5万以下で買うならコレ! 上位機譲りの高機能を備えるロボット掃除機3選

上位機譲りの高機能を備えたルンバの入門機をはじめ、基本性能が充実したアンダー2万円モデル、お買い得価格の吸引+水拭き2Wayモデルの機能をチェック。家電ライターの平島憲一郎さんが選んだ、予算5万円以下のロボット掃除機を早速見てみよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました

家電ライター 平島憲一郎さん
調達・購買コンサルタント。コスト削減や仕入れの専門家として、テレビ・ラジオなど様々なメディアで活躍している。

 

圧倒的なゴミ除去・走行性能を備えたルンバの新ベーシック機

アイロボット
ルンバ i2
実売価格 3万9800円

掃除タイプ 吸引
スマートスピーカー対応 〇
段差乗り越え 約2cm
自動充電/自動再開 〇

ルンバならではの高いゴミ除去力・走行性能はそのままに、手ごろな価格を実現。フロアトラッキングセンサーで自己位置と走行した箇所を正確に把握、ムダのない動きで短時間で掃除を完了する。スマホへのマップ表示で清掃範囲を確認できるほか、音声アシスタントにも対応。

↑規則正しい「コの字型」走行で効率的に清掃。充電残量が減ると自動で充電しに戻り、その後、中断した場所から掃除を再開する

 

↑ダートディテクトテクノロジーでゴミやホコリの多い場所を感知。きれいになったと判断するまで集中的に掃除を行う

 

ココが買い!

上位機とほぼ同等機能を誇る超コスパ機

「障害物の認識・回避などができない以外は約10万円のルンバj7と同等。独自のゴム製ブラシで床に張り付くチリも捕集、毛がらみもほとんどありません。コードを吸い込みかけるとブラシが逆回転して吐き出す機能も優秀です」(平島憲一郎さん、以下同)

 

ランダム走行ながらスマホやスマスピにも対応

アンカー・ジャパン
Eufy RoboVac 15C
実売価格1万9990円

掃除タイプ 吸引
スマートスピーカー対応 〇(Amazon、Alexaほか)
段差乗り越え 約1.6cm
自動充電/自動再開 〇

室内をランダム走行し掃除を行うエントリー機。カーペット上で自動的に吸引力を高めるBoostIQテクノロジーを備える。Wi-Fi経由でスケジュール設定やモード変更をスマホで行え、Amazon Alexaなどを使った音声操作にも対応。

↑10.6Lの大容量ダスト容器を搭載。最大約100分連続運転可能で、部屋中のホコリやゴミをたっぷり吸引・除去できる

 

ココが買い!

2万円切りはロボット掃除機入門に最適

「2万円以下ながら基本性能は十分。同じ場所を複数回掃除するランダム走行で1部屋ごとの掃除なら問題なしです。高さは約7.2cmなので、ラック下にもラクラク進入。ダスト容器は水洗い可能で、汚れを簡単に洗い流せます」

 

吸引と水拭き掃除を同時に行える2Way入門モデル

ロボロック
E5
実売価格3万2890円

掃除タイプ 吸引+水拭き
スマートスピーカー対応 〇
段差乗り越え 約2cm
自動充電/自動再開 〇(スマート充電)

2500Paの吸引掃除と水拭きを同時にこなす2Wayモデル。Wジャイロ、モーショントラッキングセンサーなどで規則正しく走行、内部マップ作成により効率的に掃除を行う。カーペットを検知し吸引力を最大化するモードも搭載。

↑ゴミ吸引と水拭き掃除を一度に行い、時短できれいに。水拭き水量を2段階調整でき、最大約150平方メートルまで拭き掃除可能だ

 

ココが買い!

吸引・水拭き・マップ作成で掃除を時短

「2500Paの吸引力と水拭き機能で床掃除を時短。マップ作成により掃除した場所を正確に把握し、効率良く清掃します。自動充電時に残りの掃除に必要な容量のみを充電して掃除を再開する『スマート充電』対応も利便性良好です」

4種類のセンサー搭載で“気が利く”コードレス掃除機! シャークから「Shark CleanSense iQ/iQ+」が新たに登場

シャークニンジャは、コードレススティッククリーナーの新モデル「Shark CleanSense iQ(シャーク クリーンセンス アイキュー)」「Shark CleanSense iQ+(シャーク クリーンセンス アイキュープラス)-自動ゴミ収集ドック搭載モデル」を6月16日に発売します。

↑左から、「Shark CleanSense iQ+」ライトチタニウム、同メタルブラック、「Shark CleanSense iQ」ホワイトアルミニウム、同ミッドナイトグレー

 

今回発売の製品は、これまでSharkで展開してきたメインラインとなる「EVOPOWER SYSTEM」シリーズとは別ラインでの展開で、「Shark最高の掃除力」を徹底的に追求した最上位モデル。

↑エッジセンサー

 

「Smart iQ PRO」という4つのセンサーからなる、新しいセンシング技術を搭載しています。「iQセンサー」「フロアセンサー」「エッジセンサー」「ライトセンサー」の4種類のセンサーを組み合わせて、必要な場面で効率的に掃除力を高め、ゴミの取り残しを防ぎます。センサーは掃除する場所に合わせて自動で調整されます。

↑Smart iQ Pro

 

また、同製品に合わせて新たに開発された、Shark独自の「自動ゴミ収集ドック」も採用しています。

↑ゴミ収集ドック

 

Shark CleanSense iQのカラーバリエーションはホワイトアルミニウムとミッドナイトグレーの2種類で、市場想定価格は7万4800円(税込)。Shark CleanSense iQ+のカラーバリエーションはライトチタニウムとメタルブラックの2種類で、市場想定価格は8万9650円です。

↑ライトセンサー

どれを買うべき? ロボット掃除機の初級~上級モデルの選び方をプロが詳しくガイド

ロボット掃除機は “忙しいけど部屋をきれいにしたい人” の必需品。初級機は掃除の正確性が向上し、上級機は吸引・水拭きに自動ゴミ収集・モップ自動洗浄機能も装備するなど進化がスゴい。そこで本記事では、家電ライターの平島憲一郎さんに、ロボット掃除機の初級~上級モデルの性能を比較してもらった。購入時のチェックポイントにも注目だ。

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

家電ライター 平島憲一郎さん
調達・購買コンサルタント。コスト削減や仕入れの専門家として、テレビ・ラジオなど様々なメディアで活躍している。

 

“価格”に加え、自分が求める“タイパの質”を吟味して選ぶ

昨今、ロボット掃除機は床掃除の肩代わりツールとして着実に家庭に浸透しつつある。ロボット掃除機を選ぶ際は、製品のグレード(価格帯)を意識しつつ、自分が掃除のどんな “時短・時産” を求めているか見極める必要がある。

 

初級モデルはまず吸引性能に注目。なかには水拭き機能付きモデルもあり、吸引+水拭きモデルを格安で購入したい人は狙い目だ。中級モデルは「吸引+水拭き」タイプや「吸引+自動ゴミ収集」タイプの主戦場。また、ナビゲーション技術やアプリ連携機能もワンランク上の製品が多い。上級モデルでは「吸引+水拭き+自動ゴミ収集」タイプと、さらに「モップ自動洗浄」機能を備えた “全部乗せ”  モデルが競合。吸引・拭き掃除に加え、掃除前後のメンテまで、最高の技術で家事を代行してくれる製品が揃っている。

 

さらなるタイパ向上が求められ、市場はゆるやかに拡大

「国内のロボット掃除機市場は拡大基調。特に吸引+水拭き2Wayモデルの普及が進んでいる」と語るのは、GfK Japanシニアアナリスト藤巻 憲さん。上級〜中級モデルにも自動ゴミ収集機付きが続々登場しており、各社こぞってさらなるタイパ向上を推進中。選択肢は幅広い。

↑ロボット掃除機 数量市場規模(2018年度=100) ●出典:全国の家電・IT製品取扱店約1万店(量販店、専門店等)の販売実績に基づく国内市場規模データ / GfK Japan調べ

 

ロボット掃除機 グレード比較

【初級モデル】予算〜5万円
掃除タイプ 吸引特化/吸引+水拭き2Way

ロボット掃除機の利便性を 十分体感できる基本性能を確保 このクラスでは「吸引のみ」の単機能タイプが中心だが、吸引性能や走行のレベルは以前より格段に向上。2〜3部屋の掃除も十分任せられるようになった。ロボット掃除機のある生活の快適さを体感してみたい人は、まずここから入るのはアリ。さらにワンランク上の掃除を求める人は「吸引+水拭き」対応の低価格モデルも狙い目だ。

 

こんな人に オススメ

●手軽にロボット掃除機を試してみたい人
●毎日の面倒な掃除機がけから解放されたい人
●「吸引+水拭き」を格安で体験してみたい人。

 

【中級モデル】予算5〜10万円
掃除タイプ 吸引+水拭き / 吸引+自動ゴミ収集など

多彩なタイプが揃うため 優先する性能の見極めが肝要 様々な掃除タイプが揃うボリュームゾーン。「吸引+水拭き」や「吸引+自動ゴミ収集」タイプに加え、上級モデル並みの「吸引+水拭き+自動ゴミ収集」を備えた製品もラインナップ。ただし、吸引力や水拭き・走行性・メンテ性能は機種ごとに一長一短がある。「吸引清掃重視」「メンテ性重視」など優先する性能を見極めてモデル選びしたい。

 

こんな人に オススメ

●予算をある程度抑えつつ多機能を求める人
●吸引清掃を中心に+αのタイパを求める人
●部屋の隅まできっちり吸引掃除してほしい人

 

【上級モデル】予算10万円〜
掃除タイプ 吸引+水拭き+自動ゴミ収集(+モップ自動洗浄)が中心

掃除にまつわるあらゆる 煩わしさを解消できる!  各メーカーのフラッグシップ級が揃う同カテゴリでは「吸引+水拭き+自動ゴミ収集」の1台3役が基本。モップ自動洗浄を行い、掃除機自体のお手入れがほぼ不要な機種も登場している。室内マッピングや障害物回避についても最先端技術を備え、賢く掃除を完遂。掃除にまつわるあらゆる煩わしさから解放されたい人にはマストな選択だ。

 

こんな人に オススメ

●吸引清掃・水拭き+掃除機のメンテも任せたい人
●障害物が原因の走行エラーが許せない人
●掃除のことを考えず部屋をきれいにしたい人

 

購入時のチェックポイント5

【Check1 掃除性能】吸引力やブラシ形状に加え水拭きモップ振動機能も注目

吸引掃除の性能は、モーターの吸引力とブラシの性能で決まる。吸引力表示のあるものはその数値と、メインブラシ/サイドブラシの性能をチェックしよう。ロボット掃除機に水拭きもしっかり行わせたい場合は、モップが振動するなど、汚れの拭き取り力をアップさせる機能の有無も確認すべし。

↑床上の様々なサイズのゴミ除去には、モーター吸引とブラシのかき込む力がカギ。床をよりきれいに保ちたいなら、この2つのスペックを注視しよう

 

↑吸引+水拭きタイプでは、サイドブラシで中央に集めたゴミをメインブラシで捕集。後方のモップで残った汚れを拭き取り、床をよりきれいに仕上げる

 

【Check2 走行性能】室内状況に合った走行技術とマッピング機能にも注目!

家具の種類やゴミの有無に合わせて賢く動きを変える走行性能のチェックはマスト。最近は、初級モデルでも室内をマッピングするモデルが増えた。自己位置を把握し、コの字型に規則正しく走行する機種はより時短。広いフロアの掃除中に充電が切れそうになると自動充電/自動再開する機能も重要だ。

↑マッピング対応モデルはカメラやレーザーセンサーなどを使って部屋の間取りを把握し、効率良いルートで掃除。複数の部屋も順番に掃除させられる

 

↑作成したマップをスマホと連携することで、掃除結果の確認が可能。掃除機が入れなかった場所の家具を動かして掃除完遂率を高めることもできる

 

【Check3 障害物回避性能】床の上を片付けることなく掃除をやり遂げてくれる!

障害物回避機能があると、吸込口に絡まり走行エラーの原因となるコード類などの障害物を避けて走行し、掃除を最後までやり遂げるのに役立つ。ロボット掃除機を動かす前に床を片付けるのが面倒だという人には特にオススメの機能だ。

↑上級モデルにはペットの排泄物を認識してその場所を避けながら掃除する機種も。ペットのいる家庭がロボット掃除機使用をためらう原因を解消する

 

【Check4 アプリ性能】掃除モードやスケジュールの設定もスマホでラクラク!

アプリ連携可能な機種は、掃除モードやスケジュールの設定がスマホ上でできて便利。中〜上級モデルでは掃除したいエリアや進入禁止エリアをスマホで設定、掃除をより自分好みにできる。音声で掃除が行えるスマスピ連携機能も見逃せない。

↑アプリ連携で掃除の状況を出先からもリアルタイムで確認可能。本体の操作パネルで行っていたスケジュール設定もいまはスマホで行える

 

【Check5 手入れのしやすさ】ダスト容器やメインブラシのメンテ性は特に吟味すべし!

ロボット掃除機の性能維持にはこまめな手入れが不可欠。ゴミの捨てやすさに加え、ダスト容器の掃除のしやすさ、メインブラシの毛がらみ除去のしやすさも確認を。自動ゴミ収集機能やモップ自動洗浄機能があれば、手入れの手間を大幅に軽減できる。

↑ダスト容器内に吸着したハウスダストなどは取り除くのが面倒。水洗い対応の容器なら、静電気でくっ付いた汚れも一瞬で洗い流せる

 

ロボット掃除機を使いこなせるか不安ならまずは借りてお試しを!

ロボット掃除機を買っても使いこなせるか不安に思う人は多い。そこでオススメなのがロボット掃除機のレンタルやサブスク。ルンバ発売元のアイロボットは自社製品のサブスクを展開しており、購入前のお試しができる。また、家電レンタルサービスを利用すれば、複数の機種を試してから最適な1台が選べる。

 

【レンタルのここが〇】
●購入前に実際の使用感を確認するのに最適
●複数の製品を試して最適なモデルを選べる
●通常の使用での故障なら修理・交換が無料

 

【レンタルのここが△】
●長期間借りると購入するより割高になる
●前払い制で途中解約しても返金がない場合も
●中古品が届く場合があり新品希望者は要注意

↑ドコモのデバイスお試しサービス「kikito

 

【サブスクのここが〇】
●高額な製品を少額料金 で使え長期利用に最適
●契約期間中に壊れても 無償で修理してくれる
●一定期間使い続けると 以後料金無料の場合も

【サブスクのここが△】
●利用期間が短いと中途 解約金が必要な場合も
●製品リストに希望する 機種がない場合も
●サービス会社によって は中古品が届く場合も

ロボットスマートプラン+(アイロボット)

パワーブラシ付きで約980gの軽さ、山善から1万円台の「軽量コードレススティッククリーナー ZSP-L160」

山善は、パワーブラシを搭載し、本体が業界最軽量クラスの軽さでありながら、吸引力もパワフルな「軽量コードレススティッククリーナー ZSP-L160」を発売しました。直販サイト「山善ビズコム」での価格は1万7800円(税込)です。

 

コードレスの掃除機は、汚れに気付いたときにサッと掃除できる手軽なアイテムである一方、パワーブラシ付きのものは本体が重く、長時間使い続けると腕が疲れたり、扱いづらかったりすることも。

 

そこで山善は、カーペットなどのゴミをしっかり掻き出せるパワーブラシを搭載し、本体が1kgを切る業界最軽量クラスの軽さでありながら、吸引力もパワフルなZSP-L160を新発売。スティッククリーナーとしてはもちろん、ハンディクリーナーとしても使え、隅々まできれいに掃除できるとしています。

 

本体重量は約980gと、片手で持ち上げられる軽さを実現。加えて、軽く押すだけで前に進む「自走式」のため、軽々ストロークでき、女性や高齢の方でも楽に使用できます。それでいて、パワフルな吸引力を生み出すブラシレスDCモーターを採用しているため、しっかりとゴミを吸い込みます。

 

ヘッドには、細かな隙間や溝のゴミをしっかりと掻き出すパワーブラシを搭載。ラグやカーペット、畳、フローリングの溝などのゴミも取り残さないといいます。また、ヘッドの前方部を薄くして壁との距離が短くなるようにしたほか、パワーブラシを前方に搭載したことで、ブラシが壁際まで届き、壁際のゴミもきれいに掃除できるとのこと。さらに、ヘッドは前後に90度、左右に180度まで動くので、家具と家具の間や、ソファの下なども掃除できます。

 

ハンディクリーナー時は、アタッチメントを装着することで、サッシの溝やソファの隙間、ブラインドやエアコンなど、あらゆる場所を掃除できます。

 

連続使用時間は強モードで約11分、標準で約30分。また充電時間は約3.5時間です。集じん容量は0.3リットル。本体サイズはスティッククリーナー時で、幅212×奥行175×高さ1045mmとなっています。

かめばじわっと甘み広がる、日立独自の炊飯方式を採用した新「ふっくら御膳」

日立グローバルライフソリューションズは、ごはんの甘みを引き出し、粒立ちよく炊き上げる日立独自の炊飯方式「圧騰(あっとう)甘み炊き」を新たに採用した、コネクテッド家電のIHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100GM」を7月上旬から発売します。市場想定価格は99000円前後(税込)です。

 

RZ-W100GMは、京都の米老舗「八代目儀兵衛」の土鍋釜の炊き技を取り入れ、ごはんの甘みを引き出し、粒立ちよく炊き上げる日立独自の圧騰甘み炊きを新たに採用。お米を吸水させる「浸し」工程と、甘みを引き出しながら粒立ちを維持するための「高温蒸らし」工程を調整することで、土鍋釜の炊き上がりのような粒立ちで、かめばじわっと甘みが広がる、おいしいごはんを実現したといいます。

 

また、新たに日立の家事サポートアプリ「ハピネスアップ」と連携。炊き上がりを好みに合わせてカスタマイズできるほか、八代目儀兵衛のブレンド米「翁霞」コースをはじめとする、アプリ専用コースによる炊飯や調理も可能になりました。さらに、炊飯設定や、お米の在庫管理から発注までできるなど、炊飯器を便利に活用できます。

 

まとめて炊いたごはんを冷凍しておき、食べたいときに温めて、ふっくらおいしく食べられるとする「冷凍用」コースも新たに採用。冷凍したごはんはレンジで温めるとパサつく傾向がありますが、冷凍用コースで炊いたごはんをレンジで温めると、パサつきを抑えたふっくらしたごはんが食べられるそうです。

 

炊飯容量は5.5合、保温時間はスチーム40時間、炊飯時の定格消費電力は1400W。また本体サイズは約幅248×奥行き302×高さ234mm、重さは約6.0kgです。

最大55%オフも! ブルーエアの空気清浄機が楽天スーパーSALEでオトク

ブルーエアの総代理店であるセールス・オンデマンドは、楽天スーパーSALEでさまざまな製品をオトクな価格で販売中。スタンダードシリーズ「Blueair Classic」を始め、フラッグシップモデルの「Blueair Protect」ほか、「Blueair DustMagnet」などがお買い得です。

 

Blueair Classicは、空気中の花粉やハウスダスト、PM2.5、ウイルスなど、0.1μm以上の微粒子を99.97%清浄するシリーズ。また、専用アプリを通じた遠隔操作や、空気の観測なども可能です。

↑Blueair Classic

 

セール対象になっているのは、Classic 690i/Classic 605/Classic 490i/Classic 405で、最大55%オフで購入できます。

 

Blueair Protectは、0.03μmの超微粒子まで99.99%以上除去するとうたうモデル。さらに、フィルターに捕集したウイルス・菌を抑制してくれます。このBlueair Protectは最大20%オフで、さらにポイント5倍です。

 

販売期間は楽天スーパーSALEと同じ6月11日の1時59分までですが、製品によっては売り切れがあるかもしれませんので、気になる人はお早めに! 詳細はこちらからご覧ください。

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キングジムから男性向け美容ブランド「KING Beauty」登場! “男のムダ毛”をクリアする「ムダ毛ケアセット」MakuakeでAll or Nothingプロジェクト中

キングジムのグループ会社であるキングジム深センは、オフィス生活に特化した男性向け美容ケアのブランド「KING Beauty」(キングビューティー)を新たに立ち上げました。

 

新ブランド第1弾として、応援購入サービス「Makuake」にて、“男のムダ毛”をクリアする「ムダ毛ケアセット」のプロジェクト運用を開始。一定の目標金額に達したときのみ製品化を行う「All or Nothing」形式で実施しています。

 

同ブランドは、「ビジネスライフのさらなる快適」をコンセプトに、「ビシネスシーンでの清潔感」に特化した、男性のための美容ブランド。現在展開中のムダ毛ケアセットは、「Wブレードシェーバー」と「フラッシュリムーバー」のセットで、シェーバーでムダ毛を剃った後、IPL光美容器を使用することで、ムダ毛をしっかりクリアできます。

 

Wブレードシェーバーは、長い毛をカットする「ロングヘアブレード」と、短く残った毛を剃る「ショートヘアブレード」の2種類のブレードが1つになっています。切れ味の良いステンレス複合ブレードにより、面倒な下準備やケアのための補助アイテム不要でムダ毛をカット可能。またブレードが肌に優しくフィットするため、しっかりとシェービングできます。防水性能はIPX5相当。

 

フラッシュリムーバーは、肌に当ててボタンを押すと照射。電源ボタン3秒長押しすると自動モードに切り替わり、連続自動照射が可能です。フラッシュは5段階で調整でき、肌の強さ、毛の濃い箇所や薄い箇所、皮膚の薄い箇所など、肌の状態に合わせてコントロール可能です。

 

期間は8月4日まで。税込価格は2万6400円ですが、一般販売価格の10%オフとなる2万3700円から販売中です(※6月7日18時現在)。

 

株式会社キングジム 海外事業推進部:03-3864-7124

ホームページ: https://www.kingjim.co.jp/

「令和版三種の神器」が注目される背景とは? すべてを所有する経済評論家が解説!

共働き世帯の増加はもとより、コロナ禍で自宅にいる時間が増えて 家事に対するモチベーションは大きな変化が訪れたこの3年ほど。 本記事では、「令和版 三種の神器」が注目されるようになった背景を、経済評論家の坂口孝則さんに聞いた。 そろそろ導入をマジメに検討して良さそうだ。

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が解説します

経済評論家 坂口孝則さん
調達・購買コンサルタント。コスト削減や仕入れの専門家として、テレビ・ラジオなど様々なメディアで活躍している。

 

時短・節約・ラクになれる三種の神器はヒット目前か

令和版 三種の神器は「ドラム式洗濯乾燥機」「ロボット掃除機」「食器洗い乾燥機」。これらすべて所有しているという坂口さん。昨今注目を集めているのには、大きく分けて以下の理由があるという。

 

「当然ですが時短。共働き世帯だけでなく単身世帯の増加で増える時間短縮ニーズの増加や、時間を奪う対象へのコミットもあります。動画配信を見たいがために、効率化家電を活用している人たちは多くいます。実際、私がそうです。また節約ニーズも挙げられます。特にドラム式洗濯乾燥機は節水効果を相当向上させています。あと意外に気づきにくいのが無理ない姿勢で家事が行えて “ラク” になれるということ。特にロボット掃除機はしゃがむ必要がなく腰を酷使しません」(坂口孝則さん、以下同)

 

歴代三種の神器をプレイバック

では、過去の三種の神器はどのようなものだったのだろうか。1950年代後半の三種の神器と1960年代後半の新・三種の神器について、坂口さんに教えてもらった。

 

【1950年代後半】個人の所得が向上するなかで 生活の質を上げたいニーズと合致した

三種の神器:「冷蔵庫」「洗濯機」「白黒テレビ」

↑三種の神器(左から)冷蔵庫、洗濯機、白黒テレビ

 

「1950年代後半からの高度成長期には、松下電器産業(ナショナル)などBtoCのベンチャー企業が技術革新で伸び市場を席巻しました。戦後からの脱却のなか個人の所得が向上するうえで、生活の質も向上したい気持ちがありました。そして専業主婦の誕生は、家計の財布を握る女性の誕生でもありました。そこで冷蔵庫、洗濯機はズバリ生活の質の向上につながり、白黒テレビは新しいライフスタイルを体現するものであったわけです」

 

【1960年代後半】旧「三種の神器」が浸透して 他者との差別化を図る意識が生まれる

新・三種の神器:「カラーテレビ」「クーラー」「自家用車」

↑新・三種の神器 カラーテレビ(左)、クーラー(右上)、自家用車(右下)

 

「1960年代後半は戦後の貧しさを完全に脱却し、そして旧『三種の神器』が浸透したあとで、 “より他者との差別化を図る” 意識が芽生えた時代だったと言えます。そこでカラーテレビ≒よりきれいに、クーラー=より快適に、自家用車=より遠くへ、という願望を大衆が持ちはじめました。ですのでクーラーや自家用車は、当時の松下電器産業やトヨタ自動車の狡猾なテレビCMがその普及に大きな影響を及ぼしたはずです」

 

令和版 三種の神器が注目されるようになった理由

普及率がまだ高いと言えない令和版 三種の神器だが、今注目されつつある理由についても聞いてみた。

 

【理由1】 共働きが当たり前になり家事に割く時間が減少

調理は外食の定着、あるいは昨今のデリバリーサービスの増加により割く時間が減ったが、直接手を下す作業はより時短が求められるところ。なかでも食後の家族との時間を増やしてくれる食器洗い乾燥機への期待は大きい。

↑専業主婦世帯と共働き世帯は、1980年と2022年で比較するとほぼ逆転。最近では若い世代を中心に単身世帯も増加しており、共働き世帯同様、家事に割く時間を削減したい傾向が強まっている

 

【理由2】 ネットやスマホの普及で“自由時間”創出の欲求増

スマホやPCでのネット接続が “常時化” するなかで、常に情報に触れていたいという人が増加。動画配信の視聴やSNSのチェックを重視することが当たり前になっているなか、家事の効率化につながる家電に注目が集まっている。

↑パナソニックの調査によると、Z世代(18~25歳)ではタイムパフォーマンスを上げるために、別の作業をしながら動画を見る割合が60.5%にもなるという。若い世代ほど効率化を求めているようだ

 

【理由3】家事に対する意識の変化で“時短志向”層が増加

人の手で時間をかけて丹念に家事をすればおいしい食事が作れる、部屋や食器はきれいになるという考え方はもう古い。時短や省力化できるところは率先して行うのがいまの主流だ。そのためには令和版 三種の神器は必要不可欠と言える。

↑パナソニックが男女400人を対象に調査を行ったところ「あまり時間を割かず効率的にやりたい」人は全体の8割以上。ただし理想とする時間と実際にかけている時間には乖離が生まれている

 

「安ければもっと普及するはずで、それが一番のポイントだと思います。同時にもちろん必要なのは機能に対する信頼性でしょう。ネットなどでのコメントでは、買って “ハズれた” という人がいます。特にロボット掃除機などはその傾向が顕著です。ゴミがしっかり取れないと思っている方もまだいるようですが、技術の蓄積を重ねてきたメーカーのモノは十分に実用的と言えます。ロボット掃除機は現在、百花繚乱状態になっており、十分に機能しないモデルも存在します。

 

ネット上の情報だけに左右されるのではなく、レンタルやサブスクなどを使って購入前に試すのもオススメです。また、食器洗い乾燥機の設置は家の構造が課題だと思います。私も以前の自宅では不可能でした。ただし最近ではコンパクトで手軽に設置できるタンク式も増えてきたので、導入へのハードルは下がっています」

↑食器洗い乾燥機の普及率が高いのは、新築、あるいはリフォームで設置したビルトイン式の高さによるところが大きい。ロボット掃除機の普及率はまだ低めだ

 

坂口さんは、令和版 三種の神器はタイムパフォーマンス時代の大衆器である、と言います。

 

「成熟社会においては商品の機能ではなく、その商品を手にすることで得られる効能を想起できなければなりません。その意味でロボット掃除機、ドラム式洗濯乾燥機、食器洗い乾燥機は、コンテンツ氾濫時代に大衆が家事における時短を実現し、好きなことに時間を使えるための器ではないでしょうか。神器は限られた人のものですが、その真逆です」

 

令和版 三種の神器の導入を検討するときには、自分の生活スタイルにおいて何が大切であるか、ということを念頭に置いて優先度を決めてみてはいかがだろうか。

味は変わった…? 家電のプロがバルミューダ炊飯器の新旧モデルを食べ比べ!

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【バルミューダ炊飯器】ぐんとおいしくなった5年ぶりの新モデルの魅力を新旧比較でお伝えします!」をお届けします!

 

バルミューダの炊飯器に新モデル登場!

昨年12月にバルミューダから、5年ぶりとなる炊飯器「BALMUDA The Gohan(バルミューダ ザ・ゴハン)」の新モデルがリリースされました。内釜と外釜からなる独自の二重釜構造で、外釜に入れた水を加熱して蒸気の力で炊飯。お米を動かさず、じっくりと丁寧に炊きあげるので、表面が傷つかず粒立ちがよいご飯に仕上がるといいます。

まずは新モデル(画面左)と旧モデル(画面右)を並べて、カメラに示すサリーさん。新モデルも旧モデルと同じく、蒸気炊飯でもっとも美味しく炊けるという3合炊き。新モデルは少し全体が大きく見えますが、「かまど」にヒントを得たなめらかな曲面と鋳物を思わせる質感のデザインが特徴です。

 

「私は前のモデルのことを、『60年前に炊飯器が生まれた時と同じような炊き方をしていて、美味しくない』と酷評しておりましたが、今回の新モデルは試食会ではけっこう美味しかったんです! 改めまして、ここで炊いてみてどのぐらい違っているのか確認したいと思います」

 

まずは、サイズ感やデザインから比べていくサリーさん。

 

「横幅は取っ手がない分、新モデルのほうが幅は狭いんです。新モデルは『かまどをイメージした』とデザイナーさんは言っていました。フタを開けてみます。こんな風に二重構造になっていて、(外釜の)中にお水を入れてその蒸気でご飯を炊き上げる『蒸し炊き』にするのがバルミューダの炊き方で、新モデルも同じ。外釜に入れる水の量は新モデルのほうが200mlから180mlに少なくなっていますね。内釜は、前のモデルはこんな風に外側も黒いです。それに対して新モデルは外側がステンレスな感じ。(重さは)持ってみると同じくらいかな。旧モデル(の内釜)が235g。新モデルは4g少なく231g。ほぼ内釜の重さは変わらないです」

 

二重構造は同じながらも意外と違いは多い!?

それでは、いよいよご飯を新旧モデルで炊き比べ。今回は北魚沼の「新之助」を1合ずつ炊くことに!

「こっちの古いモデルは200ccのお水を外釜に入れます。新モデルは180ccの水を入れました。洗米したお米(が入った内釜)を中にセットします。そしてフタをします。そうそう、どちらもポータブル電源につないでいます~」

 

サリーさんが「電気のちょこっと貯金」として愛用する、ソーラーパネルで充電できるポータブル電源が今回の炊飯でも活躍していました。そして、新モデルのフタ上部にある操作パネルで炊飯モードを選択。

「『白米・普通(コース)』で炊飯だからこのままでいいですね。ここ(フタ上部のダイヤル)はどうなんだろう? これはあれだ! タイマーをセットする時にこのダイヤルでカチカチできるって言ってました。で、こっち側(旧モデル)も炊き方を選びましょう。白米で普通に炊飯。炊飯は、60分ね。……面白いね。(新モデルは炊飯時間が55分なので)5分違います。新モデルのほうが炊き上がりが早くなってる。熱の制御というか、何か変わってるんだと思います」

 

炊飯中の時間で、改めてデザインに触れていくサリーさん。

 

「こういう風に見てみると、やっぱり新しいモデルのほうが圧倒的に安定感があって良いデザインな気がしますね。上にあるタイマーのダイヤルなんかもいい感じにデザインされていると思います」

 

ツヤツヤに炊きあがったご飯、新旧味比べ!

さて、いよいよご飯の試食タイムです。先に炊きあがった新モデルのフタを開けると、湯気が立ったほかほかのご飯が姿を現します。

 

「(新モデルを)先に開けてみたいと思います。ほほう…どうです……? ツヤツヤな感じね。かき混ぜてみましょう。……前のモデルのサクッとした感じはないみたい。割とふっくら炊けているようですね」

やがて旧モデルも炊き上がりました。旧モデルから食べ始めるサリーさん。果たして新モデルはどのくらいご飯が美味しくなったのか……? さらに、卵かけご飯も試してみた結果は……? 気になる試食の様子は、こちらの動画をチェックしてみてください! このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

 

コンパクトで電源・水道不要。アイリスオーヤマが「充電式ポータブルウォッシャー」発売

アイリスオーヤマは6月23日から、コンパクトで容易に持ち運びでき、電源や水道がない場所でも使用できる「充電式ポータブルウォッシャー」を、ECサイトや全国のホームセンターを中心に順次発売します。価格は直販サイトで2万1780円(税込)。

 

充電式ポータブルウォッシャーは、ノズルを調節することで「ジェット」「キリ」「シャワー」の3種類の吐出に切替えられるのが特徴。ジェットは直進的な水を吐出でき、外壁や車のちょっとした汚れを水流で手軽に洗浄できます。また、キリは園芸での散水に適しており、シャワーは自宅周りから外出先まで多様な用途の水洗いに対応できるとしています。

 

給水タンクの容量は8L。1度の給水で最長約4分半連続使用が可能とのこと。バッテリー容量は2000mAhで、最大約24分間連続使用できるそうです。

 

本体は、ホースとトリガーガンをまとめてコンパクトに収納できるため、たとえば車のトランクに積んだままでも場所を取らないといいます。また、質量も約2.4kgと軽量のため、女性でも持ち運べます。さらに、複雑な組み立てが不要で、長い水道ホースを繋くことなく、誰でも手軽に使用できるとしています。

 

 

■商品仕様

商品名 充電式ポータブルウォッシャー
型番 JPW-T81-W/H
カラー ホワイト/グレー
充電温度 5~35℃
連続使用時間※2 約24分
バッテリー リチウムイオン2次電池
バッテリー容量 2000mAh
バッテリー寿命 繰り返し充電 約400回
定格電圧 DC12V
充電電源
(充電アダプター)
入力 AC100-240V、50/60Hz、0.8A
出力 DC5V、3A
充電時間 約2時間
タンク容量 8L
ホース長さ 3m
水の使用温度 5~40℃
最大吐出圧力 約0.7MPa
最大吐出水量 約3L/min
製品寸法
(本体寸法)
幅316×奥行216×高さ275mm
製品質量
(ホース、トリガーガン含む)
約2.4kg
防水性 IPX4
付属品 充電アダプター、ノズルクリーニングピン
参考価格 オープン価格
発売日 2023年6月23日

 

魚料理もふっくら焼き上げ! 日立のオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」最新モデル

日立グローバルライフソリューションズは、旨みを閉じ込めて、こんがりジューシーに焼き上げる「熱風旨(うま)み焼き」を採用したコネクテッド家電の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10B」を7月上旬から発売します。最新の熱風旨み焼きでは、肉料理に加え、新たに魚料理にも対応。表面はこんがり、肉料理はジューシーに、魚料理はふっくらと焼き上げるとのこと。

 

MRO-W10Bは、日立独自のセラミックプレートと熱風で食材を包み込み、一気に加熱し、旨みを閉じ込めておいしく焼き上げる熱風旨み焼きを採用。最新の熱風旨み焼きでは、肉料理に加え、新たに魚料理にも対応しました。

 

また、セラミック製のテーブルプレートにより、マイクロ波を使ったレンジ加熱、オーブン、過熱水蒸気、グリルの複合加熱(クワトロ加熱)が可能に。テーブルプレートの上に焼網をのせ、下味をつけた食材を並べて、テーブルプレートを皿受棚にセットしたら、あとはおまかせで料理ができるそうです。クワトロ加熱を使って、表面はこんがり、肉料理はジューシーに、魚料理はふっくらと焼き上げます。

 

さらに、「センター赤外線センサー」が食品の表面温度をはかるため、冷凍からも、冷蔵からも調理できます。下味をつけて冷凍した肉や魚を凍ったまま調理できるので、解凍する手間が省けます。

 

おまかせで作れるさまざまなオートメニューも搭載。調理の手間を軽減できます。MRO-W10Bでは、自宅で手軽に作れる多彩なスイーツメニューや、大火力ですばやくおいしく調理する「野菜シャキシャキメニュー」のメニュー数が増加。さらに、お肉をしっとりやわらかく仕上げる「やわらかメニュー」を新たに採用しており、レパートリーが広がります。

 

本体はお手入れしやすい仕様を採用。汚れても外して丸洗いできる日立独自の「外して丸洗いテーブルプレート」や、シリコン系塗装を施して汚れが落としやすい側面、ヒーターが露出していないので拭きやすいフラットな天面、大量のスチームで汚れが落としやすい「清掃」コースにより、庫内を簡単にお手入れできます。

 

このほか、献立決めや本体の操作がスマートフォンで行える「ヘルシーシェフアプリ」と連携。日々の食事づくりをサポート可能です。

 

庫内容量は30リットル、レンジの最大出力は1000W、本体サイズは約幅497×奥行き442×高さ375mm、重量は約18.0kgとなっています。

自動運転する家電も要チェック! デザインも機能も良き”機能美家電”4選

近年は、一見すると家具風の「ステルス家電」や雑貨風の「雑貨電」など、インテリアに馴染むオシャレな家電が人気。今回はインテリアのプロと家電のプロ、両者の審美眼にかなう、まさに眼福な生活家電を厳選した。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちも心酔しています

スタイリスト 窪川勝哉さん

雑誌やテレビのスタイリングで活躍。インテリアのほか、家電やクルマ、文房具にも造詣が深い。

 

本誌家電担当 青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持つ。製品評価では、機能性に加えてデザインも重視している。

 

【その①】円形の発光面を持つ滑らかな半球状のあかり

ペンダントライト

パナソニック

MODIFY ペンダント LGB15162BF

半球状のペンダントライト。表面にはマット加工を施して高品位な質感に仕上げた。凹凸や隙間が少ないシンプルなデザインで拭き掃除もしやすい。不快なまぶしさを抑え、目にやさしいパネルを採用。

SPEC●定格消費電力:14.8 W●光束:695lm●消費効率:46.9lm/W●光色:電球色2700K●全高:440〜1840mm(調節可能)●埋込穴径:φ70mm●埋込深:100mm●サイズ:φ480×H240mm

 

↑同社は「ブラック」の電気設備に着目したシリーズを展開中。まとまりある引き締まった空間を演出できる

 

心酔ポイント

「深澤直人が手掛けるMODIFYシリーズは、ムダのない、潔いデザインが魅力です。」(窪川)

「同シリーズは「iFデザイン賞」「グッドデザイン賞」を受賞。その造形は国内外で認められています。」(青木)

 

【その②】北欧家具調の空気清浄機でホコリや花粉を効率的に除去

空気清浄機

ブルーエア

Blueair DustMagnet 5440i

独自の「DustMagnetテクノロジー」を搭載するシンボリックモデル。渦状気流と帯電されたプレフィルター、上下2か所の吸込口が効率的に作用し、空気中の有害物質を除去する。アプリ連携も可能。

SPEC●定格消費電力:7〜42W●適用床面積:〜56㎡(34畳)●運転音:30〜50dB(A)●風量:3.9〜8.4㎥/分●8畳 あたりの清浄時間:約9分●サイズ/質量:W290×H650×D290mm/約6.8kg

↑ライトグレーのファブリック素材でインテリアに調和。天板はサイドテーブルとしても使える

 

酔心ポイント

「レッグパーツにより“家電×家具”ぽいデザインを実現。天面に小物を置けるのも便利です。」(窪川)

「ハウスダストの除去に注力した独自技術を採用し、小さな子どもやペットがいる家庭にオススメ!」(青木)

 

【その③】アイデア次第で活用の幅は無限! 世界初(※)の家具の自動運転ロボ

スマートファニチャー

Preferred Robotics

カチャカ 

“家具の自動運転”を行うロボット。人の声や専用アプリの指示で室内を自律移動しながら、ドッキングした家具を指定された場所まで運ぶ。専用家具はパーツの付け外しが可能なモジュール式。

SPEC●カメラ:RGB カメラ●センサー:レーザーセンサー×1、3D センサー×1、段差センサー×2、家具認識センサー×1●移動速度:最大400㎜/秒●サイズ/質量:W240×H 124×D387mm/10kg

※:2023年2月時点。音声指示で家具をドッキングして動かす市販の家庭用ロボットにおいて。Preferred Robotics調べ

 

↑創意工夫によって様々な用途で活用できる。配膳・下膳といった家事や、スケジュール設定で定刻に薬を運んでもらう、なども可能だ

 

酔心ポイント

「必要な家具を運んだり片付けたりしてくれるのは、インテリアスタイリストとして大注目! 」(窪川)

「人が家具に合わせて動くのが従来。家具が自律的に動けば、レイアウトが自由になってうれしい。」(青木)

 

【その④】高級ホテルなどにも用いられる特許技術で均一な香りを実現

フレグランスディフューザー

アントレックス

NEBULA ディフューザー

高級ホテルなどにも設置の業務用機器に用いられる「AirQ Technology」を採用。特許技術で超微粒子化したフレグランスが空気中に長く滞留し、均一に香る。カートリッジ(別売)の交換で香りを変更可能。

SPEC●定格消費電力:2.3W●適用床面積:〜60㎡●カートリッジ容量:30ml●噴霧方式:アトマイザー式●カートリッジ:「檸檬の花」など全9種●サイズ:W108×H53×D108mm

 

酔心ポイント

「室内空間は光、音、香りなどで印象が大きく変わります。本機はホテルのような香りでナイス!」(窪川)

「均一な香りだけでなく、消臭もできるW効果を搭載。ゲストからの印象もアップするはずです。 」(青木)

見惚れるデザインのホームケア家電を厳選! プレゼントにも最高なアイテム4つ

近年は、一見すると家具風の「ステルス家電」や雑貨風の「雑貨電」など、インテリアに馴染むオシャレな家電が人気。今回はインテリアのプロと家電のプロ、両者の審美眼にかなう、まさに眼福なホームケア家電を厳選した。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちも心酔しています

スタイリスト 窪川勝哉さん

雑誌やテレビのスタイリングで活躍。インテリアのほか、家電やクルマ、文房具にも造詣が深い。

 

本誌家電担当 青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持つ。製品評価では、機能性に加えてデザインも重視している。

 

【その①】ユニークなシルエットと北欧系カラーが目を引く

衣類スチーマー

スチーマリー

Cirrus 3 アイロンスチーマー

曲面形状のアイロンプレートを搭載した衣類スチーマー。高温のスチームがニオイを抑え、シワを取り除く。付属のアイロンミトンで押さえて使用すれば、プレス加工のようなピシッとした印象に仕上がる。

SPEC●定格消費電力:1200W●平均 噴霧水量:約18g/分●連続噴霧時間:約 6分●給水タンク容量:90mL●オートシ ャットダウン機能:使用後30分●サイズ /質量:W140×H250×D95㎜/860g

 

↑起動から約25秒でスタンバイ。外出前など気になったらすぐに衣類をケアできる。革とスエードを除きあらゆる素材に対応

 

心酔ポイント

「ミニマルかつ個性的なシルエットがレア。スカンジナビアンテイストの新色セージもナイス!」(窪川)

「小型でも必要十分な出力。スーツなどフォーマルな服をパリッと決めたいときにも使えます。」(青木)

 

【その②】キュートなボディながらパワフルな除去力を備える

電動毛玉取り

スチーマリー

Pilo 2 ファブリックシェーバー

9000回転/分のパワフルなモーターと6枚刃を内蔵。刃の回転がファンの役割を果たし、カットした毛玉を吸引、捕集する。カシミアやメリノ、アルパカなどデリケートなウール系の素材にも対応。

SPEC●定格消費電力:5W●稼働時間:約2時間●充電時間:約2.5時間●モーター速度:9000回転/分●サイズ/質量:φ67×D93mm/152g

 

↑USB Type-Cによる充電式。コンパクトかつコードレスで使えるので、あらゆるシーンで活躍する

 

酔心ポイント

「普段使いにも、旅のお供にもピッタリ。キュートなデザインはギフトにも喜ばれるはずです。」(窪川)

「シェービングエリアの直径が5cmと、片手サイズの毛玉取りとしては大きめ。効率的に除去できます。」(青木)

 

【その③】しっかり深剃りしつつ保湿効果などをアップ

電動シェーバー

パナソニック

スキンケアシェーバー ラムダッシュ ES-MT22

イオンプレートを装備し、スキンケアを行いながら3枚刃で深剃りできるのがポイント。化粧品の保湿成分やビタミンCを効率的に肌の角質層まで浸透させる。皮脂や毛穴汚れを除去できるモードも搭載。

SPEC●定格消費電力:約10W●電源:充電式、急速1時間充電●パワーコントロール:ラムダッシュAI(センシング約216回/秒)●防 水:IPX7●サイズ/質量:W65×H 178×D55mm/210g

 

↑チタン素材のイオンプレート部分には温感機能も搭載。高と低の2段階から好みの温度設定で、心地良くケアができる

 

酔心ポイント

「ゴツさがなくスタイリッシュなので、洗面所に出しっぱなしでもパートナーから怒られないかも! 」(窪川)

「日々のシェービングにスキンケアも兼ねられます。メンズ美容入門者にもオススメです!」(青木)

 

【その④】バトン型の軽量スリムボディとパワフルな風量が魅力

ヘアドライヤー

カドー

baton 

同社が空調家電で培ってきた送風技術を応用。300g未満の軽量スリムボディながらパワフルな風量を実現し、速乾性は上々だ。コードは360度回転する「ノンツイスト機構」搭載で絡まりにくい。

SPEC●定格消費電力:約800W(⾼温強⾵・最⼤出⼒時) ●風量:約2.0㎥/分●安全装置:温度過昇防⽌装置(サーモスタット、温度ヒューズ)●サイズ/質量:約φ38.5×H277㎜/約298g(電源コード、カールブラシを除く)

 

↑カールブラシパーツを付属。髪のボリュームコントロールや、エアリーカールなどスタイリングも行える

 

酔心ポイント

「私も愛用中です。デザイン、風量、ノンツイスト機構のコードの使い勝手に至るまで大満足! 」(窪川)

「「腕が疲れる」など、乾かす以前の億劫さにアプローチしている点が意欲的。合理的なデザインです。」(青木)

まさに眼福! 食卓に”出しておきたくなる”、美しい調理家電4つ

近年は、一見すると家具風の「ステルス家電」や雑貨風の「雑貨電」など、インテリアに馴染むオシャレな家電が人気。その中から、食卓を彩る調理家電に焦点を当て、インテリアのプロと家電のプロ、両者の審美眼にかなう、まさに眼福な“機能美家電”を厳選した。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちも心酔しています

スタイリスト 窪川勝哉さん

雑誌やテレビのスタイリングで活躍。インテリアのほか、家電やクルマ、文房具にも造詣が深い。

 

本誌家電担当 青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持つ。製品評価では、機能性に加えてデザインも重視している。

 

【その①】重厚感のあるステンレスが食卓を一気に引き締める

IH調理器

ツインバード

ホットトリベット ブラック×ステンレス

鍋敷きのように食卓に馴染む、薄さ40mmの卓上IH調理器。優れた金属加工技術によって磨き上げられたステンレスは重厚感があり、天板のディテールや質感からは高級感が漂う。とろ火(保温)から強火まで5段階の出力調節が可能。

SPEC●定格消費電力:1200W●出力調節機能:70W相当〜1200 W(5段階)●安全機能:なべなし自動停止など●サイズ/質量:約W 280×H40×D280mm/約2.2kg(コード含む)

 

↑ワイヤレスコントローラーでスマートに操作。プッシュでオン/オフ、リングを回して火力調節ができる

 

心酔ポイント

「見栄えも利便性も、食卓の主役を張るにふさわしい逸品です。ホームパーティで囲むと最高! 」(窪川)

「新潟・燕三条が誇る磨きの技術で実現した曲線にうっとり。グリル調理まで対応と実用的です。 」(青木)

 

【その②】ハーブティーやフルーツティーなどティータイムを手軽に格上げ

電気ケトル

ツヴィリング

ENFINIGY ヨーロピアンケトル 1.7L

ステンレス製ストレイナーを付属し、茶葉などを入れればそのまま抽出可能。6段階の温度設定機能で、コーヒーの適温である93℃もワンタッチで沸く。本体はニオイや色が付着しにくい耐熱ガラス製でお手入れがラク。

SPEC●定格消費電力:1000W●温度設定機能:40/60/70/80/93/100℃(6段階)●保温機能:最大30分●蒸らし機能:最大10分●サイズ/質量:W200×H260×D200mm/1.7kg

 

↑フルーツや ハーブなどを加え、手軽にヨーロッパ風アレンジを楽しめる。レシピ ブックも付属

 

酔心ポイント

「中身が見えるのでハーブティーなど淹れる過程を視覚的にも楽しめます。お茶好きにはうれしい!」(窪川)

「洗い物が最小限で済むので、タイパも良い。コーヒーに最適な93℃の温度設定も便利です。」(青木)

 

【その③】スチーム機能と両面焼きでジューシーに焼き上げる

ノンフライオーブン

エペイオス

EPEIOS FoElem スマートノンフライオーブン Chef

スチーム機能と上下加熱式ヒーターを搭載したIoTノンフライオーブン。食材の焼きムラやパサつきを抑え、うまみを逃がさずジューシーに焼き上げる。高温スチームによる自動洗浄機能も便利だ。

SPEC●定格消費電力:1350W●庫内容量:14L●温度調節機能:50〜220℃●調理機能 :ノンフライヤー、発酵、フードドライヤーなど●サイズ/質量:W350×H 380×D352mm/10.8kg

 

↑専用アプリを用意。プリセットメニューならほぼほったらかしで調理できる

 

酔心ポイント

「コンパクトながら3層で調理可能。ガラス窓はまるでピザ窯を覗き込むようなワクワク感! 」(窪川)

「下ごしらえした食材を入れるだけで手軽にワンプレート料理が完成。忙しい日も心強い! 」(青木)

 

【その④】刃の切れ味は折り紙付きのスタイリッシュな電動ミル

ペッパーミル

ツヴィリング

ENFINIGY 電動ミル

ナイフブランドとして有名な同社が手掛ける、さびにくいセラミックブレード搭載の電動ミル。岩塩やスパイスなどにも対応し、つまみを回して刃の開き具合で粗さを調整できる。お手入れもしやすい。

SPEC●給電方法:USB充電式(リチウムイオンバッテリー内蔵)●使用可能なスパイス:胡椒、岩塩、クリスタルソルト、山椒、花椒など●サイズ/質量:W48×H213×D48mm/364g

 

↑コードレス仕様で料理の仕上げにサッと使いやすい。粒が見やすいLEDライトを搭載

 

酔心ポイント

「ドイツのメーカーらしい機能美あふれるスマートなデザイン。ブランドロゴがキッチンに映えます。 」(窪川)

「湿気を防ぎ、卓上に置きやすい蓋付きなのもうれしい。カラバリのブラックもクールです! 」(青木)

”冷蔵庫に見えない冷蔵庫”。住まいを格上げする機能美家電のススメ

近年は、一見すると家具風の「ステルス家電」や雑貨風の「雑貨電」など、インテリアに馴染むオシャレな家電が人気。インテリアのプロと家電のプロ、両者の審美眼にかなう、まさに眼福な“機能美家電”を厳選した。

※こちらは「GetNavi」2023年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちも心酔しています

スタイリスト 窪川勝哉さん

雑誌やテレビのスタイリングで活躍。インテリアのほか、家電やクルマ、文房具にも造詣が深い。

 

本誌家電担当 青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持つ。製品評価では、機能性に加えてデザインも重視している。

 

ラグジュアリーな外観と大容量や優れた鮮度保持性能を兼備

冷蔵庫

AQUA TZシリーズ

プロダクトデザイナー・深澤直人による“冷蔵庫に見えないデザイン”が魅力。スペシャルエディション(AQ R-TZA51N/42N)は、ダークシルバーが高級感を演出する。「おいシールド冷凍」や「ツインLED野菜ルーム」などの鮮度保持機能も秀逸。

SPEC(AQR-TZA51N)●定格内容積:512L(冷蔵室332L、うちツインLED野菜ルーム26L/冷凍室180L)●年間消費電力量:293kWh●サイズ/質量:W830×H1850×D635mm/135kg

 

↑鮮度保持用LEDライトと半密閉構造を採用。野菜の熟成を抑え、乾燥や水ぐされから守る

 

↑庫内の隅々まで手が届きやすい薄型設計。冷凍室は大容量、かつ6ボックス分割で食材を整理しやすい

 

↑冷凍室内の温度変化を抑制。食材の冷凍焼けを防ぎ、食感やうまみを保ちながら保存できる

 

酔心ポイント

「22年モデルは実際に自宅で使っていて、美しいルックスがお気に入り。光沢感のある加工でキッチンがラグジュアリーな印象になります。」(窪川)

 

「デザインに加えて、庫内の隅々まで手が届きやすい薄型設計や、おいしさを逃さない冷凍技術など使い勝手も上々。才色兼備な一台です。」(青木)

 

【Other Choice】様々な空間に合わせてコーディネートできる冷蔵庫

冷蔵庫

日立 Chiiil

リビングや寝室など、キッチン以外にも設置しやすい新コンセプトの冷蔵庫。グレー系を中心に10色を用意し、空間に合わせて選べる。2台を組み合わせて縦置き・横置きも可能。

SPEC●定格内容積:73L(うち食品収納スペースの目安56L)●年間消費電力量:198kWh/年●サイズ/質量:W559×H750×D420mm/29kg

加熱性能が向上! 外見もシュっとした「BALMUDA The Range」新モデルを見てきた

バルミューダは「BALMUDA The Range」(バルミューダ ザ・レンジ)の新モデル(K09A)を6月1日に発売しました。こちらは2017年に発売された旧モデル(K04A)の後継機種で、ブラック・ホワイトおよび限定カラーのダークグレーは実売価格5万3900円(税込)、ステンレスは 6万2700 円(同)です。

↑「BALMUDA The Range」の本体寸法は幅 456 × 奥行 435 × 高さ 331mm(ハンドル含む)、幅 456 × 奥行 387 × 高さ 331mm(ハンドル含まない)。庫内寸法は幅 352 × 奥行 314 × 高さ 177mmです。本体重量は約15.3kg

 

レンジ・オーブン機能とも加熱性能が向上

「BALMUDA The Range」は容量20Lのオーブンレンジ。シンプルな機能で直感的な操作が可能なほか、操作や運転時のギター音、まるでステージのようなライトアップによってキッチンに楽しさを届けるものとなっています。

↑ハンドルに内蔵されたLEDライトもリニューアル

 

使用時に複雑な設定は不要で、6種類のモードから直感的に選んでダイヤルを回すだけで調理を開始できます。シンプルで直感的な操作方法で誰でも手軽に料理を楽しめます。

新モデルは庫内構造を見直すことによって、レンジ・オーブン機能とも加熱性能が向上したとのこと。旧モデルでは、レンジ機能で温めた際、食材の温度ムラを指摘されることもあったそうですが、新モデルでは庫内中心部が正確に加熱されることにより、より均一な温めが可能になりました。また、オーブン機能は、ヒーター管を1本から2本に増やして庫内上部に内蔵することにより、均一な焼き上がりになるそうです。そのため、パンやお菓子類などを作るのにも適しているとのこと。開発者は、BALMUDA The Rangeによってオーブン料理をシンプルでハードルの低いものにしていきたいそうで、その言葉通りの設計となっています。

↑説明会では、実際にBALMUDA The Rangeで作られたフォカッチャが提供されました。しっとりモチモチした食感に仕上がり、焼き目もムラがありません。

 

また、旧モデルは庫内天井部分にヒーター管がむき出しで、メンテナンス時に破損させてしまうリスクもあったそうですが、今回はヒーター管を内蔵することにより、手入れのしやすさも実現させています。このほか、通気口の位置を背面から上部に変更。側面の設置制約がなくなり、設置の自由度が高まりました。

↑新モデル(左)と旧モデル(右)の背面の比較。新モデルでは背面の上部に通気口が設置されています。そのため左右の側面を壁にピッタリとくっつけて設置できるようになりました

 

デザインもクラシック&モダンにアップデート

新モデルは、クラシックな要素を取り入れながらも、モダンで無駄のないデザインにアップデート。ハンドルやダイヤル、窓枠などの細部に改良が加えられ、より洗練されたデザインとなりました。なお、開発段階では、扉と本体の質感が違うなどの課題があり、担当者が工場のある中国に7か月間滞在して金型を作りなおすなど、試行錯誤を重ねたとか。

↑左が旧モデル、右が新モデル。新モデルはハンドルが細くなり、クラシックな意匠が施されているのが特徴。金属の質感表現にもこだわったそうです。また、ハンドルが細くなったぶん、LEDを埋め込むのに苦労したとのこと。このほか、窓枠には段差が設けられてよりシャープな印象を演出しています

 

カラーバリエーションは4色。旧モデルでも人気色だったブラック・ホワイト、プロの厨房をイメージした特別モデルのステンレスカラー、限定カラーのダークグレーが販売されるとのこと。

↑左からホワイト、ブラック、ステンレス、ダークグレー

 

同梱されている角皿はフッ素加工からホーロー加工に変更。傷の目立たない上品な質感となっています。また、保温性と冷却性にも優れており、料理の幅を広げてくれます。テーブルにそのまま出すことができるそう。

↑同梱されているホーロー加工の角皿

 

シンプルで直感的な操作方法はそのままに、加熱性能やデザインがアップデートされたBALMUDA The Rangeの新モデル。ギターの操作音、洗練されたデザインとともに、手軽に調理を楽しんでみてはいかがでしょうか。

神・美容家電はどれだ!女子力皆無のライターが話題3アイテムをとことん試す

最近、自分磨きの時間が皆無だ。カラーを重ねた髪は潤いを失い、日々酷使している手はむくみが酷い。長きにわたったマスク生活により、たるんだフェイスライン。なんとかしたいが、エステに行く時間もお金もなし。はて、どうしたものかと思っていた矢先、巷で噂の美容家電をお試しできる機会をいただいた。ドライヤー、マスク型美顔器、EMSグローブ。はたして神・美容家電はどれだ!

 

【アイテム1】すぐ乾くのに水分量が半端ない!うる髪に仕上がる超速乾ドライヤー

まず試したのは、超速乾ドライヤー「Lattractions Dryer」。3000万個のスーパーマイナスイオンで髪がしっとり潤うとのことだが、マイナスイオンって目に見えないし、なんだかイマイチ信用できない。それに、普段使っているドライヤーだって、そこまで安いものじゃないのだが、何か変化を感じられるのだろうか……? 幾分怪しみながらも使ってみた。

はい、スーパーマイナスイオン最高。目に見えないものは信じないなんて、ナンセンスだよ? 何が違うって、風量が強くてすぐ乾くのに、髪に水分がたっぷり含まれている。うるうるの手触りなのだ。

 

普段のドライヤー後と、Lattractions Dryer使用後の写真を比べてみたら、一目瞭然。ご覧あれ。

↑左:いつも使っているドライヤー後。右/Lattractions Dryer使用後

 

普段はそこそこお高いシャンプーとヘアオイルでなんとか髪のパサつきを抑えていたが、シャンプーは同じ、ヘアオイルなしでこのしっとり感とツヤ。確かに髪は乾いているのに、「まだ濡れてる?」と勘違いするほど、潤いをたっぷり感じるのである。遠赤外線をドライヤー内部の3か所から発生させ、独自開発のトルネード状の風が髪表面の水分を吹き飛ばすのだそう。

 

風量はダイヤルで調節でき、色によって強弱がわかるので使いやすい。そして、軽量。いつも「ドライヤーが大きい!重い!」と自分で髪を乾かさない小4の娘の手にも、しっかりフィット。

↑子どもの手にもフィット

 

付属のスタンドを使えば、ハンズフリーで髪が乾かせる点もうれしい。

ちなみに、夫や子どもたち、実家の両親にも試してもらったが、皆「手触りが全然違う!」と驚いていたので、老若男女共通して愛用できそうだ。

 

Lattractions Dryer by Dr.Beau

https://www.kalos-beauty.jp/item/DB-KN507-C/

 

【アイテム2】仕事をしながらフェイシャルエステ? マスク型美顔器

続いては、マスク型美顔器「Dr.Beau Mask de kirei」。7種類の電流が頬の筋肉を奥まで刺激し、肌のもたつきやハリ不足が解消できるのだそう。とにかく顔のたるみが気になっていたので、かなり期待大である。

 

マスクの左右にコントローラーを取り付け、付属のジェルを顔に塗ったら、マスクを装着。リモコンで好きなレベルに調節するだけ。

某バラエティ番組のハンターのような見た目だが、付け心地は悪くない。不定期に変わる刺激のリズムも楽しい。ただマスクをつけているだけなので、他の用事をこなせるのもありがたい。

 

ただし、ノーメイクの状態で行うのが原則のため、打ち合わせや取材がない日は、化粧をせずにこのマスクでフェイシャルケアをしながら原稿を書き、メイクをする日はお風呂上がりに装着。直後の肌には特に変化を感じなかったが、半日ほど経つと、頬のしっとり具合に気づく。久々のもちもち感に感動!

↑マスクは水洗いOK、専用ネットに入れて洗濯機でも洗える

 

ちなみに、刺激のレベルは1~10段階。筆者の場合はレベル1で十分、2にすると少し肌がビックリする感じだったので、刺激の感じ具合は個人差が大きいかもしれない。また、肌の調子が良いからと言って毎日使うのはおすすめできない。調子に乗って、朝晩×3日連続で使った筆者は、若干肌に赤みが出てしまった(すぐにひいたが)。取扱説明書に書かれている「1日1回(12分)、週2~3回を目安にご使用ください」を守るべし。

 

Dr.Beau Mask de kirei

https://kalosbeauty.mysmartstore.jp/products/100207528

 

【アイテム3】まるで手の美顔器⁉ 極上ハンドケアが味わえるEMSグローブ

最後は、ハンドケアアイテム。「手の美顔器」とも呼ばれている「Dr.Beau Beau-te」だ。付属のクリームを手の甲に塗り、コントローラーをつけたグローブを両手に装着。リモコンで操作すると、微弱電流が流れて筋肉の深部を刺激してくれるというもの。仕組みはマスクと同じようだ。

 

早速スイッチをオンして、レベル1からスタート。レベル10まである中で、筆者は6がちょうど良いと感じた。マスクの方は1で十分だったので、手の皮が厚いのか。痛いようなピリピリ感ではなく、心地よい刺激。

 

グローブをはめながらスマホを操作したり、本を読んだりもできるが、あまりに心地よいので、何も持たずにその刺激を堪能するのがおすすめ。12分間の極上ハンドケアである。グローブを外すと、カサカサだった自分の手がしっとり。角質層までイオンが浸透するという触れ込みは嘘ではなかった。

 

なお、マスクとグローブは共通のコントローラー&リモコンのようで、グローブの刺激を上げようとしたら、マスクの方までレベルアップしてしまった! 夫がグローブ、隣の部屋で筆者がマスクを使っていても、相手のコントローラーに反応してしまったので、同時に使う際は少し注意が必要かもしれない。

 

Dr.Beau Beau-te

https://kalosbeauty.mysmartstore.jp/products/100083906

 

神・美容家電No.1は「ドライヤー」に決定!

いずれもかなりの効果が感じられた神・美容家電だったが、個人的にもっとも惹かれたのはドライヤーだった。今使っているものよりお値段はぐっと張るが、髪を乾かすだけであのツヤとしっとり感が得られるのであれば安いものだろう。家族全員で使えるし、他のヘアケアアイテムに充てていた分で十分投資できる。1回使っただけで実感できたのだから、使い続けたら、さらに美髪になれそう!

