「CV-H180」「CV-H120」です。

 

臭い戻りを防ぐモードとカビを未然に防ぐモードを搭載

こちらは衣類を乾燥させながら、シャープ独自のプラズマクラスターイオンを吹き出し、部屋干し衣類の生乾き臭を抑制。すぐに取り込めないときも、「臭い戻り対策モード」に設定しておけば乾燥後もプラズマクラスターイオンを放出し、臭い戻りを抑制してくれるのです。また、「カビバリア」運転は、後ろななめ20度の風でしっかり空気を循環し、パワフルな風と除湿、プラズマクラスターイオンの効果を組み合わせ、付着カビ菌の増殖を抑制。カビを未然に防いでくれます。

↑あのイヤなニオイも「臭い戻り対策モード」でしっかり抑制

 

なお、CV-H180は、前モデルと比較すると奥行は12mmスリムになっていますが、除湿能力は1.5倍にパワーアップしています。さまざまな部屋干しスタイルにも対応し、2つのスイングで広範囲かつ立体的に送風できるのも頼もしいですね。例えば、体操服の上下なら約30分で乾燥できるとのこと。

↑左右ワイドスイングと上下広角スイング、2つのスイングで立体的に送風できます

 

実際に湿度の高い2畳ほどの部屋で、CV-H180の除湿デモが行われました。元は湿度75%だった湿度が、15分ほどで49%になり、天井にぶら下がっていた濡れた布も乾いていました。

↑CV-H180を15分ほど運転させます

 

↑特殊な溶液に漬けた布で実験。濡れるとピンク色だった布が、15分後には乾いて白っぽくなっていました

 

CV-H180とCV-H120の発売日は5月12日。CV-H180の除湿能力は、16L/18L/日(50/60Hz)、除湿可能面積の目安は20~40畳/23~45畳(同)。CV-H120の除湿能力は、11L/12L/日(50/60Hz)、除湿可能面積の目安は14~28畳/15~30畳(同)。実売予想価格はCV-H180が6万5000円、CV-H120が5万8000円です(すべて税別)。

蝶の羽根や鳥の翼の仕組みを応用した扇風機も発売

さらに、シャープはDCモーターを採用した扇風機4製品を発表。こちらはプラズマクラスター7000発生機を搭載し、さらに蝶の羽根や鳥の翼の形状を応用したネイチャーウイングで、なめらかでやさしい風やパワフルで遠くまで届く風を送り出せます。ラインナップは、最上位のハイポジション・リビングファンの「PJ-H3DG」 (3万3220円・以下すべて実売価格)と「PJ-H3DS」(2万7840円)、コードレス3Dファンの「PJ-H2DGB」(3万7560円)と3Dファン「PJ-H2DS」(2万4600円)を用意。

↑DCモーター搭載タイプの扇風機は、トップシェアを誇っています

 

上位モデルの「PJ-H3DG」とコードレス3Dファン「PJ-H2DGB」は、「ハイブリッド・ネイチャーウィング」を搭載。「PJ-H3DG」は、アゲハ蝶とアサギマダラ蝶の羽根を応用し、ムラの少ないなめらかな風を送り、扇風機の風を長く浴びることでおこる”だるさ感”を抑制します。「PJ-H2DBG」は、アホウドリとアマツバメの翼を応用し、のびやかな風を送風。また、両機とも温度と湿度に合わせて自動で風量を調整する「みはり機能(センサー運転)」を備えています。

↑自然からヒントを得た羽根の形状

 

実際に「PJ-H3DS」の風を浴びてみると、ふわっと窓から入ってきたような、自然な風でした。扇風機嫌いの筆者としては、個人的にはとても気になる商品です。

↑3Dファンはこのように上向きにもできるので、サーキュレーターとしても活躍

 

また、コードレス3Dファン「PJ-H2DGB」は充電式となっており、コンパクトですが風が強く、どこにでも持っていけるのが魅力。場所を選ばないので、キッチンに移動して使うもよし、部屋干し時の洗濯物の下に置くもよし。サーキュレーターとしても便利に使えそうです。また、プラズマクラスターには汗臭、たばこ臭、料理臭、生乾き臭などにも効果があるので、消臭効果も期待できるでしょう。また、スタンダードタイプのリビングファン「PJ-H3AS」も同時に発売されます。こちらはACモーター搭載で、実売価格は1万3820円です。

 

話題の「蚊取空清」が「パワフル蚊取りモード」を搭載して帰ってきた

↑我が家でも絶賛愛用中の「蚊取空清」、新モデルが登場です

 

さらに、2016年3月に発表され、空気清浄機なのに蚊もコバエも取れるとして話題となった「蚊取空清」もパワーアップして帰ってきました。新製品の「FU-JK50」(実売価格4万3050円)は、より速く蚊を捕獲する「パワフル蚊取りモード」を搭載しました。自動運転と比較し、3時間で約1.4倍の蚊を捕獲できるようになっています。

↑パネルの左側の「蚊取り」ボタンを切り替えて「パワフル蚊取りモード」を選択できます

 

実機でデモが行われていたので見たところ、吸い込む力が大幅にアップしていたので驚きました。本機の蚊取りの原理は、UVライトで誘って蚊が好きな黒いボディに近づかせる→物陰に隠れたがる習性を利用して、サイドに設置した小窓で誘惑→そこに近づいた蚊を吸い込む→内部の粘着シートで捕獲、という仕組みですが、この近づいた蚊を吸う力がアップしているのです。

↑蚊取り機能のメカニズム。薬剤などは一切使いません

 

↑サイドに小窓があります。ここから入ってきた蚊やコバエを捕獲します

 

我が家でも前モデルの蚊取空清を使っていますが、確かに吸い込む力が強くなったと感じました。これなら以前よりも速く蚊を捕獲できそうですね。蚊は「蚊取りシート」の粘着面に付くので、折りたたんで捨てるだけ。約2か月で交換すればOKです。なお、コバエ捕獲の効果も実証されており、コバエが増えるこれからの季節には重宝しそうです。

↑羽根のようなものがぶら下げてデモ。中にグイグイ吸い込まれていることがわかります

 

↑カバーの裏にある蚊取りシート。粘着面で蚊やコバエをキャッチしていきます

 

「スピード循環気流」や3つのフィルターで空気清浄機能も優秀

空気清浄機能は、遠くのホコリを引き寄せる「スピード循環気流」と、静電HEPAフィルター、脱臭フィルター、抗菌・防カビプレフィルターの3つのフィルターを使っています。また、プラズマクラスター7000で浮遊ウイルスの作用を抑制し、フィルターでは対応しきれないニオイなどの消臭効果もあります。「蚊取り」機能が目立つ製品ではありますが、空気をしっかりキレイにしてくれるのもうれしいですね。

ダイソン最新コードレス「V10」どこが進化した? 使い倒したライターが「圧倒的に快適」と語る意外なメリット

この春、ダイソンからコードレススティック掃除機の待望の新シリーズ、「Dyson Cyclone V10 (ダイソン サイクロン ブイテン )コードレスクリーナー」が発売されました。今度のモデルはモーター、サイクロン、バッテリーという掃除機の中核パーツがすべて進化。集じん性能ではコード式キャニスター掃除機をも凌ぐとダイソン社は豪語しています。さらに「コンセントの抜き差しや収納が面倒なコード式キャニスターはもう必要ない」と宣言し、ダイソン社はキャニスター型掃除機の開発をやめてしまいました。

 

「コード式掃除機に引導を渡した」最新モデルの実力を検証!

↑Dyson Cyclone V10 Fluffyを手にするダイソンの創業者、ジェームズ・ダイソン氏

 

さて、同社に「コード付き掃除機の開発が不要」と決意させる契機となったDyson Cyclone V10 コードレスクリーナー。実際のところ、実力はどれほどのものなのか……? その疑問に答えるべく、今回は同シリーズのスタンダードモデル「Dyson Cyclone V10 Fluffy」(ダイソン サイクロン ブイテン フラフィ・以降V10)の徹底テストを実施。基本の「フローリングの集じん力」「カーペットの集じん力」に加え、「操作性」「ゴミ捨てしやすさ/メンテナンス性」「設置性」「独自機能」「拡張性」で7項目で検証していきたいと思います。

 

【テストする機種はコチラ】

パワーも連続運転時間も向上し、ダイソンの掃除機はネクストレベルへ

ダイソン

Dyson Cyclone V10 Fluffy 

実売価格7万5384円

コード式掃除機を超える集じん性能を実現したコードレススティック掃除機。従来モデル(Dyson V8 Fluffy)のモーターに比べ約半分の質量ながら、毎分最大12万5000回転(V8は11万回転)を誇るダイソン デジタルモーター V10を搭載。サイクロン内に発生する7万9000Gもの遠心力で、微細なゴミまで効率よく分離集じんします。また、モーターの小型化などにより、ヘッドからパイプ、モーター、クリアビンを直線上に配置することが可能になり、ロスが減って吸引力がアップしました。さらに、バッテリーのセルの数が6つから7つに増えたことで最長運転時間もこれまでの40分から60分に延長。ゴミの捨てやすさや収納のしやすさも向上しています。

SPEC●サイクロン技術:Radial Root(ラジアルルート) サイクロンテクノロジー(14気筒)●ノズル:ソフトローラークリーナーヘッド●充電時間:約3.5時間●運転時間:約60分(モード1)、約30分(モード2)、約8分(MAXモード)●サイズ/質量:W250×H1232×D245mm/2.58kg

 

【テストその1 フローリングでの集じん力は?】

フローリングでは弱運転でも十分な集じん力を発揮

集じん力はフローリングとカーペットの2つの場所で検証を行いました。それぞれに、粒ゴミとしてペットのトイレ用砂(おから砂)20g、粉ゴミとして重曹を20gを撒くとともに、長さ5cm×幅1~2mmに切った紙ゴミ1gを幅30cm×長さ70cmの範囲に撒いて1ストロークだけ走行。各ゴミがどれだけ取れたかを視認しました。

 

ちなみに、本機は「パワーモード1(弱モード)」「パワーモード2(通常モード)」「MAXモード(強モード)」の3段階で吸引力を切り替えられます。ダイソンの新製品発表会時に「フローリングはパワーモード1、カーペットはパワーモード2で十分」との説明があったので、今回のテストでもまずはそれに準じてテストしました。

↑30cm×70cmのスペースに3種類のゴミを撒き、前方に1回だけ掃除機を動かして集じん。ヘッドが通った場所と通らなかった場所の差を見せるため、ヘッドの幅より少し広めに撒いています

 

フローリングでの走行では、パワーモード1で猫砂と紙ゴミは完全に集じんできましたが、ヘッドの右端部にわずかに重曹の筋が残りました。また、フローリングの目地の中にもところどころに重曹が残っていました。ちなみに、これをパワーモード2で集じんすると、フローリング上の集じんは完璧でしたが、目地にわずかに重曹が残りました。とはいえ、ネコ砂と紙ゴミの集じんはほぼ完璧。重曹に関しても、通常これだけの粉を掃除することはありませんし、残った重曹もパワーモード1でも2ストロークでキレイに吸引することができました。通常の掃除なら十分すぎる集じん力といえるでしょう。

↑ヘッド右端部にわずかに残る重曹の筋は、ヘッドの走行をアシストする小型車輪付近に位置します。おそらくヘッドの構造上、弱モードだと吸引力が弱くなる場所ができるようです。また、クリーナーヘッドの回転が早くて前方に弾き飛ばされてしまう猫砂もわずかにありました

 

【テストその2 カーペットでの集じん力は?】

紙ゴミがやや残るも、従来モデルより集じん率はアップ

↑毛足が短めの1畳カーペットに、フローリングと同様のゴミを同様の範囲に撒いてテストしました

 

カーペットでの走行では、パワーモード2で猫砂と重曹は集じんできましたが、紙ゴミが少しだけ、カーペットの起毛部分に固まるように残りました。V8で検証したときもそうだったのですが、ダイソン独自のソフトローラークリーナーヘッドでカーペット上を掃除すると、細長い紙くずはローラーヘッドの周りをくるっと周回して前のゴミと固まった状態でカーペットにくっつく場合があるようです。ただ、残った紙くずの量は、従来モデルのDyson V8 Fluffy(以降V8)をテストしたときよりかなり少なくなった印象です。なお、試しにカーペット上をMAXモードで掃除したところ、猫砂と重曹はしっかり集じん。紙くずはわずかに残ったとはいえ、その量はパワーモード2に比べて格段に少なくなりました。

↑紙ゴミがところどころに固まって残っています。カーペットの毛に絡まっているわけではなく、もう一度走行するときれいに集じんしました

 

↑MAXモードで掃除したところ。後方にわずかながら紙ゴミが残っただけで、集じん力は優秀

【テストその3 操作性は?】

前後の動きはスムーズで、軸が安定していて首振りがしやすい

ヘッドの前後の動かしやすさ、左右の首振りのしやすさ、細かく動かせるかなどをチェック。掃除中の手首への負担も検証しました。さらに、パソコン台など高さのない場所の掃除のしやすさも確認しました。

 

ヘッドの前後の移動は、ソフトローラークリーナーヘッドの回転力の助けもあって極めてスムーズ。左右への方向転換も容易でした。ただ、ソフトローラークリーナーヘッド自体は他社モデルと比べると重い部類に入るため、例えばテーブルの足回りなどを細かく掃除するのはやや苦手。ヘッドの幅の広さを活かして、ある程度大きな動きで掃除するのに向いています。また、軽めのカーペットを掃除する際は、ヘッドが生地に密着してやや掃除しにくい点は、従来モデルと同様です。

↑左右の首振りはスムーズ。V8のときよりヘッドの首振りの可動域が広がっている印象です

 

↑テーブルの脚元を掃除しているところ。この位置からヘッドを左右にずらす操作は、やや手首や腕の力が必要になります

 

ダイソン氏から聞いた「方向転換の際はトリガーを切る」という技に目からウロコ

ちなみに、本機はトリガースイッチを採用しており、この特性を利用して手首に負担をかけずに使う方法があります。具体的には、方向転換する際にトリガーを一度切り、方向が定まったら再びトリガーを引くという使い方。単純ですが、こうすることで指に力を込めながら動かす必要がなく、身体ごと方向転換ができるので、手首に余分な負担がかからないというわけです。これは、トリガーを引いた瞬間にモーター回転数がMAXになるからこそ、ストレスなく実行できること。実はこの方法、ダイソンの創業者ジェームス・ダイソン氏に取材した際、ダイソン氏本人から直接教えてもらったもの。実際にやってみると、その快適さに「なるほど、これがダイソンの使い方なのか!」と目からウロコが落ちる思いでした。

 

また、本機から「吸い込み口~サイクロン~クリアビン」の配置が一直線上に変更となり、これが操作性にもいい影響を与えていると感じました。配置が一直線になることで軸に安定感が出て、左右に首を振るときの重心がこれまでより安定している印象です。

↑V8まではハンドルの前にサイクロンとクリアビンがありましたが、V10ではそれがなくなりました。掃除機本体を横に倒す動きも、これまでよりスムーズに感じます

 

また、高さのない場所の掃除についても問題なし。筆者の自宅のパソコンデスクの下は高さが約10.5cm、奥行きが40cmほどありますが、デスクの奥までヘッドがしっかり届いて掃除できました。一方、少し高さのある場所はやはり本体の重みが手首にかかり、軽さを追求したモデルと比べると、ラクラク掃除できる、とまではいきませんでした。その点はアタッチメントを活用すればよさそうです。

↑PCデスクの下も10cm程度の高さがあれば快適に掃除できます

 

また「収納性」の項でも触れますが、新モデルのハンドル下部にゴム製の滑り止めが付いたのもポイント。掃除中に物を動かしたいとき、掃除機を壁や棚の側面に立てかけられるようになったのが便利でした。

 

耳障りな音の成分が抑えられ、運転音はさらに静かになった印象

充電時間はV8の5時間から大幅に短縮され3.5時間に。連続運転時間もV8の最大40分から、V10では最長60分(※)と1.5倍に伸びました。これにより、一般的な戸建て住宅も1回のフル充電で掃除できるとのこと。体力のない筆者の場合は20~30分掃除するのが限界なので、十分な運転時間といえます。

※ソフトローラークリーナーヘッド使用時は最長40分

 

ちなみに「操作性」からは若干外れますが、夜遅くの掃除などのしやすさに関係する「運転音」(静音性)についても触れておきます。ダイソンの掃除機は、集じん性能が高い一方、かつては「音がうるさい」というイメージがありました。これは前機種のV8で大幅に改善されましたが、新モデルではさらに静かになったイメージです。従来モデルのV8で感じた、運転音の中の「耳障りに感じる成分」が減った印象が本機でも感じられました。

 

特に、新モデルでの「パワーモード1」(弱モード)はとても静かで、家族がテレビを見ている中で掃除してもまったく問題なし。「MAXモード」(強モード)はさすがにうるさいですが(それでもV6以前のモデルと比べるとかなり静か)、このモードは「ここぞ!」というときしか使わないので、筆者はそれほど気になりません。ただし、防音性があまり高くない集合住宅に住んでいる場合は、深夜の「MAXモード」での使用は控えたほうがいいかもしれません。

↑本機から運転モードが写真のように3段階で切替られるようになりました。切り替えスイッチは本体上部にあります

 

【テストその4 ゴミ捨てしやすさ/メンテナンス性は?】

パーツの配置が変わったことで「ゴミ捨てが圧倒的に快適」になった

実は筆者が、V10で最も便利なったと感じたのがゴミ捨てです。ダイソンのコードレススティック掃除機はゴミ捨てがワンタッチでできるのがウリで、これまでは片手で掃除機を水平に持ちながら、クリアビン(ダストカップ)の底ぶたをゴミ箱の真上にくるように調整し、もう一方の手で開放レバーを引く必要があり、少なからず腕や手首に負担がかかっていました。一方、新製品のV10ではサイクロンの向きが水平方向になったため、掃除機の向きを真下に向けて、クリアビンをゴミ箱に突っ込んでゴミを捨てする方式になりました。

 

これにより、手首や腕の負担が大幅に減り、まさにワンタッチでゴミ捨て可能に。掃除が終わったらサッとゴミを捨ててすぐ収納、という流れが実にスムーズで、こまめなゴミ捨ても面倒に感じることがなくなりました。また、これまでゴミ捨て時に気になっていたホコリの舞い上がりも、ゴミ箱の奥までクリアビンを突っ込めるようになったことで、ホコリの舞い上がりがまったく気にならなくなりました。

↑従来モデル、V8のゴミ捨てシーン

 

↑本体を真下に向けてゴミが捨てられるので、ハンドルを持つ腕がとてもラクです。なお、実際のゴミ捨ては、ゴミが散らないよう、ゴミ箱の奥まで突っ込んで底ぶたを開けました

 

ローラーは取り外しが可能でメンテナンスがラク

メンテナンス面では、クリアビンとヘッドを定期的に掃除する必要があります。クリアビンは透明なぶん、ハウスダストなどの微細な汚れが気になるものですが、微細ゴミのクリアビン内側への吸着が弱くなっており、従来機種ほど掃除に手間取らなくなった印象があります。ただし、底ブタのパッキン部分などは汚れが取りにくいので、気になる人はクリアビンを外して水洗いするのがいいでしょう。

↑クリアビンはサイクロンやシュラウド(中央の網状の部分)から外して汚れを取ったり水洗いしたりできます

 

一方、ヘッドはソフトなナイロンフェルトを使っているため、一般的なブラシヘッドのように髪の毛やペットの毛がほとんど絡まないのが魅力。もし長い糸や毛が絡んでも簡単にローラーを外して取り除けます。ヘッドが汚れたら簡単に水洗いできるのもうれしいポイント。

↑ソフトローラークリーナーへッドはここまで分解できます。クリーナーヘッドもその上の小ブラシも水洗い可能

 

さらに、V8ではフィルターがサイクロンの真ん中と、本体後方の2か所に付いていましたが、V10ではそれが本体後方のポストフィルターのみになり、手入れの手間が半減しました。

↑ポストフィルターの手入れは、水洗いするだけ。最低1か月を目安に定期的に冷水で洗浄することが推奨されています

 

【テストその5 設置性は?】

収納ブラケットなしの立てかけ収納がついに可能になった

従来モデルの収納は、付属の「収納用ブラケット」を壁などにネジ止めし、そこに掃除機本体をセットすることで収納と充電を同時にできる、というものでした。最新モデルでは収納用ブラケットに掛けることもできますが、「壁にネジ穴を開けたくない」という人のために、本体のみで壁に立てかけて収納することも可能になりました。V10の本体ハンドル部の底に新たにゴム製の滑り止めが付いたためです。また、滑り止めが付いたことで、掃除中にちょっと壁に本体を立てかけて別の作業をする、ということも可能になりました。いままではいちいち下に本体を置く必要があったので、これは助かります。

↑壁に立てかける際に、このゴム製グリップが壁に当たるように置きます。ちょっとした工夫ですが、安定して立てかけることができます

 

↑ヘッドと延長パイプと本体ができるだけ垂直になるように置いたら、このように壁に立てかけられました

 

とはいえ、収納用ブラケットが付けられる家なら、やはりこれに掛けて収納するのが、同時に充電もできて便利です。新モデルの収納用ブラケットでは、掃除機を取り外す際に下部が浮くため、よりスムーズに取り出せることができるようになりました。

↑収納用ブラケットは、透明の台座と本体が上部だけで接合され、可動するようになりました。掃除機をフックから外す場合、本体下部を手元に引き寄せながら持ち上げることで、これまでよりスムーズに掃除機を取り出すことができます

