自動調理鍋・電気圧力鍋はどれがいい? 人気5モデル徹底チェック!

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。ただ、どのモデルにどんな特徴があるのか、自分の家庭にはどのモデルが合うのか、把握できずに悩んでいる方も多いはず。 そこで、編集部では自動調理鍋の人気モデルを集め、その個性と実力を徹底的にチェック。どのモデルがどんなユーザーにおすすめなのか、実際に使って結論を出してみました!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

↑今回調査した5モデル。左からアイリスオーヤマの電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3、ティファールのクックフォーミーホワイト 3L CY8701JP、シャープの水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G、パナソニックのIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101、象印マホービンのSTAN. 自動調理なべ EL-KA23

 

↑今回は、5人のメンバーで自動調理鍋を調査。左から、フードアナリストの中山秀明(筆者)、家電担当の小林史於、編集長の山田佑樹、動画担当の小山雅斗、家電担当の松永舞香

 

 

【今回テストした5機種はコチラ】

エントリーその1

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込・以下同)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

エントリーその2

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

エントリーその3

 

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

エントリーその4

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

エントリーその5

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。
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【調査その1 味と食感】

ここでは「味・食感」を調査。①カレーと②豚の角煮、③ごはんを実際に調理し、味・食感の傾向の違いをお伝えします。

①カレーの味と食感の傾向は?

同じカレールーを使い、にんじん、じゃがいも、たまねぎ、肉を使ったもっともシンプルなカレーのレシピを2人分で調理。調理手順を振り返りつつ、カレーのルーの粘度や味わいの違い、食材への火の通り具合や味のしみこみ具合、煮崩れの有無、食材の味が生きているか、などをチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

野菜が柔らかく、甘み豊かでサラッとした味

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

ごろっとした具材のうまみが生きたバランス型で、ほったらかしできる点もうれしいところ

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ほったらかしOKで、カレーの味はとろみとコクが豊かなタイプ

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

野菜のとけ込んだとろみが特徴で、濃厚な仕上がりに

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

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②豚の角煮の味と食感の傾向は?

豚の角煮は肉を分厚く切る料理だけあって、肉の柔らかさや味のしみ込み具合に差が出るので、その点を重点的にチェック。調理時間もチェックしました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

脂のコクが強く、適度にジューシー

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

油抜きの手間はあるものの、肉のうまみとパンチを感じる満足度の高い仕上がり

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

油抜きの手間は必要ながら、肉の質感、奥深い味わいの面からワンランク上の味わいに

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

シンプルな味ではあるものの、圧力調理で30分という時短が魅力

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

ジューシーかつ濃厚な、ごはんやお酒が進む味という傾向に

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

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③ごはんの味と食感の傾向は?

家電の設置スペースが限られている家庭では、自動調理鍋を炊飯器としても使いたいニーズがあるはず。そこで、各モデルで炊いたごはんの食感や甘み、粒立ちなどの違いをチェックしました。

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

やわらかめで粘りも強めのオールマイティなごはんが炊ける

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

もっちりして粘りが強い仕上がり

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

甘みと弾力が豊かで、口のなかでふんわりほぐれる粒立ちも魅力

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

パラッと硬めで、噛み応えもしっかりした炊き上がり

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

上品な甘さと粒立ちが際立つ、ワンランク上の炊きあがり

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

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【調査その2 操作性】

ここでは、ディスプレイの視認性やボタンなどの操作のしやすさをチェック。続いて探しているメニューや機能にスムーズにアクセスできるか、検索のしやすさをチェックしつつ、メニュー検索のパターンの豊富さについて確認。このほか、調理手順がわかりやすいかどうかを確認しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ

豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。操作性や視認性にも大きな死角はナシ。アプリこそないものの、内蔵メニューも十分な数を網羅しており、特にエントリー層にオススメ。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

検索手段が豊富で拡張性も優秀

大きめの文字と反応の良いボタンを備えた王道タイプ。検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。ユーザー間のコミュニティも充実しており、“全部盛り”の操作性を求めるユーザーにイチオシ。

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

自動メニューはないが、シンプルな操作でわかりやすい

ワンタッチの自動メニュー登録がなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要。そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメ。

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

本体のカテゴリーから自動メニューを探すタイプ。アプリでのメニュー検索も快適。液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」があるので、レシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にぴったり。

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

パナソニック「ライス&クッカー」はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向け

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

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【調査その3 独自機能】

ここではそれぞれのモデルが持つ独自機能について検証。各モデルで注目の独自機能をピックアップし、その使い勝手と料理の出来ばえを調査します。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

「カロリー選択機能」でレシピをカロリーから選べる

レシピをカロリーで選べる「カロリー選択機能」を搭載。自動調理の中に「カロリーで選ぶ」という項目があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めることが可能です。

↑自動調理の中に「カロリーで選ぶ」があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めていきます

「レシピの出合い方としては新しくて着眼点がナイスですね。ただ、ダイエットとなるとカロリーだけじゃなく糖質も気になるご時世なので、糖質で検索できるともっとうれしいと思います」(山田)

「『野菜シュウマイ』は1個39kcalで100kcal以下のメニューなんですけど、1人で4個食べたら116kcalですよね。食べる量でも変わってくるので、そのあたりもカバーできたらいいなと思いました」(小山)

このほか、グリル鍋として活用できる「2WAY仕様」も特徴で、「一石二鳥なのがいい。グリル鍋を持っているけどあまり使わない家庭であれば、これに買い替えて旧モデルは処分するというのもアリ」と、高評価の声が上がりました。

↑フタを外せばグリル鍋に。卓上で取り分けしやすい高さ設計になっているのもポイントです

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

下準備にも活躍する「まぜ技ユニット」を装備

最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」。ポテトのつぶしやアイスやホイップクリームの泡立てなど、調理の下準備の段階から活躍します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態  ※撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

「お菓子作りで手間がかかる生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそう。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという点でも便利な一台だと思います」(松永)

このほか、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という機能もあり、「料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリット」との声が上がりました。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

2品まで同時に作れる「パック調理」を搭載

市販のジッパー付き食料保存袋に食材や調味料を入れ、2品まで同時に作れる「パック調理」を搭載。休日などにまとめて冷凍常備菜を作ることが多い人にぴったりです。

↑「パック調理」では、ジッパー付き食料保存袋をセットしたら、指定の位置まで水を注いで加熱していきます

「惜しいのは、あまり大量に作れないところ。市販のジッパー袋っていくつかサイズがありますが、Lには対応してないんですよね。用途としては、作り置きして冷凍ストックを頻繁にするような人にはありがたいはず」(小山)

このほか、内鍋がホーロー製という点も大きな魅力。「コンロで直火調理できるのはうれしい」「ホーロー鍋は1万円ぐらいするものもあるから、それを考えるとお得」など、高評価の声がいくつも上がりました。

↑ホーロー鍋を採用した内鍋。重量はありますが、メリットが多く調理の幅が広がります。専用の鍋ブタ付き

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短を叶えるハイパワーの「圧力調理」は大きなメリット

時短に貢献する「圧力調理」に注目。消費電力が900Wでパワーが強いので、より時間が短縮できます。料理が好きで手作りしたいけどあまり時間がかけられない多忙な人にイチオシ。

↑「クックフォーミー」は圧力をかけるための密封構造となっており、フタを閉める際はガシャッとロックします

「ティファールはコンロ用の圧力鍋でも有名で、フライパンもトップブランドですよね。内鍋の熱効率にも、これまで培ってきた様々なノウハウが注ぎ込まれている気がします」(小山)

「時短が求められる世の中において、やっぱり速く調理できるのは大きなメリット。起きてすぐ朝食や弁当の準備、帰宅してすぐに夕食といった、家事で大忙しなパパやママの味方になってくれるでしょう」(山田)

このほか、210種と大量の自動メニューが内蔵されている点にも注目。本機のディスプレイで材料やその分量まで教えてくれる「ナビするレシピ」があるのも便利です。

↑カラーのレシピブックも付属し、バラエティに富んだ料理を作れます

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

随時アップデートされるレシピをダウンロードできる!

本機の独自機能は、随時アップデートされるレシピを独自の「キッチンポケット」アプリを通じて本機にダウンロードできること。なかでも、米国発のフードセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修のレシピが楽しめるのは大きな魅力です。

↑「アボカドのライムスープ」はカットした玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、ひよこ豆などを入れ、アプリからメニューを選んで送信。本機の炊飯ボタンを押せば調理スタートです

「『ライス&クッカー』のユニークなレシピは新体験を提案するという価値もありますよね。レシピが随時追加されていくワクワク感も、本機の醍醐味だと思います」(山田)

「ここ数年でおうち時間が増えたなか、外食でトレンドメニューに触れる機会が減った人は多い。そういった層にもアプローチできるし、おしゃれな料理はホームパーティのメニューとしても活躍するはず」(小林)

このほか、製品名が「ライス&クッカー」なだけに、炊飯機能も充実。コースは多岐にわたり、お米は玄米や雑穀米などにも対応。エコ炊飯、早炊き、すし・カレー用、冷凍用、おかゆなど細かく炊き分けができます。

↑一般的な「銀シャリ」モードで炊き上げたごはんは、専門性を生かしたワンランク上のおいしさでした

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【調査その4 設置性・お手入れ】

ここでは、本体の大きさ、重さ、デザインを加味して設置性をチェック。使用後のお手入れのしやすさも踏査しました。

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

コンパクトで軽く、カジュアルなデザインが◎

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

圧力鍋のため細かいパーツが多く、手入れにはやや手間がかかるが、リーズナブルに電気圧力鍋を使いたい人にはオススメです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

サイズは大きめだが、デザインには高級感あり

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

手入れは比較的簡単で使い勝手も良好。棚に置くなら、キッチンやダイニングが広めの家のほうがよさそう。

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がない場合もあります」(山田)

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

洗練されたデザインで圧迫感がない

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

洗浄パーツは少ないが、炊飯した場合は米がこびりつく点に留意を。

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

コンパクトで、丸みのあるかわいらしいデザイン

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメ」(松永)

洗浄は細かいパーツが多く大変だが、圧力鍋の時短を享受したい人、海外デザインが好きな人向けの一台。

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、そのぶんスピーディに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

コンパクトかつインテリアになじむすっきりしたデザイン

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

洗浄はきわめて簡単で、ミニマルライフに重きを置く人、手入れに時間をかけたくない人には特にイチオシ。

「IoT対応で高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

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【調査のまとめ】各モデルはどんなユーザーにオススメか?

 

【エントリーその1】アイリスオーヤマ 電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3

初心者や少人数世帯にオススメしたいオールマイティなモデル

専用アプリはありませんが、豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。内蔵メニューは十分な数を網羅しており、料理はどれもクセのない味わいに仕上がる印象です。

 

ただし、圧力鍋なので洗うパーツが多く、お手入れの際は少々手間がかかります。ボディはコンパクトで設置性は上々。炊飯器やグリル鍋としても使えるため、家電を置くスペースが限られた世帯にはうれしいところ。約2万円とリーズナブルな点も含め、新生活を始める一人暮らしや少人数世帯、電気圧力鍋を初めて使う人にオススメできるモデルです。

 

【エントリーその2】シャープ 水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

全ての面で完成度の高い王道タイプ

価格が7万円を超え、設置にややスペースを取りますが、「ホットクック」は総じて完成度の高いモデル。女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい、素材の味を生かした料理の味に好感が持てるほか、メニューの検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。

 

お手入れの面では、「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの分解する必要はなく、洗う点数は少ないため、負担に感じることは少ないでしょう。全ての面でレベルが高い王道タイプといえます。多少高くても安心できるモノがほしい、専用レシピサイトを活用して定期的に追加される新しいメニューに挑戦したい、という方にオススメのモデルです。

 

【エントリーその3】象印マホービン STAN. 自動調理なべ EL-KA23

ホーロー鍋でシンプルに調理したい方にぴったり

ホーロー鍋の優れた蓄熱性が活かされているためか、クオリティの高い料理が仕上がるイメージ。カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力です。操作性の面では、専用アプリやワンタッチの自動メニューがなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要ですが、そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメです。直火調理できるホーロー鍋が付属しているのも大きなメリット。炊飯時に米がホーロー鍋にくっつくのは難点ですが、洗うパーツは3点でOKとお手入れはカンタンです。

 

IoT機能や自動調理機能を使うより、手動メインでシンプルに使いたい方、ホーロー鍋がもたらす価値に魅力を感じる方、デザインの良い調理鍋を求めている方にはぴったりのモデルです。

 

【エントリーその4】ティファール クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP

時短効果が高く、忙しいご家庭にオススメ

内蔵メニューは210種と多彩なのが大きな特徴。カレーは具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味に仕上がりました。豚の角煮はシンプルな味わいながら、圧力調理でわずか30分で完成するのが大きな魅力。ごはんはパラッと硬めで、噛み応えもある炊き上がりで、カレーライスやチャーハンに使うとよく合いそうです。

 

操作面では、本体で自動メニューを探す方法がやや限られますが、アプリでのメニュー検索は快適(アプリと本体の連携はナシ)。ディスプレイに調理手順を表示する「ナビするレシピ」があるので、レシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にはぴったりです。ただし、圧力調理を行うため、お手入れのパーツがやや多い点に注意。

 

総じて、ハイパワーな圧力調理による時短効果に魅力を感じる忙しいご家庭や、210種もある多様な内蔵メニューを活用してレパートリーを増やしたい方、「ナビするレシピ」を使って本体のみで調理を完結させたい方にはぴったりの一台です。

 

【エントリーその5】パナソニック IHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101

炊飯重視の少人数世帯・アプリ操作に抵抗がない世代に親和性が高い

カレーや豚の角煮は濃厚な味わいに仕上がる傾向。「炊飯器」と冠するだけあって、ごはんは上品な甘さと粒立ちが際立つワンランク上の炊きあがりになりました。操作性はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向けと言えるでしょう。コンパクトなボディと洗練されたデザインにより、設置性は良好。洗うパーツは2点のみでお手入れはカンタンでした。

 

総じて、料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、手ごろな価格やスマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高いモデル。また、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭に向いています。コンパクトかつ炊飯器/調理鍋の1台2役なので、家電の設置スペースを節約したい住宅事情の方にもオススメのモデルです。

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冷めたおかずが「できたて」に!? ウォーターオーブンヘルシオの「おいしさ復元」機能を体験してきた

水蒸気を加熱して300℃にも達する過熱水蒸気で調理するシャープのオーブンレンジ「ヘルシオ」。脂分と塩分を落としてヘルシーな調理ができると一世を風靡し、最近ではAIoT(※)対応により使う人の嗜好や食習慣を学習して最適なレシピを提案してくれるまでになっています。そんなヘルシオの最新モデル「AX-XA30」は、世相を反映した機能を搭載し、より食生活を豊かにするキッチンツールへと進化しました。体験会で目の当たりにしたその実力を、以下でレポートしていきます。

※AIoT……シャープの造語。IoT(モノがインターネットに接続して、相互に情報をやりとりすること)とAI(人工知能)を組み合わせたもの

↑ウォーターオーブン ヘルシオ AX-XA30。写真のカラーはバイブレーションシルバー。外形寸法は幅490×奥行430×高さ420mm、質量約23kg、総庫内容量30L(2段調理)、定格消費電力はレンジ1460W、オーブンおよびグリル1410W、掲載メニュー数(自動メニュー数)は256メニュー。実売価格は20万5700円(税込)

 

高止まりする中食ニーズに応える機能を搭載

シャープによると、2020年初春に発生したコロナ禍により巣ごもり需要が急拡大する中、在宅勤務が長期化することで食生活にも大きな変化が生まれました。すなわち、家で作る内食(うちしょく)だけでなく、スーパーマーケットやデパ地下などで惣菜を買って帰り家で食べる中食(なかしょく)が増加し、ニーズが高止まりしているというのです。

↑コロナ禍により外食が減り内食と中食が増え、この傾向は今年も続いている

 

さらに、冷凍食品の利用頻度も増加しています。これは、冷凍技術の発達で冷凍食材や冷凍料理の種類が増え、さらに美味しくなったことと、お取り寄せできる全国各地の名産品の種類が増えたことによるもの。

↑巣ごもり需要の拡大で冷凍食品の需要も増えている

 

そこで、9月15日に発売した「ウォーターオーブン ヘルシオ」の新モデル「AX-XA30」では、冷めたおかずや惣菜などをできたてのような食感に復元する「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能を搭載しました。

 

スーパーマーケットなどで買ってきた惣菜だけでなく、家族の食事のタイミングがずれたときも電子レンジを使って温め直すことは頻繁にあります。しかし、電子レンジで温め直した場合、水分や脂分が出てきてベチャッとしたり、あたため過ぎて肉が硬くなって美味しくなくなったりということはよくあります。また、コンベクションオーブンであたためると、表面はこんがり焼けても中は冷たいまま、ということはよくある話。できたての食感に戻すなんて、ほぼ不可能といってよいでしょう。

 

その点、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」機能は、過熱水蒸気と水蒸気を使って温めるのですが、過熱水蒸気は高い熱量により表面を焼きながら食材の中心まで早く熱を通すという特性がある一方、食品に触れると水に変化して食材に適度な潤いを与えるという特性もあるため、できたてのような食感に復元することができるのです。

↑レンジあたために比べて、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は揚げ物ならサックリ、蒸し物ならしっとりとした出来たての食感を復元できる

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」は、遅く帰ってきた家族の夕食の温めから、唐揚げやたい焼きなどテイクアウト食品の温めにも使える

 

↑食パンや惣菜パンも焼きたてのような食感を味わえる

 

「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食!

もともと、揚げ物と蒸し物で同様の機能はあったのですが、従来はあたためメニューの下の階層にぶら下がっており、選ぶのにワンアクションが必要でした。その点、新製品では「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」のひとつとして独立させて使い勝手を改善するとともに、新たに焼き物とパンもワンタッチメニュー化して「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」に追加。焼き物はふっくらと柔らかい食感の中に香ばしさを維持し、パンモードでは生食パンのふんわりした食感を再現します。

↑火加減も時間もすべてオートで設定できる「まかせて調理」メニューの中に、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」を独立メニューとして設置

 

↑「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」メニューの中に、「揚げたてさっくり」(揚げ物)、「焼きたてふっくら」(焼き物)、「蒸したてしっとり」(蒸し物)、「焼きたてパンふんわり」(パン)の4種の復元メニューを設置

 

↑ロールパン、フランスパン、クロワッサン、生食パンの4種類に最適な焼きたて復元設定を用意

 

実際に同モデルの「まかせて調理」で調理したばかりのものと、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したものを試食して比較しましたが、ポテト、焼き鮭、鶏の照焼きともにほぼ同じ食感。パサつきもベトつきもなく、できたてのように美味しかったです。

↑「まかせて調理」で調理したばかりのもの(右)と、調理から数時間たったものを「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」で温め直したもの(左)

 

↑中華まんをレンジで温めると通常は水分が飛んで重量が減ってしまうが、「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」なら逆に水分が増えて重量が増す。つまり、ふかふかの中華まんができ上がるというわけ ※写真は加熱後にラップしたもの

 

「食べごろ解凍」を使って短時間で美味しく解凍

このほか、冷凍食品を美味しく食べられるように、解凍機能も一新しました。従来、冷凍した刺し身や挽き肉を解凍する場合はレンジとスチームをかけあわせていましたが、食材の大きさや形によって加熱ムラができたり、火が通り過ぎて煮えてしまったりすることも。また、お取り寄せした冷凍食品はレンジ解凍ができないものが多く、解凍の手間が面倒でした。例えば、ローストビーフやケーキは冷蔵室で一晩かけてゆっくり解凍しなければならず、刺身はシンクで水を流しっぱなしにする流水解凍が基本。

 

その点、ヘルシオ新モデルでは、ネット上の「COCORO KITCHENレシピサービス」から専用メニューをダウンロードできる「食べごろ解凍」を用意しています。

 

こちらは短時間で庫内を蒸気で満たし、高密閉シールドで蒸気の充満状態をキープ。さらに庫内の蒸気をファンで循環させて食材にまんべんなく水蒸気を当てていきます。水蒸気が食品に触れて水に変化すると、表面で潜熱(せんねつ)という熱が発生し、この潜熱によって凍った食材を溶かすという仕組み。これにより、どんな形状の食材でもムラなく、加熱し過ぎることなく短時間で解凍できるといいます。

↑食べごろ解凍の仕組み。水蒸気の力でやさしく解凍する

 

↑冷蔵室で半日かかる冷凍ローストビーフの解凍は約30分で食べごろに。通常は10-15分ほど流水解凍の必要があるカツオのたたきは約20分で解凍できる。冷凍笹だんごや冷凍クリームパンも大幅に解凍の時間を短縮可能

 

↑「食べごろ解凍」では、食材に応じてダウンロードした専用メニューを使用。「COCORO KITCHEN レシピサービス」でメニューの種類は順次拡大していく予定

 

↑通常、生クリームはレンジ加熱不可だが、ヘルシオの「食べごろ解凍」なら冷凍カットケーキも解凍できる。丸鶏のような厚みのある食材も解凍可能

 

↑ローストビーフは中まで火が通ることなく、ちょうどよい具合に解凍できている

 

なお、「AX-XA30」はシルバーとレッドに加え、新色としてブラウンも用意しています。近年、ダーク系の落ち着いたデザインでキッチンを統一することが流行しており、そのニーズに応えるためだそう。

↑カラバリはバイブレーションブラウン(左)、バイブレーションレッド(右)とバイブレーションシルバー(写真は記事冒頭)を用意

 

昨今の円安や材料費の高騰により家電製品の価格は上昇傾向にあり、新型ヘルシオのスタート価格も前機種より1割ほど上がっています。ただ、劇的に変わった食生活にマッチする「ヘルシオあたため(おいしさ復元)」「食べごろ解凍」機能は極めて魅力的に映りました。我が家もほぼ100%在宅ワークになったことで、1日3食すべてを手作りするのは手間がかかるため、惣菜や冷凍食品を使う機会が増加。でも、今使っているレンジで温めると、その美味しさが半減するんだよなぁ……。本当にヘルシオで作りたての味が蘇るなら、1日3食の喜びが変わってくるはず。これは実際に家で試してみたくなりますね。

カフェマシンは「半自動」に注目! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は、デロンギのエスプレッソ・カプチーノメーカーをご紹介!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【バリスタタイプ コーヒーマシン】 ひと手間を楽しむ大人のおうちカフェマシン

私が紹介します!
白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

白物家電や美容家電を得意とするライター。ユーザー目線を大切にした、主婦ならではのリアルなレビュー記事に定評がある。

自分好みの至高の一杯が楽しめる最高技術を集結した逸品(田中)

【エスプレッソ・カプチーノメーカー】

2022年6月発売

デロンギ

デロンギ ラ・スペシャリスタ・プレスティージオ グラインダー付き エスプレッソ・カプチーノメーカー

オープン価格

8段階の粒度設定と3段階の温度設定が可能なエスプレッソマシン。挽いた豆の粒度に合わせて最適な蒸らしの湯量を自動調整し、香り高いエスプレッソを抽出する。滑らかな泡を作れるミルクスチーマーを備え、カプチーノなどが楽しめる。

 

↑粉を押し固めるタンピングでは、上質なクレマを作るために精緻な力加減が求められる。本機ならレバー式で初心者も失敗が少ない!!

 

ヒットアナリティクス

手間をかけてじっくりと自分好みの一杯を追求

コロナ禍で需要増のコーヒーメーカーは年々進化。豆から淹れる全自動タイプや手軽なカプセルタイプなど、ニーズに合わせて選択肢も増えている。いま熱視線を浴びているのは、挽き目や湯温も自分好みで、淹れる工程も楽しめる“半自動”タイプだ。!

 

効果は99%!? 東芝クリーナーが「毛絡み問題」を解決したシンプルな方法とは

いまはコードレススティッククリーナーの戦国時代。多くのメーカーが、毎年新機能を搭載した製品を発売しています。そんななか、東芝ライフスタイルもコードレスクリーナーの新製品4モデルを発表。9月より順次発売しています。正直、ダイソンなどと比べるとあまり話題にならない東芝のクリーナーですが、体験会にてフラッグシップモデルVC-CLX51を中心に実機をチェックしてみたところ、パワー、軽さ、使いやすさのバランスが非常に良い! 以下で詳しく見ていきましょう。

↑22年度のコードレスクリーナー新製品。左から最上位機種となる「VC-CLX51」(実売価格8万2280円・税込 以下同)が2台、軽さを追求した「VC-CLW31」(実売価格6万5780円)、軽さと使い勝手の良さを両立した「VC-CLW21」(実売価格5万3110円)、コストパフォーマンスに優れた「VC-CLS11」(実売価格4万3780円)。VC-CLS11のみ10月発売予定です

 

ブラシに横糸を編み込んで毛絡みを防ぐ!

最上位機種であるVC-CLX51は、パワフルな吸引力が特徴のコードレススティッククリーナー。今回発表された4製品のなかで一番重量があるモデルですが、延長管やヘッドを装着した標準質量は1.5kg。これは、他社メーカーなら「軽量タイプ」といわれる軽さです。

↑最上位機種となるVC-CLX51。カラーはボルドーブラウン(写真)とシャイニーシルバーの2色。本体サイズは幅228×奥行き180×高さ1070mm、質量1.5kg。バッテリー持続時間は標準モードで約35分、強モードで約10分

 

↑VC-CLX51でカーペットにべったりと張り付いた綿毛の細かな繊維を掃除。綿毛は掃除が難しい素材ですが、一往復でほぼキレイになりました。自走式なので軽い力で操作できるのも魅力です

 

最上位機種ならば、掃除性能が高いのは当たり前。新製品はパワフルなだけではなく、さまざまな部分で使いやすさが向上しています。そのひとつが「からみレスブラシ」を内蔵した「からみレス自走ヘッド」の採用。高機能コードレスクリーナーのほとんどは掃除性能を向上させるためにヘッド内部に回転ブラシを内蔵していますが、回転ブラシがあると長い髪の毛がブラシに絡まるという問題が発生します。掃除のたびに髪の毛を除去するのは意外と面倒な作業。そこで近年は、円すい形のブラシを採用するなど、複数のメーカーが「ブラシに毛が絡まらない機能」に力を入れています。今回の新製品で東芝は、「からみレスブラシ」の搭載により、この「毛絡み問題」に対応しました。

 

東芝の「からみレスブラシ」の仕組みは非常にシンプル。なんと、コシのある植毛ブラシの中央部分を横断するように、横糸を編み込んでいるだけです。この横糸があるおかげで、ブラシに絡んだ髪がブラシ根元まで入り込まず、ブラシの回転とともにブラシから外れやすくなるといいます。

↑黒いブラシ毛に見える白い糸が横糸の一部。絡んだ毛は横糸より下に入り込みません

 

実際に疑似髪ゴミで試したところ、昨年モデルのブラシにはビッシリと巻き付いていた髪が、「新からみレス自走ヘッド」のブラシにはまったく絡まっていませんでした。東芝によると、「からみレスブラシ」非搭載のヘッドと比較するとなんと99%も(!)絡みつきにくくなっているといいます。

 

この「からみレスブラシ」は、最上位機種のVC-CLX51だけではなく、今回発売されたすべてのモデルに搭載されます(ただし自走ヘッドはVC-CLX51のみ)。

↑昨年モデルで疑似髪ゴミと綿毛を混ぜた床を掃除したところ、ブラシ中央付近に赤い髪ゴミがビッシリと巻き付いているうえ、所々に綿もくっついています

 

↑「新からみレス自走ヘッド」で同じゴミを掃除。髪も綿毛もブラシに絡まっていないのがわかります

 

フィルターレスになってメンテナンスが簡単に

最上位機種だけの新機能として、フィルターレスダストカップが搭載されました。サイクロン式の掃除機のほとんどは、ゴミを空気と分離するサイクロンユニットのほかにプリーツ式フィルターを内蔵しています。このプリーツフィルターには超微細なゴミが付着し、掃除をさぼると目詰まりして吸引力が落ちる原因になるため、定期的な掃除が必要。しかも、水洗いした場合は日陰で24時間乾燥させる必要があるなど、お手入れが面倒なパーツでした。

↑従来モデルまでダストカップ上部に搭載されていたプリーツフィルター。左が未使用、右が使用後で、使用後のほうには微細ゴミがビッシリと付着しています

 

そこで、VC-CLX51のフィルターレスダストカップは超微細ゴミまで分離する「ミクロトルネード分離」機能をサイクロンユニットに搭載し、プリーツフィルターを省略。これにより、フィルターの目詰まり問題も解消されました。

↑プリーツフィルターがなくなったVC-CLX51のダストカップ(写真左)と、昨年モデルVC-CLS2のダストカップ(写真右)

 

東芝のコードレススティッククリーナーといえば、ダストカップのなかでゴミをギュッと圧縮するのも特徴。最上位機種のVC-CLX51はゴミを約1/4、それ以外のモデルは約1/3まで圧縮します。ゴミが小さくなることでゴミ捨て回数が減らせるうえ、ゴミがバラバラになりにくく捨てやすいというメリットもあります。

↑サイクロンの力でゴミを分離するだけではなく、小さく圧縮します

 

本体から分離できるLED照明が付属

このほかの新機能として、VC-CLX51は本体から分離できるLED照明「ピカッとライト」も付属します。ヘッドや本体にLEDを搭載し、掃除する先を照らしてくれる掃除機は従来もありましたが、照明部分が取り外せるのは珍しい仕様です。状況に応じて、ヘッド根元や本体に直接装着することができます。

↑下のパーツが「ピカッとライト」。LED部分のみ分離でき、本体に直接装着したり、延長パイプの先に装着したりすることができるようになりました

 

↑写真のように本体に直接装着できるほか、床用ヘッドの根元に装着することも可能。使い分けできるのは便利です

 

突出した機能はないけれど全体の完成度は高い

VC-CLX51は最新の驚くような機能はありませんが、実際に使ってみるとパワー、軽さ、使いやすさのバランスが非常に優れた製品だと感じました。新製品は毛絡みがなくなり、フィルター掃除も不要になったことで、メンテナンスの面倒がなくなったのも魅力です。ゴミの捨てやすさなど、細かな部分にも使いやすさを考えたこだわりを感じられました。

↑東芝のコードレスクリーナーはバッテリーに直接プラグを挿して充電します。バッテリーは本体に装着した状態でも、外した状態でも充電可能。バッテリーだけコンセント近くで充電できるのは便利です

 

また、発表された4モデルのうち、最上位モデルVC-CLX51以外で注目したいのは、「VC-CLW31」。こちらは延長パイプにカーボンを使い、標準重量を1.0kgまで落とした驚異の超軽量モデル。吸引力はVC-CLX51には及びませんが、サブクリーナーとして活躍してくれそうな製品です。

↑超軽量モデルのVC-CLW31。本体サイズは幅230×奥行き150×高さ993mm、標準質量1.0kg。連続運転時間は標準約30分、強約8分

 

↑VC-CLW31でカーペットに貼り付けた綿毛を掃除。一往復ではゴミが残っているところもありますが、超軽量モデルとしてはなかなか優秀な結果。フローリングがメインの家庭ならメイン掃除機としても使えそうです

 

 

シャープ「最新ドラム式洗濯乾燥機」はココが推し! 編集長と家電のプロによるガチプレゼン3本勝負

Sponsored by シャープ株式会社

 

洗濯から乾燥まで一気にでき、家事を時短してくれるドラム式洗濯乾燥機。この記事では、シャープの最新ドラム式洗濯乾燥機「ES-X11A」を実際に使ったGetNavi web山田編集長と、家電のプロである家電評論家・田中真紀子さんが「これは使い続けたい!」と唸った理由を、お互いにガチプレゼンします。

記事の最後には、素敵なプレゼントが当たるアンケートキャンペーンの情報もあります。お見逃しなく!

 

●製品の紹介

シャープ ドラム式洗濯乾燥機 ES-X11A

洗濯物の出し入れをラクにする直径370mmの大口径「メガマウス投入口」や3kgの衣類を約80分で乾燥まで仕上げる「洗乾80分コース(※1)」を新搭載。また、「乾燥フィルター」「乾燥ダクト」「洗濯槽」を自動でクリーンにする3つの自動お掃除機能も搭載しています。

※1:シャープの実験による。洗濯~乾燥3㎏、化繊比率80%・綿比率20%の場合。洗濯機設置場所の環境や衣類の量、素材、厚さ、織り方、組み合わせにより、仕上がりや運転時間が異なる場合があります。

 

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その①:大切なジーンズが気持ちよく乾く、ハイブリッド乾燥NEXT>

↑お気に入りのビンテージジーンズも乾きにくいポケットの内側までしっかり乾燥

 

山田僕のイチオシはズバリ『ハイブリッド乾燥NEXT』です。乾燥が早く仕上がるのはもちろん、洗濯物を取り出した時にすごくふんわり感があるんですよ。特にジーンズ! ふんわり仕上がってるなぁとビックリします。取り出したときにしっかり乾いてる感と気持ちよさがあって、満足度は高いですね」

 

田中「これなら冬でもパーカーのフード裏とかしっかり乾きそうですよね」

 

山田「そうなんです。しかも、本機は無排気乾燥だからサニタリールームに埃っぽくて暑い空気がこもらない! 普段使っている縦型の洗濯機は、乾燥時の排気が外に排出されてサニタリールームがめちゃくちゃ暑くなるんですよ。無排気乾燥は推せますね」

 

【解説!】「ハイブリッド乾燥NEXT」をもう少し詳しく

ハイブリッド乾燥は、ヒートポンプ乾燥とサポートヒーターの2つを組み合わせた乾燥技術。低温・省エネ(消費電力600wh)でやさしく乾かすため、衣類が傷みにくい乾燥方式です。しかも低騒音(乾燥39dB)だから夜間も安心して使えます。

↑無排気乾燥を実現する「ハイブリッド乾燥」の仕組み

 

ES-X11Aに搭載の「ハイブリッド乾燥NEXT」はさらに乾燥力が進化。湿度・温度センサーなどをAI制御することで、乾燥ムラを防ぎ厚手の衣類もしっかり乾燥できるようになりました。

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その②:きちんと汚れが落ちている、洗浄力の安心感>

山田「日常的に使ってみていいなと思ったポイントは、微細な水滴を衣類に噴射して汚れを落とす『マイクロ高圧洗浄』。 特別なことをしなくても衣類が普通にキレイになっている安心感があります。たとえば、仕事柄、ペンで袖口が汚れることもあるんですけどいつの間にか落ちてる(笑)。あと、僕ちょっと肌が敏感なので、寝ている間に掻いてしまって朝起きたら枕に血がぽちっとついてることがあるんですよ。そういうのもささっと予洗いするだけで、あとは洗濯機にお任せ。いちいち『落ちてるかな~』なんて心配しなくてもいい洗浄力は頼もしいですね

田中「マイクロ高圧洗浄って、通販でよく見かける汚れを落とす高圧洗浄機と同じ仕組みなんですよね」

 

山田「洗浄力には『ひまわりガラス』の構造も寄与しています。扉の内側がひまわりの種を模した配列になっていて、凸凹した洗濯板効果で洗浄力が上がっている。機能美の塊なんですよ

 

田中「シャープさんお得意のネイチャーテクノロジーをうまく活かしてますね」

↑「ひまわりガラス」と「独自形状のバッフル」でさらに洗浄力がアップ

 

 

【解説!】「マイクロ高圧洗浄」をもう少し詳しく

シャープならではの「マイクロ高圧洗浄」は、高圧シャワーノズルから水道水を毎秒100万個以上の微細な水滴にして衣類に噴射し汚れを落とす技術。

 

【モノ好き、山田編集長の推しポイントはココ !】

<その③:シャープの液体洗剤・柔軟剤自動投入は、使える銘柄が豊富!>

山田「意外に推しポイントだなと思うのが、洗剤や柔軟剤の自由度。洗剤の自動投入は、近年一般化している機能ですが、新しい洗濯機に変えたら、『いつも使っている洗剤が手動じゃないと使えなかった』ということにならないように、対応している洗剤の銘柄数に注目してみてください。このシャープの最新モデルは洗剤・柔軟剤の登録・使用可能銘柄数が豊富だから、ドラッグストアに行ったときにいろいろな洗剤を見て回る楽しみがあるんですよね」

 

田中「スマホと連動させて、液体洗剤や柔軟剤を登録できるんですよね」

 

山田「その辺の登録も便利でしたね。専用のスマホアプリ『COCORO WASH』はブラウザ上でも見られて、まったく迷わずに使えました」

 

田中「シャープさんは自動投入に関しては、参入がちょっと遅かったじゃないですか。その分、洗剤が詰まりにくい設計になってたり、タンクのお手入れが簡単だったりするのがさすがだなと。半年に1回程度 、水を入れるだけのお手入れはホントにラクです」

 

【解説!】「洗剤・柔軟剤自動投入機能」をもう少し詳しく

一般的に、液体洗剤・柔軟剤の自動投入機能では粘度が高いものは詰まりの原因になりやすく、人気の洗剤でも使えないことがあります。シャープの方式では洗剤を計量する際にも直接空気に触れない構造のため、洗剤や柔軟剤の粘度に左右されることなく使用できる銘柄が豊富。液体洗剤48種類、柔軟剤47種類(2022年9月28日時点)が登録可能です。

↑(画像赤丸)経路が常に水で満たされているため、洗剤や柔軟剤の成分が直接空気に触れず詰まりにくい独自構造となっている

 

また、お手入れは6か月に1回程度でOK。スマホアプリ「COCORO WASH」と連携すれば洗剤の補充時期も教えてくれます。

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その①: 家電には見えないデザイン性!>

↑(S)クリスタルシルバー(左)と(T)リッチブラウン(右)

 

田中「私のイチオシはデザイン性です。最近戸建に引っ越しをしまして、サニタリールームをブラウン系にしたんです。洗濯機も家具のように捉えたくて、白じゃないものを置きたいというこだわりがありました」

 

山田「洗濯機というと白が常識でしたが、最近はシックなカラーがトレンドですよね」

 

田中「私は以前からシャープさんの洗濯機は本当にオシャレだなと思っていて。今回の最新モデルもガラスドアの全面扉になっていて、投入口が丸出しじゃないんですよ。ワインセラー風というか、スッキリしている。さらにカラバリが選べるのもありがたいですね」

 

田中「もうひとつ、開口部は『メガマウス投入口』をうたっていて、大きい上に位置も高くて取り出しやすいんですよ。家電量販店で並んでいるのを見ると、投入口の高さの違いが分かりやすいと思いますよ。投入口が低い位置にあると、洗濯物を取り出すときにしんどいんですよね。キッチンの低い引き出しが使いづらいのと同じです。深くかがまなくていいし、中も見やすい。機能的なデザインも優れています」

↑直径370mmのワイドな開口部「メガマウス投入口」は、床から510mmの高さで家事の身体的負担も軽減してくれる

 

↑滑らかにカーブしたガラスドアは、家電感が抑えられたスタイリッシュなデザイン

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その②: 電気代が安い、洗濯音が気にならない>

田中「毎日使う家電だからこそ、しっかりチェックしたいのが省エネ性です。電気代は安いほうがいいですよね。よく『省エネの洗濯機ってどれですか?』と聞かれますが、シャープさんの洗濯機がものすごく省エネ性能が高いんですよ。これはもっと知られるべきだと思います」

 

山田「僕も最初、見間違えたのかなと思いました(笑)。洗濯から乾燥6kgまでで消費電力量が600Whとかですよね。一般的には1000Whとか余裕で超えます」

 

田中「日常的なストレスでいうと静音性も大事。仕事から帰ってくるともう疲れているので、できれば夜に洗濯・乾燥を済ませて朝に衣類を畳みたいんです。洗濯容量10kgを超える大きさなのに、洗いのときの運転音が30dBということは縦型洗濯機5kgクラスの小さいものとそう変わらなくて、すごいなと数字からもわかります」

山田「僕の家って、寝室とランドリーが結構近くて、夜中に洗濯機を回すのをためらっていたんですけど、これは全然うるさくない。快適に眠れました」

 

【解説!】「省エネ・節水・低騒音」をもう少し詳しく

シャープのドラム式洗濯乾燥機は省エネ・節水・低騒音が業界最高水準。7つのセンサーとハイブリッド乾燥技術で消費電力を低減し、独自のマイクロ高圧洗浄によって節水性も高くなっています。運転音に関しては、洗い30dB、脱水37dBとささやき声(30dB)から図書館の中(40dB)レベルに抑えられているのも特徴です。

※洗濯機容量11kgクラス洗濯乾燥機および乾燥容量6kgクラス洗濯乾燥機において。洗濯〜乾燥6kg:消費電力量600Wh。洗濯11kg:洗い30dB、脱水37dB。洗濯11kg:標準使用水量75L。2022年9月1日現在。(数値は日本電機工業会自主基準による。)

 

【主婦目線&家電のプロ、田中真紀子さんの推しポイントはココ !】

<その③:自動お掃除機能で“名もなき家事”を減らす>

田中私のこだわり推しポイントはお手入れのしやすさ。今は、家事シェアが進んでいますが、なんだかんだで主婦が洗濯周りをすることは多いですよね。洗濯機のお手入れなんて、まさに“名もなき家事”の一種。それを出来るだけ楽にしてくれるのはありがたいです」

 

田中「今回シャープでは『乾燥フィルター』『乾燥ダクト』『洗濯槽』の自動お掃除を3つまとめて、”自動お掃除三銃士”なんて呼んでるみたいですが、 前から搭載されている乾燥フィルターの自動手入れ運転が特筆モノだなと。ドラム式は乾燥フィルターを掃除しなきゃいけないということを知らない人も結構いて、あとから不満が上がってくる。シャープさんの洗濯機だったら、ほったらかしに近い状態で大丈夫なのがいいですね」

↑乾燥フィルター(メインフィルター)に内蔵されているブレードがスライドして、自動で汚れをかき集めてくれる。あとは摘んでポイと捨てるだけ

 

山田フィルターで言うと『するポイフィルター』が本当に優秀。たまった糸くずをするっと落とすという感覚が気持ちいいんですよ。例えるなら、大きな耳垢が取れたときみたいな(笑)。実はこれもマンタのエラ構造を応用したネイチャーテクノロジー。シャープの製品はこういうところがおもしろいですよね」

↑するポイフィルター(上)と従来フィルター(下)を見比べる2人。排水フィルター1つにもこだわりがある

 

【解説!】「3つの自動お掃除機能」をもう少し詳しく

従来の「乾燥フィルター自動お掃除」と「乾燥ダクト自動お掃除」に加え新搭載の「洗濯槽自動お掃除」で日常のお手入れは手間いらず。3つの自動お掃除機能で、ますますラク家事をサポートしています。

「するポイフィルター」はマンタのエラをヒントにした排水フィルター。糸くずが絡みにくく、軽くなぞるだけでゴミが集められるのでお手入れが簡単です。※ゴミの取れ方は使用状況により異なります。

 

まとめ

同じドラム式洗濯乾燥機でも、使い方や生活スタイルによってチェックするポイントはそれぞれ違うもの。山田編集長のように、自分のこだわりの衣類をキレイにしたい、仕上がりに満足したいといった人にとっても、家電評論家の田中さんのように日常の家事である洗濯を効率よくしたいと思っている人にとっても、満足できるのがシャープの最新モデルES-X11A。

あなたは山田編集長タイプか、田中真紀子さんタイプか。どちらのプレゼンに共感できましたか?

 

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皆さまの洗濯機事情をぜひお聞かせください!

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まとめ/卯月鮎 撮影/ヒゲ企画

わんちゃん・ねこちゃんが噛んでも大丈夫なヒーター。「電源コード」を4層にした暖房がデロンギから

デロンギ・ジャパンは、「ゼロ風暖房」のデロンギ ヒーターの新たなラインナップとして、ペットと一緒に使えるオイルヒーター「デロンギ オイルヒーター with Pet RHJ11G0812-DG」を10月4日に発売します。実売想定価格は3万1800円(税込)となっています。

4層にガードされたケーブルで耐久性ばっちり

本製品の「ゼロ風暖房」は、温風を出さないので肌も喉も乾燥しにくく、ホコリやペットの毛を巻き上げないので空気を汚さないことが特徴です。また、熱を放射して部屋全体をムラなく暖める輻射熱暖房なので、部屋の床・壁・天井まで部屋を丸ごと暖めます。

さらに、15カ所の穴が開いた「サーマルカットフィン」がフィン外周部への熱伝導を下げ、平均表面温度を約80℃に抑えます。フィン のエッジ部分は切り口を内側に巻き込んだ「くるみ仕様」で、火傷しにくい設計になっているそうです。そのほか、30分ごとにオン/オフの設定が可能な24時間電子タイマーを備え、安全性と操作性を両立したオイルヒーターとなっています。

 

また、「RHJ11G0812-DG」はコロナ禍における外出自粛やテレワークの導入による「おうち時間」 の増加に伴ったペット需要に着目。人もペットも快適な空間で過ごせるよう、ペットが噛んでも破損しづらい耐久性の高い「4層プロテクションコード」を採用し、機能面だけではない工夫がされています。

煮込みもできる「おひとり様」ホットプレートが来る! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は、エレコムのIHクッキングプレート「HOT DISH」をご紹介!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【HOT DISH】 調理から後片付けまでワンストップ

私が紹介します!

PC&デジタル家電ライター

コヤマタカヒロさん

白物家電やデジタルガジェットを中心に取材執筆を行う。「米・食味鑑定士」資格持ちで、グルメ方面にも明るい。

料理が映えるホワイトで皿としても十分に使いやすい(コヤマ)

【IHホットプレート】

2022年6月発売

エレコム

HOT DISH HAC-IH01DWH

実売価格2万1780円

調理後はそのまま皿として食卓で使えるデザインのIHクッキングプレート。深さのある専用焼きプレートは約600mℓの容量があり、スープパスタや煮込み料理も作れる。保温機能を備え、最後までアツアツを楽しめるのがうれしい。

 

↑保温を含め4段階で温度調節できるIHヒーターに、セラミックコーティングのプレートをオン。プレートのみを外して洗え、片付けもラクだ

 

ヒットアナリティクス

片付けまで手軽に済みおひとり様需要に合致

内食ブームが続くなか、おひとり様に最適な家電。食事は手軽に済ませたいけどレンチンはちょっと、というときにクイックに料理できて重宝する。洗い物もプレート1枚のみ。食卓映えするデザインで、近年人気の少人数向けホットプレートのなかでも特に存在感を放つ逸品だ。

 

タイガーの炊飯器「100周年記念モデル」にヒットの予感! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが産まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回はタイガー魔法瓶の炊飯器「土鍋ご泡火炊き JPL-S100」をご紹介!!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【タイガー100周年記念モデル】 熱制御技術を極めた100年の集大成

私が紹介します!

本誌副編集長

青木宏彰

「家電コーディネーター」資格保持。本誌で炊飯器の検証企画を多数手がけ、メーカー各社の特性や市場動向を把握している。

土鍋ならではの蓄熱性と送風機能の追加で理想の大火力を実現(青木)

【土鍋圧力IHジャー炊飯器】

2022年7月発売

タイガー魔法瓶

土鍋ご泡火炊き JPL-S100

実売価格14万800円

大火力で甘みのあるごはんに炊き上げる「土鍋ご泡火炊き」に、独自の加熱技術を新採用。蒸らし時には釜内温度や圧力を制御し、ハリ・弾力を保ちながら米本来の甘みを引き出す。70銘柄の炊き分け機能を搭載。

 

↑フタ内部に風を送ることで吹きこぼれを制御。理想の温度で加熱を長時間維持することが可能になり、ごはんの甘み・粘りアップを叶えた

 

ヒットアナリティクス

送風機能の新搭載で“トラ旋風”が巻き起こる!!

近年は高級炊飯器市場が大盛況。値が張っても自宅でおいしいごはんを食べたいという人は多く、土鍋ご泡火炊きシリーズのブランド力もすでに確立されている。本機は従来、吹きこぼれを防ぐため断念していた理想の大火力を“送風”機能の追加でクリア。さらに売れそう!!

 

3万円台の「ルンバ i2」で編集部員のQOLが爆アガり! NEXTトレンド予測【家電・デジタル編】

Withコロナがすっかり定着し、新しいライフスタイルやムーブメントが生まれてゆくなか、2022年の下半期はどうなっていく……? これから売れるモノ、流行るコトを各ジャンルのプロたちに断言してもらった。今回は、ロボット掃除機のルンバ i2をご紹介!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【ルンバ i2】 同社史上最高のコスパを誇るエントリーモデル

私が紹介します!

本誌家電担当

金子麻衣子

家電担当新任。ロボット掃除機は以前から興味はあったが購入に踏み切れず。今回「ルンバi2」で初めて体験して感動!!

最近、本誌で家電担当に加わった金子は、実はルンバを使うのが初めて。同様に興味はあるが品質に不安ありという人にこそ、リーズナブルながら効率的な清掃を叶える本機は最適と語る。

 

「e5と比べるとスペックが格段に向上していますが、価格は据え置きでお買い得。ロボット掃除機は吸引力が不安という人や、価格のハードルで購入を悩んでいる人は、ぜひ一度お試しあれ。出先からアプリで遠隔設定し、帰ってきたら掃除が終わっているのは感動モノ。壁際や部屋の隅までしっかり掃除してくれて、アプリ内のClean Mapで掃除済みエリアを確認するのがいまや毎日の楽しみです。常に部屋がキレイで気分スッキリ、時間を有効活用できるのでQOLも爆アガり!!」(金子)

 

同価格帯で比類なき清掃能力を誇りロボット掃除機デビューに最適(金子)

【ロボット掃除機】

2022年7月発売

アイロボット

ルンバ i2

アイロボットストア価格3万9800円

清掃パターンやアプリの使い勝手などが進化した、新世代エントリーモデル。独自の清掃システムを搭載し、ブラシで部屋の隅のゴミまでかき出してパワフルに吸引する。別売で、ダスト容器のゴミを自動排出して紙パックに取り込むクリーンベースにも対応。

↑髪の毛が絡まりにくいゴム製のデュアルアクションブラシを搭載。2本が逆回転することで、床に密着しながらゴミを取り除く

 

↑従来機のe5ではランダム走行だったが、本機ではコの字を描く効率的な走行方法に進化。ゴミの取りこぼしを防ぎ、バッテリー消費も少ない

 

ヒットアナリティクス

“一家に1台”を実現する清掃力と価格設定

ルンバを購入する際にハードルとなっていた性能や価格面の不安を解消すべく、誕生したのが「ルンバ i2」。「ルンバ e5」と比べて吸引力は2倍に、アプリとの連携機能も充実しつつルンバ史上最安価(※)とあって話題性抜群。“一家に1台ルンバ”が常識となる日も近そうだ。

※:カタログ掲載モデルでの市場投入時価格として

 

新旧スペック比較表

↑部屋のマッピングやナビゲーションシステムが進化し、複数の部屋を効率的に掃除。吸引力も倍増され、ゴミをより取り逃しにくくなった

 

ルンバ初心者の家電担当・金子が使ってみました!

設定から掃除までがとにかく簡単で驚き! 散らかりがちな子ども部屋やLDKをタイミングを見計らって掃除しないと……というストレスから解放されました。名付けもできるので愛着が湧き、いまやすっかり金子家の一員です。

 

↑従来は都度、持ち上げて掃除していた遊具の下、寝転ぶような態勢で掃除機がけをしていたソファの下もお任せ。階段の段差も認識し、頼りになる!

 

自由が丘にはラーメン屋が多い!? 東急沿線を愛し、住み続ける理由とは?~注目の新書紹介~

こんにちは、書評家の卯月 鮎です。日本で私鉄大手は16社、中小も含めると50社以上あるそうです。そのなかでも東急電鉄、特に横浜と渋谷をつなぐ東急東横線はオシャレな駅を通る路線。横浜から先は中華街やみなとみらいにつながっていますし、途中駅にはタワーマンションが林立する「武蔵小杉」、高級住宅街の代名詞である「田園調布」、センスの良い街並みで知られる「自由が丘」もあります。

 

もちろん、そうしたキラキラした駅ばかりではなく、東急目黒線や東急池上線などは地域の足として日々の暮らしに根付いた雰囲気が漂い、オシャレと普段着感覚が混じる不思議な魅力を持つのが東急線といえるかもしれません。

 

東急線沿線の魅力を語る一冊

今回紹介する新書は、東急線を愛する永江 朗さんによるエッセイなぜ東急沿線に住みたがるのか』(永江 朗・著/交通新聞社新書)。読めば東急線に揺られてみたくなること間違いなしの一冊です。

 

著者の永江 朗さんは洋書店勤務のあと、「宝島」「別冊宝島」などの編集を経て、1993年よりフリーの編集者、ライターに。コラム、書評、インタビューなど幅広い分野で活躍しています。1980年代から約40年間東急沿線に住み続け、現在は東急目黒線奥沢駅と自由が丘駅を利用しているとか。『小さな出版社のつづけ方』(猿江商會)、『四苦八苦の哲学』(晶文社)、『インタビュー術!』(講談社現代新書)など著書多数。

田園調布の住民の特徴とは?

最初は通勤に便利だからと大岡山駅(東急目黒線・東急大井町線)徒歩7分の部屋に住み始めた永江さん。当時は「東急沿線に住みたい」という気持ちはなかったといいます。しかし20年ほど暮らすうちに「この街に住み続けたい」と思うようになったそうです。そんな永江さんと東急線の関わりが語られているのが第1章「ぼくの東急沿線小史」。

 

大岡山駅を皮切りに、長原駅(東急池上線)、等々力駅(東急大井町線)、奥沢駅(東急目黒線)……と移り住んできた永江さん。実際に暮らしてみて実感した各街の風景が、時代の移り変わりとともに描写され、普遍的な懐かしさあり、初めての街を散歩するような目新しさあり、味のある文章が染みてきます。

 

新卒時は洋書系書店に勤め、その後書評などを数多く手掛けてきた永江さん。「東急沿線に住み続けている理由のひとつは書店と図書館」ということで、本関連の話題もちょくちょく挟まります。人気パン屋や自家焙煎コーヒーの店、お気に入りの散歩コースなども記されているので、東急沿線の方は駅をふらっと降りてみるのもいいかも。

 

後半は「東急線と東急線の駅のこと」と題して、「都内部分については、ほとんどの駅を利用したか、あるいはその街を歩いたことがある」という永江さんの視点から東急線各駅が紹介されます。田園調布は豪邸が多いものの、クルマは意外と地味な国産のセダンが目立ち、お召し物もごく普通。「ほんとうのお金持ちというのは、見せびらかしのための消費はしないのだなあ、と感じる」。永江さんの肌感覚が文章化され、ひとつひとつの駅の色が見えてきます。

 

東急線の全駅が厚くフォローされているわけではないですが、さらりと読みやすく、「お寺の名前のついた駅のある街というのは、なんとなくいいもの」「自由が丘駅の周辺にはラーメン屋が多いのだ。『スイーツ』と『生活雑貨』の街を期待してやってきた人たちが最初に受ける洗礼はラーメンのにおい」など、「確かに」と納得したり、「そうなの!?」と驚いたり、エッセイの面白みが詰まっています。今秋、穏やかな日に東急線散歩に行ってみたいと思いました。

 

【書籍紹介】

なぜ東急沿線に住みたがるのか

著:永江 朗
発行:交通新聞社

東急電鉄が「目黒蒲田電鉄」として産声を上げたのは1922年9月のこと。100周年を迎える今、「住み たい」、そして「住み続けたい」「出かけたい」「商売したい」サステナブルな街として成長を続けてきた沿線の さまざまを、永江 朗氏が正直ベースで書き下ろしました。愛すべき街々の描写を中心に、東急沿線に「住みたが る」理由がわかる1冊です。

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【プロフィール】
卯月 鮎
書評家、ゲームコラムニスト。「S-Fマガジン」でファンタジー時評を連載中。文庫本の巻末解説なども手がける。ファンタジーを中心にSF、ミステリー、ノンフィクションなどジャンルを問わない本好き。

炒め物や揚げ物も「おまかせ」に! アイリスオーヤマ「自動かくはん式調理機 CHEF DRUM」登場

アイリスオーヤマは、回転する内なべで食材をかくはんすることで、炒め物や揚げ物、煮物といった多彩な料理を調理できる「自動かくはん式調理機 CHEF DRUM(シェフドラム) KDAC-IA2-T」を、2022年9月末より発売します。実売予想価格は6万5780円(税込)。

 

本体を傾け、回転する内なべで食材をかくはんして自動で調理

本製品は本体を0°・30°・50°の3段階に傾けられ、内なべが自動回転することで、調理の際になべを振ったり、かき混ぜたりする動作を再現できます。材料を投入してボタンを押すだけで、火加減や火の通し方が難しい炒め物、油を使った揚げ物、手間の掛かる煮物まで、自動で美味しく作るとのこと。また、食材をかくはんしながら調理するため、焦げ付きにくく、揚げ物は少量の油でしっかりと揚げることが可能だといいます。

調理方法は炒める・揚げる・煮込む・焼く・低温調理・無水調理・茹でる・発酵・スロー調理の9通りに対応しています。これまで手が離せなかった炒め物や揚げ物でもおまかせで調理でき、家事や仕事で忙しい方でも、手軽に料理のバリエーションを増やせるとのこと。

108種類の自動メニューを搭載しおり、カレーや唐揚げ、フライドポテトといった定番メニューはもちろん、チャーハンや回鍋肉、八宝菜、酢豚などの中華料理のほか、パエリアやポトフ、ジャム、甘酒、飴色たまねぎやホワイトソースなど、主菜・副菜・下準備に使う食材まで幅広く作ることができます。なお、自動メニューのレシピは、付属するレシピブック、または本体の二次元バーコードをスマートフォンなどで読み込んで確認できます。

 

このほか、予約調理が可能で、調理後も焦げ付きを気にすることなく保温や再加熱が可能。内なべは取り外して水洗いできるうえ、内なべは粒子状の人工ダイヤモンドをフッ素樹脂コーティングに配合しており、食材や汚れがこびりつきにくくお手入れがカンタンとのこと。

 

CHEF DRUMなら、いままでつきっきりで調理するしかなかった炒め物や揚げ物もおまかせできるのが便利。手軽に料理のレパートリーが増やせそうですね。

日立の「冷蔵庫カメラ」付き冷蔵庫に、シングルドアタイプが仲間入り

日立グローバルライフソリューションズは、自動で冷蔵庫室内の撮影をしスマホアプリから確認できる「冷蔵庫カメラ」を搭載した冷蔵庫のラインアップに、定格内容積470Lの「まんなか冷凍 HWSCCタイプ」R-HWSCC47Sを新たに追加したことを発表しました。発売は10月中旬で、実売想定価格は40万円前後(税込・以下同)となっています。

 

シングルドアタイプに「冷蔵庫カメラ」を搭載

「冷蔵庫カメラ」とは、冷蔵庫本体上部に設置されたカメラが冷蔵室のドアを開けた際に自動で冷蔵室の棚とドアポケットを撮影。その画像を「日立冷蔵庫コンシェルジュアプリ」から確認できる機能で、買い忘れや二重購入を防げます。本機は本体幅600mm、定格内容積470Lのシングルドアタイプで、使い勝手のいいタイプに「冷蔵庫カメラ」を搭載することで、より多くのユーザーに同機能を使用してもらいたいとのことです。

↑スマホアプリで冷蔵庫室内の状態を確認

 

また、冷蔵室には棚スペース全体がチルド温度約2℃、湿度約80%となる「まるごとチルド」を引き続き採用。約2℃の低温保存により、どこに置いても食材の鮮度が長持ちするそうです。加えて、乾燥を抑えながら凍らせない約−1℃で肉や魚を保存する冷蔵室下部の「特鮮氷温ルーム」と、野菜を眠らせるように保存することで、みずみずしさを長持ちさせる「新鮮スリープ野菜室(下段スペース)」を引き続き採用しています。

 

デザインは、インテリアになじみやすいシンプルでフラットなデザインを採用し、ヘアライン調の鋼板ドアで、高い質感を表現しています。

 

また、「冷蔵庫カメラ」非搭載の「まんなか冷凍 HWSタイプ」R-HWS47S (定格内容積470L)も同時発売されます。実売想定価格は33万前後となっています。

 

ご近所が気になる日本仕様! ケルヒャー高圧洗浄機に体感音50%カットの「水冷式サイレントシリーズ」新モデル登場

高圧洗浄機の国内シェアNo.1を占めるケルヒャーから、駆動音を大幅に抑えた新モデルが発表されました。オンライン発表会で明かされた、静音化の秘密をレポートします。

 

「高圧洗浄機はうるさい」というイメージを払拭したい

ケルヒャー ジャパンのオンライン発表会では、9年ぶりにフルモデルチェンジした高圧洗浄機の静音モデル「水冷式サイレントシリーズ」3モデルがリリースされました。

グレードアップされたポイントは、ズバリ静音性。オンライン発表会で同社のマーケティング&プロダクト本部の本部長・朝喜譲二さんは、日本の消費者が高圧洗浄機に対して抱くイメージで、最も多いのが「高圧洗浄機はうるさい」ということだったと言います。

 

「2019年に行った調査によると、高圧洗浄機の購入時に気になることとして、日本独自の特徴が見られます。最も多くの声が上がったのが、音=騒音に対する懸念です。特に近隣住民への配慮という点が挙げられています」

 

日本の住環境を考えると、一般的には一軒一軒の距離が近く、高圧洗浄機の騒音がご近所迷惑にならないか、心配になるのも納得です。同様に購入時の気になる点として挙げられたのが、「重くて取り回しが悪そう」や「近隣へ水ハネで迷惑をかけてしまう」のほか、「使用後の収納スペース問題」だったといいます。

 

「こうした日本独特の問題を理解したうえで、当社は2008年から、日本の環境に合わせ、音の静音化に注力したモデルを開発してきました。そして今回の新製品は、その集大成なのです」(朝喜氏)

 

ダンパーや吸音材を配置して体感音を50%カット

3モデルの新製品は、いずれもパワーアップした「サイレントテクノロジー」が搭載されています。

 

最も特徴的なのが、従来から採用されている水冷式のインダクションモーターを採用している点です。モーターの駆動に伴う発熱を、吸水口から取り込んだ水を使って高効率で冷やします。モーター周囲をぐるりと巡った水は、高圧で吐出されます。

↑水冷式のインダクションモーターを採用

 

インダクションモーターは、回転体であるローターがブラシ等に接触しないうえ、水冷式によって安定したトルクを生み出して静音化に寄与しますが、この点は従来モデルと同様。今回の新モデルでは、従来機よりもさらに音圧レベルを10%(10dB)低減させ、体感音を50%カットしています。それを実現したのが、モーターの振動を抑えるゴム製ダンパーや本体内の吸音材、そして音を外に漏らさない本体カバーです。

 

強力に駆動させるほど、モーターは前後左右や上下に振動するもの。その際にモーター自体からノイズが発生したり、その振動が本体のボディに伝わったりすることで振動音が発生します。そのため、ゴム製のダンパーをモーター固定部にかませることで、振動と音を抑えます。

 

さらに本体の内側に張り巡らせた吸音材と、音を漏らさない本体カバーによって、従来機よりも体感音を50%カットすることに成功しました。

↑モーターの下に配置したゴム製のダンパーにより、モーターの振動ノイズを軽減。本体背面側の全体には吸音材を配置して、さらに音を抑える

 

コンパクトな収納と使い勝手の良さを両立

高圧洗浄機の騒音以外の懸念点として挙げられた、「収納」と「使い勝手」の面はどうでしょうか?