 

マスク型美顔器とEMSグローブも捨てがたい。どちらもちょっとお高いが、エステに行かずして自宅でケアできることを思えば、十分納得のお値段だ。女性だけでなく男性も使えるので、パートナーと一緒に使うのもおすすめ。自分磨きにピッタリな3アイテム、ぜひお試しを。

 

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ルンバに挑むロボット掃除機「DEEBOT T20 OMNI」発売前解説。水拭きは完全おまかせ、モップも常にキレイ。

エコバックスジャパンは吸引・水拭き清掃を同時に行えるロボット掃除機「DEEBOT T20 OMNI」を発表しました。6月16日発売で、直販価格は17万9800円です。

↑エコバックスジャパンが2023年6月16日に発売するロボット掃除機「DEEBOT T20 OMNI」(直販価格17万9800円)

 

「DEEBOT Tシリーズ」は、2022年4月に発売した「DEEBOT X1 OMNI」をはじめとするフラッグシップモデルの「DEEBOT Xシリーズ」に次ぐセカンドラインという位置付けです。しかしXシリーズにはない水拭きモップの温水洗浄機能水拭きモップを自動的に持ち上げる「モップ自動リフトアップ」機能吸引と水拭き掃除を組み合わせた4つの清掃モード壁際を入念に水拭きする「エッジディープクリーニング」機能など、フラッグシップ機にもないさまざまな新機能を搭載しています。

 

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吸引と水拭きを同時に行い、効率的に部屋を清掃

DEEBOT T20 OMNIは本体上部のレーザーセンサーを用いて部屋のマッピングと自己位置認識を同時に行う「TrueMapping2.0」や、カメラを用いて障害物を回避する「3D物体回避(TrueDetect)3.0」機能を搭載。DEEBOT X1 OMNIの吸引力(約5000Pa)よりも高い約6000Paの吸引力を実現したほか、髪の毛などがからまりにくい「ゴム製メインブラシ」を新たに採用しました。

↑本体上部に部屋のマッピングを行うレーザーセンサーを搭載し、前面には障害物を認識するカメラを搭載しています

 

水拭き掃除には、圧力をかけながら毎分180回高速回転する「加圧回転式デュアルモップ(OZMO Turbo 2.0)」を搭載。カーペットを認識すると自動でモップパットを持ち上げる「モップ自動リフトアップ」機能も新たに搭載しました。なお、「モップ自動リフトアップ」におけるカーペットやラグの毛足の長さは約3mmまでが推奨とのことです。

 

清掃モードは「吸引&水拭き」と「吸引してから水拭き」、「吸引のみ」、「水拭きのみ」の4つを搭載しており、掃除ごと、もしくは部屋やエリアごとに設定できます。ちなみに、カーペットは認識するものの、畳はフローリングと同じように清掃するとのこと。そのため、畳の部屋はマッピング後に「吸引のみ」のモードを選ぶなどの工夫が必要になります。

↑本体底面には圧力をかけながら毎分180回高速回転する「加圧回転式デュアルモップ(OZMO Turbo 2.0)」を搭載

 

↑モップパッドはこのようにはがせますが、後述の全自動クリーニングステーションで自動洗浄するため、基本的に取り外す必要はありません

 

↑髪の毛などがからまりにくい「ゴム製メインブラシ」をDEEBOTシリーズで初めて採用しました

 

全自動クリーニングステーションにモップパッドの温水洗浄機能を搭載

本体内のダストケースにたまったゴミの収集に加えて、モップへの給水、汚れたモップの洗浄、熱風乾燥まで全ての工程を自動で行う全自動クリーニングステーションも付属しています。従来モデルのDEEBOT X1 OMNIは常温水による洗浄でしたが、DEEBOT T20 OMNIでは約55℃の温水によるモップ洗浄機能を搭載しました。

↑全自動クリーニングステーションの上部のフタを開けたところ。左側が汚水タンク、右側が給水タンクです

 

清掃が完了すると、ダストケースのゴミを本体内の紙パックに約10秒間かけて吸引し、モップを温水で1~2分かけて洗浄します。その後、熱風で2時間から4時間(2、3、4時間の設定が可能)かけて乾燥させる流れになっています。

↑汚水タンク(写真)の汚水を捨て、清水タンクに水を入れるだけと、メンテナンスはかなり楽です

 

↑全自動クリーニングステーションの下部にあるボタンを押すと……

 

↑引き出しを開いてゴミパックを取り出せるようになっています。ゴミパックには最大60日間分のゴミをためておけます

 

なお、ロボット掃除機の本体内には水タンクを搭載せず、洗浄してキレイになったモップパッドを使って一定時間かけて清掃すると、全自動クリーニングステーションに戻って再度モップパッドを洗浄する仕組みとのこと。一回で水拭き掃除する時間は6分、10分、15分の中から設定できます。時間が短いほどキレイなモップパッドで掃除できますが、その分だけ全自動クリーニングステーションに戻る回数が増え、洗浄する回数も多くなるため、トータルの掃除時間が伸びることになります。

↑スマホアプリのクリーニング設定画面。好みに合わせて細かい設定が可能です

 

↑清掃後には、どこをどのように動いて掃除したのかをマップで確認できます

 

↑部屋を清掃しているところ。椅子の脚の周りも回転しながらしっかり掃除します

 

↑エッジディープクリーニングモードで清掃しているところ。本体が回転し、後方のモップパッドを壁際まで寄せて床を拭き上げます

 

↑発表会には、エコバックスのブランドアンバサダーに就任した女優の内田有紀さんも登場。DEEBOT T20 OMNIに「富士山」と名付けて愛用していると語っていました

 

エコバックスのDEEBOTシリーズは、2022年4月に発売した「DEEBOT X1 OMNI」がモップパッドの自動洗浄・乾燥機能まで付いた“全部入り”的なロボット掃除機としてヒットしました。しかし、Roborock(ロボロック)の「Roborock S7 MaxV」シリーズやアイロボット「ルンバコンボ j7+」のようなモップパッドのリフトアップ機能はありませんでした。今回発表したDEEBOT T20 OMNIはその弱点をカバーし、カーペットやラグのある部屋も安心して使えるようになりました。

 

ただ、毛足の長さは3mm程度までが推奨とのことなので、毛足の長いカーペットやラグを使っている家庭では、モップパッドを本体上部まで持ち上げるルンバコンボj7+が最も安心ではあります。とはいえ、それを差し引いても、DEEBOT T20 OMNIはモップへの給水から温水での洗浄、熱風乾燥までおまかせできる点でかなり魅力的。

 

市場では相変わらずアイロボットのルンバシリーズが大きなシェアを取っていますが、最上位モデルではDEEBOTやロボロックなども善戦しています。安心感があるルンバシリーズと、高性能・多機能を売りにするDEEBOTやロボロックなどの中国メーカー勢がしのぎを削るこの状況、ユーザーとしては選択肢が増えてうれしいところ。これからも注目したいところです。

【ダイソン話題の2製品 発表会詳細レポ】Dyson 360 Vis NavとDyson Zoneは何が魅力?

ダイソンは1998年の日本法人設立から25周年を記念し、2023年5月23日に「Dyson Japan 25th anniversary Press conference」を開催。プレスカンファレンスにはダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏とチーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏が登壇し、ロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」や空気清浄ヘッドホン「Dyson Zone 空気清浄ヘッドホン」などを発表しました。本記事ではその様子をレポートします。

 

冒頭に登壇したジェームズ・ダイソン氏は、同氏が初めて手がけた掃除機「G-Force」(日本のApex社が発売)が日本で発売されてから日本との縁が始まり、「1998年にはApex社からライセンスを買い戻してダイソン日本法人を設立しました」と語りました。

↑ダイソン創業者兼チーフエンジニアのジェームズ・ダイソン氏

 

また、「製品を開発する中で、テクノロジーを駆使して小型化するだけでなく、日本の家庭にぴったりな製品を作ったものが、実は世界的に受ける」(ジェームズ・ダイソン氏)ことがわかったとのこと。

 

【Dyson 360 Vis Nav】独自モーターと10個のサイクロンで強力な吸引力

新製品として登場したDyson 360 Vis Navは2015年10月発売の「Dyson 360 eye」、2019年3月発売の「Dyson 360 Heurist」に続く3世代目のロボット掃除機です。

↑2023年5月23日に発売されたロボット掃除機、Dyson 360 Vis Nav(直販価格は税込み18万9200円)

 

毎分最大11万回転する独自開発のDyson Hyperdymiumモーターに、約10万Gの遠心力を生み出す10個のサイクロンのほか、魚眼レンズを用いた「360°ビジョンシステム」で部屋のマッピングや自己位置推定を同時に行ないながら、くまなく部屋を掃除するナビゲーションシステムを搭載しています。

↑毎分最大11万回転する独自開発のDyson Hyperdymiumモーター(写真左)と魚眼レンズを用いた「360°ビジョンシステム」(写真右)

 

↑Dyson 360 Vis Navのスケルトンモデル。合計10個のサイクロン機構を内蔵しています

 

Dyson 360シリーズは本体最前面にブラシバーを搭載する「D型シェイプ」に近いスタイルが特徴ですが、Dyson 360 Vis NavではさらにD型シェイプに近付いています。そのブラシバーは、フローリングから大きなゴミを取り除く柔らかいナイロンブラシ、静電気の発生を抑えて床の溝からホコリをかき集めるカーボンファイバーブラシ、カーペットの奥からゴミをかき取る硬いナイロンブラシの3つを組み合わせた「トリプルアクションブラシバー」を、シリーズで初めて搭載しました。

↑初搭載の「トリプルアクションブラシバー」

 

↑ブラシバーはレバーを回すだけで簡単に取り外しができます

 

ルンバのようなサイドブラシ非搭載。でも自動で出てくる「エッジノズル」を搭載

さらに特徴的なのが新搭載の「エッジノズル」です。アイロボットの「ルンバ」シリーズをはじめとして、多くのロボット掃除機は片側面もしくは両側面にサイドブラシを搭載し、壁際などにあるゴミやホコリをかき集める機構を採用しています。しかしDyson 360シリーズは「サイドブラシを横で回転させるとホコリが舞い上がってしまう」(ジェームズ・ダイソン氏)という理由でサイドブラシを搭載していませんでした。

 

とはいえ、メインブラシバーだけでは壁際のゴミやホコリを取りきれないというのが実情でした。そこで新たに搭載したエッジノズルは、壁を検知すると自動で飛び出し、壁際のゴミやホコリを吸引できるようになっています。

 

「壁を検知するとエッジノズルが自動的に出てきて、壁の隅までしっかり集じんします。まさに本当のインテリジェントな掃除機です」とジェームズ・ダイソン氏は自信を見せていました。

↑エッジノズルは、通常時は本体左側面に収納されています

 

↑壁を検知するとエッジノズル(本体左側の赤いノズル)が飛び出し……

 

↑壁際のゴミやホコリを吸引する仕組みです

 

微細な粒子を1秒間に最大1万5000回計測する「ピエゾセンサー」を搭載し、ゴミの量が多いと検知すると自動的に吸引力を高める機能も備えています。

 

“ルンバブル”の条件を突破。三度目の正直に期待したいところ

本体はDyson 360シリーズ最薄となり、高さ9.9cmの場所まで掃除できるようになりました。また、デュアルリンクサスペンションを搭載し、最大2.1cmの段差を乗り越えることも可能です。

 

Dyson 360 eyeは高さ120mm(幅242×奥行き230mm)、Dyson 360 Heuristは高さ120mm(幅230×奥行き240mm)と、コンパクトながら高さがあるため、“ルンバブル”(ルンバが入れる高さ)の家具の下には入れないという弱点がありました。しかしDyson 360 Vis Navは高さ97mm(幅330×奥行き345mm)になったことで、ルンバブルの条件とも言える「高さ10cm」の壁をギリギリ越えています。

 

ちなみにルンバシリーズの最新モデルの「ルンバ コンボ j7+」は高さ87mm(幅339mm×奥行き339mm)。Dyson 360 Vis Navは、ほぼ双璧レベルにまで仕上がっています。

 

吸引力の違いや細かい使い勝手について比較することはできませんでしたが、エッジノズルを携えて“三度目の正直”に挑む、ダイソンのチャレンジには期待したいと思います。

 

【Dyson Zone】高域から低域まで解像感が高く、ANC効きもかなり良好なヘッドホン

ダイソン初のウェアラブル製品となるDyson Zoneは、付属のシールドを取り付けることでパーソナル空気清浄機として使えるオーバーヘッドタイプのBluetoothヘッドホンです。

↑ヘッドホンに空気清浄機能を搭載したDyson Zone(直販価格は税込み12万1000円~)

 

開発をスタートした経緯についてチーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏は次のように語りました。

 

「センサーを搭載したバックパックを背負って都市部を歩き回る調査をしたところ、大気汚染が大きな問題で、外でもきれいな空気を提供する必要があると気付いたのです。そこで高音質のヘッドホンに空気清浄機能を搭載しました」(ジェイク・ダイソン氏)

↑Dyson Zoneを見せるチーフエンジニアのジェイク・ダイソン氏

 

ヘッドホンの性能としては、内蔵する11個のマイクのうち8個を使って集音することで周囲の音を打ち消すアクティブノイズキャンセリング(ANC)機能を搭載。マイクは1秒間に38万4000回周囲の音をモニタリングし、最大38dBまで低減できるとのことです。

 

Φ40mmのネオジムスピーカードライバーを搭載し、周波数帯域は6Hz~21kHz。内蔵バッテリーで最大50時間の再生が可能です。

↑Dyson Zoneの模型

 

発表会で試聴してみましたが、高域から低域まで解像度が高く、低域の無駄な突き上げ感のない自然な音作りにとても好感が持てました。ANCの効きもよく、イヤーカップを2回タップすることでANC機能をオン・オフできるのですが、オンにした途端に周囲の音がスーッと消えるのを感じられました。会場のスタッフから「音楽が聞こえますか?」という質問が投げかけられたようですが、その声がほとんど聞こえないほど良好な効き具合でした。

 

シールドはきれいな空気を吸えるかもしれないけど、においと収納が気になる

付属の取り外し可能なシールドは、ワンタッチで本体前面にマグネットで取り付けられるようになっています。装着するとイヤーカップからフィルターを通して清浄化された空気が口元に流れ込む仕組みです。フィルターは0.1μmの微粒子を約99%捕集する静電フィルターと、酸性ガスなどを捕らえるカーボンフィルターを組み合わせています。

↑付属するシールドはマグネットで着脱できるようになっています

 

「汚れた空気がイヤーカップ内のフィルターを通して、シールドから99.9%のきれいな空気を直接ユーザーの口や鼻に届けます。外出先でも、公共交通機関や飛行機でも素晴らしい音を聞きながらきれいな空気を吸えるというわけです」(ジェイク・ダイソン氏)

 

装着してみると、製造されたばかりだからか、新車のようなにおいが感じられました。しばらく使い続けるとにおいを感じなくなるのかもしれませんが、同じにおいがし続けるのは気になるところです。

 

また、シールドは人の顔の凹凸に合わせてデザインされていることもあり、コンパクトに収納できるような仕組みもありません。ワンタッチで着脱できるのはいいのですが、飛行機などに乗る際にはどのように収納できるのかについても気になるところでした。

↑筆者が装着してみたところ

 

空気清浄ヘッドホンとしてはマイナス面も少し気になりました。しかし「空気清浄機をウェアラブルにするためにヘッドホンに付けた」というコンセプトの割に、音質面では高域や低域の無理な協調感のないかなり真面目な音作りをしているのには好感が持てるところです。

 

ダイソンらしいビビッドなカラーリングにも賛否はありそうですが、かなりチャレンジングでユニークなものづくりもダイソンならではという印象でした。

 

そのほか、限定カラーのヘアケア製品「Ceramic Pop」シリーズも発表されました。ジェームズ・ダイソン氏いわく「3製品のどれも『G-Force』をオマージュし、G-Forceで使っていたカラーをあしらった」製品とのこと。

↑「G-Force」のカラーリングをあしらった限定カラーのヘアケア製品「Ceramic Pop」シリーズ。左からDyson Supersonicヘアドライヤー、Dyson Airwrapマルチスタイラー、Dyson Corraleヘアアイロン

 

↑Dyson Zoneを持つジェイク・ダイソン氏と、限定カラーのDyson Supersonicヘアドライヤーを持つジェームズ・ダイソン氏

 

【フォトギャラリー】画像をタップすると閲覧できます。

約7年の開発期間を経て生み出されたダイソン “最強の”ロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」がついにお目見え

注目プロダクトをナビゲート。今月はダイソンが約7年の開発期間を経て発売したロボット掃除機「Dyson 360 Vis Nav」を紹介!

※こちらは「GetNavi」 2023年7月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モーターとサイクロンの匠・ダイソンが突き進む独自路線

ロボット掃除機
発売中

ダイソン
Dyson 360 Vis Nav
(ダイソン スリーシックスティー ビズナビ)
ダイソンストア価格18万9200円

独自開発のDyson Hyperdymium™モーターを搭載。毎分最大11万回転し、同社ロボット史上最強の吸引力を実現した。360°ビジョンシステムとSLAM、26個のセンサーを組み合わせ、部屋の隅々まで正確かつ効率的に清掃。

SPEC●最大稼働時間:約50分●充電時間:約2時間30分●音声コントロール:Googleアシスタント、Amazon Alexa●サイズ/質量:W330×H97×D345㎜/4.5kg

 

第3弾も唯我ダイ尊なスタイリングにアッパレ

まず、筆者の第一印象は「薄くてワイド」。歴代モデルでは高さがありつつ幅がコンパクトなのが特徴的だったが、本機では高さ97㎜、幅は330㎜に刷新。しかも本体先頭に幅いっぱいのブラシバーが搭載され、D型形状となったのが新鮮だ。同社初、3種類のブラシを組み合わせフローリングやカーペットなどのゴミをしっかりとかき集め、新搭載のエッジノズルで壁際のホコリも収集しやすく進化している。

 

そして長年磨き上げたモーターでパワフルに吸い尽くし、サイクロンの遠心力でゴミと空気を分離。HEPAフィルターを通してきれいな空気だけを排気するわけだ。頭脳の進化ぶりも特筆。使い勝手は次号(GetNavi8月号)で詳しく紹介したい。

↑Dyson Hyperdymium™モーターを搭載。毎分最大11万回転し、パワフルな吸引力を実現する。10個のサイクロンが10万Gもの遠心力を創出。微細なホコリを空気から分離してクリアビンの中に捕らえ、変わらない吸引力を実現する
↑魚眼レンズを用いた360°ビジョンシステムを搭載。室内を360度視認し、周囲を正確に把握する。またSLAMが情報処理し、常に効率的な清掃経路を設定

 

↑MyDysonアプリでスケジュールの設定や運転モードの切り替え、制限エリアの設定などが可能。また吸ったゴミの量をマップ表示できるのも安心感あり

 

↑ソフトなナイロン製、硬いナイロン製、カーボンファイバー製の3種を組み合わせたブラシバーで、床やカーペットのゴミを捕集。エッジノズルで壁際もカバーする

 

↑密閉性の高い5段階の捕集性能とHEPAフィルターを搭載。0.1ミクロンもの微細な粒子を99.99%捕らえて逃がさない。排気もきれいなのがありがたい!!

 

【HISTORY】

<日本発売 第1弾>

Dyson 360 Eye
(ダイソン スリーシックスティー アイ)

2015年10月、独自のデジタルモーター、サイクロン技術、ビジョンシステムを備え堂々登場し、業界騒然。本体幅230㎜、高さ120㎜。

 

<日本発売 第2弾>

Dyson 360 Heurist
(ダイソン スリーシックスティー ヒューリスト)

2019年3月発売。学習能力、レンズ、センサー、アプリ連携機能が大きく改良され、より効率性が向上した。本体サイズは360 Eyeと同様。

 

【NEW RELEASE】

ほかにもキャラ立ちな新製品が続々!!

Dyson Purifier Big+Quiet 空気清浄機
●日本での展開有無は未定

同社で最もパワフルな空清として発表されたばかり。新技術により10m先まで空気を循環させ、広い部屋の空気を浄化する。運転音の低減にも配慮。

 

Dyson Zone
空気清浄ヘッドホン
ダイソンストア価格12万1000円〜

高品質なノイズキャンセリングヘッドホンに空気清浄機能を融合。約1年前に発表された“怪作”がついに発売へ!!

 

 

文/青木宏彰(本誌)

生活に寄り添った機能が嬉しい洗濯機が続々! プロが予報するNEXT HIT衣類ケア家電3つ

在宅期間に洗濯頻度が増え、“干す作業”の負担も顕在化。乾燥機能ニーズが高まっている。一方、対面が再開し、ニオイケアを洗濯機に求める流れも。今回は衣類ケア家電に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できるアイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん

デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

【その①】衣類に染み付いたニオイの原因菌を除菌

全自動洗濯機

パナソニック
インバーター全自動洗濯機NA-FA12V1
実売価格18万1660円

業界初、専用錠剤を使って衣類やタオルのニオイの原因菌を除菌できる「次亜除菌コース」を採用。洗剤や柔軟剤の自動投入機能も備え、計量の手間を省いてくれる。スマホの専用アプリで外出先からも洗濯できたり、自動投入の設定をしたりと、家事の時短に。

 

より生活に寄り添った機能性を追求

新しい生活様式をきっかけに、洗濯機の除菌機能への関心や洗濯への負担感が大きくなった。本機は次亜塩素酸を用いて手軽にニオイの原因菌を除菌できる。さらに洗剤投入の手間の削減や効率的な洗濯ができるなど、暮らしに寄り添った機能性でタテ型洗濯機市場を牽引する。

 

プロも注目

「あきらめかけていたニオイの原因菌を除菌できるなんて驚き。人と会う機会が増えても安心です。従来になかった画期的さで重宝されそう!」(安蔵)

 

【その②】クラウド連携で好みの仕上がりを自動学習!

AIoTドラム洗濯乾燥機

シャープ
ドラム式洗濯乾燥機ES-X11A
実売価格33万円

厚手の衣類などの乾燥ムラを抑制し、ふんわりと仕上げる「ハイブリッド乾燥NEXT」を搭載。さらに繊維の奥まで汚れを落とす高い洗浄力ながら業界最高水準の省エネ・節水・低騒音を実現した。直径370mmのワイドな投入口で洗濯物を出し入れしやすい。

 

AIoTや時短コースでラク家事ニーズに応える

洗濯するたびに好みの仕上がりを学習し、外出先から洗濯の予約時刻の変更、乾燥の追加・取り消しができるなど、AIとIoTを融合させたシャープ独自の「AIoT」で使い勝手がさらに向上。時短コースも新たに採用し、ラク家事ニーズをしっかり満たしている。

 

プロも注目

「IoTはここ数年で大きく進化。数多くの家電が対応していますが、現状は接続が複雑で普及率が低め。ですが、ソフトの改善によっては増加しそう。」(石井)

 

【その③】離れワザで様々な暮らしに対応した干し方を実現

衣類乾燥除湿機

コロナ
サーキュレーター連動衣類乾燥除湿機 CDSCタイプ
実売予想価格4万9800円

除湿機本体と上部のサーキュレーターを分離可能。洗濯物を乾燥風と送風の2方向から当てて乾きムラをゼロにする“分離”と、ワイドに強力な乾燥を行える“一体化”を使い分けられる。サーキュレーター単体でも使え、空気循環による冷暖房の効率アップに貢献。

 

分離する新発想で部屋干しを快適化

電気代の高騰で節約が叫ばれるなか、本機は乾燥時間を短縮でき、空気を循環して冷暖房の効率もアップ。時代に即した商品と言える。また、部屋干しを余儀なくされる花粉や梅雨の季節も洗濯物をムラなく乾かせ、現状の部屋干しに不満を抱える人にも受け入れられそう。

 

プロも注目

「合体できることで収納スペースを取らないのも利点。このように形を変えられるユニークな衣類除湿機が増え、市場も見直されるでしょう。」(石井)

家電NEXT HIT予報! プロいわく、おひとり様ニーズにハマるミニ洗濯機が来るかも?!

在宅期間に洗濯頻度が増え、“干す作業”の負担も顕在化。乾燥機能ニーズが高まっている。一方、対面が再開し、ニオイケアを洗濯機に求める流れも。今回は衣類ケア家電に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できるアイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん

デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。

 

GetNavi web
小林史於

 

最大3㎏の洗濯物が入るミニ乾燥機

小型乾燥機

イルコ電子
ESTILO
実売価格4万9800円

設置が簡単かつデザインがシンプルな衣類乾燥機。狭い部屋でも置き場所に困らないコンパクト設計ながら、フェイスタオルなら20枚の洗濯物をしっかり乾かすパワフルな乾燥力を備える。ぬいぐるみや靴の乾燥に使えるトレイ付き。

ライフスタイルの多様性に寄り添い市場が細分化する

いま、洗濯機や乾燥機が急激に小型化している。家電ライターのコヤマタカヒロさんは、小型家電が売れる可能性を次のように分析。

 

「単体で使える衣類乾燥機は、近年登場した新しい家電。これから市場を開拓していく存在です。単身世帯が増えているいま、大型の洗濯乾燥機は不要だけれど衣類やタオルの乾燥はできるようにしたいといったニーズが高まり、小型の乾燥機に注目が集まっています」

一方、パナソニックやシャープは除菌・消臭機能を強化した洗濯機を展開。人との接触が増えることから、こうしたアプローチの製品が次々登場すると家電ジャーナリストの安蔵靖志さんは予想する。

 

「“リモート”から“出社回帰”に移行し、たくさんの人と直接会って話す機会が増加。コロナ禍では自宅内や人が触れる場所を除菌していくという方向でしたが、アフターコロナでは“エチケットとしての除菌・ニオイケア”が再度見直されていくでしょう」

 

コンパクト設計がおひとり様需要に合致

単独世帯が全体に占める割合は過去最高の38.1%に達し、部屋サイズから省スペースで置ける小型乾燥機への需要が高まっている。また、いままで乾燥機というと洗濯機の乾燥か衣類乾燥除湿機の2大勢力だったが、本機が第3極として大きくなることを期待したい。

↑コースに合わせて温度を調整するAI-PTCヒーターを2基搭載。加熱防止センサーで異常な温度上昇を制御して衣類の傷みを防ぐ

 

↑稼働音は、布団を叩く音よりもはるかに小さい45.6dB。日常生活音よりやや大きいか、ほぼ同等レベルの静音設計だ

 

プロも注目

「パワフル性能で1人ぶんの衣類を効率良く乾かせるのが魅力。洗濯物を干すことが不要になります。“家事の自動化”文脈でも注目の製品」(コヤマ)

 

「小型で置き場所を選ばない、というのは市場でも類を見なかったポイント。花粉症で外干ししたくない人の新しい選択肢になりそうです!」(安蔵)

 

「ひとり暮らしや夫婦世帯にササりそうなサイズ。汚れ物や白物は別々にしたい、ちょっとだけ洗いたいという要望に応えてくれる一台です」(小林)

 

【コレもCheck】

汚れたふきんをすぐ洗える シンク横に設置可能なランドリー

小型洗濯機

サンコー
セミオートでお任せ洗濯お湯も使えるミニランドリー
1万800円

シンク横に置けるミニランドリー。自動注水機能のため、給水ホースを水の入ったたらいなどに入れ、排水ホースを排水溝に設置するだけ。45℃までのお湯と漂白剤がOKなのでふきんの油汚れもしっかり落とせる。

 

「この掃除機、率直に欲しい」パナソニック「パワーコードレス MC-SB53K」を使ったら機能・デザインに大満足!

汚れに気が付いた時に、サッと掃除ができるコードレススティック掃除機。電源コードから解放され、スイスイ掃除できる取り回しのしやすさは魅力だが、掃除を終え、ヘッドを裏返してみるとびっくり。髪の毛やペットの毛がブラシにびっしりと絡みついており、ハサミやカッターを使ってお手入れするのが想像以上に骨が折れるのだ。こうした課題を解決するべく、2020年に開発されたのがパナソニックの「からまないブラシ」。実際に使ったユーザーからは、「本当に毛がからまない」と驚きの声が上がっており、以降は多くの同社製品に採用されている。今回使用したパナソニックのコードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-SB53K」(実売価格4万1580円・以下、MC-SB53K)も、この「からまないブラシ」を搭載。さらにヘッドやハンドルの改善で操作性がアップし、デザインも進化したことで、より使いたくなる、部屋に置きたくなるモデルに仕上げてきた。結論から言えば「欲しい!」となったわけだが、その理由を以下でレポートしていこう。

↑パナソニックのコードレススティック掃除機「パワーコードレス MC-SB53K」。カラーは「HC グレージュ」の1色

 

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やっぱり「からまないブラシ」でお手入れがラク

↑本体重量は1.5kg(スティック時:本体・延長管・床用ノズル・バッテリーの合計質量)と軽量だ

 

掃除をするたびに、髪の毛やペットの毛がブラシにびっしりと絡みつき、「また?」と肩を落とすのはよくある話。以前なら「しかたないこと」と諦めていたところだが、パナソニックの最新コードレススティック掃除機「MC-SB53K」なら心配はいらない。

 

円すい形のブラシを2本並べた「からまないブラシ」を搭載しており、ブラシの外側から、径の細い内側へと毛や糸くずが移送され、吸引口へと吸い込まれていくのだ。

↑円すい形のブラシを2本並べた「からまないブラシ」。ダブルブラシで絡んだ髪の毛やペットの毛を中央へ移送。毛が絡みにくいので、お手入れの負担が大幅に軽減される

 

↑密集ブラシで髪の毛をしっかりキャッチ。円すい形のダブルブラシで径の細い内側へと移送し、中央の空間に集めて吸引する仕組みだ

 

掃除後にブラシを取り外し、絡みついた毛をハサミで切るという面倒なお手入れが不要なうえ、ブラシには抗菌加工が施されており、清潔さをキープ。ヘッド底面のローラーにも特殊加工が施され、表面が滑らかで毛が絡みにくくなっている。毛が絡みにくいブラシは昨今のトレンドだが、底面のローラー部分にまで絡みにくい特殊加工を施しているのは珍しい。

↑ローラーにも特殊加工を採用。これによって表面が滑らかになり、毛が絡みにくい

 

↑論より証拠ということで、約30cmの糸くずを吸引してみることに。結果はご覧の通りで、糸くずはまったく絡まっていなかった。「からまないブラシ」の効果を実感した瞬間だ

 

横スライドでもゴミをきっちり吸引

清掃力はどうだろう? 本体重量1.5kgのスリムボディから、「清掃力はそれなりなのでは?」と想像していたが、「MC-SB53K」はいい意味で予想を裏切ってくれた。床面に吸い付くようなパワフルな吸引力を発揮しながら、前後左右にスイスイとストロークさせられ、微細なゴミもしっかりと吸引してくれたのだ。とりわけ印象的だったのは、ヘッドを横方向に動かしながらゴミを吸引できること。壁ぎわにヘッドを密着させ、そのまま横にスライドさせるとおもしろいようにゴミが取れた。

↑ヘッド底面のローラーを斜めに配置することにより、前後左右の動きがスムーズに。操作性が向上し、家具の脚まわりもスイスイ掃除できる

 

↑壁ぎわのゴミまできっちり吸い込む「壁ぎわ集じん」機構を採用。ノズルの前方部が薄いため、壁ぎわまでしっかりブラシが届く仕組みだ。この「壁ぎわ集じん」機構と、斜めに配置されたローラーの合わせ技により、ヘッドを横方向にスライドするだけでゴミが吸い取れる

 

↑目に見えない約20 μmの微細なハウスダストまで検知して、ランプが赤く光りお知らせしてくれる「クリーンセンサー」を搭載。目には見えないゴミまでしっかり掃除できているという、満足感が得られるうれしい機能だ

 

そのほか、本体を水平に寝かせてベッド下を掃除した際も、ヘッドが浮き上がらず、スムーズにゴミを吸引。人間工学に基づき設計されたハンドル角度や形状、重心バランスなどにより、まるでヘッドが浮遊しているかのように、軽やかに取り回すことができた。

↑グリップは握りやすいオープンハンドル。手元に重心があるので操作しやすく、感覚としては、ほうきを使ってスイスイ掃除しているかのよう。手にグッと力を込めることなく、軽快にストロークできた

 

↑手首を返すと、ヘッドもクルッと向きを変える。テーブルや椅子の足まわりの掃除も軽快そのものだ

 

↑本体を少し横にひねれば床と平行にしてもヘッドが浮き上がらないので、ソファやベッドの下など、低い場所もストレスなく掃除できた

 

「見せる収納」が可能な美しいボディデザイン

美しいボディデザインも「MC-SB53K」の魅力だ。インテリアに馴染みやすいグレー基調のボディは、直線と曲線がうまくミックスされ、凛としたたたずまい。リビングに置きっぱなしにしておいても違和感がないので、「見せる収納」が可能だ。デザインにひと目惚れして購入を決断する、そんなユーザーも多いのではないだろうか。

↑曲線と直線が組み合わされたグレー基調のボディ

 

↑デザインの美しさも筆者が気に入ったポイント。スタンドはないものの、「壁ピタゴム」が付いているので、壁にちょこんと立てかけておける。リビングルームに出しっぱなしにしておいても圧迫感がなく、インテリアに違和感なく馴染んでくれた

 

ユーザー目線で作り込まれた名機

髪の毛やペットの毛が絡みにくい「からまないブラシ」を採用することで、お手入れの負担を大幅に軽減してくれる「MC-SB53K」。掃除するたびに、絡みついた毛をハサミで切り取る手間がないのはうれしい限りである。清掃力や操作性にもすぐれ、前後左右にスイスイとヘッドを動かし、壁ぎわのゴミもきっちり吸引。ヘッドを横方向に動かしてもゴミが取れるのには素直に驚かされた。また、これだけの性能・機能を1.5kgのスリムボディに落とし込み、凛とした美しいボディデザインを完成させた点には、拍手を送りたい。これだけよくできているコードレススティック掃除機なら、率直に欲しい。そんな感想を抱いた、実りの多いレビューとなった。

↑狭いすき間や高所、棚上などの掃除に重宝する「ブラシ付きすき間ブラシ」に加え、毛ブラシとローラーで、ふとんの繊維にからんだダニをたたいてかき出す「ふとん清潔ノズル」が付属する

 

↑ブラシとすき間ノズルを切り替えれば、高いところや棚上掃除もお手の物

 

↑ダストボックスは簡単に取り外すことができ、ゴミ捨てがラク。水洗いもできるので、常に清潔な状態をキープできる

家を建てたあと、照明デザインで後悔した…そんなときに使いたい「LEDフラットランプ」

近年の住宅の空間デザインには変化が起きています。ダイニングとリビングを接続した大空間が好まれるようになったり、高気密住宅が普及したり。さらに、コロナ禍を経て在宅ワークが一般化したため、住居空間に家族団欒の場と仕事場という、2つの役割が求められるようになりました。

 

家に求められるニーズが多様化したことで、家を建てたあとになって、照明デザインに関して後悔するケースも増えてきました。しかし、天井などに埋め込んだ照明器具をあとから変えようとすると、電気工事士の資格が必要になることもあり、ハードルが高いのが現状です。

 

そんな状況を未然に解決できるのが、パナソニックが販売している「LEDフラットランプ」です。LEDフラットランプは高気密住宅に対応しているうえエネルギー効率が高く、電気工事士の資格を持たない一般の人でも交換が可能。従来の住宅照明器具が抱えていた問題を解決してくれる製品なのです。

↑LEDフラットランプの本体

 

↑LEDフラットランプを設置した部屋

 

高気密住宅への対応し、資格なしで交換できるという唯一性

LEDフラットランプは、GX53口金を使用した薄型のLEDランプです。現在多く用いられている住宅用照明といえば、LED電球やLED一体型照明ですが、前者は発熱などの問題で高気密住宅への対応が不可(パナソニック製の場合)で、後者の交換には電気工事士の資格が必要になります。一方、LEDフラットランプであれば、高気密住宅に対応しているうえ、資格なしでの交換が可能であり、従来の照明器具の泣きどころをカバーしています。この2つの強みを併せ持った住宅用照明という点で、LEDフラットランプには唯一性があるのです。

↑LEDフラットランプのソケット。なお、GX53口金を使っているLEDランプは他社からも発売されていますが、各社の製品のソケットに互換性があるわけではないので注意が必要です

 

望みの照明デザインを実現する、多彩なバリエーション

LEDフラットランプには、業界トップクラスのバリエーションが揃っています。たとえば、明るさと連動して光の色を心地よく変化させるシンクロ調色や、壁のスイッチで簡単に光色を変えられる光色切り替えタイプ。さらに、センサーで人の動きを感じとり自動で点消灯するFreePa、物本来の色を忠実に見せる美ルックなどがあります。また、照明ではありませんが、LEDフラットランプのソケットにはめて使う、Bluetooth接続のワイヤレススピーカーも販売されています。

↑LEDフラットランプには様々な種類があります

 

↑天井から吊り下げたペンダントライトにも使えます

 

↑LEDフラットランプのソケットにはめて使用できるBluetoothスピーカー

 

なかでも、2023年2月に発売された光色・配光切り替えタイプは、1つランプで2通りの照明空間デザインを実現する個性的な製品です。暖色の拡散照明を使えば家族団欒の雰囲気を演出でき、昼白色の集光照明では卓上を集中的に照らし、学習や勤務に適した環境を作り出します。

↑暖色の拡散照明。温もりのある光で、ゆったりした雰囲気を演出します

 

↑デスク上を集中的に照らす、昼光色の集光照明。器具を変えることなく、スイッチを押すだけで2種類の照明を使い分けられます

 

また昼光色の照明は、パソコンの文字を読みやすくする「パソコンくっきり光」となっています。この光は、画面上の黒と白を際立たせるように光の波長が調整されており、文字をはっきり見せ、目の負荷を軽減します。

↑パソコンくっきり光で照らしたPCの画面。メーカーによれば、この光は通常の昼光色と比べ、赤と紫の波長を強くしているといいます。ノーマルな昼白色の照明と同時に比較すると赤紫がかっていると感じられるそうですが、これだけ見たときは全く違和感を感じず、“ただの白”に見えました

 

↑パソコンくっきり光を使っていない状態。写真ではわかりにくいですが、実際に見ると明らかな差があります

 

パナソニックのLEDフラットランプは、その多様なラインナップから、住宅だけでなく、ホテルなどでも幅広く使用されています。業者を呼ぶことなく、特別な工事も必要なく交換できるので、万一の故障時にも安心で、特に集合住宅やクリニックなどから支持されているそうです。また防雨仕様のスポットライト、ガーデンライト、ポールライトなど、屋外向けの製品もあり、幅広いシーンでLEDフラットランプは活躍しています。

 

先にも書いた通り、住宅照明でいまメジャーなのはLED電球やLED一体型照明です。しかし、LEDフラットランプはそれらが抱える問題を解決しており、住宅照明の新たなソリューションを提示しています。パナソニックもその普及に取り組んでおり、今後のトレンドになりうるポテンシャルを持っているといえるでしょう。

日向坂46 富田鈴花・MC『サーキットで会いましょう』より初回ゲスト2名のコメントが到着

「2023年全日本スーパーフォーミュラ選手権」(以下「SUPER FORMULA」)のレース開催にあわせ、サーキットにまつわるさまざまな魅力を届ける情報番組『サーキットで会いましょう』(全8回)が、5月16日(火)午後10時よりABEMAにて放送スタート。それに先駆け、初回ゲストのTEAM MUGEN・野尻智紀、リアム・ローソンから収録直後のコメントが到着した。

左から)リアム・ローソン、富田鈴花、野尻智紀 (C)AbemaTV,Inc.

 

『サーキットで会いましょう』では「SUPER FORMULA」に参戦するドライバーの魅力はもちろん、ドライバーやレース関係者がおすすめするサーキット周辺の「食」「宿泊」「遊ぶ」スポットなどを紹介していく。本番組を通じて「SUPER FORMULA」の魅力をより多くの人に伝える、「スーパーフォーミュラ広報大使」としてアイドルグループ・日向坂46の富田鈴花を番組MCに迎え、さまざまな情報を発信していく予定だ。

 

番組内では、富田が独自に作成している取材メモ“鈴花ノート”を充実させるべく、参戦ドライバーを招き、レースやプライベートについて掘り下げていくインタビュー企画を実施。初回放送では、TEAM MUGEN・野尻智紀、リアム・ローソンをゲストに迎え、トークを繰り広げる。

 

さらに、富田がサーキットを駆け巡り、「SUPER FORMULA」のレーサーや監督、メカニック、レースクイーンなど、サーキットを良く知る人物たちへ徹底リサーチを敢行。次戦の舞台となるサーキット周辺のグルメスポットや遊び場所、宿泊施設など“通な”情報を届ける。ほかにも、直前に行われたレースのダイジェストや次戦の見どころ紹介など、思わず“サーキットに行きたくなる”盛りだくさんな内容だ。

 

このたび、初回ゲストの野尻智紀、リアム・ローソンから収録直後のコメントが到着。野尻は「いつもサーキットは緊張感たっぷりですけど、非常に息抜きができたというか、楽しい収録になりました」、ローソンは「今日は自分のパーソナルな話などができて非常に楽しかったです、日本の意外な食文化についても学べました」と語った。

 

なお、本番組はABEMAにて無料生中継する「SUPER FORMULA」の各決勝レース開催直前に、全8回にわたっての放送を予定している。

 

番組情報

『サーキットで会いましょう』(全8回)
ABEMA
初回放送日時:2023年5月16日(火)午後10時~

MC:富田鈴花(日向坂46)
ゲスト:野尻智紀(TEAM MUGEN)、リアム・ローソン(TEAM MUGEN)
放送URL:https://abema.tv/channels/world-sports/slots/DAX95pVHmiTmpB

(C)AbemaTV,Inc.

 

『スーパーフォーミュラ2023 Rd.4 オートポリス』
ABEMA
2023年5月21日(日)午後2時30分~

放送URL:https://abema.tv/channels/world-sports-3/slots/CVPiWT9LgHm8EK

※放送日程、内容、放送形態は予告なく変更になる可能性あり。

(C)AbemaTV,Inc.

掃除機の理想じゃない? 驚くほど静かなシャープ「RACTIVE Air POWER EC-SR8」の完成度にシビれた!

早朝、在宅勤務時、夜間。大きな音を立てたくないシーンでも、ためらうことなく掃除ができるようにと開発されたのが、シャープのコードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER EC-SR8」(実売価格5万6232円・税込)だ。さまざまなノイズリダクション設計を採用することで、運転音を大幅に低減。コードレススティック掃除機のひとつの理想とも言える、「静かなのに吸引力はパワフル」を実現したという。その完成度はいかほどか、実際に使って確かめてみた。

 

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静音性にとことんこだわったシャープの意欲作

運転音が気になり、サッと掃除が始められない――。そんな消費者の声に応えるべく、シャープが世に送り出したのが最新コードレススティック掃除機「RACTIVE Air POWER EC-SR8」(以下、EC-SR8)だ。

↑2022年9月に発売された「EC-SR8」。カラーはブラック系、ホワイト系の2色展開。パワフルな吸引力はそのままに、騒音レベル(dB)を約68dBから約60dBに低減。実感音は約19.8SONEから約12.7SONEとなり、従来比で約36%の低減を実現した

 

↑スリムかつスマートなフォルムは従来モデルから踏襲。リビングルームに出しっぱなしにしておいても圧迫感がなく、インテリアに違和感なく馴染んでくれる

 

本機は掃除機の騒音の原因となるモーター音、排気音、駆動音のそれぞれに対策を施しているのが特徴。モーター自体は従来モデル「RACTIVE Air POWER EC-SR7」(以下、EC-SR7)と共通だが、それをファンネル(円錐)形状のカバー「ファンネルサイレンサー」で覆うことにより、高い遮音性を実現。排気については、排気部に格子状の出口を設け、そこで整流した後に吸音材を通す設計とした。また、駆動音の対策として、モーターの振動を抑制するための吸収材を配置。ヘッドの回転ブラシや吸込口にも振動吸収材を使用している。

↑モーター自体は従来モデル「EC-SR7」と共通だが、モーターを円錐形のカバー「ファンネルサイレンサー」で覆うことにより、遮音性を高めた

 

これらの低騒音化技術により、騒音レベル(dB)に加え、実際に聞こえる音の大きさ(実感音)を表す「SONE値」において、従来モデル「EC-SR7」の約19.8SONEから約12.7SONEにまで実感音を低減。また、音の大きさだけでなく、人が不快に感じるとされるピーク音を抑えることで、不快音も低減している。

 

実際に試してみたところ、運転音は想像以上に静か。パワーを「標準」から「強」に切り替えてみてもその印象は変わらず、運転音が気にならない。特に、コードレススティック掃除機にありがちな高音の「キーン」という音がまったくなく、高い周波数を意図的に抑えているのがよくわかる。これだけ静音性が高ければ、家族がテレビを見ている横で掃除機をかけても不満をこぼされる心配はなさそうだ。

↑デシベル計を用いて「強」モード時の運転音を計測してみたところ、62.2dBという結果に。計測時の環境音は約58dBであり、想像以上に静かで率直に驚いた

 

「端までブラシ」で壁ぎわもしっかりきれいに

ホコリが溜まりやすい廊下や壁ぎわ、部屋の隅などもしっかり掃除できる新開発のヘッド「端までブラシ」も見逃せない。ブラシの片側にフチがなく、壁ぎわまでしっかりブラシが届く設計で、ヘッドの右側を壁に沿わせると、ホコリを取り逃すことなくラクに掃除できる。実際に試してみたが、一般的なコードレススティック掃除機では何度もヘッドを往復させる壁ぎわのゴミも、ワンストロークで吸引に成功。吸引力も十分で、おもしろいようにゴミを取り除けた。

↑ブラシの配置が左右非対称の「端までブラシ」。従来モデル比でブラシ幅が約17%長くなり、一度のストロークでより広範囲を掃除できるのはもちろん、ホコリを取りこぼしやすい壁ぎわ、部屋の隅などもしっかり掃除できる

 

↑微細なゴミに見立てた重曹を壁ぎわにまき、「EC-SR8」の清掃力を試してみることに。結果はご覧の通り、一度のストロークで造作なく重曹を吸いきってくれた。運転音の小ささからは想像もできないほどの、パワフルな吸引力を実感した瞬間だ

 

ヘッドの付いたパイプが自立する「新スグトル構造」が便利

「これは便利」と感心したのが、腰をかがめずに立ったままヘッドを着脱できる「スグトルブラシ」。足裏でヘッドを押さえながら本体を引き上げるだけで、サッとすき間掃除ができる状態に切り替えられるのだ。また、ハンディ状態にした時も、床に置いたパイプが自立する「新スグトル構造」を採用。これまたとても便利で、ハンディスタイルで棚の上や窓のサッシ、階段などを掃除したあとに、立ったままで再び本体とパイプを装着できる。実際に試した様子を動画に収めたので、ぜひその手軽さを確認してもらいたい。

床掃除の途中で、階段にゴミを発見。「新スグトル構造」を採用する「EC-SR8」なら、立ったままで本体を取り外せるだけでなく、そのままパイプが自立するので、階段掃除後、立ったままで再び本体とパイプを装着できた。使ってみると想像以上に便利で、「さすがはシャープ、とことん作り込んでいるな」と感心した

↑常時装着可能な「ハンディノズル」や「スグトルブラシ」に加え、ふとんやソファの掃除ができる「コンパクトふとん掃除ヘッド」(右)、高い所の掃除ができる「はたきノズル」(左)など、豊富なアタッチメントが用意されている

 

↑グリップは手をかけやすいループ形状。重心バランスも良好で、手にグッと力を込めることなく、軽快にストロークできた

 

↑手首を返すと、ヘッドもクルッと向きを変える。テーブルや椅子の足周りなどの掃除もお手の物だ

 

↑パイプを床と平行にしてもヘッドが浮き上がらないので、ソファの下など、低い場所もストレスなく掃除できた

 

使い勝手のよい着脱式バッテリー

着脱式のバッテリーを採用し、バッテリー1個で最長約90分の長時間運転を実現している。専用の充電器で充電するため、本体の置き場所を選ばないのはもちろん、別売のバッテリーを購入しておけば交換できるので、広い家でも安心して掃除できる。なお、運転時間は、強モードが約15分、自動が約35分、標準が約45分(標準の吸込口使用時)/約90分(すき間ノズルなど付属の吸込口使用時)。充電時間は約100分となる。

↑使い勝手のよい着脱式のバッテリーは昨今のコードレススティック掃除機のトレンドだが、「EC-SR8」はそうしたトレンドもきっちり押さえている

 

完成度の高い、シャープ渾身の意欲作

「静かなのに吸引力はパワフル」という、コードレススティック掃除機のひとつの理想を実現していた「EC-SR8」。早朝や在宅勤務時、夜間など、運転音が気になるシーンでも気兼ねなく掃除できるのはうれしい限りだ。汚れに気付いた時にサッと掃除できるのがコードレススティック掃除機の最大のアピールポイントならば、「EC-SR8」はその利点を最大限に享受できる1台と言えるだろう。また、レビューをしていて特に印象的だったのが、左右非対称の「端までブラシ」である。一般的なコードレススティック掃除機の場合、壁ぎわや部屋の隅のゴミは何度もヘッドを当てて取り除かなければならないが、「EC-SR8」なら、スッとワンストロークで吸引が可能。細部にまでこだわる、シャープの妥協なきモノ作りの神髄が感じられた。こうだったらいいのにな――そんな消費者ニーズにとことん応えたシャープの意欲作として、ぜひ「EC-SR8」をチェックしてみてほしい。

 

家電を愛するプロが厳選、NEXT HITする掃除機はコレだ!

近年、ユーザーのニーズに細かく対応した掃除機が増加。高性能な紙パック式や自動ゴミ収集ドックなど+αの機能を備えた一歩進んだ提案が続々だ。今回は掃除機に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

軽量性と吸引力を極めた紙パック式クリーナー

コードレススティック掃除機

日立

かるパックスティック PKV-BK3K

実売価格6万7980円

集じん部やモーターに、同社の紙パック式シリンダー型掃除機などの技術を応用。紙パック式で、強い吸引力と1.1kgの軽量化を両立した。「ごみくっきりライト」や髪の毛が絡まりにくい「からまんブラシ」も採用し、より快適な使い心地に。

 

紙パック式を採用した高性能モデルが増加の兆し

サイクロン式が主流となっているスティッククリーナーだが、最近はゴミ捨てが簡単な紙パック式が改めて見直されている。

 

「紙パック式は、ゴミが溜まると吸引力が低下するのが難点。しかし、様々な技術の応用でその問題が改善されつつあり、使い勝手が向上しています」(コヤマ)

 

紙パック式はこれまで比較的ローエンドモデルに採用されてきたが、日立の「かるパックスティック」は高価格帯のクリーナーだ。

 

「軽量で吸引力が強く、絡まりにくいブラシなども採用し、細かな配慮が行き届いた製品。下位仕様というイメージが覆され、ハイエンドモデルにも紙パック式という選択肢が増えると予想します」(石井)

↑「パワー長もち流路」を採用し、空気がスムーズに流れやすい構造に。ゴミが溜まってきても吸引力が低下しにくい

 

↑ゴミが溜まったらそのまま捨てるだけ。集じん容積は0.4Lで、集めたゴミは強力に圧縮される。紙パックの交換は約2か月に1回が目安だ

 

↑ヘッド部分には「ごみくっきりライト」を搭載。最も明るく感じる波長である緑色のLEDライトを照らし、見えにくいゴミを浮かび上がらせる

 

吸引力の低下を気にせず紙パック満杯まで使える

これまでは吸引力の持続性で選ぶならサイクロン式一択であったが、紙パック式にも吸引力の持続性に優れた機種が登場。もともと紙パック式のメリットであったゴミ捨ての簡単さや軽量性が秀でており、今後はサイクロン式に対抗できる位置付けに変わっていきそうだ。

プロも注目

「ゴミ捨て時の飛散が少ないので、アレルギー体質の人でも使いやすい! 紙パック式とサイクロン式の良いとこ取りのような製品です。」(石井)

 

「集じん部の構造を工夫し、ゴミが溜まるほど吸引力が落ちる紙パック式の弱点を解消! 紙パックの交換頻度が少なく、使い勝手抜群です。」(コヤマ)

 

【コレもCHECK!】

充電するたびに ドック内へゴミを自動収集

パナソニック

セパレート型コードレス スティック掃除機 MC-NS10K

実売価格6万5340円

充電スタンドにクリーンドックを搭載。ダストボックスを分けたことでスティック本体が軽量かつスリムになり、掃除の負担が軽減される。吸引したゴミは充電スタンドに戻すたびに自動収集され、ドック内の紙パックに蓄積していく。

 

小回りが利く独自のヘッドで 細かな場所の掃除もラクラク!

ツインバード

コードレススティック型 クリーナー TC-E264B

実売価格2万8800円

軽い力で前に進む自走式ヘッドを搭載した、約1.4kgの紙パック式クリーナー。独自の関節ジョイント構造とボールキャスターにより、左右90度の首振りやフルフラットが可能だ。ソファの脚周りやベッドの下なども掃除しやすい。

NEXT HIT間違い無しの掃除機3選をプロが厳選!

近年、ユーザーのニーズに細かく対応した掃除機が増加。高性能な紙パック式や自動ゴミ収集ドックなど+αの機能を備えた一歩進んだ提案が続々だ。今回は掃除機に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

本誌家電担当
青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持ち、市場動向にも詳しい。製品評価では機能性に加えて、デザイン性も重視している。

 

【その①】こなれた価格で高い清掃力を誇るタイパモデル

ロボット掃除機

アイロボット ルンバ i5+

実売価格8万9800円

コンパクトでスタイリッシュな横長タイプのクリーンベースを採用。大小様々なゴミを吸引できるAeroForce®3段階クリーニングシステムなどの先進テクノロジーを従来機から踏襲し、高いタイムパフォーマンスを実現する。

 

クリーンベース付きで8万円台はお買い得

幅広いラインナップを誇るルンバのなかでも、本機はミドルゾーンに位置するモデル。8万円台というリーズナブルな価格ながらクリーンベースが付いていて、機能性と価格のバランスが良い。かつてのエントリーモデルであるe5からの買い替え先としても選ばれそうだ。

↑クリーンベースは最大約1年ぶんのゴミを収集可能。縦長タイプよりも高さが約15cm低くなり、家具の下にも収まりやすい

プロも注目

「ハイスペックすぎず、価格もこなれていて共働きのパワーカップルなどにちょうど良さそう。クリーンドックの背が低く、設置性が高いのも魅力です。」(青木)

 

【その②】自動ゴミ収集ドックを搭載し、ゴミ捨て回数を削減

コードレススティック掃除機

シャーク

Shark EVOPOWER SYSTEM STD+ コードレススティッククリーナー CS150JAE

実売価格4万4550円

シンプルな機能で直感的に操作できるスタンダードモデルに、自動ゴミ収集ドックを搭載。マルチフロア対応の独自ヘッドはそのままに、ゴミ捨ての回数が大幅に減った。ワンタッチ操作でハンディクリーナーとしても使える。

 

軽量モデルの定番化で必須の機能になりそう

自動ゴミ収集機能が付いたロボット掃除機はすでに一般化しているが、スティッククリーナーにおいてもその波が到来している。軽量モデルが人気な一方で、集じん容量が少ないとゴミ捨ての手間が増えるため、自動ゴミ収集ドックは今後必須の機能になっていくはず。

↑掃除機をスタンドに戻すと、充電しながらダストカップのゴミを自動収集。ドックには約30日ぶんのゴミを溜めておける

 

プロも注目

「スタンダードモデルの使い勝手の良さはそのままに、自動ゴミ収集ドック付きが登場。導入しやすいリーズナブルな価格でヒット間違いなし! 」(コヤマ)

 

【その③】水だけで汚れをキレイに除去するクリーナー

リンサークリーナー

アイリスオーヤマ

コードレスリンサークリーナー RNS-B400D

実売価格2万1780円

布製品に付着した液体汚れや食べこぼしなどを、水だけで強力洗浄。奥まで染み込んだ汚れには「直射」、一度で広範囲に噴射する「霧吹き」と、2つの噴射タイプを使い分けられる。丸洗いできる回収タンクを採用。

ペット需要の増加に伴い さらなる売上を期待

コロナ禍をきっかけに、癒しを求めてペットを飼い始める人が増加。それに伴い、絨毯やソファに粗相してもリンサークリーナーがキレイに除去すると人気を集めている。コードレスになったことで、いままで掃除できなかった場所にも対応でき、さらなる伸長が予想される。

↑コードレスタイプなので、車内の清掃などにも重宝。ハンドツールの向きが自在で、背もたれや天井の洗浄にも使える

 

プロも注目

「発売のたびに改良されていて、今回のモデルでは充電式のコードレスになり、運転音も静かになりました。場所を問わず使える手軽さがイイ! 」(石井)

サステナブルな掃除機からオールインワンまで! NEXT HIT間違い無しの掃除機3選を紹介

近年、ユーザーのニーズに細かく対応した掃除機が増加。高性能な紙パック式や自動ゴミ収集ドックなど+αの機能を備えた一歩進んだ提案が続々だ。今回は掃除機に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

GetNavi web編集長
山田佑樹

最新モノ・トレンドを追うデジタルメディア「GetNavi web」編集長。デジタル&家電を中心にお金がかかる趣味を網羅する。

 

GetNavi web
小林史於

 

【その①】汚れ検知まで可能なオールインワンロボット掃除機

ロボット掃除機

ナーワル

Narwal Freo

実売価格18万9800円

汚れ検知機能を搭載し、床やモップの汚れ具合に応じて自ら考えて行動するロボット掃除機。吸引や水拭き、モップの洗浄から洗剤投入、乾燥まで全自動で、操作はアプリまたはベースステーションのタッチパネルで行う。

日本の家庭ならではの床掃除ニーズに対応

吸引と水拭きを両立したオールインワンロボット掃除機がトレンドだが、汚れを検知する本機はなかでも一歩進んだ存在。日本の床掃除ニーズに応えるために開発されたので、床材の判別機能、床やモップの徹底洗浄など安心して家中の掃除を任せられる機能が充実している。

↑2度拭きが必要な箇所を判断して、キレイになるまで繰り返し拭く。床材の種類を自動で判別し、力加減を調整する機能も搭載する

 

プロも注目

「モップの洗浄や乾燥が全自動なので、面倒な手入れが不要。モップが汚れたら掃除の途中でも洗いに戻り、いつでも清潔な状態で拭いてくれます。」(山田)

 

【その②】シリーズ史上最強パワーで最小運転音を実現!

コードレススティック掃除機

シャープ

RACTIVE Air Power EC-SR8

実売価格6万7590円

モーター音や排気音、駆動音を抑える低騒音化技術により、従来機と比べて実感音を約36%カット。軽量高出力モーターを搭載し、シリーズ史上最強の吸引パワーを実現しながら、時間帯を気にせず使える静かさだ。

低騒音にこだわる掃除機は少ないが静かなのはメリット大!

騒音を抑えることで、使う時間帯を選ばず、子どもやペットを驚かさずに掃除が可能。低騒音にこだわるメーカーはまだ少ないが、潜在的なニーズは高そうだ。スティッククリーナーの軽量化の流れを作ったシャープが、新たに低騒音の流れを作るかもしれない。

↑遮音カバーと防振材でモーターを覆い、モーター音を低減。円錐状の遮音カバーは効率良く排気を集約・整流して、排気音も抑える

 

プロも注目

「吸引力は強いのに、運転音は本当に静か。時間帯や家族の状況を気にせず使えます。簡単にハンディへ切り替えられるのも便利! 」(小林)

 

【その③】再生プラスチック使用のサステナブルなクリーナー

コードレススティック掃除機

エレクトロラックス

UltimateHome 700 軽量コードレス スティッククリーナー

実売価格7万8100円

同社クリーナー史上最軽量の1.9kgながらゴミ除去率99%のパワフルな吸引力を実現。本体の70%(※1)が再生プラスチックで、環境にも配慮している。別売りのパワープロモップノズルを取り付けて水拭きも可能。

(※1)ウォルナットブラウンの場合。別カラーのシェルホワイトは60%

 

トレンドを押さえた軽くてエコなクリーナー

軽量化とサステナブルという2つのトレンドを押さえた製品。環境への配慮のため従来品のデザインを見直し、プラスチックを使用する部分を削減した。UVベッドノズルやすき間ノズルなど7種類のノズルが付属(※2)し、これ1台で多彩な使い方ができる点も支持されそうだ。

(※2)シェルホワイトの付属ノズル数は5種類。UVベッドノズルとパワープロマルチサーフェスフロアノズルが付属しているのは、ウォルナットブラウンのみ

 

↑パワープロフロアノズルは、従来品よりも面積が35%コンパクトに。LEDライト付きで、家具の下など狭くて暗い場所も掃除しやすい

 

プロも注目

「再生プラスチックを使ったサステナブルなモデルながら、シックなカラーで高級感があります。軽くて小回りが利き、使い勝手も抜群ですよ。」(小林)

+αの機能を備えたNEXT HIT間違い無しの掃除機をプロが厳選!

近年、ユーザーのニーズに細かく対応した掃除機が増加。高性能な紙パック式や自動ゴミ収集ドックなど+αの機能を備えた一歩進んだ提案が続々だ。今回は掃除機に焦点を当て、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

私たちがセレクトしました

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん

デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。

 

本誌家電担当
青木宏彰

「家電コーディネーター」の資格を持ち、市場動向にも詳しい。製品評価では機能性に加えて、デザイン性も重視している。

 

【その①】世界初、スチームとオゾン水によるダブル除菌!

コードレス水拭き掃除機

アンカー・ジャパン

マッハ V1 Ultra

実売予想価格11万9900円(※1)

1万6800Paの超強力吸引をはじめ、水拭き、除菌の3つの清掃機能を搭載。110℃のスチームの連続噴射と、浄水タンクで生成されるオゾン水のダブル除菌により、汚れを落としながら細菌を99.9%取り除く。

(※1)Makuakeにて割引価格 9万5990円

 

クラファンでは支援額7000万円超え

ロボット掃除機ではゴミの吸引と水拭きを同時に行うモデルがすでに登場しているが、コードレススティック掃除機にはまだ普及しておらず、本機が先駆けと言える。Makuakeでは7000万円を超える支援を集めており、すでに注目度が高く、市場へのインパクトは抜群だ。

↑Jetblade TMテクノロジーにより、水拭きしながら床を急速乾燥。拭き跡が残らず、滑りにくい。乾拭き不要なので時短にもなる

 

プロも注目

「ゴミを吸いながら水拭きもできるのは理想的で、この機能は今後トレンドになりそう。除菌も行えるので、子どもやペットがいる家庭で活躍しそうです。」(小山)

 

【その②】洗剤不要で子どもやペットがいても安心して使える

モップクリーナー

東京ラクオカ

QD Steam Mop

実売価格1万3200円

約90℃以上の高温スチームを約15g/分排出し、床に付着した皮脂汚れや食べこぼしを浮かせて除去。スチームは瞬時に乾くので、乾拭きの必要がない。洗剤を使わず水だけで掃除でき、子どもやペットのいる家庭でも安心だ。

在宅時間が減ったあとも手軽に清潔をキープ

アフターコロナで通勤生活に戻ったあとも、手軽に清潔をキープしたいというニーズは続くだろう。本機は立ったまま床が拭けて、高温スチームで汚れを浮かせてしっかり落とせる。シンプルな機能で価格も手ごろなので、単身者からファミリーまで幅広い層に選ばれそうだ。

↑立ったままラクに床拭きでき、350mlの水で約18畳ぶんを掃除可能。マイクロファイバーモップは洗って繰り返し使える

 

プロも注目

「ただの水拭きではなく、高温スチームで汚れを浮かせるので、軽い力でキレイに拭けます。水を入れてすぐに使えるシンプルな操作性も魅力です。」(安蔵)

 

【その③】小型でもケルヒャーが誇るパワフルな吸引力を実現!

ハンディクリーナー

ケルヒャー

CVH 3 Plus

実売価格1万4080円

ケルヒャーで最軽量クラスの520gながら約2kgのペットボトルも持ち上げられるブラシレスモーターを搭載し、パワフルな吸引力を実現。水洗いできる二重構造のフィルターを採用し、よりキレイな排気で安心だ。

洗練された性能で市場の新興勢力に!

コロナ禍以降に伸長したハンディクリーナー市場は、2021〜22年にかけても安定した売り上げを維持している。本機はハンディクリーナーとしては後発だが、吸引力など性能は十分に洗練されている。現在、シャーク一強となっている市場おいて確かな評価を得そうだ。

↑ブラシ付きすきまノズルが付属し、狭いスペースに溜まったホコリにも届く。先端のブラシは用途に合わせて着脱可能

 

プロも注目

「小型・軽量でもパワフルな吸引力はケルヒャーならでは。リビングに置いてもジャマにならず、ソファや棚の上などをサッとキレイにしやすい。 」(青木)

第2次ノンフライブーム来るかも!家電のプロが厳選したNEXT HITな6つの調理家電(4〜6)

コロナ禍以降、健康志向の食事を選ぶ人が増え、ヘルシー系の調理家電が人気に。また、個食を豊かにする家電もニーズが高まっている。そこで、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちがセレクトしました

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

本誌日用品担当
金矢麻佳

プチプラからファッション、雑貨、フードまで幅広くトレンドをキャッチ。Instagramでバズリアイテムを探すのにハマる。

 

【その①】ヘルシーでおいしく揚がるエアフライがブームの兆し

エアフライ

クイジナート エアフライ オーブントースター TOA-38

実売価格2万9700円

庫内の上下に5本のヒーターと独自の大型ファンを搭載したオーブントースター。パワフルな熱風を効率的に循環させて短時間でムラなく食材を加熱し、旨みを閉じ込める。エアフライやグリルなど6つの多彩な調理モードを装備。

 

中国メーカーを抑えて第2次ノンフライブームの主役に!