【テストその6 独自機能は?】

ソフトローラークリーナーヘッドに加え、アラーム表示機能を新搭載

ダイソンのコードレススティック独自の機能、装備で、まず挙げられるのはソフトローラークリーナーヘッド。ナイロンフェルトが床にピッタリ付くことでヘッド内の吸気口を負圧の状態にキープし、ゴミをパワフルに吸引できます。また、ナイロンフェルトの間に施した黒いカーボンファイバーブラシがフローリングに張り付いた細かいホコリをかき取ります。また、フェルトが負圧状態を維持できるのでヘッド前面を大きく開放でき、大きなゴミも小さなゴミもしっかり捕集できるのも魅力です。

↑ローラーヘッドの赤と紫の部分がナイロンフェルト。間の黒い部分がカーボンファイバーブラシ。透明なヘッドカバーも、前面が大きく開いています

 

ただし、ひとつ問題になるのが、ソフトローラークリーナーヘッドで壁際を掃除した場合。壁にヘッドが密着したとき、ヘッドと壁、床の間にわずかに三角形の隙間ができます。通常の掃除機はヘッドと床面の間に隙間があり、吸引気流で軽いゴミならある程度吸い込み可能。ですがソフトローラークリーナーヘッドはナイロンフェルトが床に密着するため、三角形の隙間にあるゴミが集じんできません。これは付属の隙間ノズルなどで掃除する必要があります。

↑壁際に重曹を撒いて吸引。壁際では、ソフトローラークリーナーヘッドと壁、床の間にわずかな隙間ができるため、パワーモード1だと吸い残しが出ます

 

先述したワンタッチのゴミ捨て機能もダイソンならではの機能で、V10になってゴミ捨てがより簡単になったのもうれしいポイントです。さらに、V10になってLED表示を新たに装備。バッテリー残量が4段階で確認できるほか、延長パイプなどにモノが詰まったときの表示や、フィルター洗浄などを促すランプ表示も新たに追加されました。

↑青いバッテリー残量表示の左に、「U」の字のような表示が見えますが、これが「詰まり表示」のランプです

 

【テストその7 拡張性は?】

付属アタッチメントにミニソフトブラシが加わり全4種類に

↑左からミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニソフトブラシ。ミニソフトブラシは従来モデルDyson V8 Fluffyにはなかったもの。Dyson Cyclone V10 Fluffyから標準装備になりました

 

本機は、ミニモーターヘッド、コンビネーションノズル、隙間ノズル、ミニソフトブラシの4個のアタッチメントを付属しています。ミニモーターヘッドは内部にブラシ駆動用モーターを搭載した幅約145mmの小型ヘッドで、ベッドのマットレスやクルマのソファ、カーペットなどの掃除に最適。コンビネーションノズルは先端のブラシを出し入れすることで、机の上や棚などを快適に掃除できます。

↑ミニモーターヘッドは硬質ブラシ付きで、ベッドなどのハウスダストもパワフルに除去できます

 

↑コンビネーションブラシのブラシを下げた状態。こちらは凹凸のある場所やデリケートな部分の掃除に便利です。強い吸引力でゴミをまとめて吸いたいときはブラシを引っ込めて使うのがオススメ

 

隙間ノズルはソファの溝や家具の隙間を掃除するのに便利。ミニソフトブラシは毛が柔らかいので、テレビやパソコンの画面や障子などの掃除に適しています。なお、Dyson Cyclone V10 コードレスクリーナーでは、6種類のアタッチメントがセットになった「Dyson Cyclone V10 Fluffy+」(実売価格8万6184円)や、7種類のアタッチメントとダイレクトドライブクリーナーヘッドが付属する「Dyson Cyclone V10 Absolutepro」(実売価格9万9144円)など、より付属品を充実させたモデルもあります。

↑ミニソフトブラシは柔らかい毛先で家具などを傷つけず、ホコリだけ優しく取れます。テレビのディスプレイなどの掃除に便利

 

【検証のまとめ】

基本性能から細かい配慮に至るまで、進化を実感できるオススメの1台

V10を検証した結果、集じん力からバッテリーのスタミナ、操作性、ゴミの捨てやすさやメンテナンス性、収納性とすべての面で進化を遂げているのがわかりました。特にこまめに掃除をする身としては、ゴミ捨てがしやすくなったのと、掃除中に本体を壁に立てかけられるようになったのは、非常に大きなメリットだと感じました。

↑ゴミ捨て時に赤いレバーを下に押し下げる際、シュラウド(細かい穴がたくさんある、大きめのゴミを分離するためのステンレスメッシュ)の表面についたホコリを赤いゴム製パーツが削り取って、そのままゴミ箱に捨てられます。シュラウドの目詰まりを防ぎ、掃除の手間も大幅に省ける工夫です

 

ただし、家具やモノが多い部屋で細々と掃除したい場合は、他社が出している質量1kg台の軽量モデルと比べるとやや不利。本機には大きなゴミも小さなゴミもまとめて集じんできるソフトローラークリーナーヘッドがあるので、1ストロークを大きめに取って掃除するのが向いています。その意味では、ある程度の広さがある戸建てやマンションに向いているといえそうです。

↑小さな子どもがいる家など、大小のゴミが床に落ちていることが多い家庭では、Dyson Cyclone V10 Fluffyは大いに活躍します

 

設置性では、収納用ブラケットをネジ止めしたくない人向けに、ハンドル下部に滑り止めが付いたのがポイント。もちろんブラケットを使う人も、掃除中に壁にちょっと立てかけられ、滑り止めの恩恵は十分受けられます。唯一、ソフトローラークリーナーヘッドの特性上、壁際のゴミが取りづらいのが惜しい点。

↑ハンドル下部の滑り止め

 

ともあれ、今回の検証で、集じん力の向上から滑り止め、ランプ表示の追加に至るまで、本機があらゆる面で進化を遂げたのが実感できました。特に、これまでコード式キャニスター掃除機を使っていて、コードレススティックの吸引力とバッテリーの持ちに不安を感じていた人、本機に乗り換えると、多くの面でその快適さを体感できると思います。ダイソンユーザーで買い替えを考えている人、他のコードレススティック掃除機に物足りなさを感じる人にも、間違いなく本機がオススメ。「コード式キャニスターはもう必要ない」と同社が豪語するのも納得の性能でした。

「隙間」がないから、汚れた空気の逃げ場ナシ! ダイソン空気清浄ファンのフィルターに見る「細かい工夫」

ダイソンは、扇風機と空気清浄機の1台2役が特徴の空気清浄ファン「Dyson Pure Cool」の新モデルを発表。「検知」「清浄」「循環」の3つの機能を強化し、大幅な進化を果たしています。筆者個人としては、風が直接肌に当たらず、寒く感じない送風モードに注目したいところ。4月12日の発売にともない、その製品説明会が開催されたので、以下でレポートしていきます。

↑「Dyson Pure Cool 空気清浄ファン」は、床置き用のタワーファン(写真左から2製品)と、テーブル等に置けるテーブルファン(写真右から2製品)を用意

 

もっとも体内に取り込む量が多いのが空気

新製品は空気清浄機能を強化していますが、なぜダイソンがここ日本で空清に力を注ぐのか。その前提として、国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員の篠原直秀氏が、日本の屋内空気環境を説明しました。

↑国立研究開発法人産業技術総合研究所主任研究員の篠原直秀氏

 

「1990年代から住宅の高気密化・高断熱化が進んだ結果、換気性が悪くなり室内の空気質が悪化していきました。人は1日に平均約20㎥の空気を体内に取り込んでおり、水を含めほかのどんな飲食物より摂取量が多い。また、1日のなかで自宅で過ごす時間は55-85%、職場や学校を入れると実に1日の90%を室内で過ごしています。いかに室内の空気環境が大切かがわかります」(篠原氏)

↑人間が1日に摂取するもので、空気が最も量が多くなっています

 

室内は屋外よりも多くの化学物質があふれている

また、室内は実に多くの化学物質があふれています。カーテンには難燃剤として有機リン酸エステル類、クローゼットには防虫剤としてパラジクロロベンゼン、壁の合板・壁紙の接着剤としてホルムアルデヒドといったVOC(揮発性有機化合物)、キッチンのガスコンロや石油ストーブ、窓を開けた時に入る車の排気ガスからはNO2(二酸化窒素)。さらに、ホコリや花粉、PM2.5といった微粒が漂っています。

↑家の中には様々な空気汚染物質が浮遊しています

 

「規制によって屋内の化学物質の濃度は下がっていますが、屋内と屋外の比率を見ると、ほとんどの物質で屋内のほうの濃度が高くなっており、屋内の対策が必要なことがわかります。新たな化学物質が登場しているほか、日本の場合はカビも問題となります。高温多湿でカビが生えやすいうえ、冬も高気密住宅内で加湿器を使うことで、窓や壁が結露してカビの温床になっています。こうした有害物質を除去するには、換気、空気清浄機、こまめな掃除といった複数の対策を組み合わせることが効果的です」(篠原氏)

↑屋内と屋外を比較すると、空気が閉じ込められているぶん、屋内のほうが化学物質の濃度が高くなっています

 

室内環境を整えるため重要なのが「検知」「清浄」「循環」の3つの機能

このような背景を踏まえて、「Dyson Pure Cool 空気清浄ファン」は開発されました。ダイソン ヘルス アンド ビューティー部門のバイス プレジデントであるポール・ドーソン氏は、「日本の室内環境を整えるためには、3つの機能が重要。『室内にどのような汚染物質があるのかを検知する機能』『それを捕らえて清浄する機能』、そして『きれいな空気を循環させる機能』です」と説明します。

↑ダイソン ヘルス アンド ビューティー部門のバイス プレジデントのポール・ドーソン副社長

 

3つのセンサーで感知した情報をディスプレイに表示

まず“検知”ですが、今回新たに3つのセンサーを搭載しました。レーザー計測によって粒子物質の量を検出・分析する微粒子(ホコリ)センサー、VOCやNO2を検出する有毒ガス・ニオイセンサー、そして温度・湿度センサーの3つです。これらセンサーが汚染物質を検知すると、新搭載のカラーLCDディスプレイにその種類が表示され、リアルタイムで処理する様子を見ることができます。「実際のリビングと同じ空間を作り、7万5000時間のテストを経て作り上げたアルゴリズムによって、ベンゼンやホルムアルデヒド、二酸化窒素、一酸化炭素などを検知できるようになりました」とドーソン氏。

↑センサーによって空気の汚れの原因と量がわかります。こちらはホルムアルデヒドやベンゼンなどの有害なガスの濃度を知らせる表示

 

↑リアルタイムで清浄の状況が確認できます

 

フィルターと活性炭の量を増やし、パッキンで隙間を埋めて汚れた空気を逃さない

次に空気を清浄する機能のポイントですが、まず、外装のフィルターケースに従来より60%多いHEPA剤(高性能フィルター)を導入。グラスHEPAフィルターには、従来より3m長い9mのものを200回以上折ってプリーツ状にしたフィルターを搭載し、PM0.1レベルの微粒子を99.95%除去します。有害ガスやニオイを吸収する活性炭フィルターも、従来比で活性炭の量を3倍以上に増やしました。

↑9メートルの長さのグラスHEPAフィルターを200回以上折りたたみ、360°の全方向から清浄できます

 

「汚染物質やニオイをフィルターに1回通しただけで、全てを確実に除去することが重要。日本市場の上位3ブランドのモデルは、吸い込んだスモークが吹出口から出てきているが、ダイソンは全く出てきません。これは、吸い込んだ空気を完全に清浄しているからです」とドーソン氏は胸を張ります。

 

これはフィルター周りの構造の違いによるものです。一般的な空気清浄機の場合、各種フィルターは本体に簡易的にセットされているだけで、フィルターと本体の間には隙間があります。そこから清浄されていない空気が再度部屋に排出されるのに対し、ダイソンの場合は、フィルターの周囲をゴムパッキンで囲み隙間を作りません。このため、吸い込まれた空気は余すところなくフィルターで清浄されてから排出されます。なお、フィルターは清掃などのメンテナンスは不要で、交換目安は約1年間(1日12時間使用の場合)。

↑フィルターの周囲にゴムパッキンがあり、本体にセットすると隙間がなくなります

 

↑国内上位3ブランドと比べた排気のデモ。他のブランドは吸った煙が上部の吹出口から出ていますが、ダイソンは吹出口から煙が出ません

 

毎秒290Lの空気を送り出し、350°の首振り機能で空気を循環

最後はきれいな空気を循環させる機能について。360°全方向から吸い込む空気清浄部本体と、毎秒290Lの空気を送り出すAir Multiplier テクノロジーに加えて、350°の首振り機能が部屋中の空気を強力に循環させます。従来、首振り機能は70°しかありませんでしたが、新製品では45/90/180/350°の4段階に調節できるようになりました。

↑循環性能のデモ。6メートル離れたところから吹き出した煙もしっかりと吸引しました

 

↑首振り機能は45-350°まで4段階調整できます

 

さらに、従来は正面方向にしか送風できませんでしたが、「冬が寒い」というユーザーの声を受け、新たにディフューズモードを搭載しています。これは、本体側面に設けたスリットから後方45°に向けて吹き出すもので、開口部を広くしてワイドな風を送り出すことにより寒さを低減し、さらに風の音も小さくなりました。

↑新搭載のディフューズモードでは内部でバルブを切り替え、本体横のスリットから後方45°に向けて風を送り出します。風が人に当たらないので冬でも寒くありません

 

アプリ対応もスマートスピーカー対応は「様子見」状態

スマートフォン用の「Dyson Link アプリ」も新しくなりました。オン/オフ、首振り角度の調節、風量の調節、予約/スケジュールなどのリモコン機能のほか、本体のセンサーで捉えた自室の空気の状態をいつでもどこでもモニターでき、空気清浄機能の効果も確認できます。

↑Dyson Link アプリではリモコンでできる操作が可能なほか、室内外の空気環境の状況やフィルターの交換時期などが確認できます

 

なお、本機はWi-Fi機能を搭載していますが、今回はスマートスピーカーとの連携機能には非対応です。ドーソン氏はその理由について次のように説明しました。

 

「当社としても対応を検討はしています。スマートスピーカーは複数の規格があるので、どれがユーザーにとって最適なのかを見ているところ。スマートインテリジェンス製品において最も重要なのはシンプルなこと。ユーザーがITに詳しくなくても簡単に設定、操作ができるものを選びたいです」

 

Dyson Pure Coolは「これまでにない新しいカテゴリだ」

また、ダイソンではDyson Pure Coolを、空気清浄機とも扇風機とも呼ばず「空気清浄ファン」と呼んでいます。「われわれは新しいカテゴリを誕生させようとしています。Dyson Pure Coolは空気清浄と空気を循環させるファンの機能を持った、これまでにない製品だと考えているからです。売り場でも、古いカテゴリに入れるのではなく、新しい売り場を作っていきたい」とドーソン氏は意欲を見せました。

 

また今回は“cool”の発表でしたが、ダイソンでは温風機能付きモデル“hot&cool”もラインナップしています。その後継機の開発については、「これから先、また『エキサイティングな新製品を用意している』とだけ答えておきます」と、ドーソン氏は不敵な笑みを浮かべました。温風で肌に当たって乾燥することを嫌がる人も多いので、ぜひディフューザーモードを搭載した“hot&cool”も期待したいところ。あるいは、よりエキサイティングな新機能を持つ新モデルが出る可能性も……。今後もダイソンの空気清浄ファンから目が離せません。

↑床置き用のタワーファン(写真右)が7万2144円、テーブル等に置けるテーブルファン(写真左)が5万9184円(ともに税込、ダイソン公式オンライストア価格)。カラバリはホワイト/シルバー、アイアン/ブルーの2種類を用意(テーブルファンのアイアン/ブルーは直販限定)。サイズおよび質量は、タワーファンが高さ1054×幅223×奥行き223mm/5.06kg、テーブルファンが高さ691×幅352×奥行き223mm/4.72kg。交換フィルターの価格は、グラスHEPAフィルターが4000円、活性炭フィルターが3000円(ともに税別)

お父さん、お口くさ〜い! を回避するには30通りの磨き方を選べる「ドルツ」が最終手段

 

朝起きて娘に「おはよう」と挨拶したら、「お父さん、口クサイ!」と言われてショック! そう言えば、この前も妻から「歯磨きちゃんとしているの?」って言われちゃったんだよなぁ……。

 

歳をとるにつれて、口臭が気になるようになってきたし、歯の黄ばみも目立つような気が。毎日飲んでいるコーヒーが原因なのかな? とはいえ、平日の朝は念入りに歯みがきをする時間が取れない。朝のわずかな時間で、口臭や歯のケアがしっかりできる歯ブラシってあるのかな?

 

(参ったなぁ……と、いつも困っている「参田家(まいたけ)」の面々。きょうはお父さんがなにやら困っているようです)

参田家の人々とは?

maitake_family
ちょっと気弱なお父さん、元気でしっかり者のお母さん、もうすぐ小学生の娘、甘えん坊の赤ちゃん、家族を見守るオスの柴犬の4人と1匹家族。年中困ったことが発生しては、宅配便で届いた便利グッズや、ご近所の専門家からの回覧板に書かれたハウツー、知り合いの著名なお客さんに頼って解決策を伝授してもらい、日々を乗り切っている。
https://maita-ke.com/about/

 

6種のブラシと5つのモードを組み合わせて、お口の中を美しく!

そんな涙目になっているお父さんには、音波振動ハブラシのドルツ「EW-DP51」がおすすめ。

 

ブラシが同時に横と縦に動く「W音波振動」を採用。歯垢を除去する力が、従来モデルより大幅にアップしました。手磨きでは到底及ばない毎分約3万1000ブラシストロークの横振動で、歯周ポケットにひそむ歯周病の原因菌を除去。さらに、毎分約1万2000ブラシストロークで動く縦振動で、歯間部の汚れに働きかけ歯垢をも取り除いてくれます。

 

目的によって使い分けができる5つのモードが搭載され、用途別の6種のブラシが付属。「EW-DP51」は、そのときどきの口の悩みに的確なアプローチをしてくれる、新しい形の音波振動ハブラシなんです!

 

STEP1
6種のブラシから目的に合わせたブラシを選び装着

付属している6種類のブラシを、用途に合わせて付け替えましょう。歯面や噛み合わせ面をしっかり磨きたいときは、歯面ケア用の「マルチフィットブラシ」、歯周病の原因菌を歯周ポケットからかき出したいときは「密集極細毛ブラシ」、着色汚れを取り除きたいときは、ゴム製の「ステインオフブラシ」など、目的別に選べます。

 

STEP2
口の中の状態にあったモードをセレクト

ケアの内容によって、ボタンひとつでモードを変更できます。W音波振動で歯垢を強力に除去したいときは「Wクリーンモード」、歯周病菌が気になるときは「ノーマルモード」、歯ぐきをケアしたいときは「ガムケアモード」など、モードによって動きが異なるため、歯や歯ぐきの状態によって5つのモードを使いこなしましょう!

 

STEP3
職場にも持っていってデンタルケア

朝の歯磨きが終わったら、同梱の携帯ケースに入れて外出のおともに。ケースにはブラシを2本収納できるので、異なる機能をもつブラシを持ち運んで、出先でも手軽にケアできます。

 

なお、1時間の充電で約90分間磨けるため、1週間程度の宿泊であれば充電は不要。また、2分間の充電で1回(約2分間)磨ける「クイックチャージ機能」も付いているので、充電をし忘れてしまった朝も安心です。

 

まとめ

6種のブラシと5つのモードで、あらゆるお口の中の悩みを解決に導いてくれる、ドルツの「EW-DP51」。「W音波振動」が持つ、確かな歯垢除去力はさることながら、強い力で押し付けて磨いてしまった場合もブラシ振動を抑制し、歯ぐきを守ってくれる制御機能まで搭載されています。

スタイリッシュなデザインや、手にフィットする握りやすいグリップ形状も魅力的。充電スタンドに差し込んでいる間は、本体の底が宙に浮いた状態で充電されているので、水が溜まらずお掃除がラクラクなのもうれしいポイント。ぜひ、ドルツの「EW-DP51」を使ってクリーンなお口をキープして!

 

【商品情報】

パナソニック「ドルツ EW-DP51」オープン価格 

 

日々の「参った!」というお悩みを5分で解決!「参田家(まいたけ)のおうち手帖」

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ふわっふわの「泡ミルク」が自宅でも! 約3万円で本格エスプレッソが楽しめるコーヒーメーカー「ラティシマ・ワン」

ネスレネスプレッソは、カプセルコーヒーや専用コーヒーメーカーのブランド「NESPRESSO(ネスプレッソ)」の「ラティシマ」シリーズから、新しいコーヒーメーカー「Lattissima One(ラティシマ・ワン)」を4月17日に発売します。カラーは温かみのあるシルキーホワイトとシックなモカブラウンの上品な2色展開で、インテリアにもよくなじむのが特徴です。価格は2万9700円。

↑シルキーホワイト(左)とシックなモカブラウン(右)

 

味わい深いエスプレッソとクリーミーなカプチーノが自宅で手軽に楽しめる

「Lattissima One(ラティシマ・ワン)」は、ボタン1つで好きなコーヒーとミルクメニューが楽しめるミルクメニュー対応型コーヒーメーカー。エスプレッソ(40ml)とルンゴ(110ml)のカップサイズのコーヒーだけでなく、カプチーノやラテ・マッキャートなどフォームミルクを使用した本格的なコーヒーを一杯ずつ手軽に楽しめます。

 

本機は、ネスプレッソのコーヒーメーカーの特徴でもある、コーヒーの豊かなアロマや深い味わい、なめらかなクレマ(泡)を生み出すため、プロフェッショナル向けレベルの高圧力抽出(最大19気圧)のコーヒー抽出システムを採用。また、ミルクタンク内の目盛りに合わせて牛乳を注ぐと、そのぶんだけフォームミルク(ミルクの泡)が抽出される新たなミルクシステムが搭載されており、牛乳を無駄なく使い切ることができます。

 

ネスプレッソが誇る24種類のコーヒーカプセルを使った本格的なエスプレッソはもちろん、独自のミルク泡立て技術が生む、ふんわりクリーミーなフォームミルクを使ったカプチーノ、ラテ・マッキャートもぜひ味わいたいところ。ぜひ、本機で至福の一杯を楽しんでみてはいかがでしょうか。

ネスプレッソ

Lattissima One(ラティシマ・ワン)

●発売:4月17日●価格:2万9700円●サイズ/質量:W115×H265×D325㎜/約4.3kg●電源:交流100V(50/60Hz)●定格消費電力:1300W●水タンク容量:約1.0L

タテ型洗濯機の逆襲が始まった! 「白物」のイメージを覆し「温水洗浄」も追加したパナソニックの新モデル

一時は一世を風靡したドラム式洗濯乾燥機の人気は一段落。一方で、旧来の縦型洗濯乾燥機が、使い勝手の良さで見直され、ジリジリと人気を取り戻してきています。そんななか、パナソニックが6月1日に発売する新しい縦型全自動洗濯機と縦型洗濯乾燥機を発表。従来と大きく変わった新製品の機能をレポートします!