 

3モデルともトリガーガン、ノズルなどのアクセサリーを本体背面に収納できます。また、高圧ホースや電源コードは、同じく本体背面に配置されたリールにくるくると巻き付けられます。スッキリと収納できるうえに、アクセサリー交換がスムーズに行えます。また3モデルともタイヤを備えているので、キャリーケースのようにコロコロと転がして、ラクに移動できます。

↑アクセサリーや高圧ホースを本体背面に格納し、スッキリと収納できる

 

戸建てからマンションまで、それぞれ適した3モデルをラインナップ

「水冷式サイレントシリーズ」は、もっともパワフルな「K 5 プレミアム サイレント」から、「K 4 プレミアム サイレント」、「K 3 サイレント プラス」の3モデルをラインナップしています。

↑3モデルをラインナップする「水冷式サイレントシリーズ」

 

最大吐出水量が毎時430Lと、もっともパワフルなのが「K 5 プレミアム サイレント」。実売予想価格は7万9800円(税抜)。

 

「K 5 プレミアム サイレント」は、3モデル共通で付属する「トリガーガン」のほか、5つの洗浄モードを切り替えられる「5in1 マルチパワージェット ノズル」を付属。広いテラスもラクに掃除できる「テラスクリーナー T 7 Plus」も同梱します。

↑水冷式サイレントシリーズの最上位機「K 5 プレミアム サイレント」

 

↑水流のモードを5つから選択できる「5in1 マルチパワージェット」

 

↑ パワフルな洗浄力と、「テラスクリーナー T 7 Plus」を備えた「K 5 プレミアム サイレント」は、広いバルコニーや駐車場のある一戸建て住宅での使用に適している

 

最大吐出水量が毎時400Lの中位モデル、「K 4 プレミアム サイレント」の実売予想価格は6万2800円(税抜)。

 

アクセサリーは、「トリガーガン」と「サイクロンジェットノズル」、「デッキクリーナーPS 30 Plus」を付属します。特に、ブラシとスクレーパーを備えた「デッキクリーナーPS 30 Plus」は、高圧洗浄とブラシで汚れを念入りに落とせるうえ、スクレーパーで仕上げに水切りできるのが便利です。

↑「K 4 プレミアム サイレント」

 

↑デッキブラシ形状で水切りもできる「デッキクリーナーPS 30 Plus」

 

最大吐出水量が毎時400Lの「K 3 サイレント プラス」は、最もコンパクトかつリーズナブル。実売予想価格は3万3800円(税抜)。「トリガーガン」「バリオスプレーランス」「サイクロンジェットノズル」を付属します。

 

本機でユニークなのが「洗浄剤タンク」を同梱している点。これは、マンションなどの集合住宅のベランダ掃除を想定したもの。ベランダに水栓がなくても、このバケツに水を入れることで、本体に水を供給できるのです。

↑「K 3 サイレント プラス」

 

ケルヒャーが、日本人のニーズに合わせて開発した新たな「水冷式サイレントシリーズ」。より静かに、より気軽に使えるようになった高圧洗浄機なら、近隣に迷惑をかけることなく、自宅やクルマを気軽にキレイにできますね。

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると閲覧できます)】

空気清浄機の「ハイブリッド式」に勝算はあるか? 加湿器1位のダイニチ「良い製品ができた」と15年ぶりに再参入

新潟県新潟市に本社を置くダイニチ工業は2022年の新製品発表会を開催。「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」を10月1日に発売することを発表しました。実売予想価格は税込で約10万円を切る程度。

↑ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922

 

↑発表会でのフォトセッション。左から加湿器フィルター担当の野﨑隆宏氏、コーヒー豆焙煎機担当の渡邉 玲氏、代表取締役社長の吉井 唯氏、空気清浄機担当の宗村勇武氏

 

空気清浄機に再参入した理由は「良い製品ができたから」

ダイニチ工業といえば、石油ファンヒーターで販売数量シェア15年連続No.1、加湿器で販売金額シェア9年連続No.1と、2つのカテゴリーのリーディングカンパニー。空気清浄機は2007年に撤退して以来、15年ぶりに再参入したとのこと。空気清浄機市場はコロナ禍のニーズが一巡した感があり、なぜいま発売するのか? という疑問が湧いてきます。この「なぜいま?」の疑問に対し、同社社長の吉井 唯(ゆい)氏は、あくまで品質に納得のいく製品が開発できたからだと説明しました。

↑2022年6月に同社の代表取締役社長に就任した吉井 唯氏。発表会の冒頭で空気清浄機への再参入の理由を説明しました

 

「再参入の理由は、新型コロナウイルス感染拡大が長期化しているからではありません。空気清浄機は安定したニーズがあり、技術的にも販売の面でも加湿器と近く、次に展開していきたい市場と考えていました。最初に再参入の検討・開発を始めたのは10年ほど前。最後発ですので、市場にある商品では意味がありません。検討を始めたものの、納得できる商品には至らず断念を繰り返しました。そして3回目の挑戦で、自信をもって出せる良い製品にたどり着きました。ですから、『なぜ今なのか?』の答えは、『良い製品ができたから』ということになります」(吉井社長)

続いて吉井社長は、「加湿器のリーディングメーカーなのに、なぜ加湿機能のない空気清浄機を出したか?」という、もっともな疑問についても言及。

 

「空気清浄と加湿、2つの機能をひとつの筐体に詰め込むのはいいことばかりではありません。運転音が大きくなったり、構造が複雑でメンテナンスが大変になったり、加湿機能が中途半端になったり、本体が大きくなったりと、色々と無理が生じてしまいます。実際、加湿空気清浄機から、当社の加湿器に買い替えをされるお客様もいらっしゃいました。今回、単機能の空気清浄機にし、さらにフィルター式と電気集じん式のハイブリッド式にしたことで、静かで、メンテナンスがカンタン、パワフルでコンパクトな空気清浄機を実現しました。単機能にしたことは、空気清浄機としての最適な形を追求した結果なのです」

↑加湿複合機には音が気になる、加湿力が不足、サイズの制約から頻繁な給水が必要などのデメリットも

 

↑空気清浄機の性能を追求すると、加湿機能を搭載しないという判断になったことを説明

 

2つの方式の欠点を補う「ハイブリッド式」を採用

続いて、ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922の具体的なメリットについて見ていきましょう。本製品は、帯電させた金属板に汚れを吸着する「電気集じん式」と、不織布で汚れを絡めとる「フィルター式」の2つの方式を組み合わせた「ハイブリッド式」を採用しているのが特徴。なお、2つの方式を組み合わせる「ハイブリッド式」は、同社の加湿器でも採用されています。

↑フィルター式(静電NEOH フィルター)と電気集じん式(プラズマユニット)を組み合わせたハイブリッド式を採用

 

フィルター式は目を細かくすると運転音が大きくなるという欠点があり、電気集じん式はメンテナンスが大変という欠点があります。本製品は、両者を組み合わせることで、集じん力を維持しながらコンパクト化や静音性の向上に成功したとのこと。

 

ポイントは大風量でコンパクト、カンタンお手入れ、静かな運転音

その主なポイントは①大風量でコンパクト②カンタンお手入れ③静かな運転音の3つ。

①大風量でコンパクトについては、ハイブリッド式の採用により、それぞれの方式の集じん部品を小さくしても空気清浄能力を維持でき、風量に対し本体がコンパクトになったとのこと。底面はレコードジャケットと同じサイズ(31cm 四方) で、設置スペースが少なくて済むといいます。8.6m3/分の風量で4方向からパワフルに吸引し、コンパクトなボディの割に、適用床面積は38畳と広いのが特徴。浮遊ウイルスより小さな0.03 マイクロメートルの浮遊微粒子も捕集できるといいます。

↑4方向からパワフルに吸引。コンパクトながら38畳の広さに対応します

 

↑スモークのなかでCL-HB922を運転するデモ。あっという間にスモークが吸引されていきました(右)

 

内部でプラズマ放電を行い、発生させた低濃度オゾンでフィルター等に付着したウイルスを抑制する「NEOHリフレッシュ」機能も搭載しています。

↑「NEOHリフレッシュ」機能で捕らえたウイルスを抑制します

 

②カンタンお手入れについては、プレフィルターは4か月に1回の頻度で交換すればよく、「静電NEOH フィルター」「活性炭脱臭フィルター」はそれぞれ2年に1回交換すればOK。プラズマユニットは、2年に1回のつけ置き&すすぐだけで性能を保てるとのこと。

↑プレフィルターは4か月に1回交換すればOK。プレフィルターは片手でワンタッチで取り外せます

 

↑静電NEOH フィルター(上)とプラズマユニット(下)は、本体の側面からスライドし、カンタンに取り外すことが可能

 

③静かな運転音については、あえて目が細かく、音が出やすいHEPAフィルターを使わないのがポイント。また、風の流れを妨げないタワー型を採用して風がぶつかる音を抑え、ファンの振動音を抑える特許出願中のターボファンを採用。さらに大風量で素早く汚れを捕集することで、いち早く静かなモードに移行できるとのこと。最小運転音15dB(※)の静音運転を実現しています。

※参考:20dBの目安は木の葉がふれ合う音

 

なお、2022年10月5日~2023年1月10日、「ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922」を対象に、「現金10,000円キャッシュバックキャンペーン」を行うとのこと。こちらもぜひ注目してみては

↑振動を抑えるターボファンを採用し、静音運転に貢献

 

↑仕事や勉強、テレビの視聴や睡眠などを邪魔しない静かな運転音が魅力

 

このほか、発表会では、2023年1月末発売予定の「コーヒー豆焙煎機 MR-F60A」(実売予想価格3万3000円・税込)と、同社製ハイブリッド式加湿器LX タイプ用の気化フィルター「カンタン取替えフィルター」(実売予想価格2個セット税込3300円・9月10日発売)も発表されました。「コーヒー豆焙煎機 MR-F60A」については、追って別の記事で詳しくレポートします。

↑「コーヒー豆焙煎機MR-F60A」は、高い焙煎精度とコンパクトなサイズ、約3万円の低価格が特徴

 

↑加湿器LXシリーズ用の気化フィルター「カンタン取替えフィルター」。3か月に1回、汚れたら捨てるだけなので、洗浄の手間が省けます。今後は本製品に対するユーザーの反応を見て、使い捨てフィルターを他のシリーズにも投入するか判断するとのこと

 

「ダイニチらしさ」を突き詰めて、本質機能を追求した

↑CL-HB922の開発を担当した商品開発部商品開発二課の宗村勇武さん

 

発表会の終了後、ハイブリッド式空気清浄機 CL-HB922について、開発担当の宗村勇武(むねむら・いさむ)氏に話を聞きました。他社モデルと比べたとき、個人的におすすめしたいポイントは?

 

「一番は、メンテナンス性ですね。音が静かなのもメリットですが、特に面倒なのがメンテナンス。実際、動き始めたらそれで満足してしまい、放置して性能を低下させてしまう方も多いんです。その点、CL-HB922は、プレフィルターなどカンタンに捨てられる部分があるので、メンテナンスのハードルが下がり、メンテしよう、という意識を高めていただくことができます。しっかり性能を維持して、長く使っていただけたらうれしいですね」

 

開発で苦労された点を聞いたところ、他社と差別化するためのコンセプトを決定し、製品に反映させるのにもっとも苦労したといいます。

 

「コンセプトを決めるのには約1年間を費やしました。市場ではイオンを放出したり、UVや光触媒を利用したりするデバイスもありますが、ダイニチらしい製品を出すなら何をしようか? と。地味でもいい、本当にお客様に求められることは? と突き詰めた結果、まじめに空気清浄機の本質的な効果を出していこう、という方向性になりました。具体的には、基本の大風量と簡単なメンテナンス、静音性、コンパクトさといった点です。

 

これらひとつひとつを製品に落とし込むのには苦労しました。最終形を見ると、『ああ、こうなるよね』と思われるかもしれませんが、最初の試作品はまったく違う形でした。部品の送風抵抗や強度を測って組み合わせを最適化し、使い捨てフィルターを引き出せる形は何だ、開口面積を確保するならタワー型じゃないとダメだろう……と、試行錯誤するうちに、いまの形になっていったんです。この『コンセプトを製品に落とし込む』というのが一番苦労しましたね。そのうえで、品質や安全性の検査も100種類弱の数を行いました」(宗村氏)

↑製品の解説をする宗村氏

 

空気清浄機の分野では、「ハイブリッド式」というワードはあまりなじみがありませんが、この点については?

 

「空気清浄機で2つの方式を組み合わせているメーカーはありますが、『ハイブリッド式』と謳っているメーカーは、我々の認識では見たことがありません。一般的な名称ではなく、当社が使い始めたものですね。我々が考える『ハイブリッド』の概念は、当社の加湿器と同様、どちらかを使っているときと使っていないときがある、つまり切り替えができる、という点がポイントです。CL-HB922の場合は、プラズマユニットに6000V近い高電圧がかかりますので、中の部品にかかる負担が大きく、通常だと寿命が短くなってしまう。しかし、CL-HB922は自動で運転を筐体内で切り替えることができるので、空気が汚れているときはハイブリッド式で運転し、そこまで汚れていなければフィルター式のみで運転できる。静音性を高めながら、製品の性能を長く維持できる仕様になっています。その意味でも、『本当にいいモノができた』と、確信を持って言える製品ができました」(宗村氏)

 

ダイニチ工業といえば、石油ファンヒーターしかり、加湿器しかり、ユーザーの悩みを丁寧に拾い上げて対応し、誠実にものづくりをするメーカーという印象。今回もその例にもれず、納得の品質の製品が開発できるまで待ち、派手な機能に頼らず、ユーザーが本当に求める本質機能を追求した点、実にダイニチらしいと感じました。とにかくまじめなメーカーの社長、開発担当が口を揃えて「本当にいいモノができた」と語るその性能に、期待せずにはいられませんね。

 

洗面台の排水パイプのメンテナンス方法を詳しく解説!/暮らしに生かすDIYメンテナンス(17)

歯磨き、手洗い、洗顔と毎日使う洗面台。長年使ってる間に、排水口から嫌な臭いが立ち上ってきたり、排水の流れが悪くなったりしたら、排水管の詰まりを疑いたい。

排水管は簡単な構造なので、ちょっと注意すれば、DIYでメンテナンスできる。リフレッシュした排水管で気持ちよく洗面台を使おう。

 

家庭の洗面台。下側にU字に曲がったトラップのあるタイプが今回の対象

 

<洗面台の排水パイプメンテナンスの手順>

  1. 止水栓を閉じる
  2. U字管の上側のナットを緩める
  3. U字管の下側のナットを緩める
  4. U字管のパッキングを検査する
  5. U字管の内部を掃除する
  6. 排水管の内部を掃除する
  7. U字管の上下ナットを締める
  8. 止水栓を開ける
  9. 水を流して排水の状態を確認する

 

排水管は洗面台から水が流れ落ちていく部分にUの字(Jの字)に曲がったトラップ部分(U字管)がついている。この部分に水を溜めて、排水管本管から上がってくる悪臭やゴキブリ、ネズミの侵入をシャットアウトしているのだが、曲がっている部分なので、知らない間にここに髪の毛や練り歯磨き粉、石鹸かすなどが堆積すると、水が腐って悪臭を発したり、除々に管が詰まって排水の流れが悪くなることがある。この部分をきれいにするだけで、悪臭や詰まりの問題は一発解消できる。

作業はトラップ部分を取り外して、管の内部を洗浄し、再び元に戻すだけなので、基本的な工具はトラップのナットを緩めるウォーターポンププライヤーと管内掃除用のブラシがあればいい。作業中に漏れた水を受けるバケツ、飛び散る可能性の高い汚水を拭く雑巾も用意しておくと安心だ。

U字管のナットは六角で対辺幅が36mm、43mmなどと太いので、ウォーターポンププライヤーも開口幅が十分なものを用意する。また口金がギザギザしているものは、ナットのメッキをはがし、傷つけてしまうので、口金はギザギザのない平らなタイプか、写真のような口金に樹脂のついたタイプを使う。ギザギザのものしかない場合は、口金にテープを巻いてナットを傷つけないように気をつけたい。

 

ウォーターレンチプライヤー(パイプレンチ)は開口が広く取れるようにデザインされたプライヤー。配管を傷つけないように、口金に樹脂のついたモデルを使った

 

パイプ洗浄用のブラシ。U字管の口から底まで届くものを使う

 

補助的に柄つきタワシがあると便利

 

水まわりの作業では基本となるのが止水栓を閉めてから作業をはじめること。排水管に直接関係ないがDIYでの安心感のためにも止水栓は閉めておく。

長年ほったらかしになっていたナットは、サビや水垢で固まって動かないことがある。CRC5-56など潤滑材を吹き、木づち、ゴムハンマー、プラスチックハンマーなどナットを傷つけないハンマーでナットを叩くと回るようになる場合が多い。

U字管のU字を抜けて向こう側まで届くパイプ掃除のブラシもあるが、かなり高価。実際の作業では、写真のようなパイプブラシで両側からU字の底までブラシをかければ、効果は十分ある。

 

<排水トラップのメンテナンス作業例>

*小さい写真はクリックすると大きく表示されます。

*掲載データは2012年10月時のものです。

「スマホ世代」に間違いなく刺さる! 調理もできる炊飯器・パナソニック「ライス&クッカー」7項目徹底チェック

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、調理機能も備えた IoT対応のIHジャー炊飯器「ライス&クッカー」SR-UNX101を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

パナソニック

IHジャー炊飯器 「ライス&クッカー」SR-UNX101

実売価格4万2900円

調理機能も備えた IoT対応の炊飯器。「キッチンポケット」アプリからレシピを送信すれば、食材をセットするだけでほったらかしでスープや煮込み料理、ケーキなど多様なメニューを調理できます。調理レシピは発売時の10種類に加え、食のセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修メニューを含む新レシピを随時配信。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

スマホアプリで検索&操作するIoT色の強い一台

「ライス&クッカー」は、IoT色を強く打ち出しているモデル。そのため、パナソニックの「キッチンポケット」アプリをスマホにダウンロードし、アプリに機器を登録してから使います。最初こそ慣れが必要ですが、アプリで直感的にレシピ検索できる点はスマートで、今後の拡張性も見逃せません

 

カレーを調理する際は、具材を入れたら「キッチンポケット」アプリを起動。「カレー」レシピから「炊飯器へ送信」ボタンを押し、炊飯器本体の「炊飯」ボタンを押すと調理が始まります。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。肉は角切りではなく薄切りを使うこと、ルーを最後に入れることが特徴です

 

↑「キッチンポケット」アプリから本機を選び、「自動」→「カレー」→「炊飯器へ送信」の順にクリック

 

調理は予熱から始まり、それが終わると約30分で煮込み工程が完了します。ブザーが鳴ったらフタを開けてルーを投入。とけるまで混ぜたらフタを閉め、5分程度寝かせたら完成です。

↑水分が適度に抜け、じゃがいもがほど良くとけたことで、とろみの強いテクスチャーに。色も濃いめです

 

2日目カレーのような、ホームメイド感あふれる濃厚な味

↑薄切り肉とドロッとしたルックスで、ホームメイド感が漂う仕上がりです

 

豊かなとろみも相まって、凝縮感のある味わい。コク深く濃厚なテイストに、ドロドロなカレーが好きな編集部員から感動の声が多数上がりました。また、薄切り肉にはそれならではの良さがあるという意見も。

「どこか2日目のカレーを思わせる熟成感があって、ウマい!」(山田)

「薄切り肉は角切りほどの弾力はないものの、カレーソースやライスとの一体感がイイですね。ドロっとしたルーは大好物!」(小山)

↑熱がしっかり入った、ほろほろのじゃがいも。でんぷん質がほど良くとけ、カレーのとろみにも寄与している印象です

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

手動調理で40分のシンプルな手順

「ライス&クッカー」には豚の角煮のレシピがないため、ルーローハンのレシピを参考に、オーソドックスな具材を使って40分の手動調理で仕上げます。手動調理ながら、操作手順はシンプルでカンタン。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。調味料は酒、しょうゆ、砂糖、水など

 

カレーの仕上がりは最もとろみのあるテクスチャーで、味わいも濃厚だった「ライス&クッカー」。豚の角煮ではどうなるのか、が気になるポイントです。

↑完成した角煮はこってりしていてツヤもある印象です

 

ジューシーかつ濃いめの味付けで、ごはんやお酒が進む味

↑調理時間が40分と比較的短い調理時間ながらも、堂々たる仕上がり

 

味わいは、カレーと同様にパワフルな方向性。適度にジューシーで、カレーと同様、濃いめの味付けとなっていて、ごはんやお酒が進みそう。味の濃さだけではなく、肉の食感も高評価でした。

「煮汁は適度に水分が飛んでいて、味が濃いめ。若い人は特に好きなんじゃないでしょうか」(山田)

「肉はしっとり感とともにプリッと弾力があって、専用レシピじゃなくても十分おいしかったです!」(松永)

↑プリっとした脂身が印象的!

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

上品な甘味が感じられ、粒立ちの良さはバツグン

↑「銀シャリ」コースを選び「炊飯」を押してスタート。約52分で炊き上がります

 

25通りの炊飯コースのなかから、「銀シャリ」を選択して炊飯。炊飯に軸足を置いているだけあって、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載しており、その上品な味や粒立ちの良い食感には感動の声が上がりました。

「ほどよい甘みがあって、弾力もちょうどいい。粒立ちはバツグンで、口のなかでひと粒ひと粒がパラッとほぐれていきます。これはウマい!」(山田)

↑ふっくらとした見た目で、ツヤも上々

 

【調査その4】操作性をチェック!

スマホアプリから検索&操作するIoT仕様

「ライス&クッカー」は、天面に浮き上がるように表示されたボタンに触れて操作するタッチパネル式を採用。操作が可能なボタンだけ表示されることや、独自のステータス表記(炊飯調理時は「Co」、お手入れ機能時は「CL」等)など、慣れるまではわかりづらさがありますが、使わないときに存在を消すことから生まれる引き算の美学は実にスタイリッシュ。スマホアプリを重視している点などからも、若者がコアターゲットであることがうかがえます。

↑スタイリッシュな天面ディスプレイ

 

基本的に専用のスマホアプリ「キッチンポケット」を駆使して操作するので、本体パネルはほとんど使いません。ふだんスマホを扱うのと同じ感覚で、写真やメニュー名を見ながら検索、決定、本体に送信という手順です。よって、スマホを使い慣れている人ならスムーズに操作できるでしょう。アプリには自動調理メニューが複数ラインナップ(2022年5月12日現在で28種類)。なおかつ今後もレシピは追加されていくので、拡張性も期待できます。

↑例えばカレーなら、「キッチンポケット」の「カレー」レシピを選び「炊飯器へ送信」ボタンを押して準備完了。その後、「ライス&クッカー」の「炊飯」ボタンを押すことで本体が送信内容を承諾し、調理が始まります

 

アプリ内の調理カテゴリーは「炊飯コース」と「調理コース」に分かれています。「炊飯コース」では炊飯だけで25種の炊き分けが可能。「調理コース」では「自動」と「手動」があり、「自動」に用意されたなかから直感的にメニューを選び、本体に送信して調理するという流れです。なお、本機にレシピブックは付属しませんが、これもスマホアプリで使うことを想定しているからでしょう。

↑自動調理のレシピ。写真付きで選びやすいです

「徹底してアプリに振り切っているのが潔いですね。操作はほぼスマホで完結するので、スマホネイティブ世代はこちらのほうが使いやすいはず」(山田)

「レシピブックが付属しませんが、不自由は感じません。自動メニューの数は現時点でそれほど多くはないですが、食のセレクトショップ『DEAN & DELUCA』とのコラボメニューもありますし、今後はどんな新メニューが配信されるのか楽しみです」(松永)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

時代にマッチしたお洒落さもナイスな「個性派レシピ」

IoT色が強い「ライス&クッカー」の独自機能として挙げたいのが、随時アップデートされるレシピを独自の「キッチンポケット」アプリを通じて本機にダウンロードできること。なかでも、米国発のフードセレクトショップ「DEAN & DELUCA」監修の「個性派レシピ」は異彩を放つお洒落さです。今回は「アボカドのライムスープ」を作って味わい、機能の独自性を検証しました。

↑カットした玉ねぎ、ズッキーニ、トマト、ひよこ豆などを入れ、アプリから「アボカドのライムスープ」を選んで送信。本機の炊飯ボタンを押せば調理スタートです

 

その後、予熱を経て約20分で加熱は完了。ふたを開けて塩こしょうとライムで味を整えます。そしてボウルに移し、塩やタバスコで味を付けたアボカドをペーストにして盛り付ければ完成です。

↑出来上がり。お好みで、ライムとパクチーを飾りましょう

 

ルックスからして洗練された印象。食べてみると、うまみ、酸味、辛みが程よく調和した新感覚のおいしさです。未知なる料理との出合いが楽しめるのは、確かに本機ならではの独自性といえるでしょう。編集部では「これまでの自動調理鍋にはなかった新発想」など、高い評価の声が上がりました。

「多くの自動調理鍋は、ベーシックな料理を作るイメージ。でも『ライス&クッカー』のユニークなレシピは新体験を提案するという価値もありますよね。『DEAN & DELUCA』監修だから、より作ってみたくなるというのもポイント。レシピが随時追加されていくワクワク感も、本機の醍醐味だと思います」(山田)

「ここ数年でおうち時間が増えたなか、外食でトレンドメニューに触れる機会が減った人は多いはず。そういった層にもアプローチできるし、お洒落な料理はホームパーティーメニューとしても活躍してくれるので、この機能はいまの時代にすごくマッチしていると感じました」(小林)

ごはん派の人にとっては絶対うれしい「炊き分け性能」

本機は製品名が「ライス&クッカー」なだけに、炊飯機能も充実。コースは実に多岐にわたり、お米は玄米や雑穀米などにも対応し、エコ炊飯、早炊き、すし・カレー用、冷凍用、おかゆなど細かく炊き分けができます。この「炊き分け性能」について、編集部で意見を交わしました。

↑一般的な「銀シャリ」モードで炊き上げたごはんそのものも、専門性を生かしたワンランク上のおいしさでした

 

本機が炊飯にこだわっているのは、炊飯器のようなルックスや内鍋の目盛り、「炊飯ボタン」などからしても明らか。炊き分けに関しては「冷凍用のごはんを炊けるのはうれしい」「これ一台で調理も炊飯もする人にとっては、炊飯機能がワンオブゼムじゃなくてメインになっているのはすごくありがたいと思います」などの声が上がりました。

 

また、同社の高級炊飯器に搭載されている「ダイヤモンド竈釜」と「おどり炊き(大火力IH)」を搭載している点も高評価でした。炊飯器の買い替えを検討している人にはさらにオススメです!

 

【調査その6】設置性をチェック!

炊飯器をベースにしたコンパクトさと様式美

炊飯容量0.09~1.0Lに対し、W250×H201×D321mmで約5.0kgの「ライス&クッカー」。外観のデザインは炊飯器がベースになっており、幅や高さは今回のなかで最もコンパクトでした。

↑カラバリはホワイトのみ。また、使用時以外は表示されないタッチパネル式を採用しているので、文字情報が少なくスタイリッシュです

 

炊飯器をベースにしたデザインや設計には、編集部内でメリットとデメリットがあるとの意見で一致。メリットは、電源コードが本体に収納できる巻き取り式であること。長さが1.0mなので「もっと長いと嬉しい」という声がありつつも、収納式は高評価でした。

↑白一色で統一感のあるデザインは、キッチンやダイニングでの馴染み方も抜群。「黒もほしい」という声もありました

 

一方でデメリットは、ハンドルのバランスの悪さ。というのも、ハンドルをつかんで持ち上げた際に重心が不安定になるのです。とはいえ、ハンドル部分にしゃもじを収納できるコンパクトさ、洗練されたデザインには賞賛の声が多数上がりました。

「炊飯器って、出しっぱなしになる家電。日用品であるその一台がこれだけすっきりしていて、しかも調理鍋としても使えるのはうれしい」(小山)

「やや重めなのは、内釜に高級な『ダイヤモンド竈釜』を採用しているからかも。炊飯器をメインとして使うならあまり持ち運びはしないし、多少重くてもいい」(山田)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

洗うパーツは2点のみでお手入れ簡単

今回最も洗うパーツの数が少なかった「ライス&クッカー」。対象は内釜と内フタ(ふた加熱版)のみ。

↑内フタのパッキンは取り外し不要ですが、内側に汚れが残りやすいので丁寧に洗いましょう

 

洗うパーツが2点のみというのは、実体験としてもきわめてスピーディ。また、内釜に持ち手がないので洗いやすいという点も高評価でした。

↑内フタには「うま味キャッチャー」という突起があるものの、こちらもパッキン同様取り外さずに流水洗いでOK

「『ライス&クッカー』はIoTで高性能ですが、ハードウェアは実にシンプルで手入れもカンタン。洗い物が面倒な人にはうれしいですね」(小林)

 

【調査のまとめ】

炊飯重視の少人数世帯・アプリ操作に抵抗がない世代に親和性が高い

カレーや豚の角煮は濃厚な味わいに仕上がる傾向。「炊飯器」と冠するだけあって、ごはんは上品な甘さと粒立ちが際立つワンランク上の炊きあがりになりました。操作性はアプリ使用を前提とした割り切った仕様で、本体での操作はほとんどナシ。アプリで直感的にメニューが検索でき、追加メニューが配信されるなど拡張性が期待できます。スマホの扱いに慣れた若年層のユーザー向けと言えるでしょう。コンパクトなボディと洗練されたデザインにより、設置性は良好。洗うパーツは2点のみでお手入れはカンタンでした。

 

総じて、料理は濃いめの味わいに仕上がる傾向にあり、手ごろな価格やスマホでの操作が中心という点も含めて、若者や新婚世帯などに親和性が高いモデル。また、炊飯の実力が極めて高いので、ごはんの味を重視したい家庭に向いています。コンパクトかつ炊飯器/調理鍋の1台2役なので、家電の設置スペースを節約したい住宅事情の方にもオススメのモデルです。

キーワードは「クラウド連携」! 業界に新風を吹き込む新世代ドラレコ2製品をチェック

音声認識や通信機能が進化した次世代型「ドラレコ3.0」。ここでの注目はパイオニアのNP1と、コムテックのZDR058というドライブレコーダー2モデル。いずれも音声認識やクラウド連携など、従来機から進化した機能を備える。クルマ全般に精通するプロのインプレに加え、メーカー担当者のコメントを交えて車載機の未来を占う!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モノ知りインフルエンサー

カーITジャーナリスト

会田 肇さん

自動車雑誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーのほか、先端の自動運転技術なども詳しい。

次世代ドラレコは“クラウド連携”がキモ

NP1はドライブレコーダーとカーナビの機能を掛け合わせた、まったく新しい車載機だ。

「特筆すべきは、音声で車載機として求められるひと通りの機能を操作できる点です。クラウドにアクセスすることで音声の認識力が高く、アップデートもOTA(※1)で可能。5月にはAmazon Alexaにも対応し、音楽や天気予報といったコンテンツが楽しめるように。追加アップデートにも期待です」(会田さん)

一方、ZDR058は通信機能の強化が安心に直結。国内メーカーのドラレコとしては、ひとつの転換点として捉えることができる。

「通信によってトラブル時の映像を自動的にサーバーへアップロードできるのは、安心を得るうえで必要な機能。この手の映像は重要ですが、つい保存を忘れがちで、事故の状況次第では映像データが失われるリスクがあります。こうした通信型レコーダーは、保険会社の商材というイメージでしたが、今後は民生用もバックアップ機能が必須になります」(会田さん)

徐々に一般化しそうなのが緊急時の通信機能。安心安全なドライブを望むなら注目すべきだ。

「いま、新型車ではコネクテッド化がどんどん進んでいます。ユーロNCAP(※2)では、すでにエマージェンシーコールを含め評価対象になっているほど。これに対応できていない既存車もまだまだ数多くありますが、通信を利用することで様々な事象への対応力が高まるため、今後重要度を増していくのは確実です」(会田さん)

※1:Over the Air。アップデートプログラムなど、無線通信でデータの送受信を行う技術のこと

※2:ヨーロッパで実施される新車の安全性テスト

 

ヒットアナリティクス

“録れればOK”が終わりプラスオンの新機軸が登場

レコーダーは前方のみ記録するものから、2カメラや360度タイプでクルマの前後左右を記録できる製品へとすっかり遷移した。今後はクラウドで連携して、緊急時のリスク回避や、ドライブを一層楽しむ機能を備えた新機軸が増加することが予見される。

 

【その1】 レコーダーとカーナビの機能を備え高精度な音声認識が画期的(会田)

【オールインワン車載機】

2022年3月発売

パイオニア

NP1

6万5780円(通信+サービス利用料1年ぶん含む)

地図表示のない音声操作のカーナビとドライブレコーダーの一体型モデル。衝撃を検知すると2つのカメラが自動で録画を開始し、クラウドに保存。もしものときに、決定的な瞬間を録り逃す心配がない。

 

↑車内Wi-Fiサービス「docomo in Car Connect」(オプション)に申し込めば、通信量を気にせずLTEデータ通信を利用可能。車内エンタメを家族で楽しめる

 

↑画面の確認やタッチ操作のいらない対話型音声ナビを搭載。視線を逸らさず運転に集中でき、「人気の飲食店の検索」など多少曖昧な指示にも対応する

 

↑購入後も新機能の追加や地図のアップデートは随時行われる。各種機能は好みに合わせてオン/オフの設定ができ、使いやすいようにカスタマイズ可能

 

【プロの一家言!】 アップデートによる機能追加に期待が高まる

「今後のカーナビの方向性を打ち出した革新的な製品。緊急時のエマージェンシーコールに対応するのを期待します。現在はGPSと加速度センサーによる測位ですが、より精度を高めるために車速パルスの入力機能があれば文句ナシ!」(会田さん)

画質: ★★★

記録画角: ★★★★

暗所性能: ★★★★

 

担当者に聞きました!

パイオニア株式会社NP事業本部CPRO

脇山亜希子さん

広告会社や不動産、外資クルーズ会社などの広報を経て現職。パイオニア、次世代の成長の柱となるNP1のPRを担当。

 

購入後も進化・成長する心強いパートナーが誕生

車載機の進化に伴い手や目を使った複雑な操作や確認が増えるようでは、ドライバーの負担・ストレスに。そこでNP1では、操作や案内を“音声”に振り切るという新たなコンセプトで、快適なドライブを助けます。購入後も機能やサービスが随時アップデートされるので、買い替え不要。助手席に頼もしいパートナーがいるような、“未来感”を実現しました。

 

【その2】 自動アップロードで重要な映像を確実に記録(会田)

【ドライブレコーダー】

2021年10月発売

コムテック

ZDR058

実売価格4万3780円(本体)/年会費1万4000円(動画・通話プラン)

4G LTE通信機能を搭載し、クラウドと連携できるドライブレコーダー。トラブル発生時の画像や映像を確実に残せるだけでなく、専用アプリを用いて通話や通知の設定もできる。画像プランは1年間無料だ。対角168度の超広角レンズを採用した前後2カメラ仕様。

 

↑専用アプリからドライブレコーダーへの通話が可能。家族の運転中に、衝撃録画の通知や後続車接近録画の通知が届いた際など、異常を感じたらすぐに声をかけられる

 

↑衝撃を検知すると画像や動画を自動でクラウドに保存。専用アプリから確認でき、任意のタイミングで画像や動画、位置情報をクラウドにアップもできる

 

↑本機の電源がオン/オフになったときに、位置情報とともにスマホに通知できる。家族の出発・到着が心配な場合や帰宅時間を知りたい場合に便利だ

 

【プロの一家言!】 通信を最大限生かすならライブ視聴機能を

「ドライブレコーダーの国内販売数量でトップ(※3)を走る同社がローンチした通信機能搭載モデル。基本性能も高水準です。通信機能を生かし、遠隔でのリアルタイム映像視聴が常時できるようになれば、さらに安心なのでは」(会田さん)

※3:販売実績統計調査会社BCN販売数量No.1(集計対象期間:2017年1月~2021年12月)

画質: ★★★★

記録画角: ★★★★★

暗所性能: ★★★★

 

担当者に聞きました!

株式会社コムテックマーケティング部部長CPRO

石川義和さん

昨年まで前後2カメラや360度モデルなどを営業・販売。今年度からマーケティング部を発足し新製品の企画、提案を行う。

 

ドライバーと家族のインシデントを取り除く製品開発

従来の通信型は自動車保険などに付随するサービスで、保険会社との映像通信、通話が主。もっと手軽に、ドライバーとその家族に安心を享受してほしいと開発に着手しました。駐車中のトラブル通知機能が特に好評。大容量・高速化する通信インフラやAI技術も活用し、“アクシデントに対応する製品”から、“インシデントを防止する製品”への発展を見据えています。

 

【コレも便利】 8つのマイクが高精度に収音しAlexaがスマートに応答

Amazon

Echo Auto

実売価格4980円

スマホアプリを介して音声サービスAmazon Alexaを利用できる車載機。8つのマイクを装備し、ノイズが多い車内でも高精度で音声を認識する。運転中もハンズフリーで音楽の再生やニュースの確認、音声通話などが可能に。

自動アップロードで確実に記録! コムテックの新世代ドラレコ

音声認識や通信機能が進化した次世代型「ドラレコ3.0」。ここでの注目はパイオニアのNP1と、コムテックのZDR058というドライブレコーダー2モデル。いずれも音声認識やクラウド連携など、従来機から進化した機能を備える。クルマ全般に精通するプロのインプレに加え、メーカー担当者のコメントを交えて車載機の未来を占う!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モノ知りインフルエンサー

カーITジャーナリスト

会田 肇さん

自動車雑誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーのほか、先端の自動運転技術なども詳しい。

自動アップロードで重要な映像を確実に記録(会田)

【ドライブレコーダー】

2021年10月発売

コムテック

ZDR058

実売価格4万3780円(本体)/年会費1万4000円(動画・通話プラン)

4G LTE通信機能を搭載し、クラウドと連携できるドライブレコーダー。トラブル発生時の画像や映像を確実に残せるだけでなく、専用アプリを用いて通話や通知の設定もできる。画像プランは1年間無料だ。対角168度の超広角レンズを採用した前後2カメラ仕様。

 

↑専用アプリからドライブレコーダーへの通話が可能。家族の運転中に、衝撃録画の通知や後続車接近録画の通知が届いた際など、異常を感じたらすぐに声をかけられる

 

↑衝撃を検知すると画像や動画を自動でクラウドに保存。専用アプリから確認でき、任意のタイミングで画像や動画、位置情報をクラウドにアップもできる

 

↑本機の電源がオン/オフになったときに、位置情報とともにスマホに通知できる。家族の出発・到着が心配な場合や帰宅時間を知りたい場合に便利だ

 

【プロの一家言!】 通信を最大限生かすならライブ視聴機能を

「ドライブレコーダーの国内販売数量でトップ(※3)を走る同社がローンチした通信機能搭載モデル。基本性能も高水準です。通信機能を生かし、遠隔でのリアルタイム映像視聴が常時できるようになれば、さらに安心なのでは」(会田さん)

※3:販売実績統計調査会社BCN販売数量No.1(集計対象期間:2017年1月~2021年12月)

画質: ★★★★

記録画角: ★★★★★

暗所性能: ★★★★

 

担当者に聞きました!

株式会社コムテックマーケティング部部長CPRO

石川義和さん

昨年まで前後2カメラや360度モデルなどを営業・販売。今年度からマーケティング部を発足し新製品の企画、提案を行う。

 

ドライバーと家族のインシデントを取り除く製品開発

従来の通信型は自動車保険などに付随するサービスで、保険会社との映像通信、通話が主。もっと手軽に、ドライバーとその家族に安心を享受してほしいと開発に着手しました。駐車中のトラブル通知機能が特に好評。大容量・高速化する通信インフラやAI技術も活用し、“アクシデントに対応する製品”から、“インシデントを防止する製品”への発展を見据えています。

「シンク直結生ゴミ処理機」が後付けできるだと!しかも戸建もいけるだと!生ゴミのストレスとサラバできる新家電の詳細

ディスポーザーと生ゴミ処理機をいいとこ取り

生ゴミをとてつもなく簡単に処理してくれる家電(住宅設備)として人気なのが「ディスポーザー」である。これは、シンクに生ゴミを入れると遠心力で粉砕してくれて、そのまま流してくれるというもの。「聞けば欲しい家電」のひとつである。

↑一般的なディスポーザー。生ゴミを排水口に入れてスイッチの役割を果たすフタをすると、本体が回転してゴミを処理してくれる

 

ただ、設置が煩雑なのだ。最新マンションでは標準装備されているケースも増えてきているが、後付けする場合、設置場所や対応機種選定などが面倒。さらに戸建ての場合は、下水管詰まりの原因となるのを避けるため自治体への届出が必要となるケースが多く、適切な維持管理まで求められ絶望に打ちひしがれる。

 

別の解決策として「生ゴミ処理機」がある。こちらは、生ゴミをボックスに入れて処理を行うことで生ゴミの片付けを軽減できるというもの。「生ゴミ版ゴミ箱」と捉えてもらえればよい。こちらは住宅設備と連結しないので届出も不要だ(※ごみ減量機器設置への補助金制度がある地域では、補助金申請のために届出が必要)。

 

ただし、「生ゴミ処理機」は結局、ゴミをボックスに入れる手間が発生するのでシンクから三角コーナーが消えることはない。できるならシンクにそのままゴミを捨てたいのである。

 

そんな「ディスポーザー」と「生ゴミ処理機」の良いところを融合したものがあれば最高なのだが――と思っていたら、あったのだ。「シンク直結型生ゴミ処理機」という夢のようなデバイスが! 家庭用生ゴミ処理機の研究・製造・販売を行っている鳥取県の会社「アースウェイ」が開発した新家電「シンク直結型生ゴミ処理機」を本記事で詳しく紹介していこう。

 

生ゴミを砕いて乾かして清潔に処理

シンク直結型生ゴミ処理機」は、現在、テレビ東京が運営するクラウドファンディングサイト「ナナ福神」で公開されている。シンク下に設置する本体内部に搭載された破砕刃が、安全蓋スイッチをセットすると毎分30回転の低速で回転。生ゴミを約10mm程度に破砕する。

↑破砕された生ゴミは本体下部のボックスに溜まる

 

仮にナイフやフォークを誤って落としてしまっても、破砕刃が「ロック」され、モーターが停止する安全設計なので手を入れて簡単に取り出せる。

 

砕かれた生ゴミはシンク下のゴミBOXへ移動し、内部ヒーターで乾燥され、体積はなんと約10分の1以下に! 電気代は1日分の生ゴミ処理を700gとする場合、月額たったの130円とコスパも抜群なのである。

 

うるさい騒音やイヤなニオイも軽減

自治体への届出がいらないのがディスポーザーとの大きな違いだが、それ以外にも数多くのメリットがある。まず、通常のディスポーザーでは難しい骨や貝殻の破砕が可能だ。ディスポーザーがゴミを遠心分離機で「粉砕」するのに対し、本機は刃で「破砕」し、固形物と液体を分離して処理できる仕組みになっている。


通常のディスポーザーは本体内部のパーツが高速回転して遠心力で粉砕する関係上、かなり騒音が発生するが、こちらは低速回転でそこまで大きな音が出ないのもポイント。

 

一方で生ゴミ処理機で気になるニオイはヒーターで乾燥させる効果に加え、排気ファンによって下水管を通じて屋外に排出されるので気にならない。また、ゴミ捨ての頻度は4人家族の場合は月1~2回だけで済むので、手間もほぼかからない。

↑乾燥されたゴミは肥料としても再利用可能で環境保存の観点でも優秀だ

 

エコといえばディスポーザーは使用時、水を流す必要があるが、本製品は水は流さなくても使用できる。特に大がかりなメンテナンス作業は不要で、市販の下水パイプ洗浄剤を月に1回程度、就寝前に排水口に流し込めばOKなのも嬉しいところだ。

 

33年かけて開発を続けた夢の機械

シンク下のスペースに設置する本体は幅280×高さ290×奥行280mmと十分に設置できるサイズ。だが、設置には「ステンレス製のシンクであること」などいくつかの条件がある。自宅のキッチンに設置できるか疑問点がある場合は、クラウドファンディングの支援前でもキッチン・シンクの写真をアースウェイ社へ送付して問い合わせれば、設置の可否を確認してくれる。支援後でも設置が不可能なことが判明した場合は、支援額は全額返金されるので安心だ。

↑設置条件の一部

 

設置の施工は、特別なディスポーザー取扱業者でなくても一般的な工務店で対応可能。今回のプロジェクト実施モデルと類似のものを購入者がDIYで設置するケースも複数あったという。

 

GetNavi web的に胸アツなのが、三洋電機出身の社長が33年かけて改良に改良を重ね開発したというヒストリー。そのあたりの詳細は「ナナ福神」のプロジェクトページにまとまっているのでぜひご覧いただきたい!

↑本機を開発した有限会社アースウェイの新矢 楢夫社長の若かりしころ。開発ストーリーも胸アツだ

 

本製品のプロジェクト終了日は11月3日で価格は17万9800円(税込・送料込/※)となっている。「シンク直結型生ゴミ処理機」は、生ゴミ処理のストレスを大幅に減らし、生ゴミ処理の常識を大きく変える存在である。

 

アースウェイ

シンク直結型生ゴミ処理機

17万9800円(税込・送料込)●サイズ:幅280×高さ290×奥行280mm●重量:約18kg

※:設置費用は含まれておりません

 

【関連リンク】

アースウェイ シンク直結型生ゴミ処理機(「ナナ福神」サイト)

https://nanafukujin.com/projects/view/87

「角煮30分」の時短がたまらん! ティファール電気圧力鍋「クックフォーミー」7項目チェックで魅力を探る

自動調理鍋(電気鍋・電気圧力鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、圧倒的な時短調理を可能とするティファールの「クックフォーミー ホワイト 3L CY8701JP」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

ティファール

クックフォーミーホワイト 3L CY8701JP

実売価格3万9700円

内蔵レシピ210種類を誇る電気圧力鍋。圧力調理後は自動で排気してくれるので、減圧時間を短縮できサクッと次の調理に移れます。内蔵レシピから作りたい料理を選ぶと、本体の液晶画面に食材・分量・調理手順を表示してくれるのが便利です。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

煮込む前に手動で炒める手間はあるものの、調理時間は短い

「クックフォーミー」のカレーは、今回の検証したモデルのなかで最も工程が多くなりました。操作自体に大きな難しさはないものの、煮込む前にルーと水以外の材料を入れ、手動で炒める工程が加わります。この炒める工程を省かないあたりに、フライパンなどキッチン用品メーカーとしての矜持を感じました

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。カレールーのほか、サラダ油やおろしにんにく、おろししょうがも加えます

 

ビーフカレーを作る際は、まず「レシピ」→「メインディッシュ」→「ビーフカレー」と選びOKボタンを押し、「2人分」をプッシュ。なお、今回使用した3Lタイプで作れる量は「2人分」のみとなります。

 

調理時間が表示され、OKボタンを押すと「下準備」の一覧が表示されます。これはパネルに食材や分量、調理手順を表示してくれる「ナビするレシピ」という機能の一部。付属のレシピブックを見なくても、本機のナビゲートに沿っていけば下準備ができるのです。

↑食材が準備できたらダイヤル中央のOKボタンを押します

 

↑予熱が始まったら、「ナビするレシピ」の表示に従ってルーと水以外の材料を入れて炒めます

 

肉を炒めて色が変わったら水を加え、OKボタンを押します。次にガシャッと圧力鍋特有の流れでフタをし固定すると、予熱を経て圧力調理がスタート。ここまでいけば、あとはたった13分で完成。前半の予熱や炒める工程で10~15分程度かかるので、トータルでかかる時間は25~30分。ほったらかし調理はできないものの、調理自体はスピーディです

↑最後にルーを加えてとかせば完成です。サラダ油が入っているので、色味は艶やか。また、にんにく、しょうがが加わっているので香りにパンチがあります

 

具材のやわらかさが際立ち、ルーのインパクトが大きい

↑ルーはサラッとした印象。なお、同じく圧力調理タイプのアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」以上に、玉ねぎがとけていました

 

圧力調理による具材のやわらかさに評価が集まったほか、煮込む前に肉を炒めているからか、「うまみが前面に出ている」との声も。ルーのパンチの強さを評価する声も上がりました。

「調理は短時間ながら、圧力調理だから熱がしっかり入っています。具材がやわらかくて甘みも十分」(小山)

「具材への味のしみこみ具合はそれほどでもないですが、ルーの味わいは良し。にんにくとしょうがの効果もあって、インパクトは絶大ですね」(小林)

↑玉ねぎがとけ気味だった一方、じゃがいもはほっくりしていてやわらかさは十分です。二段階調理を抜きにしても、短時間でしっかり煮込んだカレーが作れるのは大きなメリット

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

30分のほったらかしで作れるカンタン調理

カレーでは炒める工程があった「クックフォーミー」ですが、角煮はほったらかしで完成。具材を入れ、レシピを検索したらほったらかしで作れます。

 

操作は、「レシピ」→「メインディッシュ」→「豚肉の角煮」→「2人分」と選択。調理時間や下準備の一覧などを確認してOKボタンを押したら準備完了です。フタを閉めて固定し、予熱を経て圧力調理がスタート。このまま待てば約30分でスピーディに完成します。

↑具材は豚バラブロック、ねぎの青い部分、しょうが。しょうゆ、砂糖、みりん、酒、水で調味します

 

↑圧力調理時間15分で完成。さすがは圧力鍋です

 

肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ

↑脂は多めに浮いてきますが、濁りやアクはそこまで多くありません

 

調理時間が短いため、味の染み込み具合は弱めですが、肉と煮汁の味をストレートに感じるおいしさ。時間をかける余裕がないときはオススメだという意見が上がりました

「欲をいえばもっとやわらかいほうがいいけど、調理の速さを考えれば十分。これだけスピーディかつ手軽に、豪華な一品を追加できるのは大きなメリットです」(小林)

「あっさりしたシンプルな味。もっと寝かせたら味がしみてさらにおいしいんでしょうね」(小山)

↑調理時間が短いためか、肉の色は薄め。脂身はサクっとした歯ざわりです

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

カレーやチャーハンに合いそうな硬めの食感

↑「材料」→「米」→「白米」→「合数」の4ステップで炊飯がスタート。浸水や蒸らしを含め、60分弱で炊き上がります

 

「クックフォーミー」は「材料」メニューのなかに炊飯レシピがあり、「白米」のほか「白米がゆ」「玄米」「もち米」などを用意。米の浸水に30分、炊き上がり後の蒸らしに15分かかるものの、予熱10分、加圧3分でパワフルに炊くのが特徴です。食感はかなりパラッとしたタッチ。硬めが好きな編集部員からは特に好評でした。

「硬めなぶん粒がよく立っていて、しっかり噛みごたえがあります。カレーライスやチャーハンなどによく合いそう。甘みは普通ですね」(小山)

↑見た目もソリッドな印象。本機で作った先述のサラッとしたカレーには、実によく合う食感でした

 

【調査その4】操作性をチェック!

レシピ本要らずの「ナビするレシピ」が活躍

「クックフォーミー」は前面のカラー液晶と、OKボタン付きのダイヤルで操作します。検索カテゴリーは「材料」「レシピ」「マニュアル調理」「お気に入り」があり、メインとして使うのは「レシピ」になります。というのも、「材料」は「芋類」か「炊飯」しかないからです。

 

また、内蔵レシピ数が210と豊富な一方で「メニュー番号で探す」のような機能はなく、レシピ検索時は「メインディッシュ」→「豚の角煮」といった流れでカテゴリーから検索する必要があります。頻繁に作る料理は「お気に入り」に登録するといいでしょう。

 

本機には液晶パネルに食材や分量、調理手順も表示してくれる「ナビするレシピ」という機能があり、付属のレシピブックがなくても下準備から調理までを行うことが可能。これにより、レシピブックを見なくても調理できるため、迷うことはありません。一方で、下準備はできたか、フタは閉めたか、など確認のフローが多く、都度OKボタンを押して進めていくので、煩わしいと感じる人がいるかも。

↑パネルはカラー液晶。イラスト付きの「ナビするレシピ」で調理工程を表示する点もユニークです

 

なお、本体とリンクすることはありませんが、専用アプリ「クックフォーミー」が用意されているのもポイント。食材やレシピ名からの検索が可能で、季節やイベント系レシピを掲載するなど、献立選びやメニュー作りをサポートしてくれます。

↑アプリのレシピ検索画面。冷蔵庫にある食材からレシピ検索することもできます

「本体の『材料』からもっとメニューが選べたらいいな、と思いましたが、そこはアプリで検索してね、という考えなのでしょう。確かに、アプリでの検索が快適なので不自由は感じないですね」(小林)

「同梱レシピブックには、ほぼカテゴリと材料のみの掲載。本体に『ナビするレシピ』があるので、それで十分ということですね。レシピブックを見るのが煩わしいという人にはオススメかも」(小山)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

時短を叶える高性能な「圧力調理」は大きなメリット

「クックフォーミー」の独自機能は「圧力調理」。前述のアイリスオーヤマ「ヘルシープラス KPC-MA3」も電気圧力鍋ですが、「クックフォーミー」は消費電力が900Wでパワーが強く(「ヘルシープラス」は800W)、消費電力が高いほうが予熱時間も短くなるので、より時間短縮できるといえるでしょう。

↑「クックフォーミー」は圧力をかけるための密封構造となっており、フタを閉める際はガシャッとロックします

 

前回の検証記事で調理したカレーと豚の角煮の調理時間は、どちらも約30分で完成。「ヘルシープラス」ではともに60~65分かかりました。前者のほうが高価なぶんハイパワーということかもしれませんが、いずれにせよ「クックフォーミー」は本機ならではの「圧力調理」に着目して検証していきます。

↑今回、断トツのスピードで調理できた「クックフォーミー」製の豚角煮

 

圧力調理がなぜ時短につながるのか。それは、密閉して圧力を上げることで水の沸点温度が高くなり、具材への火の通りが早くなるためです。「クックフォーミー」は114℃の高温調理が可能に(普通の鍋は最高100℃)。編集部では販売元であるティファールの知見にも関係しているのでは?という意見も出ました。

「ティファールはコンロ用の圧力鍋でも有名で、フライパンもトップブランドですよね。内鍋の熱効率にも、これまで培ってきた様々なノウハウが注ぎ込まれている気がします」(小山)

「時短が求められる世の中において、やっぱり速く調理できるのは大きなメリット。起きてすぐ朝食や弁当の準備、帰宅してすぐに夕食といった、家事で大忙しなパパママの味方になってくれる一台って気がします」(山田)

 

搭載レシピの見せ方にひと工夫、ふた工夫アリ

「クックフォーミー」の独自性としてもうひとつ挙げたいのが「搭載レシピの多さ」です。和洋中210種のメニューが内蔵され、専用アプリを使えばどこでも簡単にレシピ検索が可能。献立も悩むことなく決められ、レシピのマンネリ解消にもなる本機能についても検証しました。

↑カラーのレシピブックも付属し、バラエティに富んだ料理を作れます

 

ここでは「レシピ数が多いのはいいこと」という声がありつつも、「多いのであれば、もっと検索しやすいとうれしい」という意見も。例えばレシピブックの各料理に番号をふり、それを本機で番号呼び出しできるような機能があればすぐに検索できる、というものです。

 

ただ、「クックフォーミー」はレシピブックがなくても本機のみで材料やその分量まで教えてくれる「ナビするレシピ」があるのも特徴のひとつ。こちらはユーザーの好みがわかれる部分ですが、「番号でも呼び出せるともっといい」という声が編集部の総評でした。

 

【調査その6】設置性をチェック!

コンパクトでデザインは丸くなめらかな印象

「クックフォーミー」は2.0Lの調理容量に対して、サイズが幅324×高さ268×奥行き314mmで重さが約4.798kg。同じ容量で圧力鍋の「電気圧力鍋ヘルシープラス」よりやや大きく、重さがあるのはハイパワーであること(消費電力900Wで100Vぶん高出力)、レシピ数など機能のバリエーションが多いからかもしれません。

↑「クックフォーミー」の3Lタイプで、調理容量は2L。レシピ数は210種、専用レシピ本要らずの「ナビするレシピ」など多機能

 

約1.5mの電源コードが付きますが、マグネット式ではありません。プラグが台形の形をしているので上下構わず差せるわけではなく、「地味な部分だけど意外に面倒かも」という声が上がりました。

↑カラーは、今回使用したホワイトのほかにブラックがラインナップしています

「デザインよりも基本性能や機能の豊富さに注力している印象。でも大きすぎるわけではないので、棚などへの出し入れはしやすいと思います」(小林)

「全体的に丸くなめらかで、どこかかわいらしさもあります。本国フランスならではの、舶来っぽいデザインが好きな人にはオススメです」(松永)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

大小様々なパーツがあるため要注意

今回比較したモデルで、最もお手入れパーツが多かったのが「クックフォーミー」。「電気圧力鍋ヘルシープラス」同様に圧力鍋の宿命を背負っているのですが、こちらはさらに注意が必要でした。

↑大小様々なパーツが取り外せます。画像中央の受け皿のような部品が内ブタから取り外しにくく、球状の部品が転がるので要注意

 

内鍋はしっかりしたコーティングで洗いやすいものの、両サイドの取っ手が大きめなのがやや難点という声も。また、細かいパーツが多く紛失のリスクも背負っているので手洗いを推奨。シンクの排水溝にも落ちないよう、注意が必要です。

↑セラミックコーティング加工された内鍋。底には凹凸があり、食材がこびりつきにくく洗いやすい

「圧力鍋の手入れは手間がかかりますが、スピーディーに調理できる点は大きなメリット。時短をどうとらえるかによると思います」(小林)

 

【調査のまとめ】

時短効果が高く、忙しいご家庭にオススメ

内蔵メニューは210種と多彩なのが大きな特徴。カレーは具材を炒める手間がかかるものの、具材がやわらかく仕上がり、力強い味に仕上がりました。豚の角煮はシンプルな味わいながら、圧力調理でわずか30分で完成するのが大きな魅力。ごはんはパラッと硬めで、噛み応えもある炊き上がりで、カレーライスやチャーハンに使うとよく合いそうです。

 

操作面では、本体で自動メニューを探す方法がやや限られますが、アプリでのメニュー検索は快適(アプリと本体の連携はナシ)。ディスプレイに調理手順を表示する「ナビするレシピ」があるので、レシピブックを読むことが煩わしい人や、手順ひとつひとつを確認しながら作りたい慎重派にはぴったりです。ただし、圧力調理を行うため、お手入れのパーツがやや多い点に注意。

 

総じて、ハイパワーな圧力調理による時短効果に魅力を感じる忙しいご家庭や、210種もある多様な内蔵メニューを活用してレパートリーを増やしたい方、「ナビするレシピ」を使って本体のみで調理を完結させたい方にはぴったりの一台です。

高精度な音声認識が画期的なパイオニア発! 一体型の新世代ドラレコ

音声認識や通信機能が進化した次世代型「ドラレコ3.0」。ここでの注目はパイオニアのNP1と、コムテックのZDR058というドライブレコーダー2モデル。いずれも音声認識やクラウド連携など、従来機から進化した機能を備える。クルマ全般に精通するプロのインプレに加え、メーカー担当者のコメントを交えて車載機の未来を占う!