現在、ノンフライ系の家電は中国メーカーの製品が多く登場しており、10年ほど前にフィリップスがノンフライヤーを発売して以来の第2次ブームの兆しあり。そのなかでもブランド力や機能性のクオリティが高い本機は、市場拡大を牽引できるはずだ。

↑パンの種類に合わせて使い分けられる4通りのトースト機能を採用。焼きムラができず、スチームでカリッともっちり食感に仕上がる

 

プロも注目

トースターとしてもエアフライオーブンとしても、熱風のパワーで料理のおいしさが格段にアップ。コンパクトで設置スペースの問題もありません。(コヤマ)

 

【その②】コンパクト&多機能でもコーヒーのおいしさに妥協なし

コーヒーメーカー

コレス

5CUP COFFEE MAKER C302WH

実売価格9900円

ゴールドフィルターを使用したコンパクトなコーヒーメーカー。コーヒーとティーそれぞれのホルダーが付属しているので、ニオイ移りを心配せずに淹れられる。抽出中は、プレート部分の保温機能で飲み物が冷めにくいのも特徴。

 

フィルターにこだわりU-1万円でも本格派

コンパクトかつシンプルな操作性ながら、嗜好に合わせて淹れられる多機能タイプなので、単身者からファミリーまで幅広い層にフィットする。また、香り豊かに抽出できるゴールドフィルターを採用。使いやすさだけでなく、おいしさも妥協しない点は珍しく、今後の動向に注目したい。

↑コーヒーのほか、紅茶、中国茶、ハーブティーなどにも対応。ティーホルダーの中の対流により、茶葉が十分に開いておいしく淹れられる

 

プロも注目

「純金メッキのフィルターは、コーヒーの味と香りに影響が少ないのが魅力。流行りのスペシャルティコーヒーを淹れるのにピッタリです!」(石井)

 

【その③】両面焼きや3段同時調理などタイパも優秀

ノンフライオーブン

エペイオス

EPEIOS FoElem スマートノンフライオーブン Chef

実売価格3万9800円

上下加熱式のヒーターとスチーム機能を採用。食材を焼きムラなく、さらに旨みや水分を逃さずしっとり柔らかく焼き上げる。コンパクトなボディながらロティサリーもできる14L容量。専用アプリで温度や時間設定も可能だ。

 

ほったらかし調理と健康食が需要に合致

近年、驚きの進化を遂げているほったらかし調理家電。本機は、下ごしらえした食材を入れるだけで手軽にワンプレート料理ができる。さらにノンフライ調理で“健康食”というトレンドをガッチリ掴みつつ、おいしさにもこだわった逸品だ。すでに品薄状態で、人気の高さが窺える。

↑従来のノンフライオーブン機能はそのままに、最大3段層までを活用して同時に調理可能。より時短でヘルシーな料理を作れる

 

プロも注目

「世界的デザイナーが手掛けたということもあって、ラグジュアリーな佇まい! キッチンに置いていても生活感が出ないのも魅力的ですね。」(金矢)

コロナ後の生活に「パリピな冷蔵庫」はどう?家電のプロが厳選したNEXT HITな6つの調理家電(1〜3)

コロナ禍以降、健康志向の食事を選ぶ人が増え、ヘルシー系の調理家電が人気に。また、個食を豊かにする家電もニーズが高まっている。そこで、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【私たちがセレクトしました】

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

GetNavi web編集長
山田佑樹

最新モノ・トレンドを追うデジタルメディア「GetNavi web」編集長。デジタル&家電を中心にお金がかかる趣味を網羅する。

 

【その①】市場拡大中の冷凍食品に特化した電気蒸し器

電気蒸し器

ライソン

冷凍食品用せいろ蒸し器 点心爛漫DX

実売価格8980円

冷凍食品や市販の惣菜などをよりおいしく調理できる電気蒸し器。本体に水、せいろに食材を入れ、タイマーをセットするだけでムラなく加熱し、電子レンジの温めではパサつきがちな豚まんなども、しっとりふっくらと仕上げる。

 

冷凍食品の市場拡大でおいしさをより追求

コロナ禍以降、冷凍食品の国内生産量は家庭用が業務用を上回り、注目度が高まり続けている。しかし冷凍食品を食べる機会が増える一方で、よりおいしく食べたいというニーズに応える製品は珍しい。今後、さらなる冷凍食品の市場拡大に伴い、本機も人気を博しそう。

↑せいろはφ15cm×2段と、φ21cm×1段の2種類が付属。21cmでは豚まんが3個入る。同等サイズの市販のせいろも対応する

 

プロも注目

「蒸し調理のなかでも冷凍食品に特化しているのが斬新! 冷凍シュウマイなどの市場が拡大しているので、それに伴って本機の需要も高まりそうです。」(コヤマ)

 

【その②】業界初の自動計量&遠隔操作機能で話題に

炊飯器

パナソニック

自動計量 IH炊飯器 SR-AX1

実売予想価格4万6000円

内蔵の米タンクに無洗米、水タンクに水をセットしておき、外出先からのアプリ操作により米と水を自動計量、内釜へ投入して炊飯開始。出かける前に予約する必要がなく、帰宅時刻が決まったら外から予約すればOKだ。

 

ごはんのおいしさよりも 時短・時産がウリなのが独創的

炊飯器の技術革新は「おいしいごはんを炊く」という味に関する機能を洗練させたものが多く、時短・時産の観点はあまり注目されてこなかった。本機の一般発売はまだだが、これをきっかけに、より現代のライフスタイルに寄り添った進化を遂げていきそうだ。

↑本体上部の米タンクは無洗米専用で、容量は約2kg。炊飯容量は少人数世帯向きの2合で、炊飯量や米のかたさも調節できる

 

プロも注目

「自動計量と遠隔炊飯機能を搭載した炊飯器は業界初。外出先からの急遽の予約変更も可能で、帰宅に合わせてドンピシャで炊けます。」(山田)

 

【その③】ドアパネルの色が変わる “パリピ冷蔵庫”が誕生

冷蔵庫

LGエレクトロニクス MoodUP

価格未定

ドアパネルにLEDを搭載した“色が変わる冷蔵庫”。Bluetoothスピーカーも内蔵し、様々なカラーのドアパネルと音楽を組み合わせ、キッチンを好みの空間に演出できる。シックなデザインを採用し、LEDをオフにしても美しい。

 

冷蔵庫の概念を超える LGらしい提案に期待

LG Stylerなど、新しい付加価値を提案してきたLGエレクトロニクスらしい製品。一般的に冷蔵庫は白や黒などインテリアに馴染みやすいカラバリが多いなか、LEDで色を変えられる機能はユニークだ。発売は未定だが、同社の世界観を示すフラッグシップ製品としての展開に期待。

↑LEDのカラーは、アプリを介して上部22色、下部19色から選べる。「シーズン」や「ポップ」などカラーテーマでの選択も可能だ

 

プロも注目

「冷蔵庫を光らせるというアイデアが面白い! インテリア性のある冷蔵庫というよりは、“インテリアに冷蔵庫が付いている”ような印象ですね。」(山田)

アフターコロナを快適に! 家電を愛するプロが厳選したNEXT HITする調理家電3選

コロナ禍以降、健康志向の食事を選ぶ人が増え、ヘルシー系の調理家電が人気に。また、個食を豊かにする家電もニーズが高まっている。そこで、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

プロが厳選した調理家電【その①】〜【その③】はコチラ

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちがセレクトしました

家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん

デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

家電ライター
コヤマタカヒロさん

キッチン家電やデジタル、PCに精通するライター。「米・食味鑑定士」の資格を持ち、調理家電の検証記事を多数手掛ける。

 

【その④】発売前に予約注文が殺到した単身者向け「パーソナル食洗機」

食器洗い乾燥機

パナソニック SOLOTA 食器洗い乾燥機 NP-TML1

実売価格3万7620円

約幅31×奥行き22.5㎝で、狭いキッチンにも置きやすいコンパクト仕様。一度で6点ほどの食器が入り、ひとり暮らしに最適な容量だ。50℃以上の高温・強力水流で、頑固な汚れをスッキリ落としながら除菌もできる。

 

1人用食洗機の先駆けとして年間出荷台数100万台超えも期待

世帯普及率が約3割で頭打ち状態だった食洗機市場において、本機はエポックメイキングな存在。メーカー想定の3倍以上の予約注文があり、年間出荷台数100万台達成も期待できる。市場の活性化により、今後小型食洗機に参入するメーカーも増えるはずだ。

↑洗浄後は食器を送風で乾燥でき、そのまま食器棚のようにも使える。タンク給水方式で、分岐水栓の取り付けが不要なため移動もラクだ

 

プロも注目

「ひとり暮らしの家に食洗機を置くという新しいトレンドが生まれる予感。ロボット掃除機やドラム式洗濯機に並び、導入ハードルが下がりそうです。」

(コヤマ)

 

【その⑤】アフターコロナは栄養満点のスープで健康維持!

スープメーカー

ブルーノ スープクックプロセッサー

実売価格1万4300円

食材を切って入れ、約30分ほったらかすだけでポタージュや具だくさんスープが完成。裏ごししたような「ポタージュ」、食べ応え抜群の「たべるスープ」、「あたためなおし」の3種類のモードを備える。最大容量は1L。

 

アフターコロナの健康維持に役立つ一台

昨年までは、巣ごもり需要によりホットプレートなどがヒットしていたが、現在はアフターコロナに向けた動きも始まり、通勤を再開している人も多い。そんななかで新たに「健康調理」の重要性が高まり、野菜を使ったスープ調理もそのひとつとして注目が集まりそうだ。

↑フードプロセッサー機能を搭載。フラッシュボタンで好みの状態になるまで刻む/砕く、混ぜる/こねるが行える。料理の下ごしらえにも活躍

 

プロも注目

「余りものの野菜などを使って、手軽に栄養満点のスープを作れるのが魅力。フードロスを防げるので、SDGs的な観点でも支持されるでしょう。」

(安蔵)

 

【その⑥】まとめ買いした食材はフードドライ調理で保存食に

フードドライヤー

ルームメイト エナジーフードドライヤー RM-202TE

実売価格4730円

果物や野菜、肉などを温風で乾燥させて、簡単にたくさんの保存食が作れる。食材のビタミンや酵素などは残っているため、健康やダイエットのサポートにも。1時間単位のタイマー機能と5℃単位の温度設定機能を搭載。

 

フードドライ調理は定番化する可能性大

コロナ禍以降、まとめ買い需要の急増に伴い、フードドライヤーのニーズも拡大。物価の高騰も重なり、コスパ良く保存食が作れる点でも注目されている。最近はオーブントースターにもフードドライ機能を搭載したモデルが展開され、今後定番の調理法になっていきそうだ。

↑5枚のトレイは重ね方によって高さが変わり、食材の厚みに合わせて調整できる。大容量ながら、トレイを低くすれば収納もコンパクトに

 

プロも注目

「添加物を使わずヘルシーで、在宅時間が増えて運動不足な人のおやつにも最適! 乾燥させることで食材が長持ちするので、フードロス対策にも。」

(石井)

堂々の1位に輝いたのは…。2023年春「コスパ」で選ぶ「ベスト掃除家電」

春の陽気に誘われて、掃除機の買い替えを検討されている方もいるでしょう。選ぶ際のポイントの一つになるのがコスパ。この能力が高い掃除機はどれでしょうか? 家電のプロレビュアーが、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機、ハンディクリーナーなど、さまざまな種類の掃除機を調べてランキングにまとめました。堂々の第1位は?

※本記事はゲットナビ2023年4月号の転載です

 

レビュアー:石井和美さん

白物家電の製品レビューを得意とするプロレビュアー。テストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

第1位:レコルト「コードレス ウェット&ドライ クリーナー」

↑実売価格:8800円【SPEC】●集じん容積:200㎖(液体MAXライン75㎖)●連続使用時間:Hiモード約15分、Loモード約20分●充電時間:約4時間●サイズ/質量:約W85×H370×D85㎜/約660g

 

2022年5月発売された、液体も吸引可能な乾湿両用のコードレス掃除機。4種のアタッチメントノズルが付属し、さまざまな汚れに対応する。スタンドに立ててスリムに収納でき、使いたいときにサッと手に取れる。

↑ダストボックスやフィルターなど、本体の駆動部以外はすべて水洗い可能。シンプルな構造でお手入れしやすい

 

シリコン製のノズルが水気を含んだ汚れも除去

レコルトの“乾湿両用”ハンディクリーナーがとてもユニークだ。9000円以下という手ごろな価格帯ながら、ほかのハンディクリーナーと大きく異なる4種のアタッチメントノズルが付属している。

↑シリコン製で乾湿両用の「ウェットノズル」。こぼした液体や水滴、洗剤泡、玄関の泥汚れなど幅広いシーンで活躍する

 

なかでも、ウェットノズルは画期的。柔らかいシリコン素材で、掃除したい面にピタッと吸い付く。ホコリなどの乾いたゴミはもちろん、飲みこぼしなどの液体もサッと吸い取れるのだ。吸引口が小さく、一度に吸引できる量は少ないものの、コンパクトなボディなのにパワフルでよくゴミを吸い取る。デスク周りや洗面所などのちょっとした掃除にも便利だ。

↑先端が細く、ブラシでこすりながら吸引できる「先細ブラシノズル」。窓のサッシやタイルの目地などすき間掃除に便利

 

そのほかの先細ブラシノズル、ファブリックノズル、格子ノズルも、掃除がしづらい場所の汚れをスムーズに取り除くことができ、暮らしの様々なシーンで重宝する。しかも、ノズルやダストボックス、フィルターは水洗い可能。液体などを吸い込んだあと、キレイにお手入れできるのもうれしいポイントだ。

↑吸い込み面が広く、布を吸い込みにくい「ファブリックノズル」。テーブルクロスの食べこぼしや、ラグの掃除に最適だ

 

↑格子状になっていて、小物を吸い込みにくい「格子ノズル」。小物を入れた状態のまま、引き出しの中などを掃除できる

 

充電時はスタンドに直立して場所を取らず、吸引口がスタンドの中に隠れるので見た目もスマート。リビングなど、いつでも手が届く場所に置いておきたい一台だ。

家電を愛するプロが厳選、NEXT HITする調理家電はコレだ!

コロナ禍以降、健康志向の食事を選ぶ人が増え、ヘルシー系の調理家電が人気に。また、個食を豊かにする家電もニーズが高まっている。そこで、家電のプロがこれぞNEXT HITと断言できる調理アイテムをご紹介!

※こちらは「GetNavi」2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちがセレクトしました

家電ジャーナリスト
安蔵靖志さん

デジタル家電や生活家電に関連する記事を執筆。家電のスペシャリストとしてテレビなど多数のメディアに出演している。

 

家電ライター
近藤克己さん

生活家電を中心に雑誌やウェブ媒体で執筆活動を行う。レビューや検証記事では“オジさん目線”を大切にしている。

 

家電プロレビュアー
石井和美さん

白物家電や日用品を中心に鋭いレビューを行う。戸建のテストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

【その①】おうちごはんがプロの味になるかきまぜ機能を搭載! “回転系”自動調理鍋

自動調理鍋

パナソニック 自動調理鍋

オートクッカー ビストロ NF-AC1000

実売価格8万8110円

業界で初めて圧力調理とかきまぜ機能を両立した自動調理鍋。調味料がムラなく絡んで野菜の旨みが溶け込み、濃厚な味わいに仕上がる。最大約2気圧の圧力で、すじの多い肉や魚の骨をホロホロに。圧力は3段階で調節可能だ。

 

圧力とかきまぜ機能を備えた “全部入りモデル”が誕生

シャープのヘルシオ ホットクックを筆頭に、様々なメーカーが追随してきた自動調理鍋市場。今年最も識者の注目を集めているのが、ホットクックに非搭載の圧力調理に加え、鍋底かきまぜ機能を搭載したパナソニックのオートクッカー ビストロだ。

「自動調理鍋の機能と言えば、煮込み調理、低温調理、無水調理、圧力調理が一般的。鍋底かきまぜ機能によって炒め調理も可能になった本機は、“全部入りモデル”と言って良いでしょう」(近藤さん)

 

実際に、圧力調理と鍋底かきまぜ機能の両立は業界初だ。

 

「独自の機能で差別化を図った本機は、料理の仕上がりのクオリティも高く、高価格帯でもしっかり売れるはずです」(石井さん)

 

今後、圧力×かきまぜ機能がスタンダードになれば、自動調理鍋市場はさらに競争が激化しそうだ。

↑羽根が鍋底をさらうように回転し、焦げ付きを気にせず調理できる。メニューに応じて速さや向きが変わり、柔らかい具材も崩れにくい

 

↑業界最高(※)1285Wの高火力と鍋底かきまぜにより、約10分で炒め調理が可能。野菜は焼き色を付けつつ水分を飛ばし、シャキッと食感に

 

プロも注目

「圧力調理による“時短”と、かきまぜ機能による“ほったらかし自動調理”を同時に実現。予約調理による“時産”と合わせて、3拍子揃ったのが新しい! 」

(安蔵)

「電気調理鍋=時短のためというイメージを覆す逸品。使い勝手の良さだけでなく、煮物も炒め物もプロ級の味に仕上がり、食卓が豊かになります。 」

( 石井)

「鍋底かきまぜにより、カレーなどの焦げ付きやすい料理も、最初からルーを入れて全自動で調理できます。自動調理鍋の完成形と言えるでしょう。」

(近藤)

 

これまで自動調理鍋市場は、「ホットクック」と「その他」という色分けだった。ホットクックだけがブランドを確立していたが、圧力×鍋底かき混ぜというまったく新しい強みを持つビストロであれば、肩を並べられるだろう。ビストロの誕生を受けて、他メーカーがどう続くか期待したい。

 

コレもCheck

【その②】素材をまるごと味わえる 大容量モデルが登場

自動調理鍋

シロカ おうちシェフ PRO L

実売価格3万2780円

一定の高圧力と自動減圧する独自技術を採用。最大6人ぶんの大容量モデルで、食材を丸ごと調理できる。低温&圧力調理や糖質オフ炊飯も可能。

 

【その③】撹拌や加熱をおまかせして 〝ほったらかしスープ〟を

自動調理ポット

レコルト 自動調理ポット

実売価格1万3200円

本体底部に4枚刃とヒーターを搭載し、食材を入れるだけで刻む・加熱・撹拌が可能。5種類のモードがあり、ポタージュなどを簡単に作れる。

2023年春 「コスパ」で選ぶ「傑作 掃除家電」ランキング(2位〜4位)

春の陽気に誘われて、掃除機の買い替えを検討されている方もいるでしょう。選ぶ際のポイントの一つになるのがコスパ。この能力が高い掃除機はどれでしょうか? 家電のプロレビュアーが、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機、ハンディクリーナーなど、さまざまな種類の掃除機を調べてランキングにまとめました。2位〜4位を発表します。

※本記事はゲットナビ2023年4月号の転載です

 

レビュアー:石井和美さん

白物家電の製品レビューを得意とするプロレビュアー。テストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

第4位:ツインバード「コードレススティック型クリーナー TC-E264B」

↑実売価格:2万8800円【SPEC】●集じん方式:ダストパック式●集じん容量:約0.25ℓ●連続使用時間:強モード約7分、自動モード約30分●充電時間:約2.5時間●サイズ/質量:約W235×H1050×D135㎜/約1.4㎏(本体+延長管+パワーブラシ)

 

小回りの利く独自ヘッドと軽量ボディで使い勝手抜群!

1.4㎏の軽量ボディと自走式ヘッドにより、掃除の負担を軽減するコードレススティック掃除機。独自の関節ジョイント構造とボールキャスターを備えたヘッドは、小回りが利いて思い通りの動きを実現する。2022年10月発売。

↑ヘッドは左右90度に首振り可能で、すき間やソファの脚周りなど隅々まで届く。フルフラットになるため、ベッド下などの掃除もラクだ

 

「小回りの利くヘッドにより、狭い部屋もスイスイ掃除できる! 重心バランスが良く、実際は1.4㎏よりもさらに軽く感じます。紙パック式でゴミ捨て時にゴミが飛び散らないのも快適」(石井)

↑使い捨てダストパックは、微細な粉末を99.6%キャッチする不織布を採用。手を汚さずにゴミを捨てられる

 

第3位:シャーク「Shark EVOPOWER SYSTEM STD+コードレス スティッククリーナー CS150JAE」

↑実売価格:4万9500円【SPEC】●運転時間:スティック時 最大13分、ハンディ時 最大17分●充電時間:約3.5時間●サイズ/質量:約W267×H1030×D124㎜/約1.9㎏

 

約30日分のゴミを溜められる自動ゴミ収集ドック付き!

2023年2月発売されたコードレススティック掃除機。機能を厳選して簡単操作を実現したスタンダードモデルに、自動ゴミ収集ドック付きが登場した。独自のマルチフロア対応ヘッドを継承しつつ、面倒なゴミ捨ての回数を大幅に削減。

↑リリースボタンを押すと、そのままハンディクリーナーとして使用可能。ゴミ捨ての際もボタンひとつで捨てられる

 

「トレンドの自動ゴミ収集ドックが付属してこの価格ならコスパ抜群! 持ちやすく、吸引力も問題なし。ゴミは月1回捨てれば良く、ホコリや花粉のアレルギーの方にオススメです」(石井)

↑掃除機をスタンドに戻すと、ダストカップに溜まったゴミをドックが自動的に収集する。ゴミ捨ては月1回程度でOK

 

第2位:アイロボット「ルンバ i2」

↑実売価格:2万9800円【SPEC】●最大稼働時間:約75分●充電時間:約3時間●音声アシスト:Googleアシスタント、Amazon Alexa、Siriショートカット●サイズ/質量:約φ342×H92㎜/約3.2㎏

 

賢くパワフルな掃除性能で上位モデルと遜色なし!

2022年7月に発売された、2種のブラシとパワフルな吸引力の、3段階のクリーニングシステムを搭載したロボット掃除機。細かなホコリやゴミも除去する。自動充電・自動再開するので、充電切れの心配なく広範囲を清掃。音声アシスタントにも対応する。

↑ナビゲーションシステムにより、短時間で効率的に清掃。掃除のたびに間取りを学習し、ムダをなくしていく

 

「ルンバのなかでは手に入れやすい価格ですが、掃除力に上位モデルと大きな差はなし。フローリングもカーペットもきちんと掃除でき、ゴミの取りこぼしが非常に少ないです」(石井)

↑ゴミや汚れが多い場所を感知する、ダートディテクトテクノロジーを搭載。キレイになるまで集中的に清掃する

2023年春 「コスパ」で選ぶ「傑作 掃除家電」ランキング(5位〜7位)

春の陽気に誘われて、掃除機の買い替えを検討されている方もいるでしょう。選ぶ際のポイントの一つになるのがコスパ。この能力が高い掃除機はどれでしょうか? 家電のプロレビュアーが、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機、ハンディクリーナーなど、さまざまな種類の掃除機を調べてランキングにまとめました。5位〜7位を発表します。

※本記事はゲットナビ2023年4月号の転載です

 

レビュアー:石井和美さん

白物家電の製品レビューを得意とするプロレビュアー。テストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

第7位:東芝ライフスタイル「コードレスクリーナー VC-CLW31」

↑実売価格:4万5100円【SPEC】●集じん容積:約0.13ℓ●連続運転時間:標準 約30分、おすすめ 約15分、強 約8分●充電時間:約2.5時間●サイズ/質量:約W230×H993×D150㎜/約1㎏

 

超軽量なのに吸引力抜群で様々な場所のゴミを取り除ける

2022年9月に発売された、質量1㎏の超軽量コードレススティック掃除機。髪の毛などが絡みにくい「からみレス軽量ヘッド」や、吸引力が99%以上持続する「デュアルトルネードシステム」により、床などのゴミをしっかり取り除く。

↑暗い場所を照らす「ピカッとライト」を取り付け可能。すき間ノズルなども付属し、様々な場所を快適に掃除できる

 

「1㎏と軽量なので、サッと手に取りやすい! サイクロン式はゴミ捨て時にゴミが飛び散りやすいのですが、本機はゴミを約3分の1に圧縮でき、性能面のバランスがとても良いです」(石井)

↑強力な気流でゴミを約3分の1に圧縮。ダストカップは帯電防止加工でゴミが付着しにくく、ゴミ捨ても簡単だ

 

第6位:アイリスオーヤマ「リンサークリーナー RNS-B400D」

↑実売価格:2万2000円【SPEC】●充電温度:5〜35℃●連続使用時間:約10分●充電時間:約4時間●回収タンク容量:0.4ℓ●清水タンク容量:0.4ℓ●お湯使用温度:40℃まで●サイズ/質量:約W233×H277×D213㎜/約2.4㎏

 

布に付いたしつこい汚れを水で浮かせてスッキリ落とす!

布製品に付いた液体汚れや食べこぼしなどを、水だけで強力洗浄するリンサークリーナー。ガンコな汚れには約40℃までのお湯も使える。バッテリー駆動のコードレスタイプなので、電源のない場所でも使える。2022年11月発売。

↑2つの噴射タイプを選べる。奥まで染み込んだ汚れには直射がオススメだ

 

↑一度で広範囲に噴射するなら霧吹きが向いている

 

「こぼした液体やペットの粗相など、布に染み込んだ汚れを水で浮かせて除去。汚水がグングン吸い込まれ、目に見えて洗浄力を実感できます。コードレスなのでクルマのシートなどにも使えて便利です!」(石井)

↑電源不要で、車内の掃除にも最適。給水チューブによりハンドツールの向きが自在で、背もたれや天井の洗浄も可能だ

 

第5位:ケルヒャー「スチームクリーナーSC MINI」

↑実売価格:1万3200円【SPEC】●スチーム吐出圧力:最大0.3MPa●タンク容量:0.2ℓ●ヒートアップタイム:約3分●連続使用時間:約6分●サイズ/質量:約W127×H186×D321㎜/約1.6㎏

 

水だけで99.99%除菌でき、子どもやペットのいる家も安心

約100℃の安定したパワフルスチームにより、汚れを落としながらバクテリアやカビ・ウイルスを99.99%除去。洗剤やアルコール不要で、子どもやペットがいる空間でも安心して使える。2021年4月発売。

↑パワフルなスチームの圧力により、汚れが簡単に落ちる。ゆっくり念入りにスチームすることで除菌効果もアップ

 

「とても軽く、コンパクトで取り回しがイイ! 水だけで使えて、簡単かつ安心して除菌できます。噴射時間は最大約6分なので、大掃除用というよりは、毎日のこまめな掃除向きです」(石井)

↑ダイニングテーブルやドアノブ、まな板など、手で触れる機会の多い場所の除菌に活躍。布製品や衣類にも使える

日本の住宅に合わせ小型化したロボット掃除機、SwitchBotから発売。従来機より50%も小さくなった!

スマートホームの構築に役立つIoT機器を開発するSwitchBotは、世界最小級となるロボット掃除機「SwitchBotロボット掃除機K10+」(以下、K10+)を発表、Makuakeでの先行販売を開始しました。従来機のS1/S1 Plusと比べ、本体サイズが約50%縮小されているのが最大の特徴である本機は、日本市場に適したロボット掃除機を追求してたどり着いたものだといいます。この記事では、発表会の模様と、製品の詳細についてお届けします。

 

日本市場のために作られた、世界最小級のロボット掃除機

SwichBotといえば、遠隔での家電のスイッチ操作を可能にするボットや、スマートロックなど、スマートホームを実現するIoT機器のメーカーです。そんな同社がなぜ家電であるロボット掃除機を開発するのか。それは、ロボット掃除機の持つ特殊性にあります。なぜなら、ロボット掃除機は数少ない“移動する家電”だからです。

↑SwitchBotがこれまで開発してきた、スマートホーム機器

 

同社の日本事業部に所属する北島 祥さんによると、SwitchBotが目指す理想の未来は「人間の代わりにすべての家事や日常作業を行う家庭用メイドロボットを、低価格で一般に普及させること」だそうです。メイドロボットは、当然家の中を動き回る必要があります。

 

そこで同社が目をつけたのが“移動する家電”であるロボット掃除機でした。現在のロボット掃除機の機能は清掃に限られていますが、その開発をつきつめていけば、いつかメイドロボットを生み出せるかもしれない。ロボット掃除機の開発は、同社の理想達成に向けたマイルストーンなのです。

↑プレゼンテーションをする北島さん

 

多くの家電メーカーとは異なった背景でロボット掃除機の開発を行うSwitchBot。しかし、ロボット掃除機としてユーザーが満足する製品を作れなければ意味がない、とも考えています。そこで、日本市場のニーズに合致した高性能なロボット掃除機として、K10+を開発しました。

↑SwitchBot K10+

 

↑K10+の大きさを、自社や他社のロボット掃除機と比較。その小ささは抜きん出ています

 

K10+の特徴は直径24.8cmという画期的な小ささですが、これは日本市場の独特なニーズにあわせて開発した結果です。というのも、現在日本で販売されている多くのロボット掃除機は、もともと欧米向けに開発された機種。日本の家庭は欧米と比べて狭いことから、設置スペースを抑え、清掃の面では小回りを効かせる必要があるという日本のニーズを満たせていません。大型の機種では、椅子などの脚部にはまってしまうこともあるため、そういった点の改善も求められていました。

 

K10+は、従来の掃除機に日本人が抱きがちだった不満を、解消してくれる製品なのです。

↑K10+は、これまでのロボット掃除機では対応できなかった細かな空間の清掃も可能

 

吸引力などの基礎性能は、従来機と変わらず

小型だと吸引力に劣るのでは、と不安が残ります。SwitchBotではその懸念を払拭するため、吸引力を維持することを追求しました。そこで生み出したのが、SilentTechという特許技術。これは、吸引時に巻き起こってしまう掃除機内の乱気流を抑制する技術です。この乱気流は吸引力を下げてしまうだけでなく、動作音も大きくするので、同社ではその解消に取り組みました。結果として、K10+の吸引力は、従来機とほとんど変わらない2500Paを実現させています。

↑内部で乱気流が起きやすい箇所を可視化し、その発生を抑制

 

先にも触れたように、SilentTechの導入により、本機の動作音は非常に小さくなっています。特に静音モードで運転した場合、動作音は50dBを切り、45dB程度。発表会ではそのデモも行われたので、筆者もそれを体感しましたが、掃除機とは思えないほどに静かでした。これなら在宅中に掃除をさせても全く気にならなそうです。ちなみに、一般的な図書館の内部音が50dB程度なので、K10+の静音モードは図書館より静かということになります。

↑45dBという動作音が、いかに小さいものかわかる比較

 

ただし、ゴミ収集ステーションで吸ったゴミを回収するときの動作音は小さくありません。ゴミ回収にかかる時間はそれほど長くありませんが、基本的には不在時に掃除を完了してもらうように使ったほうがよさそうです。

 

なお、K10+はゴミ収集ステーションがセットになったモデルのみの販売で、ロボット掃除機単体では販売されません。その理由について北島さんは「K10+は、小型化によって小回りがきくようになったおかげで、同じ広さの部屋でも従来機より掃除できる面積が広くなりました。そのためにゴミも溜まりやすくなったので、ゴミ収集ステーションが必須になっています」と語っています。

↑清掃できる床面積が、従来機に比べて拡大

 

↑ステーションには、4Lのゴミを収集できます

 

またK10+は、水拭きにも対応しています。個性的なのは、水拭き用のモップが使い捨てである点です。北島さんによれば、従来機に向けられたユーザーの声のなかに「モップを外して洗って干し、またセッティングするのが面倒」というものがあったため、本機では使い捨てを採用したといいます。この使い捨てモップはオプションとしてSwitchBotから販売されますが、他社製の市販品も利用可能です。

 

ただし、吸引と水拭きを同時にできるわけではない点は留意してください。一度にできるのは、吸引か水拭きのどちらか一方です。水拭きを行う場合はブラシを取り外し、水拭き用のアタッチメントとモップを取り付ける必要があります。

↑水拭き用のモップを取り付ける際には、ブラシを外します

 

↑モップを取り付けた状態

 

K10+の販売は、Makuakeでの先行販売という形で始まっています。この先行販売は25日にスタートし、開始30分で3000万円を突破しました。製品のコンセプトに共感するユーザーが多かったことがこの結果に現れています。なお、クラウドファンディングでは単品に加え、2台・3台のセットも用意されています。本機は1台でも複数のフロアをマッピングして記憶できるうえ、小型軽量なので別階への持ち運びも楽々ですが、フロアごとに設置したいというニーズも想定して、セット販売も行うことにしたそうです。

 

ロボット掃除機としては世界最小級となるK10+。小型ロボット掃除機という新たなトレンドがここから生まれるかもしれません。

 

【先行販売価格情報(全て税込)】

1台:5万1800円(通常価格より25%オフ)

2台セット:9万9420円(通常価格より28%オフ)

3台セット:12万8116円(通常価格より30%オフ)

夏が来る前に! エアコンの使い始めにやっておきたいことと正しい掃除・お手入れ方法とは?

 

まもなく夏本番。久しぶりにエアコンの電源を入れると、何やら鼻をつくニオイが。原因は、室内機内部に発生したカビです。室内機内部に蓄積したホコリや水分を栄養源にカビが発生し、前面パネルを開けてみると、カビの黒い斑点がびっしり、なんて経験をしたことがある人も多いはず。では、どのように対策すればいいのでしょうか?

 

毎年、Twitterでエアコンについて注意喚起していることもあり、今回はシャープのエアコン担当者に、夏が来る前にやっておきたいことを聞いてみました。そのアドバイスを参考にしながら、エアコンを使い始める際の注意点を確認していきましょう。

 

↑シャープのエアコン「R-Xシリーズ」。業界で唯一CO2センサーを搭載し、部屋のCO2濃度を検知することで、換気のサポートをしてくれるモデルです

 

本格的に暑くなったときにエアコンを動かし始めたら「遅い」

ジメジメとした、うだるような暑さが続く日本の夏。暑さが本格的になり、慌ててエアコンの電源を入れる人は多いはずですが、残念ながら、これは「対応が遅い」と言わざるを得ません。エアコンメーカー各社では、暑さが本格的になる前に「試運転」を行ない、正常に運転するかどうか、確認することを推奨しています。気温が上昇すると、エアコンを使用する家庭が増加し、問い合わせが集中するため、試運転の時点で不具合が発生した場合でも、混雑によりすぐに修理の対応ができないケースが多いためです。

 

エアコンは、いまや熱中症対策に不可欠な存在となっているので、必要なときに使用できないという事態は避けたいところでしょう。そのための試運転は、設定温度を18度に設定し、冷房運転を約10分間行なうのが基本。下記の点を確認します。

  • 電源が正常に入るか
  • リモコンは反応するか
  • 冷風が正常に出るか
  • 異臭・異音はしないか
  • ランプ点滅やエラー番号表示がないか
  • 水漏れがないか

 

確認すべきは基本的な部分であり、何か特別な作業が必要になるわけではありません。夏がやってくる前に、週末のお休みや連休を使って確認しておきましょう。

↑シャープのサイトから。試運転の際には、ブレーカーが「入」になっているか、コンセントにホコリが溜まっていないか、部品・パーツが正しく取り付けられているかも確認しておきたいところ

 

試運転の前に室内機のお手入れが重要、ただし注意点も

試運転の前にチェックするべきことをシャープのエアコン担当者に問い合わせたところ、「日常生活の中で舞い上がったホコリなどがエアコンのフィルターに蓄積する場合があります。それにより、夏場にエアコンを使い始めた際に、エアコンが効きにくくなることがありますので、シーズンを迎える前に、1度フィルターのメンテナンスをおすすめいたします」とのこと。

 

室内機のお手入れできる部分は、前面パネルや吹き出し口、ダストボックス、エアフィルター、掃除アシストブラシなど。前面パネルやエアフィルターといった、取り外して水洗いできるパーツもありますが、室内機の心臓部とも言える熱交換器をはじめ、ユーザー自身ではお手入れできない部分もあるので注意が必要です。

 

エアコンの分解や、電装部に水や洗浄スプレーをかけると、故障の原因となることがあり、「取扱説明書でご案内している箇所以外は、お客様ご自身でお手入れしないようにお願いいたします」とシャープ担当者は説明します。「すべて自分の手でキレイにしたい」というユーザーも少なくないと思いますが、お手入れはホコリの拭き取り掃除などに留めておき、本格的な内部洗浄は、メーカーサポートや、専門のクリーニング業者に依頼したほうがよさそうです。

↑シャープのサイトから。吹き出し口のフラップやルーバーに付着したホコリはユーザー自身でお手入れできます。一方で市販のエアコン洗浄スプレーなどは電装部にかかってしまう場合などがあるため、メーカーからは推奨されていません

 

↑エアコンクリーニングは専門業者であればOK。各メーカーもエアコンクリーニングのサービスを提供しています。たとえばシャープの場合、クリーニングを1台申し込むと1万4300円(税込)からです

 

最新機種に買い替えも手、夏が来る前に備えるのがポイント

最新のエアコンには、フィルターの自動掃除機能やエアコン内部のカビやホコリを抑制する機能、パーツを簡単に取り外せてお手入れできる清潔構造などが付与されており、お手入れの省力化は年々進んでいます。エアコンの清潔性が気になる人は、そうした最新の製品に買い替えるのも有効な手段でしょう。

 

もちろん、最新のエアコンを導入したからといって、ホコリの付着やカビの発生を100%防げるわけではなく、定期的なお手入れや、シーズン前の試運転が重要であることには変わりません。

↑シャープのサイトから。フィルターの自動掃除機能はもちろん、最新のエアコンにはさまざまな清潔機能が搭載。ひと昔前の製品に比べて、最新のエアコンが「汚れにくい」仕様となっているのは間違いないです

 

シーズン前に、前面パネルやフラップ、ルーバーに付着したホコリを落とし、試運転を実施し、場合によっては、専門のクリーニング業者に本格的な内部洗浄を依頼する。時間のある週末などにこれだけ済ませておけば、いざ夏本番となったときに、安心してエアコンを使用できます。蒸し暑い夏を快適に過ごすためにも、今の時期から備えておくことが肝要です。

 

【フォトギャラリー】(画像をタップすると閲覧できます)

ドライヤーで美髪・美顔まで? 形状も機能も常識超えの最新ドライヤーを家電のプロが解説

形状はガンタイプで速乾性が重視され、ハイエンドモデルにはヘアケア機能を付加……ドライヤーはそんな近年のスタンダードから、さらに次のステップへ進みつつあります。今回は、家電大賞を主催する雑誌『GetNavi』の家電担当で副編集長の青木宏彰さんに、ドライヤーの最新トレンドと注目モデルを解説していただきました。

 

速乾、美髪だけじゃない! ドライヤーの最新トレンド

↑cado「baton」

 

2016年に発売された「Dyson Supersonic ヘアドライヤー」の、吹き出し口が空洞になったデザインはセンセーショナルでした。また、高速かつ狙いを定めやすい風と過度の熱ダメージから髪を守る設計も話題に。速乾かつ美髪効果のあるドライヤーは、新たなスタンダードとなりました。速乾性を追求し続けてきたかつてのドライヤーを第1世代とするなら、ヘッドが空洞のダイソンや美髪機能を強化したパナソニックに代表されるドライヤーは第2世代。

 

そこへ今、第3世代ともいうべきエポックなモデルが次々と生まれているといいます。

 

「最近のドライヤーのデザインや機能は、ジェンダーや年齢に関係なく使用できる点が重視されている」と、青木さん。

 

「色使いや重量、フォルムなど、より幅広いユーザーに親しまれるようになりました。そのなかで注目されているのが、cado(カドー)の『baton(バトン)』に代表されるスティック型のドライヤーです。実際に使用しましたが、軽いうえにこの形ならではの扱いやすさが大きな特徴で、価格も比較的手頃なため、非常にユーザーのニーズに合った商品であると感じました。スリムなフォルムは場所を取らず、コンパクトに収納しやすいといった点もポイントですね。ミニマムになりながらも風量や乾かす速さを犠牲にしていないのが、時代を牽引するドライヤーの実力といえます」(GetNavi副編集長・青木宏彰さん、以下同)

 

ドライヤー選びで押さえるべき3つの “レス” トレンド

↑A-Stage「Re de HairDry」

 

続いて、今からドライヤーを購入するときに押さえておきたいポイントを青木さんに聞きました。

 

1.【ダメージ・レス】髪へダメージを与えにくいこと

「速乾や美髪効果のあるドライヤーは、値段の高いものというイメージがあると思いますが、最近は変わりつつあります。2005年に美髪効果を謳ったドライヤーの先駆けとして、パナソニックの『ナノケア』が登場し、美髪効果はスタンダードになりました。そして2019年に登場したのが、『Dyson Supersonic lonicヘアードライヤー』です。マイナスイオンを放出して静電気を抑制して髪の広がりを抑えるだけでなく、パワフルな風量で髪を早く乾かすという点からも過度な熱によるダメージを防ぎます。まさに速乾と美髪の両方を叶えた夢のドライヤーであったわけです。そこから、速乾と美髪はドライヤーのスタンダードとなっていきました。

 

髪へのダメージを軽減するうえでも速乾は美髪機能と並んでマストです。新たにドライヤーを購入する上でも、押さえたいポイントですね」

 

2.【ウェイト・レス】持ちやすく操作しやすいこと

「スティック型ドライヤーの持ちやすさはいうまでもありませんが、スティック型でなくても風の吹き出し口にあたるノーズ(鼻)部分をなくすことで軽量化されていたり、グリップ形状で握りやすくなっていたりと、持ちやすさの工夫も重視したいポイントです。

 

操作性の高さで言えば、ハンズフリーのドライヤーは便利ですね。何かをしながら髪を乾かせるのは、時短の意味でも魅力です。両手がフリーになるので、両手で髪をとかしたりケア剤をつけたり、メイクしたり……。お子さんやペットがいる家庭ではより重宝するのではないでしょうか」

 

3.【ジェンダー・レス】インテリアに溶け込むデザインであること

「以前はボディカラーもピンクなど、女性向けの商品が多くありました。最近は男女問わず使用できるようなカラバリやデザインが増えてきて、美容家電は女性だけのものではなくなってきましたね。パートナーと一緒に使えるジェンダーレスなデザインのものや、おしゃれなスキンケアアイテムと一緒に並べても違和感のない、シンプルで洗練されたデザインのものは、誰もが心地よく使えるのがいいですね。

 

最近は機能性とインテリア性を兼ね備えた商品がスタンダードになっているので、ドライヤーを置くスペースをイメージしながら最もマッチするものを選ぶといいと思います」

 

家電のプロがオススメする最新ドライヤー 7選

以上のポイントをふまえて、いま選ぶべき最新ドライヤーを7点、リストアップしていただきました。

1.毛髪美容に徹して20年。マイナスイオン発生で “サロン級” のうるおい

パナソニック「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J
3万8610円(税込)

 

美髪ドライヤーの代名詞、パナソニック「ヘアードライヤーナノケア」の最新モデル。水分発生量が大幅にアップした “高浸透ナノイー” がキューティクルのわずかなすき間に浸透し、毛先までうるおいを与えます。また、強弱差のある風を生み出す速乾ノズルを内蔵し、ぬれた毛束をほぐしやすくスピーディに乾かします。仕上げのツヤ出しには「温冷リズムモード」、約60 ℃の温風で地肌ケアができる「スカルプモード」など、5モードを搭載。美髪と速乾を同時に叶えます。

↑“高浸透ナノイー”とミネラルを含む風が届きやすい設計で髪がうるおい、頭皮のうるおいも約20%向上するという

 

「ナノケアシリーズは、毛髪美容をコンセプトに展開。乾かすだけで美髪が叶うヘアドライヤーとして、人気を不動のものにしてきました。うるおいの秘密は、水分発生量が従来の18倍になった “高浸透ナノイー” 。乾かすだけで広がりやクセなどを抑え、しっとりまとまりのある髪にするだけでなく、 “ミネラルマイナスイオン” 搭載で、UVケア効果が期待できたり、ヘアカラーの退色を防いで髪色をキープするという点も驚きです」

 

【Item Data】
・カラー=ディープネイビー、モイストピンク、ウォームホワイト
・製品重量=約550g
・風量=1.6m3 / 分(風量【強】の時)
・サイズ=221×148×74mm

 

2.アイコニックなデザインで「美髪」と「大風量」を叶える

ダイソン「Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー HD08
4万5760円(税込)

 

“コアンダ効果” と呼ばれる、高速・高圧の気流が物体の側面に沿って流れる作用を用いて、髪表面の浮き毛を抑え、ツヤのあるなめらか髪に導きます。また、風量も従来の製品と比べ大幅にアップ。数千万ものマイナスイオンを高速の風で髪に届けることで静電気を抑制し、髪の広がりを抑えます。スタイリングに合わせて選べるアタッチメントは5つ。細い髪やデリケートな頭皮にやさしい設計で、高温による髪の色落ちを防ぎます。

↑仕上がりに合わせて設計されたアタッチメント。頭皮ケアもできる。

 

「同社の『羽根のない扇風機』でもおなじみの空洞デザインは、男性もドライヤーにこだわりを持つというトレンドをつくりました。軽量でコンパクトなのにパワフルな風速と風量で、髪をすばやく乾かします。もちろん速乾だけでなく、美髪効果も文句なし。また、ドライ・ブロー方法が12通りあって、好みの風速や風温で乾かせるのもいいですね」

 

【Item Data】
・カラー=ニッケル(ダークブルー)コッパー、ピンカブルーロゼ、ブラックニッケル、アイアンフューシャ、ブルーゴールド、トパーズオレンジ
・製品重量=720g
・風量=2.4m3/分
・サイズ=245×78×97mm

 

3.風量最高レベルなのにお手頃プライス! “モンスター級” の速乾性が強み

MONSTER(モンスター)「ダブルファンドライヤー KHD-W905
1万3420円(税込)

 

特許取得のダブルファン構造で、大風量2.2m3/分のパワフルな風で速乾を実現。2つのファンは風を強く押し出す独自形状で、髪をより美しく、やさしく乾燥させます。また、一定の間隔で温風と冷風が切り替わる「温冷自動切替モード」搭載で、過乾燥による熱ダメージから髪を守り、髪のまとまりとツヤ感がアップします。マイナスイオン発生部は5か所。マイナスイオンを髪全体に行き渡らせます。

↑地肌に優しいスカルプ機能も搭載する

 

「この商品の最大のポイントは、やはり風量です。窓から見えるように搭載された2つのファンによって、風量はトップクラス。また、風量だけでなく、髪と頭皮のことを考えた機能も満載なので、美しく乾かすことも同時に叶えてくれます。手に取りやすい価格で、手軽に速乾と美髪を実感できるのが魅力です」

 

【Item Data】
・カラー=レッド、ブラック
・製品重量=約680g(集風器付)
・風量=2.2m3/分
・サイズ=約280×253×95mm(集風器付、使用時)

 

4.これがドライヤー!?  使う人を選ばず扱いやすい驚きのスティック型

cado(カドー)「スティック型ヘアドライヤー baton(バトン) BD-S1
2万9920円(税込)

 

「空気をデザインする」をコンセプトとする同社が、5年以上の歳月を費やして開発したドライヤー。「ゼロ・グラビティ」を目指して軽量化したボディは、腕をあげたまま使っていても疲れにくく、快適なヘアドライを叶えます。徹底的に無駄を省くことで約298gの軽さまで絞り込んだボディは、その名の通りリレー競技用バトンから着想を得たそう。独自のスティック形状で、頭頂部から毛先まで効率的に風を届けます。温度調節は4段階。最高温度は85℃に設定することで、髪へのダメージと過乾燥を防ぎます。

↑独自のスティック形状。直進性のある風で、髪の根元からスピーディーに乾かす

 

「アルミ合金のボディは手になじみやすく、見た目も機能性も秀逸です。スティック型なので、乾かしたい部分に吹き出し口を当てやすいですし、軽いので乾かすのが本当にラク! 毎日使うものだからこそ、この操作性の高さはうれしいですね。シンプルで場所を取らないので、狭い洗面所でも使いやすいです」

 

【Item Data】
・カラー=シルバー、ホワイト
・製品重量=約298g(電源コード、カールブラシを除く)
・風量=約2.0m3/分
・サイズ=約277×φ38.5mm

 

5.圧倒的操作性、業界随一の軽量性ながらパワフルでストレスフリー

A-Stage「Re・De(リデ)Hairdry DR01A
2万9700円(税込)

 

たった255gという軽量でスリムな本体形状ながら、優れた速乾性の高さをキープ。大風速で広範囲の風の流れを作り、スリムな筒型と独自のノズル形状で風を髪の根元まですばやく届けます。このため、熱負担を最低限にしながら、髪を傷めずスピーディーに乾かすことが可能に。マイナスイオン搭載で、静電気を抑えながら髪の潤いをキープ。季節や年齢に合わせて最適な風を送れる5つのモードで、健康的な髪と頭皮に導きます。

↑折りたためば、手におさまるサイズ感

 

「無駄のない、スリムなボディは、りんごひとつ分とほぼ同じという、業界トップクラスの軽さです。それなのに大風速なので、手元にかかる負担を最小限に抑えながら、ラクに髪を乾かせます。2つに折りたたむことができるので、付属のトラベルポーチに入れて、旅行やジムにも持って行ける点もいいですね。また、付属のスタンドを使用すれば、ハンズフリーで髪を乾かすこともできます」

 

【Item Data】
・カラー=ホワイト、ブラック、ヒュッゲグレー
・製品重量=約255g (ノズル・ケーブル含まず)
・風量=3.6m3/分
・サイズ=170×38×185mm

 

6.ドライヤーが美顔器に!?  温感リフトと頭皮スパでおうちエステも

ヤーマン「リフトドライヤー HC-20
5万5000円 (税込)

 

「FACEモード」「SCALPモード」「HAIRモード」の3種類のモードを兼ね備えた多機能ドライヤー。FACEモードは表情筋を約39℃で温めながら、毎分約6000回の音波タッピングで刺激。肌の保湿をサポートしながらリフトケアします。SCALPモードは根元を乾かしながら、硬くなりがちな頭皮を柔らかく整えます。HAIRモードは約60℃と低温速乾で髪の根元から乾かし、立ち上がりのある仕上がりに。また、従来品よりも約30%乾燥時間が短縮され、髪を乾燥から守ります。

↑SCALPモードでは、根元ドライと頭皮ケアができる。「美顔器機能」搭載ヘッドを取り付ければ、たちまち美顔器に

 

「頭周りのトータルケアで、美髪だけでなく美肌も叶えるドライヤーです。ドライヤーに美顔器機能を搭載する発想は、40年以上、肌と向き合い続けてきた美顔器メーカーならでは。忙しい日々の中、スキンケアやリフトケアをする時間まで手が回らない方でも、速乾ドライで髪を素早く乾かして浮いた時間を肌・頭皮ケアに充てられそうです」

 

【Item Data】
・カラー=ゴールド、ホワイト、グレー
・製品重量=約414g(本体・電源コード含まず)
・風量=2.2m3/分
・サイズ=約183×58×201mm

 

7.サロンでの使用率約70%! プロの仕上がりを自宅でも

Nobby by TESCOM「プロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB500A
2万4200円(税込)

 

Nobby by TESCOMは、サロンシェアNo.1(※2022年2-3月株式会社セイファースト調べ)のプロ用ブランド Nobby をベースに、プロのテクニックを自分で再現しやすい機能・デザインを採用したヘアケア家電ブランド。プロフェッショナル プロテクトイオン ヘアードライヤー NIB500Aは、プロ用のヘアードライヤーと同じ モーターと遠心ファンを採用。プロ仕様のパワフルな速乾力で、地肌から素早く乾かし、サロンのような仕上がりの美しい髪へと導きます。

↑同ブランド史上もっともパワフルという風速・風圧。地肌から素早く乾かし、サロンのようにツヤのある美しいスタイリングに

 

「サロンで使用されている業務用のものを市販にというトレンドを作ったのが、この商品です。サロンでの使用率70%(※2022年2-3月株式会社セイファースト調べ)というNobbyを一般向けにしているので、信頼性はお墨付き。温風と冷風の自動切り替えで、髪のツヤを出すなど、簡単にサロンクオリティを再現する機能付きがいいですね。付属のスタンドを使えば、両手で快適に乾かすことができます」

 

【Item Data】
・カラー=ホワイトアッシュ、スモーキーグレー、ブラック
・製品重量=620g(本体のみ)
・サイズ=226×245×81mm(本体のみ)

 

プロフィール

家電コーディネーター / 青木宏彰

モノトレンド情報誌『GetNavi』の副編集長で制作編集長を務める。生活家電全般を担当し、調理系から掃除機、空調アイテムまで幅広いジャンルの家電製品を、機能とデザインの両面からレビュー。「家電コーディネーター Basic」の資格も保持し市場動向にも詳しい。
GetNavi

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

2023年春 「コスパ」で選ぶ「傑作 掃除家電」ランキング(10位〜8位)

春の陽気に誘われて、掃除機の買い替えを検討されている方もいるでしょう。選ぶ際のポイントの一つになるのがコスパ。この能力が高い掃除機はどれでしょうか? 家電のプロレビュアーが、ロボット掃除機やコードレススティック掃除機、ハンディクリーナーなど、さまざまな種類の掃除機を調べてランキングにまとめました。8位〜10位を発表します。

※本記事はゲットナビ2023年4月号の転載です

 

レビュアー:石井和美さん

白物家電の製品レビューを得意とするプロレビュアー。テストスペース「家電ラボ」を運営し、大型家電のレビューも得意。

 

第10位:ホボット 全自動窓掃除ロボット「HOBOT-388」

↑実売価格:3万9800円【SPEC】●清掃スピード:4分/㎡●サイズ/質量:約W295×H95×D148㎜/約915g

 

強力な吸引力で吸着し、窓の汚れを効率良く拭き取る!

2020年2月発売された、水拭き・乾拭きが可能な窓拭きロボット掃除機。AIが窓枠や障害物を感知し、清掃範囲を自動で認識して清掃を行う。本体重量の5倍以上の吸引力で吸着するので、曇りガラスやタイル、大理石などの清掃にも対応。

↑2つのクリーニングパッドが交互に回転し、汚れを絡め取る。洗濯して繰り返し使用可能だ

 

「大変な窓掃除のハードルが下がるアイテム! 手が届きにくい高い場所も自動で掃除してくれて助かります。拭き残しが気になるときは、リモコンや専用アプリで手動操作も可能です」(石井)

↑スタートボタンを押すと自動で清掃を開始。付属のリモコン、専用アプリからも操作できる

 

第9位:サンコー 何回でもハイパワー「充電式電動エアダスターLight」

↑実売価格:5980円【SPEC】●連続使用時間:約20分●モータースピード:3万5000〜3万9000rpm●風速:約15m/秒●動作音:約80dB●充電時間:約3時間●サイズ/質量:約W60×H210×D110㎜/約248g

 

繰り返し使える充電式で環境にもお財布にもやさしい!

狭いすき間のホコリを吹き飛ばす、充電式の電動エアダスター。使い捨ての缶タイプと異なり、同じパワーで繰り返し使い続けられる。先端にはホコリをかき出せるブラシ付き。2021年10月発売。

↑キーボードやサッシ、エアコンフィルターなどの掃除に最適。スマートグリップ形状で、手が小さい人でも握りやすい

 

「掃除機では吸いきれない溝に入ったホコリを、パワフルな風でスッキリ吹き飛ばしてくれます。約6000円で何度も使えるのはコスパ抜群! 缶のゴミが出ないのもエコで良いです」(石井)

↑USB Type-Cケーブルで充電可能。約3時間の充電で約20分使える。ガスを使用せず、ニオイや引火性がないのも安心だ

 

第8位:サンワサプライ「コードレス電動回転モップ 200-CD050」

↑実売価格:7980円【SPEC】●回転速度:95回転/分●連続使用時間:約60分●充電時間:約3.5時間●サイズ/質量:約W315×H940〜1200×D150㎜/約1㎏

 

回転する電動ヘッドを搭載し、軽い力で床の汚れを落とせる!

毎分約95回転し、床の汚れを効率良く落とす電動ヘッドを搭載した電動モップクリーナー。ヘッドの回転により、軽い力でモップがスイスイ進む。乾拭き、水拭き、中性洗剤に対応し、浴室掃除にも使える。2019年5月発売。

↑14段階で伸縮し、スティックとハンディの2Wayで掃除できる。エアコンの上や浴室の天井など、高い場所の掃除もラクだ

 

「重労働な床の拭き掃除を立ったままでき、回転するヘッドがガンコな汚れまでしっかり落とします。軽い力で広範囲を掃除できるので、フローリングメインのご家庭にオススメ」(石井)

↑モップパッドは面ファスナーになっていて簡単に着脱可能。水洗いをして日陰干しするだけで、繰り返し使い続けられる

置き配盗難・強盗リスクを下げるための「防犯家電」、2つのキーワードと8つの製品

全国で強盗・窃盗事件が相次ぎ、セキュリティ家電へのニーズが急拡大。スマホ連携や自動追尾など、必要十分な機能にはどんなものがあるのか? 本記事では、家電ライターの近藤克己さんが選ぶ「防犯」分野からヒットが見込めそうなアイテムをキーワードとともにご紹介しよう!

※こちらは「GetNavi」 2023年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電ライター
近藤克己さん

 

防犯意識の高まりに応えるギア&サービスが登場

いまセキュリティ家電市場がにわかに活気を帯びている。

 

「最近、世間を騒がせている強盗事件が引き金となり、消費者の目が一気に防犯へ向きました。これまで他人事と捉えていた人たちも明日は我が身と考えるように。手に入れやすく設置しやすいセキュリティ商品の発売が今年は相次ぐものと思われます」(家電ライター 近藤克己さん、以下同)

 

空き巣などの犯罪被害対策として近藤さんが提案するのは、犯罪者の行動傾向に即した最新のセキュリティ家電やサービスの導入だ。

 

「犯罪者は録画されるのをイヤがるため、カメラを設置することで宅配を装った強盗や空き巣、訪問販売詐欺、特殊詐欺(オレオレ詐欺)を未然に防げます。また犯罪者は下見をする傾向にあり、過去の録画データが重要。月額で一定期間の録画データを残せるGoogleやAmazonのサブスクサービスへのニーズも今後ますます高まるでしょう」

 

【キーワードその1 録画機能付きインターホン】

来客や置き配の荷物、そして犯罪を見逃さないためには、即通知&自動で録画するインターホンの利用がマスト。インターネット接続不要で使える集合住宅用モデルなども揃う。

 

玄関モニターにもなるディスプレイ搭載スピーカー

Google
Google Nest Hub 第2世代
1万1000円

「Google Nest Doorbell」と連携でき、玄関モニターとして活用可能。ドアベルが押されると、カメラが捉えた訪問者の映像へと瞬時に切り替わる。「話す」「無視」「クイック応答」を適した状態に応じて選べるのもうれしい。

SPEC●ディスプレイ:7インチ●画素数:1024×600ピクセル●センサー:Motion Sense用のSoli、アンビエントEQ光、温度●電源:15W電源アダプター●サイズ/質量:約W177.4×H120.4×D69.5mm/約558g

 

↑NetflixやYouTubeなどの動画視聴ほか、高音質のスピーカーで音楽も楽しめる。身体の動きと音で睡眠分析も

 

↑ハンズフリーで、音楽や動画の再生、音量調節などができる。手の動きを検知するクイックジェスチャーも採用

 

置き配や訪問者を自動検知し通知する次世代インターホン

Google
Google Nest Doorbell
2万3900円

バッテリー駆動のドアベル。カメラを内蔵し、人やクルマ、置き配の荷物、動物の存在などを検知して通知する。外出中でもスマホからの対応や事前に設定したメッセージで応答ができ、3時間前までの映像も遡れる。

SPEC●画角:対角145度●画素数:960×1280ピクセル●センサー:PIR(モーション / 近接)、磁力計●耐水仕様:IP54●電源:充電式リチウムイオン●サイズ/質量:約W46×H160×D24.1mm/約206g

 

↑アスペクト比3:4の、縦長な画角を採用。訪問者の全身像や地面に置かれた荷物までしっかり捉えた映像を確認できる

 

↑HDR動画で記録するほか、高出力の赤外線LEDによるナイトビジョン機能を搭載。昼夜問わずくっきりとした映像が撮れる

 

のぞき穴のみだったドア前をモニタリング

パナソニック
モニター付きドアカメラ VS-HC400
オープン価格

ドアに掛けて簡単に設置できるワイヤレスカメラ。事前に登録したチャイム音に反応して映像をモニターに表示し、約10秒間の映像を最大50件録画できる。ドア前の様子を確認しにくい集合住宅での利用にオススメだ。

SPEC●画角:左右約100度、上下約53度●画素数:CMOS100万●耐水仕様:IPX3●電源:単3形電池4本●サイズ/質量(カメラユニット):約W103×H38×D44mm/約240g

 

↑インターネットに接続すれば、外出先からでもスマホで応対可能。スマホは最大4台まで登録できる

 

↑玄関ドアに掛けて、付属の六角レンチで固定すれば設置完了。モニター親機とペアリング済みなので、初期設定要らずだ

 

【キーワードその2 スマホ連携防犯カメラ】

ズームやナイトモードに対応し、くっきりとした映像で24時間監視できる高画質のスマホ連携モデルが狙い目。データを長期保存できるサブスクサービスも別途用意され、確かな機能とカスタム性の高さでセキュリティに死角なし!

 

自動追尾&ズーム機能を備えた2K撮影対応の高画質カメラ

arlo
Arlo Pro 4スポットライト
ワイヤレスセキュリティカメラ
実売価格2万7882円〜

広視野角での2K HDR撮影に対応し、鮮明な映像で玄関先の様子を映し出すワイヤレスカメラ。動く物体を自動追尾しズームする機能を備え、被写体を大きく捉える。侵入者を検知すると警報音を鳴らす機能も搭載。

SPEC●解像度:2560×1440●センサー:シングルモーション検知器●ズーム:12倍●画角:対角160度●電源:充電式バッテリー / ACアダプター●サイズ:約W52×H78.4×D89mm

 

↑人物、荷物、乗り物、動物を検知して自動録画。映像は30日間クラウドに保存され、スマホの専用アプリでいつでも見られる

 

↑設置場所を選ばないバッテリー式を採用。最短2.9時間でフル充電でき、一度の充電で約6か月間の連続使用が可能だ

 

設置の柔軟性に優れいつでもつながる安心を提供

Amazon
Ring スティックアップカム バッテリーモデル
1万1980円

テーブルなど平らな場所に置いたり、駐車スペースの壁面に取り付けたりと屋内外問わず設置可能。赤外線とモーションセンサーで映像内の動きを感知するとスマホの専用アプリに通知され、出先から確認できる。

SPEC●解像度:1080p HD●センサー:赤外線ほか●画角:対角130度、水平110度、垂直57度●電源:充電式バッテリー / ACアダプター●サイズ/質量:約W60×H97×D60mm/約195g

 

↑iOSやAndroidのほか、Alexa搭載のAmazon端末にも対応。音声コマンドでカメラのリアルタイム映像を見ることができる

 

↑スマホ専用の「Ringアプリ」を使えば、外からライブ映像やバッテリー残量の確認が可能。また各種設定も遠隔で行える

 

検知したいエリアを設定できるマグネット式のカメラ

Google
Google Nest Cam バッテリー式
2万3900円

マグネット式のスマートカメラ。HDRとナイトビジョン機能によって、明るい場所や暗闇でも鮮明な映像が撮れる。急な来客でもカメラを介して会話でき、スマホでライブ映像の確認中にも拡大して細部を見られる。

SPEC●解像度:最大1080p●センサー:モーション●ズーム:6倍●画角:対角130度●電源:充電式バッテリー / ACアダプター●サイズ/質量:約W83×φ83mm/約398g

 

↑別売りのスタンド(3900円)を取り付ければ、棚など屋内にも簡単に設置できる。幅広い住宅に対応するのがうれしい

 

↑被写体の動きを検知したい範囲を事前に細かく設定可能。人やクルマの往来が多い部分を避ければ、不要な通知を減らせる

 

コレもCheck!

失くし物の在り処を地図と音声で知らせる紛失防止タグ

Apple
AirTag
4780円(1個)

財布やカギなどの持ち物、クルマ、バイク、自転車に仕込んでおくことで、紛失時にiCloudの「探す」アプリから地図上で所在を確認できるスマートトラッカー。小型スピーカーを内蔵しており、アプリから遠隔で音を鳴らして場所を特定できる。

 

ドアに貼り付けるだけでオートロックに変えられる!

SwitchBot
SwitchBotロック
1万1980円

備え付けのカギをスマート化できるデバイス。スマホやApple Watchのほか、Alexaなどの音声コントロールに対応し、カギを取り出さなくても施錠・解錠できる。自動施錠をオンにすれば閉め忘れ防止に。鍵を出す手間もゼロ。

 

 

【ヒットアナリティクス】

先進技術:5
顧客ニーズ:5
市場の将来性:5
独自性:4
コスパ:4

工事不要で後付けできる手軽さで普及は必至!