 

デザイン性を高め、洗濯機をハッピーライフの印象に変える

フルモデルチェンジでデザインを一新した、縦型洗濯乾燥機「NA-FW120V1」(実売予想価格26万円・税抜)と全自動洗濯機「NA-FA120V1」(実売予想価格20万円・税抜)。新しいデザインは明度や彩度を抑え、高級感を漂わせながらサニタリー空間と調和するシルバーボディを採用しています。

↑本体はメタリック調を採用。欧州の流行なども意識し、従来の白一辺倒のカラーとは一線を画しています

 

「洗濯機は、取り出しやすさや分かりやすい操作部などの“使いやすさ”を高めるデザイン、水平/垂直や段差レスなどの“空間の質”を高めるデザインを経て、新たに“ひとの気持ち”を高めるデザインにたどり着きました」

 

そう語るのは、パナソニックのメジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課の阿部 彩さん。見た目が美しく、お手入れもしやすく、機能性にも優れたデザインは、洗濯する人の気持ちを高め、汚れた洗濯物と格闘する洗濯のネガティブな印象を、ポジティブなハッピーライフの印象に変えるといいます。

↑メジャーアプライアンス商品部 洗濯機商品課 阿部 彩さん

 

そんな同社の取り組みを象徴するのが、同社がテクノポップユニット「Perfume」とコラボして公開している泡洗浄のオリジナルムービー「AWA DANCE」。こちらも明るくポップな仕上がりとなっています。

↑パナソニックの泡洗浄のサイトで、Perfumeの「AWA DANCE」の360°VR映像バージョンが公開されています。まるでPerfumeが自分の周りで歌って踊っているみたい!

 

フルモデルチェンジを機に、縦型でも温水洗浄を実現

フルモデルチェンジで外観を大きく変えるのに伴い、ダイナミックな機能強化も行われました。NA-FW120V1とNA-FA120V1で共通する強化ポイントは、洗濯容量が業界最大クラスの12kgに対応したこと。大量の衣類や毛布などが一度に洗濯でき、家族の多い家庭や週末にまとめ洗いしたい家庭には見逃せない仕様になっています。

↑両機種とも、「温水泡洗浄W」を搭載し、洗濯容量12kgを実現。NA-FA120V1は、業界最大の「ビッグサークル投入口」を搭載。NA-FW120V1は、ダニバスターコースを搭載しています

 

業界初となる温水専用ヒーター式の温水洗浄も新搭載。ドラム式のVXシリーズやCubleシリーズで好評の「温水泡洗浄W」が縦型にも対応しました。洗濯前の予洗いなしでも皮脂汚れや油汚れをしっかり落とせるうえ、最強の「約40℃つけおきコース」だと、諦めていたガンコな黄ばみも落とせるというから驚きです。

↑温水洗浄コースは洗濯物の種類や洗濯の内容によって、運転時間が約140~約228分で変わります
↑約40℃つけおきコースなら、頑固な泥汚れも真っ白に

 

「これまでも縦型で温水洗浄を使いたいというニーズはありましたが、縦型は内部の空間に余裕が少なく、ヒーターを組み込むスペースを確保できずにいました。今回のフルモデルチェンジの機会は逃せないと考え、なんとかスペースをやり繰りして、洗濯槽の下にドラム式で採用しているものと同じ温水専用ヒーターを搭載しました」(阿部さん)

↑カットモデルの写真。フルモデルチェンジによって洗濯槽の下にドラム式と同じ温水専用ヒーターを搭載

 

ちなみにドラム式の最上位機種「NA-VX9800」で採用する、洗剤の自動投入機能も大変な人気で、本機も実装を期待したいところ。ところが、機構が必要とするスペースがかなり大きいため、今回のフルモデルチェンジのタイミングでは搭載を見送らざるを得なかったそう。今後のリニューアルに期待したいですね。

食べこぼし汚れを落とすコースや進化した槽洗浄コースも搭載

乾燥機能付きのNA-FW120V1には、ダニを高温加熱して死骸やフンなどのアレル物質と共に洗い流す「ダニバスターコース」を搭載。一方、乾燥機能なしのNA-FA120V1では、業界最大となる幅437mm、奥行き400mmの「ビッグサークル投入口」を採用し、衣類を今までよりさらにラクに取り出せるようになっています。

↑従来モデルに比べて洗濯槽の投入口の径を広くして、洗濯物の出し入れがしやすくなりました

 

さらに、NA-FW120V1、NA-FA120V1ともケチャップなどの食べこぼし汚れを大水流シャワーで落とす「パワフル滝洗いコース」も搭載。洗濯槽のクリーニング機能である「槽洗浄コース」は、槽回転の稼働率を向上させて洗浄時間を従来の約半分の約6時間に短縮しました。

↑洗濯槽の洗浄に必要な時間を従来の約半分に短縮。毎朝の洗濯に影響しないことをアピールします

 

↑左が槽洗浄の前、右が槽洗浄の後の洗濯槽を切って貼り合わせたもの

 

スタイリストが洗剤のオシャレな置き方をアドバイス

発表会では、同社デザインセンター リビングデザイン部 LA2課 課長の村上浩司氏と、スタイリストの石井佳苗さんによるトークセッションも行われ、デザインの観点から新製品の魅力や、オシャレな運用方法などが語られました。

 

CMのイメージカット用の室内装飾を担当した石井さんは「洗濯機のCMでは必ず白いタオルが出てきます。しかし、今回はあえて使いませんでした。グレーのタオルを提案したところ、意図をすぐに理解してもらえて、新製品の魅力にぴったりなシックなセットが作れました」とコメント。

 

また、「新製品は上のフタが折り曲げられるので、洗濯機の上に洗剤や柔軟剤などの収納場所が作れます。その際は、同じデザインの容器を2つくらいずつ並べると統一感が出てオシャレ。ワインの空き瓶や100円ショップで買った容器などがオシャレな容器になるし、自分や家族が見て分かるよう、『柔軟剤』などのラベルを作って貼るといいですよ」とアドバイスしてくれました。

↑洗剤などの収納についてアドバイスする石井さん

 

「隠す家電」から「人に見せられる家電」へ

同社デザインセンター リビングデザイン部の村上浩司氏によると、モデルチェンジした新機種をデザインするにあたり、「白物家電には独特の『白の文化』があり、各社がなかなかこの文化を脱却できずにいます。当社では縦型洗濯機の白の文化の殻を破って、新しい空間価値を創造したいと考え、30~40代のDEWKs(※)デュークスがターゲットならシルバーを採用しようと判断しました」と語ります。そのコンセプトはズバリ「ケからハレの空間へ!」。家の奥に隠す家電から、他人に見せられる家電へ昇華しようというメッセージです。

※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと

↑コンセプトの「ケからハレの空間へ!」を提示する村上浩司氏

 

本体幅を抑えながら投入口を広げるデザインにもこだわった

また、村上氏がデザインする際に一番苦労したポイントは、「投入口のデザイン」だといいます。「全自動洗濯機のNA-FA120V1では、サークルをいかに大きく使いやすくするかに苦労しました。新しいバランサーを開発チームが頑張って作ったので、なんとか活かしたいと考えたのですが、本体幅を抑えながら投入口を劇的に広げるのは簡単ではありません。最終的に投入口を正円に近い楕円にして、奥行きのせめぎあいに折り合いを付けました」と村上氏。

 

このほか、操作パネルを奥に配置した構造「すっきりフロント」では、形状にわずかなラウンドを付け、水の表面張力のようなイメージを表現することにこだわったそうです。

↑すっきりフロントの上部は緩やかなラウンドがついています。段差を抑えたフラットなフェイスには、洗濯中の様子が見えるビッグクリアウィンドウを採用

 

4年ぶりとなるフルモデルチェンジで、大容量化と強力な洗浄力、そしてスタイリッシュなデザインへと進化したパナソニックの縦型洗濯機。毎日の洗濯が難しい共働き世帯や、泥汚れや食べこぼしが多い小さな子どものいる家庭には、見逃せないモデルとなりそうです。

 

パナソニック

全自動洗濯乾燥機「NA-FW120V1」

●サイズ/質量:W643×D672×H1073mm/約58kg●定格容量:洗濯12kg/乾燥6kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約37dB/乾燥時約46dB●消費電力量:洗濯時98Wh/洗濯乾燥時(20℃時)2550Wh●本体色:シルバー(-S)●発売日:6月1日●実売予想価格:26万円(税抜)

 

全自動洗濯機「NA-FA120V1」

●サイズ/質量:W643×D672×H1056mm/約53kg●定格容量:洗濯12kg●運転音:洗濯時約37dB/脱水時約39dB●消費電力量:洗濯時98Wh●本体色:シルバー(-S)、ホワイト(-W)
●発売日:6月1日●実売予想価格:20万円(税抜)I

コーヒーメーカーは、これでいい! 41才独身宅にカプセル式「ネスプレッソ」がやってきた

41才、独身の筆者はコーヒーが大好き。豆から淹れたコーヒーのあのアロマ(芳香)、たまらないですよね。だからこそ、よりよい味わいを求める気持ちはインフレしがち。自宅コーヒーもその例外ではなく、もっと手軽に、もっと美味しいコーヒーを楽しむ方法はないものか……と常に探している状態です。そんな折、GetNavi編集部を訪問してくださったのが、カプセルコーヒーおよびその専用コーヒーメーカーを扱う「Nespresso(ネスプレッソ)」さんです。

↑編集部にお持ち頂いたネスプレッソのカプセル。まるでコーヒーの宝石箱です

 

コーヒーメーカーと6種類のカプセルコーヒーを自宅で試すことに

春の数量限定コーヒーをPRする目的で、わざわざマシンをお持ち頂き、その場で私たちにコーヒーを淹れてくださいました。そのおいしさに触れ、もっと本機のことを知りたい、いや、もうすでに欲しい……と思い始めていた筆者。GetNavi webでのレビューを打診してみたところ、あっさりOKを頂戴し、めでたく自宅で使わせて頂くことになりました!

そして、とある土曜日、自宅にネプレッソのマシン「エッセンサ ミニ ピュアホワイトC」(直販価格1万1880円)が到着。マシンといっても大げさなモノではなく、本体は約2.3㎏と軽量かつ幅8.4cmと薄いので、男性ならば片手で持ててしまうサイズです。移動はラクですし、コンパクトなのでちょっとしたスペースにも置けそうですね。

 

さて、これからどんなカプセルを買おうかな……と思っていたら、なんとメーカーさんのご厚意で、6種類ものカプセルが同梱されていました。これはありがたい!

↑10個のカプセルが入ったセットが6種類も送られてきました! 上から「アルペジオ」「フォルティシオ・ルンゴ」(各810円)、「ブケーラ・ルンゴ」「インドリヤ」(各864円)、「ロブスタ・ウガンダ」「アラビカ・エチオピア」(各940円)

 

各カプセルコーヒーを解説するパンフレットも同封されており、そこには、広報ご担当のYさんの手書きのメッセージが添えられていました。「ぜひ小林様におすすめしたいコーヒーをチョイスさせて頂きました! (中略)どうぞ至福のひとときを…」。おお、私のような中年の田舎者に何とご丁寧な……。そしてこのあと、筆者は本当に「至福のひととき」を味わうことになるのです。

 

使い方はカプセルを本体にセットしてボタンを押すだけ

では、早速エスプレッソを淹れていきましょう。まずは、冒頭で少し触れた春限定のコーヒー、「ロブスタ・ウガンダ」と「アラビカ・エチオピア」から試してみます。

↑こちらがカプセル。中には極細挽きコーヒーが入っています。左のゴールドのカプセルが春限定の「アラビカ・エチオピア」。右のグリーンのカプセルが同じく春限定の「ロブスタ・ウガンダ」です。どちらも直販価格は1本(カプセル10個入り)で940円。直販サイトでは、5本単位から注文できます

 

マシンの構造は極めて単純で、使い方も超カンタン。本体後部のタンクに水を入れ、コーヒー豆が入ったカプセルを本体の穴にセットしてレバーを倒し、ボタンを押すだけ。

↑カプセルを本体の穴にすっぽり入れて、レバーを手前にガチャンと倒せばセット完了

 

↑抽出の際は、約40mℓの小カップボタン(左)と約110mℓの大カップボタン(右)を選択します

 

スイッチを押すと、ブブブブブ…とマシンが振動し、10秒ほどで抽出が完了。最初に抽出したときは、その量の少なさに衝撃を受けます。小カップを選択すると、ほとんどおちょこ1杯分(約40mℓ)。大カップを選択しても、通常のコーヒーよりやや少ないくらいです(約110mℓ)。とはいえ、これこそがエスプレッソ。マシンで加圧しながら急速に抽出することで、雑味を出さず、旨みとコクだけを引き出すのが特徴。反対に、抽出量を多くしてしまうと、よけいな雑味が出てしまうそうです。

もうひとつ、エスプレッソならではの魅力が、コーヒー表面を覆うきめ細かな泡、「クレマ」です。メーカーさんによると、このクレマがうまく出ていないと、本場・イタリアでは「こんなのはエスプレッソじゃない!」と怒る方もいるのだとか。それほど重要なこのクレマ、見たところ本機では十分に出ているようです。

 

自宅で飲んだコーヒーのなかでは間違いなく最高の味

ではまず、「ロブスタ・ウガンダ」の感想から。こちらは爽やかで力強い苦味、ウッディな香り、少しピリッとしたあと味……。なるほど、パンフには「ココアのような香り」とありますが、確かにココアっぽい風味もあります。抹茶を思わせる印象もあるので、和菓子に合うかもしれませんね。

 

苦味とコクが際立つ「ロブスタ・ウガンダ」に対し、「アラビカ・エチオピア」は、フルーティで軽快な印象。紅茶のような芳香が感じられて酸味は少なく、キレがいいです。大カップ(110mℓ)で抽出すると、香りが立って飲みやすくなるイメージ。さっぱり飲みたいときには最高ですね。そして、エスプレッソの象徴、クレマも最高です。シルキーな口当たり、独特な甘さがなんともいえない快感で、その下に隠れたボディを鮮やかに引き立ててくれました。

↑注ぐ様子がわかるよう、透明なグラスに抽出してみました。上部のきめ細かい泡が「クレマ」、中間部分の濃い茶色の部分が「ボディ」、最下層の真っ黒な部分を「ハート」と呼ぶそうです。その美しさには思わずうっとり……

 

…と、いろいろと言いましたが、おいしいコーヒーって、本当にいいものですね……。口にすると、思わずほぉっとため息が出て、リラックスの世界へ一瞬でトリップするのがわかります。間違いなく、いままで自宅で飲んだコーヒーのなかで、ぶっちぎりで最高の味でした。この味がこれからしばらく楽しめると思うと、「うれしい」以外の言葉が浮かびません。

 

「今日はどれにしようか」と選ぶ楽しみもある

こうして、自分史上初、「エスプレッソのある生活」が始まりました。本機が来て良かったのは、休日の楽しみが増えたこと。明るい日差しのなか、録画の「ワールドプロレスリング」を眺めつつ、ビターチョコレートとともにエスプレッソを楽しむ……なんと豊かな時間なのでしょう。コーヒーを抽出するときに漂う香りもまた極上。なんだか年収がひとケタアップしたような錯覚を覚えます。ネスプレッソといえば、ジョージ・クルーニーのセレブっぽいCMが有名ですが、上流階級ってこんな感じなのかなあ…と想像しました。

↑カプセルは好みの器やカゴに入れておくのもオススメ。選びやすいしカワイイです。別売でオシャレなディスペンサーやボックスも用意しています

 

各カプセルの味を把握したいま、色とりどりのカプセルのなかから、「今日はどれにしようか……」と選ぶのも楽しみのひとつ。…限定コーヒーを除けば、一番のお気に入りは、極上のアロマが楽しめる「アルペジオ」。だが、ときには「フォルテシオ・ルンゴ」でガツンといくか、「ブケーラ・ルンゴ」で酸味と香りを楽しむのもいい……。いや待てよ、ビターチョコにあわせて「インドリヤ」の複雑なコクを味わうのはどうだろう…? ちょっと前まで、まともにエスプレッソを知らなかった筆者がいま、その違いを楽しんでいる……なんと畏(おそ)れ多いことでしょう。

↑ちなみに、毎日のメンテナンスは超簡単。カプセルをセットせずに湯通しして、タンク(写真)を洗うだけ。また、6か月に1度、湯通しと同じような要領で湯垢洗浄を行えばOKです

 

↑使用後のカプセルはこのように下に落ちます。6個たまったら捨てればOK

 

極上の芳香とクレマが朝の気分を変えてくれる

朝、出掛けのエスプレッソというのも始めました。朝は時間が限られているということもあって、少しグラニュー糖を入れて飲みやすくしてみます。こちらは、そのまま飲むときに比べて、カラメルのようなあま香ばしい風味になり、また違った印象に。出勤前の少々緊張している時間、滑らかなエスプレッソを口にすると、ふっと気持ちがラクになり、前向きになれる気がします。

それにしても、この芳香とクレマ、一瞬でリラックスを生み出す力が驚異的。その意味で、緊張を強いられがちなオフィスに置いても良さそうです。コーヒーブレイクにもいいですが、会議やブレストの場にこんな美味しいエスプレッソがあったなら、良い刺激となって新たなアイデアが生まれるかも。来客に出しても喜んでもらえそうですね。

 

今回の体験で「欲しいものリスト」に「ネスプレッソ」が加わった

あとは、1杯75.6円~という価格をどう見るか。ドリップバッグコーヒーが1杯20~30円程度であることを考えると、安いとはいえません。ただ、あれだけの力強い風味と香り、極上のクレマが自宅で簡単に楽しめて、豊富なバリエーションから味を選べること(レギュラーのコーヒーは24種類を用意)を考えるといかがでしょう。淹れたときに漂う香りも含め、豊かな時間や空間を得るためと考えれば、決して高くはないはずです。

 

一方、本体は今回の「エッセンサ ミニ ピュアホワイトC」が約1万2000円と、思ったより安いのが魅力です。メーカーさんによると、本機と上位機種では付加機能(ミルクフォームを作る機能など)が違うだけで、味は変わらないとのこと。初期費用と設置スペースを抑えつつ、シンプルにカプセルの違いを楽しむなら、これで十分といえるでしょう。

 

…というわけで今回の「ネスプレッソ」体験により、筆者の「欲しいものリスト」にまたひとつ、新たなアイテムが加わりました。繰り返しますが、なんといっても、あの鮮烈な風味とクレマが毎日楽しめる魅力は大きい……それに、筆者にとってエスプレッソを楽しむ時間は、すでに大切な時間になっているのです。さて、みなさんは「エスプレッソのある生活」と「ない生活」、どちらを選びますか?

【製品情報】

ネスプレッソ

エッセンサ ミニ ピュアホワイトC

直販価格1万1880円

●サイズ/質量:W8.4×D33×H20.4cm/約2.3㎏●ポンプ最大圧力:19気圧●水タンク容量:約0.6L●使用済みカプセル回収コンテナ:6

 

BBQがこんなに簡単でいいの? 強風の屋上でも余裕で焼けるカセットガス式グリルが登場

桜が咲いたと思ったら、もう半袖でも寒くないほどの陽気に包まれた昨今。アウトドアの楽しい季節が一気に近付いてきました! そんななか、カセットガスで知られる岩谷産業(イワタニ)が、発表したばかりのアウトドア向け調理器具の体験会を開催。場所は、なんと同社の本社ビル屋上です。どの製品もバーベキューにあったら楽しいだろうな、と思うものばかり。美味しく焼けたお肉とともに、新製品の魅力をレポートしていきましょう!