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モノ知りインフルエンサー

カーITジャーナリスト

会田 肇さん

自動車雑誌の編集を経てフリーに。カーナビやドライブレコーダーのほか、先端の自動運転技術なども詳しい。

レコーダーとカーナビの機能を備え高精度な音声認識が画期的(会田)

【オールインワン車載機】

2022年3月発売

パイオニア

NP1

6万5780円(通信+サービス利用料1年ぶん含む)

地図表示のない音声操作のカーナビとドライブレコーダーの一体型モデル。衝撃を検知すると2つのカメラが自動で録画を開始し、クラウドに保存。もしものときに、決定的な瞬間を録り逃す心配がない。

 

↑車内Wi-Fiサービス「docomo in Car Connect」(オプション)に申し込めば、通信量を気にせずLTEデータ通信を利用可能。車内エンタメを家族で楽しめる

 

↑画面の確認やタッチ操作のいらない対話型音声ナビを搭載。視線を逸らさず運転に集中でき、「人気の飲食店の検索」など多少曖昧な指示にも対応する

 

↑購入後も新機能の追加や地図のアップデートは随時行われる。各種機能は好みに合わせてオン/オフの設定ができ、使いやすいようにカスタマイズ可能

 

【プロの一家言!】 アップデートによる機能追加に期待が高まる

「今後のカーナビの方向性を打ち出した革新的な製品。緊急時のエマージェンシーコールに対応するのを期待します。現在はGPSと加速度センサーによる測位ですが、より精度を高めるために車速パルスの入力機能があれば文句ナシ!」(会田さん)

画質: ★★★

記録画角: ★★★★

暗所性能: ★★★★

 

担当者に聞きました!

パイオニア株式会社NP事業本部CPRO

脇山亜希子さん

広告会社や不動産、外資クルーズ会社などの広報を経て現職。パイオニア、次世代の成長の柱となるNP1のPRを担当。

 

購入後も進化・成長する心強いパートナーが誕生

車載機の進化に伴い手や目を使った複雑な操作や確認が増えるようでは、ドライバーの負担・ストレスに。そこでNP1では、操作や案内を“音声”に振り切るという新たなコンセプトで、快適なドライブを助けます。購入後も機能やサービスが随時アップデートされるので、買い替え不要。助手席に頼もしいパートナーがいるような、“未来感”を実現しました。

バルミューダの最新トースターは「焦がし」が絶妙! 新機能「サラマンダーモード」の絶品料理を食べてきた

バルミューダ躍進のきっかけとなっただけでなく、日本国内に高級トースターブームを巻き起こすきっかけともなった「BALMUDA The Toaster」(現行モデル2万7940円・税込)。現在までに累計150万台を販売した日本一有名なトースターです。実は、2015年の発売以降は安全性を高めたり、カラーバリエーションを増やしたりと細かなマイナーチェンジは重ねてきたものの、機能・性能に大きな進化はありませんでした。

 

そんなバルミューダが今回、7年目にして初めて新機能を搭載した「BALMUDA The Toaster Pro」(バルミューダ ザ・トースター プロ)を9月15日に発売します。価格は3万5200円(税込)。新機能「サラマンダーモード」を搭載したProモデルはどこまで美味しくなったのか、試食会付きのプレス発表会に参加してきたので、その様子をレポートします。

↑9月15日に発売する「BALMUDA The Toaster Pro」。実売価格は3万5200円(税込)。カラーはブラックのみだが、従来モデルよりも濃い黒色で高級感を醸し出す。取っ手とダイヤル、モードサインにプロの調理器具をイメージしたアクセントカラーを採用

 

あるシェフとの出会いが生んだ新機能「サラマンダーモード」

「2015年のBALMUDA The Toasterの発売に向けて、我々は5000枚ものトーストを焼きました。そうして作り込んだBALMUDA The Toasterに対しては、『もうやることはないだろう』と思っていました」と、バルミューダの寺尾 玄社長は振り返ります。ところが、そんな考えを覆したのが、ある一人のシェフとの出会いだったのだとか。

 

かつて、とあるホテルのバーでワインを楽しんだ際、美味しいおつまみがほしくなった寺尾社長は、自己流レシピでステークアッシェ(挽き肉のステーキ)を作ってくれないかとワガママを言ったそう。これに対して同ホテルのシェフが快諾し、さらには寺尾流レシピを本人より美味しく作ったとのこと。そのシェフがバーを退職すると聞いた寺尾社長は「バルミューダで一緒に仕事をしませんか」と誘い、2021年6月、バルミューダ初のシェフが入社することとなりました。それが岡嶋伸忠シェフです。

↑バルミューダの岡嶋伸忠シェフ(左)と寺尾玄社長(右)。今回の新モデルは岡嶋シェフ考案によるもの

 

岡嶋シェフは現在、バルミューダでキッチン製品のおいしさ体験の品質担保責任者として製品に携わる一方で、レシピの開発も担当しています。その岡嶋シェフが提案してきたのが、BALMUDA The Toasterにサラマンダーモードを搭載するというアイデア。「サラマンダー」とは、高温で料理の表面に焼き目・焦げ目をつける業務用の調理器具で、レストランなどでグラタンや焼き魚の仕上げに使われています。

 

「“命がけ”というには大げさかもしれないが、BALMUDA The Toasterはそれほどこだわり抜いて作った渾身の製品だったので、最初、話を聞いた時は全く魅力を感じませんでした。しかし、実際に岡嶋シェフがサラマンダーモードで作った料理を試食したら、衝撃を受けたのです」(寺尾社長)

 

新搭載した「サラマンダーモード」とは、上ヒーターだけに火力を集中させ、高温で一気に焼き上げるモード。従来から、「クラシックモード」で230℃の高温調理ができるモードがありますが、クラシックモードは上下ヒーターのオン/オフ繰り返し徐々に庫内温度を上げてゆき、庫内全体を230℃に保って食材全体をじっくりと調理するのに対し、サラマンダーモードは上ヒーターだけを一気に230℃の最高温度に引き上げるという違いがあります。従来の1.4倍の熱エネルギーによって、食材の上面だけを高温でパリッと仕上げるのが同モードのメリットになります。

↑追加したサラマンダーモードは従来通りモードダイヤルで選ぶ

 

↑天板のモード説明にもサラマンダーモードが加わった。使用時間は最大3分

 

↑トーストに焼き目をつける様子

 

トーストの食感はさっくりの“さ”に薄い濁点が付いている感じ

サラマンダーモードをトーストに使う場合、まずはいつものようにトーストモードで焼き、いつも自分が設定している時間より30秒だけ短く設定します。いつも3分30秒でパンを焼いているなら、3分に設定してスイッチオン。焼き上がったら次にサラマンダーモードに設定して30秒焼く。

 

ここで注意しなければいけないのが、放ったらかしにせずにトースターの前に張り付いて焼き具合に目を光らせること。サラマンダーモードは一気に最高温度に到達するゆえに、ちょっと目を話した隙に焼きすぎてしまい、焦げて真っ黒になることも。自分の目で判断し、好みの焼き加減になったら30秒を待たずに取り出しましょう。

↑サラマンダーモード使用中にトーストを見守るのは、自分好みの焦げ目、食感を得るための大切な儀式。寺尾社長いわく、これにより「調理する喜び」を感じることができるとのこと

 

というわけで、通常のトーストモードで焼いたバタートーストにサラマンダーモードを追加したバタートースト(ゴールデンブラウン・トーストと呼ぶそう)を食べ比べてみました。通常のトーストモードは、いつものバルミューダの味。美味しいです。一方、サラマンダーを加えたバタートーストは、不思議な食感です。トーストの上面だけが歯ざわりが増しているのですが、硬いわけじゃない。サクッとしているのだけど、とても軽い食感なのです。一般的なトースターで追い焼きをした場合は全体的に硬くなって焦げ気味になりますが、サラマンダーモードは違う。焦げてはおらず、新たに薄い香ばしい層が加わった感触です。ああ、言葉でうまく説明できない!(笑)

↑サラマンダーモードで焼き上げたバルミューダ推奨レシピ「ゴールデンブラウン・トースト」。染み込んだバターの香りと濃厚な味、こんがり焼けたパンの香ばしさとサクッとした食感がミックスした極上のトーストでした

 

トーストについて寺尾社長は、サラマンダーモードで短時間焼くことで、表層にメイラード反応(加熱によって糖やアミノ酸が反応して褐色に色づき、旨みや香りが出ること)の層がわずか0.55mmプラスされ、それが食感の違いを生んでいるといいます。

 

「さっくりの“さ”に薄い濁点が付いている感じ。さっくりとざっくりの中間くらい。それでいて中の水分は失われていないのでモチモチ感が残っています。これまでのバルミューダは、自動制御によっていかに簡単に食べる喜びを提供できるかに挑戦してきました。サラマンダーモードは最後に自分自身が関与することで、自分だけのオリジナルレシピを作る喜びを提供します」

↑左がトーストモード+サラマンダーモード、右が通常のトーストモードのみ。左のトーストの上面にだけごく薄い焦げができており、サクッとした不思議な軽い食感が加わる

 

発表会ではこのほか、「The ニューヨーク・ピザ」「The オイスター」(牡蠣のエスカルゴバター焼き)、最後にデザートとして「クレーム・ブリュレ」が振る舞われました。いずれもサラマンダーモードで最後に上面の表面だけをパリッと焼いたもの。素材本来の味・食感を損なうことなく、香ばしさだけをプラスした絶品でした。

↑The ニューヨーク・ピザは、230℃のクラシックモードで4分半焼いた後、サラマンダーモードで約1分加熱。仕上げに上火だけで加熱したので、ピザ生地が焦げてカチカチにならずに表面さっくり中もちもち。上にかかったチーズはちょっと焦げ目がつきながらトロトロ、サラミはアツアツと、絶妙のバランス

 

↑The オイスターは200℃のクラシックモードで4分加熱後、サラマンダーモードで1分加熱。魚介類は火が通り過ぎると硬くなって美味しくなくなるが、サラマンダーモードは上火のみでパン粉と香草を炙るだけなので、香ばしい風味と生牡蠣のみずみずしさを同時に味わうことができる

 

↑最後のデザートにクレーム・ブリュレ。一般的には、上面にまぶしたグラニュー糖をガスバーナーの炎で炙るが、サラマンダーモードなら約5分の加熱でパリパリに仕上げられる

 

↑見よ、この表面パリパリ、中トロトロのクレーム・ブリュレを! 美味しそうでしょう?(美味しかったです)

 

新たなキッチン家電にも期待が高まる

バルミューダのこれまでの製品開発は“横跳び展開”でした。他の家電メーカーのように既に発売した製品のバリエーションを作ったり、改良・進化した製品を毎年発売したりすることはなく、基本的に1ジャンル1製品として、次々と別ジャンルに挑戦していくスタイルだったのです。しかし、既にクリーナーでは「Lite」の名前でバリエーション展開したほか、今回初めて「Pro」の名を冠したバリエーションを発売しました。今後も、こうした1ジャンルでのバリエーション展開はあり得ると寺尾社長は語ります。

 

また、「BALMUDA The Toaster Pro」は岡嶋シェフ考案によるものでしたが、同じく岡嶋シェフ主導による新製品を来年にも発売すべく開発を進めているとのこと。「それ作るの? って最初は驚いたのですが、美味しさが半端ない。岡崎シェフによって、“The作る喜び”という企画が育っています」と寺尾社長は自信をうかがわせます。一体何が出てくるのか、そちらも楽しみですね。

家電女優・奈津子さんがアラフォー男子に勧めたい家電de本気美容のススメ

昨今はメンズ美容の市場が右肩上がり。コスメやサロンが増えており、数々のメディアで活躍中の家電女優・奈津子さんも美容家電に関する取材が増えているという。自宅でサロン並みの施術を求める人にオススメの“本気ギア”を聞いた。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

モノ知りインフルエンサー

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

 

【オールジェンダー美容家電】家族やパートナーとシェア利用する人が増加中

美容は女性のもの、という価値観はもう古い。男性こそ本気でケアするべき理由がある。

「メーカーさんに聞いたところ、責任ある立場で人前に立つ機会が増えたアラフォーの男性から美容家電の需要が高まっているそうです。また、ケアしていない男性の髪や肌はフルメイクをしている女性よりも無防備で紫外線や花粉などにさらされがち。ビジネスシーンで好印象をキープするためにも、早めのアンチエイジングを実践することが大切です」(奈津子さん)

美容家電の市場全体として、ジェンダーを問わず製品を手に取ってほしいという潮流も感じられる。パナソニックビューティのロゴ変更も象徴的だ。

「パナソニックは、パートナーと美容関連のアイテムをシェアする“シェアードビューティ”を提唱。私自身、美顔器やドライヤーなどを夫と共有することも多いのですが、女性を意識したカラーの製品だと、男性が手に取るには心理的なハードルがあります。そこでユニセックスなデザインのアイテムに注目。これからは、デザイン性でも“オールジェンダー”を訴求する製品がさらに増えていくハズです」(奈津子さん)

長いマスク生活でライフスタイルも変化。手洗い・うがいと同様、美容も習慣化することが大切だ。

「表情筋が衰える“マスク老け”も課題。隠れているからと油断せず、日ごろからケアを!」(奈津子さん)

 

<ヒットアナリティックス>

男性の美意識向上で美容家電の需要がアップ

街なかでもさりげなくメイクをしている男性を見かける機会は増え、美意識の変化を実感できる。男性向け化粧品市場規模は4年連続で伸長し、昨年には過去最高を記録。優れたスキンケア用品を手に取る延長で、美容家電に関心が向かうのは自然な流れだ。

 

※:パナソニックによる、一都三県(東京都・神奈川県・千葉県・埼玉県)の男女200名を対象にした日用品のシェア意識についての調査結果。【調査期間】2022年2月10~14日

 

↑昨年7月「Panasonic Beauty」のロゴをピンクから白基調に変更。“美容家電にジェンダーの垣根なし!”というスタンスを示す

 

【その1】1回約10分、週3日のケアでキメ感ある美肌をキープ(奈津子)

【光美顔器】

2022年7月発売

パナソニック

フォト ブライトショット EH-SL85

実売価格6万9300円

皮膚科専門医監修の光美顔器。高出力赤色LEDとIPL(インテンス・パルス・ライト)フォトフラッシュを組み合わせて照射。肌の角質くすみを取れやすくし、透明感のある肌へと導く。顔全体のケアと気になる部位の集中ケアの2モードを搭載。

 

↑使用前後の冷却やジェル塗布は不要。痛みがなくダウンタイムも要らず、初心者やクリニックに通えない人もトライしやすい

 

【ココが美点】 古い角質を除去して肌の土台を整えられる

「私は“洗顔を極める者は美を制す”と提唱しているのですが、古い角質や汚れは様々な肌トラブルの原因に。なるべく肌に負担をかけず除去することが重要です。いつもの洗顔のあとに本機を取り入れてみて」(奈津子さん)

 

↑洗顔後に1回約10分、週3回のケアを推奨。角質くすみを除去するとキメが整い、トーンもアップ。明るく透明感のある美肌へと導く

 

【その2】進化したEMS刺激で頭筋と表情筋をダブルケア(奈津子)

【EMS美顔器】

2022年6月発売

ヤーマン

ミーゼ スカルプリフト アクティブ プラス

実売価格4万9500円

筋肉に作用するEMSがパワーアップした最新モデル。頭皮用と顔用のアタッチメントを付け替えると自動でモードが切り替わり、最適な周波のEMSを出力する。弾力性の高いブラシを採用し、肌のリフト力は体感で従来比約44%アップ。

 

↑頭皮の頭筋と顔の表情筋のどちらもコレ1台でリフトケア可能。睡眠不足などからくる不調や顔のもたつきの原因となる、頭筋の衰えを改善する

 

【ココが美点】 入浴中に頭皮&顔をケアできズボラな人にもオススメ!

「紫外線を無防備に受けやすい男性の頭皮にはダメージが蓄積。コレなら防水仕様なので入浴中に頭筋と表情筋のダブルケアが可能で、ズボラ男子にもピッタリです。スカルプケア用のエッセンスを併用するのも◎」(奈津子さん)

 

【その3】インテリアに馴染みやすく“ながら美容”で肌を保湿(奈津子)

【イオン発生機】

2022年2月発売

アテックス

モノルルドプラズマクラスター モイスチャー

実売価格1万9800円

シャープ独自のプラズマクラスター機能を搭載したイオン発生機。肌の保湿や弾力性向上など、ツヤ・ハリ・キメが整う美肌効果を発揮する。プラズマクラスターイオンにより髪の静電気も抑え、スタイリングしやすくまとまりのある髪へ導く。

 

↑マットブラックのスタイリッシュなデザインが特徴。コンパクトサイズなのでデスクなどにも置きやすく、“ながら”で使いやすい

 

【ココが美点】 プレゼン前にスキンケアで内面の自信にもつながる

「インテリアに馴染むクールなデザインで、美容家電の設置にハードルを感じる男性にもオススメです。肌を保湿しツヤ・ハリ・キメを整えるので、大切なプレゼン前や空調で乾燥しがちな季節に最適」(奈津子さん)

 

【その4】フェイスケアにも使える冷温機能が汎用性抜群です(奈津子)

【ガンタイプボディケアツール】

2022年4月発売

ドクターエア

エクサガン ホット&クール

実売価格2万2000円

最高42°Cから最低12°Cまでの温冷機能を搭載したガン型ボディケアツール。10段階で調節可能な、毎分約1000〜3200回の振動でボディケアできる。コの字型や円錐形など全5種のアタッチメントが付属し、全身のパーツに合わせて使いやすい。

 

↑温冷機能は振動させずに顔にも使用可能。洗顔前にじんわり肌を温めるなど、用途に合わせたフェイスケアができる

 

【ココが美点】 人気のガンタイプで全身くまなくケア

「同社は筋肉や疲労への知見が深く、アスリートからも支持を集めています。クールなデザインに加えて冷温機能の使い勝手が秀逸。アタッチメントが豊富で全身に使え、パートナーとボディケアをし合うのも◎」(奈津子さん)

 

【その5】ツヤのある健やかな髪を叶える速乾性に優れた 一 台です(奈津子)

【ヘアドライヤー】

2021年9月発売

ダイソン

Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー

オープン価格

吸い込んだ空気をデジタルモーターでパワフルに送風。マイナスイオンを放出し、高速の風で乾かしつつ髪の広がりを抑える。また、温度センサーが過度な熱によるダメージを防止。頭皮ケアやスタイリング用に5種のアタッチメントが付属する。

 

↑髪を手前に引き寄せるように乾かすことで、浮き毛を抑える。浮き毛による髪に当たった光の散乱を低減し、まとまりのある髪を実現

 

【ココが美点】 頭皮を素早く乾かせるからドライヤー嫌いにも最適

「頭皮にダイレクトに風がくるパワフルさは圧巻! 生乾きによる髪へのダメージや頭皮のニオイを防げます。長期的な髪の健康・美容のために、ドライヤー無精の男性にこそ試してほしい」(奈津子さん)

温冷機能を搭載したガン型ボディケアツールはフェイスケアにも使えて汎用性◎

昨今はメンズ美容の市場が右肩上がり。コスメやサロンが増えており、数々のメディアで活躍中の家電女優・奈津子さんも美容家電に関する取材が増えているという。自宅でサロン並みの施術を求める人にオススメの“本気ギア”を聞いた。今回は「エクサガン ホット&クール」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

フェイスケアにも使える冷温機能が汎用性抜群です(奈津子)

【ガンタイプボディケアツール】

2022年4月発売

ドクターエア

エクサガン ホット&クール

実売価格2万2000円

最高42°Cから最低12°Cまでの温冷機能を搭載したガン型ボディケアツール。10段階で調節可能な、毎分約1000〜3200回の振動でボディケアできる。コの字型や円錐形など全5種のアタッチメントが付属し、全身のパーツに合わせて使いやすい。

 

↑温冷機能は振動させずに顔にも使用可能。洗顔前にじんわり肌を温めるなど、用途に合わせたフェイスケアができる

 

【ココが美点】 人気のガンタイプで全身くまなくケア

「同社は筋肉や疲労への知見が深く、アスリートからも支持を集めています。クールなデザインに加えて冷温機能の使い勝手が秀逸。アタッチメントが豊富で全身に使え、パートナーとボディケアをし合うのも◎」(奈津子さん)

 

モノ知りインフルエンサー

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

“ながら美容”で肌を保湿!「モノルルドプラズマクラスター モイスチャー」がいい

昨今はメンズ美容の市場が右肩上がり。コスメやサロンが増えており、数々のメディアで活躍中の家電女優・奈津子さんも美容家電に関する取材が増えているという。自宅でサロン並みの施術を求める人にオススメの“本気ギア”を聞いた。今回は「モノルルドプラズマクラスター モイスチャー」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

インテリアに馴染みやすく“ながら美容”で肌を保湿(奈津子)

【イオン発生機】

2022年2月発売

アテックス

モノルルドプラズマクラスター モイスチャー

実売価格1万9800円

シャープ独自のプラズマクラスター機能を搭載したイオン発生機。肌の保湿や弾力性向上など、ツヤ・ハリ・キメが整う美肌効果を発揮する。プラズマクラスターイオンにより髪の静電気も抑え、スタイリングしやすくまとまりのある髪へ導く。

 

↑マットブラックのスタイリッシュなデザインが特徴。コンパクトサイズなのでデスクなどにも置きやすく、“ながら”で使いやすい

 

【ココが美点】 プレゼン前にスキンケアで内面の自信にもつながる

「インテリアに馴染むクールなデザインで、美容家電の設置にハードルを感じる男性にもオススメです。肌を保湿しツヤ・ハリ・キメを整えるので、大切なプレゼン前や空調で乾燥しがちな季節に最適」(奈津子さん)

 

モノ知りインフルエンサー

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

家電女優・奈津子さんオススメ! 進化したEMS刺激で頭筋と表情筋をダブルケアする優れモノ

昨今はメンズ美容の市場が右肩上がり。コスメやサロンが増えており、数々のメディアで活躍中の家電女優・奈津子さんも美容家電に関する取材が増えているという。自宅でサロン並みの施術を求める人にオススメの“本気ギア”を聞いた。今回は「EMS美顔器」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

進化したEMS刺激で頭筋と表情筋をダブルケア(奈津子)

【EMS美顔器】

2022年6月発売

ヤーマン

ミーゼ スカルプリフト アクティブ プラス

実売価格4万9500円

筋肉に作用するEMSがパワーアップした最新モデル。頭皮用と顔用のアタッチメントを付け替えると自動でモードが切り替わり、最適な周波のEMSを出力する。弾力性の高いブラシを採用し、肌のリフト力は体感で従来比約44%アップ。

 

↑頭皮の頭筋と顔の表情筋のどちらもコレ1台でリフトケア可能。睡眠不足などからくる不調や顔のもたつきの原因となる、頭筋の衰えを改善する

 

【ココが美点】 入浴中に頭皮&顔をケアできズボラな人にもオススメ!

「紫外線を無防備に受けやすい男性の頭皮にはダメージが蓄積。コレなら防水仕様なので入浴中に頭筋と表情筋のダブルケアが可能で、ズボラ男子にもピッタリです。スカルプケア用のエッセンスを併用するのも◎」(奈津子さん)

 

モノ知りインフルエンサー

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

家電女優・奈津子さんがオススメの「光美顔器」は短時間で美肌キープを実現

昨今はメンズ美容の市場が右肩上がり。コスメやサロンが増えており、数々のメディアで活躍中の家電女優・奈津子さんも美容家電に関する取材が増えているという。自宅でサロン並みの施術を求める人にオススメの“本気ギア”を聞いた。今回は注目の「光美顔器」を紹介。

※こちらは「GetNavi」 2022年9月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

1回約10分、週3日のケアでキメ感ある美肌をキープ

【光美顔器】

2022年7月発売

パナソニック

フォト ブライトショット EH-SL85

実売価格6万9300円

皮膚科専門医監修の光美顔器。高出力赤色LEDとIPL(インテンス・パルス・ライト)フォトフラッシュを組み合わせて照射。肌の角質くすみを取れやすくし、透明感のある肌へと導く。顔全体のケアと気になる部位の集中ケアの2モードを搭載。

 

↑使用前後の冷却やジェル塗布は不要。痛みがなくダウンタイムも要らず、初心者やクリニックに通えない人もトライしやすい

 

【ココが美点】 古い角質を除去して肌の土台を整えられる

「私は“洗顔を極める者は美を制す”と提唱しているのですが、古い角質や汚れは様々な肌トラブルの原因に。なるべく肌に負担をかけず除去することが重要です。いつもの洗顔のあとに本機を取り入れてみて」(奈津子さん)

 

↑洗顔後に1回約10分、週3回のケアを推奨。角質くすみを除去するとキメが整い、トーンもアップ。明るく透明感のある美肌へと導く

 

モノ知りインフルエンサー

家電女優

奈津子さん

「家電製品アドバイザー」の資格を持つ女優。知見を生かしたビューティ家電のレビューには定評がある。

「カーペットしっとり」の不安ナシ! 全部入りロボット「S7 MaxV Ultra」が「最先端の水拭き」を披露

自動ゴミ吸引ドックが付属したり、ペットの排泄物を回避したりと、ロボット掃除機がどんどん高機能でゴージャスになっています。面倒な家事を機械に任せて人間は余った時間を自由に楽しむ、そんな「時産家電」の代表格であるロボット掃除機の進化が止まりません。

 

中国のロボット掃除機メーカー・Roborock(ロボロック)もその一つ。早くから水拭き機能や障害物回避機能を搭載してきた同社ですが、このほど新発売したフラッグシップモデル「Roborock S7 MaxV Ultra(ロボロック エスナナ マックスブイ ウルトラ)」(実売価格21万7800円、税込・以下「S7 MaxV Ultra」)は全部入り・何でもありの、究極のほったらかし掃除機へと進化を遂げています。

↑「Roborock S7 MaxV Ultra S7  MaxV Ultra」。本体サイズは直径35.3×高さ9.65cm、重量約4.7kg、3way全自動ドックのサイズは幅42.2×奥行50.4×高さ42.0cm、重量8.5kg。価格は価格21万7800円(税込)

 

モップへの自動給水と自動洗浄機能を搭載

新製品の最大のポイントは充電ドックが3wayになったこと。従来のフラッグシップモデル「S7 MaxV Plus」はロボット掃除機本体がドックに戻ってきた時にゴミを自動吸引する機能しかありませんでしたが、「S7 MaxV Ultra」では本体裏に搭載した水拭きモップへの自動給水と、水拭きモップの自動洗浄機能も搭載しているのです。

 

自動吸水は、ドックのタンクに水を入れておけば、スタート前に本体のタンクに給水し、モップを自動で濡らす機能。水拭き中に本体の水量が少なくなったら自動でドックに戻り、再給水して水拭き掃除を継続します。

↑ドック中央の水タンクからロボット掃除機本体の水タンクに自動的に給水する

 

↑充電するときにはカメラがある前向きにドックに入っていくが、水タンクは本体後方にあるため、給水時には自動的にバックして入っていく

 

モップの自動洗浄では、水拭き掃除終了後、または掃除中に自動的にドックに戻り、毎分600回転するブラシでモップの汚れを洗浄します。モップ洗浄のタイミングは、10~50分の間を5分刻みで9段階に設定できます。汚れの酷い場所は頻繁にドックに戻ってモップをキレイにして再度掃除する、それほど汚れていない場所は1~2回程度にモップ洗浄を抑えて掃除の時間を短縮化する、ということができるのです。なお、モップ洗浄で汚れた水は汚水タンクに吸い上げるので、洗浄機構はキレイに保てます。

↑ドックの奥に搭載したブラシが横に動いて水拭きモップを自動洗浄。設定により、ユーザーの好きなタイミングで水拭きモップを自動洗浄できる

 

↑右側が紙パック式ゴミ吸引機構。中央が水拭き掃除用の給水タンク、左側がモップ洗浄後の汚水を入れるタンク

 

ゴミの自動収集機能に関しては、既存モデルはサイクロン式と紙パック式の2種類から選べましたが、新製品は紙パックのみ。2.5Lの紙パックで約60日分のゴミを収集できます。高性能な紙パックを採用しており、0.3μmまでの微粒子を99.7%吸引して排気もきれいとしています。なお、3way全自動ドックは既存機種より本体への充電時間が30%短縮されており、広いエリアを掃除する場合に時短が図れます。

 

マイクの新搭載で双方向通話が可能に

新製品では新たに双方向通話機能が搭載されました。もともと、本体には音声案内用にスピーカーが搭載されており、外からスマホを使って家の中の家族に話しかけることはできたのですが、マイクがなかったため、一方通行の通話でした。その点、新製品では、ロボットにマイクを搭載することで双方向の通話が可能となったのです。スマホ側からは本体前方に搭載されたカメラを使って室内の様子をリアルタイムで見ることも可能。動画や画像は本体にもクラウドにも保存されないため、セキュリティ面で安心できます。なお、掃除機本体にLEDライトが搭載されているので、暗闇の室内でも確認可能です。

↑カメラとマイクを搭載したことで、見守り機能と双方向通話が可能に

 

↑ロボット掃除機本体のカメラで写した動画をスマホでリアルタイムで見ることができる

 

合計13種類の障害物を認識して回避する

ロボット掃除機本体の基本性能は「S7 MaxV/ S7 MaxV Plus」を継承しています。吸引力は5100Paで下位モデル「S7+/S7」の約2倍。2眼カメラによる第2世代の障害物認識・回避性能は床にある物体を素早く正確に認識し、スリッパや電源タップ、ペットの排泄物など8種類の障害物、ベッドやソファ、ダイニングセットなど5種類の家具を判別してアプリ上に表示します。認識した家具はマップ上にアイコン表示で残るので、スマホの画面で家具をタップすると、その家具の周囲だけをピンポイントで掃除するという設定も可能になります。

↑「S7 MaxV Ultra」の裏面。掃除性能は「S7 MaxV/ S7 MaxV Plus」と同じ

 

↑ストラクチャードライトとレシーバカメラで物体の形状と物体までの距離を判断し、RGBカメラで物体の特徴をとらえる

 

↑2つのカメラで捉えた床上の物体をAIで分析して合計13種類の障害物を特定。回避するとともにスマホアプリ上に障害物を表示する

 

↑カメラで認識した物体はスマホ上に表示され、同時に写真を撮影するので、スマホで障害物の画像を確認できる。写真は体重計を認識して表示したところ

 

カーペットの上では水拭きモップを自動でリフトアップ

水拭きは、単に水を含んだモップを引き摺るのではなく、毎分最大3000回(強モード)の高速振動と600gの荷重をモップにかけて強力に拭き掃除をします。雑巾を細かく叩きつけ、上から押し付けてゴシゴシ拭くイメージです。強力モードにより、人間の皮脂やコーヒー、花粉などのこびりついた汚れも落とすとしています。

↑水拭きモップを高速で叩きつけると同時に600gの荷重をかけてゴシゴシと床磨き

 

ロボロックの水拭き掃除機能で特徴的なのが、モップの自動リフトアップ。ロボット掃除機がカーペットに差し掛かると自動的に検知し、モップを5mmほど持ち上げて水拭きを中止して、ゴミ吸引掃除のみに自動的に移行するものです。これにより、カーペットが水を含んでしっとりするということが避けられます。

↑センサーがカーペットを検知して自動的にモップをリフトアップ、水拭きをやめてゴミ吸引掃除だけを行う

 

さらに、本体天面に搭載したレーザーセンサーが部屋の間取りを正確に把握し、さらに24種32個のセンサーが家具の配置や床材を把握してキッチンやリビングなど部屋の種類までも判別するので、それぞれの部屋に適した吸引力と水拭き強度を推奨してくれます。このほか、進入禁止/水拭き禁止エリアの設定、部屋別の掃除予約・掃除モード設定、フロア別のマップ保存など、アプリにより自宅に合った掃除方法・時間等が設定可能。

↑レーザーセンサーは天面の円盤の下に搭載。これにより、部屋が暗くても間取りを正確に把握し、規則正しくジグザグに動いて効率的かつゴミの取りこぼしがないよう掃除する

 

↑床材や家具の配置から部屋の種類を自動で認識し、部屋にあった掃除を推奨する

 

↑リアルタイムの掃除ルート表示、進入禁止エリアの設定など、アプリでさまざまな設定が可能になる

 

ロボロックではフラッグシップの「S7 MaxV Ultra」と同時にミドルクラスのQ7シリーズも発売。こちらはモップが高速振動や自動リフトアップはしませんが、水拭き時の水量を30段階に調整できるのが大きな特徴です。価格はロボット掃除機単体の「Q7 Max」が9万8780円、自動ゴミ収集機能搭載充電ドック付き「Q7 Max+」が13万1780円。

 

なお、「S7 MaxV Ultra」と「Q7シリーズ」はともに、全国のヤマダデンキ各店舗とヤマダウエブコム、ロボロック・ジャパンのダイレクトショップのみの販売となります。

↑ロボロックの新プロダクトライン

 

床面が複雑化する最新の住宅事情にも対応

都内で開催された「S7 MaxV Ultra」の発表会では、インテリアコーディネーターの荒井詩万(しま)さんが登壇し、最新の住宅事情について説明しました。

 

「最近、複数の間取りをワンルームにするリノベーションや、平屋の中古・新築住宅の購入が流行っています。ロボット掃除機を導入しやすい間取りの住宅が増えているのですが、一方で、テレビ前のくつろぎスペースにはラグがあり、フロア続きのキッチンやダイニングスペースは食事関係で床が汚れているなどして、掃除が複雑になっています。ロボット掃除機のアプリで設定できるのだろうけど、複雑で使いこなせるかどうか不安という声があります」

 

その点、ロボロックの新製品なら、1台でゴミ吸引から水拭きまでができ、自動的に部屋に合った掃除をしてれくるので、最新の住宅事情に対応してくれると評価しました。

↑インテリアコーディネーターの荒井さんは、ロボロックの新製品が最新の住宅事情にマッチしていると評価

 

カーペットを敷いている、畳の部屋があるからと、水拭き機能搭載ロボット掃除機の購入を諦める人は多いけど、床の種類を判別して水拭きあり/なしを自動で設定する「S7 MaxV Ultra」であれば、ロボット掃除機購入のハードルを大きく下げてくれそうです。掃除したゴミの処理はおろか、給水やモップ掃除の手間も省かれるわけで、人間がやるべきなのはロボット掃除機の動く通路の片付けだけ。まあ、その片付けと価格のハードルがもっとも高いかもしれませんが(笑)いつも片付いていてゴミもなく、床の汚れもない家で毎日くつろげることを考えれば、超えられないハードルではないのかもしれません。

「ホーロー内鍋」の魅力は絶大だった! 象印「STAN. 自動調理なべ」を7項目で徹底チェック

自動調理鍋(電気鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、オシャレで使いやすいと評判の象印マホービン「STAN. 自動調理なべ EL-KA23」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

象印マホービン

STAN. 自動調理なべ EL-KA23

実売価格3万3000円

シンプルな操作性と生活に溶け込むデザインを目指した家電シリーズ「STAN.」の自動調理鍋。内鍋には蓄熱性が高く、素材のおいしさを引き出す「ホーローなべ」を採用しています。食材の水分のみで調理する「無水調理」や、ジッパーつき食品保存袋を活用して同時に最大2品まで簡単調理ができる「パック調理」も特徴的です。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

操作はシンプル。「設定時間=調理時間」ではない点に注意

「STAN.」は、具材と一緒にルーを入れるレシピなので、調理もノンストップで行えます。操作は「コース」を押して「カレー / シチュー」を選び、時間を指定する「分」キーで「25分」に設定して「スタート/再加熱」を押すだけ。時間設定は「1回押す=1分」というものですが、長押しすることで加速します。

↑具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます

 

↑時間を「25分」に設定してスタート

 

ちなみに、ここで設定した「25分」というのは、完成までの時間ではありません。鍋に張った水の沸騰に約30分かかり、そこから25分なのでトータルの調理時間は約55分となります。

↑カレーのとろみや色は、やや濃いめ。ぽってりとして、おいしそうなビジュアルです

 

とろみとコクが豊かでリッチな味わいに

↑じゃがいもとにんじんは、煮崩れせず、比較的形がしっかりしている印象。玉ねぎはちょうど良いくたくた感に

 

味わいは実にハイクオリティで、じゃがいもとにんじんは形はしっかりしていながら、やわらかい食感。厚さ2.0mmのホーロー鍋を採用していて、その高い蓄熱性で具材にしっかり熱が通ったからでしょうか。その味わいには、編集部員からも好評の声が多数上がりました。

「これはいい! 素材の甘みが感じられるし、とろみのあるカレールーと相まってリッチなウマさに仕上がっています」(山田)

「肉は若干硬めですかね。ただ、野菜の食感は絶妙で味のしみこみが良く、コク豊かなカレーソースも絶品です!」(小山)

↑じゃがいもはほっくり、ねっとりとした食感。味も良くしみこんでいます

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

肉の油抜きありで合計95分のこだわり調理

「STAN.」の角煮も「ホットクック」同様に、油抜きを推奨。本体の操作は、油抜きと本調理でそれぞれ行うため、カレーの調理ほどスムーズではありません。手間があるぶん、おいしさにこだわっているということでしょう。

 

まずは鍋に豚バラ肉と水を入れてセット。「コース」→「温度調理」→「調理温度」→「100℃」に設定し、「分」を「15分」に設定して「スタート / 再加熱」ボタンをオンにします。この工程で豚肉の油とアクを抜き、鍋を軽く洗ってから本調理へ。

 

油抜きをした豚肉のほか、昆布、長ねぎ、しょうが、調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水を入れて)を入れてセット。「コース」→「煮物」→「時」「分」を「1時間20分」に設定→「スタート / 再加熱」ボタンで煮込み調理を始めます。

↑15分の一次調理と、1時間20分の二次調理で、合計は95分。油抜きをした効果で、アクや濁りはほとんど出ていません

 

肉質がほろほろで、うまみの複層性を感じる

↑余計な脂が落とされた、という表現がよく似合う、すっきりとしたルックス。時間が経っても煮汁の表面に白く浮く脂の量が少なく、手間をかけたかいがあったと感じました

 

昆布をはじめ、素材のうまみの複層性を感じるレベルの高い味。長時間じっくり火を入れているからか、赤身の部分でもしっとりやわらかく、弾力も申し分ありません。調理はややハードルが高いものの、その味わいには編集部一同が感動していました。

「肉質がほろほろで、口に入れるとろろける! レベチな角煮です!」(小山)

「ベタッとした重さがなくて、味わいはどこかやさしくまろやか。小料理屋の一品を思わせる、上品な角煮ですね」(山田)

↑ほろほろの肉に上品な味がしみ込んだ、ハイクオリティな味。手間と時間はかかるものの、格別のおいしさです

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

ふっくら、もっちりとしていて甘味も豊か

↑「コース」→「米調理」を選び、「時」キーで「1時間」に設定。「スタート / 再加熱」で炊飯が始まります

 

お米専用の「米調理」に、調理時間や温度設定を組み合わせることで白米やおかゆなど様々な米料理を作れる「STAN.」。シンプルなごはんは約1時間で炊き上がります。食感はふっくら、もっちりとして粒立ちも良好。甘みも豊かで高評価でした。

「適度な弾力で、口のなかでふんわりほぐれる感じ。さすが、炊飯器も強い象印。おいしいです!」(山田)

なお、ホーロー鍋の内側がコーティングされておらず、ごはんがくっつく点に注意が必要です。

↑ツヤがあって、ふっくらとしたルックス。粒立ちも見事です

 

【調査その4】操作性をチェック!

自動メニューがないぶん操作はシンプル

「STAN.」は、天面の液晶パネルとボタンで操作するタイプ。パネルは横に細長い設計で温度と時間を表記する数字の部分は大きく、それ以外の文字は小さめで、電源オフ時には時計としての機能を果たしています。各ボタンは「保温/取り消し」「予約」「スタート/再加熱」の3つが大きめ。押し心地はスムーズですが、「戻る」や上下のボタンがないので、数字の設定などで狙った位置を超えてしまった場合は後戻りができず、やり直す必要があるのが少し面倒でした。

 

パネルには、あらかじめ「カレー/シチュー」「スープ」「煮物」といったカテゴリーが最初からすべて表示されています。そこからひとつ選んだのちに時間(メニューによっては温度も)を設定し、「スタート/再加熱」ボタンで調理を開始。

↑調理する際は、カテゴリー→時間(メニューによっては温度も)→決定と3ステップ。慣れるまでは、付属のレシピブックや公式サイトを見ながら操作することになるでしょう

 

自動メニューが本体にあらかじめ登録されているわけではなく、調理時間なども入力する必要がありますが、慣れてしまえば実にシンプル。ワンタッチでダイレクトにメニューを選びたい人と、ここは好みが分かれる部分かもしれません。

 

なお、アプリはないものの、公式サイトにはレシピブック掲載の33レシピに加え、公式サイトのオリジナルレシピ106種類のメニューを掲載(ミールキットを除く・2022年8月時点)。食材からレシピ検索ができるほか、特集記事や著名人ユーザーの声がまとまっていて、よりよいライフスタイルを提案する構成となっています。

↑公式サイトのレシピ検索で「じゃがいも」を検索した例

 

「自動メニューがプログラムされてないぶん、メニュー検索の必要すらナシ。調理できるカテゴリがあらかじめ一覧表示されているので、ある意味わかりやすいです。こういう割り切り方もアリですね」(松永)

「慣れちゃえば、むしろこのシンプルさは使いやすいのかも。アプリ連携やメニュー提案機能などはないんですが、スタイリッシュな公式サイトでレシピを検索するのも楽しいです」(山田)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

「パック調理」が重宝するかはユーザー次第

「STAN.」は、「パック調理」で2品同時に作れるのが独自機能。これは、市販のジッパー付き食料保存袋に食材や調味料を入れ、「STAN.」付属の「パックホルダー」を使えば2袋まで固定して調理できるというものです。今回は設定温度と調理時間が同じである「小松菜のあさり煮」と「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」を同時に作って実力を検証しました。

↑左が「小松菜のあさり煮」で、右が「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」

 

↑セットしたら、パックホルダーカバーに書かれた「▼ここまで▼」の位置まで水を注いぎ、フタを閉めて調理していきます

 

「パック調理」はマニュアルコースで行いますが、操作は簡単。温度と時間を選んで「スタート/再加熱」ボタンを押すだけです。今回はともに、温度は90℃、調理時間15分で完成するコースでした。

↑「小松菜のあさり煮」(奥)はそのままお皿に盛り付けて完成。「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」(手前)は、細切りきゅうりを加えて調味と盛り付けを経てでき上がり

 

「小松菜のあさり煮」は、だしの香りが豊かなやさしい味わい。あさりはプリッと、小松菜はしんなりして熱の入り方も十分でした。一方の「鶏ささみときゅうりのマスタード和え」は、ほどよくむっちりした鶏肉とシャキシャキきゅうりのメリハリが絶妙。粒マスタードの効いた味でお酒が進みそうなおいしさです。

 

このように「パック調理」は同時に2品作れるメリットがあるものの、重宝するかどうかはユーザー次第という声が上がりました。

「惜しいのは、あまり大量に作れないところ。市販のジッパー袋っていくつかサイズがありますが、Lには対応してないんですよね。用途としては、作り置きして冷凍ストックを頻繁にするような人にはありがたいはず」(小山)

「今回は温度も時間も同じ設定でできましたが、組み合わせによっては同時調理できないパターンもあるから、使いづらさは否めないですね。ただ、鍋が汚れないというメリットもあるので、日常的にジッパー袋をよく使う人なら、抵抗なくやってみようという気になるのかも」(松永)

 

ホーロー製の内鍋はメリットだらけ

「STAN.」の独自性としては、内鍋がホーロー製という点も見逃せません。こちらに関しては全員一致で、「炊飯をした際に米粒がくっつく」という点を除き、「メリットしかない」という意見でした。

↑ホーロー鍋を採用した内鍋。重量はありますが、メリットが多く調理の幅が広がります。専用の鍋ブタ付き

 

「蓄熱性の高さもいいですし、コンロで直火調理できるのはうれしい」「ホーロー鍋は1万円ぐらいするものもあるから、それを考えるとお得」「ホーローも、本体もデザインがいい。このかっこよさも独自性といえそう」など、高評価の声がいくつも上がりました。直火調理用のホーロー鍋が欲しかったという人にオススメです。

 

【調査その6】設置性をチェック!

大きさや重さを感じさせないスタイリッシュさ

2.3Lの調理容量で、サイズは幅285×高さ225×奥行き310mm。重さは約7.0kgと、今回のなかで最重量の「STAN.」。サイズも大きめながら、洗練されたデザインで強い主張はないといえるでしょう。この重さは、頑丈で直火調理ができるホーロー製の内鍋による部分が大きいのかもしれません。

↑「STAN.」は奥行きこそそれなりにありつつも、幅はすっきり。本体の持ち手は底部にあり、1.4mのマグネットプラグ式コードが付きます

 

インテリアに馴染む佇まいが「STAN.」のデザインコンセプトで、実際に置いてみても美しさはお見事。本体の大きさや重さはあるものの、落ち着いた印象です。

↑クリエイティブユニット「TENT」とコラボレーションした、日常生活に溶け込むシンプルなデザイン性がウリの「STAN.」。カラバリは写真のブラックと、ホワイトがあります

 

ホーロー製の内鍋は直火調理できるのも特徴。コンロ用の鍋としても使える点を踏まえれば、7kgという重さは気にならないかもしれません。編集部からもデザイン性の高さが好評でした。

「大きさや重さを、スタイリッシュなデザインでやわらげている好例。キッチンでも卓上でも圧迫感がなく、スマートに使えると思います」(小山)

「棚へ収納する際も、『置く』というか『飾る』感覚。上品な高級感をもった、美しいプロダクトですね」(松永)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

課題があるとすれば炊飯後の洗浄だけ

洗うパーツが3点でOKと、手軽さでも好評だった「STAN.」。ホーロー製の内鍋は重いのですが、「気になるレベルではない」「熱効率のいいホーローのメリットのほうが勝る」という声のほうが多数でした。

↑内鍋、内フタ、水受け皿の3点。食洗器でも洗いやすく、細かいパーツがないので紛失する心配もありません

 

ホーローの内鍋にご飯がくっつくので、炊飯後のお手入れは大変な印象でした。コーティングされていないので、炊飯した後は漬け置きが必要。自動調理鍋で炊飯もしたいという人は、この点も考慮しておきましょう。

↑内鍋は取っ手までホーロー仕様。他パーツとのつなぎ目がなく、ガシガシ洗えます

 

「炊飯後の手入れが大変なのは、ホーロー鍋ならでは。それ以外の手入れは簡単で、油切れも良好。基本的にはストレスなく使える一台」(松永)

 

【調査のまとめ】

ホーロー鍋でシンプルに調理したい方にぴったり

ホーロー鍋の優れた蓄熱性が活かされているためか、クオリティの高い料理が仕上がるイメージ。カレーも角煮もおいしく仕上げる実力は魅力です。操作性の面では、専用アプリやワンタッチの自動メニューがなく、カテゴリー選択と調理時間の手動設定が必要ですが、そのぶん操作性はシンプルでわかりやすいです。レシピブックを参照することに抵抗がない人、操作のわかりやすさを求める人にオススメです。

 

直火調理できるホーロー鍋が付属しているのも大きなメリット。炊飯時に米がホーロー鍋にくっつくのは難点ですが、洗うパーツは3点でOKとお手入れはカンタンです。

 

IoT機能や自動調理機能を使うより、手動メインでシンプルに使いたい方、ホーロー鍋がもたらす価値に魅力を感じる方、デザインの良い調理鍋を求めている方にはぴったりのモデルです。

シャープは再び、クリーナーのトレンドを作るのか? 静かになった「RACTIVE Air」新モデルに期待高まる

最近は当たり前のように軽量タイプのコードレススティッククリーナーが店頭に並んでいますが、コードレスクリーナー軽量化の流れを作ったメーカーといえばシャープ。2kg以上のコードレスクリーナーが当たり前という時代に、メイン掃除機として使えるパワーがありながら1.5kgという「RACTIVE Air(ラクティブ エア)EC-A1R」を2016年に発売して話題となりました。そんなトレンドを作ったシャープが、8月25日にコードレスクリーナーの新製品「EC-SR8」を発表しました。発売日は9月8日、実売予想価格は9万9000円(税込)です。新製品の特徴は低騒音化構造の採用。軽量化の次は、なんと「音」に着目した製品を世に送り出してきたのです。

↑今回発表された新製品のEC-SR8

 

↑RACTIVE Airの新ラインナップ。写真左の6機が新モデルで、左からシリーズ最高のパワーで低騒音化構造も採用した最上位機種「EC-SR8」、高効率モーター搭載でパワーと軽量化のバランスが良い「EC-HR8」、軽さを追求した「EC-AR8」。これに既存モデルであるコスパモデル「EC-FR7」を加えたラインナップになります

 

モーターをカバーすることで耳障りな音を低減

EC-SR8での注目のポイントが「ノイズリダクション設計」。つまり、低騒音化機構の採用です。シャープによると掃除機の「音」を発生させる原因は主に3つ。それがモーター音、排気音、そして駆動音です。そこで、モーターには「ファンネルサイレンサー」、ヘッドには回転ブラシやモーターの振動を抑制する振動吸収材を利用することで駆動音を低減させました。これにより、運転時の実感音は従来モデルと比較すると約36%低減したといいます。

【動画】※音声が出ます

実際に音を比較。最初の赤い掃除機は旧モデルEC-SR7、後半の白い掃除機が新モデルEC-SR8の運転音です。新モデルは耳につく甲高い音域がなく、こもったような優しい音に聞こえます。

 

ちなみに、ファンネルサイレンサーとはモーターを覆うように配置された「ファンネル(円錐)」形状のカバーのこと。カバーには高密度吸音材と振動吸収材が使われており、モーターの駆動音を低減。そのほか、排気部に格子状のフィルターをつけて排気の気流を整えることで排気音まで抑えています。

↑新製品EC-SR8のカットモデル。銀色のモーターを覆うように、黒い樹脂製のカバーが配置されているのがわかります。グレーのフェルト状素材は高密度吸音材

 

ただし、カバーを採用したことでモーターのサイズはかなり大きくなりました。このため、新モデルEC-SR8は旧モデルEC-SR7と比較すると重量が100gほど重くなっています。一方、パイプ長などを短くすることで標準サイズは幅221×奥行267×1030mmと、ほぼ旧モデルと同サイズです。

↑こちらは従来モデルEC-SR7のカットモデル。モーターがむき出しでコンパクトに収まっています

 

↑右手側(奥側)が旧モデルのEC-SR7、左手側(手前)が新モデルのEC-SR8。新モデルはモーターカバーの分、本体が縦に長くなっているのがわかります。ここまでサイズアップしても重量は100gしか増えていないのはうれしいポイント

 

ヘッドの改良で壁際ギリギリの掃除が簡単に

低騒音化のほか、ヘッド形状が進化して壁際のゴミが掃除しやすくなったのもポイント。パワーのあるコードレス掃除機のほとんどは、ヘッド内部に回転ブラシを搭載しています。しかし、ブラシの両端にギアなどを配置するため、ブラシはヘッド両端まで届かないのが一般的。RACTIVE Airシリーズも旧モデルであるEC-SR7はヘッド左右に20mm以上「ブラシが届かないエリア」がありました。その点、新モデルEC-SR8は「端までブラシ」を採用。ヘッドの裏を見ると、右側には21.5mmの隙間があるものの、左側はヘッド端ギリギリまでブラシが配置されています。このため、ヘッド右側を壁に当てて掃除することで壁際ギリギリのゴミも吸い込むことができるのです。

↑上が新モデルEC-SR8、下が旧モデルEC-SR7のヘッド裏面。旧モデルは左に22mm、右に30mmの「ブラシが届かないエリア」があります。一方EC-SR8は右にのみ21.5mmの「ブラシが届かないエリア」、左はギリギリまでブラシが延びています

 

↑壁際に10cmほど粉ゴミをまいて往復させ、新旧モデルで掃除をするデモンストレーション。旧モデル(左)は壁際に粉が残っているのに対し、新モデルはほぼ完全にゴミが取れているのがわかります(右)

 

ハンディクリーナーを利用するとき、パイプが自立するのが便利

RACTIVE Airといえば吸込口のパイプが自立する「スグトルブラシ」も特徴的。掃除の際は狭い隙間や棚の上など、ヘッドを外してブラシノズルで掃除をするタイミングが多くあります。こんな場合、通常はヘッドを外したり、再装着するときに毎回かがんだりする必要がありました。一方、RACTIVE Airは手元ボタンでヘッドのロック解除ができるので、ヘッドを踏んで引っ張れば立ったままヘッドが外せます。そのうえ、外したヘッドの吸込口パイプがいつでも上を向いているので、再装着も立ったまま行えるというものです。

↑ヘッドを外してブラシノズルにしたところ。外したヘッドの吸込口パイプが上を向いているので、再装着も立った姿勢でラクに行えます

 

この機能は従来モデルからあったのですが、新モデルEC-SR8では延長パイプごとヘッドを外してもパイプが自立する「新スグトル構造」となりました。EC-SR8をハンディクリーナーとして利用したあとでも、ヘッドを立ったまま再装着できるようになったのです。

↑延長パイプを装着した状態でもパイプが自立するようになった新モデル。本体をハンディクリーナーのように利用したあと、簡単に床掃除に復帰できます

 

今後は「静音性」も掃除機選びのポイントとなるのか?

コロナ禍のいま、リモートワークで昼も家にいるという家庭が増えています。そんななか、今回発表された低騒音クリーナーは、「ご近所に迷惑をかけたくない」「家族がいつも家にいるからいつ掃除するか迷う」といったニーズに応えてくれるかもしれません。

 

コードレスクリーナー登場時、メーカーはパワーと駆動時間を重視した製品ばかりを開発していましたが、2016年のRACTIVE Air登場から「パワータイプ」と「軽量タイプ」の2モデルを発売するメーカーが増えました。それだけ「軽さ」がコードレスクリーナーにとって無視できない要素になったということでしょう。かつて「軽さ」で新トレンドを作ったRACTIVE Airが、今回の新製品では「騒音低減」に着目したことから、今後は「静かさ」もクリーナーのトレンドになっていくのか……? 今後の動向に注目したいと思います。

ダイソンが「ペットの毛」対策に本気出した! 新ヘッド搭載クリーナーと直接かきとるツールを発売

ダイソンは新しいMotorbarクリーナーヘッドを搭載したコードレスクリーナー「Dyson V12 Detect Slim Complete」(直販価格10万2300円・税込)8月24日から発売します。

↑Motorbarクリーナーヘッド(後述)を装着した状態のDyson V12 Detect Slim Complete

 

毛絡みを自動で解消するMotorbarクリーナーヘッドが付属

↑スタッフさんが用意した粉ゴミで書いた文字を、容赦なく吸い取る様子。このあと跡形もなく吸引できました

 

「Dyson V12 Detect Slim Complete」には、通常のLaser Slim Fluffyクリーナーヘッドに加えて、新しいMotorbarクリーナーヘッドが付属します。このMotorbarクリーナーヘッドには、絡まる毛をほどく櫛(くし)から着想を得たコーム型のブレードを搭載。らせん状に配置されたブラシに絡まる毛をほどき、自動で犬、猫、人間など様々なタイプの毛絡みを解消するとのこと。強力な吸引力を組み合わせることで、毛絡みを解消しながら、カーペットやフローリング、畳など、さまざまな床タイプを掃除し、大きなゴミや微細なホコリまで同時に除去するといいます。

↑Motorbarクリーナーヘッド

 

↑ブラシを外した状態Motorbarクリーナーヘッド。黄色で囲んだ部分が絡まる毛をほどくためのコーム型ブレード

 

ペットのベッドやソファ、車内の掃除に適した毛絡み防止スクリューツールも付属。円錐型のブラシバーが搭載されており、直径が長い方から短い方へ回転しながら移動させることで、毛が絡むことなくクリアビンに吸い上げられるとのこと。

↑円錐型のブラシバーを搭載した毛絡み防止スクリューツール

 

別売でペット向けのグルーミングツールも同時発売

このほか、直販限定の別売でペット向けのグルーミングツール(販売名称は「ペットグルーミングキット」で、直販価格8800円・税込)を同時発売。同ツールはペットをブラッシングしながら抜け毛をすばやく吸い込み、ペットの毛に付着するフケなども手軽に除去できるツールです。こちらはダイソンコードレスクリーナーの製品本体に直接取り付けるか、延長ホースを介して装着可能です。

↑Dyson V12 Detect Slimにグルーミングツールを延長ホースでセットした状態

 

グルーミングツールには364本のブラシが35°の角度で配置されており、抜け毛を捕らえながらペットの毛並みに合わせて快適なグルーミングを実現するとのこと。また、抜け毛だけではなく、ペットの毛に付着するフケやダニの死骸などをすばやく吸い込んで除去。抜け毛やフケなどはそのままクリアビンの中に捕らえられるといいます。

↑ツールの背面を押すと細かいブラシが溝の間から露出し、ペットの毛をかきとります

 

↑モデルのワンちゃんに使用

 

↑ブラシにはワンちゃんの毛がたくさん(左)。ブラシを引っ込めてクリーナーの電源を押すと、あっという間に毛が吸い込まれていきました(右)

 

ペット同伴で新製品を体験できるイベントも開催

↑二子玉川ライズ ガレリアのイベント会場

 

また、ダイソンは2022 年8 月26 日(金)~28 日(日)まで、先述の新製品を体験できるイベントを東京・二子玉川ライズ ガレリアで開催します。開催時間は平日10:00~20:00で、土・日は9:30~20:00。入場は無料。ペット同伴でも参加可能で、ペット同伴でお越しの方には無料のドッグラン、トリマーによるグルーミングサービスやポラロイド撮影サービス、SNSフォトスポットなどを展開するといいます。その他、参加者には抽選会も実施予定とのこと。興味のある方は、ぜひ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

↑ワンちゃんのダミーでグルーミングツールを試せるスペース

 

↑ペット同伴の方が製品を試せるスペース

 

キャンプ歴35年のライターが選ぶ!「アウトドアで使うべきアイテム」3選

行楽シーズン真っ盛り。より楽しく、より快適にアウトドアを満喫したい! という方のために、アウトドアに精通するライターにオススメのアイテムを挙げてもらいました!