インターホンや防犯カメラの設置・取り替えは、初期設定や取り付けが簡単なバッテリータイプのモデルであれば、工事不要で導入が簡単。年初から続く連日のニュース報道で防犯設備を見直す家庭が増え、録画機能付きインターホンの販売数は大きな伸びを見せるだろう。

話題の調理家電「シェフドラム」が登場! 家電のプロが「キラーメニュー」と呼ぶ青椒肉絲を作ってみよう

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【アイリスオーヤマの最新調理家電】たった7分で完成!シェフドラムのイチオシレシピ「青椒肉絲」」をお届けします!

 

アイリスオーヤマが新提案する自動調理鍋

2022年9月に発売されたアイリスオーヤマの自動かくはん式調理機「CHEF DRUM(シェフドラム)」は、内鍋が自動で回転し、食材をムラなくかくはんしてくれるのが特徴。鍋を振ったり、かき混ぜたりする手間もなく、焦げ付かずに自動で炒め物やシチュー、揚げ物などが完成します。

 

今回はこの「シェフドラム」で、中華の定番・青椒肉絲(チンジャオロースー)作りに挑戦するサリーさん。まずは鍋を抱えながら商品を説明します。

「大きいんです(幅370×奥行279×高さ343mm)。で、重いんだな。8kgか9kgぐらいあったかな(実際は約7.2kg)。これが斜めに傾いて回転する。自動調理は108ぐらいメニューがあるんですけど(KDAC-IA2-Tは108種、DAC-IA2-Hは90種)、いろいろ試した中でやっぱり炒め物が良かったです! 私としてはピーマンがシャキシャキの青椒肉絲がキラーメニューかなと」

 

実際にいろいろなテレビ番組でも、本製品で作る青椒肉絲を紹介しているというサリーさん。いよいよ、神原サリーの家電アトリエchannelでも青椒肉絲作りを披露します。

 

順番関係なく材料を入れて、あとはほったらかし!

内鍋に用意した材料を入れていくサリーさん。上からのアングルで本体の構造もよくわかります。

 

「材料は豚肉200g細切り、ピーマン6個とタケノコ200gの細切り。あとは合わせ調味料、ここにはオイスターソース、醤油、みりん、酒、塩こしょう、ごま油、片栗粉などなどが入っています。でね、内鍋に材料を全て入れていきます」

 

「鍋に入れる順番はどうでもいいの。合わせ調味料も上から入れちゃいます。最初に全部入れるのよ、炒め物なのに。そこがすごいですよね。そしたら本体にセットして、ぐるっと回して内鍋をロック。フタを閉めて青椒肉絲の自動調理番号3-20に合わせます。それから傾きは『3』(3段階)って書いてあるので(本体を)傾ける。だいぶ傾いてるのがわかりますかね。ほらね。こんなふうに傾いているんですよ」

スイッチを入れると鍋の回転がスタート! 透明なフタ越しに中の材料がかくはんされる様子が見えます。4人分の青椒肉絲ができるまで約7分。以降は、何もしないでいいので楽ちんです。

 

「洗濯機と一緒で斜めドラム式。斜めにすることで、少ない油で鶏の唐揚げや揚げものもできるんです!」

 

青々としたピーマンが美味しそうな青椒肉絲の完成!

ピピーッと音が鳴り、青椒肉絲が完成! 「では(フタを)開けてみますよ。本当は(本体を)起こしてから開けてねってことですが、わかりやすいように(傾けたまま)開けます。見えるかな、ほら!」。湯気とともにツヤッツヤのピーマンがお目見え! 絶妙な炒め具合になっているのが画面からもわかります。

これをお皿に盛って試食を始めるサリーさん。果たしてオススメの青椒肉絲のお味はいかに? サリーさんが「シャキシャキ!」と絶賛する青椒肉絲の食レポは、こちらの動画をチェックしてみてください!

 

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

さらば、毎日の風呂掃除!? 残り湯に浮かべるだけで防カビ・除菌ができる「JOKER」を使ってみた

光熱費高騰が話題となっていますが、大好きなお風呂タイムは節約したくないとばかりに、たっぷりお湯をはり、カビ対策として24時間浴室乾燥をフル稼働させた結果、昨年より3倍近い請求書が届いた筆者。さすがに、エコなお風呂生活をせねばとたどりついたのが、1台で浴室をまるごと浄化する「JOKER」なる浴室洗浄機。洗浄剤も燻煙材も不要なうえ、塩だけで2日目のお風呂も清潔に入れるとうたう「JOKER」の使い心地、機能を徹底解説します。

 

なぜ浮かべるだけで防カビ・除菌? JOKERの仕組みとは

↑浴室清浄機「JOKER」 W138mm×D145mm×H184mm 重量2120g。実売価格は8万9800円(税込)

 

レストラン、スーパーなど各施設の入口にアルコール消毒液があるのが当たり前の風景になりましたが、実はアルコールだけでは抑制が難しいウィルスもあることがわかっています。

 

そんな厄介なウィルスを抑制し、さらに安全性も高いと注目されているのが除菌洗浄水の電解次亜水です。JOKERは水・食塩・電気の3つのみで電解次亜水を生成し、お風呂を清潔にする浴室洗浄機です。清潔にしてくれるだけでなく、節約、また今話題のエシカル消費を生活の中で取り入れられることもポイントです。

 

早速、JOKERの2つのモードの使い方やその効果をみていきましょう。

 

洗浄剤・燻煙材不要。塩だけで2日目のお風呂も入れる!

使い方はシンプルそのもの。コントローラーと本体の電源ケーブルをつなぎ、コンセントに差し込みます。

↑本体上部にある塩タンクに塩を投入

 

↑ケーブルが1m程度残り湯につかるように浴槽内に設置

 

残り湯の推奨温度は、10~40度。10度を下回っていても問題はないものの、低すぎると正常に塩分を分解しない可能性もあるため、推奨温度は守ったほうがよいでしょう。また、入浴剤をいれた残り湯や温泉水を使用している場合は、それぞれの成分がJOKER内部に固着する可能性があるため使用NGです。

↑浴室の扉はしっかり閉める

 

最後にコントローラーの運転ボタンをオン。モードによって押し方を変える必要があります。

 

①オフロモード(残り湯除菌)

オフロモードは、残り湯を除菌するモードです。電源ボタンをワンプッシュしLEDライトが点灯したら運転スタートです。

 

残り湯には、体の皮脂汚れなどが残っており、1回入浴しただけでも水中浮遊菌が存在します。なので、たった1回入っただけで捨てるのはもったいない! と追い炊きをして2日目のお風呂に入る前に、オフロモードでしっかり除菌しましょう!

 

オフロモードでの除菌は約2時間半。除菌終了後に追い炊きをして、入ってみるとお湯がさらっとしている感じがしました。気のせいか、普通に給湯して入ったときより爽やかな感じも。それもそのはず、おフロモードで除菌後は、水中浮遊菌数が99.9%以上抑制されたことが試験結果で明らかになっているんです。

 

②フンムモード(浴室防カビ)

フンムモードは、浴室の防カビ対策です。カビを取るのではなく、カビを生えにくくする機能で、防カビ、除菌効果が期待できます。このモードは電源ボタンを2秒長押しして、LEDライトがゆっくり点滅したら、浴室防カビ運転がスタート。2時間半後に終了するまで、入室禁止です。また、終了後も30分以上換気扇を回すか、窓を開けて換気、もしくは1時間以上浴室の扉をあけて放置してから入室してください。なぜなら、ミスト状の電解次亜水がこもっているから。多少、匂いが残っていたとしても、人体への影響はないのでご安心を。

 

ちなみに30分換気扇をフル稼働した後は、爽やかな感じがしましたが、窓をあけて1時間換気した後に入室した際はプールやスーパー銭湯でよくかぐ塩素っぽい匂いがしました。この塩素っぽい香りが電解次亜水の香りだそうです。

 

ただ、カビがなくなるわけではないので、一番最初にJOKERを使用するときは、浴室をキレイに掃除してから使用します。その後もJOKERを使用し続けることで、お風呂の雑菌は99.9%以上抑制され、掃除いらずになるということです。

 

JOKERの4つのポイントと浴室と塩の相性

↑スーパーで販売している一般的な塩でOK! 容器、スプーンもあればなおよし

 

水と電気と塩で生成される電解次亜水の効果はわかったものの、そもそも塩と浴室の相性は問題ないか気になるところ。

 

たとえば、ステンレス製は錆びないのか? 循環式の追い炊き機能の浴槽も問題なく使用できるのか……メーカーに問い合わせしたところ、開発までに何度もテストし、改良を重ね、浴室や浴槽に全くダメージがないことが明らかにされているそう。

 

1台で浴室をまるごと浄化できちゃう「JOKER」のポイント

【その1】防カビ・除菌を1台で可能に

塩タンクに塩をいれて、本体を浮かべるだけでOKという手軽さが魅力

 

【その2】浴槽の残り湯で防カビ対策

入浴後のお風呂は時間がたつと菌が繁殖し、何倍もの数に増えます。とはいえ、ただ捨てるのはもったいないのが本音。その点、残り湯で防カビ対策ができるだけでなく、2日目も残り湯でお風呂につかることができ、さらに大量の水を流しながらのお風呂掃除をしなくていい……これぞエシカル消費ではないでしょうか。

 

【その3】節約効果

2日間お風呂に入れるので、節水ができ、さらに掃除をしなくていいので浴室洗浄剤も不要になり水道代、洗浄剤のダブル節約ができます。

 

【その4】第三者機関による安全性確認済み。子どもも安心

JOKERにより生成された電解次亜水は、メーカーの試験だけでなく、第三者機関により安全性が確認されています。絶縁型なので、万が一故障したとしても電圧が流れることはありません。また、ミスト状の電解次亜水にふれても、皮膚や目への刺激もありません。

 

とにもかくにも掃除が嫌いな筆者。水回りはキレイにしておきたいけれども、毎日掃除するのはめんどくさいし、さらに壁はもちろん天井を毎日洗うのは至難の業。特に換気扇を洗う苦労といったら、考えるだけでうんざりです。定期的にフンムモードで防カビ対策、除菌をやっておくと掃除いらずなのが一番のポイントではないでしょうか。JOKERの掃除は塩タンク内に残っている塩を流すだけでOK。本体下部にあるフィルターにゴミがたまったら、ゴミを流水で流すだけなのでお手軽です。

 

これ1台でお風呂のお悩みを解決! は決して言い過ぎではありませんよ。

 

家電のプロが惚れ込んだ「マカロンみたいな電気温灸器」の実力は?

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【冷え・肩こり対策】マカロンみたいな電気温灸器で女性のお悩みを解決!ルルドボーテ フェムオンテック温灸にぞっこん」をお届けします!

 

伝統あるお灸をデジタル化!

マッサージクッションブランド「ルルド」など健康・美容機器を手掛けるATEX(アテックス)が、2022年5月に発売した「ルルドボーテ フェムオンテック 温灸」は、充電して繰り返し使えるデジタルお灸。歴史あるお灸をデジタル化し、ボタン一つで気軽にツボを温めることができます。温灸器として医療機器認証を受けており、女性が悩みがちな血行促進、疲労回復などに効果を発揮します。

 

小さくてかわいいヌーディピンクのケースを手にするサリーさん。まずはフタを開けて、気になる本体の紹介です。

 

「これケースに入ってるんだけど可愛いんだなぁ。マカロンみたいです」

 

充電すれば手軽に使える電気温灸器

直径4.6cm、高さ2.2cmのコンパクトな丸い温灸器が2個入った充電ケースを片手に、製品の説明を始めるサリーさん。

 

「お灸はそもそも今から2000年くらい前に中国で生まれて、日本でもずっと愛されてる民間療法なんです。女性の身体の不調、例えばわかりやすいところでは生理痛とかをテクノロジーの力で解決しようというのがフェムテックです」

 

高い熱伝導率を誇る新素材グラフェンを採用しているため、速暖性にも優れているのが特徴。

 

 

「充電して、(本体上部中央を)押すと温度が上がっていく。これで3段階の温度調節ができます。グラフェンという新素材を使っているので、すごいのよ! もうあったかい! お灸って普通は寝て使うものだと思うんですけど、これは腰掛けた状態でも使えるように専用のシールもついているんですよ。両面テープみたいな」

 

シールは無香(18枚)とよもぎの香り(12枚)の2タイプが用意され、気分に合わせて使い分けられます。

 

3段階の温度でツボをピンポイントに温める

続いて、先ほどのシールを使って、動画撮影者の翔子さんの手に温灸器を貼り付けるサリーさん。

「これ今は『弱』。『弱』は43℃で、『中』だと50℃になります。押してみるね。(本体中央のくぼみを押すと『ピッピッ』と鳴ってLEDの色が『中』を表すオレンジに変化)。けっこう熱さを感じると思う。『強』(約56℃)にすると、『いかにもお灸』って感じになるけど、慣れないうちは多分『弱』の方がいい。ツボのところに貼ると、ピンポイントでその大事なところをギュっと温めてくれるからか、1回15分で本当にびっくりしちゃう! 何だろうこれは? という驚きの世界というか」

 

翔子さんの肩こりは軽減される?

ここで、撮影者の翔子さんに普段の肩こりの状態を聞くサリーさん。ひどい肩こりのまま何十年も我慢しており、「ガッチガチですよ」と答える翔子さんに、実際にデジタル温灸を試してもらうことに!

 

「わかった、翔子さんに肩をやってもらいましょう。そしてその後、感想を聞くことにするね」

ガッチガチな両肩を、温灸器で15分間温めた翔子さんの感想は? 肩こりはどのくらい軽くなった? 気になる結果の詳細は、こちらの動画をチェックしてみてください!

 

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

 

1位は超コンパクトな圧力IH炊飯器! 家電のプロが選ぶ高コスパ調理家電ランキングTOP3

価格は安いのに機能はスゴい、超お買い得な家電を大特集。ここでは家電ライターの平島憲一郎さんが選ぶ調理家電のランキングベスト3をお届けします!

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電ライター 平島憲一郎さん

調理家電をはじめ白物家電全般の製品紹介記事やレビューを執筆。炊飯器の各社モデル比較検証なども手がける。

 

【第3位】使いやすいクリップ採用で浅い鍋でもプロ並みの火入れに!

低温調理器

2021年10月発売

アイリスオーヤマ スリム低温調理器 LTC-02

実売価格 1万6280円

温度と時間を設定するだけで低温調理が可能に。水温を検知しながらヒーターで設定温度をキープし、撹拌羽根で鍋に熱をムラなく伝えることで、簡単にプロの味を再現できる。

SPEC●消費電力:800W●最大水量:12L●設定温度:25〜95℃(0.5℃単位)●設定時間:1分〜99時間59分(1分単位)●サイズ/質量:約W50×H334×D100mm/約0.9kg

 

↑食材と調味料をチャック付き密封袋に入れ、湯せん調理。タンパク質の変性を防ぎ、肉料理がしっとりジューシーに

 

↑調理温度と調理時間をタッチパネルで簡単に指定可能。パネルは斜めに角度が付いていて、正面から操作する際に表示が見やすい

 

ココに驚いた!

「設定温度の維持性能は、高価格モデルと遜色なし。取り付けがネジ式のものは浅い鍋だと安定しませんが、本機はギザギザクリップを採用し、浅い鍋でも固定できて使いやすい!」

 

【第2位】低温調理やノンフライ調理などマルチで使えるオーブン!

コンベクションオーブン

2022年3月発売

テスコム 低温コンベクションオーブン TSF61A

実売価格 1万6500円

トースト機能のほか、低温調理やフードドライ、ノンフライ調理など6つの調理モードを装備。新たに「上火グリル」モードを搭載し、グラタンやピザなどにおいしい焦げ目を付けられる。

SPEC●消費電力:1200W●モード切替:トースト、高温+ファン、高温、上火グリル、低温+ファン、低温●温度調節:低温10段階(35〜90℃)、高温10段階(100〜230℃)●サイズ/質量:約W345×H240×D410mm/約4.7kg

 

↑本体サイズを抑えつつ、広い庫内を実現。食パン4枚を同時に焼け、直径25cmの一般的なチルドピザもそのまま入る

 

↑天板と焼き網、あし付き網を同梱。ドライフルーツなどを作る際は、焼き網にあし付き網を重ねると一度に2倍作れる

 

ココに驚いた!

「熱風循環で食材をムラなく加熱するコンベクション機能と、35〜230℃の温度調節で多彩な調理が可能。オーブン機能なしの単機能レンジを使っている人には特にオススメです!」

 

【第1位】モチモチごはんが堪能できる!! 5合炊きでもコンパクトな圧力IH

炊飯器

2022年9月発売

パナソニック 圧力IHジャー炊飯器 SR-NB102

実売価格 2万9380円

同社の圧力IH式史上最小の設置面積を実現。加圧し沸点を102℃に高め、米一粒一粒を芯まで糊化する。うまみをより引き出す「銀シャリ」モードで、3段階の食感炊き分けが可能だ。

SPEC●炊飯容量:0.5〜5合●消費電力:1200 W●炊飯メニュー:白米、無洗米、玄米、雑穀米、炊込み、炊きおこわ、おかゆ●サイズ/質量:約W255×H233×D273mm/約4.4kg

 

独自の圧力機構により 小型化と十分な加圧性を両立

圧力IH炊飯器はふっくらモチモチのおいしいごはんが炊けると人気だが、購入の際にハードルが2つある。ひとつはマイコン式やIH式に比べて価格が高いこと。もうひとつは圧力維持のために本体サイズが大きくなることで、狭いキッチンに多くのモノがある家だと、「場所をとる」という理由で購入をためらう場合も多い。だが本機は、その課題を見事にクリア。印象的な円筒形状を採用し、設置面積は同社の3合炊きより小さい。炊飯機能を見ても、独自の圧力機構で本体を小型化しつつ1.1気圧の圧力を実現。ほど良いモチモチ感のあるごはんが炊き上がる。さらに、本機で炊いたごはんは冷めてもおいしいと好評だ。

 

メンテ面では、炊飯後の洗い物が内ブタと内釜の2点で済むのがうれしい。天面フラットで凹凸がなく、汚れをサッと拭き取れるのも地味に助かるポイントだ。 小型サイズで場所をとらず、圧力IHならではのモチモチごはんを炊ける。 “おひつ” をイメージしたシンプルなデザインがキッチンに馴染み、お手入れも簡単。そんな炊飯器が3万円以下というのは、文句なしにお値打ちだ。

↑内釜には、最上位モデルゆずりの「ダイヤモンド竈釜」を採用。高い発熱性と蓄熱性を両立させ、米の芯まで熱を伝えてうまみを引き出す

 

↑従来機(左)はフタ全体で圧力保持していたが、本機(右)はフタの左右で圧力保持する新機構を採用。小型化を可能に

 

↑1.1気圧102℃の高圧高温で加熱することで、米を芯まで糊化。冷めても硬くなりにくいごはんはお弁当にも最適だ

 

↑炊き込みコース使用後などニオイが気になる際は「圧力お手入れ機能」が便利。約45分で気になるニオイを軽減できる

 

↑炊飯後に洗うのは内釜と内ブタ(ワンタッチふた加熱板)だけ。内ブタは食洗機に対応し、より省手間でメンテできる

高級炊飯器で作る「TKG」はやっぱり至高だった! こだわりの卵・醤油を使った食べまくり試食会【番外編その2】

炊き立てのごはんをどのおかずで食べたら最高か? これは意見が分かれるところだと思います。しかし、「TKG(=卵かけごはん)が至高!」という方も多いのではないでしょうか?

 

というわけで今回は、高級炊飯器検証企画の番外編として、象印、タイガー、東芝、パナソニック、日立、三菱電機の6メーカーの最上位機種でごはんを炊き、こだわりの卵&こだわりの醤油で卵かけごはんを作ってみました! いつも食べている普通の卵かけごはんがどのくらい変わるのか? そして、どの炊飯器が卵かけごはんに一番適しているのか……? 炊飯器のレビューで定評がある家電ライター・平島憲一郎さんと編集スタッフが実食し、ざっくばらんにディスカッションしていきます!

↑今回調査した6モデル。手前左から、日立「IHジャー炊飯器ふっくら御膳 RZ-W100FM」、東芝「真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT」、タイガー魔法瓶「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」、後列左から、三菱電機「本炭釜 紬 NJ-BWD10」、パナソニック「スチーム&可変圧力IHジャー炊飯器 SR-VSX101」、象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」

 

↑今回は、家電評論家の平島憲一郎さん(右から2番目)に加え、編集プロダクション・クレアのメンバーとGetNavi web家電担当の小林史於(右端)が炊飯器を調査

 

↑高級炊飯器で炊いたごはんでTKGを作ったら一体どんな味になるのか…?

 

高級炊飯器を使って“夢のような”卵かけごはん

小林 せっかく最高級炊飯器6モデルでごはんを炊いたのだから、卵かけごはんにして食べ比べてみようという企画です。用意したのは、JAが卵かけごはんのために何年もかけて開発したという卵「とくたま」と、日本たまごかけごはん研究所から発売されている同研究所の公式醤油。つまり、醤油も卵も、そして炊飯器も最高のものなのです!

楠本 これは楽しみですね! ちなみに、公式醤油っておいくらなんですか?

小林 1本1100円(税込)です!

楠本 醤油にしては値が張りますね!

↑卵かけごはんのために開発された「とくたま」(税込257円)と、「日本たまごかけごはん研究所 公式醤油」(税込1100円)、高級炊飯器で炊いたごはんと夢のコラボレーションが実現!

 

↑味と香りのベースとなる飼料原料の黄金比は、味覚の専門家117名が審査し、たどりついたという。黄身の色、コク、粘り気にこだわった弾力のある卵となっている

 

最高の卵かけごはんを堪能したメンバーの感想は?

↑真っ白なごはんに鮮やかな黄身、こはく色の醤油が注がれる…そのシーンには神々しさすら感じる

 

小林 6メーカーそれぞれの炊き立てのごはんで、卵かけごはんを食べていただきました! まずは全体として最高の卵かけごはんはどうだったか? 感想を聞きたいと思います。

大島 やっぱり違いますね。普通の醤油で食べるよりも断然旨みが強かったです!

平島 醤油の濃さが絶妙ですよね。普通の醤油だと濃すぎるからでしょうか。うちの田舎は九州で、卵かけごはんには九州の醤油を使うんです。味の方向性は割と似てますが、グレードが3段、4段違った(笑)。

小林 醤油が好評ですが、卵もさすがですよね。

平島 ええ、「とくたま」の黄身の濃さがすごい。醤油と卵が良すぎるんで、ごはんの味の判断が非常に難しいですね(笑)。

楠本 私、卵を割る前はもうちょっと黄身が大きいのかなって思っていたんです。でもちっちゃめでした。見た目より味ですね。おいしゅうございました。

大島 以前、別ブランドの卵かけごはん専用卵を食べたときはやや期待外れでしたが、それに比べると濃くて美味しかったです!

↑たまごの混ぜ方をひとつとっても、会話が弾むTKG。チームビルディングにいいかも!?

メーカーごとに卵かけごはんの違いは出るか?

小林 それでは、各メーカーの炊き立てごはんで作った卵かけごはんの特徴を語っていただきましょう!

平島 いや、これね、醤油と卵の味が鮮烈で、ごはんの味までたどり着けない印象!(笑)これをブラインドテストしたら味の違いは判別できないかもしれません。ただし、そのぶん食感の違いがより際立つようになったのは面白かった。タイガーと日立は割と粒に弾力がある気がしました。一方で象印は柔らかめの印象です。パナソニックは弾力があって粒立ちも感じられる

平島 あと、三菱のごはんは比較的小粒に炊き上がるじゃないですか。それが功を奏して、卵かけごはんにすると粒立ちが良く感じられて美味しかったです。三菱はほかの炊飯器と違って圧力をかけずに炊くので、さっぱりしているのも卵かけごはんにはプラスですね。

小林 私は東芝が美味しかったです。みずみずしさがあって、卵かけごはんが本当にするする入ってくる!

楠本 私は「美味しい卵かけごはん=旅館の朝食」って考えると、三菱が安心の旅館の味と思いました。あと、東芝は一粒一粒に溶き卵がコーティングされたのに対して、日立はそこまでコーティングされないイメージ。日立は「外硬内軟」の炊き上がりを打ち出しているので、そのせいかな、と思いました。個人的には、実家でも使っていた象印がなじみがあって好きです(笑)。

大島 私も象印の卵かけごはんが好きでした。柔らかめだけど粒がパラッとした感じもあって、卵の味に負けていない気がします。

野田 私は象印と日立が好み。パナソニックは卵かけごはんより、ふつうのごはんのほうが美味しく感じますね。粘りがあるごはんだと、生卵はそこまで合わないのかも。

平島 ごはんの一粒一粒の弾力やもちもち感で、卵かけごはんの印象が変わるのかもしれませんね。

小林 なるほど、今回はごはん粒のかたまりで戦うチーム戦じゃなくて、一粒一粒の個人戦になったと。そうすると、ほどよいボリューム感があるモデルを好む人が多くなるのかもしれませんね。

 

最上位機種で作った卵かけごはんは普段とどう違う?

小林 それでは、今回の至高の卵かけごはん、普段食べている卵かけごはんとはどのくらい差があったのか、わかりやすくたとえで説明して下さい!

平島 ……かなり難しいお題ですね(笑)。

↑差をたとえるって一体……。思わぬ無茶振りに、またもや困惑する平島さん

 

楠本 私は普段、卵かけごはんを食べるときは早く出かけたいときなんですね。冷凍ごはんをチンして卵をかけるだけの最速の適当ごはん。それが、今回は完全なる「ごちそう」になりました!

野田 そうそう。たとえるなら、今まで食べていた卵かけごはんはゴザで食べるものでした(笑)。今日の卵かけごはんは、畳職人が作ってくれた真新しい畳の上に正座して食べるようなものです(笑)。

大島 私はテーブルから余計なものは全部どかして、テレビもなくして、自分の好きなお皿で集中して食べたくなりました。

平島 わかります! それと、卵かけごはんってお茶碗と箸でかきこむイメージが強いですけど、それだと早く食べ終わってもったいないから、お気に入りのレンゲやスプーンで少しずつ楽しみながら食べたい。

↑あまりの旨さに箸が止まらない小林(左端)

 

小林 僕は炊き立てのときによく卵かけごはんにして食べるんですが、その喜びの質と量が爆上がりする感じです(笑)。なんだか、ブランドもののコートを羽織るときと似ていますね。触れるたび、味わうたびに自然とテンションが上がる――そうした積み重ねが、人生を楽しむコツなんじゃないかな?……って、ブランドもののコート、羽織ったときありませんが(笑)。まあ、「人生を豊かにする体験」ってことです。では最後に平島さん、高級炊飯器で炊いたごはんを卵かけごはんにする意義ってなんでしょうか?

平島 卵かけごはんって、シンプルなのに奥がものすごく深いですよね。醤油や卵にこだわるんだったら、やっぱりお米にもこだわって、そしてお米のポテンシャルを最大限に高める炊飯器にもこだわったほうがいい。これが「味を追求する」っていうことだと思うんですよ。いろいろな卵や醤油を試してみるのも楽しいし、お米の銘柄を変えてみるのもアリだと思います。高級炊飯器はお米の銘柄に合った炊き方をしてくれる機能が備わっているものが多いので、ぜひ卵かけごはんの探究にも使ってみてください。

小林 確かに、炊き分け機能が多い高級炊飯器なら、いろいろ試してみるのも楽しそうです。みなさん、様々なご意見ありがとうございました!

「やみつき野菜4分」搭載のレンジが便利! 家電のプロが選ぶ高コスパ調理家電ランキング第4位~7位

価格は安いのに機能はスゴい、超お買い得な家電を大特集。ここでは家電ライターの平島憲一郎さんが選ぶ調理家電のランキングベスト第4位~7位をお届けします!

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電ライター 平島憲一郎さん

調理家電をはじめ白物家電全般の製品紹介記事やレビューを執筆。炊飯器の各社モデル比較検証なども手がける。

 

【第7位】シンプルな操作性で場所も取らず、料理の下ごしらえに手放せない

フードプロセッサー

2019年6月発売

レコルト カプセルカッター ボンヌ RCP-3

実売価格 7150円

みじん切りやペーストからメレンゲまで1台7役で活躍。容量は500mlで、食材をカップに入れて押すだけで直感的に撹拌や粉砕などが行える。簡単&時短レシピ掲載のレシピブックを同梱。

SPEC●消費電力:260W●容量:0.5L●定格時間:ブレード使用時1分、泡立て・おろしプレート使用時2分●サイズ/質量:約W124×H234×D117mm/約1.1kg

 

↑付属の「おろしプレート」を使えば、大根おろしなどが簡単に作れる。手で作るよりも速く、一度にたくさんおろせる

 

↑人力だと大変なメレンゲ作りを簡単かつ短時間に行える「泡立てプレート」も付属。お菓子作りにも大いに役立つ

 

ココに驚いた!

「食材を入れて押すだけで、様々な下ごしらえに使えるうえ、横幅12.4cmとコンパクトなので、キッチンのジャマにならないのがイイ! 本体以外はすべて丸洗いでき、いつも清潔に使えるのもうれしいです」

 

【第6位】お鍋・煮物・焼き物に! 高火力&直火対応の深鍋

ホットプレート

2019年11月発売

テスコム グリルなべ GP6100

実売価格 7678円

「煮る」「焼く」「蒸す」の3役で使える電気鍋。1300Wの高火力で、お鍋も素早く煮えてすぐに食べ始められる。深鍋は本体から外して直接コンロにかけられ、下ごしらえがより短時間で済む。

SPEC●消費電力:1300W●鍋容量:3.4L●温度調節機能:保温〜250℃●コード長:1.8m●サイズ/質量:約W390×H190×D 310mm/約2.9kg

 

↑深鍋は3.4Lとたっぷりの容量で、家族4人での鍋料理にも対応。深さ8cmと深めなので、吹きこぼれしにくいのも助かる

 

↑本体から鍋を外して直火にかけられて便利。食材がある程度煮えるまではコンロで加熱し、その後本体に戻せばより時短で鍋が楽しめる

 

ココに驚いた!

「この価格帯で高火力1300W、直火にも対応とコスパ良すぎ! 深鍋はフッ素コートが施され汚れがこびり付きにくく、丸洗いもできるのでお手入れのストレスもありません」

 

【第5位】パウチを直接セットし、手間も場所も取らず温め可能

レトルト調理器

2022年1月発売

アピックスインターナショナル レトルト調理器 レトルト亭 ARM-110

実売価格 7680円

レトルト食品を鍋やお湯を使わず温められる調理器。本体内にレトルトパウチをセットしタイマーを回せば、ほったらかしで温めが完了する。火を使わないので子どもが扱っても安心。

SPEC●消費電力:200W●コード長:約1.8m●サイズ/質量:約W255×H200×D80mm/約1.5kg

 

↑つまみを回して加熱時間を調節。低温ヒーターで温めるので、パウチが溶けて破れることなく、中身を熱々にできる

 

↑本体の厚みはわずか8cmのスリムボディ。省スペースで使えるのがうれしい。お湯も使わないのでメンテはほぼ不要だ

 

ココに驚いた!

「ポップアップトースターのように、本体にパウチをセット。薄型で場所を取らず、お湯を沸かさずにレトルト食品を温められるのが便利です。1回の使用で電気代が約1円と経済的!」

 

【第4位】忙しい日の時短調理から料理の下準備まで広く対応

オーブンレンジ

2022年11月発売

パナソニック オーブンレンジ NE-MS4A

実売価格 3万6810円

日々忙しい人に便利な時短メニューが充実したモデル。中華や煮物、パスタを簡単に作れる10分メニューに加え、「やみつき野菜4分」メニューも備える。オーブン機能を搭載し、パンやクッキーも焼ける。

SPEC●庫内容量:26L●消費電力:レンジ1420W、オーブン1220W、グリル1220 W●オーブン温度:100〜250℃●サイズ/質量:約W500×H 347×D449mm(ハンドル含む)/約14.1kg

 

↑SNS等で人気の「やみつき野菜」が加熱4分でできるメニューを搭載。野菜たっぷりの副菜がボタンひとつで完成

 

↑マイクロ波をらせん状に放射し、食品の中心部から穏やかにムラを抑えて解凍。下ごしらえがスムーズに行える

 

ココに驚いた!

「オートメニューが充実したオーブンレンジが3万円台とは超おトク。調理に慣れていない独身の方などには特にオススメです。冷凍した食材の解凍も上手で、料理好きも重宝します」

少量でも美味しく作れる! エレコムの小型調理家電で食卓に革命が起こるか?

ELECOM(エレコム)は、2023年4月に調理家電シリーズ「LiFERE」(リフィーレ)の新たなラインナップとして、小型IH炊飯器、ポット型コンベクションオーブン、IH卓上調理なべをリリースすることを発表しました。

 

「食のシーン」の周辺機器が新展開

新製品の開発に至った経緯には、コロナ禍以降の社会において、テクノロジーの進化がライフスタイルを変化させる、という従来の流れが逆転したことが影響しているそうです。同社家電開発部の村上樹(むらかみたつる)氏は「周辺機器メーカーとしては、変化していくライフスタイルにおける『食』のシーンの “周辺機器” という観点で調理家電を捉えていきたいと考えています」と、新展開への思いを語っていました。

 

こだわりの1合炊き炊飯器など、3製品が新登場

この度、同社が「リフィーレ」の新ラインナップとして発表したのは、「炊く」「揚げる」「煮る」の3アイテム。

↑4月から発売開始のリフィーレ新製品。左から、「ポット型コンベクションオーブン」、「小型IH炊飯器」、「HOT DISH cocotte」

 

「炊く」家電では、「小型IH炊飯器」が登場。同商品では、炊飯、早炊き、保温のほかに糖質を約20%カットできるというモード(※)が搭載されています。

 

アルミとステンレスを合わせた4層からなる独自の「一合厚釜」を採用したことで、高火力のIH式により少量炊飯を実現。これにより、1合炊きに特化しながら、少量でもお米の味わいを感じられる炊きあがりを楽しむことができるアイテムとなりました。サイズは169×127×228mm(幅×奥行×高さ、以下同)で、ブラック、ホワイト、ブルーの3色展開です。

 

※エレコム調べ。炊き上がり100gあたり。

↑「小型IH炊飯器」各1万2800円(税込)

 

「揚げる」家電は、「ポット型コンベクションオーブン」が登場。こちらも、200×220×245mmとA4サイズに収まるコンパクト設計です。ヒーターとファンを搭載した同商品は、ファンで熱風を対流させることで食材全体を包み込むように加熱するので、油を使わなくてもサクサクした衣の揚げ物を調理することが可能となります。内網はフッ素樹脂コーティングが施されているので、食材がこびりつきにくく、接触面積が少ないメッシュタイプにすることで油落ちの良さにもこだわったそう。

 

さらに、カーボンヒーターを採用しているので予熱不要で調理開始ができるほか、油不使用なので事前準備や後処理の必要がないこと、低消費電力の650Wであることなど、時短や省エネの要素がつまったアイテムになっています。リベイクにも対応しており、焼き芋などを調理することも可能です。カラーはブラックとホワイトの2色展開。

↑「ポット型コンベクションオーブン」各1万3800円(税込)

 

3つ目の「煮る」家電は、IH卓上調理なべ「HOT DISH cocotte」です。なべをIHクッキングヒーターにホールドする固定リングには、高い耐熱性を誇る特殊なプラスチックが採用されており、うっかり手が触れても火傷しないよう配慮が施されています。温度調節は保温、LOW、MID、HIGHの4段階で、常に一定温度での調理や保温が可能。もちろん、IHの特徴である加熱の素早さと温度の安定性も。そのため、LOWモードを活用すれば、例えば湯葉のように低温度でじっくり作る料理も楽しむことが可能となりました。

 

卓上で鍋料理を楽しむときに食材を取りやすいよう、サイズ感にもこだわったというアイテム。本体サイズが206×214(つまみ含む)×69mm(ゴム足からトッププレート面)、なべは187×75mm(直径×高さ)。

↑「HOT DISH cocotte」本体・なべセット 1万9800円(税込)、なべのみ 9800円(税込)

 

変化するライフスタイルの最先端を狙う

昨今の市場ニーズでは、小なべ関連の分野が継続して盛り上がりを見せているそうです。村上氏は「小なべ料理のレシピブックや小人数分のポーションが数多く出回っていることからも、『小なべ』の環境が大きく拡がっているのではないかと考えています」と、語っていました。そうしたなかで、「HOT DISH cocotte」は、小型なべの最高峰を目指して開発されました。4月の発売後は、夏も楽しめる調理シーンの提案をしていきながら、なべシーズンを迎える秋に向けて認知を高めていきたいとのことです。

 

同社は、これまでにPC周辺機器を中心に商品を展開してきました。しかし、今後の展望としては、こうしたパソコンやIOT機器が変化していく流れの先端を追っていくのではなく、ライフスタイルの変化の先端を追いかけて行くことを目指していくそう。「リフィーレ」では、そうした考えにもとづき、「あなたらしい暮らしの、いちばんそばに」をコンセプトに、美味しく食べることにこだわった小回りの利く調理家電を今後も展開していくとのことです。

 

『食』のシーンの周辺機器という観点を新たに発表したエレコムの小型調理家電は、2台使いやパーティーでの卓上料理など、さまざまな使用シーンに活用できるポテンシャルを十分に備えているといえるでしょう。今後の展開にも期待が高まります。

 

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1万円台前半の電気圧力鍋に注目! 家電のプロが選ぶ高コスパ調理家電ランキング第8位~10位

価格は安いのに機能はスゴい、超お買い得な家電を大特集。今回は家電ライターの平島憲一郎さんが選ぶ調理家電のランキング第8位~10位をお届けします!

※こちらは「GetNavi」 2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電ライター 平島憲一郎さん

調理家電をはじめ白物家電全般の製品紹介記事やレビューを執筆。炊飯器の各社モデル比較検証なども手がける。

 

【第10位】小型でも容量たっぷり! 1台6役で大活躍する電気鍋

電気調理鍋

2021年2月発売

Toffy コンパクト マルチ電気鍋 K-HP3

実売価格  7150円

「煮る」「焼く」「蒸す」「炒める」「揚げる」「炊く」の6種の調理ができる多機能電気鍋。ヒーター一体型なので熱効率が高く、コンパクトながら約2.8Lの容量を実現している。2〜3人までの家族に最適。

SPEC●定格消費電力:1000W●満水容量:2.8L●温度調節:保温〜約230℃●コード長:1.2m●サイズ/質量:約W285×H220×D200mm/約1.72kg

 

↑お手入れは、電源コードを外して鍋を洗うだけ。パーツが少なく、焦げ付きにくいフッ素加工なので、手間なく洗える

 

↑ダイヤルを回して、保温から230℃まで無段階温度調節が可能。卓上で操作しながら、幅広い料理を楽しめる

 

ココに驚いた!

「ホームパーティで映えるデザインが魅力的。コンパクトサイズながら深さがあるので、意外に容量たっぷりです。鍋はフッ素加工が施されているため、汚れが落ちやすくラクに洗えます」

 

【第9位】ヘルシーメニューが充実し、幅広い年齢の世帯にフィット!

ホームベーカリー

2020年9月発売

シロカ おうちベーカリー SB-1D151

実売価格 1万2980円

基本のパンメニューに加え、糖質オフ食パンや糀作りなど健康メニューを含む20メニューを搭載。生クリームを使った絶品生食パンも自宅で楽しめる。小型サイズで設置しやすいのも魅力。

SPEC●対応斤数:1斤●消費電力:500W●タイマー予約:13時間まで●メニュー数:20●サイズ/質量:約W232×H253×D295mm/約3.6kg

 

↑本体にパンケースと羽根をセットし、材料を入れてメニュー、サイズ、焼き色を選択。あとは全自動でパンが焼き上がる

 

↑幅約23cmなので省スペースで設置可能。食パンサイズは1斤だが、タイマー予約を使えば毎朝焼き立てパンが食べられる

 

ココに驚いた!

「性能に定評のあるシロカのホームベーカリーが、健康メニューを充実させてこの価格は驚き! マルコメ監修の発酵メニューで作った糀甘酒は、料理に使うと味に深みが加わります。小型なので少人数世帯向き」

 

【第8位】多彩なレシピを簡単に調理でき、卓上でお鍋もできる2Way仕様

電気圧力鍋

2019年11月発売

アイリスオーヤマ 電気圧力鍋 PC-MA2

実売価格 1万2600円

圧力調理はもちろん、無水調理や低温調理、お鍋調理など多彩な料理が楽しめる高コスパモデル。白米炊飯やカレー、豚角煮の自動メニューも備え、ほったらかしで絶品の味に仕上がる。1〜2人世帯に最適。

 

↑高さを抑えた設計で、卓上でも取り分けやすく、ホームパーティに便利。フタなしでも加熱でき、鍋料理にも活躍する

 

↑炊飯やカレーなど6種類の自動メニューを装備。魚の煮付けやケーキもボタンひとつで作れ、食事のレパートリーが広がる

 

ココに驚いた!

「上位モデルのKPC-MA2よりも自動メニュー数が少なく、操作パネルもややごちゃついていますが、基本性能はほぼ同じ。幅広い調理をおまかせできて1万円台前半は魅力的です!」

パナソニックが掲げる「新たな商売基準」とは? 新サービスで提案する新たな家電価値

パナソニックは4月11日、国内B to Cマーケティングの取り組みについてセミナーを開催した。同セミナーでは、IoT家電とサービスの新たな取り組みについて発表。同社は「より良いくらし」と「持続可能な地球環境」を両立し、顧客にとってのベストパートナーとなっていくことを目指すという。その一環として、IoT家電の保証が計3年無料になる「IoT延長保証サービス」の拡大が順次スタートするほか、4月から地域密着型のエリア体制再編なども行われる。

 

同社はこれまでに国内家電への取り組みとして、家電連動による「音声プッシュ通知」をはじめとする、IoTを活用した「ちょうどいいくらし」サービスを提供してきた。顧客からは「電気代の見える化で省エネの意識が高まった」「家電の切り忘れを外出先で操作できた」などの声があったことが紹介され、当該サービスがくらしの環境の変化にともなう顧客の意識改革につながっているとした。

↑サービスにおける顧客の声の一例

 

こうしたなか、1年のメーカー保証に加えて、2年の延長保証サービスを無料で適用する「IoT延長保証サービス」の拡大が4月21日から順次行われる。当該サービスは、既に2月から冷蔵庫(9WPX、9HPX、9MEXシリーズ)を対象としていたが、この度の発表で新たにエアコン、ドラム式洗濯乾燥機、スチームオーブンレンジ、自動調理鍋、テレビ、レコーダーも保証対象になる。

 

パナソニック 執行役員、コンシューマーマーケティングジャパン本部長兼くらしアプライアンス社 副社長 国内マーケティング担当兼パナソニック マーケティング ジャパン株式会社 代表取締役社長の宮地晋治氏は、「今後も対象商品は拡大していく予定。購入後も安心して長く家電を使用していけるようサポートしていきたい」と語った。

↑パナソニック 執行役員、コンシューマーマーケティングジャパン本部長兼くらしアプライアンス社 副社長 国内マーケティング担当兼パナソニック マーケティング ジャパン株式会社 代表取締役社長の宮地晋治氏

 

サポートの一環である専用アプリにおいて、エアコン、洗濯機のアプリを例に、利用していない人と比べて利用者の満足度が相対的に高かったことも述べられた。この結果について宮地氏は「家電、ハードウェアだけでは、ユーザーの行動や意識の変化を促すことはできなかった。アプリの進化によるくらしのライフステージの変化への対応が、ユーザーの満足度の高さへとつながった」と語った。

 

「長く大切に使う」家電のための取り組み

また、電気代高騰、電力ひっ迫など、昨今の社会課題にも向き合っていくという。宮地氏は、「コロナ禍を経て、顧客のニーズは大きく変化しました。節約や節電、そして『長く大切に使いたい』といったニーズが高まっています。時代の転換期にあたる今こそ、ひとりひとりの変化に向き合っていきたい」とした。

 

同社の製品は、サニタリー、リビング、寝室、キッチン、外出時など、幅広い暮らしのシーンや居住空間に接点を持つことが強みだ。これらの接点をIoTでつなぐことで、ソリューションを最適な形で提供できる可能性があるという。そして、IoT連携を強化したサービスを提供し、「くらしの質を高める」ための新しい商売基準に、「ひとりひとりのくらしを守る」「くらしの基盤である地球・社会を想う」を掲げた。

 

そのためには顧客と “つながり続ける” ことが重要であるという。例えば、従来の家電は「売り切り型」で、顧客満足度は購入後がピークとなり、経年と共に徐々に下がっていくことが一般的だった。しかしこれからは、同社の専用アプリを介して顧客とつながり続け、ソフトのアップデートなどで暮らしの変化に対応し、価値と満足度を高め続けることを商売の新基準としていく。

 

例えば、エアコンにおいてはメンテナンス情報の発信や、メーカーならではのクリーニングサービス、また新たにIoTデータを活用した故障時の問い合わせ、出張修理などのサービスも展開される。その際、蓄積データをもとに原因特定から修理までを迅速に対応することで、ユーザーの不安を解消するとともに、納得度を高め、ストレス軽減も望めるのだそう。

 

この新たな取り組み実現のために、マーケティングの組織体制も変わる。4月から、「パナソニック コンシューマーマーケティング株式会社」から「パナソニック マーケティング ジャパン株式会社」へ社名変更。専門店や量販店などの商流軸体制から、全国7社のエリア体制にし、地域への密着度を高めていくとした。

 

パナソニックでは、「IoT家電比率6割」「1000万の顧客と深くつながる」を2024年度の目標としている。IoT家電比率は非開示だが、白物家電においては前年比110%を超え、また利用者も現在800万人に達しているという。同社は、引き続き取り組みを加速させていき、1000万人達成を目指していくとのことだ。

 

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最新ダイソンは見えるホコリが2倍! 掃除が断然楽しくなる「Dyson V12 Detect Slim Absolute」を詳しくレポート

ダイソンは2023年4月5日、コードレススティック掃除機の最新モデル「Dyson V12 Detect Slim Absolute」(実売価格11万円/税込・以下同)を発表しました。こちらは2021年に発売された「Dyson V12 Detect Slim」の進化版。ウイルスを含む0.1μmの微細な粒子を99.9%捕集するHEPAフィルターを搭載するほか、床上のホコリを高出力グリーンLEDによって可視化する「Fluffy Opticクリーナーヘッド」も搭載しています。

↑ダイソンのコードレススティック掃除機の最新モデル「Dyson V12 Detect Slim Absolute」

 

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ライトを照射できる幅が約2倍に広がった

光で可視化する仕組みは2021年発売の「Dyson V12 Detect Slim」に初搭載した「Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド」が最初ですが、新モデルのFluffy Opticクリーナーヘッドは従来製品に比べてライトを照射できる幅が約2倍に広がったことから、より多くのゴミやホコリを可視化できるようになりました。

↑新搭載の「Fluffy Opticクリーナーヘッド」

 

↑写真下がレーザー光を使った従来モデルの「Laser Slim Fluffyクリーナーヘッド」で、写真上が高出力グリーンLEDを使った最新モデルの「Fluffy Opticクリーナーヘッド」です。光の範囲が広がっているのが分かります

 

↑Fluffy Opticクリーナーヘッドで床上のホコリを可視化したところ。肉眼ではなかなか確認できない肉球型のホコリの塊が可視化できました

 

吸引したホコリは吸気口付近にある「ピエゾセンサー」によって毎秒最大約1万5000回もの頻度で検知し、その結果を液晶ディスプレイに表示する機能も引き続き備えています。床上のゴミを可視化するだけでなく、どのようなサイズのゴミやホコリをどれだけ吸い込んだのかを可視化できるようになっています。

↑本体上部に搭載する液晶ディスプレイには、吸引したホコリの量がサイズごとに表示されるほか、残り運転時間も表示されます

 

ピエゾセンサーでゴミの量が多いと検知すると吸引力を高め、ゴミが少なくなると吸引力を下げる「オートモード」も搭載。そのほか、液晶ディスプレイにはフィルター掃除の時期やメンテナンスに関するお知らせも表示されるようになっています。

↑オートモード(左)とエコモード(右)

 

HEPAフィルターが吸い込んだ細菌やウイルスを逃がさない

発表会には、ダイソン リード セパレーション システムエンジニアのケント・ビーン・リー氏がオンラインで登壇し、Dyson V12 Detect Slim Absoluteが搭載するHEPAフィルターは「細菌やウイルスなど、0.1μmもの小さな物質まで捕集でき、吸い込んだゴミやホコリが空気中に再放出されないような機密性も確保しています」とアピールしました。

↑0.1μmの微小物質を捕集できるHEPAフィルターを搭載

 

↑発表会にオンラインで登壇したダイソンのケント・ビーン・リー氏

 

発表会では、微小物質を再放出しないことを確認できるデモが行われました。掃除機でホコリを吸い込んでいる最中、センサーをフィルターに近づけてもPM2.5の数値が上がることはありませんでした。

↑ベビーパウダーを吸い込ませたクッションを叩くと(左)、センサーがPM2.5を検出しました(右)

 

 

↑その後、Dyson V12 Detect Slim Absoluteで床上のホコリを吸い込みます

 

↑ホコリを吸い込んでいる最中にも、PM2.5の数値が上がることはありませんでした

 

ダイソン掃除機で最軽量の「Dyson Micro Plus」も2機種発売

Dyson V12 Detect Slim Absoluteに加えて、ダイソン史上最軽量かつコンパクトなコードレススティック掃除機「Dyson Micro Plus」シリーズも発表。こちらは2020年発売の「Dyson Micro 1.5kg」の進化版で、「Dyson Micro Plus」(実売価格7万6560円)と「Dyson Micro HEPA Plus」(実売価格7万6560円)の2機種がリリースされました。

 

どちらも本体重量が約1.5kgで、Dyson V12 Detect Slim Absoluteと同じFluffy Opticクリーナーヘッドを搭載。Dyson Micro HEPA Plusは0.1μmの微細な粒子を捕集するHEPAフィルターを搭載しています。

↑写真左からDyson Micro Plus、Dyson Micro HEPA Plus、Dyson V12 Detect Slim Absolute

 

↑Dyson Micro Plusで掃除をしているシーン

 

発表会では亀田総合病院の清掃マネージャーを務めているプラナ代表取締役社長の松本忠男氏が登壇。掃除の重要性について語りました。

 

松本氏は、掃除機を選ぶ上で重要なポイントとして、「排気が室内のホコリを舞い上げないこと」と「吸い込んだホコリを室内に噴出しないようにする気密性」の2つを挙げました。

 

「掃除機に吸い込んでも、フィルターを通さずにすき間から逃げていってしまうこともあります。せっかく小さなウイルスレベルまで吸い込んでいるのに、気密性が悪くて外に放出してしまったら意味がありません。排気の問題とウイルスレベルの気密性はすごく重要なので、掃除機を選ぶときには、この2つを特に重視して頂けたらと思います」(松本氏)

↑プラナ代表取締役社長の松本忠男氏は「排気」と「ウイルスレベルの気密性」が重要だと語りました

 

前出のケント・ビーン・リー氏も、ダイソンが排気性能を一つの大きな柱として研究開発している理由を次のように語りました。

 

「ホコリの中にウイルスが潜んでいることを皆さんの多くは気付いていません。しかし、それらを取り除くことで人々の健康に寄与していきたいという考えから、新技術の開発を進めているのです」(ケント・ビーン・リー氏)

 

今回発表されたDyson V12 Detect Slim Absoluteが、HEPAフィルターと本体の気密性によって微小物質を再放出しないという点は、正直なところ可視化が難しいためなかなか実感ができません。ただし、レーザーで床上のホコリを可視化できることと、吸い込んだホコリの量をディスプレイで可視化できることは確か。それが、Dyson V12 Detect Slim Absoluteの大きな魅力になっています。また、従来モデルより可視化できるホコリの量が約2倍になったとのことなので、さらに掃除が楽しくなるかもしれませんね。

【身だしなみ&洗濯編】家電女優が選ぶお買い得家電ランキング! 第8位〜10位

価格は安いのに機能がスゴい、ビックリするほどお買い得な家電を大特集。今回は家電女優 奈津子さんが厳選した「身だしなみ&洗濯」編をお届け。新生活の準備にもぜひお役立てを……!

※こちらは「GetNavi」2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電女優 奈津子さん

家電製品アドバイザーの資格を保有し、知見を生かして様々な媒体で活躍。150台以上の家電に囲まれて息子を育児中。

 

【第10位】洗剤・柔軟剤自動投入に対応し10万円以下でも機能充実!

全自動洗濯機

2019年10月発売

アイリスオーヤマ 全自動洗濯機10kg IAW-T1001

実売価格 9万8780円

液体洗剤・柔軟剤の自動投入や、目的別に選べる6種の洗濯コースなど、サポート機能が充実。洗濯槽の回転で水分をしっかり飛ばし、部屋干し時間を短縮できる「部屋干しモード」も便利だ。

SPEC●洗濯・脱水容量:10㎏●標準使用水量(洗濯時):約131l●洗剤・柔軟剤自動投入:対応●標準コース目安時間:55分●サイズ/質量:約W 586×H1003×D647 mm/約43kg

 

↑液体洗剤と柔軟剤のタンクは、それぞれ容量約1000ml。タンクを洗浄できるお手入れ運転機能も搭載している

 

↑洗濯物の量や汚れ具合に応じ、行程や洗剤の量を設定できる。1時間単位の予約タイマーやチャイルドロックも用意

 

ココに驚いた!

「10kgの大容量ながら、10万円以下のお手ごろ価格で洗剤・柔軟剤の自動投入機能も搭載! 洗濯コースや部屋干しモード、チャイルドロックなど付加価値も十分で、ストレスなく洗濯できます」

 

【第9位】サーキュレーター一体型で部屋干しでもスピード乾燥

衣類乾燥除湿機

2022年9月発売

アイリスオーヤマ サーキュレーター 衣類乾燥除湿機8L IJDC-N80

実売価格 4万8280円

除湿機、衣類乾燥機、サーキュレーターの1台3役。強力な乾燥風で洗濯物の湿気を飛ばしながら、部屋の空気中の湿気も除去。効率的な除湿で部屋干しの時間を大幅に短縮できる。

SPEC●除湿可能面積目安:木造10畳、鉄筋20畳●首振りモード:50度、70度、90度●タンク容量:約3.5l●サイズ/質量:約W334×H739×D285mm/約11.5kg

 

↑サーキュレーター、除湿機は単独でも運転可能。湿度ランプの色の変化により、空気中の水分量の目安もひと目でわかる

 

↑最大約3.6mのワイド送風により、洗濯物が多いときでも乾きムラを抑える。首振りの範囲は3段階で調節可能だ

 

ココに驚いた!

「サーキュレーターによるパワフルな風×除湿で、洗濯物の乾燥速度が格段にアップ! シンプルな操作性とワイドな首振り機能で使い勝手が良く、静音設計なので夜間の使用も安心です」

 

【第8位】複雑に動くシリコンブラシが頭皮の汚れをスッキリ落とす

スカルプケア機器

2019年5月発売

ブレオ Scalp Mini

実売価格 1万800円

96個の突起が並んだシリコンブラシにより、6種の複雑な動きで頭皮環境をケア。防水性能はIPX7なので、洗髪しながら使える。気になる二の腕や太ももなど全身のケアも可能だ。

SPEC●充電時間:約3時間●防水性能:IPX7●サイズ/質量:約W98×H77×D91mm/約223g

 

↑押す、つまむ、開く、揉む、引く、こねるの6種の手技を、シリコンブラシで再現。ブラシは取り外して丸洗い可能だ

 

↑充電スタンドには高品質な天然バンブーを使用。環境への配慮と、収納ボックスとしても使える機能美を両立している

 

ココに驚いた!

「柔らかくて弾力のあるブラシを搭載。繊細な動きでやさしく頭皮ケアができます。片手でも持ちやすく、防水仕様なのも便利。シャンプー時に使うと毛穴汚れがスッキリ落ちる!」

 

【関連記事】家電女優が選ぶお買い得家電 TOP3はコチラ!

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【身だしなみ&洗濯編】家電女優が選ぶお買い得家電ランキング! 第4位〜7位

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※こちらは「GetNavi」2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

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【第7位】約24秒で立ち上がりスチームを連続8分放出!

衣類スチーマー

2019年9月発売

プラスマイナスゼロ スタイルスチーマー

実売価格 9900円

シワを取りながら、汗臭や飲食臭などの生活臭、花粉やダニなどのアレル物質を除去する。立ち上がりは約24秒とスピーディ。タンクは大容量の約110mlで、スチームを最大8分放出できる。

SPEC●立ち上がり時間:約24秒●連続使用時間:約8分●タンク容量:約110ml●スチーム量:約13g/分●コード長:約3m●サイズ/質量:約W95×H232×D107mm/約0.7kg

 

↑約13g/分のたっぷりスチームにより、シワを素早く伸ばす。スティック型なので上下に動かしても疲れにくい

 

↑専用ブラシも付属。セーターの毛玉ケアのほか、オシャレ着のテカリを抑えたり、ドレープやギャザーのある服を立体的に仕上げたりできる

 

ココに驚いた!

「シワ取り用途はもちろん、花粉・ダニ対策にも使えます。 立ち上がりが早く長時間使用できるので、忙しい朝も念入りにケアしたいときも活躍。モダンなデザインなのに、腕が疲れにくいのもイイ!」

 

【第6位】ピンポイント刺激で 顔から足までの各部位をケア

ボディケアマシン

2022年4月発売

ドクターエア エクサガンハイパー REG-04

実売価格 1万3750円

わずか220gのコンパクトボディに、高性能ブラシレスモーターを搭載。最大約3000回/分のパワフルな振動と7mmのストロークで、ケアしたい部位をピンポイントで刺激する。

SPEC●最大振動回数:約3000回/分●振動レベル:4段階●充電時間:約2時間●最長連続使用時間:約11時間●運転音:約41dB(モード4使用時)●サイズ/質量:約W88.2×H128×D35mm/約220g

 

↑通常のフラットヘッドに加え、写真左から「ソフト」「ポイント」「ワイド」の3種のアタッチメントが付属。振動レベルも4段階で調節でき、様々な部位を心地良くケアできる

 

 

ココに驚いた!

「高性能モーターによるパワフルな振動で、疲れが気になる部位に当てると最高のリフレッシュに! 顔も身体も1台でケアでき、携帯に便利なコンパクトサイズなのもうれしいです」

 

【第5位】熱ダメージを抑えながら大風量で速く美しく乾く

ヘアドライヤー

2022年11月発売

コイズミ ダブルファンドライヤー モンスター KHD-W805/A・W

実売価格 1万1000円

独自形状のダブルファンにより2.2㎥/分の大風量を実現。温風と冷風が一定の間隔で切り替わる「温冷自動切替」モードを搭載し、過乾燥による熱ダメージを抑えながら乾かせる。

SPEC●最大消費電力:1300W●風量:2.2㎥/分●モード:ドライ、クール、温冷自動切替●風量切換:5段階●コード長:約1.7m●サイズ/質量:約W223×H263×D100mm/約655g

 

↑マイナスイオン量は従来品より約20%アップ。発生部は吹出口の中央に5か所あり、髪全体に行き渡りやすい

 

↑ノズル一体型のデザインにより、従来機種と比べて大幅に小型化。重心が中心部に近くなって持ちやすく進化した

 

ココに驚いた!

「とにかく風量が最強で、すぐに乾く! 温冷自動切替モードでブローすると、髪にツヤが出てしっかりまとまります。熱ダメージが少ないので、男性のスカルプケアにもオススメ」

 

【第4位】手のひらサイズでも パワフルな剃り味!

電動シェーバー

2022年1月発売

ブラウン BRAUN Mini M-1012

実売価格 5500円

同社の最高峰モデル・Series9と同等の網刃と、長いヒゲをカットするS字型トリマー刃を採用。強力なモーターを搭載し、小さいボディながらもパワフルな剃り味を実現している。

SPEC●刃の枚数:2枚刃●充電時間:約60分●最長連続使用時間:約40分●サイズ/質量:約W60×H110×D27mm/約150g

↑2台目ニーズを想定したコンパクトなデザイン。100%防水なので、外出先での使用後も簡単にメンテナンスできる

 

↑浮き沈みする2枚の刃が肌に密着し、しっかり深剃りできる。マイクロコームが刃を覆い、肌への負担も少ない

 

ココに驚いた!

「スマホより小型なのに、同社の高級モデルと同等の刃を2枚使用し、しっかりと肌に密着して深剃りできます。持ち運びしやすいデザインなので、大事な商談やデートの前、旅先でのケアにぜひ」

 

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価格は安いのに機能がスゴい、ビックリするほどお買い得な家電を大特集。今回は家電女優 奈津子さんが厳選した「身だしなみ&洗濯」編をお届け。新生活の準備にもぜひお役立てを……!

※こちらは「GetNavi」2023年4月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私が選びました!

家電女優 奈津子さん

家電製品アドバイザーの資格を保有し、知見を生かして様々な媒体で活躍。150台以上の家電に囲まれて息子を育児中。

 

【第1位】全16項目で身体全体を測定し専用アプリにデータを自動連携!

体重体組成計

2022年8月発売

アンカー・ジャパン Eufy Smart Scale P2 Pro

実売価格6990円

全16項目を測定でき、専用アプリと自動連携してデータを管理。目標数値を設定すれば目標に対する推移を確認できる。アカウントの登録制限がなく、家族間でのデータ共有も可能だ。

SPEC●計量範囲:0.1〜150㎏●計測項目:体脂肪率、BMI、心拍数、筋肉量、骨量、水分量、内臓脂肪など全16項目●防水性能:IPX5●外部アプリ連携:Appleヘルスケア、Fitbit、Google Fit●電源:単4形アルカリ乾電池×4本●サイズ/質量:約W280×H26×D280mm/約1.2㎏

 

16のデータをわかりやすく簡単にアプリで管理できる!

テレワークや外出を控える機会が増えたコロナ禍以降、自宅でできるヘルスケアの重要性が高まっている。しかし、ダイエットや健康管理は一過性であっては意味がないので、細く長く“モチベーションを持続させる”ことが大切。体型維持がマストの芸能界に長くいる私だからこそ、そう断言できる。

 

Eufy初の体重体組成計である本機は、体重や体脂肪率、BMIはもちろんのこと、心拍数や筋肉量、内臓脂肪や骨量など、体重計に乗るだけで全項目を測定可能だ。さらに、専用アプリに測定データを同期すると、3Dモデリングされた自身のアバターで体型の変化を確認できる。データの推移はグラフでも緻密に表示されるので、楽しく、わかりやすく、感覚的に健康管理できるのがポイント! 一度Wi–Fiに接続すれば、自動でデータが同期されるようになり、毎回のアプリ起動が不要なのも手軽だ。脱衣所に置いてもジャマにならない、コンパクトでスタイリッシュなデザインも魅力。これだけの機能とデザイン性を兼ね備えながら、7000円以下は良心的すぎる! 日々のヘルスケアの心強い相棒として、ぜひ試してほしい。

↑最小50g単位で測定可能な高感度センサーを搭載。赤ちゃんやペットの測定にも対応し、いずれもアプリと連携して体重を管理できる

 

↑一度Wi-Fiで接続すると、本機に乗るだけでデータをアプリに自動同期する。なおWi-Fiがない環境ではBluetooth接続が可能だ

 

↑専用アプリでは、計測データを自動でグラフ化。さらに、そのデータに基づいて3Dモデリングされた体型を表示してくれる

 

【第2位】温かいナノスチームで顔の隅々までうるおう!

フェイススチーマー

2020年2月発売

フェスティノ フェイシャル モイスト ナノスチーマー

実売価格8800円

温かいナノスチームのスパイラル噴射により、肌をしっかり包み込んで角質層まで浸透。スチーム吹出口ノズルの角度は3段階に調節でき、パサつきが気になる髪や、デコルテなどフェイスケア以外にも使いやすい。

SPEC●タンク容量:約90ml●スチーム温度:約45℃(吹出口から25cm)●スチーム発生時間:約15分間(自動オフ)●スチーム量:約6ml/分●サイズ/質量:約W120×H208×D136mm/約800g

 

↑精製水または水道水に対応。保湿ケアのほか、メイク落とし前のディープクレンジングにも使える

↑抗菌タンクを採用し、衛生的に使える。タンクは本体から取り外して丸洗いでき、お手入れも簡単だ

 

ココに驚いた!

「ナノスチームで毛穴の奥までケアできるので、女性よりも皮脂の多い男性にこそ使ってほしい! 吹出口の角度を調節できたり水道水に対応していたりと、使い勝手の良さも抜群です」

 

【第3位】マスク生活の強い味方!