 

カセットガスを燃料とし、風の強い状況でも使えるバーベキューグリルが登場

アウトドアというと、キャンプやバーベキューを思い浮かべる人も多いと思いますが、意外と面倒なのが火の準備。「肉を焼くなら炭に限る」と意気込んだはいいものの、アウトドアで炭を使ってきちんと焼くのはなかなか骨が折れる作業です。後片付けも大変ですし、そもそも焼き上がるまでに時間も掛かりますよね。

 

そこで注目したいのが、スタンドバーベキューグリル「グリルスター」(税抜価格3万8000円)とテーブルトップバーベキューグリル「フラットツイン・グリル」(税抜価格3万円)。どちらも岩谷産業のカセットガスを使い、アウトドアでの使用を想定して開発されたもの。グリルスターは脚と移動用のキャリーが付き、フラットツイン・グリルはそれらが省略されたモデルで、両者のグリルとしての性能は同じです。

↑手前からテーブルなどに載せて使う「フラットツイン・グリル」、スタンド付きの「グリルスター」。奥がアウトドア向けカセットこんろ「タフまる」(後述)

 

↑風が強くなりがちなビルの屋上でも手軽にバーベキューができます。だが、なぜここにビールがないんだ!(もちろん、仕事中だから)

 

風の影響を抑えて火力を安定させる工夫が随所に見られる

グリルスターもフラットツイン・グリルも、着火も消火もダイヤルを回すだけというカセットこんろならではのカンタンな操作性や、燃料の入手の容易さ、使用後は手早く分解して丸洗いして後片付けできるお手入れのしやすさが魅力。ポイントは、火力の物足りなさや風に弱いといったウィークポイントを克服した点です。

 

具体的には、プレートやバーナー周囲の給気口を工夫して、風がバーナーに直接当たりづらい構造を採用。さらにバーナーの周囲の汁受けを深く設計することで、風がバーナーの上を吹き抜けるようになっています。バーナー自体も小さな炎口を282個も配置した多孔式で風の影響を受けにくいため、たとえ強い風が吹いてバーナーの火が部分的に消えても、すぐに周囲の孔から引火するので火力が安定する仕組みです。

 

こんろは2口になっていて、2本のカセットガスを水平に平置きで装着。グリルプレートを外せば五徳も利用できるので、一方でグリルプレートを使いながら、もう一方でケトルやフライパンを使うことも可能です。これなら、朝食前のコーヒーも素早く入れられますね。

↑グリルプレートを外せば五徳が現れるので、ポットでお湯を沸かすこともできます

 

グリルプレートには、岩谷産業が提供する各種カセットこんろ用プレートが利用できます。たこ焼きプレートや鉄板焼きプレート、網焼プレートなどを自由に入れ替えて使用できるのがうれしいですね。

↑網焼きの上で包丁を入れているところ。これはたまらん!

いざ実食! 厚いお肉もしっかり火が通り、肉の美味しさがにじみ出る!

体験会では、国産牛、海外産牛を使ってグリルプレートで焼いたもの、網焼きされたものが提供されました。やや厚いお肉でしたが、いずれも短時間でしっかり火が通り、見た目もバッチリです!

 

国産牛の美味しさは言わずもがなで、口の中が幸せいっぱい。国産牛の約5分の1の値段という海外産牛も、肉の旨味はしっかり出ていました。ソースのあるなしを食べ比べてみたところ、塩こしょうだけでも十分に美味しく食べられるように焼き上がっていました。

↑国産牛は口の中でとろけるような至福の旨さ。自分の味覚が日本人なことを実感!

 

↑海外産の牛肉は、適度な歯ごたえが楽しめる食感でしっかりウマイ!

 

なお、片付けはカセットこんろと同様にカンタンです。消火したらカセットガスを外して、プレートや五徳はウェットティッシュで拭いたり、水で洗ったりすればOK。フタを閉めれば即撤収が可能になります。

 

キャリー付きのグリルスターはスタンドが折りたためるので、運搬もラクチン。ゴルフのキャリーバッグより小さいサイズなので、ほとんどのクルマのトランクに積み込めるでしょう。なお、フラットツイン・グリルは取り付け用の金具が備わっておらず、キャリースタンドを別途導入しても取り付けられないので注意しましょう。

↑お手入れの手軽さはカセットこんろと同様

 

↑グリルスターは足でスタンドを押さえながら金具を外して折り畳み、金具で固定すれば、キャリーバッグのように持ち運べます

 

重たいダッチオーブンも載せられるタフな1口こんろ「タフまる」

今回はもうひとつ、バーナーが1口のアウトドア向けカセットガスこんろ「タフまる」(税抜価格1万円)も紹介されました。

↑20kgまで載せられる「タフまる」

 

こちらも風に強い「風まる」が好評だったことから、よりアウトドアに特化したガスこんろを目指して開発されたもの。こちらも多孔式バーナーで282個の孔を持ち、バーナーの周囲は二重の風防ユニットを実装。風防ユニットに設けられた給気口は、バーナーに直接風が当たらない形状になっており、かなり強い風の中でも安定した火力を発揮します。

 

大きな特徴は、脚をアルミダイキャスト製にして、通常のカセットこんろが耐荷重5kg程度のところ、なんと20kgまで載せられること。重たいダッチオーブンでも問題なく載せられますし、脚がゴムではなく金属なので火力に負けて変形することもありません。

 

キャリングケースはジープに積むポリタンクのような外観。実はこのバツの字の部分は五徳のあたる場所になっており、実用性を活かしたデザインになっています。

↑ポリタンクのようなデザインのキャリングケース

 

アウトドア調理の煩わしさを敬遠していた層に刺さるはず

同社のカートリッジガス本部の岡本 務氏は、「今回発売した3商品は、屋外だけでなく屋内でももちろん利用できます。アウトドア向けといっても、夏だけしか使えない商品ではありません。アウトドア好きなら、ビギナーから上級者まで満足していただける商品に仕上がったと自負しています」と語ります。

 

この「タフまる」で開発に苦労したのは重量を抑えること。風を抑えようと風防ばかり強化しても、本体が重くなって使い勝手が落ちるため、これを克服するために「試作品を物凄く沢山作りました!」と岡本氏。

↑岩谷産業 カートリッジガス本部 CS推進部長 岡本 務氏(左)、CS推進部 担当部長 新商品開発担当 福士拡憲氏(右)

 

今回体験した3製品は、「アウトドアごはんは憧れる、でも調理や片付けが面倒なのがちょっと……」と気おくれしていた層に刺さるはず。キャンプでのバーベキューではもちろん、庭やベランダなどでも気軽に使えそうなので、休日の楽しみが増えそうですね。岡本氏が言うように、ホームパーティの場に置くなど、屋内で使ってもいいでしょう。個人的には、次こそぜひビールと楽しみたい……との思いを強くした体験会でした。

↑体験会の様子。キャンプ場というよりはビヤガーデンを想起させるシチュエーションで、天気も良く、霞が関や汐留のビル群、東京タワーなども見わたせます。風が強くなりがちな都会のビルの屋上でバーベキューするのもオツなものだなと感じました

 

スタンド型バーベキューグリル「グリルスター」 CB-SBG-1

●サイズ/質量:W81.6×D51.9×H107.2cm/約11.3kg●発熱量:3.3kW(2800kcal/h相当)×2●連続燃焼時間:約70分(片側)●点火方式:圧電点火方式●使用できる鍋の大きさ:鍋底の直径が24cm以下●本体カラー:サンセットオレンジ●使用ガス:イワタニカセットガス/イワタニカセットガスパワーゴールド●希望小売価格:3万8000円(税抜)

 

テーブルトップバーベキューグリル「フラットツイングリル」 CB-TBG-1

●サイズ/質量:W62.7×D43.9×H40.9cm/約7.7kg●発熱量:3.3kW(2800kcal/h相当)×2●連続燃焼時間:約70分(片側)●点火方式:圧電点火方式●使用できる鍋の大きさ:鍋底の直径が24cm以下●本体カラー:チャコールグレーメタリック●使用ガス:イワタニカセットガス/イワタニカセットガスパワーゴールド●希望小売価格:3万円(税抜)

 

カセットフー アウトドア向けカセットこんろ「タフまる」 CB-ODX-1

●サイズ/質量:W34.1×D28.3×H12.9cm/約2.4kg●ケースサイズ/ケース込み質量:W37.2×D36.2×H13.6cm/約3.9kg●発熱量:3.3kW(2800kcal/h相当)×2●連続燃焼時間:約75分●点火方式:圧電点火方式●使用できる鍋の大きさ:鍋底の直径が24cm以下(小さい鍋は鍋底が16cm以上)●本体カラー:ブラック●使用ガス:イワタニカセットガス/イワタニカセットガスパワーゴールド●希望小売価格:1万円(税抜)

「糖質オフ炊飯器」の実力は? 注目の「ヘルシー調理家電」6選をプロがおいしさ+3項目でジャッジした!

世の中の健康志向が高まる昨今、調理家電の中にもヘルシーを売りにする機種が増えてきました。ここでは最近話題の糖質オフ炊飯器など、注目家電の「おいしさ」をメインに、「使える」度を専門家が判定します!

※「おいしさ」+3項目の判定は新井さんと平島さん2人による評価です

 

【私たちが評価します!】

家電ライター

平島憲一郎 さん

調理家電をはじめ生活家電全般の記事を執筆。最近体重が気になっています。

 

フードスタイリスト

新井美代子さん

雑誌や広告を中心に、レシピ開発やスタイリングなどの分野で活躍しています。

 

チェックその1 糖質オフ炊飯器

糖質が33%も少ないごはんが家庭で手軽に炊ける

サンコー

いつものご飯を低糖質に

「糖質カット炊飯器」

実売価格2万9800円

糖質を33%カットしたごはんが炊ける炊飯器。炊飯中にお湯に溶け出した糖質を排出することで、食物繊維量はそのままに糖質を33%カットします。ごはんの再加熱機能や肉や魚、野菜の「蒸し料理」モードも装備。●サイズ/質量:W280×H330×D400㎜/6.9㎏

二重構造の釜で自動で水を入れ替えて炊飯

↑本機の釜は二重構造。炊飯中の湯を茹でこぼしたあと蒸すことで、ふっくら炊き上げます

 

糖分を含む湯を下部タンクに排水する仕組み

↑茹でこぼしたお湯は下部の排水タンクへ。溜まったお湯は糖分を含んで白濁しています

 

↑炊飯メニューはごはんの硬さを5種類から選ぶだけと、超シンプルです

 

↑内釜は底にあいた穴にごはんが詰まるなど、洗うのに少々手間取ります

 

【糖質カット炊飯器の「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×3

操作性:★×4.5

洗いやすさ★×2.5

コスパ:★×4

「お米の糖質を除去したぶんうまみは減るため、味に関しては厳しい評価になります。内釜にこびりつき防止コートがなく、洗いにくいのも残念」(新井さん)

「おかずと一緒に食べると味はそれほど気にならない。糖質カットしてこの味なら私はアリ。シンプル機能で操作も簡単です」(平島さん)

 

【これも要チェック!!】

糖質を約47%オフできる「とらひめ」が炊ける調理器

タイガー魔法瓶

とらひめ調理器

JPE-A10Z

実売価格5万1840円

糖質が白米の約47%オフの米粒状加工食品「とらひめ」が炊ける調理器。とらひめ(別売・10袋4104円)だけでなく、麦めしや玄米、白米もタイガー独自の炊飯技術でおいしく炊き上げます。●サイズ/質量:W272×H211×D329㎜/約4.5㎏

 

チェックその2 油分オフのノンフライヤー

ダブルレイヤー付きで一度に500g分の唐揚げが作れる

フィリップス

ノンフライヤー

HD9216/66

実売価格2万6780円

ノンフライ調理をはじめ多用途に使えるノンフライヤー。庫内に最高200℃の熱風を高速循環、揚げ物だけでなく、グリルやベイク、ローストにも対応します。ダブルレイヤー付きで、唐揚げなどの調理量が2倍に。●サイズ/質量:W315×H384×D287㎜/5.8㎏

↑付属のダブルレイヤーをバスケットのネット上に設置。2層調理が可能に

 

【ノンフライヤーの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4

洗いやすさ:★×3.5

コスパ:★×3.5

「2段で調理できるようになったのが◎。唐揚げでも上段と下段で味付けを変えられます。操作も温度と時間を設定するだけで簡単。ただ形状的に少し洗いにくいですね」(新井さん)

 

チェックその3 野菜麺が作れる電動野菜スライサー

シャキシャキ食感の野菜のスライスでサラダも美味!

ドウシシャ

電動やさいスライサー

ベジ丸 DBS-18IV

実売価格3980円

スイッチを押しつつ本体を押し込むと野菜のクルクルスライスができる機種。ディスクの交換によりクルクルスライスと千切りの2種類が作れます。小麦粉でなく野菜を使ったヘルシー麺メニューも楽しめます。●サイズ/質量:約W160×H195×D123㎜/約720g

↑カップ内で野菜を回しながらカット。長いスライスに子どもも喜びます

 

【電動やさいスライサー「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4

操作性:★×2.5

洗いやすさ:★×2.5

コスパ:★×3.5

「シャキシャキの野菜サラダに加え、ジャガイモをスライスしてポテトチップスなども作れます。細身の野菜が固定しにくく、刃も着脱しにくいのが残念」(平島さん)

 

チェックその4 カロリー計算炊飯器

ごはんのカロリーを瞬時に表示して食べ過ぎを防ぐ!

アイリスオーヤマ

銘柄量り炊き IHジャー炊飯器

KRC-ID30-R (3合)

実売価格2万3760円

炊飯したごはんをよそうと、そのぶんのカロリーを表示する3合炊き。米の銘柄で異なる最適水量を計算、銘柄ごとに火力と加熱時間も自動調整します。カロリーチェックしながらお米のおいしさを最大限に堪能。●サイズ/質量:W226×H220×D280㎜/4.3㎏

↑ごはんを茶碗によそうと、内釜から減った重さからカロリーが換算され、表示されます

 

【銘柄量り炊きの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4

洗いやすさ:★×4

コスパ:★×5

「高級炊飯器に負けないふっくらした炊き上がりに仰天。下部はIH調理器にも使え、内釜も軽くて洗いやすい。これでカロリー計算もでき、コスパ抜群です」(新井さん)

 

チェックその5 栄養を凝縮させるフードドライヤー

ヘルシーなドライフードが自宅で簡単&たっぷり作れ

ダイアモンドヘッド

ROOMMATE ヘルシーフードドライヤー EB-RM33A

実売価格6980円

最大12時間のタイマー付きフードドライヤー。5段トレイを備え、一度に大量のドライフードができます。温度設定は35〜70℃で、低めの温度設定で、酵素やビタミンが豊富と話題のローフードも作れます。●サイズ/質量:約W303×H237×D248㎜/約1.87㎏

↑冷蔵庫に余った野菜や果物をたっぷり乾燥。食材をムダなく使えます

 

ヘルシーフードドライヤーの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4.5

操作性:★×4.5

洗いやすさ:★×4

コスパ:★×4

「薄く切った食材を並べて温度設定するだけで、買いすぎた野菜や果物が絶品ドライフードに。しっかり水気を拭き取って乾燥すれば、ほぼお手入れ不要」(平島さん)

 

チェックその6 油分オフのホットプレート

肉の余分な脂を落としふっくらジューシーに焼ける

レコルト

Home BBQ(オイスターホワイト/限定カラー)

実売価格9720円

テーブルでBBQスタイルを楽しめるクッキングプレート。250℃まで温度調節できる強力ヒーターを搭載、プレート穴から水を張ったトレイに脂を落とし、肉をヘルシーかつジューシーに焼き上げます。●サイズ/質量:約W420×H165×D230㎜(収納時)/約2.95㎏

↑肉や野菜など好きな食材を並べて、自宅にいながら本格BBQを堪能

 

【Home BBQの「おいしさ」+3項目を判定!】

味(おいしさ):★×4

操作性:★×4.5

洗いやすさ:★×3

コスパ:★×4.5

「グリルプレートは波型なうえに穴付きで、余分な脂が落ちて油ハネも少なく使いやすい。洗うパーツが3つあってやや面倒ですが、汚れ落ちは良好です」(新井さん)

オーブンレンジはコレで十分! 「最安値クラスで実用的」家電ライターが太鼓判を押すモデル

オーブンレンジは過熱水蒸気など多機能化が進んでいますが、その機能をあまり使わず、レンジ機能のみ日常使いしているユーザーも多く見られます。東芝ER-R6は、こうしたレンジ機能を使いたい人に最適。価格を抑えて必要な家電を揃えたい…そんな、新生活を始める方にもぴったりです。今回は家電ライターの平島憲一郎さんに解説してもらいながら、その魅力を紹介していきます!

 

レンジ機能を中心にトースト機能など毎日使う機能が充実

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東芝

スチーム(角皿式)オーブンレンジ石窯オーブン ER-R6

実売価格2万6640円

間口39㎝のワイドかつフラットな庫内で、出し入れ・お手入れがしやすいです。最高温度250℃の強力なオーブン・グリル機能で、ヘルシーなノンフライ調理も行えます。下ごしらえの手間が省ける時短・お手軽調理を含む70種類の自動メニューを搭載。

SPEC●庫内容量:23リットル ●オーブン・グリル出力:1150W(オーブン)・800W(グリル) ●最大レンジ出力:1000W ●センサー:温度センサー ●サイズ/質量:W480×H325×D390㎜/約13kg

 

家電ライター・平島憲一郎さんのレコメンド

ワイド&フラットの快適さが2万円台とはお買い得!

「本機は、実用性と価格のバランスの良いのが魅力。ワイドな間口かつ庫内フラットで、2万円台は最安値クラス。フラットテーブルは大きなコンビニ弁当の温めなどもしやすく、手入れもラクです。さらに、ノンフライ調理や惣菜の天ぷらなどの『カラッとあたため』、トースター機能など、実用的なスペックが豊富です」

 

【できるコト、できないコトは?】

できるコト

●庫内はフラットで大きめの料理も調理・あたため可能

●オーブン機能でノンフライやトーストが手軽に行える

●オートメニューを搭載し本機で調理中にほかの作業も!

 

割り切ったコト

●スチーム方式は角皿式で本格的なスチーム調理は不可

●ハイブリッド調理は一部オートメニューに限定

 

【安くてもココがいい!】

高度な調理機能は省略しつつ広い庫内など実用性が高い

過熱水蒸気機能などはカットしつつ、広々とした庫内、オーブン機能を使った惣菜の温め直しなど実用性の高いスペックを残しました。フラットテーブルで掃除がしやすいのもメリット。

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庫内扉についた結露を受け、外して洗えるワイド水受けを搭載。扉と本体の間に落ちた食品カスもラクに除去できます。

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オーブン機能を使い、油を使わないノンフライ調理が可能。鶏のから揚げやエビフライもカラッと仕上がります。

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トースト機能を搭載し、食パン2枚を5分45秒でサクサクに焼き上げます。ただし、途中で一度裏返す必要あり。

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庫内は間口390×奥行320㎜。フラットテーブルで回らないので、大きなコンビニ弁当もそのまま温められます。

スチーマーはファッションショーの準備に欠かせない!? パナソニックが「ランバン オン ブルー」とコラボイベントを実施

パナソニックの衣類スチーマーと、ファッションブランド 「ランバン オン ブルー」がコラボしたイベント「Esprit de LANVIN en Bleu “Runway Performance“‐Supported by Panasonic Fashion Steamer‐」が、東京・寺田倉庫にて開催されました。

 

 

このイベントでは、ランバン オン ブルーが約8年ぶりとなるランウェイパフォーマンスを実施。スタイリストSHUN WATANABE氏とヘアメイクアーティスト カモ・カツヤ氏がタッグを組み、2018年春夏のメンズおよびウィメンズコレクションのアイテムを用いて、ブランドのコンセプトにもある“CHIC et GAVROCHE”(シックで生意気)を表現しました。

 

 

ショーの開始前には、パナソニックの衣類スチーマーを使ったインスタレーション 「The “steam work” moments」が披露され、白衣を着たメンズモデルたちが「ランバン オン ブルー」の服にスチームをあててシワを整え、それらが空中のレールをつたってバックステージへと運ばれるというパフォーマンスを行ないました。会場内に漂うスチームや次々運び込まれる衣装が、ショー本番へと刻一刻と近づいていく高揚感を醸し出し、幻想的かつドラマチックに演出。ショーまでの待ち時間を多いに盛り上げていました。

 

 

ショー終了後には、実際に衣類スチーマーを試すことができるタッチ&トライコーナーも開設。新モデルの「NI-FS540」に搭載された「3倍パワフルスチーム」を体験することができました。

 

 

ゲットナビの野村編集長もトライ。「衣類スチーマーは衣服をハンガーにかけたまま手軽にシワを伸ばすことができるので、忙しい朝にもピッタリ」と話していました。

 

今回試すことができたパナソニックの衣類スチーマー新モデルの「NI-FS540」は、4月20日発売予定とのこと。衣類のシワやニオイにお悩みの方は、ぜひチェックしてみて下さい。

パナソニック

衣類スチーマー「NI-FS540」

4月20日発売

カラー:ダークブルー、ピンクゴールド調

新興メーカー「シロカ」の苦闘は実るのか? 「居候」と呼ばれた男が「極上の土鍋炊飯器」に至る壮絶な4年間

2018年12月に新興家電メーカーのシロカと創業180年を超える老舗陶器メーカーの長谷(ながたに)製陶がコラボレーションし、土鍋を用いた炊飯器「かまどさん電気」を発表。開発にあたって、試作はおよそ500個を数え、開発期間は実に4年に及んだという。今年の2月、三重県伊賀市にある長谷製陶にて、発表会では伝えきれなかった開発の経緯などについてのプレスツアーが開催された。今回は、その模様を紹介していこう。

↑長谷園×siroca「かまどさん電気 SR-E111」

 

人気の炊飯土鍋「かまどさん」の魅力は「呼吸」にあり

江戸時代後期の天保3年(1832年)に創業し、現在は8代目当主の長谷康弘氏が代表取締役社長を務める長谷製陶は、約4年の歳月をかけて開発して2000年に発売した炊飯用土鍋「かまどさん」が人気の窯元だ。土鍋と丸い上ブタだけでなく、平たい内ブタを組み合わせた二重構造になっているため、吹きこぼれせずに安心してご飯を炊けるのが特徴になっている。

↑三重県伊賀市にある長谷製陶。敷地内には14か所の登録有形文化財の建物がある

 