私が選びました!
ライター兼フードアナリスト

中山秀明さん

食のトレンドや調理家電に詳しいライター兼フードアナリスト。複数のキャンプ場がある埼玉県・長瀞町で育ち、キャンプ歴は35年を誇る。アウトドアに役立つ家電やギアのチェックも怠らない。

 

その1 充電式で外でも使えるLEDランタン

バルミューダ

BALMUDA The Lantern(バルミューダ ザ・ランタン)

実売価格1万5950円(税込・以下同)

↑サイズは幅110×奥行き103×高さ248mm(ハンドル含む)、質量は約630g。連続使用時間 は3〜50時間(最大照度〜最小照度)。カラバリは左からブラック/グレー/ホワイト/ネイビーブルー/クラシックレッド

 

「よい時間を提供する」ことがコンセプトのLEDランタンで、キャンドルのように自然にゆらめく上品で優しい光が楽しめます。上から下へ光を照射する構造のため、食卓やテーブルの上に置いてもまぶしさを感じません。調光ダイヤルを回して照度を高めるにつれ、光の明るさに応じて暖色から温白色へと色温度が変化。バッテリー駆動に対応しており、約6時間の充電で3~50時間(最大照度~最小照度)の連続使用が可能。軽量でハンドルも付いているので、家の中で気軽に移動させたり、外に持ち出したりするのが簡単です。また、生活防水レベルの防滴性能(IP54)を備えているので、少量の雨や水しぶきがかかっても安心して使うことができます。

↑ダイヤルの操作で暖色(左)から温白色(右)へと色温度が変化します

 

【中山さんオススメコメント】

アウトドアで贅沢なチルタイムを味わって

火を使わないので安全という点が大きなメリットで、子どもがいても安心。テント内や車中泊で活躍してくれることに加え、普段の自宅用ルームランプにも使えるので非常に万能です。さらに、バルミューダのお家芸ともいえるスタイリッシュなデザインによって、ひと目でほかのLEDランタンと差別化できるのもうれしいところ。また、明るさに応じて光の色あいが変化する点もナイスです。特に、弱めに設定した際にキャンドルのように揺らめく明かりが心地よく、アウトドアでも贅沢なチルタイムを演出してくれます。

 

その2 コードレスだからアウトドアで大活躍する家庭用洗浄機

20180205-s2 (5)

ケルヒャー

マルチクリーナー OC 3

実売価格1万8980円

給水タンク一体型のバッテリー式家庭用洗浄機。バッテリー式で4Lの給水タンクを搭載しているため、電源や水源がなくても使えるのが特徴です。使い方は、タンクに水を入れてトリガーガンとホースを引き出し、狙いを定めてトリガーを握るだけ。高圧洗浄機の技術を活かしたフラットジェットノズルを採用することで、ターゲットに均一に水を当て、低い圧力でも効率よく汚れを落とせます。満充電状態で約15分間の使用が可能(ただしタンク容量の4Lの水は約2分間で使い切ります)。トリガーガンとホースは本体の中に収納でき、本体はW234×D277×H201mmとコンパクトで重さも2.2kgと軽量なのも魅力です。

↑トリガーガンとホースは本体にコンパクトに収納できます

 

【中山さんオススメコメント】

どこでもサッと使えるメリットは大きい!

適度な高水圧で、アウトドア飯を楽しんだあとの道具の洗浄に大活躍。キャンプギアの泥汚れなどもスピーディに流してくれます。炊事場がない、あるいは炊事場が遠いキャンプ場で重宝するのはもちろん、炊事場が混んでいる際の行列ストレスを解放してくれるなど、メリットは絶大ですよ。また、海水浴や川遊び、釣りなど、海や川でのレジャーの際は、身体や道具についた汚れがサッと落とせるので便利です。

 

その3 アルミニウム合金製の軽量・コンパクトな調理器具

FORE WINDS

MINI DUTCH OVEN

実売価格6600円

岩谷産業が展開するブランド、FORE WINDSのダッチオーブン。205×163×100mmとコンパクトなサイズのうえ、優れた熱伝導をもつアルミニウム合金を採用し、約1210gと一般的な同等サイズの鉄製ダッチオーブンと比較すると約半分の重量に。フッ素樹脂加工により焦げにくくお手入れが簡単です。取り外し可能なハンドルが付属し、汚れをそぎ落とす「ヘラ」としても使用できるほか、ハンドルをフタにつけて裏返せばスキレットとしても使用できます。

 

【中山さんオススメコメント】

これ1台で多彩な料理が可能に!

熱の伝導性や保温力に優れ、強固なボディでガシガシ使えるダッチオーブンの利便性を持ちながら、一方で「重い」「焦げ付きやすい」「手入れが大変」といったダッチオーブンの弱点をフォローした手軽さが魅力。コンパクトさも秀逸で、ちょっとした料理やソロキャンプでも活躍してくれます。深さがあるので煮る、炒める、蒸す、茹でる、揚げる、など多彩な調理が可能なうえ、フタがスキレットになってくれるのも便利。マットブラックのシックなデザインもイイですね!

↑フタがスキレットとして使えるのが便利!

 

電動ポットをテレワークの机に常備しない? 象印からコンパクトで飛び散りにくい新モデル

象印マホービンは、2Lサイズのコンパクト&シンプルな電動ポット「CP-EA20」を9月1日より発売します。実売予想価格は1万4080円(税込)。

↑カラーは左からホワイト、スレートブラック。サイズは約W19×D27×H25.5cmで、質量は約2.0㎏

 

底面積を25%以上縮小したコンパクトモデル

本製品は、単身世帯・夫婦のみ世帯などが増加していることを受け、これまでのメインサイズであった3L・2.2Lよりコンパクトな2Lサイズを採用。置く場所に困らないコンパクトなサイズ感を実現するために、構造をイチから見直し、従来機種と比較して底面積を約25%以上縮小。モノが多くスペースが限られる食器棚にも収まるサイズを実現しました。そのため、キッチンだけでなく書斎や寝室のサイドテーブルにも置くことができます。

簡単に注げる電動給湯なので、使いたい時に給湯ボタンを押すだけですぐお湯が注げるのが便利。98℃・90℃・70℃の3段階に保温設定できるため、赤ちゃんのミルク作りにも重宝します。少量でゆっくり注げるのでお湯が飛び散りにくく、コーヒーをじっくり淹れるときにもおすすめ。コンパクトでも十分な容量があって使いやすいポットがほしい方、ぜひ注目してみてください。

30周年にお値段合わせました! ドイツのあこがれ系ブランド「ミーレ」からビルトイン食洗機の新モデル

ドイツのプレミアム家電ブランドMiele(ミーレ)の日本法人、ミーレ・ジャパンは、2022年9月1日(木)からミーレ・ジャパン設立30周年記念モデルのビルトイン食器洗い機(幅45cm)「G 5434 SCiステンレス(クリーンスチール)」を台数限定で発売します。実売価格は30万円(税込)。

↑G 5434 SCiステンレス(クリーンスチール)。サイズ:W448×D570×H805~870mm、洗浄容量:9⼈分/7⼈分(51 点)

 

カトラリートレイを備えた省エネモデル

本製品は、FlexLine バスケットデザインを採用。カトラリーを効率的に収容できるカトラリートレイを備えるほか、上段バスケットにはカップをのせることができるFlexCare カップラック、下段バスケットにはお鍋や大きなお皿が置けるMutliComfort ゾーンを搭載。様々な食器類をストレスなく配置することができるとのこと。

↑FlexLine バスケットデザイン (Comfort 45cm)

 

EcoPowerテクノロジーによる省エネ性能も特徴。考え尽くされた給水システムの設計によって水とエネルギーを節約し、自動45-65℃プログラムではわずか6Lという消費水量を実現したといいます。

↑EcoPowerテクノロジーのイメージ

 

また、独衛生ウイルス学研究所による衛生試験にて純正洗剤「UltraTabs」と「インテンシブ」プログラムによる洗浄で、ウイルス(コロナウイルス、インフルエンザウイルス、ノンエンベロープウイルス等)の99.9%が除去されることが実証されたとのこと。

 

アジア仕様バスケットを備えたベーシックモデルの一般販売もスタート

このほか、販売チャネル限定モデルとして発売中のビルトイン食器洗い機(幅60cm)「G 5214 C SCi ステンレス(クリーンスチール)」(実売価格35万2000円)が、好評につき9月1日に通常モデルとして販売を開始。こちらはお椀型の食器が入れやすいアジア仕様バスケットや、プログラムが終了すると、自動的に食器洗い機のドアが開く「AutoOpen 乾燥」を備えるのが特徴です。

アナタは全部ご存知ですか!? 2022年上半期売れたモノSELECTION「家電・デジタル」18選

早いもので、2022年ももう下半期!! ここでは、上半期に売れたモノ・話題になったコトを「家電・デジタル」カテゴリから総ざらいしていく。……さて、アナタは全部ご存知ですか!?

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

【その1】レトルト亭

レトルト食品を湯沸かし不要でパウチごと温める斬新家電

【レトルト専用調理器】

2022年1月発売

アピックスインターナショナル

レトルト亭 ARM-110

実売価格7680円

お湯を使わずにレトルト食品を温められる調理器。レトルト食品を袋のまま投入し、本体に内蔵された低温ヒーターでパウチを挟み込んで温める。本体サイズは約W255×H200×D80mmとスリムなので、限られたスペースにも設置しやすい。

 

↑定格消費電力200Wと省電力なので電子レンジとの同時使用も安心。レンジでご飯を温めるなど並行して調理すれば時短になり、アツアツをいただける

 

↑ダイヤルを回すだけの簡単操作。目盛りの「小盛」は180g、「普通」は260g、「大盛」は300gまでがそれぞれで調理できる容量の目安だ

 

レトルト食品生産数量の推移(※1)によると、レトルト食品市場は10年間で概ね伸長傾向にある。例えばカレーは約1.1倍、シチューは約1.4倍、スープ類は約1.5倍の増加(※2)を記録しており、コロナ禍で引き続き市場の成長が見込まれる。

※1:公益社団法人日本缶詰ビン詰レトルト食品協会、2020年最新データおよび2011年以降推移データ
※2:それぞれ2020年と2011年の生産箱数に基づく

 

最近では丼ものや惣菜も登場しており重宝されているが、一方でお湯を沸かすのを手間に感じる人は多い。また、パックごはんやパスタもレンジで準備しようとすると時間がかかることも。そこで活躍するのが、レンジも湯沸かしも不要なレトルト亭だ。レンジでごはんを温めながら、パスタを茹でながら、カレーやパスタソースは本機にセットすれば、実に効率的。時短だし、先に温めていたごはんが冷めてしまうこともなく、アツアツを楽しめる。パウチごと温められるのでラップも要らず、洗い物とゴミを最小限に抑えられるのもうれしい。

 

商品化に際しては同社内でも、「レトルト食品の利便性を考えればレンジ1台で十分なのでは」といった、懐疑的な意見があったという。そこで生活者にダイレクトに訴求できるプラットフォームを試金石とするべく、クラウドファンディングを実施。結果として応援購入総額2200万円超、サポーター数3100人という実績を残し、その有用性を証明した。

 

各種メディアでの紹介やSNSでの反響も追い風となり、1月末の一般発売から4月末までの3か月間で約4万7000台を売り上げている。ライフスタイルの多様化に合わせて、さらなる利便性、安全性、省エネ性を追求する同社のプロダクトに今後も注目だ。

 

【ヒットの裏付け】クラファンで注目を集め一般販売も想定以上の好発進

試験的に行ったクラファンで購入総額2200万円以上を達成。バラエティ番組「家事ヤロウ!!!」の2022年ヒット予測で本誌編集長・川内が推薦して第1位に輝き、業界で話題を呼んだ。一般販売も好調。

 

コレも話題に!

ボタンひとつで温玉も作れる失敗知らずのゆで卵調理器

アピックスインターナショナル

ゆで卵調理器 エッグマイスター AEM-420

実売価格4490円

生卵をセットして注水、スイッチを押せば一度に4個のゆで卵が完成。固ゆでや半熟、コンロでは温度調節が難しい温泉卵も簡単に作れる。昨年4月の発売から1か月間で年間目標の3倍にあたる3万台、1年間で6万5000台を売り上げた。

 

ネクストヒット!? 同社の注目家電

ソーラー充電でき多彩なシーンで活躍!

アピックスインターナショナル

SOTOMO ソーラーパワーファン APF-560

実売価格1万1880円

背面にソーラーパネルを備え、屋内外問わず使える折りたたみ式の扇風機。太陽光発電した電気は内蔵バッテリーに蓄電されるので、アウトドアでの使用や停電時にも重宝する。USB接続で外部デバイスへの給電も可能。

 

【その2】バルミューダ×スタバ

独自のチューニングを施し店舗のおいしさを自宅で再現

【コーヒーメーカー】

2021年11月発売

バルミューダ

BALMUDA The Brew STARBUCKS RESERVE LIMITED EDITION

6万4900円

「スターバックス リザーブ」ブランドとコラボした限定モデル。カッパーとダーククロームが目を引く、洗練されたデザインが特徴だ。精緻な温度制御などの技術は踏襲しつつ、スターバックスの豆に合わせた専用の抽出モードを搭載。

 

↑モードはHot/Iced、サイズは店舗と同様にShort/Tallから選択可能。ドリッパーにはブランドロゴがあしらわれ、細部まで世界観にこだわった

 

【ヒットの裏付け】予約開始時は即完売で現在は販売店舗拡大中

店頭では予約開始から半日で、販売サイトでは2日間で完売。“おうちカフェ”需要が高まるなか、自宅でスタバ体験ができる唯一のコーヒーメーカーとしてファンの熱視線を集めた。

 

【その3】セカンド冷凍庫

省スペースで設置しやすく冷蔵庫の冷凍室の容量不足を解消

【冷凍庫】

2021年7月発売

AQUA

スリムフリーザー AQF-SF10K

販売終了

横幅36cm、高さ145cmのスリムボディながら容量102Lを実現。家具の間などデッドスペースに設置できると評判に。食材の大きさや形状に合わせてバスケットと棚を使い分けられるのも魅力。シンプルなデザインがインテリアに調和する。

 

↑現在は後継機種AQF-SF11M(実売価格5万1700円)が発売中。新色シャインブラックが加わり、サイズは変えずに容量が105Lに増加した

 

↑4段の引き出し式バスケットとガラス棚は取り外し可能。ガラス棚はフラットなので、型崩れが心配な食品も傾けることなく出し入れできる

 

【ヒットの裏付け】冷凍食品の消費が増えて冷凍庫も需要増

共働き世帯の増加やコロナ禍により冷凍食品や食材のまとめ買いをする人が増えたことで、ホームフリージングの需要が急増。当初想定した2倍以上の売れ行きで生産が追い付かず、数か月に渡って品薄状態が続いた。

 

【その4】Chiiil(チール)

リビングや寝室にも馴染む重ねて使えるデザインが斬新

【冷凍庫】

2022年4月発売

日立

Chiiil R-MR7S

実売価格8万5310円

キッチン以外のスペースにも置きやすい新コンセプトの冷蔵庫。グレー系を中心に10色のバリエーションを揃え、室内のレイアウトに合わせて選びやすい。最低約2℃から最高約16℃まで2℃刻みの温度調節と、庫内の棚の位置調整が可能。

 

↑本体サイズはW559×H750×D420mm。リビングや寝室など様々な部屋に設置しやすく、2台を組み合わせて縦置き・横置きもできる

 

【ヒットの裏付け】GREEN FUNDINGで目標の7倍を達成

昨年12月から3か月間クラファンサイトで先行予約を行い、目標の7倍以上にあたる720万円超を達成。ショールーム「蔦屋家電+」の展示でも冷蔵庫に見えないデザイン性を評価する声が多く寄せられた。

 

【その5】水硬度炊き分け炊飯器

硬度が高い水道水でもふっくらおいしく炊き上げる

【炊飯器】

2022年4月発売

東芝ライフスタイル

真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT

実売価格11万5080円

真空圧力IHジャー炊飯器のフラッグシップモデル。地域で異なる水硬度に合わせて炊き方を調節する新機能「水硬度炊き分け」を搭載する。熱対流の回転方向を切り替える加熱方式を採用し、米本来の甘みを引き出す。

 

↑内釜は大きな熱対流を起こす丸底形状を採用。加えて、より効率的に対流させるために中央部分に膨らみを設けた

 

↑業界初(※)のカラータッチ液晶を採用。ベースカラーはブラック/ホワイトに切り替えられ、非使用時は表示が消えるノイズレス仕様だ
※:国内家庭用100Vジャー炊飯器において(2022年4月20日発売)

 

【ヒットの裏付け】水硬度炊き分けが好評で出荷台数は従来機の4倍以上

従来の炊飯器にはなかった、水の硬度に合わせて炊き分ける新機能に惹かれるユーザーが多数。生産・出荷台数は、従来機種(RC-10ZWP)と比べ昨対4倍以上、シェアも昨対2〜3倍以上で推移している。

 

【その6】LOCABO

炊くだけで糖質をカット! 2台目炊飯器としての需要増

【炊飯器】

2021年7月発売

forty-four

糖質カット炊飯器 LOCABO

実売価格1万4800円

糖質が米に付着しないよう炊飯する機能を搭載。炊き上がりのおいしさにもこだわり、水分量・火力・蒸気量の調整を重ねた独自製法「LOCABO炊き」を採用する。サイズはW255×H220×D220mmで、省スペースで収納できるのも魅力。

 

↑炊飯時に水に溶け出した糖質(でんぷん)が外釜に溜まる二重構造。糖質最大45%、カロリー最大44%カットを叶える

 

↑炊き込みごはんもできる玄米炊飯機能や、炊き加減調整機能を搭載。スチームモードでは内釜を使って蒸し野菜も作れる

 

【ヒットの裏付け】クラファンで大注目!家電量販店でも上位に

昨年実施されたクラファンでは、開始から2週間ほどで応援購入総額7800万円以上を達成。手軽に糖質をカットでき、置き場所もとらないので2台目の炊飯器として購入者に喜ばれている。

 

【その7】テイエール

茶こし内蔵のケトルでティータイムのひと手間を省略

【電気ケトル】

2021年10月発売

ティファール

テイエール 1.5L

実売価格1万4000円

7段階の温度コントロール機能と保温機能を備えた電気ケトル。取り外し可能な茶こしに茶葉を入れれば、そのままティーポットとして使用できる。本体は割れにくい耐熱強化ガラス製で湯量がわかりやすく、ニオイ移りも少ない。

 

↑タッチパネル式電源プレートを採用。飲み物に合わせて7段階(60/70/80/85/90/95/100℃)の温度設定が可能だ

 

↑茶こしの底を取り外せるので、残った茶殻も取り除きやすい。日々使うモノなので、手入れのラクさも購入の決め手に

 

【ヒットの裏付け】活躍シーンが幅広く4か月で年間目標達成

1年間の売り上げ目標を4か月で達成。温度設定、保温、煮出し機能により、様々な飲み物を最小限の手間で作れるのが好評だ。お茶や紅茶のほか、漢方の煮出しに活用する人も。

 

【その8】BONECO

空気の質を追求するブランドのスタイリッシュな空気清浄機

【サーキュレーター兼空気清浄機】

2022年4月発売

BONECO

BONECO F220CC Clean & Cool Fan

3万9800円

スイスの老舗家電メーカーが“空気の質”にこだわり開発。キレイになった空気を強力なファンで室内の隅々まで循環させることで、効率的に快適な空間を実現する。最大運転音約60dBの静音設計で、夜間などシーンを問わず活躍する。

 

↑00.3μmまでの粒子を捕集するESPフィルターと、除菌効果のあるUV-Cライトを搭載。マグネット式カバーはすぐに外せてフィルターの手入れも簡単だ

 

【ヒットの裏付け】確かなブランド力が日本でも受容された

世界三大デザイン賞のひとつ「レッドドット・デザイン賞」受賞機種のデザインを踏襲。衛生意識の高まりを受け、クラファンで目標の407%を達成。国内一般販売が実現した。

 

【その9】DEEBOT X1

モップへの給水から洗浄・乾燥まで全自動化

【ロボット掃除機】

2022年3月発売

エコバックス

DEEBOT X1 TURBO

15万9800円

家庭用ロボット世界シェア2位の同社が発表したフラッグシップライン。5000Paのパワフルな吸引力に加え、モップへの給水から洗浄・乾燥までを自動で行う水拭きシステムを備える。独自のAI音声アシスタント「YIKO」による音声操作も可能。

 

↑中央のメインブラシと1対のサイドブラシを装備。写真下部の「加圧回転式デュアルモップ」は180回転/分で汚れを落とす

 

↑120万画素、148.3度の超広角レンズを有する高性能HDRカメラを搭載。AIが障害物を識別し、マッピングしてくれる

 

【ヒットの裏付け】モップの自動洗浄・乾燥機能に注目

モップの洗浄から乾燥までを自動化した革新性が話題に。「TURBO」はクラファンで先行販売を実施し、5400万円超で目標達成。同シリーズで自動ゴミ収集機能を搭載した最上位モデル「OMNI」も売れ行き好調だ。

 

【その10】セパレートコードレス

ダストボックスを分離してゴミ捨ての手間を軽減

【コードレススティッククリーナー】

2021年10月発売

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-NS10K

実売価格6万5340円

ダストボックスを本体からセパレートした、新発想のスティッククリーナー。手元重量0.45kgの軽い操作性でスムーズに床掃除できる。クリーンセンサーが目に見えない約20μmのハウスダストまで検知し、キレイになるとライトが赤→青点灯に。

 

↑「からまないブラシ」を採用。円すい形のダブルブラシが髪の毛やペットの毛を自然に除去し、手入れの際の負担を軽減

 

↑本体をクリーンドックに戻すとモーターが起動し、本体内のゴミをドック内の紙パックに自動収集。都度のゴミ捨てが不要に。ダストボックスをなくしたことで本体のスリム化にも成功

 

【ヒットの裏付け】発売から半年間で計画の185%を記録

掃除後の手入れやゴミ捨てを負担に感じる人が多いという同社の調査結果に基づいて本機を訴求。昨年10月の発売から今年4月までの集計で販売計画の185%を売り上げている。

 

【その11】NFT

圧倒的な取引量とユーザー数で世界最大のNFTマーケット

【NFTマーケットプレイス】

2017年12月開始

OpenSea

“NFT版Amazon”ともいわれる、アメリカのスタートアップ発の一大マーケットプレイス。NFTの制作から出品までは手数料がかからないので一般の利用者も始めやすく、8歳男児が自由研究で描いた絵が最高160万円相当で二次流通した事例も。ETHほか多数のブロックチェーンに対応。

 

↑ナイキは昨年末、NFTブランドのRTFKTを買収。今年4月にはメタバースで着用できるバーチャルスニーカーを発表した

 

↑現代美術家・村上隆のNFTアートも話題に。「Murakami.Flowers Seed」は6月8日現在8098ドルの値が付いている

 

Non-Fungible Tokenの頭文字をとった「NFT」は、非代替性トークンと和訳される。デジタル空間のアートや音楽などコンテンツにブロックチェーン技術を適用。唯一性が担保されたデジタル資産として、制作者・所有者を証明できる点で画期的だ。マーケットプレイスを通じて売買され、二次流通の取引では制作者に一定の手数料が支払われるのが主流。コンテンツ・権利分野のビジネスを中心に、新たな価値の創出が期待されている。

ここで紹介するOpenSeaは、昨年3月に2300万ドル、同7月に1億ドル、今年1月に3億ドルの資金調達を実施。設立からわずか4年で評価額15億ドルを突破し、現在世界最大のマーケットプレイスとして君臨している。

昨年のNFTの市場規模は、一昨年と比べて約70倍(※)に成長。所有権において現行の法整備では不十分であるなど課題も残るが、大手企業や著名人の参入、意外な作品の高騰などセンセーショナルな話題は尽きない。まだルールや活用方法が模索されている状況なので、いま興味がないという人も今後の動向に注視してほしい。
※:フランス・BNPパリバ傘下の調査会社ラトリエのレポートよると、NFT市場の2020年取引額は約2.5億ドル、2021年取引額は約176億ドル

 

【ヒットの裏付け】今年1月の取引額が過去最高の50億ドルに

NFTは昨年から急激に注目され始めた。Googleトレンドを参照すると検索数のピークとなっている今年1月には、OpenSeaでの取引額が過去最高の50億ドル/月を計上した。

 

このマーケットプレイスも注目!

クレカも使えてNFT初心者にやさしいシステム

Rakuten NFT

トレーディングカードのように、ショップから「パック」を購入するシステム。獲得したNFTは個人間で取引ができる。2月のサービス開始以来、アニメやJリーグ、歌手などのコンテンツが展開。クレカ決済や楽天ポイントも利用可能だ。

 

アーティストのファンに向けた特典を用意

Fanpla Owner

音楽アーティストのファンサイトを手掛けるFanplusが5月に開始。アーティストに特化しエンタメ領域のNFTコンテンツを展開する。NFT保有者向けの先行チケット販売や限定コミュニティの提供など、実利的な付加価値も提供予定。

 

アスリートたちのパフォーマンスがNFTで蘇る

META ALL-STARS

トップアスリートに着目した、3月オープンのプラットフォーム。第1弾ではプロ野球・新庄剛志、第2弾ではフィギュアスケート・浅田真央のコレクションをラインナップに加えた。個人間のマーケット機能は今後拡充される予定。

 

【その12】M10 HD

必要十分な内蔵メモリでエンタメ視聴も快適

【タブレット】

2022年3月発売

レノボ・ジャパン

Tab M10 HD(2nd Gen)

3万6080円(ZA6W0116JP)

薄型・軽量設計の10.1型Androidタブレット。4GB(RAM)/64GB(ROM)メモリを搭載し、快適に操作できる。1280×800ドットのワイドIPSディスプレイは視野角が広く、ファミリーでの動画視聴がしやすい。音声検索にも対応。

 

↑背面に800万画素のアウトカメラを搭載。サウンド面では、フロントスピーカーとドルビーアトモスで臨場感のある音場を実現。動画や音楽、ゲームなどのエンタメを満喫できる

 

↑厚さ約8.25mmのメタルボディに質量約420gの薄型軽量設計。スマホ用充電器などと共用しやすいUSB 2.0 Type-Cポートを備える

 

【ヒットの裏付け】実売台数ランキングでApple製品に肉薄

BCNランキング(※)「タブレット」部門ではiPadが上位を占めるなか3月、4月ともに3位と健闘。10.1型高解像度ディスプレイで動画視聴やゲームを楽しみやすいと好評だ。
※:PC・デジタル家電のマーケティング調査を行うBCNがPOSデータを基に集計した売れ筋ランキング

 

【その13】ハイブリッドチェキ

多彩な撮影エフェクトとクラシックな風合いを兼備

【インスタントカメラ】

2021年12月発売

富士フイルム

instax mini Evo

実売価格2万5800円

レバーを引くとその場でプリントされるチェキ。各10種類のレンズ/フィルムエフェクトの組み合わせで、100通りの写真表現ができる。アプリ連携でスマホの写真データを共有し、チェキプリントすることも可能。

 

↑背面に3.0インチのTFTカラー液晶モニターを搭載。画面を見ながら撮影して、選択中のエフェクトもひと目で確認できる

 

↑エフェクト選択はダイヤル式を採用。操作音までこだわったアナログな操作感で、“作品を創る”楽しさを味わえる

 

【ヒットの裏付け】デザインが好評で計画の2倍以上を販売

世界三大デザイン賞から「iFデザイン賞」「レッドドット・デザイン賞」を受賞した、高級感あるクラシックなカメラデザインが好評。2021年度は国内で計画の2倍以上を販売した。

 

【その14】EOS R3

高速連写と高画質を両立し多様なシーンに対応する

【ミラーレス一眼】

2021年11月発売

キヤノン

EOS R3

実売価格74万8000円(ボディ)

フルサイズ裏面照射積層型CMOSセンサーと、映像エンジン「DIGIC X」を新搭載。電子シャッター撮影時には、AF/AE 追従で最高30コマ/秒の高速連写と高画質を両立した。高速性能を拡充し、プロやハイアマチュアのニーズに応える。

 

↑電子シャッターが約30コマ/秒を実現。従来のミラーレス機では難しかった、スポーツなどの素早い動きが撮影可能に

 

↑ブラックアウトフリーな電子ビューファインダーを搭載。表示パネルはシームレスな応答性を誇る約576万ドット有機ELだ

 

【ヒットの裏付け】現在は緩和されたが納品半年待ちが続いた

2300台/月を生産(※)しているが、国内をはじめ世界各国から注文が殺到。発売から約6か月間は半年待ちとなっていた。「視線入力」など直感的な操作性がプロ・アマ問わず支持される。
※:発売時から最需要期にかけての平均値

 

【その15】ゲーミングネックスピーカー

臨場感抜群の音響でゲーマーも納得

【ネックスピーカー】

2021年10月発売

パナソニック

ネックスピーカーシステム SC-GN01

実売価格1万9260円

人気ゲーム「FF XIV」のサウンドチームの協力で実現した4chネックスピーカー。RPG/FPS/ボイス強調と、3モードを切り替えられる。シリコンゴム製のパッドを採用し、質量約244gと軽量で、長時間プレイでも快適。

 

↑ボイスが届きやすい「エコーキャンセルマイク」を搭載。ゲームサウンドの干渉を抑え、快適なボイスチャットを叶える

 

↑側面に配したボタンでサウンドモードの変更やミュートの操作ができる。ゲームを中断せずに切り替えられて便利

 

【ヒットの裏付け】革新的な音響設計にゲーマーからの予約殺到

4基のスピーカー設計が革新的な「FF XIV」推奨モデルとして話題に。昨年10月の発売時には予約が殺到し、年明けの配送となる人が続出した。

 

【その16】ZE3000

独自開発の音質設計で残響や低域も鮮明

【ワイヤレスイヤホン】

2021年12月発売

final

ZE3000

実売価格1万5800円

新開発ドライバーの搭載により超低歪サウンドを実現。一音一音が埋もれず明瞭に聞き分けやすく、残響音までクリーンに拾える。IPX4の生活防水や、再生/停止と通話/終話のタッチ操作など、機能面も充実。

 

↑有線イヤホン設計のノウハウを生かした特徴的な形状。耳に接触するのは3点のみで圧迫感がなく、誰でもフィットしやすい

 

↑抜群の遮音性が好評の、ソフトな着け心地に仕上げたイヤーピース「TYPE E 完全ワイヤレス専用仕様」を同梱。SS/S/M/L/LLの5サイズを揃える

 

【ヒットの裏付け】発売3か月時点で年間予想の3倍を販売

独自機構を実装し、従来の完全ワイヤレスイヤホンでは難しかった、低域の調整や自然なボーカルの聴こえを実現。発売3か月で年間販売予想の300%を達成している。

 

【その17】ミライスピーカー

音量そのままで聞こえやすく高齢者の家族に好評

【テレビ用スピーカー】

2020年5月発売

サウンドファン

ミライスピーカー・ホーム

実売価格2万9700円

テレビの音量は上げずに、音の伝え方を変換することで聞こえ方を改善するスピーカー。空間全体に音が広がる設計で、部屋のどこでもくっきりと聞こえる。サイズはW86×H143×D212mmと小型でテレビ台などに設置しやすい。

↑AC給電とテレビから本体イヤホンジャックへの端子接続のみで準備OK。機械の操作が苦手な人でも使いやすい

 

↑特許取得の「曲面サウンド」技術を採用。年配者には聞こえづらい高音域も、特殊な音波で広範囲に届けられる

 

【ヒットの裏付け】在宅時間増も影響し販売2年目で昨対4倍

在宅時間の増加もあり、発売1年目の販売台数1万台強から2年目は5万台強まで伸長。家族のテレビ音量に悩まされている人からの需要が多いほか、PCに接続して使う人も。

 

【その18】チューナーレステレビ

Android TV搭載で“動画派”には必要十分

【チューナーレステレビ】

2021年12月発売

ドン・キホーテ

AndroidTV機能搭載チューナーレススマートテレビ

2万1780円(24型)、3万2780円(42型)

チューナーを非搭載とし、低価格を実現したスマートテレビ。Chromecast機能を使えば、スマホ画面をミラーリング表示して大画面で楽しめる。ノートPCのデュアルモニターとして活用することもできる。

 

↑地上波放送は見られないが、Android OSを搭載し充実のネットコンテンツを満喫できる。HDMI端子を3基備え、接続端子も十分

 

↑NetflixやYouTube、Amazon Prime Videoなどの人気サービスにはリモコンから素早くアクセス。音声操作にも対応

 

私が解説します

テクニカルライター

湯浅顕人さん

本誌AV記事などのテスターとしておなじみ。AV以外にもPCやガジェット、アウトドアなど幅広い知識を持つ。

 

チューナーレステレビの人気について湯浅さんは語る。
「ドンキのテレビは、放送を視聴するためのチューナーを外し、ネット動画視聴に特化。Android TVを搭載したスマートテレビなので、ネットに接続するだけで動画配信や動画共有サービスが楽しめます。チューナー非搭載とはいえ、42V型のフルHDテレビが3万円台前半なら、売れるのは当然。さらに、NHK受信料の支払い義務が発生しないのも大きなポイントです」(湯浅さん)

とはいえ“テレビ”である以上、放送を見たい気持ちも湧いてくる。
「リアルタイムにこだわらなければ、テレビ視聴アプリを利用して番組は見られます。しかも、TVerなどの見逃し配信なら無料です。近年、テレビ番組をリアルタイムで視聴しない人が増えていますが、そういったスタイルのほうが便利だと思う人にはぜひオススメします」(湯浅さん)

また、スマート化の波はプロジェクターにも押し寄せている。
「Android(OSやTV)搭載のプロジェクターも人気です。前出の“放送をリアルタイム視聴しない層”のなかにはテレビを常時置かなくていいと考えている人が一定数います。そういう層が、“たまには大画面で見たい”とプロジェクターを購入しているのでしょう」(湯浅さん)

 

【ヒットの裏付け】若者から支持を集め、初回生産6000台が1か月でほぼ完売

昨今では、自宅では動画配信サービスが視聴できれば十分という若年層も多い。20~40代を中心に人気で、初回生産ぶんの6000台は1か月でほぼ完売。5月までの累計で1万台以上を売り上げている。

 

コレもAndroid対応!

持ち運びやすいサイズでネット動画もゲームも投影可能

【モバイルプロジェクター】

2019年6月発売

アンカー・ジャパン

Nebula Capsule II

実売価格6万7160円

500ml缶よりコンパクトなモバイルプロジェクター。Android TV 9.0を搭載し、HD解像度で最大100インチの映像を投影できる。単体でスマホと連携が行えるほか、HDMIケーブルでレコーダーやゲーム機と接続可能。

 

↑独自のオートフォーカス機能を採用。様々な場所へ持ち運んで使用しても、面倒な調整不要ですぐに高精細な映像を楽しめる

 

正当に進化した最新型はファミリーに最適

【ホームプロジェクター】

2022年6月発売

popIn

popIn Aladdin 2 Plus

実売価格10万9800円

シーリングライトとスピーカーが一体の3in1プロジェクターの最新モデル。ワイヤレスHDMIアダプター(別売)によって、手持ちのゲーム機や映像機器、PCの画面も投影できるのが特徴。より好みに合ったコンテンツを大画面で楽しめる。

 

↑Android 9.0を搭載し、さらに同社オリジナルの動画配信サービスやアプリも提供。子どもから大人まで、豊富なコンテンツを楽しめる

やはり完成度は高かった! シャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック」7項目で徹底チェックした結論

自動調理鍋(電気鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は、自動調理鍋のパイオニアとして知られ、抜群の知名度を誇るシャープ「水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

【今回テストした機種はコチラ】

シャープ

水なし自動調理鍋ヘルシオ ホットクック KN-HW24G

実売価格7万7000円

食材の水分のみで調理し、栄養素を多く残す「無水調理」が可能なほか、加熱の進行に合わせてかき混ぜを行う「まぜ技ユニット」を搭載。「まぜ技ユニット」は最大回転スピードを約2倍にアップさせ、クリームの泡立てができるほか、かき混ぜのプログラムが進化したことで、食材のつぶしや卵の溶きほぐしなども可能になりました。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

メニュー検索はスムーズ。調理は放っておくだけ

本機は、ルーも含めた具材を内鍋に全て入れて、レシピからカレーを選べばOK。独自の「まぜ技ユニット」が、自動的に具材をかきまぜて調理してくれます。

↑「ホットクック」の伝家の宝刀「まぜ技ユニット」(写真右のフタ裏についているパーツ)を装着して調理。また、食材の水分を活用しながら調理するので水は少なめでOK(今回はルー推奨のレシピ表示より、約250mL減らしています)

 

↑「まぜ技ユニット」を開いた状態

 

具材は牛肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじん。ルーも入れます。機器の操作は「メニューを選ぶ」→「カテゴリーで探す」→「カレー・シチュー」→「ビーフカレー」→「調理を開始する」で決定。もしくは、「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.063(ビーフカレー)」→「調理を開始する」などでもOKです。

↑レシピの検索は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「メニュー番号で探す」など、何通りかのパターンから探すことができるのが便利です

 

調理を開始したら、あとは待つだけ。「ホットクック」の名前の由来の通り、約45分放っておくだけで完成します。

↑45分で完成。ちょうど良いとろみに仕上がりました

 

あっさりめの味わいながら、素材のうまみが感じられる

↑具材がゴロゴロッとした、カレーのお手本のような仕上がり。色味は比較的黄色っぽく感じます

 

ルーの味は比較的にあっさりしているものの、素材の甘みを感じるおいしさ。「まぜ技ユニット」の効果か、素材にもムラなくしっかり熱が入っている印象でした。

「ルーはややあっさりした味ですが、素材の旨みがとけこんでいるのがわかります。濃厚な味が好きな人は、水分を減らすかルーの量を増やすのがオススメ」(山田)

「具材が大きいのに、それぞれの熱の入り具合が絶妙ですね。肉も野菜も、それぞれ素材の旨みが感じられておいしい!」(小林)

↑具材はどれも柔らかくて絶品。味の染み込みは標準的でしたが、寝かせれば味が染み込んでもっとおいしくなりそう

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

一度肉の油抜きを行うトータル90分の調理

豚の角煮には「まぜ技ユニット」は不要。ただ、肉の油抜きの工程を推奨しているため、二段階調理となります。ほったらかしで作れたカレーとは、ここが大きな違いだといえるでしょう。

↑豚の角煮には「まぜ技ユニット」を使いません。豚バラブロック、白ねぎの青い部分、しょうが、水を入れ、まずは肉の油抜きの下ごしらえをします

 

まずは味付けせずに加熱して、肉の油分やアクを取ります。そのため機器の設定も、「手動で作る」→「スープを作る(まぜない)」→「約30分」→「調理を開始する」という工程でいったん水で煮込みます。

 

第一段階が終わったら内鍋を軽く洗い、油抜きした肉と調味料(酒、しょうゆ、砂糖、水)に加えて、にんにくとしょうがも投入。「メニューを選ぶ」→「メニュー番号で探す」→「No.068(豚の角煮)」→「調理を開始する」で本調理開始(「カテゴリーから探す」などでもOK)。トータルで約90分かかりました。

↑完成。肉の分量が多いレシピのため、肉の存在感があっておいしそうです

 

肉本来のうまみが味わえる満足度の高い仕上がり

↑分厚くカットした肉が特徴。とはいえにんにくが入るので、香りにはパンチがあります

 

肉が主張するダイナミックな味わい。肉本来のうまみに煮汁の味が適度に染み込んだおいしさで、一晩ほど煮汁に漬けこんでおけば、さらに味がしみるのが想像できます。編集部員からは、満足度の高さと油抜きの効果を実感する声も。

「油抜きをしているぶん、肉のうまみと煮汁の味がうまく一体化してますね。にんにくの力強さもしっかり感じられます」(山田)

「これだけぶ厚いのに、肉のやわらかさや煮汁のしみ具合も十分。バランスの取れた味です」(小林)

↑大きな肉は迫力満点。しっかり火が通っており、肉のほぐれ感も上々です

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

あっさりしていてやわらかく、素朴な味わい

↑「手動で作る」→「ごはんを炊く」→「合数を選択」→「調理を開始する」→「スタート」で炊飯開始。調理時間の目安は、1&2合は約50分、3&4合は約55分、5合は約60分です

 

お米の量によって調理時間が変わる「ホットクック」は、手動で炊飯しますが、操作はシンプル。炊きあがったごはんはもっちりしていてやわらかめ。粘着力がやや強く、粒立ちはあまり感じられません。

「あっさりしていてやわらかく、素朴な味わいですね。かつての給食のごはんを思い出すような……。好き嫌いが分かれる味かもしれません」(小林)

↑粒はしっかりめの見た目ですが、意外にもちもちしていてやわらかめでした

 

【調査その4】操作性をチェック!

アプリやクラウドサービスと連動した拡張性が光る

「ホットクック」の液晶パネルの文字は大きめで視認性がよく、使用頻度の高いボタンは大きくなっているなど、使い勝手を高める配慮は見事です。ボタンのタッチも違和感なく反応し、パネル回りにも王道感アリ。このパネルを見ながら、主に上下キーと「スタート/決定キー」で操作します。

 

メニューの検索手段は「カテゴリーで探す」「食材で探す」「予約メニューから探す」「メニュー番号で探す」「最近作ったメニュー」と豊富に用意。145(自動133+手動12)のメニューのなかから、スムーズに選べます。

↑「メニューを選ぶ」「手動で作る」「ダウンロードメニュー」といった調理機能のほか、「あたため直し」「お手入れ」「設定」モードも備えています。なお、無線LAN接続時にお知らせがあると、「COCORO KITCHEN」のランプが点滅

 

本体だけで操作できるのはもちろん、アプリ「COCORO HOME」および、クラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」と組み合わせてメニューをダウンロードできるIoT仕様になっているのも大きな特徴

 

ブラウザでアクセスできるクラウドサービス「COCORO KITCHENレシピサービス」は、オススメメニューを提案してくれるうえ、ホットクックユーザーの人気ランキングや食の興味など、様々な切り口からメニュー検索できるのがうれしいところ。随時レシピが追加されていき、ダウンロードすることでレパートリーが広がるのも魅力です。

↑「COCORO KITCHENレシピサービス」では、「調理中」や「急上昇ランキング」などが表示され、メニュー選びの参考になります

「ホットクックは自動調理鍋のパイオニアなだけに、よく考えられているなと感じます。メニュー数が豊富なのに検索でつまずかないし、アプリと連動した拡張性も優秀。さすがですね」(小林)

「COCORO KITCHENレシピサービスでは、ほかのユーザーがどんな料理を作っているかがわかるから、参考になるんですよね。このほかレシピ投稿できる『ホットクック部』やオンライン講座『ヘルシオ教室』など、コミュニティ的な要素があるのも面白いと思います」(山田)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

料理好きな人には特に便利な「まぜ技ユニット」

「ホットクック」最大の独自機能は、メニューに合わせて最適なタイミングで具材をかきまぜる「まぜ技ユニット」です。旧モデルでは加熱の進行に合わせてかきまぜることまでしかできませんでしたが、新モデルでは、調理の下準備の段階から活躍します。

 

また「まぜ技ユニット」の回転数がアップしたことで、アイスやホイップクリームの泡立てにも活用できるように。今回は、下ごしらえの段階で活躍するメニュー「ポテトサラダ」で実力を検証します。

↑「まぜ技ユニット」を本体にセットし、開いた状態 ※:撮影のため「まぜ技ユニット」を伸ばした状態にしています。使用時には折り畳んだ状態でセットしてください

 

↑内鍋にじゃがいも、玉ねぎ、にんじん、水を入れてセット完了。メニューを選び「ポテトサラダ(ゆで~つぶし)」を選んで調理スタートです

 

かき混ぜながら加熱することで、人力では手間のかかるポテトサラダの茹でる、潰すといった工程を省いて時間短縮できることが「まぜ技ユニット」の大きな魅力。なお、かき混ぜる動作中でも音は静かで気になりませんでした。本機での調理は25分で完了。仕上がりはどうでしょうか。

↑フタを開けてみると、ご覧の通り。玉ねぎは完全に熱が通ってしんなりと。じゃがいもはやや形を残した様子ですが、食感はいかに?

 

↑本記事では2人前だったのでつぶしの様子が伝わりにくいが、公式レシピ通りの4人分では画像のような仕上がりに

 

↑きゅうり、ハム、マヨネーズ、塩こしょうを加えて混ぜ、完成です

 

肝心の食感は、生のような硬さはなくて適度にホクッとしたやわらかさ。ムラも感じません。ポテトサラダの粒の状態は好みがわかれるところだと思いますが、個人的にはつまむのに適した食べごたえのサイズになっていると感じました。「まぜ技ユニット」全体としての編集部員の感想を聞くと、様々な意見が飛び交う結果に。

「かき混ぜで作れる料理は、鍋を振って炒めるというよりも潰して混ぜるメニューのほうが多いですよね。ホイコーローはメニュー搭載されてますけど、野菜炒めとかチャーハンとかがあると、もっと身近なのかなと。あとは、餃子やハンバーグのタネなど、加熱せずに捏ねるだけの機能があるとより便利だと思います」(小林)

「お菓子作りで一番手間がかかると言える生クリームの泡立てを代行してくれるのはうれしいですね。コロッケの具も作れるので、自家製というハードルが高い料理にも挑戦するモチベーションになりそうです。料理好きな人が時短の手助けのために活用するという視点では、『ホットクック』はすごく便利な一台だと思います」(松永)

「上下2段同時調理」は忙しい人にうれしい機能

「ホットクック」には、ふたつの料理を同時に作れる「上下2段同時調理」という独自機能もあり、例えば下段でアクアパッツァを作りながら、上段でポテトサラダを作ったり、下段でごはんを炊きながら上段でおかずを作るなどが可能です。

↑上段では蒸物やおかず、下段では汁物や煮物を同時調理できる。写真は上段でポテトサラダ(左)、下段でアクアパッツァ(右)を調理する例

 

「『上下2段同時調理』も、料理好きな人や家事をこなす時間がない忙しい人目線でのメリットかなと。この機能をふだんは使わなくても、いざという時に助かりそうな気はします。あとはまだ公開レパートリーが少ないので、今後のダウンロードメニュー拡大に期待ですね」(山田)

「別の機能ですけど『ホットクック』って、声で『あと10秒です』とかお知らせしてくれるじゃないですか。あれも独自機能だと思うんですよね。時間を知らせてくれるのは、意外に便利だと感じました」(小林)

 

【調査その6】設置性をチェック!

多機能なぶんサイズは大きめ

調理容量2.4Lに対し、サイズは幅345×高さ256×奥行き305mmで約5.8kg。今回比較した5モデルのなかで最も調理容量が多く多機能なぶん、サイズも大きめ。カラーはレッド系とホワイト系があり、ほかのキッチン家電に赤が多ければ前者を。そうでなければ、後者を選ぶと全体にマッチするでしょう。

↑使用モデルはレッド系。サイズ、重さともになかなかのものがあります

 

「ホットクック」は丸みを帯びた優美なデザインですが、大きいぶんキッチンやキッチンボードに置く場合でもスペースを取ります。なお、電源は約1.4mのマグネットプラグ式コードが付いてきます。

↑レッド系は華やかな色調。落ち着いた印象を好む人にはホワイト系がオススメです。2021年発売の新モデルでは、2.4Lモデルで約13%減の省スペース化を実現しました

 

「『ホットクック』は独自機能の『まぜ技ユニット』をフタに装着する仕様なので、そのぶん大きくなるのかも。無線LAN連携できたり、しゃべったりと多彩なので、機能性を重視する人向けですね」(小林)

「サイズは大きいけど、ゴツくはなく品格を感じるデザイン。キッチンやダイニングがラグジュアリーな雰囲気の家庭であれば、棚に置いてもマッチ」(山田)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

想像以上に洗いやすいが「まぜ技ユニット」の水切りに注意

独自機能「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの、洗う点数は少ない「ホットクック」。コーティングが施された内鍋は軽めで洗いやすく、想像以上に手入れは簡単だという意見が多かったです。

↑右端の黒いパーツが「まぜ技ユニット」

 

ひとつ懸念として上がったのが「まぜ技ユニット」の水切りについて。内部に水が残りやすい設計のため、乾かすのに時間がかかるのがネック。

↑「まぜ技ユニット」自体は調理後もあまり汚れない印象ですが、食洗機ではウイングの1本1本まで洗いにくいため、手で洗うのがオススメです。

 

「『まぜ技ユニット』の水切りはやや面倒ですが、分解する必要はなく手入れのしやすさでは合格点。『まぜ技ユニット』はすべてのレシピで必須のパーツではないので、洗う必要がないときもあるからそこまで気にならないでしょう」(山田)

 

【調査のまとめ】

全ての面で完成度の高い王道タイプ

価格が7万円を超え、設置にややスペースを取りますが、「ホットクック」は総じて完成度の高いモデル。女性やミドル以上の世代でも受け入れやすい、素材の味を生かした料理の味に好感が持てるほか、メニューの検索手段が豊富で、アプリやクラウドと連動した拡張性も優秀。お手入れの面では、「まぜ技ユニット」のパーツがあるものの分解する必要はなく、洗う点数は少ないため、負担に感じることは少ないでしょう。全ての面でレベルが高い王道タイプといえます。多少高くても安心できるモノがほしい、専用レシピサイトを活用して定期的に追加される新しいメニューに挑戦したい、という方にオススメのモデルです。

7項目で徹底チェック! アイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス」は少人数世帯やビギナーにかなりオススメ

自動調理鍋(電気鍋)は、材料を入れて放っておくだけで料理が仕上がる便利なアイテム。昨今はおうち時間の増加による内食ニーズも手伝って、自動調理鍋の存在感がさらに増してきています。編集部ではそんな自動調理鍋の人気モデルを集め、その実力を徹底的に調査。今回は2万円台とリーズナブルな価格が魅力でデザインも評価が高く、新たにヘルシーな機能を追加したアイリスオーヤマ「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」を徹底的にチェックします!

※本稿は5~6月に掲載した自動調理鍋を検証する連載企画を再編集したものです

 

アイリスオーヤマ

「電気圧力鍋ヘルシープラス KPC-MA3」

実売価格2万1780円(税込)

圧力調理や無水調理などの6種類の調理方法が可能な電気圧力鍋。「低糖質」「塩分控えめ」「高たんぱく質」「食物繊維」「低カロリー」「発酵」「糖質カット」などのヘルシーメニュー52種類を搭載し、カロリー別にレシピを逆検索できるのが特徴。

 

【調査その1】カレーの味と食感をチェック!

自動メニューから選んで最後にルーをとかす

本機のカレーは、登録されているメニューから専用レシピを選ぶだけ。最後にルーをとかす工程はあるものの、操作は比較的カンタンです。

↑具材はカレー用の豚肉、玉ねぎ、じゃがいも、にんじんという一般的な内容。この時点でルーは入れません。レシピ記載の肉は牛ではなく豚。そのため今回5機種のうち4つはビーフカレーですが、本機のみポークカレーとなります

 

調理手順は、あらかじめ登録された「自動メニュー」から「レシピ番号で選ぶ」をセレクトし、レシピ番号「40」のカレーに合わせて「決定」を押します。選択をする際はボタンを何度も押すのではなく、ダイヤル式で回せる点がスピーディで扱いやすいと思いました。

↑まずはルーなしで55分間、具材を煮込んでいきます

 

55分煮込んだら、圧力表示ピンが下がっていることを確認して「保温 / 取消」ボタンを押します。そしてフタを開け、「手動メニュー」→「なべモード」→「火力3」と選びルーを投入。全体にとろみがついたら完成です。なお、レシピには「ルーは細かく砕いておく」という指定がありましたが、煩わしいと思う人は砕かないでもいいでしょうし、顆粒やペーストタイプのルーを使ってもいいでしょう。

↑完成まではトータルで約65分。あとからルーを入れる工程を推奨しているのは、ルーを入れて圧力調理をすると香りなどが飛んでしまうから、ということでしょう。手間はかかるものの、味へのこだわりを感じます

 

玉ねぎの甘みが生きたサラッとマイルドなカレーに

↑圧力調理によるものか、玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込んでいる印象。一方でじゃがいもはそこまで煮崩れしていないのが好印象

 

カレーのとろみは少なく、ややサラッとしています。これは、水蒸気が逃げずに煮詰まらないためかもしれません。一方で、野菜などの仕上がりに関しては編集部員から「圧力調理の力はさすが!」という意見が多く出ました。玉ねぎが柔らかく煮込まれてルーにとけ込み、全体的には甘みが豊かでやさしい味わいになっていました

「野菜のやわらかさは十分すぎるほど。にんじんは甘みが十分に引き出されていて、おいしいです!」(小山)

「肉はちょっと硬め。豚肉の赤身が多い部位を使っているからかも」(山田)

ほかの4機種がビーフカレーというのもあり、このポークカレーの味わいは比較的マイルドな印象。肉を牛にしたり、豚でも脂が多めなバラ肉を使うとワイルドな味わいになるでしょう。

↑じゃがいもはルーにとけ過ぎていないものの、しっかり熱が入っていて口どけ良好

 

【調査その2】豚の角煮の味と食感をチェック!

調理工程はいたってシンプル。約1時間で完成

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の角煮は、シンプルな工程でほったらかしで調理できます。具材を鍋に入れたら、真ん中に1cmの穴をあけたアルミホイルで落としぶたをしてセット完了。フタをして、「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→「1」(豚の角煮のプログラム)を選択すればOK。

↑具材は豚バラブロック、長ねぎ、しょうが。酒、みりん、しょうゆ、砂糖、水で煮込んでいきます

 

↑トータルの調理時間は約1時間で完成。煮汁に濁りはあまりなく、比較的ライトなルックスです

 

圧力調理でしっかり加熱され、脂身のコクが際立つ味

↑盛り付けた様子。肉の色は薄めで、煮汁に染み出た脂はきめが細かいです

 
肉に対する野菜や調味料の分量にもよるのか、肉自体の味は比較的あっさり。ただ、圧力調理と落しぶたの効果で肉にしっかり熱が入っており、肉汁があってうまみも豊かに感じました。

「赤身の部分は少し硬いかな。味のしみこみはそれほどありませんが、甘みが強く、脂のコクを感じる味わいです」(小林)

「“ほろほろ”とまではいかないものの、脂身はやわらかくてジューシーでした」(松永)

↑肉はしっかり加熱されており、圧力調理の実力の高さを感じました

 

【調査その3】ごはんの味と食感をチェック!

弾力と粘りがちょうど良いオールマイティなごはん

↑炊飯は「自動メニュー」→「レシピ番号で選ぶ」→レシピ番号「32」と選び、「決定」で調理開始。70分で炊き上がります

 
「電気圧力鍋ヘルシープラス」には「白米」「低糖質米」「玄米」「赤飯」「炊き込みご飯」と数種の炊飯モードがあり、そのなかの「白米」で炊飯。炊きあがったごはんの食感はやわらかめで、粘りも強め。甘みも感じられ、オールマイティなごはんが炊けるという印象です。

「弾力と粘りがちょうど良くてバランスが取れています。満足感もありますね」(山田)

↑粒立ち良好。ふっくらとした、やわらかそうなルックスです

 

なお、本機はフタが丸ごと取れる構造なので、開ける際に内側に付いた蒸気の水滴がこぼれないよう注意が必要。内鍋が軽く本体に固定されていないため、しゃもじでごはんを混ぜるとき、内鍋が回ってしまうことがありました。

 

【調査その4】操作性をチェック!

多様な機能を本体だけでスムーズに操作できる

専用のアプリはナシ。メニュー検索などの操作は、前面の液晶パネルを見ながら木目調のダイヤルと「決定」「戻る」など4つのボタンで行います。ダイヤルなのでサクサクと選択ができ、その動きもスムーズ。パネルの大きさも十分です。

↑基本的なレシピは「自動メニュ―」に登録されており、全108種(ヘルシーメニュー52種+通常メニュー56種)の料理が選べます。このほか「手動メニュー」、よく使うレシピを登録できる「お気に入り」、内鍋の汚れやにおいを落とす「お手入れ」、代表的なメニューだけを表示する「かんたんモード」、レシピサイトのQRコードを表示する「レシピサイト」を用意

 

また、メニューは「カテゴリーで選ぶ」「五十音順で選ぶ」「食材で選ぶ」「レシピ番号で選ぶ」(番号は付属のレシピブック参照)など様々な方法で検索できるのが便利。なかでも、「カロリーで選ぶ」は“ヘルシープラス”というモデル名にも通じる、本機の独自性といえるでしょう。

↑自動メニューを「カロリーで選ぶ」機能がユニーク

 

詳細な作り方はレシピブックと公式サイトに掲載。分量も工程の順番も本体の操作に沿ってわかりやすく書かれているので、迷わず調理できます。

「専用アプリやメニュー提案機能などはないですが、本体だけでシンプルに使いたい人にはうれしいですね」(小山)

「ダイヤルが使いやすく、検索もスムーズ。説明書を見なくても多様な機能を選べる、親切な設計だと思います」(山田)

 

【調査その5】独自機能をチェック!

ナイスな着眼点!「カロリー選択機能」

本機の代表的な独自機能は、レシピをカロリーで選べる「カロリー選択機能」です。これが商品名「ヘルシープラス」の由来ともいえるでしょう。あると便利そうな機能ですが、編集部では「確かに珍しいけど使うかな?」という意見も。

 

実際に使ってみれば、その利便性を体感できるはず。ということで、今回は「カロリー選択機能」を介してセレクト。1人前100kcal以下のメニューから、92kcalの「りんごコンポート」にトライしました。

↑自動調理の中に「カロリーで選ぶ」があり、さらに100kcalごとに分類。その中のリストからメニューを決めていきます

 

「りんごコンポート」以外の100kcal以下メニューには、「ふろふき大根」「ひじきの煮物」「とりハム」「玉こんにゃく煮」などがありました。「このリスト眺めるだけでも勉強になりますね。意外に低カロリーな料理があったりして、面白い」という声も。

↑内鍋に、カットして砂糖をまぶしたりんごとレモン、水を入れて準備完了。47分で調理は終了し、冷蔵庫で冷やして完成です

 

↑夜食やダイエット中にもうれしいデザート、92kcalの「りんごコンポート」完成!

 

味は、りんごとレモンの酸味が調和したあっさり系の甘酸っぱさ。やわらかさと、サクッとした歯触りが共存し、上品さを演出します。改めて、編集部に「カロリー選択機能」の感想を聞きました。

「レシピの出合い方としては新しくて着眼点がナイスですね。ただ、ダイエットとなるとカロリーだけじゃなく糖質も気になるご時世なので、糖質で検索できるともっとうれしいと思います」(山田)

「『野菜シュウマイ』は1個39kcalで100kcal以下のメニューなんですけど、1人で4個食べたら116kcalですよね。食べる量でも変わってくるので、そのへんもカバーできたらいいなと思いました」(小山)

 

グリル鍋を持っていない人に特に便利な2WAY仕様

「電気圧力鍋ヘルシープラス」の独自機能には、グリル鍋として活用できる「2WAY仕様」があります。これは、ふだんの食卓やホームパーティーなどで重宝する機能。フタが一体型ではなく、取り外せるのもそのためです。また、卓上で使用する際、椅子に座った状態でも中身が確認できるよう、高さが低めに設計されているのもポイント。

↑フタを外せばグリル鍋に。卓上で取り分けしやすい高さ設計になっているのもポイントです

本体の設定にも「グリル鍋メニュー」があり、一般的なグリル鍋のようにダイヤルを回して火力を調節可能。これには「一石二鳥の素晴らしさ。グリル鍋を持っているけどあまり使わない家庭であれば、これに買い替えて旧モデルは処分するというのも手かもしれないですね」と、高評価の声が上がりました。一台で調理だけでなく卓上鍋など多様に使えるモデルを探している人にオススメです。

 

【調査その6】設置性をチェック!

コンパクトかつ落ち着きのあるデザイン

↑一部に木目調のパーツを配したカジュアルなデザイン。そこまで重厚感はありません

 

本機のサイズは幅300×高さ224×奥行き301mmで、重さが約3.9kg。今回の5製品のなかでは比較的小さく、重さは最軽量です(調理容量は2.0Lで大差なし)。卓上でグリル鍋としても使用することを想定し背が低く設計されており、コンパクトさは秀逸といえるでしょう。また、マグネットプラグ式の電源コードは約2.0mと、今回のなかでは最長でした。

 

↑キッチンにもなじみ、極端な生活感は出ない印象

 

カラーはブラック、グレー、グリーンの3色(使用モデルはグリーン)。欧米のキャセロール鍋を思わせるデザインや、マットやパステル系を用いた落ち着きのある配色で、インテリアにもマッチしそうです。

 

実寸、存在感ともに圧迫する要素がなく、キッチンやインテリアに溶け込むデザイン性は優秀。比較的コンパクトなのでしまう際にもかさばらず、しまわずに棚などに置いてあっても馴染むでしょう。

「かわいらしいデザイン。コンパクトかつ軽めで出し入れしやすく、女性に刺さる魅力が多いですね」(松永)

「全体的に軽やかで重厚な高級感はないですけど、チープさはない洗練されたデザイン。収納性もよく、家が広くないという人にもオススメな一台」(小山)

 

【調査その7】お手入れをチェック!