電動歯ブラシ

2022年2月発売

エぺイオス 音波電動歯ブラシ ET003

実売価格 5980円

約3万2000回/分の音波振動と、柔らかく高密度なW字型のブラシにより、歯の曲面にフィットしながら効率的に歯垢を除去。目的別に、Clean、White、Sensitive、Polishの4つのモードを選択できる。

SPEC●充電時間:約4時間●充電端子:USB Type-C●防水性能:IPX7●振動回数:約3万2000回/分●サイズ/質量:約W28×H184×D28mm/約132g

↑防水性能は最高レベルのIPX7。普通の歯ブラシのように丸洗いできて衛生的だ。お風呂場などで も使える

 

↑一度の充電で最長180日間使える、パワフルなバッテリーを搭載。充電を気にせず使えて、充電台の設置も不要

 

ココに驚いた!

「大手メーカーの電動歯ブラシと比べて約4分の1の価格ながら、4つのモードを搭載し、洗浄力も高い! 充電のストレスもなく、マスク生活で気になる口腔ケアのマストアイテムです」

1か月メンテナンスフリーって本当なの!? 気になる日立の最新ドラム式洗濯乾燥機をレビュー

家電は日々進化していますが、なかでも高機能ドラム式洗濯機は機能・使い勝手ともに10年前と大きく変わりました。洗浄力についても、従来までは「乾燥はドラム、汚れ落ちなら縦型」などと言われていましたが、最近はあまりにも激しい泥汚れを除いて洗浄力でもドラム式洗濯機は負けていません。

 

そこで、GetNavi webでは気になるメーカーの最新高機能ドラム式洗濯機を連続レビュー。それぞれの汚れ落ちや特徴、使い勝手を実際に使ってチェックしていきます。気になる最初の製品は日立グローバルライフソリューションズのビッグドラム「BD-SX120H」。最初に本製品をレビューする理由は、なんといっても約1か月メンテナンスフリーだという「らくメンテ」の存在が気になるからです。

↑今回レビューする日立のビッグドラム「BD-SX120H」。フラッグシップモデルではありませんが、最上位モデルとの違いはインターフェイスが液晶タッチパネルではないこと

 

今年の日立は大きく進化! 気になるらくメンテの実力は?

そもそも、今回「最新のドラム式洗濯乾燥機をレビューしたい」と思わせた理由が、2022年に発売した日立のビッグドラムの存在。日立のビッグドラムシリーズといえば、乾燥時にシワが少ない「風アイロン」の認知度が高い製品です。風アイロンとは、乾燥時にシワを伸ばすことでアイロンがいらない手軽さを謳ったもの。これが、忙しい家庭にとくに人気となりました。

↑今回レビューするBD-SX120Hは、洗濯/乾燥容量は12kg /6g。名前の通り、直径約53cmという大きなドラムと風の力でシワの少ない乾燥を実現。奥行きは約39cmと浅めで衣類が取り出しやすいのも嬉しいところ

 

↑最新式だけにもちろん液体洗剤・柔軟剤自動投入機能搭載。一度使うと手放せない機能です。便利なだけではなく洗剤・柔軟剤ボトルを置く場所が必要なくなるので、収納が少ない我が家には必須の機能

 

そんなビッグドラムシリーズが、2022年に大きく進化。最大の注目ポイントが「乾燥フィルター」の排除です。一般的な洗濯乾燥機は、洗濯乾燥ごとに「糸くずフィルター」と「乾燥フィルター」の掃除が必要になります。個人的にも毎回のフィルター掃除を負担に感じていました。

 

そこで、新ビッグドラムが導入したのが「らくメンテ」という一連のメンテナンスフリー機能です。最大の特徴が、乾燥時にでる衣類のホコリをキャッチする乾燥フィルターの排除。なんと、乾燥ホコリを水で流して、糸くずフィルターで一括して捕集するという目からウロコの構造になっています。さらに、糸くずフィルターを一般的なものより大きくすることで、なんと「1ヶ月フィルター掃除いらず」になったのです。これが、実際に使ってみると本当にラク! しかも、一般的に乾燥フィルターは本体上面にありますが、乾燥フィルターがなくなったことで上面にモノが置きやすくなりました。我が家では脱衣カゴ置き場として利用しています。

↑前モデルの糸くずフィルター(右)と比較。今回のモデルのフィルターは左。サイズが大きくなったうえ、ホコリをキャッチできるように細かなメッシュフィルター式になりました。一杯になったらゴミを捨てて流水でジャブジャブフィルターを洗います

 

ただし、気になったのが「本当に1か月メンテナンスフリーなのか?」という点。いままで毎日掃除していた場所が、30日間手間いらずということがにわかには信じられません。そこで、1か月使ってみた結果……。

 

残念ながら3回ほどフィルター掃除が必要になりました。ただし、これは我が家の特殊な事情が大きく関係しています。というのも、我が家は完全介護中の犬がおり、犬の抜け毛が多いこと、介護の関係で毛布を頻繁に洗うため、一般的な家庭よりも洗濯環境がタフ。一方で、6kgの衣類を洗濯乾燥させたあとのゴミはかなり少なかったので、衣類だけならたしかに30回の洗濯乾燥に耐えてくれるかもしれません。

↑参考として我が家での環境の例を1枚。上の写真から1週間放置後に毛足の長い毛布を3枚洗ったあとにフィルター掃除の警告が点灯。フィルターを取り出すと一部ゴミが外にあふれていました

 

個人的に気になっていたのが「濡れたフィルターを長期間密閉空間に放置して臭くならないのか?」という点なのですが、3日ごとに洗濯をして2週間放置したフィルターは無臭でした。定期的に洗剤液が通過するからか、臭くはならないようです。

 

ところで、筆者は5年前にもビッグドラムを利用していたのですが、そのときに気になったのがドアパッキン周りに付着するホコリ汚れ。日立は高速の風で衣類を乾燥させるからか、毎回パッキン裏側にフェルトのようなホコリ汚れがビシーッとへばりついていたのです。フェルト状になっているので掃除は簡単なのですが、毎回ちょっと面倒だとは感じていました。こういった声が多かったのか、らくメンテではドアのパッキン部分に水を流すことでドア周りの汚れをかなり軽減。もちろん汚れはゼロにはなりませんが「毎回かならず掃除」から「月に1度くらい拭けばあとは放置できる」という汚れ方になりました。

↑らくメンテでパッキン裏は比較的汚れにくくなりましたが、表部分はどうしてもホコリが付着します。手が届きやすい場所なのでこれは自分で掃除

 

とうとう日立も搭載したぞ、60℃熱湯除菌機能!

ここまでメンテナンスのしやすさに注目しましたが「洗濯機なんだから洗浄力はどうなの?」と感じる人も多いでしょう。ビッグドラムは従来製品から勢いのよいシャワーの「ナイアガラ洗浄/すすぎ」機能で洗剤残りが気になるユーザーに注目されている製品でした。しかも、汚れが残っている場合はAIが自動で洗浄を延長する「AIお洗濯」機能も搭載しています。そこで、まずは標準コース(AI洗濯機能ON)で乾燥できる最大容量である6kgの衣類を洗濯。そのなかに汚れたガーゼを混ぜて汚れ落ちをチェックしてみました。

↑左上からしょうゆ、ケチャップ、墨汁、左下から口紅、油性ボールペン、ブルーベリージャムをガーゼにしっかり付着させたもの。落ちにくいように、汚れをつけてから一週間乾燥させて放置してあります

 

 

↑6kgの衣類と標準コースで洗濯。しょうゆとケチャップは完璧に洗濯できましたが、口紅はかなり残存。ボールペンとジャムはうっすらと残っています。墨汁はしっかり残っていますが、一般的に洗濯機では落ちにくいのでこれが普通。筆者は今までさまざまな洗濯機を試していますが、時間が経った墨汁がキレイに落ちる洗濯機はいまだ見たことがありません

 

標準コースでの洗濯結果は、完璧ではありませんがそれなりに優秀です。

 

ところで、ビッグドラム上位機種の新モデルは新機能として「60℃までの温水機能」を搭載しました。ヨーロッパをはじめとする海外の洗濯機では、当たり前のように搭載されている熱湯機能ですが、日本においては60℃まで加熱できる国産洗濯機といえば、パナソニックか東芝の上位モデルくらいでした。今回、日立が熱湯機能を搭載したことで選択肢が大きく増えたことになります。熱湯洗いは油汚れ落ちが良くなるほか、洗剤残りをさせたくない台所フキンや、子供や肌が弱い家族がいる家庭での肌着の除菌などに力を発揮してくれます。

↑同じ汚れで汚れ落ちを比較。右は標準コース、左は標準コースでの60℃洗い。標準コースでは薄くのこっていたボールペンとジャム汚れは完全に洗浄。口紅汚れもかなり目立たなくなりました。墨汁が薄くなっているのはさすがです

 

個人的に、手洗いした後の雑巾の除菌などに熱湯洗浄はぜひほしい機能。このため、今回日立が熱湯機能を搭載してくれたのは本当に嬉しい進化でした。

 

やっぱり風アイロンは断トツの対シワ性能

新機能ではありませんが、ビッグドラムで外せないのが「風アイロン」乾燥。時速300kmという強風で衣類を乾燥させることで、シワを伸ばしながらの乾燥ができるという機能です。とはいえ、さすがに最大乾燥容量である6kgを乾燥させるとシワシワに。我が家で試した印象だと、2kg以内ならそのまま着られるくらいのシワに乾燥できました。我が家は夫婦2人暮らしなので、2kgというとだいたい2日分くらいの洗濯量です。

↑6kgを洗濯乾燥した結果。左が綿100%、左が化繊のノンアイロンシャツ。ジーンズもかなりシワシワです

 

↑同じコースで2kgの衣類を洗濯乾燥したもの。綿シャツに細かなシワはあるものの、そのまま着ても問題ない仕上がり

 

2kg以内で洗濯した衣類は、乾燥機にかけたとは思えないレベルのシワの少なさ。とくに綿100%素材のシャツはシワが伸びにくいのですが、かなりキレイに仕上がっています。このあたりは、さすが風アイロンです。

 

ちなみに、本製品は洗わずに風アイロンだけをかけるスチームアイロンコースも搭載。シャツ2枚程度なら約15分で自動的にシワを伸ばしてくれます。ビシッとプレスしたシャツにはなりませんが、スーツ派の筆者にとっては朝の忙しい時間の救世主となってくれました。

 

ただし、乾燥に関しては良いところばかりではありません。日立は従来まで乾燥にヒートリサイクル方式を採用し、余った熱も利用することで省エネ性を高めていました。一方、新モデルは低温ヒート式の水冷除湿式を採用。省エネ性は従来より落ちてしまいます。一方、ヒートリサイクル方式をやめたことで、従来一部の環境で発生していた「日立のドラム式はニオイがする」という問題はなくなりました。

 

乾燥方式は気になるが、トータルで見てとにかくイイ!

1か月じっくり試用してみてわかったのは、いままでフィルター掃除がストレスだったということ。主要メーカーの最新式高機能洗濯乾燥機は「液体洗剤・柔軟剤自動投入機能」「汚れにあわせて洗濯・乾燥時間を自動調整する機能」などを搭載し、いずれもボタン一つで乾燥まで終了する手軽さを謳っています。しかし、フィルター掃除(毎回2か所も!)という手順を必要とするので、ちょっとしたストレスになっていました。大きな負担ではないのですが、この「軽い負担」が積み重なって大きなストレスとなるのが日々の家事です。

 

新ビッグドラムはらくメンテと洗剤の投入が必要ない洗剤・柔軟剤の自動投入機能、(少々のシワを気にしないなら)アイロンなしで着られる風アイロンとあわせて忙しい家庭にとっての救世主になるかもしれません。

話題のスチーム掃除機の体験も。Anker初の路面店となる「Anker Store 表参道」がオープン

Ankerは、原宿駅付近に同社初の路面店となるAnker Store 表参道をオープンしました。同社直営店としては最大の面積を誇る店内には、最新・人気製品がずらりと並んでいます。オゾン水&スチームによる掃除が可能なMACH V1 Ultraや各種プロジェクターなど、大型製品の体験ができるブースがあるのも魅力です。一足先にお邪魔してきた、そのレポートをお届けします。

 

最新鋭のスチーム掃除機&プロジェクターの体験ブースが目玉

Anker Store 表参道は、神宮交差点近くに位置しています。JR原宿駅・東京メトロ明治神宮前駅が最寄りですが、東京メトロ表参道駅からも徒歩10分以内の距離でアクセスできる好立地です。Anker Store史上最も広いという売り場には、充電器やモバイルバッテリー、PC周辺機器、掃除機、プロジェクターなど、同社が誇る人気製品が所狭しと並んでいます。

 

最大の目玉は、最新の掃除機・MACH V1 Ultraを体験できるブースでしょう。本機は、吸引はもちろん、水拭き、スチームによる消毒を1台でこなせるという画期的な製品。従来の掃除機とは一線を画すアイテムであるゆえ、その使用感が気になっている方も多いでしょう。ここでは、床にこぼしたゴミや口紅の汚れなどを実際に掃除して、その実力を試せます。

 

また横では、ロボット掃除機の体験も可能。最新のマッピング技術によって、床面を効率よく掃除する様子を見学できます。

↑MACH V1 Ultra(写真右から2番目)。右端は、スチーム機能のないMACH V1、左側にはロボット掃除機が並んでいます

 

↑手持ち部に液晶を備えています。画面には「スチーム」の表示が

 

↑スチームモードに使用するオゾン水を、自動生成している様子。下から泡が浮かんできているのがわかります

 

↑床に口紅を塗って、スチームモードで掃除

 

↑1回の掃除で、完璧に拭き取れました

 

家庭用小型プロジェクターの市場を牽引している同社。これまでにも数々の機種を世に出していますが、同店ではそのなかでも特に人気な機種を並べて、画質の違いを体感できるようになっています。下の写真だけでもわかるほどに、最上位機種の映像は明るく、色鮮やかです。

↑4機の映像を見比べて比較できます。左上が、最もハイスペックなNebula Cosmos Max

 

プロジェクター体験ブースの奥には、天井照明とプロジェクターが一体化したNebula Novaの展示も。このブースでは、設置されたソファに座りながら、映像を楽しめます。掃除機もプロジェクターも、製品を体験しているとモノが欲しくなるもので、物欲を強く刺激してくる店舗だと感じました。

↑天井に据え付けられているのが、Nebula Nova。手前にはソファが設置されており、リビングのシチュエーションを再現しています

 

モバイルバッテリー、充電器、オーディオなど、人気製品がズラリ

大々的な体験ブースは掃除機とプロジェクターに限られますが、店内にはAnkerの人気商品たちがずらっと並んでいます。モバイルバッテリーや充電器具メーカーとしての印象が強い同社ですが、それを体現するかのように、店に入ってすぐのところには人気のモバイルバッテリーのほか、大型のポータブル電源が陳列されていました。

↑自立するモバイルバッテリーAnker 622 Magnetic Battery(Mag Go)。非接触充電に対応しています

 

↑最新の半導体、GanPrimeを搭載した急速充電器。複数のデバイスを高速で充電できます

 

↑ポータブル電源は、アウトドアのほか、災害対策にも使えることから、いま人気のアイテム

 

オーディオコーナーでは、気になった製品の試聴が可能。完全ワイヤレスイヤホンやスピーカー、ヘッドホンが多様にラインナップされているので、実機を触りながら製品を選びたいという方にはピッタリでしょう。オーディオ製品を選ぶうえでは、音はもちろん、装着感も大切なポイントですから、試用できる機種が多いのはユーザーにとって非常にありがたい配慮です。

↑スピーカーを搭載したメガネ、Soundcore Frames。ブルーライトカットモデルとサングラスモデルを発売しています(ともに度なし)

 

↑睡眠用完全ワイヤレスイヤホンSleep A10。寝ながら使用することを想定しているため、ソフトな装着感が特徴です

 

ほかには、在宅勤務などで活躍するドッキングステーションなど、ビジネス周辺機器をまとめたコーナーもありました。1台あると便利! を体現したような製品が並んでいるので、ここを訪れたら、予定外のアイテムが欲しくなりそうです。

↑PC周辺機器(手前)と、WEB会議用ツール(奥)

 

↑ちなみに筆者がいま一番欲しいのがこれ。多機能ハンディ掃除機Eufy HomeVac H30 Infinity。前に使っていたハンディ掃除機が壊れてしまったので、これが欲しい……

 

【ショップ概要】

Anker Store 表参道

東京都渋谷区神宮前 6-3-9 井門原宿ビル1F

営業時間/10:00〜20:00

 

4月16日まで、全品10%オフのキャンペーン実施中!

4月16日(日)までの期間限定で、以下のオープン記念キャンペーンを実施

  • 店内の全製品が10%オフ
  • 1万円(税込)以上の購入で、Anker Japan 10周年 オリジナルデザインのガジェットポーチを進呈

濃いコーヒー好きには最高! アラジンから“雑味なし”の一杯を淹れるコーヒーメーカーが登場

アラジンブランドを手掛ける千石は、同社初のコーヒーメーカーとなる新製品、「アラジン コーヒーブリュワー」(3万3300円・税込)を発表しました。大人気製品・グラファイトトースターで焼いたトーストとともに楽しめる、おいしいコーヒーをテーマに開発したという本機。コーヒー本来の旨味をしっかり抽出しつつ、“雑味のない1杯”を淹れられるといいます。その発表会の模様を取材しました。

 

トースターのヒットが開発のきっかけに

1953年に創業された千石は、当初プレス加工業を生業としていました。その後、1977年から家電市場に本格進出。現在では、ヒーターやトースターのメーカーとして知られています。そんな同社の製品でも特にいま人気なのが、2015年に発売されたグラファイトトースターです。0.2秒で発熱し、短時間・高温での調理によって外はカリカリ、中はふっくらのトーストを焼く本機は、累計260万台を売り上げる大ヒット商品になっています。

↑コーヒーブリュワー(左)とグラファイトトースター

 

今回発表されたコーヒーブリュワーは、そのトースターの系譜で開発された製品です。というのも、トースターのヒット後、トーストと一緒に楽しめるコーヒーメーカーを開発したいという声が社内から出たうえ、同社によるユーザーアンケートでも「次はコーヒーメーカーを開発してほしい」という要望が多かったというのです。

 

そういった経緯のもと開発されたコーヒーブリュワーは、当然ながら、トーストと一緒にコーヒーを楽しむというシーンを念頭に開発されています。製品の企画を行なった高橋弘真さんによれば、パンに合うコーヒーを研究した結果「雑味のないコーヒーがベスト」との結論に至ったそうです。

 

コーヒーの旨味成分だけを抽出し、あとは白湯を注ぐ

コーヒーを淹れるとき、初めのうちは旨味が多く抽出されますが、後半になるとその成分が薄れ、最後ともなると雑味ばかりが出てきてしまいます。そこでコーヒーブリュワーでは抽出初期の旨味成分だけをカップに入れ、その後は白湯を注ぐ“差し湯”によって、その問題を解決しました。

↑抽出の後半には、旨味成分がほとんど含まれない

 

↑旨味成分のみを濃く抽出したコーヒーを差し湯で薄めて仕上げる

 

コーヒーの濃さの好みは個人によって異なりますが、本機ではそれに対応するため、コーヒーと白湯のバランスを変えて濃さを4段階で調整できるようになっています。それぞれの配合の比率は、コーヒー30%・白湯70%のクリア、コーヒーと白湯がそれぞれ50%のマイルド、コーヒー70%・白湯30%のストロング、コーヒー100%・差し湯なしのデミタスです。

↑コーヒーの濃さは、上部のリールで指定できる

 

本機のこだわりは、差し湯だけではありません。そもそも本機がコーヒーを淹れるまでには、予熱→蒸らし→抽出→差し湯の4段階があり、差し湯が行われるのは最後です。予熱段階では、本体内部で作ったスチームにより、配管やコーヒー粉を一定温度に温めます。これにより、周囲の温度環境に左右されることなく、安定した味を実現できるそうです。

↑コーヒーブリュワーの動作順

 

予熱が終わると、60秒間かけてコーヒー粉を蒸らします。いきなり湯を注いでしまうと、コーヒーからガスが出て、コーヒー粉への湯の浸透を阻害してしまいます。ですが蒸らしの工程を挟むことで、抽出前にガスを排出させられるため、コーヒー粉の内部に湯を行き渡らせ、旨味成分をしっかり引き出せるというわけです。

 

抽出時に注ぐ湯の温度は80度に設定されています。温度が高すぎると雑味成分が増してしまい、一方で温度が低いと抽出が非効率になります。80度というのは、コーヒー抽出時の最適温だそうです。また滴下した湯がコーヒー粉全体に行き渡るよう、9つの穴からまんべんなく、ドリッパーに湯を注いでいるといいます。

↑抽出後のドリッパー

 

一度にドリップする量は、130mlのレギュラーと、250mlのマグカップの2種類から選べます。所要時間は、レギュラーが約4分、マグカップが4分30秒となっています。

↑発表会には、コーヒー好きのタレント・井上咲楽さんも登壇。本機で淹れたコーヒーの味に驚嘆していた

 

濃い味派の筆者も満足した、しっかりした旨味

コーヒーブリュワーで淹れたコーヒーのお味はどうかというと、全体的に濃い印象です。差し湯をすることによって味が薄まっているのではないかと思われる読者もいらっしゃるでしょう。しかしそんなことはなく、マイルドで注いでも、苦味や酸味はかなりしっかりしています。ストロングともなると“コーヒーを飲んだ感”が強烈に残るので、濃い味派の筆者も十分に満足。また、本機のこだわりのポイントである雑味のなさも体感できる差があり、ストロングを飲んでも、後味はスッキリでした。

 

ちなみにデミタスも試飲しましたが、某コーヒー味のサポートドリンクを連想するほどの味の濃さ。これはストレートでいただくにはさすがに濃厚すぎるので、氷を溶かしてアイスコーヒーにしたり、ミルクを注ぐなど、何かしらを加えたほうがよさそうです。

 

なお、本機はドリップマシンであり、豆を引くことはできず、コーヒーミルも付属していません。別売りで販売されているものを買う必要があります。また、別売りのコーヒーサーバーもありますが、一度にドリップできる量が最大250mlに限られているのも注意点です。

 

とはいえ筆者が試飲した限り、本機が淹れるコーヒーの味わいは、明らかに格別なものでした。コーヒーの味にこだわりのある方に対して、おすすめできるポテンシャルを十分に備えた一台といえそうです。

家電のプロが感動! 水無し電気鍋「コツイラズ」で絶品アクアパッツァを作る

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【無水調理のイチオシ家電】エムケー精工の水無し電気鍋コツイラズで作る絶品アクアパッツァ!」をお届けします!

 

ホーロー鍋なのにほったらかしでも大丈夫!

長野にある実力派メーカー・エムケー精工が2022年7月に発売した水無し電気鍋「KO TSU I RA ZU(コツイラズ)」。火加減が難しいとされる鉄鋳物ホーロー鍋の弱点を補い、ヒーターが自動で火力を調節してくれるため、うっかり焦がすことなく、ほったらかしで無水調理ができるというアイテムです!

つやのあるブラックカラーが印象的な「コツイラズ」を前に微笑むサリーさん。

 

「魚介の旨味とズッキーニやトマトの旨味がグッと出たアクアパッツァをこれで作ります!」

 

「コツイラズ」とともにもうひとつ登場したのが、折りたたみ式ソーラーパネルで充電可能なサリーさん愛用の家庭用ポータブル電源です。

「これ(ポータブル電源)は、消費電力1000Wでも使える大型タイプ。ちなみに『コツイラズ』って消費電力が600Wなのね。しかも今日作るアクアパッツァは立ち上がり(予熱)がいるんですけど、調理時間はオートモードで15分と短いの! なので(ポータブル電源でも)全然問題がないので、このコンビでアクアパッツァを作ります」

 

さっそくホーロー鍋のなかに食材を入れていくサリーさん。

「まずはズッキーニを下に敷き詰めましたよ。塩タラが3切れ。これで大きさ感(直径20cm)がわかるのでは? 次がアサリ。ミニトマトは切らないでそのままでいいんです。最後ににんにくのスライスを1かけぶん。唯一の水分は、香り付けに白ワインを大さじ2杯。そしてオリーブオイルを大さじ1杯ぐらい。食材を入れたらフタをします。このフタが重いからギュッとしまる」

 

重いフタが食材の水分を逃がさないので、鍋のなかで旨みが凝縮されます。ポータブル電源のスイッチをオンにし、「コツイラズ」のヒーター前面にあるボタンでオートモードを選択。矢印ボタンで15分に設定してスタート!

 

質実剛健の実力派メーカーがリリース

運転後、しばらくは予熱の時間。鍋全体を熱して食材の水分を引き出していきます。

 

「これをガスでやろうとすると、いつまで強火でどの状況になったら弱火にするかがわからなくて、焦がしちゃったりするんですよ。無水調理は美味しいしヘルシーって言われてるけど、火加減が難しい。普通、鋳物ホーロー鍋っていうと『ストウブ』とか『バーミキュラ』で、ピンクだったり、クリーム色だったり、グリーンだったりと、カラフルで可愛らしいんだけど、焦がしやすい」

 

続いて、サリーさんはメーカーのエムケー精工について触れていきます。

「エムケー精工って長野にあるんです。たとえばガソリンスタンドの洗車機といった大型のものから、白物家電でいえばホームベーカリーまで作っている。ホームベーカリーはパン職人さんの技を忠実に再現していて、こねるだけとか、一次発酵だけとか、一部の工程だけを使うこともできる。だから、パン作りが好きな人はエムケー精工に始まり、いろいろ使ってみてまたエムケー精工に戻る、なんて言われることも。アメリカでも大ヒット商品になったくらい。そんなエピソードからもわかる通り、質実剛健というか、実力のあるメーカーさんなんです。

 

で、どうしてこんな真っ黒にしたの? と、長野に取材行ったときに聞いたら、鋳物ホーロー鍋って中が白いものも多いけど、使っているうちに茶色くなっていきますよね。そこを開発チームの人がよくわかっている。一部が黒ずんでしまうと目立ってしまうので、もういっそのこと真っ黒にしたらしいです」

 

と、サリーさんが話しているうちに、「ピーピー」と音が鳴り、予熱が終わって「コツイラズ」の液晶パネルに「15(分)」という数字が表示されました。

 

「あと15分、どんな風に(火加減が)動くか、ちょっとここ(ポータブル電源の消費電力量パネル)を見てると面白い。ほら、3分超弱火になって、またガーッて上がってきました!」

 

水無しなのに美味しそうなアクアパッツァが完成!

15分が経ちフタを開けると、グツグツと音を立てるスープたっぷりのアクアパッツァの出来上がり!

「水気は白ワイン大さじ2杯しか入れなかったのに!! どうですか! いい匂い!」

 

食べる前にポータブル電源の残量もチェックします。

 

「これ気になってました。最初76%ぐらいだったっけ? (残量は)61%で思った以上に使ってないですよね。だから(「コツイラズ」は)低消費電力の調理家電だと思う。なんて言ってるうちに、いただきます!」

食材のみの無水調理で作られたアクアパッツァのお味は? サリーさんが「感動した!」と語った気になる味の詳細は、こちらの動画をチェックしてみてください!

 

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

 

パナソニックが黒をテーマにした「アートインスタレーション」を開催した意図

パナソニック エレクトリックワークス社(以下、EW社)は、漆黒がテーマの配線・照明器具シリーズ「BLACK DESIGN SERIESSERIES」を活用した、インスタレーション展示(空間展示)を表参道・STAMP BASEで開催しました。その展示に先駆けては、建築家・佐々木 彗さん、インテリアスタイリスト大谷優依さんらによるトークセッションも催行。パナソニックはなぜ「黒」をテーマに、しかもアートの展示を行ったのでしょう?そのセッションや展示の模様からその詳細をお届けします。

 

↑ BLACK DESIGN SERIESの照明器具。背後にあるのは配線器具。黒を基調にした器具は他社にもありますが、照明・配線といった複数の商品群にまたがったラインナップがあるはパナソニックならでは

 

いま求められている、黒という選択肢

これまでの配線・照明器具は、白系の明るい色を基調にしたものが主でした。そんななかにあって、BLACK DESIGN SERIESは黒一色のデザインを採用しています。その黒もただの黒ではなく、自然界には全く存在しない漆黒の黒です。

 

トークセッションにも登壇した、EW社デザインセンターの近藤高宣さんによれば、BLACK DESIGN SERIESのコンセプトは「“図”と“地”になること」。図とはいわゆるアイキャッチのことで、その存在を大きく主張するもの。たとえば、ダイニングペンダントやシーリングファンがそれにあたります。

↑近藤高宣さん(左)と佐々木 彗さん(右)

 

一方の地は、背景を意味します。床や壁、天井といった平面に調和し、それ自身が強い主張を放つことはありません。具体的な例では、ダウンライトや煙感知器、コンセントなどの配線器具です。現在の住宅では、壁面4面のうち1面だけを黒にしてアクセントをつける事例が増えていますが、 BLACK DESIGN SERIESの配線器具は、そういった壁面とも調和します。

↑BLACK DESIGN SERIESの多彩な製品が並んだ展示。図になるもの、地になるものが入り混じっています

 

BLACK DESIGN SERIESのキービジュアル制作を担当した、インテリアスタイリストの大谷優依さんも「黒を取り入れるニーズが増えている」と語ります。これまでの黒のイメージは「男性的で、かっこいい、強いといったものが主」でした。しかしいまでは、「やさしくしすぎない、野暮ったさが出るのを防ぐという目的で、明るい色が多いやさしさのある空間に、黒をアクセントとして用いるケースが増えている」そうです。黒は、建築業界でいま求められている色といえます。

↑大谷優依さん(左)。右は、トークセッションの司会進行を務めた藤本美紗子さん

 

↑大谷さんが担当した、BLACK DESIGN SERIESのキービジュアル

 

今回のインスタレーション展示制作を担当した、建築家の佐々木 彗さんも、漆黒の配線・照明器具の存在に強い意味を感じています。これまでは漆黒の器具がなく、わざわざ既存の製品を黒く塗装して使っていたという佐々木さん。そんな彼にとって、BLACK DESIGN SERIESの登場は「非常にありがたい」ことだったといいます。

 

配線器具が集まって、新たな意味を生む“黒の風景”

佐々木さんが今回制作したインスタレーション展示のタイトルは「BLACK LANDSCAPE」。メインとなる展示では、BLACK DESIGN SERIESの配線器具や煙探知機といった“地”になる多数の製品が、細い棒に支えられて宙に浮いています。その配置は不規則で、棒の高さも一様ではありません。佐々木さんによれば「白黒で撮影した自然の風景写真に着想を得ている」といいます。

↑メインの展示

 

↑横から見たところ。空中に配された器具の高さは、それぞれ異なっています

 

↑寄りで見ると、ひとつひとつが、スイッチなどの配線器具でできていることがわかります

 

自然界にはないはずの漆黒の物体を幾何学的に並べたこの展示。見る角度や個人の発想の違いで、草原や森に見えたりあるいは街に見えたりと、複数の解釈ができる空間を作り上げています。引いて見るとなにかの塊に見えて、近寄ってみるとひとつひとつの器具が際立つ。なんとも形容し難い、異質な空間がそこにはありました。

 

アートを舞台にスイッチやコンセントを表現することで、本展示では実際の現場で製品を採用する人たちのアピールも狙ったといいます。今回のインスタレーション展示のみならず、空間デザインの世界に新風を巻き起こしそうなBLACK DESIGN SERIES。新築の物件はもちろん、リノベーション物件などで活躍してくれそうです。

15年ぶりに再参入のダイニチが導き出した空気清浄機のベストアンサー、キーワードは「ハイブリッド式」

加湿器の国内シェア1位のダイニチが、フィルター式と電気集じん式を融合した空気清浄機を発売。その魅力を3つのポイントで解説する!

 

【今回紹介する製品】

ダイニチ工業
ハイブリッド式空気清浄機
CL-HB922

実売価格 8万7780円

パワフルな空気清浄に加え、静音性、お手入れの簡単さなどユーザーの要望に向き合い開発。4方向から吸引した空気をプラズマユニットと静電フィルターで徹底浄化する。活性炭脱臭フィルターでニオイも逃さない。

SPEC●適用床面積:〜38畳●8畳を清浄する目安:7.7分●風量:最大8.6㎥/分●消費電力:53W〜3.8W●運転音:55〜15dB●サイズ/質量:W310×H540×D310㎜/約8.4㎏

 

2つの空気清浄方式の弱点をハイブリッド式が見事解消!

CL-HB922は同社が15年ぶりに市場投入した製品。開発の課題はズバリ「清浄方式」だった。一般的に、フィルター式は送風抵抗が大きいためフィルター面積が大型化し、運転音も大きくなる。一方で電気集じん式は送風抵抗は小さいがユニット洗浄が大変だ。

そんな両者の弱点を解消すべく考案したのがハイブリッド式。独自の静電NEOHフィルターとプラズマユニットを合体し、静音性やメンテ性を高めつつ約0.03μmの微粒子の捕集を可能にしたのだ。

ちなみに、加湿器大手の同社が加湿空気清浄機を作らなかったのは、空気清浄性能を最大限に発揮するには単機能がベストだと判断したから。そんな実直な製品作りの姿勢が、ハイブリッド式という画期的な製品を生み出したと言える。

 

ハイブリッド式とは?

帯電した微粒子を集じんプレートに吸着させる電気集じん式と、網の目で微粒子を絡め取るフィルター式を融合。プレートとフィルターの両方で捕集するため集じん性能が向上した。

 

【Point 01】集じん性抜群

帯電した微粒子はフィルターにも吸着するため、フィルターによる捕集力もアップ。ウイルスより小さい約0.03μmの超微粒子もしっかりキャッチできる。

 

【Point 02】お手入れがラク

プレフィルターは4か月に1回、静電NEOHフィルターと活性炭脱臭フィルターは2年に1回交換するだけ。プラズマユニットも2年に1回のつけ置き洗いで高性能を維持できる。

 

【Point 03】運転音が静か

ハイブリッド式採用により送風抵抗を抑えた集じんが可能に。特に弱運転時の運転音は、木の葉が触れ合う音より小さい15dB! 寝室で使用してもまったく睡眠をジャマしない静かさだ。

 

≪ Interview≫開発者インタビュー

開発責任者
宗村勇武

同社商品開発部に所属。ハイブリッド式空気清浄機CL-HB922の開発責任者として製品開発に携わった。

お客様のニーズを追求することでハイブリッド式を実現しました

本機の開発に際しては「お客様の本当のニーズ」を追求。ヒアリングなどを通して「パワフル」「コンパクト」「静音」「メンテナンス」をテーマに掲げました。ハイブリッド式の実現で、すべてにおいて納得のいく製品が誕生したと思います。

 

≪Impression≫ 編集部インプレッション

本誌家電担当
青木宏彰

空調機器ほか生活家電全般の記事を統括。昨年息子が誕生し、住環境づくりにとことんこだわる。

細部まで行き届いた配慮に唸らされる逸品です!

フィルター式と電気集じん式の弱点を補い合う独自の「ハイブリッド式」に拍手。ターボモードだと運転音はさすがに大きくなりますが、そのぶん集じん速度は文句なし。その後は15dBの超静音運転で快適に過ごせます。フィルター交換も4か月に1回/2年に1回で済むのもありがたい。細部まで行き届いた配慮に唸る逸品です。

これからの”清潔”は押し付け合いではない。ナノイーX × note「#清潔のマイルール」で見えた清潔意識

パナソニックの「ナノイーX」は、多様化する清潔意識や新たな⽣活様式に向かう中で、清潔とどのように向き合っていくか、それについての意⾒交換の場を提供する目的から、noteで投稿コンテスト「#清潔のマイルール」を実施。

 

コンテストには1200件を超える投稿がされ、清潔に対する意識の高まりがわかる結果となりました。

 

投稿者の清潔に対する意見をまとめたトピック集

そんな投稿者の清潔に対する多くの声を、ナノイーXが独⾃にトピックスとしてまとめたのが「清潔のマイルール⽩書」。

 

投稿作品のうち半数以上の「清潔のマイルール」が、他者との関わりを意識したものでした。マイルールでありながらも、自分自身のルーティーンやこだわりではなく、他者への気遣いや安心安全を守ることを意識。また、約1割は子育てに関する投稿となっており、家族を守るために試行錯誤したり、自分自身の清潔意識を変化させたりした人も。

 

清潔に関するアクションは「自分だけ」のために行うのではなく、周囲がどう感じるか? という、安心感の提供や軋轢の回避を踏まえた「誰かのために」を意識していることがわかりました。

 

また、「清潔のマイルール」募集後、リアルで清潔意識について語り合うイベントを実施。参加者からは『「清潔のマイルール」は、押しつけ合うより理解しあうことが大事。』という声も聞かれたそうです。

 

「清潔のマイルール白書」には、そのほかコンテストやイベント内容のレポートが詰まったページとなっています。詳細は特設ページ内のリンクから閲覧可能。

コタツ・ホットカーペット・加湿器など季節家電の翌年にラクするメンテナンス方法

寒さ暑さも彼岸まで。暖かくなり本格的に春の訪れを感じるようになると、こたつやヒーターなど暖房器具を、そろそろしまおうと考えている人は多いでしょう。ひと冬分の掃除と収納となると面倒に感じますが、メンテナンスを怠るとトラブルの原因になりかねません。整理収納アドバイザーの丸マイさんに、冬物家電の正しいメンテナンス方法を教えていただきました。

 

片付ける前にメンテナンスが必要なのはなぜ?

期間限定で使う冬物家電は、 “使い終わってしまう前のメンテナンス” が一番大切なのだといいます。代表的な家電を挙げて、メンテが必要な理由を聞きました。

 

・ホットカーペット

「冬の間ずっと床に敷いていたホットカーペットは、ダニの死骸やフンのほか、人の皮脂汚れや髪の毛、食べこぼしなどたくさんのハウスダストが付着しています。これらを放置するとアレルギー症状をおこす恐れもあります。また、一見目立たない汚れを放置したまま長期間保管することによって取り出して、いざ使おうとしたときには大きなシミになっていることもよくあります」(整理収納アドバイザー・丸マイさん、以下同)

 

・こたつ

「こたつはホコリに気をつけてください。ホコリがあるまま湿気のある場所に保管すると、カビが発生しやすい環境を作ってしまいます。以前、こたつの天板を拭かずに収納していて、次のシーズンに出したコタツの天板にカビが発生しているのを見たことがあります」

 

・加湿器

「加湿器は水を使う家電製品ですので衛生面がとくに気になるのではないでしょうか。加湿器にピンクぬめりのついた状態で使用するのは気持ちの良いものでもありませんし、放置していると黒カビとなり、加湿器の中の汚れがそのまま気化してお部屋中に漂うことになります。それを吸い込むことで、人体に影響を及ぼすこともあり、とくに小さな赤ちゃんや子どものいるご家庭では注意が必要です」

 

このようにメンテナンスを怠ることで何が起きるかというと……。

 

「家電製品の寿命を短くするリスクや、人体への悪影響がないとも限りません。また怖いのが、発火です。ごみやホコリが大量に溜まったまま使用すると発煙や異臭の原因にもなります。季節家電のメンテナンスは面倒くさいと思われがちですが、長期保管の前には必ずしてもらいたいと思います」

 

メンテナンスしやすい環境づくり

続いて、丸さんが冬物家電をしまうときに意識しているポイントについて解説いただきました。「冬物家電と同様に、夏に使う扇風機や除湿機についても同じようにしています。ぜひ参考にしてください」

 

・お手入れ方法をすぐ確認できる環境をつくる

「長期保管の前のメンテナンスは年に一度なので、また次のときにはメンテナンスの手順を忘れてしまいます。わざわざ取扱説明書を探すのも意外と面倒です。私は、スマホに『お手入れ方法』のページのみを抜粋して写真に撮り、写真アプリの中で『電化製品』などラベリングしていつでも見れるようにしています」

 

・取扱説明書をよく読む

「『お手入れ方法』のほか、取扱説明書をくまなく読む人は少ないと思いますが、じつはとても大切なことです。とくに冬物家電はカビや発火の恐れもあるため注意して読んでください。読むことで『こんなことができるのか』という発見があったり、逆に『これはしてはいけないんだな』といったことに気付いたりすることも。事細かに記載されているので、取扱いの仕方を知っているだけで電化製品を持ちよく、そして長く使うことができます。
最近はインターネットに製品の型番を入れると取扱説明書を見られることも多くなりました。ぜひ手元で確認できるよう環境を整えましょう」

 

・購入時の箱をとっておく

「整理収納アドバイザーの観点から基本的に『購入したものの箱は捨ててください』とお伝えしていますが、季節家電の箱は例外です。なぜならば、保管の際にちょうど良い大きさ・形をしているからです。購入時の状態で保管することがもっとも良い保管方法なんです」

 

・冬物家電はまとめて保管する

「同じタイミングで使い始める冬物家電は、できるだけまとめて同じ場所に保管をすることをおすすめしています。これにより、出し入れしやすく管理もラクになります。保管する場所は、押入れやクローゼットなど、室内の換気できる場所が良いでしょう。マンションのトランクルームは建物ごとに状況が異なるため、そのマンションの『預けてはいけないもの』リストなどを確認してから冬物家電を保管するかを検討してください。高温多湿にならない湿度が調節できる場所を選びましょう」

 

冬物家電のメンテナンス方法

ここからは、冬物家電として代表的なホットカーペット、こたつ、加湿器について、掃除の仕方や収納方法、注意するポイントなどを教えていただきます。

 

ホットカーペット

「冬の間、毎日使うホットカーペットは、肌と接することの多い家電なのでお手入れはとても大切。水でじゃぶじゃぶ洗えないため、こまめなお手入れを日頃から心がけてください。ちなみに食品のカスはやシミは、カビ発生の原因になるので使用中も掃除機かけを含むメンテナンスが必要です」

 

【用意するもの】

・掃除機
・ごく少量の中性洗剤入りのぬるま湯
・乾いた布

 

1.掃除機をホットカーペットの表と裏にかける

「ホコリを掃除機できれいに吸い取ります。ホットカーペットの裏の繊維に髪の毛がついていることが多いので注意して吸い取るようにしてください」

 

2.布で拭き取る

「汚れが気になる場合は、ごく少量の中性洗剤を入れたぬるま湯で拭き、日陰で自然乾燥させましょう。さらに、最近のカーペットについている『ダニ退治機能』を活用するのもおすすめです。『ダニ退治機能』が効果的に機能する所要時間は製品ごとに違います。取扱説明書を読み適切な時間、『ダニ退治機能』をオンにしてください。汚れの拭き取りは、日ごろから発生したらすぐに固く絞ったクロスで拭くことでシミ防止になります」

 

3.湿気をとる

「パネル部分の水拭きは避け、乾いた布でホコリを拭き取りましょう」

 

4.通電してから折り畳む

「しまう前に一度、ホットカーペットを通電し、温度を上げて湿気を完全に除去しましょう。温度が十分に下がったことを確認してから、表面が表にそしてパネルを上にして折りたたみます。購入時の折りたたみ跡があると思いますので、その折り方通りに折るようにしましょう。購入時の箱またはポリ袋に収納し、パネルや発熱体に負荷をかけないよう、上にものを乗せないでください。パネルや発熱体を傷める可能性があるので防虫剤は決して使用しないでください」

 

こたつ

「こたつの内部にはホコリが溜まりがちです。放っておくとカビの温床になります。しっかりとホコリを除去しましょう。また、こたつ布団はとくに分厚い布ものです。湿気対策を忘れずに」

 

【用意するもの】

・掃除機
・空気ポンプ
・濡れた布
・乾いた布

 

1.天板をしっかりと拭く

「天板を濡れた布で拭きあげます。汚れが気になるときは、中性洗剤を少量入れた水を使います。その後、乾いた布でしっかりと水気を拭き取りましょう」

 

2.こたつ布団を取り、手入れをする

「天板を外して、こたつ布団をベランダに干ししっかりと湿気を取り除きましょう。食べこぼしなどが気になる場合は、クリーニングに出すと次回も気持ちよく使うことができますね。こたつ布団は完全に空気を抜けるわけではないため圧縮袋ではなく、寝具の季節布団をしまうような布製の袋に入れることをおすすめしています」

 

3.こたつの脚を水拭きする

「意外と汚れを見落としがちなのがこたつの脚です。冬場ずっとこたつ布団やカーペットに接しているためホコリが多くついています。水拭きしてホコリを除去しましょう」

 

4.プラグを抜いてコード、コンセントの手入れをする

「プラグとコード、コンセントを乾いた布でしっかりと拭きましょう。火災の予防としてもコンセントは日頃からホコリがたまらないように手入れをすることを心がけてください」

 

5.ヒーター部分を掃除機でホコリをとる

「ヒーター部分は起毛になっていますので、布で拭くとさらに繊維が付着してしまい逆効果です。掃除機をブラシノズルに変え、丁寧にホコリをとっていきます。最近では、ヒーター部分の作りもさまざまです。メーカーの推奨するの手入れ方法をぜひ確認してください」

 

6.ヒーター部分内部のホコリを空気ポンプで吹き飛ばす

「ヒーター部分の内部は手が届かない場所です。ボールや自転車のタイヤに使う空気ポンプで空気を送り込み、ホコリを吹き飛ばしましょう。そして湿気の少ない場所に保管してください」

 

加湿器

「水を使う加湿器は手入れを怠るとすぐにカビである “ピンクぬめり” が発生してしまいます。これは見た目にも気持ちよく使えませんし、黒カビの原因ともなり、発生すれば空気中にカビを撒き散らしてしまい、衛生的ではありません。使用時には時間を決めて、1日1回は水を捨てて新しい水を入れ替えるようにするだけで掃除をする回数を減らすことができます。
また、加湿器に浄水器の水を入れている方も多いと思いますが、雑菌繁殖しやすくなる原因です。塩素処理されている水道水を入れるようにしましょう」

 

【用意するもの】・掃除機
(・漂白剤)
・濡れた布
・乾いた布

 

1.外側のホコリを布で拭き取る

「まずは外側のホコリを乾いた布で拭き取ります」

 

2.内部の清掃をする

「ふたを開けて内部の掃除を行います。外フィルターがある場合は、掃除機でホコリを吸い取りましょう。加湿フィルターがある加湿器の場合は、水洗いを行います。メーカーによっては漂白剤を使えるものもあるので確認してから行いましょう。加湿フィルターを洗浄の後、ドライヤーで乾かすと縮む可能性もあるため日陰干しにします。その他のパーツは、ブラシで強く擦ると破損の原因になることもあるので注意が必要です」

 

3.しっかりと乾かしてから保管する

「内部の清掃が終わったら、十分に乾燥させましょう。乾いたら、購入時の箱またはポリ袋に入れて、歪まないよう立てた状態で保管してください。加湿器は製品によって手入れの仕方がまちまちです。必ず取扱説明書をよく読みメンテナンスを行ってください。水を入れてはいけないと書いてある送風口などに水が入ると破損の原因にもなり得ます」

 

メンテナンスをしてからしまうことで、思わぬトラブルを防ぎ、家電製品を長持ちさせられます。何より、次の冬に使うとき、面倒な手入れなく使い始められるのもうれしいですね。まずはそれぞれの取扱説明書を確認し、家電製品にあったお手入れの仕方を確認してみましょう。

 

プロフィール

 

整理収納アドバイザー・クリンネスト2級認定講師(お掃除スペシャリスト) / 丸 マイ

整理収納アドバイザー1級、整理収納アドバイザー2級認定講師、クリンネスト(お掃除) 1級、防災士。片づけが苦手な方やもっと片づけのスキルをアップしたい方に向けて、整理収納アドバイザー2級認定講座、片づけサービスを行う。忙しい人の休日が家事や買い物など平日の準備で終わらないよう、効率の良い家事の動線と動作を考えた「片づけ」を提案している。

 


提供元:心地よい暮らしをサポートするウェブマガジン「@Living」

コンパクトボディながらナノケア史上最大風量を実現! パナソニック「ヘアードライヤー ナノケア EH-NAOJ」が金賞【家電大賞2022-2023 美容家電部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で8回目となった「家電大賞2022-2023」では、2022年発売のノミネート家電140製品のなかから、読者の投票(投票期間は2022年11月24日~2023年1月8日)により、グランプリと部門賞(全18部門)が決定しました。「美容家電部門」では、2年ぶりに返り咲きとなったパナソニック「ヘアードライヤー ナノケア  EH-NAOJが金賞を受賞しました。

 

コンパクトボディながらナノケア史上最大風量を実現!!
その速乾性・うるおい・指通りに男女問わず驚きの声が続々
パナソニック「ヘアードライヤーナノケア  EH-NAOJ

 

【家電大賞2022-2023 美容家電】金賞

パナソニック
ヘアードライヤー ナノケア  EH-NAOJ

オープン価格

速乾性と髪へのうるおいを両立する大人気ドライヤーがより進化。ナノケア史上最大風量(※1)1.6㎥/分で快適にヘアドライ、水分発生量18倍の高浸透ナノイーでツヤとまとまりのある髪へと導く。本体をコンパクト化し、使い勝手も向上。

SPEC●消費電力:1200W●風量:1.6㎥/分(風量強・ノズル装着なしの場合)●温風温度:温風モード約95℃、 スカルプモード約60℃●コード長:約1.7m●サイズ/質量:約W148×H221×D74mm/約550g

 

美容家電部門で金賞に輝いたのはパナソニックのヘアードライヤー ナノケア EH-NAOJだ。「ベストコスメ」など美容系アワードを多数受賞した超人気アイテムで、今回も投票者のほとんどが「ヘアドライ後に髪がうるおってツヤツヤに!」と絶賛している。

髪がうるおう秘密は水分たっぷりの「高浸透ナノイー」。空気中の水分を微細化した極小のイオンがキューティクルの隙間から髪の内部に浸透し、髪にツヤとまとまりを与える。またナノケア史上最大風量(※1)による速乾性の高さは男女問わず高評価。過度な熱で髪が傷むのを防ぐ風温の自動制御機能、本体の小型化・軽量化による操作性向上を讃える声も多かった。「面倒なドライヤーの時間が至福のひとときになった」と感嘆する人も。本機はヘアドライが同時にヘアケアになる新体験を提供するドライヤーの最進化モデルだ。

※1:国内販売商品において(風量【強】・ノズル装着なしのとき)

 

【投票者の声】

「このサイズ、軽さからは予想できない大風量に一目惚れ。ドライヤー界トップクラスの使い心地です」(20代男性)

「出張先のホテルで使ったら髪がサラサラに。乾かすだけでなくヘアケアもできて感動!」(30代女性)

「使い始めてから髪の毛の質がアップした気がします。何より使い心地が良い!」(40代男性)

 

【POINT 01】 大風量で速乾&時短できる

送風効率アップ(※2)でナノケア史上最大風量(※1)1.6㎥/分を実現。濡れた毛束をほぐしやすい強弱差のある風により髪を素早く乾かす。また「根元速乾ノズル」を装着すれば絞った風が髪の根元まで届き、毛量が多い人にもオススメだ。

※2:2021年発売EH-NAOGとの比較(パナソニック調べ)

 

【POINT 02】 高浸透ナノイー&ミネラルでうるつや

水分発生量が従来の18倍(※4)の高浸透ナノイー&ミネラル(※3)を含む風を放出。髪がしっとり仕上がり、指通りも滑らかになる。さらに頭皮水分量も約20%向上(※5)。油分とのバランスが整いやすくなる。

※3:ミネラルとは、亜鉛電極を含む放電ユニットから発生されるミネラルマイナスイオン ※4:ナノイーと高浸透ナノイー搭載との比較(パナソニック調べ) ※5:EH-NA0J使用前と4週間使用後との比較(パナソニック調べ)

 

【POINT 03】スマートセンシングで熱ダメージ抑制

風温を感知するセンサーと室温を感知するセンサーにより、自動で風温制御。過度な熱の発生を抑制しつつ速乾を叶える。暑い季節には温風の熱さを低減し、快適なヘアドライを実現。温度ムラが少ないため、髪ストレスも軽減する。

ゴミ収集・モップ洗浄・給水の3way全自動に圧倒的支持! 2年連続ランクインのロボロック「Roborock S7 MaxV Ultra」【家電大賞2022-2023 ロボット掃除機部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で8回目となった「家電大賞2022-2023」では、2022年発売のノミネート家電140製品のなかから、読者の投票(投票期間は2022年11月24日~2023年1月8日)により、グランプリと部門賞(全18部門)が決定しました。「ロボット掃除機部門」では2年連続ランクインとなったロボロック「Roborock S7 MaxV Ultra」が銀賞を受賞。

 

ゴミ収集・モップ洗浄・給水を全自動で!!
パワフル&インテリジェンスな清掃性能にも信頼の声が多数
ロボロック「Roborock S7 MaxV Ultra

【家電大賞2022-2023 ロボット掃除機部門】銀賞

ロボロック
Roborock S7 MaxV Ultra

実売価格21万7800円

パワフルな吸引&水拭き機能に加え、ゴミ収集・モップ洗浄・給水を自動化。掃除終了後だけでなく水拭き中でもモップを自動洗浄し、より清潔に拭き掃除を行う。障害物をスピーディに認識・回避し、よりスムーズに完遂。

SPEC●吸引力:5100Pa●モップ振動数:最大3000回/分●モップ加重:600g●連続運転時間:最大180分●充電時間:約4時間●付属品:3way全自動ドックほか●サイズ/質量:W422×H420×D504mm/約13.2kg(ドック含む)

 

Roborock S7 MaxV Ultraは、世界40か国以上で累計1000万台超を売り上げるロボロックのフラッグシップモデル。今回は惜しくも金賞こそ逃したが、投票者からはアツいコメントが多数寄せられた。

特に評価が高かったのがモップの自動洗浄・自動給水機能だ。「家事を家電に任せても、家電自体の掃除やメンテが面倒になりがち。それを全自動でやってくれて助かる!」など感動の声も。

掃除性能と障害物回避性能も高評価。「モップ振動による汚れ落ちは他社とは一線を画す」「小さいモノも避けつつギリギリまで掃除できるのが素晴らしい」など称賛の声が相次いだ。

さらに掃除エリアをスマホで簡単に設定できるなどアプリ機能も秀逸。“死角なしの究極モデル”として、確かな存在感を見せつけた。

 

【投票者の声】

「メンテナンスの手間がほとんどかからない、本当に“全自動”と言っていいレベルのロボット掃除機」(40代女性)

「センサーとカメラによる障害物回避が優秀。ゴミ捨てや水交換の頻度も少なくてラクです」(30代男性)

「吸引清掃や拭き掃除だけでなく家の中の見守りまでしてくれる多機能性が素晴らしい!」(40代男性)

【POINT 01】 3way全自動ドックでメンテがラク

掃除後の自動ゴミ収集・モップ洗浄と本体への給水を自動で行う高性能な充電ドックを搭載。いちいち面倒なモップの手洗いと給水が不要なことが特に高評価を集めている。ゴミ捨ては2か月に一度、紙パックごと捨てればOKだ。

【POINT 02】吸引も水拭きもパワフル清掃

同社製品史上最強、5100Paの吸引力でペットのトイレ砂やカーペット奥の微粒子も強力に捕集。モップは600gの加重と最大3000回/分の高速振動で乾いたコーヒー跡や皮脂汚れなど落ちにくい汚れもしっかり拭き上げる。

【POINT 03】障害物回避など頭脳も優秀

顔認証技術を応用したストラクチャードライト&カメラと、画像から物体の特徴を捉えるRGBカメラを装備。障害物の認識速度と回避精度が大きく向上した。カーペット感知と同時にモップが5mmリフトアップする機能も搭載。

時代のニーズに寄り添ったパナソニックの家電が「洗濯機」「冷蔵庫・冷凍庫」「除菌機器」で2年連続トリプル金賞【家電大賞2022-2023】

パナソニックが家電大賞2022-2023の「洗濯機」「冷蔵庫・冷凍庫」「除菌機器」の3部門において金賞を受賞。2年連続での快挙となる。カテゴリを横断しての同時受賞は、生活者の気持ちにしっかり寄り添えた証。受賞3製品が支持される理由と背景を探る。

 

持続可能で心地良い暮らしを先進機能でサポート

昨年パナソニックが示した中長期テーマは「ウェルビーイング」と「サステナビリティ」。実際、3製品を支持する声にはそういったテーマと通底するものも多かった。

例えば洗濯機では洗濯回数が増え「洗濯ストレスの軽減」「節電・節水」が重要テーマとなるなか、大切な衣類をふんわり仕上げる洗浄・乾燥機能への評価が絶大。手間とムダを軽減する「液体洗剤・柔軟剤自動投入」の進化、ヒートポンプ乾燥の省エネ性への賛辞も多く見られた。

冷蔵庫では、食材のおいしさを損なわず冷凍する急速冷凍技術が圧倒的支持を獲得。食材を最適に保存できフードロス削減の観点からもユーザーの共感を得た。

また除菌機器では、「ジアイーノ」ならではの“次亜塩素酸技術を活用しているからこその高い除菌・脱臭力”が昨年に引き続き好評。このように、持続可能で心地良い暮らしの実現に大いに貢献したと言える。

 

洗濯・乾燥・清潔の本質性能が高いうえ
節電・節水・洗剤のムダづかい防止のパフォーマンスも秀逸!!
パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129BL/R」

【洗濯機部門】4年連続受賞!!

パナソニック
ななめドラム洗濯乾燥機
NA-LX129BL/R

オープン価格

洗濯せずにスチームで衣類のシワやニオイをケアする「シワとり・消臭」コースを新搭載。ナノイーXを洗濯槽内に放出し黒カビの菌(胞子)を除菌(※2)、槽洗浄の手間を軽減する。泡洗浄とはやふわ乾燥など独自の洗濯・乾燥機能も不動の人気。

SPEC●洗濯/乾燥容量:12kg/6kg●標準使用水量:約55L(定格洗濯乾燥時)●消費電力量:約890Wh(定 格洗濯乾燥時・標準乾燥モード)●サイズ/質量:W639 ×H1060×D722mm(給・排水ホース含む)/約82kg

 

2022年は前年に比べ、洗濯の回数や量が増えたと感じる人が多数。そんななか、洗濯の手間を軽減し、電気や水、洗剤のムダづかいを防ぐ洗濯機のニーズが高まった。

パナソニックNA-LX129BL/Rは、そんなユーザーの要望に見事合致。頑固な汚れも徹底洗浄する泡洗浄や「はやふわ乾燥」など基幹機能が好評で、「息子の野球のユニフォームも汚れがしっかり落ちる」「洗濯物がふわふわに仕上がって感動」などの声が届いた。

省エネ性に関しては「電気代高騰のなか、ヒートポンプ式で節電できて助かる!」との意見が多数。大切な服を長く着たいという要望から「おうちクリーニング」コースへの評価も高かった。

省手間、省エネ、上質な仕上がりと抜かりなし。まさに満足度ナンバーワンのドラム式だ。

 

【投票者の声】

「これを使い始めて本当に家事負担が減った。乾燥ジワも劇的に改善されて素晴らしいです」(40代男性)

「在宅勤務などで生活スタイルが変わったなか、これはおうち時間を楽しむための『ザ・時短家電』です」(30代男性)

「パナソニックのドラム式は歴代3台使ってきたけど、買い換えのたびに進化に驚いています。省エネなのもうれしい!」(60代男性)

 

【POINT 01】優秀な洗浄・乾燥機能で仕上がり抜群

基本の洗浄・乾燥機能が優秀。「スゴ落ち泡洗浄」はシャワー噴射で濃密泡が繊維の奥まで浸透し、汚れを洗い落とす。専用ヒーターで温度をキープして洗う温水機能も人気だ。「はやふわ乾燥」は大風量の低温風を衣類に当て、シワを伸ばしながらふんわりスピーディに乾かす。

 

【POINT 02】スチームとナノイーXで脱臭・除菌

新採用の「シワとり・消臭」コースは、衣類についたシワやニオイをスチームの力で手軽に除去。頻繁に洗えない衣類の消臭(※1)に効果的だ。また、洗濯槽内にナノイーXを放出、気になる黒カビの菌(胞子)を除菌(※2)する機能も搭載。

 

【POINT 03】洗剤自動投入と専用アプリも進化

液体洗剤と柔軟剤に加え、おしゃれ着洗剤も自動投入できる「トリプル自動投入」機能を搭載。適量を自動投入するので洗剤のムダづかいを防げる。「スマホで洗濯」アプリを使えばクラウドのAIがより正確な運転終了時間を予測し、アプリで知らせる。

※1:〈「シワとり・消臭」コースによる消臭〉[試験機関]近江オドエアーサービス(株)[試験方法]ドラム内の布に付けたタバコ臭を6段階臭気強度表示法にて評価[消臭方法]「シワとり・消臭」コースによる[対象部分]ドラム内の衣類[試験結果]初期3、ブランク3、「シワとり・消臭」1.5 ●シワや素材によっては、効果が出にくいものがあります ※2:〈「ナノイーX槽カビ菌除菌」による除菌〉[試験機関](一財)日本食品分析センター[試験成績書発行年月日]2022年5月30日[試験成績書発行番号]第22038466001-0101号[試験方法] 外槽に取り付けた菌液付着プレートの生菌数測定[除菌方法]「ナノイーX槽カビ菌除菌」による[対象部分]外槽[試験結果]菌の減少率99%以上(自社換算値)

 

2つの冷凍機能で食材をおいしく!!
省エネにつながるセンサー、スマホ連携機能も便利
パナソニック「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫 WPXタイプ

「冷蔵庫・冷凍庫部門」3年連続受賞!!

パナソニック
「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫 WPXタイプ

オープン価格

*受賞したNR-F608WPXは在庫僅少。 2023年新製品NR-F609WPX(上写真)が発売中

「はやうま冷凍」など従来の機能に加え、冷凍食品の霜つき・乾燥を抑える「うまもり保存」を新採用した2023年モデル。専用アプリでは気象警報と連携し、冷凍室の保冷時間が長続きする「停電そなえモード」が加わった。

SPEC(2023年新製品NR-F609WPX)●定格内容積:600L●年間消費電力量:252kWh/年●除菌・脱臭機能:全室ナノイーXほか●省エネ機能:AIエコナビ●サイズ/質量:W685×H1828×D745mm/116kg

 

「豊かな食生活」と「フードロス削減」は冷蔵庫永遠の課題。WPXタイプはそこに正面から取り組み、大きな支持を得た。

特に業務用レベルの急速冷凍技術でおいしさを保持する「はやうま冷凍」は、「家で揚げた唐揚げを冷凍してもおいしい」「鮮度が落ちない冷凍機能は大賞レベル」など絶賛の嵐。重量検知プレートとスマホアプリ「キッチンポケット」を使った「ストックマネージャー」も便利。買い物中もリモートで庫内の食材残量を確認できて好評だ。

そして今年3月には新モデルのNR-F609WPXが登場。冷凍保存した食品のうまさを守る「うまもり保存」が新搭載された。同機能と「はやうま冷凍」でおいしさ維持とフードロス削減は一歩先に進む。AIが冷蔵庫の使用状況を学習し運転を最適化、ムダな電力消費を省く「AIクーリング」などの省エネ機能も注目だ。

 

【投票者の声】

「業務用レベルの急速冷凍を自宅で使えるのは魅力。見た目もスタイリッシュで良い!」(20代女性)

「作った料理を即冷凍できておいしさそのままなのがうれしい。冷凍室が奥まで使えるのも便利です」(40代女性)

「最新のIoT技術が今後の冷蔵庫の基本になると思う。重量検知プレートによってわが家のダブり買いも減りました」(30代男性)

 

【POINT 01】「はやうま冷凍」で味と食感をキープ(※3)

「はやうま冷凍」は大風量の「集中シャワー冷却」とアルミプレートで食品を急速冷凍。肉の解凍時のうまみ流出を防止してジューシーに。野菜は色合いをキープして使いやすくパラパラに保存。さらに、唐揚げも衣サクサクに。

 

【POINT 02】使いかけ冷凍食品のうまさを守る!

新採用の「うまもり保存」機能は「うまもりカバー」が冷凍室の開け閉めなどによる温度変化から食品を守り、冷凍食材の乾燥・酸化を抑制。使いかけの冷凍食品も霜つきを抑えて(※4)おいしく保存可能だ。

 

【POINT 03】AIエコナビが省エネと冷却を両立

AIエコナビが自動で賢く節電しつつ冷却。冷蔵庫のドア開閉と収納量の変化などをセンサーで記憶、その日の利用予測をしながら自動で細かく節電する。スマホアプリ「Cool Pantry」で、毎月の電気代削減金額目安も確認可能だ。

※3:パナソニック調べ。運転状況や食品の種類・状態や量によって効果が異なります ※4:パナソニック調べ。うまもりカバー内に効果があります。保存状況や食品の種類・状態や量、保存する前の食品の状況によって、効果が異なります

 

次亜塩素酸のチカラで除菌・脱臭!
さらに加湿や集じんもできる多機能性で子育て世帯やペット世帯の清潔に貢献
パナソニック 次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」 F-MV5400

「除菌機器部門」3年連続受賞!!