「(かまどさんシリーズは)伊賀の土なしでは語れません。ここは約400万年前は琵琶湖の湖底だったため、当時の琵琶湖で生息していた生物や植物が地層に堆積。その土を焼くと有機物が燃えて気孔の多い構造になります。これに火を与えると蓄熱し、遠赤外線効果を発揮するだけでなく、昔から『呼吸する』と言われています。吸水性があるため、ご飯が炊き上がった後に余分な水分を土鍋が吸い、ご飯が乾くと鍋が勝手に補水するという、生き物のような機能を土がやってくれるのです」(長谷康弘社長)

↑長谷製陶の8代目当主であり代表取締役社長を務める長谷康弘氏。手に持っているのは「かまどさん電気」の土鍋だ

 

↑炊飯用土鍋「かまどさん」の試作品

 

土鍋を家電に組み合わせるのに高い精度が求められた

直火で炊飯する「かまどさん」の熱源を電気ヒーターで置き換えるのは並大抵のことではなかったという。

 

「(土鍋の)見た目は違いますが、伊賀の土で炊飯するために素材は変えていません。ぱっと見で違うのは取っ手がないところ。どこからでもつかめるように全面が取っ手になっています。持ちやすいだけでなく、吹きこぼれても(ヒーターに)伝っていかず、本体の溝に入るような形状になっています。また、土は乾いたり焼き上げたりすると収縮するのですが、家電製品に用いるとなると高い精度が求められます。そこには企業秘密もありますが、この機械に合った本物の土鍋を作りました。見た目は少し違いますが、すべて『かまどさん』の味を電気で実現する構造になっています」

↑左が炊飯用土鍋の「かまどさん」で、右が土鍋とヒーターを組み合わせて自動炊飯を可能にした「かまどさん電気」

 

時代の流れから「IH対応」にチャレンジしたものの失敗

7代目当主で長谷製陶会長の長谷優磁氏は、「かまどさん」シリーズで「オール電化」に対応する取り組みを行っていた過去について語った。

 

「ものづくりを続けるうえで、『作り手は真の使い手であれ』と考えています。時代が変わっても作り手は必ず使い手になり、自分も納得すること。文明が進化するとライフスタイルが変わりますが、生活者が『こんなのがあったらいいな』というものをキャッチしながら作っていくのが使命だと思います。時代が流れて熱源が変わり、安全のためにいつの間にか『オール電化』が登場し、『かまどさんの味を電気で実現してほしい』という要望があったのです」

↑長谷製陶会長の長谷優磁氏

 

とはいえ、かまどさんシリーズの『土が呼吸する』のと『蓄熱性』という特徴は崩したくなかった。そこで土鍋のフチにまで金属を溶射(吹き付けること)し、鍋自体がIHクッキングヒーターによって発熱するものを作り上げた。

 

「でも食べるほど、自分が開発した『かまどさん』と距離があるのです。それが我慢できなくて、苦労したのですが生産を中止したという経緯がありました」(長谷会長)

 

「IH対応」としている土鍋には金属板を土鍋内に配置するものがあるように、金属を溶射するのではなくて金属板を土鍋の内部に配置して焼き上げるという方法もある。しかし、前出の長谷社長は「金属を入れると土鍋が呼吸をしなくなってしまうことと、金属板が下に入ると熱くなり過ぎるため、おこげを通り越して炭になってしまうこと、この2つがボトルネックでした」と語った。

 

シーズヒーターを採用しセンサーで温度をキャッチ

こうした体験から「IHはやらない」と決め、大手家電メーカーからの要請も断ってきたと長谷会長は語る。そんな長谷会長に、シロカの現副社長、安尾雄太氏がコンタクトを取り、「シーズヒーター」という従来の電熱ヒーターの採用を提案した。

 

「赤熱化するシーズヒーターは、炭の火により近い遠赤外線を発します。その炎が(土鍋の鍋肌を)巻いてくれて、オフになったらそのまま冷却し、そこで蓄熱力が出る。それがマル秘のところで、一番苦労したところです。シロカから頑張ってうちの居候(※)が来てくれて、電気で調整してくれました。最初は蓄熱しすぎてトラブルが多かったのですが、(土鍋に)穴を開けてセンサーを入れ、温度をキャッチするというのが我々が頑張ったところです」(長谷会長)

※開発を担当したシロカの佐藤一威(さとう・くにたか)氏のこと。頻繁に長谷園を訪れて泊り込みの研究を続けていたことから居候(いそうろう)と呼ばれた

↑温度センサーを埋め込む前の、穴の空いたかまどさん電気用土鍋を持って説明する長谷会長

 

かまどさん電気の土鍋は中央部に内部の温度を検知するための温度センサーが埋め込まれている。ここがかまどさんの土鍋との大きな違いだ。そのため、形はほとんど同じではあるものの、直火での使用はできないようになっている。

↑鍋底には「長谷園」のロゴが
↑「長谷園」のロゴが入った鍋底のセンサー部

 

「外装が溶ける」「おこげができすぎる」など「家電化」には大きな苦労が

シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威(さとう・くにたか)氏は、極めて原始的だった最初の試作品からのヒーター部の変遷を見せてくれた。最初期の試作品は、陶器で熱を遮断するように周囲にはガラスウールを、中にニクロム線の電熱線を配置したもの。しかし、まったくうまく炊けなかったという。

↑シロカでかまどさん電気の開発を担当した佐藤一威氏(右)。左が安尾雄太副社長

 

↑最初期の試作品

 

次に紹介した試作品では、ヒーターの熱を効率的に与えるために苦心し、何とか炊けるようにはなったものの、「ただ炊けるだけで、味はまずかった」と佐藤氏は語る。200VのビルトインタイプのIHクッキングヒーターなどに比べ、100Vと貧弱な家庭用電源で効率的に熱を土鍋に与えることばかり考えたため、外装が溶けるといったトラブルにもぶつかったという。

↑電気圧力鍋のような形状をした試作品。「IHに比べて熱効率が悪いので、電気の熱のロスがないようになんとか土鍋に熱を伝えようと考えました」(佐藤氏)

 

もうひとつ、最も苦労したポイントのひとつが「おこげができすぎてしまう」ことだった。土鍋の周囲を包むようにヒーターを配置したことで、温めやすくなったはいいが、土鍋自身の蓄熱性が高いため冷めにくい。そのため、火が通り過ぎてしまうのだ。佐藤氏はその点を踏まえ、現在の形に近い試作品(下写真)を作成した。ヒーター部の下部にファンを配置したのだ。

↑佐藤氏が手に持っているのが、現在の製品に近い形の試作品だ

 

「通常の炊飯器には保温のためにファンを付けていますが、こちらは風を送って全体を冷却するためにファンを設け、均等なすき間を設けてこれ自身も冷却するという構造を作りました。これでなんとか白米をおいしく炊けるようになりました」(佐藤氏)

 

予熱を入れることでようやくお墨付きをもらう

こうして白米をおいしく炊けるようになったものの、「今度は試食する中で、『これはかまどさんの味じゃないだろう』と散々怒られたのです」と佐藤氏は続ける。

 

「次に苦労したのが、お米を浸漬する、沸騰させる、蒸らすという炊飯プログラムの工程を、土鍋にどう最適化するかということです。直火炊きと同じようにしようと思ってガス火で炊いた温度特性を取り、それをそのまま再現したのですが、うまくいきませんでした。ガスの力と電気の力ではガスの方がエネルギーがあるので、家庭用電源では及びません。そこで、かまどさんとは別の発想が必要になりました」(佐藤氏)

 

その発想とは、土鍋に予熱を入れること。これも、最も苦労したポイントのひとつだ。

 

「IHのように急激に沸騰工程まで持っていきたいのですが、土鍋はそもそも温めるまでに時間がかかるので、ヒーターを弱めに入れて温める予熱工程を入れました。これは、寒い日に(土鍋内の)お米の温度と外の温度が乖離すると、土鍋が温まらないでお米が温まってダレてしまうため。その土鍋と中の温度の乖離をなるべく抑え、均一にするのに苦労しました。そして、ようやく(今年の)1月末に『かまどさんと同じ味になった』とようやくお墨付きをいただいたところです」(佐藤氏)

↑かまどさん電気でご飯が炊き上がったところ

 

本機の登場で「極上のご飯体験」を得る選択肢が増えたのは間違いない

プレスツアーでは、かまどさん電気で炊いたご飯が提供された。そのご飯はつややかでハリがあり、しっかりとした歯ごたえがありつつもモチモチ感も感じられる。最近はやりの圧力IH炊飯器で炊いた柔らかめの炊き上がりとは違い、ひとつひとつの粒感があり、冷めてもおいしく食べられるのが特徴だ。大手メーカー各社のプレミアム炊飯器が10万円を超える価格で販売されていることを考えると、直販価格7万9800円(税抜)という価格も決して高くはないのかもしれない。土鍋を洗ってから、毎回乾燥させなければならないというひと手間はかかるものの、人気の土鍋ご飯をボタン1つで炊ける手軽さは大きな魅力だ。

 

ただ、かまどさん電気では炊飯以外の調理ができないという点が残念に感じられる。「鍋とヒーターを組み合わせた炊飯器」という意味では、鋳物ホーロー鍋とIHヒーターを組み合わせた愛知ドビーの「バーミキュラ ライスポット」がかなりコンセプトとして近い。しかしバーミキュラ ライスポットの場合、炊飯だけでなく無水調理(水を使わず、食材や調味料の水分だけを使って調理する方法)や煮物、炒め調理、低温調理などさまざまな調理に利用できる。実売価格もまったく同じ7万9800円(税抜・ライスポット ミニの場合は6万4800円)とあって、大きなライバルになるのではないだろうか。

 

とはいえ、他社のプレミアム炊飯器もほとんど炊飯以外の調理機能を搭載していないので、調理機能がない点はかまどさん電気だけの弱点というわけではない。かまどさん電気の登場によって、我々消費者にとってはまたひとつ「極上のご飯体験」を得られる選択肢が増えたことは間違いないだろう。

 

長谷園×siroca

かまどさん電気 SR-E111

●価格:7万9800円(税抜)●サイズ/質量:約W30×D30×H26.1cm/約7.6kg●炊飯モード:白米(炊飯・おこげ)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合、玄米(炊飯)1〜2合(おかゆ) 0.5〜1合、雑穀米(炊飯)1〜3合(おかゆ) 0.5〜1合●炊き分け:炊飯3種(かため・ふつう・やわらか)、おこげ3種(こいめ・ふつう・うすめ)、おかゆ2種(ふつう・やわらか)●消費電力:1300W●操作方式:タッチパネル●タイマー:炊上り時刻セット方式●付属品:取扱説明書、レシピブック、ブランドブック、しゃもじ、しゃもじ置き、米カップ、水カップ、手ぬぐい、鍋敷き

 

【おまけ】

話題の炊飯土鍋「かまどさん」はこのように作られる!

長谷製陶では工房見学も行われたので、その模様も紹介しよう。

↑土を練る工程。製品によって練る回数が異なるという

 

↑練った土を型の中に入れ、回しながら形を整えていく

 

↑土鍋を削って形を整えているところ

 

↑土鍋に取っ手を取り付けているところ

 

↑土鍋に釉薬を付けているところ

 

↑窯で焼き上げたらできあがりだ

 

↑こちらは昭和40年代まで使われていたという、16個の窯が連結された「登り窯」

 

↑こちらは4個の窯が連結された登り窯。年に1回だけ使われるという

 

予想以上の進化だ! パナ「Wおどり炊き」「ビストロ」の新作がDEWKs層に刺さるワケ

春になり、暖かくなってくるとお腹が空きますね。家で美味しい料理を作って家族でワイワイ楽しんでもいいし、お弁当を作ってピクニックに行くのにもよい季節になりました。そんな折、パナソニックが6月1日に発売する高級炊飯器「Wおどり炊き」と、高級スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ」の新製品セミナーを開催するとのこと。どちらもその性能には定評のあるモデルです。今回はいったい何がどう進化したのか、楽しみにしてセミナーに参加しました。

↑上写真左が「スチーム&可変圧力IH炊飯ジャー Wおどり炊き SR-VSX108」、右がスチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1500」

 

今度の「Wおどり炊き」は鮮度の落ちた「乾燥米」も美味しく炊く!

まずは炊飯器のほうから見ていきましょう。今回発表された「スチーム&可変圧力IH炊飯ジャー Wおどり炊き SR-VSX8」シリーズの最大の特徴は、鮮度の落ちた乾燥米(※)を新米のようにみずみずしく炊き上げる「鮮度センシング機能」を搭載したことです。

※乾燥米……精米後に常温で2週間経過し、含水率が12%以下に落ちたお米

↑「Wおどり炊き SR-VSX8」はブラックとホワイトの2色展開で、実売予想価格(税別)は5.5合炊き「SR-VSX108」(写真)が11万円、1升炊き「SR-VSX188」が11万5000円。5.5合炊きのサイズは、幅約275×奥行き361×高さ234mm、質量約7.8kg

 

ここで重要なのは、“乾燥米”であって“古米”ではないこと。イベントにゲスト登壇した5つ星お米マイスターで、自身も米店を経営する澁谷梨絵さんは次のように説明します。

↑澁谷梨絵さんは「5星お米マイスター」や「ごはんソムリエ」など、食に関する6大資格を方。全国200箇所以上の田んぼに通い、厳選したお米を松屋銀座などの百貨店で販売します

 

「JAS法上、12月31日までに精米したお米が新米、1月1日以降の精米が古米と定義づけられている。1日違いで味に差はなく、古米でも低温でしっかり鮮度管理された貯蔵であれば、美味しく食べられます。家庭でも、できれば1-2kgで買ってきて冷蔵庫で保管し、2週間以内で食べ切るようにすれば、いつでも美味しご飯が食べられるのです」。

↑新米と古米の差は精米時期だけ。古米が美味しくないのではなく、精米後の保存状態が悪くてお米が乾燥してしまって美味しくなくなるのです

 

冷蔵庫に保管スペースがないため、どうしてもお米の乾燥が進む

しかし、共働き家庭ではそう頻繁にスーパーに行けるわけでもなく、週末にまとめ買いするため、5kg、10kgで買ってしまい、冷蔵庫に入らないからほとんどが常温保存になってしまいます。パナソニックで炊飯器の開発している女性グループ、ライスレディの塚原知里さんも、「DEWKs層(※)へのアンケートでは、9割が常温で保存しており、そうした人たちの9割が冷蔵庫にお米の保管スペースがないと回答しています」と説明します。

※DEWKs(デュークス)……Double Employed with Kidsの略で、子どものいる共働き家庭のこと

↑お米の鮮度保持には冷蔵庫保管が有効だが、そのようなスペースがないのが現状

 

↑パナソニックのライスレディの塚原知里さん。現在、ライスレディは6人いて、炊飯器を1機種開発するのに3トンのお米を炊くといいます

 

減圧の速度を圧力センサーが検知し、乾燥米か否かを見分けて調整

塚原さんによると、精米直後のお米は約14%の水分を含んでいますが、常温で2週間保存すると約12%程度まで減少し、乾燥が進んでしまうそうです。とはいえ、冷蔵庫にはお米を入れるスペースがないのが実情……。これを解決するために開発したのが、「鮮度センシング機能」です。もともと、Wおどり炊きIH炊飯ジャーには圧力をかけて高温でお米を炊き上げる機能があり、加圧・減圧を繰り返して炊飯しています。

 

その減圧するときに、新搭載の圧力センサーが減圧スピードを検知するのがポイント。新米は水分量が多く、おねばが多いので減圧速度が遅く、逆に乾燥米は水分量が少ないので減圧速度が速いという傾向があります。これを検知して「乾燥米」と判断した場合、圧力をかける時間を長くし、高温で炊き上げる時間を増やして水分の浸透を促す仕組み。これにより、パサツつきを抑え、甘みの低下を改善して、乾燥米でも新米のような美味しいご飯を炊き上げることができるのです。

↑新搭載した「鮮度センシング」の仕組み

 

↑内ぶたの中に新たに搭載した圧力センサー

 

実際に試食してみましたが、新米を標準コースで炊いたものより、乾燥米を鮮度センシングコースで炊いたご飯のほうが甘みが増しているように感じられました(筆者個人の感想です)。

↑写真では違いは分かりませんが、見た目でも①(左)の乾燥米は水気が若干なく、食感もぱさついています。②③はみずみずしく、食感もしっとりもちもちしていました。③の鮮度センシングありは、ほんのり甘みが立ち、美味しいです

 

食感炊き分けメニューが増加し、銘柄炊き分けに新ブランドが加わった

炊き分けメニューも増えました。新圧力センサーの搭載で、自在に圧力を調整できるようになったため、食感の微妙な違いを再現できるようになり、従来9通りだった「食感自在炊き分け」メニューを13通りまで増やすことができました。

↑「食感自在炊き分け」メニューが9通りから13通りに増加

 

また、50銘柄のブランド米をその特徴に適した炊き方に自動調整する「銘柄炊き分けコンシェルジュ」に、今年デビューする新ブランド2種が加わりました。宮城県の「だて正夢」と福井県の「いちほまれ」です。前出のライスレディ、塚原さんは「2銘柄を加えるために、私達ライスレディは何度も福井県と宮城県の農業試験場に赴き、開発者の方にダメ出しされながらも、一緒に炊飯コースの設計をしました。自信のコースです」と胸を張りました。

↑「銘柄炊き分けコンシェルジュ」が対応する銘柄

 

前出のお米のプロ、澁谷さんの評価も高いようです。

 

「最近のお米は水分量が多く、粘りが強いので炊くのが難しい。お米の袋には“水の量を1割ほど減らして”と書いてある銘柄もあるが、毎回同じ分量を減らすことは不可能です。その点、今回の炊き分けメニューでは、どんなお米でも水の量を変えずに誰でも美味しく炊き上げられる。この機能は非常にありがたいですね」

↑新たに銘柄炊き分けメニューに食わった宮城の「だて正夢」と仙台しそ巻、福井の「いちほまれ」と若狭湾産小鯛のささ漬け。「だて正夢」はさっぱりしてご飯ほぐれがよく、みずみずしい食感。「いちほまれ」はもちもちしていて甘みが強いです。どちらもとても美味しいお米でした

 

新「ビストロ」は「両面グリル機能」で時短を実現

次に、もうひとつの主役、スチームオーブンレンジ「3つ星ビストロ NE-BS1500」を紹介していきましょう。パナソニックの調査によると、共働きの女性は、家事の中で料理にもっともやりがいを感じながら、最も時間を短縮したいと思っていることがわかりました。メニューのレパートリーが少ないことも悩みの種です。5年ぶりにフルモデルチェンジした新ビストロでは、こうしたDEWKs層の悩みを解決すべく、短い時間で本格的な料理が作れる機能を盛り込みました。それが、上火と下火のW火力がアップした「両面グリル機能」です。

↑「3つ星ビストロ NE-BS1500」の外形寸法は、幅約494×奥行き435×高さ370mm、庫内容量約30L、質量約19.6kg。ブラックとホワイトの2色展開で、実売想定価格は17万円(税別)。6月1日の発売です

 

↑料理にはやりがいがある、ただし時間をかけずにもっとレパートリーを増やしたいというのが共働き世帯のホンネ

 

新開発の「チタンコートグリル皿」でエネルギーを効率よく増幅

これまでオーブンで焼いていた時間がかかる料理を、グリルを使うことで短い時間でできるようになったものです。これを可能にしたのが、新開発の「チタンコートグリル皿」です。高反射のチタンコートによって、上ヒーターのエネルギー反射率が約2倍となり赤外線量がアップ。裏面には新素材のニッケル系フェライトを塗布することでマイクロ波の熱の吸収が高められ、グリル皿の温度を従来より30℃アップの約270℃まで高温化することができました。

↑新開発チタンコートグリル皿により上火はがアップし、裏面は高温化

 

↑手間がかかっているグリル皿の塗装行程。左から、地のアルシター鋼板→裏面の耐熱塗装→プライマー塗装→チタンコーティング→裏面にフィライトゴム貼り付け

 

さらに、マイクロ波の制御方法も改良し、調理メニューに応じて14のアンテナ回転パターンを使い分ける機能も搭載。これにより、オーブンに比べてラムチョップなら6分、ミートローフなら8分も短縮し、実に20%以上の時短を実現したのです。

↑マイクロ波制御パターンを14に増やし、食材と料理に合わせてむらなく加熱

 

これらにより、オーブン調理がグリル機能で調理できるようになり、大幅な時短が実現しました

 

「カフェスイーツコース」と「酒のつまみコース」追加で趣味性もアップ

なお、セミナー会場ではチタンコートグリル皿で調理したスペアリブを味わうことができました。作り方は簡単、下味をつけた骨付き肉をグリル皿に並べ、メニューでグリル両面焼きを選択すればOK。20分弱でジューシーなスペアリブができあがり。とても簡単ですし、17分で作れるならば、スペアリブも定番メニューに加えられますね。

↑ビストロで調理したスペアリブは実にジューシー!