パーツが細かく洗いづらいという宿命があり

「電気圧力鍋ヘルシープラス」は圧力調理鍋のため、フタ内部の設計が緻密です。パーツも多くて洗浄にやや手間がかかりますが、これは圧力鍋ならではの宿命。洗う際にはなくさないよう注意が必要で、細かいパーツは食洗機(食器洗い乾燥機)で洗わないほうがベタ―です。なお、本機はグリル鍋としても活用できるようにフタが丸ごと外れるのもポイント。

↑パーツが細かく、パッキンが洗いづらい、水はけも悪いなどは圧力鍋の宿命。ただし本機の内鍋は持ち手がないうえに軽く、コーティングも優秀。扱いやすさでは好評でした

 

↑小さいパーツは洗浄もしづらいため、特に注意を

 

【検証のまとめ】

初心者や少人数世帯にオススメしたいオールマイティなモデル

専用アプリはありませんが、豊富な検索手法とダイヤルで使い勝手は良好。内蔵メニューは十分な数を網羅しており、料理はどれもクセのない味わいに仕上がる印象です。ただし、圧力鍋なので洗うパーツが多く、お手入れの際は少々手間がかかります。ボディはコンパクトで設置性は上々。炊飯器やグリル鍋としても使えるため、家電を置くスペースが限られた世帯にはうれしいところ。約2万円とリーズナブルな点も含め、新生活を始める一人暮らしや少人数世帯、電気圧力鍋を初めて使う人にオススメできるモデルです。

ゴミ捨ての手間を軽減! ダストボックスを分離した「セパレートコードレス」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、コードレススティッククリーナー「セパレート型コードレススティック掃除機 パワーコードレス MC-NS10K」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

セパレートコードレス

ダストボックスを分離してゴミ捨ての手間を軽減

【コードレススティッククリーナー】

2021年10月発売

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機 「パワーコードレス」 MC-NS10K

実売価格6万5340円

ダストボックスを本体からセパレートした、新発想のスティッククリーナー。手元重量0.45kgの軽い操作性でスムーズに床掃除できる。クリーンセンサーが目に見えない約20μmのハウスダストまで検知し、キレイになるとライトが赤→青点灯に。

 

↑「からまないブラシ」を採用。円すい形のダブルブラシが髪の毛やペットの毛を自然に除去し、手入れの際の負担を軽減

 

↑本体をクリーンドックに戻すとモーターが起動し、本体内のゴミをドック内の紙パックに自動収集。都度のゴミ捨てが不要に。ダストボックスをなくしたことで本体のスリム化にも成功

 

【ヒットの裏付け】発売から半年間で計画の185%を記録

掃除後の手入れやゴミ捨てを負担に感じる人が多いという同社の調査結果に基づいて本機を訴求。昨年10月の発売から今年4月までの集計で販売計画の185%を売り上げている。

GN編集部の「推し」はコレ! 3ステップで本格抹茶が飲めちゃう「Cuzen Matcha」

普段、様々な製品をチェックしているGetNavi編集部員が、実際に使ってみて新生活に役立つであろうモノや、いま狙っているアイテムを紹介。春から環境が変わる人も、そうでない人も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

3ステップで出来上がるお手軽さと現代アートのようなフォルムに魅了!

World Matcha

Cuzen Matcha

3万3000円

挽きたてのフレッシュな抹茶を家庭で簡単に楽しめる抹茶マシン。専用の100%国産オーガニック「抹茶リーフ」から、挽きたての「MATCHA SHOT」を作れる。ミルクに合わせて抹茶ラテ、炭酸で割って抹茶ソーダなどアレンジ可能。

 

↑作り方は簡単。茶葉を入れたら、専用カップに水を注ぎ、濃さを選び、STARTボタンを押すと「MATCHA SHOT」が出来上がる

 

家電・マネー担当

金子麻衣子

Yogiboは3年以上愛用していますが、少し前に抱き枕状のYogibo Rollを追加。より快適になり、一度座ったら動けない……。

まず斬新なフォルムにひと目ぼれ。その後に抹茶マシンであること、中央の円は茶室の円窓をモチーフにしていることを知り、抹茶好きとしてさらに惹かれました。上から茶葉を入れてカップに水を投入、濃さを選んで出来上がりという3ステップのお手軽さもうれしい。これからの季節は炭酸でスパークリング抹茶、それから挽きたての抹茶パウダーをアイスやかき氷にかけてもおいしそう……と妄想中。来客時のおもてなしにも重宝しそうです。

 

<これもオススメ!>

Yogibo

Yogibo Midi

2万5542円

体にフィットし「快適で動けなくなる」と人気のビーズソファ。生地が伸びると硬くなるカバーを使用。Yogibo Midiは2人掛けのソファとしても使える。

 

アウターカバーを気軽に変えられるのも◎

「座り心地はもちろん、汚れやすいアウターカバーの付け替えも簡単。カバーの色を変えると部屋の雰囲気も変わり模様替えにもひと役買っています」(金子)

モップへの給水から洗浄・乾燥まで全自動化! ロボット掃除機「DEEBOT X1」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、クラファン発ロボット掃除機「DEEBOT X1 TURBO」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

DEEBOT X1

モップへの給水から洗浄・乾燥まで全自動化

【ロボット掃除機】

2022年3月発売

エコバックス

DEEBOT X1 TURBO

15万9800円

家庭用ロボット世界シェア2位の同社が発表したフラッグシップライン。5000Paのパワフルな吸引力に加え、モップへの給水から洗浄・乾燥までを自動で行う水拭きシステムを備える。独自のAI音声アシスタント「YIKO」による音声操作も可能。

 

↑中央のメインブラシと1対のサイドブラシを装備。写真下部の「加圧回転式デュアルモップ」は180回転/分で汚れを落とす

 

↑120万画素、148.3度の超広角レンズを有する高性能HDRカメラを搭載。AIが障害物を識別し、マッピングしてくれる

 

【ヒットの裏付け】モップの自動洗浄・乾燥機能に注目

モップの洗浄から乾燥までを自動化した革新性が話題に。「TURBO」はクラファンで先行販売を実施し、5400万円超で目標達成。同シリーズで自動ゴミ収集機能を搭載した最上位モデル「OMNI」も売れ行き好調だ。

空気の質を追求するスイスの老舗家電メーカー発! スタイリッシュな空気清浄機「BONECO」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、クラファン発サーキュレーター兼空気清浄機「BONECO F220CC Clean & Cool Fan」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

BONECO

空気の質を追求するブランドのスタイリッシュな空気清浄機

【サーキュレーター兼空気清浄機】

2022年4月発売

BONECO

BONECO F220CC Clean & Cool Fan

3万9800円

スイスの老舗家電メーカーが“空気の質”にこだわり開発。キレイになった空気を強力なファンで室内の隅々まで循環させることで、効率的に快適な空間を実現する。最大運転音約60dBの静音設計で、夜間などシーンを問わず活躍する。

 

↑00.3μmまでの粒子を捕集するESPフィルターと、除菌効果のあるUV-Cライトを搭載。マグネット式カバーはすぐに外せてフィルターの手入れも簡単だ

 

【ヒットの裏付け】確かなブランド力が日本でも受容された

世界三大デザイン賞のひとつ「レッドドット・デザイン賞」受賞機種のデザインを踏襲。衛生意識の高まりを受け、クラファンで目標の407%を達成。国内一般販売が実現した。

「対コロナ」のためにも、いまからチェック! 加湿器のトップメーカー、ダイニチが2022年モデルを発売

ダイニチ工業は、ハイブリッド式加湿器2022年度モデルを発売。加湿量300mL/hから2400mL/hの23機種をリリースします。

↑左からLXタイプ、RXTタイプ、RXタイプ

 

↑左からHDシリーズ パワフルモデル、HDシリーズ

 

デザインモデルの操作部に抗菌操作プレートを搭載

2022年度モデルでは、コンパクトな個室からワイドリビングまでさまざまな部屋で使えるデザインモデルのLX、RXT、RX タイプに抗菌操作プレートを搭載。加湿器は家庭や職場などで多くの人が操作するため、操作部に抗菌加工を施し、より安心して清潔に使えるようにしたとのこと。

↑LX、RXT、RX タイプに抗菌操作プレートを搭載

 

ダイニチといえば、加湿器のトップメーカーとして近年は急速に知名度を上げています。その製品は、「気化式」と「温風気化式」の2つの方式を切り替え、パワフルな加湿と省エネ性を両立する「ハイブリッド式」を採用。お手入れのしやすさや静音性を向上させ、国内生産にこだわっているのも特徴です。まだまだ猛威を振るいそうなコロナへの対策のためにも、ぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

↑インテリアに溶け込むすっきりしたデザインも魅力

 

「おねばの泡」を潰す新発想で、ごはんの甘みが17%アップ!? タイガー炊飯器「土鍋ご泡火炊き」最新モデル試食レポート

2022年度のハイエンド炊飯器の新製品発表会もいよいよ最終盤となりました。多分、もう無いと思います。おそらく。今回、見に行くのは7月21日に発売となったタイガー魔法瓶の「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」(5.5合炊き)です。実売予想価格14万800円(税込)の最高級炊飯器はどのように進化したのでしょうか。今回も試食付きの製品発表会に参加してきましたので、その内容をレポートします。

↑タイガー魔法瓶の「土鍋圧力IHジャー炊飯器<炊きたて>土鍋ご泡火炊き JPL-S100」

 

累計8冠を獲得した人気モデルがさらに進化

タイガーの「土鍋ご泡火炊き」は、2020年モデルが「家電大賞2020-2021」炊飯器部門で金賞を獲るなど、メディア主催の各種アワードで累計8冠を獲得した人気モデルでした。これらの評価につながったのは、三重県四日市市の伝統工芸品「四日市萬古焼」で作られる本物の土鍋を使った内鍋。約3か月もの手間をかけて作られる本土鍋は、金属製内鍋の2倍以上となる約280℃の圧倒的な高火力で炊き上げることができ、高熱で米のアルファ化を促進させて甘みと旨みを引き出します。加えて、金属鍋の約4倍の遠赤(遠赤外線)効果と、土鍋特有の大量の泡が米を優しく包み込んで踊らせることで、米の芯まで熱が通ってふっくら、弾力のある炊き上がりとなります。

↑四日市萬古焼で作られる本物の土鍋を内鍋に使用

 

↑本土鍋の採用により、大火力・遠赤効果・気泡の働きで甘み・旨み・弾力が引き出される

 

タイガーでは、従来モデルの高評価にあぐらをかくことなくさらに美味しいごはんを追求し、かまどごはんの再現に挑みました。「かまどで炊いたごはんが美味しい」とはよく聞く話ですが、それは、かまどは吹きこぼれを気にせずに薪火で高火力を維持できるため。米に高熱を与え続けることで、米のアルファ化が促進されて旨み・甘みを引き出すことができるのです。

 

「ハリつやポンプ」の応用で吹きこぼれを防ぐ

しかし、炊飯ジャーで高火力を続けるとおねば(お米を炊くときに吹き上がるねばねばした液体)が吹きこぼれてしまい、炊飯ジャーの故障の原因となります。そのため、メーカー各社はセンサーで炊飯状態を見張り、吹きこぼれが起きそうになると火力を弱めて沸騰を抑え、しばらくしてまた強めるという間欠加熱方式を採用しているのです。

 

一方、タイガーでは、2020年モデルから搭載している「ハリつやポンプ」を応用することで、連続加熱を実現しました。「ハリつやポンプ」は、炊飯の仕上げ段階の高温蒸らし時に発生する過剰な蒸気を取り除き、余分な水分をコントロールしてごはんのハリを引き出す役目を担っています。さらに、保温時には内鍋の中の余分な蒸気を吹き飛ばし、湿度をコントロールすることで木製のおひつのような美味しい保温ごはんを実現しています。

↑2020年モデルから搭載している「ハリつやポンプ」により、内鍋の湿度をコントロールして美味しさを維持

 

JPL-S100では、この「ハリつやポンプ」に新たなルートを作り、ふた内部に搭載されているスチームキャップに風を送り込むようにしました。炊飯時にスチームキャップ内に上がってくる泡を風の力で潰し、吹きこぼれを防ぐことで新機能「連続ノンストップ加熱」が可能となったのです。この結果、米の甘みが約17%アップ、粘りは約3%アップし、より美味しさを引き出すことに成功したそう。

↑写真右が新製品JPL-S100。ハリつやポンプから左方向に伸びて上部のスチームキャップにつながるパイプが新設された

 

↑ポンプから風を送ってスチームキャップ内の泡を潰し、吹きこぼれを防ぐ

 

↑吹きこぼれしないことで、理想の連続加熱が実現

 

データで見ても、甘み・旨みの向上が明らかに

JPL-S100の甘み・旨みの向上は科学的にも実証されています。味博士こと鈴木隆一氏(AISSY社長)が開発した「AI味覚センサー『レオ』」で味覚検証した結果、甘みは他社製品より0.15~0.23ポイントも上回りました。鈴木氏は「0.2ポイント以上の差があれば95%以上の人が違いを認識できる」としています。旨みは0.06~0.15ポイント上回り、「0.1ポイントの差は60%の人が違いを認識できる」(同)とのこと。

↑AI味覚センサー「レオ」で計測した結果、JPL-S100の甘みはダントツで高いことがわかった。なお、表組のJPL-G100とは前年のフラッグシップモデル

 

↑同様に旨みも圧倒的に高く、前年モデルよりアップしていることがわかる

 

また、12時間保温後の甘み・旨みも同様に検証しました。JPL-S100は12時間保温後も甘み・旨みともに大きな変化がありません。

 

「JPL-S100で炊いたごはんの甘みは、甘いトマトやカボチャと同程度の数値を示したが、特筆すべきは保温後の数値がほとんど下がらないこと。通常、食品は調理後時間が経つと0.1ポイントほど数値が下がることが多いが、JPL-S100は0.02ポイントしか下がっていない。これは驚き」(同)

 

0.02はほぼ誤差と言ってよく、ハリつやポンプを使ったおひつ保温がしっかり機能していることがわかります。

↑JPL-S100は12時間保温後(青いグラフ)も甘み・旨みがほとんど変わらない

 

噛むほどに甘みが出て、香りも楽しめる

より美味しくなった理屈がわかったところで恒例の実食です。JPL-S100で炊いたごはんは、粒立ちは良く、一粒一粒がしっかりと米の形を残しています。表面はベタベタしておらずサラリとしており、口の中に入れてみるとパラリとほどけます。粘り気は弱め。食感はタイガーらしく歯ごたえがあり、もちもちでした。米粒の表面に甘みがにじみ出ていますが、噛んでいるうちにさらに甘みがどんどん湧き出してきて、説明通りの甘みの強いごはんという印象です。香りも高く、舌と鼻孔でごはんを楽しめる炊き上がりとなっていました。

↑JPL-S100で炊いたごはんは粒立ちがよく、つやつやしている。歯ごたえがあり、噛むほどに甘さがにじみ出る

 

このほか、デカ文字のタッチ液晶を採用したり、中ぶたを使うことで炊飯空間を狭めて少量でも美味しく炊ける「一合料亭炊き」も引き続き採用したりするなど、使い勝手にもこだわっています。

↑大きくて見やすく、直感的に操作できるタッチ液晶を採用

 

↑中ぶたを使って少量を美味しく炊き上げる「一合料亭炊き」は健在

 

本機の発売により、各社のハイエンド炊飯器の新製品はおおむね出揃いました。各社それぞれ特徴的な味覚・食感で甲乙つけがたいものがありますが、粒立ちが良く、弾力があって甘みの強いごはんがお好みなら、JPL-S100は有力な選択肢のひとつ。ごはんそのものの味を存分に味わいたい人には、ぜひ試してもらいたいモデルです。

アイリスの「ポータブルクーラー」を使い倒して判明! 持ち運び可能なエアコンはこう使うべし

猛暑、酷暑と言われるようになって久しい、日本の夏。陽が落ちると涼しくなっていた昭和中頃と違い、エアコンが生活、もっと言えば生きることに必要不可欠になった。しかし、部屋や場所によっては設置できない場合がある。筆者が原稿を書いている仕事部屋もそのひとつ。賃貸マンションのため、共有スペースの通路には室外機を置けないのだ。なので、猛暑な近頃はエアコンがある他の部屋に移動してコソコソと原稿書きに勤しむのが恒例になっている。

 

そんな筆者が気になっていたのがポータブルクーラー。アイリスオーヤマが今年4月に発売したばかりの「ポータブルクーラーIPA-2203G」のレビューを任せられることになったので、使い倒してみた様子をお届けしたい。

↑アイリスオーヤマ「ポータブルクーラーIPA-2203G」●実売価格7万3180円(税込)●サイズ:高さ700×幅286×奥行き320mm ●質量:22kg ●冷風適用畳数:4.5〜7畳 ●消費電力:755/870W

 

8時間の使用でも電気代は約176円

さっそく届いた製品を開梱すると、大型の空気清浄機を思わせる佇まいで、白を基調としたデザインはどんな部屋にもマッチするシンプルなもの。消費電力は755/870Wとコーヒーメーカーや電気ストーブ、ハロゲンヒーター、乾燥機付き洗濯機と同等のもので、電気代は現在のレート(27円/kWh)で換算すると1時間の使用で約22円となる。部屋で仕事をする時間を8時間と考えれば176円の計算となり、セブン・イレブンのコーヒー(L)を買うのと同じくらいの出費になる計算だ。

 

本機を簡単に説明すると、本体前面の吹き出し口から涼しい空気を送り出し、後部の排出口から熱を含んだ空気を逃す仕組みだ。エアコンの室内機と室外機を一つのボディにまとめた、オールインワンスタイルと言える。熱の排出には、付属の143mmの蛇腹式排気ダクトに接続。付属する専用の窓パネルセットを使って窓にダクトを取り付けられる。

 

設置自体は簡単で、窓パネルを窓枠に設置して、排気ダクトを接続すれば完了。今回、筆者の家では家具配置の関係で窓枠パネルを設置することはできなかったが、アイリスオーヤマの公式動画を見ながら作業すればラクに作業ができるだろう。

筆者と同様に窓枠に設置しない場合でも、ポータブル式なので排出される熱気を逃がすことができれば、部屋間を移動して使用することができる。ただし、後述するが排熱する場所には注意が必要だ。

 

熱気がこもりやすいホームジムに置いてみた

手始めに、コロナ禍での体力不足を解消するためにホームジム化をしたリビングで、本機を試してみた。リモコンが同梱されているので、ダンベル運動の最中に本体に近寄る面倒がなく、手元で操作できるのはありがたい。

↑リビングの一角に作ったホームジムがヒンヤリ

 

↑排気ダクトを隣の部屋に伸ばし排熱した

 

↑操作パネルには電源、温度調整、風量調整(弱/中/強/自動)、モード切り替え(冷風/除湿/送風)、おやすみ運転の各ボタン、温度設定とタイマーの表示窓が設けられている。操作は簡単で直感的に扱える親切な設計

 

本体と電源を接続し、設定温度を25℃にしてスイッチをON。本体前面にある吹き出し口から、タイムラグなく涼しい風が吹き出して来る。風の温度を図ってみると設定温度通りとなり、部屋の温度がグングンと下がってくるのが分かる。

↑設定温度ぴったりの冷風が出ている

 

↑普通のエアコンとは違い、トレーニングをするベンチの真横に置けるため、ダイレクトに涼しさが味わえるのが大きな利点だ

 

風向きはルーバーを装備した送風口で調整。ルーバーの向きは水平方向から上に向けて調整でき、熱が溜まりやすい上部に対して効率的に送風するように設計されている。

 

元の室温や部屋の大きさ、熱の溜まり具合によって異なるとは思うが、スイッチを入れてから1時間ほどで6畳の室温を25℃へと下げることができた。気になるのは、排熱をしている部屋の具合だ。隣の部屋へと伸ばした排気ダクトの排気温度を計ってみると、ダクト周辺では40℃を記録。排気の熱が溜まった部屋は猛烈な暑さとなり、説明書の通りダクトを使って熱せられた空気を外に放出しなければならないことを実感させられた。

↑狭い室内への排熱はオススメしない

 

ポータブル製品は野外で使ってこそ真価を発揮する!

今回、家の中以外でもポータブルの機動性を活かした実験を行ってみた。それは、ガレージでの使用である。

 

筆者は若い頃、自動車の板金塗装工場で働いていたことがあり、そこには「スポットクーラー」と呼ばれる、ポータブルクーラーに似た冷却機器が置いてあった。このスポットクーラーはダクトホースで冷気をスポット(狭い範囲)で当てるクーラーで、IPA-2203Gも同じように使用できるのではないかと考えたのだ。

 

友人のガレージに本機を持ち込み試してみた結果、業務用スポットクーラーほどの冷却能力はないものの、背中に当たる風は十分に涼しく快適であった。冷風適用畳数が4.5畳〜7畳なので、一般家庭のガレージであればガレージ全体を冷やしてくれるクーラーとして大活躍することは間違いない。また、同製品には除湿機能が搭載されているので、クラシックカーや年式を経たクルマのコンディション維持も快適にできそうだ。

 

本機は質量が22㎏なので長時間の持ち運びには労力が必要だが、脚部にキャスターが付いているので短い距離の移動なら問題ない。基本的には室内での使用を想定されたモデルだが、電源を使用できるキャンプサイト、または大容量のポータブル電源が用意できればアウトドアシーンでも活用できるだろう。また、キャンピングカーでの車中泊用クーラーとしても利用することができる。

 

その場合、窓やハッチに手を加えて排気ダクトを外へと出す手間が必要になるが、車中泊での寝苦しさを一掃してくれるはずだ。お手軽で涼しいアウトドア気分を楽しむのなら、人気のベランピングや庭キャンでの使用もオススメできる。夏休みの思い出作りとして子どもたちとエアコンの効いたテントでキャンプ気分を楽しむのも悪くない。

ティータイムのひと手間を省略! 茶こし内蔵電気ケトル「テイエール」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、電気ケトル「テイエール 1.5L」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

テイエール

茶こし内蔵のケトルでティータイムのひと手間を省略

【電気ケトル】

2021年10月発売

ティファール

テイエール 1.5L

実売価格1万4000円

7段階の温度コントロール機能と保温機能を備えた電気ケトル。取り外し可能な茶こしに茶葉を入れれば、そのままティーポットとして使用できる。本体は割れにくい耐熱強化ガラス製で湯量がわかりやすく、ニオイ移りも少ない。

 

↑タッチパネル式電源プレートを採用。飲み物に合わせて7段階(60/70/80/85/90/95/100℃)の温度設定が可能だ

 

↑茶こしの底を取り外せるので、残った茶殻も取り除きやすい。日々使うモノなので、手入れのラクさも購入の決め手に

 

【ヒットの裏付け】活躍シーンが幅広く4か月で年間目標達成

1年間の売り上げ目標を4か月で達成。温度設定、保温、煮出し機能により、様々な飲み物を最小限の手間で作れるのが好評だ。お茶や紅茶のほか、漢方の煮出しに活用する人も。

炊くだけで糖質をカット! 2台目炊飯器としても好評な「LOCABO」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、クラファン発炊飯器「糖質カット炊飯器 LOCABO」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

LOCABO

炊くだけで糖質をカット! 2台目炊飯器としての需要増

【炊飯器】

2021年7月発売

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糖質カット炊飯器 LOCABO

実売価格1万4800円

糖質が米に付着しないよう炊飯する機能を搭載。炊き上がりのおいしさにもこだわり、水分量・火力・蒸気量の調整を重ねた独自製法「LOCABO炊き」を採用する。サイズはW255×H220×D220mmで、省スペースで収納できるのも魅力。

 

↑炊飯時に水に溶け出した糖質(でんぷん)が外釜に溜まる二重構造。糖質最大45%、カロリー最大44%カットを叶える

 

↑炊き込みごはんもできる玄米炊飯機能や、炊き加減調整機能を搭載。スチームモードでは内釜を使って蒸し野菜も作れる

 

【ヒットの裏付け】クラファンで大注目!家電量販店でも上位に

昨年実施されたクラファンでは、開始から2週間ほどで応援購入総額7800万円以上を達成。手軽に糖質をカットでき、置き場所もとらないので2台目の炊飯器として購入者に喜ばれている。

モップ洗浄・給水・ゴミ収集が全自動! 21万円超のロボロック最上位モデル「S7 MaxV Ultra」

Beijing Roborock TechnologyとSB C&S株式会社は、Roborock(ロボロック)の最上位モデルのロボット掃除機「Roborock S7 MaxV Ultra(ロボロック エスナナ マックスブイ ウルトラ)」(以下「S7 MaxV Ultra」)の日本国内での取り扱いを開始。8月11日から全国のヤマダデンキ各店舗(一部店舗を除く)やヤマダウェブコムで発売のほか、Roborock Japanダイレクトでも近日発売予定です。実売予想価格は21万7800円。

「3way全自動ドック」を新たに搭載

「S7 MaxV Ultra」は、先進の「3way全自動ドック」を新たに搭載し、モップ洗浄・給水・ゴミ収集の全自動化を実現しました。水拭きモップの自動洗浄機能は、掃除中および終了時に自動でドックに戻り、毎分600回転するブラシでモップの汚れを洗浄します。モップ洗浄の間隔は、9段階(10~50分の5分間隔)で設定でき、常に清潔なモップで掃除をすることができます。また、水拭きやモップの洗浄に必要な水は、自動で給水。水拭きの度にモップを濡らす必要が無く、水拭き掃除中にロボット掃除機の水タンク水量が不足すると自動でドックに戻り給水を開始します。

 

ロボット掃除機本体のゴミも自動で収集。2.5リットルの紙パックに60日分のゴミを吸い上げ、ゴミを捨てる手間を大幅に削減します。紙パック式なので、ゴミを捨てる際にホコリが舞うのが気になる方にも安心です。また、0.3μmまでの微粒子を99.7%吸引し排気を清浄化します。さらに、3way全自動ドックは充電時間を30%短縮し、約4時間半で満充電にすることが可能です。これにより、速やかな掃除の再開を実現し、広い範囲の掃除も快適に行えるとのこと。

 

先進センサーと2種類の高性能カメラ搭載で障害物を回避するのも特徴。物体の距離や形状を判断する顔認証技術の原理を活用したストラクチャードライトとカメラおよび、画像から物体の特徴を捉えるRGBカメラの2種類のカメラを搭載。家具や小物などをAIが瞬時に分析し、位置や種類を特定します。計8種の障害物(スリッパなどの履物・ペットの排泄物・布類・電源タップ・コード・台座・体重計・ちりとり)や、計5種の家具(ベッド類、複数人掛けのソファ類、テレビスタンド、ダイニングセット、洋式トイレ)まで認識して回避するだけでなく、それらをアプリ上に表示します。

Roborock製品で最強の5100Paのパワフルな吸引力を誇り、カーペットの奥まで入り込む微細なハウスダストからペットのトイレ砂まで吸い込みます。また、水拭きでは最大毎分3000回動く高速振動モップと600gの高加重モップにより、皮脂、コーヒー、花粉など、こびり付いた汚れもキレイに拭き上げるとのこと。さらに、水拭き掃除中に超音波センサーがカーペットを検知すると、水拭きモップが自動で5mm持ち上がり、吸引掃除のみを行います。

 

アプリを使用すれば、掃除ルートがリアルタイムで確認ができるほか、部屋全体の掃除が終わるとアプリ上にマップが完成し、進入禁止エリアや掃除したい部屋・エリアの設定ができます。また、部屋ごとに掃除モードや掃除する部屋の順番を好みで設定できることに加え、ロボット掃除機が床や家具から部屋を予測して最適な吸引力や水拭き強度を提案します。さらに、障害物の認識機能を生かして、マップ上に認識された家具の周辺だけをピンポイントで掃除することも可能です。

本体に搭載しているカメラで撮影する映像は、スマートフォンのアプリで見ることができ、留守中の自宅の見守りとして、部屋の様子をリアルタイムで確認することが可能です。また、アプリを使い、遠隔で本体を操作できるので、外出先からペットなどの様子を確認できます。新たに、本体にマイクを搭載しており、双方向の通話も可能。

 

障害物を認識して回避するほか、自動吸水の水拭きやモップの自動洗浄、自動ゴミ収集機能と、先進的な技術を満載した「S7 MaxV Ultra」。掃除をすべておまかせしたい人は、ぜひ注目してみてください。

ルンバがAmazon軍団に加わる。アイロボットを約2300億円で買収へ

米Amazonは現地時間8月5日、ロボット掃除機「ルンバ(Roomba)」などを開発するアイロボット(iRobot)を17億ドル(約2300億円)で買収すると発表しました。

↑アイロボットのルンバ

 

アイロボットは1990年に設立された会社で、2002年に発表したルンバが世界的にヒット。それだけでなく、モップロボット「ブラーバジェット」や空気清浄機、ハンディクリーナー、教育用ロボットなども開発しています。さらに今年には、ロボット掃除機/モップ向けのAIプラットフォーム「iRobot OS」も発表。

 

一方でAmazonは、AIアシスタント「アレクサ(Alexa)」を搭載したロボット「アストロ(Astro)」を発表し、家庭向けロボット分野への進出を果たしていました。

 

アストロでは、部屋の間取り図を作成し、コマンドを聞いて部屋を移動できるほか、顔を認識することもできます。このような機能はルンバのiRobot OSによるスマート機能とも類似しており、Amazonによる買収のシナジー(相乗効果)は大きなものとなりそうです。

 

Amazonはアストロだけでなく、クラウドホームセキュリティ製品の「Ring」シリーズもラインナップしています。家庭向けロボット分野への注力を高めるAmazonですが、私達は毎日の買い物だけでなく、自宅のスマート機能までをおまかせすることになるのでしょうか。

 

Source: Amazon via The Verge

硬度が高い水道水でも、ふっくらおいしく炊き上げる! 「水硬度炊き分け炊飯器」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、炊飯器「真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

水硬度炊き分け炊飯器

硬度が高い水道水でもふっくらおいしく炊き上げる

【炊飯器】

2022年4月発売

東芝ライフスタイル

真空圧力IHジャー炊飯器 炎匠炊き RC-10ZWT

実売価格11万5080円

真空圧力IHジャー炊飯器のフラッグシップモデル。地域で異なる水硬度に合わせて炊き方を調節する新機能「水硬度炊き分け」を搭載する。熱対流の回転方向を切り替える加熱方式を採用し、米本来の甘みを引き出す。

 

↑内釜は大きな熱対流を起こす丸底形状を採用。加えて、より効率的に対流させるために中央部分に膨らみを設けた

 

↑業界初(※)のカラータッチ液晶を採用。ベースカラーはブラック/ホワイトに切り替えられ、非使用時は表示が消えるノイズレス仕様だ
※:国内家庭用100Vジャー炊飯器において(2022年4月20日発売)

 

【ヒットの裏付け】水硬度炊き分けが好評で出荷台数は従来機の4倍以上

従来の炊飯器にはなかった、水の硬度に合わせて炊き分ける新機能に惹かれるユーザーが多数。生産・出荷台数は、従来機種(RC-10ZWP)と比べ昨対4倍以上、シェアも昨対2〜3倍以上で推移している。

パナとフィリップス、電動歯ブラシの「快感」はどっちが上?【安井達郎連載】

【連載】安井達郎、イケてる家電で、イケてる旦那になる

モデル・俳優として、企業広告やCMに引っ張りだこの安井達郎さん。写真・映像制作のジャンルでも活躍し、マルチな才能を発揮しています。

 

今年5月に結婚したばかりの達郎さんが、イケてる家電を手に入れてイケてる夫への道を突き進むこのコーナー。第1回の後編は前回記事に引き続き「電動歯ブラシ」。電動歯ブラシは初体験という達郎さんが実際にパナソニックのドルツとフィリップスのソニッケアーをレポートします。

 

【前回記事】

最新「電動歯ブラシ」ってメーカーで何が違うの?未体験な人も納得する3つのポイント【安井達郎連載】

 

【プロフィール】安井達郎:モデル、俳優。ファッション雑誌をはじめとした各種メディアで活躍するほか、MV監督など映像作家としても活動。ライフワークはVlog制作。健康でより楽しい生活を提案するソロプロジェクト「NEW VIDEO」も主催。Instagram:https://www.instagram.com/tatsuroyasui/ YouTube:https://www.youtube.com/user/tstty51

 

【今回使った製品】

パナソニック「ドルツ EW-DT52」実売価格2万7800円。ドルツで「トップグレード」に位置付けられるフラッグシップ。「W音波振動」に加え、毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」が歯周ポケットに入り込み汚れをかき出す。9月に後継モデルとなる「EW-DT72」が発売。Bluetooth連携機能が強化されている。

 

フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」実売価格3万5891円。SenseIQ(センスIQ)テクノロジーにより、毎秒最大100回の速度でブラッシング圧力、動き、ブラッシング範囲を検知。使うほどに上手に磨けるようサポートしてくれる。

 

【使ってみた1:ファーストインプレッション】→恥ずかしいぐらい落ちる

ああ、これは手で磨くのとは全然違います! 歯がツルツル、いや、トゥルトゥルですね(笑)。「こんなに汚れてたの?」って思われそうで、口をそそぐときめっちゃ恥ずかしかったですもん(笑)。

 

磨いているときの2社の感覚の違いですが、フィリップスは個性が強いですね~。逆にパナソニックは普段使っている手磨きの感覚に近く、口にすっと入る。口に入れたときの感覚はパナソニックのほうが馴染みやすいです。

【編集部補足】パナソニックはフィリップスに比べてブラシのサイズがコンパクトで、ブラシのヘッド部分も薄いのが特徴。手磨きの歯ブラシのような形状を実現しており、手磨きと同じ感覚で口内に入れられる

 

【使ってみた2:磨きの振動】→気持ちよさはパナソニック、ダイナミックさはフィリップス

振動に関しては、パナソニックのほうが気持ち良かったですが、フィリップスのダイナミックな振動は、手磨きしてきた僕からすると、「磨いてるな!」という実感がありました。ヘッドの太さもあって、歯医者さんで処置されているときのイメージに近いんですよね。「実感」を感じられるのが良いです。

↑ドルツの振動の様子

 

あと、フィリップスはテクノロジー的な機能も面白くて、歯に強く当てすぎるとブルブルブルっと震えて押し付けすぎを教えてくれたり、一定時間経つと一瞬振動が止まって次の磨きエリアへ誘導してくれたりと、そのへんのギミックが心くすぐりますね。

 

↑フィリップスの振動の様子

 

【使ってみた3:Bluetooth機能の本音】→毎回はやや手間かな

どちらもスマホアプリを使ってガイドしてくれるそうなんですが、歯磨きのたびにスマホを立ち上げてBluetooth接続するのはやや手間かなと思いました。

 

【使ってみた4:ガジェットとしての魅力】→フィリップスのレザー調が高級感たっぷり

↑フィリップスの携帯用のケース

 

ガジェットとしては、フィリップスのUSB充電(USB-C)ができる、携帯用レザー調ケースが高級感もあってよかったです。ただ、底のゴールドの色合いは、デザイン的には好き嫌い分かれるかも。パナソニックのケースは、カバンに入れるなら質感的にもうひとつ袋が欲しいと思いました。フィリップスだったらそのまま入れても大丈夫!

 

ただ、どちらも充電しておけば、中長期の旅行も全然平気そうですね。ちゃんと考えられてますね。

↑パナソニックの携帯用のケース

 

達郎さんの最終セレクトは?

今回、僕が選んだのは、フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」です! ギミック感を含め、磨きの楽しさが気に入りました。ヘッドの太さも僕は嫌いじゃないですね。

 

佇まいでいうと、充電スタンドに置いたときの浮いてるデザインがパナソニックのドルツのほうがカッコいいかな。本音は両方持っていたら楽しいと思うんですよね……。どちらを買っても、どちらかが欲しくなる。そのくらいアイテムとして違うと感じました。

↑パナソニック・ドルツの充電台。浮いているような見栄えでスタイリッシュ

 

「電動歯ブラシ」編のまとめ

「パナソニックはクセがなくてどなたにでもオススメ。フィリップスはガジェット好きで、ヘッドの太さが気になったので男性向け」と達郎さんも言う通り、初めて電動歯ブラシを使うという方には、日本人の口のサイズに合わせて作られたパナソニックの「ドルツ」が選択としては安心でしょう。

 

ただ、「値段が劇的に変わらないなら、面白みのあるフィリップスがいいかなと思いました!」という達郎さんの決断は、“イケてる”チョイスかも。毎日もしくは毎食の歯磨き習慣が変われば、口内ケアのやり方も変わります。達郎さんにはどこかのタイミングでまたフィリップスを使った感想を聞いてみましょう。引き続き、ご期待ください。

 

まとめ/卯月 鮎、撮影/鈴木謙介

重ねて使える冷凍庫! オシャレなデザインでインテリアに馴染む「Chiiil」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、クラファン発冷凍庫「Chiiil(チール)」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

Chiiil(チール)

リビングや寝室にも馴染む重ねて使えるデザインが斬新

【冷凍庫】

2022年4月発売

日立

Chiiil R-MR7S

実売価格8万5310円

キッチン以外のスペースにも置きやすい新コンセプトの冷蔵庫。グレー系を中心に10色のバリエーションを揃え、室内のレイアウトに合わせて選びやすい。最低約2℃から最高約16℃まで2℃刻みの温度調節と、庫内の棚の位置調整が可能。

 

↑本体サイズはW559×H750×D420mm。リビングや寝室など様々な部屋に設置しやすく、2台を組み合わせて縦置き・横置きもできる

 

【ヒットの裏付け】GREEN FUNDINGで目標の7倍を達成

昨年12月から3か月間クラファンサイトで先行予約を行い、目標の7倍以上にあたる720万円超を達成。ショールーム「蔦屋家電+」の展示でも冷蔵庫に見えないデザイン性を評価する声が多く寄せられた。

最新「電動歯ブラシ」ってメーカーで何が違うの?未体験な人も納得する3つのポイント【安井達郎連載】

【連載】安井達郎、イケてる家電で、イケてる旦那になる

モデル・俳優として、企業広告やCMに引っ張りだこの安井達郎さん。写真・映像制作のジャンルでも活躍し、マルチな才能を発揮しています。

 

今年5月に結婚したばかりの達郎さんが、イケてる家電を手に入れてイケてる夫への道を突き進むこのコーナー。第1回は「電動歯ブラシ」。メーカーによってどんな違いがあるのか?  GetNavi web編集長の山田による製品選びのお役立ちネタも交えながら、「機械や家電苦手なんだよなぁ」という人にも参考になる情報をお届けしています。なお、第1回の後編では、製品を使用してレビュー。実際の使用感もレポートしていく。

 

【プロフィール】安井達郎:モデル、俳優。ファッション雑誌をはじめとした各種メディアで活躍するほか、MV監督など映像作家としても活動。ライフワークはVlog制作。健康でより楽しい生活を提案するソロプロジェクト「NEW VIDEO」も主催。Instagram:https://www.instagram.com/tatsuroyasui/ YouTube:https://www.youtube.com/user/tstty51

 

【プチ情報1】電動歯ブラシはゴシゴシしないもの

山田 達郎さんは、歯磨きって普段どうされてますか?

 

達郎 手で磨いてますね。いまのところ、歯ブラシへのこだわりもなしです。ドラッグストアで売っているありふれた歯ブラシで、固さも「ふつう」です(笑)。歯磨き粉は歯が白くなるという「WHITH WHITE」を使っています。といった感じで、電動歯ブラシは未体験です。以前、撮影で電動歯ブラシを当てたことがありますけど、動かして磨いたことはありません(笑)。

 

山田 おっと、その発言は電動歯ブラシ初心者ですね! 電動歯ブラシは磨くときに動かさず、歯にそっと当てるだけなんです。

 

達郎 ああ、確かに! そんなことをちらっと聞いた覚えがあります。

↑左がGetNavi web編集長・山田

 

山田 電動歯ブラシは先端のブラシが高速で振動してくれます。手磨きよりも汚れを落としてくれるデータも各社出しているのですが、何より体感面では「口の中のすっきり感」が圧倒的に違います! 今回、電動歯ブラシを使いたいと思ったきっかけはなんですか?

 

達郎 妻が使っていて、「電動歯ブラシめっちゃいいよ!」ってオススメされました。それと、歯医者に行ったとき、歯の磨き方を注意されました。手だと磨き残しあるみたいで……。

 

山田 なるほど。では、達郎さんが電動歯ブラシに一番求めていることはなんでしょう?

 

達郎 やっぱり口のなかをより清潔にしたいので、磨きのクオリティですね。それと、ガジェットとしても興味があります。

 

【プチ情報2】電動歯ブラシと電動シェーバー、シェアが高い3社は同じ

山田 それでは個別の注目製品に入る前に簡単に市場全体の説明をしますね。電動歯ブラシはパナソニック、フィリップス、ブラウンの3社が市場で大きなシェアを占めています。ちなみに、この3社は電動シェーバーでも激しいシェア争いを繰り広げています。「モーターの制御」という点では電動歯ブラシも電動シェーバーも類似していますね。

 

達郎 なるほど、勉強になります!

山田 では、「各社の特徴は?」というと、まずパナソニックは「W音波振動」を大きく打ち出しています。これは「ヨコ」方向の動きと「タタキ磨き」の2つの磨き方で、歯周病の原因プラークをかき出してくれます。

 

音波を使うのはフィリップスも同様。音波と高速振動で汚れを落としてくれます。また、フィリップスは独自のセンサーを取り入れて自動で制御をしたり、ブラシの種類も1種類に集約したりと、使う人の負担をなるべくかけない「おまかせあれ!」なのが特徴です。

 

↑今回紹介するドルツ(詳細は後述)に付属する替えブラシ。左から、歯周ポケットの汚れを集中的に除去できる「極細毛ポイント磨きブラシEW0861」、歯垢やステインのケアができる「クリーン&ホワイトブラシ EW0820」、薄ヘッド・細ネックブラシで奥歯まで磨ける「極細毛ブラシ(コンパクト)EW0800」、そのラージサイズの「極細毛ブラシ(ラージ)EW0801」

 

↑今回紹介するソニッケアー(詳細は後述)に付属する替えブラシ。左が、歯垢除去・ステイン除去・歯ぐきケアすべてを行える「ソニッケアー プレミアムオールインワン ブラシヘッド レギュラー」。歯垢除去力は手磨きの最大20倍、2日間で最大2倍のステインを除去する。右は舌磨きブラシヘッド

 

ブラウンは音波ではなく、形が特徴的な丸形のブラシが回転する方式です。AIを推していて、センサーで感知して磨き残しをアプリ上にデータで表示してくれます。

 

達郎 そんなに違うんですね!

 

山田 ちなみに持ち物としてのガジェット感でいうと、フラッグシップクラスになると専用ケースが付属するのが普通で、フィリップスはレザー調になっているなど、スタイリッシュさも打ち出されています。そのあたりも購入時のポイントになりますね。歯ブラシは毎日複数回使うモノなので、所有欲を満たしてくれるものだと、歯磨きの時間が充実します。

 

達郎 今回ピックアップしたのは、パナソニック「ドルツ EW-DT52」と、フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」、どちらもフラッグシップモデルなんですね。

パナソニック「ドルツ EW-DT52」実売価格2万7800円(税込/以下価格はすべて税込価格)ドルツで「トップグレード」に位置付けられるフラッグシップ。「W音波振動」に加え、毛先の細さ約0.02mmの「極細毛ブラシ」が歯周ポケットに入り込み汚れをかき出す。9月に後継モデルとなる「EW-DT72」が発売。Bluetooth連携機能が強化されている

 

山田 そうです。価格的にはフィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」が実売価格で3万6000円くらい。パナソニック「ドルツ EW-DT52」は実売価格2万7800円です。

フィリップス「ソニッケアー 9900 プレステージ」実売価格3万5891円。SenseIQ(センスIQ)テクノロジーにより、毎秒最大100回の速度でブラッシング圧力、動き、ブラッシング範囲を検知。使うほどに上手に磨けるようサポートする

 

【プチ情報3】替えブラシのコスパはパナソニックが優勢

達郎 あの、思ったんですけど、ブラシの交換時期って、メーカーによってかなり違ってきたりするのでしょうか?

 

山田 それは鋭い質問です! フィリップスはブラシをだいたい2~3か月に1回替える必要があるんですよ。実売価格は1本あたり1275円前後。

 

パナソニックは3か月に1回ほどで、ブラシ1本あたりの実売価格は550円前後。ただ、パナソニックは狙ったポイントを絞って磨ける専用ブラシも用意していて、こちらは1本あたりの実売価格が385円。

 

ブラウンも用途別でいくつかブラシがありますが、実売価格は1本あたり1100円前後。ポイント磨きブラシを使う場合でも、パナソニックが運用面でコスパが良いです。

 

本体実売価格 替えブラシ実売価格/1本あたり 替えブラシの年間コスト
パナソニック
ドルツ EW-DT52
2万7800円 550円(※1) 2200円
(3か月で交換時)
フィリップス
ソニッケアー 9900 プレステージ
3万5891円 1275円(※2) 5100円
(3か月で交換時)
ブラウン 3万3000円 1100円(※3) 4400円
(3か月で交換時)
※1:極細毛ブラシ(コンパクト) EW0800 ※2:プレミアムオールインワンブラシヘッド レギュラー ※3:iORBCB-2EL アルティメイトクリーン 2022年8月3日時点

 

達郎 一番コストがかかるのはフィリップス?

 

山田 そうですね。2社の年間のランニングコストを比べると3000円近いの差が生まれます。ただ、フィリップスの場合はブラシの種類は1本で済みますし、ブラシにも電気的機構が組み込まれていて、交換タイミングを振動で教えてくれるからわかりやすい。専用ケースの機能とクオリティも高いので、総合的なコスパという意味ではパナソニックと接戦の具合です。

 

今回は、電動歯ブラシの全体像をお伝えしましたが、次回の記事ではパナソニックとフィリップス、実際に使った感想をレポート。同じ「音波」を使う製品でも全然使い心地が違う点を達郎さんがレポートします。

↑同じ音波を使う歯ブラシでも全く使い心地が違った!その模様をレポート

 

まとめ/卯月 鮎、撮影/鈴木謙介

冷蔵庫の冷凍室の容量不足を解消! 省スペースで設置しやすい「セカンド冷凍庫」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、冷蔵庫「スリムフリーザー AQF-SF10K」を紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

セカンド冷凍庫

省スペースで設置しやすく冷蔵庫の冷凍室の容量不足を解消

【冷凍庫】

2021年7月発売

AQUA

スリムフリーザー AQF-SF10K

販売終了

横幅36cm、高さ145cmのスリムボディながら容量102Lを実現。家具の間などデッドスペースに設置できると評判に。食材の大きさや形状に合わせてバスケットと棚を使い分けられるのも魅力。シンプルなデザインがインテリアに調和する。

 

↑現在は後継機種AQF-SF11M(実売価格5万1700円)が発売中。新色シャインブラックが加わり、サイズは変えずに容量が105Lに増加した

 

↑4段の引き出し式バスケットとガラス棚は取り外し可能。ガラス棚はフラットなので、型崩れが心配な食品も傾けることなく出し入れできる

 

【ヒットの裏付け】冷凍食品の消費が増えて冷凍庫も需要増

共働き世帯の増加やコロナ禍により冷凍食品や食材のまとめ買いをする人が増えたことで、ホームフリージングの需要が急増。当初想定した2倍以上の売れ行きで生産が追い付かず、数か月に渡って品薄状態が続いた。

斬新家電! レトルト食品を湯沸かし不要でパウチごと温める「レトルト亭」

早いもので、2022年ももう下半期!! そこで、上半期に売れたモノ・話題になったコトを総ざらい! 今回は「家電」カテゴリの“売れたモノSELECTION”から、クラファン発レトルト専用調理器「レトルト亭」などを紹介。

※こちらは「GetNavi」2022年8月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

レトルト亭

レトルト食品を湯沸かし不要でパウチごと温める斬新家電

【レトルト専用調理器】

2022年1月発売

アピックスインターナショナル

レトルト亭 ARM-110

実売価格7680円

お湯を使わずにレトルト食品を温められる調理器。レトルト食品を袋のまま投入し、本体に内蔵された低温ヒーターでパウチを挟み込んで温める。本体サイズは約W255×H200×D80mmとスリムなので、限られたスペースにも設置しやすい。

 

↑定格消費電力200Wと省電力なので電子レンジとの同時使用も安心。レンジでご飯を温めるなど並行して調理すれば時短になり、アツアツをいただける

 

↑ダイヤルを回すだけの簡単操作。目盛りの「小盛」は180g、「普通」は260g、「大盛」は300gまでがそれぞれで調理できる容量の目安だ

 

レトルト食品生産数量の推移(※1)によると、レトルト食品市場は10年間で概ね伸長傾向にある。例えばカレーは約1.1倍、シチューは約1.4倍、スープ類は約1.5倍の増加(※2)を記録しており、コロナ禍で引き続き市場の成長が見込まれる。

最近では丼ものや惣菜も登場しており重宝されているが、一方でお湯を沸かすのを手間に感じる人は多い。また、パックごはんやパスタもレンジで準備しようとすると時間がかかることも。そこで活躍するのが、レンジも湯沸かしも不要なレトルト亭だ。レンジでごはんを温めながら、パスタを茹でながら、カレーやパスタソースは本機にセットすれば、実に効率的。時短だし、先に温めていたごはんが冷めてしまうこともなく、アツアツを楽しめる。パウチごと温められるのでラップも要らず、洗い物とゴミを最小限に抑えられるのもうれしい。

商品化に際しては同社内でも、「レトルト食品の利便性を考えればレンジ1台で十分なのでは」といった、懐疑的な意見があったという。そこで生活者にダイレクトに訴求できるプラットフォームを試金石とするべく、クラウドファンディングを実施。結果として応援購入総額2200万円超、サポーター数3100人という実績を残し、その有用性を証明した。

各種メディアでの紹介やSNSでの反響も追い風となり、1月末の一般発売から4月末までの3か月間で約4万7000台を売り上げている。ライフスタイルの多様化に合わせて、さらなる利便性、安全性、省エネ性を追求する同社のプロダクトに今後も注目だ。

※1:公益社団法人日本缶詰ビン詰レトルト食品協会、2020年最新データおよび2011年以降推移データ
※2:それぞれ2020年と2011年の生産箱数に基づく

 

【ヒットの裏付け】クラファンで注目を集め一般販売も想定以上の好発進

試験的に行ったクラファンで購入総額2200万円以上を達成。バラエティ番組「家事ヤロウ!!!」の2022年ヒット予測で本誌編集長・川内が推薦して第1位に輝き、業界で話題を呼んだ。一般販売も好調。

 

 

コレも話題に!

ボタンひとつで温玉も作れる失敗知らずのゆで卵調理器

アピックスインターナショナル

ゆで卵調理器 エッグマイスター AEM-420

実売価格4490円

生卵をセットして注水、スイッチを押せば一度に4個のゆで卵が完成。固ゆでや半熟、コンロでは温度調節が難しい温泉卵も簡単に作れる。昨年4月の発売から1か月間で年間目標の3倍にあたる3万台、1年間で6万5000台を売り上げた。

 

ネクストヒット!? 同社の注目家電

ソーラー充電でき多彩なシーンで活躍!

アピックスインターナショナル

SOTOMO ソーラーパワーファン APF-560

実売価格1万1880円

背面にソーラーパネルを備え、屋内外問わず使える折りたたみ式の扇風機。太陽光発電した電気は内蔵バッテリーに蓄電されるので、アウトドアでの使用や停電時にも重宝する。USB接続で外部デバイスへの給電も可能。

これなら「当日の朝」でも焼き上がる!「超早焼きパン」搭載のシロカ「おうちベーカリー ベーシック」登場

シロカはホームベーカリーのエントリーモデル「おうちベーカリー ベーシック SB-1D251」を9月10日に発売します。実売予想価格は1万5000円前後(税込)。

↑サイズ(約):幅24.2×奥行30.8×高さ 25.7cm、本体重量(約):3.6kg(パンケース、パン羽根含む)、対応斤数:1斤、メニュー数:21、タイマー予約:13時間まで、消費電力:500W(ヒーター450W/モーター50W)

 

47分で焼き上がる「超早焼きパン」メニューを搭載

「おうちベーカリー ベーシック」は、47分で焼きあがる「超早焼きパン」メニューを搭載。通常、パンを焼くと半日程度かかることもありますが、これなら朝に仕込んで当日の朝のうちに食べることも可能です。「時間がなく、なかなかホームベーカリーの出番がない」「調理時間の長さでパン作りを諦めていた」という方も、ごはんを炊くのと同じ感覚で手作りのパンが楽しめるとのこと。

↑超早焼きパンのイメージ

 

↑47分で焼き上がる超早焼きパンをシロカで試食することができました。通常のパンよりは色白な見た目で、自然な小麦の味わいとしっとりした食感が楽しめました

 

基本のパンメニューはもちろん、ピザ生地やケーキ、ヨーグルトや甘酒、焼きいもといったパン以外のメニューまで、充実の21メニューを搭載。ちなみに、冬は自家製のもちができる「もちつき」メニューの需要が大きく、ホームベーカリーがよく売れるのだとか。また、付属のオリジナルレシピブックには94レシピを掲載しており、幅広いメニューを楽しめます。

↑付属のオリジナルレシピブック。日持ちして香気成分も失われにくいという「天然酵母パン」のレシピも掲載しています

 

洗い物はパンケースとパン羽根のみと少ないため、お手入れも簡単。さらに本機ではふたが取り外せるようになったことで、よりお手入れがしやすくなったといいます。液晶画面が見やすく、いまどの工程なのかがわかる表示となっているのもうれしいところ。幅24.2cmのコンパクトなサイズも魅力です。

↑ふたが取り外せるのが便利。ふたのガラス窓から中が見えるのもミソ

 

↑見やすい液晶画面。「こね」「発酵」「焼き」といった画面上部のアイコンが反転し、現在の工程を教えてくれます

 

自宅で手軽に焼き立てパンを食べたい方、初心者でもわかりやすいモデルを探している方、色々な料理が作れる手ごろな調理器がほしい方は、ぜひ注目してみてください。

忙しい朝こそ使いたい! ティファール史上最速、最軽量の衣類スチーマー「アクセススチーム ファースト」が登場

グループセブ ジャパンは9月、家電ブランド「ティファール」から衣類スチーマー「アクセススチーム ファースト」を発売します。参考価格は税込9000円。

↑製品サイズ:W110×D130×H300mm、製品重量:約725g(水タンクが空のとき、本体のみ、コード部分含む)、注水量:70 ml、スチーム量:平均約16g/分(※使用条件等により異なる)、定格消費電力:1100W

 

電源を入れてわずか15秒で立ち上がる

本機は、ティファール史上最速の立ち上がり時間が特徴。電源を入れてから立ち上がるまでの時間は15秒と短く、忙しい朝や出かける前にサッとケアができて便利です。さらに、ティファール史上最軽量の725gなので、疲れにくく手軽に使用可能。平均16g/分のパワフル連続スチームが繊維の奥までしっかり浸透し、衣類をハンガーにかけたままでも繊維をしっかりほぐしてシワを伸ばします。

使い方は電源を入れてスチームトリガーを引くだけなので、初心者でも簡単。本体から水タンクを取り外せるので、給排水もラク。付属のアタッチメントブラシは、シワを伸ばしながらブラッシングもできるので、コートやニットなどの毛並みを整えたり、毛くず・ホコリを取ったりしながらシワ伸ばしが可能です。このほか、蒸気によってウイルス除去・除菌、花粉・アレル物質低減、脱臭、殺ダニなどにも活用できます。

 

ティファール製品で最もスチーム量が多い「アクセススチーム フォース」はスチーム量が約23g/分なのに対し、「アクセススチーム ファースト」はスチーム量は落ちますが、それでも平均16g/分は十分なスチーム量。立ち上がり時間が短く、軽くて取り回しの良さも期待できるため、忙しい朝にかける場合にも役立つはず。バランスの取れた衣類スチーマーを探している方は、ぜひ注目してみてください。

↑ティファールの衣類スチーマーのラインナップ

冷凍パンも「サクふわ」に! 人気の家電シリーズ、象印「STAN.」からオーブントースター登場

象印マホービンは、シンプルな機能とスタイリッシュなデザイン、リーズナブルな価格で人気を集める家電シリーズ「STAN.」(スタン)より、「オーブントースター EQ-FA22」を発売します。発売日は9月1日で、実売予想価格は2万2000円(税込)です。

↑サイズ/質量(約):幅33.5×奥行30×高さ26.5cm/4.3kg(トレー含む)、消費電力:1000W、カラー:ブラック

 

パン好きにうれしい9つの「マイコン自動コース」

「オーブントースター EQ-FA22」は、パン好きにうれしい9つの「マイコン自動コース」を搭載しているのが特徴。外はサクッと、中はふんわりとした食感のトーストに仕上げる「サクふわトースト」コースをはじめ、冷凍した食パンを絶妙な食感に仕上げる「冷凍サクふわトースト」コース、冷凍クロワッサンの生地をおいしく焼き上げる「冷凍クロワッサン生地焼き上げ」コースなどを用意しています。

このほか、平日にサッと作れる簡単なものから、休日に手間をかけて楽しめるものまで、15のレシピを掲載したレシピブックが付属。温度調節は、80℃から250℃まで10℃刻みの細かな設定ができるので、料理のレパートリーが広がります。焼き網をはずしてつまみをスライドするだけで手軽にとびらがはずせるので、本体との隙間などのお手入れもカンタン。「はずせるもち焼きネット(焼き網)」「スライド式くず受け皿」も便利です。パン好きで使いやすいトースターを求めている方は、ぜひ注目してみてください。

市販のプリンでふわふわカキ氷!? ドウシシャのかき氷器でユニークな真夏のおやつ作り

すっかり人気スイーツの地位を獲得したかき氷。そのブームをけん引したのが、ふわっとした食感の氷です。

 

各メーカーからエアリーに仕上げられるかき氷器が発売されていますが、今回は最新機種であるドウシシャの「電動ふわふわとろ雪かき氷器」をレビューします!

↑ドウシシャ「電動ふわふわとろ雪かき氷器 DTY-B2BK」6578円(税込)●サイズ:約W155×D200×H355mm ●質量:約1.3kg。カラーは写真のブラックとグリーンの2色展開

 

「いくぜ、100万台」か!?

「電動ふわふわとろ雪かき氷器」は2016年に誕生し、この2022年には累計販売台数が100万台を突破する見込みだという人気シリーズ。今回のDTY-B2は今年3月に発売された最新モデルで、氷の食感を調節できる「刃の高さ調節ダイヤル」の位置がリニューアルしました。

↑「刃の高さ調節ダイヤル」が本体の側面に配置され、氷の仕上がり調節が簡単になりました

 

エアリーな氷を作る秘密は、氷をしっかり固定する独自の「スパイクベース」にあります。ジュースやプリンなどを凍らせて作る氷は糖度が高く、氷自体が柔らかいため、従来のかき氷器では削りにくいものでした。そこで氷をしっかりと固定できる設計の「スパイクベース」を開発。スタッズのような突起が柔らかい氷でもしっかりとキャッチするので、エアリーな氷ができあがるのです。

↑右のトガッた突起の付いたパーツが「スパイクベース」。氷の塊を入れる「インナーリング」(左)と連動し氷をガッチリ固定するので、柔らかい氷でもエアリーに削れるのです

 

↑パーツを分解した状態。「スパイクベース」は取り外して丸洗いできるのが嬉しいポイントです

 

では、どのようなかき氷が作れるのでしょうか。本機では、料理研究家やメニュープランナーとして活躍する坂口もとこさんが専用レシピを監修。10種類のレシピが載ったパンフレットが付いてくるので、気軽に個性派かき氷を作ることができそうです。

↑ラミネートされたレシピは、カラーでわかりやすいことも特徴

 

↑本機はこの製氷カップで凍らせたものをセットして削ります。2つ付いているのでたっぷり作りたいときにも便利

 

チョコバナナプリン氷をシュルッとスライス

今回は公式レシピより、2種類のメニューにトライ。まずは「チョコバナナプリン氷」から。用意するのはチョコレートとバナナ、そして市販のプリンだけ。ボウルにバナナとプリンを入れてフォークで潰し、細かく刻んだチョコレートを加えて混ぜます。

↑このような形で、潰したバナナプリンにチョコチップをブレンド

 

次に、ブレンドしたものを製氷カップに入れて冷凍庫で凍らせます。分量を入れすぎるとこぼれたり、あふれたり、故障の原因になったりするので、8分目を目安に注ぐのがベター。数時間経ってカチカチになったら取り出し、とけないうちにすぐセットしましょう。

↑冷凍庫に数時間入れたら準備は完了。写真左は次に作る「いちごグレープミルク氷」用に凍らせたものです

 

↑本機の氷ケースの内側に「インナーリング」をかませて、チョコバナナプリンの塊を投入。さらに「スパイクベース」の付いた上部パーツをカチャッとセットして準備完了です

 

削るためのスイッチは電源ボタンひとつなので、操作は至って簡単。押すとモーターの回転音とともにシュルシュルッと氷が削られ、器にどんどんかき氷が積もっていきます。

↑見事な薄切りのスライス。エアリーなチョコバナナプリンが驚きの速さでシュルシュルとスライス!