パナソニック
次亜塩素酸 空間除菌脱臭機
「ジアイーノ」 F-MV5400

オープン価格

除菌・脱臭・加湿・集じんの4役で使えるのが特徴。新搭載の「集中クリーンモード」は一時的に次亜塩素酸濃度を高め、集中的な除菌・脱臭を行う。標準運転時の風量アップにより適用床面積約21畳にまで対応可能になった。

SPEC●適用床面積の目安:〜21畳(集じん〜26畳、加湿〜18畳[プレハブ洋室])●清浄時間:8畳を約11分●定格加湿能力:650mL/h ●連続運転時間:約23.5時間(加湿「標準」、風量「弱」)●タンク容量:約4.0L●サイズ/質量:約W398×H710×D270mm/約11.8kg

 

2022年もコロナ禍は続き、空気清浄や空間除菌への意識はますます向上。その流れでヒットを続けるのがジアイーノだ。

金賞受賞のF-MV5400は、投票者のほぼ全員が除菌・脱臭性能を評価。「子どものために清潔な環境を作りたくて」「ペットのニオイが気になって」など子育て世帯やペット世帯の評価も多く見られた。

新搭載の「集中クリーンモード」についても、「ペットの排泄物や焼肉などの脱臭がスピーディ」など多くの人が評価。集じん対応への評価も高く、「加湿も含め、家の空気問題が1台でほとんどすべて解決できる」など評価を集めた。

ちなみに、DMMがジアイーノのお試しレンタルを展開中(※8)。14日間4000円のレンタル料金が5月8日まで1000円。この機会にぜひ体感してほしい。

 

【投票者の声】

「他メーカーにない独創的な製品。病院や介護施設、学校やペットショップなどに多く導入され信頼度が高い」(60代男性)

「ウイルス対策やペットのニオイ対策に期待して購入。自宅と事務所の2か所で愛用しています」(50代男性)

「水と塩タブレットを入れるだけで手間なく使えるのがうれしい」(30代女性)

 

【POINT 01】身近な成分の次亜塩素酸で除菌・脱臭

水道水の浄化やプールの除菌などに用いられる成分「次亜塩素酸」で除菌・脱臭(※5)。F-MV5400に新搭載された「集中クリーンモード」では次亜塩素酸の濃度を一時的にアップさせ、有人空間に配慮した次亜塩素酸濃度で部屋に付着した菌・ニオイを集中的に除菌(※6)・脱臭できる。

 

【POINT 02】水回りの手入れは半年に1回でOK

除菌・脱臭しながら加湿できるのも魅力。しかも一般的な加湿機は約1か月に1回のお手入れが必要なところ、ジアイーノは「次亜塩素酸水溶液」が本体内の環境も清潔に保ってくれ、水回りのお手入れは半年に1回でOKだ。メンテナンスの手間も軽減する設計がありがたい。

*週1回程度、排水時にトレーと除菌フィルターのすすぎが必要です

 

【POINT 03】空気中の微粒子をフィルターで集じん

除菌フィルター手前の保護エレメント(HEPA フィルター)で、花粉やハウスダスト、PM 2.5などの微粒子を集じん。さらに保護エレメント内に捕らえた菌やウイルスも、放出された次亜塩素酸の一部で抑制(※7)する。

 

※5:(浮遊菌)約6畳密閉空間における約15分後の効果、(付着菌)約21畳の居室空間における約12時間後の効果(ニオイ)約6畳試験空間における約90分後の効果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません ※6:約21畳の居室空間における約6時間後の効果です ●脱臭効果は、周囲環境(温度・湿度)、運転時間、臭気によって異なります●性能低下を招くため、喫煙環境では使用しないでください ※7:約6畳の密閉空間での約3時間の効果です。数値は実際の使用空間での試験結果ではありません ※8:貸し出されるモデルはF-MV4300

スリムボディの優れたデザインと使い勝手が◎ AQUA「スリムフリーザー AQF-SF11M」が金賞受賞!【家電大賞2022-2023 セカンド冷蔵庫・冷凍庫部門】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で8回目となった「家電大賞2022-2023」では、2022年発売のノミネート家電140製品のなかから、読者の投票(投票期間は2022年11月24日~2023年1月8日)により、グランプリと部門賞(全18部門)が決定しました。今回新設された「セカンド冷蔵庫・冷凍庫部門」を受賞したのは、AQUA「スリムフリーザーAQF-SF11M」

 

冷凍食品のまとめ買いニーズをキャッチ!!
トレンドの「セカンド冷凍庫」カテゴリを優れたデザインと使い勝手で牽引
AQUA「スリムフリーザー AQF-SF11M」

【家電大賞2022-2023 セカンド冷蔵庫・冷凍庫部門】金賞

AQUA
スリムフリーザー
AQF-SF11M

実売価格4万3890円

横幅36cmという業界トップクラスのスリムボディが魅力。容量は105Lで、メインの冷蔵庫を助ける“セカンド冷凍庫”として冷凍食品のまとめ買いにも余裕で対応できる。自動霜取り機能付きで、庫内のお手入れもラクラク。

SPEC●冷却方式:ファン式●定格内容積:105L●ドア数:1●年間消費電力量:340kWh/年●2021年省エネ基準達成率:107%●温度調節:3段階●運転音:約25dB●霜取り:自動●サイズ/質量:W360×H1455×D635mm/37kg

↑カラーバリエーションはシャインブラックとホワイト

 

近年、まとめ買い需要が高まるなかで売り上げを伸ばしているのがセカンド冷凍庫。その牽引役となったのが、クチコミで人気に火がつき、各メディアで話題を集めたAQF-SF11Mである。今回の家電大賞「セカンド冷蔵庫・冷凍庫部門」で堂々の金賞を受賞した。

本機が投票者の大きな支持を集めた理由は第一に、幅36cmのスリムデザイン。「いままでセカンド冷凍庫が欲しくても部屋に置けなかったが、これは設置場所に困らない」という声が多く寄せられた。

また、スリムながら十分な庫内容量を推薦理由に挙げる人も多数。「中はたくさんの小分け収納になっていて、食品を管理しやすい」という意見も多かった。

さらに棚や引き出しがレイアウト自由なのも好評。ライフスタイルに合わせて自在に収納できる本機は、シンプルながら時代性をよく反映したキッチン家電と言える。

 

【投票者の声】

「いままで置けなかった冷凍庫がこのサイズなら置けた!! ふるさと納税で冷凍食品がたくさん届くため、助かっています」(30代男性)

「フードロスになりやすい野菜や魚の保存に役立つ。冷凍庫が隙間36cmに置けるのはありがたい!」(50代女性)

「スリムで場所を取らず、デザイン性も高い。リビングに置いても違和感なくオシャレです」(50代男性)

 

【POINT 01】 横幅36cmのスリムデザイン

横幅36cmはカラーボックスよりスリム。食器棚やメインの冷蔵庫の隣など、ちょっとした隙間に設置できる。また、シンプルなデザインがインテリアに馴染むのも魅力。リビングや寝室などで使うのも便利だ。

 

【POINT 02】容量105Lでたっぷり収納可能

庫内容量105Lで、買い物カゴ約2個ぶんの食材を収納可能。スーパーのまとめ買いやお取り寄せにも対応できる。庫内には4段の引き出しがあり、各段に透明な深型バスケットを付属。食材が外から見やすく整理もしやすい。

【POINT 03】レイアウト自在で使い勝手が上々

庫内のガラス棚やバスケットは取り外しでき、レイアウトも自在。バスケットを外し5号サイズのアイスケーキが箱ごと入るほか、棚を外せば長さのある食材もそのまま保存できる。棚は汚れが拭き取りやすく、水洗いも可。

 

プロが語る「空気清浄機の選び方」に新米ママが心から納得! ダイニチ「ハイブリッド式空気清浄機」で学ぶ「子育て最適モデル」の選び方

近年、赤ちゃんが生まれたのを機に空気清浄機を購入する世帯も増えてきました。その一方で、空気清浄機があると何が違うのか、そもそも何を基準に選んだらいいのか、悩んでいる人も多いのではないでしょうか? ワン・パブリッシング社員で、生後8か月の葵翔(あおと)くんのママである上原雅代もそんな一人。

 

そこで今回は、自身も子育ての経験があり、空気清浄機を知り尽くした家電のプロ・田中真紀子さんに空気清浄機の重要性と選び方をうかがいます。また、田中さんが特にオススメと語るダイニチ「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」に焦点を当て、子育て世帯にオススメの理由について詳しく聞いていきます!

↑ワン・パブリッシングの上原雅代と葵翔くん(左)。今回は家電ライターの田中真紀子さん(右)に教えを乞いました!

 

↑今回紹介するダイニチの「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」。微粒子を帯電させて吸着する「電気集じん式」とフィルターで捕集する「フィルター式」を組み合わせたハイブリッド式を採用。これにより、高い集じん力と、最小15dBの静音性を実現しています

 

 

子どもは空気の影響を受けやすく、アレルゲンにも配慮が必要

田中 こんにちは! 葵翔くん、ニコニコとご機嫌ですね。今、何か月でしたっけ?

 

上原 ちょうど8か月になります。最近は表情もどんどん豊かになり、つかまり立ちできるようになって、日々変化が感じられて楽しいです。毎日バタバタですけどね(笑)。

 

田中 8か月というと、離乳食も中期に入ったころかな。健康的な成長と脳の発達には、2歳までの食事が重要といわれているから、大変だとは思うけど、ハンドブレンダーとか電気調理鍋とか、便利な調理家電を上手に取り入れながら頑張ってくださいね。

 

上原 はい、頑張ります! ただ、離乳食もそうですが、最近気になっているのは、アレルギーなんです。先日、初めて卵を食べさせたところ、とりあえず大丈夫だったのですが、今後なにかしらアレルギーが出ないか心配で……。

 

田中 確かに親御さんは心配よね。特に今は約2人に1人がアレルギー持ちといわれている時代ですから。ちなみに、上原さんのお宅に空気清浄機はありますか? 空気清浄機があれば、空気中のアレル物質を捕集できますから

 

上原 それが、まだ置いていないんです。「あったほうがいいだろうな」とは思っているんですが、決めかねていて……。

 

田中 なるほど。私は医師ではないのでアレルギー疾患の原因や予防法については言えませんが、根本的な対策は、そもそものアレルギーの原因物質・アレルゲンに触れさせないこと。アレルゲンがなければアレルギー反応が起こる頻度も抑えられるわけですから。

 

アレルゲンとして有名なのは、花粉やダニのフン・ダニの死がいですよね。あと、最近の研究では、鶏卵などの食品を調理した際に鶏卵由来のアレルゲンが空気中に飛び散り、それが布団などに付着してアレルギーのリスクを高める場合もあるんです。ほかにも菌やウイルス、PM2.5など、目には見えないけど空気中には多くの汚染物質が漂っているの。

上原 ひえっ! それは怖い! 今、鳥肌が立ちました……。

 

田中 特に小さいお子さんは、大人に比べて体重あたり2倍量の空気を吸っているから、その空気が汚れていたら、身体への負担も大きくなります。しかも葵翔くんは1日のほとんどの時間を家の中で過ごしているから、体に取り込んでいる空気のほとんどが家の中の空気でしょう?

 

上原 たしかに……! 今すぐにでも、空気清浄機を置きたくなりました! でも、どんな空気清浄機を選んだらいいでしょうか。どうやって選べばいいかわからなくて……。

 

田中 いろいろな種類があって迷うわよね。そんな上原さんにはこのダイニチの「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」を強くオススメしたい。これからその理由を教えていきますね。

 

部屋中の空気を集めてウイルスレベルの微粒子まで捕集

上原 コンパクトでスッキリしたデザインですね。置いていても部屋がすっきり見えるのがうれしいです! でも、なぜこれがオススメなんですか?

 

田中 空気清浄機にとって重要な要素は大きく2つあるの。まず1つめは、基本性能である清浄能力。そもそも多くの空気清浄機の仕組みは、室内の空気を吸い込んで、内部のフィルターで空気中の有害物質を濾し、キレイになった空気を室内に戻しているわけ。なかでも、多くの空気清浄機に搭載されている「HEPAフィルター」は、0.3μm(マイクロメートル)までの微粒子を99.97%以上捕集することができるんです。

 

上原 0.3μmと言われてもピンときませんが(笑)、すっごく小さい微粒子も取れるということですよね。

 

田中 たとえば花粉の大きさがおよそ30μm、カビ菌が2~10μm、ダニアレルゲンは5μmといわれているから、そういう意味では十分ですね。ただし、HEPAフィルターは、フィルターの目が細かいので風が通る際に音が大きくなりがち。その点、ダイニチは静かな運転音を実現しつつ、HEPAフィルターと遜色のない性能を実現。ウイルスの大きさは約0.1μmと言われていますが、ダイニチは約0.03μmの微粒子もキャッチできたという実験結果もあるんです!

 

上原 それはすごいですね! ほかの空気清浄機とどこが違うんですか?

 

田中 ダイニチの空気清浄機は、室内の空気を本体底面にある吸引部から吸い込んでいて、 一番下のプレフィルターで大きなホコリを取り除くところは一般的な空気清浄機と同じ。だけど、その次からが違うんです。

 

ダイニチはHEPAフィルターではなく、いわゆる高圧放電の力でまず集じんプレートに微粒子を吸着させます。そして、その次の「静電NEOHフィルター」で花粉や細かいホコリなどを捕集する。つまり、二段構えで空気をキレイにしているんですよ! だから、送風抵抗を抑えて音を抑えつつ、たくさんの空気を効率よく清浄できるわけですね。

↑ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922は、「静電NEOHフィルター」と「プラズマユニット」を併用して静かな運転音と高い集じん力を両立しています ※1:ダイニチ社内試験によるもの。数値はフィルターの除去性能です。部屋全体への除去性能とは異なります

 

上原 なるほど、だから「ハイブリッド」なんですね! ということは、このフィルターには、ウイルスがたっぷりくっついているのかも……。それはそれで怖い(笑)。

 

田中 そこはご安心を。本体内で定期的にプラズマ放電を行うことで、集じんプレートと「静電NEOHフィルター」に付着したウイルスの活動を抑えてくれるから(※2)。ちなみにニオイを取り除く「活性脱臭フィルター」も搭載していて、これがまた優秀。わが家では犬を飼っていてニオイが気になるときもあるんだけど、電源をオンにすると家のニオイが全然違うんです!

※2:●試験機関:株式会社 食環境衛生研究所 ●試験方法:1㎥の試験空間で空気清浄機運転中にNEOHリフレッシュ運転を実施 ●試験対象:静電NEOHフィルターおよび集じんプレートに付着した1種類のウイルス ●試験結果(試験番号):30set実施で99%抑制を確認(217511N-1)

 

静音設計だから寝ている赤ちゃんの近くでも使える!

上原 もう1つの大事な要素とはなんですか?

 

田中 パワフルな吸引力ですね。せっかくすばらしいフィルターを搭載していても、そもそも吸引力が弱くて空気を空気清浄機内に取り込めなかったら意味がないでしょう。その点、この「CL-HB922」は大型ファンを搭載していて、4方向からパワフルに空気を吸い込んで、短時間で空気をキレイにしてくれるんです!

↑本体下のワイドな吸込口から強力に空気を吸引!

 

↑4方向から8.6㎥/分の大風量で空気を吸引し、室内の空気を素早く浄化。適用床面積は38畳と十分です

 

上原 それは頼もしいですね! でも、大風量だと音も大きくないですか? 子どもが寝ているときは使わないほうがいいのかな……。

 

田中 じゃあ、ちょっと運転音を聞いてみて。今、弱運転しているんだけど、ほとんど気にならないでしょう? 弱運転での運転音はわずか15dBで、これは「木の葉の触れ合う音」レベルなの。この業界トップクラスの静音性も、赤ちゃんがいるご家庭にぴったりなポイント。静かさはハイブリッド式の大きなメリットでもあるんですよ。

 

上原 なるほど、じゃあ子どもが寝ているときは弱運転にすれば大丈夫ですね。

 

田中 そうそう。静かに運転したいときは弱運転、ホコリやニオイが特に気になる時はターボ運転など、使い分けるといいですよ。ふだんはセンサーでホコリやニオイを検知したときだけファンの回転を上げるオートモードがオススメですね。

 

上原 あ、PM2.5、ホコリ、ニオイをセンサーが検知すると、ランプがつくんですね。部屋空気の状態が一目でわかるのはありがたい。あ、今バタバタとホコリを立てちゃったから、ホコリのランプがつきましたね!

 

田中 ホコリが減ったらランプが消えるから、空気がキレイになったのが実感できるのがいいのよね。私も前に鍋を焦がしちゃったら、PM2.5とニオイランプがついて、ゴーってパワフルに運転を始めて。失敗がバレちゃった感じで恥ずかしかったな(笑)。

↑PM2.5・ホコリ・ニオイをセンサーで検知すると、赤いランプでお知らせ。空気がキレイになったときは「clean air」の青いランプが点灯します

 

 

お手入れはフィルターを交換するだけ。忙しいママは大助かり!

上原 あと気になるのはお手入れですね。私が空気清浄機を使おうか迷っていたのは、「お手入れが大変」というイメージもあったから。ただでさえ、目の前の子どもの世話で忙しいのに、そこまで手が回るかな……って。

 

田中 たしかに、空気清浄機はフィルターにホコリが付いたままにしておくと吸引力が弱くなるし、集じん性能も落ちるから、通常はこまめなお手入れが必須ですよね。プレフィルターや集じんフィルターは、定期的に掃除機で吸引するモデルが多いです。しかも、加湿機能付きになると、お手入れの頻度と水洗いするパーツが増えてもっと面倒になるから、忙しい人にはオススメできませんね。

 

その点、ダイニチはお手入れが本当にラク。まず、プレフィルター(カンタン取替えプレフィルター)掃除機の吸い取りメンテナンスが不要で4か月に1回交換するだけでOK。さらに「プラズマユニット」は2年に1回、お手入れランプがついたときだけお手入れすればいいし、「静電NEOHフィルター」と「活性炭脱臭フィルター」は2年に1回交換するだけでいいの。

↑「静電NEOHフィルター」の交換は2年に1回でOK。背面からカンタンに取り出せます

 

上原 なんと、こんなに手間がかからない空気清浄機があるなんて。もっと早く知りたかった……。

 

田中 空気清浄機は毎日使うものなので、空気清浄性能の高さはもちろん、お手入れがラクだとか、快適に使い続けられることが重要なんですよ。特に赤ちゃんのいるご家庭は忙しいから、お手入れの時間なんてなかなか取れないですからね。

 

 

子育て世帯に至れり尽くせりの機能が満載

田中 …あ、私たちがおしゃべりしている間に、葵翔くん寝ちゃったね。

 

上原 こんな近くに空気清浄機があるのに、音がほとんど聞こえないってすごいですね。それに、葵翔のまわりをキレイな空気が包み込んでいると思うと、安心感が今までとは全く違います。チャイルドロックボタンがあるのもいいですね。今、つかまり立ちを始めた葵翔がちょうど触っちゃいそうな高さですし。なんだかもう、至れり尽くせりですね!

 

田中 でしょ。だからダイニチの「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」は、小さいお子さんのいるご家庭にぴったりなんです。あとは、我が家のようにペットを飼っているご家庭にもオススメ。音が静かだからペットのストレスが少ないし、抜け毛やフケ対策、ニオイ対策にいいですよ

 

上原 なるほど、いつかペットも飼いたいなと思っていたので、その点もダイニチはぴったりですね。いままで空気清浄機ってどうやって選んだらいいか、まったくピンときていなかったけど、今日のお話でよくわかりました。葵翔のためにも、さっそく導入しようと思います!

 

田中 それは良かったです。お子さんはもちろん、上原さん自身の健康のためにもぜひ空気清浄機を使ってみてくださいね。子育てで家にいることが多いなら、空気環境が良いに越したことはないんですから。

 

上原 はい、これで葵翔と一緒に毎日爽快な気分で過ごせそうです。本日はありがとうございました!

撮影/篠田麦也

2022年家電業界No.1は「ルンバ i2」に決定! 史上初の快挙には歴史に裏打ちされた確かな清掃力と信頼性あり【家電大賞2022-2023】

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で8回目となった「家電大賞2022-2023」では、2022年発売のノミネート家電140製品のなかから、読者の投票(投票期間は2022年11月24日~2023年1月8日)により、グランプリと部門賞(全18部門)が決定しました。アイロボット「ルンバ i2」が3年連続、計4回目の「総合グランプリ」と「ロボット掃除機部門」8連覇という、史上初の快挙を達成しました。

 

歴史に裏打ちされた確かな清掃力と信頼性が
ロボット掃除機エントリー層にササり
2022年の家電業界ナンバーワンに!!
アイロボット「ルンバ i2」

3年連続4回目の総合グランブリ&「ロボット掃除機部門」8連覇

アイロボット
ルンバ i2

アイロボット公式ストア 価格3万9800円

ルンバならではの高いゴミ除去・走行技術を結集しつつお手ごろ価格を実現。600シリーズの10倍の吸引力と独自の「3段階クリーニングシステム」で床面に張り付いたゴミも除去する。清掃範囲をスマホにマップ表示。音声アシスタントにも対応する。

SPEC●充電時間:約3時間(自動充電&自動再開)●クリーンベース(自動ゴミ収集機):別売●音声アシスタント:Googleアシスタント、Amazon Alexa、Siriショートカットに対応●サイズ/質量:φ342×H92㎜/約3.2㎏

 

今回の家電大賞総合グランプリはアイロボットのルンバ i2が獲得。総合グランプリ3連覇、ロボット掃除機部門で8連覇を成し遂げ、ルンバブランドの強固な人気を見せつけた。

本機が支持を集めた理由は、エントリー機とは思えぬ機能の高さだ。上位機i3とほぼ同等のセンサーやナビゲーションで効率良く走行し、短時間で掃除を完了。最上位機譲りの「3段階クリーニングシステム」も装備する。様々な状況に対応するルンバ伝統の走行技術への信頼も厚く、「場所によって掃除の仕方を変えるのが秀逸。掃除を安心して任せられる」との声も聞かれた。

さらに、スマホアプリを使った操作性も高評価。「家にいなくても掃除が完了。i2導入で掃除に対する概念がガラリと変わった」とのコメントも見られた。

そんな機能充実のi2が4万円を切るインパクトは絶大。ロボット掃除機初心者はもちろん、既存ユーザーも「この機能でこの価格なら2階用に追加したい」など大好評だった。ちなみに、i2はルンバシリーズの2022年国内販売台数トップを記録。しかもいまなら1万円オフのキャンペーンも実施中とあって、ロボット掃除機の普及にますます貢献しそうだ。

 

【投票者の声】

「低価格ながらロボット掃除機の絶対王者の根幹機能をギュッと詰め込んだ素晴らしい商品」(40代男性)

「これのおかげでハウスダストの症状が軽くなった!! 家の清潔さだけでなく家族の健康も支えてくれています」(20代女性)

「会社の若いママさんたちが 『なくてはならない!』と絶賛。わが家も導入して掃除がとてもラクに」(50代女性)

 

【POINT 01】規則正しいパターンで効率的に清掃

本機はルンバシリーズの新エントリーモデル。フロアトラッキングセンサーやジャイロセンサーなどを使って移動距離や自己位置を正確に把握し、ムダのないパターンで徹底的に清掃する。そのパフォーマンスはプライス以上だ!!

↑同社独自のナビゲーションシステムで室内を短時間で効率良く掃除。自動充電&自動再開機能を備え、掃除を最後までやり遂げる

 

↑バンパーに搭載したセンサーで、高さのない場所を検知し立ち往生するリスクを回避。ほかにも様々な状況に応じた走行パターンを備える

 

【POINT 02】3段階クリーニングシステムで徹底吸引

壁際のゴミもエッジクリーニングブラシがかき出し、2本のゴム製ブラシでゴミを浮かせてファンモーターで吸引する3段階の掃除システムを搭載。上位機種のルンバ i3やj7と同じ吸引力で、ペットの毛も逃さず除去する。

↑同社独自の2本のゴム製ブラシが床に密着しつつ高速回転。帯電し床に張り付いた微細なゴミや重い砂粒もパワフルにかき取ってくれる

 

↑「3段階クリーニングシステム」はカーペットやラグにも有効。2本のゴム製ブラシのヒダが毛足の奥まで入り込みゴミをかき上げる

 

【POINT 03】アプリ連携とメンテナンス性も上々

ルンバ i2はエントリー機ながらスマホアプリと連携。清掃履歴をマップで確認できるほか、季節やライフスタイルに合った清掃スケジュールの提案もしてくれる。ブラシに髪の毛が絡みにくいなどメンテナンス性も優秀だ。

↑ユーザーの清掃習慣を学習し、毎日の掃除時間が同じ場合にスケジュール設定を提案。花粉の季節に掃除回数を増やすなどの提案も行う

 

↑ダスト容器は丸洗い可能。容器の内側に貼りついて取れにくいホコリやハウスダストも、サッと水で流すだけで簡単に取り除ける

 

【COMMENT 】


本誌家電担当
青木宏彰

家電大賞を長年にわたり主管している。「家電コーディネーター」の資格を保持。 市場をリードするルンバが、初心者のハードルのひとつであるプライス面をしっかりクリアしてくれた。高級化が進む市場で、あえて削ぎ落とした(それでも十分に多機能だが)製品で勝負する自信、そして結果を出す姿勢もアッパレ!!

 

≪INFORMATION≫

クリーンベース付きの最新モデルが登場!!

ルンバ i5+

アイロボット公式ストア 価格8万9800円

3月2日に新発売されたルンバ i5+は、i3と同性能の本体にj7+のクリーンベースを搭載したモデル。i3+のクリーンベースより高さが約15㎝低くなり、より設置しやすくなった。

 

春の新生活応援キャンペーン実施中!!

アイロボット公式サイトでは4月3日まで、ルンバ i2とルンバ コンボ j7+を1万円オフで購入できるキャンペーンを実施中。当該モデルを狙っていた人には見逃せないチャンスだ。

 

粉から作るパスタ・餃子はやっぱり違う! 1台7役のレコルト「フードプロセッサー コンボ」で「自家製」の沼が見えた

フードプロセッサーの大ヒット製品「カプセルカッター ボンヌ」で有名なrécolte(レコルト)が、最新型の「フードプロセッサー コンボ」を発売しました。「フードプロセッサー コンボ」の独自性は大きく2点。約1000mlの大容量であることと、2種類のボウルと3種類のアタッチメントによりバリエーション豊富な料理が作れること。1台で、刻む・混ぜる・練る・つぶす・砕く・泡立てる・こねるの7役をこなします。実際にどのように役立つのか、インプレッションレビューで紹介していきます!

↑「フードプロセッサー コンボ」。カラバリはクリームホワイトのみで、実売価格は9900円(税込)。サイズ(約)は幅17.0×奥行17.0×高さ23.5cm、質量1.4kg

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

1台7役の多機能で大容量なプロセッサー

まずは、本製品のパーツを見ていきましょう。ボウルは一般的なクリアボウルとステンレスボウルの2種類が付属。ステンレスボウルは肉や魚や油類など、ニオイ移りや色移りが気になる素材にオススメです。

↑変形A4サイズの雑誌「GetNavi」との比較。7役にしてはかなりコンパクトです。ボウルは中央がクリアボウルで、右がステンレスボウル。ステンレスボウルの上にのっているのが後述するアタッチメント

 

↑27のレシピがのった、全42ページの専用レシピブック(左端)なども付属

 

そしてアタッチメントは一般的なブレード(刃)のほか、泡立てパーツとこねパーツの3種類が付属。泡立てパーツは生クリームの泡立てやメレンゲ作りに、こねパーツはパンやパスタなどの生地をこねるときに活躍します。

↑「フードプロセッサー コンボ」の本体動作に関しては、天面のスイッチを押すだけのカンタン操作

 

今回は、生クリームからのバター作り、そして手打ちでパスタから作る明太フェットチーネに挑戦。さらに、自家製生地を作り、豚肉を挽くところから始める餃子にもトライしました。

↑餃子は皮もタネも、専用レシピブックの内容を完全再現

 

生クリームからバターが作れる

まずは専用レシピを見ながら、生クリームから自家製バターを作っていきます。クリアボウルに泡立てパーツを取り付け、生クリームを入れたら本体にセット。スイッチを押し、中身の硬さを確認しながら作れます。スイッチを押してから20秒ほどで、ぽってりとしたホイップクリームになりました。

↑生クリームは乳脂肪分が高めのタイプを使いましょう

 

生クリームは振ったり撹拌(かくはん)したりすることで、脂肪分が分離します。先述のホイップクリームをさらに2分ほど撹拌すると、しっかり脂肪分が分離してバターとなりました。

↑ものの数秒でホイップ状に。なお、人力で生クリームを泡立てる際には氷水で冷やしながらかき混ぜますが、本機ならその必要はありません

 

↑さらに撹拌すると、個体(バター)と液体(バターミルク)に分かれました

 

分離したバターは水分をしっかり切って保存容器に保存します。なお、このように自家製で作るメリットとして、塩分を好きな量に調整できる点があります。また、半分は無塩、もう半分は有塩といった形に作り分けも可能。今回は無塩で作りました。

↑自家製ケーキなどを作る際、「生クリームがいつも余ってしまう」という人も、バターに加工できれば助かるはず

 

このバターの味をトーストにのせてチェック。バターのミルキーなコクとパンの香ばしさがマッチしておいしかったです。

↑自家製バターはポロポロと細かいかたまりになるものの、そのぶん少量ずつ使いやすいかも

ものの数分で粉からパスタの生地が完成

お次は本機でパスタ生地をこねて、手打ち麺を作ります。こちらはこねパーツをセットしたボウルに、強力粉と全卵、塩、オリーブオイル、水をイン。本体天面のボタンをプッシュ→休止を繰り返すと、計3分30秒程度でまとまりました。非常にスピーディです!

↑どんどんまとまって、しっとりなめらかな生地に

 

↑フタを外すとこのような感じ。なお、手打ちパスタの分量や本機の手順は、専用レシピブックにのっています

 

でき上がった生地はひとまとめにしてラップで包み、冷蔵庫で2時間ほど休ませます。こうすることで熟成され、ムラがなくなるとともにハリやコシが醸成されるのです。十分寝かせたら取り出し、延ばして切り出す工程へ。

↑生地の薄さは1~2mmが目安。くっつかないよう、しっかり打ち粉をまぶしながら行いましょう

 

↑我が家に製麺機はありませんが、普通の包丁でも十分。パスタの麺は幅の広い、日本でもすっかりおなじみのフェットチーネに。これをたっぷりの熱湯でゆでます

 

生地から麺を切り出したら、ゆでて明太フェットチーネに仕上げていきます。先ほど作った自家製バターの水分(バターミルク)を活用し、明太子と混ぜてソースに仕立て、仕上げに卵黄、大葉、刻み海苔をあしらって完成です。

↑ゆで時間は1分程度で十分。見るからにもちもちしていてウマそう

 

↑分離したバターミルクはほんのりとろみがあって、クリームソースにうってつけ

 

でき上がった明太パスタは、手前味噌ながらかなりのハイクオリティ! 特に打ちたて、ゆでたてのフェットチーネは、生き生きとした弾力で絶品でした!

↑手打ちで手切りの不格好な乱切りパスタですが、だからこそ独特の食感がたまりません!

大容量だから餃子のタネをたっぷり作れる

次は皮とタネを別々で作る自家製餃子に挑戦。ボウルが2種あるので、片方を作ったらもう片方が使えて、容器を移し替える必要がないのもポイントです。まずはステンレスボウルにブレードをセットして、餃子のタネから作ります。

↑豚コマ肉、ニンニク、生姜、ニラ、醤油など調味料を入れて準備完了。今回は専用レシピに従いましたが、もちろん野菜はキャベツや白菜などでもOK

 

本機の操作は、プシュップシュッと小刻みにプッシュするのがコツ。25回ほど繰り返すと、具材がしっかり刻まれて混ざり、タネが完成しました。

↑ご覧の通り。豚コマから刻んでいるので、なかなか肉々しい質感に

 

タネはラップをかけて冷蔵庫に入れ、次は餃子の皮作り。今回はレシピ通りに薄力粉を使いましたが、中力粉や強力粉でも作れると思います。クリアボウルにこねパーツをセットし、粉、水、塩を入れてプッシュ。こちらも手打ちパスタ同様にスピーディで、約3分でまとまりました。

↑こねパーツ、優秀です!

 

パスタ生地のときは冷蔵庫で熟成させましたが、こちらは寝かせずでもOK。打ち粉をした台にのせた生地を直系約2cmの細長い棒状に延ばし、1cm幅で切ってから薄く円形に延ばします。

↑切ったらそれぞれを丸めて、綿棒で7~8cmの円形に延ばします

 

ここまでやったら、あとは普通に餃子を包む手順でOK。焼き餃子でもいいのですが、筆者は自家製生地のもちもち感を楽しむために水餃子にしてみました。

↑皮の中央にタネをのせます。欲張って入れ過ぎないことと、引っ張りながら包むのがコツ

 

↑たっぷりのお湯を沸かし、餃子が浮いてくるまで5分程度ゆでます

 

タネがうっすらと見えるビジュアルで、ゆで上がりはなかなかの出来栄え。味わいは、皮がもちもちチュルンとした舌触りで絶品。加えてゴロッとしたタネの食感のあとに肉汁がジュワっとあふれて、これまたたまりません!

↑しっかり味付けしたので、そのままでも美味。アクセントに食べるラー油などを使うのもオススメです

 

大家族や料理好きの人にオススメ!

↑料理を作る楽しさを実感できるのも、「フードプロセッサー コンボ」の魅力

 

「フードプロセッサー コンボ」を使った感想は、手の込んだ自家製料理には大助かりということ。冒頭で触れた大ヒット製品「カプセルカッター ボンヌ」(容量は500mlで「フードプロセッサー コンボ」の半分)より本体サイズは大きくなりますが、そのぶん本格的なメニューをたっぷりと作れます。

↑手入れや洗浄に関しては、パーツが少なくて楽チン。ステンレスボウルは油切れがいいのも特徴です

 

「フードプロセッサー コンボ」は、今回紹介した料理以外にも、自家製バンズとパティのハンバーガー、自家製生地のピッツァ、焼売、ガトーショコラ、つくね、海老カツなど多彩な料理に使えるので、大家族のパパやママなどにオススメ。今年はホームパーティをする機会も増えるでしょうから、活躍する機会も多いはず。料理はイチから作りたい! という料理好きな人にとっても重宝するアイテムなので、ぜひチェックしてみてください。

 

パナソニック「エネファーム」に新型機。エネルギー総合効率は98%を達成しながらも小型化

パナソニック エレクトリックワークス社は、家庭用燃料電池コージェネレーションシステム「エネファーム」の新製品2023年モデルを発表しました。エネファームは、家庭用のガスから取り出した水素と、空気中の酸素を反応させ、発電と同時に熱を取り出すシステム。

 

電気だけでなく熱まで利用できるので、エネルギー消費効率が高く、脱炭素社会に向けた家庭向けのソリューションとして、注目の存在です。

 

従来機より小型&高性能。エネルギー消費効率は98%

エネファームの最大の長所は、発電時の排熱までエネルギーとして利用できること。大規模発電所で作られた電気の利用に比べ、倍以上のエネルギー効率を誇ります。

 

また家庭でのエネルギーの消費割合を見ると、暖房や給湯をはじめとした熱関連のものがその多くを占めていることからも、発電時の排熱利用の価値が非常に高いことは明らかです。

↑大規模発電所とエネファームの、エネルギー効率の比較。大規模発電所の場合、熱利用ができないうえ、送電によるロスもあるので、効率が大きく下がってしまいます(同社発表のスライドより)

 

↑家庭でのエネルギー消費の内訳。暖房と給湯による熱利用だけで、50%以上を占めています(同社発表のスライドより)

 

パナソニックの新型エネファームの特徴のひとつは、この排熱利用の幅をさらに広げたこと。これまでの熱利用は、給湯・暖房でしたが、今回新たに、浴室暖房乾燥機にも使えるようになりました。同社がこの機能をつけた背景には、突然のゲリラ豪雨などによって部屋干し需要が増加していることなどがあるといいます。

↑エネファームによる、浴室乾燥の仕組み(同社発表のスライドより)

 

また新型機は、従来機と比べて小型化しているのもポイントです。特に奥行きの小ささにはこだわっており、住宅の外壁から隣地との境界まで、50cmの幅があれば設置できるようになりました。しかも、小型化と並行してエネルギー消費効率を高めることに成功。都市ガス機、LPガス機ともに、従来機比で効率がそれぞれ1%向上しています。

↑薄さを追求し、設置性が改善(同社発表のスライドより)

 

↑発電効率が高くなったことで、エネルギー消費の総合効率が向上(同社発表のスライドより/LPガス機の総合効率が100%を超えているのは、計算基準の都合のため)

 

ほかにも、災害時の備えとして、嬉しい機構も備えました。エネファームでは、水を温めて熱を貯蔵するため、その内部には貯湯タンクが設けられています。もしもの断水時にはこの貯湯タンクから、温水または水を直接取り出して使用できるのですが、新型機ではこの水の取り出し口を増設。これにより、より水が汲み出しやすくなっています。

↑従来機では、タンクの下部にしか取り出し口がなく、水の汲み出しが大変でした。が、新型機では上部にもこれを増設しています

 

電気代が高騰しているいま、その経済的価値が上昇しているエネファーム。小型化・高性能化を達成した本機の登場により、設置障壁はより下がったといえるでしょう。

パナソニック、「黒」の可能性を広げるインスタレーション「BLACK LANDSCAPE」を開催(3月21~22日)

パナソニックは、同社のスイッチ・コンセントなど配線器具や照明器具のうち、「BLACK色」の電気設備をまとめて紹介する「BLACK DESIGN SERIES」を展開中。

3月21日と22日には、表参道 STUMP BASE 1Fにて、建築家の佐々木 慧さんを迎え、スタンダードなのに特別な存在感を放つ「BLACK色」の魅力を体感できるインスタレーション展示会「BLACK LANDSCAPE」を開催します。

↑佐々木 慧さん

 

同イベントは、BLACK DESIGN SERIESの配線器具や照明器具の、機能性から解放された抽象的な美しさを抽出し、最大化させることで生まれるような“新しい風景”をコンセプトに、BLACK DESIGN SERIESの可能性や、黒を使った空間の可能性を広げることを目的としています。

 

開催時間は3月21日が10~19時30分(最終入場19時)、3月22日が10~17時30分(最終入場17時)。入場は無料ですが、事前予約制で、申し込み専用フォームから申し込むことができます。

 

また、3月20日17~18時には、佐々木さんとインテリアスタイリストの大谷優依さんのトークセッションがオンラインで開催されます。視聴には事前の申し込みが必要で、専用フォームより申し込みが可能です。

↑大谷優依さん

掃除をアトラクションに変える。アンカーの最新コードレス水拭き掃除機「MACH V1 Ultra」

Ankerは、新ブランド「MACH(マッハ)」の第一弾製品となるコードレス水拭き掃除機「MACH V1 Ultra」の先行体験会を開催しました。

 

Makuakeでのクラウドファンディングで7000万円以上の支援を集めている本機は、吸引と水拭きを同時に行えるうえ、高温スチームやオゾン水による除菌機能を備えた、画期性のある一台です。「掃除の常識を覆す」をコンセプトに開発された本機の実力はいかほどか。体験会で感じたインプレッションをお届けします。

↑MACH V1 Ultra(右)。左はスチーム・床面乾燥機能のないMACH V1。右端に置かれているのは、充電ステーション

 

吸引・水拭き・スチームを1台にまとめた画期的製品

体験会に先立ってのプレゼンテーションに登壇したのが、MACH V1 Ultraの製品開発に携わったAnker 新事業本部 本部長の檜山達矢さん。檜山さんによると、本機開発の背景には「ユーザーが掃除機に求める水準が、性能、デザイン性の両面で高まっている」という市場環境があったといいます。手間をかけずに床面をキレイにしたい、コロナ禍によって高まった清潔感を求めるユーザーニーズを汲み取った同社は、吸引・水拭き・スチームの機能を一体化した、かつてない掃除機の開発を始めました。

↑プレゼンテーションを行う檜山さん

 

それらの機能をただ積み込んだだけでなく、ひとつひとつの水準を高めているのも本機の特徴です。たとえば水拭きやスチームに使用する水には、除菌効果のあるオゾン水を使用。オゾン水と110℃のスチームを組み合わせた除菌効果は99.9%にも及ぶといいます。また水拭きと同時に後方へ風を送り、拭き掃除後の床を乾燥させる機能を搭載。掃除をしたあとの清潔感にも配慮しました。充電ドックに置くとブラシが自動でクリーニングされるので、メンテナンスの手間がほとんどないのも嬉しいポイントです。

↑水タンクを外したところ。このタンクに水道水を入れるとオゾン水が自動で生成され、水拭きやスチームに使用されます

 

これだけ多くの機能を詰め込もうとしたがために、本機の開発は難航しました。その過程では、100台以上の試作を重ねたといいます。正式なサンプル品が届くまでは、檜山さんら開発陣も、満足のいく製品が出来るのか不安が強かったそうです。しかし実際に届いたものを使ってみると、目には見えなかった床の汚れまでしっかり取れていることがわかり、「掃除の常識を覆す」というコンセプトを体現した製品が生まれました。

↑開発途中に作られた、試作機とその部品たち

 

この製品コンセプトは消費者から高い支持を集め、Makuakeでは初日だけで4000万円の支援を獲得。そしてまもなく支援者たちに製品が届けられるのに先立って、今回の体験会が開催されました。

↑Makuakeでのクラウドファンディングは執筆時点(2023年3月12日)でも進行中

 

掃除に“アトラクション感”をもたらす

体験会の短い時間ではありますが、MACH V1 Ultraに触れた筆者も本機の秘める画期性を感じることができました。まず「汚れを取る」という面に関しては、文句がありません。吸引力は16800Paと強力。体験会では、粉、コーヒー、床につけたクレヨンが汚れの例として挙げられましたが、すべてをしっかり落としています。

↑左から、粉、コーヒーの汚れ。写りが悪いですが、右方にはクレヨンの汚れもついています

 

↑吸引・水拭き・スチームによって、床面の汚れがみるみるうちに落ちていきました。110℃と高温なスチームはすぐに蒸発してしまうため、写真にはなかなか写りませんでした

 

↑本機には専用の液体クリーナーも用意されており、これが掃除の効率をより高めます

 

また、タンクにセットした水道水からオゾン水を生成している間や、スチームの加熱を待っている際には、一種のアトラクション感すらありました。従来の掃除機では味わえなかった感覚です。

↑持ち手の部分にある液晶を見ながら行う操作も、掃除機らしさがなく新鮮です。こちらのボタンから、吸引モード・スマートモード(吸引+水拭き)・スチームモードの切り替えができます

 

↑タンク内でオゾン水が生成される様子。奥の方で泡が立っているのがわかります

 

↑スチームモードに移行するため加熱中。ブラシ下部に出ている赤いバーがだんだん右側へ伸びていき、横一線になったら加熱が完了したことを表します。加熱に要する時間は約20秒

 

↑掃除後、充電スタンドに本機を戻すと、ブラシのクリーニングが始まります。クリーナーやオゾン水は、このブラシ洗浄にも使われているそうです(写真はカバーを外した状態。通常は、カバーをかけたままクリーニングを行います)

 

ただし本機を使う場合、使い手も意識を変える必要があります。たとえば水拭き後の床の乾燥機能に目を向けると、使いこなしには少々コツがいると感じました。

 

本機が床面を乾燥させる仕組みは、掃除機のブラシ後方に風を送るというもの。つまり、乾かせるのは後方だけです。掃除機をかけるとき、ついつい前後に動かしてしまいがちですが、本機でそれをするとせっかくの乾燥機能が活かせなくなってしまいます。本機を使う際には、前進のみで後退をしない。ユーザー側も、意識を改めねばなりません。

↑スティック下部から、斜め下方向に風が出て、床面を乾かします。小型のジェットタオルを思わせる風量が出ていました

 

明確な欠点を挙げるとすれば、その大きさや重さでしょう。本機のサイズは高さ117.8×幅27.8×奥行25.4cm。一般的な掃除機と比較して、一回り二回りも大きくなっています。重さも5.7kgあり、ズッシリ感は拭えません。モップの回転力を利用して、前方向に動かす動作をアシストする機能がついているので、前進させるには軽快に動かせますが、垂直方向への重みはそれなりのもの。購入前には、少なくとも「軽くない」という認識は持っておいたほうがよさそうです。その重さゆえ、複数のフロアをまたいで使うのにも、向かないと思われます。

 

なお、スチーム・床面乾燥の機能がないV1は、V1 Ultraに比べて1kg軽く、サイズもやや小ぶりです。ただしそれでも、小型軽量とは決していえないでしょう。

 

“使うべき人”を確実に満足させる一台

MACH V1 Ultraは、確かな画期性を秘めた掃除機といえます。本機が適しているのは、1フロアの面積が広い家。スチーム機能があるので、ペットがいる場合など衛生面に気をつかいたい家庭では、特に力を発揮してくれるでしょう。

 

一方で、その新規性ゆえに、ユーザーを選ぶ部分もありそうです。サイズや価格(V1 Ultraの一般販売価格11万9900円(税込)、Makuakeでは20%オフ)の両面で手軽な掃除機とはいえませんし、床面・タイル・石材以外の掃除には適しません。

 

本機を体験した筆者の感想は、「使うべき人が使えば、確実に満足するであろう一台」。そう書きたくなるほど、本機の個性は尖っています。

4人家族にちょうどいい450Lクラスの三菱冷蔵庫に、サイズ変わらず容量アップしたモデル追加

ちょうど1年前、三菱電機は8年ぶりに冷蔵庫のフルモデルチェンジを行いました。外形寸法はそのままに庫内の容量をアップしたモデルを発売、コロナ禍のまとめ買い・お取り寄せブームによる「冷蔵庫容量が足りない問題」解決の糸口として注目されましたが、当時発売されたのは600Lクラスと540Lクラス。いやそんなに大きなものは入らないよ、という設置に困ったユーザー層のニーズには応えられていませんでした。

 

そこで今回、4人家族の標準サイズである490Lクラスもフルモデルチェンジし、新たに「中だけひろびろ大容量」シリーズとして450Lクラスをラインアップに加えることとしました。

 

発表したのは、1月27日発売のMZ49J(485L)と3月10日発売のWZ50J(495L)の2機種。MZ49Jは野菜室が真ん中、WZ50Jは冷凍室が真ん中と、レイアウトが異なるだけで機能はほぼ同じです。

↑MZ49Jの税抜実売想定価格は39万円前後、WZ50Jは37万円前後

 

システムキッチンの横に並べても飛び出ないサイズで容量アップ

↑今回、MZ49J/WZ50Jのほかに、600Lクラスと500Lクラスもマイナーチェンジ。後ほど述べる「A.I.予報」と「遠隔保守機能」「MeAMOR」機能が搭載された

 

新製品はどのくらい内容量アップしているかというと、MZ49Jは前モデルに比べて30L、WZ50Jは25Lもアップしています。スーパーマーケットのレジカゴがだいたい33Lなので、結構増えていることがイメージできるでしょう。

 

外形寸法はほとんど変わっていません。2機種ともに幅650mm、奥行き650mmで前モデルと全く同じ、高さだけMZ49Jが前モデルより7mmアップ、WX50Jは12mmアップしただけ。

↑前年モデルとの比較。サイズそのままに内容量が25-30Lも増えた

 

コロナ禍で人気となった500L超モデルは奥行きが700mm前後となりますが、システムキッチンの奥行きは約650mmが一般的なので、冷蔵庫がシステムキッチンから飛び出てしまいます。キッチンの中にスッキリ収めたいニーズに応えるべく、今回三菱冷蔵庫は奥行き650mmの450Lクラスで容量アップを図ったのです。

 

サイズそのままなのに容量アップ、その秘密とは

なぜサイズそのままに容量アップが実現できたのかというと、1つは新開発した断熱材を導入したこと。新ウレタン原液の採用により、断熱性能はそのままに、側面や背面、庫内の間仕切りの断熱材の厚さを16mm薄くしました。さらに、従来は冷蔵室内の「氷点下ストッカールーム」の横にあった製氷用の給水タンクを冷蔵室と製氷室の間仕切りに埋め込むことで「氷点下ストッカールーム」を冷蔵室の横幅いっぱいに拡張することに成功。加えて、冷蔵室内天井の傾斜部分をなくしてデッドスペースを排除するといった、細やかな工夫によって容量アップが実現しています。

↑断熱材、給水タンクなどの改良により内容積アップが実現できた

 

↑前モデルまでは「氷点下ストッカールーム」の左横にあった製氷タンクを冷凍室と冷蔵室の間の壁に埋め込んだ

 

↑「洗える埋めっちゃタンク」の採用により、「氷点下ストッカールーム」が広がり内容量アップ。これは嬉しい改良点だ

 

左右段違い棚の導入も改良点の1つ。冷蔵室の中段が2分割され、それぞれ2段階の高さに調整できます。大きな鍋など食品のサイズに合わせて高さを変えられるとともに、棚のデッドスペースを減らしてたっぷり収納できます。

↑左右段違い棚は鍋やホールケーキなど大きなものを入れるのに便利。デッドスペースを減らしてたっぷり収納できる

 

↑左右段違い棚のほか、棚とドア両方に収納できるタマゴケース、扉ポケットの仕切りが外すことでさまざまな形状の食材を入れられる「思うままボトルストッパー」と、利便性の向上を図っている

 

なお、冷凍なのにひき肉が切れたり切り身の鮭が簡単に1枚1枚剥がせる「切れちゃう瞬冷凍A.I.」、氷点下で凍らずに保存することで肉・野菜の鮮度を保ちながら長く保存できる「氷点下ストッカーD A.I.」、3色LEDで野菜のビタミンCと糖量がアップし緑化も促進する「朝どれ野菜室」、AIが生活パターンを学習して部屋ごとにエコ運転する「全室独立おまかせA.I.」といった三菱冷蔵庫の特徴的な機能は引き続き搭載しています。

 

冷蔵庫の中身を整理整頓する時期をお知らせ

また、これまでネット機能は500Lを超える大容量モデルにのみ搭載してきましたが、今回、450Lクラスにも初めてアプリ機能が搭載されました。スマートフォンで冷蔵庫の設定の確認・変更ができたり、給水タンクの水切れの通知、エコレベル・扉開閉回数の確認ほか、切れちゃう瞬冷凍で保存した食材を使ったレシピも提供します。

 

さらに、新機能として、時短・節電・食品ロス削減を実現するために「A.I.予報」を搭載しました。これは、冷蔵庫の扉を開けている時間から庫内の状況を予測し、ユーザーに対して「そろそろ冷蔵庫の中を整理整頓したほうがよいですよ」と通知する機能です。

↑冷蔵庫の中が散らかりだすタイミングをAIが予測し、ユーザーに通知して整理整頓を促す「A.I.予報」

 

↑扉の操作パネルにハートマークが出たら整理整頓の合図

 

具体的には、冷蔵室・野菜室・冷凍室に搭載されたセンサーが各扉の開閉時間と回数を計測、一定期間データを蓄積し、どのようなタイミングで扉の開閉時間が長くなるかを分析。その分析結果を元にAIが扉の開閉時間が長くなるタイミングを予測し、長くなる前に冷蔵庫扉の操作パネルにハートマーク、またはスマホのアプリでお知らせするものです。

 

なお、三菱冷蔵庫ではスマホアプリで整理整頓のコツやお手入れ方法を解説した動画を用意しています。冷蔵庫の効率的な収納の仕方が分からないというユーザーには便利なサービスです。

 

このほか、冷蔵庫が故障した際に、自動的にエラーコードがクラウドに送信され、訪問修理が必要な場合には修理を依頼するウェブページをアプリ上に案内する「遠隔保守機能」を新搭載。また、月額1080円(税込)の有料となるが、冷蔵庫の扉の開閉によって離れた家族の生活状況を確認する「MeAMORアプリ」も利用できるようなりました。前週との使用状況を比較したレポートも作成するので、離れた家族の生活変化にも気づきやすくなります。

 

食材をすぐに見つけて省エネ

週末にまとめ買いをした場合、最初はどこに何をしまったか覚えているけど、数日すると食材をあちらこちらと移動して庫内が乱雑になります。目当ての食材がすぐに探し出せなくてついつい長めに扉を開けがち。三菱冷電機によると、庫内の整理により扉の開放時間が1回あたり最大約50%も減少、消費電力も最大約7%削減されるとしています。また、庫内を整理整頓することで食材が見つけやすくなり、食品ロスも減ります。

 

ひろびろとした庫内で見渡しやすくなり、省エネ・食品ロス減が期待できることに加え、AIが庫内の散らかる時期を予想してさらに省エネを促す。冷蔵庫の省エネ性能の進化は行き着くところまで来ており、基本性能で消費電力を大きく減らすことはなかなか難しい局面にありますが、ユーザーの使い方を改善することで省エネ、電気代の削減がまだ可能であることを三菱冷蔵庫は提案します。

「五感で楽しめるコーヒーメーカー」家電のプロがバルミューダの「BALMUDA The Brew」を激オシ!

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【バルミューダのイチオシ】アイスコーヒーが絶品のコーヒーメーカー」をお届けします!

 

淹れる様子が見えて、香りが立つのがいい!

オシャレな家電で知られるメーカー・バルミューダの「BALMUDA The Brew」は、独自の抽出方法「クリア ブリューイング メソッド」を採用した革新的なコーヒーメーカー。目が覚めるようなストロングな味わいと、クリアな後味を両立した特別な一杯が楽しめます。

「(バルミューダは)高級トースターで有名になって、社長の寺尾さんはその時点で、『パンと言ったら(次は)コーヒーだろう』ということで、コーヒーメーカーを早く出したかったみたいなんです。でも、なかなか思うようなものができなくて、それで一時は頓挫していた。それが、自動車メーカーのソフトエンジニアだった方がバルミューダに転職されて、しかもその方はコーヒー好きで。このコーヒーのいろいろな資格を持っていらっしゃる方が入社したことで、ついに形となったのがこれなんです!」

 

奥行き29.7cmはありますが、幅は14cmとコンパクトで設置性も高く、機能的でオシャレなデザイン。その魅力をサリーさんは熱く語ります。

 

「税込だと6万円くらい(5万9400円)で高価ではあるんだけど、味わいを良くするためのいろんな制御をしている。そのための機械を安全性も考えてこのなかに詰め込むのは、本当に大変だったらしい。限界まで頑張ったのが、この価格だと聞いています。あと、淹れてる間にカチカチカチカチって音がするのも心躍るし、普通のコーヒーメーカーはココ(上部のフタ)が閉じてしまっていて、淹れる様子が見えなかったり、香りがあまりしなかったりするんだけど。コレは本当に手で淹れてるみたいに、シュワっとお湯が入る様子が見えるし、香りもするし。淹れてる間も楽しいところを含めて、私はこれを『五感で楽しめるコーヒーメーカーだ』って言ってきたんです!」

 

レギュラーのホットコーヒーを淹れてみる

続いて、実際にコーヒーを淹れていきます。ドリッパーの上にフタがないオープンドリップ式なので、淹れている過程もしっかり見られます。ライブ感たっぷりに伝えていくサリーさん。

「まずはレギュラーのホットコーヒーを淹れます。水が入ったタンクを本体の後ろにスライドさせるようにセット。付属のコーヒースプーンで1杯分測ったものをドリッパーに入れ、正面からセットして、くるっと回すとハマります。サーバーは下からまっすぐにポンとはめ込みます」

 

準備が整ったらスイッチオン! ポーンという澄んだ音が響きます。

「電源を入れたときのこの音がバルミューダっぽいよね。で、今日はレギュラーなのでこのまま『レギュラー』を選んで、1杯だけなので『1杯』に設定してスタート。ほらほら、今、シュワーっていってるでしょ。これはサーバーの中をまず蒸気で温めてコーヒーが冷めないようにしてるんです。

 

続いて、ほら見てみて、少しのお湯が出て今コーヒーを蒸らしてる感じかな。『BALMUDA The Brew』は、まるで自分でドリップするときみたいに、淹れてる様子が見えるのと、香りがどんどん出てくるところがいいんですよね! あと、円錐形のドリッパーは割と早くにお湯が落ちるので、ハンドドリップでも入れるタイミングが難しいんですけど、ここをものすごく細かい制御で淹れてくれます」

 

こだわりの一杯が完成! そのお味は?

もう少しで淹れ終わり。コーヒーメーカーからほんのり湯気が立っているのが見えます。動画から香りが伝わってこないのが悔しいほど。

 

「本当にいい香りがしてる。今ドリッパーを通さないで、サーバーの中にスチーム(お湯)を入れてます。こうすることで雑味のない味わい深いコーヒーが入るっていうのがバルミューダの考え方ですよね。はい、今、終了の音がしてコーヒーを淹れ終わりました。では、ちょっと味見してみます!」

こだわりの一杯が完成! はたしてそのお味は? さらに、その後はホット以上に美味しいと評判のアイスコーヒーもお試し。

気になる試飲の様子は、以下の動画をチェックしてみてください!

 

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

日本の空調の歴史が詰まった場所。日立「清水事業所」取材記

戦後、高度経済成長を遂げた日本。そのなかで登場した三種の神器は、学校の教科書にも載るような存在だ。初代の三種の神器は1950年代後半の白黒テレビ・洗濯機・冷蔵庫。1960年代半ばになると車、カラーテレビ、クーラーの3Cが、新三種の神器と呼ばれるようになった。この記事のメインは、そのうちのひとつであるクーラー(エアコン)だ。

 

今回筆者が取材に行ってきたのは、静岡県清水市に位置する、日立ジョンソンコントロールズ空調の清水事業所。1943年に日立製作所 亀有工場清水分工場として創業したこの事業所は、1962年から空調機などの専門工場として独立。その後、業務用の大型空調機を多く世に出してきた。日本の空調の歴史を作ってきた場所なのだ。2023年に設立80年を迎えた、清水事業所の凄みについてお届けしよう。

 

世界や業界の“標準”は、清水の地から生まれた

清水事業所があるのは、清水次郎長(山本長五郎)で有名な、静岡市清水区。広大な敷地のなかで14もの工場を操業している同事業所は、空調機・冷凍機・圧縮機など、大型空調に必要なあらゆる機器を製造している。

 

事業所が大きく成長したのは1970年代だ。日本万国博覧会(1970年)や札幌オリンピック(1972年)といった大型イベントが開催されたこの時代には、空調機器の需要が爆発的に伸びた。生産力を拡大すると同時に技術力を積み上げた清水事業所は、1980年代に入って革新的な技術を世に出すようになる。

 

1983年には、世界で初めて業務用エアコン向けのスクロール圧縮機の実用化と量産に成功。今年の2月25日にはそれから40周年を迎えた。効率性や静音性に優れたスクロール圧縮機は、現在でも業務用エアコンのほか、車両内の空調機器、ショーケースなどの冷蔵冷凍機などに幅広く用いられている。

↑スクロール圧縮機の断面図

 

また同年、いまも広く使われている、業界初のカセット型4方向パッケージエアコン(※1)の開発も成し遂げた。現在見られる空調機の多くが、清水事業所から生まれてきたのだ。

↑カセット型4方向パッケージエアコン。写真の機種には、2020年にグッドデザイン賞など数々の賞を受賞したデザインパネル「Silent -lconic」を装着している

 

清水事業所は、世界・業界をリードする技術の開発にいまも勤しんでおり、近年では省エネに対する評価の高さが目立つ。たとえば2005年には、店舗用パッケージエアコンが省エネ大賞「経済産業大臣賞」を受賞。

 

2016年には、ビル用マルチエアコン(※2)が地球温暖化防止活動環境大臣表彰を受賞した。直近では、マルチエアコン用の室外ユニット・フレックスマルチ-miniモジュール[冷暖切換型]が2021年度省エネ大賞 製品・ビジネスモデル部門で「経済産業大臣賞」の栄誉に輝いている。

↑フレックスマルチ-miniモジュール[冷暖切換型]と、経済産業大臣賞受賞のトロフィー

※1 パッケージエアコン:室外機と室内機が一体化したエアコンのこと

※2 マルチエアコン:1台の室外機で、複数の室内機を稼働させられるエアコンのこと

 

清水事業所の技術力を支えているもの

清水事業所がこれだけの実績を獲得し続けられるのは、技術者の育成に力を入れているからだ。その象徴ともいえるものが、23歳以下の技能者が競技形式でその能力を競う、技能五輪への注力である。同事業所内には技能五輪出場選手専用の訓練施設があり、高卒入社の社員のなかから選抜された技能者たちが、日々訓練に励んでいる。

↑技能五輪選手向けの訓練施設。ここで訓練を受ける社員は、高卒で入社後ひたすら訓練に励み、技能五輪選手を引退してから工場でその技術を活かして働くという

 

彼らの受賞歴は華々しい。2020年、2021年には、冷凍空調技術職種の競技で、清水事業所から出場した2人が金賞銀賞のダブル受賞を連覇。冷凍空調職種の競技は実技に加えて学科もあるため、技術と知識の両方が求められる。そのうえ採点基準が公開されないため、訓練の難易度も高いというが、同事業所の選手たちは実績を残している。

↑冷凍空調職種の実技競技では、配管を接続し、冷凍サイクルのユニットを組み立てる。訓練施設内には、技能五輪での受賞作品が飾られていた

 

成長期の空調産業リードする清水事業所

日立ジョンソンコントロールズ空調で日本・アジア地域統括を務める泉田金太郎さんは「空調は成長産業」と語る。泉田さんによれば、オフィスビルが消費するエネルギーの約4割は空調によるものだという。現在は省エネ性へのニーズが特に高まっていることから、それに貢献できる最新の空調機の市場は、伸長の余地が大きいというわけだ。

 

実際その傾向は数字にも表れており、近年90万台で推移していた国内の空調機器の需要は、2022年には前年比8%の成長を記録した。コロナ禍が落ち着いてきたことで、新たな投資の動きが増したことも成長の要因だ。

 

さらに、室内空気環境の向上やIoTを活用したスマートビルディングにも関心が高まっており、付加価値で勝負できる土壌が整っている。同社はそんな状況を鑑み、中国で生産していた製品を国産にシフトするなど、品質向上のための体制を整えつつある。

 

清水事業所は、いま成長期にある空調産業をリードする存在として、これからも技術開発への取り組みを続けていく。清水事業所開業80周年を記念して開かれた式典では、事業所長の阿部宏樹さんから、これまでの伝統を守り継承していくという強い決意が示された。ここから次の世界初が生まれるのが、いまから楽しみだ。

↑式典では、静岡市の田邊市長も登壇。地域への貢献を讃えるとともに、「CO2を一切出さないような製品を作ってほしい」と、未来への期待を述べた

【家電大賞2022-2023結果発表】ルンバが3連覇の快挙を達成! 高評価の理由と全18部門のトップを一挙にチェック

「家電大賞」は、モノ・トレンド情報誌「GetNavi」および同ウェブメディア「GetNavi web」と、家電と暮らしの情報サイト「家電 Watch」による年に1度の総合家電アワード。今年で8回目となった「家電大賞2022-2023」では、2022年発売のノミネート家電140製品のなかから、読者の投票(投票期間は2022年11月24日~2023年1月8日)により、グランプリと部門賞(全18部門)が決定しました。以下で受賞した製品を一気に紹介していきましょう!

※「家電大賞」は、株式会社ワン・パブリッシング及び株式会社インプレスの登録商標です。(商標登録第6534313号)

 

 

総合グランプリ

アイロボット「ルンバ i2」

史上初の快挙!! 3年連続、計4回目の総合グランプリとロボット掃除機部門8連覇を樹立!