 

また、本体液晶画面に材料と作り方を表示する「みんなの料理教室」に新たに「カフェスイーツコース」と「酒のつまみコース」が加わりました。カフェスイーツコースでは、ガトーショコラやスコーンなどのオーブンメニューが自動で手軽に作ることができ、酒のつまみコースでは、枝豆や豚肉の黒こしょう焼き、焼き手羽先など家飲みが楽しめるメニューが満載です。このほか、「乾物を戻すコース」と「離乳食用ゆで野菜コース」といった生活に便利な自動メニューも追加されています。

 

従来モデルより4cm高さを抑えてより設置しやすくなった

また、新ビストロは水タンクやドア下部の薄型化により高さを従来より2cm下げることに成功し、さらに天面の断熱性アップと排気口面積のアップにより、上部空間を2cm削減することにも成功しました。これにより、庫内容量を維持しながら高さ方向の設置スペースを4cm縮小。より多くの家庭で導入しやすくしました。

↑容量はそのままに高さを抑えたことで、スペースの限られた場所にも置けるようになりました

 

「Wおどり炊き」と「ビストロ」上手に使えば周囲の評価が上がるはず

今や、料理は女性がするもの、という考えは過去のもの。共働き家庭が当たり前の状況では、男性も積極的に料理に関わっていくべきでしょう。ただし、男にとって特に料理のハードルが高いのもまた事実……。特に、水加減や火加減というものは、毎日の経験の積み重ねで覚えていくもので、一朝一夕には身につけられるものではありません。

 

そんな不器用な男性諸氏にとって、今回の「Wおどり炊き」と「ビストロ」は強い味方になってくれるはず。カンタンに美味しいお米を炊き、レストランで出てきそうなオシャレな料理を手早く作ることができたら……奥さんやお子さん、恋人や友人をはじめ、間違いなく周囲の評価は上がりますね!

昭和か!? 残念過ぎるハワイの炊飯器事情

炊き上がりのわずかな米の硬さにも敏感にこだわり、どんどん進化しているのが日本の炊飯器。釜も銅、鉄、炭など素材の違いによる美味しさをとことん追求し、日本人の味覚もそれに伴ってレベルアップしているのでは? と思われるほど。しかし、もし日本人がハワイで炊飯器を購入しようとするなら、かなりガッカリしてしまうでしょう。ハワイの炊飯器事情とは、どんなものなのでしょうか?

 

20~30ドルの低価格&ひと昔前のデザインに仰天!

ハワイの家電量販店の炊飯器コーナーをのぞくと、まず価格に驚くはず。安いものなら、なんと20〜30ドルほどで販売されているのです。わずか数千円で炊飯器が買えるなんて、日本人の感覚からすると、かなりの驚き。

 

そんな数十ドルの値段がついた炊飯器は、鍋に電気コードがつながっただけのようなシンプルなデザインのものが主流です。日本製の炊飯器も販売されていますが、50ドル以下で買える日本製炊飯器は、見た目が超レトロ。昭和の食卓にありそうな、古いデザインが多いです。「Made in Japan」と大きく書かれているけれど、「いやいや、こんな古臭い炊飯器がいまどきあるわけないよ」と、日本人ならば間違いなくツッこむでしょう。

 

しかも、ついている機能は「COOK(炊飯)」と「WARM(保温)」の2つだけ。最低限の機能だけを備えた、究極にシンプルな炊飯器と言えるかもしれません。

 

日本ブランドはやっぱり高級品

そんなハワイで売られている炊飯器のなかでも、高額の部類に入るものが200〜300ドルあたりの日本製炊飯器。ここでは象印、タイガー、パナソニックといった日本でもおなじみのブランドが多い印象です。このくらいの価格帯になると、現代の炊飯器っぽいデザインで、タイマーがついたり玄米を炊けたり、色々な機能がついてきます。

 

ハワイには、日本食や日本製製品を多く取り扱う「ドンキホーテ」があり、そこでは日本製の炊飯器も多く販売されているのですが、高いものなら300~400ドルほどの値札がついて陳列されています。

日本人の米へのこだわりは世界でも特殊?

炊飯ボタンが1つしかない数十ドルの炊飯器で炊いたご飯なんて、舌のこえた日本人が食べたら、「美味しい」と感じられるかは正直疑問です。しかし、それで満足してお米を食べている人がハワイには少なからずいるということも事実。

 

ハワイのこんな炊飯器事情を知ると、米の銘柄による食味の違いを分かり、炊き上がり方も「ふっくら」がいいのか「もっちり」がいいのかなど、米の味にこだわり抜いている日本人の方こそ、少し異次元なのではないかと思わずにはいられません。

 

ちなみにハワイ在住の筆者は、日本で購入した炊飯器を現在愛用中です。

 

 

このデザインでこの価格はおトク! 家電のプロが教える「おしゃれ冷蔵庫」5選

冷蔵庫は大きなものだけに、意外に目に入ってくることが多いもの。そのぶん、もし、インテリアに調和するデザインのいいモデルを選んだならば、目にするたびに気分が盛り上がりますよね。そこで今回は、「冷蔵庫はデザインが命」という人のためのモデルをピックアップ。家電のプロ、戸井田園子さんに選び方のポイントを伝授してもらうとともに、「一人暮らし向け」「夫婦世帯向け」「ファミリー向け」の3つのカテゴリで特にオススメのモデルを教えてもらいました!

 

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【戸井田さんが教える「デザイン重視」モデル選び方のポイント】

25dB以下の静音性が高いモデルを選ぶべし

「デザイン性の高い冷蔵庫は、ひとり暮らしでなくても、見える場所に設置する可能性が高いので、静音性は気にしたいところ。特に最近はオープンキッチンが多いので、リビングでくつろいでいるときにモーター音が気になるなんてことも……。これでは、せっかくのくつろぎタイムが台無しですよね。静音性の目安としては、25dB以下なら合格ライン。この点をしっかり確認しておきましょう」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

一人暮らし向けに開発されたガラストップ扉が際立つモデル

シャープ

SJ-GD14D 

実売価格5万3600円

洗練されたスクエアな形でインテリアにも溶け込む、ガラスドアの冷蔵庫。ハンドルは一枚の板をモチーフにしており、徹底的にノイズを少なくした形状でガラス面を際立たせます。「つけかえどっちもドア」はドアの開閉方向を自由につけかえられ、インテリアの配置に合わせる際に便利です。シャープ独自の「プラズマクラスター」搭載で食品を清潔に保存できます。

●サイズ/質量:W480×H1125×D600mm/約36kg●容量:137L(冷蔵室 91L/冷凍室 46L)●ドア開閉タイプ:片開き(付け替え可能)●ドア数:2ドア●運転音:約23dB●年間消費電力量:300kWh

↑カラバリは左からピュアブラック、メタリックベージュ、クリアホワイトの3種類

 

戸井田さんのレコメンド

「『ひとり暮らしサイズにもデザイン性の高い冷蔵庫を!』というコンセプトでシャープが開発したモデルです。このサイズでは珍しいガラストップ扉で高級感あり。ディティールもシャープなスクエアタイプですっきりとした印象。カラーは3色展開で、部屋のインテリアイメージに合わせてコーディネートできます。プラズマクラスター搭載、フリーケースや46Lのフリーザーなど性能も充分。新生活のスタートをワンランクアップしてくれる一台です!」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

丸みを帯びたかわいいレトロスタイル!

 

DAEWOO

DR-C15

実売価格4万8390円

お洒落なチェック柄の天板、シルバーの横ハンドルなどがかわいい、レトロスタイルの冷蔵庫。カラーはクリームホワイト、アクアミント、レッド、ブラック、スペースシルバーの5色。350mℓ缶がすっぽり入る深めのフレッシュケースは、乳製品やハム等の保存に最適です。ワイドな引き出し型の52L大容量冷凍室は、面倒な霜取りが不要なファン冷却式。ガラストレイを採用し、掃除がしやすいのも魅力です。

●サイズ/質量:W485×H1227×D653mm/約38kg●容量:150L(冷蔵室 98L/冷凍室 52L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB(50Hz)・26dB(60Hz)●年間消費電力量:320kWh

↑冷凍食品がたっぷり入るワイドな引き出し型の52L大容量冷凍室

 

戸井田さんのレコメンド

「丸みのある扉や素材感、取っ手のデザインなど、レトロな雰囲気が楽しめるモデル。インテリアのアクセントにもなる冷蔵庫です。耐熱トップテーブル、350ml缶が入る高さのフレッシュルーム、52Lの大きなフリーザー、ガラス棚など性能も申し分なし。消費電力量は320kWhとやや多めですが、年間9000円以下の電気代なので許容範囲でしょう」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

シンプルながら存在感を感じるデザイン

ハイアール

URBAN CAFE SHRIES 

JR-XP2NF173E

実売価格4万6224円

「くつろぎをデザインしよう」をキーコンセプトに、シンプルなステンレスデザインを採用した家電ブランド「URBAN CAFE SHRIES」(アーバンカフェシリーズ)の2ドア冷蔵庫。家電の定番色であるホワイトではなく、シルバーとブラックで配色を統一し、すっきりとした印象を与えます。整理しやすい3段引き出し式の冷凍室は、ケース内の食材が見やすく、取り出しやすいのが特徴。冷気も逃がしにくいタイプで、冷凍食品のまとめ買いにも向いています。

●サイズ/質量:W502×H1410×D598mm/約45kg●容量:173L(冷蔵室 119L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:248kWh

↑ドアポケットには2Lペットボトルが3本収納可能

 

戸井田さんのレコメンド

「2ドアのステンレス扉のみの、至ってシンプルなデザイン。ちょっと厚みを感じる扉は、まさにアーバンな印象です。存在感があるので、重厚なヴィンテージスタイルにも、プロライクな厨房にもマッチしそう。3段ケースに分かれている54Lの大容量フリーザー、耐熱天板、2Lペットボトルが3本収納可能なドアポケットなど、使い勝手も優秀。年間消費電力量は248Kwhで省エネ性能の高さもポイントです。170L台なので、やや外食の多いご夫婦、または大きめサイズを望む一人暮らしに向いています」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

グッドデザイン賞受賞の洗練されたフォルム

AQUA

AQR-SV27G

実売価格11万6550円

ソリッド&フラットなデザインで、2017年度グッドデザイン賞を受賞した「SVシリーズ」の3ドア冷蔵庫。アクセントとなる光沢を帯びたグリップハンドルは、心地よい握りやすさとデザイン性を併せ持っています。「旬鮮チルド」は、ドアの開閉時に入る外気の水分をフィルターに吸収し、運転中に庫内に放出するシステムで、スピード冷却と湿度コントロールのダブル効果を実現し、食品の鮮度が損なわれにくくなっています。

●サイズ/質量:W600×H1419×D657mm/約62kg●容量:272L(冷蔵室 178L/野菜室 44L/冷凍室 50L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:3ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:326kWh

↑カラバリはチタニウムシルバーとグロスブラウン(写真)を用意

 

戸井田さんのレコメンド

「スッキリした扉と、個性的なハンドルが印象的! デザイン性が高いだけでなく、しっかり握れるハンドルは使い勝手も上々です。モダンな中にも、少しレトロなスパイスが感じられるデザインが魅力。旬鮮チルド室、全段ガラス棚、Agイオン除菌酵素脱臭フィルター、自動製氷、クイック冷凍など、機能も充実しているので、毎日しっかり料理をしたい人も満足できます。省エネ基準達成率も100%で、省エネ性も優秀。300L台で、子どもが生まれて家族が増えても安心の一台です」(戸井田さん)

 

【ファミリーにオススメ】

サイド・バイ・サイドで欧米のセレブ気分を味わう!

AQUA

AQR-SBS45F

実売価格11万8480円

庫内が一目で見渡せる欧米で主流のショーケース・スタイル「パノラマ オープン」を採用した大型冷蔵庫。奥行き約67cmの薄型設計で、最上段の奥にも手が届きやすくなっています。高級感のあるガラスドアは、フラットで手入れがしやすく、インテリアにも調和します。まとめ買いしたものを素早く冷やす「急速冷蔵」、食材の新鮮さを閉じ込める「急速冷凍」を搭載。全段丸ごとの急速機能で鮮度を保ちます。

●サイズ/質量:W833×H1800×D667mm/約98kg●容量:449L(冷蔵室 266L(内野菜ケース 45L)/冷凍室 183L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:400kWh

↑左に183Lの冷凍室、右に266Lの冷蔵室が隣り合わせに並ぶ構造です

 

戸井田さんのレコメンド

「大きな二枚扉の観音開きで、左右に冷凍室、冷蔵室が並ぶ『サイド・バイ・サイド』タイプは、日本では珍しいデザインです。扉を開けると中が引き出し式なのも欧米の冷蔵庫に多い仕様。ちょっとセレブな欧米スタイルが満喫できます。左右で冷蔵、冷凍に分かれているため、よく使う食材を取り出しやすい位置に収納できるのも特徴。フリーザーは183Lと大容量で、お取り寄せした食材もたっぷり長期保存ができます。やや惜しいのが省エネ性。年間消費電力量400kWhはそれほど高いわけではないですが、大容量モデルには200kWh台の優秀なモデルも多くなります(※)。このあたりを納得した上でご購入を!」(戸井田さん)

※1kWhあたりの目安が27円なので、年間消費電力量が100kWh高くなると電気代は年間で2700円、200kWh高くなると電気代は年間で5400円高くなる計算になります

 

今回紹介したモデルは、一人暮らし向けモデルが約5万円、夫婦向け、ファミリー向けのモデルは11万円台と、デザインがいい割にお手ごろなのもうれしい点。特に新生活のスタートする方、ぜひ検討してみてください!

高くなくても、いい冷蔵庫あります! 家電のプロが教える「本当に高コスパな冷蔵庫」3選

新生活がスタートする春。新たに冷蔵庫を購入する必要があっても、メーカーが推す高いモデルには手が出ない……そんな人にぜひ見てほしいのがこちら。家電のプロ、戸井田園子さんにお願いし、「本当に高コスパなモデル」を教えてもらいました。「一人暮らし向け」「夫婦世帯向け」「ファミリー向け」の3つのカテゴリでオススメをうかがいながら、コスパ重視のモデルを選ぶ際に、注意すべきポイントを聞いていきます!

 

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【戸井田さんが教える! 「コスパ重視」モデル選び方のポイント】

省エネ性と冷却方式(ファン式)は最低限死守を!

本体価格の安さだけでなく、消費電力量も要チェック。消費電力量が高い機種を選んでしまうと、電気代がかさむので、長い目でみてかかる費用が多くなることも。年間の電気代と使用する予定年数で、必要なトータル費用を把握しましょう。年間電気代の算出方法は、消費電力量(kWh)×27円が目安。仮に1年の消費電力量が300kWhだと300×27年=8100円、400kWhだと400×27=1万800円が目安となります。そのほか、小型で低価格なモデルの場合、冷却器で直接庫内を冷やす『直冷式』の製品もありますが、霜取りが自動ではないため、手間がかかります。その点を考えて、霜取り不要の『ファン式』を選ぶのがオススメ。ちなみに、今回選んだ以下3モデルはすべてファン式です」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

底値に近い価格ながらデザイン性と省エネ性能も良好!

ハイアール

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実売価格4万4110円

透明感あるガラストップドアで、デザイン性が高いユーロスタイルの2ドア小型冷蔵庫。54L大容量ボトムフリーザーには、目的の品がすぐ取り出せる引き出し式3段ケース「区っ切り棚冷凍室」を採用し、冷凍食品の買いだめに便利です。独立したバスケットで冷気が出にくく食品が外気にさらされにくいのもポイント。コンパクトに収納できる「すっきりポケット」には、2Lペットボトル3本が収納可能です。

●サイズ/質量:W502×H1275×D594mm/約45kg●容量:148L(冷蔵室 94L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:232kWh

↑庫内の様子。冷凍室が3段引き出し式なのがポイント

 

戸井田さんのレコメンド

「小型冷蔵庫では底値に近い価格ですが、ガラストップドアでグレード感があります。冷凍室は54Lと収納量があり、3段引き出し式で冷気が逃げにくく省エネです。耐熱の天板で電子レンジが置けるので、ひとり暮らしには便利! 省エネ基準達成率131%、年間消費電力量232kWhと省エネ性も高く優秀で、運転音25dBというのも魅力です。ワンルームにあってもうるさくないレベルです」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

「どっちもドア」など必要な機能を網羅しているお得なモデル

シャープ

SJ-W351D-S

実売価格7万4430円

ひとつのドアが右にも左にも開き、キッチンの動線がスムーズになる「どっちもドア」を採用した冷蔵庫。女性の身長に合わせたローウエスト設計で、高さは169cmサイズと少し低めになっており、最上段まで楽に手が届きます。気になるニオイ・雑菌・カビを抑える「ナノ低温脱臭触媒」、冷蔵庫の使用状況を判断して各家庭の生活パターンに合わせて通常運転よりさらに約5~7%節電できる「節電モード」も搭載しています。

●サイズ/質量:W600×H1690×D660mm/約62kg●容量:350L(冷蔵室 183L/野菜室 68L/冷凍室 99L)●ドア開閉タイプ:左右フリー●ドア数:3ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:430kWh

↑ローウエスト設計で女性でも使いやすいです

 

戸井田さんのレコメンド

「中型サイズでは底値で、コスパが高いモデルです。『どっちもドア』なので、引越しで冷蔵庫への動線が変わっても使いにくくなることがありません。チルドルームは高さ15cmと十分な収納力あり。野菜室には深さの違うケースがあり、整理しやすく使いやすいですね。年間消費電力量430kWhとやや高いものの、『節電モード』で、5~7%の節電が可能になっています。基本的な性能を網羅しつつ本体価格も安い、おトクなモデルと言えるでしょう」(戸井田さん)

 

【ファミリーにオススメ】

「ワンダフルオープン」搭載かつ省エネ性能が高く、この価格はお見事!

パナソニック

NR-FVF453

実売価格12万1300円

キッチンにすっきり納まる、奥行き約63cmの薄型6ドア冷蔵庫。冷蔵庫も野菜室も100%全開する「ワンダフルオープン」を搭載。野菜室は買い物カゴ約4個分、冷凍室は買い物カゴ約3.5個分とたっぷり収納できます。コンプレッサーを最上段奥に設置するパナソニック独自の「トップユニット方式」で、収納力はさらにアップ。各家庭の生活に合わせて自動で節電する「エコナビ」によって、省エネ性も高いモデルです。

●サイズ/質量:W685×H1828×D633mm/約82kg●容量:451L(冷蔵室 232L/野菜室 95L/製氷室 14L/新鮮凍結ルーム 26L/冷凍室 84L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:390kWh

 

↑野菜室は100%全開する「ワンダフルオープン」採用で、奥まで取り出しやすいです。ベアリング式なので、片手でラクに取り出せます

 

戸井田さんのレコメンド

「450L超えの低価格帯は、消費電力量が高くなりがちです。しかしこのモデルは、年間消費電力量400kWh以下で、しかも価格がリーズナブル。パナソニックの特徴である、引き出しが最後までしっかり引き出せる『ワンダフルオープン』で、出し入れしやすいのもいい点ですね。生活リズムや収納量、曜日ごとのパターンに合わせて節電運転する『エコナビ』も搭載し、さらなる省エネが見込めます。基本の機能を搭載しつつ、この価格を実現したのはお見事!」(戸井田さん)

 

必要十分な機能を備えながら、リーズナブルな価格がうれしい今回の3モデル。何かとお金のかかる新生活の強い味方になりそうです。

とにかくウマい、簡単、楽しい。なのに「本格派」! 土田晃之さんがパナソニックのホームベーカリーを体験してみたら

雑誌版GetNaviで連載「土田晃之の白物家電考察 “ここ”が“ああ”なりゃもっといい!」を持ち、家電好きとして本質を突く分析を連発している土田晃之さん。GetNavi web編集部では今回、パナソニックのホームベーカリーと最新モデル「SD-MDX100」を土田さん目線で解説してもらい、3本の動画にまとめてみました。本記事では動画とともに、その内容をダイジェストでお届けしていきましょう。

 

 

 

【今回取り上げる製品】

ホームベーカリー30周年を迎えて投入した、「パン作り」を無限に広げる最新モデル

↑写真をクリックすると製品サイトにジャンプします

パナソニック SD-MDX100

オープン価格

41種類のオートメニューを用意し、材料を投入するだけで誰でも簡単に焼きたてのおいしいパンが食べられる、パナソニック ホームベーカリーの最新モデル。最上位機種となる本モデルでは、「ねり」「発酵」「焼成」をそれぞれ4段階に設定できるようになりました。一次発酵まではホームベーカリーにお任せして、成形からは自分好みのこだわったパン作りができるのが特徴。また、パン生地も全4種類から選べるため、パンの種類に応じた生地作りもできます。

 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

家族がドハマり! パナソニック ホームベーカリーの美味しさを食レポ

1本目の動画は、土田さんがパン・ド・ミとマーブルパンを食べて、「食レポ」する内容。あまりの美味しさに土田さんのテンションも上がっています! というのも、土田さんはこれまで、ホームベーカリーを「一番いらない家電」と思っていたそう。ところが、今回の取材にあたって事前に試してもらったところ、あまりにも手軽に美味しいパンが焼けることにビックリ! 奥さんをはじめ家族全員がドハマりしたそうです。

それもそのはず。パナソニックのホームベーカリーには、美味しく焼くための独自技術が満載なのです。30年以上もホームベーカリーと向き合ってきた同社ならではのテクノロジーを補足します。

 

【技術解説01】インバーターモーターを搭載し生地を最高の状態にしてくれる

2014年のモデルから搭載された機能が「インバーターモーター」。ねり速度が無段階で自動変更できる内容で、生地の状態に合わせて最適な速度で練ってくれるので、しっかりと材料がまざった、もっちもちの生地を作ってくれます。

 

【技術解説02】2つの温度センサーを搭載し最適プログラムを自動で

パンの焼き上がりを左右するもののひとつが温度。日本には四季があるため季節によって適温が変わります。そうした条件も当たり前のようにクリアしてくるのがパナソニック ホームベーカリーです。室温と庫内に、計2つのセンサーを搭載し、季節や運転時の温度変化を検知。100以上のプログラムから最適なものを選んで自動で調整してくれます。

 

美味しく焼ける秘密はほかにもあります。そのひとつが、イーストを自動投入する「中麺法」を採用する点。グルテンが十分に生成されてからドライイーストを投入するので、一年中安定して美味しいパンを焼き上げることができるのです。もうひとつは本体内部とパンケース。本体内部には熱反射ミラーを搭載し、パンの天面までしっかり焼き上げられます。パンケースは遠赤フッ素式。熱伝導の効率をアップさせることで、パンをしっかりと美味しく焼き上げてくれます。

 

技術解説はここまでにして、土田さんの動画を見れば美味しさは一目瞭然。「ふわっふわ!」「皮も香ばしくて美味しい!」といった感想が飛び出しました。スタッフに薦めるなど、ノリノリで試食していく土田さんが必見です!