 

↑あっという間にでき上がり。仕上げに板チョコレートとバナナスライスをトッピングして完成です

 

いちごグレープミルク氷は映えもナイス

もう一品は、先ほど軽く触れた「いちごグレープミルク氷」。こちらは最初にグレープジュースと練乳を混ぜて製氷カップで凍らせます。

↑練乳を混ぜた凍らせる前のグレープジュース

 

ここからは「チョコバナナプリン氷」と同じ要領で本機にセットし削ります。練乳グレープはチョコバナナプリンよりも液体がサラっとしていたぶん、シャーベットのようにシャリ感のある質感に。とはいえ、こちらもエアリーでスピーディに削れていきます。

↑「刃の高さ調整ダイヤル」を調整し、細かめにシェービング

 

次の作業はある程度スピード勝負です。削った練乳グレープ氷がとけないうちに、冷凍いちごをそのまま「インナーリング」付きの氷ケースにコロンと数粒入れてセット。冷凍いちごは、コンビニやスーパーの冷凍コーナーで売っているタイプが手軽かつリーズナブルなのでオススメです。

↑いちごの旬は冬~春なので、スーパーへ行ってもなかなか見かけないはず。また、夏場の青果いちごは高価なので冷凍タイプがおすすめです

 

冷凍いちごを適量入れたら、これまで同様に上部パーツをかぶせてセット。こちらは削ると、まるでバラの花びらが舞うかのようにハラリと削れて積もっていきます。しかも色味が鮮やかで、シズル感も抜群。

↑グレープの紫といちごの赤が美麗なコントラスト

 

↑「いちごグレープミルク氷」(右)は練乳をかけて完成。先に作った「チョコバナナプリン氷」と並べてみました

 

食感や味は? ⇒最高でした

こうして「チョコバナナプリン氷」と「いちごグレープミルク氷」が完成しました。手前味噌ながら、ともにヴィジュアルはバッチリな仕上がりですが、肝心なのは味わい。特に本機のウリであるエアリーな氷の食感が気になります。まずは「チョコバナナプリン氷」からひと口。

↑ふわとろのバナナプリン氷に、チョコチップのアクセントがイイ感じ!

 

ベースがトロトロのプリンとバナナなので、口のなかでフワッと消える溶け方がたまりません。そして、コリッとしていながら時間差でとけていくチョコチップとのメリハリも絶品です。ただ、あまりにもメリハリが強いので、選ぶチョコレートは生チョコなど柔らかいタイプのほうがより全体のまとまりがいいかもしれません。

↑次は「いちごグレープミルク氷」の味わいをチェック

 

「いちごグレープミルク氷」は素材が関係しているのか、シャリッとした食感も相まっていっそう冷たく感じました。味はいちごの酸味が印象的で、練乳の甘さが好アクセントに。練乳グレープのかき氷も想像より甘酸っぱく、なかなか清涼感が強めのかき氷でした。

 

縁日にあるような、普通の氷を削ってシロップをかける古典派タイプをスイーツと呼ぶのはしっくりきませんが、本機で作ったかき氷は確かにスイーツ。多彩な食感や口どけ、味わいのかき氷が自宅で楽しめるのは、なかなかの価値だと思いました。

 

ベースの素材を凍らせる時間はかかるものの、仕込みも動作も思った以上にシンプルで簡単。小さなお子さんがいる家庭なら喜びもひとしおでしょう。レシピは公式サイトからも見られるので、気になる人は本稿と併せてチェックしてみてください。

象印がオーブンレンジ市場に本格参入! 自信作「EVERINO」は食材を浮かせる「うきレジ」が新しい

象印マホービンはオーブンレンジ市場に本格参入し、9月1日に26Lのオーブンレンジ「EVERINO(エブリノ) ES-GT26」を発売します。実売予想価格は6万5780円(税込)。

↑サイズ/質量(約):W487×D399×H370mm/17.5kg、カラー:スレートブラック、ホワイト

 

「レジグリ」「うきレジ」「サクレジ」の3つがポイント

本機の主な特徴は① レンジ機能からグリル機能へ自動切り換える「芯まで“レジグリ”」② 食材を庫内で浮かせて調理する「全方位あたため“うきレジ”」​③ボタン一つで揚げたてのようにサクッとおいしくする「揚げ物“サクレジ”」です。

 

①芯まで“レジグリ”は、「レンジ▶グリル」機能を自動で切り換え、時短で本格調理ができる機能。レンジ機能で、食材の芯まですばやく熱を通し、その後は自動でグリル機能に切り換え、食材の表面にこんがり焼き色を付けておいしく仕上げます。ハンバーグやグラタンも約13分で調理可能。おいしく本格的な料理を時短で味わえます。また、メニューに合わせた「焼き色」調整もできるので、料理のバリエーションが広がります。しかも、角皿はマイクロ波を透過する陶磁器(セラミック)製なので、レジグリ機能を最大限に活かします。

↑芯まで“レジグリ”のイメージ

 

↑芯まで“レジグリ”で作れるメニューの例

 

②全方位あたため“うきレジ”は、食材を庫内で浮かせて全方位から加熱する新発想の機能。下ごしらえした材料を付属のボウルセットに入れ、角皿下部のレールにスライドさせて差し込みます。ボウルセットを庫内で浮かせた状態で調理することで、食材上部と底部の温めムラを抑えた全方位加熱を実現。しっかりと味の染み込んだおいしい料理がボウルひとつで簡単に、時短で仕上がるとのこと。

↑全方位あたため“うきレジ”のイメージ

 

↑ ボウルセットの位置が固定されているので、赤外線センサーが食材の温度を正しく検知します
↑“うきレジ”で作れるメニューの例

 

なお、“うきレジ”でも使える付属のボウルは容器ごと食卓に持っていくことができるので、テーブルセッティングの手間も少なく、後片づけも簡単。料理の下ごしらえや、食材の保存にも使えます。また、シリコーンゴム製のボウルリングは取り外してお手入れできるので、清潔に保てます。

↑多彩に使える「ボウルセット」が付属

 

③揚げ物“サクレジ”は、お惣菜のコロッケや天ぷらなども揚げたてのようにサクッとおいしくする機能。中身は温かいけれど衣がべちゃついている、外はサクサクだけど中身が冷たい、といった揚げ物の温めなおしの不満を解消。「サクレジ」なら、レンジ加熱で中を温め、グリル加熱で衣をサクサクに焼き上げるので、お惣菜の揚げ物も短時間で揚げたてのようなおいしさに仕上げるといいます。

↑「サクレジ」はワンタッチキーでダイレクトに選択できます

 

インテリアに馴染む、落ち着いた質感の「マット調デザイン」や、操作のしやすい「ダブルダイヤル式」、見やすくて使いやすい白黒反転液晶、100℃~高火力250℃の本格オーブン調理なども特徴です。象印が他社からシェアを奪いとるべく、満を持して投入した「EVERINO」。自信作であることは間違いないので、ぜひ注目してみてください。

吸い跡くっきり、なのに軽っ! 日立の最上位クリーナー「パワーブーストサイクロン」は11万円だけにやっぱり違う

日立グローバルライフソリューションズは、コードレススティッククリーナーの最上位モデル「パワーブーストサイクロン PV-BH900K」を8月中旬から発売します。実売予想価格は税込で11万円前後。今回、その体験会が行われたので、本機の特徴をレポートします。

↑パワーブーストサイクロン PV-BH900K。サイズはスティック時D225×W230×H1024mm、ハンディ時はD378×W90×H206mm、標準質量は1.7kg。連続運転時間はターボが約6分、強が約15分、標準が約40分(パワフル スマートヘッド、ミニパワーヘッド非使用時は60分)、自動が約15~40分。充電時間は約2時間。カラーはライトゴールド

 

新開発のモーターで吸い込む力が約20%アップ

本機は新開発の「パワフル3Dファンモーター」を搭載。空気の流れを効率よく制御することで、標準質量1.7kgの軽量を保ったまま従来機種と比べて空気を吸い込む力を約20%向上。強烈なパワーを実現し、じゅうたんの奥のごみまでしっかり吸引するとのこと。

 

実際に本機を手にしてみると、思わず「軽っ!」という声が出たほど軽い印象。パワーがありそうには思えないのですが、重曹をまいたじゅうたんの上で使ってみると、吸った跡がくっきりわかるほどキレイに吸引。ヘッドが床に吸い付くことがなく快適に動かすことができ、運転音も気になりません。

↑重曹をまいたじゅうたんで使うと、吸った跡がくっきり! ヘッドには軽い力で前に進む自走機能や、押すときも引くときもごみをしっかり吸う「シンクロフラップ」も搭載しています

 

↑ダストボックスを見ると、しっかり重曹が取れています

 

↑より強力な吸引力を求めるニーズに応え、運転モードは従来の「標準」「強」に「ターボ」が新たに追加されました

 

「パワフル スマートヘッド」に搭載した、「ごみくっきりライト」は従来モデルから引き続き踏襲。合計7灯の光を効率的に集めるレンズで前方を照らし、ごみの視認性を高めます。白色に加え、もっとも明るく感じる波長に近い緑色の LEDライトを採用することで、暗いところはもちろん、明るいところでも見えにくいごみを浮かび上がらせます。

↑見えにくかった粒状のごみが「ごみくっきりライト」で浮かび上がっているのがおわかりでしょうか

 

↑ごみ捨てはカンタン。手元のレバーを引くだけで、ダストカップの底がパカッと空きます。

 

このほか、電池の充電方式の改良、具体的にはACアダプタの改良によって電流を増やしたことで、充電時間を従来の約3.5時間から約2時間に短縮しました。

 

アクセサリーが「これでもか」と付属

また、同社のハイエンドモデルらしく、アクセサリーが「これでもか」と付属しています。なかでも、伸縮できる新採用の「伸縮すき間用吸口」を伸ばしてセットしたところ、おそろしくリーチが伸びたのが印象的。延長ホース「スマートホース」は通電する仕様になっており、セットしたツールのLEDライトや回転ブラシが機能するのも密かな特徴とのこと。ふとんやソファなどに使える「ミニパワーヘッド」、小物のすき間やサッシの掃除に便利な「ほうきブラシ」なども付属しています。

↑「伸縮すき間用吸口」を伸ばしてパイプにセットするとかなりのリーチに。ベッドのすき間の奥のほうまで吸えそうです

 

↑スマートホースと延長パイプ、パワフル スマートヘッドを組み合わせた状態。通電しているのでLEDが点灯し、自走機能も稼働します

 

↑付属ツールは充電台に収納できます

 

このほか細かいことですが、従来モデルで「充電台、デカいねぇ」と言われた反省を踏まえ、充電台の支柱部分を細くして見た目をすっきりスリムに見せています。

↑奥から二番目が従来モデルで手前が新モデル。新モデルの支柱の背面が削られてスリムになっているのがわかります

 

再生プラスチックを使用したエコなモデルも同時発売

体験会では、同時発売されるPV-BH900SKも展示されていました。これは、PV-BH900Kと同じスペックで、再生プラスチックを40%以上使用したエコなモデル。販路はEC限定で、価格はPV-BH900Kと同様の税込11万円前後。カラーはサテンブラックとなっています。充電台や掃除ツールなどの付属品や外観部品などに再生プラスチックを使用したほか、塗装や印刷などの二次的な加工を極力排除することで、リサイクル性にも配慮したとのこと。デザイナーさんによると、色や質感が微妙に違うパーツを違和感なく組み合わせることに苦労したとか。

↑再生ポリプロピレン、再生ポリカーボネート、再生ABSなど再生プラスチックを40%以上使用した「パワーブーストサイクロン PV-BH900SK」

 

↑ヘッド部分の「HITACHI」のロゴには、塗料を入れずプレスだけで刻印しています

 

自社の強みであるモーターをさらに強化し、「これでもか」という付属品を付け、ユーザーの声を採り入れて細かい点を改善してきた「パワーブーストサイクロン」。改良を重視して手堅いモノづくりを行う、実に日立らしいモデルだと感じました。良い製品であることは確かなので、あとは11万円という価格がもう少し何とかなれば、というのが正直なところです。

美髪になるパナソニックの「ナノケアドライヤー」に新モデル登場! 小型化したのに髪の潤いさらにアップ

パナソニックのドライヤーといえば、美髪を気にするユーザーに絶大な人気がある定番アイテム。そんなパナソニックがフラッグシップモデルとなる「ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0J」(以下、EH-NA0J)を発表しました。発売日は9月1日ですが、一足先に実機に触れることができたので詳細をレポートします。

↑新製品はデザインを一新! 本体サイズも従来よりコンパクトになっています。実売想定価格は39,000円前後(税込)。最近のドライヤーは高価格化しているので、美髪機能搭載でこの価格ならむしろコスパが良いかも?

 

これがナノケア? 本体がスタイリッシュなデザインに

実機をみてまず驚いたのが本体デザインの大幅な変更。ナノケアシリーズといえば、ピストル型でノズル上部にナノイー放出口が飛び出ているのが、16年続く定番の形でした。一方、新製品は凹凸の少ないトンカチ型のシンプルでスタイリッシュな形状に変わりました。塗装は前モデルEH-NA0Gに引き続き、艶消しマットな仕上げで高級感があります。従来までの「いかにもドライヤー」というデザインから、よりモダンでインテリアになじみやすい形になりました。

↑歴代のパナソニック製ドライヤー。2006年から2021年までが、我々がよく知るナノケアの定番デザイン。2022年のデザインとの違いが際立ちます

 

↑新モデルEH-NA0J。本体サイズは幅14.8×奥行き7.4×高さ22.1cm、重量約550g。カラーバリエーションはディープネイビー(中)のほか、ラベンダーピンク(右上)、ウォームホワイト(左上)の3色展開。新色ラベンダーピンクは雰囲気のあるニュアンスカラーです

 

見た目がスタイリッシュになっただけではなく、前モデルEH-NA0Gと比較してEH-NA0Jは軽量かつコンパクトになりました。大きさは体積比で27%減、重さは45gの軽量化。小型軽量化すると心配になるのがパワーですが、なんと前モデルより風量は0.1㎥/分アップして1.6㎥/分になりました。

 

本体をコンパクトにできた理由のひとつは、ヒーター部を高密度化し、ヒーターサイズを約半分に小型化したことにあります。そのほか、部品の一部をハンドルに内蔵させるなど、小さな本体に効率よく必要なパーツが詰め込まれています。ただし、ハンドル部分に基板などを配置した関係か、前モデルのようにハンドルを折りたたむことはできなくなりました。

↑前モデルEH-NA0G(左)と新製品EH-NA0J(右)の内部。EH-NA0Jはハンドル部分に基盤などのパーツが配置されているのがわかります

 

実際に持ってみると、コンパクトになったぶん従来モデルよりも取り扱いがしやすくなっています。約550gという本体重量はドライヤーとしては軽量ではありませんが、重心バランスが良いからか、手に持っても重いと感じませんでした。また、ノズルが短くなったことで「ノズルを左右に振りながら風を当てる」という動作が従来モデルより負担なくできます。

↑EH-NA0Jを使用しているところ。コンパクトになったため、取り回ししやすくなっています

 

デザインだけではなく本体内のセンサーも改良されています。前モデルは周囲の温度を検知する「環境センサー」を内蔵し、気温にあわせて温度調整する機能を搭載していました。新製品では環境センサーに併せて「風温センサー」も搭載。周囲の気温だけではなく、風の温度を直接センシングすることで、きめ細かな温度管理ができるそうです。

 

高浸透ナノイーは前モデルよりも髪に届きやすく進化

ヘアードライヤー「ナノケア」シリーズの最大の特徴であり、人気の理由でもあるのが「ナノイー」の存在。ナノイーとはパナソニック独自の技術で、水を目に見えない極小サイズまで微細化したもの。この微細な水がキューティクルの隙間から髪に入り込み水分を与えることで、髪が広がりにくく、しっとりとまとまりやすくなります。

↑モデルの右側にだけナノケアの風を当てたところ。左側にはうねりがありますが、右側はブラシなど使っていないのに髪がストンと落ちています

 

EH-NA0Jに搭載されているモードは、温風のほかに仕上げにツヤを出す「温冷リズムモード」、ナノイーで集中的にうるおいを与える「毛先集中ケアモード」、地肌を優しく乾かす「スカルプモード」、そして肌の潤いケアができる「スキンモード」の4つ。毛先集中ケアやスキンモードは、ナノイーのうるおい機能があってこそといえます。

↑モードは本体側面のボタンで切り替えます。写真のように本体を握った時、親指を少し伸ばせばボタンに届くようになっていました

 

さらに、新製品のEH-NA0Jは「高浸透ナノイー」ユニットを内蔵しています。これは標準的なナノイーの約18倍の水分を発生させられるユニットで、従来製品よりも髪の水分増加量が約1.9倍高くなるそうです。前モデルEH-NA0Gも同ユニットを搭載していますが、新製品の方がナノイー吹き出し口が髪に近い位置に配置されているため、よりナノイーの効果が高いといいます。

↑ノズル下にある穴からナノイーとミネラルマイナスイオンを放出。従来製品よりも吹き出し口が髪の近い位置にあります。ちなみに、ミネラルマイナスイオンはキューティクルの密着性を高め、摩擦に強く、ダメージを受けにくい髪にする効果があるそう

 

デザインの大幅変更で今までのナノケアの弱点を解消

パナソニックのナノケアは、高機能ドライヤーのランキングで毎年トップの人気を誇る名シリーズ。昨年発売された前モデルEH-NA0Gも、数々の家電・美容メディアのアワードを受賞しています。しかし、パナソニックによると「機能は気に入っているけれど本体が大きくて重い」という声もあったそうです。今回の新モデルではこの不満点が軽減され、ますます魅力的な製品になりました。

 

ちなみに、筆者が新製品で気に入ったのが、今回新しく登場した付属ノズル「根元速乾ノズル」の存在。この付属ノズルを装着すると勢いのある風になり、髪の根元に直接風を当てられるようになります。ドライヤーにパワーを求めているユーザーにとって嬉しい進化点です。

↑EH-NA0Jの付属ノズル。左が新しい根元速乾ノズル、右は従来からあったブロー用のセットノズル

 

↑根元速乾ノズルを装着したところ。風の範囲が狭くなり、その分風圧のある風を作り出せます。ロングヘアや髪の量が多い人に重宝しそう

4万円切ったら「そろそろルンバ」でしょ?「使わない理由」を打ち砕く最新モデル「ルンバ i2」を見てきた

そろそろロボット掃除機が欲しいなあ、いやでも値段が高いし、高いわりにちゃんと掃除してくれるのかわからないし、部屋も狭いし。そんな悩みや疑問を解消してくれるロボット掃除機がアイロボットから発売されました。それが「ルンバ i2」です。

↑新製品のルンバ i2。写真右は同製品の裏側で、左上にエッジクリーニングブラシ、中央にデュアルアクションブラシを搭載している

 

「使わない理由」と「使っている理由」が真逆の結果に

「『ルンバパラドックス(※)』という言葉が存在します」と、アイロボットジャパンの挽野 元(ひきの・はじめ)社長は都内で行われた新製品発表会の冒頭でナゾの言葉を発しました。「ロボット掃除機が必要ないと考えている“非検討者”にアンケート調査したところ、機能面・環境面・価格面それぞれで多くの『使わない理由』が浮き彫りになりました」とのこと。

※パラドックス……もともとは定説とは反対の主張や概念のこと。最終的に、一般的な結論とは反対の結論に至ったり自己矛盾したりする説、命題のことを指す

↑ルンバに対する誤解「ルンバパラドックス」とは?

 

その「使わない理由」を見ると、機能面では、ゴミの吸い残しがありそう、操作が難しそう、掃除が雑そう。環境面では、床にモノが多い、家が狭い、(自分が掃除する)時間に余裕がある。価格面では、高価そう、価格と機能が合っていない、安いと性能が不十分……などなど。

 

「その一方で、ルンバをすでに使っているユーザーへのアンケートでは、この機能面、環境面、価格面で全く違う結果が出ています」と挽野氏。

 

機能面では、アプリからの簡単操作、段差を回避、手の届かないところまで掃除してくれる。環境面では、週5時間以上の余裕ができた、きれい好きとの自覚がある、平均清掃面積20平方メートルと広くはない。価格面では、価格以上の価値があると答えた人が92.1%となり、総合満足度は95.9%にも上る結果となったのです。

↑ルンバユーザーの満足度はかなり高い

 

「特に、『部屋が狭いから必要ない』という(非ユーザーの)回答に対して、実際のユーザーの平均清掃面積が20平方メートル、つまりワンルーム程度というのは驚きの結果です」(挽野氏)

 

つまり、ユーザーは部屋が狭くてもルンバを使っているということ。狭い家屋の日本ならではの事象であり、95.9%もの人が高い満足感を得られ、週5時間以上の時間的余裕ができたと答えていることは面白い結果です。

 

「ルンバを使っていない人がネガティブに捉えていることが、実際にルンバを使っている人にとってはポジティブな結果になっている。ルンバに対する大きな誤解が存在しているのです。それが『ルンバパラドックス』。これを解消する製品が、『ルンバ i2』です」(挽野氏)

↑ルンバを買ったことで時間的余裕ができたり、きれい好きになったという自覚が生まれたり、実際の清掃面積はワンルーム程度と、ルンバユーザーの面白い実態が浮き彫りになった

 

↑ルンバ i2を紹介する挽野 元社長

 

税込4万円以下で吸引力は従来モデルの2倍

それでは、「ルンバ i2」の製品を見ていきましょう。実売価格は税込3万9800円。「ルンバ i2」は普及モデル「ルンバ e5」の後継機種となりますが、「ルンバ e5」の2018年発売時の価格(税抜4万9800円)より1万円以上も安くなり、かつ性能も上がっています。

↑日本で最も売れている従来モデル「ルンバ e5」(右)と新製品「ルンバ i2」(左)は外見も中身も大きく変わった

 

まずは吸引力。「ルンバ i2」の吸引力は600シリーズ(販路限定で流通している実売3万円前後の低価格モデル)の10倍、「ルンバ e5」の2倍の吸引力となり、上位モデルの「ルンバ i3」と同等の清掃能力を持ちます。さらに、走行性能も向上。e5は部屋を縦横無尽に走り回り、同じところを何度も行き来して掃除するスタイルで一見ランダムな動きに見えるため、部屋全体をくまなく掃除しているか不安になります。それに対し、「ルンバ i2」はコの字型にジグザグに規則正しく動き、効率的にくまなく掃除します。ゴミの多い場所はセンサーで検知し、集中的に何度も掃除する機能「ダートディテクトテクノロジー」を搭載しています。

↑吸引力は600シリーズの10倍、前モデル「e5」の2倍。ゴム製のディアルアクションブラシ、パワーリフト吸引と、上位モデルと同等の清掃能力を持つ

 

↑ジグザグに規則正しく動いて掃除。ゴミの多い場所を集中して掃除する機能も搭載

 

清掃した範囲をマップで表示

また、大きな進化ポイントとして、清掃した範囲をマップで表示する機能が搭載されたことが挙げられます。新たに本体底面にフロアトラッキングセンサーを搭載し、車輪の回転数やジャイロセンサーで補正しながらマップを作成する「Clean Map」により、スマートフォンの専用アプリ「iRobot Home」で掃除した範囲が確認できるようになったのです。ただし、マップは掃除するごとに作成されますが、保存はできないため間取りは覚えず、上位モデルの「ルンバ i3」のように掃除する部屋の指定などはできません。

 

このほか、専用アプリでは掃除スケジュール設定や外出先からの本体操作、床拭きロボット「ブラーバ ジェット m6」との連動もできます。

↑赤丸の部分が新搭載されたフロアトラッキングセンサー

 

↑フロアトラッキングセンサーの搭載などにより、清掃履歴がひと目でわかる「Clean Map」機能が追加された

 

また、「ルンバ i2」はサブスクリプションサービス「ロボットスマートプラン+」の対象機種となっており、「おためし1ヶ月コース」(1980円、税込※2022年9月30日まではキャンペーンにて990円)で試したあと、そのまま使いたい場合は月額1280円(税込)で継続使用できます。

 

「ルンバ i2」は今のところ、ゴミ自動収集機能を搭載したクリーンベースとのセットモデルを発売する予定はありません。別売のクリーンベースをオプション購入(4万4000円・税込)できますが、「ルンバ i2」本体と合わせると8万3800円となり、上位モデルのクリーンベース付き「ルンバ i3+」(7万9800円・税込)より高くなるため、現実的ではないとのこと。クリーンベースがほしければ素直に「ルンバ i3+」を買うのが吉、ということです。

 

「ルンバ i2」の登場で「そろそろ、ルンバ?」が加速する

「ルンバ i2」の発表会の後半では、元AKB48の前田敦子さんと、お笑い芸人の見取り図の二人が登壇。前田さんは、「子どもがあちこちでお菓子を食べこぼすので、掃除に困っています。もっと家事が効率よくできればなと思い、ロボット掃除機も気になっていますが、高価だし、本当にキレイにしてくれるのかと半信半疑なところもあって、購入に踏み切れません」とコメント。その後、7月10日が前田さんの誕生日ということもあって、アイロボットの挽野社長から「ルンバ i2」が前田さんにプレゼントされました。前田さんは「子どもの友達になりそう。すごくうれしい。普段使っているハンディクリーナーではソファやベッドの下が掃除できないので、これからはルンバに任せたいです」と大喜び。一方、見取り図の二人は既にルンバユーザー。

 

「実際に家で使っていると、ルンバに掃除しやすいようにしてあげたいなという気持ちが生まれる。常に家をキレイに保っておこうという美意識が高くなりました」(盛山晋太郎さん)

 

「ルンバは賢く、アプリを見れば掃除した場所がすべてわかります。かまいたちの濱家さんから引っ越し祝いにもらったものだが、初めて濱家さんに感謝した(笑)。ルンバは贈り物としてもベストです」(リリーさん)

↑アイロボットの挽野社長から「ルンバ i2」をプレゼントされて喜ぶ前田敦子さんと、ルンバおよびルンバの販売員に扮してルンバの良さを紹介した見取り図の二人

 

見取り図のお二人の話にあるように、ルンバを使い始めると生活や心境に大きな変化があるようです。加えて、先述の「ルンバパラドックス」で見てきた通り、使いさえすればロボット掃除機への認識が180度変わるのは周知の通り。今回、リーズナブルな価格で高性能な「ルンバ i2」の登場によって、さらにロボット掃除機のハードルも下がりました。今回の発表会で「そろそろ、ルンバ?」という新キャッチコピーも発表されましたが、まだ使ったことがない方、「そろそろ、ルンバ?」を真剣に検討する時期が来たようです。

 

生ゴミを冷やしてニオイを防ぐ! 約5万円、17㎏のゴミ箱「CLEAN BOX」に実用性はあるのか?

猛暑というか酷暑が続いています。キッチンのガス台で調理をするだけでも地獄に等しいのに、この時期、悩まされるのが生ゴミのニオイ。しかも酷暑のせいか、いつもより早く悪臭が漂う気がします。生ゴミのみならず、プラスチックゴミですら、少しだけ残った食材から嫌なニオイがプーン……。しかも、その悪臭はやがてゴミ箱にも移ってしまうというのが辛いところ。そんな悩みを解決してくれる、画期的なゴミ箱が発売されました。中西金属工業が発売する「CLEAN BOX」(実売価格4万8180円・税込)です。一体どんな製品なのか? さっそくレビューします。

↑2022年7月発売予定のCLEAN BOX NCB1-B20-S。本体サイズは約W23cm×D44.3㎝(車軸含む)×H69cm、重さ約17.0kg、容量は20L。消費電力は73W

 

ゴミを冷やして、ニオイの元を絶つ

CLEAN BOXは-11℃まで庫内を冷やすことができるゴミ箱。別名を「一般家庭用腐敗防止機」といい、ゴミを冷やすことで雑菌の繁殖を抑制し、その結果ニオイをシャットアウトします。実はこのCLEAN BOX、2019年に「世界初の冷やすゴミ箱」 として台数限定で販売されており、当時のユーザーからも大好評だったそう。あれから3年。長年使用していたユーザーの声を反映し、ブラッシュアップを遂げて2022年7月に再発売したのが、今回のモデルというわけです。

↑フタの開閉は電動でなく、手動。フタは軽く、開け閉めはカンタンです。フタは別売でも用意されているので、壊れたときは交換すればOK

左右と背面を空ける必要があり、設置に悩む

CLEAN BOXを設置するにあたり、真っ先に気になったのは本体重量。本体だけで約17kgもあるので、一般的なゴミ箱とは比較にならないくらい重い……。その重量感のせいか、梱包を開けた直後の率直な感想は「ゴミ箱にしては迫力があるな……」というものでした。17kgという重量ゆえ「移動の際は必ず2人で持つように」と取扱説明書にも明記されています。ただ、本体には静かに滑らかに動くキャスターがついているので、最初に設置したあとは、引っ越しさえしなければ重さについて心配する必要はないでしょう。

↑手前は容量45L のゴミ箱。内部に冷却機構が入っていると考えれば、このくらい大きくなってしまうのは仕方がないところ

 

一番悩むのは、設置場所かもしれません。放熱のため左右と背面に各5cm以上の隙間を空ける必要があるので、通常のゴミ箱との置き換えが難しい場合があります。なお、フタの開け閉めには50cmのスペースを要しますが、底面に滑りのよいキャスターが付いているので、ラックの下などに入れても引き出して使えば問題なさそう。

↑いつものゴミ箱に置き換えてみました。スペースにははまったものの、残念ながら左右の5cmのスキマが取れず、設置を断念。冷蔵庫の雰囲気とマッチしている点は良かったのですが……

 

やっぱり全然ニオイがない!

それでは使っていきましょう。電源のオンオフは、コンセントの抜き挿しだけというシンプルな作り。ゴミ箱の中に直接ゴミを放り込むのではなく、内部にゴミ袋をセットして使用します。推奨ゴミ袋は、市販の手提げがついたもの。いわゆるスーパーやコンビニのレジ袋のような形状を選びましょう。

↑コンセントを挿すだけで電源ON。コンセントの長さは約1.5mでした

 

↑ゴミ袋の持ち手部分をはめ込むスリット付き。スリットは細かく刻まれているのでいろいろなサイズの袋が対応するでしょう

 

電源を入れて1時間、フタをパカリと開けると、庫内はキンキンに冷えていました。ゴミではなく自分が入りたいような涼しさになりましたがここはぐっとこらえ、いよいよゴミを投入。家族6人分の夕食が終わり、食べ残しも入ってほのかにニオイ始めた三角コーナーの生ゴミ、および排水溝のゴミを集めてCLEAN BOXに投入。フタは軽いながらもぴっちりと閉じて、ニオイが漏れる心配はなさそうです。

 

30分ほどで、様子が気になってフタを開けてみたところ……本当にクサくない! メーカーによる臭気測定では、常温と比較すると「ニオイを26000分の1に抑える」という結果が出ているそう。実際、以降の暑い日に使ってニオイが漂ってきたことは一切ありませんでした。ゴミ箱のフタを開閉するときのイヤ~なニオイがしないだけでQOLが爆上がり。さらに、悪臭がなくなるイコール、ニオイにつられてやってくる虫たちを防げるのもありがたい限りです。

 

ちなみに、筆者は使い古しのジップ付きポリ袋に生ゴミを密閉し、普段はベランダのゴミ箱にまとめて収納しています。これが夏の日差しにさらされたゴミが庫内で発酵するのでしょう。開け閉めのたびに「ウッ」となるのですが、CLEAN BOXのおかげでこうしたニオイを嗅がずに済むのがうれしい! 生ゴミのほか、オムツやペットシートの使用済みのものを保管するのにもオススメとのこと。なるほど、確かに赤ちゃんがいるご家庭やペットがいるご家庭にも役立ちますね。

↑さすがに生ゴミは汚かったので、野菜クズを撮影用に凍らせてみました。チルド室よりは凍り、冷凍室ほどカチカチにならないという感じ。なお、内部の冷気が外側まで伝わって、周囲が冷えるということはありませんでした

 

気になる電気代は?

本機は24時間通電で使用しますが、モーター音はクーラーの駆動音より小さく、ほとんど気になりません。使い始めと熱いものを入れた場合には、若干モーター音が大きくなりますが、頑張って冷やしてくれている証拠ですね。とはいえ24時間ぶっ続けで冷やすとなると、気になるのは電気代。メーカーによると1日たったの9.2円。月に換算すると276円で、月に500円前後の電気代がかかることが多いというウォーターサーバーと比較すると割安です。また、悪臭が気になるシーズンだけ「CLEAN BOX」を使用するのももちろんアリ。

↑背面は放熱用のスリットがあります。フタを閉め忘れるとピーピーという警告音が鳴り、教えてくれました

 

普段のメンテナンスは、定期的に電源プラグを抜いて溶けた霜を柔らかい布でふき取るだけ。なお、通常のゴミ箱だとゴミ箱自体にニオイがついてしまい、定期的に丸洗いしたり、シーズンごとに買い替えたりする場合もありますが、そもそもニオイを出さないCLEAN BOXは本体にニオイが付いてしまう心配はなさそうです。

↑日々のメンテナンスも楽ちん。柔らかい布でふき取るだけでOK

 

ゴミ箱にしておくにはもったいないスタイリッシュなデザイン

このほか、使っていて感心したのが、ゴミ箱にしておくにはもったいないような(誉め言葉です)スタイリッシュなデザイン。品のある落ち着いたダークシルバーで、万が一、リビングに置かざるを得なくなった場合でもまったく違和感がありません。何も言われなければ、これがゴミ箱とは誰も気がつかないでしょう。そんなデザインの良さもあってか、ユーザーのなかには化粧品やカメラのフィルムの保管、夏場限定で部屋着のTシャツを冷やすといった使用方法を考えている人もいるとか。たしかに、カチカチには凍らない、ほどよく心地よいCLEAN BOXの「冷やし加減」ならば、アイデア次第でいろいろな使い方がありそうです。

 

とはいえ、ゴミ箱として開発された本機は、やはり生ゴミのニオイへの不満を解消してくれる点が画期的。本来、キッチンはどこよりも清潔でなくてはいけない場所なのに、ゴミ箱で雑菌が繁殖し、悪臭がたちこめていては安心して料理が作れません。フタを開閉するたびに感じる悪臭も、毎回のこととなるとうんざりですよね。CLEAN BOXは、そんなキッチンにまつわる悩みを解消する救世主となるはず。取り入れてみる価値は十分にありそうです。

↑リビングに置いたところ。普段リビングに置いているウォーターサーバーよりも、家具に色合いがマッチしています

 

↑取扱説明書にも注目。細かい点ですが、イラストで構成されていて非常にわかりやすかったです!

 

家庭用で初の快挙だ! 栄養たっぷりの「胚芽」が分離できる精米機「極め胚芽」発売

山本電気は、家庭用精米機で初めて胚芽(はいが)と糠(ぬか)を分けることを可能にした「YAMAMOTO ライスクリーナー 極め胚芽YE-RC21A」(以下「極め胚芽」)を8月25日(木)に発売します。メーカー希望小売価格は2万4800円(税抜)。

↑サイズ/質量:幅20×高さ23.8×奥行27.4cm/約3.3kg

 

カゴの3段構造で精白米・胚芽・糠の選別を可能に

胚芽とは、種子の内部からやがて芽となり、稲となり、米を実らせる、卵で例えると黄身にあたる部分です。この胚芽部分には糖質の代謝に関わる栄養素(ビタミンB1)や抗酸化作用の強い栄養素(ビタミンE)、血圧を下げる代表的な栄養素(カリウム)などが豊富に含まれています。

これまでお米の胚芽は、白米に胚芽がついた胚芽米として食されていました。一方で、精米する際にはどうしても胚芽が削られ、糠と混ざってしまっていたといいます。

 

そこで、同社は「お米本来の栄養価を余すことなく美味しく食べてもらいたい」という想いで本機を開発。精米後に精白米・胚芽・糠に分けることができ、元来、糠と混ざってしまっていた胚芽の取り出しを可能としました。この精白米・胚芽・糠の選別を可能にしたのは、カゴの3段構造。第1層で精白米、第2層で胚芽、第3層で糠に分けられるようになっています。

胚芽は白米に混ぜて炊飯することで食べやすさはそのままに、胚芽の持つ豊富な栄養を摂取できます。また普段の料理に振りかけて楽しむこともできるため、ビタミンB1やビタミンE群、GABAなどの不足しがちな栄養素を普段の食事で補給することができます。なお、胚芽を使用したレシピブックも付属していおり、レシピのレパートリーも広がります。

↑胚芽を使用したレシピ

 

また本機は食品栄養・機能学の専門家である女子栄養大学 五明紀春名誉教授から、「胚芽の持つ豊富な栄養素を食生活に取り入れられることに加え、ふっくらとした食感に、強い旨味とほのかな甘味のある美味しいご飯が楽しむことができる」 と高い評価を得たとのこと。

 

精米時間は、白米2合で2分15秒と、業界最速レベルを実現。続けて精米することで(定格時間10分)、最大精米量2合という点を精米スピードによってカバーしています。また、無段階速度制御が可能なDCモーターを使用することで、砕米が限りなく少なくなるよう回転速度を制御しているのも特徴。

 

このほか、うるち米を品種に関わらず、10種類に精米することが可能(上白米、白米、胚芽米、2分~8分づき)。「再精米モード」の選択で、古くなったお米の酸化した部分を取り除き、本来の白米の香りと味を復活させることも可能といいます。ごはんをより美味しく健康的に食べたい方は、ぜひ注目してみてください。

キャンプでの「くう・のむ・あそぶ」をEV×家電で堪能! 初心者キャンプがはかどる家電を紹介

キャンプ場ではBBQやコーヒーを楽しんだり、夜には真っ暗闇のなかで映画を鑑賞したりするのも醍醐味のひとつだ。給電ができるEVに家電を載せて出掛ければ電源も安心。アウトドア初心者でも手軽に調理やシアターを体験できる。

※こちらは「GetNavi」 2022年6月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私がセッティングしました!

テクニカルライター

湯浅顕人さん

アウトドア&ガジェット好きのライター。生粋のデジタル派で、記録から執筆までほとんどの作業をスマホやPC上で行う。

 

 

大出力EVと家電のタッグでBBQ準備でさえワンタッチ

アウトドアアクティビティに慣れているキャンパーならいざ知らず、初心者にとって屋外での調理はハードルが高い。必要な調理器具を綿密に準備しなくてはならず、何か忘れ物をしたときなどに臨機応変な対応も難しい。

 

そこでオススメなのが、EVに家電を満載するスタイル。最大出力1500Wのハイブリッドカーならたいていの家電が使用可能だ。コーヒーメーカーは豆から挽けるミル内蔵モデルがキャンプらしさを味わえて最適。ケトルやフードプロセッサーは、2Way以上で使える製品だと様々な調理の下準備に活用できて効率がアップする。食材と飲み物を冷やす小型冷蔵庫が必須になるので、容量や冷却性能で選択を。BBQグリルも電気式なら、炭の用意から火起こし、片付けまでの手間もかからない。

 

食事が済み、夜になったら都会の喧騒を忘れる極上のシアタータイム。バッグにスッと収納できるコンパクトなプロジェクターなら荷物にもならない。これらのEV×家電を駆使して、ラクチンアウトドアライフを楽しみ尽くそう。

 

 

【その1】最大1500Wの大出力で様々な家電に給電可能

三菱

アウトランダーPHEV

462万1100円〜532万700円(税込)

クロスオーバーSUV「アウトランダー」のプラグインハイブリッドモデル。通常充電約7.5時間で満充電が完了、EV走行換算距離は最大83kmを誇る。「AC電源口がフロアコンソール背面とラゲッジルームにあり便利です」(湯浅さん)

 

↑AC100V電源の最大出力は1500W。一般的なコーヒーメーカーやホットプレートなど消費電力の大きい家電も問題なく使用できる

 

【その2】片手サイズで携帯しやすく多彩なコンテンツを満喫

アンカー・ジャパン

Nebula Capsule II

5万9800円(税込)

Android TV 9.0を搭載し、多彩なコンテンツを楽しめるモバイルプロジェクター。8Wのスピーカードライバーが迫力のサウンドを鳴らす。「オートフォーカス機能と台形補正機能を備え、手動での面倒な調節も不要です」(湯浅さん)

SPEC●投影解像度:1280×720ドット●輝度:200ANSIルーメン●動画再生時間:約3時間(Wi-Fi利用時は約2.5時間)●サイズ/質量:約φ80×H150mm/約740g

 

↑500mL缶よりコンパクトサイズながら、最大100インチの投影が可能。バッグのポケットなどに収納して持ち運べ、荷物にならない

 

【その3】ミルを内蔵しワンタッチで挽きたてが完成

シロカ

全自動コーヒーメーカー カフェばこ SC-A371

実売価格1万8700円(税込)

豆と水を投入すれば、あとはワンタッチでドリップまで完了するコンパクトなコーヒーメーカー。蒸らし工程で豆本来の旨みを引き出す。「洗って繰り返し使えるステンレスフィルターは、豆の油分まで抽出できます」(湯浅さん)

SPEC●定格消費電力:600W●抽出方式:ドリップ式●最大使用水量:0.55L●保温機能:30分●コード長:約1.2m●サイズ/質量:約W162×H264×D280mm/2.7kg

 

↑アウトドアに映えるステンレス製サーバーを採用。ブラックカラーの本体と相まって、シックで馴染みやすいデザインも魅力だ

 

【その4】5通りの調理に活用できる折り畳みタイプ

ヤザワ

折り畳み式ケトル&ポット TVR69WH2

実売価格4980円(税込)

湯沸かしのほか、蒸す・炊く・茹でる・煮込む、の調理にも活用できる電気ケトル兼ポット。サーモスタットを搭載し、過熱時は自動で電源がオフになるため安心だ。「電圧切り替えスイッチを備え、海外でも使えます」(湯浅さん)

SPEC●定格消費電力:500W(100V)●定格電圧:100~120V/220~240V●容量:約920mL●火力:弱/強●コード長:約75cm●サイズ/質量:約W175×H170×D175mm/660g

 

↑シリコン製の本体には蛇腹構造を採り入れ、コンパクトに折りたためる。折りたたんだ状態のサイズは約W175×H95×D175mm

 

【その5】サラダもミンチも素早く用意できるスマートな1台

ラッセルホブス

4ブレードミニチョッパー 7820JP

実売価格8790円(税込)

スタイリッシュなガラスボウルが特徴的な、イギリスの家電ブランドの小型フードプロセッサー。生クリームのホイップ用に「クリームディスク」が付属しお菓子作りもサポート。「2層4枚刃を搭載し面倒な下ごしらえもスピーディに」(湯浅さん)

SPEC●定格消費電力:300W●最大内容量:0.5L●回転数:約3000〜4500回転/分●コード長:1.7m●サイズ/質量:W185×H220×D155mm/1.7kg

 

↑操作はスイッチを押すだけ。硬いナッツや肉のミンチに使える「HIGH」と、フルーツや卵に最適な「LOW」の2段階で調整できる

 

【その6】2Lペットボトルも収容できる20L大容量モデル

アイリスオーヤマ

ポータブル冷蔵冷凍庫20L IPD-2A-B

実売価格2万7630円(税込)

−20℃から20℃まで温度設定できる小型冷蔵冷凍庫。クルマのバッテリーの電圧が下がったのを検知すると自動で運転を停止し、バッテリー上がりを防ぐ。「DC電源は12Vと24V両対応で、普通車でも大型車でも車載用に活躍」(湯浅さん)

SPEC●定格消費電力:45W(急速モード)、30W(節電モード)●電源:交流100V、直流12/24V●庫内容積:約20L●サイズ/質量:W600×H320×D320mm/10kg

 

↑シンプルで使いやすい操作パネル。USB給電ポート1基を備え、アウトドアシーンでスマホの充電が必要になったときなどに重宝する

 

【その7】スイッチオンでOK! 面倒な準備不要な電気式BBQを実現

ロゴス

LOGOS CHEF BBQ エレグリル

実売価格3万1700円(税込)

スイッチひとつで手軽にBBQが楽しめる電気式グリル。プレートは波型のゾーンとフラットなゾーンに分かれており、中央部の溝が余分な油をキャッチ。「上蓋が付いているので蒸し焼きができ、ホコリが気になる人も安心」(湯浅さん)

SPEC●定格消費電力:1250W●調理面高さ:約83cm●コード長:約3.7m●サイズ/質量:約W860×H950×D565mm(展開時)、W100×H390×D565mm(収納時)/11kg

 

↑収納に便利な折りたたみ式。キャスター搭載で、通常は負担になりがちな持ち運び時もゴロゴロと片手で引いてラクに移動できる

 

●屋外では使用できない機器は、バンガローなどでの使用推奨。また、天候や温度・湿度などの環境によっては屋外での使用に適さない製品もある

 

 

【フォトギャラリー(画像をタップすると拡大表示されます)】

サステナブル先進国の家電メーカーが本気を出した! 製品の41%に再生プラスチックを使ったクリーナー発売

エレクトロラックス・ジャパンは、コードレススティッククリーナーの「Well Q6 WQ61-1BGR」を7月22日より公式サイト内のオンラインストア限定で販売を開始します。実売価格は6万5780円(税込)。

↑Well Q6 WQ61-1BGRのサイズはフロアユニットが幅258×奥行140×高さ1105mm、ハンドユニットが幅110×奥行132×高さ438mm、質量はフロアユニット+ハンドユニットで2.65kg。連続使用時間は通常モードで約45分、最大モードで約13分。充電時間は約4.5時間。本体カラーはリサイクルブラック

 

充実した機能と環境への配慮を兼ね備えたグリーンモデル

サステナブル先進国・スウェーデンの企業であるエレクトロラックスでは、2030年までに製造する製品に使用されるプラスチックの50%を再生プラスチックにすることを目標としています。今回の新製品「Well Q6 WQ61-1BGR」もその目標の達成に向けて設計されたもの。製品の41%が再生プラスチックで作られたグリーンモデル(環境に配慮したモデル)の1つとなっています。

 

機能面も充実しており、スティッククリーナーとしても使用できるのはもちろん、ハンドユニット部分を引きだすだけでハンディクリーナーに早変わり。パワープロフロアノズルやブラシロールクリーンフロアノズル、スーパーロングノズル・スーパーロングノズル用ブラシ、UVベッドノズルなど、計7点のアクセサリーが付属しています。

このほか、「5段階フィルトレーションシステム」を採用し、サイクロンシステムで空気とゴミやホコリとを分離したうえ、0.7~10μmまでの微細なゴミを99.9%捕集するフィルターを通すため排気がキレイです。

 

また、製品を寝かせた際の高さはわずか約13.5cmで、ヘッドが浮かないのでソファやベッドの下にもしっかり届きます。ヘッドにLEDライトがついているため暗い場所のゴミも見逃しません。掃除中に立てておける自立タイプで、重心が本体の下側に設計されているため、体感重量は1kg未満なのもうれしいところ。

サステナブルな取り組みに共感される方、機能が充実したコードレスクリーナーを探している方は、ぜひ本機に注目してみてください。

炊飯器の不満トップ2「新米」と「保温」の克服なるか? 日立「ふっくら御膳」の進化と至福の味をレポート

例年この時期は炊飯器の発表が相次ぎます。ひと昔前は、新米の季節、および食欲の秋に向けて8~9月の発表が多かったのですが、年々早まり、今では6~7月、早ければ5月に発表するメーカーも。そして今回は、7月2日に日立グローバルライフソリューションズからIHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100FM」(実売価格8万7780円・税込)が発売されました。ここでは、その試食付きの発表会の様子をレポートします。

↑IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100FM」。炊飯容量:0.5合~5.5合、圧力:最高1.3気圧、定格消費電力:1400W(炊飯時)、外形寸法:幅248×奥行302×高さ234mm、質量:約6.0kg

 

新米でも「外硬内軟」の炊き上がりを再現

IHジャー炊飯器「ふっくら御膳 RZ-W100FM」が従来モデルから進化したポイントは「極上新米」コースが追加されたこと。というのも、ユーザーアンケートで不満点を聞くと、「保温がおいしくない」が最も多く、次いで「新米の炊き上がりが違う」となっており、日立はまず、新米の味に注目したのです。

 

日立では、2018年から京都の米料亭「八代目儀兵衛」とコラボし、同店の特徴である「外硬内軟」の炊き上がりを再現しています。米粒の外側は噛みごたえのある硬さを維持しながら、中はもちっとした柔らかさを持つ独特の食感と甘味が特徴となっていますが、新米は水分を多く含むため、「外硬内軟」がうまく再現できない場合があるのです。

↑吸水と圧力、スチームの微妙な調整により八代目儀兵衛の外硬内軟の炊き上がりを再現する「極上ひと粒炊き」

 

八代目儀兵衛では、季節によって変わる米の状態に合わせ、職人が浸し時間と火加減などを調節することで外硬内軟を維持しており、新米の場合は追い加熱や蒸らし時間を調節することで水分を飛ばしてハリ・ツヤを出しています。

 

この八代目儀兵衛の職人の技を取り入れたのが「極上新米」コース。水加減を変えることなく、ボタン1つで新米の持つハリ・ツヤを活かしながら外硬内軟の食感を楽しめるようになったものです。

↑八代目儀兵衛監修の下、含水量の高い新米でも水加減を気にすることなく外硬内軟を楽しめる「極上新米」コースを新搭載

 

長時間保温でもしっとり感をキープ

さらに、不満のトップだった「保温が美味しくない」問題についても取り組んでいます。「ふっくら御膳」では、炊飯中の蒸気を内ふたの「給水レス オートスチーマー」に貯め、保温時に内釜にスチームにして送り込むことで、保温ごはんをしっとり保つ工夫をしていましたが、実際に使用しているユーザーからすると、それでも十分とは言えなかったようです。

↑内ふたに取り付ける「給水レス オートスチーマー」。ここに炊飯中に発生する蒸気を貯め、保温時にスチームにして内釜に戻す

 

そこで、新製品では「給水レス オートスチーマー」に貯まる水分量を増やし、スチームを送り込む時間を長くすることとしました。ふっくら御膳では最大40時間の保温が可能で、従来は24時間で1回あたり約1~2時間のスチームを3回放出していましたが、新製品では1回あたりの放出時間を“約4~4.5時間を3回”に伸ばすことに成功したのです。この結果、長時間保温でもしっとりした食感を保つことができるようになりました。

↑スチーム保温機能の1回あたりのスチーム放出時間を長くすることで、保温ごはんをしっとり保つ

 

ごはんを噛むという行為が楽しい!

さていよいよ試食タイムです。同社の過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ」で作ったおかずとともにいただきます!

↑左下が「ふっくら御膳 RZ-W100FM」で炊いたごはんです

 

今はまだ新米の季節ではないので極上新米コースは楽しむことはできませんでしたが、やっぱりウマい! 今回、米は八代目儀兵衛オリジナルブレンド米である祇園料亭米「翁霞」(おきなかすみ)を使用しており、これが本機にベストマッチ。ごはんは香り高いうえ、粒立ちがよく、口に入れても米一粒一粒の形がはっきりわかります。米の表面はツルツルしており、ネバネバしていないので口の中で自然にほどけていきます。噛むと歯ごたえがしっかりしており、その後は柔らかくもちっとした食感が感じられます。まさに外硬内軟。ごはんを噛むという行為が楽しくなりますね。

 

そして甘みが強い! 口の中がごはんの甘みで満たされ、鼻孔からは香ばしい炊き立てごはんの香りが抜けていく……まさに至福のひとときでした。これが毎日食べられたら……しかも、新米が上手に炊けて保温したごはんも美味しいことを考えると、かなり完成度の高いモデルに仕上がったといえます。新米の季節を前に、みなさんもぜひ注目してみてください。

↑もちもちごはんが主流な現在に一石を投じる硬めのごはん。でも噛むと中は柔らかい。ごはんを噛むという行為が楽しくなるのが「外硬内軟」

 

GN編集部の「推し」はコレ! サッと使えるシンプルなコードレス掃除機

普段、様々な製品をチェックしているGetNavi編集部員が、実際に使ってみて新生活に役立つであろうモノや、いま狙っているアイテムを紹介。春から環境が変わる人も、そうでない人も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

インテリアを邪魔しないサッと使える軽量&スリムなコードレス掃除機

パナソニック

セパレート型コードレススティック掃除機 MC-NS10K

実売価格7万2600円

本体からクリーンドックにゴミが移動し、本体を清潔に保てるコードレス掃除機。ダストボックスが本体と別になったため、手元重量0.45kgと軽量でスムーズな掃除が可能に。クリーンドック内に溜まったゴミはナノイーXで除菌・脱臭される。

 

↑クリーンドックからスティックを手前に引き、スイッチをONにするだけで手軽に掃除を始められる

 

フード・文房具担当

鈴木翔子

雑誌や本、文房具に趣味の道具など、モノを溜め込みがちで、自宅には足の踏み場のない開かずの間がひとつある

テーブルに椅子5脚、ソファにピアノ、チェスト、電気ストーブ(夏は扇風機)と、我が家のリビングはモノが多い。本品はそんなごちゃついた部屋の掃除機がけをラクにしてくれる逸品です。

 

軽量&スリムで密集する家具の間を練り歩きやすく、ソファ下などの掃除も、ダストボックスが床に当たらず快適。クリーンドックに立てておけば、パンくずをこぼしたときなどにサッと取れます。これ以上部屋をごちゃつかせたくないので、見た目がシンプルなのもイイ。

 

<これもオススメ!>

エレコム

COOKMUG HAC-EP01

実売価格4080円

「沸かす・煮る・保温する」ことができるマグカップ型の電気なべ。最大350mlのお湯を沸かしたり、材料を入れてスープなどを作ったりできる。

 

テレワーク中の小腹満たしに大活躍!

「食材を入れスイッチを押すだけでスープを作れ、小腹が空いたときに重宝。1杯ぶんの水しか入らないので、沸かしすぎも防げます」(鈴木)

これなら夏バテ防げそう! 肉汁を閉じ込めて焼き上げる日立のオーブンレンジ「ヘルシーシェフ」試食会

近年は猛暑が酷暑になり、その影響で食欲が落ちて夏バテしがち。家電の力で簡単に美味しい食事を作って、しっかり体力をつけたいものですね。その意味でも注目なのが、7月2日に発売された日立グローバルライフソリューションズの過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」(実売価格12万5000円・税込)です。今回は、試食付きの発表会に出席してきましたので、その内容をレポートします。

↑過熱水蒸気オーブンレンジ「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。総庫内容量:30L、レンジ最高出力:1000W、オーブン:ダブル光速ヒーター300℃、外形寸法:幅497×奥行442×高さ375mm、質量:約18.0kg

 

肉を火加減おまかせで焼く「熱風旨み焼き」

近年、共働き世帯の増加や高齢者の小世帯化に加え、コロナ禍の影響もあってライフスタイルが大きく変化しています。そんななか、日立では「野菜を多く摂ることを心がける」「献立に悩む」「健康が大切」「なるべく手作りしたい」という食生活の変化と、「調理時間を短縮したい」「料理のレパートリーを広げたい」「調理の手間を省きたい」「美味しく、でも簡単に」というニーズに応えるため、今回、「ヘルシーシェフ」に新機能を搭載しました。それが、「熱風旨(うま)み焼き」です。

↑日立のユーザーアンケートによると、「野菜を多く摂りたい」「健康的に」「美味しく」「手作りしたい」というニーズがある一方で、「献立に悩む」「時間をかけたくない」という悩みが浮き彫りに(左)。レンジはその悩み解消を期待して購入していることがわかる(右)

 

日立によるオーブンレンジのブランド「ヘルシーシェフ」の特徴のひとつとして、庫内底面に取り外し可能なテーブルプレートを搭載していることが挙げられます。日立はこれまで、取り外しプレートにより庫内底面の汚れを簡単に掃除できるというメリットを訴えてきました。一方で、レンジ加熱の際には底面の重量センサーを利用しているため、テーブルプレートは底面から動かせないという制限がありました。そのため、広い庫内で加熱ロスが生じ、どうしても調理時間がかかってしまうデメリットがあったのです。

 

新製品ではまず、赤外線センサーだけで食材の量と温度を測れるよう改良。これにより、テーブルプレートを上段・中段・下段のどこにセットしても食材の分量を正確に測定し、おまかせで焼き上げることができるようになりました。さらにテーブルプレートを白色から黒色に変更。上面ヒーターからの輻射熱と遠赤外線効果で食材により熱が伝わりやすくしました。

↑新開発のテーブルプレートと焼き網。レンジで食品を温めるだけならばテーブルプレートは最下段にセットし、新機能の「熱風旨み焼き」の際には最上段にセットする

 

こうして新たに加わった機能が、肉料理を火加減おまかせで焼き上げる「熱風旨み焼き」。セラミック素材のテーブルプレートを付属の焼き網とともに上段にセットすると、最初はレンジ加熱で素早く食材全体の温度を上げ、次にオーブンと過熱水蒸気の熱風で食材を包み込むように焼き、最後にグリル加熱で表面をこんがりと焼き上げます。

↑「熱風旨み焼き」はテーブルプレートと焼き網をセットし、最初に1000Wのレンジ加熱で食品全体の温度を素早く上げる。食材の表面温度を見ているので、冷凍肉でも自動で解凍する

 

↑次にオーブンと過熱水蒸気で肉を包み込むように焼き、肉汁を閉じ込める

 

↑操作はカラータッチ液晶でメニューを選んでスタートするだけ。あとはすべて自動調理

 

「熱風旨み焼き」では、テーブルプレートを上段にセットすることで調理スペースが狭くなり、熱がぎゅっと閉じこめられて効率的に加熱できるようになりました。さらに焼き網により食材の下にも熱風が行き渡り、食材全体が均一に熱せられるようになりました。

 

短い時間で食材の中までしっかりと焼き上げるため、肉汁の流出を防ぐことができ、外はカリッと、中はジューシーな食感が楽しめるとのこと。塩コショウのみのシンプルな味付けで肉本来の旨みを堪能できるのが、新機能の「熱風旨み焼き」なのです。

↑塊肉もこんがり美味しそうに焼けている。熱風で包み込みように焼いたので、肉汁があまり下に垂れていないように見える

 

「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを追加

さらに今回、野菜不足に悩むユーザーに応えるため、「野菜シャキシャキメニュー」に3メニューを新たに加え、合計11メニューとしました。

 

同メニューは耐熱ボウル(プラスチックまたはガラス)に食材と調味料を入れてラップでふたをし、最高1000Wの大火力で素早くレンジ加熱、短時間で仕上げることで野菜から出る水分量を抑え、野菜のシャキシャキとした食感と栄養素を守りながら調理するものです。

↑「野菜シャキシャキメニュー」で調理したピーマンは歯ごたえが約41%アップ。ビタミンCの残存率も約4.7%アップする

 

従来のチンジャオロウスーやホイコウロウ、やわらかむね肉とカシューナッツ炒めなどに加え、新製品では白菜と鶏肉の中華炒め、牛肉と玉ねぎのバター炒め、牛肉チンゲン菜炒めの3メニューが新たに追加となりました。

↑「野菜シャキシャキメニュー」の全11レシピ。これらを耐熱ボウル1つで作ることができる

 

肉・野菜とも上々の仕上がり

さていよいよ、お楽しみの試食タイムです。写真の中段の3品が「熱風旨み焼き」で作った、牛肉の塊肉を塩コショウで焼いたもの、豚とりんごのロースト、鶏の黒酢照り焼き。上段左端1品が「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーです。

↑試食メニューはどれも美味しかった。なお、上段のソースは単に食材を和えたもので、ヘルシーシェフは使用していない

 

牛肉は塩コショウのみのシンプル味付けでしたが、そのぶん、肉の旨みがストレートに出ており、美味しいです。この厚さでも中まで火がしっかりと通っており、それでいて歯で簡単に噛み切れるほど柔らかく仕上がっていました。豚とりんごのローストは、豚肉の水分が若干少なめでしたが、りんごとバターを合わせて口に入れることで酸味とコクがうまく絡み合い、豚肉の味を引き出しているという印象。また鶏肉の黒酢照り焼きはとても柔らかくジューシー、それでいて皮がパリッと香ばしく仕上がっており、肉と皮の2つの食感と味を一度に楽しめてウマい!