ノミネート製品の頂点に立ったのは、アイロボット「ルンバ i2」。アイロボット製品の総合グランプリは「ルンバ s9+」「ルンバ i3/i3+」に続き3年連続、ロボット掃除機部門でも8連覇と同社製品の評価は盤石です。

 

「ルンバ i2」はルンバシリーズの新エントリーモデル。本機がここまで高く評価される理由のひとつは、エントリー機とは思えぬ機能の高さです。フロアトラッキングセンサーやジャイロセンサーなどを使って移動距離や自己位置を正確に把握し、規則正しくムダのないパターンで清掃。独自の「3段階クリーニングシステム」によって微細なゴミもしっかり除去します。

 

投票したユーザーからは「低価格ながらロボット掃除機の絶対王者の根幹機能をギュッと詰め込んだ素晴らしい製品」「家にいなくても掃除が完了。i2の導入で掃除に対する概念がガラリと変わった」など、導入によるQOLの向上を実感する声が多く寄せられました。新型コロナの影響で清潔意識が高まるなか、本製品によってロボット掃除機は日本の生活においてより身近な存在となったと言えます。なお、各部門では以下の製品が選ばれました。

 

冷蔵庫・冷凍庫部門 金賞

パナソニック「「はやうま冷凍」搭載冷蔵庫 WPXタイプ NR-F658WPX」

 

セカンド冷蔵庫・冷凍庫部門 金賞

AQUA「スリムフリーザー AQF-SF11M」

 

洗濯機部門 金賞

パナソニック「ななめドラム洗濯乾燥機 NA-LX129BL/R」

 

エアコン部門 金賞

ダイキン工業「うるさらX(Rシリーズ)」

空気清浄機部門 金賞

シャープ 「プラズマクラスター加湿空気清浄機 KI-PXシリーズ」

除菌機器部門 金賞

パナソニック「次亜塩素酸 空間除菌脱臭機「ジアイーノ」F-MV5400」

 

加湿器・除湿機・暖房機部門 金賞

シャープ「プラズマクラスター デシカント方式 衣類乾燥除湿機 CV-P60」

 

掃除機部門 金賞

ダイソン「Dyson V12 Detect Slim Complete コードレスクリーナー」

 

ロボット掃除機部門 金賞

アイロボット「ルンバ i2」

 

炊飯器部門 金賞

象印マホービン「圧力IH炊飯ジャー 炎舞炊き NW-FA10」

 

キッチン家電部門 金賞

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30」

 

こだわり調理家電部門 金賞

バルミューダ「BALMUDA The Toaster Pro」

 

美容家電部門 金賞

パナソニック「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J」

 

健康家電部門 金賞

タニタ「体組成計 BC-771」

 

 

アウトドア家電部門 金賞

Jackery Japan「Jackery Solar Generator 2000 Pro」

 

 

テレビ部門 金賞

TVS REGZA「タイムシフトマシン搭載 4K有機ELレグザ X9900Lシリーズ」

 

GetNavi賞

EcoFlow「DELTA 2」

 

家電 Watch賞

abien「abien MAGIC GRILL 2022モデル」

 

「家電大賞2022-2023」では「Amazon.co.jp」とコラボした特設ページ、「楽天市場」とコラボした特設ページも用意しています。こちらもぜひチェックしてみてください!

 

「家電大賞2022-2023」家電 Watchの結果発表ページはコチラ

 

【家電大賞の歴代グランプリ

バルミューダ「BALMUDA The Toaster」(2015年)、ダイソン「Dyson V8 Fluffy」(2016年)、パナソニック「ロティサリーグリル&スモーク NB-RDX100」(2017年)、アイロボット「ルンバ e5」(2018年)、LGエレクトロニクス「LG SIGNATURE InstaView Door-in-Door 冷蔵庫」(2019年)、アイロボット「ルンバ s9+」(2020年)、「ルンバ i3/i3+」(2021年)

 

そのコスパ、まさに圧巻! 6万円台の2in1ロボット掃除機アンカー・ジャパンの「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」が想像を超えるデキだった

国内外のメーカーが次々と新モデルを発売するロボット掃除機市場は、まさに百花繚乱の戦国時代。吸引掃除と床拭き掃除を同時に行う2in1モデルや、充電ステーションが本体のダスト容器のゴミを吸引する、自動ゴミ収集ステーション付きモデルなど、さまざまな特徴を持った製品が発売されている。そのなかで、高コスパなモデルとして人気を集めているのが、Anker Japan(アンカー・ジャパン)の「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」だ。価格は Anker Japanの公式サイトで6万9990円(税込)とリーズナブルだが、性能・機能が「それなり」では魅力半減。「価格以上のパフォーマンス」は本当か、実際に使ってチェックしてみた。

 

自動ゴミ収集機能を備えた、水拭きも可能な2in1モデル

「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」は、Ankerグループのスマートホームブランド「Eufy(ユーフィ)」で初となる自動ゴミ収集ステーション付きロボット掃除機。吸引掃除と水拭き掃除を同時に行う2in1モデルで、レーザーマッピング機能を備え、部屋の形を認識しながら掃除を行う。吸引力は前モデル「RoboVac L70 Hybrid」比で約45%向上しており、最大3200Pa。吸引モードは静音モード(約52dB)を含む4段階から選択できる。

 

付属する自動ゴミ収集ステーションは、ロボット掃除機本体のダスト容器に集めたゴミを自動吸引してくれる。掃除するたびにダスト容器のゴミを捨てるのは手間だが、容量3Lのダストバッグにゴミを溜める「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」なら、約2か月間ゴミ捨てが不要。ゴミ捨ての負担がグンと低減されるのはもちろん、紙パック式なので、ゴミに直接手に触れずに捨てられるのも美点だ。

 

今や、吸引掃除と床拭き掃除を同時に行う2in1機能と、自動ゴミ収集機能はロボット掃除機の必須機能になりつつあるが、「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」はこれらのポイントをしっかりと網羅。ロボット掃除機のトレンドをきっちり押さえている。

↑Ankerグループのスマートホームブランド「Eufy」から登場した「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」

 

↑黒を基調としたシンプルなデザインで、インテリアに違和感なく溶け込んでくれる。自動ゴミ収集ステーションは高さと幅を抑えた、コンパクトサイズ。圧迫感がないので、リビングルームにすっきりと馴染んでくれた

 

↑ダストボックスと水タンクがひとつになっており、本体からサッと取り外して、簡単に給水できる。水タンクに水を入れ、付属のモッピングクロスを本体に取り付ければ、水拭き掃除の準備完了。吸引掃除と同時に水拭き掃除も行うことで、床をピカピカに仕上げてくれる

 

↑自動収集ステーションが付属し、充電ステーションに帰還したロボット掃除機本体のダスト容器のゴミを自動吸引してくれる。ダストバッグの容量は3Lで、約2か月間ゴミ捨てが不要

 

↑ダストバッグは充電ステーション上部から簡単に取り出せて、そのままゴミ箱にポイッ。拍子抜けするほど簡単だ

 

↑ダストバッグを引き出すと、自動で吸引口が閉じる仕組み。なるほど、これならゴミが舞い上がる心配はないし、ゴミが目に触れることもない

 

「高コスパ」は本当か? 実際に掃除してみた

ロボット掃除機の性能差は、「使い勝手」と「賢さ」に顕著に表れる。価格を抑えたモデルは往々にして、機能が最小限で使い勝手はそこそこ、マッピング機能を備えていたとしても、壁にガツンとぶつかったり、同じところばかり何度も掃除したりと、走行パターンはそれほど賢くない場合が多い。では、「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の場合はどうか? 先述の通り、水拭き掃除も行う2in1機能に加え、自動ゴミ収集機能を備え、「使い勝手」は良好。残すところは「賢さ」だが、こればかりは実際に掃除を行い、走行パターンを観察してみないことにはわからない。というわけで、早速、実際に清掃してみよう。

 

【動画】「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の“賢さ”を動画でチェック

 

「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」の価格は6万9990円。2in1機能に加え、自動ゴミ収集機能も備えたモデルとしてはかなりリーズナブルだが、それだけに、「動きの『賢さ』は“それなり”なのでは?」と懐疑的だった。しかし、実際に掃除してみると、一筆書きを描くように直線的かつ効率的に走行し、とにかく動きにムダがない。テーブルやイスの足周りなど、ゴミが溜まりやすい場所は入念に清掃し、壁際や部屋の隅では、本体両サイドに備えた回転するサイドブラシでゴミをかき集めていく。カーペットの段差も涼しい顔で乗り越え、部屋中を隅々まで清掃。いい意味で予想を裏切る、賢く効率的な仕事ぶりに驚いた。

↑部屋の隅の茶葉もしっかり掃除

 

 

↑約2cmまでの段差は乗り越え可能。吸引掃除のみで清掃する場合には、カーペットの上もキレイに掃除してくれる

 

↑清掃完了後に、作成されたマップを専用スマートフォンアプリで確認してみたが、部屋の間取りを正確に認識していることがわかる。表示される走行軌跡から、部屋の隅々までムラなく清掃できていることも確認できた。なお、フロアを自由に分割、統合して、部屋やエリアを指定して掃除できるのも便利。スマートフォンアプリの使いやすさも文句なしだ

 

↑モッピングクロスは取り外してキレイに洗える

 

拍手を送りたくなる、圧巻のコストパフォーマンス

何度も言わせてもらうが、吸引掃除と床拭き掃除が可能で自動ゴミ収集機能も付いて、6万9990円。このプロフィールだけでも「おっ?」と目が留まるが、実際に使ってみると、清掃力、機能性、使い勝手は想像以上で、各社のハイエンドモデルと比肩する実力を備えていた。「価格のわりには」という前置きが必要なく、素直に「これはよくできている」と感じる完成度。およそ弱点らしい弱点は見当たらない。「まさに圧巻のコストパフォーマンス」そう賛辞を送りたくなるモデルだった。賢くお得な選択肢として、ぜひ「Eufy RoboVac L35 Hybrid+」をチェックしてみてほしい。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

気鋭の家電ブランド「Re・De」が高価格ドライヤーに参戦! 2か月使った実力をプロがレビュー

ひと昔前はドライヤーといえば5000円前後で購入できる家電でしたが、最近は2万円を越える高価格モデルも珍しくありません。2022年末、そんな高価格ドライヤー戦争に参戦したのが、A-Stageの「Re・De Hairdry (リデ ヘアドライ) DR01A」です。Re・Deといえば、電気圧力調理鍋「Re・De Pot」で人気のブランド。デザイン性の高さとコスパのよさ、電気圧力調理鍋なのに炊飯も美味しいということで一時は欠品していた人気製品です。

↑付属ノズルを装着したRe・De Hairdryと付属スタンド

 

そんなRe・Deシリーズの新家電ジャンルとして登場したRe・De Hairdryは、ほかのドライヤーとどう違い、実際の使い心地はどうなのか? 実際に筆者が2か月じっくり試し、気になったところも含めてレビューします。

 

もちろん「軽量・コンパクト・大風量」の3拍子

Re・De Hairdryを見た最初の印象は「小さい! 軽い!」。本体サイズは幅38×奥行185×高さ170mmとスリムサイズで重量はなんと約255gしかありません。高機能ドライヤーの多くが500g以上、700g以上ある製品も珍しくないことを考えると、かなり軽量なのがわかります。

↑ノズルの長さはあるものの、全体的に細身なデザインなのでかなりコンパクトに見えます。コンパクトサイズで折りたためるドライヤーは比較的少ないので、収納時や旅行に持って行くときにかさばらないメリットも

 

この「軽さ」は普段使いにおいて大きなメリット。というのも、髪の毛は下向きにキューティクルが生えているので、本来ドライヤーは「頭の上から下に向かって送風」するのが正解。しかし「頭の上から送風」するには、ドライヤーを常に高い位置に持ち上げておく必要があり、重いドライヤーだと腕が疲れてしまいます。Re・De Hairdryならこの問題をクリアしています。

↑髪を傷めたくない場合はこの写真のように「根元→毛先」方向に風が当たるように乾かします

 

Re・De Hairdryの真骨頂は本体サイズから想像のつかないパワフルさ!

コンパクトで軽量なドライヤーというだけなら世の中にたくさんありますが、コンパクトさを実現するためにパワーが貧弱なものがほとんど。一方、Re・De Hairdryの最大の特徴ともいえるのがパワフルさです。なんと、スペックは風量3.6㎥/分(ノズルあり)、風速は53m/秒(ノズルなし)にもなります。ドライヤーは多くの場合、風量で風の強さを表しますが、いまは1.9㎥/分以上あれば「大風量」タイプといわれています。そんななか風量3.6㎥/分というのは圧倒的。コンパクトタイプだけではなく、大きめのドライヤーと比較してもトップクラスの風の強さです。

↑ノズル先10cmで計測したところ風速は約23m/秒。ちなみに、パワフルさで人気があるダイソンのドライヤーは約19m/秒でした(いずれも実測値)

 

実際に使ってみると、風速があるので風を当てるだけで髪をかき分けて地肌まで風が届き、髪の乾燥がかなり楽です。ただし、ノズル口径が小さいので、風が当たる範囲は狭い印象。剛毛多毛な筆者にとって、この「スポットで髪をかき分ける」ような送風はかなり使い勝手が良いのですが、ひとによっては好き嫌いが分かれるかもしれません。

↑風の強さがわかります。しかし、これはキューティクルが開いて髪を傷めやすい送風方法なので、先述した「正しい送風方法」を参考にしてください

 

↑少しでも風の範囲を広げるため、筆者は乾燥時にはノズルを外しています(スタイリングやブロー時に使用)。ノズルは近づけるだけでくっつくマグネット装着式で、一般的な凹凸式ノズルより格段に付け外しがしやすいです

 

操作性は少々改良の余地アリ? とはいえ買って損はない優秀ドライヤー

Re・De Hairdryはパワフルな送風を活かした「BASIC1」「BASIC2」「GROW」「DESIGN」「STAND」の5モードを搭載しています。

 

BASIC1は最大風量で温風を送風する、髪を素早く乾かすのに向いたモード。BASIC2はパワフル風量ながら温度を低くして髪をいたわるモード。GROWは風量を落とし、低めの温風と送風モードを交互に切り替えるモード。髪を乾燥させすぎず髪のツヤを出すのに向いているというモードです。DESIGNは高温弱風モードで髪のセットに向いたモード。最後にSTANDは低温弱風でスタンドを使用したハンズフリー向けのモードになります。

↑送風モードは電源ボタンを押すと切り替わります。上の雪マークは冷風ボタンで、ヒーターをカットして送風モードに切り替え。現在のモードはライトで点灯。ヒーター使用時はオレンジ、送風時は青いライトが光ります

 

↑BASIC1で乾かしてGROWモードでブローしたところ。ブラシは使わず手ぐしで整えただけですがかなりツヤツヤ

 

ちなみに、「STAND」モードがあることからわかるように、本製品はドライヤーをセットできるスタンドも付属。スタンドに乗せた状態ならハンズフリーでも利用可能であると謳っています。ただし、卓上置き型スタンドだとどうしても髪を下から送風してしまうスタイルになるため、個人的にはあまり利用していません。子供の髪を乾かすときなどに利用すると便利かもしれませんね。

↑我が家ではハンズフリーとしては利用していませんが、Re・De Hairdryはデザインがスタイリッシュなのでディスプレイスタンドとして大活躍しています

 

デザイン、性能、使いやすさともに満足しているRe・De Hairdryですが、筆者が唯一気になったのがこのモード変更まわり。まず、BASIC1やDESIGNなど、モード名をみてもどういった送風運転をしているのかわかりにくい。さらに、髪を乾かすときにハンドルを握ると、ちょうど指がモード変更ボタンにかかります。このため、ノズルを振りながら髪を乾かしていると予期せずモードが変わることがそこそこありました。

↑ハンドルを握った状態。しっかり握ろうとするとモード変更ボタンの位置に指がきてしまいます

 

家電ライターという職業上さまざまなドライヤーを利用している筆者ですが、忙しい自分がドライヤーに求める一番のポイントが風量(速乾性)です。Re・De Hairdryは操作周りに気になる部分もありますが、このパワフルさによって少々の使い勝手の悪さは容認できました。

 

筆者は髪の量が多く乾きにくいので、旅行や出張先のホテルで貧弱なドライヤーに当たると一気に気分が下がってしまいますが、Re・De Hairdryなら旅行先にも持って行きやすいサイズなので嬉しいですね。ちなみに、Re・De Hairdryの実勢価格は2023年2月時点で3万円前後。ドライヤーとしては高価格帯の製品ではありますが、自宅でも旅行でも主戦力として使えることを考えると、コストパフォーマンスが良い製品だと感じます。

新規参入で選択肢増の「オーブンレンジ」最新事情…個性派か高機能か、選び方とおすすめ7機種

お弁当を温めたり冷凍食品を解凍したり、日々の暮らしの中で欠かせない存在となっている電子レンジ。自炊しないならこれで十分なのでは? と思ってしまいますが、レンジ機能にオーブン機能がついたオーブンレンジ市場に近頃、なにやら異変あり。ひとり暮らしでも使いたくなる、魅力あるモデルが続々と登場しているのです。昨今相次ぐ新規参入メーカー発モデルのポイントや、おすすめのラインナップを家電YouTuberのまさとパパさんに伺いました。

 

電子レンジで十分?「オーブンレンジ」のメリットとは

↑写真提供=日立

 

「オーブンレンジ」とは、電子レンジ機能にオーブン料理ができる機能がついたもの。買ってきた惣菜を温め直したり冷凍食品を解凍したりするだけなら電子レンジで事足りますが、もっともシンプルでわかりやすいメリットは、オーブン機能があると食材に焼き色がつけられる、という点でしょう。グラタンやピザを焼いたり、パンをトーストしたり、揚げ物をサクサクに温めたりすることができるのです。

 

「オーブンというと、クッキーを焼いたりグラタンを作ったり、料理が好きな人にしか必要ないと思われがちですが、それだけではありません。電子レンジでコロッケを温めると、どうしても衣がしなしなとしてしまいますよね。

例えば、わたしがイチオシしている象印のオーブンレンジには、コロッケや唐揚げを温めるときにサクサクジューシーに仕上がる機能がついているんです。冷凍食品の温めもとても上手にできるので、ただ温めるだけでいい、と思っている人にもおすすめです」(家電YouTuber・まさとパパさん、以下同)

 

オーブンレンジのトレンドは「コンパクト」で「複雑な機能なし」

↑写真提供=象印

 

オーブンレンジは電子レンジより機能が増える分、どうしても大きくなりがち。でも、電気ケトルにコーヒーメーカーにジューサーに……と家電が並ぶキッチンに置くなら、できるだけコンパクトなものがいいはず。

 

「従来のオーブンレンジは、家族4人分をイメージして作られた、大型のものが主流でした。クッキーが二段で焼けたり、庫内が広くてローストチキンも入ったりするような30L以上のものですね。たくさんの自動調理機能がつき、食材や調味料を入れるだけで料理が完成したり、一度に何品もの料理を同時調理できたりと、時短調理もできる優れものです。

でも、一人、または二人暮らしで、料理はそこまでしないという世帯には、それほど大型でハイスペックなものはいらないですよね。新規参入したメーカーのオーブンレンジには、自動調理機能やスマートフォンでの操作機能などはついていません。その分、安価でコンパクトな作りをしているので、ひとり暮らしのキッチンにも置きやすく、購入しやすい価格に抑えることでより身近な家電になっているんです」

 

オーブンレンジを選ぶときの手順

↑写真提供=パナソニック

 

では、実際にオーブンレンジを選ぶとなったら、どういった視点で選べばいいのでしょうか? 順を追って教えていただきました。

 

1.設置場所のサイズを測る

「まず決めなくてはならないのは、キッチンのどこに置くか。オーブン機能のあるレンジは周辺が熱くなるので、周辺に放熱スペースを取ることも必要です。ゆとりを持って測っておきましょう」

 

・幅50cm×高さ40cm程度→30Lくらいの大型商品も視野に入れられる
・幅45cm×高さ35cm程度→18L〜20L程度のコンパクトなものから探す

 

2.使いたい機能を決める

サイズが決まったら、どのような料理に使いたいかを考えます。クッキーやパンを焼いたり、オーブン料理を作ったりしたいのか、おいしく温められるくらい程度でいいのか、それによって必要な機能が決まってきます。

 

「極端なようですが、シャープの『ヘルシオ』か、そうでない商品にするか、です。過熱水蒸気のみで調理できるヘルシオだけは、他のオーブンレンジと調理法が違い、とても個性的なオーブンレンジなんです」

 

・ヘルシー調理がしたい → シャープ「ヘルシオ」
・日常的にオーブンを使ったり、パン・クッキーなどを焼いたりしたい → 30L以上のオーブンレンジ(東芝、日立、パナソニック)
・オーブン料理もしたいが、1人または2人分で → コンパクトなオーブンレンジ(バルミューダ、シロカ、象印)
・おいしく温められるだけでいい → 機能特化型のオーブンレンジ(バルミューダ、象印)

 

3.「上位モデル」「下位モデル」のどちらにするか検討する

サイズや必要な機能が決まってきたら、型番を入手して比較していきましょう。

 

「よく教えてほしいと言われるのが、上位モデルがよいのか、それとも下位モデルでもそんなに劣らないのか、という点です。ここに “型落ち” (新製品が発売されたことで旧機種となった製品のこと)も加わると、迷ってしまいますよね。

わかりやすいのは、30L以上の大型オーブンレンジを購入したいなら、迷わず各メーカーの最上位モデルを買いましょう、という点です。こちらのオーブンレンジで予算を下げていくとなると、どうしても機能が少なくなってしまい、パフォーマンスの引き算になっているものが下位モデルになってくるのです。たくさんの機能を必要としないなら、下位モデルに落とすのではなく、欲しい機能だけが備わっている新規参入メーカーのものをおすすめします」

 

家電YouTuberおすすめのオーブンレンジ7選

では具体的に、30L以上と大型のハイスペックモデルと、必要な機能だけが高性能で備わったミドルレンジモデル、それぞれから、おすすめモデルをまさとパパさんにおすすめしていただきました。

 

■ ひとり暮らし〜2人家族用にぴったり! 新規参入のコンパクトなオーブンレンジ

・スタイリッシュなデザインで唯一無二の存在感

バルミューダ「バルミューダ ザ・レンジ
5万2800円〜(税込)
サイズ:18L
発売年:2017年

2017年に発売して以来、ロングセラーとなっているバルミューダのオーブンレンジ。小型ながらも機能は抜群で、発酵機能もついているなど、オーブンとしての満足度も高い商品です。

「バルミューダのオーブンレンジの特筆すべき点はやはり高いデザイン性でしょう。レンジが終わるチン! という音には実際のギターの音色が使われているなど、操作音や調理中の効果音も洗練されていて、新しい価値を生み出しています。自動あたため機能や解凍機能など、できることをぐっと絞っているのも、使い勝手がいいですね。一般的に1000Wの電子レンジが多いなかで800Wしかありませんが、十分だと思います」

 

・ “解凍” 上手になりたいならシロカがおすすめ

シロカ「SX-20G151
3万4980円(税込)
サイズ:20L
発売年:2022年

2021年に電子レンジ市場に参入したシロカが発売したオーブンレンジは、SX-20G151。コンパクトで左右と背面に隙間を開けず設置できるのも魅力的です。

「シロカのオーブンレンジの特徴は、解凍の技術に優れているところで。ムラなくじょうずに解凍ができるので、冷凍ごはんや冷凍食品などを解凍したい人に向いています。また、価格的にも手が出しやすいので、電子レンジだけでいいかなと思っていた人でも、オーブンつきのものを検討することができます」

 

・揚げ物がサクサクに温められる “サクレジボタン”

象印「オーブンレンジ EVERINO(エブリノ) ES-GT26
オープン価格(実勢価格6万5780円・税込)
サイズ:26L
発売年:2022年

まさとパパさんイチオシのEVERINOは、象印が17年ぶりに再参入したと話題になった商品です。

「おすすめなのは、コロッケや唐揚げなどをカリッと温められる、サクレジボタンがあること。焼き魚やハンバーグなども、電子レンジだけで加熱するとべちゃっとしがちですが、EVERINOにはレジグリという機能があり、レンジで温めてからグリル機能で仕上げてくれます。オーブン料理をたくさんするというよりは、おいしくリベイクしたい、という方におすすめしたいです」

 

■ 2〜4人家族で料理中心に使いたいなら、30Lの大型オーブンレンジ

・過熱水蒸気のみで焼き上げる独自の調理法

シャープ「ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30
オープン価格(実勢価格17万4000円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

100℃を超える温度に加熱された水蒸気で調理するウォーターヒート技術を使い、焼き目をつけながら食材を焼き上げられるオーブンレンジです。

「油分や塩分などを落として焼くことができ、ヘルシー調理をしたい方にはヘルシオをおすすめします。2022年モデルは、あたため機能がバージョンアップし、焼き魚や照り焼き、冷凍パンなどをできたての状態に戻す “おいしさ復元” ができるようになりました」

 

・350℃でパンやピザもふっくら本格的

東芝「石窯ドーム ER-XD7000
オープン価格(実勢価格12万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

業界最高(2023年2月1日現在、国内家庭用100Vオーブンレンジにおいて)という350℃の高火力と、丸みを帯びた天井で熱対流がよいのが特徴の石窯ドームは、お菓子作りやパン作りをする人から絶大な支持を得ています。

「石窯ドームを選ぶなら、やはり350℃という機能をどう活かせるか考えたいですね。お菓子やパンを作る人にはもちろんおすすめですし、深さ5cmの深皿がついているので、シチューやアクアパッツァなども作ることができます」

 

・熱風旨み焼きでお肉の表面はこんがり、中はジューシー

日立「ヘルシーシェフ MRO-W10A
オープン価格(実勢価格10万5500円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

「熱風旨み焼き」という機能が備わっているオーブンレンジです。焼網の上に下味をつけた食品をのせ、液晶画面で肉の種類や形状を選択するだけで、赤外線センサーが食品の表面温度を見極め、ちょうどよく自動調理してくれます。付け合わせの野菜も一緒に調理できます。

「ヘルシーシェフはとにかく高機能で、自動調理に優れています。自動調理メニューが減ったりタッチパネルでなくなったりはしますが、機能としてはひとつ下のMRO-W1Aでも十分なくらいです」

 

・スチーム機能にすぐれている人気モデル

パナソニック「スチームオーブンレンジ ビストロ NE-UBS10A
オープン価格(実勢価格15万円前後・税込)
サイズ:30L
発売年:2022年

スチーム機能にすぐれているオーブンレンジで、2022年モデルでは食器を入れると、ヒーターとスチームで除菌できるコースがつきました。グリル機能も進化し、自動調理のレシピも豊富です。

「塩分や脂を落とす調理や、餃子などもふっくらカリッと焼き上げられるスチーム&グリル機能など、毎日の料理のグレードをあげたい人にぴったりです。自動調理機能は忙しい人にも便利で、冷凍うどんなどもそのままグリルに入れて調理できます」

 

 

今やオーブンレンジは、自炊しない人にとっても必需品なのかもしれません。買ってきたお惣菜を今よりもっとおいしく温められたら、それだけでQOLが上がるはず。ライフスタイルに合うオーブンレンジを見つけて活用してみてはいかがでしょうか。

 

※価格はいずれも編集部調べ

 

プロフィール

家電YouTuber / まさとパパ

家電量販店での販売員歴10年のキャリアを活かし、家電YouTuberとして独立。業界にいたからこそわかる裏話やトレンド情報を発信している「まさとパパの家電チャンネル」は、チャンネル登録数6万人を超えるコンテンツに。家電を買う前にチェックすると失敗しないと、ユーザーから信頼されている。
YouTube

 


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黒でくすみカラーを引き締め! ブラックインテリアを成功させる秘訣

ここ数年、北欧インテリアの人気が定着するなか、 “くすみカラー” をベースとした、明るく柔らかな配色が主流となっています。淡い色は部屋全体を広く見せる効果があり、清潔感もあるのですが、どこか間延びしてしまい、ぼんやりとした印象を感じることも。そこでアクセントとなるのが、「ブラック」です。黒は、やわらかなくすみカラーの印象をうまく引き締めるのに効果的。 数多くの空間コーディネートを手がけるインテリアコーディネーターの荒井詩万さんに、部屋全体を黒で引き締める「ブラックインテリア」のコツを伺いました。

 

インテリアのトレンドカラーは?

2020年頃からのくすみカラー人気は、現在も継続中なのだとか。

 

「2022年9月にパリで行われた、インテリアの展示会『MAISON & OBJET PARIS 2022』でも、グレーをベースとした “くすみカラー” が引き続き多く見られました。また、3年ほど前から海外を中心に存在感を増している、モスグリーン、マスタード、テラコッタなどの、 “ベイクドカラー” も人気があります。ベイクドカラーとは、ベイク=焼くという意味から、焼いた菓子のように深みのあるくすんだ色のこと。かわいさもあるくすみカラーよりも、一段落ち着いたインテリアになります。インテリアの配色のトレンドとしては、彩度が低めのライトグレイッシュトーンの色味です」(インテリアコーディネーター・荒井詩万さん、以下同)

 

空間に黒をプラスする効果とは?

引き続き明るめの色味がインテリアのトレンドの流れである中、黒で空間を引き締めることにはどのような効果があるのでしょうか?

 

「リビングにはたいていの場合テレビがあると思いますが、テレビは電源を入れていない状態では画面の広範囲が真っ黒で、部屋の中ではどうしても浮いてしまいます。そのため、テレビ以外にも黒を取り入れていくことで空間につながりを持たせ、一体感を出すことができます
また、最近の住宅のレイアウトはリビングダイニングとつながったオープンキッチンが人気です。一昔前は、キッチンは白一色というのが主流でしたが、ここにきてセラミック調の色合いの扉材が流行しているのを受けて、キッチンメーカーが黒い取っ手や水栓、レンジフードを出し始め、スタイリッシュなキッチンが増えてきています。黒を配色したオープンキッチンとの一体感を演出するために、リビングダイニングにも黒を取り入れる傾向が出てきました。昨今の黒色キッチン家電の流行の背景には、キッチンのスタイル変化も影響しているのではないでしょうか」

 

センスよく黒を効かせるインテリアアイテムの選び方

空間に黒を引き締めアイテムとしてプラスする上でポイントとなってくるのが、黒の分量とアイテム選びです。

 

「3年ほど前までは、黒を基調とした無骨でヴィンテージ感のある、いわゆる男前インテリアが流行っていました。しかし、今は黒の分量は控えめに。あくまでアクセントとして部分的に取り入れるのがトレンドです。さらに、細いラインで品よく取り入れていくのもポイントになります。
色の配色は基本的には3色くらいに抑え、インテリアに同じ色を反復させながら調和を作るのがポイントです。ベースになる白を6割、茶色やグレーなどのその他の色を3割、引き締めの黒を1割程度に抑えることでまとまりのある配色になります。そのうえで、バランスをみながら他の色も入れていくのがいいでしょう。
具体的には、以下のアイテムがおすすめです」

 

1.照明器具

「ペンダントの傘が黒い塊だと重すぎてしまうので、傘のデザインがラインで入っているものを選ぶようにしましょう。フロアライトの脚も華奢なラインだとぐっとスタイリッシュに見えます」

 

2.サイドテーブル

「サイドテーブルはソファの横に置くことの多いと思います。ここにテーブルの脚など細いライン程度の少量で黒を入れてくると前面に配置されたテレビとの相性もよく、黒でつながり、一体感が演出できます。マットなアイアン素材を選ぶと、グッと洗練された印象になります。」

 

3.フレーム

「絵や写真を飾るフレームを黒で統一すると、壁の白に程よいアクセントが生まれます。また、家族写真もモノクロにするというのもおすすめです。アート作品のように、かっこいい雰囲気になります」

 

4.クッション

「クッションなどのファブリック類はアイテムとしての面積が大きいため、黒一色ではなく黒が織り混ざった柄を選ぶとよいでしょう。ボリュームのあるソファーは柔らかいグレーやアイボリーを選び、アクセントに黒の量が半分ほど入ったクッションを置くくらいの分量がちょうどいいです」

 

黒を効果的に配置したインテリア事例

実際に荒井さんがコーディネートされた黒を効かせたインテリアの事例をご紹介していただきました。

 

■ ニューヨーク・マンハッタンのアパートメントをイメージ

「リモートワークが広がり、室内窓で部屋を緩やかに区切る住宅が増えています。室内窓は白と黒が主流で、そのなかでも黒の室内窓はとくに人気があります。室内窓に合わせて、カーテンレール、タッセルなどの細い線で黒を取り入れると今っぽい部屋になります。その他にも、この空間ではダイニングテーブルの脚、壁面に飾ったアートのフレーム、床には黒のサイドテーブルに、黒の菱形を模様にしたベニワレン風ラグを敷き、一体感を演出しています。カジュアルでハンサムスタイルな空間にも黒は効果的です」

 

■注目のジャパンディスタイルにも黒をプラスして

「一昨年あたりから注目を集め始めている日本と北欧のスカンジナビアをミックスしたジャパンディスタイル。ラタンや木を使った天然素材のアイテムが多いなか、こちらのお部屋でもアクセントとして黒を入れて引き締めています。レンジフード、照明やファブクリックアート、ダイニングの椅子を黒にして、つながりのある空間にしました。また、オープンキッチンでは家電にも黒を取り入れています」

 

■ ギャラリーのようなリビング空間に

「この部屋で初めに決めたのが壁に飾った女性のポスターでした。こちらを起点として、青と赤を空間に反復しながら配置していきました。とてもカラフルな配色のインテリアではありますが、テーブルの脚やペンダントライトに黒を入れることにより、きりっとした印象になりました。この空間にテレビが入ってきたとしても違和感なく置くことができます。セラミック調のキッチン扉に黒の取っ手もこの空間にとてもよく似合っています」

 

プロがおすすめするブラック家電とインテリアアイテム7選

続いて、黒を使ったインテリアが初めての方でも取り入れやすいおすすめの家電やインテリアアイテムを荒井さんにピックアップしていただきました。

 

1.アンティーク調のデザインで空間にもなじみやすいドリップケトル

アイリスオーヤマ「ドリップケトル温度調節付ブラックIKE-C600T-B
オープン価格(実質価格1万1362円前後・税込)

 

おしゃれな黒色家電の豊富な品揃えに定評のあるアイリスオーヤマ。こちらのケトルは60℃から100℃まで5℃刻みで希望の温度設定にしてお湯を沸かすことができる優れもの。マットなブラックがお部屋にもしっくりと馴染みます。細いノズルはコーヒーや紅茶を入れる際の、量や速度を調整するのに適したデザインです。

 

「マットな質感で見た目にも落ち着いたデザインです。サイズも使いやすい大きさで、さっと注げるノズルも使いやすいのが特徴。ケトルは生活の中でもよく使い、目に入る頻度の高いキッチンアイテムですので、ぜひお気に入りを見つけてください」

 

2.シンプルにスタンダードな存在をコンセプトとするオーブンレンジ

象印マホービン「STAN.オーブンレンジ ES-SA26
オープン価格(実質価格7万3700円前後・税込)

 

マットな質感と余計な装飾のないシンプルなルックスが流行りのセラミック調のキッチンにもよく合います。独自の専用皿を使うことにより、食材を庫内で浮かせて調理する機能を搭載。それにより温めによる食材の温度のムラを抑えることができるようになりました。

 

「今の暮らしにちょうど良いシンプルなデザインを提案してくれる象印のSTAN.シリーズ。今回ご紹介したオーブンレンジのほかキッチンに置かれているさまざまな家電もシリーズとして揃っていて、一つずつ揃えていけば統一感が生まれ、センスよくまとまります」

 

3.もっともおいしいご飯をたくことを目指した技術が光るライスポット

バーミキュラ「バーミキュラライスポット/RP23Aシリーズ
オープン価格(実質価格9万6580円前後・税込)

 

高気密の鋳物ホーロー鍋と鍋に最適な火入れができる専用の熱源、ポットヒーターを合わせることにより、お米本来のおいしさを引き出した粒立ちの良いごはんが炊き上がります。炊飯機能のほか、食材を焼く、炒めることや火加減が難しい料理も美味しく作ることができます。キッチンカウンターに敢えて置いておきたくなる美しいデザインです。

 

「一般的な炊飯器のイメージを超える美しいデザインはカウンターの上におきたくなるほどです。鋳物ホーロー鍋はポットヒーターから取り外すことができるので、炊き上げたご飯や料理をそのまま食卓に並べることも可能。食卓を楽しく彩ってくれます」

 

4.ワイヤーのランプシェードがぬけ感を演出してくれるペンダントライト

APROZ「GEOEGIA」(FLYMEe)
3万800円(税込)

 

職人が1本1本溶接して作られたメイドインジャパンのランプシェード。点灯するとワイヤーの隙間から灯りが通り、空間に陰影を演出することができます。黒でありながらも抜け感のあるデザインなので、ダイニングテーブルの上でも圧迫感がないことが特徴です。

 

「日本製の高い品質とデザインがおすすめのアプロスの照明。照明自体、比較的目立つインテリアですので照明に黒を入れることで空間がグッと落ち着いた雰囲気になります。中の電球の色味を変えることで印象がまた違ってくるのも魅力的です」

 

5.華奢なアイアンの脚が空間に馴染むトレイテーブル

HAY「TRAY TABLE M」(FLYMEe)
3万3000円(税込)

 

天板部分は取り外すことができ、トレーとして使うことも可能に。縁があることにより小物の転落防止にもなります。ソファの前に置くことで部屋全体をすっきりと落ち着いた印象に。

 

「細い脚が今年らしいデザインで気に入っています。とてもシンプルなデザインですので、どんなお部屋にもマッチする頼もしいアイテムです。大小サイズの展開があるので、間取りや用途に合わせて組み合わせて使えばさらに便利です」

 

6.重たい印象にならないように黒を交えた配色のクッション

Artek「Rivi Cushion Cover(リヴィ クッションカバー)40×40」(FLYMEe)
5280円(税込)

 

商品名の「Rivi」とはフィンランド語で「列」や「行」を意味します。このファブリックはデザイナーが手描きにてラインを描いているため、規則性がありながらも温もりのあるデザイン。カラーバリエーションもあるので色の組み合わせも楽しめます。

 

「黒の分量をおさえた手書きのデザインが柔らかさを持ったテキスタイルです。クッションを選ぶ際には、触り心地や、素材、質感によっても雰囲気が変わってくるのでお部屋との相性を考えて選びたいですね」

 

7.気軽に取り入れたい細枠フレーム

MOEBE「フレーム ブラック」(アクタス)
5500円〜(税込)

 

アルミ製の細くシンプルなデザインが特徴のフレーム。背面が透明になっており、2枚のアクリル板で作品を挟み、フレームの4本の枠材の外にゴムバンドをかけて固定する構造。飾る場所によって表情が変わります。余白を活かしたり、押し花を挟んだりと想像力を掻き立てられるフレームです。

 

「フレームを構成するアイテムがとても少なく、不要なディテールを可能なかぎりなくしたデザインが気に入っています。壁にフレームを飾ることによって、空間に奥行きが生まれます。フレームは比較的取り入れやすいインテリアアイテムですのでトライしてみてください」

 

柔らかな色調で揃えていった部屋に何となく間延びした印象や物足りなさを感じているのであれば、空間に黒をプラスしてみてはいかがでしょうか。黒のポイント使いが、洗練された空間をつくります。まずはご紹介したような小物から取り入れてみましょう。

 

プロフィール

インテリアコーディネーター / 荒井詩万(あらいしま)

「CHIC INTERIOR PLANNING」代表。戸建住宅・マンションのインテリアコーディネート、リフォームなどを数多く手掛ける。住まう人に寄り添う心地よい空間づくりが人気。大妻女子大学短期大学部非常勤講師、町田ひろ子アカデミー講師。 NHK教育テレビ「資格☆はばたく」、テレビ東京「インテリア日和」、日本テレビ「スッキリ!」「ヒルナンデス!」などTV出演多数。
HP

 

 


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高効率な燃料電池開発のカギ! パナソニックが「超音波式水素流量計」の受注を開始

省エネ関連のソリューションを開発しているパナソニック エレクトリックワーク社は、燃料電池を開発する企業・研究機関に向けた「超音波式水素流量濃度計」の受注を開始しました。

 

脱炭素社会に貢献するひとつのツールとして開発が進む燃料電池ですが、発電の効率アップや耐久性を上昇させるためには、まだまだ課題があるといいます。超音波式水素流量濃度計は、その課題解決に貢献する商品です。

 

そもそも燃料電池とは?

燃料電池は水素と空気中の酸素を化学反応させて、電気エネルギーや熱エネルギーを発生させる装置です。燃料電池における発電の過程で発生する物質は水だけなので、環境負荷をかけることなく、電気を得ることができます。

 

なお燃料電池は、家庭用にも「エネファーム」という形で普及しています。エネファームの場合、空気中の酸素と各家庭に供給されているガスに含まれる水素を反応させて、電気や熱を作っています。この熱は湯沸かしに使えるので、電気に加え、温水も得られるのがエネファームの利点です。

 

↑エネファームが電気を発生させる仕組み(エネファームパートナーズ ホームページから引用)

 

燃料電池開発における課題を解決

現在、より高効率な燃料電池の開発に向け、様々な企業や研究機関が取り組んでいる最中です。そのなかで、ひとつの課題があります。それは、燃料電池中の水素の状態把握が難しいことです。

 

燃料電池内部で水素と酸素を化学反応させたとき、一度にすべての水素が酸素と反応してくれるわけではありません。つまり、一部の水素が余ってしまうのです。そのため、余った水素を循環させ、再び発電に使用するようになっています。

 

燃料電池の高効率化を実現するためには、この循環を繰り返すことで余りの水素を減らす必要があります。しかしこれまでは、どれくらいの水素が余っているのかを測る手段が乏しく、ある程度は推測に頼らざるを得なかったため、設計を行うのが難しい状況にありました。

↑燃料電池内の空気と水素の流れ、図の左側で水素が循環しています(同社発表のスライドから引用)

 

今回パナソニックが開発した超音波式水素流量濃度計は、水素の流量・濃度を高精度で測ることができます。循環部を流れる気体は高温・高湿になっていますが、超音波式水素流量濃度計はそんな環境を苦にしません。しかも、流量・濃度に加えて、温度・湿度・圧力も同時にモニタリング可能です。流量と濃度の同時計測、高湿度環境での計測に対応した商品は、業界初。同社によれば、超音波式ガスメータの開発で培ったノウハウを、本品に活かしているといいます。

↑超音波式水素流量濃度計

 

これを燃料電池開発に導入することで、動作状況をより具体的に把握できるようになります。いまより高効率な発電をするための、キーになり得る存在です。

 

多数の企業・研究機関からの問い合わせが集まる

今回発表されたのは、超音波式水素流量濃度計の“受注”ですが、これの開発自体は、2020年に既に発表されていました。その発表時点ですでに、燃料電池メーカー、燃料電池自動車メーカーなどを中心に多くの問い合わせが寄せられていたといいます。そして発表された製品には、その問い合わせから汲み取った要望も活かされているそうです。

 

燃料電池の普及に向けた課題は少なくありません。本品が、それらの課題を解決する一助となることを期待しましょう。

「Narwal Freo」は水拭きを極めたロボット掃除機だ! モップ洗濯、二度拭きもおまかせの満足感をレビュー

近年、ロボット掃除機が大きく進化している。中でもトレンドとして注目されているのが、掃除機がけしながら水拭きもしてくれる2Wayタイプの掃除機だ。筆者自身、数々の機種を使用してきて、「床掃除を丸ごとお任せできる時代になった」とありがたく思っていたところ、さらにスゴイ機能を持ったロボット掃除機があるという。それが今回ご紹介するNarwal社の「Narwal Freo(ナーワル フレオ)」だ。

 

実際に使ってみたところ、とにかく水拭き性能がスゴイ!「求めていたのはコレかもしれない」と思うほどの使いやすさと達成感を感じたので、今回は、そんな感動とともに数々の独自技術を詳しくレポートしていこう。

↑丸みを帯びたベースステーションにすっきり収まったNarwal Freo

 

数々の受賞歴を誇るNarwalが日本上陸

製品を紹介する前に、まずは本機を開発したNarwal社について紹介しよう。Narwalは2016年、若き創業者・張峻彬(チョウ・シュンビン)氏が中国で設立したロボット掃除機メーカー。まだ設立して間もないが、開発メンバーにはHUAWEI、マイクロソフト、DJI(ドローンメーカー)といった世界的な企業の出身者が名を連ねている。さらに、2020年には米TIME誌が選ぶ「2020年のベスト発明」にランキング入り。米「エジソン賞」では金メダルを獲得するなど、世界が注目する企業となっている。

 

同社は、ロボット掃除機におけるモップ自動洗浄機能を世界で初めて開発し、これをブラッシュアップし続けているのが特徴。初代モデルとなる「J1」は海外のクラウドファンディングでも高く評価され、発売から3〜4年で数十億元を売り上げた。現在では、ロボット掃除機の市場規模が年間100億元ある中国でトップ3に入ったほか、アメリカとカナダにも支社を立ち上げて販路を拡大し、世界で100万台の出荷実績を誇っている。

 

そんなNarwal社が、日本ならではのニーズに応えるというロボット掃除機を引っさげて、2022年11月に日本に上陸。その製品こそ、今回紹介する「Narwal Freo」というわけだ。

↑見た目はふつうのロボット掃除機だが、何が違うのか、さっそくレポート!

 

 

水拭きがとにかくパワフル!

先述のように、水拭き機能を搭載したロボット掃除機は今のトレンドでもあり、いまや珍しいものではない。しかし、このNarwal Freoは、水拭き機能が群を抜いて優秀なのだ。さっそく基本的な使い方とともに紹介しよう。

 

まず、初めに行うのが本体の充電、そしてベースステーション内にある「清水タンク」への水の補充だ。ここにたっぷり水を入れておけば、あとは自動でモップを濡らしてくれるので、何度も水を補充する手間がない。また操作は、Wi-Fiと連携したアプリのほか、ベースステーションのタッチパネルで操作できるので、掃除したいときにすぐに始められる(詳細は後述)。

↑ベースステーションを開くと、中に2つのタンクがある。右がキレイな水を入れる「清水タンク」、左がモップ洗浄時に出た汚水をためる「汚水タンク」

 

本体裏を見てみると、中央付近に掃除機の吸い込み口があり、本体のおよそ半分を占める面積に水拭き用の2つのモップが搭載されていた。掃除機がけと同時に、この2つのモップが力強く回転することで、床の汚れをしっかりこすり取ってくれるのだ。

↑三角形のモップが効率的に部屋の隅々まで届いてくれそう

 

新しい場所で初めて掃除をするときは、まず本体がサーっと家の中を動き回って探検し、マップを作ってくれる。わが家の場合、1階のリビングダイニングと廊下、洗面室までくまなくまわり、5分程度で帰ってきた。そこでアプリを見てみると、なんとも正確なマップが作成されていた。しかも適切な場所で部屋割りもされている!これは賢い……!

 

掃除モードはいくつかあるなかで、本製品が本領を発揮する「Freoモード」で掃除を開始。Freoモードは、ユーザーが設定した部屋の床材に応じて、最適な水拭きの湿度と床への圧力を調整しつつ、汚れ感知システムによって部屋の汚れの程度を判断し、汚れたエリアに対しては追加で水拭きをしてくれるモードだ。

 

ベースステーション内でモップを濡らし、さっそく出動。そしてマッピングの際に本人が決めたのか、廊下にまっすぐ進んでいき、モップブラシを回転し始めたのだが、この拭きっぷりがとにかくスゴイ! まるで人が両手にモップを持って、力を入れて回すかように拭き上げていってくれるのだ。その拭き跡を見れば、拭き残しがないことも一目瞭然!

↑モップが回転して水拭きした跡がしっかり残っている。ただし、びしょびしょになるわけでなく、すぐに乾く

 

 

汚れに応じて自動で二度拭きを行う姿に感動!

そして、Narwal Freoの唯一無二の能力を目の当たりにする瞬間が訪れる。掃除の途中で何度もベースステーションに戻ってはモップを洗い、再び汚れているところに戻って二度拭きしてくれたのだ。こちらは先述の汚れ感知システムによって、自己判断で追加の水拭きを行ってくれたわけだが、実際に見るとなんだか感動する。「一度掃除したから、もういいでしょ」というわけでもなく、汚れっぱなしのモップで拭き続けることもない。キレイになるまでもくもくと拭き掃除してくれるとは……。なんて誠実! なんて几帳面なの!

↑床にヨーグルトをこぼしてみたところ……

 

↑ここは一発でキレイに! しかも直後に、モップを洗いにベースステーションに戻ってくれた

 

初めてNarwal Freoで掃除した日は特に汚れがひどかったらしく、何度もモップを洗いに戻ったため、1回の掃除で清水タンクの水がなくなってしまった(笑)。ただし、2回目以降の掃除では、モップを洗いに戻る頻度は1回あるかどうかという程度。毎日使えばキレイな状態をキープできるのは間違いないと感じた。

↑床が汚れているときは文句も言わず、けなげに何度もモップ洗浄に戻ってくれる

 

おしりをねじって壁際の汚れも残さない徹底ぶり

Narwal Freoが廊下を掃除しているとき、他社モデルには見られない、おもしろい動きをしているのに気がついた。壁沿いを掃除する際、体を左右に揺らすような、おしりを振るような動きをしていたのだ。なるほど、これが独自技術「テールスイング」か! 壁際を掃除する際、おしりをねじりながら走行することで、壁際の拭き残しを極限まで抑えてくれるというわけだ。壁際なんて、人が掃除したって拭き残しが出やすい場所。これなら、Narwal Freoにお任せしたほうがキレイになるというものだ。

↑前のブラシでゴミをかいたら、おしりをねじってモップを壁際にくっつける独特の動き

 

ちなみに、わが家のリビングにはカーペットを敷いているが、7mm以下のカーペットだと、Narwal Freoは自動でモップをリフトアップして水拭きはせず、掃除機がけだけを行ってくれる。カーペットの有無は自動で認識してくれるので、わざわざ進入禁止エリアに設定したり、モップを取り外したりする必要もない。

↑水拭き終了後、最後にカーペットの掃除機がけだけを行うNarwal Freo。モップを自動でリフトアップしてくれるので、カーペットを濡らすこともない

 

 

洗剤投入・洗浄・乾燥がすべて自動でモップの清潔感が違う

ところで、掃除したあと、モップはどれだけ汚れているのだろう……? 気になってリビングをひと通り掃除したNarwal Freoをベースステーションに戻る前に捕獲。裏返してモップを見てみたところ、ギャー! 汚い! 逆に言えば、本当にしっかり拭き上げてくれたことがわかる。特に自分では手が届かない棚の下にも入り込んで掃除してくれていたので、かなりの汚れをキャッチしていたようだ。

↑目を背けたくなるほど……いや逆にまじまじと見て達成感を味わいたくなるほど黒く汚れている

 

実を言うと、Narwal Freoを使い始めてから今まで、モップがここまで汚れているのを知らなかった。というのも、Narwal Freoは掃除が終わってベースステーションに戻ると、自動でモップを洗浄し、乾燥までしてくれるので、モップを手洗いしたことも干したこともなく、モップが汚れている状態すら見る機会がなかったからだ。

 

しかも、モップ洗浄時には専用の洗剤(洗浄液)を使ってくれている点もありがたい。清水タンクの近くに専用洗剤をセットするだけで洗剤を自動で投入し、モップをキレイに洗濯してくれるのだ。おまけに洗浄後は自動でモップを乾燥させてくれるので、イヤなニオイを感じることは一切なし。手間を掛けずともモップがいつでも清潔であることが実感できるので、安心感が違う。

↑Nawal専用洗浄液。植物性のクレンジングファクターを採用し、多彩な床材に対応している

 

↑洗剤はあらかじめセットしておけば、モップ洗浄時に自動で投入してくれる

 

↑洗浄・乾燥が終わると、ここまでキレイになっていた

 

なお、モップ洗浄に使っているのは清水タンクの水なので、常にキレイな水で洗浄する。洗浄後の汚水は汚水タンクに溜まっていくのだが、溜まった黒い水を見ると、いかに床が汚れていたか、いかにキレイに掃除してくれたかを実感し、さらに達成感と爽快感を感じてしまう。

↑2回ほどの掃除で、ここまで汚れが溜まった。汚いが気持ちいい(笑)

 

 

運転音が静かで、その存在を忘れてしまうことも

こうして何日も繰り返し使っているうちに、気づいたことがある。音がうるさいと思ったことが一度もないのだ。ロボット掃除機によっては、音が大きく、テレビを見ているときやテレワークをしているときには、思わず運転を止めたくなる時もあるが、Narwal Freoの運転中はうるさいと感じたことがなく、むしろその存在を忘れてしまうほど。モップ洗浄中も乾燥中もほとんど音がしないため、ダイニングテーブルの近くに置いてくつろいでいるときも、洗浄と乾燥に気づかなかった。

↑テレワーク中やリモート会議中にもうるさいと思ったことは一度もない

 

タッチパネル搭載とアプリの充実で使い勝手も上々

また、Narwal Freoはベースステーション天面にタッチパネルを備えている点も希少。最近のロボット掃除機は逆にアプリ以外ではほとんど操作できないものも増えていて、本体の近くにいながら操作のためにスマホを取りにいかなければいけないこともある。その点、Narwal Freoなら、清水タンクに水を補充したあと、タッチパネルでそのまま運転を開始できるのがうれしい。

↑ベースステーションの天面についたタッチパネルで基本的な操作が可能

 

もちろん、アプリ自体も優秀だ。掃除中でも、今マップ上のどこを掃除しているか、どこまで掃除が終わったかが見えるので、外出先でも掃除の状況がわかる安心感は大きい。また、過去の掃除履歴も蓄積されるので、どこが掃除できなかったのかが一目瞭然。例えば先日、玄関を掃除していなかったので、なんでだろう……? と思って帰宅したら、玄関に置かれていた段ボールが原因だというのがわかって納得。掃除はお任せしつつも、状況が手に取るようにわかるのはありがたい。

↑アプリを使えば外出先からの操作やルーティン設定など、ライフスタイルにあわせた設定が可能。掃除する部屋の順番や掃除する部屋・しない部屋の設定もアプリから行えるのが便利だ

 

個人的に気に入っているのは、「Freoモード」で掃除した際、その履歴を結果だけでなく動画で報告してくれることだ。どのようなルートで掃除したか、どこで汚れを見つけたか、何度モップ洗浄に戻ったか、かわいいキャラクターが報告してくれる。これを見終わると、思わず「ありがとう」と言いたくなる。ほったらかしにできるのに、放っておけない存在なのだ(笑)。

↑主張の少ないデザインなので、インテリアにもなじみやすい

 

 

キレイ好きな水拭き派が大満足できるロボット掃除機

これまでさまざまなロボット掃除機を使ってきたが、これはまさにキレイ好きの水拭き派のためのロボット掃除機だと言っていいだろう。水拭きロボットの困りごと……例えば、掃除のたびに本体タンクに水を補充する手間、掃除が終わったらモップを洗って乾かす手間、水拭きしたはずなのに汚れが残っているガッカリ感……。Narwal Freoはこれらすべての困りごとを解消し、徹底した水拭きをしたうえで追加の水拭きまでを自己判断で行い、いつでもツルツル、ピカピカの床を実現してくれる。

 

特に、わが家は犬を飼っているので床の汚れが気になるのだが、これだけ水拭き機能が充実したNarwal Freoがあれば安心だ。また、小さいお子さんがいるご家庭でも、この徹底した拭きっぷりには満足できるに違いない。水拭きすれば床に落ちた花粉やホコリもキレイに取り除けるし、いいことづくめ。Narwal Freoは、水拭き派には間違いなくベストな選択と言えるだろう。

撮影/高原マサキ(TK.c)

 

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楽天市場店

 

【CES2023】日本での展開が待ち遠しい「EcoFlow」の家庭用蓄電システムとスマートデバイス

ポータブル電源で知られるエコフロー(EcoFlow)が、2023年1月5日よりアメリカ・ラスベガスで開催された世界最大級のIT家電見本市「CES2023」へ出展。「家庭用蓄電システム」のほか、次世代を担うスマートデバイスとして、「Blade 芝刈りロボット」「Wave 2 ポータブルエアコン」「Glacier ポータブル冷蔵庫」を初公開しました。

↑ラスベガスコンベンションセンターのセンターホールに出展したエコフローの会場

 

バックアップ電力として提供可能な『家庭用蓄電システム』

エコフローがブースを構えた会場は、ラスベガスコンベンションセンター(LVCC)のセンターホール。周囲はパナソニックやニコン、サムスン、ハイセンスなどが並ぶ、いわばCESの中心街的な場所。同社はここにソーラーパネルを使った「EcoFlow Power Kits」で発電するシステムを披露し、そこにはキャンピングカーを持ち込んで具体的な活用法を披露したのです。

↑アウトドアやオフグリッド下でも電源供給を可能にするEcoFlow Power Kits。家庭用蓄電システムはこの拡大版ともいえる

 

そして、エコフローはその考え方を拡張して新たに、家庭用蓄電システムとして展開することを発表しました。現代人にとって電気は日常生活に欠かせないものとなっています。それだけに電力網に障害が発生すれば、ストレスが生じるだけでなく、最悪は生命に関わることも想定されます。そんな時に大きな力を発生するのが非常用電源ですが、これまではそれを一酸化炭素を発生するガソリンなどに頼ってきたというのが実情でした。

↑EcoFlow 家庭用蓄電システムソーラーパネルと組み合わせ、クリーンで静かで、安全なバックアップ電力を提供

 

エコフローはそこにソーラーパネルと組み合わせて使用することで、クリーンで静かで、かつ安全なバックアップ電力を提供できる家庭用蓄電システムを開発。環境に優しい再生可能エネルギーを無料で提供し、電気料金の大幅な節約につながる電源として注目されました。すでにアメリカ国内では販売が開始され、今後は欧州への発売も予定されていますが、日本への発売は現時点で未定。日本での展開も期待したいところですね。

↑EcoFlowの考え方を具体的にキャンピングカーに凝縮。多くの人がその内容をチェックしていた

 

驚きの小回りを実現して楽にコントロールできるEcoFlow Blade

また、会場で注目されていた製品がEcoFlow Bladeです。高品質な草刈りサービスと精密な草刈り機の利便性を兼ね備えたのが特徴で、利用者はスマホにインストールしたアプリで簡単にコントロールできます。そのため、手間をかけずに芝生の手入れが行えるというわけです。

 

この芝刈り機で見逃せないのが、前輪に装備された多方向に動くオムニホイールの存在です。芝生の手入れではエンドまで来たら、そこでUターンしなければなりません。もし普通の車輪だったら、車輪の操舵角に応じて大きく転回するしかありません。しかし、オムニホイールなら横方向に回る小さい車輪を使って方向転換できるので、驚くほど小さいスペースで転回が可能となるのです。

 

会場では実際にその様子をデモしており、狭い会場内でも自在に回る様子に拍手が出ていたほどでした。この製品は「CES 2023 イノベーションアワード」も受賞しています。ただ、現時点での日本での発売は未定とのことでした。

 

暖房機能を加えたスポット型クーラーEcoFlow Wave 2

続いて紹介するのは内蔵バッテリーを使ってスポット型クーラーとして使える、EcoFlow Wave 2です。第1世代は冷房機能だけを搭載した「Wave ポータブルクーラー」として2022年に登場しましたが、第2世代ではそこに暖房機能が加えられました。しかもそのサイズは第1世代よりもコンパクトになったというから驚きです。

 

これがあればアウトドアや電源がないオフグリッドでも快適な空間を過ごすことが可能になります。会場ではキャンピングでの活用として紹介していました。このモデルは2023年中に日本での発売を予定しているとのこと。

 

氷も作れるポータブル冷凍冷蔵庫EcoFlow Glacier

EcoFlow Glacierは、業界初の製氷機を内蔵した次世代ポータブル冷蔵庫です。わずか12 分で18個の角氷を生成できる能力を持ち、バッテリーを1 回充電すれば最大 24 時間もの利用が可能。いつでもどこでも食品を冷やして新鮮に保存することができ、ドリンクに氷を入れて冷たくして飲むこともできるのです。

 

この製品のすごいところは、ソーラーパネルがあれば暑い場所でも太陽光を利用して氷を作れるってこと。つまり、今までのような単なるポータブル冷凍冷蔵庫ではないってことです。バッテリー1本で冷蔵なら24時間、冷凍なら10時間作動可能で、バッテリーはパワーポートも用意して他の製品用バッテリーとして使うこともできます。しかも本体にはキャリング用のハンドルが付いているので、脱着可能な車輪を使って簡単に持ち運びできます。多くのシーンで多彩な用途に使えるのがEcoFlow Glacierです。

 

そして、その革新的なデザインとユーザーの生活の質を向上させる可能性を評価され、こちらも「CES 2023 イノベーションアワード」に選定されました。この製品も2023年中に日本で発売される予定。

↑右側にあるのが製氷機能を備えたユニットで、氷は溶けにくい円形で製氷される

 

冒頭でも述べたように、現代人にとって電力は極めて重要なインフラとなっています。しかし、日本のような災害が多い国に住んでいながら、筆者は電力が途絶えた時の対策が十分とは言えない状況です。ソーラーパネルを組み合わせるという、エコフローの示した方向性は、個人レベルでもそれを解決できる重要なアイテムと感じます。今後の同社の展開に注目です。

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

「メガネをかける人には必需品!」 家電のプロが教えたい家庭用「超音波洗浄器」って?

家電ライフスタイルプロデューサー・神原サリーさんは、テレビやラジオ、雑誌などで活躍する家電のプロフェッショナル。東京・広尾の「家電アトリエ」を中心に撮影を行うYouTubeチャンネル「神原サリーの家電アトリエchannel」では、最新家電の情報を発信中です。そんな活動を応援するGetNavi webでは、サリーさんのYouTube動画をダイジェストでご紹介。今回は、「【超音波洗浄器】世の中が劇的に明るくなる!超便利家電がこちらです!」をお届けします!

 

細かなスキマもおまかせの超音波洗浄器

ツインバードの「超音波洗浄器 EC-4548W」は、超音波を発生させ、細かなスキマの汚れやブラシでは届かない隠れた部分まで洗浄してくれる小型の超音波洗浄器(幅205×奥行120×高さ120mm)。本体の前面がダイヤモンドカットのような模様になっていて、おしゃれな小物入れのような外見もポイント。サリーさんは、常に自室の棚の上に置いて愛用しているそうです。

「何をする機械かっていうと……レンズからノーズパッド、ツルまでメガネを丸洗いできちゃう超音波洗浄器なんですよ!  メガネ屋さんの店頭にご自由にお使いくださいと置いてある、あれの家庭用版ですよね。女性だと、毎日メガネを使っていたらファンデーションがつくし、けっこうメガネって汚れている。日頃メガネを掛けている人は、(超音波洗浄器を使うと)さっきまでのメガネがこんなに違う! ってなるはずです」

 

腕時計やアクセサリーも洗える!

メガネ以外にも、腕時計のバンドや身の回りの小物も超音波洗浄器で洗っているというサリーさん。ここで登場したのが、以前別の動画で紹介したポータブル電源です。

「(超音波洗浄器の)消費電力は26W。ポータブル電源は500WまでOKだから、胸を張って使えます。これで相変わらず日々、(ソーラーパネルで発電して)電気のちょこっと貯金を続けております。今回これを使います」

 

超音波洗浄器をポータブル電源にコードでつなげて準備完了!

「こういう超音波洗浄器って、Amazonとか見ると結構いろいろなメーカーさんから出ています。でもこのデザインは多分ないし、電源コードが取れるからジャマにならないし、棚に置いても家電感がないじゃないですか。中をキレイに拭いて、(コードを)中にしまっておけばいい。いろいろ考えられてて、これを気に入っている理由はそういうところにあるんです」

 

いつでも視界がすっきりクリアに!

それでは、いよいよメガネの洗浄です。準備は本体に水を入れて、普段使っている食器洗い用の洗剤を垂らすだけ。とても簡単です!

「300ccの水を入れて、台所用の中性洗剤を垂らしました。レンズの方を下にすると万が一傷になるといけないからレンズが上になるように入れます。それでスイッチ。もうこれで待つだけ3分!」

 

待っている間に、腕時計のバンドやネックレスのチェーンをセットするための付属品・アクセサリーホルダーを手に取ったサリーさん。

「これで何をするかっていうと、ここに腕時計(防水仕様に限る)をセットして沈めるの。アーチ状になっているので、セットしておけばベルトのこまごましたところの汚れも落ちるっていう仕組みなんです」

 

3分が経過し、メガネを取り出します!

 

「メガネを水道ですすいで、キッチンペーパーで拭きました。私が見てもキレイになってる感じがします。かけてみて!」

動画撮影者の翔子さんに、超音波洗浄器でキレイになったメガネを渡すサリーさん。果たして翔子さんの感想は? 気になる結果は、以下の動画をチェックしてみてください!

このほか、もっと最新家電の情報を知りたい方は、「神原サリーの家電アトリエchannel」へどうぞ!