 


 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

あまりの手軽さに、「非パン派」の土田さんもパン生活に突入!?

2本目の動画では、パナソニック SD-MDX100を使い、オートメニューの「パン・ド・ミ」を作るする実演動画。パナソニックのホームベーカリーは使い方も簡単で、「パン・ド・ミ」であれば、それぞれの材料と水を入れて、最後にドライイーストを本体上部から入れてメニューをセットしスタートするだけ。約4時間50分もすれば、ふわふわでアツアツの焼き立てパンができ上がります。夜、就寝前までにタイマーセットしておけば、翌朝、パンの香りで目覚めることができて、実に幸せな気分に。

 

なお、パナソニックでは材料が小分けされ、より簡単にパン作りができるパンミックスも販売しています。こちらはパリ発の世界のトップブーランジェリー「メゾンカイザー」がプロデュースしたもので、こちらの味も絶品。もっと手軽に作りたい人はコチラもオススメです。

 

 

土田さんは「簡単にできた!」と驚きつつ、焼きたてのパンを毎日食べられる生活を「贅沢」という表現で説明してくれました。さらに、ホームベーカリーのメリットはほかにも。自ら用意した材料で作るので、何が入っているかがわかって安心なのです。小さなお子さんがいる家庭には特にオススメといえるでしょう。

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

街のパン店を心配してしまうほどのクオリティのパンができてしまう!

動画の3本目では、ふだん料理をしないという土田さんがパナソニック ホームベーカリーを使って本格パン作りに挑戦します。最新モデルの「SD-MDX100」では、マニュアル機能を搭載し、「ねり」「発酵」「焼成」を自分好みに設定できるモードがあります。これによって、一次発酵まではホームベーカリーで、そこからは自分で成形してこだわりのオリジナルパンが作れるようになったのです。同時に、様々なパン生地を作れるようになっています。

パン作りというと、発酵やベンチタイムの管理も大変。さらに、テーブルが粉だらけになって汚れてしまうという片づけの問題もありましたが、本機があればお手軽。パン作りを趣味にしたいと考えている人や、子どもと一緒にパン作りを楽しみたいファミリー層にはうってつけの製品になったといえます。三日月形状のクレセントロールを楽しそう作る土田さん。この進化に土田さんは「パンの専門店にとって脅威なのでは?」と心配する部分も。

 

動画の見所は生地のモチモチ感! 料理番組のような雰囲気と併せてお楽しみください。

 

パナソニック ホームベーカリーのサイトはコチラ→http://panasonic.jp/bakery/

 

「ウマくて」「簡単で」「楽しい」、でも「こだわれる度もMAX」。それがパナソニックのホームベーカリー

以上、土田晃之さんの解説によるパナソニックのホームベーカリーをお届けしました。ホームベーカリーは毎年、春から新緑に季節にかけて最も売れる商品です。新しい生活を始めた人、新しい趣味を始めたい人にはピッタリの製品。親子でパン作りしたいなぁとか、少し生活に彩りがほしいなぁという層にも最適です。

 

なお、パナソニックでは多彩なこだわりパンを作れる「“週末ブーランジュリー”100レシピ」を公開しており、何を作ればいいかわからない人でも安心! この春から、ホームベーカリー・ライフを始めてみてはいかがでしょうか?

 

 

 

監修/戸井田園子(家電コーディネーター)

スタイリスト/湯浅悦子、阿部沙耶 ヘアメイク/氏川千尋

シャツ/イッカ(株式会社コックス) :https://www.cox-online.co.jp/brand/ikka/

 

提供:パナソニック

日本のこと、どう思ってる? ダイソン創業者に直接聞いてみた

この春、掃除機メーカーの雄、ダイソンから待望の最新モデル「Dyson Cyclone V10(ダイソン サイクロン ブイテン) コードレスクリーナー」が発売されました。モーター、サイクロン技術、バッテリーを一気に見直し、ゴミ捨てから収納方法に至るまで、すべてに改善を加えた同モデル。コードレススティック掃除機カテゴリのみならず、コード式キャニスターを含むすべての掃除機に対し、圧倒的優位性を改めて示した1台と言えます。

↑新製品のDyson Cyclone V10 コードレスクリーナー。直販サイト価格7万5384円

 

画期的なコードレス「V10」発表後のジェームズ・ダイソン氏にインタビュー

3月20日に行われたDyson Cyclone V10 コードレスクリーナーの記者発表会には同社の創業者であり、社長、およびチーフエンジニアであるジェームス・ダイソン氏その人が登場。同モデルの「進化ポイント」について解説しつつ、「この掃除機の登場で、すべてのコード付き掃除機に別れを告げることになる」と断言しました(なお、今後同社ではコード付きキャニスター掃除機の開発は一切行わないとのことです)。

今回、GetNavi web編集部は、発表会直後のJ.ダイソン氏にインタビュー。Dyson Cyclone V10の開発秘話に加え、ダイソン氏と日本との関係、同社の未来に至るまで、貴重なお話を聞くことができました。

 

――まずは、今回発売されるDyson Cyclone V10 コードレスクリーナーの開発意図について。「コード付きと同等のパワーを持つコードレス掃除機を作る」ことがテーマだったとのことですが。

ジェームス・ダイソン氏(以下ダイソン氏) 元々、私たちがコードレススティック掃除機において重要だと考えたのは、壁に掛けた状態からすぐに掃除を始められるこの形状でした。従来のコード付き掃除機は、「コードを取り出してコンセントに差し込んで」「掃除が終わったらまたコードを抜いて収納して」というのがいちいち不便だった。そんなコードの部分、あるいはホースの部分はもはや不便な要素でしかなかったので、それらを取り払おうと考えたんです。そしてその目的は、モーターとバッテリーに非常にパワーのあるものを導入することで、実現しました。いまや家のあらゆる場所を掃除できるコードのない掃除機を作ったわけですから、今後はコード付き掃除機を使う必要はないと思っています。

 

コードを取り払うための最も高いハードルはモーター開発だった

――その目標を達成するのに、最も高いハードルだったのは何ですか?

 

ダイソン氏 モーター開発です。新開発したダイソン デジタルモーター V10は、回転数が毎分12万5000回転と非常に高速なんですが、この開発がすごく大変でした。特に難しかったのは、トリガーを引くたびに、回転数をゼロから12万5000回転に一気に加速する技術ですね。また、カーペットからフローリングに移るとき、ブラシバーの抵抗が少なくなるんですが、それに合わせてモーターの出力を自動で調節できる機能も備えています。

↑ダイソン デジタルモーター V10

 

風路がストレートになったのは、モーターの進化があってこそ

――今回のモデルで見た目にも大きく変わったのが、風路がストレートになるようサイクロンとクリアビンの配置を変えたこと。新モデルのサイクロンとクリアビンのデザインが決まるまでに2500以上のプロトタイプが作られたそうですが、発表会会場にあった最初のプロトタイプは、すでに風路がまっすぐになる配置になっていましたね。

 

ダイソン氏 おっしゃる通りです。本体の中ではモーターが真ん中に入っていますが、そのためにはモーターの直径を抑えなければなりませんでした。V10のモーターと(従来製品の)V8のモーターを比べて見ていただければわかりますが、重さが約半分になっただけでなく、直径も大幅に小型化しています。これにより、本体の真ん中にモーターを収めることが可能になったわけです。

↑従来機のDyson V8 Fluffy(左)とは違い、Dyson Cyclone V10 Fluffy(右)はヘッドからパイプ、モーター、排気までが直線状に配置されています

 

↑上が従来モデルで下がV10。V10はムダなく効率的な空気の流れを作ります

 

――実現されたまっすぐな風路の配置を見ると、従来のモデルは空気の経路が複雑で、直線的な空気の流れのほうが自然だと感じてしまいます。いままで、それが実現できなかった理由は何ですか?

 

ダイソン氏 単純に思いつかなかったからです(笑)。ただ、もう少し真面目な話をすれば、従来のモーターを中央に入れようとすると、本体がものすごく長くなってしまう。その意味でも、ダイソン デジタルモーター V10のおかげで今回の形状が可能になったのです。

 

日本向けの開発が世界仕様になったこともある

――今回の新製品、Dyson Cyclone V10 コードレスクリーナーに関しては、日本市場向けに開発した部分はあったのでしょうか?

 

ダイソン氏 それはないですね。アメリカでは、クリアビンはもう少し大きいですが。日本の製品はアメリカのバージョンと比べてクリアビンがより小さいです。

↑Dyson Cyclone V10 コードレスクリーナーのクリアビン

 

↑パイプを外して、クリアビン横の赤いレバーを引き下げると底ぶたが開き、ゴミ箱へダイレクトにゴミを排出できます

 

――ヨーロッパのバージョンも日本と同じサイズなんですか?

 

ダイソン氏 ヨーロッパでは、アメリカのサイズと日本のサイズ、両方を提供しています。面白いことに、最近のUKの家は、日本の家より狭いことも多いんです。また、実はアメリカのNYのアパートは、5年ごとに部屋の平米数が半分になってきているんですよ。ですから、世界は「家の大きさ」という意味では似た状況になってきています。

 

――では、元々日本向けの仕様だったものが、世界仕様になった、という部分はあるのでしょうか?

 

ダイソン氏 そうですね。そのひとつの例が「フラフィ」(ソフトローラークリーナーヘッド)です。これは元々、日本向けに開発したもの。開発した理由は、日本人には「床にやさしくしてあげたい」という気持ちがあるからです。それが他の国のみなさんにも受け入れられるようになりました。

↑「フラフィ」こと「ソフトローラークリーナーヘッド」。その名の通り、やわらかい素材で大小のゴミを包み込んで集じんします

 

コードレススティックは「掃除機の未来」であると信じている

――いま日本では、多くの掃除機メーカーがダイソンをひとつの目標として製品を開発しています。実際、国内メーカーの方とお話しをすると、「ダイソンは……」という話題がよく出てくる。そして、日本のメーカーは、まだコード付き掃除機の開発は続けるでしょう。こうした日本のメーカーについて、どのような考えをお持ちですか?

 

ダイソン氏 あまり考えたことがないです。もちろん、私たちはまだコード付き掃除機は製造してはいますが、開発はやめてしまいました。開発の労力はすべてコードレススティック掃除機に、そしてモーター、バッテリーに充てています。なぜなら、私たちはこれが掃除機の未来であると信じているから。それ以外にも、世界中のどこの国でも、我々のコードレススティックを買った方は、それ以降、家にあるコード付き掃除機を使わなくなっているんです。そういうお客様の声を聴きながら方針を決めているわけで、競合メーカーについては、我々が何かを申し上げることはできません。我々は、自分たちのなすべきことをやるだけです。

 

掃除機で培った技術を応用し、自動車業界の既成概念を“破壊”する

――ダイソン社は2020年を目処にEV(電気自動車)への参入を表明しました。今回Dyson Cyclone V10 コードレスクリーナーに投入された技術の中にもEVに応用できる技術はたくさんあるんでしょうか?

 

ダイソン氏 もちろん! バッテリーの開発もデジタルモーターの開発もそうですし、ロボット掃除機「Dyson 360 Eye」のために開発したナビゲーション技術「360°ビジョンシステム」もEVに応用できます。ほかにも空気清浄機の空気を処理する技術や空気を冷却・温める技術など、多くの技術が応用できると考えています。

↑同社のロボット掃除機「Dyson 360 Eye」は、360°を一度に撮影できるカメラを本体上部に搭載

 

そういう意味では、私たちがEV開発に着手することにしたのは自然の流れでした。また、より広い視点で見ても、自動車産業はいま「変革の時代」「変化の時代」を迎えています。私たちの参入は、自動車業界の既成概念を“破壊”する、良いタイミングだったと思っています。

 

初来日を思い出すと、温かい気持ちになる

――ちなみに、ダイソン氏が開発した掃除機の初号機「G-Force」を取り扱ったのは日本の商社、エイペックスだそうですね。当時を振り返ってどんな思いが湧き上がってくるか、語っていただけませんか?

ダイソン氏 当時のことを考えると、とても温かい気持ちになります。というのも、私は1985年に初めて日本に来たのですが、来日当日に私が訪れた会社は、私が作った掃除機をすべて分解して、そのひとつひとつの部品について、すごく愛情を込めて語り始めたんです。そんな光景を、私はほかのどの国でも見たことがなかった。

 

私はエンジニアであり、デザイナーでもありますが、エンジニアでない普通の人々までそういう技術を理解していて、なおかつ愛していた、という新しい経験に感銘を受けました。私は日本語を喋れませんが、昔から日本には「心地いい国」というイメージを持っていますし、日本に来ると、いつも「モノを愛して、技術を理解している人たちの中にいる」と実感します。

 

それと、私が思うに、イギリス人は日本人と似ていますね。私たちは思っていることを表に出しません。世界中を見ても、イギリスと日本だけが思っていることをちゃんと言わないんです(笑)。でも私は、それはいいことだと思いますよ。

 

――日本人の「職人気質」に通じるものがあると?

 

ダイソン氏 そうですね。モノに対する、モノの「美」「機能」「素材」に対する愛情、熱意が素晴らしい。例えば、私は日本のスチールは世界最高だと思っていて、私たちの作るデジタルモーターの中でも日本のスチールを使っています。

 

自分にはかなり「日本人的」な感覚がある

ダイソン氏  まあ、私は典型的なイギリス人ではないし(笑)、自分自身をちょっと変わった人間だと思っています。だから、’85年に初めて来日したときは、まるで“仲間”のもとに戻ってきた気持ちがしましたよ。

 

――いま、ご自分のことを「変わった人間」とおっしゃいましたが……。

 

ダイソン氏 はい。私はモノが好きで、エンジニアリングが大好きで、モノがどういう風にデザインされているかについて、すごく興味を持っています。また、モノに触ったときにどんな感触なのか、そういったことにも強い興味があります。それはかなり「日本人的」な感覚だと思いますね。

 

――ダイソンさんは、日本市場を大変重視してくださっていますが、初来日での体験が影響を与えている部分もあるのでしょうか。

 

ダイソン氏 はい、もちろんです。(日本の方は、)技術、デザインをちゃんと理解してくれているみなさんですから。日本の製品を見るとそれが明らかで、他の国にはそういうそういう特徴はないんです。また、日本は私たちにとってトップマーケットのひとつでもあります。ある意味、私たちの最大の成長の理由はアジア、日本や中国、韓国にあるんです。それに、私たちの会社は、イギリスらしくもないし、アメリカやドイツらしくもない。むしろアジアの、日本らしい企業だとも思っています。

↑若き日のダイソン氏(左)と掃除機の初号機「G-Force」(右)

 

――ダイソンさんにとって日本は“第二の故郷”とも言えると?

ダイソン氏 おっしゃる通りです。もうイギリスに少し近かったら良かったんですが(笑)。ところで、UKがEUから離脱しましたね。私は「ブレグジット(Brexit)派」(※)なんですが、これによって自由貿易が可能になり、日本ともより近い関係になれると思っています。ブリュッセル(EUの本部がある場所)経由ではなくて、英国が直接日本とやりとりできるのはうれしいことです。

※ブレグジット(Brexit)……Britain(英国)とExit(離脱)を組み合わせた造語。ブレグジット派はEU離脱に賛成という意味

 

「納得のいく製品ができなければ発売しない」スタイルは今後も続ける

――今後、掃除機以外、EV以外で挑戦したい分野はありますか?

 

ダイソン氏 もうそれで十分じゃないですか?(笑) ほかにも照明や、ハンドドライヤー、ヘアドライヤーなどにはすでに参入していますし。ただ、私たちはたくさんの多様化したポートフォリオを持とうとは考えていない。私はそれよりも集中することが好きで、いまは「EV」という集中できる対象ができたのをうれしく思っています。

 

――たしかに、十分かもしれませんね(笑)。さて、いま「集中」とおっしゃいましたが、今回のDyson Cyclone V10 コードレスクリーナーのサイクロン部分でも2500以上のプロトタイプが作られました。「フラフィ」(ソフトローラークリーナーヘッド)の開発にも12年をかけられたとか。ダイソンさんは本当に妥協を許さない方ですね。

ダイソン氏 おっしゃる通り、妥協は許しません。私たちは商業的なプレッシャーがあっても、うまく機能する製品でなければ発売しない。というのも、我が社には株主がいないから。私が唯一の株主なので、株主を喜ばせる必要もない。私たちがやりたいことをやり、しっかりと製品ができたときに発売する、というやり方でずっとやってきました。それはすごくラッキーだったと思いますね。もっとも、最初に起業したときに誰も投資してくれなくて、結果的に私が投資するほかなかった…という面もあったのですが(笑)。

 

――このスタイルは今後もずっと続けていくんですか?

 

ダイソン氏 そうですね。いまは一緒に仕事をする息子がいて、彼も私と同じ考えなので、 そのやり方は続けていくと思います。

こうして、ダイソン氏へのインタビューが終了。時間にして30分程度でしたが、新製品の開発秘話から、コードレスへの強い思い、EV開発を含めた今後の展開まで、たっぷりと語っていただきました。印象に残ったのが、日本への深い親愛の情。特に、初来日の様子を語るときの本当に懐かしそうな表情を見て、それを強く実感した次第です。同時に、自らを「日本的」と語るダイソン氏が職人魂を込めて作りこんだ「Dyson Cyclone V10 コードレスクリーナー」。改めて、その性能を確かめてみたくなりました。

パナソニックの男性美容家電がもはやサロンクオリティ!! 「濃密泡ブラシ」と「ラムダッシュ」ではじめる極上スキンケア

ここ数年、スキンケア意識の高い2、30代を中心に男性用化粧品の売り上げは年々拡大していると言われており、昨今では身だしなみを整える「メンズビューティ家電」も大きな注目を集めています。例えば昨年、パナソニックがアンダーヘアーケアもできるボディトリマーを発売したところ、あっという間に売り切れて数か月の入荷待ち状態になりました。ヒゲの形を整えるヒゲトリマーの売れ行きも順調に推移しており、メンズビューティ家電はすでに1つの市場を形成していると言えます。

 

そんな、身だしなみとスキンケアにこだわりたい男性にぴったりな製品が、再びパナソニックから登場します。それが、「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」。今回新発売されるこの2製品は「泡でスキンケアシェービング」をテーマに、サロンのような極上泡シェービングと、ディープ洗顔などのスキンケアができるモデルとなっています。

↑5月1日発売予定の「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」(右)。ES-ST8Qは写真の青に加え、カラバリとしてゴールド調を用意。価格はどちらもオープン

 

■詳しい製品情報はコチラ↓
panasonic.jp/shaver/

 

ここからはそれぞれの製品の魅力や使い方を詳しく見ていきましょう。

 

サロンクオリティの“濃密泡”にうっとり! 自宅で極上プレシェービング&洗顔

「濃密泡ブラシ ES-MC31」には、2種類のブラシが付属しています。

 

1つ目は、プレシェービング時に活躍する「サロンシェービングブラシ」。男なら誰しも、理髪店でヒゲを剃ってもらう際の滑らかなブラシと泡の心地良さにはうっとりしてしまいますよね。なかには、知らず知らずのうちに眠りに落ちた経験のある人もいるでしょう。サロンシェービングブラシは、その理髪店が使用している「アナグマブラシ」から着想を得て作られています。

↑サロンシェービングブラシに使用されている毛は、根元が太くコシがあるため、ヒゲにまとわりついた皮脂と汚れをかき出しつつ、シェービングしやすいようヒゲを立たせてくれます。一方、毛先は極細になっており、毛穴につまった汚れをしっかり落とします

 

使い方はとっても簡単。背面の注入口に洗顔フォームを入れてフタをし、付属の計量カップを使ってブラシ中央に約4mlの水を注入。そして「WASH」ボタンを押せば、ブラシが回転してクリーミーな泡がモコモコと湧き上がってきます。

↑まずは、注入口から普段使っている泡立つタイプの洗顔剤を入れます。ただし、手作りの洗顔料やスクラブ入りのもの、またはピーリング(角質除去)作用のある洗顔料は使用できませんのでご注意を

 

↑続いて、付属の計量カップで水をはかり、アタッチメントの中央部から注ぎます

 

↑「WASH」ボタンを押すと、約5秒で見るからにクリーミーなキメの細かい泡が完成! 公式サイトでは使い方と特徴が動画でわかりやすくまとめられているので、そちらもぜひご覧ください(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

泡ができあがったら、あとはゆっくりと肌に沿って思うがまま塗布するだけ。濃密泡とサロンシェービングブラシが理髪店での極上体験を自宅で見事に再現してくれます。

↑ゆっくりと円を描くように滑らせれば、その感覚はまさに理髪店でのあの感覚! ブラシの動きの強弱は「ノーマル」と「ソフト」の2段階から選べます

 

このあと、後述の「ラムダッシュ ES-ST8Q」でヒゲを剃るわけですが、濃密でクリーミーな泡がシェーバーの滑りをよくしてくれるうえ、ブラシでヒゲが立っているので無理せず深剃りできるのが嬉しいところ。濃密泡と極細毛先が1日の汚れをしっかり落としてくれるので、肌はすべすべです。