 

「野菜シャキシャキメニュー」で作ったチンジャオロウスーも文句ナシ。肉はしっとりとして柔らかいのに、ピーマンとたけのこはシャキシャキ。まるで強火の中華鍋でサッと炒めたような仕上がりでした。

 

肉も野菜も手間なく美味しく調理してくれる「ヘルシーシェフ MRO-W10A」。夏バテを防ぐ意味でも、ぜひ注目したいモデルです。

クラス最⾼レベル「糖質カット率54%」を実現! まとめ炊きも可能な「EPEIOS 糖質カット炊飯器」発売

エペイオスジャパンは、「EPEIOS 糖質カット炊飯器」を7⽉19⽇より発売しました。実売価格は2万9800円(税込)。

↑消費電⼒:800W、容量:最⼤6合、サイズ:W269×D400×H297mm、質量:6㎏、電源コード⻑さ:約1.2m

 

独⾃の排⽔システムで糖質を含んだ⽔をタンクに切り分ける

本機では独⾃の排⽔システムにより、炊飯中に出る糖質を含んだ⽔分を釡からタンクに切り分けることでクラス最⾼レベルの糖質カット率54%を実現。このシステムを採⽤したことで、⾼い糖質カット率を維持しつつ、お⽶は粒だち良く炊き上げ、また保温しても美味しさが保てるようにしたとのこと。炊飯時間もお好みの⾷感に合わせて調整可能です。さらに、炊飯過程でタンク内に溜まる糖質カットした⽔分は栄養たっぷり。スープやお味噌汁などに活用することも可能です。

また、糖質カット率の⾼い炊飯器ではまとめ炊きができるモデルが少ないことから、クラス最⼤級の6合炊きを実現したのも特徴。まとめ炊きと冷凍保存を組み合わせることで毎⽇の炊飯の⼿間を減らすことができるので、時短や省手間、節電にも役立ちます。

 

炊いたごはんの再加熱/保温など基本的な機能に加えて、蒸し料理モードではスープ、おかゆ料理、蒸し料理など、さまざまなバリエーションのメニューも調理可能。加えて、100℃を超える蒸気を活用し、⾷器や哺乳瓶などの蒸気洗浄にも対応します。

 

なお、発売を記念してAmazon.co.jp、楽天市場、Yahoo!ショッピングでは30%オフのおトクな価格で購入できるセールを開催しています。糖質が気になる方は、この機会にぜひ注目してみてはいかがでしょうか。

GN編集部の「推し」はコレ! “髪の美容器”と呼びたいナノケアのヘアドライヤー

普段、様々な製品をチェックしているGetNavi編集部員が、実際に使ってみて新生活に役立つであろうモノや、いま狙っているアイテムを紹介。春から環境が変わる人も、そうでない人も必見だ!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

乾かすだけで髪の内側までうるおい、ヘアカラーを長持ちさせるドライヤー

↑ディープネイビー
↑ウォームホワイト
↑モイストピンク

パナソニック

ヘアードライヤー ナノケア EH-NA0G

実売価格3万3000円

高浸透「ナノイー」搭載の「ナノケア」シリーズ最新モデル。乾かすだけで髪の内側までうるおう。髪を守るキューティクルの密着性を高めるミネラルマイナスイオンを発生させ、UV・摩擦ダメージに強い髪へ導く。

 

↑送風効果が改善されたことで風量が上がり、乾燥スピードがアップ。また、仕上げのツヤ出しや地肌ケアなど、計5つのモードを搭載

 

GetNavi副編集長

青木宏彰

最近、白髪染めを始めたアラフォー。色落ちやパサつきが気になっており、「ナノイー」のご利益にあやかりたい

シャンプーやトリートメント、スタイリング剤には人並みにこだわっているほうですが、それだけでは追いつかなくなってきました。特に白髪染めを始めてからはパサつきがヒドくて(涙)。

 

同じ悩みを抱えるオヤジたちにオススメしたいのがコチラ。高浸透「ナノイー」が髪の内側までしっとりとうるおいをもたらします。そして、ヘアカラーの退色を防ぎ、UV・摩擦ダメージに強い髪質へ導いてくれるのも魅力。まさに“毛髪美容器”。家族で使えば高くない!!

 

<これもオススメ!>

E.K.INT’L

クレバー コーヒードリッパー

Lサイズ(2〜3杯用) 2860円

台湾発、浸漬法で抽出するコーヒードリッパー。底部にシリコンラバー製の「弁」が付いており、カップの上へ置くと一気に落ちていく仕組みだ。

 

驚くほど簡単においしくドリップできる

「ペーパーフィルターをセットして、コーヒー粉に注湯。お湯を浸したまましばらく放置し、カップの上に置けばドリップ完了です」(青木)

「皮ごと、種ごと」が激ウマ! タイガーのミキサーで作る「フードロス対応レシピ」が想像を超えていた

フードライターを生業とする筆者は、取材のかたわらフードロスが課題という話もよく聞きますし、自身でもなるべくロスが出ない食生活を心掛けています。そんな折、GetNavi web編集者から「サステナブルを意識したフードロス対応レシピがあるミキサーが出た」との話が。そのミキサーとは、タイガー魔法瓶の「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」(実売価格1万7570円・税込)です。フードロス対応レシピとは何だ? 気になった筆者は、本機を借りて実際にそのレシピを作ってみることにしました。

↑タイガー魔法瓶「ミキサー<TIGER6value+>SKT-G100」●消費電力:270W ●定格時間(分):連続運転(4分間運転、2分間停止のくり返し) ●回転数(「Powerful」運転時):約9000回/分(1000ml水負荷時) ●定格容量:1000ml ●サイズ(約)幅21.0×奥行19.0×高さ38.2cm ●本体質量:約2.8 kg ●コードの長さ:1.2m ●カラー:シルキーホワイト

 

通常なら捨てる硬い食材も粉砕するパワフルな仕様

↑A4変形サイズのGetNaviとの比較

 

本機が「フードロス対応」とは、どういうことか? それは、普段は捨ててしまうような硬い食材も砕いて利用できるからだといいます。具体的には、上下を均⼀に混ぜることのできるタイガー独⾃の「トルネード⽔流」と独自の6枚刃により、にんじんなど、砕き残りが起こりがちな硬い⾷材や冷蔵庫の氷なども簡単に細かく粉砕するとのこと。

↑「ギザ刃」「平刃」「波刃」の3種の形状の刃を組み合わせた6枚刃。素材はステンレスにブラックチタンをコーティングしています

 

「ギザ刃」は繊維質の多い食材を、「平刃」は硬い食材を、そして「波刃」は硬いものも繊維質も細かくカット。また、「Powerful(パワフル)」という強力回転モードを選ぶことで、より硬い食材もなめらかに仕上げることができるといいます。

↑運転モードは3つ。通常は「Comfort(コンフォート)」、より硬い食材には「Powerful(パワフル)」が活躍。ダイヤルを回している間だけ回転する「Flash(フラッシュ)」は、分離したジュースを撹拌(かくはん)したいときなどに便利です

 

このパワフルな仕様により、たとえばカボチャの種やアボカドの種といった、通常なら廃棄するしかないような部分も砕いてスープなどにできるとか。なるほど、これは気になります。そこで、公式サイトの「フードロス対応レシピ」も参考に、いろいろ調理してみました。

 

一瞬でなめらかスムージーが完成!

まずは野菜や果物がまんべんなくなめらかになるかをチェックすべく、スムージーにトライ。ベジタブル・ワンステップミールのブランド「GREEN SPOON(グリーンスプーン)」で人気のスムージー食材のなかから、柑橘系のフレーバー「Orange Days」の食材を自宅に取り寄せ、ミキシングしてみました。

↑オレンジやレモンのほか、さつまいも、カボチャ、デーツ、クコの実などの野菜や木の実、種などを入れます

 

レシピは「グリーンスプーン」のカップに水(豆乳や牛乳もオススメ)を入れて軽くもみほぐし、本機のミキサーカップに移して混ぜるだけ。定格容量は1000mlと十分あるので、スムージーの材料も水もすべて入ります。

↑本機は安全を期して、フタが完全に閉まっていないと動作しないようになっています。そのため、フタを押さえながらスイッチを押しました

 

ジュースなら「コンフォート」、スムージーなら「パワフル」モードが推奨ということで、「パワフル」でスイッチオン。するとアッという間に食材が細かくなり、1分ちょっとで完全なスムージーができ上がりました。

↑元の形がなくなるまでのスピードは、カメラでとらえられないほど一瞬! まったくストレスがなく、なめらかな液体になりました

 

ミキシングに関しては、音が静かな点もメリット。これは過去のモデルから踏襲されているポイントで、調理物の衝突音やモーターの音漏れを低減し、実感音が従来より約45%カットされています。

↑砕き残しは一切ナシ。柑橘の爽やかな甘酸っぱさが野菜と調和した、清涼感あふれる味に仕上がりました

 

ドレッシングは手軽さ以上に味が最高!

次は公式レシピに従って、にんじんを皮ごと使った「にんじんドレッシング」を作ります。食材にはにんじん、りんご、玉ねぎ、しょうが、にんにくを用意し、それぞれを包丁でカット。調味料やオイルを加えてミキシングすれば完成です。

↑りんごも皮付きでOK。皮をむかずに使えるので、ロスが出ないうえ簡単です

 

調味料は酢、薄口しょうゆ、きび砂糖、塩こしょう。オイルはサラダ油とオリーブオイルを使い、撹拌は4分。時間が比較的長めとはいえ、食材はやはり一瞬で粉々になります。

↑モードは「コンフォート」でOK。すぐにとろとろのドレッシングになりました

 

出来上がったにんじんドレッシングは、自宅のガラス容器に移して保管。公式レシピは約味290mlの量なので想像以上に多く、ちょっとうれしい誤算でした。サラダにたっぷりとかけ、味をチェックすると、ここでも思いがけないうれしい誤算が! その味わいは予想を上回るレベルの高さで、筆者の手作りドレッシングでは過去イチ。にんじんの甘みやりんごのジューシーさが存分に堪能できて、ホテルやレストランのクオリティに負けないレベルです。作りたてなので酸化の心配もなく、市販のヘタなドレッシングよりもウマイと思いました。

↑色味も鮮やかなうえ、食べてみると予想を上回るレベルの高さにびっくり!

 

↑多くの市販ドレッシングは150~200mlボトルなので、290mlはなかなかのボリューム。自家製なのですぐ使い切ったほうがいいですが、おいしくて食が進み、自然となくなりました

 

かぼちゃの皮や種も使ったポタージュはプロレベルのウマさ

最後はかぼちゃの皮と種を丸ごと使った「種までまるごとかぼちゃのスープ」にチャレンジ。こちらはある程度の下ごしらえが必要で、かぼちゃは濡らしたキッチンペーパーで包み、ラップを巻いて電子レンジで加熱します。粗熱をとったら2~3cm角に切り、水と一緒にミキサーカップに入れてミキシング。

↑モードは「パワフル」で、ミキシングの時間は約4分

 

ミキシングすると、完全なるかぼちゃペーストができ上がりました。これを鍋に移してバター、洋風チキンスープの素、牛乳を加えて数分コトコト。煮立ったら塩とこしょうで味を調え完成です。

↑いい感じにドロッとしたかぼちゃのペーストが

 

こちらも素材の甘みが生きていて、プロレベルといえるおいしさ。皮や種ごと入っているので少々ザラつきはあるものの違和感はなく、むしろ良いアクセントとなっていて、これはこれでアリです。

 

さらに、残ったスープは翌日にパスタソースとして使用。豊かなとろみのおかげで麺にしっかり絡み、クリーミーなスープパスタとしておいしくいただけました。

↑素材の味が活きた「種までまるごとかぼちゃのスープ」。冷やしても激ウマでした

 

↑使用後の洗浄も快適。6枚刃のパーツや各パッキンも取り外せるので、しっかり洗えて衛生的です。また、ミキサーカップとフタは⾷器洗い乾燥機にも対応するとのこと

 

パワフルで使い勝手がよく、音も静かという死角なしの本機。しかも、フードロス対応レシピは食材のロスやゴミが減って栄養も豊富、かつ思った以上においしいのが大きな魅力です。このほか、「アーモンドミルクといちごの杏仁豆腐」「ゴーヤとキウイの豆乳スムージー」といった植物性ミルクを使ったレシピもあるので、サステナブルな生活を重視する方は、ぜひ本機をチェックしてみてください。

見て見ぬふりして、冷房使い始めてない?「エアコンのメンテナンス」 今からでも遅くない、最低でもやっておくべきこと

連日、猛烈な暑さが続く日本。突然やってきた本格的な夏に「もう耐えられない!」と、例年よりも早い時期にエアコンのスイッチをオンにした方も多いのでは?

 

しかし、エアコン本体のメンテナンスや試運転チェックを行わずに、そのまま夏の間稼働させていると「急に動かなくなった」「冷気が出なくなった」などの故障や不具合に発展してしまう可能性が……猛暑日ですら当たり前になりつつあるなか、エアコンなしで過ごすなんて、考えるだけでもゾッとしちゃいますよね?

 

そこでGetNavi webでは、エアコンを始めとした季節家電のメンテナンス術をパナソニック・エアマイスターの福田風子さんに取材! 3回に分けてお届けします。

 

第1回目は、夏が終わるまでエアコンを快適に稼働させておくために必要な「エアコン・メンテナンス術」。忙しい人でも実践できる”最低限これだけは!”というお掃除のポイントを伝授してもらいましたよ。

 

パナソニック エアーマイスター 福田 風子

国内空調マーケティングセンター エアコンマーケティング部所属。自宅に異なる3機種のエアコンを設置し、機能の違いや風の違いを感じ分ける。スマホを使って家中のエアコンを遠隔操作したり、時にはカビの発生したエアコンを自ら入手・分解して調べるなど担当の枠を超えてちょっとしたエアコンマニア。

 

メンテナンスをサボると、こんなデメリットが……

――エアコンのメンテナンスや掃除をせずに使用した場合のデメリットはありますか?

 

福田:1年間お掃除せずにそのまま使用することが良くないのは、皆さんなんとなくわかると思うのですが、特に清掃が必要な部分が「フィルター」なんです。実は、フィルターを掃除するか否かで消費電力が25%も変わるんですよ。

 

――夏季の電気代で25%となると、なかなか痛手な金額です……

 

福田:夏場に冷房の温度を1℃上げるだけでも約10~13%の省エネになると言われています。しかし、なるべく設定温度を高めにして電気代を抑えようとしても、フィルターが汚れていたら意味がないんですよね。

↑エアコンのお手入れについて語る、エアーマイスターの福田さん

 

――それに、汚れた空気が排出されていたら人体への影響もありますよね?

 

福田:そうですね。フィルターに溜まっているホコリはカビの栄養源になるので、気温が高く湿度も高い夏場はカビ菌にとって快適な環境。ホコリを取り除くだけでも、カビの発生を抑えることができます。

 

――フィルターの掃除をするだけでも、いろいろとメリットがあるんですね。

 

福田:忙しい方は、フィルターのホコリをサッと落とすだけでも効果があるので、ぜひ実践してほしいですね。クリーニング業者に依頼ができない状況でも、自分でできることを少しでもやっておくことが大切なんです。

 

さっそく、エアコン・メンテナンスをスタート!

① 重要! 電源プラグをチェック

まずは、エアコンの電源プラグ付近にホコリが溜まっていないかチェックします。エアコン用のコンセントは壁の高い位置にあることから、長期間プラグを差しっぱなしで過ごしてしまうことが多いですよね。しかし、差し込んだままにしておくとプラグとコンセントの隙間にホコリが溜まり、そのホコリが空気中の湿気を吸収することで、漏電し発火してしまう危険があるんだそう。「トラッキング現象といいます。湿度が高いと発生しやすいので、メンテナンス時に電源プラグを抜いたら、同時に乾いた布でホコリを拭きとっておいでください。」(福田)

 

② 前面パネルを取り外す

エアコンの前面パネルをパカッと外す。この時に、中に溜まっているホコリが舞ったり床に散ってしまうことがあるので、必要であれば新聞紙を敷いたり、付近の家具を覆ったりして対策を。

 

③ フィルターを外して、ホコリを取り除く

フィルターに溜まったホコリを取る。この際、掃除機を使って吸い取るのがオススメ。忙しい時は、写真のように積もっているホコリをハンディモップなどでサッと取り払うだけで完了。「もし、カビが生えてしまっている場合は、胞子をまき散らさないようにそっと浴室などに運び、洗い落とすといいですよ」(福田)

 

④ 汚れがひどい場合は、つけ置き洗いに

キッチンから出た油汚れが付着していたり、たばこのヤニの臭いや汚れが染みついている場合は、水で薄めた市販の中性洗剤でつけ置き洗いするのがベター。その後、よく洗い流し、直射日光やドライヤー乾燥は避けて、十分に乾かしましょう。「汚れの具合にもよりますが、1時間も漬けておけば充分です」(福田)

 

⑤ ダストボックスも定期メンテナンスを

↑ダストボックスの位置はメーカーによって異なるので、カバーを開けて確認してみましょう

 

自動掃除機能とダストボックスがあるエアコンは、フィルターに付いたホコリをブラシで自動的にかき取り、ダストボックスに溜めます。が、集めたほこりがダストボックスに溜まっていくので、定期的なお手入れをしないとホコリがギッシリに。フィルターと同様、ボックス内のホコリを掃除機で吸い込むと良いでしょう。

↑隙間掃除に使えるモップなどを活用しても良い

 

⑥ ボディやルーバーのホコリをふき取る

↑ルーバー部分も拭く

 

エアコンのボディやルーバー(羽板)部分などは、気づかないうちにホコリが溜まりやすい場所。固く絞った水拭き雑巾などでふき取ると良いでしょう。ただ、パネルの素材によっては傷つきやすい場合もあるので、マイクロファイバー素材のクロスなど柔らかい生地の雑巾を使うのがオススメ。空気を排出している送風路は、カビが生えてしまうことも多いので定期的にチェックして拭き取り掃除しよう。

 

取材時は説明を受けながらも、15分程度で作業は完了。慣れない人でもこのくらい手早く掃除できてしまうほど、簡単なお手入れ作業です。

 

メンテナンス後も、キレイな状態をキープするには?

――フィルターのお手入れはどのくらいの頻度で行えばいいのでしょうか?

 

福田:できれば、2週間に一度くらいはチェックしてほしいですね。夏場は連続で稼働させていることも多いので、ホコリが溜まりやすい。気づいたときに、ちょこっとでもお掃除してもらえたらいいな、と思います。

 

――ちなみに、エアコン自体の機能できれいな状態を保つ方法はありますか?

 

福田:今のエアコンですと「内部クリーン機能」というモードがついていることが多いので、ぜひ活用してほしいですね。これは、加熱乾燥やイオンなどを内部に充満させてカビの発生を抑制する機能のことです。実は、冷房や除湿の使用後は内部に結露水が発生して湿気が多い状態になり、カビが繁殖しやすいんですよ。

――なるほど。常に設定しておいた方が良い機能ですね。

 

福田:そうなんです。でも製品の出荷時に設定されていなかったり、エアコンを使い終わったら毎回お客様自身でオンにしないといけない場合が多いんです。機能に気づかず、全く活用されていないケースも……(笑)。あとは、エアコンの電源をオフにしたあとに自動で内部クリーン運転が始まるので、「アレ? 電源切れてない? 」ともう一度オフを押して、内部クリーン機能を停止させてしまっている方もよくいらっしゃいますね。

 

――それはもったいない……!

 

福田:ですから、ご自宅のエアコンの機能と設定を一度確認して頂くと良いかと思います。もし、内部クリーン機能がないエアコンの場合は、冷房や除湿運転の後に送風を3時間以上運転し、乾燥させるといいです。送風であれば3時間運転しても電気代は約1円ほどですので、エアコン内部はしっかり乾燥させることをおすすめします。ぜひ実践してみてください。

 

――さっそくやってみます。ありがとうございました!

 

次回はエアコンの室外機のメンテ術をお届けします。

 

まとめ/kitsune 撮影/鈴木謙介

この軽さに「捲土重来」を見た! バルミューダ最新クリーナー「BALMUDA The Cleaner Lite」躍進の予感を詳細レポート

3.1kgという「重さ」を理由に、バルミューダのコードレススティック掃除機「BALMUDA The Cleaner」の購入を躊躇していた人に朗報がある。約900gの軽量化を果たした「BALMUDA The Cleaner Lite」が発売されたのだ。あたかもヘッドが浮遊しているかのような操作感や、スタイリッシュなデザインはそのままに、「軽さ」も手に入れたバルミューダの意欲作だが、さて、その実力はいかに? 実際に使って確かめていこう。

 

ヘッドの「浮遊感」はそのままに、約900gの軽量化を実現

2010年に発表した扇風機「GreenFan」で「DCモーター扇風機」というジャンルを、2015年に発表したキッチン家電スチームトースター「BALMUDA The Toaster」で「高級トースター」というジャンルを確立したバルミューダ。2020年10月には同社初のクリーナー「BALMUDA The Cleaner」を発売して新ジャンルの開拓を目指したが、思いのほか苦戦を強いられたという。原因は、本体の重さ。最新コードレススティック掃除機の多くが2kgを切り、1kgに満たない超軽量モデルも続々と発売されるなか、やはり約3.1kgという重さは消費者の目にウィークポイントに映ってしまったのだろう。たとえそれが、「ひとたび掃除を始めると、まるで浮遊しているかのように軽々と掃除できる」としてもだ。

 

今回レビューするのは、そんな消費者の声に応えた「BALMUDA The Cleaner」の進化モデル、「BALMUDA The Cleaner Lite」である。ヘッドが前後左右360°可動する独自の「ホバーテクノロジー」や、リビングに置きっぱなしにしておけるスマートなデザインはそのままに、約900gの軽量化と、42%の集じん性能の向上を実現。ヘッドの厚みも5cmから4cmへと薄くなったほか、ヘッドの倒れ角も拡大され、狭い家具下の掃除がしやすくなった。

↑2022年5月に発売された「BALMUDA The Cleaner Lite」。カラーは「ブラック」と「ホワイト」の2色展開で、実売価格は6万4900円(税込)

 

【ヘッドの動きを動画でチェック!】

↑エアーホッケーのような浮遊感と、360°自在に回転する独自のヘッド。軽やかな操作性は「BALMUDA The Cleaner Lite」でも健在だ

 

【ヘッドのディテールをギャラリーでチェック】

 

掃除中以外も「重さ」を感じさせない軽量ボディ

「ホバーテクノロジー」によって重さを感じさせない「BALMUDA The Cleaner Lite」。従来モデルでは掃除機を充電スタンドに乗せる時や、電源を切って移動する時など、掃除中以外のシーンで重さを感じる場面があったが、約2.2kgに軽量化された「BALMUDA The Cleaner Lite」ではそれがない。ヒョイッと片手で持ち上げられるので、ちょっとした移動はもちろん、階段掃除なども苦にならなかった。

 

また、ヘッドがコンパクトになったことで、家具下の狭いスペースにもヘッドを差し込みやすくなったほか、従来モデルでは難しかった椅子の足まわりにもくるりとヘッドが回り込む。狙ったところにしっかりヘッドを当てられるストレスのない操作性は、痛快ささえ感じるほど。ヘッドをスイスイ滑らせながら、フロア全体をしっかりキレイにできた。

【使い勝手のディテールをギャラリーでチェック】

 

機能美を体現する洗練されたデザイン

余計な装飾を排したミニマルなデザインは「BALMUDA The Cleaner」を踏襲しており、バルミューダ製品らしい洗練された雰囲気が漂う。本体を充電スタンドにセットすると、本体がわずかに後傾する点も従来モデルと同様。使わない時間の方が長いクリーナーだからこそ、立てかけている姿も美しくなるよう設計されている。

【デザインとディテールをギャラリーでチェック】

 

使い勝手の向上の面では、バッテリーが着脱式になったのもうれしいポイントだ。別売のバッテリーを追加購入すれば、連続運転時間が2倍になるので、広い家でも最後までバッテリーが持つだろう。なお、サイクロンによる遠心分離方式を採用しているため、ゴミ捨てはダストカップを外し、ゴミ箱にゴミを捨てるだけ。ダストカップの容量は約0.13Lから約0.1Lに減ったが、ボディのコンパクト化を考えれば許容範囲と言えるのではないだろうか。

↑新たに着脱式のバッテリーを採用したため、別売のバッテリーを追加購入すれば連続運転時間が2倍になる。目立たない部分だが、使い勝手を向上させるうれしい進化点だ

 

↑ダストカップの容量は0.1L。3~4回掃除したらゴミ捨てを行うイメージだ。なお、ダストカップ、サイクロン部分、フィルターは分解して水洗いできる。お手入れのしやすさも、本機の魅力のひとつと言える

 

「軽さ」を手に入れたバルミューダの意欲作

まるで氷の上を滑らせているような浮遊感、手首を返せばクルッとヘッドが回転する抜群の追従性、そして、優雅ささえ感じる洗練されたデザイン。こうした従来モデルの強みはしっかりと踏襲しつつ、ボディを軽量化することで、掃除中以外のちょっとしたシーンでも「重さ」を感じさせなくなった「BALMUDA The Cleaner Lite」。なるほどこれなら、「重さ」を理由に購入をためらっていたユーザーも振り向かせることができそうだ。コードレススティック掃除機市場において、予想外の苦戦を強いられていたバルミューダだが、捲土重来(※)、「BALMUDA The Cleaner Lite」の登場で潮目が変わるのではないだろうか。今後の躍進に、大いに期待したい。

※捲土重来(けんどちょうらい)……再び勢いを盛り返して巻き返すことのたとえ

シャープの除湿・加湿機能付き空気清浄機が31%オフ、プライムデーも終盤に

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。シャープの除湿・加湿機能付き空気清浄機「プラズマクラスター 7000(KC-HD70-W)」が、通常価格から31%オフの2万8480円(税込み)で販売されています。

 

除湿は8畳/約10分、加湿空気清浄は8畳/約9分、空気清浄は8畳/約9分というパワフルなスペックで、部屋の状況に合わせた最適な設定を自動で切り替えてくれる機能を備えています。

 

リビングに、自室に、寝室にと、さまざまな環境で活躍してくれる、スタンダードな空気清浄機をお得に手に入れてみてはいかがでしょうか。

「ソーダストリーム」のキットが35%オフの1万3000円、プライムデー限定セール

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。水から炭酸水を作る炭酸水メーカー「ソーダストリーム Spirit スターターキット 特別パッケージ(ブラック)」がお買い得です。

 

通常販売価格は2万130円(税込み)ですが、35%値引きされた1万3000円(税込み)で販売中。箱に不良のあるアウトレットとのことですが、中身はもちろん新品です。

 

約60Lの炭酸水が作れるガスシリンダーと、ループ紐付きの0.5Lのボトル、オーガニックシロップ(コンブチャ、コーラ各1本)などを同梱し、届いてすぐに炭酸水ライフが楽しめる特別仕様! 通常価格では購入をためらっていた人も、この機会に手に入れてみては?

日立のコードレス掃除機が37%オフで驚きの1万円以下、プライムデー限定セール

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。日立のコードレススティック&ハンディ掃除機 「CV-GB10V」が、37%オフの9980円(税込み)で販売されています。

 

CV-GB10Vは、集じん容量0.56L、連続使用時間約15分、充電時間約30分というバランスの取れたスペックと、1.4kgという軽量が魅力。

 

また、ダストケースを回転させることで、プレフィルターに付着したゴミをかき落とす機構を持っているため、手を汚さずにプレフィルターをお掃除できます。

 

国産メーカーの掃除機がこの価格で手に入るのはうれしいところ。掃除機の買い替えを検討していた人は、この機会にいかがでしょう?

ブラウンのAI搭載電動歯ブラシがなんと54%オフ! プライムデーの今が狙い目

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。ブラウンの電動歯ブラシ「オーラルB ジーニアスXF」が、なんと54%オフの1万5800円(税込み)で販売中です。

 

本製品は丸型の回転式ブラシを採用。歯の1本1本を包み込むように回転するため、歯ぐきの際まで歯垢を除去してくれます。また、「いま磨いている場所」を推定し、スマートフォンアプリでガイドすることで、磨き残しを防いでくれるという機能を備えています。

 

通常販売価格だと3万5000円近くなので、なかなか手を出しにくいかと思いますが、この価格なら本当にお買い得! 歯科医で磨いてもらったような、ツルッとした磨き上がりを、お得に楽しみましょう。

3COINSのイヤホンや電動ミルは実際どう? 話題の「スリコ家電」実力診断

巷で話題を集めている3COINSのデジタル機器や調理家電、美容家電をピックアップ。バズっているけど機能性や操作性は実際どうなのかをプロに試してもらい、実力診断してもらった!

※こちらは「GetNavi」 2022年5月号に掲載された記事を再編集したものです。

 

私たちが試しました!

白物・美容家電ライター

田中真紀子さん

白物家電や美容家電の使用感などを雑誌やウェブにて紹介。ユーザー目線を大切にした主婦ならではのレビュー記事に定評がある。

 

テクニカルライター

湯浅顕人さん

デジタル・オーディオ機器のライター。音楽好きなのでイヤホンにはこだわりがある。趣味のアウトドア用品を求めて日々スリコ巡りする。

 

【その1】人気モデルがアップデートしAACコーデック対応で音質アップ!

ワイヤレスステレオイヤホンカナルタイプ

1650円

人気のワイヤレスイヤホンが進化。AACコーデック対応になり、iPhoneやiPadユーザーはより高音質で楽しめる。電池残量を数字で表示するケースにより、イヤホンのバッテリー管理がラクに。イヤホン満充電で4.5時間の再生ができる。

SPEC●Bluetooth:ver.5.0●接続距離:約10m●連続再生時間:約4.5時間(ケース満充電でイヤホンを約2回ぶん充電可能)

 

【プロの実力診断】音楽も通話もできて片耳での使用も可能

「数字でわかるバッテリー容量表示やイヤホン操作、ハンズフリー通話など機能が満載。通話時に片耳だけでも使えるのが魅力です。ボーカルの音がしっかりと聴こえて良い感じでした!」(湯浅さん)

機能性:4.0/5.0

操作性:4.0/5.0

コスパ:3.5/5.0

 

【その2】120灯のLED電球が顔の印象を明るくする

LEDリングライトスマホスタンド

1650円

120個のLED電球で明るさ抜群なリングライト。明るさを10段階に調整でき、光は温かみのある「電球色」、青みをおびた「昼光色」、自然光に近い「温白色」の3種類を用意する。オンラインや自撮り配信など、顔の印象を明るくしたいときに活躍する。

SPEC●消費電力:8〜10W●光束:25lm●LED寿命:約5万時間●連続使用制限時間:約8〜24時間●ライト最高到達温度:約50℃●対応スマホサイズ:幅…約6〜8cm

 

【プロの実力診断】自撮りだけでなく幅広い用途で活用

「明るくムラのない光と、角度調節できる三脚が良い。自撮りのほか、メイクライトや細かい作業時の手元照明など幅広く使えそうです。三脚の高さを調節できないのはちょっと残念」(湯浅さん)

機能性:5.0/5.0

操作性:4.5/5.0

コスパ:5.0/5.0

 

【その3】運動時も安心して使えるネックバンドタイプを採用

ネックタイプワイヤレスイヤホン

1650円

ネックバンド部分を首に掛けて使用。激しく動いてもイヤホンが落ちにくく、安定した装着感を得られる。マイク内蔵でハンズフリー通話も可能。約2〜3時間の充電で約8時間の再生ができる。S/M/Lのカナル型イヤーピースが付属。

SPEC●Bluetooth:Ver.5.0●対応コーデック:SBC●対応プロファイル:A2DP/AVRCP/HSP/HFP●ドライバーユニット:約φ10mm●リモコン操作:ボリューム、再生、曲送り、曲戻し、一時停止、電源オンオフなど

 

【プロの実力診断】超軽量で首が疲れない! 低音もしっかり出る

「約19gと超軽量で首が疲れにくい。イヤピースを磁石で本体に固定でき、一時的に耳から外すときもブラブラしません。低音はしっかり出ますが、ややこもり気味と高音の弱さが惜しいですね」(湯浅さん)

機能性:4.0/5.0

操作性:3.5/5.0

コスパ:3.5/5.0

 

【その4】料理や好みに合わせて粗挽きと細挽きを選べる

電動ミル

880円

調理しながら片手で挽ける電動ミル。底部のつまみを回すだけで粗挽きと細挽きを調節でき、料理や好みに合わせて選びやすい。暗い手元を明るく照らしてくれるライト付きなので、キャンプ時など屋外での調理でも活躍する。結晶塩や胡椒などのスパイス専用だ。

SPEC●電源:アルカリ単3形乾電池4本●電球寿命:約500時間●スパイスの目安:2〜5mm程度●サイズ/質量:約φ52×H223mm/約222g

 

【プロの実力診断】ライトで視認できてかけすぎを防止

「約222gと軽量で、挽き目が選べて880円とは驚きの安さ。一度に出てくる量は少なめですが、ライトで見やすくかけすぎが防げます。サラッとした質感でたまに滑り落ちそうになることも」(田中さん)

機能性:4.0/5.0

操作性:4.0/5.0

コスパ:5.0/5.0

 

【その5】細いブラシが毛穴汚れを掻き出して美しい肌へ導く

フェイスクレンジングブラシ

1100円

洗顔時に肌を撫でるよう動かすだけで、細いブラシが毛穴の奥に入り込んだ汚れや黒ずみを掻き出してキメ細やかな肌を実現。電源ボタンを押すと低速/高速回転を選べる。濡れたブラシを清潔に保てるスタンド付き。

SPEC●防水性能:IPX5●電源:単3型アルカリ乾電池2本●使用時間の目安:各部位20〜30秒、全体で1分〜1分30秒程度●サイズ/質量:約W57×H165×D71mm/約148g

 

【プロの実力診断】数回使用すれば透明感アップも期待

「数回使えば毛穴汚れや角質がスッキリして透明感アップを期待できそう。ただ使いすぎると肌の刺激になるので、泡立てた洗顔料の上から使うか、数日に1回ペースで使うのがオススメです」(田中さん)

機能性:3.0/5.0

操作性:4.0/5.0

コスパ:5.0/5.0

 

※商品は店舗によって販売状況が異なります

冷房キンキンが苦手ならポータブルクーラーはどう? 酷暑の今夏はシロカ「除湿機能付きモデル」の追加がおすすめ

暑がりチームと寒がりチームが混在している4人家族の我が家。エアコンがフル稼働する夏は、設定温度や風向き、風量で意見が食い違うんです。でも結局、暑がりさんに合わせることになるので、エアコンの冷気が苦手な寒がりチームは、いつもと座る位置を変えたり、長袖を着てみたり……。かといって、暑がりさん専用小型扇風機をつけると、意外と風がまわりに散って、寒がりさんにはツライ。両チームが心地よく過ごすべく、暑がりさんにピンポイントで冷気を送れるものはないか? と探していたところ、見つけました! シロカの除湿機能付きポータブルクーラー SY-D151(実売価格3万9800円・税込)です。持ち運びが可能で、吹き出し口が細め! これはいいのでは? ということでレビューしてみました。

↑シロカの除湿機能付きポータブルクーラー SY-D151。本体サイズは約W22×D22×H41.4cm、質量は約7.2kg(本体のみの場合6.5kg)。電源コードの長さ1.8m。運転音54dB、消費電力約160W、風量は73m3/h。2時間、4時間、6時間のオフタイマーあり。除湿機能4.4L/日(タンク容量:1L)

 

インテリアとしてもいい感じ

個人的に、シロカの家電ってシンプルで好きなんです。このポータブルクーラーも、すっきりとしたフォルムで、操作パネルのデザインもおしゃれ。タッチパネルなので、軽く触れるだけで操作できて、とってもスマートです。アーチ状の金属の持ち手には薄いゴム製のカバーがかかっていて、収納はできない仕組み。持ち手も含めてデザインされていることで、洗練された印象を与えるのかも。

↑本体上部の操作パネル。ブラックのパネルに液晶で文字が浮かび上がります。配列もおしゃれ

 

風向きを決めるルーバーは上下にのみ動き、吹き出し口にちょこんとついたつまみで手動で調整。ルーバーの可動域はあまり広くないけれど、そこはポータブルと割り切りましょう。台座を用意したり、テーブルの上に載せたりすれば、顔に直で冷風を浴びることも可能。夏のお風呂上りなんかは最高ですよね。

 

排熱ダクトホースをうまく使えばかなり快適

取扱説明書によると、本機は「部屋全体を冷房することはできません」とのこと。その理由は、本体の中にコンプレッサーが入っていて、排気口から温風が出るから。冷風が出ているすぐ後ろから温風が出ているわけですから、部屋全体を冷やすことは難しいということですね。そのために、付属品として排熱用のダクトホースがついていて、できるだけ本体から遠くに温風を排気できるようになっています。なるほど!

↑付属品は、ダクトホース、ダクトホースを本体に取り付けるためのアダプター、ホースの先にはめる吹き出し口カバーの3点セット

 

↑ダクトホースはジャバラ状に縮められているので、アダプターを装着する際は両端のジャバラを少し広げ、反時計回りにねじ込みます。これ、広げないで作業すると永遠に回り続けるので要注意!

 

背面に接続するダクトホースは最短で約30cm、最大に伸ばすと1mになります。ジャバラなので、曲げるのも自由自在。これなら、排気口の向きを冷やしたい部屋の外に向けられるのがいいですね! 我が家では、窓を少しだけ開けておいて、カーテンの向こう側にホースの先を設置してみました。こうすると、冷房でキンキンに冷えるのは嫌だけど、冷風は感じたいというわがままに対応してくれる感じ。窓の外に排気せず、最大限にダクトホースを伸ばして使用するだけでも、温風が漂ってくる感じはなく、部屋全体がなんとな~くひんやりします。

 

冷え方としては、首振り機能がない、冷風の出る扇風機といった感じでしょうか。エアコンほど強力ではないので、すぐに部屋全体がしっかり冷える感じはないけれど、肌にまとわりつく暑さが取れて快適でした。なので、通常のエアコンを使わず、単独で使えばキンキンの冷房が苦手な寒がりチームには最適かも。もちろん、通常のエアコンをつけた状況下で、さらに冷房を強化したい暑がりチームにも使えます

↑排熱ダクトホースを室外に向けて、温風を逃がしてあげるとさらに快適

 

除湿機能で洗濯物がよく乾く!

本機は除湿機能付きということで、雨の日の洗濯物にも活用してみました。除湿モードを使えば、湿度が下がる=湿気が飛ぶ→洗濯物が乾きやすくなる、というわけです! 除湿モードは40%・50%・60%の3段階。湿度の高い日は50%や60%だと、ややモワッとするので、ほぼ40%で稼働。室内干しの洗濯物から50cmほど離れた場所に置くと、風量2で洗濯物がほんの少しゆらゆらする感じです。薄手のTシャツやタオルなどは、4時間くらいで、あらかた乾いてびっくり! デニムやバスタオルはさすがに浴室乾燥機での仕上げが必要でしたが、それでも、いつもより短時間で乾いてくれてうれしいです。

 

なお、本機には除湿した水分をためておく排水タンクが内蔵されています。市販のゴムホースを使って常時排水することも可能なようですが、我が家の場合は、本機をあちこちに移動して使いたいので、排水タンクで対応しました。水を捨てる時は、タンク上部の角にある排水用の三角のフタを持ち上げて、タンクを傾ければOK。排水タンクは容量1Lで満水だと意外と重いですが、片手でも作業は可能です。

↑水を捨てるときは引き出し状になっている排水タンクをまーっすぐ引き抜けば、満水時でも水はこぼれません。ただ、排熱ダクトの真下にあるので、ホースがちょっと邪魔でした

 

↑タンク上部の角にある三角のフタを持ち上げて水を捨てます

 

↑今回は使用しませんでしたが、排水で市販のゴムホースを使う場合はここに装着します

 

取扱説明書には、部屋の温度35℃、湿度40%の環境で使用すると5~6時間で満水になる、とありました。我が家では、雨天の洗濯物の乾燥メインで使用した場合で4時間、湿度高めの夏日の時で6時間くらい、気温は25℃以下だけど、ちょっと蒸すなぁという日に7時間くらいで満水になりました。なお、満水になるとアラームが鳴って自動停止するので、水があふれる心配はありません。

↑満水時、アラームと共にマークが赤く点灯し、自動停止します

 

↑お手入れは左右のフィルターのホコリを掃除機などでキレイにするだけです。簡単に外れるので、手間いらず

 

家じゅうどこでも持ち運べる手軽さがgood

ところで、夏場にドライヤーを使うとき、温風で汗ばんだりして、せっかくお風呂で汗流してきたのに! なんてことありませんか。そこで今回は洗面所に本機を持って行き、排気ダクトホースを廊下に向けて、冷風モード、風量1でスイッチオン。涼みながらドライヤーをかけると、これがまた気持ちいい! さらに、キッチンでも試してみたところ、こちらもgood。料理しているときはキッチンにエアコンの冷気が届かず、夏場には汗だくになることもあるんですが、本機があれば快適です!

↑洗面所でドライヤーとともに使用すると快適でした!

 

なお、先述の通り、こちらは部屋全体を冷やすために作られている製品ではないので、エアコンで部屋全体をゆる~く冷房して、本機でピンポイントで冷やす、という使い方がよさそう。市販のワットモニターで計測したところ、電気代は1日24時間換算で23~30円とそこそこかかります。なので、長時間つけっぱなしにせず、暑さが気になる時間帯だけ使うのがいいでしょう。

 

一方で、気になったのが運転音。取説に書いてある音の目安、54dBというのは、換気扇の音やエアコンの室外機と同じくらいなので、それなりの音がします。なので、本機を使用するときはテレビの音量をちょっと上げる必要がありました。とはいえ、寝室での使用で眠れないほどの騒音ではなかったです。あとは重さ。約7kgとちょっとずっしりきますが、片手で持って運べる程度なので、苦になるほどではありません。

 

今夏は厳しい暑さが予想されていることもあり、本機が活躍する機会は多いはず。除湿機能で湿気を取りつつ洗濯物の乾燥をサポートしたい方、ちょっとだけ涼しくしたい方、風弱めが好きな方、そして、我が家のように暑がりさんと寒がりさんとが両方いるご家庭には、大いにおすすめしたいところです。

 

イワタニの無煙ロースターや卓上グリルがお買い得価格でプライムデーに登場

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。カセットガス用品を多数開発・製造するイワタニの卓上グリルも、お買い得な価格で販売されています。

 

たとえば「スモークレス焼肉グリル やきまる CB-SLG-1」は通常販売価格から16%オフの5550円(税込み)に。プレートの表面温度を一定に保つことで、肉の脂が煙化することを抑えてくれるというスグレモノです。

 

一方、1台で網焼きと串焼きが楽しめる「炉ばた焼器 炙りや CB-ABR-1」は、18%オフの5480円(税込み)で販売中。こんな製品が家にあると、いつもの晩酌も一層楽しくなりそうですね。

 

現時点で、どちらも特にお買い得です。ぜひ、イワタニの卓上コンロ製品を手に入れてみて、おうち時間を楽しく過ごしてみてはいかがでしょうか。

買い替えにいいかも、プライムデーで8000円台のツインバード製コードレススティッククリーナー

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。ツインバードの3WAYコードレススティッククリーナー「TC-5109W」は、通常販売価格1万5000円(税込み)のところ、41%オフの8780円(税込み)で販売中。

 

通常のスティックスタイル、吸引ユニットのみで使うコンパクトなハンディスタイル、そして窓のレールの掃除などに便利なハンディ+パワーヘッドというスタイルで使える便利な製品。約2.1kgなので、持ち運びもラクラクです。

 

掃除機の買い替えを検討していた人は注目ですよ!

水拭きロボット「ブラーバジェット 240」が2万円以下で販売、プライムデーで値下げ

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。アイロボットの水拭きロボット「ブラーバジェット 240」が、通常販売価格3万2270円(税込み)のところ、なんと39%オフの1万9800円(税込み)で販売されています。

 

アイロボットといえば「ルンバ」のイメージも強いですが、ブラーバは拭き掃除に特化したロボット掃除機。水を吹き付けて汚れを浮かせ、パッドを細かく振動させて拭き取ることで、床をきれいにしてくれます。また、乾拭きをする「ドライモード」にも対応。フローリングの床を持つお家とは、特に相性のいい製品ですね。

 

導入して、普段の家事をラクにしてみてはいかがでしょう。

プライムデーでデロンギ全自動コーヒーメーカーが5万円以下

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。デロンギの全自動コーヒーメーカー「マグニフィカS」が、通常価格6万3800円(税込み)から22%オフの4万9800円(税込み)で販売中です。

 

同社のコーホーメーカーの中ではエントリーにあたるモデルですが、円錐式のグラインダー(挽き機)や、ミルクを泡立てるミルクフロッサーを搭載するなど仕様は本格派。エスプレッソはもちろん、いわゆるレギュラーコーヒーの「ジャポーネ」に対応するのも魅力です。

 

暑い日が続きますが、氷をたっぷり入れてアイスコーヒーを作るのも良さそうですね。こうした製品はあまり高価だと買いにくいですが、5万円を下回る価格で、いつでも挽きたて、淹れたてのコーヒーを自宅で楽しむライフスタイルが手に入るなら、いいのではないでしょうか。

自動ゴミ収集機能付き「ルンバ i7+」が5万円以上値下げ! プライムデー限定

Amazonでは、7月13日の23時59分まで、年に1度の大型セール「プライムデー」を実施中。ロボット掃除機の「ルンバ」シリーズも、各モデルが大幅に値引きされています。なかでも注目は自動ゴミ収集機能付きの「ルンバ i7+」。

 

部屋の環境を学習、記憶し、効率良く掃除する機能や、どの部屋をいつ掃除するかを指定するスケジュール設定に対応。さらに、クリーンベース(自動ゴミ収集機)がセットになっているので、本体のダスト容器から、自動でゴミを排出してくれます。

 

Amazon.co.jpでの通常販売価格は12万221円(税込み)ですが、現在、43%の5万2010円オフとなる、6万8211円(税込み)で販売されています。この価格でクリーンベース付きのモデルが手に入るのは、かなりお買い得ですね。ロボット掃除機は価格と、性能や使い勝手が比例しやすいジャンルなので、ふだん高価なモデルが安くなったときは本当に買い時です! 導入を考えていた人は、この機会にいかがでしょう。

最大45%オフ! “+Style家電”などスマート家電全59製品が「プライムデー」セールに登場

BBソフトサービスのプラススタイル事業は、7月12日0時~13日23時59分までAmazonで開催される「プライムデー」にて、+Style家電をはじめとしたスマート家電59製品を出品します。

 

+Style製品の目玉アイテムとして、温度・湿度をトリガーに家電が管理できる「新スマートマルチリモコン」が1940円オフの税込7740円、夏休みの防犯対策にも最適な「+Style ホームカメラ」が1500円オフの税込4980円、「スマートLEDシーリングライト8畳」が3000円オフの税込7980円で購入できます。

 

その他ブランド製品は、天井照明プロジェクター「popIn Aladdin SE」が2万円オフの税込5万4800円、折り畳みスマホ「motorola razr 5G」が5万1800円オフの税込13万8000円、これからの季節に最適な「Smartmi スマート扇風機3」が2000円オフの税込1万3800円、夏休みの防犯対策にも最適なスマートロック「Qrio Lock & Qrio Hub セット Q-SL2 Q-H1」が5820円オフの税込2万5980円で購入可能です。

エコバックスの「お掃除ロボット」が最大37%オフ! 「プライムデー」セール+特別クーポン配布

エコバックスジャパンは、7月12日0時~13日23時59分までAmazonで開催される「プライムデー」にて、主力・最新製品が最大37%OFFとなる特別セールを実施します。

 

今回のセールラインナップは、ゴミ収集から水拭きタンクへの給水、そしてモップの洗浄・熱風乾燥まですべて自動で行う全自動クリーニングステーション搭載のフラッグシップモデル「DEEBOT X1 OMNI」が25%オフの税込14万8500円、同じくX1 ファミリーの「DEEBOT X1 TURBO」が37%オフの税込9万9800円、自動ゴミ収集機能搭載でごみ捨ての手間を減らせる「DEEBOT N8+」が37%オフの税込4万6715円、そのほか「DEEBOT N7」が30%オフの税込3万2760円、「DEEBOT OZMO T8」が30%オフの税込4万1860円など。

↑DEEBOT X1 OMNI

 

また、セール価格と併用可能な特別クーポンも用意しており、DEEBOT X1 OMNI、DEEBOT X1 TURBOはクーポンコード「ECOVACS2000」を入力するとさらに2000円オフに、DEEBOT N8+、DEEBOT N7、DEEBOT OZMO T8は7月12日0時~13日23時59分までAmazonで開催される「プライムデー」、クーポンコード「ECOVACS1000」を入力すると、さらに1000円オフになります。

↑DEEBOT N8+

ロボット掃除機やハンディクリーナーなど最大50%オフ! アイライフ「プライムデー」セール

アイライフジャパンは、7月12日0時~13日23時59分までAmazonで開催される「プライムデー」にて、ロボット掃除機などを最大50%オフで販売します。

 

今回のプライムデーは、主力製品のロボット掃除機や人気のハンディクリーナーが最大50%オフに。レーザーナビゲーションの「A10」が25%オフの税込2万6175円、本体内の集塵方式に紙パックを採用した「V3s Max」が25%オフの税込1万4175円、「V3s Pro」が33%オフの1万1243円のセール特価です。

↑左からA10、V3s Pro、V3s Max

 

そのほか、コードレススティック掃除機「H7」、床洗浄ロボット掃除機「W400」、ロボット掃除機「A4e」がセールの対象となっています。

Amazonでベストセラー獲得の人気家電が「プライムデー」で最大30%オフ! アメリカ発家電ブランド「COSORI」「Levoit」

アメリカ発の小型家電メーカーVeSync Co., Ltd(ウィーシンク)は、7月12日0時~13日23時59分までAmazonで開催される「プライムデー」にて、「COSORI」「Levoit」ブランドの家電を、最大30%オフのセール価格で販売します。

 

セールでは、「COSORI PRO LE 4.7L ノンフライヤー」が26%オフの税込1万380円、「Levoit Core 300S 空気清浄機」が25%オフの税込1万2800円、「Levoit Dual 150 超音波加湿器」が25%オフの税込3328円など、同ブランドの人気家電が対象となっています。

サンスターが「ペットファースト」な家電を発売!「高さ60cm」からトイレ臭を打ち消す除菌脱臭機を体験してきた

サンスターが手がける除菌脱臭機のブランド「QAIS(クワイス)」から、空気中に漂う犬や猫などペットの“トイレ臭”を消す役割に最適化したペット専用機「QAIS-air-(クワイスエアー)04A1J-OW」が9月5日に発売されます。実売予想価格は3万8500円(税込)。サンスターが開催したプレス向け説明会で新製品を体験しました。

↑サンスターがペットとの快適な暮らしのために開発した新しい除菌脱臭機「QAIS-air- 04A1J-OW」

 

なぜサンスターが除菌脱臭機を作ったか

サンスターといえば、一般にはオーラルケア(口内の健康)を中心とするヘルスケアのコンシューマーブランドとして広く知られています。サンスターグループの中には、自動車部品や建築資材など生産財事業を展開するサンスター技研という会社があります。QAISはサンスター技研による光触媒の技術を中核として、2020年に最初の製品が誕生した除菌脱臭機です。現在までに一般の家庭向け、ならびに医療・介護施設向けにQAISシリーズから計3種類のラインナップを展開しています。ペット専用機はシリーズ第4弾のモデルです。

↑家庭向けの「QAIS-air-03」はカラフルな5色展開

 

ちなみに光触媒とは、光のエネルギーを使って化学反応を発生させる物質のことを指します。身近によく知られているところでは、植物が葉緑素から養分をつくりだす光合成も光触媒による化学反応の一種です。

 

QAISの場合、光触媒を含浸させた多孔質セラミックの基幹部品に光を当てて酸化還元反応を起こし、付着した臭気物質(=ニオイ成分)を二酸化炭素や水に分解して打ち消すという仕組みを採用しています。

 

今回、サンスターが一般家庭向けとして発売する「QAIS-air-03」がペットと一緒に暮らすユーザーから高い脱臭効果を認められたことから、ペット専用機の開発に至ったそうです。

 

ペットのトイレのニオイを徹底的に消すことに特化

今回のQAIS-air-はより正確に言えば「ペットのトイレのニオイを消す」ことに特化した製品です。トイレのニオイの主成分は、ペットの尿に含まれる「アンモニア」。アンモニアは空気よりも軽いことから、放出されると高いところに上昇して拡散する特性を持っています。ちょうど人の顔の位置にまで漂ってくると、アンモニア独特の刺激臭が鼻を突いて不快に感じられます。

↑QAIS-air-はペットのトイレの近くに設置すると最大の効果が得られます

 

一方で、サンスターが2022年4月に行ったインターネット調査の結果から、ペットと暮らす多くの家庭が臭い消し対策として床置きタイプの空気清浄機を使っていることがわかったそう。また空気清浄機のユーザーは脱臭効果の力不足、ペットの毛を吸い込んでしまうことによるメンテナンスの煩雑さを不満点として挙げたといいます。

 

ただ、そもそも高い汎用性が求められる家庭用空気清浄機に、ペットの「トイレのニオイ」を集中的に消すことを求めるのは酷というもの。そこでサンスターの開発チームが専用機として開発した製品が「QAIS-air-」なのです。

 

脱臭効果を最大化する壁掛けスタイル

前置きが長くなりましたが、続いて製品を見ていきましょう。QAIS-air-はペット用トイレに近づけて、高さ60cm前後の壁面に取り付けて使う除菌脱臭機です。

↑壁面設置のイメージ。本体に付属するケーブル長さ2mのACアダプターによる本体への電源供給が必要です

 

壁掛けを基本とした理由は、高いところに立ちのぼるアンモニアが拡散される前に素速くキャッチして、光触媒で打ち消すために最も効果的な設置スタイルだから。サンスターではペットのトイレを置いた場所から、高さ約60cmの場所に置くとベストな消臭効果が得られるとしています。

 

ただ、賃貸住宅の場合などは、壁面を加工して家電や家具を設置することが困難です。QAIS-air-は専用の壁掛けアダプタを装着して壁に掛けられるように設計されていますが、このアダプタが極細のビスを使って壁面に留められるようになっています。極細ビスなので壁に跡が残りづらいことから、設置の可能性も広がるでしょう。

 

本体はボトム側から空気を吸い込み、内部の光触媒で臭い成分を分解・消臭した後に、天面のダクトからキレイな空気を排出する設計としています。

↑本体の背面に壁掛け用マウントを装着

 

↑写真上に赤くマークした壁面の極細ピンを複数使って壁面に固定します

 

光触媒が立体的に作用する新開発の部品を搭載

ちなみに、従来の除菌脱臭機を高さ60cm前後の場所に置くことができれば、QAISと同じ効果が得られるのかと言えばさにあらず。トイレのニオイ成分はまとまった量が一度に立ちのぼることから、これを一気に素早く処理できる光触媒が必要です。

 

従来モデルのQAIS-air-03の場合、金属メッシュの基幹部品に光触媒を浸漬していましたが、QAIS-air-にはペットのトイレのようなより強い臭いを消すために、多孔質のセラミック製パーツに光触媒を浸漬させた新規開発の基幹部品を搭載しました。従来のように面でなく、セラミック部品の穴に取り込んだ臭いに光触媒が立体的に作用するので、強力なトイレ臭を素早く一掃できるのです。また同時に除菌・ウイルス抑制も行います。

↑新開発の多孔質セラミック製パーツをベースとした光触媒を搭載しています

 

なお、本機は基本的にはペットのトイレ近くに設置して、電源をオンにしたまま「24時間つけっぱなし」で使うことを想定。通常は「ノーマルモード」に設定しつつ、ペットが用を足した時に臭いが気になるようであれば吸引強度を上げる「MAXモード」も搭載しています。それぞれは本体のボタン操作により切り換えられます。

 

つけっぱなしで使用する家電製品は電気代も気になるところ。QAIS-air-の1日あたりにかかる電気代の目安は、ノーマルモード時で8円弱。30日では240円前後になる計算です。つけっぱなしにしていればペットのトイレ周辺に限らず、部屋全体にトイレのニオイが漂うことも防げるので、コスパ的には妥当であると言えそうです。

↑本体フロントパネルのボタンでモード切替え、電源のオン・オフが操作できます

 

メンテナンスが簡単でペットにもやさしい静音設計

本体はフィルターレス構造なのでお手入れもカンタン。本体ボトム側には取り外しできるメッシュ状のガードが付いています。

↑取り外しができる本体底面のガード。ベストな消臭効果を得るべく、サンスターでは掃除機などを使って定期的にホコリを取ることを推奨

 

光触媒を含浸させた内部の基幹部品は、基本的には頻繁にメンテナンスする必要はないものの、長く使っていると空気中の油分などが付着して消臭効果が減衰する場合もあります。取扱説明書には本体を開いて、取り出した基幹部品の汚れを取る方法も記載されています。

 

筆者もプレス向け説明会でQAIS-air-の効果を体験しました。ふたつのプラスチック容器の中にアンモニア臭を充満させて比べたところ、本機を稼働させた容器の中は速やかにニオイが消えました。静音設計にもこだわり抜いたという本機は動作時もほぼ無音。大きなファン音にペットが怯えることなく、いつも通りに気持ちよくトイレを使ってくれそうです。

↑QAIS-air-の消臭効果の比較テストを体験。プラスチック容器の中に漂うアンモニア臭が素早く脱臭されます

 

このほか、本機は駆動時に有害なオゾンや薬剤を放出しないケミカルフリー設計であり、本体のボタンに電源タップ、ケーブルにも安全設計を徹底した「ペットファースト」な家電なのだと、サンスターはアピールしています。

 

予約販売はQAIS公式オンラインストアで7月14日からスタート。設置方法など購入前に気になることはQAISのホームページから問い合わせを受付けているので、合わせて活用するのもおすすめです。

浄水型ウォーターサーバーを導入したら水を飲む量が増えた! 家の水道水がウマくなる「エブリィフレシャス トール」

ウォーターサーバー業界では昨今、水道水を利用する浄水型の存在感が高まっています。フードアナリストという側面を持つ筆者としては、飲み水にもこだわりがあるのでこの手の製品は気になるところ。そこで今回使ってみたのが、今春発売されたばかりの「every frecious tall(エブリィフレシャス トール)」という浄水型のウォーターサーバー。使い勝手はいいのか、水の味はおいしいのかレポートします。

↑「エブリィフレシャス トール」。月額3300円(税込)のレンタルとなり、カラーは写真のマットブラックのほかにマットホワイトをラインナップ。また、卓上サイズの「エブリィフレシャス ミニ」も同価格で用意されています

 

生活感を消すデザインや6段階温度調整など死角なし

「フレシャス」ブランドは、ウォーターサーバーで初めてグッドデザイン賞に輝いた美しい設計が魅力のひとつ。スッキリとした佇まいや、ウォーターサーバーにありがちな水色と赤色の蛇口ではなく、1本の蛇口から注ぐ構造など、随所に生活感を消す意匠が見られます。

↑サイズは幅290mm/奥行363mm/高さ1125mmで、重さは19.7kg。各種ボタンは天面にあり、主張をしないデザインが好印象です

 

機能も充実しており、冷水と温水のほかに常温の水を出すことも可能。また「REHEAT」ボタンを押せば85℃以上の熱湯を出せるうえ、冷温ともに「ECOモード」を備えるなど、6段階の温度で水やお湯を注ぐことができます。

↑カギのボタンはチャイルドロック。誤って熱湯を出すような事故を防ぎます(冷水、常温にも対応可能)

 

ECOモードなど使い方にもよりますが、1か月の電気代は約360円(エブリィフレシャス公式サイトより)。15年前は1か月1000円程度が相場だったと筆者は記憶しているので、かなり安くなったと思います。

 

また、本体裏面には冷・温それぞれのオン/オフスイッチを設置。「真夏にお湯は使わない」という場合はオフにできます。スリープのスイッチをオンにすると、部屋が暗くなった時に冷・温機能を自動でオフに。消費電力を抑える配慮が随所に見られます。

↑「COLD ECO」ボタン。通常、冷水は5~10℃ですがこのモードをオンにすると10~15℃になり、電力消費も抑えられます。また温水バージョンの「HOT ECO」ボタンも搭載

 

↑本体裏面。電源コードを固定するフックや、転倒防止ワイヤーが付いている点もナイス

 

意外に重要なのが、蛇口下の注水スペース。「エブリィフレシャス トール」は高さも奥行きもなかなかあって、約570mlが入る大きめのグラスにも水を注げました。

↑こちらは「ノニックグラス」というクラフトビール御用達のコップ。UKパイント(568ml)サイズですが、悠々と注げます

 

たっぷり8.7リットル貯水できる

肝心の浄水機能はどうでしょうか。本機には独自に開発されたフィルターカートリッジが付属し、「不織布」「活性炭」「中空糸膜」「ATS 」の4つの機能を1つのフィルターに搭載しているとか。これにより、家庭用品品質表示法で定められた対象12物質を含む、23物質を除去してくれるそうです。さっそく取り付けてみました。

↑こちらが付属のフィルターカートリッジ。写真中央に映る穴にねじ込みます。6か月に1回の頻度で交換するのが目安で、初回は無料。ひとつ3300円(税込)です

 

タンクは貯水5.7L/温水1.5L/冷水1.5Lとなっており、合計8.7L。貯水タンクは取り外せるので、キッチンの蛇口から水道水を注ぐ場合でも、難なく給水できると思います。

↑貯水タンクは取り外しも簡単。持ち運びに便利な取っ手付きです

 

↑カパッとフタを開けて、キッチンの蛇口からザバーッと給水

 

まろやかでクリアな味に驚かされた!