各社の強みを生かしたエントリーモデルは逸品揃い! プロが厳選する調理家電の入門機3選

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、搭載する機能によってピンキリの製品が揃う、炊飯器とオーブンレンジ、コーヒーメーカーをピックアップ。各ジャンルのプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すアイテムを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

【炊飯器部門】

独自の圧力コントロールで理想の炊き上がりを実現

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」NP-ZX10

実売価格3万1070円

3通りから好みの食感に炊き分けが可能な圧力IH炊飯ジャー。蒸らし工程で圧力をかけ、ごはんのおいしさを引き出す。最適な温度コントロールで最長30時間保温できる「うるつや保温」と、ニオイの発生を抑え最長12時間保温できる「高め保温」を搭載する。

SPEC●炊飯容量:0.09~1.0L(5.5合) ●炊飯時消費電力:1240W●お米選択:白米、無洗米、玄米●付属品:Ag+抗菌加工立つしゃもじ、計量カップ(180mL)●サイズ/質量:W255×H215×D390mm/5.0kg

 

炊飯器はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>個人の好みやメニューに合う炊き分け機能を搭載

ほぼ毎日使う炊飯器だから、ごはんのうまみを引き出せる機種を選ぶのは当然のこと。個人の食感の好みや、食卓に並ぶ料理の種類にマッチする、炊き分け機能も吟味したい。

 

<Point 2>炊飯した翌朝もみずみずしくおいしいごはんが食べたい

炊きたてが抜群においしくても、翌日釜に残っているごはんを食べたらイマイチ……となってしまっては残念。長時間、ごはんの美味しさを損なわずに保温できるのが望ましい。

↑メニューに合わせて圧力の強さと圧力をかける時間を調整し、3通りの食感に炊き分ける。「白米ふつう」のほかにも、「すしめし」「しゃっきり」から好みの炊き上がりを選択可能だ

 

<ココが上位モデル級>培ってきた技術力を生かし“主役級”のごはんを実現

「同社の圧力IHは以前から、もっちり甘く炊き上がると評判。近年の高級炊飯器ブームで炊飯技術が格段に向上したこともあり、エントリーモデルでも満足度が高いです。『熟成炊き』のみずみずしさは、ごはんが食卓の主役に!」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」NW-FA10

実売価格10万9700円

6つの底IHヒーターを制御する独自技術を採用し、立体的かつ激しい対流を実現。ふっくらとした粒立ちと米本来の甘みを感じられる。15通りの炊き分け機能と、前回炊飯時の感想から好みの食感に近づける「わが家炊き」を搭載。

 

機能の差早わかり!

 

【オーブンレンジ部門】

おいしさと健康の両立はウォーターオーブンが最強

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-UA30

実売価格8万4840円

レンジ加熱を組み合わせることなく、終始過熱水蒸気で調理できるウォーターオーブン。食材の中心まで効率的に熱を伝えつつ、適度な潤いを与える。同社の専用アプリ「COCORO HOME」との連携により、気に入ったメニューを本体に送信可能だ。

SPEC●庫内容量:22L(1段調理)●定格消費電力:1430W(レンジ)、1420W(オーブン/グリル)●搭載センサー:らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●最大レンジ出力:1000W●サイズ/質量:W470×H340×D390mm/約17kg

 

オーブンレンジはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>過熱水蒸気を用いておいしくヘルシーに

最初から最後まで過熱水蒸気で調理できる“ウォーターオーブン”機能は外せない。塩分や油をカットし、みずみずしく仕上げてくれる。

 

<Point 2>毎日使うのに不便のないレンジ出力や解凍機能

レンジの最大出力W数は時短性能に直結するので要チェック。カチカチに冷凍した肉を適度に解凍する半解凍機能なども欲しい。

 

<ココが上位モデル級>ヘルシオ独自の水のチカラは同等

「水のチカラだけで加熱調理ができるヘルシオ。過熱水蒸気の特性を生かした同時調理など、独自機能が多彩です。包丁で切れる状態までほどよく解凍する『サックリ解凍』も重宝」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30

実売価格20万3500円

保存温度の違う食材も自動調理が可能。高度な複数のセンサーが食材の温度を判別し、ムラを抑えて焼き上げる。蒸気量と温度の制御技術が向上し、あぶり焼きや低温調理にも対応。

 

機能の差早わかり!

 

【コーヒーメーカー部門】

ネスプレッソクオリティを手軽に味わうならコレ!

ネスプレッソ

エッセンサ ミニ

実売価格1万5180円

最大19気圧の高圧力で抽出するカプセルタイプ。エスプレッソ(約40mL)とルンゴ(約110mL)の2サイズから選んでボタンを押すだけの手軽さで、本格的なコーヒーが楽しめる。本体はモダンなデザインで、インテリアにも馴染みやすい。

SPEC●水タンク容量:約0.6L●定格消費電力:1260W●ポンプ最大圧力:19気圧●カプセルコンテナ収納数:最大6個●コーヒー抽出量:約40mL/約110mL●サイズ/質量:約W84×H204×D330mm/約2.3kg

 

コーヒーメーカーはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>“上位モデルと同等”を求めるとカプセルタイプが最適

カプセルタイプなら、同社製品ではコーヒー自体の味わいに差は生まれない。ブラック派ならエントリーモデルでも必要十分だ。

 

<Point 2>バリスタが淹れたような深みと上質なクレマを手軽に楽しめる

プロの技術を再現する豊かなアロマと深みのあるボディ、滑らかなクレマ。豆の産地や精製法にこだわった上質な1杯を手軽に楽しみたい。

 

<ココが上位モデル級>ハイクオリティなコーヒーを手軽に抽出

「ネスプレッソのおいしさの理由は、カプセルコーヒーとしの完成度。その味はエッセンサ ミニでも十分に楽しめます。ワンタッチでシンプルにコーヒーを味わいたい人にオススメ」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

ネスプレッソ

グラン ラティシマ

実売価格4万8400円

スチーム加熱機能を備えたミルクタンクを搭載。カプチーノやラテマッキャートなど、多彩なメニューを自動で抽出する。ダイヤルを回せばミルクノズルもカンタンに洗浄可能。

 

機能の差早わかり!

リーズナブルだけどハイスペック! 炊飯器のエントリーモデルは象印で決まり

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、調理家電のカテゴリからプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押す炊飯器を紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

独自の圧力コントロールで理想の炊き上がりを実現

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」NP-ZX10

実売価格3万1070円

3通りから好みの食感に炊き分けが可能な圧力IH炊飯ジャー。蒸らし工程で圧力をかけ、ごはんのおいしさを引き出す。最適な温度コントロールで最長30時間保温できる「うるつや保温」と、ニオイの発生を抑え最長12時間保温できる「高め保温」を搭載する。

SPEC●炊飯容量:0.09~1.0L(5.5合) ●炊飯時消費電力:1240W●お米選択:白米、無洗米、玄米●付属品:Ag+抗菌加工立つしゃもじ、計量カップ(180mL)●サイズ/質量:W255×H215×D390mm/5.0kg

 

圧力の制御技術を用いて各価格帯で比類なき炊き分け

象印の圧力IH炊飯ジャーで特筆すべきは、圧力をきめ細かくコントロールすることで実現する炊き分け機能だ。NP-ZX型では3通りの炊き分けができ、個々の好みに合った食感が楽しめる。

 

ハイエンドモデルNW-FA型は、前回炊飯時の「硬さ」や「粘り」についてのアンケートに答えることで、好みに食感に合わせて121通りからパーソナライズする「わが家炊き」を備える。

 

炊飯前に時間をかけて米に吸水させる「熟成炊き」は、両モデルとも搭載。米の芯からアルファ化を促進し、ふっくらと甘み成分を引き出して炊き上げてくれる。

 

炊飯器はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>個人の好みやメニューに合う炊き分け機能を搭載

ほぼ毎日使う炊飯器だから、ごはんのうまみを引き出せる機種を選ぶのは当然のこと。個人の食感の好みや、食卓に並ぶ料理の種類にマッチする、炊き分け機能も吟味したい。

 

<Point 2>炊飯した翌朝もみずみずしくおいしいごはんが食べたい

炊きたてが抜群においしくても、翌日釜に残っているごはんを食べたらイマイチ……となってしまっては残念。長時間、ごはんの美味しさを損なわずに保温できるのが望ましい。

↑メニューに合わせて圧力の強さと圧力をかける時間を調整し、3通りの食感に炊き分ける。「白米ふつう」のほかにも、「すしめし」「しゃっきり」から好みの炊き上がりを選択可能だ

 

<ココが上位モデル級>培ってきた技術力を生かし“主役級”のごはんを実現

「同社の圧力IHは以前から、もっちり甘く炊き上がると評判。近年の高級炊飯器ブームで炊飯技術が格段に向上したこともあり、エントリーモデルでも満足度が高いです。『熟成炊き』のみずみずしさは、ごはんが食卓の主役に!」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

象印マホービン

圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き」NW-FA10

実売価格10万9700円

6つの底IHヒーターを制御する独自技術を採用し、立体的かつ激しい対流を実現。ふっくらとした粒立ちと米本来の甘みを感じられる。15通りの炊き分け機能と、前回炊飯時の感想から好みの食感に近づける「わが家炊き」を搭載。

 

機能の差早わかり!

よゐこ・濱口の清潔意識の高さにドン引き? ナノイーXとnoteが「清潔」を語るトークイベントを開催

パナソニックのクリーンテクノロジー「ナノイーX」とメディアプラットフォームのnoteが、「#清潔のマイルール」をテーマにした投稿コンテストを開催し、その投稿内容を紹介するトークイベント「これからの清潔を語ろう会議」を実施しました。

↑トークイベントにはタレントのよゐこ・濱口 優さん(中央)らが出演

 

この投稿コンテストでは、この数年で大きく変わった「清潔」への意識について考えやエピソードをエッセイやイラスト、マンガ、動画など自由な形式で募集。note上でハッシュタグ「#清潔のマイルール」とつけて投稿してもらい、審査員が選考のうえ、グランプリを発表します。

 

グランプリ受賞者にはなんとギフトカード10万円分が贈呈されるほか、審査員特別賞や企業賞など合計13名に賞品が授与されます。応募期間は2023年1月10日から2月9日23時59分まで。まだ作品を受け付けていますので、興味がある方は、ぜひ投稿してみてください。

 

コロナ禍で大きく変わった清潔への意識

トークイベントには、タレントの濱口 優さんや雑誌「ひよこクラブ」編集長の柏原杏子さん、雑誌「ダ・ヴィンチ」編集長の川戸崇央さんが登壇したほか、MCとしてnoteプロデューサーの徳力基彦さん、パナソニックくらしアプライアンス社 ビューティ・パーソナルケア事業部の中田隆行さんが参加しました。

↑トークイベントの様子

 

トークの最初のテーマは「わたしの#清潔のマイルール」ということで、ゲストの3人にマイルールをうかがうと、濱口さんは「買ったものを除菌シートで全部拭く」と回答。昨年7月に第一子が誕生したことで清潔に対する意識がガラッと変わったそうで、「一時期は小銭も全部除菌シートで拭くくらい過敏になってました」と告白。いまはそこまで神経質にしてはいないものの、やはり赤ちゃんがいるとかなり清潔に気を遣うようです。

↑濱口さんは赤ちゃんの誕生を機に清潔への意識が高まったそう

 

同じく、小さいお子さんがいる川戸編集長も「子どもを菌やウイルスから守りたいので、菌の動きを妄想するようになりました」と回答。目に見えないからこそ、どういう状況で菌に触れやすいか考え、先回りして避けるようにしているそうです。

↑ダ・ヴィンチの川戸編集長は菌の動きを妄想しているとのこと

 

また、仕事柄、小さい子どもや妊婦さんと関わることが多い柏原編集長は「相手を知る」と回答。人によって清潔の基準が異なってくるため、相手に合わせてどれくらい気をつけるべきか考えることが増えたそうです。

↑相手の立場や気持ちについて配慮することが増えたというひよこクラブの柏原編集長

 

パナソニックの中田さんは、こういった清潔意識が高まる現代のニーズに対応するパナソニック独自のクリーンテクノロジー「ナノイーX」を解説してくれました。ナノイーXは2003年に同社の空気清浄機に搭載され、20年間進化を続けている革新的なテクノロジーです。

↑中田さんはナノイー開発当初から携わっているナノイーの第一人者だそうです

 

ナノイーXは空気中の水分を集めて高電圧をかけることで生成される微粒子イオンのこと。これを空気中に放出することで、ウイルスや菌、アレル物質、花粉、ニオイなどを抑制する6つの清潔効果を得ることができます。また、ヘアドライヤーにも搭載され、美しい髪や頭皮の状態を保つためにも利用されています。

↑ナノイー・ナノイーXの効果は多岐に渡ります(パナソニックのサイトより抜粋)

 

ナノイーXの効果の秘密は、微粒子に含まれるOHラジカル。これが菌やウイルスなどさまざまな物質の水素と結合し、物質を変性させることで作用を抑制しています。人体への安全性を保ちながら清潔な空間を作ることができるため、いまでは家庭用の電化製品だけでなく、公共施設や電車などの交通機関でも採用されているとのこと。

↑ナノイーが有害物質に作用する仕組み(パナソニックのサイトより抜粋)

 

↑ナノイーX対応製品には携帯できるコンパクトなタイプもあります。写真はクルマのカップホルダーにも入るナノイー発生機 F-GMU01(実売価格1万2720円・税込)

 

寄せられた清潔のマイルールに思わず共感

続いて、トークイベントでは、「みんなの#清潔のマイルール」ということで、noteに投稿された一般の方の意見を見ていきました。

 

最初に紹介されたのは「なまけるための片付け/花太郎さん」の投稿作品。コロナ禍で清潔を気にするようになり、どんどん清潔に対して神経質になっていたとき、ご自身に赤ちゃんができたときに似たような気持ちだったことを思い出したそう。その後、気持ちが落ち着き始めると、清潔はキリがない世界なので、どこかで区切りをつけるほうがよいと気付いたことから、清潔のマイルールは「自分を自分でどこまで許せるのか決めること」と定義したそう。

 

これには、先ほど「一時は小銭まで除菌シートで拭いていた」と語っていた濱口さんも共感したようで、「本当にわかります。清潔って気にしすぎると人との距離が遠くなるんですよ。自分も赤ちゃんができて、色々な人に抱っこしてほしいけどあまり触ってほしくない……と悩んだことがありました」とコメント。

↑濱口さんも投稿内容に共感していました

 

柏原編集長からは、「こういう時代だからこそ、言葉にしてあげるのも大事ですよね。私の場合、仕事でお相手をする赤ちゃんがいたら、『いま手を消毒したので抱っこしてもいいですか?』と伝えるようにしています。それだけでお母さんも安心してくれますからね」と、育児雑誌の編集長らしい的確なアドバイス。清潔を気にするあまり敏感になりすぎず、自分で「ここまでキレイにすればOK」という基準を設けておけば、心のバランスも保ちやすいのかもしれません。

 

次に紹介されたのは、「まいさなさん」の投稿。これまで身の回りをキレイにしていたつもりだったが、清潔ではなかったことに気付いたという内容で、キレイは目にみえるけど、清潔は目に見えないからこそ、「目に見えない世界を想像で見る」というマイルールを考え付いたそう。

 

これは「菌やウイルスの動きを妄想する」と回答していた川戸さんの意見に近いもので、川戸さんもまいさなさんの投稿に共感していました。濱口さんは、「清潔は目に見えないから、文字で伝えてもらえると安心する。タクシーの車内で『この車内の空気は清浄に保たれています』って書いてあるだけでホッとしますもん。同じように、ナノイーXのマークもあると安心します」と語ると、パナソニックの中田さんは「菌やウイルスは見えないのでナノイーXの効果がわからないという声が多いのですが、そう言って頂けるとうれしいです」と語りました。

 

お互いの清潔のルールを理解することが重要

最後に、「これからの#清潔のマイルール」と題し、投稿作品や会場でのトークを受けて、清潔意識がどう変わったかを出演者が発表しました。濱口さんは、人によって清潔のルールが異なることや相手のルールに合わせて思いやりを持つ必要性を実感されたということで、「それぞれのルールの理解が必要」と回答。これにはゲストのみなさんも納得したように大きくうなずいていました。

↑互いの清潔のマイルールを理解しあうことが必要だと語る濱口さん

 

noteの投稿コンテストには、2月4日現在で1010件もの投稿が寄せられているということで、それらの投稿を読むことでお互いの清潔意識への理解が深められるかもしれません。興味がある方は、ぜひnoteの特設ページもチェックしてみてください!

 

【フォトギャラリー(画像をタップするとご覧いただけます)】

ヘルシオのエントリーモデルをプロが解説! 初オーブンレンジに最適な理由とは

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、調理家電のカテゴリからプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すオーブンレンジを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

おいしさと健康の両立はウォーターオーブンが最強

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-UA30

実売価格8万4840円

レンジ加熱を組み合わせることなく、終始過熱水蒸気で調理できるウォーターオーブン。食材の中心まで効率的に熱を伝えつつ、適度な潤いを与える。同社の専用アプリ「COCORO HOME」との連携により、気に入ったメニューを本体に送信可能だ。

SPEC●庫内容量:22L(1段調理)●定格消費電力:1430W(レンジ)、1420W(オーブン/グリル)●搭載センサー:らくチン!(絶対湿度)、温度センサー●最大レンジ出力:1000W●サイズ/質量:W470×H340×D390mm/約17kg

 

オーブンレンジはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>過熱水蒸気を用いておいしくヘルシーに

最初から最後まで過熱水蒸気で調理できる“ウォーターオーブン”機能は外せない。塩分や油をカットし、みずみずしく仕上げてくれる。

 

<Point 2>毎日使うのに不便のないレンジ出力や解凍機能

レンジの最大出力W数は時短性能に直結するので要チェック。カチカチに冷凍した肉を適度に解凍する半解凍機能なども欲しい。

 

<ココが上位モデル級>ヘルシオ独自の水のチカラは同等

「水のチカラだけで加熱調理ができるヘルシオ。過熱水蒸気の特性を生かした同時調理など、独自機能が多彩です。包丁で切れる状態までほどよく解凍する『サックリ解凍』も重宝」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

シャープ

ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30

実売価格20万3500円

保存温度の違う食材も自動調理が可能。高度な複数のセンサーが食材の温度を判別し、ムラを抑えて焼き上げる。蒸気量と温度の制御技術が向上し、あぶり焼きや低温調理にも対応。

 

機能の差早わかり!

エレクトロラックス、軽量クリーナー市場に参戦!日本チーム発案の「UltimateHome700」にヒットの予感

スウェーデンの家電メーカー・エレクトロラックスから、コードレススティック掃除機「UltimateHome 700」が発表されました。

 

エレクトロラックスのスティック掃除機というと、自立タイプ(下重心タイプ)の「エルゴラピード」シリーズなどが有名。ですが、今回発表されたのは同社のスティック掃除機としては2022年7月に同社オンラインストア限定で販売開始した「UltimateHome 900」に続く上重心タイプ(ハンディ掃除機に延長パイプやヘッドが付いたタイプ)です。

 

モデルはウォルナットブラウンカラーの「EFP71525」(実売予想価格7万8100円・税込)とシェルホワイトカラーの「EFP71524」(同6万2700円)の2機種で、上位モデルの「EFP71525」にはカーペットの中のゴミなどをかき取る「パワープロマルチサーフェスフロアノズル」と、UV(紫外線)ランプを照射しながら掃除できる「UVベッドノズル」が付属します。

↑エレクトロラックスが2023年2月17日に発売するコードレススティック掃除機「UltimateHome 700」。左がシェルホワイトカラーの「EFP71524」で、右がウォルナットブラウンカラーの「EFP71525」

 

エレクトロラックス史上最軽量の1.9kgを実現

2モデルの違いはアクセサリーとカラーリングだけなので、上位モデルの「EFP71525」を中心に紹介していきましょう。

 

標準質量(標準ヘッドの「パワープロフロアノズル」と延長パイプを含めた重さ)は、同社史上最軽量の約1.9kgです。先行発売されたUltimateHome 900(標準質量約2.8kg)に付属するパワープロフロアノズルに比べて面積が約35%コンパクトになり、軽量化しただけでなく、狭い場所でも掃除しやすくなりました。

↑UltimateHome 700シリーズの特徴

 

エレクトロラックス・ジャパン ヘッド・オブ・プロダクトラインの洞口裕哉氏によると、「コードレスクリーナーが軽量化しているのは世界でも日本だけで、世界では吸引力を高めるために大きくなる傾向にありました」と語ります。

 

「しかし日本で軽量コードレスクリーナーがどんどんシェアを上げていく中で、『これはちょっと看過できないな』となり、日本チームからこのクリーナーを提案しました。コロナ前に本社の人間が来日して視察したときには、『(日本市場の軽量スティック掃除機は)まるでおもちゃのようだ』と笑われました。しかしその後、何度も議論を重ねていき、無事、開発に着手することとなりました」(洞口氏)

 

日本に比べて広い住宅の多い海外では軽量スティック掃除機のニーズは元々なかったとのことですが、「その後だんだんと日本だけではなく、アジアやヨーロッパのほかの国からこの商品が非常に好評価を得るようになり、結果的には、社内で“最重要新商品”という位置付けで発売することになりました」と洞口氏は語ります。

 

ちなみに上位モデルに付属するパワープロマルチサーフェスフロアノズルを装着すると2kgを超えてしまうとのこと。現在の日本市場では1.5kgを切る超軽量モデルが人気になっており、1.1kgといったモデルも登場しているものの、2kgを切るというのは市場で受け入れられる上で重要なポイントでしょう。

 

アクセサリーが充実。ハンディ掃除機として取り外せる充電台も便利

軽量スティック掃除機の多くは充電台が付属しないため、本体にACアダプターを接続したり、バッテリーを取り外して充電台に置いたりと、充電のしにくさがマイナスポイントになりがちです。その点UltimateHome 700は充電台が付属。すべてのアクセサリーを充電台に収納できるようになっているため、さっと付け替えて家中を掃除できるのが魅力です。

 

また、今回のような上重心タイプのスティック掃除機の場合、ハンディ掃除機として使いたいと思うと延長パイプを外してどこかに置かなければならないケースがほとんどでした。しかし、UltimateHome 700の場合は、充電台の後ろにあるボタンを押しながら本体を上に持ち上げると、スッとハンディ掃除機を取り外せるようになっています。三菱電機の「iNSTICK ZUBAQ」シリーズ(手前に倒すとスティック、上に持ち上げるとハンディになるタイプ)に近いコンセプトで、これもなかなか使い勝手が良さそうです。

↑本体背面にあるボタンを押しながら本体を上に引き上げます

 

↑ハンディ掃除機に早変わり

 

↑ハンディ掃除機を取り外したところ。パイプが斜めにカットされているので、このままノズルを付けずにハンディ掃除機として使えます

 

上位モデルのEFP71525には、スポンジタイプのローラーによって細かいホコリから大きめのゴミまで巻き込んで吸い取れる「パワープロフロアノズル」に加えて、じゅうたんの中にあるゴミやホコリもかき取れる「パワープロマルチサーフェスフロアノズル」、紫外線を照射しながらベッドやふとん、ソファなどを掃除できる「UVベッドノズル」が付属します。(EFP71524にはパワープロマルチサーフェスフロアノズルとUVベッドノズルが付属しません)

↑標準で付属するパワープロフロアノズル

 

↑パワープロフロアノズルは、ドライバーを使わずに簡単にブラシを取り外して掃除できます

 

↑上位モデルのEFP71525に付属するパワープロマルチサーフェスフロアノズル。こちらもレバーを回転させるだけでブラシを取り外せます

 

↑上位モデルのEFP71525に付属するUVベッドノズル。側面のボタンを押すだけでブラシを引き出せます

 

さらに、2つの回転モップによって床を水拭きできる「パワープロモップノズル」も別売(実売予想価格9900円・税込)で用意されています。

↑2つの回転モップが付いたパワープロモップノズル。パッドをあらかじめ水で濡らして使います。面ファスナーで装着されているので、取り外して洗うのもカンタン

 

フローリングからカーペットもラクラク掃除

発表会ではUVベッドノズルを除く3つのノズルのデモも行われました。

↑パワープロフロアノズルで、フローリング上とすき間にある重曹とプラスチックビーズを吸い取ったところ

 

↑カーペット上にあるペットの毛を模したフェルトと、お菓子の食べ残しを模したコルク材を、パワープロマルチサーフェスフロアノズルで吸い取るデモ

 

↑パワープロモップノズルでクレヨンで描いたタイルの汚れを掃除するデモ

 

ちなみにUltimateHome 700シリーズ発売を記念し、購入後に製品登録すると先着1000人までパワープロモップノズルがもらえるそうです。専用の回転モップクリーナーも人気ですが、これさえあればUltimateHome 700が1台あるだけで事足りるので、場所を取らずに済むのはうれしいポイントです。

↑新発売記念で先着1000人までパワープロモップノズルをプレゼントするキャンペーンも実施されます

 

今や、コードレススティック掃除機は3万円を切る安価なモデルから10万円前後の高級モデルまで幅広くラインアップされています。しかし超軽量モデルは日々の使い勝手はいいもののパワーに物足りなさを感じる場合がある一方、パワフルなモデルは重くて取り回しがしにくいという難点があります。その点、UltimateHome 700はパワーと取り回し、使い勝手のバランスがいいモデルに仕上がっているように感じました。

 

先述の通り、エレクトロラックスというと下重心タイプの代名詞である「エルゴラピード」シリーズが有名ですが、下重心タイプは日本市場で約2割程度とのこと。約2割のカテゴリーでトップを取っているだけでなく、人気の8割を占める上重心タイプに切り込むことで、さらなるシェア獲得に乗り込んだ形になりました。当初の販売価格は決して安くはないですが、1000台までは水拭き掃除用のパワープロモップノズルがもらえるお得感もあり、ヒットの予感がします。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

エントリーモデルとは思えない! 本格的なコーヒーを自宅で味わえるコーヒーマシンはどれ?

リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回は、調理家電のカテゴリからプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すコーヒーメーカーを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

田中真紀子さん

白物・美容家電に精通。主婦目線のリアルなレビューが持ち味で、雑誌やウェブに多数寄稿する。

 

ネスプレッソクオリティを手軽に味わうならコレ!

ネスプレッソ

エッセンサ ミニ

実売価格1万5180円

最大19気圧の高圧力で抽出するカプセルタイプ。エスプレッソ(約40mL)とルンゴ(約110mL)の2サイズから選んでボタンを押すだけの手軽さで、本格的なコーヒーが楽しめる。本体はモダンなデザインで、インテリアにも馴染みやすい。

SPEC●水タンク容量:約0.6L●定格消費電力:1260W●ポンプ最大圧力:19気圧●カプセルコンテナ収納数:最大6個●コーヒー抽出量:約40mL/約110mL●サイズ/質量:約W84×H204×D330mm/約2.3kg

 

コーヒーメーカーはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>“上位モデルと同等”を求めるとカプセルタイプが最適

カプセルタイプなら、同社製品ではコーヒー自体の味わいに差は生まれない。ブラック派ならエントリーモデルでも必要十分だ。

 

<Point 2>バリスタが淹れたような深みと上質なクレマを手軽に楽しめる

プロの技術を再現する豊かなアロマと深みのあるボディ、滑らかなクレマ。豆の産地や精製法にこだわった上質な1杯を手軽に楽しみたい。

 

<ココが上位モデル級>ハイクオリティなコーヒーを手軽に抽出

「ネスプレッソのおいしさの理由は、カプセルコーヒーとしの完成度。その味はエッセンサ ミニでも十分に楽しめます。ワンタッチでシンプルにコーヒーを味わいたい人にオススメ」(田中さん)

 

上位モデルはコレ!

ネスプレッソ

グラン ラティシマ

実売価格4万8400円

スチーム加熱機能を備えたミルクタンクを搭載。カプチーノやラテマッキャートなど、多彩なメニューを自動で抽出する。ダイヤルを回せばミルクノズルもカンタンに洗浄可能。

 

機能の差早わかり!

ブルーエアの空気清浄機はエントリーモデルでも優秀!? プロが解説

空調家電はまず適応畳数を意識するが、そのうえで求める機能を吟味することが重要だ。今回は空調家電のプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判をおす空気清浄機を紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆する家電&デジタルライター。“オジさん目線”を意識した製品レビューが好評だ。

 

全方向からパワフルに給気し微粒子を9割以上除いて循環

ブルーエア

Blue 3210

実売価格2万5620円(~15畳)

同社の基幹技術「HEPASilentテクノロジー」を搭載するコンパクトモデル。本体下部で360度から空気を吸い込み、0.1μmまでの微粒子を99.97%(※2)フィルター捕集する。空気の状態を検知し、自動で最適な風量に調節もできる。

SPEC●推奨フロア面積:17平方メートル(11畳)●定格消費電力:2~10W●風量:0.5~3.2立方メートル/分●フィルター:Particle +Carbon Filter●フィルター交換目安:約6か月●内蔵センサー:搭載●サイズ/質量:直径200×H425mm/約1.7kg

 

違和感ないデザインと確かな清浄能力が両立

空気清浄機は一年じゅう活躍するので、基本的に出しっぱなしになる家電。ゆえに違和感を感じさせないデザインがベストだ。ブルーエアは多くのデザインアワードを受賞するなど、そのクオリティの高さが世界で認められている。

 

同社のBlueシリーズは大型ファンで360度からパワフルに空気を吸引し、高性能フィルターで有害物質を除去する。そのうえで空気を循環させ、素早く清浄するという基本性能は申し分ないもの。個室や寝室に置くならエントリーモデルのBlue 3210でも不足を感じることはないだろう。

 

上位モデルは、ライフスタイルにこだわりがあり、部屋の空気の質も改善して自宅をより快適にしたい人に最適。特に北欧系の家具・インテリアには調和する。

 

空気清浄機はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>設置する部屋の広さに必要十分な清浄能力

空気清浄機は清浄能力に比例して価格が高くなる。効果をしっかり実感するためには、5~6畳程度の個室に置く場合でも15畳クラスのモデルを目安にすると良い。

 

<Point 2>部屋に置いても違和感ないミニマルなボディデザイン

1年じゅう出しっぱなしにするモノなので、デザイン性は重要。本体サイズがコンパクト、あるいは洗練されたデザインなど、設置する空間に調和するモデルを選びたい。

↑天面には操作ボタンを搭載。内部には大型ファンを備えており、本体下部の全方位360度からパワフルに空気を吸い込んで清浄する

 

↑搭載センサーが空気の汚れ具合を感知し、前面のLEDがリアルアイムで3段階に分類して通知。風量は自動で適切に調節してくれる

 

<ココが上位モデル級>全方向からパワフルに部屋全体の空気を清浄

「上位機種と同等のHEPASilentテクノロジーを搭載した清浄性能もさることながら、小型ボディに秘めたパワーが魅力です。大型ファンで全方向から空気を吸引し、天井方向への排出することで空気を循環させ、確実に部屋を清浄します」(近藤さん)

 

上位モデルはコレ!

ブルーエア

DustMagnet 5240i

実売価格5万6360円(~18畳)

同社初となる「DustMagnetテクノロジー」搭載モデル。独自の気流と帯電プレフィルター、2か所の吸引口の組み合わせで空気中の汚れを効率的に除去する。サイドテーブルとしても使え、インテリアのひとつとして自然な風合い。

 

機能の差早わかり!

※1:【試験機関】(一財)北里環境科学センター【試験方法】27.7立方メートル(約6畳)、室温25℃、湿度70%の試験室にて、エアコン内部にカビ菌を滴下した試験片を設置、1日3時間の冷房運転後に「内部クリーン」運転ありとなしの条件において、4日後のカビ菌の数を比較【試験結果】試験片のカビ菌(1種類)が99%除去されたことを確認(北生発2021_1202号

※2:【試験機関】RISE Research Institute of Sweden AB (ボロース、スウェーデン)【試験方法】欧州フィルター規格EN 1822-5:2009に基づくフィルター粒子捕集率試験【試験粒子】塩化カリウム【試験結果】0.1~1μmまでの微粒子を99.97%以上除去 *フィルターの除去性能。部屋全体への除去性能とは異なる

プロが太鼓判をおすエアコンのエントリーモデルはコレだ!

空調家電はまず適応畳数を意識するが、そのうえで求める機能を吟味することが重要だ。今回は空調家電のプロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すエアコンを紹介する。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

近藤克己さん

生活家電を中心に執筆する家電&デジタルライター。“オジさん目線”を意識した製品レビューが好評だ。

 

エアコン内部と部屋の空気をナノイー技術で清潔に保つ

パナソニック

エオリア EXシリーズ

実売価格17万7340円(14畳/2022年モデル)

ナノイーX技術を用いて冷暖房時には空気中の様々な有害物質を抑制し、エアコン内部も清潔にキープ。フィルターのホコリを自動で捕集するお掃除ロボットも装備する。パーシャル制御を駆使し、室温を下げ過ぎない快適除湿モードを新搭載。

SPEC●適用畳数:暖房11~14畳、冷房11~17畳●定格消費電力:1340W●期間消費電力:1455kWh●温度設定:0.5℃刻み●気流:ワイド、スイング●能力:暖房5.0kW、冷房4.0kW●サイズ:W798×H295×D239mm

 

温度や湿度管理のみならず空気の質にまでこだわる

同社独自の新ナノイーXを採用するというだけでも、エオリアシリーズを選ぶ理由となる。エアコン内部をクリーンに保ちつつ、冷暖房では部屋の空気中に浮遊する菌・ウイルス、さらに家具やカーテン等に付着する菌・ウイルスの抑制に効果を発揮するのだ。

 

エントリーのEXシリーズは足元にパワフルな温風を届ける足元暖房や、室温を下げずに除湿を続ける快適除湿を搭載。適度な冷暖房機能でどの季節も快適に使える。

 

上位機のLXシリーズには給気換気、排気換気のほか給水不要の加湿機能も加わるなど、部屋の中で長時間快適に過ごせる機能が満載。エアコンを使用しても、窓を開けて換気するたびに寒くなる・暑くなるという不快さに悩まされていた人にピッタリだ。

 

エアコンはエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>エアコン内部を清潔に保つ自動掃除機能や抗菌作用

エアコン内部は夏場に冷房運転をして放置しておくとアッという間にカビだらけに。部屋で過ごす人の健康のためにも、内部を清潔に保ち菌の増加を抑制する機能が欲しい。

 

<Point 2>冷房や除湿運転時などに必要以上に体を冷やすのはNG

特に季節の変わり目などに運転するときには、エアコンの風が直接体に当たらない送風性能が望ましい。また、湿度を下げる際にも、なるべく室温は一定に保てると良い。

↑マットな質感の本体にはLEDランプを搭載。タイマー運転や、自動運転の「AI快適」など、運転中のモードがひと目で確認できる

 

<ココが上位モデル級>オールシーズン快適で清潔な空調をサポート

「新ナノイーXはエアコン内部でカビが増えるのを防ぎ、部屋のニオイも除去。湿度の制御技術の進化で、『室温が設定温度に達したのに湿度が高くて不快』という事態を防げます。足元に温風を届ける足元暖房もあり、1年じゅう快適です」(近藤さん)

 

上位モデルはコレ!

パナソニック

エオリア LXシリーズ

実売価格36万5200円(14畳/2023年モデル)

冷暖房中に室温を保ったまま新鮮な外気を取り込める給気換気に加え、不快な空気を排出する排気換気を搭載。毎日の暖房開始時間をAIが学習し、スイッチオンですぐに温風を吹き出す「すぐでる暖房」がこれからの季節に重宝する。

 

機能の差早わかり!

トレンドを押さえたシャークのスティック掃除機をプロが太鼓判! その理由は?

掃除機市場で人気を二分するロボット型とスティック型。リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回はスティック掃除機の中から、プロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すアイテムを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事やお試しレビューを執筆。掃除機ジャンルのトレンドにも精通する。

 

独自のヘッドパーツは毛が絡まずゴミ捕集力も優秀

シャーク

EVOPOWER SYSTEM STD CS100J

実売価格2万9700円

独自開発のマルチフロア対応ヘッド「ブラシレスパワーフィン」を搭載。あらゆる床面に密着して多くのゴミを取り除くうえ、長い髪の毛やペットの毛が絡まない形状だ。掃除終了後、ドックに戻せば自動的に充電が開始する。

SPEC●最大駆動時間:最大13分(スティック)、最大17分(ハンディ)●充電時間:3.5時間●サイズ/質量:W267×H1005×H124mm(スティック)、W67×H500×H86.5mm(ハンディ)/約1.9kg(スティック)、約0.9kg(ハンディ)

 

快適な掃除がしやすくなる細かい配慮がうれしい

EVOPOWER SYSTEM STDは申し分ない性能を備えながらも機能数を絞ることで低価格化を実現。人気機種の特徴を踏襲しつつも、シンプルな使いやすさを追求している。一度使えばヘッドの滑らかな操作性や、ワンタッチでゴミ捨てできる機能など、目立たないが掃除の快適性にしっかりと寄与している機能や工夫が随所に散りばめられていることに気づくはずだ。「毛が絡まないブラシ」も最近のトレンドで、メンテナンスの手間を大幅に軽減する。

 

上位機iQ+は自動ゴミ収集ドックが付属し、ゴミの量を検知して掃除モードを自動調整。掃除にまつわる面倒ごとをまとめて解消した。LEDライトをヘッドとハンディの両方に装備し、暗所でもスムーズに使えるのは便利だ。

 

コードレススティック掃除機はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>清掃場所や床材を選ばず多彩なシーンで活躍できる

住環境にもよるが、フローリングやカーペットをはじめ、畳や布など様々な素材に掃除機がけができると便利。テーブルや棚の上に使えるハンディタイプへ切り替えられれば完璧だ。

 

<Point 2>掃除したいときにサッと軽やかに取り出せる

部屋に置いてあっても邪魔にならず、必要なときにすぐ取り出せるのがイイ。さらに本体が軽量で、ヘッドが自在に動かせるものなら掃除機がけのストレスは大幅に軽減!

↑持ち手部分のリリースボタンを片手でつまむだけでハンディクリーナーに早変わり。充電ドックに設置した状態からそのまま取り外せる

 

↑掃除のストレスのひとつであるゴミ捨ては、ボタンをワンタッチするだけで完了。ゴミが飛び散りづらく、触らなくていいので衛生的だ

 

<ココが上位モデル級>必要十分な機能は搭載! 合理的な取捨選択に脱帽

「優秀なブラシレスパワーフィンは装備しつつ、FLEX機能を削るなど、機能を厳選し低価格を実現。自動で充電するドックに設置した状態から、ワンタッチでハンディクリーナーとして使えるので、利便性を実感する場面は多いはずです」(平島さん)

 

上位モデルはコレ!

シャーク

EVOPOWER SYSTEM iQ+ CS851JMVAE

実売価格7万2600円

新開発「iQテクノロジー」センサーがゴミの量を検知し、吸引力とブラシロールの回転スピードを最適化。ハンディとヘッドに搭載されたモニターの色が変化しゴミの量を知らせる。パイプ部分が曲がる「FLEX機能」で家具下の掃除もラクラク。

 

機能の差早わかり!

初めての1台に最適なロボット掃除機は「ルンバ」に決まり! プロが太鼓判を押す理由

掃除機市場で人気を二分するロボット型とスティック型。リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回はロボット掃除機の中から、プロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すアイテムを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事やお試しレビューを執筆。掃除機ジャンルのトレンドにも精通する。

 

4万円切りを疑うほど大満足の清掃能力

アイロボット

ルンバ i2

アイロボットストア価格3万9800円

ゴミをかき出して浮き上がらせ、吸引する独自の清掃システムを搭載。各種センサーの進化が実現した効率的な走行パターンで、ゴミを取り逃しにくい。専用アプリと連携して、外出中の遠隔操作や掃除済みエリアの確認も可能。

SPEC●清掃技術:3段階クリーニングシステム●オススメの床材:カーペット、フローリング●稼働時間:1回の充電につき最大75分(清掃完了まで自動充電&自動再開)●音声アシスタント:対応●サイズ/質量:直径342×H92mm/約3.2kg

 

価格は据え置きで強化された清掃能力

2022年夏、i2はルンバファミリーの新しいエントリーモデルとして驚きをもって迎えられた。従来機の価格は踏襲しながら、清掃範囲、吸引力、清掃パターン、稼働時間などが向上。総合的なゴミの除去性能は同価格帯で出色だ。

 

ロボット掃除機の老舗だけあって、基本の走行性能、つまり家具の隙間に挟まる、階段から転落するなど、現実に起こり得る問題からの回避能力も優秀。バッテリーが少なくなると自動でホームベースに戻り充電、続きから再開して、部屋じゅう隅々まで掃除を完了する。

 

上位機のj7+は障害物の認識・学習機能が秀逸。物が多い家庭や、ロボット掃除機がペットの排泄物に接触して大惨事……という心配がある人にもうってつけだ。

 

ロボット掃除機はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>任せっぱなしでも安心できるインテリジェントな自走性能

ロボット掃除機初導入への懸念点のひとつが自走性能。狭い隙間に引っ掛かっているのを“救助”したり、走行しないままに掃除を終えてしまった場所を人が掃くのでは二度手間だ。

 

<Point 2>かき出すようにゴミを収集するブラシパーツ搭載機がベター

ゴミをかき出す回転ブラシの有無によって、部屋の隅や家具の下のゴミ除去能力は大きく変わる。ルンバの「エッジクリーニングブラシ」なら四角い座敷を丸く掃く心配も無用。

↑段差センサーを備え、落下を自動的に回避できる。階段の手前など特に注意が必要な場所では、別売のデュアルバーチャルウォールを設置すると安心だ

 

↑上位機も搭載している、髪の毛が絡まりにくいゴム製の「デュアルアクションブラシ」を搭載。2本目のブラシが逆回転することでゴミの取り逃しを防ぐ

 

<ココが上位モデル級>基本的なゴミ除去能力は上位機にも劣らない

「ゴム製デュアルアクションブラシなどによる『3段階クリーニングシステム』や、コの字を描く効率的なパターン走行は上位機譲り。約10倍(※)の吸引力で、“これぞルンバ!!” という高いゴミ除去能力を見せてくれます」(平島さん)

 

上位モデルはコレ!

アイロボット

ルンバ j7+

アイロボットストア価格9万9800円

最大1年ぶんのゴミを収集するクリーンベース(自動ゴミ収集機)を付属。本体前面に広角カメラセンサーを装備し、障害物の識別・回避精度が大幅にアップした。コード類やペットの排泄物、靴下などを機械学習済み。

 

機能の差早わかり!

※:AeroVac搭載のルンバ600シリーズとのカーペット上での比較

初めての1台に最適なロボット掃除機は「ルンバ」に決まり! プロが太鼓判を押す理由

掃除機市場で人気を二分するロボット型とスティック型。リーズナブルな価格で購入できるエントリーモデルは、基本性能も底上げされてきている。今回はロボット掃除機の中から、プロが「コレなら選んで間違いナシで、しかもおトク!」と太鼓判を押すアイテムを紹介しよう。

※こちらは「GetNavi」 2023年1月号に掲載された記事を再編集したものです

 

私が選びました

家電ライター

平島憲一郎さん

白物家電を中心に製品紹介記事やお試しレビューを執筆。掃除機ジャンルのトレンドにも精通する。

 

4万円切りを疑うほど大満足の清掃能力

アイロボット

ルンバ i2

アイロボットストア価格3万9800円

ゴミをかき出して浮き上がらせ、吸引する独自の清掃システムを搭載。各種センサーの進化が実現した効率的な走行パターンで、ゴミを取り逃しにくい。専用アプリと連携して、外出中の遠隔操作や掃除済みエリアの確認も可能。

SPEC●清掃技術:3段階クリーニングシステム●オススメの床材:カーペット、フローリング●稼働時間:1回の充電につき最大75分(清掃完了まで自動充電&自動再開)●音声アシスタント:対応●サイズ/質量:直径342×H92mm/約3.2kg

 

価格は据え置きで強化された清掃能力

2022年夏、i2はルンバファミリーの新しいエントリーモデルとして驚きをもって迎えられた。従来機の価格は踏襲しながら、清掃範囲、吸引力、清掃パターン、稼働時間などが向上。総合的なゴミの除去性能は同価格帯で出色だ。

 

ロボット掃除機の老舗だけあって、基本の走行性能、つまり家具の隙間に挟まる、階段から転落するなど、現実に起こり得る問題からの回避能力も優秀。バッテリーが少なくなると自動でホームベースに戻り充電、続きから再開して、部屋じゅう隅々まで掃除を完了する。

 

上位機のj7+は障害物の認識・学習機能が秀逸。物が多い家庭や、ロボット掃除機がペットの排泄物に接触して大惨事……という心配がある人にもうってつけだ。

 

ロボット掃除機はエントリーモデルでもココは譲れない!

<Point 1>任せっぱなしでも安心できるインテリジェントな自走性能

ロボット掃除機初導入への懸念点のひとつが自走性能。狭い隙間に引っ掛かっているのを“救助”したり、走行しないままに掃除を終えてしまった場所を人が掃くのでは二度手間だ。

 

<Point 2>かき出すようにゴミを収集するブラシパーツ搭載機がベター

ゴミをかき出す回転ブラシの有無によって、部屋の隅や家具の下のゴミ除去能力は大きく変わる。ルンバの「エッジクリーニングブラシ」なら四角い座敷を丸く掃く心配も無用。

↑段差センサーを備え、落下を自動的に回避できる。階段の手前など特に注意が必要な場所では、別売のデュアルバーチャルウォールを設置すると安心だ

 

↑上位機も搭載している、髪の毛が絡まりにくいゴム製の「デュアルアクションブラシ」を搭載。2本目のブラシが逆回転することでゴミの取り逃しを防ぐ

 

<ココが上位モデル級>基本的なゴミ除去能力は上位機にも劣らない

「ゴム製デュアルアクションブラシなどによる『3段階クリーニングシステム』や、コの字を描く効率的なパターン走行は上位機譲り。約10倍(※)の吸引力で、“これぞルンバ!!” という高いゴミ除去能力を見せてくれます」(平島さん)

 

上位モデルはコレ!

アイロボット

ルンバ j7+

アイロボットストア価格9万9800円

最大1年ぶんのゴミを収集するクリーンベース(自動ゴミ収集機)を付属。本体前面に広角カメラセンサーを装備し、障害物の識別・回避精度が大幅にアップした。コード類やペットの排泄物、靴下などを機械学習済み。

 

機能の差早わかり!

※:AeroVac搭載のルンバ600シリーズとのカーペット上での比較

ハリツヤ抜群、しゃっきりウマい! 進化したバルミューダの蒸気炊飯器「BALMUDA The Gohan」味の特徴を詳細レポート

2017年に誕生し、2022年12月に新モデルが発売となったバルミューダの蒸気炊飯器「BALMUDA The Gohan」。蒸気で炊く現行の炊飯器では希少な製品であり、旧モデルも独自の機能とデザインで話題となりましたが、今回の新作では何が進化し、ご飯の味がどうなのかが気になるところ。そこで本稿では、実際に白米や玄米など数種のモードで炊き分け、味の特徴をレポートしていきます!

↑新モデルの「BALMUDA The Gohan」。直販価格は4万9500円で、写真のブラックほか、ホワイトも用意されています

 

熱効率が増し、温度制御が進化した

改めて本機の特徴をおさらいすると、前述したように蒸気で炊くことが最大の差別化ポイント。内釜に直接熱を当てず蒸気の熱を利用するため、お米を動かさずにじっくり丁寧に炊き上げることが特徴です。お米が動かないので表面に傷がつかず、甘みが凝縮して粒立ちも良く、しゃっきりとした食感に炊けることが魅力だといいます。

↑外釜(右下)に水を入れ、その上から内釜(左下)をセットして炊きます

 

↑公式サイトより。構造としては、内釜に外釜、ふたつの釜があるのが特徴です

 

ご飯に求める食感は、粘りよりもしゃきっとしたほぐれのよさ……そういった嗜好の人にはうってつけの炊飯器といえるでしょう。では、新モデルは旧モデルに比べて何が進化したのでしょうか?

 

それは大きくふたつ。ひとつは外釜の厚みの強化で、1.2mmから2mmになったことで伝熱効率が増し、ご飯はより甘く、香り高く炊けるようになったそう。さらに、白米は5分速く炊けるようになりました。

 

もうひとつの進化は温度制御。低温でじっくり吸水させたら一気に高温で炊き上げ、仕上げの蒸らしでご飯のツヤとハリを最大化。この温度コントロールをいっそう緻密にすることで、お米の甘み・香りを最大限に引き出すといいます。

↑このほか、予約が1パターンから2パターンになったり、ボタンの配列や仕様が使いやすくなったり、外観にシボ感のある素材が用いられたりと、随所がアップデートされています

 

いわば細マッチョ! ハリツヤと透明感が抜群でしゃっきりウマい

炊飯モードは白米/白米早炊/炊き込み/おかゆ/玄米を用意。今回は、そのうち3つのモードで炊き分けてみます。まずはシンプルに「白米モード」で炊飯。炊飯の手順は、外釜に水を入れてから内釜をセットすること以外は、ほかの炊飯器と変わりません。

↑白米はコシヒカリでトライ

 

白米モードはボタンを押してから55分で炊飯が完了。炊き上がってからフタを開けると、見た目では特に違いはありません。ただ、しゃもじを通してみると、確かにしゃっきりしているような気がする! 立ち昇る香りも素晴らしいです。

↑しゃもじがサクッと入り、ベチャッとした感じは皆無

 

いざ実食! といきたいところですが、せっかくなのでレンジで調理するパックご飯と食べ比べてみることに。それは「BALMUDA The Gohan」で炊きたてのほうがおいしいのは決まっているので、通常の食べ方と、冷ましておにぎりにしたものとで比べてみました。

↑左が「BALMUDA The Gohan」、右がパックご飯。どちらもコシヒカリです

 

まずは炊き立てのご飯と比較。炊いてからの時間差もあるでしょうが、以下写真の通り、「BALMUDA The Gohan」のほうが透明感があり、粒立ちのよさも一目瞭然。

↑左が「BALMUDA The Gohan」です。このツヤとハリと透明感、一目瞭然といっていいでしょう

 

この違いは食べ比べてもはっきりわかるレベルで、「BALMUDA The Gohan」で炊いたご飯にはピンッとした弾力があります。硬くはないのに噛み応えがあり、噛む回数も多いような。例えるなら、端正な見た目と引き締まった筋肉を併せ持つ「細マッチョ」のようなイメージです。一方のパックご飯を食べると、どこかふにゃっとほわっとした食感で、甘みの凝縮度も薄く感じました。

 

とはいえ、炊きたてと比べるのはハンデがありすぎるので、冷まして作り、約3時間置いたおにぎりでも食べ比べを実施。ただこちらでも「BALMUDA The Gohan」はハリや豊かなうまみがほぼ損なわれておらず、時間が経ってもおいしいことを実感しました。

↑左の「BALMUDA The Gohan」はおにぎりにしてもハリやうまみを実感! 右のパックご飯おにぎりはうまみがややぼんやりしていました

 

 

親子丼はふわとろ感が引き立ち上品な味わいに

次は、先ほど白米モードで炊いたご飯とおかずの相性をチェック。まずは、オンラインストアで「BALMUDA The Gohan」を買うと付いてくる、オリジナルレシピブック(別途購入の場合1650円)を参考に「The 親子丼」を作ってみました。

↑粒立ちのいいご飯ならではの料理がたくさん載ったこの一冊から、「The 親子丼」を調理

 

↑いい感じに完成です!

 

食べてみると、ご飯がしゃっきりしているため具材のふわとろ感が引き立って、手前味噌ながら激ウマ! ご飯が汁を吸ってベチャッとする感じがなく、上品な味わいになるのも「BALMUDA The Gohan」ならではだと思いました。

↑汁気の多い丼のほか、サラサラ系のカレーもよく合います。パラパラチャーハンを作りたいときも「BALMUDA The Gohan」がよき相棒になってくれます

 

玄米は甘みともっちり感がある凛とした粒立ち

次は「玄米モード」にトライ。高めの水温でお米の内部までじっくり吸水し、表面に硬さのある玄米でも蒸気の力でふっくら優しい香りに仕上げるとのこと。浸水不要の90分で炊き上げるのもポイントです。

↑玄米が炊き上がりました!

 

食べてみると、これまた「BALMUDA The Gohan」のポテンシャルの高さがよくわかるおいしさ。玄米は甘みとともにもっちり感があります。ベチャッとすることもなく、凛とした粒立ちがお見事!

↑玄米はプリもちっとしてハリツヤもよく、ちょうどいいバランスです

 

炊き込みご飯も粒立ち良好で絶品

ラストは炊き込みご飯に挑戦。今回は、市販の鶏&きのこ炊き込みご飯の素をベースに、オリジナルレシピブック内「釜めしごっこ」の具材を一部加えてみました。「炊き込みモード」は長めの蒸らしが決め手。これにより、具材から出たうま味がお米の中まで染み込むとのこと。こちらも楽しみです!

↑ボタンを押してから60分で完成。写真のような定番の炊き込みごはんのほか、赤飯、また一風変わったビリヤニまでアレンジも自在です

 

仕上げにきぬさやや生姜の酢漬けなどをあしらって完成。炊き込みご飯の素の汁気が加わったため白米ご飯よりやわらかい食感でしたが、だしのうまみが染み込みつつ、ベチャベチャすることもなく、粒立ちも良好。ふっくらプリッとした食感のナイスな仕上がりに。

↑炊き込みご飯は味がよく沁み込んで、食感も良好でした

 

弁当のご飯で例えるなら「崎陽軒」

いろいろ試した結果、「BALMUDA The Gohan」は粒立ちがよく、冷めてもおいしいことがよくわかりました。ちなみに、蒸気炊飯は駅弁の名作として知られる崎陽軒「シウマイ弁当」でも用いられており、その点を踏まえるとハリツヤのよさ、冷めてもおいしいという点はいっそう納得です。

↑洗いやすさもチェック。釜が2種あっても重くなく取り回しがいいので気になりません。外釜は水を入れるだけなので、ストレスなく洗えます。内ブタも取り扱いがカンタン

 

「BALMUDA The Gohan」は一度の炊飯が最大3合で、あえて保温機能を付けていないなど、使う人を選ぶ点もありますが、家族が多くない家庭や、炊いたらすぐに冷凍する派の方にはむしろ歓迎でしょう。玄米や炊き込みご飯もおいしく炊けるのも魅力です。何より、おかずを引き立てるしゃっきりご飯がお好みの方、ぜひ本機をチェックしてみてください。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

 

栃木から生まれるこだわりの1台。日立が新型「白くまくん」に込める想い

日立のエアコン、白くまくん。1975年に日立のルームエアコンの総称として採用されたこの名は、現在に至るまで使われ続けており、日本人にとってはもはやおなじみだ。2022年末、その白くまくんに新シリーズが登場した。それがルームエアコン Xシリーズだ。同シリーズは、熱交換器・排水トレーの凍結洗浄機能やファンお掃除ロボなど、独自の機構を備えたフラグシップモデルである。それを製造している日立の栃木工場を取材した。

↑ルームエアコン Xシリーズの出荷式。トラックに積まれたエアコンの前で笑顔を見せる日立のスタッフ&白くまくん

 

空気清浄機能に徹底してこだわったフラグシップモデル

↑日立のルームエアコン Xシリーズ

 

まずは、Xシリーズの特徴から書いていこう。日立のスタッフによれば、同シリーズの特徴は「お部屋の空気を清潔に保つことに何よりこだわっている」という。

エアコンの内部では、部屋の空気が絶え間なく通り過ぎる。その風にはホコリのほか、カビ、細菌、PM2.5など人間に有害な物質も紛れ込んでいるわけだが、Xシリーズはそれをエアコンの内部で発生させたイオンの力で吸着し、凍結洗浄によって洗い流す。

↑エアコン内部の熱交換器。薄い金属の板が並んでおり、ここに空気中の汚れが多く付着する

 

凍結洗浄というのは、エアコンの熱交換器を一気に冷やすことで霜を発生させ、そこに集めた水分によって汚れを洗い流すというもの。その排水は屋外に流されるため、つまりは部屋の空気の汚れだけを吸着して、家の外へ出してくれるというわけだ。なお本機は、排水が流れる排水トレーや室外機の熱交換器にも、凍結洗浄機能を搭載している。

↑凍結洗浄機能で熱交換器に霜を付着させた状態。凍結洗浄を完了させるには2時間ほどかかるが、人が室内にいないタイミングを自動で見計らって行うという

 

ちなみに、凍結洗浄を行う前には、加温して油汚れを溶かして落ちやすくする機能もついている。ほかにも、家庭では難しいファンの掃除を自動で行ってくれるロボットが内蔵されているなど、部屋の空気質を向上させる機能を多く備えている。コロナ禍で部屋の空気を綺麗にしたいというニーズが高まっているいま、日立が満を持して送り出すエアコンが、このXシリーズといえよう。

↑ファン(写真中央の黒い部品)を自動で掃除してくれる機能も内蔵されている

 

温湿度の観点から同シリーズを見てみると、湿度の制御に注力している。湿度が高いと空気中のカビが増えやすくなってしまう。そこで同シリーズは、「おまかせ・空清」モードを選択するだけで、1年中を通して部屋の湿度が50%を下回るように制御し、カビの繁殖を抑える機能を搭載した。

 

除湿方式は、室温を快適に保ちつつ除湿を行う再熱除湿なので、除湿運転時も部屋が冷えたりすることはない。「おまかせ・空清」モードを選択するだけで、冷房・暖房・除湿の各モードを使い分けて、1年を通じて快適な温湿度と綺麗な空気を作り続けてくれる。

↑Xシリーズの除湿性能のデモ。エアコンの下にあるヒーター式加湿器で強力に加湿しているが、結露はせず、横に干しているTシャツも乾いたまま

 

↑Xシリーズのリモコン。黄色いボタンが「おまかせ・空清」だ

 

戦中に設立された、長い歴史を誇る栃木工場

Xシリーズを製造しているのが、日立ジョンソンコントロールズ空調の栃木工場だ。栃木工場の設立は、1945年の1月。日立の創業者・小平浪平の出身地が栃木であり、「栃木に何らかの記念を残したい」という想いから、この地に工場を建てたという。同工場では1952年にエアコンの製造を開始し、いまに至るまでずっと、エアコンを作り続けてきた。一部、海外で生産している製品こそあるが、日立のエアコンといえば栃木なのだ。

↑栃木工場の第5工場。エアコン需要の高まりを受けて、1969年に稼働を開始した

 

同社がメイドインジャパンを推すのには理由がある。まずは国内の顧客の声をすぐに吸い上げ、製品開発に反映できること。そして、素早く顧客に届けられることだ。エアコンは夏と冬の繁忙期に販売が集中するアイテムである。そのため、製造してから時間を置かず、日本中の顧客へ届けられるメリットは大きい。ちなみに、海外生産では製品の受注から納品まで1ヶ月ほどの時間を要するが、国産であれば6日程度で済むという。さらに最近では、世界的な物流の混乱や円安により、国内生産の優位性がさらに上がった。

↑室内機の組み立てをおこなっているところ。エアコンの組み立てには、手作業でないと行えない工程がある。ちなみに、現場に新たに入ったスタッフは、作業工程を把握するのに1週間、習熟に1ヶ月かかるそうだ

 

「エアコンはインフラ」だ。日立が考えるエアコンの未来像

日立ジョンソンコントロールズ空調で、日本アジア地域の責任者を務める泉田金太郎さんは「エアコンはインフラだ」と語る。近年は地球温暖化の影響か寒暖差が激しく、特に猛暑には、多くの人が毎年のように悩まされている。そんな状況下で、エアコンは一種のインフラなのだ。

 

同じ家電でも、たとえばテレビは、必ずしも1室に1台置く必要はない。だがエアコンは違う。それゆえ同社は、エアコンの需要が長い目で見て増えていくと見込んでいる。おまけにコロナ禍で、空気清浄機能のニーズは確実にアップした。Xシリーズは、同社がエアコンの未来を思い描いて作った渾身の一台なのだ。

↑Xシリーズに込めた想いを語る、日立ジョンソンコントロールズ空調の泉田金太郎さん

 

A4サイズの”パーソナル”な食洗機がパナソニックから登場! 一人暮らしで皿洗うのメンドい人必見

食洗機といえばファミリー世帯の代表的な家事お助け家電ですが、家事軽減を願っているのは単身世帯も同じ。最近は小人数向けのコンパクト食洗機も登場していますが、それでも手狭な賃貸一人暮らしにとっては「大きすぎる」「大げさ」という印象があるようです。このようなニーズをうけ、パナソニックは業界初となる単身世帯向けの「パーソナル食洗機 SOLOTA NP-TML1」(以下、ソロタ)を2月中旬に発売します。一人暮らし向けモデルは従来製品とどこが違うのか? パナソニックにて実機をチェックしてきました。

↑業界初の一人暮らし向け食洗機ソロタ。ちなみに愛称の意味は「ひとり暮らしの(Solo) 技術的な(Technological) 相棒(Assistant)」の略だそう

 

設置面積はほぼA4サイズ、タンク式給水で工事の必要もなし!

ソロタの最大の特徴は「賃貸住まいの一人暮らし世帯」でも気軽に導入できる超コンパクトなサイズと手軽さ。本体サイズは幅31×奥行き22.5×高さ43.5cmで、A4ファイルサイズほどのスペースがあれば設置可能です。

↑パナソニックの食洗機現行モデル4製品と大きさを比較。左からファミリー向けのNP-TZ300、タンク式のNP-TSP1、少人数向けのNP-TCR4、そして今回紹介するソロタ。ソロタの小ささが際立っています

 

また、狭い部屋に置くことを想定しているため、サイズ以外のデザインにも工夫があり、その一つが食器収納スペースの前後に採用されているクリア窓。背面まで見通せるデザインにすることで、狭い部屋に設置しても圧迫感を感じさせません。その他の注目ポイントは本体背面の処理。一般的な食洗機は本体背面を壁側に設置する前提でつくられています。このため、本体背面はネジやパーツの一部が剥きだしになっており、美しい後ろ姿とはいえません。一方、ソロタは360度どこから見ても美しいデザインを採用。食洗機を置ける場所が限られる狭い部屋では、隠さないといけない面がないのは魅力的です。

↑後ろから見ても美しいソロタの背面。オープンキッチンのカウンターに設置しても見苦しくないのはうれしい

 

↑扉は前開き式を採用。背面のクリア窓は開きません

 

賃貸の一人暮らしにも導入しやすいように、給水方式はタンク式を採用。本体下部にある引き出し式の着脱タンクに水を補充して使用するため、水道工事は必要ありません。基本的にシンクに排水することを想定していますが、バケツなどの排水先を用意すれば、キッチン以外の場所でも利用は可能です。

↑本体下部にある着脱タンク。一回の洗浄に利用する標準水量は2.5Lほど

 

洗える食器点数は6点、中食派向きのモデル

本体サイズがコンパクトだと、気になるのが洗える食器の容量。ソロタの庫内容積は約10Lで、日本電機工業会自主基準による収納食器点数はカトラリーを除いて6点になります。6点なら「3点ずつなら2人分の食器も洗えるのでは?」と感じるかもしれませんが、食器をセットするピンの配置により、最大直径23cmサイズの大皿とカップは1点ずつしか置けません。

↑食器をセットするためのカゴ。背面中央は大皿置き場、左奥の四角いスリットはカトラリー、その手前はカップなど、ピンの形状によって置ける場所が決まっている食器もあります

 

↑カップ置き場にはマイボトルをセットすることも可能。水筒派にはうれしい仕様

 

↑パナソニックが想定している一人暮らしの食事で使用する食器の一例。パナソニックの調査では、25〜39歳までの単身世帯平日の食事は一食あたり2品が一番多いのだとか

 

ちなみに、ソロタは鍋やまな板などの調理器具の洗浄には向いていないとのこと。このため、主なターゲット層はレトルトや冷凍食品、惣菜などを利用する中食派の単身者だそうです。

 

時短・節水・清潔性、一人暮らしでも食洗機のメリットは多い

一人分の食器だけなら、わざわざ食洗機を導入する必要はないと感じる人もいるでしょう。しかし、そもそも中食を頻繁に利用する人が料理をしないのは「忙しい」「疲れている」「家事が嫌い」といった理由がほとんど。このような人にとって食洗機は負担の軽減と時間創出の二面からメリットは大きいはず。

 

また、食洗機のメリットは家事負担削減や時短だけではありません。たとえば、約6点の食器というのは、手洗いなら約20Lの水を使って洗う量。しかし、ソロタなら約2.5Lの水で洗浄できます。一日2回食器を洗う場合は、1年間で12000L以上の節水ができる計算。食洗機の導入は実はエコの観点からも魅力的なのです。

もうひとつのメリットが清潔性。食洗機は手では触れられないような熱湯で食器を洗うため、高温で脂汚れをとかすだけではなく除菌も可能。また、食洗機用洗剤は肌に触れることがないため、一般的な手洗い用食器洗剤よりも強力に汚れを落とす成分が配合されています。そのうえ、高圧水流で手洗いでは難しい狭い隙間までパワフルに汚れを落とせます。この3つの理由から、食洗機は手洗いより高い洗浄力と除菌性能があります。

 

多くのメリットがある食洗機ですが、じつは2022年の食洗機世帯普及率は3割以下しかありません。いままで「食洗機は単身向けには大げさ」「置く場所がない」などの理由から導入を見合わせてきた単身世帯も多かったですが、業界初の一人暮らし向けモデルの登場で今後普及率がどう動くか注目です。