 

ヒゲを剃り終ったら、もう1つのブラシ「洗顔ブラシ<しっかりタイプ>」に付け替えて、ヒゲ剃りをした部位以外を洗顔します。使い方はサロンシェービングブラシと同じで、5秒ほどで濃密泡が作れます。

 

2つのブラシで生成する濃密泡は、100円玉を乗せても浮くぐらいの高いクッション性で肌に優しく、またキメが細かいので毛穴の奥まで石鹸成分が入り込み、汚れを落とすことができます。額と鼻の横は特に皮脂汚れが多いところですが、濃密泡洗顔により手洗いよりも汚れ落ちがよく、洗顔後には心地よい爽快感が得られます。

↑濃密泡と極細毛で皮脂汚れをしっかり落とし、気になる肌のテカリ感を抑制。手洗いのようにゴシゴシこすらず、ブラシを撫でるように動かすだけなので、肌に優しいのもポイントです

 

「濃密泡ブラシ ES-MC31」はさらに、底部に「温感パター」を搭載。洗顔後に保湿剤などのスキンケア用品を塗ったあと、この温感パターで温めることでスキンケア用品を肌になじませやすくします。夏でもエアコンの冷房風によって肌が乾燥するため保湿剤を使う男性が増えており、1年を通して活躍できる機能と言えるでしょう。

↑「WARM」スイッチを押し、約30秒で使用可能な温度になります。温度は「低」(約43℃)と「高」(約48℃)の2段階に切り替え可能

 

1本でプレシェービングから洗顔、そしてシェービング後のスキンケアまで活躍する「濃密泡ブラシ ES-MC31」。これを導入するだけで、これまでのスキンケアが大きく変わるはずです。

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泡メイキングモードで優しくヒゲ剃り! T字カミソリからの乗り換えにも最適

続いてご紹介する「ラムダッシュ ES-ST8Q」は、肌にやさしいヒゲ剃りができるメンズシェーバーです。ドライ剃りはもちろん、防水設計なので、お風呂で石鹸やシェービングジェルを使うことで摩擦抵抗を減らし、肌に優しくヒゲを剃ることができます。

↑防水仕様のため、洗顔剤やシェービングジェルを使ったお風呂剃りに対応します

 

↑もちろん、忙しい朝にはそのままドライ剃りも可能

 

最大の特徴は、「泡メイキングモード」を搭載していること。手のひらに洗顔剤やボディソープなどをとって少量の湯を加えたのち、本製品の電源ボタンを2秒以上長押しして同モードに切り替え、刃を上下に動かしてかき混ぜれば見る見るうちに泡立ってきます。

※泡メイキングモードは15秒で終了
↑「泡メイキングモード」を使えば手軽に泡が作れるため、時間がない朝などにも重宝します

 

これを顔に塗ってそのままシェービング。泡を外刃に届けるスムースローラーと、シェーバーが泡をすべて掻き取らず適度に残すことで繰り返しシェービングできるよう特殊な形状をした泡スルーヘッドの採用により、肌への摩擦を減らしてスムーズなシェービングができるのです。

↑軽い使用感で逆手持ちもしやすく、T字カミソリユーザーでも違和感なく扱うことができます

 

本製品から新たに搭載された機能として、「ヒゲ起こしフィン」が挙げられます。外刃の手前にラバーのフィンがついており、ヘッドを肌の上で滑らせることでフィンが寝たヒゲを根元から立ち上がらせ、シェーバーで剃りやすい状態を作ります。また、ヘッドは左右に30°可動するスイングするので、喉から顎にかけての曲線にもぴったりフィットして剃り残しを抑えます。

※ヒゲ起こしフィンの機能はES-ST8Qのみ
↑“小回りがきかない”という電気シェーバーのイメージに反し、左右に30°可動するスイングヘッドによって刃が顔の凹凸にしっかり密着します ※密着スイングヘッドの機能はES-ST8Q/ES-ST6Qのみ

 

↑丸みを帯びた刃面が、肌に無理なく密着。刃の下側に見えるのが本モデルで新たに搭載された「ヒゲ起こしフィン」です。このほかにも多くの機能を備えており、公式サイトではそれが動画で紹介されています(画像をクリックすると公式ページに飛びます)

 

秀逸なのが、手入れの簡単さ。電気シェーバーでは、お風呂で石鹸などを使ってヒゲ剃りをすると、剃ったヒゲくずがヘッドの中で石鹸カスと水によってべったりくっついてしまい、いちいちヘッドを外して水洗いする面倒さがありました。その点、本製品には「洗浄切り替えシャッター」がついており、これを押し下げることでヘッドの下に入水口が現れ、そのまま水道から水を注げばヘッドを外すことなく内部をきれいに洗浄できます。簡単に水洗いできるため、刃が皮脂でベトベトになることもなく、いつも清潔に使用できるのはうれしいですね。

↑T字カミソリに比べて手入れが面倒なイメージのある電気シェーバーですが、本製品はヘッドの中までサッと水洗い可能

 

T字カミソリ派が電気シェーバーに抱きがちな“手入れが面倒”“深剃りができない”“扱いにくい”といったマイナスイメージを見事に払拭する「ラムダッシュ ES-ST8Q」。この機会にぜひ導入してみては?

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組み合わせて使えばまさにスキなし! 話題のボディトリマー新製品も登場

個々でも魅力的な「濃密泡ブラシ ES-MC31」と「ラムダッシュ ES-ST8Q」ですが、これらを組み合わせることで、生活シーンに合わせた洗顔・シェービングが可能です。例えば、平日は夜にお風呂で洗顔ブラシを使って濃密泡で汗やホコリなど1日の汚れをしっかり落とし、朝はラムダッシュで泡立ててヒゲを剃る、週末にはサロンシェービングブラシを使ってプレシェービングをして、1週間の疲れを癒す、という使い方が考えられます。お風呂シェービング派と朝シェービング派、そのどちらにも両製品の組み合わせはおすすめです。

「何から始めればいいのかわからない!」という人も、この2製品を揃えるだけで手軽にスキンケア&身だしなみを整えることが可能。さらに、パナソニックではあわせて揃えたいメンズケア製品の新製品2モデルを同じく5月1日に発売します。

 

1つは、「マユ & フェイスシェーバー ER-GM30」。マユの形が整えやすい「マユ用刃」、マユの長さそろえが簡単にできる「マユコーム」2種に加え、新たにウブ毛用刃が付属しました。厚みが薄く幅広の刃でやわらかいウブ毛を確実にとらえてカット。刃先が丸いので肌に優しくシェーブできます。

↑マユ&フェイスシェーバー ER-GM30。価格はオープン。「濃密泡ブラシ ES-MC31」(左)と「ラムダッシュ ES-ST8Q」とあわせれば、フェイスケアはスキなしです(写真をクリックすると公式サイトに飛びます)

 

もう1つが、昨年発売して大ヒットとなったあの製品の第2弾、「ボディトリマー ER-GK70」。ボディトリマーは購入者の実に99.6%が男性という、まさに男性のための美容製品で、購入者のほとんどがアンダーヘアのお手入れに利用しているそうです。特にビキニゾーンのお手入れニーズが高いのですが、前モデルに付属していた長さそろえアタッチメントは最長でも6mmだったため、「もっと長いものを」というユーザーの要望がありました。そこで新製品では新たに9mmのアタッチメントを追加付属することにしたものです。

↑ボディトリマー ER-GK70。価格はオープン。公式サイトでは、より具体的な用途や特徴が解説されています(写真をクリックすると公式ページに飛びます)

 

これからどんどん暖かくなり、紫外線も強くなって汗をかくことが多くなります。肌トラブルを避けるためにも、汗やホコリをしっかり取り除き、ケアをしておきたいもの。男性も若いうちからケアを続けることで、年齢を重ねたあとでも若々しい肌を保てるのです。身だしなみと清潔感、「デキる男」に不可欠なこれらを手軽に実践できるメンズビューティ家電に、今後はますます注目が集まりそうです!

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撮影/高原マサキ  モデル/山谷宣博(HEADS)

 

提供:パナソニック

【家電大賞2017 ロボット掃除機部門】賢さ・清掃力・使い勝手のバランスが高評価! 絶対王者・ルンバが総合力で圧勝!!

2017年家電大賞のロボット掃除機部門はルンバ890が獲得。ルンバは同部門での3連覇達成となった。ここではそんなルンバ890の魅力を、ユーザーの声とともに改めて解説する。

■ユーザーの声

家電生活に革命をもたらした逸品!(44歳男性・会社員)

主婦にとって、近年で一番の発明(27歳女性・デザイナー)

高齢者の住まいでも必需品(72歳女性・農業)

スマートスピーカーとの連携など先進性も◎(50歳男性・会社員)

 

清掃力の高さのみならずスマスピ対応の先進性もユーザーの心を掴んだ!

 

 

マッピング機能非搭載ながら高度な走行性と掃除力は健在

ロボット掃除機部門1位に選ばれたルンバ890は、2017年8月発売。最上位機に搭載のマッピング機能は省きつつ、従来型800シリーズと同じモーターとバッテリーを採用し、Wi-Fi機能が追加。集じんシステムは最上位機と同性能で、十分満足できる。

 

ルンバファンのあいだでも、「価格が手ごろなのに実力が高い」「他社と比べてゴミがよく取れる」など清掃力とコスパの高さが高評価。

 

また、シリーズ全体の歴史を踏まえ「毎年機能が増え、スマスピにも対応。時代に沿った進化が◎」など先進性を評価する声も多い。

 

絶大なブランド力を誇りつつ、常にトップランナーであり続けるルンバの信頼感は、まさに盤石だ!!

 

 

2本の特殊素材のローラーがゴミを叩いて強力に吸引

吸引口には特殊素材に凹凸をつけた2本の「AeroForceエクストラクター」を搭載し、ゴミを浮かせて集じん。毛髪やペットの毛も絡まない。

 

吸引口を調整して集じん効率をアップ

フローリングやカーペットなど床材に合わせて吸引口を最適な状態に調整。ラグや敷居など2㎝程度の段差は軽々乗り越えて走行する。

 

専用アプリでルンバの遠隔操作もラクラク

専用アプリ「iRobot HOME」を使い、出先からルンバに掃除開始を指示できるのも便利。スケジュール設定や清掃履歴の確認も可能だ。

 

 

アイロボット
ルンバ890
7万5470円

特殊素材のローラーでゴミを浮かせて吸引する独自の技術でゴミ除去量が最大50%(※)向上。高速応答プロセス「iAdapt」が高度な状況判断をしながら同じ場所を様々な角度から掃除する。Wi-Fiに対応し、スマホやスマートスピーカーでの操作も可能だ。

SPEC●制御プログラム:高速応答プロセス「iAdapt」●集じん方式:AeroForceクリーニングシステム●充電時間:3時間●稼働時間:最大60分●サイズ/質量:φ353×H92㎜/約3.8㎏

 

 

ライフスタイルに合わせて選べるルンバ全ラインナップ

GetNavi編集部のひとことともに、ルンバ全ラインナップを紹介していこう。

ルンバ980(Wi-Fi対応)
13万5000円

高精度なカメラと多彩なセンサーを駆使し、部屋の形状や走行状況を正確に把握。一度の走行で隅々まで効率良く掃除する。【家電大賞2015 ロボット掃除機部門】

 

 

ルンバ960(Wi-Fi対応)
9万7070円

980と同じカメラとセンサーを搭載。カーペット上での吸引力アップ機能を省略し、付属品も厳選して10万円以下を実現した。【家電大賞2016 ロボット掃除機部門】

 

 

ルンバ890(Wi-Fi対応)
7万5470円

高速応答プロセス「iAdapt」を搭載。カメラはないが、豊富なセンサー情報をもとに毎秒60回以上最適な動きを選んで掃除する。【家電大賞2017 ロボット掃除機部門】

 

ルンバ690(Wi-Fi対応)
5万3870円

890と同じ高速応答プロセス「iAdapt」を搭載。吸引部と2種類のブラシによる「3段階クリーニングシステム」で掃除する。

 

ルンバ641
4万3070円

Wi-Fi非対応のエントリー機。スマホやスマスピで遠隔操作やスケジュール管理が行えないこと以外は、690とほぼ同スペック。

 

●価格はすべて公式オンラインストア価格(税込)

※:AeroVac搭載の600及び700シリーズとのカーペット上での比較(アイロボット調べ)

 

問い合わせ先:アイロボットサービスセンター ☎0120-046-669

 

 

この冷蔵庫なら間違いなし! プロが教える世帯&価格帯別「機能充実モデル」おすすめ5選

新生活がスタートする春。このタイミングで冷蔵庫を買うという人も多いはず。今回は、「冷蔵庫は何よりも性能を重視する」という人のために、機能が充実したモデルをピックアップ。家電のプロ、戸井田園子さんに選び方のポイントを伝授してもらうとともに、「一人暮らし向け」「夫婦世帯向け」「ファミリー向け」の3つのカテゴリで特にオススメのモデルを教えてもらいました!

 

家電コーディネーター

戸井田園子さん

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雑誌やテレビなど、数多くのメディアにひっぱりだこの家電専門家。ユーザー目線に立ったわかりやすい解説で、読者の厚い信頼を受けています。

 

【戸井田さんが教える「性能重視」モデル選び方のポイント】

周囲のインテリアとの相性を考えましょう!

「このカテゴリでは、機能だけでなく、扉表面の仕様も含めて全体的にグレードが高いです。ですから『これだけは外さないで欲しいポイント』は、基本的にあまりないのが現状。強いて言えば、性能を重視するあまり、インテリアとの調和を後回しにしてしまうことも。冷蔵庫は空間に締める面積が大きく、リビングから見える位置に置くことも増えています。カラー・素材感・グレード感など、周りのインテリアとの相性も十分に考慮して選んでください!」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

フリーザーが54Lと大きく省エネ性も優秀!

 

AQUA

AQR-16G

実売価格4万4110円

ワイド幅が特徴の2ドア冷蔵庫。幅52.5cmでトップは耐熱100℃のテーブル仕様なので、本格派のオーブンレンジも置くことも可能。引き出しタイプで「54L大容量ワイドフリーザー」には、冷凍食品がたっぷりストックできます。製氷・貯氷スペース付きのバスケットがあり、一食分ずつパックしたご飯やアイスクリームを見やすく整理できるのもポイント。奥行57.6cmの薄型設計で、すっきりと設置できます。

●サイズ/質量:W525×H1160×D576mm/約38kg●容量:157L(冷蔵室 103L/冷凍室 54L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:25dB●年間消費電力量:308kWh

↑カラバリは「ミルク」に加え、「ルージュ」(写真)も用意

 

戸井田さんのレコメンド

「100L台はみな似たりよったりですが、フリーザーが54Lと大きいのは便利! 冷蔵室には『低温フリーケース』があり、整理がとてもしやすいです。全段強化処理ガラス棚で高級感があり、清潔さもキープしやすくなっています。冷蔵室には、Agイオン除菌酵素脱臭フィルターを搭載。省エネ基準達成率も100%クリアしていて優秀です!」(戸井田さん)

 

【一人暮らしにオススメ】

料理にこだわるひとり暮らしに最適!

シャープ

SJ-D23C

実売価格5万8870円

225Lとたっぷり収納できる2ドアトップフリーザー冷蔵庫。触媒にナノサイズの粒子を採用した「ナノ低温脱臭触媒」で、脱臭+抗菌のダブル効果により、気になるニオイ・雑菌・カビを抑えます。冷蔵室内の「フレッシュケース」は、生ものの保存に最適。製氷皿のレバーをひねるだけで氷が出せる冷凍室の「クルリポンアイスメーカー」も便利です。庫内が明るく見やすいLED照明を採用しているのもポイント。

●サイズ/質量:W545×H1509×D595mm/約43kg●容量:225L(冷蔵室 162L/冷凍室 63L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:2ドア●運転音:23dB●年間消費電力量:385kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「性能にこだわるなら100L台では物足りない場合が多いので、ひとり暮らしでも少し大きい容量をセレクトしてはいかがでしょうか。もともと200L前半の冷蔵庫は少ないですが、その中でもこの機種は多機能かつ高性能なモデル。200L以下では省かれがちな野菜ケースもついています。ドアポケットも全面しっかり使え、2Lペットボトルが2本入る大容量。ひとり暮らしでも、しっかり自炊をする人にオススメです!」(戸井田さん)

 

【夫婦世帯にオススメ】

働く女性の使いやすさを追求したモデル

三菱電機
CXシリーズ MR-CX27C
実売価格11万1560円

女性チームが中心となり開発した、3ドア冷蔵庫。働く女性が使いやすい収納と毎日の調理をサポートする機能を搭載しています。冷蔵室の棚は全段ガラス棚で、作り置きした料理も鍋ごと保存できる高さを確保。「真ん中野菜室」は、立ったまま取り出せて重たい野菜の出し入れもラクラクです。側面から扉に手が掛けられ開け閉めも簡単な「フリーアクセスデザイン」を採用。下段のフリーザーは70Lの大容量で作り置きの保存に重宝します。

●サイズ/質量:W540×H1630×D656mm/約58kg●容量:272L(冷蔵室 142L/野菜室 60L/冷凍室 70L)●ドア開閉タイプ:右開き●ドア数:3ドア●年間消費電力量:325kWh

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

↑働く単身女性が使いやすい収納レイアウト

 

戸井田さんのレコメンド

「200Lクラスだと、三菱がもっとも機能をしっかり搭載。本機は使いやすさとデザインを両立させたモデルで、女性社員が中心となり、働く単身女性が忙しい日々でも健康な食生活が送れるように工夫されています。上位モデルで好評の『氷点下ストッカー』(※)も搭載。食材の鮮度を維持しやすく、取り出してすぐに調理ができます。高効率インバーターできめ細かい温度コントロールが可能で、省エネ性も優秀。“共働きでもできるだけ手作りを!”というご夫婦にオススメです」(戸井田さん)

※氷点下ストッカー……氷点下(約-3℃~0℃)でも食品を凍らせず、生鮮食品の鮮度を長く保てるストッカーのこと

 

【ファミリーにオススメ】

クラウドサービスとの連携で献立を教えてくれる!

シャープ

SJ-GX50D

実売価格23万8750円

冷蔵室扉の前面に液晶ディスプレイを搭載し、サポート機能を充実させた6ドア冷蔵庫。クラウドサービス「COCORO KITCHEN」との接続により、家庭ごとの生活リズムを学習し、献立や保存方法、食材などを冷蔵庫が提案してくれます。新搭載の「プラズマクラスターうるおいチルド」は、送風ファンをなくして食品の乾燥を避け、鮮度を保持。「雪下シャキット野菜室」は、5面輻射冷却で野菜室全体を低温の冷気で包み込み、安定した低温制御で野菜を長持ちさせます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D699mm/約109kg●容量:502L(冷蔵室 259L/野菜室 73L/製氷室 21L/冷凍室上段 20L/冷凍室下段 129L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●運転音:20dB●年間消費電力量:240kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「最先端のAIoT(※)搭載! 次世代の利便性を楽しみたい人にオススメです。無線LANにつなげると、クラウドサービス『COCORO KITCHEN』に接続可能で、献立提案や保存の豆知識などを音声で教えてくれます。使っていくほどに、使い手の嗜好や利用状況を学習し、ぴったりの提案や情報を提供してくれるようになるなど、成長していく点がポイント。これからは、冷蔵庫も家族の一員です!」(戸井田さん)

※AIoT……AI(人工知能)とIoT(モノのインターネット)を組み合わせたシャープの造語。モノがインターネットを通じてデータをやりとりし、人工知能で学習・成長していく技術です

液晶では「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンス

↑パネルでは「COCORO KITCHEN」のメニューを表示。右下に「聞いて」というアイコンがあり、これを押すと、献立のアドバイスや食材の買い忘れ通知や省エネのヒント、食材の保存テクニックなどを音声でアナウンスしてくれます

 

【ファミリーにオススメ】

新開発の「うるおい低温冷蔵」で食品長持ち!

 

 

日立
真空チルド HWシリーズ R-HW60J
実売価格39万7440円

「真空チルド」や「新鮮スリープ野菜室」に加え、新開発の「うるおい低温冷蔵」を搭載した大容量冷蔵庫。冷蔵室のための専用冷却器を搭載し、「うるおい冷気」で食品の乾燥を抑えるほか、「うるおい低温冷蔵」がオンの時は約2℃で保存でき、まとめて作った料理や総菜の鮮度が長持ちします。また、温かいままの鍋を入れても、周囲の食品の温度上昇を抑制してくれます。

●サイズ/質量:W685×H1833×D738mm/約126kg●容量:602L(冷蔵室 308L/野菜室 114L/製氷室 24L/冷凍室上段 33L/冷凍室下段 123L)●ドア開閉タイプ:両開き(フレンチ)●ドア数:6ドア●年間消費電力量:259kWh

 

戸井田さんのレコメンド

「2018年2月下旬から発売された新製品です。『うるおい低温冷蔵』は、冷蔵室全体が2℃を維持するため、どこに食材を入れてもチルド室で保存をしているのと同じような状態になります。“冷蔵室丸ごとチルド室”と言っても過言ではないですね。人気の『真空チルド』はもちろん、発生させた炭酸ガスで野菜を眠らせる『新鮮スリープ野菜室』は、7日間経っても野菜をシャキシャキにキープできるのは驚き。大型アルミトレイで素早く凍らせて肉や魚のうまみ成分の流出を防ぐ『デリシャス冷凍』や、大型ドアポケット、小物ケース2個搭載など、ますます使いやすく進化しています!」(戸井田さん)

↑新開発の「うるおい低温冷蔵」は冷蔵室を独立冷却することで、うるおいと鮮度を保ちます