そして最も気になるのが水の味。試しに飲んでみると……おお、すごくまろやか! スムースな口当たりで、ゴクゴクガブガブと飲みたくなるおいしさです。

↑このように注がれます

 

この違いを、普通の水道水と比較して試してみました。すると味の違いを瞬時に実感。水道水はどこかシャープなタッチがあり、ひっかかる要素や雑味を感じますが「エブリィフレシャス トール」の浄水にはそれがなくて実にクリアです。

↑見た目は同じですが、左が「エブリィフレシャス トール」の浄水で、右が水道水です

 

せっかくなので、「REHEAT」ボタンを押して熱湯も試してみました。こちらは、インスタントコーヒーがおいしく飲めるのかをチェック。

↑ボタンを3秒押すと「REHEAT」の赤いLEDがアラームとともに点滅。約2分で点灯となり、熱湯が出ます

 

↑熱湯を注水。しっかり熱く、電気ポットの代わりとしても活躍してくれます。コーヒーはおいしいし、お酒のお湯割りにも非常に便利!

 

こうして数日間使ってみて実感したことは、水を飲む回数が増えたということ。宅配ボトルのウォーターサーバーと比較すると圧倒的にリーズナブルなので、気にせず飲めるという心理が働いているのかもしれません。よく「1日の水分摂取量の目安は2リットル」などと言われますが、本機があればクリアしやすくなると思います。

 

ほかにも、宅配型で生じる配達受け取りとボトル回収の手間が不要。ゴミが出ないので環境にやさしい。料理用の水としても気軽にジャブジャブ使える。といった点もメリットです。

 

また、我が家の水道蛇口は浄水器を内蔵しているタイプなのでそれなりにおいしい水は常時飲めるのですが、「エブリィフレシャス トール」は冷・温水を出せるという点も優位かと思います。

↑冷たさはバッチリ。肌寒い朝などは、常温で飲めるのもイイ!

 

置き場所を取る、またレンタル契約して3年以内の解約には違約金がかかるという点は痛手ですが、初期費用は無料なので始めるハードルはそこまで高くないはず。浄水型のウォーターサーバーを探している人には、かなり刺さる一台ではないでしょうか!

仕組みから知ろう!「換気ができるエアコン」が話題の理由と注目の最新モデル

観測史上初めて、都心で6月に2日連続の猛暑日を記録するなど、夏の暑さはエスカレート。気象庁の発表によれば2022年の夏も、北日本から沖縄・奄美まで日本全国的に平均気温より高い見込みだそう。そんな暑い夏に立ち向かうには、高性能のエアコンが欠かせません。ところが、電機メーカー各社が発売するエアコンは年々多機能になっており、選ぶのが難しくなっているのが現実。そんな中、コロナ禍の影響でいま“換気機能付きエアコン”が注目されているのです。

新型コロナウイルス感染症の蔓延を機に、対応するメーカーも増加傾向。消費者も急速に「換気」を重要視するようになっています。そこで今回は、エアコンの基本的な仕組みとともに、換気機能付きエアコンについて、家電ライターのコヤマタカヒロさんに解説していただきました。

 

知っておきたい、エアコンの基本の仕組みとは?

私たちの生活にとって、なくてはならないものとなったエアコン。エアコンとはそもそも、どのような仕組みで動いているのでしょうか?

 

「エアコンは、室内機と室外機がセットになっており、このふたつがパイプでつながっています。室内機の中にも室外機の中にも“熱交換器”があり、冷房の場合、室外機で冷やされた“冷媒”=ガスが室内機に送られ、熱交換器を冷やします。そこを室内機のファンが取り込んだ室内の空気が通ることで冷たい風が出てくる仕組みです。室外機には熱くなった冷媒が戻され、大きなファンで熱風を放出して再び冷やされるというわけです。

つまりエアコンは外の空気を取り込んだりするわけではなく、部屋にある空気を冷たくしたり、温かくしたりしているのです」(家電ライター・コヤマタカヒロさん、以下同)

さらに「部屋の中の空気を常に循環させているということは、フレッシュな空気が循環するわけではないため部屋の中の二酸化酸素濃度が高まっていくということ。部屋の二酸化酸素濃度については、新型コロナウイルス感染症の影響で話題になりましたが、少し前まではエアコンの換気ができるかどうかについては重視されることはありませんでした」

 

そこへ、新型コロナウイルス感染症が蔓延しはじめ、部屋の中の二酸化酸素濃度が高まるとリスクが増えることが話題になり、換気機能への消費者のニーズが高まったというわけです。

 

換気機能付きエアコンの始まりと、イチオシモデル

もちろん換気機能は、どのエアコンにもついているわけではありません。新型コロナウイルス蔓延を機に、この機能に注目が高まりましたが、そもそもいつから販売されていたのでしょうか?

 

「これまでも、換気機能付きエアコンを販売していたメーカーはありました。僕の記憶だと、シャープのエアコンでは換気機能付きエアコンは10年以上前から販売されていました(※1996年に冷房・暖房・除湿・加湿・換気のついた『5空』エアコンがシャープから販売)。現在では、ダイキンはもちろん、ハイセンスやパナソニックなども換気機能付きエアコンを発表しています。ダイキンに加えて、パナソニックも、換気しながら加湿も除湿もする商品を昨年発売し、話題となりました」

 

新型コロナウイルス蔓延を機に、換気機能付きエアコンに各社が力を入れ始めています。今年注目の換気機能つきエアコンのなかから、コヤマさんにおすすめのモデルを教えていただきました。

 

・AIが人の存在を感知する

パナソニック「Eolia LXシリーズ」
オープン価格 / パナソニック

「どの性能を重視するかはもちろん好みによって選び方はもちろん変わりますが、私は風が直接当たることがとても苦手なので、できる限り風が当たらないものを選びます。そういう意味では、パナソニックのエオリアがおすすめです。換気機能はもちろんですが、AIが人の存在を感知し、風を直接当てないなど部屋で過ごすときの快適さを追求した商品です」

ナノイーXも搭載しており、カビや花粉、PM2.5など空気中のさまざまな有害物質を抑制し、空気を清潔に保てるのも魅力。家庭用エアコンのシェア首位を走ってきたパナソニックの誇るべきモデルです。

 

・給水なしで加湿ができる

ダイキン「うるさらX」
オープン価格 / ダイキン工業

「もう1台はダイキンの『うるさら』という商品です。家庭用エアコンでトップシェアを誇るメーカーであり、信頼性も高いです。換気機能はもちろん搭載、『うるさら』という名前が表す通り、加湿と除湿もできるモデルです。

除湿はほとんどのエアコンについている機能ですが、除湿量も季節や暮らしに応じて制御ができる業界初の除湿制御つき。また、もうひとつの特徴は給水なしで加湿ができること。外から取り込んだ空気中から水分のみを取り出して、加湿に利用する仕組みです。ちなみに換気機能はないのですが、ダイキンの『スゴ暖』シリーズは、寒冷地モデルも充実。昔はエアコンが必要なかった地域も、今は気温変化の影響などでエアコンを利用する人が増えています。除湿機能、空気清浄機能などはついており、注目しています」

 

・お手頃プライスで機能充分

ハイセンス「Gシリーズ」
オープン価格 / ハイセンスジャパン

価格を少し抑えつつも換気機能がついたものを希望するという場合は、ハイセンスのGシリーズもおすすめです。Wi-Fiや熱交換器の解凍洗浄機能など機能も充分。ぜひ検討してみてください」

換気機能つきエアコンはまだまだラインナップは限られています。しかし、換気機能がなくとも、デザインが優れていたり、人感センサーにこだわっていたりなど、エアコンの機能は年々さまざまになっています。ぜひ自分の好みやニーズに合わせて選びたいですね。

 

今後のエアコンの進化の行方と選び方は?

基本の冷暖房機能のほか、換気機能をはじめ多機能を極めてきたエアコンですが、今後はどんな進化を遂げるのか、コヤマさんに聞いてみました。

 

「どんどん“空気の質を高めよう”という動きになるのではと見ています。これまでのエアコンは温度管理がメイン。ですので、加湿や除湿するには加湿器や除湿器、空気清浄するには空気清浄機も併用するなどが必要でした。しかし、今後はエアコン1台ですべてができる、オールインワンがどんどん増えていくと思っています」

 

ですが、多機能すぎると選び方も複雑になり難しくなってくることも考えられます。そういった場合、どのような点に注目して選べばいいのでしょうか?

 

「どこの部屋で使うかによっても選び方は変わります。例えば、リビングは最上位のエアコンにするけど、寝室はそこまで多機能じゃなくてもいいなどの考え方もあります。また、冷房は基本的にはエアコンでしか機能がカバーできませんが、暖房はストーブやヒーターなど代用できるものがいくつもあります。ですので、ほかの暖房器具を使うからエアコンの暖房機能は使わない、という場合は、冷房機能だけがついた一番安価なものでもいいなど、自分のニーズを理解したうえでセレクトしてみてください」

 

猛暑下、エアコンの賢い使い方は?

電気代の上昇が著しい昨今ですが、夏はエアコンが必須です。だからこそ、できるだけ効率のいい使い方をしたいですよね。最後に、コヤマさんはどのようにエアコンを使っているのか、その秘訣を教えていただきました。

 

「エアコンで電気代がもっともかかるのは温度を上げ下げするとき。ですので、決して瞬間的なハイパワーでエアコンを使わないことがキーです。例えば室温25度をキープしたいと思ったら、短時間のお出かけ時にはエアコンを切らないほうがいいのです。一度止めて室温が30度まで上がってしまうと、また25度に下げるエネルギーが必要になるからです。つまり、電気代がもったいないから暑くてたまらなくなるギリギリまで我慢しよう、というのはNG。日中気温が上がることがわかっているのであれば、朝方の涼しい時間からつけて、室温を一定にキープしておくといいでしょう。

また、空気が動いていると涼しさを感じやすいので、エアコンと同時に扇風機やサーキュレーターなどで空気を回すと、設定温度以上に体感温度は涼しくなりますのでおすすめです」

 

【関連記事】節約アドバイザーが解説する、エアコン(冷房)のお得な使い方

 

エアコンの仕組みを正しく理解してうまく使いながら、自分にあったエアコンをゲットして猛暑の夏も健康に過ごしましょう。

 

【プロフィール】

家電ライター / コヤマタカヒロ

1973年生まれのデジタル&家電ライター。大学在学中にファッション誌でライターデビュー。その後、25年以上デジタルガジェット、白物家電を専門分野として執筆活動を展開。家電の情報サイト「カデスタ」も運営。調理家電のテストと撮影のための空間「コヤマキッチン」を用意。執筆以外に企業のコンサルティングやアドバイザーなども務める。

 

掃除が楽しすぎて怖い…「バルミューダ最新クリーナー」を使った女性編集部員が大興奮!

提供:バルミューダ株式会社

突然ですがみなさん、掃除機がけはお好きですか? 部屋を清潔に保つために、こまめに掃除するべきとは思うけれど、やっぱり疲れるし面倒……といったジレンマを抱えている人も多いはず。そんなお悩みを解決してくれるクリーナーが今年の5月、バルミューダから登場しました。「BALMUDA The Cleaner Lite( バルミューダ ザ・クリーナー ライト )」です。

↑バルミューダの最新クリーナー「BALMUDA The Cleaner Lite」。サイズは幅275×奥行150×高さ1170mm、重量は約2.2kg(フィルター含む)。充電時間は約4時間で、運転時間は標準モード約30分、強モード約10分

 

この「BALMUDA The Cleaner Lite」を、掃除に不満を感じているGetNavi編集部の女性編集部員3人に使ってもらったところ、「いままでの掃除機とは全然違う」「これなら毎日使いたくなる」と大絶賛! では、ほかの掃除機とどこがどう違うのか、家電ライターの筆者によるガイドを交えて見ていきましょう!

↑左からガイド役の家電ライター・田中真紀子(筆者)、GetNavi編集部の金矢麻佳、松山葉南、金子麻衣子

 

 

「浮いているみたい!」「こんな掃除機は初めて」と驚きの声

田中 まずはみなさんの日頃の掃除スタイルと不満について教えてください!

 

金矢 掃除はあまり好きじゃないんですよ。私はコード付きのキャニスター掃除機を使っているんですが、私の部屋は家具やモノが多いので本当に面倒ですね。すき間や家具の下には掃除機も入らないし、隅まで届かないから、『もういいや』ってなっちゃいます(笑)。

 

松山 私はハウスダストアレルギーなので、掃除は毎日しています。でも、掃除機はほとんど使わないですよ。もっぱらクイックルワイパー派。だって掃除機を出してくるのも面倒だし、力がないので掃除機を前後に動かすのも疲れちゃうんですよね。

 

金子 うちは小さい子どもがいるので、トランポリンが置いてあったり、床におもちゃが散らかっていたりして、掃除しづらいんですよね……。汚れが気になる場所を、その都度掃除できればいいんですが、うちもコード付きを使っているので掃除機を出すのが面倒なんです。

 

田中 「今だ!」と思った瞬間に掃除するなら、やっぱりコードレスがいいですよね。なかでもこの「BALMUDA The Cleaner Lite」なら、みなさんのお悩みをスッキリ解決できるはず。では、使ってみてください!

松山 めちゃめちゃスタイリッシュですね~。しかも、なんでこんなに軽やかなの? まるでヘッドが浮いているみたい! あれ? 持ち手がクイックルワイパーと同じですし、 動きもまるでクイックルワイパーじゃないですか!

 

金矢 ホントだ! 手首を回すだけで、こんなにヘッドがくるくる回る掃除機は初めてです。掃除機とは思えない!

金子 掃除機って、前後に動かすのが当たり前だと思っていたけど、こんなに自由自在に動くなら、部屋をただ歩き回る感覚で掃除できますね。これなら散らかっているおもちゃを避けながら、スイスイーっと掃除できそう(笑)

 

【BALMUDA The Cleaner Liteの動きがわかる動画はこちら】

 

 

独特の浮遊感を生む「ホバーテクノロジー」とは?

編集部員が体験した「浮いているような感覚」「自在な動き」を実現しているのが、バルミューダ独自の「ホバーテクノロジー」です。その名の通り、ホバークラフト(※)からヒントを得た技術で、ヘッドに搭載した2本のブラシが床面との摩擦を減らし、まるで浮いているかのような操作感を実現しました。さらに、ヘッドの接続部のユニバーサルジョイントと、ヘッド裏面の左右のキャスターが、前後左右斜めと自由自在な動きを可能にしています。

※ホバークラフト……水面や地面に向かって空気を噴出し、浮いて進む乗り物

↑ヘッドには2本のブラシを搭載したデュアルブラシヘッドを採用。左右のキャスターがヘッドの動きに追従し、全方向への掃除を可能にしています

 

↑独自設計されたユニバーサルジョイント。あらゆる角度の移動や横方向へのスライドなど、いままでにない動きを実現します

 

ちなみに、先ほどGetNavi編集部の松山さんが「クイックルワイパーみたい」と言ったのは、実はメーカーにとってうれしい反応かも。何しろ、同社の寺尾 玄社長自身が「既存の掃除機は使いづらい」という理由で、長年クイックルワイパー派であり、2020年発売の初代モデル「BALMUDA The Cleaner」も「クイックルワイパーのように軽やかに掃除できる掃除機」を目指して開発されたのですから。

 

 

約900gも軽くなったのに、集じん力が42%アップしたワケ

このほか、「BALMUDA The Cleaner Lite」は先述の初代モデル「BALMUDA The Cleaner」から大きく進化しています。まず重さが約900gも軽量化し、本体の重さは約2.2kgになっています。「軽量化」と聞くと、集じん性能は下がっちゃったのかな? と思う人もいるかもしれませんね。しかし、「BALMUDA The Cleaner Lite」は、軽量化しつつ集じん性能も42%アップしているんです。

どのようにして軽量化と集じん性能のアップを両立したのか、開発担当のプロダクトマーケティング部・原賀健史さんに聞いてみました。

 

「まずは軽量化に関して。性能への影響を最小限にしながら、部品を見直したり、パーツを小型化したり、金属パーツを樹脂に変えたりすることで、少しずつ重量を削り落としていきました。もちろん安全性は担保されないといけませんので、耐久テストは気が遠くなるほど行っています」(原賀さん)

 

あらゆる方面から見直してそれぞれ少しずつ軽量化を実現し、それを地道に積み重ねて全体で約900gの軽量化に成功した、というわけです。では、どのようにして集じん性能を42%アップしたのでしょうか。

 

集じん性能のアップも小さな努力の積み重ねですね。例えば空気の流れ。空気の通り道を狭くすることで、ビル風のように吸い込む力が高くなるんです。そのためにヘッドの長辺のカバーの長さや細かいヘッドの構造などをイチから設計しました。そしてかきだし力。新採用のブレードフィンをはじめとして、ブラシが物理的にゴミをしっかりかき取れるよう、ブラシの長さや材質にもこだわっています」(原賀さん)

 

なお、集じん性能は上がりつつ、初代モデルと同じ運転時間(標準モードで約30分、強モードで約10分)をキープしているのもありがたいですね。

↑ブラシには新たにブレードフィンを採用し、ゴミのかきだし性能がアップ

 

 

使い勝手やデザイン面も改良

さらに、使い勝手の面でもかゆいところに手が届く改良が。ヘッドの厚みが5cmから4cmと薄くなったほか、初代モデルより床に近い位置までヘッドが倒せるようになり、家具下が掃除しやすくなったのです。

↑ヘッドの倒れ角が拡大したので、家具下の掃除もラクラク

 

初代モデルから評価されていたデザインもさらに進化。バレリーナをイメージし、パーツの中に多くの曲線を採り入れたとのこと。なるほど、滑るような動きと相まって、バレリーナを思わせる優雅なイメージを感じさせます。

↑ヘッド接続部のパーツにも、優美な曲線が採用されています

 

また、アタッチメントをまとめて入れられる収納ボックスを新たに採用。充電台に設置できるほか、取っ手付きなのでそのまま別の場所に保管しておいてもよし、掃除する場所にボックスごと持ち運んでもよし。バッテリーも着脱可能になったので、予備(別売り)を用意しておくと充電が切れたときに交換できて便利です。

↑充電スタンドの横には付属のツールボックスが設置可能。付属のアタッチメントが 全て収納できます

 

 

「まさか」と驚く動きを実際に体験してみて!

田中 実際に「BALMUDA The Cleaner Lite」を使ってみて、どうでしたか?

 

金矢 まさか、こんな動きをするとは思いませんでしたね。動きがすっごく軽やかなので、掃除が楽しすぎて怖いくらい……。ヘッドがサッと横から縦になるし、家具の下などの低いところも掃除できるし。これなら掃除頻度も上がりそう!

 

松山 握り部分がスティック状なので、くるくる回して使いやすい! 女性でも軽い力で掃除機がかけられるのがいいですね。まさに『私が求めていたのはコレだ!』という感じです。

 

金子 出しっぱなしにできるデザインだから、常に使いやすい場所に出しておいて、床におもちゃが散らばっていないタイミングを狙ってサッと掃除したい。この軽さなら階段の上り下りもラクそうだし、次の掃除機はコレかな。さっそく夫に相談してみます!

 

【編集部員の感動ポイントを画像ギャラリーでチェック!】

 

コメントにある通り、実際に編集部の3人が掃除機がけをする姿を見ると、とにかく自由で軽やか。掃除機といえば、前後に動かすのがふつうですが、「BALMUDA The Cleaner Lite」は好きな持ち方ができ、前後左右斜めに自在に動かせるので、「人が掃除機に合わせて動く」のではなく、「人に合わせて掃除機を動かす」といったイメージです。「掃除をしている」という感覚も半減するので、もはや掃除はイヤイヤ行う家事ではなく、むしろ楽しさを感じるひとときに変わっていくのかもしれません。

 

とはいえこの不思議な感覚は、実際に使ってみないとわからないのも事実。気になった方は、ぜひ家電量販店やバルミューダのブランドショップなどで試してみてくださいね。ちなみに、バルミューダでは7月末まで「BALMUDA The Cleaner Lite」の「30日間返金保証」を実施中。店頭またはオンラインで購入し、30日間使ってみて合わないと感じた場合でも全額返金してもらえるので安心です。「まさか、こんな動きをするとは」と編集部員が驚いた「BALMUDA The Cleaner Lite」。みなさんもぜひ体験してみてください!

 

撮影/島本一男(BAARL)

コーヒーを「徹底管理」したい人に! エレコムから「豆・湯・時間」を正確に測るコーヒー専用ドリップスケール発売

エレコムは、コーヒー専用ドリップスケール HCS-KS04BKを7月上旬より発売します。実売予想価格は5980円(税込)。

↑HCS-KS04BKのサイズは幅約120×奥行約175×高さ約32mm、質量は約260g(電池を除く)。電源は単4形乾電池×2本

 

豆の量・抽出時間・湯量を細かい単位で正確に計測できる

HCS-KS04BKは、豆の量・抽出時間・湯量を細かい単位で正確に計測できるコーヒー用のドリップスケールです。0~2000gまでの計量を行うことが可能で、最小0.1g単位まで計量することができるので、正確に豆が計量できます。

 

また、タイマーと重量の計測を同時に行うことができ、正確に時間と重量をコントロールできるのが特徴。タイマー計測は、TIMERモードとTIMER AUTOモードの2つがあります。TIMERモードではタイマーを手動操作することができ、0.1g計量で豆の量を正確に量ることができます。TIMER AUTOモードではタイマーの自動開始と停止機能を搭載し、1g計量で湯量を正確に調整することができます。タイマーの自動開始と停止機能では、お湯を注ぎ始めるとタイマーが自動で開始し、お湯を注ぎ終えてドリッパーを外すと自動でタイマーと重量計測を停止。タイマー測定時は30秒ごとのカウント音がハンドドリップをサポートします。カウント音の音量は調整可能。また、表示画面が大きく、バックライトがついているので、暗い場所でも見やすいとのこと。

↑HCS-KS04BKの表示画面

 

エレコムといえば、PC周辺機器メーカーとして有名ですが、今年はホットプレートを発売して家電市場に参入。そして今回は、コーヒー専用ドリップスケールというニッチな製品を発売することで、新たな市場の開拓を狙っている点が興味深いですね。豆の量や湯量、抽出時間を徹底的に管理し、自宅で本格的なコーヒーを楽しみたい方は、ぜひ注目してはいかがでしょうか。

アイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機」を部屋干し派の家電ライターがレビュー!

雨の日や風が強い日は、浴室乾燥機能を使って洗濯物を乾かすのが便利です。しかし、筆者の家には浴室乾燥機がないので、梅雨の時期や悪天候の日は部屋干しをしています。部屋干しでは洗濯物がなかなか乾かないうえに、生乾き臭がしやすいのが難点ですよね。そこで活用したいのが、衣類乾燥除湿機です。さまざまなメーカーから製品が出ているので、どれを選んだらいいのか迷う人も多いと思います。

 

そこで、今回は価格と機能に定評のあるアイリスオーヤマの「サーキュレーター衣類乾燥除湿機 KIJDC-K80」をレビュー! 家電を愛する筆者が、2週間しっかり使ってわかった同社の衣類乾燥除湿機の魅力をご紹介。ぜひ、購入のヒントにしてみてください。

 

サーキュレーターとしても活躍する衣類乾燥除湿機

KIJDC-K80は上部にサーキュレーターが付いており、サーキュレーター、除湿機、衣類乾燥機として使える1台3役の製品です。各機能単体での使用もできるので、汎用性の高さはピカイチ。サイズは幅約334×奥行き285×高さ739mm、重さは11.5kgとなっており、想像していたよりもコンパクトでした。

↑消費電力は720W、定格除湿能力は8.0L/日

 

ただし、キャスターが付いていないので、移動させる際は本体側面の取手を掴んで動かす必要があります。衣類を乾かす場所が決まっているのであれば問題ありませんが、毎回動かすなら少し不便さを感じました。

 

そして、衣類乾燥除湿機を選ぶ際のポイントになるのが除湿可能面積の目安。部屋の広さと照らし合わせて選ぶことで、洗濯物が短時間できちんと乾きます。その際、木造、プレハブ、鉄筋など建物の構造により対応する広さが変わる点にも注意してください。できれば、実際の部屋の広さよりも少し広めの除湿可能面積のモデルを選ぶと安心です。筆者が設置したいのは6畳の仕事部屋なので、木造17㎡(10畳)、プレハブ25㎡(15畳)、鉄筋コンクリート33㎡(20畳)に対応した本モデルならばっちりです。

 

自由自在な首振りで洗濯物をしっかり乾燥

KIJDC-K80は、強力な乾燥風を洗濯物に当てて湿気を飛ばし、除湿機で湿気を取り除くという仕組みです。除湿機は「デジカント式」で、乾燥剤を使用し、フィルターに水分を吸着させて除湿。吸着した水分はヒーターで暖めて熱交換器内で冷やし、水滴にして内蔵タンクに排出します。除湿した水を溜めるタンクの容量は約3.5Lとなっており、1人分の衣類乾燥中では満水になるということはありませんでした。2人分の洗濯物を乾かしてみたところ、タンクが8割ほどいっぱいになる程度でした。満水になるとランプが点灯して運転を停止するので、そのまま溢れてしまうことはありません。使うたびに排水するのが良さそうです。

↑エアフィルターは背面にあり、1か月に1回程度、掃除機での掃除が必要

 

↑本体背面の下部にある水タンク。タンクには取手が付いているので扱いやすい

 

↑タンクの蓋の隅だけが開くようになっており、そこから溜まった水を流す

 

サーキュレーター部分は上に90度まで動かすことができ、さらに振り幅約3.6mの首振り機能を搭載。首振り角度は50/70/90度の3段階となっており、洗濯物が多いときは90度にすると広範囲に風が当たります。

↑サーキュレーターの角度を調整できるので、洗濯を干している場所の高さに関係なく使える

 

操作は天面の「運転 切/入」「サーキュレーター」「除湿」「首振り」「タイマー」の各ボタンを押して行うシンプルな仕様。運転をオンにすると「湿度ランプ」が点灯します。このランプは温度と湿度を測定して、空気中に含まれる水分量の目安を色で知らせてくれます。ランプを見るだけで洗濯物や部屋が乾燥しているかどうかがわかるので、便利な機能です。

↑洗濯物を乾かす際は濃いブルーになった。空気中の水分量が多いほどブルーになり、少ないとグリーンで表示される

 

「おまかせ運転モード」は、部屋の湿度が55%以上だと除湿を行い、それより低いと自動的に送風に切り替えてくれるモードとなっています。手動で切り替える必要がないのは、衣類乾燥除湿機を初めて使う人にもうれしい仕様です。カビは湿度60%を超えると繁殖しやすいと言われているので、洗濯物だけでなく、押入れや下駄箱のなかをカラッとさせたいときにも活躍するでしょう。

 

日中でも別室なら問題なく使える静音仕様

実際に洗濯物を乾かすときに気になったのが駆動音です。除湿の弱モードなら34dBと静かなのですが、洗濯物を早く乾かしたいときはサーキュレーターを「強」、除湿を「おまかせ」にするので、サーキュレーターの駆動音が「ゴーゴー」と大きめの音を立てます。このモードでは、リビングに洗濯物を干しながらテレビを観るといったことは少し厳しい印象です。

 

また、乾燥時は部屋の湿度が一気に上がるので、夏場は同じ部屋に居て何かをするのは難しいです。人がいない部屋や浴室などで利用するのがベストだと言えます。

 

サーキュレーターを「強」、除湿を「おまかせ」モードにして2人分の洗濯物を乾かした場合、2時間ではまだしっとりしていました。4時間ならどうかと試してみると、8割乾いたものの、厚手のバスタオルや靴下、服の脇の下などが乾いていませんでした。そこで、さらに2時間追加して計6時間乾燥したところ、バスタオルなどの部屋干しでは乾きづらい洗濯物もしっかり乾燥しました。もちろん生乾き臭も一切ありません!

↑洗濯物から衣類乾燥除湿機を1mほど離して全体に風が当たるようにして乾燥させた

 

KIJDC-K80には、2時間/4時間/8時間のタイマー機能が搭載されています。8時間あれば洗濯物は問題なく乾くので、タイマーをセットしたまま就寝したり外出したりするといいかもしれません。

 

[まとめ] 年中使えるからコスパが高い

KIJDC-K80の価格は4万400円(税込)となっており、同社の衣類乾燥除湿機のなかではもっとも高い価格設定となっています。そのぶん、おまかせモードで電気代を節約できるだけでなく、サーキューレーター単独で使えばエアコンとの併用が可能など、納得のいく機能が揃っています。

 

筆者の実家では「安い」という理由だけで同社のエントリーモデルを購入。そして、衣類乾燥除湿機をよくわかっていなかった母が洗濯物を干す場所の広さや機能をあまり把握しないまま使ったところ、思ったように乾燥しなかったと聞きました。干す場所や使い方を見直してようやく上手く使えるようになったそうなのですが、今回レビューしたKIJDC-K80であれば除湿可能面積や機能、使いやすさなどあらゆる点をクリアしているので、初めて衣類乾燥除湿機を使う人でもスムーズに使えること必至です。

 

雨が多い時期だけでなく、部屋干し派の人にとってもアイリスオーヤマの衣類乾燥除湿機は魅力的なアイテムです。カラッと乾いた洗濯物で気持ち良く過ごしましょう。

内食時代に深まる「レンジ解凍」のお悩みにシロカが出した「一発解答」とは?

2022年で創刊40周年を迎えた、押しも押されぬモノ誌の決定版「モノ・マガジン」と、創刊23年目を迎えたピチピチの“新卒世代”「ゲットナビ」、2誌の編集長が1つのモノにおのおのの角度から迫るコラボ連載は、今回ではや第5回。今回は、進境著しい家電メーカー・シロカに潜入しました!

過去の記事はこちらから

 

二つの目で見ればピントが合う! ゲットナビ×モノ・マガジンの「ヒット」スコープ

– Target 5.シロカ「電子レンジSX-18D132」–

ところで、シロカというメーカーにどのような印象を持っていますか? シンプルな機能とデザイン、リーズナブルな価格、ジェネリック家電……これらはあながちすべて間違いではありませんが、いまはそれだけではないのです。同社の製品開発メンバーのひとり、佐藤一威(さとうくにたか)さんはこう語ります。

 

「従来は、既製品を工場から買い付けて、後からデザインして製品化するというやり方が主流でした。しかし、2年前に代表が交代したことを契機に、機能もデザインも新しくシロカらしい製品を作っていこうという、モノ作りの機運が高まったんです」

 

モノ作り企業に生まれ変わったシロカ。そのなかで生まれたヒット製品のひとつが、同社初の電子レンジSX-18D132(実売価格1万7980円/税込)。食材を温める機能だけを搭載したいわゆる単機能レンジですが、その大きな特徴は「解凍」機能にあります。

↑シロカ初の電子レンジSX-18D132と、開発を担当した佐藤一威さん。SX-18D132は現在ブラックのみでの展開となっています

 

手巻き寿司に失敗した社員の声がきっかけだった

コロナ禍で外出に制限がかかるなかで、スーパーで魚や肉を大量買いして自宅で冷凍保存するというライフスタイルが広まりました。メインの冷蔵冷凍庫とは別に“セカンド冷凍庫”を導入する家庭も増えています(川内家でも小型冷凍庫を買いました)。その一方で、従来の電子レンジの解凍機能に不満を抱く人も増加。シロカの社内からも声が上がったそうです。

 

「ある社員が、週末に手巻き寿司を楽しもうと刺身用のマグロをサクで購入して冷凍していたのですが、レンジ解凍がうまくいかず、ツナフレークのようになってしまいガッカリしたという話を聞きました。これはニーズがあるのではと考えて、やさしく解凍できる機能を持つ電子レンジの開発に着手しました」(佐藤さん)

 

ちなみに筆者もたまーに料理をしますが、電子レンジで最も使うのはやっぱり解凍。冷凍ごはんを温めたり、買い置きしていた肉を解凍したり。肉はどうしても火が入り過ぎてしまい、表面が焼けてしまうことがほとんど。どうせその後の調理で加熱するし……と、あまり気にしないように努めていましたが、やっぱり生肉をそのまま調理したときと比べると、味が断然落ちるんですよね。魚の刺身をレンジ解凍するなんて、完全に諦めてました。

↑シンプルでスタイリッシュなデザインも魅力。庫内もスクエアのため汚れた際などに手入れしやすい

 

解凍のカギは低出力での安定

佐藤さんはまず他社の単機能レンジをいくつか購入。社員から要望のあったマグロのサクと、ひき肉の解凍を試してみました。やはり取扱説明書通りに加熱しても、変色したり、ドリップが大量に出たりと、なかなかうまくいきません。一般的な電子レンジの解凍モードでは200W出力で加熱するのですが、これは「ずっと200Wで加熱する」のではなく、「通常の500W出力とオフを断続的に繰り返して平均200W出力にする」という方式を採用しています(下写真参照)。当然ながら最大出力が高いほど食材を傷めるリスクがあるため、佐藤さんはこれをいかに抑えて安定した出力を実現できるかを研究しました。

 

と、理屈ではいけそうな気がするものの、実際に試してみるとそう甘くはありません。加熱には、出力を制御しやすいインバータ方式を採用しましたが、それでも200W出力をキープするのは難しいもの。かといって出力を極端に下げると解凍に時間がかかり過ぎてしまったり、まったく解けなかったり。

 

「ひき肉は適度に脂身があるので、それが先に溶けることでうまい具合に全体へ熱が回るのですが、脂の少ないマグロの赤身は難しかったです。しかも刺身で食べることを考えるとかなり繊細。うまくいくまでの検証に3か月ほどかかりました」(佐藤さん)

 

検証した食材は開発スタッフがおいしくいただかなくてはならないため、開発中に「マグロに飽きる」という苦難を味わいつつも、試行錯誤の末に最大300W出力とオフを繰り返すという最適解にたどり着いたのです。良かった!

↑一般的な電子レンジの解凍モード(左)と、SX-18D132の「やさしさ解凍」(右)の出力イメージ。前者は500Wとオフを断続的に繰り返すのに対して、シロカでは最大出力を300Wに抑えることで食材へのダメージを軽減しています

 

実際に解凍を試してみたらガチだった

論より証拠ということで、実際に解凍を試してみましょう。比較対象として同価格帯の他社製単機能レンジも用意しました。

↑マグロのサク。冷凍庫から出したてのカチカチな状態です

 

↑他社レンジの解凍モードだとこんな感じ。中央部はまだカチカチなうえ、一部が黒く変色してしまっています

 

↑SX-18D132で解凍したものがこちら。他社製と比べて時間はかかるものの、すぐに包丁で切って食べられる状態になりました。解凍ムラが少なく、ドリップもほとんど出ていません

 

↑続いてひき肉で検証します

 

↑他社製では、しっかり解凍できたものの、ドリップが大量に出てしまいました。これでは風味が損なわれてしまいます

 

↑SX-18D132で解凍したもの。ドリップもなく、美しい仕上がりです。スーパーで売っている状態と見た目はほぼ変わりません

 

思っていた以上に違いがはっきりと見てとれました。SX-18D132は最大出力を抑えているため他社製よりも時間は数分長くかかるものの、何度も温め直したり、途中で様子をうかがったりする必要がないので、ストレスはそれほどありません。

 

冷凍ごはんもウマかった!

最後に、私が電子レンジで最もよく使うといっても過言ではない、冷凍ごはんの温めにもチャレンジしました。GetNavi web編集部の和田史子副編集長が、筆者、いやこの取材のために愛情を込めて凍らせた高菜ごはんを解凍してみます。

↑果たして解凍はうまくいくのか? そして気になるそのお味は――?

 

↑解凍後。しっとりとした仕上がりで、解凍ごはん特有のダマ感もありませんでした

 

↑見た目は良いので実食へ。ウッ……ウマい!(古)

 

肉・魚に良し、冷凍ごはんに良しということで、想像以上に使える電子レンジだと実感できました。和田さんの●入り道具として正式に認定いたします!

 

前田編集長のレポートは→https://www.monomagazine.com/46827/

 

 

撮影/青木健格(ワールドフォトプレス)

象印「米の混ぜが足りなかった」潔い反省から生まれた炊飯器「炎舞炊き」の新モデル

2018年、創業100周年を機にフルモデルチェンジして発売し、累計45万台出荷のスマッシュヒットとなった象印マホービンの炊飯器「炎舞炊き(えんぶだき)」。その新製品が圧力IH炊飯ジャー「炎舞炊き NW-FA10/18」(6月21日発売)です。大きな改良を加えてより美味しく進化したとのことですが、いったい何が変わったのか? 都内で行われた記者説明会に参加し、詳細をレポートします!

↑炎舞炊きNW-FA型。左が5.5合炊きのNW-FA10。外形寸法は約幅26×奥行33×高さ23.5cm、質量約8.0kg、炊飯時消費電力1240W。実売価格は14万3000円(税込・以下同)。右が1升炊きのNW-FA18。外形寸法は約幅29.5×奥行36×高さ26.5cm、質量約9.5kg、炊飯時消費電力1370W。実売価格は14万8500円。ともに、黒釉(くろゆう)と絹白(きぬしろ)の2色展開

 

いままでは十分に米が混ざっていなかった!

「炎舞炊き NW-FA10/18」は2つの方向性を持って開発されました。それは、「炊飯性能の向上」と「多様な好みへの対応」です。炊飯性能の向上とは、つまりはより美味しいごはんを炊くということ。2020年モデルのアンケートでは炎舞炊きユーザーの95%が「おいしい」と答えて満足度は激高でしたが、そこで満足しないのが象印。

 

「そもそも、美味しいごはんとは何か。ごはんを構成する要素は米と水と熱。米に水をしっかり浸透させ、その後、高火力で沸騰して米に熱を伝える。水分と熱によってデンプン質が分解して甘味成分へと変化する。これがごはんの旨味。さらに、米を激しくかき混ぜることで甘味が増す」と、象印マホービン第一事業部の三嶋一徳氏は説明します。

 

かき混ぜることで米の表面からデンプンの粒が飛び出し、水分と熱に触れる機会がより多くなり、それだけ早く甘味成分に変化する。水分に含まれた甘味成分は最終的な炊き上げ工程で米の表面にコーティングされるとのこと。

 

「ごはんを食べるとき、最初に舌に触れるのは米の表面。つまりは、甘味成分を米の内部だけでなく、表面にいかに多くコーティングできるかによって、美味さを感じる度合いが変わる。そのためには激しくかき混ぜることが重要となるんです」(同)

 

……というように、美味しいごはんを科学的に分析した上で、前モデルをあらためて検証してみると、思ったほど米がかき混ぜられていないことがわかったそうです。え、そうなの?

 

「炎舞炊き」は底面にリング状の電磁コイルを搭載し、対角線の2つのコイルが対になってローテーションを組んでオンオフを繰り返すことで釜内部に温度差を起こし、激しい対流を起こすという仕組みでした。赤く染めた米粒状の加工食品を下に敷き詰め、その上に青く染めた米粒状の加工食品を重ねて炊いたところ、しっかり混ざっている……ように見えていました。

↑前モデルで赤と青の米状の加工食品を上下に分けて炊いてみたところ、しっかり混ざって炊きあがっているように見える

 

しかし、米の動きをもっと分かりやすくするために大きめの玉こんにゃくを実験してみたところ、中心にはあまり近寄らず、釜の縁に沿いながら規則的な動きを見せました。赤青の米粒を使った実験をもう一度よく見ると、中心部分が真っ青で、下部の赤米と混ざっていないことがわかったのです。

↑玉こんにゃくの動きを見ると、外周に沿って規則的な動きを見せ、あまり大きな動きは見せてない

 

そこで今度は、赤と青の米粒状の加工食品を横方向に6等分して配置して炊き上げてみたところ、ほとんど最初の配置のままきれいに6等分された炊き上がりとなりました。つまり、外周部分も一見よくかき混ぜられているように見えていたけれど、それは上下方向に混ぜられていただけで、左右には全く動いていなかったということです。

↑赤と青の米粒状の加工食品を上下に配置した実験(左)を見ると、中心部分がよく混ざっていないのが分かる。また、横方向に交互に配置して炊き上げてみると、ほとんど混ざっていなかったという(右)

 

↑前モデルは中心部分にコイルがなく、発熱のウイークポイントとなっていたため、中心部発信の対流がほとんど起こらず、外周部で縦方向の対流がメインだった

 

立体的にコイルを配置して複雑な対流を実現

「もっとかき混ぜることができたら、もっと美味しくなるはず」と象印の炊飯器開発スタッフは考え、新たなIHコイル開発に取り組みます。試行錯誤の結果生まれたのが、縦横3次元対流を可能にした「3DローテーションIH構造」。釜底に縦の対流を生むコイル3つと、釜底側面に横の対流を生む横長の大きめのリングコイル3つをT字状に配置し、2つのコイルを対(つい)にしてローテーションを組んでオンオフを繰り返す仕組みです。

↑大きさの異なる2種類のリングコイルを中央に3つ、側面に3つ配置。対角線上の2つのコイルが対になってオンオフを繰り返す

 

↑従来の直線型の発熱(左)からT字型の発熱(右)に変えることで複雑な対流を生む

 

↑中心部分にコイルが近づいたことで、中心部からの強い対流も発生

 

釜底のコイルが中心寄りになったことで、釜内部の中心部分にも強い対流が生まれるとともに、縦の対流に横の対流が加わって不規則かつ複雑な対流を生み、米を激しくかき混ぜられるようになったのです。あらためて赤青米を上下と左右に分けて炊いてみると、両方とも前モデルに比べてよく混ざっているのが分かります。

↑赤青米を炊いてみると、上下も中心部分までしっかり混ざり、左右も混ざっていることが確認できる(右)

 

↑玉こんにゃくの動きを線で表したもの。3DローテーションIHによって、複雑かつ不規則で、大きな動きが生まれているのが分かる

 

甘さ控えめながら箸が止まらないおいしさ

続いて、新製品で炊いた白米を実食してみました。まず、炊きあがったごはんの外見を見ると、一粒一粒しっかりと形を保っており、粒立ちの良さが目立ちます。粒が大きくふっくらしているのも特徴。

 

ひと口食べてみると、舌の上でツルツルした舌触りを感じます。ただ、粘りが強いため、口に入れた後のパラつき感はありません。外見は大きくふっくらしているように見えましたが、噛んでみるとフカフカしておらず、かなりモチモチ。米の主張を強く感じ、ごく自然にごはんをよく噛むことになります。味の面では、甘味はそれほど強くなく、どちらかというとサッパリした味。その控えめな甘さが強いモチモチ感と合わさることでしつこさを打ち消し、次々に口に運びたくなります。箸が止まらないおいしいごはんでした。

↑炊き上がったごはんは一粒一粒が大きく膨らみ、粒立ちが良くつやつやしている。食べてみると粘り気が強く、モチモチした食感。それでいてほんのり甘いおいしいごはんだった

 

炊き分けの範囲を拡大し、「冷凍ごはん」メニューも追加

先述したもう1つの進化である「多様な好みへの対応」ですが、炎舞炊きにはもともと、食後にアンケートに答えることでより自分好みに炊き分けられる「わが家炊き」機能が搭載されています。同機能は粘りと硬さの組み合わせが121通りありましたが、今回はその炊き分け範囲を拡大。121通りはそのままに、アンケートの答えで動く範囲が大きくしました。これにより、変更した時の違いがわかりやすくなり、より早く好みの炊き上がりに到達できるようになったとのことです。

↑炊き上がりの粘りと硬さの範囲が拡大し、炊き分けの違いがはっきりとわかるようになった

 

また、わが家炊きではカレーやちらし寿司などその日の料理に合わせてごはんを炊き分けることが瞬時にできないため、ふつう/しゃっきり/ややしゃっきり/もちもち/ややもちもちの5通りにワンボタンで切り替えられる「炊き分けセレクト」機能を搭載していました。この機能も多様な好みに対応するため、硬さ3通りと粘り5通りの組み合わせで15通りから選べるように進化しました。

↑その日の料理や気分で、今日は硬め/やわらかめを簡単に選べる「炊き分けセレクト」が5通りから15通りに拡大

 

最後にもう一つ。新たに「冷凍ごはん」メニューを追加しました。「ごはんを冷凍すると、米の中の水分が気化してラップの内側に氷結します。レンジ解凍した時にこの氷が溶けて表面のごはんだけがベタベタになり、中のごはんは水分が抜けて固くなっている、ということがよく起こる。新搭載した冷凍ごはんメニューはこの問題を解消しました」(三嶋氏)

 

炊飯の際、沸騰した後に1.3気圧の最高気圧をかけ続けることで沸騰状態を長く維持。これにより含水率の高いごはんが炊きあがり、冷凍・解凍後にも粒感と粘り気を残すことが可能になったとしています。

↑最高気圧である1.3気圧をかけることで沸騰状態を長く維持し、より含水率を高めたごはんに仕上げる「冷凍ごはんメニュー」

 

なお、新製品では新たに白黒反転タッチパネル式大画面液晶の採用とピクトをふんだんに使用することで、わが家炊きや炊き分けセレクト、冷凍ごはんメニューなど、多彩な機能も直感的に操作できるよう工夫しています。

↑白黒反転タッチパネル液晶の採用で見やすく、操作しやすくなった

 

↑内ぶたが圧力ボールレスになり洗いやすくなっている

 

↑内釜は前モデルと同様、蓄熱性・発熱効率・熱伝導に優れた「鉄 ~くろがね仕込み~ 豪炎かまど釜」

 

昨年モデルの完成度が高く、もうこれ以上の進化は難しいだろうと思っていましたが、今年さらに進化したことに驚きました。象印特有のモチモチ度がさらにアップし、ごはんを噛む楽しさが増しています。コロナ太りを解消するために炭水化物抜きダイエットをしようと思っていたのですが、こういうおいしいごはんを食べてしまうと、どうしても決心が揺らいでしまいます。さすがは象印、これじゃあしょうがない! と技術力に敬意を表し、潔く降参してしまうのもアリですね(笑)

↑「炎舞炊き」のPOPには、イメージキャラクターに就任した俳優・阿部 寛さんの姿も

 

ダイソンのクリーナー、空気清浄ファンが期間限定でおトクになる!「ダイソンウィーク」初開催

ダイソンは、7月8日(金) から7月20日(水) の期間にて、ダイソン公式ストア限定で「ダイソンウィーク」を開催します。

 

クリーナー上位モデルや軽量モデルもセール対象

「ダイソンウィーク」は今年初めて開催するイベントで、期間限定で特定の製品のセールを行うほか、下取りキャンペーンや購入時特典などを展開。ダイソンのクリーナーの上位モデル「Dyson V12」シリーズや本体質量1.9kgの軽量クリーナー「Dyson Digital Slim」、空気清浄機と扇風機の機能を併せ持つ「Dyson Purifier Cool 空気清浄ファン」なども対象となっています。

↑レーザーで微細なホコリの視認性を高める上位モデル「Dyson V12」シリーズ

 

なお、同イベントは各店舗の在庫がなくなり次第終了の予定。事前登録サイトへ登録すると、タイムリーに最新情報が届くとのことで、この機会を見逃したくない人はぜひチェックしてみてください。

 

<ダイソンウィーク開催概要>

● 実施期間: 7月8日(金)午前10時30分から7月20日(水)午後4時30分まで

●実施店舗: ダイソン公式ストア……全国のDyson Demo各店舗(東京都・表参道、埼玉県・越谷、千葉県・木更津、静岡県・御殿場、兵庫県・神戸三田)、ダイソン公式オンラインストア、ダイソン公式楽天市場店およびダイソン公式PayPayモール店 ※取り扱い製品は店舗によって異なります

●主な対象製品: ※下取りキャンペーンや購入時特典も展開予定、製品によって内容は異なります

【コードレス掃除機】
Dyson V12シリーズ: レーザーが微細なホコリを可視化し、見逃し掃除を防ぎます。

Dyson Digital Slim: 本体質量1.9kgを実現、軽量性と高い集じん性能のバランスに優れた一台です。

【空調家電製品】
Dyson Purifier Cool 空気清浄ファン: 1 台で空気清浄機、扇風機の2役として使用でき、不快なニオイを脱臭し、清浄な空気を室内にパワフルに循環します。

【ヘアケア製品】

Dyson Supersonic Ionicヘアドライヤー: 低温のやさしい風でありながら、髪をすばやく乾かします。

Dyson Airwrapスタイラー: 過度な熱ダメージを防ぎ、濡れた髪から風でスタイリング。ドライからスタイリングまで一台で叶えます。

Dyson Corrale ヘアアイロン: 独自のフレックスコッパープレートで髪の毛を優しく包み込み、熱ダメージを半分にするコードレスヘアアイロンです。

暑さ対策、間に合ってる? 猛暑には直接すぐ冷やす「ウェアラブルクーラー」がおすすめ!

あっという間に梅雨が明け、6月から各地で記録的な猛暑が報告される今日このごろ。暑さ対策が間に合わず、汗だくになる未来を想像して外出をためらう方も多いはず。マスクが必要なご時勢もあって、熱中症にも十分気を付けたいですよね。そんな時に役立つのが、首などにかけて直接身体を冷やす「ウェアラブルクーラー」です。体温に影響が大きい部分をピンポイントで急速に冷やしてくれるうえ、両手があくのもうれしいところ。最近は見た目がおしゃれなものが多いので、身に着けていても違和感がありません。夏の通勤や移動、アウトドアイベントなどに重宝するのは間違いなし。今回は、そんなウェアラブルクーラーのおすすめ4点をご紹介します。

 

従来比約1.5倍の吸熱性能で、ますます快適な「着るクーラー」


ソニー 

REON POCKET 3 RNP-3

実売価格1万4850円(税込)

本体に接触する部分を直接冷やしたり温めたりできるウェアラブルデバイス。「着るクーラー」のキャッチフレーズで知られています。新開発のサーモモジュールと放熱機構により、従来比最大約2倍の駆動時間と最大約1.5倍の吸熱性能を実現しました。さらに、個人に合わせた温度調節機能も強化。本体搭載のセンサーにより、冷温部の状態やユーザーの行動を検知し、好みの温度を持続させる「SMART COOL MODE」機能や「AUTO START/STOP」機能なども新搭載しています。本機専用のインナーウェア「RNPS-C1VA」(実売価格1980円)やビジネスシャツ「RNPL-B1」(実売価格7700円)のほか、首にかけるバンド部分の角度調整が可能になった専用ネックバンド「NECKBAND 2」(実売価格1980円)も発売中。

SPEC●サイズ/質量:幅54×奥行116×高さ20mm/約92g●運転時間:COOL約約2時間~約4.5時間、WARM約2時間~4時間●充電時間:約100分

↑専用ネックバンド使用イメージ

2秒で即冷、しかも体感-17度の冷えっぷり!

サンコー

ネッククーラーSlim TKNNC22

実売価格6480円(税込)

2021年に累計販売台数47万台を突破した「ネッククーラーEvo」が、さらに進化して登場。本体を首に巻いて電源を入れると、プレート部分が2秒で冷えて首を冷やします。冷却方式は小型冷蔵庫と同様のペルチェ冷却。電気を流すと吸熱する仕組みで、冷却効率を落としません。プレート温度は、強モードで外気温より最大-17℃、弱モードで-8.5℃。重さも220g(バッテリー含む)と軽量です。連続使用時間は、専用バッテリーで最長2時間、モバイルバッテリー(別売)で最長10時間。運転モードは、強、弱に加えて強弱を自動的に繰り返し、冷たさの感覚が持続するゆらぎモード(実用新案取得)を搭載しています。カラーバリエーションはブラック・ホワイトの2色。

SPEC●サイズ/重量:最小 幅130×奥行80×高さ45mm 最大 幅160×奥行き160×高さ45mm/本体約140g(専用バッテリー約80g)●運転時間:専用バッテリー使用時:強モード 約1時間 弱モード 約2時間、別売モバイルバッテリー(10000mAh使用時)使用時:強モード 約5時間15分、弱モード 約10時間30分●充電時間(専用バッテリー):約4時間

↑「生ぬるい風が顔に当たる……」とのユーザーの声をもとに、前方排気を後方排気に改良

 

首からぶら下げる冷温両用のファッショナブルモデル

ドウシシャ

Tempo Loop(テンポループ) PCX-04B

実売価格8770円(税込)

IDカードホルダーのような外観が目を引くデザイン。ペルチェ素子を使ったプレートを首の後ろに当てて冷却・加熱できる冷温両用モデル。冷却時にはファンによる放熱も行って体温調節をサポートします。COOLモードで22/18℃、HOTモードで36/40℃と2段階があり、好みに応じて切り替え可能。60分で自動停止するので、冷やしすぎ、温めすぎを防ぎます。首元のプレートと本体のバッテリー部分をつなぐループ部分は、片側がマグネット仕様になっているので、万が一何かにひっかけても安心です。カラバリはスターホワイト、シャトーベージュ、ミスティグレーの3色。

SPEC●サイズ/重量:幅125×奥行45×高さ485mm(使用時)/約170g●運転時間:COOL(弱)約6.5時間、(強)約3時間 WARM(弱)約5時間、(強)約4時間●充電時間:約5時間

↑手元で電源とモードの切り替えができるので、視認性がよくて扱いやすい

 

シックな色合いの小型ボディでおしゃれに涼む!

ラドンナ

Toffy ハンズフリーネッククーラー FN10

実売価格6600円(税込)

2つの冷却プレートで接触面を冷やすネッククーラー。環境温度から最大-10℃下げてくれる冷却プレートで首元を冷やし、効率よく体温を下げてくれます。運転モードは、強、弱に加えて、強と弱を10秒おきに繰り返すリズム運転の3種類。リズム運転なら、強弱の冷感刺激で冷たさをより強く感じることができるうえ、連続して強運転をするより時間も長持ち。首筋部分が抗菌仕様なのもうれしいです。スライダーを伸ばしたり曲げたりすることで、さまざまな人の首周りにフィットするほか、服のコーディネートを邪魔しないシックなカラーリングも特徴。カラバリは、ペールアクア、ピュアホワイト、リッチブラックの3色。

SPEC●サイズ/質量:幅181×奥行152×高さ68mm/約250g●運転時間:約1.5~3.5時間●充電時間:約3.5時間●対応首回りサイズ:約33~42cm

↑曲げたり伸ばしたりが簡単なので、首筋にフィットさせられる

 

東芝「炎匠炊き RC-10ZWT」が“水硬度炊き分け”で炊飯器界にイノベーションを起こす!【2022年売れたモノSelection】

1955(昭和30)年、日本初の「自動式電気釜」を発表したエポックメーカー東芝が、炊飯器にまたイノベーションを起こした。東芝から、水の硬度に合わせてごはんの粘り・粒立ちを調整する革新的な炊飯器が登場して話題を呼んでいる。ここでは「水硬度炊き分け」を含む3つのポイントを解説。家電・食・インテリアのプロが納得の逸品だ!!

 

【今回紹介する製品】

炊飯器は「水の硬度」で もっとおいしく炊き分ける時代です
炎匠炊き RC-10ZWT

Color Variation:グランブラック

GetNavi
売れたモノSELECTION
2022年上半期

水道水の硬度に合わせた 炊き分けで理想の仕上がりに

東芝ライフスタイル
真空圧力IHジャー炊飯器
炎匠炊き RC-10ZWT

実売価格11万5080円

日本初(※1)の「水硬度炊き分け」機能を搭載。硬度の高い水を使っても、粘りとかたさのバランスが最適なごはんに炊き上がる。また、内釜内の熱対流の回転方向を切り替え、よりふっくらとした仕上がりを実現。

SPEC●炊飯容量:0.5~5.5合 ●消費電力:1420W ●炊飯方式:真空圧力IH方式 ●最大保温時間:40時間 ●銘柄炊き分け:66銘柄 ●サイズ/質量:W253×H246×D328㎜/約6.3㎏

Color Variation:グランホワイト

 

日本初(※1)の「水硬度炊き分け」で ごはんのうまさが断然アップ

東芝の炊飯器は、圧力IHによる高火力炊飯に加え、短時間で米の芯までしっかり吸水させる独自の真空技術が特徴。そんな同社の“水へのこだわり”をより極めたのが炎匠炊きの新モデルだ。

そもそも米は、ミネラル含有量の少ない「軟水」で炊くと最適な粘りと柔らかさに仕上がる。だが、実際は8割強の家庭が水道水(浄水器を含む)を使って炊飯している(東芝調べ)。水道水の硬度は地域差があり、ミネラルの多い高硬度の水ほど、米の吸水を阻害するカルシウムが多い傾向にあり、ごはんの粘りが弱く硬めになる。そこで東芝は、水道水の硬度に合わせて炊き方を調整する機能を研究開発。粘りと硬さのバランスが絶妙な炊き上がりを実現したのだ。

一方、加熱技術では、釜内の熱対流を内回りと外回りに切り替える新方式を採用。内釜全体を均一に加熱し、ふっくらと炊き上げる。66種類の銘柄炊き分けも可能で、各銘柄に適した粘りや粒感を追求できる。また、業界初(※2)のカラータッチ液晶は直感的に操作可能。本体のマットな質感もオシャレだ。機能もデザインも文句ナシの出来で、購入者殺到もナットク!!

※1:国内ジャー炊飯器において、水硬度を設定し、硬度に合わせて炊き分ける制御を搭載した炊飯器(2022年4月20日発売) ※2:国内家庭用100Vジャー炊飯器において(2022年4月20日発売)

 

【火、米、そして水――炊飯の3大要素を真摯に極めた会心作!!】

<水:各地域で異なる「水の硬度」に合わせて、かたさと粘りのバランスを調整!!>

コレは盲点!! 硬度30㎎/Lが理想的だが 全国の水道水にはこんなにバラつきがあった!!

ごはんは硬度30㎎/L前後の水で炊くと粘りとかたさのバランスが理想的な仕上がりに。だが、水道水の硬度は各都道府県で異なり、浄水器を通しても硬度は変わらない。本機なら、水の硬度に合わせて炊き方を自動調整し、硬度30㎎/Lの水での炊飯に近い炊き上がりになる。

≪都道府県の平均硬度(※3)≫

※3 平均硬度の値は、公益社団法人日本水道協会の水道水質データベース 「給水栓水の水質H30(2018年度)」を基に、東芝が算出

炊飯設定時に液晶画面の「水硬度」をタッチ。自分の住んでいる都道府県名を選べば、同地域の水道水の平均硬度に合わせて炊飯する。ウォーターサーバーなどの水を使う場合は、その水硬度を数値入力してもOKだ。

 

<火:大火力と熱対流により ムラを抑えてふっくら炊き上げる!!>

釜底の2つの IHコイルで 対流の回転方向を 切り替える!!

1420Wの大火力と多段階火力調節に加え、内釜内の対流を切り替える機構を新搭載。釜底部の内と外に装着した2つのIHコイルの通電を切り替え、釜全体が均一に加熱される。

●イメージ図

●イメージ図

 

釜底の中央と外側を交互に加熱することで内回りと外回りの熱対流を交互に発生させ、米をムラなくふっくら炊き上げる。釜底は60度の丸底形状で、熱対流がより大きく効率的に発生する。

●イメージ図

 

<米66の銘柄と5通りの食感 お好みのごはんを追求できる>

銘柄の特徴を生かして炊飯!!

近年の注目銘柄や、各都道府県の作付け割合の高い銘柄など、66銘柄の炊き分けが可能。粒感やもちもち度など各銘柄の特徴を生かした炊飯を行う。個々人の食感の好みに合わせて、最大5通りの「かたさ調節」も可能だ。

 

料理に合わせて食感をセレクト

食感の好みやおかずに合わせて5通りの食感炊き分けが可能(「かまど名人」コースの場合)。かまど炊きのように炊飯工程ごとに細かく火力制御することで、多彩な食感炊き分けが実現する。

 

<インテリアのプロが CHECK>

スタイリスト 佐々木 誠さん
雑誌やウェブなど幅広い媒体で活動。大の家電好きで、家電メーカーのカタログのスタイリングなども手掛けている。

「カラータッチ液晶は写真入りで見やすく、階層も整理され操作が簡単。非使用時は表示が消え、室内のノイズになりません。鋭角さと丸みを融合した本体フォルム、マットな質感も合格!!」

 

<グルメのプロが CHECK>


フードアナリスト 中山秀明さん
食のトレンドに幅広く精通するフードアナリスト/ライター。自宅では圧力鍋を使ってガスコンロで炊飯している。

「凛とした粒立ちで、もちっとした噛み応え。上品な贅沢感のある食感で、米本来の甘みが噛むたびに広がります。時間が経っても米のハリが残り、お弁当やおにぎりにしても感動モノです」

 

<家電のプロが CHECK>

本誌家電担当 青木宏彰
「家電コーディネーター」資格保持。本誌で炊飯器の検証企画も多数手掛け、各メーカーの製品特徴を把握している。

「水の硬度に合わせた炊き分けで、ごはんがここまでおいしくなるとは驚きです。お手入れも内釜・内ぶた・蒸気口の3点だけで、特に内ぶたの調圧ボールがなくなり、水洗いがラク!!」